AIX DSSでの正確なジョブの完了

正確なジョブの完了とは、ジョブが印刷を完了するまで、ジョブがInfoPrint Managerの中で処理状態のままで残ることを意味します。InfoPrint Managerは、プリンターバックエンドとプリンターを信頼して、正確なジョブ状況を提供します。

wait-for-job-completion 属性と一緒にpioinfopiorpdm、および pioipps バックエンドを使用することで、アカウンティングログのページカウントの正確性を向上し、正確なジョブの完了サポートを提供できます。正確なジョブの完了を行う場合は、 wait-for-job-completion属性をtrueに設定してください。

RAWポート9100印刷の場合、wait-for-job-completiontrue に設定する前に、次の条件をtrueにする必要があります。

  • 使用しているプリンターバックエンドプログラムが正確なジョブの完了をサポートする。pioinfopiorpdmコマンドはこの要件を満たします。
  • ご使用のプリンターは PJL 言語をサポートする必要があります。ご使用のプリンターが SNMP をサポートしている場合、サーバーはそのプリンターに照会して、プリンターが PJL をサポートしているかどうかを検出します。サポートしていない場合は、/usr/lpp/pd/bin/pjlprtrs.cfgファイルに使用しているプリンターモデル用の入力が必要です。以下の条件のいずれかが当てはまる場合:
    • プリンターは、PJL をサポートしているが、SNMP はサポートしていない
    • InfoPrint AIXサーバーを起動するときにプリンターがオンになっていない
    • プリンターの実宛先がInfoPrint ManagerのSNMPサポートを使用していない
    pjlprtrs.cfg ファイルにエントリーを入れてください。
  • PJL をサポートしていないプリンター用の pjlprtrs.cfg ファイルにエントリーを追加しないでください。

プリンターが PJL をサポートしているか判別するには、「pjldetectコマンドを使用する」を、pjlprtrs.cfg ファイルにエントリーを入れるには、「pjlprtrs.cfgファイルにプリンターモデルを追加する」を参照してください。

wait-for-job-completiontrueに設定すると、ジョブは、最後のページがプリンターにスタックされるまで、InfoPrint Managerで処理状態のまま残ります。アカウンティングログに示されるページカウントは、プリンターがそのジョブに対して報告するページカウントです。スタートシートまたはエンドシートを要求すると、これらのページはページ数の一部になります。

IPP印刷の場合、wait-for-job-completiontrue に設定する前に、次の条件をtrueにする必要があります。

  • 使用しているプリンターバックエンドプログラムが正確なジョブの完了をサポートする。pioippsコマンドはこの要件を満たします。
  • IPPプリンターは、IPPの仕様に従って、IPP属性 job-stateを介して正確なジョブ状況を提供する必要があります。IPP仕様については、プリンターのベンダーに確認してください。
プリンターでサポートされているIPPバージョンを判断する方法については、CUPS ipptool コマンドを使用する を参照してください。