InfoPrint Manager for LinuxとともにLPDゲートウェイを使用する

Linux ラインプリンターデーモン用の InfoPrint Manager (ipmlpd) を使用すれば、InfoPrint Linux サーバーへの LPD ゲートウェイを経由してジョブを受け取ることができます。InfoPrint Manager LPD は、ラインプリンター (LPR) クライアントを使って他のオペレーティングシステムから印刷ジョブを実行依頼できるようにするデーモンです。InfoPrint Manager LPDは受信したファイルを直接InfoPrint宛先に実行依頼し、一部のLPRクライアントで使用可能な-oオプションをサポートします。(-oオプションは、書式定義やページ定義などの拡張InfoPrint印刷オプションを指定できるようにするものです。印刷コマンドで-oオプションを使用する方法は、RICOH InfoPrint Manager:リファレンスを参照してください。 )

InfoPrint Manager LPD プロトコルを使用するように構成するには、InfoPrint Manager に属さない他の LPD デーモンまたはプロセス (例: Common UNIX Printing System [CUPS] LPD デーモン) が同じシステム上で実行されているかどうかを確認し、実行されている場合はそれらを停止する必要があります。

重要: CUPSをアンインストールしないでください。 Linuxサーバーでcups-lpdデーモンの停止のみを行います。

Linuxラインプリンターデーモン用のInfoPrint Managerはポート515を使用します。

LPDプロトコルでは、lprと呼ばれる印刷コマンドが定義されています。lprコマンドまたはLPDプロトコルを使用する他の複数のコマンドを使用すると、AIX、LinuxまたはWindowsシステムからLinux LPD用InfoPrint Manager宛先にジョブを実行依頼できます。z/OSなどの他のシステムからもLPDプロトコルを使用し、ジョブを実行依頼できます。構文や使用可能なオプションは、ある印刷コマンドと他のコマンドとの間、さらにあるバージョンのlprと別のバージョンとの間で異なります。システムに応じて、印刷コマンドの例を適応することが必要となる場合があります。

印刷コマンドには備わっていないオプションを送信システムで補完するように構成することが必要となる場合もあります。たとえば、印刷サーバーを指定するオプションが印刷コマンドに含まれない場合は、LPD宛先と同じ名前の送信システムでリモート印刷キューを作成してください。

InfoPrint Manager Linux LPDを開始または停止するには、InfoPrint Managerマネージメントインターフェースを使用できます。

  1. InfoPrint Managerマネージメントインターフェースを起動します。

    • RedHat Enterprise Serverで、Application→InfoPrint Manager→ マネージメントインターフェースを選択します。
    • SUSE Linux Enterprise Server で、[Computer]→[More Applications]→[InfoPrint Manager]→[マネージメントインターフェース]を選択します。
  2. InfoPrint Manager→オブジェクト→LPDゲートウェイ→開始または停止を選択します。

    注意:
  • マネージメントインターフェースからLPDゲートウェイを開始する方法は、以下のとおりです。

    • 再起動時に開始:システムの再起動時にLPDゲートウェイデーモンが自動的に開始されます。
    • 今すぐ開始: LPDゲートウェイデーモンが即時に開始されます。
    • [両方で開始]: システムの再起動時に LPD ゲートウェイデーモンが即時に自動的に開始されます。

  • コマンド行で/etc/rc.lpd.daemonsを編集し、システムの起動時にInfoPrint Manager Linux LPDデーモンが自動的に開始するように、startlpdコメントを解除できます。

  • コマンド行から startlpd および stoplpd を使用して、InfoPrint Manager Linux LPD を開始または停止します。次のコマンドの使用方法は、RICOH InfoPrint Manager:リファレンスRICOH InfoPrint Manager:リファレンスを参照してください。

  • LPD ポート番号 515 が、iptables またはその他のファイアウォール規則を更新することで他のシステムからアクセスできることを確認してください。

  • CUPS lprコマンドはLPDクライアントではありません。CUPS印刷システム用のクライアントです。それはバークレー (lpr) 印刷システム用の従来のコマンド行インターフェースと互換性を維持しています。

以下のトピックでは、InfoPrint Manager for Linuxへの印刷ジョブの送信に使用できる異なるLPRクライアントについて説明します。