BSD DSS

装置と通信するための他の方法がない(たとえば、非Linuxプロセッサーと接続している)か、以下を必要としているときのみにBSD DSSを使用してください。

  • 構成可能な変換サブシステム用の終端の実宛先
  • ご自身での使用のための出口

BSD DSSは、InfoPrint Managerジョブと文書の属性を目的のコマンドのオプションにマッピングできます。InfoPrint Managerは、attribute-map属性にある値を使用し、InfoPrint Managerジョブと文書の属性をdestination-command値に追加するオプションにマッピングします。これで、InfoPrint Managerから宛先コマンドに渡されるオプションをカスタマイズできます。属性マップの各値は、InfoPrint Manager属性名、コロン、属性がマッピングされるオプションフラグを含む文字列から構成されます。InfoPrint Managerは、生成されたコマンドのオプションフラグの後に属性の値を追加します。

たとえば、attribute-map属性を以下のように設定します。

opy-count:-N job-name:-T job-owner:-D
。そして宛先コマンドはlprafp -p mpcl -s ip_addressで、BSDの実宛先は次のコマンドを生成します。

lprafp -p mpcl -s ip_address -N copy_count_value \ 
-T job_name_value -D job_owner_value
filename

attribute-map属性は、デフォルトでdestination-pass-through:-oに設定されます。attribute-map属性は、ユーザーの宛先コマンド用に適切に設定してください。

destination-pass-through属性がattribute-map属性上にマッピングされていない場合、この属性の内容は、BSD実宛先がジョブと文書マッピングの後で、ファイル名の前に生成するコマンドの中に挿入されます。

たとえば、attribute-map=copy-count:-Nで宛先コマンドが

lprafp -p mpcl -s ip_address
の場合は、コマンド
pdpr -P LogPrt1 -x "copy-count=2" -x "dest-pass-through=-p15" /etc/motd
を送信できます。この結果は次のようになります。
dest-command属性から: job/document属性から: 文書のdestination-pass-through属性から: 文書ファイル名から:
lprafp -p mpcl -s ip_address -N 2 -p15 /etc/motd

可能な限り、プリンターへのジョブの送信にはBSD DSSを使用しないでください。理由は、以下のとおりです。

  • InfoPrint Managerはプリンターを直接制御していないので、プリンター状況の情報とエラー検出が制約されます。たとえば、リモートキューが稼働中でも、ハードウェア障害のためにプリンター機器で印刷できない場合は、BSD実宛先は通常の状態になります。
  • 同じ理由で、ジョブ状況情報が制約されます。たとえば、プリンターの障害中にリモートキューにジョブを送信した場合は、InfoPrintはジョブを完了として報告します。これは、プール内にBSD実宛先を組み込むべきではないことを意味します。プールの中の他のプリンターはジョブを印刷できるにもかかわらず、障害を起こしたプリンター宛てのジョブはリモートのキューに再び入れられ、実際に印刷されることはありません。
  • 多くのリモートキューではデータストリームが1つのみサポートされるため、通常、BSD実宛先は単一の文書形式のみを受け入れます。
  • BSD物理プリンターは補助シートを生成しません。プリンターが接続されているシステムで補助シートが作成される場合がありますが、InfoPrint Manager属性を使用して補助シートを制御することはできません。
  • BSD実宛先に送信されたジョブに複数のデータセットが含まれる場合は、その出力は他のジョブからの出力によって割り込まれる場合があります。たとえば、あるジョブ部数を2つ要求する場合、プリンターは1つ目 の部数を印刷してから別のジョブを印刷し、その後で2つ目の部数を印刷します。