移行中の特定のタスク

移行プロセス中は、すべてのオブジェクトが正しくバックアップされており、初期構成が正しく復元されていることを確認することが重要です。そのため、以下のセクションで、正確な移行プロセスのために追加ステップを実行する必要がある重要な領域をすべて示します。

IPDATA/相互運用のSambaソフトウェア/構成

移行が必要なソースpdserverが別のサーバーと相互運用している場合は、新しいサーバーで相互運用処理環境をセットアップしてください。

この手順については、 相互運用のために InfoPrint システムを構成する の説明を参照してください。

ジョブチケットが使用されている場合は、IPDATAフォルダーを構成してください。このタスクの説明は、“InfoPrint Managerスタートガイド:Submit Expressクライアントセクション”を参照してください。

チャネル構成

チャンネル構成はサポートされなくなりました。プリンターは作成されますが、開始しません。

関連するインストール済み製品およびInfoPrint Manager機能

PPFA
この機能がインストールされている場合、新しいサーバーでInfoPrint PPFA機能DVDからこの機能をインストールする必要があります。PPFA ソースファイルをカスタマイズした場合は、後で処理するために、これらのファイルを新しいサーバーにコピーする必要があります。
AFP Resource Installer
これは独立したWindowsアプリケーションです。InfoPrint Managerオブジェクトにより使用されるリソースが、新しいシステムで使用できることを確認する必要があります。

バックエンドおよびPPDファイル

ISMUでは、Linuxドライバーのバックアップおよび復元は自動的には行われません。この操作は手動で実行する必要があります。

カスタムACIF出口

作成した、カスタマイズ済みのACIF出口をすべて、手動でバックアップまたは復元してください。これらは/usr/lpp/psf/binapk*, asciinp*およびdbblankファイル)にあり、ソースファイルは/usr/lpp/psf/acif/にあります。

MVS Download

次のステップを実行する必要があります。

  • ソースシステムで実行されているDownload for OS/390(MVS)デーモンがあるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
    #ps -ef | grep mvsprsd
  • Download for OS/390 (MVS) デーモンが実行されており、次のファイルを変更している場合は、これらをコピーおよび復元する必要があります。
    • /etc/rc スクリプト
    • /usr/lpp/pd/bin/mvsprpsm.shスクリプト

IPPGW 構成

  1. #lsippgwコマンドを使用して、IPPゲートウェイデーモンが実行されているかどうかを確認し、デーモンが開始されたポートも取得する必要があります。
  2. IPPゲートウェイデーモンが実行中の場合は、その構成をターゲットサーバーに移行してください。

これを行うには、次のタスクを実行します。

  1. 新しいサーバーで、startippgwデーモンユーティリティーを使用するか、InfoPrint Manager→IPPGW→開始と選択してIPMMを使用し、IPPゲートウェイを開始します。
  2. インターネットブラウザーを開き、以下のWebアドレスを入力し、IPPゲートウェイデーモンが実行中のシステムのDNSホスト名でserverhostnameを置き換えて、ゲートウェイが稼働していることを確認します。http://serverhostname:631/printers

    ここで、631はデフォルトポートです。デーモンが別のポートを使用している場合は、使用しているポートの番号を指定してください。ゲートウェイが正しく作動している場合は、ゲートウェイを通して使用可能なプリンターのリストが表示されます。このリストに、InfoPrint宛先がすべて表示されます。次に、印刷できる宛先のアドレス(URL)を確認する必要があります。

  3. 同一マシンの別のネームスペース内のInfoPrint Manager環境に2つのInfoPrint Managerシステムがある場合は、InfoPrint ManagerシステムごとにIPPゲートウェイデーモンを開始する必要があります。

psfin に関するレジストリーデータ

最初に、psfinデータにデフォルト値が含まれているかどうかを確認する必要があります。実行するには、以下の操作を行います。

  1. マネージメントコンソールを開きます。
  2. [オプション]→[Input Managerのカスタマイズ]を選択します。
  3. 次の値がデフォルト値であるかどうかを確認します。
    • セグメントリストのディレクトリー:¥var¥psf¥seglist
    • セグメントのディレクトリーと使用率しきい値:¥var¥psf¥segments 90
    • ワークスペース管理:自動
    • デフォルトセグメントサイズ: 5000
    • 保持セグメント用ワークスペースの割合(%): 5
    • トレースを使用可能にする: チェックマークを付けない
  4. 値がデフォルト値と同じである場合は、実行する必要がある操作はありません。そうでない場合は、ソースサーバーのデフォルトと一致するように、新しいサーバーのデフォルトを変更する必要があります。