複数データセットサポートの技術的な説明

このセクションでは、複数データセットサポートの順序について説明します。

  1. MVS Download Receiverデーモンは、ファイルにデータセットを受け入れます。
  2. MVS DownloadReceiverデーモンがInfoPrint Managerスクリプトを起動し、このファイルをスプールします。(mvsprsd の開始時に -x オプションでこのスクリプトを指定しています。)
  3. MVSユーザー出口15またはAFP Download Plus が複数データセットジョブの一部としてこのファイルにマークを付けた場合は、サンプル出口ですぐにスプールされません。代わりに、サンプル出口は2番目のプログラムを呼び出し、Download for z/OSからのファイルをMO:DCA-Pに変換するACIFを呼び出します。
  4. 複数データセットジョブ内の最後のファイルが受信され、Download for z/OS用のMO:DCA-Pに変換されると、サンプル出口はafpconcatプログラムを呼び出し、包括的なインライン書式定義とすべてのMO:DCA-P文書が入ったファイルを1つ作成します。afpconcatプログラムは、MVS Downloadから受信された複数のMO:DCA-Pファイルを1つのMO:DCA-Pファイルに結合できます。包括的なインライン書式定義には、個々のデータセットに関連付けられている書式定義のすべてにあるメディアマップ (コピーグループ) が入っています。入力ファイルごとに要求される formdef は、出力 MO:DCA-P 文書にインラインで配置される 1 つの結合 formdef にマージされます。
  5. メディアマップ名が一致しない場合、afpconcat プログラムは固有の名前を割り当てて、MO:DCA-P ドキュメント中の参照を更新します。
  6. afpconcat プログラムがインラインリソースグループをマージし、ページ定義とオリジナルの書式定義を廃棄します。リソース名とリソースタイプが一致するリソースは比較され、それらが同一のものであるかどうかが確認されます。
  7. サンプル出口が、結合された MO:DCA-P ファイルをスプールします。