リソースコンテキストオブジェクトを作成/管理する

リソースコンテキストオブジェクトは、PSF物理プリンターに送信されたジョブが参照できる、さまざまなタイプのAdvanced Function Presentation(AFP)リソースの場所を識別します。リソースコンテキストオブジェクトでは、ディレクトリーパス名を1つの場所にカプセル化できます。そして、リソースを検索できる場所を指定するときに、文書および実宛先に対して、ディレクトリー名ではなくリソースコンテキストオブジェクト名を指定します。その後、リソースの場所が変わっても、該当するリソースコンテキストオブジェクト内で指定されたパス名を変更するだけで済みます。

AFPリソースのタイプは以下の通りです。

カラー管理リソース(CMR)
CMRとはAFP印刷システムのカラー管理の基盤です。AFPシステムで印刷ジョブの処理や装置間で一貫性のあるカラーの維持に必要なICCプロファイルやハーフトーンなどのすべてのカラー管理情報が提供されます。
    注意:
  1. CMRは、リソースアクセステーブル(RAT)を使用するリソースライブラリーに保管されます。既存のCMRを更新したり、新規のCMRをリソースライブラリーに追加したりすると、RATが更新されます。変更を有効にするには、PSFを再起動する必要があります。
  2. CMRは、アカウンティング用のデータオブジェクトと見なされます。
  3. 印刷ジョブ間でリソースを保持する場合は、CMRは maximum-presentation-object-containers-to-keepの一部としてカウントされます。
データオブジェクトフォントリソース
データオブジェクトフォントリソースには、OpenTypeフォントの集合、リンクされたOpenTypeフォントのセット、またはInfoPrint ManagerサーバーのディレクトリーにインストールされたOpenTypeフォントがあります。データオブジェクトフォントリソースは、同じディレクトリーにあるRATを使用して登録される唯一のフォントです。InfoPrint Managerでデータオブジェクトフォントリソースを使用する方法は、OpenTypeフォントを使用するを参照してください。
データオブジェクト
データオブジェクトには、IOCAファイル、または特定モデルのプリンターによってネイティブに対応するファイル(InfoPrint 5000上のEPSファイルなど)のタイプがあります。また、InfoPrint Managerに付属の変換を使用してオブジェクトをまずAFPに変換する場合は、ネイティブではないタイプのファイルをデータオブジェクトとして使用できます。InfoPrint Managerでは、データオブジェクトがBCOCA/GOCAオブジェクトでグループ化されており、表示オブジェクトコンテナーと呼ばれます。
注意: データオブジェクトは、RATを使用するリソースライブラリーに保管されます。既存のデータオブジェクトを更新したり、新規のデータオブジェクトをリソースライブラリーに追加したりすると、RATが更新されます。変更を有効にするには、PSFを再起動する必要があります。
フォント
フォントとは、特定のタイプファミリー(文字、数字、句読点、特殊文字、およびリガチャーを含む)に入っている単一のサイズと書体です。
書式定義
書式定義は、出力装置がページ上でデータをどのように配置するかについての説明を提供します。書式定義は、オーバーレイ、カットシートプリンター用の給紙ユニット、両面印刷、テキスト抑止、データ位置、およびページの番号と変更を指定できます。
ページ定義
ページ定義には、行データのフォーマット制御機構が含まれています。ページ定義には、論理ページごとの行数、フォント選択、印刷方向、および、論理ページ上の位置への個々のフィールドのマッピングへの制御方法を含めることができます。
ページセグメント
ページセグメントには、ページまたは電子オーバーレイ上の任意のアドレス可能点に組み込むことができるテキストとイメージが含まれています。
オーバーレイ
オーバーレイは、線、網掛け、テキストボックス、またはロゴなど、印刷中または送信中にページまたは用紙上の可変データと合併できる事前定義データの集合です。

pdcreateコマンドを使用し、AFPリソースが常駐するディレクトリーを識別し、リソースコンテキストオブジェクトの名前を指定します。リソースコンテキストオブジェクト名、またはそのオブジェクトを関連付けるパスを識別するには、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIで実宛先属性およびデフォルト文書属性のノートブックのAFPリソースタブを使用するか、InfoPrint Manager for Windowsサーバーのコマンドプロンプトウインドウを使用します。ジョブは含まれる文書経由でもリソースコンテキストオブジェクトを参照できます。ジョブ用のリソースコンテキストオブジェクトを見つけるためにInfoPrintが使用する検索順序については、 AFPリソースの検索順序を参照してください。実宛先と参照されるリソースコンテキストオブジェクトは両方とも、同じInfoPrintサーバーに配置してください。

また、追加のリソースを購入したり、カスタムリソースを作成できます。ページ定義と書式定義を作成するには、Page Printer Formatting Aid(PPFA)for Windowsを購入します。これは、InfoPrint Manager for Windowsのオプション機能です。