SLA 締め切り

SLA 締め切りは、クライアントに対する最終的なコミットメントを表します。これは、SLA が測定する処理ステップをジョブが完了する必要がある時刻です。

ほとんどのジョブは、SLA の要件を満たすためにそのワークフローを完了する必要はありません。たとえば、一部のジョブがRICOH ProcessDirectorによって特定の時刻までに印刷された場合は、そのジョブのSLAの要件が満たされます。ジョブは、印刷後 72 時間 RetainJobs ステップにとどまることができます。SLA の要件はジョブが印刷を完了すると満たされます。

サービスポリシーを定義するときは、RICOH ProcessDirectorによりSLA締め切りの計算に使用される情報を含めます。RICOH ProcessDirectorは、次の締め切り計算方法をサポートしています。

  • 経過時間

    [SLA 継続期間]プロパティーの値をジョブのチェックポイント開始時刻に追加することで、締め切りを計算します。チェックポイント開始時刻は、SLA を満たすためにジョブが処理を開始した時刻です。

  • 特定の時間

    日数プロパティーと SLA 目標時刻プロパティーを使用して締め切りを計算します。SLA 締め切りは、ジョブがシステムに到着した時刻に関係なく、特定の時刻に設定されます。

    注意:
  • 締め切り計算方法を選択して対応するプロパティーに値を入力した場合にのみ、RICOH ProcessDirectorによりSLA締め切りが計算されます。
  • SLA締め切りでは、締め切りの変更アクションや、ジョブを処理したワークフローの SetDeadlineステップにより設定された推定時間または締め切りは使用されません。

RICOH ProcessDirector では、ワークフローのステップを選択して、SLA コミットメントの終点を表すことができます。そのステップは [SLA 目標ステップ]です。SLA 目標ステップは、次の内容を表している可能性があります。

  • ジョブが印刷を完了する時刻
  • 印刷された出力がインサーターラインに納入される時刻
  • ジョブが挿入されて、引き取る準備ができる時刻

ジョブが SLA 目標ステップを完了すると、RICOH ProcessDirector により時刻が SLA 目標ステップ時刻として記録され、SLA 締め切りと比較することで SLA の結果が判断されます。

  • ジョブが SLA 締め切りまでに目標ステップを完了した場合、SLA の結果は[適合]と記録されます。
  • SLA締め切りまでにジョブが目標ステップを完了しない場合、SLAの結果は、不適合と記録されます。RICOH ProcessDirectorは、ジョブテーブルのそのジョブの スケジュールリスク列に黒いドットを追加します。

    SLA の結果は、計算された後は変更できません。