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RICOH Auto Color Adjuster

1 RICOH Auto Color Adjusterを使用する

RICOH Auto Color Adjusterは、プリンターの色調整、色合わせ、色度測定、管理を効率的に実現するソリューションです。

本書は、本機の機能と各機能の操作方法について説明しています。また、エラーメッセージが表示されたときの対処方法についても説明しています。

以下のRICOH Auto Color Adjusterの使用説明書は、PDF形式でも提供されています。リンクをクリックすると、PDFが表示されます。

1.1 本機の概要

本機を使用するために必要な機器の構成と、本体各部の名称について説明します。また、本機を制御するためのアプリケーションについても説明します。

1.1.1 本機でできること

本製品は、プリンターの色調整、色合わせ、色度測定、管理を効率的に実現するソリューションです。

RICOH Auto Color Adjusterは、以下の4つの機能で構成されています。

かんたん色調整
チャートを読み込んで、プロファイルを自動作成します。この機能を定期的に使用することで、印刷物の色味が機器の状態や印刷環境によって変化することを防ぎます。
色見本合わせ
色見本合わせ機能を使用して、印刷した色見本を読み込んで、それを基にプロファイルを作成します。作成したプロファイルを使用して、色見本の色味に近づけた色を印刷ページに再現します。
管理コンソール
各種認証基準でプリンターの色調整結果を簡易判定します。プリンターごとに判定結果の経時変化の記録を管理できます。
カスタム測色
定期的に印刷したテストチャートの色を測定します。測定結果をファイルに保存し、色管理や他の類似したアプリケーションを使用して管理できます。

    注意:
  • カスタム測色を除く各機能を使用するときは、機能ごとの契約が必要です。

1.1.2 機器構成

USBケーブルで本機に接続しているコンピューターを使用して、本機の操作やDFEへのプロファイル登録などをします。本機に接続しているコンピューターは、以下のようなネットワーク環境で使用します。
本機を使用するために必要なネットワーク環境

1 本機
2 付属の2本のUSBケーブルで本機に接続しているコンピューター。かんたん色調整色見本合わせカスタム測色管理コンソールなどのすべての機能を使用できます。
3 プリンターとDFE:Fieryカラーコントローラー、TotalFlow プリントサーバー、または他のプリンター制御装置
4 ネットワーク上のコンピューター

管理コンソールを使用して、プリンターの色を管理できます。

1.1.2.1 コンピューターの使用環境

本機に接続するコンピューターは、以下の環境で使用することを推奨します。推奨する環境以外でコンピューターを接続した場合、ログインIDやパスワードなどが外部から閲覧されることがあります。

  • ハードディスク暗号化(BitLocker)設定
  • ファイアウォール設定

    HTTPS/8080ポートのアクセス元を適切に制限してください。

  • コンピューターで適切なユーザーとログインの管理の実施

1.1.3 本体各部の名称

本機の基本部品と、使用される用語について説明します。

    重要:
  • 本機の上部に過度な荷重をかけないでください。本機が転倒してけがをする恐れがあります。

1.1.3.1 前面(左側)

本機の前面と左側にある基本的な部品について説明します。

本機の前面(左側)

1. 排紙トレイ
読み取った原稿やチャートがこのトレイに排紙されます。

排紙されたシートが丸まっていたり、きれいに積み重ねられなかったりする場合は、付属の補助トレイを取り付けてください。

    注意:
  • 排紙トレイに過度な荷重をかけないでください。本機が破損する原因になります。

2. 電源スイッチ
本機の電源を入れたり切ったりするときに押します。
3. ランプ
本機の状態を示します。
  • 青(左):本機は正常に動作しています。原稿やチャートを読み取ることができます。
  • 赤(右):紙詰まりなどのエラーが発生しました。コンピューターに表示されるメッセージを確認してエラーの原因を解決してください。

1.1.3.2 前面(右側)

本機の前面と右側にある基本部品について説明します。

本機の前面図と右側面図

1. 前ドア
詰まった用紙を取り除くときに、カバーを開けます。
2. 給紙トレイ
本機で読み取る原稿やチャートをセットするときに、トレイを開けます。
3. 用紙ガイド板
原稿やチャートを給紙トレイにセットするときに、用紙ガイド板を用紙の両端に合わせます。
4. 延長トレイ
210 mm(8.3 inch)より長い原稿やチャートを給紙トレイにセットするときに、延長トレイを引き出します。
    注意:
  • 前ドア、給紙トレイ、用紙ガイド板、延長トレイに過度な荷重をかけないでください。本機が破損する原因になります。

1.1.3.3 背面(左側)

本機の背面と左側にある基本部品について説明します。

本機の背面(左側)

1. 通風孔
本機の内部の温度上昇を防ぎます。通風孔をふさがないでください。
2. USBインターフェース
付属の2本のUSBケーブルでコンピューターを本機に接続します。
  • USB A 2.0:このポートからUSBケーブルでコンピューターのUSB 2.0/2.1ポートに接続します。このポートは、コンピューターから本機を操作するために使用されます。
  • USB A 3.0:このポートからUSBケーブルでコンピューターのUSB 3.0ポートに接続します。このポートは、本機で読み込んだデータをコンピューターに転送するために使用されます。
    重要:
  • 付属のUSBケーブル以外のケーブルは使用しないでください。本機の正常な動作は、付属のUSBケーブルでコンピューターに接続されているときにのみ保証されます。
  • USB延長ケーブルやハブは使用しないでください。
3. 電源コード接続口
付属の電源コードをこの接続口に接続します。
  • 電源コードは、100 V、1.5 A 以上、50/60 Hz の電源コンセントに接続します。
  • 電源プラグは必ずアース線を接続してから、電源コンセントに直接、しっかりと接続して ください。

1.1.4 仕様

本機の技術的な詳細と特性を指定します。
項目 仕様
分光出力 波長400~700 nmをピッチ10 nmで、31点の分光反射率出力
照明条件 M0(A)、M1(D50)、M2(A+UVカット)ISO13655に準拠
測定バッキング 白バッキング ISO13655に準拠
ウォームアップタイム(20℃、定格電圧) 300秒未満
読み取り速度1 1枚目:40秒、2枚目以降:35秒(A3)
電源

100 V、1.5A、50/60 Hz

消費電力(最大) 150 W以下
寸法(幅×奥行き×高さ) 374 × 727 × 1,098 mm (14.8 × 28.7 × 43.3 inch)
本機の占有面積(幅×奥行き) 1,102 × 727 mm(給紙トレイ、延長トレイを開放、排紙トレイを取り付け時)
質量 86 kg (同梱品含む)
インターフェース USB 3.0(測色画像データの転送用)

USB 2.0/2.1(本機の制御用)

推奨温湿度範囲 最適温湿度:23°C 50%
  • 温度10~32°C
  • 湿度:15~80%

1本機に接続されているコンピューターの仕様や使用状況によって読み取り速度が遅くなることがあります。

1.2 本機の基本操作

本機とRICOH Auto Color Adjusterアプリケーションの操作に関する基本情報を説明します。

1.2.1 本機の電源を入れる/切る

本機の電源を入れたり切ったりするときは、本機の左側にある電源スイッチを使用します。

    重要:
  • 本機の電源を切った後は、すぐに電源を入れないでください。本機の電源を入れ直す前に、ランプが10秒以上消灯するまで待ってください。
  • 本機の電源を入れた後は、すぐに電源を切らないでください。本機の電源を切る前に、ランプが10秒以上点灯するまで待ってください。

1.2.1.1 本機の電源を入れる

本機の電源を入れるには、本機の左側にある電源スイッチを使用します。

    重要:
  • 本機の電源を切った後は、すぐに電源を入れないでください。本機の電源を入れ直す前に、ランプが10秒以上消灯するまで待ってください。

本機の電源を入れるには、次の手順を実行します。

  1. 本機の電源ランプが点灯していないことを確認します。本機の電源ランプ
  2. 電源コードのプラグをコンセントにしっかりと差し込みます。
  3. 本機の左側にある電源スイッチをオンにします。電源スイッチ
    ランプが青色に点灯します。
  4. 本機に接続したコンピューターの電源を入れます。

1.2.1.2 本機の電源を切る

本機の電源を切るには、本機の左側にある電源スイッチを使用します。

    重要:
  • 本機の電源を入れた後は、すぐに電源を切らないでください。本機の電源を切る前に、ランプが10秒以上点灯するまで待ってください。

本機の電源を切るには、次の手順を実行します。

  1. 本機に接続したコンピューターの電源を切ります。
  2. 必要に応じて給紙トレイを閉じてください。
    1. 延長トレイを折りたたみ(1)、元の位置に戻します(2)給紙トレイを閉じる
    2. 給紙トレイをロックがかかるまで持ち上げて閉じます(3)
  3. 必要に応じて、排紙トレイを固定台から取り外します。
    1. 排紙トレイを上に押し上げます(1)排紙トレイを引き出す
    2. 排紙トレイを引き出します(2)
  4. 本機の左側にある電源スイッチをオフにします。電源スイッチを切る
    ランプが消灯します。

1.2.2 RICOH Auto Color Adjuster アプリケーションを使用する

本機を操作するには、コンピューターにインストールしたRICOH Auto Color Adjuster を使用します。RICOH Auto Color Adjusterの機能と設定、各機能の起動方法と設定メニューへのアクセス方法について説明します。
機能と設定へのアクセス方法 機能/設定 概要
RICOH Auto Color Adjusterのメニュー画面で機能または設定ボタンを選択します。 かんたん色調整 チャートを読み込んで、プロファイルを自動作成します。作成されたプロファイルを出力(プリンター)プロファイルとしてDFEに登録し、原稿データの印刷時に使用します。この機能を定期的に使用することで、印刷物の色味が機器の状態や印刷環境によって変化することを防ぎます。
色見本合わせ 色見本合わせ機能を使用して、印刷した色見本を読み込んで、それを基にプロファイルを作成します。作成されたプロファイルをCMYK入力(ソース)プロファイルとしてDFEに登録し、原稿データの印刷時に使用します。作成したプロファイルを使用すると、色見本の色味に近づけた色を印刷ページに再現できます。

カスタム測色 定期的に印刷したテストチャートの色を測定します。測定結果をファイルに保存し、色管理や他の類似したアプリケーションを使用して管理できます。
本体設定 本機の各種設定を指定します。

Webブラウザーで機能または設定ボタンを選択する 管理コンソール 各種認証基準でプリンターの色調整結果の簡易判定します。各プリンターの判定結果の経年変化の記録を管理できます。

初期設定 かんたん色調整で使用するプリンター、用紙種類、その他の設定を指定します。

    注意:
  • 初期設定管理コンソールは、ネットワーク上のコンピューターからも使用できます。

1.2.2.1 RICOH Auto Color Adjusterのメニュー画面を表示する

RICOH Auto Color Adjusterのメニュー画面を表示して、 かんたん色調整色見本合わせカスタム測色の機能を使用します。

RICOH Auto Color Adjusterのメニュー画面を表示するには、次の手順を実行します。

  1. USBケーブルで本機に接続しているコンピューターを起動します。
    メニュー画面が表示されます。
  2. RICOH Auto Color Adjusterメニュー画面が表示されていない場合は、 RICOHアイコン(RICOHアイコン)をダブルクリックします。
  3. 使用する機能を選択します。RICOH Auto Color Adjusterメニュー画面
      注意:
    • オンラインマニュアルを表示するには、メニュー画面でヘルプボタン(ヘルプボタン)をクリックします。
    各機能の画面が表示されます。
    • かんたん色調整画面かんたん色調整画面
    • 色見本合わせ画面色見本合わせ画面
    • カスタム測色画面カスタム測色画面

1.2.2.2 Webブラウザーで管理コンソールを起動する

Webブラウザーで管理コンソールを起動するには、次の手順を実行します。

  1. USBケーブルで本機に接続しているコンピューターを起動します。
  2. サーバーのIPアドレスとポート番号を確認します。
    1. メニュー画面で本体設定ボタン(本体設定ボタン)をクリックします。RICOH Auto Color Adjusterメインダイアログの設定ボタン
    2. RICOH Auto Color Adjusterメニュー画面が表示されていないときは、 RICOHアイコン(RICOHアイコン)をダブルクリックします。
    3. IPアドレスとポート番号を確認するには、Auto Color Adjusterサーバー設定をクリックします。Auto Color Adjuster Server設定
  3. Webブラウザーを開き、アドレスバーにIPアドレスとポート番号を入力します。Webブラウザーのアドレスバー
      注意:
    • 「https://(IPアドレス):(ポート番号)」の形式でIPアドレスとポート番号を入力します。コロン(:)とピリオド(.)は省略しないでください。ポート番号が「80」の場合、「: 」以降は省略できます。
    • 管理コンソールは、ネットワーク上のコンピューターからも使用することもできます。Webブラウザーのアドレスバーに、USBケーブルで本機に接続しているコンピューターのIPアドレスとポート番号を入力します。
    • 複数のプリンターを運用し、1台のクライアントのコンピューターを使用する場合は、管理者にサーバーのIPアドレスとポート番号を問い合わせてください。
  4. ユーザー名とパスワードを入力します。
      注意:
    • デフォルトのユーザー名とパスワードは次のとおりです。
      • ユーザー名: aca-user
      • パスワード:user
    管理コンソール画面が表示されます。

1.2.3 原稿/チャートを使用する

1.2.3.1 使用できる用紙のサイズと厚さ

本機では、以下の仕様の用紙を読み込むことができます。

    重要:
  • これらの仕様に適合しない用紙は、紙詰まりの原因になったり、正しく測定されなくなることがあります。
  • 用紙が仕様に適合していても、本機の正常な動作や読み込み品質が保証されない場合があります。

用紙仕様
項目 仕様
種類 上質紙、コート紙、マット紙、アート紙
    注意:
  • かんたん色調整使用時は、推奨用紙を使用してください。
用紙サイズ:幅

210~330.2mm(8.3~13 inch)

かんたん色調整使用時は、297~330.2mm(11.7~13.0 inch)

用紙サイズ:長さ

210~487.7mm(8.3~19.2 inch)

420-487.7mm(16.5-19.3 inch)使用時 かんたん色調整

紙厚 73.3~279.0g/m2(63~240kg:5×7.4 inch 四六判
枚数 104g/m2のグロスコート紙使用時:70枚
読み取り領域 本機は以下の青色の領域を読み取ります。読み込み対象の領域
    注意:
  • カスタム測色を使用するときは、A4(210 × 297mm、8.27 × 11.69 inch)またはLetter(215.9 × 279.4mm、8.5 × 11 inch)からA3(330.2 × 482.6mm、13 × 19 inch)までのサイズの用紙を使用してください。

1.2.3.1.1 使用できない原稿/チャート

下記のような状態の原稿やチャートは本機にセットしないでください。

  • ステープラーまたはクリップで綴じられている
  • 穴、裂け目、切り欠きがある
  • 破れやシワがある
  • 別の紙と貼り合わせている
  • 粘着テープやのりが付いている
  • インデックスタブや付箋などのはみ出た部分がある
    重要:
  • 上記のような状態で原稿やチャートをセットすると、紙詰まりが発生したり、本機が故障したりすることがあります。

カールの大きい原稿やチャートは本機にセットする前に、カールを矯正してください。以下の条件を満たすカールの原稿やチャートは読み込むことができます。使用可能なカールしたチャート

1 7.5mm(0.3 inch)以下
2 30mm(3.9 inch)以上
3 原稿/チャートの先端または後端

1.2.3.2 給紙トレイに原稿/チャートをセットする

    重要:
  • トレイに用紙が何枚か残っているときに、トレイに原稿を追加しないでください。重送の原因となります。
  • コート紙やキズが付きやすい用紙に印刷された原稿やチャートを使用すると、用紙の表面にかすれたスジや線状の跡が付くことがあります。
  • 複数枚の用紙をまとめてセットするときは、用紙束を十分にあおぐようにほぐし、両端を持ってゆっくりと数回曲げてから端を揃えてください。正しく送られない場合は、1枚ずつセットしてください。
用紙をあおぐようにほぐす 束を曲げる

給紙トレイに原稿やチャートをセットするには、次の手順を実行します。

  1. 給紙トレイを開けます。給紙トレイを開ける
  2. トレイの端からはみ出る原稿(縦向きのA4サイズより長いサイズ)をセットするときは、延長トレイを引き出してください。延長トレイを引き出す
  3. 読み取り面を上にして用紙を軽く差し込みます。給紙トレイに用紙をセットする
      注意:
    • 上限表示(上限表示)を超えないように原稿をセットします。上限表示を超えて原稿をセットすると、斜めに読み取られたり、紙詰まりの原因となります。
  4. 用紙ガイド版を調整して用紙サイズに合わせます。用紙ガイド版を用紙サイズに合わせて調整する

1.3 かんたん色調整

チャートを読み込んで、プロファイルを自動作成します。この機能を定期的に使用することで、印刷物の色味が機器の状態や印刷環境によってに変化することを防ぎます。

1.3.1 かんたん色調整の流れ

チャートを読み込んで、プロファイルを自動作成します。作成したプロファイルを出力プロファイル(プリンタープロファイル)としてDFEに登録し、原稿データの印刷時に使用します。この機能を定期的に使用することで、印刷物の色味が機器の状態や印刷環境によって変化することを防ぎます(色調整)。

また、色調整後や定期的に初期設定設定で選択した基準の許容値内の色で印刷されているかを判断できます(色判定)。

1.3.1.1 色調整

かんたん色調整を使用して、プリンターで色調整を実行して色判定します。

色調整を実行するには、次の手順を実行します。

  1. 色調整するプリンターでプロファイル作成用チャートを印刷します。チャートを印刷する
  2. 本機で、印刷されたプロファイル作成用チャートを読み込みます。プリンターのチャートを読みとる
  3. プロファイルが自動的に作成され、DFEに登録されます。プロファイルの自動作成とDFEへの登録

    *1 使用しているDFEによっては、プロファイルが自動登録されない場合があります。この場合、プロファイルを手動でDFEに登録してください。

1.3.1.2 色判定

色調整を判定したり、指定したプリンターの状態を確認したりできます。

色判定を実行するには、次の手順を実行します。

  1. 判定するプリンターで認証用チャートを印刷します。認証用チャートを印刷する
  2. 印刷した認証用チャートを本機にセットします。印刷した認証用チャートを読み込む
  3. コンピューターで、選択した基準の許容範囲内の色差で印刷されているか確認します。

1.3.1.3 色調整と色判定を実行するとき

大量印刷の前やプリンターのメンテナンスや画質調整をした後は、以下のように「色調整」または「色判定」を実行してください。

  • 「色調整」をしていないとき:「色調整」を行います。
  • 「色調整」をすでにしているとき(プロファイルが作成されて登録されているとき):「色判定」を行います。ただし、「色判定」で、NG と判定されたときは、「色調整」を実行してから、「色判定」を再度実行してください。

色判定では、選択した印刷標準に指定されている色の基準値と許容値を使用して色差の平均/最大値が判定されます。判定に使用されるチャートは、本機用に改変されており、各種認証規格に準拠することを保証するものではありません。

  チャート 評価項目 印刷標準 許容値
JA JC Digital 2011 Coated, Wedge 平均と最大のΔE00 Japan Color 2011 Coated デジタル印刷認証
US ISO12647-8 Coated V3 F51 平均と最大のΔE00 GRACoL2013 CRPC6 GRACoL Digital Press Cert
EU Verify GRACoL2013, Wedge 平均と最大のΔEab Fogra51 ISO 12647-8
EU ISO12647-8:2021 Coated V3 F51 平均ΔE2000(境界パッチなし)

95% ΔE2000(境界パッチなし)

CMY グレー平均 ΔCh

CMY グレー最大 ΔCh

紙白 ΔE2000

Fogra51 ISO 12647-8
US Simple Gray Scale, Wedge 2013 K グレー平均 w ΔL

K グレー最大 w ΔL

CMY グレー平均 w ΔL

CMY グレー最大 w ΔL

CMY グレー平均 w ΔCh

CMY グレー最大 w ΔCh

GRACol2013 CRPC6 G7 Grayscale

色判定で表示される色差や判定結果(OK/ NG)は、別の測色器を使用した場合と異なる場合があります。

1.3.1.4 かんたん色調整画面の使いかた

かんたん色調整画面を表示するには、コンピューターの かんたん色調整 をクリックします。

プロファイル登録の作業状態を確認できます。また、色判定の結果も確認できます。かんたん色調整画面を表示する

1. 本機の状態
本機の状態を表示します。
2. 読み込み
ここをクリックして、プロファイル作成用チャートを読み込みます。
3. チャート読み込み/プロファイルの作成・登録
各プリンターの状態を表示します。最大1,000件の状態が表示されます。1,000件を超えると古い情報から削除されます。
  • 機器名:プリンター名
  • 用紙名:初期設定でプリンターに登録されている用紙名
  • 前判定ページ内/ページ間偏差と、CMYKの最大濃度の判定時刻と判定結果
  • プロファイル作成:プロファイル作成の状態と更新時刻
  • プロファイルのDFE登録:プロファイル登録の状態と更新時刻

プロファイル作成用チャートを読み込んだ後、前判定プロファイル作成プロファイルのDFE登録の順に作業が進みます。

4. エラー
色調整中にエラーが発生した場合にメッセージを表示します。
5. 色判定結果
各プリンターで調整された色の最新の判定結果を表示します。最大1,000件の判定結果が表示されます。1,000件を超えると、古い結果から削除されます。
  • 機器名:プリンター名
  • 用紙名:初期設定でプリンターに登録されている用紙名
  • 判定:色判定の結果
  • 平均:平均色差の値(小数点第一位まで)
  • 最大:最大色差の値(小数点第一位まで)
  • 詳細:色判定の詳細を表示

1.3.1.5 チャートの種類

かんたん色調整セクションでは、プリンターと用紙の組み合わせごとに個別に割り当てられたチャートを使用して色調整を行います。チャート作成時は、本機の初期設定時にDFEに登録したPDFを使用します。

チャートには以下の2種類があります。

プロファイル作成用チャート
プロファイルを登録するときは、このチャートを使用します。プロファイルを変換しない設定でチャートを印刷します。
認証用チャート
色調整の結果が基準を満たしているかを判断する場合は、このチャートを使用します。CMYKソース(入力)プロファイルとして各認証基準のプロファイル、出力(プリンター)プロファイルとしてかんたん色調整で作成したプロファイルを使用する指定にしてチャートを印刷します。

印刷されたチャートには以下の情報が含まれています。印刷済みチャート

1. カラーコード
カラーコードは、初期設定で指定したプリンターと用紙の情報を示します。本機のカラーコードを読み込み、プリンターと用紙の組み合わせを識別します。
2. チャート
プロファイルの作成や品質の判定に使用するカラーパッチのグループです。
    注意:
  • 色調整を実行するプリンターと用紙の組み合わせごとに割り当てられたチャート用PDFファイル名は、初期設定の詳細で確認できます。

1.3.1.6 プロファイル登録時の注意事項

コンピューターでプロファイル作成用チャートを読み込むと、コンピューター上にプロファイルが自動的に作成されます。作成したプロファイルを使用するには、DFEに登録します(*1)。

プロファイルの作成とDFEへの登録

DFEへのプロファイルの登録手順は、「初期設定」のDFE 種別の設定によって異なります。

  • DFE 種別にDFE名が指定されているとき:

    プロファイルは自動で登録されます。ユーザーの操作は必要ありません。また、Fieryでは出力プロファイルがキャリブレーションセットに紐付けられています。Fiery にプロファイルを自動登録するには、プロファイルに紐付けるキャリブレーションセットを事前に指定します。初期設定用紙追加 画面で キャリブレーションセット名 名を正しく入力すると、プロファイルがキャリブレーションセットと紐付いて自動で登録されます。

      重要:
    • 本機に接続されているコンピューターにインストールされているFiery Command Workstation またはColorGATE Productionserver のアップデートをしないでください。アップデートにより動作環境が変わると、プロファイルが自動で登録されなくなることがあります。

  • DFE 種別に使用しているDFEがなく、 その他が指定されているとき:

    コンピューターに保存されているプロファイルを手動でDFEに登録します。操作について詳しくは、DFEの取扱説明書を参照してください。

    プロファイルはプロファイルの保存に指定したフォルダーに保存されます。この画面を表示するには、初期設定の その他の設定をクリックします。

1.3.2 かんたん色調整を実行する

かんたん色調整を使用して、プリンターで色調整を実行して色判定します。

    重要:
  • 事前に画像濃度調整を実行しておくことを推奨します。
  • この機能を使用する前に、以下を確認してください。
    • 色調整するプリンター:印刷した画像濃度が正常で、エラーが発生していないこと。初期設定に登録された用紙がセットされていることを確認してください。
    • 本機:赤色ランプが点灯していないこと。
    • 本機に接続したコンピューター:RICOH Auto Color Adjuster のメニュー画面が表示されていること。また、ColorGATE Productionserverが起動し、実行中であること。
    • Fiery コントローラーで かんたん色調整 機能を使用するには、Fiery Command Workstation の言語を英語または日本語に設定してください。
    注意:
  • チャートを印刷するときは、以下の設定に一致する用紙を使用し、印刷設定で用紙を正しく指定してください。
    • 読み取り設定 画面で かんたん色調整 に指定したサイズの用紙
    • 初期設定 画面の用紙追加画面で 紙種に指定された用紙と同じ用紙
  • 読み取り設定画面で かんたん色調整に指定されたサイズの用紙を使用してください。指定されていない用紙を使用すると、紙詰まりが発生することがあります。サイズが異なる用紙を使用するときは、設定を変更してください。
  • 色判定で合否を判定するために、チャートは以下の用紙で印刷することを推奨します。
    「認証確認用パッチレイアウト」 で選択した色検証の検証基準 Japan Color Digital 2011 Coated, Wedge ISO12647-8 Coated V3 F51
    推奨用紙
    • 王子製紙 OK トップコート+
    • 大王製紙 S ユトリロコート
    • 日本製紙 オーロラコート
    • 中越パルプ工業 雷鳥コート
    • 北越製紙 ミューコートネオス
    • 三菱製紙 パールコートN
    UPM Digi Finesse gloss (250 gsm)
  • チャートは10部ほど印刷し、最後に印刷した1部を使用してください。

1.3.2.1 色調整を実行する

本機でチャートを読み込んでDFEに作成したプロファイルを登録することで、プリンターで印刷される色を調整します。

    注意:
  • 色調整を実行するプリンターと用紙の組み合わせごとに割り当てられたチャート用PDFファイル名は、初期設定 詳細情報で確認できます。

色調整をするには、次の手順を実行します。

  1. Fiery Command Workstation またはTotalFlow プリントサーバー の操作画面で、プロファイル作成用チャートの PDF ファイルを印刷します。
      重要:
    • 両面印刷は指定しないでください。
    • 安定した色を出力するために、チャートを10部印刷します。最後に印刷されたプロファイル作成用チャートの1部を使用してください。
    1. 色調整をするプリンターを選択します。
    2. 印刷設定に必要な指定をして原稿データを印刷します。
    3. Fieryを使用しているときは、印刷ジョブをジョブアーカイブに登録しておくと、チャートのインポートを省略できます。
    4. TotalFlow プリントサーバー を使用しているときは、ジョブを保存済みジョブとして残しておくと、チャートのインポートを省略できます。
  2. 最後に印刷されたプロファイル作成用チャートの1部を取ります。最後に印刷したチャートの1部を使う
  3. プロファイル作成用チャートの印刷面を上にして本機にセットします。チャートを本機のトレイにセットする
  4. コンピューターのタスクバーでRICOHアイコン([RICOH]アイコン)をクリックします。
      注意:
    • 「Productionserver」画面を閉じないでください。
  5. かんたん色調整をクリックします。RICOH Auto Color Adjuster画面
  6. かんたん色調整ダイアログで、読み込み をクリックします。
  7. 読み取りチャートダイアログで、読み取り開始 をクリックします。[読み取り開始]ボタンをクリックする
    本機でプロファイル作成用チャートの読み取りが開始され、プロファイルが自動で作成されます。
      重要:
    • 画面にCommand WorkStation (TM) または TotalFlow が動作中です。マウス、キーボードに触らないでください。のメッセージが表示されている間は、コンピューターを操作しないでください。
  8. 前判定プロファイル作成プロファイルのDFE登録 にチェックマークが表示されていることを確認します。[前判定]、[プロファイル作成]、[プロファイルをDFE登録]のチェックマークが表示されています。
  9. エラーが発生した場合は、画面の指示に従ってください。
  10. 終了をクリックします。
  11. プロファイルの自動登録に対応していないDFEを使用している場合は、保存されているプロファイルを手動でDFEに登録します。

1.3.2.1.1 Fieryを使用して色調整用のチャートPDFファイルを印刷する

安定した色を出力するために、チャートを10部印刷します。最後に印刷されたプロファイル作成用チャートの1部を使用してください。

Fieryを使用して、色調整用のカラーPDFファイルを印刷するには、次の手順を実行します。

  1. 初期設定チャート追加/編集画面の 用紙名に指定されている用紙を給紙トレイにセットします。
  2. 用紙セクションでは、 Paper Catalogを選択するか、手動で 用紙種類坪量用紙サイズを指定します。
  3. レイアウトセクションで、 両面オフに設定します。[両面]を[オフ]に設定する
  4. カラーセクションでは、初期設定チャート追加/編集画面に登録されている 認証確認用パッチレイアウトに割り当てられた 出力プロファイルを指定します。ただし、 認証確認用パッチレイアウトSimple Gray Scale, Wedge 2013を指定しているときは、 Verify GRACoL2013, Wedgeを指定してください。[出力プロファイル]を設定し、 [CMYKソース]を[変換を省略]に設定する
  5. CMYKソース変換を省略に設定します。
  6. ブラックテキスト/グラフィック普通に設定します。ブラックテキストとグラフィックを普通に設定する

1.3.2.1.2 TotalFlow プリントサーバーを使用して色調整用のチャートPDFファイルを印刷する

安定した色を出力するために、チャートを10部印刷します。最後に印刷されたプロファイル作成用チャートの1部を使用してください。

TotalFlow プリントサーバーを使用して、色調整用のカラーPDFファイルを印刷するには、次の手順を実行します。

  1. 初期設定チャート追加/編集画面の 用紙名に指定されている用紙を給紙トレイにセットします。
  2. 用紙セクションで、 Paper catalogをクリックして、用紙リストから用紙を選択します。用紙の 種類サイズ坪量を手動で指定するには、 手動用紙をクリックします。
  3. カラーセクションで、 CMYK入力プロファイルパススルーに設定します。[CMYK入力プロファイル]を[パススルー]に設定する
  4. 基準プロファイルなしに設定します。[基準プロファイル]を[なし]に設定する
  5. ブラック(テキスト/ラインアート)を 通常に設定します。[ブラック(テキスト/ラインアート)]を[通常]に、[ブラック/グレー印刷方式]を[しない]に設定する
  6. PDFジョブプロセッサー(RIP)が SCREEN APPE/Kodak APPE/CPSI のとき、 ブラック/グレー印刷方式しないに設定します。
  7. PDF ジョブプロセッサー(RIP)が Heidelberg APPE のとき、 純ブラックを維持しないに設定します。[純ブラックを維持]を[しない]に設定する
  8. 印刷品質セクションで、 PDFジョブプロセッサー(RIP)が SCREEN APPE/Kodak APPE のとき、 CMYKオーバープリントシーケンスカラー変換後に設定します。[CMYKオーバープリントシーケンス]を[カラー変換後]に設定する

1.3.2.2 色判定を実行する

色調整の結果を判定したり、指定したプリンターの状態を確認したりできます。

    注意:
  • 色調整を実行するプリンターと用紙の組み合わせごとに割り当てられたチャート用PDFファイル名は、初期設定 詳細情報で確認できます。

色判定を実行するには、次の手順を実行します。

  1. Fiery Command Workstation またはTotalFlow プリントサーバー の操作画面で、判定用のチャートの PDF ファイルを印刷します。
      重要:
    • 両面印刷は指定しないでください。
    • 安定した色を出力するために、チャートを10部印刷します。最後に印刷されたプロファイル作成用チャートの1部を使用してください。
    1. 色判定を実行するプリンターを選択します。
    2. 印刷設定に必要な指定をして原稿データを印刷します。
    3. Fieryを使用しているときは、印刷ジョブをジョブアーカイブに登録しておくと、チャートのインポートを省略できます。
    4. TotalFlow プリントサーバー を使用しているときは、ジョブを保存済みジョブとして残しておくと、チャートのインポートを省略できます。
    5. 処理完了後は、RIP処理済みデータを保持しない指定にしてください。
  2. 最後に印刷されたプロファイル作成用チャートの1部を取ります。最後に印刷したチャートの1部を使う
  3. 判定用チャートの印刷面を上にして本機にセットします。チャートを本機のトレイにセットする
  4. コンピューターのタスクバーでRICOHアイコン([RICOH]アイコン)をクリックします。
      注意:
    • 「Productionserver」画面を閉じないでください。
  5. かんたん色調整をクリックします。RICOH Auto Color Adjuster画面
  6. かんたん色調整ダイアログで、読み込み をクリックします。
  7. 読み取りチャートダイアログで、読み取り開始 をクリックします。[読み取り開始]ボタンをクリックする
    認証用チャートが読み取られ、読み取り結果が検証されます。
  8. 色判定結果を確認します。色判定結果を確認する
  9. NGが表示された場合、判定後の詳細を確認するには、 詳細ボタンをクリックします。
  10. NGが表示された場合、印刷設定が正しく指定され、用紙が指定された規格に準拠していることを確認してから、 かんたん色調整を再実行してください。
  11. 終了をクリックします。
    色調整結果の色判定が完了しました。
    注意:
  • 管理コンソールで時間の経過による色の変化を確認できます。

1.3.2.2.1 Fieryを使用して色判定用チャートPDFファイルを印刷する

安定した色を出力するために、チャートを10部印刷します。最後に印刷されたプロファイル作成用チャートの1部を使用してください。

Fieryを使用して色判定用チャートPDFファイルを印刷するには、次の手順を実行します。

  1. 初期設定チャート追加/編集画面の 用紙名に指定されている用紙を給紙トレイにセットします。
  2. 用紙セクションで、 Paper Catalogを選択するか、手動で 用紙種類坪量用紙サイズを指定します。
  3. レイアウトセクションで、 両面オフに設定します。[両面]を[オフ]に設定する
  4. カラーセクションで、色調整プロセスで作成される 出力プロファイルを選択します。カラー設定:[出力プロファイル]、[CMYKソース]、[黒点補正]、[CMYKレンダリングインテント]、[CMYKグレーをブラックのみで印刷]
  5. 初期設定チャート追加/編集画面の 認証確認用パッチレイアウトに指定したプロファイルに CMYK ソースを設定します。
      注意:
    • 認証確認用パッチレイアウトJapan Color Digital 2011 Coated, Wedgeが指定されているときは Japan Color 2011 Coatedを、 ISO12647-8 Coated V3 F51が指定されているときは PSO Coated FOGRA51 (EFI) を、 Verify GRACoL2013, Wedgeが指定されているときは GRACoL2013 CRPC6 (EFI) を指定します。
  6. CMYKレンダリングインテント相対カラーメトリックに設定します。
  7. 黒点補正のチェックを外します。
  8. CMYKグレーをブラックのみで印刷オフに設定します。
  9. ブラックテキスト/グラフィック普通に設定します。ブラックテキスト/グラフィックを普通に設定する
  10. ハーフトーンモードには、初期設定で指定した出力プロファイルを作成したときと同じ設定を指定します。[ハーフトーンモード]を指定する

1.3.2.2.2 TotalFlow プリントサーバーを使用して色判定用チャートPDFファイルを印刷する

安定した色を出力するために、チャートを10部印刷します。最後に印刷されたプロファイル作成用チャートの1部を使用してください。

TotalFlow プリントサーバーを使用して色判定用チャートPDFファイルを印刷するには、次の手順を実行します。

  1. 初期設定チャート追加/編集画面の 用紙名に指定されている用紙を給紙トレイにセットします。
  2. 用紙セクションで、 Paper catalogをクリックして、用紙リストから用紙を選択します。用紙の 用紙種類用紙サイズ坪量を手動で指定するには、 手動用紙をクリックします。
  3. カラーセクションで、 CMYK入力プロファイル初期設定チャート追加/編集画面の 認証確認用パッチレイアウトに指定されているプロファイルに設定します。
      注意:
    • 認証確認用パッチレイアウトJapan Color Digital 2011 Coated, Wedgeが指定されているときは Japan Color 2011 Coatedを、 ISO12647-8 Coated V3 F51が指定されているときは PSO Coated v3 を、 Verify GRACoL2013, Wedgeが指定されているときは GRACoL2013 CRPC6 を指定します。
  4. 基準プロファイルなしに設定します。[基準プロファイル]、[プリンタープロファイル、おもて]、[レンダリングインテント]を設定する
  5. プリンタープロファイル、おもてを色調整で作成された出力プロファイルに設定します。
  6. レンダリングインテント相対カラーメトリックに設定します。
  7. PDF ジョブプロセッサー(RIP)が Heidelberg APPE のとき、 黒点補正しないに設定します。[黒点補正]と[純ブラックを維持]を[しない]に設定する
  8. PDF ジョブプロセッサー(RIP)が Heidelberg APPE のとき、 純ブラックを維持しないに設定します。
  9. ブラック(テキスト/ラインアート)を 通常に設定します。[ブラック(テキスト/ラインアート)]を[通常]に、[ブラック/グレー印刷方式]を[しない]に設定する
  10. PDFジョブプロセッサー(RIP)が SCREEN APPE/Kodak APPE/CPSI のとき、 ブラック/グレー印刷方式しないに設定します。
  11. 印刷品質セクションで、 ハーフトーンスクリーニングを、初期設定で指定された出力プロファイルを作成したときと同じ設定にします。印刷品質 > ハーフトーンスクリーニング
  12. PDFジョブプロセッサー(RIP)が SCREEN APPE のとき、 CMYKオーバープリントシーケンスカラー変換後に設定します。[CMYKオーバープリントシーケンス]を[カラー変換後]に設定する

1.3.3 こまったときには(かんたん色調整)

かんたん色調整でメッセージが表示されるときや、が色判定結果NG多発するときの対処方法を説明します。

メニュー画面でかんたん色調整をクリックしても かんたん色調整画面が表示されないときは、メニュー画面を閉じてからWindowsを再起動してください。それでもメニュー画面から かんたん色調整画面を表示できない場合は、サービス担当者に連絡してください。

1.3.3.1 メッセージが表示されたとき(かんたん色調整)

メッセージ 原因 対処方法と参照先
C/M/Y/Kの1つ、または複数の最大濃度が警告基準値を満たしていません。 調整が必要なプリンターでチャートが印刷された。 プリンターの調整機能を使用して、警告基準を満たさない色のトナー濃度を調整します。リコー製プリンターを使用している場合は、最大画像濃度を調整してください。他のプリンターを使用している場合は、印刷濃度を調整してください。

プリンターの調整については、プリンターの使用説明書を参照してください。

閾値が正しく指定されていない。 初期設定 画面で 閾値設定をクリックし、適切な値が指定されているか確認してください。

エラーが解決しない場合は、サービス担当者に連絡してください。

Command WorkStation (TM) または TotalFlow でのプロファイルの登録に失敗しました。初めからやり直してください。このエラーメッセージが何度も表示される場合は、サービスへ連絡してください。 画面にCommand WorkStation (TM) または TotalFlow が動作中です。マウス、キーボードに触らないでください。のメッセージが表示されている間に、コンピューターを操作した。 画面にCommand WorkStation (TM) または TotalFlow が動作中です。マウス、キーボードに触らないでください。のメッセージが表示されている間は、コンピューターを操作しないでください。
プリンターの電源が切れている。 プリンターの電源が入っていることを確認します。
プリンターのDFEがネットワーク上で接続を確立できなかったか、ネットワークが混雑している。
  • 本機とプリンターのDFEがネットワークに接続されていることを確認してください。ネットワーク環境について詳しくは、管理者に連絡してください。
  • DFEとネットワークルーターを再起動します。
プリンターのDFEを別のコンピューターから操作している。 かんたん色調整を使用するときは、プリンターのDFEを操作しないでください。
本機を複数台で操作しているときに、クライアントコンピューターからサーバーにアクセスできない。
  • コンピューターがネットワークに接続されていることを確認してください。
  • コンピューターとサーバーのWindowsを再起動してください。
Command WorkStation (TM) または TotalFlow でのプロファイルの登録に失敗しました。初めからやり直してください。このエラーメッセージが何度も表示される場合は、サービスへ連絡してください。 Fieryを使用しているときに、 キャリブレーションセット名初期設定 用紙追加に正しく登録されていない。 DFEに登録されているキャリブレーションセット名を確認し、初期設定 用紙追加に登録されている キャリブレーションセット名と一致していることを確認します。

DFEに登録されているキャリブレーションセット名を確認します。

  1. スタートメニューで、Fiery Fiery Command Workstation をクリックします。
  2. サーバー デバイスセンターをクリックします。
  3. 一般 ツール キャリブレーターをクリックします。
  4. 再キャリブレートを指定して、 次へをクリックします。
  5. キャリブレーション名プルダウンメニューに表示される名前を確認します。

また、デバイスセンター画面でリソース プロファイル インポート 出力 キャリブレーションをクリックしてから、未登録の新しいICCプロファイルを指定することでも、DFEに登録されているキャリブレーションセット名を確認できます。

Command WorkStation (TM) または TotalFlow でのプロファイルの登録に失敗しました。初めからやり直してください。このエラーメッセージが何度も表示される場合は、サービスへ連絡してください。 Fieryを使用しているときに、 DFEサーバー名初期設定 チャートの追加/変更で正しく登録されていない。 初期設定で登録した DFE サーバー名が正しいか確認するには、次の手順を実行します。
  1. 初期設定画面で、 機器名称用紙名の組み合わせを指定し、 チャート編集をクリックします。
  2. DFE サーバー名を確認します。
Command WorkStation (TM) または TotalFlow でのプロファイルの登録に失敗しました。初めからやり直してください。このエラーメッセージが何度も表示される場合は、サービスへ連絡してください。 正常な動作が保証されていないDFEシステムを使用している。
  • Fieryを使用しているとき:Fieryの正常な動作が保証されるシステムを使用していることを確認してください。
  • TotalFlow プリントサーバーを使用しているとき:TotalFlow プリントサーバーの正常な動作が保証されるシステムを使用していることを確認してください。
Fieryを使用しているときに、使用しているプリンターに正常な動作が保証されないバージョンのシステムがインストールされている。 コンピューターにインストールされているFiery Command Workstation のバージョンを確認してください。
DFE上のパスワードがデータベースに登録されているパスワードと一致しない。 DFE上のパスワードがデータベースに登録されているパスワードと一致するか確認してください。エラーが解決しない場合は、サービス担当者に連絡してください。
TPS23の新しいバージョンが利用できる。 ColorGATE Productionserverの新しいバージョンが利用可能です。 ColorGATE Productionserverをアップデートすると、RICOH Auto Color Adjusterが正常に動作しなくなることがあります。意図しないアプリケーションのアップデートを防ぐには、 アップデートを通知するのチェックを外してください。
初期設定で入力されたIPアドレスが間違っている可能性があります。確認してください。 Fieryを使用しているときに、初期設定 チャートの追加/編集に登録した DFE IPアドレスが正しく指定されていない。 初期設定で登録した DFE IPアドレスが正しいか確認するには、次の手順を実行します。
  • 初期設定画面で、 プリンター名用紙名の組み合わせを指定し、 チャート編集をクリックします。
  • DFE IPアドレスが正しく指定されていることを確認します。
初期設定で入力されたキャリブレーションセット名が間違っている可能性があります。確認してください。 Fieryを使用しているときに、 キャリブレーションセット名初期設定 用紙追加に正しく登録されていない。 DFEに登録されているキャリブレーションセット名を確認し、初期設定 用紙追加に登録されている キャリブレーションセット名と一致していることを確認します。

DFEに登録されているキャリブレーションセット名を確認します。

  1. スタートメニューで、Fiery Fiery Command Workstation をクリックします。
  2. サーバー デバイスセンターをクリックします。
  3. 一般 ツール キャリブレーターをクリックします。
  4. 再キャリブレートを指定して、 次へをクリックします。
  5. キャリブレーション名プルダウンメニューに表示される名前を確認します。

また、デバイスセンター画面でリソース プロファイル インポート 出力 キャリブレーションをクリックしてから、未登録の新しいICCプロファイルを指定することでも、DFEに登録されているキャリブレーションセット名を確認できます。

初期設定で入力されたパスワード、またはサーバー名が間違っている可能性があります。確認してください。 Fieryを使用しているときに、初期設定 チャートの追加/編集で登録した DFE サーバー名または DFEパスワードの指定が正しくない。 初期設定で登録した DFE サーバー名DFEパスワードが正しいか確認するには、次の手順を実行します。
  • 初期設定画面で、 プリンター名用紙名の組み合わせを指定し、 チャート編集をクリックします。
  • DFE サーバー名DFEパスワードが正しく指定されていることを確認します。
判定に失敗しました。初めからやり直してください。このエラーメッセージが何度も表示される場合は、サービスへ連絡してください。 誤ったチャートを使用している。 正しいチャートが印刷されているか確認してください。正しいチャート番号を確認するには、次の手順を実行します。
  1. 初期設定画面で、 機器名称用紙名の組み合わせを指定し、 詳細情報をクリックします。
  2. プロファイル作成用チャートを確認します。
チャートが正しく読み取られていない。 チャートを本機に正しくセットしてください。
一時的に不具合が発生し、チャートが正しく読み取られなかった。
  • 本機の電源を切り、入れ直してください。
  • かんたん色調整色見本合わせカスタム測色、および本体設定が実行中の場合は終了し、メニュー画面から再起動してください。メニュー画面だけが表示される場合は、RICOH Auto Color Adjusterを再起動してください。
判定に失敗しました。初めからやり直してください。このエラーメッセージが何度も表示される場合は、サービスへ連絡してください。 本機を複数台で操作しているときに、クライアントコンピューターからサーバーにアクセスできない。
  • コンピューターがネットワークに接続されていることを確認してください。
  • コンピューターとサーバーのWindowsを再起動してください。

エラーが解決しない場合は、サービス担当者に連絡してください。

プロファイルの作成に失敗しました。初めからやり直してください。このエラーメッセージが何度も表示される場合は、サービスへ連絡してください。 プロファイルが作成される前に接続がタイムアウトした。
  • ColorGATE Productionserverが実行していることを確認してください。
  • RESTが実行していないときは、オプション RESTサーバー... 開始ColorGATE Productionserverをメニューからクリックします。
  • Windowsを再起動してください。クライアントコンピューターを使用している場合は、サーバー上のWindowsも再起動してください。
プロファイルの作成に使用する「it8」や「icc」の拡張子のファイルを別のアプリケーションが使用している。 かんたん色調整を使用しているときは、他のアプリケーションをすべて終了してください。

エラーが解決しない場合は、サービス担当者に連絡してください。

ページ間偏差が警告基準値を超えていますが、このまま調整を実行します。

プリンター本体の調整機能で画質調整を実施してください。

リコー機器の場合、以下を実施してください。

[02 本体:画像品質調整] - [0201 画質調整実行] - [01:画像濃度調整]

その他の会社の機器の場合、ページ間偏差を軽減するように、プリンター本体の機能で調整ください。

調整が必要なプリンターでチャートが印刷された。 メッセージに記載されている手順に従ってプリンターを調整してください。

プリンターの調整については、プリンターの使用説明書を参照してください。

閾値が正しく指定されていない。 初期設定 画面で 閾値設定をクリックし、適切な値が指定されているか確認してください。

エラーが解決しない場合は、サービス担当者に連絡してください。

ページ内偏差が警告基準値を超えていますが、このまま調整を実行します。

プリンター本体の調整機能で画質調整を実施してください。

リコー機器の場合、以下を実施してください。

[02 本体:画像品質調整] - [0201 画質調整実行] - [02:画像濃度調整:搬送方向]

[10 濃度差調整印刷:直角方向]

その他の会社の機器の場合、ページ内の印刷濃度ムラを軽減するように、プリンター本体の機能で調整ください。

調整が必要なプリンターでチャートが印刷された。 メッセージに記載されている手順に従ってプリンターを調整してください。
閾値が正しく指定されていない。 初期設定 画面で 閾値設定をクリックし、適切な値が指定されているか確認してください。

エラーが解決しない場合は、サービス担当者に連絡してください。

読み取りに失敗しました。 誤ったチャートを使用している。 正しいチャートが印刷されているか確認してください。正しいチャート番号を確認するには、次の手順を実行します。
  1. 初期設定画面で、 機器名称用紙名の組み合わせを指定し、 詳細情報をクリックします。
  2. プロファイル作成用チャートを確認します。
チャートが正しく読み取られていない。 チャートを本機のトレイに正しくセットしてください。
一時的に不具合が発生し、チャートが正しく読み取られなかった。
  • 本機の電源を切り、入れ直してください。
  • かんたん色調整色見本合わせカスタム測色、および本体設定が実行中の場合は終了し、メニュー画面から再起動してください。メニュー画面だけが表示される場合は、RICOH Auto Color Adjusterを再起動してください。
    注意:
  • その他のメッセージが表示された場合は、メッセージの指示に従ってください。

1.3.3.2 色判定結果NGが多発する

原因 対処方法と参照先
誤ったチャートを使用している。 正しいチャートが印刷されているか確認してください。正しいチャート番号を確認するには、次の手順を実行します。
  1. 初期設定画面で、 機器名称用紙名の組み合わせを指定し、詳細情報をクリックします。
  2. 認証用チャート番号を確認します。
チャートが正しく読み取られていない。 チャートを本機のトレイに正しくセットしてください。
チャートが適切な用紙に印刷されていない。 初期設定画面の 用紙管理紙種に指定されている用紙の種類にチャートを印刷してください。
閾値が適切に指定されていない。 初期設定画面で、 閾値設定にデフォルト値を指定します。
プロファイル作成用チャートまたは認証用チャートが誤った印刷設定で印刷されている。
  • プロファイル作成用チャートを正しい印刷設定で印刷してください。
  • 認証用チャートを正しい印刷設定で印刷してください。
DFEに登録された認証用チャートの印刷ジョブにRIP処理済みデータが残っている。 DFEで認証用チャートを印刷するジョブに、RIP処理済みデータが残っていないか確認し、データが残っている場合は削除してから再印刷してください。

操作について詳しくは、DFEの取扱説明書を参照してください。

プロファイルを作成した後に、プリンターの色再現の状態が変化した。 かんたん色調整を再実行してください。
    注意:
  • それでもNGが多発する場合は、サービス担当者に連絡してください。

1.4 色見本合わせ

色見本合わせでは、印刷された色見本を読み込んで、それを基にプロファイルを作成します。作成されたプロファイルをCMYK入力(ソース)プロファイルとしてDFEに登録し、原稿データの印刷時に使用します。

作成したプロファイルを使用して、色見本の色味に近づけた色を印刷ページに再現します。

1.4.1 色見本合わせの流れ

本機で色見本と原稿データの試し刷り(PDF)を読み取ります。その後、色見本合わせにある色と比較して合わせます。色合わせによって作成されたICCプロファイルを使用して、色見本の色味に近づけた色を印刷ページに再現します。
  1. 保存された原稿データと色見本があれば、それらを読み込みます。
  2. 保存された元データと保存された色見本がない場合は、原稿のPDFと色見本をご用意ください。
    1. 原稿データを用紙に印刷します(印刷した原稿)。原稿データを印刷する
    2. 色見本合わせを選択し、アプリケーションで原稿を表示します。色見本合わせ機能を起動し、アプリケーションで原稿を表示する
    3. 色見本を給紙トレイにセットし、色見本合わせから読み取ります。
  3. 手順2で印刷した原稿の1部を本機にセットし、 色見本合わせから読み取ります。印刷された原稿データを読み込む
  4. 色見本合わせで色合わせを実行し、プロファイルを保存します。
  5. オプション: 原稿データと色見本データを保存します。
  6. DFEにプロファイルを登録し、そのプロファイルを使用して原稿データを印刷します。DFEにプロファイルを登録し、そのプロファイルを使用して原稿データを印刷する
    色見本に色を合わせて原稿データが印刷されます。

1.4.1.1 [色見本合わせ]画面の使いかた

色見本合わせダイアログを開くには、 RICOH Auto Color Adjusterアプリケーションで 色見本合わせを選択します。 色見本合わせダイアログの項目を左から右に操作して、印刷時に使用するプロファイルを作成します。

色見本合わせ

1. 選択
選択ボタンを選択して、原稿データと読み取った色見本データを含むファイルを読み込みます。
2. 原稿データ
コンピューターで原稿データ(PDF)を開き、画像を表示します。
  • ファイル選択:原稿データを指定します。
  • 領域選択:色見本と印刷した原稿の位置を合わせるために、画像の向きと領域を指定します。
  • 前のページ][次のページ]:ページを指定します。
3. 保存
原稿データと読み取った色見本を含むファイルを保存するには、色見本合わせダイアログの左上で 保存を選択します。この操作により、物理的な色見本を保持して再度読み取ることなく、原稿PDFファイルと読み取った色見本を再利用することができます。
    注意:
  • このボタンは、色見本合わせが完了した後にのみ有効になります。
4. 色見本
本機に色見本をセットし、その画像を画面に表示します。
  • 用紙サイズ、副走査:本機にセットした色見本の用紙サイズを指定します。 不定形を指定した場合は、 副走査 に副走査方向の用紙の長さを210~487.7 mm(8.3 ~ 19.2 inch)の範囲で入力します。本機に色見本を置く
  • 読み込み:色見本を読み込みます。
  • 領域選択:印刷した原稿データ(PDF)と位置を合わせるために、画像の向きと領域を指定します。
  • 削除:読み込んだ画像を削除します。
5. 色合わせ前
印刷した原稿を本機で読み込み、画像を画面に表示します。
  • 読み込み:印刷した原稿を読み込みます。
  • 領域選択:印刷した原稿データ(PDF)と位置を合わせるために、画像の向きと領域を指定します。
  • 削除:読み込んだ画像を削除します。
6. 色合わせ後の再現印刷
色合わせを実行します。色合わせ処理が完了すると、シミュレーㇳ画像が表示されます。
  • 色合わせ実行色見本に合わせて印刷する色を調整します。
  • CMYKソースCMYKレンダリング:原稿データの印刷時に使用するソースプロファイルとレンダリングインテントを指定します。
7. 色差マップ表示
色差を視覚的に検査します。色合わせ前に色合わせを適用する前の色差マップを、色合わせ後の再現印刷に色合わせを適用した後のマップを表示します。色差マップで明るい領域は、色差が大きいことを示します。色差は用紙の色の値を除いて端部を切り捨てて算出されます。
8. 色差平均値
色合わせ前後の色差平均値(シミュレート)が表示されます。色差平均値は、画像内のすべての画素の色差を平均して算出されます。
9. 保存
色見本合わせダイアログの右下で 保存を選択すると、色合わせ処理後に作成されるプロファイルを保存します。

1.4.1.2 色見本合わせに対応している原稿データ形式

色見本合わせは、以下のすべての条件に一致する原稿データに対応しています。
  • 「原稿データ」の印刷に使用したプリンターに対応しているデータ形式
  • CMYK(特色、RGB、グレースケール、DeviceNを含むデータは非対応)
  • 以下のいずれかのバージョンのPDFファイル
    • PDF1.3(Acrobat 4.x)からPDF1.6(Acrobat 7.x)
    • PDF 1.7 Adobe Extension Level 3 (Acrobat 9.x)
    • PDF1.7 Adobe Extension Level 8(Acrobat X)
    • PDF/X-1a
    • PDF/X-3
    • PDF/X-4
  • フォントが埋め込まれているPDFファイル

上記の条件を満たしていても、以下の画像では色合わせに失敗することがあります。

  • 全体がベタ塗りや、グラデーションやエッジがない画像ベタ塗りの画像
  • 線対称または回転対称の絵柄の画像線対称または回転対称の絵柄の画像
  • 繰り返し同じ画像が面付けされているとき
  • 文字と線画が多いページ
  • 特定の色系統の配色が主体など、極端な配色のページ
  • 全体が細かい模様のページ
  • 画面サイズが小さいとき
    注意:
  • 色見本合わせでチャートを使用するときは、チャートを構成するカラーパッチ外部の領域も色合わせの対象になります。
  • 色見本合わせで使用できる原稿データを使用していても、次のときは色合わせで失敗することがあります。
    • 原稿データを印刷するプリンターの色域が小さすぎる
    • 原稿データに使用されているインクの数と、印刷に使用するプリンターのインクの数が異なるとき(たとえば、4色インクのプリンターで色見本が印刷され、7色インクのプリンターで原稿データが印刷されるときなど)
    • 色見本の用紙の色と、原稿データを印刷するプリンターにセットした用紙の色が異なるとき

1.4.2 色見本合わせを実行する

この機能では、印刷した色見本の色に原稿の色を合わせながら、原稿データを用紙に印刷します。ここでは、1ページの原稿データを色合わせするときの基本操作について説明します。

    重要:
  • 事前に画像濃度調整を実行しておくことを推奨します。
  • この機能を実行する前に、以下を確認してください。
    • プリンター:原稿データで指定されているサイズの用紙がセットされていて、エラーが発生していないこと。
    • 本機:赤色ランプが点灯していないこと。
    • 本機に接続したコンピューター:RICOH Auto Color Adjuster のメニュー画面が表示されていて、他のアプリケーションが実行されていないこと。
    • 原稿データ:色見本合わせで使用できるデータを指定していること。
    • 印刷された色見本:色見本が原稿データで指定されているサイズと同じサイズで印刷されていること。

1.4.2.1 色見本合わせのデータを準備する

原稿データを選択し、本機で色見本と印刷原稿を読み込んで、色見本合わせ画面に表示します。

    注意:
  • 原稿データ(PDF)を複数部印刷し、最後に印刷された1部を使用します。

色見本合わせに必要なデータを準備するには、次の手順を実行します。

  1. 原稿データ(PDF)を印刷します。
    1. 色合わせを実行するプリンターを選択します。
    2. 印刷設定に必要な指定をして原稿データを印刷します。
        重要:
      • 印刷時は原稿データの拡大や縮小はしないでください。
  2. コンピューターで色見本合わせを選択します。RICOH Auto Color Adjuster画面
    色見本合わせ画面が表示されます。
      注意:
    • 画面に表示されている項目を左から右に操作します。
  3. 保存された原稿データと色見本があれば、それらを読み込みます。
    1. 保存された原稿データと色見本を読み込むには、選択を選択します。
    2. フォルダー選択ダイアログで、原稿データと読み取った色見本データを含むファイルを選択します。
    3. フォルダーの選択をクリックします。
      原稿ファイルと色見本が色見本合わせダイアログに表示されます。
  4. 保存した色見本がない場合は、読み取ります。
    1. 原稿データセクションで ファイル選択をクリックします。
    2. 原稿データを選択ダイアログで、原稿データを含むファイルを選択します。
        注意:
      • 色合わせ後の再現印刷CMYKソースでプロファイルが指定されていないときはCMYKソースプロファイル設定エラーが表示されます。
      選択したファイルの画像が原稿データセクションに表示されます。
    3. 色見本の読み取り面を上にして本機の給紙トレイにセットします。 トレイに色見本をセットする
    4. 色見本セクションで、色見本の用紙サイズを選択します。
    5. 不定形を選択した場合は、 副走査 に副走査方向の用紙の長さを入力します。用紙サイズを選択する
        重要:
      • 読み取る色見本の用紙サイズと異なる選択をすると、紙詰まりが発生することがあります。
    6. 色見本セクションで、 読み込みを選択します。
      読み取りが完了すると、色見本セクションに読み取った画像が表示されます。
  5. 印刷された原稿の読み取り面を上にして本機にセットします。
      注意:
    • 原稿データ(PDF)を複数部印刷した場合は、最後に印刷された1部を使用します。
  6. 色合わせ前で印刷原稿の用紙サイズを指定します。 不定形を指定した場合は、 副走査 に副走査方向の用紙の長さを入力します。色合わせ前に原稿サイズを指定する
      重要:
    • 読み取る原稿の用紙サイズと異なる選択をすると、紙詰まりが発生することがあります。
  7. 色合わせ前セクションで 読み込みを選択します。
    読み取りが完了すると、色合わせ前セクションに読み取った画像が表示されます。
  8. プロファイルの作成に進みます。

1.4.2.1.1 Fieryを使用して色合わせ用PDFファイルを印刷する

Fieryを使用して色合わせ用PDFファイルを印刷するには、次の手順を実行します。

  1. カラーセクションで、 出力プロファイルを使用する用紙に合わせたプロファイルに設定するか、 かんたん色調整を使用して更新したプロファイルを指定します。[出力プロファイル]と[CMYKソース]を設定する
  2. CMYKソースで、 ColorWise オフまたは 変換を省略以外の設定を選択します。
  3. 埋め込みCMYKプロファイルを使用のチェックを外します。[埋め込みCMYKプロファイルを使用]および[スポットカラーマッチング]のチェックを外す
  4. スポットカラーマッチングのチェックを外します。
  5. PDF/X出力インテントのチェックを外します。PDF/X出力インテントのチェックを外す

1.4.2.1.2 TotalFlow プリントサーバーを使用して色合わせ用PDFファイルを印刷する

TotalFlow プリントサーバーを使用して色合わせ用PDFファイルを印刷するには、次の手順を実行します。

  1. カラーセクションで、 プリンタープロファイル、おもてを使用する用紙と一致するプロファイルを設定するか、 かんたん色調整を使用して更新したプロファイルを指定します。
  2. CMYK入力プロファイルで、 パススルー以外の設定を選択します。[CMYK入力プロファイル]と[埋め込みプロファイルを使用]
  3. CMYK入力プロファイルの横にある 埋め込みプロファイルを使用しないに設定します。
  4. スポットカラーマッチングしないに設定します。[スポットカラーマッチング]と[PDF/X出力インテントを使用]を[しない]に設定する
  5. PDF/X出力インテントを使用しないに設定します。

1.4.2.2 色合わせをしてプロファイルを作成する

色合わせ前 セクションに表示されている画像で色合わせを実行し、プロファイルを作成します。

色合わせを実行し、プロファイルを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 原稿データを印刷するときに、印刷設定に指定したプロファイルを確認します。
      注意:
    • 確認する項目名は、使用するDFEによって異なります。
      • Fiery では、設定名は CMYKソースです。[CMYKソース]を選択する
      • TotalFlow プリントサーバー では、設定名は CMYK入力プロファイルです。[CMYK入力プロファイル]を選択する
  2. 色合わせ後の再現印刷CMYKソース1で、手順2で使用したプロファイルを指定します。[CMYKソース]プロファイルを選択する
      注意:
    • プロファイルを追加するには、追加ボタン(追加ボタン)を選択し、追加するプロファイルを指定します。
  3. 原稿データを印刷したときに、印刷設定に指定されていたレンダリングインテントを確認します。
      注意:
    • 確認する項目名は、使用するDFEによって異なります。
      • Fiery では、設定名は CMYKレンダリングインテントです。[CMYKレンダリングインテント]の設定
      • TotalFlow プリントサーバー では、設定名は レンダリングインテントです。[レンダリングインテント]の設定
  4. 色合わせ後の再現印刷CMYKレンダリングを指定します。[CMYKレンダリング]値の設定
      注意:
    • Fiery連続調を指定していたときは 知覚的を、 ビジネスグラフィッ クを指定していたときは 彩度を指定します。
  5. 色合わせ実行 を選択します。[色合わせ後の再現印刷]セクションで[色合わせ実行]を選択する
    色合わせ処理が開始され、プロファイルが作成されます。処理が終わるまで待ってください。色合わせ処理が完了すると、色合わせ後の再現印刷に処理された画像が表示されます。
  6. 色合わせが適用された後の色差平均値(シミュレート)を確認します。色合わせが適用された後の色差平均値を確認する
      注意:
    • 色差平均値は、画像内のすべての画素の色差を平均して算出されます。
  7. 色差マップで色差を確認します。
    1. 色差マップ表示 を選択します。[ΔEマップを表示]を選択する
      色差マップが表示され、ボタンのラベルが色差マップ非表示に変更します。
    2. 色差を確認します。色差を確認する
        注意:
      • 色差は用紙の色の値を除いて端部を切り捨てて算出されます。
      • マップの明るい部分は色差が大きいことを示します。
    3. 色差マップ非表示 を選択します。
  8. オプション: 原稿データと読み取った色見本データを含むファイルを保存します。
    1. 原稿データと読み取った色見本データを含むファイルを保存するには、色見本合わせダイアログの左上で 保存を選択します。
    2. 原稿データと色見本データを保存するフォルダーがまだ作成されていない場合は、フォルダー選択ダイアログで 新しいフォルダーを選択します。次に、新しいフォルダーの名前を入力します。
    3. 原稿データと色見本データを保存するフォルダーを選択し、新しいフォルダーをクリックします。
      原稿データと色見本データを選択したフォルダーに保存されます。
  9. プロファイルを保存するには、色見本合わせ ダイアログの右下にある 保存 を選択します。
      注意:
    • プロファイルのファイル名はMatch_yyyymmddhhmm.iccという形式で割り当てられます。必要に応じて変更してください。
  10. 終了 を選択します。
    色合わせ処理が完了し、プロファイルが保存されます。色見本のデータを保存しておけば、次回の色合わせが必要なときにそれを読み込み、同じ色見本をベースにプロファイルを作成することができます。

1.4.2.2.1 Fieryでプロファイルを使用して原稿データを印刷する

色合わせで作成されたプロファイルを使用し、色見本に合わせた色で原稿データを印刷します。

    注意:
  • 操作手順は、使用しているDFEによって異なります。FieryまたはTotalFlow プリントサーバー以外の DFE を使用しているときは、DFE の取扱説明書を参照してください。

  1. Fiery Command Workstationを開始します。
  2. システム管理者としてアプリケーションにログインします。
  3. サーバー データセンターをクリックします。
  4. リソース プロファイルをクリックします。
  5. インポートをクリックし、 CMYKソースとシミュレーションを指定します。
  6. 作成されたプロファイルを指定します。
    Fiery」にプロファイルがインポートされます。
  7. 印刷設定のCMYKソース:でインポートしたプロファイルを指定します。
  8. その他の項目は、色合わせを実行する前の原稿データを印刷したときと同じ設定を指定します。
  9. 原稿データを印刷します。

1.4.2.2.2 TotalFlow プリントサーバーでプロファイルを使用して原稿データを印刷する

色合わせで作成されたプロファイルを使用し、色見本に合わせた色で原稿データを印刷します。

    注意:
  • 操作手順は、使用しているDFEによって異なります。FieryまたはTotalFlow プリントサーバー以外の DFE を使用しているときは、DFE の取扱説明書を参照してください。

  1. 管理者権限を持つアカウントでTotalFlow プリントサーバーを起動します。
  2. 設定 プロファイルをクリックします。
  3. カラーマネージメント プロファイルをクリックします。
  4. CMYK入力プロファイルで編集ボタン(編集ボタン)をクリックします。
  5. インポート CMYKソースとシミュレーションをクリックします。
  6. 作成したプロファイルを指定し、インポートをクリックします。
  7. CMYK入力プロファイルを指定し、 OKをクリックします。
  8. 作成したプロファイルを指定します。
    TotalFlow プリントサーバー」にプロファイルがインポートされます。
  9. 印刷設定のCMYK入力プロファイルでインポートしたプロファイルを指定します。
  10. その他の項目は、色合わせを実行する前の原稿データを印刷したときと同じ設定を指定します。
  11. 原稿データを印刷します。

1.4.3 応用

複数ページの原稿データを使用したり、ページの特定の領域を指定したりすることで、色の再現性の品質を高くすることができます。

1.4.3.1 複数ページの原稿データを使用する

最大15ページの原稿を使用して、色の再現性の品質を高くします。

複数ページの原稿データを使用するには、次の手順を実行してください。

  1. 原稿データ(PDF)を印刷します。
    1. 色合わせを実行するプリンターを選択します。
    2. 原稿データを印刷します。
        重要:
      • 印刷時は原稿データの拡大や縮小はしないでください。
  2. コンピューターで色見本合わせをクリックします。RICOH Auto Color Adjuster画面
    色見本合わせ画面が表示されます。
      注意:
    • 画面に表示されている項目を左から右に操作します。
  3. 原稿データセクションで ファイル選択をクリックします。
  4. 原稿データを選択ダイアログで、原稿データを含むファイルを選択します。
    選択したファイルが原稿データセクションに表示されます。
  5. 前のページボタン(前のページボタン)、 次のページボタン(次のページボタン)をクリックして、色合わせのページに移動します。
  6. 色見本の読み取り面を上にして本機の給紙トレイにセットします。 トレイに色見本をセットする
  7. 色見本セクションで、印刷する色見本の用紙サイズを選択します。
  8. 不定形を選択した場合は、 副走査 に副走査方向の用紙の長さを入力します。色見本の用紙サイズを指定する
      重要:
    • 読み取る色見本の用紙サイズと異なる選択をすると、紙詰まりが発生することがあります。
  9. 色見本セクションで、 読み込みを選択します。
    読み取りが完了すると、色見本セクションに読み取った画像が表示されます。
  10. 印刷された原稿の読み取り面を上にして本機にセットします。
  11. 色合わせ前で印刷原稿の用紙サイズを指定します。 不定形を指定した場合は、 副走査 に副走査方向の用紙の長さを入力します。色合わせ前に原稿サイズを指定する
      重要:
    • 読み取る原稿の用紙サイズと異なる選択をすると、紙詰まりが発生することがあります。
  12. 色合わせ前セクションで 読み込みをクリックします。
    読み取りが完了すると、色合わせ前に読み取った画像が表示されます。
  13. すべてのページを読み取るには、手順3から13を繰り返します。
  14. 原稿データセクションで、 前のページボタン(前のページボタン)と 次のページボタン(次のページボタン)をクリックし、すべてのページが読み込まれたことを確認します。
  15. プロファイルの作成に進みます。

1.4.3.2 領域と向きを指定する

面付けされた原稿データがページごとに印刷されているときに色合わせする場合は、すべてのページで同じ領域と向きを指定すると、色再現性の品質が向上します。また、位置合わせエラーが表示されたときは、領域を指定して位置を合わせます。

領域と向きを指定するには、次の手順を実行します。

  1. 原稿データ(PDF)を印刷します。
    1. 色合わせを実行するプリンターを選択します。
    2. 印刷設定に必要な指定をして原稿データを印刷します。
        重要:
      • 印刷時は原稿データの拡大や縮小はしないでください。
  2. コンピューターで色見本合わせをクリックします。RICOH Auto Color Adjuster画面
    色見本合わせ画面が表示されます。
      注意:
    • 画面に表示されている項目を左から右に操作します。
  3. 保存された原稿データと色見本があれば、それらを読み込みます。
    1. 指定された領域の保存された原稿データと色見本を読み込むには、選択を選択します。
    2. フォルダー選択ダイアログで、原稿データと読み取った色見本データを含むファイルを選択します。
    3. フォルダーの選択をクリックします。
      原稿ファイルと色見本の指定された領域が色見本合わせダイアログに表示されます。
  4. 指定された領域の保存した色見本がない場合は、読み取ってください。
    1. 原稿データセクションで ファイル選択をクリックします。
    2. 原稿データを選択ダイアログで、原稿データを含むファイルを選択します。
      選択したファイルの画像が原稿データセクションに表示されます。
    3. 原稿データセクションで 領域選択をクリックします。
    4. 画像の向きを変更するには、左に90度回転 または 右に90度回転 をクリックします。
    5. 領域を指定するには、指定する領域の角をクリックし、対角にドラッグします。領域を指定する
      指定した領域が青枠で示されます。
    6. OKをクリックします。
      原稿データで指定した領域と向きの画像が表示されます。
    7. 色見本の読み取り面を上にして本機の給紙トレイにセットします。 トレイに色見本をセットする
    8. 色見本セクションで、色見本の用紙サイズを選択します。 不定形を選択した場合は、 副走査 に副走査方向の用紙の長さを入力します。色見本の用紙サイズを指定する
        重要:
      • 読み取る色見本の用紙サイズと異なる選択をすると、紙詰まりが発生することがあります。
    9. 色見本セクションで、 読み込みを選択します。
      読み取りが完了すると、原稿データで選択した領域に合わせた画像が色見本に表示されます。
    10. 画像の選択した領域の指定を変更するには、色見本セクションの 領域選択をクリックし、再度領域を指定します。手順4の4.4~4.6と同じ手順を使用します。
  5. 印刷された原稿の読み取り面を上にして本機にセットします。
  6. 色合わせ前セクションで、印刷した原稿のサイズを選択します。 不定形を選択した場合は、 副走査 に副走査方向の用紙の長さを入力します。
      重要:
    • 読み取る原稿の用紙サイズと異なる選択をすると、紙詰まりが発生することがあります。
  7. 色合わせ前セクションで 読み込みをクリックします。
    読み取りが完了すると、原稿データで選択した領域に合わせた画像が色合わせ前に表示されます。
  8. 画像の選択した領域の指定を変更するには、色合わせ前領域選択をクリックし、再度領域を指定します。手順4の4.4~4.6と同じ手順を使用します。
  9. プロファイルの作成に進みます。

1.4.4 こまったときには(色見本合わせ)

色見本合わせにメッセージが表示されたときの対処方法について説明します。色再現性の品質を改善するための手順についても説明します。

    注意:
  • 色見本合わせ画面が表示されず、メニュー画面で 色見本合わせをクリックしてもメッセージが表示されない場合は、メニュー画面を閉じてからWindowsを再起動してください。それでも 色見本合わせ画面が表示されない場合は、サービス担当者に連絡してください。

1.4.4.1 メッセージが表示されたとき(色見本合わせ)

メッセージ 原因 対処方法と参照先
CMYKソースプロファイル設定エラー 色合わせ後の再現印刷CMYKソースが指定されていない。 色合わせ後の再現印刷CMYKソースで、原稿データを印刷したときに印刷設定で指定したプロファイルを指定します。
位置合わせエラー 原稿データに指定した画像が色合わせに使用できない。 ベタ塗りの画像や線対称・回転対称の絵柄など、画像によっては色合わせができません。指定した画像が対応しているか確認します。
読み取った原稿または色見本が原稿データに表示される画像と一致していない。 原稿データに表示されている画像と一致する原稿または色見本を読み取ってください。
色見本色合わせ前で読み込んだ画像の領域や向きが原稿データ領域選択で指定されている領域や向きと一致していない。 色見本色合わせ前領域選択原稿データで指定されている画像と同じ画像を指定し、原稿データと同じ領域と向きを指定してください。
色合わせエラー 何らかの設定が正しく指定されていない。
  • 手順を最初からやり直してください。
  • 位置合わせエラーが発生した場合は、対処してください。

[###]は上書き禁止です。

[###] はプリインストールされたファイル名を表します。

色合わせ後の再現印刷CMYKソースにプリインストールされているファイル名と同じファイル名を指定した。 プリインストールされたファイルは上書きできません。

別のファイル名を指定してください。

[###]は削除禁止です。

[###] はプリインストールされたファイル名を表します。

色合わせ後の再現印刷CMYKソースでプリインストールされたファイルを削除しようとした。 プリインストールされたファイルは削除できません。
ファイル選択エラー

[###]を開けませんでした。カラースペースがサポートされていないか、またはファイルが破損している可能性があります。

[###] はファイル名を表します。

色合わせ後の再現印刷CMYKソースに CMYK 以外のカラースペースのファイルが指定されているか、指定したファイルが破損している。
  • DFEのアプリケーションまたは他のアプリケーションでファイルを開くことを確認してください。
  • 色合わせ後の再現印刷CMYKソースで別のファイルを指定し、ファイルが正しく動作することを確認します。
  • カラースペースがCMYKのファイルを指定します。プロファイルのカラースペース情報を表示するには、プロファイル情報を表示できるアプリケーションを使用します。ICC(International Color Consortium)が提供する「ICC Profile Inspector」などで、プロファイル情報を読み込んだり、カラースペース の情報を確認することができます。このアプリケーションは無料で使用でき、ICC Profile Inspector からダウンロードできます。
ファイル選択エラー

[###]を開けませんでした。ファイル形式がサポートされていないか、またはファイルが破損している可能性があります。

[###] はファイル名を表します。

原稿データで使用できないファイルが指定されているか、ファイルが破損している。
  • ファイルが色見本合わせでサポートされている種類であることを確認します。
  • 他のアプリケーションでファイルが開くことを確認してください。
  • 原稿データで別のファイルを指定し、ファイルが正しく動作することを確認します。
文字種類エラー プロファイル保存時にファイル名に半角英数字以外を入力した。 ファイル名を変更する場合は、半角英数字のみを使用してください。
読み込み上限 15 ページを超える数の色見本や原稿を読み取った。 色見本や原稿の読み取り可能なページ数は最大15ページです。事前に読み取った画像を削除するには、原稿データで削除する画像に切り替え、色見本 または色合わせ前削除をクリックします
ラスターイメージ処理エラー GPL Ghostscriptが正しくインストールされていないか、GPL Ghostscriptの環境変数が正しく指定されていない。
  • 環境変数の設定を確認します。
  • GPL Ghostscriptを再インストールします。

エラーが解決しない場合は、サービス担当者に連絡してください。

    注意:
  • その他のメッセージが表示された場合は、メッセージの指示に従ってください。

1.4.4.2 色再現性の品質を高くする

色合わせを実行した後でも色差が大きいときに、色合わせを2回実行することで、色再現性の品質を改善する手順について説明します。

    重要:
  • この手順を実行した後でも、色の再現性の品質が高くならないことがあります。

色再現性の品質を高くするには、次の手順を実行します。

  1. プロファイルを保存するには、色見本合わせ ダイアログの右下にある 保存 を選択します。色見本合わせダイアログの右下にある[保存]を選択する
      注意:
    • プロファイルのファイル名はMatch_yyyymmddhhmm.iccという形式で割り当てられます。必要に応じて変更してください。
  2. 保存したプロファイルを使用して原稿データを印刷します。
  3. 色合わせ前セクションで 削除をクリックします。
  4. 印刷された原稿の印刷面を上にして本機にセットします。
  5. 色合わせ前で印刷した原稿のサイズを指定します。
      注意:
    • 不定形を指定した場合は、 副走査 に副走査方向の用紙の長さを入力します。
    • 読み取る原稿の用紙サイズと異なる選択をすると、紙詰まりが発生することがあります。
  6. 色合わせ前読み込みをクリックします。
    読み取りが開始します。読み取りが終わるまで待ってください。読み取りが完了すると、読み込んだ画像が色合わせ前に表示されます。
  7. 色合わせ後の再現印刷CMYKソースで、手順2で使用したプロファイルを指定します。
      注意:
    • プロファイルを追加するには、追加ボタン(追加ボタン)をクリックし、追加するプロファイルを指定します。
  8. 色合わせ実行をクリックし、再度色差を確認します。

1.5 管理コンソール

各種認証基準でプリンターの色調整結果の簡易判定を行います。プリンターごとに、判定結果の経時変化の記録を管理できます。

また、レポートファイルを印刷して、各プリンターの印刷品質の管理に使用できます。

1.5.1 管理コンソールの流れ

  1. 色判定で使用するテストチャートをプリンターのかんたん色調整で印刷し、色検証データを取得します。認証用テストチャートを印刷する
  2. かんたん色調整で認証用チャートを本機で読み込みます。認証用チャートを読み込む
    色検証データは、USBケーブルで本機に接続しているコンピューターに保存されます。
  3. コンピューターに管理コンソールを表示し、経時変化を確認します。
      注意:
    • データを使用して、各プリンターの色の状態を管理したり、CSV形式のレポートファイルを印刷したりできます。
    • 色検証データは、目的に応じて次の場合に取得します。
      • 色判定結果を確認する:かんたん色調整で色調整を実行した後
      • プリンターで色の経時変化を確認する:定期的に、または納品物の本番印刷を実行する前
    • 管理コンソールは、USBケーブルで本機と直接接続しているコンピューターから、または別のコンピューターからネットワーク経由で本機に接続して使用できます。

1.5.2 管理コンソールで色調整結果を確認する

かんたん色調整で色調整と色判定の結果の経時変化を確認し、プリンターのカラー状態を管理できます。

1.5.2.1 管理コンソール画面の使いかた

WebブラウザーのアドレスバーにコンピューターのIPアドレスとポート番号を入力し、管理コンソール画面を表示します。
管理コンソールページ
1. ロケーション:
グラフを表示するロケーションを選択します。ロケーションは初期設定で登録されているプリンターのグループです。すべてのプリンターを表示するには、 すべてを選択します。
2. 日付範囲:
グラフを表示する期間を指定します。
3. 表示切替:
グラフをプリンターの機種ごとに表示するか、用紙ごとに表示するかを指定します。
4. チャート:
グラフに表示するチャートを以下から選択します。
  • JC Digital 2011 Coated, Wedge:Japan Color control strip(54色)の測定結果と同色の測定結果の平均値からJapan Color 2011 Coatedの色再現性を確認します。
  • ISO12647-8 Coated V3 F51:Fogra Media Wedge V3(72色)の測定結果と同色の4回の測定結果の平均値からFogra51の色再現性を確認します。
  • Verify GRACoL2013, Wedge:Digital Press control strip(84色)の測定結果と同色の4回の測定結果の平均値からGRACoL2013の色再現性を確認します。
  • Simple Gray Scale, Wedge 2013:Digital Press control strip 2013(84色 x 4セットの平均)の測定結果からSimple Grayscaleの色再現性を確認します。
  • ISO12647-8:2021 Coated V3 F51:Fogra Media Wedge(72色 x 4セットの平均)の測定結果からISO 12647-8:2021 [VPC]の色再現性を確認します。
5. 管理コンソール/ 初期設定
管理コンソール初期設定の画面を切り替えます。
9. 表示言語選択アイコン([表示言語]ボタン
表示言語を切り替えます。英語、日本語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、オランダ語、イタリア語に切り替えることができます。
7. 使用しているソフトウェアアイコン([使用中のソフトウェア]ボタン
使用しているソフトウェアを確認します。
8. マニュアル表示アイコン([ヘルプ]ボタン
マニュアルが表示されます。
9. 書き出し
レポートファイルを CSV 形式で保存します。
10. 更新
日付範囲: を変更した後、値を更新します。
11. グラフ
ロケーション:表示切替:日付範囲:チャート:に指定した設定に対応する値が、日時を横軸としたグラフに表示されます。
12. プリンター名:
選択したロケーション:に登録されているプリンターを示します。プリンターのチェックを外してグラフ上のプロットを非表示にすることで、表示するグラフを絞り込むことができます。
13. 表示用紙:
選択したロケーション:に登録されている 表示用紙:が表示されます。表示するグラフを絞り込むには、 表示用紙:のチェックを外してグラフ上のプロットを非表示にします。

1.5.2.1.1 グラフの読みかた

管理コンソール画面では折れ線グラフが表示されます。
管理コンソール画面の折れ線グラフ
1. 折れ線グラフ

各プリンターまたは用紙ごとにグラフ線が表示されます。線の色は、プリンター名:または 表示用紙:のチェックの色に対応します。

実線は色差平均値、点線は最大色差を示します。

2. 色差 (ΔE2000)
縦軸に色差の値が表示されます。
3. プリンター名
4. プロット●
プロット上にマウスカーソルを合わせると、データが取得された日時と色差が表示されます。

表示された閾値を外れた値のプロットは赤で、色調整でICCプロファイルを登録した後に初めて色判定を実行したときの値は■で表示されます。

5. 閾値(最大)
初期設定で指定した閾値の最大値は横の破線で表示されます。
6. 閾値(平均)
初期設定で指定した閾値の平均値は横の実線で表示されます。
7. 日付
横軸に日付が表示されます。

1.5.2.2 色の経時変化を確認する

管理コンソールで色の経時変化を確認できます。プリンターの最新状態を確認するには、 かんたん色調整の色判定を実行してから 管理コンソール画面を開きます。

色の経時変化を確認するには、次の手順を実行します。

  1. サーバーのIPアドレスとポート番号を確認します。
    1. メニュー画面が表示されていない場合は、デスクトップのRICOHアイコン(RICOHアイコン)をクリックして起動します。
    2. メニュー画面で本体設定ボタン(本体設定ボタン)をクリックします。本体設定ボタンをクリックする
    3. Auto Color Adjusterサーバー設定 をクリックし、IPアドレスとポート番号を確認します。[Auto Color Adjusterサーバー設定]セクションでIPアドレスとポート番号を確認する
        注意:
      • 管理コンソールは、ネットワーク上のコンピューターからも使用できます。Webブラウザーのアドレスバーに、USBケーブルで本機に接続しているコンピューターのIPアドレスとポート番号を入力します。
      • 複数台の本機を運用している場合に、1台のクライアントコンピューターを使用しているときは、管理者にサーバーのIPアドレスとポート番号を確認してください。
  2. Webブラウザーを開き、アドレスバーにIPアドレスとポート番号を入力します。アドレスバーにIPアドレスを入力する
      注意:
    • https://(Pアドレス):(ポート番号)」の形式でIPアドレスとポート番号を入力します。コロン(:)とピリオド(.)は省略しないでください。ただし、ポート番号が「80」の場合、コロン(:)とポート番号は省略できます。
  3. ユーザー名とパスワードを入力します。
      注意:
    • デフォルトのユーザー名とパスワードは次のとおりです。
      • ユーザー名: aca-user
      • パスワード:user
    管理コンソール画面が表示され、以下の設定でグラフを確認できます。
    • ロケーション: すべて
    • チャート:初期設定で指定されたチャート
    • 日付範囲: 7日前~本日
    • 表示切替: 機種
  4. 日付範囲:でグラフを確認する期間を指定し、 更新 をクリックします。[日付範囲]を指定する
  5. ロケーション:チャート:表示切替:の設定を変更します。[ロケーション]、[チャート]、[表示切替]の設定を変更する
    1. ロケーション:フィールドで、確認するプリンターがあるロケーションを指定します。
    2. チャート:フィールドで、色を比較する検証対象(基準)を指定します。
    3. 表示切替:フィールドで、プリンター機種ごとにグラフを表示するか、用紙ごとにグラフを表示するかを指定します。
  6. グラフに表示するプリンターや用紙を絞り込むには、非表示にする項目のチェックを外します。非表示にする項目のチェックを外す
  7. グラフを確認します。
  8. レポートファイルを保存するには、書き出しをクリックします。
    表示されている期間の各項目の値が、CSV形式で保存されます。
  9. Webブラウザーを閉じます。

1.5.2.2.1 グラフデータを含むレポート

管理コンソール画面に表示される折れ線グラフを基にしたレポートをエクスポートできます。レポートファイルはCSVファイルとしてエクスポートされます。
レポートファイルに含まれる項目
レポートファイルの項目 説明
IP Address IPアドレス
Server Name DFE名
Machine Name プリンター名
Location ロケーション
Paper Type 用紙種類
Paper Name 用紙名
ICC Profile Name ICCプロファイル名
Printing Condition チャート名

Max Threshold 1, 2

Ave Threshold 1, 2

95 Percentile [without boundary patches] Threshold 2, 5

Ave [without boundary patches] Threshold 2, 5

K gray average wΔL Threshold 4

K gray maximum wΔL Threshold 4

CMY gray average wΔL Threshold 4

CMY gray maximum wΔL Threshold 4

CMY gray average wΔCh Threshold 4

CMY gray maximum wΔCh Threshold 4

CMY gray DeltaCh AVE Threshold 5

CMY gray DeltaCh MAX Threshold 5

Paper White DELTA Threshold 5

各種チャートの基準
Date Time 測色年月日時分秒
DELTA 個々の色差の値
DELTA AVE 1, 3 平均色差
DELTA AVE [without boundary patches] 2, 5 平均色差(境界パッチを除く)
95 Percentile [without boundary patches] 2, 5 95パーセンタイルの色差(境界パッチを除く)
CMY gray average wΔL 4 CMYグレーの平均加重デルタL
CMY gray maximum wΔL 4 CMYグレーの最大加重デルタL
K gray average wΔL 4 Kグレーの平均加重デルタL
K gray maximum wΔL 4 Kグレーの最大加重デルタL
CMY gray average wΔCh 4 CMYグレーの平均加重デルタCh
CMY gray maximum wΔCh 4 CMYグレーの最大加重デルタCh
CMY gray DeltaCh AVE 5 コンポジットグレーの平均色差
CMY gray DeltaCh MAX 5 コンポジットグレーの最大色差
Paper White DELTA 5 紙白の色差

1 Japan Color Digital 2011 Coated, Wedgeのチャートを使用時

2 ISO12647-8 Coated V3 F51のチャートを使用時

3 Verify GRACoL2013, Wedgeのチャートを使用時

4 Simple Gray Scale, Wedge 2013のチャートを使用時

5 ISO12647-8:2021 Coated V3 F51のチャートを使用時

1.5.3 こまったときには(管理コンソール)

管理コンソールを正しく操作できないときの対処方法について説明します。
状態 原因 対処方法と参照先
WebブラウザーでIPアドレスを入力しても、404エラーが発生し、管理コンソール画面が表示されない。 IPアドレスまたはポート番号が正しく入力されていない。 正しいIPアドレスとポート番号を入力してください。IPアドレスとポート番号の間には必ずコロン(:)を入力してください。

IPアドレスとポート番号は、本体設定ボタン(本体設定ボタン)をクリックすると表示される 本体設定Auto Color Adjusterサーバー設定で確認できます。クライアントコンピューターを使用するときは、管理者に正しいIPアドレスとポート番号を確認してください。

古いデータキャッシュがWebブラウザーに残っている。 管理コンソール画面で、 Shiftキーを押しながら F5キーを押してください。Webブラウザーのキャッシュがクリアされ、ページが再読み込みされます。
本機を複数台で操作しているときに、クライアントコンピューターからサーバーにアクセスできない。
  • コンピューターがネットワークに接続されていることを確認してください。
  • コンピューターとサーバーのWindowsを再起動してください。
    注意:
  • エラーが解決しない場合は、サービス担当者に連絡してください。
404エラーが発生します。初期設定画面で 管理コンソールをクリックしても、 管理コンソール画面が表示されない。 Webブラウザーのキャッシュに古いデータが残っているか、サーバーのサービスに不具合がある。
  • 管理コンソール画面で、 Shiftキーを押しながら F5キーを押してください。Webブラウザーのキャッシュがクリアされ、ページがリロードされます。
  • Windowsを再起動してください。クライアントコンピューターを使用している場合は、サーバー上のWindowsも再起動してください。
    注意:
  • エラーが解決しない場合は、サービス担当者に連絡してください。
管理コンソール画面が完全に表示されず、操作ができない。 Webブラウザーのキャッシュに古いデータが残っているか、サーバーのサービスに不具合がある。
  • 管理コンソール画面で、 Shiftキーを押しながら F5キーを押してください。Webブラウザーのキャッシュがクリアされ、ページがリロードされます。
  • Windowsを再起動してください。クライアントコンピューターを使用している場合は、サーバー上のWindowsも再起動してください。
    注意:
  • エラーが解決しない場合は、サービス担当者に連絡してください。
管理コンソール画面でグラフが表示されない。 誤ったチャートが指定された。 正しいチャートが印刷されているか確認してください。次の手順を使用して、正しいチャート番号を確認します。
  1. 初期設定画面で、 機器名称用紙名の組み合わせを指定し、 詳細情報をクリックします。
  2. 認証用チャート番号を確認します。
古いデータキャッシュがWebブラウザーに残っている。 管理コンソール画面で、 Shiftキーを押しながら F5キーを押してください。Webブラウザーのキャッシュがクリアされ、ページがリロードされます。
指定されたデータに不整合がある。
  • 以下のフォルダーが共有されていないことを確認してください。

    C:\RicohAutoColorAdjuster\DB

  • Windowsを再起動してください。クライアントコンピューターを使用している場合は、サーバー上のWindowsも再起動してください。
    注意:
  • エラーが解決しない場合は、サービス担当者に連絡してください。

1.6 カスタム測色

定期的に印刷したテストチャートの色を測定します。測定結果をファイルに保存し、色管理や他の類似したアプリケーションを使用して管理できます。

1.6.1 カスタム測色の流れ

色調整するプリンターで測色用のチャートを印刷し、本機で読み込んで色を測定します。測定結果は、IT8またはCGATS TXTの形式で保存します。このファイルを色管理アプリなどで読み込み、プリンターの色品質管理に使用します。

    注意:
  • 測色用チャートのリストからよく使用されるチャートを選択できますが、用紙サイズやカラーパッチを指定して新しい測色用チャートを作成できます。

  1. カスタム測色を起動して、測色用のチャートを登録します。測色用チャートを登録する
      注意:
    • 事前に登録済みの測色用チャートのいずれかも選択できます。
  2. 測定するプリンターで測色用チャートを印刷します。測色用チャートを印刷する
  3. カスタム測色で、測定条件、測定結果の保存先、その他の設定を指定します。
  4. 本機で、印刷した測色用チャートを読み込みます。測色用チャートを読み込む
  5. コンピューターで測定結果を管理します。

1.6.1.1 カスタム測色画面の画面構成

コンピューターのカスタム測色をクリックし、 カスタム測色画面を表示します。画面で、測色用チャートの登録、管理、読み込みができます。

測色用チャートの一覧

1. 追加
測色用のチャートを登録します。
2. 削除
選択した測色用チャートを削除します。
3. 読み込み
測定条件/保存設定画面を表示します。画面で、測定条件、測定結果の保存先、その他の設定を指定し、 OKをクリックして、本機で測色用チャートを読み込みます。測定と保存設定ダイアログ
  • ファイル名フィールドに、測定結果を保存する名前を入力します。
      注意:
    • 複数の測色用チャートを指定したときは、ファイル名を指定できません。
    • (チャート名)+(mmdd)」のファイル名が自動的に割り当てられます。
  • 参照 をクリックし、ファイルの保存先フォルダーを指定します。
  • M0(A)、 M1(D50)、 M2(A+UVカット)から 照明条件を選択します。
  • 測定カラースペースフィールドで、 LabLChXYZ分光濃度(ステータスT)濃度(ステータスE)から測定用カラースペースを選択します。
  • 保存ファイルフォーマットフィールドで、測定結果を保存するファイル形式を IT8 (*.it8) および CGATS.txt (*.txt) から選択します。
4. プレビュー([情報]ボタン
選択したチャートのプレビューを表示します。
5. 測色用チャートの一覧
測色用チャートの一覧が表示されます。

1.6.2 カスタム測色機能を使用する

1.6.2.1 測色用チャートの種類

カスタム測色セクションでは、各種用紙サイズと各種カラーパッチのチャートを使用して、プリンターが作成する色を測定します。

測色用チャートリストには、IT8.7-3、IT8.7-4/ IT8.7-4 Random、IT8.7-5/ TC1617、ECI2002/ ECI 2002 Random、Idealliance Control Strip 2009、Idealliance Control Wedge 2014などの測色用チャートが登録されています。準拠したい規格で対象色を測定するときに、リストからいずれかのチャートを使用します。

カスタマイズした配色のチャートで使用するときは、チャートの用紙サイズとカラーパッチを指定するテキストファイル「チャート情報ファイル」を作成し、リストに登録します。

印刷されたチャートには以下の情報が含まれています。チャートの説明

1. カラーコード
測色用チャートのチャート番号を表示します。本機でテストチャートを読み取ると、本機でチャート番号を識別します。
2. チャート
測色で使用するカラーパッチのグループです。

1.6.2.2 新しい測色用チャートを登録する

新しい測色用チャートを登録するには、チャート情報ファイルを作成して登録します。

    重要:
  • 事前に登録済みのチャートを使用するときは、測色用チャートの登録は不要です。

  1. Windows のメモ帳などのテキストエディターを使用して、テキスト形式(.txt)のチャート情報ファイルを作成します。
      注意:
    • ファイル名と保存先の指定は任意です。
  2. コンピューターでカスタム測色をクリックします。カスタム測色をクリックする
  3. 追加をクリックします。[追加]ボタンをクリックする
  4. 参照をクリックして、チャート情報ファイルを選択します。[参照]ボタンをクリックしてチャート情報ファイルを選択する
  5. OK OKをクリックします。
  6. 測色用チャートの作成が終了したら、OK をクリックします。
    印刷用のPDFファイルやその他のファイルが作成され、測色用チャートが追加されます。

1.6.2.2.1 チャート情報ファイル

チャート情報ファイルに以下の設定項目と設定値を入力します。
    注意:
  • C:\RicohAutoColorAdjuster\ReferenceChart\CMS\SampleChartInfoFilesにあるサンプルチャート情報ファイルを元にカスタムチャートを作成できます。
ロケーション 設定項目 設定値
チャート情報 CHART_NAME 以下に従ったチャート名を二重引用符「"」で囲んで指定します。
  • 文字コード:UTF-8
  • 禁則文字:/:*?<>\|
  • 文字数:保存先フォルダのファイルパス文字列と4文字の拡張子を含めて最大259文字

例:「Measure Sample1」

SHEET_WIDTH

SHEET_HEIGHT

用紙の幅と長さ(副走査方向)を指定します。
  • 幅:21000~33000(210~330 mm、8.2~13 inch)
  • 長さ:21000~48700(210~487 mm、8.2~19.2 inch)

例:幅29700(297 mm、11.7 inch)、長さ42000(420 mm、16.5 inch)

PATCH_WIDTH

PATCH_HEIGHT

カラーパッチの横と縦の長さを指定します。
  • 単位:100(1mm、0.04 inch)
  • 最小:600(7mm、0.28 inch)
  • 最大:1500(15mm、0.6 inch)

例:横と縦の長さともに700

カラーパッチ情報 NUMBER_OF_PATCHES チャートのカラーパッチの総数を指定します。

例:200

COLOR FORMAT CMYKで固定

例のとおりに、「END_DATA_FORMAT」までのすべての行を入力します。

BEGIN_DATA

END_DATA

パッチの色を定義するカラースペースでのデバイス値を指定します。

「BEGIN_DATA」行と「END_DATA」行の間に、「NUMBER_OF_PATCHES」で指定したカラーパッチ数のCMYK値を入力します。

例:「1 70 40 10 0」~「200 10 100 30 0」(4~199の値は省略)

チャート情報ファイルの例
CHART_NAME "Measure Sample1"

SHEET_WIDTH 29700

SHEET_HEIGHT 42000

PATCH_WIDTH 700

PATCH_HEIGHT 700

NUMBER_OF_PATCHES 200

COLOR FORMAT CMYK

BEGIN_DATA_FORMAT

SAMPLE_ID CMYK_C CMYK_M CMYK_Y CMYK_K

END_DATA_FORMAT

BEGIN_DATA

1 70 40 10 0

2 100 20 10 10

3 80 80 100 10

...

200 10 100 30 0

END_DATA

1.6.2.3 測色用チャートを確認する

カスタム測色セクションでは、各種用紙サイズと各種カラーパッチのチャートを使用して、プリンターが作成する色を測定します。

測色用チャートを確認するには、次の手順を実行します。

  1. コンピューターでカスタム測色をクリックします。[カスタム測色]をクリックする
  2. 測色用チャートにチェックを付け、情報ボタン(情報ボタン)をクリックします。チャートを選択し、情報ボタンをクリックする
  3. 測色用チャートを確認します。測色用チャートを確認する

1.6.2.4 カスタム測色を実行する

カスタム測色を実行するには、次の手順を実行します。

  1. コンピューターでカスタム測色をクリックします。カスタム測色をクリックする
  2. 使用する測色用チャートのチャートIDを確認します。チャートIDの確認
  3. 測色するプリンターで、「C:\RicohAutoColorAdjuster\ReferenceChart\CMS」の各チャートIDのフォルダーに格納されているPDFを印刷します。
  4. 測色用チャートの読み取り面を上にして本機にセットします。 測色用カラーチャートを本機にセットする
  5. 測色用チャートにチェックを付け、読み込みをクリックします。チャートを選択し、[読み込み]をクリックする
  6. 測定条件/保存設定ダイアログで、測定条件、測定結果の保存先、その他の設定を指定し、 OKをクリックします。
  7. 読み取り開始をクリックします。[読み取り開始]をクリックする
    本機で測色用チャートの読み取りが開始され、指定したフォルダーにファイルが作成されます。

1.6.3 こまったときには(カスタム測色)

メニュー画面のカスタム測色 をクリックしても カスタム測色画面が表示されず、メッセージも表示されない場合は、メニュー画面を閉じてからWindowsを再起動してください。操作した後も 測色画面が表示されない場合は、サービス担当者に連絡してください。

1.6.3.1 読み込み結果がエラーになるとき

測色用チャートを読み込んだ後、読み込み結果でエラーが表示された場合は、エラーコードを確認し、必要な操作をしてください。
読み込み結果のエラー
エラーコード 原因 対処方法と参照先
02XX0002

04XX0003

04XX0009

04XX000A

(XXは00~ffの16進数を表す)

システムエラーが発生した。 Windowsを再起動してください。
02XX0004

(XXは00~ffの16進数を表す)

想定外の問題が発生した。 サービス担当者に連絡してください。必要に応じて本機のログを収集してください。
02010007 保存先フォルダーが削除されている。 測定条件/保存設定保存先フォルダーを選択してください。で正しいフォルダーを指定してください。
02020008 保存先フォルダーに指定したファイル名がすでにある。
  • 測定条件/保存設定保存先フォルダーを選択してください。で指定したフォルダーから該当するファイルを移動または削除してください。
  • 測定条件/保存設定ファイル名で正しいファイル名を指定してください。複数の測色用チャートを指定したときは、ファイル名を指定できません。「(チャート名)+(mmdd)」のファイル名がファイルに自動的に割り当てられます。
0402000C 本機でエラーが発生した。 メッセージを確認し、必要に応じて操作してください。

本機のエラーが解決した後に、本機とWindowsを再起動してください。

0403000C 読み取りに失敗した。 チャートをもう一度読み取ってください。エラーが続く場合は、チャートを用紙の中央に再印刷し、再印刷したチャートを読み取ってください。
00010006 カスタムチャートを読み取った後、測定結果ファイルが出力されない。この問題は、スキャンしたチャートの ID が、色度測定ダイアログで読み取り用に選択したチャートの ID と一致しないために発生します。 色度測定ダイアログで読み取り用に選択したチャートのIDとチャートIDが一致するチャートを読み取ってください。
020F0007 測定結果ファイルの保存先フォルダーを選択すると、保存先フォルダーを選択してください。フィールドは再び空白になります。 もう一度保存先フォルダーを選択します。エラーが解決しない場合は、サービス担当者に連絡してください。
0403000D 読み取ったチャートの ID が、色度測定ダイアログで読み取り用に選択したチャートの ID と一致しない。 色度測色ダイアログで、用紙トレイに置かれたチャートと同じチャートを選択します。
測色タイムアウトエラー 原稿の読み取り時に、紙詰まりや他の問題が発生した。 本機の不具合を解消してください。

エラーが解決しない場合は、サービス担当者に連絡してください。

測色ファイル作成エラー

1.7 こまったときには

プリンターやアプリケーションの問題を特定し、修正します。

1.7.1 本機が操作できないとき

状態 原因 対処方法と参照先
本機の電源が入らない。 本機の電源コードのプラグがコンセントから抜けている。 コンセントに電源コードのプラグを差し込んでください。
延長コードを使用している。 延長コードは使用しないでください。

100 V、 1.5 A 以上、50/60 Hz の電源コンセントに 電源プラグを直接差し込んでください。

電源コードのプラグが本機から抜けている。 付属の電源コードのプラグを本機の電源コード接続口にしっかりと差し込んでください。
コンセントに問題がある。 他の電化製品を接続して通電を確認した別のコンセントに、電源コードのプラグを差し替えてください。

それでも本機が起動しない場合は、サービス担当者に連絡してください。

ランプが赤色に点灯している。 本機に不具合が発生している。 コンピューターに表示されるメッセージを確認してそれに従って対処してください。

1.7.1.1 自動でログを収集する

ここでは、サービス担当者に連絡した場合などに、ログの自動収集を依頼されたときの手順について説明します。

    注意:
  • ログには、特定の個人を識別できるデータや個人情報は含まれません。

自動でログを収集するには、次の手順を実行します。

  1. RICOH Auto Color Adjuster画面が表示されていない場合は、デスクトップの RICOHアイコン(RICOHアイコン)をクリックして起動します。
  2. 本体設定ボタン(本体設定ボタン)をクリックします。本体設定ボタンをクリックする
  3. バックアップ/リストア/ログをクリックします。[バックアップ/リストア/ログ]ボタンをクリックする
  4. ログの収集セクションで 収集開始をクリックします。
  5. ファイル名と保存先を指定し、ログを保存します。
    ログはZIP形式のファイルとして保存されます。
  6. OK 最初の画面に戻るとクリックします。

1.7.1.2 手動でログを収集する

色見本合わせで色差をこれ以上小さくすることができず、ログの送信を依頼された場合は、サーバーコンピューターのログファイルをメールで送信してください。

    重要:
  • 現象が発生した直後にログを取得してください。現象が発生した後にRICOH Auto Color Adjusterを再起動したり、別の操作を実行したりすると、現象の解析に必要なログが正しく取得できません。

手動でログを収集するには、次の手順を実行します。

  1. サーバーコンピューターのログファイルを探します。
  2. ログファイルをメールで送信します。

1.7.1.2.1 ログファイルの保存先とファイル名

フォルダーパス ファイル名書式
C:\RicohAutoColorAdjuster\Apps\AppsUI\Sysdata\reference [yyyyMMddHHmmss]_a.csv

[yyyyMMddHHmmss]_b.csv

[yyyyMMddHHmmss]_L.csv

C:\RicohAutoColorAdjuster\Apps\AppsUI\Sysdata\target [yyyyMMddHHmmss]_a.csv

[yyyyMMddHHmmss]_b.csv

[yyyyMMddHHmmss]_L.csv

C:\RicohAutoColorAdjuster\Apps\AppsUI\tmp after_dE_map_[ページ番号].tif

before_dE_map_[ページ番号].tif

org_cmyk_[PDF ファイル番号]_[PDF ページ番号].tif

org_lab_[PDF ファイル番号]_[PDF ページ番号].bin

org_lab_[PDF ファイル番号]_[PDF ページ番号].tif

org_mask_[PDF ファイル番号]_[PDF ページ番号].tif

ref_[ページ番号].bin

ref_[ページ番号].tif

ref_mask_[ページ番号].tif

ref_registration_[ページ番号].tif

tgt_[ページ番号].bin

tgt_[ページ番号].tif

tgt_mask[ページ番号].tif

tgt_registration_[ページ番号].tif

1.7.2 メッセージが表示されたとき(全機能共通)

コンピューターから本機を正しく操作できないときの対処方法について説明します。
メッセージ 原因 対処方法と参照先
アプリケーションの起動に失敗しました。再実行してください。このエラーメッセージが何度も表示される場合は、サービスへ連絡してください。 色見本合わせの変数の初期化に失敗した。 RICOH Auto Color Adjuster設定のバックアップを作成し、ソフトウェアをアンインストールしてから、再度インストールしてください。

エラーが解決しない場合は、サービス担当者に連絡してください。

アプリケーションの起動に失敗しました。ネットワークに問題がありますので、確認してください。 クライアントのコンピューターがサーバーにアクセスできなかったか、サーバー上のアプリケーションで問題が発生している。
  • コンピューターがネットワークに接続されていることを確認してください。
  • コンピューターとサーバーのWindowsを再起動してください。

エラーが解決しない場合は、サービス担当者に連絡してください。

以下の個所でエラーが発生しました。主電源を一度切ってから入れ直し、アプリを再起動してください。再度エラーが発生した場合には、お手数ですがサービスにご連絡ください。

SCXXX-XX

本機に修理が必要な故障が発生した。 本機の電源を切り、再度入れ直してください。

エラーが解決しない場合は、メッセージとSC番号を用意してサービス担当者に連絡してください。

以下の個所でエラーが発生しました。主電源を一度切ってから入れ直し、アプリを再起動してください。再度エラーが発生した場合には、お手数ですがサービスにご連絡ください。

SCXXX-XX

本機とコンピューターの間の通信に修復が必要な不具合が発生した。
  • 本機とコンピューターが2本のUSBケーブルで接続されていることを確認してください。
  • 本機の電源を切り、再度入れ直してください。

エラーが解決しない場合は、メッセージとSC番号を用意してサービス担当者に連絡してください。

測色器が接続されていません。色度測定器を接続し、アプリケーションを再起動してください。 本機とコンピューターの間の通信に問題が発生した。
  • 本機とコンピューターが2本のUSBケーブルで接続されていることを確認してください。
  • 本機の電源が切れている場合は、電源を入れてください。本機の電源が入っている場合は、電源を切ってから、入れ直してください。
  • プリンター設定が実行しているときはかんたん色調整色見本合わせカスタム測色、および 本体設定を終了し、メニュー画面から再度起動してください。メニュー画面だけが表示される場合は、RICOH Auto Color Adjusterを再起動してください。
  • Windowsを再起動します。クライアントコンピューターを使用しているときは、サーバー上のWindowsも再起動してください。
保護されていない クライアントコンピューターからサーバーにオンラインでアクセスしたときにサーバーに使用しているSSL証明書が導入されていない。 SSL証明書をサーバーに追加してください。
ライセンス期限切れです。ライセンスを更新してください。 ライセンスの有効期限が切れた。
  • 営業担当者に連絡してください。サーバーコンピューターがインターネットに接続されているときは、ライセンスが更新された後にライセンスの状態が自動的に更新されます。
  • ライセンス情報はメニュー画面の下部に表示されます。
  • ライセンス情報を更新するには、本体設定ボタン(本体設定ボタン)をクリックし、本体設定 ライセンス管理に移動します。

1.7.3 用紙が詰まったとき

本機の前ドアを開け、画面にカバーを開けて原稿/チャートを取り除いてください。と表示されたら用紙を取り出します。

    注意:
  • 注意:指を挟んだり、負傷したりしないように注意してください用紙を交換したり、詰まった用紙を取り除くときは、指を挟んだり、負傷をしないように注意してください。

1.7.3.1 詰まった用紙を取り除くときの注意事項

    注意:
  • 注意:本機内部の部品に触れないでください本機内部には、触れると故障する部品があります。詰まった用紙を取り除くときは、本機内部の部品に触れないでください。故障の原因となります。

詰まった用紙を取り除くために前ドアを開けるときは、以下に注意してください。詰まった用紙を取り除くときの注意事項

1 詰まった用紙を取り除くために読み取りユニットを押すときは、この箇所以外は触れないでください。
2 この箇所に触れたり、部品を汚したり傷つけたりしないように注意してください。

    注意:
  • 用紙を取り除くときには、本機の電源を切らないでください。
  • 用紙を取り除くには、両手で左右の端を持ち、用紙を均等に引っ張ってください。
  • 詰まった用紙を取り除くときに、用紙が破れたり本機内部に紙片が残ったりしないように注意してください。本機内部に紙片が残ると、紙詰まりや故障の原因となります。
  • 用紙が破れた場合は、ジグソーパズルのように紙片を組み合わせ、すべての紙片が揃っていることを確認してください。1つでも紙片が欠けている場合は、本機内部に残っていることがあります。サービス担当者に連絡してください。
  • 詰まった用紙を取り除いてもメッセージが消えない場合は、本機内部に他の用紙が詰まっていないか確認してください。

1.7.3.2 詰まった用紙を取り除く

本機の前ドアを開け、以下の手順に従って詰まった用紙を取り除きます。説明は本機の前ドアの内側にも記載されています。

    注意:
  • 詰まった用紙の取り除きかたは本機の前ドアの内側にも記載されています。

詰まった用紙を取り除くには、次の手順を実行します。

  1. 本機の前ドアを開きます。本機の前ドアを開く
  2. 読み取りユニットを押し、本機の奥に移動します(1)読み取りユニットを本機の奥に押し、レバーを右に回す
  3. 読み取りユニットが黒色の用紙搬送部(2)の後側に来るように、奥に移動します。
  4. 右レバーを下から右に回します(3)
  5. 左レバーを上または下から右に回します(3)
  6. 両方のレバーが図(3)の位置にあることを確認します。
  7. 給紙側または排紙側から用紙を取り除きます(4)用紙を取り出し、レバーを下に回す
      注意:
    • どちらの方向からも用紙が引き出せない場合は、本機内部から手前に向かって引き抜いてください。
  8. 右レバーを下方向に回します(5)
  9. 左レバーを下方向に回します(5)
  10. 前ドアを閉じます。

1.7.3.3 頻繁に用紙が詰まるとき

用紙の状態を確認してください。また、本機にどのようにセットされているか、用紙サイズが正しいかも確認してください。
用紙の状態
確認する項目 対処方法(該当する場合)
用紙にしわ、折れ、カールがないか。
  • しわ、折れ、破れのある用紙は使用しないでください。
  • 用紙のカールが大きい場合は、本機にセットする前にカールを直してください。
用紙のサイズと厚さは適切か。 使用できるサイズと厚さの用紙を本機にセットしてください。
紙は湿気を多く含んでいるか。 乾燥した環境で保管された用紙を使用し、再度印刷してください。

お客様から受け取った色見本は、湿気を避けるためにビニール袋に入れて保管してください。

用紙が密着していないか。 複数の用紙をまとめてセットする場合は、給紙トレイにセットする前に、毎回、十分にあおぐようにほぐしてください。
セットした用紙の状態
確認する項目 対処方法(該当する場合)
用紙と用紙ガイド板の間に隙間がないか。用紙に対して用紙ガイド板がきつくセットされていないか。 用紙ガイド板を用紙サイズに合わせてください。
給紙トレイは正しく使用されているか。
  • 給紙トレイや用紙が周囲の壁などに当たらない場所に本機を設置してください。
  • トレイの端からはみ出る用紙(縦置きでA4サイズより長いサイズ)をセットする場合は、延長トレイを引き出してください。
給紙トレイの用紙が多すぎないか。 トレイの上限表示(上限表示)を超えないように、用紙を給紙トレイにセットしてください。
用紙サイズ
確認する項目 対処方法(該当する場合)
かんたん色調整で頻繁に用紙が詰まるとき:チャートのサイズが 読み取り設定に指定したサイズと一致しているか。 読み取り設定画面で かんたん色調整 に指定したサイズとチャート印刷に使用する用紙のサイズが一致しているか確認してください。

サイズが一致しない場合は、一致するサイズの用紙にチャートを印刷するか、読み取り設定で用紙サイズに一致するサイズを指定してください。

色見本合わせで頻繁に用紙が詰まるとき:
  • 色見本の用紙サイズが色見本に指定した用紙サイズや 副走査の設定と一致しているか。
  • 印刷した原稿の用紙サイズが’色合わせ前に指定した用紙サイズや 副走査の設定と一致しているか。
  • 不定形小サイズの用紙(幅275 mmまたは11.3 inch以下 × 230 mmまたは9.1 inch以下)を使用していないか。
  • 読み取る前に、色見本で色見本のサイズを正しく指定してください。
  • 読み取る前に、色合わせ前で印刷済み原稿のサイズを正しく指定してください。
  • 本機にセットした用紙の向きを変更し、副走査を指定し直し、読み込みを実行します。
カスタム測色で頻繁に用紙が詰まるとき:

印刷したチャートの用紙サイズは、指定した測色用チャートのサイズと一致しているか。

指定した測色用チャートのサイズがチャートを印刷するために指定した用紙のサイズと一致していることを確認してください。

サイズが合わないときは、用紙を交換するか、用紙サイズに応じた測色用チャートを指します。

    注意:
  • 読み取り設定副走査には、本機にセットする用紙の副走査方向の用紙の長さを入力します。副走査方向

1.7.3.4 用紙がきれいに排紙されないとき

読み込んだチャートや文書が丸まって排紙されたり、きれいに積み重ねられなかったりする場合は、付属の補助トレイを使用してください。この状態を解決しないと、紙詰まりを起こすことがあります。

読み込んだ用紙を積み重ねるための補助トレイ