1 RICOH InfoPrint Manager for Linux
このインフォメーションセンターには、基本製品および機能のインストール、設定、使用に関する情報を含む、InfoPrint Manager製品ライブラリーが含まれています。ほとんどの情報は、PDFとHTMLの両方の形式で提供されています。
1.1 プランニングガイド
1.1.1 はじめに
1.1.1.1 重要
適用される法律で認められる最大限の範囲において、本製品の故障、文書やデータの損失、本製品および付属の使用説明書の使用または不使用に起因するいかなる損害に対しても、メーカーは責任を負いません。
必ず、重要な文書やデータは、常にコピーするか、バックアップを作成してください。お客様の操作ミスや本ソフトウェアの不具合により、文書やデータが消去される場合があります。また、コンピューターウィルス、ワーム、その他の有害なソフトウェアに対する保護対策は、お客様の責任において講じてください。
本製品を使用してお客様が作成した文書や、お客様が実行したデータの結果については、いかなる場合もメーカーは責任を負いません。
1.1.1.2 本書に関する注意事項
- 本書に掲載されているイラストや説明は、製品の改良や変更により、お客様の製品のものとは異なる場合があります。
- 本書の内容は、予告なく変更されることがあります。
- 本書のいかなる部分も、供給者の事前の同意なしに、いかなる形式においても複製、複製、複製、修正、または引用することはできません。
- 本書では、ディレクトリーパスの参照は、デフォルトパスのみが示されています。InfoPrint Managerやその一部のコンポーネントを別のドライブなど別の場所にインストールした場合、それに応じてパスを調整する必要があります。
たとえば、Windowsオペレーティングシステムを実行しているコンピューターの
D:
ドライブにInfoPrint Managerをインストールする場合は、ディレクトリーパスのC:
をD:
に置き換えてください。
1.1.1.3 使用説明書とヘルプの紹介
本書には、RICOH InfoPrint Manager™ for AIX、Linux、およびWindowsバージョン4.13(プログラム番号5648-F40)に関する情報が記載されています。
本書には、InfoPrint Managerの概要と製品に関するインストールと構成の情報が記載されています。
使用説明書
以下の取扱説明書があります。
- RICOH InfoPrint Manager for Windows:プランニングガイド、G550-1071
- RICOH InfoPrint Manager for Windows:スタートガイド、G550-1072
- RICOH InfoPrint Manager for Windows:操作ガイド、G550-1073
- RICOH InfoPrint Manager for Linux:プランニングガイド、G550-20262
- RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイド、G550-20263
- RICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイド、G550-20264
- RICOH InfoPrint Manager for AIX and Linux:構成および調整ガイド、S550-1062
- RICOH InfoPrint Manager for AIX:プランニングガイド、G550-1060
- RICOH InfoPrint Manager for AIX:スタートガイド、G550-1061
- RICOH InfoPrint Manager for AIX:操作ガイド、G550-1066
- RICOH InfoPrint Manager:高可用性ガイドライン、G550-20261
- RICOH InfoPrint Manager:Reference、S550-1052
- RICOH InfoPrint Manager:PSF、サーバー、および変換メッセージ、G550-1053
- RICOH InfoPrint Manager:セキュアな印刷:インストールおよび構成する、G550-20129
- RICOH InfoPrint Manager:SAP R/3プランニングおよび構成ガイド、S550-1051
- RICOH InfoPrint Manager:キーワードの辞書、S550-1188
- AFP Conversion and Indexing Facility:ユーザーズガイド、G550-1342
- Page Printer Formatting Aid for Windows:ユーザーズガイドおよびリファレンス、S550-0801
- RICOH InfoPrint Manager AFP2PDF Transform機能:インストールと使用方法、G550-1057
- RICOH InfoPrint Manager:InfoPrint Manager Transform機能をインストールする、G550-20160
ヘルプ
多くの画面でプロパティーヘルプが用意されており、特定の作業や設定に関する情報を提供しています。
また、ヘルプメニューでは、操作画面から直接HTMLバージョンの取扱説明書にアクセスすることができます。
- 注意:
- PDF文書をご覧いただくには、Adobe ReaderなどのPDFリーダーがインストールされている必要があります。
RICOHの印刷製品については、以下を参照してください。
- https://www.ricoh-usa.com/en/products/commercial-industrial-printingのRICOH 商業および工業用印刷Webサイト。
- https://help.ricohsoftware.com/swinfocenterのRICOHソフトウェア情報センター。
1.1.1.4 使用説明書とヘルプの読み方
1.1.1.4.1 使用説明書を表示する
PDF形式の使用説明書を表示する
- InfoPrint Managerでは、製品に同梱されるDVD-ROMの中にPDF形式で資料が提供されています。
HTML形式で使用説明書を表示する
- 使用説明書のHTMLバージョンは、ユーザーインターフェースから直接入手できます。アプリケーションを起動して、バナーの右にあるボタンをクリックして、 ヘルプを選択します。
1.1.1.4.2 プロパティーヘルプを表示する
1.1.1.4.3 マークについて
- 重要:
- この記号は、製品を使用する際に注意すべき点を示しています。この説明を必ずお読みください。
- 注意:
- この記号は、タスクを完了するために必須ではないが役立つ補足情報を示します。
- 太字
- 太字は、ダイアログ、メニュー、メニュー項目、設定、フィールドラベル、ボタン、キーの名称を表します。
- 斜体
- 斜体は、各自の情報に置き換える必要があるマニュアルや変数のタイトルを表します。
モノスペース
モノスペース体
は、コンピューターの入出力を示します。
1.1.1.5 略語
- AFP
- Advanced Function Presentation(高機能プレゼンテーション)
- IP
- Internet Protocol(インターネットプロトコル)
- Portable Document Format(ポータブル文書形式)
- PCL
- Printer Command Language (プリンターコマンド言語)
- GIF
- Graphics Interchange Format(グラフィック交換形式)
- JPEG
- Joint Photographic Experts Group(ジョイントフォトグラフィックエキスパーツグループ)
- TIFF
- Tagged Image File Format(タグ付き画像ファイル形式)
1.1.1.6 商標
RICOH InfoPrint Manager™およびRICOH ProcessDirector™は、Ricoh Company, Ltd.の米国およびその他の国における商標です。
以下の用語は、International Business Machines Corporationの米国または他の国における商標または登録商標です。
- AIX
- DFS
- IBM
- MVS
- OS/390
- POWER
- Print Services Facility
- pSeries
- S/390
- z/OS
Adobe、Adobeロゴ、PostScript、PostScriptロゴは、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の米国ならびにその他の国における登録商標または商標です。
CUPSおよびmacOSは、Apple, Inc.の米国または他の国における商標または登録商標です。
Fieryは、米国およびその他の特定の国におけるFiery, LLCの登録商標です。
Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における登録商標です。
Microsoft、Microsoft Edge、Windows、Windowsロゴ、およびActive Directoryは、Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。
Oktaは、Okta, Inc.の米国およびその他の国における登録商標です。
UNIX は、米国およびその他の国における The Open Group の登録商標です。
Thales Group コード: この使用権取得者アプリケーションのライセンス管理は、次の 1 つ以上の著作権に基づいています。
Sentinel RMS Copyright 1989-2024 Thales Group All rights reserved. Sentinel EMS Copyright 2008-2024 Thales Group All rights reserved.
Sentinelは、Thales Group の登録商標です。
その他の会社名および製品名は、それぞれ各社の商号、商標または登録商標です。
1.1.2 InfoPrint Manager for Linuxの導入
InfoPrint Manager for Linuxは、柔軟で拡張が容易な印刷管理ソリューションであり、印刷環境を拡張し管理する方法について多くの選択肢を提供します。印刷環境には、単純に同じ場所に高速装置が 2、3 台置かれている場合や、企業全体に分散されたプリンターを何百台もサポートしている場合があります。どちらの場合でも、InfoPrint Manager は印刷リソースを最大限に利用するのに役立ちます。
1.1.2.1 InfoPrint Manager電子ソフトウェア配布
InfoPrint Managerは、製品のエンタイトルメントと配布フローを容易し、かつ購入前に製品を試すことができ、不正使用を防止することを目的としたソリューション、Electronic Software Distribution(ESD)を実装しました。電子ソフトウェア配信には、提供の迅速化のほか、InfoPrint Managerライセンスの管理や制御の向上など、さまざまな利点があります。本製品は、体験版と登録版の2つの方法のいずれかで実行できます。
InfoPrint Managerの体験版の入手は、これまで以上に簡単になりました。対応プラットフォーム(AIX、Linux、Windows)用のインストールキットをダウンロードするには、https://dl.ricohsoftware.com/trial_requestにアクセスしてください。60日間お試しいただけますが、それ以降は機能が停止します。InfoPrint Managerの体験版から登録版への移行はいつでも可能です。評価期間が終了した後でも、製品を再インストールせずに移行できます。
InfoPrint Managerは、同じインストールキットから複数のコンピューターで体験版モードでインストールすることができます。試用期間が終了すると、同じコンピューターに体験版モードでInfoPrint Managerをインストールすることはできません。
InfoPrint Manager ベースサーバーと以下の機能を評価することができます。
- InfoPrint Manager AFP2PDF機能
- InfoPrint Manager プル印刷機能
- InfoPrint Manager SAP 印刷機能
- InfoPrint Transform Manager機能
評価版ライセンスの詳細については、https://global.ricohsoftware.com/products/ricoh-infoprint-manager/をご覧ください。
InfoPrint Manager製品を登録することを決定した場合、基本サーバーに固有の有効なライセンスキーと、オプションとして利用可能な別売の機能を購入する必要があります。基本サーバーと選択したオプション機能に対して、サブスクリプションライセンスまたは無期限ライセンスのいずれかを購入することができます。
登録ライセンスキーは次の複数の種類があります。
- サブスクリプション
- サブスクリプションライセンスでは、使用期間が定められています。
- 恒久
- 無期限ライセンスは、使用期間に制限がなく、保守ライセンスの有効期限が切れても、Infoprint Managerソフトウェアが継続して動作することを保証するものです。
- 保守
- 保守ライセンスは、購入したライセンスに応じて、1年、2年、3年、4年、または5年で期限切れになります。
注意: InfoPrint Managerは、実行中に機能メンテナンスキーを確認しません。
- コールドバックアップ
- コールドバックアップライセンスは、本番ライセンスのバックアップ目的で、使用期間の制限なく利用できる特別な無期限ライセンスです。このライセンスの詳細については、リコー営業担当者にお問い合わせください。
- エンタープライズ
- エンタープライズライセンスでは、サーバーの認証文字列に関係なく、同じ無期限、メンテナンス、コールドバックアップライセンスキーを使用して、別のコンピューターへの複数のインストールを行うことができます。エンタープライズライセンスの対象であるかどうかを確認するには、リコーのセールス担当者に連絡してください。
サブスクリプションライセンスの購入後、RICOH Account Administrationインターフェイスを使用して、RICOH Cloud Connectorを設定し、ライセンスのインストールとInfoPrint
Managerソフトウェアの登録を行う必要があります。RICOH Cloud Connectorは、製品とともに自動的にインストールされます。RICOH Account
Administrationの詳細およびRICOH Cloud Connectorを設定する方法については、https://help.ricohsoftware.com/swinfocenter/ricoh-account-administration/en-us/raa_AccountAdminstration_project.ditamap/$/raa_HelpTitleをご覧ください。サブスクリプションライセンスのインストールとInfoPrint Managerソフトウェアの登録の詳細については、RICOH InfoPrint Manager for Linux:基本操作のサブスクリプションライセンスを管理する
セクションを参照してください。
無期限、保守、またはコールドバックアップライセンスを購入すると、注文したときに入力したメールアドレスに「EMS - エンタイトルメント証書」という件名でリコーからEメールが送信されます。このEメールには、エンタイトルメントID(EID)が記載されています。InfoPrint Managerを実行するコンピューターの EID と認証文字列を使用して、セルフサービスWebサイトのhttps://dl.ricohsoftware.comで、製品登録に必要なライセンスキーを生成します。EID は、購入した製品を識別する目的でのみ使用されます。コンピューターの認証文字列を取得するには、コマンドシェル端末で、製品の基本 DVD-ROM または ISO の root で入手できる getfingerprint ユーティリティーを実行します。
まだインストールしていない場合、製品を登録するには、InfoPrint Managerソフトウェアのインストールプロセスで、製品を登録するための選択肢「この製品を購入したので、登録します」を選択します。セルフサービスWebサイトからダウンロードしたライセンスキーファイルのパスを指定して、手動で登録することができます。
既存の体験版インストールから製品を登録するには、基本サーバーで利用できるライセンスキー管理アプリケーション(LKMA)を起動し、製品を登録するための選択肢「この製品を購入したので、登録します」を選択します。セルフサービスWebサイトからダウンロードしたライセンスキーファイルのパスを指定して、手動で登録することができます。
ライセンスキー管理アプリケーションの詳細、またはLKMAを使用してInfoPrint Managerソフトウェアを登録する方法については、RICOH InfoPrint Manager for Linux:基本操作を参照してください。
InfoPrint Manager基本サーバーおよび以下の機能は、電子ソフトウェア配布ライセンスキーを使用して購入することができます。
- InfoPrint Manager AFP2PDF機能
- InfoPrint Manager日本語PostScriptフォント機能
- InfoPrint Manager PPFA 機能
- InfoPrint Manager プル印刷機能
- InfoPrint Manager SAP 印刷機能
- InfoPrint Managerワークグループプリンター機能
- InfoPrint Manager低速プリンター機能
- InfoPrint Manager中速プリンター機能
- InfoPrint Manager高速プリンター機能
- InfoPrint Manager超高速プリンター機能
- InfoPrint Manager InfoPrint 4247 機能
- InfoPrint Transform Manager機能
機能の使い方を理解するために、ソフトウェアコンポーネントをレビューするを参照してください。
1.1.2.2 プリントリソースの最適化
印刷リソースとは、印刷ジョブを生成するアプリケーション、プリンター機器、およびジョブの処理と印刷を制御するInfoPrint Managerオブジェクトのことです。デフォルトのInfoPrint Manager構成には、1つのInfoPrint Manager サーバー、キュー、論理宛先、および実宛先(物理プリンター)が含まれています。InfoPrint Managerオブジェクトを追加する前に、InfoPrint Managerがどのように役立つかを考えてみてください。
- プリンター機器を管理し、印刷負荷を分散
多くの印刷環境では、プリンター機器に多大な投資をしており、印刷の作業量もかなり大きくなっています。InfoPrint Managerは、プリンターのハードウェアをすべて一元管理する機能を提供します。共通の要件を持つジョブを、その種類のジョブをサポートする特定のプリンターまたはプリンター群にルーティングする設定を行うことができます。これにより、一部のプリンターがアイドル状態である一方、他のプリンターには印刷待ちのジョブが滞留しているような状況を軽減することができます。それぞれのプリンターを最適に使用することで、利用可能なすべてのプリンターに印刷要求を分散させることができます。
- Linuxオペレーティングシステムをバランスよく使用する
印刷作業の負荷を分散させることで、印刷をサポートする Linuxシステムの使用も最適化できます。これらのシステムは、ジョブの許可、スケジュール、処理、および管理するプリンターの管理に、かなりの量のリソースを使用することができます。システム使用量には、処理時間、メモリー、固定ディスク容量が含まれます。複数のAIX、Linux、またはWindowsシステム上で動作する複数のInfoPrint Managerサーバーを使用すれば、組織内の印刷需要を分散し、より効率的に出力を行うことができます。
- 印刷ジョブの制御
InfoPrint Managerは、印刷ジョブのデフォルトを柔軟に指定することができます。特定の出力機器や特定の種類のジョブに対して、異なるジョブデフォルトを使用したい場合があります。システムを構成するときに、いつ、どのようにデフォルトを使用する予定なのか、また、最も効果的に使用する方法は何かを検討する必要があります。デフォルトの効果的な使用は、他の構成上の決定に影響を与えることができます。
- 重要なイベントが発生したときに確認する
InfoPrint Managerは、ジョブ送信者、オペレーター、管理者に注意を要する状況を通知するイベント通知をサポートしています。たとえば、InfoPrint Managerは、キューにジョブが滞留しているときや、オペレーターが操作するプリンターが用紙切れになったときに、オペレーターに通知することができます。InfoPrint Managerが要求された宛先でジョブをスケジュールできない場合、ジョブ送信者は通知を受け取ることができます。通知には、担当者の診断と、問題の原因の切り分けに役立つイベントメッセージが含まれます。InfoPrint Managerを設定するときに、必要な通知の種類を選択することで、重要なイベントが発生したときに適切な人にアラートが送られるようにします。最も一般的な通知形態は、ジョブが正常に完了したことです。たとえば、給与明細の印刷が終了したら、給与計算部門の担当者に印刷完了を通知することができます。
次のセクションでは、さまざまなInfoPrint Managerオブジェクトと、それぞれの基本的な構成の考慮事項について説明します。
1.1.2.3 InfoPrint Manager サーバーの詳細
InfoPrint Manager サーバーには、実行依頼されたジョブの処理の制御に使用されるオブジェクト
がいくつかあります。オブジェクトには、キュー、論理宛先、実宛先、およびジョブや文書の特性に関するデフォルト値が含まれます。サーバー管理者は、これらのソフトウェアオブジェクトを作成、削除、および変更して、InfoPrint Manager環境の管理とパフォーマンスを最適化します。
InfoPrint Manager サーバーは、補助シート、メディア、リソースコンテキスト、変換オブジェクトを含むこともできます。補助シートを使ってジョブを区切ったり、ジョブの識別情報を印刷したりすることができます。Resource-contextオブジェクトは、一部のジョブが必要とするフォントやオーバーレイなどのAdvanced Function Presentation (AFP) リソースのディレクトリの場所を示します。
1.1.2.3.1 基本的な印刷フロー
InfoPrint Managerサーバーへの印刷ジョブの送信は、さまざまな方法で行うことができます。各種印刷送信方法については、ホストシステムで印刷を計画するおよびプリンターの共有を計画するを参照してください。どの方法を使っても、ジョブがサーバーに到着するまでの経路は同じようなものになります。
最も一般的な構成では、InfoPrint論理宛先(LD)にジョブを送信します。LDはジョブを印刷キューに転送し、印刷キューはジョブをInfoPrint実宛先に転送します。その後、ADがプリンターにジョブを送信します。図1のジョブBを参照してください。図解については、InfoPrint Managerの印刷フローを参照してください。この構成は、複数のプリンターがあり、プリンターで作業負荷を分散したい場合に、特に有効です。
また、ADに直接ジョブを送信する構成も一般的です。その後、ADはジョブを関連付けられたLDに転送します。LDはジョブを印刷キューに送り、印刷キューはジョブを開始したADに送り返しますす。その後、ADはジョブをプリンターに送信します。図 1.のジョブ A を参照してください。図解については、InfoPrint Managerの印刷フローを参照してください。この構成は、特定のプリンターに確実にジョブを送信する必要がある場合に、特に有効です。
InfoPrint Manager印刷フロー。
ジョブBは論理宛先に直接送信され、ジョブAは実宛先に送信されます
次のセクションでは、さまざまなInfoPrintオブジェクトと、プロセスの各ステップで印刷ジョブに起こることについて説明します。
1.1.2.3.2 論理宛先
論理宛先とは、ジョブを送信できるInfoPrint Managerシステムのオブジェクトのことです。基本的な印刷フローに示すシンプルな印刷モデルでは、InfoPrint Manager環境に1つのデフォルトの論理宛先があります。特定の種類のジョブや特定のジョブ送信者グループをサポートするために、別の論理宛先を追加することができます。追加の論理宛先を作成する場合、論理宛先の名前を指定し、特定のキューに関連付けます。論理宛先とキューは、同じInfoPrint Manager サーバーに存在する必要があります。
論理宛先のデフォルトジョブと文書属性を指定すると、その論理宛先に送信されるすべてのジョブに、特定のデフォルト値が自動的に割り当てられます。これにより、ジョブ送信者の時間を節約し、リソース不足が原因で送信されたジョブが失敗しないようにします。必要であれば、送信時に明示的に属性を設定することで、送信者はデフォルト値を上書きできます。
プリンタープーリング(またはクラスタリング)は、InfoPrint Managerの強力な機能です。プーリングにより、ジョブは単一の論理宛先に送信され、その後、適切な物理デバイスにルーティングされます。この機能により、利用可能な印刷装置間で作業負荷を均等に分散させ、プリンターの利用率を最適化することができます。そのため、数台のプリンターのキューに大量のジョブが登録され、他のプリンターがアイドル状態になっているというボトルネックを防ぐことができます。つまり、プリンタープールを利用することで、出力を高速化できます。また、論理宛先によってプリンタープールが可能になります。
1.1.2.3.3 キュー
キューは論理宛先からジョブを受け取り、実宛先にジョブをルーティングします。キューは、ジョブを処理できる実宛先が利用可能になるまで、ジョブを保留にします。基本的な印刷フローに示すシンプルな印刷モデルでは、InfoPrint Manager環境に1つのデフォルトキューがあります。キューと、ジョブが送信される実宛先は同じサーバーでなくてもかまいません。実宛先は、別のAIX、Linux、Windowsシステム上のInfoPrint Managerサーバーでもかまいません。
1.1.2.3.4 実宛先
実宛先は、プリンターや電子メールシステムなどの出力機器を表します。一般に、InfoPrint Managerで使用する物理的な出力機器ごとに、1つの実宛先を作成します。1つの機器に複数の実宛先を作成することも可能ですが、そのような構成は一般的ではありません。プリンターの出力解像度などの出力装置の拡張機能および機能を反映させるようにプリンターを構成します。またジョブのサイズや実行依頼時間などでジョブを処理する順序を制御するようにも実宛先を構成してください。
実宛先の作成時にすべての属性の値を指定しなかった場合、InfoPrint Managerは多くの属性でデフォルト値を使用するか、SNMP(Simple Network Management Protocol)要求を使用してこれらの値を取得します。必要に応じて、後で修正することができます。
1.1.2.3.5 ホストレシーバー
ホストレシーバーは、InfoPrint Managerとホストシステムとの接続ポイントを提供します。ホストシステムは、ホストレシーバーと接続し、印刷ジョブをダウンロードします。
MVS Downloadレシーバーは、MVSシステムから印刷ジョブを受信し、InfoPrint Managerに送信します。
ホスト印刷の詳細については、ホストシステムで印刷を計画するを参照してください。
1.1.2.3.6 文書およびジョブ
ジョブとは、処理のためにInfoPrint Managerに送信される作業の単位です。ジョブは、1 つのファイルまたは複数のファイルから構成されます。(1つのジョブで複数のファイルを送信する場合は、pdprコマンド、InfoPrint Submit Expressを使用する必要があります)。InfoPrint Managerの用語では、ジョブの各ファイルとその属性は文書と呼ばれます。(ジョブと文書の両方には、それぞれの要件を定義する属性が含まれます。)
ジョブ妥当性検査とは、ジョブの要件を処理可能な実宛先があることを確認するプロセスのことです。ジョブ属性と文書属性の値は、そのジョブを印刷する実宛先がサポートする必要がある要件(両面印刷やカードストックメディアなど)を決定します。
ジョブにはその要件の完全な説明を含めることができ、デフォルトを使用することでジョブ送信プロセスを合理化できます。詳しくは、論理宛先を参照してください。
1.1.2.3.7 補助シート
補助シートとは、ジョブ中に次のいずれか、またはすべてのポイントで印刷できる用紙のことです。
- 先頭
- 最後
- セクション間
1.1.2.3.8 メディア
メディアとは、実宛先が印刷するメディアの種類、すなわち紙、封筒、透明、多面付けのフォームを表します。メディアの寸法、色、目的、その他有用な情報を記述するために、メディアを設定することができます。
InfoPrint Manager は、media-supported などの実宛先属性の値として、メディアの名前を使用します。メディアを参照する実宛先属性は、構文制限内の名前であれば、任意の名前を使用することができます。
1.1.2.3.9 リソースコンテキスト
正しく設定されている場合、InfoPrint Managerは、印刷ジョブが必要とする AFP リソース(フォント、オーバーレイ、フォーム定義、ページ定義、ページセグメント)を自動的に検索します。リソースを一元的に利用可能な場所に保存し、InfoPrint Manager リソースコンテキストを使用して場所を特定することができます。リソースコンテキストを設定すると、ジョブが必要とするAFPリソースがInfoPrint Managerで自動的に検出され、処理に使用されます。
1.1.2.3.10 変換
変換はInfoPrintで作成して構成するInfoPrint Managerオブジェクト(キューや宛先など)です。変換は、ある特定のフォーマットでデータを受け取り、データを処理し、変更されたデータを出力します。変換を作成したときは、操作の対象であるデータのフォーマットおよび処理のタイプを完全に制御できます。変換で実行される処理には、ディスク上の別の場所にデータをコピーしたり、変換対象の入力データストリームをフィルターに掛けたり(特定のPostScriptオーダーの削除など)、データを完全に異なるフォーマットに変換(PCLからAFPへの変換など)するなどがあります。
また、変換が作成したファイルを印刷するかを指定できます。変換によって、印刷されるファイルが送信されない場合は(変換が処理を完了してファイルを別の場所に保管する場合など)、変換終了と呼ばれます。
1.1.2.3.11 InfoPrint Manager環境のサイジング
InfoPrint Managerサーバーの必要数は、多くの要因によって異なります。このセクションでは、サーバーの購入計画に影響を与える可能性のある、最も重要なパフォーマンス問題の概要のみを説明します。まず、各InfoPrint Manager サーバーシステムの特徴や構成は非常に重要です。印刷システムの性能に影響を与える重要なサーバー要因には、以下が含まれます。
- プロセッサー速度
- プロセッサー数
- 空きRAM容量
- 空きハードディスク領域
- ハードディスク速度
- ハードディスクドライブ数
- InfoPrint Managerファイルシステムを空きディスクドライブにバランスよく配置する
- ハードディスクドライバーのチューニング仕様
- ページングスペースの割り当て(ドライブの位置とサイズ)
- データパス数(シングルまたはデュアル)
InfoPrint Managerが実行する出力機器も重要です。
- プリンターなどの出力機器の速度と解像度
- 各実宛先での同時処理数
- 実際の出力先ごとの出力機器数
最後に、各InfoPrint Manager サーバーにどのように印刷ジョブを送信するかが重要です。
- ジョブを送信したクライアントシステムの数
- クライアントシステムからのジョブの送信頻度
- ネットワークデータ転送速度
- 印刷するジョブのサイズ(密度)
- 印刷するジョブの複雑さ
- 入力データストリームの数および種類
- 全体的なネットワークトラフィック
InfoPrint Manager 環境のサイジングは、複雑な作業です。AIXシステム、Linuxシステム、Windowsシステムがそれぞれ何台あれば印刷に十分対応できるかを事前に判断することは不可能な場合もあります。
お客様の印刷ニーズに対応するために十分な物理的印刷機器があるかどうかは、リコーの営業担当者が判断できます。基本的に、何ページ分の出力を何時間で印刷する必要があるかという問題です。印刷出力量の見積もりと印刷機器の定格速度の組み合わせは、プリンター購入の指針となる情報です。
ただし、印刷機器を動かすために必要なサーバーの数を決めるには、実験と忍耐が必要です。リコー営業担当者と相談して、まずは妥当な数値を合意してください。
最後に、印刷環境のパフォーマンスを定期的に監視し、実際の使用状況やビジネスニーズの変化に対するシステムの反応を確認することが重要です。InfoPrint Managerは、このような監視を簡単に行う便利なツールを提供しています。標準的なアカウンティングログと監査ログを使用すると、環境内のどの印刷機器でも処理されたジョブの統計データを収集できます。また、これらのログ活動は、お客様のビジネスのニーズに合わせてカスタマイズすることも可能です。これらのログは、負荷分散に関する貴重な情報を提供します。また、これらのログは、課金方法を決定するため、または単にインストールでリソースがどのように使用されているかを確認するために使用することができます。
1.1.2.4 サーバー構成オプションの詳細
InfoPrint Manager for Linuxは、さまざまな環境の印刷管理を提供するため、InfoPrintサーバーに標準インストールと基本インストールの2種類のインストールを提供します。InfoPrint Managerを使用することを決めたら、次に標準サーバー環境と基本サーバーオプションのどちらを使用するかを決める必要があります。
次のシナリオでは、各サーバーの実行方法について説明しており、どのインストールが必要なのかがわかります。
1.1.2.4.1 標準サーバー環境
InfoPrint Managerサーバーをインストールすると、標準の印刷環境が作成されます。この環境は一般的に、データセンターでの印刷や、多くの異なる種類のデータ(ASCII、行データ、ditroff、GIF、JPEG、PCL、PDF、PostScript、XML、TIFFデータを含む)の分散印刷に適しています。多くの場合、標準環境での印刷ジョブは、請求書、給与明細、申請書などです。ユーザーは、コマンドライン、ワークステーションアプリケーション(ワープロなど)、またはInfoPrintクライアント(InfoPrint Selectなど)からこれらのジョブを送信します。
標準印刷環境では、InfoPrint Managerは遅延バインディングによってジョブをプリンターに割り当てます。遅延バインディングは、混雑したレストランで次の空席を待つようなもので、空席ができるまで特定のテーブルに「拘束」されるわけではありません。たとえば、禁煙席を6卓(文書の仕上げ機能や特定の用紙サイズ要求される印刷ジョブ)というような特別な条件がある場合、接客係(InfoPrintサーバー上のスケジューラー)がこれらの条件を処理してくれます。
1.1.2.4.1.1 基本サーバーオプション
基本印刷環境は、一般にイメージデータ(通常PostScriptやTIFF形式)を大量印刷する商業印刷ショップに適しています。ユーザーは、クライアント(WindowsまたはMac OS X)のコンピューターからInfoPrint Submit Expressを使用して、これらのジョブを送信します。
基本印刷環境では、InfoPrint Managerは事前バインディングによってジョブをプリンターに割り当てます。事前バインディングは、スーパーマーケットでレジの順番を待つことに似ています。並ぶ列を決めると、何が起ころうとも、その列で待つ(自分自身をバインディングする)必要があります。レジ係がレジに関して問題を抱えていても(プリンターで発生した紙詰まり)、自分の前にいる人が値段の確認をいくつか頼んでいても(サーバーに新しい用紙を追加する)、状況を変えるには、物理的に別の列に移動する(1つの印刷キューから別のキューにジョブを手動で移動する)しかありません。
1.1.2.5 InfoPrint Managerインターフェース
主なInfoPrint Manager インターフェースは、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI 、InfoPrint Manager オペレーション GUI 、InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェース、およびInfoPrint Manager Webマネージメントインターフェースです。これらを総称してInfoPrint Manager GUIと呼びます。InfoPrint Manager 環境を管理するには、主にInfoPrint Manager アドミニストレーション GUI またはWeb アドミニストレーションインターフェースを使用します。InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースには、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI で利用可能なすべての機能(管理および操作)が含まれています。このJavaベースのインターフェースを使うと、ほとんどのInfoPrint Manager のオブジェクトを作成、削除、変更することができます。プリンター作成ウィザードを使えば、InfoPrint Manager 実宛先を簡単に作成することができます。
InfoPrint Manager 環境の日々の運用を監視するには、InfoPrint Manager オペレーション GUI を使用します。このインターフェースには、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI で利用可能な機能のサブセットが含まれています。InfoPrint Manager オペレーション GUI では、印刷のためのジョブをリリースし、実宛先を無効にすることができます。ただし、InfoPrint Manager 環境の基本構成を変更することはできません。たとえば、論理宛先の削除や追加を行うことはできません。
InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースは、InfoPrintアドミニストレーションGUIやオペレーションGUIと同じセキュリティー機能をサポートし、すべての既存のFSTセキュリティー設定がWeb アドミニストレーションインターフェースにも適用されます。ただし、InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースWebアプリケーションでオブジェクトの表示に必要な読み取り操作は、特別なユーザーであるwsClientによって実行されます。このユーザーは、WebServicesグループのメンバーである必要があります。WebServicesグループには、InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースが接続する各InfoPrint ManagerInfoPrint Managerシステムのリスト/照会(pdls)操作に対する読み取りアクセス権限が必要です。他の操作は、Webアプリケーションに接続する特定のuser@hostnameユーザーを使用して実行されます。FSTセキュリティーについては、RICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイドを参照してください。
InfoPrint Manager Webマネージメントインターフェースインターフェースを使用すると、サーバーの管理タスクの一部を実行できます。InfoPrint Manager Webマネージメントインターフェースを使用すると、印刷環境を構成、管理できます。InfoPrint Manager Webマネージメントインターフェースは、LDAPセキュリティーの有効化、フェデレーション認証の構成、またはWebサーバー、Web アドミニストレーションインターフェース、プル印刷環境の管理など、さまざまなタスクをサポートします。
すべてのInfoPrint Manager GUIは、InfoPrint Manager サーバーがインストールされている Linuxシステムにインストールされています。さらに、これらはすべてリモートのLinuxやWindowsシステムにインストールすることができます。その結果、管理者やオペレーターは、InfoPrint Manager がインストールされている Linuxシステムまで移動しないで、InfoPrint Manager システムを管理することができます。
InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースは、InfoPrint Manager サーバーがインストールされている Linuxシステムにインストールされます。InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースは、他のコンピューターからWebブラウザーでアクセスすることができます。
InfoPrint Managerで使用する3つ目のインターフェースは、InfoPrint Managerマネージメントインターフェースと呼ばれるものです。InfoPrint Managerマネージメントインターフェース を使用すると、次の操作を行うことができます。
- InfoPrint Managerサーバーを起動/停止する
- トラブルシューティング手順の実行
- 各種構成タスクの実行
- セキュリティー機能(FST、LDAP)を管理する
- フェデレーション認証を管理する
- InfoPrint Managerユーティリティーを使用する
1.1.2.6 異なるプラットフォームでInfoPrint Manager を比較する
InfoPrint Manager サーバーを実行するプラットフォーム(AIX、Linux、またはWindows)を選択しようとしている場合、InfoPrint Manager for AIX 、InfoPrint Manager for Linux、およびInfoPrint Manager for Windows は同じ特徴と機能の多くをサポートしていますが、各製品には他では利用できない独自の 機能があります。
1.1.2.6.1 共通機能の詳細
次のInfoPrint Manager機能は、プラットフォームで利用可能です。
機能 | AIX | Linux | Windows |
他のInfoPrint Managerサーバーとの相互運用性 | サポート | サポート | サポート |
インポジションとは、プレスシートを折り畳み、製本した後、ページが正しい順序で表示されるように配置することです。 | サポート | サポート | サポート |
BSDおよびPSF機器のサポートシステム | サポート | サポート | サポート |
FSTとLDAPのセキュリティ方式 | サポート | サポート | サポート |
|
サポート | サポート | サポート |
AFP | サポート | サポート | サポート |
ASCII | サポート | サポート | サポート |
DBCS ASCII | サポート | サポート | サポート |
GIF | サポート | サポート | サポート |
JPEG | サポート | サポート | サポート |
行データ(EBCDIC) | サポート | サポート | サポート |
PCL (PCL 6以前) | サポート | サポート | サポート |
PDF (1.7以前) | サポート | サポート | サポート |
PostScriptレベル3以前 | サポート | サポート | サポート |
TIFF | サポート | サポート | サポート |
SAP ABAPおよびOTF | サポート | サポート | サポート |
XML | サポート | サポート | サポート |
DITROFF | サポート | サポート | サポート |
Adobe PostScript変換 | サポート | サポート | サポート |
PCL変換 | サポート | サポート | サポート |
XML変換 | サポート | サポート | サポート |
完全イベント通知 | サポート | サポート | サポート |
クライアントシステムがInfoPrint Managerサーバーシステムからメッセージを受信可能にするためのInfoPrint Manager通知 | サポート | サポート | サポート |
ほとんどの管理タスクを実行するためのInfoPrint ManagerアドミニストレーションGUI | サポート | サポート | サポート |
オペレータータスクを実行するためのInfoPrint Manager操作GUI | サポート | サポート | サポート |
InfoPrint Manager Webインターフェース | サポート | サポート | サポート |
ジョブ実行依頼のためのInfoPrint Selectクライアント | サポート | サポート | サポート |
すべてのInfoPrint Managerインターフェースへの強力なコマンドライン | サポート | サポート | サポート |
シンプルネットワーク管理プロトコル(SNMP)サポート | サポート | サポート | サポート |
z/OS、OS/390、MVSホストシステムからのジョブ実行依頼のためのMVS Downloadレシーバー | サポート | サポート | サポート |
InfoPrint Page Printer Formatting Aid (PPFA) | サポート | サポート
注意: InfoPrint Manager Page Printer Formatting Aid機能はWindowsオペレーティングシステムでのみ動作します。ただし、結果のフォーム定義とページ定義は、InfoPrint Manager for Linuxでも使用できます。WindowsでPPFAで作成されたすべてのリソースはLinuxでコピーされます。 |
サポート |
pdaccountコマンドは、印刷サーバーデータのカンマ区切りレポートを作成し、スプレッドシートに入力するために使用します。 | サポート | サポート | サポート |
設定可能な変換のサポート(変換オブジェクトを使用) | サポート | サポート | サポート |
SAP Output Management Support (OMS)とsap2afp変換を含むInfoPrint SAP 印刷機能。 | サポート | サポート | サポート |
IPPクライアントシステムからIPP非対応のプリンターへの印刷を可能にするIPPゲートウェイ | サポート | サポート | サポート |
EメールDSS | サポート | サポート | サポート |
標準AIXプリンターバックエンドプログラム(piobeおよびrembakの一部バージョン)を使用するプリンターのサポート | サポート | 使用不可 | 使用不可 |
PSF アップロード TCP/IP | サポート | サポート | 使用不可 |
PPOやセキュリティ管理など、InfoPrint Manager管理GUIでサポートされていないタスクを実行するためのSMITインターフェース。 | サポート | 使用不可 | 使用不可 |
InfoPrint Managerpioinfo CUPSバックエンド、InfoPrint Managerpiorpdm CUPSバックエンド(Ricoh製プリンター用)、その他のCUPSバックエンド(socket、pp、lpd)を使用するプリンターのサポート。 | 使用不可 | サポート | 使用不可 |
セキュリティ管理など、InfoPrint Manager管理GUIでサポートされていないタスクを実行するためのInfoPrint Manager管理インターフェース。 | 使用不可 | サポート | 使用不可 |
InfoPrint Manager管理コンソールGUIでサポートされていない管理タスクを実行するためのInfoPrint Manager管理インターフェース。InfoPrint Manager管理コンソールは、セキュリティグループとアクセス制御リスト(ACL)のグラフィカルな管理機能も備えています。 | 使用不可 | 使用不可 | サポート |
InfoPrint ManagerとWindows印刷スプールの連携によるInfoPrint機能の拡張 | 使用不可 | 使用不可 | サポート |
ホスト印刷用分散印刷ファシリティ(DPF) | 使用不可 | 使用不可 | サポート |
InfoPrint ManagerがURI(Uniform Resource Indicator)文字列を使用してプリンターにアクセスするためのIPP(Internet Print Protocol)のサポート | 使用不可 | 使用不可 | サポート |
InfoPrint Managerクライアントを使用せずにジョブ送信を可能にするWindowsゲートウェイプリンター(宛先はWindowsネットワーク上の共有プリンターとして表示されます) | 使用不可 | 使用不可 | サポート |
MVS Downloadレシーバーをプログラミングせずにカスタマイズ | 使用不可 | 使用不可 | サポート |
1.1.2.6.2 InfoPrint Manager for AIX機能の詳細
次の機能は、現在、InfoPrint Manager for AIXでのみ利用可能です。
- 標準AIXプリンターバックエンドプログラム(
piobe
およびrembak
の一部バージョン)を使用するプリンターのサポート - PSF アップロード TCP/IP
- PPOやセキュリティ管理など、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでサポートされていないタスクを実行するためのSMITインターフェース。
現在InfoPrint Manager for AIXでのみ使用可能な機能が必要で、Windowsプラットフォームを使用したい場合は、AIXシステムとWindowsの混在環境を検討してください。多くの場合、混合環境では、InfoPrint Manager のすべての機能をすぐに利用することができます。
1.1.2.6.3 InfoPrint Manager for Linux機能の詳細
次の機能は、現在、InfoPrint Manager for Linuxでのみ利用可能です。
- CUPSプリンターバックエンドプログラム(InfoPrint Manager
pioinfo
バックエンド、InfoPrint Managerpiorpdm
バックエンド(リコー製プリンター用)、socket
、pp
、lpd
、およびその他のCUPSバックエンド)を使用するプリンターのサポート。 - PSF アップロード TCP/IP
- セキュリティ管理など、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでサポートされていないタスクを実行するためのInfoPrint Manager管理インターフェース。
現在、InfoPrint Manager for Linuxでしか利用できない機能が必要で、AIXまたはWindowsプラットフォームを使用したい場合は、AIXシステム、Linuxシステム、およびWindowsシステムの混合環境を検討してください。多くの場合、混合環境では、InfoPrint Manager のすべての機能をすぐに利用できます。
1.1.2.6.4 InfoPrint Manager for Windows機能の詳細
今回のInfoPrint Manager for Windowsのリリースには、Windowsプラットフォーム独自の次の機能が含まれています。
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでサポートされていない管理タスクを実行するためのInfoPrint Manager マネージメントコンソールインターフェース。InfoPrint Manager マネージメントコンソールは、セキュリティーグループとアクセス制御リスト(ACL)のグラフィカルな管理機能も備えています。
- InfoPrint ManagerとWindows印刷スプールの連携によるInfoPrint機能の拡張
- ホスト印刷用分散印刷ファシリティー(DPF)
- InfoPrint ManagerがURI(Uniform Resource Indicator)文字列を使用してプリンターにアクセスするためのIPP(Internet Print Protocol)のサポート
- InfoPrint Managerクライアントを使用せずにジョブの送信を可能にするWindows ゲートウェイプリンター 。(宛先は、Windowsネットワーク上の共有プリンターとして表示されます。)
- MVS Downloadをプログラミングせずにカスタマイズ
1.1.2.7 対応プリンター
Infoprint Manager for Linuxは、InfoPrintやその他のベンダーのさまざまなプリンターをサポートしています。
1.1.2.7.1 PCLプリンター
InfoPrint Manager for Linuxは、Hewlett-Packard Printer Control Languages (PCL4、PCL5、PCL5c、PCL5e、PCL6)を解釈できるすべての互換プリンタをサポートしています。InfoPrint Manager は、全種のデータストリームをPCL4、PCL5、PCL5c、PCL6に変換し、PCLのどのバージョンもPCLプリンターに渡せる機能があります。
1.1.2.7.2 PostScriptプリンター
InfoPrint Manager for Linuxは、PostScriptを直接PostScriptプリンターに渡すことで、PostScriptプリンターへの印刷をサポートしています。
1.1.2.7.3 PPDSプリンター
また、InfoPrint Manager は、PPDS (Personal Printer Data Stream) に対応するどのプリンターでも実行することができます。InfoPrint Manager は、書式設定された ASCII を除く全種のデータストリームを PPDS に変換したり、PPDS のどのバージョンでも PPDS プリンターに渡したりすることが可能です。
1.1.2.7.4 IPDSプリンター
InfoPrint Manager for Linuxは、IPDSプリンターをサポートしていますが、これに限定されません。
- InfoPrint 75
- InfoPrint 100
- InfoPrint カラー 130 Plus
- InfoPrint EMP156
- InfoPrint Pro C900AFP
- InfoPrint Pro C901
- InfoPrint Pro C901S
- InfoPrint Pro 907
- InfoPrint Pro 907EX
- InfoPrint Pro 1107
- InfoPrint Pro 1107EX
- InfoPrint Pro 1357
- InfoPrint Pro 1357EX
- InfoPrint 1145(MFP非対応)
- InfoPrint 1422
- InfoPrint 1532
- InfoPrint 1540 MFP
- InfoPrint 1552
- InfoPrint 1560 MFP
- InfoPrint カラー 1567
- InfoPrint 1570 MFP
- InfoPrint 1572
- InfoPrint 1572 MFP
- InfoPrint 1580 MFP
- InfoPrint 1585
- InfoPrint カラー 1654
- InfoPrint カラー 1664
- InfoPrint カラー 1754 Express
- InfoPrint カラー 1759 MFP
- InfoPrint カラー 1764
- InfoPrint カラー 1764 MFP
- InfoPrint カラー 1767
- InfoPrint カラー 1769 MFP
- InfoPrint 1823
- InfoPrint 1832
- InfoPrint 1834
- InfoPrint 1846 MFP
- InfoPrint 1850 MFP
- InfoPrint 1852
- InfoPrint 1854
- InfoPrint 1856 MFP
- InfoPrint 1860 MFP
- InfoPrint 1866 MFP
- InfoPrint 1870 MFP
- InfoPrint 1872
- InfoPrint 1880 MFP
- InfoPrint 1892
- InfoPrint 1930 MFP
- InfoPrint 1940 MFP
- InfoPrint 1948 MFP
- InfoPrint 1968 MFP
- InfoPrint 1985 MFP
- InfoPrint 1988 MFP
- InfoPrint カラー 2047
- InfoPrint カラー2057 MFP
- InfoPrint 2060ES
- InfoPrint カラー 2065
- InfoPrint 2075ES
- InfoPrint カラー2075 MFP
- InfoPrint 2085
- InfoPrint 2090ES
- InfoPrint 2105
- InfoPrint 2105ES
- InfoPrint 2190
- InfoPrint 2210
- InfoPrint 2235
- InfoPrint 3000
- 機能4120、4161、4162、または4163の3160高機能プリンター
- 3900 高機能プリンターモデル001、D01、D02、0W1、0W3、DW1、DW2(MICR 後処理インターフェース機能、ベステバンチスポットカラープリンターなどの後処理装置を駆動する Set Media Modifications コマンド、インターフェース機能 4720 のサポートを含む)。
- 3930ページプリンターモデル03Dおよび03S
- 機能4020、4121、4161の3935高機能プリンター
- InfoPrint 4000
- InfoPrint 4000モデルID5/ID6
- InfoPrint 4000モデルIR3/IR4
- InfoPrint 4100 MD1/MD2
- InfoPrint 4100モデルHD1/HD2
- InfoPrint 4100モデルHD3/HD4
- InfoPrint 4100モデルHD5/HD6
- InfoPrint 4100モデルHS1
- InfoPrint 4100モデルHS2
- InfoPrint 4100モデルHS3
- InfoPrint 4100モデルPD1/PD2
- InfoPrint 4100 モデル PS1
- InfoPrint 4100 モデル TS1
- InfoPrint 4100 モデル TS2
- InfoPrint 4100 モデル TS3
- InfoPrint 4100 モデル TD1/TD2
- InfoPrint 4100 モデル TD3/TD4
- InfoPrint 4100 モデル TD5/TD6
- InfoPrint 4100 MS1
- 4312 ネットワークプリンター 12。OS コードリリースレベル2.23以降が必要です。IPDS印刷を行うには、IPDS Code Level 1.25以降のIPDS機能が必要です。
- 4317 ネットワークプリンター 17。OS コードリリースレベル2.23以降が必要です。IPDS印刷を行うには、IPDS Code Level 1.25以降のIPDS機能が必要です。
- 4324 ネットワークプリンター 24。OS コードリリースレベル2.35以降が必要です。IPDS印刷を行うには、IPDS Code Level 1.25以降のIPDS機能が必要です。
- 4400サーマルプリンター
- InfoPrint 5000モデル AD1/AD2
- InfoPrint 5000モデル AD3/AD4
- InfoPrint 5000 モデル AD3/AD4-XR3
- InfoPrint 5000 モデル AS1
- InfoPrint 5000 モデル AS3
- InfoPrint 5000 モデル KM3
- InfoPrint 5000 モデル KM3/MD4
- InfoPrint 5000 モデル MP MC1/MC2
- InfoPrint 5000 モデル MP MD1/MD2
- InfoPrint 5000 モデル MP MD3/MD4
- InfoPrint 6500
- InfoPrint 6700
- InfoPrint SP 8200 DN1
- RICOH Pro 8100S
- RICOH Pro 8110S
- RICOH Pro 8120S
- RICOH Pro C5100S
- RICOH Pro C5110S
- RICOH Pro C5200S
- RICOH Pro C5210S
- RICOH Pro C5300S
- RICOH Pro C5310S
-
RICOH Pro C7100
-
RICOH Pro C7100X
-
RICOH Pro C7110
-
RICOH Pro C7110X
-
RICOH Pro C7100S
-
RICOH Pro C7100SX
-
RICOH Pro C7110S
-
RICOH Pro C7110SX
-
RICOH Pro C7200
-
RICOH Pro C7200S
-
RICOH Pro C7200SL
-
RICOH Pro C7200SX
-
RICOH Pro C7200X
-
RICOH Pro C7210
-
RICOH Pro C7210S
-
RICOH Pro C7210SX
-
RICOH Pro C7210X
-
RICOH Pro C7500
-
RICOH Pro C9200
-
RICOH Pro C9210
-
RICOH Pro C9500
-
RICOH Pro F2120
-
RICOH Pro F2120Y
-
RICOH Pro F2130
-
RICOH Pro F2130Y
-
RICOH Pro VC40000
-
RICOH Pro VC60000
-
RICOH Pro VC70000
-
RICOH Pro VC80000
-
RICOH Pro 8200S
-
RICOH Pro 8210S
-
RICOH Pro 8220S
-
RICOH Pro 8210
-
RICOH Pro 8220
-
RICOH Pro 8300S
-
RICOH Pro 8310
-
RICOH Pro 8310S
-
RICOH Pro 8320
-
RICOH Pro 8320S
1.1.2.7.5 DFEプリンター
InfoPrint Manager for Linuxは以下のDFEプリンタをサポートしています。
- RICOH Pro C7500用FieryカラーコントローラーN-50A
- RICOH Pro C7510用FieryカラーコントローラーN-70A
- RICOH Pro C9500用FieryカラーコントローラーN-50
- RICOH Pro C9510用FieryカラーコントローラーN-70
- RICOH Pro Z75用FieryカラーコントローラーN-500
1.1.2.8 サポートされているデータストリーム
InfoPrint Manager for Linuxは、これらのデータストリームをIPDS、PCL4、PCL5、PCL5c、PCL6、またはPPDSに変換できます。
- AFP(Advanced Function Presentation)
- ASCII
- DBCS ASCII
- CompuServe Graphics Interchange 形式 (GIF)
- Device-independent troff (ditroff)
- EBCDIC
- Joint Photographic Experts Group 画像 (JPEG)
- PCL (PCL 6以前)
- PDF (1.7以前)
- PostScript (レベル3以前)
- SAP ABAPおよびOTF(InfoPrint Manager: SAP 印刷機能の購入が必要)
- Tagged Image File Format (TIFF)
- XML
さらに、InfoPrint Managerは、PDF、PostScript、PPDS、PCL5e、PCL6、PPDSなど、どのデータストリームでも渡すことができます。
最適なシステムパフォーマンスを提供するため、InfoPrint Manager サーバーは入力データの変換とプリンターの駆動を同時に行うことができます。InfoPrint Manager は、同じプリンターで複数の文書形式をサポートします。
AIX、CUPS、および PSF-Other DSS 実宛先の場合は、プリンターに出力するデータストリーム形式に対応した正しいドライバーが必要です。
1.1.3 前提条件を確認する
InfoPrint Manager for Linuxをインストールする前に、本章のハードウェアおよびソフトウェアの要件を満たしていることを確認する必要があります。
1.1.3.1 ハードウェア要件の詳細
このセクションでは、InfoPrint Managerソリューションの最低ハードウェア要件を定義します。
- 注意:
- インストールされたシステムは、
/usr/lpp
ディレクトリーを作成し、そのサイズは2 GBです。このディレクトリに専用のディスク領域を確保したい場合は、インストールを開始する前に行ってください。 - 適切な印刷スピードを実現するために、ギガビットネットワークまたは光ファイバーを推奨します。
1.1.3.1.1 印刷負荷が小さい場合のLinuxハードウェア要件
最小構成:
- 2演算コア
- 4 GBのメモリ
- 10 GB(
/var/pd
) - 5 GB
(/var/psf/segments
) - 10 GB(
/var/psf/segments
)
1.1.3.1.2 印刷負荷が大きい場合のLinuxハードウェア要件
最小構成:
- 8演算コア
- 32 GBのメモリ
- 60 GB(
/var/pd
) - 30 GB
(/var/psf/segments
) - 30 GB(
/var/psf/segments
)
1.1.3.1.3 印刷負荷が大きい場合に性能を高めるためのLinuxハードウェア要件
- 16演算コア
- 32 GBのメモリ
- 60 GB(
/var/pd
)(SSD) - 30 GB
(/var/psf/segments
)(SSD) - 60 GB(
/var/psf/segments
)(SSD)
1.1.3.1.4 クライアントハードウェア要件
すべてのInfoPrintクライアントに、次のWindowsの最小構成を推奨します。
- 1.0 GHz Pentium 4 プロセッサー
- 2GB以上のRAM
- 500MB以上の空きハードディスク領域
- LAN接続(イーサネット)
- 少なくとも1つのInfoPrint Managerサーバーへのアクセス(ローカルシステムまたはLAN経由のリモートアクセスのいずれか)
LANの他のシステム(InfoPrint Managerサーバーシステムを含む)と通信するには、適切なイーサネットアダプターカードをインストールし、適切なケーブルを接続する必要があります。
1.1.3.1.5 プリンターアタッチメント要件
1.1.3.1.5.1 TCP/IP接続のプリンター要件
プリンターは、イーサネット接続を使用してLinuxサーバーにTCP/IP接続されている必要があります。
1.1.3.2 Linuxソフトウェア要件について理解する
InfoPrint Managerが正しく動作するには、Linuxオペレーティングシステムの特定のコンポーネントがシステムにインストールされていることが必要です。インストール処理を開始する前に、Linuxオペレーティングシステムからこれらのコンポーネントの基本レベルをインストールするかどうかはお客様次第です(InfoPrint Managerインストーラーの使用の詳細については、RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイドを参照してください)。
InfoPrint Managerインストーラーは、必要な依存関係(rpmパッケージ)をすべて自動的にインストールします。InfoPrint Managerのインストールを開始する前に、dnf (Red Hat Enterprise Linux) またはzypper (SUSE Linux Enterprise Server) がオペレーティングシステムリポジトリーにアクセスできることを確認してください。
InfoPrint Manager for Linuxは、64ビットアプリケーションであり、認定されたユーザーは64ビット (x86_64) オペレーティングシステム上でのみ実行することができます。詳しくは、「Linux rpmパッケージを検証する」のセクションを参照してください。
InfoPrint Manager for Linuxは、rootユーザーを使用してインストールする必要がありますが、インストール処理中に、root以外の認証ユーザーとして製品を実行するように設定する可能性があります。その場合でもrootを使用することができます。InfoPrint Managerをroot以外のユーザーで実行している場合は、製品に必要なすべてのカスタムパスにその特定のユーザー用の読み取り権限と書き込み権限があることを確認します。また、InfoPrint Managerを実行しているユーザーは、リソースへの特定のアクセスが必要な場合があります。詳しくは、RICOH InfoPrint Manager for AIX and Linux:構成および調整ガイドの「ulimitセグメント設定を決定する」セクションを参照してください。
デフォルトのユーザーは、インストーラーによって自動的に作成されたipm1
です。カスタムユーザーは、そのユーザーのプライマリグループがsys
グループである場合に使用することができます。
- 重要:
- ユーザー認証に失敗した場合、ユーザーが存在しないか、プライマリーグループが
sys
でない場合、インストールは続行されません。ユーザーは、ローカルユーザーまたはリモートユーザーのいずれかにすることができます。リモートユーザーの場合、システム管理者は、そのユーザーがプライマリーグループとしてsys
グループを持っていることを保証する必要があります。カスタムユーザーのシェルはbash
(/bin/bash
または/usr/bin/bash
)でなければなりません。 -
InfoPrint Manager for Linuxは、Common Unix Printing System (CUPS) を使用します。これは、Linuxサーバーにインストールし、実行する必要があります。Linux印刷ドライバー(PPD)の多くは、Foomaticのバックエンドフィルタースクリプト「foomatic-rip」で設定が必要な場合があります。Foomaticの要件については、PPD prologのセクションを確認してください。
- InfoPrint Manager for Linuxのデフォルトシェルはbashです。Kornshell 93 をInfoPrint Manager for Linux で使用しないでください。
- InfoPrint Manager for Linuxは、LVM(論理ボリュームマネージメント)ディスク区分化のみをサポートします。この区分化には標準区分化方式と比較して多くのメリットがあります。
- ユーザーがすでに存在する場合は、グループに対して他の変更を加えないでください。
- ユーザーが存在せず、インストールするユーザー(ipm1)が指定したグループもない場合、
sys
グループが存在するかどうかを確認し、存在しない場合は作成します。sys
グループを作成するときに、-r(システムグループ)を指定します。 - ユーザーが存在せず、グループ(ipm1:ipm1group)が指定されている場合、
ipm1group
グループが存在するかどうかを確認し、存在しない場合はシステムグループを指定せずに作成します。次に、ipm1group
グループを使用してユーザーを作成します。 -
InfoPrint Manager for LinuxがフルオープンなJava実装として使用しているOpenJDKは、デフォルトの外観としてGTK2を使用しません。このため、GTK3を使用するOpenJDKと他のJavaプロバイダーとの間で、目に見えるフォントの違いが見られます。
InfoPrint Manager for Linuxは、Javaデスクトップアプリケーション(InfoPrint ManagerアドミニストレーションインターフェースおよびオペレーションGUI、InfoPrint Managerマネージメントインターフェース、ライセンスキー管理アプリケーション、および通知クライアント)をMetalで表示します。Javaアプリケーションが読みにくい場合、MetalのJavaの表示を変更してみてください。
変更するには、環境変数JAVA_TOOL_OPTIONSに任意のJavaの表示を設定し、Javaアプリケーションを再起動します。
例:
JAVA_TOOL_OPTIONS='-Dswing.defaultlaf= com.sun.java.swing.plaf.gtk.GTKLookAndFeel'
注意: 環境変数JAVA_TOOL_OPTIONSを使用してJavaの表示を変更すると、Javaアプリケーションで予期しない動作が発生する場合があります。 - コマンドラインまたはGnomeのInfoPrint Managerマネージメントインターフェースを使用してInfoPrint Managerサービスを開始または停止するには、rootユーザーとInfoPrint Managerを実行しているユーザーで永続を有効にします。
rootユーザーで以下のコマンドを実行し、永続を有効にします。
loginctl enable-linger root
loginctl enable-linger $IPM_USER
1.1.3.2.1 サーバーソフトウェア前提条件
InfoPrint Manager for Linuxでは、64ビット版Linux(x86_64)オペレーティングシステムが、これらのディストリビューションのいずれかにインストールされている必要があります。
- AlmaLinux 8 x86_64(バージョン8.6それ以降)
- AlmaLinux 9 x86_64
- Red Hat Enterprise Linux 8 x86_64
- Red Hat Enterprise Linux 9 x86_64
- SUSE Linux Enterprise Server 15 x86_64
- 重要:
- RHELで
チューニングされた
デーモンが動作している場合、カーネルパラメーターkernel.sched_min_granularity_ns
を変更できないようにする必要があります。 - InfoPrint Managerをrootとして実行する場合は、
etc/sysconfig/language
ファイルからのROOT_USES_LANG
変数をyesに設定する必要があります。 -
正規のユーザは、
ping
コマンドを実行できる必要があります。このコマンドを提供するパッケージはiputilsです。セキュリティーの理由でping
コマンドが特定のグループに制限されている場合、正規のユーザーはその特定のグループのメンバーである必要があります。 - InfoPrint ManagerをRHELまたはSLES 15で実行する場合、インストールを実行する前に、
/etc/cups/cups-files.conf
CUPSファイルのSystemGroup指令にInfoPrint Managerユーザーのグループが含まれていない場合、それを追加する必要があります。 - ユーザーが存在せず、インストールするユーザー(つまりipm1)が指定したグループもない場合、
sys
グループが存在するかどうかを確認し、存在しない場合は作成します。sys
グループを作成するときに、-r(システムグループ)を指定します。ユーザーが存在せず、グループ(ipm1:ipm1group)が指定されている場合、ipm1group
グループが存在するかどうかを確認し、存在しない場合はシステムグループを指定せずに作成します。次に、ipm1group
グループを使用してユーザーを作成します。 -
InfoPrint Managerは、
/var/pd
、/var/pddir
、/var/psf
、/var/psm
、/tmp
、および/var/tmp
がバイナリの実行を許可するパーティション上にあることが必要です。これらのパーティションのいずれかがnoexec
マウントオプションでマウントされている場合、InfoPrint Managerをインストールまたは実行することはできません。柔軟性を高めるため、InfoPrint Managerインストーラーは
/var/pd
、/var/psf
、/var/psf/segments
のファイルシステムを作成しなくなりました。上記の場所にファイルシステムが見つかれば、そのまま使用されます。そうでない場合は、上記の場所ごとにディレクトリーが作成されます。上記の各場所にファイルシステムを作成するには、インストールメディアのルートディレクトリーからallocfs.sh
スクリプトを使用します。allocfs.sh -c <lv-name> -s <lv-size> -v <vg-name>
:vg-name
は論理ボリュームが存在するボリュームグループです。lv-name
は以下の論理ボリューム名のいずれかです。マウントポイント 論理ボリューム 最小サイズ /var/pd
lvpd
10240 MiB /var/psf
lvpsf
5120 MiB /var/psf/segmnets
lvpsfs
10240 MiB /ipdata lvipd
5120 MiB lv-size
は論理ボリュームに割り当てられたサイズです。前表の最小サイズを下回ることはできません。
利用可能なボリュームグループは、以下のコマンドで一覧表示できます。
allocfs.sh -l
。特定のボリュームグループの論理ボリュームのリストは、次のように一覧表示できます。allocfs.sh -l -v <vg-name>
1.1.3.2.2 Linux rpmパッケージを検証する
InfoPrint Manager for Linuxは、Linuxオペレーティングシステムがサポートされているバージョンでインストールされている必要があります。また、GNU Object Model Environment (GNOME) デスクトップ環境がシステムにインストールされている必要があります。InfoPrint Manager for Linuxは、以下に示すベースレベルの RedHat Package Manager (RPMまたはrpms) に特定の依存関係があります。必要なrpmsは、InfoPrint Manager for Linuxのインストール時に自動的にインストールされます。
1.1.3.2.2.1 すべてのInfoPrint Managerインストール要件をかくにんする’
AlmaLinux 8.6以降、AlmaLinux 9、Red Hat Enterprise Linux 8、Red Hat Enterprise Linux 9。
- bzip2
- cups
- cups-libs
- cyrus-sasl-md5
- glibc
- glibc-gconv-extra
- glibc-locale-source
- libgcc
- libICE
- libSM
- libXau
- libxcb
- libXext
- libXi
- libXmu
- libXrender
- libXt
- libXtst
- lvm2
- net-tools
- nfs-utils
- openldap-compat(Red Hat Enterprise Linux 9またはAlmaLinux 9のみ)
- perl
- perl-Encode
- polkit
- uuidd
- xfsprogs
SUSE Linux Enterprise Server 15 (SLES-15)
- bzip2
- cups
- cups-libs
- cyrus-sasl-digestmd5
- eject
- glibc
- glibc-locale
- glibc-locale-source
- glibc-i18ndata
- libgcc_s1
- libICE6
- libldap-legacy
- libSM6
- libstdc++6
- libXext6
- libXmu6
- libXrender1
- libXt6
- lvm2
- net-tools-deprecated
- nfs-kernel-server
- perl
- polkit
- uuid-runtime
- xfsprogs
1.1.3.2.2.2 現在インストールされているLinux rpmファイルを表示する
Linux rpmコマンドを使用して、前提条件rpmファイルがすでにLinuxシステムにインストールされているかどうかを検証できます。たとえば、Linuxカーネルrpmパッケージを確認するには、コマンドラインに次のコマンドを入力します。
rpm -qi cups-libs
rpmパッケージがインストールされている場合、Linuxオペレーティングシステムは、rpmパッケージの名前、バージョン、リリース、および説明を表示します。rpmパッケージがインストールされていない場合、Linuxオペレーティングシステムは、パッケージがインストールされていないというメッセージを発行します。rpmパッケージが見つからない場合は、Linuxのrpmコマンドまたはグラフィカルインターフェースユーティリティの[ソフトウェアの追加と削除]を使用して、Linuxオペレーティングシステムディストリビューションから適切なファイルをインストールします。
1.1.3.2.2.3 不足している必要なrpmパッケージを探す
システムに必要なrpmパッケージがない場合、InfoPrintインストーラーがそれらを特定します。InfoPrint Manager for Linuxに必要で、インストールされていないrpmパッケージは、LinuxオペレーティングシステムのDVD-ROMのいずれかに収録されています。Linux rpmパッケージの前提条件は、オペレーティングシステムディストリビューションから入手する必要があります。
1.1.3.2.3 インターネットプロトコルの前提条件
InfoPrint ManagerはIPv4とIPv6の両方の通信プロトコルをサポートしています。InfoPrint Managerサーバーインスタンス間、サーバーとクライアント間、サーバーと出力デバイス間のインバウンド接続およびアウトバウンド接続がサポートされています。
1.1.3.2.4 AFP Download Plus前提条件
AFP Download Plusを利用するための前提条件は次のとおりです。
- AFP Download Plus複数データセット機能については、AFP Download Plus APAR OA 15317をインストールする必要があります。
- AFP Download PlusとInfoPrint Managerの間で圧縮を行うには、AFP Download Plus APAR OA 16693をインストールする必要があります。
- AFP Download Plus for z/OS バージョン 4.1 または 4.2 の場合、AFP Download Plus for z/OS で APAR OA28035 をインストールする必要があります。インストールしないと、複数データセット機能を使用しない場合でも、システムはInfoPrint Managerと連動しません。
1.1.3.2.5 クライアントソフトウェア前提条件
WindowsクライアントシステムでInfoPrint Selectを実行するには、64ビットのオペレーティングシステムがインストールされている必要があります。
対応する64ビットオペレーティングシステムは次のとおりです。
- Windows 10 Pro
- Windows 10 Enterprise
- Windows 11
- Windows Server 2016 Standard
- Windows Server 2019 Standard
- Windows Server 2022 Standard
LinuxクライアントシステムでInfoPrint Selectを実行するには、AlmaLinux 8.6以降、AlmaLinux 9、Red Hat Enterprise Linux 8、Red Hat Enterprise Linux 9、SUSE Linux Enterprise Server 15がインストールされていることを確認します。
- 注意:
- LDAPの認証方式にダイジェストを使用する場合、次のrpmパッケージのインストールが必要です。
- RHELの場合は、rpmパッケージcyrus-sasl-md5を使用します。
- SUSEの場合は、rpmパッケージcyrus-sasl-digestmd5を使用します。
Mac OS XクライアントシステムでInfoPrint Selectを実行するには、OS Xバージョン10.14以降がインストールされていることを確認します。
これらは、InfoPrint Managerコマンドラインクライアントを実行するために必要なサポートされているオペレーティングシステムです。
InfoPrint Manager Windows クライアント | 64ビットOS |
Windows 10 Pro | |
Windows 10 Enterprise | |
Windows 11 | |
Windows Server 2016 Standard | |
Windows Server 2019 Standard | |
Windows Server 2022 Standard | |
InfoPrint Manager AIXクライアント | AIX 7.2 TL3 |
AIX 7.3 TL0 SP1 | |
InfoPrint Manager Linuxクライアント | AlmaLinux 8 x86_64(バージョン8.6それ以降) |
AlmaLinux 9 x86_64 | |
Red Hat Enterprise Linux 8 x86_64 | |
Red Hat Enterprise Linux 9 x86_64 | |
SUSE Linux Enterprise Server 15 x86_64 | |
InfoPrint Manager Mac OS Xクライアント | Mac OS X 10.14以降 |
クライアントシステムでInfoPrint Manager GUIおよびInfoPrint Manager通知クライアントを実行するには、64ビットのオペレーティングシステムがインストールされている必要があります。
対応する64ビットオペレーティングシステムは次のとおりです。
- Windows 10 Pro
- Windows 10 Enterprise
- Windows 11
- Windows Server 2016 Standard
- Windows Server 2019 Standard
- Windows Server 2022 Standard
LinuxクライアントシステムでInfoPrint Manager GUIおよびInfoPrint Manager通知クライアントを実行するには、AlmaLinux 8.6以降、AlmaLinux 9、Red Hat Enterprise Linux 8、Red Hat Enterprise Linux 9、SUSE Linux Enterprise Server 15がインストールされていることを確認します。
サポートされているブラウザーおよびWebインターフェースクライアントに必要なプラグインは、次のとおりです。
- 最新バージョンのMozilla Firefox
- 最新バージョンのMicrosoft Edge
Webインターフェースクライアントの最小ディスプレイ解像度は、1280x760ピクセルです。
WebブラウザーでJavaScriptを使用可能にする必要があります。別のバージョンまたは以前のバージョンのブラウザーを使用する場合、ページが異なる方法で書式設定されたり、一部の機能が適切に作動しなかったりする可能性があります。
1.1.3.2.5.1 InfoPrint Submit Expressソフトウェアの前提条件
1.1.3.2.5.1.1 Windowsシステム要件
InfoPrint Submit Expressを実行するには、64ビットのオペレーティングシステムがインストールされている必要があります。
対応するWindows 64ビットオペレーティングシステムは次のとおりです。
- Windows 10 Pro
- Windows 10 Enterprise
- Windows 11
- Windows Server 2016 Standard
- Windows Server 2019 Standard
- Windows Server 2022 Standard
1.1.3.2.5.1.2 Mac OS Xのシステム要件
Submit Express for Mac OS Xシステムには、次の要件があります。
- Mac OS X バージョン 10.14 以降
- Oracle JRE バージョン 8.0 update 60 以降
1.1.3.2.6 サポートされている仮想化システム
InfoPrint Manager for Linuxは、VMWare System ESXi 5.0以降でサポートされています。
次のVMWareのWebサイトの情報を参考に、お客様の環境にあったサーバーのサイズを選択してください。http://www.vmware.com/products/vsphere/buy/editions_comparison
InfoPrint Managerアドミニストレーションおよび操作GUI、InfoPrint Select、コマンドラインクライアントのWindowsクライアントがCitrix Virtual Apps and Desktopsでサポートされるようになりました。Citrix Virtual Apps and Desktopsに関する詳細は、https://www.citrix.com/products/citrix-daas/citrix-virtual-apps-and-desktops.htmlを参照してください。
1.1.3.2.7 高可用性
InfoPrint Manager for Linuxは、サポートされているLinuxオペレーティングシステムでの高可用性構成をサポートしています。
高可用性は、ハードウェアやソフトウェアの障害から重要なアプリケーションを迅速かつ確実に回復するための環境を提供します。Linux高可用性の詳細については、サポートされている Linux オペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。
InfoPrint Manager for Linuxを高可用性構成で動作させる場合の詳細については、RICOH InfoPrint Manager:高可用性ガイドライン、G550-20261を参照してください。
1.1.4 構成を計画する
宛先構成モデルは、論理宛先、ジョブおよび文書属性のデフォルト、キュー、実宛先間の関係を示します。標準のInfoPrint宛先構成(インストール時に作成)では、論理宛先と実宛先が1対1の関係にあり、ジョブおよび文書属性のデフォルト設定が最小限に抑えられています。InfoPrint 環境をカスタマイズして印刷ニーズをサポートするようになると、より複雑な宛先構成モデルを検討することになる場合もあります。
どの構成モデルでも、論理宛先とジョブを実行依頼するキューは同じInfoPrint サーバーに存在する必要がありますが、実宛先は異なる AIX、Linux、Windows システム上で動作する別のInfoPrint サーバーで実行することが可能です。ただし、実宛先に直接ジョブを送信するには、実宛先が論理宛先やキューと同じサーバーに存在する必要があります。
1.1.4.1 デフォルトモデル
デフォルトモデルは、1つの論理宛先と2つ以上の実宛先では一対多の関係です。また、適切に設定された実宛先に直接ジョブを送信することも可能です。(このように、デフォルトモデルは図 3 と同様です。デスクトップ宛先構成モデル。ただし、作成、管理するオブジェクトの数は少なくなります。)実宛先への直接送信をサポートするために、デフォルトモデルでは、実宛先が論理宛先に関連付けられている必要があります。実宛先に実行依頼されたジョブは、関連付けられた論理宛先に再ルーティングされます。論理宛先では、ジョブはそのジョブおよび文書のデフォルトを導出します。その後、ジョブは関連するキューを経由して、実宛先にルーティングされます。
InfoPrint Manager は、デフォルトでこの宛先構成モデルを使用します。(InfoPrint Manager をインストールすると、1つのキューと1つの論理宛先が自動的に作成されます。)直接送信を有効にするには、実宛先を設定する必要があります。
デフォルト宛先構成モデル
プリンタープールの利点を生かしながら、特定のジョブの印刷場所を完全に制御できる、非常に柔軟性の高いモデルです。
1.1.4.2 デスクトップ宛先構成モデル
図3のデスクトップ宛先構成モデル。デスクトップ宛先構成モデルでは、1対1の論理宛先と実宛先の関係があります。デスクトップモデルは、一般的なワークステーションプリンターの管理方法と使用方法を表しています。このモデルは、InfoPrintを追加する既存の印刷システムをお持ちの方には馴染みがあるはずです。実宛先の機能は、この宛先構成でユーザーが印刷したり、電子メールで送信したりできるジョブの種類を直接制御します。
デスクトップ宛先構成モデル
1.1.4.3 プールファネル宛先構成モデル
デフォルト宛先構成モデルのように、プール宛先構成モデルは、1つの論理宛先と2つ以上の実宛先では一対多の関係です。
図4のプール宛先構成モデル。プール宛先構成モデルは、プール宛先構成モデルは、1つの論理宛先と2つ以上の実宛先では一対多の関係です。
プールファネル宛先構成モデル
このモデルは、場所、能力、速度、容量などの要素でグループ化したい出力機器がある場合に非常に効果的です。また、誰が使うか、誰が生成した出力を管理するかによってグループ分けをすることもできます。たとえば、特定のプリンターグループに送られるすべてのジョブは、顧客の月次明細書を作成する部門から送られてきます。ジョブは、印刷するフォームや必要なオーバーレイなど、ジョブ属性と文書属性のデフォルトが同じセットを使用します。プリンターを担当するオペレーターは、すべての出力をメールルームに指示し、配布します。また、プールモデルは負荷分散に非常に有効です。
1.1.4.4 ファネル宛先構成モデル
ファネル宛先構成モデルでは、2つ以上の論理宛先と1つの実宛先という多対1の論理宛先と実宛先の関係があります。図5. ファネル宛先構成モデルはファンルの構成を示します。
ファネル宛先構成モデル
これは、ジョブや文書のデフォルト設定をより細かく制御する機能を提供する柔軟な設定モデルです。たとえば、1つの論理宛先でPostScriptジョブのジョブおよび文書のデフォルトを提供し、別の論理宛先でAFPリソースを使用するジョブをサポートするように設定できます。
1.1.4.5 砂時計宛先構成モデル
図6の砂時計宛先構成モデル。砂時計宛先構成モデルでは、論理宛先と実宛先の間に多対多の関係があります。砂時計モデルは、プールモデルによる負荷分散の利点と、ファネルモデルによる柔軟なジョブおよび文書デフォルトの利点の両方を提供します。砂時計モデルは、宛先構成モデルの中で最も柔軟性の高いモデルです。
砂時計宛先構成モデル
1.1.4.6 推奨分散構成モデル
分散環境の印刷環境を効率的に管理する(図7. 分散構成モデルを参照)には、砂時計構成モデルを使用して目的地を整理し、複数のキューとデフォルトジョブを使用して、InfoPrint Manager for Linux サーバーを経由でワークフローを制御することをお勧めします。インストール時に定義されたデバイスの数ではなく、オペレーターに基づいてキューを定義します。プリンター10台に対してオペレーターが1人、あるいは特定のフロアのプリンターすべてをオペレーターが管理している場合でも、プリンターをキューごとにグループ化すれば、1人が1つのキューを監視できるため、すべてのプリンターと印刷ジョブの管理が非常に簡単になります。
1人の人間が1つのキューを監視することは、非常に効率的です。オペレーターは、InfoPrint Manager管理GUIを使用して、特定のキューを表示することができます。InfoPrintでは、印刷ジョブのセキュリティ設定を管理するためにキュー認可を使用しているため、オペレーターはキューを切り替えることなく、このサポートを監督する作業が非常に容易になりました。デフォルトのジョブを作成し、それらを異なる論理宛先に関連付けることで、キューがこれらのジョブを正しい実宛先にスケジュールすることを確認できます。たとえば、LogDest1に関連付けられたinitial-value-jobは、LogDest1に送信されたジョブがActDest1にスケジュールされるように、actual-destination-requestedのデフォルトがActDest1です。actual-destination-requestedは複数値属性なので、初期値ジョブのactual-destination-requested属性で複数の実宛先を指定し、どの実宛先を選択するかは他のジョブや文書属性(document-formatなど)で決めることも可能です。
分散構成モデル
1.1.4.7 クラウドの考慮事項
クラウドで仮想OSを構成する場合、オンプレミスで構成する場合と同じ考慮事項に必ず従ってください。
推奨事項:
- InfoPrint Manager レベルで SSL/TLS 暗号化を有効にし、InfoPrint Manager コンポーネント間の通信セキュリティを向上させます。
- InfoPrint Manager インフラストラクチャのパブリック部分には、必ず静的 IP アドレスを使用してください。
- InfoPrint Manager インスタンスに使用するネットワークカードの永続的な MAC アドレスをクラウドソリューションに設定します。
- データを永続的なストレージに保存し、オペレーティングシステムのリブート時にデータが失われないようにします。
- インターネットから通信やデータにアクセスできないように、InfoPrint Manager システムがクラウド上の安全な仮想ネットワークで動作していることを確認します。
- データの整合性を保つため、定期的にバックアップを実行します。
- 複数の仮想システムを同じ構成にし、同じストレージ領域を使用することで、高可用性を確保することができます。
-
InfoPrint Manager アーキテクチャにより、お客様はクラウドとオンプレミスで作業を分担することができます。InfoPrint Manager スーパーバイザーはオンプレミスで、コマンドプロセッサーとスプーラーはクラウドで動作させることができます。InfoPrint Manager アーキテクチャの詳細については、RICOH InfoPrint Manager for AIX and Linux:構成および調整ガイド の「
サーバーの部分
」セクションを参照してください。- 重要:
- 印刷速度要件のため、トランザクションのお客様のみにお勧めします。分散印刷のお客様は、クラウドから直接印刷することができます。
- 十分な印刷速度を得るには、InfoPrint Manager supervisor pdserver を実行するプリンターサーバをプリンターと同じ場所に設置し、ローカル LAN を経由でプリンターと接続する必要があります。
- クラウドからオンプレミスへの高速・低遅延の専用チャネルがない限り、クラウド+オンプレミスというモデルは連続帳票印刷には不向きです。
- 連続帳票プリンターの実行に関するその他の推奨事項。
- 可能な限りギガビットの直接接続を使用してください。
- ネットワークをバイパスして、InfoPrint Managerを使用して、ローカルでジョブを実行します。
- ネットワーク遅延(ACK時間間隔)は、印刷性能に大きく影響することがあります。長時間にわたってデータを送信する場合、プリンター側でデータをバッファリングします。
- 連続帳票プリンター専用のネットワーク配管があったとしても、ネットワークは単一障害点になる可能性があることを考慮してください。冗長な高速経路を利用できるようにします。
- リコープリンターが対応しているoptimize-for-multiple-copies属性を有効にすることで実行される、ページの保存モードを使用することができます。そのため、印刷を開始する前に、ジョブをプリンターにスプールすることができます。
InfoPrint Manager を実行し、オンプレミス機器と通信するために、どのポートを開く必要があるかを確認するには、InfoPrint Manager for AIX/Linux/Windowsで使用されるポート にアクセスしてください。
セキュリティの観点から、クラウドとオンプレミスのネットワークの間でVPNを使い始める必要があります。クライアントやプリンターとのInfoPrint Managerの通信は暗号化されていません。
1.1.4.8 InfoPrint Manager for LinuxをDockerコンテナーで実行する
Dockerコンテナーで仮想OSを構成する場合、物理システムで構成する場合と同じ考慮事項に必ず従ってください。InfoPrint Managerは、以下の基本Dockerコンテナーを使用して実行できます。
- Red Hat Universalベースイメージ
- AlmaLinuxベースイメージ。
リコーでは、Dockerコンテナーにボリュームとしてファイルシステムをマウントすることを推奨しています。これらのボリュームは、InfoPrint Managerをインストールする前に作成する必要があります。InfoPrint Managerにマウントされたファイルシステムには以下のものがあります。
/var/lib/pd
/var/pd
/var/pddir
/var/psf
/var/psf/segments
/var/RICOH/Cloud コネクター
- 重要:
- システムの初期インストール時(docker compose createコマンド)には、Dockerコンテナーは外部ボリュームにアクセスできないため、InfoPrint Managerインストーラーが作成したフォルダー構造を一時的にローカルフォルダーにコピーするための手動の手順が必要です。
- 上記のボリュームをマウントした状態でコンテナーを初めて起動する場合、バックアップしたフォルダー構造をマウントしたボリュームにリストアする必要があります。
- この手順は、InfoPrint Managerの更新がシステムに適用されるたびに実行する必要があります。
InfoPrint Managerのインストールで、CUPS、BSD、またはPSFOtherデバイスサポートシステム (DSS) のいずれかを使用するプリンターを実行する場合は、/etc/cups
ディレクトリーを別のDockerイメージと同期していることを確認してください。これらはLinuxシステムファイルであり、InfoPrint Managerのファイルではないにもかかわらず、InfoPrint Managerはこれらのファイルに対して、コンテナーの再初期化後に特定のプリンターを確実に表示するために重要なデータを使用しています。このディレクトリーが永続的でない場合、コンテナーをアップグレードするたびに、特定のInfoPrint Managerの実宛先オブジェクトの削除と再定義が必要な場合があります。
1.1.4.8.1 InfoPrint Manager for LinuxをDockerコンテナーにインストールする
- InfoPrint Managerで必要なすべての画像を作成します。
ipin_response
ファイルを生成します。- InfoPrint ManagerのDockerコンテナーを作成します。
docker-compose.yml
およびipm.dockerfile
のサンプルファイルを以下に示します。設定に必要な変更を行うか、独自のビルドファイルを作成してください。重要: まだコンテナーを起動しないでください。 /var/lib/pd
、/var/pd
、/var/pddir
、/var/psf
、/var/psf/segments
、および/var/RICOH/Cloud Connector
の内容を該当するボリュームにコピーします。- コンテナーを起動し、ボリュームをマウントします。
- rc.pd.servers
- rc.ippgw.daemons
- rc.lpd.daemons
- rc.mvsd.daemons
- rc.ipmws.daemons
- rc.iprsap.daemons
これらのファイルは、/etc
フォルダーにあります。
(/var/pd/ipwebgui/ipm.ini
)に次の設定を追加してください:jobviewer-same-url-host=1
。services: ipm-app: container_name: ipm-app image: ipm privileged: true hostname: "ipm-host" build: context: . dockerfile: ipm.dockerfile environment: - PATH=/usr/bin:/usr/sbin:/usr/lpp/pd/bin ports: - "14080:14080" - "6874:6874" - "6875:6875" networks: - ipm-network volumes: - pd:/var/pd - psf:/var/psf - segments:/var/psf/segments - pddir:/var/pddir networks: ipm-network: driver: bridge volumes: pd: pddir: psf: segments:
FROM almalinux ARG VERSION=4.13.0-0 ##################### Install dependencies ######################## COPY ${VERSION}/Packages/ipr-base-prereqs-${VERSION}.x86_64.rpm /home/install/ RUN yum localinstall -y /home/install/ipr-base-prereqs-${VERSION}.x86_64.rpm ##################### Install net-tools ######################## RUN yum install -y net-tools ##################### Install RPD-related code ######################## COPY $VERSION/. /home/install RUN chmod 755 /home/install/remote_install RUN mkdir /var/pd RUN mkdir /var/psf RUN mkdir /var/psf/segments COPY response_file/ipin_response /tmp/ RUN /home/install/remote_install -s /home/install -a /tmp/ipin_response # update ipm.ini to support job viewer in a Docker container RUN grep -qxF 'jobviewer-same-url-host=1' /var/pd/ipwebgui/ipm.ini || echo # 'jobviewer-same-url-host=1' >> /var/pd/ipwebgui/ipm.ini ENTRYPOINT ["/sbin/init"]
1.1.5 ホストシステムで印刷を計画する
InfoPrint Manager は、必要な機能の数や印刷を制御する場所(ホストシステムまたは InfoPrint Manager)に応じて、ホストシステムとの間で使用する印刷オプションをいくつか提供します。すべてのオプションで、ホストとLANアプリケーション間のプリンターを共有することができますが、構成を多く必要とするものもあります。利用可能なホスト印刷オプションは、以下の通りです。
- Download for z/OS
InfoPrint ManagerのMVS Downloadレシーバーデーモンは、Download for z/OSまたはAFP Download Plus for z/OSの両方をサポートしています。PSF for z/OSの Download for z/OS 機能または PSF for z/OS のAFP Download Plus機能を使用すると、ジョブをリモートロケーションにスプールし、リモート印刷オペレーターに印刷を制御させることができます。
注意: InfoPrint Managerで、Download for z/OS という用語は、PSF for z/OS の Download for z/OS 機能と、PSF forz/OS の AFP Download Plus for z/OS 機能の両方を指します。 - z/OSのInfoPrint Server
z/OSでInfoPrint Serverを使用する場合は、スプーリングのホストでジョブをリモートInfoPrint Managerサーバーに送信できます。InfoPrint ServerのIP PrintWayコンポーネント(LPRを含む)とInfoPrint Manager LPDを実行する必要があります。ホストでジョブを送信するときに、フォーム定義やページ定義などの高度なInfoPrintオプションを指定することができます。InfoPrint Manager がジョブを受信した後、リモート印刷オペレーターが印刷を制御します。
- LPR
LPR(RFC 1179)をサポートするリモートシステムは、TCP/IPプロトコルを使用して、LPDゲートウェイ経由でInfoPrint Manager for Linuxに出力を送信することもできます。 Linux のラインプリンターデーモン(LPD)は、InfoPrint LPD Gateway と連携して、リモートクライアントからの受信ジョブをInfoPrint宛先にルーティングします。 Linux LPRやInfoPrint Manager for Linux付属のlprafpユーティリティなど、一部のLPRクライアントでは、印刷パラメーターをInfoPrint Manager(-oフラグを使用)に渡すことができます。ただし、すべてのLPRクライアントがオプションのパラメータをサポートしているわけではありません。
- AFP Upload
AFP Upload は、InfoPrint Manager ユーザーが Linux プラットフォームから PSF Upload TCP/IP DSS を介して、既存の MVS Host システムのプリンターに AFP データを印刷できるようにします。
1.1.5.1 印刷業者のシナリオ
InfoPrint Managerがどのようにして最適な方法で印刷環境を管理するのかを確認するために、以下のサンプルシナリオを検討してください。
1.1.5.1.1 ブラックボックスショップ
米国の東海岸にあるデータセンターは、全米の5つの地域事業所に請求明細書を提供し、出力をあるグループのプリンターに送信しています。このようなユーザーは、すべてのリソース管理をMVSシステム上で行いたいため、ブラックボックスソリューションとして、InfoPrint ManagerでAFP Download Plus for z/OSとともにMVS Downloadを使用できます。リソースを移動させる必要がなく、リモートオフィスにもジョブを送信してすぐに印刷することができます。印刷ジョブとリソース管理はすべて中央ホストで行われます。
1.1.5.1.2 LANとホストから印刷する
この印刷業者は、ローカルLANから日勤のスタッフレポートを印刷したいと考えています。夜間シフトでは、同じInfoPrint 4100プリンターを使用して、pSeriesサーバーから請求書を印刷したいと考えています。InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI で宛先を作成することで、印刷管理者は、LAN とホストの両方から同じ宛先で印刷ジョブを実行できるようにすることができます。
1.1.5.1.3 リモートスプールによる分散印刷ショップ
データセンターでは、一連の月次社内レポートを印刷しています。出力を生成するジョブは、(日中の他の作業を妨げないように)夕方のシフト終了時に実行され、その後システムで保持されます。印刷ファイルを一度送信すれば、あとは何度でも定格速度で印刷できるため、ショップは帯域幅のコストを削減することができます。このデータセンターは56KBの回線しかありませんが、MVS Downloadレシーバーが回線速度の非効率性によるパフォーマンスの問題を防いでいます。MVS Downloadレシーバーは、ジョブ全体がスプールされるのを待ってから、高速連続帳票プリンターでの印刷を開始します。このショップでは、ジョブを一度送信すれば何度でも印刷できる機能を維持しながら、すべての印刷サーバーを統合したいと考えているため、InfoPrint Manager の MVS Download レシーバー機能は、すべてのジョブをローカルで制御できるようにすることでニーズに最も適したものになっています。
1.1.5.2 Download for z/OSでリソースを管理する
Download for z/OS機能を使用する場合、すべての印刷リソースは、InfoPrint Managerサーバーがインストールされている Linuxシステムに存在する必要があります。これらのリソースは、次のいずれかの方法で管理することができます。
- これらのリソースをバイナリ形式で標準的なファイル転送プロトコル(FTP)でInfoPrint Managerにダウンロードします。この方法は、リソースが頻繁に変更されない場合に最も効果的です。
- ネットワークファイルシステム(NFS)
mount
コマンドを使用して、リソースを含むOS/390またはMVSシステムを、InfoPrint Managerが動作している Linuxサーバーからアクセスできるようにします。このソリューションは、ネットワークトラフィックを大量に発生させる可能性があるため、リソースが頻繁に変更される場合は、このソリューションの選択に注意が必要です。 - Download for z/OSを使用して、印刷ジョブの代わりにリソースを送信し、InfoPrint Manager サーバーに定義されているすべての印刷リソースライブラリに送信します。この方法は、MVS Downloadレシーバーの終了と設定をカスタマイズする必要があります。
InfoPrint ManagerでAFP Download Plus for z/OSとともにMVS Downloadレシーバー機能を使用する場合、印刷ジョブのリソースは通常そのジョブに使用されるインラインリソースとして印刷ジョブとともに送信され、リソースはInfoPrint Manager サーバーに存在する必要はありません。ただし、AFP Download Plusがすべてのリソースをインラインリソースとして送信しないように設定されている場合、インライン送信されないリソースはInfoPrint Manager サーバーに常駐し、これによって管理される必要があります。
1.1.5.3 AFP Uploadでリソースを管理する
データセンターがアプリケーションを Linuxプラットフォームに移行したが、プリンターがまだ MVS システムに接続されている場合、AFP Upload を使用することができます。InfoPrint Manager for Linuxは、PSF Upload TCP/IPを使用して、AFPファイル(またはAFPに変換できるファイル)をMVSサーバーに送信するパススルーポイントとして機能し、MVSサーバーはそのファイルをJESスプールに配置します。PSF Upload TCP/IPは、 LinuxシステムからPSFホストまでTCP/IPプロトコルで通信を行います。AFPリソースはPSFホストに常駐している必要があります。データセンターでは、MVSホストにジョブを送信することで、PSFホストでリソース管理を行うため、SMFのアカウンティングレコードを利用し、ホストシステムに精通したオペレーターの利点を生かすことができます。リソース名などのパラメーターは、 Linuxクライアントから MVS システムに属性として渡すことができます。
1.1.6 AFP リソースを使用する
文書用のテキストを作成した後、より読みやすく、興味深いものにするために書式を設定したいときがあります。チャート、グラフ、ロゴ、ボックス、ラインなどの画像を使用すると、さまざまなセクションを説明したり、区切ったりすることができます。また、フォントを使用して、テキストの異なる部分を強調することもできます。企業向けに作成されたカタログから定義済みのグラフィックやテキストの要素を利用すると便利です。テキストやグラフィックをセグメント(フッター、ヘッダー、サイドバーなど)にまとめ、ページ上で1つのユニットとして配置することもできます。一貫性を保つために、同じ種類の文書には共通の要素やレイアウトを指定することができます。
AFP (Advanced Function Presentation) リソースは、文書の外観を制御するための強力なツールです。InfoPrint Manager には、多数の AFP リソースが含まれています。AFPリソースのタイプは以下の通りです。
- Color management resource(カラー管理リソース)
- カラー管理リソース(CMR)は設計されたリソースであり、印刷ファイル、文書、ページかシートのグループ、ページ、またはカラーの正確性を持つデータオブジェクトのレンダリングに必要なカラー管理情報をすべて保持するために使用されます。
- データオブジェクトリソース
- データオブジェクトリソースはAFPリソースのタイプです。IOCAファイル、または特定モデルのプリンターによってネイティブにサポートされているファイル(InfoPrint Color 130 plusのEPSファイルなど)のタイプがあります。また、InfoPrint Managerに付属の変換を使用してオブジェクトをまずAFPに変換する場合は、ネイティブではないタイプのファイルをデータオブジェクトリソースとしても使用できます。InfoPrint Managerでは、データオブジェクトリソースがBCOCA/GOCAオブジェクトでグループ化されており、表示オブジェクトコンテナーと呼ばれます。
- フォント
- フォントとは、特定の字体 (文字、数字、句読点、特殊文字、およびリガチャーを含む) に入っている単一のサイズと書体です。
- 書式定義
- 書式定義は、出力装置がページ上でデータをどのように配置するかについての説明を提供します。書式定義は、オーバーレイ、カットシートプリンター用の給紙ユニット、両面印刷、テキスト抑止、データ位置、およびページの番号と変更を指定できます。
- ページ定義
- ページ定義には、行データのフォーマット制御機構が含まれています。ページ定義には、論理ページごとの行数、フォント選択、印刷方向、および、論理ページ上の位置への個々のフィールドのマッピングを含めることができます。
- ページセグメント
- ページセグメントには、ページまたは電子オーバーレイ上の任意のアドレス可能点に組み込むことができるテキストとイメージが含まれています。
- オーバーレイ
- オーバーレイは、線、網掛け、テキストボックス、またはロゴなど、印刷中または送信中にページまたは用紙上の可変データと合併できる事前定義データの集合です。
InfoPrint Manager は、AFPのリソースにアクセスするためのいくつかの方法を提供します。利用可能なAFPリソースがInfoPrint Managerに付属しているものだけであれば、ジョブがそれらを必要とするときに自動的にアクセスされます。ただし、他のAFPリソースを使用する場合は、そのリソースの場所を指定する必要があります。また、ジョブ実行依頼パラメーターや環境変数でリソースの場所を指定する方法もあります。最後に、ジョブ内の各文書は、それが必要とする各AFPリソースタイプへのパスを指定することができます。これらの仕様は、論理宛先に関連付けられたデフォルトの文書で処理することを選択できます。
リソースコンテキストオブジェクトを使用して、AFPのリソースにアクセスすることができます。リソースコンテキストオブジェクトは、PSFの実宛先に送られるジョブが参照できる、さまざまなタイプのAFPリソースの場所を特定します。リソースコンテキストオブジェクトでは、ディレクトリーパス名を1つの場所にカプセル化できます。そして、リソースを検索する場所を指定するときに、ディレクトリ名ではなく、リソースコンテキストオブジェクト名を指定します。その後、リソースの場所が変更しても、該当するリソースコンテキストオブジェクト内で指定されたパス名を変更するだけで済みます。
リソースコンテキストオブジェクトを作成するには、pdcreateコマンド( Linuxのコマンドプロンプトで)を使用する必要があります。このオブジェクトは、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI または Web Interface で PSF の実宛先を作成または変更するときに参照します。ジョブは含まれる文書経由でもリソースコンテキストオブジェクトを参照できます。実宛先と参照されるリソースコンテキストオブジェクトは両方とも、同じInfoPrint Managerサーバーに配置してください。
1.1.7 プリンターの共有を計画する
多くの環境では、プリンターを共有することで、プリンターから最大限の利益を得ることができます。InfoPrint Manager を使用する主な利点の1つは、異なるホストとクライアントシステムがさまざまなレベルで印刷リソースを共有できることです。使用する共有のレベルは、環境の要件によって異なります。
プリンターを共有する
1.1.7.1 プリンター共有のための方法
印刷ドライバーがプリンターとの通信リンクを共有したり、異なるクライアントが同じ印刷キューにジョブを送信することで、プリンターを共有することができます。印刷ドライバーは、プリンターと直接通信します。印刷ドライバーには、ホストPSFプリンターとInfoPrint Manager実宛先が含まれます。
1.1.7.1.1 IPDSプリンターとの通信リンクを共有する
IPDSプリンターと同時に通信できる印刷ドライバーは1つだけなので、複数の印刷ドライバーを管理する必要があります。これには、次の2つの方法があります。
- InfoPrint Manager 実宛先とホストPSFプリンターを手動で起動、停止し、プリンターを操作する印刷ドライバーを制御します。
- プリンターが利用可能になるのを待ち、印刷ドライバーで印刷するものがないときに通信リンクをリリースするように設定します。
接続タイマーは、プリンターが使用可能になるまでの待ち時間を指定します。リリースタイマーまたは非アクティブタイマーは、印刷ドライバーが何も処理を実行していないときに、通信リンクを維持する時間を指定します。印刷ドライバーがアクティブにジョブを投入している場合、ジョブ送信の間隔が指定されたリリース時間または非アクティブ時間を超えないかぎり、印刷ドライバーはジョブを送信し続けます。印刷ドライバーは、ジョブのフローが十分に遅くなるまで、プリンターを制御します。リリース時間または非アクティブ時間の値は、プリンタードライバー間で宛先を均等に共有することを保証します。これは重要な点です。これらの値をInfoPrint Manager で設定する方法の詳細については、RICOH InfoPrint Manager for Linux:手順の実宛先をホストと共有する
を参照してください。
1つ以上の印刷ドライバーが同じプリンターを実行するように設定されている場合、印刷ドライバーの設定を行う必要があります。
- InfoPrint Manager実宛先
- ホストPSFプリンター
印刷ドライバーを設定する場合、以下の条件が適用されます。
- 印刷されるすべてのジョブを一元的に管理、監査することはできません。プリンターのすべての一時停止中のジョブを決定するには、複数のインターフェースを使用する必要があります。
- 異なる印刷ドライバーからのジョブの間では、ジョブの自動優先順位付けは行われません。アクティブな印刷ドライバーで強制的にプリンターをリリースして待機している他の印刷ドライバーに使用させるには、手動の操作が必要です。
- プリンターとネットワーク以外には、単一障害点はありません。
1.1.7.1.2 PostScript、PCL、PPDSプリンターと通信リンクを共有する
InfoPrint Manager が PostScript、PCL、PPDS をプリンターに送信する場合、次の間の印刷共有を許可する設定は必要ありません。
- InfoPrint Manager実宛先
- Windowsワークステーション
- LPRクライアントからプリンターへの直接送信
ほとんどのプリンターは、ジョブを受信した順に自動的に印刷します。一部のプリンターでは、設定オプションが利用できない場合があります。
1.1.7.1.3 同じ印刷キューにジョブを送信する
同じ印刷キューにジョブを送信した場合、プリンターと通信する印刷ドライバーは1つだけになります。印刷ドライバーは、InfoPrint Manager 実宛先、または PSF for OS/390 定義プリンターのいずれかを指定します。すべてのジョブは、1つのInfoPrint Managerキューまたは1つのPSF for OS/390定義されたプリンターで管理されます。
1.1.7.1.3.1 InfoPrint Manager実宛先の使用
これらの方法を使用して、1つのInfoPrint Manager キューにジョブを送信できます。
- ホストMVS Downloadドライバーからジョブを受信したときのMVS Downloadレシーバー
- 任意のプラットフォームでLPRクライアントからジョブを受信したときのLPD
- マッピングされたネットワークディレクトリからジョブを受信したときのホットフォルダー
- InfoPrint Manager Windowsクライアントから直接ジョブを受信したときのSelect、Submit Express、IPPクライアント
- pdprコマンドを使用したコマンドライン
- Download for z/OSを使用してジョブを送信しない場合のIP Printway
同じキューに印刷ジョブを送信する場合、以下が適用されます。
- 印刷されるすべてのジョブを一元的に管理、監査します。一つのInfoPrint Managerインターフェースから、プリンターの一時停止中のすべてのジョブを判別できます。
- ジョブの間では、ジョブの自動優先順位付けが行われます。優先順位の付け方にはいくつかの方法があります。
- 単一障害点があります。
1.1.7.1.3.2 PSF for z/OSまたはOS/390で定義されたプリンターの使用
InfoPrint Manager for Linuxは、TCP/IP の通信リンクを通じて、AFPジョブをJESスプールにアップロードする機能を提供します。InfoPrint Managerジョブの実行依頼は、 InfoPrint Manager 実宛先の使用で説明されているいずれかの方法で行うことができます。PSF Uploadの実宛先にジョブを指示すると、既存のホスト印刷ジョブと一緒にJESスプールに配置されます。印刷ジョブの最終的な制御は、z/OSまたはOS/390システムで行われます。InfoPrint Manager システムが z/OS または OS/390 システムに送信するジョブを制御するために使用します。
JESスプールにジョブをアップロードするときには、次の項目が適用されます。
- 印刷されるすべてのジョブを一元的に管理、監査します。z/OSまたはOS/390インターフェースを使用して、プリンターのすべての一時停止中のジョブを決定できます。
- ジョブの間では、ジョブの自動優先順位付けが行われます。
- 単一障害点があります。
1.1.7.2 ホストとLANアプリケーションの間でプリンターを共有
1.1.7.2.1 既存のホストアプリケーションから印刷する
複数の方法で、ホストアプリケーションからInfoPrint Managerにジョブを送信できます。
- Download for z/OSはMVS Downloadレシーバーにジョブを送信します。
- LPRクライアントは、InfoPrint ManagerサーバーのLPDユーティリティにジョブを送信します。
- z/OSでInfoPrint Serverを使用する場合は、スプーリングのホストでジョブをリモートInfoPrint Managerサーバーに送信できます。InfoPrint ServerのIP PrintWayコンポーネント(LPRを含む)とInfoPrint Manager LPDを実行する必要があります。ホストでジョブを送信するときにフォーム定義やページ定義などの高度なInfoPrintオプションを指定することができます。InfoPrint Manager がジョブを受信した後、リモート印刷オペレーターが印刷を制御します。
詳しくは、ホストシステムで印刷を計画するを参照してください。
1.1.7.2.2 既存のLANアプリケーションから印刷する
多くのネットワーク環境では、既存のアプリケーションから印刷ジョブを送信できるようにすることが非常に重要です。PCユーザーは、印刷出力を作成するときに、ファイルメニューから印刷を選択することを期待しています。ユーザーがワークステーションからInfoPrint Manager for Linuxの宛先に印刷ジョブを送信するには、5つの方法があります。環境に最適ないずれかの方法を選択します。
- Windows、Linux、Mac OS Xのすべてのワークステーションで InfoPrint Select を使用する
- WindowsまたはMac OS XワークステーションでInfoPrint Submit Expressを使用する
- InfoPrint Manager サーバーでInternet Protocol Printer(IPP)ゲートウェイを使用し、クライアントのワークステーションに IPP クライアントプリンターを作成する
- 保存されたファイルを自動的にInfoPrint Manager宛先に送信する InfoPrint Managerホットフォルダーを使用する
1.1.7.2.2.1 InfoPrint Selectを使用する
InfoPrint Select (Windows, Linux, Mac OS X版)を使用して、アプリケーションからのジョブ送信を可能にするには、ワークステーションにInfoPrint Selectをインストールし、設定する必要があります。この設定時に、InfoPrint Managerで制御される宛先をクライアントシステムに認識させる必要があります。
Windows クライアントでは、Windowsプリンターの追加ウィザードを使用してローカルプリンターを追加し、適切なドライバーを読み込んで、各InfoPrint Managerの宛先に一意のポートを割り当てます。
LinuxおよびMac OS Xクライアントで、CUPSのプリンター追加ウィザードを使用してInfoPrint Selectプリンターを追加し、適切なPPDを読み込んで、各InfoPrint Manager宛先に一意の機器URIを割り当てます。機器URIの形式は、selpms://server_hostname[:port]/destination
となります。
InfoPrint Selectクライアントは、RICOH InfoPrint Manager: Common ClientsのDVD-ROM、LCD4-5642に収録されています。LDAP Selectは、InfoPrint Managerのソケット認証に対応しています。インストールと構成については、RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイドを参照してください。
InfoPrint Selectを設定すると、ユーザーはInfoPrint Managerが生成する関連イベント通知を受信します。通常、この通知は、ジョブが正常に完了したことをユーザーに通知するだけです。ただし、ジョブの処理中にエラーが発生した場合は、問題の診断に役立つ情報がイベント通知に含まれています。InfoPrint Selectでは、pdprコマンドを含むInfoPrint Managerコマンドラインインターフェースへのアクセスも提供されます。これにより、クライアントアプリケーションは、ジョブを制御するすべてのAFP印刷属性にアクセスできます。最後に、InfoPrint Selectユーザーは、InfoPrint Manager for AIX、InfoPrint Manager for Linux、またはInfoPrint Manager for Windowsのいずれかが制御する宛先にジョブを実行依頼することができます。
拡張版InfoPrint Selectクライアントでは、次のことを行うことができます。
- ジョブをサーバーに実行依頼するときに InfoPrint ジョブ属性を指定する
- キュー内のジョブの取り消し、保留、およびリリースをサポートする
1.1.7.2.2.2 InfoPrint Submit Expressを使用する
InfoPrint Submit Expressを使用するには、ワークステーションにInfoPrint Submit Expressをインストールし、構成する必要があります。InfoPrint Submit ExpressクライアントはCommonクライアント DVDと共に提供されます。
InfoPrint Submit Expressを導入することで、印刷業者はジョブチケットの作成、InfoPrint Manager サーバーへの印刷ジョブの実行依頼、およびジョブの進捗状況の確認を行うことができます。ジョブチケットには、ジョブの仕様(レイアウトや仕上げオプションなど)と、そのジョブに関連するファイルがすべて含まれています。ジョブチケットは、お客様のジョブデータを参照し、それらをジョブバンドルにまとめます。InfoPrint Submit Expressを使用すると、クライアントユーザーは、InfoPrint Manager サーバーから利用可能なすべてのデータストリーム変換(PCL、PostScript、TIFF、GIF、JPEG)を利用できます。最後に、InfoPrint Submit Expressユーザーは、InfoPrint Managerが制御する宛先にジョブを実行依頼することができます。
1.1.7.2.2.3 IPPゲートウェイを使用する
InfoPrint ManagerにはIPPゲートウェイが含まれています。IPPゲートウェイを使用すると、ユーザーは、ネットワークの任意の場所でIPP対応でないプリンターにもInfoPrint Managerを使用してジョブを実行依頼できます。ユーザーはワークステーションにIPPクライアントソフトウェアをインストールし、IPPクライアントに付属の指示に従って、リモート印刷サーバーで管理されているプリンターにアクセスします。
IPPゲートウェイにより、InfoPrint Manager管理者は、アプリケーションからアクセス可能な宛先を簡単に制御することができます。この機能では、InfoPrint Managerから詳細なイベント通知を受けることはできませんが、ユーザーがワークステーションにInfoPrint Manager通知をインストールすれば、詳細な通知を受けることができます。
1.1.7.2.2.4 InfoPrint Managerホットフォルダーを使用する
InfoPrint Managerホットフォルダーは、論理宛先と関連付けられたディレクトリーです。ファイルをホットフォルダーにコピーまたは移動すると、InfoPrint Managerは、その論理宛先にこのジョブを自動的に実行依頼します。ホットフォルダーディレクトリーは、InfoPrint Manager サーバーとすべてのジョブ送信者がアクセスできる任意のシステム(InfoPrint Manager サーバーがインストールされているシステムを含む)で作成することができます。そして、そのディレクトリーにファイルをコピーする必要があるすべてのユーザーがアクセスできるように、そのディレクトリーを共有する必要があります。ホットフォルダーにファイルを送信するには、ユーザーがローカルシステムからそのディレクトリにファイルをコピーします。
属性ファイルでnotification-profile属性を設定し、そのファイルを印刷ファイルと一緒に送信すると、ホットフォルダーを使って送信した印刷ジョブに関する通知メッセージを受信できます。
1.1.8 InfoPrint Manager for Linuxバージョン4.13に移行する
InfoPrint Manager for Linuxのバージョン4.12からバージョン4.13への移行については、RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイドを参照してください。
- ネットワークに接続されたワークステーションですべてのクライアントアプリケーション(管理と実行依頼)をすべてバージョン4.13にアップグレードします。
- 相互運用可能なすべてのInfoPrint Manager for Linuxサーバーを4.13にアップグレードします。
- InfoPrint Manager for LinuxまたはInfoPrint Manager for Windowsとの相互運用を予定している場合は、InfoPrint Manager for LinuxまたはInfoPrint Manager for Windowsのバージョン4.13にアップグレードしてください。
InfoPrint Installerは、前のバージョンの製品構成を自動的にInfoPrint Manager for Linuxバージョン4.13に移行します。
- 注意:
- InfoPrint Manager for Linuxの旧バージョンのバックアップと移行後の構成ファイルのリストアについては、RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイドを参照してください。
- システムにインストールされている前のバージョンのInfoPrint Manager for Linuxのオプション機能は、基本サーバーソフトウェアをバージョン4.13に移行するときに削除されます。これは、前のバージョンのオプション機能にバージョン4.13サーバーとの互換性がないためです。
1.1.8.1 InfoPrint Manager for Linuxバージョン4.13への移行を準備する
InfoPrint Managerインストーラーを実行してInfoPrint Manager for Linuxバージョン4.13に移行する前に、現在の印刷システムを完全にバックアップすることが非常に重要です。システムのバックアップ方法の詳細については、製品マニュアルを参照してください。続行する前に、各ボリュームグループをバックアップすることを推奨します。
移行プロセスを元に戻す(または移行の失敗から回復する)唯一の確実な方法は、バックアップからシステムを復元することです。
移行プロセスにより、実行依頼されたアクティブな印刷ジョブはすべて中断されます。移行する前に、有効なジョブおよび保留中のジョブをすべて削除するための手順を実行する必要があります。
InfoPrint Managerソフトウェアのインストール処理中に、Linuxソフトウェアは、InfoPrint Managerが正しく機能するために更新される場合があります。必要なLinux rpmパッケージがない場合は、インストール中にLinux製品メディアからインストールするよう指示されます。
1.1.8.2 InfoPrint Manager for Linuxリリース4.13に移行する場合の考慮事項
旧リリースのInfoPrint Managerからリリース4.13に移行するときには、インストーラーでは、以前にインストールされた機能が自動的に選択されない場合があります。この場合は、リリース4.13で提供される機能をインストールする必要があります。
1.1.9 インストールに必要な情報を収集する
InfoPrint Installerは、 LinuxシステムでInfoPrint Managerを読み込み、構成するときに役立ちます。必要な前提条件を備えた Linuxシステムをお持ちの場合、InfoPrint DVDを使用してシステムにInfoPrintをインストールすることができます。InfoPrintインストーラーを使用する場合、提供されたデフォルトの設定値を使用するか、独自の値を入力することができます。デフォルト値を使用する場合は、お客様からの構成情報はほとんど必要ありません。
InfoPrint Managerをインストールする前に、システムのバックアップを作成してください。Linux rpmパッケージを検証するの手順で、前提条件となるソフトウェアがすべてインストールされていることを確認してください。不足している前提条件を取得するには、リコーのサポートへの問い合わせが必要になる場合があります。
次の情報が必要です。
- インストール中に選択する構成オプションの決定
- ソフトウェアまたはパッケージリストに同梱の送り状。
- リコーの担当者から受け取り、記入した通信ワークシート。また、本章で説明する通信ワークシート を利用することもできます。
1.1.9.1 インストール中に選択する構成オプション
インストール処理中に、InfoPrint Manager for Linuxサーバーを構成する方法について、次の点を決定する必要があります。
- 複数のコンピューター(AIX、Linux、またはWindows)の間で相互運用性をサポートするか、1台以上のAIX、Linux、およびWindowsサーバーの間で相互運用性をサポートするようにInfoPrint Managerを構成するかどうか
- サーバーの言語は何か
- ファイルシステムの容量と、処理する印刷ジョブのサイズ
- InfoPrint Manager のプル印刷機能をインストールするか
1.1.9.2 ソフトウェアに同梱の納品書
納品書の情報が必要です。
- 購入した機能の名称
- 購入したプリンターライセンスの数および種類
1.1.9.3 通信ワークシート
現在、ローカルエリアネットワークでIPv6を使用していますか? ___はい ___いいえ
2001:0ce8:58a3:0000:0000:6a2e:0370:3734
使用する場所によっては、IPv6アドレスを角括弧で囲みます(例:[2001:0ce8:58a3:0000:0000:6a2e:0370:3734]
)。ローカルエリアネットワークについて説明してください。
- イーサネット
- イーサネットプロトコル ______
- 10/100/1000イーサネット(銅線)ケーブル ________
- 10/100イーサネットケーブル ______
- ギガビットSX(ファイバー) ______________
- Linuxサーバーのホスト名________________
- インターネットアドレス ___.___.___.___.
- ネットワークマスク ___.___.___.
- 副 Linuxサーバーのホスト名___________
- インターネットアドレス ___.___.___.___.
- ネットワークマスク ___.___.___.
- プリンター名____________________
- ホスト名___.___.___.___
- プリンター名____________________
- ホスト名___.___.___.___
- ゲートウェイアドレス_________________
必要な情報が揃ったら、RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイドに進むことができます。
1.1.9.4 プリンターを計画する
InfoPrint Manager 環境の実宛先は、それぞれ設定する必要があります。各構成を実行するために必要な特定の情報は、宛先サポートシステム(DSS)と使用されるアタッチメントタイプによって異なります。適切なDSSとアタッチメントタイプを決定するには、RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイドの宛先サポートシステム(DSS)の詳細
を参照してください。
各プリンターの種類を作成するための準備として、ワークシートが用意されています(RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイド )。
1.1.10 ソフトウェアコンポーネントを確認する
InfoPrint Managerは、多くの異なるハードウェアとソフトウェアのコンポーネントで構成されています。基本コンポーネントは、InfoPrint Manager for Linuxの購入時に含まれています。オプションコンポーネントは基本製品への追加機能であり、追加の製品メディアを通じて購入して設置できます。
InfoPrint Manager for Linux: Base Server DVD-ROM, LCD2-20035には、InfoPrint Managerサーバーを Linuxシステムにインストールするためのソフトウェアがすべて含まれています。これらのコンポーネントはすべてサーバーと一緒にインストールされるため、どれも排除することはできません。
- InfoPrint Managerサーバー
- InfoPrint Managerアドミニストレーションとオペレーション(GUI)
サーバーがインストールされているシステムから、印刷操作を管理できるようにします。
- InfoPrint Manager通知サーバー
InfoPrint Managerサーバーを使用すると、InfoPrintオブジェクトに関する状況メッセージをInfoPrint Manager通知クライアントに送信できます。
- InfoPrint Manager通知クライアント
InfoPrint Managerサーバーを使用すると、インストールされているシステムにメッセージを表示できます。
- InfoPrint Manager Internet Printing Protocol (IPP) Gateway
ユーザーが IPP プロトコルを使用して、InfoPrint Manager を通じてプリンターに印刷ジョブを実行依頼できるようにします。
- InfoPrint ラインプリンターデーモン (LPD) ゲートウェイ
ユーザーが LPD ゲートウェイを通じて InfoPrint Manager サーバーにジョブを実行依頼できるようにします。
- InfoPrint Manager MVS Download Receiver
InfoPrint ManagerプリンターでIBM Download for z/OS または AFP Download Plus for z/OSを使用して、MVSシステムから送信されたMVSジョブを印刷できます。
- InfoPrint Manager Transforms
ユーザーが、db2afp、d2afp、gif2afp、img2afp、jpeg2afp、line2afp、pcl2afp、pdf2afp、ps2afp、tiff2afp、xml2afp、および xml2pdf などのさまざまな変換を実行できるようにします。
- InfoPrint Manager Web Server
ユーザーはプル印刷、またはWebインターフェースなどのWebアプリケーションを実行および管理できます。Webサーバーは基本サーバーと一緒にインストールされていますが、MMIから起動しない限り、動作していません。
- InfoPrint Manager WebインターフェースおよびInfoPrint Manager Web管理インターフェース
InfoPrint Managerを使用すると、Webブラウザーユーザーインターフェースで管理と操作を実行できます。
- InfoPrint Manager:公開
InfoPrint Manager for Linux : Base Server DVD-ROM、LCD4-20035には、以下のオプション価格も含まれています。
AFP2PDF 機能 (LCD2-20042) | afp2pdf変換は、AFP文書とも呼ばれるMO:DCA-P (Mixed Object Document Content Architecture)文書を、表示、アーカイブ、電子メール、印刷などに使用できるPDF (Adobe Portable Document Format)文書に変換します。 |
プル印刷機能(LCD2-20001) | InfoPrint Manager Pull Print機能は、既存のInfoPrint Managerサーバーと外部のStreamline NXまたはEquitracサーバーで機能します。この機能は、認証された所有者がプリンターから印刷を要求したときに、ジョブをスケジュールするものです。これを利用すれば、不要な印刷出力を減らすことができ、その分経費を削減できます。ヘッダーシートをオフにすることで、さらに用紙を節約できます。所有者がプリンターコンソールからジョブを要求するまで印刷しないことで、安全な印刷環境を提供する機能です。 |
SAP 印刷機能(LCD4-5646) | SAPを使用している企業では、この印刷機能を使用してInfoPrint Manager for Linuxに印刷することができます。SAP 印刷機能には、ABAP (Advanced Business Application Programming) データと OTF (Output Text Format) データの両方を印刷用のAFPに変換するsap2afp変換、印刷ジョブに関する拡張ステータスを取得するSAP OMS (Output Management Support) のサポートが含まれています。RICOHソフトウェア情報センターのSAP R/3印刷および構成ガイドを参照してください(https://help.ricohsoftware.com/swinfocenter)。 |
ワークグループプリンターエンジン | 0~80ページ/分の範囲で印刷するInfoPrint駆動プリンターを設置し、使用するために必要です。 |
低速プリンターエンジン | 81~150ページ/分の範囲で印刷するInfoPrint駆動プリンターを設置し、使用するために必要です。 |
中速プリンターエンジン | 151~400ページ/分の範囲で印刷するInfoPrint駆動プリンターを設置し、使用するために必要です。 |
高速プリンターエンジン | 401~1999ページ/分の範囲で印刷するInfoPrint駆動プリンターを設置し、使用するために必要です。 |
超高速プリンターエンジン | 2000ページ/分以上で印刷するInfoPrint駆動プリンターを設置し、使用するために必要です。 |
これらのオプションのInfoPrint Font Collection DVDは、InfoPrint Managerに付属しています。
- AFPクラシックフォント:LCD2-20029
- AFPアウトラインフォント:LCD4-5683
- WorldTypeフォント:LCD4-5684-06
- AFPラスターフォント:LCD4-5700-02
- AFP Asian Classic TrueType CollectionとOpenTypeフォント:LCD2-20055-01
InfoPrint Managerサーバーに同梱されているCommon Clients CD-ROMの目次InfoPrint Manager:Common ClientsCD-ROM、LCD4-5642に収録されているコンポーネントが一覧で示されています。各クライアントにはそれぞれインストーラーがあり、別々にインストールする必要があります。すべてのコンポーネントは、複数のシステムにインストールすることができます。
表 InfoPrint Managerサーバーで使用できる別売の機能一覧 InfoPrint InfoPrint Manager for Linuxで使用できる別売のインストール可能な機能一覧です。
InfoPrint Manager サーバー同梱のCommon Clients CD-ROMの内容
共通クライアント | 説明 |
---|---|
Windows、Linux、Mac OS X版InfoPrint Select | InfoPrint Selectでは、ワードプロセッサー、スプレッドシート、他のデスクトップアプリケーションかInfoPrint Managerにジョブを実行依頼できます。InfoPrint Managerに印刷オプションや属性を付けてジョブを送信したり、ジョブの保留、解除、キャンセルができます。InfoPrint Selectは強力なコマンドラインも備えています。 |
Windows版AFPプリンタードライバー | AFPプリントドライバーは、デスクトップアプリケーションからAFP(Advanced Function Presentation)出力を作成することができます。AFP印刷ドライバーとInfoPrint Selectを使用すると、印刷された文書の表示を高度に制御することができます。 |
InfoPrint Manager GUI | InfoPrint Managerには、以下のGUIがあります。
|
InfoPrint Manager 通知 | InfoPrint Manager通知クライアントでは、InfoPrint Manager AIXサーバー、InfoPrint Manager Linuxサーバー、InfoPrint Manager Windowsサーバーのいずれかが生成するメッセージをリモートシステムで受信できます。 |
SAPクライアント(AIX、Linux、Windows) 注意: Sun SolarisまたはHP-UX上で動作するSAPシステム版のクライアントは、SAP 印刷機能に付属しています。
|
SAPクライアントコードは、SAPシステムにインストールされ、InfoPrint Manager AIX サーバー、InfoPrint Manager Linux サーバー、またはInfoPrint Manager Windows サーバーのいずれかでSAPシステムを使用できるようにします。RICOHソフトウェア情報センターのSAP R/3印刷および構成ガイドを参照してください(https://help.ricohsoftware.com/swinfocenter)。 |
InfoPrint Managerコマンドラインクライアント(AIX版) | AIXクライアントでは、InfoPrint ManagerがインストールされていないAIXシステムでInfoPrint Managerコマンド(pdprなど)を入力したり、AIXコマンドラインでlp、lpr、qprtAIXプリントコマンドをリモートInfoPrint Manager AIXサーバー、InfoPrint Manager Linuxサーバー、InfoPrint Manager Windowsサーバーに入力したりすることができます。 |
InfoPrint Managerコマンドラインクライアント(Linux版) | Linuxクライアントは、LinuxシステムでInfoPrint Managerコマンドをインストールし、IntelベースのコンピューターのLinuxユーザーがTCP/IP接続されたネットワークでInfoPrint Manager AIXサーバー、InfoPrint Manager Linuxサーバー、またはInfoPrint Manager WindowsサーバーのいずれかにInfoPrintコマンドを発行できるようにします。 |
InfoPrint Managerコマンドラインクライアント(Mac OS X版) | Mac OS Xクライアントは、Mac OS XシステムでInfoPrint Managerコマンドをインストールし、Mac OSのユーザーがTCP/IP接続されたネットワークでInfoPrint Manager AIXサーバー、InfoPrint Manager Linuxサーバー、またはInfoPrint Manager WindowsサーバーにInfoPrintコマンドを発行できるようにします。 |
InfoPrint Managerコマンドラインクライアント(Windows版) | InfoPrint Managerコマンドラインクライアントは、WindowsシステムでInfoPrint Managerコマンドをインストールし、ユーザーがTCP/IP接続されたネットワークでInfoPrint Manager AIXサーバー、InfoPrint Manager Linuxサーバー、またはInfoPrint Manager WindowsサーバーにInfoPrintコマンドを発行できるようにします。 |
AFP Workbench | AFPファイルを表示できるユーティリティ。 |
InfoPrint Submit Express | InfoPrint Submit Expressクライアントを使用すると、TCP/IP接続されたネットワークを介して、InfoPrint Manager AIXサーバー、InfoPrint Manager Linuxサーバー、またはInfoPrint Manager Windowsサーバーにチケット付きジョブを送信することができます。 |
InfoPrint Manager Serverで利用できる別売りの機能
InfoPrint Manager機能 | 説明 |
---|---|
Page Printer Formatting Aid (PPFA) 機能 (LCD4–5647) | PPFAは、AFP(Advanced Function Presentation)製品のユーザーが、さまざまな異なるオペレーティングシステム上でフォーム定義やページ定義を作成することを可能にします。これらの定義は、印刷された出力のページがどのようにフォーマットされ、プリンターが物理的な紙のシートをどのように扱うべきかを指定します。PPFAを使用すると、アプリケーションプログラムを変更することなく、フォーマットされていないz/OSやASCIIの行データを効果の高い文書に変換することができます。 注意: InfoPrint Manager Page Printer Formatting Aid機能はWindowsオペレーティングシステムでのみ動作します。ただし、結果のフォーム定義とページ定義は、InfoPrint
Manager for Linuxでも使用できます。WindowsでPPFAで作成されたすべてのリソースはLinuxでコピーされます。
|
日本語PostScriptフォント機能 (LCD4-5656) | この機能により、InfoPrint Manager for Linuxのユーザーは、PostScriptデータストリームで必要とされる漢字フォントを印刷することができます。 |
InfoPrint 4247機能 (LCD2-20041) | InfoPrint 4247 IPDSプリンターへの印刷を可能にします。 |
InfoPrint Transform Manager機能 (LCD2-20015) | この機能により、InfoPrint Managerはリモートサーバー上の文書を変換し、リッピングのパフォーマンスを向上させることができます。この機能は、InfoPrint Manager製品のすべてのバリエーション(AIX、Linux x86_64、またはWindows)で購入できますが、LinuxまたはWindowsにのみインストールできます。詳しくは、「InfoPrint Manager Transform機能をインストールする、G550-20160」を参照してください。 |
1.1.11 InfoPrint Manager for AIX/Linux/Windowsで使用されるポート
通常使用されるポート
ポートIPM/AIX | ポートIPM/Linux | ポートIPM/WIN | 説明 | ポートタイプ I/O |
---|---|---|---|---|
25 | 25 | 25 | SMTP(簡易メール転送プロトコル) | OUT |
67 | 67 | 67 | bootpサーバー(一部のプリンター) | IN |
68 | 68 | 68 | bootpクライアント(一部のプリンター) | OUT |
80 | 80 | 80 | HTTP(ハイパーテキスト転送プロトコル)(一部のプリンターのWebサーバー) | OUT |
92 | 92 | 92 | NPP(Network Printing Protocol) | OUT |
161 | 161 | 161 | SNMP要求(簡易ネットワーク管理プロトコル) | OUT |
162 | 162 | 162 | SNMP監視トラップポート(プリンターの監視と管理) | OUT |
389 | 389 | 389 | LDAPサーバーのポート(非SSL) | OUT |
515 | 515 | 515 | lpr/lpdプリンタースプーラー | BOTH |
544 | 544 | 544 | RSHD | IN |
631 | 631 | 631 | IPP(インターネットプリンティングプロトコル):IPPゲートウェイ | BOTH |
636 | 636 | 636 | LDAPサーバーのポート(SSL) | OUT |
2192 | 2192 | 2192 | ライセンスデーモン/サーバー |
BOTH ローカルのみ |
N/A | N/A | 2193 | InfoPrint Manager DPF | IN |
2194 | 2194 | 2194 | InfoPrint Manager LDAPキャッシングサービス | IN |
2501 | 2501 | 2501 |
レガシーInfoPrintプリンターPCL/PS |
OUT |
5001 | 5001 | 5001 | IPDSプリンターポート(PSF TCP/IPプリンターのデフォルト) | OUT |
5002 | 5002 | 5002 | IPDSプリンターポート(デュアルエンジンプリンターの最初のエンジン用) | OUT |
5003 | 5003 | 5003 | IPDSプリンターポート(デュアルエンジンプリンターの2番目のエンジン用) | OUT |
5157 | 5157 | 5157 | Selectの通知ウインドウ | OUT |
5511-5520 | 5511-5520 | 5511-5520 | InfoPrint Managerサーバー間通信ポート(pdinitportsによって生成、fstshow -oで表示される) | BOTH |
6874 | 6874 | 6874 | InfoPrint Managerサーバー通信のデフォルト(PD_SOCKET)
|
IN |
6876-6877 | ||||
6875 | 6875 | 6875 | GUI通知ポート | OUT |
8200 | 8200 | 8200 | 通知サーバー | OUT |
8250 | 8250 | 8250 | apped変換デーモン(PDF変換デーモン) | BOTH |
8251 | 8251 | 8251 | ps2afpd変換デーモン(PostScriptおよびPDF変換デーモン) | BOTH |
8252 | 8252 | 8252 | ps2afpd変換デーモン(PostScriptおよびPDF変換デーモン) | BOTH |
8253 | 8253 | 8253 | pcl2afpd変換デーモン | BOTH |
8254 | 8254 | 8254 | agspdld変換デーモン | BOTH |
9100 | 9100 | 9100 | RAWプリンターPCL/PS(pioinfo、piorpdmのデフォルト) | OUT |
9600 | 9600 | 9600 | プリンター制御のプリンター共有(非IPDSとも共有されているIPDSプリンター) | OUT |
14080 | 14080 | 14080 | Webアプリケーション用のHTTPポート(IPMNX、WEB GUI) | IN |
14443 | 14443 | 14443 | Webアプリケーション用のHTTPSポート(IPMNX、WEB GUI) | IN |
14005 | 14005 | 14005 | Webサーバーシャットダウンポート |
BOTH ローカルのみ |
InfoPrint Manager 変換機能ポート
ポートIPM/AIX | ポートIPM/Linux | ポートIPM/WIN | 説明 | ポートタイプ I/O |
---|---|---|---|---|
NA | 6984 | 6984 | InfoPrint Manager変換機能 | BOTH |
NA | 6985 | 6985 | InfoPrint Manager変換機能 |
BOTH ローカルのみ |
NA | 6986 | 6986 | InfoPrint Manager変換機能 | BOTH |
NA | 6988-6990 | 6988-6990 | InfoPrint Manager変換機能 計算ノード<N>はポート6988+<N>を使用します。 |
BOTH ローカルのみ |
16080 | 16080 | 16080 | InfoPrint Manager変換機能Webアプリケーション | IN |
1.1.12 アクセシビリティー
アクセシビリティー機能
アクセシビリティー機能は、運動障害または視覚障害などの障害を持つユーザーが情報技術製品を快適に使用できるようにサポートします。
この製品のアクセシビリティー機能は、主に次のことを目標としています。
- スクリーンリーダーや画面拡大機能などの支援技術を使用できるようにする。
- マウスの代わりにキーボードを使用できるようにする。
- 音量、色、コントラスト、フォントサイズなどの属性を変更できるようにする。
また、製品のインフォメーションセンターおよび資料は、アクセシビリティーに対応した形式で作られています。
キーボードナビゲーション
本製品は、Microsoft Windows標準のナビゲーションキーを使用しています。
1.2 スタートガイド
1.2.1 はじめに
1.2.1.1 重要
適用される法律で認められる最大限の範囲において、本製品の故障、文書やデータの損失、本製品および付属の使用説明書の使用または不使用に起因するいかなる損害に対しても、メーカーは責任を負いません。
必ず、重要な文書やデータは、常にコピーするか、バックアップを作成してください。お客様の操作ミスや本ソフトウェアの不具合により、文書やデータが消去される場合があります。また、コンピューターウィルス、ワーム、その他の有害なソフトウェアに対する保護対策は、お客様の責任において講じてください。
本製品を使用してお客様が作成した文書や、お客様が実行したデータの結果については、いかなる場合もメーカーは責任を負いません。
1.2.1.2 本書に関する注意事項
- 本書に掲載されているイラストや説明は、製品の改良や変更により、お客様の製品のものとは異なる場合があります。
- 本書の内容は、予告なく変更されることがあります。
- 本書のいかなる部分も、供給者の事前の同意なしに、いかなる形式においても複製、複製、複製、修正、または引用することはできません。
- 本書では、ディレクトリーパスの参照は、デフォルトパスのみが示されています。InfoPrint Managerやその一部のコンポーネントを別のドライブなど別の場所にインストールした場合、それに応じてパスを調整する必要があります。
たとえば、Windowsオペレーティングシステムを実行しているコンピューターの
D:
ドライブにInfoPrint Managerをインストールする場合は、ディレクトリーパスのC:
をD:
に置き換えてください。
1.2.1.3 使用説明書とヘルプの紹介
本書には、RICOH InfoPrint Manager™ for AIX、Linux、およびWindowsバージョン4.13(プログラム番号5648-F40)に関する情報が記載されています。
本書には、InfoPrint Managerの概要と製品に関するインストールと構成の情報が記載されています。
使用説明書
以下の取扱説明書があります。
- RICOH InfoPrint Manager for Windows:プランニングガイド、G550-1071
- RICOH InfoPrint Manager for Windows:スタートガイド、G550-1072
- RICOH InfoPrint Manager for Windows:操作ガイド、G550-1073
- RICOH InfoPrint Manager for Linux:プランニングガイド、G550-20262
- RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイド、G550-20263
- RICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイド、G550-20264
- RICOH InfoPrint Manager for AIX and Linux:構成および調整ガイド、S550-1062
- RICOH InfoPrint Manager for AIX:プランニングガイド、G550-1060
- RICOH InfoPrint Manager for AIX:スタートガイド、G550-1061
- RICOH InfoPrint Manager for AIX:操作ガイド、G550-1066
- RICOH InfoPrint Manager:高可用性ガイドライン、G550-20261
- RICOH InfoPrint Manager:Reference、S550-1052
- RICOH InfoPrint Manager:PSF、サーバー、および変換メッセージ、G550-1053
- RICOH InfoPrint Manager:セキュアな印刷:インストールおよび構成する、G550-20129
- RICOH InfoPrint Manager:SAP R/3プランニングおよび構成ガイド、S550-1051
- RICOH InfoPrint Manager:キーワードの辞書、S550-1188
- AFP Conversion and Indexing Facility:ユーザーズガイド、G550-1342
- Page Printer Formatting Aid for Windows:ユーザーズガイドおよびリファレンス、S550-0801
- RICOH InfoPrint Manager AFP2PDF Transform機能:インストールと使用方法、G550-1057
- RICOH InfoPrint Manager:InfoPrint Manager Transform機能をインストールする、G550-20160
ヘルプ
多くの画面でプロパティーヘルプが用意されており、特定の作業や設定に関する情報を提供しています。
また、ヘルプメニューでは、操作画面から直接HTMLバージョンの取扱説明書にアクセスすることができます。
- 注意:
- PDF文書をご覧いただくには、Adobe ReaderなどのPDFリーダーがインストールされている必要があります。
RICOHの印刷製品については、以下を参照してください。
- https://www.ricoh-usa.com/en/products/commercial-industrial-printingのRICOH 商業および工業用印刷Webサイト。
- https://help.ricohsoftware.com/swinfocenterのRICOHソフトウェア情報センター。
1.2.1.4 使用説明書とヘルプの読み方
1.2.1.4.1 使用説明書を表示する
PDF形式の使用説明書を表示する
- InfoPrint Managerでは、製品に同梱されるDVD-ROMの中にPDF形式で資料が提供されています。
HTML形式で使用説明書を表示する
- 使用説明書のHTMLバージョンは、ユーザーインターフェースから直接入手できます。アプリケーションを起動して、バナーの右にあるボタンをクリックして、 ヘルプを選択します。
1.2.1.4.2 プロパティーヘルプを表示する
1.2.1.4.3 マークについて
- 重要:
- この記号は、製品を使用する際に注意すべき点を示しています。この説明を必ずお読みください。
- 注意:
- この記号は、タスクを完了するために必須ではないが役立つ補足情報を示します。
- 太字
- 太字は、ダイアログ、メニュー、メニュー項目、設定、フィールドラベル、ボタン、キーの名称を表します。
- 斜体
- 斜体は、各自の情報に置き換える必要があるマニュアルや変数のタイトルを表します。
モノスペース
モノスペース体
は、コンピューターの入出力を示します。
1.2.1.5 略語
- AFP
- Advanced Function Presentation(高機能プレゼンテーション)
- IP
- Internet Protocol(インターネットプロトコル)
- Portable Document Format(ポータブル文書形式)
- PCL
- Printer Command Language (プリンターコマンド言語)
- GIF
- Graphics Interchange Format(グラフィック交換形式)
- JPEG
- Joint Photographic Experts Group(ジョイントフォトグラフィックエキスパーツグループ)
- TIFF
- Tagged Image File Format(タグ付き画像ファイル形式)
1.2.1.6 商標
RICOH InfoPrint Manager™およびRICOH ProcessDirector™は、Ricoh Company, Ltd.の米国およびその他の国における商標です。
以下の用語は、International Business Machines Corporationの米国または他の国における商標または登録商標です。
- AIX
- DFS
- IBM
- MVS
- OS/390
- POWER
- Print Services Facility
- pSeries
- S/390
- z/OS
Adobe、Adobeロゴ、PostScript、PostScriptロゴは、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の米国ならびにその他の国における登録商標または商標です。
CUPSおよびmacOSは、Apple, Inc.の米国または他の国における商標または登録商標です。
Fieryは、米国およびその他の特定の国におけるFiery, LLCの登録商標です。
Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における登録商標です。
Microsoft、Microsoft Edge、Windows、Windowsロゴ、およびActive Directoryは、Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。
Oktaは、Okta, Inc.の米国およびその他の国における登録商標です。
UNIX は、米国およびその他の国における The Open Group の登録商標です。
Thales Group コード: この使用権取得者アプリケーションのライセンス管理は、次の 1 つ以上の著作権に基づいています。
Sentinel RMS Copyright 1989-2024 Thales Group All rights reserved. Sentinel EMS Copyright 2008-2024 Thales Group All rights reserved.
Sentinelは、Thales Group の登録商標です。
その他の会社名および製品名は、それぞれ各社の商号、商標または登録商標です。
1.2.2 概要
また、InfoPrint Managerが印刷環境の管理に使用するさまざまなクライアントコンポーネントをインストールして使用する方法も説明しています。
1.2.3 サーバーシステムについて
1.2.3.1 InfoPrint Managerをインストールする
InfoPrint Managerは複数のソフトウェアコンポーネントで構成されています。ソフトウェア基本コンポーネントは、InfoPrint Manager for Linuxの購入時に組み込まれていますが、オプションコンポーネントは、基本製品に追加する機能で、別途購入し、基本DVD-ROMを使用してインストールできます。これらの追加したコンポーネントは、機能とも呼びます。
InfoPrint Manager for Linux: Base Server DVD-ROM (LCD2-20035)には、InfoPrint ManagerサーバーをLinuxシステムにインストールするためのすべてのソフトウェアが含まれています。サーバーとともにインストールされる次のすべてのコンポーネントによって、サーバーがインストールされたシステムから印刷操作を管理できるようになります。
- InfoPrint Managerサーバー
- InfoPrint Manager アドミニストレーションとオペレーション(インターフェース)
サーバーがインストールされているシステムから、印刷操作を管理できるようにします。
- InfoPrint Manager通知サーバー
InfoPrint Managerサーバーを使用すると、InfoPrintオブジェクトに関する状況メッセージをInfoPrint Manager通知クライアントに送信できます。
- InfoPrint Manager通知クライアント
InfoPrint Managerサーバーを使用すると、インストールされているシステムにメッセージを表示できます。
- InfoPrint Managerインターネット印刷プロトコル(IPP)ゲートウェイ
ユーザーがIPPプロトコルを使用して、InfoPrint Managerを通じてプリンターに印刷ジョブを実行依頼できるようにします。
- InfoPrintラインプリンターデーモン (LPD) ゲートウェイ
ユーザーがLPDゲートウェイを通じてInfoPrint Manager サーバーにジョブを実行依頼できるようにします。
- InfoPrint ManagerMVS Download
ユーザーがInfoPrint ManagerプリンターでMVSジョブを印刷できるようにします。
- InfoPrint Manager変換
ユーザーが、db2afp、d2afp、gif2afp、img2afp、jpeg2afp、line2afp、pcl2afp、pdf2afp、ps2afp、tiff2afp、xml2afp、およびxml2pdfなどのさまざまな変換を実行できるようにします。
- InfoPrint Manager Web サーバー
ユーザーはプル印刷、またはWebインターフェースなどのWebアプリケーションを実行および管理できます。Web サーバーは基本サーバーにインストールされ、自動的に始動するように設定されている場合にのみ、システムで実行されます。
- InfoPrint Manager Webインターフェース
InfoPrint Managerを使用すると、Webブラウザーユーザーインターフェースで管理と操作を実行できます。
このDVD-ROMには、次のInfoPrint Manager機能も含まれています。
- InfoPrint Manager SAP Print機能
- InfoPrint Manager Pull印刷機能
- InfoPrint Manager AFP2PDF機能
- 重要:
- サポートされるLinuxオペレーティングシステムのバージョンについては、RICOH InfoPrint Manager for Linux:プランニングガイド(G550-20262)を参照してください。
- 最新のサービスDVD-ROMからInfoPrint Managerインストーラーを起動してください。
- インストールは root ユーザーを使用して実行する必要があります。
- InfoPrint Managerインストールプログラムによって、実行するアプリケーションで使用される新しいローカルユーザーアカウントが作成されます。デフォルトのシステムユーザーはipm1で、デフォルトのグループはsysです。ipm1のデフォルトのパスワードはInf0PrintManagerです。
1.2.3.1.1 インストールの前に
このセクションでは、InfoPrint Manager製品のインストールを実行する方法について説明します。
InfoPrintインストーラーを使用すると、InfoPrint Manager for Linuxと、印刷環境に応じた機能の組み合わせをインストールできます。
選択した製品と機能ライセンスを購入すると、注文したときに入力したメールアドレスに「EMS - エンタイトルメント証書」という件名でリコーからEメールが送信されます。このメールには、エンタイトルメントID(EID)が記載されています。実行するInfoPrint Managerマシンの EID と認証文字列を使用して、製品登録(https://dl.ricohsoftware.com)に必要なライセンスキーを生成します。EID は、購入した製品を識別する目的でのみ使用されます。購入したInfoPrint Managerコンポーネントの EID が記載されたメールを受信するたびに、製品のライセンスキーを登録してください。
InfoPrint Managerは、お使いのサーバーに試用版モードで自動的にインストールされます。LKMA (License Key Management Application)を使用してInfoPrint Managerがインストールされているサーバーの認証文字列を取得し、セルフサービス Web サイト(https://dl.ricohsoftware.com)で認証文字列を使用してライセンスキーを生成します。セルフサービス Web サイトからライセンスキーをダウンロードし、LKMA を使用して製品を登録します。LKMA の詳細については、ライセンスキー管理アプリケーション (LKMA) を使用して体験版ライセンスと無期限ライセンスを管理するを参照してください。
InfoPrint Managerをインストールするシステムの認証文字列を取得するには、インストールを開始する前に、基本製品DVD-ROMまたはISOのrootにあるgetfingerprint
というユーティリティーを実行します。
セルフサービスWebサイトからライセンスキーをダウンロードし、InfoPrint Managerをインストールするサーバーにそのライセンスキーをコピーします。インストール処理を開始して、インストールパネルに進みます。ライセンスキーを要求されたら、サーバー上のコピー先のパスを入力します。インストールを続行し、登録とインストールの処理を完了します。
1.2.3.1.2 製品ライセンスキーの生成/ダウンロード方法
- InfoPrint Manager をインストールするマシンの認証文字列を取得するには、rootユーザー情報を使用してサーバーにログインしてください。
- コマンドシェル端末で、製品の基本 DVD-ROM または ISO の root で入手できる getfingerprint ユーティリティーを実行します。コマンドの出力は、製品のライセンスキーを生成するために必要なシステム認証文字列です。
- EMS - 資格証明書のメールを開き、EID を見つけます。
- Ricohプロダクション印刷ソフトウェアのWebサイト (https://dl.ricohsoftware.com) にアクセスし、ソフトウェアのアクティベーションをクリックします。
- EID を入力フィールドに EID を入力するか、ペーストします。
- システム認証文字列を入力フィールドにサーバー認証文字列を入力するか、ペーストします。システム認証文字列の最初にアスタリスク(*)が含まれていることを確認してください。
- 内容の確認をクリックします。アクティベーションの内容の確認ダイアログが表示されます。
- アクティベートをクリックします。アクティベーションが確認されましたダイアログが表示されます。ライセンスキーが生成され、注文時に入力されたメールアドレスにファイルとして送信されます。注意: チェックサム検査に失敗したためにライセンスを生成できなかったことを示すエラーメッセージが表示された場合は、入力したシステム認証文字列が間違っています。
- ライセンスキーファイルを別のメールアドレスに送信する場合は、ライセンスキーをメール送信をクリックします。メールアドレスを入力し、送信をクリックします。
- ライセンスキーファイルをコンピューターにダウンロードする場合は、ライセンスキーをダウンロードをクリックします。
- ライセンスキーをコピーしたい場合は、ライセンスキーをクリップボードにコピーをクリックします。
- Eメール(または使用しているコンピューター)からライセンスキーファイルを取得し、サーバーに転送します。
- ライセンスキーファイルには、このサーバーを識別する名前を付けます。
- ライセンスキーファイルを、サーバー上の便利な場所に保存します。インストーラーまたはLKMAからライセンスキーのパスを求められたら、このファイルを選択します。
InfoPrint Manager の本リリースの更新に関する情報は、オンラインで参照できます。この情報は適宜更新されます。RICOH InfoPrint Manager for Linux: Base Server DVD-ROMには本書が含まれていますが、InfoPrint Managerの最新情報については、RICOHソフトウェア情報センター(https://help.ricohsoftware.com/swinfocenter)をご覧ください。
- 重要:
- ダウンロードするライセンスキーが現在のサーバーバージョンおよびリリースと一致していることを常に確認してください。たとえば、古いバージョンをインストールしているにもかかわらず、新しいライセンスコードが最新バージョンで利用できる場合、新しいライセンスコードは、すでにインストールされている古いバージョンには適用されません。
- 所有する EID と、これらの EID に対応するサーバーのリストを保持していることを確認してください。
- すべてのキーが実際に特定機能のロックを解除するわけではありません。多くのキーは、他の目的で使用される供給命令機能です。
- 初期ソフトウェアメンテナンスの1年間が満了後に購入したメンテナンスアップグレードライセンスは、基本バージョンのロックを解除するキーなしで出荷されます。メンテナンスライセンスを延長するには、すべてのシステムに両方のEIDからキーをインストールしてください。
1.2.3.1.3 InfoPrint Managerインストーラーの使用を準備する
DVD-ROMをマウントする前に、InfoPrint Manager for Linuxをインストールするときに以下の情報が使用できることを確認してください。
- 次のような重要な構成情報。
- 使用可能なディスク領域の概算値。多くの大容量印刷ジョブを処理する場合は、インストール中に割り当てられたディスク領域のサイズを増やすことを検討してください。
- インストールする機能。
- このサーバーを2次サーバーにする場合は、1次サーバーの名前が必要です。詳しくは、2次InfoPrint サーバーをインストールするを参照してください。
- この構成でサポートするプリンターの数。
- この構成でサポートするプリンターの速度は、高速、中速、低速のどれですか?
- ソフトウェアまたはパッケージリストに同梱の送り状。
- メールで受信またはダウンロードしたエンタイトルメントID、認証文字列、ライセンスキーファイル。ライセンスキーファイルは、セルフサービスWebサイトでも生成できます。エンタイトルメントIDとライセンスキーについては、製品ライセンスキーの生成/ダウンロード方法を参照してください。
- リコーのサービス担当者から受け取った完全な通信ワークシート。
1.2.3.1.3.1 サーバーを準備する
Linuxサーバーに初めてInfoPrint Manager for Linuxをインストールする場合は、以下の手順に従います。
- Linuxシステムに
root
としてログインします。 - スワップ領域のサイズが適切かどうかを確認します。少なくとも2 GBのスワップ領域を割り振ることを推奨します。システムメモリーの約2倍のスワップ領域を使用します。Linuxの使用説明書でスワップ領域のサイズを最適化する方法を参照してください。スワップ領域が少ない場合でもInfoPrint Managerは機能しますが、性能に影響します。
- 最新のサービスDVDをDVD-ROMドライブに挿入します。
重要: InfoPrint Managerソフトウェアは、最新バージョンのInfoPrintインストーラーを使用してインストールしてください。更新されたInfoPrintインストーラーを使用すると、最新のInfoPrint Manager機能をインストールして構成できます。更新されたInfoPrintインストーラーは、最新のサービスDVD-ROMに含まれています。
-
InfoPrint Manager for LinuxをインストールするシステムでCUPS (Common Unix Printing システム)がインストールされ実行していることを確認します。
- 注意:
-
InfoPrint Manager CUPS DSSは、Linux CUPS印刷システムを使用します。
/var
ファイルシステムに充分なスペースがあり、一時ジョブ情報が保存される/var/spool/cups
領域にワークロード用の充分な容量があることを確認してください。 -
CUPS印刷システムの構成については、http://www.cups.orgのCUPSドキュメントと、RICOH InfoPrint Manager for AIX and Linux:構成および調整ガイドにある
CUPS DSSとPSFその他の調整
のセクションを参照してください。
-
-
InfoPrint Manager for Linuxは、LVM(論理ボリュームマネージメント)ディスク区分化のみをサポートします。この区分化には標準区分化方式と比較して複数のメリットがあります。詳しくは、以下の
Linux論理ボリュームマネージャー
セクションを参照してください。 -
インストール開始前に、すべての前提パッケージがインストールされていることを確認します。必要なrpmパッケージの完全な一覧は、RICOH InfoPrint Manager for Linux:プランニングガイド (G550-20262)のVerifying Prerequistesを参照してください。
-
ターゲットオペレーティングシステムがSUSE Enterprise Serverであり、rootユーザーを使用してInfoPrint Managerを実行する場合は、InfoPrint Managerのインストール前にLocale Settings for User rootをYesに設定してください。
- ターミナルウインドウを開きます。
GNOMEを使用している場合は、タスクバー(画面の下部に表示されます)にあるターミナルアイコンをクリックし、ターミナルウィンドウを開くことができます。デフォルトでは、ターミナルアイコンはタスクバーに表示されるテキストエディターアイコンの上のポップアップメニューにあります。
DVDのマウントポイント名を判別するには、以下のコマンドを入力します。
ls /media/*
- 必要に応じてDVDをマウントします。以下を入力します。
mount /dev/cdrom /media/<mount_point>
さまざまなインストールオプションを示すヘルプを表示する場合は、以下のコマンドを入力します。
/media/<mount_point>/setup -h
- ご使用のウイルス対策ソフトウェアを無効にします。ウイルス対策ソフトウェアを実行しているシステムにInfoPrint Managerをインストールすることは推奨しません。
IT部門からウイルス対策ソフトウェアを無効にする許可が出ない場合は、ウイルス対策ソフトウェア内に次のパスに対する例外をセットアップします。
- /usr/lpp/pd
- /var/pd
- /var/psf
- 注意:
- SUSE Linux Enterprise ServerにInfoPrint Managerをインストールする予定の場合は、CIS SUSE Linux Enterprise Benchmarkアプリケーションを無効にします。
Linux論理ボリュームマネージャー
Linuxは、論理ボリュームマネージャー (Logical Volume Manager - LVM)を使用し、Linuxシステム内で作成されたすべてのファイルシステムとディレクトリーを論理レベルで管理します。LVMは、従来のUNIX区分化方式とは大きく異なるディスク管理メカニズムです。データはLVMによって論理ストレージと物理ストレージの間でマッピングされるので、不連続にしたり、複数ディスクに分散させたり、フレキシブルかつ動的に拡張させることが可能になります。特長の1つとしては、ディスクを再ビルドすることなく、ファイルシステムに追加の領域を割り振る機能があります。LVMでは、使用可能ストレージ領域の簡易化された論理ビューを提供することで、物理的なディスクリソースを制御します。
最も一般的な論理的ストレージ構造は、ボリュームグループ(VG)と呼ばれています。Linuxでは、ストレージの割り振りはボリュームグループレベルで行われます。データをボリュームグループ間に分散させることはできません。Linuxオペレーティングシステムが最初にインストールされるときに、
vg_<hostname>
というボリュームグループが作成されます。vg_<hostname>
には、Linuxの基本オペレーティングシステムファイルが含まれています。
論理ボリュームマネージャー編成
ボリュームグループ論理構造の詳細
論理ボリュームは、リニア、ストライプ、またはミラーボリュームを使用してデータを格納できます。このファイルシステムでは、その構造的一貫性を維持するために、データベースジャーナリング技法を使用しています。この技法を使用することで、システム異常停止時のファイルシステムの損傷を防いでいます。Linuxにはこの他に、xfs、NFS(Network File System)、AFS(Andrew File System)などのファイルシステムがあります。また、ファイルシステムという用語は、ファイルとディレクトリーの階層構造 (ファイルツリー) を表すのにも使用されます。
新しいボリュームグループを作成できます。詳しくは、Linux Commands Referenceを参照してください。また、allocatefs
コマンドを使用して、InfoPrint ディレクトリー構造をボリュームグループ内に手動で作成することもできます。allocatefs
コマンドについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.2.3.1.4 インストールオプション
- InfoPrint Managerサーバーをローカルにインストールするには、インストーラーでInfoPrint Manager サーバー ソフトウェアと機能をローカルにインストールするとサーバーソフトウェアと機能の試用版をローカルにインストールする(無人)を参照してください。
- リモートインストールを実行するには、 InfoPrint Manager をリモートシステムにインストールするを参照してください。
- 古いバージョンのInfoPrint Managerからアップグレードするには、1次サーバーから2次サーバーに移行するを参照してください。
- 追加機能、サービス更新、または2次InfoPrintサーバーをインストールするには、InfoPrint Manager for Linuxサービス更新をインストールすると2次InfoPrint サーバーをインストールするを参照してください。
- 追加言語をインストールするには、言語を追加または削除するを参照してください。
1.2.3.1.5 インストーラーでInfoPrint Manager サーバーソフトウェアと機能をローカルにインストールする
柔軟性を高めるため、InfoPrint Managerインストーラーは/var/pd
、/var/psf
、/var/psf/segments
のファイルシステムを作成しなくなりました。上記の場所にファイルシステムが見つかれば、そのまま使用されます。そうでない場合は、上記の場所ごとにディレクトリーが作成されます。上記の各場所にファイルシステムを作成するには、インストールメディアのルートディレクトリーからallocfs.sh
スクリプトを使用します。
InfoPrint Managerインストーラーは、必要な依存関係(rpmパッケージ)をすべて自動的にインストールします。InfoPrint Managerのインストールを開始する前に、dnf (Red Hat Enterprise Linux) またはzypper (SUSE Linux Enterprise Server) がオペレーティングシステムリポジトリーにアクセスできることを確認してください。
InfoPrint Manager サーバーソフトウェアまたはオプションのInfoPrint Manager for Linux機能をローカルLinuxサーバーにインストールするには、InfoPrint Managerインストーラーを使用します。
- InfoPrint Manager ISOファイルをお好みの場所にマウントします。
- 次のコマンドを入力します。
- キーボードでEnterキーを押して、RICOH InfoPrint Managerソフトウェア使用許諾契約の条項をお読みください。次にはいを入力するか、Enterキーを押して使用許諾契約の条項に同意し、インストールを続行します。
- キーボードでEnterキーを押して、RICOHソフトウェア保守契約の条項をお読みください。次にはいを入力するか、Enterキーを押して保守契約の条項に同意し、インストールを続行します。
- インストールするInfoPrint Managerライセンス(体験版または製品)を選択します。製品バージョンを選択した場合は、ライセンスファイルへの実際の完全なパスを指定します。
- Enterキーを押して、InfoPrint Managerを実行するデフォルトのユーザーとグループを選択します。デフォルトユーザーはipm1で、デフォルトグループはsysです。
- ユーザーとグループを自分で作成する場合は、
ipmuser:ipmgroup
形式を使用します。 - InfoPrint Manager サーバーで使用する言語の前の数字を入力します。英語を使用するにはEnterキーを押します。オペレーティングシステムの言語を追加する方法については、言語を追加または削除するを参照してください。
- インストールする機能を選択します。これで、InfoPrint Managerに追加機能を追加します。異なる機能メディアが必要な場合があります。
- 無人インストール用にipin_responseファイルを作成するかどうかを選択します。はいを入力すると、ファイルの作成後にインストールが停止し、リモートシステムの名前を尋ねられます。ローカルシステムの名前は空白のままにしておきます。
- InfoPrint Managerを再インストールする場合、現在InfoPrint Manager サーバーで定義されているオブジェクトを維持できます。InfoPrint Managerで使用するために構成された既存のオブジェクト(プリンターなど)があります。それらのオブジェクトや関連する構成を保持する場合は、はいをクリックします。
- InfoPrint Managerインストールファイルを含むディレクトリーへのフルパス、すなわちマウントポイントへのパス、またはISOメディアの完全なディレクトリー構造を含む別のディレクトリーへのパスを入力します。
InfoPrint Managerのインストールが始まります。インストールが完了したら、ログオフし、ログインしているユーザーごとに再度ログインします。
InfoPrint Managerを再インストールするには、-r、-R --reinstallフラグを使用します。
/var/log/pd/install/<infoprint manager version>/*.log
ファイルを参照してください。1.2.3.1.6 サーバーソフトウェアと機能の試用版をローカルにインストールする(無人)
柔軟性を高めるため、InfoPrint Managerインストーラーは/var/pd
、/var/psf
、/var/psf/segments
のファイルシステムを作成しなくなりました。上記の場所にファイルシステムが見つかれば、そのまま使用されます。そうでない場合は、上記の場所ごとにディレクトリーが作成されます。上記の各場所にファイルシステムを作成するには、インストールメディアのルートディレクトリーからallocfs.sh
スクリプトを使用します。
InfoPrint Managerインストーラーは、必要な依存関係(rpmパッケージ)をすべて自動的にインストールします。InfoPrint Managerのインストールを開始する前に、dnf (Red Hat Enterprise Linux) またはzypper (SUSE Linux Enterprise Server) がオペレーティングシステムリポジトリーにアクセスできることを確認してください。
InfoPrint Manager サーバーソフトウェアまたはオプションのInfoPrint Manager for Linux機能をローカルLinuxサーバーに無人でインストールするには、以下の操作を行います。
- インストーラーでInfoPrint Manager サーバー ソフトウェアと機能をローカルにインストールするに記載されているインストール手順のステップ1-9に従ってください。
- 無人インストール用にipin_responseファイルを作成するかどうかを尋ねられたらはいを選択します。リモートシステムの名前を入力し、ローカルシステムの名前は空白のままにします。
- Linuxエディターを使ってipin_responseファイルを編集します。acceptLicenseを
1
に設定し、使用許諾契約に同意します。 - 無人インストールを開始するには、以下のコマンドを使用します。
/path/to/mount/point/install.sh -a /path/to/ipin_response/file \ -s /path/to/mount/point
/path/to/mount/point
と/path/to/ipin_response/file
を適宜変更します。
InfoPrint Managerのインストールが始まります。インストールが完了したら、ログオフし、ログインしているユーザーごとに再度ログインします。
/var/log/pd/install/<infoprint manager version>/*.log
ファイルを参照してください。1.2.3.2 InfoPrint Managerをリモートシステムにインストールする
サーバーを設定すると、InfoPrint Managerソフトウェアをリモートで無人インストールできます。初めてソフトウェアサーバーをセットアップする場合は、 InfoPrint Manager ソフトウェアサーバーを構成するの指示に従います。InfoPrint Managerソフトウェアサーバーが設定されると、以下のオプションを使用できます。
- InfoPrint Managerソフトウェアサーバーからリモートシステムへのソフトウェアの
プル
。 InfoPrint Manager をリモートシステムにプルするを参照してください。 プル
方式と応答ファイルを使用したInfoPrint Managerの無人インストール。 InfoPrint Manager をリモートシステムにプルする(無人)を参照してください。プッシュ
方式と応答ファイルを使用したInfoPrint Managerの無人インストール。 InfoPrint Manager をリモートシステムにプッシュする(無人)を参照してください。
1.2.3.2.1 InfoPrint Managerソフトウェアサーバーを構成する
ソフトウェアをリモートシステムにインストールするには、最初にInfoPrint Managerソフトウェアサーバーを作成してください。
InfoPrint Manager for Linux Base Server DVD-ROM (LCD2-20035) にある
スクリプトによって自動的にソフトウェアサーバーが作成されます。このスクリプトの最新バージョンは、最新のサービスDVD-ROMにあります。必ず最新のmk_ip_remote
スクリプトを使用してください。
mk_ip_remote
- このスクリプトを実行するには、以下の操作を行います。
-
以下のコマンドを入力し、DVDのマウントポイント名を決定します。
ls /media/*
InfoPrint Manager DVD-ROMがDVD-ROMドライブに挿入され、ドライブが
/media/cdrom
にマウントされていることを確認してください。InfoPrint ManagerサービスDVD-ROMがある場合は、まずサービスDVD-ROMを挿入し、次の手順に従います。 -
必要に応じてDVDをマウントします。以下を入力します:
mount /dev/cdrom /media/<mount_point>
- このスクリプトで使用可能なオプションを表示するには、次のコマンドを入力します。
/cdrom/mk_ip_remote -h
cp /cdrom/mk_ip_remote /tmp
を入力し、スクリプトをLinuxシステムの一時ディレクトリーにコピーします。スクリプトは DVD-ROM から実行しないでください。- コマンド
/tmp/mk_ip_remote
を入力してスクリプトを実行し、画面上の手順に従います。その他のオプションが指定されていない限り、InfoPrint Managerに必要なすべてのファイルが/ip_remote
ディレクトリーにコピーされます。tarファイルからインストールするには、基本サーバーと機能のISOイメージからtarファイルを作成する必要があります。
スクリプトを、tarファイルの基本、機能、サービスの名前がリストされるように変更し、mk_ip_remote
-t
パラメーターを指定してそのスクリプトを実行します。変更された
ファイルの内容は次のようになります。mk_ip_remote
#----------------------------------------------------------------------- # # If you are using tar files, edit the following list to update the # names of the tar files, as appropriate. Make SURE that the name of # the APAR tar file is the LAST one in the list. # #----------------------------------------------------------------------- TARFILELIST=" \ base_cd.tar \ hispeed_cd.tar \ medspeed_cd.tar \ wrkgrp_cd.tar \ u805636s.tar \ "
Do you have any additional feature cds?
というメッセージが表示されたら、機能DVD-ROMを挿入し、y
を入力してEnter
を押します。DVD-ROMがない場合は、n
を入力してEnter
を押します。
mk_ip_remote
が正常に完了すると、/ip_remote
というディレクトリーが作成されます。このディレクトリーによって、Network File System (NFS) 経由のネットワーク内のすべてのシステムに簡単にアクセスできます。 -
- InfoPrint Managerソフトウェアサーバーが正しく配置されると、リモートシステムの
root
ユーザーは、/ip_remote
をNFSファイルシステムとしてマウントできます。マウントすると、InfoPrint Managerソフトウェアをサーバーからプッシュ
またはプル
できるようになります。
1.2.3.2.2 InfoPrint Managerをリモートシステムにプルする
InfoPrint ManagerをインストールするリモートシステムにInfoPrint Managerをプルする手順は、以下のとおりです。
- InfoPrint Managerの指示に従って、 InfoPrint Manager ソフトウェアサーバーを構成するソフトウェアサーバーをセットアップします。
- リモートシステムから
root
としてログインし、以下の手順を実行します。- ターゲットシステムに、次のような
/ip_remote
ディレクトリーを作成します。mkdir/ip_remote
- 以下のコマンドを使用し、InfoPrint ManagerソフトウェアサーバーをNFSファイルシステムとしてマウントします。
mount Infoprint_Manager_software_server_hostname:/ip_remote /ip_remote
- ターゲットシステムに、次のような
- 以下のコマンドを入力し、インストールを開始します。
/ip_remote/install.sh
/var/log/pd/install/<infoprint manager version>/*.log
ファイルを参照してください。1.2.3.2.3 InfoPrint Managerをリモートシステムにプルする(無人)
この手順を使用し、InfoPrint ManagerソフトウェアをInfoPrint Managerソフトウェアサーバーからリモートの無人マシンへプルします。
- InfoPrint Manager ソフトウェアサーバーを構成するの指示に従って、InfoPrint Managerソフトウェアサーバーをセットアップします。
- インストーラーでInfoPrint Manager サーバー ソフトウェアと機能をローカルにインストールするに記載されているインストール手順のステップ1-9に従ってください。
- 無人インストール用にipin_responseファイルを作成するかどうかを尋ねられたらはいを選択します。リモートシステムの名前を入力し、ローカルシステムの名前は空白のままにします。
- Linuxエディターを使ってipin_responseファイルを編集します。acceptLicenseを
1
に設定し、使用許諾契約に同意します。 - ipin_responseファイルを
/tmp
ディレクトリーなど、リモートシステム上の場所にコピーします。 - リモートシステムからrootとしてログインし、以下の手順に従います。
- ターゲットシステムに、次のような
/ip_remote
ディレクトリーを作成します。mkdir/ip_remote
- 以下のコマンドを使用し、InfoPrint ManagerソフトウェアサーバーをNFSファイルシステムとしてマウントします。
mount Infoprint_Manager_software_server_hostname:/ip_remote /ip_remote
- ターゲットシステムに、次のような
- 次のコマンドを指定して、リモートプルインストールを開始します。
ipin_responseファイルから値が読み取られると、InfoPrint Managerのインストールが開始されます。インストールが完了したら、ログオフし、ログインしているユーザーごとに再度ログインします。
/var/log/pd/install/<infoprint manager version>/*.log
ファイルを参照してください。1.2.3.2.3.1 サンプルipin_responseファイル
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// // // RICOH InfoPrint Manager™ License // ////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// // The following setting is used to determine whether you accept the // license agreement of either Trial or Register license type and the // software maintenance agreement. Read the license and software // maintenance agreements, from Ricoh Company, Ltd. and other companies, // carefully. To review the licenses in other languages, refer to the // Publications CD or the web page available at // https://help.ricohsoftware.com/swinfocenter/ricoh-software-licenses/ swlicenses.ditamap/$/license_infoprintmanager . // The value of 1 indicates "Accept" and 0 indicates "Decline". // Declining the license and software maintenance agreements will cause // the product not to install. acceptLicense=0 // The following setting is used to determine whether you intend to // install InfoPrint Manager using Trial or Register license type, where 1 // indicates "Trial" and 0 indicates "Register". // The trial licenses are always installed during installation of RICOH // InfoPrint Manager. trialLicense=1 // The following setting is used only when a Register license type is // selected and it is used to determine the location of the license file // used for registration of the InfoPrint Manager product. Make sure your // license file is available on the specified location during the // installation process. // Example: licenseKey=/path/to/license.key #licenseKey= ////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// // // RICOH InfoPrint Manager user and group // ////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// // Choose under which user and group (optional) InfoPrint Manager will // run. Default user is ipm1, but it can be root or other system user or // network user. If no group is specified, the default is group sys. The // format for a different user and group is: // ipm_user=ipmuser:ipmgroup ipm_user=ipm1 // Create the user at install, default true. create_user=true ////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// // // RICOH InfoPrint Manager Language // ////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// // Set the language, by default is en_US iprLocale=en_US #iprLocale=fr_FR #iprLocale=es_ES #iprLocale=de_DE #iprLocale=it_IT #iprLocale=Ja_JP ////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// // // RICOH InfoPrint Manager Features // ////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// // The following variables define the InfoPrint Manager components or // features you want to install. 1 indicates "yes" and 0 indicates // "no". wantSAP=0 wantJPSF=0 wantPullPrint=0 wantAFP2PDF=0 // The following parameters define the host and the port of the InfoPrint // Manager command processor server (and its backup) that the Pull Print // Feature is using to communicate with the InfoPrint Manager servers. // Example: PRIMARY_HOST_PORT=localhost:6874 #PRIMARY_HOST_PORT= #PRIMARY_BACKUP_HOST_PORT= ////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// // // RICOH InfoPrint Manager Remote Installation // ////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// // Make sure that remote host name matches the current hostname setting if you // are performing an unattended REMOTE install. hostname=gv-centos8.ricoh.com ////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// // // RICOH InfoPrint Manager re-install // ////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// // If you are running a reinstall of InfoPrint Manager, you will probably // want to retain your previously defined configuration objects. To do // this, set wantKeepObjects to 1. If you want to have a new minimal // configuration, set to 0. wantKeepObjects=1
1.2.3.2.4 InfoPrint Managerをリモートシステムにプッシュする(無人)
InfoPrint Managerをインストールする前に、次のSSH要件を満たしている必要があります。
- すべてのリモートシステムで、
root
ユーザーに対して公開鍵認証が有効で機能している必要があります。 - サーバーの公開鍵の認証文字列がすでに許可されている必要があります。
以下のSSH制限は、InfoPrint Managerインストーラーによってコマンドラインで強制的に実行されます。
ClearAllForwardings |
使用可能 |
ForwardAgent |
使用不可 |
ForwardX11 |
使用不可 |
KbdInteractiveAuthentication |
使用不可 |
PasswordAuthentication |
使用不可 |
InfoPrint Managerの無人リモートプッシュインストールを実行するには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Manager ソフトウェアサーバーを構成するの指示に従って、InfoPrint Managerソフトウェアサーバーをセットアップします。
- インストーラーでInfoPrint Manager サーバー ソフトウェアと機能をローカルにインストールするに記載されているインストール手順のステップ1-9に従ってください。
- 無人インストール用にipin_responseファイルを作成するかどうかを尋ねられたらはいを選択します。リモートシステムのIPアドレス名を入力し、ローカルシステムの名前は空白のままにします。
- Linuxエディターを使ってipin_responseファイルを編集します。acceptLicenseを
1
に設定し、使用許諾契約に同意します。 - ipin_responseファイルを
/ip_remote/auto
ディレクトリーなど、リモートシステム上の場所にコピーします。たとえば、/ip_remote/auto
に以下のコンテンツが含まれていることが想定されます。 root
ユーザーとして次のコマンドを実行し、/ip_remote/auto
ディレクトリーで構成されたすべてのリモートシステムでInfoPrint Managerのインストールを実行します。
- 注意:
remote_install
スクリプトは、/ip_remote/auto
ディレクトリーに設定された各リモートシステムに対してインストールログファイルを作成します。ログは、var/log/pd/install/<infoprint manager version>/
ディレクトリーに作成されます。ログファイルには、実行されたすべてのsshコマンドとリモートシステムからの応答が含まれます。- アップグレードを実行する場合、リモートシステムの古いインストールログファイルは自動的にバックアップされます。
/ip_remote
ファイルシステムで異なるマウントポイントを設定している場合は、それを識別するために、オプションで-sフラグを使用してください。- インストールプロセスのトラブルシューティング情報については、
/var/log/pd/install/<infoprint manager version>/*.log
ファイルを参照してください。
1.2.3.3 InfoPrint Managerバージョン4.13に移行する
アップグレードインストールを実行するにはここから始めてください。
このセクションでは、既存のアップグレードシステムのInfoPrint Managerインストールを開始する方法について説明します。アップグレードインストール以外のインストールを実行する場合は、インストールオプションで他のオプションについて参照してください。
- ネットワークに接続されたワークステーションの管理とジョブ実行依頼クライアントアプリケーションをすべてバージョン4.13にアップグレードします。
- 相互運用するすべてのInfoPrint Managerサーバーをバージョン4.13にアップグレードします。
LinuxシステムにInfoPrint Managerソフトウェアがインストールされている場合は、印刷システム構成の定義に長時間かかる場合があります。InfoPrintインストーラーでは、InfoPrint Manager製品の構成をInfoPrint Managerバージョン4.13に移行するオプションを使用できますが、InfoPrint Managerで使用する機能をすべて再インストールしてください。移行中に機能選択画面が表示されたら、適切な機能をすべて選択していることを確認してください。
- 重要:
- 次の指示に従ってシステムの移行準備を行ってから、 InfoPrint Manager をインストールするに進んでください。
1.2.3.3.1 InfoPrint Managerバージョン4.13への移行を準備する
- 重要:
- InfoPrintインストーラーを実行してInfoPrint Managerバージョン4.13に移行する前に、現在の印刷システムを完全にバックアップしてください。続行する前に、各ボリュームグループをバックアップすることを推奨します。
- 古いバージョンのInfoPrint Managerと共にインストールしたすべての機能を再インストールする必要があります。
- 適切な機能をすべて選択してください。
- また、2次サーバーも必ずバージョン4.13に移行してください。
移行プロセスにより、実行依頼されたアクティブな印刷ジョブはすべて中断されます。移行の前に、アクティブ、一時停止、または保留状態のジョブの処理をすべて完了させてください。処理を完了できない場合は、移行する前に、アクティブ、一時停止、または保留状態のジョブをすべて削除してください。
InfoPrint Managerソフトウェアのインストール処理中は、使用しているLinuxオペレーティングシステムソフトウェアは、InfoPrint Managerが正しく機能するために更新される場合があります。InfoPrint Managerインストーラーは、必要な依存関係(rpmパッケージ)をすべて自動的にインストールします。InfoPrint Managerのインストールを開始する前に、dnf (Red Hat Enterprise Linux) またはzypper (SUSE Linux Enterprise Server) がオペレーティングシステムリポジトリーにアクセスできることを確認してください。
1.2.3.3.1.1 InfoPrint Manager for Linuxをバックアップする
InfoPrint Manager for Linuxをバックアップする場合は、次のディレクトリーをバックアップしてください。
(使用している場合)/ipdata
/usr/lpp/psf/config
- パス
で始まるすべてのファイルシステム/var/pd/
* /var/pddir
- パス
で始まるすべてのファイルシステム/var/psf/
* /var/spool/lpd
/var/lib/pd/fst.ports
/etc/rc.pd.servers
/etc/services
InfoPrint Manager for Linuxをインストールすると、InfoPrint Managerは/tmp/InfoPrintManager-<IPM_VERSION>-baklist-<DATE>.tar.gz
アーカイブに複数のファイルをバックアップします。アーカイブ操作の出力は、/tmp/InfoPrintManager-<{IPM_VERSION>-baklist-<DATE>.log
に記録されます。InfoPrint Managerを再インストールする場合、両方のファイルは/var/pd/baklist
ディレクトリーに移動されます。
次のリストでは、一般に変更されるファイルのデフォルトのフルパス名を示します。
/usr/lpp/pd/bin/ipm_print
/usr/lpp/pd/bin/ipm_print.hp
/usr/lpp/pd/bin/ipm_print.sun
/usr/lpp/pd/bin/ipm_query
/usr/lpp/pd/bin/ipm_query.hp
/usr/lpp/pd/bin/ipm_query.sun
/usr/lpp/pd/bin/ipm_dev_query
/usr/lpp/pd/bin/ipm_job_cancel
/usr/lpp/pd/bin/ipm_job_query
/usr/lpp/pd/bin/ipm_submit
/usr/lpp/psf/acif/asciinp.c
/usr/lpp/psf/acif/asciinpe.c
/usr/lpp/psf/acif/apkexits.h
/usr/lpp/psf/acif/apka2e.c
/usr/lpp/psf/acif/apkinp.c
/usr/lpp/psf/acif/apkind.c
/usr/lpp/psf/acif/apkout.c
/usr/lpp/psf/acif/apkres.c
/usr/lpp/psf/acif/Makefile
/usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afp.cfg
/usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afpd.cfg
/usr/lpp/psf/ps2afp/3160d.cfg
/usr/lpp/psf/ps2afp/apped.cfg
/usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afp.ps
/usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afpe.ps
/usr/lpp/psf/ps2afp/c/ps2afp.cfg
/usr/lpp/psf/ps2afp/c/ps2afpd.cfg
/usr/lpp/psf/ps2afp/muxd.cfg
/usr/lpp/psf/ps2afp/no.compat.ops
/usr/lpp/psf/ps2afp/no.copies
/usr/lpp/psf/ps2afp/a/no.compat.ops
/usr/lpp/psf/ps2afp/a/no.copies
/usr/lpp/psf/ps2afp/err.handler.off
/usr/lpp/psf/ps2afp/err.handler.on
/usr/lpp/psf/ps2afp/a/err.handler.off
/usr/lpp/psf/ps2afp/a/err.handler.on
/usr/lpp/psf/ps2afp/font.subs.off
/usr/lpp/psf/ps2afp/font.subs.on
/usr/lpp/psf/ps2afp/a/font.subs.off
/usr/lpp/psf/ps2afp/a/font.subs.on
/usr/lpp/psf/ps/preload.ps
/usr/lpp/psf/bin/ainmsg
/usr/lpp/psf/bin/ainuxind
/usr/lpp/psf/exits/ainuexit.h
/usr/lpp/psf/exits/ainuxacc.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxaud.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxhdr.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxhdrx.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxind.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxout.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxsep.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxsepx.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxtlr.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxtlrx.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxhdrp.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxaccp.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxaudp.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxtlrp.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxsepp.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxacc2.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxaud2.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxhdr2.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxjobcompletion.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxsep2.c
/usr/lpp/psf/exits/ainuxtlr2.c
/usr/lpp/psf/exits/ainacclog.c
/usr/lpp/psf/exits/ainaudlog.c
/usr/lpp/psf/exits/ainupod1.c
/usr/lpp/psf/exits/ainupod2.c
/usr/lpp/psf/exits/ainupod3.c
/usr/lpp/psf/exits/ainurpt.h
/usr/lpp/psf/exits/ainurpt1.c
/usr/lpp/psf/exits/ainurpt2.c
/usr/lpp/psf/exits/ainurpt3.c
/usr/lpp/psf/exits/ainurpt4.c
/usr/lpp/psf/exits/ainurpt5.c
/usr/lpp/psf/exits/ainurpt6.c
/usr/lpp/psf/exits/ainurpt7.c
/usr/lpp/psf/exits/ainurpt8.c
/usr/lpp/psf/exits/ainurpt9.c
/usr/lpp/psf/exits/Makefile
/usr/lpp/psf/exits/pduxblkh.c
/usr/lpp/psf/exits/pduxblks.c
/usr/lpp/psf/exits/pduxblkt.c
/usr/lpp/psf/utils/lpr/LPR
/usr/lpp/psf/utils/lpr/Makefile
/usr/lpp/psf/utils/lpr/getopts.c
/usr/lpp/psf/utils/lpr/getopts.h
/usr/lpp/psf/utils/lpr/lprafp.c
/usr/lpp/psf/utils/lpr/lprafp.h
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.1120cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.1125cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.1130cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.1140cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.1145cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.2710cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.2770cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.2785cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.3160cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.3170-005cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.3170-3Acfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.3300cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.4000cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.4000-708cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.4000-ID5-6cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.4100cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.4320cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.4322cfg
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.4332cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.1120cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.1125cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.1130cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.1140cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.1145cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.2710cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.2770cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.2785cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.3160cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.3170-005cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.3170-3Acfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.3300cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.4000cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.4000-708cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.4000-ID5-6cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.4100cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.4320cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.4322cfg
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.4332cfg
/usr/lpp/psf/pcl2afp/pcl2afpd.cfg
/usr/lpp/psf/pcl2afp/pcl2afp.cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.1120cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.1125cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.1130cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.1140cfgg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.1145cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.2710cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.2770cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.2785cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.3160cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.3170-005cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.3170-3Acfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.3300cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.4000cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.4000-708cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.4000-ID5-6cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.4100cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.4320cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.4322cfg
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.4332cfg
/usr/lpp/psf/sap2afp/00000000.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/11000000.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/13030000.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/15000000.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/40010000.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/40040000.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/41000000.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/41010000.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/41020000.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/41030000.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/41040000.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/41050000.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/6400fonts.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/80000000.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/83000000.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/84000000.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/85000000.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/86000000.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/barcode.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/defcp.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/defcp.tab.870
/usr/lpp/psf/sap2afp/defcp.tab.cyr
/usr/lpp/psf/sap2afp/defcp.tab.japan
/usr/lpp/psf/sap2afp/defcp.tab.korea
/usr/lpp/psf/sap2afp/defcp.tab.spchinese
/usr/lpp/psf/sap2afp/defcp.tab.tdchinese
/usr/lpp/psf/sap2afp/defcp.tab.unicode
/usr/lpp/psf/sap2afp/fonts.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/fonts.tab.unicode
/usr/lpp/psf/sap2afp/image.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/image.tab.141ap
/usr/lpp/psf/sap2afp/image.tab.141dt
/usr/lpp/psf/sap2afp/image.tab.141lr
/usr/lpp/psf/sap2afp/image.tab.85ap
/usr/lpp/psf/sap2afp/image.tab.85dt
/usr/lpp/psf/sap2afp/image.tab.85lr
/usr/lpp/psf/sap2afp/pagedef.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/pagedef.tab.cyr
/usr/lpp/psf/sap2afp/pagedef.tab.japan
/usr/lpp/psf/sap2afp/pagedef.tab.korea
/usr/lpp/psf/sap2afp/pagedef.tab.spchinese
/usr/lpp/psf/sap2afp/pagedef.tab.tdchinese
/usr/lpp/psf/sap2afp/printer.tab
/usr/lpp/psf/sap2afp/userenv
/etc/rc.lpd.daemons
/etc/rc.licd
/etc/rc.mvsd
/etc/rc.mvsd.daemons
/etc/rc.ipmws
/etc/rc.ipmws.daemons
/etc/rc.ippgw
/etc/rc.ippgw.daemons
/etc/rc.notd
/etc/rc.iprsap
/etc/rc.iprsap.daemons
/etc/rc.pd
/etc/rc.pd.servers
最新バージョンのInfoPrint Managerのインストールが完了すると、アーカイブからカスタマイズ済みファイルを抽出し、カスタマイズした変更内容を上記のディレクトリーにある新しいファイルに移動し始めることができます。
1.2.3.3.1.2 InfoPrint Manager for Linuxバージョン4.13でLinux印刷ドライバーをアップグレードする
InfoPrint Manager for Linuxバージョン4.13をインストールする場合は、そのプリンターのLinuxドライバー(Linux用PPDファイル)をアップグレードしてください。最新の情報については、リコーのWebサイト(https://www.ricoh-usa.com/en/support-and-download)にアクセスし、指示に従って必要な資料をダウンロードしてください。
これらのPPDファイルは、InfoPrint Manager経由で Linux DSS プリンターまたは PSF のその他のドライバーの DSS プリンターを作成するときや、InfoPrint Manager属性を使用して給紙を行う特定のトレイを指定するときに参照されます。
次の手順を使用すると、Web からこれらの PPD ファイルにアクセスできます。
- Ricoh Webサイト(https://www.ricoh-usa.com/en/support-and-download)にアクセスします。
- Search for downloadsボックスに製品の詳細を入力するか、Select to find downloads for your equipmentフィールドで適切なカテゴリーとサブカテゴリーを選択します。
- Linuxドライバーボタンをクリックします。
- 結果のLinuxドライバーページで、指示に従ってドライバーファイルをダウンロードしてインストールします。
このページにReadme Fileリンクが表示されている場合は、そのリンクをクリックして指示を探してください。
1.2.3.3.1.3 InfoPrint Managerのオプション機能を移行する
システムにインストールされているInfoPrint Managerのオプション機能は、基本サーバーソフトウェアをバージョン4.13に移行するときに削除されます。これは、旧バージョンのオプション機能にバージョン4.13サーバーとの互換性がないためです。バージョン4.13では、それ以前のバージョンのオプション機能は使用できません。
InfoPrint Managerに関連付けられているオブジェクトと構成は移行できますが、機能は再インストールする必要があります。
1.2.3.3.1.4 2次サーバーを移行する
InfoPrint Managerの2次サーバーを使用している場合、そのサーバーをバージョン4.13レベルにアップグレードする必要があります。最新のサービスDVD-ROMからsetup
を実行してください。画面に既存のオブジェクトを保持しますか?
というメッセージが表示されたら、はい
をクリックします。
1.2.3.3.1.5 ラージファイルのサポート
InfoPrintで2.14 GBを超える大容量ファイルを使用する場合は、サーバーを設定する手順があります。手順は、「ラージファイルのサポート」を参照してください。新規インストールを実行している場合は、インストール中に、InfoPrintシステムでラージファイルの処理を有効にするオプションを選択します。
1.2.3.3.1.6 準備を完了する
1.2.3.3.2 1次サーバーから2次サーバーに移行する
独立した1次InfoPrint Managerサーバーを別の1次InfoPrint Managerサーバーと相互運用するための移行は簡単です。移行を行うには、独立サーバーを2次サーバーにしてください。
- 次のコマンドを使用して、移行する各InfoPrint Managerサーバープロセスを停止します。
stop_server -F ServerName
ここで、ServerName
は2次サーバーにするサーバープロセスの名前です。 - 次のコマンドを使用して、2次システムにする
/var/pddir/default_cell
ディレクトリーを削除します。rm -fr /var/pddir/default_cell
/ipdata
ディレクトリーが2次サーバーにするシステムに割り振られている(かつ1次システムが異なる/ipdata
を使用している)場合は、2次サーバーになるシステムから/ipdata
を削除します。-
/ipdata
ディレクトリーに独自のファイルシステムがある場合は、次のように入力します。umount /ipdata; rmfs -r /ipdata
-
/ipdata
ディレクトリーに独自のファイルシステムがない場合は、次のように入力します。rm -rf /ipdata
端末ウインドウから
startipmmi
コマンドを開始するか、メニューの[マネージメントインターフェース]アイコンをクリックして、InfoPrint Manager マネージメントインターフェースを呼び出します。[Link from Primary Server to Secondary Server]
を選択します。- プロンプトに従い、2 次システムの情報を指定します。
重要: 新しい1次サーバーにジョブチケットが必要な場合は、必須フィールドの
Is /ipdata used for job ticketing?
をyesに設定してください。必要ない場合は、noに設定してください。
または、コマンド行スクリプトを使用します。
- Linux の端末ウインドウを開きます。
- 次のコマンドを実行します。 cd /usr/lpp/pd/install
- NFSを使用して2次サーバーを構成するには、以下のコマンドを使用して1次サーバーを2次サーバーにリンクさせてください。
./link2srvr.sh [-h secondary_hostname]-[c|p] -[r|t]
コマンドの内容は、以下のとおりです。
- h secondary_hostname は 2 次サーバーのホスト名を指定します。
- c|p の c は /ipdata を共有する必要があることを指定し、p はその必要がないことを指定します。
- r|tのrは以前に定義した2次サーバーを保持することを指定し、tは2次サーバーの以前のデータを保持しないことを指定します。
-
- 2次サーバーにするシステムについては、2次InfoPrint
サーバーをインストールするを参照してください。
注意: すべての1次サーバーと2次サーバーでInfoPrint Managerを実行するユーザーは同じにしてください。デフォルトのシステムユーザーは、インストーラーによって自動的に作成される
ipm1
です。正常に相互運用するには、ユーザー UID の値がすべての AIX サーバーまたは Linux サーバー、あるいは両方で同じである必要があります。ホストデータベースの
/etc/nsswitch.conf
ファイルには、先頭にキーワードファイル(hosts: files dns
)が必要です。
1.2.3.3.2.1 1次から2次への移行エラーから回復する
1 次サーバーから 2 次サーバーへの移行が失敗した場合は、バックアップからシステムを復元するのが唯一の回復方法です。
1.2.3.4 InfoPrint Manager for Linuxサービス更新をインストールする
基本InfoPrint Managerソフトウェアやクライアントのインストールについては、使用しているクライアントオペレーティングシステムの該当するセクションを参照してください。次の手順は、InfoPrint Manager for Linux製品にサービス更新を適用するときに重要です。InfoPrint Managerを最新のサービスDVD-ROMからインストールしなかった場合、この時点で最新サービスをインストールしてください。
mk_ip_remote
スクリプトを使用し、すべてのサービスコードをInfoPrint Manager Software Serverにコピーしてから、Linuxコマンド行から以下のコマンドを入力します:
/ip_remote/ip_update -s /ip_remote
1.2.3.4.1 現行のサービスレベルを取得する
InfoPrint Manager for Linuxをインストールすると、定期的な製品の更新が必要になります。更新情報はDVD-ROMで公開され、ワールドワイドウェブでも掲載されます。InfoPrint Manager for Linuxの最新のサービスレベルを取得するには、InfoPrint Managerサービス更新ページ(https://dl.ricohsoftware.com/)にアクセスします。DVD-ROMではなくWebからサービス更新をダウンロードしてインストールする場合は、オンラインで掲載されたている更新指示に従ってください。
1.2.3.4.2 サーバーソフトウェアと機能を現行のサービスDVD-ROMからインストールする
- Linuxシステムに
root
としてログインします。 - InfoPrint ManagerサービスDVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入します。
- このサーバーでジョブが現在アクティブになっていないことを確認します (アクティブなジョブがあると、サービスプロセスによって割り込まれます)。
- InfoPrint Manager ISOファイルを任意の場所にマウントします。
1.2.3.4.3 サービスを適用する
サービスを適用する前に、InfoPrint ManagerシステムをInfoPrint Manager for Linuxをバックアップするの説明に従って完全にバックアップしてください。バックアップは、このサービスが将来拒否された場合にシステムを復元するために必要になることがあります。このプロセスについて詳しくは、サービスを拒否するを参照してください。
サーバーソフトウェアと機能を現行のサービスDVD-ROMからインストールする のステップを完了すると、InfoPrint Managerインストーラーを使用できるようになります。インストーラーでInfoPrint Manager サーバー ソフトウェアと機能をローカルにインストールするに記載されているすべての手順のステップに従ってください。
1.2.3.4.4 サービスを拒否する
サービスを拒否するには、データを保持しているInfoPrint Manager for Linuxをアンインストールし、以前に使用していたレベルのコードをインストールする必要があります。
- システムに
root
としてログインします。 - InfoPrint ManagerサービスDVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入します。これにより、InfoPrint Manager for Linuxのサービス更新を拒否するために常に使用するセットアップスクリプトの最新バージョンにアクセスできます。
- このサーバーでジョブが現在アクティブになっていないことを確認します。アクティブなジョブは、サービスプロセスによって割り込まれます。
- 次のコマンドを入力します。
- インストーラーでInfoPrint Manager サーバー ソフトウェアと機能をローカルにインストールするに記載されているすべてのインストール手順のステップに従ってください。
サービスを除去した後にInfoPrint Managerシステムで問題が生じた場合は、InfoPrint Manager for Linuxをバックアップするにリストされたディレクトリーとファイルを復元します。これらのInfoPrint Managerディレクトリーとファイルには、環境変数、オブジェクト、または製品の変更部分が含まれる場合があります。
1.2.3.5 InfoPrint Manager for Linuxをアンインストールする
既存のオブジェクトを保持したまま再インストールできるように、データを保持してInfoPrint Manager for Linuxをアンインストールするには、以下の操作を行います。
- root としてログインします。
- InfoPrint Manager ISOファイルを任意の場所にマウントします。
- 以下のコマンドのいずれかを実行します。
- InfoPrint Managerをアンインストールすることを確認します。
- 再インストールに備えて、InfoPrint Managerの実行に必要なすべてのデータが保持された状態で、InfoPrint Managerがアンインストールされます。
アプリケーションは現在の状態に戻せなくなりますが、データを保持せずにInfoPrint Manager for Linuxをアンインストールするには、以下の操作を行います。
1.2.3.6 InfoPrint Transform Manager機能をインストールする
1.2.3.7 InfoPrint Managerについて
このセクションでは、InfoPrint Manager for Linuxサーバーでインストールが完了した後の操作について説明します。
1.2.3.7.1 開始中 InfoPrint Manager
IPMMIは、フロントパネルまたはコマンド行から起動できます。
LinuxシステムのGNOMEメニューから、以下の操作を行います。
[アプリケーション]
をクリックし、[InfoPrint Manager]
メニューに移動します。マネージメントインターフェース
をクリックします。
startipmmi
と入力します。1.2.3.7.2 自動起動を使用可能または使用不可にする
InfoPrint Managerサーバーは、システムがリブートすると自動的に起動します。Linuxシステム上にあるInfoPrintサーバーの自動起動を使用可能にしたり、使用不可にしたりできます。
1.2.3.7.2.1 自動起動を使用可能にする
- 任意のエディターを開きファイル
/etc/rc.pd.servers
を編集します。 - 再起動時に自動始動するサーバーごとに次の行をファイルに追加します。
startsrv -F -p <port> -l <language> <server_name>
コマンドの内容は、以下のとおりです。
-
port
- InfoPrint Manager サーバーがクライアント要求をリッスンする通信ポート。 -
language
- InfoPrint Manager サーバーが開始するときの言語 (デフォルト en_US) をリストします。 -
server_name
- InfoPrint Manager サーバーインスタンスの名前。例
startsrv -F -p 6888 -l en_US server1
-
- ファイル
/etc/rc.pd.servers
に変更を保存します。 - 次にリブートするとき、リストされたサーバーは自動的に開始されます。
注意: InfoPrint Manager マネージメントインターフェースを使用して、サーバーの自動始動機能を使用可能にすることもできます。
1.2.3.7.2.2 自動起動を使用不可にする
- 任意のエディターを開きファイル
/etc/rc.pd.servers
を編集します。 - 自動始動を使用不可にするサーバーごとに削除するか、次のように # で行をコメントします。
#startsrv -F -p <port> -l <language> <server_name>
コマンドの内容は、以下のとおりです。
-
port
- InfoPrint Manager サーバーがクライアント要求をリッスンする通信ポート。 -
language
- InfoPrint Manager サーバーが開始するときの言語 (デフォルト en_US) をリストします。 -
server_name
- InfoPrint Manager サーバーインスタンスの名前。例
#startsrv -F -p 6888 -l en_US server1
-
- ファイル
/etc/rc.pd.servers
に変更を保存します。 - 次にリブートするとき、削除またはコメントアウトされたサーバーは自動的には始動しません。
注意: InfoPrint Manager マネージメントインターフェースを使用して、サーバーの自動始動機能を使用不可にすることもできます。
1.2.3.7.3 言語を追加または削除する
InfoPrint Managerインストーラーは、デフォルトでInfoPrint Manager Linuxサーバーのサポートされているすべての言語のメッセージカタログをインストールします。InfoPrint Manager サーバーが正しく機能するためには、サーバーをどの言語で実行する場合にも、オペレーティングシステムに英語 (en_US) をインストールする必要があります。
InfoPrint Managerのサポート言語は、Linuxシステムにその言語のサポートがインストールされている場合にのみ使用できます。次のトピックでは、言語用の Linux サポートを追加する手順を示します。
1.2.3.7.3.1 InfoPrint Managerの翻訳バージョン用のソフトウェア前提条件
言語サポートがインストールされていない場合は、LinuxオペレーティングシステムのDVD-ROMから、英語以外のサポート言語でサーバーを実行する各AIXInfoPrintLinuxシステムに言語サポートをインストールしてください。InfoPrint Managerでは、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、日本語がサポートされます。
- 重要:
- 異なるプラットフォーム(AIX、Linux、および Windows)で実行されるInfoPrint Managerサーバーと、AIX、Linux、Mac、Windowsで使用可能なそのクライアントすべてとの間での通信の互換性を保つために、コマンド(たとえば、pdpr、pdls、a.s.o)を発行するときには、デフォルトのコードページ(UTF-8)でLinux端末を使用することをお勧めします。
- InfoPrint Manager for Linuxを日本語で実行するお客様の場合は、InfoPrintインストーラーによって(Shift JISコードページを使用する)Ja_JPロケールが定義されます。これは、AIXまたはWindowsで実行されるInfoPrint Managerコンポーネント間の互換性を保つために必要です。
locale -a
コマンドを使用し、使用している言語用の基本Linuxサポートがインストールされているかどうかを確認してください。インストールされていない場合、インストールしてから先に進んでください。
Linuxオペレーティングシステムに言語をインストールするには、以下の手順に従います。
RedHat Enterprise Linuxの場合
GNOMEインターフェースから新しい言語をインストールするには、以下の手順を実行します。
- rootとしてログインします。
- システム→管理→言語を選択します。
- サポートされているいずれかのInfoprint Manager言語を選択します。
- OKをクリックします。
- システム言語のインストールが開始されます。 LinuxオペレーティングシステムのDVD-ROMを挿入するよう求められる場合があります。
コマンド行ターミナルから新しい言語をインストールするには、以下の手順を実行します。
- root としてログインします。
- コマンド
system-config-language
を実行します。 - サポートされているいずれかのInfoprint Manager言語を選択します。
- はいをクリックします。
- システム言語のインストールが開始されます。 LinuxオペレーティングシステムのDVD-ROMを挿入するよう求められる場合があります。
SUSE Linux Enterprise Linuxの場合
GNOMEインターフェースから新しい言語をインストールするには、以下の手順を実行します。
- rootとしてログインします。
- コンピューター→コントロールセンター→言語に進みます。
- Primary Languageで、サポートされているいずれかのInfoprint Manager言語を選択します。
- [Details]ボタンをクリックして、[Language Detail]メニューを開きます。
- InfoPrint Manager が動作するためには、[Locale Settings for User root]を[Yes]に設定する必要があります。
- [OK]をクリックして、[Language Details]の設定を完了します。
- Languagesメニューで、OKをクリックします。
- システム言語のインストールが開始されます。 LinuxオペレーティングシステムのDVD-ROMを挿入するよう求められる場合があります。
コマンド行ターミナルから新しい言語をインストールするには、以下の手順を実行します。
- rootとしてログインします。
- 次のコマンドを実行します。
yast
- システム→言語を選択します。
- Primary Languageで、サポートされているいずれかのInfoprint Manager言語を選択します。
- [Details]ボタンをクリックして、[Language Detail]メニューを開きます。
- InfoPrint Manager が動作するためには、[Locale Settings for User root]を[Yes]に設定する必要があります。
- [OK]をクリックして、[Language Details]の設定を完了します。
- LanguagesメニューでOKをクリックします。
- システム言語のインストールが開始されます。 LinuxオペレーティングシステムのDVD-ROMを挿入するよう求められる場合があります。
1.2.3.7.4 2次InfoPrintサーバーをインストールする
InfoPrint Managerでは、複数のAIXシステムが連携して印刷要件を満たすように構成できます。 2 次サーバーをインストールする場合は、InfoPrint 環境で、ネットワークファイルシステム (NFS) を使用してサーバー間の通信を使用可能にします。これを正しく作動させるには、以下の2つの手順のいずれかを使用してください。
nfso -p -o nfs_use_reserved_ports=1
1.2.3.7.4.1 NFSを使用して2次InfoPrintサーバーをインストールする(ジョブチケットなし)
1.2.3.7.4.1.1 1次サーバーをセットアップする
- 最新のサービスDVD-ROMを使用し、1次InfoPrintサーバーのインストールを完了します。
- 1次InfoPrintサーバーの構成を以下の手順で完了します。
ターミナルウィンドウから
startipmmi
コマンドを開始するか、デスクトップまたはメニューのマネージメントインターフェースアイコンをクリックし、InfoPrint Managerマネージメントインターフェースを呼び出します。Link from Primary Server to Secondary Server
を選択します。- プロンプトに従い、2 次システムの情報を指定します。
重要: 必須フィールドの
Is /ipdata used for job ticketing?
のデフォルトはyesであるため、この値をnoに変更してください。
または、コマンド行スクリプトを使用します。
- 端末ウインドウを開きます。
- 次のコマンドを実行します。
cd /usr/lpp/pd/install
- NFSを使用して2次サーバーを構成するには、以下のコマンドを使用して1次サーバーを2次サーバーにリンクさせてください。
./link2srvr.sh [-h secondary_hostname] -p -[r|t]
コマンドの内容は、以下のとおりです。
- h secondary_hostname は 2 次サーバーのホスト名を指定します。
- p は /ipdata のマウントを抑制します。
- r|tのr は以前に定義した 2 次サーバーを保持することを指定し、tは 2 次サーバーの以前のデータを保持しません。
1.2.3.7.4.1.2 2次サーバーをセットアップする
InfoPrint Managerがインストールされていない場合は、各システムで最新のサービスDVD-ROMからInfoPrintインストーラーを実行します。1次サーバーの質問画面が表示されたら、No
を選択し、Next
をクリックします。1次InfoPrint ManagerサーバーのIPアドレスを入力するよう指示されます。InfoPrint Managerのインストールについては、
InfoPrint Manager
をインストールするを参照してください。
InfoPrint Manager がすでにインストールされている場合は、端末ウインドウから startipmmi
コマンドを開始するか、デスクトップまたはメニューの管理インターフェースアイコンをクリックして、InfoPrint Manager マネージメントインターフェースを呼び出します。
Link from Secondary Server to Primary Server
を選択します。- プロンプトに従い、1次システムに関する情報を指定します。
または、コマンド行スクリプトを使用してください。
- ターミナルウインドウを開きます。
- 次のコマンドを実行します。
cd /usr/lpp/pd/install
- NFSを使用して2次サーバーを構成するには、以下のコマンドを使用して2次サーバーを1次サーバーにリンクさせてください。
./link2prim.sh [-o] [-h primary_hostname] [-p]
コマンドは以下のとおりです。- oは、1次サーバーが/ipdata共用フォルダーを維持しないことを示します。
- h primary_hostname は 2 次サーバーのホスト名を指定します。
- pは/ipdataのマウントを抑制します。
1.2.3.7.4.2 NFSを使用して2次InfoPrintサーバーをインストールする(ジョブチケットあり)
- 最新のサービスDVD-ROMから、1次InfoPrintサーバーのインストールを完了します。
- 1次サーバーをセットアップするの説明にしたがって、1 次 InfoPrint サーバーで、指定の手順を実行します 。
- 「2次サーバーをセットアップする」の説明にしたがって、2 次 InfoPrint サーバーで、指定の手順を実行します。
1.2.3.7.4.2.1 1次サーバーをセットアップする
- 最新のサービスDVD-ROMを使用し、1次InfoPrintサーバーのインストールを完了します。
- 1 次 InfoPrint サーバーの構成手順を以下のように完了します。
ターミナルウインドウから
startipmmi
コマンドを開始するか、デスクトップまたはメニューのマネージメントインターフェースアイコンをクリックし、InfoPrint Managerマネージメントインターフェースを呼び出します。Link from Primary Server to Secondary Server
を選択します。- プロンプトに従い、2 次システムの情報を指定します。
または、コマンド行スクリプトを使用してください。
- 端末ウインドウを開きます。
- 次のコマンドを実行します。
cd /usr/lpp/pd/install
- NFSを使用して2次サーバーを構成するには、以下のコマンドを使用して1次サーバーを2次サーバーにリンクさせてください。
./link2srvr.sh [-h secondary_hostname] -c -[r|t]
コマンドの内容は、以下のとおりです。
- h secondary_hostname は 2 次サーバーのホスト名を指定します。
- c は /ipdata が必要であることを指定します。
- r|t の r は以前に定義した 2 次サーバーを保持することを指定し、t は 2 次サーバーの以前のデータを保持しません。
重要:/ipdata
ファイルシステムが1次サーバー上で割り振られていない場合、必要な手順を実行し、/ipdata
をすべてのInfoPrintサーバーにアクセス可能であるようにしてから、先に進みます。このことは、たとえば、共用情報を保管するために 1 次サーバーではなく PC を使用する場合などに必要です。
1.2.3.7.4.2.2 2次サーバーをセットアップする
- 最新のサービス DVD-ROM を使用して、2 次 InfoPrint サーバーのインストールを完了します。
- 2 次 InfoPrint サーバーの構成手順を以下のように完了します。
端末ウインドウから startipmmi コマンドを開始するか、デスクトップまたはメニューの[マネージメントインターフェース]アイコンをクリックして、InfoPrint Manager マネージメントインターフェースを呼び出します。
Link from Secondary Server to Primary Server
を選択します。- プロンプトに従い、2 次システムの情報を指定します。
または、コマンド行スクリプトを使用してください。
- Linux の端末ウインドウを開きます。
- 次のコマンドを実行します。
cd /usr/lpp/pd/install
- NFSを使用して1次サーバーを構成するには、以下のコマンドを使用して2次サーバーを1次サーバーにリンクさせてください。
./link2prim.sh [-h primary_hostname] [-n ipdata_hostname]
コマンドの内容は、以下のとおりです。
- h primary_hostname は 2 次サーバーのホスト名を指定します。
- n ipdata_hostname は、/ipdata 共用フォルダーを保持するサーバーのホスト名を指定します。
1.2.3.7.5 既存のInfoPrint Manger for Linuxシステムに追加の機能をインストールする
1.2.3.8 InfoPrint Manager通知をインストールして使用する
InfoPrint Manager通知は、InfoPrintオブジェクトに関するメッセージ受信に使用できるデフォルトのアプリケーションです。InfoPrintオブジェクトは、たとえば、印刷ジョブ、宛先、キュー、サーバーなどです。通知を使用すると、InfoPrint Managerはジョブの印刷が終了したときにメッセージを送信するか、プリンターに問題がある場合に知らせることができます。通知方法は他にもあります。詳しくは、RICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイドの「InfoPrint Manager通知を使用する」を参照してください。
- InfoPrint Select
- InfoPrint SelectをインストールしてからInfoPrint Managerに印刷ジョブを実行依頼する場合は、InfoPrint Manager通知をインストールしても、ジョブに関するメッセージは引き続きInfoPrint Select通知に送信されます。ただし、他のオブジェクトに関するメッセージはInfoPrint Manager通知を使用して受信できます。
InfoPrint Manager通知サーバーと通知クライアントのソフトウェアは両方とも、InfoPrint Managerサーバーソフトウェアを実行している同一システム上に自動的にインストールされます。また、通知クライアントは、同一ネットワークに接続されている他のWindows、Linux、またはAIXシステムにインストールできます。InfoPrint Manager通知クライアントをインストールし、InfoPrint Managerサーバーからメッセージを受信するには、この章の手順に従います。
InfoPrint Manager通知が正しく機能するには、同一のInfoPrint Manager通知ネームスペースでInfoPrint Managerサーバーは1台のみ実行できます。InfoPrint Managerの複数サーバー環境における通知サーバーの取り扱いについては、マルチサーバー環境を参照してください。InfoPrint Managerは、ポート8200
で通知サーバーを自動的に起動しますが、通知サーバーが実際に実行中であるか確認してください。各通知クライアントは、デフォルトでは、ポート8200
のサーバーnotification
から通知を受信します。
notification
をサイトのドメインネームサービス (DNS) サーバーに追加する必要があります。これを実行すると、すべての通知クライアントのデフォルト設定が動作します。通知サーバーを別のホストに移動した場合、すべての通知クライアントのデフォルト設定が動作するようにするには、DNS
サーバーの通知別名を更新するだけです。DNSサーバー別名を使用しない場合は、通知サーバーを実行するInfoPrintサーバーのホスト名を指示するよう各通知クライアントのセットアップが必要です。
InfoPrint Manager通知クライアントがInfoPrint Managerサーバーからの通知メッセージを受信するには、通知クライアントのデリバリーアドレス設定をInfoPrint Manager宛先、ジョブ、または他のオブジェクトの通知プロファイルと一致するデリバリーアドレスを使用してください。
1.2.3.8.1 AIXシステムでソフトウェアをインストールする
InfoPrintサーバーをインストールしていないAIXシステム上にInfoPrint通知クライアントをインストールするには、以下の操作を行います。
- 最新のサービスがサービスDVD-ROMからインストールされていることを確認します。
- AIXに
root
としてログインします。 - InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROM(LCD4-5642)をドライブに挿入します。
- このAIXシステムに初めてソフトウェアをインストールする場合は、
/cdrom
ファイルシステムを作成します。- System Management Interface Tool (SMIT) を開始します。
- グラフィックバージョンのSMITを起動するには、以下のコマンドを入力します。
smit cdrfs
- ASCIIバージョンのSMITを起動するには、以下のコマンドを入力します。
smitty cdrfs
SMIT DVD-ROM File Systemsパネル
CDROM File Systems 任意の項目にカーソルを移動して、Enterを押します。 Add a CDROM File System Change / Show Characteristics of a CDROM File System Remove a CDROM File System 1=Help F2=Refresh F3=Cancel F8=Image F9=Shell F10=Exit Enter=Do
- グラフィックバージョンのSMITを起動するには、以下のコマンドを入力します。
Add a CDROM File System
を選択します。SMIT DVD-ROMファイルシステムの追加パネル
Add a CDROM File System Type or select values in entry fields. Press Enter AFTER making all desired changes. ^Entry Fields| * DEVICE Name + * MOUNT Point ^| Mount AUTOMATICALLY at system restart? no + 1=Help F2=Refresh F3=Cancel F4=List F5=Reset F6=Command F7=Edit F8=Image F9=Shell F10=Exit Enter=Do
DEVICE name
フィールドに、使用しているDVD-ROMドライブの名前を入力します。MOUNT POINT
フィールドに、/cdrom
と入力します。- AIXとWindowsバージョンの場合は
OK
をクリックし、ASCIIバージョンの場合はEnter
を押します。 - AIXとWindowsバージョンの場合は
Cancel
をクリックし、ASCIIバージョンの場合はF10
を押して、SMITを終了します。
- System Management Interface Tool (SMIT) を開始します。
- DVD-ROMをマウントするには、
mount /cdrom
と入力します。 - 次のコマンドを入力し、通知クライアントをインストールします。
/cdrom/setup -y -n ServerName -L locale
ここで、- ServerName
- 通信するInfoPrintサーバー(PDHOST)が実行しているホストの名前です。
- locale
- 通知クライアントのロケールです。デフォルトは、en_US (米国英語)です。-Llocaleフラグはオプションです。
1.2.3.8.2 Linuxシステムでソフトウェアをインストールする
InfoPrint Manager サーバーをインストールしていないLinuxシステムにInfoPrint Manager通知クライアントをインストールするには、まず InfoPrint Manager共通クライアントISOをマウントする必要があります。
sudo mount /path/to/image.iso /media/<mount_point> -o loop
- 「
cd /media/<mount_point>/linux
」を入力します - Linuxでオペレーションおよびアドミニストレーションインターフェースに必要なJavaをインストールするには、次のように入力します。rpm -i ipr-base-java-4.v.m-n.x86_64.rpm。ここで、vはバージョン、mおよびnはサービス更新レベルを表します。
- Linuxで通知クライアントをインストールするには、次のように入力します。rpm -i ipr-base-notifyclient-4.v.m-n.x86_64.rpm 。ここで、vはバージョン、mおよびnはサービス更新レベルを表します。
- /media/<mount_point>/ファイルシステムをアンマウントします。
1.2.3.8.3 Windowsクライアントにソフトウェアをインストールする
- 最新のサービスがサービスDVD-ROMからインストールされていることを確認します。
- InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROM(LCD4-5642)をドライブに挿入します。
- Install InfoPrint Notificationクライアントをクリックします。
- インストール画面の指示にしたがって、プログラムをインストールします。
注意: インストールプログラムが自動的に開始されない場合や、ブラウザーが応答しなくなった場合は、以下の操作を行います。
- スタート→ファイル名を指定して実行を選択します。
D:¥setup.html
と入力します。DはDVD-ROMドライブを意味します。- OKをクリックします。
Install Products
をクリックしてから、InfoPrint Manager通知
をクリックします。- インストール画面の指示にしたがって、プログラムをインストールします。
1.2.3.8.4 InfoPrint Manager通知 AIXシステムでInfoPrintを起動して使用する
InfoPrint Manager通知を起動するには、AIXコマンド行にnotificationClient
と入力します。プログラムを初めて開始する場合、InfoPrint Managerサーバーが稼働しているマシン上の通知サーバーへの接続が必要です。接続できない場合は、InfoPrint Managerは通知クライアントプロパティー
ダイアログを表示します。通知サーバーホスト名とポート番号が、通知サーバーが使用しているものと同じものであるかどうか確認します。同じでない場合は、同じになるように変更して、[OK]
をクリックします。このダイアログに関してさらに手順が必要な場合は、ヘルプ
をクリックし、オンラインヘルプを参照してください。
notification
をサイトのドメインネームサービス (DNS) サーバーに追加する必要があります。これを実行すると、すべての通知クライアントのデフォルト設定が動作します。通知サーバーを別のホストに移動した場合、すべての通知クライアントのデフォルト設定が動作するようにするには、DNS
サーバーの通知別名を更新するだけです。1.2.3.8.5 InfoPrint Manager通知 LinuxシステムでInfoPrintを起動して使用する
InfoPrint Manager通知を起動するには、Linuxコマンド行にnotificationClient
と入力します。プログラムを初めて開始する場合、InfoPrint Managerサーバーが稼働しているマシン上の通知サーバーへの接続が必要です。接続できない場合は、InfoPrint Managerは通知クライアントプロパティー
ダイアログを表示します。通知サーバーホスト名とポート番号が、通知サーバーが使用しているものと同じものであるかどうか確認します。同じでない場合は、同じになるように変更して、[OK]
をクリックします。このダイアログに関してさらに手順が必要な場合は、ヘルプ
をクリックし、オンラインヘルプを参照してください。
notification
をサイトのドメインネームサービス (DNS) サーバーに追加する必要があります。これを実行すると、すべての通知クライアントのデフォルト設定が動作します。通知サーバーを別のホストに移動した場合、すべての通知クライアントのデフォルト設定が動作するようにするには、DNS
サーバーの通知別名を更新するだけです。1.2.3.8.6 WindowsシステムでInfoPrint Manager通知を起動して使用する
InfoPrint Manager通知を起動するには、スタート→プログラム →InfoPrint Manager通知
をクリックし、ソフトウェアを実行します。
プログラムを初めて開始する場合、InfoPrint Managerサーバーが稼働しているマシン上の通知サーバーへの接続が必要です。接続できない場合、通知クライアントプロパティー
ダイアログが表示されます。通知サーバーホスト名とポート番号が、通知サーバーが使用しているものと同じものであるかどうか確認します。異なる場合は、変更し、OK
をクリックします。このダイアログに関してさらに手順が必要な場合は、ヘルプ
をクリックし、オンラインヘルプを参照してください。
notification
をサイトのドメインネームサービス (DNS) サーバーに追加する必要があります。これを実行すると、すべての通知クライアントのデフォルト設定が動作します。通知サーバーを別のホストに移動した場合、すべての通知クライアントのデフォルト設定が動作するようにするには、DNS
サーバーの通知別名を更新するだけです。1.2.3.8.7 メッセージを受信する
メッセージを受信するには、ワークステーションにInfoPrint Manager通知をインストールして実行してください。デスクトップで通知ウィンドウを開かない場合、通知ウィンドウを最小化できます。メッセージが届いたことを確認するときは、通知ウィンドウを復元してください。
インストーラーは、Windowsシステムで通知が自動的に開始するように、ユーザーのStartup
ディレクトリーにショートカットを配置します。
特定のメッセージについては、他に何もしなくても受信できます。 たとえば、デフォルトでは、実行依頼した印刷ジョブに関するメッセージ(ジョブの送信先であるプリンターに関するメッセージを含む)を受信します。ジョブに関して受信する多くのメッセージで、ジョブが印刷しない理由が提供されます。そのようなメッセージのいずれかを受信した場合、ジョブの再送信、または問題の解決を試みることができます。
他のオブジェクトに関するメッセージ(たとえば、管理するプリンターに関するもの)を受信する場合、通知プロファイルをそれらのオブジェクトに合わせて変更できます。InfoPrint通知の設定
ウィンドウに示されるデリバリーアドレスは、メッセージを受信するオブジェクトの通知プロファイルの値の1つに指定されたデリバリーアドレスと同じにしてください。詳しくは、RICOH InfoPrint Manager for AIX:操作ガイド、RICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイド、RICOH InfoPrint Manager for Windows:操作ガイドの「InfoPrint Manager通知を使用する」を参照してください。
1.2.3.8.8 マルチサーバー環境
通知サーバーは、デフォルトでは自動的に起動しますが、手動でそれを停止してから起動することが必要になる場合があります。たとえば、複数の InfoPrint Manager サーバーをインストールしてある場合は、使用可能にする通知サーバーは(各セルに)1 台のみです。InfoPrint Windowsサーバーでサーバーを停止するには、マネージメントコンソールにアクセスし、ファイル→サーバーの停止
を選択します。InfoPrintAIXサーバーでサーバーを停止または使用不可にするには、SMITインターフェースにアクセスし、InfoPrint Printing System→InfoPrint Utilities→Notification Daemon→Stop
と選択します。stopnotd
ユーティリティーと startnotd
ユーティリティーを個々に使用することにより、AIX または Linux サーバーのコマンド行から通知デーモンを停止および開始することもできます。InfoPrint
Linux サーバーでサーバーを停止するには stopnotd
ユーティリティーを使用し、使用不可にするには startnotd
ユーティリティーを使用します。これらのユーティリティーについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.2.3.8.9 AIXでInfoPrint Manager通知をアンインストールする
AIXコマンド行から、以下を指定します。
/cdrom/setup -Y
InfoPrint Managerは、AIXサーバーから通知クライアントを削除します。
1.2.3.8.10 LinuxでInfoPrint Manager通知をアンインストールする
Linuxコマンドラインから、以下を指定します。
rpm -e ipr-base-notifyclient-4.13.m-n
ここで、m および n は、サービス更新レベルを表します。
InfoPrint Managerは、Linuxサーバーから通知クライアントを削除します。
1.2.3.8.11 InfoPrint Manager通知Windowsでをアンインストールする
- スタートメニューから設定→コントロールパネルを選択します。
- プログラムの追加と削除をダブルクリックします。
- InfoPrint Manager通知を選択します。
- 変更と削除をクリックします。
注意: 1回のみクリックし、30秒以上待ってから他のアクションを実行してください。アンインストーラーの最初の画面が表示されるまで待機しない場合は、他のウィンドウの背面に隠れてしまうことがあります。30秒待ってもアンインストーラーの最初の画面が表示されない場合は、
Alt
キーを押したままTab
キーを押し、この画面を最前面に移動させます。 - 画面の指示に従います。
1.2.3.9 InfoPrint Managerライセンスを管理する
InfoPrint Managerにはいくつかのライセンスのタイプがあります。
- 試用版
- 試用版ライセンスは、InfoPrint Managerのインストールから60日後に期限切れになります。
- 永久
- 永久ライセンスの使用期間は無制限です。
- サブスクリプション
- サブスクリプションライセンスでは、使用期間が定められています。
- 保守
- 保守ライセンスは、購入したライセンスに応じて、1年、2年、3年、4年、または5年で期限切れになります。
- エンタープライズ
- エンタープライズライセンスでは、同じライセンスキーを使用して別のマシンへの複数のインストールを行うことができます。エンタープライズライセンスの対象であるかどうかを確認するには、リコーの担当者担当者に連絡してください。
- 注意:
- InfoPrint Manager製品を最初に購入すると、1年間無料の保守ライセンスが提供されます。ご購入いただいた製品では、通常の場合、永久ライセンスと1年間の保守ライセンスが提供されます。
- 永久ライセンスをお持ちで、ライセンスキーを生成するために使用されるシステム認証文字列が変更された場合、InfoPrint Managerソフトウェアは、7日間猶予モードで実行を続けます。この期間が過ぎる前に地域の担当者に連絡し、新しいライセンスキーを受け取ってください。 ライセンスキーを受け取らなかった場合、猶予期間が終了すると、InfoPrint Managerソフトウェアはこのシステムで実行されなくなります。
-
システム認証文字列に影響することがあるInfoPrint Managerホストのシステム構成を変更する場合は、/usr/lpp/pd/install/killprocs.shコマンドを使用してすべてのInfoPrint関連プロセスを事前に停止してください。
-
InfoPrint Managerは、実行中に機能メンテナンスキーを確認しません。
1.2.3.9.1 LKMA (License Key Management Application)を使用して試用版および永久ライセンスを管理する
License Key Management Application (LKMA)はInfoPrint Manager基本のインストールに含まれており、InfoPrint Managerサーバーソフトウェアのライセンスタイプを操作します。License Key Management Applicationを使用すると、使用可能なライセンスタイプ間で選択または切り替えることができます。
1.2.3.9.1.1 License Key Management Applicationを使用する
アプリケーションを起動するには、次の手順を実行します。
- Linux コマンド行に
pdlicmgm
と入力して、License Key Management Application を起動します。 - InfoPrint Manager ライセンスメインウインドウで、追加...をクリックして登録プロセスに進みます。
- インストールで使用するライセンスタイプを選択して、次へをクリックします。
- 製品を試用するオプションを選択した場合は、表示されている期間 (60 日間)試用モードで実行されます。製品を引き続き使用するには、試用期間が終了する前に購入してください。
- セルフサービスのWebサイトを使用し、製品を手動で登録することもできます。
- 注意:
- すでにインストールされている同じタイプのライセンスが追加された場合、アプリケーションは以前インストールしたライセンスを削除して新しいライセンスをインストールします。これにより、以前インストールしたライセンスを手動で削除することなく、更新された保守ライセンスをインストールできます。必ず製品に有効なライセンスをインストールしてください。
- 次の画面には[ライセンス契約]が表示されます。[ライセンス契約に同意する]を選択し、[次へ]をクリックします。
選択されたライセンスタイプに応じて、次のいずれかのオプションが表示されます。
- 試用版ライセンス
インストールする試用ライセンスファイルを選択します。
- 永久ライセンス
- セルフサービスWebサイトを使用して手動登録するウインドウで、次の項目を入力します。
- エンタイトルメントID
- エンタイトルメントIDは、購入した製品を識別する目的でのみ使用されます。
- システム認証文字列
- システム認証文字列は、ライセンスキーを生成するために使用されます。これは自動的に生成されます。
注意: ライセンスキーを生成するために使用されるシステム認証文字列が変更された場合、InfoPrint Managerソフトウェアは、7日間猶予モードで実行を続けます。ライセンスキーを受け取らなかった場合、猶予期間が終了すると、InfoPrint Managerソフトウェアはこのシステムで実行されなくなります。
- ライセンスキー
- ライセンスキーをEメールで受け取るか、セルフサービスWebサイトからダウンロードした後、参照をクリックし、ライセンスキーが保存されているフォルダーを選択します。
- セルフサービスWebサイトを使用して手動登録するウインドウで、次の項目を入力します。
- 試用版ライセンス
- 次の画面を表示するには、次へまたは登録をクリックします。
- 登録を選択した場合は、以下のメッセージが表示されます。
- [登録に成功しました] (登録プロセスが成功した場合)。
- [登録に失敗しました] (登録プロセスが失敗した場合)。
登録プロセスが失敗した場合は、登録が失敗した理由を示すポップアップメッセージが表示されます。
注意: ライセンス管理アプリケーションでライセンスのインストールに失敗した場合、InfoPrint Managerインストーラーではインストールを続行しません。
- インストールで使用するライセンスタイプを選択して、次へをクリックします。
- InfoPrint Manager ライセンスメインウインドウで、削除...をクリックしてダイアログボックスを開きます。
以下を確認するダイアログボックスが画面に表示されます。ライセンスを削除しますか?
- 次のいずれかを選択します。
- [はい]を選択すると、ライセンスが削除されます。
- [いいえ]を選択すると、ライセンスは削除されません。
ライセンス管理アプリケーションのグラフィカルインターフェースには、現在インストールされているライセンスが、ライセンスを削除および追加するオプションと共に表示されます。
- 次のいずれかを選択します。
1.2.3.9.1.2 コマンド行からLicense Key Management Applicationを使用する
pdlicmgmを使用すると、コマンド行からLicense Keys Management Application (LKMA)にアクセスできます。詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.2.3.9.1.3 ライセンスキーを取り消す
- https://dl.ricohsoftware.com/にアクセスします。
- セルフサービス取り消しボタンをクリックします。
- 取り消し方法リストから、次の3つの取消方法のいずれかを選択します。
- エンタイトルメントID(EID)
- ライセンス違反状態を報告するソフトウェアに対して取り消す必要のあるEID。
- アクティベーションID(AID)
- AIDは、1つのEIDに対してキーのセットを1つだけ取り消す必要がある場合に必要です。たとえば、間違ったシステムフィンガープリントを使用して誤ってアクティベーションを行い、AIDストリングを使用可能にした場合です。
- ライセンスキーファイルアップロード(license.keyファイルまたはlservrcファイル)
- 特定のサーバー上の特定の製品にインストールされているすべてのEIDをリセットするために最適な汎用オプションです。license.keyファイルまたはlservrcファイルを選択できます。
- 取り消し方法リストから選択した内容に応じて、EIDをEIDを入力フィールドに入力、またはAIDをAIDを入力フィールドに入力、もしくはキーファイルをライセンスファイルをアップロード(最大ファイルサイズ2 MB)フィールドにアップロードします。
- 会社名フィールドに会社名を入力します。元のEIDメールで使用されている会社名と同じものを使用してください。
- 取り消しの詳細を受信するには、勤務先の電子メールアドレスフィールドに有効な勤務先のメールアドレスを入力します。
- 侵害するソフトウェアのコピーをすべて削除し、製品ライセンス条項に準拠していることに同意します。
- 実行依頼をクリックします。
- 注意:
- ネットワークの速度や処理時間によっては、通知を受け取るまで最長90秒かかる場合があります。
1.2.3.9.2 サブスクリプションライセンスを管理する
- 注意:
- サブスクリプションライセンスをインストールする前に行う必要があることの詳細については、https://help.ricohsoftware.com/accountadministration/ricoh-account-administration/en-us/raa_AccountAdminstration_project.ditamap/$/raa_HelpTitleを参照してください。
サブスクリプションライセンスをインストールするには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Manager の体験版ページ(https://dl.ricohsoftware.com/trial_request)にアクセスし、体験版を申し込みます。
- 体験版が承認されたら、最新バージョンのInfoPrint Managerをダウンロードし、インストールします。
- 注意:
- 60日間お試しいただけますが、それ以降は機能が停止します。
- InfoPrint Manager ベースサーバーと以下の機能を評価することができます。
- InfoPrint Manager AFP2PDF機能
- InfoPrint Manager プル印刷機能
- InfoPrint Manager SAP 印刷機能
- InfoPrint Transform Manager機能
- 試用版で提供されていない機能で、サブスクリプションライセンスを利用して購入したものについては、リコーの営業担当者にお問い合わせください。
- サブスクリプションライセンスを初めて使用する場合:
- LKMA (License Key Management Application)を開き、すべての試用版ライセンスを削除します。License Key Management Applicationの詳細については、License Key Management Applicationを使用するを参照してください。
- InfoPrint Managerシステムを再起動します。
- Webブラウザーを開き、
http://localhost:14080/wmi
と入力してWebマネージメントインターフェースを開きます。[RICOH Cloud Connectorのセットアップ]ダイアログが表示されます。 - Cloud Connectorのセットアップボタンをクリックします。
- RICOH Cloud Connectorをセットアップし、サブスクリプションライセンスをインストールするには、https://help.ricohsoftware.com/accountadministration/ricoh-account-administration/en-us/raa_AccountAdminstration_project.ditamap/$/rcc_Setupの手順に従ってください。
- InfoPrint Managerシステムを再起動します。
- 注意:
- RICOH Account Administrationにログインするには、RICOH Cloud Connector SetupページでRICOH Account Administrationのリンクをクリックします。
- ユーザーの管理の詳細については、https://help.ricohsoftware.com/dev_accountadministration/dev-account-administration/en-us/raa_AccountAdminstration_project.ditamap/$/raa_AddingAUserおよびhttps://help.ricohsoftware.com/dev_accountadministration/dev-account-administration/en-us/raa_AccountAdminstration_project.ditamap/$/raa_ModifyingUserInformationを参照してください。
- アカウントとサブスクリプションの管理の詳細については、https://help.ricohsoftware.com/dev_accountadministration/dev-account-administration/en-us/raa_AccountAdminstration_project.ditamap/$/raa_ViewingSubscriptionsおよびhttps://help.ricohsoftware.com/dev_accountadministration/dev-account-administration/en-us/raa_AccountAdminstration_project.ditamap/$/raa_ManagingAccountDetailsを参照してください。
1.2.3.10 InfoPrint Managerのユーザーインターフェース
このセクションでは、InfoPrint ManagerアドミニストレーションとオペレーションGUIやInfoPrint Managerマネージメントインターフェースを使用して完了できるタスクが示されています。InfoPrint ManagerのアドミニストレーションGUIとオペレーションGUIは、日々のInfoPrint Managerタスクに多く使用しますが、InfoPrint ManagerマネージメントインターフェースはInfoPrint Managerサーバーシステムで行う必要のあるタスクに使用します。
ここに示されたタスクについては、InfoPrint ManagerアドミニストレーションGUIとオペレーションGUIのオンラインヘルプシステムを参照してください。InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIとInfoPrint Manager オペレーション GUIヘルプシステムには、GUIや必要なタスクに慣れるためのチュートリアルも含まれています。チュートリアルにアクセスするには、InfoPrint Manager GUIの1つを起動し、ヘルプ→チュートリアルを選択します。
InfoPrint ManagerアドミニストレーションGUIとオペレーションGUIのインストールまたは開始については、InfoPrint Manager GUIソフトウェアを参照してください。
1.2.3.10.1 InfoPrint Managerアドミニストレーションインターフェースを使用して実行するタスク
プリンタータスク:
- プリンターを作成またはコピー
- プリンターを移動する
- プリンターを削除する
- ジョブおよび文書デフォルトを作成、コピー、および変更する
- 論理宛先を変更する
- プリンターの状態の確認
- プリンターのWebページを表示する
- プリンターを使用可能にする
- プリンターを使用不可にする
- PSFプリンターの前送りおよび後送り
- プリンターを再開する
- PSFまたはInfoprint Colorプリンターを停止/一時停止する
- PSF、BSD、またはInfoPrintカラープリンターのメディアを変更する
- AFPリソース情報を変更する
- AFPカラーオプションを変更する
- 現在のジョブの印刷を中断する
- ジョブバッチを変更する
- ジョブルーティングの変更
- 調整を変更する
- プリンターのプロパティーを表示または変更する
- サーバーでサポートされるメディアを決定する
- メディアを物理プリンターに関連付ける
- 実宛先の通知を設定または変更する
- デフォルトジョブの通知の設定または変更
- PSFプリンターのデフォルト書式定義を指定する
- PSFプリンターのデフォルト給紙トレイおよび出力ビンを指定する
- 出力ビン名を出力ビン番号にマッピングする
- プリンターからのメッセージを強制する
- -ZフラグをサポートしないBSDプリンターを構成する
- 実宛先をフィルター操作する
- 実宛先を表示する
- プリンターをモニターする
- プリンターに使用可能なジョブバッチを指定する
- リソースコンテキストオブジェクトを実宛先に関連付ける
- 補助シートをPSFプリンターに関連付ける
- アカウンティングまたは監査情報のための補助シートを有効にする
- 入力および出力データユーザー出口プログラムを実宛先に関連付ける
- プリンターが受け入れられるジョブクラスを変更する
- プリンターが使用できるジョブ用紙を変更する2
その他の宛先タスク:
- 実宛先 (E メール) の作成
- 宛先を移動する
- 宛先を削除する
- ジョブおよび文書デフォルトを作成、コピー、および変更する
- 論理宛先を変更する
- 宛先の状態の確認
- 宛先を使用可能にする
- 宛先を使用不可にする
- 宛先を再開する
- 宛先を停止または一時停止する
- AFPリソース情報を変更する
- ジョブバッチを変更する
- ジョブルーティングの変更
- 宛先のプロパティーを表示または変更する
- 宛先に対する通知を設定または変更する
- デフォルトジョブの通知の設定または変更
- 宛先からのメッセージを強制する
- 実宛先をフィルター操作する
- 実宛先を表示する
- 実宛先をモニターする
- 宛先に対して作動可能なジョブバッチを指定する
- リソースコンテキストオブジェクトを実宛先に関連付ける
- アカウンティングまたは監査情報のための補助シートを有効にする
- 入力および出力データユーザー出口プログラムを実宛先に関連付ける
- 宛先が受け入れられるジョブクラスの変更
- 宛先が使用できるジョブ用紙の変更
ジョブタスク:
- キューに入っているまたは保留状態のジョブの状態を確認
- ジョブを保留にする
- ジョブをリリースする
- ジョブの一時停止
- ジョブを再開する
- ジョブのメディアを変更する
- 印刷部数を変更する
- ジョブの優先順位を変更する
- ジョブの要求宛先を変更する
- 印刷するジョブのシートを選択する
- ジョブの保持時間を変更する
- 最優先ジョブにする(ジョブをプロモート)
- ジョブを宛先に移動する(ジョブをリオーダー)
- ジョブを実宛先に移動する
- デフォルトのオブジェクト値を無視してジョブを移動する
- ジョブを削除する(キャンセル)
- ジョブを削除および保持する
- ジョブログを表示する
- ジョブチケットを表示する
- ジョブを検索する
- ジョブのプロパティーを表示または変更する
- サーバーの中でキューに入っているまたは保持状態のジョブを表示する
- ジョブの特定の実宛先を要求する
- ジョブの通知を設定または変更する
- ジョブをモニターする
- 1つの実宛先またはキューについてすべてのジョブをリストする
- ジョブの印刷品質を調整する
- ジョブのジョブバッチ値を設定する
- 保持ジョブを再実行依頼する
- 印刷するジョブのページを選択する
- AFPリソース情報を変更する
- AFPカラーオプションを変更する
- ジョブクラスを変更
- ジョブで使用される用紙の変更
キュータスク:
- キューの作成
- キューを削除する
- キューの状態を確認する
- キューのフィルター
- キューをモニターする
- キューを一時停止または再開する
- 失敗したジョブを保存する
- キュープロパティーを表示または変更する
論理宛先タスク:
- 論理宛先を作成またはコピーする
- 論理宛先を移動する
- 論理宛先を削除する
- ジョブおよび文書デフォルトをコピーおよび変更する
- 論理宛先によりフィードされた実宛先を変更する
- 論理宛先を使用可能にする
- 論理宛先を使用不可にする
- 論理宛先のプロパティーを表示または変更する
- 論理宛先をフィルター操作する
- 論理宛先を表示する
- デフォルトジョブまたはデフォルト文書を関連付ける
- 論理宛先をモニターする
- リソースの位置を指定する
- プリンタードライバー名を指定する
- デフォルト文書の印刷品質を調整する
- デフォルトジョブの通知の設定または変更
サーバータスク:
- 現在ネームスペースで稼働中のすべてのサーバーを表示します。
- サーバーのプロパティーを表示または変更する
- サーバーの通知を設定または変更
変換タスク:
- 変換の作成
- 変換をコピーする
- モニターされているすべてのサーバーの変換を表示する
- 変換を削除する
- 変換のプロパティーを表示または変更する
- 実宛先に変換シーケンスを関連付ける
その他のタスク:
- ウインドウ ([メイン]ウインドウ、[プリンター]ウインドウ、[その他の宛先]ウインドウ、[論理宛先]ウインドウ、[ジョブ]ウインドウ、[保持ジョブ]ウインドウ、[キュー]ウインドウ) を開く
- エラーメッセージを確認する
- インターフェースウィンドウを更新する
- インターフェースの外観をカスタマイズする
- メニュー項目とツールバーボタンを追加/削除する
- 詳細およびツリービューのソート
- 基本のInfoPrintサーバー接続を変更する
- 表示 (宛先、キュー、サーバー) をフィルターに掛ける
- ヘルプトピックおよびチュートリアルにアクセスする
- 注意:
- 関連付けられた初期値ジョブおよび初期値文書がない論理宛先をコピーする場合は、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI の[論理]メニューから Copy コマンドを選択します。新しい論理宛先が新しい初期値ジョブオブジェクトに関連付けられ、すべての属性がデフォルト値に設定されます。論理宛先を関連付けられたすべてのオブジェクトとともにコピーする場合は、[論理]→[ジョブおよび文書デフォルト]→[コピー]を選択します。新しい論理宛先オブジェクトには、元の論理宛先と同じジョブおよび文書のデフォルトが含まれます。
- 選択されたジョブは、インターフェースでのリスト順と同じ順序でリリースされます。
- インターフェースで用紙 を追加すると、ジョブがその特定の用紙で実行された後にのみ、その用紙は使用可能な用紙のリストに表示されます。
例えば、用紙
Letter
をJob 1
に関連付けている場合、Letter
が[プリンター]→[用紙の変更]または[ジョブ]→[用紙の変更]ドロップダウンリストに表示されるのは、Job 1
が完了した後です。
1.2.3.10.2 InfoPrint Manager オペレーションインターフェースを使用して実行するタスク
- プリンターの状態の確認
- プリンターのWebページを表示する
- プリンターに使用可能なジョブバッチを指定する
- プリンターを使用可能にする
- プリンターを使用不可にする
- PSFプリンターの前送りおよび後送り
- プリンターを再開する
- PSFまたはInfoPrint Colorプリンターを停止/一時停止する
- PSF、BSD、またはInfoPrint Colorプリンターのメディアを変更する
- ジョブルーティングの変更
- 現在のジョブの印刷を中断する
- プリンターをモニターする
- プリンターが受信できるジョブクラスを変更する
- プリンターが使用できるジョブ用紙の変更
- 宛先の状態の確認
- 宛先を使用可能にする
- 宛先を使用不可にする
- 宛先を再開する
- 宛先を停止または一時停止する
- ジョブルーティングの変更
- 実宛先を表示する
- 宛先をモニターする
- 宛先が受け入れられるジョブクラスの変更
- 宛先が使用できるジョブ用紙の変更
- キューに入っているまたは保留状態のジョブの状態を確認
- ジョブを保留にする
- ジョブをリリースする
- ジョブの一時停止
- ジョブを再開する
- ジョブのメディアを変更する
- 印刷部数を変更する
- ジョブの優先順位を変更する
- ジョブの要求宛先を変更する
- 印刷するジョブのシートを選択する
- ジョブの保持時間を変更する
- 最優先ジョブにする(ジョブをプロモート)
- ジョブを宛先に移動する(ジョブをリオーダー)
- ジョブを実宛先に移動する
- デフォルトのオブジェクト値を無視してジョブを移動する
- ジョブを削除する(キャンセル)
- ジョブを削除および保持する
- ジョブログを表示する
- ジョブチケットを表示する
- ジョブを検索する
- ジョブのプロパティーを表示または変更する
- サーバーの中でキューに入っているまたは保持状態のジョブを表示する
- サーバー内の保持ジョブを表示する
- ジョブの特定の実宛先を要求する
- ジョブの通知を設定または変更する
- ジョブをモニターする
- 1つの実宛先またはキューについてすべてのジョブをリストする
- ジョブの印刷品質を調整する
- ジョブのジョブバッチ値を設定する
- 保持ジョブを再実行依頼する
- 印刷するジョブのページを選択する
- AFPリソース情報を変更する
- AFPカラーオプションを変更する
- ジョブクラスを変更
- ジョブで使用される用紙の変更
- キューのフィルター
- キューをモニターする
- キューを一時停止または再開する
- 現在ネームスペースで稼働中のすべてのサーバーを表示します。
- ウインドウ ([メイン]ウインドウ、[プリンター]ウインドウ、[その他の宛先]ウインドウ、[ジョブ]ウインドウ、[保持ジョブ]ウインドウ、[キュー]ウインドウ) を開く
- エラーメッセージを確認する
- インターフェースウィンドウを更新する
- インターフェースをカスタマイズする
- メニュー項目とツールバーボタンを追加/削除する
- 詳細およびツリービューのソート
- 基本のInfoPrintサーバー接続を変更する
- 表示 (宛先、キュー、サーバー) をフィルターに掛ける
- ヘルプトピックおよびチュートリアルにアクセスする
- 注意:
- 選択されたジョブは、インターフェースでのリスト順と同じ順序でリリースされます。
- インターフェースで用紙 を追加すると、ジョブがその特定の用紙で実行された後にのみ、その用紙は使用可能な用紙のリストに表示されます。
例えば、用紙
Letter
をJob 1
に関連付けている場合、Letter
が[プリンター]→[用紙の変更]または[ジョブ]→[用紙の変更]ドロップダウンリストに表示されるのは、Job 1
が完了した後です。
1.2.3.10.3 InfoPrint Manager Webインターフェースで使用して実行するタスク
プリンタータスク:
- プリンターを作成またはコピー
- プリンターを移動する
- プリンターを削除する
- ジョブと文書のデフォルトを作成/変更する
- プリンターの変更
- プリンターの状況を確認する
- プリンターのWebページを表示する
- プリンターを使用可能にする
- プリンターを使用不可にする
- PSFプリンターの前送りおよび後送り
- プリンターを再開する
- PSFまたはInfoprint Colorプリンターを停止/一時停止する
- PSF、BSDプリンターのメディアを変更する
- AFPリソース情報を変更する
- AFPカラーオプションを変更する
- 現在のジョブの印刷を中断する
- プリンターのプロパティーを表示または変更する
- サーバーでサポートされるメディアを決定する
- メディアを物理プリンターに関連付ける
- プリンターの通知を設定または変更する
- デフォルトジョブの通知を設定または変更する
- PSFプリンターのデフォルト書式定義を指定する
- PSFプリンターのデフォルト給紙トレイおよび出力ビンを指定する
- 出力ビン名を出力ビン番号にマッピングする
- プリンターからのメッセージを強制する
- -ZフラグをサポートしないBSDプリンターを構成する
- プリンターでフィルタリングする
- プリンターを表示する
- お気に入りのプリンター
- プリンターをモニターする
- プリンターに使用可能なジョブバッチを指定する
- リソースコンテキストオブジェクトをプリンターに関連付ける
- 補助シートをPSFプリンターに関連付ける
- アカウンティングまたは監査情報のための補助シートを有効にする
- 入力/出力データユーザーが終了するプログラムをプリンターに関連付ける
- プリンターが受け入れられるジョブクラスを変更
- プリンターが使用できるジョブ用紙を変更する2
ジョブタスク:
- キューに入っているまたは保留状態のジョブの状態を確認
- ジョブを保留にする
- ジョブをリリースする
- ジョブの一時停止
- ジョブを再開する
- 印刷するジョブのシートを選択する
- 最優先ジョブにする(ジョブをプロモート)
- ジョブを宛先に移動する(ジョブをリオーダー)
- ジョブをプリンターに移動する
- デフォルトのオブジェクト値を無視してジョブを移動する
- ジョブを削除する(キャンセル)
- ジョブログを表示する
- ジョブチケットを表示する
- ジョブの表示
- ジョブのプロパティーを表示または変更する
- サーバーの中でキューに入っているまたは保持状態のジョブを表示する
- ジョブの特定のプリンターを要求する
- ジョブの通知を設定または変更する
- ジョブをモニターする
- プリンターまたはキューのすべてのジョブをリストする
- ジョブの印刷品質を調整する
- ジョブのジョブバッチ値を設定する
- 保持ジョブを再実行依頼する
- 印刷するジョブのページを選択
キュータスク:
- お気に入りを追加する
- キューを作成する
- キューを削除する
- キューをフィルター操作する
- キューをモニターする
- キューを検索する
- キューを一時停止する/再開する
- キュープロパティーを表示または変更する
プリンタータスク:
- お気に入りを追加する
- プリンターを検索する
- プリンターを作成またはコピーする
- プリンターを移動する
- プリンターを削除する
- ジョブと文書のデフォルトを作成/変更する
- プリンターによって給紙されるプリンターを変更する
- プリンターを使用可能にする
- プリンターを使用不可にする
- プリンターのプロパティーを表示または変更する
- プリンターでフィルタリングする
- プリンターを表示する
- デフォルトジョブまたはデフォルト文書を関連付ける
- プリンターをモニターする
- リソースの位置を指定する
- プリンタードライバー名を指定する
- デフォルト文書の印刷品質を調整する
- デフォルトジョブの通知の設定または変更
サーバータスク:
- 現在ネームスペースで稼働中のすべてのサーバーを表示します。
- サーバーのプロパティーを表示または変更する
- サーバーの通知を設定または変更
カスタムステップタスク:
- カスタムステップを作成する
- カスタムステップをコピーする
- モニターされているすべてのサーバーのカスタムステップを表示する
- カスタムステップを削除する
- カスタムステッププロパティを表示または変更する
- カスタムステップのシーケンスをプリンターに関連付ける
その他のタスク:
- LDAPおよびフェデレーション認証ログイン
- パネルを開く: オブジェクトパネル、ジョブパネル、メインパネル
- インターフェース表示をカスタマイズする
- テーブルとパネルをソートする
- 表示 (宛先、キュー、サーバー)をフィルター操作する
- ヘルプトピックへのアクセスする
- 接続を追加/修正/削除する
- 接続をアクティブ/非アクティブにする
- オブジェクトにフィルターをかける
- オブジェクトを表示する
- お気に入りのオブジェクトを追加する
- 用紙リストを表示する
- メディアオブジェクトを作成/コピー/修正/削除する
- ジョブ文書を表示する
- ユーザー管理: ユーザーを作成/修正/削除する
- InfoPrint Manager Web インターフェースのログインとログアウト
- 注意:
-
選択されたジョブは、インターフェースでのリスト順と同じ順序でリリースされます。
-
InfoPrint Managerオブジェクトの読み取りアクセスを特定のユーザーまたはグループに制限する場合、wsClientユーザーをオブジェクトアクセスが許可されたユーザーのリストに追加し、Webインターフェースに表示する必要があります。
1.2.3.10.4 InfoPrint Manager Web Managementインターフェースを使用して実行するタスク
- pdserverを新規作成または既存のpdserverを起動/停止する
- IPPゲートウェイサービスを新規作成または既存のIPPゲートウェイサービスを開始/停止する
- MVS Downloadデーモンを新規作成または既存のMVS Downloadデーモンを開始/停止する
- SAPコールバックデーモンを新規作成または既存のSAPコールバックデーモンを開始/停止する
- Webサーバーを再起動する
- Webサーバー設定を構成する
- Web GUI設定を構成する
- プル印刷機能の設定を構成する
- サーバーログを表示する
- サーバーログ情報を制御する
- オブジェクト、操作、ユーザー、またはグループのACLセキュリティーを制御する
- LDAPセキュリティーを構成する
- LDAPセキュリティーを有効/無効にする
- フェデレーション認証を構成する
- フェデレーション認証を有効/無効にする
1.2.3.10.5 InfoPrint Managerマネージメントインターフェース(IPMMI)を使用する
IPMMI管理者インターフェースを使用し、以下のリストを含む、構成とシステムの両方の管理タスクを実行します。このリストにないタスクもあります。
- pdserver の新規作成または既存の pdserver の開始/停止
- IPPゲートウェイサービスを新規作成または既存のIPPゲートウェイサービスを開始/停止する
- MVS Downloadデーモンを新規作成または既存のMVS Downloadデーモンを開始/停止する
- SAPコールバックデーモンを新規作成または既存のSAPコールバックデーモンを開始/停止する
- Webサーバーを開始/停止する
- プル印刷機能の設定を追加または変更する
- プル印刷機能の設定を構成する
- LPDデーモンを開始/停止する
- サーバーログを表示する
- オブジェクト、操作、ユーザー、またはグループのACLセキュリティーを制御する
- InfoPrint Manager管理者GUIを開始する
- LDAPセキュリティーを有効/無効にする
- LDAPセキュリティーを構成する
- LDAPキャッシュをクリアする
- サービスの開始を構成する
- InfoPrint Managerサーバーと相互運用するための1次から2次およびその逆のリンクを作成する
- テストジョブを印刷する
- サーバー、宛先、Download for OS/390 (MVS)トレースを制御する
- サービス情報を取り込む
- サーバー通信をリセットする
- サーバートレースを制御する
- 宛先トレースを制御する
- MVSダウンロードトレースを制御する
- エクスポート構成
- インポート構成
- LDAPキャッシュをクリアする
- 不要なInput Managerファイルをクリーンアップする
- 関連付けのないpdprファイルを削除する
ここに記載されている情報は、インターフェースの特定のパネルにアクセスするための参照として使用してください。特定のタスクを行うための手順および情報については、インターフェースで提供されるオンラインヘルプを使用します。
1.2.3.10.5.1 InfoPrint Managerマネージメントインターフェースを起動する
InfoPrint Manager マネージメントインターフェースにアクセスする基本的な方法は、次のとおりです。
- コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。
startipmmi
- RedHat Enterprise システムでは、[Applications]→[InfoPrint Manager]に移動し、[マネージメントインターフェース]を選択して、マネージメントインターフェース GUI を起動します。
- SUSE Linux Enterprise Serverでは、Computer→More Application→InfoPrint Managerに移動し、マネージメントインターフェースを選択して、マネージメントインターフェースGUIを起動します。
1.2.3.10.5.2 InfoPrint Managerマネージメントインターフェースオンラインヘルプにアクセスする
IPMMIのオンラインヘルプは、ボタン、入力フィールド、リストなど、パネル制御の説明を提供します。IPMMI ヘルプアクションを使用して、ヘルプ情報にアクセスできます。IPMMI ヘルプの使用に不慣れな場合は、任意の Linux ウインドウの IPMMI パネルの ヘルププルダウンメニューを使用できます。
1.2.3.10.5.3 Infoprint Managerマネージメントインターフェースを使用して実行できるタスク
このセクションでは、IPMMIで実行できるタスクについて簡単に説明します。詳しい説明については、オンラインヘルプを参照してください。
1.2.3.10.5.3.1 サーバータスク
サーバー用のIPMMIのメニューから、新しいInfoPrintサーバーや既存のInfoPrintサーバーを起動、またはサーバーを停止できます。サーバーを停止する場合は、キューに入っているか、またはサーバー内の実宛先によって処理されるジョブに関してInfoPrintがサーバーをシャットダウンする方法を指定できます。
1.2.3.10.5.3.2 Webサーバータスク
InfoPrint MMI管理者インターフェースのサーバー用メニューを選択すると、InfoPrint Manager Webサーバーを起動または停止できます。
1.2.3.10.5.3.3 Pull印刷機能タスク
InfoPrint IPMMI管理者インターフェースのメニューを使用すると、以下のタスクを実行できます。
- プル印刷機能の設定を追加または変更する
- プル印刷機能の設定の構成
1.2.3.10.5.3.4 トラブルシューティングタスク
トラブルシューティング用のIPMMIのメニューから、以下のタスクを実行できます。
- サーバーエラーログの表示
このタスクにより、指定されたサーバーのエラーログが含まれている
vi
エディターセッションが開きます。サーバーエラーログには、サーバーによって正しく実行された操作と正しく実行されなかった操作の両方とサーバーに入っているオブジェクトに関するメッセージが入っています。通知メッセージを受信した場合、エラーログを開くと、特定の問題に関する詳細を確認できます。 - サーバートレースを使用可能/使用不可にする
このタスクは、サービス担当者が指示した場合にのみ実行してください。
- サービス/デバッグ情報を取り込む
このタスクは、サービス担当者が指示した場合にのみ実行してください。
1.2.3.10.5.3.5 セキュリティータスク
使用するセキュリティーのタイプのセキュリティー用のIPMMIメニューから、InfoPrintのサーバー、キュー、宛先にアクセスできるグループや、そのグループのアクセスレベルを制御できます。
詳しくは、RICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイドを参照してください。
1.2.3.10.5.3.6 その他のInfoPrint Managerタスク
その他のInfoPrint Manager構成用のIPMMI管理者用インターフェースメニューから、以下のタスクを実行できます。
- エクスポート構成
- インポート構成
- 注意:
- エクスポート/インポートできる構成設定については、RICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイドの「InfoPrint Managerシステム移行 (ISMU) ユーティリティーを使用する」を参照してください。
- マネージメントコンソールのインポート / エクスポートダイアログのフォルダー名には、 ~!@#$%^&*_-+=`|\(){}[]:;""'<>,.?/ などの複数バイトの文字または特殊文字を使用できません。
- 取り消されたジョブと残りのファイルをクリーンアップする
- エラーログとトレースオプション
1.2.3.10.5.3.7 InfoPrint Managerユーティリティーを使用するその他のタスク
InfoPrint ManagerユーティリティーのIPMMI管理者用インターフェースのメニュー選択を使用して、以下のタスクを実行できます。
- Linux Sambaを構成する(RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイドの
Submit Expressクライアントを使用する
セクションを参照してください) - 2次サーバーを構成する
- デフォルトユーザーを作成する
- 自動起動を使用可能または使用不可にする
- SAP コールバックおよび SAP 接続デーモンを開始または停止する。(RICOH InfoPrint Manager:SAP R/3プランニングおよび構成ガイドを参照してください)
- テストジョブを印刷する
1.2.3.11 InfoPrint Managerセキュリティーについて理解する
InfoPrint Managerマネージメントインターフェース (MMI)経由で管理する機能のInfoPrint Manager セキュリティーを使用すると、アクセス制御リスト (ACL) とInfoPrint Managerオブジェクトまたは操作を関連付けることで、印刷システムを保護できます。ACLには、操作の実行権限またはオブジェクトで権限を持つユーザーとグループが一覧表示されています。ACLは権限のタイプも参照します。
- 許可のタイプ
-
InfoPrint Managerでは、ユーザーは3つのレベルの読み取り、書き込み、削除の許可を与えることができます。レベルごとに、次のタイプのアクセスがあります。
- 読み取り
- ユーザーは操作を実行できます。サーバーとキューの場合は、ユーザーは属性を表示できます。サーバーやキューへのアクセスを制限すると、そのサーバーやキューに含まれるすべてのオブジェクトへのアクセスが、たとえオブジェクトが明示的に保護されていない場合でも、自動的に制限されます。宛先の場合は、ユーザーは属性を表示し、その宛先にジョブを実行依頼できます。
- 書き込み
- 全オブジェクトにユーザーは属性を表示または変更ができます。
- 削除
- 全オブジェクトにユーザーは属性を表示または変更ができ、オブジェクトを削除できます。
- FSTユーザーとグループ
-
InfoPrint ManagerがFSTモードで実行中のときは、印刷システムのセキュリティーを管理するためにFSTユーザーまたはFSTグループを追加することが必要です。
InfoPrint Managerが最初にインストールされるときには、デフォルトで acl_admin、admin、operという3つのグループが作成されます。InfoPrint Managerインストール中に許可ユーザーに選択されたユーザーはacl_adminグループに入れられます。セキュリティー特性の変更に必要なアクセス権を取得するには、ユーザーは acl_admin グループのメンバーでなければなりません。
adminグループのユーザーには、InfoPrint Managerオブジェクトの作成と削除、InfoPrint Managerオブジェクトに関連付けられたすべてのジョブのクリアなど、operグループのユーザーより多くのデフォルト権限があります。
- フェデレーション認証の概要
-
フェデレーション認証は、外部のIDプロバイダー (IdP) に依存することで、InfoPrint Manager WebマネージメントインターフェースおよびInfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースへの安全なアクセスをユーザーに付与する方法です。当社のシステム内でユーザー認証情報を個別に管理する代わりに、フェデレーション認証を使用すると、ユーザーは信頼できるサードパーティーサービスの既存のアカウントを使ってログインできます。
- 重要:
- InfoPrint Managerフェデレーション認証実装は、既存のFSTセキュリティーグループにマッピングされます。
- フェデレーション認証を使用可能にする場合は、FSTまたはLDAPのセキュリティーは以前と同様に機能し続けます。
- フェデレーション認証は、Web マネージメントインターフェースまたはWeb アドミニストレーションインターフェースでのみ使用できます。
- フェデレーション認証は、InfoPrint Manager Web アプリケーションでhttpsを有効にした場合にのみ機能します。
InfoPrint Managerは以下のフェデレーション認証サーバーをサポートしています。
- Active Directory フェデレーションサービス™ (AD FS)
- Common Approach to Identity Assurance (CAIA)
- Okta®
- フェデレーション認証グループをFSTグループにマッピングする
-
フェデレーション認証経由でログインする場合、フェデレーション認証サーバーがユーザーに渡すグループは、既存のInfoPrint Manager FST グループと一致する必要があります。これらのグループは、ユーザーがシステム内で持つアクセス権を特定します。
- LDAPセキュリティー概要
-
Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)は分散ユーザーの安全な使用と管理を可能にするアプリケーションです。LDAP管理者は特定の権限を持つグループを作成します。
- 重要:
- InfoPrint ManagerのLDAP実装はFSTセキュリティーの拡張です。LDAPセキュリティーを使用可能にする場合は、FSTセキュリティーは以前と同様に機能し続けます。LDAPセキュリティーのみを使用するには、FSTセキュリティーをLDAPセキュリティーに変換するを参照してください。
InfoPrint ManagerはLDAP実装をサポートします。
- Active Directory
- IBM Tivoli Directory Server
- OpenLDAP
- NetIQ eDirectory 8.8 SP8 (Novell eDirectory)
LDAPシステムとの通信は、StartTLS暗号化またはSSL暗号化を使用すると、暗号化せずに実行できます。LDAPの実装によっては、柔軟性が実現されます。
LDAPセキュリティー機能を最大限に活用するために、InfoPrint Managerは簡易とダイジェストの2つの認証方法を許可します。また、LDAPシステムで匿名または認証済み検索を実行できます。認証済み検索を実行するには、InfoPrint ManagerにバインドDNと、LDAPシステムで検索を実行できるLDAPユーザーのパスワードを提供する必要があります。
クライアント側では、InfoPrint Managerは2つの認証方法をサポートします。
- LDAP (PAM)/Active Directoryシステム認証セッションで実行し、他の資格情報確認が実行されないかどうかをクライアントが決定します。LDAP(PAM)/Active
Directoryシステム認証セッションから取り込まれるLDAPユーザーは、InfoPrint Managerユーザー関連の属性に使用されます。
この方法を使用するクライアント:LDAPなしのInfoPrint Select、Java GUI、SAPクライアント、コマンドラインクライアント。
- クライアントはLDAP資格情報を要求し、そのLDAP視覚情報を使用してLDAPサーバーへの検証を行います。認証の後、クライアントはInfoPrint Managerユーザー関連属性のLDAPを使用します。
この方法を使用するクライアント:Web GUIとLDAPを使用したInfoPrint Select。
LDAP認証を使用しないクライアント:Submit Express、MVS Download、DPF Receiver、LPD、ホットフォルダーのコマンドラインクライアント。
- 注意:
-
デフォルトのWindowsログインは、LDAPをサポートせず、Active Directoryのみをサポートします。つまり、InfoPrint Select、CLC、JAVA GUI、SAPクライアントは、LDAPのActive Directory実装を使用している場合にのみ、WindowsでLDAP対応クライアントとして動作します。
-
InfoPrint Managerクライアントが認証でLDAPを使用する場合、次のInfoPrint Manager属性にはusername@computername情報の代わりにLDAPログイン属性が含まれます。
- user-name
- job-owner
- job-originator
- name-of-last-accessor
- results-profile
- LDAPユーザーとグループ
- InfoPrint ManagerがLDAPモードで実行中のときには、印刷システムのセキュリティーを管理するためにLDAPユーザーまたはLDAPグループを追加することが必要です。
LDAPユーザー/グループは、セキュリティー強化のため任意のFETグループに追加するか、直接ACLに追加できます。ユーザー/グループがInfoPrint Managerセキュリティーで定義されると、LDAP認証を使用したクライアントがLDAPシステムに対して検証されます。つまり、同じ名前の2つのユーザーがあります。1つはFSTセキュリティーを使用し、もう1つはLDAPセキュリティーを使用します。LDAPグループをIPMセキュリティーに追加する場合、LDAPシステムでグループメンバーシップのLDAPクライアントログインが確認されます。
- LDAPキャッシュメカニズム
- LDAPクエリ実行数を最小化するために、InfoPrint ManagerにはLDAPキャッシュメカニズムがあります。このキャッシュはコンピューター固有であり、ユーザー、グループ、LDAPログイン属性の情報があります。ユーザーが最初にInfoPrint Manager サーバーに接続するときには、サーバーがキャッシュに対してユーザー資格情報を確認します。ユーザーがキャッシュに存在する場合、サーバーはセキュリティー目的でローカル情報を使用します。ユーザーが存在しない場合、LDAPシステムが問い合わせられ、ユーザー情報が今後の使用のためキャッシュに保存されます。
キャッシュメカニズムの使用には2つの重要な利点があります。
- LDAP検索数が最小化されるため、InfoPrint Managerのパフォーマンスに影響しません。
- LDAP接続は機能を失わずに少し中断できます(ユーザーはシステムを操作できます)。
重要: LDAPキャッシュメカニズムを手動で有効にするには、/etc/rc.lcd
を編集します。- 注意:
- 複数のInfoPrint Manager サーバーがクリーンアップコマンドが実行されるシステムで開始する場合は、すべてのサーバーのキャッシュがクリアされます。
- サーバーが相互運用可能な場合は、クリーンアップコマンドがすべてのサーバーキャッシュをクリアします。
- FSTセキュリティーをLDAPセキュリティーに変換する
- FSTセキュリティーをLDAPのみのセキュリティーに変換するには、pd_adminとpd_operator の2つのLDAPグループを作成し、これらのグループをadminとoperのFSTグループにマッピングすることを推奨します。必要に応じて既存のLDAPグループを使用できます。pd_adminグループとpd_operatorグループは必要条件を十分に満たしています。これらの2つのグループのメンバーはシステムのすべての管理者タスクとオペレータータスクを実行できます。各グループに必要なアクセス権に応じて、別の権限を持つ他のLDAPグループを作成し、対応するInfoPrint Manager FSTグループまたは直接InfoPrint Manager ACLにマッピングする必要があります。LDAPグループを作成し、InfoPrint Managerセキュリティーシステムにマッピングすると、InfoPrint ManagerのLDAPセキュリティーを使用可能にします。FSTからLDAPへのセキュリティー変換の最後のステップは、FSTグループまたはInfoPrint Manager ACLからFSTユーザーを削除することです。この処理はFSTユーザーのアクセスをInfoPrint Managerオブジェクトに制限します。
- LDAPセキュリティーをFSTセキュリティーに変換する
- LDAPセキュリティーをFSTのみのセキュリティーに変換するには、FSTユーザー(username@hostnameの形式)をadminおよびoperのFSTグループに追加する必要があります。アクセスレベルを制限するには、特定のユーザーを直接InfoPrint Manager ACLに追加できます。すべてのFSTユーザーをInfoPrint Managerセキュリティーシステムに追加すると、InfoPrint ManagerのLDAPセキュリティーを無効にします。LDAPからFSTへの変換の最後のステップは、FSTグループまたはInfoPrint Manager ACLからLDAPユーザーまたはグループを削除することです。この処理はLDAPユーザーのアクセスをInfoPrint Managerオブジェクトに制限します。
1.2.3.12 宛先サポートシステム(DSS)について
実宛先が出力装置にジョブを送信するために使用するソフトウェアは、宛先サポートシステム(DSS)と呼ばれます。実宛先用のDSSを選択する場合、さまざまな基準を考慮する必要があります。このような基準には、宛先のタイプ(Eメールサーバーやプリンターなど)、宛先が受け入れる文書フォーマット(ipds、pcl、psなど)、使用しているプリンターに配送するためにInfoPrint Managerに送信する予定の文書フォーマット、場合によっては実宛先が表すプリンターモデルが含まれます。各DSSがサポートする属性については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
この章は、次のトピックで構成されます。
1.2.3.12.1 InfoPrint Manager for LinuxでサポートされるDSS
InfoPrint Manager for Linuxは、以下のDSSをサポートしています。
- PSF DSS
- PSF DSSは、ジョブをIPDS (Intelligent Printer Data Stream)、PCL、またはPPDSプリンターに送信するか、ジョブをz/OSシステムにアップロードします。PSF DSSは、ジョブを出力装置または宛先に送信する前に、ジョブをIPDS、PCL、PPDS、またはAFPに変換します。PSF DSSは、入力データの変換およびプリンターの駆動を並行して実行できるだけでなく、同じジョブで複数の文書フォーマットをサポートできます。PSF DSS実宛先が出力装置または宛先と通信する方法およびそれが装置または宛先に送信するデータの形式は、接続タイプによって異なります。PSF DSSは最も柔軟なDSSです。詳しくは、PSF実宛先の接続タイプについてを参照してください。
- CUPS DSS
- CUPS DSSは、CUPS (Common UNIX Printing System)印刷スプールシステムなどのプリンターを駆動します。標準的なLinuxの印刷では、ユーザーはジョブをCUPSプリンターに実行依頼します。CUPS印刷スプールシステムは、ジョブをスケジュールしてプリンターに渡します。これは通常、InfoPrint
Manager pioinfoバックエンド、InfoPrint Manager piorpdmバックエンド(RICOHプリンター用)、socket、ipp、キューがリモートキューである場合は、lpdなどのCUPS印刷スプールシステムに統合されているバックエンドプログラムによって行われます。
CUPS DSSを使用し、ユーザーはジョブをInfoPrint Manager論理宛先またはキューに実行依頼し、InfoPrint ManagerはジョブをCUPS DSS実宛先にスケジュールします。CUPS DSS 実宛先は、CUPS バックエンドプログラムの 1 つを使用し、CUPS 印刷システムを介してジョブをプリンターに実行依頼します。
InfoPrint ManagerがCUPS DSSを使用してプリンターを駆動するには、CUPS印刷スプールシステムがプリンターを駆動するために必要なすべてのソフトウェア(フィルターとドライバーファイル)をインストールしてください。InfoPrint ManagerがCUPS DSSを使用してプリンターを駆動するには、Linux CUPSプリンターを作成する必要はありません。CUPS DSSは、同じジョブの中で複数の入力データ形式と複数の文書フォーマットをサポートしています。
Linuxでの印刷については、Linux Foundation OpenPrinting Webサイト(https://wiki.linuxfoundation.org/openprinting/start)を参照してください。このサイトで、CUPS Quick Start、OpenPrinting Database、Foomatic、CUPSフィルター、プリンタードライバーパッケージ、その他の印刷ソフトウェアを入手できます。Linux Foundation OpenPrintingの標準印刷テクノロジーがCUPSです。
- BSD DSS
- BSD DSSは、ユーザーのコマンドがファイルをその最後の引数として受け入れ、そのコマンドのコマンドオプションにInfoPrint Manager属性をマッピングできるようにする限り、希望する任意のコマンドを使用して起動できます。
通常、BSD DSS は InfoPrint Manager (lprafp) LPR プログラムを使って、別プロセッサーに接続されたプリンターにジョブを送ります。このプロセッサーは、Linux または lpd プロトコルをサポートし、TCP/IP を使用してネットワークに接続されているその他の任意のオペレーティングシステムを実行できます。リモートプリンターの場合、リモートキューをセットアップしてリモートシステムを構成してください。リモートシステムのプリンター構成使用説明書を参照してください。
- E メール DSS
- InfoPrint Manager for Linuxは、EメールDSSを使用し、ジョブをEメールとして Eメールシステムに送信します。InfoPrint Managerサーバーインスタンスごとに、EメールDSSが1つのみサポートされます。
- Anyplace DSS
- InfoPrint Managerは、Anyplace DSSを使用してプリンターから安全にプリントジョブをプルします。プリンターの操作画面で要求された場合、印刷ジョブはAnyplace DSSで処理されてから、Streamline NXに渡されます。処理の論理宛先に実宛先を設定し、ジョブフローを制御する必要があります。Anyplace DSS印刷ジョブは、処理の論理宛先からではなくAnyplace論理宛先から属性を取得します。Anyplace実宛先の全てに同じ構成を設定しますが、特にデータストリームに反映される属性は同じである必要があります。
- InfoPrint Managerは、Anyplace宛先に送信されたジョブを、Streamline NXに送信する前にPCLに変換します。
- Anyplace DSSを使用すると、Anyplace実宛先でジョブを印刷するAnyplaceキューに割り当てられているInfoPrint Managerの論理宛先にジョブを送信できます。
- DFE DSS
- DFE DSSは、InfoPrint ManagerがDFE (Digital Front End) プリントサーバーを通してRicohのカラーエンジンにジョブを送信できるようにし、その追加されたパフォーマンスと高度なワークフローツールを使用できます。
1.2.3.12.2 DSSを選択する
どのDSSを選択すればよいのかがはっきりしている場合があります。たとえば、Eメールを作成する場合です。他のプリンターを駆動するためにDSSを選択するのは、さらに複雑であり、InfoPrint Manager DSSへの理解が必要です。
1つの重要な要因は、プリンターが受け入れる文書フォーマットと実行依頼する予定のジョブの文書フォーマットです。BSD DSSは、PS、PCL5E、PCL6を含む任意のデータストリームをパススルーします。CUPS DSSは、システム管理者がフィルターシステムとデバイスドライバー(PPD形式)を設定できるように、CUPS印刷システムを使用します。DFE DSSはRicohのエンジンを駆動するDFEプリントサーバーにジョブを実行依頼します。PSF DSSには、さまざまな接続タイプがあり、以下の入力データストリームをIPDS、PCL4、PCL5、PCL5C、PCL6、またはPPDSに変換できます。
- AFPDS
- ASCII
- DBCS ASCII
- GIF
- EBCDIC
- JPEG
- PCL ( PCL 6以前)
- PDF (1.7以前)
- PS (レベル3以前)
- PPDS
- SAP (ABAPとOTF)
- TIFF
1.2.3.12.2.1 PSF実宛先の接続タイプについて
PSF DSS実宛先の接続タイプは、送信されるデータ形式と、装置または宛先へのPSFデータの送信方法を決定します。次の接続タイプが使用可能です。
- TCP/IP
- PSF TCP/IP接続タイプ実宛先は、ネットワークに接続されているIPDSプリンターを駆動します。IPDSをプリンターに送信するとき、PSF DSSは、PSF印刷サブシステムを使用して出力装置と通信します。このサブシステムは、プリンターに優れた双方向通信を提供するため、InfoPrint Managerには、優れた制御力とジョブに関する情報があります。詳しくは、PSF TCP/IPプリンターを参照してください。
注意: InfoPrint 1000ファミリープリンターは、ポート
9100
を使用します。その他の多くのInfoPrintプリンターは、デフォルトとしてポート5001
を使用します。ここで設定する値は、プリンターに設定されている値と同じにしてください。 - アップロードTCP/IP
- PSFアップロードTCP/IP接続タイプ実宛先は、AFPDS形式のジョブをz/OSまたはMVSにアップロードします。このDSSは、TCP/IPネットワークを使用してPSF for z/OSまたはPSF for MVSと通信します。実宛先を作成する前に、z/OSまたはMVSシステムのインターネットプロトコル(IP)アドレスとホストシステム上のAFP Upload Serverプログラムが要求を受信するポート番号を決定してください。ポート番号は、5001~65535の整数です。Linuxシステムとホストシステムの両方で使用されるコードページも決定してください。AFPアップロード機能を使用するための構成については、RICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイドを参照してください。このDSSの作成については、PSFアップロードTCP/IPプリンターを参照してください。
- その他のドライバー
- PSFその他のドライバー接続タイプ実宛先は、CUPS DSSと同じ方法でPCL(またはPPDS)プリンターを駆動します。このタイプのDSSを構成して、一部の形式
(PostScriptおよびPCLなど) を装置へとパススルーしながら、一部のデータ形式をPCLに変換できます。
詳しくは、PSFその他のプリンターを参照してください。
- コマンド
- PSFコマンド接続タイプ実宛先は、stdin入力を行うコマンドを実行し、通常は、ジョブを再びPCL(またはPPDS)プリンターキューに入れます。
詳しくは、PSFコマンドプリンターを参照してください。
1.2.3.12.3 PSF、DFE、CUPS、BSD DSSの中から選択する
接続タイプを理解すると、プリンターに使用するタイプのDSSの決定に役立ちます。ジョブをz/OSまたはMVSにアップロードする場合は、ホスト上で実行中のPSFとの通信プロトコルに従って(TCP/IP)、PSFアップロード接続タイプ実宛先のいずれかを作成してください。IPDSプリンターを駆動する場合は、PSF TCP/IP実宛先を作成してください。
最も複雑な決定は、印刷にPSFその他、PSF コマンド、CUPS、BSD、DFE DSSのいずれかを印刷に使用するタイミングに関するものです。以下のトピックでは、特定のDSSを使用する/使用しない理由を記載しています。
1.2.3.12.3.1 CUPS DSS
入力データ形式(例: PostScript、PDF、PCL)がプリンターによって受け入れられる形式と同じである(データの変換を必要とも希望ともしていない)場合、CUPS DSSを使用してプリンターを駆動できます。InfoPrint Manager CUPS DSS は、CUPS プリンターを駆動できるプリンターであれば、ipp、ipps、lpd、socketなどCUPS提供バックエンドを使用して、どのプリンターも駆動できます。いずれかのInfoPrint Manager拡張CUPSバックエンド(Ricohプリンターの場合はpioinfoまたはpiorpdm)を使用することで、CUPS DSSは、正確なジョブの完了とアカウンティングもサポートします。これらのバックエンドのいずれかを使用する前に、プリンター用のドライバーファイルをインストールしてください。
CUPS DSSを作成するときに最も困難な部分は、どのdestination-commandコマンドにするかを決定することです。そこで、InfoPrint Manager拡張CUPSバックエンド(pioinfoまたはpiorpdm)を使用し、正確なジョブの完了とアカウンティング情報を入手する場合は、プリンター用に使用するポート番号のみが必要です。
InfoPrint Manager拡張バックエンド用のCUPS DSS宛先コマンドは、以下のいずれかです。
pioinfo://ip-address:[port-number] piorpdm://ip-address:[port-number]
ip-addressは、使用するプリンターのIPアドレスで、portは、プリンターがPCLとPostScriptの両方の印刷ジョブに使用するTCP/IPポートです。ポートを指定しない場合は、pioinfo
にはデフォルトで9100が使用されます。HP、InfoPrint、Ricohプリンターの場合、ポートは通常9100
です。
使用しているプリンタードライバーでPDFの印刷がサポートされている場合は、許可される形式リストでPDFの値を選択し、そのプリンターを表す実宛先にPDF文書を印刷します。
使用しているプリンターでPDFの印刷が最初からサポートされており、CUPS処理やフィルター操作を行わずにデータをプリンターに直接送信する場合は、以下のように、宛先コマンドでrawオプションを使用してください。
pioinfo://ip-address[:port-number] raw piorpdm://ip-address[:port-number] raw
CUPSのバックエンドの1つを使用することで、CUPS DSSは、インターネットプリントプロトコル(IPP)を介して暗号化などのセキュリティー機能など、CUPS印刷システムと同じサポートを提供します。CUPS、CUPSバックエンド、およびIPPのCUPS実装については、CUPS文書を参照してください。
CUPSバックエンド用のCUPS DSS宛先コマンドは、以下のいずれかです。
ipps://ip-address:443/ipp/print socket://ip-address lpd://ip-address/queue
1.2.3.12.3.1.1 PPDオプションへの属性と値をマッピングする
CUPS宛先に関連付けられたPPDファイルは、特定のプリンターモデルによって利用可能なすべてのデバイス機能を記述します。また、デバイスの特定の機能を呼び出すために必要な、コード化されたコマンドも含まれています。これらの機能には、異なるページサイズ、異なる用紙処理方法、メモリーサイズ、フォントの可用性、両面印刷やステープルなどの仕上げ機能が含まれます。
InfoPrint Managerシステム内にCUPS宛先が作成されると、PPDプリンターから特定の情報が抽出されます。この情報は、/var/pd/linux.models
ディレクトリーに、プリンターモデルの名前で.cfg拡張子がプリンターモデル構成ファイルとして保存されます。例:RICOH_MP_601.ppd.cfg
。プリンターモデル構成ファイルのOTHER_PRINTER_OPTIONSセクションは、<ipm_attribute_name>:<ipm_attribute_value>:<ppd_options>
の基本構文を使用し、InfoPrint Managerの属性と値をPPDオプションにマッピングします。ジョブ、文書または宛先<ipm_attribute_name>
の値が<ipm_attribute_value>
に設定されている場合、サポートは<ppd_options>
を基礎となるCUPS印刷システムに渡します。
たとえば、次のステートメントはモノクロ印刷のために渡されるPPDオプションを設定します。 color-bits-per-plane:0-bits:ColorModel=GrayScale
。InfoPrint Managerは、文書または宛先color-bits-per-plane
属性の値が0ビットのすべてのCUPSジョブ処理に対して、ColorModel=GrayScaleオプションを渡します。
課題は、必要な機能を呼び出すPPDオプションを識別することです。lpoptions
CUPSコマンドは、プリンターのPPDファイルで定義されているオプションをリストするために使用できます。/var/log/cups
のCUPS error_logは、CUPSが特定のジョブに渡されたすべてのオプションをリストするのに役立ちます。正しいマッピングを判断するには、Linuxの印刷インターフェースで機能を選択し、CUPSログに渡されたPPDオプションを識別します。
以下の属性は、OTHER_PRINTER_OPTIONSセクションにマッピングできます。
- color-toner-saver
- color-bits-per-plane
- default-medium
- default-printer-resolution
- output bin
- output-format
- job-finishing
例:
color-bits-per-plane:0-bits:ColorModel=Gray color-bits-per-plane:8-bits:ColorModel=CMYK color-toner-saver:yes:RIPRintMode=4rhit output-bin:standard:OutputBin=FinisherStandard output-bin:middle:OutputBin=FinisherMiddle output-bin:stapler:OutputBin=FinEUPHBBKShift StapleLocation=UpperLeft output-bin:bookletmaker:OutPutBin=FinEUPHBBKLower StapleLocation=CenterW job-finishing:punch-2:RIPunch=Left2 job-finishing:staple-2-left:StapleLocation=LeftW
- 注意:
- InfoPrint Manager管理者は、プリンターモデル構成のPPDオプションをマッピングします。
- サポート担当者の指示がない限り、管理者はプリンターモデル構成ファイルの他のセクションを編集しないでください。
- プリンターモデル構成ファイルの変更後にサーバーを再起動します。
- デバイスには一連の同じ機能がなく、同じ機能を持つデバイスであっても、必ずしも同じ方法で機能を呼び出すとは限りません。
- PPD印刷オプションは、printer-pass-through属性を使用して、基礎となる印刷システムに渡すこともできます。
- 基礎となる印刷システムは、-o rawオプションを介してパススルー印刷を使用するときにPPDオプションを無視します。
- プリンターモデル構成ファイルは、en_USロケールのみをサポートしています。PPDオプションをマッピングするときは、en_USの属性と値を使用してください。
- はいまたはいいえを受け入れる属性に、color-toner-saver:true:RIPRintMode=4rhitのように、trueまたは
false
を使用します。
詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.2.3.12.3.1.2 CUPS DSSでの正確なジョブの完了
正確なジョブの完了とは、ジョブが印刷を完了するまで、ジョブがInfoPrint Managerの中で処理状態のままで残ることを意味します。
wait-for-job-completion 属性と一緒に Ricoh プリンターの pioinfo バックエンドと piorpdm バックエンドを使用することにより、アカウンティングログのページカウントの正確性を向上し、正確なジョブ完了サポートを提供できます。正確なジョブ完了を行いたい場合、wait-for-job-completion 属性を true に設定する必要があります。
wait-for-job-completion を true に設定する前に、次の状態を真にする必要があります。
- ご使用のプリンターバックエンドプログラムが正確なジョブ完了を サポートする必要があります 。pioinfoとpiorpdmコマンドはこの要件を満たします。
- ご使用のプリンターは PJL 言語をサポートする必要があります。ご使用のプリンターが SNMP をサポートしている場合、サーバーはそのプリンターに照会して、プリンターが
PJL をサポートしているかどうかを検出します。サポートしていない場合は、/usr/lpp/pd/bin/pjlprtrs.cfgファイルに使用しているプリンターモデル用の入力が必要です。以下の状態のいずれかが当てはまる場合:
- プリンターは、PJL をサポートしているが、SNMP はサポートしていない
- InfoPrint Linuxサーバーを起動するときにプリンターがオンになっていない
- プリンターの実宛先がInfoPrint ManagerのSNMPサポートを使用していない
- PJL をサポートしていないプリンター用の pjlprtrs.cfg ファイルにエントリーを追加しないでください。
プリンターが PJL をサポートしているか判別するには、「pjldetectコマンドを使用する」を、pjlprtrs.cfg ファイルにエントリーを入れるには、「pjlprtrs.cfgファイルにプリンターモデルを追加する」を参照してください。
wait-for-job-completionをtrueに設定すると、ジョブは、最後のページがプリンターにスタックされるまで、InfoPrint Managerで処理状態のまま残ります。アカウンティングログに示されるページカウントは、プリンターがそのジョブに対して報告するページカウントです。開始セパレーターシートまたは終了セパレーターシートを要求すると、これらのページはページカウントの一部としてカウントされます。
1.2.3.12.3.1.3 pjldetectコマンドを使用する
SNMPに対応していないプリンターの場合は、pjldetect コマンドを使用すると、プリンターがPJL 言語に対応しているかを検出できます。この情報は、プリンターに対して、wait-for-job-completion を true に設定する場合に有効です。
pjldetectコマンドの形式は次のとおりです。
pjldetect ip-address portここで、ip-addressは使用するプリンターのインターネットプロトコルアドレスであり、portはPCLとPostScript印刷ジョブでそのプリンターが使用するTCP/IP ポートです。HP、InfoPrint、Ricoh のプリンターの場合、このポートは通常 9100 です。プリンターへの接続が確立できなかったメッセージを受け取った場合は、そのプリンターの構成マニュアルを確認してTCP/IP ポートを見つけます。
pjldetectを実行する場合は、プリンターがオンで、エラー状態のないオンラインになっている必要があります。エラー状態では印刷できません。pjldetectが完了すると、使用しているプリンターが正確なジョブの完了をサポートしているかを示すメッセージを受け取ります。ジョブの完了サポートを検出しようとするときに、エラーが発生したことを示すメッセージを受け取った場合、そのプリンターがオンラインであり、使用可能で、別のアプリケーションで使用していないことを確認してください。そのプリンターが正確なジョブ完了をサポートしていないメッセージを受け取った場合、そのプリンターには wait-for-job-completion を true に設定することはできません。
そのプリンターが正確なジョブの完了をサポートしているメッセージを受け取った場合は、そのプリンターモデルを/usr/lpp/pd/bin/pjlprtrs.cfgファイルに追加できます。
1.2.3.12.3.1.4 pjlprtrs.cfgファイルにプリンターモデルを追加する
pjlprtrs.cfgテキストファイルは、wait-for-job-completionをtrueへの設定をサポートするプリンターモデルを一覧表示していますが、これらのプリンターは、SNMPをサポートしていない、SNMPを使用するようには構成されていない、InfoPrint Linuxサーバーが起動したときにオンになっていないかのいずれかです。一部のシステムは、pjlprtrs.cfgファイルを使用します。これは、それらが、プリンターがPJLをサポートしていることをSNMPを使用して検証する必要がなく、wait-for-job-completion属性をtrueに設定した状態でプリンターを作成できるためです。この機能がない場合は、オンにされていないプリンターは、SNMP/PJLテストに失敗し、InfoPrintは、wait-for-job-completion属性を自動的にfalseに設定します。これにより、管理者はプリンターをオンにした後、この属性を true にリセットしなければなりません。
プリンターがジョブの正確な完了はサポートしていても、SNMPはサポートしていないことが判明した場合、/usr/lpp/pd/bin/pjlprtrs.cfgファイルにそのプリンターモデルを追加できます。PJL をサポートすることが分かっているプリンターのみをこのファイルに追加する必要があります。Linux CUPS プリンタードライバーは、/usr/share/cups/modelディレクトリーにあります。pjlprtrs.cfgファイルの中のモデル名は、CUPS DSS用のdestination-model実宛先属性に対して指定されているモデル名と一致させてください。
Ricoh Imagio MP 5000とRicoh Pro 907EXプリンターをリストするサンプルのpjlprtrs.cfgファイルは、次のようになります。
Ricoh-Imagio_MP_5000_PS.ppd Ricoh-Pro_907EX_PS.ppd
1.2.3.12.3.2 PSFその他のDSS
ジョブをPCLプリンターに、プリンターが受け入れる以外の形式(PDF、GIF、またはSAPデータストリーム)で実行依頼する場合は、PSFその他のDSSを使用してプリンターを駆動してください。一部の文書形式の変換をバイパスし、他のすべては変換するように構成することもできます。
デフォルトでは、PSFその他のDSSは、受信するすべての文書形式をPCL4、PCL5、PCL5C、PCL6、またはPPDSに変換します。CUPS 印刷システムにより PCL カラーまたはモノクロプリンターがサポートされるため、PCL プリンターで必要なのは PPD ファイルのみです。PCLプリンターに転送するために入力データタイプを変換する場合のPSFその他のプリンターの使用に対する固有の制限については、PCL Secondary使用時の処理に関する考慮事項を参照してください。
PSFその他のDSSは、プリンターをCUPS DSSと同様に駆動するので、CUPS DSSに関するすべてのことが適用されます。InfoPrint Manager拡張CUPSバックエンド(pioinfoまたはpiorpdm)を使用し、正確なジョブの完了とジョブアカウンティング情報を入手する場合は、プリンター用に使用するポート番号が必要です。
InfoPrint Manager拡張バックエンド用のCUPS DSS宛先コマンドは、以下のいずれかです。
pioinfo://ip-address:[port-number]
piorpdm://ip-address:[port-number]
.
CUPSバックエンド用のCUPS DSS宛先コマンドは、以下のいずれかです。
ipps://ip-address:443/ipp/print
socket://ip-address
lpd://ip-address/queue
.
特定の入力データ形式を変換しないようにPSFその他のプリンターを構成するには、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを使用し、次の構成タスクを実行します。[プリンターの作成ウィザード]により PSF その他の接続プリンターを作成後、そのプリンターの[プリンタープロパティー]ノートブックに進んで、[宛先で RIP 処理するフォーマット]フィールドを変更して、実宛先をパススルー PCL および PostScript ジョブ用に構成する必要があります。[宛先で RIP 処理するフォーマット]フィールドは、すべての使用可能なプロパティーが表示されているときに、[プリンタープロパティー]ノートブックの[文書]タブにあります。すべて表示をクリックし、すべてのプリンタープロパティーを表示する必要があります。
[PCL]と[PostScript]の両方 (または、実宛先がネイティブでどのデータタイプをサポートしているかに応じて 2 つのうち一方のみ) を、とりうる値の[宛先で RIP 処理するフォーマット]リストから強調表示し、[追加>>]をクリックします。
[PCL]と[PostScript]以外の値を直接受け入れられる宛先がある場合もあるため、[PCL]と[PostScript]以外の値を指定できます。たとえば、プリンターは ASCII を受け入れることがあります。
PDF 文書を直接印刷するには、[宛先で RIP 処理するフォーマット]リストから[PDF]を選択し、[追加...]をクリックします。
1.2.3.12.3.2.1 ジョブを変換させる文書属性
以下の文書属性は、[宛先で RIP 処理される文書フォーマット]設定を否定し、ジョブを強制的に変換します。
- base-printer
- carriage-control-type
- chars
- color-mapping-table
- convert-to-ebcdic
- data-fidelity-problem-reported
- default-printer-resolution
- document-finishing
- explicit-page-placement
- font-fidelity-action
- font-processing-messages
- font-resolution
- form-definition
- halftone
- image-fit
- image-length
- image-out-format
- image-width
- input-exit
- input-tray-select
- job-terminate-message-count
- jog-between-job-copies
- maximum-messages-printed
- maximum-transform-pages-ahead
- mvs-segment-id
- new-line-option
- new-line-option-data-encoding
- number-up
- other-transform-options
- output-appearance
- output-bin
- output-format
- overlay
- overlay-back
- overlay-front
- page-definition
- page-media-select
- page-select
- plex
- resource-context
- resource-context-font
- resource-context-form-definition
- resource-context-overlay
- resource-context-page-definition
- resource-context-page-segment
- resource-context-user
- resource-exit
- reverse-page-order
- scanner-correction
- screen-frequency
- segment-file-size
- shared-formdef
- shift-out-shift-in
- sides
- start-on-new-sheet
- table-reference-characters
- transform-message-file-name
- transform-output-file-name
- x-image-shift
- x-image-shift-back
- y-image-shift
- y-image-shift-back
詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.2.3.12.3.2.2 ジョブを変換させるジョブ属性
次の属性は、[宛先で RIP 処理される文書フォーマット]設定を否定し、ジョブを強制的に変換します。
- delete-segment-list
- job-finishing
- job-rip-action
- optimize-for-multiple-copies
詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.2.3.12.3.2.3 ジョブを変換させるPSFヘッダー用紙属性
以下の属性は、ヘッダー用紙生成に影響を及ぼすことがあるので、これらも[宛先で RIP 処理される文書フォーマット]設定を否定し、ジョブを変換させます。
- account-text
- address1-text
- address2-text
- address3-text
- address4-text
- building-text
- department-text
- mvs-class
- mvs-destination
- mvs-forms
- name-text
- node-id-text
- programmer-text
- room-text
- subject-text
- title-text
- user-id-text
詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.2.3.12.3.3 BSD DSS
装置と通信するための他の方法がない(たとえば、非Linuxプロセッサーと接続している)か、以下を必要としているときのみにBSD DSSを使用してください。
- 構成可能な変換サブシステム用の終端の実宛先
- ご自身での使用のための出口
BSD DSSは、InfoPrint Managerジョブと文書の属性を目的のコマンドのオプションにマッピングできます。InfoPrint Managerは、attribute-map属性にある値を使用し、InfoPrint Managerジョブと文書の属性をdestination-command値に追加するオプションにマッピングします。これで、InfoPrint Managerから宛先コマンドに渡されるオプションをカスタマイズできます。属性マップの各値は、InfoPrint Manager属性名、コロン、属性がマッピングされるオプションフラグを含む文字列から構成されます。InfoPrint Managerは、生成されたコマンドのオプションフラグの後に属性の値を追加します。
たとえば、attribute-map属性を以下のように設定します。
opy-count:-N job-name:-T job-owner:-D。そして宛先コマンドは
lprafp -p mpcl -s ip_address
で、BSDの実宛先は次のコマンドを生成します。
lprafp -p mpcl -s ip_address -N copy_count_value \ -T job_name_value -D job_owner_value filename
attribute-map属性は、デフォルトでdestination-pass-through:-oに設定されます。attribute-map属性は、ユーザーの宛先コマンド用に適切に設定してください。
destination-pass-through属性がattribute-map属性上にマッピングされていない場合、この属性の内容は、BSD実宛先がジョブと文書マッピングの後で、ファイル名の前に生成するコマンドの中に挿入されます。
たとえば、attribute-map=copy-count:-Nで宛先コマンドが
lprafp -p mpcl -s ip_addressの場合は、コマンド
pdpr -P LogPrt1 -x "copy-count=2" -x "dest-pass-through=-p15" /etc/motdを送信できます。この結果は次のようになります。
dest-command属性から: | job/document属性から: | 文書のdestination-pass-through属性から: | 文書ファイル名から: |
---|---|---|---|
lprafp -p mpcl -s ip_address |
-N 2 |
-p15 |
/etc/motd |
可能な限り、プリンターへのジョブの送信にはBSD DSSを使用しないでください。理由は、以下のとおりです。
- InfoPrint Managerはプリンターを直接制御していないので、プリンター状況の情報とエラー検出が制約されます。たとえば、リモートキューが稼働中でも、ハードウェア障害のためにプリンター機器で印刷できない場合は、BSD実宛先は通常の状態になります。
- 同じ理由で、ジョブ状況情報が制約されます。たとえば、プリンターの障害中にリモートキューにジョブを送信した場合は、InfoPrintはジョブを完了として報告します。これは、プール内にBSD実宛先を組み込むべきではないことを意味します。プールの中の他のプリンターはジョブを印刷できるにもかかわらず、障害を起こしたプリンター宛てのジョブはリモートのキューに再び入れられ、実際に印刷されることはありません。
- 多くのリモートキューではデータストリームが1つのみサポートされるため、通常、BSD実宛先は単一の文書形式のみを受け入れます。
- BSD物理プリンターは補助シートを生成しません。プリンターが接続されているシステムで補助シートが作成される場合がありますが、InfoPrint Manager属性を使用して補助シートを制御することはできません。
- BSD実宛先に送信されたジョブに複数のデータセットが含まれる場合は、その出力は他のジョブからの出力によって割り込まれる場合があります。たとえば、あるジョブ部数を2つ要求する場合、プリンターは1つ目 の部数を印刷してから別のジョブを印刷し、その後で2つ目の部数を印刷します。
1.2.3.12.3.4 PSFコマンド接続DSS
PSFコマンド接続DSSは、他の方法では到達できないPCLプリンターに転送するか、後処理用にデータを保存するために入力データタイプの変換が必要なときに使用してください。たとえば、PCLプリンターが別のシステムに物理的に接続されている場合は、この方法が印刷する唯一の方法です。PSFコマンド接続実宛先を作成する前に、実宛先が要求の実行依頼をする印刷キューを作成してください。
PSFコマンド接続の実宛先は、ローカルまたはリモートのキューにジョブを再度入れるので、BSDセクションにリストされているBSD実宛先の制約の多くを共有します。ただし、相違点もいくつかあります。
BSD実宛先と異なり、PSFコマンド接続の実宛先は、次のようになります。
- 印刷キューに送る前に、PSF DSS は全入力データを AFP に自動変換してから、何らかの形の PCL または PPDS に自動変換するため、複数の文書フォーマットをサポートします。
PCLプリンターに転送するために入力データタイプを変換する場合のPSFコマンド接続プリンターの使用に対する固有の制限については、PCL Secondary使用時の処理に関する考慮事項を参照してください。
- 補助シートを生成します。
残念ながら、コマンド接続の実宛先は、あまり多くのプリンターおよびジョブ状況に関する情報を受け取りません。使用されるコマンドで、STDIN からデータを受け取ることができる必要があります。
1.2.3.12.3.5 DFE DSS
プリントサーバーを搭載したDFEをInfoPrint Manager DSSと統合することで、文書処理だけでなく、管理および印刷機能も強化されます。
InfoPrint Managerは、dfe-user属性とdfe-password属性で指定された資格情報を使用して、プリンターを駆動するDFEサーバーと認証します。
DFEプリントサーバーによって変換される他のすべてをバイパスしながら、InfoPrint Managerで一部の文書形式を変換するように設定できます。デフォルトでは、DFE DSSは、ASCII、PDF、PostScript、PCL、およびTIFFの受信文書形式をPDFに変換します。
特定の入力データ形式を変換しないようにDFE DSSプリンターを設定するには、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを使用します。[プリンターの作成ウィザード]によりDFEプリンターを作成後、そのプリンターの[プリンタープロパティー]ノートブックに進んで、[宛先で RIP 処理するフォーマット]フィールドを変更して、実宛先をパススルージョブ用に構成する必要があります。[宛先で RIP 処理するフォーマット]フィールドは、すべての使用可能なプロパティーが表示されているときに、[プリンタープロパティー]ノートブックの[文書]タブにあります。すべて表示をクリックし、すべてのプリンタープロパティーを表示する必要があります。
DFE DSSは、正確なジョブ完了とジョブアカウンティング(カラーモードで印刷されたページ数を含む)もサポートしており、これはwait-for-job-completion宛先属性を使用して制御できます。
1.2.3.12.4 PCL Secondary使用時の処理に関する考慮事項
InfoPrint Managerは、PSFがデータを受信し、PCLプリンターで印刷するためにそのデータをPCLに変換するときにPCL Secondaryを使用します。document-formats-ripped-at-destination 属性を設定しない PSF その他のドライバープリンターか、PSF コマンドプリンターからジョブを実行依頼するときは、PCL Secondary を使用します。このセクションでは、PCL Secondary を使用して送信されたジョブに固有の考慮事項について説明します。
PCL Secondary を介してジョブを送信するときに注意する必要がある特定の制限事項があります。
- InfoPrint Managerは、PCL Secondaryの出力として以下のデータストリームのみの印刷をサポートします。
- PPDS
- PCL4
- PCL5
- PCL5c
- PCL6
- PCLセカンダリーのみ
- PCLに送信されたデータにイメージが含まれているときはPCLイメージデータを作成する。
- ジョブ単位で変換を行い、PCLプリンター上の直前のジョブからのAFPリソース(フォント、オーバーレイ、またはページセグメント)を保存しない。
- インテリジェントプリンターデータストリームリファレンスに基づくPCL Secondaryのサポートレベルは、以下のとおりです。
- バーコードサポート(BCOCA): 方向角度を除くほとんどのバーコードコマンドがサポートされます。ただし、次の方向角度はサポートされます: 0、90、180、270。
- カラーマネージメントサポート (CMOCA): サポートされません。
- グラフィックサポート (GOCA): マッピングオプションと方向角度を除くほとんどのグラフィックコマンドがサポートされます。ただし、一部のマッピングオプションposition-and-trimと次の方向角度はサポートされます: 0、90、180、270。
- 画像サポート (IOCA):Bi-levelカラー、JBIG2 圧縮アルゴリズム、方向角度を除くほとんどの画像コマンドがサポートされます。ただし、次の方向角度はサポートされます: 0、90、180、270。色に関連する機能はPCL6でのみサポートされます。
- オブジェクトコンテナーサポート:Bi-levelカラー、グレースケール、方向角度を除くほとんどのオブジェクトコンテナーコマンドがサポートされます。ただし、次の方向角度はサポートされます: 0、90、180、270。PCL Secondaryは変換に依存し、画像をAFPに変換します。このため、変換の制限はPCL Secondaryにも適用されます。
- テキストサポート (PTOCA): グリフレイアウトコントロール、Unicode複合テキスト、テキスト書き込みコントロール、方向角度を除くほとんどのテキストコマンドがサポートされます。ただし、次の方向角度はサポートされます: 0、90、180、270。
- PCL Secondary は以下をサポートしません。
- 仕上げ処理。
- 保存されたページ。
- 代替オフセットスタッカー。
- エッジマークを制御する。
- さまざまな実宛先を作成して、その宛先へ印刷しない場合に、ジョブを PCL フォーマットに変換するためにパラレル PCL Secondary を実行する。
- プリンター常駐リソースを使用する(PCL Secondaryがフォントを使用する方法を参照してください)。
- 後続のジョブでプリンターリソース (フォントを含む) を再利用する
- BCOCA BCD2サブセットの単位/単位ベース追加機能の全範囲。
- ページ間で出力ビンを切り替える。最初に印刷された出力ビンがすべてのページに使用されます。
- 完全な IS/3。
- 2 バイトフォントで印刷するときは、printer-memory 実宛先属性の値は 65535 キロバイトにする必要があります。
1.2.3.12.4.1 PCL Secondaryの変換を構成する
PCL Secondaryは変換を使用して各非AFPオブジェクトタイプを処理します。このため、PostScriptサーバーアドレスとポートを確認する必要があります。これらの値を見つけるには、InfoPrint Manager管理GUIのプリンタープロパティーダイアログでカスタマイズタブを選択します。 ローカルで変換を実行するときには、次のデフォルト値を使用します。
- IPv4
- IP:127.0.0.1
- ポート:8251
- IPv6
- IP:::1
- ポート:8251
1.2.3.12.4.2 PCL Secondaryプリンターのトレイを構成する
PCL Secondary とプリンターの間での給紙トレイ番号のマップは、IPDS プリンターとプリンターの間での給紙トレイのマップとは異なります。IPDSプリンターの場合、InfoPrint Managerは使用可能なトレイをプリンターから取得します。PCL Secondaryの場合、使用するトレイを構成する必要があります。 これは、InfoPrint Managerがプリンターの照会を行うことができず、フォーマット情報を取り込むためにIPDSプリンターをまねる必要があるためです。
PCL4、PCL5、および PCL5c の給紙トレイマッピングのサンプル
AFPDSトレイ#1 |
トレイ#1 |
AFPDSトレイ#2 |
トレイ#4 |
PCL6 の給紙トレイマッピングのサンプル
トレイ# |
位置 |
1 |
用紙サイズに基づく自動選択 |
2 |
手差しトレイ |
3 |
多目的トレイ |
4 |
上部カセット |
5 |
下部カセット |
6 |
封筒トレイ |
7 |
第3カセット |
PCL Secondary には、給紙トレイに適用される制限があります。これにより、特定のタスクを実行する機能が制限されることがあります。PCL Secondary では、古いバージョンの IPDS Load Copy Control (LCC) コマンドがサポートされるため、コピーに対して行うことができる処理が制限されます。プリンターが古いバージョンの LCC コマンドをサポートするときは、メディアマップが変更されるたびに、IPDS は Execute Order Homestate Select Input Media Source (XOH-SIMS) コマンドを使用します。PCL Secondary の古いバージョンの LCC コマンドでは、各 LCC コマンドごとに 1 つの給紙トレイを指定するように制限されます。各 XOH-SIMS コマンドは直前のコマンドを指定変更するため、PCL プリンター上の別のトレイから各ページの複数のコピーを指定することはできません。これがどのように機能するかについて詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの psf-tray-characteristics 実宛先属性の説明を参照してください。
たとえば、ページごとに複数の給紙トレイを指定する書式定義を持つジョブを印刷しようとする場合、これらの指定をサポートする IPDS プリンターを使用すると正常に印刷できますが、これと同じジョブを PCL Secondary を介して PCL プリンターに印刷することはできません。PCL Secondaryを使用するプリンターの場合、書式定義でメディアマッピングが変更されるたびに、InfoPrint ManagerはXOH-SIMSコマンドを使用します。
1.2.3.12.4.3 PCL Secondaryの出力ビンを構成する
[プリンタープロパティー]ウインドウの[InfoPrint Manager GUI]の[メディア/ビン/トレイ]ラベルで、プリンターのデフォルト出力ビンを選択し、[出力ビンから番号へのマッピング]テーブルを変更できます。[ビン名]は AFP データストリームで指定された出力ビン番号に対応し、[ビン番号]は PCL 出力ビン番号に対応します。テーブルの項目の最大数は 6 です。
PCL Secondaryはビン番号の値を取得し、適切な出力ビンを選択するためのPCLコマンドでその値を指定します。PCLプリンター製造メーカーでは、出力ビンを選択するためのPCLコマンドで指定される値と、実際の出力ビンを1対1で一致させているわけではないため、PCLコマンドで指定される出力ビン番号の値が、実際にはどの出力ビンに対応しているかを知っておく必要があります。
1.2.3.12.4.4 高機能のIPDS給紙トレイ
AFPデータストリームでは、メディアの名前を使用してメディアソースを選択できます。MO:DCAの資料で、使用する標準のメディア名が定義されます。これは、後でジョブを印刷するために使用される特定のFORMDEFを作成することで行われます。新しく定義したカスタムメディアタイプにこの機能を使用するには、新しいカスタムメディアを作成したときに指定した名前を、FORMDEF の適切な場所で設定してください。
1.2.3.12.4.5 給紙トレイのメディアサイズ
PCL Secondaryプロセスでは、以下のメディアサイズがサポートされます。
- 3.87 x 7.50 Env-Mon、HP
- 3.87 x 8.87 Com-9
- 3.94 x 5.83 JPOST
- 4.14 x 5.83 A6
- 4.12 x 9.50 Com-10
- 4.33 x 8.66 Int-DL
- 5.04 x 7.17 JIS B6
- 5.50 x 8.50 Invoice
- 5.85 x 8.27 A5
- 5.83 x 7.87 JPOSTD
- 6.38 x 9.02 Int-C5
- 6.93 x 9.85 Int-B5
- 7.16 x 10.12 JIS B5
- 7.25 x 10.50 Executive
- 8.27 x 11.70 A4
- 8.50 x 11.00 Letter
- 8.50 x 13.00 Folio
- 8.50 x 14.00 Legal
- 10.12 x 14.33 JIS B4
- 11.00 x 17.00 Ledger
- 11.69 x 16.54 A3
これらの他に、GUI内でカスタムメディアサイズを定義し、追加のメディアサイズを指定できます。サポートされていないPCLメディアサイズが指定された場合(カスタムサイズを除く)、InfoPrint Managerでは常にメディアをLetterに設定します。サポートされていない(上記に示されていない)PCLメディアサイズが選択され、そのサイズがカスタムとして定義されていない場合にのみ、メディアはデフォルトでLetterに設定されます。
1.2.3.12.4.6 PCL Secondaryがフォントを使用する方法
PCL Secondaryは、以下のタイプのフォントのみをサポートします。
- 300 pel AFP fonts
- Relative-Metric AFP fonts
- AFP Outline fonts
- TrueType/OpenTypeフォント
PCL Secondaryはジョブの処理中にPCLプリンターに1文字ずつデータを転送するため、標準テキストやPCLデータを確認するときと同じ方法ではこのPCLデータを確認できません。その結果として一定のテキスト文字列の出力データをスキャンできません。
また、PCL Secondaryでは、ジョブが印刷を完了したかどうかを確認するためにプリンターと通信したり、印刷コマンドが実行された後にプリンター上のフォントを照会したりすることもできません。
TrueType、Type1、および CID-Key の各フォントがディスクに書き込まれるため、充分なディスクスペースが使用できることを確認してください。充分なスペースがない場合、ジョブは印刷に失敗します。/var/psf/Printer Name/TempFont
1.2.3.12.4.7 PCL Secondaryへの印刷のトラブルシューティング
このセクションでは、InfoPrint ManagerでPCL Secondaryを使用した場合に発生することがある問題に対して回答を示します。
- PCL Secondary を使用して実行依頼されたジョブの印刷の問題はどのように解決できますか
- PCL Secondary を介した印刷の問題を解明するには、基本印刷プロセスから検索した IPDS 情報を変換することによって PCL Secondary が作成した
PCL ファイルを取り込む必要があります。
PCLファイルは、InfoPrint Linuxサーバー上の/var/spool/cupsディレクトリーにあります。
- 私の PCL ファイルのグラフィックスが印刷されません。出力に関するエラーが出されます。
- グラフィックスを含むファイルをPCL4またはPPDS出力として実行依頼した可能性があります。これらのデータストリームはどちらもグラフィックスをサポートしません。PCL Secondary が作成したセンスタイプモデル (STM) IPDS コマンドで Graphics Command-Set Vector が生成されるようにするには、出力を PCL5、PCL5c、または PCL6 データとして印刷する必要があります。
1.2.3.13 実宛先を作成/管理する
InfoPrint実宛先とは、出力装置をソフトウェアとして表したものです。実宛先には、物理プリンター (プリンターを意味する)、または E メール宛先 (E メールサーバーを意味する) があります。
作成する実宛先のタイプを選択するにあたって、「宛先サポートシステム(DSS)について」を参照してください。
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI、コマンド行、または移行ユーティリティーを使用してInfoPrint実宛先を作成および管理します。ここでは、新しい実宛先を作成する方法と、実宛先の情報の表示に関する使用上のヒントを示します。
実宛先を作成する前に、プリンターなどの実宛先の電源を入れることを推奨します。これによって、SNMP を使用して、プリンターのトレイ構成を正しく初期化できます。
InfoPrint Managerシステムによって使用される出力装置ごとに実宛先を作成します。InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI、またはコマンド行を使用して実宛先を作成できます。
実宛先の属性は、装置の機構、機能、能力を記述します。InfoPrintは、ジョブを受け入れて処理する前に、そのジョブの要件を満たす装置が使用可能かどうかを検証します。
InfoPrint実宛先は、ジョブを受け取るキューが入っているものと同じInfoPrintサーバーか、別のサーバーに作成できます。
1.2.3.13.1 InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIによる実宛先を作成する
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIには、次のタイプの実宛先の作成をサポートするウィザードがあります。
ウィザードを使用していずれかのPSFプリンター (PSF TCP/IP、PSFコマンド、またはPSFその他) を作成する場合は、ウィザードは、プリンターの一部の属性にデフォルト値を設定します。属性とそれぞれの関連付けられたデフォルト値は、以下のとおりです。
- media-supported
- プリンターがSNMPプリンターでないときにのみ設定されます。デフォルト値は、選択されたプリンターのモデルによって異なります。
ウィザードを使用したデフォルトプリンター値
プリンター 値 InfoPrint 45、InfoPrint 70
- 8.5 x 12.4 inch
- 9 x 11 inch
- 12 x 18 inch
- A3 (297 x 419 mm)
- A4 (210 x 297 mm)
- A5 (148 x 210 mm)
- executive (7.25 x 10.5 inch)
- folio (8.5 x 13 inch)
- jis-b4-white (257 x 364 mm)
- jis-b5-white (182 x 257 mm)
- ledger (11 x 17 inch)
- legal (8.5 x 14 inch)
- letter (8.5 x 11 inch)
- statement (5.5 x 8.5 inch)
その他のすべてのプリンターモデル - A3 (297 x 419 mm)
- A4 (8.27 x 11.69 inch)
- jis-b4-white (257 x 364 mm)
- jis-b5-white (182 x 257 mm)
- ledger (11 x 17 inch)
- legal (8.5 x 14 inch)
- letter (8.5 x 11 inch)
- tabloid (11 x 17 inch)
- sides-supported
- プリンターがSNMPプリンターでないときにのみ設定されます。1と2に設定されます。
- plexes-supported
- プリンターがSNMPプリンターでないときにのみ設定されます。片面と反転に設定されます。
- printer-resolutions-supported
- 240、300、480、 600 に設定されます。
基本InfoPrint Manager GUIを実行している場合、InfoPrint Managerは、PSFプリンター用の基本InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI のデフォルトに示されるデフォルトを設定します。
PSFプリンター用の基本InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIのデフォルト
属性 | デフォルト値 |
---|---|
printer-resolutions-ready | 600 |
booklet-fold (InfoPrint 4000にのみ設定) | down |
start-sheets-supported | job-ticket |
printer-start-sheet | job-ticket |
form-definition | F100D |
accounting-exit | accounting-log |
1.2.3.13.1.1 PSF TCP/IPプリンター
インテリジェントプリンターデータストリーム(IPDS)プリンターを意味するPSF実宛先を作成します。PSFがTCP/IPを使用して直接制御するIPDSプリンターのTCP/IP接続タイプを使用します。
PSF TCP/IPプリンターを作成する前に、以下のワークシートを完成させてください。
PSF TCP/IPプリンターワークシート
ウィザードプロンプト | 説明 | 値 |
---|---|---|
名前 | 実宛先オブジェクトの名前です(64文字以内)。 | |
サーバー | この実宛先を制御するInfoPrintサーバーです。 | |
モデル | InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIのドロップダウンリストからプリンターモデルを選択します。作業しているプリンターがプルダウンリストにない場合は、プリンター上に表示されるとおりに名前を入力します。 | |
TCP/IP アドレス | このプリンターへのアクセスに使用されるIPアドレス。 | |
TCP/IPポート | プリンターが使用する通信用のポートです。
値が指定されない場合は、サーバーはプリンターモデルに基づいてポート番号を選択します。 注意: InfoPrint 1000ファミリープリンターは、ポート
9100 を使用します。その他の多くのInfoPrintプリンターは、デフォルトとしてポート5001 を使用します。ここで設定する値は、プリンターに設定されている値と同じものでなければなりません。 |
|
論理宛先 | ジョブをこの実宛先に送信する論理宛先です。
デフォルトの論理宛先を受け入れるか、別の既存の論理宛先を使用するか、このプリンター用に新しい論理宛先を作成できます。 |
|
論理宛先のサーバー | 論理宛先を含むサーバーです。 | |
キュー | この実宛先に宛てられるジョブを保留するキュー。 | 新しい論理宛先を選択した場合、以下の3つのオプションがあります。
|
このプリンターのタイプを作成するには、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI のプリンターの作成ウィザードを使用します。(メニューバーで、プリンター→作成→PSF→TCP/IPをクリックします。 )
PSF TCP/IPプリンターワークシートには、ウィザードのプロンプトで要求される情報が示されています。詳しくは、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIオンラインヘルプを参照してください。
プリンターの作成ウィザードでプリンターを使用可能にしなかった場合は、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでプリンターを使用可能にします。
1.2.3.13.1.2 PSFアップロードTCP/IPプリンター
AFPアップロード機能とともに使用するためのIPDSプリンターを表すPSFアップロードTCP/IP実宛先を作成します。
PSFアップロードTCP/IPプリンターを作成する前に、以下のワークシートを完成させてください。
PSFアップロードTCP/IPプリンターのワークシート
ウィザードプロンプト | 説明 | 値 |
---|---|---|
名前 | 実宛先オブジェクトの名前です(64文字以内)。 | |
サーバー | この実宛先を制御するInfoPrintサーバーです。 | |
TCP/IP アドレス | ホストシステムのIPアドレス。 | |
TCP/IPポート | ホストシステムで実行中のAFP Uploadサーバーが使用するポート番号です。 | |
論理宛先 | ジョブをこの実宛先に送信する論理宛先です。
デフォルトの論理宛先を受け入れるか、別の既存の論理宛先を使用するか、このプリンター用に新しい論理宛先を作成できます。 |
|
キュー | この実宛先に宛てられるジョブを保留するキュー。 | 新しい論理宛先を選択した場合、以下の3つのオプションがあります。
|
このプリンターのタイプを作成するには、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI のプリンターの作成ウィザードを使用します。(メニューバーで、プリンター→作成→PSF→アップロードTCP/IPをクリックします。 )
PSFアップロードTCP/IPプリンターのワークシートを参考にし、ウィザードのプロンプトで要求される情報を指定します。詳しくは、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIオンラインヘルプを参照してください。
プリンターの作成ウィザードでプリンターを使用可能にしなかった場合は、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでプリンターを使用可能にします。
1.2.3.13.1.3 PSFその他のプリンター
PCLプリンターを表すPSFその他の実宛先を作成します。デフォルトでは、PSFその他のプリンターは、ユーザーのプリンターにジョブを送信する前に、すべての着信データストリームをPCL4、PCL5、PCL5C、PCL6、またはPPDSに変換します。実宛先は、プリンターコマンド上で定義されたCUPSバックエンドプログラムを使用してプリンターにジョブを実行依頼します(CUPS DSSと同様)。PSF その他のドライバー実宛先を作成する前に、「PCL Secondary使用時の処理に関する考慮事項」で説明されているこのタイプの実宛先から実行依頼されたジョブの特別な処理の考慮事項を検討する必要があります。
document-formats-ripped-at-destination 実宛先属性を設定して、InfoPrint Manager によって変換されない特定の document-formats (PostScript および PCL など) を指定できます。この属性を使用すると、PCLやPostScriptの文書をAdvanced Function Presentationデータに変換してから、さらにPCLイメージデータに変換するときのパフォーマンスオーバーヘッドをなくすことができます(プリンターがそれらのデータストリームを受け入れることができる場合)。
特定のジョブと文書属性を使用するには、ジョブ文書フォーマットがdocument-formats-ripped-at-destination属性でリストされている場合でも、実宛先がジョブを変換する必要があります。たとえば、文書属性form-definitionとoutput-formatを含むPostScriptジョブを実行依頼する場合は、InfoPrintは、これらの属性を有効にするためにこのジョブを変換します。InfoPrintがジョブを変換する必要のある属性のすべてのリストについては、ジョブを変換させる文書属性、ジョブを変換させるジョブ属性、ジョブを変換させるPSFヘッダー用紙属性を参照してください。
定義中のプリンターがSNMPプリンターでない場合は、psf-tray-characteristics属性を構成し、プリンターがサポートする給紙トレイ値(用紙タイプ)を指定してください。用紙タイプの制限については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
PSFその他のドライバープリンターを作成する前に、以下のワークシートを完成させてください。
PSFその他のプリンターワークシート
ウィザードプロンプト | 説明 | 値 |
---|---|---|
名前 | 実宛先オブジェクトの名前です(64文字以内)。 | |
サーバー | この実宛先を制御するInfoPrintサーバーです。 | |
モデル | この単一値の属性は、PSFその他の実宛先が意味するプリンターのメーカーとモデルを示します。
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIのドロップダウンリストでプリンターモデルを選択するか、値を入力します。 指定する値は、 指定する値は、/usr/share/cups/model ディレクトリー内のファイルに一致する必要があります。たとえば、Ricoh Imagio MP 5000プリンター用のファイルの1つはRicoh-Imagio_MP_5000_PS.ppdとなります。従って指定する値はRicoh-Imagio_MP_5000_PS.ppdです。 注意:
.ppd フォーマットの指定はオプションです。 |
predef ディレクトリーからの例:
|
事前定義されたプリンターモデルを使用しない場合、PPD ファイルと一致する値を初めて入力したときに、InfoPrint Manager によって PPD ファイルからプリンターモデルが動的に取得され、dynamic-destination-models サーバー属性に追加されます。dynamic-destination-modelsは、今後もそのサーバーで使用できるように、CUPS DSS実宛先作成ウィザードのドロップダウンリストにも追加されます。同じシステム上で使用可能なすべてのサーバーのGUIドロップダウンリストに新しいプリンターモデルを表示するには、同じPPDファイルを使用してサーバーごとに1つのCUPS実宛先を作成するか、各サーバーを再起動します。 InfoPrint Manager で動的にサポートされるその他のプリンターモデルを調べるには、dynamic-destination-models サーバー属性を参照してください。 |
注意: PPD ファイルがデフォルトの場所にない場合は、PPD ファイルの絶対パスを指定することもできます。たとえば Ricoh Aficio Pro 907EX の場合、指定する値は
/printing/drivers/Ricoh-Aficio_Pro_907EX_PS.ppd 1 です。 |
|
SNMP TCP/IP アドレス | このプリンターへのアクセスに使用されるIPアドレス。この値は、SNMP プリンターにのみ使用されます。 | |
装置 | プリンター名。 | この列はブランクのままにします。 |
プリンターコマンド |
プリンターに印刷データを実行依頼するCUPSバックエンドのdevice-uriです。 これは、使用しているデバイス用にCUPSプリンターを作成していれば、プリンターのデバイスURIまたはバックエンド接続として表示されるコマンドです。 代替として、Ricohプリンター用のInfoPrint提供のpioinfo CUPSバックエンドまたはInfoPrint提供のpiorpdm CUPSバックエンドを使用し、正しいポート番号を提供し、正確なジョブの完了とアカウンティング情報も入手できます2。 |
例3 |
データストリーム | 作成するPSF変換用のデータストリーム(たとえば、PCL4、PCL5、PCL5C、PCL6、またはPPDS)。 | |
論理宛先 | ジョブをこの実宛先に送信する論理宛先です。
デフォルトの論理宛先を受け入れるか、別の既存の論理宛先を使用するか、このプリンター用に新しい論理宛先を作成できます。 |
|
論理宛先のサーバー | 論理宛先を含むInfoPrintサーバーです。 | |
キュー | この実宛先に宛てられるジョブを保留するキュー。 | 新しい論理宛先を選択した場合、以下の3つのオプションがあります。
|
|
このプリンターのタイプを作成するには、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI のプリンターの作成ウィザードを使用します。(メニューバーで、プリンター→作成→PSF→その他をクリックします。 )
PSFその他のプリンターワークシートには、ウィザードのプロンプトで要求される情報が示されています。詳しくは、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIオンラインヘルプを参照してください。
プリンターの作成ウィザードでプリンターを使用可能にしなかった場合は、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでプリンターを使用可能にします。
プリンターの作成ウィザードでPSFその他のドライバー接続プリンターを作成した後、PostScriptとPCLデータストリームジョブをパススルーする場合があります。このサポート用に構成するには、プリンター用のプリンタープロパティーに進み、宛先でRIP処理するフォーマットフィールドを変更します。[宛先で RIP 処理するフォーマット]フィールドは、すべての使用可能なプロパティーが表示されているときに、[プリンタープロパティー]ノートブックの[文書]タブにあります。すべて表示をクリックし、すべてのプリンタープロパティーを表示する必要があります。
[PCL]と[PostScript]の両方 (または、実宛先がネイティブでどのデータタイプをサポートしているかに応じて 2 つのうち一方のみ) を、とりうる値の[宛先で RIP 処理するフォーマット]リストから強調表示し、[追加>>]をクリックします。
PCLとPostScript以外の値を直接受け入れられる宛先がある場合もあるため、PCLとPostScript以外の値を指定できます。たとえば、プリンターはASCIIまたはPDFを受け入れることがあります。
1.2.3.13.1.4 PSFコマンドプリンター
PSFコマンド実宛先は、印刷コマンドを発行する前に、すべての受信データストリームをPCL4、PCL5、PCL5C、PCL6、またはPPDSに変換します。使用している印刷コマンドは、データの受信用のSTDIN(標準入力)をサポートする必要があります。PSFコマンド実宛先を作成する前に、PCL Secondary使用時の処理に関する考慮事項で説明されているこのタイプの実宛先から実行依頼されたジョブの特別な処理の考慮事項を確認してください。
受信データストリームをPCLまたはPPDSに変換する必要があり、PSFその他のドライバープリンターが適切でないときは、PSFコマンドプリンターを作成します。PSFコマンドプリンターは、ジョブを再度キューに入れるのみなので、制御はできません。 また、正確なジョブ状況も受信できません。
定義中のプリンターがSNMPプリンターでない場合は、psf-tray-characteristics属性を構成し、プリンターがサポートする給紙トレイ値(用紙タイプ)を指定してください。用紙タイプの制限については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
PSF コマンドプリンターを作成する前に、次のワークシートに記入してください。
PSFコマンドプリンターワークシート
ウィザードプロンプト | 説明 | 値 |
---|---|---|
名前 | 実宛先オブジェクトの名前です(64文字以内)。 | |
サーバー | この実宛先を制御するInfoPrintサーバーです。 | |
モデル | InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIのドロップダウンリストからプリンターモデルを選択します。作業しているプリンターがプルダウンリストにない場合は、プリンター上に表示されるとおりに名前を入力します。 | |
SNMP TCP/IP アドレス | このプリンターのIPアドレス。この値は、SNMP プリンターにのみ使用されます。 | InfoPrint Managerは、プリンターからSNMP情報を入手するためにのみこの値を使用します。 |
プリンターコマンド | ジョブを適切な UNIXプリンターに送信するために使用されるコマンド文字列です。
このコマンドは、データを受信するためにSTDINをサポートする必要があることに注意してください。 |
例: lprafp -p mpcl -s ip_address |
データストリーム |
PSF変換によって作成され、印刷装置(たとえば、PCL4、PCL5、PCL5C、PCL6、またはPPDS)によって予期されるデータストリーム。 |
|
論理宛先 | ジョブをこの実宛先に送信する論理宛先です。
デフォルトの論理宛先を受け入れるか、別の既存の論理宛先を使用するか、このプリンター用に新しい論理宛先を作成できます。 |
|
論理宛先のサーバー | 論理宛先を含むInfoPrintサーバーです。 | |
キュー | この実宛先に割り当てられるジョブを保留するキューです。 | 新しい論理宛先を選択した場合、以下の3つのオプションがあります。
|
このプリンターのタイプを作成するには、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI のプリンターの作成ウィザードを使用します。(メニューバーで、[プリンター]→[作成]→[PSF]→[コマンド]をクリックします。)
PSFコマンドプリンターワークシートには、ウィザードのプロンプトで要求される情報が示されています。詳しくは、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIオンラインヘルプを参照してください。
プリンターの作成ウィザードでプリンターを使用可能にしなかった場合は、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでプリンターを使用可能にします。
1.2.3.13.1.5 CUPS DSSプリンター
CUPSキューで駆動されているプリンターと同様に、CUPSバックエンド(プリンタードライバー)を使用して変換されていないデータストリームを受信するプリンターを表すためにInfoPrint実宛先を作成します。実宛先は、プリンターコマンド上で定義されたバックエンドプログラムを使用し、CUPS印刷システム経由でプリンターにジョブを実行依頼します。
CUPS DSSプリンターを作成する前に、次のワークシートに記入してください。
CUPSプリンターワークシート
ウィザードプロンプト | 説明 | 値 |
---|---|---|
名前 | 実宛先オブジェクトの名前です。 | |
サーバー | この実宛先を制御するInfoPrintサーバーです。 | |
モデル |
この単一値の属性は、CUPS実宛先が意味するプリンターのメーカーとモデルを示します。 |
predef ディレクトリーからの例:
|
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI のドロップダウンリストからプリンターモデルを選択するか、値を入力します。 |
ドロップダウンリストからの例: |
|
事前定義されたプリンターモデルを使用しない場合、PPD ファイルと一致する値を初めて入力したときに、InfoPrint Manager によって PPD ファイルからプリンターモデルが動的に取得され、dynamic-destination-models サーバー属性に追加されます。dynamic-destination-modelsは、今後もそのサーバーで使用できるように、CUPS DSS実宛先作成ウィザードのドロップダウンリストにも追加されます。同じシステム上で使用可能なすべてのサーバーのGUIドロップダウンリストに新しいプリンターモデルを表示するには、同じPPDファイルを使用してサーバーごとに1つのCUPS実宛先を作成するか、各サーバーを再起動します。 InfoPrint Manager で動的にサポートされるその他のプリンターモデルを調べるには、dynamic-destination-models サーバー属性を参照してください。 |
指定する値は、/usr/share/cups/model ディレクトリー内のファイルに一致する必要があります。このディレクトリーがデフォルトの場所です。たとえば、Ricoh Imagio MP 5000プリンター用のファイルの1つはRicoh-Imagio_MP_5000_PS.ppdとなります。従って指定する値は 注意: PPD ファイルがデフォルトの場所にない場合は、PPD ファイルの絶対パスを指定することもできます。たとえば Ricoh Aficio Pro 907EX の場合、指定する値は
/printing/drivers/Ricoh-Aficio_Pro_907EX_PS.ppd です。 |
|
SNMP TCP/IP アドレス | このプリンターへのアクセスに使用されるIPアドレス。この値は、SNMP プリンターにのみ使用されます。 | |
プリンターコマンド |
プリンターに印刷データを実行依頼するCUPSバックエンドのdevice-uriです。 これは、使用しているデバイス用にCUPSプリンターを作成していれば、プリンターのデバイスURIまたはバックエンド接続として表示されるコマンドです。 代替として、Ricohプリンター用のInfoPrint提供のpioinfo CUPSバックエンドまたはInfoPrint提供のpiorpdm CUPSバックエンドを使用し、正しいポート番号を渡し、正確なジョブの完了とアカウンティング情報も入手できます。 |
例3 |
論理宛先 | ジョブをこの実宛先に送信する論理宛先です。
デフォルトの論理宛先を受け入れるか、別の既存の論理宛先を使用するか、このプリンター用に新しい論理宛先を作成できます。 |
|
論理宛先のサーバー | 論理宛先を含むInfoPrintサーバーです。 | |
キュー | この実宛先に宛てられるジョブを保留するキュー。 | 新しい論理宛先を選択した場合、以下の3つのオプションがあります。
|
|
このプリンターのタイプを作成するには、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI のプリンターの作成ウィザードを使用します。(メニューバーで、プリンター→作成→CUPSをクリックします。 )
CUPSプリンターワークシートには、ウィザードのプロンプトで要求される情報が示されています。詳しくは、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIオンラインヘルプを参照してください。
プリンターの作成ウィザードでプリンターを使用可能にしなかった場合は、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでプリンターを使用可能にします。
1.2.3.13.1.6 BSDプリンター
実宛先で変換を終了するための構成が必要なとき、自分で使用するEXITを作成するとき、または他のDSSが適合しないときにBSDの実宛先を作成します。BSD DSSは、他のDSSと比べるとプリンターの制御が難しくジョブの状況も正確に報告されません。
BSDプリンターを作成する前に、以下のワークシートを完成させてください。
BSDプリンターワークシート
ウィザードプロンプト | 説明 | 値 |
---|---|---|
名前 | 実宛先オブジェクトの名前です。 | |
サーバー | この実宛先を制御するInfoPrintサーバーです。 | |
SNMP TCP/IP アドレス | このプリンターへのアクセスに使用されるIPアドレス。この値は、SNMP プリンターにのみ使用されます。
プリンターバックエンドとしてInfoPrint Manager (lprafp) LPRを使用している場合は、このフィールドは空白のままにしてください。 |
|
プリンターコマンド | このリモート宛先にジョブを実行依頼するために出すコマンド。通常、これはInfoPrint Manager (lprafp) LPRコマンドへの呼び出しです。(例: /usr/lpp/psf/utils/lpr/LPR -A -s serverName -p printerName ) |
|
論理宛先 | ジョブをこの実宛先に送信する論理宛先です。
デフォルトの論理宛先を受け入れるか、別の既存の論理宛先を使用するか、このプリンター用に新しい論理宛先を作成できます。 |
|
論理宛先のサーバー | 論理宛先を含むInfoPrintサーバーです。 | |
キュー | この実宛先に宛てられるジョブを保留するキュー。 | 新しい論理宛先を選択した場合、以下の3つのオプションがあります。
|
このプリンターのタイプを作成するには、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI のプリンターの作成ウィザードを使用します。(メニューバーで、[プリンター]→[作成]→[BSD]をクリックします。)
BSDプリンターワークシートには、ウィザードのプロンプトで要求される情報が示されています。詳しくは、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIオンラインヘルプを参照してください。
BSD DSSは、InfoPrint Managerジョブと文書の属性を目的のコマンドのオプションにマッピングできます。InfoPrint Managerは、attribute-map属性にある値を使用し、InfoPrint Managerジョブと文書の属性をdestination-command値に追加するオプションにマッピングします。これで、InfoPrint Managerから宛先コマンドに渡されるオプションをカスタマイズできます。属性マップの各値は、InfoPrint Manager属性名、コロン、属性がマッピングされるオプションフラグを含む文字列から構成されます。InfoPrint Managerは、生成されたコマンドのオプションフラグの後に属性の値を追加します。attribute-map属性の動作については、BSD DSSを参照してください。
プリンターの作成ウィザードでプリンターを使用可能にしなかった場合は、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでプリンターを使用可能にします。
1.2.3.13.1.7 Eメール
InfoPrint ManagerからジョブをEメールで送信する場合は、Eメールの実宛先を作成します。
Eメールの実宛先を作成する前に、以下のワークシートを完成させてください。
Eメール宛先ワークシート
ウィザードプロンプト | 説明 | 値 |
---|---|---|
名前 | 実宛先オブジェクトの名前です。 | |
サーバー | この実宛先を制御するInfoPrintサーバーです。 | |
論理宛先 | ジョブをこの実宛先に送信する論理宛先です。
注意: 個別の論理宛先オブジェクトを作成し、同じ論理宛先から、プリンターと印刷しない宛先の両方にジョブを送信しないことを推奨します。
|
|
論理宛先のサーバー | 論理宛先を含むInfoPrintサーバーです。 | |
キュー | この実宛先に宛てられるジョブを保留するキュー。 | 新しい論理宛先を選択した場合、以下の3つのオプションがあります。
|
このプリンターのタイプを作成するには、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI のプリンターの作成ウィザードを使用します。(メニューバーで、その他→作成→destination_typeをクリックします。 destination_typeは、Eメールです。 )
ウィザードのプロンプトで要求される情報については、「Eメール宛先ワークシート」を参照してください。詳しくは、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIオンラインヘルプを参照してください。
プリンターの作成ウィザードでプリンターを使用可能にしなかった場合は、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでプリンターを使用可能にします。
1.2.3.13.1.8 DFEプリンター
Ricohのプリンターを駆動するDFEプリントサーバーを表すDFE実宛先を作成します。
DFEプリンターを作成する前に、以下のワークシートを完成させてください。
DFEプリンターワークシート
ウィザードプロンプト | 説明 | 値 |
---|---|---|
名前 | 実宛先オブジェクトの名前です(64文字以内)。
注意: この名前では大文字小文字が区別されます。
|
|
サーバー | この実宛先を制御するInfoPrintサーバーです。 注意: この名前では大文字小文字が区別されます。
|
|
モデル | DFEプリントサーバーがこの情報を設定できるようにするか、プリンターに表示される名前を入力します。 | DFEプリンターで設定 |
TCP/IPアドレス | DFEプリントサーバーへのアクセスに使用されるIPアドレス。 | |
ユーザー | DFE DSSの実宛先がFiery DFEなどのデジタルフロントエンド (DFE) サーバーに接続するために使用するユーザー名。 | |
パスワード | DFE DSSの実宛先がFiery DFEなどのデジタルフロントエンド (DFE) サーバーに接続するために使用するユーザー名。 |
このプリンターのタイプを作成するには、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI のプリンターの作成ウィザードを使用します。(メニューバーで、プリンター→作成→DFEをクリックします。)
DFEプリンターワークシートには、ウィザードのプロンプトで要求される情報が示されています。詳しくは、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIオンラインヘルプを参照してください。
プリンターの作成ウィザードでプリンターを使用可能にしなかった場合は、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでプリンターを使用可能にします。
1.2.3.14 ラージファイルのサポート
初期インストール
インストール中にInfoPrint Managerによって作成されたファイルシステムでは、ラージファイルが使用可能になっています。InfoPrint Managerの初期インストールの前にラージファイルシステムを有効にしなかった場合は、ラージファイルサポートを使用可能にするの手順に従ってください。。実宛先も構成してください。手順については、 InfoPrint Manager 実宛先を使用可能にするを参照してください。
InfoPrint Managerサーバーで、2.14 GBを超えるファイルをサポートする場合は、ラージファイルが使用でき、データを処理するために充分な大きさのInfoPrintファイルシステムが必要です。以下の情報について説明されています。
- サポート対象
- サーバーがすでにラージファイルを処理できるかどうかを判断する方法
- サーバーでラージファイルを処理できるようにする方法
- ラージファイル処理をサポートするためにファイルシステムのサイズを確認または変更する方法
1.2.3.14.1 サポートされているジョブ実行依頼クライアント
クライアント | Windows | AIX | Linux |
---|---|---|---|
AIX、Linux、macOS、Windowsのpdpr | サポート済み | サポート済み | サポート済み |
MVS Download | サポート済み | サポート済み | サポート済み |
ホットフォルダー | サポート済み | サポート済み | サポート済み |
InfoPrint Select | サポートなし | サポートなし | サポートなし |
Submit Express | サポートなし | サポートなし | サポートなし |
IPPゲートウェイ | サポートなし | サポートなし | サポートなし |
Windowsゲートウェイ | サポートなし | サポートなし | サポートなし |
1.2.3.14.2 サポートされている出力方式
ラージファイルをサポートしているDSSはPSF DSSだけです。ラージファイルをサポートしているPSF DSS接続は以下の通りです。
クライアント | Windows | AIX | Linux |
---|---|---|---|
TCP/IP | サポート済み | サポート済み | サポート済み |
コマンド | サポート済み | サポートなし | サポートなし |
その他 | サポート済み | サポートなし | サポートなし |
- 注意:
- reverse-page-order 実宛先および文書またはデフォルト文書属性は、ラージファイル用にサポートされていません。
- 変換サブシステムによって処理されるジョブは、呼び出されるコマンドがサポートしていれば、2 ギガバイトを超えるサイズのファイルをサポートします。
1.2.3.14.3 2 GBを超えるファイル用のInfoPrint Manager文書形式サポート
文書形式 | Windows | AIX | Linux |
---|---|---|---|
MOD:CA | サポート済み | サポート済み | サポート済み |
PostScript(注1および注2を参照) | サポート済み | サポート済み | サポート済み |
PCL(注1を参照) | サポート済み | サポート済み | サポート済み |
サポート済み | サポート済み | サポート済み | |
行データ | サポート済み | サポート済み | サポート済み |
XML | サポートなし | サポートなし | サポートなし |
Xerox | サポートなし | サポートなし | サポートなし |
SAP | サポート済み | サポート済み | サポート済み |
TIFF、JPEG、GIF | サポートなし | サポートなし | サポートなし |
ASCII | サポートなし | サポートなし | サポートなし |
|
1.2.3.14.4 2 GBを超えるファイル用のInfoPrint Manager出力形式サポート
出力形式 | Windows | AIX | Linux |
---|---|---|---|
ブックレット印刷 | サポートなし | サポートなし | サポートなし |
内蔵カバー付きブックレット印刷 | サポートなし | サポートなし | サポートなし |
部数コピー | サポートなし | サポートなし | サポートなし |
切断とマージ | サポート済み | サポート済み | サポート済み |
シンプルNアップ | サポート済み | サポート済み | サポート済み |
1.2.3.14.5 ラージファイルサポートを使用可能にする
- InfoPrintサーバーに
root
としてログインします。 - 端末ウインドウを開きます。
- 次のコマンドを使用してInfoPrintの関連プロセスをすべて停止します。
/usr/lpp/pd/install/killprocs.sh
- 次の手順で、ファイルシステムでのラージファイルサポートを使用可能にします。
ulimit -a
コマンドを実行して、現在のシステムの制限
を確認します。- コマンド行からファイル
/etc/security/limits.conf
を編集します。 - ファイルサイズの制限、つまり
fsize
を必要に応じたサイズに変更します。ファイルサイズの制限を無制限に設定すると、ファイルサイズは無制限に設定されます。またはコマンドulimit -f unlimited
を実行できます。 - 変更を保管します。
- コマンド行からファイル
- サーバーを再起動します。
startsrv <servername>
<servername>
は、InfoPrint Managerサーバープロセス(pdserver
)の名前です 。
1.2.3.14.6 InfoPrint Manager実宛先を使用可能にする
ファイルシステムがラージファイル対応である場合、実宛先もラージファイルをサポートするように構成する必要があります。これを行うには、ラージファイルを処理したい PSF
実宛先すべてで large-file-enabled
属性を True
に変更してください。詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.2.3.14.7 ラージファイルサポートを使用可能にする
- InfoPrintサーバーに
root
としてログインします。 - 端末ウインドウを開きます。
- 次のコマンドを使用してInfoPrintの関連プロセスをすべて停止します。
/usr/lpp/pd/install/killprocs.sh
- 次の手順で、ファイルシステムでのラージファイルサポートを使用可能にします。
ulimit -a
コマンドを実行して、現在のシステムの制限
を確認します。- コマンド行からファイル
/etc/security/limits.conf
を編集します。 - ファイルサイズの制限、つまり
fsize
を必要に応じたサイズに変更します。ファイルサイズの制限を無制限に設定すると、ファイルサイズは無制限に設定されます。またはコマンドulimit -f unlimited
を実行できます。 - 変更を保管します。
- コマンド行からファイル
- サーバーを再起動します。
startsrv <servername>
<servername>
は、InfoPrint Managerサーバープロセス(pdserver
)の名前です 。
1.2.3.14.8 InfoPrint Manager実宛先を使用可能にする
ファイルシステムがラージファイル対応である場合、実宛先もラージファイルをサポートするように構成する必要があります。これを行うには、ラージファイルを処理したい PSF
実宛先すべてで large-file-enabled
属性を True
に変更してください。詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.2.3.15 InfoPrint Manager for LinuxとともにLPDゲートウェイを使用する
Linux ラインプリンターデーモン用の InfoPrint Manager (ipmlpd) を使用すれば、InfoPrint Linux サーバーへの LPD ゲートウェイを経由してジョブを受け取ることができます。InfoPrint Manager LPD は、ラインプリンター (LPR) クライアントを使って他のオペレーティングシステムから印刷ジョブを実行依頼できるようにするデーモンです。InfoPrint Manager LPDは受信したファイルを直接InfoPrint宛先に実行依頼し、一部のLPRクライアントで使用可能な-oオプションをサポートします。(-oオプションは、書式定義やページ定義などの拡張InfoPrint印刷オプションを指定できるようにするものです。印刷コマンドで-oオプションを使用する方法は、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。 )
InfoPrint Manager LPD プロトコルを使用するように構成するには、InfoPrint Manager に属さない他の LPD デーモンまたはプロセス (例: Common UNIX Printing System [CUPS] LPD デーモン) が同じシステム上で実行されているかどうかを確認し、実行されている場合はそれらを停止する必要があります。
重要: CUPSをアンインストールしないでください。 Linuxサーバーでcups-lpdデーモンの停止のみを行います。
Linuxラインプリンターデーモン用のInfoPrint Managerはポート515を使用します。
LPDプロトコルでは、lprと呼ばれる印刷コマンドが定義されています。lprコマンドまたはLPDプロトコルを使用する他の複数のコマンドを使用すると、AIX、LinuxまたはWindowsシステムからLinux LPD用InfoPrint Manager宛先にジョブを実行依頼できます。z/OSなどの他のシステムからもLPDプロトコルを使用し、ジョブを実行依頼できます。構文や使用可能なオプションは、ある印刷コマンドと他のコマンドとの間、さらにあるバージョンのlprと別のバージョンとの間で異なります。システムに応じて、印刷コマンドの例を適応することが必要となる場合があります。
印刷コマンドには備わっていないオプションを送信システムで補完するように構成することが必要となる場合もあります。たとえば、印刷サーバーを指定するオプションが印刷コマンドに含まれない場合は、LPD宛先と同じ名前の送信システムでリモート印刷キューを作成してください。
InfoPrint Manager Linux LPDを開始または停止するには、InfoPrint Managerマネージメントインターフェースを使用できます。
-
InfoPrint Managerマネージメントインターフェースを起動します。
- RedHat Enterprise Serverで、Application→InfoPrint Manager→ マネージメントインターフェースを選択します。
- SUSE Linux Enterprise Server で、[Computer]→[More Applications]→[InfoPrint Manager]→[マネージメントインターフェース]を選択します。
- InfoPrint Manager→オブジェクト→LPDゲートウェイ→開始または停止を選択します。
- 注意:
-
マネージメントインターフェースからLPDゲートウェイを開始する方法は、以下のとおりです。
- 再起動時に開始:システムの再起動時にLPDゲートウェイデーモンが自動的に開始されます。
- 今すぐ開始: LPDゲートウェイデーモンが即時に開始されます。
- [両方で開始]: システムの再起動時に LPD ゲートウェイデーモンが即時に自動的に開始されます。
-
コマンド行で/etc/rc.lpd.daemonsを編集し、システムの起動時にInfoPrint Manager Linux LPDデーモンが自動的に開始するように、
startlpd
コメントを解除できます。 -
コマンド行から
startlpd
およびstoplpd
を使用して、InfoPrint Manager Linux LPD を開始または停止します。次のコマンドの使用方法は、RICOH InfoPrint Manager:ReferenceRICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。 -
LPD ポート番号 515 が、iptables またはその他のファイアウォール規則を更新することで他のシステムからアクセスできることを確認してください。
- CUPS lprコマンドはLPDクライアントではありません。CUPS印刷システム用のクライアントです。それはバークレー (lpr) 印刷システム用の従来のコマンド行インターフェースと互換性を維持しています。
以下のトピックでは、InfoPrint Manager for Linuxへの印刷ジョブの送信に使用できる異なるLPRクライアントについて説明します。
1.2.3.15.1 その他のUNIXシステムからLPDを使用して印刷ジョブを実行依頼する
任意の LPR クライアントを使用できますが、-o フラグで拡張 InfoPrint オプションを指定できるようにする場合は必ず、LPR クライアントが -o オプションをサポートするようにします。lprafp という InfoPrint Manager LPR クライアントのサンプルコードは、InfoPrint Manager for Linux で提供されるもので、/usr/lpp/psf/utils/lpr ディレクトリーから使用できます。このディレクトリーには、UNIX プラットフォーム用の lprafp クライアントのサンプルコードが含まれています。このコードは、/usr/lpp/psf/utils/lpr ディレクトリー内にある README ファイルで説明されているようにコンパイルする必要があります。
/etc/inittab ファイル内で LPD サブシステムを指定して、クライアントがシステムリブート時に始動し、常に使用可能であるようにしてください。
1.2.3.15.1.1 InfoPrint Manager (lprafp) LPRクライアントを持つ非UNIXシステムから印刷ジョブを実行依頼する
非 UNIX システムで InfoPrint Manager LPR クライアントから印刷ジョブを実行依頼する場合、指定する必要があるのは、InfoPrint Manager サーバーと、InfoPrint 宛先 (論理宛先または実宛先) の名前だけです。InfoPrint LPDは、ジョブをInfoPrint印刷スプールに実行依頼します。-Aフラグを使用してLPRシェルスクリプトを入力した場合は、lprafpコマンドプログラム(lprafp.c)が呼び出されます。このプログラムについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceで説明しています。LPRシェルスクリプトを-Aフラグを指定せずに入力する場合は、UNIXシステムのLPコマンドを起動します。 InfoPrint-oオプションはサポートしていません。
Linuxオペレーティングシステムクライアントの場合は、LPRAFP with Infoprint Server for z/OS
から.lprafpサンプルコードパッケージを無料でダウンロードできます。
ジョブをInfoPrint Manager LPDに実行依頼する場合は、-oオプションで指定するキーワードをInfoPrint属性と一致させるためにマッピングファイルを使用します。InfoPrint Manager for Windowsにはサンプルのマッピングファイルが付属しています。 印刷ジョブをInfoPrint Manager LPDに実行依頼する前に、必要に応じてこのファイルを変更してください。
マッピングファイルを変更するには、以下のようにします。
- ファイル
/var/pd/lpd/lpdmap.txt
を開きます。 - 変更を行う前に、マッピングファイル内のすべての指示をお読みください。
- 必要に応じてマッピングを編集し、ファイルを同じ名前を使用して保管します。
すべてのLPRクライアントで異なるキーワードを使用するため、すべてを表示するのは不可能です。表示されたマッピングは、"最良の推量" のマッピングであるので、ユーザーが必要とする結果を生成しない場合があります。どの値を追加または変更する必要があるか調べる最善の方法は、* DEBUGという行のコメントを外し、ファイルを保存することです。(行のコメントを外すには、*を削除します。 )LPDを使用して印刷ジョブを実行依頼し、出力を確認します。ジョブが失敗するか、間違って印刷される場合は、マネージメントコンソール内のサーバーログでエラーメッセージを確認します。それらを使用して、どのキーワードが失われているか、間違ってマップされているかを判別します。終了した後は、マッピングファイルを開き、DEBUG行を再度コメントアウトにします。
1.2.3.15.1.2 非UNIXシステムからのLPDを使用して印刷ジョブを実行依頼する
VM、z/OS、または AS/400 システムから LPD ゲートウェイを通じて InfoPrint Linux サーバーにジョブを実行依頼するには、任意の LPR クライアントを使用できますが、-o フラグ上で拡張 InfoPrint オプションを指定することはできません。MVSまたはz/OSシステムからジョブを実行依頼している場合は、より豊富なInfoPrint印刷オプションセットを指定できるMVS Downloadを代替として購入してください。
1.2.3.16 InfoPrint Manager for LinuxでIPPゲートウェイを使用する
InfoPrint Manager for Linuxには、IPP (Internet Printing Protocol)ゲートウェイが含まれています。IPPゲートウェイを使用すると、IPPクライアントソフトウェアがインストールされているユーザーは、ネットワークの任意の場所でIPP対応でないプリンターにもInfoPrint Managerを使用して印刷ジョブを実行依頼できます。ユーザーがデスクトップにプリンターを追加するためには、IPP クライアントに付属の指示に従う必要があります。startippgwユーティリティーまたはIPMMI(InfoPrint Manager→オブジェクト→IPPゲートウェイ)を使用し、IPPゲートウェイを使用可能にします。
- 注意:
- LinuxのIPPゲートウェイで使用可能なstartippgw、stopippgw、lsippgwデーモンユーティリティーについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
- Internet Printing Protocol (IPP) は、Hypertext Transfer Protocol (HTTP) を使用するアプリケーションプロトコルで、これを使用することにより、ユーザーは、文書の印刷を、Web アドレス (すなわち Uniform Resource Identifier (URI)) が分かっている、IPP が使用できるプリンターに実行依頼できます。印刷データは、IPP を使用して LAN とインターネットの両方に送ることができるので、直接 LAN に接続されているユーザーも、リモート側で作業しているユーザーも、同じプリンターにアクセスできます。
Internet Printing Protocol (IPP) ゲートウェイプリンターは、IPP クライアントソフトウェアを使用してクライアントワークステーションに作成するプリンターです。ユーザーがプリンターに印刷ジョブを実行依頼すると、InfoPrint Manager IPPゲートウェイ経由でInfoPrintに送信されます。次に、IPPゲートウェイではInfoPrintプリンター(IPP非対応を含む)にジョブを送信可能になります。
1.2.3.16.1 IPPゲートウェイから印刷する
- startippgwデーモンユーティリティーまたはIPMMI(InfoPrint Manager→オブジェクト→IPPゲートウェイ)を使用し、IPPゲートウェイを開始します。
- ゲートウェイが作動していることを確認してください。インターネットブラウザーを開き、次のWebアドレスを入力し、IPPゲートウェイデーモンが実行されているシステムのDNSホスト名でserverhostnameを次と置き換えてください。
http://serverhostname:631/printers
。631
はデフォルトポートです。別のポートを使用する場合は、使用しているポートの番号を指定してください。ゲートウェイが正しく作動している場合は、ゲートウェイを通して使用可能なプリンターのリストが表示されます。InfoPrint宛先がすべて表示されます。ユーザーに印刷させたい宛先のアドレス (URI) を探してください。ご使用のネットワークで実行されている DNS ネームサーバーがない場合は、IPP ゲートウェイデーモンが実行されているシステムの、ドット付き 10 進数の IP アドレスで serverhostname を置き換えてください。
同一マシンの別のネーム領域内のInfoPrint Manager環境に2つのInfoPrint Managerシステムがある場合は、InfoPrint ManagerシステムごとにIPPゲートウェイデーモンを開始する必要があります。
- ワークステーションまたはラップトップでインストールする IPP クライアントソフトウェアのエンドユーザーを指定するか、使用する必要があるプリンターのアドレス (ステップ 1 の URI) を指定します。エンドユーザーがIPPクライアントソフトウェアのインストールを完了すると、プリンターに印刷すると同時に、他のプリンターに印刷できます。
1.2.3.17 HTTPSプロトコル用WebサーバーでSSLを有効にする
SSL(Secure Sockets Layer)とは、暗号化されたデータと証明書を用いて認証することで、ブラウザーとWebサーバー間の通信を安全に行うためのプロトコルです。
WebサーバーコンポーネントでSSLを有効にすると、デジタル証明書に紐付けできます。Webサーバーコンポーネントには、既存のデジタル証明書、お客様が生成した個人の証明書を置き換える自己署名証明書があります。
SSLを構成する前に、デジタル証明書を取得し、基本製品がインストールされているコンピューターに保存する必要があります。証明書をインストールするときは、認証局(CA)の指示に従ってください。また、サーバーに置くキーストアの場所とキーストアのパスワードを把握しておく必要があります。
また、後で復元が必要な場合に簡単に見つけられるように、ファイルを安全な場所に保存してください。
キーとキーストアを生成するには、Java keytoolコマンドを使用します。keytoolの使用方法は、認証局またはJavaの使用説明書を参照してください。
java.io.IOException
エラーを受信します。SSLを構成するには、以下の操作を行います。
- 信頼できる認証局(CA)からデジタル証明書を購入します。
- InfoPrint Managerサーバーがインストールされるコンピューターに証明書をインストールするには、認証局(CA)の指示に従ってください。
-
キーとキーストアを生成するには、Java keytoolコマンドを使用します。keytoolコマンドの使用については、Javaの使用説明書を参照してください。キーストアの場所とキーストアのパスワードを書き留めます。後で必要になるためです。
- InfoPrint Managerの管理者としてコンピューターにログインします。
- 事前に作成した
.keystore
ファイルを、InfoPrint Managerシステムユーザーのhome
ディレクトリーにコピーします。 -
.keystore
ファイルの所有者を適切な所有者およびグループに変更します。 system_ userを InfoPrint Manager のユーザーID、 system_groupをInfoPrint Managerグループに置き換えて、コマンドにchown system_user:system_group .keystore
を入力します。デフォルトのシステムユーザーは ipm1 で、デフォルトのグループは sysです。
-
.keystore
ファイルのコピーと所有者の変更ができない場合は、メインコンピューターでログアウトしてからrootユーザーとして再ログインするか、 su を使用してrootユーザーにして前の2つの手順を行います。 - InfoPrint Managerのユーザーに切り替えます。コマンドにsu -
system_user
を入力し、system_ userにInfoPrint ManagerユーザーIDを置き換えます。 /usr/lpp/pd/ipmws/conf
ディレクトリーに移動します。server.xml
ファイルを開き、以下の変更を行います。- 次の構成を見つけてコメントを外します。
<Connector protocol="org.apache.coyote.http11.Http11NioProtocol" port="14443" maxThreads="150" SSLEnabled="true"> <SSLHostConfig protocols="TLSv1.2+TLSv1.3" ciphers="TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256, TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256, TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384, TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA384, TLS_ECDH_RSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384, TLS_ECDH_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256, TLS_ECDH_ECDSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256, TLS_ECDH_ECDSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384, TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA, TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_256_CBC_SHA, TLS_ECDH_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA384, TLS_ECDH_ECDSA_WITH_AES_256_CBC_SHA384, TLS_ECDH_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA, TLS_ECDH_ECDSA_WITH_AES_256_CBC_SHA, TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256, TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256, TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA, TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA, TLS_ECDH_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256, TLS_ECDH_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256, TLS_ECDH_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA, TLS_ECDH_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA"> <Certificate certificateKeystoreFile="etc/InfoPrint.keystore" certificateKeystorePassword="changeit" type="RSA"/> </SSLHostConfig> </Connector>
- keystoreFileの値を
.keystore
ファイルへのパスに置き換えます。 - keystorePass値をキーストアへのパスワードに変更してkeystore_passwordを置き換えます。
- ファイルを保存して閉じます。
- 次の構成を見つけてコメントを外します。
- デフォルトのポート(14000)以外のポートを使用する場合は、pdwsinitportsユーティリティーを実行します。
- InfoPrint ManagerのWebサーバーを再起動します。
- Webブラウザーを開き、以下のアドレスを入力してInfoPrint Managerがインストールされているコンピューターのホスト名またはIPアドレスとサーバー名を置き換え、安全な接続を確認します。
https://server-name:14443/IPM.
自己署名証明書を使用するか、証明書がサーバーに具体的に紐付けされていない場合は、証明書が信頼されていないという内容の警告をWebブラウザーから受け取ります。
インストールサービスの更新またはInfoPrint Managerの新しいバージョンをインストールする場合は、WebサーバーコンポーネントでSSL設定がインストールプロセスによって消去されるため、SSLを再有効化してください。
デジタル証明書を更新または交換する場合は、キーストアに新しい証明書をインストールし、古い証明書を削除します。InfoPrint Managerはキーストアで新しい証明書を見つけることができるため、このタスクの再実行は不要です。
1.2.3.18 すべてのHTTPリクエストをHTTPSにリダイレクトするようにTomcatを設定する
Webサーバーがすべての呼び出しをセキュアな接続へ強制的にリダイレクトするには、以下の操作を行います。
- 自己署名証明書または認証局(CA)によって生成された証明書を使用します。
InfoPrint ManagerのWebサーバーには、サンプルの自己署名証明書が用意されています。証明書は、警告なしに訪問者のブラウザーで動作できるように、信頼できる第三者によって署名されている必要があります。署名付き証明書を取得するには、CAを選択し、その指示に従います。
- 証明書を使用できるように、Webサーバーをインストールして構成します。詳しくは、HTTPSプロトコル用WebサーバーでSSLを有効にするを参照してください。サンプル証明書を使用するには、
/usr/lpp/pd/ipmws/conf/server.xml
ファイルのSSLコネクターを有効にします。 /usr/lpp/pd/ipmws/conf/web.xml
ファイルに移動し、ファイルの一番下までスクロールして、</web-app>
エントリーのすぐ上に以下を追加します。<!-- Force HTTPS, required for HTTP redirect! --> <security-constraint> <web-resource-collection> <web-resource-name>保護されたコンテキスト</web-resource-name> <url-pattern>/*</url-pattern> </web-resource-collection> <!-- auth-constraint goes here if you require authentication --> <user-data-constraint> <transport-guarantee>CONFIDENTIAL</transport-guarantee> </user-data-constraint> </security-constraint>
- web.xmlファイルを保存し、MMIからWebサーバーを起動して、これらの変更を有効にします。
- 注意:
- 複数のWebサーバーを実行している場合は、それらがすべて同じHTTPまたはHTTPSプロトコルを使用していることを確認してください。
1.2.4 クライアントシステムについて
1.2.4.1 InfoPrint Manager GUIソフトウェア
InfoPrint Manager サーバーをインストールすると、標準InfoPrint Manager Java GUI (InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI、InfoPrint Manager オペレーション GUI、Web GUI) が自動的にインストールされます。また、2つの追加GUI(基本InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIと基本InfoPrint Manager オペレーション GUI)もインストールできます。オペレーション GUI には、アドミニストレーション GUI で使用可能な機能のサブセットが用意されています。
Javaインターフェースを適切なWindowsまたはLinuxシステムにもインストールできます。システムに、InfoPrint Manager サーバーソフトウェアをインストールする必要はありません。
InfoPrint Manager サーバーをインストールすると、InfoPrint Manager WebマネージメントインターフェースとInfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースが自動的にインストールされます。インターフェースをリモートWindowsマシンに個別にインストールする必要はありません。InfoPrint Manager Webインターフェースは、ネットワークの任意のブラウザーでアクセスできます。
InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースは、InfoPrintアドミニストレーションGUIやオペレーションGUIと同じセキュリティー機能をサポートし、すべての既存のFSTセキュリティー設定がWebインターフェースにも適用されます。ただし、Web アドミニストレーションインターフェースWebアプリケーションでオブジェクトを表示するために行われる読み取り操作は、特別なユーザーであるwsClientによって実行されます。このユーザーは、WebServicesグループのメンバーである必要があります。WebServicesグループには、Web アドミニストレーションインターフェースが接続する各InfoPrint Managerシステムのリスト/照会 (pdls) 操作に対する読み取りアクセス権限が必要です。他の操作は、Webアプリケーションに接続する特定のuser@hostnameユーザーを使用して実行されます。FSTセキュリティの詳細については、RICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイド を参照してください。
InfoPrint Manager Webマネージメントインターフェースインターフェースを使用すると、サーバーの管理タスクの一部を実行できます。InfoPrint Manager Webマネージメントインターフェースを使用すると、印刷環境を構成、管理できます。InfoPrint Manager Webマネージメントインターフェースは、LDAPセキュリティーの有効化、Webサーバー、Web GUI、またはプル印刷環境の管理など、さまざまなタスクをサポートします。
InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースには、WebアドミニストレーションまたはLDAP資格情報を使用するログインパネルが含まれています。InfoPrint Manager管理者は、ユーザー管理機能を使用して、Webアプリケーションでユーザーを定義する必要があります。ログイン用に定義されているユーザー名は、どのInfoPrint Managerコマンドが実行されるかに基づき、FSTユーザーにマッピングされます。Webインターフェース管理者にアクセスするには次の資格情報を使用してください。ユーザー名にはDefaultUser、パスワードにはpasswordを使用します。
InfoPrint Manager GUIソフトウェアを使用し、リモートシステムからInfoPrint Manager サーバーの管理や制御が必要な場合には、このセクションに記載されている手順に従います。
1.2.4.1.1 ユーザー認証方法
InfoPrint Manager GUIソフトウェアによるローカルシステムアカウント認証を使用する
ローカルアカウントでログインしているときは、InfoPrint Manager認証に標準のFST情報(ユーザ@host)が使用されます。
この認証方法は、Java GUIでのみ使用できます。FSTセキュリティーについては、RICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイドを参照してください。
InfoPrint Manager GUIソフトウェアでのLDAPまたはActive Directory認証を使用する
システムログインとは、シングルサインオン(SSO)と呼ばれるLDAPまたはActive Directory認証のことです。コマンド実行時には追加の認証が要求されません。
シングルサインオン(SSO)は、単一のIDとパスワードでログインし、複数のアプリケーションにアクセスできる認証プロセスです。
デフォルトのWindowsログインは、LDAPをサポートせず、Active Directory認証方法のみをサポートします。
このタイプの認証を使用してログインしている場合は、InfoPrint Managerの認証にユーザー名を使用します。
この認証方法は、Java GUIでのみ使用できます。
InfoPrint Manager GUIソフトウェアでのカスタムLDAPまたはActive Directory認証を使用する
カスタムログインは、InfoPrint Managerによって提供されます。LDAPサーバーに別途ログインしてください。この構成は、LDAPサーバーとActive Directoryサーバーの両方をサポートします。
このタイプの認証を使用してログインしている場合は、InfoPrint Managerの認証にユーザー名を使用します。
この認証方法は、Webインターフェースでのみ使用できます。
InfoPrint Manager GUIソフトウェアでフェデレーション認証を使用する
カスタムログインは、InfoPrint Managerによって提供されます。フェデレーション認証サーバーに別途ログインしてください。
このタイプの認証を使用してログインしている場合は、InfoPrint Managerの認証にユーザーロールを使用します。
この認証方法は、Webインターフェースでのみ使用できます。
1.2.4.1.2 GUI の基本ビューを使用する
基本印刷環境では、InfoPrint Managerは早期バインディングによってジョブをプリンターに割り当てます。早期バインディングは、スーパーマーケットでレジの順番を待つことに似ています。並ぶ列を決めると、何が起ころうとも、その列で待つ(自分自身をバインディングする)
必要があります。レジ係のレジ打ちに問題がある場合も(プリンターで発生した紙詰まりに非常に似ています)、前にいる人が値段の確認を要求した場合も(サーバーに新しい用紙を追加するのに非常に似ています)、別の列に移動しないと、状況は変わりません(印刷待ちジョブを別のキューに手動で移動するのに非常に似ています)。
InfoPrint ManagerGUIの基本ビューを使用する場合は、GUIの標準ビューで以下の手順に従います。
- 名前が<servername>-default-queueのキュー(<servername>には、使用しているサーバーの名前を入力します)を作成し、最大10台のプリンターを接続します。
- キュー→作成を選択します。
- 名前フィールドに、<servername>-default-queueと入力します。
- OKをクリックしてキューを作成します。
- デフォルトとして早期バインディングを指定します。
- <servername>-default-queueを選択します。
- キュー→プロパティーを選択し、キュープロパティーを開きます。
- 一般タブの実宛先へのジョブの事前割り当てフィールドではいをクリックします。
- OKまたは適用をクリックし、変更を行います。
1.2.4.1.3 WindowsでオペレーションGUIをインストールする
InfoPrint Manager サーバーがInfoPrint ManagerオペレーションGUIと同等レベルまたは上位のサービスレベルであることを確認します。同等以上のレベルでない場合は、5010-625 Cannot recognize attribute...
のようなエラーメッセージを受け取る可能性があります。
InfoPrint Manager オペレーション GUIソフトウェアをインストールするには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROM(LCD4-5642)をドライブに挿入します。インストールプログラムが自動的に開始されます。
注意: インストールプログラムが自動的に開始されない場合や、ブラウザーが応答しなくなった場合は、以下の操作を行います。
- スタート→実行を選択します。
D:¥setup.html
と入力します。DはDVD-ROMドライブを意味します。- OKをクリックします。
- InfoPrint Managerクライアントのインストール→InfoPrint Manager GUIを選択し、オペレーション GUIをクリックします。
- 以下のガイドラインに留意し、インストール画面の指示に従います。
- 推奨されるバージョンは、InfoPrint ManagerオペレーションGUIです。基本バージョンの使用も選択できます.。
- InfoPrint Manager オペレーション GUIでは、1つのビューまたは両方のビューのどちらをインストールする場合でも、ハードディスクには約24 MBの領域が必要です。
- 以前のバージョンのInfoPrint Manager GUIソフトウェアまたはその他のGUIがすでにインストールされている場合は、現在のインストールを変更するオプションを提供するウィンドウが表示されます。変更をクリックし、すでにインストールされているコンポーネントにチェックを付けたままにしてください。
- 以前のバージョンのInfoPrint Manager GUIソフトウェアに上書きインストールする場合は、ファイルの置換に関するすべての質問ではいをクリックしてください。InfoPrint Manager for Windowsサーバーを操作するためにこのGUIを使用する場合は、選択項目をデフォルト値から変更する必要はありません。
- システム言語を変更した場合は、インターフェースはその変更された言語で表示されます。
1.2.4.1.4 WindowsでアドミニストレーションGUIをインストールする
InfoPrint Manager サーバーが、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIと同じか、またはそれ以上のサービスレベルであることを確認します。同等以上のレベルでない場合は、5010-625 Cannot recognize attribute
のようなエラーメッセージを受け取る可能性があります。
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIソフトウェアをインストールするには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROM(LCD4-5642)をドライブに挿入します。インストールプログラムが自動的に開始されます。
- InfoPrint Managerクライアントのインストール →InfoPrint Manager GUIを選択し、アドミニストレーションGUIをクリックします。
- 以下のガイドラインに留意し、インストール画面の指示に従います。
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI推奨バージョンは、です。基本バージョンも選択できます。
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでは、1つのビューまたは両方のビューのどちらをインストールする場合でも、ハードディスクには約24 MBの領域が必要です。
- 以前のバージョンのInfoPrint Manager GUIソフトウェアまたはその他のGUIがすでにインストールされている場合は、現在のインストールを変更するオプションを提供するウィンドウが表示されます。変更をクリックし、すでにインストールされているコンポーネントにチェックを付けたままにしてください。
- 以前のバージョンのInfoPrint Manager GUIソフトウェアに上書きインストールする場合は、ファイルの置換に関するすべての質問ではいをクリックしてください。InfoPrint Manager for Windowsサーバーを操作するためにこのGUIを使用する場合は、選択項目をデフォルト値から変更する必要はありません。
- システム言語を変更した場合は、インターフェースはその変更された言語で表示されます。
1.2.4.1.5 WindowsでアドミニストレーションとオペレーションGUIを起動する
最初に InfoPrint Manager GUI を実行するとき、InfoPrint Manager サーバーがクライアントシステムと通信するのに使用するホスト名または IP アドレスを提供する必要があります。ポート番号を指定できますが、指定しない場合は、デフォルトのポート番号は6874です。
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI を使用すると、管理者はInfoPrint Manager for Linuxで使用可能なほとんどすべての機能にアクセスできます。その他の情報については、お使いのベースDVDに収録されているRICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイド 、またはRICOHソフトウェア情報センター のhttps://help.ricohsoftware.com/swinfocenter をご覧ください。
1.2.4.1.5.1 GUI アイコンから起動する
1.2.4.1.5.2 GUIを起動する
GUIを起動するには、該当するアイコンをデスクトップでダブルクリックします。たとえばInfoPrint Manager オペレーション GUIを起動するには、デスクトップで オペレーションInfoPrintアイコンをダブルクリックしてください。
アイコンがデスクトップにない場合は、Windowsのスタートボタンをクリックし、プログラム→InfoPrint Manager→AdministrationInfoPrintを選択してInfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを起動するか、プログラム→InfoPrint Manager→OperationsInfoPrintを選択してInfoPrint Manager オペレーション GUIを起動します。
1.2.4.1.6 LinuxでアドミニストレーションとオペレーションGUIをインストールする
- Linuxシステムにrootとしてログインします。
- RICOH InfoPrint Manager: Commonクライアントs DVD-ROMをドライブに挿入します。
- 以下を入力してファイルシステムをマウントします。
mount /dev/cdrom /media/<mount_point>
- 以下を入力します。
cd /media/<mount_point>/linux
- 次を入力し、LinuxにオペレーションとアドミニストレーションGUIに必要なJavaをインストールします。
rpm -i ipr-base-java-4.13.m-n.x86_64.rpm
ここで、m および n は、サービス更新レベルを表します。
- 以下を入力し、LinuxにオペレーションとアドミニストレーションGUIをインストールします。
rpm -i ipr-base-gui-4.13.m-n.x86_64.rpm
ここで、m および n は、サービス更新レベルを表します。
media/<mount_point>/ file システム
をアンマウントします。- RICOH InfoPrint Manager: Commonクライアントs DVD-ROMを取り出します。
1.2.4.1.7 LinuxでアドミニストレーションとオペレーションGUIを起動する
- Linuxシステムにログインします。
- RedHat Enterprise System システムでは、[Applications]→[InfoPrint Manager]に移動し、[Administration InfoPrint]を選択してアドミニストレーション GUI を起動するか、[Operations InfoPrint]を選択してオペレーション GUI を起動します。
- SUSE Linux Enterprise Serverでは、コンピューター→その他のアプリケーション→InfoPrint Managerに移動し、Administration InfoPrintを選択してアドミニストレーションGUIを起動するか、Operations InfoPrintを選択してオペレーションGUIを起動します。
ipguiadvadm
または ipguiadv
を実行して、アドミニストレーションおよびオペレーション GUI を起動することもできます。
ipguiadvadmスクリプトを使用してInfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開くには、システムパスに/usr/lpp/pd/bin
のロケーションを追加します。
1.2.4.1.8 AIX、Linux、またはWindowsでオペレーションGUIの特殊バージョンを起動する
特殊バージョンのInfoPrint Manager オペレーション GUIを使用すると、オペレーションGUI構成ファイルをロックできます。これにより、オペレーションGUI構成をカスタマイズしてから、構成がセッションごとに変更されないことを確認できます。各セッションで行われた変更は、GUIの終了時には保存されません。
特殊バージョンは、InfoPrint Manager オペレーション GUIがインストールされたときにインストールされます。ただし、アイコンはデスクトップに追加されません。
特殊バージョンをAIXまたはLinuxコマンド行から起動するには、以下を入力します。
ipguiadvs
特殊バージョンを Windows から起動するには、GUI のインストール先のパスにナビゲートする必要があります。デフォルトでは、このパスはC:¥Program Files¥RICOH¥Infoprint GUIで、StandardOperSBC
ショートカットを起動します。
1.2.4.1.9 InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースをセットアップする
InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェース (Web GUI)をセットアップおよび使用して、最も一般的なタイプのプリンターであるPSF TCP/IPを作成し、ジョブを実行依頼して基本的なインストールを完了します。
1.2.4.1.9.1 InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースを構成する
- 重要:
- AIXまたはLinuxサーバーの
/etc/hosts
ファイルに、IPアドレス、hostname.domainおよびホスト名のエントリーがあることを確認します。例:172.27.14.118 ironman.bldev.infoprint.com ironman
(構文:IP-Address Full-Qualified-Hostname Short-Hostname
)。 - InfoPrint Managerアクセス制御リスト(ACL)にユーザーを追加する場合、このセクションで提案されている変更は、セキュリティーのFSTモードと、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIとInfoPrint Manager オペレーション GUIを使用するために必要です。Active Directory/LDAP実装が予定されている、または完了している場合でも、バックアップとしてFSTのadminユーザーを用意しておくと便利です。ただし、LDAPがInfoPrint Managerで有効になると、これらのユーザーIDは使用されません。InfoPrint ManagerのadminグループにWeb GUI用の
DefaultUser
を追加しないでください。
InfoPrint Managerアクセス制御リスト(ACL)にユーザーを追加するには、以下の操作を行います。
- アプリケーションに進み、 InfoPrint Managerマネージメントインターフェースを起動します。
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIとInfoPrint Manager オペレーション GUIで使用するIDを追加します。 を選択し、
- Webサーバーを停止し、右クリックでアプリケーション設定を選択します。
- ジョブの実行依頼を許可チェックボックスとファイル全体を表示チェックボックスを選択します。
- 注意:
- 大規模なAFPジョブをInfoPrint Managerに実行依頼した場合、AFPから表示可能なPDFへの変換には時間がかかります。ファイル全体を表示オプションを試して、選択したままにするかどうかを決めます。
- Webサーバーを開始します。
1.2.4.1.9.2 InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースを開始する
InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェース を起動するには、次のようにします。
- 互換性のあるブラウザーを開きます。サポートされているブラウザーのリストについては、RICOH InfoPrint Manager for Linux:プランニングガイドの
前提条件を確認する
を参照してください。- 重要:
- 前のバージョンのInfoPrint Managerをアップグレードする場合、接続されている各クライアントシステムのブラウザーキャッシュを消去してください。
- アドレスバーに
http://hostname:14080/IPM
と入力します。ここで、hostname
は、InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースアプリケーションを実行しているInfoPrint Managerコンピューター名またはIPアドレスです。 - ログインパネルの資格情報として、ユーザー名には
DefaultUser
を、パスワードにはpassword
を使用します。- 注意:
DefaultUser
は、InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースが開始できるかどうかの検証を可能にし、FSTセキュリティーモードが使用されている場合には、InfoPrint Manager adminが新しいInfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースユーザーを追加できるようにします。InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースのユーザーの追加は、FSTモードのセキュリティーを使用する場合に必要です。DefaultUser
には、プリンターなどのオブジェクトを作成するためのInfoPrint Manager adminとしての権限はありません。そのため、新しいadminユーザーを追加する必要があります。
DefaultUser
のパスワードをリセットする
• DefaultUser
のパスワードをパスワード
の初期のデフォルトにリセットし、admin権限を持つ他のユーザーがログインできないようにする必要がある場合、唯一の選択肢は、データベースを削除し、Webサーバーにデフォルトパスワード
でDefaultUser
を再作成させることです。
データベースを削除するには、以下の操作を行います。
- サーバーを停止します。
/var/pd/ipwebgui/data/
に移動し、データ
フォルダーの内容を削除します。- Webサーバーを再起動します。
InfoPrint Manager サーバーへの接続を追加する
接続を追加するには、以下の操作を行います。
- 左側のオブジェクトパネルで、接続アイコンをクリックします。
- パネルメニューアイコンをクリックし、接続の追加を選択します。
- 接続の追加ダイアログでは、必要に応じてフィールドに値を入力します。
- IPアドレスまたはホスト名フィールドにInfoPrint Manager サーバーのホストマシンを、IPアドレスまたはDNSホスト名として入力します。
- ポートフィールドに、サーバーポート番号を入力します。デフォルトのポート番号は6874です。
- 接続名フィールドに接続の名前を入力します。
- 接続を保存します。
- 追加をクリックして接続設定を保存し、オブジェクトパネルの接続リストに追加します。
- 追加して接続をクリックして接続設定を保存し、リストに追加して接続を有効にします。
InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースにadminユーザーを追加する
- 重要:
- 以下の説明は、InfoPrint ManagerがFSTモードで実行している場合にのみ適用されます。InfoPrint Managerがフェデレーション認証モードで実行している場合は適用されません。
新しいadminユーザーを追加するには、以下の操作を行います。
- 設定をクリックし、ユーザー管理を選択します。
- +新規ボタンをクリックします。
- ユーザープロファイルの編集ダイアログで、フィールドに入力します。
- 注意:
- FSTマッピングフィールドで、Windowsマネージメントコンソール、Linuxマネージメントインターフェース、またはAIX SMITパネルのセキュリティーグループに表示されているように、adminまたはoperグループから正確なFST Userにマップします。
- 管理者ユーザーIDを
ipm1
(または、デフォルトのipm1
と異なる場合はInfoPrint Managerユーザー)にマッピングする場合、@username
を追加して各ユーザーを区別します。個々のユーザーを識別する必要がある場合は、固有のユーザーIDにマッピングします。
- adminの場合は、Web GUIユーザーマネージャーを確認してください。
- OKをクリックします。
- ログアウトし、新しいadminユーザーとしてログインし直します。接続先を追加するように求められます。
- 注意:
- Windowsマネージメントコンソール、Linuxマネージメントインターフェース、またはAIX SMITで、Webサーバーを停止して再起動する必要がある場合があります。
1.2.4.1.9.3 InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースからPSF TCP/IPプリンターを作成する
IPDSプリンター用のPSF TCP/IPプリンター(実宛先)を作成するには、次のステップを実行します。
- 左側のオブジェクトパネルで、プリンターアイコンをクリックします。
- メニューアイコンをクリックし、作成...を選択します。
- プリンタータイプでは、PSF TCP/IPを選択します。
- 名前フィールドに、作成するプリンターの名前を入力します。
- 論理宛先には、プリンターの名前とは別の名前を入力します。
- TCP/IPアドレスフィールドには、プリンターのホスト名またはIPアドレスを入力します。IPDSプリンターがない場合は、127.0.0.2を使用してサンプルプリンターを作成します。
- モデルについては、実在するプリンターとの接続があれば、SNMPプリンターにより設定済みを選択します。それ以外の場合は、サンプルプリンターのモデルを選択します。
- キューフィールドに、新しいキュー名を入力します。
- TCP/IPポートフィールドには、5001と入力します。
- 作成と編集を選択します。
- プリンターが、IPDSプリンターを駆動できる他のシステム(他のInfoPrint ManagerサーバーまたはPSF z/OS)と共有されている場合、プリンターリストでプリンターを右クリックし、 に進み、リリース時間 (秒)を10~60秒に変更します。
1.2.4.1.9.4 InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースをカスタマイズする
列、詳細、ジョブのアクション、プリンターなどはカスタマイズできます。
列の見出しを変更するには、以下の操作を行います。
- 列見出し行を右クリックします。
- 表示されているテキスト(ジョブ列...など)をクリックして、必要に応じて列を選択し、並べ替えます。
- 注意:
- また、列の見出しをドラッグ&ドロップすることで、列を並べ替えることができます。
パネルに表示される詳細や、ジョブやプリンターに表示されるアクションを変更するには、
に進みます。左側パネルにキューのツリービューを表示するには、以下の操作を行います。
- キューアイコンをクリックします。
- メニューボタンをクリックし、ツリー表示オプションを選択します。
1.2.4.1.9.5 InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースを使ってテストジョブを実行依頼する
あらゆる種類の印刷ファイルを実行依頼するには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースにログインします。
- ジョブの実行依頼アイコンをクリックします。
- 注意:
- ジョブを実行依頼するには、送信先リストからプリンターを選択し、文書リストに少なくとも1つのファイルを追加する必要があります。
- 実行依頼をクリックします。
1.2.4.1.9.6 InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースを使ってユーザー構成ファイルをインポートする
事前に保存したユーザー構成をインポートし、プロファイルに適用できます。構成ファイルは専用フォーマット<filename>.cfg
として保存されます。
ユーザーの構成をインポートするには、以下の操作を行います。
- バナーの右にある設定ボタンをクリックします。
- を選択します。
- [ファイルアップロード]ダイアログで、インポートするファイルを選択し、開くをクリックします。確認メッセージが表示されます。インポート処理を続行するには、OKをクリックします。
- 情報ダイアログに構成が変更された旨が表示され、アカウントからログアウトされます。破棄をクリックします。操作を続行するには、ログインする必要があります。
1.2.4.1.9.7 InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースを使ってユーザー構成ファイルをエクスポートする
接続、開いたタブ、ソート基準、フィルターなどのユーザー設定の構成をエクスポートできます。構成データは、CFGファイル拡張子を使用した専用フォーマットで保存されます。
既存のユーザーの構成をエクスポートするには、以下の操作を行います。
- バナーの右にある設定ボタンをクリックします。
- を選択します。
- 名前を付けて保存ダイアログで、エクスポートするファイルを選択し、保存をクリックします。
1.2.4.1.10 InfoPrint Manager Webインターフェースでジョブを表示する
このオプションを使用し、選択したジョブの文書を表示します。
- 重要:
- Webインターフェースアプリケーションのジョブビューアー機能は、ホスト名によって異なります。ホスト名を解決するには、クライアントコンピューターのhostsファイルへの項目の追加が必要な場合があります。
- Webサーバーは、実際の文書が配置されているシステムでの実行が必要です。
- 注意:
- ジョブの表示オプションは、ジョブが保留中、一時停止、保留、不明、または保持状態のときにのみ有効になります。
- ジョブビューアーは次のデータストリームに対応しています。
- AFP
- PCL
- PS
- 文書の内容を表示するには、自分をJobViewerグループに追加し、InfoPrint Managerリストコマンドを実行する権限を持っている必要があります。confidential-job属性がfalseまたはデフォルト値に設定されている場合は、ジョブビューアーグループのメンバーは、ジョブの印刷ファイルの表示を許可されます。
コマンドラインまたはInfoPrint Managerマネージメントインターフェースを使用すると、JobViewerグループにユーザーを追加できます。詳しくは、RICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイドのACLおよびグループを処理するを参照してください。
- ジョブの表示オプションを使用すると、以下を実行できます。
- 選択したジョブの文書を表示する。
- を使って、文書のページを見ていきます。
- 特定のページにジャンプする。
- このオプションがInfoPrint Managerマネージメントインターフェースで有効になっている場合は、文書全体を表示する。また、PDFビューアープラグインがインストールされている場合は、文書全体で情報を検索できます。
- 埋め込まれたPDFファイルは、ジョブをページ単位で表示した場合にのみ表示されます。文書全体を表示する場合、埋め込まれたPDFファイルには対応していません。
ジョブを選択するときに、文書名、ID、文書を表示可能かどうかを示すメッセージがダイアログに表示されます。
一度に1つの文書のみを選択できます。
ジョブを表示するには、以下の操作を行います。
- メインパネルまたはジョブパネルで、表示するジョブを選択します。
- ジョブを右クリックしてジョブの表示を選択します。
- ジョブの表示ダイアログで、表示する文書を選択し、表示をクリックします。
- 新しいブラウザータブに文書の内容が表示されます。
- ジョブ内で移動するには、ビューアーコントロールを使用します。
- 注意:
- 以下の場所にAFPフォントがある場合、ジョブビューアーではそのフォントが使用されます。
-
ジョブとともにインライン
-
AFPリソースパスジョブプロパティーに指定されているディレクトリー
-
次の場所:
- /usr/lpp/psf/reslib(AIXとLinuxの場合)
- /usr/lpp/psf/reslib
-
- ジョブビューアーでは、AFP文書に埋め込まれたフォーム定義を使用します。埋め込まれたフォーム定義がない場合は、次のデフォルトフォーム定義が使用されます。F1A10110
1.2.4.2 InfoPrint Manager Web Managementインターフェースをセットアップする
InfoPrint Manager Webマネージメントインターフェース(WMI GUI)をセットアップして使用し、構成とシステム管理の両方のタスクを実行します。
ここに記載されている情報は、インターフェースの特定のパネルにアクセスするための参照として使用してください。特定のタスクを行うための手順および情報については、インターフェースで提供されるオンラインヘルプを使用します。
1.2.4.2.1 InfoPrint Manager Web Managementインターフェースを起動する
InfoPrint Manager Web Managementインターフェースを起動するには、以下の操作を行います。
- 互換性のあるブラウザーを開きます。サポートされているブラウザーのリストについては、RICOH InfoPrint Manager for Linux:プランニングガイドの
前提条件を確認する
を参照してください。 - アドレスバーに
http://hostname:14080/wmi
と入力します。ここで、hostname
は、InfoPrint Manager Webマネージメントインターフェースアプリケーションを実行しているInfoPrint Managerコンピューター名またはIPアドレスです。 - ログインパネルの資格情報として、ユーザー名には
DefaultUser
を、パスワードにはpassword
を使用します。
DefaultUserパスワードを変更する
早急にDefaultUserのパスワードを変更することをお勧めします。
DefaultUserのデフォルトパスワードを変更するには、以下の操作を行います。
- 左側のセキュリティーパネルで、デフォルトセキュリティーをクリックします。
- 現在のパスワードフィールドに現在のパスワードを入力します。
- 新規パスワードフィールドに新しいパスワードを入力します。
- 新しいパスワードの再入力フィールドにもう一度入力して、新しいパスワードを確認します。
- 保存をクリックします。
InfoPrint Manager Webマネージメントインターフェースにサーバーを追加する
サーバーを追加するには、以下の操作を行います。
- 左側の処理パネルで、サーバーをクリックします。
- ページの右上にある作成ボタン()をクリックします。
- 新しいサーバーダイアログで、必要に応じて値を更新します。プロパティーの詳細を表示するには、横にある[?]ボタンをクリックします。
- OKをクリックします。
1.2.4.2.2 InfoPrint Manager Web Managementインターフェースを構成する
- 構成に進み、Webサーバーをクリックします。
- Webサーバー構成タブで、Webサーバーのポートとトレースレベルを指定します。
- Web GUI構成をクリックして、InfoPrint Managerサーバーへの接続をセットアップします。
- プル印刷構成をクリックして、プル印刷システムをセットアップします。
- マネージメントインターフェースをクリックして、現在のユーザーの一般設定を構成します。
- 保存をクリックして、設定を保存します。
1.2.4.2.3 InfoPrint Manager Web ManagementインターフェースのLDAP/ADセキュリティーを使用可能にする
- 左パネルのセキュリティータブをクリックし、LDAP/ADセキュリティーを選択すると、すべての接続が表示されます。
- ページの右上にある作成ボタン()をクリックします。
- 新しい接続ダイアログで、必要に応じて値を更新します。プロパティーの詳細を表示するには、横にある[?]ボタンをクリックします。
- OKをクリックして設定を保存し、ダイアログを閉じます。
- LDAP/ADセキュリティースイッチをクリックして、セキュリティー機能を使用可能にします。
1.2.4.2.4 InfoPrint Manager Webマネージメントインターフェースのフェデレーション認証を使用可能にする
1.2.4.3 InfoPrint Select for Windowsを使用する
InfoPrint Select for Windowsを使用すると、Windowsワークステーションから、InfoPrint Managerによって管理される宛先にジョブを実行依頼して 追跡できます。InfoPrint Select for Windowsを経由し、ワードプロセッサー、スプレッドシート、他のデスクトップアプリケーションかInfoPrint Managerにジョブを実行依頼できます。アプリケーションまたはDOSコマンド行から印刷できます。
InfoPrint Select for Windowsでは、以下のことができます。
- ジョブをサーバーに実行依頼するときに、AFPやその他のInfoPrintジョブ属性を指定する
- キューにあるジョブのキャンセルおよび保留する
- ジョブを実行依頼する前に宛先の状況を検査する
- ジョブを実行依頼するためのLDAP認証を使用して印刷する
このセクションには、InfoPrint SelectプラットフォームでWindowsを使用するための手順が記載されています。ここでは、以下のトピックがあります。
1.2.4.3.1 InfoPrint Select for Windowsをインストールする
- InfoPrint Select for Windowsをインストールするには、管理特権が必要です。
- InfoPrint Select for WindowsだけでなくInfoPrint Manager GUIの一方またはすべてをインストールする場合は、インストールの順序が重要になります。InfoPrint Selectがシステムリブートを要求することがあるため、最初にInfoPrint Manager GUIをインストールしてください。
- InfoPrint Manager サーバーが正しく機能するには、InfoPrint Selectの構成を調整してください。InfoPrint Selectを操作できるようInfoPrint Managerサーバーを構成するを参照してください。
- ジョブの実行依頼にLDAP認証を使用する場合は、LDAPサーバーの設定を再度確認してください。
- InfoPrint Select for Windowsでネットワーク内のInfoPrint Manager サーバーを検出する場合、DNSサーバーにSRVエントリーを追加してください。BIND(Berkeley Internet Name Domain)DNSサーバーを構成する場合に、以下の構文を使用できます。
srvce.prot.domain-name. ttl class rr priority weight port target
以下に構文のパラメーターを示します。- srvce
- このパラメーターは、_(アンダースコア)で始まるシンボリックサービス名を定義します。大文字と小文字は区別されません。パラメーターは_ipmに設定してください。
- prot
- このパラメーターは、_(アンダースコア)で始まるプロトコル名を定義します。大文字と小文字は区別されません。パラメーターは_tcpに設定してください。
- domain-name
- このパラメーターは、ベースドメイン(またはゾーン)名を定義します。このエントリーを空白のままにすると(ドットなし)、現在のゾーンのルート($ORIGIN)が置き換えられます。構文(ドット付き)のように追加できます。
- ttl
- この標準パラメーターはオプションです。
- class
- このパラメーターはオプションです。標準クラスパラメーター。通常はインターネットクラスのINです。
- rr
- このパラメーターは、SRV RRフィールドを定義します。
- priority
- このパラメーターは、このサービス(0〜65535の範囲)の相対的な優先順位を定義します。最も低い数値が最優先になります。
- weight
- このパラメーターは、複数のサービスが同じ優先順位(0〜65535の範囲)を持つ場合に使用されます。値0は重み付けを適用しないことを示します。重みが1以上の場合、最も高い頻度で配信される相対的な数です。
- port
- このパラメーターは、シンボリックサービスに割り当てられたポート番号を定義しますが、これは必須ではありません。通常のポート6874ではなく、ポート番号12345の_ipmサービスを定義することができます(pdserverはこのサービスを提供するホスト上のポートでリスンしてください)。
- target
- このパラメーターは、このサービスを提供するホストの名前を定義します。パラメーターは同じゾーン(ドメイン)内にある必要はありません。ホスト名またはFQDN(ドット付き)にできます。
BIND(Berkeley Internet Name Domain)DNSサーバーの例を以下に示します。
_ipm._tcp.customer.domain-name. IN SRV 0 5 6874 ipmserver.customer.domain-name.
- 注意:
- DNS(Domain Name システム)プロトコルの他の実装では、同じパラメーターが必要ですが、異なる形式で入力することができます。
- ホスト名がInfoPrint Selectに設定されている場合、DNSレコードディスカバリーは実行されません。
InfoPrint SelectをWindowsシステムにRICOH InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROMからインストールするには、以下の操作を行います。
- RICOH InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROMをドライブに挿入します。
- InfoPrint Selectクライアントのインストールをクリックします。
- インストール画面の指示にしたがって、プログラムをインストールします。
注意: InfoPrint SelectだけでなくInfoPrint Manager GUIの一方または両方をインストールする場合は、インストールの順序が重要になります。InfoPrint Selectがシステムリブートを要求することがあるため、最初にInfoPrint Manager GUIをインストールしてください。
- SSO、LDAP、またはFSTで、ジョブ実行認証方式を選択します。
-
- SSO
- この認証方法では、シングルサインオンActive Directoryの構成を使用してジョブの所有者情報を設定します。このジョブ実行認証方法を推奨します。
- LDAP
- この認証方法では、カスタムLDAPの構成を使用してジョブの所有者情報を設定します。このオプションは、ジョブ所有者情報として特定のLDAP属性セットが必要な場合、またはActive Directoryを使用していない場合に使用できます。
- FST
- この認証方法では、標準のFST情報(user@host)を使用してジョブの所有者情報を設定します。user@host情報は、ローカルユーザーアカウントから取得されます。
- 選択内容に応じて、必要な情報を入力してください。
- SSO
-
InfoPrint Manager サーバーサーバーのホスト名またはIPアドレス、使用するポート番号、印刷するデフォルトプリンターまたは論理宛先を入力します。デフォルトのポート番号は6874です。
次へをクリックし、InfoPrint Selectのインストールを続行します。
- LDAP
-
-
次の画面でLDAPサーバーのホスト名またはIPアドレス、LDAP認証で使用されるポート番号を入力します。デフォルトのポート番号は389です。InfoPrint Select LDAPログインアプリケーションを実行している場合は、これらの値を後で設定することもできます。
次へをクリックし、InfoPrint Selectのインストールを続行します。
- シンプルまたはダイジェストから認証方法を選択します。
- SASLレルムの名前を入力します。ダイジェストの方法を使用する場合にこのオプションを利用できます。
- 暗号化なし、開始TLS拡張子を使用またはSSL暗号化を使用を有効にするかどうかを選択します。
次へをクリックし、InfoPrint Selectのインストールを続行します。
- シンプル認証方法を選択した場合は、必要なLDAP検索ベースと検索属性を入力します。LDAP検索に匿名のログインを使用する場合は、対応するオプションを選択します。匿名のログインを使用しない場合は、バインドDNと、LDAP検索に使用されるパスワードを入力します。ユーザーの資格情報を保存できない場合は、
資格情報の保存を無効化オプションを選択します。
ダイジェストの方法を選択する場合は、このフィールドを空白のままにします。
- LDAPログイン属性の大文字/小文字を選択します。オプションの大文字と小文字を区別、小文字に変換、または大文字に変換のうち1つを選択します。大文字/小文字を区別がデフォルトの値です。
-
- FST
-
InfoPrint Manager サーバーサーバーのホスト名またはIPアドレス、使用するポート番号、印刷するデフォルトプリンターまたは論理宛先を入力します。デフォルトのポート番号は6874です。
次へをクリックし、InfoPrint Selectのインストールを続行します。
-
- 2つの再起動オプションのいずれかを選択します。はい、今すぐコンピューターを再起動します。または、いいえ、後でコンピューターを再起動します。
- 完了ウィンドウで完了をクリックします。
1.2.4.3.1.1 InfoPrint Selectをサイレントモードでインストールする
InfoPrint Selectをサイレントモードでインストールできます。サイレントモードでは通常のユーザーインターフェースは実行されず、すべての必要な入力についてはデフォルト値、または応答ファイルの値が使用されます。このモードは通常、管理下のユーザーのシステムに同じインストール環境を設定するため、システム管理者によって使用されます。
以下のいずれかのコマンドをコマンド行から使用するか、自動化スクリプトを使用し、InfoPrint Selectをサイレントモードでインストールしてください。
- InfoprintSelect.exe -quiet
- この方法では:
- 応答ファイルは使用されない
- すべてにデフォルトが使用される
- InfoPrint Selectのインストール、修復またはアップグレードを実行する
注意: この方法では、スプラッシュ画面と初期進行状況表示バーが表示されます。 - InfoprintSelect.exe /s /f1"c:¥setup.iss"
- この方法では、応答ファイル
setup.iss
(用意されているサンプル、サンプルの変更バージョン、または/r
オプションで作成したカスタム応答ファイル)が使用されます。 - InfoprintSelect.exe /s /f1"c:¥setup.iss" /f2"c:¥output.log"
- この方法では、応答ファイル
setup.iss
が使用され、アクティビティーが記録されます。インストールが正常に完了すると、output.log
にテキストResultCode=0が書き込まれます。setup.iss
は用意されているサンプル、サンプルの変更バージョン、または/r
オプションで作成したカスタム応答ファイルです。
注意: InfoPrint Selectをサイレントモードでインストールする場合は、以下の操作を行います。
- カスタム応答ファイルを作成するには、次のコマンドでインストーラーを記録モードで起動します: InfoprintSelect.exe /r
これで、インストール中に行った入力に基づいて応答ファイル
setup.iss
が作成されます。この新しく作成した応答ファイルを見つけるには、システムでsetup.iss
を検索してください。注意: このsetup.iss
ファイルは完全ではありません。文書の先頭に以下の行を追加してください。[InstallShield Silent] Version=v7.00 File=Response File
InfoprintSelect.exe
はCommonクライアントDVD-ROMの\win\InfoprintSelect
フォルダーにあります。
InfoPrint Selectをインストールした後、サンプル応答ファイルはSelect_install_dir¥Install_Samples
に作成されています。必要に応じて、これらのサンプルファイルをコピーおよび変更できます。
setup.iss
(InfoPrint Selectをインストールするときに使用されるサンプル応答ファイル)setup_repair.iss
(InfoPrint Selectのインストール環境を修復するために使用されるサンプル応答ファイル)setup_upgrade.iss
(前のバージョンのInfoPrint Selectをアップグレードするために使用されるサンプル応答ファイル)setup_remove.iss
(InfoPrint Selectのインストール環境を削除するために使用されるサンプル応答ファイル)
1.2.4.3.1.2 InfoPrint Selectをアップグレードする
- RICOH InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROM (LCD4-5642)をドライブに挿入し、アップグレードプログラムを実行します。
- 画面の指示に従って、プログラムをアップグレードします。
- InfoPrint Selectのバージョンをアップグレードした後に、システムをリブートするようにプログラムから要求されます。システムがリブートされるまで新規バージョンのInfoPrint Selectは正しく機能しないため、この質問に対するデフォルトの応答ははいにしてください。OKをクリックするか、Enterを押すと、システムがリブートします。
- InfoPrint Selectのアップグレードは、現在インストールされているバージョンのInfoPrint Selectにのみ行うことができます。InfoPrint Selectの現在のバージョンがLDAPをサポートしている場合は、アップグレードされたバージョンのInfoPrint SelectもLDAPをサポートします。InfoPrint Selectの現在のバージョンがLDAPをサポートしていない場合は、アップグレードされたバージョンのInfoPrint SelectもLDAPをサポートしません。
1.2.4.3.1.3 拡張版または標準のInfoPrint Selectを選択する
InfoPrint Selectを正常にインストールしたら、拡張バージョンのクライアントが必要かどうかを決定してください。拡張版InfoPrint Selectを適用するときは、ジョブの送信先プリンターがInfoPrint Selectプリンターである場合に、印刷ジョブを持つジョブと文書属性を入力できます。この機能を使用するには属性の使用方法を理解する必要があるため、この機能をエンドユーザーに使用させないようにすることも可能です。
拡張版InfoPrint Selectを適用するには、以下の操作を行います。
Windowsシステムの[スタート]ボタンをクリックし、[プログラム]→[ InfoPrint Select]→[「ジョブ設定をアクティブにする」ダイアログ]を選択します。
このアクションにより、ジョブをサーバーに実行依頼するときにInfoPrintジョブ属性を指定できるダイアログパネルにアクセスできます。
1.2.4.3.1.4 拡張版InfoPrint Selectを削除する
拡張版の InfoPrint Select をアクティブにし、後で前のバージョンの InfoPrint Select に戻ることにした場合、[ジョブ設定]ウインドウにアクセスし、[このダイアログを再び表示しない]チェックボックスのチェックマークを付けて、拡張版の InfoPrint Select を非アクティブにできます。
1.2.4.3.2 InfoPrint Select for Windowsをアンインストールする
- スタートメニューから設定→コントロールパネルを選択します。
- アプリケーションの追加と削除をダブルクリックします。
- [InfoPrint Select]を選択します。
- 削除をクリックします。
注意: このボタンを 1 回のみクリックして、30 秒以上待ってから次の作業に移ってください。アンインストーラーの最初のパネルが表示されるまで待たないと、このパネルが他のウインドウの下に隠れてしまうことがあります。30秒待ってもアンインストーラーの最初のパネルが表示されない場合は、
Alt
キーを押したままTab
キーを押し、このウィンドウを最前面に移動させます。 - 画面の指示に従います。
1.2.4.3.3 InfoPrint Select for WindowsでカスタムLDAPジョブ認証を使用する
InfoPrint Selectジョブ実行依頼クライアントでは、ジョブを実行依頼する前にユーザーがLDAP認証を行う必要があります。LDAP認証のサポートを使用すると、認証されたユーザーのみが印刷でき、特定のジョブを印刷したユーザーに関する情報を提供できます。LDAP 認証を使用すると、InfoPrint Select はより正確なアカウンティング情報を提供できます。
LDAP が使用可能なInfoPrint Selectクライアントは、GSS認証オプションが有効になっているLDAPサーバーを使用するように構成される必要があります。InfoPrint Selectクライアントは、一度に1つのバージョンしかインストールできません。LDAPバージョンのInfoPrint Selectをインストールしてから標準の非LDAPバージョンに切り替える場合は、LDAP バージョンに対して上書きインストールします。インストーラーによってInfoPrint Selectの1つのバージョンがインストールされ、以前のバージョンは自動的に削除されます。2回目以降の更新は、インストールされている現在のバージョンに対して適用されます。
WindowsシステムのUACが有効になっているときには、管理者として実行する場合のみLDAP構成設定を変更できます。このオプションを使用するには、アイコンを右クリックして[管理者として実行]を選択することによってInfoPrint Selectログインアプリケーションを起動します。ローカルセキュリティポリシーの設定が、構成設定を更新するための権限に影響する可能性があります。詳しくは、Windows ドキュメントの「UAC とローカルセキュリティポリシー」に関する Windows ドキュメントを参照してください。
LDAPサーバーに正常にログインできない場合、LDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアントによってジョブの実行依頼は許可されません。LDAPサーバーに正常にログインした場合は、InfoPrint Managerサーバーにジョブを実行依頼できます。印刷ジョブを初めて実行依頼するときは、LDAPサーバーにログインしてください。LDAPログインセッションは、ログオフしたとき、ユーザーを切り替えたとき、またはLDAPサーバー管理者が設定したセッションタイムアウトになったときに期限切れになります。つまり、印刷ジョブを実行依頼するたびにログインし直す必要はありません。実行依頼されたジョブにはauthenticated-login属性とLDAPユーザー名が含まれますが、これらをサーバーアカウンティングログに追加するには、サーバーまたは実宛先のadditional-accounting-log-属性s属性を使用します。
InfoPrint Selectクライアントは、LDAP v3に準拠しています。これは、オープンディレクトリーLDAPモデルのみサポートします。つまり、LDAPサーバーでは、クライアントがSSL経由で接続を確立する必要がなく、SSL経由でLDAPサーバーに接続する場合にクライアントの認証が求められないことを意味します。
ディレクトリーシステムを一般公開しない場合は、SSLクライアントの相互認証が使用可能です。ディレクトリーシステムを一般公開しない場合は、SSLクライアントの相互認証が使用可能です。SSLクライアント認証では、クライアントはサーバーによって検証された有効な証明書が必要です。
1.2.4.3.3.1 LDAPが使用可能なInfoPrint Selectの認証方法
シンプル
シンプル認証の場合は、取得したDN形式のログイン名が、パスワードとともに暗号化されずにLDAPサーバーに送信されます。
ダイジェスト
この方法の場合は、LDAPサーバーにダイジェストプラグインと固有のユーザーデータベースのインストールが必要です。LDAPサーバーは認証信任状を内部でダイジェストプラグイン(SASLDB)に転送します。この場合、DN の検索メカニズムは発生しません。
1.2.4.3.3.2 WindowsでLDAPが使用可能なInfoPrint Selectのクライアント設定を構成する
InfoPrint Select LDAPクライアントがInfoPrint Managerに認証ジョブを正しく実行依頼するためには、InfoPrint Select LDAP設定を構成する必要があります。次の手順で説明するInfoPrint Select LDAP GUIを使用して、InfoPrint Select LDAP設定を正しく構成します。
- スタート -> プログラム -> InfoPrint Selectをクリックします。
- InfoPrint Select LDAPログインを選択します。
- ユーザー名とパスワードを入力します。
オプション: 信用状の保存を選択します。
- 注意:
- LDAP サーバーへの認証が成功した場合にのみ、ログインおよびパスワードが保存されます。信任状の保存後、ログインおよびパスワードは、次回ログイン時に[InfoPrint Select LDAP ログイン]ウインドウで確認できます。[LDAP 設定]パネルの 信任状の保存を無効にするオプションが選択されている場合、 信用状の保存オプションは使用できません。
InfoPrint Select LDAP ログインダイアログボックスから、設定をクリックします。このオプションを使用すると、LDAP の設定ウインドウから信任状、接続、認証、検索の設定を構成できます。
- 注意:
- Windows マシンのユーザーアカウント制御 (UAC) が有効で、InfoPrint Select LDAP の設定を変更する場合は、[管理者として実行]オプションを使用してInfoPrint Selectログインアプリケーションを起動します。これを行うには、アプリケーションアイコンを右クリックし、[管理者として実行]を選択します。
- これらの設定 (資格情報を除く) は、不在モードまたはサイレントモードでインストール時に設定することもできます。
信任状
- ログイン
- ログイン情報には、E メールアドレス、社員番号、バッジシリアル番号、一般名、Lotus Notes の正規名、ユーザー ID、UID、その他のデータ情報を使用できます。
- ログイン情報を宛先のアカウンティングログに送信するには、additional-accounting-log-attributes 属性によって使用される値のリストに authenticated-login 属性を追加します。
- パスワード
- パスワードを入力します。
- 大文字/小文字
- ログイン属性の大文字/小文字を指定します。次の値から1つを選択できます。「大文字/小文字を区別」、「小文字に変換」、または「大文字に変換」。デフォルトは「大文字/小文字を区別」です。
- 信任状の保存を無効にする
- ユーザーによる信任状の保存を許可しません。[LDAP設定]ウインドウのパスワードは保存されません。
注意: 信任状がある場合は、[InfoPrint Select LDAPログイン]ウインドウからコピーされます。
LDAP サーバー
- ホスト
- LDAP サーバーのホスト名または IP アドレスを入力します。
- ポート
- 通信に使用するポートの番号を入力します。デフォルトのポート番号は389です。デフォルト SSL ポート番号は 636 です。
認証
- メソッド
- 次のいずれかの認証方法シンプルまたはダイジェストを選択します。
- SASLレルム
- SASLレルムの名前を入力します。このオプションは、[ダイジェスト]方法を使用している場合に使用できます。
- 暗号化
- LDAPサーバーで使用する暗号化方式を入力します。TLS または SSL プロトコルを使用するには、[Start TLS 拡張機能を使用する]または [SSL 暗号化機能を使用する]オプションを選択します。
DN 検索オプション
識別名 (DN) 検索オプションは、シンプル認証方法にのみ使用されます。
- 検索ベース
- 検索ベースエントリーは、LDAP 検索を開始するディレクトリーの場所です。
- 検索の属性
-
検索の属性は、DN の検索に使用されます。DNは、InfoPrint Select LDAPサーバーにログインするために使用されます。
例:
- LDAPログインでイントラネットのEメールアドレス(例: john_smith@example.com)を使用してDNを識別する場合は、検索の属性をmailにしてください。DN検索オプションは必要に応じて設定可能であり、シンプル認証方法にのみ使用されます。
- 一般名でログインを入力する場合(例: “John Smith”)は、検索の属性をcnにしてください。
- DN 検索で使用できるその他の属性には、電子メールアドレス、社員番号、バッジシリアル番号、一般名、Lotus Notes の正規名、ユーザー ID、UID、DN などがあります。
カスタム構成によっては、DN 検索に固有のログイン属性が使用されます。この属性は、アカウンティングログで authenticated-login ジョブ属性の値になります。
LDAP サーバーとの接続をテストする場合は、認証テストをクリックします。正常に接続している場合は、次の確認メッセージが表示されます。LDAP サーバーに正常に接続されました。
LDAP 設定の 1 つが正しく構成されていない場合は、それぞれに対して次のようなエラーメッセージが表示されます。
- 「ユーザーログイン信任状が無効です。ログイン信任状を確認してください。」このメッセージは、信任状が正しくないために認証バインドが失敗したときに表示されます。
- LDAP ホスト、ポート、または SSL/TLS の設定が正しくありません。ホスト、ポート、および SSL/TLS の設定を確認してください。このメッセージは、InfoPrint Select LDAPクライアントがLDAPサーバーに接続できないために認証バインドが失敗したときに表示されます。
- 認証方法が無効です。システム管理者に連絡してください。InfoPrint Select LDAPクライアントによって使用されている認証方法がLDAPサーバーで認識されない場合、次のメッセージが表示されます。
- LDAP ログインがサーバーに見つかりません。信任状または検索オプションを確認してください。InfoPrint Select LDAPが検索ディレクトリーでユーザーを見つけることができない場合、次のメッセージが表示されます。
LDAPサーバーが匿名認証を許可していないときは、エラーメッセージが表示されません。この場合、許可された匿名バインディングがなく、入力されたログイン信任状を使用してInfoPrint Select LDAPクライアントが直接認証を行うため、初期バインドに失敗します。
- LDAPログインでイントラネットのEメールアドレス(例: john_smith@example.com)を使用してDNを識別する場合は、検索の属性をmailにしてください。DN検索オプションは必要に応じて設定可能であり、シンプル認証方法にのみ使用されます。
- 匿名ログイン
-
LDAP サーバーへの匿名ログインを有効/無効にします。
- バインド DN
-
LDAP サーバーへの匿名照会が許可されていない場合は、アカウントの識別名 (DN) を入力します。
- パスワード
-
バインド DN アカウントのパスワードです。
注意: バインド DN ログインおよびパスワード情報は、レジストリに保存されています。パスワードは暗号化された形式で保存されています。デフォルトでは、DN の検索は[検索ベース]と[検索の属性]の値に基づいて、LDAP サーバーとの匿名バインドによって実行されます。検索結果のDNは、指定パスワードと一緒に認証のために使用されます。InfoPrint Select LDAPサーバーで匿名検索が有効でない場合、InfoPrint SelectはバインドDNおよびパスワードを使用してログインを試み、指定されたログインを検索します。認証に失敗した場合はエラーが発生します。検索に成功した場合、InfoPrint Selectはログインに関連するDNを使用してログインを試みます。検索できなかった場合は、InfoPrint Selectはログインとパスワードを使用してログインを試みます。
1.2.4.3.3.3 LDAPサーバーにログオンする
InfoPrint Selectでは、InfoPrint Managerサーバーにジョブ実行依頼とコマンドライン要求を行うことができるように、LDAPサーバーに対して認証を行うことができます。
InfoPrint SelectのLDAPバージョンをインストールした場合、LDAPサーバーに認証を行うには、以下のステップに従います。
- スタート -> プログラム -> InfoPrint Selectをクリックします。
- InfoPrint Select LDAPログインを選択します。
- ユーザー名とパスワードを入力します。インストール中にこれらの値を入力していた場合は、フィールドに自動的に入力されます。
1.2.4.3.4 InfoPrint Selectを操作できるようInfoPrint Managerサーバーを構成する
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIがインストールされたシステムに、管理者特権を持つユーザーとしてログオンします。
注意: この手順を完了するには、pdenable、pddisable、pdsetコマンドを使用する権限が必要です。その権限がない場合には、InfoPrint Managerサーバーのアクセス制御リスト(ACL)にユーザーIDを追加してください。セキュリティーやInfoPrint Managerにユーザーを許可する方法については、RICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイドの「InfoPrint Manager for Linuxのセキュリティーを管理する」を参照してください。
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを起動します。
- InfoPrint Selectから印刷ジョブを受信する実宛先または論理宛先の1つを一回のみクリックして選択します。
- メニューバーで、実または論理をクリックし、プロパティーを選択します。
- プロパティーで、ドライバーをクリックします。
注意: ドライバータブが表示されない場合は、すべて表示をクリックしてから、ドライバーをクリックします。
- Windowsクライアントドライバーの横にある新規値フィールドに、InfoPrint Selectに関連するジョブの実行依頼にユーザーが使用するプリンタードライバーの1つを入力します。
- 追加>>をクリックします。
- OKをクリックします。
1.2.4.3.5 WindowsサーバーバージョンのInfoPrint Selectサポート
サポートされているバージョンの完全なリストについては、RICOH InfoPrint Manager for Linux:プランニングガイドを参照してください。
1.2.4.3.5.1 Windows Terminal Server (WTS)とCitrix環境でInfoPrint Selectを使用する
InfoPrint SelectはWindows Terminal ServerとCitrix環境で使用できますが、一部の機能を管理者が使用不可にする必要があります。
デフォルトでは、InfoPrint Selectをインストールすると、InfoPrint Select通知プログラムがすべてのユーザーのスタートアップ
ディレクトリーに追加されます。InfoPrint Select通知のデフォルトインストールは、WTSとCitrixクライアントでは機能しません。InfoPrint Select通知オプションを無効にするか、Select.iniファイル内の各ユーザーのSelect.ini
構成ファイルでInfoPrint Select通知ポートを構成して管理し、InfoPrint Select通知の使用を許可するかを選択できます。各ユーザーにInfoPrint Select通知オプションの使用を許可する場合は、WTSまたはCitrixサーバーで固有のTCP/IPポートを各ユーザーに割り当てる必要があります。管理者は、固有のポートが各ユーザーに割り当てられていることを確認してください。同じポートが2人のユーザーに割り当てられている場合は、一方のユーザーが両方のユーザーの通知メッセージをすべて取得することになります。もう一方のユーザーは通知メッセージを1通も受け取りません。
拡張版InfoPrint SelectとInfoPrint Selectのエラーメッセージ
管理者は、コンソール、Microsoft RDP、またはCitrix ICAを使用して同時に接続することをユーザーに許可しないでください。印刷スプーラーサービスはWindowsサーバーに存在し、ユーザーの環境とは別に実行されます。このため、InfoPrint Selectは、ジョブの印刷を要求したユーザーまたはプロセスに関連付けられた正しいセッションの決定時に競合状態となり、拡張版InfoPrint SelectとInfoPrint Selectエラーメッセージウィンドウを表示するときに問題が発生する可能性があります。
SelectはユーザーIDごとに.iniファイルを作成し、そのユーザーの設定を保存します。このファイルは、それぞれのユーザーが初めて Select を起動したときに、まだ存在していなければ生成されます。このファイルは、%APPDATA%
環境変数によって指定されたユーザーアプリケーションデータフォルダー内の¥RICOH¥InfoPrint Select¥Select.iniに保存されます。WTS および Citrix 管理者は、すべてのユーザーに対してファイルを作成したり既存のファイルを修正したりする必要があります。このファイルの内容は以下のようになります。
[User Preferences] Notification Port=5157 Use default .att file=0 Default .att file= [Submission Window] Suppress=1 [Job Recovery] Pause jobs if submission fails=0 Suppress submission errors=1主な設定は、以下のとおりです。
- Notification Port=5157 -通知を使用する場合は、この値を固有のポート番号に設定してください。InfoPrint Selectを使用していない場合は、変更する必要はありません。
- Suppress=1 -ジョブ設定ダイアログを表示しません。
- Suppress submission errors=1 -実行依頼中に検出されたエラーメッセージを表示しません。
- Pause jobs if submission fails=0 -オプションで、失敗したジョブをWTS Windowsスプールに保持しておき管理者が再実行依頼できるようにするには、この値を1に設定します。
1.2.4.3.6 InfoPrint Select通知を操作する
デフォルトでは、InfoPrint Selectを使用してジョブを実行依頼すると、そのジョブとともに通知プロファイルが送信されます。InfoPrint Selectを使用して印刷ジョブを実行依頼するときにInfoPrint Select通知アプリケーションが稼働している場合は、通知が要求されます。これらの通知はメールで配信されます。他のSMTPサーバーとの競合を避けるため、InfoPrint Selectは通知のために標準メールポートを使用しません。InfoPrint Selectが通知のために使用しているポートで競合が発生した場合は、別のポートを選択できます。それには、 を選択し、別のポートを入力します。
InfoPrint Select通知アプリケーションは、Windowsの初回ロード時に自動的に起動します。別の時間にInfoPrint Select通知アプリケーションを起動するには、 に移動します。
システムタスクバーのアイコンをクリックするか、Windowsの通知領域にある既存のメッセージをクリックすることで、InfoPrint Select通知アプリケーションにアクセスできます。Windows通知領域の既存のメッセージをクリックし、InfoPrint Select通知ダイアログが表示されると、Windows通知領域のすべてのInfoPrint Select通知が削除されます。
InfoPrint Select通知ダイアログの既存のメッセージを消去するには、OKをクリックします。InfoPrint Select通知ダイアログが表示されている場合、新しい通知メッセージはダイアログにのみ表示され、Windows通知領域には表示されなくなります。 InfoPrint Select通知ダイアログを最小化しても、Windows 通知領域にメッセージが表示されます。
InfoPrint Select通知アプリケーションを閉じるには、InfoPrint Select通知ダイアログの右上隅にあるXをクリックし、警告メッセージのOKをクリックするか、システムタスクバーのアイコンを右クリックして終了をクリックします。
ipnotify.exe
をWindowsファイアウォールダイアログの例外タブに指定が必要な場合があります。1.2.4.3.6.1 独自のInfoPrint Select通知プロファイルをセットアップする
- WindowsがインストールされているInfoPrint Selectシステムで、コントロールパネルに移動してシステムを選択します。
- [システムのプロパティー]ウインドウで[システムの詳細設定]をクリックします。
- [詳細設定]タブで、[環境変数]をクリックします。
- [環境変数]ダイアログの[システム変数]枠で、[新規]をクリックします。
- [可変名]フィールドに
pdnotify
、[可変値]フィールドにoverride_select
を入力します。 - [OK]をクリックします。
- [システム変数]のリストに
pdnotify
があり、[ユーザー変数]にはないことを確認します。これが[ユーザー変数]のリストにある場合は削除して、ステップ 4 から再度開始します。 - [環境変数]ダイアログで[OK]をクリックします。
- [システムのプロパティー]ウインドウで[OK]をクリックします。
- システムを再始動して、変更を有効にします。
1.2.4.3.7 WindowsでInfoPrint Selectプリンターを作成する
このセクションでは、InfoPrint SelectアプリケーションからWindowsサーバーによって管理される宛先に印刷ジョブを実行依頼できるようにInfoPrint Managerクライアントを構成する方法を説明します。
1.2.4.3.7.1 必要な情報を収集する
InfoPrint ManagerアプリケーションからWindows宛先に印刷する前に、InfoPrint SelectプリンターをWindows環境に追加してください。開始する前に、以下の情報を収集します。
- InfoPrint Managerサーバーのホスト名またはIPアドレス。
- InfoPrint Managerサーバーがクライアントシステムとの通信に使用するポート番号。デフォルトは6874です。
- 使用する宛先の名前。
- 各宛先に関連付けるドライバーの名前。
- ドライバーファイルの場所(DVD-ROM、ネットワークサーバー、またはローカルシステム)。
- 実宛先または論理宛先があるサーバーの名前(この値はオプションです)。
- 正しいPPDを選択する
- InfoPrint SelectジョブをCUPS DSS (PostScriptのみ)、BSD DSS、またはPassthrough DSS (InfoPrint Manager for Linuxのみ)プリンターへの出力にInfoPrint Manager for Windowsを使用する場合は、デスクトップにInfoPrint Selectプリンターを作成するときに、必ずプリンターに付属のPostScriptプリンタードライバーを使用してください。これらのドライバーには、プリンターに固有のPostScript Printer Definition(PPD)が入っています。CUPS、BSD、またはPassthrough DSSプリンターのいずれかにジョブを実行依頼する場合は、InfoPrint Selectに付属のプリンタードライバーやPPDを使用しないでください。PSF DSSプリンターにのみ適用される特定の属性が含まれています。
- ドライバーとフィニッシング
- AFPジョブをIPDSプリンターに実行依頼する場合は、AFPドライバーをインストールして構成するで説明されているAFPドライバーを使用できます。
PSFプリンターが使用する自動データストリーム変換は、フィニッシング(ステープル)を常にサポートしているわけではありません。ただし、一部のPostScriptドライバーでは、フィニッシングオプションをサポートします。MO:DCA(Mixed Object Document Content Architecture)の角とじと同様に、中とじと平とじを含むサポートされているフィニッシングオプションは、タテモードとヨコモードの両方を使用しています。
PCLまたはPostScriptジョブをPSFプリンター(宛先)へ実行依頼するためにInfoPrint Selectを使用している場合は、使用しているプリンタードライバーがそれらのオプションをサポートしていても、ジョブを実行依頼するときにフィニッシングオプションを指定できない場合があります。それらの印刷ジョブを実行依頼するのに別の方法を使用するか、データストリームを変換しないInfoPrintプリンター(InfoPrint Manager for Windows上のパススループリンターやInfoPrint Manager for Linux上のCUPSプリンターなど)に実行依頼することを推奨します。
別の実行依頼方法を使用できない、またはジョブを別のタイプのInfoPrintプリンターに実行依頼できない場合に、PSF宛先に実行依頼されるPCLやPostScriptジョブでフィニッシングオプションを要求する唯一の方法は、フィニッシング属性をジョブに指定することです。それには複数のオプションがあります。
- ジョブのフィニッシング属性が入っているSelect用の属性ファイルを作成できます。ジョブを実行依頼するときに、フィニッシング属性が入っているファイルを属性ファイルとして指定します。(詳しくは、InfoPrint属性を指定する を参照してください。)
- また、Selectのジョブ設定ダイアログのその他タブで属性エントリーを使用してフィニッシングオプションを個別に指定することもできます。(詳しくは、InfoPrint属性を指定する を参照してください。)
- デフォルトジョブを使用できます。
デフォルトジョブとは、特定の論理宛先が受信する各ジョブに適用される属性のリストです。InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを使用すると、InfoPrint Selectがジョブを送信する論理宛先のデフォルトジョブを変更し、該当するフィニッシングオプションを要求できます。ただし、この方法は、以下の2つの理由から推奨しません。
- その論理宛先に送信される各ジョブは、同じようにフィニッシングが行われることになります。たとえば、デフォルトのジョブのフィニッシングオプション属性をstaple-top-leftに設定した場合は、そのプリンターに実行依頼されるすべてのジョブでステープルが行われます。
- 論理宛先は1つのデフォルトジョブのみを持ち、デフォルトジョブは1つのフィニッシングオプション設定のみを持つことができます。異なるフィニッシングオプションを使用する場合は、デフォルトジョブにそれぞれ異なるオプション設定を持つ複数の論理宛先を作成してください。次に、各論理宛先にジョブを実行依頼するために、デスクトップ上に別のプリンターを作成してください。
注意: 実宛先にはデフォルトジョブはありません。
1.2.4.3.7.2 WindowsシステムでInfoPrint Selectプリンターを作成する
このセクションの内容は次のとおりです。
1.2.4.3.7.2.1 InfoPrint SelectプリンターをWindowsシステムに初めて追加する
- 必要な情報を収集するで説明されている情報を収集します。
- InfoPrint Selectを操作できるようInfoPrint Managerサーバーを構成するで説明されたとおりにサーバーを構成します。
- Windowsデスクトップで、スタート→コントロールパネル→デバイスとプリンターをクリックします。
- プリンターの追加を選択します。 プリンターの追加ウインドウが表示されます。ローカルプリンターの追加を選択します。
- プリンターポートの選択ページで既存のポートを使用:をクリックし、目的のポートが見つかるまでポートのリストを下にスクロールして、そのポートを選択します。次へをクリックします。
- ディスク使用をクリックします。
- 参照をクリックします。
注意: InfoPrint ManagerまたはInfoPrint Selectに用意されているもの以外のプリンタードライバーを使用する場合は、ここでプリンタードライバーを指定してください。
- 開くをクリックします。
- OKをクリックして ディスクからインストールウインドウを終了します。
- 参照をクリックします。
- プリンターのメーカーとモデルを選択し、次へをクリックします。
- プリンターのドライバーがすでにインストールされている場合は、既存のドライバー使用ダイアログが表示されます。 次へをクリックします。 プリンター名を入力してくださいダイアログが表示されます。
- このプリンターの名前を所定のフィールドに入力します。これは、WindowsアプリケーションやWindowsデスクトップが認識するプリンターの名前です。次へをクリックします。
- 完了をクリックします。
- プリンターウインドウのメニューバーで整理をクリックしてプロパティーを選択します。
- プリントのプロパティーウインドウでポートをクリックします。
- 構成するInfoPrint Selectポートを強調表示し、ポートの構成をクリックします。
- InfoPrintポート構成ウィンドウで、プリントサーバーフィールドにInfoPrint Managerが表示されていることを確認します。
- ホスト名フィールドに、InfoPrint Managerサーバーのホスト名を入力します。
- ホストポートフィールドに、InfoPrint Managerサーバーがクライアントシステムと通信するポート番号を入力します。デフォルトのポートは6874です。
- サーバー名フィールドで、宛先があるInfoPrint Managerサーバーの名前(pdserver)を指定します。InfoPrint Managerサーバー名が不明の場合は、デフォルト値の
*
を指定し、すべてのInfoPrint Managerサーバー上のすべてのプリンターをリストします。サーバー名を指定すると、リストされるプリンターの数が減り、ポートの構成にかかる時間が短くなります。注意: 使用するプリンターの名前が分かっている場合は、その名前をプリンタ名フィールドに入力し、この手順のステップ18に進みます。プリンターの名前が分からない場合は、この値をブランクのままにしておけば、プリンターのリストを受け取り、そのリストから選択します。 - プリンター選択リストの最新表示をクリックします。
- 該当のプリンターをリストから選択します。
- OKをクリックします。
- 閉じるをクリックします。
さらにInfoPrint Selectプリンターを使用している環境に追加するには、その他のInfoPrint Select プリンターをWindowsシステムに追加するに記載されている手順に従います。
1.2.4.3.7.2.2 その他のInfoPrint SelectプリンターをWindowsシステムに追加する
- 必要な情報を収集するで説明されている情報を収集します。
- InfoPrint Selectを操作できるようInfoPrint Managerサーバーを構成するで説明されたとおりにサーバーを構成します。
さらにInfoPrintプリンターをWindowsシステムに追加するには、以下のステップに従います。
- Windowsデスクトップで、スタート→コントロールパネル→デバイスとプリンターをクリックします。
- プリンターの追加を選択します。 プリンターの追加ウインドウが表示されます。ローカルプリンターの追加を選択します。
- 新しいポートの作成をクリックし、ドロップダウンリストから InfoPrint Selectを強調表示します。 次へをクリックします。
- 開いているダイアログで、InfoPrint-2など、新しいポートの名前を入力し、OKをクリックします。(他のポートで使用されていない名前を使用してください。(他のポートで使用されていない名前を使用してください。)
- 新しく追加したポートを構成するには、 InfoPrint Select プリンターをWindowsシステムに初めて追加するに記載されている手順を引き続き実行します。
1.2.4.3.8 InfoPrint Managerのターゲットプリンターを変更する
InfoPrint Managerのターゲットプリンターを変更するには、以下の操作を行います。
- システムタスクバーのアイコンをクリックして、[ターゲットプリンターを選択]ダイアログにアクセスします。
- WindowsプリンターリストからWindowsプリンターを選択します。
- [ターゲットプリンターの選択]テーブルからInfoPrint Managerプリンターを選択します。
- [OK]をクリックします。
複数のプリンターを使用している場合は、ターゲットプリンター設置場所/名前フィールドに場所または名前の一部を入力してフィルタリングできます。カスタムの選択内容を消去し、Windows プリンターの作成時に定義したデフォルトのターゲットプリンターを使用するには、[ターゲットプリンターの選択]テーブルでデフォルトの使用を選択します。
- 重要:
- [ターゲットプリンターの選択]で選択されたプリンターは、ユーザー固有のものです。プリンターを選択していない場合、Windowsプリンターの作成時に選択したデフォルトのプリンターが使用されます。
- InfoPrint Managerのプリンターリストを更新するには、更新ボタンをクリックします。
1.2.4.3.9 アプリケーションから印刷する
InfoPrint Selectを使用してアプリケーションから印刷するときの考慮事項は、以下のとおりです。
- 印刷の考慮事項
- InfoPrint Selectは、各アプリケーションの印刷機能を処理するため、各プログラムからの印刷は多少異なります。通常のアプリケーションでは、プリンターにデフォルト、コピー部数、またはページ範囲以外を指定できます。
選択されたプリンター (またはデフォルトプリンター) が InfoPrint Manager Select プリンターである場合、ジョブは、InfoPrint サーバーに送信されます。
1.2.4.3.9.1 プリンターの状況を確認する
印刷ジョブを実行する前にプリンターの状況を確認するには、以下の操作を行います。
- システムタスクバーのアイコンをクリックして、ターゲットプリンターを選択ダイアログにアクセスします。
- ターゲットプリンターを選択ダイアログで、ターゲットプリンター選択リストからチェックしたいプリンターを選択します。
- 選択したプリンターを右クリックし、プリンター状態の表示を選択します。
使用可能列と状況列には、ジョブの処理に使用できる実宛先と論理宛先の現在の状況が反映されます。プリンターにバックアッププリンターが定義されていると、そのプリンターはバックアッププリンター列にリストされます。バックアッププリンターはバックアップ実宛先です。バックアップ実宛先を追加する場合は、管理者はバックアップするプリンターにbackup-destinations属性を設定できます。詳しくは、「RICOH InfoPrint Manager:Reference」を参照してください。
1.2.4.3.9.2 InfoPrint属性を指定する
拡張版InfoPrint Selectクライアントでは、印刷ジョブを使用してInfoPrint属性を送信できます。属性ダイアログを有効化すると(拡張版または標準のInfoPrint Select を選択するを参照してください)、ジョブを実行依頼したときにジョブ設定ウィンドウが表示されます。スケジューリングタブをクリックすることで、InfoPrint SelectクライアントからInfoPrintサーバー上のデフォルトのスケジューリング値を変更できます。[その他]タブをクリックすることで、以下を行うことができます。
- InfoPrintサーバーに渡される特定の値で作成した属性ファイル(例:
C:¥combo.att
)を指定する。 - InfoPrint サーバーに渡される個々の属性 (たとえば、job-name=Job1) を指定してください。
- ジョブ実行依頼エラーメッセージを表示しないを使用して、実行依頼エラーメッセージボックスを使用不可にする。これで不在操作が使用可能になります。
- 失敗したジョブの実行依頼を自動的に再スプールする実行依頼が失敗したときはジョブを再スプールします。再スプールされたジョブは、Windows印刷キューに休止状態で配置されます。ユーザーに管理者特権がある場合は、一時停止状態である理由がプリンターダイアログのコメント列に表示されます。印刷ジョブを再実行依頼するには、プリンターダイアログでジョブを強調表示し、ジョブを再起動して再開します。これでWindows印刷機構が最初からデータを再送できます。
combo.att
ファイルは、サンプルファイルです。このファイルには、以下の内容が含まれています。printer-models-requested = InfoPrint4000 printer-locations-requested = 'Building 025' job-priority = 25 job-retention-period = 01:30追加の属性とそれを指定するための構文については、InfoPrint SelectオンラインヘルプとRICOH InfoPrint Manager:Referenceマニュアルの両方を参照してください。
- 注意:
- 特定の情報と構文規則については、InfoPrint属性を指定する前にRICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
- InfoPrint Selectのその他タブには、構文検査機能がありません。属性ファイルに指定された属性、または個別の属性として指定された属性の形式が正しいことを確認します。構文エラーがあった場合は、コマンド行から発信するコマンドの構文エラーに対して表示されるメッセージと同じものを受け取ります。
- 別の値を指定し、別のロケーションから同じInfoPrint属性を指定する場合は、以下の優先順位でInfoPrint Managerがジョブで送信する内容を判断することに注意してください。
- その他タブの属性フィールドに指定された値
- その他タブの属性ファイルフィールドに指定された値
- 一般、スケジューリング、またはメッセージタブのいずれかに指定された値
1.2.4.3.9.3 ジョブを表示する/取り消す
- システムタスクバーのアイコンをクリックして、ターゲットプリンターを選択ダイアログにアクセスします。
- ターゲットプリンターを選択ダイアログで、ターゲットプリンター選択リストからチェックしたいプリンターを選択します。
- 選択した項目を右クリックし、[ジョブを表示]を選択します。
- printer_nameInfoPrint Managerジョブダイアログから、InfoPrint Manager サーバー上のキューにあるジョブの保留、取り消し、またはリリースを行うことができます。
印刷するために実行依頼したすべてのジョブのリストがInfoprint Managerジョブダイアログに表示されます。最後に実行依頼したジョブがリストの先頭に表示されます。リストには、ジョブ名、実行依頼日時、グローバルID、ページ数、ジョブの発信元、LDAPユーザーなどがジョブごとに示されます。
デフォルトでは、実行依頼したジョブのみがリストされます。すべてのジョブをリストする場合は、[表示]メニューで[ユーザージョブすべてを表示]を選択します。
特定のジョブのプロパティーも確認できます。ジョブをクリックして選択し、[ジョブ]メニューから[ジョブプロパティー]を選ぶか、[ジョブプロパティー]ツールバーボタンをクリックします。選択したジョブに関する情報が、ダイアログの6つのタブに表示されます。ジョブプロパティーダイアログに表示されるフィールドは編集できません。
1.2.4.3.10 InfoPrint Select for Windowsで使用できるコマンド
一般的に、InfoPrint Selectを使用すると、ユーザーは既存のInfoPrint ManagerアプリケーションからWindows宛先に印刷できます(通常、 ファイルメニューの 印刷オプションを使用します)。そのほかに、クライアントシステムのコマンドプロンプトで複数のInfoPrintコマンドを発行できます。
セキュリティーやInfoPrint Managerにユーザーを許可する方法は、RICOH InfoPrint manager for Linux:操作ガイドの「InfoPrint Manager for Linuxのセキュリティーを管理する」を参照してください。
InfoPrint Managerを使用すると、許可ユーザー(通常、すべてのユーザー)は、以下のInfoPrintコマンドを使用できます。
- pdls
- ジョブ、宛先、またはその他のInfoPrintオブジェクトに選択された属性値をリストします。
- pdpr
- ジョブを論理または実宛先に実行依頼します。LDAPジョブ認証が有効になっている場合は、実行依頼の前にLDAP資格証明を使用して認証する必要があります。
- pdq
- 選択されたジョブ、論理宛先に実行依頼されたすべてのジョブ、または実宛先に割り当てられたすべてのジョブの状況を照会します。
InfoPrint Managerでは、許可ユーザー(通常、ジョブ所有者)は、以下のInfoPrintコマンドを使用できます。
- pdmod
- 実行依頼されたジョブの属性またはそれらのジョブに入っている文書の属性を変更します。
- pdrm
- ジョブを削除します。
InfoPrint Managerでは、許可ユーザーのみが以下のInfoPrintコマンドを使用できます。
- pdaccount
- 指定期間中の要約アカウンティング情報を、サーバー上の実宛先に関するコンマ区切り形式で収集します。この情報は、ファイルにしてスプレッドシートにインポートし、消耗品のコスト、プリンターの使用率、各ユーザーのコストなどを計算できます。
- pdcreate
- 論理宛先、キュー、実宛先、デフォルトジョブ、デフォルト文書、メディア、補助シート、およびリソースコンテキストを作成します。
- pdclean
- サーバー、論理宛先、キュー、または実宛先からすべてのジョブを削除します。
- pddelete
- サーバー、論理宛先、キュー、実宛先、デフォルトジョブ、デフォルト文書、メディア、補助シート、リソースコンテキスト、およびジョブを削除します。
- pddisable
- 宛先がジョブの受信やログの記録をできないようにします。
- pdenable
- 宛先がジョブの受信やログの記録をできるようにします。
- pdpause
- ジョブ、実宛先、キュー、またはサーバー内のすべてのキューと実宛先を一時停止します。
- pdpromote
- キューの先頭にジョブを移動します。
- pdreorder
- ジョブを、実宛先、または同じサーバーか別のサーバー内の未割り当てジョブ域に再度割り当て、別のジョブの直前または直後にスケジュールできるようにします。
- pdresubmit
- ジョブ、論理宛先に実行依頼されたすべてのジョブ、または別の論理宛先へのキューに入っているすべてのジョブを再実行依頼します。
- pdresume
- 一時停止されたオブジェクトが動作を再開できるようにします。
- pdset
- InfoPrintオブジェクトを記述する属性の値を設定または変更します。
- pdshutdown
- サーバーまたは実宛先を停止します。
- pdspace
- PSF 物理プリンターを後送りまたは前送りします。
- pddeviceop
- 指定された実宛先に関連した装置上で装置の操作を実行します。
1.2.4.3.10.1 宛先属性を照会する
論理宛先london
でジョブを受信できるかを確認するには、以下を入力します。
pdls -c destination -r "destination-state" london
1.2.4.3.10.2 ジョブを実行依頼する
ファイル myjob.ps
を論理宛先 london
に実行依頼し、両面印刷を要求するには、以下を入力します。
pdpr -d london -x "sides=2" myjob.ps
1.2.4.3.10.3 ジョブを照会する
論理宛先london
に実行依頼したすべてのジョブを照会するには、以下を入力します。
pdq -d london
InfoPrintは、以下のような情報を戻します。
Intervening Dest. Dest. Job ID Name State Jobs Req. Assigned --- ---------------- --------- -------- ----------- ------ -------- 13 Serv1:1104221000 report.ps printing 0 london caxton 14 Serv1:1104221023 myjob.ps pending 8 london morris
1.2.4.3.10.4 宛先名を指定する
- [マイ コンピューター]アイコンをクリックし、[プロパティー]を選択します。
- [詳細設定]タブで、[環境変数]をクリックします。
- [システム環境変数]で[新規]をクリックして、新しいシステム変数、および宛先名を作成します。
- 変数フィールドに「PDPRINTER」、値フィールドに
destination_name
を入力します。 - [OK]をクリックします。
- システムを再始動して、変更を有効にします。
1.2.4.3.11 Anyplace印刷でInfoPrint Select for Windowsを使用する
InfoPrint Select for Windowsを使用し、Anyplace印刷で特定のトレイ、用紙または仕上げ情報を使用する場合は、RICOH InfoPrint Manager: Common Clientsメディアで提供されているInfoPrint Manager PDFドライバーをインストールする必要があります。
InfoPrint Manager PDFドライバーをインストールするには、次のことを確認します。
- インストールメディアからInfoPrint Manager PDFドライバーをローカルシステムにコピーします。
- アーカイブを任意の場所に抽出します。
- ここで説明したように、Windowsのプリンターの追加ウィザードを使用します。
- まず、プリンターの追加ウィザードを開きます。
- をクリックします。
- 開くボックスに
control printers
と入力し、OKをクリックします。デバイスとプリンターウィンドウが開きます。
- プリンターの追加をクリックします。プリンターの追加ウィザードが開きます。
- ウィザードにローカルプリンターを追加することを伝えます。
- プリンターが一覧にない場合をクリックします。
- 次に、ローカルプリンターまたはネットワークプリンターを手動設定で追加するをクリックします。
- 次へをクリックします。
- InfoPrint Selectポートを選択します。
- 抽出したプリンタードライバーファイルの場所をウィザードに伝えます。
- ディスク使用をクリックします。ディスクからインストールダイアログボックスが開きます。
- ディスクからインストールダイアログボックスで参照をクリックし、プリンタードライバーのファイルを抽出したフォルダーを指定します。
- 正しいフォルダーが見つかったら、開くをクリックします。
- ディスクからインストールダイアログボックスのボックスからメーカーのファイルをコピーするに、フォルダーのパスが表示されます。OKをクリックします。
- プリンタードライバーのファイルのインストールに必要な最後の情報をウィザードに提供します。
- インストールできるプリンターは、プリンターソフトウェアをインストールするダイアログボックスに一覧表示されます。接続しようとしているプリンターを選択し、次へをクリックします。
- 既存のドライバーを使用するように求められた場合は、既存のドライバーを置き換えるを選択し、次へをクリックします。既存のドライバーを置き換えることを選択すると、Windowsはシステム上の現在のファイルを、ダウンロードした新しいファイルに置き換えようとします。
- 提案されたプリンター名を受け入れ、そのプリンターをデフォルトプリンターとして使用する場合は、次のページで次へをクリックします。それ以外の場合は、設定を変更し、次へをクリックします。
- ウィザードの次にプリンターの共有ページが表示されたら、ホームネットワーク上の他のコンピューターがプリンターを使って印刷できるように共有することができます。共有名をクリックして、共有プリンターの名前を指定します。それ以外の場合は、このプリンターを共有しないをクリックします。選択が終わったら、次へをクリックします。オプションでプリンターの位置情報を入力するよう求められることがあります。プリンターの位置(例:ホームオフィス)を入力して、次へをクリックします。
- まず、プリンターの追加ウィザードを開きます。
1.2.4.3.12 サーバーレス印刷でInfoPrint Select for Windowsを使用する
InfoPrint Selectを使用すると、追加処理を必要としないジョブをInfoPrint Managerサーバーを経由せずにプリンターに送信することができます。この機能は、サーバーレス印刷またはダイレクトIP印刷と呼ばれています。これにより、InfoPrint Manager サーバーを経由してジョブをルーティングする必要がない場合や、印刷サーバーが一時的に利用できない場合に、ユーザーが印刷できるようになります。この機能は、ダイレクト印刷接続によるネットワークトラフィックを削減させることで、効率化を実現します。
この機能の利点は、正確なアカウンティング処理ができることです。InfoPrint Select は、ジョブを直接プリンターに送信します。ジョブを正常に印刷すると、アカウンティングデータが更新されるように、InfoPrint Selectはその情報をInfoPrint Managerサーバーに送信します。InfoPrint Managerサーバーが一時的に利用できない場合、InfoPrint Selectはアカウンティング情報を保存し、サーバーが利用可能になったときに配信します。
このInfoPrint Select機能は、レジストリキーComputer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\RICOH\InfoPrint Select\Configuration
を介して、ローカルのInfoPrint Manager管理者によって起動されます。
- ジョブをプリンターに直接送信できるようにするには、
REG_DWORD
型、値1のUseServerlessPrint
レジストリキーを使用します。 - InfoPrint Managerサーバーが利用できない場合にのみジョブをプリンターに直接送信できるようにするには、
UseServerlessPrint
レジストリーを0に設定し、REG_DWORD
型、値1のUseDirectPrint
レジストリキーを使用します。
- 注意:
UseDirectPrint
とUseServerlessPrint
の両方のレジストリキーが1に設定されている場合は、UseDirectPrint
は無視されます。
- 重要:
- プリンターに直接印刷するためには、InfoPrint Selectはターゲットプリンターとして定義されているInfoPrint Manager実宛先のプロパティーから、プリンターのIPアドレスを取得する必要があります。プリンターセレクションを開くアプリケーションをクリックし、ターゲットプリンター選択テーブルからInfoPrint Managerプリンターを選択します。
- InfoPrint Select for Windowsでは、サーバーレス印刷のターゲットプリンターとして論理宛先はサポートされていません。
- InfoPrint Select for Windowsを使用したサーバーレス印刷は、プル印刷ジョブには対応していません。
- プリンターデバイスはPJL言語をサポートしている必要があります。
1.2.4.4 InfoPrint Select for Linuxを使用する
InfoPrint Select for Linuxを使用すると、以下を実行できます。
- ジョブをサーバーに実行依頼するときに、AFPやその他のInfoPrintジョブ属性を指定する
- ジョブを実行依頼するためのLDAP認証を使用して印刷する
1.2.4.4.1 InfoPrint Select for Linuxをインストール/アップグレードする
InfoPrint Select client for Linux には、非 LDAP InfoPrint Select クライアントと、LDAP が使用可能な InfoPrint Select クライアントの 2 つのバージョンがあります。LDAP が使用可能な InfoPrint Select クライアントと非 LDAP InfoPrint Select クライアントは、別の.rpm パッケージに含まれています。LDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアントがジョブを実行依頼するには、LDAP認証が必要です。InfoPrint Selectクライアントからジョブ実行依頼を実行するには、LDAPサーバーの認証が必要です。InfoPrint SelectクライアントのLDAPバージョンをインストールする場合、(非LDAPバージョンをアンインストールして再インストールする場合を除き)非LDAPバージョンに切り替えることはできません。
PAM/SSO環境で非LDAP InfoPrint Selectクライアントを使用している場合、LDAP (PAM)/Active Directoryシステム認証セッションから取り込まれるLDAPユーザーは、InfoPrint Managerユーザー関連の属性に使用されます。
InfoPrint Selectクライアントをインストールする前に、システムに以下の前提条件がインストールされていることを確認してください。
- libatk-1.0.so.0
- libc.so.6
- libc.so.6(GLIBC_2.0)
- libc.so.6(GLIBC_2.1)
- libc.so.6(GLIBC_2.1.3)
- libc.so.6(GLIBC_2.2)
- libdl.so.2
- libgcc_s.so.1
- libgcc_s.so.1(GCC_3.0)
- libgdk_pixbuf-2.0.so.0
- libgdk-x11-2.0.so.0
- libglib-2.0.so.0
- libgmodule-2.0.so.0
- libgobject-2.0.so.0
- libgtk-x11-2.0.so.0
- liblber-2.4.so.2
- libldap-2.4.so.2
- libm.so.6
- libpango-1.0.so.0
- libpangox-1.0.so.0
- libpangoxft-1.0.so.0
- libpthread.so.0
- libpthread.so.0(GLIBC_2.0)
- libpthread.so.0(GLIBC_2.1)
- libpthread.so.0(GLIBC_2.1.1)
- librt.so.1
- libstdc++.so.6
- libstdc++.so.6(CXXABI_1.2)
- libstdc++.so.6(GLIBCPP_3.2)
InfoPrint Select クライアントをインストールするには、次の手順に従います。
- ターミナルからの操作は、以下のとおりです。
-
- InfoPrint Manager: Common ClientsISOファイルからインストールするには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Manager: Common ClientsISOファイルをマウントします。
- インストールするInfoPrint Selectクライアントのバージョンのインストーラーパッケージを一時的な場所にコピーします。例:
/tmp
- コマンドターミナルを開きます。
- 非 LDAP InfoPrint Select クライアントパッケージをインストールするには、次のように入力します。
sudo rpm -i ipr-select-4.13.m-n.x86_64.rpm
またはLDAP が使用可能な InfoPrint Select クライアントパッケージをインストールするには、次のように入力します。sudo rpm -i ipr-select-ldap-4.13.m-n.x86_64.rpm
ここで、mおよびnは、サービス更新レベルを表します。 - 非 LDAP InfoPrint Select クライアントをそれ以前のバージョンからアップグレードするには、次のように入力します。
sudo rpm -U ipr-select-4.13.m-n.x86_64.rpm
LDAP が使用可能な InfoPrint Select クライアントをそれ以前のバージョンからアップグレードするには、次のように入力します。sudo rpm -U ipr-select-ldap-4.13.m-n.x86_64.rpm
ここで、m およびnはサービス更新レベルを表します。
- Webからインストールする場合は、以下を行います。
- 非LDAP InfoPrint Selectクライアントパッケージ、またはLDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアントパッケージをダウンロードします。
- 非 LDAP InfoPrint Select クライアントパッケージをインストールするには、次のように入力します。
sudo rpm -i ipr-select-4.13.m-n.x86_64.rpm
またはLDAP が使用可能な InfoPrint Select クライアントパッケージをインストールするには、次のように入力します。sudo rpm -i ipr-select-ldap-4.13.m-n.x86_64.rpm
ここで、mおよびnは、サービス更新レベルを表します。 - 非 LDAP InfoPrint Select クライアントをそれ以前のバージョンからアップグレードするには、次のように入力します。
rpm -U ipr-select-4.13.m-n.x86_64.rpm
LDAP が使用可能な InfoPrint Select クライアントをそれ以前のバージョンからアップグレードするには、次のように入力します。rpm -U ipr-select-ldap-4.13.m-n.x86_64.rpm
ここで、m およびnはサービス更新レベルを表します。
- InfoPrint Manager: Common ClientsISOファイルからインストールするには、以下の操作を行います。
これらの環境変数が反映されるには、非 LDAP Linux コマンド行クライアントで設定され、InfoPrint Select クライアントと共にインストールされる必要があります。インストールプロセスによって、環境変数を設定するための2つのシェル構成ファイル(ipr-cmd.csh
とipr-cmd.sh
)が/etc/profile.d
ディレクトリーに置かれます。これらのファイルを編集して、次の値を入力します。
- PDHOST
- InfoPrint Managerサーバーがあるホストの名前です。
- PD_SOCKET
- InfoPrint Manager サーバーのポートの TCP/IP ソケット番号です。デフォルトソケットは 6874 です。システムのセットアップ内容が特に異なっていない場合、またはホスト上で複数の InfoPrint Manager サーバーが稼働していない場合は、6874 を使用してください。
- PDPRINTER (オプション)
- 使用する InfoPrint Manager サーバーのデフォルト論理宛先。コマンド行で論理宛先を指定しない場合、コマンドはこの値を使用します。
- 重要:
- CUPS (Common Unix Printing System) Web インターフェースバージョン 1.1.x を使用する場合は、コマンド
chmod 755 /usr/lib/cups/backend/selpms
を使用して、手動で/usr/lib/cups/backend/selpms
権限を 755 に設定します。 - KDEライブラリーを使用する場合は、コンピューターにkdelibs 3.5.7以降がインストールされていることを確認します。
1.2.4.4.2 InfoPrint Select for Linuxをアンインストールする
- root としてログインします。
- InfoPrint Selectクライアントをアンインストールするには、以下の操作を行います。
- 非LDAPバージョンの場合は、以下を入力します。
rpm -e ipr-select-4.13.m-n
- LDAPが使用可能なバージョンの場合は、以下を入力します。
rpm -e ipr-select-ldap-4.13.m-n
ここで、m および n は、サービス更新レベルを表します。 - 非LDAPバージョンの場合は、以下を入力します。
1.2.4.4.3 強制モードでSELinuxを設定してInfoPrint Selectを使用する(RHELのみ)
1.2.4.4.3.1 強制モードでSELinuxを設定してInfoPrint Selectを実行する
checkpolicy
およびpolicycoreutils
rpmファイルがインストールされていない場合は、インストールします。yum install policycoreutils-python
- InfoPrint SelectのディレクトリーとファイルSELinuxのコンテキストを変更します。
semanage fcontext -a -t cupsd_rw_etc_t '/opt/Ricoh/InfoPrint-Manager/config(/.*)?' semanage fcontext -a -t cupsd_tmp_t '/opt/Ricoh/InfoPrint-Manager/pipes(/.*)?' restorecon -RvF /opt/Ricoh/InfoPrint-Manager/config /opt/Ricoh/InfoPrint-Manager/pipes
- allow_ypbind SELinux booleanを有効にします。
setsebool -P allow_ypbind=on
- SELinuxポリシーモジュールを生成します。
cd /tmp cp /opt/Ricoh/InfoPrint-Manager/selinux/ipmselect.te /tmp /usr/bin/checkmodule -M -m -o ipmselect.mod ipmselect.te /usr/bin/semodule_package -o ipmselect.pp -m ipmselect.mod
- 新しいSELinuxポリシーモジュールをインストールします。
semodule -i ipmselect.pp
- 一時ファイルを削除します。
rm -f ipmselect.pp ipmselect.mod ipmselect.te
1.2.4.4.3.2 InfoPrint SelectのSELinuxの変更を元に戻す
- ファイルとディレクトリーSELinuxコンテキストを復元します。
semanage fcontext -d -t cupsd_rw_etc_t '/opt/Ricoh/InfoPrint-Manager/config(/.*)?' semanage fcontext -d -t cupsd_tmp_t '/opt/Ricoh/InfoPrint-Manager/pipes(/.*)?' restorecon -RvF /opt/Ricoh/InfoPrint-Manager/config /opt/Ricoh/InfoPrint-Manager/pipes
- allow_ypbind SELinux booleanを無効にします。
setsebool -P allow_ypbind=off
- SELinuxポリシーモジュールをアンインストールするには、以下の操作を行います。
semodule -r ipmselect.pp
1.2.4.4.3.3 強制的にではなく警告を出力するようにSELinuxを構成する
強制的にではなく警告を出力するようにSELinuxを構成するには、 SELinux=permissive in /etc/selinux/config
を設定します。詳しくは、WebページSecurity Enhanced Linuxを参照してください。
1.2.4.4.4 InfoPrint Select for LinuxでLDAPジョブ認証を使用する
LDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアントでは、ユーザーが初めてジョブを実行依頼するときにLDAP認証が必要です。LDAP認証のサポートを使用すると、認証されたユーザーのみが印刷し、特定のジョブを印刷したユーザーに関する情報を提供できます。LDAP認証を使用すると、InfoPrint Managerはより正確なアカウンティング情報を提供できます。
LDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアントは、GSS認証オプションが有効になっているLDAPサーバーを使用するよう構成してください。InfoPrint Selectクライアントは、一度に1つのバージョンだけをインストールするため、非LDAPバージョンがインストールされている場合はそれをアンインストールしてから、LDAPバージョンをインストールしてください。2回目以降の更新は、インストールされている現在のバージョンに適用されます。LDAP認証設定は、構成ファイルに含まれています。root権限を持っている場合に限り、その構成設定を編集できます。同じボックスから、複数のユーザーがログインして認証を受けることができます。
LDAPサーバーに正常にログインできない場合は、LDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアントではジョブを実行依頼できません。LDAPサーバーに正常にログインした場合は、InfoPrint Managerサーバーにジョブを実行依頼できます。印刷ジョブを初めて実行依頼するときは、LDAPサーバーにログインしてください。LDAPログインセッションは、ログオフしたとき、またはLDAPサーバー管理者が設定したセッションタイムアウトが発生したときに期限切れになります。印刷ジョブを実行依頼するたびに再度ログインする必要はありません。実行依頼されたジョブにはauthenticated-login属性とLDAPユーザー名が含まれますが、これらをサーバーアカウンティングログに追加するには、サーバーまたは実宛先のadditional-accounting-log-attributes属性を使用します。接続設定を変更できます。 また、アプリケーションは構成ファイルを更新します。
LDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアントは、LDAP v3に準拠しています。これは、オープンディレクトリーLDAPモデルのみサポートします。つまり、LDAPサーバーは、SSL経由の接続を確立するようクライアントに強制しません。
また、SSL経由でLDAPサーバーと接続するときに認証を受けるようクライアントに要求しません。ディレクトリーシステムを一般公開しない場合は、SSLクライアントの相互認証が使用可能です。SSLクライアント認証では、クライアントはサーバーによって検証された有効な証明書が必要です。
1.2.4.4.4.1 LDAPが使用可能なInfoPrint Select for Linuxの認証方法
シンプル
シンプル認証の場合は、取得したDN形式のログイン名が、パスワードとともに暗号化されずにLDAPサーバーに送信されます。
ダイジェスト
この方法の場合は、LDAPサーバーにダイジェストプラグインと固有のユーザーデータベースのインストールが必要です。LDAPサーバーは認証信任状を内部でダイジェストプラグイン(SASLDB)に転送します。この場合、DN の検索メカニズムは発生しません。
1.2.4.4.4.2 LinuxでLDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアント設定を構成する
LDAPが使用可能なInfoPrint SelectクライアントがInfoPrint Managerに認証ジョブを正しく実行依頼するには、LDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアント設定を構成してください。LDAP 設定ウインドウを使用すると、信任状、接続、認証、および検索の設定を構成できます。LDAPログインウィンドウで設定をクリックし、LDAP設定ウィンドウを開きます。設定ボタンは、rootアカウントを使用してログインした場合にのみ使用可能になります。
信任状
- ログイン
- ログイン情報には、Eメールアドレス、社員番号、バッジシリアル番号、一般名、Lotus Notesの正規名、ユーザーID、UID、その他のデータ情報を使用できます。
- additional-accounting-log-attributes属性によって使用される値のリストにauthenticated-login属性を追加することで、ログイン情報を宛先のアカウンティングログに送信します。
- パスワード
- パスワードを入力します。
- 大文字/小文字
- ログイン属性の大文字/小文字を指定します。大文字/小文字を区別、小文字に変換、または大文字に変換のいずれかを選択できます。大文字/小文字を区別がデフォルトの値です。
- 資格情報の保存を無効化
- ユーザーは資格情報を保存できません。LDAP設定ウィンドウからのログインとパスワードは保存されません。
注意: 資格情報を利用できる場合は、InfoPrint Select LDAPログインウィンドウにコピーされます。
LDAPサーバー
- ホスト
- LDAPサーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。
- ポート
- 通信用のポート番号を入力します。デフォルトのポート番号は389です。デフォルトのSSLポート番号は636です。
認証
- メソッド
- 簡易またはダイジェストから、認証方法を選択します。
- SASLレルム
- SASLレルムの名前を入力します。ダイジェストの方法を使用する場合にこのオプションを利用できます。
- 暗号化
- LDAP サーバーの暗号化方法を入力します。TLSまたはSSLプロトコルを使用するには、開始TLS拡張子を使用または SSL暗号化を使用のオプションを選択します。
DN検索オプション
識別名(DN)検索オプションは、シンプル認証方法にのみ使用されます。
- 検索ベース
- 検索ベースエントリーは、LDAP検索を開始するディレクトリーの場所です。
- 検索の属性
-
検索の属性は、DNの検索に使用されます。DNは、InfoPrint Select LDAPサーバーへのログオンに使用されます。
例:
- LDAPログインでイントラネットのEメールアドレス(例: john_smith@example.com)を使用してDNを識別する場合は、検索の属性をmailにしてください。DN検索オプションは必要に応じて設定可能であり、シンプル認証方法にのみ使用されます。
- 一般名でログインを入力する場合(例: “John Smith”)は、検索の属性をcnにしてください。
- DN 検索で使用できるその他の属性には、E メールアドレス、社員番号、バッジシリアル番号、通常の名前、Lotus Notes の正規名、ユーザー ID、UID、および DN などがあります。
カスタム構成によっては、DN 検索に固有のログイン属性が使用されます。この属性は、アカウンティングログでauthenticated-loginジョブ属性の値になります。
LDAPサーバーとの接続をテストする場合は、認証テストをクリックします。正常に接続している場合は、LDAPサーバーに正常に接続されましたという確認メッセージが表示されます。
LDAP設定が正しく構成されていない場合は、次のようなエラーメッセージが表示されます。
- 「ユーザーログイン資格情報が無効です。お使いのログイン資格情報を確認してください。」このメッセージは、資格情報が正しくないために認証バインドが失敗したときに表示されます。
- 「LDAPホスト、ポート、またはSSL/TLSの設定が正しくありません。ホスト、ポート、SSL/TLSの設定を確認してください。」」InfoPrint Select LDAPクライアントがLDAPサーバーに接続できないために認証バインドに失敗したときにこのメッセージが表示されます。
- 「認証方法が無効です。システム管理者に連絡してください。」」InfoPrint Select LDAPクライアントが使用する認証方法がLDAPサーバーで認識されないときに、このメッセージが表示されます。
- 「LDAPログインがサーバーで見つかりません。お使いの資格情報または検索オプションを確認してください。」」InfoPrint Select LDAPが検索ディレクトリーでユーザーを見つけることができないときに、このメッセージが表示されます。
LDAPサーバーが匿名認証を許可していないときは、エラーメッセージが表示されません。この場合、許可された匿名バインドがなく、入力されたログイン信任状を使用してInfoPrint Select LDAPクライアントが直接認証を行うため、初期バインディングに失敗します。
- LDAPログインでイントラネットのEメールアドレス(例: john_smith@example.com)を使用してDNを識別する場合は、検索の属性をmailにしてください。DN検索オプションは必要に応じて設定可能であり、シンプル認証方法にのみ使用されます。
- 匿名ログイン
-
LDAPサーバーへの匿名ログインを有効または無効にします。
- バインドDN
-
LDAPサーバーが匿名クエリを許可しない場合は、アカウントの識別名(DN)を入力します。
- パスワード
-
バインドDNアカウントのパスワードです。
パスワード情報は保存されません。すでに信任状を設定している場合、LDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアントのログインウィンドウからコピーされます。
カスタム構成によっては、DN 検索に固有のログイン属性が使用されます。この属性は、アカウンティングログでauthenticated-loginジョブ属性の値になります。
LDAPサーバーとの接続をテストする場合は、認証テストをクリックします。正常に接続している場合は、次の確認メッセージが表示されます。正常に接続している場合は、LDAPサーバーに正常に接続されましたという確認メッセージが表示されます。
LDAP設定が正しく構成されていない場合は、次のようなエラーメッセージが表示されます。
- ユーザーログイン資格情報が無効です。ログイン資格情報を確認してください。このメッセージは、資格情報が正しくないために認証バインドが失敗したときに表示されます。
- LDAP ホスト、ポート、または SSL/TLS の設定が正しくありません。ホスト、ポート、SSL/TLSの設定を確認してください。このメッセージは、LDAP が使用可能な InfoPrint Select クライアントが LDAP サーバーに接続できないために認証バインドが失敗したときに表示されます。
- 認証方法が無効です。システム管理者に連絡してください。このメッセージは、LDAP が使用可能な InfoPrint Select クライアントが使用した認証方法を LDAP サーバーが認識できないときに表示されます。
- LDAP ログインがサーバーに見つかりません。信任状または検索オプションを確認してください。このメッセージは、LDAP が使用可能な InfoPrint Select クライアントが検索ディレクトリーでユーザーを見つけられないときに表示されます。
- LDAPサーバーが匿名認証を許可していないときは、エラーメッセージが表示されません。その場合は、匿名認証が許可されないために初期バインドが失敗し、LDAP が使用可能な InfoPrint Select クライアントが直接、入力されたログイン信任状によって認証します。
1.2.4.4.5 LinuxでInfoPrint Selectプリンターを作成する
このセクションでは、LinuxアプリケーションからInfoPrint Managerサーバーによって管理される宛先に印刷ジョブを実行依頼できるようにInfoPrint Selectクライアントを構成する方法を説明します。
Linux で InfoPrint Select プリンターを作成するには、次の 3 つの方法があります。
- CUPS (Common Unix Printing System) Webインターフェースを使用し、プリンターを追加する:
- Web ブラウザーを開きます。
- CUPS Web インターフェースにアクセスするには、ブラウザーのアドレスバーに「
http://localhost:631
」と入力します。 - CUPS 管理者の信任状を入力して、[アドミニストレーション]タブで[プリンターの追加]をクリックします。
- その他のネットワークプリンターセクションでInfoPrint Selectを選択し、続行をクリックします。
- [接続]フィールドで正しい DEVICE_URI を設定して[続行]をクリックします。ここで、DEVICE_URI は次のとおりです。
selpms://<server_hostname>[:<port>]/<destination>
例:
selpms://server.company.domain:6874/IP1107EX
注意: ポートを指定しない場合は、デフォルトのポート番号は6874になります。 - CUPS プリンターの[名前]、[説明]、および[位置]を設定して、[続行]をクリックします。
- ドロップダウンリストからプリンターメーカー選択して、[続行] をクリックします。プリンターモデルを選択して[プリンターの追加]をクリックします。
- プリンターのデフォルトオプションを設定して、[デフォルトオプションの設定]をクリックします。
- /usr/sbin/lpadmin コマンドを使用してプリンターを追加します。
- コマンドターミナルを開きます。
- 次のコマンドを実行します。
/usr/sbin/lpadmin -p <cups_printer_name> -v"<DEVICE_URI>" -m <printer_model.ppd> -D <printer_description> -E
例:
/usr/sbin/lpadmin -p myCupsPrinter -v"selpms://server.company.domain:6874/IP1107EX" -m InfoPrint-Pro_1107EX.ppd -D "InfoPrint Select" -E
- Linuxの[プリンターの追加ウィザード]を使用してプリンターを追加する:
- [システム]→[アドミニストレーション]→[印刷]を選択します。
- [新規]をクリックします。
- [デバイス]のリストで[ネットワークプリンター]→[InfoPrint Select]を選択し、次のようにデバイスの URI 情報を入力します。
selpms://server_hostname[:port]/destination
.注意: ポートを指定しない場合は、デフォルトのポート番号は6874になります。 - [次へ]をクリックします。
- データベースからプリンターを選択して、[次へ]をクリックします。
- [モデル]リストと[ドライバー]リストから プリンターモデルとドライバーを選択して、[次へ]をクリックします。
- [インストールオプション]パネルで[次へ]をクリックします。
- [プリンターの説明]パネルで[プリンター名]、[説明](オプション)、および[位置] (オプション) を入力して[適用]をクリックします。
1.2.4.4.6 アプリケーションから印刷する
InfoPrint Selectを使用してアプリケーションから印刷するときの考慮事項は、以下のとおりです。
- 印刷の考慮事項
- InfoPrint Selectは、各アプリケーションの印刷機能を処理するため、各プログラムからの印刷は多少異なります。通常のアプリケーションでは、プリンターにデフォルト、コピー部数、またはページ範囲以外を指定できます。
選択されたプリンター (またはデフォルトプリンター) が InfoPrint Manager Select プリンターである場合、ジョブは、InfoPrint サーバーに送信されます。
1.2.4.4.6.1 プリンターの状況を確認する
プリンターの状況を確認するには、InfoPrint SelectのメニューでIPMプリンター状況の表示を選択します。InfoPrint Select プリンターによって使用されるすべての InfoPrint Manager 宛先のリストが表示されます。
InfoPrint Selectプリンターで使用されるすべてのInfoPrint Manager宛先に関する情報がInfoPrint Managerプリンターダイアログに表示されます。 この情報には、論理プリンターに割り当てられたすべてのプリンターの名前、プリンターのタイプ(論理または物理)、プリンターが使用可能/使用不可になっているか、最新状況(印刷やアテンションが必要など)、問題メッセージ(オプション)、SNMP情報、バックアッププリンターなどが含まれます。デフォルトでは、問題メッセージは表示されません。問題メッセージを表示するには、表示メニュードロップダウンで問題メッセージの表示を選択します。言語によっては問題メッセージが表示されないことがあります。
使用可能列と状況列に、ジョブの処理に使用できる実宛先と論理宛先の現在の状況が反映されています。プリンターにバックアッププリンターが定義されていると、そのプリンターはバックアッププリンター列にリストされます。バックアッププリンターはバックアップ実宛先です。バックアップ実宛先を追加する場合、バックアップするプリンターに管理者が backup-destinations 属性を設定できます。詳しくは、InfoPrint Manager 解説書を参照してください。
1.2.4.4.6.2 ジョブを表示する/取り消す
印刷するために実行依頼したすべてのジョブのリストがInfoprint Managerジョブダイアログに表示されます。最後に実行依頼したジョブがリストの先頭に表示されます。リストには、ジョブ名、実行依頼日時、グローバルID、ページ数、ジョブの発信元、LDAPユーザーなどがジョブごとに示されます。
デフォルトでは、実行依頼したジョブのみがリストされます。すべてのジョブをリストする場合は、表示メニューバードロップダウンでユーザージョブすべてを表示を選択します。
特定のジョブのプロパティーも確認できます。ジョブをクリックして選択し、ジョブメニューバーのドロップダウンリストからジョブプロパティーを選択するか、ジョブプロパティーツールバーボタンをクリックします。選択したジョブに関する情報が、ダイアログの6つのタブに表示されます。ジョブプロパティーダイアログに表示されるフィールドは編集できません。
1.2.4.4.6.3 ジョブプロパティーダイアログ
ツールバーにあるプロパティーをクリックするか、ジョブメニューバーのドロップダウンリストからプロパティーを選択すると、ジョブプロパティーダイアログが開きます。このダイアログにあるのタブを選択することで、選択したジョブに関する情報を表示できます。このダイアログに表示されるフィールドは編集できません。
要約
[要約]ページには、印刷ジョブの全体的なジョブ設定が表示されます。以下に表示される値は編集できません。
- ジョブ名
- ジョブの名前を示します。ジョブ名はジョブ設定ダイアログで割り振られます。
- 状態
- ジョブの状態を示します。次のジョブの状態が使用されます。
キャンセル済み ジョブはキャンセルされました。 保留 ジョブはキュー内で保留されています。 一時停止 ジョブは一時停止されました。 保留中 ジョブは印刷されるのをキュー内で待機しています。 プリプロセス ジョブが作成されています。 処理中 ジョブが物理プリンターで印刷されるようにスケジュールされています。 保持 ジョブはすでに印刷されたか、キューから削除されていて、保持期間がゼロ以外になっています。 終了中 ジョブはキャンセルされ、終了しようとしています。 不明 状態が不明です。 - ジョブの状態の理由
- ジョブの状態が保留、終了中、または保持になっている理由を示します。このフィールドが空白の場合、ジョブの状態はこれらのいずれでもないことになります。
- キュー内の位置
- このジョブの前にキューに入っているジョブの数を示します。
- ページ数
- ジョブ内のページの数を示します。
- 発信元
- 発信元名がjob-originator属性に指定された場合は、その発信元名を表示します。この名前は、ジョブで印刷されたスタートシートに表示される場合があります。属性が指定されなかった場合は、このフィールドは空白になります。
- 認証済みのログイン
- ジョブがLDAP認証済みの場合は、LDAPユーザーIDを指定します。
処理中
[処理]ページには、印刷ジョブを処理するための値が表示されます。以下に表示される値は編集できません。
- 部数
- 印刷するために選択されたジョブ部数を示します。
- 保持期間
- ジョブが完了してから廃棄されるまでに保持される期間を時間と分で表示します。ジョブが完了してからこの制限時間が経過するまで、または廃棄日時の制限日時になるまで、ジョブは保持されます。
進行状態
[進行状態]ページには、印刷ジョブの進行状態に関する情報が表示されます。以下に表示される値は編集できません。
- 実行依頼時間
- ジョブがキューに追加された時刻を示します。
- 実行依頼完了
- ジョブ内の文書に関する情報がクライアントからサーバーに受信されたかどうかを示します。この値はtrueまたはfalseです。
- 印刷開始時刻
- ジョブがプリンターに送信された時刻を示します。
- 処理時間
- ジョブがプリンターに留まっている時間(時間と分)を示します。印刷が完了すると、このフィールドには、ジョブの印刷に使用された合計時間が表示されます。
- 完了した部数
- 印刷が完了した部数を示します。この値が空白の場合は、ジョブの印刷が開始されていないか、Selectがこの情報を取得できない可能性があります。
- 完了時刻
- ジョブの印刷が完了した時刻を示します。
- 変更時刻
- ジョブが最後に変更された日時を示します。これは、ジョブを実行依頼した後に、管理者がジョブにアクションを実行したことを示します。
- 最終変更者の名前
- ジョブを最近変更したユーザーまたはアプリケーションの名前を示します。ユーザーがジョブを実行依頼または変更した場合は、この値はそのユーザーのログインIDとなります。
スケジューリング
[スケジューリング]ページには、印刷ジョブスケジューリングの設定が表示されます。以下に表示される値は編集できません。
- この後に印刷
- プリンターに実行依頼されたジョブがスケジュールされ始める日付または時刻を示します。
- 廃棄日時
- プリンターに実行依頼されたジョブが、印刷済みかどうかに関係なく、削除される日付または時刻を示します。
- ジョブバッチ
- job-batch属性の値が指定された場合にその値を示します。
- 優先順位
- ジョブのスケジューリング優先順位を示します。印刷ジョブには1~100の優先順位(100が最高の優先順位)を設定できます。一般ユーザーが設定できる優先順位は50までで、管理者は優先順位を100まで設定できます。
状況
[状態]ページには、印刷ジョブの状態に関する情報が表示されます。以下に表示される値は編集できません。
- 割り当てられているキュー
- ジョブが入っているキューの名前を示します。このフィールドが空白の場合は、ジョブの状態が保持またはタイムアウトになっているため、現在、ジョブはキューに入っていません。
- 使用されているプリンター
- ジョブの印刷に使用される物理プリンターのリストが表示されます。
- 前のジョブの状態
- ジョブの前の状態を示します。
- 所有者
- job-owner属性の値を示します。ジョブの実行依頼時にこの属性の値を指定しなかった場合は、このフィールドには、ジョブを実行依頼したユーザーのユーザーIDと、Selectによって決定されるアドレスが表示されます。
- デフォルトジョブ
- ジョブの属性や値を制御するためにジョブとともにinitial-value-job属性を指定した場合は、このフィールドには、その属性に指定した値が表示されます。
- プリンターのデフォルトジョブ
- ジョブにデフォルトジョブ属性値を与えるために論理プリンターが指定した初期値ジョブの名前を示します。初期値ジョブを指定しない、または指定した初期値ジョブに属性の値が含まれていない場合は、Selectはプリンター初期値ジョブからの属性値を使用します。そのような値がない場合は、Selectはシステムデフォルトを使用します。
文書の要約
[文書の要約]ページには、印刷ジョブの文書設定が表示されます。以下に表示される値は編集できません。
- 文書形式
- 文書の形式を示します。
- 面数
- 印刷ジョブの面数の設定を示します。可能な値は1、2、またはサーバーデフォルトです。
- 片面/両面
- ジョブの出力イメージがプリンターによってメディア上にどのように配置されるのかを示します。値には片面、両面、サーバーのデフォルトが使用されます。
- 方向
- 出力メディアにジョブ内容を配置する方法をを示します。次の値が使用されます。
デフォルト data_streamとSelectのデフォルト値によって方向が決定されます。 縦長 ジョブは、回転を加えられることなく印刷されます。 横長 ジョブは、印刷時に90度回転されます。 縦長(逆方向) ジョブは、印刷時に180度回転されます。 横長(逆方向) ジョブは、印刷時に270度回転されます。 - デフォルトメディア
- 他の方法でメディアが指定されていない場合にジョブ内の文書が印刷されるメディアを示します。このメディアは、文書内容、他のジョブ属性、またはプリンター属性で指定できます。
- その他のオプション
- フラグとパラメーターをプリンターに直接渡す属性を指定した場合は、指定した情報がこのフィールドに表示されます。
- プリンターのデフォルト文書
- ジョブにデフォルト文書属性値を与えるために論理プリンターが指定した初期値文書の名前を示します。ジョブの実行依頼時に属性値が指定されなかったか、ジョブ内の印刷ファイル文書が指定した初期値文書によって属性値が与えられなかった場合にこの初期値文書のデフォルト属性値が使用されます。
1.2.4.4.6.4 ジョブ設定ダイアログを使用する
[一般属性]ページ
このページは、ジョブ名を選択したり、ジョブ所有者の名前やアドレスを表示したりする場合に使用します。次の値を設定できます。- ジョブ名
- 実行依頼するジョブの名前を示します。デフォルトでは、ジョブの実行依頼に使用されるアプリケーションがジョブ名を指定します。ジョブに別の名前を指定するには、新しい名前をフィールドに入力します。Selectの構成によっては、この名前がジョブのスタートシートに印刷される場合があります。
- 所有者
- ジョブ送信者のユーザー名とアドレスを示します。このフィールドは変更できません。
機密ジョブを実行依頼するには、機密ジョブにチェックを付けます。機密ジョブにチェックを付けた場合は、ジョブビューアーで文書を表示できません。
このページでこのダイアログを再び表示しないにチェックをつけてこのダイアログを使用不可にできます。これにチェックを付けると、このダイアログは印刷ジョブを送信するときに表示されません。ジョブ設定ダイアログは、デフォルトでは使用不可になっています。このダイアログを使用可能にする場合は、InfoPrint Selectメニューでジョブ設定をアクティブにするダイアログを選択します。
スケジューリング属性
このページは、印刷ジョブの印刷日時を制御する場合に使用できます。次の値を設定できます。- この後に印刷
- プリンターに実行依頼されたジョブがスケジュールされ始める日付、時刻、または時刻の一部を設定します。希望の日時を入力するには、以下を実行します。
- この後に印刷にチェックを付けます。
- 変更する単位(年、月、日、時間、分)を右にある変更ドロップダウンメニューで選択します。
- +ボタンと-ボタンを使用し、この後に印刷を希望の時刻に調整します。
- 廃棄日時
- プリンターに実行依頼されたジョブが、印刷済みかどうかに関係なく、削除される日付、時刻、または時刻の一部を設定します。希望の日時を入力するには、以下を実行します。
- 廃棄日時にチェックを付けます。
- 変更する単位(年、月、日、時間、分)を右にある変更ドロップダウンメニューで選択します。
- +ボタンと-ボタンを使用し、廃棄日時を希望の時刻に調整します。
- 保持期間
- ジョブが削除されるまでにサーバーに保持される期間を設定します。希望の日時を入力するには、以下を実行します。
- 変更する単位(時間、10分、分)を右にある変更ドロップダウンメニューで選択します。
- +ボタンと-ボタンを使用し、希望の保持期間を調整します。
- 優先順位
- 希望の優先順位の値をフィールドに入力します。ジョブのスケジューリング優先順位を表す数字が優先順位フィールドに表示されます。印刷ジョブには1~100の優先順位(100が最高の優先順位)を設定できます。一般ユーザーが設定できる優先順位は50までで、管理者は優先順位を100まで設定できます。
- 保留
- 保留チェックボックスにチェックマークを付けると、印刷ジョブはサーバーで保留され、job-hold属性がTrueまたはYesに設定されます。
メッセージページ
このページは、印刷オペレーター用のジョブコメントまたはメッセージを作成する場合に使用できます。次の値を設定できます。- ジョブコメント
- このフィールドは、印刷ジョブに関するコメントを記録する場合に使用します。
- オペレーターへのメッセージ
- このフィールドは、Selectによってジョブがキューに追加されるときにオペレーターに送信されるメッセージを組み込む場合に使用します。ジョブに必要な特殊処理について説明する情報を組み込むことをお勧めします。
[その他の属性]ページ
このページでは、印刷ジョブの追加ジョブおよび文書属性を選択します。属性は、拡張印刷と実動印刷に使用され、プリンターに実行依頼されたジョブの印刷方法と印刷時間を指定します。- 属性ファイル
- 追加ジョブを含むファイルの名前を入力し、印刷ジョブの属性を指定します。[参照...]をクリックすると[開く]ダイアログが表示され、属性ファイルを検索できます。独自にカスタマイズした属性セットを作成するときのガイドとして、いずれかのサンプル属性ファイルを使用できます。
- 属性
- このフィールドには、形式attribute = value(例job-priority = 25)で追加属性とその値を入力できます。
- プリンターオプション
- このフィールドを使用し、直接フラグとオプションをプリンターに渡します。Selectは、与えられた情報をプリンターのprinter-command属性に追加します。プリンターがBSD装置サポートシステムで制御されている場合は、Selectは、与えられた情報をプリンターのprinter-command属性に追加します。
- チェックボックス
- ジョブ実行依頼エラーメッセージを表示しない:不在操作ができるようにジョブ実行依頼エラーメッセージを非表示にするには、これにチェックを付けます。
実行依頼に失敗したときにジョブを再スプール:失敗したジョブ実行依頼を自動的に再スプールするには、これにチェックを付けます。再スプールされたジョブは、保留状態で印刷キューに入れられます。
printer-models-requested = InfoPrint4000 printer-locations-requested = 'Building 025' job-priority = 25 job-retention-period = 01:30
- 注意:
- 特定の情報と構文規則については、InfoPrint属性を指定する前にRICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
- InfoPrint Manager Select for Linuxクライアントのその他タブには、構文検査機能がありません。 属性ファイルに指定された属性、または個別の属性として指定された属性の形式が正しいことを確認します。構文エラーがあった場合は、コマンド行から発信するコマンドの構文エラーに対して表示されるメッセージと同じものを受け取ります。
- 別の場所から別の値を指定して同じInfoPrint属性を指定した場合は、InfoPrint Managerはジョブで送信する値を以下の優先順位で判断します。
- その他タブの属性フィールドに指定された値
- その他タブの属性ファイルフィールドに指定された値
- 一般、スケジューリング、またはメッセージタブのいずれかに指定された値
1.2.4.4.7 InfoPrint Select通知を操作する
デフォルトでは、InfoPrint Selectを使用してジョブを実行依頼すると、そのジョブとともに通知プロファイルが送信されます。InfoPrint Selectを使用して印刷ジョブを実行依頼するときにInfoPrint Manager Messageウィンドウが稼動している場合は、通知が要求されます。InfoPrint Manager Message ウインドウが動作していない場合は、通知は要求されません。
SMTPによって通知が送信されるポートを変更するには、設定メニューで通知ポートを構成するを選択します。InfoPrint Managerメッセージポートダイアログが表示されます。通知ポートフィールドに、SMTPで通知に使用する新規ポートの番号を入力します。デフォルトは 5157 です。
InfoPrint Manager Message ウインドウをアクティブにするには、Infoprint Select メニューからInfoPrint Select 通知を選択します。
InfoPrint Manager Message ウインドウをオフにするには、ウインドウの右上隅にある X をクリックし、警告メッセージでOKをクリックします。
1.2.4.4.8 構成ファイル
opt/Ricoh/InfoPrint-Manager/config/<user>_select.conf
に保存されます。 構成ファイル
[User Preferences] Notification Port=5157 Use default .att file=1 Default .att file= [IPM Printers] Show problem messages=0 [Submission Window] Suppress=1 [Job Recovery] Pause jobs if submission fails=0 Suppress submission errors=1主な設定は、以下のとおりです。
- Notification Port=5157 -通知を使用する場合は、この値を固有のポート番号に設定してください。Select通知を使用しない場合は、変更は不要です。
- Suppress=1 -ジョブ設定ダイアログを表示しません。
- Suppress submission errors=1 -実行依頼中に検出されたエラーメッセージを表示しません。
- Pause jobs if submission fails=0 -オプションで、失敗したジョブを保持しておき管理者が再実行依頼できるようにするには、この値を1に設定します。
1.2.4.4.9 InfoPrint Select for Linuxで使用できるコマンド
一般的に、InfoPrint Select を使用すると、ユーザーは既存の Linux アプリケーションから InfoPrint Manager 宛先に印刷できますそのほかに、クライアントシステムのコマンド行からいくつかの InfoPrint コマンドを発行できます。
InfoPrint Manager により、許可ユーザー (通常、すべてのユーザー) は、以下の InfoPrint コマンドを使用できます。
- pdls
- ジョブ、宛先、またはその他の InfoPrint オブジェクトの、選択された属性値をリストします。
- pdpr
- ジョブを論理または実宛先に実行依頼します。LDAP ジョブ認証が有効になっている場合は、実行依頼の前に LDAP 信任状を使用して認証する必要があります。
- pdq
- 選択されたジョブ、論理宛先に対して実行依頼されたすべてのジョブ、または実宛先に割り当てられたすべてのジョブの状況を照会します。
InfoPrint Manager により、許可ユーザー (通常、ジョブ所有者が許可されます) は、以下の InfoPrint コマンドを使用できます。
- pdmod
- 実行依頼されたジョブの属性またはそれらのジョブに入っている文書の属性を変更します。
- pdrm
- ジョブを削除します。
InfoPrint Manager により、許可ユーザーだけが以下の InfoPrint コマンドを使用できます。
- pdaccount
- 指定の期間中の要約アカウンティング情報を、1 つまたは複数のサーバー上の実宛先に関するコンマ区切り形式で収集します。この情報は、ファイルにしてスプレッドシートにインポートし、消耗品のコスト、プリンターの使用率、各ユーザーのコストなどを計算できます。
- pdcreate
- 論理宛先、キュー、実宛先、デフォルトジョブ、デフォルト文書、メディア、補助シート、およびリソースコンテキストを作成します。
- pdclean
- サーバー、論理宛先、キュー、または実宛先からすべてのジョブを削除します。
- pddelete
- サーバー、論理宛先、キュー、実宛先、デフォルトジョブ、デフォルト文書、メディア、補助シート、リソースコンテキスト、およびジョブを削除します。
- pddisable
- 宛先がジョブを受け入れたり、ログが記録されたりしないようにします。
- pdenable
- 宛先がジョブを受け入れるようにしたり、ログが記録されるようにしたりできます。
- pdpause
- ジョブ、実宛先、キュー、またはサーバー内のすべてのキューと実宛先を一時停止します。
- pdpromote
- キューの先頭にジョブを移動します。
- pdreorder
- ジョブを、実宛先、または同じサーバーか別のサーバー内の未割り当てジョブ域に再度割り当て、別のジョブの直前または直後にスケジュールできるようにします。
- pdresubmit
- ジョブ、論理宛先に実行依頼されたすべてのジョブ、または別の論理宛先へのキューに入っているすべてのジョブを再実行依頼します。
- pdresume
- 一時停止されたオブジェクトが動作を再開できるようにします。
- pdset
- InfoPrint オブジェクトを記述する属性の値を設定または変更します。
- pdshutdown
- サーバーまたは実宛先を停止します。
- pdspace
- PSF 物理プリンターを後送りまたは前送りします。
- pddeviceop
- 指定された実宛先に関連した装置上で装置の操作を実行します。
1.2.4.4.9.1 宛先をフィルター操作する
両面のPostScriptジョブを印刷できる近くの宛先を見つけるには、以下を入力します。
pdls -c destination -f "destination-realization==actual
&& document-format-supported==postscript && sides-supported==2"
-r "destination-location" \*:
-fフラグは、PostScript形式と両面印刷をサポートする実宛先のみフィルター操作するか、一覧表示することを指定します。-rフラグは、実宛先がある場所を要求することを指定します。アスタリスクは、サーバーごとにチェックしたいことを意味します。コロンの後のブランクは、それぞれのサーバーの宛先ごとにチェックしたいことを意味します。
InfoPrintは、以下のような情報を戻します。
caxton: destination-location = 3rd floor E
elzevir: destination-location =
morris: destination-location = 1st floor W
morris
で、ジョブを印刷することを決定します。morris
にジョブをルーティングする論理宛先を決定するには、次のように入力します。
pdls -c destination -f
"destination-associated-destinations==morris" \*:
1.2.4.4.9.2 宛先属性を照会する
morris
がジョブを受け取ることができる状態かを判断するには、次のように入力します。
pdls -c destination morris
有効値および宛先の状態値は、morris
がジョブを受け取ることができる状態であるかどうかを示します。
1.2.4.4.9.3 印刷ジョブを実行依頼する
morris
実宛先上での両面印刷を要求するために、論理宛先london
にmyjob
ファイルを実行依頼するには、以下を入力します。
pdpr -d london -x "destination-name-requested=morris sides=2" myjob
1.2.4.4.9.4 ジョブを照会する
論理宛先london
に実行依頼したすべてのジョブをリストするには、以下を入力します。
pdq -d londonInfoPrint Managerは、以下のような情報を戻します。
ジョブID | 名前 | 介入状態 | 宛先ジョブ | 要求された宛先 | 割り当てられた宛先 |
---|---|---|---|---|---|
13 | Serv1:1104221000 | 印刷中 | 0 | london | caxton |
14 | Serv1:1104221023 | 保留中 | 8 | london | morris |
1.2.4.4.9.5 ジョブ属性を変更する
myjob
を実行依頼した後で、2 コピーが必要であり、印刷後も 1 時間はキューに保持しておきたいと決めます。london
に実行依頼したジョブを照会する場合、ローカルのジョブ ID が 14 であり、ジョブは保留状態のために、変更可能であることが分かったら、部数を2に変更し、保持期間に1時間を追加するには、以下を入力します。
pdmod -n 2 -x “job-retention-period=1:00” 14
1.2.4.4.9.6 宛先属性を変更する
Printer3
実宛先を制限するには、以下の操作を行います。Printer3
実宛先の属性を変更する前に、その宛先を使用不可にしてください。pddisable Printer3
Printer3
に新しい最大ジョブサイズ5 MBを指定するには、以下を入力します。pdset -c destination -x “job-size-range-ready=0:500000” Printer3
実宛先を再度使用可能にするには、以下を入力します。-
pdenable Printer3
1.2.4.4.9.7 実宛先をシャットダウンする
実宛先 caxton
という名で表されるプリンターが動かなくなりました。caxton
をシャットダウンしておき、メッセージをcaxton
に関連付けるには、以下を入力します。
pdshutdown -c destination -m “Service called Tuesday at 3PM” caxton
1.2.4.4.10 Anyplace印刷でInfoPrint Select for Linuxを使用する
InfoPrint Select for Linuxを使用し、Anyplace印刷で特定のトレイ、用紙または仕上げ情報を使用する場合は、RICOH InfoPrint Manager: Common Clientsメディアで提供されているInfoPrint Manager PDFドライバーをインストールする必要があります。
InfoPrint Manager PDFドライバーをインストールするには、以下の操作を行います。
- Linuxシステムにrootとしてログインします。
- RICOH InfoPrint Manager: Common Clientsメディアからインストールする場合、以下の手順に従います。
- DVD-ROMをドライブに挿入します。
- 次を入力してファイルシステムをマウントします。
mount /dev/cdrom /media/<mount_point>
- 次を入力します。
cd /media/<mount_point>/linux
- InfoPrint Manager PDFドライバーパッケージをインストールします。
次を入力します。
rpm -i ipr-base-pdf-driver.m-n.x86_64.rpm
ここで、mおよびnはサービス更新のレベルを表します。 media/<mount_point>
ファイルシステムをアンマウントします。- DVD-ROMを取り出します。
- システムをテストします。
- LinuxでInfoPrint Selectプリンターを作成するおよびInfoPrint Manager PDF ppdの指示に従って、InfoPrint Selectプリンターを追加します。
1.2.4.5 InfoPrint Select for macOSを使用する
PAM/SSO環境で非LDAP InfoPrint Selectクライアントを使用している場合、LDAP (PAM)/Active Directoryシステム認証セッションから取り込まれるLDAPユーザーは、IPMユーザー関連の属性に使用されます。
InfoPrint Select for macOSでは、以下を行うことができます。
- ジョブをサーバーに実行依頼するときに、AFPやその他のInfoPrintジョブ属性を指定する
- ジョブを実行依頼するためのLDAP認証を使用して印刷する
1.2.4.5.1 InfoPrint Select for macOSをインストールする
InfoPrint Select client for macOS には、非 LDAP InfoPrint Select クライアントと、LDAP が使用可能な InfoPrint Select クライアントの 2 つのバージョンがあります。LDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアントと非LDAP InfoPrint Selectクライアントは、別のrpmパッケージに含まれています。LDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアントがジョブを実行依頼するには、LDAP認証が必要です。InfoPrint Selectクライアントからジョブ実行依頼を実行するには、LDAPサーバーの認証が必要です。LDAPバージョンのInfoPrint Selectクライアントをインストールしてから非LDAPバージョンに切り替える場合は、LDAPバージョンに上書きインストールします。インストーラーを使用してInfoPrint Selectクライアントの1つのバージョンをインストールすると、以前のバージョンは自動的に削除されます。
/etc/cups/cups-files.conf
にSandboxing Relaxedを追加して、CUPSサービスを再起動します。ターミナルアプリケーションを開き、次のコマンドを実行します。
sudo launchctl stop org.cups.cupsd
プロンプトが表示されたら、現在のユーザーのパスワードを入力し、Enterキーを押して、次のコマンドを実行します。
sudo sh -c 'echo "Sandboxing Relaxed" >> /etc/cups/cups-files.conf' sudo launchctl start org.cups.cupsd
InfoPrint Select クライアントをインストールするには、次の手順に従います。
- macOSシステムにrootとしてログインします。
- RICOH InfoPrint Manager: Common Clients ISOファイルをマウントします。
- インストールするInfoPrint Selectクライアントのバージョンのインストーラーパッケージを一時的な場所にコピーします。例:
/tmp
- 非LDAP InfoPrint Selectクライアントをインストールするには、
ipr-select-4.13.m-n.x86_64.pkg
パッケージをダブルクリックしてインストーラーを起動します。LDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアントをインストールするには、
ipr-select-ldap–4.13.m-n.x86_64.pkg
パッケージをダブルクリックしてインストーラーを起動します。プロンプトが表示されたら、現在のユーザーのパスワードを入力し、Enterキーを押します。
mおよび nは、サービス更新レベルを表します。
InfoPrint Selectクライアントをサイレントモードでインストールする場合は、以下の操作を行います。
- コマンドターミナルを開きます。
- 次のコマンドを実行します。
sudo -S installer -verbose -pkg /tmp/ipr-select-4.13.m-n.x86_64.pkg -target /
非 LDAP InfoPrint Select クライアントsudo -S installer -verbose -pkg /tmp/ipr-select-ldap-4.13.m-n.x86_64.pkg -target /
と、LDAP が使用可能な InfoPrint Select クライアントです。mおよび nは、サービス更新レベルを表します。
- インストーラーの指示にしたがって、インストールを完了します。
- 環境変数は、InfoPrint Selectクライアントとともにインストールして非LDAP macOSコマンドラインクライアント用に設定してください。インストールプロセスによって、環境変数を設定するための2つのシェル構成ファイル(
ipr-cmd.csh
とipr-cmd.sh
)が/etc/profile.d
ディレクトリーに置かれます。これらのファイルを編集して、次の値を入力します。- PDHOST
- InfoPrintサーバーがあるホストの名前です。
- PD_SOCKET
- InfoPrint サーバーのポートの TCP/IP ソケット番号です。デフォルトソケットは 6874 です。システムのセットアップ内容が特に異なっていない場合、またはホスト上で複数の InfoPrint Manager サーバーが稼働していない場合は、6874 を使用してください。
- PDPRINTER
- 使用する InfoPrint Manager サーバーのデフォルト論理宛先。コマンド行で論理宛先 (-PDestinationName フラグ) を指定しない場合、コマンドはこの値を使用します。
1.2.4.5.2 InfoPrintコマンド行クライアントとInfoPrint Select for Mac OSをアンインストールする
- macOSシステムにログインします。
- コマンドターミナルを開きます。
- 以下のコマンドを入力します。
sudo /opt/Ricoh/InfoPrint-Manager/bin/uninstall
- プロンプトが表示されたら、現在のユーザーのパスワードを入力し、Enterキーを押します。InfoPrint コマンド行クライアントと InfoPrint Select の両方がアンインストールされます。
1.2.4.5.3 InfoPrint Select for macOSでLDAPジョブ認証を使用する
LDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアントでは、ユーザーが初めてジョブを実行依頼するときにLDAP認証が必要です。LDAP認証のサポートを使用すると、認証されたユーザーのみが印刷し、特定のジョブを印刷したユーザーに関する情報を提供できます。LDAP認証を使用すると、InfoPrint Managerはより正確なアカウンティング情報を提供できます。
LDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアントは、GSS認証オプションが有効になっているLDAPサーバーを使用するよう構成してください。InfoPrint Selectクライアントは、一度に1つのバージョンのみインストールできます。LDAPバージョンのInfoPrint Selectクライアントをインストールしてから非LDAPバージョンに切り替える場合は、LDAPバージョンに上書きインストールします。インストーラーを使用してInfoPrint Selectクライアントの1つのバージョンをインストールすると、以前のバージョンは自動的に削除されます。2回目以降の更新は、インストールされている現在のバージョンに適用されます。LDAP認証設定は、構成ファイルに含まれています。root権限を持っている場合に限り、その構成設定を編集できます。同じボックスから、複数のユーザーがログインして認証を受けることができます。
LDAPサーバーに正常にログインできない場合は、LDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアントではジョブを実行依頼できません。LDAPサーバーに正常にログインした場合は、InfoPrint Managerサーバーにジョブを実行依頼できます。印刷ジョブを初めて実行依頼するときは、LDAPサーバーにログインしてください。LDAPログインセッションは、ログオフしたとき、またはLDAPサーバー管理者が設定したセッションタイムアウトが発生したときに期限切れになります。この方法では、ログインするたびにLDAP認証が必要になります。印刷ジョブを実行依頼するたびに再度ログインする必要はありません。実行依頼されたジョブにはauthenticated-login属性とLDAPユーザー名が含まれますが、これらをサーバーアカウンティングログに追加するには、サーバーまたは実宛先のadditional-accounting-log-attributes属性を使用します。接続設定を変更できます。 また、アプリケーションは構成ファイルを更新します。
LDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアントは、LDAP v3に準拠しています。これは、オープンディレクトリーLDAPモデルのみサポートします。つまり、LDAPサーバーは、SSL経由の接続を確立するようクライアントに強制しません。
また、SSL経由でLDAPサーバーと接続するときに認証を受けるようクライアントに要求しません。ディレクトリーシステムを一般公開しない場合は、SSLクライアントの相互認証が使用可能です。SSLクライアント認証では、クライアントはサーバーによって検証された有効な証明書が必要です。
1.2.4.5.3.1 LDAPが使用可能なInfoPrint Select for macOSの認証方法
シンプル
シンプル認証の場合は、取得したDN形式のログイン名が、パスワードとともに暗号化されずにLDAPサーバーに送信されます。
ダイジェスト
この方法の場合は、LDAPサーバーにダイジェストプラグインと固有のユーザーデータベースのインストールが必要です。LDAPサーバーは認証信任状を内部でダイジェストプラグイン(SASLDB)に転送します。この場合、DN の検索メカニズムは発生しません。
1.2.4.5.3.2 macOSでLDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアント設定を構成する
LDAPが使用可能なInfoPrint macOSクライアントがInfoPrint Managerに認証ジョブを正しく実行依頼するためには、LDAPが使用可能なInfoPrint Selectクライアント設定を構成する必要があります。LDAP 設定ウインドウを使用すると、信任状、接続、認証、および検索の設定を構成できます。LDAPログインウィンドウで設定をクリックし、LDAP設定ウィンドウを開きます。設定ボタンは、rootアカウントを使用してログインした場合にのみ使用可能になります。
信任状
- ログイン
- ログイン情報には、Eメールアドレス、社員番号、バッジシリアル番号、一般名、Lotus Notesの正規名、ユーザーID、UID、その他のデータ情報を使用できます。ログイン情報は、特定のグローバルで固有なDNを匿名でLDAPディレクトリーで検索するために使用されます。LDAPディレクトリーの検索には、常にDN検索オプション設定が使用されます。この検索は、シンプル認証方法に対してのみ実行されます。
- additional-accounting-log-attributes属性によって使用される値のリストにauthenticated-login属性を追加することで、ログイン情報を宛先のアカウンティングログに送信します。
- パスワード
- パスワードを入力します。
- 大文字/小文字
- ログイン属性の大文字/小文字を指定します。大文字/小文字を区別、小文字に変換、または大文字に変換のいずれかを選択できます。大文字/小文字を区別がデフォルトの値です。
- 資格情報の保存を無効化
- ユーザーは資格情報を保存できません。LDAP設定ウィンドウからのログインとパスワードは保存されません。
注意: 資格情報を利用できる場合は、InfoPrint Select LDAPログインウィンドウにコピーされます。
LDAPサーバー
- ホスト
- LDAPサーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。
- ポート
- 通信用のポート番号を入力します。デフォルトのポート番号は389です。デフォルトのSSLポート番号は636です。
認証
- メソッド
- 簡易またはダイジェストから、認証方法を選択します。
- SASLレルム
- SASLレルムの名前を入力します。ダイジェストの方法を使用する場合にこのオプションを利用できます。
- 暗号化
- LDAP サーバーの暗号化方法を入力します。TLSまたはSSLプロトコルを使用するには、開始TLS拡張子を使用または SSL暗号化を使用のオプションを選択します。
DN検索オプション
識別名(DN)検索オプションは、シンプル認証方法にのみ使用されます。
- 検索ベース
- 検索ベースエントリーは、LDAP検索を開始するディレクトリーの場所です。
- 検索の属性
-
検索の属性は、DNの検索に使用されます。DNは、InfoPrint Select LDAPサーバーへのログオンに使用されます。
例:
- LDAPログインでイントラネットのEメールアドレス(例: john_smith@example.com)を使用してDNを識別する場合は、検索の属性をmailにしてください。DN検索オプションは必要に応じて設定可能であり、シンプル認証方法にのみ使用されます。
- 一般名でログインを入力する場合(例: “John Smith”)は、検索の属性をcnにしてください。
- DN 検索で使用できるその他の属性には、E メールアドレス、社員番号、バッジシリアル番号、通常の名前、Lotus Notes の正規名、ユーザー ID、UID、および DN などがあります。
カスタム構成によっては、DN 検索に固有のログイン属性が使用されます。この属性は、アカウンティングログでauthenticated-loginジョブ属性の値になります。
LDAPサーバーとの接続をテストする場合は、認証テストをクリックします。正常に接続している場合は、LDAPサーバーに正常に接続されましたという確認メッセージが表示されます。
LDAP設定が正しく構成されていない場合は、次のようなエラーメッセージが表示されます。
- 「ユーザーログイン資格情報が無効です。お使いのログイン資格情報を確認してください。」このメッセージは、資格情報が正しくないために認証バインドが失敗したときに表示されます。
- 「LDAPホスト、ポート、またはSSL/TLSの設定が正しくありません。ホスト、ポート、SSL/TLSの設定を確認してください。」」InfoPrint Select LDAPクライアントがLDAPサーバーに接続できないために認証バインドに失敗したときにこのメッセージが表示されます。
- 「認証方法が無効です。システム管理者に連絡してください。」」InfoPrint Select LDAPクライアントが使用する認証方法がLDAPサーバーで認識されないときに、このメッセージが表示されます。
- 「LDAPログインがサーバーで見つかりません。お使いの資格情報または検索オプションを確認してください。」」InfoPrint Select LDAPが検索ディレクトリーでユーザーを見つけることができないときに、このメッセージが表示されます。
LDAPサーバーが匿名認証を許可していないときは、エラーメッセージが表示されません。この場合、許可された匿名バインドがなく、入力されたログイン資格情報を使用してInfoPrint Select LDAPクライアントが直接認証を行うため、初期バインディングに失敗します。
- LDAPログインでイントラネットのEメールアドレス(例: john_smith@example.com)を使用してDNを識別する場合は、検索の属性をmailにしてください。DN検索オプションは必要に応じて設定可能であり、シンプル認証方法にのみ使用されます。
- 匿名ログイン
-
LDAPサーバーへの匿名ログインを有効化/無効化します。
- バインドDN
-
LDAPサーバーが匿名クエリを許可しない場合は、アカウントの識別名(DN)を入力します。
- パスワード
-
バインドDNアカウントのパスワードです。
1.2.4.5.4 macOSでInfoPrint Selectプリンターを作成する
macOS で InfoPrint Select プリンターを作成するには、次の 2 つの方法があります。
- CUPS (Common Unix Printing System) Webインターフェースを使用し、プリンターを追加する:
- 最初に、CUPS Web インターフェースを使用可能にします。
- /Applications/Utilities/ フォルダーで端末を開きます。
- 次のコマンドを実行します。
cupsctl WebInterface=yesb
注意:デフォルトでは、CUPS Web インターフェースは使用不可です。
- Web ブラウザーを開きます。
- CUPS Web インターフェースにアクセスするには、ブラウザーのアドレスバーに「
http://localhost:631
」と入力します。 - CUPS 管理者の信任状を入力して、[アドミニストレーション]タブで[プリンターの追加]をクリックします。
- その他のネットワークプリンターセクションでInfoPrint Selectを選択し、続行をクリックします。
- [接続]フィールドで正しい DEVICE_URI を設定して[続行]をクリックします。ここで、DEVICE_URI は次のとおりです。
selpms://<server_hostname>[:<port>]/<destination>
例:
selpms://server.company.domain:6874/IP1107EX
注意: ポートを指定しない場合は、デフォルトのポート番号は6874になります。 - CUPS プリンターの[名前]、[説明]、および[位置]を設定して、[続行]をクリックします。
- ドロップダウンリストからプリンターメーカー選択して、[続行] をクリックします。プリンターモデルを選択して[プリンターの追加]をクリックします。
- プリンターのデフォルトオプションを設定して、[デフォルトオプションの設定]をクリックします。
- 最初に、CUPS Web インターフェースを使用可能にします。
- /usr/sbin/lpadmin コマンドを使用してプリンターを追加します。
- コマンドターミナルを開きます。
- 次のコマンドを実行します。
/usr/sbin/lpadmin -p <cups_printer_name> -v"<DEVICE_URI>" -m <printer_model.ppd> -D <printer_description> -E
例:
/usr/sbin/lpadmin -p myCupsPrinter -v"selpms://server.company.domain:6874/IP1107EX" -m InfoPrint-Pro_1107EX.ppd -D "InfoPrint Select" -E
1.2.4.5.5 アプリケーションから印刷する
InfoPrint Selectを使用してアプリケーションから印刷するときの考慮事項は、以下のとおりです。
- 印刷の考慮事項
- InfoPrint Selectは、各アプリケーションの印刷機能を処理するため、各プログラムからの印刷は多少異なります。通常のアプリケーションでは、プリンターにデフォルト、コピー部数、またはページ範囲以外を指定できます。
選択されたプリンター (またはデフォルトプリンター) が InfoPrint Manager Select プリンターである場合、ジョブは、InfoPrint サーバーに送信されます。
1.2.4.5.5.1 プリンターの状況を確認する
プリンターの状況を確認するには、Spotlightアイコンを選択してipmprinters
を検索し、アプリケーションを開きます。InfoPrint Select プリンターによって使用されるすべての InfoPrint Manager 宛先のリストが表示されます。
InfoPrint Selectプリンターで使用されるすべてのInfoPrint Manager宛先に関する情報がInfoPrint Managerプリンターダイアログに表示されます。 この情報には、論理プリンターに割り当てられたすべてのプリンターの名前、プリンターのタイプ(論理または物理)、プリンターが使用可能/使用不可になっているか、最新状況(印刷やアテンションが必要など)、問題メッセージ(オプション)、SNMP情報、バックアッププリンターなどが含まれます。デフォルトでは、問題メッセージは表示されません。問題メッセージを表示するには、表示メニュードロップダウンで問題メッセージの表示を選択します。言語によっては問題メッセージが表示されないことがあります。
使用可能列と状況列に、ジョブの処理に使用できる実宛先と論理宛先の現在の状況が反映されています。プリンターにバックアッププリンターが定義されていると、そのプリンターはバックアッププリンター列にリストされます。バックアッププリンターはバックアップ実宛先です。バックアップ実宛先を追加する場合、バックアップするプリンターに管理者が backup-destinations 属性を設定できます。詳しくは、InfoPrint Manager 解説書を参照してください。
1.2.4.5.5.2 ジョブを表示する/取り消す
ipmjobs
を検索し、アプリケーションを開きます。ジョブのリストが表示されます。特定のプリンターに実行依頼されたジョブだけを表示する場合は、表示メニューバープルダウンでプリンター選択を選択して、プリンターを選択します。印刷のために実行依頼したすべてのジョブのリストが[Infoprint Manager ジョブ]ダイアログに表示されます。最後に実行依頼したジョブがリストの先頭に表示されます。リストには、ジョブ名、実行依頼日時、グローバルID、ページ数、ジョブの発信元、LDAPユーザーなどがジョブごとに示されます。
デフォルトでは、実行依頼したジョブのみがリストされます。すべてのジョブをリストする場合は、表示メニューバードロップダウンでユーザージョブすべてを表示を選択します。
特定のジョブのプロパティーも確認できます。ジョブをクリックして選択し、ジョブメニューバーのドロップダウンリストからジョブプロパティーを選択するか、ジョブプロパティーツールバーボタンをクリックします。選択したジョブに関する情報が、ダイアログの6つのタブに表示されます。ジョブプロパティーダイアログに表示されるフィールドは編集できません。
1.2.4.5.5.3 ジョブプロパティーダイアログ
ツールバーにあるプロパティーをクリックするか、ジョブメニューバーのドロップダウンリストからプロパティーを選択すると、ジョブプロパティーダイアログが開きます。このダイアログにあるのタブを選択することで、選択したジョブに関する情報を表示できます。このダイアログに表示されるフィールドは編集できません。
要約
[要約]ページには、印刷ジョブの全体的なジョブ設定が表示されます。以下に表示される値は編集できません。
- ジョブ名
- ジョブの名前を示します。ジョブ名はジョブ設定ダイアログで割り振られます。
- 状態
- ジョブの状態を示します。次のジョブの状態が使用されます。
キャンセル済み ジョブはキャンセルされました。 保留 ジョブはキュー内で保留されています。 一時停止 ジョブは一時停止されました。 保留中 ジョブは印刷されるのをキュー内で待機しています。 プリプロセス ジョブが作成されています。 処理中 ジョブが物理プリンターで印刷されるようにスケジュールされています。 保持 ジョブはすでに印刷されたか、キューから削除されていて、保持期間がゼロ以外になっています。 終了中 ジョブはキャンセルされ、終了しようとしています。 不明 状態が不明です。 - ジョブの状態の理由
- ジョブの状態が保留、終了中、または保持になっている理由を示します。このフィールドが空白の場合、ジョブの状態はこれらのいずれでもないことになります。
- キュー内の位置
- このジョブの前にキューに入っているジョブの数を示します。
- ページ数
- ジョブ内のページの数を示します。
- 発信元
- 発信元名がjob-originator属性に指定された場合は、その発信元名を表示します。この名前は、ジョブで印刷されたスタートシートに表示される場合があります。属性が指定されなかった場合は、このフィールドは空白になります。
- 認証済みのログイン
- ジョブがLDAP認証済みの場合は、LDAPユーザーIDを指定します。
処理中
[処理]ページには、印刷ジョブを処理するための値が表示されます。以下に表示される値は編集できません。
- 部数
- 印刷するために選択されたジョブ部数を示します。
- 保持期間
- ジョブが完了してから廃棄されるまでに保持される期間を時間と分で表示します。ジョブが完了してからこの制限時間が経過するまで、または廃棄日時の制限日時になるまで、ジョブは保持されます。
進行状態
[進行状態]ページには、印刷ジョブの進行状態に関する情報が表示されます。以下に表示される値は編集できません。
- 実行依頼時間
- ジョブがキューに追加された時刻を示します。
- 実行依頼完了
- ジョブ内の文書に関する情報がクライアントからサーバーに受信されたかどうかを示します。この値はtrueまたはfalseです。
- 印刷開始時刻
- ジョブがプリンターに送信された時刻を示します。
- 処理時間
- ジョブがプリンターに留まっている時間(時間と分)を示します。印刷が完了すると、このフィールドには、ジョブの印刷に使用された合計時間が表示されます。
- 完了した部数
- 印刷が完了した部数を示します。この値が空白の場合は、ジョブの印刷が開始されていないか、Selectがこの情報を取得できない可能性があります。
- 完了時刻
- ジョブの印刷が完了した時刻を示します。
- 変更時刻
- ジョブが最後に変更された日時を示します。これは、ジョブを実行依頼した後に、管理者がジョブにアクションを実行したことを示します。
- 最終変更者の名前
- ジョブを最近変更したユーザーまたはアプリケーションの名前を示します。ユーザーがジョブを実行依頼または変更した場合は、この値はそのユーザーのログインIDとなります。
スケジューリング
[スケジューリング]ページには、印刷ジョブスケジューリングの設定が表示されます。以下に表示される値は編集できません。
- この後に印刷
- プリンターに実行依頼されたジョブがスケジュールされ始める日付または時刻を示します。
- 廃棄日時
- プリンターに実行依頼されたジョブが、印刷済みかどうかに関係なく、削除される日付または時刻を示します。
- ジョブバッチ
- job-batch属性の値が指定された場合にその値を示します。
- 優先順位
- ジョブのスケジューリング優先順位を示します。印刷ジョブには1~100の優先順位(100が最高の優先順位)を設定できます。一般ユーザーが設定できる優先順位は50までで、管理者は優先順位を100まで設定できます。
状況
[状態]ページには、印刷ジョブの状態に関する情報が表示されます。以下に表示される値は編集できません。
- 割り当てられているキュー
- ジョブが入っているキューの名前を示します。このフィールドが空白の場合は、ジョブの状態が保持またはタイムアウトになっているため、現在、ジョブはキューに入っていません。
- 使用されているプリンター
- ジョブの印刷に使用される物理プリンターのリストが表示されます。
- 前のジョブの状態
- ジョブの前の状態を示します。
- 所有者
- job-owner属性の値を示します。ジョブの実行依頼時にこの属性の値を指定しなかった場合は、このフィールドには、ジョブを実行依頼したユーザーのユーザーIDと、Selectによって決定されるアドレスが表示されます。
- デフォルトジョブ
- ジョブの属性や値を制御するためにジョブとともにinitial-value-job属性を指定した場合は、このフィールドには、その属性に指定した値が表示されます。
- プリンターのデフォルトジョブ
- ジョブにデフォルトジョブ属性値を与えるために論理プリンターが指定した初期値ジョブの名前を示します。初期値ジョブを指定しない、または指定した初期値ジョブに属性の値が含まれていない場合は、Selectはプリンター初期値ジョブからの属性値を使用します。そのような値がない場合は、Selectはシステムデフォルトを使用します。
文書の要約
[文書の要約]ページには、印刷ジョブの文書設定が表示されます。以下に表示される値は編集できません。
- 文書形式
- 文書の形式を示します。
- 面数
- 印刷ジョブの面数の設定を示します。可能な値は1、2、またはサーバーデフォルトです。
- 片面/両面
- ジョブの出力イメージがプリンターによってメディア上にどのように配置されるのかを示します。値には片面、両面、サーバーのデフォルトが使用されます。
- 方向
- 出力メディアにジョブ内容を配置する方法をを示します。次の値が使用されます。
デフォルト data_streamとSelectのデフォルト値によって方向が決定されます。 縦長 ジョブは、回転を加えられることなく印刷されます。 横長 ジョブは、印刷時に90度回転されます。 縦長(逆方向) ジョブは、印刷時に180度回転されます。 横長(逆方向) ジョブは、印刷時に270度回転されます。 - デフォルトメディア
- 他の方法でメディアが指定されていない場合にジョブ内の文書が印刷されるメディアを示します。このメディアは、文書内容、他のジョブ属性、またはプリンター属性で指定できます。
- その他のオプション
- フラグとパラメーターをプリンターに直接渡す属性を指定した場合は、指定した情報がこのフィールドに表示されます。
- プリンターのデフォルト文書
- ジョブにデフォルト文書属性値を与えるために論理プリンターが指定した初期値文書の名前を示します。ジョブの実行依頼時に属性値が指定されなかったか、ジョブ内の印刷ファイル文書が指定した初期値文書によって属性値が与えられなかった場合にこの初期値文書のデフォルト属性値が使用されます。
1.2.4.5.5.4 ジョブ設定ダイアログを使用する
/opt/Ricoh/InfoPrint-Manager/bin
に移動してSpotlightでactivateipmjobsettings
スクリプトを実行します。このダイアログに関連するタブ/ページを以下に示します。[一般属性]ページ
このページは、ジョブ名を選択したり、ジョブ所有者の名前やアドレスを表示したりする場合に使用します。次の値を設定できます。- ジョブ名
- 実行依頼するジョブの名前を示します。デフォルトでは、ジョブの実行依頼に使用されるアプリケーションがジョブ名を指定します。ジョブに別の名前を指定するには、新しい名前をフィールドに入力します。Selectの構成によっては、この名前がジョブのスタートシートに印刷される場合があります。
- 所有者
- ジョブ送信者のユーザー名とアドレスを示します。このフィールドは変更できません。
機密ジョブを実行依頼するには、機密ジョブにチェックを付けます。機密ジョブにチェックを付けた場合は、ジョブビューアーで文書を表示できません。
このページでこのダイアログを再び表示しないにチェックをつけてこのダイアログを使用不可にできます。これにチェックを付けると、このダイアログは印刷ジョブを送信するときに表示されません。ジョブ設定ダイアログは、デフォルトでは使用不可になっています。このダイアログを有効にする場合は、/opt/Ricoh/InfoPrint-Manager/bin
に移動してSpotlightでactivateipmjobsettings
スクリプトを実行します。
スケジューリング属性
このページは、印刷ジョブの印刷日時を制御する場合に使用できます。次の値を設定できます。- この後に印刷
- プリンターに実行依頼されたジョブがスケジュールされ始める日付、時刻、または時刻の一部を設定します。希望の日時を入力するには、以下を実行します。
- この後に印刷にチェックを付けます。
- 変更する単位(年、月、日、時間、分)を右にある変更ドロップダウンメニューで選択します。
- +ボタンと-ボタンを使用し、この後に印刷を希望の時刻に調整します。
- 廃棄日時
- プリンターに実行依頼されたジョブが、印刷済みかどうかに関係なく、削除される日付、時刻、または時刻の一部を設定します。希望の日時を入力するには、以下を実行します。
- 廃棄日時にチェックを付けます。
- 変更する単位(年、月、日、時間、分)を右にある変更ドロップダウンメニューで選択します。
- +ボタンと-ボタンを使用し、廃棄日時を希望の時刻に調整します。
- 保持期間
- ジョブが削除されるまでにサーバーに保持される期間を設定します。希望の日時を入力するには、以下を実行します。
- 変更する単位(時間、10分、分)を右にある変更ドロップダウンメニューで選択します。
- +ボタンと-ボタンを使用し、希望の保持期間を調整します。
- 優先順位
- 希望の優先順位の値をフィールドに入力します。ジョブのスケジューリング優先順位を表す数字が優先順位フィールドに表示されます。印刷ジョブには1~100の優先順位(100が最高の優先順位)を設定できます。一般ユーザーが設定できる優先順位は50までで、管理者は優先順位を100まで設定できます。
- 保留
- 保留チェックボックスにチェックマークを付けると、印刷ジョブはサーバーで保留され、job-hold属性がTrueまたはYesに設定されます。
メッセージページ
このページは、印刷オペレーター用のジョブコメントまたはメッセージを作成する場合に使用できます。次の値を設定できます。- ジョブコメント
- このフィールドは、印刷ジョブに関するコメントを記録する場合に使用します。
- オペレーターへのメッセージ
- このフィールドは、Selectによってジョブがキューに追加されるときにオペレーターに送信されるメッセージを組み込む場合に使用します。ジョブに必要な特殊処理について説明する情報を組み込むことをお勧めします。
[その他の属性]ページ
このページでは、印刷ジョブの追加ジョブおよび文書属性を選択します。属性は、拡張印刷と実動印刷に使用され、プリンターに実行依頼されたジョブの印刷方法と印刷時間を指定します。- 属性ファイル
- 追加ジョブを含むファイルの名前を入力し、印刷ジョブの属性を指定します。[参照...]をクリックすると[開く]ダイアログが表示され、属性ファイルを検索できます。独自にカスタマイズした属性セットを作成するときのガイドとして、いずれかのサンプル属性ファイルを使用できます。
- 属性
- このフィールドには、形式attribute = value(例job-priority = 25)で追加属性とその値を入力できます。
- プリンターオプション
- このフィールドを使用し、直接フラグとオプションをプリンターに渡します。Selectは、与えられた情報をプリンターのprinter-command属性に追加します。プリンターがBSD装置サポートシステムで制御されている場合は、Selectは、与えられた情報をプリンターのprinter-command属性に追加します。
- チェックボックス
- ジョブ実行依頼エラーメッセージを表示しない:不在操作ができるようにジョブ実行依頼エラーメッセージを非表示にするには、これにチェックを付けます。
実行依頼に失敗したときにジョブを再スプール:失敗したジョブ実行依頼を自動的に再スプールするには、これにチェックを付けます。再スプールされたジョブは、保留状態で印刷キューに入れられます。
printer-models-requested = InfoPrint4000 printer-locations-requested = 'Building 025' job-priority = 25 job-retention-period = 01:30
- 注意:
- 特定の情報と構文規則については、InfoPrint属性を指定する前にRICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
- InfoPrint Manager Selectクライアントのその他タブには、構文検査機能がありません。 属性ファイルに指定された属性、または個別の属性として指定された属性の形式が正しいことを確認します。構文エラーがあった場合は、コマンド行から発信するコマンドの構文エラーに対して表示されるメッセージと同じものを受け取ります。
- 別の場所から別の値を指定して同じInfoPrint属性を指定した場合は、InfoPrint Managerはジョブで送信する値を以下の優先順位で判断します。
- その他タブの属性フィールドに指定された値
- その他タブの属性ファイルフィールドに指定された値
- 一般、スケジューリング、またはメッセージタブのいずれかに指定された値
1.2.4.5.6 InfoPrint Select通知を操作する
デフォルトでは、InfoPrint Selectを使用してジョブを実行依頼すると、そのジョブとともに通知プロファイルが送信されます。InfoPrint Selectを使用して印刷ジョブを実行依頼するときにInfoPrint Manager Messageウィンドウが稼動している場合は、通知が要求されます。InfoPrint Manager Message ウインドウが動作していない場合は、通知は要求されません。
SMTPによって通知が送信されるポートを変更するには、設定メニューで通知ポートを構成するを選択します。InfoPrint Managerメッセージポートダイアログが表示されます。通知ポートフィールドに、SMTPで通知に使用する新規ポートの番号を入力します。デフォルトは 5157 です。
InfoPrint Manager Message ウインドウをオープンするには、Spotlightアイコンを選択して ipmnotification
を検索し、アプリケーションをオープンします。
InfoPrint Manager Message ウインドウをオフにするには、ウインドウの右上隅にある X をクリックし、警告メッセージでOKをクリックします。
1.2.4.5.7 構成ファイル
opt/Ricoh/InfoPrint-Manager/config/<user>_select.conf
に保存されます。 構成ファイル
[User Preferences] Notification Port=5157 Use default .att file=1 Default .att file= [IPM Printers] Show problem messages=0 [Submission Window] Suppress=1 [Job Recovery] Pause jobs if submission fails=0 Suppress submission errors=1主な設定は、以下のとおりです。
- Notification Port=5157 -通知を使用する場合は、この値を固有のポート番号に設定してください。Select通知を使用しない場合は、変更は不要です。
- Suppress=1 -ジョブ設定ダイアログを表示しません。
- Suppress submission errors=1 -実行依頼中に検出されたエラーメッセージを表示しません。
- Pause jobs if submission fails=0 -オプションで、失敗したジョブを保持しておき管理者が再実行依頼できるようにするには、この値を1に設定します。
1.2.4.5.8 InfoPrint Select for macOSで使用できるコマンド
一般的に、 InfoPrint Select を使用すると、ユーザーは既存の macOS アプリケーションから InfoPrint Manager 宛先に印刷できます。そのほかに、クライアントシステムのコマンド行からいくつかの InfoPrint コマンドを発行できます。
InfoPrint Manager により、許可ユーザー (通常、すべてのユーザー) は、以下の InfoPrint コマンドを使用できます。
- pdls
- ジョブ、宛先、またはその他の InfoPrint オブジェクトの、選択された属性値をリストします。
- pdpr
- ジョブを論理または実宛先に実行依頼します。LDAP ジョブ認証が有効になっている場合は、実行依頼の前に LDAP 信任状を使用して認証する必要があります。
- pdq
- 選択されたジョブ、論理宛先に対して実行依頼されたすべてのジョブ、または実宛先に割り当てられたすべてのジョブの状況を照会します。
InfoPrint Manager により、許可ユーザー (通常、ジョブ所有者が許可されます) は、以下の InfoPrint コマンドを使用できます。
- pdmod
- 実行依頼されたジョブの属性またはそれらのジョブに入っている文書の属性を変更します。
- pdrm
- ジョブを削除します。
InfoPrint Manager により、許可ユーザーだけが以下の InfoPrint コマンドを使用できます。
- pdaccount
- 指定の期間中の要約アカウンティング情報を、1 つまたは複数のサーバー上の実宛先に関するコンマ区切り形式で収集します。この情報は、ファイルにしてスプレッドシートにインポートし、消耗品のコスト、プリンターの使用率、各ユーザーのコストなどを計算できます。
- pdcreate
- 論理宛先、キュー、実宛先、デフォルトジョブ、デフォルト文書、メディア、補助シート、およびリソースコンテキストを作成します。
- pdclean
- サーバー、論理宛先、キュー、または実宛先からすべてのジョブを削除します。
- pddelete
- サーバー、論理宛先、キュー、実宛先、デフォルトジョブ、デフォルト文書、メディア、補助シート、リソースコンテキスト、およびジョブを削除します。
- pddisable
- 宛先がジョブを受け入れたり、ログが記録されたりしないようにします。
- pdenable
- 宛先がジョブを受け入れるようにしたり、ログが記録されるようにしたりできます。
- pdpause
- ジョブ、実宛先、キュー、またはサーバー内のすべてのキューと実宛先を一時停止します。
- pdpromote
- キューの先頭にジョブを移動します。
- pdreorder
- ジョブを、実宛先、または同じサーバーか別のサーバー内の未割り当てジョブ域に再度割り当て、別のジョブの直前または直後にスケジュールできるようにします。
- pdresubmit
- ジョブ、論理宛先に実行依頼されたすべてのジョブ、または別の論理宛先へのキューに入っているすべてのジョブを再実行依頼します。
- pdresume
- 一時停止されたオブジェクトが動作を再開できるようにします。
- pdset
- InfoPrint オブジェクトを記述する属性の値を設定または変更します。
- pdshutdown
- サーバーまたは実宛先を停止します。
- pdspace
- PSF 物理プリンターを後送りまたは前送りします。
- pddeviceop
- 指定された実宛先に関連した装置上で装置の操作を実行します。
1.2.4.5.8.1 宛先をフィルター操作する
両面のPostScriptジョブを印刷できる近くの宛先を見つけるには、以下を入力します。
pdls -c destination -f "destination-realization==actual
&& document-format-supported==postscript && sides-supported==2"
-r "destination-location" \*:
-fフラグは、PostScript形式と両面印刷をサポートする実宛先のみフィルター操作するか、一覧表示することを指定します。-rフラグは、実宛先がある場所を要求することを指定します。アスタリスクは、サーバーごとにチェックしたいことを意味します。コロンの後のブランクは、それぞれのサーバーの宛先ごとに確認することを意味します。バックスラッシュは、シェルがアスタリスクを特殊文字として解釈しないようにしています。
InfoPrintは、以下のような情報を戻します。
caxton: destination-location = 3rd floor E
elzevir: destination-location =
morris: destination-location = 1st floor W
morris
で、ジョブを印刷することを決定します。morris
にジョブをルーティングする論理宛先を決定するには、次のように入力します。
pdls -c destination -f "destination-associated-destinations==morris" \*:
1.2.4.5.8.2 サーバー状況を照会する
InfoPrintサーバーの状況を照会するには、以下を入力します。
pdls -c server
1.2.4.5.8.3 装置状況を照会する
ホスト名が pauper
である、InfoPrint サーバー上のすべてのプリンターの状況を照会するには、次を入力します。
pdls -c printer pauper
1.2.4.5.8.4 印刷ジョブを照会する
morris
実宛先上での両面印刷を要求するために、論理宛先london
にmyjob
ファイルを実行依頼するには、以下を入力します。
pdpr -d london -x "destination-name-requested=morris sides=2" myjob
1.2.4.5.8.5 印刷ジョブを実行依頼する
printer1
実宛先上での片面印刷を要求するために、論理宛先 boston
に newjob
ファイルを実行依頼するには、次のように入力します。
pdpr -d boston -x "destination-name-requested=printer1 sides=1" newjob
1.2.4.5.8.6 ジョブを照会する
サーバーnewyork
上の論理宛先ld1
に関連付けられたジョブをリスト化し、詳細情報を表示して(-r verbose
)、ジョブ実行依頼者(-F)などの特定の基準に関するフィルター操作を行わない場合は、以下を入力します。
pdq -p newyork:ld1 -r verbose -F
1.2.4.5.8.7 ジョブ名を変更する
「ジョブを照会する」にリストされたいずれかのジョブの job name 属性を変更するには、次を入力します。
pdmod -x "job-name=NewJobName" newyork:job_ID
1.2.4.5.8.8 ジョブを削除する
「ジョブを照会する」にリストされたいずれかのジョブを除去するには、次を入力します。
pdrm newyork:job_ID
1.2.4.5.9 Anyplace印刷でInfoPrint Select for MacOSを使用する
InfoPrint Select for MacOSを使用し、Anyplace印刷で特定のトレイ、用紙または仕上げ情報を使用する場合は、RICOH InfoPrint Manager: Common Clientsメディアで提供されているInfoPrint Manager PDFドライバーをインストールする必要があります。
InfoPrint Manager PDFドライバーをインストールするには、以下の操作を行います。
- Macintoshシステムにログインします。
- インストールメディアからInfoPrint Manager PDFドライバーをローカルシステムにコピーします。
- インストーラーの指示にしたがって、インストールを完了します。
- macOSでInfoPrint Selectプリンターを作成するおよびInfoPrint Manager PDF ppdの指示に従って、InfoPrint Selectプリンターを追加します。
1.2.4.6 InfoPrint Manager AIXクライアントを使用する
InfoPrintManager AIXクライアントは、InfoPrint Manager for AIXBase Serverを使用し、すべてのInfoPrint Manager AIXサーバー上にインストールされます。InfoPrint Manager for AIXサーバーをすでにインストールしてあるシステムには、InfoPrint Manager AIXクライアントをインストールしないでください。InfoPrint Manager for AIXがないAIXサーバーにInfoPrint AIXクライアントをインストールするには、InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROM(LCD4-5642)またはInfoPrint Manager for AIXベースサーバーDVD-ROM(LCD4-5654)を使用できます。このクライアントを使用し、InfoPrint Manager for AIXまたはWindowsサーバーにコマンドを送信できます。InfoPrintAIXクライアントは、サイズが2 GBを超えるファイルをサポートします。
InfoPrint AIXクライアントを使用すると、AIXコマンド行にInfoPrintコマンドを入力できます。enq、lp、lpr、qprtコマンドも入力できます。グラフィカルユーザーインターフェースはありません。
1.2.4.6.1 InfoPrint Manager AIXクライアントをインストールする
- 英語
- フランス語
- ドイツ語
- イタリア語
- 日本語
- スペイン語
このサーバーをインストールしていない AIX システム上に InfoPrint Manager AIX クライアントをインストールするには、次のようにします。
- AIXにrootとしてログインします。
- InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROM(LCD4-5642)をドライブに挿入します。
- このAIXシステムに初めてソフトウェアをインストールする場合は、/cdromファイルシステムを作成します。
- System Management Interface Tool (SMIT) を開始します。
- AIX windowsバージョンのSMITを起動するには、以下のコマンドを入力します。
smit cdrfs
- ASCIIバージョンのSMITを起動するには、以下のコマンドを入力します。
smitty cdrfs
SMIT DVDROM File Systemsパネル
DVDROM File Systems Move cursor to desired item and press Enter. Add a DVDROM File System Change / Show Characteristics of a DVDROM File System Remove a DVDROM File System 1=Help F2=Refresh F3=Cancel F8=Image F9=Shell F10=Exit Enter=Do
- AIX windowsバージョンのSMITを起動するには、以下のコマンドを入力します。
- Add a DVDROM File Systemを選択します。
SMIT Add a DVDROM File Systemパネル
Add a DVDROM File System Type or select values in entry fields. Press Enter AFTER making all desired changes. ^Entry Fields| * DEVICE Name + * MOUNT Point ^| Mount AUTOMATICALLY at system restart? no + 1=Help F2=Refresh F3=Cancel F4=List F5=Reset F6=Command F7=Edit F8=Image F9=Shell F10=Exit Enter=Do
- DEVICE nameフィールドに、使用しているDVD-ROMドライブの名前を入力します。
- MOUNT POINTフィールドに、次を入力します。
/cdrom
- AIXとWindowsバージョンの場合はOKをクリックし、ASCIIバージョンの場合はEnterを押します。
- AIXとWindowsバージョンの場合はCancelをクリックし、ASCIIバージョンの場合はF10を押して、SMITを終了します。
- System Management Interface Tool (SMIT) を開始します。
- DVD-ROMをマウントするには、以下を入力します。
mount /cdrom
- 以下のコマンドを入力し、AIXクライアントをインストールします。
/cdrom/setup -c -n ServerName -p PortNumber -P DestinationName -L locale
- ServerName
- 通信するInfoPrint Managerサーバー(PDHOST)が実行しているホストの名前です。
- PortNumber
- InfoPrint Managerサーバーのポート番号です。 通常は、6874 (PD_SOCKET)です。使用している言語で稼働しているポート番号を選択してください。
- DestinationName
- AIXクライアントがジョブを実行依頼するデフォルトの論理宛先です。-PDestinationNameフラグはオプションです。
- locale
- AIX クライアントのロケールです。デフォルトは、en_US (米国英語)です。-Llocaleフラグはオプションです。
- コマンドが処理を完了したら、AIXサーバーをシャットダウンして再起動し、すべての変更を有効にしてください。
1.2.4.6.2 InfoPrint AIXクライアントから使用できるコマンド
InfoPrint Managerでは、許可ユーザー(通常、すべてのユーザー)は、以下のInfoPrintコマンドを使用できます。
- pdls
- ジョブ、宛先、またはその他のInfoPrintオブジェクトに選択された属性値をリストします。
- pdpr
- ジョブを論理または実宛先に実行依頼します。
- pdq
- 選択されたジョブ、論理宛先に実行依頼されたすべてのジョブ、または実宛先に割り当てられたすべてのジョブの状況を照会します。
InfoPrint Managerでは、許可ユーザー(通常、ジョブ所有者)は、以下のInfoPrintコマンドを使用できます。
- pdmod
- 実行依頼されたジョブの属性またはそれらのジョブに入っている文書の属性を変更します。
- pdrm
- ジョブを削除します。
InfoPrint Managerでは、許可ユーザーのみが以下のInfoPrintコマンドを使用できます。
- pdaccount
- 指定期間中の要約アカウンティング情報を、サーバー上の実宛先に関するコンマ区切り形式で収集します。この情報は、ファイルにしてスプレッドシートにインポートし、消耗品のコスト、プリンターの使用率、各ユーザーのコストなどを計算できます。
- pdcreate
- 論理宛先、キュー、実宛先、デフォルトジョブ、デフォルト文書、メディア、補助シート、およびリソースコンテキストを作成します。
- pdclean
- サーバー、論理宛先、キュー、または実宛先からすべてのジョブを削除します。
- pddelete
- サーバー、論理宛先、キュー、実宛先、デフォルトジョブ、デフォルト文書、メディア、補助シート、リソースコンテキスト、およびジョブを削除します。
- pddeviceop
- 指定された実宛先に関連した装置上で装置の操作を実行します。
- pddisable
- 宛先がジョブの受信やログの記録をできないようにします。
- pdenable
- 宛先がジョブの受信やログの記録をできるようにします。
- pdpause
- ジョブ、実宛先、キュー、またはサーバー内のすべてのキューと実宛先を一時停止します。
- pdpromote
- キューの先頭にジョブを移動します。
- pdreorder
- ジョブを、実宛先、または同じサーバーか別のサーバー内の未割り当てジョブ域に再度割り当て、別のジョブの直前または直後にスケジュールできるようにします。
- pdresubmit
- ジョブ、論理宛先に実行依頼されたすべてのジョブ、または別の論理宛先へのキューに入っているすべてのジョブを再実行依頼します。
- pdresume
- 一時停止されたオブジェクトが動作を再開できるようにします。
- pdset
- InfoPrintオブジェクトを記述する属性の値を設定または変更します。
- pdshutdown
- サーバーまたは実宛先を停止します。
- pdspace
- PSF 物理プリンターを後送りまたは前送りします。
1.2.4.6.3 InfoPrint AIXクライアントを使用する例
RICOH InfoPrint Manager:Referenceと、コマンドのマニュアルページに、InfoPrintAIXクライアントから実行できる各コマンドの例がいくつか示されています。ここには、一部の共通タスクを実行するためのコマンド使用例が記載されています。
1.2.4.6.3.1 宛先をフィルター操作する
両面のPostScriptジョブを印刷できる近くの宛先を見つけるには、以下を入力します。
pdls -c destination -f "destination-realization==actual
&& document-format-supported==postscript && sides-supported==2"
-r "destination-location" \*:
-fフラグは、PostScript形式と両面印刷をサポートする実宛先のみフィルター操作するか、一覧表示することを指定します。-rフラグは、実宛先がある場所を要求することを指定します。アスタリスクは、サーバーごとにチェックしたいことを意味します。コロンの後のブランクは、それぞれのサーバーの宛先ごとに確認することを意味します。バックスラッシュは、シェルがアスタリスクを特殊文字として解釈しないようにしています。
InfoPrintは、以下のような情報を戻します。
caxton: destination-location = 3rd floor E
elzevir: destination-location =
morris: destination-location = 1st floor W
morris
で、ジョブを印刷することを決定します。morris
にジョブをルーティングする論理宛先を決定するには、次のように入力します。
pdls -c destination -f
"destination-associated-destinations==morris" \*:
1.2.4.6.3.2 宛先属性を照会する
morris
がジョブを受け取ることができる状態かを判断するには、次のように入力します。
pdls -c destination -r "destination-state" morris
1.2.4.6.3.3 印刷ジョブを実行依頼する
morris
実宛先上での両面印刷を要求するために、論理宛先london
にmyjob
ファイルを実行依頼するには、以下を入力します。
pdpr -d london -x "destination-name-requested=morris sides=2" myjob
1.2.4.6.3.4 ジョブを照会する
論理宛先london
に実行依頼したすべてのジョブを照会するには、以下を入力します。
pdq -d london
InfoPrintは、以下のような情報を戻します。
Intervening Dest. Dest. Job ID Name State Jobs Req. Assigned --- ---------------- ------ -------- ----------- ------ -------- 13 Serv1:1104221000 report printing 0 london caxton 14 Serv1:1104221023 myjob pending 8 london morris
1.2.4.6.3.5 ジョブ属性を変更する
myjob
を実行依頼した後で、2 コピーが必要であり、印刷後も 1 時間はキューに保持しておきたいと決めます。london
に実行依頼したジョブを照会する場合、ローカルのジョブ ID が 14
であり、ジョブは保留状態のために、まだ変更可能であることが分かったら、以下を入力します:
pdmod -n 2 -x "job-retention-period=1:00" 14
1.2.4.6.3.6 宛先属性を変更する
Printer3
実宛先を制限するには、以下の操作を行います。- 宛先属性を変更する前に、その宛先を使用不可にする必要があります。以下を入力します。
pddisable Printer3
- 新しいジョブの最大サイズ5 MBを指定するには、以下を入力します。
pdset -c destination -x "job-size-range-ready=0:5000000" Printer3
-
pdenable Printer3
1.2.4.6.3.7 実宛先をシャットダウンする
実宛先 caxton
という名で表されるプリンターが動かなくなりました。caxton
をシャットダウンしておき、メッセージをcaxton
に関連付けるには、以下を入力します。
pdshutdown -c destination -m "Service called Tuesday at 3PM" caxton
1.2.4.7 InfoPrint Manager Linuxクライアントを使用する
InfoPrint Manager Linuxクライアントでは、Intelベースのマシン上のLinuxのユーザーがTCP/IP接続ネットワーク経由でInfoPrint ManagerサーバーにInfoPrintコマンドを発行できます。UNIX コマンド行またはシェルスクリプトを使用して、各種コマンドを InfoPrint サーバーに発行できます。Linux クライアントは、サイズが 2 GB を超えるファイルをサポートします。
1.2.4.7.1 InfoPrint Manager Linuxクライアントをインストールする
InfoPrint Manager のLinux コマンド行クライアントをインストールする前に、システムに次の前提条件がインストールされていることを確認してください。
- libc.so.6
- libc.so.6 (GLIBC_2.0)
- libc.so.6 (GLIBC_2.1)
- libc.so.6 (GLIBC_2.1.3)
- libc.so.6 (GLIBC_2.2)
- libgcc_s.so.1
- libgcc_s.so.1 (GCC_3.0)
- libm.so.6
- libstdc++.so.6
- libstdc++.so.6 (CXXABI_1.2)
- libstdc++.so.6 (GLIBCPP_3.2)
InfoPrint Manager: Linuxクライアントをインストールするには、以下の操作を行います。
- Linuxシステムにrootとしてログインします。
- RICOH InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROM (LCD4-5642) からインストールするには、以下の操作を行います。
- DVD-ROMをドライブに挿入します。
- 以下を入力してファイルシステムをマウントします。
mount /dev/cdrom /media/<mount_point>
-
cd /media/<mount_point>/linux
- Linuxコマンド行クライアントパッケージをインストールします。
以下を入力します。
rpm -i ipr-cmd-4.13.m-n.x86_64.rpm
ここで、mおよびnはサービス更新のレベルを表します。 - InfoPrint Managerをアップグレードしている場合:Linuxコマンドラインクライアントをアップグレードする場合は、以下を入力してください。
rpm -U ipr-cmd-4.13.m-n.x86_64.rpm
ここで、mおよびnは、サービス更新のレベルを表します。重要: アップグレードが完了したら、ログオフしてから再度ログインしてください。 media/<mount_point>
ファイルシステムをアンマウントします。- DVD-ROMを取り出します。
- Webからインストールする場合は、以下を行います。
- Linuxコマンド行クライアントパッケージをダウンロードします。
- Linuxコマンド行クライアントパッケージをインストールします。
以下を入力します。
rpm -i ipr-cmd-4.13.m-n.x86_64.rpm
ここで、mおよびnはサービス更新のレベルを表します。
- InfoPrint Manager: Linuxコマンド行クライアントが機能するには、以下の環境変数を設定してください。インストールプロセスによって、環境変数を設定するための2つのシェル構成ファイル(
ipr-cmd.csh
とipr-cmd.sh
)が/etc/profile.d
ディレクトリーに置かれます。これらのファイルを編集して、次の値を入力します。- PDHOST
- InfoPrint Managerサーバーがあるホストの名前です。
- PD_SOCKET
- InfoPrint Manager サーバーのポートの TCP/IP ソケット番号です。デフォルトソケットは 6874 です。システムのセットアップ内容が特に異なっていない場合、またはホスト上で複数の InfoPrint Manager サーバーが稼働していない場合は、6874 を使用してください。
- PDPRINTER (オプション)
- 使用する InfoPrint Manager サーバーのデフォルト論理宛先。コマンド行で論理宛先を指定しない場合、コマンドはこの値を使用します。
注意: ユーザーはカスタム設定を使用して上記の設定を上書きできます。 - システムをテストします。
- ログオフしてから再度ログオンすると変更が有効になります。
- -hフラグを付けてコマンドの1つを実行し、そのコマンドの構文を表示してインストールを検証します。
例:
pdls -h
1.2.4.7.2 InfoPrint Manager Linuxクライアントをアンインストールする
- root としてログインします。
- Linuxコマンドラインクライアントをアンインストールするには、次のように入力します。rpm -e ipr-cmd-4.13.m-n。mとnはサービス更新レベルを表します。
1.2.4.7.3 InfoPrint Linuxクライアントから使用できるコマンド
InfoPrint Managerでは、許可ユーザー(通常、すべてのユーザー)は、以下のInfoPrintコマンドを使用できます。
- pdls
- ジョブ、宛先、またはその他のInfoPrintオブジェクトに選択された属性値をリストします。
- pdpr
- ジョブを論理または実宛先に実行依頼します。
- pdq
- 選択されたジョブ、論理宛先に実行依頼されたすべてのジョブ、または実宛先に割り当てられたすべてのジョブの状況を照会します。
InfoPrint Managerでは、許可ユーザー(通常、ジョブ所有者)は、以下のInfoPrintコマンドを使用できます。
- pdmod
- 実行依頼されたジョブの属性またはそれらのジョブに入っている文書の属性を変更します。
- pdrm
- ジョブを削除します。
InfoPrint Managerでは、許可ユーザーのみが以下のInfoPrintコマンドを使用できます。
- pdaccount
- 指定期間中の要約アカウンティング情報を、サーバー上の実宛先に関するコンマ区切り形式で収集します。この情報は、ファイルにしてスプレッドシートにインポートし、消耗品のコスト、プリンターの使用率、各ユーザーのコストなどを計算できます。
- pdcreate
- 論理宛先、キュー、実宛先、デフォルトジョブ、デフォルト文書、メディア、補助シート、およびリソースコンテキストを作成します。
- pdclean
- サーバー、論理宛先、キュー、または実宛先からすべてのジョブを削除します。
- pddelete
- サーバー、論理宛先、キュー、実宛先、デフォルトジョブ、デフォルト文書、メディア、補助シート、リソースコンテキスト、およびジョブを削除します。
- pddeviceop
- 指定された実宛先に関連した装置上で装置の操作を実行します。
- pddisable
- 宛先がジョブの受信やログの記録をできないようにします。
- pdenable
- 宛先がジョブの受信やログの記録をできるようにします。
- pdpause
- ジョブ、実宛先、キュー、またはサーバー内のすべてのキューと実宛先を一時停止します。
- pdpromote
- キューの先頭にジョブを移動します。
- pdreorder
- ジョブを、実宛先、または同じサーバーか別のサーバー内の未割り当てジョブ域に再度割り当て、別のジョブの直前または直後にスケジュールできるようにします。
- pdresubmit
- ジョブ、論理宛先に実行依頼されたすべてのジョブ、または別の論理宛先へのキューに入っているすべてのジョブを再実行依頼します。
- pdresume
- 一時停止されたオブジェクトが動作を再開できるようにします。
- pdset
- InfoPrintオブジェクトを記述する属性の値を設定または変更します。
- pdshutdown
- サーバーまたは実宛先を停止します。
- pdspace
- PSF 物理プリンターを後送りまたは前送りします。
1.2.4.7.4 InfoPrint Linuxクライアントを使用する例
RICOH InfoPrint Manager:Referenceに、InfoPrint Linuxクライアントから実行できる各コマンドの例がいくつか示されています。ここには、一部の共通タスクを実行するための コマンド使用例が記載されています。
1.2.4.7.4.1 宛先をフィルター操作する
両面のPostScriptジョブを印刷できる近くの宛先を見つけるには、以下を入力します。
pdls -c destination -f "destination-realization==actual
&& document-format-supported==postscript && sides-supported==2"
-r "destination-location" \*:
-fフラグは、PostScript形式と両面印刷をサポートする実宛先のみフィルター操作するか、一覧表示することを指定します。-rフラグは、実宛先がある場所を要求することを指定します。アスタリスクは、サーバーごとにチェックしたいことを意味します。コロンの後のブランクは、それぞれのサーバーの宛先ごとにチェックしたいことを意味します。
InfoPrintは、以下のような情報を戻します。
caxton: destination-location = 3rd floor E
elzevir: destination-location =
morris: destination-location = 1st floor W
morris
で、ジョブを印刷することを決定します。morris
にジョブをルーティングする論理宛先を決定するには、次のように入力します。
pdls -c destination -f
"destination-associated-destinations==morris" \*:
1.2.4.7.4.2 宛先属性を照会する
morris
がジョブを受け取ることができる状態かを判断するには、次のように入力します。
pdls -c destination morris
有効値および宛先の状態値は、morris
がジョブを受け取ることができる状態であるかどうかを示します。
1.2.4.7.4.3 印刷ジョブを実行依頼する
morris
実宛先上での両面印刷を要求するために、論理宛先london
にmyjob
ファイルを実行依頼するには、以下を入力します。
pdpr -d london -x "destination-name-requested=morris sides=2" myjob
1.2.4.7.4.4 ジョブを照会する
論理宛先london
に実行依頼したすべてのジョブをリストするには、以下を入力します。
pdq -d londonInfoPrint Managerは、以下のような情報を戻します。
ジョブID | 名前 | 介入状態 | 宛先ジョブ | 要求された宛先 | 割り当てられた宛先 |
---|---|---|---|---|---|
13 | Serv1:1104221000 | 印刷中 | 0 | london | caxton |
14 | Serv1:1104221023 | 保留中 | 8 | london | morris |
1.2.4.7.4.5 ジョブ属性を変更する
myjob
を実行依頼した後で、2 コピーが必要であり、印刷後も 1 時間はキューに保持しておきたいと決めます。london
に実行依頼したジョブを照会する場合、ローカルのジョブ ID が 14 であり、ジョブは保留状態のために、変更可能であることが分かったら、部数を2に変更し、保持期間に1時間を追加するには、以下を入力します。
pdmod -n 2 -x “job-retention-period=1:00” 14
1.2.4.7.4.6 宛先属性を変更する
Printer3
実宛先を制限するには、以下の操作を行います。Printer3
実宛先の属性を変更する前に、その宛先を使用不可にしてください。pddisable Printer3
Printer3
に新しい最大ジョブサイズ5 MBを指定するには、以下を入力します。pdset -c destination -x “job-size-range-ready=0:500000” Printer3
実宛先を再度使用可能にするには、以下を入力します。-
pdenable Printer3
1.2.4.7.4.7 実宛先をシャットダウンする
実宛先 caxton
という名で表されるプリンターが動かなくなりました。caxton
をシャットダウンしておき、メッセージをcaxton
に関連付けるには、以下を入力します。
pdshutdown -c destination -m “Service called Tuesday at 3PM” caxton
1.2.4.8 InfoPrint Manager macOSクライアントを使用する
InfoPrint Manager macOS クライアントでは、macOSのユーザーがTCP/IP接続ネットワーク経由でInfoPrint Manager サーバーに対してInfoPrint Managerコマンドを実行できます。UNIX コマンド行またはシェルスクリプトを使用して、各種コマンドをInfoPrint Manager サーバーに発行できます。macOSクライアントでは、サイズが2 GBを超えるファイルをサポートしています。
macOSクライアントをmacOSマシンにインストールするには、RICOH InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROM(LCD4-5642)を使用します。
InfoPrint ManagerサーバーとInfoPrint Managerコマンドへのアクセスは、サーバーがインストールされているシステムで制御されます。アクセス方法は、 RICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイドを参照してください。
PAM/SSO環境で非LDAP InfoPrint Manager Os Xクライアントを使用している場合、LDAP(PAM)/Active Directoryシステム認証セッションから取り込まれるLDAPユーザーは、InfoPrint Managerユーザー関連の属性に使用されます。
1.2.4.8.1 InfoPrint Manager macOSクライアントをインストールする
macOSコマンドラインクライアントとInfoPrintサーバーは、次の言語で使用できます。
- 英語
- フランス語
- ドイツ語
- イタリア語
- 日本語
- スペイン語
InfoPrint Manager macOSコマンドラインクライアントをインストールするには、以下の操作を行います。
- macOSシステムにrootとしてログインします。
- RICOH InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROM (LCD4–5642) をドライブに挿入します。
- インストールするmacOSコマンドラインクライアントのバージョンのインストーラーパッケージを一時的な場所にコピーします。例:
/tmp
- macOSコマンドラインクライアントをインストールするには、
ipr-cmd-4.13.m-n.i586.pkg
パッケージをダブルクリックしてインストーラーを起動します。mとnはサービス更新レベルを表します。macOSコマンドラインクライアントをサイレントモードでインストールするには、以下の操作を行います。
- コマンドターミナルを開きます。
-
以下のコマンドを実行します。
sudo -S installer -verbose -pkg /tmp/ipr-cmd-4.13.m-n.i586.pkg \ -target
。mおよびnは、サービス更新レベルを表します。
- インストーラーの指示にしたがって、インストールを完了します。
- RICOH InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROMを取り出します。
- 希望の言語でシェルスクリプトを作成するか、または以下の環境変数を手動で設定します。
- PDHOST
- InfoPrintサーバーがあるホストの名前です。
- PD_SOCKET
- InfoPrint サーバーのポートの TCP/IP ソケット番号です。デフォルトソケットは 6874 です。システムのセットアップ内容が特に異なっていない場合、またはホスト上で複数の InfoPrint Manager サーバーが稼働していない場合は、6874 を使用してください。
- PDPRINTER
- InfoPrint Managerサーバーのデフォルト論理宛先です。コマンド行で論理宛先(-PDestinationNameフラグ)を指定しない場合は、コマンドはこの値を使用します。
環境変数を設定するKornシェルスクリプトの例は、以下のとおりです。
export PDHOST="hostname-of-infoprint-server" export PD_SOCKET="6874" export PDPRINTER="name-of-default-logical-destination"
- システムをテストします。
- コマンド行ウインドウを開きます。
- ステップ7での指示どおりに、手動でまたはシェルスクリプトを使用して環境変数を設定します。
- 選択したコマンドのいずれかを、そのコマンドの構文の表示とインストールの検証を行うための-hフラグを付けて実行します。
例:
pdls -h
- macOSコマンドラインクライアントのすべてのユーザーが、ログインするときに、ステップ7での指示どおりに環境変数を設定するように調整します。これには、以下のいずれかの方法を使用できます。
- 個々に、またはシェルスクリプトを起動することによってデフォルトのシェル構成ファイルに環境変数を設定する。
- 個別に、またはシェルスクリプトを起動することで各自のシェル構成ファイルに環境変数を設定するように各ユーザーに通知する。
1.2.4.8.2 InfoPrint macOSクライアントから使用できるコマンド
InfoPrint Managerでは、許可ユーザー(通常、すべてのユーザー)は、以下のInfoPrintコマンドを使用できます。
- pdls
- ジョブ、宛先、またはその他のInfoPrintオブジェクトに選択された属性値をリストします。
- pdpr
- ジョブを論理または実宛先に実行依頼します。
- pdq
- 選択されたジョブ、論理宛先に対して実行依頼されたすべてのジョブ、または実宛先に割り当てられたすべてのジョブの状態を照会します。
InfoPrint Managerでは、許可ユーザー(通常、ジョブ所有者)は、以下のInfoPrintコマンドを使用できます。
- pdmod
- 実行依頼されたジョブの属性またはそれらのジョブに入っている文書の属性を変更します。
- pdrm
- ジョブを削除します。
InfoPrint Managerでは、許可ユーザーのみが以下のInfoPrintコマンドを使用できます。
- pdaccount
- 指定期間中の要約アカウンティング情報を、サーバー上の実宛先に関するコンマ区切り形式で収集します。この情報は、ファイルにしてスプレッドシートにインポートし、消耗品のコスト、プリンターの使用率、各ユーザーのコストなどを計算できます。
- pdcreate
- 論理宛先、キュー、実宛先、デフォルトジョブ、デフォルト文書、メディア、補助シート、およびリソースコンテキストを作成します。
- pdclean
- サーバー、論理宛先、キュー、または実宛先からすべてのジョブを削除します。
- pddelete
- サーバー、論理宛先、キュー、実宛先、デフォルトジョブ、デフォルト文書、メディア、補助シート、リソースコンテキスト、およびジョブを削除します。
- pddeviceop
- 指定された実宛先に関連した装置上で装置の操作を実行します。
- pddisable
- 宛先がジョブの受信やログの記録をできないようにします。
- pdenable
- 宛先がジョブの受信やログの記録をできるようにします。
- pdpause
- ジョブ、実宛先、キュー、またはサーバー内のすべてのキューと実宛先を一時停止します。
- pdpromote
- キューの先頭にジョブを移動します。
- pdreorder
- ジョブを、実宛先、または同じサーバーか別のサーバー内の未割り当てジョブ域に再度割り当て、別のジョブの直前または直後にスケジュールできるようにします。
- pdresubmit
- ジョブ、論理宛先に実行依頼されたすべてのジョブ、または別の論理宛先へのキューに入っているすべてのジョブを再実行依頼します。
- pdresume
- 一時停止されたオブジェクトが動作を再開できるようにします。
- pdset
- InfoPrintオブジェクトを記述する属性の値を設定または変更します。
- pdshutdown
- サーバーまたは実宛先を停止します。
- pdspace
- PSF 物理プリンターを後送りまたは前送りします。
1.2.4.8.3 InfoPrint Manager macOSクライアントの使用例
RICOH InfoPrint Manager:Referenceと、コマンドのマニュアルページに、InfoPrint macOSクライアントから実行できる各コマンドの例がいくつか示されています。ここには、一部の共通タスクを実行するためのコマンド使用例が記載されています。
1.2.4.8.3.1 宛先をフィルター操作する
両面のPostScriptジョブを印刷できる近くの宛先を見つけるには、以下を入力します。
pdls -c destination -f "destination-realization==actual
&& document-format-supported==postscript && sides-supported==2"
-r "destination-location" \*:
-fフラグは、PostScript形式と両面印刷をサポートする実宛先のみフィルター操作するか、一覧表示することを指定します。-rフラグは、実宛先がある場所を要求することを指定します。アスタリスクは、サーバーごとにチェックしたいことを意味します。コロンの後のブランクは、それぞれのサーバーの宛先ごとに確認することを意味します。バックスラッシュは、シェルがアスタリスクを特殊文字として解釈しないようにしています。
InfoPrintは、以下のような情報を戻します。
caxton: destination-location = 3rd floor E
elzevir: destination-location =
morris: destination-location = 1st floor W
morris
で、ジョブを印刷することを決定します。morris
にジョブをルーティングする論理宛先を決定するには、次のように入力します。
pdls -c destination -f
"destination-associated-destinations==morris" \*:
1.2.4.8.3.2 サーバー状況を照会する
InfoPrintサーバーの状況を照会するには、以下を入力します。
pdls -c server
1.2.4.8.3.3 装置状況を照会する
ホスト名が pauper
である、InfoPrint サーバー上のすべてのプリンターの状況を照会するには、次を入力します。
pdls -c printer pauper
1.2.4.8.3.4 印刷ジョブを照会する
morris
実宛先上での両面印刷を要求するために、論理宛先london
にmyjob
ファイルを実行依頼するには、以下を入力します。
pdpr -d london -x "destination-name-requested=morris sides=2" myjob
1.2.4.8.3.5 印刷ジョブを実行依頼する
printer1
実宛先上での片面印刷を要求するために、論理宛先boston
にnewjob
ファイルを実行依頼するには、以下を入力します。
pdpr -d boston -x "destination-name-requested=printer1 sides=1" newjob
1.2.4.8.3.6 ジョブを照会する
サーバーnewyork
上の論理宛先ld1
に関連付けられたジョブをリスト化し、詳細情報を表示して(-r verbose
)、ジョブ実行依頼者(-F)などの特定の基準に関するフィルター操作を行わない場合は、以下を入力します。
pdq -p newyork:ld1 -r verbose -F
1.2.4.8.3.7 ジョブ名を変更する
「ジョブを照会する」にリストされたいずれかのジョブの job name 属性を変更するには、次を入力します。
pdmod -x "job-name=NewJobName" newyork:
job_ID
1.2.4.8.3.8 ジョブを削除する
「ジョブを照会する」にリストされたいずれかのジョブを除去するには、次を入力します。
pdrm newyork:
job_ID
1.2.4.9 InfoPrint Submit Expressクライアントを使用する
1.2.4.9.1 InfoPrint Submit Expressをセットアップする
セットアップされるInfoPrint Submit ExpressがInfoPrint Manager サーバーと同じレベルであることを確認します。
注意: macOSとWindowsの要件の詳細については、RICOH InfoPrint Manager for Windows:プランニングガイド、RICOH InfoPrint Manager for Linux:プランニングガイド、RICOH InfoPrint Manager for AIX:プランニングガイドを参照してください。
1.2.4.9.1.1 InfoPrint Manager Common Client DVD-ROMからInfoPrint Submit Expressをインストールする
このセクションには、InfoPrint Submit Expressをインストールするために必要な情報が含まれています。
1.2.4.9.1.1.1 WindowsシステムにInfoPrint Submit Expressをインストールする
- RICOH InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROMをドライブに挿入します。注意: インストールプログラムが自動的に開始されない場合や、ブラウザーが応答しなくなった場合は、以下の操作を行います。
- スタート→ファイル名を指定して実行を選択します。
- D:¥setup.htmlと入力します。DはDVD-ROMドライブを意味します。
- OKをクリックします。
- 画面の指示に従います。
- インストールプログラムを起動するには、インストールSubmit Expressをクリックします。
- インストーラーの指示に従います。デフォルトのインストールディレクトリーは、
c:\Program Files\RICOH\Infoprint Submit Express
です。
1.2.4.9.1.1.1.1 InfoPrint Submit Expressのサービスアップデートをインストールする
サービスアップデートをインストールするには、サービスアップデートDVD-ROMをドライブに挿入します。インストールプログラムが自動的に開始されます。
- クリックしてSubmit Expressをインストールします。
- インストーラーの指示に従います。
1.2.4.9.1.1.2 macOSシステムにInfoPrint Submit Expressをインストールする
このセクションには、InfoPrint Submit Expressをインストールするために必要な情報が含まれています。
InfoPrint Submit Expressクライアントをインストールするには、以下の操作を行います。
- macOSシステムにログインします。
- RICOH InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROMをドライブに挿入します。
- インストールするInfoPrint Submit Expressクライアントのバージョンのインストーラーパッケージを一時的な場所にコピーします。例:
/tmp
- InfoPrint Submit Expressクライアントをインストールするには、
ipr-submit-express-4.13.0.0.x86_64.pkg
パッケージをダブルクリックしてインストーラー。 - インストーラーの指示にしたがって、インストールを完了します。
- DVD-ROMを取り出します。
1.2.4.9.1.1.3 関連するソフトウェアとプリンタードライバーをインストールする
InfoPrint ManagerのPostScriptジョブを作成する場合は、この目的で使用する各システムにプリンタードライバーとPostScriptプリンター記述ファイル(PPD)をインストールしてください。正しいドライバーが使用されていることを確認するには、InfoPrint Managerサーバーにジョブを実行するシステムにプリンタードライバーが必要です。また、システムにInfoPrint Managerプリンターで印刷するPostScriptファイルを作成しているユーザーがいる場合は、これらのシステムにInfoPrint Managerプリンタードライバーを読み込んでください。
PostScriptドライバーをインストールするには、Adobe SystemsのWebサイトにアクセスし、システムとPostScript印刷に適したPostScriptドライバーをダウンロードします。
1.2.4.9.1.2 共有ファイルのサポートをセットアップする
InfoPrint Managerは、ipdataというディレクトリーまたはフォルダーを使用して、Submit Expressとファイルを共有します。(InfoPrint Manager for Windowsの場合、このフォルダーは自動的に作成されます)。
ipdataの名称は、InfoPrintまたはIPとそれに含まれるファイルのデータに由来します。ipdataを使用して、ジョブチケットが送信されたSubmitクライアントマシンとプリンターに送信するInfoPrint Managerサーバー間の双方向接続を提供します。ファイルを共有すると、時間と費用を節約できます。たとえば、InfoPrint ManagerサーバーでファイルをRIP(ラスターイメージ処理)し、結果をipdataに保存できます。その後、ジョブを再度RIP処理する代わりに、RIP処理したファイルを再印刷できます。
ipdataの操作は、AIXシステム、Linuxシステム、WindowsシステムのInfoPrint Managerサーバーでは少し異なります。
- InfoPrint Manager for AIXの場合は、 InfoPrint Manager for AIX をセットアップし、ipdataファイルシステムを使用するを参照し、次に InfoPrint Submit 、InfoPrint Manager for Linux、およびInfoPrint Manager for AIX のInfoPrint Manager for Windows Expressクライアントを構成するを参照してください。
- InfoPrint Manager for Linuxの場合は、InfoPrint Manager for Linuxをセットアップし、ipdataファイルシステムを使用するを参照し、次に InfoPrint Submit 、InfoPrint Manager for Linux、およびInfoPrint Manager for AIX のInfoPrint Manager for Windows Expressクライアントを構成するを参照してください。
- InfoPrint Manager for Windowsの場合は、ipdataフォルダーを使用するために、InfoPrint Manager for Windows をセットアップするを参照し、次に InfoPrint Submit 、InfoPrint Manager for Linux、およびInfoPrint Manager for AIX のInfoPrint Manager for Windows Expressクライアントを構成するを参照してください。
1.2.4.9.1.2.1 InfoPrint Manager for AIXをセットアップし、ipdataファイルシステムを使用する
InfoPrint Manager for AIXシステムでは、ワークステーションとInfoPrint Managerサーバー間でNFSまたはその他のファイル共有が必要です。AIXサーバーをWindowsコンピューターに接続し、InfoPrint Manager AIXサーバーをAIXサポートバージョンで実行する場合は、IBMパッケージのSamba for AIXが必要です。Samba for AIXは、NetBIOS接続をサポートしています。Samba for AIXパッケージをサポートする最新の情報については、https://developer.ibm.com/articles/au-aix_samba/をご覧ください。
1.2.4.9.1.2.1.1 InfoPrint Manager for AIXのSambaをセットアップする
- まず、Samba for AIXをインストールする必要があります。AIX用Sambaバイナリーは、IBM AIX Expansion pack DVDで入手できます。Samba for AIXディストリビューションのインストール手順に従います。
- Sambaには、Sambaを正常に動作させるために必要なnmbdとsmbdの2つのデーモンがあります。これらは、次のコマンドラインから起動できます。
- # nmbd
- # smbd
- これらのデーモンをシステムの再起動時に自動的に起動するように設定するには、次の/etc/inittabにエントリーを追加します。
- mkitab nmb:2:once:/usr/sbin/nmbd
- mkitab smb:2:once:/usr/sbin/smbd
1.2.4.9.1.2.1.2 共有ファイルをサポートするようInfoPrint Manager for AIXサーバーを構成する
Microsoft WindowsワークステーションにSamba for AIXをインストールし、Submit Expressを使用している場合は、InfoPrint Managerが処理またはラスタライズされたファイルの保存に使用するユーザー権限と共有ディレクトリーでAIXシステムのInfoPrint Managerを構成できます。該当する場合、このディレクトリーはユーザーがInfoPrint ManagerSubmitアプリケーションからPostscriptファイルをプレビューするときにも使用されます。
構成するには、以下の操作を行います。
- dttermウィンドウから、SMITと入力します。
- InfoPrint Printing Systemを選択します。
- InfoPrint Utilitiesを選択します。
- 次に、InfoPrint Manager for AIXのSambaを構成するを選択します。
- クライアントの共有ファイルシステムを有効にするを選択します。
セットアップが完了すると、アニメーションアイコンの走っている人が腕を上げます。AIXシステムで、InfoPrintアプリケーションがファイル保存とデータ共有に使用する共有ディレクトリー(/ipdata)が作成されました。ipuserというAIXユーザーIDがパスワードなしで作成されます。ipuserのパスワードを設定するには、SMITパネルを使用してパスワードを変更します。
-
ここで、Submitクライアントの構成が必要です( InfoPrint Submit 、InfoPrint Manager for Linux、およびInfoPrint Manager for AIX のInfoPrint Manager for Windows Expressクライアントを構成するを参照)。
1.2.4.9.1.2.2 InfoPrint Manager for Linuxをセットアップし、ipdataファイルシステムを使用する
InfoPrint Manager for Linuxシステムでは、ワークステーションとInfoPrint Managerサーバー間でNFSまたはその他のファイル共有が必要です。LinuxサーバーをWindowsワークステーションに接続し、InfoPrint Manager LinuxサーバーをLinuxサポートバージョンで実行する場合は、Samba for Linuxが必要です。Samba for Linuxは、NetBIOS接続をサポートしています。Samba for Linuxパッケージに関する最新のサポート情報については、https://www.samba.org/samba/docs/をご覧ください。
1.2.4.9.1.2.2.1 InfoPrint Manager for LinuxのSambaをセットアップする
- まず、Samba for Linuxをインストールする必要があります。
- RedHat Enterprise Linuxの場合、rootとして
yum install samba
を実行します - Suse Enterprise Linuxの場合、rootとして
zypper install samba
を実行します
- RedHat Enterprise Linuxの場合、rootとして
- sambaサーバーを起動するには、rootとして
service smb start
を実行します。 - システム再起動時に自動的にsambaデーモンを起動するには、rootとして
service smb on
を実行します。
1.2.4.9.1.2.2.2 共有ファイルをサポートするようInfoPrint Manager for Linux Serverを構成する
Microsoft WindowsコンピューターにSamba for Linuxをインストールし、Submit Expressを使用している場合は、 InfoPrint Managerが処理またはラスタライズされたファイルの保存に使用するユーザー権限と共有ディレクトリーによってLinuxシステム上でInfoPrint Managerを構成できます。該当する場合、このディレクトリーはユーザーがInfoPrint ManagerSubmitアプリケーションからPostscriptファイルをプレビューするときにも使用されます。
構成するには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Managerマネージメントインターフェース(IPMMI)を起動するには、RedHat Enterprise Linux(RHEL)では、 に移動し、SUSE Linux Enterprise Server(SLES)では、 に移動します。
- オプションをクリックします。
- クライアントの共有ファイルシステムを有効にするを選択します。
- /ipdataのボリュームグループと/ipdataのスペース(メガバイト)を指定します。
- ここで、Submitクライアントの構成が必要です( InfoPrint Submit 、InfoPrint Manager for Linux、およびInfoPrint Manager for AIX のInfoPrint Manager for Windows Expressクライアントを構成するを参照)。
1.2.4.9.1.2.3 ipdataフォルダーを使用するために、InfoPrint Manager for Windowsをセットアップする
InfoPrint Managerサーバーでipdataを使用するには、ipdata(ipdataフォルダーを移動するを参照)の最適な場所を判断し、共有用に設定してください(ipdataフォルダーを共有するを参照)。デフォルトの場所にipdataフォルダーを残すことも、別の場所に移動することもできます。
1.2.4.9.1.2.3.1 ipuserのユーザーIDを作成する
- コントロールパネルに移動します。
- 管理ツールをクリックします。
- コンピューターマネージメントをクリックします。
- ローカルユーザーとグループを開き、ユーザーフォルダーを強調表示します。
- ユーザーフォルダーが強調表示されている状態で、アクションメニューを開き、新しいユーザーを選択します。新しいユーザーダイアログが表示されます。
- ユーザー名:フィールドに
ipuser
と入力し、必要に応じてダイアログの他のフィールドに入力します。 - 作成をクリックし、
ipuser
を作成します。 - 新しいユーザーダイアログ、コンピューター管理ダイアログ、管理ツールダイアログ、コントロールパネルを閉じます。
1.2.4.9.1.2.3.2 ipdataフォルダーを移動する
- デフォルトの場所にipdataフォルダーを残すには、この手順を省略します。
- InfoPrint Managerマネージメントコンソールを開きます。
- InfoPrint Managerサーバーを停止するには、マネージメントコンソールのツールバーでサーバーの停止をクリックします。
- 編集→サービス構成をクリックし、サービス構成ダイアログボックスを開きます。パスセクションで、共有クライアントパスを目的の場所に変更します。たとえば、
f:\myfiles
とします。 - InfoPrint Managerサーバーを起動するには、マネージメントコンソールのツールバーでサーバーの起動をクリックします。
1.2.4.9.1.2.3.3 ipdataフォルダーを共有する
共有するipdataフォルダーを設定する前に、システム管理者に確認してローカルの共有ポリシーを確認します。この手順を使用して、Submit ExpressとInfoPrint Managerサーバー間で共有できるようにipdataフォルダーを設定します。
- Windows Explorerを使用し、ipdataフォルダーに移動します。
- ipdataフォルダーを強調表示し、右クリックして、ドロップダウンメニューから共有を選択します。
- フォルダーのプロパティーダイアログが表示されます。このダイアログボックスで、このフォルダーの共有と表示されている入力フィールドに、共有フォルダー名としてipdataを入力します。
- アクセス権をクリックしてipdataのアクセス権ダイアログを開き、サーバーとクライアントマシン間のアクセスを設定し、フルコントロールの許可を選択します。
- OKをクリックし、フォルダーの共有を有効にします。
-
ここで、Submitクライアントの構成が必要です( InfoPrint Submit 、InfoPrint Manager for Linux、およびInfoPrint Manager for AIX のInfoPrint Manager for Windows Expressクライアントを構成するを参照)。
1.2.4.9.1.2.4 InfoPrint Submit、InfoPrint Manager for Linux、およびInfoPrint Manager for AIXのInfoPrint Manager for Windows Expressクライアントを構成する
InfoPrint Submit、InfoPrint Manager for Linux、またはInfoPrint Manager for AIXサーバーのいずれかで使用するInfoPrint Manager for Windows Expressクライアントの構成方法について説明します。
InfoPrint Submit Expressをインストールしたクライアントシステムで、リソースがあるディレクトリーにネットワークドライブを割り当てます。
- Windowsエクスプローラーを開きます。
- ツール→ネットワークドライブの割り当てをクリックします。
- [ネットワークドライブの割り当て]ダイアログで、[ドライブ]フィールドのドロップダウンメニューから、現在使用していないドライブ名を選択します。
- フォルダーフィールドに、
\\servernameipdata
とパスを入力します。ここで、servernameはInfoPrint Managerがインストールされているシステムのホスト名です。 - ログオン時に再接続するをクリックします。
- 異なるユーザー名で接続するをクリックします。
- 名前を指定して接続...ダイアログで、ユーザー名のipuserとパスワードを入力します。
- 名前を指定して接続...ダイアログでOKをクリックします。
- ネットワークドライブの割り当てダイアログで完了をクリックします。
また、InfoPrint Submit Expressでは、共有ファイルシステムのフォルダーを変更してください。次の手順に従います。
- デスクトップアイコンをクリックし、InfoPrint Submit Expressを起動します。
- オプション→設定を選択し、設定ウィンドウを開きます。
- フォルダーをクリックし、フォルダーページを表示します。
- クライアントが使用するエントリーフィールドに完全修飾パス名を指定します。
1.2.4.9.1.2.5 InfoPrint Manager for AIX用のInfoPrint Submit Express macOSクライアント、InfoPrint Manager for Linux、およびInfoPrint Manager for Windows
InfoPrint Submit Express macOSクライアントを設定するには、InfoPrint Submit Expressをインストールしたクライアントシステムからネットワークドライブを割り当て、共有ファイルシステムのフォルダーを変更してください。
1.2.4.9.1.2.5.1 macOSシステムでネットワークドライブをマッピングする
- 移動→サーバーに接続:をクリックします。
- アドレスフィールドに、
smb://servername/ipdata
と入力します。 servernameはInfoPrint Managerがインストールされているシステムのホスト名です。 - 接続をクリックします。
- ユーザー名フィールドに
ipuser
と入力し、SMB/CIFSファイルシステム認証ウィンドウのパスワードフィールドにパスワードを入力します(必要な場合)。 - OKをクリックし、/Volumes/ipdataでサーバーのIPDATAディレクトリーのマウントを終了します。
1.2.4.9.1.2.5.2 共有ファイルシステムのフォルダーを変更する
共有ファイルシステムのフォルダーを変更には、以下の操作を行います。
- InfoPrint Submit Express を開始します。
- オプション→設定を選択し、設定ウィンドウを開きます。
- フォルダーをクリックし、フォルダーページを開きます。
- クライアントユーズエントリーフィールドに完全修飾パス名を指定します。
1.2.4.9.1.3 Submit Expressを起動する
- インストール後に自動的にデスクトップに追加されたInfoPrint Submit Expressをクリックするか、起動メニューからプログラムに移動してInfoPrint Submit Expressをクリックします。
- 初めてプログラムを起動すると、メッセージが表示されます。
- OKをクリックし、InfoPrint Submit Expressを開きます。
- オプションメニューに移動し、設定を選択します。
- InfoPrint Managerサーバーの名前またはIPアドレスを入力します。
- ポート番号をデフォルトにします。
- 環境設定をクリックします。
- 測定の10進表記と単位の環境設定を選択します。
- OKをクリックし、InfoPrint Submit Expressのメインウィンドウに戻ります。
- ページをクリックします。
- 画像フィット、未トリムページサイズ、仕上げページサイズの環境設定を選択します。
1.2.4.9.2 Submit Expressを使用してジョブを処理する
Submit Expressはジョブのライフサイクルを通して使用されます。印刷ショップでは、WindowsコンピューターでSubmit Expressを使用してジョブのジョブチケットを作成し、ジョブをInfoPrint Managerサーバーに送信して印刷し、ジョブを追跡します。
1.2.4.9.2.1 ジョブチケット
InfoPrintジョブは、ジョブチケットとそのジョブに関連するすべてのファイルで構成されます。ジョブチケットには、ジョブのすべての仕様が含まれています。ジョブチケットは、お客様のジョブデータおよびリソースを参照し、それらをジョブバンドル内にまとめます。Submit Expressを使用すると、ジョブチケットを作成できます。
印刷ジョブを実行すると、データの一部を印刷できます。
1.2.4.9.2.2 InfoPrint Submitの以前のバージョンからジョブチケットを移行する
ジョブチケットをInfoPrint Submitの以前のバージョンのからSubmit Expressの現在のバージョンに移行するには、2つの方法があります。
チケット→開く方法を使用する
- チケット→開くをクリックし、以前のレベルの実行で作成したジョブチケットを開きます。ダイアログが開き、ジョブチケットファイルの作成に使用された言語を選択するよう求められます。
- ドロップダウンリストから言語を選択します。
- OKをクリックします。ジョブチケットが新しい書式に変換されて開きます。
チケット→ジョブチケットの書式の再設定方法を使用する
- チケット→ジョブチケットの書式の再設定をクリックすると、ジョブチケットの書式の再設定ダイアログボックスを開きます。
- ジョブチケットまたはジョブチケットのグループを選択するには、ファイルの追加をクリックします。
- OKをクリックします。ジョブチケットの古いバージョンを上書きするかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。
- ジョブチケットの書式を再設定するには、はいをクリックします。
ジョブチケットの移行に関する重要な注意事項:
- 以前のバージョンのSubmitでは、ジョブチケットは言語に依存していました。つまり、ジョブチケットを作成した言語と同じ言語をSubmitに使用する必要がありました。Submit Expressでは、作成するジョブチケットは言語に依存しないため、他の言語を使用してサイト間でジョブチケットを転送できます。
- 日本語または中国語で作成されたジョブチケットファイルを開くには、日本語または中国語のシステムにSubmit Expressをインストールしておく必要があります。 インストールしていない場合、一部の文字が正しく表示されません。
- 移行時に、関連するフィールドの一部の制約に値が違反していても、古い.jtkファイルに存在する古いジョブチケットからインポートされます。新規に移行されたジョブチケットに初めてアクセスし、一連の関連フィールドからフィールドを変更すると、関連する値はSubmitの現行バージョンからの既存の制約に従って再計算されます。ジョブチケットに関連するフィールドは、次のとおりです。
- レイアウト
- 面数
- 未トリムページサイズ
- 仕上げページサイズ
- おもて面(垂直と水平)
- うら面(垂直と水平)
- 未トリムページサイズの値は、Submitの以前のバージョンでは.jtkファイルに保存されません。そのため、適切な用紙はサーバーで定義された用紙と寸法に基づいて計算されます。
1.2.4.9.2.3 印刷ジョブを操作する
ジョブチケットを作成するためにSubmit Expressを使用する場合は、ジョブを構成する印刷可能ファイルと他のリソースを識別して編成します。ジョブチケットの処理には、次の手順が含まれます。
- ジョブチケットを作成する
- ファイル、シート、ハードコピー、文書をジョブチケットに追加する
- ジョブのレイアウト、目的のサーバーとプリンター、ジョブの他の属性を選択する
- RIPファイルの保存やプリンターでのジョブの保持など、印刷オプションを設定する
- ジョブを実行依頼する
- メッセージを表示してジョブを追跡する
1.2.4.9.2.3.1 印刷用ファイルを作成する
作成用に使用するアプリケーションから、InfoPrint Managerに実行依頼する印刷可能なファイルを1つずつ生成します。たとえば、Adobe PostScriptドライバーとInfoPrint PostScriptプリンター記述ファイル(PPD)を使用してファイルをPostScriptに変換できます。または、InfoPrint Scanを使用して、ハードコピーから印刷可能なファイルを作成するできます。
1.2.4.9.2.3.2 ジョブチケットを作成する
Submit Expressアプリケーションをインストールすると、お客様から受け取った注文に対応するジョブチケットを作成できます。
ジョブチケットを作成するときは、少なくとも以下の 情報を提供してください。
- 接続するサーバー
- 文書に対して少なくとも1つの選択項目
- 印刷ページのプリンターフィールドで選択したプリンター
1.2.4.9.2.3.2.1 ジョブを説明する
Submit Expressジョブチケットウィンドウで、ジョブを説明することができます。説明には、ジョブ名、ID、ジョブ固有の説明、お客様名、ジョブチケットを参照する際に役立つ情報が含まれます。
新しいチケットで作業を始めるには、Submit Expressを開始します。ジョブチケットウィンドウが表示されます。
ジョブチケットを作成するときは、ジョブチケットウィンドウのヘルプメニューまたはダイアログ上のヘルプボタンを使用すると、ガイドが得られます。
メニューバーのチケット→新規オプションを使用して、新しいジョブチケットを作成するか、または以前作成したジョブチケットをチケット→開くオプションを使用します。
メニューバーのチケット→提出オプションを使用すると、チケットのツリービューに表示されているようにジョブまたはジョブの一部を印刷できます。(チケットのみを印刷するには、チケット→チケットの印刷オプションを使用します。 )
チケットメニューには、ジョブチケットで作業するときに実行できる一般的なタスクが含まれています。
1.2.4.9.2.3.2.2 ジョブの印刷方法を指定する
文書のレイアウトを記述し、位置合わせ値を指定できます。ページタブのフィールドを使用し、ファイルまたは文書のトリミングされていないページサイズを調整できます。画像がページよりも小さい場合は、位置合わせタブのフィールドを使用し、ページ上の画像の位置を調整します。
1.2.4.9.2.3.2.3 ジョブチケットのファイルを操作する
ジョブチケットを作成するには、印刷しているファイルを参照する文書、ファイル、シートを追加します。アイテムメニューの選択内容を使用し、これらのアイテムをジョブチケットに追加します。選択するファイルは、印刷可能なテキストファイルまたはグラフィックファイルです。グラフィックファイルには、InfoPrint Scanを使用してハードコピーから作成された印刷可能ファイルが含まれている場合があります。ファイルは、ハードディスクまたは別のシステムの共有ディレクトリーに存在します。
ジョブチケットにファイルを追加すると、ジョブチケットダイアログでファイルタブが使用可能になります。
ファイルと文書をジョブチケットに追加したら、ジョブチケットのツリービューに表示されるボックスをオンまたはオフにすることによって、文書とファイルを印刷するかどうかを選択できます。
1.2.4.9.2.3.2.4 ジョブをスケジューリングし、オプションを設定する
設定ダイアログのスケジュールタブでは、ジョブの処理方法を指定できます。ジョブの印刷に要する時間には、処理(RIP)と実際の印刷の両方が含まれているため、これらのアクティビティーを個別に制御して、プリンターを通過する用紙の流れを最適化できます。RIP処理し印刷する前に、ジョブを印刷キューに保留できます。RIP処理をしておき、後で印刷できます。再度印刷できるように、サーバーでジョブの保持期間を指定できます。
1.2.4.9.2.3.2.5 印刷ジョブを実行依頼する
チケットメニューから ジョブの実行依頼を選択すると、処理中のジョブチケットがサーバーに送信されます。ファイルがサーバーに転送されると、進行状況ダイアログが表示されます。オプション→ジョブ状況..を選択すると、サーバーでジョブの状況を表示できます。
スケジュールタブのRIPオプションボックスで印刷を選択すると、 ジョブは印刷キューに追加され、RIP処理して自動的に印刷されます。オペレーターはジョブを解放する必要はありません。
1.2.4.9.2.3.2.6 RIP出力を保存する
ラスターイメージプロセッサー(RIP)ファイルは、印刷プロセス中に生成されます。PostScriptからRIPへの処理は負担があるため、後でジョブを再印刷するためにRIPファイルを保存し、再度RIPする必要がないようにすることもできます。RIP処理済みファイルの保存オプションを使用するには、設定ダイアログのフォルダータブでクライアントユーズフィールドの共有フォルダーを設定してください。
ジョブチケットにファイルを追加する場合は、詳細タブのRIP処理済みファイルの保存にチェックを付け、RIP処理済みファイルを保存するように指定します。RIPファイルは、現在作業しているサーバーで以前指定した共有フォルダーの場所に保存されます(たとえば、K:\rip\myjob.jtk\
などです)。ジョブがサーバーに送信され、RIP済みファイルの保存がチェックされている場合、RIPファイルは再RIP処理されます。ファイルタブのRIP処理済みの使用をチェックすると、すでにRIP処理されているファイルのバージョンを共有フォルダーから再利用できます。
1.2.4.9.2.3.3 PostScriptジョブの印刷準備が整っていることを確認する
InfoPrintサーバーがパーソナルコンピューターシステムからPostScriptジョブを受け取る場合は、印刷に必要なType 1フォントが次のいずれかであることを確認してください。
- ジョブに含まれている(インライン)
- サーバーで使用可能
1.2.4.9.3 Submit Expressを使用して連続用紙プリンターにジョブを送信する
このトピックは、InfoPrint 4100やInfoPrint 5000などのすべてのInfoPrint連続用紙プリンターに適用されます。ここでは、連続用紙プリンターを表すためにPSFの実宛先をすでに作成し、テストジョブを印刷していることを前提としています。さらに、Submit Expressをインストールし、少なくとも使用方法にある程度精通していることを前提としています。
これらの手順の多くは、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを使用しています。このGUIに関してさらに援助が必要な場合は、ヘルプをクリックし、オンラインヘルプシステムを参照してください。
1.2.4.9.3.1 一般的な設定情報
InfoPrint Managerサーバーには、印刷環境によって異なる設定があります。
- 複数のジョブ部数を印刷する場合は、実宛先で部数の最適化オプションを設定します。
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIで、プリンターを表す実宛先を選択します。
- プリンター→調整の変更をクリックします。
注意: プリンターメニューに調整の変更が表示されない場合は、メニュー項目の追加/除去を使用して追加します。
- 部数の最適化をはいに変更します。
注意: 部数の最適化のデフォルト値は実宛先ではいです。これは、基本的なInfoPrint Manager管理GUIで作成された以下のプリンターモデルを表します。
- destination-model=InfoPrint4100-HD1-HD2
- destination-model=InfoPrint4100-HD3-HD4
- destination-model=InfoPrint4100-HD5-HD6
- destination-model=InfoPrint4100-MD1-MD2
- destination-model=InfoPrint4100-PD1-PD2
- destination-model=InfoPrint4100-TD1-TD2
- destination-model=InfoPrint4100-TD3-TD4
- destination-model=InfoPrint4100-TD5-TD6
- destination-model=InfoPrint5000-AD1-AD2
- destination-model=InfoPrint5000-AD3-AD4
- destination-model=InfoPrint5000-AD3-AD4-XR3
- destination-model=InfoPrint5000-AS1
- destination-model=InfoPrint5000-AS3
- destination-model=InfoPrint5000-KM3
- destination-model=InfoPrint5000-KM3/MD4
- destination-model=InfoPrint5000-MP-MC1-MC2
- destination-model=InfoPrint5000-MP-MD3-MD4
- destination-model=InfoPrintProC900AFP
-
InfoPrint 5000で大部分が少量のジョブを印刷する場合、実宛先の最大同時ジョブ数を120に増やします。このようにして、最大120のジョブを同時に処理することができ、ジョブ間の遅延時間を短縮し、クラッチング問題を排除します。
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIで、プリンターを表す実宛先を選択します。
- プリンター→調整の変更をクリックします。
注意: プリンターメニューに調整の変更が表示されない場合は、メニュー項目の追加/除去を使用して追加します。
-
最大同時ジョブ数を120に変更します。
1.2.4.9.3.2 メディアを構成する
1.2.4.9.3.2.1 準備
メディアを構成する前に、ジョブで使用するさまざまなレイアウトタイプのリストを作成します。リストには、ページの長さ、Nアップの仕様、ジョブの方向(縦長または横長)、その他の情報が含まれています。各タイプのジョブに名前を付けます。この名前はプリンターとInfoPrint Managerで使用されます。以下はリスト作成の手がかりになる一般的なレイアウトタイプのイメージとその仕様です。
1.2.4.9.3.2.1.1 シンプル1アップ(仕上げページledgerサイズ)
このレイアウトでは、プリンター用紙の幅が広くなります。Submit Expressでページ配置(XおよびYシフト)の値を指定しても、書式定義によってその値が上書きされます。
1アップ印刷したledgerサイズ文書、横長方向
1アップ印刷したledgerサイズ文書、横長のInfoPrint Manager Submit Expressの値
オプション | 値 |
---|---|
仕上げページ(文書)サイズ | 17 x 11 inch |
用紙サイズ(未トリムページサイズ:幅と長さ) | 17 x 11 inch |
メディアサイズ(InfoPrint Manager単位) | 17 x 11 inch |
レイアウト | シンプル1アップ |
書式定義 | F100LAND |
PDF方向 | 横長 |
PostScript方向 | 横長 |
1.2.4.9.3.2.1.2 シンプル1アップ(仕上げページポスターサイズ)
このレイアウトでは、プリンターの書式サイズが幅よりも長くなります。仕上げ文書サイズが17 x 25 inchよりも小さい場合(16 x 24 inchなど)は、仕上げページサイズを文書サイズと等しくしてください。
1アップ印刷したポスターサイズ文書、縦長方向
1アップ印刷した17 x 25 inch文書、縦長のInfoPrint Manager Submit Expressの値
オプション | 値 |
---|---|
仕上げページ(文書)サイズ | 17 x 25 inch |
書式サイズ(未トリムページサイズ:幅と長さ) | 17 x 25 inch以上 |
メディアサイズ(InfoPrint Manager単位) | 17 x 25 inch以上 |
レイアウト | シンプル1アップ |
書式定義 | ブランク |
PDF方向 | 縦長 |
PostScript方向 | 縦長 |
1.2.4.9.3.2.1.3 横並びコピー2アップ(仕上げページletterサイズ)
このレイアウトでは、プリンター用紙の幅が広くなります。書式定義を指定していないため、Submit Expressでページ配置(XおよびYシフト)オプションを使用できます。
2アップ印刷したletterサイズ文書、縦長方向
2アップ印刷したletterサイズ文書、縦長のInfoPrint Manager Submit Expressの値
オプション | 値 |
---|---|
仕上げページ(文書)サイズ | 8.5 x 11 inch |
書式サイズ(未トリムページサイズ:幅と長さ) | 17 x 11 inch以上 |
メディアサイズ(InfoPrint Manager単位) | 17 x 11 inch以上 |
レイアウト | 横並びコピー2アップ |
書式定義 | ブランク |
PDF方向 | 縦長 |
PostScript方向 | 縦長 |
1.2.4.9.3.2.1.4 横並びコピー2アップ(仕上げページlegalサイズ)
このレイアウトでは、プリンター用紙の幅が広くなります。書式定義を指定していないため、Submit Expressでページ配置(XおよびYシフト)オプションを使用できます。
2アップ印刷したlegalサイズ文書、縦長のInfoPrint Manager Submit Expressの値
オプション | 値 |
---|---|
仕上げページ(文書)サイズ | 8.5 x 14 inch |
書式サイズ(未トリムページサイズ:幅と長さ) | 17 x 14 inch以上 |
メディアサイズ(InfoPrint Manager単位) | 17 x 14 inch以上 |
レイアウト | 横並びコピー2アップ |
書式定義 | ブランク |
PDF方向 | 縦長 |
PostScript方向 | 縦長 |
1.2.4.9.3.2.1.5 横並びコピー2アップ(仕上げページ9 x 8 inchサイズ)
このレイアウトでは、プリンターの書式サイズの幅が広くなります。書式定義を指定していないため、Submit Expressでページ配置(XおよびYシフト)オプションを使用できます。
2アップ印刷した9 x 8 inch文書、横長方向
2アップ印刷した9 x 8 inch文書、横長のInfoPrint Manager Submit Expressの値
オプション | 値 |
---|---|
仕上げページ(文書)サイズ | 9 x 8 inch |
書式サイズ(未トリムページサイズ:幅と長さ) | 18 x 8 inch以上 |
メディアサイズ(InfoPrint Manager単位) | 18 x 8 inch以上 |
レイアウト | 横並びコピー2アップ |
書式定義 | ブランク |
PDF方向 | 横長 |
PostScript方向 | 横長 |
1.2.4.9.3.2.1.6 横並びコピー2アップ(仕上げページdouble-high letterサイズ)
このレイアウトでは、プリンター書式がその幅よりも長くなります。書式定義を指定していないため、Submit Expressでページ配置(XおよびYシフト)オプションを使用できます。
2アップ印刷したdouble-high letter文書、縦長方向
2アップ印刷したdouble-high letterサイズ文書、縦長のInfoPrint Manager Submit Expressの値
オプション | 値 |
---|---|
仕上げページ(文書)サイズ | 8.5 x 22 inch |
書式サイズ(未トリムページサイズ:幅と長さ) | 17 x 22 inch以上 |
メディアサイズ(InfoPrint Manager単位) | 17 x 22 inch以上 |
レイアウト | 横並びコピー2アップ |
書式定義 | ブランク |
PDF方向 | 縦長 |
PostScript方向 | 縦長 |
1.2.4.9.3.2.1.7 横並びコピー3アップ(仕上げページ6 x 11 inchサイズ)
このレイアウトでは、プリンター用紙の幅が広くなります。書式定義を指定していないため、Submit Expressでページ配置(XおよびYシフト)オプションを使用できます。
3アップ印刷した6 x 11 inch文書、縦長方向
3アップ印刷した6 x 11 inch文書、縦長のInfoPrint ManagerとSubmit Expressの値
オプション | 値 |
---|---|
仕上げページ(文書)サイズ | 6 x 11 inch |
書式サイズ(未トリムページサイズ:幅と長さ) | 18 x 11 inch以上 |
メディアサイズ(InfoPrint Manager単位) | 18 x 11 inch以上 |
レイアウト | 横並びコピー3アップ |
書式定義 | ブランク |
PDF方向 | 縦長 |
PostScript方向 | 縦長 |
1.2.4.9.3.2.1.8 横並びコピー3アップ(仕上げページdouble-highサイズ)
このレイアウトでは、プリンター書式がその幅よりも長くなります。書式定義を指定していないため、Submit Expressでページ配置(XおよびYシフト)オプションを使用できます。
3アップ印刷した6 x 22 inch文書、縦長方向
3アップ印刷したdouble-high文書、縦長のInfoPrint ManagerとSubmit Expressの値
オプション | 値 |
---|---|
仕上げページ(文書)サイズ | 6 x 22 inch |
用紙サイズ(未トリムページサイズ:幅と長さ) | 18 x 22 inch以上 |
メディアサイズ(InfoPrint Manager単位) | 18 x 22 inch以上 |
レイアウト | 横並びコピー3アップ |
書式定義 | ブランク |
PDF方向 | 縦長 |
PostScript方向 | 縦長 |
1.2.4.9.3.2.1.9 横並びコピー4アップ(仕上げページ9 x 6 inchサイズ)
このレイアウトでは、プリンター用紙の幅が広くなります。書式定義を指定していないため、Submit Expressでページ配置(XおよびYシフト)オプションを使用できます。
4アップ印刷した9 x 6 inch文書、横長方向
4アップ印刷した9 x 6 inch文書、横長のInfoPrint ManagerとSubmit Expressの値
オプション | 値 |
---|---|
仕上げページ(文書)サイズ | 9 x 6 inch |
用紙サイズ(未トリムページサイズ:幅と長さ) | 18 x 12 inch以上 |
メディアサイズ(InfoPrint Manager単位) | 18 x 12 inch以上 |
レイアウト | 横並びコピー4アップ |
書式定義 | ブランク |
PDF方向 | 横長 |
PostScript方向 | 横長 |
1.2.4.9.3.2.1.10 横並びコピー4アップ(仕上げページletterサイズ)
このレイアウトでは、プリンター書式がその幅よりも長くなります。書式定義を指定していないため、Submit Expressでページ配置(XおよびYシフト)オプションを使用できます。
4アップ印刷したletterサイズ文書、縦長方向
4アップ印刷したletterサイズ文書のInfoPrint Manager Submit Expressの値
オプション | 値 |
---|---|
仕上げページ(文書)サイズ | 8.5 x 11 inch |
用紙サイズ(未トリムページサイズ:幅と長さ) | 17 x 22 inch以上 |
メディアサイズ(InfoPrint Manager単位) | 17 x 22 inch以上 |
レイアウト | 横並びコピー4アップ |
書式定義 | ブランク |
PDF方向 | 横長 |
PostScript方向 | 横長 |
1.2.4.9.3.2.2 プリンターの操作
特定したジョブのタイプごとに、プリンターでスナップショットを定義します。上記で作成した名前を使用します。リストに寸法が含まれていない場合は、各スナップショットを作成するときに寸法を追加します。
共通分数の10進数に相当
1 inchの分数 | 10進数に相当 |
---|---|
1/6 | 0.167 |
2/6 = 1/3 | 0.333 |
3/6 = 1/2 | 0.5 |
4/6 = 2/3 | 0.667 |
5/6 | 0.833 |
1.2.4.9.3.2.3 InfoPrint Managerの操作
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開きます。
- 必要なメニュー項目と詳細ビューの列がすべて表示されていることを確認します。
- オプション→カスタマイズをクリックします。
- プリンタータブで、メニュー列のメディアの変更にチェックが付いていること、および使用可能なメディアが詳細の表示ボックスにリストされていることを確認してください。
- ジョブタブで、メディアの変更とコピーの変更のチェックボックスがメニュー列で選択されていることを確認してください。メディアが詳細の表示ボックスにリストされていることを確認してください。
- 新しいメディアを定義します。
- サーバー→メディア→作成をクリックします。
- メディアの作成ダイアログで、名前、サーバー、未トリム幅および長さ(inch)の各フィールドを下記のように入力します。必要に応じて他のフィールドに記入することができますが、これら3つのフィールドは唯一の必須フィールドです。他のフィールドについては、オンラインヘルプを参照してください。
- 名前
- リストのメディアタイプの1つ。
- サーバー
- プリンターにジョブを送信するInfoPrint Managerサーバーの名前。
- 未トリム幅と長さ(inch)
- プリンターのスナップショットで指定した値よりも、わずかに短い幅と長さの値を指定します。PostScript変換と一部のプリンター(Infoprint 4100など)は値を四捨五入しており、幅と長さをわずかに短い値に設定すると四捨五入に対応できます。値は、対応するスナップショットの値よりも、少なくとも0.02 inch(1mm)短くしてください。
- OKをクリックします。
- 定義が必要な残りのメディアタイプに対して、手順3を繰り返します。
- プリンターのメディア標準を設定します。
- GUIのツリー表示で実宛先を選択します。
- プリンター→メディアの変更をクリックします。
- メディアの変更ダイアログで、メディア標準をクリックします。
- 定義した新しいメディアタイプを値リストに追加します。
- 値リストから標準ではないタイプを削除します。
- [OK]をクリックします。
- 同時に複数のメディアタイプをプリンターで使用できるようにするかどうかを決定します。準備できたタイプが1つだけの場合、そのメディアを要求するジョブだけが印刷されます。準備できたメディアタイプを変更するまで、他のジョブはキューで待機します。決定したら、使用可能なメディアを印刷するタイプに設定します。
- GUIのツリー表示で実宛先を選択します。
- プリンター→メディアの変更をクリックします。
- 使用可能なメディアタブで、入力ビン番号に1を入力し、準備するメディアタイプと給紙トレイを作成します。
- [OK]をクリックします。
1.2.4.9.3.3 Submit Expressを使用してジョブを送信する
- Submit Expressを開き、通常どおりにジョブチケットを作成します。
- オプション→最新表示をクリックし、サーバーからメディアタイプのリストを更新します。
- すべての文書が追加されたら、印刷をクリックします。
- ドロップダウンリストから適切なプリンター種類を選択し、用紙ドロップダウンリストから使用する用紙タイプを選択します。
- レイアウトをクリックします。
- レイアウトドロップダウンリストから、適切なページレイアウトを選択します(たとえば、横並びコピー2アップまたはシンプル3アップ)。
- 位置合わせをクリックします。
- 仕上げページサイズボックスの寸法を、ジョブのページの正確な寸法に設定します。 注意: これらの寸法は、インチまたはミリメートルのいずれかで設定できます。オプション→環境設定を使用し、測定単位を変更します。未トリムページサイズボックスの値はプリンターの印刷可能領域のパーティション領域にマッピングされます。
- デフォルトでは、ページの配置(XおよびYオフセット)値は左上のため、文書は用紙の左上隅に配置されます。文書の配置を変更する場合は、別のページの配置の値を選択します。
- 通常どおりにジョブを実行依頼します。
1.2.4.9.3.3.1 トラブルシューティング
サーバーで準備完了と表示していないメディアタイプを要求するジョブを実行すると、ジョブアイコンが赤色に変わります。印刷するジョブを選択するには、以下の操作を行います。
- プリンターのスナップショットを変更します。
- InfoPrint Manager GUIで、プリンターを強調表示し、プリンター→メディアの変更をクリックします。
- 使用可能なメディアダイアログのメディア準備タブで、値を使用するメディアに変更します。
- [OK]をクリックします。
使用可能なメディアがリセットされると、変更されたメディアタイプを要求するジョブが印刷を開始します。
1.2.4.10 InfoPrint Manager Windowsクライアントを使用する
InfoPrint Manager Windowsコマンドラインクライアントでは、WindowsのユーザーがTCP/IP接続ネットワーク経由でInfoPrint Manager サーバーにInfoPrint Managerコマンドを実行できます。Windowsコマンドラインまたはバッチスクリプトを使用すると、各種コマンドをInfoPrint Manager サーバーに発行できます。Windowsクライアントは、サイズが2 GBを超えるファイルをサポートします。
WindowsクライアントをWindowsマシンにインストールするには、RICOH InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROM(LCD4-5642)を使用します。
InfoPrint Manager サーバーとInfoPrint Managerコマンドへのアクセスは、サーバーがインストールされているシステムで制御されます。アクセス方法は、 RICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイドを参照してください。
1.2.4.10.1 Windows用コマンドラインクライアントをインストールする
- Windows用InfoPrintコマンドラインクライアントをインストールするには、管理特権が必要です。
- Windows用コマンドラインクライアントだけでなくInfoPrint Manager GUIの一方またはすべてをインストールする場合は、インストールの順序が重要になります。Windows用コマンドラインクライアントがシステムリブートを要求することがあるため、最初にInfoPrint Manager GUIをインストールしてください。
- Windows用コマンドラインクライアントが正しく機能するには、InfoPrint Manager サーバーの構成を調整してください。
InfoPrint ManagerコマンドラインクライアントをWindowsシステムにInfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROMからインストールするには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Manager Common Clients DVD-ROMをドライブに挿入します。
- Install InfoPrintCLCクライアント(64-bit)をクリックします。
- インストール画面の指示にしたがって、プログラムをインストールします。
注意: InfoPrint CLCだけでなくInfoPrint Manager GUIの一方または両方をインストールする場合は、インストールの順序が重要になります。InfoPrint CLCがシステムリブートを要求することがあるため、InfoPrint Manager GUIを最初にインストールしてください。
- 2つの再起動オプションのいずれかを選択します。はい、今すぐコンピューターを再起動します。または、いいえ、後でコンピューターを再起動します。
- 完了ウィンドウで完了をクリックします。
1.2.4.10.2 Windows用コマンドラインクライアントをアップグレードする
- InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROM (LCD4-5642)をドライブに挿入し、アップグレードプログラムを実行します。
- 画面の指示に従って、プログラムをアップグレードします。
- コマンドラインクライアントのバージョンをアップグレードした後に、システムをリブートするようにプログラムから要求されます。システムがリブートされるまで新規バージョンのコマンドラインクライアントは正しく機能しないため、この質問に対するデフォルトの応答ははいにしてください。[OK]をクリックするか、Enter を押すと、システムがリブートします。
1.2.4.10.3 Windows用コマンドラインクライアントをアンインストールする
- スタートメニューから設定→コントロールパネルを選択します。
- アプリケーションの追加と削除をダブルクリックします。
- InfoPrint Windows用コマンドラインクライアントを選択します。
- 削除をクリックします。
注意: このボタンを 1 回のみクリックして、30 秒以上待ってから次の作業に移ってください。アンインストーラーの最初のパネルが表示されるまで待たないと、このパネルが他のウインドウの下に隠れてしまうことがあります。30秒待ってもアンインストーラーの最初のパネルが表示されない場合は、
Alt
キーを押したままTab
キーを押し、このウィンドウを最前面に移動させます。 - 画面の指示に従います。
1.2.4.10.4 Windows用コマンド行クライアントで使用できるコマンド
一般的に、コマンドラインクライアントを使用すると、ユーザーは既存のInfoPrint ManagerアプリケーションからWindows宛先に印刷できます(通常、 ファイルメニューの 印刷オプションを使用します)。そのほかに、クライアントシステムのコマンドプロンプトで複数のInfoPrintコマンドを発行できます。
セキュリティーやInfoPrint Managerにユーザーを許可する方法については、RICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイドの「InfoPrint Manager for Linuxのセキュリティーを管理する」セクションを参照してください。
InfoPrint Managerを使用すると、許可ユーザー(通常、すべてのユーザー)は、以下のInfoPrint Managerコマンドを使用できます。
- pdls
- ジョブ、宛先、またはその他のInfoPrintオブジェクトに選択された属性値をリストします。
- pdpr
- ジョブを論理または実宛先に実行依頼します。LDAPジョブ認証が有効になっている場合は、実行依頼の前にLDAP資格証明を使用して認証する必要があります。
- pdq
- 選択されたジョブ、論理宛先に実行依頼されたすべてのジョブ、または実宛先に割り当てられたすべてのジョブの状況を照会します。
InfoPrint Managerでは、許可ユーザー(通常、ジョブ所有者)は、以下のInfoPrintコマンドを使用できます。
- pdmod
- 実行依頼されたジョブの属性またはそれらのジョブに入っている文書の属性を変更します。
- pdrm
- ジョブを削除します。
InfoPrint Managerでは、許可ユーザーのみが以下のInfoPrintコマンドを使用できます。
- pdaccount
- 指定期間中の要約アカウンティング情報を、サーバー上の実宛先に関するコンマ区切り形式で収集します。この情報は、ファイルにしてスプレッドシートにインポートし、消耗品のコスト、プリンターの使用率、各ユーザーのコストなどを計算できます。
- pdcreate
- 論理宛先、キュー、実宛先、デフォルトジョブ、デフォルト文書、メディア、補助シート、およびリソースコンテキストを作成します。
- pdclean
- サーバー、論理宛先、キュー、または実宛先からすべてのジョブを削除します。
- pddelete
- サーバー、論理宛先、キュー、実宛先、デフォルトジョブ、デフォルト文書、メディア、補助シート、リソースコンテキスト、およびジョブを削除します。
- pddisable
- 宛先がジョブの受信やログの記録をできないようにします。
- pdenable
- 宛先がジョブの受信やログの記録をできるようにします。
- pdpause
- ジョブ、実宛先、キュー、またはサーバー内のすべてのキューと実宛先を一時停止します。
- pdpromote
- キューの先頭にジョブを移動します。
- pdreorder
- ジョブを、実宛先、または同じサーバーか別のサーバー内の未割り当てジョブ域に再度割り当て、別のジョブの直前または直後にスケジュールできるようにします。
- pdresubmit
- ジョブ、論理宛先に実行依頼されたすべてのジョブ、または別の論理宛先へのキューに入っているすべてのジョブを再実行依頼します。
- pdresume
- 一時停止されたオブジェクトが動作を再開できるようにします。
- pdset
- InfoPrintオブジェクトを記述する属性の値を設定または変更します。
- pdshutdown
- サーバーまたは実宛先を停止します。
- pdspace
- PSF 物理プリンターを後送りまたは前送りします。
- pddeviceop
- 指定された実宛先に関連した装置上で装置の操作を実行します。
1.2.4.11 ジョブを実行依頼するためにホットフォルダーをセットアップする
InfoPrintにジョブを実行依頼するには、ホットフォルダーを使用することを推奨します。ホットフォルダーは、論理宛先と関連付けられたディレクトリーです。ファイルをホットフォルダーにコピーまたは移動したときは、InfoPrintはその論理宛先にジョブとしてファイルを自動的に実行依頼します。
ホットフォルダーディレクトリーを明示的に指定しない場合、論理宛先は、ホットフォルダーを持ちません (デフォルトのホットフォルダーはありません)。ホットフォルダーディレクトリーを指定する場合は、サーバーがそのディレクトリーを作成しますが、InfoPrint Linuxサーバー上にそのパスがホットフォルダーの親ディレクトリーまで存在していることが必要です。たとえば、/var/pd/hotfolder/lp-impos/ をホットフォルダーとして指定する場合、事前にディレクトリー /hotfolder およびそのサブディレクトリー /lp-impos を作成しておく必要があります。
1.2.4.11.1 ホットフォルダーを作成する
- InfoPrintサーバーシステムで、ファイル共用が使用できることを確認します。多くのファイル共用方式を使用できますが、推奨されるファイル共用方式で記載されている方式を推奨します。
推奨されるファイル共用方式
サーバー クライアント メソッド Eメール、メッセージデリバリーメソッド、対応するデリバリーアドレスの説明については、 AIX AIX Network File Sharing (NFS) System Management Guide: Communications and Networks AIX Windows Samba for AIX for Windows System Management Guide: Communications and Networks AIX Linux Network File Sharing (NFS) System Management Guide: Communications and Networks Linux Linux Network File Sharing (NFS) System Management Guide: Communications and Networks Linux Windows Samba for AIX for Windows System Management Guide: Communications and Networks Windows Windows Server Message Block (SMB)(標準Windowsフォルダー共用) Windows ヘルプ 注意: InfoPrint Managerサーバーがインストールされている同じシステム上にホットフォルダーを作成してください。ホットフォルダーをネットワークリソース上に作成する場合は、InfoPrint Managerサーバープロセスによるポーリングトラフィックが原因で、リモートサーバー、InfoPrint Managerシステム、またはその間のネットワーク接続で性能が低下する場合があります。 - InfoPrintサーバーシステム上でホットフォルダー用のロケーションを選択します。すべてのホットフォルダーが同じディレクトリーのサブディレクトリーである場合、ユーザーは、それらすべてを単一の接続で (mount コマンドまたは何らかの形のファイル共用を通じて) 親ディレクトリーにアクセスさせることができます。
- ホットフォルダーが存在しない場合、オプションでそれを作成できます。必ず、適切な汎用またはグループ書き込み許可を与えてください。
- ホットフォルダーがすでに存在する場合、またはすぐに作成する場合は、ホットフォルダーは関連付けられた論理宛先を削除した後も残ります。
- これが存在せず、今すぐに作成しない場合は、次のステップで自動的に作成され、関連する論理宛先を削除すると削除されます。InfoPrint Managerを非rootとして実行する場合は、InfoPrint Managerユーザーに、次のステップでホットフォルダーが自動的に作成されるディレクトリーに対する書き込み許可があることを確認してください。
- InfoPrint Manager を非 root として実行する場合は、必ず、非 root ユーザーにホットフォルダーに対する書き込み許可を与えてください。
- 論理宛先用のhot-folder-directory属性を、サーバーシステム上で知られているホットフォルダーのフルパス名に設定します。
これは、論理宛先を作成するときに、または後で行うことができます。手順については、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIオンラインヘルプを参照してください。
- 注意:
- ホットフォルダーは1つの論理宛先とのみ関連付けることができ、論理宛先も同様に1つのホットフォルダーとのみ関連付けることができます。
- ジョブの実行依頼のためにホットフォルダーサポートを使用するInfoPrint Manager for Linuxユーザーは、Windowsシステムへの接続にSamba for Linuxを使用してください、
- 他のInfoPrintジョブ実行依頼と同様、論理宛先用のデフォルト文書とデフォルトジョブ属性で指定された属性値は、ジョブ実行依頼者が上書きしない限り、ホットフォルダーを使用して実行依頼されるすべてのジョブに使用されます。
1.2.4.11.2 ホットフォルダーにアクセスする
1.2.4.11.3 ホットフォルダーを使用してジョブを実行依頼する
1.2.4.11.3.1 ジョブ属性を指定する
filename.att
またはfilename.att.utf8
という属性ファイルを作成します。filenameは、印刷ファイルのファイル名と同じにします。たとえば、印刷ファイルがreport.pdf
の場合、属性ファイルはreport.pdf.att
またはreport.pdf.att.utf8
です。このファイルに、必要な属性と値を指定してください。たとえば、report.pdf
の片面コピーを3部印刷する場合、report.pdf.att
は次のようになります。copy-count = 3 sides = 1
重要: ISO88591 または SHIFT-JIS コードページで保存する場合は、filename.att
を使用してください。ファイルがUTF-8コードページでエンコードされている場合、filename.att.utf8を
使用します。注意: このファイルは、pdpr印刷コマンドに-Xフラグを立てて指定された属性ファイルと同じフォーマットであることに注意してください。ジョブ属性と文書属性については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。- 属性ファイルをホットフォルダーにコピーまたは移動します。
.att
ファイル拡張子は、InfoPrint Managerに属性ファイルを印刷しないよう指示します。印刷ファイルをホットフォルダーにコピーまたは移動する前に属性ファイルがホットフォルダーにコピーまたは移動されるようにする必要があります。注意: 属性ファイルはホットフォルダーディレクトリーに作成できるため、このステップはオプションです。 - 印刷ファイルをホットフォルダーにコピーまたは移動します。 InfoPrint Managerは、同じファイル名を持つ属性ファイルを探し、その2つのファイルを一緒に実行依頼します。
1.2.4.11.3.2 ジョブをステージングする
- 拡張子
.stg
を持つホットフォルダーにファイルをコピーします。InfoPrintは、この拡張子を持つファイルを無視します。 - コピーを印刷するときは、拡張子を元の拡張子に戻します。
1.2.4.11.3.3 複数文書ジョブを実行依頼する
- 名前が
jobname.stg
のホットフォルダー内にサブディレクトリーを作成します。jobnameには、任意の名前を選択できます。.stg
拡張子を使用すると、InfoPrintはそのディレクトリーを処理できません。 - 印刷する文書を、印刷するのと同じ順序でサブディレクトリーにコピーします。注意: 複数のファイルを1回の操作でコピーした場合は、選択した順序ではコピーされない場合があります。印刷順序が重要な場合は、ファイルを一度に 1 つずつコピーしてください。
- デフォルト属性を上書きするには、
jobname.att
という名前の属性ファイルを作成します。jobnameは、サブディレクトリー名と同じです。作成したファイルをjobname.stg
サブディレクトリーにコピーします。 - サブディレクトリーの名前を、
jobname.stg
からjobname
に変更します。InfoPrintは、サブディレクトリー内のすべてのファイルを1つのジョブとして実行依頼します。
1.2.4.12 AFPドライバーをインストールして構成する
InfoPrint AFP ドライバーソフトウェアを使用すると、デスクトップアプリケーションからAdvanced Function Presentation (AFP)出力を生成できるため、より広い環境でAFPの強力な機能を使用できます。InfoPrint SelectまたはWindowsゲートウェイプリンターと一緒に使用すると、AFP ドライバーは印刷文書の外観を高度に制御できます。このセクションには、InfoPrint AFP ドライバーシステムにWindowsを解凍してインストールする手順が記載されています。
すべてのWindowsプラットフォームのAFPドライバーの英語版は、InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROM(LCD4-5642)から提供されます。また、英語版や他の言語版のAFPドライバーをRICOHのWebサイト(https://dl.ricohsoftware.com/downloads/aa9a248e-101c-4aa6-b109-1cf7403f3b4f)からダウンロードすることもできます。翻訳されたドライバーは、英語版とは異なるスケジュールで更新されるため、英語版と同一でない場合があります。
Windows システムに AFP ドライバーをアンパックしてインストールするには、下記の手順を使用します。
1.2.4.12.1 AFPドライバーファイルをインストールする
- InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROM(LCD4-5642)をDVD-ROMドライブに挿入します。このDVD-ROMは、InfoPrint Managerパッケージに同梱されています。インストールプログラムが自動的に開始されます。
- InfoPrint 製品のインストールをクリックし、次にAFP印刷ドライバーボタンをクリックします。
- 適切なオペレーティングシステムを選択します。
- ご使用条件が表示されます。Acceptをクリックしてから、Nextをクリックします。
- 手順に従ってファイルをアンパックし、希望するディレクトリーに入れます。ドライバーファイルは、たとえば
c:\afpdriver
など、見つけやすいディレクトリーに入れることをお勧めします。
1.2.4.12.2 AFPドライバーを構成する
- 注意:
- この手順によるWindowsプリンターは、印刷ジョブを実際のプリンターに送信せず、ファイルを生成します。プリンターの1つにジョブを送信するWindowsプリンターを作成する場合は、必要に応じて手順を変更します。
- この手順を完了したら、作成したプリンターを削除できます。ドライバーはそれでもインストールされます。
1.2.4.12.2.1 WindowsシステムでInfoPrint AFP ドライバーをセットアップする
- Windowsのスタートボタンをクリックし、プリンターとFAXを選択します。
- プリンターウィンドウで、プリンターの追加をクリックし、プリンターの追加ウィザードを開始します。
- ウィザードの最初のパネルで、次へをクリックします。
- ローカルプリンター/ネットワークプリンターダイアログで、ローカルを選択し、次へをクリックします。
- プリンターポートの選択ダイアログで、FILE:を選択し、次へをクリックします。
- 次のダイアログで、プリンターまたは製造者を選択せずに、ディスク使用をクリックします。
- ディスクからのインストールダイアログで、AFPドライバーファイルをコピーしたディレクトリーへのパスを入力し(例:
C:¥afpdriver
)、OKをクリックします。 - このドライバーを使用するプリンターをリストから選択し、次へをクリックします。
注意: プリンターがリストに表示されない場合は、IBM AFP nnnを選択します。 nnnはプリンターの解像度です。
- 次のダイアログで、プリンターの名前を受け入れますが、デフォルトプリンターには設定しないでください。次へをクリックします。
- プリンターを非共有のまま残し、次へをクリックします。
- テストページを印刷せずに、次へをクリックします。
- 完了をクリックします。
- ドライバーがWindowsロゴテストに合格しなかった場合は、続行をクリックしてドライバーのインストールを完了します。
1.2.4.13 自動更新を受信するようにクライアントシステムを構成する
管理者として、利用可能な更新を取得するために、複数のクライアントマシン用に更新サーバーを設定できます。更新は、製品の更新または個別ファイルになります。サーバーシステムの設定後、クライアントシステムは、更新が利用可能であるという通知を受け取ります。オペレーターは、これらのアップデートをすぐにインストールするか、後日まで延期することができます。
1.2.4.13.1 WindowsシステムにUpdate Serverをインストール/構成する
更新環境は、更新システムとクライアントシステムという2つの主要コンポーネントで構成されています。更新システムが構成されると、すべてのクライアントマシンが更新サーバーに接続して、製品の更新やファイルの個々の更新など利用可能な更新をインストールできます。自動更新システムを設定すると、すべてのシステムを最新の状態に保つことができます。
更新サーバーをインストールするには、以下の操作を行います。- InfoPrint Manager for Windows Common Clients DVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入します。
- 更新サーバーをインストールするため、InfoPrintManagerUpdateServer.exeをクリックします。
- インストールパスを選択します。デフォルトのインストールディレクトリーは
c:\Program Files\RICOH\InfoPrint Manager Update Server\
です。
更新サーバーを構成するには、以下の操作を行います。
- 更新サーバーの構成ディレクトリーに移動します。注意: デフォルトの構成ディレクトリーは、
c:\ProgramData\RICOH\InfoPrint Manager Update Server\
です。 - テキストエディターを使用して
ipm_updateserver.cfg
ファイルを開き、パラメーターを変更します。- product-path
- クライアントマシンが自動的にダウンロードしてインストールできるすべての製品キット、ファイル更新、およびレジストリー更新の場所を指定します。デフォルトのパスは、
C:\ProgramData\Ricoh\InfoPrint Manager Update Server\Products
です。 - listen-port
- 更新サーバーが更新クライアントと通信するポートを指定します。指定したポートは、サーバーとクライアントの両方のマシン上のファイアウォールで開く必要があります。サーバーマシンの場合は、受信セクションでポート番号を設定する必要があります。クライアントマシンの場合、送信セクションでポート番号を設定する必要があります。デフォルトのポート番号は10000です。
- client-check-for-updates-interval
- この自動更新サーバーマシンと通信する自動更新クライアントマシンが新しい製品更新を2回確認します。その間隔を秒単位で指定します。デフォルトの間隔は84600秒です。
- number-postpones-by-user
- クライアントマシン上のユーザーが製品のインストールまたは更新を延期できる回数を指定します(0は無制限に延期できます)。製品のインストール延期数を超過すると、更新はサイレントインストールされます。サイレントインストール中は、インストールが終了するまでInfoPrint Selectを使用できません。デフォルト値は0です。
- Products Order
- リスト表示された製品の更新順序を指定します。製品更新の優先順位をカンマで区切ります。リスト内の最初の製品の優先順位が最も高くなります。
ipm_updateserver.cfg
ファイルの例:[Global Settings] product-path=C:\ProgramData\Ricoh\InfoPrint Manager Update Server\Products #the port used by the update server for incoming connections. listen-port=10000 #the time between the update client checks for updates on the update server machine. client-check-for-updates-interval=84600 #0 means infinite number-postpones-by-user=0 #product installation order products-order = InfoPrint Select, InfoPrint Manager PDF Driver
- Windows ServicesからInfoPrint Manager Update Serviceを再起動して、構成設定を有効にします。
- 1つ以上のDNSエントリーを作成して、クライアントマシンに自動更新サービスを提供します。
- レコードタイプ
- サービス位置(SRV)
- サービス
- _ipmupdateserver
- プロトコル
- _tcp
- 優先順位
- このサービスを提供するホストで指定されているホストの優先順位を示す、0~65535の数値です。この数値が小さいと、そのホストの優先順位が高くなります。この数値が大きいと、そのホストの優先順位が低くなります。
- 重さ
- 未使用。0を使用します。
- ポート番号
- これは、ipm_updateserver.cfgからのリッスンポートと同じである必要があります。
- このサービスを提供するホスト
- 更新サーバーのIPアドレスです。
1.2.4.13.1.1 SSL/TLSでWindowsシステムにUpdate Serverを構成する
ipmssl.cfg
ファイルを<install_dir>\cfg-samples\ssl\
から<configuration_dir>\ssl
ディレクトリーにコピーします。- テキストエディターを使用して
ipmssl.cfg
ファイルを編集し、SSL/TLS通信を有効にして設定します。注意: SSL/TLS通信の設定方法については、RICOH InfoPrint Manager for Windows:操作ガイドのInfoPrint Manager for Windowsサーバー用にトランスポートレイヤーセキュリティー暗号化を有効にするを参照してください。 - InfoPrint Manager Update Serverを再起動します。注意: TLS/SSLで設定すると、InfoPrint Manager Update Serverが起動するたびにシステムログに通知メッセージを発行します。
1.2.4.13.1.2 SSL/TLSでWindowsシステムでのアップデートクライアントを構成する
ipmssl.cfg
ファイルを<install_dir>\cfg-samples\ssl\
から<configuration_path>\ssl
ディレクトリーにコピーします。- テキストエディターを使用して
ipmssl.cfg
ファイルを編集します。注意: SSL/TLS通信の設定方法については、RICOH InfoPrint Manager for Windows:操作ガイドのInfoPrint Manager for Windowsクライアント用にトランスポートレイヤーセキュリティー暗号化を有効にするを参照してください。 - コンピューターを再起動、またはInfoprint Manager Updateサービスを再起動します。
1.2.4.13.1.3 InfoPrint Manager Update Serverサービス制御ユーティリティーをWindowsで起動する
ipmupdateserverctl
ツールを使用して、InfoPrint Managerの更新の動作を制御できます。 管理者権限を持つユーザーまたはipmupdategroup
グループのユーザーだけが、InfoPrint Manager Update Serverにコマンドを発行できます。
ipmupdateserverctl
ユーティリティーは、ファイルのチェックサムを計算し、InfoPrint Manager Update Server product-path
ディレクトリーのファイルおよびディレクトリーのアクセス権を制御します。product-path
ディレクトリーは、C:\ProgramData\RICHO\InfoPrint Manager Update Server\ipm_updateserver.cfg
ファイルで指定されています。
ipmupdateserverctlでは、次の引数を使用できます。
- freeze
ipmupdateserverctl
は、Infoprint Manager Updateクライアントへの要求を一時的に停止するようにipmupdateserver
に通知します。ipmupdateserver
がこの動作を承認すると、すべてのチェックサムが削除され、ipmupdateserver
データベース内のファイルとディレクトリーを変更できます。注意:ipmupdateserver
データベースをフリーズしてから、ipmupdateserver
を再起動すると、Infoprint Manager Updateクライアントの更新を提供せずにサービスが起動します。更新を継続して提供するには、データベースをフリーズおよびフリーズ解除してください。- unfreeze
ipmupdateserverctl
は、ipmupdateserver
データベース内の各ファイルのチェックサムを計算し、ファイルとディレクトリーに対する変更アクセス権を削除します。次に、ipmupdateserver
に、InfoPrint Manager Updateクライアントの要求を再開するように通知します。- status
ipmupdateserverctl
は、ipmupdateserver
の状況を照会して表示します。
1.2.4.13.1.4 InfoPrint Select for Windowsの自動ダウンロードを構成する
- コマンドプロンプトを起動します。注意: 管理者権限を持っているか、使用するアカウントが
ipmupdategroup
グループに属している必要があります。管理者アカウントを使用してコマンドプロンプトを実行している場合は、管理者として実行オプションを選択してください。 ipmupdateserverctl freeze
と入力し、Enterキーを押し、メンテナンスモードに入ります。注意: メンテナンスモードでは、製品パスフォルダーのロックが解除され、製品パスのサブディレクトリーに含まれるファイルを追加および削除できます。メンテナンスモードでは、InfoPrint Manager Update Serverはクライアントシステムからの新しい接続を受け付けません。ipm_select.cfg
を<install_dir>\cfg-samples\
から<configuration_dir>
にコピーします。注意: デフォルトのインストールディレクトリーはc:\Program Files\RICOH\InfoPrint Manager Update Server
で、デフォルトの構成ディレクトリーは、c:\ProgramData\RICOH\InfoPrint Manager Update Server\
です。ipm_select.cfg
ファイルを編集して、グローバル設定を指定し、フィルターを作成します。構成ファイルについては、サンプルipm_select.cfgファイルを参照してください。- InfoPrint SelectキットをRICOH InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROMから
<configuration_dir>\Products\InfoPrint Select\Windows\<product_version>\Kit\
にコピーします。 - インストールスクリプトを
<install_dir>\cfg-samples\scripts\
から<configuration_dir>\Windows\<product_version>\Kit\
にコピーします。- 注意:
- インストールスクリプトは、
install_InfoPrint_Select_new.cmd
、install_InfoPrint_Select_repair.cmd
、install_InfoPrint_Select_update.cmd
です。
- インストールスクリプトは、
- 次の名前で応答ファイルを作成します:
setup_new.iss
、setup_update.iss
、setup_repair.iss
独自の応答ファイルを作成するには、以下の操作を行います。- カスタム応答ファイルを作成するには、次のコマンドでInfoPrint Selectインストーラーを記録モードで起動します。
InfoprintSelect. exe /r
これで、インストール中に行った入力に基づいて応答ファイルsetup.iss
が作成されます。setup.iss
ファイルは、デフォルトでは%WINDIR%フォルダーにあります。 InfoprintSelect.exe
はRICOH InfoPrint Manager: Common Clients DVD-ROMの\win\InfoprintSelect
フォルダーにあります。
- setup_new.iss
- インストールに使用するサンプル応答ファイル。
- setup_update.iss
- InfoPrint Selectの旧バージョンをアップグレードするために使用するサンプル応答ファイル。
- setup_repair.iss
- InfoPrint Selectのインストールを修復するために使用するサンプル応答ファイル。
- カスタム応答ファイルを作成するには、次のコマンドでInfoPrint Selectインストーラーを記録モードで起動します。
ipmupdateserverctl unfreeze
を実行して、メンテナンスモードを終了します。
1.2.4.13.1.4.1 サンプルipm_select.cfgファイル
- ProductName
- 更新する製品の名前。
- Platform
- 製品のオペレーティングシステム。
- 現在のバージョン
- 基本製品のバージョン番号。
- local-registry-version-key
- 製品のレジストリーキー。
- local-registry-version_value
- 製品のレジストリーキーの値。
- install-new-cmdline
- 製品の新規インストールとして更新プログラムをインストールします。
- install-update-cmdline
- 更新プログラムを製品パッチとしてインストールします。製品はインストールされたままです。
- install-repair-cmdline
- 修復プロセスを使用して更新をインストールします。製品はインストールされたままですが、コアファイルとレジストリーファイルも再インストールされます。
- ProductAvailable
- 更新がクライアントシステムで使用できるかどうかを指定します。グローバルに指定することも、特定のフィルターで指定することもできます。フィルターセクションは、グローバルセクションよりも優先されます。
- FilterIP
- 更新用に選択したIPアドレスまたはIPアドレスの範囲を指定します。
* は、0個以上の文字に一致します。
? は、許可された文字に1回だけ一致します。
*または?グロブを使用する場合、IPアドレス文字列は文字どおりに比較されます。
たとえば、IPv6アドレスfc00::100はフィルターfc00::1*に一致しますが、フィルターfc00::01*とは一致しません。オペレーティングシステムは、fc00:: 0100形式でIPv6アドレスを返さないため、fc00::100、フィルターfc00:: 01*は一致しません。
例: 1.2.3.4;1.2.3.*;1.2.3.1*;1.2.3.1*1;1.2.3.?;1.2.3.1?;1.2.3.1?1;1.2.3.4/32;1.2.3.4/24;1.2.3.0/255.255.255.0;fc00::100;fc00::*;fc00::1*;fc00::1*1;fc00::?;fc00::1?;fc00::1?1;fc00::100/64 内容は以下のとおりです。
- 1.2.3.4
- 次のみに一致します。
- 1.2.3.4
- 1.2.3.*
- 次のIPv4アドレスに一致します。
- 1.2.3.0から1.2.3.255
- 1.2.3.1*
- 次のIPv4アドレスのみに一致します。
- 1.2.3.1
- 1.2.3.10から1.2.3.19
- 1.2.3.100から1.2.3.199
- 1.2.3.1*1
- 次のIPv4アドレスのみに一致します。
- 1.2.3.101
- 1.2.3.111
- 1.2.3.121
- 1.2.3.131
- 1.2.3.141
- 1.2.3.151
- 1.2.3.161
- 1.2.3.171
- 1.2.3.181
- 1.2.3.191
- 1.2.3.?
- IPv4の範囲に一致します。
- 1.2.3.0から1.2.3.9
- 1.2.3.1?
- IPv4の範囲に一致します。
- 1.2.3.10から1.2.3.19
- 1.2.3.1?1
- 次のIPv4アドレスのみに一致します。
- 1.2.3.101
- 1.2.3.111
- 1.2.3.121
- 1.2.3.131
- 1.2.3.141
- 1.2.3.151
- 1.2.3.161
- 1.2.3.171
- 1.2.3.181
- 1.2.3.191
- 1.2.3.4/32
- 次のみに一致します。
- 1.2.3.4
- 1.2.3.4/24
- IPv4の範囲に一致します。
- 1.2.3.0から1.2.3.255
- 1.2.3.0/255.255.255.0
- IPv4の範囲に一致します。
- 1.2.3.0から1.2.3.255
- fc00::100
- 次のみに一致します。
- fc00::100
- fc00::*
- IPv6の範囲に一致します。
- fc00::からfc00::ffff:ffff:ffff:ffff
- fc00::1*
- 次のIPv6アドレスのみに一致します。
- fc00::1
- fc00::10からfc00::1f
- fc00::100からfc00::1ff
- fc00::1000からfc00::1fff
- fc00::1*1
- 次のみに一致します。
- fc00::1001からfc00::1ff1
- fc00::?
- IPv6の範囲に一致します。
- fc00::0からfc00::f
- fc00::1?
- 次のみに一致します。
- fc00::10からfc00::1f
- fc00::1?1
- 次のIPv6アドレスのみに一致します。
- fc00::101
- fc00::111
- fc00::121
- fc00::131
- fc00::141
- fc00::151
- fc00::161
- fc00::171
- fc00::181
- fc00::191
- fc00::1a1
- fc00::1b1
- fc00::1c1
- fc00::1d1
- fc00::1e1
- fc00::1f1
- fc00::100/64
- IPv6の範囲に一致します。
- fc00::からfc00::ffff:ffff:ffff:ffff
- FilterHost
- 更新用に選択したホスト名を指定します。
*は、0個以上の文字に一致します。
?は、許可された文字に1回だけ一致します。
*または?グロブを使用する場合、ホスト名文字列は文字どおりに比較されます。
例:
host.example.org;*.example.org;.example.org;host?.example.org
内容は以下のとおりです。- host.example.org
- ホスト名host.example.orgのみに一致します。
- *.example.org
- .example.orgで終わるホスト名と一致します。
- .example.org
- .example.orgで終わるホスト名と一致します。
- host*.example.org.
- hostで始まり、その後に任意の文字数の文字(ホスト名に有効)が続き、.example.orgで終わるホスト名と一致します。
例:
- host123.example.org
- host2A.example.org
- host-name.example.org
- host?.example.org.
- hostで始まり、その後に1文字の文字が続き、.example.orgで終わるホスト名と一致します。
例:
- host1.example.org
- host2.example.org
- hostM.example.org
- Dependencies
- 更新処理中に閉じるアプリケーションを指定します。
1.2.4.13.1.5 InfoPrint Manager PDF Driver for Windowsの自動ダウンロードを構成する
- コマンドプロンプトを起動します。注意: 管理者権限を持っているか、使用するアカウントが
ipmupdategroup
グループに属している必要があります。管理者アカウントを使用してコマンドプロンプトを実行している場合は、管理者として実行オプションを選択してください。 ipmupdateserverctl freeze
と入力し、Enterキーを押し、メンテナンスモードに入ります。注意: メンテナンスモードでは、製品パスフォルダーのロックが解除され、製品パスのサブディレクトリーに含まれるファイルを追加および削除できます。メンテナンスモードでは、InfoPrint Manager Update Serverはクライアントシステムからの新しい接続を受け付けません。ipm_driver.cfg
を、<install_dir>\cfg-samples\
から<configuration_dir>
にコピーします。注意: デフォルトのインストールディレクトリーはc:\Program Files\RICOH\InfoPrint Manager Update Server
で、デフォルトのプログラムディレクトリーは、c:\ProgramData\RICOH\InfoPrint Manager Update Server\
です。- グローバル設定を指定し、フィルターを作成するには、
ipm_driver.cfg
ファイルを編集します。構成ファイルについては、Sample ipm_driver.cfgを参照してください。 - InfoprintManagerPDFdriver.zipファイルを、 InfoPrint Manager Common Clients DVDから
<configuration_dir>\Products\InfoPrint Manager PDF Driver\Windows\<product_version>\Kit\
へ解凍します。 - Visual Studio再配布キットを、InfoPrint Manager Common Clients DVDから
<configuration_dir>\Products\InfoPrint Manager PDF Driver\Windows\<product_version>\Kit\
にコピーします。注意: Visual Studio再配布2013がクライアントシステムにすでにインストールされている場合は、この手順を省略できます。 ipmupdateserverctl unfreeze
を実行して、メンテナンスモードを終了します。
1.2.4.13.1.5.1 サンプルipm_driver.cfgファイル
- ProductName
- 更新する製品の名前。
- Platform
- 製品のオペレーティングシステム。
- 現在のバージョン
- 基本製品のバージョン番号。
- local-registry-version-key
- 製品のレジストリーキー。
- local-registry-version_value
- 製品のレジストリーキーの値。
- install-new-cmdline
- 製品の新規インストールとして更新プログラムをインストールします。
- install-update-cmdline
- 更新プログラムを製品パッチとしてインストールします。製品はインストールされたままです。
- install-repair-cmdline
- 修復プロセスを使用して更新をインストールします。製品はインストールされたままですが、コアファイルとレジストリーファイルも再インストールされます。
- ProductAvailable
- 更新がクライアントシステムで使用できるかどうかを指定します。グローバルに指定することも、特定のフィルターで指定することもできます。フィルターセクションは、グローバルセクションよりも優先されます。
- FilterIP
- 更新用に選択したIPアドレスまたはIPアドレスの範囲を指定します。
* は、0個以上の文字に一致します。
? は、許可された文字に1回だけ一致します。
*または?グロブを使用する場合、IPアドレス文字列は文字どおりに比較されます。
たとえば、IPv6アドレスfc00::100はフィルターfc00::1*に一致しますが、フィルターfc00::01*とは一致しません。オペレーティングシステムは、fc00:: 0100形式でIPv6アドレスを返さないため、fc00::100、フィルターfc00:: 01*は一致しません。
例:
1\.2\.3\.4;1\.2\.3\.*;1\.2\.3\.1*;1\.2\.3\.1*1;1\.2\.3\.?;1\.2\.3\.1?; 1\.2\.3\.1?1;1\.2\.3\.4/32;1\.2\.3\.4/24;1\.2\.3\.0/255\.255\.255\.0; fc00::100;fc00::*;fc00::1*;fc00::1*1;fc00::?;fc00::1?; fc00::1?1;fc00::100/64
- 1.2.3.4
- 次のみに一致します。
- 1.2.3.4
- 1.2.3.*
- 次のIPv4アドレスに一致します。
- 1.2.3.0から1.2.3.255
- 1.2.3.1*
- 次のIPv4アドレスのみに一致します。
- 1.2.3.1
- 1.2.3.10から1.2.3.19
- 1.2.3.100から1.2.3.199
- 1.2.3.1*1
- 次のIPv4アドレスのみに一致します。
- 1.2.3.101
- 1.2.3.111
- 1.2.3.121
- 1.2.3.131
- 1.2.3.141
- 1.2.3.151
- 1.2.3.161
- 1.2.3.171
- 1.2.3.181
- 1.2.3.191
- 1.2.3.?
- IPv4の範囲に一致します。
- 1.2.3.0から1.2.3.9
- 1.2.3.1?
- IPv4の範囲に一致します。
- 1.2.3.10から1.2.3.19
- 1.2.3.1?1
- 次のIPv4アドレスのみに一致します。
- 1.2.3.101
- 1.2.3.111
- 1.2.3.121
- 1.2.3.131
- 1.2.3.141
- 1.2.3.151
- 1.2.3.161
- 1.2.3.171
- 1.2.3.181
- 1.2.3.191
- 1.2.3.4/32
- 次のみに一致します。
- 1.2.3.4
- 1.2.3.4/24
- IPv4の範囲に一致します。
- 1.2.3.0から1.2.3.255
- 1.2.3.0/255.255.255.0
- IPv4の範囲に一致します。
- 1.2.3.0から1.2.3.255
- fc00::100
- 次のみに一致します。
- fc00::100
- fc00::*
- IPv6の範囲に一致します。
- fc00::からfc00::ffff:ffff:ffff:ffff
- fc00::1*
- 次のIPv6アドレスのみに一致します。
- fc00::1
- fc00::10からfc00::1f
- fc00::100からfc00::1ff
- fc00::1000からfc00::1fff
- fc00::1*1
- 次のみに一致します。
- fc00::1001から1ff1
- fc00::?
- IPv6の範囲に一致します。
- fc00::0からfc00::f fc00::1?
- fc00::1?
- 次のみに一致します。
- fc00::10からfc00::1f
- fc00::1?1
- 次のIPv6アドレスのみに一致します。
- fc00::101
- fc00::111
- fc00::121
- fc00::131
- fc00::141
- fc00::151
- fc00::161
- fc00::171
- fc00::181
- fc00::191
- fc00::1a1
- fc00::1b1
- fc00::1c1
- fc00::1d1
- fc00::1e1
- fc00::1f1
- fc00::100/64
- IPv6の範囲に一致します。
- fc00::からfc00::ffff:ffff:ffff:ffff
- FilterHost
- 更新用に選択したホスト名を指定します。
* は、0個以上の文字に一致します。
?は、許可された文字に1回だけ一致します。
*または?グロブを使用する場合、ホスト名文字列は文字どおりに比較されます。
例:host.example.org;*.example.org;.example.org;host?.example.org
内容は以下のとおりです。- host.example.org
- ホスト名host.example.orgのみに一致します。
- *.example.org
- .example.orgで終わるホスト名と一致します。
- .example.org
- .example.orgで終わるホスト名と一致します。
- host*.example.org.
- hostで始まり、その後に任意の文字数の文字(ホスト名に有効)が続き、.example.orgで終わるホスト名と一致します。
例:
- host123.example.org
- host2A.example.org
- host-name.example.org
- host?.example.org.
- hostで始まり、その後に1文字の文字が続き、.example.orgで終わるホスト名と一致します。
例:
- host1.example.org
- host2.example.org
- hostM.example.org
- Dependencies
- 更新処理中に閉じるアプリケーションを指定します。
1.2.4.13.1.6 ファイル更新の自動ダウンロードを構成する
- コマンドプロンプトを起動します。注意: 管理者権限を持っているか、使用するアカウントが
ipmupdategroup
グループに属している必要があります。管理者アカウントを使用してコマンドプロンプトを実行している場合は、管理者として実行オプションを選択してください。 ipmupdateserverctl freeze
と入力し、Enterキーを押し、メンテナンスモードに入ります。注意: メンテナンスモードでは、製品パスフォルダーのロックが解除され、製品パスのサブディレクトリーに含まれるファイルを追加および削除できます。また、InfoPrint Managerサーバーも一時的に無効になります。- 更新されたファイルとインストール場所ファイルをすべてコピーするため、サブディレクトリーを
<configuration_dir>\Products\<product_dir>\Windows\nn.nn.nn.nn\Files\update_set
の下に作成します。ここで、nn.nn.nn.nnはバージョン番号です。- 注意:
- デフォルトの構成ディレクトリーは、
c:\ProgramData\RICOH\InfoPrint Manager Update Server\
です。 - update_setは、選択した名前のフォルダーを表します。ファイルをコピーする前に、このフォルダーを作成してください。
例:
<configuration_dir>\Products\<product_dir>\Windows\nn.nn.nn.nn\Files\Update_Patch_December
- デフォルトの構成ディレクトリーは、
- 更新済みファイルをすべて新しいサブディレクトリーにコピーします。更新するファイルセットの数に応じて、複数のフォルダーを作成できます。
- 新しいサブディレクトリーに
ipmupdate.path
というプレーンテキストファイルを作成します。ipmupdate.path
ファイルには、新しいファイルをコピーする必要があるクライアントマシン上の場所のみが含まれている必要があります。例
c:\ProgramData\RICOH\InfoPrint Manager Update Server\Products\InfoPrint Select\Windows\nn.nn.nn.nn\Files\Update_Patch_December
ipmupdateserverctl unfreeze
を実行して、メンテナンスモードを終了します。
1.2.4.13.1.7 レジストリー更新プログラムの自動ダウンロードを構成する
- コマンドプロンプトを起動します。注意: 管理者権限を持っているか、使用するアカウントが
ipmupdategroup
グループに属している必要があります。管理者アカウントを使用してコマンドプロンプトを実行している場合は、管理者として実行オプションを選択してください。 ipmupdateserverctl freeze
と入力し、Enterキーを押し、メンテナンスモードに入ります。- 注意:
- メンテナンスモードでは、製品パスフォルダーのロックが解除され、親フォルダーに含まれるファイルを追加および削除できます。また、InfoPrint Managerサーバーも一時的に無効になります。
- 更新された設定を含むレジストリファイルーをレジストリーフォルダーにコピーします。
- 注意:
- 正しいレジストリー設定を、
Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\RICOH\Infoprint Select\Configuration
から、.regファイルとしてエクスポートできます。 - デフォルトのレジストリーフォルダーのパスは、
<configuration_dir>\Products\<product_dir>\Windows\<product_version>\Registry\
です。
- 正しいレジストリー設定を、
ipmupdateserverctl unfreeze
を実行して、メンテナンスモードを終了します。
1.2.4.13.2 LinuxシステムにUpdate Serverをインストール/構成する
InfoPrint Managerでは、クライアントシステムの自動更新環境を構成できます。更新環境は、更新サーバーとクライアントシステム構成という2つの主要コンポーネントで構成されています。更新サーバーが構成されると、すべてのクライアントマシンが更新サーバーに接続して、利用可能な更新をインストールできます。自動更新システムを設定すると、最新のパッチを適用してすべてのシステムを最新の状態に保つことができます。
更新サーバー設定を開始する前に、更新サーバーをインストールする必要があります。- InfoPrint Manager for Windows Common Clients DVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入します。
- ipr-ipmupdateserver-nn.nn.nn-nn.x86_64.rpmをインストールして、更新サーバーをインストールします。ここで、nn.nn.nn-nnはバージョン番号です。
更新サーバーを構成するには、以下の操作を行います。
- 更新サーバーのインストールディレクトリーに移動します。注意: InfoPrint Manager Update Server構成ディレクトリーは、
/etc/ipmupdateserver
です。 - テキストエディターを使用して
ipm_updateserver.cfg
ファイルを開き、パラメーターを変更します。- product-path
- クライアントマシンが自動的にダウンロードしてインストールできるすべての製品キット、ファイル更新、およびレジストリー更新の場所を指定します。
- listen-port
- 更新サーバーが更新クライアントと通信するポートを指定します。指定したポートは、サーバーとクライアントの両方のマシン上のファイアウォールで開く必要があります。サーバーマシンの場合は、受信セクションでポート番号を設定する必要があります。クライアントマシンの場合、送信セクションでポート番号を設定する必要があります。デフォルトのポート番号は10000です。
- client-check-for-updates-interval
- この自動更新サーバーマシンと通信する自動更新クライアントマシンが新しい製品更新を2回確認します。その間隔を秒単位で指定します。デフォルトの間隔は84600秒です。
- number-postpones-by-user
- クライアントマシン上のユーザーが製品のインストールまたは更新を延期できる回数を指定します(0は無制限に延期できます)。製品のインストール延期数を超過すると、更新はサイレントインストールされます。サイレントインストール中は、インストールが終了するまでInfoPrint Selectを使用できません。デフォルト値は0です。
- Products Order
- リスト表示された製品の更新順序を指定します。製品更新の優先順位をカンマで区切ります。リスト内の最初の製品の優先順位が最も高くなります。
ipm_updateserver.cfg
ファイルの例:[Global Settings] product-path=/etc/ipmupdateserver/ipm_updateserver.cfg #the port on which the update server listens to. listen-port=10000 #the time between the update client checks for updates on the update server machine. client-check-for-updates-interval=84600 #0 means infinite number-postpones-by-user=0 #product installation order Products Order = InfoPrint Select, InfoPrint Manager PDF Driver
- InfoPrint Manager Update Serviceを再起動して、構成設定を有効にします。
- 1つ以上のDNSエントリーを作成して、クライアントマシンに自動更新サービスを提供します。
- レコードタイプ
- サービス位置(SRV)
- サービス
- _ipmupdateserver
- プロトコル
- _tcp
- 優先順位
- このサービスを提供するホストで指定されているホストの優先順位を示す、0~65535の数値です。この数値が小さいと、そのホストの優先順位が高くなります。この数値が大きいと、そのホストの優先順位が低くなります。
- 重さ
- 未使用。0を使用します。
- ポート番号
- これは、ipm_updateserver.cfgからのリッスンポートと同じである必要があります。
- このサービスを提供するホスト
- 更新サーバーのIPアドレスです。
1.2.4.13.2.1 SSL/TLSでLinuxシステムにUpdate Serverを構成する
ipmssl.cfg
を/usr/share/doc/ipr-ipmupdateserver-4.13.0/cfg-samples/ssl/
から/etc/ipmupdateserver/ssl
ディレクトリーにコピーします。- テキストエディターを使用して
ipmssl.cfg
ファイルを編集し、SSL/TLS通信を有効にして設定します。注意: SSL/TLS通信の設定方法については、RICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイドのInfoPrint Manager for Linuxサーバー用にトランスポートレイヤーセキュリティー暗号化を有効にするを参照してください。 - InfoPrint Manager Update Serverを再起動します。注意: TLS/SSLで設定すると、InfoPrint Manager Update Serverが起動するたびにシステムログに通知メッセージを発行します。
1.2.4.13.2.2 InfoPrint Manager Update Serverサービスを別のユーザーとして起動する
デフォルトでは、InfoPrint Manager Update Serverはipmupdate
ユーザーを使用して実行されます。
別のユーザーとしてサービスを実行するには、以下の操作を行います。
- 作成されていない場合は、InfoPrint Manager Update Serverサービスを実行する、
ipmupdate
以外のユーザーを作成します。注意: ユーザーのシェルは、/sbin/nologinにすることもできます。/bin/falseは、必ずしも/bin/bashまたは任意の対話型シェルではありません ipmupdategroup
が新しいユーザーの1次グループであることを確認します。そうでない場合は、次のコマンドを実行して1次グループを変更します。usermod -g ipmupdategroup new-user
ここで、
new-user
は、新しく作成されたユーザーです。- 次のコマンドを使用してサービスを停止します。
systemctl stop ipmupdateserver
- 次のコマンドを使用してサービスを使用不可にします。
systemctl disable ipmupdateserver
- ディレクトリー /var/log/ipmupdateserver の所有者を変更します。
chown -R new-user:ipmupdategroup /var/log/ipmupdateserver
ここで、
new-user
は、新しく作成されたユーザーです。注意:ipmupdateserver
でSSL/TLSが使用されている場合は、新しいユーザーがSSLキーと証明書ファイルを読み取ることができることを確認してください。また、新しいユーザーが/etc/ipmupdateserver
ディレクトリーにある設定ファイルを読み取ることができることを確認してください。 - 次のコマンドを使用して、ディレクトリー/etc/systemd/system/ipmupdateserver.service.dを作成します。
mkdir /etc/systemd/system/ipmupdateserver.service.d
- ユーザーディレクティブを
/etc/systemd/system/ipmupdateserver.service.d/override.conf
ファイルに追加します。[Service] User=new-user
- 次のコマンドを使用してシステムをリロードします。
systemctl daemon-reload
- 次のコマンドを使用して、サービスを再度有効にします。
systemctl enable ipmupdateserver
- InfoPrint Manager Update Serverサービスを開始するには、
systemctl start ipmupdateserver
を実行します。
ipmupdate
ユーザーを削除しないでください。これは、InfoPrint Manager Update Server rpmパッケージを次回更新するときに作成されます。1.2.4.13.2.3 InfoPrint Manager Update Serverサービス制御ユーティリティーをLinuxで起動する
ipmupdateserverctl
ツールを使用して、InfoPrint Managerの更新の動作を制御できます。 ipmupdategroup
グループのユーザーだけが、ipmupdateserverctlInfoPrint
実行ファイルを起動して、InfoPrint Manager Update Serverにコマンドを発行できます。
ipmupdateserverctl
ユーティリティーは、ファイルのチェックサムを計算し、InfoPrint Manager Update Server product-path
ディレクトリーのファイルおよびディレクトリーのアクセス権を制御します。product-path
ディレクトリーは、/etc/ipmupdateserver/ipm_updateserver.cfg
ファイルで指定されています。
デフォルトでは、InfoPrint Manager Update Serverはipmupdateユーザーとして実行されます。ipmupdate
ユーザーには、パスワードが設定されていません。ipmupdate
ユーザーとしてログインするには、パスワードを設定してください。セキュリティー上の理由から、ipmupdate
ユーザーのパスワードを設定せず、ipmupdate
ユーザーのシェルを/sbin/nologin
に変更し、ipmupdateserverctl
ユーティリティーを使用して他のユーザーでInfoPrint Manager Update Serverサービスを制御することを推奨します。
ipmupdategroupグループにユーザーを追加するには、次のコマンドを実行します。
usermod -a -G ipmupdategroup another-userここで、
another-user
はInfoPrint Manager Update Serverサービスを制御するユーザーです。
ipmupdateserverctlでは、次の引数を使用できます。
- freeze
ipmupdateserverctl
は、Infoprint Manager Updateクライアントへの要求を一時的に停止するようにipmupdateserver
に通知します。ipmupdateserver
がこの動作を承認すると、すべてのチェックサムが削除され、ipmupdateserver
データベース内のファイルとディレクトリーを変更できます。注意:ipmupdateserver
データベースをフリーズしてから、ipmupdateserver
を再起動すると、Infoprint Manager Updateクライアントの更新を提供せずにサービスが起動します。更新を継続して提供するには、データベースをフリーズおよびフリーズ解除してください。- unfreeze
ipmupdateserverctl
は、ipmupdateserver
データベース内の各ファイルのチェックサムを計算し、ファイルとディレクトリーに対する変更アクセス権を削除します。次に、ipmupdateserver
に、InfoPrint Manager Updateクライアントの要求を再開するように通知します。- 状況
ipmupdateserverctl
は、ipmupdateserver
の状況を照会して表示します。
1.2.4.13.2.4 Linux更新サーバーからのInfoPrint Select for Windowsの自動ダウンロードを構成する
ipmupdateserverctl freeze
を実行して、メンテナンスモードに入ります。注意: メンテナンスモードでは、製品パスフォルダーのロックが解除され、親フォルダーに含まれるファイルを追加および削除できます。また、InfoPrint Managerサーバーも一時的に無効になります。ipm_select.cfg
を、/usr/share/doc/ipr-ipmupdateserver-nn.nn.nn/cfg-samples/ipm_select.cfg
から/etc/ipmupdateserver/
にコピーします。ipm_select.cfg
ファイルを編集して、グローバル設定を指定し、フィルターを作成します。- InfoPrint SelectキットをInfoPrint Manager Common Clients DVDから
/var/lib/ipmupdateserver/Products/InfoPrint Select/Windows/nn.nn.nn.nn/Kit
にコピーします。 - 応答ファイルおよびインストールスクリプトを
/usr/share/doc/ipr-ipmupdateserver-nn.nn.nn/cfg-samples/scripts/
から/var/lib/ipmupdateserver/Products/InfoPrint Select/Windows/nn.nn.nn.nn/Kit
にコピーします。ここで、nn.nn.nn.nnはバージョン番号です。- 注意:
- インストールスクリプトは、
install_InfoPrint_Select_new.cmd
、install_InfoPrint_Select_repair.cmd
、install_InfoPrint_Select_update.cmd
です。 - 応答ファイルは、
setup_new.iss
、setup_update.iss
、setup_repair.iss
です。
- インストールスクリプトは、
ipmupdateserverctl unfreeze
を実行して、メンテナンスモードを終了します。
1.2.4.13.2.4.1 サンプルipm_select.cfgファイル
- ProductName
- 更新する製品の名前。
- Platform
- 製品のオペレーティングシステム。
- 現在のバージョン
- 基本製品のバージョン番号。
- local-registry-version-key
- 製品のレジストリーキー。
- local-registry-version_value
- 製品のレジストリーキーの値。
- install-new-cmdline
- 製品の新規インストールとして更新プログラムをインストールします。
- install-update-cmdline
- 更新プログラムを製品パッチとしてインストールします。製品はインストールされたままです。
- install-repair-cmdline
- 修復プロセスを使用して更新をインストールします。製品はインストールされたままですが、コアファイルとレジストリーファイルも再インストールされます。
- ProductAvailable
- 更新がクライアントシステムで使用できるかどうかを指定します。グローバルに指定することも、特定のフィルターで指定することもできます。フィルターセクションは、グローバルセクションよりも優先されます。
- FilterIP
- 更新用に選択したIPアドレスまたはIPアドレスの範囲を指定します。
* は、0個以上の文字に一致します。
? は、許可された文字に1回だけ一致します。
*または?グロブを使用する場合、IPアドレス文字列は文字どおりに比較されます。
たとえば、IPv6アドレスfc00::100はフィルターfc00::1*に一致しますが、フィルターfc00::01*とは一致しません。オペレーティングシステムは、fc00:: 0100形式でIPv6アドレスを返さないため、fc00::100、フィルターfc00:: 01*は一致しません。
例: 1.2.3.4;1.2.3.*;1.2.3.1*;1.2.3.1*1;1.2.3.?;1.2.3.1?;1.2.3.1?1;1.2.3.4/32;1.2.3.4/24;1.2.3.0/255.255.255.0;fc00::100;fc00::*;fc00::1*;fc00::1*1;fc00::?;fc00::1?;fc00::1?1;fc00::100/64 内容は以下のとおりです。
- 1.2.3.4
- 次のみに一致します。
- 1.2.3.4
- 1.2.3.*
- 次のIPv4アドレスに一致します。
- 1.2.3.0から1.2.3.255
- 1.2.3.1*
- 次のIPv4アドレスのみに一致します。
- 1.2.3.1
- 1.2.3.10から1.2.3.19
- 1.2.3.100から1.2.3.199
- 1.2.3.1*1
- 次のIPv4アドレスのみに一致します。
- 1.2.3.101
- 1.2.3.111
- 1.2.3.121
- 1.2.3.131
- 1.2.3.141
- 1.2.3.151
- 1.2.3.161
- 1.2.3.171
- 1.2.3.181
- 1.2.3.191
- 1.2.3.?
- IPv4の範囲に一致します。
- 1.2.3.0から1.2.3.9
- 1.2.3.1?
- IPv4の範囲に一致します。
- 1.2.3.10から1.2.3.19
- 1.2.3.1?1
- 次のIPv4アドレスのみに一致します。
- 1.2.3.101
- 1.2.3.111
- 1.2.3.121
- 1.2.3.131
- 1.2.3.141
- 1.2.3.151
- 1.2.3.161
- 1.2.3.171
- 1.2.3.181
- 1.2.3.191
- 1.2.3.4/32
- 次のみに一致します。
- 1.2.3.4
- 1.2.3.4/24
- IPv4の範囲に一致します。
- 1.2.3.0から1.2.3.255
- 1.2.3.0/255.255.255.0
- IPv4の範囲に一致します。
- 1.2.3.0から1.2.3.255
- fc00::100
- 次のみに一致します。
- fc00::100
- fc00::*
- IPv6の範囲に一致します。
- fc00::からfc00::ffff:ffff:ffff:ffff
- fc00::1*
- 次のIPv6アドレスのみに一致します。
- fc00::1
- fc00::10からfc00::1f
- fc00::100からfc00::1ff
- fc00::1000からfc00::1fff
- fc00::1*1
- 次のみに一致します。
- fc00::1001からfc00::1ff1
- fc00::?
- IPv6の範囲に一致します。
- fc00::0からfc00::f
- fc00::1?
- 次のみに一致します。
- fc00::10からfc00::1f
- fc00::1?1
- 次のIPv6アドレスのみに一致します。
- fc00::101
- fc00::111
- fc00::121
- fc00::131
- fc00::141
- fc00::151
- fc00::161
- fc00::171
- fc00::181
- fc00::191
- fc00::1a1
- fc00::1b1
- fc00::1c1
- fc00::1d1
- fc00::1e1
- fc00::1f1
- fc00::100/64
- IPv6の範囲に一致します。
- fc00::からfc00::ffff:ffff:ffff:ffff
- FilterHost
- 更新用に選択したホスト名を指定します。
*は、0個以上の文字に一致します。
?は、許可された文字に1回だけ一致します。
*または?グロブを使用する場合、ホスト名文字列は文字どおりに比較されます。
例:
host.example.org;*.example.org;.example.org;host?.example.org
内容は以下のとおりです。- host.example.org
- ホスト名host.example.orgのみに一致します。
- *.example.org
- .example.orgで終わるホスト名と一致します。
- .example.org
- .example.orgで終わるホスト名と一致します。
- host*.example.org.
- hostで始まり、その後に任意の文字数の文字(ホスト名に有効)が続き、.example.orgで終わるホスト名と一致します。
例:
- host123.example.org
- host2A.example.org
- host-name.example.org
- host?.example.org.
- hostで始まり、その後に1文字の文字が続き、.example.orgで終わるホスト名と一致します。
例:
- host1.example.org
- host2.example.org
- hostM.example.org
- Dependencies
- 更新処理中に閉じるアプリケーションを指定します。
1.2.4.13.2.5 Linux更新サーバーからのInfoPrint Manager PDF Driver for Windowsの自動ダウンロードを構成する
ipmupdateserverctl freeze
を実行して、メンテナンスモードに入ります。注意: メンテナンスモードでは、製品パスフォルダーのロックが解除され、親フォルダーに含まれるファイルを追加および削除できます。また、InfoPrint Managerサーバーも一時的に無効になります。ipm_driver.cfg
を/usr/share/doc/ipr-ipmupdateserver-nn.nn.nn/cfg-samples/
から/etc/ipmupdateserver/
にコピーします。ここで、nn.nn.nnはバージョン番号です。ipm_driver.cfg
ファイルを編集して、グローバル設定を指定し、フィルターを作成します。構成ファイルについては、Sample ipm_driver.cfgを参照してください。- InfoprintManagerPDFdriver.zipファイルを、InfoPrint Manager Common Clients DVDから
/var/lib/ipmupdateserver/Products/InfoPrint Manager PDF Driver/Windows/<product_version>/Kit/
へ解凍します。 - Visual Studio 2013再配布キットを、InfoPrint Manager Common Clients DVDから
/var/lib/ipmupdateserver/Products/InfoPrint Manager PDF Driver/Windows/product_version/Kit/
にコピーします。 ipmupdateserverctl unfreeze
を実行して、メンテナンスモードを終了します。
1.2.4.13.2.5.1 サンプルipm_driver.cfgファイル
- ProductName
- 更新する製品の名前。
- Platform
- 製品のオペレーティングシステム。
- 現在のバージョン
- 基本製品のバージョン番号。
- local-registry-version-key
- 製品のレジストリーキー。
- local-registry-version_value
- 製品のレジストリーキーの値。
- install-new-cmdline
- 製品の新規インストールとして更新プログラムをインストールします。
- install-update-cmdline
- 更新プログラムを製品パッチとしてインストールします。製品はインストールされたままです。
- install-repair-cmdline
- 修復プロセスを使用して更新をインストールします。製品はインストールされたままですが、コアファイルとレジストリーファイルも再インストールされます。
- ProductAvailable
- 更新がクライアントシステムで使用できるかどうかを指定します。グローバルに指定することも、特定のフィルターで指定することもできます。フィルターセクションは、グローバルセクションよりも優先されます。
- FilterIP
- 更新用に選択したIPアドレスまたはIPアドレスの範囲を指定します。
* は、0個以上の文字に一致します。
? は、許可された文字に1回だけ一致します。
*または?グロブを使用する場合、IPアドレス文字列は文字どおりに比較されます。
たとえば、IPv6アドレスfc00::100はフィルターfc00::1*に一致しますが、フィルターfc00::01*とは一致しません。オペレーティングシステムは、fc00:: 0100形式でIPv6アドレスを返さないため、fc00::100、フィルターfc00:: 01*は一致しません。
例:
1\.2\.3\.4;1\.2\.3\.*;1\.2\.3\.1*;1\.2\.3\.1*1;1\.2\.3\.?;1\.2\.3\.1?; 1\.2\.3\.1?1;1\.2\.3\.4/32;1\.2\.3\.4/24;1\.2\.3\.0/255\.255\.255\.0; fc00::100;fc00::*;fc00::1*;fc00::1*1;fc00::?;fc00::1?; fc00::1?1;fc00::100/64
- 1.2.3.4
- 次のみに一致します。
- 1.2.3.4
- 1.2.3.*
- 次のIPv4アドレスに一致します。
- 1.2.3.0から1.2.3.255
- 1.2.3.1*
- 次のIPv4アドレスのみに一致します。
- 1.2.3.1
- 1.2.3.10から1.2.3.19
- 1.2.3.100から1.2.3.199
- 1.2.3.1*1
- 次のIPv4アドレスのみに一致します。
- 1.2.3.101
- 1.2.3.111
- 1.2.3.121
- 1.2.3.131
- 1.2.3.141
- 1.2.3.151
- 1.2.3.161
- 1.2.3.171
- 1.2.3.181
- 1.2.3.191
- 1.2.3.?
- IPv4の範囲に一致します。
- 1.2.3.0から1.2.3.9
- 1.2.3.1?
- IPv4の範囲に一致します。
- 1.2.3.10から1.2.3.19
- 1.2.3.1?1
- 次のIPv4アドレスのみに一致します。
- 1.2.3.101
- 1.2.3.111
- 1.2.3.121
- 1.2.3.131
- 1.2.3.141
- 1.2.3.151
- 1.2.3.161
- 1.2.3.171
- 1.2.3.181
- 1.2.3.191
- 1.2.3.4/32
- 次のみに一致します。
- 1.2.3.4
- 1.2.3.4/24
- IPv4の範囲に一致します。
- 1.2.3.0から1.2.3.255
- 1.2.3.0/255.255.255.0
- IPv4の範囲に一致します。
- 1.2.3.0から1.2.3.255
- fc00::100
- 次のみに一致します。
- fc00::100
- fc00::*
- IPv6の範囲に一致します。
- fc00::からfc00::ffff:ffff:ffff:ffff
- fc00::1*
- 次のIPv6アドレスのみに一致します。
- fc00::1
- fc00::10からfc00::1f
- fc00::100からfc00::1ff
- fc00::1000からfc00::1fff
- fc00::1*1
- 次のみに一致します。
- fc00::1001から1ff1
- fc00::?
- IPv6の範囲に一致します。
- fc00::0からfc00::f fc00::1?
- fc00::1?
- 次のみに一致します。
- fc00::10からfc00::1f
- fc00::1?1
- 次のIPv6アドレスのみに一致します。
- fc00::101
- fc00::111
- fc00::121
- fc00::131
- fc00::141
- fc00::151
- fc00::161
- fc00::171
- fc00::181
- fc00::191
- fc00::1a1
- fc00::1b1
- fc00::1c1
- fc00::1d1
- fc00::1e1
- fc00::1f1
- fc00::100/64
- IPv6の範囲に一致します。
- fc00::からfc00::ffff:ffff:ffff:ffff
- FilterHost
- 更新用に選択したホスト名を指定します。
* は、0個以上の文字に一致します。
?は、許可された文字に1回だけ一致します。
*または?グロブを使用する場合、ホスト名文字列は文字どおりに比較されます。
例:host.example.org;*.example.org;.example.org;host?.example.org
内容は以下のとおりです。- host.example.org
- ホスト名host.example.orgのみに一致します。
- *.example.org
- .example.orgで終わるホスト名と一致します。
- .example.org
- .example.orgで終わるホスト名と一致します。
- host*.example.org.
- hostで始まり、その後に任意の文字数の文字(ホスト名に有効)が続き、.example.orgで終わるホスト名と一致します。
例:
- host123.example.org
- host2A.example.org
- host-name.example.org
- host?.example.org.
- hostで始まり、その後に1文字の文字が続き、.example.orgで終わるホスト名と一致します。
例:
- host1.example.org
- host2.example.org
- hostM.example.org
- Dependencies
- 更新処理中に閉じるアプリケーションを指定します。
1.2.4.13.2.6 Linux更新サーバーからのファイル更新の自動ダウンロードを構成する
ipmupdateserverctl freeze
を実行して、メンテナンスモードに入ります。注意: メンテナンスモードでは、製品パスフォルダーのロックが解除され、親フォルダーに含まれるファイルを追加および削除できます。また、InfoPrint Managerサーバーも一時的に無効になります。- すべての更新されたファイルおよびインストール場所ファイルをコピーするため、サブディレクトリーを
/var/lib/ipmupdateserver/Products/InfoPrint Select/Windows/nn.nn.nn.nn/Files/update_set
の下に作成します。- 注意:
- update_setは、選択した名前のフォルダーを表します。ファイルをコピーする前に、このフォルダーを作成してください。
- nn.nn.nn.nnは、バージョン番号を表します。
例:
/var/lib/ipmupdateserver/Products/InfoPrint Select/Windows/nn.nn.nn.nn/Files/Update_Patch_December
- 更新済みファイルをすべて新しいサブディレクトリーにコピーします。更新するファイルセットの数に応じて、複数のフォルダーを作成できます。
- 新しいサブディレクトリーに
ipmupdate.path
というプレーンテキストファイルを作成します。ipmupdate.path
ファイルには、新しいファイルをコピーする必要があるクライアントマシン上の場所のみが含まれている必要があります。例:
C:\WINDOWS\SYSTEM32
ipmupdateserverctl unfreeze
を実行して、メンテナンスモードを終了します。
1.2.4.13.2.7 Linux更新サーバーからのレジストリー更新の自動ダウンロードを構成する
ipmupdateserverctl freeze
を実行して、メンテナンスモードに入ります。注意: メンテナンスモードでは、製品パスフォルダーのロックが解除され、親フォルダーに含まれるファイルを追加および削除できます。また、InfoPrint Managerサーバーも一時的に無効になります。- 更新された設定を含むレジストリファイルーをレジストリーフォルダーにコピーします。
- 注意:
- regedit.exeを使用して、新しいレジストリー設定を.regファイルとしてエクスポートできます。レジストリーキー
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\RICOH\Infoprint Select\Configuration
をエクスポートします。 - デフォルトの
Registry
ディレクトリーは、/var/lib/ipmupdateserver/Products/InfoPrint Select/Windows/nn.nn.nn.nn/Registry
です。ここで、nn.nn.nn.nnはバージョン番号です。
- regedit.exeを使用して、新しいレジストリー設定を.regファイルとしてエクスポートできます。レジストリーキー
ipmupdateserverctl unfreeze
を実行して、メンテナンスモードを終了します。
1.2.4.14 InfoPrint Managerの更新をインストールする
InfoPrint Managerの更新は、更新が必要なすべてのクライアントコンピューターにインストールされます。InfoPrint Managerの更新アプリケーションをインストールすると、更新サーバーはクライアントマシンに接続し、利用可能な更新をインストールできるようになります。
自動更新クライアントをインストールするには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Manager for Windows Common Clients DVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入します。
- 更新クライアントをインストールするため、InfoPrintManagerUpdate.exeをクリックします。
- 保存先フォルダーを選択します。既定の保存先フォルダーは
C:\Program Files\RICOH\InfoPrint Manager Update
です。 - 完了をクリックして、インストールの処理を完了します。
製品の更新が利用可能になると、更新をインストールするか更新処理を延期するかをたずねるメッセージが表示されます。更新を延期すると、更新インストーラーが閉じられ、24時間後に再試行されます。更新処理が失敗した場合は、システム管理者にお問い合わせください。
1.2.5 アクセシビリティー
アクセシビリティー機能
アクセシビリティー機能は、運動障害または視覚障害などの障害を持つユーザーが情報技術製品を快適に使用できるようにサポートします。
この製品のアクセシビリティー機能は、主に次のことを目標としています。
- スクリーンリーダーや画面拡大機能などの支援技術を使用できるようにする。
- マウスの代わりにキーボードを使用できるようにする。
- 音量、色、コントラスト、フォントサイズなどの属性を変更できるようにする。
また、製品のインフォメーションセンターおよび資料は、アクセシビリティーに対応した形式で作られています。
キーボードナビゲーション
本製品は、Microsoft Windows標準のナビゲーションキーを使用しています。
1.3 操作ガイド
1.3.1 はじめに
1.3.1.1 重要
適用される法律で認められる最大限の範囲において、本製品の故障、文書やデータの損失、本製品および付属の使用説明書の使用または不使用に起因するいかなる損害に対しても、メーカーは責任を負いません。
必ず、重要な文書やデータは、常にコピーするか、バックアップを作成してください。お客様の操作ミスや本ソフトウェアの不具合により、文書やデータが消去される場合があります。また、コンピューターウィルス、ワーム、その他の有害なソフトウェアに対する保護対策は、お客様の責任において講じてください。
本製品を使用してお客様が作成した文書や、お客様が実行したデータの結果については、いかなる場合もメーカーは責任を負いません。
1.3.1.2 本書に関する注意事項
- 本書に掲載されているイラストや説明は、製品の改良や変更により、お客様の製品のものとは異なる場合があります。
- 本書の内容は、予告なく変更されることがあります。
- 本書のいかなる部分も、供給者の事前の同意なしに、いかなる形式においても複製、複製、複製、修正、または引用することはできません。
- 本書では、ディレクトリーパスの参照は、デフォルトパスのみが示されています。InfoPrint Managerやその一部のコンポーネントを別のドライブなど別の場所にインストールした場合、それに応じてパスを調整する必要があります。
たとえば、Windowsオペレーティングシステムを実行しているコンピューターの
D:
ドライブにInfoPrint Managerをインストールする場合は、ディレクトリーパスのC:
をD:
に置き換えてください。
1.3.1.3 使用説明書とヘルプの紹介
本書には、RICOH InfoPrint Manager™ for AIX、Linux、およびWindowsバージョン4.13(プログラム番号5648-F40)に関する情報が記載されています。
本書には、InfoPrint Managerの概要と製品に関するインストールと構成の情報が記載されています。
使用説明書
以下の取扱説明書があります。
- RICOH InfoPrint Manager for Windows:プランニングガイド、G550-1071
- RICOH InfoPrint Manager for Windows:スタートガイド、G550-1072
- RICOH InfoPrint Manager for Windows:操作ガイド、G550-1073
- RICOH InfoPrint Manager for Linux:プランニングガイド、G550-20262
- RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイド、G550-20263
- RICOH InfoPrint Manager for Linux:操作ガイド、G550-20264
- RICOH InfoPrint Manager for AIX and Linux:構成および調整ガイド、S550-1062
- RICOH InfoPrint Manager for AIX:プランニングガイド、G550-1060
- RICOH InfoPrint Manager for AIX:スタートガイド、G550-1061
- RICOH InfoPrint Manager for AIX:操作ガイド、G550-1066
- RICOH InfoPrint Manager:高可用性ガイドライン、G550-20261
- RICOH InfoPrint Manager:Reference、S550-1052
- RICOH InfoPrint Manager:PSF、サーバー、および変換メッセージ、G550-1053
- RICOH InfoPrint Manager:セキュアな印刷:インストールおよび構成する、G550-20129
- RICOH InfoPrint Manager:SAP R/3プランニングおよび構成ガイド、S550-1051
- RICOH InfoPrint Manager:キーワードの辞書、S550-1188
- AFP Conversion and Indexing Facility:ユーザーズガイド、G550-1342
- Page Printer Formatting Aid for Windows:ユーザーズガイドおよびリファレンス、S550-0801
- RICOH InfoPrint Manager AFP2PDF Transform機能:インストールと使用方法、G550-1057
- RICOH InfoPrint Manager:InfoPrint Manager Transform機能をインストールする、G550-20160
ヘルプ
多くの画面でプロパティーヘルプが用意されており、特定の作業や設定に関する情報を提供しています。
また、ヘルプメニューでは、操作画面から直接HTMLバージョンの取扱説明書にアクセスすることができます。
- 注意:
- PDF文書をご覧いただくには、Adobe ReaderなどのPDFリーダーがインストールされている必要があります。
RICOHの印刷製品については、以下を参照してください。
- https://www.ricoh-usa.com/en/products/commercial-industrial-printingのRICOH 商業および工業用印刷Webサイト。
- https://help.ricohsoftware.com/swinfocenterのRICOHソフトウェア情報センター。
1.3.1.4 使用説明書とヘルプの読み方
1.3.1.4.1 使用説明書を表示する
PDF形式の使用説明書を表示する
- InfoPrint Managerでは、製品に同梱されるDVD-ROMの中にPDF形式で資料が提供されています。
HTML形式で使用説明書を表示する
- 使用説明書のHTMLバージョンは、ユーザーインターフェースから直接入手できます。アプリケーションを起動して、バナーの右にあるボタンをクリックして、 ヘルプを選択します。
1.3.1.4.2 プロパティーヘルプを表示する
1.3.1.4.3 マークについて
- 重要:
- この記号は、製品を使用する際に注意すべき点を示しています。この説明を必ずお読みください。
- 注意:
- この記号は、タスクを完了するために必須ではないが役立つ補足情報を示します。
- 太字
- 太字は、ダイアログ、メニュー、メニュー項目、設定、フィールドラベル、ボタン、キーの名称を表します。
- 斜体
- 斜体は、各自の情報に置き換える必要があるマニュアルや変数のタイトルを表します。
モノスペース
モノスペース体
は、コンピューターの入出力を示します。
1.3.1.5 略語
- AFP
- Advanced Function Presentation(高機能プレゼンテーション)
- IP
- Internet Protocol(インターネットプロトコル)
- Portable Document Format(ポータブル文書形式)
- PCL
- Printer Command Language (プリンターコマンド言語)
- GIF
- Graphics Interchange Format(グラフィック交換形式)
- JPEG
- Joint Photographic Experts Group(ジョイントフォトグラフィックエキスパーツグループ)
- TIFF
- Tagged Image File Format(タグ付き画像ファイル形式)
1.3.1.6 商標
RICOH InfoPrint Manager™およびRICOH ProcessDirector™は、Ricoh Company, Ltd.の米国およびその他の国における商標です。
以下の用語は、International Business Machines Corporationの米国または他の国における商標または登録商標です。
- AIX
- DFS
- IBM
- MVS
- OS/390
- POWER
- Print Services Facility
- pSeries
- S/390
- z/OS
Adobe、Adobeロゴ、PostScript、PostScriptロゴは、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の米国ならびにその他の国における登録商標または商標です。
CUPSおよびmacOSは、Apple, Inc.の米国または他の国における商標または登録商標です。
Fieryは、米国およびその他の特定の国におけるFiery, LLCの登録商標です。
Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における登録商標です。
Microsoft、Microsoft Edge、Windows、Windowsロゴ、およびActive Directoryは、Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。
Oktaは、Okta, Inc.の米国およびその他の国における登録商標です。
UNIX は、米国およびその他の国における The Open Group の登録商標です。
Thales Group コード: この使用権取得者アプリケーションのライセンス管理は、次の 1 つ以上の著作権に基づいています。
Sentinel RMS Copyright 1989-2024 Thales Group All rights reserved. Sentinel EMS Copyright 2008-2024 Thales Group All rights reserved.
Sentinelは、Thales Group の登録商標です。
その他の会社名および製品名は、それぞれ各社の商号、商標または登録商標です。
1.3.2 概要
また、RICOH InfoPrint Managerで使用できる発注可能な機能を使用する手順も記載されています。
1.3.3 管理者の操作: InfoPrint Managerを構成する
1.3.3.1 複数のネットワークアダプターカードを使用する
2次ネットワークをセットアップするときは、以下を考慮してください。
- InfoPrint Managerサーバーがインストールされているシステムでは、既存のネットワークに1次ネットワークアダプターカードが接続されます。
- InfoPrint Managerサーバーがインストールされているシステムでは、プリンター専用のネットワークに2次ネットワークアダプターカードが接続されます。このネットワークは隔離されているため、IP転送は推奨しません。
- 1次ネットワークで2次ネットワークのプリンターのIPアドレスは解決できません。
2次ネットワークのカードとプリンターには、専用IPアドレスの使用を推奨します。 たとえば、以下の形式のアドレスがあります。
- クラスA IPアドレス: 10.xx.xxx.xxx
- クラスB IPアドレス: 192.168.xxx.xxx
- 2次ネットワークアダプターカードのプロパティーで、デフォルトゲートウェイ、DNS、WINSは設定しないでください。カードを構成したときにフィールドに値がある場合は、デフォルト値を消去してください。
- 2次ネットワークに接続するプリンターで、デフォルトゲートウェイは指定しないでください。デフォルトゲートウェイを指定する場合は、2次ネットワークアダプターカードのIPアドレスを入力してください。
1.3.3.2 サーバーを作成/管理する
InfoPrintサーバーは、InfoPrintシステム以外のInfoPrintオブジェクトを管理または制御します。InfoPrintのインストール時で、論理宛先、キュー、実宛先(物理プリンター)があるサーバーが1つ作成されました。この章の情報を使用して、追加サーバーを作成し、サーバーの構成と保守のタスクを実行できます。
1.3.3.2.1 分散環境での追加サーバーの作成を準備する
分散環境を構成し、同一コンピューター上でInfoPrintサーバープロセスのインスタンスを多数定義する場合は、fstshowコマンドを使用してサーバー上で使用可能な相互通信ポートを確認してください。
たとえば、コマンドラインでfstshow —o
を入力すると、下表のような内容が表示されます。
################################################# # IN-USE? PORT# PID DIR-ID NAME # Y 2050 23266 2 server1 # Y 2051 24272 0 notifyd # N 2052 99 # N 2053 99 # N 2054 99 # N 2055 99 # N 2056 99 # N 2057 99 # N 2058 99 # N 2059 99 #################################################
使用中または使用可能なサーバー相互通信ポート(上記の2050
~2059
)が一覧表示されると、追加のInfoPrint Managerサーバープロセスを開始するためのポートが十分にあるかを確認できます。表示されない場合は、pdinitportsユーティリティーを使用すると、広範囲のポート番号をプロセス間通信できるように初期化できます。サーバー相互通信ポートは、notifydやSAPコールバックデーモンなどのInfoPrint Managerプロセスでも使用されます。
InfoPrint はデフォルトでは 10 個のポートしか予約しないため、10 個を超えるサーバープロセスを定義するには、pdinitports ユーティリティーを使用して、10 個を超えるポートを初期設定する必要があります。たとえば、20個のサーバープロセスに2050~2069のサーバープロセス間通信ポートを使用するようにInfoPrintを初期設定するには、コマンドラインで次を入力します。
pdinitports 2050 2069pdinitportsユーティリティーについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。このプロセスを完了すると、追加サーバーを作成する/既存サーバーを開始するを開始できます。
1.3.3.2.2 追加サーバーを作成する/既存サーバーを開始する
新規サーバーを作成するには、次の手順に従います。
- InfoPrint Managerマネージメントインターフェース(IPMMI)を始動するには、RedHat Enterprise Linux(RHEL)では、 に移動し、SUSE Linux Enterprise Server(SLES)では、 に移動します。
- InfoPrint Managerマネージメントインターフェースで、左ペインにあるサーバーを右クリックします。 を選択します。サーバーの作成ダイアログウィンドウが開きます。
- InfoPrintサーバーの名前を名前フィールドに入力します。
- デフォルト値6874以外のポート番号をInfoPrint用の通信ポートとして使用する場合は、使用するポート番号をポート番号フィールドに入力します。
InfoPrintサーバーは指定値と後続値の2つの番号を使用するため、ポート番号を選択するときは、必ず2つ選択値を増やしてください。 たとえば、6874と6875などになります。
- [オプション]からいずれかの開始メカニズムを選択します。新規サーバーを今すぐまたは今すぐおよび再起動時に開始するように構成できます。
- InfoPrint サーバーを現在実行中のロケール以外のロケールで実行したい場合は、ロケール名を[LOCALE]フィールドに入力します。使用可能な値は、en_US(デフォルト)、fr_FR、de_DE、it_IT、es_ES、またはja_JPです。
- OKを押します。この手順の結果は、選択したオプションによって異なります。
既存のサーバーを開始するには、次の手順に従います。
InfoPrint Managerマネージメントインターフェース
からサーバーパネルに移動し、開始するサーバーインスタンスを選択します。- サーバーを右クリックし、開始を選択します。
- InfoPrintサーバーの名前を* SERVER nameフィールドに入力します。InfoPrintのデフォルトでは、 このフィールドにIPMMIセッションを実行中のLinuxシステムの名前が入力されてます。
- 注意:
- 通常、Linuxシステムでは、InfoPrintサーバーは1つだけ実行されます。
- この手順は、シャットダウンしたサーバーの開始にも使用できます。
1.3.3.2.3 多言語環境でサーバーを構成する
InfoPrint環境が異なるロケールが混在する言語環境の場合は、追加サーバーを作成する/既存サーバーを開始するを使用し、各言語環境で実行する個別のサーバーを作成してください。これらの各サーバーは、サポートするロケールに合わせて名前を付けることができます (たとえば、English
、French
、Italian
、German
、Spanish
、または Japanese
)。
これらの InfoPrint Manager サーバーに、キューまたは宛先など、InfoPrint Manager オブジェクトが含まれている必要はありません。そうではなく、これらのサーバーは、ロケール固有のコマンド処理を取り扱い、オブジェクトが入っている InfoPrint Manager サーバーにそれらのコマンドを転送します。
InfoPrint Linuxサーバーと同じLinuxサーバー上で実行していない各InfoPrintクライアント(InfoPrint Manager オペレーション GUI、InfoPrint Submit Express、InfoPrint Selectなど)には、クライアントのロケールに対応するInfoPrint Linuxサーバーのポート番号を含むPD_SOCKET環境変数を設定して正しいInfoPrintサーバーに接続してください。クライアントが、InfoPrint サーバーがサポートしないロケールで実行している場合、英語で実行する InfoPrint サーバーに接続します。このタスクを実行するには、「InfoPrint Manager および Linux の環境変数を設定する」を参照してください。
1.3.3.2.4 サーバーをシャットダウンする
InfoPrintは、サーバーのシャットダウン中とシャットダウン後に新規ジョブを受け取れないようにします。シャットダウン時にサーバーで使用可能になっていた論理宛先と実宛先は、サーバーが再始動されたときに使用可能になります。シャットダウン時にサーバーで使用不可になっていた論理宛先と実宛先は、サーバーが再始動されたときに使用不可になります。
InfoPrint Managerマネージメントインターフェースを使用し、既存のサーバーをシャットダウンできます。InfoPrint Managerマネージメントインターフェースの開始方法が分からない場合は、 RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイドの「InfoPrintインターフェースを使用する」を参照してください。
既存のサーバーをシャットダウンするには、以下の操作を行います。
InfoPrint Managerマネージメントインターフェース
から、サーバーパネルにアクセスし、停止するサーバーインスタンスを選択します。- サーバーを右クリックし、停止を選択します。
- いつサーバーを停止するかに今すぐ、現在の後、またはすべての後のいずれかを選択します。
- Enter を押します。この手順の結果は、サーバーが実行中かどうかによって異なります。
- 注意:
- 通常、Linuxシステムでは、InfoPrintサーバーは1つだけ実行されます。
- この手順は、シャットダウンしたサーバーの開始にも使用できます。
1.3.3.3 プリンターと関連ハードウェアを取り付けて設定する
この章に記載されていないプリンターについては、RICOHのWebサイト(https://www.ricoh-usa.com/en/products/commercial-industrial-printing)を参照してください。
プリンター装置を表すInfoPrint実宛先を作成して構成するには、RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイドの実宛先の作成および管理
を参照してください。
1.3.3.3.1 InfoPrint 5000 を使用して AFP を印刷するように InfoPrint Manager を構成する
InfoPrint 5000は、InfoPrint Manager経由でジョブを実行依頼できる高速、高品質、フルカラーのデジタルプリンターです。InfoPrint 5000システムでは、高速で高品質カラーAFP出力が処理または印刷されます。また、高解像度カラーイメージを含むPDFまたはPostScript文書も処理または印刷されます。
InfoPrint 5000 は、ジョブ管理およびページレベルエラーリカバリー機能をフルカラーアプリケーションおよび文書の印刷機能と結合します。可変データAFP文書のリソースとしてEncapsulated PostScript(EPS)やPortable document format(PDF)などのデータフォーマットを使用するアプリケーションにも対応できます。AFPアーキテクチャーを使用すると、ラスターイメージプロセッサー(RIP)を使用してプリンターコントローラーでリソースを処理し、プリンターに保管できます。この機能で、リソースの再RIP処理が不要になるため、パフォーマンスが向上します。単一ページのPDFとEPS、オブジェクトは、プリンターに送信する前に、カラーイメージへの変換は不要です。これらのオブジェクトはプリンターコントローラーで直接再 RIP 処理できるため、パフォーマンスが向上します。
InfoPrint Manager システムが InfoPrint 5000 に印刷ジョブを準備および送っている時は、重い処理負荷が InfoPrint Manager システムにかかってきます。したがって、1台の LinuxサーバーをInfoPrint 5000専用に使用してください。 このシステムには、1台のInfoPrint Managerサーバーだけがあり、印刷ジョブが1台のInfoPrint 5000に送信されます。
1.3.3.3.1.1 InfoPrint Manager に InfoPrint 5000 を定義する
AFP データを印刷するために InfoPrint Manager に対して InfoPrint 5000 を定義する場合、PSF TCP/IP 接続実宛先として定義する必要があります。実宛先は、物理出力装置を表します。InfoPrint 5000はPSF TCP/IPプリンターを使用してください。InfoPrint ManagerアドミニストレーションGUIでプリンターの作成ウィザードを使用し、実宛先を作成します。
次の手順に従い、InfoPrint ManagerアドミニストレーションGUIを使用してプリンターを定義します。
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開始します。
- プリンター→作成→PSF→TCP/IPを選択します。
- プリンターの作成ウィザードの最初のパネルで、以下の操作を行います。
- 名前フィールドに実宛先の名前を入力します。
- サーバーフィールドでそのサーバーが正しいことを確認します。
- モデルドロップダウンリストから、InfoPrint 5000を選択します。
注意: このモデルが表示されない場合は、InfoPrint Managerを現行サービスレベルに更新してください。
- 適切なフィールドにプリンターのTCP/IPアドレスとポート番号を入力します。
- 次へをクリックします。
- 2番目のパネルで、この実宛先にジョブを送信する論理宛先の名前を入力し、次へをクリックします。
- 3番目のパネルで、この実宛先にジョブを実行依頼するキューの名前を入力し、次へをクリックします。
- 残りのパネルで、次へをクリックし、最後に完了をクリックすることで、InfoPrint ManagerがAFPカラー印刷を設定するデフォルト値を受け取ります。
注意: ウィザードでプロンプト指示に従って情報を提供する際に、RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイドの「実宛先を/管理する」に示されているワークシートを参照してください。
InfoPrint ManagerにInfoPrint 5000を定義してPostScriptまたはPDFを印刷するときは、PSF TCP/IP接続実宛先として定義してください。実宛先は、物理出力装置を表します。InfoPrint 5000はPSF TCP/IPプリンターを使用してください。InfoPrint ManagerアドミニストレーションGUIでプリンターの作成ウィザードを使用し、実宛先を作成します。
1.3.3.3.1.2 InfoPrint ManagerでPSF TCP/IPプリンターを構成する
- Input Managerワークスペースのサイズ/位置を検証する
- AFPリソースを保管する場所を識別する
- このサーバーでカラーラスターイメージプロセッサー(RIP)を指定する
- カラーレンダリング値を変更する
1.3.3.3.1.2.1 Input Managerワークスペースのサイズ/位置を検証する
/var/psf/segments
にあります。InfoPrint 5000に送信するカラー印刷ジョブのサイズと複雑性に対応するため、Input Managerワークスペースには18 GB以上のディスクスペースを確保し、個別のファイルシステムに置いてください。既存の/var/psf/segments
で必要なディスクスペースを確保できない場合は、新規のファイルシステムを作成して/var/psf/segments
からマウントすることが最も簡単な方法です。InfoPrint Manager設定の変更は不要です。
ファイルシステムをオーバーマウントしない場合は、新しいファイルシステムを作成して別のマウントポイントでマウントできます。この場合は、Input Manager設定を正しい位置へのポイントに変更してください。Input Manager設定を変更するには、以下の操作を行います。
- IPMMIで、 を選択します。
- PATH used for work area & percent usage thresholdを変更し、作成した新しいファイルシステムを指示します。
- 変更内容を確認し、ツールを終了します。
1.3.3.3.1.2.2 AFPリソースを保管する場所を識別する
InfoPrint Managerでは、データオブジェクトリソースはBCOCAとGOCAとともにグループ化され、表示オブジェクトコンテナーと名付けられています。他の種類のAFPリソースと同様に、InfoPrint Managerに表示オブジェクトコンテナーの場所を指定してください。
また、表示オブジェクトコンテナーがprivateまたはpublicであるかをInfoPrint Managerに指示します。カスタムリソースは他の印刷ジョブで再利用できませんが、共通リソースはさまざまな印刷ジョブで誰でも使用することができます。たとえば、シグニチャーファイルを private にして、それによって通信中または検査において、このファイルを不当に使用できないようにします。また、会社のロゴをpublicにすると、1つのコピーを保管するだけで共有して使用できます。デフォルトでは、すべての表示オブジェクトコンテナーはprivateとみなされます。
AIXコマンドラインからpdsetコマンドのresource-context-presentation-object-containerまたはpublic-context-presentation-object-container属性の複数を使用するか、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを使用し、イメージリソースが保管される場所とイメージリソースを共通にするかを定義できます。
以下の手順に従い、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを使用して属性を設定してください。
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開始します。
- オプション→カスタマイズを選択します。
- カスタマイズダイアログで、プリンタータブをクリックします。
- アクション列でAFPリソースの変更、調整の変更、AFPカラーの変更を見つけ、横にあるメニュー列でチェックを付けます。
この手順で、プリンターメニューにこのタスクが追加されます。プリンターメニューまたは他のメニューにタスクを追加する場合は、今すぐか、後でも追加できます。
- [OK]をクリックして設定を適用し、ダイアログをクローズします。
- InfoPrint Manager に InfoPrint 5000 を定義するで作成したプリンターを選択します。
- プリンター→AFPリソースを選択し、AFPリソースの変更ダイアログを開きます。
- 表示オブジェクトコンテナーの位置フィールドで、表示オブジェクトコンテナーが保管されているパスを入力します。複数の場所に保管されている場合は、以下のように、すべてのパスがコロン(:)で区切られて表示されます。
/resources/containers:/dept123/pres-obj-containers:/dept456/pres-obj-containers
- その他すべての適切なフィールドを入力します。たとえば、書式定義を使用する場合は、書式定義の場所フィールドに入力します。
- [OK]をクリックして設定を適用し、ダイアログをクローズします。
- 表示オブジェクトコンテナーがすべてプライベートである場合は、手順13に進みます。共通の表示オブジェクトコンテナーの場合は、プリンター→調整の変更を選択して調整の変更ダイアログを開きます。
- 共通表示オブジェクトコンテナーフィールドで、共通リソースが保管されているパスを入力します。リソースが複数の場所に保管されている場合は、以下のようにすべてのパスがコロン(:)で区切られて表示されます。
/resources/containers:/dept123/public-pres-obj-containers
- [OK]をクリックして設定を適用し、ダイアログをクローズします。
1.3.3.3.1.2.3 このサーバーでカラーラスターイメージプロセッサー(RIP)を指定する
RIPは、InfoPrint Managerがプリンターに送信するデータストリームを生成します。デフォルトでは、InfoPrint Managerはモノクローム文書を生成するRIPを使用します。従って、カラーの文書をInfoPrint 5000に送信する前に、ps2afpデータストリーム変換からカラーRIPを指定してください。
以下の手順で、必要な構成に変更し、カラーRIPを開始します。
- まず、ps2afpdデーモンを停止します。
- 次のコマンドでプロセスID番号に移動します。
ps | grep ps2afp
次のコマンドでデーモンを停止します。 kill -9 <process id number>
- 次のコマンドでプロセスID番号に移動します。
- サーバーの/usr/lpp/psf/ps2afp/ディレクトリーにあるps2afpd.cfgデーモン変換構成ファイルを任意のエディターで編集します。
- 次の例に示すように、ps_output_type の値を
FS45
に変更します。ps_output_type = FS45 # -a type of AFP image to generate
- 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
- 次のコマンドでデーモンを再始動します。
/usr/lpp/psf/bin/ps2afpd -C /usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afpd.cfg
IO1_G4
に変更してモノクロームRIPを開始します。ps_output_type = IO1_G4 # -a type of AFP image to generate
1.3.3.3.1.2.4 カラーレンダリング値を変更する
カラーレンダリングインテントには2つの可能な値があります。
- Relative
- InfoPrint ManagerでInfoPrint 5000が再現できないカラーが検出されたときは、再現できる最も近い色の値で置換されます。
- Perceptual
- InfoPrint ManagerでInfoPrint 5000が再現できないカラーが検出されたときは、イメージのすべてのカラーが調整され、互いのカラー関係が維持されます。従って見た目は良くなりますが、原稿イメージには完全一致しなくなります。
デフォルト値はRelativeです。
印刷ジョブ、デフォルト文書、または実宛先のcolor rendering intent値は、コマンド行またはInfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを使用して設定できます。以下の手順に従い、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを使用して属性を設定してください。
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開始します。
- AFPカラーの変更タスクをプリンター、プリンター→ジョブおよび文書デフォルト、ジョブ、論理→ジョブおよび文書デフォルトメニューに追加するようにInfoPrint Manager アドミニストレーション GUIをまだカスタマイズしていない場合は、以下の手順で行います。
- オプション→カスタマイズを選択します。
- カスタマイズダイアログで、プリンタータブをクリックします。
- [アクション]列で、[AFP カラーの変更]および[ジョブおよび文書デフォルト]を見つけ、それらの横にある[メニュー]列でチェックボックスを選択します。
- ジョブタブと論理タブも同様に2.1 ~2.3を行います。
- [OK]をクリックして設定を適用し、ダイアログをクローズします。
- カラーレンダリングインテント値を設定するオブジェクトを1回クリックして選択します。
- 手順2で追加したメニュー項目を使用し、AFPカラーの変更ダイアログを開きます。
- 実宛先について、プリンター→AFPカラーの変更を選択します。
- 実宛先でのデフォルトジョブについて、プリンター→ジョブおよび文書デフォルト→AFPカラーの変更を選択します。
- 論理宛先でのデフォルトジョブについて、論理→ジョブおよび文書デフォルト→AFPカラーの変更を選択します。
- すでに実行依頼されたジョブの場合は、ジョブ→AFPカラーの変更を選択します。
- AFPカラーの変更ダイアログで、カラーレンダリングインテントフィールドを見つけ、ドロップダウンリストから値を選択し、OKをクリックします。
印刷ジョブのカラーレンダリング値を変更するには、3とおりの方法があります。
- 印刷ジョブを作成時に、PostScriptデータストリームの中の値を設定します。
- InfoPrint ManagerPostScriptからAFP変換用の構成ファイルに行を追加します。
- InfoPrint Managerサーバーで、
ps2afpd.cfg
ファイルに移動します。 - ファイルをテキストエディターで開きます。
- ファイルに次の行を追加します。
pragma colorRendering=perceptual
- ファイルを保存して閉じます。
- InfoPrint Managerサーバーで、
- ps2afp コマンドの発行時に、フラグをコマンドに追加します。このオプションは、Infoprint transformsから切り離してInfoPrint Managerを使用している場合に適用されます。たとえば、より迅速に印刷を行うように、印刷ジョブを実行依頼する前にファイルをAFPに変換する場合です。カラーレンダリング値を変更した場合、次のフラグを
ps2afp コマンドに追加します。
-pragma colorRendering=perceptual
たとえば、知覚カラーレンダリングを使用し、mybook.psと呼ばれるPostScriptファイルをAFPに変換するには、次のコマンドを発行します。
ps2afp -pragma colorRendering=perceptual mybook.ps
ps2afp変換の使用については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.3.3.3.1.2.4.1 other-transform-options 属性でカラーレンダリングインテント値を指定する
属性 other-transform-options には、等号を含む値が入るようになり、プラグマステートメントがサポートされるようになりました。たとえば、知覚カラーレンダリングを使用して、プラグマ colorRendering を持つカラー印刷ジョブ PS.doc をプリンター color_printer に実行依頼するには、次のコマンドをコマンド行に入力します。
pdpr -d color_printer -x "other-transform-options = '-pragma colorRendering=perceptual'"
PS.doc
この構文には単一引用符が必要です。
プラグマは、変換のコマンド行呼び出しで使用したり、変換構成ファイルで指定したりすることもできます。
1.3.3.3.2 InfoPrint 5000モデル/RICOH Pro VCシリーズモデルでPostScript/PDF印刷用InfoPrint Managerを構成する
ホットフォルダーを使用するときは、マイナーな構成タスクを完了してください。
1.3.3.3.2.1 Sambaがインストールされていることを確認する
1.3.3.3.2.2 InfoPrint 5000またはRICOH Pro VCホットフォルダーに接続する
- rootとしてログインします。
- モデルAS1とAS3の場合は、次のコマンドを入力します。
- モデルAD1/AD2、AD3/AD4、AD3/AD4-XR3、KM3、KM3/MD4、MD3/MD4、RICOH Pro VC40000、RICOH Pro VC60000、RICOH Pro VC70000、RICOH Pro VC80000の場合は、次のコマンドを入力します。
- パスワードの入力確認画面が表示されたときは、Enterを押します。
1.3.3.3.2.3 PDFファイル/ PostScriptファイルを印刷する前にスクリプトを実行する
- InfoPrint Managerサーバーにログオンします。
- InfoPrint Managerが提供するスクリプト
/usr/lpp/pd/bin
に移動します。 - 次のコマンドを入力します。
run_customization_1.sh nameOfServernameOfADnameOfQueuenameOfLDnameOfLocalFolder/yourhotfolder
- nameOfServer
- 宛先を作成する場所となるInfoPrint Managerサーバーの名前を指定します。
- nameOfAD
- 作成される新規の実宛先の名前を指定します。
- nameOfQueue
- 既存のキューまたは新規のキューの名前を指定します。
- nameOfLD
- 作成される新規の論理宛先の名前を指定します。
- nameOfLocalFolder
- ローカルマウントポイントの名前を指定します。
- yourhotfolder
- InfoPrint 5000プリンターコンソールで作成したホットフォルダーの名前を指定します。
- InfoPrint ManagerアドミニストレーションGUIで、新規の実宛先と論理宛先が作成されていることを確認します。
- PDFまたはPostScriptテストジョブをInfoPrint 5000に実行依頼します。
サンプルスクリプト
run_customization_1.sh sage ip5k ip5K-q ip5k-ld "/mnt/hmi_hf"
ipk5
はローカルフォルダーです。
hmi_hfはリモートサブフォルダーです。
1.3.3.3.3 InfoPrint 2190、InfoPrint 2210、および InfoPrint 2235 を使用するように InfoPrint Manager を構成する
以下のプリンターモデルは各種データストリームに対応し、広範囲のフィニッシングオプションが用意されています。プリンターの用途に応じて、2つの方法で構成されます。
- 通常の印刷機能を使用
- ブックレットメーカー(ブックレットメーカー を参照)を使用
1.3.3.3.3.1 CUPS/PSF他のプリンターを構成する
データストリームを変換なしでInfoPrint Manager経由でプリンターに渡すには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIのメインウィンドウで、プリンター→作成→CUPSまたはPSF他宛先を選択します。
- プリンターの作成ウィザードの必要なフィールドを入力し、プリンターの実宛先を作成します。詳しい手順については、RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイドの「実宛先を作成/管理する」を参照してください。
- PSF他宛先が作成されている場合は、プリンター→プロパティーを選択します。
- 文書タブを選択し、宛先でRIP処理するフォーマットフィールドがPostScriptまたはPCLデータストリームを渡すように設定します。
- 補助/セパレーターシートタブを選択し、printer-start-sheet 実宛先属性のスタートシートの値を
none
に設定します。
CUPS実宛先に実行依頼し、InfoPrint 2190、2210、または2235プリンターを使用するには、次のコマンドを入力します。
pdpr -d ldname job1
1.3.3.3.3.1.1 アカウンティング情報のログを記録する
- ジョブを完了済みとして報告する前にジョブの印刷が完了するまで待機します(はい)。
- すべてのデータがプリンターに送信されると同時にジョブを完了済みとして報告します(いいえ)。
wait-for-job-completion属性がYesに設定されている場合、InfoPrint Managerは印刷された実際のページ数をログに記録します。
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIから属性を変更するには、以下の操作を行います。
- プリンター→プロパティーを選択します。
- ジョブタブを選択します。
- ウインドウの下部に印刷時に完了ジョブを報告ラジオボタンが表示されない場合は、すべて表示をクリックします。
1.3.3.3.3.2 ブックレットメーカー用のTCP/IPプリンターを構成する
1.3.3.3.3.2.1 ブックレットメーカー
InfoPrint 2190、InfoPrint 2210、またはInfoPrint 2235がある場合は、ブックレットメーカー機能を使用してfold-in-and-stapleフィニッシング機能を使用できます。ブックレットメーカーは、最大15ページの長さのジョブに対応しています。
ブックレットメーカー機能はインストールされると、出力ビン3に入ります。 この出力ビンはShift Tray Lowerと呼ばれます。InfoPrint Manager は、ジョブが以下を指定するときにのみ、そのジョブのブックレットメーカーを選択します。
- center-stitch
- 出力ビン 3
PostScript、PCL、または AFP のいずれかのジョブに対してブックレットメーカーを指定する場合についての詳細は、プリンター資料を参照してください。
1.3.3.3.4 InfoPrint 4000/4100用にInfoPrint Managerを構成する
- RICOH InfoPrint Manager for AIX: 操作ガイド の「メディアと実宛先を関連付ける」の手順を使用し、InfoPrint 4000または4100を表す実宛先で対応するメディアを指定します。
- プリンターで、手順1で選択したメディア(以下参照)に一致させる用紙を定義します。
メディアオブジェクト名 Printer_Form名 Printing_Form説明 letter na letter 2 アップ letter (8.5 x 11) legal na legal 2 アップ legal (8.5 x 14) ledger ledger 1 アップ (11 x 17) - 対応するメディアが必要な寸法にCTSを設定します。たとえば、レジャーサイズの用紙に対応するには、CTSを横11インチ、縦14インチに設定します。CTS がサポートできるのは、いくつかの縦のサイズと、1 つの中央スリットオプションのみです。
1.3.3.3.4.1 拡張オペレーターコンソールからInfoPrint ManagerオペレーションGUIを表示する
InfoPrint Managerサーバーからこのサポートを構成するには、リモート実行デーモン(rexecd)処理がサーバーで実行されていること確認してください。
また、プリンターのIPアドレスを含めるには、/etc/hostsファイルを更新してください。このタスクを実行するには、以下の操作を行います。
- 任意のAIXエディターで/etc/hostsファイルを編集します。
- 以下のように、行にプリンターのIPアドレスを入力します。
xx.xx.xx.xx printer # ethernet name/address
xx.xx.xx.xxは、InfoPrint ManagerオペレーションGUIを表示するプリンター制御装置のIPアドレスです。printer
は、ネットワークに固有のプリンターホスト名です。注意: InfoPrint Manager オペレーション GUI を表示できる拡張オペレーターコンソールが複数ある場合、/etc/hosts ファイルにはプリンター制御装置ごとに IP アドレスが含まれていなければなりません。
1.3.3.3.4.2 InfoPrint 4000/4100プリンターでの実際のスクリーン線数とスクリーン角度の制限
InfoPrint 4000とInfoPrint 4100プリンターの実際のスクリーン線数とスクリーン角度については、以下の表を参照してください。
600 DPIプリンターの実際のスクリーン線数
プリンターモデル | トナー | プロパティー | サブミットスクリーン線数(LPI) | |||
---|---|---|---|---|---|---|
71 LPI | 85 LPI | 106 LPI | 141 LPI | |||
InfoPrint 4000
InfoPrint 4100
|
バージョン3/7 | 実際のスクリーン線数(LPI) | 74 | 85 | 96 | 117 |
実際のスクリーン角度(デフォルトの設定度数) | 35.5° | 45° | 51.3° | 59° | ||
実際の画面角度 (90°設定) | 54.5° | 45° | 38.7° | 31° | ||
InfoPrint 4000
InfoPrint 4100
|
バージョン2(拡張印刷トナー)または標準トナー | 実際のスクリーン線数(LPI) | 71 | 85 | 103 | 141 |
実際のスクリーン角度 | 45° | 45° | 31° | 45° | ||
InfoPrint 4000 IR1/IR2 | バージョン2/3/標準トナー | 実際のスクリーン線数(LPI) | 71 | 83 | 106 | 141 |
実際のスクリーン角度 | 45° | 34° | 45° | 45° | ||
InfoPrint 4100 TD1-2 プリンター | バージョン2 | 実際のスクリーン線数(LPI) | 74 | 85 | 96 | 117 |
実際のスクリーン角度 | 36° | 45° | 51° | 59° | ||
InfoPrint 4100
|
バージョン7 | 実際のスクリーン線数(LPI) | 74 | 85 | 96 | 117 |
実際のスクリーン角度 | 36° | 45° | 51° | 59° |
1.3.3.3.5 InfoPrint Managerサーバー上で印刷用のハーフトーンを指定する
InfoPrint Submit Expressインターフェース(InfoPrint Submit Expressからの印刷を参照)、またはコマンドライン(コマンドラインからの印刷を参照)のいずれかを通じてグレースケールファイルの印刷に特定のハーフトーンを使用できます。
1.3.3.3.5.1 InfoPrint Submit Expressから印刷する
InfoPrint Manager では、デフォルトの文書またはジョブオブジェクトにデフォルトのハーフトーンを設定することにより、ジョブ単位で出力のスタイルを決定できます。
1.3.3.3.5.2 コマンド行から印刷する
pdpr -p sip20-sage -x halftone=ibm106lpi:highlight-midtones grayscale.ps。ここで、-x値はカスタマイズされたキャリブレーションファイルであり、
grayscale.ps
は印刷されるファイルです。ibm106lpi:highlight-midtones
)は、InfoPrint Managerアドミニストレーションインターフェースを使用して実宛先でサポートされているハーフトーンを見つけるか、コマンド行で以下を入力すると表示されます。
pdls -cp -r halftones-supported ActualDestinationName
InfoPrint 4100 プリンターモデルでのみ使用可能な単一のセルハーフトーンを使用すると、特にサイズの小さいオブジェクト (イメージ、ラインアート、またはテキスト) を印刷するときに、印刷画質を向上できます。
プリンターの単一のセルハーフトーンを指定するには、single-cell-type実宛先属性を使用します。single-cell typeの値には、ellipticalまたはeuclidianを指定します。オブジェクトのしきい値サイズを設定するには、image-small-threshold、line-small-threshold、またはtext-small thresholdのいずれかの文書属性を使用します。
コマンド行からイメージ、ラインアート、またはテキストの単一セルしきい値を要求するジョブを送信するには、次のようなpdprコマンドを使用します。
pdpr -p sip20-sage -x image-small-threshold=0.5i grayscale.ps
pdpr -p sip20-sage -x line-small-threshold=0.5i grayscale.ps
pdpr -p sip20-sage -x text-small-threshold=72p grayscale.ps
single-cell-type実宛先属性とimage-small-threshold、line-small-threshold、text-small-threshold文書属性に対応する値については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.3.3.4 SNMP プリンターを使用する
1.3.3.4.1 SNMP サポート
SNMP を使用するには、use-snmp 実宛先属性を true に設定する必要があります。
1.3.3.4.2 SNMP通信について
シンプルネットワーク管理プロトコル(SNMP)およびRFC 1759で説明されている標準プリンター管理情報ブロック(MIB)で稼働するネットワークプリンターの場合は、InfoPrint ManagerサーバーでSNMPを使用すると、以下が自動的に実行されます。
- プリンターのInfoPrint Manager実宛先属性のいくつかのデフォルト値が標準プリンターMIBに戻した値に設定されます。実宛先属性は、トレイ、メディア、ビン、plex、および面に関係します。このプロセスは、属性のスマートデフォルト設定と呼びます。
- 現在印刷中のジョブがない場合でも、いくつかの状態についてのプリンター問題を検出、報告、およびリカバリーする。
- 装置固有の情報に直接アクセスします。
- 装置で装置コマンドを直接実行します。
InfoPrint Manager には、SNMP バージョン 3 (SNMPv3) のサポートが含まれています。このバージョンではInfoPrint Managerおよびプリンター間のSNMP通信のセキュリティーが強化されており、暗号化された認証管理トラフィック、保護されたリモート構成および装置状況メッセージが含まれます。
SNMPv3 では、次のセキュリティーレベルがサポートされます。
- 最小 - 認証とプライバシーを適用しない。
- 中程度 - 認証を適用するが、プライバシーは適用しない。
- 最大 - 認証とプライバシーを適用する。
これらのセキュリティーレベルをサポートするために、新しく SNMPv3 実宛先属性が追加されています。詳しくは、「操作ガイド」を参照してください。
1.3.3.4.2.1 実宛先属性のスマートデフォルト設定
InfoPrint Manager サーバーは、InfoPrint Manager ユーザーが以下の条件を満たした場合に限り、SNMP プリンターの実宛先属性を自動的にスマートデフォルト設定可能です。
- 実宛先を作成または変更するときに、属性を明示的に設定しない。
- 属性を InfoPrint Manager のデフォルトにリセットする。
実宛先を作成し、サーバーでプリンターの実宛先属性をスマートデフォルト値を設定できるようにする前に、次の操作を推奨します。
- プリンターの電源を入れます。
- プリンターがネットワークに接続していることを確認します。
- destination-model
- input-trays-medium (属性 input-trays-supported および media-ready もスマートデフォルト設定します)
- media-ready
- media-supported
- output-bin-numbers (属性 output-bins-supported もスマートデフォルト設定します)
- plexes-supported
- psf-tray-characteristics (属性 input-trays-supported および media-ready もスマートデフォルト設定します)
- sides-supported
media の場合、スマートデフォルト設定は、メディアのサイズを検出するだけです。同じサイズの別のメディア (たとえば、3 つの異なるレターサイズの事前印刷用紙) があり、属性でそれらを区別しなければならない場合、スマートデフォルト設定を使用するのではなく、属性を明示的に設定する必要があります。
1.3.3.4.2.2 プリンターの問題を検出/報告/リカバリーする
InfoPrint Managerサーバーは、現在印刷中のジョブがない場合でも、定期的にSNMPプリンターを照会して複数のneeds key operator状態とneeds attention状態に関するプリンター問題を自動的に検出し、報告、リカバリーできます。(自動リカバリーをオフにするには、キーオペレーターは実宛先を手作業で使用不可にできます。 )
たとえば、サーバーは、プリンターのトナー切れを検出すると、実宛先を使用不可にして、ジョブを再キューイングし、実宛先の状態を[アテンションが必要]または[キーオペレーターが必要]に設定します。次に、キーオペレーターがトナーを交換すると、サーバーはプリンターが再稼働していることを検出し、実宛先の状態をアイドルに設定し、実宛先を再度使用可能にします。
実宛先の状態を自動的に管理する以外にも、InfoPrint Managerサーバーはproblem-message、warning-message、snmp-device-conditions属性を更新し、printer-needs-attention通知とprinter-needs-key-operator通知を送信します。実宛先の状態(更新されたメッセージ属性と送信されたの通知のタイプ)は、プリンターから報告された状態の重大度(エラー、警告、レポートなど)で異なります。
InfoPrint Managerが報告するSNMPプリンター状態は、以下のとおりです。
- カバーが開いています
- 給紙トレイが空です
- インターロックが開いています
- プリンターに用紙がありません
- プリンターに必要なメディアがありません
- プリンターはオフラインです
- 紙づまりです
- プリンターは電源オフされています
- サービスが必要です
- プリンターのフューザー温度が高すぎます
- 給紙トレイがありません
- プリンターのサプライ用品が空です
- プリンターのサプライ用品がありません
- プリンター排出コレクターがフルです
- 出力ビンがフルです
- 出力ビンがありません
- プリンターのフューザーが十分ではありません
- プリンターのサプライ用品が少なくなっています
- プリンター排出コレクターがほぼフルです
- プリンターで用紙が少なくなっています
- プリンターがオフラインになっています
- プリンターがオンラインになっています
- 出力ビンがほぼフルです
- プリンターは印刷を準備しています。
状況によっては、同じ状態が別の重大度で報告されることがあります。たとえば、プリンターは給紙トレイの空の状態がエラーまたは警告として報告することがあります。プリンターにある複数の給紙トレイが同じメディアにリンクされており、いずれかが空の場合は、警告となることがあります。状態がエラーとして報告される場合は、InfoPrint Managerは、以下の状態をneeds-attentionではなく、needs-key-operatorとして報告します。
- fuser-over-temp
- fuser-under-temp
- marker-supply-empty
- marker-supply-low
- marker-supply-missing
- marker-waste-full
- marker-waste-almost-full
- media-missing
- output-bin-missing
- service-requested
- warmup
1.3.3.4.2.3 装置情報にアクセスする
InfoPrint Managerで、実宛先オブジェクトに関する情報提供に加え、プリンターから情報に直接アクセスできます。InfoPrint Managerは、装置固有の属性を使用し、この機能を提供します。装置固有の実宛先の属性は実宛先を介してアクセスされますが、情報は物理プリンターから取得します。装置固有の実宛先の属性は実宛先経由でアクセスされますが、情報は物理プリンターから取得します。装置固有の属性は具体的に要求する必要がありますが、-r all-device
を使用してすべての装置固有の属性を照会できます。
以下は、設定不可の装置固有の実宛先の属性のリストです。
- device-description
- device-input-trays
- device-ip-address
- device-manufacturer
- device-marker-supplies
- device-media-supported
- device-model
- device-op-panel-locked
- device-output-bins
- device-printer-name
- device-ready-media
- device-serial-number
- device-state
- device-version
以下は、設定可能な装置固有の実宛先の属性のリストです。
- device-contact
- device-location
- 注意:
- 上記のすべての属性を報告しないプリンターもあります。
- 戻された情報は変換されません。
InfoPrint Manager アドミニストレーションインターフェースから状況ウィンドウを表示するには、以下の手順で行います。
- SNMPプリンターを1つ選択します。
- 状況の検査を選択します。
- [詳細]を選択します。
pdlsコマンドを使用すると、以下のように-rフラグを指定してSNMP装置(出力ビンなど)情報にアクセスできます。
pdls -c destination -r device-output-bins prt5-ad
また、-rフラグとall-device値を指定してpdlsコマンドを使用すると、SNMP装置のすべての情報にアクセスできます。
pdlsコマンドについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの第2章InfoPrint Managerツールを参照してください。
1.3.3.4.2.4 装置情報を変更する
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI、pddeviceopコマンド、pdsetコマンドを使用すると、SNMP装置の情報を変更できます。
snmp-active実宛先属性の値をtrueに設定し、操作をサポートしているプリンターを実宛先に関連付けてください。pddeviceopコマンドまたはGUIコマンドが動作するには、実宛先への書き込み許可が必要です。 SNMPバージョンに応じて、snmp-write-community-name(V1)またはsnmpv3-username(V3)実宛先属性を正しく設定してください。
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIの装置情報ウインドウから、特定の装置をリセット、オフライン化、またはオンライン化できます。連絡先またはロケーション情報も変更できます。
特定装置をリセット、オフライン化、オンライン化したり、特定装置の操作パネルをロックまたはアンロックするには、pddeviceopコマンドを使用します。
pdsetコマンドまたはInfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを使用すると、SNMP装置の連絡先やロケーション情報を変更できます。
pddeviceopコマンドとpdsetコマンドについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの章InfoPrint Managerツールを参照してください。
1.3.3.4.3 SNMP をセットアップおよび使用する
SNMPをセットアップしてInfoPrint Managerで使用するには、InfoPrint Managerで物理プリンターを作成または変更するときに、該当するInfoPrint Manager属性を設定してください。
このセクションでは、以下を説明しています。
- プリンターが SNMP で稼働するかどうかを判別する
- InfoPrint Manager アドミニストレーションインターフェースを使用する
- プロシージャー
1.3.3.4.3.1 プリンターがSNMPで稼働するかどうかを判別する
プリンターが SNMP で稼働するかどうかの判別は、次のように行います。
- 実宛先属性 destination-tcpip-internet-address をプリンターの IP アドレスに設定して、InfoPrint Manager が SNMP を使用してプリンターとの通信を試みるように指示します。サーバーは、実宛先属性
use-snmp を「true」に設定します。 注意: PSF TCP-IP 接続プリンターの場合、SNMP サポートが動作するようにするためには、2 番目のエンジンを InfoPrint 4000 または InfoPrint 4100 デュアル片面構成で駆動するときに、宛先 TCP-IP ポート番号 5002 を使用する必要があります。SNMP を使用していないプリンターに 5002 が使用されている場合、そのプリンターの実宛先は動作しません。サーバーは、実宛先属性 use-snmp を「false」に設定します。
- サーバーは、SNMP を使用してプリンターと通信できない場合、プリンターを pings します。ping コマンドが機能するかどうかにより、次のように判断されます。
- 機能する場合、サーバーは、プリンターが SNMP プリンターでないと判断します。サーバーは、use-snmp を「false」に設定します。
- 機能しない場合、サーバーは、プリンターの電源がオフであるか、現在ネットワークに接続されていないと判断します。use-snmp は「true」に設定されたままにして、引き続き、プリンターとの SNMP 接続を確立しようとします。
- 実宛先属性 snmp-active を検査します。これが「true」であれば、プリンターは SNMP で稼働します。
1.3.3.4.3.2 InfoPrint Manager アドミニストレーションインターフェースを使用する
- メニューバーから、適宜、[プリンター]または[サーバー]を選択します。
- [プロパティー]を選択します。プリンターの[プロパティー]ノートブックまたはサーバーの[プロパティー]ノートブックが表示されます。
- [SNMP]タブを選択します。
- 操作ガイドの説明にしたがって、[SNMP]タブで該当する属性を調べて、設定します。
1.3.3.4.3.3 操作ガイド
- 以下の実宛先属性を調べます。
- SNMPv1 の場合:
snmp-community-name
snmp-write-community-name
注意: InfoPrint Manager は両方の属性を保持し、これらを次のように使用します。- snmp-write-community-name 属性が設定されている場合は、SNMP データの読み取りと設定の両方に使用されます。この場合、snmp-community-name 属性は無視されます。
- snmp-write-community-name 属性が設定されていない場合は、snmp-community-name 属性が使用されます。この場合、装置の SNMP データを設定しようとすると、失敗します。
- SNMPv3の場合
snmpv3-username
snmpv3-authentication-type
snmpv3-authentication-password
snmpv3-privacy-type
snmpv3-privacy-password
snmpv3-security-level
snmpv3-context-name
- SNMPv1 および SNMPv3 の場合:
snmp-retry-count
snmp-timeout
snmp-active-version
注意: snmp-active-version 属性は読み取り専用です。snmp-version
snmp-version-fallback
use-snmp
- SNMPv1 の場合:
- このセクションの手順1のデフォルト値が正しければ、以下の実宛先属性を設定します。
- destination-tcpip-internet-address
- SNMP プリンターの IP アドレスを示します。タブのフィールドはTCP/IPアドレスです。
- 以下の実宛先属性を調べます。
- snmp-active
- サーバーがプリンターとの SNMP セッションを確立できたかどうかを示します。SNMPタブでのフィールドはSNMP活動中です。
- 以下のサーバー属性を設定します。
- snmp-discovery-during-startup
InfoPrint Manager が開始した時点でサーバーがプリンター MIB を照会するかどうか、またはサーバーが定期的にプリンターをポーリングしたときにプリンター状況を入手するかどうかを示します。デフォルトは「true」ですが、SNMP プリンターがいくつかあり、サーバーをもっと短時間で始動させたい場合、「false」に設定したい場合があります。SNMP タブでのフィールドは[始動時にプリンターを検出]です。
- snmp-normal-poll-interval
既知の問題がないすべての SNMP プリンター を順次にポーリングした後に、サーバーが待機する秒数を示します。ポーリングインターバルを長くすると、サーバーが SNMP ポーリングに使用する CPU とネットワークリソースは少なくなりますが、現在示されているプリンター状態 (現在印刷していないプリンターの場合) の正確度は低くなります。SNMPタブのフィールドは「正常時ポーリング間隔(秒)」です。
- snmp-problem-poll-interval
既知の問題があるすべての SNMP プリンター を順次にポーリングした後に、サーバーが待機する秒数を示します。ポーリングインターバルを長くすると、サーバーが SNMP ポーリングに使用する CPU とネットワークリソースは少なくなりますが、現在示されているプリンター状態 (現在印刷していないプリンターの場合) の正確度は低くなります。SNMPタブのフィールドは問題発生時ポーリング間隔(秒)です。
- snmp-discovery-during-startup
1.3.3.4.4 SNMP を使用したときのパフォーマンスへの影響
SNMPが影響する可能性のあるパフォーマンス分野は、以下のとおりです。
- サーバーの開始
- 実宛先照会
- SNMPポーリング
- サーバー上の SNMP プリンターの数
1.3.3.4.4.1 サーバーの開始
snmp-discovery-during-startupにtrueを設定した場合は、サーバーが最新情報について各SNMP対応実宛先のプリンターMIBを照会するため、サーバー開始が遅れます。この属性を「false」に設定すると、始動の際のパフォーマンスが高くなります。ただし、初期の実宛先状況は現行ではなく、サーバーが次回プリンターをポーリングするまで変更されません。
1.3.3.4.4.2 実宛先照会
SNMPプリンターで、プリンターMIBの影響を受ける可能性のある実宛先属性(destination-stateなど)を照会した場合は、デフォルトでは、サーバーはSNMPを使用し、同時にプリンターから関連情報を入手します。プリンターが電源オフになっているか、またはネットワークに接続されていない場合、プリンターのタイムアウトまでに時間がかかり、そのために照会に対する応答が遅れます。
対処する場合は、when=now属性でpdlsコマンドを使用すると、プリンターMIBを照会する代わりに、現在情報に戻すことができます。この属性を使用すると、パフォーマンスが高くなります。
1.3.3.4.4.3 SNMPポーリング
サーバーは、定期的にSNMPプリンターをポーリングし、各プリンターの最新状況を入手します。サーバーがプリンターのポーリング中にプリンター状況が変更した場合(ユーザーがカバーを閉じるなど)は、一時的に変更内容を取得しないことがあります。ただし、サーバーは次回のポーリングサイクル中に、自動的に変更内容を取得します。
InfoPrint Managerを開始したときに、サーバーでSNMPプリンターを検出できない場合は、前回シャットダウンされたプリンター状況が表示されます。
ポーリングインターバルを長くすると、サーバーが SNMP ポーリングに使用する CPU とネットワークリソースは少なくなりますが、現在示されているプリンター状態 (現在印刷していないプリンターの場合) の正確度は低くなります。
1.3.3.5 管理IPDSダイアログサポート
管理IPDSダイアログ(MID)サポートは、特定のプリンターに追加の共有機能を使用可能にします。印刷装置の現行共有は非アクティブタイマーの設定に基づきます。MIDサポートは、以下の現行の制限を無効にします。
- 共有を解除するには、印刷機器を切断してから、PSFホストは追加の印刷要求を処理するためにTCP/IP接続を再取得する必要があります。元の接続を解除したときは、ダウンロードしたすべてのリソースが消失します。また、別のホストがTCP/IP接続を取得すると、現在のホストは追加の印刷要求を処理できなくなります。
- 印刷装置の解除は特定の時間の値で制御されます。従って、追加の印刷要求が保留されていなくても、プリンターは解除されます。
この章には、以下のセクションがあります。
1.3.3.5.1 MIDサポートを使用可能にする
- mid-support-enabled
-
- InfoPrint Manager GUIで実宛先を右クリックし、プロパティーをクリックします。
- [調整]をクリックします。
- [MID サポートを使用可能にする]フィールドで[はい]を入力して、MID をアクティブにします。デフォルト値は[いいえ]です。
- mid-release-timer
-
- InfoPrint Manager GUIで実宛先を右クリックし、プロパティーをクリックします。
- [調整]をクリックします。
- [MID リリースタイマー]の数値を 1 から 9999 までの範囲で指定します。デフォルト値は15です。
注意: MID-release-timer の値は、destination-release-timer-setting の値より小さい値でなければなりません。destination-release-timer-setting の値が MID-release-timer の値より小さい場合、MID は使用可能になりません。
1.3.3.5.2 MIDサポートをアクティブにする場合の考慮事項
- ご使用の印刷装置に、MID をサポートする機能が必要です。ご使用の印刷装置にこの機能が備わっているかどうかが不確かな場合は、InfoPrint 担当者にお問い合わせください。
- IPDS以外の着信印刷要求をIPDS印刷要求と混在させる場合は、MIDをアクティブにするよりも、印刷機構への制御を維持することを推奨します。
- ジョブは、印刷機構が解放される前に「スタック」されなければなりません。印刷装置で用紙の無駄が生じる場合があります。
- 印刷機構を解放すると、制御が戻るまでIPDSホストが後続の印刷要求を処理しない場合があります(制御がIPDSホストに戻るまでの時間は、各印刷装置の能力によって異なります)。
- MID サポートを使用すると、2 つの IPDS ホスト間で InfoPrint プリンターの印刷機構を共用できません。
1.3.3.6 メディアを構成する
このセクションでは、メディアの作成、構成、および管理の方法について説明します。Linux コマンド行を使用して、これらのタスクを完了してください。
1.3.3.6.1 サーバーにあるメディアを判別する
Linux コマンド行を使用して、モニター対象となっているサーバー内のメディアを表示できます。
1.3.3.6.1.1 コマンド行を使用する
指定されたサーバーのすべてのメディアを表示するには、pdlsコマンドを使用します。たとえば、Server1にメディアを表示するには、次のように入力します。
pdls -c medium -r medium-identifier,associated-server, medium-type Server1:InfoPrint以下のような情報を戻します。
A4: medium-identifier=A4 A4: associated-server=Server1 A4: medium-type= letter: medium-identifier=letter letter: associated-server=Server1 letter: medium-type= legal: medium-identifier=letter legal: associated-server=Server1 legal: medium-type= A4-colored: medium-identifier=A4-colored A4-colored: associated-server=Server1 A4-colored: medium-type=stationery
詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceまたはpdls manページを参照してください。
1.3.3.6.2 メディアオブジェクトを作成する
Linux コマンド行を使用して、メディアオブジェクトを作成できます。
1.3.3.6.2.1 コマンド行を使用する
メディアを作成するには、pdcreateコマンドとメディア属性を使用します。次を指定します。
- メディアを作成したいサーバー名
- メディアID
- メディアサイズ。 次の属性の1つを使用します。
- medium-dimensionsはミリメートル単位でメディアの幅と長さを指定します。印刷出力がメディアの両面で正しく位置合せされるように、寸法を正確に入力します。CUPS実宛先がこのメディアを使用する場合は、この属性を使用してください。
- medium-sizeは名前ごとに事前定義されたサイズを指定します。
たとえば、Server1
にna-letter-colored
という名のレターサイズ(8.5×11インチ)メディアを作成するには、次のコマンドを入力します。
pdcreate -c medium -x "medium-size=letter" Server1:na-letter-colored
詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceまたはpdcreate manページを参照してください。
1.3.3.6.3 メディアの属性を表示または変更する
Linux コマンド行を使用して、メディアの属性を表示したり変更したりできます。
1.3.3.6.3.1 コマンド行を使用する
メディア属性を表示するには、pdlsコマンドを使用します。たとえば、Server1
の中のna-letter-colored
という名のすべての属性を表示するには、次のコマンドを入力します。
pdls -c medium -r all Server1:na-letter-colored
メディア属性を変更するには、pdsetコマンドを使用します。たとえば、Server1
にあるna-letter-colored
の説明を変更するには、次のコマンドを入力します。
pdset -c medium -x "descriptor='Any color but white'" Server1:na-letter-colored
詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceまたはpdls/pdset manページを参照してください。
1.3.3.7 InfoPrint Eメールサポート
InfoPrintEメールは、オフィス間のコミュニケーションに利用したり、世界中の異なる地域に送信したりできます。Eメールオプションを使用すると、企業のコンピューターで表示と印刷ができるフォーマットに文書を変換できます。さまざまなソースからデータを送受信できます。 対応できるデータは、PCL、PDF、PostScript、GIF、JPEG、TIFF、またはネイティブのSAP R/3データストリーム(ABAPまたはOTF)です。受信データはすべて次のタイプにできます。 EメールDSSは、データを表示用PDFに変換します。出力を表示するには、Adobe Acrobat Reader を使用できます。詳細とダウンロードについては、Adobe の Web サイト http://www.adobe.com にアクセスしてください。
- 注意:
- カラーPDFとPostScriptジョブの取り扱いが適切でない場合は、モノクロのPDFメールに変換されます。
- EメールDSSに送信されたジョブから元の文書ファイル名を取得し、PDF添付ファイル名で使用する場合は、元の文書ファイル名をPDF添付ファイル名でも使用するを参照してください。
1.3.3.7.1 InfoPrint Eメールを構成する
InfoPrint Managerを使用してEメールを送信するには、SMTP EメールサーバーをInfoPrintに正しく構成および定義し、InfoPrint Eメール宛先を作成してください。
EメールDSSが必要なときは、Red Hat Enterprise LinuxでSELinuxを強制モードで使用してSELinuxポリシーモジュールを作成し、インストールしてください。
-
checkpolicy
およびpolicycoreutils
rpmファイルがインストールされていない場合は、インストールします。yum install checkpolicy policycoreutils
-
SELinuxポリシーモジュールを生成します。
cd /tmp cp /usr/lpp/pd/selinux/ipmmail.te /tmp /usr/bin/checkmodule -M -m -o ipmmail.mod ipmmail.te /usr/bin/semodule_package -o ipmmail.pp -m ipmmail.mod
-
新しいSELinuxポリシーモジュールをインストールします。
semodule -i ipmmail.pp
-
一時ファイルを削除します。
rm -f ipmmail.pp ipmmail.mod ipmmail.te
semodule -r ipmmail.pp
1.3.3.7.1.1 SMTP EメールサーバーをInfoPrintに定義する
InfoPrintLinuxサーバーに合わせてSMTPサーバーを変更するには、次の手順に従います。
- インストール時にメールサーバーを設定するために、InfoPrintAIXコマンドラインからコマンドipguiadvadmを入力し、
Managerアドミニストレーションインターフェース
を起動します。 - InfoPrint Manager管理サーバーメインウィンドウで、サーバー→プロパティーをクリックします。
- サーバープロパティーダイアログで、システムのメールサーバーをSMTPサーバーフィールドに、ポートをポートフィールドに指定します。
注意: SMTPサーバーポートフィールドのデフォルトは
25
です。 これは、多くのAIXサーバーでSMTPサーバーのデフォルトポートです。
Eメールを使用して50ページ以上の大きなPDFファイルを送信する場合は、/var/psf/segments ファイルシステムのサイズを 500 MB まで拡張する必要があります。
1.3.3.7.1.2 InfoPrint Eメール宛先を作成する
- コマンドラインからコマンドのipguiadvadmInfoPrint Manager アドミニストレーションインターフェースを入力し、
拡張
を開始します。 - メインウィンドウで、他→作成→Eメール宛先をクリックします。
注意: 他→作成の下でEメール宛先オプションが選択できない場合は、オプション→メニュー項目の追加/削除をクリックし、カスタマイズダイアログのEメール宛先の作成にチェックを付けます。このダイアログからアクション(削除、使用可能、使用不可など)を指定できます。
- Eメール宛先の作成ウィザードの最初のパネルで、以下の操作を行います。
- Eメール宛先の名前を指定します(
email1
など)。 - Eメール宛先を作成するInfoPrintサーバーを指定します(
server1
など)。
- Eメール宛先の名前を指定します(
- Eメール宛先の作成ウィザードの2番目のパネルで、このEメール実宛先を送信する論理宛先を選択します。
同じ論理宛先がプリンター宛先とEメール宛先の両方にジョブを送信しないように、別の論理宛先オブジェクト(
email-ld
)を作成することを推奨します。この手順では、オペレーターがシステムにあるジョブの進行状況の監視と問題の診断を容易に行うことができます。 - 3番目のパネル(前の手順で別の論理宛先オブジェクトを作成することにした場合)で、新しい論理宛先オブジェクトを入れる場所を選択できます。
- Eメール宛先の作成ウィザードの4番目のパネルで、以下を行うことで、デフォルト構成を取得するか、この宛先をさらにカスタマイズするかを選択できます。
- ジョブがルーティングされるInfoPrint論理宛先(前の手順で定義していない論理宛先の場合)を変更します。
- 特定のジョブバッチ値を指定します。
- 実宛先プロパティーを変更します。
この例では、デフォルト値を使用し、標準構成を適用します。
- Eメール宛先の作成ウィザードの4番目のパネルで、デフォルトを受け入れて宛先を使用可能にすると、作動可能という状況のEメール宛先が作成されます。
1.3.3.7.1.3 元の文書ファイル名をPDF添付ファイル名でも使用する
1.3.3.7.1.4 EメールジョブのPDF設定を構成する
E メールジョブの PDF 設定パラメーターは、次のとおりです。
- AFM_PATH=<パス>
- このパラメーターは、変換が使用するAdobe Font Metrics(AFM)ファイルのパスの場所を指定します。AFMは、Type1 PostScriptフォントのフォントメトリックデータを格納します。特定のフォントのマスターデザインが含まれており、フォントの各文字の表示が定義されています。パスが指定されていない場合は、デフォルトは次のとおりです。
AFM_PATHパラメーターに関連付けられたコマンド行フラグはありません。
- CNV_PATH=<パス>
- このパラメーターは、1つのコードページからユニコード(または逆)にテキスト変換するICUライブラリーのCNVファイルのパス位置を指定します。パスが指定されていない場合は、デフォルトは次のとおりです。
CNV_PATHパラメーターに関連付けられたコマンド行フラグはありません。
- DEFAULT_CPID=<>intValue
- このパラメーターは、AFPまたはSCSファイルを変換するときに使用するデフォルトのCode Page Identifier(CPID)を指定します。
- AFPファイルを変換するときにDEFAULT_CPIDを指定しない場合は、
cpdef
ファイルに基づくデフォルト値を使用します。 - SCSファイルを変換するときにDEFAULT_CPIDを指定しない場合は、デフォルトとしてCPID 500を使用します。
- DEFAULT_CPIDパラメーターに関連付けられたコマンド行フラグはありません。
- DEFAULT_FGID=<>intValue
- このパラメーターは、AFPまたはSCSファイルを変換するときに使用するデフォルトのFont Global Identifier(FGID)を指定します。
- AFPファイルを変換するときにDEFAULT_FGIDを指定しない場合は、
csdef
ファイルに基づくデフォルト値を使用します。 - SCSファイルを変換するときにDEFAULT_FGIDを指定しない場合は、デフォルトとしてFGID 11(Courier)を使用します。
- DEFAULT_FGIDパラメーターに関連付けられたコマンド行フラグはありません。
- DISABLE_MEMSREAM=(TRUE|FALSE)
- このパラメーターをTRUEに設定すると、AFP文書のサイズに関係なく、変換中にPDF文書の内容がディスク上に作成される一時ファイルに書き込まれることが指定されます。このパラメーターは、出力PDF文書が大きすぎて変換が完了するまでメモリーに保持できない場合に役立ちます。デフォルトでは、PDF文書の内容は10
MB未満のAFP文書のときにメモリー内に保持されます。
DISABLE_MEMSTREAM パラメーターに関連付けられたコマンド行フラグはありません。
- ENABLE_AUTO_FONT_IMAGE=(TRUE|FALSE)
- このパラメーターを TRUE に設定すると、出力 PDF 文書に各文字のイメージ (AFP 文書にラスターフォントで記述) が含まれることが指定されます。デフォルトでは、ラスターフォントは他のフォントに置き換えられ、PDF文書内の文字はすべてテキストとして記述されます。ただし、一部の文字はラスター形式の文字とは見た目が異なる場合があります。
ENABLE_AUTO_FONT_IMAGEパラメーターに関連付けられたコマンド行フラグはありません。
- FOCA_FONT_PATH=<パス>
- このパラメーターは、AFP FOCAフォントがインストールされているパスを指定します。デフォルトのパスは以下のとおりです。
- FOCA_FONT_PATHパラメーターに関連付けられたコマンド行フラグはありません。
- FONT_PATH=<パス>
- このパラメーターは、PDF文書を作成するときに変換が使用するフォントファイルのパス位置を指定します。パスが指定されていない場合は、デフォルトは次のとおりです。
FONT_PATHパラメーターに関連付けられたコマンド行フラグはありません。
- GOCA_PASS1=<number>
- このパラメーターの <number>には、0、1、または2を指定できます。
afp ファイルを処理する場合、イメージの受け渡しとテキストの受け渡しの 2 つの受け渡しがあります。
この属性を設定すると、GOCAオブジェクトを処理するタイミングを指定できます。
-
GOCA_PASS1=0。GOCAオブジェクト処理は使用できません。
-
GOCA_PASS1=1。GOCAオブジェクトはイメージの受け渡しで処理されます。
-
GOCA_PASS1=2。 GOCAオブジェクトはテキストの受け渡しで処理されます。
-
- MAX_OBJECTS=<number>
- このパラメーターは、PDF相互参照テーブル(XREF)にリストされる最大オブジェクトを指定します。AFPファイルにこれ以上のオブジェクトが含まれていると、追加オブジェクトは無視されます。この設定は、MAX_PAGES設定で使用するために用意されています。たとえば、MAX_PAGESが1000より大きい数に設定されている場合、MAX_OBJECTSに割り当てられた値を50000より大きい数値に設定する必要があります。
デフォルトでは、MAX_OBJECTSとMAX_PAGESがコメント化されていますが、オブジェクトやページの数に制限はありません。
MAX_OBJECTSパラメーターに関連付けられたコマンドラインフラグはありません。
- MAX_PAGES=<number>
- このパラメーターは、変換する最大ページを指定します。このパラメーターを使用すると、変換によって生成されるページ数を制限することができます。たとえば、AFP文書のページ数が不明で、ディスク使用量を制限したい場合、変換で生成されるページ数に制限を設定できます。ページ数を制限することで、変換のパフォーマンスを向上させることもできます。
デフォルトでは、MAX_PAGESとMAX_OBJECTSがコメント化されていますが、ページやオブジェクトの数に制限はありません。
MAX_PAGESパラメーターに関連付けられたコマンドラインフラグはありません。
- OVERLAYEXT=<ListOfExtenstions>
- PAGESEGEXT=<ListOfExtenstions>
- FORMDEFEXT=<ListOfExtenstions>
- JFIFext=<ListOfExtenstions>
- GIFEXT=<ListOfExtenstions>
- TIFFEXT=<ListOfExtenstions>
- CHARSETEXT=<ListOfExtensions>
- CODEPAGEEXT=<ListOfExtensions>
- CODEDFONTEXT=<ListOfExtensions>
- パラメーターは、リソースタイプに受け取り済みの拡張子を指定します。拡張子はコンマ(,)で区切ります。それぞれの拡張子で、* (アスタリスク) は検索されたリソースの名前に置き換えられます。このため、*(アスタリスク)を指定する場合は拡張子なしを意味します。
- RESOURCE_DATA_PATH を名前で検索するとき、変換は最初に拡張子なしの名前で検索します。検索が成功しない場合は、リソースが見つかるまで、リストのすべての拡張子を試みます。
- デフォルトでは、拡張子リストは*(アスタリスク)です。
- パラメーターに関連付けられたコマンド行フラグはありません。
- PDF_FONT_MAP_FILE = <パス>
- このパラメーターは、Type 1フォントをマッピングする
fontmap.lst
ファイルのパス位置を指定します。指定したときは、PDF文書にType 1フォントが組み込まれます。パスが指定されていない場合は、デフォルトは次のとおりです。PDF_FONT_MAP_FILEパラメーターに関連付けられたコマンド行フラグはありません。
- PFMPFB_DIRECTORY=<パス>
- PDF文書の中にフォントを組み込むときに変換が使用するAdobe Type 1のアウトラインフォントファイルのパス位置を指定するパラメーターです。PDF出力に単純な代替フォントが受け取れないときは、より良い結果を得るためにカスタムのType
1フォントをPDF内に組み込むことができます。パスが指定されていない場合は、デフォルトは次のとおりです。
注意: このディレクトリーにType 1フォントファイルを置いても、PDFファイルの内部に自動的に入りません。フォントを組み込むには、変換フォント定義ファイルを使用してマッピングしてください。
PFMPFB_DIRECTORYパラメーターに関連付けられたコマンド行フラグはありません。
- PRAGMA_FDEF= <filename>
- このパラメーターは、AFPファイルを変換するときに使用する書式定義(FORMDEF)リソースのファイル名を指定します。インラインの書式定義がAFP文書に関連付けられている場合は、構成ファイルおよびコマンド行のFDEFは両方とも無視されます。FDEF を構成ファイルに記述しておらず、コマンド行でも指定しないときは、デフォルトの F1A10110 書式定義が使用されます。
コマンド行フラグ:
-pragma fdef <filename>
コマンド行の例:
-pragma fdef=myformdef.fde
- PRAGMA_ALIGNTEXT=<角度>
- このパラメーターは、ファイルを変換するときに使用する回転の値を指定します。有効な値は0、90、180、270(時計回り)です。場合によっては、回転方向でフォーマット済みのAFPファイルが存在します。この場合、テキストは用紙の水平軸ではなく垂直軸に位置合わせされます。これを訂正して、テキストを希望する位置合わせにするはこのパラメーターを使用する必要があります。
コマンドラインフラグ:
-pragma aligntext <angle>
コマンド行の例:
-pragma aligntext=90
- VERBOSE
- このパラメーターは、詳細情報が
stderr
に生成されるように指定します。コマンド行フラグ:
-v
- OUTPUTFILE=<path+filename>
- このパラメーターは、出力されるPDFファイルのpathとfilenameを指定します。デフォルトでは、出力PDFファイルは入力ファイルと同じディレクトリーに、入力ファイルの拡張子を
afp
からpdf
に変更したファイル名で保存されます。たとえば、afpdoc.afp
という名前のAFPファイルからPDFを生成すると、afpdoc.pdf
という名前の出力ファイルが作成されます。注意: AFP ファイルに拡張子がついていない場合は、出力 PDF ファイルに拡張子pdf
が追加されます。コマンド行フラグ:
-o <path+filename>
コマンド行の例:
-o c:\mydirectory\mystream.pdf
- RESOURCE_DATA_PATH =<path>
- このパラメーターは、リソースライブラリーのパス位置を指定します。AFP 文書が使用するすべての外部リソース (formdef、オーバーレイ、ページセグメント、jfif、gif、IOCA
イメージ) について、変換はここで指定するパスをもとに検索します。パスが指定されていない場合は、デフォルトは次のとおりです。
RESOURCE_DATA_PATH パラメーターに関連付けられたコマンド行フラグはありません。
- TT_FONT_PATH=<パス>
- このパラメーターは、使用されるTrueTypeフォントまたはTrueTypeコレクションの位置を指定します。パスが指定されていない場合は、デフォルトは次のとおりです。
1.3.3.7.2 Eメールジョブを実行依頼する
Eメールオプションをインストールして構成した後に、pdprコマンドをインストールした場所のコマンド行を使用し、特定の出力宛先にジョブを実行依頼できます。ここでは、コマンド構文を示し、E メールジョブを実行依頼するための例を 3 つ提供します。
1.3.3.7.2.1 基本Eメールジョブを実行依頼する
基本Eメールジョブを実行依頼するには、次の構文を使用します。
pdpr -p email-ld -Z emailfilenameコマンド行の各変数の説明については、次の表を参照してください。
変数 | 定義 |
logical_destination 例:
|
拡張InfoPrint Managerアドミニストレーションインターフェース経由でEメールオプションを構成するときに定義した論理宛先を指定します。
論理宛先および実宛先の両方を構成し、pdprコマンドを使用する方法は、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。 |
emailfilename 例:
|
ジョブ属性、送信するファイルの名前、およびその E メールを送信する E メール宛先が入っているファイルを指定します。
Eメール属性には、カバーシート情報、請求コード情報、他のオプションがあります。 注意: subject-text、email-body、email-from-adress、email-to-adress、およびemail-signatureは唯一の必須属性です。
|
特定のサイトに合わせてカスタマイズできるサンプル属性スクリプトを作成することを推奨します。コマンド行にEメール属性を指定できますが、属性ファイルを使用することを推奨します。
1.3.3.7.2.2 -Zオプションを使用し、ファイル経由で属性を実行依頼する
-x email-from-address=root@serv.us.name.com -x email-to-address=johndoe@us.name.com -x subject-text="Test Script" -x document-type=printable /usr/lpp/ps/sample.pdf -x document-type=email-body /email_script/body.txt -x document-type=email-signature /email_script/sig.txt
コマンド行で、以下の構文を使用し、この属性ファイルを使用します。
pdpr -p logical_destination -Z emailfilenameここで、logical_destinationは、email1-ldになり、emailfilenameをemail_script/samp.scriptと指定してローカルシステム上に保管できます。このスクリプトが正しく機能するには、body.txtファイルとsig.txtファイルを定義しておいてください。
この属性ファイルは、コマンド行から指定した email1-ld という名前の論理宛先 (プリンター) を使用して、'johndoe' インターネット ID にレポートを送信します。規則us.name.comは、会社全体のアドレッシングシステムを指定します。これは、会社内のすべての完全修飾アドレスの国 (us)、会社名 (name)、および通信名 (com) を示します。
-Zオプションを使用して属性ファイルにコメントを入れることはできません。
このスクリプトは、ASCII入力データを印刷しません。ASCII入力ファイルを印刷するには、Kornシェルスクリプトを使用したテキストファイルの実行依頼を参照してください。
1.3.3.7.2.3 シェルスクリプトを使用してファイルを実行依頼する
pdprコマンドとすべての属性があるファイルを作成します。シェルスクリプトを作成し、pdprコマンドをインストールしたシステム上のディレクトリーに入れます。
ファイルは、以下のように表示されます。
# Sample Attribute File for InfoPrint Manager Email
# using a script to submit
# sendemail $1 $2
# $1 is required as the name of the file to send.
# $2 is optional as the recipient of the email.
#
#! /usr/bin/ksh
if [[ -a $1 && -n $1] ]
then
if [ $2 ]
then
WHOTO=$2
else
WHOTO="johndoe@us.name.com"
fi
/usr/lpp/pd/bin/pdpr -p email1-ld \
-r brief \
-x email-to-address=$WHOTO \
-x email-from-address=root@serv.us.name.com \
-x "subject-text='Your requested Email file'" \
-x document-type=printable $1 \
-x document-type=email-body /email_script/body.txt \
-x document-type=email-signature /email_script/sig.txt
else
echo " sendfile: could not locate file [$1]"
fi
コマンド行で、このシェルスクリプトは、以下の構文を使用します。
sendfile outputfilename [destination]ここでoutputfilenameには、送信するファイル(sample.pdf)、destinationには、送信先メールアドレス(johndoe)を指定します。
このスクリプトは、コマンドラインで2番目の引数として指定したdestinationか、デフォルトを使用する場合は“johndoe”インターネットIDにEメールを送信します。スクリプトは、InfoPrintサーバー上のemail1-ldという名前の論理宛先(プリンター)を使用します。
規則us.name.comは、一般的な商業用インターネットアドレスを示します。
1.3.3.7.2.4 シェルスクリプトを使用してテキストファイルを実行依頼する
pdprコマンドとすべての属性があるファイルを作成します。シェルスクリプトを作成し、pdprコマンドをインストールしたシステム上のディレクトリーに入れます。
ファイルは、以下のように表示されます。
# Sample Shell
# Script for InfoPrint Manager Email Text
# Uses a script to submit:
# sendtxtemail $1 $2
# $1 is required as the name of the file to send.
# $2 is optional as the recipient of the email.
#
# This script takes an ASCII file as input and creates
#PostScript output that is submitted with the pdpr command
# as email.
#! /usr/bin/ksh
if [[ -a $1 && -n $1] ]
then
if [ $2 ]
then
WHOTO=$2
else
WHOTO="johndoe@us.name.com"
fi
# Make temporary PostScript file
enscript -p /tmp/$$email.txt $1
/usr/lpp/pd/bin/pdpr -p email1-ld \
-r brief \
-x email-to-address=$WHOTO \
-x email-from-address=root@serv.us.name.com \
-x "subject-text='Your requested Email file'" \
-x document-type=printable /tmp/$$email.txt \
-x document-type=email-body /email_script/body.txt \
-x document-type=email-signature /email_script/sig.txt
# Delete temporary PostScript file
rm /tmp/$$email.txt
else
echo " sendtxtfile: could not locate file [$1]"
fi
コマンド行で、このシェルスクリプトは、以下の構文を使用します。
sendtxtfile outputfilename [destination]ここで、outputfilenameには、送信するファイル(email.txt)、destinationには、送信先Eメールアドレス(johndoe)を指定します。
このスクリプトは、コマンドラインで2番目の引数として指定したdestination値か、デフォルトを使用する場合はjohndoeインターネットIDにEメールを送信します。スクリプトは、InfoPrintサーバー上のemail-ldという名前の論理宛先(プリンター)を使用します。このファイルは、enscriptコマンドを使用してテキストファイルをPostScriptに変換し、そのPostScriptファイルを実行依頼しているシステム上の/tmpディレクトリーに保管してから、pdprコマンドがPostScriptファイルをInfoPrintサーバーに実行依頼すると、そのファイルを削除します。
規則us.name.comは、一般的な商業用インターネットアドレスを示します。
1.3.3.7.2.5 InfoPrint Selectクライアントを使用する
InfoPrint Selectでメールを送信するには、destination-support-system論理宛先属性をemailに設定してください。
- スクリーンメニューから印刷を指定します。
- 印刷ウィンドウで、名前フィールドに、InfoPrint Managerサーバーに定義した論理宛先の名前があることを確認してから、OKをクリックします。
- InfoPrint Eメール確認画面で示される各フィールドに属性情報を指定します。
1.3.3.7.3 カラーEメール
文書をEメール添付として送信する
カラーPDF(Portable Document Format)またはPostScriptファイルがある場合は、InfoPrint Manager経由で目的のEメールアドレスにファイルの送信やカラー出力の受信ができます。カラーEメールを実行依頼する場合は、color-bits-per-plane属性を8に設定してください。
InfoPrint Managerサーバーにジョブを実行依頼する方法に関係なく、カラーPDFファイルが変換されずにEメールDSSを通過することを確認してください。確認するには、ジョブ属性job-ripped-by-server = false
を指定します。または、PDF文書フォーマットがRIP処理されないように実宛先を設定できます。ただし、この方法は、実行依頼されたすべてのPDFジョブに適用されます。
EメールDSSにデータの変換を要求するジョブ属性または文書属性はサポートされません。属性のリストや、job-ripped-by-server
属性については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.3.3.7.3.1 ファイル経由でカラーEメール属性を実行依頼する
- ジョブ名
- Eメール本文テキスト
- 宛先Eメールアドレス
- 発信元Eメールアドレス
以下に、サンプルファイルを示します。
-x job-name="Titleist" -x job-ripped-by-server=false -x email-from-address=gopher1@gopher.com -x email-to-address=gopher@gopher.com -x subject-text="testing" -x document-type=email-body -f d:\bsi\data\body.txt -x document-format=pdf -x document-type=printable
このジョブをInfoPrintサーバーに実行依頼するには、コマンドラインで次を指定します。
c:\Infoprint\pdpr -p email -Z d:\bsi\options\em_rip.txt \ d:\bsi\data\LogoOnly.pdfここで、em_rip.txtは上記の-Zファイルです。
EメールDSS経由でFAX文書をEメール添付ファイルとして送信する
E メール DSS は FAX ジョブを受け入れます。ジョブ実行依頼でジョブ属性fax-numberが設定される場合は、InfoPrint Managerは、email-to-addressがfax-numberおよびfax-to-email属性値を使用してfax-number@fax-to-email-domainと構成されている受信者にEメール添付ファイルとしてFAX文書を転送します。Eメール添付ファイルでFAX文書の送信する方法は、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.3.3.8 Using CUPS DSS with SELinux set in enforcing mode
1.3.3.8.1 強制モードでSELinuxを設定してCUPS DSSを使用する
強制モードでSELinuxを設定してCUPS DSSを操作する際の特別な考慮事項について説明します。
1.3.3.8.1.1 強制モードでSELinuxを設定してInfoPrint Managerを実行する
checkpolicy
およびpolicycoreutils
rpmファイルがインストールされていない場合は、インストールします。yum install checkpolicy policycoreutils
- SELinuxポリシーモジュールを生成します。
cd /tmp cp /usr/lpp/pd/selinux/ipmcups.te /tmp /usr/bin/checkmodule -M -m -o ipmcups.mod ipmcups.te /usr/bin/semodule_package -o ipmcups.pp -m ipmcups.mod
- 新しいSELinuxポリシーモジュールをインストールします。
semodule -i ipmcups.pp
- 一時ファイルを削除します。
rm -f ipmcups.pp ipmcups.mod ipmcups.te
1.3.3.8.1.2 CUPS DSSのSELinuxの変更を元に戻す
InfoPrint ManagerのSELinuxの変更を元に戻すには、次のコマンドを実行します。
semodule -r ipmcups.pp
1.3.3.9 ユーザー出口プログラム(PSF専用)
このセクションでは、InfoPrint Managerに同梱されるサンプルユーザー出口プログラムとカスタムユーザー出口プログラムを作成する方法を説明します。
1.3.3.9.1 InfoPrint Managerで対応するユーザー出口のタイプ
InfoPrint Managerは、ユーザー出口プログラムの動的ロードに対応しています。プログラムは、初期設定の時点でInfoPrint Manager実行可能プログラムと共にロードされ、ジョブ処理中のさまざまな時点で呼び出されます。
InfoPrint Managerでは、8つの異なるタイプのユーザー出口を使用できます。 InfoPrint Managerは、以下の順序でユーザー出口を呼び出します。
- ヘッダー (開始) ページユーザー出口
- セパレーターページユーザー出口
- 入力データユーザー出口
- 出力データユーザー出口
- アカウンティングユーザー出口
- 監査ユーザー出口
- トレーラー(終了)ページユーザー出口
- 印刷後アカウンティングユーザー出口
InfoPrint Managerのユーザー出口プログラムの順序
1.3.3.9.1.1 使用可能なサンプルユーザー出口プログラム
InfoPrint Managerでは、ヘッダーページ、セパレーターページ、トレーラーページ、アカウンティングデータと監査データ、印刷後アカウンティングデータ用のサンプルユーザー出口プログラムが提供されています。サンプルのヘッダーページ、セパレーターページ、トレーラーページのユーザー出口プログラムは、Advanced Function Presentation(AFP)データストリームページを生成します。サンプルのアカウンティングおよび監査ユーザー出口プログラムは、報告ファイル形式の ASCII データを生成したり、またはログファイルに書き込みます。サンプル印刷後アカウンティングユーザー出口プログラムは、ログファイルに書き込むだけです。InfoPrint Managerは、入出力データ用サンプルユーザー出口プログラムも提供します。ただし、ユーザー出口プログラムは機能を実行しません。すべてのサンプルプログラムは、そのままでも、変更しても、使用できます。
既存のユーザー出口プログラムを変更して使用する場合、プログラムのソースコードは/usr/lpp/psf/usr/lpp/psf/exitsディレクトリーにあります。InfoPrint Managerには以下のサンプルプログラムがあります。
サンプルユーザー出口プログラム
ユーザー出口のタイプ | ファイル名 | 説明 |
---|---|---|
ヘッダーページ | ainuxhdr.c | 簡略スタイルスタートシートを生成します。 |
ainuxhdr2.c | 完全スタイルスタートシートを生成します。 | |
ainuxhdrp.c | ジョブチケット情報付きのスタートシートを生成します。 | |
ainuxhdrx.c | 縦線のないスタートシートを生成します。 | |
pduxblkh.c | ブランクのスタートシートを生成します。 | |
セパレーターページ | ainuxsep.c | 簡略スタイルセパレーターシートを生成します。 |
ainuxsep2.c | 完全スタイルセパレーターシートを生成します。 | |
ainuxsepp.c | ジョブチケット情報付きのセパレーターシートを生成します。 | |
ainuxsepx.c | 縦線のないセパレーターシートを生成します。 | |
pduxblks.c | ブランクのセパレーターシートを生成します。 | |
トレーラーページ | ainuxtlr.c | 簡略スタイルエンドシートを生成します。 |
ainuxtlr2.c | 完全スタイルエンドシートを生成します。 | |
ainuxtlrp.c | ジョブチケット情報付きのスタートシートを生成します。 | |
ainuxtlrx.c | 縦線のないエンドシートを生成します。 | |
pduxblkt.c | ブランクのエンドシートを生成します。 | |
アカウンティング | ainuxacc.c | 簡略スタイルアカウンティングシートを生成します。 |
ainuxacc2.c | 完全スタイルアカウンティングシートを生成します。 | |
ainacclog.c | アカウンティングログ情報を生成します。 | |
ainuxaccp.c | ジョブチケット情報付きのアカウンティングシートログを生成します。 | |
印刷後アカウンティング | ainuxjobcompletion.c | 印刷用紙(スタックされた用紙)に関するアカウンティングログ情報を生成します。 |
監査 | ainuxaud.c | 簡略スタイル監査シートを生成します。 |
ainuxaud2.c | 完全スタイル監査シートを生成します。 | |
ainuxaudp.c | ジョブチケット情報を持つ監査シートを生成します。 | |
ainaudlog.c | 監査ログ情報を生成します。 | |
入力データ | ainuxind.c | カスタムユーザー出口プログラムの作成用テンプレートを提供します。 |
出力データ | ainuxout.c | ユーザー独自のユーザー出口プログラムを作成するためのテンプレートを提供します。 |
行データ変換で使用するサンプルユーザー出口プログラムについては、行データ変換用のユーザー出口プログラムを参照してください。
1.3.3.9.2 独自のユーザー出口プログラムを作成/使用する
カスタムユーザー出口プログラムはいつでも作成できます。ただし、プログラムを起動するには、追加のタスクを実行してください。Linux オペレーティングシステムのC++コンパイラーをインストールする必要があります。サンプルのMakefileはすでにGCC用にカスタマイズされているため、GCCコンパイラーを使用することをお勧めします。
1.3.3.9.2.1 独自のユーザー出口プログラムを作成する
ICONV を使用するユーザー出口プログラムを作成した場合は、代わりに UCONV を使用するようにそのプログラムを変更する必要があります。詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
独自のユーザー出口プログラムは、以下のいずれかの方法で作成できます。
- いずれかのサンプルユーザー出口プログラムをコピーし、名前を変更し、テキストエディターで変更します。
- 独自のユーザー出口プログラムを作成する。次のセクションで説明される変数データ(たとえば
USERID
など)を入れることができます。この章に説明されていない変数データは、InfoPrint Managerでは処理できません。
1.3.3.9.3 ユーザー出口プログラムをコンパイル/インストールする
独自のユーザー出口プログラムを作成し終えたら、プログラムコードをコンパイルし、正しいディレクトリーにインストールする必要があります。makeコマンドを使用して実行してください。
makeコマンドが実行されたときは、サンプルプログラムと同じディレクトリーにあるInfoPrint ManagerのMakefileファイルを読み取ります。Makefileファイルには、指定したターゲットファイル、ターゲットファイルの更新に必要なコマンドに関する情報があります。
ユーザー出口プログラムをユーザーサイトで日常的に使用するときは、事前に、プログラムが正しく実行できるかどうかをテストしてください。ユーザー出口プログラムは InfoPrint Manager実行可能コードの一部になるため、欠陥があるユーザー出口プログラムはInfoPrint Managerに問題が発生する原因になります。
1.3.3.9.3.1 ユーザー出口プログラムをコンパイル/インストールする
- 追加しているユーザー出口プログラムの/usr/lpp/psf/binディレクトリーに、既存の実行可能ユーザー出口プログラムがある場合は、まず以下の操作を行います。 または、手順2に進みます。
- 新しいユーザー出口プログラムを使用するジョブの受け入れを必要とするキューに関連した、すべての論理宛先を使用不可にします。
- 実行可能ユーザー出口プログラムを /usr/lpp/psf/bin ディレクトリーから削除します。
- ユーザープログラムが保管されているディレクトリーを現行ディレクトリーにするには、次を入力します。
cd /usr/lpp/psf/exits
- コマンドラインから次を入力します。
make
makeコマンドは、InfoPrint Managerとともに提供されているMakefileファイルを読み、ユーザー出口プログラムをコンパイルし、生成します。 - コマンドラインから次を入力します。
make install
make installコマンドは、実行可能ユーザー出口プログラムを/usr/lpp/psf/exitsディレクトリーから/usr/lpp/psf/binディレクトリーにコピーし、InfoPrint Managerでそのプログラムのコードが実行されるようにします。 - 使用不可にしたすべての論理宛先を使用可能にします。
- 注意:
- 実行可能ユーザー出口プログラムを/usr/lpp/psf/binディレクトリーにコピーしない場合は、別のディレクトリーにコピーできます。ただし、実行する場合は、/etc/environmentファイルのPATH文にパスを追加し、InfoPrint Managerがそのモジュールを検出できるようにしてください。
- ユーザー出口プログラムは、InfoPrint Managerがキューについて提供する関数名ごとに1つだけ指定できます。
- ユーザー出口の関数名が次のいずれかであることを確認します。 モジュールの入り口地点であるため、この名前は大文字になります。
- ACCOUNTING
- AUDIT
- JOBCOMPLETION
- HEADER
- SEPARATOR
- TRAILER
- INDATA
- OUTDATA
- ユーザー出口プログラムに上記と同じ名前を使用しない場合は、Makefileファイルを編集し、InfoPrint Manager提供のユーザー出口プログラムの名前を新しい名前に変更します。たとえば、新しいヘッダーユーザー出口プログラムを header という名前にする場合、Makefile ファイルを編集し、既存のヘッダーユーザー出口プログラムの名前を ainuxhdr から header に変更する必要があります。また、ainuxhdr.cからheader.cにソースコードファイル名を変更してください。新しい出口対象を Makefile ファイルに追加することもできます。
- リンク編集の手順で、この関数にエクスポート済み記号のマークを付けてください。詳しくは、InfoPrint Manager提供の/usr/lpp/psf/exits/Makefileを参照してください。
1.3.3.9.3.2 ユーザー出口プログラムをアクティブにする
コマンドラインから、以下の操作を行います。
- 次のコマンドを入力します。 コマンド
pdls -caux -rall servername:
。 ここで、servernameは、使用するサーバーの名前です。このコマンドで、サーバーで使用可能なすべての現行補助シートオブジェクトの属性が表示されます。また、特定の補助シートオブジェクトの属性も表示できます。たとえば、アカウンティングログの属性を表示するには、次のコマンドを入力します。
pdls -caux -rall servername:accounting-log
pdset
コマンドを使用して、必要に応じて、補助シートオブジェクトの値を変更します。
このタスクをInfoPrint Manager アドミニストレーションインターフェースから実行するには、補助シート(この場合はprt1
)に関連付けるプリンターを選択し、プリンター→プロパティーメニューを使用してプリンタープロパティーノートブックにアクセスします。このタスクを完了するには、InfoPrint Manager アドミニストレーションインターフェースのオンラインヘルプトピック補助シートオブジェクトの使用を参照してください。
コマンドラインから、以下の手順を実行します。
- 新しい補助シートオブジェクトを作成するには、次を入力します。
pdcreate -c aux-sh -x psf-exit-prog-name=/usr/lpp/psf/exit_name server1:auxiliary_sheet_name
- 実宛先(この場合は
prt1
)をシャットダウンします。pdshutdown -cp prt1
- 新しい補助シートオブジェクト(この場合は監査出口)を実宛先と関連付けます。
pdset -cp -x dest -x audit-exit=auxiliary_sheet_name prt1
注意: 印刷後アカウンティング出口の場合は、この手順の代わりに、次のコマンドを使用して実宛先のアカウンティング補助シートオブジェクトに属性を設定します。pdset —c auxiliary-sheet —x psf-post-print-accounting-program- name=/usr/lpp/psf/exit_name servername: accounting-log
デフォルトでは、アカウンティングログ補助シートオブジェクトはすべての宛先に使用できます。このオブジェクトは、アカウンティング出口と印刷後アカウンティング出口を任意に組み合わせたものを指示できます。たとえば、以下の属性を同時に設定できます。
psf-exit-program-name=name of accounting exit psf-post-print-accounting-program-name=name of post-print accounting exit
一部のプリンターを他のプリンターとは異なるアカウンティング構成にする場合は、各構成について新しい補助シートオブジェクトを作成してください。 - 実宛先(この場合は、
prt1
)を使用可能にします。pdenable prt1
1.3.3.9.4 ユーザー出口プログラム構造
InfoPrint Managerユーザー出口で使用されるすべての入出力変数は、次の2つのファイルのいずれかによって定義されます。
- /usr/lpp/psf/exits/ainuexit.hファイル
- /usr/lpp/psf/exits/ainurpt.hファイル
ainuexit.hファイルには、入力出口、出力出口、ヘッダー出口、トレーラー出口、セパレーター出口、アカウンティング出口、監査出口、印刷後アカウンティング出口の定義があります。ainuprt.hファイルでは、以下の実行可能報告ユーティリティーのデータをフォーマットし、アカウンティング出口、監査出口、印刷後アカウンティング出口に適用します。
- アカウンティングログ
- ainurpt1
- ainurpt2
- ainurpt3
- 監査ログ
- ainurpt4
- ainurpt5
- ainurpt6
- 印刷後アカウンティングログ
- ainurpt7
- ainurpt8
- ainurpt9
1.3.3.9.5 一般的な入出力フィールド
ユーザー出口プログラムでは、以下のフィールドを見つけることができます。ユーザー出口に従った入出力フィールドの詳細リストについては、/usr/lpp/psf/exits/ainuexit.hファイルを参照してください。この情報は次のものから指定できます。
- 移行されたジョブ
- z/OSジョブのダウンロード
- InfoPrint Manager アドミニストレーションインターフェースのジョブおよび文書デフォルトノートブックで設定されるフィールド
- InfoPrint SMIT 管理者インターフェースの
[Submit an InfoPrint Job]
パネル内のフィールド
- UserID
- ジョブ実行依頼者のユーザーIDを識別します。ログインした後にrootに切り替えた場合は、ユーザーIDはrootです。
- NodeID
- システム(ホスト)の名前を識別します。NodeIDはバックエンドプログラムで設定されます。
- Jobname
- ジョブの名前を識別します。これはジョブのファイル名と同じです。
ジョブ実行依頼者はジョブを実行依頼するときに、InfoPrint Managerジョブ属性job-name=
name
を使用してジョブ名を指定できます。OTF、PCL、PostScript、ditroff、行データ、不定様式ASCII、2バイト文字セット(DBCS)、ASCII、EUC、PDF、JPEG、GIF、またはTIFFファイルとして定義されているファイルについて、ジョブの実行依頼時にジョブ名を指定しない場合は、変換出力用の一時ファイルがInfoPrint Managerで作成されます。 InfoPrint Managerは一時ファイル名をジョブ名として使用します。
- SpoolID
- PSFジョブIDを識別します。 これは整数です。 SpoolIDはInfoPrint Managerによって設定されます。
- PrinterName
- InfoPrint Manager宛先名の最初の64文字を識別します。
- hab
- この関数は使用されていません。
- Date
- 印刷される日付を識別します。
- Time
- 印刷される時刻を識別します。
- Distribution
- ジョブ実行依頼時に提供される配布情報を識別します。
- PagePointer
- 以下のいずれかの出口で生成されるデータを含むバッファーを指します。
- ヘッダーページ
- トレーラーページ
- セパレーターページ
- アカウンティング
- 監査
- PageSize
- 以下の出口によって戻されるデータのサイズを示します。
- ヘッダーページ
- トレーラーページ
- セパレーターページ
- アカウンティング
- 監査
- PageType
- 出口で生成されるヘッダーページデータまたはトレーラーページデータがある場合に、そのタイプを示します。このフィールドは、出口が呼び出される前は0(AFPデータストリーム)に設定されています。有効な値は次のとおりです。
- 0
- AFPデータストリーム
- 1
- ASCIIデータ
- Job Completion
- 出口から戻される状況を示します。このフィールドは、出口が呼び出される前は0に設定されています。有効な戻りコードは次のとおりです。
- 0
- 正常完了、全処理終了、結果ページを受け取ります。
- -1
- 異常終了、非致命的エラー。 ページは生成されませんでした。
- -5
- 異常終了、致命的エラー。実宛先をシャットダウンするまで、出口は使用不可になります。
- -8
- 異常終了、現行ジョブを終了。
- -12
- 異常終了。 ジョブを終了し、
保留中
の状態にします。また、InfoPrintは実宛先を使用不可にします。
- Name
- ジョブの実行依頼時に提供される名前情報を識別します。
Nameフィールドの値は、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。この値は、24文字以内で、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。
- Userid
- ジョブの実行依頼時に提供されるユーザーID情報を識別します。
Userid フィールドの値は、ヌル (X'00') で終了する任意の文字ストリングです。この値は、10文字以内で、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。
- Nodeid
- ジョブの実行依頼時に提供されるノードID情報を識別します。
Nodeid フィールドの値は、ヌル (X'00') で終了する任意の文字ストリングです。この値は、10文字以内で、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。
- Address1
- ジョブの実行依頼時に提供されるアドレス情報の1行目を識別します。
Address1 フィールドの値は、ヌル (X'00') で終了する任意の文字ストリングです。この値は、57文字以内で、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。
- Address2
- ジョブの実行依頼時に提供されるアドレス情報の2行目を識別します。
Address2フィールドの値は、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。この値は、57文字以内で、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。
- Address3
- ジョブの実行依頼時に提供されるアドレス情報の3行目を識別します。
Address3フィールドの値は、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。この値は、57文字以内で、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。
- Address4
- ジョブの実行依頼時に提供されるアドレス情報の4行目を識別します。
Address4フィールドの値は、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。この値は、57文字以内で、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。
- Account
- ジョブの実行依頼時に提供されるアカウント情報を識別します。
Account フィールドの値は、ヌル (X'00') で終了する任意の文字ストリングです。この値は、20文字以内で、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。
- Building
- ジョブの実行依頼時に提供されるビルディング情報を識別します。
Building フィールドの値は、ヌル (X'00') で終了する任意の文字ストリングです。この値は、24文字以内で、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。
- Department
- ジョブの実行依頼時に提供される部門情報を識別します。
Department フィールドの値は、ヌル (X'00') で終了する任意の文字ストリングです。この値は、24文字以内で、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。
- Programmer
- ジョブの実行依頼時に提供されるプログラマー情報を識別します。
Programmer フィールドの値は、ヌル (X'00') で終了する任意の文字ストリングです。この値は、24文字以内で、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。
- Room
- ジョブの実行依頼時に提供される部屋情報を識別します。
Room フィールドの値は、ヌル (X'00') で終了する任意の文字ストリングです。この値は、24文字以内で、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。
- Title
- ジョブの実行依頼時に提供されるタイトル情報を識別します。
Title フィールドの値は、ヌル (X'00') で終了する任意の文字ストリングです。この値は、24文字以内で、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。
- Passthru
- ジョブの実行依頼時に提供され、ユーザー出口をパススルーしてバックエンドプログラムに渡すその他の情報を識別します。
次のPassthruフラグに対応しています。
- class
- 1文字のクラス属性を識別します。
- destination
- 1~64文字の宛先属性を識別します。
- forms
- 1~64文字の書式属性を識別します。
- segmentid
- 1~10文字のセグメント化IDを識別します。
- ServerJobID
- ジョブIDを識別します。
Passthruフィールドの値は、1,024文字以内で、ヌル(X'00')で終了する任意の文字列です。
- LongPrinterName
- InfoPrint宛先のフルネームです。
注意: InfoPrint Managerでは、64文字の名前だけ許可されるため、PrinterNameとLongPrinterNameは同じになります。
1.3.3.9.6 ヘッダーページ/トレーラーページのユーザー出口プログラム
InfoPrint Managerの開始ページユーザー出口プログラムとトレーラーページユーザー出口プログラムは、同じ入力値を必要とし、同じ出力値を生成するため、プログラムの説明が類似します。
使用可能なサンプルユーザー出口プログラムページに示したサンプルのヘッダーページユーザー出口プログラムとトレーラーページユーザー出口プログラムのソースコード(C言語で作成されたもの)は、/usr/lpp/psf/exitsディレクトリーにあります。これらのサンプルプログラムでは、AFP データストリームページが生成されます。
ヘッダーページとトレーラーページユーザー出口プログラムのデータ構造は、/usr/lpp/psf/exits/ainuexit.hファイルのソースコードに含まれます。これらの構造のコードは、ユーザー出口プログラム構造に示してあります。
出口の宣言は、次のとおりです。
void HEADER (HEADER_EXITDATA *exitdata) void TRAILER (TRAILER_EXITDATA *exitdata)
HEADER_EXITDATA
/TRAILER_EXITDATA
入出力パラメーターには、InfoPrint Managerとユーザー出口プログラム間の通信に必要なすべての入出力データがあります。
このユーザー出口の各種コンポーネントの機能と構造の説明については、一般的な入出力フィールドとainuexit.hファイルを参照してください。
ヘッダーページまたはトレーラーページのユーザー出口プログラムを作成した後に、makeコマンドを使用し、コードをコンパイルしてください(ユーザー出口プログラムをコンパイル/インストールするを参照)。
1.3.3.9.7 セパレーターページユーザー出口プログラム
InfoPrint Managerセパレーターページユーザー出口プログラムは、該当部数のジョブ(最初の1部を含む)を印刷する前に呼び出されます。
使用可能なサンプルユーザー出口プログラムページに示したサンプルのセパレーターページユーザー出口プログラムのソースコード(C言語)は、/usr/lpp/psf/exitsディレクトリーにあります。これらのサンプルプログラムでは、AFP データストリームページが生成されます。
セパレーターページユーザー出口プログラムのデータ構造は、/usr/lpp/psf/exits/ainuexit.hファイルのソースコードに含まれます。これらの構造のコードは、ユーザー出口プログラム構造に示してあります。
この出口の宣言は次のとおりです。
void SEPARATOR (SEPARATOR_EXITDATA *exitdata)
SEPARATOR_EXITDATA
入出力パラメーターには、InfoPrint Managerとユーザー出口プログラム間の通信に必要なすべての入出力データがあります。
このユーザー出口の各種コンポーネントの機能と構造の説明については、一般的な入出力フィールドとainuexit.hファイルを参照してください。
セパレーターページユーザー出口プログラムには以下のフィールドもあり、出力情報が提供されます。
- Copy
- この出口への呼び出しに関連付けられるのがどのコピーかを識別します。最初に1に設定され、出口が呼び出されるたびに1ずつ増分します。サンプルのセパレーターページユーザー出口プログラムでは、ジョブの最初のコピーおよび後続のすべてのコピーについて、セパレーターページが1つ生成されます。
セパレーターページユーザー出口プログラムを作成した後で、makeコマンドを使用し、コードをコンパイルしてください(ユーザー出口プログラムをコンパイル/インストールするを参照)。
1.3.3.9.8 アカウンティング/印刷後アカウンティング/監査ユーザー出口プログラム
InfoPrint Managerのアカウンティングユーザー出口プログラムと監査ユーザー出口プログラムは、同じ入力値を必要とし、同じ出力値を生成するので、プログラムの説明が同じになります。印刷後アカウンティングユーザー出口プログラムの方が、多くの入力を必要とし、多くの出力を生成します。
使用可能なサンプルユーザー出口プログラムページに示したサンプルのユーザー出口プログラムのソースコード(C言語で作成されたもの)は、/usr/lpp/psf/exitsディレクトリーにあります。サンプルプログラムがデータを保管するファイルには、次の実行可能レポート作成ユーティリティーを使用してアクセスできます。
- ainurpt1
- 宛先IDに基づいて定義された実宛先についてのアカウンティングデータを提供します。
- ainurpt2
- ユーザーIDに基づいて定義された実宛先についてのアカウンティングデータを提供します。
- ainurpt3
- 提供された特定のユーザーIDに基づいて定義された宛先についての詳細アカウンティングデータを提供します。
- ainurpt4
- 宛先IDに基づいて定義された実宛先についての監査データを提供します。
- ainurpt5
- ユーザーIDに基づいて定義された実宛先についての監査データを提供します。
- ainurpt6
- 提供された特定のユーザーIDに基づいて定義された実宛先についての詳しい監査データを提供します。
- ainurpt7
- jobcompletion.logに保管され、実宛先別にソートされた印刷後アカウンティングデータを提供します。
- ainurpt8
- jobcompletion.logに保管され、ジョブの実行依頼者別にソートされた印刷後要約アカウンティングデータを提供します。
- ainurpt9
- 特定のジョブの実行依頼者用に印刷された回数とページの詳細項目をjobcompletion.logに提供します。
報告ユーティリティーのソースコードも、/usr/lpp/psf/exitsディレクトリーにあります。
実行可能報告ユーティリティーは、/usr/lpp/psf/binディレクトリーにあります。Linuxコマンド行から実行可能レポート作成ユーティリティーを指定することで、宛先ID別またはユーザーID別にデータを表示できます。たとえば、アカウンティングユーザー出口がアクティブになっている実宛先に、特定のユーザーが実行依頼した印刷要求の報告を得るには、ainurpt3を指定してから、このプログラムにユーザーIDを入力します。
アカウンティング、監査、印刷後ユーザー出口プログラムのデータ構造は、/usr/lpp/psf/exits/ainuexit.hファイルと/usr/lpp/psf/exits/ainurpt.hファイルのソースコードに含まれます。これらの構造のコードは、ユーザー出口プログラム構造に示してあります。
出口の宣言は次のとおりです。
void ACCOUNTING (ACCOUNTING_EXITDATA *exitdata) void AUDIT (AUDIT_EXITDATA *exitdata) void JOBCOMPLETION (JOBCOMPLETION_EXITDATA *exitdata)
ユーザー出口プログラムを作成した後で、Linuxのmakeコマンドを使用してコードをコンパイルしてください(ユーザー出口プログラムをコンパイル/インストールするを参照)。
このユーザー出口の各種コンポーネントの機能と構造の説明については、一般的な入出力フィールドとainuexit.hファイルを参照してください。
ACCOUNTING_EXITDATA
、AUDIT_EXITDATA
、JOBCOMPLETION_EXITDATA
の各入出力パラメーターには、InfoPrint Managerとユーザー出口プログラムとの間の通信に必要な入出力データのすべてがあります。
アカウンティング、監査、印刷後アカウンティングユーザー出口プログラムには、以下のフィールドもあります。
- Pages Printed(アカウンティングおよび監査ユーザー出口のみ)
- このジョブのための処理された総ページ数の合計数を示します。
- Bin One Sheets Processed(アカウンティングおよび監査ユーザー出口のみ)
- 1次ビンから選択された処理済みシートの合計数を示します。
- Bin Two Sheets Processed(アカウンティングおよび監査ユーザー出口のみ)
- 1次ビン以外のビンから選択された処理済み用紙の合計数を示します。
- User Pages Stacked by Bin(印刷後アカウンティングユーザー出口のみ)
- ユーザー印刷ファイルにスタックされたページの合計数を示します。これは、ヘッダーページなどのシステムページをカウントに含めません。
- User Sheets Stacked by Bin(印刷後アカウンティングユーザー出口のみ)
- ユーザー印刷ファイルにスタックされた用紙の合計数を示します。これは、ヘッダーページなどのシステムページをカウントに含めません。
- Pages Stacked by Bin(印刷後アカウンティングユーザー出口のみ)
- このジョブについてスタックされたページの合計数をビン別に示します。
- Sheets Stacked by Bin(印刷後アカウンティングユーザー出口のみ)
- このジョブについてスタックされた用紙の合計数をビン別に示します。
- Data Object Resources(オブジェクトリソース)
- Data Object Resources の合計数を表示します。これにはこのジョブで使用される、PDF ページ、IOCA イメージ、および Encapsulated
PostScript (EPS) ファイルがあります。Data Object Resourcesは、presentation-objectコンテナーとしても知られています(詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceのpresentation-object-container属性を参照してください)。
注意: カウンターの計数には、入力ファイルに入っているリソースはありません。カウンターが計数対象にするのは、アカウンティングユーザー出口または監査ユーザー出口が呼び出される前に使用されたリソースだけです。従って、エラーメッセージとトレーラーページの印刷に必要なリソースは、リソース合計には含まれません。
- Job Copies Requested (印刷後アカウンティングユーザー出口のみ)
- ジョブで要求されたresults-profileジョブコピーの合計数を示します。
- Fonts used
- このジョブで使用されたフォントの合計数を示します。
注意: カウンターの計数には、入力ファイルに入っているリソースはありません。カウンターが計数対象にするのは、アカウンティングユーザー出口または監査ユーザー出口が呼び出される前に使用されたリソースだけです。従って、エラーメッセージとトレーラーページの印刷に必要なリソースは、リソース合計には含まれません。
- Overlays used
- このジョブで使用されたオーバーレイの合計数を示します。
注意: カウンターの計数には、入力ファイルに入っているリソースはありません。カウンターが計数対象にするのは、アカウンティングユーザー出口または監査ユーザー出口が呼び出される前に使用されたリソースだけです。従って、エラーメッセージとトレーラーページの印刷に必要なリソースは、リソース合計には含まれません。
- Segments used
- このジョブで使用されたページセグメントの合計数を示します。
注意: カウンターの計数には、入力ファイルに入っているリソースはありません。カウンターが計数対象にするのは、アカウンティングユーザー出口または監査ユーザー出口が呼び出される前に使用されたリソースだけです。従って、エラーメッセージとトレーラーページの印刷に必要なリソースは、リソース合計には含まれません。
- ExtStart Date
- ジョブが処理を開始した日付を識別します。
- Start Date
- ジョブが処理を開始した日付。
- 開始時刻
- ジョブが処理を開始した時刻。
- ExtStop Date
- ジョブが処理を完了した日付。
- Stop Date
- ジョブが処理を完了した日付。
- Stop Time
- ジョブが処理を完了した時刻。
- Completion Date(印刷後アカウンティングユーザー出口のみ)
- 印刷され、スタックされたジョブ内のすべてのページの日付。
注意: エラーまたはオペレーターコマンドがジョブに影響して一部のページがプリンターに送信されない場合、このフィールドは、これらのページが印刷され、スタックされた時刻を示します。
- Completion Time(印刷後アカウンティングユーザー出口のみ)
- 印刷され、スタックされたジョブ内のすべてのページの時刻。
注意: エラーまたはオペレーターコマンドがジョブに影響して一部のページがプリンターに送信されない場合、このフィールドは、これらのページが印刷され、スタックされた時刻を示します。
- DORU
- 出口によって使用されるデータオブジェクトリソース(DORU: Data Object Resources Used)。
- DOFU
- 出口によって使用されるデータオブジェクトフォント (DOFU: Data Object Fonts Used)。
1.3.3.9.9 入力データユーザー出口プログラム
InfoPrint Manager入力データユーザー出口プログラムは、次の目的で使用できます。
- InfoPrint Managerへの入力印刷データストリームを監視します。
- 入力レコードを処理前に破棄します。
- 既存の入力レコードを1つ以上のレコードで置換する(置換後のレコードには、元のレコードまたは元のレコードの変更バージョンが含まれることがあります)。
- 入力レコードを未変更のままで処理を続行します。
追加の入力レコードを挿入するために出口を使用している場合、出口に渡される元の入力レコードを、追加の入力レコードの前または後に処理できます。構造化フィールドリストに現行構造化フィールドを挿入する場所に応じ、現行構造化フィールドの前後に追加の入力レコードを挿入できます。
重要な考慮事項
上記の制約があるため、まず、制限を持たない変換サブシステムを使用してデータを処理することを検討してください。たとえば、変換オブジェクトを使用すると、すべての入力データ(制約なし)にアクセスし、リソースとページを両方とも追加、削除、変更できます。また、変換サブシステムの処理は、印刷開始前に実行されるため、プリンターのパフォーマンスや動作に影響しません。 入力データユーザー出口は、データストリーム内の個々の文書境界を識別できません。 たとえば、ジョブに個別の文書が5つあり、各10ページのデータがあると仮定します。出口では、これを5つの10ページのデータではなく、50ページのデータとして見ます。変換サブシステムにはこの制限がありません。 |
PSF 入力レコード出口の責務は、割り振るすべてのメモリーを管理することです。出口では、ainuexit.h
で提供された作業域ポインターを使用し、呼び出し間のメモリーを再利用できます。PSF は、INDATA_EXITDATA
構造または PSFINSERTRECS
構造のいずれかのフィールドによって指されたメモリーを解放しません。出口は、定義されたメモリーまたは割り当てられたメモリーにポイントできます。必要に応じて、出口では割り振られたメモリーまたは解放されたメモリーを再利用できます。PSF
入力レコード出口がメモリーの管理を誤ると、PSF はメモリー不足になる場合があります。
使用可能なサンプルユーザー出口プログラムページに示したサンプルの入力データユーザー出口プログラムのソースコード(C言語で作成されたもの)は、/usr/lpp/psf/exits/ainuxind.cファイルにあります。このサンプルプログラムは 1 つの戻りコードだけで構成されていて、 関数は何も実行しません。
入力データユーザー出口プログラムのデータ構造は、/usr/lpp/psf/exits/ainuexit.hファイルのソースコードに含まれます。
この出口の宣言は次のとおりです。
void INDATA (INDATA_EXITDATA *exitdata)
INDATA_EXITDATA入出力パラメーターには、InfoPrint Managerとユーザー出口プログラム間の通信に必要なすべての入出力データがあります。
入力データユーザー出口には、以下のフィールドもあります。
- version
- この変数はこれまで
reserved1
と呼ばれていました。出口が変形した場合にマイグレーションエイドとして使用します。この変数には、この構造用の以下のバージョンIDが含まれています。- X'00'=前のバージョン(2005年8月より前)
- X'01'= 2005年8月バージョン(入力レコードの削除/挿入のサポートを追加)
- Copy
- この出口への呼び出しに関連付けられるのがどのコピーかを識別します。最初に1に設定され、出口が呼び出されるたびに1ずつ増分します。
- DataSize
- 入力データレコードの長さが含まれています。
- DataPointer
- 処理される入力データレコードを指します。
- DataType
- 常時 0 に設定されます (AFP。MO:DCA データのみ)。
注意: ジョブ処理の終了を示すために出口が呼び出されている場合、次のようになります。
- DataSizeは0に設定されます。
- DataPointerはNULLに設定されます。
- DataTypeは0に設定されます。
その時点でレコードは渡されません。 PSFINSERTRECS構造には、入力データ出口の要求に応じて挿入される構造化フィールドに関する情報が含まれます。PSFINSERTRECS構造には、次のフィールドがあります。
- version
- versionは、PSFに、提供されているPSFINSERTRECS構造のバージョンを識別します。出口は、値0x01を提供してください。 提供しない場合は、レコード(
next_p
ポインターを含む)は無視されます。 - next_p
- 挿入する次のレコードへのポインターが含まれています。
- record_p
- 挿入する MO:DCA (AFP) 構造化フィールドへのポインターが含まれています。
/usr/lpp/psf/exits/内のainuexit.h
ソースファイルの、追加のデータ定義およびコメントを参照してください。
入力データユーザー出口プログラムを作成した後で、makeコマンドを使用し、コードをコンパイルしてください(ユーザー出口プログラムをコンパイル/インストールするを参照)。
1.3.3.9.10 出力データユーザー出口プログラム
InfoPrint Managerの出力データユーザー出口プログラムは、InfoPrint Managerからの出力データストリームを監視するために使用されます。この出口は、ジョブの終わりに、エラーメッセージおよびトレーラーページの前に呼び出されます。
使用可能なサンプルユーザー出口プログラムページに表示されたサンプル出力データユーザー出口プログラムのソースコード(C言語で作成されたもの)は、/usr/lpp/psf/exits/ainuxout.cファイルにあります。このサンプルプログラムは 1 つの戻りコードだけで構成されていて、 関数は何も実行しません。
出力データユーザー出口プログラムのデータ構造は、/usr/lpp/psf/exits/ainuexit.hファイルのソースコードに含まれます。これらの構造のコードは、ユーザー出口プログラム構造に示してあります。
この出口の宣言は次のとおりです。
void OUTDATA (OUTDATA_EXITDATA *exitdata)
OUTDATA_EXITDATA入出力パラメーターには、InfoPrint Managerとユーザー出口プログラム間の通信に必要なすべての入出力データがあります。
出力データユーザー出口プログラムには、以下のフィールドもあります。
- Copy
- この出口への呼び出しに関連付けられるのがどのコピーかを識別します。最初に1に設定され、出口が呼び出されるたびに1ずつ増分します。
- DataSize
- バッファー内のバイト数を示します。
- DataPointer
- 出力データストリームが入るバッファーを指します。
出力データユーザー出口プログラムを作成した後で、Linux の make コマンドを使ってコードをコンパイルする必要があります (「ユーザー出口プログラムをコンパイル/インストールする」を参照)。
1.3.3.9.11 行データ変換用のユーザー出口プログラム
InfoPrint Managerは、行データ変換用のサンプルユーザー出口プログラムをいくつか提供しています。これらのユーザー出口は、オプションにより使用するものです。出口プログラムの名前はinpexit、indxexit、outexit、resexitキーワードで指定します。各キーワードについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceで説明しています。
InfoPrint Manager提供のサンプルプログラムは次のとおりです。
- /usr/lpp/psf/acif/apkinp.c
- 入力レコードユーザー出口
- /usr/lpp/psf/acif/apkout.c
- 出力レコードユーザー出口
- /usr/lpp/psf/acif/apkres.c
- リソース出口
また、InfoPrint Managerには、入力データストリームを変換するために、次のような入力レコードユーザー出口プログラムがあります。
- /usr/lpp/psf/acif/apka2e.c
- ASCII ストリームデータを EBCDIC ストリームデータに変換します。
- /usr/lpp/psf/acif/asciinp.c
- 改行および用紙送りを含む不定様式 ASCII データを、米国規格協会 (ANSI) の紙送り制御文字を含むレコード形式に変換します。この出口は、ANSI 紙送り制御文字をレコードごとにバイト 0 でエンコードします。
- /usr/lpp/psf/acif/asciinpe.c
- 不定様式の ASCII データを asciinp.c が行うようなレコードフォーマットに変換し、その ASCII ストリームデータを EBCDIC ストリームデータに変換します。
すべてのACIF出口プログラム用のC言語ヘッダーファイルは/usr/lpp/psf/acif/apkexits.hに、ACIFユーザー出口用のビルド規則は/usr/lpp/psf/acif/Makefileにあります。
ユーザー出口プログラムのコンパイルについては、「ユーザー出口プログラムをコンパイル/インストールする」を参照してください。
1.3.3.9.11.1 入力レコード出口
行データ変換は、行データ入力ファイルのレコードを追加、削除、または変更できる出口を提供します。この出口で呼び出すプログラムは、line2afpコマンドのinpexitキーワードの値で定義されます。
この出口は、レコードを入力ファイルから読み取った後で 呼び出されます。この出口では、「レコードを破棄する」、「処理する」、または「処理後に次の入力レコード用の出口に制御を戻す」のいずれかを要求できます。InfoPrint Managerで処理できる最大レコードは32756バイトです。行データ変換でディレクトリーからリソースを処理しているときは、この出口は呼び出されません。
サンプル入力レコード出口C言語ヘッダーは、出口プログラムに渡す制御ブロックを記述したC言語ヘッダーの例を示しています。
サンプル入力レコード出口C言語ヘッダー
/*********************************************************************/ /* INPEXIT STRUCTURE */ /*********************************************************************/ typedef struct _INPEXIT_PARMS /* Parameters for input record exit */ { char *work; /* Address of 16-byte static work area */ PFATTR *pfattr; /* Address of print file attribute info*/ char *record; /* Address of the input record */ unsigned short in_CCSID; /* input CCSID for translating @06a*/ unsigned short out_CCSID; /* output CCSID for translating @06a*/ unsigned short recordln; /* Length of the input record */ unsigned short reserved2; /* Reserved for future use */ char request; /* Add, delete, or process the record */ char eof; /* EOF indicator */ } INPEXIT_PARMS;
次のパラメーターを含む制御ブロックのアドレスが、入力レコード出口に渡されます。
work(バイト1~4)
- 16バイトの静的メモリーブロックを指すポインター。出口プログラムは、このパラメーターを使用すると、呼び出し間の情報(作業領域を指すポインターなど)を保管できます。16バイトの作業領域は、最初の呼び出しの前に、フルワード境界に位置合せされ、2進ゼロに初期設定されます。ユーザー作成の出口プログラムには、この作業領域の管理に必要なコードを指定してください。
pfattr(バイト5~8)
- 印刷ファイル属性データ構造を指すポインター。このデータ構造のフォーマットとそこに入っている情報について詳しくは、「行データ入力ファイルの属性」を参照してください。
record(バイト9~12)
- 紙送り制御文字を含む入力レコードの最初のバイトを指すポインター。この入力レコードは、行データ変換で割り振られたストレージに入っているバッファーに含まれていますが、出口プログラムで変更できます。
in_CCSID(バイト13~14)
- line2afpコマンドのINPCCSIDパラメーターからの値。
out_CCSID(バイト15~16)
- line2afpコマンドのOUTCCSIDパラメーターからの値。
recordln(バイト17~18)
- 入力レコードのバイト数(長さ)を指定します。入力レコードを変更する場合は、このパラメーターも変更して、レコードの実際の長さが反映されるようにする必要があります。出口プログラムが戻ったときにrecordlnが0である場合、line2afpは戻りコード99で終了します。
reserved2(バイト19~20)
- これらは予備のバイトです。
request(バイト21)
- 行データ変換によるレコードの処理方法を指定します。出口プログラムに入力するときは、このパラメーターはX'00'になります。出口プログラムが行データ変換に制御を戻すときは、このパラメーターはX'00'、X'01'、またはX'02'になります。
ここで、
- X'00'
- 行データ変換でレコードを処理することを指定します。
- X'01'
- 行データ変換でレコードを処理しないことを指定します。
- X'02'
- 行データ変換でレコードを処理し、次に制御を出口プログラムに戻し、出口プログラムが次のレコードを挿入可能にすることを指定します。出口プログラムは、この値を設定することで、現行レコードを保管し、レコードを挿入し、保管したレコードを次の呼び出し時に使用できます。出口が最後のレコードを挿入した後で、出口プログラムでrequestバイトがX'00'にリセットされる必要があります。
出口プログラムへ入力する時点での値 X'00' は、レコードを処理することを指定します。レコードを無視する場合は、
request
バイトの値をX'01'に変更します。レコードを処理し、後で追加レコードを挿入する場合は、request
バイトの値をX'02'に変更します。X'02' より大きい値はすべて X'00' として解釈され、出口によってレコードが処理されます。注意: 1つのレコードだけバッファーに常駐できます。 eof(バイト22)
- ファイルの終わり (eof) インディケーター。このインジケーターは、eofを検出したかどうかを示す1バイトの文字コードです。
eofが通知される時点(eofの値はY)では、最後のレコードはすでに入力出口に存在し、入力ファイルは停止されています。ポインター record はすでに無効です。eofが通知された後ではレコードは挿入できません。X'02'より大きい値はすべてX'00'として解釈され、出口によってレコードが処理されます。
- Y
- eofが検出されたことを指定します。
- N
- eofが検出されなかったことを指定します。
このファイルの終わりインジケーターに基づき、出口プログラムはファイルの終わりで何らかの追加処理を実行できます。出口プログラムで、このパラメーターを変更できません。
1.3.3.9.11.1.1 行データ変換ユーザー入力レコード出口を使用する
- apka2e
- apka2e入力レコード出口プログラムは、あるコード化文字セット(CCSID)でエンコードされたデータを別のコード化文字セットに変換します。この出口は、使用するデータファイルとは異なるコードポイントを持つ、GT12
などのフォントをジョブで使用する場合に使用する必要があります。line2afpコマンドでINPCCSIDとOUTCCSIDパラメーターが指定されていない場合は、デフォルトの変換はASCII(コードセット00850)からEBCDIC(コードセット00037)になります。INPCCSIDは入力コードページ、OUTCCSIDは出力コードページを指定します。
apka2e入力レコード出口プログラムを実行するには、行データ変換キーワードファイルに、次のキーワードと値を設定します。line2afpparmdd キーワードは、キーワードファイルを識別します。
inpexit=/usr/lpp/psf/bin/apka2e cc=yes cctype=z
- asciinp
- asciinp 入力レコード出口プログラムは、ASCII データストリームを、レコードのバイト 0 に紙送り制御文字を含むレコードフォーマットに変換します。入力レコードのバイト0がASCII改行文字(X'0D')の場合は、バイト0からデータストリームが戻って1行進むASCIIスペース文字(X'20')に変換されます。 文字は挿入されません。入力レコードのバイト 0 が ASCII 用紙送り文字 (X'0C') の場合、バイト 0 が ANSI の「チャネル 1 へのスキップ」コマンド (X'31') に変換されます。このコマンドは、紙送り制御バイト内で改ページの役割を果たします。
asciinp入力レコード出口プログラムを実行するには、行データ変換キーワードファイルに、次のキーワードを設定します。line2afpparmddキーワードは、キーワードファイルを識別します。
inpexit=/usr/lpp/psf/bin/asciinp cc=yes cctype=z
- asciinpe
- asciinpe入力レコード出口プログラムは、あるコード化文字セット(CCSID)でエンコードされたデータを別のコード化文字セットに変換します。この出口は、使用するデータファイルとは異なるコードポイントを持つ、GT12
などのフォントをジョブで使用する場合に使用する必要があります。line2afpコマンドでINPCCSIDとOUTCCSIDパラメーターが指定されていない場合は、デフォルトの変換はASCII(コードセット00850)からEBCDIC(コードセット00037)になります。INPCCSIDは入力コードページ、OUTCCSIDは出力コードページを指定します。
asciinpおよびasciinpe入力レコード出口は他のASCIIプリンターコマンドを認識しませんが、出口を変更することによって次の操作が可能になります。
- バックスペース(X'08')
- 水平タブ(X'09')
- 垂直タブ (X'0B')
プログラムを使用または変更する方法は、/usr/lpp/psf/acifディレクトリーのInfoPrint Managerで提供されるasciinp.cソースファイルのプロローグの部分を参照してください。
1.3.3.9.11.2 出力レコード出口
出力レコード出口を使うと、行データ変換で出力ファイルに書き込まれるレコードを変更または無視できます。この出口で呼び出されるプログラムは、line2afpコマンドのoutexitキーワードによって定義されます。
出力文書ファイルにレコード (構造化フィールド) が書き込まれる前に、この出口が制御を受け取ります。この出口では、レコードの無視または処理を要求できます。この出口で処理できる最大レコードは32752バイトです(レコードディスクリプターワードを含みません)。行データ変換でのリソースの処理中は、この出口は呼び出されません。
サンプル出力レコード出口C言語ヘッダーは、出口プログラムに渡す制御ブロックを記述したC言語ヘッダーの例を示しています。
サンプル出力レコード出口C言語ヘッダー
typedef struct _OUTEXIT_PARMS /* Parameters for resource record exit */ { char *work; /* Address of 16-byte static work area */ PFATTR *pfattr; /* Address of print file attribute */ /* information */ char *record; /* Address of the record to be written */ unsigned short recordln; /* Length of the output record */ char request; /* Delete or process the record */ char eof; /* Last call indicator */ }OUTEXIT_PARMS;
次のパラメーターを含む制御ブロックのアドレスが、出力レコード出口に渡されます。
work(バイト1~4)
- 16バイトの静的メモリーブロックを指すポインター。出口プログラムは、このパラメーターを使用すると、呼び出し間の情報(作業領域を指すポインターなど)を保管できます。16バイトの作業領域は、最初の呼び出しの前に、フルワード境界に位置合せされ、2進ゼロに初期設定されます。ユーザー作成の出口プログラムには、この作業領域を管理するために必要なコードを指定しておく必要があります。
pfattr(バイト5~8)
- 印刷ファイル属性データ構造を指すポインター。このデータ構造のフォーマットとそこに入っている情報について詳しくは、「行データ入力ファイルの属性」を参照してください。
record(バイト9~12)
- 出力レコードの最初のバイトを指すポインター。レコードは、32 KBバッファーに入っています(1 KBは1024バイトです)。バッファーは行データ変換により割り振られるストレージに入っていますが、出口プログラムで出力レコードを変更できます。
recordln(バイト13~14)
- 出力レコードの長さをバイトで指定します。出力レコードを変更する場合は、このパラメーターも変更して、レコードの実際の長さが反映されるようにする必要があります。
request(バイト15)
- 行データ変換でレコードをどのように処理するかを指定します。出口プログラムに入力するときは、このパラメーターはX'00'になります。出口プログラムが行データ変換に制御を戻すときは、このパラメーターはX'00'またはX'01'になります。
ここで、
- X'00'
- 行データ変換でレコードを処理することを指定します。
- X'01'
- 行データ変換でレコードを無視することを指定します。
出口プログラムへ入力する時点での値 X'00' は、レコードを処理することを指定します。レコードを無視したい場合は、requestバイトの値をX'01'に変更します。X'01' より大きい値はすべて X'00' として解釈され、出口によってレコードが処理されます。
注意: バッファーには、同時に 1 つのレコードだけを入れることができます。 eof(バイト16)
- ファイルの終わり (eof) インディケーター。このインディケーターは、行データ変換で出力ファイルの書き込みを終えたことを通知する 1 バイトの文字コードです。
eof が通知される時点 (eof の値は「Y」) では、最後のレコードはすでに出力出口に送られています。ポインター record はすでに無効です。eof 信号が出た後は、レコードは挿入できません。このパラメーターには次の値だけ使用可能です。
- Y
- 最後のレコードが書き込まれたことを示します。
- N
- 最後のレコードが書き込まれていないことを示します。
このファイルの終わりフラグは、最終呼び出しインジケーターとして使用され、出口プログラムが行データ変換に制御を戻せるようにします。出口プログラムで、このパラメーターを変更することはできません。
1.3.3.9.11.3 リソース出口
行データ変換には、ユーザーがリソースをフィルターに掛ける
(除外する)ために使用できる出口があります。この出口は、リソースをファイル名レベルで制御する場合に便利です。たとえば、InfoPrint Manager提供フォント以外のフォントだけ使用すると仮定します。この出口プログラムをコーディングInfoPrint Managerすると、 に同梱されるフォントの表を含めてリソースファイルからフィルターに掛けることができます。指定した特定のリソースを組み込みの対象から外すことができるので、この出口のもう
1 つの用途として、セキュリティーのための使用が考えられます。この出口で呼び出されるプログラムは、line2a
fpコマンドのresexitキーワードによって定義されます。
この出口は、リソースをディレクトリーから読み取る前に制御を 受け取ります。この出口プログラムでは、リソースの処理または無視(スキップ)を要求できますが、要求対象リソースの代わりに別のリソース名は使用できません。出口で、オーバーレイの無視を要求した場合は、そのオーバーレイが参照するすべてのリソース (つまりフォントおよびページセグメント) は行データ変換で無視されます。
サンプルリソース出口C言語ヘッダーは、出口プログラムに渡す制御ブロックを記述したC言語ヘッダーの例を示しています。
サンプルリソース出口C言語ヘッダー
/*********************************************************************/ /* RESEXIT STRUCTURE */ /*********************************************************************/ typedef struct _RESEXIT_PARMS /* Parameters for resource record exit */ { char *work; /* Address of 16-byte static work area */ PFATTR *pfattr; /* Address of print file attribute info*/ char resname[8]; /* Name of requested resource (8 byte) */ char restype; /* Type of resource */ char request; /* Ignore or process the resource */ char eof; /* Last call indicator */ unsigned short resnamel; /* Length of resource name @05A*/ char pad1[3]; /* padding byte @05A*/ char resnamf[250]; /* Rsrc name if more than 8 bytes@05A*/ } RESEXIT_PARMS;
次のパラメーターを含む制御ブロックのアドレスが、リソースレコード出口に渡されます。
- work(バイト1~4)
- 16バイトの静的メモリーブロックを指すポインター。出口プログラムは、このパラメーターを使用すると、呼び出し間の情報(作業領域を指すポインターなど)を保管できます。16バイトの作業領域は、最初の呼び出しの前に、フルワード境界に位置合せされ、2進ゼロに初期設定されます。ユーザー作成の出口プログラムには、この作業領域を管理するために必要なコードを指定しておく必要があります。
- pfattr(バイト5~8)
- 印刷ファイル属性データ構造を指すポインター。このデータ構造のフォーマットと示される情報について詳しくは、「行データ入力ファイルの属性」を参照してください。
- resname(バイト9~16)
- 要求対象リソースの名前を指定します。出口プログラムで、この値の変更はできません。
- restype(バイト17)
- 名前の参照先のリソースのタイプを指定します。これは、次に示す1バイトの16進値です。
- X'03'
- GOCA(グラフィックス)オブジェクトを示します。
- X'05'
- BCOCA(バーコード)オブジェクトを示します。
- X'06'
- IOCA(入出力イメージ)オブジェクトを示します。
- X'40'
- フォント文字セットを示します。
- X'41'
- コードページを示します。
- X'FB'
- ページセグメントを示します。
- X'FC'
- オーバーレイを示します。
行データ変換は、以下のリソースタイプについては、この出口を呼び出しません。
- ページ定義
ページ定義(pagedefキーワード)は、行データファイル変換用の必須リソースです。
- 書式定義
書式定義(formdefキーワード)は、変換済み行データファイルを印刷するための必須リソースです。
- コード化フォント
行データ変換では、コードページの名前と参照するフォント文字セットの名前を判別するために、コード化フォントが処理されます。これは Map Coded Font-2 (MCF-2) 構造化フィールドを作成する場合に必要です。
- request(バイト18)
- 行データ変換でリソースをどのように処理するかを指定します。出口プログラムに入力するときは、このパラメーターはX'00'になります。出口プログラムが行データ変換に制御を戻すときは、このパラメーターはX'00'またはX'01'になります。
ここで、
- X'00'
- 行データ変換でリソースを処理することを指定します。
- X'01'
- 行データ変換でリソースを無視することを指定します。
出口プログラムへ入力する時点での値 X'00' は、リソースを処理することを指定します。リソースを無視したい場合は、requestバイトの値をX'01'に変更します。X'01' より大きい値はすべて X'00' として解釈され、リソースが処理されます。
- resnamel
- resnamef フィールド内の有意味文字の長さを指定します。
- pad1
- ワード境界で resnamef を取得するための埋め込みバイト。
- resnamef
- 長さが 8 文字より長い場合のリソースの実際の名前。名前が 8 文字以下の場合、代わりにその名前が resname フィールドに格納されます。
- eof(バイト19)
- ファイルの終わり (eof) インディケーター。このインディケーターは、行データ変換で最後のレコードの書き込みが終わったことを通知する 1 バイトの文字コードです。
eof が通知される時点 (eof の値は「Y」) では、最後のレコードはすでにリソース出口に送られています。ポインター record はすでに無効です。eof 信号が出た後は、レコードは挿入できません。このパラメーターに有効な値は次の値だけです。
- Y
- 最後のレコードが書き込まれたことを示します。
- N
- 最後のレコードが書き込まれていないことを示します。
このファイルの終わりフラグは、最終呼び出しインジケーターとして使用され、行データ変換に制御を戻します。出口プログラムで、このパラメーターを変更することはできません。
1.3.3.9.11.4 非ゼロの戻りコード
1.3.3.9.12 行データ入力ファイルの属性
サンプル印刷ファイル属性C言語ヘッダー
typedef struct _PFATTR /* Print File Attributes */ { char c[3] ; /* Carriage controls? - "YES" or "NO " */ char cctype[1]; /* Carriage control type - A(ANSI), */ /* M(Machine), Z(ASCII) */ char chars[20]; /* CHARS values, including commas */ /* (eg. GT12,GT15) */ char formdef[8]; /* Form Definition (FORMDEF) */ char pagedef[8]; /* Page Definition (PAGEDEF) */ char prmode[8]; /* Processing mode */ char trc[3]; /* Table Reference Characters - "YES" */ /* or "NO " */ } PFATTR;
以下のパラメーターがある制御ブロックのアドレスがユーザー出口に渡されます。
cc(バイト1~3)
line2afp
コマンドで指定されたccキーワードの値。このキーワードが明確に指定されていない場合は、行データ変換はデフォルト値(yes)を使用します。cctype(バイト4)
line2afp
コマンドで指定されたcctypeキーワードの値。このキーワードが明示的に指定されていない場合は、行データ変換では、ASCIIでエンコードされている、ANSI紙送り制御文字のデフォルト値(z)が使用されます。chars(バイト5~24)
- 複数のフォント指定を区切るコンマを含む、line2afpコマンドに指定された
chars
キーワードの値。chars
キーワードにはデフォルト値がないため、値が指定されていない場合は、このフィールドはブランクになります。 formdef(バイト25~32)
line2afp
コマンドで指定されたformdefキーワードの値。formdef
キーワードにはデフォルト値がないため、値が指定されていない場合は、このフィールドはブランクになります。pagedef(バイト33~40)
- line2afpコマンドで指定された
pagedef
キーワードの値。pagedef
キーワードにはデフォルト値がないため、値が指定されていない場合は、このフィールドはブランクになります。 prmode(バイト41~48)
- line2afpコマンドで指定された
prmode
キーワードの値。prmode
キーワードにはデフォルト値がないため、値が指定されていない場合は、このフィールドはブランクになります。 trc(バイト49~51)
- line2afpコマンドで指定された
trc
キーワードの値。このキーワードが明確に指定されていない場合は、行データ変換はデフォルト値(no)を使用します。
1.3.3.10 補助シート/ユーザー出口プログラムを作成/管理する
InfoPrintサーバーは、論理宛先、キュー、実宛先のほかに、補助シートオブジェクトも制御します。この章には、これらのオブジェクトの作成および構成に必要な情報と手順が記載されています。
1.3.3.10.1 補助シートの使用を準備する
以下のセクションでは、補助シートに関する用語、デフォルトの補助シート、InfoPrintで提供されているユーザー出口プログラムについて説明し、印刷された補助シートがあります。
1.3.3.10.1.1 補助シートに関する用語
補助シートと、補助シートに印刷する情報をInfoPrintが生成する方法を理解するには、次の用語の意味を理解してください。
- 補助シート
- ジョブの前後、またはジョブ内の文書と文書の間に置かれる特別な用紙 (空白の場合もそうでない場合もあります)。PSFおよびLinux実宛先は補助シートを印刷します。
- 補助シートオブジェクト
- ユーザー出口プログラムのセットを表します。 このプログラムは、InfoPrint PSFとEメールの実宛先に指定できます。ユーザー出口プログラムは、補助シートに印刷できる情報あるいはアカウンティングまたは監査ログに記録される情報を処理します。実宛先と補助シートオブジェクトは両方とも、同じInfoPrintサーバーに配置してください。
注意: Linux 実宛先は補助シートを印刷しますが、補助シートオブジェクトはサポートしません。
InfoPrintが提供する2つのauxiliary-sheetスタイルで、実行可能な報告ユーティリティーで使用できるファイルを生成し、ジョブ統計を表示できます。統計を表示する方法について詳しくは、「印刷ジョブに関するアカウンティングデータ/監査データを収集する」を参照してください。
- 補助シートオブジェクト名
- 補助シートを識別します。デフォルトの補助シートの一部の名前は、補助シートのスタイルを示します。 簡略、詳細、またはブランクです。
- ユーザー出口
- ユーザー出口プログラムを実行し、ユーザー出口プログラムの終了後に処理の制御をInfoPrintに戻すことができるInfoPrintの処理中のポイント。 InfoPrintでは、ユーザー出口プログラムに入力できる出口点でデータが提供されてます。 InfoPrintは、ユーザー出口プログラムからのInfoPrint出力を 処理に使用できます。 たとえば、ユーザー出口プログラムは、スタートシートをフォーマットする方法InfoPrintに関する指示を に渡すことができます。 InfoPrintでは、次のInfoPrint補助シートオブジェクト用のユーザー出口が提供されています。
- スタートシート
- エンドシート
- セパレーターシート
- アカウンティングログ
- アカウントシート
- 監査ログ
- 監査シート
- 入力データストリーム
- 出力データストリーム
- 印刷後アカウンティング(ログファイルのみ)
注意: E メールの宛先は、ログ、入力データストリーム、および出力データストリームのユーザー出口のみをサポートします。ユーザー出口およびユーザー出口プログラムについては、ユーザー出口プログラムの順序を参照してください。
- ユーザー出口プログラム
- 印刷するデータを定義し、補助シートスタイルのフォーマットを作成します。 InfoPrintには、機能を拡張するユーザー出口プログラムがあります。 このプログラムを使用すると、ジョブのスタートシート、エンドシート、またはセパレーターシートをフォーマット設定し、アカウンティング情報や監査情報を追跡し、入力または出力ジョブデータストリームに関する情報を抽出できます。
- 書式定義
- 用紙または印刷メディアの特性を定義します。特性には、使用するオーバーレイ、給紙ユニット (カットシートプリンターの場合)、両面印刷、テキスト抑止、フォント、用紙上での合成テキストデータの位置などがあります。
書式定義とページ定義については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
- エッジマーク
- 補助シートのエッジに印刷され、印刷出力の中でジョブの境界を識別するときに役立つマークです。
- 割り込みメッセージページ
- 割り込みメッセージページは、印刷ジョブの最後に印刷するメッセージページに類似したページですが、割り込みメッセージページは、データ損失の発生が考えられるエラーの時点で印刷されます。詳しくは、割り込みメッセージページを使用するを参照してください。
1.3.3.10.1.2 InfoPrintのデフォルト補助シートオブジェクト
InfoPrint Managerは、デフォルト補助シートオブジェクトを提供しています。オブジェクトは、ユーザーが最初にサーバーを作成したときに作成されます。 InfoPrint Managerは、PSF実宛先用にサポートされている値としてオブジェクトを自動的に識別します。デフォルトの補助シートオブジェクト、および関連付けられているユーザー出口プログラムと書式定義を、次の表に示します。
デフォルトの補助シートオブジェクト
補助シートオブジェクト | 書式定義 | 説明 | ユーザー出口プログラム | 追加情報 |
---|---|---|---|---|
なし | 利用不可 | InfoPrintは補助シートを生成しません。 | 利用不可 | 利用不可 |
簡略 | F1A10110 | スタートシート | ainuxhdr | |
セパレーターシート | ainuxsep | |||
エンドシート | ainuxtlr | |||
アカウンティング出口 | ainuxacc | |||
監査出口 | ainuxaud | |||
詳細 | F1A10110 | スタートシート | ainuxhdr2 | |
セパレーターシート | ainuxsep2 | |||
エンドシート | ainuxtlr2 | |||
アカウンティング出口 | ainuxacc2 | |||
監査出口 | ainuxaud2 | |||
ブランク | F1A10110 | スタートシート | pduxblkh | ブランク用紙 |
セパレーターシート | pduxblks | |||
エンドシート | pduxblkt | |||
accounting-log | 利用不可 | アカウンティング出口 | ainacclog | アカウンティング情報を/var/psf/ accounting.log ファイルに書き込みます。用紙に印刷はしません。 |
監査出口 | ainaudlog | 監査情報を /var/psf/ audit.log ファイルに書き込みます。用紙に印刷はしません。 |
||
印刷後アカウンティング出口 | ainuxjob completion | 補助シートオブジェクトのpsf-post-print-accounting-program-name がainuxjobcompletionに設定されている場合は、/var/psf/ jobcompletion.logファイルに印刷後アカウンティング情報を書き込みます。用紙に印刷はしません。 |
||
job-ticket | 利用不可 | スタートシート | ainuxhdrp | |
セパレーターシート | ainuxsepp | |||
エンドシート | ainuxtlrp | |||
アカウンティング出口 | ainuxaccp | アカウンティング情報を/var/psf/ podaccount.log に書き込みます。用紙には印刷されません。 |
||
監査出口 | ainuxaudp | |||
64xx、65xxプリンター | F1A10110 | スタートシート | ainuxhdrx | |
セパレーターシート | ainuxsepx | |||
エンドシート | ainuxtlrx |
コマンドラインでInfoPrintのpdcreateコマンドを使用すると、独自のauxiliary-sheetスタイルを作成できます。手順については、pdcreateコマンドを使用して新規補助シートオブジェクトを作成するを参照してください。
1.3.3.10.1.3 簡略/詳細スタイルの補助シートの例
次に示す補助シート印刷出力例は、InfoPrint簡略/詳細デフォルト補助シートオブジェクトを使用して作成されました。
1.3.3.10.1.3.1 スタートシートの例
要約スタイルと詳細スタイルのスタートシートでは、ユーザー出口プログラムainuxhdrが簡略スタイルのスタートシートを生成し、ユーザー出口プログラム ainuxhdr2が詳細スタイルのスタートシートを生成しています。
要約スタイルと詳細スタイルのスタートシート
1.3.3.10.1.3.2 セパレーターシートの例
要約スタイルと詳細スタイルのセパレーターシートでは、ユーザー出口プログラムainuxsepが簡略スタイルのセパレーターシートを生成し、ユーザー出口プログラムainuxsep2が詳細スタイルのセパレーターシートを生成しています。
要約スタイルと詳細スタイルのセパレーターシート
1.3.3.10.1.3.3 エンドシートの例
要約スタイルと詳細スタイルのエンドシートでは、ユーザー出口プログラムainuxtlrが簡略スタイルのエンドシートを生成し、ユーザー出口プログラムainuxtlr2が詳細スタイルのエンドシートを生成しています。
要約スタイルと詳細スタイルのエンドシート
1.3.3.10.1.3.4 アカウントシートの例
要約スタイルと詳細スタイルのアカウントログシートでは、ユーザー出口プログラムainuxaccが簡略スタイルのアカウントログシートを生成し、ユーザー出口プログラムainuxacc2が詳細スタイルのアカウントログシートを生成しています。
要約スタイルと詳細スタイルのアカウントログシート
1.3.3.10.1.3.5 監査シートの例
要約スタイルと詳細スタイルの監査シートでは、ユーザー出口プログラムainuxaudが簡略スタイルの監査シートを生成し、ユーザー出口プログラムainuxaud2が詳細スタイルの監査シートを生成しています。
要約スタイルと詳細スタイルの監査シート
1.3.3.10.1.4 ユーザー出口プログラムの順序
InfoPrint のユーザー出口は、InfoPrintがジョブ処理中にユーザー出口プログラムを呼び出す順序を示しています。この順序は変更できません。
InfoPrintのユーザー出口
1.3.3.10.1.5 InfoPrint提供のユーザー出口プログラムのディレクトリー位置
補助シートオブジェクトを作成するときは、ユーザー出口プログラムの名前と他のオプション(書式定義、プログラムで印刷出力を生成するかなど)を指定します。実宛先ごとにInfoPrint Managerアドミニストレーションインターフェース属性ノートブックを使用し、各実宛先に関連付ける補助シートオブジェクトを識別します。InfoPrintは、呼び出されたユーザー出口プログラムをメモリーにロードし、そのプリンターにジョブを実行依頼したときにプログラムを実行します。
次の表には、InfoPrintが提供する実行可能なユーザー出口プログラム例が示されています。
ユーザー出口プログラム
プログラム | 説明 |
---|---|
スタートシート | |
/usr/lpp/psf/bin/pduxblkh | ブランクのスタートシートを印刷します。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxhdr | 簡略スタイルのスタートシートを印刷します。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxhdr2 | 詳細スタイルのスタートシートを印刷します。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxhdrp | 印刷ジョブチケット情報をスタートシートに印刷します。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxhdrx | 64xx および65xxプリンター用に垂直線なしでスタートシートが印刷されます。 |
セパレーターシート | |
/usr/lpp/psf/bin/pduxblks | ブランクのセパレーターシートを印刷します。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxsep | 簡略スタイルのセパレーターシートを印刷します。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxsep2 | 詳細スタイルのセパレーターシートを印刷します。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxsepp | セパレーターシートに関するジョブチケット情報が印刷されます。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxsepx | 64xx用に垂直線なしでセパレーターシートが印刷されます。 および65xxプリンター用に垂直線なしでスタートシートが印刷されます。 |
エンドシート | |
/usr/lpp/psf/bin/pduxblkt | ブランクのエンドシートを印刷します。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxtlr | 簡略スタイルのエンドシートを印刷します。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxtlr2 | 詳細スタイルのエンドシートを印刷します。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxtlrp | エンドシートに関するジョブチケット情報が 印刷されます。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxtlrx | 64xx用に垂直線なしでエンドシートが印刷されます。 および65xxプリンター用に垂直線なしでスタートシートが印刷されます。 |
アカウンティング | |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxacc | 簡略スタイルのアカウンティングシートを印刷します。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxacc2 | 詳細スタイルのアカウンティングシートを印刷します。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxaccp | アカウンティング情報を/var/psf/podaccount.logに書き込みます。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainacclog | アカウンティング情報を/var/psf/accounting.logに書き込みます。 |
印刷後アカウンティング | |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxjobcompletion | アカウンティング情報を/var/psf/jobcompletion.logに書き込みます。 |
監査 | |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxaud | 簡略スタイルの監査シートを印刷します。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxaud2 | 詳細スタイルの監査シートを印刷します。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxaudp | 監査シートに関するジョブチケット情報が印刷されます。 |
/usr/lpp/psf/bin/ainaudlog | アカウンティング情報を/var/psf/audit.logに書き込みます。 |
入力 データ | |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxind | 何のタスクも実行しません。ユーザー独自のユーザー出口プログラム作成用のモデルとして使用します。 |
出力データ | |
/usr/lpp/psf/bin/ainuxout | 何のタスクも実行しません。ユーザー独自のユーザー出口プログラム作成用のモデルとして使用します。 |
1.3.3.10.2 補助シートオブジェクトを作成/構成する(PSF専用)
初回サーバーを作成するときは、InfoPrintは、 InfoPrint のデフォルト補助シートオブジェクトで述べたデフォルトの補助シートオブジェクトを作成します。以下のセクションで、補助シートオブジェクトの作成方法と構成方法について説明します。
1.3.3.10.2.1 pdcreateコマンドを使用して新規補助シートオブジェクトを作成する
また、書式定義、エッジマークの印字、使用するユーザー出口プログラムを指定するコマンドで、psf-exit-form-definition、psf-exit-page-mark、psf-exit-program-nameの各属性も指定します。
たとえば、Server1
の中にcustom-start
という名前の補助シートオブジェクトを作成し、そのオブジェクトでainuxhdr
ユーザー出口プログラムとF1A10110
書式定義を指定してからエッジマークを組み込むには、次のコマンドを入力します。
pdcreate -c auxiliary-sheet -x "psf-exit-program-name=ainuxhdr psf-exit-form-definition=F1A10110 psf-exit-page-mark=true" Server1:custom-start
詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの章の補助シートオブジェクトの属性にある「補助シートオブジェクトの属性」を参照してください。
1.3.3.10.2.2 補助シートオブジェクトをPSFプリンターに関連付ける
1.3.3.10.2.3 アカウンティング情報または監査情報の補助シートを関連付ける
アカウンティングユーザー出口プログラムを起動するには、宛先と関連付けられた補助シートオブジェクト内のpsf-exit-program-name(psf-exit-program-name=ainacclog
など)の値としてアカウンティングユーザー出口プログラム名のいずれかを指定します。監査ユーザー出口プログラムをアクティブにするには、宛先と関連付けられた補助シートオブジェクト内のpsf-exit-program-name(psf-exit-program-name=ainaudlog
など)の値として監査ユーザー出口プログラム名のいずれかを指定します。
各PSF実宛先には、2つのアカウンティング方法(アカウンティングと印刷後アカウンティング)をアクティブにできます。すべてのPSFプリンターのアカウンティングセットアップが同じ場合は、作成した補助シートオブジェクトまたはInfoPrintで対応するデフォルトのアカウンティングログ補助シートオブジェクトを1つ使用すると、完了できます。
1.3.3.10.2.4 印刷後アカウンティングユーザー出口プログラムを実宛先に関連付ける
印刷後アカウンティング出口プログラムをアクティブにするには、宛先と関連付けられた補助シートオブジェクトにpsf-post-print-accounting-program-name=ainuxjobcompletion
を指定します。
各PSF実宛先には、2つのアカウンティング方法(アカウンティングと印刷後アカウンティング)をアクティブにできます。すべてのPSFプリンターのアカウンティングセットアップが同じ場合は、作成した補助シートオブジェクトまたはInfoPrintで対応するデフォルトのアカウンティングログ補助シートオブジェクトを1つ使用すると、完了できます。
1.3.3.10.2.5 入力データユーザー出口プログラムを実宛先に関連付ける
1.3.3.10.2.6 出力データユーザー出口プログラムを実宛先に関連付ける
1.3.3.10.3 割り込みメッセージページを使用する
割り込みメッセージページでは、プリンターオペレーターがプリンターの問題の原因と場所を見つける方法が提供されています。割り込みメッセージページは、印刷ジョブの最後に印刷するメッセージページに類似したページですが、割り込みメッセージページは、データ損失の発生が考えられるエラーの時点で印刷されます。これで、オペレーターがデータの欠落を防止したり、印刷ジョブの後処理工程で問題を補正できます。
割り込みメッセージページは、PSF DSSまたは分散印刷機能(DPF)を使用するPSF TCP/IP接続プリンター用です。これらは実宛先 (AD) に関連付けられ、ジョブごとに変更することはできません。Interrupt Message Pagesは、他のPSF接続タイプとは連動しません。割り込みメッセージページと仕上げ処理には互換性がないため、以下の機能を組み合わせて使用することは推奨しません。
シナリオ/条件 | 割り込みメッセージページを生成するか? | |
---|---|---|
ジョブの一時停止/再開 | はい | |
プリンターの一時停止/再開 | いいえ | |
ADシャットダウン- 同期(ジョブの一時停止と同じ) | はい | |
ADシャットダウン- 今すぐ(即時に停止) | いいえ | |
リカバリー可能なデータとハードウェアの例外(紙づまり、前/後処理プログラムの例外を含む) | はい | |
後送り/前送り | はい | |
ページコミットなしの後送り/前送り | いいえ | |
ページ範囲の印刷 | いいえ | |
ジョブのキャンセル | - Pdrm/pddelete | いいえ |
-プリンターのキャンセルボタン | はい | |
プリンターの停止ボタン | いいえ- 作動可能/作動不可 |
|
通信の消失 | いいえ |
1.3.3.10.3.1 割り込みメッセージページを使用可能にする
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開きます。
- 使用可能にするプリンターを右クリックし、
プロパティー
を選択します。そのプリンターのプロパティーノートブックがオープンします。 補助/セパレーターシート
をクリックします。割り込みメッセージページ使用可能
の隣にあるはいをクリックします。
- デフォルトとは異なる書式定義を使用する場合は、
割り込みメッセージページ書式定義
入力フィールドに定義の名前を入力します。 - ページマークを使用する場合は、
割り込みメッセージページエッジマーク
の横にあるはい
をクリックします。割り込みメッセージページエッジマーク
設定では、排紙された用紙を横から見たときにマークが見えるように、用紙の端にマークが印刷されます。用紙を折り畳む連続用紙プリンターでは、用紙の折り畳みが行われる場所にマークが印刷されます。
F1MG0110
という名前で、以下のデフォルト値が設定されています。- 1 部コピー
- オーバーレイなし
- ビン 1 から用紙を使用
F1MGIMP
という名前の新しい書式定義もあります。 オフセットスタッキングの指定以外はデフォルトと同じ書式定義です。独自の書式定義を作成できますが、書式定義をすべての用紙サイズに印刷するという機能が変更されてしまうことがあるので注意してください。書式定義を作成する場合は、Page Printer Formatting Aid(PPFA)機能を使用してください。詳しくは、InfoPrintページプリンター書式設定補助:ユーザーズガイドおよびリファレンス(S550-0801)を参照してください。
カスタム書式定義を作成してオフセットスタッキングを使用する場合は、PPFA を使用し、書式定義内にJOG YES
を指定できます。
1.3.3.10.4 割り込みメッセージレポートを使用する
割り込みメッセージレポートには、別の割り込みメッセージページにすでに印刷されているすべての割り込みエラーメッセージが表示されます。これにより、プリンターオペレーターは、印刷ジョブの処理フェーズ全体における最も重要なエラーメッセージのサマリーを把握できます。
割り込みメッセージレポートは、メッセージページの後、印刷ジョブの最後に印刷されます。
印刷ジョブの間に発生するメッセージは、次の順序で表示されます。
- 割り込みメッセージページ
- メッセージページ
- 割り込みメッセージレポート
1.3.3.10.4.1 割り込みメッセージレポートを使用可能にする
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI を開きます。
- 使用可能にするプリンターを右マウスボタンクリックして、
プロパティー
を選択します。そのプリンターのプロパティーノートブックが開きます。 補助/セパレーターシート
を選択します。割り込みメッセージレポート使用可能
の横にあるはい
をクリックします。- 注意:
- 割り込みメッセージレポートを生成できるように、割り込みメッセージページが使用可能になっていることを確認します。詳しくは、割り込みメッセージページを使用可能にするを参照してください。
- デフォルトとは異なる書式定義を使用する場合は、
割り込みメッセージレポート書式定義
入力フィールドに定義の名前を入力します。
割り込みメッセージレポートには、すでに割り当てられ、すべての用紙サイズに印刷するように設計されている、デフォルトのメッセージレポート書式定義があります。この書式定義はF1PIRM1
という名前で、以下のデフォルト値が設定されています。
- 灰色の背景オーバーレイ
- 「割り込みメッセージレポート」という文字が入った下ページオーバーレイ
1.3.3.10.5 BSD DSSを使用してauxiliary-sheet-selectionジョブ属性を許可する
BSD実宛先は、auxiliary-sheet-selection属性に対応していません。多くの印刷コマンドオプションはauxiliary-sheet-selection属性を生成します。BSD実宛先はジョブをリジェクトします。Linuxクライアント例を一部以下に示します。
コマンド | アクション |
---|---|
lpr -Pbsdld file |
ジョブにauxiliary-sheet-selection=startを設定します。 |
lpr -Pbsdld -h file |
ジョブにauxiliary-sheet-selection=noneを設定します。 |
次の手順を使用すると、auxiliary-sheet-selection属性を持つジョブをBSD DSS実宛先を受け取ることができます。この手順を使用すると、auxiliary-sheet-selectionが指定されたジョブをBSD DSS宛先が受け取ることができますが、BSD DSSでは補助シートが処理または印刷されません。
- pddisableコマンドを使用してBSD実宛先を使用不可にします。
- 次のpdsetコマンドを発行します。
pdset -cp -x "auxiliary-sheet-selections-supported=none job-attribute-supported+=auxiliary-sheet-selection" bsdad
bsdad
は、使用中のBSD実宛先です。 - 宛先に関連付けられているキューを判別し、次のpdsetコマンドを発行して実宛先をキューから登録抹消します。
psdet -cp -x "associated-queue==" bsdad
- 次のpdsetコマンドを発行し、実宛先をキューに再登録します。
psdet -cp -x "associated-queue=bsdq" bsdad
bsdqは、前の手順で識別されたキューです。このコマンドは、ジョブを正しくスケジュールできるように、新規の実宛先属性設定についてキューに情報を伝えます。 - pdenableコマンドを使用してBSD実宛先を使用可能にします。
1.3.3.11 印刷ジョブに関するアカウンティングデータ/監査データを収集する
InfoPrintによって、次の2つのソースから印刷ジョブに関するアカウンティング情報を収集できます。
- InfoPrint Manager Linux サーバー。このサーバーは、すべてのデバイスサポートシステム (DSS) に適用されます。詳しくは、
InfoPrint
Managerサーバーのアカウンティング情報を使用するを参照してください。
以下の場合は、InfoPrint Manager からのアカウンティング情報を使用してください。
- InfoPrint DSS のすべてのタイプに関してアカウンティング情報をトラッキングする必要がある場合。
- pdaccountコマンドを使用し、スプレッドシートプログラムでデータを要約する場合。
- PSF 監査およびアカウンティングユーザー出口プログラム (PSFにのみ適用)。詳しくは、PSF アカウンティング、印刷後アカウンティング、および監査ユーザー出口プログラムを使用するを参照してください。
次の場合は、PSF 監査およびアカウンティングユーザー出口プログラムからアカウンティング情報を使用する必要があります。
- PSF 接続プリンターだけを使用している場合。
- pdaccount コマンドによって得られる情報よりも詳細な情報が必要な場合。
1.3.3.11.1 InfoPrint Managerサーバーのアカウンティング情報を使用する
すべての DSS が処理されたジョブに関する情報を格納する一方で、一部の DSS は他の DSS よりももっと厳密な情報を格納します。すべての実宛先アカウンティングログは、サーバーおよび実宛先
log-accounting-data 属性によって使用可能になります。log-accounting-data=true
を指定したときは、InfoPrintはサーバーのアカウンティングログ(各宛先に1つ)にデータを保管します。 ここで、コマンド行またはpdaccountコマンドで、このログを直接表示できます。pdaccount コマンドを使用すると、コンマで区切られたフォーマット(Printer1,12997,1989787763
)で要約情報を表示できます。この情報をファイルに保管し、これをスプレッドシートにインポートして、消耗品コスト、プリンターの使用率、個別ユーザーごとの印刷コストを計算できます。要約情報には、時間帯で指定された宛先またはユーザー別に、印刷された合計ページと合計オクテット(バイト数)があります。要約データの代わりに、指定した時間帯の詳しいアカウンティングレコードを入手することもできます。
1.3.3.11.1.1 pdaccountコマンドでInfoPrintサーバーのアカウンティング情報を収集する方法
InfoPrintサーバーのアカウントログサポートをアクティブにするには、log-accounting-dataを変更してください。デフォルトでは、InfoPrint Manager値はlog-accounting-data=false
で、実宛先のデフォルトでは、サーバーの設定を使用します。従って、以下のようにlog-accounting-data属性を設定してください。
- サーバー上のすべての宛先のアカウンティングをアクティブにするには、以下の操作を行います。
サーバーのlog-accounting-data属性をTrueに設定します(実宛先でこの属性を指定していなかった場合、サーバーのlog-accounting-data属性が使用されます)。
- 指定の実宛先のアカウンティングをアクティブにするには、以下の操作を行います。
その特定の実宛先のlog-accounting-data属性をTrueに設定します。または、サーバーのlog-accounting-data属性値が使用されます。
- サーバー上のすべての宛先のアカウンティングを非アクティブにするには、以下の操作を行います。
特定の実宛先のlog-accounting-data属性をFalseに設定します(実宛先でこの属性を指定していなかった場合、サーバーのlog-accounting-data属性が使用されます)。
- 指定の実宛先のアカウンティングを非アクティブにするには、以下の操作を行います。
その特定の実宛先のlog-accounting-data属性をFalseに設定します。または、サーバーのlog-accounting-data属性値が使用されます。
デフォルトでは、pdaccountコマンドは、InfoPrint Managerサーバーから以下のアカウンティング情報を取得します。
- actual destination name
- job owner
- global job-id
- submission time
- completion time
- pages-completed
- octets-completed
- data stream
- job name
アカウンティングログバージョンを使用するには、accounting-log-version値を設定してください。デフォルトでは、accounting-log-version値は設定されていません。サーバー上のすべての実宛先に同じaccounting-log-version値を使用する場合は、サーバーのaccounting-log-version属性を目的のテキスト値に設定し、実宛先でaccounting-log-version属性が設定されていないことを確認します。
accounting-log-version属性は、値が設定されている場合だけログに記録されます。accounting-log-version属性を設定することで、ログに記録された属性の現在の固定セットの後に新しいフィールドが追加され、追加アカウンティングデータの以前のレイアウトが移動します。
実宛先属性additional-accounting-log-attributesには、各宛先のアカウンティングログに記録するために定義したジョブ属性と文書属性があります。実宛先属性additional-accounting-log-attributesを使用すると、ログに含める追加のジョブ属性と文書属性を定義できます。属性は次のとおりです。
- accounting1-text
- accounting2-text
- accounting3-text
- account-text
- actual-destinations-requested
- address1-text
- address2-text
- address3-text
- address4-text
- auxiliary-sheet-selection
- base-printer
- building-text callback-number
- chars
- color-bits-per-plane
- color-mapping-table
- color-profile
- color-rendering-intent
- color-toner-saver
- copy-count
- creation-time
- default-input-tray
- default-medium
- department-text
- destination-accounting1-text
- destination-accounting2-text
- destination-accounting3-text
- destination-company-text
- destination-locations-requested
- destination-models-requested
- destination-name-requested
- destination-pass-through
- destinations-used
- document-comment
- document-content
- document-file-name
- document-finishing
- document-type
- email-from-address
- email-to-address
- font-resolution
- form-definition
- halftone input-tray-select
- job-batch
- job-client-id
- job-comment
- job-copies-completed
- job-deadline-time
- job-discard-time
- job-finishing
- job-media-sheet-count
- job-originator
- job-page-count
- job-priority
- job-retain-until
- job-retention-period
- media-sheets-completed
- modification-time
- mvs-destination
- mvs-forms
- mvs-segment-id
- name-of-last-accessor
- name-text
- node-id-text
- number-of-documents
- number-up
- octet-count
- originating-company-text
- output-format
- page-count
- page-definition
- page-select
- plex
- print-quality
- processing-time
- programmer-text
- promotion-time
- queue-assigned
- record-count
- resource-context
- results-profile
- room-text
- sheet-range
- sides
- started-printing-time
- subject-text
- title-text
- user-id-text
- user-locale
- user-name
- x-image-shift
- x-image-shift-back
- y-image-shift
- y-image-shift-back
pdaccount—t all
を指定した場合だけ取得できます。ユーザー定義のアカウンティング情報は、現在のアカウンティング情報ログの末尾に追加されます。ジョブの最初の印刷可能文書の属性のみがログに記録されます。
1999年9月20日の午前8時から1999年9月27日の午前8時にServer1
という名前のInfoPrint Managerサーバー上の宛先別に要約情報を要求する場合は、コマンドラインで次を指定します。
pdaccount -t destination -s '08:00:00 09/20/99' -e '08:00:00 09/27/99' Server1
InfoPrintは次のようなフォーマットで応答情報を表示します。
Destination Name,Pages Completed,Octets Completed Printer1,12997,1989787763 Printer2,2455,17676836 Printer3,86673,189808083
ここで、Printer1
は実宛先を意味し、12997
は指定期間内の完了ページ数を意味し、1989787763
は指定期間内の完了オクテット数を意味します。
pdaccountコマンドを使用する方法は、RICOH InfoPrint Manager:Referenceまたはpdaccountのマニュアルページを参照してください。
種々の実宛先用DSSは、pages-completedを報告します。たとえば、PSF DSSを 使用して作成された実宛先は、データ中にあるbegin-pageとend-pageの構造化フィールドのペア数に基づいて印刷されたIntelligent Printer Data Stream(IPDS)ページ数を報告します。従って、両面印刷の場合は、印刷された用紙ごとに2ページカウントとなります。ただし、CUPS DSS により実宛先を作成した場合、印刷されたそれぞれの面は 1 ページとしてカウントされます。したがって、両面印刷の場合は、印刷された用紙ごとに2ページカウントとなります。
1.3.3.11.1.2 InfoPrintサーバーのアカウンティングログの内容を管理する方法
log-accounting-data=true
をInfoPrintサーバーまたは実宛先で指定すると、アカウンティングログは無制限に増加します。アカウンティングログは、注意して管理し、パフォーマンス上の問題を起こさないようにしてください。ログファイルは、定期的に、削除するか、別のディレクトリーに移動してください。いずれかのタスクを実行しない場合は、サーバーでディスクドライブの容量不足になり、ジョブの印刷ができなくなります。この問題を回避するには、システム保守の一部としてアカウンティングログと監査ログを削除または移動します。
アカウンティングログはサーバーディレクトリーのサブディレクトリーにあります。次に、デフォルトの許可とともに、ファイルの名前と場所を記述します。
$PDBASE/ servername/accounting.logs。servername は、InfoPrintサーバーの名前を示します。InfoPrint には、各宛先に次の2つのアカウンティングログがあります。
- actual_destination_nameaccounting.log.v1で、正常に完了したジョブのアカウンティング情報を保存します。
- actual_destination_name.accounting.log.errorで、エラーが発生したジョブのアカウンティング情報を保存します。
InfoPrintは、accounting.log ディレクトリーで root とシステムグループへの許可を rwx
(読み取り、書き込み、実行)に設定することで、ログへの直接アクセスを制限します。ログそれ自身は、読み取りおよび書き込みアクセス権のある root と読み取りアクセス権のあるシステムグループにより作成されます。
InfoPrintサーバーのアカウンティングデータのレコードを保存しておくには、既存のログファイルを新しいディレクトリーに移動してください。以下の場合に、この手順を使用します。
- ログファイルが置いてあるディレクトリーに移動し、次を指定します。
cd $PDBASE/server1/accounting.logs
- 次のように指定することで、prt1.accounting.log.* ファイルを 1qrt2000 という名前のディレクトリーに移動します。
mv prt1.accounting.log.* /1qrt2000
このコマンドは既存のファイルを新しいディレクトリーに移動し、ファイルを $PDBASE/server1/accounting.logs ディレクトリーから削除します。prt1で次のジョブが処理されたときは、InfoPrintは新しいアカウンティングログファイルを作成します。
データはなるべく別のファイルシステムに移動するようにして、システムから削除することは避けるようお勧めします。この方法で、アカウンティングデータを保管して参照が不要になったときにシステムから削除できます。データを別のディレクトリーに保管せずにファイルを削除するには、次のようにします。
- 次を指定します。
cd $PDBASE/server1/accounting.logs
このコマンドで目的のパスに移動します。 - 次を入力します。
rm prt1.accounting.log.*
コマンドラインプロンプトが戻されたときは、システムからファイルが削除されています。 -
ls
このコマンドでディレクトリーの内容が表示され、ファイルが削除されたことを確認できます。印刷用に次のジョブを実行依頼したときは、InfoPrintは、新しいアカウンティングログファイルを作成し、そのファイルにデータを書き込みます。
pdaccountコマンドは元のファイルの情報を見つけて処理することだけ行います。ファイルを移動したり名前変更すると、pdaccountコマンドを使用してデータは要約できません。pdaccountコマンドを使用し、元のファイルの情報を見つけて処理する場合は、別の場所に要約データを保管してからログを削除します。
たとえば、1月間の全アカウンティングレコードを検索するには、次のような4つのpdaccountコマンドを発行します。
pdaccount -t all -s '00:00:00 AM 03/01/00' -e '00:00:00 AM 03/08/00' Server A >March1.accting.data
pdaccount -t all -s '00:00:00 AM 03/08/00' -e '00:00:00 AM 03/15/00' Server A >March2.accting.data
pdaccount -t all -s '00:00:00 AM 03/15/00' -e '00:00:00 AM 03/22/00' Server A >March3.accting.data
pdaccount -t all -s '00:00:00 AM 03/22/00' -e '00:00:00 AM 03/31/00' Server A >March4.accting.data
1.3.3.11.1.3 DSSによるアカウンティング情報の使用上の考慮事項
このセクションでは、DSSによるサーバーのアカウンティング情報について詳しく説明します。また、InfoPrint Managerでアカウンティング情報を使用するときの、さまざまなDSSを使用するための提案についても説明します。
- CUPS DSS
-
- wait-for-job-completionがTrueに設定されていて、ジョブが正常終了するか、キャンセルされた場合は、アカウンティングログに記録されたページカウントはプリンターにスタックされたページ数です。たとえば、3ページの片面印刷文書は、アカウンティングログには3ページと記録され、3ページがスタックされます。両面印刷された4ページ文書は、2シートがスタックされても、アカウンティングログには4ページと記録されます。プリンターや使用するバックエンドに応じ、プリンターで保留状態のジョブには、完了ページ数がゼロと記録されます。
- 注意:
- CUPS DSSを使用するときは、1.4.2以上のcups-libsバージョンを使用して正確なアカウンティング情報を取得してください。
- 物理プリンターにタイムアウト設定がある場合は、wait-for-job-completionにTrueまたははいを指定するときに、タイムアウト設定が使用不可であること、またはタイムアウト値が十分に高いことを確認してください。タイムアウト値が低いと不正な情報が発生し、バックエンドが失敗します。
- 物理プリンターがネストされたPJL JOBコマンドをサポートしていない場合は、実宛先の printer-command属性を設定してください。詳しくは、wait-for-job-completionを参照してください。
- wait-for-job-completionがFalseに設定されている場合、ページカウントはプリンター上にスタックされたページ数には基づきません。この場合は、InfoPrint Managerは次の方法を使用し、ページカウントを計算します。
- プリンターバックエンドは、非ゼロのページカウントを戻すことがあります。このページカウントは、プリンターバックエンドがプリンターに送信するページ数に基づきます。この数値が戻された場合は、InfoPrint Managerは、アカウンティングログに記録するページカウント用に使用します。
- プリンターバックエンドがページカウントとしてゼロを戻し、そのジョブにjob-page-count指定があった場合は、InfoPrint Managerはページカウントをアカウンティングログに記録します。
- プリンターバックエンドがページカウントとしてゼロを戻し、ユーザーがjob-page-countを指定せずに、ジョブがPCL、PDF、またはPostScriptの場合は、InfoPrint Managerはページカウントを計算し、アカウンティングログに記録を試みます。
- 制限:キャンセルまたは一時停止したジョブに報告されたオクテットカウントは不正確になることがあります。
- wait-for-job-completionがTrueに設定されていて、ジョブが正常終了するか、キャンセルされた場合は、アカウンティングログに記録されたページカウントはプリンターにスタックされたページ数です。たとえば、3ページの片面印刷文書は、アカウンティングログには3ページと記録され、3ページがスタックされます。両面印刷された4ページ文書は、2シートがスタックされても、アカウンティングログには4ページと記録されます。プリンターや使用するバックエンドに応じ、プリンターで保留状態のジョブには、完了ページ数がゼロと記録されます。
- BSD DSS
- BSD DSSを使用し、宛先にアカウンティングログに記録されたページカウントは、次の基準に基づきます。
- ユーザーが印刷ジョブでjob-page-countジョブ属性またはpage-count文書属性を指定している場合は、InfoPrint Managerはアカウンティングログにその数値を記録します。
- ユーザーがjob-page-countまたはpage-countを指定せずに、印刷されているデータがPCL、PDF、またはPostScriptの場合は、InfoPrint Managerはページカウントを計算し、アカウンティングログに記録を試みます。
- TCP/IP接続タイプを持つPSF DSS
-
- 正常に終了したジョブでは、アカウンティングログに示されたページカウントはスタートページとエンドページを含む、プリンターでスタックされたAFPページ数になります。
注意: nアップ文書では、nページまでが印刷する用紙面ごとにカウントされます。
- 制限:
- すべてのドキュメントが ASCII の複数ドキュメントジョブを印刷する場合、アカウンティングログは、最後に印刷されたドキュメントのページだけを表示します。
- ジョブが一時停止またはキャンセルされた場合は、アカウンティングログに示されるページカウントが不正確になることがあります。
- 一時停止ジョブに関しては、オクテットカウントは必ずゼロ(0)になります。
- 正常に終了したジョブでは、アカウンティングログに示されたページカウントはスタートページとエンドページを含む、プリンターでスタックされたAFPページ数になります。
- 他のドライバー接続タイプを持つPSF DSS
-
- wait-for-job-completionがTrueに設定されていて、ジョブが正常終了した場合は、アカウンティングログに記録されたページカウントはプリンターにスタックされたページ数です。たとえば、3ページの片面印刷文書は、アカウンティングログには3ページと記録され、3ページがスタックされます。4ページの片面印刷または両面印刷文書は、2シートがスタックされても、アカウンティングログには4ページと記録されます。プリンターや使用するバックエンドに応じ、プリンターで保留状態のジョブには、完了ページ数がゼロと記録されます。
アカウンティングに記録されるページカウントには、補助シートが含まれます。
- wait-for-job-completionがFalseに設定されている場合、ページカウントはプリンター上にスタックされたページ数には基づきません。この場合は、InfoPrint Managerは次の方法を使用し、ページカウントを計算します。
- アカウンティングログに記録されるページカウントは、document-formats-ripped-at-destination実宛先属性が設定されている場合を除き、PSFがプリンタードライバーに送信したことを報告するページ数です。
- document-formats-ripped-at-destination実宛先属性を入力データストリームに設定し、ジョブがPCL、PDF、またはPostScriptの場合は、InfoPrint Managerはページカウントを計算し、アカウンティングログに記録を試みます。唯一の例外は、ユーザーがjob-page-count属性を指定し、InfoPrint Managerが、ユーザーが指定したその属性の値を記録する場合です。
- 制限:キャンセルされたジョブのアカウンティングログで報告されるページカウントおよびオクテットカウントは正確ではありません。
- wait-for-job-completionがTrueに設定されていて、ジョブが正常終了した場合は、アカウンティングログに記録されたページカウントはプリンターにスタックされたページ数です。たとえば、3ページの片面印刷文書は、アカウンティングログには3ページと記録され、3ページがスタックされます。4ページの片面印刷または両面印刷文書は、2シートがスタックされても、アカウンティングログには4ページと記録されます。プリンターや使用するバックエンドに応じ、プリンターで保留状態のジョブには、完了ページ数がゼロと記録されます。
- PSF DSSコマンド/Upload接続タイプ
- コマンドまたはアップロード接続タイプを使用し、宛先にアカウンティングログに記録されたページカウントは、PSFが生成し、プリンターまたはホストシステムに送信したページ数です。このページカウントはプリンターまたはホストシステムで受け取ったか、印刷されたページ数に基づきません。
- EメールDSS
- EメールDSSを使用して宛先にアカウンティングログに記録されたページカウントは、InfoPrint ManagerがEメール受信側に生成し、送信したページ数を反映しています。このページカウントはEメール受信側が受け取ったページ数に基づきません。
- DFE DSS
- wait-for-job-completion属性がTrueに設定されていて、ジョブが正常終了するか、キャンセルされた場合は、アカウンティングログに記録されたページカウントはプリンターにスタックされたページ数です。たとえば、3ページの片面印刷文書は、アカウンティングログには3ページと記録され、3ページがスタックされます。両面印刷された4ページ文書は、2シートがスタックされても、アカウンティングログには4ページと記録されます。
- wait-for-job-completion属性がFalseに設定されている場合、ページカウントはプリンター上にスタックされたページ数には基づきません。この場合は、InfoPrint Managerは次の方法を使用し、ページカウントを計算します。
- アカウンティングログに記録されるページカウントは、document-formats-ripped-at-destination実宛先属性が設定されている場合を除き、PSFがプリンタードライバーに送信したことを報告するページ数です。
- document-formats-ripped-at-destination実宛先属性を入力データストリームに設定し、ジョブがPCL、PDF、またはPostScriptの場合は、InfoPrint Managerはページカウントを計算し、アカウンティングログに記録を試みます。唯一の例外は、ユーザーがjob-page-count属性を指定し、InfoPrint Managerが、ユーザーが指定したその属性の値を記録する場合です。
- 制限:キャンセルされたジョブのアカウンティングログで報告されるページカウントおよびオクテットカウントは正確ではありません。
1.3.3.11.2 PSF アカウンティング、印刷後アカウンティング、および監査ユーザー出口プログラムを使用する
アカウンティング、印刷後アカウンティング、および監査 PSF DSS ユーザー出口プログラムは、ジョブに関するデータを記録します。印刷されるジョブごとに、InfoPrint Managerは印刷ジョブのトレーラーページを処理する前に、アカウンティング/監査ユーザー出口プログラムをアクティブにします。InfoPrint Managerは、ジョブがスタックされた時点で、印刷後アカウンティングユーザー出口プログラムをアクティブにします。複数のInfoPrint Manager実宛先が同じユーザー出口プログラムを使用し、同じログファイルに出力します。
1.3.3.11.2.1 ユーザー出口プログラムによって提供されるもの
アカウンティング/監査ユーザー出口プログラムは、InfoPrint実宛先が処理したジョブの統計データを記録します。PSF DSS アカウンティング、印刷後、および監査ユーザー出口プログラムに、最も一般的なアカウンティング/監査ユーザー出口プログラム、データが記録されるファイル、記録されるデータのタイプを示します。
PSF DSS アカウンティング、印刷後、および監査ユーザー出口プログラム
プログラム | ログファイル | レコード |
---|---|---|
/usr/lpp/psf/bin/ainuxaccp | /var/psf/podaccount.log | ジョブの実行依頼者、ジョブ ID、実宛先、ジョブあたりのページ数、実宛先当たりのページ数、出力ビンあたりのページ数、データオブジェクトリソース、開始日付、開始時刻、ジョブあたりのコピー数 |
/usr/lpp/psf/bin/ainacclog | /var/psf/accounting.log | ジョブの実行依頼者、ジョブ名、実宛先、ジョブあたりのページ数、実宛先当たりのページ数、出力ビンあたりのページ数、データオブジェクトリソース、開始日付、開始時刻、フォント、常駐フォント、オーバーレイ |
/usr/lpp/psf/bin/ ainuxjobcompletion | /var/psf/jobcompletion.log | ジョブの実行依頼者、ジョブ ID、ジョブ名、スプール ID、実宛先、グローバル ID、トレイ別のスタックされたユーザーページ、トレイ別のスタックされたユーザーシート、トレイ別のスタックされた実ページ、トレイ別のスタックされた実シート、要求された部数、使用されるフォントと常駐フォント、使用されるオーバーレイ、使用されるハードおよびソフトセグメント、処理開始および停止日付/時刻、ジョブ完了日付/時刻、ファイル日付/時刻、拡張ユーザー ID、拡張ジョブ ID、アドレス、アカウント、建物、部門、プログラマー、部屋、表題、ジョブチケット名 |
/usr/lpp/psf/bin/ainaudlog | /var/psf/audit.log | ジョブの実行依頼者、ジョブ名、実宛先、ジョブあたりのページ数、実宛先当たりのページ数、出力ビンあたりのページ数、データオブジェクトリソース、開始日付、開始時刻、フォント、常駐フォント、オーバーレイ |
注意: /usr/lpp/psf/bin/ainacclogと/usr/lpp/psf/bin/ainaudlogは、別のファイルに同じ情報を記録します。
|
ainuxjobcompletion出口は、ジョブのすべてのページが印刷されたことをプリンターがInfoPrint Managerに報告した時点で呼び出されます。これには、部分ジョブ(データストリームエラーのためか、ジョブが一時停止/キャンセルまたは前送りされたため)と後送りまたは他のリカバリーで作成された追加ページも含まれます。連続用紙プリンターで印刷される最終ジョブには、NPRO(空送り)がオペレーターによって、またはInfoPrint Managerによって自動的に行われるまで出口は呼び出されません。
印刷する 1 つのジョブに対しては、1 つのレコードが書き込まれます (ジョブが一時停止しない場合)。この場合は、レコードは、一時停止されたポイントまで印刷されたジョブの部分について作成されます。ジョブが再開されると、ジョブの残りの部分について別のレコードが作成されます。
新規手順がInfoPrint Manager アドミニストレーション GUIに追加され、デフォルトのPSF ainuxjobcompletionアカウンティングログをアクティブにする方法を示します。ainuxjobcompletionアカウンティング出口インターフェースは、PSF駆動のIPDSプリンターに使用されます。ここでは、(計画に対し)実際のアカウンティングデータと完了した印刷ジョブに関する追加情報が提供されています。
既存のV4.12 InfoPrint ManagerサーバーからInfoPrint Manager V4.13に移行した場合でも、これまでのアカウンティング出口インターフェースを引き続き使用できます。InfoPrintが提供するサンプルなど、これまでのアカウンティングインタフェースに依存するアカウンティングプログラムは、修正なしで機能します。
InfoPrint Manager V4.4以上のバージョンを初めてインストールしたお客様では、印刷後アカウンティング出口がアクティブになり、アカウンティングデータが/var/psf/jobcompletion.log
に書き込まれます。
これは、既存の顧客における移行上の問題を最小化するためのものですが、新規の顧客が希望するアカウンティング出口を使用して開始するためにもなります。新しいコンピューターにデフォルトのインストールを行っても、両方のアカウンティング出口が始動されません。ただし、V4.13のインストール時に、新規のお客様または移行したお客様は、旧アカウンティング出口、希望するアカウンティング出口、または両方をアクティブにすることを選択できます。
移行インストールで、希望する(新規)出口をアクティブにする場合は、管理者はpsf-post-print-アカウンティング-program-name補助シート属性を、適切な補助シートオブジェクトに設定し、InfoPrintの提供するサンプル出口か、希望する出口のカスタムバージョンの名前を指定してください。また、管理者は、適切な補助シートオブジェクトのpsf-exit-program-name補助属性の値を<not set>にリセットし、旧出口を非アクティブにも選択できます。
新規インストールで、希望する出口を非アクティブに設定し、代わりに旧出口を実行する場合は、管理者は、適切な補助シートオブジェクトのpsf-post-print-accounting-program-name補助シート属性を<not set>にリセットしてください。また、管理者は、適切なシートオブジェクトのpsf-post-print-accounting-program-name補助シート属性の値を、InfoPrint提供のサンプル出口か、旧出口のカスタムバージョンの名前に設定することで、旧出口を起動するように選択できます。
いずれの場合も、管理者はpsf-exit-program-nameとpsf-post-print-accounting-program-name補助シート属性を2つのアカウンティングプログラム(旧プログラムと希望するプログラム)の名前に設定し、両方とも出口をアクティブに選択できます。また、管理者は、両方の属性を設定解除し、出口を両方とも非アクティブにも選択できます。
1.3.3.11.2.2 PSF DSSアカウンティング、印刷後アカウンティング、監査データを表示用にフォーマットする方法
PSF DSSアカウンティング/監査データを表示するには、InfoPrintに付属する以下のいずれかの実行可能形式の報告ユーティリティーを使用します。
- ainupod1
- podaccount.logに保管されている、ジョブ実行依頼者別でソートされたアカウンティングデータを報告します。
- ainupod2
- podaccount.log に保管されている、ジョブ ID でソートされたアカウンティングデータをレポートします。
- ainupod3
- podaccount.logからジョブ実行依頼者別に印刷された時刻とページを報告します。
- ainurpt1
- accounting.log に保管され、実宛先でソートされたアカウンティングデータをレポートします。
- ainurpt2
- accounting.logに保管され、ジョブの実行依頼者でソートされた、アカウンティングデータをレポートします。
- ainurpt3
- accounting.logからジョブ実行依頼者別に印刷された時刻とページを報告します。
- ainurpt4
- audit.log に保管され、実宛先でソートされた監査データをレポートします。
- ainurpt5
- audit.logに保管され、ジョブの実行依頼者でソートされた要約監査データをレポートします。
- ainurpt6
- audit.logからジョブ実行依頼者別に印刷された時刻とページを報告します。
- ainurpt7
- jobcompletion.log に保管され、実宛先でソートされた印刷後アカウンティングデータをレポートします。
- ainurpt8
- jobcompletion.log に保管され、ジョブの実行依頼者でソートされた要約印刷後アカウンティングデータをレポートします。
- ainurpt9
- 特定のジョブ実行依頼者用に jobcompletion.log から印刷された回数とページの詳細項目をレポートします。
1.3.3.11.2.3 PSF DSSアカウンティングデータファイルの内容の管理方法
印刷ジョブの定期的なスケジュールでのインストールは、潜在的なパフォーマンスの問題を回避するために厳重な管理が必要なアカウンティング/監査データを蓄積します。ログファイルは、定期的に、削除するか、別のディレクトリーに移動してください。いずれかのタスクを実行しない場合は、サーバーでディスクドライブの容量不足になり、ジョブの印刷ができなくなります。この問題を回避するには、システム保守の一部としてアカウンティングログと監査ログを削除または移動します。
PSF DSSアカウンティング/監査データのレコードを保存しておくには、既存のログファイルを新しいディレクトリーに移動させることが必要です。以下の場合に、この手順を使用します。
- ログファイルがあるディレクトリー(podac count.logなど)に 入って、次を指定します。
cd /var/psf
- 次のように指定することで、podaccount.log ファイルを 1quarter96 という名前のディレクトリーに移動します。
mv podaccount.log /1quarter96
このコマンドは、既存のファイルを新しいディレクトリーに移動し、ファイルを /var/psf ディレクトリーから削除します。InfoPrint Submitから印刷用にジョブが次回実行依頼されたときに、InfoPrintは、新しい podaccount.log ファイルを /var/psf ディレクトリーに作成し、ジョブごとに1行のデータを書き込みます。
データはなるべく別のファイルシステムに移動するようにして、システムから削除することは避けるようお勧めします。こうしておけば、アカウンティングデータをいったん格納しておいて、それを参照する必要がなくなったときにシステムから削除できます。データを別のディレクトリーに保管せずに podaccount.log ファイルを削除したい場合は、次のようにします。
- 次を指定します。
cd /var/psf
このコマンドで目的のパスに移動します。 - 次を入力します。
rm podaccount.log
コマンドラインプロンプトが戻されたときは、podaccount.log ファイルがシステムから削除されています。 -
ls
このコマンドでディレクトリーの内容が表示され、ファイルが削除されたことを確認できます。印刷用に次のジョブを実行依頼したときは、InfoPrint は、新しい podaccount.log ファイルを作成し、そのファイルにデータを書き込みます。
1.3.3.12 リソースコンテキストオブジェクトを作成/管理する
リソースコンテキストオブジェクトは、PSF物理プリンターに送信されたジョブが参照できる、さまざまなタイプのAdvanced Function Presentation(AFP)リソースの場所を識別します。リソースコンテキストオブジェクトでは、ディレクトリーパス名を1つの場所にカプセル化できます。そして、リソースを検索できる場所を指定するときに、文書および実宛先に対して、ディレクトリー名ではなくリソースコンテキストオブジェクト名を指定します。その後、リソースの場所が変わっても、該当するリソースコンテキストオブジェクト内で指定されたパス名を変更するだけで済みます。
AFPリソースのタイプは以下の通りです。
- カラー管理リソース(CMR)
- CMRとはAFP印刷システムのカラー管理の基盤です。AFPシステムで印刷ジョブの処理や装置間で一貫性のあるカラーの維持に必要なICCプロファイルやハーフトーンなどのすべてのカラー管理情報が提供されます。
- 注意:
- CMRは、リソースアクセステーブル(RAT)を使用するリソースライブラリーに保管されます。既存のCMRを更新したり、新規のCMRをリソースライブラリーに追加したりすると、RATが更新されます。変更を有効にするには、PSFを再起動する必要があります。
- CMRは、アカウンティング用のデータオブジェクトと見なされます。
- 印刷ジョブ間でリソースを保持する場合は、CMRは maximum-presentation-object-containers-to-keepの一部としてカウントされます。
- データオブジェクトフォントリソース
- データオブジェクトフォントリソースには、OpenTypeフォントの集合、リンクされたOpenTypeフォントのセット、またはInfoPrint ManagerサーバーのディレクトリーにインストールされたOpenTypeフォントがあります。データオブジェクトフォントリソースは、同じディレクトリーにあるRATを使用して登録される唯一のフォントです。InfoPrint Managerでデータオブジェクトフォントリソースを使用する方法は、OpenTypeフォントを使用するを参照してください。
- データオブジェクト
- データオブジェクトには、IOCAファイル、または特定モデルのプリンターによってネイティブに対応するファイル(InfoPrint 5000上のEPSファイルなど)のタイプがあります。また、InfoPrint Managerに付属の変換を使用してオブジェクトをまずAFPに変換する場合は、ネイティブではないタイプのファイルをデータオブジェクトとして使用できます。InfoPrint Managerでは、データオブジェクトがBCOCA/GOCAオブジェクトでグループ化されており、表示オブジェクトコンテナーと呼ばれます。
注意: データオブジェクトは、RATを使用するリソースライブラリーに保管されます。既存のデータオブジェクトを更新したり、新規のデータオブジェクトをリソースライブラリーに追加したりすると、RATが更新されます。変更を有効にするには、PSFを再起動する必要があります。
- フォント
- フォントとは、特定のタイプファミリー(文字、数字、句読点、特殊文字、およびリガチャーを含む)に入っている単一のサイズと書体です。
- 書式定義
- 書式定義は、出力装置がページ上でデータをどのように配置するかについての説明を提供します。書式定義は、オーバーレイ、カットシートプリンター用の給紙ユニット、両面印刷、テキスト抑止、データ位置、およびページの番号と変更を指定できます。
- ページ定義
- ページ定義には、行データのフォーマット制御機構が含まれています。ページ定義には、論理ページごとの行数、フォント選択、印刷方向、および、論理ページ上の位置への個々のフィールドのマッピングへの制御方法を含めることができます。
- ページセグメント
- ページセグメントには、ページまたは電子オーバーレイ上の任意のアドレス可能点に組み込むことができるテキストとイメージが含まれています。
- オーバーレイ
- オーバーレイは、線、網掛け、テキストボックス、またはロゴなど、印刷中または送信中にページまたは用紙上の可変データと合併できる事前定義データの集合です。
pdcreateコマンドを使用し、AFPリソースが常駐するディレクトリーを識別し、リソースコンテキストオブジェクトの名前を指定します。リソースコンテキストオブジェクト名、またはそのオブジェクトを関連付けるパスを識別するには、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIで実宛先属性およびデフォルト文書属性のノートブックのAFPリソースタブを使用するか、InfoPrint Manager for Windowsサーバーのコマンドプロンプトウインドウを使用します。ジョブは含まれる文書経由でもリソースコンテキストオブジェクトを参照できます。ジョブ用のリソースコンテキストオブジェクトを見つけるためにInfoPrintが使用する検索順序については、AFPリソースの検索順序を参照してください。実宛先と参照されるリソースコンテキストオブジェクトは両方とも、同じInfoPrintサーバーに配置してください。
また、追加のリソースを購入したり、カスタムリソースを作成できます。ページ定義と書式定義を作成するには、Page Printer Formatting Aid(PPFA)for Windowsを購入します。これは、InfoPrint Manager for Windowsのオプション機能です。
1.3.3.12.1 AFPリソースの検索順序
このセクションでは、InfoPrintがAFPリソースを検索するときの順序と状況について説明します。
- フォントに対しては、-osrchfontlibキーワードで指定されたパス(enq, lp, qprt、またはlprafpコマンド
- -oreslibキーワードで指定されたパス(enq、lp、qprt、またはlprafpコマンド
- resource-context-user文書属性で指定されたパス。
- リソースのタイプによって、次の文書属性のいずれかで指定されたパス。
- resource-context-font
- resource-context-form-definition
- resource-context-overlay
- resource-context-page-definition
- resource-context-page-segment
注意: 文書属性に値があるときは、ジョブで使用する場合に、InfoPrintはデフォルトの文書オブジェクトと同じ属性で指定される場所を無視します。 - resource-context文書属性で指定されたパス。
- PSFPATH環境変数で指定されたパス。
OpenTypeフォントを使用している場合は、デフォルトディレクトリーのOpenTypeフォントを追跡するために、Infoprint Fonts製品にリソースアクセステーブルのインストールを許可してください。InfoPrint ManagerWindowsサーバーでは、このテーブルの場所をインストール先のフォルダーから変更する場合は、Windowsシステム上のグローバル検索パスをOpenTypeフォントのグローバルリソースパスで更新できます。
- 実宛先のresource-context属性で指定されたパス。
- フォントの場合は、フォントがインストールされているディレクトリー。
リソースが見つかると検索は終了し、見つかったリソースは、ユーザーがそのリソースにアクセスできる限り、ジョブの処理に使用されます。InfoPrint Managerが最後までリソースを見つけることができない場合は、不足リソースを通知するエラーメッセージが印刷されます。InfoPrint Managerはジョブが正常に完了したことを報告します。
使用するAFPリソースがInfoPrint Managerに同梱されるAFPリソースである場合は、リソースコンテキストオブジェクトは不要です。すべてのリソースはreslib、fontlib、フォントディレクトリーに常駐するため、自動的に配置されます。一方、カスタムAFPリソースがある場合は、reslib、fontlib、またはリストされたフォントディレクトリーには保管しないでください。ソフトウェアをインストール、アンインストール、またはサービスを実行すると、場所に保管されたカスタムリソースが壊れる場合があります。カスタムAFPリソースは、外部にあるディレクトリーの場所に保管し、リソースコンテキストオブジェクトを使用してアクセスするようにしてください。
InfoPrint Managerが特定リソースタイプのすべてのリソースコンテキストをまとめるときは、各ディレクトリーで特定リソースを検索する間に、InfoPrint Managerは以下の拡張リストを順番に試します。たとえば、InfoPrint Managerが、C0H20000という名前の300ピクセルラスターフォントを検索していて、以下の条件が真だとします。
- 文書属性が
resource-context-font=¥myfonts
に設定されている。 resource-context=¥all_resources
- $PSFPATH環境変数が設定されていない。
- resource-context-font実宛先属性が設定されていない。
x:¥myfonts¥C0H20000.300
x:¥myfonts¥C0H20000.FONT300
x:¥myfonts¥C0H20000
x:¥all_resources¥C0H20000.300
x:¥all_resources¥C0H20000.FONT300
x:¥all_resources¥C0H20000
- InfoPrint Managerの場合
/usr/lpp/psf/reslib
ディレクトリー。- フォントには、
/usr/lpp/afpfonts
ディレクトリーです。 - フォントには、
/usr/lpp/psf/fontlib
ディレクトリーです。
InfoPrint Managerは、パスでリソースが見つからない場合は、ジョブを停止し、ジョブ終了時にエラーメッセージが印刷されます。
1.3.3.12.1.1 CMR およびデータオブジェクトの検索順序
CMR/データオブジェクトは、リソースが識別されるRATと同じディレクトリーに置いてください。すなわち、CMR RAT とデータオブジェクト RAT を別々のディレクトリーに入れることはできますが、特定の RAT に関連付けられているリソースは、その RAT と同じディレクトリーに入っていなければなりません。
InfoPrint 5000プリンターモデルAS1/AD1/AD2とInfoPrint 4100プリンターは、CMRとデータオブジェクトに対応しています。
1.3.3.12.1.1.1 CMRの検索順序
InfoPrint Managerは、以下の場所にあるCMRを以下の順序で検索します。
- インラインオブジェクト
- resource-context-presentation-object-container文書属性で指定されたパス
- resource-context文書属性で指定されたパス
- PSFPATH環境変数で指定されたパス
- resource-context-presentation-object-container実宛先属性で指定されたパス
- resource-context 実宛先属性で指定されたパス
- システム依存のライブラリーは、次のとおりです。
- 注意:
- InfoPrintは、データストリームにあるUTF-16の名前を使用してCMRを検索します。
- ジョブが印刷された後にCMRが変更された場合は、接続を使用不可にしてから使用可能にして実宛先をリサイクルしてください。
1.3.3.12.1.1.2 データオブジェクトの検索順序
InfoPrint Managerは、以下の場所にあるデータオブジェクトを以下の順序で検索します。
- インラインオブジェクト
- オブジェクトが、データオブジェクトRATでインストールされていないIOCAの場合は、resource-context-page-segment文書属性で指定されたパス
- resource-context-presentation-object-container文書属性で指定されたパス
- resource-context文書属性で指定されたパス
- PSFPATH環境変数で指定されたパス
- resource-context-presentation-object-container実宛先属性で指定されたパス
- resource-context 実宛先属性で指定されたパス
- システム依存のライブラリーは、次のとおりです。
- 注意:
- InfoPrint Managerは、データストリームにあるUTF-16の名前と64文字の名前を使用し、データオブジェクトを検索します。検索プロセスは、前のバージョンとは異なります。現在、InfoPrint Managerは、1つ目から4つ目の項目内をUTF-16の名前で検索し、次に1つ目から4つ目の項目内を8バイトの名前で検索します。次に、InfoPrint Managerは、5つ目から8つ目の項目内をUTF-16の名前で検索してから8バイトの名前で検索します。
- ジョブが印刷された後にデータオブジェクトが変更された場合は、接続を使用不可にしてから使用可能にして実宛先をリサイクルしてください。
1.3.3.12.1.1.3 プリンタージョブ間でのCMR/データオブジェクトの再利用
同じリソース (会社のロゴなど) を異なる印刷ジョブで使用する場合、そのリソースをプリンターに格納することで印刷のパフォーマンスを向上させることができます。
ジョブ間でプリンターのメモリーに保管するCMR/データオブジェクトの最大数を指定するには、maximum-presentation-object-containers-to-keep実宛先属性を使用します。デフォルト値は 100 個のオブジェクトです。CMR とデータオブジェクトの両方がこのカウントに含まれます。
プリンターは、maximum-presentation-object-containers-to-keep実宛先属性の値およびプリンターにダウンロード済みで使用可能なリソースに基づき、実際に保持するリソースを制御します。
印刷ジョブとともにCMRをインラインで入れる場合は、capture-inline-cmr-resources実宛先属性を使用すると、インラインCMRの取り込みとPSF TCP/IPプリンターでの再利用を指示できます。CMR を取り込むことで、リソースがプリンターにダウンロードされ、将来の再利用のためにプリンターメモリーに常駐します。この属性のデフォルトは false (非アクティブ) です。
1.3.3.12.1.2 リソースのファイル拡張子
以下の表には、特定のタイプのリソースのファイル拡張子があり、対象のリソースを検索するときにInfoPrintが拡張を試みる順序がリストされています。
リソースのファイル拡張子
リソースのタイプ | 検索するファイル拡張子(注を参照) |
---|---|
BCOCA (バーコード) オブジェクト |
|
コードページ |
|
コード化フォント |
|
フォント文字セット、解像度240ピクセル |
|
フォント文字セット、解像度300ピクセル |
|
アウトラインフォント |
|
TrueType フォント、OpenType フォント、CMR、およびデータオブジェクトリソース | 拡張子を含むファイル名全体は、AFP Resource Installerが作成するRAT(Resources Access Tables)に由来します。CMR またはデータオブジェクトの RAT が変更された場合、変更を有効にするには、PSF の再始動が必要。 |
書式定義 |
|
GOCA (グラフィックス) オブジェクト |
|
IOCA (IO イメージ) オブジェクト |
|
MO:DCA オブジェクト |
|
オーバーレイ |
|
ページ定義 |
|
ページセグメント |
|
カラーマッピングテーブル |
|
プレゼンテーションオブジェクトコンテナー
RAT(Resource Access Table)にインストールされていないデータオブジェクトリソースの場合。 |
|
セットアップデータ |
|
|
1.3.3.12.2 InfoPrint Manager が PSF DSS プリンターのリソースアクセスを提供する方法
InfoPrint Manager ではデフォルトで、すべてのリソース許可を -r--r--r-- に設定することにより、すべてのユーザーがリソースにアクセスできます。リソースにアクセスしようとするプログラムのインスタンスは、デフォルトユーザーの ID (ipm1)、または 1 次グループに設定されている sys グループの許可ユーザーの ID で作成されます。
PSF DSS プリンターは、ジョブを実行依頼したユーザーのユーザー ID を基にしてリソースアクセスを制限します。そのユーザーIDにはローカルIDを定義しておきます。 定義されていないと、InfoPrintは匿名リソースアクセス(リソースへのアクセスに最低限必要なアクセス許可-r--r--r--を要求する)を使用します。
ユーザー ID が以下の場合に、PSF DSS リソースのアクセスが認可されます。
- ローカル(ローカルファイル/etc/passwd内)に存在し、systemグループのメンバーである。
- そのリソースを所有している。
- グループ許可を使用してリソースにアクセスできる。
- グローバルアクセスが対象のリソースを許可しているためにそのリソースにアクセスできる。
1.3.3.12.3 新規のresource-contextオブジェクトを作成する
Linuxコマンドラインからresource-contextオブジェクトを作成します。InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIからこのオブジェクトは作成できません。
コマンド行から新規の resource-context オブジェクトを作成するには、-c resource-context と以下の項目を使用して pdcreate コマンドを入力します。
- context-address
- サーバー名
- resource-contextオブジェクト名
たとえば、context-addressまたはAFPフォントリソースを含むディレクトリーとしてx:\resource\fonts\group1
を識別するサーバーServer1
にあるResfont1
という名前のresource-contextオブジェクトを作成するには、次のコマンドを入力します。
pdcreate -c resource-context -x "context-address=/resource/fonts/group1" Server1:Resfont1
- 注意:
- サーバーでその resource-context オブジェクトと特定できる固有の名前を指定します。
サーバー内のすべてのresource-contextオブジェクトが、プリンタープロパティーウィンドウのPSFリソースタブにあるフィールドの選択リストに表示されます。2つのサーバーには、同じ名前でresource-contextオブジェクトを入れることができますが、異なる属性値になる場合があります。
- InfoPrintは、実宛先属性ノートブック(プリンタープロパティーウィンドウ)のフィールドに関連付けられたリストの値、またはデフォルトの文書属性ノートブックのフィールドに入力できる有効な値としてresource-contextオブジェクト名を使用します。ジョブの実行依頼者は、ジョブの文書の属性の値としても、オブジェクト名を使用できます。
resource-contextオブジェクトの作成に使用される属性については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceのリソースコンテキストの属性を参照してください。
1.3.3.12.4 resource-contextオブジェクトのディレクトリーパスを変更する
resource-contextオブジェクト先のパスの変更が必要な場合は、pdsetコマンドを使用してください。
たとえば、サーバーServer1
にあるResfont1
という名前のresource-contextオブジェクトへのパスをAFPフォントリソースがあるディレクトリー/resource/fonts/group2
に変更するには、以下のコマンドを入力します。
pdset -c resource-context -x "context-address=/resource/fonts/group2" Server1:Resfont1
resource-context属性については、InfoPrint Manager: Referenceのリソースコンテキストの属性を参照してください。
1.3.3.12.5 実宛先にリソースコンテキストオブジェクトを割り当てる
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIまたはコマンドラインを使用すると、resource-contextオブジェクトをPSF実宛先またはEメール宛先に割り当てることができます。
1.3.3.12.5.1 コマンド行を使用する
コマンドラインからresource-contextオブジェクトをPSF実宛先またはEメール宛先に割り当てるには、pdsetコマンド、resource-context-font、resource-context-overlay、resource-context-form-definition、resource-context-page-definition、またはresource-context-page-segment属性を使用します。たとえば、Resfont1
のフォントリソースコンテキストオブジェクトにServer1
のサーバーに常駐するServ1-pp
のPSF実宛先を関連付けるには、以下のコマンドを入力します。
pdset -c destination -x "resource-context-font=Resfont1" Server1:Serv1-pp
resource-contextオブジェクトを作成していない場合は、同じ方法で実宛先にリソースを含むディレクトリーのパス名を割り当てることができます。たとえば、オーバーレイがある/resource/overlays/julia
と/resource/overlays/henry
のディレクトリーにServer1
のサーバーが常駐する実宛先Serv1–AD
を関連付けるには、次のコマンドを入力します。
pdset -c destination -x "resource-context-overlay=/resource/overlays/julia:/resource /overlays/henry" Server1:Serv1-AD
InfoPrint Managerは、resource-contextオブジェクトで指定されたディレクトリー、またはジョブで必要なリソースに指定したディレクトリーを検索します。
1.3.3.12.6 resource-context オブジェクトを default-document オブジェクトに割り当てる
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIまたはコマンドラインを使用すると、resource-contextオブジェクトをdefault-documentオブジェクトに割り当てることができます。
1.3.3.12.6.1 コマンド行を使用する
コマンドラインからresource-contextオブジェクトをデフォルト文書オブジェクトに割り当てるには、pdsetコマンド、resource-context-font、resource-context-overlay、resource-context-form-definition、resource-context-page-definition、resource-context-page-segment、またはresource-context属性を使用します。たとえば、Resfont1
のフォントリソースオブジェクトにServer1
のサーバーに常駐するreport
のデフォルト文書を関連付けるには、次のコマンドを入力します。
pdset -c initial-value-document -x "resource-context-font=Resfont1" Server1:report
resource-contextオブジェクトを作成していない場合は、同じ方法でデフォルト文書にリソースを含むディレクトリーのパス名を割り当てることができます。たとえば、InfoPrintに任意のタイプのリソースを検索させたいときには、このリソースは、/resource/any
ディレクトリーにあるデフォルト文書に関連したほかのリソースコンテキストで見つけることができません。このディレクトリーをサーバーServer1
にあるデフォルト文書report
に関連付けるには、次のコマンドを入力します。
pdset -c initial-value-document -x "resource-context=/resource/any" Server1:report
これで、このdefault-documentオブジェクトを実宛先に割り当てたり(InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを使用)、ジョブの実行依頼者にこのdefault-documentオブジェクトに割り当てられるリソースオブジェクトを通知できます。
1.3.3.13 InfoPrint Manager通知を使用する
InfoPrint Managerは、イベント(job completedまたはdestination needs attentionなど)が発生したときに検出し、イベントに関するメッセージを生成し、情報が必要なユーザーに送信できます。たとえば、ユーザーは、実行依頼したジョブに関するメッセージを受信でき、オペレーターは注意が必要なInfoPrintオブジェクトの通知を通知を受けることができ、管理者は構成変更が行われた場合に通知を受けることができます。通知では、システムにあるオブジェクト状況の照会が不要です。 特定のイベントが発生したときは、対処できるようにメッセージを受信するだけになります。
特定のInfoPrintオブジェクトのために設定された通知プロファイルに基づき、これらのメッセージを受信する人やメッセージを送信する方法を調整できます。
1.3.3.13.1 通知プロファイルについて
ほとんどのInfoPrintオブジェクト(サーバー、実宛先、論理宛先、キュー、ジョブ、デフォルトジョブ)は、通知プロファイルに関連付けられています。通知プロファイルは、1 つまたは複数の通知プロファイル項目で構成されます。各通知プロファイル項目は、次の 3 つの主要コンポーネントをもっています。
- イベントID
- メッセージが送信される原因となったイベント。詳しくは、イベントIDを参照してください。
- デリバリーメソッド
- メッセージを送達する方法。詳しくは、デリバリーメソッドとデリバリーアドレスを参照してください。
- デリバリーアドレス
- メッセージの送信先。詳しくは、デリバリーメソッドとデリバリーアドレスを参照してください。
また、通知プロファイル項目には、コメント(InfoPrintが一般メッセージテキストに追加するテキスト)とロケール(メッセージを送信する言語設定)も含めることができます。コメントはオプションです。ロケールを指定しない場合は、InfoPrintは、ユーザーが実行しているロケール(言語)を使用してメッセージを送信します。
オブジェクトのなかには、通知プロファイルに項目を 1 つだけ必要とするものがあります。たとえば、ある人がジョブを実行依頼したときは、その人だけが情報を受け取り、ジョブに関するすべてのメッセージを同じ方法で送信できます。
その他のオブジェクトには、複数の項目を持つ理由があります。例:
- オペレーターが複数のコンピューターからプリンターを管理する場合は、各コンピューターごとに項目を作成できます。そうすると、すべてのメッセージがすべてのマシンに届きます。
- オペレーターがメッセージ(destination-needs-attentionなど)を送信でき、管理者が他のメッセージ(object-deletedなど)を送信する場合は、各オペレーターと管理者にエントリーを1つずつ作成できます。メッセージは、処理できる人のところへ送達されます。
- 管理者が作業中にInfoPrint Manager通知を使用し、イベントが発生する頻度を恒久的に記録する場合は、2つ設定できます。InfoPrint Manager通知クライアントにメッセージを送信する設定と管理者が定期的に検査できるファイルに特定のメッセージを書き込む設定です。
1.3.3.13.1.1 イベントID
event identifiersコンポーネントには、通知を起動するInfoPrintイベントが一覧表示されます。InfoPrint通知イベントと説明の完全なリストについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの章の「通知イベントとイベントクラス」を参照してください。この説明で、各イベントがサポートするオブジェクトが分かります。イベントを、それがサポートしていないオブジェクトに追加しても、そのイベントについてメッセージは生成されません。たとえば、queue-backloggedイベントを実宛先の通知プロファイル項目に追加できますが、queue-backloggedがサポートするオブジェクトは、キュー、ジョブ、およびサーバーだけです。その結果、実宛先通知プロファイルは、そのイベントについてメッセージを生成しません。
この章では、InfoPrint Managerevent classes、または関連通知イベントのグループもリストされます。イベント ID を通知プロファイルに追加すると、個々のイベント、イベントクラス、またはそれらの組み合わせたものを追加できます。
各タイプのInfoPrintオブジェクトは、イベントIDのデフォルトセットを持っています。各オブジェクトのデフォルトのリストについては、「デフォルト通知プロファイル」を参照してください。
1.3.3.13.1.2 デリバリーメソッドとデリバリーアドレス
送達方式コンポーネントは、ご希望の通知メッセージを送達する方法を示します。デリバリーメソッドとデリバリーアドレスコンポーネントは、密接に関連しています。 選択したデリバリーメソッドで、デリバリーアドレスに使用する値のタイプが決定されます。
また、デリバリーメソッドとデリバリーアドレスは、通知プロファイルエントリーのキー付きコンポーネントで、通知プロファイルを変更したときにInfoPrint Managerが2つの値を検査します。指定したデリバリーメソッドやデリバリーアドレスが既存のエントリーと一致した場合は、InfoPrint Managerはエントリーを更新します。両方の値が既存項目と一致しない場合は、InfoPrint Managerは、プロファイルに新しい項目を追加します。
InfoPrintオブジェクトには、さまざまなデリバリーメソッドが定義されています。すべての方式は、job-logを除くオブジェクトに有効です。 job-logは、ジョブだけに有効です。 InfoPrint 通知デリバリーメソッドの特性には、説明と各種デリバリーアドレスの設定方法に属するデリバリーメソッドが記載されています。
InfoPrint通知デリバリーメソッドの特性
デリバリーメソッド | 説明 | デリバリーアドレス |
---|---|---|
message messageは、すべてのオブジェクトのデフォルトのデリバリーメソッドです。 |
InfoPrint Manager通知サーバーにメッセージを送信し、InfoPrint Manager通知クライアントが取得するまで待機します。メッセージを取得すると、通知サーバーから削除されます。 削除されたメッセージの記録は後残りません。 | 通知プロファイルにリストされる送達方式は、固有でありさえすれば、ユーザー ID、会社の電話番号、IP アドレス、運転免許番号など、任意のものを使用できます。そのアドレスに送信されるメッセージを受信するには、InfoPrint Manager 通知クライアントの[設定]ダイアログにリストされる送達アドレスを同じ値に設定する必要があります。InfoPrint Manager通知クライアントは、同じデリバリーアドレスを指定するメッセージだけ選択します。 |
electronic-mail(同義語: e-mail、email) | デリバリーアドレスにリストされているアドレスに、Eメールを送信します。 | 通知メッセージの送信先にしたい E メールアドレス。たとえば、kjones@printerco.comなどです。 |
exit | 実際には、メッセージを送信しません。代わりに、イベントIDに指定されたイベントが発生したときに、InfoPrint Managerで出口プログラムまたはスクリプトが実行されます。詳しくは、exitデリバリーメソッドを使用するを参照してください。 | 通知出口プログラムまたはスクリプトへの絶対パス(存在する場合は、ハードコーディング引数付き)。 |
delivery-method-wireless | ポケットベル、携帯電話、パーム、ラップトップコンピューターなどのワイヤレス装置に通知を送信します。 | ワイヤレス通知はEメールとして送信されるため、このInfoPrintサーバー上でサーバー属性smtp-server-host とsmtp-server-portの両方を指定してください。 InfoPrintサーバーがファイアウォールの後ろにある場合は、SMTPサーバーの構成が必要な場合があります。このタスクの詳細については、 InfoPrint Eメールを構成する を参照してください。 |
file | デリバリーアドレスに指定されたファイルにメッセージを書き込みます。このファイルが存在しない場合は、InfoPrint Managerで作成されます。ファイルが存在する場合は、InfoPrint Managerは、メッセージを最初に書き込むときに上書きします。次に、メッセージは、ファイルの終わりに追加されます。 | 通知メッセージを書き込むファイルのディレクトリーパスと名前。このファイルは、InfoPrint Managerサーバーと同一システム上に常駐させてください。 |
file-add-to | デリバリーアドレスに指定されたファイルの終わりにメッセージを追加します。このファイルが存在しない場合は、InfoPrint Managerで作成されます。 | 通知メッセージを書き込むファイルのディレクトリーパスと名前。このファイルは、InfoPrint Managerサーバーと同一システム上に常駐させてください。 |
job-log ジョブだけに有効です。 |
ジョブのjob-log属性にメッセージを書き込みます。メッセージを見るためには、情報を知りたいジョブのjob-log属性にpdls コマンドを入力します。 |
値は必要ありません。 |
none | 通知を送信しません。 通知をオフにします。 | 値は必要ありません。 |
1.3.3.13.1.2.1 exitデリバリーメソッドを使用する
exitデリバリーメソッドを使用すると、メッセージを送信するだけでなく、システムイベントへの自動応答がセットアップできます。指定されたイベントのデリバリーメソッドをexitに設定したときは、デリバリーアドレスを使用し、システム上のスクリプトまたはプログラムへの明示的パスを指定します。そのイベントが発生するたびに、InfoPrint Managerは、指定されたスクリプトまたはプログラムを実行します。
たとえば、InfoPrint Managerサーバーでディスクスペース不足の場合は、disk-space-lowイベントでシステム管理者向けのメッセージが生成されます。次に、InfoPrint Managerが効率的に稼働するように、管理者がディスクのクリーンアップ処置を行ってください。ただし、exitデリバリーメソッドを使用すると、ディスククリーンアップスクリプトを立ち上げてプロセスを自動化できます。管理者はメッセージを受け取り、スクリプトが問題に対処していることが確認できます。
デフォルトでは、exitデリバリーメソッドを使用したときは、InfoPrint Managerは、スクリプトまたはプログラムに2つの値だけ渡します。したがって、exitデリバリーメソッドが実行するコマンド行は、デリバリーアドレスに指定されたパス、メッセージ番号の最後の3桁、メッセージのテキストで構成されます。
従って、ジョブが印刷を終了するときのデリバリーメソッドをexit
に設定し、デリバリーアドレスを/infoprint/exits/myscript
に設定し、job-completedイベントの通知プロファイル項目を作成した場合は、InfoPrint Managerは、次のようなコマンド行を生成して実行します。
/infoprint/exits/myscript 280 "5010-280 Finished processing job ofc, Job 20 (3520800004)."
作成したスクリプトまたはプログラムに宛先名またはプリンターモデルなどの他の情報が必要な場合があります。値を渡すために、通知プロファイル項目のデリバリーアドレスに値を含めると、InfoPrint Managerがコマンド行を作成したときにコマンド行の終わりに値が追加されます。
1.3.3.13.2 デフォルト通知プロファイル
デフォルトでは、オブジェクト(サーバー、宛先、キュー、ジョブ)を作成した人がオブジェクトに関する通知メッセージを受け取ります。デフォルト通知プロファイル設定では、オブジェクト状況、エラー状態、または構成変更などの情報が提供されています。一部のイベントでは、紙づまりを削除する人が必要などのオブジェクトの管理者が必要な場合があります。
デフォルトでは、以下の表に示されているイベントは、対応するオブジェクトについてメッセージを生成します。これらのメッセージは、そのオブジェクトを作成したユーザーに送達されます。ジョブの実行依頼者は、それぞれの印刷ジョブに関するメッセージを受け取ります。管理者は、自分が作成した宛先およびサーバーに関するメッセージを受け取ります。デフォルトのデリバリーメソッドはmessageであるため、通知はオブジェクトの作成に使用されたシステム上のInfoPrint Manager Notificationクライアントに送信されます。
デフォルトの通知プロファイル設定
オブジェクト | イベント |
実宛先 | destination-needs-administrator |
destination-needs-attention | |
destination-needs-operator | |
destination-timed-out | |
object-cleaned | |
object-deleted | |
デフォルトジョブ | デフォルトは設定されていません。詳しくは、デフォルトジョブで通知プロファイルを使用するを参照してください。 |
ジョブ | destination-needs-attention |
destination-needs-operator | |
destinations-not-ready-for-job | |
document-aborted-by-destination | |
document-aborted-by-server | |
document-cancelled-at-destination | |
job-aborted-by-server | |
job-cancelled-by-operator | |
job-cannot-be-scheduled | |
job-completed | |
past-discard-time | |
論理宛先 | object-cleaned |
object-deleted | |
キュー | object-cleaned |
object-deleted | |
queue-backlogged | |
サーバー | internal-server-error |
low-on-memory | |
memory-exhausted | |
object-cleaned | |
object-deleted | |
out-of-disk-space | |
out-of-dpf-haids | |
out-of-dpf-job-numbers | |
out-of-dpf-raids | |
sapcbd-down | |
server-shutdown-complete |
管理者、オペレーター、ジョブ実行依頼者に必要な通知数を判断するには、計画が必要ですが、InfoPrintの運用に精通すると、必要なときに通知の加減量を判断できます。デフォルトを使用して始めると、どのようなメッセージをいくつ受け取るかが分かります。程度の差はあれ通知が必要であることが判明した場合、通知を受信するユーザーの変更が必要であると判明した場合、または別の送達方式を使用してメッセージを送信したい場合、通知プロファイルを変更できます。
1.3.3.13.2.1 デフォルトジョブで通知プロファイルを使用する
印刷ジョブが実行依頼されたときは、InfoPrint Managerは、デフォルト通知プロファイルに基づき、ジョブに関するメッセージを送信します。従って、デリバリーメソッドはmessage、デリバリーアドレスは「ジョブが実行依頼されたシステムのアドレスでジョブを実行依頼した人のユーザーID
」、イベントIDはデフォルトの通知プロファイル設定にリストされたIDになります。(InfoPrint Selectを使用してジョブを実行依頼した場合は、デフォルト通知プロファイルが異なります。詳しくは、RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイドのInfoPrint Select通知を操作する
セクションを参照してください。)
デフォルト通知プロファイルの設定を変更する場合は、デフォルトジョブに通知プロファイルを作成できます。デフォルトジョブに通知プロファイルをセットアップするときは、以下に留意してください。
- デフォルトジョブは1つだけ各論理宛先に設定できます。従って、すべてのジョブが同じ通知プロファイルを使用します。
- デフォルトジョブの通知プロファイルに送達アドレスを設定した場合、すべてのメッセージがそのアドレスに届きます。ただし、デリバリーアドレスをブランクのままにしておくと、InfoPrint Managerは、ジョブが実行依頼されたアドレスを埋め込みます(このアドレスは指定できません。ジョブとともに送信されます)。このオプションは、送達方式 message および e-mail でのみ機能するもので、通知プロファイルがマージされるのはこのときだけです。
- ジョブを実行依頼するときに明示的通知プロファイルを使用した場合は(pdprを使用してジョブを実行依頼するときに
notification-profile
属性を含めるなど)、デフォルトジョブに設定されたプロファイルを指定変更します。注意: InfoPrint Selectを使用してジョブを実行依頼した場合は、明示的な通知プロファイルが各ジョブとともに送信されます。InfoPrint Selectでデフォルトジョブに通知プロファイルを使用する場合、Select通知の上書きについては、 RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイドのInfoPrint Select通知を操作する
セクションを参照してください。
1.3.3.13.3 通知プロファイルを変更する
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIにあるプロパティーノートブックを使用すると、ジョブ、デフォルトジョブ、サーバー、キュー、実宛先の通知プロファイルを変更できます。
1.3.3.13.3.1 ジョブ、デフォルトジョブ、サーバー、キュー、および実宛先の場合
[プロパティー]ノートブックを開いて、実宛先、ジョブ、またはデフォルトジョブ用の[通知]タブをクリックしてください。サーバーの場合は、[その他]タブをクリックします。ページがオープンし、次のものを含め、すでに存在する通知プロファイル項目が表示されています。
- オブジェクトに関するメッセージの送信方法
- 送信先
- メッセージを生成するイベント
- メッセージに付属のコメント
通知プロファイルを変更するには、[追加]、[変更]、[削除]ボタンを使用します。詳しくは、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIのオンラインヘルプを参照してください。InfoPrint Manager オペレーション GUIでも、ジョブの通知を変更できます。
1.3.3.13.3.2 論理宛先の場合
論理宛先の通知プロファイルを変更するには、pdsetコマンドを使用してください。以下の手順では、必要となる可能性のある一般的な変更の例を示しています。この手順を使用すると、他のInfoPrintオブジェクトの通知プロファイルが変更できますが、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIのプロパティーノートブックを使用する方が簡単な場合もあります。
以下の手順では、次のようにして通知プロファイルを変更する方法について説明します。
通知プロファイルの他の部分を変更する場合は、pdsetコマンドとnotification-profile属性について、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
- 両方の値が指定され、両方の値が既存の項目の値と一致する場合、その項目は変更内容で置き換えられます。
- 片方の値だけ指定した場合は、InfoPrint Managerはもう片方の値にデフォルト値を設定します。次に、既存の項目がその組み合わせに一致するかどうかが調べられます。一致する場合は、InfoPrint Managerは項目を置き換えます。一致しない場合は、InfoPrint Managerは新しい項目を作成します。
- 両方の値を指定し、片方だけ一致する場合は、InfoPrint Managerは新しい項目を作成します。
- 両方の値を指定しても一致しない場合は、InfoPrint Managerは新しい項目を作成します。
通知プロファイルの項目を削除する場合、コマンドに指定する送達方式および送達アドレスは、既存の項目の送達方式および送達アドレスと正確に一致しなければなりません。
1.3.3.13.3.2.1 既存の通知プロファイルを表示する
- 次のコマンドを入力します。以下の定義にしたがって、イタリック体の項目の値を入力します。
pdls -c Type of Infoprint object -r notification-profile Objectname
- Type of InfoPrint object
- このコマンドの実行対象となるオブジェクトのタイプです。 特定のオブジェクトではありません。たとえば、printer1-ldではなく、destinationを入力します。
- Objectname
- この通知プロファイルが参照する宛先またはキューの名前。
- Enterを押します。
1.3.3.13.3.2.2 通知プロファイルでイベント/ユーザーを追加または変更する
- 次のコマンドを入力します。以下の定義に従い、イタリック体の項目の値を入力します。
pdset -c Type of Infoprint object-x “notification-profile+={event-identifiers= event(s) delivery-method= method delivery-address=”address“}” Objectname
- Type of InfoPrint object
- このコマンドの実行対象となるオブジェクトのタイプです。 特定のオブジェクトではありません。destination、queue、job、またはserverを入力します。
- event-identifiers
- InfoPrint Managerがメッセージを送信するときの起因となるイベント。サーバーのevents-supported属性にリストされているイベントにメッセージを送信できます。この値のリストについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの章InfoPrintオブジェクト属性のセクションサーバーの属性を参照してください。すべてのオブジェクトをサポートしないイベントもあります。各イベントで対応するオブジェクトのリストについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの章「通知イベントとイベントクラス」を参照してください。
注意: このオブジェクトには、デリバリーアドレスに指定したユーザーが受信するすべてのイベントを(通知プロファイルに存在している場合も)入力してください。入力していないイベントは、通知プロファイルには表示されません。
- delivery-method
- メッセージの送信方法。さまざまなデリバリーメソッドについては、 InfoPrint 通知デリバリーメソッドの特性を参照してください。
- delivery-address
- メッセージの送信先。各デリバリーメソッドで使用するデリバリーアドレス値の種類については、
InfoPrint
通知デリバリーメソッドの特性を参照してください。値を二重引用符で囲みます。
注意: ここで複数の送達アドレスを指定することはできません。別のユーザーに同じ(または異なる)イベントに関するメッセージを受信させる場合は、この手順を終了してから、そのユーザーの送達アドレスを使用してコマンドを再度入力します。
- Objectname
- この通知プロファイルが参照する宛先またはキューの名前。
- Enterを押します。
- 他のユーザーとオブジェクトに、処理を繰り返します。
1.3.3.13.3.2.2.1 例
キューのデフォルトの通知プロファイルは、queue-backloggedイベント、object-cleanedイベント、object-deletedイベントの発生時にメッセージを送信するように設定されています。印刷キュー printer1-q の通知プロファイルを変更し、queue-no-longer-backlogged イベントと queue-state-changed イベントの発生時にもメッセージを受信できるようにする必要があります。バックアップユーザーは、現在キューに関するメッセージを受信していませんが、ユーザーと同じメッセージをすべて受信してください。
通知プロファイルを変更するには、次のコマンドを発行します。このユーザーに受信させたい通知のすべてのイベントのイベント ID を必ずリストしてください。このイベントIDリストで、現在のリストは完全に置き換えられます。
pdset -c queue -x “notification-profile+={event-identifiers=object-cleaned object-deleted queue-backlogged queue-no-longer-backlogged queue-state-changed delivery-address=”administrator@mydesk.office.com“}” printer1-q
次に、このコマンドを入力し、バックアップ担当者に同じキューメッセージを送信します。
pdset -c queue -x “notification-profile+={event-identifiers=object-cleaned object-deleted queue-backlogged queue-no-longer-backlogged queue-state-changed delivery-address=”backup@hisdesk.office.com“}” printer1-q
「既存の通知プロファイルを表示する」の手順にしたがって、変更内容が反映されたことを確認します。
1.3.3.13.3.2.3 通知プロファイルからユーザーを削除する
- 「既存の通知プロファイルを表示する」の手順で、除去する項目を検索します。
- 次のコマンドを入力します。正しいdelivery-methodと、削除する項目の表示どおりに正確にdelivery-addressを入力します。
pdset -c Type of InfoPrint object -x "notification-profile-={delivery-method= electronic-mail or message delivery-address=“address”}"Objectname
- Enterを押します。
- 既存の通知プロファイルを表示するの手順で、項目が削除されたことを確認します。
- 他のエントリーに、このプロセスを繰り返します。
1.3.3.13.3.2.3.1 例
現在、自分と2人のユーザーが論理宛先printer1-ldに関するメッセージを受け取っています。以降のメッセージ受信は不要です。通知プロファイルを表示し、次の3つの項目を確認します。
printer1-ld: notification-profile= {event-identifiers = object-cleaned object-deleted delivery-method = message delivery-address = “admin@desk1.office.com” locale = en_US} {event-identifiers = object-cleaned object-deleted delivery-method = message delivery-address = “helpdesk@desk2.office.com” locale = en_US} {event-identifiers = object-cleaned object-deleted delivery-method = message delivery-address = “backup@desk3.office.com” locale = en_US}
次のコマンドを発行し、通知プロファイルから入力した項目を削除します。
pdset -c destination -x "notification-profile-={delivery-method=message delivery-address = “admin@desk1.office.com”}" printer1-ld
1.3.3.13.3.2.4 デリバリーメソッドを変更する
- 「既存の通知プロファイルを表示する」の手順で、変更する項目を検索します。
- 次のコマンドを入力します。変更する項目のどおりに正確に、イタリック体の項目の値を入力します。
InfoPrint
通知デリバリーメソッドの特性で指定されているとおりに、delivery-method および delivery-address の値を置き換えます。
pdset -c Type of InfoPrint object -x “notification-profile+={event-identifiers= event(s) delivery-method=method delivery-address=”address“ locale=yourlocale}”Objectname
- Enterを押します。
- 既存の通知プロファイルを表示するの手順で、項目が追加されたことを確認します。
- ユーザーを削除するの手順に従い、古い項目を削除します。
1.3.3.13.3.2.4.1 例
InfoPrint Manager 通知を使用する代わりに、E メールで printer1-q に関するメッセージを受信するとします。通知プロファイルを表示し、以下の項目を確認します。
printer1-q: notification-profile={event-identifiers = object-cleaned object-deleted queue-backlogged delivery-method = message delivery-address = “admin@desk1.office.com” locale = en_US}
次のコマンドを発行し、他のデリバリー方式とデリバリーアドレスで、通知プロファイルに別の項目を追加します。
pdset -c queue -x “notification-profile+={event-identifiers=object-cleaned object-deleted queue-backlogged delivery-method=electronic-mail delivery-address=”admin@mycompany.com“ locale=en_US}” printer1-q
次に、通知プロファイルを表示し、以下の2つの項目を確認します。
printer1-q: notification-profile= {event-identifiers = object-cleaned object-deleted queue-backlogged delivery-method = message delivery-address = “admin@desk1.office.com” locale = en_US} {event-identifiers = object-cleaned object-deleted queue-backlogged delivery-method = electronic-mail delivery-address = “admin@mycompany.com” locale = en_US}
ユーザーを削除する手順に従い、メッセージをInfoPrint Manager通知に送信する項目を削除します。
1.3.3.13.4 通知メッセージのヘルプを表示する
不明な通知メッセージを受け取った場合は、InfoPrint Managerで、状況に関する情報を取得する方法が提供されます。問題の解決に役立つことが説明される場合もあります。
1.3.3.13.5 その他の通知メソッド
1.3.3.13.5.1 Notify-operator属性
notify-operator属性は、通知プロファイルの小型バージョンです。この属性は、InfoPrint Managerキューと実宛先だけに設定できるもので、使用できるデリバリーメソッドは、e-mail、message、exit、wirelessだけです。また、以下のイベントのいずれかが発生した場合にだけ、メッセージを送信します。
- ジョブがキューに追加されたとき
- 実宛先がジョブの処理を開始したとき
- 実宛先がジョブの処理を終了したとき
notify-operator属性の構文は、次のとおりです。
delivery-method:delivery-addressEメール、メッセージデリバリーメソッド、対応するデリバリーアドレスについては、 InfoPrint 通知デリバリーメソッドの特性を参照してください。実宛先またはキューを作成する場合は、デフォルトでは、notify-operator属性はmessage:your user ID@your nodeに設定されます。実宛先の値を変更するには、プロパティーノートブックの通知タブを使用できます。キューの値を変更するには、
pdset
コマンドを使用します。
notify-operator属性が送信するメッセージは、完全通知プロファイルを使用するときに受け取るエラーメッセージのような標準エラーメッセージではありません。代わりに、ジョブを実行依頼するときにジョブの属性として送信し、指定するメッセージを作成します。
- job-message-to-operator
InfoPrint Managerがジョブをキューに追加するときに送信するメッセージです。
- job-start-message
ジョブが処理を開始したときにInfoPrint Managerが送信するメッセージです。
- job-end-message
ジョブが処理を終了したときにInfoPrint Managerが送信するメッセージです。
ジョブまたはデフォルトジョブのプロパティーノートブックのジョブ通知タブにある該当フィールドに、上記3つのメッセージのテキストを入力できます。
また、job-start-wait属性とともに、job-start-message属性を使用できます。ジョブ(またはデフォルトジョブ)のjob-start-wait属性をtrueに設定した場合は、実宛先は、ジョブを受け取り、ジョブ開始メッセージを送信します。次に、オペレーターが介入するまで実宛先を一時停止します(現在印刷中のジョブを含む)。この機能は、各種ジョブをさまざまなタイプの用紙に印刷しなければならない場合に役立ちます。オペレーターは、実宛先を一時停止するジョブ間の用紙交換は不要です。
InfoPrint Managerが自動的に行います。プリンターが作動可能になったら、オペレーターは、実宛先とジョブ印刷を再開する必要があります。この機能は、プリンターに印刷中のジョブがないことを確認した後に、一連のジョブの先頭に設定してください。InfoPrint
Managerでjob-start-wait=true
を指定する各ジョブのプリンターが強制的に一時停止されるため、デフォルトジョブでこの値は指定しないでください。
job-start-wait属性を使用するには、ジョブまたはデフォルトジョブにyesを設定してください。この属性は、印刷ジョブを実行依頼するときにコマンドに指定するか、デフォルトジョブのプロパティーノートブックのジョブ通知タブで設定できます。
1.3.3.14 InfoPrint Manager用アクセス制御リストセキュリティーを管理する
InfoPrint Manager Securityを使用すると、アクセス制御リスト(ACL)とInfoPrintオブジェクトまたは操作を関連付けることで、印刷システムを保護できます。ACLには、操作の実行権限またはオブジェクトで特定のタイプの権限を持つユーザーとグループが一覧表示されています。IPMMIで機能を管理します。
1.3.3.14.1 許可のタイプ
InfoPrint Managerでは、ユーザーは3つのレベルの許可、読み取り、書き込み、削除を持つことができます。レベルごとに、次のタイプのアクセスがあります。
- 読み取り
ユーザーは操作を実行できます。サーバーとキューの場合は、ユーザーは属性を表示できます。サーバーやキューへのアクセスを制限すると、そのサーバーやキューに含まれるすべてのオブジェクトへのアクセスが、たとえオブジェクトが明示的に保護されていない場合でも、自動的に制限されます。宛先の場合は、ユーザーは属性を表示し、その宛先にジョブを実行依頼できます。
注意: サーバやキューに含まれるオブジェクトにアクセスするには、少なくとも上位のオブジェクトに対する読み取り権限が必要です。 - 書き込み
全オブジェクトにユーザーは属性を表示または変更ができます。
- 削除
全オブジェクトにユーザーは属性を表示または変更ができ、オブジェクトを削除できます。
ACLで論理宛先「print2ld」にユーザーAを置き、読み取り許可を与えた場合は、ユーザーAは論理宛先に印刷ジョブを送信し、「print2ld」オブジェクトを開いてプロパティーを確認できます。ただし、プロパティーは変更できません。ユーザーAがプロパティーを変更しようとしたり、宛先を削除しようとすると、エラーメッセージが出されます。ユーザーAに追加の実行権限が必要であると判断し、書き込み許可を与えた場合は、「print2ld」のプロパティーは変更できますが、削除できません。
- 重要:
- 宛先(論理宛先または実宛先)を保護し、特定ユーザーだけがプロパティーを変更または削除できるようにすると、その他のユーザーが印刷ジョブを実行依頼できなくなることがあります。すべてのユーザーが宛先にまだ印刷できるかを確認するには、読み取り許可を持つユーザーとしてACLにワイルドカード文字(*)を追加してください。
また、ACL は、InfoPrint オブジェクトに対して行う操作に付けることもできます。操作とオブジェクトの両方を保護可能にすると、InfoPrint Managerセキュリティーによってさまざまなレベルのセキュリティーが提供されることを意味します。操作とオブジェクトの両方の保護を許可すると、InfoPrint Managerセキュリティーにさまざまなレベルが提供されます。ACLを使用することで、すべてのオブジェクトを操作レベルで保護したり、ACLを適用した個別のオブジェクトだけ保護できます。 または、両方を実行すると、一部の操作にACL操作レベルを使用することですべてのオブジェクトを保護し、ACLオブジェクトレベルを使用することでオブジェクトのサブセットだけにアクセスを制限できます。
セキュリティーグループおよび ACL メンバーを含め、すべての InfoPrint オブジェクト名で大/小文字が区別されます。
操作には、唯一のレベルの許可である読み取りがあります。ユーザーが読み取り許可を持つ場合は、その操作を実行できますが、持っていない場合は実行できません。たとえば、ユーザー B はプリンターオペレーターで、あるジョブを他のジョブの印刷をする前に印刷する必要があるために、ジョブを印刷キューの別の場所に移動することができなければなりません。ユーザーBにジョブのリオーダーの操作に読み取り許可を与えると、このジョブを実行できます。一方、ユーザーCはオフィスのコンピューターから印刷ジョブを実行依頼しますが、印刷キューにある他のジョブが印刷されるまで待機したくありません。ユーザーCがジョブを移動しないようにするには、ジョブのリオーダー操作のACLにユーザーCを入れないでください。キューの先頭にユーザーCのジョブを移動しようとすると、アクションは拒否されます。
InfoPrint Manager をインストールする場合、多くの操作がすでに保護されています。このため、admin と operグループのメンバーのみが、この操作を行うことができます。操作用の ACL は、左側のペインでセキュリティー - ACL - 操作項目を選択して、管理インターフェースで見ることができます。これらの操作を他のユーザーが実行できるようにしたい場合、そのユーザーを個々の ACL に追加するか、あるいは、許可を持っているグループ (既存の admin と oper グループまたは新たに作成するグループ) に追加します。
オブジェクトに ACL が入っている場合、必要な許可は、操作によって異なります。たとえば、List は読み取り許可、Set は書き込み許可、Delete は削除許可が必要です。
1.3.3.14.2 セキュリティーグループ
ユーザーが働いている組織がどのような規模であろうと、ユーザーを ACL に手動で登録することは、時間のかかる処理です。この作業のいくつかを減少させるには、セキュリティーグループを作成できます。これは同一オブジェクトに同一レベルの許可を持つ必要のあるユーザーのグループです。ユーザー ID のようなセキュリティーグループ名を使用します。ACL にユーザー ID を登録する代わりに、セキュリティーグループ名を登録します。たとえば、印刷オペレーターの 10 人すべてが同じ操作ができるようにしたい場合、グループを作成して、operators と名付けます。その後で、operators を適切な ACL に登録します。
InfoPrint Manager をインストールする場合、デフォルトでは次の 3 つのセキュリティーグループが作成されます。
- acl_admin
アクセス制御リストとグループを変更することによって、セキュリティーを管理する権限を持つユーザー。デフォルトメンバーは、administratorで、InfoPrint Managerのインストール時にログオンしたユーザーです。
- admin
管理者権限をもつユーザー。デフォルトメンバーは、administratorで、InfoPrint Managerのインストール時にログオンしたユーザーです。
- oper
オペレーター権限をもつユーザー。デフォルトメンバーは、administratorです。
- 注意:
- 必要に応じてグループを変更できます。たとえば、上記の例では、デフォルトのoperグループにヘルプデスクオペレーターを追加するだけで、要求レベルに設定されなかった許可を変更できました。
- ユーザー ID、グループ名、ホスト名、DNS サフィックスなどのすべてのフィールドで大文字と小文字が区別されます。
複数グループにユーザーを追加できますが、あるグループを別グループのメンバーにすることはできません。たとえば、5 人の新しい印刷オペレーターを採用した場合、訓練が終了するまでは、限られた許可を持っていればよいので、そのオペレーターに trainees という名のグループを作成できます。訓練が終了したときに、trainees を operators グループのメンバーに追加することはできません。それぞれのユーザー ID を operators グループに追加する必要があります。また、traineesグループを削除するか、メンバーを削除してください。
ユーザーが複数のグループのメンバーであり、各グループが特定オブジェクトに対して異なるレベルの許可を持つときは、最も強い制限を持つ許可が適用されます。前述の例では、訓練完了後に trainees グループから新規採用者を削除し忘れた場合、ジョブが要求する作業を行うことができません (つまり、まだ trainees グループの制約を受けます)。
1.3.3.14.3 ワイルドカードでFSTユーザー/グループを識別する
ACLまたはセキュリティーグループにFSTユーザーを追加するときは、username@computernameの形式でユーザーIDと使用するコンピューターによって識別されます。割り当てられた許可は、そのユーザーがそのワークステーションから InfoPrint Manager にアクセスするときにのみ適用されます。
ただし、ユーザーが、複数のコンピューターからInfoPrint Managerオブジェクトを処理可能にする場合は、同じユーザーに複数のユーザーID/コンピューター名の組み合わせを追加する必要はなく、代わりにワイルドカードを使用できます。ワイルドカードを使用するときは、メンバーをACLまたはセキュリティーグループに追加するときに、コンピューター名またはユーザーIDをワイルドカード文字(*)で置き換えます。ワイルドカード文字は、「任意のコンピューター」または「任意のユーザー ID」を表します。これにより、administrator@* という ACL メンバーを作成すると、ユーザーが administrator としてログオンするどのコンピューターでも、同じ許可が与えられます。また、コンピューター名の前にワイルドカード文字を使用した場合 (たとえば、*@computer) は、computer1 にログオンしたどのユーザーでも、ACL メンバーが許可を持っているアクションを実行できます。
1.3.3.14.4 フェデレーション認証グループを識別する
一致するFSTグループがない場合、フェデレーション認証グループをACLまたはセキュリティーグループに追加するときに、識別する必要があるフェデレーション認証グループと同じ名前のFSTグループを作成する必要があります。これらのグループは、InfoPrint Managerオブジェクトと操作に対応するACLに追加する必要があります。
1.3.3.14.5 LDAP/Active Directoryを識別する
1.3.3.14.6 ACL およびグループを処理する
Linux IPMMIユーティリティー(Xモードが必要)を使用し、印刷システムのセキュリティーを管理します。Linuxターミナルウィンドウを開き、コマンド行にstartipmmi
を入力します。RedHat Enterpriseシステムでは、Applications→InfoPrint Managerに移動してマネージメントインターフェースを選択し、マネージメントインターフェースGUIを起動します。SUSE
Linux Enterprise Serverでは、Computer→More Application→InfoPrint Managerの順に移動し、マネージメントインターフェースを選択して、マネージメントインターフェースGUIを起動します。
タブ#1 | タブ#2 | タブ#3 | 選択項目 |
---|---|---|---|
InfoPrint Manager→ | Security→ | Groups→ | Add Group |
Show Group | |||
Add User to Group | |||
Remove User from Group |
タブ#1 | タブ#2 | タブ#3 | タブ#4 | 選択項目 |
---|---|---|---|---|
InfoPrint Manager→ | Security→ | Access Control→ | Operations→ | Show Access Control List |
Servers→ | Change Access Control List | |||
Destinations→ | Remove Access Control List | |||
Queues→ |
acl_admin、admin、operという3つのグループがデフォルトで作成され、
オプション選択時に表示されます。許可ユーザーはacl_adminグループに入れられます。FSTセキュリティー特性の変更に必要なアクセス権を取得するには、ユーザーをacl_adminグループのメンバーにしてください。メニュー選択をサポートする他の特定情報については、ヘルプ用の F1 キーを押してください。
1.3.3.15 InfoPrint Manager for Linux用LDAPセキュリティーを管理する
InfoPrint Managerは、ユーザー認証とアクセス権に対し、LDAP/Active Directoryサーバーを使用可能にするFSTセキュリティーへの拡張子を提供します。LDAPセキュリティーを使用可能にする場合は、FSTセキュリティーは以前と同様に機能し続けます。
- LDAPセキュリティーを有効/無効にする
- Linux IPMMIユーティリティー(GUIが必要)を使用し、印刷システムのLDAPセキュリティーを有効または無効にします。
-
ニーズに応じて、以下のオプションから1つ選択します。
-
Linuxターミナルウィンドウを開き、コマンド行にstartipmmiを入力し、enterを押します。
-
RedHat Enterpriseシステムでは、
へと進み、マネージメントインターフェースを選択し、マネージメントインターフェースGUIを起動します。SUSE Linux Enterprise Serverでは、 へと進み、マネージメントインターフェースを選択して、マネージメントインターフェースGUIを起動します。
-
- LDAP セキュリティーを使用可能にするには、次の操作を実行します。
- セキュリティータブをクリックします。
- LDAPタブを右クリックし、 LDAPセキュリティーを有効にするオプションを選択します。
注意: LDAP セキュリティーを使用可能にするには、有効な認証設定と検索オプションが指定されている少なくとも 1 つの LDAP 接続が必要です。
- LDAP セキュリティーを使用不可にするには、次の操作を実行します。
- セキュリティータブをクリックします。
- LDAPタブを右クリックし、LDAP セキュリティーを使用不可にするオプションを選択します。
- LDAP 接続の作成/変更ダイアログ
- LDAP接続を作成するには、以下の操作を行います。
- セキュリティータブをクリックします。
- LDAPタブを右クリックし、新規...オプションを選択します。
- LDAP接続を変更するには、以下の操作を行います。
- セキュリティータブをクリックします。
- LDAPタブをクリックします。
- LDAP接続を右クリックし、開く...オプションを選択します。
- 接続名
- LDAPサーバーの接続名を入力します。
- IPアドレスまたはホスト名
- LDAPサーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。
- ポート
- 通信用のポート番号を入力します。
- 暗号化方法
- LDAP サーバーの暗号化方法を入力します。TLSまたはSSLプロトコルを使用する場合は、開始TLS拡張子を使用または SSL暗号化を使用のオプションを選択します。
- 説明
- オプションの説明を入力します。
- テスト接続
- 入力する情報が有効である場合、確認メッセージを受け取ります。誤った設定を入力すると、エラーメッセージを受け取ります。
- LDAP認証
- InfoPrint ManagerがどのようにLightweight Directory Access Protocol Server (LDAP) を認証するかを指定します。この情報は、既存のすべてのLDAP接続の認証データとして使用されます。InfoPrint
Managerはこの情報を使用して、LDAPサーバーに対して認証し、エントリーに関する特定のデータ(例: グループメンバーとログイン属性)を取得します。
LDAP認証を変更するには、以下の操作を行います。
- セキュリティータブをクリックします。
- LDAPタブをクリックします。
- LDAP接続を右クリックし、認証...オプションを選択します。
-
- バインド DN またはユーザー
- アカウントの識別名 (DN) を入力します。
- バインドパスワード
- パスワードを入力します。
注意: 匿名ログインを使用する場合は、バインドDN/ユーザーまたはバインドパスワードに対して値を指定する必要はありません。
- メソッド
- 次のいずれかの認証方法シンプルまたはダイジェストを選択します。
- SASLレルム
- SASLレルムの名前を入力します。ダイジェストの方法を使用する場合にこのオプションを利用できます。
- 匿名ログイン
- アクセス許可が必要ない場合に、匿名ユーザーとして認証することを選択します。
- テスト認証
- 設定を検証します。入力する情報が有効である場合、確認メッセージを受け取ります。誤った設定を入力すると、エラーメッセージを受け取ります。
重要: 複数のLDAPサーバーを定義した場合は、認証情報はすべてに対して共通です。
- LDAP検索オプション
- ユーザー:
- 検索ベース
- ユーザーを配置するLDAPディレクトリーツリー内のブランチの識別名(DN)を指定します。
- ログイン属性
- ユーザーのLDAPサーバーへのログイン属性を指定します。
- オブジェクトクラスのフィルター
- InfoPrint Managerがユーザーを検索する場合、フィルターする1つ以上のオプションのオブジェクトクラスを指定します。
- カスタムフィルター
- ユーザーを検索する場合にInfoPrint Managerが使用するオプションのカスタムフィルターを指定します。
- グループ:
- 検索ベース
- グループを配置するLDAPディレクトリーツリー内のブランチの識別名(DN)を指定します。
- グループ名属性
- グループ名の ID 属性(cn など)を指定します。
- グループメンバー属性
- ユーザーグループの属性を指定します(memberなど 。
- オブジェクトクラスのフィルター
- InfoPrint Managerがグループを検索する場合、フィルターする1つ以上のオプションのオブジェクトクラスを指定します。
- カスタムフィルター
- グループを検索する場合にInfoPrint Managerが使用するオプションのカスタムフィルターを指定します。
- パフォーマンス検索オプション
-
- 「memberOf」機能を使用する
- グループメンバーをmemberOfフィールドから直接決定できることをInfoPrint Mangerに通知します。
注意: このプロパティーが LDAP サーバーでサポートされていることを確認してください。
- ネストされたグループをスキャンする
- Microsot Active Directoryにのみ適用され、ユーザーがグループの間接的なメンバーであるかどうかをチェックするために使用されます。
- 「ibm-allGroups」機能を使用する
- IBM Tivoli Directory Serverにのみ適用され、属性ibm-allgroupsから直接グループメンバーを決定するために使用されます。
注意: このオプションが LDAP サーバーでサポートされていることを確認してください。
- 大文字と小文字を区別した検索
- このオプションは、LDAP/ADクエリーで大文字と小文字を区別して照合するために使用されます。例えば、このオプションを有効にすると、USERはLDAP/ADクエリーのuserと一致しなくなります。このオプションは、LDAP/ADサーバーの大文字と小文字を区別する設定と一致させる必要があります。
1.3.3.16 InfoPrint Manager for Linuxのフェデレーション認証を管理する
フェデレーション認証は、外部のIDプロバイダー(IdP)に依存することで、InfoPrint Manager WebマネージメントインターフェースおよびInfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースへの安全なアクセスをユーザーに付与する方法です。当社のシステム内でユーザー認証情報を個別に管理する代わりに、フェデレーション認証を使用すると、ユーザーは信頼できるサードパーティーサービスの既存のアカウントを使ってログインできます。
- フェデレーション認証を構成する
- フェデレーション認証を有効にする前に、InfoPrint Manager管理者はInfoPrint Managerとフェデレーション認証サーバー間の接続設定を行う必要があります。
- フェデレーション認証を設定するには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Manager Webマネージメントインターフェースを開始します。
- 左ペインのセキュリティータブをクリックします。
- フェデレーション認証オプションを選択します。
- フェデレーション認証ダイアログで、必要な値を指定します。
- IDプロバイダーリストから認証に使用するIDプロバイダー (IdP) の名前を選択します。
- 認証エンドポイントフィールドに、クライアントアプリケーションがユーザーを認証するために送信するIDプロバイダーのURIを入力します。
- クライアントIDフィールドに、登録プロセス中にInfoPrint ManagerのIDプロバイダーが発行したクライアント識別子を表す一意の文字列を入力します。
- クライアントシークレットフィールドにIDプロバイダーが生成したクライアントパスキーを表す文字列を入力し、クライアントが認証サーバーに認証されるようにします。
- トークンエンドポイントフィールドに、アクセストークンとIDトークンを要求するIDプロバイダーのURIを入力します。
- ユーザー情報エンドポイント フィールドに、ユーザー情報を要求するIDプロバイダーのURIを入力します。
- ログアウトエンドポイント フィールドに、ユーザーが認証セッションを終了するためにリダイレクトされるURIを入力します。
- ホスト名とポートをリダイレクトフィールドに、InfoPrint ManagerのWebサーバーの外部ホスト名とポートを入力します。ホスト名とポートは、アプリケーションのURIを生成するために使用されます。このURIは、アプリケーションが正常に許可され、認証コードまたはアクセストークンが付与されると、認証サーバーがユーザーをリダイレクトする場所です。
- 自己署名証明書を使用してIDプロバイダーと通信する可能性を有効にするには、安全でないコンテキストを許可 ボックスにチェックを付けます。
- フェデレーション認証を必須にし、アプリケーションの標準ログインダイアログをバイパスするには、フェデレーション認証を強制ボックスにチェックを付けます。
- Proof Key for Code Exchange (PKCE) を使用する場合は、PKCEを使用ボックスにチェックを付けます。
- ユーザーロールパラメーターフィールドに、InfoPrint Managerに関連するユーザーロールまたはグループメンバーシップ情報を含む、IDプロバイダーから送信されるパラメーター名を入力します。Active Directoryフェデレーションサービス™ (AD FS) およびOktaの場合はユーザー識別トークンに、 CAIAの場合はユーザー情報エンドポイント応答に、クレームとしてユーザーロールまたはグループメンバーシップ情報を含めるよう、IDプロバイダーを事前に設定する必要があります。
- 会社でプロキシサーバーを使用している場合は、IT部門に正しいIPアドレスまたはホスト名とポート番号を問い合わせてください。プロキシホストとポートフィールドに、通信に使用するプロキシサーバーのホスト名とポートを入力します。
- 保存をクリックします。
- フェデレーション認証を有効/無効にする
- InfoPrint Manager Webマネージメントインターフェースでは、フェデレーション認証を有効または無効にできます。
- フェデレーション認証を有効または無効にするには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Manager Webマネージメントインターフェースに移動します。
- 左ペインのセキュリティータブをクリックします。
- フェデレーション認証オプションを選択します。
- フェデレーション認証ダイアログの上部にあるスイッチを使用して、フェデレーション認証を有効または無効にします。
1.3.3.17 InfoPrint Manager for Linux 用のトランスポートレイヤーセキュリティー暗号化を管理する
トランスポートレイヤーセキュリティー(TLS)プロトコルは、あらゆる種類のインターネットトラフィックを暗号化して盗聴や改ざんを防止し、ネットワークを介した安全な通信を可能にします。
InfoPrint Managerは、OpenSSL(https://www.openssl.org)を使用してTLS暗号化を有効にし、サーバーとクライアント間の通信セキュリティーを保護します。InfoPrint Managerは、サポートされているすべてのOS上でOpenSSLライブラリーを提供します。デフォルトでは、InfoPrint Managerで使用できる最新バージョンのTLSが使用されます。
Javaコンポーネントの場合、InfoPrint ManagerはJavaネイティブSSL/TLS実装を使用します。デフォルトでは、Javaで使用できる最新バージョンのTLSが使用されます。
通信当事者の身元は、公開鍵暗号を使用して認証されます(HTTPSプロトコルに似ています)。
1.3.3.17.1 サーバー証明書とクライアント証明書
InfoPrint ManagerサーバーとInfoPrint Managerクライアント間のトラフィックを暗号化するには、デジタル証明書が必要です。各デジタル証明書には、キー(プライベート部分)と証明書(パブリック部分)の2つの部分があります。キーは常に秘密にしておかないと、通信の安全を維持できません。
次のことが可能です。
- 個人的に証明書を生成できます。
- 世界的に知られているサードパーティの認証局(CA)から証明書を購入できます。
最初のケースでは、CA認証局証明書を生成する必要があります。CAキーファイルは、生成した証明書(サーバーおよびクライアント用)に署名します。CA証明書は、生成した証明書を認証します。CA証明書(パブリック部分)は、受信した証明書を検証するためInfoPrint Managerサーバーおよびクライアントで利用可能である必要があります。
2番目のケースでは、Mozilla組織が管理するCAのコレクションであるMozilla CA Certificate Storeを使用して証明書が検証されます。rawファイルは、https://hg.mozilla.org/mozilla-central/raw-file/tip/security/nss/lib/ckfw/builtins/certdata.txtです。
certdata.txt
ファイルは、OpenSSLでの使用に適した形式で、InfoPrint Managerとともに配布されます。 通常、certdata.txt
に含まれる証明書は398日で有効期限が切れます。Mozilla組織が管理するCAのコレクションを更新するには、以下の手順に従います。
perl
とcurl
がインストールされ、インターネットアクセスが行われているコンピューターでは、InfoPrint Manager を実行しているコンピューターから、またはInfoPrint Managerクライアントコンピューターから、mk-ca-bundle.pl
をコピーします。mk-ca-bundle.pl
スクリプトは<install path>\bin
ディレクトリにあります。- 注意:
- また、
mk-ca-bundle.pl
スクリプトを https://raw.githubusercontent.com/curl/curl/master/scripts/mk-ca-bundle.pl からダウンロードできます。 curl
を、https://curl.se/download.html からダウンロードできます。perl
およびcurl
がPATHで使用されていることを確認します。
- また、
- コンソールを開き、ディレクトリーを
mk-ca-bundle.pl
スクリプトの場所に変更します。 - 以下のコマンドを実行します。
perl mk-ca-bundle.pl -s SHA256 -t -p SERVER_AUTH,CLIENT_AUTH,CRL_SIGN:TRUSTED_DELEGATOR
certdata.txt
の名前をca-cert.pem
に変更します。- InfoPrint Managerを実行している全てのコンピューター、および全てのInfoPrint Managerクライアントコンピュータへ、
ca-cert.pem
をコピーします。Windowsの場合、場所はC:\Windows\ipm
です。AIX、Linux、MacOSの場合、場所は/etc/ipm
です。 ca-cert
ファイルがコピーされている各コンピューターを再起動します。
サーバー証明書は、X509v3 Extended Key Usage(EKU)が、Server Authentication(TLS Web Server Authentication)に設定されている必要があります。X509v3 Key Usageは、Digital SignatureとKey Enciphermentである必要があります。
Mutual Authenticationを使用するには(クライアントがサーバー証明書を検証し、サーバーもクライアント証明書を検証します)、クライアント証明書が必要です。
クライアント証明書は、X509v3 Extended Key Usage(EKU)が、Server Authentication(TLS Web Client Authentication)に設定されている必要があります。X509v3 Key Usageは、デジタル署名である必要があります。
Mutual Authenticationが必要な場合は、サーバー証明書は、X509v3 Extended Key Usage(EKU)をServer Authentication(TLS Web Server Authentication)およびClient Authentication(TLS Web Client Authentication)に設定する必要があります。
デジタル証明書のSubjectフィールドは、DNSからの完全なコンピューター名(ipmsrv.example.comなど)に設定するか、DNSドメインのワイルドカード(*.example.com など)に設定してください。
X509v3 Subject Alternative Name(SAN)には、そのコンピューターの他の名前またはエイリアス(使用可能な場合)、およびコンピュータ名に関連付けられたIPアドレスが含まれている必要があります。証明書のフィールドは次のようになります。
DNS:alt1.example.com, DNS:alt2.example.com, IP:10.0.0.1, IP:fc00::1
、ここで、ホスト名には「DNS」、およびIPアドレスには「IP」のプレフィックスが付きます。
SSL/TLS証明書の有効期限が切れるまでの残り日数が31日未満になると、InfoPrint Managerが警告を表示します。エラーログに、次のようなメッセージが発行されます。「5010-907 The SSL/TLS certificate for InfoPrint Manager expires on May 21 10:33:41 2029 GMT」中断を回避するためには、証明書の更新を検討する必要があります。
InfoPrint ManagerサーバーでSSL/TLSが有効かどうかを確認するため、InfoPrint Managerサーバー起動後、エラーログファイルに次のメッセージがあるか確認します。「5010-908 InfoPrint Manager started with SSL/TLS enabled.」
暗号化が無効になっている場合、InfoPrint Managerサーバーは、以前のバージョンのクライアントおよびサーバー(TLS暗号化を認識しない)からの接続を受け入れます。InfoPrint Managerサーバーで暗号化を有効にすると、そのようなクライアントまたはサーバーはシステムと通信できなくなります。暗号化が有効になっているInfoPrint Managerサーバー、またはTLS暗号化の使用がわかっているInfoPrint Managerクライアントのみが、システムと正常に通信します。
1.3.3.17.2 InfoPrint Manager for Linuxサーバー用にトランスポートレイヤーセキュリティー暗号化を有効にする
InfoPrint Manager サーバーのTLS暗号化を有効にするには、以下の操作を行います。
- 提供されたサンプル構成ファイル
ipmssl.cfg
を、/usr/lpp/pd/cfg-samples/ssl/server
ディレクトリーから/var/pddir/default_cell/ssl
ディレクトリーにコピーします。 - カスタムCAを使用している場合は、CA証明書ファイル(パブリック部)をInfoPrint Manager サーバーにコピーします。
- サーバー証明書とキーをInfoPrint Manager サーバーにコピーします。証明書キーが安全な場所に格納されていること、およびInfoPrint Manager サーバーを実行するユーザーに対してのみ読み取りが可能であることを確認します。
- 証明書失効リスト(CRL)がある場合は、CRLファイルをInfoPrint Manager サーバーにコピーします。
- テキストエディターを使用して
ipmssl.cfg
ファイルを編集します。EnableTLS、CertFile、KeyFileというキーワードを設定する必要があります。サーバー証明書のキーファイルとサーバー証明書が1つのファイルに結合されている場合は、CertFile
キーワードのみを設定し、KeyFile
をコメントのままにする必要があります。証明書ファイルとキーが設定ファイルと同じディレクトリーにある場合、フルパスはオプションです。それ以外の場合は、フルパスを指定する必要があります。コメントを解除し、次のキーワードの値を変更します(使用可能な場合)。
- コメントを解除し、
EnableTLS
を1に設定します。 CertFile
キーワードのコメントを解除し、サーバー証明書ファイルのファイル名を指定します。KeyFile
キーワードのコメントを解除し、サーバー証明書キーのファイル名を指定します。- オプション:カスタムCAを使用している場合、
CAFile
キーワードのコメントを解除し、CA証明書のファイル名を指定します。 - オプション:CRL証明書のファイルがある場合、
CrlFile
キーワードのコメントを解除し、CRL証明書のファイル名を指定します。 - オプション:Mutual Authenticationの使用を予定している場合、コメントを解除し、
MutualAuthenticationRequired
1に設定します。最後の2つのオプションキーワードは、通常、TLSハンドシェイク中にエラーが発生した場合に使用されます。
CertValidationIgnoreHostName
は、DNSのクライアントのホスト名が、TLSハンドシェイク中にクライアントが提示する証明書で設定された値と異なる場合に役立ちます(SubjectフィールドおよびX509v3 Subject Alternative Name(SAN)フィールド)。このキーワードを「1」に設定すると、ホスト名の検証は行われません。次の表は、証明書のSubjectフィールドにワイルドカードが含まれている場合の検証方法を示しています。
ホスト名 証明書のSubjectまたは証明書のSubject Alternative Name 検証 host.example.com host.example.com OK host.example.com *.example.com OK host.subdomain.example.com *.subdomain.example.com OK host.example.com host.another-example.com 失敗 host.subdomain.example.com host.another-subdomain.example.com 失敗 host.example.com host*.example.com 失敗 host.example.com *host.example.com 失敗 host.subdomain.example.com host*.subdomain.example.com 失敗 host.subdomain.example.com *host.subdomain.example.com 失敗 注意: 有効にするには、証明書のホスト名に2つ以上のドットが含まれている必要があります。IgnoreCertificateErrors
は、クライアント証明書に関連するエラー(証明書のSubjectフィールドまたはSANフィールドの無効な値、証明書の有効期限切れ、クライアントが証明書を送信しないなど)を無視します。
- コメントを解除し、
- コンピューターを再起動するか、実行されているすべてのInfoPrint Managerコンポーネント(通知、SAP、LPD、DPF、IPP、LDAP、MVSDダウンロード、Webサーバー)およびすべてのInfoPrint Manager サーバーを再起動します。
ipmssl.cfg構成ファイルの例:
# # IPM SSL/TLS configuration file (server) # ############################################################################# # # Empty lines and whitespace-only lines are ignored, as are lines whose # first non-whitespace character is a semicolon (;) or a hash (#). # This file use hashes to denote commentary and semicolons for options # you may wish to configure. # Every comment applies to the following section or option. The defaults # refer to IPM's built-in values, not anything set in this file. # # Uncomment the lines where you want to do a change and enter the # desired value. Option names are case-sensitive. # # If a full path is required but only a file name is provided # (i.e., no '/' or '\' in file name), the lookup for the file is # done only in the directory where this configuration file # is located. Apply to: CAFile, CrlFile, CertFile, KeyFile. # # IMPORTANT: If you make changes to this file, make sure that # you restart all the InfoPrint Manager processes. # On Windows operating system, make sure that you # also restart Print Spooler service. # ############################################################################# # # Enable/disable encryption (0 = disabled, 1 = enabled). # Default: 0 # ;EnableTLS = 0 # # Path to a file containing one or more Certificate Authority (CA). # Required if mutual authentication is enabled and _client_ certificate is # not signed by a globally known CA. See also MutualAuthenticationRequired. # Default: <empty> # ;CAFile = # # Path to a file containing one or more Certificate Revocation List (CRL). # Default: <empty> # ;CertFile = # # If the key is not combined with the certificate this directive will # specify the path to Certificate Private Key (KEY) file. # Default: <not set>, required. # ;KeyFile = # # Enable/Disable mutual authentication (0 = disabled, 1 = enabled). # Default: 0 # # Note that you should NOT use a globally known CA when mutual authentication # is enabled. i.e., using a Verisign certificate as a "known CA" means that # ANYONE who has a certificate signed by them will be authenticated. # This is most likely not what you want. Generate your own CA certificate, # client keys and certificates, etc. # ;MutualAuthenticationRequired = 0 # # When enabled will prevent comparing client name with the name in # certificate subject. Also apply to Subject Alternative Name (SAN). # Ignored if MutualAuthenticationRequired is not enabled. # Ignored if IgnoreCertificateErrors is enabled. # (0 = disabled, 1 = enabled). # Default: 0 # ;CertValidationIgnoreHostName = 0 # # Ignore any errors related to certificate validation (0 = disabled, # 1 = enabled). # Default: 0 # ;IgnoreCertificateErrors = 0
1.3.3.17.2.1 InfoPrint Manager for Linuxクライアント用にトランスポートレイヤーセキュリティー暗号化を有効にする
通常、世界的に知られているサードパーティーCAからのサーバー証明書を使用する場合、クライアント側では何も設定する必要はありません。
カスタムCA証明書を使用している場合、または[相互認証]を使用する場合は、サーバーと通信できるようにInfoPrint Managerクライアントを設定する必要があります。クライアント構成ファイルは、次の2つの場所に格納できます。
- ユーザー構成ディレクトリー:
AIX/Linux/MacOSの場合:
~/.ipm
Windowsの場合:
%APPDATA%\Ricoh\InfoPrint Manager\ssl
- 管理者によって強制された構成ディレクトリー:
AIX/Linux/MacOSの場合:
/etc/ipm
Windowsの場合:
%windir%\ipm
管理者が強制する設定ファイルは、すべてのユーザーに対して読み取り可能でなければなりませんが、書き込み可能ではあってはいけません。管理者バージョンの構成ファイルに存在するディレクティブは、後のファイルの構成に関係なく、ユーザーバージョンの構成ファイルに存在する同じディレクティブを上書きします。デフォルトのSSL暗号化動作を変更するには、2つのクライアント構成ファイルのうち少なくとも1つが存在する必要があります。証明書ファイルとキーが設定ファイルと同じディレクトリーにある場合、フルパスはオプションです。それ以外の場合は、フルパスを指定する必要があります。
InfoPrint ManagerクライアントのTLS暗号化を有効にするには、以下の操作を行います。
- 提供されたサンプル構成ファイル
ipmssl.cfg
を、/usr/lpp/pd/cfg-samples/ssl/client
ディレクトリーから、クライアント構成ファイルの任意の場所にコピーします(ユーザーまたは管理者)。 - カスタムCAを使用している場合は、CA証明書ファイル(パブリック部)をInfoPrint Managerクライアントにコピーします。
- サーバーが[相互認証]を使用している場合は、クライアント証明書とキーをInfoPrint Managerクライアントを実行しているマシンにコピーします。証明書キーが安全であること、およびInfoPrint Managerクライアントを実行しているユーザーに対してのみ読み取りが可能であることを確認します。
- 証明書失効リスト(CRL)がある場合は、CRLファイルをInfoPrint Managerクライアントにコピーします。
- テキストエディターを使用して
ipmssl.cfg
ファイルを編集します。クライアント証明書のキーファイルとサーバー証明書が1つのファイルに結合されている場合は、
CertFile
キーワードのみを設定し、KeyFile
をコメントする必要があります。証明書ファイルとキーが設定ファイルと同じディレクトリーにある場合、フルパスはオプションです。それ以外の場合は、フルパスを指定する必要があります。コメントを解除し、次のキーワードの値を変更します(使用可能な場合)。
- オプション:InfoPrint Manager サーバーが[相互認証]を使用している場合、
CertFile
キーワードのコメントを解除し、クライアント証明書ファイルのファイル名を指定します。 - オプション:InfoPrint Manager サーバーが[相互認証]を使用している場合、
KeyFile
キーワードのコメントを解除し、クライアント証明書キーのファイル名を指定します。 - オプション:カスタムCAを使用している場合、
CAFile
キーワードのコメントを解除し、CA証明書のファイル名を指定します。 - オプション:CRL証明書のファイルがある場合、
CrlFile
キーワードのコメントを解除し、CRL証明書のファイル名を指定します。
最後の2つのオプションキーワードは、通常、TLSハンドシェイク中にエラーが発生した場合に使用されます。
CertValidationIgnoreHostName
は、DNSのサーバーのホスト名が、TLSハンドシェイク中にサーバーが提示する証明書で設定された値と異なる場合に役立ちます(SubjectフィールドおよびX509v3 Subject Alternative Name(SAN)フィールド)。このキーワードを1に設定すると、ホスト名の検証は行われません。次の表は、証明書の [Subject] フィールドにワイルドカードが含まれている場合の検証方法を示しています。ホスト名 証明書のSubjectまたは証明書のSubject Alternative Name 検証 host.example.com host.example.com OK host.example.com *.example.com OK host.subdomain.example.com *.subdomain.example.com OK host.example.com host.another-example.com 失敗 host.subdomain.example.com host.another-subdomain.example.com 失敗 host.example.com host*.example.com 失敗 host.example.com *host.example.com 失敗 host.subdomain.example.com host*.subdomain.example.com 失敗 host.subdomain.example.com *host.subdomain.example.com 失敗 注意: 有効にするには、証明書のホスト名に2つ以上のドットが含まれている必要があります。IgnoreCertificateErrors
は、サーバー証明書に関連するエラー(証明書のSubjectフィールドまたはSANフィールドの無効な値、証明書の有効期限切れなど)を無視します。
- オプション:InfoPrint Manager サーバーが[相互認証]を使用している場合、
- コンピューターを再起動します。
サンプルipmssl.cfg
構成ファイル:
# # IPM SSL/TLS configuration file (client) # ############################################################################# # # Empty lines and whitespace-only lines are ignored, as are lines whose # first non-whitespace character is a semicolon (;) or a hash (#). This # file uses hashes to denote commentary and semicolons for options you # might want to configure. # Every comment applies to the following section or option. The defaults # refer to IPM's built-in values, not anything set in this file. # # Uncomment the lines where you want to do a change and enter the desired # value. Option names are case-sensitive. # # Any directive found in administrator version of the configuration file # overwrites the same directive in user version of the configuration file # regardless of what is configured in the later file or not. # # If a full path is required but only a file name is provided # (i.e., no '/' or '\' in file name), the lookup for the file is # done only in the directory where this configuration file # is located. Apply to: CAFile, CrlFile, CertFile, KeyFile. # # IMPORTANT: If you make changes to this file, make sure that # you restart all the InfoPrint Manager processes. # On Windows operating system, make sure that you # also restart Print Spooler service. # ############################################################################# # # Path to a file containing one or more Certificate Authority (CA). # Required if _server_ certificate is not signed by a globally known CA. # Default: <empty> # ;CAFile = # # Path to a file containing one or more Certificate Revocation List (CRL). # Default: <empty> # ;CrlFile = # # Path to unencrypted PEM Certificate (CRT) file. # Default: <not set>, required only if the remote server require mutual # authentication. # ;CertFile = # # If the key is not combined with the certificate, this directive # specifies the path to Certificate Private Key (KEY) file. # Default: <not set>, required only if the remote server requires mutual # authentication. # ;KeyFile = # # When enabled, it prevents comparing _server_ name with the name in # certificate subject. It also applies to Subject Alternative Name (SAN). # Ignored if IgnoreCertificateErrors is enabled. # (0 = disabled, 1 = enabled). # Default: 0 # ;CertValidationIgnoreHostName = 0 # # Ignore any errors related to certificate validation (0 = disabled, 1 = # enabled). # Default: 0 # ;IgnoreCertificateErrors = 0
1.3.3.17.2.2 sendmemo用にトランスポートレイヤーセキュリティー暗号化を有効にする
sendmemo
コンポーネントは、メール通知としてまたはメールの実宛先経由で、InfoPrint Manager サーバーからメールを送信する役割を担います。InfoPrint Manager サーバーとメールサーバー間の暗号化された通信を有効にする場合は、sendmemo SSL/TLS構成ファイルを構成する必要があります。smtp-server-port
およびsmtp-server-hostサーバー
サーバー属性などの構成ファイルは、サーバーごとに設定されます。このため、構成ファイルの場所はサーバーの作業ディレクトリーです。/var/pd/<your-server-name>
ここで、<your-server-name>は、メールサーバーと暗号化た通信しているサーバーの名前です。
- 注意:
- また、メールサーバーにSSL/TLSが設定され、機能している必要があります。
STARTTLS
またはSMTPS
のいずれかを選択できます。デフォルトでは、STARTTLS
はポート25/tcp(smtp)および587/tcp(送信)で使用できます。デフォルトでは、SMTPS
はポート465/tcp(smtps)で使用できます。ただし、メールサーバーが他のTCPポートをを使用できるように設定されている場合、そのポートを使用できます。 STARTTLS
またはSMTPS
による認証はサポートされていません。
デフォルトでは、sendmemoはTLSを使用してメールサーバーへの接続を暗号化します。これは、メールサーバーと共有されている利用可能な最高の暗号をネゴシエートします。デフォルトでは、SSLv3暗号化は無効になっています。サーバーが非常に古く、暗号化された接続にSSL(Secure
Sockets Layer)バージョン3が必要な場合は、環境変数IPM_ENABLE_SSL_V3
を空以外の値に設定できます。
証明書ファイルとキーが設定ファイルと同じディレクトリーにある場合、フルパスはオプションです。それ以外の場合は、フルパスを指定する必要があります。
sendmemoのTLS暗号化を有効にするには、以下の操作を行います。
- 提供されたサンプル構成ファイル
sendmemo-ssl.cfg
を、/usr/lpp/pd/cfg-samples/ssl/sendmemo
ディレクトリーからサーバーの作業ディレクトリーにコピーします。 - 独自のCAを使用している場合は、CA証明書ファイル(パブリック部)をInfoPrint Manager サーバーにコピーします。
- 証明書失効リスト(CRL)がある場合は、CRLファイルをInfoPrint Manager サーバーにコピーします。
- テキストエディターを使用して
sendmemo-ssl.cfg
ファイルを編集します。コメントを解除し、次のキーワードの値を変更します(使用可能な場合)。EnableTLS
キーワードおよび必要な値を次のようにコメント解除します。- 0: SMTP セッションの暗号化無効
- 1: STARTTLSを使用
- 2: SMTPSを使用
注意: 正しいSMTPポート番号は、特定のInfoPrint Manager サーバー属性(
smtp-server-port
)を使用して設定してください。
- オプション:カスタムCAを使用している場合、
CAFile
キーワードのコメントを解除し、CA証明書のファイル名を指定します。 - オプション:CRL証明書のファイルがある場合、
CrlFile
キーワードのコメントを解除し、CRL証明書のファイル名を指定します。 - オプション:
Hostname
キーワードのコメントを解除し、sendmemo が自身を識別するために使用するホスト名(EHLO)メールサーバーに対して指定します。これは、NATの背後にあり、LANの外部にあるSMTPサーバーにsendmemoがメールを送信する必要がある場合や、自動検出が失敗した場合に便利です。一部のメールサーバーは、EHLOに渡された無効なホスト名を無視する可能性があります。形式は次のいずれかである必要があります(RFC 2821)。
- FQDNホスト名:
- 例: host.example.com
- 括弧で囲まれたIPv4アドレス:
- 例: [1.2.3.4]
- 括弧で囲まれたIPv6アドレス:
- 例: [IPv6:fc00::1]
最後の2つのオプションキーワードは、通常、TLSハンドシェイク中にエラーが発生した場合に使用されます。
CertValidationIgnoreHostName
は、DNSのサーバーのホスト名が、TLSハンドシェイク中にサーバーが提示する証明書で設定された値と異なる場合に役立ちます(SubjectフィールドおよびX509v3 Subject Alternative Name(SAN)フィールド)。このキーワードを1に設定すると、ホスト名の検証は行われません。次の表は、証明書の [Subject] フィールドにワイルドカードが含まれている場合の検証方法を示しています。ホスト名 証明書のSubjectまたは証明書のSubject Alternative Name 検証 host.example.com host.example.com OK host.example.com *.example.com OK host.subdomain.example.com *.subdomain.example.com OK host.example.com host.another-example.com 失敗 host.subdomain.example.com host.another-subdomain.example.com 失敗 host.example.com host*.example.com 失敗 host.example.com *host.example.com 失敗 host.subdomain.example.com host*.subdomain.example.com 失敗 host.subdomain.example.com *host.subdomain.example.com 失敗 注意: 有効にするには、証明書のホスト名に2つ以上のドットが含まれている必要があります。IgnoreCertificateErrors
は、サーバー証明書に関連するエラー(証明書のSubjectフィールドまたはSANフィールドの無効な値、証明書の有効期限切れなど)を無視します。
サンプルsendmemo-ssl.cfg
構成ファイル:
# # sendmemo SSL/TLS configuration file # ############################################################################# # # Empty lines and whitespace-only lines are ignored, as are lines whose # first non-whitespace character is a semicolon (;) or a hash (#). This # file uses hashes to denote commentary and semicolons for options you # might want to configure. # Every comment applies to the following section or option. The defaults # refer to IPM's built-in values, not anything set in this file. # # Uncomment the lines where you want to do a change and enter the desired # value. Option names are case-sensitive. # # If a full path is required, but only a file name is provided (i.e., no # '/' or '\' in file name), the lookup for the file is done only in the # directory where this configuration file is located. Apply to: CAFile, # CrlFile, CertFile, KeyFile. # ############################################################################# # # Enable/disable SMTP session encryption. Available options: # 0: SMTP session encryption disabled # 1: use STARTTLS # 2: use smtps # Note that the correct SMTP port number must be set using the specific # IPM server attribute (smtp-server-port). # # Default: 0 # ;EnableTLS = 0 # # Path to a file containing one or more Certificate Authority (CA). # Required if _server_ certificate is not signed by a globally known CA. # Default: <empty> # ;CAFile = # # Path to a file containing one or more Certificate Revocation List (CRL). # Default: <empty> # ;CrlFile = # # When enabled, it prevents comparing _server_ name with the name in # certificate subject. It also applies to Subject Alternative Name (SAN). # Ignored if IgnoreCertificateErrors is enabled. # (0 = disabled, 1 = enabled). # Default: 0 # ;CertValidationIgnoreHostName = 0 # # Ignore any errors related to certificate validation (0 = disabled, 1 = # enabled). # Default: 0 # ;IgnoreCertificateErrors = 0 # Specify the hostname that sendmemo uses to identify itself (EHLO). # The format must be one of the following (RFC 2821): # * FQDN hostname: # host.example.com # * Brackets enclosed IPv4 address: # [1.2.3.4] # * Brackets enclosed IPv6 address: # [IPv6:fc00::1] # Anything else is invalid. Some email servers might ignore an invalid # hostname passed to EHLO, other will not. # # Useful when you are behind NAT and sendmemo needs to send email to SMTP # servers that are outside of your LAN or when autodetect fails. # Default: sendmemo will autodetect hostname. ;Hostname =
1.3.3.18 InfoPrint Manager for Linuxのジョブ暗号化を管理する
データがアクセスされたり、変更されたり、盗まれたりしないようにするため、InfoPrint Managerは、一時停止中、保留中、RIP処理中、または保持状態のジョブのファイルを暗号化します。
InfoPrint Managerは、OpenSSL (https://www.openssl.org) を使用して、ジョブ暗号化を有効にします。大量のデータを暗号化および復号化するため、InfoPrint Managerは対称暗号化を使用します。印刷可能なジョブファイル、RIPファイル、送信ファイル、EメールDSSのemail-bodyファイルのみを暗号化します。
- 注意:
- AIXとLinuxでは、
pdpr -l
は、シンボリックリンクを作成する代わりにファイルをコピーします。 - 一時ファイルを含む全ての InfoPrint Manager ファイルを暗号化するには、ジョブ暗号化を使用する代わりに、InfoPrint Managerがファイルを格納している全てのパーティションを暗号化することをお勧めします。
/var/pd
,/var/psf
、/var/psf/segments
、/tmp
、およびswap
。
ジョブがシステムに入力されると、最初はプレーンデータとして保存されます。文書フォーマットの探知機能およびページカウントが完了すると、暗号化されます。
ジョブの送信(pdpr)が行われたとき、または制御(ネームスペース全体のAnyplace Printから)が実行されたときに、InfoPrint Managerサーバーがファイルを暗号化します。
ジョブが処理を開始すると、InfoPrint Managerサーバーはファイルを復号化します。暗号化されたファイルおよび復号化されたファイルは、ジョブが完了すると削除されます。ジョブが一時停止状態または保留状態に戻ると、復号化されたファイルは削除されます。
サーバーの起動時には、全ての復号化されたファイルが削除されます。
- 注意:
- また、ジョブビューアーはジョブファイルを復号化し、適切な場合は復号化されたファイルを削除します。
ネームスペース全体のAnyplace Printの場合、ジョブの移動が行われます。ジョブファイルが復号化され、ジョブが実行依頼されます。ファイルは、宛先サーバー上で再度暗号化されます。
ジョブ暗号化がInfoPrint Managerサーバーで有効になっているかどうかを確認するには、InfoPrint Managerサーバーが起動した後、エラーログファイルで次のメッセージを確認します。5010-909 InfoPrint Managerが、ジョブ暗号化が有効になった状態で開始されました。
1.3.3.18.1 InfoPrint Manager for Linuxのジョブ暗号化を使用可能にする
- InfoPrint Managerの実行中の全てのインスタンスを停止します。相互運用環境では、相互運用されている全てのマシンにおいて、InfoPrint Managerの実行中の全てのインスタンスを停止します。
- サンプル構成ファイル
ipm-file-encryption.cfg
を、/usr/lpp/pd/cfg-samples/file-encryption
ディレクトリーから/var/pddir/default_cell/crypto
ディレクトリーにコピーします。 - コメントを解除し、
EnableFileEncryption
を 1 に設定します。 - コメントを解除し、
Cipher
を暗号化に使用したい暗号に設定します。 -
- 注意:
- 使用可能な暗号のリストは、次のコマンドを実行して取得できます。
openssl-ipm enc -ciphers
暗号名から最初の文字('-')を含めないでください。 - AES暗号を使用し、ハードウェア暗号化をサポートするプロセッサーを使用している場合、AES命令セットを使用すると暗号化/復号化時間が短縮されます。AES命令セットについては、https://software.intel.com/content/www/us/en/develop/articles/intel-advanced-encryption-standard-instructions-aes-ni.html を参照してください。
- 使用可能な暗号のリストは、次のコマンドを実行して取得できます。
- InfoPrint Managerを実行しているユーザーとして、またはrootユーザーとして、
pdenc_jobs
を実行します。相互運用環境では、相互運用されている全てのマシンにおいて、pdenc_jobs
を順次実行します。 - InfoPrint Manager の全てのインスタントを開始または再起動します。
- 重要:
- 暗号化が有効になったら、
ipm-file-encryption.cfg
構成ファイルの暗号を変更しないでください。暗号を変更するには、 InfoPrint Manager for Linuxのジョブ暗号化を使用不可にするの手順に従い、ipm-file-encryption.cfg
構成ファイルを変更してから、InfoPrint Managerのジョブ暗号化を有効にする手順に従います。 - 暗号化が有効になったら、
ipm-file-encryption.dat
ファイルの暗号を削除しないでください。このファイルは、ipm-file-encryption.cfg
構成ファイルと同じディレクトリーに格納されます。 pdenc_jobs
を実行する前に、ジョブが格納されているパーティションに空き領域が少なくとも1.5*(ジョブ + ripファイルのサイズ)
あることを確認してください。
1.3.3.18.2 InfoPrint Manager for Linuxのジョブ暗号化を使用不可にする
- InfoPrint Managerの実行中の全てのインスタンスを停止します。相互運用環境では、相互運用されている全てのマシンにおいて、InfoPrint Managerの実行中の全てのインスタンスを停止します。
- InfoPrint Managerを実行しているユーザーとして、またはrootユーザーとして、
pddec_jobs
を実行します。相互運用環境では、相互運用されている全てのマシンにおいて、pddec_jobs
を順次実行します。 - コメントを解除して、
EnableFileEncryption
を 0 に設定する、またはipm-file-encryption.cfg
ファイルを削除します。 - InfoPrint Manager の全てのインスタントを開始または再起動します。
- 注意:
pddec_jobs
を実行する前に、ジョブが格納されているパーティションに空き領域が少なくとも1.5*(ジョブ + ripファイルのサイズ)
あることを確認してください。
ipm-file-encryption.cfg
ファイル:# # IPM File Encryption configuration file # ############################################################################### # # Empty lines and whitespace-only lines are ignored, as are lines whose # first non-whitespace character is a semicolon (;) or a hash (#). # This file uses hashes to denote commentary and semicolons for options # you may wish to configure. # Every comment applies to the following section or option. デフォルト # refer to IPM's built-in values, not to anything set in this file. # # Uncomment the lines where you want to make a change and enter the # desired value. オプション名は大文字と小文字を区別します。 # ############################################################################### # # Enable/disable encryption (0 = disabled, 1 = enabled). # Default: 0 # ;EnableFileEncryption = 0 # # Specifies the cipher to be used when encrypting/decrypting files. # To obtain the supported list of ciphers run: # # openssl-ipm enc -ciphers # # Do not include the first character ('-') from the cipher name. # Default: <not set>, required. # # DO NOT change the cipher in this file after encryption has been enabled! # # To change the cipher, stop all pdservers, run the decryption tool, change the # cipher in this file, run the encryption tool and then start all pdservers. # ;Cipher =
1.3.3.19 InfoPrint Managerサーバーでエラーログをカスタマイズする
InfoPrint Manager は、さまざまな InfoPrint Manager サーバーとデーモンに対して、以下の 3 つの構成ファイルを提供します。
- spl_error.cfg - InfoPrint Manager サーバーのエラーログ用
- notifyd_error.cfg - 通知デーモンのエラーログ用
- sap_error.cfg - すべての SAP デーモン用
このようなサーバーまたはデーモンのいずれかについてエラーログをカスタマイズし、そのサイズ、折り返しの有無、ログに記録されたメッセージの重大度レベル、および InfoPrint Manager が保管するバックアップログの数を制御したい場合、以下の手順のいずれかを実行します。
1.3.3.19.1 InfoPrint Managerサーバーのエラーログをカスタマイズする
- /usr/lpp/pd/bin ディレクトリーの spl_error.cfg ファイルを探します。エラーログを
servername
に対してのみカスタマイズしたい場合は、/var/pd/servername
ディレクトリーにコピーします。すべてのInfoPrint Manager サーバーに対してカスタマイズしたい場合は、/var/pd/
または%PDBASE% ディレクトリーにコピーします。cp /usr/lpp/pd/bin/spl_error.cfg /var/pd/servername/spl_error.cfg
またはcp /usr/lpp/pd/bin/spl_error.cfg /var/pd/spl_error.cfg
注意: サーバーのエラーログをカスタマイズした場合は、カスタマイズした値が新しいファイルにコピーされるように、名前を変更するか、/var/pd/servername
または/var/pd/
にある現在の spl_error.cfg ファイルを移動します。 - 作成したspl_error.cfgファイルのコピーを開き、必要なログ属性の設定を指定します。
たとえば、初期のerror.log.BAKファイルを含む、InfoPrintが保管するバックアップログの数を指定できるlog-backup-number属性を変更できます。
InfoPrint Managerが提供するサンプルspl_error.cfgファイル
# # ErrorLog Configuration File # # Log size (units = KBytes) log-size = 1024 # Wrap On? log-wrap = true # Severity? log-severity = debug # Number of backup log files log-backup-number = 10
シャットダウンした後にInfoPrint Managerサーバーを開始したときは、error.log.BAKファイルを作成することで、最初のエラーログをバックアップします。再始動が行われるたびに、タイムスタンプを4番目の修飾子として追加した、追加の.BAKファイルが作成されます。デフォルトでは、log-backup-number属性で10の値が指定され、タイムスタンプ付きのバックアップファイルが9個と最初の.BAKファイルを持つことができます。この数は
1
まで減らすこともできますし、または999
まで増やすこともできます。カスタマイズ可能なエラーログ属性の完全なリストについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの章のInfoPrintオブジェクト属性にある「ログの属性」セクションを参照してください。
- オプションの定義を完了してから、/var/pd/servername/spl_error.cfgまたは/var/pd/spl_error.cfgファイルを保管して閉じます。
- InfoPrint Manager サーバーをシャットダウンしてカスタマイズ変更内容を有効にするために、Linux コマンド行から
pdshutdown -w now servername
を指定します。注意: 変更した内容をすぐに有効にしない場合は、最後の2つの手順をスキップし、InfoPrint ManagerサーバーがインストールされたLinuxシステムが次回再起動されるまで待機できます。 - サーバーを再開するには、
start_server -F servername
を入力します。servername
は、InfoPrint Managerサーバーの名前です。
1.3.3.19.2 通知デーモンエラーログをカスタマイズする
- notifyd_error.cfg ファイルをインストール先の /usr/lpp/pd/bin ディレクトリーから見つけ出し、/var/pd ディレクトリーにコピーします。
cp /usr/lpp/pd/bin/notifyd_error.cfg /var/pd/notifyd_error.cfg
注意: ご使用の通知デーモンのエラーログをすでにカスタマイズしている場合、その名前を変更するか、または現在の notifyd_error.cfg ファイルを /var/pd に移動して、カスタマイズした値がファイルの新しいバージョンにコピーされるようにします。 - 作成した notifyd_error.cfg ファイルのコピーをオープンして、必要なログ属性の設定を指定します。 たとえば、最初の error.log.BAK ファイルを含めて、InfoPrint が保管するバックアップログの数を指定できる log-backup-number 属性を変更できます。
InfoPrint Managerが提供するサンプルnotifyd_error.cfgファイル
# # Error Log Configuration File # log-size = 1024 log-wrap = true log-severity = debug log-backup-number = 10
シャットダウンした後に通知デーモンを開始したときは、error.log.BAKファイルを作成し、最初のエラーログをバックアップします。再始動が行われるたびに、タイムスタンプを 4 番目の修飾子として追加した、追加の .BAK ファイルが作成されます。デフォルトでは、log-backup-number属性で10の値が指定され、タイムスタンプ付きのバックアップファイルが9個と最初の.BAKファイルを持つことができます。この数は
1
まで減らすこともできますし、または999
まで増やすこともできます。カスタマイズ可能なエラーログ属性の完全なリストについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの章のInfoPrintオブジェクト属性にある「ログの属性」セクションを参照してください。
- オプションの定義を完了したら、/var/pd/notifyd_error.cfg ファイルを保管してクローズします。 注意: カスタマイズ変更内容をすぐに有効にする必要がない場合は、最後の 2 ステップをスキップし、InfoPrint Manager サーバーがある Linux システムが次にインストールされるときまで待つことができます。
- Linux コマンド行から、
stopnotd
を指定して、カスタマイズ変更内容が有効になるように通知デーモンをシャットダウンします。 startnotd
を入力して、通知デーモンを再始動します。
1.3.3.20 InfoPrint Managerの環境変数を設定する
InfoPrint Managerは次の環境変数を使用します。
- システムでの環境を定義します。
- InfoPrint Managerマネージメントインターフェースで使用可能なオプションで管理されたオブジェクトを定義します。
1.3.3.20.1 InfoPrint Manager /環境変数を使用する準備
1.3.3.20.1.1 環境変数がある場所
InfoPrintManagerの環境変数は次のファイルで見つけることができます。
- /etc/environment
- このファイルには、指定されたシステムのすべてのユーザーのすべてのセッションに適用される環境変数があります。InfoPrint Managerでは、このファイルを使用して環境変数を設定しませんが、InfoPrint Managerが使用するように、ユーザーが手動でさまざまな変数をこのファイルで設定できます。
- /etc/profile.d/ipm_environment.sh
- /etc/profile.d/ipm_environment.sh には、ユーザーの Linux セッションすべてに適用される環境変数が入っています。このファイルの値で/etc/environmentの値が上書きされます。
1.3.3.20.1.2 環境変数の設定方法
環境変数の値を設定または変更するには、次の方法を使用します。
- 管理者は、/etc/environmentファイルのLinux環境変数とInfoPrint Manager環境変数を設定できます。
上記ファイルの設定は、ユーザーが/etc/profile.d/ipm_environment.shファイルまたはコマンド行で指定変更しない限り、すべてのユーザーのすべてのセッションに適用されます。
- Linuxエディターを使用し、ホームディレクトリーの/etc/profile.d/ipm_environment.shファイルを変更できます。/etc/profile.d/ipm_environment.shファイルの設定は、/etc/environmentファイルの設定を指定変更します。これらの設定値は、このユーザーにだけ有効なもので、コマンド行から設定値を無効にしない限り、このユーザーのすべての Linux セッションに有効です。
- コマンド行に次のコマンドの1つを入力すると、単一Linuxセッション用の環境変数を設定します。
- Bash シェルまたは Bourne シェルでは、export コマンドを使用します。
実行中プロセスの環境は変更できません。環境変数の値を変更し、変更前に開始していた処理の変更内容も反映させる場合は、すべての処理を再始動してください。たとえば、InfoPrint Managerサーバーはプロセスの1つです。/etc/profile.d/ipm_environment.shファイルを変更した場合は、変更を有効にするには、サーバーを停止し、再始動してください。
1.3.3.20.1.3 適用される制約事項
次の制約事項は、環境変数への値を作成または定義する場合に適用されます。
- 新しく作成する環境変数が、MAIL、PS1、PS2、IFSなどの標準変数と矛盾しないように確認してください。詳しくは、オペレーティングシステムの使用説明書を参照してください。
/etc/profile.d/ipm_environment.sh
ファイルの中の情報がNAME=valueフォーマット以外のフォーマットではデータを受け入れません。NAME=valueフォーマット以外のフォーマットではデータを受け入れません。/etc/profile.d/ipm_environment.sh
ファイルの値を表す変数は使用しないでください。例:PATH=$PATH:/path1:/path2
ファイルでの有効なエントリーではありません。$PATHの代わりに、完全パス名を入力してください。- ディレクトリーパスを定義するすべての変数に対して値を指定したフォーマットは、指定された値が現行値に追加されるか、指定変更するかを決定します。
- 現在の値は上書きされます。
export PATH=/path1:/path2
指定した値に InfoPrint Manager ディレクトリーを含めない場合は、InfoPrint Managerへの自動アクセスは実行されません。 次のフォーマットは入力した値を現行値に追加します。 -
export PATH=$PATH:/path1:/path2
- 現在の値は上書きされます。
1.3.3.20.2 環境変数を照会する
次のコマンドの1つを使用すると、環境変数の値を照会できます。
- どのシェルでも、echoコマンドを使用します。
- Korn シェルでは、print コマンドを使用します。
echo $PDPRINTER
値が設定されているすべての環境変数を照会するには、env
と入力します。
1.3.3.20.3 /etc/profile.d/ipm_environment.shファイルを編集する
この例では、Linuxエディターを使用し、/etc/profile.d/ipm_environment.shファイルにPDPRINTER環境変数を設定する方法を示します。
- 次のコマンドを入力して/etc/profile.d/ディレクトリーに移動します。
cd /etc/profile.d/
- 次のコマンドを入力します。
vi ipm_environment.sh
通常の/etc/profile.d/ipm_environment.shファイルには、次のような行があります。
# /etc/profile.d/ipm_environment #only set PATH if it does not exist(add pd) if ! echo ${PATH} | /bin/grep -q /usr/lpp/pd/bin ; then export PATH=/usr/lpp/pd/bin:${PATH} fi #only set PATH if it does not exist(add psf) if ! echo ${PATH} | /bin/grep -q /usr/lpp/psf/bin ; then export PATH=/usr/lpp/psf/bin:${PATH} fi if ! echo ${PDBASE} | /bin/grep -q /var/pd ; then export PDBASE=/var/pd fi if ! echo ${NLSPATH} | /bin/grep -q /usr/lib/locale/%L/LC_MESSAGES/%N ; then export NLSPATH=/usr/lib/locale/%L/LC_MESSAGES/%N:$NLSPATH fi
- /etc/profile.d/ipm_environment.shファイルで次の行を挿入するか、次の行に変更します。
export PDPRINTER=LogicalDestinationName
ここで、LogicalDestinationNameは、すべてのユーザー用のデフォルト論理プリンターとして設定する論理プリンターの名前です。 - 変更内容をプレーンテキスト形式で保管し、エディターを終了します。
- 次のコマンドを入力し、変更内容を有効にします。
. ./ipm_environment.sh
- 次のコマンドを入力して変更内容を確認します。
echo $PDPRINTER
入力した論理宛先名が表示されます。
1.3.3.20.4 コマンド行から環境変数を設定する
Printer3
に設定するには、次のコマンドの1つを入力します。 - BashシェルまたはBourneシェルでは、次を入力します。
export PDPRINTER=Printer3
- Cシェルでは、次を入力します。
setenv PDPRINTER Printer3
1.3.3.20.5 環境変数の設定を検証する
1.3.3.20.5.1 PATH環境変数の設定を検証する
PATH環境変数が設定され、/usr/lpp/pd/binと/usr/lpp/psf/binがあることを検証するには、次のコマンドを入力します。
echo $PATH
1.3.3.20.5.2 PDBASE環境変数の設定を検証する
PDBASE環境変数が設定され、/var/pdがあることを検証するには、次のコマンドを入力します。
echo $PDBASE
1.3.3.21 InfoPrint Managerサーバーでメモリー/スペースを監視する
InfoPrint Managerでは、InfoPrint Managerサーバー上でのメモリー使用状況を監視するメソッドが提供されています。このサポートにより、カスタマイズおよびシステムへの追加が可能な出口プログラムまたはシェルスクリプトを使用してリカバリーオプションを定義および設定する機会も提供されます。
システムは、InfoPrint環境で必要なすべての印刷タスクおよびモニタータスク用の十分なスペースを別のファイルシステムで割り振ります。ファイルシステムとは、親ディレクトリー、サブディレクトリー、およびファイルからなる構造のことです。ディレクトリーとは、ファイルや他のディレクトリーにアクセスするのに必要な情報だけがある、固有のタイプのファイルのことです。ディレクトリーには、ファイル、サブディレクトリー、 またはその両方の組み合わせが含まれています。サブディレクトリーがあるディレクトリーは、親ディレクトリーとなります。
場合によっては、印刷ジョブで使用する作業ファイルのためにファイルシステムのスペースを消費しすぎないよう注意する必要が生じることがあります。たとえば、印刷用にRIP処理が行われるPostScriptジョブチケットまたはTIFFジョブチケットは、作業ファイルを/var/psfファイルシステムに残しておく場合があります。時間が経過すると、これらのファイルがシステムのパフォーマンスを低下させ、最終的にシステムを停止させる可能性があります。サービス技術員と一緒に、保守の方針を作成してください。
1.3.3.21.1 InfoPrint Managerサーバー上でメモリー使用状況を監視する
- サーバー→プロパティーを選択します。
- すべて表示ボタンをクリックします。
- メモリー使用率タブを選択します。
メモリー使用率ページから、低いメモリーしきい値パーセントと高いメモリーしきい値パーセントを指定すると、InfoPrintはカスタマイズされた出口プログラムまたはシェルスクリプトを起動します。
カスタマイズされた出口プログラムまたはシェルスクリプトは、印刷システムに合うように作成できます。たとえば、サーバーのシステムメモリー使用率が60%(上限メモリー使用しきい値フィールドの値)を超えると、InfoPrintは、ユーザーの印刷インストール済み環境に固有のリカバリーアクションが含まれるユーザーカスタマイズシェルスクリプト(上限メモリー使用出口
フィールドの/localtools/uplimitの値)を起動します。サーバーのシステムメモリー使用状況が59%(下位メモリー使用状況しきい値フィールドの値)を超えた場合は、InfoPrintは、印刷システム用の特定のリカバリーアクションがあるユーザーでカスタマイズされたシェルスクリプト(下位メモリー使用状況出口
フィールドの/localtools/lowlimit値)を起動します。この出口は、通常、サーバーの前の状態を復元し、上位しきい値出口によって行われた一時的な変更を元に戻します。
カスタマイズされた出口プログラムまたはシェルスクリプトは、指定どおりまたは指定以外のことを実行できます。たとえば、特定のプリンターのセットを使用不可にするスクリプトを作成するとします。このスクリプトでは、他のサーバーにジョブを移動できます。サーバー属性lower-memory-usage-exitおよびupper-memory-usage-exitの両方があると、出口プログラムを実行するために生成されたコマンド内の値を置き換えることができます。たとえば、%s
はserver nameと同じであり、%t
はthreshold valueと同じです。特定の出口属性でサーバーserve
r1内にmemprob %sという値がある場合は、InfoPrintがメモリー使用状況シェルスクリプトを起動すると、serve
r1が最初の引数として渡されます。
たとえば、uplimit
という名前のシェルスクリプトで、以下を実行します。
- そのInfoPrintオブジェクトを使用不可にすることで、新しいジョブが論理宛先に到着しないようにします。
- 現行バックログの照会がメモリー制約に追加されないように、リストのジョブを抑制します。
- 問題の原因となる可能性のあるジョブのバックログを削減できるように、実宛先(この場合は、
ad
nという名前の3つのプールされた実宛先)が確実に再度使用可能に設定します。
uplimit
スクリプトは次のようになります。
#!/bin/ksh pddisable prt1-ld pdset -cserv -xdisallow-list-obj-class=job server1 pdenable ad1 ad2 ad3
lowlimit
スクリプトは以下のように表示されます。
- 新しいジョブを受け取るように、論理宛先を再度使用可能にします。
- サーバーがジョブ照会のリストを許可するようにリセットします。
lowlimit
スクリプトは次のようになります。
#!/bin/ksh pdenable prt1-ld pdset -cserv -xdisallow-list-obj-class== server1
シェルスクリプトまたはプログラムがシステムパスにない場合は、カスタマイズしたシェルスクリプトの完全修飾パスを指定してください。シェルスクリプト名のつづりを誤ったり、存在しないファイルを参照した場合は、InfoPrintで設定を変更できます。この機能に対応するlower-memory-usage-threshold、lower-memory-usage-exit、upper-memory-usage-threshold、upper-memory-usage-exitサーバー属性については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
適切な値を選択した後に、OKをクリックしてこの変更を適用し、サーバープロパティーダイアログを閉じます。
1.3.3.21.2 ファイルシステムの使用状況を(自動的に)監視する
InfoPrint Managerには、ファイルシステム使用量のモニターに役立つサポートが用意されています。InfoPrint Manager サーバーは、通常にスケジュールされたインターバルで重要なファイルシステムをポーリングしますが、使用量が増加すると、ポーリングを増やします。最初、ファイルシステムは16分おきに使用量についてポーリングされます。
以下にポーリングスケジュールを示します。
- 80%使用
- 8分おき
- 90%使用
- 4分おき
- 95%使用
- 2分おき
- 97.5%使用
- 毎分
ファイルシステムの使用量がInfoPrint Managerの事前定義のしきい値80%を超えると、InfoPrint Managerはメッセージのログを記録し、disk-space-low通知イベントを生成します。各しきい値の使用量を超えると、追加のメッセージがログに記録され、disk-space-lowイベントが生成されます。disk-space-low イベントについて通知を受けるようにするために通知プロファイルを構成する方法については、「disk-space-lowイベント用に通知プロファイルを構成する」を参照してください。
使用量が 80、90、95、および 97.5 パーセントの使用量レベルを超過するたびに、disk-space-low イベントが生成され、ログに記録されます。ただし、InfoPrint Managerは各使用量レベルに対し、イベントを1つしか発行しません。
1.3.3.21.2.1 disk-space-lowイベント用に通知プロファイルを構成する
disk-space-low イベント通知を追加するには、アドミニストレーション GUI をオープンし、[サーバー]→[プロパティー]→[その他]→[通知プロファイル]を選択して[追加]をクリックします。通知プロファイルに disk-space-low イベントを追加します。同じパネルで、使用する通知メソッドも選択する必要があります。
InfoPrint Managerは、以下のファイルシステムを監視します。
- /var/pddir/default_cell (NAMESPACE) PDNAMESPACE
/var/pd(PDBASE)
/var/psm
/var/psf
/var/psf/segments
/var
/var/spool/lpd
/tmp
1.3.3.21.3 ファイルシステムの使用を (手動で) モニターする
1.3.3.21.3.1 ディスク使用状況ツールを使用する
1.3.3.21.3.2 dfコマンドを使用する
df .
このシステムに次のように表示されます。
Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/sda1 495844 31142 439102 7% /boot
1.3.3.21.3.3 クリーンアップするファイルシステムおよびディレクトリー
あるファイルシステムとディレクトリーはいっぱいになりがちです。使用状況をチェックして、必要ならば、定期的にこれらのファイルシステムとディレクトリーをクリーンアップする必要があります。必要とされるクリーンアップの量を削減するために役立つ情報については、InfoPrint Managerサーバーでエラーログをカスタマイズするを参照してください。
1.3.3.21.3.3.1 すべてのInfoPrintインストール済み環境で使用されるファイルシステム
/var/psfファイルシステムまたは/var/pdファイルシステムの使用率が85%を超える場合は、InfoPrintサービス担当者に連絡し、ファイルの消去や構成設定の変更が必要かどうかを決定します。大きなエラーやアカウンティングのログなど、いくつかのファイルを削除することも考慮してください。これらのファイルは、次の位置にあります。
- サーバーアカウンティングログ:
/var/pd/servername/accounting.logs
アカウンティングログについては、InfoPrintサーバーのアカウンティングログの内容を管理する方法の印刷ジョブに関するアカウンティングデータ/監査データを収集するを参照してください。
- PSFアカウンティングログ:
/var/psf/
。「PSF DSSアカウンティングデータファイルの内容の管理方法」を参照してください。 エラーログ: /var/pd/server.BAK/error.log.BAK.timestamptimestamp
ログ設定をカスタマイズするには、InfoPrint Managerサーバーでエラーログをカスタマイズするを参照してください。
1.3.3.21.3.3.2 セグメントサイズパラメーター
Basic のサーバー構成の場合、1 セグメントあたり 5000 KB というデフォルト設定を大きくすると、/var/psf/segments ファイルシステムへのデータの読み書きと関連するディスク入出力使用量を減らすことができます。
Advancedのサーバー構成の場合は、1セグメントあたり1000 KBというデフォルト設定を大きくした場合は、/var/psf/segmentsファイルシステムへのデータの読み書きと関連するディスク入出力使用量を減らすことができます。ただし、デフォルト設定値は、通常、ほとんどのAFPアプリケーションに使用できます。
1.3.3.22 強制モードでSELinuxを設定してInfoPrint Managerを使用する
強制モードでSELinuxを設定してInfoPrint Managerを操作する際の特別な考慮事項について説明します。
1.3.3.22.1 強制モードでSELinuxを設定してInfoPrint Managerを実行する
checkpolicy
およびpolicycoreutils
rpmファイルがインストールされていない場合は、インストールします。yum install checkpolicy policycoreutils
- SELinuxポリシーモジュールを生成します。
cd /tmp cp /usr/lpp/pd/selinux/ipm.te /tmp /usr/bin/checkmodule -M -m -o ipm.mod ipm.te /usr/bin/semodule_package -o ipm.pp -m ipm.mod
- 新しいSELinuxポリシーモジュールをインストールします。
semodule -i ipm.pp
- 一時ファイルを削除します。
rm -f ipm.pp ipm.mod ipm.te
ipm.te
を適用するのではなく、特定のポリシーモジュールを使用してください。InfoPrint Managerをインストールすると、特定の機能用にポリシーモジュールが提供され、必要に応じて作成およびインストールできます。
ipmmail.te
:EメールDSS用にSELinuxを設定しますInfoPrint Emailを設定するipmcups.te
:CUPS DSS用にSELinuxを設定します強制モードでSELinuxを設定してCUPS DSSを使用する
1.3.3.22.2 InfoPrint ManagerのSELinuxの変更を元に戻す
InfoPrint ManagerのSELinuxの変更を元に戻すには、次のコマンドを実行します。
semodule -r ipm.pp
1.3.3.23 サーバーホスト名/ pdserver名を変更する
以下の手順を使用し、InfoPrint Managerサーバーが実行中のシステムのホスト名を変更します。
サーバーホスト名を変更する
InfoPrint Managerが実行されているサーバーのホスト名を変更すると、システム認証文字列が影響を受けます。システム認証文字列を変更すると、InfoPrint Manager pdserversの実行が停止します。ホスト名を変更する前に、システム認証文字列が新しいホスト名で安定したら、新しいライセンスキーを生成できるように、ライセンスEIDの完全なリストがあることを確認してください。
注意: InfoPrint Manager現時点では、これらのプラットフォームでセルフサービスの取り消しが実行可能なため、Linuxのお客様がEIDへのライセンスの再請求を要求するには、通常のチャネルを介してサポートチケットを開く必要があります。
サーバーのホスト名を変更するには、以下の操作を行います。
- ファイルの古いホスト名をファイル
/etc/hostname
のサーバーの新しいホスト名に変更します。 - 必要に応じて、ファイル
/etc/hosts
の新しいサーバー名で古いホスト名を変更します。 - コンピューターを再起動するには、変更を適用します。
pdserver名を変更する
pdserver名を変更するには、以下の操作を行います。/etc/rc.pd.servers
ファイル(利用可能な場合)内の古いサーバー名を新しいサーバー名で変更します。- 実行中のpdserversをすべて停止します。相互運用の場合は、相互運用されているすべてのマシンからすべてのpdserverを停止します。
- 次のコマンドを実行して、ネームスペースをクリアします。
# clrfstns /var/pddir/default_cell
- 次のコマンドを実行して、fst.portsをリセットします。
# pdinitports
- 次のコマンドを実行して、/var/lib/pd/pdserver.confファイルを削除します。
# rm /var/lib/pd/pdserver.conf
- 次のコマンドを実行して、
/var/pd/old_server_name/pdb/spooler/
ディレクトリーからold_server_nameファイルを削除します。# rm /var/pd/old_server_name/pdb/spooler/old_server_name
- 次のコマンドを実行して、
/var/pd/old_server_name
フォルダーの名前を/var/pd/new_server_name
に変更します。#
mv /var/pd/old_server_name /var/pd/new_server_name
/var/pd/new_server_name
に.devで終わる1つ以上のファイルが含まれている場合は、次のコマンドを実行し、/var/pd/old_server_name
として/var/pd/new_server_name
をシムリンクします。# ln -s /var/pd/new_server_name /var/pd/old_server_name
注意: この手順をスキップして、.dev
ファイルが/var/pd/new_server_name
にあるすべてのプリンターを削除し、手順9の後で削除したプリンターを再作成できます。new_server_name
pdserverを起動するか、コンピューターを再起動します。
1.3.3.24 InfoPrint Managerシステム移行ユーティリティー (ISMU) を使用する
InfoPrintシステム移行ユーティリティー (ISMU) は、InfoPrint Manager環境のバックアップ、復元、または移行に使用します。このユーティリティーは既存のサーバーアーカイブ機能に基づき、特定のレベルのInfoPrint Managerから現在の構成をバックアップして任意のInfoPrint Manager環境に復元します。
このユーティリティーを使用し、任意のレベルのInfoPrint Manager環境をバックアップできます。
復元用にこのユーティリティーを使用するときは、同じレベルのInfoPrint Managerとバックアップアーカイブを使用することを推奨します。異なるレベルで復元または移行プロセスを続行した場合は、同じレベルではないこと、予期しない結果になることを示す2つの警告メッセージが表示されます。この場合も、多少異なるレベル(x.2.0.255とx.2.0.256など)でバックアップまたは復元プロセスを実行することは可能です。
異なるレベルのInfoPrint Manager間で移行を実行する必要がある場合は、次の手順に従ってください。
- 使用するオペレーティングシステムの「RICOH InfoPrint Manager:操作ガイド」にあるように、バックアップまたは復元に必要な操作を行います。
- 必要に応じて、InfoPrint Managerを必要なレベルにアップグレードします。
- 注意:
- ISMUユーティリティーは、AIXまたはLinuxからWindowsへの移行またはその逆などのOS間の移行を実行する目的はありません。ただし、異なるプラットフォーム間で一般に対応するオブジェクトの移行は実行されますが、プラットフォーム特有のオブジェクトの移行(AIX DSSからLinuxまたはWindowsへの移行など)は正常に実行されません。
- ISMUユーティリティーはInfoPrint Managerマネージメントインターフェースから直接実行できます。
- このコマンドを実行できるのは、
root
ユーザー権限またはInfoPrint Managerユーザーだけです。
1.3.3.24.1 前提条件
ISMUを使用する前に、以下の推奨事項を理解していることを確認してください。
- このユーティリティーを実行するには、InfoPrint Managerが実行中のシステムの管理権限が必要です。
- InfoPrint Managerをインストールし、常時実行しておきます。
- ISMUを実行するには、コンピューターに以下のプログラムをインストールしておきます。
- tar、gzip、gunzip、diff
- ISMUにも、コンピューターにOracle Java Runtime Environment 7.0以降をインストールしてください。
- 注意:
-
ISMUはローカル専用で実行できます。このユーティリティーはネットワーク機能がありません。
1.3.3.24.2 InfoPrint Manager 設定を移行する
InfoPrint Managerの設定とオブジェクトを移行する前に、以下のセクションを参照し、自動的にバックアップされるファイルと自動的にバックアップされないファイルに関する情報を確認してください。自動的にバックアップされないファイルと設定については、手動のバックアップ手順を使用する必要があります。
1.3.3.24.2.1 自動プロセス
- カスタム 64xx GRID マッピングテーブル
- カスタム ICU テーブル
- カスタムハーフトーンまたは変更されたハーフトーン
- フェデレーション認証の設定
- FSTセキュリティー設定
- IPM GUIで作成されたMVS Download レシーバー
- PSFプリンタープロファイル
- プリンター構成ファイル
- サーバーアドミニストレーション/オペレーター GUI 構成/カスタマイズ
- 変換構成ファイル
- /var/pd/linux.models
- Webサーバー構成
1.3.3.24.2.1.1 移行時の自動タスク
カスタム通知/PSF出口
次の2つのサーバー出口を含め、プログラムによって検出されたすべてのカスタム出口またはPSF出口は、自動的にバックアップまたは復元されます。
lower-memory-usage-exit
upper-memory-usage-exit
FSTセキュリティー設定
/var/pddir/default_cell/aclディレクトリー内のすべてのファイルはISMU
によって自動的にバックアップまたは復元されます。
カスタムハーフトーンまたは変更されたハーフトーン
/usr/lpp/psf/config/customディレクトリーのすべてのファイルはISMU
によってバックアップまたは復元されます。
変換構成ファイル
デフォルトでは、InfoPrint Managerには、gif2afp、img2afp、jpeg2afp、pcl2afp、ps2afp、tiff2afp、xml2afpの変換が付属しています。また、2つの変換(afp2pdfとsap2afp)が個別にインストールされます。すべての変換の構成ファイルは/usr/lpp/psf/
<transform_name_directory>にあり、ファイルを変更した場合は、変更したファイルはISMUによって新しいサーバーにコピーされます。
サーバーアドミニストレーション/オペレーター GUI 構成/カスタマイズ
すべてのipgui_*.cfgファイルはISMUによって/var/pd/gui
ディレクトリーから新しいサーバーにコピーされます。
カスタム 64xx GRID マッピングテーブル
カスタマイズされたすべての*.grdファイルはISMUによって/var/psf/
<printer_name>からコピーされます。
カスタム ICU テーブル
カスタマイズされたすべての.cnvファイルはISMUによって/usr/lpp/psf/unicode/data/mappings
からコピーされます。
- icudt24b_ibm-1388-sap2afp.cnv
- icudt24b_ibm-933-sap2afp.cnv
- icudt24b_ibm-937-sap2afp.cnv
- icudt24b_ibm-939-sap2afp.cnv
- icudt24b_ibm-1399-sap2afp.cnv
- icudt24b_IBM-943C.cnv
/usr/lpp/psf/afp2pdf/cnv
1.3.3.24.2.2 手動プロセス
- 関連するインストール済み製品/InfoPrint Manager機能
- カスタムACIF出口
- カスタム補助シート
- カスタム通知/PSF出口
- ドライバー(バックエンドおよびppdファイル)
- IPPGW 構成
- LDAPセキュリティー設定
- ipdataおよび相互運用のためのSAMBA for Linuxソフトウェアおよび構成
- サードパーティー製アプリケーション
- Web サーバーデータベース
1.3.3.24.2.2.1 移行中の特定のタスク
IPDATA/相互運用のSambaソフトウェア/構成
移行が必要なソースpdserverが別のサーバーと相互運用している場合は、新しいサーバーで相互運用処理環境をセットアップしてください。
この手順については、相互運用のために InfoPrint システムを構成するの説明を参照してください。
ジョブチケットが使用されている場合は、IPDATAフォルダーを構成してください。このタスクの説明は、“InfoPrint Managerスタートガイド:Submit Expressクライアントセクション”を参照してください。
チャネル構成
チャンネル構成はサポートされなくなりました。プリンターは作成されますが、開始しません。
関連するインストール済み製品およびInfoPrint Manager機能
- PPFA
- この機能がインストールされている場合、新しいサーバーでInfoPrint PPFA機能DVDからこの機能をインストールする必要があります。PPFA ソースファイルをカスタマイズした場合は、後で処理するために、これらのファイルを新しいサーバーにコピーする必要があります。
- AFP Resource Installer
- これは独立したWindowsアプリケーションです。InfoPrint Managerオブジェクトにより使用されるリソースが、新しいシステムで使用できることを確認する必要があります。
バックエンドおよびPPDファイル
ISMUでは、Linuxドライバーのバックアップおよび復元は自動的には行われません。この操作は手動で実行する必要があります。
カスタムACIF出口
作成した、カスタマイズ済みのACIF出口をすべて、手動でバックアップまたは復元してください。これらは/usr/lpp/psf/bin
(apk*, asciinp*およびdbblankファイル)にあり、ソースファイルは/usr/lpp/psf/acif/
にあります。
カスタム補助シート
InfoPrint Managerに付属のデフォルトシート(64xx、アカウンティングログ、ブランク、簡略、詳細、ジョブチケット、なし)以外のシートが出力に示された場合は、カスタマイズされたシートはISMUによって新しいサーバーに自動的にコピーされます。カスタマイズされたユーザー出口も<install_path>\usr\lpp\psf\exits\psf
からコピーされます。
MVS Download
次の操作を行ってください。
- ソースシステムで実行中のMVS Downloadデーモンの有無を確認するには、次のコマンドを入力します。
#ps -ef | grep mvsprsd
- Download for OS/390(MVS)デーモンが実行中の場合は、次のファイルを変更したときにコピーして復元してください。
/etc/rc
スクリプト/usr/lpp/pd/bin/mvsprpsm.sh
スクリプト
IPPGW 構成
#lsippgw
コマンドを使用して、IPPゲートウェイデーモンが実行されているかどうかを確認し、デーモンが開始されたポートも取得する必要があります。- IPPゲートウェイデーモンが実行中の場合は、その構成をターゲットサーバーに移行してください。
これを行うには、次のタスクを実行します。
- 新しいサーバーで、startippgwデーモンユーティリティーを使用するか、 の順に選択してIPMMを使用し、IPPゲートウェイを起動します。
- インターネットブラウザーを開き、以下のWebアドレスを入力し、IPPゲートウェイデーモンが実行中のシステムのDNSホスト名でserverhostnameを置き換えて、ゲートウェイが稼働していることを確認します。http://serverhostname:631/プリンター
ここで、631はデフォルトポートです。デーモンが別のポートを使用している場合は、使用しているポートの番号を指定してください。ゲートウェイが正しく作動している場合は、ゲートウェイを通して使用可能なプリンターのリストが表示されます。このリストに、InfoPrint宛先がすべて表示されます。次に、印刷できる宛先のアドレス(URL)を確認する必要があります。
- 同一マシンの別のネームスペース内のInfoPrint Manager環境に2つのInfoPrint Managerシステムがある場合は、InfoPrint ManagerシステムごとにIPPゲートウェイデーモンを開始する必要があります。
psfin に関するレジストリーデータ
最初に、psfinデータにデフォルト値が含まれているかどうかを確認する必要があります。実行するには、以下の操作を行います。
- マネージメントコンソールを開きます。
- を選択します。
- 次の値がデフォルト値であるかどうかを確認します。
- セグメントリストのディレクトリー:
¥var¥psf¥seglist
- セグメントのディレクトリーと使用率しきい値:
¥var¥psf¥segments 90
- ワークスペース管理:自動
- デフォルトセグメントサイズ: 5000
- 保持セグメント用ワークスペースの割合(%): 5
- トレースを使用可能にする: チェックマークを付けない
- セグメントリストのディレクトリー:
- 値がデフォルト値と同じである場合は、実行する必要がある操作はありません。そうでない場合は、ソースサーバーのデフォルトと一致するように、新しいサーバーのデフォルトを変更する必要があります。
1.3.3.24.2.3 移行の例
ISMUを使用してpdserver(およびそのオブジェクト)を既存のInfoPrint Managerサーバーから新しいInfoPrint Managerサーバーに移行する例:
- エクスポートコマンド(既存のサーバーで実行):
ismu -pdname=pdserver -pdarchive -pdtemp=/tmp/server_archive -pdsave_cfg_files
- 必要に応じて、新しいInfoPrint Managerサーバー上でpdserver名を新しいマシン名に変更します(新しいマシンで実行)。
ismu –pdname=pdserver -pdmodify_to=hostname_of_new_machine –pdtemp=/tmp/server_archive
- インポートコマンド(新しいサーバーで実行):
ismu –pdrestore -pdtemp=/home/server_archive -pdrestore_cfg_files
1.3.3.25 相互運用のために InfoPrint システムを構成する
この章には、以下のセクションがあります。
- 相互運用処理環境を理解する
- 1次Linuxサーバーと2次Linuxサーバーを構成する
- 1次AIXサーバーと2次Linuxサーバーを構成する
- 1次Linuxサーバーと2次Windowsサーバーを構成する
- 1次Windowsサーバー:
- 1次サーバーにWindowsオペレーティングシステムを使用している場合、相互運用の手順については、RICOH InfoPrint Manager for Windows:操作ガイドを参照してください。
1.3.3.25.1 相互運用処理環境を理解する
InfoPrint Managerサーバーをシステムにインストールするときは、インストールプロセスで、そのサーバー用のネームスペースが作成されます。ネームスペースはディレクトリー構造で、ここで、InfoPrint Managerは、サーバー自体、キューと宛先、セInfoPrint Managerキュリティーで使用されるアクセス制御リスト(ACL)を含む、すべてのInfoPrintオブジェクトのロケーション情報を保管します。
ネットワークの別のシステムに2番目のInfoPrint Managerサーバーをインストールした場合は、専用ネームスペースが作成され、2つのサーバーが互いに独立して稼働します。しかし、2 つのサーバーが協働して作動することが必要な場合もあります。複数のInfoPrint Managerサーバーを協働して動かすには、2台以上のInfoPrint Managerサーバーが同じネームスペースを共用する相互運用処理環境をセットアップします。ネームスペースはいずれかのサーバーのディレクトリー内にあり、そのディレクトリーを使用できるように、他のサーバーには許可が付与されます。
相互協調処理が行えるように InfoPrint Manager サーバーを構成するとき、次の 2 つの規則が守られるようにしてください。
- 各InfoPrint Managerサーバーが、同じIPアドレスを使用するその他のInfoPrint Managerサーバーからアクセスできること。
たとえば、Server1がホスト名
server.local
のInfoPrint Managerサーバーである場合、他のすべてのInfoPrint Managerサーバーはserver.local
を使用して、Server1にアクセスしてください。 - 各InfoPrint Managerサーバーのホスト名アドレスには、そのサーバーに定義されている1番目の(または1次)ネットワークカードで識別されているホスト名を使用してください。
1.3.3.25.1.1 相互運用処理環境をセットアップする理由
複数のInfoPrintサーバーが不要な印刷システムもあります。実際、多くの環境では、1つのInfoPrintサーバーで十分です。ただし、大量に印刷したり、遠方地(さまざまな場所に支店がある本社など)で実行する印刷環境では、相互運用処理InfoPrintサーバーには重要な利点があります。
- 相互協調処理サーバーは、単一サーバーよりも拡張が容易です。
- 印刷量が増え、需要に対応するために追加の処理能力またはメモリーが必要な場合は、2番目のサーバーを追加できます。ただし、複数のサーバーを相互運用しても、管理用の印刷システムは1つです。
- ビジネスが拡張し、もう1つオフィスを増やしても、別のサーバーをネームスペースに追加できます。ネットワークに追加する新しいプリンターを定義しますが、既存のプリンターの再定義や新しいロケーションで使用できるようにリソースの再移動は不要です。
- 相互運用処理サーバーを使用することで、システム間のプリントサーバー機能を分配できます。
リモートロケーションではカスタムローカルサーバーを使用できますが、セントラルロケーションでもサーバーを管理できます。この結果として、コストが削減されます。
1.3.3.25.1.2 マルチサーバー構成の例
複数のInfoPrint Managerサーバーをセットアップし、連携するには、さまざまな方法があります。以下に、いくつかの構成例と利点について説明します。
- 同じ施設に2つのInfoPrint Managerサーバーをインストールします。
- 一方のサーバーにInfoPrintの印刷キューと論理宛先のすべてを入れ、他方に実宛先を全部入れます。このセットアップでは、1 つのシステムでスプーリングとスケジューリングを行い、もう 1 つのシステムで変換と印刷を行うことにより、2 つのシステムの間で処理のバランスをとります。
- 本社でInfoPrint Managerサーバーを1つインストールし、各支店で1つずつインストールします。
- ネームスペースは本社のInfoPrint Managerサーバーにインストールされ、他の2つのサーバーは、このネームスペースを共用するようにセットアップされます。3 つのサーバーは、それぞれに、論理宛先、キュー、および実宛先が定義されており、したがって、ユーザーは印刷ジョブをローカルサーバーに実行依頼します。サーバーの処理時間の約90%は、ローカル印刷ジョブを処理しているので、各ロケーションで独自のサーバーを持つことは意味があります。ただし、各週に数回、本社で支店で必要なレポートを作成します。レポートを何百ページも印刷して各支店に送信する代わりに、支店のプリンターに印刷ジョブを送信します。必要に応じ、支店でも同様の作業ができます。
さらに、共通のネームスペースがあるため、システム管理者は、セントラルロケーションから、すべてのサーバーをモニターできます。ブランチのどこかで問題が発生しても、メインオフィスから調べることができます。
1.3.3.25.1.3 相互運用環境での重要な問題
相互運用処理環境をセットアップする前に、以下の問題を検討してください。
- ソフトウェア
相互運用処理システムはすべて、同じInfoPrint Managerソフトウェアレベルにしてください。古いバージョンのInfoPrint Managerは、相互運用処理時に新しいバージョンのInfoPrintとは連動しません。
- バックアップ
構成を大きく変更する場合は、前に必ずシステムをバックアップしてください。バックアップするファイルシステムについては、RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイド の推奨事項に従ってください。
- 相互運用可能なサーバーの数
理論上は必要な数のサーバーを相互運用できます。 ただし、サーバーのパフォーマンスは1次サーバーハードウェアに依存します。最高のパフォーマンスを引き出すには、1次サーバーとして使用可能な最も強力なシステムを使用してください。
- ネームスペースを入れるシステム
ネームスペースには大量のデータがなく(従って、ディスクスペースを多く持つシステムに置く必要はない)、ネットワーク間で大量のデータが移動しません。ただし、その他のサーバーがネームスペースサーバーに依存するため、使用可能で信頼性が高い必要があります。従って、ネームスペースは、最も可用性が高く(常に実行中)、最も信頼性が高く(リブートの必要が低い)、最も強力なシステムに置きます。ネームスペースはAIXまたはLinuxシステム上に置いてください。
- サーバー間でネームスペースを共有する方法 1次サーバーのネームスペースを共有するには、2つの方法があります。
1次サーバーのネームスペースを共有するには、2つの方法があります。これは、2次サーバーのオペレーティングシステムによって異なります。2次サーバーがAIXまたはLinuxオペレーティングシステムにあるときはNetwork File Sharing(NFS)、2次システムがWindowsオペレーティングシステムにある場合はSambaを使用してネームスペースを共有できます。NFSを使用したときは、1次システムによってエクスポートされたネームスペースファイルシステムは、2次サーバーでホスト名を使用してマウントされます。Samba は、1 次 AIX または Linux サーバーから Windows 2 次サーバーにネームスペースをエクスポートするために使用されます。また、Submit Expressジョブプリフライトに必要な追加の
/ipdata
共有にも使用されます。1次サーバーと2次サーバープラットフォーム ネームスペース共有方法 ネームスペース共有ユーザー ipdata共有ユーザー /ipdata共有ユーザー AIX(1次)- AIX(2次) NFS ipm1(UIDを一致させてください) NFS ipm1(UIDを一致させてください) AIX(1次)- Linux(2次) NFS ipm1(UIDを一致させてください) NFS ipm1 (UID が一致する必要があります) Linux(1次)- AIX(2次) NFS ipm1(UIDを一致させてください) NFS ipm1(UIDを一致させてください) Linux(1次)- Linux(2次) NFS ipm1(UIDを一致させてください) NFS ipm1(UIDを一致させてください) AIX(1次)- Windows(2次) Samba ipm1 Samba ipm1 Linux(1次)- Windows(2次) Samba ipm1 Samba ipm1 Windows(1次)- Windows(2次) Windows 共有 Windowsドメインユーザー Windows共有 ipm1 重要: 複数のInfoPrint Manager Windowsサーバーの相互運用処理は、Windowsドメイン管理環境で実行する場合だけ対応しています。 - InfoPrint Managerセキュリティー
印刷システムを保護するためにInfoPrint Managerセキュリティーが使用するすべての情報(グループおよびアクセス制御リスト(ACL))は、ネームスペースに保存されます。ネームスペースを共有するときは、ネームスペースサーバーで設定したグループとACLがすべてのサーバーに適用され、共通ネームスペースに追加される前に別のサーバーで設定したグループとACLは削除されます。従って、相互運用環境を設定してから、システムのセキュリティーを設定してください。
注意: ネームスペースを共有しているサーバーにプル印刷機能がインストールされている場合は、この機能で使用するグループとACLを再作成してください。
1.3.3.25.2 1次Linuxサーバーと2次AIXサーバーを構成する
必要な設定に応じて適切な手順に従ってください。
AIXサーバーの新規2次InfoPrint
InfoPrint ManagerをAIXシステムに初めてインストールするときに新規システムを2次 InfoPrint サーバーにする場合、インストール時の作業については、RICOH InfoPrint Manager for AIX:スタートガイド「2次 InfoPrint サーバーをインストールする」を参照してください。
1次サーバーInfoPrintから2次InfoPrintサーバーを作成する
2次サーバーに変更したい独立した InfoPrint Manager 1次サーバーが複数ある場合、(RICOH InfoPrint Manager for AIX:スタートガイド)の「1次サーバーから2次サーバーへ移行する」を参照してください。
1.3.3.25.3 1次Linuxサーバーと2次Linuxサーバーを構成する
必要な設定に応じて適切な手順に従ってください。
Linuxサーバーの新規2次InfoPrint
InfoPrint ManagerをLinux システムに初めてインストールするときに新規システムを2次 InfoPrint サーバーにする場合、インストール時の作業については、RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイドの「2次 InfoPrint サーバーをインストールする」を参照してください。
1次InfoPrintサーバーから2次InfoPrintサーバーを作成する
2次サーバーに変更したい独立した InfoPrint Manager 1次サーバーが複数ある場合、(RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイド)の「1次サーバーから2次サーバーへ移行する」を参照してください。
1.3.3.25.4 1次Linuxサーバーと2次Windowsサーバーを構成する
- Linux システムに Samba for Linux がインストールされていなければなりません。
SELinuxが強制モードであり、AIX、Linux、またはWindowsと相互協調処理を行う必要がある場合、RedHat Enterprise Linux上のSambaによってエクスポートされるLinuxディレクトリーのマッピング済みドライブを作成するには、次のコマンドをrootとして実行する必要があります。
setsebool -P samba_export_all_rw=1
以前の動作に戻すには、次のコマンドをrootとして実行します。setsebool -P samba_export_all_rw=0
注意: Sambaについては、www.samba.orgを参照してください 。
Linux を Windows マシンと相互運用するための Samba サーバーおよびクライアントソフトウェアにより、Linux サーバーおよびワークステーションは、Windows オペレーティングシステムを実行しているパーソナルコンピュータークライアントとファイルやプリンターを共有できます。Samba for Linuxは業界標準のMicrosoftネットワークプロトコルを使用するため、PCクライアントはMicrosoftネットワーククライアントソフトウェアを使用してLinuxファイルにアクセスできます。PCユーザーは、ローカルファイルシステムのように、PCからリモートのLinuxファイルシステムを直接使用できます。ネームスペースは、他の Windows 共用フォルダーと同様にネットワーク上に表示されます。Samba for Linuxでは、SMBネットワークプロトコルを実装してetBIOS over TCP/host nameで実行することで、このサービスが提供されています。
InfoPrint Linux サーバーと InfoPrint Windows ワークステーションの両方で、以下の一連の手順を実行することによって、InfoPrint Linux サーバーと InfoPrint Windows サーバーの相互運用をサポートするよう、InfoPrint Manager を構成できます。
相互運用をサポートする InfoPrint Manager for Linux サーバーおよび InfoPrint Manager for Windows サーバーを構成する場合、必ず以下の規則を守ってください。
- 各InfoPrint Managerサーバーが、同じIPアドレスを使用するその他のInfoPrint Managerサーバーからアクセスできること。
たとえば、Server1がホスト名
server.local
のInfoPrint Managerサーバーである場合、他のすべてのInfoPrint Managerサーバーはserver.local
を使用して、Server1にアクセスしてください。 - 各InfoPrint Managerサーバーのホスト名アドレスは、そのサーバーに定義されている1番目の(または1次)ネットワークカードで識別されているホスト名を使用してください。
- すべてのプリンターオブジェクト (論理宛先、実宛先、またはキューのいずれでも同じ) は、InfoPrint サーバーの相互運用によって使用される場合は固有の名前を持っている必要があります。
プリンターオブジェクトに固有の名前がない場合は、非ネームスペースサーバーからInfoPrint Manager インターフェース経由で表示されないことがあります。
- InfoPrint Manager通知は1次サーバーだけで実行し、2次サーバーでは停止してください。
ただし、コマンドを使用してジョブをAIXLinuxサーバー上の実宛先に実行依頼すると、LinuxのLPDサービスは使用できます。lpr コマンドは、以前と同様、Windowsプリンター宛先(InfoPrint Managerプリンターではなく)でも使用できます。
1.3.3.25.4.1 相互運用のInfoPrint Linuxサーバーをセットアップする
許可ユーザー
でログオンしていることを想定しています。1.3.3.25.4.1.1 FST セキュリティーグループにユーザーを追加して FST セキュリティーグループの許可を変更する
- と選択し、Linux IPMMIサーバー上でFSTセキュリティーグループをセットアップします。Single Select Listポップアップダイアログから、acl_admin、admin、operの3つのグループを確認します。
- これらのグループと他のカスタムグループが存在することを確認した後に、adminグループ内のユーザーがすべてのInfoPrint pd
*
コマンドを発行できることを確認します。IPMMI から、[InfoPrint Manager]→[Security]→[Access Control]→[Access Control for Operations]→[Show Access Control List]と選択します。 - Single Select Listポップアップダイアログから、各コマンドを強調表示し、各コマンドの
GROUP:admin: r**
表示を確認します。特定のpdコマンドにadminグループ読み取り権限が示されていない場合は、を選択し、そのpdコマンドのChange Access Control List
パネルのUsers or GroupsフィールドにGROUP:adminを指定します。adminグループには、各pdコマンドの読み取り権限だけ必要です。クリーンな状態のコンピューターにInfoPrint Managerをインストールした場合は、adminグループがデフォルトですべてのpdコマンドの読み取り権限を持ちます。
- 完了した後に、手順2で表示された最初のIPMMIパネルに戻ります。
- IPMMIで、InfoPrint Manager→[Security]→[Groups]のパスを選択します。次に、
名前
フィールドにacl_adminを選択します。右クリックして、 開いて編集グループを示すダイアログを選択します。 追加をクリックして、グループに新メンバーを追加します。追加するユーザーフィールドの場合と同様、InfoPrint Manager for Windowsサーバーコンピューターに通常ログインするWindows管理ユーザーの名前を、ローカルかドメインのいずれかに入力します。 FSTユーザーとして メンバーのタイプを選択します。この手順の残りの部分では、この Windows 管理ユーザーをAdministrator*
と呼びます。注意: 完全修飾ホスト名に対するアカウントには、Administrator*
ユーザーの後にアスタリスク (*
) を付ける必要があります。(たとえば、Administrator@ipwinservermachine.infoprint.com
。)同じパネルから、名前フィールドに
admin
を指定します。[User or Users to Add]フィールドの場合と同様、InfoPrint Manager for Windows サーバーマシンに通常ログインする Windows 管理ユーザーの名前を入力します。oper
グループには、この手順は不要です。 - 完了した後に、OKをクリックして変更を有効にし、手順2で表示された最初のIPMMIパネルに戻ります。
1.3.3.25.4.2 相互運用のWindowsサーバーを構成する
印刷環境によっては、印刷管理を扱うのに複数の InfoPrint Manager サーバーが必要な場合があります。InfoPrint Manager for Windowsサーバーを印刷環境に追加する場合に、このセクションでは、サーバーをInfoPrint Manager for Linuxサーバーとともに機能させるために必要な作業について説明します。
- 注意:
- LinuxサーバーとWindowsサーバーを含む相互運用処理環境では、ネームスペースはLinuxサーバー上にあります。
- 1 つの特定の Windows ワークステーションまたはサーバーにインストールできるのは、1 つの InfoPrint Manager サーバーだけです。
- ユーザーが実宛先にジョブを直接実行依頼する場合は、実宛先および関連したキューと論理宛先は同じサーバーになければなりません。
- いったんマルチサーバーシステムが稼働状態になると、ご使用のWindowsサーバーの1つがシャットダウンするか再始動された場合、InfoPrint Managerサーバーは、システムが再始動したときに自動的には再始動しません。そのサーバーのマネージメントコンソールをオープンして、手動で開始する必要があります。
1.3.3.25.4.3 ipm1 以外のユーザーを使用するときにすべての InfoPrint Manager Windows サーバーのドメインユーザーに適切なユーザー権限を付与する
- ドメイン管理者グループのメンバーであるユーザーとし、希望するシステムのいずれかにログオンします。
- Windows の[スタート]ボタンをクリックし、[設定]→[コントロール パネル]を選択します。
- コントロールパネルウィンドウで、管理ツールアイコンをダブルクリックします。
- 管理ツールウィンドウで、ローカルセキュリティーポリシーアイコンをダブルクリックします。
- [ローカル セキュリティー設定]ウインドウの右ペインで、[ローカル ポリシー]をダブルクリックします。
- 右ペインのユーザー権利の割り当てをダブルクリックします。
- ユーザー権限のリストで、オペレーティング システムの一部として機能するを選択して、ダブルクリックします。
- ローカル セキュリティーポリシーの設定ダイアログで、追加をクリックします。
- ユーザーまたはグループの選択ダイアログで、ドロップダウンリストボックスの矢印をクリックし、InfoPrint Manager サーバーが存在しているドメインを選択します。 作成したドメインユーザーを見つけて選択し、追加をクリックします。
- [ユーザーまたはグループの選択]ダイアログでOKをクリックします。。
- [ローカル セキュリティーポリシーの設定]ダイアログでOKをクリックします。。
- 他の2つのユーザー権限である永続共用オブジェクトの作成とサービスとしてログオンに手順7からの手順を繰り返します。
稼働している相互運用処理のために、次の手順をrootとして実行してください。
- WindowsサーバーでInfoPrint Managerを実行するユーザーと同じ名前を使用し、使用不可の
Linux
ユーザーを追加します。 - 上で作成したユーザーのSambaユーザーを追加します。
例:
smbpasswd -a <above_user>
- 次のコマンドを実行し、
default_cell
Samba共有を作成します。/usr/lpp/pd/install/fstconn.sh -n /var/pddir/default_cell
- Samba構成ファイル
smb.conf
を編集します。使用可能な各共有(default_cell
と/またはipdata
)には、上記のSambaユーザーを有効なユーザーのリストに追加します。valid users = ipm1 windows_user_1 windows_user_2 windows_user_3 ...
1.3.3.25.4.4 Windowsで相互運用を可能にするLinuxネームスペースへのマッピングされたドライブを作成する
ipm1
を使用すると、ネットワークドライブをWindowsサーバーからInfoPrint Linuxサーバー上の共用ネームスペースにマッピングすることで実行できます。- Windowsのメインビューから、マイネットワークアイコンを右クリックし、ネットワークドライブの割り当てを選択します。ダイアログで、フォルダーフィールドを使用し、次を指定します。
\\servername\default_cell
ここで、servernameはInfoPrint Linuxサーバーの名前です。
- ログイン時に再接続するにチェックを付けます。
- 別のユーザー名を使用して接続リンクをクリックします。
- ダイアログボックスが開き、
ipm1
と関連するユーザー名とパスワードの入力が求められます。Sambaサーバーからのipm1
パスワードを指定します。 - ウィンドウが開いたときに、OKをクリックします。
- はいをクリックし、現在のログインを受け取ります。ドライブが正しくマッピングされた場合は、マッピングされたドライブの内容に新しいウィンドウが開き、ネットワークドライブの割り当てウィンドウが閉じられます。
- 完了をクリックし、ドライブをマッピングします。
ipm1
ユーザーとしてログインしている場合は、手順2から6は実行しないでください。ipm1
ユーザーとしてログインしている場合は、InfoPrint Managerマネージメントコンソールを開始する前に、ネットワークドライブを手動でマッピングします。
InfoPrint Windowsサーバーでの相互運用を構成するセクションの手順4で指定されるように、このネットワークドライブのドライブ文字を設定します。
ipm1
Windowsユーザーのパスワードは、ipm1
SAMBAユーザーと同じパスワードにしてください。
1.3.3.25.4.5 InfoPrint Windows サーバーでの相互運用を構成する
すべての Windows サーバーで、次のステップを実行します。
- スタートメニューから、プログラム→InfoPrint Manager→マネージメントコンソールと選択します。
- [編集]→[サービス構成]をクリックします。
- 設定グループボックスで、このシステムで通知サーバーを実行とInfoPrint Manager LPDサービスの実行の両方のチェックを外します。注意: ご使用の各 InfoPrint Manager サーバーと一緒に通知サーバーがインストールされています。ただし、ネームスペースが共用されるので、1つだけ実行してください。通知サーバーは、ネームスペースサーバー上で実行してください。InfoPrint Manager 通知サーバーは、1 台を除き、すべてを使用不可にしてください。
- 基本ネームスペースパスフィールドを消去し、ネームスペースへのリンクに使用するドライブ名を入力し、後にコロンを付けます(x:を入
力し
ますなど)。ネットワークドライブのマップ時に使用したドライブ名と同じドライブ名を使用してください。 - リモートネームスペースフォルダーフィールドに、ネームスペースサーバー上の共用ディレクトリーの汎用命名規則(UNC)名を¥¥namespaceserver¥sharenameというフォーマットで入力します。Linux サーバー上のネームスペースの共用名は default_cell です。この例では
\\prince\var\pddir\default_cell
です。 - [OK]をクリックします。
- 各マネージメントコンソールで[ファイル]→[サーバーの開始]を選択して、すべての InfoPrint Manager サーバーを再始動します。
- すべてのサーバーがネームスペースを共用していることを確認します。
- InfoPrint Manager サーバーを保持しているマシンの 1 つにログオンし、コマンドプロンプトをオープンします。
- InfoPrint Manager アドミニストレーションインターフェースを開始します。
- [サーバー]→[すべてのサーバーを表示]をクリックします。
ネームスペースを使用しているすべてのサーバーのリストが表示されるはずです。サーバーが何も表示されない場合、サーバーを停止して、そのサーバーについてステップ 2 で変更した設定を調べます。
1.3.3.26 InfoPrint Manager for Linuxと共にLPDゲートウェイを使用する
Linuxラインプリンターデーモン用のInfoPrint Manager(ipmlpd)を使用すると、InfoPrint LinuxサーバーにLPDゲートウェイ経由でジョブを受け取ることができます。InfoPrint Manager LPDは、ラインプリンター(LPR)クライアントを使用して他のオペレーティングシステムから印刷ジョブを実行依頼可能にするサブシステムです。InfoPrint Manager LPDは受信したファイルを直接InfoPrint Manager宛先に実行依頼し、一部のLPRクライアントで使用可能な-oオプションをサポートします。(-oオプションは、書式定義やページ定義などの拡張InfoPrint Manager印刷オプションを指定できるようにするものです。印刷コマンドで-oオプションを使用する方法は、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。 )
InfoPrint Manager LPD プロトコルを使用するように構成するには、InfoPrint Manager に属さない LPD デーモンまたはプロセス (例: Common UNIX Printing System [CUPS] LPD デーモン) が同じシステム上で実行しているかどうかを確認し、それらのデーモンまたはプロセスを停止する必要があります。
重要: CUPSアンインストールしてはいけません。単にLinuxサーバーでLPD CUPSデーモンを停止します。
Linuxラインプリンターデーモン用のInfoPrint Managerはポート515を使用します。
LPDプロトコルでは、lprと呼ばれる印刷コマンドが定義されています。lprコマンドまたはLPDプロトコルを使用する他の複数のコマンドを使用すると、AIX、LinuxまたはWindowsシステムからLinux LPD用InfoPrint Manager宛先にジョブを実行依頼できます。z/OSなどの他のシステムからもLPDプロトコルを使用し、ジョブを実行依頼できます。構文および使用可能なオプションは、印刷コマンドやlprのバージョンに応じて異なります。システムに応じて、印刷コマンドの例を適応することが必要となる場合があります。
印刷コマンドには備わっていないオプションを送信システムで補完するように構成することが必要となる場合もあります。たとえば、印刷サーバーを指定するオプションが印刷コマンドに含まれない場合は、LPD宛先と同じ名前の送信システムでリモート印刷キューを作成してください。
InfoPrint Manager Linux LPDを開始および停止するには、startlpdおよびstoplpdを使用できます。次のコマンドの使用方法は、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.3.3.26.1 AIX システムから LPD を介して印刷ジョブを実行依頼する
LPR クライアントを使用して印刷ジョブを実行依頼する場合、ローカルシステム上でリモートキューをセットアップする必要があります。このタスクを実行するには、お手元の AIX システムの文書を参照してください。リモートキューを定義すると、InfoPrint Manager リモートサーバーと、その InfoPrint Manager リモートサーバー上の InfoPrint 宛先 (論理宛先または実宛先) の名前が識別されます。LPD は、InfoPrint 印刷スプールに対してジョブを実行依頼します。システムリブート時に LPD サブシステムが開始し、常に使用可能になるように、/etc/inittab ファイルにこのサブシステムを指定してください。
lpr コマンドを入力する場合、バイナリーデータまたは書式設定済みデータを指定するオプションを指定してください。たとえば、lpr で -l (小文字の L) オプションを使用しなければなりません。
InfoPrint Manager AIX サーバー、または InfoPrint Manager クライアントをインストールした AIX サーバーから印刷する場合、InfoPrint pdpr コマンドを使用して、InfoPrint 印刷スプールに直接ジョブを実行依頼する必要があります。
1.3.3.26.2 Linux、他のUNIXシステムからLPD経由で印刷ジョブを実行依頼する
使用することに決めたLPDサブシステムに関係なく、システムリブート時にクライアントが開始し、常に使用可能になるように、/etc/inittabファイルにこのサブシステムを指定してください。
1.3.3.26.2.1 InfoPrint(lprafp)LPRクライアントを持つ非 UNIXシステムから印刷ジョブを実行依頼する
1.3.3.26.3 WindowsシステムからLPD経由で印刷ジョブを実行依頼する
—Ol
または—o l
(Lの小文字)オプションです。1.3.3.26.3.1 Web から lprafp for Windows をインストールおよび構成する
Windowsオペレーティングシステムクライアントの場合は、リコーのWebサイト(https://dl.ricohsoftware.com/downloads/375bc3fe-3080-401f-91c4-2b8adb607f89)からlprafpサンプルコードパッケージを無料でダウンロードできます。
1.3.3.27 InfoPrint ManagerでInternet Printing Protocol(IPP)を使用する
Internet Printing Protocol(IPP)は、Hypertext Transfer Protocol(HTTP)を使用してWebアドレス(またはUniform Resource Identifier -URI)が分かるIPP対応プリンターに文書の印刷を実行依頼可能にするアプリケーションプロトコルです。IPPを使用すると、LANとインターネットの両方に印刷データを送信し、直接LANに接続しているユーザーとリモート側で作業しているユーザーが同様に同じプリンターにアクセスできます。InfoPrint Manager for Linux は、IPP を使用して印刷するようにシステムを構成する方法を提供します。
1.3.3.27.1 IPPゲートウェイから印刷する
IPPゲートウェイは、IPPクライアントソフトウェアがユーザーのコンピューターにインストールされていると、IPP使用可能プリンターを持たなくてもIPPを使用して印刷できるInfoPrint Managerのサービスです。
Windowsクライアントシステムは、組み込みIPPクライアントソフトウェアを搭載しています。他のWindowsプラットフォームのユーザーは、IPPクライアントソフトウェアをダウンロードできます。IPPの開発を指導している組織であるPrinter Working Groupは、該当するクライアントを検索できるIPPクライアントソフトウェアのリストを次の場所で提供しています。 http://www.pwg.org/ipp/
IPPクライアントをインストールしてから、サーバーでIPPゲートウェイをセットアップするには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Managerマネージメントインターフェースを使用し、IPPゲートウェイデーモンを開始します。タスクを完了する方法は、IPMMIヘルプを参照してください。
- IPP ゲートウェイは、InfoPrint Manager IPP ゲートウェイという名前のデーモンとして実行されます。Linux システムでは、IPP ゲートウェイは、デフォルトでは、自動的に開始するように設定されていません。デフォルト設定の変更については、 IPMMIヘルプを参照してください。
- IPMMIからIPPゲートウェイデーモンを開始するには、以下の操作を行います。
- アプリケーション→マネージメントインターフェースに移動します。
- 左側パネルでIPPゲートウェイを右クリックし、新規を選択します。
- IPPGWポート番号に、631(デフォルト)と入力します。
- 開始オプション(今すぐ開始、再起動時に開始、または両方で開始)を選択します。
- InfoPrint Managerホストおよびジョブを送信するためのサーバーのポートを入力します。
- ゲートウェイが作動していることを確認してください。http://serverhostname:631/printers。
http://serverhostname:631/printers。 ネットワークで実行されているDNSネームサーバーがない場合は、代わりに、InfoPrint Managerがインストールされているシステムの、ドット付き10進数のIPアドレスでserverhostnameを置き換えてください。ゲートウェイが正しく稼働している場合は、ゲートウェイを通して使用可能なプリンターのリストが表示されます。InfoPrint宛先がすべて表示されます。ユーザーに印刷させたい宛先のアドレス (URI) を探してください。
- ユーザーがInternet Printing Protocol(IPP)ゲートウェイプリンターをデスクトップに追加するを参照するように依頼してください。このステップは、使用している IPP クライアントによって異なります。プリンターの追加については、IPP クライアントによって提供されている資料の説明に従ってください。プリンターのアドレスには、ユーザーが手順2で確認したアドレスを入力してください。
1.3.3.28 AFP Uploadを使用する
AFP Uploadは、クライアントコンポーネントPSF Upload TCP/IP DSS(InfoPrint Managerの一部として)およびMVSホストサーバーコンポーネント(PSF for z/OSの有料の機能として入手可能)で構成されます。
クライアントコンポーネントは、InfoPrint Managerサーバーの一部です。InfoPrint Manager サーバーは、AFP ファイル (または InfoPrint
Manager が AFP に変換できるファイル) を受け入れ、そのファイルを MVS サーバーに送信します。MVS サーバーはそのファイルを JES スプールに配置します。ホストサーバープログラムは、InfoPrint
Manager サーバーによって渡される属性 (class
、destination
、forms
など) が JES スプール上にデータセットとともに記録されるようにします。MVSシステムに値を渡す方法は、MVSシステムにAFPファイル属性を送信するを参照してください。
1.3.3.28.1 ソフトウェア前提条件
TCP/IP ネットワークで AFP Upload を使用するには、以下のソフトウェア製品が必要です。
ホストシステム
- z/OS V1R7 以降
- PSF 3.4.0 for z/OS AFP Upload 機能
Linuxシステム
- サポートされる Linux システム
- サポートされているInfoPrint Managerバージョン
1.3.3.28.2 ホストサーバープログラムに関する一般情報
ホストサーバープログラムは、PSF for z/OSの機能として購入可能な単一ロードモジュールです。ホストサーバープログラムは、一度始動されると継続して実行されます。ホストサーバープログラムは、1つ以上のInfoPrint Managerサーバーからの接続要求を待ち、各要求を処理するためのサブタスクを作成します。要求が完全に処理されると、サブタスクは終了します。ホストサーバープログラムは、要求ごとに新規のサブタスクを作成します。
ホストサーバープログラムは、始動可能なアドレススペースで実行したり、ホストイニシエーターによって管理されるジョブとして実行したりできます。
InfoPrint Managerサーバーは、AFPデータをSYSOUTデータセットに配置するホストサーバープログラムにAFPデータを送信します。ホストサーバープログラムは、SYSOUTデータセットを割り振るときに、JESのSYSOUTクラス定義用のデフォルトのスプールスペース割り振りを受け入れます。
ホストサーバープログラムは、InfoPrint Managerサーバーによって渡された属性をSYSOUTデータセットに関連付けます。これらの属性は、JCL OUTPUT ステートメントパラメーターと似ています。属性には、以下が含まれます。
- ADDRESS
- BUILDING
- BURST
- CLASS
- COPIES
- DATACK
- DEPARTMENT
- DESTINATION
- FORMDEF
- FORMS
- NAME
- ROOM
- TITLE
- WRITER
- 注意:
- ホストサーバープログラムでは、InfoPrint Manager サーバーによって送信される AFP データの各 AFP ステートメントの前に
5A
制御文字を付ける必要があります。 - InfoPrint Manager サーバーは常に、アップロードされた各ファイルとともに DATACK パラメーターの値を渡します。この DATACK 値は、PSF for z/OS の PRINTDEV ステートメントの DATACK パラメーターを指定変更します。
1.3.3.28.2.1 SYSPRINT DDステートメントを指定する
ホストサーバープログラムは、SYSPRINT DDステートメントによって参照されるデータセットに構成設定とエラーに関する情報を記録します。ホストサーバープログラムを実行するJCLステートメントにはSYSPRINT DDステートメントを入れてください。
SYSPRINT DDステートメントがSYSOUTまたはDUMMY以外のデータセットを参照する場合は、データセットに以下の属性が必要です。
- ディレクトリーブロック:
- 0
- レコードフォーマット:
- VA
- レコード長:
- 125
- ブロックサイズ:
- 129
1.3.3.28.2.2 対応構成パラメーター
Linuxクライアントでは、ホストサーバープログラムで必要なほとんどの情報が提供されています。ホストサーバープログラムの構成パラメーターはほんのわずかです。ほとんどの場合は、以下のパラメーターのデフォルト値が適用されます。
- CASE
- ホストサーバープログラムがテキストのOUTPUTパラメーター値を大文字に変換するかどうかを指定します。以下のOUTPUTパラメーターが影響を受けます。
- ADDRESS
- BUILDING
- DEPARTMENT
- NAME
- ROOM
- TITLE
CASEパラメーターは、他のOUTPUTパラメーター値には影響しません。 以下のパラメーター値は常に大文字に変換されます。
- CLASS
- DESTINATION
- FORMDEF
- FORMS
- WRITER
- MIXED
- Linuxクライアントによって提供されるテキスト値を受け取ります。
注意: ヘッダーおよびトレーラーページで印刷されるフォントで使用される一部のコードページには、小文字は含まれません。
- UPPER
- すべての英字を大文字に変換します。
- PORTNUM
- ホストサーバープログラムがクライアントからの接続要求を受け取るTCPポート番号を指定します。有効な値は 1 から 65535 までですが、5000 より大きい値をお勧めします。デフォルト値は
6001
です。 - TASN
- z/OS TCP/IP アドレススペースの名前を指定します。デフォルト値は
TCP/IP
です。 - TRACE
- ホストサーバープログラムが、SYSPRINT DDステートメントで参照されるデータセットに内部フローを記録するかどうかを指定します。
注意: NONE以外のTRACE値を使用すると、パフォーマンスが低下します。IBMサービス担当者に指示された場合だけ、NONE以外の値を指定してください。
- DS
- 送受信されたデータと内部実行パスを記録します。
- NONE
- トレース情報を記録しません。ホストサーバープログラムは、構成情報およびエラー情報だけSYSPRINTデータセットに書き込みます。
- NORM
- 内部実行パスを記録します。
1.3.3.28.2.3 構成パラメーターを指定する
ホストサーバープログラムのパラメーターと値を JCL EXEC ステートメントでプログラムパラメーターとして指定します。
例:
//STEP EXEC PGM=AUPTCPS,PARM='/CASE=MIXED'or
//STEP EXEC PGM=AUPTCPS,PARM='/CASE=MIXED,TRACE=NORM'
PARM値のフォーマット:
'run-time options/program parameter'
ランタイムオプションは、プログラムで使用可能なストレージ量など、プログラムの実行環境の局面を制御します。
プログラムパラメーターはプログラムに渡されます。
1.3.3.28.2.4 PL/Iランタイムオプションを指定する
ホストサーバープログラムはPL/I言語で作成されています。ほとんどのPL/Iプログラムと同様、実行環境の局面はランタイムオプションで制御できます。
JCL EXEC ステートメントでは、PARM オペランドでランタイムオプションを指定できます。
例:
//STEP EXEC PGM=AUPTCPS,PARM='SPAE,SPIE/CASE=MIXED'
PARM値のフォーマット:
'run-time options/program parameter'
プログラムパラメーターはプログラムに渡されます。これで、ホストサーバープログラムは構成パラメーターを受け取ります。
PL/Iプログラム用のランタイムオプションについては、z/OS言語環境プログラムプログラミングガイドを参照してください。
1.3.3.28.3 MVSシステムにAFPファイル属性を送信する
InfoPrint Managerでは、以下の2とおりのメソッドでMVSに値を指定できます。
CLASS 値、FORMS 値、および DESTINATION 値の場合、どちらのメソッドでも値を指定できます。AFP Upload and Print を使用して、BURST 値のほか、これら 3 つの値を送信したい場合、destination-pass-through 属性を使用する必要があります。特定の属性 (mvs-class、mvs-destination、または mvs-forms) として CLASS、FORMS、および DESTINATION 属性を指定し、そのときに同じコマンドまたは実宛先に対して BURST 値を指定した場合、InfoPrint Manager は、特定の文書属性を無視し、BURST 値だけを MVS ホストプログラムに渡します。BURST を他の 3 つの値と一緒に渡すには、「destination-pass-through属性を使用する」に記載されているメソッドを使用する必要があります。
1.3.3.28.3.1 特定のInfoPrint Manager属性を使用する
MVS値にマップする一連の文書属性は、ジョブと関連付ける、pdpr印刷コマンドに指定する、または実宛先に設定することによって指定できます。
次の表は、AFP Upload and Print を通じて値を MVS ホストシステムに渡すのに使用できる特定の属性を示しています。
MVS ホストシステムに値を渡す特定の InfoPrint Manager 属性
MVS値 | InfoPrint Manager属性 |
ADDRESS |
|
BUILDING | building–text= |
CLASS |
|
COPIES | copy–count= |
DATACK | data–fidelity-problem-report= |
DESTINATION |
|
DEPARTMENT | department-text= |
FORMDEF | form-definition= |
FORMS |
|
NAME | name-text= |
ROOM | room-text= |
TITLE | title-text= |
たとえば、004
という BUILDING 値と A5
という ROOM 値を渡すには、pdpr 印刷コマンドを使用して、test1.tif ファイルを持つ単一のジョブの属性を渡します。
pdpr -p nome-lp -x"building-text=004 room-text=A5" test1.tif
特定の構文規則については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。この規則は、RICOHソフトウェア情報センター(http://help.ricohsoftware.com/swinfocenter)から入手できます。
1.3.3.28.3.2 destination-pass-through属性を使用する
特定のInfoPrint Manager属性に一致しないMVS値のサブセットの場合は、InfoPrint Managerでは、destination-pass-through(printer-pass-throughと言われることもあります)属性値としてMVSに値を指定できます。値は、pdpr印刷コマンドに指定されるか、実宛先で設定されたジョブに関連付けることができます。MVSホストサーバープログラムは、Linuxクライアントによって渡された属性をSYSOUTデータセットと関連付けます。これらの属性は、JCL OUTPUT ステートメントパラメーターと似ています。
属性には、以下が含まれます。
- BURST
- CLASS
- DESTINATION
- FORMS
以下の手順は、以下の構文を使用して、AFP Upload and Print を使用する MVS ホストサーバープログラムにこれらの値を渡す方法を説明しています。
-x "destination-pass-through='PASSTHRU=MVS_PARM=value'"
ここで、MVS_PARM は、BURST、CLASS、DESTINATION、および FORMS のいずれか単独、または組み合わせです。複数の属性が渡されたときは、以下の例に示すように、各値をコンマで区切ります。
MVS値WRITERはdestination-pass-through属性で指定しておきますが、mvs-class、mvs-destination、またはmvs-formsの指定とは競合しません。以下の表と例のように、MVS WRITER値を渡す構文は、その他のオプションに使用されるものとは異なります。
以下の表は、destination-pass-through属性を使用し、AFP Upload and Print経由でMVSホストシステムに値を渡す方法を示しています。
MVSホストシステムに値を渡すためのdestination-pass-through属性の使用法
MVS値 | InfoPrint Managerのパススルー構文 |
BURST | destination-pass-through='PASSTHRU=BURST=xxx' |
CLASS | destination-pass-through='PASSTHRU=CLASS=xxx' |
DESTINATION | destination-pass-through='PASSTHRU=DESTINATION=xxx' |
FORMS | destination-pass-through='PASSTHRU=FORMS=xxx' |
WRITER | destination-pass-through='WRITER=xxx' |
1.3.3.28.3.2.1 例: destination-pass-through属性を使用する
最初の 2 ステップの例は、初期値文書を作成し、デフォルトの論理宛先と関連付けます。そうすると、この宛先に送信されるすべてのジョブは指定の属性を渡します。
- 次のpdcreateコマンドを指定し、InfoPrint AIXサーバーnomeで初期値文書upload1-ddを作成します。
pdcreate -c initial-value-document \
-x"destination-pass-through='WRITER=WTR1 PASSTHRU=BURST=YES,CLASS=A'"\
nome:upload1-dd
- 次のpdsetコマンドを指定し、初期値文書upload1–ddをnome-lp論理宛先に関連付けます。
pdset -c destination\
-x"destination-initial-value-document=upload1-dd"\
nome:nome-lp
2番目の例は、pdprコマンドを使用し、test2.tif入力ファイルを持つ単一のジョブに、A
のクラス、B
の形式、B205
のジョブ宛先、YES
のBURST値の属性を渡します。
pdpr -p nome-lp\
-x"destination-pass-through='PASSTHRU=CLASS=A,FORMS=B,DESTINATION=B205, BURST=YES'"\
test2.tif
3番目の例は、pdsetコマンドを使用し、実宛先nome-ad
に送信されるすべてのジョブに、A
のクラス、B
の形式、YES
のBURST、WTR1のWRITER値の属性を渡します。
pdset \
-x"destination-pass-through='WRITER=WTR1 PASSTHRU=CLASS=A,FORMS=B, BURST=YES'"\
nome:nome-ad
1.3.3.28.4 AFP UploadでのInfoPrint Managerコマンドを使用する
AFP Upload用LinuxクライアントプログラムはInfoPrint Manager実宛先 (PSF Upload TCP/IP DSS) として動作するため、他のInfoPrint Manager実宛先とともに使用されるコマンド経由で制御およびモニターできます。
- PSF Upload TCP/IP実宛先をシャットダウンするには、RICOH InfoPrint Manager:Referenceに記載されているpdshutdownコマンドを使用します。
- PSF Upload TCP/IP実宛先に関する情報を見つけるには、psfstatコマンドを使用します。
PSF Upload TCP/IP実宛先を使用して実行できるタスクは限定されています。前送り/後送り、PSF Upload TCP/IP実宛先へのジョブの一時停止はできません。
1.3.3.28.5 MVSシステムホストに接続できないとき
AFP Upload and Print を通じてジョブを実行依頼した後で MVS ホストで接続問題が発生した場合、ジョブが確実に印刷されるようにする方法は、InfoPrint Manager が接続の喪失を検出しているかによって異なります。
InfoPrint Managerが接続の失敗を検出した場合は、PSF Upload TCP/IP論理宛先は赤くなり、ジョブは待機中
の状態になります。MVSホストプログラムへの接続を再確立した後に、PSF Upload TCP/IP宛先を再度使用可能にします。次に、InfoPrint Manager
はジョブを再開し、印刷を続行します。
InfoPrint Manager が接続がなくなったことを検出していない場合、ジョブは待機中
状態のままになり、印刷は[キーオペレーターが必要です]
状態になります。この状態を解決してジョブを印刷するには、MVSホストプログラムへの接続を再度確立し、待機中
状態のジョブをキャンセルしてから、PSF Upload TCP/IP実宛先にジョブを再度送信します。
1.3.3.28.6 TCP/IPネットワークのAFP Uploadに関する問題を解決する
1.3.3.28.6.1 エラー情報が記録される場所
このセクションでは、TCP/IPネットワークでAFP Uploadを構成および使用するときのエラーに関する情報を入手するために参照すべき場所を説明します。
- InfoPrint Managerの実宛先のerror.log
- AFP Uploadクライアントプログラムは、InfoPrint Manager PSF Uproad TCP/IPの実宛先として動作します。これは、InfoPrint
Managerのすべての実宛先と同様に、InfoPrint Managerの実宛先のディレクトリーにあるファイルerror.logにエラーメッセージを記録します。ディレクトリーの名前は次のようになります。
/var/psf/
printername
psfmsgコマンドを使用すると、任意のInfoPrint Manager PSFメッセージに関する詳細情報を表示できます。psfmsgコマンドについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
- MVSコンソールログ
- MVSコンソールログには、ホストサーバープログラムエラーに関する情報(特に、ホストサーバープログラムが、始動可能なアドレススペースで実行された場合の情報)が記録されています。
- MVS保留出力
- ホストサーバープログラムが、MVSイニシエーターで管理されるジョブとして実行される場合、ジョブの保留出力を調べて、エラーに関する情報がないことを確認します。ジョブ実行データセットを保留するJCL JOBステートメントでは、MSGCLASSを使用する必要があります。
- SYSPRINTデータセット
- AFP Uploadホストサーバープログラムは、その構成値、ランタイムエラーに関する情報を、SYSPRINT DDステートメントによって参照されるデータセットに記録します。「SYSPRINT DDステートメントを指定する」を参照してください。
1.3.3.28.6.2 TCP/IPネットワークを使用したAFP Uploadでの共通エラー
以下に、TCP/IP ネットワークを使用した AFP Upload を使用した場合の共通エラーを示します。症状とその考えられる原因と解決法を問題ごとに提示します。
症状:
MVS イニシエーターによって管理されるジョブとしてホストサーバープログラムを実行します。しばらく実行すると、ホストサーバープログラムがシステムコード 522 で終了します。
考えられる原因と解決法:
システムコード 522 は、SMFPRMxx parmlib メンバーの JWT パラメーターで指定された期間中、ジョブステップのすべてのタスクが待ち状態であったことを示しています。ただし、ホストサーバープログラムにファイルを送信するAFP Upload Linuxクライアントが存在しない期間は、一般的に待ち時間が長くなります。
ホストサーバープログラムがジョブステップの待ち制限をバイパスできるように、JCL EXEC ステートメントで TIME=NOLIMIT を指定します。
症状:
アップロードする ASCII ファイルをエンキューすると、InfoPrint Manager for Linux から次のエラーメッセージが発行されます。
0423-659: ファイル ________ には、この PSF/6000 インスタンスで処理できないタイプのデータが含まれます。たとえば、PSF/6000インスタンスはASCIIデータタイプのファイルは処理できません。
考えられる原因と解決法:
アップロードする ASCII ファイルを直接エンキューすることはできません。ACIF を使用して、ファイルを AFP データストリームファイルに変換する必要があります。
症状:
ホストサーバープログラムが、始動直後に失敗します。SYSPRINT データセットには以下のエラーが含まれます。
INITAPI ERROR = 10191
考えられる原因と解決法:
ホストサーバープログラムが、正しくない TCP/IP アドレススペース名を参照したか、あるいはアドレススペース名は正しいが、そのアドレススペースが実行されていません。
ホストサーバープログラムを始動するときに TCP/IP アドレススペース名 (TASN) を指定しなかった場合は、TCPIP
が想定されます。TCP/IP アドレススペース名が TCPIP
ではない場合、ホストサーバープログラムはこの INITAPI マクロエラーを記録して終了します。
ホストサーバープログラムを始動するときに TCP/IP アドレススペース名 (TASN) を指定したが、その名前が正しくなかった場合も、ホストサーバープログラムはこの INITAPI マクロエラーを記録して終了します。
z/OS TCP/IPアドレススペース名については、システムプログラマーに問い合わせてください。TASN 構成パラメーターを使用して、ホストサーバープログラムにその名前を指定します。TASN構成パラメーターと指定方法は、ホストサーバープログラムに関する一般情報を参照してください。
症状:
InfoPrint Manager for Linux から次のエラーメッセージが発行されます。
0423-655: PSF/6000 は、TCP ポート番号 ____ およびインターネットプロトコル (IP) アドレス ____ で
サーバープログラムと通信できません。
考えられる原因と解決法:
ホストサーバープログラムは、指定の IP アドレスと TCP ポート番号で開始されていません。
IPアドレスが正しいことを確認します。ホストサーバープログラムを始動します。ホストサーバープログラムを始動するときに指定したPORTNUM値と実宛先のPORT number構成パラメーターが等しいことを確認します。ホストサーバープログラムを始動するときに PORTNUM 値を指定しなかった場合は、6001 が使用されます。PORTNUM構成パラメーターの指定については、ホストサーバープログラムに関する一般情報を参照してください。PSF TCP/IPプリンターの作成については、RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイドの「実宛先を作成/管理する」を参照してください。
1.3.3.28.7 始動可能なアドレススペースでホストサーバープログラムを実行するJCLステートメントを指定する
ホストサーバープログラムは、始動可能なアドレススペースで実行したり、MVSイニシエーターによって管理されるジョブとして実行したりできます。このセクションでは、始動可能なアドレススペースでホストサーバープログラムを実行する方法を説明します。
JCL PROCをPROCLIBに配置し、MVS STARTコマンドでこのPROCを実行してください。JCLは、AUPTCPSという名前のAFP Uploadサーバープログラムを実行してください。このプログラムは、PL/I言語で作成されています。言語環境ランタイムライブラリーにはSTEPLIB定義が必要です。AFP Upload サーバープログラムに SYSPRINT DD 名を割り振る必要もあります。ホストサーバープログラムで使用するSYSPRINT DD名については、SYSPRINT DDステートメントを指定するを参照してください。
MVS START および CANCEL コマンドを使用すれば、ホストサーバープログラムの実行を制御できます。ホストサーバープログラムは、MVS STOP/DISPLAYコマンドに対応または応答しません。
1.3.3.28.8 ジョブとしてホストサーバープログラムを実行するJCLステートメントを指定する
ホストサーバープログラムは、始動可能なアドレススペースで実行したり、MVSイニシエーターによって管理されるジョブとして実行したりできます。このセクションでは、MVSイニシエーターによって管理されるジョブとしてホストサーバープログラムを実行する方法を説明します。
JCLは、AUPTCPSという名前のAFP Uploadサーバープログラムを実行してください。このプログラムは、PL/I言語で作成されています。言語環境ランタイムライブラリーにはSTEPLIB定義が必要です。AFP Upload サーバープログラムに SYSPRINT DD 名を割り振る必要もあります。ホストサーバープログラムで使用するSYSPRINT DD名については、SYSPRINT DDステートメントを指定するを参照してください。
JCL EXEC ステートメントで TIME=NOLIMIT を指定します。これで、ジョブ手順の待機制限がバイパスされます。この指定がない場合、SMFPRMxx parmlib メンバーの JWT パラメーターで指定された時間の間すべてのタスクが待ち状態になっていると、ジョブはシステムコード 522 で終了します。ホストサーバープログラムにファイルを送信するAFP Upload Linuxクライアントが存在しない期間は、一般的に待ち時間が長くなります。
1.3.3.28.9 始動可能なアドレススペースでホストサーバープログラムを実行するJCLステートメントの例
以下の値の説明については、始動可能なアドレススペースでホストサーバープログラムを実行するJCLステートメントを指定するを参照してください。
1.3.3.28.10 ジョブとしてホストサーバープログラムを実行するJCLステートメントの例
以下の値の説明については、ジョブとしてホストサーバープログラムを実行するJCLステートメントを指定するを参照してください。
1.3.3.29 SystemDサービスを使用する
SystemDのsystemctl
コマンドを使用して、以下のInfoPrint Managerサービスを開始、停止、再起動、有効、または無効にすることができます。
- InfoPrint Manager IPPGW (ipm-ippgw)
- InfoPrint Manager Licensing (ipm-licverd)
- InfoPrint Manager LDAP Cache (ipm-lcd)
- InfoPrint Manager LPD (ipm-lpd)
- InfoPrint Manager MVS Download (ipm-mvsd)
- InfoPrint Manager Notification (ipm-notifyd)
- InfoPrint Manager PDServers (ipm-pdservers)
- InfoPrint Manager SAP (ipm-sapcbd)
- InfoPrint Manager Web Server (ipm-ws)
停止しているInfoPrint Managerサービスを開始するには、次を使用できます。
systemctl start <servicename>[.service]
InfoPrint Managerサービスを停止するには、次を使用できます。
systemctl stop <servicename>[.service]
InfoPrint Managerサービスを再開するには、次を使用できます。
systemctl restart <servicename>[.service]
InfoPrint Managerサービスを有効にするには、次を使用できます。
systemctl enable <servicename>[.service]
InfoPrint Managerサービスを無効にするには、次を使用できます。
systemctl disable <servicename>[.service]
- 注意:
- rootとInfoPrint Managerを実行しているユーザーのみが、
systemctl
を使用してInfoPrint Managerサービスを開始、停止、または再開できます。 - 2。 rootのみが、
systemctl
を使用してInfoPrint Managerサービスを有効または無効にできます。
詳しくは、systemctl (1)
のマニュアルページ参照してください。
1.3.4 管理者の操作: ホスト印刷を構成する
1.3.4.1 MVS Download Receiver経由でMVSシステムからデータセットを印刷する
このセクションでは、InfoPrint Managerに同梱されるMVS Download Receiverデーモンを設定して、InfoPrint管理プリンターでMVSジョブを印刷する方法について説明します。MVSジョブは、IBM Print Services Facility for z/OSプログラム製品のDownload for AFP Download Plusまたはz/OS機能がインストールされたMVSシステムから送信されます。
InfoPrint MVS Download Receiverデーモンを使用すると、MVSユーザーは、MVS JESスプールからのデータセットをInfoPrint管理のプリンターで印刷できます。MVSデータセットには、MO:DCAデータがあります。Download for z/OSでは、PostScriptデータ、またはInfoPrintに対応する他の任意フォーマットのデータが含まれたMVSデータセットも印刷できます。
PSF for z/OS Download機能は、MVSシステムにある転送制御データセットを使用し、CLASS、FORMS、DEST JCLパラメーターの任意の組み合わせを特定のInfoPrint Managerサーバー上の特定のMVS Download Receiverデーモンにマッピングします。
MVSシステムで実行されるDownload for z/OSの機能やタスクについては、PSF for z/OS: Download for z/OSガイドを参照してください。
PSF for z/OSAFP Download Plus機能は、特定のInfoPrint Managerサーバーで1つのMVS Download Receiverデーモンを識別するパラメーターをPRINTDEVで使用します。MVSシステムで実行されるAFP Download Plusの機能やタスクについては、PSF for z/OS: AFP Download PlusGuideを参照してください。
1.3.4.1.1 Download for z/OSの使用を準備する
以下をよく読み、MVS Downloadの用語とコンポーネントを理解してください。
1.3.4.1.1.1 Manager MVS Download Receiverを使用する理由は?
InfoPrint管理のプリンターで印刷するデータがMVSシステムにあるときは、Download for z/OS、またはPSF for AFP Download Plusのz/OS機能、およびInfoPrint Manager MVS Download Receiverデーモンを使用できます。PSF for z/OS機能およびInfoPrintデーモンは、以下の操作を行います。
- 大容量ジョブ用の高速データ転送ユーティリティーを提供します。
- データ送信が中断した場合に、チェックポイントから再始動します。
- システム表示および検索機能(SDSF)とのシームレスな統合のために、MVSシステムで別個にスプール管理とキューイングの処理をする必要はありません。
Download for z/OSおよびAFP Download Plusの機能の比較については、Download for z/OS Guideを参照してください。
1.3.4.1.1.2 MVS Download Receiverデーモンとは?
InfoPrint Managerは、1つ以上のMVSシステムからデータセットを受け取るmvsprsdというデーモンを提供します。大量のデータを処理する場合は、複数のmvsprsdデーモンを設定してMVSからのデータセットを受け取ることができます。
mvsprsdデーモンを設定するには、次のタスクを行います。
- MVSシステムのAFPリソースがまだ使用可能になっていない場合は、リソースをInfoPrintで使用可能な状態にします。
- InfoPrint Managerで提供されたシェルスクリプト mvsprpsm.sh のデフォルトバージョンまたはカスタマイズバージョンを使用します。詳しくは、 InfoPrint mvsprpsm.shシェルスクリプトを変更するを参照してください。
- ポート番号をInfoPrintManager MVS Download Receiverデーモンに割り当て、mvsprsdコマンドを使用してデーモンを始動します。
mvsprsdコマンドを使用してデーモンを開始するを参照してください。
1.3.4.1.1.3 AFPリソースを使用可能にする方法
AFP Download Plusは、必要なすべてのAFPリソースを印刷ファイルとともに送信できます。この場合は、LinuxシステムからAFPリソースへのアクセスは不要になります。AFP Download Plusで必要なすべてのAFPリソースを送信しないように構成されているか、Download for z/OSが使用中の場合は、ジョブに必要なAFPリソースをLinuxシステムでアクセス可能にしてください。
MVS システム上にある AFP リソースを必要とするジョブの場合、NFS (Network File System) の mount コマンドを使用すれば、リソースが含まれる MVS ファイルシステムに、InfoPrint が実行されている Linux システムからアクセスできるようになります。さもなければ、リソースを Linux システムに置くことができます。リソースの位置を指定するには、/usr/lpp/pd/binディレクトリーにあるInfoPrint提供のシェルスクリプト mvsprsd.sh を使用します。
指定されたメディアを、そのメディアがロードされるビンに関連付けることができます。ページフォーマット作成支援プログラム(PPFA)を使用することで、メディア名を指定するMO:DCAメディアマップが含まれるMVSジョブに書式定義を作成できます。書式定義の作成方法は、ページプリンター書式設定補助:ユーザーズガイドおよびリファレンス(S550-0801)を参照してください。
1.3.4.1.1.4 印刷オプションを InfoPrint に渡す方法
InfoPrint管理のプリンター機器での印刷用にMVSデータセットを実行依頼するMVSユーザーは、ジョブの詳細要件を定義するオプションを渡すことができます。InfoPrintデーモンは、データセットと共にオプションを受け取り、オプションをシェルスクリプトに渡します。
オプションについては、「mvsprsdデーモンからシェルスクリプトにパラメーターリストを渡す」を参照してください。
1.3.4.1.1.5 mvsprpsm.shシェルスクリプトが行う処理
InfoPrint Manager MVS Download Receiverシェルスクリプトは、InfoPrintの属性および値にダウンロードされたMVSファイルに指定された印刷オプションを変換します。シェルスクリプトは、属性と値を渡すための-xフラグが指定された、InfoPrintpdprコマンドをビルドします。MVSシステムから受け取った情報とMVSファイルを受け取った日付と時刻から、印刷するファイルの名前をビルドします。次に、シェルスクリプトはログファイルを作成し、pdpr コマンドを出します。検査して、InfoPrint Managerがコマンドを受け取るかどうかを決定します。InfoPrintがコマンドを受け取ると、InfoPrint Manager MVS Download Receiverシェルスクリプトによって、ログファイルおよびMVSシステムから受け取ったデータセットが削除されます。受け入れなかった場合は、ログとファイルは定義されたファイルシステムに残ります。
1.3.4.1.1.6 mvsprpsm.sh シェルスクリプトで生成されるログファイルの内容
ログファイルのファイル名は次のフォーマットになります。
jobname.dataset_name.forms_name.yyddd.logInfoPrint Manager MVS Download Receiverシェルスクリプトで生成されるログファイルには、次の情報が記載されています。
- InfoPrintがMVSデータセットと印刷オプションを受け取った日付
- mvsprsdデーモンからシェルスクリプトに送信された印刷オプション
- ファイルの印刷用にシェルスクリプトで発行されたpdprコマンドのコピー
- pdprコマンドに応答して出されたエラーメッセージ
- pdprコマンドからの戻りコード
pdprコマンドが失敗した場合は、mvsprsdユーティリティーの-dフラグで定義したファイルシステムにあるログファイルを使用できます。
- シェルスクリプトが正しいパラメーターを受け取っていることを確認します。
- pdmsgコマンドなどを使用してInfoPrint Managerトラブルシューティング手順に従い、pdprコマンドに生じた問題の原因を判別します。
1.3.4.1.1.7 AFP Download Plusジョブのページカウントを表示する方法
AFP Download PlusジョブのページカウントをInfoPrint Manager GUIにリストで表示可能にする場合は、AFP Download Plusでpage-accounting-supportをオンにします。詳しくは、PSF for z/OS: AFP Download Plusガイドを参照してください。
1.3.4.1.1.8 直接ダウンロード方式に関するパフォーマンス上の考慮事項
直接ダウンロード機能を使用するときは、InfoPrint Managerサーバーでレシーバー/デーモンをダウンロードするパフォーマンスが低下します。直接ダウンロードのサポートは、ホストから有効または無効にできます (詳しくは、AFP Download Plusガイドを参照してください)。
メモリー使用率は影響を受けません。
直接ダウンロードを使用すると、ダウンロード作業ディレクトリーに追加の一時ファイルが生成されます。ダウンロード作業ディレクトリーが存在するファイルシステムに充分なスペースがあることを確認する必要があります。
ダウンロード作業ディレクトリーが InfoPrint Manager スプール (/var/pd
) と同じファイルシステムにある場合、追加のファイルシステムスペースは必要ありません。
ダウンロード作業ディレクトリーが InfoPrint Manager スプールと別のファイルシステムにある場合は、2 倍のデータ量に対して充分なスペースが作業ディレクトリーにあることを確認してください。
1.3.4.1.2 InfoPrint mvsprpsm.shシェルスクリプトを変更する
/usr/lpp/pd/binディレクトリーにあるmvsprpsm.shシェルスクリプトのデフォルトバージョンを使用するか、実動印刷環境の用途に合わせてシェルスクリプトを変更できます。たとえば、Linux システムにある AFP リソースへのパスを組み込んだり、MVS システムから受信するデータセットのファイル名をシェルスクリプトが生成する方法を変更したりできます。デフォルトのページ定義を指定することもできます。
mvsprpsm.sh scriptを変更するときは、コメントしたパラメーターは削除されずに、実宛先に送信されます。たとえば、スクリプトで定義されたコピー部数用の値をコメント化した場合は、次のとおりです。
# cop ) outputstr="$outputstr results-profile=::${optparm#=}" ;;このスクリプトはプリンターへの元のJCLコピー数の値を渡します 。シェルスクリプトの行をコメント化せずに、パラメーターの名前を次のような値に変更します。ただし、InfoPrintプリンターには渡しません。junk:
cop ) junk="$outputstr results-profile=::${optparm#=}" ;;
- 注意:
- シェルスクリプトを別のディレクトリー(/var/pdなど)にコピーし、コピーを変更してください。そうすることで、変更後のシェルスクリプトを保守時に上書きしなくて済みます。
- このコマンドを実行できるのは、
root
ユーザー権限またはInfoPrint Managerユーザーだけです。
mvsprpsm.shシェルスクリプトおよび関連スクリプトは、AFP Download Plusや、AFP Download Plusの複数データセット機能のサポートを追加するように変更されました。InfoPrint Manager付属のスクリプトの代わりに使用するカスタムスクリプトが作成してある場合は、AFP Download Plusを使用する前に、必ず新しいスクリプトの変更に合わせてカスタムスクリプトを更新しておいてください。
以下の新しい機能が必要な場合だけ、カスタムスクリプト/出口の変更が必要になります。
- AFP Download Plusの複数データセット
- pdpr再試行カウント/再試行間隔のサポート
- アドミニストレーション/オペレーターGUIでのAFP Download Plusページカウントを表示する
- AFP Download Plusの失敗ジョブを印刷/廃棄する
- Download for z/OS複数データセットでインラインリソースを使用する
- AFP Download Plusの複数データセットを持つセパレーターページのサポート
- 新しい-wまたは-eオプションの使用
いずれの機能を使用しない場合は、既存のカスタムスクリプトを使用できます。
変更を決定するには、現在提供されているサンプルスクリプト/出口と、カスタムスクリプト/出口の基礎となっているサンプルスクリプト/出口を参照してください。これで、カスタムスクリプト/出口の更新およびテストに適切な方法を識別します。
1.3.4.1.2.1 AFPリソースディレクトリーを指定する
mvsprpsm.sh シェルスクリプトには、次の行があります(デフォルトでコメント化されています)。
# NOTE: Add resource-context-xxx search paths to the pdpr options # if necessary. For example: #outputstr="$outputstr resource-context-font=/font/reslib" #outputstr="$outputstr # resource-contect-page-def=/dept123/pagedef:/acme/pagedef"
AFPリソースが入っているディレクトリーへのパスを指定するには、3行目、4行目、5行目に示されているフォーマットを使用します。ディレクトリーを指定するときは、ポンド記号#は使用できません。コロンで区切ると、複数のディレクトリーを指定できます。NFS mountコマンドを介してアクセスされるMVSファイルシステムも指定できます。
1.3.4.1.2.2 シェルスクリプトによるファイル名の生成方法を変更する
mvsprpsm.sh シェルスクリプトには、次の行があり、MVSダウンロードレシーバーシェルスクリプトに、シェルスクリプトが生成したファイル名でのMVSジョブIDが含まれるようになります。
# Rename the downloaded file to include the MVS job id (comment out # if this behavior is not desired) if [ "$paopt" != "" ; then JID=${paopt##*jobid=} if [ "$JID" != "$paopt" ] ; then JID=${JID%%, *} if [ "$JID" != "" ]; then mv $filename $JID.$filename filename=$JID.$filename mv $logfile $JID.$logfile logfile=$JID.$logfile fi fi fi
MVSジョブIDを含めない場合は、コメントアウトします。
1.3.4.1.2.3 MVS Download Receiverで複数プリンターを使用する
デフォルトでは、MVS Download Receiverプロセスはすべてのジョブを同じ論理プリンターに送信します。この論理プリンターを指定しているパラメーターで、mvsprsdデーモンが始動します。このプリンターは、処理中は変更できません。このため、MVSジョブを複数のInfoPrint Managerプリンターに送信する場合は、複数のデーモンをプリンターごとに始動します。
単一の mvsprsd デーモンプロセスがMVSジョブを異なるプリンターにルーティングするようにする場合は、mvsprpsm.sh シェルスクリプトで次の行のコメントを外すことができます。
## #####################################################################
## The following code-segment should be uncommented if dynamic printer
## assignment is desired. Uncomment lines that are singly (#)
## commented. Lines with double comment (##) should remain
## commented.
##
## The MVS parameter DEST=xxxx is used to assign the logical printer
## (thereby making the MVS Download daemon's startup
## queue irrelevant).
##
## The assumption below is that the DEST passed is the actual name
## of an IPM logical destination. Note that both JES2 and JES3
## will pass the DEST in the NJE header in UPPER CASE but the
## code below will convert it to lower-case.
## #####################################################################
#####################################################
## Begin dynamic printer assignment from DEST
#####################################################
# MVSdest=${paopt##*destination=}
# if [ "$MVSdest" != "$paopt" ] ; then
# MVSdest=${MVSdest%%,*}
# MVSdest=${MVSdest% }
# if [ "$MVSdest" != "" ] ; then
# outputstr="$outputstr mvs-destination=$MVSdest"
# paopt=${paopt##destination=$MVSdest}
##########################################################
## The following typeset converts to lower-case (-l flag)
##########################################################
# typeset -l lpname=$MVSdest
# fi
# fi
#####################################################
## End dynamic printer assignment from DEST
#####################################################
このコードのコメントを外してから、MVSオペレーターはMVS Download Receiver経由で送信したジョブのDEST=パラメーターで、ターゲットのInfoPrint Manager論理宛先を指定してください。
JCL の DEST= パラメーターに値を指定しないジョブを送信しようとする場合、MVS 構成はデフォルト値を代入します。この値は、通常、LOCAL
です。InfoPrint構成に同一名の宛先がない場合は、ジョブは失敗し、InfoPrintは以下のメッセージを発行します。
5010-056 Cannot find object 'local' rc=1
これらのジョブが失敗しないようにするために、該当のプリンターを扱う、InfoPrint Manager 論理宛先または local という名前 (またはご使用の MVS 構成のデフォルト値と同じ小文字の名前として機能するもの) の実宛先を定義します。
1.3.4.1.2.4 デフォルトページ定義を指定する
InfoPrintを使用してMVSシステムからダウンロードした行データジョブを印刷する前に、ページ定義が必要です。ページ定義が指定されていないと、エラーが起こります。デフォルトで、シェルスクリプトに次の行があります。
pagedef ) outputstr="$outputstr page-definition$optparm" ;;これにより、シェルスクリプトは page-definition 属性の値を設定できます。 mvsprsd デーモンからシェルスクリプトに渡された値に基づきます。デーモンから渡される値は、MVS からデータセットと共にダウンロードされるオプションに応じて決まります。ファイルと共にダウンロードされたページ定義指定がなかった場合にページ定義を指定できるように、条件付き処理をシェルスクリプトに追加できます。
1.3.4.1.3 mvsprsdデーモンからシェルスクリプトにパラメーターリストを渡す
InfoPrintmvsprsdデーモンは、受け取った各データセットごとに、パラメーターリストをInfoPrintManager MVS Download Receiverシェルスクリプトに渡します。パラメーターリストには、次の情報があります。
- ダウンロードされたデータセットの名前。 この名前のフォーマットは次のとおりです。
- Download for z/OSの場合
コマンドの内容は、以下のとおりです。MVS_system_name.job_name.dataset_name.forms_name.yyddd.hhmmsstABCD.PRD
- MVS_system_name
- データセットをダウンロードしたMVSシステムの名前を示します。
- job_name
- データセットを含むジョブの名前を示します。
- dataset_name
- データセットの名前を示します。
- forms_name
- MVS FORMSパラメーターで識別される書式の名前を示します。
- yyddd
- 年と、元旦から数えて何日目に当たるかを示す日数を示します。
- hhmmsstABCD
- 時、分、秒、1/10秒、1/100秒、1/1000秒、1/100000秒の単位でデータセットを受け取った時刻を示します。
- PRD
- 印刷データがあるファイルのタイプを指示します。PRDは、受け取ったデータファイルを識別するためにPSF for AIX、InfoPrint Manager for AIX、InfoPrint Manager for Linux、またはInfoPrint Manager for Windowsサーバーが使用する接尾部と、最終印刷ジョブの作成に必要な他の情報です。
- AFP Download Plusの場合:
AFPDP.MVS_system_name.fsa_name.userid.jobid.job_name.step_name.dd_name. forms_name.ccyyddd.hhmmsstABCD.PRD
ここでは、次のようになります。- MVS_system_name
- データをダウンロードしたMVSシステムの名前を指定します。
- fsa_name
- データセットを処理したFSAの名前を指定します。
- userid
- ジョブを実行依頼したユーザーのユーザーIDを指定します。
- jobid
- z/OSシステムによって割り当てられたジョブIDを指定します。
- job_name
- データセットを含むジョブの名前を示します。
- step_name
- ジョブの手順の名前を指定します。
- dd_name
- 手順内のDD名を指定します。
- forms_name
- MVS FORMSパラメーターで識別される書式の名前を示します。
- ccyyddd
- 西暦と年数、年間日数を指定します。
- hhmmsstABCD
- 時、分、秒、1/10秒、1/100秒、1/1000秒、1/100000秒の単位でデータセットを受け取った時刻を示します。
- PRD
- 印刷データがあるファイルのタイプを指示します。PRDは、受け取ったデータファイルを識別するためにPSF for AIX、InfoPrint Manager for AIX、InfoPrint Manager for Linux、またはInfoPrint Manager for Windowsサーバーが使用する接尾部と、最終印刷ジョブの作成に必要な他の情報です。
- Download for z/OSの場合
- 一連のオプションと値から成る印刷オプションの文字列。オプションのリストについては、
InfoPrint
Manager MVS Download Receiverシェルスクリプトに渡される印刷オプションを参照してください。mvsprsdコマンドに-kフラグを指定したときは、InfoPrintは次のフォーマットの名前を持つファイルにオプションを保管します。
- z/OSをダウンロードする場合:
MVS_system_name.job_name.dataset_name.forms_name.yyddd.hhmmsstABCD.JCL
- AFP Download Plusの場合:
AFPDP.MVS_system_name.fsa_name.userid.jobid.job_name.step_name.dd_name. forms_name.ccyyddd.hhmmsstABCD.JCL
- z/OSをダウンロードする場合:
- 論理プリンター名。これは、デーモンの始動時に、InfoPrintmvsprsdコマンドの-qフラグで指定されているものです。
- 空文字列。
- 空文字列。
- ポート番号。 これは、デーモンの始動時にInfoPrint mvsprsdコマンドの-pフラグで指定されたポート番号です。
- 追加スクリプトパラメーター。これは、デーモンの始動時に InfoPrint mvsprsd コマンドの -X フラグで指定されたパラメーターです。
- ゼロ以外の値(-tフラグがmvsprsdコマンドで指定された場合)またはゼロの値(-tフラグが指定されなかった場合)。
1.3.4.1.4 印刷オプションをInfoPrintの属性/値に変換する
次の表は、印刷オプションの文字列に入れてシェルスクリプトに渡す印刷オプションと値、それに対応するInfoPrint属性と、そのジョブのpdprコマンドに使用される属性値を示しています。
- MVSは、大文字または小文字で印刷オプション値を送信します。MVSは、大文字で、次の表にイタリックで示されているすべての印刷オプション値(pagedef、formdef、font1など)を送信します。その他の値は、表に示してあるように送られます。
- InfoPrintでは、ほとんどの属性値が印刷オプション値から受け取った値に設定されます。 次の表では、値はInfoPrint属性と値の列にイタリック体で示してあります。
InfoPrintManager MVS Download Receiverシェルスクリプトに渡される印刷オプション
シェルスクリプトに渡す印刷オプション | Download for InfoPrintのz/OS属性と値 | InfoPrintのAFP Download Plus属性と値 |
---|---|---|
-oac=account | "account-text=account" | "account-text=account" |
-oaddress1=address1 | "address1-text=address1" | "address1-text=address1" |
-oaddress2=address2 | "address2-text=address2" | "address2-text=address2" |
-oaddress3=address3 | "address3-text=address3" | "address3-text=address3" |
-oaddress4=address4 | "address4-text=address4" | "address4-text=address4" |
-obu=building | "building-text=building" | "building-text=building" |
-occtype=a | "carriage-control-type=ansi-ebcdic" | なし(破棄) |
-occtype=m | "carriage-control-type=machine" | |
-occtype=z | "carriage-control-type=ansi-ascii" 注意: シェルスクリプトは、ジョブで紙送り制御文字を使用するかどうかを確認します。使用する場合は、InfoPrintは、入力パラメーターに基づいてこの属性と値を設定します。
|
|
-ochars=font1,font2,font3,font4 | "chars=font1,font2,font3,font4" | なし(破棄) |
-ocop=nnn | "results-profile=::nnn" | "results-profile=::nnn" |
-odatat=af | 適用外 | "document-format=modca-p" |
-odatat=line | "document-format=line-data" 注意: 入力値がlineではない場合は、入力値は設定されず、InfoPrintは正しいフォーマットを見つけようとします。InfoPrintがフォーマットを識別できなかった場合は、InfoPrintはasciiフォーマットを採用します。
|
適用外 |
-odatac=blkchar | "data-fidelity-problem-reported=position" | "data-fidelity-problem-reported=position" |
-odatac=blkpos | "data-fidelity-problem-reported=character" | "data-fidelity-problem-reported=character" |
-odatac=block | "data-fidelity-problem-reported=none" | "data-fidelity-problem-reported=none" |
-odatac=unblock | "data-fidelity-problem-reported=all" | "data-fidelity-problem-reported=all" |
-ode=department | "department-text=department" | "department-text=department" |
-odu=no | "sides=1 plex=simplex" | "sides=1 plex=simplex" |
-odu=normal | "sides=2 plex=simplex" | "sides=2 plex=simplex" |
-odu=tumble | "sides=2 plex=tumble" | "sides=2 plex=tumble" |
-of=F1formdef | "form-definition=F1formdef" | "form-definition=F1formdef" |
-ofileformat=record | "new-line-option=counted-4-octet-aligned" | なし(破棄) |
-ofileformat=stream | "new-line-option=lf" | |
-ofiletype=dshdr | なし(破棄) | "auxiliary-sheet-selection=none" |
-ofiletype=jobhdr | "auxiliary-sheet-selection=none" | |
-ofiletype=jobtrl | "auxiliary-sheet-selection=none" | |
-ofiletype=message | ||
-ofiletype=userdata | ||
-oformlength=nnn.nnn | "form-length=nnn.nnn" | "form-length=nnn.nnn" |
-oin=nnn | "printer-pass-through='-obinnnn'" | "printer-pass-through='-obinnnn'" |
-ojobn=job_name | "job-name=job_name" | "job-name=job_name" |
-ona=name | "name-text=name" | "name-text=name" |
-ono=nodeid | "node-id-text=nodeid" | "node-id-text=nodeid" |
-ooffxb=nnn.nnn | "x-image-shift-back=nnn.nnn" | "x-image-shift-back=nnn.nnn" |
-ooffxf=nnn.nnn | "x-image-shift=nnn.nnn" | "x-image-shift=nnn.nnn" |
-ooffyb=nnn.nnn | "y-image-shift-back=nnn.nnn" | "y-image-shift-back=nnn.nnn" |
-ooffyf=nnn.nnn | "y-image-shift=nnn.nnn" | "y-image-shift=nnn.nnn" |
-oovlyb=overlay | "overlay-back=overlay" | "overlay-back=overlay" |
-oovlyf=overlay | "overlay-front=overlay" | "overlay-front=overlay" |
-opa= | "printer-pass-through= | "printer-pass-through= |
class=output_class | '-oclass=output_class' | '-oclass=output_class' |
destination=destination | '-odestination=destination' | '-odestination=destination' |
forms=form_name | '-oforms=form_name' | '-oforms=form_name' |
segmentid=nnn | '-osegmentid=nnn'" | '-osegmentid=nnn'" |
-opagecount=nnnnnnnnn | “job-page-count=nnnnnnnnn” | “job-page-count=nnnnnnnnn” |
-opagedef=P1pagedef | "page-definition=P1pagedef" | なし(破棄) |
-opr=programmer_name | "programmer-text=programmer_name" | "programmer-text=programmer_name" |
-oprmode=SOSI1 | "shift-out-shift-in=one" | なし(破棄) |
-oprmode=SOSI2 | "shift-out-shift-in=two" | |
-ore=P240 | "font-resolution=240" | "font-resolution=240" |
-ore=P300 | "font-resolution=300" | "font-resolution=300" |
-oro=room | "room-text=room" | "room-text=room" |
-osheetcount=nnnnnnnnn | なし(破棄) | なし(破棄) |
-oti=title | "title-text=title" | "title-text=title" |
-otrc=no | "table-reference-characters=false" | なし(破棄) |
-otrc=yes | "table-reference-characters=true" | |
-ous=userid | "user-id-text=userid" | "user-id-text=userid" |
1.3.4.1.5 mvsprsdコマンドを使用してデーモンを開始する
mvsprsdデーモンを始動するには、 InfoPrint Managerシステム開始時はいつも、/etc/rc.mvsd.daemonsファイルでmvsprsdコマンドを組み込めます。Linux オペレーティングシステムの初期設定時に両ファイルが実行されます。
システム起動時に、次の手順を使用し、mvsprsdデーモンを起動します。
- テキストエディターを使用し、
/etc/rc.mvsd.daemons
ファイルを開き、次の行に移動します。# List of MVS Download daemons to be started by rc.mvsd # # The syntax of mvsprsd follows: # # mvsprsd [-p port] [-d file_system] [-n 1] [-x shell_script]\ [-X additional_exit_parameters] [-q destination] # [-k] [-B] [-H host_code_page] [-L local_code_page] [-t] [-w] [-e] # # This file may be edited directly, but the automatic starting and configuring # of MVS Download daemons is best controlled through # the InfoPrint Manager Management Interface. Consult documentation # for more information. #
- このファイルに次のような行を追加します。
# This is a comment to document that the following command # starts the mvsprsd daemon automatically at system startup /usr/lpp/psf/bin/mvsprsd -p 5400 -d /files1 -d /files2 \ -x /usr/lpp/pd/bin/mvsprpsm.sh -q serv2-lp
この例では、デフォルトシェルスクリプト(mvsprpsm.sh)を使用し、serv2–lp InfoPrint Managerサーバーを指定します。 - ファイルを保存して閉じます。
mvsprsdコマンドの構文とフラグ、その使用例は、RICOH InfoPrint Manager:Referenceまたはmvsprsd manページを参照してください。
root
ユーザー権限またはInfoPrint Managerユーザーだけです。1.3.4.1.6 マネージメントインターフェースを使用してデフォルト構成のDownload for OS/390(MVS)レシーバーを作成する
Download for OS/390 (MVS) 機能を使用して、MVS JES スプールから InfoPrint Manager にジョブを送れるようにするには、以下の手順を実行して Download for OS/390 (MVS) レシーバーをセットアップする必要があります。
- InfoPrint Manager マネージメントインターフェースを開きます。
- 左側ペインの中の[Download for OS/390 (MVS) レシーバー]項目を左クリックして選択します。
- 左側ペインの中の[Download for OS/390 (MVS) レシーバー]項目を右クリックして、ポップアップメニューをオープンします。
- ポップアップされたメニューで[新規]を選択します。[MVS レシーバーの追加]ダイアログがオープンします。
- 以下の指定にしたがって、フィールドに入力します。ダイアログとそのフィールドについて詳しくは、マネージメントコンソールのオンラインヘルプを参照してください。
- ポート番号:このレシーバーがホストシステムと通信するときに使用するポート番号を入力します。この番号は、このコンピューターの IP アドレス用に Download for OS/390 (MVS) FSA で使用されるルーティング制御ファイルで指定されたポート番号、または AFP Download Plus FSA の PRINTDEV にある PORTNO に一致していなければなりません。
- ターゲット宛先:ドロップダウンリストからレシーバーがジョブを実行依頼する先のデフォルトのInfoPrint宛先を選択します。ジョブがホストシステムから受け取られたときに DEST が指定されていない場合は、InfoPrint Manager は、この宛先だけにジョブを実行依頼します。
- [処理オプション]グループボックスには、デフォルトで両方のオプションが選択されていますが、そのままにしておいてかまいません。
注意: [コマンドファイルの保存]チェックボックスが選択されていると、印刷実行依頼中に失敗する Download for OS/390 (MVS) 印刷ジョブのために、InfoPrint Manager は制御ファイルを保管します。したがって、これらのジョブを再実行依頼する必要があるときは、ジョブをホストシステムから再びダウンロードする必要はありません。ファイルは依然として InfoPrint サーバーにあります。このボックスは選択解除できますが、処理中に失敗したジョブを印刷するには、ホストから再実行依頼してください。
オペレーターは、処理の失敗を評価し、失敗の原因となった問題を訂正し、ジョブをホストシステム (このボックスが選択解除されている場合) またはレシーバー (このボックスが選択されている場合) のどちらかから再実行依頼する必要があります。
詳しくは、 MVS Download Receiverオーファンファイルを再送信または削除するを参照してください。
- [エラー処理オプション]グループボックスでは、デフォルトでどちらのオプションも選択されていませんが、そのままにしておいてかまいません。
- マッピングオプショングループボックスでは、デフォルトでどのオプションも選択されていませんが、そのままにしておいてかまいません。
- [OK]をクリックします。
ポップアップ通知メッセージが 1 つまたは複数表示されます。メッセージを読み、[OK]をクリックして、表示を消してください。
- マネージメントコンソールの左側ペインの[Download for OS/390 (MVS) レシーバー]項目を選択します。作成したばかりのレシーバーが右側のペインに表示されるはずです。レシーバーの状況が停止になっているかもしれませんが、すぐに開始されます。ツールバーのビューの最新表示をクリックして、状況が実行中になるのを待ってください。レシーバーが作動しはじめると、ホストシステムから印刷ジョブを受け取る準備ができています。
1.3.4.1.7 複数データセットジョブ用のDownload for z/OSサポートを使用する
この結果、InfoPrint Manager では、複数データセットが受け取られ、ACIF によって個々に MO:DCA-P に変換されてから、1 つのファイルに結合されてスプールに入れられることが可能になります。InfoPrint Manager は、各データセットに関連付けられている書式定義の中にあるメディアマップ (コピーグループ) を使用して包括的なインライン書式定義を作成し、それを結合されたファイルの先頭に挿入します。
InfoPrint Manager for Linux上での、PSF/MVSから受け取った複数データセットジョブ印刷用MVS Download Receiverサポートのインストール/構成で必要な操作について、以下で説明します。
1.3.4.1.7.1 PSF/MVSとInfoPrint Manager for Linuxの両方の複数データセットサポートの説明
Download for z/OSで単一ユニットとしてジョブの複数のデータセットの印刷処理に対応するには、以下を実行します。
- 特別のDownload for z/OSユーザー出口15プログラム(apsux15m)をMVSにインストールします。
- AIXLinuxでオプションを使用してmvsprsdデーモンを始動します。
AFP Download Plusで単一ユニットとしてジョブの複数のデータセットの印刷処理に対応するには、以下を実行します。
- AFP Download PlusをAPAR OA15317とともにインストールします。
- 制御ステートメントデータセットのdataset-groupingパラメーターを「はい」に設定します。
- Linuxで-n 1オプションを使用してmvsprsdデーモンを始動します。
Download for z/OSのPSF for で提供されているサンプルユーザー出口15プログラム(apsux15mz/OS)には、1つのパラメーターが追加され、このパラメーターによって、複数データセットジョブに属すデータセットが識別され、特定のデータセットがジョブの中の最初か、次か、最後のデータセットかが示されます。
-n 1オプションは、1つの子プロセスを作成することで、mvsprsdデーモンが正しい順序でデータセットを受信したことを確認します。複数の子プロセスが作成された場合は、Download for z/OSは、複数データセットの1つのジョブから複数のデータセットを同時に送信する場合があります。2番目のデータセットが最初のデータセットよりも短い場合は、最初のデータセットよりも前に受け取られて、印刷順序が乱れたり、最初のデータセットが印刷されていない状態になることがあります。
1.3.4.1.7.2 Download for z/OSとともに複数データセットサポートをインストールする手順
- MVS上に、Download for z/OSユーザーExit 15プログラム(apsux15m)をインストールします。プログラムは、アセンブルし、ご利用のDownload for z/OS始動PROCのSTEPLIBで参照されるデータセットにリンクします。
SEND_REC_LENGTH=YES
を使用してMVSでDownload for z/OSを実行します(MVS上でDownload for z/OSルーティング制御データセットに明示的に指定するか、デフォルトで使用できるようにするかのいずれかで行います)。SEND_REC_LENGTH=NO
を指定する場合は、ACIFは一部の可変長ラインモードデータを処理できない場合があります。この場合、ACIF は戻りコード 310 で、入力ファイルが読み取りできない旨のメッセージを出します。- mvsprpsm.shサンプルシェルスクリプトは更新されているので、このシェルスクリプトのカスタマイズバージョンがある場合は、すべて更新してください。「-x」オプションを使用して、mvsprsd デーモン始動時にシェルスクリプト名を次のように指定します。
mvsprsd -n 1 -qlp -p6250 -d/mvsdl -x/mvsdl/mvsprpsm.sh
- mvsprsdデーモンの開始時にPATH環境変数に/usr/lpp/psf/binディレクトリーが含まれていることを確認します。/etc/profile.d/ipm_environment.sh ファイルを使用して、PATH のような環境変数に対するデフォルト値を設定できます。
PATH=/usr/lpp/psf/bin:${PATH}
各ディレクトリーは、セミコロン(;)ではなく、コロン(:)を使用して区切ります。その割り当ての中にスペースは入れないでください。ピリオドは現行ディレクトリーを指定します。 - ACIFがリソースを見つけることができることを確認します。ACIFは、/usr/lpp/psf/reslibディレクトリーとPSFPATH環境変数で指定したディレクトリーの両方を見つけます。次の属性を使用してリソースディレクトリーを指定する場合は、PSFPATH環境変数にもこれと同じディレクトリーを指定してください。
- resource-context
- resource-context-font
- resource-context-overlay
- resource-context-page-segment
- resource-context-page-definition
- resource-context-form-definition
PSFPATH=/usr/xyz_corp/reslib:/usr/xyz_corp/fontlib
各ディレクトリーは、セミコロン(;)ではなく、コロン(:)を使用して区切ります。値にスペースを含めないでください。 - 次の属性は、直接指定したり、初期値ジョブ、または初期値文書オブジェクトで指定しないでください。
- transform-message-file-name
- resource-context-page-definition
- mvsprsdデーモン始動時に、-n 1オプションを指定します。
mvsprsd -n 1 -qlp -p6250 -d/mvsdl -x/mvsdl/mvsprpsm.sh
このオプションで、デーモンが正確に1つの子プロセスを作成してMVSからデータセットを受け取るように指示します。ほとんどのお客様はシェルスクリプトを使用して、mvsprsd デーモンを実行し、その引数を指定します。シェルスクリプトを使用し、同じ引数でデーモンがいつも正しく始動していることを確認します。シェルスクリプトに -n 1 オプションを追加する必要があります。
1.3.4.1.7.3 AFP Download Plusとともに複数データセットサポートをインストールする手順
- AFP Download PlusをAPAR OA15317とともにインストールします。複数データセット機能を使用可能にするには、制御ステートメントデータセットのdataset-groupingパラメーターをはいに設定します。AFP Download Plusをインストールする方法は、Print Service Facility for z/OS: AFP Download Plus(S550-0433)の章AFP Download Plusのインストールを参照してください。Download forz/OS出口15プログラムを使用したAFP Download Plus での複数データセットの使用可能化はサポートされていません。
- mvsprpsm.shサンプルシェルスクリプトは更新されているので、このシェルスクリプトのカスタマイズバージョンがある場合は、すべて更新してください。「-x」オプションを使用して、mvsprsd デーモン始動時にシェルスクリプト名を次のように指定します。
mvsprsd -n 1 -qlp -p6250 -d/mvsdl -x/mvsdl/mvsprpsm.sh
- mvsprsd デーモンの始動時に、PATH 環境変数に /usr/lpp/psf/bin ディレクトリーが含まれていることを確認します。/etc/profile.d/ipm_environment.sh ファイルを使用して、PATH のような環境変数に対するデフォルト値を設定できます。
PATH=/usr/lpp/psf/bin:${PATH}
各ディレクトリーは、セミコロン(;)ではなく、コロン(:)を使用して区切ります。その割り当ての中にスペースは入れないでください。ピリオドは現行ディレクトリーを指定します。 - 次の属性は、直接指定したり、初期値ジョブ、または初期値文書オブジェクトで指定しないでください。
- transform-message-file-name
- resource-context-page-definition
- mvsprsdデーモン始動時に、-n 1オプションを指定します。
mvsprsd -n 1 -qlp -p6250 -d/mvsdl -x/mvsdl/mvsprpsm.sh
このオプションで、デーモンが正確に1つの子プロセスを作成してMVSからデータセットを受け取るように指示します。ほとんどのお客様はシェルスクリプトを使用して、mvsprsd デーモンを実行し、その引数を指定します。シェルスクリプトを使用し、同じ引数でデーモンがいつも正しく始動していることを確認します。シェルスクリプトに -n 1 オプションを追加する必要があります。
1.3.4.1.7.4 複数データセットサポートの制約事項
このサポートには、以下の制限があります。
- このソリューションは、ラインモード、混合モード、または MO:DCA-P データセットにのみ適用されます。
- Linux で mvsprsd デーモン始動時に、-n 1 を指定する必要があります。このサポートは、mvsprsd デーモンが一度に 1 データセットを受け取ることを制限します。事前に-n 1引数を指定せずに、同時に複数ファイルを受信した場合は、mvsprsdデーモンの複数のインスタンスを(別々のポート番号を使用して)始動して通信するようにMVSで新規のMVSプリンターの構成が必要な場合があります。
- 複数データセットジョブのすべてのデータセットを受け取って変換するには、Linux システムに充分なディスクスペースがなければなりません。このソリューションを使用しない場合は、データセットを個々に受け取って変換できるので、少量のディスクスペースで済みます。
- このソリューションでは、包括的なインライン書式定義の生成時に、次の3つのタイプの書式定義(FORMDEF)ステートメントを作成しません。
- MSU (マップ抑止)
- PFC(表示精度コントロール)
- MFC(メディアフィニッシングコントロール)
- PEC(表示環境コントロール)
- MDR(マップデータリソース)
- ページ定義および書式定義を除き、名前が同じで内容が異なるインラインリソースを同一ジョブ内に持つことはできません。
- ホストセパレーターページが使用可能な場合はjob-page-count属性にセパレーターページが含まれますが、他のジョブに関してはjob-page-countにセパレーターページは含まれません。
- セパレーターページサポートがホストで有効になっているが、データセットにセパレーターページがない場合、レシーバーでは InfoPrint Manager セパレーターを使用してジョブが印刷されます。InfoPrint
Manager セパレーターは、以下のいずれかのオプションを実行して抑制できます。
- スクリプトまたは出口を変更して、auxiliary-sheet-selection ジョブ属性を永続的に none に設定します。
- 実宛先に関して printer-start-sheet、printer-separator-sheet、および printer-end-sheet ジョブ属性を none に設定します。
- 論理宛先に関して auxiliary-sheet-selection ジョブ属性を none に設定します。
1.3.4.1.7.5 複数データセットサポートの技術的な説明
このセクションでは、複数データセットサポートの順序について説明します。
- MVS Download Receiverデーモンは、ファイルにデータセットを受け入れます。
- MVS DownloadReceiverデーモンがInfoPrint Managerスクリプトを起動し、このファイルをスプールします。(mvsprsd の開始時に -x オプションでこのスクリプトを指定しています。)
- MVSユーザー出口15またはAFP Download Plus が複数データセットジョブの一部としてこのファイルにマークを付けた場合は、サンプル出口ですぐにスプールされません。代わりに、サンプル出口は2番目のプログラムを呼び出し、Download for z/OSからのファイルをMO:DCA-Pに変換するACIFを呼び出します。
- 複数データセットジョブ内の最後のファイルが受信され、Download for z/OS用のMO:DCA-Pに変換されると、サンプル出口はafpconcatプログラムを呼び出し、包括的なインライン書式定義とすべてのMO:DCA-P文書が入ったファイルを1つ作成します。afpconcatプログラムは、MVS Downloadから受信された複数のMO:DCA-Pファイルを1つのMO:DCA-Pファイルに結合できます。包括的なインライン書式定義には、個々のデータセットに関連付けられている書式定義のすべてにあるメディアマップ (コピーグループ) が入っています。入力ファイルごとに要求される formdef は、出力 MO:DCA-P 文書にインラインで配置される 1 つの結合 formdef にマージされます。
- メディアマップ名が一致しない場合、afpconcat プログラムは固有の名前を割り当てて、MO:DCA-P ドキュメント中の参照を更新します。
- afpconcat プログラムがインラインリソースグループをマージし、ページ定義とオリジナルの書式定義を廃棄します。リソース名とリソースタイプが一致するリソースは比較され、それらが同一のものであるかどうかが確認されます。
- サンプル出口が、結合された MO:DCA-P ファイルをスプールします。
1.3.4.1.8 MVS Download Receiverオーファンファイルを再送信または削除する
オーファンファイルとは、ユーザーがジョブを実行依頼するためにMVS Downloadレシーバーを開始したときにInfoPrint Managerマネージメントインターフェースで-kまたはコマンドファイルを保持を指定し、エラーによってInfoPrint Managerが印刷ジョブを処理できなかったため、Linuxファイルシステムに残された古いファイルのことです。ファイル名は、次のようにMVS Downloadのファイル名形式に従っています。
MVS_system_name.job_name.dataset_name.forms_name.yyddd.hhmmsstABCD.PRD
.
ジョブの処理を妨げた問題を修復した後でジョブを再実行依頼するか、ファイルを削除してください。
また、-tフラグまたはInfoPrint ManagerマネージメントインターフェースのControl MVS Download Receiver Tracingダイアログを使用して、MVS Download Receiver のトレースを有効にすると、MVS Downloadデーモンはデバッグ用に処理ファイルを保存します。
1.3.4.1.8.1 オーファンファイルを再実行依頼する
- 失敗したジョブの JCL が存在する作業ディレクトリーに移動します。
- 次のパラメーターを指定して
/usr/lpp/pd/bin/mvsprpsm.sh
コマンドを実行します (または、シェルスクリプトを作成してコマンドを実行します)。第1パラメーター:PRDファイル(ホストからの行データ) 第2パラメーター:JCLファイルの内容をコピーする 第3パラメーター:論理宛先名 第4パラメーター:なし(空白) 第5パラメーター:なし(空白) 第6パラメータ-:MVSPRSDポート番号 第7パラメーター:なし(空白) 第8パラメーター:0(ゼロ)
例:#!/bin/bash JOB00838.SRV1.YAMASAK1.STEP1.PERFAIX.2005105.23235906438.PRD '"-odatat=line -ofileformat=record -occ=yes -occtype=a -ochars=GT10 -opagedef=P1V04863 -of=F10101LA -ocop=007 -odatac=unblock -ojobn=MYJOB -ous=MYNAME -oprmode=SOSI2 -otrc=yes -ono=BLDPSRV1 -opa=forms=PERFAIX,class=K,destination=LOCAL,jobid=JOBID, OUTGRP=ONLY "' local '' '' 6001 '' 0 >>$PPID 2>>$PPID
1.3.5 管理者の操作: 特殊ジョブ用に設定変更する
1.3.5.1 変換を操作する
InfoPrintでは、次のデータストリームへの変換プログラムが提供されています。
- PCL (プリンター制御言語) データストリーム
- PostScriptデータストリーム
- PDF (Portable Document Format)データストリーム
- TIFF (Tagged Image File Format)データストリーム
- JPEG (Joint Photographic Experts group)データストリーム
- GIF (Graphics Interchange Format)データストリーム
- ditroffデータストリーム
- 2バイトのASCIIとEUCデータストリーム
- 行データデータストリーム
- SAPデータ
- XMLデータ
次の変換はカラー管理もサポートします。
- Portable Document Format (PDF)
- JPEG(Joint Photographic Experts group)
- Graphics Interchange Format(グラフィック交換形式)
- TIFF(Tagged Image File Format)
変換は、入力データストリームを Advanced Function Presentation (AFP) フォーマットに変換します。
このフォーマットのジョブを実行依頼してPSF実宛先で印刷するときは、InfoPrintは自動的に該当の変換を起動します。生成された出力を印刷せずに、コマンド行から変換を実行することもできます。これは、ジョブを後で印刷したい場合に便利です。ジョブがすでに変換済みであると、より迅速に印刷できます。
多くの変換にはフラグやオプションキーワードがあり、このキーワードを使って処理情報を指定できます。フラグやオプションのリストと各変換の値は、RICOH InfoPrint Manager:Referenceまたは変換のmanページを参照してください。構成ファイル、環境変数、ユーザー出口プログラムで、InfoPrintが変換を自動的に起動するときに使用する処理情報を指定できます。また、変換を実行する時はいつも、コマンド行でフラグを入力する代わりに、構成ファイルや環境変数を使用することもできます。
1.3.5.1.1 PCL/PostScript/PDFの変換をカスタマイズする
変換構成ファイルで値を指定することで、PCL、PostScript、PDFのデータへの変換をカスタマイズできます。デフォルトのPCL、Postscript、PDF変換構成ファイルでは、InfoPrintが提供するデフォルトの構成ファイルを説明しています。これらのファイルを変更するか、ご自分のファイルを作成できます。
デフォルトのPCL、Postscript、PDF変換構成ファイル
データストリーム | 変換 | 構成ファイル | デーモン構成ファイル |
---|---|---|---|
PCL | pcl2afp | usr/lpp/psf/pcl2afp/pcl2afp.cfg | usr/lpp/psf/pcl2afp/pcl2afpd.cfg |
PostScript | ps2afp | usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afp.cfg | usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afpd.cfg |
PostScript | ps2afp | /usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afp.cfg | /usr/lpp/psf/ps2afp/agspdld.cfg |
pdf2afp | usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afp.cfg | usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afpd.cfg | |
pdf2afp | /usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afp.cfg | /usr/lpp/psf/ps2afp/agspdld.cfg | |
pdf2afp | usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afp.cfg | usr/lpp/psf/ps2afp/apped.cfg |
PostScriptとPDFの変換では、同じデフォルト構成ファイルを使用しています。
1.3.5.1.1.1 クライアント構成ファイル
サンプルPostScriptまたはPDF構成ファイル (ps2afp.cfg)は、PostScriptとPDF変換用の構成ファイルを示しています。PCL変換用の構成ファイルも同様ですが、pcl_server_timeoutキーワードはありません。その結果、PCL 変換では、「変換オプションの階層」に説明した pcl2afp コマンドの場合、コマンド行からの -s フラグをサポートしません。
サンプルPostScriptまたはPDF構成ファイル (ps2afp.cfg)
# ps2afp configuration file ###################################################################### # CPSI, APPE and AGSPDL GENERAL SETTINGS # KEYWORD EQUIVALENT ps2afp FLAG PURPOSE ###################################################################### port = 8251 # -P which TCP/IP port to use appe_port = 8250 # -P which TCP/IP port to use for appe agspdl_port = 8254 # -P which TCP/IP port to use for agspdl server = localhost # -S which server to connect with ps_max_memory = 48000K # -M maximum amount of memory that # PostScript uses; the 'K' is ignored ps_job_timeout = 9999 # -j maximum number of minutes # to process PostScript job ps_server_timeout = 360 # -s maximum number of minutes # server waits between jobs ps_document_processor = cpsi # -psproc which ps document # processor to use pdf_document_processor = cpsi # -pdfproc which pdf document # processor to use ###################################################################### # CPSI SPECIFIC SETTINGS # KEYWORD EQUIVALENT ps2afp FLAG PURPOSE ###################################################################### ps_width = 8.5i # -w width of generated image ps_length = 11i # -l length of generated image ps_x_offset = 0i # -x left and right margins ps_y_offset = 0i # -y top and bottom margins ps_resolution = 300 # -r resolution of target printer ps_output_type = IO1_G4 # -a type of AFP image to generate ps_imgsmall = 0.5i # default value for imgsmall ps_linesmall = 0.5i # default value for linesmall ps_txtsmall = 0.5i # default value for txtsmall #ps_is = 1 # the is afp compliance flag #ps_compress_type = jpeg-sub # -cmp JPEG subsampled compression # other options: jpeg, lzw ###################################################################### # APPE SPECIFIC SETTINGS # KEYWORD EQUIVALENT ps2afp FLAG PURPOSE ###################################################################### appe_width = 8.5i # -w width of generated image appe_length = 11i # -l length of generated image appe_x_offset = 0i # -x left and right margins appe_y_offset = 0i # -y top and bottom margins appe_resolution = 300 # -r resolution of target printer appe_output_type = IO1_G4 # -a type of AFP image to generate #appe_is = 1 # the is afp compliance flag #appe_compress_type = jpeg-sub # -cmp JPEG subsampled compression # other options: jpeg, lzw #appe_pagetype = DOCUMENT # type of afp structured field # for each individual page ###################################################################### # AGSPDL SPECIFIC SETTINGS # KEYWORD EQUIVALENT ps2afp FLAG PURPOSE ###################################################################### agspdl_output_type = IO1_G4 # -a type of AFP image to generate agspdl_resolution = 300 # -r resolution of target printer agspdl_width = 8.5i # -w width of generated image agspdl_length = 11i # -l length of generated image agspdl_is = 1 # the is afp compliance flag #agspdl_compress_type = lzw # -cmp JPEG subsampled compression # other options: jpeg, jpeg-sub #agspdl_page_size_control # -psc page size control options # ArtBox, BleedBox, CropBox, TrimBox ###################################################################### # APPE and CPSI # ENABLING THE PLEX COMMAND AND MAPPING BINS TO TRAYS # NOTE: Uncomment only one of the options below. ###################################################################### # APPE and CPSI # ENABLING THE FINISHING FLAG ONLY # If you want your users to be able to allow finishing operations, # such as staple operations or punch operations, uncomment the # following line. # device_controls = finishing ###################################################################### # APPE and CPSI # ENABLING THE PLEX COMMAND ONLY # If you want your users to be able to choose between single-sided and # double-sided (duplexed) output, uncomment the following line. # device_controls = plex ###################################################################### # APPE and CPSI # ENABLING BOTH PLEX AND FINISHING # If you want your users to be able to both choose between single- # sided and double-sided (duplexed) output AND allow finishing # operations, such as staple operations or punch operations, # uncomment the following line. # device_controls = plex,finishing ###################################################################### # APPE and CPSI # ENABLING THE PLEX COMMAND AND MAPPING BINS TO TRAYS # If you want your users to be able to both choose between single- # sided and double-sided (duplexed) output AND specify which paper # tray to use, uncomment the line below and fill in the correct values: # Replace the Xs with the number of the AFP tray (between 1 and 255). # Replace the Zs with the appropriate values. # Replace size with one of the supported paper sizes \ (LETTER, LEGAL, A3, A4, B4, B5, LEDGER) # device_controls = plex,inputX=(size,type=ZZZ,weight=ZZZ,color=ZZZ), \ inputX=(size,type=ZZZ,weight=ZZZ,color=ZZZ) ###################################################################### # APPE and CPSI # ENABLING THE PLEX COMMAND AND MAPPING BINS TO TRAYS # If you want your users to be able to both choose between single- # sided and double-sided (duplexed) output, AND allow finishing # operations, AND specify which paper tray to use, uncomment the line # below and fill in the correct values: # Replace the Xs with the number of the AFP tray (between 1 and 255). # Replace the Zs with the appropriate values. # Replace size with one of the supported paper sizes \ (LETTER, LEGAL, A3, A4, B4, B5, LEDGER) # device_controls = plex,finishing, \ inputX=(size,type=ZZZ,weight=ZZZ,color=ZZZ), \ inputX=(size,type=ZZZ,weight=ZZZ,color=ZZZ)
サンプルpcl2afpクライアント構成ファイル (pcl2afp.cfg)
# pcl2afp configuration file # KEYWORD EQUIVALENT pcl2afp FLAG PURPOSE ###################################################################### port = 8253 # -P which TCP/IP port to use server = localhost # -S which server to connect with pcl_max_memory = 6000K # -M maximum amount of memory that # PCL uses; the 'K' is ignored pcl_job_timeout = 20 # -j maximum number of minutes # to process a PCL job pcl_width = 8.5i # -w width of generated image pcl_length = 11i # -l length of generated image pcl_x_offset = 0i # -x left and right margins pcl_y_offset = 0i # -y top and bottom margins pcl_resolution = 300 # -r resolution of target printer pcl_output_type = IO1_G4 # -a type of AFP image to generate #pcl_is = 1 # -is the is afp compliance flag #pcl_compress_type = lzw # -cmp lzw compression # other options: jpeg, jpeg-sub ###################################################################### # ENABLING THE PLEX COMMAND AND MAPPING BINS TO TRAYS # NOTE: Uncomment only one of the options below. ###################################################################### # ENABLING THE PLEX COMMAND ONLY # If you want your users to be able to choose between single-sided and # double-sided (duplexed) output, uncomment the following line. # device_controls = plex ###################################################################### # ENABLING THE PLEX COMMAND AND MAPPING BINS TO TRAYS # If you want your users to be able to both choose between single- # sided and double-sided (duplexed) output AND specify which paper # tray to use, uncomment the line below and fill in the correct values: # Replace the Xs with the number of the AFP tray (between 1 and 255). # Replace the Zs with the PCL bin number (between 1 and 59). # You can list up to 20 mappings. # device_controls = plex,inputX=(pcl_bin=Z),inputX=(pcl_bin=Z)
構成ファイルは、変換フラグと同じキーワードを使用します。構成ファイルに指定できるキーワードと値については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.3.5.1.1.2 デーモン構成ファイル
PCL、PostScript、および PDF のすべての変換で、その変換を使用する前にデーモンを実行しておく必要があります。pcl2afpdデーモンは、pcl2afp変換のPostScriptインタープリター部分を管理するために少なくとも3つのデーモンが実行していることが必要です。ps2afpdデーモンは、ps2afpとpdf2afpの変換のPostScriptまたはPDF CPSIインタープリター部分を管理します。appedデーモンは、ps2afpとpdf2afpの変換のPDF APPE処理部分を管理します。agspdld デーモンは、ps2afp と pdf2afp の変換の PDF および PostScript Artifex GhostPDL (AGSPDL) 処理部分を管理します。このデーモンについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
各デーモンは、対応する変換と同様に、構成ファイルを使用します。デーモン構成ファイルは、変換構成ファイルと同じキーワード(serverを除く)と、デーモンの操作を制御する一部のキーワードを含めることができます。デーモンのキーワードについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
サンプルAGSPDLデーモン構成ファイル (agspdld.cfg)
# agspdld configuration file ###################################################################### # KEYWORD PURPOSE ###################################################################### port = 8254 # which TCP/IP port to use work_directory = /var/psf/agspdl # directory to put work files into log_file = /var/psf/agspdl/agspdl.log # where to write log messages log_size = 1024 # maximum log size in KB ps_font_directory = /var/psf/agspdl/Resource # list of resource files ps_output_type = IO1_G4 # type of AFP image to generate ps_width = 8.5i # width of generated image ps_length = 11i # length of generated image ps_resolution = 300 # resolution of target printer agspdl_is = 1 # the is afp compliance flag #agspdl_compress_type = lzw # lzw compression # other options: jpeg, jpeg-sub #agspdl_page_size_control # -psc page size control options # ArtBox, BleedBox, CropBox, TrimBox
サンプルAPPEデーモン構成ファイル (apped.cfg)
# apped configuration file ###################################################################### # KEYWORD PURPOSE ###################################################################### port = 8250 # which TCP/IP port to use appe_work_directory = /var/psf/appe # directory to put APPE work files into log_file = /var/psf/appe/apped.log # where to write daemon log messages log_size = 100 # maximum log size in KB #transform_trace_file = /var/psf/appe/appeTraceFile.log # where to write APPE transform traces # comment out to disable tracing #transform_trace_size = 200 # maximum trace size in KB # use 0 to disable trace size checking #transform_trace_level = MDFL@-1 # APPE traces level # MMST@-1 output most trace statements # MINT@-1 output intermediate level of tracing # MDFL@-1 output default trace statements #appe_fonts_path = #list of directories where extra APPE fonts are located appe_font_map_files = /usr/lpp/psf/appe/fontmaps/FontMapSample.cfg appe_width = 8.5i # width of generated image appe_length = 11i # length of generated image appe_x_offset = 0i # left and right margins appe_y_offset = 0i # top and bottom margins appe_resolution = 300 # resolution of target printer appe_output_type = IO1_G4 # type of AFP image to generate #appe_is = 1 # the is afp compliance flag #appe_compress_type = jpeg-sub # JPEG subsampled compression. Other options: jpeg, lzw #appe_pagetype = DOCUMENT # type of afp structured field for each individual page
サンプルpcl2afpデーモン構成ファイル (pcl2afpd.cfg)
# pcl2afpd configuration file ###################################################################### # KEYWORD PURPOSE ###################################################################### port = 8253 # which TCP/IP port to use work_directory = /var/psf/pcl2afp # directory to put work files into log_file = /var/psf/pcl2afp/pcl2afpd.log # where to write log messages log_size = 100 # maximum log size in KB notify = root # who to notify if problems encountered mail_command = /bin/mail # program used to send notifications pcl_program = /usr/lpp/psf/bin/pcl6 # name of PCL interpreter program pcl_fonts_path = /usr/lpp/psf/pcl2afp # location of .FCO files for PCL6 pcl_max_memory = 6000K # maximum amount of memory that # PCL uses; the 'K' is ignored pcl_job_timeout = 20 # maximum number of minutes # to process a PCL job pcl_width = 8.5i # width of generated image pcl_length = 11i # length of generated image pcl_x_offset = 0i # left and right margins pcl_y_offset = 0i # top and bottom margins pcl_resolution = 300 # resolution of target printer pcl_output_type = IO1_G4 # type of AFP image to generate #pcl_is = 1 # the is afp compliance flag #pcl_compress_type = lzw # lzw compression # other options: jpeg, jpeg-sub ###################################################################### # ENABLING THE PLEX COMMAND AND MAPPING BINS TO TRAYS # NOTE: Uncomment only one of the options below. ###################################################################### # ENABLING THE PLEX COMMAND ONLY # If you want your users to be able to choose between single-sided and # double-sided (duplexed) output, uncomment the following line. # device_controls = plex ###################################################################### # ENABLING THE PLEX COMMAND AND MAPPING BINS TO TRAYS # If you want your users to be able to both choose between single- # sided and double-sided (duplexed) output AND specify which paper # tray to use, uncomment the line below and fill in the correct values: # Replace the Xs with the number of the AFP tray (between 1 and 255). # Replace the Zs with the PCL bin number (between 1 and 59). # You can list up to 20 mappings. # device_controls = plex,inputX=(pcl_bin=Z),inputX=(pcl_bin=Z)
InfoPrint 4000とInfoPrint 4100プリンター向けサンプルps2afpデーモン構成ファイル (ps2afpd.cfg)
# ps2afpd configuration file ###################################################################### # KEYWORD PURPOSE ###################################################################### port = 8251 # which TCP/IP port to use work_directory = /var/psf/ps2afp # directory to put work files into log_file = /var/psf/ps2afp/ps2afpd.log # where to write log messages log_size = 100 # maximum log size in KB notify = root # who to notify if problems encountered mail_command = /bin/mail # program used to send notifications ps_program = /usr/lpp/psf/bin/ps2afpi # name of PostScript interpreter program ps_init_file = /usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afpe.ps # name of PostScript interpreter # initialization file ps_files_path = /usr/lpp/psf/ps2afp :\ /usr/lpp/psf/config :\ /usr/lpp/psf/reslib # path to search for jobInit files ps_max_memory = 48000K # maximum amount of memory that # PostScript uses; the 'K' is ignored ps_job_timeout = 9999 # maximum number of minutes # to process PostScript job ps_server_timeout = 360 # maximum number of minutes # server waits between jobs ps_font_map_files = /usr/lpp/psf/ps/psfonts.map :\ /var/psf/psfonts/user.map # list of font mapping files ps_width = 8.5i # width of generated image ps_length = 11i # length of generated image ps_x_offset = 0i # left and right margins ps_y_offset = 0i # top and bottom margins ps_resolution = 300 # resolution of target printer ps_output_type = IO1_G4 # type of AFP image to generate #following three parameters will apply only if threshsmall specified ps_imgsmall = 0.5i # default value for imgsmall ps_linesmall = 0.5i # default value for linesmall ps_txtsmall = 0.5i # default value for txtsmall #ps_is = 1 # the is afp compliance flag ps_compress_type = jpeg-sub # JPEG subsampled compression. \ Other options: jpeg, lzw ###################################################################### # Customize if desired #pragma = jobInit 4000.ibm85lpi.tf.dt.ps; \ # jobInit 4000.ibm85lpi.ta.ps; # # ENABLING THE PLEX COMMAND AND MAPPING BINS TO TRAYS # NOTE: Uncomment only one of the options below. ###################################################################### # ENABLING THE FINISHING FLAG ONLY # If you want your users to be able to allow finishing operations, # such as staple operations or punch operations, uncomment the # following line. # device_controls = finishing ###################################################################### # ENABLING THE PLEX COMMAND ONLY # If you want your users to be able to choose between single-sided and # double-sided (duplexed) output, uncomment the following line. # device_controls = plex ###################################################################### # ENABLING BOTH PLEX AND FINISHING # If you want your users to be able to both choose between single- # sided and double-sided (duplexed) output AND allow finishing # operations, such as staple operations or punch operations, # uncomment the following line. # device_controls = plex,finishing ###################################################################### # ENABLING THE PLEX COMMAND AND MAPPING BINS TO TRAYS # If you want your users to be able to both choose between single- # sided and double-sided (duplexed) output AND specify which paper # tray to use, uncomment the line below and fill in the correct values: # Replace the Xs with the number of the AFP tray (between 1 and 255). # Replace the Zs with the appropriate values. # Replace size with one of the supported paper sizes \ (LETTER, LEGAL, A3, A4, B4, B5, LEDGER) # device_controls = plex,inputX=(size,type=ZZZ,weight=ZZZ,color=ZZZ), \ inputX=(size,type=ZZZ,weight=ZZZ,color=ZZZ) ###################################################################### # ENABLING THE PLEX COMMAND AND MAPPING BINS TO TRAYS # If you want your users to be able to both choose between single- # sided and double-sided (duplexed) output, AND allow finishing # operations, AND specify which paper tray to use, uncomment the line # below and fill in the correct values: # Replace the Xs with the number of the AFP tray (between 1 and 255). # Replace the Zs with the appropriate values. # Replace size with one of the supported paper sizes \ (LETTER, LEGAL, A3, A4, B4, B5, LEDGER) # device_controls = plex,finishing,inputX=(size,type=ZZZ,weight=ZZZ, \ color=ZZZ), inputX=(size,type=ZZZ,weight=ZZZ,color=ZZZ)
カットシートIPDSプリンター向けサンプルps2afpデーモン構成ファイル (3160d.cfg)
# ps2afpd configuration file ###################################################################### # KEYWORD PURPOSE ###################################################################### port = 8252 # which TCP/IP port to use work_directory = /var/psf/ps2afp2 # directory to put work files into log_file = /var/psf/ps2afp2/ps2afpd.log # where to write log messages log_size = 100 # maximum log size in KB notify = root # who to notify if problems encountered mail_command = /bin/mail # program used to send notifications ps_program = /usr/lpp/psf/bin/ps2afpi # name of PostScript interpreter program ps_init_file = /usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afpe.ps # name of PostScript interpreter # initialization file ps_files_path = /usr/lpp/psf/ps2afp :\ /usr/lpp/psf/config :\ /usr/lpp/psf/reslib # path to search for jobInit files ps_max_memory = 48000K # maximum amount of memory that # PostScript uses; the 'K' is ignored ps_job_timeout = 9999 # maximum number of minutes # to process PostScript job ps_server_timeout = 360 # maximum number of minutes # server waits between jobs ps_font_map_files = /usr/lpp/psf/ps/psfonts.map :\ /var/psf/psfonts/user.map # list of font mapping files ps_width = 8.5i # width of generated image ps_length = 11i # length of generated image ps_x_offset = 0i # left and right margins ps_y_offset = 0i # top and bottom margins ps_resolution = 300 # resolution of target printer ps_output_type = IO1_G4 # type of AFP image to generate ps_compress_type = jpeg-sub # JPEG subsampled compression.\ Other options: jpeg, lzw pragma = jobInit 3160.ibm85lpi.tf.dt.ps; \ jobInit 3160.ibm85lpi.ta.ps; \ wglRotate yes; ###################################################################### # ENABLING THE PLEX COMMAND AND MAPPING BINS TO TRAYS # NOTE: Uncomment only one of the options below. ###################################################################### # ENABLING THE PLEX COMMAND ONLY # If you want your users to be able to choose between single-sided and # double-sided (duplexed) output, uncomment the following line. # device_controls = plex ###################################################################### # ENABLING THE PLEX COMMAND AND MAPPING BINS TO TRAYS # If you want your users to be able to both choose between single- # sided and double-sided (duplexed) output AND specify which paper # tray to use, uncomment the line below and fill in the correct values: # Replace the Xs with the number of the AFP tray (between 1 and 255). # Replace the Zs with the appropriate values. # Replace size with one of the supported paper sizes \ (LETTER, LEGAL, A3, A4, B4, B5, LEDGER) # device_controls = plex,inputX=(size,type=ZZZ,weight=ZZZ,color=ZZZ), \ inputX=(size,type=ZZZ,weight=ZZZ,color=ZZZ)
1.3.5.1.1.2.1 PDF RIPでのパフォーマンスを向上する
PDF RIP は、それ自体の一部をパラレルで実行するように構成することでパフォーマンスを向上させることができます。下記の変更によって、コアRIPのパフォーマンスが向上します。1つのマルチプロセッサーで複数のPDF RIPを実行することによるパフォーマンスの向上については、PDFパラレルRIPを使用するを参照してください。マルチプロセッサーサーバーを使用している場合は、下の CPSI処理エンジンを使用したハイパフォーマンスPDFデーモン構成ファイルの例で 太文字 テキストで示されているPDF RIPデーモン構成ファイル( ps2afpd.cfg )を下記のように変更してください。
- 注意:
- PDF RIPは、Adobe CPSIでのみ利用可能です。
- InfoPrintサーバーがシングルプロセッサーの場合は、パフォーマンスが低下することがあるため、下記の構成変更を行わないでください。
- 両方 -pragma bwModel=bandedおよび-pragma beThread=yesを使用すると、PostScript RIPのパフォーマンスは向上します。
- 2バイトフォント(漢字印刷など)を処理している場合は、
pdfParallel=no
を設定してください。
CPSI処理エンジンを使用したハイパフォーマンスPDFデーモン構成ファイルの例
# ps2afpd configuration file ###################################################################### # KEYWORD PURPOSE ###################################################################### port = 8251 # which TCP/IP port to use work_directory = /var/psf/ps2afp # directory to put work files into log_file = /var/psf/ps2afp/ps2afpd.log # where to write log messages log_size = 100 # maximum log size in KB notify = root # who to notify if problems encountered mail_command = /bin/mail # program used to send notifications ps_program = /usr/lpp/psf/bin/ps2afpi # name of PostScript interpreter program ps_init_file = /usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afpe.ps # name of PostScript interpreter # initialization file ps_files_path = /usr/lpp/psf/ps2afp :\ /usr/lpp/psf/config :\ /usr/lpp/psf/reslib # path to search for jobInit files ps_max_memory = 48000K # maximum amount of memory that # PostScript uses; the 'K' is ignored ps_job_timeout = 9999 # maximum number of minutes # to process PostScript job ps_server_timeout = 360 # maximum number of minutes # server waits between jobs ps_font_map_files = /usr/lpp/psf/ps/psfonts.map :\ /var/psf/psfonts/user.map # list of font mapping files ps_width = 8.5i # width of generated image ps_length = 11i # length of generated image ps_x_offset = 0i # left and right margins ps_y_offset = 0i # top and bottom margins ps_resolution = 300 # resolution of target printer ps_output_type = IO1_G4 # type of AFP image to generate #following three parameters will apply only if threshsmall specified ps_imgsmall = 0.5i # default value for imgsmall ps_linesmall = 0.5i # default value for linesmall ps_txtsmall = 0.5i # default value for txtsmall #ps_is = 1 # the is afp compliance flag ps_compress_type = jpeg-sub # JPEG subsampled compression.\ Other options: jpeg, lzw pragma = pdfParallel=yes ;\ beThread=yes ;\ bwModel=banded
1.3.5.1.1.3 変換オプションの階層
InfoPrintは、PCL、PostScript、またはPDF変換プログラムが実行したときに、フラグと構成ファイル情報を使用する階層を割り当てます。ここでは、InfoPrintがフラグと構成ファイル情報を使用する順序を説明します。
- -Cフラグで指定する構成ファイルの値を含む、コマンド行で指定するすべての値です。
InfoPrintコマンドはフラグを左から右に処理します。同じフラグを複数回入力した場合は、InfoPrintは最後に入力されたフラグを使用し、使用する値を判断します。たとえば、次のようにコマンドを指定する場合
ps2afp -Cconfig.file -r240 -r300 myfile.ps
ps2afp コマンドは、解像度300ピクセルを使用してファイルを変換します。InfoPrintは、構成ファイルconfig.file
に指定されている解像度の値と1番目の -r240 フラグと値を無視します。 - 現行ディレクトリーの pcl2afp.cfg または ps2afp.cfg 構成ファイルに指定されている値(このファイルがある場合は、ユーザーが変換コマンドを直接入力する場合)。 印刷するジョブを実行依頼することで間接的に変換コマンドを呼び出す場合は、InfoPrintは現行ディレクトリーの値を無視します。
- ホームディレクトリー中のpcl2afp.cfgまたはps2afp.cfg構成ファイルに指定した値(このファイルがある場合)。
- 「デフォルトのPCL、Postscript、PDF変換構成ファイル」に示されたデフォルトの変換コマンド構成ファイルに指定した値。
- 変換デーモンが始動したとき、にapped、pcl2afpd、またはps2afpdコマンドの-Cフラグで特定されたカスタム構成ファイルに指定された値。
- デフォルトのPCL、Postscript、PDF変換構成ファイルに示されたデフォルトの変換デーモン構成ファイルに指定した値。
- InfoPrintに組み込まれたデフォルト値。この値は、デフォルトのPostScriptまたはPDF出力タイプがIM1非圧縮イメージであることを除き、変換デフォルトと同じです。
1.3.5.1.2 CPSI変換エンジンを使用する場合にps2afp変換で使用可能なステープルオプション/パンチオプション
ps2afp変換を使用すると、ステープル/パンチの両方のフィニッシングオプションを指定できます。ただし、以下を行う必要があります。
- IPDS(Intelligent Printer Data Stream)対応のプリンターが、ステープルまたはパンチのフィニッシングオプションをサポートしていることを確認します。
- PostScript 入力ファイルにステープルまたはパンチの情報が含まれていることを確認します。
- キーワード
finishing
が ps2afpd.cfg 構成ファイル内の device_controls オプションに割り当てられていることを確認します (「ステープル/パンチオプションが指定されたサンプルPostScriptデーモン構成ファイルのセクション」の太字の例を参照)。 - PostScript を生成したアプリケーションまたはドライバーが、ps2afp 変換で使用可能なステープルまたはパンチの操作のサブセットをサポートすることを確認します。これらのステープルオプションおよびパンチオプションのリストについては、「ps2afp変換に対応するステープル/パンチのPostScript操作」を参照してください。
このフィニッシングサポートの使用に興味がある場合は、以下のプリンターで使用可能な PostScript ドライバーにこのサポートが組み込まれています。InfoPrintプリンターをTCP/IP DSS内に指定してください。
- InfoPrint 2085
- InfoPrint 2105
- InfoPrint 2060ES
- InfoPrint 2075ES
- InfoPrint 2090ES
- InfoPrint 2105ES
1.3.5.1.2.1 ps2afpd.cfgファイルにフィニッシングを指定する
- コマンド行から、/usr/lpp/psf/ps2afp/ディレクトリーにあるps2afpd.cfgファイルにアクセスします。
- 任意のエディターを使用して、ファイルを編集します。
- #ENABLING STAPLING OR PUNCH FINISHING OPTIONS THROUGH THE TRANSFORMという見出しを見つけ、以下の行をコメント化しているハッシュマーク(
#
)を削除します。device_controls=finishing
- 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
- 注意:
- device_controlsオプションは、ビン番号とplexキーワードも受け取ります。
- plexを省略した場合は、ps2afp変換で両面印刷の出力が作成されます。
- ビン番号を省略した場合は、ps2afp変換で、最初の給紙トレイを使用することを指示する出力が作成されます。
- ps2afp変換で生成するステープル/パンチのオプションの使用をサポートしないプリンターもあります。要求をサポートしないIPDSプリンターにステープルまたはパンチの操作を指定した文書を送信した場合は、InfoPrint Managerはステープルまたはパンチの穴なしでメッセージを発行してジョブを完了します。使用可能なステープルまたはパンチの操作(ある場合)の決定については、使用するプリンターの使用説明書を参照してください。
詳しい例については、device_controlsオプションがある、最新バージョンのInfoPrint Managerに付属するps2afpd.cfgファイルを参照してください。
ステープル/パンチオプションが指定されたサンプルPostScriptデーモン構成ファイルのセクション
# ps2afpd configuration file # KEYWORD PURPOSE ###################################################################### port = 8251 # which TCP/IP port to use work_directory = /var/psf/ps2afp # directory to put work files into log_file = /var/psf/ps2afp/ps2afpd.log # where to write log messages notify = root # who to notify if problems encountered mail_command = /usr/bin/mail # program used to send notifications ps_program = /usr/lpp/psf/bin/ps2afpi # name of PostScript interpreter program ps_init_file = /usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afpe.ps # name of PostScript interpreter # initialization file ps_files_path = /usr/lpp/psf/ps2afp :\ /usr/lpp/psf/config :\ /usr/lpp/psf/reslib # path to search for jobInit files ps_max_memory = 48000K # maximum amount of memory that # PostScript uses; the 'K' is ignored ps_job_timeout = 9999 # maximum number of minutes # to process PostScript job ps_server_timeout = 360 # maximum number of minutes # server waits between jobs ps_font_map_files = /usr/lpp/psf/ps/psfonts.map :\ /var/psf/psfonts/user.map # list of font mapping files ps_width = 8.5i # width of generated image ps_length = 11i # length of generated image ps_x_offset = 0i # left and right margins ps_y_offset = 0i # top and bottom margins ps_resolution = 300 # resolution of target printer ps_output_type = IO1_G4 # type of AFP image to generate #following three parameters will apply only if threshsmall specified ps_imgsmall = 0.5i # default value for imgsmall ps_linesmall = 0.5i # default value for linesmall ps_txtsmall = 0.5i # default value for txtsmall #ps_is = 1 # the is afp compliance flag ps_compress_type = jpeg-sub # JPEG subsampled compression. Other options: jpeg, lzw ###################################################################### # Customize if desired #pragma = jobInit 4000.ibm85lpi.tf.dt.ps; \ # jobInit 4000.ibm85lpi.ta.ps; # # ENABLING THE PLEX COMMAND AND MAPPING BINS TO TRAYS # NOTE: Uncomment only one of the options below. ###################################################################### # ENABLING THE FINISHING FLAG ONLY # If you want your users to be able to allow finishing operations, # such as staple operations or punch operations, uncomment the # following line. # device_controls = finishing ###################################################################### # ENABLING THE PLEX COMMAND ONLY # If you want your users to be able to choose between single-sided and # double-sided (duplexed) output, uncomment the following line. # device_controls = plex ###################################################################### # ENABLING BOTH PLEX AND FINISHING # If you want your users to be able to both choose between single- # sided and double-sided (duplexed) output AND allow finishing # operations, such as staple operations or punch operations, # uncomment the following line. # device_controls = plex,finishing ###################################################################### # ENABLING THE PLEX COMMAND AND MAPPING BINS TO TRAYS # If you want your users to be able to both choose between single- # sided and double-sided (duplexed) output AND specify which paper # tray to use, uncomment the line below and fill in the correct values: # Replace the Xs with the number of the AFP tray (between 1 and 255). # Replace the Zs with the appropriate values. # device_controls = plex,inputX=(size,type=ZZZ,weight=ZZZ, color=ZZZ),inputX=(size,type=ZZZ,weight=ZZZ,color=ZZZ) ###################################################################### # ENABLING THE PLEX COMMAND AND MAPPING BINS TO TRAYS # If you want your users to be able to both choose between single- # sided and double-sided (duplexed) output, AND allow finishing # operations, AND specify which paper tray to use, uncomment the line # below and fill in the correct values: # Replace the Xs with the number of the AFP tray (between 1 and 255). # Replace the Zs with the appropriate values. # device_controls = plex,finishing,inputX=(size,type=ZZZ,weight=ZZZ, color=ZZZ),inputX=(size,type=ZZZ,weight=ZZZ,color=ZZZ)
1.3.5.1.2.2 ps2afp変換に対応するステープル/パンチのPostScript操作
以下の<< /Staple 3
情報は、デフォルトのステープル位置 追加の PostScript ステープルの詳細から引用した特定の例です。両方の表には、PostScriptデータストリームにステープル操作の追加に関する関連情報があります。
{ << /Staple 3 /StapleDetails << /Type 17 /Position 17 >> >> setpagedevice } { << /Staple 3 /StapleDetails << /Type 17 /Position 18 >> >> setpagedevice }
この例は、ページが縦または横の方向でも、プリンターでページの上部に2か所ステープルされることを示しています。
- /Staple 3
- StapleDetailsディクショナリーを導入するキー。
- /Type 17
- 後で使用するために予約された必須キー。
- /Position
- 「追加の PostScript ステープルの詳細」に示す設定値を使用して、ステープルの配置を指定するキー。
下記の<< /Punch 4
情報は、デフォルトのパンチ位置、追加の PostScript パンチの詳細、/Pattern 値のパンチ設定から引用した特定の例です。3つのすべての表には、PostScriptデータストリームにステープル操作の追加に関する関連情報があります。
{ << /Punch 4 /PunchDetails << /Type 7 /HoleType 0 /Pattern 0 /Position 1 >> >> setpagedevice } { << /Punch 4 /PunchDetails << /Type 7 /HoleType 0 /Pattern 0 /Position 5 >> >> setpagedevice }
この例は、ページが縦または横の方向でも、プリンターでページの左側にパンチされることを示しています。
- /Punch 4
- PunchDetailsディクショナリーを導入するキー。
- /Type 7
- 後で使用するために予約された必須キー。
- /Pattern 0
- 「/Pattern 値のパンチ設定」に示す設定値を使用して、デフォルトのパンチ設定を指定するキー。
注意: PostScriptドライバーのほとんどは、フィニッシャーは1つの特定の設定を持つ傾向があるので、
/Pattern 0
を使用します。/Pattern 0
はすべてのフィニッシャーで動作します。PostScript ドライバーで/Pattern 6
を指定し、フィニッシャーが 2 穴パンチしかサポートしない場合、InfoPrint Manager はジョブを印刷して、フィニッシングを行わないでエラーメッセージを生成します。 - /Position
- 追加の PostScript パンチの詳細に示す設定値を使用し、ステープルの配置を指定するキー。
デフォルトのステープル位置
ステープル | キー名 | PostScriptステープル |
ステープルなし | なし | /Staple 0 |
ステープル | 非対応 | /Staple 3 |
追加の PostScript ステープルの詳細
ステープルの詳細 | キー名 | PostScriptステープルの詳細 |
ステープルなし | なし | 縦長: /Position 0 横長: /Position 0 |
シングル左斜め | LeftDiagonal | 縦長: /Position 1 横長: /Position 5 |
シングル左水平 | LeftHorizontal | 縦長: /Position 3 横長: /Position 7 |
シングル左垂直 | LeftVertical | 縦長: /Position 2 横長: /Position 6 |
シングル右斜め | RightDiagonal | 縦長: /Position 9 横長: /Position 13 |
シングル右水平 | RightHorizontal | 縦長: /Position 11 横長: /Position 15 |
シングル右垂直 | RightVertical | 縦長: /Position 10 横長: /Position 14 |
ダブル左 | DoubleLeft | 縦長: /Position 4 横長: /Position 8 |
ダブル右 | DoubleRight | 縦長: /Position 12 横長: /Position 16 |
ダブル上部 | DoubleTop | 縦長: /Position 317 横長: /Position 18 |
ブックレット | Booklet | 縦長: /Position 20 横長: /Position 20 |
デフォルトのパンチ位置
パンチ | キー名 | PostScriptパンチ |
パンチなし | なし | /Punch 0 |
パンチ | 非対応 | /Punch 4 |
追加の PostScript パンチの詳細
パンチの詳細 | キー名 | PostScriptパンチの詳細 |
パンチなし | なし | 縦長: /Position 0 横長: /Position 0 |
左 | PunchLeft | 縦長: /Position 1 横長: /Position 5 |
上 | PunchTop | 縦長: /Position 3 横長: /Position 7 |
右 | PunchRight | 縦長: /Position 2 横長: /Position 6 |
下部 | PunchButtom | 縦長: /Position 4 横長: /Position 8 |
/Pattern 値のパンチ設定
パンチ | キー名 | PostScriptパンチの詳細 |
デフォルト | Punch* | /Pattern 0 |
2穴 | Punch*2 | /Pattern 6 |
3穴 | Punch*3 | /Pattern 5 |
4穴 | Punch*4 | /Pattern 7 |
1.3.5.1.3 CPSI変換エンジンを使用する場合にps2afp変換で使用可能なソートPostScriptオプション
PostScriptファイルに丁合オプションがあるときは、ps2afp変換でそのキーが認識され、結果のAFP出力の部数は丁合いがとられます。すべての PostScript プリンターで PostScript 丁合キーがネイティブにサポートされているわけではありませんが、PSF その他のドライバー DSS を使用した場合、InfoPrint Manager はこの新しい変換機能を利用して PCL を作成します。この PCL をその同じプリンターに印刷し丁合いがとられた部数を得ることができます。
- 注意:
- 丁合機能には多くのディスクスペースが必要であるため、
/var/psf
で丁合用の一時ファイルを格納するスペースを増やします。
1.3.5.1.4 TIFF/JPEG/GIFの変換をカスタマイズする
TIFF、JPEG、GIFデータへの変換をカスタマイズできます。
- 変換構成ファイルで値を指定します。
- 変換環境変数を設定します。
デフォルトのTIFF、JPEG、GIF変換構成ファイル
データストリーム | 変換 | 構成ファイル |
---|---|---|
TIFF | tiff2afp | /usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.cfg |
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.3160cfg | ||
/usr/lpp/psf/tiff2afp/tiff2afp.3900cfg | ||
JPEG | jpeg2afp | /usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.cfg |
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.3160cfg | ||
/usr/lpp/psf/jpeg2afp/jpeg2afp.3900cfg | ||
GIF | gif2afp | /usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.cfg |
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.3160cfg | ||
/usr/lpp/psf/gif2afp/gif2afp.3900cfg |
InfoPrintは、.3160cfg構成ファイルおよび.3900cfg構成ファイルを使用し、InfoPrint 60プリンターまたはInfoPrint 4000レーザープリンターにそれぞれ印刷するように実行依頼された文書を変換します。
1.3.5.1.4.1 サンプル構成ファイル
サンプルのTIFF構成ファイルでは、TIFF変換用構成ファイルを説明しています。JPEG および GIF の変換プログラムの構成ファイルも似ています。
サンプルのTIFF構成ファイル
a=ioca10 choice=full cmp=g4 ms=5120 msf=0.01 nosniff=yes noterm=yes v=yes pagetype=page r=600 x=0 y=0
この構成ファイルは、コマンド行で指定した変換オプションと同じフォーマットでオプションを使用します。 ただし、コマンド行のオプションは、ダッシュ(-)で始まります。構成ファイルで指定可能なオプションと値は、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.3.5.1.4.2 変換環境変数
TIFF、JPEG、GIF変換オプションの多くには、同等の環境変数があります。環境変数は次のフォーマットです。環境変数は次のフォーマットです。
transform_optionここで transform は、大文字の変換コマンド名であり、option は先頭にダッシュ (-) のないコマンド行オプションです。たとえば、jpeg2afp 変換の —scale オプションに関連する環境変数は、JPEG2AFP_scale です。環境変数として指定可能なオプションと値は、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.3.5.1.4.3 変換オプションの階層
InfoPrintは、TIFF、JPEG、GIF変換プログラムが実行したときに、オプションと構成ファイル情報を使用する階層を割り当てます。ここでは、InfoPrintがコマンド行オプションと構成ファイル情報を使用する順序を説明します。
- -Cオプションで指定する構成ファイルの値を含む、コマンド行で指定するすべての値。
InfoPrintコマンドはオプションを左から右に処理します。同じオプションを複数回入力した場合は、InfoPrintは最後に入力されたフラグを使用し、使用する値を判断します。たとえば、次のコマンドを指定したとします。
tiff2afp -Cconfig.file -r240 -r300 myfile.tif
tiff2afpコマンドは、300ピクセルの解像度を使用してファイルを変換します。InfoPrintは、構成ファイルconfig.file
で指定されている解像度の値、最初のフラグ-r240と値を無視します。 - 「デフォルトのTIFF、JPEG、GIF変換構成ファイル」に示されたデフォルトの変換コマンド構成ファイルに指定した値。
- exportコマンドで設定した変換環境変数(変換コマンドを直接入力する場合)。 印刷するジョブを実行依頼することで間接的に変換コマンドを呼び出す場合は、InfoPrintは環境変数を無視します。
- ホームディレクトリーの/etc/profile.d/ipm_environment.shファイルの環境変数を変換します。
- /etc/environment ファイルにある変換環境変数。
- InfoPrintに組み込まれたデフォルト値。この値は変換デフォルトと同じです。
1.3.5.1.5 img2afp変換をカスタマイズする
img2afp変換を使用し、印刷用にカラー(FS45)イメージを単色2階調(FS10)イメージに変換できます。この変換は、カラーイメージの変換に役立ち、イメージは単色できれいに印刷されます。img2afp変換のカスタマイズは、コマンド行でオプションを指定することによってのみ実行できます。InfoPrint Managerと共に出荷される他の変換とは異なり、この変換は自動的には起動しません。代わりに、コマンド行で指定し、印刷の前にデータを前処理してください。このコマンドの構文と使用については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
img2afp.cfgファイルが作成でき、InfoPrint Managerから、プリンターのモデルに基づく一連のimg2afp.cfg構成ファイルが提供されます。たとえば、InfoPrint Manager for AIXサーバーのimg2afp.4000–708cfgファイルには、以下の設定があります。
#img2afp Infoprint 4000-708 configuration file a=fs10 respath=.:/usr/lpp/psf/config thresh=4000-708.ibm106lpi.ta.ps gcorr=4000-708.ibm106lpi.tf.dt.ps pagetype=page v=yes r=600
img2afp.cfg ファイルは、以下の基本ルールに従います。
- 注意:
- 構成ファイルで指定された項目は、いずれもコマンド行で指定変更できます。
- 構成ファイルの構文はattribute = valueです。
- ハッシュマーク(
#
)は、行の終わりまでがコメントであることを示します。 - すべての属性名は、コマンド行名と同じです。
- 値を指定しないオプションの場合は、(下記参照)構成ファイルに
yes
を入力してください。
#sample img2afp configuration file v = yes #equivalent to -v flag a = fs10 #bilevel output
コマンド行から変換を起動するには、少なくとも以下を指定してください。
- 2階調出力を示す-a fs10
- 使用しているPostScriptレベル3ハーフトーンディクショナリーを指定するための-thresh {name}。
InfoPrint Managerで一部のプリンターをインストールするときは、サーバーでPostScriptレベル3ハーフトーンディクショナリーが使用できるようになります。たとえば、InfoPrint HD1-HD2、HD3-HD4、HD5-HD6、HS1、HS3、MD1-MD2、MS1. PS-1、または PD1-PD2 4100 プリンターモデルは、以下を提供します。
- /usr/lpp/psf/config/4100-model.ibm71lpi.ta.ps
- /usr/lpp/psf/config/4100-model.ibm85lpi.ta.ps
- /usr/lpp/psf/config/4100-model.ibm106lpi.ta.ps
- /usr/lpp/psf/config/4100-model.ibm141lpi.ta.ps
- /usr/lpp/psf/config/4100-model.ibm71lpiRot90.ta.ps
- /usr/lpp/psf/config/4100-model.ibm85lpiRot90.ta.ps
- /usr/lpp/psf/config/4100-model.ibm106lpiRot90.ta.ps
- /usr/lpp/psf/config/4100-model.ibm141lpiRot90.ta.ps
- 出力を 2 階調にするために、グレースケールとカラーイメージをハーフトーンにする、グレースケールマッピングテーブルを指定するための -gcorrfilename。
InfoPrint Managerで特定のプリンターをインストールするときは、PostScriptレベル3ハーフトーンディクショナリーオプションの各種に、次のグレースケールマッピングテーブルもインストールしてください。
1.3.5.1.5.1 img2afp変換の制限
img2afp変換を使用するときは、以下の制限があります。
- 純粋な IOCA データか、または他の 2 階調と互換性のある OCA によりオーバーレイされた IOCA かのいずれかが含まれるジョブだけが、正しく印刷を行います。
- img2afp は、1 ビット/スポットの CMYK データ (FS42) のデータ変換をサポートしません。
1.3.5.1.5.2 例
以下のそれぞれの例では、ユーザーが FS45 イメージの AFP 入力ファイルを持ち、単色プリンターで印刷するために、FS10 ファイルへの変換を行っています。FS45入力ファイルを取得するには、tiff2afp、gif2afp、jpeg2afp、pdf2afp、またはps2afpの変換を使用し、以下のフォーマットからイメージファイルを変換します。
InfoPrintのコマンド行からInfoPrint 21プリンターに印刷するには、FS45イメージ( sampleFS45.afp
)をFS10イメージ(outFS10.afp
)に変換するには、以下をコマンド行に入力します。
img2afp -a fs10 -thresh 4322.ibm106lpi.ta.ps \ -gcorr 4322.ibm106lpi.tf.dt.ps sampleFS45.afp -o outFS10.afp
InfoPrint 21プリンターに、結果のFS10イメージ(outFS10.afp
)を印刷するには、以下をコマンド行に入力します。
pdpr -p ip21-ld outFS10.afp
InfoPrint 4100–HD3/HD4 Advanced Function Printing Systemプリンターで印刷するために、InfoPrintコマンド行からFS45イメージ(DSC011FS45.afp
)をFS10イメージ(DSC011FS10.afp
)に標準ハーフトーンで変換するには、次のようにコマンド行に入力します。
img2afp -a fs10 -thresh 4100-HD3-HD4.ibm106lpi.ta.ps -gcorr \ 4100-HD3-HD4.ibm106lpi.tf.lr.ps DSC011FS45.afp -o DSC011FS10.afp
結果のFS10イメージ(DSC011FS10.afp
)をInfoPrint 4100–HD3/HD4 Advanced Function Printing System プリンターで印刷するには、次のようにコマンド行に入力します。
pdpr -p silver-ld DSC011FS10.afp
InfoPrint 4000 Advanced Function Printing Systemプリンターで印刷するために、InfoPrintコマンド行からFS45イメージ(DSC015FS45.afp
)をFS10イメージ(DSC011FS10.afp
)に暗いハーフトーンで変換するには、次のようにコマンド行に入力します。
img2afp -a fs10 -thresh 4000.ibm106lpi.ta.ps -gcorr \ 4000.ibm106lpi.tf.ap.ps DSC015FS45.afp -o DSC011FS10.afp
結果のFS10イメージ(DSC011FS10.afp
)をInfoPrint 4000 Advanced Function Printing Systemプリンターで印刷するには、次のようにコマンド行に入力します。
pdpr -p ip40001-ld DSC011FS10.afp
1.3.5.1.6 行データの変換を使用する
InfoPrint Managerには、行データをAFPデータストリームファイルに変換する行データ変換プログラムが同梱されています。行データを変換すると、それらのデータを高速 AFP プリンターで印刷できます。
1.3.5.1.6.1 行データについて
以降のセクションを熟読して、行データの用語を理解してください。
1.3.5.1.6.1.1 行データとは
行データとは、不定様式データで、フォント変更やページ区切りなどを作成する制御文字がわずかにあるか、全く含まれないデータです。行データは通常、アプリケーションプログラムによって作成されます。たとえば、あるアプリケーションでは、口座の日次残高を示す行データが入った預金残高証明書が生成されます。
InfoPrintの行データ変換使用すると、InfoPrint管理プリンターでの印刷用ページ定義と書式定義を使用し、次の種類のデータをフォーマットできます。
- 組み込み制御文字としては改行文字しか入っていない 1 バイト ASCII データ。
- ANSI 紙送り制御文字かテーブル参照文字、またはその両方が入っている 1 バイト ASCII データ。
- asciinpまたはasciinpeユーザー出口プログラムを指定した場合に、紙送り制御文字と用紙送り制御文字が入っているシングルバイトASCIIデータ。
行データジョブを変換する場合は、ページ定義と書式定義を指定しなければなりません。
- 注意:
- Proprinter ASCIIがあるファイルを印刷するときは、行データ変換は使用できません。
- 認められていないキーワードやサポートされていないキーワードを line2afp コマンドが処理したとき、line2afp はメッセージを出し、そのキーワードを無視し、残りのキーワードがあればそれらのキーワードの処理を続けます。その処理が終わったら、line2afp コマンドは処理を停止します。
- InfoPrintを使用すると、ページ定義なしで、DBCS ASCIIデータとDBCS EUCデータを変換または印刷できます。RICOH InfoPrint Manager:Referenceまたはdb2afp manページを参照してください。
1.3.5.1.6.1.2 ANSIとプリンター紙送り制御
1.3.5.1.6.1.2.1 ANSI 紙送り制御文字
最も一般的な紙送り制御文字はANSIであり、印刷行の接頭部である1文字で構成されます。標準的なANSI文字は次のとおりです。
ANSI | Action |
---|---|
スペース | 1行送り(シングルスペース)を実行し、印刷します。 |
0 | 2行送り(ダブルスペース)を実行し、印刷します。 |
- | 3行送り(ダブルスペース)を実行し、印刷します。 |
+ | 行送りを実行しないで印刷する |
1 | チャネル1(規則上では用紙の最上部)までスキップする |
2-9 | ページ上のハードウェア的に定義された位置までスキップする |
A、B、C | 垂直タブレコードまたはFCB(用紙制御バッファー)によって定義される |
1.3.5.1.6.1.2.2 マシン紙送り制御文字
マシン紙送り制御文字は元来、InfoPrintプリンター用の実ハードウェア制御コマンドでしたが、現在はInfoPrint以外のシステムでもよく使用されています。コンピューター制御文字はリテラル値であり、記号ではありません。コンピューター制御文字は、どのエンコード方式でも文字で表現されないため、変換できません。一般的なコンピューター制御文字は次のとおりです。
Machine | アクション |
---|---|
X'09' | 行を印刷し、1行送り(シングルスペース)を実行する |
X'11' | 行を印刷し、2行送り(ダブルスペース)を実行する |
X'19' | 行を印刷し、3行送り(トリプルスペース)を実行する |
X'01' | 行を印刷する(行送りを実行しない) |
X'0B' | 即時に1行送りを実行する(印刷しない) |
X'89' | 行を印刷してから、チャネル1(規則上では用紙の上端)までスキップする |
X'8B' | 即時にチャネル 1 までスキップする (印刷しない) |
1.3.5.1.6.1.3 可変長ファイルと固定長ファイル
行データ変換プログラムは、ファイルを変換するために、ファイルに関する2つのことを認識する必要があります。
- 個々の印刷レコードの長さ
- 使用する紙送り制御文字の種類
長さ情報がある接頭部を使用した可変長/固定長ファイルの場合は、MO:DCA-P構造化フィールドは特殊なケースとして扱われます。すべての構造化フィールドは、自己識別フィールドで、カスタムの長さがあります。このフィールドは、正しく解釈するための長さ接頭部を含む必要はなく、構造化フィールドの長さと一致する長さ接頭部があれば、正しく処理されます。
1.3.5.1.6.1.3.1 可変長ファイル
可変長ファイルは、長さの接頭部を使用する、つまり、そのファイルにあるレコードの長さを識別する接頭部を持つことができます。レコードごとに、レコードの長さを示す2バイトフィールドがあります。レコードに長さ情報を入れる場合、その長さ情報は各レコードの接頭部になり、2 バイトの長さ接頭部を含む 16 ビットの 2 進数でなければなりません。長さの情報が入っている接頭部の付いたファイルを識別するには、fileformat=recordというキーワードと値を使用します。
可変長ファイルは、長さ情報が入った接頭部を使用せずに、レコードの終わりを示す区切り記号または区切り文字を使用している場合もあります。区切り文字までのすべてのバイト (区切り文字は含まない) がレコードの部分と見なされます。デフォルトの区切り文字はX'0A'です。ファイルがEBCDICエンコード方式を使用している場合は、デフォルトの改行文字はX'25'です。レコード境界を示すのに改行を使用しているファイルを指定するには、fileformat=streamというキーワードと値を使用します。
InfoPrintが使用する明示的な改行文字を指定すると、レコードを区切ることができます。これは、fileformatキーワードのサブパラメーターとして指定されます。たとえば、fileformat=stream,(newline=CRLF,ASCII)のように指定します。詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceにあるline2afpコマンドの説明を参照してください。
明示的に改行文字を指定しない場合は、InfoPrintは最初の6バイトを読み取り、ASCII文字(X'00'からX'7F'までのコードポイント)についてテストし、ファイルにASCIIまたはEBCDICのエンコーディングを決定します。非ASCII文字が何も見つからなかった場合は、行データ変換プログラムはファイルがASCIIの改行文字X'0A'を使用していると見なします。それ以外は、変換は、ファイルがEBCDIC改行文字X'25'を使用していると見なします。入力ファイルによって行データ変換が間違った方向へ導かれる可能性があるため、file formatキーワードにnewlineを指定し、正しい文字をInfoPrintが確実に使用するようにしてください。
1.3.5.1.6.1.3.2 固定長ファイル
固定長ファイルには、すべて同じ長さのレコードがあります。レコードの長さを示すその他のセパレーター、接頭部、または自己識別情報は存在しません。ユーザーがレコード長を知り、fileformat=record,nnnというキーワードと値を使用してください。ここで、nnnは、1レコードの長さを表します。
1.3.5.1.6.1.4 imageoutキーワードが処理に及ぼす影響
line2afpimageout=iocaキーワードと値が指定されている場合(デフォルト)、行データ変換では、入力ファイル、オーバーレイ、ページセグメントの中のイメージフォーマット(IM1)は、圧縮されていないIOCA形式に変換されます。圧縮されていない IOCA イメージは、IM1 イメージよりもかなり多くのバイト数を使用し、より多くの時間を変換に要することがあります (特に、陰影や、パターンが付いたエリアの場合)。IOCAは、イメージデータのMO:DCA-P規格であり、一部のデータストリーム受信者に必要ですが、IOCAデータを使用しない製品もあります。ただし、リコーのすべてのソフトウェア製品では、IM1イメージデータと同様にIOCAデータが使用できます。
IOCAイメージの特定要件がない場合は、imageout=asisを指定することを推奨します。
1.3.5.1.6.2 行データ変換をカスタマイズする
InfoPrintでは、行データ変換のカスタマイズに役立つサンプルのプログラミング出口が提供されています。プログラミング出口の使用はオプションです。出口プログラムの名前はinpexit, outexit、resexitキーワードで指定します。各キーワードについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceまたはline2afp manページを参照してください。InfoPrintのサンプルユーザー出口、または独自のユーザー出口を使用し、着信データストリームをあるコードページから別のコードページに変換する場合は、INPCCSIDパラメーターは、着信データストリームのコードページを示します。OUTCCSIDパラメーターは、UCONVによる出力のコードページを示します。
注意: ICONV を使用するユーザー出口プログラムを作成した場合は、代わりに UCONV を使用するようにそのプログラムを変更する必要があります。詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
InfoPrintには、以下のサンプル出口が用意されています。
- /usr/lpp/psf/acif/apkinp.c
- 入力レコード出口
- /usr/lpp/psf/acif/apkout.c
- 出力レコード出口
- /usr/lpp/psf/acif/apkres.c
- リソース出口
また、InfoPrintでは、次のユーザー入力レコード出口で、行データのデータストリームを変換します。
- /usr/lpp/psf/acif/apka2e.c
- ASCII ストリームデータを EBCDIC ストリームデータに変換します。
注意: デフォルトの変換は、コードページ805からコードページ037です。inpccsid および outccsid パラメーターを指定して、デフォルトを指定変更できます。
- /usr/lpp/psf/acif/asciinp.c
- 復帰文字と用紙送り文字が入っている不定様式 ASCII データを ANSI 紙送り制御文字が入っているレコードフォーマットに変換します。この出口は、ANSI 紙送り制御文字をレコードごとにバイト 0 でエンコードします。
- /usr/lpp/psf/acif/asciinpe.c
- 不定様式のASCIIデータをasciinp.cが行うようなレコードフォーマットに変換し、ASCIIストリームデータをEBCDIC1ストリームデータに変換します。
- /usr/lpp/psf/acif/dbblank
- 以下の場合に、ブランクを入力レコードの末尾に追加することで、z/OSスプールからダウンロードされたEBCDIC 2バイト行データを処理します。
- レコードの最後のバイトがブランク(EBCIDICのx'40')である。
- 最後から 2 番目のバイトがブランクではない。
- 入力レコードは、構造化フィールドではなく、行データです。
- 注意:
- この出口は、ブランクが切り捨てられた2バイトデータまたは1バイトと2バイトの混合データでスプールファイルが構成されている場合だけ使用することを目的としています。別のタイプのデータファイルにブランクを追加すると、ページ定義のコード化方法によって、フォーマットエラーが発生することがあります。
- この出口は、単一の末尾ブランクのみを検査します。そのため、それ以外の数の奇数ブランクがデータに入っている場合、正しいフォントでデータがフォーマットされていることを確認するのは、ユーザーの作業となります。
すべての行データ変換出口プログラム用に、次の C 言語ヘッダーファイルも使用されます。
- /usr/lpp/psf/acif/apkexits.h
- /usr/lpp/psf/acif/Makefile
/usr/lpp/psf/acif
にあります。このソースファイルを変更することも、独自のファイルを作成することもできます。出口をコンパイルしてビルドするには、LinuxオペレーティングシステムのC/C++コンパイラーが必要です。出口のコンパイル方法の例とし、/usr/lpp/psf/bin/Makefile
を使用できます。ユーザー出口プログラムをコンパイルする方法は、ユーザー出口プログラムをコンパイル/インストールするを参照してください。
1.3.5.1.7 PDFパラレルRIPを使用する
InfoPrint Managerでは、CPSI処理エンジンを使用する場合にのみ、PDFパラレルRIPでほとんどのカラージョブのPDF変換の速度を向上させます。InfoPrint Managerは、PDF入力ファイルをページごとに分割されたPSファイルに変換し、これらのページを並行して実行されている複数のRIPに配信します。次に、結果として生じたAFPデータストリームをまとめて印刷可能文書にします。
均一な複雑性のページを持つPDF入力ファイルに同一のInfoPrint Manager サーバーサーバーで2つのRIPを定義した場合は、パラレルPDF RIPクライアントは、標準のPDF変換の半分の時間でAFPにファイルをレンダリングします。InfoPrint 5000プリンタープリンターで印刷すると、ジョブのパフォーマンスが最大限に向上しますが、AFPデータを生成するプリンターではパラレルPDF RIPクライアントも使用できます。
1.3.5.1.7.1 PDFパラレルRIPクライアントをインストールする
pdfprsコンポーネントは、以下で構成されます。
- /usr/lpp/psf/binディレクトリー内のpdfprs実行可能ファイル
- /usr/lpp/psf/ps2afpディレクトリー内のpdf2afp構成ファイル
パラレルPDF RIPクライアントはサーバー(単数または複数)上で使用するのが最適で、4~16台のプロセッサーを接続できます。パラレルPDF RIPクライアントの使用に必要なプロセッサーに示されているシステムメモリー使用量に対応できるように構成をセットアップしてください。
パラレルPDF RIPクライアントの使用に必要なプロセッサー
割り振られたプロセッサー | 実行される機能 |
1 | ネットワークトラフィック、入出力プロセス、一般的なシステムオーバーヘッド。 |
1 | pdfprsクライアント用サンプル構成ファイルに定義されているpdfprsクライアント。 |
1 |
この最初のRIPは、PDFをPostScriptデータに変換します。 各RIPは、プロセッサー全体を使用し、PDFファイルをRIP処理します。 |
1からn | RIPデーモン構成ファイルに定義されている追加の各デーモンRIPについて。 |
最も基本的な構成(pdfprsクライアントと2つの追加RIP)には、4つ以上のプロセッサーが必要です。この機能をインストールし、InfoPrint Managerのpdpr印刷コマンドでジョブを実行依頼する前に、機能に対応できるように設定します。
最初のRIPがPDF入力データをPostScriptデータに変換するよう作成してから、RIPが少なくとも2つある構成をInfoPrint Managerサーバー上で使用してPDFをAFPデータに変換してください。この例では、最初のRIPがPDF入力データPostScriptデータに変換する3つのRIP構成を作成し、RIPを追加してサポートを拡張する方法を示します。RIPでは、標準PDF変換と同様、PostScriptデーモン(ps2afpd)を使用します。
InfoPrint Managerウインドウで、以下の手順を完了します。
- PDFパラレルRIPクライアントが標準PDFデータストリーム変換と区別できるようにディレクトリーを作成します。
mkdir /var/psf/pdf2afp;chmod 777 /var/psf/pdf2afp
- 新しい各PDF RIPSについて、以下の作業ディレクトリーを作成します。
mkdir /var/psf/pdf2afp/1;chmod 777 /var/psf/pdf2afp/1
mkdir /var/psf/pdf2afp/2;chmod 777 /var/psf/pdf2afp/2
mkdir /var/psf/pdf2afp/3;chmod 777 /var/psf/pdf2afp/3
mkdir /var/psf/pdf2afp/4;chmod 777 /var/psf/pdf2afp/4
- これらの RIP それぞれについて、以下の新しい構成ファイルをインストールします。
- /var/psf/pdf2afp/8261.cfg
- /var/psf/pdf2afp/8262.cfg
- /var/psf/pdf2afp/8263.cfg
- /var/psf/pdf2afp/8264.cfg
新しい各構成ファイルについて、port、work_directory、および log_file 値を変更する必要があることに注意してください。3つのパラメーターは、カラー用サンプルPDF並列変換(8264.cfg)構成ファイルで強調表示されているため、この構成に推奨されるディレクトリー構造が確認できます。
- コマンド行または ps2afpd.cfg ファイルのいずれから、各構成ファイルについてデーモンを開始します。
ps2afpd -C /var/psf/pdf2afp/8261.cfg
ps2afpd -C /var/psf/pdf2afp/8262.cfg
ps2afpd -C /var/psf/pdf2afp/8263.cfg
ps2afpd -C /var/psf/pdf2afp/8264.cfg
注意: 作業ディレクトリーが存在するパスで、以下の例と同様のstartcfgスクリプトを作成すると、このタスクを実行できます。#!/bin/sh cd /var/psf/ps2afp if [$# -gt 0 ] then for i in $* do /usr/lpp/psf/bin/ps2afpd -C 826$i.cfg done else for i in 1 2 3 4 do /usr/lpp/psf/bin/ps2afpd -C 826$i.cfg done fi
- pdfprsコマンドをpdf2afpコマンドにリンク付けするには、以下のコマンドを入力してください。 次を指定して正しいディレクトリーにアクセスします。
- 次を指定して正しいディレクトリーにアクセスします。
cd /usr/lpp/psf/bin
- 必要な論理リンクを作成して次を指定し、PDFパラレルRIPにジョブを実行依頼します。
ln -sf pdfprs pdf2afp
注意: 古いpdf2afpクライアントを復元する場合は、コマンドラインからln -sf ps2afp pdf2afp
を指定できます。 - 次を指定して正しいディレクトリーにアクセスします。
-
pdf2afp構成ファイルを使用するには、
/usr/lpp/psf/config/transform.cfg
でPDFマッピングを編集してください。map pdf ps to map pdf pdf
注意: 標準ps2afp構成を復元する場合は、マッピングをpsに変更します。map pdf ps
この構成は、4 つの RIP を自動的に呼び出し、通常、標準 PDF 変換よりも高速で実行します。
1.3.5.1.7.2 PDFパラレル変換をカスタマイズする
変換構成ファイルで値を指定することで、PDFデータへの変換をカスタマイズできます。デフォルトの並列PDF変換構成ファイルは、InfoPrintが提供するデフォルト構成ファイルを示します。これらのファイルを変更するか、ご自分のファイルを作成できます。
デフォルトの並列PDF変換構成ファイル
データストリーム | 変換 | 構成ファイル | デーモン構成ファイル |
---|---|---|---|
pdf2afp | /usr/lpp/psf/ps2afp/pdf2afp.cfg pdfprs 構成ファイル。 |
/var/psf/pdf2afp/8261.cfg /var/psf/pdf2afp/8262.cfg /var/psf/pdf2afp/8263.cfg /var/psf/pdf2afp/8264.cfg
注意: 例の3 RIP構成を表します。最初のRIPはPDFからPostScript RIPとして処理されます。
|
1.3.5.1.7.2.1 pdfprsクライアント用サンプル構成ファイル
次の図に、PDF並列変換クライアントの構成ファイルの例を示します。並列PDF RIPのパフォーマンスを高めるために、示されているとおりに正確に指定する値を示すべく、3つのパラメーターが強調表示されていることに注意してください。
サンプルPDF並列変換(pdf2afp.cfg)構成ファイル
# pdf2afp.cfg configuration file # KEYWORD EQUIVALENT ps2afp FLAG PURPOSE #################################################################### width = 8.5i # -w width of generated image length = 11i # -l length of generated image x_offset = 0i # -x left and right margins y_offset = 0i # -y top and bottom margins resolution = 600 # -r resolution of printer output_type = FS45 # type of AFP image to generate job_timeout = 120 # maximum number of minutes to process a job number_of_rips = 3 # how many rips to use [pdf] # location of PDF -> PS conversion rip port = 8261 server = server1 [rip1] # location of this rip port = 8262 server = server1 [rip2] # location of this rip port = 8263 server = server1 [rip3] # location of this rip port = 8264 server = server1
サンプル構成ファイルでは、変換フラグと同じキーワードを使用しています。構成ファイルに指定できるキーワードと値については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.3.5.1.7.2.2 RIPデーモン構成ファイル
PDF並列変換には、pdf2afp変換のPostScriptインタープリター部分を管理するために3つ以上のデーモンが実行していることが必要です。構成を単純化するために、これらのデーモンに、それらが実行しているポートの名前を取って付けることをお勧めします。この文書の場合は、サンプルPDF並列変換(pdf2afp.cfg)構成ファイルで始めた構成例は、名前8261.cfg、8262.cfg、8263.cfg、8264.cfgを使用します。このデーモンについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
デーモンは、対応する変換と同様、構成ファイルを使用します。デーモン構成ファイルは、/var/psf/ディレクトリーに常駐します。/pdf2afpサブディレクトリーを作成することを推奨します。 このサブディレクトリーには、並列PDF RIPクライアント(pdfprs)に関係のあるすべてのサポートを入れることができます。
次の図に、カラー (FS45) ファイルを RIP 処理する PDF 並列変換クライアントの構成ファイルの例を示します。
カラー用サンプルPDF並列変換(8264.cfg)構成ファイル
# 8264.cfg configuration file # KEYWORD EQUIVALENT ps2afp FLAG PURPOSE #################################################################### port = 8264 # which TCP/IP port to use work_directory = /var/psf/pdf2afp/4 # directory to put work files in log_file = /var/psf/pdf2afp/4/ps2afpd.log # where to write log messages notify = root # notify if problems are encountered mail_command = /usr/bin/mail # program used to send notifications ps_program = /usr/lpp/psf/bin/ps2afpi # name of the PostScript interpreter program ps_init_file = /usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afpe.ps # name of the PostScript interpreter # initialization file ps_files_path = /usr/lpp/psf/ps2afp :\ /usr/lpp/psf/config :\ /usr/lpp/psf # path to search for jobInit files ps_max_memory = 32000K # maximum amount of memory that # PostScript uses; the 'K' is ignored ps_job_timeout = 9999 # maximum number of minutes # to process PostScript job ps_server_timeout = 180 # maximum number of minutes # server waits between jobs ps_font_map_files = /usr/lpp/psf/ps/psfonts.map :\ /var/psf/psfonts/user.map # list of font mapping files ps_width = 8.5i # width of generated image ps_length = 11i # length of generated image ps_x_offset = 0i # left and right margins ps_y_offset = 0i # top and bottom margins ps_resolution = 600 # resolution of target printer ps_output_type = FS45 # type of output to generate pragma = resources=none ;\ printerSpeed=130 ;\ linkBandWidth=6000000 ;\ resourceNameFilename=../.resNames;
複数のサーバー間でデーモンRIPを定義または構成する場合は、カラー用サンプルPDF並列変換(8264.cfg)構成ファイルで強調表示されるセクションのように、デーモンRIP構成ファイルでリソースを定義してください。この手順で、NFSはすべてのリソースを見つけ、結果を1つのファイルに連結できます。インラインリソースおよびFS45 IOCAカラーフォーマットを使用する場合は、この方法でpragmaパラメーターにresourceNameFilename=値を指定します。
デーモン構成ファイルには、変換構成ファイルと同じキーワードの大部分(serverを除く)と、デーモンの操作を制御する一部のキーワードを含めることができます。デーモンキーワードについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceまたはmanページを参照してください。
モノクロ用サンプルPDF並列変換(8264.cfg)構成ファイル
# 8264.cfg configuration file # KEYWORD EQUIVALENT ps2afp FLAG PURPOSE #################################################################### port = 8264 # which TCP/IP port to use work_directory = /var/psf/pdf2afp/4 # directory to put work files in log_file = /var/psf/pdf2afp/4/ps2afpd.log # where to write log messages notify = root # notify if problems are encountered mail_command = /usr/bin/mail # program used to send notifications ps_program = /usr/lpp/psf/bin/ps2afpi # name of the PostScript interpreter program ps_init_file = /usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afpe.ps # name of the PostScript interpreter # initialization file ps_files_path = /usr/lpp/psf/ps2afp :\ /usr/lpp/psf/config :\ /usr/lpp/psf # path to search for jobInit files ps_max_memory = 32000K # maximum amount of memory that # PostScript uses; the 'K' is ignored ps_job_timeout = 9999 # maximum number of minutes # to process PostScript job ps_server_timeout = 180 # maximum number of minutes # server waits between jobs ps_font_map_files = /usr/lpp/psf/ps/psfonts.map :\ /var/psf/psfonts/user.map # list of font mapping files ps_width = 8.5i # width of generated image ps_length = 11i # length of generated image ps_x_offset = 0i # left and right margins ps_y_offset = 0i # top and bottom margins ps_resolution = 600 # resolution of target printer ps_output_type = IO1_G4 # type of output to generate
1.3.5.1.7.2.3 デュアルエンジンハーフトーンプリンター用に構成する
InfoPrint 4000 Advanced Function Duplex Printing System - モデル ID5/ID6 または InfoPrint 4000 High Resolution Duplex Printing System を装備している場合、pdfprs クライアントを使用して、各エンジンごとにカスタマイズされたハーフトーンサポートを持つデュアルエンジン構成を駆動できます。pdfprsクライアントは、カラーまたは単色(モノクローム)のPDFファイルをRIP処理できますが、プリンターは単色出力だけで印刷します。また、これらのプリンターには、カラー PDF ファイルを印刷するときに見られるような明白なパフォーマンス上の改善はありません。カラーPDFファイルを印刷してから、モノクロのPDFファイルに切り替えたい場合は、RIPを停止し、構成ファイルを変更してください。
このサポートのためには、偶数個のRIPを構成して開始してください。最初のRIPが最初の印刷エンジンのハーフトーン構成を使用するようにカスタマイズし、2番目のRIPは2番目の印刷エンジンのハーフトーン構成を使用するようにカスタマイズしてください。このパターンは、構成される各RIPごとに、繰り返してください。
さらに、各 RIP を、デーモン構成レベルで必要なハーフトーン構成を使用するよう構成する必要があります。たとえば、2台のInfoPrint 4000プリンターを使用している場合は、すべての偶数番号のRIPは、printer1で指定されたハーフトーン構成と一致させ、すべての奇数番号のRIPは、printer2で指定されたハーフトーン構成と一致させてください。モノクロ用サンプルPDF並列変換(8264.cfg)構成ファイルは、bold-faceタイプのColorデーモン構成ファイルから変更された変数を持つ、モノクロームRIPデーモン構成ファイルの例を示します。
1.3.5.1.7.2.4 変換オプションの階層
InfoPrintは、PDF変換プログラムを実行するときにフラグと構成ファイル情報の使用に階層を割り当てます。ここでは、InfoPrintがフラグと構成ファイル情報を使用する順序を説明します。
- -Cフラグで指定する構成ファイルの値を含む、コマンド行で指定するすべての値です。
InfoPrintコマンドはフラグを左から右に処理します。同じフラグを複数回入力した場合は、InfoPrintは最後に入力されたフラグを使用し、使用する値を判断します。たとえば、次のようにコマンドを指定する場合
pdfprs -C8263.cfg -r240 -r300 myfile.ps
pdfprs コマンドは、解像度300ピクセルを使用してファイルを変換します。InfoPrintは、構成ファイル8263.cfg
で指定された解像度値と、最初の-r240フラグおよび値を無視します。 - このデフォルトの変換デーモン構成ファイルに指定された値: デフォルトの並列PDF変換構成ファイル。
- 変換デーモンの始動時に ps2afpd コマンドの -C フラグで指定されたカスタマイズされた構成ファイルに指定された値。
- このデフォルトの変換デーモン構成ファイルに指定された値: /usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afpd.cfg。
- InfoPrintに組み込まれたデフォルト値。この値は、デフォルトのPDF出力タイプがIM1非圧縮イメージであることを除き、変換デフォルトと同じです。
1.3.5.1.7.3 パラレルPDF RIPクライアントのトラブルシューティング
pdfprsクライアントのパフォーマンスを高める要因があります。以下の節で、推奨事項をいくつか示します。
- InfoPrintサーバー上でRIPを定義する
- 定義するRIPの数が多いほど、パフォーマンスが向上します。しかし、1 つの RIP が CPU 全体を使用するため、ご使用の InfoPrint Server がサポートできる数より多くの RIP を開始してはなりません。pdfprs クライアントは、通常、1 台のプロセッサーを使用するため、定義および開始する RIP の数を構成がサポートできることを確認してください。ガイドラインについては、パラレルPDF RIPクライアントの使用に必要なプロセッサー を参照してください。サーバー全体にRIPを定義する方法は、RIPデーモン構成ファイルを参照してください。
- 奇数個のRIPの指定
- ジョブ全体で一貫し、フロントページにシンプルテキストデータ、裏面ページに複合イメージデータを持つPDFファイルを持つ場合は、RIPが2つある構成では、パフォーマンスの向上は得られません。通常2番目のRIPではより複雑なページを取得するため、ジョブのRIP処理には、単一のRIPを使用した場合と同じような時間がかかりますが、最初のRIPはアイドル状態のままになります。より均等にジョブ内のページが分配されるように奇数個のRIPを使用してください。
- コマンド行からの -p オプションまたは -g オプションの使用
- pdfprsコマンドに -p フラグまたは -g フラグを使用して特定のジョブのページサブセットを指定できますが、これらのフラグは使用しないでください。InfoPrint Manager がジョブページのサブセットを決定する場合は、処理が遅れて並列RIPの利点が少なくなります。
- 注意:
- 製品アップグレード中に、
/var/psf/ps2afp/PSscreen
and/var/psf/ps2afp2/PSscreen
フォルダーを削除します。
1.3.5.1.8 XML変換を使用する
1.3.5.1.8.1 InfoPrint ManagerでXML変換を使用する
XMLは、Webサービス、データ交換、メッセージング、アプリケーション統合の新規テクノロジーの展開の主要な標準になっています。XMLは、XML ExtenderやPrint Services Facility(PSF)for z/OSを含む、各種InfoPrint製品で対応しています。
XML変換は、ジョブごとに変化するデータを効率的に処理できるため、AFPプリンターで高動的XMLデータを印刷するときに推奨される方法です。XML 変換はまた、XML データを PDF 文書に変換して顧客に電子配信できるので、紙ベースの通信に対する効率的で、経済的な代替手段でもあります。
xml2afpおよびxml2pdfを使用し、XMLデータをAFPまたはPDFに変換する利点には、以下のものがあります。
- 既存の AFP 出力システムを使用して、互換性の問題を心配することなく、XML データを印刷または表示できます。
- XML変換では、XML文書への非常に柔軟性のあるフォーマット設定が提供されています。
- XMLデータをAFPに変換してから、AFPプリンターで印刷したときは、印刷配信が保証されます。
- XMLデータを変換することで、各種のツールを使用し、以下の操作ができます。
- AFPプリンターで印刷するか、AFPデータをPSまたはPCLプリンターでの印刷用にPostScript(PS)またはプリンターコントロール言語(PCL)に変換します。
- PDFデータをEメール宛先へ送信します。
- AFPまたはPDFデータを表示またはアーカイブします。
XML変換を使用すると、AFPの印刷/表示テクノロジーとPDFの電子文書交換を使用しながら、データ交換とコンテンツマネージメント用にXMLを利用できます。以下の図は、XML変換を使用したときに、XMLデータでできることを説明しています。
AFP または PDF に変換された XML データを使用するシナリオ
AFP/PDF出力が使用できるリコーとIBM製品は、以下のとおりです。
- AFP表示/ブラウズ
- AFP ViewerプラグインまたはContent Manager OnDemand
- PDF表示/ブラウズ
- Content Manager OnDemand
- 分散AFP印刷
- InfoPrint ManagerとPSF for z/OS
- 分散PS/PCL印刷
- InfoPrint Manager、InfoPrint Server、InfoPrint Server変換
- Eメール
- InfoPrint ServerのIP PrintWayコンポーネント
- アーカイブ
- Content Manager OnDemand
1.3.5.1.8.2 XML変換の動作
XMLデータをAFPまたはPDFデータストリームに変換するには、xml2afpおよびxml2pdfを使用します。これを行うには、以下のいずれかを XML 変換で指定する必要があります。
- XMLファイル(またはデータセット)。 データ配置/表示情報、付随するXSLスタイルシートはありません。
- XSL-FOファイル(またはデータセット)。 これには、XSLフォーマット設定オブジェクトを持つXMLデータがあります。
XMLデータをAFPまたはPDFに変換する場合は、XML変換では、指定されたデータを使用し、以下のいずれかを実行します。
- XSLスタイルシートを使用してXMLファイルをXSL-FOに変換し、後AFPまたはPDFへの変換を行う。
- 指定されたXSL-FOファイルをAFPまたはPDFに直接変換します。
次の図は、XML変換で、XMLからAFPまたはPDFデータへのデータの処理方法を示したものです。
AFP または PDF への XML データの変換プロセス
1.3.5.1.8.3 XML変換を実行する
以下の方法でXML変換を実行できます。
- スタンドアロン変換
- InfoPrint Manager によって管理された変換
1.3.5.1.8.4 機能/制約事項
データの変換方法によって、 XML変換には、以下の機能と制約事項があります。
- すべてのデータ変換に関する機能/制約事項
- AFPへのデータ変換に関する機能/制約事項
- PDF にデータを変換するための機能
1.3.5.1.8.4.1 すべてのデータ変換に関する一般的な機能/制約事項
- 出力文書サイズは、使用可能メモリー量で異なります。
- ただし、文書サイズへの使用可能メモリーのチェックは行いません。出力文書が使用可能メモリーより大きい場合は、メモリー不足エラーが表示されて、変換処理は停止します。
- XSLサポート
- 変換では、W3CのExtensible Stylesheet Languageによって文書化されている XSL バージョン 1.0 標準のフォーマット設定オブジェクト、プロパティー、フィーチャーのほとんど (すべてではありません) に対応しています。
XMLファイルに組み込まれて参照されているスタイルシートには対応していません。
1.3.5.1.8.4.2 AFPへのデータ変換に関する機能/制約事項
- バーコードサポート
- 変換では、バーコードに対応していません。
- フォントサポート
- 希望する特性に最も一致するプロパティーでフォント索引にある最初のフォントが使用されます。圧縮または拡張されたフォントは通常、フォントストレッチプロパティーが選択された場合だけ使用されます。イタリック(italic)と斜字体(oblique)は、交換可能な同じフォントとして見なされて使用されます。
XML変換では、コードページ間での2バイト文字セット(DBCS)フォントの変換に対応しています。
XML変換では、コマンド行からOpenTypeフォントを処理できます。OpenTypeフォントについては、Using OpenType Fonts in an AFP System(G544-5876)を参照してください。
- グラフィックサポート
- 以下のいずれかのAFPリソースにグラフィックデータを指定できます。
- オーバーレイ
- オーバーレイには、印刷時に可変データと合併できる、固定イメージデータ(線、網掛け、枠、ロゴなど)の集合があります。AFP出力ファイルは、リソースディレクトリーにあるオーバーレイの名前を参照します。オーバーレイは、出力ファイルに含まれずに、参照されるだけなので、XSL外部グラフィックフォーマット設定オブジェクトの中でイメージサイズを指定してください。例:
<fo:external-graphic src="overlay:corplogo" content-height="4in" content-width="2in"/>
- ページセグメント
- ページセグメントには、印刷時に可変データと合併できる、イメージデータ(バーコード、署名、ロゴ、または画像形式のアイコンなど)があります。AFP出力ファイルは、リソースディレクトリーにあるページセグメントの名前を参照します。ページセグメントは、出力ファイルに含まれずに、参照されるだけなので、XSL外部グラフィックフォーマット設定オブジェクトの中でイメージサイズを指定してください。例:
<fo:external-graphic src="pageseg:corpsign" content-height="4in " content-width="2in"/>
- IOCAオブジェクト
- イメージオブジェクトコンテンツアーキテクチャー(IOCA)オブジェクトには、行や列に配置された一連の画素(ピクセル)と、ページ上のイメージが配置される具体的な場所があります。XML変換は、指定されたMO:DCA-Pファイルの最初のIOCAオブジェクトにアクセスし、AFP出力ファイルのインラインに配置します(MO:DCA-Pイメージデータだけサポート)。変換ではイメージから実際のサイズを取得するので、XSL外部グラフィックフォーマット設定オブジェクトの中にサイズの指定は不要です。外部グラフィックフォーマット設定オブジェクトを使用してサイズを指定すると、変換では、指定されたサイズにイメージをトリミングするか、または右下隅に空白を追加して、割り当てられたスペースの左上部分にイメージが表示されるようにします。以下にIOCAオブジェクトに指定したフォーマット設定オブジェクトの例を示します。
<fo:external-graphic src="myfile/image.afp"/>
- MO:DCA-P 出力
- 変換の出力は、MO:DCA Interchange Set 1(IS/1)アーキテクチャーに準拠しています(Mixed Object Document Content Architecture Reference, SC31-6802参照)。
1.3.5.1.8.4.3 PDFへのデータ変換に関する機能
- PDF出力
- 変換では、XML データを PDF 1.1 データストリームに変換します。
1.3.5.1.8.5 XML変換用カスタマイズタスク
システム管理者は、スタンドアロン変換とし、またはInfoPrint Managerによって管理される変換とし、XML変換をカスタマイズできます。InfoPrint Managerがインストールされている場合は、InfoPrintでは、InfoPrint ManagerでXML変換を管理することを推奨しています。
このセクションでは、ジョブの実行依頼者がXML変換を実行する前に管理者が行う必要のある、共通、スタンドアロン、InfoPrint Managerのカスタマイズタスクについて説明します。管理者は、共通のカスタマイズタスクを実行し、さらに XML 変換がスタンドアロン変換として行われるか InfoPrint Manager で管理されるかにより、スタンドアロンまたは InfoPrint Manager のカスタマイズタスクのいずれかを実行します。
1.3.5.1.8.5.1 共通のカスタマイズタスク
1.3.5.1.8.5.1.1 XMLからAFPへの変換を使用する場合のタスク
サンプルxml2afp構成ファイルは/usr/lpp/psf/xml2afp/xml2afp.cfg
にあります。このファイルには、以下の項目が設定され、変更できます。
- AFPフォントのデフォルトの場所。
- デフォルトの用紙サイズ。
構成ファイルの構文には、コマンド行構文に、以下の規則が追加されています。
- ブランク行は無視されます。
- 1つの行で、ポンド記号(#)より後のすべてのデータが無視されます。ポンド記号 (#) は、行のどこにあってもかまいません。
- パラメーターデータにポンド記号を入れる場合は、エスケープ(直前に円記号を指定する)が必要です。
- パラメーターデータの前後の空白は除去されます。
- パラメーターデータが連続する行にまたがる場合は、間をシングルスペースで連結します。
- パラメーターは、上記1から5の規則を守る限り、行をまたがることができます。
1.3.5.1.8.5.1.1.1 xml2afp.cfgファイルをカスタマイズする
- 新規の xml2afp 構成ファイル (xml2afp.cfg) を作成します。これにより xmp2afp 変換を構成できます。
AIXでファイルを作成する場合は、サンプル構成ファイル
/usr/lpp/xml2afp/samples/xml2afp.cfg
を/etc/xml2afp.cfg
にコピーします。cp /usr/lpp/xml2afp/samples/xml2afp.cfg /etc/xml2afp.cfg
注意: サンプル構成ファイルを変更したい場合は、さらにそれをコピーする必要があります。 - 好みのエディター (vi またはメモ帳など) を使用して、ファイルを編集します。
- FONTLIB キーワードに、xml2afp 変換で使用する AFP フォントライブラリーの位置を指定します。たとえば、
FONTLIB="//SYS1.FONTOLN://SYS1.FONT300"
完全修飾され、先頭に2つのスラッシュが付いた、MVS区分データセット名を使用できます。コロンを使用して、リスト内のエントリーを区切ってください。 - 必要であれば、以下の項目をカスタマイズします。
- フォント索引ファイル
xml2afp変換が文字データを文書からAFPフォントにマッピングする方法をカスタマイズする場合は、フォント索引ファイルを作成または変更し、フォント索引ファイルがあるディレクトリーをXML2AFP_CUSTOMキーワードの下に指定します。フォント索引ファイルは、装置タイプファイルと同じディレクトリー (たとえば、/etc/xml2afp) にあります。
独自のフォント索引ファイルを作成するか、xml2afp変換で提供されたフォント索引ファイルを使用できます。フォント索引ファイルにはファイル構文が記述され、アウトラインフォントを指定するファイル (
/usr/lpp/psf/xmltransform/outline_font_index
) が 1 つ、ラスターフォントを指定するファイル (/usr/lpp/psf/xmltrasnform//raster_font_index
) が 1 つ含まれています。フォント索引ファイルの作成に関する情報については、フォント索引ファイルのいずれかを参照してください。 - TOOLKITとCLASSPATHキーワードで指定するXML Toolkitの位置
- JAVAキーワードで指定するJava実行可能ファイルの位置
- XML2AFP_BASEキーワードで指定するxml2afp変換の位置(/usr/lpp/psf/xml2afp以外の位置にインストールされている場合)
- HEAP_SIZEキーワードで変換を実行するJava仮想コンピューターのメモリー
重要: 構成ファイルはシェルスクリプトです。/bin/shに従って有効な任意のコマンドを使用できます。ただし、スクリプトは、InfoPrint Manager によって管理されていない場合、xml2afp 変換を起動するたびに実行されるため、完了までに時間がかかるコマンドの使用は避けてください。 - フォント索引ファイル
- FONTLIB キーワードに、xml2afp 変換で使用する AFP フォントライブラリーの位置を指定します。たとえば、
xml2afp変換に付属のサンプルXML変換構成ファイル/usr/lpp/psf/xml2afp/samples/xml2afp.cfg
については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの「InfoPrint Managerツール」の章にある「xml2afpコマンド:XMLデータのAFPへの変換」を参照してください。
1.3.5.1.8.5.1.1.2 xml2afp用のフォント索引ファイルをカスタマイズする
/usr/lpp/psf/xmltransform
に用意されています。サンプルには、フォントパスのアウトラインFOCAフォントとラスターフォントにXMLフォント名をマッピングするoutline_font_index
とraster_font_index
が含まれています。フォントは、以下の属性を使用して XSL-FLO で参照されます。
- family
- size
- style
- weight
フォント索引ファイルは、空白文字(スペース、タブ、または改行など)で区切られた一連のキーと値の組で構成されます。コメントは区切り文字/*と*/の間で任意の位置に挿入できます。また、//を使用すると、現在行の残りがコメントを示すこともできます。
キーと意味は、以下のとおりです。
- map
- 指定された文字マップを選択し、存在しない場合は作成します。文字マップは、ユニコードコードポイントをAFPコードページの名前とコードポイントのマップに使用されます。デフォルトは、defaultです。
- codepage
- 後続の文字マッピングで使用するコードページを設定します。
- to
- マッピングされたユニコードコードポイントの範囲を終了します。値は、有効なユニコードコードポイントを表す整数に設定し、charキーワードに最も近く先行する値で指定された範囲の先頭値より大きくしてください。値には有効なユニコードコードポイントを使用してください。
- で
- 先行するchar値とオプションのto値で指定された範囲を使用してマッピングを作成します。先頭から最後までのユニコード文字は、先行する最も近いcodepage値を使用し、at値からat値+末尾-先頭(両端含む)までの範囲のAFPコードポイントにマッピングされます。値には0から65535までの整数を使用してください。
- family
- 現行のフォントファミリー名を設定します。値には、空白文字を含まない文字列を使用してください。
- size
- フォントサイズは、フォントの垂直方向のサイズを指定する浮動小数点値がポイント(1/72インチ)で表されます。アウトラインテクノロジーフォントを定義するときは、任意のサイズを使用できるので、サイズは省略してください。
- style
- フォントスタイル。この値には、以下のいずれかのキーワードを使用してください。
- normal
- italic
- oblique
- backslant
- weight
- フォント幅。この値は、以下のいずれかのキーワードにできます。
- normal
- bold
- charset
- フォントプロパティー(family、size、style、weight)に指定された先行値を持つフォント、または先行するプロパティー値を設定していない場合はデフォルト値を持つフォントを定義します。現在選択されている文字マップがフォントに関連付けられ、フォントが選択されたときにユニコードコードポイントのマッピングに使用されます。後でファイルのマップを変更しても、変更内容は定義されたフォントに影響しません。
- alias
- 現行ファミリーのフォントファミリー別名を設定します。
リストされたキーワードの中で、atとcharsetの2つだけアクティブです。他のキーワードは、アクティブなキーワードが検出されたときに使用された値を収集します。これで、フォント索引にさまざまな配置が可能になります。例:
family courier alias monospace size 7 weight normal style normal charset C04200070 style italic charset C0430070 weight bold style normal charset C0440070 style italic charset C0450070
以下のように同じフォントのセットが定義されます。family courier size 7 weight normal style normal charset C0420070 family courier size 7 weight normal style italic charset C0430070 family courier size 7 weight normal style italic charset C0440070 family courier size 7 weight normal style italic charset C0450070 alias monospace
ただし、読みにくくなる場合があります。
1.3.5.1.8.5.1.2 XMLからPDFへの変換を使用する場合のタスク
サンプルxml2pdf構成ファイルは/usr/lpp/psf/xml2pdf/xml2pdf.cfg
にあります。デフォルトの用紙サイズは変更できます。さらに、xml2pdfオプションのすべてのデフォルトを構成ファイルの中に設定できます。
構成ファイルの構文には、コマンド行構文に、以下の規則が追加されています。
- ブランク行は無視されます。
- 1つの行で、ポンド記号(#)より後のすべてのデータが無視されます。ポンド記号 (#) は、行のどこにあってもかまいません。
- パラメーターデータにポンド記号を入れる場合は、エスケープ(直前に円記号を指定する)が必要です。
- パラメーターデータの前後の空白は除去されます。
- パラメーターデータが連続する行にまたがる場合は、間をシングルスペースで連結します。
- パラメーターは、上記1から5の規則を守る限り、行をまたがることができます。
以下は、XMLからPDFへの変換を使用するときに実行する必要のある共通のタスクです。
- XML Extender構成ファイル(xml2pdf.cfg)を作成します。これで、XML Extenderを構成できます。ファイルを作成するには、以下のようにします。
- ファイルを作成するには、以下の操作を行います。サンプル構成ファイル/usr/lpp/xml2afp/samples/xml2pdf.cfgを /etc/xml2pdf.cfgにコピーします。
cp /usr/lpp/xml2afp/samples/xml2pdf.cfg /etc/xml2pdf.cfg
注意: サンプル構成ファイルを変更したい場合は、さらにそれをコピーする必要があります。
- ファイルを作成するには、以下の操作を行います。サンプル構成ファイル/usr/lpp/xml2afp/samples/xml2pdf.cfgを /etc/xml2pdf.cfgにコピーします。
- 任意のエディターを使用し、ファイルを編集します。
必要であれば、以下の項目をカスタマイズします。
- JAVAキーワードで指定するJava実行可能ファイルの位置
- XML2PDF_BASEキーワードで指定するxml2afp変換の位置 (install_path\xml2pdf以外の位置にインストールされている場合)
- HEAP_SIZEキーワードで変換を実行するJava仮想コンピューターのメモリー
重要: 構成ファイルはシェルスクリプトです。/bin/shに従って有効な任意のコマンドを使用できます。ただし、スクリプトは、InfoPrint Managerによって管理されていない場合は、xml2pdf変換を起動するたびに実行されるため、完了までに時間がかかるコマンドの使用は避けてください。
xml2pdf変換に同梱されるサンプルXML変換構成ファイルについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの章InfoPrint Managerツールのxml2pdfコマンド: XMLデータのPDFへの変換を参照してください。
1.3.5.1.9 カラー管理リソース変換サポート
InfoPrint Managerを使用すると、以下の変換でカラー管理を行うことができます。
- ps2afp
- jpeg2afp
- tiff2afp
- gif2afp
カラー管理が可能な変換では、ジョブ実行依頼時にカラーリソース情報を指定したり、InfoPrint Manager内の変換レベルでカラー管理を実施できます。このサポートでは、プリンターのパフォーマンスを向上させるカラー精度が提供されます。
1.3.5.1.9.1 カラー管理の変換を使用してジョブを実行依頼する
- 注意:
- 純粋なPS/PDF変換でICCプロファイルを直接指定できます。
- 監査カラー変換CMR、指示カラー変換CMR、およびリンクカラー変換CMRのみがサポートされています。
- 宛先プリンターを選択します。
- 右クリックして、[ジョブおよび文書デフォルト]を選択します。
- 変更をクリックします。
- [文書 AFP カラー]をクリックします。このタブが表示されていない場合は、[すべて表示]をクリックして[文書 AFP カラー]を選択します。
- 1 つ以上の入力カラー管理リソースを[入力カラーマネージメントリソース]に入力します。
- 次に、出力カラー管理リソースを[出力カラーマネージメントリソース]に入力します。
- [カラーレンダリングインデント]からオプションを 1 つ選択します。
- その後で、出力カラーリソースタグ付けを[タグ出力 CMR]から選択します。
- [CMR のインライン配置]オプションで[はい]をクリックし、FS45 でカラーリソース情報をインライン化します。デフォルトは[いいえ]です。
- 実行依頼をクリックします。
1.3.5.2 変換オブジェクトとカスタムステップ(変換)サブシステムを理解する
変換は、InfoPrint Managerで作成して構成するInfoPrint Managerオブジェクト(キューや宛先など)です。変換は、ある特定のフォーマットでデータを受け取り、データを処理し、変更されたデータを出力するカスタムステップとしてみなされます。変換を作成したときは、操作の対象であるデータのフォーマットおよび処理のタイプを完全に制御できます。変換で実行される処理には、ディスク上の別の場所にデータをコピーしたり、変換対象の入力データストリームをフィルターに掛けたり(特定のPostScriptオーダーの削除など)、データを完全に異なるフォーマットに変換(PCLからAFPへの変換など)するなどがあります。
変換データを作成するときは、以下を含む、複数の項目を指定してください。
- 入力データフォーマット
変換に送信されるデータストリーム。入力データフォーマットを使用し、変換で作業があるかどうかを決定します。入力データストリームがPCLだけに設定されている変換経由でPostScriptジョブを送信した場合は、ジョブは変更されないまま変換をバイパスします。複数の入力データフォーマットを受け取るように、変換を設定できます。
- 変換オプション
実際に変換の作業を行うプログラムまたはコマンド。処理段階で発生すること。変換オプションには、システムコマンド(copy)、InfoPrint Managerに付属のプログラム(たとえば、ps2afp)、または固有のカスタム変換プログラム(たとえば、mypclfixupなど)があります。
変換を作成するときは、このプログラムまたはコマンドを呼び出すために必要な完全なコマンド行を指定してください。このコマンド行で、さまざまな置換変数を指定できます。これは、InfoPrint Managerが変換を実行するときにInfoPrint Managerが値を置き換えるプレースホルダーです。たとえば、行に
%i
を含めた場合は、InfoPrint Managerは、変換が受け取るファイルの名前に置き換えます。%o
を含めた場合は、変換されたデータを入れるファイルの名前で置き換えられます。 - 出力データフォーマット
変換の結果生じたデータストリーム。出力データフォーマットは1つだけ指定できます。
また、変換が作成したファイルを印刷するかを指定できます。印刷されるファイルを変換が戻すことがない場合は(変換が処理を完了してファイルを別の場所に保管する場合など)、変換終了と呼ばれます。変換終了だけでなく、条件付き変換終了も作成できます。作成するには、変換が成功したが印刷するデータを返さないことを示す固有の戻りコードを定義します。
変換は単独では何も行いません。変換シーケンスとして変換を実宛先に関連付けるまで無効の状態です。変換シーケンスとは、変換の番号付きリストがある実宛先の属性のことです。その実宛先に実行依頼されるジョブはすべて、印刷される前に指定した順序で変換のリスト経由で送信されます。
InfoPrint Managerでは、システムがプリンターに印刷データを送信する前にデータを変換するシーケンスを作成できます。これで、XFMFLTRユーティリティーを使用してPSF/2で作成できる構成可能な変換シーケンスと同様の機能がユーザーに提供されます。変換シーケンスを作成する方法は、カスタムステップ(変換)シーケンスを定義するを参照してください。
- 注意:
- 変換シーケンスに終了変換を含める場合は、シーケンスの最後の変換にしてください。
- ジョブ内の文書に対して変換終了を起動すると、そのジョブ内のすべての文書が処理を終了してから、ジョブ全体が終了します。ジョブ内の他の文書が変換終了を使用しているかどうかは関係ありません。
1.3.5.2.1 カスタムステップ(変換)を構成する
1.3.5.2.1.1 カスタムステップ(変換)を作成する
変換を作成するには、InfoPrint Manager システム管理者は次の手順を使用する必要があります。
- InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースを使用し、InfoPrint Manager サーバーに接続します。
- 左側のオブジェクトパネルで、サーバータブをクリックします。
- メニューアイコン()をクリックし、カスタムステップ(変換)... を選択します。
- 右上の新規ボタンをクリックします。
- 新規カスタムステップの作成(変換)ダイアログで、以下の値を入力します。
- 名前
- 分かりやすい変換の名前を入力します。
InfoPrint Managerは、実宛先に関連付けられた変換シーケンス内の変換名を参照します。
- サーバー
- 入力済みではない場合は、変換を作成するInfoPrint Managerサーバーを入力、または選択します。
変換は、同じサーバー内の実宛先だけに関連付けることができます。InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースが1つのサーバーだけ監視している場合、このフィールドにはそのサーバー名が入ります。
- 出力ファイル形式
- この変換で作成された出力ファイルのフォーマットを選択します。
- 説明
- InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェース経由でこの変換を表示するたびに表示される、この変換の説明を入力します。
- 変換オプション
- InfoPrint Manager置換変数を含む、コマンド行変換とそのオプションを入力します。
- 最後のステップ
- 変換ステップが最後のステップであるかどうかを指定します。
- 条件付き終了戻りコード
- 変換が正常に終了しても、その変換がInfoPrint Managerによる今後の処理のためにデータを戻さないことを示す戻りコードを指定します。
- 許可される文書形式
- 変換される1つまたは複数の入力ファイルの形式を追加します。
注意: 1つまたは複数の文書形式を指定できます。入力ファイルのフォーマットは、この変換がこの実宛先に送信されたジョブに呼び出されるかどうかを決定します。
- サーバーロケールの使用
- 変換オプションフィールドの%%置換変数で定義された情報の入力と出力用に、サーバーのロケール言語(オン-デフォルト)または英語(オフ)のどちらを使用するかを指定します。
以下の変換の例では、変換置換変数
テーブルに示されている置換値を使用して、変換オブジェクトの一般的な使用方法を説明しています。例の一部は、アプリケーションプログラマーが、変換オプションフィールドの開始時に指定された名前を使用してプログラムを作成していると仮定しています。
- 注意:
- job nameなど、
渡された
値にブランクスペースが含まれる置換値を指定する場合は、正しく渡されるように置換値を引用符で囲んでください。これは、単一の%
置換変数にのみ適用されます。%%
置換変数は引用符で囲まないでください。 - 以下の例では、変換オプションフィールドに完全修飾パス名の指定が不要になるように、PATH環境変数が適切なパスに設定されています。
変換置換変数
変換オプション置換変数 | 意味 |
---|---|
%i | 変換する入力ファイルの名前。 |
%o | 変換の出力を保管するファイルの名前。
注意: 無限の変換の場合、%o という名前のファイルにデータを保管する必要があります。
|
%e | 変換情報またはエラーメッセージを保存するファイルの名前。このファイルに何か書き込まれると、InfoPrint Manager サーバーログに記録されます。
|
%u | pages-completed および job-page-count ジョブ属性を更新するためのファイルの名前。
注意: このファイルは、transform_update ユーティリティーからのみアクセスする必要があります。
|
%j | 元の印刷ファイルの名前から (document-file-name 属性からの) パスを除いたもの。
注意: これは、一時ファイルなど、別の名前を構成する場合にのみ使用します。
|
%n | 元の印刷ファイルの名前から (document-file-name 属性からの) パスと拡張子を除いたもの。
注意: これは、一時ファイルなど、別の名前を構成する場合にのみ使用します。
|
%d | 入力ファイルの文書フォーマットを表す文字列。この値は、次のようになります。
注意: %%Ddocument-format 置換変数によって文書フォーマットを獲得することもできます。
|
%p | 文書のdestination-pass-through 属性の値。
注意: この値は、後続のすべての変換と実宛先に渡されます。
|
%q | ジョブを処理する実宛先。 |
%s | 文書の document-sequence-number。 |
%t | 文書の other-transform-options 属性の値。
注意: ある変換を作成するが、実宛先またはジョブごとに異なる方法で使用する場合は、このパラメーターで変換に値を渡すことができます。
|
%g | ジョブのグローバルジョブ ID。 |
%# | ジョブ ID (最大 10 桁)。 |
%%Aad_attribute%% | 指定されたInfoPrint Manager実宛先属性の値。たとえば %%Aresource-context%% の場合、InfoPrint Managerは、実宛先の resource-context 属性値を渡します。
注意: この置換変数を使用する前に、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの変換用other-transform-options属性に関する「使用ガイドライン」の下にある「%%Nattributename置換制御シーケンスを使用する場合の考慮事項」トピックを参照してください。
|
%%Ddoc_attribute%% | 指定されたInfoPrint Manager文書属性の値。たとえば、%%Ddepartment-text%% を使用すると、InfoPrint Managerは、文書の department-text 属性値を渡します。
注意: この置換変数を使用する前に、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの変換用other-transform-options属性に関する「使用ガイドライン」の下にある「%%Nattributename置換制御シーケンスを使用する場合の考慮事項」トピックを参照してください。
|
%%Jjob_属性%% | 指定されたInfoPrint Managerジョブ属性の値。たとえば %%Jjob-owner%% を使用すると、InfoPrint Managerは、変換中の文書を所有するジョブの job-owner 属性値を渡します。
注意: この置換変数を使用する前に、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの変換用other-transform-options属性に関する「使用ガイドライン」の下にある「%%Nattributename置換制御シーケンスを使用する場合の考慮事項」トピックを参照してください。
|
1.3.5.2.1.2 カスタムステップ(変換)を実宛先に関連付ける
InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースからデータストリーム変換を実宛先に関連付けるには、以下の操作を行います。
- 左側のオブジェクトパネルでプリンタータブをクリックし、ジョブを送信したいプリンターを選択します。
- メニューアイコン()をクリックして、プロパティーオプションを選択します。
- プロパティー...ダイアログで、構成をクリックします。 このプリンターが使用できるデータストリーム変換が、使用するステップフィールドにリストされます。
- 使用する変換を選択します(コマンド行からtransforms-sequence実宛先属性を設定する場合と同じです)。 注意: 複数の変換を文字列でまとめ、タスクを連続で実行できます。この機能について詳しくは、カスタムステップ(変換)シーケンスを定義するを参照してください。
- OKをクリックし、この変換シーケンスと選択したプリンターを関連付けます。
コマンドラインを使用する場合は、変換オブジェクトを指定し、以下のInfoPrint Managerコマンドを、AIXまたはLinuxコマンドラインまたはMS / DOSウィンドウから使用できます。
- pdcreate
- pddelete
- pdset
- pdls
変換シーケンスを作成する場合の属性およびカスタムステップについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの「InfoPrintオブジェクト属性」章の「変換の属性」トピックを参照してください。
1.3.5.2.2 カスタムステップ(変換)オブジェクトを作成する例
以下では、変換オブジェクトを作成するために4つの特定特殊な例を(単純から高度な順に)説明しています。3番目と4番目の例では、変換オプションフィールドから呼び出されるプログラムを作成するために、追加のプログラミングが必要です。このトピックでは、カスタムステップを使用してInfoPrint Managerのインストールをカスタマイズする方法を提案します。
1.3.5.2.2.1 印刷せずにファイルにコピーするカスタムステップ(変換)オブジェクトを作成する
- InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースを使用し、InfoPrint Manager サーバーに接続します。
- 左側のオブジェクトパネルで、サーバータブをクリックします。
- メニューアイコン()をクリックし、カスタムステップ(変換)... を選択します。
- 右上の新規ボタンをクリックします。
- 変換の作成ダイアログで、オペレーティングシステムに応じて、次の図に示すフィールドに入力します。値で、入力データをWindows上の特定ドライブの¥afpフォルダーまたはAIXおよびLinux上の/usr/sampファイルシステムにコピーする変換が作成されます。また、これは%n置換変数があるために、元のファイル名を使用し、変換されたファイルに名前を付けます。
- ジョブを印刷しないため、最後のステップをクリックし、この変換を終了することを示します。
- OKをクリックします。 InfoPrint Managerは、名前フィールドで指定した名前で変換オブジェクトを作成します。この変換値を確認するには、サーバータブでメニューアイコン()をクリックし、カスタムステップ(変換)...オプションを選択します。
1.3.5.2.2.2 カスタムステップ(変換)オブジェクトを作成してAFPデータをPDFデータに変換する
- InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースを使用し、InfoPrint Manager サーバーに接続します。
- 左側のオブジェクトパネルで、サーバータブをクリックします。
- メニューアイコン()をクリックし、カスタムステップ(変換)... を選択します。
- 右上の新規ボタンをクリックします。
- 変換の作成ダイアログで、オペレーティングシステムに応じて、次の図に示すフィールドに入力します。これらの値は、AFP入力データをPDFデータに変換し、出力をafp2pdf-o フラグの値で示されるファイルに保存する変換を作成します。また、これは%n置換変数があるために、元のファイル名を使用し、変換されたファイルに名前を付けます。
- ジョブを印刷しないため、最後のステップをクリックし、この変換を終了することを示します。
[新規カスタムステップの作成(変換)]ダイアログ:AFPデータをPDFデータに変換し、後にWindowsで使用できるように保存する変換を定義します
[新規カスタムステップの作成(変換)]ダイアログ:AFPデータをPDFデータに変換し、後にAIXおよびLinuxで使用できるように保存する変換を定義します
- OKをクリックします。 InfoPrint Managerは、名前フィールドで指定した名前で変換オブジェクトを作成します。この変換値を確認するには、サーバータブでメニューアイコン()をクリックし、カスタムステップ(変換)...オプションを選択します。
- 注意:
- afp2pdf変換のインストールと使用方法については、RICOH InfoPrint Manager AFP2PDF Transform機能:インストールと使用方法を参照してください。
1.3.5.2.2.3 カスタムステップ(変換)オブジェクトを作成してデータを変換し、小さいファイルだけを印刷する
以下の例では、受信されたJPEGジョブおよびTIFFジョブがシステムに入ると、実宛先によってpics2gif変換がアクティブにされます。ジョブは、GIFフォーマットに変換されてから、InfoPrint Managerの外部のアプリケーションによってインターネットにアップロードされます。変換されたGIFファイルが3 KB未満のときは、校正刷りプリンターで印刷するためにInfoPrint Managerに戻されます。インストール全体の経費節減のため、3 KBを超える変換済みGIFファイルは印刷されません。変換で変換済みファイルのサイズが確認され、ジョブが大きすぎて印刷できない場合は、戻りコード5
が送信されます。
InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースから条件付き終了変換としてデータストリーム変換オブジェクトを定義するには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースを使用し、InfoPrint Manager サーバーに接続します。
- 左側のオブジェクトパネルで、サーバータブをクリックします。
- メニューアイコン()をクリックし、カスタムステップ(変換)... を選択します。
- 右上の新規ボタンをクリックします。
- 新規カスタムステップの作成(変換)ダイアログで、次の図に示すフィールドに入力します。これらの値は、JPEGおよびTIFFの両方の入力データをGIF出力に変換して、変換が印刷のためにInfoPrint Managerに戻ることなく正常に完了した場合には、戻りコード
5
を戻す変換を作成します。 - OKをクリックします。 InfoPrint Managerは、名前フィールドで指定した名前で変換オブジェクトを保存します。この変換値を確認するには、サーバータブでメニューアイコン()をクリックし、カスタムステップ(変換)...オプションを選択します。
1.3.5.2.2.4 ジョブのページカウントを更新するカスタムステップ(変換)オブジェクトを作成する
InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースからデータストリーム変換オブジェクトを定義するには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースを使用し、InfoPrint Manager サーバーに接続します。
- 左側のオブジェクトパネルで、サーバータブをクリックします。
- メニューアイコン()をクリックし、カスタムステップ(変換)... を選択します。
- 右上の新規ボタンをクリックします。
- 新規カスタムステップの作成(変換)ダイアログで、次の図に示すフィールドに入力します。 この例では、PASSVALUES変換オブジェクトによって呼び出されたpassvalsプログラムに、resource-context文書属性、job-ownerジョブ属性、更新ファイルが渡されます。ジョブ内のページ数を認識している変換プログラムにpassvalsプログラムを変更してから、%uを、変換により呼び出されたときにtransform_updateユーティリティーに渡されるupdate_fileとして、プログラムが期待するものに変換オプションのパラメーターを変更する必要があります。resource-contextやjob-ownerなどの他の属性は、変換での必要性に応じて省略できます。
[新規カスタムステップの作成(変換)]ダイアログ:ジョブ属性を渡す変換を定義します
- OKをクリックします。 InfoPrint Managerは、名前フィールドで指定した名前で変換オブジェクトを保存します。この変換値を確認するには、サーバータブでメニューアイコン()をクリックし、カスタムステップ(変換)...オプションを選択します。
1.3.5.2.2.4.1 transform_updateユーティリティーを使用する
transform_updateユーティリティーを使用し、ジョブページカウントまたは完了したページ数について、InfoPrint Managerを更新します。
%u 変換オプションを使用すると、文書ページカウントまたはジョブのpages-completed属性を更新できる更新ファイルにアクセスできます。%uで識別されるファイルには直接アクセスしないでください。変換では、transform_updateユーティリティーだけを使用する必要があります。InfoPrint Managerは、変換の実行中とその完了直後にのみ、更新がないかをチェックします。transform_updateユーティリティーは、変換の実行中に1回または複数回呼び出すことができます。変換から戻ると、InfoPrint Managerは更新ファイルを削除します。
transform_updateユーティリティーには、以下の戻りコードがあります。
- 1
- 以下に示す、基本的な問題についての英語メッセージです。
Invalid option specified. No option or option value specified. No status file name specified. Cannot open status file named ____. Cannot read status file named ____.
- 0
- 更新が成功しました。
- -1
- 状況ファイルの更新に失敗しました。
transform_update [-t delta_pages_transformed] [-d delta_pages_delivered] update_file
- -t
- 変換された文書ファイルが最後に更新されてからの追加ページ数を指定します。InfoPrint Managerはこの情報を使用して、ジョブのjob-page-count属性を再計算します。このオプションが渡す値の合計が
2,147,483,647
を超えることはありません。 - -d
- 最後に更新されてからの変換によって配信された追加ページ数を指定します。InfoPrint Managerはこの情報を使用して、ジョブのpages-completed属性を更新します。このオプションが渡す値の合計が
2,147,483,647
を超えることはありません。多くの場合は、pages-completed属性は、ジョブに実際に印刷またはスタックされたページ数を示すため、変換の更新は不要です。 この属性は、InfoPrint Managerの印刷バックエンドによって、印刷されたページ数で更新されます。ここで参照されたページは、以後の処理のためにInfoPrint Managerに返されたファイルから削除されます。
- update_file
- %uオプションによって変換に渡すファイルです。
- 注意:
- 変換がtransform_updateユーティリティーを複数回呼び出す場合は、各呼び出しでは、累積値ではなく、最後の呼び出し以降の変更を示す値を戻す必要があります。
- InfoPrint Managerがファイルを開くことも読み取ることもできない場合は、エラーがログに記録されて処理は続行されます。
- 変換を使用してjob-page-count属性を更新する場合は、文書のページカウントを指定してください。変換で提供されるページカウント情報は、変換された文書の単一部数のページ数にしてください。
- 変換がpages-completed属性を更新して印刷用にジョブを戻す場合は、実宛先が完了するページ数が、変換が完了を報告したページ数に追加されます。
1.3.5.2.3 カスタムステップ(変換)シーケンスを定義する
InfoPrint Managerサーバーシステム上のディレクトリーに実宛先に送信されたすべての印刷ジョブのAFPバージョンをコピーする実宛先を定義します。このディレクトリーは、印刷ジョブの AFP バージョンのアーカイブとして使用されますが、これは、後で表示しなければならない場合があります。
実行するには、InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースを使用し、以下の3つカスタムステップ(変換)を作成します。
- transps
入力データフォーマットをPostScriptに、変換オプションを
ps2afp
の使用に、出力ファイル形式をMODCA-P(Mixed Object Document Content Architecture)に設定します。 - transpcl
入力データフォーマットをPCLに、変換オプションを
pcl2afp
の使用に、出力ファイル形式をMODCA-Pに設定します。 - saveafp
入力データフォーマットをAFPに、変換オプションをcopyコマンドの発行に、出力ファイル形式をMODCA-Pに設定します。また、新規カスタムステップの作成(変換)ダイアログで最後のステップを選択することで、これを変換終了に変更します。
- transps
- transpcl
- saveafp
この実宛先にジョブを送信すると、以下のアクションシーケンスが発生します。
- transpsが、着信データがPostScriptであるかどうかを確認します。着信データがPostScriptである場合は、transpsは
ps2afp
を使用してデータをAFPに変換します。PostScriptではない場合は、transpsは何も行いません。 - transpcl は、着信データが PCL であるかどうかを調べます。PCL であれば、transpcl が
pcl2afp
を使用して AFP に変換します。PCL でない場合、transpcl は何も行いません。 - saveafp が、上記ステップのいずれかにより作成された AFP ファイルを特定のディレクトリーにコピーします。
- saveafp は終了変換であるため、ジョブは印刷されませんが、この時点で完了のマークが付けられます。
カスタムステップ(変換)シーケンスを作成するには、InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースから以下の手順を使用します。
- 左側のオブジェクトパネルでプリンタータブをクリックし、ジョブを送信したいプリンターを選択します。
- メニューアイコン()をクリックして、プロパティーオプションを選択します。
- プロパティー...ダイアログで、構成をクリックします。 このプリンターが使用できるデータストリーム変換が、使用するステップフィールドにリストされます。
- 使用したい変換を選択し、任意の順番でドラッグ&ドロップします。たとえば、transps、transpcl、saveafpの各変換を上記の順序で実行する3つの手順の変換シーケンスを作成できます。
- 変換を正しい順序で入力したら、OKをクリックして、選択したプリンターとこの変換シーケンスを関連付けます。
1.3.5.3 印刷ルールを使用する
印刷ルールは、特定の条件を満たした場合にInfoPrint Manager のジョブに適用されるオプションのルールです。印刷ルールの作成、編集、コピー、削除ができます。
1.3.5.3.1 印刷ルールを設定する
印刷ルールを作成するには、InfoPrint Manager システム管理者は次の手順に従う必要があります。
- InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースを使用し、InfoPrint Manager サーバーに接続します。
- 左側のオブジェクトパネルで、サーバータブをクリックします。
- メニューアイコン()をクリックし、印刷ルールを選択します。
- 右上の新規ボタンをクリックします。
- 新しい印刷ルールの作成ダイアログで、以下の値を入力または選択します。
- 名前
- ルールの意味のある名前を入力します。InfoPrint Manager は、論理宛先に関連付けられた印刷ルールシーケンスで、印刷ルール名を参照します。
- サーバー
- 入力済みではない場合は、ルールを作成するInfoPrint Managerサーバーを入力または選択します。
- サーバーロケールの使用
- 情報の入力と出力用に、サーバーのロケール言語(オン-デフォルト)または英語(オフ)のどちらを使用するかを指定します。
- 説明
- InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースでこの印刷ルールを表示するときに表示される、この印刷ルールの説明を入力します。印刷ルールを詳細に説明することで、ユーザーがどのルールを使うべきか判断するときに役立ちます。
- 項目を検索します。
- 実行すべきアクションのトリガーとなる、既存の属性値間の論理条件を示します。いずれかのオプションを選択します。
- すべての条件と一致する(AND論理)
- 定義されたアクションが実行されるためには、すべての条件が満たされる必要があります。
- いずれかの条件と一致する(OR論理)
- 定義されたアクションが実行されるためには、1つ以上の条件が満たされる必要があります。
- 条件を追加
- 印刷ルールの条件を1つ以上定義します。左から右へ、それぞれの条件は以下のとおりです。
- ジョブまたは文書の属性
- 条件演算子
- 値
- 属性
- 条件に使用するジョブまたは文書の属性をリストから選択します。
- 条件演算子
- ジョブが条件を満たすかどうかを判断するために、属性と値の関係を指定します。
- Value(値)
- ジョブが条件を満たすかどうかを判断するために、InfoPrint Managerが使用する値を指定します。属性によっては、リストから選択するか、英数字を入力することができます。
- アクションの追加
- 定義された論理条件を満たした場合に実行されるアクションを1つ以上選択します。いずれかのオプションを選択します。
- ジョブを保留にする
- ジョブの状態を保留済みに変更します。
- 属性の設定
- ジョブまたは文書の属性を選択し、その値を指定します。このアクションは複数回追加することができます。
- スクリプトの実行
- 定義された論理条件を満たした場合に実行されるカスタムスクリプトを指定します。
印刷ルールでスクリプトを実行する
で説明されているサポートされている置換制御シーケンスを使用できます。
スクリプト成功のリターンコードボックスに 、カスタムスクリプトが正常に実行されたことを示すリターンコードを入力します。
- ジョブのルーティング
- ジョブの移動先の実宛先を指定します。
- ジョブの分割
- ページ数に応じて、ジョブを分割する実宛先を指定します。
- メールの送信
- 特定の受信者にメールを送信します。いずれかのオプションを選択します。
- エラー時に送信(デフォルト)
- エラー発生時のみメールを送信します。
- 常に送信
- メールは、ルールからのすべてのジョブで送信されます。
- 終了ルール
- ルールがシーケンスの最後の1つであるかどうかを指定します。
- OKボタンをクリックします。
1.3.5.3.2 印刷ルールでスクリプトを実行する
印刷ルール置換変数テーブルの置換値を用いて指定することができます。
印刷ルール置換変数
置換変数 | 意味 |
---|---|
%i | 入力ファイルの名前。 |
%o | 出力を保管するファイルの名前。 |
%j | 元の印刷ファイルの名前から (document-file-name 属性からの) パスを除いたもの。
注意: これは、一時ファイルなど、別の名前を構成する場合にのみ使用します。
|
%n | 元の印刷ファイルの名前から (document-file-name 属性からの) パスと拡張子を除いたもの。
注意: これは、一時ファイルなど、別の名前を構成する場合にのみ使用します。
|
%d | 入力ファイルの文書フォーマットを表す文字列。
注意: %%Ddocument-format置換変数からも文書フォーマットを取得できます。
|
%p | 文書のdestination-pass-through 属性の値。 |
%s | 文書の document-sequence-number。 |
%t | 文書のother-transform-options属性の値。 |
%g | ジョブのグローバルジョブ ID。 |
%# | ジョブID(最大10桁)。 |
%%Ddoc_attribute%% | 指定されたInfoPrint Manager文書属性の値。たとえば、%%Ddepartment-text%% を使用すると、InfoPrint Managerは、文書の department-text 属性値を渡します。
注意: この置換変数を使用する前に、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの変換用other-transform-options属性に関する「使用ガイドライン」の下にある「%%Nattributename置換制御シーケンスを使用する場合の考慮事項」トピックを参照してください。
|
%%Jjob_属性%% | 指定されたInfoPrint Managerジョブ属性の値です。たとえば%%Jjob-owner%% を使用すると、InfoPrint Managerは、文書を所有するジョブのjob-owner属性値を渡します。
注意: この置換変数を使用する前に、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの変換用other-transform-options属性に関する「使用ガイドライン」の下にある「%%Nattributename置換制御シーケンスを使用する場合の考慮事項」トピックを参照してください。
|
1.3.5.3.3 印刷ルール シーケンスを定義する
印刷ルールシーケンスを作成するには、InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースから、以下の操作を行います。
- 左側のオブジェクトパネルで論理宛先タブをクリックし、ジョブを送信したい宛先を選択します。
- メニューアイコン()をクリックして、プロパティーオプションを選択します。
- プロパティー...ダイアログで、一般をクリックします。 利用可能な印刷ルールは、印刷ルールシーケンスフィールドに表示されます。
- 使用したい印刷ルールを選択し、任意の順番でドラッグ&ドロップします。例えば、先に定義した印刷ルールを上記のように決められた順序で実行する3ステップの印刷ルールシーケンスを作成するとします。
- 印刷ルールを正しい順序で入力したら、OKをクリックして、選択した宛先とこの印刷ルールシーケンスを関連付けます。
1.3.5.4 CPSI印刷エンジンを使用する際のPSF宛先にPCLまたはPostScriptを印刷する: 使用する用紙ビンを指定する
一般的に、PCLまたはPostScriptドライバーを使用して印刷ジョブを実行依頼するときは、プリンターオプションを使用し、プリンターに使用させる入力用紙ビンを指定できます。たとえば、白色の8.5 x 11インチ用紙がビン1、レターヘッド用紙がビン2に常にセットされている場合は、ドラフトを印刷するときはビン1を選択し、実際のレターを印刷するときはビン2を選択できます。
InfoPrint ManagerのPSF宛先にPCLまたはPostScript印刷ジョブを送信するときは、データストリームが印刷される前にAdvanced Function Presentation(AFP)に変換されます。デフォルトでは、ほとんどの変換されたPCLジョブは、ユーザーが指定したビンに関係なく、用紙ビン1を使用します。その他のオプションが指定されていない場合は、変換されたPostScriptジョブではレターサイズの用紙がデフォルトになり、そのサイズの用紙があるビンを検索します。ジョブは、正しいサイズがある最初のビンの用紙で印刷されるか、見つからなければ失敗します。
ビンマッピングをセットアップするには、構成ファイルを編集するを参照してください。
1.3.5.4.1 ビンマッピングを決定する
1.3.5.4.1.1 PCL印刷
PCLプリンタードライバー経由で印刷ジョブを実行依頼して用紙ビンを選択したときは、ドライバーはビン番号を生成し、データストリームに置きます。ただし、異なるドライバーでは、同じビンに異なるビン番号を生成します。たとえば、あるドライバーでは"トレイ1"をビン4に設定し、"補助トレイ"をビン2にしますが、別のドライバーでは、"トレイ1"をビン1に、"補助トレイ"をビン8にします。複雑性を追加するには、生成されたPCLビン番号は0~59の範囲にできます。ほとんどのドライバーは小さい番号(0~10)を使用しますが、別の場合もあります。
InfoPrint Managerは、PCLからAFPへの変換中にドライバーが生成したビン番号を使用し、ユーザーが設定したビンマッピングと比較します。pcl2afp変換では、ユーザーが割り当てたAFPビン番号を挿入し、要求した宛先にジョブを送信します。プリンターでユーザーが選択したビンの用紙にジョブが印刷されます。従って、すべてのユーザーが同じドライバーを使用してInfoPrint Managerプリンターにジョブを実行依頼してください。同じドライバーを使用しない場合は、セットアップしたマッピングは正しく機能しません。
マッピングをセットアップするには、まずPCLドライバーがデータストリームに置くビン番号を決定してください。実際には、ドライバーはさまざまなInfoPrintプリンターに同じビン番号を生成します。InfoPrintネットワークプリンター12、ネットワークプリンター17、ネットワークプリンター24、InfoPrint 20、InfoPrint 21、InfoPrint 32、またはInfoPrint 40にPCL5eドライバーを使用している場合は、InfoPrint PCL5eビン番号にリストされている番号がデータストリームに置かれます。
InfoPrint PCL5eビン番号
トレイ(装置の設定でユーザーが選択したもの) | PCLビン番号(ドライバーがデータストリームに入れるもの) |
---|---|
自動的に選択 | 0 |
トレイ1 | 1 |
手差し用紙 | 2 |
手差し封筒送り | 3 |
補助トレイ | 4 |
トレイ2 | 5 |
封筒給紙ユニットまたは封筒トレイ | 6 |
トレイ3 | 7 |
トレイ4 | 8 |
トレイ5または2000シート給紙トレイ | 9 |
別のドライバーを使用した場合は、プリンターに付属の使用説明書に番号が記載されています。 PCLドライバーのセクションを確認してください。また、プリンターの特定のビンに送信されたPCLデータを取り込むことができる場合は、データストリームのビン番号を検索できます。ただし、試行錯誤を繰り返して正しいマッピングを決定する方が簡単な場合もあります。また、PCLビン番号の範囲は0~59になります。
次に、プリンターで対応するAFPビン番号を決定します。AFPビン番号には1~255の範囲があり、プリンター間に標準はありません。一部のプリンターには、ハードコーディングされたビン番号があります。 プリンターの各ビンに、実際に番号が書き込まれています。また、AFPビン番号を見つけることが非常に難しい場合があります。実際に、オプションの用紙ビンを追加したときは、一部のプリンターの番号付けスキーマが完全に変更されますが、他のプリンターではユーザーにビン番号の変更が許可されたたままの状態になります。従って、プリンターのAFPビン番号を正確に予測できなくなります。ただし、以下のガイドラインが使用できます。
- ほとんどのAFP用紙ビンは、1~10を使用します。 通常、1は、最大、一番上、または一番下のビンを表します。
- 封筒給紙ユニット/ビンの番号は6~69になります。
- 手差しトレイは、通常 100 番です。
InfoPrintプリンターで印刷する場合は、各プリンターのデフォルトの採番スキームについては、IPDS and SCS Technical ReferenceとIPDS Handbook for printers that use the AFCCUを参照してください。 いずれも、RICOHのWebサイト(https://manuals.ricoh.com/pps/download/pdf/ipds_tech_ref.pdf)から入手できます。
この資料に、ご使用のプリンターに対応する AFP ビン番号があった場合、番号が 16 進数表記で作成されていることに注意してください。この数は、マッピングファイルに追加する前に、10進数に変換してください。また、リストされている番号はコンピューター番号であり、ソフトウェアで必要な番号ではありません。10進数に変換した後に、マッピングファイルに追加する番号に1を追加してください。
この情報により、正しいAFPビン番号を決定するには、以下のガイドラインから開始し、マッピングが正しく設定できるまで試行錯誤を繰り返すことを推奨します。
たとえば、3つの用紙ビンと1つの手差しビンを備えたプリンターが1つある場合は、以下を行うことができます。
- InfoPrint Manager Windowsクライアントシステムで、使用する予定のPCLドライバーをインストールします。
- 今インストールしたドライバーを使用し、そのターゲット宛先としてPSFプリンターを持つプリンターを作成します。
- Windowsクライアントから、スタートボタンをクリックし、設定→プリンターを選択し、プリンターウィンドウを開きます。
- 作成したプリンターを右クリックし、メニューからプロパティーを選択します。
- デバイスの設定タブをクリックし、このドライバーで使用可能なプリンターオプションを表示します。たとえば、あるドライバーでは用紙トレイのリストが表示され、各トレイの用紙サイズを選択できます。
- 使用する予定のすべての用紙トレイがアクティブになり、正しいサイズの用紙が選択されていることを確認します。
- OKをクリックしてダイアログを閉じ、設定を有効にします。
- 構成ファイルを編集するに記載されている適切な手順に従います。
PCLとAFPビン番号の入力が必要なときは、上記のガイドラインに従い、InfoPrint 20用のサンプルマッピングテーブルのような論理マッピングを作成します。
InfoPrint 20用のサンプルマッピングテーブル
トレイの選択 PCLビン番号 AFPビン番号 トレイ1 1 1 トレイ2 5 2 トレイ3 7 3 手差しトレイ 2 100 封筒トレイ1 6 60 封筒トレイ2 4 61 - 各用紙ビン(手差しビンを含む)に、別々の種類、カラー、または特殊マークが付いた用紙をセットします。
- 各ビンにテストジョブを実行依頼し、印刷される用紙を確認します。結果をトラッキングし、結果を使用し、構成に合うようにマッピングを変更します。
- マッピングが正しく設定できてから、オペレーターに以下の情報を知らせます。
- 装置の設定でセットするオプション。
- 各ビンにセットされた用紙の種類。
- 各ビンで印刷する方法。
1.3.5.4.1.2 CPSI印刷エンジン使用時のPostScript印刷
PostScriptドライバーでは、さまざまな方式を使用して、ジョブを印刷する用紙ビンを決めます。一部のドライバーでは、用紙の給紙トレイが選択できます。ジョブを実行依頼すると、ドライバーが番号をプリンターに送って、対応するトレイについて応答を求めます。ユーザーがさまざまな用紙オプション(サイズ、カラー、重量)を選択できるドライバーもあります。印刷ジョブを実行依頼すると、これらのオプションが印刷ジョブと一緒に送られて、使用する用紙ビンを決めるために使用されます (この機能を有効にするために、用紙サイズオプションを設定してください)。
InfoPrint Managerを正しく構成すると、いずれかのドライバーのタイプで実行します。この構成を行うには、3 つのステップが必要です。
1.3.5.4.1.2.1 用紙トレイ情報を収集する
InfoPrint Managerを構成する最初の手順では、以下を確認します。
- プリンターには用紙トレイがいくつありますか?
- 各トレイのAFPビン番号は何番か?
ビン番号を得るためのガイドラインを以下に示します。
- 各トレイにセットする用紙種類は何ですか?
少なくとも、各トレイに入れる用紙サイズを確認してください。必要に応じて、用紙のカラーまたは重量も指定できます。
用紙トレイチャート
AFPビン番号(10進表記) | プリンターの用紙トレイ | セットされた用紙 |
---|---|---|
100 | 手差しトレイ | |
正しいビン番号を理解するには、試行錯誤の作業が必要です。AFPビン番号は1~255の範囲があり、プリンター間に標準はありません。プリンターによっては、ハードコーディングされたビン番号を持つものがあります。 プリンターの各ビンに、実際に番号が書き込まれています。また、AFPビン番号が非常に見つけにくい場合があります。実際に、オプションの用紙ビンを追加したときは、一部のプリンターの番号付けスキーマが完全に変更されます。他のプリンターではユーザーがビン番号を変更できます。従って、プリンターのAFPビン番号を正確に予測することは、ほぼ不可能です。ただし、以下のガイドラインが使用できます。
- ほとんどのAFP用紙ビンは、1~10を使用します。 通常、1は、最大、一番上、または一番下のビンを表します。
- 封筒給紙ユニット/ビンの番号は6~69になります。
- 手差しトレイは、通常 100 番です。
InfoPrintプリンターで印刷する場合は、各プリンターのデフォルトの番号付けスキームについては、IPDS and SCS Technical ReferenceとIPDS Handbook for printers that use the AFCCUを参照してください。
1.3.5.4.1.2.2 用紙トレイをInfoPrint Managerに知らせる
マッピングの最初の試みを表に記入した後に、2番目の手順(InfoPrint Managerにすべてのビンを識別)に進むことができます。
デフォルトでは、InfoPrint Managerは、すべてのPostScriptプリンターは用紙トレイを1つだけ持つと想定しています。トレイを特定したときは、InfoPrint Managerに実際のトレイ数を知らせます。次に、ジョブを実行依頼するときは、任意のトレイを選択できます。
用紙ビンをInfoPrint Managerに認識させる方法には、構成ファイルによる方法と作成する変換による方法があります。この手順では、いずれの方法でも使用できる構文を決定します。識別ステートメントの一般構文は、以下のフォーマットを使用します。
inputX=(size,type=xxx,weight=xxx,color=xxx),inputX=(size, type=xxx,weight=xxx,color=xxx)
ここでは、以下の条件が適用されます。
- 各inputXは、各用紙トレイに対応します。用紙トレイの数だけinputXエントリーが必要です。スペースがない、コンマで区切ります。
- 各inputXの中のXは、各トレイについて、用紙トレイチャートからのAFPビン番号で置き換えられます。
- 必要な用紙の属性は、サイズだけです。sizeという語は、トレイ内に入れられる用紙のサイズで置き換えます。たとえば、letter、legal、8.5ix11i、A4などです。
- その他の用紙属性は指定することも、ブランクのままにすることもできます。
以下はすべて、有効な識別ステートメントです。
input1=(letter),input2=(legal),input100=(letter)
input1=(8.5ix11i,color=blue),input2=(8.5ix11i,color=yellow), input3=(11ix17i),input100=(8.5ix11i)
input1=(A4,color=white),input2=(A4,color=blue),input3=(A4,color=yellow), input65=(C5),input100=(A4,type=letterhead)
識別ステートメントを作成してから、次の手順に進んでください。
1.3.5.4.1.2.3 トレイマッピングをテストする
- InfoPrint Manager Windows クライアントシステムで、ご使用のプリンターに対応する PostScript ドライバーをインストールします。
- 今インストールしたドライバーを使用し、そのターゲット宛先として PSF プリンターを持つプリンターを作成します。
- Windows の[スタート]ボタンをクリックして、[設定]→[プリンター]を選択し、[プリンター]ウインドウをオープンします。
- 作成したばかりのプリンターを右クリックして、ポップアップメニューから[プロパティー]を選択します。
- [デバイスの設定]タブをクリックして、使用可能なトレイとオプションを表示します。
- ドライバーが使用可能な用紙トレイをリストした場合は、用紙トレイをアクティブにして、それぞれの用紙トレイごとに用紙サイズを選択します。ご使用の識別ステートメントに合うオプションを設定します。
- [OK]をクリックしてダイアログをクローズし、設定を有効にします。
- 「構成ファイルを編集する」を参照すると、ご使用のすべてのプリンターに同一のマッピングを使用できます。
- 該当する手順を実行してください。 構成ファイルを変更する必要がある場合、あるいは変換プログラムが使用するコマンドを入力する必要がある場合は、inputX=... ステートメントを「用紙トレイをInfoPrint Manager に知らせる」からの識別ステートメントで置き換え、手順を完了してください。
- 各用紙ビン (手差しビンを含む) に、別々の種類、カラー、または特殊にマークを付けた用紙をロードします。
- Windowsゲートウェイプリンターの各ビンに印刷ジョブを実行依頼し、正しい用紙に印刷されることを確認することで、設定をテストしてください。ジョブが正しい用紙に印刷されない場合は、必要に応じてAFPビン番号と給紙番号を調整してください。
- マッピングが正しく設定できてから、オペレーターに以下の情報を知らせます。
- 装置の設定でセットするオプション。
- 各ビンにセットされた用紙の種類。
- 各ビンで印刷する方法。
1.3.5.4.2 構成ファイルを編集する
pcl2afp.cfg
およびpcl2afpd.cfg
など、領域内の各中間行の索引タグを作成します。PostScript変換用は、ps2afp.cfg
、ps2afpd.cfg
(InfoPrint 4000プリンターおよびInfoPrint 4100プリンターで使用)、および3160d.cfg
(その他すべてのIPDSプリンターで使用)です。ドライバーが生成するデータストリーム、ジョブの送信先であるプリンター、および以下の考慮事項に基づいて、このうちの1ファイルだけを編集する必要があります。- 各ユーザーが同じマッピングを使用する必要がある場合は、
pcl2afpd.cfg
、ps2afpd.cfg
、または3160d.cfg
を編集します。このメソッドをお勧めします。 - さまざまなユーザーがさまざまなマッピングを使用する必要がある場合は、
pcl2afp.cfg
またはps2afp.cfg
を編集します。
- InfoPrint Managerサーバーがインストールされているシステムで、ファイルを見つけます。
- ファイルの中の説明に従って、ファイルを変更します。
オプションのいずれか 1 つを選択して、その行のコメントを外し、ご使用のマッピング番号を入力します。ps2afp 変換プログラムを使用している場合は、device_controls 行の inputX=... 部分を「用紙トレイをInfoPrint Manager に知らせる」からの識別ステートメントで置き換えます。
- ファイルを保管します。
注意: 変更内容のコピーは
/usr/lpp/psf
パスの外側のディレクトリーに保存し、InfoPrint Managerにサービスを再インストールまたは適用しなくてはならない場合に備えてコピーを持つことをお勧めします。 - ファイルをクローズします。
- 構成デーモンを再始動(たとえば、PCLの場合は、 Linuxコマンド行で
pcl2afpd -C /usr/lpp/psf/pcl2afp/pcl2afpd.cfg
と指定)して、新しい設定を有効にします。 - 各ビンに入っている用紙の種類と、各用紙に印刷する方法をユーザーに伝えてください。
1.3.5.4.3 ビンマッピングを使用して変換を作成する
以下の手順に従い、PCLビンまたはPostScriptビンをAFPビンにマッピングする変換を作成します。
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIで、サーバーメニューをクリックし、変換→作成を選択します。
- 変換の作成ダイアログで、以下のフィールドに入力します。
- 名前:変換の名前を入力します。
- サーバー:正しいInfoPrint Managerサーバーを選択します。
- 出力ファイルの形式:MODCA-Pを選択します。
- 説明:この変換を使用するプリンターを確認するために役立つ説明を入力します。
- 変換オプション:変換プログラムが実行されるときに実行されるコマンド行。
変換がPCLを受け取る場合は、以下を入力します。
pcl2afp -o "%o" "%i" –device 'plex,inputX=(pcl_bin=Z), inputX=(pcl_bin=Z)'
XをAFPビン(プリンター)の番号、ZをPCLビンの番号に置き換えます。最大20マッピングまで指定できます。
変換がPostScriptを受け取る場合は、以下を入力します。
ps2afp -o "%o" "%i" –device 'plex,inputX=(size,type=xxx,color=xxx, weight=nnn), inputX=(size,type=xxx,color=xxx,weight=nnn)'
コマンドの inputX=... 部分を「用紙トレイをInfoPrint Manager に知らせる」からの識別ステートメントで置き換えます。size を用紙サイズ、すなわち、レターサイズ、リーガルサイズ、A4、または用紙の寸法、インチ (
8.5ix11i
)、ミリメートル (216mx279m
)、またはポイント (612px792p
) で置き換え、X を、AFP ビン (プリンター上の) の番号で置き換えます。サイズだけが必要な値です。その他の値は、入力しても削除してもかまいません。 - [変換および印刷]を選択します。
- 許可される文書形式:変換が受け取るデータストリーム。PCLまたはPostScriptを選択し、使用できる値に追加します。
- OKをクリックします。
- 変換を関連付けるプリンターを選択し、プロパティーノートブックを開きます。
- 構成タブをクリックします。
- 使用する変換フィールドに移動します。
- 可能な値ボックスで、作成した変換を選択し、値ボックスに追加します。
- 適用をクリックします。
- [文書]タブをクリックします。
- 許可されるフォーマットセクションを見つけ、値ボックスを確認します。modca-pとpclまたはPostScriptがリストに表示されていることを確認します。
- OKをクリックします。
- 各ビンに入っている用紙の種類と、各用紙に印刷する方法をユーザーに伝えてください。
1.3.5.5 PCLプリンターまたはPPDSプリンターにPSFプリンター入力を実行依頼する
InfoPrint Managerでは、AFP印刷に加え、PCLプリンターやPPDSプリンターにもPSFプリンター入力データを実行依頼できます。実行するには、2つの方法(PSFコマンドDSSまたはPSF他のドライバーDSSの使用)があります。PSFコマンドDSSを使用する場合は、以下の情報を確認してください。詳しくは、RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイド を参照してください。
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでプリンターの作成ウィザードを使用し、ジョブをPCLまたはPPDSプリンターに送信するプリンターオブジェクトを作成するときは、プリンターコマンドフィールドにコマンドのパスを指定してください。InfoPrint ManagerはPATH環境変数でコマンドを検索しないため、システムのPATHにディレクトリーを追加するか、以下の例のように、コマンドのパス全体を指定します。
/usr/bin/lpr -H servername -P printername
コマンド内の末尾以外でファイル名を指定する場合は、コマンド文字列の中にテキスト文字列-IPMF-を含めてください。InfoPrint Managerによって生成されたPCLデータまたはPPDSデータを保管するために使用された一時ファイル名は、-IPMF-テキスト文字列があるコマンドの中で置き換えられます。
プリントコマンドには、次の例のように、1つの-IPMF-テキスト文字列だけ指定できます。
ここで、copyit
は、InfoPrint Manager が生成した PCL ファイルまたは PPDS ファイルを指定したディレクトリー に移動し、そのファイルに固有名を与えるユーザー作成アプリケーションを表します。
1.3.5.5.1 PCLトレイマッピングをセットアップする
- 各給紙トレイのAFPビン番号とPCLビン番号を判別します。 デフォルトのビンのマッピングに、給紙トレイの標準名に関連したデフォルトのビン番号が示されています。
注意: 任意のトレイ名を使用できますが、これらの名前は PCL データストリームで定義され、最も一般的な名前になります。PSFの他のドライバーまたはPSFコマンドDSSでのトレイや用紙の制限については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceのpsf-tray-characteristics属性を参照してください。
デフォルトのビンのマッピング
給紙トレイ名 AFPビン番号 PCL ビン番号 代替 3 5 下 2 4 封筒 65 6 手差し 100 2 上 1 1 このマッピングがプリンターに該当しない場合は、ビンマッピングを決定するで説明されている処理を逆順にしてください。この場合は、AFPビン番号はデータストリーム内のビン番号であり、PCLトレイ番号はプリンターが使用するビン番号です。AFPビン番号は固有の番号が必要ですが、同じPCLトレイ番号に別のAFPビン番号をマッピングできます。
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開きます。
- トレイをセットアップするプリンターをクリックします。
- [実宛先プロパティー]ノートブックのメディア/ビン/トレイタブから、使用可能なメディアテーブルで、追加を選択して新しいトレイを定義するか、変更を選択して既存のトレイを変更します。トレイは最大15まで定義できます。
- 以下のフィールドに入力します。
- 給紙ビン番号
- このフィールドは、AFPビン番号を指定します。
- 使用可能なメディア
- このフィールドは、給紙トレイにセットされているメディアを示します。ドロップダウンリストを使用すると、プリンターでサポートされているすべてのメディアの中から選択できます。
- 給紙トレイ名
- このフィールドは、給紙トレイに関連付けられている名前を示します。PCL給紙トレイの標準の名前は、以下のとおりです。PCL 給紙トレイの標準の名前は、以下のとおりです。
- 代替
- 封筒
- 下段
- 手差し
- 上段
- 手差しトレイには、大文字小文字を組み合わせた名前の中のどこかにmanualという文字列がなければなりません。たとえば、
transparentMANUALa4
のようにします。複数の手動トレイを定義できます。 - 封筒トレイは、大文字小文字を組み合わせた名前の中のどこかにenvelopeという文字列がなければなりません。たとえば、
Number10Envelope
のようにします。複数の封筒トレイを定義できます。
- トレイ番号
- このフィールドは、PCLビン番号を指定します。
- 両面
- このフィールドは、この給紙トレイから両面印刷が可能か否かを指定します。
- OKをクリックします。
変更を有効にするには、PSFまたはプリンター(または両方)を停止し、再始動してください。ジョブ実行依頼方式に応じ、以下の操作を行います。
- DPFを使用してジョブを実行依頼する場合は、以下の手順を実行します。
- ホストシステムでPSFを停止します。
- InfoPrint Manager GUIでプリンターをクリックして選択し、プリンター→停止を選択します。
注意: プリンターメニューに停止が表示されない場合は、メニュー項目の追加/除去を使用してプリンターを追加してください。
- マネージメントコンソールを開き、左側ペインにあるDPFホストレシーバー項目をクリックします。
- プリンターを送るDPFホストレシーバーをクリックし、選択します。
- アクション→プリンター特性の入手をクリックします。
- InfoPrint Manager GUIに戻り、プリンターを再始動します。
- ホストPSFを再始動します。
- 他の方法でジョブを実行依頼する場合
- InfoPrint Manager GUIでプリンターをクリックして選択し、プリンター→停止を選択します。
注意: プリンターメニューに停止が表示されない場合は、メニュー項目の追加/除去を使用してプリンターを追加してください。
- コマンドの停止ダイアログでシャットダウンを選択し、OKをクリックします。
- プリンター→使用可能を選択し、プリンターを再始動します。
- InfoPrint Manager GUIでプリンターをクリックして選択し、プリンター→停止を選択します。
1.3.5.6 カラーおよびグレースケール印刷
1.3.5.6.1 AFP カラーおよびグレースケールソリューション
明示的カラー管理を行わないカラー印刷
印刷ジョブにカラーイメージを組み込むか、AFP オブジェクト用のカラーを指定し、それらの印刷ジョブを AFP カラープリンターに送信できます。カラーイメージおよびオブジェクトは、ご使用のプリントサーバーおよびプリンターの設定に基づいてカラーで印刷されます。
デフォルトのカラー管理設定によって用意されているカラーで十分であれば、あるいは正確なカラーで印刷することが重要でなければ、フルカラー管理ソリューションを実現する必要はありません。ただし、装置間のカラーの整合性と正確性をうまく制御したい場合、将来的にカラー管理について考慮することが必要になります。
カラー印刷に関する基本概念について理解するには、以下のページを参照してください。
文書構成ソフトウェアがインラインに含んでいるリソース
一般的に、注文に応じて個人向けのカラー出力を生成するため、印刷ビューローでは文書構成ソフトウェアが使用されています。このようなプロセスをサポートしている文書構成ツールには、広く AFP カラー管理がビルドインされています。ソフトウェアは、プリンターが必要としているリソースすべてを印刷ジョブに組み込み、そのジョブをプリントサーバーに送信します。プリントサーバーは印刷ジョブをプリンターに送信し、プリンターは必要に応じてリソースを使用します。
この方式では、プリンターに送信される印刷ジョブに必要なリソース (カラー管理に必要なリソースなど) がすべて揃っていることが分かります。ただし、すべてのリソースを組み込むことによって印刷ジョブは非常に大きくなり、大きな印刷ジョブを移動することによってシステムパフォーマンスが低下する可能性があります。さらに、後でダウンロードしなくても再利用できるよう、印刷ジョブとともにプリンターにダウンロードしたリソースを保存できなくなる可能性もあります。
カラー印刷について詳しくは、以下のページを参照してください。
- カラー印刷およびカラー管理に関する一般情報:
- イメージに関するヒント
- 考えられるインプリメンテーションについて説明するシナリオ:
AFP Consortium に加入し、自社の製品で AFP カラー管理をサポートしている企業のリストは、次のWeb サイトを参照してください。
集中的に保管および管理されているリソース
AFP CMOCA の利点を最大限に活用するため、カラーおよびイメージリソースを中央リソースライブラリーに保存しておいて、それらのリソースを印刷システムに管理させることができます。以下の利点によって、この方法でシステムパフォーマンスが最適化されます。
- カラー管理リソースの一部を自動的に作成する
- リンクカラー変換カラー管理リソースを前もって生成しておくことにより、システムが印刷時に作成するカラー変換リソースの数を削減する
- 組み込みプロファイルが保管されるとき、イメージとプロファイルとの関連を残したまま、そのプロファイルを除去することにより、一部のイメージのサイズを削減する
- リソースをプリンターに保存し、再びダウンロードすることなく他の印刷ジョブで使用できるよう、そのリソースを取り込み可能 とマークする
AFP CMOCA 全体の概要とインプリメントの方法については、次のページを参照してください。
- カラー/グレースケール印刷およびカラー管理に関する一般情報:
- AFPカラーマネージメント
- RICOH AFP Resource Installer
- RICOH AFP カラーおよびグレースケール製品
- AFP カラーソリューションのシナリオ
- 関連資料
- 考えられるインプリメンテーションについて説明するシナリオ:
1.3.5.6.2 カラー印刷の概念
1.3.5.6.2.1 カラースペースと ICC プロファイル
装置ごとに、それ自体のカラースペースがあり、表示または印刷できるカラーの範囲があります。カラースペースは、特定の装置に表示されるとき、カラー情報がどのようにイメージで表されるかを指定します。ある装置から次の装置にイメージが受け渡されると、そのイメージに関するカラー情報は、ソース装置のカラースペースから宛先装置のカラースペースに変換されます。カラースペースはデバイス間で完全一致しないため、一部のカラー情報が変換処理中に紛失したり変更することがあります。
カラースペース は個別のカラーの表現で、結合することによって別のカラーを表現できます。印刷に関連するカラースペースには、以下があります。
- RGB
RGBカラースペースでは、赤、緑、青の光を異なる量と強度で組み合わせて異なるカラーを作成します。RGB カラーは通常、0 から 255 までの 1 バイトの整数で指定されます。3 色のそれぞれに 256 レベルの輝度を指定できます。例:
- R=0、G=0、B=0 で黒
- R=255、G=255、B=255 で白
- R=251、G=254、B=141 で淡い黄色
- R=210、G=154、B=241 で明るい紫
- CMYK
CMYKカラースペースでは、シアン(明るい青)、マゼンタ(明るい赤~ピンク)、黄、黒の顔料を組み合わせて異なるカラーを生成します。CMYK 値は通常、パーセンテージで表されます。このパーセンテージは、インクまたはトナーが付着する、用紙の特定の領域での割り当てを表します。例:
- C=0%、M=0%、Y=0%、K=100% で黒
- C=0%、M=0%、Y=0%、K=0% でページ上の空白部分
- C=1.6%、M=0%、Y=44.7%、K=0.4% で淡い黄色
- C=17.6%、M=39.6%、Y=5.5%、K=5.5% で明るい紫
CMYK カラースペースの表現方法は、プリンターおよび用紙によって異なります。多くのイメージのオリジナルカラースペースは RGB カラースペースであるため、そのオリジナル特性を常に保っておくためには、イメージを RGB カラースペースのままにしておくのが最良の方法です。これで、プリントサーバーやプリンターがプリンターと用紙の組み合わせに最適なCMYKカラースペースに画像を変換するときにできるだけ多くの元のカラー情報が保持されます。
イメージを CMYK カラースペースを使用して保存する場合、そのカラースペースの ICC プロファイルも保存しておくか、あるいは標準の非装置特定 CMYK カラースペース (たとえば SWOP または Coated FOGRA27) を使用し、該当する ICC プロファイルをイメージに関連付けてください。
- 注意:
- RGB値とCMYK値は異なる方法で表現されます。たとえば、PostScriptデータストリームでは、値は0.0〜1.0の範囲ですが、一部のグラフィックアートプログラムでは、値は16進数またはパーセンテージで表すことができます。
ICC プロファイル には、装置特定カラースペースと装置に依存しないカラースペース との間でイメージを変換するための情報が入っています。デバイス独立カラースペースは、特定のデバイスの特性に依存しない、または関連付けられないカラースペースですが、すべての色域で同じカラーを含みます。ICC は特定のプロファイル接続スペース (PCS) を、すべての ICC プロファイルにおける装置に依存しないカラースペースがターゲットであるものとして識別します。
入力 ICC プロファイルを使用すると、ある装置 (デジタルカメラなど) で作成されたカラーデータを PCS に変換できます。そのあと、出力 ICC プロファイルを使用することによって、PCS から別の装置 (プリンターなど) に固有のカラースペースに変換できます。1つのカラースペースから別のカラースペースに画像を変換することは、プロセス集中型であり、印刷システムの性能に影響する可能性がありますが、システム内のデバイスのカラーを一貫して維持するには最良の方法です。
1.3.5.6.2.2 ガモットとレンダリングインテント
プリンターのガモットは一般的に、モニター、デジタルカメラ、またはスキャナーのガモットよりも 狭くなっています。このような装置が必要とするカラーの一部が、プリンターのガモットにない可能性があるため、通常、イメージ またはグラフィックスを正しく印刷するためには調整が必要です。
レンダリングインテントは、再現できないカラーが見つかったとき、どのようにプリンターが イメージを調整するかを指示します。レンダリングインテントごとにさまざまな長所や短所があるため、印刷出力をどのような見栄えにするかに応じて、いずれかを選択できます。
1.3.5.6.2.3 カラーの混合およびキャリブレーション
そのカラースペースで記述されているカラー情報を使用して、装置はそれぞれ、使用するシアン、マジェンタ、黄色、および黒の量を決定します。カラーそれぞれのドットは、人間の目で見たときに適度に混ぜ合わされるよう、重なり合うパターンで印刷されます。カラーが正確に生成されることを確認するには、色版を完全に合わせる必要があります。位置合わせされていないと、意図しないパターンとして印刷イメージにモアレパターン が 見られる場合や、特にイメージの端に目立つ、きれいに混ざり合っていないカラーが見られる場合があります。
カラープリンターは、その印刷品質を一定に保っておくため、定期的に (たとえば 1 日に一度) 調整する必要があります。また、プリンターが最適な状態で動作できるよう、推奨される印刷ヘッドの保守手順およびスケジュールに従ってください。プリンターが正しく調整されていても、そのガモットはモニターのガモットよりも狭いため、印刷されるイメージは モニターに表示されるイメージとは異なります。
1.3.5.6.2.4 ハーフトーンとトーン転送カーブ
ハーフトーンおよびトーン転送カーブは、カラー印刷ジョブとグレースケール印刷ジョブの両方に使用されます。
クラスタードット、確率、誤差拡散など、ハーフトーンにはいくつかの種類があります。ここでは簡単に、クラスタードットハーフトーンについてのみ説明します。
一般に、クラスタードットハーフトーンの特徴として、以下の要素があります。
- 印字密度
印字密度とはハーフトーンの解像度を表す尺度で、行/インチ (lpi) で表されます。印字密度が低い (例えば 80 lpi) 場合、ハーフトーンドットが大きくなるため、粗いイメージになります。印字密度が高い (例えば 150 lpi) 場合は、小さなハーフトーンドットで高品質のイメージを表現できます。
- ハーフトーンパターン
ハーフトーンドットは、さまざまな形状およびパターンで印刷されます。例えば、一般的に円、楕円、または正方形のドットがあり、わずかに異なる向きで配置することもできます。さらにハーフトーンパターンは、ドットのサイズをどのくらい大きくするかを記述します。ドットが大きくなると、領域全体の中でより大きな割合をカバーし、より暗いカラーになります。印刷ジョブによっては、異なるパターンでより好ましい結果が得られる場合もあります。
- 回転
ハーフトーンドットの配列は、用紙の縦または横方向に対して平行に並んでいるわけではありません。意図どおりではないパターンが表示され、出力の品質が低くなる可能性があるからです。
また、CMYK プリンターにおける 4 つのカラーそれぞれのドットは、正確に重なり合わないので、すべて同じ角度で印刷することができず、カラーが意図どおりに印刷されない可能性があります。その代わり、ページ上でドットの配列は特定の角度で印刷されるため、人間の目から見ると、適度に混ぜ合わされています。
例えば、イメージの黒のレイヤーを印刷するときには、ドットの配列が用紙の縦方向に対して 45 度にページを横切るようにして、シアンのレイヤーを印刷するときには、ドットの配列が用紙の縦方向に対して 105 度になるようにできます。
ドットゲインの効果を打ち消すため、トーン転送カーブが頻繁に使用されます。ドットゲイン とは、印刷されたドットが意図したものよりも大きくなってしまう潜在的な現象のことで、その多くは、インクの用紙との反応が原因です。インクが用紙に染み込んで広がってしまうと、プリンターで印刷しようと意図していたものよりもドットは大きく (カラーによっては薄く) なります。トーン転送カーブによって、ドットゲインに比例してインクの量を多く、または少なくできます。
1.3.5.6.2.5 ファイルサイズ
カラーイメージにはカラーのレイヤーそれぞれに関する情報が入っているため、そのファイルには、グレースケールファイルの 3 倍から 4 倍の情報が、またモノクロファイルの 24 倍を超える情報が入っている場合があります。さらに、一部のファイルタイプ(EPS、JPEG、TIFFイメージなど)にはICCプロファイルが組み込まれています。ICC プロファイルそれ自体はあまり大きくはありませんが、イメージのサイズを大きくすることになります。1 つのイメージだけが印刷ジョブ全体にわたって繰り返される場合、またイメージが一度だけダウンロードされるようジョブを構成する場合は、組み込みプロファイルを考慮する必要性が小さくなります。
ただし、それぞれが組み込みプロファイルを持つさまざまなイメージを使用する場合、または使用されるたびにイメージそれぞれがダウンロードされるよう印刷ジョブを構成する場合は、組み込みプロファイルによって印刷ジョブに不必要なボリュームが追加される可能性があります。幅広い種類のカラーイメージを使用したい場合は、それらを同じカラースペースで作成または保存し、すべてが同じ ICC プロファイルを使用するようにしてください。カラーイメージを再利用できるよう、リソースライブラリーにインストールすることもできます。
1.3.5.6.3 グレースケール印刷の概念
グレースケール印刷への移行は、フルカラー印刷への移行における最初のステップと言えます。カラープリンターを設置して使用できる状態になるまで、カラー印刷ジョブの作成を開始して、それらを既存のプリンターで印刷できます。フルカラープリンターのバックアップシステムとして、グレースケールプリンターを使用することもできます。
グレースケール印刷において、以下のようなカラーに関する概念のいくつかは、カラー印刷を行う場合と比べると、あまり重要ではありません。
- モノクロプリンターのガモットは、カラープリンターのガモットよりも狭くなっています。原則的に、イメージで使用されているカラーすべてを調整する必要があります。
- すでにカラーが大きく変更されているため、選択したレンダリングインテントによってイメージの見栄えに及ぼされる影響はわずかです。
- ページの位置決めはあまり重要ではありません。プリンターで使用されるカラーは 1 つだけであるため、正しいカラーを表現するためにカラー平面を操作する必要はありません。
- 用紙の特性がグレースケール出力に与える影響はわずかです。一般に、すべてのタイプの用紙に 1 つの出力プロファイルで十分です。
グレースケール印刷において、より重要なカラーに関する概念が他にあります。
カラースペースおよび ICC プロファイル
モノクロプリンターのカラースペースは、カラープリンターのガモットよりも狭くなっています。それでも、グレースケールイメージを印刷できるプリンターは、カラープリンターと同様に出力 ICC プロファイルを持っています。モノクロプリンターの ICC プロファイルは、カラーをプロファイル接続スペース (PCS) からグレイの陰影に割り当てます。この他の点では、カラー変換プロセスは同じです。
印刷ジョブに、該当する入力プロファイルが指定されていなければなりません。入力 ICC プロファイルがなければ、プリンターは適切なデフォルトを使用します。プリンターには、それ自体のデフォルト ICC プロファイルがインストールされていて、使用可能になっています。これは、ほぼすべての印刷ジョブに適しています。
ハーフトーン
印刷ジョブを印刷するとき、グレースケールプリンターは印刷ジョブにハーフトーンを適用します。ハーフトーンによって、プリンターは多くのグレイの印影と高品質イメージを表現できます。一般に、グレースケール印刷におけるハーフトーンについて考慮すべき最も重要な特性は、行/インチ (lpi) で表される印字密度です。プリンターはそれぞれ、最初から印字密度のセットをサポートしています。望ましい印字密度を印刷ジョブに指定すると、プリンターは、その印字密度に最も一致する使用可能な印字密度を選択します。
トーン転送カーブ
グレースケール印刷では、異なるグレイのレベルで使用されているトナーの量を調節し、イメージの見栄えを調整するため、トーン転送カーブが使用されます。グレースケール印刷におけるトーン転送カーブの見栄えに関する値を使用すると、そのトーン転送カーブがどの程度カラー値を調整するかを指示できます。例として、見栄えに関する値には以下があります。
- 暗い
- ハイライトミッドトーン
- 標準
1.3.5.6.4 カラー管理
モニターで見えるカラーを印刷されたページに正確に再生成することは視覚的にほぼ不可能です。通常、プリンターでは他の装置よりもガモットが狭いため、一部のカラーは、イメージが印刷用に変換されるとき、常に調整しなければなりません。カラー管理によって、イメージ作成ソフトウェア、プリントサーバー、およびプリンターのデフォルト設定を使用した場合よりも、調整が少なくて済むよう制御できます。
ICC プロファイル、レンダリングインテント、および用紙の特性など、いくつかの要素がカラー管理において重要な役割を担っています。
1.3.5.6.4.1 ICC プロファイル
ICCによって定義された、装置に依存しないカラースペースは、プロファイル接続スペース(PCS)と呼ばれます。PCSは、異なる入力、表示、出力デバイスのすべての色域を含める充分な大きさのカラースペースです。ICCプロファイルには、デバイスが作成または表示できるカラーを、PCSの対応するカラーの値にマッピングする方法が含まれています。ICCプロファイルはデバイス固有のカラースペースからPCS、PCSからデバイス固有のカラースペースへの画像変換で使用できます。
製品メーカーはデバイスで使用できるICCプロファイルを作成します。たとえば、デジタルカメラで写真を撮影する場合、カメラにICCプロファイルと写真を関連付けることができます。さらに、写真を印刷するときは、カラーマネージメントシステムはカラーデータをカメラからPCSに変換します。プリンターはプリンターのICCプロファイルを使用して、写真データをPCSからカラースペースに変換し、写真を正確に印刷します。
ICC、ICC プロファイル、および PCS について詳しくは、次のICC Web サイトを参照してください。
http://www.color.orgこのWebサイトにアクセスするには、システムがインターネットに接続されていることを確認します。
1.3.5.6.4.2 レンダリングインテント
ICC プロファイルでは、以下のレンダリングインテントがサポートされています。
- 知覚
プリンターのガモット外にあるカラーがイメージに含まれている場合、ガモット内のカラーも含め、イメージで使用されているすべてのカラーがプリンターにより調整されます。このため、すべてのカラーがガモット内に入り、カラー間の相対的な関係も維持されます。その結果、イメージは見た目では美しくなりますが、色彩保持は正確ではありません。知覚レンダリングインテントは、特に写真など、一般的なイメージの複製に役立ちます。
- 彩度
プリンターのガモット外にあるカラーが印刷ジョブに含まれている場合、プリンターはそのカラーを、ガモットに含まれている最も近いカラーで置き換えます。また、さらに鮮やかになるようガモット内のカラーを調整します。レンダリングインテントとして「彩度」はあまり使用されませんが、ビジネスグラフィックス(図表やダイアグラムが含まれているイメージなど) に役立ちます。
- 相対的な色域を維持
プリンターのガモットの外にあるカラーが印刷ジョブに含まれている場合、プリンターはガモットに含まれている最も近いカラーを代わりに使用します。ガモット内のカラーは調整されません。メディア白色点が異なる用紙に印刷されたカラーは、異なって見える場合があります。メディア白色点 とは、印刷ジョブが印刷される用紙のカラーのことです。例えば、[相対的な色域を維持]レンダリングインテントを使用して、イメージを白い用紙、オフホワイトの用紙、青い用紙に印刷すると、プリンターはそれぞれに同じ量のインクまたはトナーを使用するため、結果として印刷されるカラーは技術的には同じです。ただし、人間の目は背景のカラーに合わせて調整され、カラーを別のカラーとして解釈するため、イメージは異なって見える場合があります。一般的に、このレンダリングインテントはベクトルグラフィックスに使用されます。
- 絶対色彩保持
すべてのカラーが[相対的な色域を維持]レンダリングインテントと同じ方法で割り当てられますが、メディア白色点に合わせて調整されます。例えば、「絶対色彩保持」レンダリングインテントを使用して、イメージを白い用紙、オフホワイトの用紙、および青い用紙に印刷すると、プリンターはそれぞれに使用されるインクまたはトナーを調整します。結果として印刷されるカラーは技術的には同じではありませんが、人間の目は用紙の色との関係でカラーを解釈するため、イメージは同じように見えます。一般的に、「絶対色彩保持」レンダリング・インテントはロゴに使用されます。
1.3.5.6.4.3 用紙の特性
特にコーティングされた用紙からコーティングされていない用紙に変えた場合、またはシート送り用紙から連続用紙に変えた場合、カラーが変わる可能性があります。このような違いは見逃せないものである場合があるため、プリンターメーカーは通常、自社のプリンターで使用できるよう、特定の特性を持つ用紙をテストし、確認しています。また、用紙の特性に基づいて、プリンター用にさまざまな ICC プロファイルを用意しています。一部の ICC プロファイルは、類似した特性を持つ用紙のグループに使用できます。
用紙をロードするとき、特定の用紙特性をプリンターで設定します。プリンターが、使用すべき適切な装置特定出力プロファイルを選択すると、特性が考慮に入れられます。用紙特性は、以下のとおりです。
- メディアの輝度
用紙が反射する光の割合
- メディアのカラー
用紙のカラー
- メディアの表面
光沢、サテン、マットなどの用紙面の特性
- メディアの重量
用紙の基本重量
1.3.5.6.5 AFPカラーマネージメント
1.3.5.6.5.1 カラー管理リソース
CMR はいくつかの特性が AFP リソースと共通ですが、いくつか重要な点で異なります。
次の点において、CMR は他の AFP リソースと似ています。
- さまざまなレベルの階層で、印刷ジョブのエレメントに CMR を関連付けることができます。
標準の階層規則が適用されるため、下位レベルで指定された CMR が上位レベルの CMR を指定変更します。たとえば、データオブジェクトに設定されている CMR は、印刷ファイルに設定されているデフォルト CMR を指定変更します。
- CMR は、インラインリソースグループの印刷ジョブに組み込むことができ、また書式定義、ページ環境、オブジェクト環境、またはインクルードオブジェクト (IOB) 構造化フィールドで参照できます。
- 注意:
- CMR は、100 バイト単位からメガバイト単位まで、そのサイズが異なります。印刷ジョブで使用されている CMR が比較的少なければ、それらを印刷ファイルに組み込んでも、システムのパフォーマンスにはあまり影響はありません。ただし、10 を超える CMR が印刷ジョブで使用されていると、その印刷ジョブのサイズが大きくなるため、ファイル転送速度とネットワークトラフィックに影響が及ぶ場合があります。
- CMR は集中的にリソースライブラリーに保管しておくことができるため、印刷ジョブごとに CMR を組み込む必要はありません。
CMR にアクセスできるよう、すべてのプリントサーバーを構成できます。
- プリントサーバーが CMR を見つけられるようにするには、そのプリントサーバーの AFP リソース検索パスにリソースライブラリーをリストしておく必要があります。
次の点において、CMR は他の AFP リソースと異なります。
- CMR をリソースライブラリーにコピーすることはできませんが、他の AFP リソースはコピーできます。
CMR を中央リソースライブラリーにコピーするには、それらをアプリケーション (RICOH AFP Resource Installer など) を使用してインストールしなければなりません。
- CMRとデータオブジェクトは、リソースアクセステーブル(RAT)を持つリソースライブラリーに保存する必要があります。
RAT は、CMR およびデータオブジェクトがインストールされるときに AFPリソースインストーラー で作成されます。CMR とデータオブジェクトは別々のリソースライブラリーにインストールし、RAT を必要としない リソース (書式定義、ページ定義、オーバーレイなど) はその他のリソースライブラリーに 保管しておくようお勧めします。
- リソースライブラリーにインストールする CMR には、8 文字を超える長さの名前を付けることができ、その名前を印刷データストリームで使用できます。
これらの名前は、AFPリソースインストーラー を使用して CMR をインストールするときに作成され、UTF-16BE でエンコードされています。
1.3.5.6.5.1.1 CMRの種類
(ICC 入力プロファイルによって実行される機能と同様に) 入力ファイルを解釈するために 使用される CMR もあれば、(ICC 出力プロファイルによって実行される機能と同様に) 最終印刷ジョブ出力を 特定のプリンター用に準備するために使用される CMR もあります。
1.3.5.6.5.1.1.1 カラー変換 CMR
カラー変換CMRは、AFP構造でカプセル化されたICCプロファイルであるため、AFPカラーマネージメントシステムの重要な要素です。AFP 構造では、ご使用のカラー管理システムが使用できる情報が追加されますが、ICC プロファイルは変更されません。
カラー変換 CMR を使用することによって、異なる装置でも一定のカラーを表現できます。カラーシステムは、モニターに表示されるカラーをできるだけ印刷されるカラーに近づけるのに役立ちます。印刷ジョブを別のプリンターに移動すると、新しいプリンターに合わせてもう一度カラーが調整されます。
グレースケールシステムでは、カラー変換 CMR はカラーを適切なグレイの陰影に割り当て、高品質モノクロイメージを表現します。
パススルー CMR は、表示装置のカラースペースが CMR のカラースペースと同じである場合にカラー処理を実行すべきではないことを示すカラー変換 CMR です。パススルー CMR にデータは含まれません。
1.3.5.6.5.1.1.2 リンクカラー変換 CMR
カラー画像をPCとの間で変換することは、プロセスに2回の変換が含まれるため、多くの処理リソースを必要とします。リンクカラー変換 CMR は 2 つの変換を結合し、それらをより効率的なものにします。プリンターはリンクカラー変換 CMR を使用して、入力装置のカラースペースから出力装置のカラースペースに直接、プリンターが両方の変換を行った場合に入力装置と出力装置が持つはずの同じフォント精度でカラーを変換できます。その結果、リンクカラー変換 CMR はシステムパフォーマンスを向上させることができます。
リンクカラー変換 CMR の 2 つのタイプは、以下のとおりです。
- リンク CMR
- リンク (LK) CMR は固有のものです。ご自身でリンク CMR を作成することはできません。また、リンク CMR への参照を印刷ジョブに組み込むことはありません。リンク
CMR は、印刷システムが自動的に作成し、使用します。
AFPリソースインストーラー を使用すると、カラー変換 CMR を作成またはインストールするときに、リンク CMR が自動的に生成されます。その結果、リソースライブラリーには、監査(入力)および指示(出力)処理モードでのカラー変換CMRのすべての組み合わせに対するリンクCMRが常に含まれます。リンク CMR が作成されると、AFPリソースインストーラー がそれらを取り込み可能とマークするため、プリンターはそれらを保存して他の印刷ジョブに使用できます。
AFPリソースインストーラーを使用しない場合、印刷ジョブを処理するときに、一部のプリンターではリンクCMRが作成される場合があります。次に、印刷コントローラーは使用可能なリンクCMRを調べ、監査カラー変換CMRと適切な指示カラー変換CMRが組み合わせられたCMRを探します。見つからない場合、印刷コントローラーはリンク CMR を作成し、それを使用します。印刷コントローラーは、作成したリンクCMRを保存するように構成できます。ただし、例えばプリンターでストレージ不足やシャットダウンが発生した場合、通常の操作を行っている間にリンクCMRが除去されてしまうことがあります。リンクが除去されると、次に必要になったとき、プリンターは新しいリンク CMR を作成しなければなりません。
リンク CMR が作成されると、印刷システムは PCS との間の変換アルゴリズムを評価します。その後、実際に PCS に変換しなくても、あるカラースペースから別のカラースペースに直接データオブジェクトを変換できるよう、システムはアルゴリズムを結合します。
- 装置リンク CMR
- 装置リンク (DL) CMR は、ICC 装置リンクプロファイルを使用して、入力カラースペースから、監査モードまたは指示モード CMR への参照がない出力カラースペースに直接変換します。ICC
装置リンクプロファイルは、入力装置カラースペースを出力装置またはディスプレイ装置のカラースペースに変換するのに使用される、特殊な種類の ICC プロファイルです。ICC
装置リンクプロファイルは、イメージに埋め込まれません。
装置リンク CMR はご自身で作成、インストール、およびアンインストールできます。装置リンク CMR は、MO:DCA データストリームで参照され、監査カラー変換 CMR より優先されます。装置リンク CMR は、ICC 装置リンクプロファイルのヘッダーで指定される独自のレンダリングインテントを指定します。このレンダリングインテントは、アクティブな他のレンダリングインテントをすべて上書きします。
装置リンク CMR を使用することの最大の利点は、CMYK から CMYK に変換するときに入力カラースペースのブラックチャネル (K コンポーネント)が保持されることです。
1.3.5.6.5.1.1.3 ハーフトーン CMR
ハーフトーンCMRは、通常、万線スクリーンの粗密、ハーフトーンパターン、ハーフトーンCMRが保持するハーフトーンの回転を指定します。装置特定ハーフトーンCMRには、プリンター解像度も入っている場合があります。
AFP カラー管理を使用してカラーまたはグレースケール印刷ジョブを印刷するプリンターでは、ハーフトーン CMR を使用して、インクまたはトナーで表現できる形式に印刷ジョブを変換する必要があります。ハーフトーン CMR が印刷ジョブに指定されていないと、プリンターはデフォルトハーフトーン CMR を適用します。
以下のようにして、装置特定ハーフトーン CMR または汎用ハーフトーン CMR を印刷ジョブに関連付けることができます。
- ジョブを印刷するプリンターが分かっていれば、装置特定ハーフトーン CMR を印刷ジョブ (または印刷ジョブの中に組み込まれている AFP リソース) に関連付けることができます。プリンターは、指定されたハーフトーン CMR を使用します。
- ジョブを印刷するプリンターが分からなくても、そのプリンターに、ある特定の特性 (印字密度など) を持つハーフトーン CMR を確実に使用させたい場合、汎用ハーフトーン CMR を印刷ジョブに関連付けることができます。
汎用ハーフトーン CMR
印刷ジョブに適用するハーフトーン CMR の 1 つ以上の特性を選択したくても、どのハーフトーン CMR が使用可能かがはっきり分からない場合、汎用ハーフトーン CMR を使用できます。
印刷ジョブに汎用ハーフトーン CMR が指定されていると、プリントサーバーはリソースライブラリーを調べ、プリンターのタイプおよびモデルに適したハーフトーン CMR を探します。該当する CMR が見つかると、プリントサーバーは、その装置特定ハーフトーン CMR を印刷ジョブとともにプリンターに送信します。該当するハーフトーン CMR が見つからなければ、プリントサーバーは汎用ハーフトーン CMR をプリンターに送信します。
汎用ハーフトーン CMR を要求している印刷ジョブを受け取ると、プリンターは、要求された特性と使用可能な装置特定ハーフトーン CMR を比較します。一致するものがあれば、印刷ジョブを処理するときに、プリンターは選択された装置特定ハーフトーン CMR を使用します。一致するものがない場合、プリンターは、要求された印字密度の値に最も近い印字密度のハーフトーン CMR を使用します。
Color Management Object Content Architecture (CMOCA) には、最も一般的な印字密度およびハーフトーンタイプをカバーする、さまざまな汎用ハーフトーン CMR が定義されています。CMOCA をサポートしているプリントサーバーは、使用可能な装置特定ハーフトーン CMR がリソースライブラリーにある場合は、汎用ハーフトーン CMR を解釈することができます。AFPリソースインストーラー を使用している場合、汎用ハーフトーン CMR は、AFPリソースインストーラー を使用して作成して取り込むリソースライブラリーすべてにインストールされます。
CMOCA をサポートしているプリンターは、それらの汎用ハーフトーン CMR を解釈し、装置特定ハーフトーン CMR に関連付けることができます。
1.3.5.6.5.1.1.4 トーン転送カーブ CMR
ハーフトーンCMRと同様に、トーン転送カーブCMRは印刷ジョブに固有にまたは一般的に関連付けられます。種類を特定せずに指定されていると、プリントサーバーはリソースライブラリーを調べ、プリンターのタイプおよびモデルに適したトーン転送カーブ CMR を探します。該当する CMR が見つかると、プリントサーバーは、その装置特定トーン転送カーブ CMR を印刷ジョブとともにプリンターに送信します。該当するトーン転送カーブ CMR が見つからなければ、プリントサーバーは汎用トーン転送カーブ CMR をプリンターに送信します。
汎用トーン転送カーブ CMR を要求している印刷ジョブを受け取ると、プリンターは、要求された特性と使用可能な装置特定トーン転送カーブ CMR を比較します。一致していれば、印刷ジョブを処理するときに、プリントサーバーまたはプリンターは選択された装置特定トーン転送カーブ CMR を使用します。汎用トーン転送カーブ CMR に該当するものが見つからなければ、プリンターは要求を無視して、そのデフォルトトーン転送カーブ CMR を使用します。
Color Management Object Content Architecture (CMOCA) には、見栄えの値が異なる、いくつかの汎用トーン転送カーブ CMR が定義されています。この見栄えの値を使用して、プリンターで報告されたドットゲインを考慮して、どのようにジョブを印刷するかを指定できます。
汎用トーン転送カーブを使用すると、以下の見栄えの値を選択できます。
- 暗い
- 出力は、50% ドットに対してドットゲイン 33% が表示されるように調整されます。
- Accutone
- 出力は、50% ドットに対してドットゲイン 22% が表示されるように調整されます。
- ハイライトミッドトーン
- 出力は、50% ドットに対してドットゲイン 14% が表示されるように調整されます。この見栄えに設定しておくと、イメージで最も明るい部分を強調できます。
- 標準
- 出力は、ドットゲインの効果に対して適切な処置がとられるよう調整されます。(ドットゲインは効果的に減少します。)
AFPリソースインストーラー を使用すると、汎用トーン転送カーブ CMR が自動的にご使用のシステムにインストールされます。
1.3.5.6.5.1.2 CMR 処理モード
1.3.5.6.5.1.2.1 監査処理モード
監査処理モードはカラー変換CMRで主に使用されます。監査処理モードでは、これらの CMR は、データをプロファイル接続スペース (PCS) に変換するときに適用される ICC プロファイルを指示します。
例えば、デジタルカメラで撮影した写真を AFP 印刷ジョブに組み込むため、AFPリソースインストーラー を使用して以下のように行うことができます。
- ご使用のカメラの ICC プロファイルを使用して、カラー変換 CMR を作成します。
- 撮影した写真をリソースライブラリーにインストールします。
- カラー変換 CMR をデータオブジェクトに関連付け、監査処理モードを指定します。
ここで、データオブジェクトが組み込まれている印刷ジョブを作成します。この印刷ジョブを処理するとき、システムはカラー変換 CMR を使用して、イメージ上のカラーを PCS に変換します。その後、印刷に使用しているプリンターのカラースペースに、それらのカラーを変換できます。
1.3.5.6.5.1.2.2 指示処理モード
指示処理モードはカラー変換、トーン転送カーブ、ハーフトーンCMRで使用されます。指示処理モードでは、これらの CMR は、リソースをターゲットプリンターで正しく印刷するため、システムがそのリソースをどのように変換するかを指示します。ご使用のプリンターのメーカーが ICC プロファイルを、または使用可能な各種 CMR を用意しています。これらの ICC プロファイルおよび CMR は通常、プリンターコントローラーにインストールされているか、プリンターに同梱の CD に入っているか、またはメーカーの Web サイトからダウンロードできます。
カラー AFP 印刷ジョブを AFP カラー管理をサポートしているプリンターに送信する場合は、指示処理モードのカラー変換およびトーン転送カーブ CMR をそのジョブに関連付けることができます。印刷ジョブを処理するとき、プリンターは次の順序で CMR を適用します。
- 監査処理モードのカラー変換 CMR で、リソースを ICC プロファイル接続スペース (PCS) に変換する。
- 指示処理モードのカラー変換およびトーン転送カーブ CMR で、リソースをプリンターのカラースペースに変換する。
- 指示処理モードのハーフトーン CMR で、ジョブページをそのデジタルフォーマットから、プリンターで表現できるドットのパターンに変換する。
場合によっては、一般に指示 CMR として使用される CMR を監査 CMR として使用できます。たとえば、非常に大きな印刷ジョブを高速プリンターに送信すると、その印刷ジョブで使用されているイメージは、指示処理モードのカラー変換 CMR を使用して、そのプリンターのカラースペースに変換されます。ただし、異なるプリンターでジョブの一部を再印刷しなければならない場合、システムが、印刷ジョブを 2 番目のプリンターのカラースペースに変換する必要があります。この場合、最初のプリンターのカラー変換 CMR が監査処理モードで使用され、イメージが PCS に移動します。次に、2 番目のプリンターのカラー変換 CMR が指示モードで使用され、イメージがそのカラースペースに変換されます。
1.3.5.6.5.1.2.3 リンク処理モード
AFPリソースインストーラー または類似するソフトウェア製品を使用してリソースライブラリーに監査または指示カラー変換 CMR をインストールまたはアンインストールすると必ず、AFPリソースインストーラー により監査および指示カラー変換 CMR の組み合わせごとにリンク (LK) CMR が自動的に作成されます。
印刷ジョブが特定の監査指示の組み合わせを要求すると、プリントサーバーはその組み合わせのリンク(LK)CMRをリソースライブラリーで確認します。該当するリンク CMR が見つかると、プリントサーバーは、その CMR を印刷ジョブとともにプリンターに送信します。ある特定の監査および指示 CMR の組み合わせを使用することを印刷ジョブが示している場合、プリンターは常にリンク (LK) CMR を使用することができます。
リソースをインストールするときに AFPリソースインストーラー または類似するプログラムを使用しなかった場合、プリンターは、印刷ジョブを処理するときにリンク (LK) CMR を作成するか、ジョブで使用されているカラーを 2 回 (まずオリジナルのカラースペースから PCS に、次に PCS からプリンターのカラースペースに) 変換する必要があります。
1.3.5.6.5.1.3 CMR の作成とインストール
AFPコンソーシアムはAFP Color Management Object Content Architecture (CMOCA)を定義したグループで、監査処理モードで使用されるカラー変換CMRのセットを特定しています。このセットには、以下のような共通カラースペース用のカラー変換 CMR が含まれています。
- Adobe RGB (1998)
- sRGB
- SMPTE-C RGB
- SWOP CMYK
さらに CMR が必要であれば、AFPリソースインストーラー に用意されているウィザードで作成できます。このウィザードについて詳しくは、オンラインヘルプを参照してください。
AFPリソースインストーラー を使用して CMR を作成した場合、このソフトウェアが自動的に CMR をリソースライブラリーにインストールします。AFPリソースインストーラー を使用すると、プリンターメーカーから入手した CMR をインストールすることもできます。
1.3.5.6.5.2 データオブジェクト
データオブジェクトは、印刷ジョブとともにインラインに組み込むこともできれば、AFPリソースインストーラー などのソフトウェアによってリソースライブラリーにインストールすることもできます。データオブジェクトをリソースライブラリーにインストールする場合、それらにカラー変換 CMR を関連付けることができます。
1.3.5.6.5.2.1 データオブジェクトのタイプ
- JPEG(AFPC JPEGサブセット)
以前に JPEG File Interchange Format (JFIF) と呼ばれていた AFPC (AFP Consortium) JPEG Subset ファイルはビットマップイメージファイルで、Joint Photographic Experts Group (JPEG) 圧縮方式で圧縮されています。そのため、AFPC JPEG Subset ファイルは一般的に JPEG ファイルと呼ばれています。通常、JPEG ファイルにはファイル拡張子 .jpg が使用されますが、.jpeg、.jpe、.jfif、および .jif が使用されることもあります。
JPEG 圧縮では、イメージを変換するときに、不必要だと見なされる情報がイメージから削除されます。JPEG ファイルには、圧縮率の低いものから高いものまであります。イメージの圧縮率が高いほど、多くの情報が失われます。イメージの圧縮が一度だけであれば、通常、目に見えるほどの影響はありません。ただし、イメージに対して圧縮と圧縮解除が繰り返し行われると、情報が失われた影響は見て分かるほどになります。
JPEG 圧縮は写真で、特に Web ページ上で送信または表示される写真で一般的に使用されています。この圧縮は、ファイルを小さくしてネットワーク経由で送信するときに効力を発揮しますが、イメージを美しく表現するだけの充分な情報も残しています。
- EPS(Encapsulated PostScript)
EPS は PostScript グラフィックスファイル形式マットで、Adobe Systems が定義している規則に従っています。EPSファイルは埋め込みICCプロファイルに対応します。
- グラフィック交換形式 (GIF)
GIF ファイルはビットマップイメージファイルで、256 RGB カラーのパレットに制限されています。表現できるカラーの範囲が制限されているため、GIF は写真の複製に適したフォーマットではありませんが、一般にロゴや図表を表現するためには GIF でも十分です。通常、他のイメージフォーマットよりもサイズが小さいため、GIF イメージはインターネット上で幅広く使用されています。GIF ファイルにはファイル拡張子 .gif が使用されます。
- IOCA(画像オブジェクトコンテンツアーキテクチャ)
IOCA とは、イメージ情報を処理および交換するための規則と指示を含む、イメージを表現するときの一貫した方法を提供するアーキテクチャーです。このアーキテクチャーは、それ自体が存在している可能性があるデータオブジェクトおよび環境のすべてから独立してイメージ情報を定義し、自己定義条件を使用します。フィールドそれぞれには、それ自体の記述がその内容とともに入っています。
- Portable Document Format (PDF)
PDF とは、Adobe Systems が開発した標準ファイル形式です。
PDF ファイルは、さまざまなオペレーティングシステムで使用および保管することができ、必要なイメージおよびフォントデータすべてを含んでいます。PDF における設計属性は、単一の圧縮パッケージに保管されています。
- 注意:
- AFP 印刷ジョブでは、単一ページと複数ページの PDF ファイルをデータオブジェクトとして使用できます。
- Portable Network Graphics (PNG)
PNG ファイルは、インデックス化されたカラー、24 ビット RGB または 32 ビット RGBA カラーのパレットベースのイメージ、グレースケールイメージ、オプションのアルファチャネル、および可逆圧縮がサポートされるビットマップイメージファイルです。PNG は、インターネット上でのイメージの転送に使用されますが、印刷グラフィック向けではありません。PNGファイルはファイル拡張子に.pngを使用します。
- Tagged Image File Format (TIFF)
TIFF ファイルはビットマップイメージファイルで、イメージに関する詳細を提供するヘッダーが組み込まれています。TIFF ファイルにはファイル拡張子 .tif または .tiff が使用されます。
TIFF ファイルは、組み込み ICC プロファイルをサポートします。ICC プロファイルがファイルに組み込まれている場合、そのファイルが使用されるときは常に、入力カラースペースの特性が認識されます。ただし、プロファイルによってファイルサイズは大きくなります。ファイルを TIFF フォーマットで保存しておくと、さまざまな圧縮アルゴリズムを使用できます。
- 注意:
- AFP 印刷ジョブでは、単一ページと複数ページの TIFF ファイルをデータオブジェクトとして使用できます。
プリンターによって全種類のデータオブジェクトに対応しない場合があります。
EPS、JPEG、および TIFF ファイルの組み込み ICC プロファイルには、イメージのカラーを入力カラースペースからプロファイル接続スペース (PCS) に変換するときにプリンターが使用する情報が入っています。入力カラースペースは、業界標準のカラースペースである場合もあれば、装置(スキャナー、デジタルカメラ、モニター、プリンターなど)の色再現能力を記述しているカスタムなカラースペースである場合もあります。
1.3.5.6.5.2.2 データオブジェクト作成およびインストール
データオブジェクト作成
多くのタイプのデータオブジェクトは、ある種のイメージです。デジタルカメラで撮影された写真である場合もあれば、ソフトウェアツールで生成された図表やダイアグラム、またはグラフィックスソフトウェアを使用して作成されたデジタル描画である場合もあります。どのようにイメージが作成されたかに関係なく、通常、それらを操作してから印刷ジョブに組み込む必要があります。
変更は以下のとおりです。
- イメージを印刷に適したファイルタイプに変換します。例えば、多くのグラフィックスアプリケーション (Adobe Illustrator、CorelDRAW、Corel Paint Shop Pro など) で作業中にイメージを保存するために使用するファイルタイプは、印刷に適していません。このようなプログラムで作成したイメージを使用するため、それらのファイルを異なるファイルタイプ (EPS、JPEG、TIFF など) で保存またはエクスポートできます。
- 画像ファイルが適切なカラースペースまたは入力プロファイルに関連付けられていることを確認してください。カラー管理のセットアップ (デジタルカメラ用の ICC プロファイルのインストールおよび使用、カラー管理設定のカスタマイズなど) を行うには、ご使用のグラフィックスソフトウェアに用意されている指示に従ってください。そこでは、イメージで使用されるカラープロファイルを変更する方法、またイメージを組み込みプロファイルとともに保存する方法についても説明されているはずです。
- イメージを作成し、データオブジェクトリソースとして管理するには、これ以降の他のセクションで説明されているヒントおよびベストプラクティスに従ってください。
データオブジェクトインストール
AFPリソースインストーラーを使用して、画像をリソースライブラリーにインストールできます。AFPリソースインストーラーには、画像をデータオブジェクトとしてインストールするための手順を案内するウィザードが含まれています。AFPリソースインストーラー を使用して、EPS、JPEG、または TIFF イメージを組み込み ICC プロファイルとともにインストールする場合、どのようにプロファイルを処理するかを選択できます。
- CMR を作成せずに、プロファイルをファイルに残しておきます。
- プロファイルをファイルに残しておきますが、そのプロファイルをコピーして、CMR をコピーから作成します。新しい CMR をデータオブジェクトに関連付けます。
- ファイルサイズを減らすために、ファイルからプロファイルを除去し、そのプロファイルからCMRを作成します。新しい CMR をデータオブジェクトに関連付けます。
1.3.5.6.5.3 リソースライブラリー管理
AFPリソースインストーラー で作成するリソースライブラリーは、その索引としてリソースアクセステーブル (RAT) を使用します。索引は参照先になるライブラリーにファイルとして格納されます。RAT を使用するリソースライブラリーに CMR を保管しておく必要があります。また同様に、RAT を使用するリソースライブラリーにデータオブジェクトも保管しておくようお勧めします。
AFPリソースインストーラー でリソースライブラリーを作成すると、RAT も作成され、その RAT はライブラリーに保管されます。CMR またはデータオブジェクトがインストールされると、AFPリソースインストーラー はリソースに関する情報で RAT を更新します。プリントサーバーは、リソースライブラリー内でリソースを調べるとき、最初にRATを調べて、リソースがリストされているかどうかを確認します。
プリントサーバーはRATに依存します。プリントサーバーが正しくないと、リソースライブラリーでリソースを見つけられません。つまり、リソースライブラリーを管理するには、常に AFPリソースインストーラー を使用する必要があります。ここで、管理の内容は以下のとおりです。
- CMRとデータオブジェクトをリソースライブラリーに追加します。
CMR またはデータオブジェクトは、AFPリソースインストーラー が使用するリソースライブラリーに直接コピーしないでください。CMRまたはデータオブジェクトをこれらのリソースライブラリーにコピーすると、RATは更新されないため、プリントサーバーはCMRまたはデータオブジェクトの検索にRATを使用できません。
- RAT にリストされているデータオブジェクトおよび CMR のプロパティーを変更します。
RATまたはリソースライブラリー内のファイルを直接編集しないでください。また、既存のバージョンの CMR またはデータオブジェクトを、新しいバージョンをリソースライブラリーに直接コピーして更新しないでください。リソースを更新するには AFPリソースインストーラー を使用してください。
- 異なるリソースライブラリーにCMRまたはデータオブジェクトをインストールするか、別の場所でリソースライブラリーを複製します。
リソースライブラリーからCMRまたはデータオブジェクトを別の場所にコピーしないでください。
これらの作業の実行方法について詳しくは、AFPリソースインストーラー のオンラインヘルプを参照してください。
1.3.5.6.5.4 ヒントとベストプラクティス
1.3.5.6.5.4.1 イメージに関するヒント
印刷ジョブでカラー画像を使用するとき:
- 既存の文書をスキャンするのではなく、イメージのオリジナル電子バージョンを用意します。
イメージの背景にある、ほんの小さなカラーの傷みであっても、スキャンされてしまうとイメージの サイズを非常に大きくする場合があります。イメージをスキャンしなければならない場合、イメージ編集ツールで可能な限り背景をきれいにしてください。
- 1 つの入力プロファイルをすべてのイメージに使用できるよう、同じ標準カラースペースでイメージすべてを保存します。
印刷するイメージ用のカラースペースには、Adobe RGB (1998) をお勧めします。
- 多層イメージ (Adobe Illustrator や Corel Paint Shop Pro のようなグラフィックスツールで作成したイメージなど) は、印刷ジョブに送る前に
1 層に統合してください。
1 枚になっていないイメージは非常に大きいため、操作することが難しくなります。将来的に編集する可能性に備えてオリジナルイメージのコピーを保存しておき、印刷ジョブに組み込むバージョンは 層をつぶして小さくしてください。
1.3.5.6.5.4.2 リソースに関するヒント
AFPリソースインストーラー は以下の作業に使用できます。
- ご使用のプリンター用の CMR すべてをリソースライブラリーにインストールします。
- 頻繁に使用するデータオブジェクトをリソースライブラリーにインストールします。
- 定期的に再利用される CMR およびデータオブジェクトを、プリンターに保存でき、毎回ダウンロードせずに 他の印刷ジョブに使用できるよう、「非専用」で「取り込み可能」のリソースとしてマークします。
- 注意:
- このオプションは、シグニチャーファイルなどのセキュアリソースにはお勧めしません。
- CMR およびデータオブジェクトを、1 つの場所に保管しておけばプリントサーバーすべてが 使用できるよう、プリントサーバーがアクセスできるリソースライブラリーにインストールします。
- 組み込みプロファイルをイメージファイルから除去できるよう、カラー管理を必要とする データオブジェクトに監査カラー変換 CMR を関連付けます。
1.3.5.6.6 RICOH AFP カラーおよびグレースケール製品
AFP カラー管理をサポートする RICOH 製品
1.3.5.6.6.1 プリンター
1.3.5.6.6.1.1 InfoPrint 5000
InfoPrint 5000 では、色あせや染みを防ぐために開発された水性ピグメントインクによるピエゾドロップオンデマンドインクジェットテクノロジーが採用されています。
InfoPrint 5000 は、AFP 印刷ジョブを RICOH プリントサーバーから受け取ります。フル AFP カラー管理システムの一部として使用されると、InfoPrint 5000 はカラー変換、リンク、およびトーン転送カーブ CMR を受け取り、それらを印刷ジョブに適用できます。プリンターエンジンはそれ自体のハーフトーンを適用するため、ハーフトーン CMR をサポートしていません。
InfoPrint 5000 は、リソースを取り込んでコントローラーのリポジトリーに保管しておくことができるため、それらのリソースを他の印刷ジョブで再利用できます。プリンターが AFPリソースインストーラー のようなアプリケーションを使用して取り込むことができるのは、「非専用」および「取り込み可能」とマークされているリソースだけです。
PostScript および Portable Document Format (PDF) ジョブを InfoPrint 5000 のホットフォルダーに送信することもできますが、これらの印刷ジョブは AFP カラーマネジメントでは処理されません。
1.3.5.6.6.1.2 InfoPrint 4100
InfoPrint POWER アーキテクチャーおよびマイクロコードリリース 15.4 以降が適用された InfoPrint 4100 プリンターにおける AFP カラー管理サポートのベースレベルによって、カラー管理をグレースケールテキスト、グラフィックス (GOCA)、2 階調イメージ (IOCA FS10)、およびバーコードに適用できます。その他のタイプのオブジェクトでカラー管理機能を使用するには、AFP Color Emulation 機能が必要です。
AFP Color Emulation 機能によって、カラーオブジェクトをグレースケールで印刷できます。この機能がインストールされていれば、AFP カラー管理によって GIF、IOCA FS11、IOCA FS45、JPEG、および TIFF イメージを高品質グレースケールで印刷できます。
- 注意:
- 単一ページ PDF および EPS データオブジェクトは、InfoPrint 4100 ではサポートされていません。
InfoPrint 4100 プリンターは、次のタイプの CMR をサポートしています。
- カラー変換
- リンクカラー変換
- トーン転送カーブ
- ハーフトーン
より美しいイメージを InfoPrint 4100 モデル MS1、MD1、および MD2 で表現するため、イメージ拡張機能をインストールすることもできます。この機能による利点は次のとおりです。
- トナーのゆがみを最小限にするための拡張融着テクノロジー
- 広範囲および高密度アプリケーションのために最適化されたデベロッパーユニット
- 新しいハードウェアおよびトナーテクノロジーに合わせて改善されたハーフトーン
1.3.5.6.6.1.3 InfoPrint 1xxx シリーズ
一般的なオフィス作業において、InfoPrint 1000 シリーズでは、先進テクノロジー (アクセス制御、機密印刷、およびデータストリーム暗号化など) を使用してカラー出力を効果的に、また低コストで管理できます。1000 ファミリープリンターでは、Ricoh は高品質、セキュリティー、およびコストに関する多様な要件を満たす、出力ストラテジーとカラープリンターを提供しています。
1.3.5.6.6.2 RICOH AFP Resource Installer
AFPリソースインストーラー とは、Windows ワークステーションにインストールする Java アプリケーションです。これを使用すると、CMR とデータオブジェクトに加え、フォントをインストールおよび操作できます。
AFPリソースインストーラー は以下の作業に使用できます。
- ICC プロファイルを含む既存のデータから CMR を作成します。
ウィザードを使用すると、プロセスについての指示を受けることができます。
- ローカルシステム上または FTP でアクセスできるシステム上のリソースライブラリーに CMR、フォント、およびデータオブジェクトをインストールします。
- データオブジェクトを別のプリンターで正確に複製できるよう、CMR をデータオブジェクトに関連付けます。
場合によっては、組み込みカラープロファイルをファイルから除去し、関連付けられている CMR を使用することによって、イメージのファイルサイズを小さくできます。
- リソースに「取り込み可能」のマークを付けます。
取り込み可能リソースは、他の印刷ジョブで使用できるようプリンターに取り込んで保存することができるため、システムパフォーマンスを向上させるために役立ちます。リソースを送信する前に、プリントサーバーはプリンターを照会します。そのリソースがすでにプリンターにあれば、プリントサーバーが送信する必要はありません。
- リソースに「専用」のマークを付けます。
専用リソースは、プリンターに取り込むことができないため、印刷ジョブで使用されるたびにダウンロードが必要になります。例えば、会社の小切手に使用されるシグニチャーファイルを、セキュリティーの理由から「専用」とマークできます。
AFPリソースインストーラー を使用してカラー変換CMRをインストールすると、新規のカラー変換CMRと既存のカラー変換CMRの間にリンク (LK) CMRが自動的に作成されます。印刷ファイルが新しい CMR を参照している場合、プリントサーバーは自動的に、ターゲット装置タイプおよびモデルに適したリンク CMR をダウンロードし、それらを印刷ジョブとともにプリンターに送信します。これらのリンク CMR の中に該当するものがあれば、プリンターはその CMR を使用できます。さらに時間をかけてリンク CMR を作成する必要はありません。
AFPリソースインストーラー によってインストールされたリソースをプリントサーバーが使用できるようにするためには、リソースライブラリーへのパスをそのサーバーの AFP リソースパスに追加する必要があります。
1.3.5.6.6.3 プリントサーバー
複数の異なるプリントサーバーを使用できます。用意されている機能はほぼ同じですが、異なる環境に適用するように設計されています。
1.3.5.6.6.3.1 RICOH InfoPrint Manager
AFP または行データ印刷ジョブを受け取ると、RICOH InfoPrint Manager は、他の AFP リソースを処理するときと類似した方法で、CMR およびデータオブジェクトを処理します。AFPリソースインストーラー で作成したリソースライブラリーを、実宛先の「表示オブジェクトコンテナーの位置」プロパティー (resource-context-presentation-object-container 属性とも呼ばれる) に追加できます。これで、印刷ジョブで要求されたときにデータオブジェクトおよび CMR を見つけるため、RICOH InfoPrint Manager はこれらのリソースライブラリーを検索できます。
1.3.5.6.6.3.1.1 CMR の取り込みを可能にする
- 実宛先をクリックして、 を選択します。
- 実宛先のプリンタープロパティーノートブックで、[調整]タブをクリックします。
- インライン CMR リソースを取り込むラジオボタンを見つけます。インライン CMR リソースを取り込む ラジオボタンが見つからない場合は、[さらに表示]をクリックします。
- 画面の下までスクロールして、インライン CMR リソースを取り込む設定に対する[はい]ラジオボタンをクリックします。
1.3.5.6.6.3.1.2 ページプリンター書式設定援助機能 (PPFA)
PPFA で作成した書式定義およびページ定義は、RICOH InfoPrint Manager および RICOH ProcessDirector に送信される印刷ジョブで使用できます。
1.3.5.6.6.3.2 RICOH ProcessDirector
RICOH ProcessDirector は、CMR およびデータオブジェクトを参照している行データ印刷ジョブを受け取り、ConvertLineDataJobIntoAFPステップテンプレートを基にしたステップを使用して AFP に変換することもできます。
RICOH ProcessDirector は、他の AFP リソースを処理するときと類似した方法で、CMR およびデータオブジェクトを処理します。AFPリソースインストーラー で作成したリソースライブラリーを印刷ジョブの AFP リソースパスプロパティーに、またはワークフローのジョブデフォルトに追加できます。これで、印刷ジョブで要求されたときにデータオブジェクトおよび CMR を見つけるため、RICOH ProcessDirector はこれらのリソースライブラリーを検索できます。
1.3.5.6.7 AFP カラーソリューションのシナリオ
1.3.5.6.7.1 高品質グレースケール出力を InfoPrint 4100 プリンターで印刷する
この保険会社には社内に印刷部門があり、4 つの両面印刷 InfoPrint 4100 ラインが設置されています。この会社では、文書構成ツールで AFP 印刷ジョブを作成し、そのジョブを InfoPrint Manager for Windows に実行依頼しています。ここで、印刷作業の負荷が平衡化され、すべてのプリンターがフル稼働するよう保たれています。
この会社は、イメージを出力の一部に加えることを決定しました。まず始めに、クライアントに送付する書類のレターヘッドに、保険外交員の写真を載せたいと考えます。フルカラー印刷に移行する準備ができていないため、現在設置されているプリンターでモノクロイメージを印刷するしかありません。残念ながら、イメージは満足できるものではありません。暗く、平面的であるため、プロフェッショナルに見えないのです。
ソリューション
Ricoh のチームは、イメージの品質を上げるため、以下の変更を提案します。
- プリンターをアップグレードして、InfoPrint POWER アーキテクチャー (マイクロコードリリース 15.4 以降) 対応のコントローラーを使用できるようにします。
この更新によって AFP カラー管理サポートが得られるため、ハーフトーンおよびトーン転送カーブによる高品質グレースケール印刷が可能になります。
- プリンターに対応する AFP Color Emulation 機能を購入し、インストールします。
- AFPリソースインストーラー を使用してイメージを管理します。これには最高品質の出力を得るための、適切なハーフトーンおよびトーン転送カーブへのイメージの関連付けが含まれます。
AFPリソースインストーラー およびリソースライブラリーを追加し、マイクロコードリリース 15.4 および AFP Color Emulation フィーチャーを使用するために 1 つの InfoPrint 4100 プリンター行を更新するためのソリューションダイアグラム。
インプリメンテーション
このソリューションを実現するため、印刷部門と Ricoh 担当者が協力し、新しい機能を試してみるために印刷ラインの 1 つをアップグレードします。手順は以下のとおりです。
- 印刷コントローラーをマイクロコードリリース 15.4 以降にアップグレードします。
- AFP Color Emulation 機能をプリンターコントローラーにインストールします。
- AFPリソースインストーラーをインストールします。
- 以下の作業に AFPリソースインストーラー を使用します。
- InfoPrint 4100 プリンター用のカラー変換 CMR と、写真を撮るときに使用するデジタルカメラ用のカラー変換 CMR を作成し、インストールします。
- 使用したい印字密度および見栄えの値に基づいて、InfoPrint 4100 で使用する汎用ハーフトーンおよびトーン転送カーブ CMR を選択します。
- 保険外交員の写真をリソースライブラリーにインストールし、それらを該当する CMR に関連付けます。
- RICOH InfoPrint Manager の宛先を更新し、写真を含む印刷ジョブが、AFP Color Emulation フィーチャーがインストールされているプリンターラインに送信されるようにします。
- イメージをインストールした時に指定した名前で、そのイメージを呼び出す印刷ジョブを作成します。
1.3.5.6.7.2 事前印刷用紙を差し替える
過去 5 年間にわたって、この銀行は他の小さな 10 の銀行を買収し、その他の銀行とも折衝を続けています。この親銀行は AFP システムを使用して、書類を社内で事前印刷用紙に印刷しています。事前印刷用紙には、すべてカラーロゴが入っています。そのうちのいくつかには、ページの領域を区切る背景イメージやカラーのブロックも入っています。既存のシステムの構成は以下のとおりです。
- ページプリンター書式設定援助機能 (PPFA) フィーチャーを含む RICOH InfoPrint Manager
- 3 つの両面印刷 InfoPrint 4000 ライン
- 2 つの両面印刷 InfoPrint 4100 ライン
買収された銀行では、さまざまな方法で印刷を行っていました。一部の銀行は社内に印刷部門を持ち、また一部の銀行は印刷業務を他の会社に委託していました。親銀行の印刷スタッフは多大な時間を費やして、まず印刷を外部に委託していた銀行から始め、買収した銀行の印刷業務を自社で行っている社内印刷に移行します。そのうち 5 つの銀行が切り替わりました。ここで、印刷部門の管理者は、興味深い問題に直面することになります。
- 社内印刷の負荷が増えるということは、印刷業務における能力を上げなければならないことを意味する。
- 親銀行が買収した銀行はそれぞれ、独自のロゴおよび商標を持っている。1 つの銀行が印刷業務に統合されるたび、注文および保管しなければならない事前印刷用紙が少なくとも 5 種類増える。
- 各種の事前印刷用紙が同じ業者によるものであっても、カラーが明らかに異なる。
- 買収された銀行は最終的に、その古いロゴと用紙を親銀行のロゴと用紙に変更するが、いつ行われるかは決まっていない。
保管しておかなければならない用紙の枚数が増えるほど、その保管スペースが問題になります。印刷業務における能力を上げなければならないことをチームは理解していますが、新しい両面印刷ラインを設置するスペースはありません。保管しておかなければならない用紙をある程度減らすことができれば、その分の保管スペースを新しいラインのために使用できます。
ソリューション
リコーのチームは、次の操作を実行できるように、AFP カラーソリューションを提案しています。
- 事前印刷用紙を単純なカラーステートメントに変換し、事前印刷用紙の必要性をなくします。これで、保管しておかなければならない用紙が減ることになります。
- 買収された銀行に親銀行のロゴおよび用紙を適用するプロセスを合理化します。
- スループットが最大になるよう、リソース管理を最適化します。
- ジョブとジョブとの間で、カラーがより一定になるようにします。
このソリューションでは、両面印刷 InfoPrint 5000 ラインと AFPリソースインストーラー を既存のシステムに追加し、他のコンポーネントを更新して AFP カラーサポートを追加します。銀行は、InfoPrint 5000 ラインのスループットが InfoPrint 4100 ラインのスループットよりも小さいという事実を考慮して、どのアプリケーションをカラーワークフローに移行するかを選択できます。さらに、既存の InfoPrint 4100 または InfoPrint 4000 プリンターは、必要なカラー要素を印刷できないため、これらの印刷ジョブを処理することができません。
システムの使用に熟練すると、印刷スタッフは InfoPrint 4100 プリンターに用意されている高品質グレースケールを使用できるようにすることで、より多くのアプリケーションを最終的にカラーに移行する準備を開始できます。その後、別のカラー印刷ライン (用紙の保管スペースを小さくするか、または InfoPrint 4000 ラインのいずれかを廃止することによって) 設置する準備ができたら、印刷ジョブをカラープリンターに送ることができます。
RICOH AFP Resource Installer および InfoPrint 5000 プリンターを追加するためのソリューションダイアグラム
インプリメンテーション
カラーソリューションを実現するため、銀行の印刷スタッフは、次のいくつかの局面でリコーチームと協力します。
- カラーソリューションを計画する
- リソースライブラリーを必要とするアプリケーションすべてがアクセスできるよう、そのライブラリーをどこにおくかを決定します。
- 再利用するため、プリンターに保存できる (保存しなければならない) リソースのタイプを決定します。一般に、シグニチャーファイルをプリンターに保存することはお勧めしません。ロゴおよび背景イメージであれば、保存しておくようお勧めします。
- システムをインストールおよび構成する
- InfoPrint 5000 プリンターをインストールします。
- サービス更新を RICOH InfoPrint Manager および PPFA に適用し、カラーサポートを追加します。
- AFPリソースインストーラーをインストールします。
- 最適なパフォーマンスを考慮してリソース管理を構成する
- AFPリソースインストーラー を使用して、InfoPrint 5000 プリンター用の CMR をインストールします。
- 事前印刷用紙の PDF ファイルを入手するか、またはグラフィックアートソフトウェアを使用して、背景イメージとして使用するフルページイメージを作成します。
- AFPリソースインストーラー を使用して PDF またはイメージをデータオブジェクトリソースとしてインストールし、カラー変換 CMR を関連付けます。
- AFPリソースインストーラー が使用するリソースライブラリーを認識するように、また印刷ジョブを新しいプリンターに送信するように、RICOH InfoPrint Manager を構成します。
- PPFA を使用して、新しいデータオブジェクトリソースを呼び出す書式定義およびページ定義を作成します。
インストールするときには、指定した ID を使用しているオブジェクトを参照してください。
- 作成した新しい書式定義またはページ定義をすべて、既存のリソースライブラリーにコピーします。
- システム動作をテストする
- 書式定義およびページ定義を呼び出し、新しいリソースライブラリーを指す印刷ジョブを作成します。
- その印刷ジョブを実行依頼します。
- カラー出力を検査します。
1.3.5.6.7.3 物理的な差し込み用紙を排除する
この印刷サービスビューローは、さまざまな種類のカスタマー向けの、書類および One-to-One 広告パンフレットを印刷しています。カスタマーは、リソースおよび印刷ジョブデータをサービスビューローに送信します。プリプレススタッフは、文書構成ツールを使用して AFP ジョブを作成しています。AFP 印刷ジョブは RICOH ProcessDirector に実行依頼され、そこから 10 台の両面印刷 InfoPrint 4100 システムに送信されます。ジョブは印刷された後、折りたたみ、差し込み、および郵送の後処理に進みます。
このサービスビューローは、必要なリソースをそれぞれの印刷ジョブとともに送信するようカスタマーすべてに依頼し、リソースを無期限に保管しておくことはありません。カスタマー (クレジットカード会社など) の多くは、書類とともに封筒に差し込み用紙を入れます。このやり方には、以下の問題があります。
- 封筒に用紙を差し込む処理で破損が生じてしまい、書類を再印刷しなければならないことが頻繁にあります。再印刷によって、プロセスにかかる時間とコストは増えます。
- 多くの場合、カスタマーは差し込み用紙に興味を示しません。封筒を開けるとすぐにより分けて、捨ててしまいます。
サービスビューローは、その提供形態を広げ、AFP カラーソリューションで印刷したフルカラー可変データを組み込もうと考えています。また、封筒に用紙を差し込む作業の複雑さを軽減することで、時間、経費、および用紙を節約できると考えています。書類を折って封筒に入れる (さらに 2 枚の用紙を加え、折りたたみ、差し込むのではなく) だけであれば、郵送物を破損してしまう危険性は低くなります。
ソリューション
サービスビューローは Ricoh のチームと協力し、カスタマーが広告のために物理的な差し込み用紙ではなく電子的な挿入データの使用に移行できるよう、既存のプロセスおよび環境に基づいてソリューションを実現しようとしています。カスタマー向けの書類の空白部分や両脇にフルカラー広告を印刷することによって、差し込み用紙のいずれかを排除することが目的です。
クレジットカード会社が、カスタマーそれぞれの特性を決定するデータおよび規則を識別することができれば、電子的な挿入データを書類ごとに変えることができます。例えば、カスタマーの個人情報に応じて、ミニバン、スポーツカー、またはオートバイの広告を請求書に載せることができます。
インプリメンテーション
この新しいカラー機能を利用するため、サービスビューローはワークフローにいくつかの変更を加えます。
- 両面印刷 InfoPrint 5000 システムを設置し、そのシステムに印刷ジョブを実行依頼するよう RICOH ProcessDirector を構成します。
- カラーイメージおよびロゴ、さらにフォントやグラフィックスを使用するときのガイドラインとして、カスタマーに手順を提案します。
- カラープロファイル管理およびイメージ標準化のためのグラフィックスアプリケーションを使いこなせるよう、プリプレス部門を指導します。
- カスタマーがガイドラインに従っているかどうかを確認するステップをプロセスに追加します。従っていなければ、プリプレススタッフが、ガイドラインに準拠するよう解像度および入力カラープロファイルを調整してから、印刷ジョブを実行依頼します。
1.3.5.6.8 関連資料
AFP カラー管理および Color Management Object Content Architecture について詳しくは、次の資料を参照してください。
- AFP Color Management Architecture (G550-0526)
- Color Management Object Content Architecture Reference (S550-0511)
次の AFP アーキテクチャーに関するリファレンスマニュアルには、カラー管理リソースに関する情報が記載されています。
- Mixed Object Document Content Architecture Reference (SC31-6802)
- Advanced Function Presentation: Programming Guide and Line Data Reference, S544-3884
- IPDS Reference (S544-3417)
これらの資料のダウンロードや注文、またはAFP Color Consortiumの活動内容および資料について詳しくは、Consortium Webサイトを参照してください。
ICC、ICC プロファイル、および PCS について詳しくは、ICC Web サイトを参照してください:http://www.color.org
1.3.5.7 CPSI処理エンジン使用時のフォントの操作
このセクションでは、各種のデータフォーマットの印刷に必要なフォントについて説明します。InfoPrintがフォントを使用可能にする方法を説明します。
1.3.5.7.1 変換済みPostScript/PDFデータ印刷用フォント
InfoPrintPostScript変換プログラムでは、PostScriptファイルおよびPDFファイルの変換時にはType 1アウトラインフォントが使用されます。 InfoPrintには、IBM Type 1アウトラインフォントが同梱され、インストール時に/usr/lpp/psf/ps/fontsディレクトリーのサブディレクトリーにインストールされます。その他の Type 1 アウトラインフォントがある場合、それらのフォントも変換プログラムで使用できます。
- 注意:
- InfoPrintは、ジョブの実行依頼時にPostScript変換プログラムを実行するときは、他のディレクトリーでフォントを検索できます。
1.3.5.7.1.1 フォントマッピングファイル
フォントマッピングファイルは、AIXまたはLinuxシステムのType 1アウトラインフォントのファイル名を識別するファイルです。InfoPrintPostScript変換プログラムは、フォントマッピングファイルを必要とします。InfoPrintでは、インストール時にデフォルトのフォントマッピングファイル psfonts.map が/usr/lpp/psf/psディレクトリーにインストールされます。その他の Type 1 アウトラインフォントがシステムにインストールされている場合は、別のフォントマッピングファイルを作成して、それらのフォントの名前を定義できます。
1.3.5.7.1.1.1 PostScriptフォントマッピングファイルの考慮事項
独自のフォントマッピングファイルを作成するときは、 次の点を考慮します。
- フォントマッピングファイルは複数作成できます。
- 少なくとも 1 つのフォントマッピングファイル に Courier フォントが入っている必要があります。PostScript変換プログラムは、欠落しているフォントがあるとCourierで代用します。
- フォントを、ネットワークファイルシステムでの使用まで広げることはできません。
1.3.5.7.1.1.2 PostScriptフォントマッピングファイルを作成する
たとえば、入力ファイル FontFile
を使用し、font.map
というフォントマッピングファイルを作成するには、次を入力します。
mkfntmap FontFile > font.map
1.3.5.7.1.1.3 ps2afpまたはpdf2afpコマンドでフォントマッピングファイルを使用する
デフォルトでは、ユーザーがps2afpコマンドまたはpdf2afpコマンドを入力すると、InfoPrintはpsfonts.mapフォントマッピングファイルを使用します。このコマンドで、デフォルトのフォントマッピングファイルの名前を指定する必要はありません。
ps2afp または pdf2afp コマンドを入力するときに作成済みのフォントマッピングファイルを使用する場合は、次の作業が必要です。
- フォントマッピングファイルのパスと名前を、変換デーモン構成ファイルのps_font_map_filesキーワードの値として入力します。パフォーマンス上の理由から、この方法を推奨します。必要に応じて、複数のフォントマッピングファイルを指定できます。フォントマッピングファイルの間はコロンで区切ります。
たとえば、フォントマッピングファイル
font1.map
とfont2.map
を指定するには、次のように入力します。ps_font_map_files=/path/font1.map:/path/font2.map
- ps_font_map_files変換コマンド構成ファイルの値としてフォントマッピングファイルのパスと名前を入力します。使用する構文は、変換デーモン構成ファイルへの値の入力で説明した構文と同じです。この方法を使用すると、パフォーマンスが大幅に低下することがあります。
- ps2afp コマンドまたは pdf2afp コマンドの -F フラグを使って、コマンド行からフォントマッピングファイル (パス名を含む) を指定します。-Fフラグを複数使用し、複数のファイルを指定できます。InfoPrintは、指定されたファイルを左から右に(最初の入力から最後の入力まで)順に連結します。
例:
ps2afp -F/path/font.map
この方式でも、パフォーマンスが低下する可能性があります。
1.3.5.7.1.2 初期設定ファイル経由でフォント置換を指定する
このタスクを実行するには、以下の操作を行います。
- コマンド行から、InfoPrint Manager AIX または InfoPrint Manager for Linux サーバー上の /var/psf/ps2afp2 ディレクトリーにある UserInit ファイルにアクセスします。デフォルトの3160d.cfg PostScriptデーモン構成ファイル以外の構成ファイルを使用している場合は、どのデーモンが使用されているかを確認し、そのデーモンの初期設定ファイルを変更してください。
- 任意のエディターを使用し、ファイルを編集します。
- 以下をUserInitファイルに追加することで、欠落しているフォントがCourierフォントに置き換えられ、ジョブを印刷できるようにします。
%! turnFontSubstitutionOn
注意: ジョブでインラインではないフォントやプリンターに常駐していないフォントで印刷不可にする場合は、以下の変更をUserInitファイルに入力します。%! turnFontSubstitutionOff
- ファイルを保存して閉じます。
デスクトップのテキストエディターを使用すると、font.subs.onまたはfont.subs.offファイルの名前を変更し、このUserInitファイルをインストールで使用できます。
ジョブと一緒にインラインに含まれていないか、プリンターに常駐していないフォントをジョブが要求した場合に、Courier フォントを置換せず、そのジョブが印刷されるようにするには、フォントを埋め込むか、フォントを RIP マシンで使用可能にする必要があります。必要なフォントが使用可能でない場合は、選択機構によって、必要なフォントに最もよく一致するフォントが検索されます。
次のデーモンを使用し、すべてのジョブに使用されるデーモン構成ファイルでpragmaをセットアップできます。
pragma pdf2psOptions=abortiffontmiss=yes
1.3.5.7.1.3 PostScriptジョブ用に非IBMフォントを追加する
InfoPrintシステムがコンピューターシステムからPostScriptジョブを受け取る場合は、ジョブに必要なフォントがシステムに常駐していないことがあります。InfoPrint Submitオペレーターは、次のいずれかが原因であることが確認できます。
- フォントが利用不能
- フォントが、PostScriptフォントに必要な.pfaまたは.pfbフォーマットではない。
1.3.5.7.1.4 パーソナルフォントライブラリーにType 1フォントを追加する
- InfoPrint Manager Linux サーバーで端末セッションをオープンします。
- Linuxコマンドラインから、次を入力して正しいディレクトリーにアクセスします。
cd /var/psf/psfonts
注意: パーソナルフォントの位置を詳細に限定するには、mkdirコマンドを使用し、pkg_aまたはpkg_bなどの、サブディレクトリーまたはディレクトリーの作成が必要な場合があります。 - DVD-ROMまたは任意の場所から、ファイルをInfoPrint Managerサーバーにダウンロードします(ファイルは必ずバイナリーフォーマットでコピーします)。
- InfoPrint Managerサーバーの/var/psf/fontsディレクトリー、または作成したサブディレクトリーで、次のコマンドを入力してダウンロードファイルに正しい許可があることを確認します。
chown ipm1.sys*
imp1:sys IDにすべてのダウンロードファイルを所有させます。chmod 444 *
すべてのファイルに読み取りアクセス権を与えます。chmod 664 user.map
user.mapファイルに書き込むことができるようにします。
- コマンドラインから/var/psf/fontsディレクトリーまたは作成したサブディレクトリーで次のように入力し、PostScript Type 1フォントの名前とその位置をリストするフォントマッピングファイルをInfoPrint
Manager AIXサーバーに作成します。
mkfntmap pkg_a/*.pfb pkg_b/*.pfb >> user.map
InfoPrint Managerは、
pkg_a/*.pfb
およびpkg_b/*.pfbサブディレクトリーに保管されている*.pfbファイルをuser.mapファイルに追加します。このuser.mapファイルは、/usr/lpp/psf/ps2afp/ps2afpd.cfgファイルのps_font_map_filesリソースパスで参照されます。ps_font_map_files = /usr/lpp/psf/psfonts.map :\ /var/psf/psfonts/user.map
>>
オプションは、既存の情報を上書きするのではなく、名前をuser.mapファイルに追加します。注意: サブディレクトリーを作成しなかった場合は、次のコマンドを入力し、ファイルをuser.mapファイルにマッピングできます。mkfntmap *.pfb >> user.map
システムの変更を保管できるバックアップディレクトリーをInfoPrint Managerサーバーに作成します。たとえば、サーバーの/
に/customSYSディレクトリーを作成した場合は、新しいフォントと生成されたuser.mapファイルをディレクトリーにコピーできます。
cp /var/psf/psfonts/CodeZ /customSYS/ cp /var/psf/psfonts/user.map /customSYS
1.3.5.7.2 OpenTypeフォントを使用する
このセクションでは、OpenTypeフォントを使用してInfoPrint Managerで印刷する必要性について説明します。
フォントには、標準フォントリソースを使用して印刷することについての利点が一部あります。以下の利点があります。
- 広範囲の非ラテン書体を選択できる
- ユニコードのサポートによる多国語表示環境
- すべての表示環境にわたって、単一フォントを使用するテクノロジーへ移行するパスとなる
OpenType フォントには、フォントファイル内で以下の 3 つの特性があります。
- バージョン 3 リリース 1 の Microsoft ユニコードバージョン
- Microsoftユニコードフルフォント名
- ユニコード文字マップ (CMAP)
CMAPは、絵文字索引へのコードポイントのマッピングを定義し、実際の字形情報の索引付けに使用されます。
1.3.5.7.2.1 Resource InstallerでOpenTypeフォントをインストールする
新規のOpenTypeフォントを追加したり、既存のOpenTypeフォントを変更するたびにResource Installerでフォントを再インストールし、InfoPrint Managerが正しくアクセスできるようにしてください。データオブジェクトフォントリソースのディレクトリーの検索順序は、AFPフォントリソースの検索順序と同じです。OpenTypeフォントをインストールするパスが、InfoPrint Managerが使用するフォント検索順序の中にあることを確認してください。フォントの検索順序を定義する方法は、AFPリソースの検索順序を参照してください。
管理者は、OpenTypeフォントを各システムの特定のディレクトリーにインストールします。AIXサーバーでは、フォントをインストールするデフォルトのパスは/usr/lpp/ipfontsディレクトリーです。Linux または Windows サーバーでは、デフォルトのパスは、システムを構成した管理者によってセットアップされます。
InfoPrint Fonts Collection製品を使用してOpenTypeフォントをインストールした後に、Resource Installerを実行し、リソースアクセステーブル(IBM_DataObjectFont.rat)を作成してフォントが常駐するディレクトリーに保管してください。Resource Installerはディレクトリーへの変更を認識しないため、このタスクを実行する指示は表示されません。したがって、新規フォントをインストールしたシステム管理者は、ディレクトリーのフォントを追加や削除するたびに、このタスクを実行してください。
リソースアクセステーブルには、InfoPrint Managerがアクセスできるように、インストールされた各フォントのエントリーがあります。
InfoPrint FontsのResource Installerの使用方法は、Resource Installerのオンラインヘルプシステムにアクセスするか、Using OpenType Fonts in an AFP Systemを参照してください。
1.3.5.7.2.2 OpenTypeフォントでフォント取り込みを使用する
特定のドライブ上に常駐するOpenTypeフォントを取り込む場合は、Font InstallerのCapture(上部ペインの右端の列)にチェックを付けます。詳しくは、Resource Installer のオンラインヘルプシステムを参照してください。
1.3.5.7.2.2.1 インラインフォントのフォント取り込みを使用可能にする
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI から以下を実行します。
- 実宛先をクリックして、[プリンター]→[プロパティー]を選択します。
- 実宛先の[プリンタープロパティー]ノートブックで、[調整]をクリックします。
- [インライン OTF リソースの取り込み]ラジオボタンを見つけます。見つからない場合は、[すべて表示]をクリックします。
- 画面の下までスクロールして、[インライン OTF リソースの取り込み]設定に対する[はい]ラジオボタンを選択します。
1.3.5.7.2.3 限られたプリンターメモリーで複数のフォントを使用する
メモリー不足
エラーメッセージを受け取ったときは、InfoPrint Managerの保管する最大フォント数構成項目の値を減らすか、プリンターコンソールから文字キャッシュのサイズを増やします。[保管する最大フォント数]の数値を減らすには、以下の手順で行います。
- InfoPrint Manager GUI で実宛先を右クリックして、[プロパティー]をクリックします。
- [調整]をクリックします。
- [保管する最大フォント数]値を見つけて、より小さな値 (5 など) に変更します。
プリンターのコンソールから文字キャッシュサイズを増やすには、以下の手順で行います。
- [プリンター定義]をクリックします。
- [プリンター]をクリックします。
- [リソース使用率]をクリックします。
- [フォント使用率]を最高の設定値に増やします。
1.3.5.7.2.4 ユニコード拡張コードページを使用する
ユニコード拡張コードページ(ECP)とは、OpenTypeフォントやTrueTypeフォントで使用される追加情報を持つコードページのことです。ここでは、拡張コードページを使用する場合の概要を説明します。
- OpenTypeフォントとTrueTypeフォントをECPなしで使用する場合は、ハードコーディングされたGUMにユニコードスカラーを定義してください。 (GCGID-to-Unicode-MappingのGCGIDはGraphic Character Global IDentifierを表す)プリンターまたはコードポイントに常駐するテーブルは未定義になります。事前に決定されたマッピングは多くの用途に対応できますが、GCGIDからユニコードへのマッピングのカスタマイズが必要な場合は、拡張コードページを使用してください。
- 拡張コードページは、拡張機能をサポートしないプリンターで使用できます。ただし、拡張機能は、拡張コードページがプリンターにダウンロードされるときに拡張コードページから除去され、非拡張コードページが使用されているように振る舞います。
- 拡張コードページは、非拡張コードページと同様、ディスク上のファイルです。従来と同様に、RICOH InfoPrint Manager:Referenceのresource-context-font属性の説明に定義されている検索順序が適用されます。ただし、新規ファイル拡張子の.ECPは、すべてのコードページに対応しています。同じディレクトリー内では、異なるファイル拡張子で名前が一致する他のコードページの前に、ECPファイル拡張があるコードページがファイル名が選択されます。
- ファイル拡張子は 2 次検索基準です。ユニコード拡張コードページを含め、コードページリソースを検索するときの1次検索基準は、ディレクトリーの検索順序です。リソース名で最初に一致する可能性のあるものが使用されます。たとえば、T1USV500.ECPとT1USV500の2つのコードページがあるとしますT1USV500.ECPコードページは、resource-contextでのみ指定されたディレクトリーに存在します。T1USV500 コードページは、resource-context-font で指定されたディレクトリーに存在します。この場合、T1USV500 コードページが使用されます。反対に、T1USV500.ECPとT1USV500が同じディレクトリーに存在する場合は、T1USV500.ECPコードページが使用されます。
- AFP Resource Installerによって作成または変更されたコードページには、必ず .ECPファイル拡張子が付けられます。この新しい種類のリソースのインストールを管理するには、インストールソフトウェアを使用します。
- プリンター常駐のコードページを使用せずに強制的にコードページをダウンロードし、コードページが実行時に置換されないようにするには、サンプルグリッドファイルの非常駐バージョンを使用するの手順に従います。
1.3.5.7.2.5 InfoPrint Managerサーバーでグローバル検索パスを更新する
PSFPATH環境変数を設定するには、/etc/profile.d/ipm_environment.shファイルを編集するの手順を使用し、次の行を追加します。
PSFPATH=$PSFPATH:path1:path2
ここで、path は AFP リソースが入っているディレクトリーのパス名です。複数のパス名を、コロン (:
) で区切って指定できます。
/etc/profile.d/ipm_environment.sh
ファイルで値を指定すると、InfoPrint Managerサーバーがリブートされた後もシステムで維持されます。
1.3.5.7.2.6 行データで OpenType フォントを使用する
InfoPrint Manager で OpenType フォントを使用して行データを印刷するには、line2afp コマンドに適切なパラメーターを指定する必要があります。OpenType フォントの場所を line2afp コマンドに指定するには、InfoPrint Manager グローバル検索パスを使用するか (「InfoPrint Managerサーバーでグローバル検索パスを更新する」を使用)、または line2afp コマンドで該当する値を使用できます。この値については、AFPシステムでOpenTypeフォントを使用するまたはACIF:ユーザーズガイドのいずれかを参照してください。
OpenTypeフォントで行データジョブの印刷用にページ定義を作成または変更については、ページプリンター書式設定補助:ユーザーズガイドを参照してください。
1.3.5.7.2.6.1 OpenTypeフォントで行データを印刷するときの制限
このデータを印刷するには、事前にビッグエンディアンのバイトオーダーで、ユニコード変換フォーマット(UTF-16)に変換してください。ビッグエンディアンのバイトオーダーは、2 バイト UTF-16 コードポイントにおいて、最初に上位バイトが指定され、その後に下位バイトが続くことを意味します。uconv ユーティリティーや、ASCII をユニコードに変換する他の任意のアプリケーションを使用して変換できます。uconv ユーティリティーについての詳細は、Linux オペレーティングシステムの資料を参照してください。
1.3.5.7.2.6.2 OpenTypeフォントを使用する行データでのバイトオーダーマーク (BOM) とリトルエンディアンデータの使用のサポート
InfoPrint Managerは、OpenTypeフォントで行データを印刷するときに、ユニコードのバイトオーダーマーク(BOM)を処理できます。(UTF8 または UTF16-BE データの場合、BOM はスキップされて印刷されません。UTF16-LEの場合は、データは印刷される前にBEに変換され、BOMは印刷されません。 )また、InfoPrint Managerは、ユニコードの行データを構文解析するときに、複数バイトの復帰および改行文字を認識できるようになりました。
このサポートにより、UTF8 および UTF16 の行データを、従来の行データまたはレコードフォーマットのページ定義を使用して、リトルエンディアンオーダーまたはビッグエンディアンオーダーのいずれかで処理できます。多くのエディターは、デフォルトでUTF8またはUTF16LEエンコードに設定され、ファイルの先頭に自動的にBOMを挿入するので、ユニコード対応のOpenTypeフォントを使用するこれらのエディターで作成された文書を印刷できるようになりました。
混合モードデータは、MODCA構造化フィールドを使用して混合された行データです。BOM がデータの先頭の行の最初のバイト (cc または trc バイトがある場合は、その後) にある限り、BOM を使用する UTF8、UTF16LE、UTF16BE で混合モードデータを使用できます。
UTF8またはUTF16BEデータを他のデータエンコードとの混用は、BOMがない場合は可能です。この場合は、データ用として選択されたフォントでのデータエンコードが InfoPrint Manager に指示されます。UTF16LE データの場合は、常に BOM が必要なので、これは使用できません。
このサポートには、-o フラグに対する -o newlineencoding フラグ、line2afp 変換の fileformat パラメーターに対する stream,(newline=characters,encoding) 値、および new-line-option-data-encoding 文書/デフォルト文書属性が含まれます。このサポートについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.3.5.7.3 ditroffデータ印刷用フォント
このセクションでは、InfoPrintにあるditroff AFPプリンターで印刷するファイルとファイルが常駐するディレクトリーについて説明します。
1.3.5.7.3.1 AFPフォント用のAFPコードページ
InfoPrintには、以下の3つのコードページがあり、ditroffです。ファイルの既存の文字をtroff AFP文字セットの対応するAFP文字にマッピングします。
- T1001038
- Adobe Symbols(ASCII)
- T1001108
- ditroff基本互換性
- T1001109
- ditroff特殊互換性
InfoPrintをインストールするときは、240ピクセルと300ピクセルの両方のコードページファイルが/usr/lpp/psf/fontlibディレクトリーに自動的にインストールされます。
1.3.5.7.3.2 ditroff文字にマッピングされるAFP文字
InfoPrintでは、ラスターフォーマットのAFP文字が提供されています。対応する ditroff フォントへマッピングされる文字セットのリストは、 /usr/lib/font/devafpディレクトリーにある devafp.fontmap ファイルにあります。文字セット自体は、/usr/lpp/psf/fontlibディレクトリーにインストールされます。
InfoPrintがAFP文字セットを提供するtroffタイプファミリーは、B、BI、C、CB、CI、CBI、H、HB、HI、HBI、I、R、SG、SSです。
次の文字リストは、 ditroff 文字名からIBM図形文字IDへのマッピングを示しています。IBM図形文字ID
列は、コードページテーブルの文字を印刷したときの状態を示します。ditroff文字名
列に記載された文字は、troffです。
1.3.5.7.3.2.1 コードページT1001038、T1001108、T1001109用のマッピング
コードページT1001038、T1001108、T1001109用のマッピング
IBM図形文字ID | ditroff文字名 | 文字の説明 |
---|---|---|
GA010000 | *a | アルファ |
GA020000 | *A | 大文字のアルファ |
GB010000 | *b | ベータ |
GB020000 | *B | 大文字のベータ |
GD010000 | *d | デルタ |
GD020000 | *D | 大文字のデルタ |
GE010000 | *e | イプシロン |
GE020000 | *E | 大文字のイプシロン |
GE310000 | *y | イータ |
GE320000 | *Y | 大文字のイータ |
GF010000 | *f | ファイ |
GF020000 | *F | 大文字のファイ |
GG010000 | *g | ガンマ |
GG020000 | *G | 大文字のガンマ |
GH010000 | *x | カイ |
GH020000 | *X | 大文字のカイ |
GI010000 | *i | イオタ |
GI020000 | *I | 大文字のイオタ |
GK010000 | *k | カッパ |
GK020000 | *K | 大文字のカッパ |
GL010000 | *l | ラムダ |
GL020000 | *L | 大文字ラムダ |
GM010000 | *m | ミュー |
GM020000 | *M | 大文字のミュー |
GN010000 | *n | ニュー |
GN020000 | *N | 大文字のニュー |
GO010000 | *o | オミクロン |
GO020000 | *O | 大文字のオミクロン |
GO310000 | *w | オメガ |
GO320000 | *W | 大文字のオメガ |
GP010000 | *p | パイ |
GP020000 | *P | 大文字のパイ |
GP610000 | *q | プシー |
GP620000 | *Q | 大文字のプシー |
GR010000 | *r | ロー |
GR020000 | *R | 大文字のロー |
GS010000 | *s | シグマ |
GS020000 | *S | 大文字のシグマ |
GS610000 | ts | 終端シグマ |
GT010000 | *t | タウ |
GT020000 | *T | 大文字のタウ |
GT610002 | *h | シータ |
GT620000 | *H | 大文字のシータ |
GU010000 | *u | ユプシロン |
GU020000 | *U | 大文字のユプシロン |
GX010000 | *c | クシー |
GX020000 | *C | 大文字のクシー |
GZ010000 | *z | ゼータ |
GZ020000 | *Z | 大文字のゼータ |
LA010000 | a | a |
LA020000 | A | A |
LB010000 | b | b |
LB020000 | B | B |
LC010000 | c | c |
LC020000 | C | C |
LD010000 | d | d |
LD020000 | D | D |
LE010000 | e | e |
LE020000 | E | E |
LF010000 | f | f |
LF020000 | F | F |
LF510000 | ff | ffリガチャー |
LF530000 | fi | fiリガチャー |
LF550000 | fl | flリガチャー |
LF570000 | Fi | ffiリガチャー |
LF590000 | Fl | fflリガチャー |
LG010000 | g | g |
LG020000 | G | G |
LH010000 | h | h |
LH020000 | H | H |
LI010000 | i | i |
LI020000 | I | I |
LJ010000 | j | j |
LJ020000 | J | J |
LK010000 | k | k |
LK020000 | K | K |
LL010000 | l | l |
LL020000 | L | L |
LM010000 | m | m |
LM020000 | M | M |
LN010000 | n | n |
LN020000 | N | N |
LO010000 | o | o |
LO020000 | O | O |
LP010000 | p | p |
LP020000 | P | P |
LQ010000 | q | q |
LQ020000 | Q | Q |
LR010000 | r | r |
LR020000 | R | R |
LS010000 | s | s |
LS020000 | S | S |
LT010000 | t | t |
LT020000 | T | T |
LU010000 | u | u |
LU020000 | U | U |
LV010000 | v | v |
LV020000 | V | V |
LW010000 | w | w |
LW020000 | W | W |
LX010000 | x | x |
LX020000 | X | X |
LY010000 | y | y |
LY020000 | Y | Y |
LZ010000 | z | z |
LZ020000 | Z | Z |
ND010000 | 1 | 1 |
ND020000 | 2 | 2 |
ND030000 | 3 | 3 |
ND040000 | 4 | 4 |
ND050000 | 5 | 5 |
ND060000 | 6 | 6 |
ND070000 | 7 | 7 |
ND080000 | 8 | 8 |
ND090000 | 9 | 9 |
ND100000 | 0 | 0 |
NF010000 | 12 | 1/2 |
NF040000 | 14 | 1/4 |
NF050000 | 34 | 3/4 |
NF180000 | 18 | 1/8 |
NF190000 | 38 | 3/8 |
NF200000 | 58 | 5/8 |
SA000000 | ¥- | 負符号 |
SA000000 | mi | 負符号 |
SA010000 | + | 正符号 |
SA010000 | pl | 正符号 |
SA020000 | +- | 正または負符号 |
SA030000 | < | より小符号 |
SA040000 | = | 等号 |
SA040000 | eq | 等号 |
SA050000 | > | より大符号 |
SA060000 | di | 除算符号 |
SA070000 | mu | 乗算符号 |
SA160000 | ap | 近似 |
SA240000 | ib | 擬部分集合 |
SA270000 | ip | 擬拡大集合 |
SA380000 | ca | 共通集合 |
SA390000 | cu | 合併集合 |
SA400000 | sb | 部分集合 |
SA410000 | sp | 拡大集合 |
SA450000 | if | 無限大 |
SA470000 | pt | 比例記号 |
SA480000 | == | 一致、合同 |
SA490000 | pd | 偏微分記号 |
SA510000 | is | 積分記号 |
SA520000 | <= | より小または等しい |
SA530000 | >= | より大または等しい |
SA540000 | != | 等しくない |
SA670000 | mo | エレメント |
SA700000 | ~= | ほぼ等しい |
SA800000 | sr | 平方根 |
SA870000 | es | 空集合 |
SC030000 | $ | ドル記号 |
SC040000 | ct | セント記号 |
SD110000 | ' | 揚音アクセント |
SD110000 | aa | 揚音アクセント |
SD130000 | ˋ | アクサングラーブ |
SD130000 | ga | アクサングラーブ |
SD150000 | ‸ | 曲折アクセント |
SD190000 | ~ | ティルドアクセント |
SD410000 | cd | セディーユアクセント |
SF640000 | br | 囲み線 |
SA860000 | rn | ルート延長線 |
SV300600 | ul | 下線 |
SV300200 | ru | 罫線 |
SG050000 | lc | 左シーリング |
SG060000 | lf | 左フロア |
SG070000 | rc | 右シーリング |
SG080000 | rf | 右フロア |
SG090000 | lt | 左上中括弧 |
SG100000 | lk | 左中央中括弧 |
SG110000 | lb | 左下中括弧 |
SG120000 | rt | 右上中括弧 |
SG130000 | rk | 右中央中括弧 |
SG140000 | rb | 右下中括弧 |
SG170000 | bv | 垂直太字 |
SL030000 | gr | グラジエント |
SM010000 | # | 番号記号 |
SM020000 | % | パーセント記号 |
SM030000 | & | アンパーサンド |
SM040000 | * | アスタリスク |
SM040002 | ** | 数学上の星印 |
SM050000 | @ | で |
SM060000 | [ | 左大括弧 |
SM070000 | ¥ | バックスラッシュ |
SM070000 | ¥e | バックスラッシュ |
SM080000 | ] | 右大括弧 |
SM110000 | { | 左中括弧 |
SM130000 | or | または記号 |
SM130000 | | | または記号 |
SM140000 | } | 右中括弧 |
SM190000 | de | 度 |
SM240000 | sc | セクション |
SM300000 | ← | 左矢印 |
SM310000 | → | 右矢印 |
SM320000 | ua | 上矢印 |
SM330000 | da | 下矢印 |
SM340000 | dg | ダガー |
SM350000 | dd | ダブルダガー |
SM450000 | sq | 白抜きの四角 |
SM470000 | bx | 黒色の四角、ヒストグラム、四角の中黒、黒ベタのボックス |
SM520000 | co | 著作権 |
SM530000 | rg | 登録 |
SM540000 | tm | 商標 |
SM570000 | bu | 中黒 |
SM590000 | rh | 右向きの手 |
SM630000 | lh | 左向きの手 |
SM660000 | no | 論理否定 |
SM750000 | ci | 円 |
SM900000 | em | 全角ダッシュ |
SP020000 | ! | 感嘆符 |
SP040000 | " | 二重引用符 |
SP050000 | fm | フィート記号(分記号) |
SP060000 | ( | 左小括弧 |
SP070000 | ) | 右小括弧 |
SP080000 | , | コンマ |
SP090000 | ¥_ | 下線 |
SP090000 | _ | 下線 |
SP100000 | hy | ハイフン |
SP110000 | . | ピリオド |
SP120000 | ⁄ | 斜線 |
SP120001 | sl | 分数 |
SP130000 | : | コロン |
SP140000 | ; | セミコロン |
SP150000 | ? | 疑問符 |
SP190000 | ¥‘ | 左引用符 |
SP200000 | ¥’ | 右引用符 |
SS000000 | bs | 笑顔マーク |
SS680000 | - | ダッシュ、負符号(半角ダッシュ) |
SS680000 | en | ダッシュ、負符号(半角ダッシュ) |
1.3.5.7.3.2.2 コードページT1001038に追加された特殊記号
次の標準外の特殊記号が追加されました。
コードページT1001038に追加された特殊記号
IBM図形文字ID | ditroff文字名 | 文字の説明 |
---|---|---|
SA370000 | tf | 従って、数学の証明記号 |
SS020000 | ht | ハート |
SS030000 | dm | ダイヤ |
SS040000 | cl | クラブ |
SS050000 | sd | スペード |
1.3.5.7.3.2.3 コードページT1001108に追加された特殊記号
次の標準外の特殊記号が追加されました。
コードページT1001108に追加された特殊記号
IBM図形文字ID | ditroff文字名 | 文字の説明 |
---|---|---|
SM790000 | hs | 家形の文字 |
ND011000 | s1 | 肩文字の1 |
ND021000 | s2 | 肩文字の2 |
ND031000 | s3 | 肩文字の3 |
ND041000 | s4 | 肩文字の4 |
ND051000 | s5 | 肩文字の5 |
ND061000 | s6 | 肩文字の6 |
ND071000 | s7 | 肩文字の7 |
ND081000 | s8 | 肩文字の8 |
ND091000 | s9 | 肩文字の9 |
ND101000 | s0 | 肩文字の0 |
1.3.5.7.3.2.4 コードページT1001109に追加された特殊記号
次の標準外記号が追加されました。
コードページT1001109に追加された特殊記号
IBM図形文字ID | ditroff文字名 | 文字の説明 |
---|---|---|
SV300400 | ol | 上線 |
1.3.5.7.3.3 他のtroffフォントを追加する
InfoPrintでは、Courier、Helvetica、Timesタイプファミリーの既存troffフォントへマッピングするAFPフォントと、特殊文字用のAFPフォントが提供されています。devafp.fontmapファイルのフォントマッピングテーブルは、AFPフォントを対応するtroffフォントにマッピングします。
troffフォントまたは特殊文字を追加する場合は、担当者に連絡してください。
1.3.5.7.3.4 ditroffフォントファイル
InfoPrintは、次に示すような他のditroff用のファイルを/usr/lib/font/devafpディレクトリーにインストールします。
- devafp.fontmap
- ditroffフォントをAFPフォントにマッピングするファイルです。
- *.d2afp
- 特殊なバージョンのditroffフォント記述。これらのファイルは、d2afp コマンドが使用します。
- DESC(拡張子なし)
- troff装置記述のASCIIバージョン。
- DESC.out
- troff装置記述のバイナリーバージョン。
- *.out
- troffフォント記述のバイナリーバージョン。
1.3.5.7.4 DBCS ASCII および EUC データ印刷用フォント
日本語、中国語、韓国語などの表意文字言語には、何千もの文字があります。1バイトの情報では256文字にだけ対応するため、すべての文字を表すことはできません。従って、1バイト以上の情報が必要になります。
DBCS ASCIIファイルの場合は、1つの表意文字は正確に2バイトです。拡張UNIXコード(EUC)ファイルには、EUCインプリメンテーションと言語に応じて、各表意文字は、2、3、4バイトのいずれかになります。1 バイトの ASCII 文字は、DBCS ASCII および EUC 文字の中に混在させることができます。
InfoPrintは、次の形式のDBCS ASCIIファイルとEUCファイルの印刷に対応しています。
- 日本語および中国語 (繁体字) で書かれた DBCS ASCII ファイル (IBM 5577 および 5587 プリンター用のフォーマット設定制御文字が使用されている場合もあります)。
- 日本語、中国語(繁体字)、韓国語で書かれたEUCファイルです。EUC ファイルには、フォーマット設定制御文字を入れることはできません。
1.3.5.7.4.1 2バイト変換ファイルの印刷に必要なフォント
db2afp変換コマンドを使用すると、以下のコードページを使用している入力ファイルを変換できます。
- 日本語PC(コードページIBM-932)
- 日本語EUC(コードページIBM-eucJP)
- 中国語(繁体字)PC(コードページIBM-938)
- 中国語(繁体字)EUC(コードページIBM-eucTW)
- 韓国語EUC(コードページIBM-ecuKR)
db2afp コマンドを使って DBCS ASCII ファイルおよび EUC ファイルを AFP データストリームファイルに変換した場合、変換後のファイルを印刷するときには、DBCS フォントにアクセスできなければなりません。日本語、中国語(繁体字)、韓国語のDBCSフォントはInfoPrintの一部ではありませんが、別個に注文できるライセンスプログラムとしてMVS、VM、AIX、Linuxのオペレーティングシステムで使用できます。
1.3.5.7.4.2 DBCSフォントをインストールする
ライセンスプログラムを購入した後に、システムとInfoPrintでDBCSフォントを使用可能にするには、以下のいずれかを行います。
- ライセンスプログラムを使用し、システムにDBCSフォントをインストールします。
- ライセンスプログラムを使用し、他のシステムにDBCSフォントをインストールし、NFS(Network File System)のmountコマンドでファイルシステムをシステム上にマウントします。
- NFSのmountコマンドを使用し、MVSまたはVMのミニディスクをシステムにマウントします。
1.3.5.7.4.3 DBCS ASCII / EUC印刷用のフォントリソースをセットアップする
- 2バイトフォントの位置を識別するresource-contextオブジェクトを作成し、resource-contextオブジェクトをdefault-documentオブジェクトとInfoPrint論理プリンターに関連付けます。手順については、リソースコンテキストオブジェクトを作成/管理するを参照してください。このメソッド使用すると、デフォルト文書オブジェクトへ関連付けられている論理プリンターへ実行依頼されたどのジョブの場合でも、InfoPrintはこのフォントを認識できます。
- InfoPrint Manager アドミニストレーションインターフェースプリンタープロパティーノートブックを使用し、実宛先用の検索パスにディレクトリーを追加します。AFPリソースタブで、
フォントの位置
フィールドにディレクトリーパスを入力します。Linuxコマンドラインで使用できる同じ手順については、実宛先にリソースコンテキストオブジェクトを割り当てるを参照してください。このメソッドを使用すると、物理プリンターによって処理されるどのジョブの場合でも、InfoPrintはこのフォントを認識できます。 - 次のコマンドを入力することで、環境を設定してPSFPATH環境変数をエクスポートします。
export PSFPATH=$PSFPATH:
path1:path2:pathN
このメソッド使用すると、PSFPATH環境変数が設定されたwindowsまたはHigh Function Terminalのセッションから実行依頼されるどの印刷ジョブの場合でも、InfoPrintはこのフォントを認識できます。
- /etc/profile.d/ipm_environment.sh ファイル(BashおよびBourneシェル)または.cshrc ファイル(Cシェル)で、次の行をファイルに追加することで、PSFPATH 環境変数を設定してエクスポートします。
export PSFPATH=$PSFPATH:
path1:path2:pathN
このメソッド使用すると、実行依頼するどのジョブの場合でも、InfoPrintはこのフォントを認識できます。
- /etc/environmentファイルの中で、次の行をファイルに追加することで、PSFPATH環境変数を設定します。
PSFPATH=
path1:path2:pathN
このメソッドを使用すると、システムのどのユーザーが使用する場合でも、InfoPrintはフォントを認識できます。
1.3.5.7.5 行データ印刷用フォント
ページ定義で行データの印刷に使用するフォントを指定して、柔軟性を向上させます。詳しくは、PPFA User's Guide(S544–5284)またはPPFA Quick Reference(G544–3701)を参照してください。charsキーワードも使用できます。
line2afp コマンドの chars キーワード、または chars 文書属性でコード化フォント名を指定する場合、そのフォント名は 2 文字の接頭部を除いて 4 文字までに制限されます。
charsキーワードに使用するフォントマッピングテーブルには、不定様式のASCII入力データに使用するInfoPrint拡張コアフォントがリストされています。フォントには8文字の名前が付くため、表には6文字の短縮名も記載されています。
InfoPrintは、コード化フォントを/usr/lpp/psf/reslibディレクトリーに保管します。8 文字の名前には、6 文字の名前に対応するシンボリックリンクがあります。line2afpコマンドのchars
キーワードでフォント名を指定する4文字の制限を満たすために、接頭部X0を付けずに、短縮名を使使用できます。コード化フォント名またはページ定義を使用できます。
その他のコード化フォントの名前については、InfoPrint Fonts: Font Summary」を参照してください。
charsキーワードに使用するフォントマッピングテーブル
タイプファミリー | ポイントサイズ | コード化フォント名 | リンクされる短縮名(charsキーワード用) |
---|---|---|---|
Courier | 7 | X0423072 | X04272 |
Courier | 8 | X0423082 | X04282 |
Courier | 10 | X0423002 | X04202 |
Courier | 12 | X04230B2 | X042B2 |
Courier | 14 | X04230D2 | X042D2 |
Courier | 20 | X04230J2 | X042J2 |
Helvetica | 6 | X0H23062 | X0H262 |
Helvetica | 7 | X0H23072 | X0H272 |
Helvetica | 8 | X0H23082 | X0H282 |
Helvetica | 9 | X0H23092 | X0H292 |
Helvetica | 10 | X0H23002 | X0H202 |
Helvetica | 11 | X0H230A2 | X0H2A2 |
Helvetica | 12 | X0H230B2 | X0H2B2 |
Helvetica | 14 | X0H230D2 | X0H2D2 |
Helvetica | 16 | X0H230F2 | X0H2F2 |
Helvetica | 18 | X0H230H2 | X0H2H2 |
Helvetica | 20 | X0H230J2 | X0H2J2 |
Helvetica | 24 | X0H230N2 | X0H2N2 |
Helvetica | 30 | X0H230T2 | X0H2T2 |
Helvetica | 36 | X0H230Z2 | X0H2Z2 |
Times New Roman | 6 | X0N23062 | X0N262 |
Times New Roman | 7 | X0N23072 | X0N272 |
Times New Roman | 8 | X0N23082 | X0N282 |
Times New Roman | 9 | X0N23092 | X0N292 |
Times New Roman | 10 | X0N23002 | X0N202 |
Times New Roman | 11 | X0N230A2 | X0N2A2 |
Times New Roman | 12 | X0N230B2 | X0N2B2 |
Times New Roman | 14 | X0N230D2 | X0N2D2 |
Times New Roman | 16 | X0N230F2 | X0N2F2 |
Times New Roman | 18 | X0N230H2 | X0N2H2 |
Times New Roman | 20 | X0N230J2 | X0N2J2 |
Times New Roman | 24 | X0N230N2 | X0N2N2 |
Times New Roman | 30 | X0N230T2 | X0N2T2 |
Times New Roman | 36 | X0N230Z2 | X0N2Z2 |
1.3.5.7.6 フォントメトリック調整トリプレットを持つDBCSシミュレーションフォントを使用して印刷を行う
InfoPrint Managerでは、フォントメトリック調整トリプレットを使用したDBCSシミュレーションフォント(InfoPrint Fonts Collectionで使用可能)の印刷がサポートされています。DBCSシミュレーションフォントは、AIXとWindowsのオペレーティングシステムで使用できます。
1.3.5.7.7 日本語 PostScript フォント機能をインストールする
InfoPrint Managerサーバー上に日本語PostScriptフォントをインストールし、特殊フォントが必要な文書を印刷できます。
InfoPrint Managerサーバーが日本語PostScriptフォントをサポートできるようにするには、InfoPrint Manager DVD-ROMに収録されているInfoPrintインストーラーを使用します。お手元のDVDと同梱されていた送り状に記載されているアクセスキーのほか、お客様のカスタマーIDの入力を求めるプロンプトが出されます。
1.3.5.8 グローバルリソースIDを使用する
InfoPrintは、ジョブに必要なフォントを識別し、pSeriesにインストールされているかNFSマウントされたAFPフォントファイルにアクセスし、適切なフォントをInfoPrint管理のプリンターにダウンロードできます。ただし、一部のInfoPrintプリンターでは、プリンターの常駐フォントを使用してフォントのダウンロード時間を節約できます。pSeriesのフォントファイルはプリンター常駐フォントとは名前が異なるため、InfoPrintはグローバルリソースID(GRID)を使用し、pSeries常駐フォントをプリンター常駐フォントにマッピングします。GRID を操作するには、この章の情報を利用してください。
1.3.5.8.1 GRIDの使用方法
GRIDファイルには、事前に割り当てられたマッピングがあります。 このマッピングを変更し、pSeries常駐フォントファイル名をプリンター常駐フォントIDにマッピングできます。これらの事前割り当てマッピングには、1 バイト文字セット (SBCS) と 2 バイト文字セット (DBCS) の両方のアウトラインフォントが入っています。
アウトラインフォントをサポートするプリンターの場合は、GRID ファイルを使ってラスター文字セット名をアウトラインフォントグローバル ID にマップします。
GRIDファイルの3番目の用途は、文字セット名でなくGRIDを使用してフォントを指定するMixed Object Document Content Architecture for Presentation(MO:DCA-P)ファイルに対応しています。GRIDファイルをカスタマイズすると、ジョブのデータストリームにGRIDが指定されている場合にInfoPrintがどのフォントを使用するかを定義できます。
1.3.5.8.2 InfoPrintに同梱されたGRIDファイルとは
InfoPrintには、出荷時に4つのGRIDファイルが付いていて、使用するプリンターのタイプおよび印刷するジョブのタイプに合わせて、GRIDファイルをカスタマイズして使用できます。ファイルは、charset.grd.sample、codepage.grd.sample、cpgid.grd.sample、fgid.grd.sampleで、/usr/lpp/psf/grdディレクトリーにインストールされます。
このセクションでは、それぞれのファイルについて説明します。
- charset.grd.sample
- ジョブのデータストリームで検出された文字セット名にアクティブにするプリンター常駐フォントを指定します。
このファイルは、フォント文字セット名を以下にマッピングします。
- フォントグローバルID(fgid)
- グラフィック文字セットグローバル ID (gcsgid)
- フォント幅
- 垂直方向のサイズの値
- フォント属性のセット (太字、イタリック体、および横倍角)
文字セットのサンプルファイル
# FCS name -> fgid gcsgid width vsize attr # #******************************************************************# C0L00GSC 398 - 96 120 - # GOTHIC CONDENSED 1
- codepage.grd.sample
- ジョブのデータストリームで検出されたコードページ名にアクティブにするプリンター常駐フォントを指定します。
このファイルは、コードページを以下にマッピングします。
- コードページグローバルID(cpgid)
- グラフィック文字セットグローバル ID (gcsgid)
コードページのサンプルファイル
# code page name -> cpgid gcsgid # #******************************************************************# T1000038 38 123 # US-ASCII Character Set 1
- fgid.grd.sample
- ジョブのデータストリーム内で検出されたグローバルリソースIDを置換するときに、InfoPrintがダウンロードするフォント文字セットを指定します。
このファイルは、次の項目をフォント文字セット(FCS)名にマッピングします。
- フォントグローバルID(fgid)
- グラフィック文字セットグローバルID(gcsgid)
- フォント幅
- 垂直方向のサイズの値
グローバルIDのサンプルファイル
# fgid gcsgid width vsize -> FCS name # #******************************************************************# 3 0 144 240 C0E0DE10 # DELEGATE 12 POINT 1
- cpgid.grd.sample
- ジョブのデータストリーム内で検出されたグローバルリソースIDを置換するときに、InfoPrintがダウンロードするコードページを指定します。
このファイルは、コードページ名にコードページグローバルIDとグラフィック文字セットグローバルIDをマッピングします。コードページIDのサンプルファイルは、コードページIDサンプルファイルの行フォーマットの例を示しています。
コードページIDのサンプルファイル
# cpgid gcsgid -> code page name # #******************************************************************# 29 0 T1V10871 # OLD ICELANDIC 1
タイプの異なるIDを組み合わせてフォントを生成する方法は、InfoPrint Fonts: Font Summaryを参照してください。
使っているプリンターに常駐していないフォントを指定するジョブの場合は、GRID ファイルを使って、欠落しているフォントを、プリンター常駐の同じポイントサイズのフォントにマップできます。お使いのプリンターに付属のフォントについては、プリンターの使用説明書を参照してください。
1.3.5.8.3 InfoPrintがGRIDファイルを検索する場所
InfoPrint は、以下のディレクトリーを示した順序で検索し、GRIDファイルを見つけます。
- charset.grd.sample ファイルに一致する内部リスト。
- /usr/lpp/psf/grd
- /var/psf/PrinterName。 ここでは、PrinterNameは、有効なInfoPrint物理プリンターの名前です。
注意: いずれかのファイルに同じマッピングがあるときは、InfoPrintは最後のマッピング(/var/psf/PrinterName)を使用します。
InfoPrintをインストールするときは、サンプルGRIDファイルが/usr/lpp/psf/grdディレクトリーにインストールされます。特定プリンター用の新規または変更済みのGRIDファイルを/var/psf/PrinterNameディレクトリーに保管することで、ファイルを中央で管理できます。
ラスターフォントをアウトラインフォントにマッピングする場合、さまざまなサイズのフォントが印刷ジョブに適用できるように、複数の名前を同じ GRID 部分にマッピングできます。
- 注意:
- ユーザー作成の新規または変更済みのGRIDファイルは、ファイル名から.sampleを削除するだけで、他の部分はサンプルファイルと同じ名前にします。
- GRIDファイルを作成または変更した後で、ファイルの変更内容を有効にするには、PrinterNameで表されるInfoPrint物理プリンターをシャットダウンしてから再始動してください。
1.3.5.8.4 GRID ファイルの一般的な構文規則および指定可能な値を理解する
システムの用途に合わせてInfoPrint提供のGRIDファイルを調整するには、4つのGRIDファイルの一般的な構文規則、ファイルのフィールドに指定可能な値について理解してください。
1.3.5.8.4.1 GRID ファイルのすべてのタイプに適用される構文規則
GRIDファイルは、任意の標準的なLinuxテキストエディターを使用して変更できる単純なASCIIテキストファイルです。次の規則は、次のすべての GRID ファイルに適用されます。
- ファイルの各行に255を超える文字を含めないでください。
- 1 行の中の複数のフィールドは、1 つまたは複数の 区切り文字 (スペース) で区切ります。
- ポンド記号(#)は、コメントの始まりを示します。 これで、InfoPrintは残りの行部分を無視します。
- ダッシュ(-)は特定の値が指定されていないことを示します。InfoPrintはダッシュをゼロ(0)で置換します。
- アスタリスク (*) は、ワイルドカード値 (任意の 10 進数) が受け入れられることを示します。
- InfoPrintではブランク行や無関係のフィールドが無視されます。
1.3.5.8.4.2 charset.grd ファイルに指定可能な値
フォントの文字セット用の GRID ファイル内のフィールドには、次の値を指定できます。
- fgid
- フォントの文字セット ID を識別します。1 ~ 65534 の数値を指定するか、この文字セットと GRID 値とのマッピングを使用不可にするには、ダッシュ (-) を入力します。
- gcsgid
- フォントのグローバル ID を識別します。0 ~ 65534 の数値を指定するか、gcsgid の指定なしを示すダッシュ (-) を入力します。アスタリスクを指定した場合は、InfoPrintがエラーメッセージを発行します。
- width
- 文字セットに指定されている幅を識別します。0 ~ 32767 の数値を指定するか、幅指定なしを示すダッシュ (-) を入力します。アスタリスクを指定した場合は、InfoPrintがエラーメッセージを発行します。
- vertical_size
- 文字セットに指定されている垂直方向のサイズを識別します。0 ~ 32767 の数値を指定するか、垂直方向のサイズ指定なしを示すダッシュ (-) を入力します。アスタリスクを指定した場合は、InfoPrintがエラーメッセージを発行します。
- attribute_field
- 文字セットの属性を示します。小文字で b (太字)、i (イタリック体)、d (横倍角) を指定するか、属性指定なしを示すダッシュ (-) を入力します。
1.3.5.8.4.3 codepage.grd ファイルに指定可能な値
GRID ファイルにあるフィールドに、フォントのコードページ用の次の値を指定できます。
- cpgid
- フォントのコードページ ID を識別します。1 ~ 65534 の数値を指定するか、この文字セットと GRID 値とのマッピングを使用不可にするには、ダッシュ (-) を入力します。
- gcsgid
- コードページのグローバル ID を識別します。0 ~ 65534 の数値を指定するか、gcsgid の指定なしを示すダッシュ (-) を入力します。アスタリスクを指定した場合は、InfoPrintがエラーメッセージを発行します。
1.3.5.8.4.4 fgid.grd ファイルに指定可能な値
GRID ファイル内のフィールドに、フォントグローバル ID 用の次の値を指定できます。
- fgid
- フォントのグローバル ID を識別します。1 ~ 65534 の数値を指定するか、ワイルドカード値を示すアスタリスク (*) を入力します。ダッシュを指定した場合は、InfoPrintはエラーメッセージを発行します。
- gcsgid
- フォントのグローバル ID を識別します。0 ~ 65534 の数値を入力するか、ワイルドカード値を示すアスタリスク (*) を入力します。ダッシュを指定した場合は、InfoPrintはエラーメッセージを発行します。
- width
- 水平方向の 1 インチ当たりの文字数を指定します。1~32767の数値を入力するか、ワイルドカード値を示すアスタリスク(*)を入力します。ダッシュを指定した場合は、InfoPrintはエラーメッセージを発行します。
- vertical_size
- フォントの垂直方向のサイズを識別します。1~32767の数値を入力するか、ワイルドカード値を示すアスタリスク(*)を入力します。ダッシュを指定した場合は、InfoPrintがエラーメッセージを発行します。
1.3.5.8.4.5 cpgid.grd ファイルに指定可能な値
GRID ファイルのフィールドに、コードページグローバル ID の次の値を指定できます。
- cpgid
- フォントのコードページ ID を識別します。1 ~ 65534 の数値を指定します。
- gcsgid
- フォントのグローバル ID を識別します。0 ~ 65534 の数値を入力するか、ワイルドカード値を示すアスタリスク (*) を入力します。ダッシュを指定した場合は、InfoPrintはエラーメッセージを発行します。
1.3.5.8.5 GRIDファイルを変更する
このセクションでは、実動印刷環境でのプリンターとジョブタイプに対応するようにGRIDファイルを変更する2つの方法を説明します。
1.3.5.8.5.1 charsetファイル/ codepage GRIDファイルを変更する
たとえば、ジョブで指定されるPrestige 10-pointフォント(文字セットC0S0PR10)のフォントが使用できない場合は、プリンターに常駐するか、InfoPrintでプリンターにダウンロード可能な類似フォントにPrestige 10-pointフォントをマッピングできます。次に示す手順では、Prestige 10ポイントフォントをGothic 10ポイントフォント(文字セットC0D0GT10)にマッピングします。
次の手順を実行します。
- Linuxコマンド行から、/var/psf/PrinterNameディレクトリーに移動します。ここで、PrinterNameは使用するプリンターを表すInfoPrint実宛先のプリンター機器の名前です。
- charset.grd.sample ファイルを基にして、charset.grd ファイルを作成します。次のコマンドを入力します。
cp /usr/lpp/psf/grd/charset.grd.sample charset.grd
- viなどのLinuxエディターで、作成したcharset.grdファイルを編集します。プリンター常駐フォントGothic 10 pointのこの行をコピーして、charset.grdファイルの末尾に貼り付けます。
C0D0GT10 40 - 144 240 # GOTHIC TEXT 10
- コピーした行の最初の項目(FCS名列)を、Gothic 10ポイントフォントにマッピングするPrestige 10ポイントフォントの文字セットIDに変更します。マッピングの変更内容を判別できるように、コピーした行の末尾のコメントを変更できます。
C0S0PR10 40 - 144 240 # PRESTIGE 10 mapped to GOTHIC TEXT 10
- charset.grd ファイルのその他の部分を検索して、他に C0S0PR10 エントリーがないことを確認します。後で同じ文字セットのエントリーが入力されると、ここで変更したエントリーはそのエントリーで置換されてしまいます。
- 変更内容を保管し、ファイルを閉じます。
ジョブがアイスランドのコンピューターのASCIIコードページT1000861を指定しているが、そのコードページが使用できない場合は、そのジョブを印刷するには、コードページT1000861をASCIIデータ用のコンピューターマルチリンガルコードページT1000850にマッピングします。
次の手順を実行します。
- Linuxコマンド行から、/var/psf/PrinterNameディレクトリーに移動します。ここで、PrinterNameは使用するプリンターを表すInfoPrint実宛先のプリンター機器の名前です。
- codepage.grd.sample ファイルを基にして、codepage.grd ファイルを作成します。次のコマンドを入力します。
cp /usr/lpp/psf/grd/codepage.grd.sample codepage.grd
- viなどのLinuxエディターで、作成したcodepage.grdファイルを編集します。ASCIIデータ用のパーソナルコンピューター多言語コードページ用の次の行をコピーし、codepage.grdファイルの最後に貼り付けます。
T1000850 850 980 # PC MULTILINGUAL
- コピーした行の最初の項目(コードページ名の列)を、マルチリンガルコードページにマッピングするアイスランド語フォントのコンピューターのASCIIコードページのコードページIDに変更します。マッピングの変更内容を判別できるように、コピーした行の末尾のコメントを変更できます。
T1000861 850 980 # ICELAND MAPPED TO MULTILINGUAL
- codepage.grdファイルのその他の部分を検索し、他にT1000861エントリーがないことを確認します。後で同じ文字セットに入力すると、変更した項目と置き換えられます。
- 変更内容を保管し、ファイルを閉じます。
1.3.5.8.5.2 FGIDファイル/ CPGID GRIDファイルを変更する
CZ
nnnn エントリーをラスターフォント文字セット名にマップすることをお勧めします。このマッピングが作成されない場合は、InfoPrintからエラーメッセージが発行され、ジョブは印刷されません。たとえば、Times New Roman Latin 1文字セットをラスターバージョンにマッピングするには、以下の操作を行います。
- Linuxコマンド行から、/var/psf/PrinterNameディレクトリーに移動します。ここで、PrinterNameはInfoPrintのプリンター機器の名前です。
- fgid.grd.sample ファイルを基に、fgid.grd ファイルを作成します。次のコマンドを入力します。
cp/usr/lpp/psf/grd /fgid.grd.sample fgid.grd
- Linuxエディターを使用し、作成したファイルを編集し、次の行をコピーします。
2308 2039 * * CZN200 # Times New Roman Latin1
- FCS名列のエントリーを
CON20000
に変更します。2308 2039 * * CON20000 # Raster version of TNR Latin 1
- 変更内容を保管し、ファイルを閉じます。
この置換の後に、InfoPrintで、フォント文字セット名CZN200
を指定するジョブと、フォントのラスターバージョンを使用して変更するために物理プリンターで処理されたジョブが印刷されます。CZN200
文字セットは、現在、次の値にマッピングされています。
- FGID
2308
- GCSGID
2039
- 垂直方向のサイズ
65535
- 幅
0
InfoPrint 3835ページプリンターは常駐アウトラインフォントに対応していないため、fgid.grd.sampleファイルは、C0N20000
文字セットにFGIDとGCSGIDをマッピングし直します。次に、InfoPrintがリソースライブラリー検索パスを検索し、このジョブでダウンロードするためのC0N20000
文字に移動します。
「charsetファイル/ codepage GRIDファイルを変更する」で説明したように、アイスランド語のパーソナルコンピューター ASCII コードページが ASCII データ用のマルチリンガルコードページにマップするように cpgid ファイルを変更するには、次のようにします。
- Linuxコマンド行から、/var/psf/PrinterNameディレクトリーに移動します。ここで、PrinterNameはInfoPrintのプリンター機器の名前です。
- cpgid.grd.sample ファイルを基に、cpgid.grd を作成します。次のコマンドを入力します。
cp /usr/lpp/psf/grd/cpgid.grd.sample cpgid.grd
- Linuxエディター () を使用し、作成した cpgid.grd ファイルを編集し、ASCIIデータ用のコンピューターマルチリンガルコードページ用の次の行をコピーします。
850 980 T1000850 # PC MULTILINGUAL
- コピーした行の最初のエントリー、つまり cpgid 列のエントリーを、マルチリンガルコードページにマップしたいアイスランド語フォントのパーソナルコンピューター ASCII コードページのコードページ ID に変更します。コピーした行の末尾のコメントを変更すると、マッピングの変更内容を判別できるようになります。
861 980 T1000850 # ICELAND MAPPED TO MULTILINGUAL
- cpgid.grd ファイルのその他の部分を検索して、他に 861 エントリーがないことを確認します。後で同じ文字セットのエントリーが入力されると、ここで変更したエントリーはそのエントリーで置換されてしまいます。
- 変更内容を保管し、ファイルを閉じます。
1.3.5.8.5.2.1 GRIDファイルを検証する
1.3.5.8.6 InfoPrintがGRIDファイルを使用不可にする
- Linuxmv コマンドを使用して、カスタマイズ済みの GRID ファイルの名前を変更します。たとえば、 /var/psf / PrinterName ディレクトリーから charset.grd を
charset.grd.ba
k に名前変更するには、次を入力します。mv charset.grd charset.grd.bak
- /usr/lpp/psf/grd/charset.grd.sampleファイルをコピーし、/var/psf/PrinterNameディレクトリーのcharset.grdにペーストします。
- Linuxエディターを使用し、コピーしたcharset.grdファイルを編集し、fgid列にダッシュ(-)を入れます。
- /usr/lpp/psf/grd/codepage.grd.sampleファイルをコピーし、/var/psf/PrinterNameディレクトリーのcodepage.grdにペーストします。
- コピーしたcodepage.grdファイルを編集し、cpgid列にダッシュ(-)を入れます。
1.3.5.8.6.1 サンプルグリッドファイルの非常駐バージョンを使用する
InfoPrint Managerにプリンター常駐フォントを使用しない場合があります。
カスタマイズされた GRID ファイルがなく、InfoPrint Manager と一緒に出荷されたサンプルグリッドファイルの「非常駐」バージョンを使用したい場合には、以下の手順を完了してください。
- Linuxコマンド行に次を入力します。
cd /var/psf/PrinterName
ここで、PrinterNameは、実際のプリンターを示すInfoPrint物理プリンターの名前です。 charset.grd.nores
ファイルから、次のようにしてcharset.grd
ファイルを作成します。cp /usr/lpp/psf/grd/charset.grd.nores charset.grd
- codepage.grd.noresファイルから、次のようにしてcodepage.grdファイルを作成します。
cp /usr/lpp/psf/grd/codepage.grd.nores codepage.grd
1.3.5.9 カットシートエミュレーションを構成/使用する
- InfoPrint Linux サーバーで、あなたのインストール済み環境の印刷管理者は、カットシートエミュレーションモードで稼働させる予定の物理プリンターを使用不可にする必要があります。
- プリンターコンソールで、オペレーターは、プリンターをカットシートエミュレーションモードに設定する必要があります。
- オペレーターは、次に、プリンターを再開始する必要があります。
- InfoPrint Linuxサーバーで、印刷管理者は、物理プリンターへの論理プリンターを作成してください。
- 印刷管理者は、論理プリンターと物理プリンターの両方を使用可能にする必要があります。
1.3.5.9.1 カットシートエミュレーションを使用する
ジョブの実行依頼者は、以下のアプリケーションプログラミングインターフェースを介してカットシートエミュレーションを使用して印刷する書式定義を指定する必要があります。
インターフェースを使用する前に、このサポートのカットシートエミュレーションサポートのデフォルトおよび制限を認識しておいてください。
1.3.5.9.1.1 InfoPrint Submit Expressを使用する
InfoPrint Submit Expressジョブチケットウィンドウのリソースタブで、書式定義の使用フィールドをブランクのままにしてInfoPrint Linuxサーバーでデフォルト書式定義を取得するか、特定の書式定義を指定できます。
デフォルト書式定義を使用すると、カットシートエミュレーションが呼び出されます。
1.3.5.9.1.2 PSF実宛先プロパティーノートブックを使用する
- InfoPrint アドミニストレーションの[サーバー名]ウインドウで、中央マウスボタンを使用して、[プリンターノートブックアクション]アイコンを、カットシートエミュレーションに使用したい実宛先 (プリンター) にドラッグします。
- [PSF 実宛先プロパティーの表示および変更]ウインドウの[カスタマイズ]タブをクリックします。
- [書式定義]フィールドにえり抜きの書式定義を指定します。
- [OK]または[適用]をクリックして、この書式定義が適用されるようにします。
1.3.5.9.1.3 pdprコマンドを使用する
書式定義文書、デフォルト文書、または pdpr コマンドの実宛先属性も、プリンターで書式定義を変更します。
プリンターで値を変更する方法の特定の例については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.3.5.9.1.4 カットシートエミュレーションサポートのデフォルトおよび制限
書式定義が明示的に指定された場合、書式定義と、InfoPrint Manager GUI (グラフィカルユーザーインターフェース) または pdpr コマンドとの両方にある属性はいずれも、書式定義に指定された値に戻ります。
printer-pass-through (または destination-pass-through) 属性に指定された対応する値が、[PSF プリンター]ノートブックの[PSF リソース]タブ、form-definition 文書、デフォルト文書、または実宛先属性のいずれかに指定された値を指定変更します。
N_UP コマンドを使用してメディアマップが入っている書式定義を使用した場合、プリンターは、N_UP コマンドの処理中にカットシートエミュレーションモードを出ます。N_UP 処理が終了すると、プリンターはカットシートエミュレーションモードに戻ります。このシナリオは、ジョブの途中で大きなイメージの印刷を行う場合に発生する可能性があります。
1.3.5.10 カラーマッピングテーブルソース/出力ファイルを生成/実行依頼する
カラーマッピングテーブルは、特定のMO:DCA構造化ファイルから、新しいプリンターが使用する新しいカラー構造化フィールドへの変換を定義するプリンターリソースオブジェクトです。カラーマッピングテーブルは、モノクロプリンターに高輝度カラー接続のサポートを提供する(たとえば、InfoPrint 4100プリンターと一緒にInfoPrint 4005接続を使用する)ために使用されます。カラーマッピングテーブルを使用して、InfoPrint 5000プリンターなどのカラープリンターで高輝度カラーをより深みのあるカラーにマッピングすることもできます。カラーをモノクロ文書に適用するには、以下の手順でカラーマッピングテーブルソースおよび出力ファイルを作成する必要があります。cmtユーティリティーについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceまたは適切なmanページを参照してください。
非カラーフィールドからカラー (古いカラー) フィールド、新しいカラーフィールドへの変換、および新しいカラーフィールドから別の新しいカラーフィールドへの変換を定義できます。そのため、文書またはアプリケーションを変更しなくても、既存のアプリケーションおよび文書を新しいカラーフィールドと一緒に使用できます。また、ある 1 つの文書について各種カラーマッピングを使用して、元の文書を変更せずに、さまざまな方法でカラーを使用してその文書を印刷することもできます。
AFP 構造参照を使用して、既存のモノクロ文書にカラーを適用できます。サンプルの構成ファイル cmt.cfg にはユーザー定義の仕様が含まれています。このファイルは usr/lpp/psf/config ディレクトリーに入っています。cmt.cfg 構成ファイルを使用する cmt ユーティリティーは、ご使用の InfoPrint Linux サーバーの /usr/lpp/psf/bin ディレクトリーにあります。MOD:CA サンプルカラーマッピングテーブル cmtsampl は usr/lpp/psf/config/ にあります。このカラーマッピングテーブルはサンプルの cmt.cfg ファイルから生成されたものです。
cmt ユーティリティーを使用すると、パラメーター ColorSpace を通じて定義されたさまざまなカラーモードでカラーマッピングを作成できます。たとえば、InfoPrint Highlight Color Model HC2 Post-Processor (HCPP) を使用して InfoPrint 4000 に印刷する場合に、Highlight 値を使用できます。HCPPについては、InfoPrint Hi-Lite Color Printer: Library Catalogを参照してください。
1.3.5.10.1 カラーマッピングテーブルの各部分
カラーマッピングテーブルは、基本部分、ソースグループのセット、およびターゲットグループのセットで構成されます。基本部分は、reset
またはnormal
のタイプを持つカラーマッピングテーブルを識別します。
考え得る最も単純なカラーマッピングテーブルは、reset カラーマッピングテーブルです。これは、プリンターに文書内にあるカラー情報に対して変換を行わないよう指示するものです。reset カラーマッピングテーブルにはソースグループもターゲットグループもありません。その他のすべてのカラーマッピングテーブルは、ソースグループおよびターゲットグループを少なくとも 1 つ持っています。
1.3.5.10.1.1 ソースグループを使用する
各ソースグループは識別 (ID) 番号を持っています。この番号は、ソースグループを対応するターゲットグループと突き合わせるのに使用されます。複数の固有のID番号を持つことは可能ですが、cmtユーティリティーを使用せずにカラーマッピングテーブルを作成し、複数のソースグループを1つのターゲットグループにマップする場合は、複数のソースグループで1つのID番号を使用できます。有効な ID 値は 1 ~ 127 です。
各ソースグループは、以下のカラースペースの 1 つとして分類する必要があります。
- 高輝度カラー
- 高輝度カラーは、既存文書が、カラー番号について有効なパーセントおよび陰影付けされるパーセントに関してカラーを記述する場合に使用します。色は、装置に依存します。たとえば、高輝度表示用の3色使用に対応するプリンターを装備できます。カラー1、2、または3のパーセント有効範囲およびパーセント陰影付けを指定できます。実際の色は、プリンターのセットアップによって決まります。
- 標準オブジェクトコンテンツ体系(OCA)
- 標準OCAは、赤、緑、青の定義済みの組み合わせを使用して、青、赤、ピンク、マゼンタ、緑、群青/シアン、黄色を作成します。標準OCAは、黒いメディア上の白、白いメディア上の黒、メディアと同じ色など、いくつかのデフォルトも定義します。メディアは、例えば、用紙でもディスプレイでもかまいません。
- GOCAパターン塗りつぶし
- GOCA パターン塗りつぶしは、カラーマッピングテーブルを使ってカラーにマップしたい 塗りつぶしエリアのパターンを定義します。
カラーマッピングテーブルを使用して、たとえば、次のような、マップする特定のオブジェクトタイプを選択できます。
- オブジェクトエリア
- IMイメージデータ
- PTOCAデータ
- ページ表示スペース
- GOCAデータ
- オーバーレイ表示スペース
- BCOCAデータ
- IOCAデータ(2レベル、FS10)
- すべてのPTOCA、GOCA、BCOCA、IOCA、FS10、およびIMオブジェクトデータ
- すべてのオブジェクト、オブジェクトエリア、および表示スペース
マップしたいカラースペースおよびオブジェクトタイプを選択すると、マップしたいフィールドの正確な値を指定できます。
1.3.5.10.1.2 ターゲットグループを使用する
カラーマッピングテーブルをcmtユーティリティーを使用せずに作成する場合は、ターゲットグループID番号を指定し、ターゲットのソースグループに一致させてください。有効な ID 値は 1 ~ 127 です。
各ターゲットグループは、出力として必要な色の種類である、1 つのカラースペースとして分類する必要があります。一致するソースグループで定義されたカラースペースは、このカラースペースに変換されます。カラーマッピングテーブルはRGB CMYK、高輝度、およびCIELABに対応できますが、使用可能な選択を決めるのは実際に使用するハードウェアです。例えば、ご使用のプリンターが高輝度カラーのみサポートする場合、ターゲットグループは高輝度カラーを使用する必要があります。
出力カラーに正確な値を指定できます。例えば、ご使用のプリンターが3色の高輝度カラーをサポートする場合、ご使用のプリンターでサポートされる有効範囲パーセントおよび陰影付けパーセント付きで、カラー1、2または3を指定できます。
カラー装置に関して役に立つ参照が記載されているその他の資料として、次のものがあります。
- InfoPrint 4005 Hi-Lite Color Application Design Reference(リコーの営業担当者から入手可能)
- InfoPrint Hi-Lite Color Introduction and Planning Guide for 4005
1.3.5.10.2 カラーマッピングテーブルを作成する
AFPファイルの場合は、円グラフは、一連の横線として表示されます。Graphics Objects Content Architecture for Advanced Function Presentation Referenceのグラフィックスプリミティブおよび属性に関する章を参照すると、横線は、'0B'
(11)という16進数を持つパターン出力プリミティブによって作成されることが確認できます。
GOCAのColorSpace
ソースグループを使用するときに横線を緑の諧調にしてRGB
のターゲットグループ値にマッピングするには、赤に小さい値(12)、緑に大きな値(252)、青に50未満の値(42)を指定し、明澄なコントラストを出してください。
Linux コマンド行から、以下のタスクを実行する必要があります。
- usr/lpp/psf/configディレクトリーから、次を指定します。
cp cmt.cfg piel.cfg
これで、カラーマッピングテーブル構成ファイルは、目的に合わせてカスタマイズできるファイルにコピーされます。 (この場合、pie1.cfg
) vi piel.cfg
と指定します。これにより、構成ファイルを編集し、適用可能な値を挿入して、適切なカラーマッピング (GOCA と RGB 間または OCA と CIELAB 間) テーブルを作成できます。以下のサンプルcmt.cfg構成ファイルを参照してください。
# ******************************************************- # Required, starts a Color Mapping Definition. # One definition for each Source to Target mapping. # ******************************************************- # ******************************************************- # BeginSourceDef: # Required, starts the Source Parameters # ******************************************************- BeginSourceDef: # ******************************************************- # ColorSpace: # Required, values= OCA | Highlight | GOCA # ******************************************************- ColorSpace: GOCA # ******************************************************- # ColorValue: # Required, values depend on Color Space # ******************************************************- ColorValue: 11 # ******************************************************- # ObjectType: # Optional, values= ObjArea | ImageData | PTOCData | # GOCAData | BCOCAData | AllOCA | Page | Overlay | # ObjsAll # default= ObjsAll # ******************************************************- ObjectType: GOCAData # ******************************************************- # PercentShading: # Optional, only valid for SourceColorSapce: Highlight, # values= 0 .. 100, 255 (all percentages), # default= 100 # ******************************************************- # PercentShading: # ******************************************************- # PercentCoverage: # Optional, only valid for SourceColorSpace: Highlight, # values= 0 .. 100, 255 (all percentages), # default= 100 # ******************************************************- # PercentCoverage: # ******************************************************- # EndSourceDef: # Required, ends the Source Parameters # ******************************************************- EndSourceDef: # ******************************************************- # BeginTargetDef: # Required, starts the Target Parameters # ******************************************************- BeginTargetDef: # ******************************************************- # ColorSpace: # Required, values= RGB | CMYK | Highlight | CIELAB # ******************************************************- ColorSpace: RGB # ******************************************************- # ColorValue: # Required, values depend on Color Space # ******************************************************- ColorValue: 12 252 42 # ******************************************************- # PercentShading: # Optional, only valid for TargetColorSpace: Highlight, # values= 0 .. 100, default= 100 # ******************************************************- # PercentShading: # ******************************************************- # PercentCoverage: # Optional, only valid for TargetColorSpace: Highlight, # values= 0 .. 100, default= 100 # ******************************************************- # PercentCoverage: # ******************************************************- # EndTargetDef: # Required, ends the Target Parameters # ******************************************************- EndTargetDef: # ******************************************************- # Required, ends a Color Mapping Definition. # ******************************************************- # EndMappingDef:
pie1.cfg
ファイルの編集が終了した後に、ファイルを保管します。- ジョブを印刷のために実行依頼する場合に使用されるカラーマッピングテーブルオブジェクト (MODCA) ファイルを作成するには、cmt ユーティリティーを入力ファイル (-i フラグ) として実行します。
cmt -i pie1.cfg -o pie1.set
このコマンドは、pie1.set出力ファイルを生成します。
- カラーマッピングテーブルの値を検証したり、構成ファイルをMODCAオブジェクトファイルから作成するには、新しく作成されたpie1.setを入力ファイルとして使用し、pie1.cfgを出力ファイルとして使用してcmtユーティリティーを再指定します。
cmt -i pie1.set -o pie1.cfg
注:原稿ファイルを上書きすることがないよう、pie2.cfgが指定されています。これで、pie1.cfgとpie2.cfgを比較できます。
- このカラーマッピングテーブルを使用してInfoPrint Managerへのジョブの実行依頼を試みる前に、ソースファイルに意図した値があるか確認します。この場合は、pie1.cfg ファイルは以下の例のようになります。 ここで、ソース定義は、ターゲット定義(緑のRGBカラー値)に変換する入力ファイル(この場合はAFP)を表します。
BeginMappingDef: BeginSourceDef: ColorSpace: GOCA ColorValue: 11 ObjectType: GOCADATA EndSourceDef: BeginTargetDef: ColorSpace: RGB ColorValue: 12 252 42 EndTargetDef: EndMappingDef:
- ソースファイルの内容を確認した後に、以下のセクションを参照してください。
1.3.5.10.3 カラーマッピングテーブルを使用してジョブを実行依頼する
スポットカラー用のカラーマッピングテーブルを使用してジョブを実行依頼するには、サーバーがカラーマッピングテーブルの位置を認識できるように、resource-context
属性も指定する必要があります。カラーマッピングテーブルを構成したら、ジョブを送信できる論理宛先 (この例では、prt1
という名前のもの) の定義が済んでいるはずです。
1.3.5.10.3.1 Linuxコマンド行からジョブを実行依頼する
コマンド値 | 意味 |
pdpr -d prt1 |
論理宛先名を持つ印刷コマンド。 |
-t <jobname> |
ジョブに割り当てる名前を指定します(オプション)。 |
-x resource-context=/usr/lpp/psf/config |
AFPファイル(この場合はpie1 )があるInfoPrint Linuxサーバー上の明示的パス名。 |
-x color-mapping-table=pie1.set |
このファイルの印刷用にカラーマッピングテーブルを作成するで作成したカラーマッピングテーブル。 |
<path and file to print> |
印刷するAFPファイルの明示的パス。 |
/usr/lpp/psf/config
は、自動的に作成されるディレクトリーです。例:
pdpr –d ld1 –x resource-context=/usr/lpp/psf/config –x color-mapping-table=pie1.set /home/user1/test.afp
このコマンドは、論理宛先ld1への/usr/lpp/psf/configにあるカラーマッピングテーブルpie1.setを使用して/home/user1/にある入力ファイルtest.afpが印刷されます。
- -x属性
-
-x属性を使用してジョブを実行依頼すると、実宛先構成設定が指定変更されます。デフォルトでは、ジョブを実行依頼するときにInfoPrint Managerにパラメーターが渡されない場合だけ、実宛先設定が有効になります。優先順位は次のようになっています。
- ジョブ実行依頼時の-x属性
- ジョブおよび文書デフォルト(color-mapping-table属性)
- 実宛先のcolor-mapping-table属性
1.3.5.10.3.1.1 実宛先を構成する
- InfoPrintアドミニストレーションサーバーメインウィンドウから、適切な実宛先(この場合は、
NewP
)を右クリックし、使用可能を選択して実宛先を使用可能にします。 - [プリンタープロパティー]ノートブックの[AFP カラー]タブに[カラーマッピングテーブル] (
pie1.set
) が指定されていること、および[AFP リソース]タブに[リソースの位置] (/usr/lpp/psf/config/
) が指定されていることを確認します。 - コマンド行または InfoPrint Select クライアントのどちらかを使用して、ジョブを InfoPrint Manager に実行依頼します。
InfoPrint Selectクライアントを使用してジョブを実行依頼する
InfoPrint Select を使用しているとき、カラーマッピングテーブルを指定する方法は 3 つあります。
- 論理宛先を使用して、カラーマッピングテーブルを指定します。ジョブを送信したい論理宛先に関連する[ジョブおよび文書デフォルト]に color-mapping-table 属性を指定してください。
- 実宛先を使用して、カラーマッピングテーブルを指定します。ジョブを送信したい実宛先の color-mapping-table 属性を指定してください。
- [ファイル]→[印刷]で、カラーマッピングテーブルを指定します。新しいバージョンの InfoPrint Select を使用していれば、[印刷]ウインドウで
[印刷]
ボタンをクリックすると[ジョブ設定]ダイアログが表示されます。[ジョブ設定]ダイアログで[その他]
タブをクリックし、カラーマッピングテーブルの名前を指定します。color-mapping-table=pie1.set
(pie1.set
はカラーマッピングテーブルの名前) と入力してください。
1.3.5.11 前送り/後送り用に高速プリンターをセットアップする
InfoPrint Managerでは、ジョブのページ間を移動することを前送り/後送りと呼びます。
- 前送りは、ジョブ内で現在より後ろのポイントに移動することです (たとえば、10 ページから 15 ページへのスキップ)。
- 後送りは、ジョブ内で現在より前のポイントに移動することです (たとえば、40 ページから 20 ページへの後退)。
1.3.5.11.1 InfoPrint 3000/InfoPrint 4000プリンターのオペレーターコンソールでSNMPを使用可能にする
- オペレーターコンソール上のディスプレイ/タッチスクリーン上で、[構成]プルダウンメニューをオープンします。
- [リモートアクセス]を選択します。
- [リモートアクセスの選択]の下で、[SNMP]を選択します。
- [使用可能]の下で、[はい]を選択します。
- [構成を許可する]の下で、[はい]を選択します。
- [OK]をクリックして、ウインドウをクローズします。
- これらの設定が有効になるように、プリンターの再始動を求めるプロンプトが出されます。プリンターを再始動し、プリンターの電源が元どおりオンになるまで待ってから、作業を続行します。
- プリンターを使用不可にし、再度使用可能にして、サーバー内のプリンター構成情報を最新表示します。
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開始します。
- GUIで、このプリンターで対応するInfoPrint Managerプリンター(実宛先)を見つけて、選択します。
- GUI を使用して、プリンターを使用不可にします。
- GUI を使用して、再度プリンターを使用可能にします。
1.3.5.11.2 拡張オペレーターコンソールを使用するプリンター上で SNMP を使用可能にする
- 拡張オペレーターコンソール上で、画面の上部にある[プリンター定義]にタッチします。
- 画面の左側で、[リモートアクセス]にタッチします。
- [コミュニティー]リストで、プリンターにアクセスして設定を確認するのに使用するコミュニティーの名前を選択します。コミュニティーがプリンターに対して書き込みアクセスを持っていることを確認してください。
- [SNMP Agent 対応]チェックボックスおよび[SNMP にプリンターの構成を許可する]チェックボックスを選択して、両方を[はい]にします。
- [OK]をクリックして、設定を保管します。
- これらの設定が有効になるように、プリンターの再始動を求めるプロンプトが出されることがあります。プリンターを再始動し、プリンターの電源が元どおりオンになるまで待ってから、作業を続行します。
- プリンターを使用不可にし、再度使用可能にして、サーバー内のプリンター構成情報を最新表示します。
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開始します。
- GUIで、このプリンターで対応するInfoPrint Managerプリンター(実宛先)を見つけて、選択します。
- GUI を使用して、プリンターを使用不可にします。
- GUI を使用して、再度プリンターを使用可能にします。
1.3.5.12 InfoPrint Manager を使用して InfoPrint 5000 で AFP を印刷する
この手順では、さまざまなメソッドを使用して各種ジョブをInfoPrint 5000に実行依頼します。説明されているシナリオを、以下にリストします。
- ページレイアウトアプリケーションで作成された Advanced Function Presentation (AFP) 文書が、コマンド行を使用して、InfoPrint Manager を通じて InfoPrint 5000 に対して印刷を実行依頼される。カラーイメージが、Linux コマンド行を使用してオフラインで変換される。
- PostScript 文書が、InfoPrint Submit Express を使用して InfoPrint 5000 に印刷するよう実行依頼される。
- Windows アプリケーションで作成された文書が、InfoPrint Select を通じて InfoPrint 5000 に対して印刷を実行依頼される。
- Download for z/OSを使用してInfoPrint 5000に文書の印刷を送信します。
1.3.5.12.1 セットアップする
この手順のシナリオでは、該当する場合、ジョブをプリンターに実行依頼する前に以下のタスクを完了しているものと想定しています。
InfoPrint manager for LinuxをInfoPrint 5000と共に構成する場合の特定の情報については、InfoPrint 5000 を使用して AFP を印刷するように InfoPrint Manager を構成するを参照してください。
1.3.5.12.1.1 データストリームをビルドする
任意の AFP ステートメント生成プログラムまたはアプリケーションを使用して、ご自分の AFP データストリームをビルドします。AFPアーキテクチャーについては、Understanding Form Definitions and Page Definitions(Print Services Facility for z/OS: User's Guide)を参照してください。
PostScript ドライバー付き Microsoft Word など、PostScript を生成する任意のアプリケーションを使用して、ご自分の PostScript データストリームをビルドします。InfoPrint Manager は、サーバーで変換され、RIP 処理される PostScript データストリームを送信します。
1.3.5.12.1.2 カラーイメージを変換する
ジョブをプリンターに実行依頼すると、カラーイメージはサーバーで自動的に変換されます。ただし、ジョブを実行依頼する前に生成された出力を印刷せずに、Linuxコマンド行から変換を実行することにより、イメージを別個に変換できます。イメージがすでに変換されている場合は、より速く印刷できます。
InfoPrint Managerは、GIF、PS、PDFなど、ほとんどのデータストリーム用の変換プログラムを用意しています。変換は、入力データストリームを AFP
フォーマットに変換します。たとえば、gif2afp
変換を使用してファイルmypictureをAFPに変換するには、次のコマンドを入力します。
gif2afp mypicture
デフォルトでは、これらの変換プログラムはモノクロームの FS10 出力を生成します。精巧に調整されたカラーFS45出力を生成するには、RICOH InfoPrint Manager:ReferenceのInfoPrintオブジェクト属性で変換ごとのフラグ/オプションと値のリストを参照してください。
1.3.5.12.2 カラー属性/リソース属性を使用/変更する
ジョブを実行依頼する場合に使用するまたは変更の必要があるカラー属性とリソース属性を決める必要があります。InfoPrint 5000 に固有のカラー属性値とリソース属性値のペアには、次のものがあります。
- color-profile
- color-profiles-supported
- color-bits-per-plane
- color-bits-per-plane-supported
- color-rendering-intent
- color-toner-saver
- color-toner-saver-supported
- resource-context-presentation-object-container
- presentation-object-container-extraction-mode
属性については、RICOH InfoPrint Manager:ReferenceのInfoPrintオブジェクト属性を参照してください。
1.3.5.12.2.1 カラー属性を使用する
カラー属性は、pdsetコマンドを使用してコマンド行から、またはInfoPrint Manager アドミニストレーション GUIで変更できます。コマンド行を使用する場合の正しいコマンド構文については、RICOH InfoPrint Manager:ReferenceのInfoPrintオブジェクト属性を参照してください。
1.3.5.12.2.1.1 color-profile
この属性は、PostScriptジョブで使用するカラープロファイル(存在する場合)を指定する場合に使用します。この属性は、次のものと同じです。
- SWOP
- Euroscale
- なし
デフォルト値は none で、これは、カラー視覚表現が出力装置によって異なることを意味します。
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでのこの属性の名称は、カラープロファイルです。
1.3.5.12.2.1.2 color-profiles-supported
この属性は、文書を印刷するときに実宛先で使用できるカラープロファイルの識別に使用します。この属性は、次の 1 つまたは複数のものと同じです。
- SWOP
- Euroscale
- なし
InfoPrint 5000 のデフォルト値は、SWOP、Euroscale、および none です。その他のすべての実宛先の場合、デフォルトは none です。
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでのこの属性の名称は、使用可能なカラープロファイルです。
1.3.5.12.2.1.3 color-bits-per-plane
この属性は、変換がモノクロームイメージ(FS10)を生成するのか、カラーイメージ(FS42またはFS45)を生成するのかを指定します。この属性は、次のものに設定できます。
- 0 ビット (モノクローム FS10)
- 1 ビット (カラー FS42)
- 8 ビット (カラー FS45)
InfoPrint 5000 のデフォルトは[8–bits] です。その他のすべての実宛先の場合、デフォルトは[0 ビット]です。
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでのこの属性の名称は、面当たりのカラービット数です。
1.3.5.12.2.1.4 color-bits-per-plane-supported
この属性は、文書を印刷するときの実宛先で対応するイメージのタイプを指定します。この属性は、次の 1 つまたは複数のものと同じです。
- 0 ビット (モノクローム FS10)
- 1 ビット (カラー FS42)
- 8 ビット (カラー FS45)
- 0 ビット (モノクローム FS10)
- 1 ビット (カラー FS42)
- 8 ビット (カラー FS45)
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでのこの属性の名称は、使用可能な面当たりのカラービット数です。
1.3.5.12.2.1.5 color-rendering-intent
InfoPrint 5000はグラデーションやシェーディングがある繊細なフルカラーイメージを出力しますが、すべてのカラーの諧調は再現できません。color-rendering-intent属性は、InfoPrint 5000が正確に再現できない諧調がInfoPrint Managerイメージの中に検出された場合に、PostScriptの処理内容を決定します。
カラーレンダリングインテントには2つの可能な値があります。
- 相対的
- InfoPrint ManagerでInfoPrint 5000が再現できないカラーが検出されたときは、再現できる最も近い色の値で置換されます。
- 知覚的
- InfoPrint ManagerでInfoPrint 5000が再現できないカラーが検出されたときは、イメージのすべてのカラーが調整され、互いのカラー関係が維持されます。従って見た目は良くなりますが、原稿イメージには完全一致しなくなります。
デフォルト値はRelativeです。
印刷ジョブ、デフォルト文書、または実宛先のcolor rendering intent値は、コマンド行またはInfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを使用して設定できます。InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでのこの属性の名称は、カラーレンダリングインテントです。
1.3.5.12.2.1.6 color-toner-saver
シアン、マジェンタ、およびイエローを一定の比率で混合すると、結果は黒に近くなります。color-toner-saver属性がyesに設定されているときは、シアン、マジェンタ、イエローの比率が低くなり、黒のトナーで代用されるため、使用されるカラートナーの量が削減されます。次の値を入力できます。
- [true]または[yes]
- [false]または[no]
デフォルト値は[false]で、これは、この属性を使用しないことを意味します。
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでのこの属性の名称は、カラートナーセーバーです。
1.3.5.12.2.1.7 color-toner-saver-supported
この属性は、color-toner-saver に指定できる値を識別します。
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでのこの属性の名称は、使用可能なカラートナーセーバーです。
1.3.5.12.2.2 リソース属性を使用する
リソース属性は、pdsetコマンドを使用してコマンド行から、またはInfoPrint Manager アドミニストレーション GUIで変更できます。コマンド行を使用する場合の正しいコマンド構文については、RICOH InfoPrint Manager:ReferenceのInfoPrintオブジェクト属性を参照してください。
1.3.5.12.2.2.1 resource-context-presentation-object-container
この属性は、EPS または PDF ページなど、InfoPrint が実宛先の表示オブジェクトコンテナー (データオブジェクトリソースと言われることもあります) について検索するディレクトリーにパスを追加するものです。
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでのこの属性の名称は、表示オブジェクトコンテナーの場所です。
1.3.5.12.2.2.2 presentation-object-container-extraction-mode
この属性は、カラー変換が試みる最適化の度合いを指定します。可能な値は次のものです。
- ignore (表示オブジェクトコンテナーを無視することにより、リソースなしで文書を生成します)
- inline (文書内のリソースを識別し、使用するために抽出します)
デフォルト値は ignore です。
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでのこの属性の名称は、表示オブジェクトコンテナー抽出モードです。
1.3.5.12.2.3 InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを使用してカラー属性/リソース属性を変更する
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIは、プリンターなど、InfoPrint Managerジョブ、キュー、論理宛先、実宛先を管理するためのインターフェースです。これは複数のプラットフォーム上で実行されるため、Windows ワークステーションから、Linux ワークステーションから、または直接 Linux InfoPrint Manager サーバーコンソール上で使用できます。
サーバーまたはリモートワークステーションから、オペレーターはこのインターフェースを使用し、システム内の全ジョブおよびプリンターのモニターおよび適切なジョブの経路指定を行い、企業全体の印刷生産性を上げることができます。InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを使用し、カラー属性およびリソース属性を変更できます。
1.3.5.12.2.3.1 InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開始する
InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIは、ターミナルウィンドウから開始できます。たとえば、拡張ビューを開くには、AIX
コマンド行でipguiadvadmを入力します。基本(ipguibasicadm)ビューも使用できます。
1.3.5.12.2.3.2 属性を変更する
- InfoPrint 5000の実宛先をクリックします。
- オプション→カスタマイズを選択します。
- カスタマイズダイアログで、プリンタータブをクリックします。
- アクション列で、調整の変更、AFPリソースの変更、AFPカラーの変更を見つけ、横にあるメニュー列でチェックを付けます。
この手順では、プリンターメニューに以下のタスクが追加されます。他のタスクをプリンターメニューに、または任意の他メニューに追加する場合は、この時点で行うことも、後で行うことも可能です。
- [OK]をクリックして設定を適用し、ダイアログをクローズします。
- プリンター→AFPリソースの変更を選択し、AFPリソースの変更ダイアログを開きます。フィールドで、フォントや表示オブジェクトコンテナーなど、リソースを配置する場所を指定できます。AFPリソースを保管する場所を識別するを参照してください。
- AFP リソースの変更ダイアログで、表示オブジェクトコンテナーの位置フィールドを見つけ、表示オブジェクトコンテナーが格納されているパスを入力します。複数の場所に保管されている場合は、すべてのパスがコロン(:)で区切られて表示されます。例:
/resources/containers:/dept123/priv-pres-obj- containers:/dept123/ public-pres-obj-containers
- 他の適切なフィールドに入力します。たとえば、書式定義を使用する場合は、書式定義の場所フィールドに入力します。
- [OK]をクリックして設定を適用し、ダイアログをクローズします。
- プリンター→AFPカラーの変更を選択し、AFPカラーの変更ダイアログを開きます。フィールドで、ジョブのカラー属性を変更できます。詳しくは、「カラー属性を使用する」を参照してください。
- [OK]をクリックして設定を適用し、ダイアログをクローズします。
- プリンター→調整の変更を選択し、調整の変更ダイアログを開きます。フィールドで、ジョブのリソース属性を変更できます。詳しくは、「リソース属性を使用する」を参照してください。
- [OK]をクリックして設定を適用し、ダイアログをクローズします。
1.3.5.12.3 Linuxコマンド行を使用してプリンターにAFPジョブを送信する
この例では、AFPステートメント生成プログラムを使用して文書を作成しました。このジョブには、オフラインで変換することに決めたカラーイメージが含まれています。今度は、コマンド行を使用して、InfoPrint Manager を通じてその文書を InfoPrint 5000 に実行依頼します。
1.3.5.12.3.1 前提事項をセットアップする
このシナリオでは、以下のタスクを完了していると仮定します。
- AFPデータストリームの作成
- AFPリソースを保管する場所を識別する
- カラーイメージの変換
詳しくは、「セットアップする」を参照してください。
1.3.5.12.3.2 Linuxコマンドを使用する
どの Linux システムでも、InfoPrint Linux クライアントは許可ユーザーだけに次の InfoPrint コマンドの使用を許可します。
- pdls
ジョブ、宛先、または他のInfoPrintオブジェクトに選択されている属性値が一覧表示されます。
- pdpr
論理宛先に対してジョブを実行依頼します。
- pdq
選択されたジョブ、論理宛先に対して実行依頼されたすべてのジョブ、または実宛先に割り当てられたすべてのジョブの状態を照会します。
コマンドとともに使用するフラグおよび属性の完全なリストについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceまたは関連するmanページを参照してください。
1.3.5.12.3.3 ジョブを実行依頼する
- 論理宛先
IP5000-ld
がジョブを受け取る準備ができているかどうかを判別するには、次を入力します。pdls -c destination -r "enabled" IP5000-ld
論理宛先が使用可能になっている場合は、次のメッセージが表示されます。enabled=true
- ファイル
MyJob
を論理宛先IP5000-ld
に実行依頼し、両面印刷とcolor-toner-saver属性を要求するには、次を入力します。pdpr -d IP5000-ld -x "sides=2 color-toner-saver=true" MyJob
注意: ジョブおよび InfoPrint Manager に指定されたページサイズおよび方向が、プリンターで指定されたものと同じでなければなりません。同じでない場合、ジョブはプリンターで指定されたページサイズと方向で印刷します。 - 論理宛先
IP5000
に実行依頼したすべてのジョブを照会するには、次を入力します。pdq -d IP5000-ld
以下の属性は、Linuxコマンド行から使用、またはInfoPrint Manager アドミニストレーション GUIで変更できます。
- color-bits-per-plane
- color-bits-per-plane-supported
- color-rendering-intent
- color-toner-saver
- color-toner-saver-supported
- resource-context-presentation-object-container
これらの属性を使用する場合および使用方法の詳細については、「カラー属性/リソース属性を使用/変更する」を参照してください。
1.3.5.12.4 InfoPrint Submit Expressを使用し、カラーイメージを持つAFPジョブをプリンターに送信する
ページレイアウトアプリケーションを使用してAFP文書を作成した後に、InfoPrint Submit Expressを使用してInfoPrint 5000にAFP文書を送信します。
1.3.5.12.4.1 前提事項をセットアップする
このシナリオでは、以下のタスクを完了しているものと想定しています。
- データストリームの作成
- InfoPrint Submit Express のインストール
詳しくは、「セットアップする」を参照してください。
1.3.5.12.4.2 ジョブを実行依頼する
1.3.5.12.4.2.1 新規ジョブチケットを作成する
MyJob.jtk
という名前の新規ジョブチケットを作成します。カラー属性を調整してから、ジョブを実行依頼します。- InfoPrint Submit Express を開始します。ジョブチケットウィンドウが表示されます。
- すべてのフィールドに該当する情報を入力します。
- ファイルを、ジョブに含めたいジョブチケットに挿入します。質問がある場合は、[ヘルプ]→[ヘルプ...]をクリックします。 新規ファイルを文書に挿入するには、メニューバーの[項目]→[ファイルの挿入]をクリックします。[ファイルの選択]ダイアログボックスが表示されます。[ファイルの選択]ダイアログボックスから、文書に追加したいファイルを選択して、[選択]をクリックします。
- [印刷]タブで、[プリンタータイプ]ドロップダウンリストから
[InfoPrint 5000]
を選択し、希望するレイアウトを[レイアウト]フィールドに指定します。 - [位置合わせ]タブで[ページ位置合わせ]を指定します。 注意: ジョブに指定したものと同じページサイズと方向をプリンターでも指定する必要があります。そうでない場合、プリンターで指定されたページサイズと方向が、ジョブに指定されたものを指定変更します。
- 外観タブでカラー属性に値を選択します。以下の属性が InfoPrint Submit Express で使用できます。
- カラーレンダリングインテント
- カラープロファイル
- 面当たりのカラービット
- カラートナーセーバー
これらの属性を使用する場合および使用方法の詳細については、「カラー属性/リソース属性を使用/変更する」を参照してください。
- [拡張]をクリックし、[RIP の対象]を見つけて、ドロップダウンリストから[InfoPrint 5000]を選択します。
- [チケット]→[別名保管...]をクリックして、ジョブチケットを保管します。
- チケット→ジョブの実行依頼をクリックし、ジョブを実行依頼します。
InfoPrint Submit Express Clientの使用セクション、 またはRICOHソフトウェア情報センター(https://help.ricohsoftware.com/swinfocenter/)で入手可能な最新バージョンをご覧ください。
1.3.5.12.5 Download for z/OSを使用してジョブを送信する
Download for z/OS は、TCP/IP を使用して、ジョブ入力サブシステム (JES) スプールからリモートシステムにデータを自動的に送信します。これにより、ファイル転送プロトコルを使用して印刷ファイルを手作業で転送する必要がなくなります。リモートシステム上で稼働する共同プリントサーバーは、InfoPrint Manager for Linux で印刷するためにデータセットを受信します。ほとんどのジョブの場合、非 AFP プリンターに使用するのと同じジョブ制御言語 (JCL) を使用し、MVS ルーティング情報だけを変更して、ジョブを InfoPrint 5000 に送信できます。
Download for z/OSを使用してジョブをプリンターに実行依頼する場合、特定の印刷タスクと例については、Print Services Facility for z/OS: User's Guideの「Using JCL for Advanced Function Presentation」と「Printing Tasks and Examples」を参照してください。詳しくは、Print Services Facility for z/OS: Download for z/OSも参照してください。
1.3.5.13 InfoPrint Managerからホットフォルダーを使用してInfoPrint 5000モデル/RICOH Pro VCシリーズモデルでPostScriptおよびPDFを印刷する
- ファイル
MyJob
を論理宛先IP5000-ld
に実行依頼し、両面印刷とcolor-toner-saver属性を要求するには、pdpr -d IP5000-ld -x "sides=2 color-toner-saver=true" MyJob
を入力します。注意: ジョブとInfoPrint Managerに指定されたページサイズと方向はプリンターで指定されたものと一致させてください。異なる場合は、ジョブはプリンターで指定したページサイズと方向で印刷されます。 - 論理宛先
IP5000
に実行依頼したすべてのジョブを照会するには、pdq -d IP5000-ld
を入力します。
1.3.6 オペレーター/ユーザーの操作
1.3.6.1 フィニッシングオプション
1.3.6.1.1 IPDS専用プリンターのフィニッシングオプションをセットアップする
プリンターのモデルに応じて、いくつかのフィニッシングオプションをセットアップできます。InfoPrint Managerは、平とじ(印刷ジョブの片端をステープルで留めてブックレットを作成)、中とじ(ページの中央をステープルで留めて折り畳みブックレットを作成)、コーナーステープルなどに対応するようにセットアップできます。以下のセクションでは、InfoPrint 45、InfoPrint 60を含むIPDSプリンターのフィニッシングオプションをセットアップする方法を説明します。
1.3.6.1.1.1 フィニッシャーで対応するオプションをInfoPrint Managerに指定する
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開始します。
- セットアップしているプリンターにジョブを送信する PSF プリンター (実宛先) を見つけるか、作成します。
- 目的のプリンターを右クリックして、ポップアップメニューから[プロパティー]を選択します。
- [プリンタープロパティー]ノートブックで、[ジョブ]タブをクリックします。
- [サポートされるフィニッシングオプション]フィールドを見つけます。
注意: [サポートされるフィニッシングオプション]フィールドが見つからない場合は、[すべて表示]をクリックしてください。
- [可能な値]リストで、ご使用のフィニッシャーがサポートしているすべてのフィニッシングオプションを選択し、それらを[値]リストに追加します。
- [OK]をクリックします。
1.3.6.1.1.2 フィニッシングオプションを使用するようにInfoPrint Managerとクライアントをセットアップする
フィニッシングオプションを使用するためのセットアップ方法は、作成する印刷ジョブの種類およびジョブの実行依頼方法によって異なります。各種カテゴリーがあります。 最も近い状況を1つ選択してください。
- 注意:
- AGSPDL処理エンジンで、フィニッシングオプションを使用するようにInfoPrint Managerとクライアントをセットアップすることはできません。
1.3.6.1.1.2.1 pdprコマンドを使用する
pdpr コマンドを使用して、コマンド行から印刷ジョブを実行依頼する場合、–x フラグに job-finishing 属性を使用して、フィニッシングオプションを指定できます。例:
pdpr -d printername -x"job-finishing=staple-top-left" printfilename
form-definition 属性を –x フラグで使用して、フィニッシングオプションを指定することもできます。例:
pdpr -d printername -x"form-definition=F1name" printfilename
使用できる値、適切な構文、job-finishing属性とform-definition属性の使用のガイドラインのリストについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.3.6.1.1.2.2 書式定義を使用する
書式定義を使用して (特定の書式定義を指定するか、またはデフォルト書式定義を使用する) 印刷ジョブを実行依頼する場合、書式定義で適用したいフィニッシングオプションを識別できます。この方法で印刷オプションとフィニッシングオプションを指定したときは、フィニッシングオプションの要求には、InfoPrintフィニッシング属性は不要です。印刷ジョブはプリンターに送信され、オプションは formdef から読み取られます。フィニッシャーが選択されたオプションをサポートしている場合、ジョブは、ユーザー側でそれ以上の構成を行わなくても正しく印刷されます。
1.3.6.1.1.2.3 InfoPrint Submit Expressを使用する
InfoPrint Submit Expressを使用してジョブを実行依頼するときは、フィニッシングを含む、各種オプションを選択できます。通常どおりにジョブチケットを作成し、使用したいフィニッシングオプションを該当するタブまたはページに指定します。
1.3.6.1.1.2.4 InfoPrint Selectを使用する
InfoPrint Select クライアントにより、ジョブをサーバーに実行依頼する場合に、job-finishing 属性値または書式定義を指定できます。job-finishing属性を使用する方法は、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。Select内での属性値の設定についての説明は、ヘルプシステムを参照してください。
1.3.6.1.1.2.4.1 InfoPrint AFP ドライバーを使用する
広範囲の環境で、AFP の強力な機能を使用することに興味がある場合は、InfoPrint Select と共に、InfoPrint AFP ドライバーをインストールして使用することできます。InfoPrint AFPドライバーをインストールしてセットアップするには、 RICOH InfoPrint Manager for Linux:プランニングガイドの「AFPドライバーをセットアップする」を参照してください。プリンターにAFPドライバーを指定するには、 RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイド にある指示に従い、プリンターモデルに応じて、以下のいずれかのドライバーを指定します。
- InfoPrint 45プリンターの場合は、InfoPrint AFP 4345ドライバーを指定します。
- InfoPrint 60プリンターの場合は、InfoPrint AFP 3160ドライバーを指定します。
1.3.6.1.1.2.4.2 PSFプリンター
- ポートを作成し、InfoPrint宛先を選択し、手順に従います。
- プリンターの追加ウィザードにメーカーとプリンターモデルの選択を要求されたときは、何も選択せずに、ディスク使用をクリックします。
- ディスクからインストールダイアログで、参照をクリックし、InfoPrint Selectをインストールしたディレクトリーに移動します。デフォルトディレクトリーは、
c:¥Infoprint
です。注意: このダイアログでは、ドライバーがフロッピーディスクまたはDVD-ROMに実際に入っているものと想定しているため、ドライブが作動可能でないというエラーを受け取ります。エラーボックスで、[キャンセル]をクリックします。すると、Windowsの開くダイアログが開きます。そのダイアログを使用し、正しいディレクトリーに移動します。 Ibmprint.inf
ファイルを選択し、開くを選択します。- ご使用のプリンターモデルに基づいて適切なドライバーを選択して、OKをクリックします。
- InfoPrint 45プリンターの場合は、IBM AFP 4345ドライバーを指定します。
- InfoPrint 60プリンターの場合は、IBM AFP 3160ドライバーを指定します。
- ディスクからインストールダイアログで、次へをクリックします。
- 通常どおり、ウィザードを完了します。
このプリンターにジョブを実行依頼するときは、使用するフィニッシングオプションが選択できます。
1.3.6.1.1.2.5 Download for z/OSを使用する
Download for z/OSは、PSF for z/OSのオプション機能であり、TCP/IPを使用してJESスプールからのデータセットをフォーマットせずに、InfoPrint Manager for AIX、InfoPrint Manager for Linux、またはInfoPrint Manager for Windowsに自動的に直接送信します。InfoPrint Managerは、データセットをファイルの中に受信し、フォーマットしてプリンターに送信します。Download for z/OSで印刷ジョブを使用して送信するときは、以下のいずれかを行ってください。
- JCL キーワードからのマッピングを Linux シェルスクリプトにあるフィニッシング属性に指定します。z/OS に指定する選択済み JCL パラメーターは、InfoPrint Manager の pdpr フィニッシング属性にマップします。
- 既存の書式定義 JCL キーワードを書式定義属性マッピングに使用します。z/OSに指定するJCL FORMDEFパラメーターは、InfoPrint Managerのpdpr書式定義属性にマッピングします。
- デフォルト書式定義またはフィニッシング属性を指定して、すべてのジョブが同じフィニッシングオプションを持つようにします。
1.3.6.1.1.2.6 InfoPrint Managerホットフォルダーを使用する
1.3.6.1.1.2.7 InfoPrint Manager LPD および LPR クライアントを使用する
InfoPrint Manager ラインプリンターデーモン (LPD) は、ラインプリンター (LPR) クライアントを使用している他のオペレーティングシステムからの印刷ジョブを実行依頼させるユーティリティーです。印刷ジョブをInfoPrint Manager LPDへのフィニッシングを指定して実行依頼するには、lprafpなどのLPRクライアントを使用すると、ジョブをInfoPrint Managerに実行依頼するときに-oオプションを使用し、拡張印刷オプション(書式定義とページ定義など)を指定できます。実行依頼コマンドにフィニッシング属性を指定するか、またはデフォルトジョブを使用できます。
1.3.6.1.1.3 正しいフィニッシングオプションを選択する
InfoPrint Managerでは、フィニッシングオプションは非常に分かりやすい名前を持つため、ジョブに適したオプションを簡単に選択できます。ただし、これらのオプションの名前は、「縦長」方向を使用する印刷ジョブに基づいているため、「横長」方向で印刷されたジョブの場合、誤解を招くおそれがあります。また、一部のオプションは、プリンターから用紙が長辺から給紙される場合(LEF)に有効になったり、用紙が短辺から給紙される場合(SEF)に無効(または逆)になります。従って、正しいフィニッシングオプションを選択すると、混乱することがあります。以下の表は、ジョブのフィニッシングの方法に基づいた、InfoPrint 45、InfoPrint 60、および InfoPrint 70 でのオプションの選択を決定するのに役立ちます。
1.3.6.1.1.3.1 長辺給紙
InfoPrint 45の長辺給紙(LEF)用設定オプション
必要な出力 | 縦長ジョブに選択する値 | 横長ジョブに選択する値 |
---|---|---|
左上隅に1か所ステープル | 左上にステープル | 左下にステープル |
右上隅に1か所ステープル | 非対応 | 左上にステープル |
左下隅に1か所ステープル | 左下にステープル | 非対応 |
用紙の左端に複数のステープル | 平とじまたは左方平とじ | 非対応 |
用紙の上端に複数のステープル | 非対応 | 平とじまたは左方平とじ |
InfoPrint 60の長辺給紙(LEF)用設定オプション
必要な出力 | 縦長ジョブに選択する値 | 横長ジョブに選択する値 |
---|---|---|
左上隅に1か所ステープル | 左上にステープル | 左下にステープル |
右上隅に1か所ステープル | 右上にステープル | 左上にステープル |
左下隅に1か所ステープル | 左下にステープル | 右下にステープル |
右下隅に1か所ステープル | 右下にステープル | 右上にステープル |
用紙の左端に複数のステープル(フィニッシャーに設定されているステープルのデフォルト数を使用) | 平とじまたは左方平とじ | 非対応 |
用紙の左端に2か所ステープル | 平とじ2 | 非対応 |
用紙の左端に3か所ステープル | 平とじ3 | 非対応 |
用紙の上端に複数のステープル(フィニッシャーに設定されているステープルのデフォルト数を使用) | 非対応 | 平とじまたは左方平とじ |
用紙の上端に2か所ステープル | 非対応 | 平とじ2 |
用紙の上端に3か所ステープル | 非対応 | 平とじ3 |
用紙の右端に複数のステープル | 平とじ(右) | 非対応 |
用紙の下端に複数のステープル | 非対応 | 平とじ(右) |
1.3.6.1.1.3.2 短辺給紙の用紙
InfoPrint 45の短辺給紙(SEF)用設定オプション
必要な出力 | 縦長ジョブに選択する値 | 横長ジョブに選択する値 |
---|---|---|
左上隅に1か所ステープル | 左上にステープル | 非対応 |
右上隅に1か所ステープル | 右上にステープル | 左上にステープル |
右下隅に1か所ステープル | 非対応 | 右上にステープル |
用紙の右端に複数のステープル | 非対応 | 平とじまたは平とじ上 |
用紙の上端に複数のステープル | 平とじまたは平とじ上 | 非対応 |
InfoPrint 60の短辺給紙(SEF)用設定オプション
必要な出力 | 縦長ジョブに選択する値 | 横長ジョブに選択する値 |
---|---|---|
左上隅に1か所ステープル | 左上にステープル | 左下にステープル |
右上隅に1か所ステープル | 右上にステープル | 左上にステープル |
左下隅に1か所ステープル | 左下にステープル | 右下にステープル |
右下隅に1か所ステープル | 右下にステープル | 右上にステープル |
用紙の上端に複数のステープル(フィニッシャーに設定されているステープルのデフォルト数を使用) | 平とじまたは平とじ上 | 非対応 |
用紙の上端に2か所ステープル | 平とじ2 | 非対応 |
用紙の上端に3か所ステープル | 平とじ3 | 非対応 |
用紙の右端に複数のステープル(フィニッシャーに設定されているステープルのデフォルト数を使用) | 非対応 | 平とじまたは平とじ上 |
用紙の右端に2か所ステープル | 非対応 | 平とじ2 |
用紙の右端に3か所ステープル | 非対応 | 平とじ3 |
用紙の左端に複数のステープル | 非対応 | 平とじ(下) |
用紙の下端に複数のステープル | 平とじ(下) | 非対応 |
シートの中央にあるステープルのデフォルト数 | 中とじ | 中とじ |
1.3.6.1.1.4 新しい InfoPrint プリンターのステープル位置
このサポートの使用方法について詳しくは、InfoPrint 2060ES/2075ES InfoPrint 2090ES/2105ES Finishing Guide(S544-5845) の最新バージョンを参照してください。
1.3.6.1.1.4.1 InfoPrint 2060ES、InfoPrint 2075ES、および InfoPrint 2090ES のステープル位置
InfoPrint Manager 値にマップされた InfoPrint 2060ES、InfoPrint 2075ES、および InfoPrint 2090ES のステープル位置
InfoPrint Manager値 | ステープル位置 | |
縦長 | 横長 | |
staple-top-left | 左上 | 右上 |
staple-bottom-left | 左下 | 左上 |
staple-top-right | サポートなし | サポートなし |
staple-bottom-right | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch | 左端 | 上端 |
edge-stitch-2 | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-3 | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-left | 左端 | 上端 |
edge-stitch-right | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-top | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-bottom | サポートなし | サポートなし |
saddle-stitch | サポートなし | 中央 |
1.3.6.1.1.4.2 InfoPrint 2105ES のステープル位置
InfoPrint Manager 値にマップされた InfoPrint 2105ES のステープル位置
InfoPrint Manager値 | ステープル位置 | |
縦長 | 横長 | |
staple-top-left | 左上 | 右上 |
staple-bottom-left | 左下 | 左上 |
staple-top-right | サポートなし | サポートなし |
staple-bottom-right | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch | 左端 | 上端 |
edge-stitch-2 | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-3 | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-left | 左端 | 上端 |
edge-stitch-right | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-top | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-bottom | サポートなし | サポートなし |
1.3.6.1.2 PS/PCLプリンターのフィニッシングオプションをセットアップする
プリンターのモデルに応じて、いくつかのフィニッシングオプションをセットアップできます。InfoPrint Managerは、平とじ(印刷ジョブの片端をステープルで留めてブックレットを作成)、中とじ(ページの中央をステープルで留めて折り畳みブックレットを作成)、コーナーステープルなどに対応するようにセットアップできます。以下のセクションでは、InfoPrint 70、InfoPrint 2085、InfoPrint 2105を含む、PostScriptとPCLを送信できるプリンターのフィニッシングオプションをセットアップする方法を説明します。
1.3.6.1.2.1 フィニッシャーで対応するオプションをInfoPrint Managerに指定する
フィニッシングオプションを使用可能にする最初の手順は、フィニッシャーで対応するオプションをInfoPrint Managerに通知することです。以下のステップにしたがって、適切な値を設定します。
- InfoPrint 70
- 左上にステープル、左下にステープル、右上にステープル、平とじ
- InfoPrint 2085、InfoPrint 2105
- 左上にステープル、左下にステープル、右上にステープル、平とじ、左平とじ
- InfoPrint 2060ES、InfoPrint 2075ES、およびInfoPrint 2090ES
- 左上にステープル、左下にステープル、平とじ、左平とじ、 中とじ
- InfoPrint 2105ES
- 左上にステープル、左下にステープル、平とじ、左平とじ
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開始します。
- セットアップしているプリンターにジョブを送信する PSF プリンター (実宛先) を見つけるか、作成します。
- 目的のプリンターを右クリックして、ポップアップメニューから[プロパティー]を選択します。
- [プリンタープロパティー]ノートブックで、[ジョブ]タブをクリックします。
- [サポートされるフィニッシングオプション]フィールドを見つけます。
注意: [サポートされるフィニッシングオプション]フィールドが見つからない場合は、[すべて表示]をクリックしてください。
- [可能な値]リストで、ご使用のフィニッシャーがサポートしているすべてのフィニッシングオプションを選択し、それらを[値]リストに追加します。
- [OK]をクリックします。
1.3.6.1.2.2 フィニッシングオプションを使用するようにInfoPrint Managerとクライアントをセットアップする
1.3.6.1.2.2.1 pdprコマンドを使用する
pdpr コマンドを使用して、コマンド行から印刷ジョブを実行依頼する場合、–x フラグに job-finishing 属性を使用して、フィニッシングオプションを指定できます。例:
pdpr -d printername -x"job-finishing=staple-top-left" printfilename
form-definition 属性を –x フラグで使用して、フィニッシングオプションを指定することもできます。例:
pdpr -d printername -x"form-definition=F1name" printfilename
使用できる値、適切な構文、job-finishing属性とform-definition属性の使用のガイドラインのリストについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.3.6.1.2.2.2 書式定義を使用する
書式定義を使用して (特定の書式定義を指定するか、またはデフォルト書式定義を使用する) 印刷ジョブを実行依頼する場合、書式定義で適用したいフィニッシングオプションを識別できます。この方法で印刷オプションとフィニッシングオプションを指定したときは、フィニッシングオプションの要求には、InfoPrintフィニッシング属性は不要です。印刷ジョブはプリンターに送信され、オプションは formdef から読み取られます。フィニッシャーが選択されたオプションをサポートしている場合、ジョブは、ユーザー側でそれ以上の構成を行わなくても正しく印刷されます。
1.3.6.1.2.2.3 InfoPrint Submit Expressを使用する
InfoPrint Submitを使用してジョブを実行依頼するときは、フィニッシングを含む、各種オプションを選択できます。通常どおりジョブチケットを作成し、該当するタブのフィニッシングフィールドで、使用するフィニッシングオプションを指定します。
1.3.6.1.2.2.4 使用 InfoPrint Select
機能強化されたInfoPrint Selectクライアントを使用すると、ジョブをサーバーに実行依頼する際に、job-finishing属性値または書式定義を指定できます。job-finishing属性を使用する方法は、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。Selectでの属性値の設定についての説明は、InfoPrint Selectで提供されるヘルプシステムを参照してください。
PSFプリンターが使用する自動データストリーム変換はフィニッシング(ステープル)に対応していません。 一般的に、InfoPrint Selectを使用してPCLまたはPostScriptジョブをPSFプリンター(宛先)に実行依頼を予定する場合は、使用するプリンタードライバーがフィニッシングオプションに対応しても、ジョブを実行依頼するときにオプションは指定できません。ただし、別の方法により、Select でフィニッシングオプションを指定してジョブを実行依頼できます。
1.3.6.1.2.2.4.1 InfoPrint AFP ドライバーを使用する
広範囲の環境で、AFP の強力な機能を使用することに興味がある場合は、InfoPrint Select と共に、InfoPrint AFP ドライバーをインストールして使用することできます。InfoPrint AFPドライバーをインストールしてセットアップするには、RICOH InfoPrint Manager for Linux:プランニングガイドの「AFPドライバーをセットアップする」を参照してください。プリンターにAFPドライバーを指定するには、RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイドにある指示に従い、プリンターモデルに応じて、以下のいずれかのプリンタードライバーを指定します。
- InfoPrint 70プリンターの場合は、InfoPrint AFP 2770ドライバーを指定します。
- InfoPrint 2085プリンターの場合は、InfoPrint AFP 2785ドライバーを指定します。
- InfoPrint 2105プリンターの場合は、InfoPrint AFP 2705ドライバーを指定します。
1.3.6.1.2.2.4.2 PSFその他のドライバープリンターまたはDFEプリンターを使用する
document-formats-ripped-at-destination 実宛先属性を使用すると、自動データストリーム変換が行われるのを阻止できます。詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
1.3.6.1.2.2.4.3 CUPSプリンターを使用する
CUPS DSSプリンターでは、InfoPrint Manager対応変換を使用した、データストリームの変換は行いません。このタイプの宛先では、使用する処理リソースが少なくなりますが、提供される機能も少なくなります。
1.3.6.1.2.2.4.4 その他の宛先タイプ
InfoPrint Selectを使用して印刷ジョブを別の宛先タイプ(BSDやIPPプリンターなど)に実行依頼するために、PCLとPostScriptジョブにフィニッシングオプションを要求するには、デフォルトジョブを使用してください。デフォルトジョブとは、特定の論理宛先が受信する各ジョブに適用される属性のリストです。InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを使用すると、InfoPrint Selectが該当するフィニッシングオプションを要求するように、ジョブを送信する論理宛先のデフォルトジョブを変更できます。
デフォルトジョブを使用する場合、フィニッシングオプションごとに別の論理宛先が必要になります。特定の論理宛先に送信されるそれぞれのジョブごとに、同じ方法でフィニッシングが行われます。たとえば、デフォルトジョブのフィニッシングオプション属性をstaple-top-leftに設定すると、そのプリンターに実行依頼されたすべてのジョブは左上でステープル留めされます。さらに、論理宛先はデフォルトジョブを 1 つしか持てず、デフォルトジョブは 1 つのフィニッシングオプション設定しか持つことができません。
1.3.6.1.2.2.5 Download for z/OSを使用する
Download for z/OSはPSF for OS/390のオプション機能であり、TCP/IPを使用してJESスプールからのデータセットをフォーマットせずに、InfoPrint Manager for AIX、InfoPrint Manager for Linux、またはInfoPrint Manager for Windowsに自動的に直接送信します。InfoPrint Managerは、データセットをファイルの中に受信し、フォーマットしてプリンターに送信します。Download for z/OSで印刷ジョブを使用して送信するときは、以下のいずれかを行ってください。
- JCL キーワードからのマッピングを Linux シェルスクリプトにあるフィニッシング属性に指定します。OS/390 に指定する選択済み JCL パラメーターは、InfoPrint Manager の pdpr フィニッシング属性にマップします。
- 既存の書式定義 JCL キーワードを書式定義属性マッピングに使用します。OS/390に指定するJCL FORMDEFパラメーターは、InfoPrint Managerのpdpr書式定義属性にマッピングします。
- デフォルト書式定義またはフィニッシング属性を指定して、すべてのジョブが同じフィニッシングオプションを持つようにします。
1.3.6.1.2.2.6 InfoPrint Managerホットフォルダーを使用する
InfoPrint Managerホットフォルダーは、論理宛先と関連付けられたディレクトリーです。ファイルをホットフォルダーにコピーまたは移動すると、InfoPrint Managerはその論理宛先にこのファイルを自動的に実行依頼します。論理宛先に設定されたデフォルトジョブと文書フィニッシング属性は、ホットフォルダーから実行依頼されたジョブに適用されます。その他のフィニッシング属性を指定するか、または既存の属性に別の値を使用することもできます。ホットフォルダーの使用については、の「ジョブを実行依頼するためのホットフォルダーをセットアップする」RICOH InfoPrint Manager for Linux:スタートガイドの「ジョブを実行依頼するためのホットフォルダーをセットアップする」を参照してください。
1.3.6.1.2.2.7 InfoPrint Manager LPD および LPR クライアントを使用する
InfoPrint Manager ラインプリンターデーモン (LPD) は、ラインプリンター (LPR) クライアントを使用している他のオペレーティングシステムからの印刷ジョブを実行依頼させるユーティリティーです。印刷ジョブをInfoPrint Manager LPDへのフィニッシングを指定して実行依頼するには、lprafpなどのLPRクライアントを使用すると、ジョブをInfoPrint Managerに実行依頼するときに-oオプションを使用し、拡張印刷オプション(書式定義とページ定義など)を指定できます。実行依頼コマンドにフィニッシング属性を指定するか、またはデフォルトジョブを使用できます。
1.3.6.1.2.3 正しいフィニッシングオプションを選択する
InfoPrint Managerでは、フィニッシングオプションは非常に分かりやすい名前を持つため、ジョブに適したオプションを簡単に選択できます。ただし、これらのオプションの名前は、「縦長」方向を使用する印刷ジョブに基づいているため、「横長」方向で印刷されたジョブの場合、誤解を招くおそれがあります。また、一部のオプションは、プリンターから用紙が長辺から給紙される場合(LEF)に有効になったり、用紙が短辺から給紙される場合(SEF)に無効(または逆)になります。従って、正しいフィニッシングオプションを選択すると、混乱することがあります。以下の表は、ジョブのフィニッシング方法に基づいて選択するオプションを決める上で役立ちます。
1.3.6.1.2.3.1 長辺給紙
InfoPrint 70の長辺給紙(LEF)用設定オプション
必要な出力 | 縦長ジョブに選択する値 | 横長ジョブに選択する値 |
---|---|---|
左上隅に1か所ステープル | 左上にステープル | 左下にステープル |
右上隅に1か所ステープル | 非対応 | 左上にステープル |
左下隅に1か所ステープル | 左下にステープル | 非対応 |
用紙の左端に複数のステープル | 平とじまたは左方平とじ | 非対応 |
用紙の上端に複数のステープル | 非対応 | 平とじまたは左方平とじ |
1.3.6.1.2.3.2 短辺給紙の用紙
InfoPrint 70の短辺給紙(SEF)用設定オプション
必要な出力 | 縦長ジョブに選択する値 | 横長ジョブに選択する値 |
---|---|---|
左上隅に1か所ステープル | 左上にステープル | 非対応 |
右上隅に1か所ステープル | 右上にステープル | 左上にステープル |
右下隅に1か所ステープル | 非対応 | 右上にステープル |
用紙の右端に複数のステープル | 非対応 | 平とじまたは平とじ上 |
用紙の上端に複数のステープル | 平とじまたは平とじ上 | サポートなし |
1.3.6.1.2.3.3 InfoPrint 2085 および InfoPrint 2105 のステープル位置
InfoPrint Manager の値にマップされた InfoPrint 2085 と InfoPrint 2105 のステープル位置
InfoPrint Manager値 | ステープル位置 | |
縦長 | 横長 | |
staple-top-left | 左上 | 右上 |
staple-bottom-left | 左下 | 左上 |
staple-top-right | サポートなし | サポートなし |
staple-bottom-right | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch | 左端 | 上端 |
edge-stitch-2 | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-3 | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-left | 左端 | 上端 |
edge-stitch-right | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-top | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-bottom | サポートなし | サポートなし |
saddle-stitch | サポートなし | サポートなし |
1.3.6.1.2.3.4 InfoPrint 2060ES、InfoPrint 2075ES、および InfoPrint 2090ES のステープル位置
InfoPrint Manager 値にマップされた InfoPrint 2060ES、InfoPrint 2075ES、および InfoPrint 2090ES のステープル位置
InfoPrint Manager値 | ステープル位置 | |
縦長 | 横長 | |
staple-top-left | 左上 | 右上 |
staple-bottom-left | 左下 | 左上 |
staple-top-right | サポートなし | サポートなし |
staple-bottom-right | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch | 左端 | 上端 |
edge-stitch-2 | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-3 | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-left | 左端 | 上端 |
edge-stitch-right | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-top | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-bottom | サポートなし | サポートなし |
saddle-stitch | サポートなし | 中央 |
1.3.6.1.2.3.5 InfoPrint 2105ES のステープル位置
InfoPrint Manager 値にマップされた InfoPrint 2105ES のステープル位置
InfoPrint Manager値 | ステープル位置 | |
縦長 | 横長 | |
staple-top-left | 左上 | 右上 |
staple-bottom-left | 左下 | 左上 |
staple-top-right | サポートなし | サポートなし |
staple-bottom-right | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch | 左端 | 上端 |
edge-stitch-2 | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-3 | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-left | 左端 | 上端 |
edge-stitch-right | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-top | サポートなし | サポートなし |
edge-stitch-bottom | サポートなし | サポートなし |
saddle-stitch | サポートなし | サポートなし |
1.3.6.1.3 InfoPrint Pro C900AFPフィニッシングオプションを使用する
1.3.6.1.3.1 パンチオプションを使用する
InfoPrint Pro C900 AFP プリンターの表を下にしたパンチ位置と、InfoPrint Manager 値、用紙の向き、ジョブの回転との対応
InfoPrint Manager値 | 用紙の向き | ジョブの回転(180°) | パンチ位置 | |
縦長 | 横長 | |||
punch-2 | 長辺給紙 | いいえ | 左端 | 上端 |
短辺給紙 | いいえ | 上端 | 右端 | |
punch-3 | 長辺給紙 | いいえ | 左端 | 上端 |
短辺給紙 | いいえ | 上端 | 右端 | |
punch-4 | 長辺給紙 | いいえ | 左端 | 上端 |
短辺給紙 | いいえ | 上端 | 右端 | |
punch-2-top | 短辺給紙 | いいえ | 上端 | 右端 |
punch-2-left | 長辺給紙 | いいえ | 左端 | 上端 |
punch-2-right | 長辺給紙 | はい | 右端 | 下端 |
punch-2-bottom | 短辺給紙 | はい | 下端 | 左端 |
punch-3-top | 短辺給紙 | いいえ | 上端 | 右端 |
punch-3-left | 長辺給紙 | いいえ | 左端 | 上端 |
punch-3-right | 長辺給紙 | はい | 右端 | 下端 |
punch-3-bottom | 短辺給紙 | はい | 下端 | 左端 |
punch-4-top | 短辺給紙 | いいえ | 上端 | 右端 |
punch-4-left | 長辺給紙 | いいえ | 左端 | 上端 |
punch-4-right | 長辺給紙 | はい | 右端 | 下端 |
punch-4-bottom | 短辺給紙 | はい | 下端 | 左端 |
InfoPrint Pro C900 AFP プリンターの表を上にしたパンチ位置と、InfoPrint Manager 値、用紙の向き、ジョブの回転との対応
InfoPrint Manager値 | 用紙の向き | ジョブの回転(180°) | パンチ位置 | |
縦長 | 横長 | |||
punch-2 | 長辺給紙 | いいえ | 左端 | 下端 |
短辺給紙 | いいえ | 上端 | 左端 | |
punch-3 | 長辺給紙 | いいえ | 左端 | 下端 |
短辺給紙 | いいえ | 上端 | 左端 | |
punch-4 | 長辺給紙 | いいえ | 左端 | 下端 |
短辺給紙 | いいえ | 上端 | 左端 | |
punch-2-top | 短辺給紙 | はい | 上端 | 右端 |
punch-2-left | 長辺給紙 | はい | 左端 | 上端 |
punch-2-right | 長辺給紙 | いいえ | 右端 | 下端 |
punch-2-bottom | 短辺給紙 | いいえ | 下端 | 左端 |
punch-3-top | 短辺給紙 | はい | 上端 | 右端 |
punch-3-left | 長辺給紙 | はい | 左端 | 上端 |
punch-3-right | 長辺給紙 | いいえ | 右端 | 下端 |
punch-3-bottom | 短辺給紙 | いいえ | 下端 | 左端 |
punch-4-top | 短辺給紙 | はい | 上端 | 右端 |
punch-4-left | 長辺給紙 | はい | 左端 | 上端 |
punch-4-right | 長辺給紙 | いいえ | 右端 | 下端 |
punch-4-bottom | 短辺給紙 | いいえ | 下端 | 左端 |
1.3.6.1.3.2 用紙トレイをセットする
用紙のセット位置
トレイ | 表の上/下 |
---|---|
トレイ1 | 上 |
トレイ2 | 上 |
トレイ3 | 下 |
トレイ4 | 下 |
トレイ5 | 下 |
トレイ6 | 下 |
トレイ7 | 下 |
1.3.6.1.3.2.1 出力ビンを使用する
IPDSジョブの場合は、ユーザーはjob-finishing属性を指定してください。フィニッシング操作が実行される出力ビンを指定する必要はありません。
PostScriptジョブでは、出力ビンが選択されている場合は、出力ビンにフィニッシングオプションを指定してください。ユーザーが選択されている出力ビンにフィニッシングオプションを指定しなかった場合、プリンターはジョブを拒否します。出力ビンが[シフトトレイ]に設定されている場合は、フィニッシングオプションを指定する必要はありません。
1.3.6.1.3.3 製本オプションを使用する
製本:
InfoPrint Pro C900 AFP プリンターは、完全バインドおよびリングバインドをサポートします。パンチはリング製本だけで使用できます。バインド位置は、左、右、および上です。
次の例では、表紙を付けて左端で完全バインドを行っています。
次の例では、左端でリングバインドを行っています。
1.3.6.2 他の操作手順
1.3.6.2.1 InfoPrint 45 / InfoPrint 70で両面印刷をオン/オフする
ご使用のプリンターに両面印刷機能とコンソールでそれをオン/オフするオプションがある場合は、選択内容に基づいた両面印刷処理オプションの階層を理解しておく必要があります。
InfoPrint 45およびInfoPrint 70は、片面印刷または両面印刷いずれかの出力を生成できます。必要な出力のタイプに応じて、プリンターコンソールで両面オプションをオンまたはオフにできます。ただし、InfoPrint Managerのsides属性を使用しても、両面印刷のオン/オフができます。InfoPrint Managerを使用して両面印刷をオンまたはオフにした場合は、InfoPrint Managerの設定がプリンターでの設定を指定変更します。
sides属性は、文書、デフォルト文書、または実宛先に設定できます。duplexまたはsimplexは書式定義(formdef)にも指定できます。この属性を文書に設定した場合は、設定がformdefの値に上書きされます。formdefはデフォルト文書の設定を上書きし、デフォルト文書の設定は実宛先の設定を上書きします。すべての設定でプリンターコンソールの設定が上書きされます。
この動作の例は以下のとおりです。
- InfoPrint 45のコンソールで、両面印刷をオフにします。次に、InfoPrint Managerを使用してInfoPrint 45にジョブを実行依頼します。このジョブは、両面印刷を要求するformdefを使用します。文書、デフォルト文書、実宛先についてのsides属性は、プリンターデフォルトを使用に設定されます。
InfoPrint Managerは、文書のsides属性を確認し、formdefを確認するように、未設定と見なします。ジョブは、両面印刷を出力します。
- InfoPrint 70のコンソールで、両面印刷をオフにします。次に、InfoPrint Submit Expressを使用し、面数を両面に設定したジョブを送信し、formdefは使用しません。sides 属性は、デフォルト文書については[プリンターのデフォルトを使う]に設定され、実宛先については 1 に設定されます。
InfoPrint Managerは、文書のsides属性を検索し、InfoPrint Submit Expressで2に設定されていることを確認します。InfoPrint Managerは他のすべての値を無視し、ジョブは両面印刷を行います。
sides属性については、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの文書およびデフォルト文書の属性のセクションを参照してください。
1.3.6.2.2 Internet Printing Protocol(IPP)ゲートウェイプリンターをデスクトップに追加する
Internet Printing Protocol (IPP) ゲートウェイプリンターは、IPP クライアントソフトウェアを使用してクライアントワークステーションに作成するプリンターです。ユーザーがプリンターに印刷ジョブを実行依頼すると、InfoPrint Manager IPPゲートウェイ経由でInfoPrintに送信されます。次に、IPPゲートウェイではInfoPrintプリンター(IPP非対応を含む)にジョブを送信可能になります。
IPP ゲートウェイを使用して印刷できるようにするには、まず、IPP クライアントソフトウェアをワークステーションまたはラップトップにインストールする必要があります。IPPクライアントソフトウェアは各種プリンターのベンダーから提供されています。印刷システムの管理者に依頼し、使用しているIPPクライアントを確認してください。IPPクライアントソフトウェアをインストールしてから、以下の手順で、IPPゲートウェイ経由の印刷用にセットアップします。
- 印刷システム管理者に、印刷するプリンターのアドレスを問い合わせます。
- IPPクライアントソフトウェアに付随している説明に従い、プリンターをデスクトップに追加します。プリンターのアドレス入力を要求されたときは、手順1で入手したアドレスを入力します。
- プリンターが追加されたら、他のプリンターで行うのと同様に、このプリンターに印刷できます。
1.3.6.2.3 DocuTech Model 135プリンターへのジョブを実行依頼する
1.3.6.2.3.1 DocuTech 135 プリンターの BSD 宛先を作成する
- テンプレートエリアの[タイプ]列から BSD テンプレートをドラッグし、[実宛先]ペインにドロップします。実宛先を含むサーバーの選択確認画面が表示されます。
- 必須情報フィールドに入力します。物理プリンター名には、任意の名前を付け、コマンドは次を使用します。 /usr/lpd/rembak -S docu1 -P docutech135ここで、-Sは、ジョブが送信されるリモートプリントサーバーの名前であり、-Pはジョブが送信されるリモートプリントサーバーのキューの名前です。
- [OK]ボタンを選択します。InfoPrint は、入力された情報を使用して新規実宛先を作成します。新規論理宛先や新規デフォルトジョブも作成されます。新規デフォルトジョブは新規論理宛先に関連付けられ、実宛先を要求します。
- 実宛先および論理プリンターを使用可能にします。
1.3.6.2.3.2 Docutech 135 プリンターに対するジョブを実行依頼する
たとえば、pdpr -pyuma-lp /bin/test.ps を使用すると、yuma-lp という名前の論理プリンターにテストジョブをルーティングできます。
1.3.6.2.3.3 Docutech 135 サーバーインターフェースおよびプリンターコンソールからのジョブをリリースする
- キューに入っているジョブにアクセスすると、実行依頼したファイルにより、最新表示リストが表示されるはずです。サーバーウィンドウから、印刷用にジョブをリリースします。ファイルがリリースされたときに、リリースされた各ジョブのジョブ状況が表示されます。
- 今度は、DocuTechコンソールで、プリンターキューのアイコンをクリックして開き、ジョブファイルリストを開きます。ジョブファイルリストに新しいジョブが表示されます。
- ジョブをクリックし、ファイルをプリンターキューに移動またはコピーします。すると、InfoPrint Manager ジョブは DocuTech プリンターで印刷されます。
1.3.6.2.4 状況情報をサポートする
1.3.6.2.4.1 ネットワークプリンター
1.3.6.2.4.2 HPプリンター
pdset -cde -x "destination command='/usr/lpd/pio/etc/pioinfo ipaddr'"ここで、ipaddrは、プリンターのIPアドレスまたはホスト名です。
1.3.6.2.5 印刷中のジョブを停止、再開、または一時停止する
ジョブの印刷を停止し、印刷を再度開始する場合は、またはジョブの印刷を停止し、別のプリンターに移動し、再度印刷を開始する場合は、次の手順を使用します。AFP 印刷ジョブを出力する場合、この手順を使用して、ジョブの印刷を停止し、ジョブの先頭からではなく、途中の任意のページから再度開始することもできます。
この手順では、プリンターは停止しません。 選択したジョブだけ停止します。
目的のジョブが停止すると、キュー内の次のジョブが印刷を開始します。プリンターを停止する場合(トナー交換など)、定期保守を実施でプリンターを停止するの手順を使用してください。
- 注意:
- 以下の手順の完了方法が必要な場合は、InfoPrint Manager GUIのオンラインヘルプを参照してください。
ジョブを停止するの手順を使用したときは、InfoPrint Managerはジョブが取り消されたものと見なし、ジョブに関するチェックポイント情報を収集しません。もう一度印刷するためにジョブをリリースする前に、オペレーターがページ範囲を変更しない限り、ジョブはページ 1 から印刷を再開します。ページが正しい相互関係の区画に配置されるように、ページ範囲を選択するときは、ジョブに関連付けられているNアップ操作を確認してください。ジョブが誤った用紙で印刷を始めたことに気付いた場合、この手順は役立ちます。
1.3.6.2.5.1 ジョブを停止する
- InfoPrint Manager オペレーション GUIまたはInfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開始します。
- GUI で、停止したいジョブを見つけて、選択します。
- [ジョブ]→[保留]をクリックします。 注意: 保留項目がジョブメニューに表示されない場合は、メニュー項目の追加/除去を使用して項目を追加します。
- [OK]をクリックします。
ジョブが印刷を停止し、アイコンが黒色に変化し、ジョブがメインInfoPrint Manager GUIウィンドウのジョブウィンドウにリストされます。
1.3.6.2.5.2 ジョブを再開する
- 以前に印刷していたプリンターでジョブ全体が印刷されます。
- 別のプリンターでジョブ全体が印刷されます。
- ジョブの一部 (たとえば、1 ページから 50 ページまで、または 12 ページから終わりまで) を印刷する。
- 重要:
- ジョブ→保留を使用したときは、ジョブ情報がリセットされ、ジョブの開始位置になります。チェックポイント情報は保管されません。
- ジョブの途中で印刷を開始できるのは、ジョブが印刷前に AFP に変換される場合だけです。ASCII、KGL、またはメタコードの一部は印刷できません。
- ジョブの途中で印刷を開始できるのは、ジョブに印刷可能文書が 1 つだけ入っている場合だけです。複数の印刷可能文書がある場合、ジョブ全体を印刷するか、または前送りおよび後送りを使用してジョブのセクションをスキップする必要があります。前送り/後送りの説明については、印刷中のジョブで前後に移動するを参照してください。
ホストシステムからDPFを使用してこのジョブを実行依頼した場合は、ジョブの任意のページから印刷を開始できますが、InfoPrint Managerは、終了ページに指定された値を無視します。必ず、ジョブの終わりまで印刷することになります。
注意: 前送り/後送りは、ジョブをPSF DSSプリンターに送信する場合だけ機能します。
印刷ジョブを再開するには、以下のようにします。
- 前回使用していたプリンターでジョブ全体を印刷するには、ジョブウィンドウでジョブを選択し、ジョブ→リリースをクリックします。ジョブは最初のページから印刷を開始します。
- 別のプリンターでジョブ全体を印刷するには、以下の手順8と手順9間にある作業を続ける前にに移動します。
- ジョブの一部だけを印刷する場合は、印刷を開始したいページを確かめます。
重要: ジョブの最初のページから印刷を開始しない場合、開始するページを慎重に選んでください。用紙の表面の先頭ページから印刷が開始されるため、両面印刷ジョブやNアップジョブが混合することがあります。正しい開始ページを選択しないと、ジョブは印刷されますが、間違った順序になります。
たとえば、2アップ両面印刷ジョブを印刷する場合は、実際には、以下のように各用紙に4ページずつ印刷されます。
2アップ両面印刷ジョブ:表面および裏面
用紙の表面 用紙の裏面 シート1 シート2 最後のシート このジョブは、表面に最初のページを配置して印刷を開始する必要があるため、1 ページまたは 5 ページ (またはその位置に来る他の任意のページ) を選べます。別のページを選択した場合は、ページ順序が間違い、ジョブは正しく印刷されません。
- 印刷を停止するページを確認します(ジョブの最後まで印刷しない場合)。
印刷する最終ページの正確な配置は不要です。 最終ページは任意の場所に配置できます。
- 印刷するジョブを選択します。
- ジョブが選択された状態で、[ジョブ]→[処理するページ範囲の変更]をクリックします。
[処理するページ範囲の変更]項目が[ジョブ]メニューに表示されない場合、[メニュー項目の追加/除去]を使用して、その項目を追加します。
- [処理するページ範囲の変更]ダイアログで[ページの範囲]を選択して、決定した開始ページと終了ページを入力します。
注意: 分散印刷機能(DPF)を使用してこのジョブを実行依頼した場合は、InfoPrint Managerは、指定した終了ページを無視します。DPF ジョブは、必ず、指定された開始ページからジョブの終わりまで印刷します。
- [OK]をクリックします。
作業を続ける前に
ジョブの移動先は、ジョブが始めに実行依頼された先と同じ宛先サポートシステム(DSS)を使用するInfoPrintプリンターにします。別の DSS を使用するプリンターにジョブを移動し、その新しいプリンターでサポートされないジョブの属性があった場合、ジョブは印刷できません。InfoPrintプリンターが使用するDSSを確認するには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Manager GUIのメインウィンドウのツリー表示で目的のプリンターを選択します。
- 詳細表示にタイプ列が表示されるかどうか確かめます。タイプ列に、InfoPrintプリンターが使用するDSSが表示されます。
- [タイプ]列が表示されない場合、[メニュー項目の追加/除去]を使用して、その項目を追加します。
- もう一度、目的のジョブを選択して、[ジョブ]→[ジョブの移動]をクリックします。
- [ジョブの移動]ダイアログでジョブの印刷先のプリンターを選択します。ジョブが以前に印刷されていた同じプリンターを選ぶことも、別のプリンターを選ぶこともできます。
以下の手順12でジョブをリリースするときに、ジョブを受け取る場合は、キューに戻り、印刷を待機します。キュー内でそのジョブより前にあるジョブの数により、ジョブが印刷されるまで時間がかかることがあります。ジョブを即時に印刷するには、目的のジョブをキューの先頭に移動する (次に印刷されます) か、または目的のジョブの優先順位を変更します (目的のジョブは優先順位の変更前よりは早く印刷されますが、必ずしも次に印刷されるとは限りません)。
- ジョブをキューの先頭に移動するには、InfoPrint Manager GUIで目的のジョブを選択し、最優先ジョブにするタスクを使用します。ジョブの優先順位を変更するには、[優先順位の変更]タスクを使用します。
- [ジョブ]ウインドウでジョブを選択して、[ジョブ]→[リリース]をクリックします。
注意: 使用したいタスクがメニューに表示されない場合、[メニュー項目の追加/除去]を使用して、その項目を追加します。
1.3.6.2.5.3 印刷しているジョブを一時停止する
- InfoPrint Manager オペレーション GUIまたはInfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開きます。
- 一時停止したいジョブを見つけて、選択します。
- [ジョブ]→[一時停止]→[今すぐ]または[ジョブ]→[一時停止]→[現行コピーの後]をクリックします。 注意: [一時停止]項目が[ジョブ]メニューに表示されない場合は、[メニュー項目の追加/除去]を使用して、その項目を追加します。
- [OK]をクリックします。 ジョブが印刷を停止し、アイコンが黒色に変化し、ジョブがメインInfoPrint Manager GUIウィンドウのジョブウィンドウにリストされます。
- このジョブの印刷を再開するには、[ジョブ]→[再開]をクリックします。
1.3.6.2.6 再印刷のため保持ジョブを再実行依頼する
- InfoPrint Manager オペレーション GUIまたはInfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開始します。
- 保持ジョブ領域で、再印刷するために再実行依頼するジョブを選択します。注意: ジョブがキューに入った直後にそのジョブを印刷しないようにするには、ジョブを停止するを参照してください。
- ジョブ → ジョブの移動 に順にクリックし、ジョブの移動 ダイアログを開きます。注意: ジョブの移動項目がジョブメニューに表示されない場合は、メニュー項目の追加/除去を使用して項目を追加します。
- ジョブの移動ダイアログで、リストから宛先を選択します。以前ジョブを印刷したプリンターと同じプリンターを選択するか、別のプリンターを選択できます。
- OKをクリックして、選択した宛先にジョブを再実行依頼します。ジョブが受け入れられると、キューに入って印刷されるのを待ちます。注意: 以前停止したジョブについては、ジョブを再開するを参照してください。
1.3.6.2.7 実宛先を一時停止および再始動する
1.3.6.2.7.1 実宛先を一時停止する
- InfoPrint Manager オペレーション GUIまたはInfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開始します。
- GUI で、一時停止したい実宛先を見つけます。
- 実宛先を右クリックして停止を選択するか、実宛先を左クリックし、次にツールバーのを左クリックします。注意: [停止]アクションがメニューまたはツールバーにない場合、[カスタマイズ]ダイアログでアクションを追加してください。
- 以下のオプションを選択できます。
- 実宛先を一時停止するには、[今すぐ]を選択
- 現行コピーの印刷を終了した後で実宛先を一時停止するには、[現行コピーの後]を選択
- 現行ジョブの印刷を終了した後で実宛先を一時停止するには、[現行ジョブの後]を選択
- [OK]をクリックします。
実宛先は印刷を停止し、実宛先で処理されていたジョブは、その実宛先が再始動するまで同じ状態のままです。
1.3.6.2.7.2 実宛先を再開する
- GUI で、実宛先を右クリックして[再開]アクションを選択します。
- 実宛先を選択し、ツールバーのアイコンを左クリックします。
1.3.6.2.8 InfoPrint 4000/4100で印刷中のジョブを操作/再開する
以下の場合に、この手順を使用します。
- 印刷中のジョブに割り込み、印刷を再開する場合
- 印刷中のジョブに割り込み、別のジョブを印刷してから、ジョブを再開する
- 印刷中のジョブに割り込んで、そのジョブを異なるプリンターに移動してから、印刷を開始する
この手順では、プリンターは停止しません。印刷中のジョブだけ停止します。他のジョブは、プリンターで引き続き印刷されます。
目的のジョブが停止すると、キュー内の次のジョブが印刷を開始します。プリンターを停止する場合(トナー交換など)、定期保守を実施でプリンターを停止するの手順を使用してください。
- 注意:
- 以下の手順の完了方法が必要な場合は、InfoPrint Manager GUIのオンラインヘルプを参照してください。
「印刷中のジョブに割り込む」の手順に従うと、ジョブは物理シートを埋め、停止し、最後に印刷される (AFP) ページの番号を示すメッセージを最終ページの後に印刷します。ジョブは、GUIで一時停止と表示されます。再開したときは、ジョブは次の論理区画にある次ページから印刷を開始します。InfoPrint Managerは、ジョブが再開されたセクションの終わりに印刷が開始されたページを示すメッセージを印刷します。時間のかかるジョブを印刷中に、別のジョブの印刷が緊急に必要な場合は、以下の手順を使用してください。
1.3.6.2.8.1 印刷中のジョブに割り込む
- InfoPrint Manager オペレーション GUIまたはInfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開始します。
- GUI で、印刷中のジョブがあるプリンターを見つけて、選択します。
- プリンターを右クリックして印刷ジョブに割り込むを選択するか、プリンターをクリックしてからツールバーでアイコンを左クリックします。 注意: [印刷ジョブに割り込む]アクションが[プリンター]メニューまたはツールバーにない場合、[カスタマイズ]ダイアログでアクションを追加してください。
- 以下のオプションを選択できます。
- すぐにジョブに割り込むには、[今すぐ]を選択
- 現行コピーの印刷を終了した後でジョブに割り込むには、[現行コピーの後]を選択
- [OK]をクリックします。
印刷中のジョブが印刷を停止し、アイコンが黒色に変化し、ジョブがメインInfoPrint Manager GUIウィンドウのジョブウィンドウにリストされます。他のジョブは、そのプリンターで引き続き印刷されます。
1.3.6.2.8.2 割り込んだジョブを再開する
- GUI で、割り込んだジョブを右クリックして[再開]アクションを選択します。
- ジョブを選択し、ツールバーでアイコンをクリックします。
1.3.6.2.9 印刷中のジョブで前後に移動する
InfoPrint Managerでは、ジョブのページ間を移動することを前送り/後送りと呼びます。
- 前送りは、ジョブ内で現在より後ろのポイントに移動することです (たとえば、10 ページから 15 ページへのスキップ)。
- 後送りは、ジョブ内で現在より前のポイントに移動することです (たとえば、40 ページから 20 ページへの後退)。
1.3.6.2.9.1 プリンターを前送り/後送りする
- PSF宛先サポートシステム(DSS)と以下の接続タイプのいずれかを使用するプリンターだけ、前送り/後送りできます。
- PSF TCP/IP
- PSF BSD
- PSF他
- InfoPrint Manager GUIのメインウィンドウのツリー表示で目的のプリンターを選択します。
- 詳細表示にタイプ列が表示されるかどうか確かめます。タイプ列に、InfoPrintプリンターが使用するDSSが表示されます。
- [タイプ]列が表示されない場合、[メニュー項目の追加/除去]を使用して、その項目を追加します。
- プリンターの前送り/後送りは、ジョブが印刷を開始した後だけに実行できます。
ジョブのセクション(11ページから20ページまでなど)だけ印刷する場合は、またはジョブの先頭ページ以外のページから印刷を開始するには、InfoPrint Manager GUIの処理するページ範囲の変更タスクを使用します。
- 前送り/後送りは、低速プリンターよりも、高速プリンターの方がうまくいきます。
前送り/後送りは、PSF DSSを使用して印刷を行うすべてのプリンターでサポートされていますが、印刷が1分あたり40ページ(ppm)未満のプリンターの前送り/後送りは非常に難しいのです。前送り/後送りは、60~100 ppmで印刷するプリンターで適切に機能し、正しく構成された高速のInfoPrintプリンターでは非常に良好に動作します。
- InfoPrint 3000、InfoPrint 4000、InfoPrint 4100の各プリンターでは、前送り/後送りを効率的に実行するために、追加の構成が必要になります。
プリンターを設定する手順については、前送り/後送り用に高速プリンターをセットアップするのトピックを参照してください。
- ページ番号は、文書のページ番号ではなく、印刷ジョブのページ番号を参照します。
たとえば、書物で、第 1 章の最初のページは、通常、「ページ 1」です。しかし、それが、印刷ジョブのページ 15 の場合があります。表題ページ、著作権表示、および目次があるためです。
- 用紙の裏面まで前送り/後送りはできません。
両面印刷ジョブを印刷する場合は、常に、前送り/後送りする用紙の表面と裏面の両方が印刷されます。
プリンターを前送り/後送りするには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Manager GUIを開始します。
- GUIで、前送り/後送りするInfoPrintプリンターに移動します。
- InfoPrintプリンターをクリックして選択してから、プリンター→停止をクリックします。注意: メニューに停止が表示されない場合は、メニュー項目の追加/除去を使用して項目を追加します。
- 停止: printer_nameダイアログで、一時停止と今すぐを選択し、OKをクリックします。 今すぐを選択しても、ジョブの停止できるポイントまで到達する必要があるため、しばらくの間プリンターで印刷が続行します。正しく構成されているInfoPrint 3000、InfoPrint 4000プリンターの場合は、10秒以上の待機は不要です。他のプリンターでは、10秒以上の待機が必要な場合があります。
- プリンターで印刷が停止されてから、印刷された最終用紙を確認します。ジョブのシート数を書き留めてください。
- 前送り/後送りするジョブの用紙を確認します。ジョブのシート数を書き留めてください。
- 前送り/後送りするシート数を確認します。
- プリンターを前送り/後送りする印刷面の数を決定します。
- 片面印刷ジョブを印刷する場合、面の数は、ステップ 7 からのシートの数と同じです。
- 両面印刷ジョブを印刷する場合は、手順7の数値に2を掛けて印刷面の数を算出します。 (手順7からの数値x 2 =印刷面の数)
- InfoPrint Manager GUIで、前送り/後送りするプリンターを見つけ、選択します。
- プリンターが選択された状態で、プリンター→前送り/後送りをクリックします。
- 前送り/後送り: printer_nameダイアログで、後送りまたは前送りを選択し、手順プリンターを前送り/後送りするで確認した印刷面の数を入力します。
- OKをクリックします。
- プリンターが選択されたままの状態であることを確認し、プリンター→再開をクリックし、プリンターを再開します。
1.3.6.2.10 定期保守を実施でプリンターを停止する
- InfoPrint Manager オペレーション GUIまたはInfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを開きます。
- GUI で、停止したいプリンターを見つけて、選択します。
- [プリンター]→[使用不可]を使用して、プリンターを使用不可にします。 InfoPrintプリンターはジョブの受け取りを停止しますが、印刷はすぐに停止しません。プリンターを使用不可にする前に処理中状態になっていたすべてのジョブが印刷されてから、プリンターは停止します。
- プリンターが印刷を停止したら、必要なあらゆる保守を行えます。
- 作業が終了し、プリンターが再度ジョブを受信する準備が完了したときは、InfoPrint Manager GUIに戻ります。
- GUI で目的のプリンターを見つけて、選択します。
- GUIを使用し、再度プリンターを使用可能にします。プリンターは、再度、ジョブを受け入れて印刷できる状態になります。
1.3.6.2.11 プリンターの問題を修正して印刷を再開する
この手順は、紙詰まり、「用紙切れ」エラー、またはその他の理由でプリンターが印刷を停止した場合に使用します。
- 注意:
- 以下の手順の完了方法が必要な場合は、InfoPrint Manager GUIのオンラインヘルプを参照してください。
- 前回使用していたプリンターでジョブ全体を印刷するには、ジョブウィンドウでジョブを選択し、ジョブ→リリースをクリックします。ジョブは最初のページから印刷を開始します。
- 別のプリンターでジョブ全体を印刷するには、以下の手順8と手順9間にある作業を続ける前にに移動します。
- ジョブの一部だけを印刷する場合は、印刷を開始したいページを確かめます。
重要: ジョブの最初のページから印刷を開始しない場合、開始するページを慎重に選んでください。用紙の表面の先頭ページから印刷が開始されるため、両面印刷ジョブやNアップジョブが混合することがあります。正しい開始ページを選択しないと、ジョブは印刷されますが、間違った順序になります。
たとえば、2アップ両面印刷ジョブを印刷する場合は、実際には、以下のように各用紙に4ページずつ印刷されます。
2アップ両面印刷ジョブ:表面および裏面
用紙の表面 用紙の裏面 シート1 シート2 最後のシート このジョブは、表面に最初のページを配置して印刷を開始する必要があるため、1 ページまたは 5 ページ (またはその位置に来る他の任意のページ) を選べます。別のページを選択した場合は、ページ順序が間違い、ジョブは正しく印刷されません。
- 印刷を停止するページを確認します(ジョブの最後まで印刷しない場合)。
印刷する最終ページの正確な配置は不要です。 最終ページは任意の場所に配置できます。
- 印刷するジョブを選択します。
- ジョブが選択された状態で、[ジョブ]→[処理するページ範囲の変更]をクリックします。
[処理するページ範囲の変更]項目が[ジョブ]メニューに表示されない場合、[メニュー項目の追加/除去]を使用して、その項目を追加します。
- [処理するページ範囲の変更]ダイアログで[ページの範囲]を選択して、決定した開始ページと終了ページを入力します。
注意: 分散印刷機能(DPF)を使用してこのジョブを実行依頼した場合は、InfoPrint Managerは、指定した終了ページを無視します。DPF ジョブは、必ず、指定された開始ページからジョブの終わりまで印刷します。
- [OK]をクリックします。
作業を続ける前に
ジョブの移動先は、ジョブが始めに実行依頼された先と同じ宛先サポートシステム(DSS)を使用するInfoPrintプリンターにします。別のDSSを使用するプリンターにジョブを移動し、その新しいプリンターでサポートされないジョブの属性があった場合は、ジョブは印刷できません。InfoPrintプリンターが使用するDSSを確認するには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Manager GUIのメインウィンドウのツリー表示で目的のプリンターを選択します。
- 詳細表示にタイプ列が表示されるかどうか確かめます。タイプ列に、InfoPrintプリンターが使用するDSSが表示されます。
- [タイプ]列が表示されない場合、[メニュー項目の追加/除去]を使用して、その項目を追加します。
- もう一度、目的のジョブを選択して、[ジョブ]→[ジョブの移動]をクリックします。
- [ジョブの移動]ダイアログでジョブの印刷先のプリンターを選択します。ジョブが以前に印刷されていた同じプリンターを選ぶことも、別のプリンターを選ぶこともできます。
以下の手順12でジョブをリリースするときに、ジョブを受け取る場合は、キューに戻り、印刷を待機します。キュー内でそのジョブより前にあるジョブの数により、ジョブが印刷されるまで時間がかかることがあります。ジョブを即時に印刷するには、目的のジョブをキューの先頭に移動する (次に印刷されます) か、または目的のジョブの優先順位を変更します (目的のジョブは優先順位の変更前よりは早く印刷されますが、必ずしも次に印刷されるとは限りません)。
- ジョブをキューの先頭に移動するには、InfoPrint Manager GUIで目的のジョブを選択し、最優先ジョブにするタスクを使用します。ジョブの優先順位を変更するには、[優先順位の変更]タスクを使用します。
- [ジョブ]ウインドウでジョブを選択して、[ジョブ]→[リリース]をクリックします。
注意: 使用したいタスクがメニューに表示されない場合、[メニュー項目の追加/除去]を使用して、その項目を追加します。
1.3.6.2.11.1 最初に行う確認事項
問題が発生したためにプリンターが停止した場合は、まず最初に、以下のことを試してください。
- プリンターを確認します。
- 多数のジョブのページが失敗し、再印刷が必要な場合は、ここで停止します。この手順を完了しないでください。代わりに、より複雑な問題を修正するの手順を使用してください。
- そうでなければ、ビンが空の場合は用紙をセットするか、プリンターコンソールの指示に従って紙詰まりを除去します。すべてが解決されると、プリンターは自動的にリセットされ、ジョブの実行依頼を続行します。 InfoPrint Managerは、中断地点から開始します。
- InfoPrint Manager GUIでプリンターに移動します。その状況が作動可能であることを確認します。そうでない場合は、そのプリンターを選択し、GUI によって使用可能にします。
- 印刷ジョブの数ページだけ再印刷する場合は、page-select属性を使用してジョブを再実行依頼して印刷することが最も簡単な方法です。PSF DSS を使用している場合およびジョブが印刷前に AFP に変換される場合、ジョブの一部だけを印刷できます。
- 印刷ジョブの数シートを再印刷する場合は、ジョブを再実行依頼し、特定のシート範囲だけ再印刷できます。PSF DSSを使用している場合は、ジョブの特定のシート範囲だけ印刷できます。シート範囲オプションは、ASCII または DPF IPDS データストリームには適用されません。
1.3.6.2.11.2 より複雑な問題を修正する
この手順は、問題の修正が難しい場合、またはジョブの膨大な数のページを再印刷する必要がある場合に使用します。
- InfoPrint Manager GUIを開きます。
- プリンターにジョブを送信するInfoPrint Managerプリンター(実宛先とも呼ぶ)を選択します。
- GUI を使用して、プリンターを使用不可にします。
再度プリンターを使用可能にするまで印刷ジョブを受け取り不可になります。
- プリンターがジョブの途中で印刷を停止した場合、GUI でそのジョブを見つけ、選択します。
- ジョブが選択された状態で、[ジョブ]→[保留]をクリックします。
注意: 保留項目がジョブメニューに表示されない場合は、メニュー項目の追加/除去を使用して項目を追加します。
- [OK]をクリックします。
ジョブが印刷を停止し、アイコンが黒色に変化し、ジョブがメインInfoPrint Manager GUIウィンドウのジョブウィンドウにリストされます。
- このプリンターを待機してキューに入っているその他のジョブをどのように処理するかを決めます。一部のオプションは、以下のとおりです。
- キューに残します。 再度プリンターを使用可能にしたときに、印刷されます。問題をすぐに修正できる場合は、このオプションが最も簡単な方法です。また、プリンターがプールされている場合は、プリンターが準備完了になるまで、別のプリンターですべてのジョブが実行されます。
- 別のプリンターに移動します。 現在のジョブを実行中に、他のジョブの印刷をスケジュールできます。
- 削除します。このオプションは、再実行依頼が他の方法を使用してリカバリーするより簡単な場合だけ考慮してください。
- プリンターで問題を修正します。
問題が修正されると、プリンターは印刷を再開しますが、プリンターが使用不可にされてジョブが削除される前にバッファーに入っていたページをクリアするだけです。プリンターを使用不可にした時点で処理中状態になっていたジョブが他にあれば、それらも印刷されます。
- InfoPrint Manager GUIに戻り、InfoPrint Managerプリンターを選択します。
- GUI を使用して、プリンターを使用可能にします。
プリンターは、再度、ジョブを受け取り可能になります。ジョブをキューに残した場合、プリンターはジョブの受け入れと印刷を開始します。
1.3.6.2.11.3 問題発生時に印刷中だったジョブを再開する
- 最初からジョブを開始します。
- 問題が発生する前の地点からジョブを開始します(失敗ページが印刷されます)。
- 重要:
- 印刷前にジョブがAFPに変換されている場合だけ、ジョブの途中から印刷を開始できます。ASCII、KGL、メタコード、またはLCDSジョブの一部は印刷できません。 ジョブ全体を印刷してください。
- ジョブに複数の印刷文書がある場合も、ジョブの途中で印刷を開始できます。これを行うには、再印刷する 1 つまたは複数のシート範囲を指定します。
- 前回使用していたプリンターでジョブ全体を印刷するには、ジョブウィンドウでジョブを選択し、ジョブ→リリースをクリックします。ジョブは最初のページから印刷を開始します。
- 別のプリンターでジョブ全体を印刷するには、以下の手順8と手順9間にある作業を続ける前にに移動します。
- ジョブの一部のみを印刷する場合は、印刷を開始したいページを算定します。
重要: ジョブの最初のページから印刷を開始しない場合、開始するページを慎重に選んでください。用紙の表面の先頭ページから印刷が開始されるため、両面印刷ジョブやNアップジョブが混合することがあります。正しい開始ページを選択しないと、ジョブは印刷されますが、間違った順序になります。印刷する先頭/最終シートを指定してシート範囲を選択するだけで、不正な順序を回避できます。
たとえば、2アップ両面印刷ジョブを印刷する場合は、実際には、以下のように各用紙に4ページずつ印刷されます。
2アップ両面印刷ジョブ:表面および裏面
用紙の表面 用紙の裏面 シート1 シート2 最後のシート ただし、この状況を回避する方法があります。シート範囲を選択すると、印刷する先頭シートと最終シートを指定できます。
シート範囲を定義するには、次のようにします。
- [ジョブ]→[プロパティー]→[すべて表示]を選択します。
- ジョブ他タブをクリックします。
- シート範囲セクションのフィールドに、範囲を示す数値を入力します。
- 右側の値リストフィールドに新しい範囲を追加するには、[追加]ボタンをクリックします。
注意: 印刷対象として最大 10 個の sheet-range を指定できます。シート範囲を11個以上指定すると、シートがまったく印刷されず、InfoPrintはエラーを発行します。 - 印刷を停止するページを決定します (ジョブの終わりまで印刷しない場合)。
印刷する最終ページの正確な配置は不要です。 最終ページは任意の場所に配置できます。
- 印刷するジョブを選択します。
- ジョブが選択された状態で、[ジョブ]→[処理するページ範囲の変更]をクリックします。
[処理するページ範囲の変更]項目が[ジョブ]メニューに表示されない場合、[メニュー項目の追加/除去]を使用して、その項目を追加します。
- [処理するページ範囲の変更]ダイアログで[ページの範囲]を選択して、決定した開始ページと終了ページを入力します。
注意: 分散印刷機能(DPF)を使用してこのジョブを実行依頼した場合は、InfoPrint Managerは、指定した終了ページを無視します。DPF ジョブは、必ず、指定された開始ページからジョブの終わりまで印刷します。
- [OK]をクリックします。
作業を続ける前に
ジョブの移動先は、ジョブが始めに実行依頼された先と同じ宛先サポートシステム(DSS)を使用するInfoPrintプリンターにします。別の DSS を使用するプリンターにジョブを移動し、その新しいプリンターでサポートされないジョブの属性があった場合、ジョブは印刷できません。InfoPrintプリンターで使用されるDSSを確認するには、以下の操作を行います。
- InfoPrint Manager GUIのメインウィンドウのツリー表示で目的のプリンターを選択します。
- 詳細表示にタイプ列が表示されるかどうか確かめます。タイプ列に、InfoPrintプリンターが使用するDSSが表示されます。
- [タイプ]列が表示されない場合、[メニュー項目の追加/除去]を使用して、その項目を追加します。
- もう一度、目的のジョブを選択して、[ジョブ]→[ジョブの移動]をクリックします。
- [ジョブの移動]ダイアログでジョブの印刷先のプリンターを選択します。ジョブが以前に印刷されていた同じプリンターを選ぶことも、別のプリンターを選ぶこともできます。
以下の手順12でジョブをリリースするときに、ジョブを受け取る場合は、キューに戻り、印刷を待機します。キュー内でそのジョブより前にあるジョブの数により、ジョブが印刷されるまで時間がかかることがあります。ジョブを即時に印刷するには、目的のジョブをキューの先頭に移動する (次に印刷されます) か、または目的のジョブの優先順位を変更します (目的のジョブは優先順位の変更前よりは早く印刷されますが、必ずしも次に印刷されるとは限りません)。
- ジョブをキューの先頭に移動するには、InfoPrint Manager GUIで目的のジョブを選択し、最優先ジョブにするタスクを使用します。ジョブの優先順位を変更するには、[優先順位の変更]タスクを使用します。
- [ジョブ]ウインドウでジョブを選択して、[ジョブ]→[リリース]をクリックします。
注意: 使用したいタスクがメニューに表示されない場合、[メニュー項目の追加/除去]を使用して、その項目を追加します。
1.3.6.2.12 取り付けられているトナーバージョンに対して正しいハーフトーンを使用する
InfoPrint 4000プリンターとInfoPrint 4100プリンターには、複数のトナーのバージョンがあります。一部のプリンターモデルには、InfoPrint Managerに、異なるトナーに異なるハーフトーン曲線が同梱され、正しく置き換えたりインストールするためのスクリプトが付属しています。トナーに正しいハーフトーンをインストールし、最高の印刷品質を達成します。
トナーの特性によって、ハーフトーンリソースを変更しなければならない場合があります。プリンターに取り付けられているトナーを別のバージョンのトナーに交換した場合、使用する印刷トナーのバージョンを変更し、toner-version 実宛先属性を設定する必要があります。
1.3.7 参照情報
1.3.7.1 IPDS印刷オペレーターコマンド
InfoPrint Managerには、IPDSプリンターでの印刷を管理するときに使用できる総合的なオペレーターコマンドセットが用意されています。これらのコマンドは、印刷優先順位の管理に役立てたり、印刷システムで発生する問題を処理するときに便利な機能をオペレーターに提供することで役立てたりする場合に使用できます。以下の表は、最も一般的に使用されるいくつかのオペレータータスクと、それぞれの対応コマンドについて説明しています。詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceを参照してください。
タスク | 説明 | InfoPrint Managerコマンド構文 | |
---|---|---|---|
1 | 使用不可 | プリンターに新しいジョブの受け入れを停止させます。 | pddisable -cd dest。ここで、destは論理宛先オブジェクトまたは実宛先(プリンター)オブジェクトを指定します。 |
2 | 使用可能 | プリンターに新しいジョブの受け入れを許可します。 | pdenable -cd dest。ここで、destは論理宛先オブジェクトまたは実宛先(プリンター)オブジェクトを指定します。 |
3 | アクティブジョブの照会 | プリンター上でどのジョブがアクティブで印刷中であるか照会します。
注意: 照会応答は、プリンターから取得された端末カウンターの最後のセットに基づきます。端末カウンターの最後のセットは、連続してページを印刷しています。絶対的に正確な照会を入手するには、次のことを行う必要があります。
|
pdls -f "destination-name-requested==ldest && current-job-state==printing" server:。ここで、serverはジョブが実行依頼されたInfoPrintLinuxサーバーを指定します。 destは実宛先(物理プリンター)を指定します。 |
4 | ページ番号の照会 | 現在印刷中のページのページ番号を照会します。(3) の後の注を参照します。 | pdls -cj -r current-page-printing jobid。 ここでは、jobidはjob-identifier属性を指定します。 グローバルIDは、規則server:0123456789に従います。 serverは、このジョブが送信されたInfoPrintLinuxサーバーの名前を指定します。 0123456789は、InfoPrintスプーラーによって割り当てられた10桁の数値を示します。 123456789は、InfoPrintスプーラーによって割り当てられた10桁の数値を示します。job-identifier属性値は、pdls -cj server:を指定することによって決定できます。 |
5 | ジョブ詳細の照会 | ジョブのためにスタックされているコピー、シート、およびページの数を照会します。(3) の後の注を参照します。 | pdls -cj -r "job-copies-completed media-sheets-completed pages-completed" jobid。ここで、jobid は、job-identifier 属性を指定します。 |
6 | クリーン | プリンターからすべてのジョブを除去します。 | pdclean ldest。ここで、ldestは論理宛先(論理プリンター)を指定します。 |
7 | プリンターの一時停止 | プリンターを即時に一時停止します。 | pdpause -cd dest。ここで、destは実宛先(物理プリンター)を指定します。 |
8 | プリンターの一時停止 | 現在のコピーが完了した後でプリンターを一時停止します。 | pdpause -cd -w after-current-copy dest。ここで、destは実宛先(物理プリンター)を指定します。 |
9 | プリンターの一時停止 | 現在のジョブが完了した後でプリンターを一時停止します。 | pdpause -cd -w after-current-job dest。ここで、 destは実宛先(物理プリンター)を指定します。 |
10 | プリンターの再開 | 一時停止されていたプリンターを再開します。 | pdresume -cd dest。ここで、destは実宛先(物理プリンター)を指定します。 |
11 | ジョブのキャンセル | 特定のジョブをキャンセルします。 | pdrm jobid。ここで、jobidはjob-identifier属性を指定します。 |
12 | ジョブの一時停止 | 現在のコピーが完了した後で特定のジョブを一時停止します。 | pdpause -cj -w after-current-copy jobid。ここで、jobidはjob-identifier属性を指定します。 |
13 | ジョブの一時停止 | 特定のジョブを即時に一時停止します。 | pdpause -cj jobid。ここで、jobidはjob-identifier属性を指定します。 |
14 | ジョブの一時停止 | 現在印刷中のジョブを即時に一時停止します。 | pdpause -cd -j dest 。ここで、destは実宛先(物理プリンター)を指定します。 |
15 | ジョブの一時停止 | 現在印刷中のジョブを、現在のコピーの後で一時停止します。 | pdpause -cd -j -w after-current-copy dest。ここで、destは実宛先(物理プリンター)を指定します。 |
16 | ジョブの再開 | 一時停止されていたジョブを再開します。 | pdresume -cj jobid。ここで、jobidはjob-identifier属性を指定します。 |
17 | 後送り | 印刷中のジョブを後送り (特定の数の面を再印刷) します。 | pdspace -cd -b sidecount dest。ここで、destは実宛先(物理プリンター)を指定します。 |
18 | 再印刷 | 印刷中のジョブを始めから再印刷します。 | pdspace -cd -b -1 dest。ここで、destは実宛先(物理プリンター)を指定します。 |
19 | 前送り | 印刷中のジョブを前送り (特定の数の面をスキップ) します。 | pdspace -cd -f sidecountdest。ここで、dest は実宛先 (物理プリンター) を指定します。 |
いずれかのコマンドを受け取り、プリンターに送信済みまたは送信中のジョブに影響する場合は、InfoPrint Managerは、プリンターへのデータ送信を即時に停止し、プリンターに印刷停止コマンドを送信します(これに該当するコマンドは、7、9、10、12-15です)。
SNMPリモートオペレーターインターフェースに対応するプリンター(InfoPrint 4000など)の場合は、プリンターは数秒で停止します。このサポートのないプリンターの場合、いくつかのページは、プリンターが停止する前と同様に印刷されます。
プリンターが停止する前に印刷するページの数は、関与するプリンターの速度とタイプのほか、処理中のジョブの数、サイズ、および複雑さによって異なります。プリンターが停止すると、InfoPrint Managerは、要求されたオペレーターコマンドの実行に必要な手順を実行します。
1.3.7.2 IPDSエラーリカバリー
IPDSプリンターを駆動するときに、InfoPrint Managerはプリンターにページデータとリソースデータを送信します。プリンターは、状況とエラーをInfoPrint Managerに報告します。プリンター状況情報は、プリンターマイクロコードおよび物理印刷メカニズムを使用して装置に送信されるページの進行状況を表すターミナルカウンターの形式になっています。ターミナルカウンターは、ページ数と、プリンターの各ポイントを通過するページの部数を報告します。
InfoPrint Managerは、各ジョブを送信後に、プリンター状況情報を要求します(確認通知要求)。確認通知応答には、プリンターターミナルカウンターの最新値があります。すべての保留中ジョブが処理されると、InfoPrint Manager は、各ジョブのすべてのページがスタックされるまで定期的にプリンターをポーリングします。
実宛先属性オブジェクト ack-interval 属性は構成可能であり、InfoPrint Manager が特定のジョブを処理中にプリンターに更新済みターミナルカウンターを要求する頻度を定義します。この属性の値は、ページに置き換えて指定されるもので、1 ~ 9999 の値をとれます。デフォルト値は 100 ページです。360ページのジョブの場合は、100ページのack-interval設定では、は100、200、300、360ページを送信した後にプリンターに確認通知要求を送信します。
プリンターは、確認通知要求に応答し、そのポイントまでのすべてのページが処理されたときに端末カウンターを返します。これは、すべてのページが印刷またはスタックされたとは限りません。100ページ目以降のプリンターからの確認通知応答で、100ページが処理(受け入れ)されたことが示されます。ただし、プリンターが、10 ページだけスタックされたことを報告する場合があります。
ack-interval の値は、印刷パフォーマンスおよびジョブ状況情報の現行性に影響します。ack-interval 値が小さいと、通信と処理が増大し、プリンターのスループットが減少する原因となることがあります。ただし、ack-interval 値が小さいと、current-page-printing、job-copies-completed、media-sheets-completed、および pages-completed などのジョブ属性が更新される頻度が高くなります。ack-interval 値が小さいと、InfoPrint Manager ソフトウェアは、大きな ack-interval 値の場合よりも最新の端末カウンターを持つことができます。
プリンターから報告されるエラーは、以下のカテゴリーにグループ分けできます。
1.3.7.2.1 IPDSエラーリカバリー:データストリームエラー
データストリームエラーでは、エラーの重大度に応じて、ジョブの印刷を続行したり、停止する場合があります。特定のデータストリームエラーは、何百個もあります。1個のデータストリームエラーにエラーが定義されている場合は、InfoPrint Managerは、プリンターにページの処理を続行するように指示し、代替の例外アクションをとります。
データストリームエラーが発生すると、問題と実行されたリカバリーアクションを説明するメッセージが生成されます。メッセージは、エラーに関する詳細を報告し、エラーが発生したページ番号を通知します。InfoPrint Managerは、プリンターからデータストリームエラーを受け取り、メッセージを生成した後で、プリンターから返されたターミナルカウンターを使用し、ページをスキップしたり、再印刷せずに印刷を続行します。
一部のデータストリームエラー(フォントでの未定義コードポイントの使用、または有効な印刷可能域外での印刷)の報告は、ジョブ属性で制御できます。これで、ジョブの実行依頼者は、以下のタイプのエラーが検出されたときにエラーメッセージまたはプリンターエラーマークを生成するかどうかを決定できます。
割り込みメッセージページ
割り込みメッセージページがアクティブになると、InfoPrint Manager はエラーの位置にマークを付けるために IMP を挿入します。詳しくは、「割り込みメッセージページを使用する」を参照してください。
1.3.7.2.1.1 データストリームエラーの例その1(ジョブ印刷を続行)
10ページある文書の3ページ目で印刷領域外(エラー)に印刷を試み、実行依頼者が(data-fidelity-problem-reported=all)を指定する場合は、以下が発生します。
- 文書の1~2ページおよび4~10ページは正常に印刷されます。
- 3ページについて、プリンターは有効な印刷可能域内にあるデータだけ印刷します。また、印刷データが印刷領域外にはみ出たページにプリンターエラーマーカー(PEM)が印刷されます。
- 10ページ全体が印刷されると、メッセージのセットが印刷されます。
0420-094: ジョブID 123を持つファイル/info/afp/baddataに、以下のメッセージが生成されました。このファイルはInfoPrint宛先ip60で出力されましたが、これは3160宛先です。 0420-484: 宛先は、有効な印刷可能域の外での印刷が試みられたことを報告しました。 0420-249: InfoPrintは、宛先からIPDS例外X'08C1..00'、アクションコードX'01'を受け取りました。 0420-098: エラーは、この印刷ジョブのコピー1の3ページを印刷中に発生しました。 0420-254: 宛先は、InfoPrint にそのページの処理を停止させる原因となったエラーを報告しました。
1.3.7.2.1.2 データストリームエラーの例その2(ジョブが終了してページ印刷なし)
文書が実行依頼され、存在しない特定の書式定義を要求した場合は、以下が発生します。
- 文書は印刷されません。ただし、スタートシート(ヘッダー)やエンドシート(トレーラー)ページなどの補助シートは、要求された場合は、印刷されます。
- 以下のメッセージで、メッセージページが印刷されます。
0420-094: ジョブID 456を持つファイル/info/afp/testfdefに、以下のメッセージが生成されました。このファイルはInfoPrint宛先ip60で出力されましたが、これは3160宛先です。 0420-128: エラー: InfoPrintは、F1BADという名前のFORMDEFリソースを見つけられないか、アクセスできません。 0420-060: このエラーは、トークン名PAGE0001を持つオブジェクトタイプページで発生しました。 0420-060: このエラーは、トークン名ASCIIを持つオブジェクトタイプ文書で発生しました。 0420-098: エラーは、この印刷ジョブのコピー1の1ページを印刷中に発生しました。
1.3.7.2.1.3 データストリームエラーの例その3(ジョブが終了して一部ページ印刷)
10ページある文書の5ページ目が要求するフォント(C0D0GT15)が見つからない場合は、以下が発生します。
- 1~4ページまで印刷されます。 5ページ目は印刷されません。文書の印刷は終了し、6~10ページも印刷されません。
- 以下のメッセージで、メッセージページが印刷されます。
0420-094: 後続するメッセージは、ジョブID 167のファイル/info/afp/long.list3820用に生成されました。このファイルは4317宛先であるInfoPrint宛先psf4317に印刷されました。 0423-284: InfoPrintは、FGID、GCSGID、幅、垂直方向のサイズの組み合わせ230、0、96、160をFCS名C0D0GT15にマッピングしました。FGID.GRDマッピングファイルには、このマッピングが実行されることが指定されした。 0423-291: InfoPrintがフォント文字セットC0D0GT15を移動できなかったため、マップコード化フォント(MCF)構造化フィールドは処理できませんでした。このジョブの、試みられた解像度/タイプ300ピクセルフォント精度はCONTINUEでした。宛先に対応する解像度/タイプは300ピクセルです。 0420-060: このエラーは、トークン名1を持つオブジェクトタイプActive Environment Groupで発生しました。 0420-060: このエラーは、トークン名1を持つオブジェクトタイプページで発生しました。 0420-060: このエラーは、トークン名LONGを持つオブジェクトタイプ文書で発生しました。 0420-098: エラーは、この印刷ジョブのコピー1の1ページを印刷中に発生しました。 0423-302: MCF1構造化フィールド内のフォント参照は、ファイルのオフセット118で、シーケンス番号1でグループ番号1を繰り返しますが、正しく処理できませんでした。他のエラーメッセージと診断メッセージが後続します。 0420-729: エラーは、ファイル/info/afp/long.list3820で発生しました。エラーのある構造化フィールドは、ファイルのオフセット250にコードX'D3A9C9'とシーケンス番号1を持つ構造化フィールドEAGでした。
1.3.7.2.2 IPDSエラーリカバリー:プリンターのメモリー不足
プリンターのストレージ不足で1ページに必要なデータまたはリソースを処理できない場合があります。この場合は、InfoPrint Managerは、は、プリンターでページに不要なリソースを削除してから、ページを再印刷します。通常、このリカバリーで、ページは正しく印刷されます。それでもプリンターがページを処理するためのストレージが不足していると報告すると、ジョブは終了され、そのページとその関連リソースが非常に複雑であることを示すメッセージが生成されます。
1.3.7.2.2.1 プリンターのメモリー不足の例:
30ページある文書を実行依頼します。文書の各ページは、複数の複雑なページセグメントを参照しています。
- InfoPrint Managerは、文書のページをプリンターに送信します。
- 各ページが送信される前に、InfoPrint Managerはページで必要なページセグメントをダウンロードします。
- プリンターは、InfoPrint Managerに23ページ目のメモリー不足エラーを報告します。
- InfoPrint Managerは、プリンターに前回ダウンロードされたすべてのページセグメント(他のリソースを含む)を削除します。これで、リソースに使用可能なすべてのプリンターメモリーが空きます。次に、InfoPrint Managerは、23ページ目に必要なページセグメントだけロードしようとします。プリンターメモリーから不要なページセグメントが削除されたため、23ページ目のすべてのページセグメントがプリンターに正常にダウンロードされます。サーバーにメッセージは報告されず、メッセージページも出力されません。
- ジョブの 30 ページはすべて、正常に印刷されます。
1.3.7.2.3 IPDSエラーリカバリー:要介入状態
プリンターは、データのデータストリームまたは複雑性とは無関係の要介入状態を検出することがあります。この状態は、印刷が停止する原因になります。一部の要介入状態では、プリンター側で直接対処され、InfoPrint Managerには報告されません。これらの場合、InfoPrint Manager は、プリンターにデータを送信し続けます。
1.3.7.2.3.1 例:
- 紙詰まりが発生するとすぐに、印刷は停止し、宛先 (プリンター) オブジェクトは赤に変わります。
- オペレーターに次のメッセージが送信されます。
0420-466: The destination reported a paper jam; clear the jam.
- オペレーターに次のメッセージが送信されます。
- 実宛先 (プリンター) オブジェクトの宛先状態が[キーオペレーターが必要です]に変わります。
- InfoPrint Managerは、紙づまりが解消されるまで待機します。
- 次に、オペレーターが紙づまりリカバリー手順に従い、紙づまりを解消します。損傷した用紙の一部は、通常、この手順で廃棄されます。
- プリンターの紙づまりが解消されると、宛先(プリンター)オブジェクトが赤ではなくなります。InfoPrint Managerはプリンターのターミナルカウンターを使用して正しいページに移動し、文書の印刷を続行します。割り込みメッセージページがアクティブになると、InfoPrint Managerはエラーの位置にマークを付けるために、この場所にIMPを挿入します。詳しくは、割り込みメッセージページを使用するを参照してください。
- 文書の終わりで、以下の項目を含むメッセージページが印刷されます。
- 0420-094:ジョブID 787を持つファイル/info/paperjamに、以下のメッセージが生成されました。This file printed on the InfoPrint destination ip32, which is a 4332 destination.
- 0420-467: A paper jam occurred in the destination while printing this job. 出力を検査し、出力が完全かと、すべての印刷ページが許容できるか決定してください。
1.3.7.2.4 IPDSエラーリカバリー:回復不能な問題
リカバリー不能な問題が発生すると、InfoPrint Managerソフトウェアまたはプリンターソフトウェアは機能を停止するか、相互通信できなくなります。リカバリー不能エラーには、サーバーシステムクラッシュ、ソフトウェアコアダンプ、プリンターアボート、電源障害、または重大なネットワーク問題などがあります。
エラーが発生すると、InfoPrint Managerソフトウェアは、プリンターから現行ターミナルカウンター状況情報が取得できなくなります。この場合は、InfoPrint Managerは有効なターミナルカウンターの最終セットを受け取ってから印刷されたページ数とジョブを決定できません。InfoPrint Managerは、プリンターからすべてのページがスタックされたと報告された場合だけジョブの完了を認識します。ほとんどの場合は、InfoPrint Managerがプリンター確認通知を最後に受け取ってからリカバリー不能エラーが発生するまでの間に、ジョブページの一部が印刷されます。
ジョブは未完了であると認識されるため、問題が解決してInfoPrint Managerソフトウェアとプリンターが再度稼働して通信したときに先頭から印刷を開始します。
ただし、実行依頼者またはオペレーターがジョブに始めから印刷を開始させたくない場合、これらのジョブ内の文書について印刷を開始する場所を変更する方法があります。文章オブジェクトpage-select属性はジョブが再処理される前に、変更できます。この属性により、実行依頼者は、ジョブ内の各文書についてページ範囲 (最初から最後まで) を指定できます。この方法により、実行依頼者またはオペレーターは、問題が解決された後で印刷されるページを制御できます。
別の方法で印刷開始箇所を変更するには、ジョブが再処理される前に、sheet-rangeジョブ属性を設定します。この属性により、実行依頼者は、ジョブ全体を対象にシート範囲 (最初から最後まで) を指定できます。この方法で、実行依頼者またはオペレーターは、問題が解決された後で印刷されるシートを制御できます。
エラーのタイプおよびネットワーク構成によっては、InfoPrint Manager に即時に報告されないエラーがあります。この場合は、オペレーターは、実宛先オブジェクトにpdshutdownコマンドを発行できます。このコマンドは、プリンターとの通信を試みずに機能します。InfoPrint Manager は、プリンターで一部がスタックされているジョブにチェックポイントを設定し、最後の有効な確認通知からの端末カウンターを使用して、チェックポイントをどのジョブのどのページに設定するかを決定します。小さいack-interval値を使用すると、大きいack-interval値より最新のターミナルカウンターのセットを使用してチェックポイントを設定できます。ジョブは、そのチェックポイントより後で再開できます。
いくつかのリカバリー不能エラーは InfoPrint Manager ソフトウェアに即時に報告され、実宛先オブジェクト (プリンター) は使用不可にされます。この場合は、pdshutdownコマンドを発行できないため、チェックポイントが取得できなくなります。InfoPrint Manager は、自動チェックポイント機能を実行しません。
1.3.7.2.4.1 リカバリー不能な問題の例:
- 宛先 (プリンター) オブジェクトが使用不可になり、アイコンが黒に変わります。
- ジョブオブジェクトは保留中状態に変わります。
- 後で、プリンター電源が復元されます。
- オペレーターは、宛先(プリンター)オブジェクトを使用可能にしてください。
- ジョブは、スケジュールされた順序でプリンターで印刷を開始します。
電源障害時に印刷中だったジョブの 300 ページがすべて、再度印刷されます。
1.3.8 アクセシビリティー
アクセシビリティー機能
アクセシビリティー機能は、運動障害または視覚障害などの障害を持つユーザーが情報技術製品を快適に使用できるようにサポートします。
この製品のアクセシビリティー機能は、主に次のことを目標としています。
- スクリーンリーダーや画面拡大機能などの支援技術を使用できるようにする。
- マウスの代わりにキーボードを使用できるようにする。
- 音量、色、コントラスト、フォントサイズなどの属性を変更できるようにする。
また、製品のインフォメーションセンターおよび資料は、アクセシビリティーに対応した形式で作られています。
キーボードナビゲーション
本製品は、Microsoft Windows標準のナビゲーションキーを使用しています。
1.4 用語集
特殊文字
- .Guidefaultsファイル
- InfoPrint GUIを使用している場合、InfoPrintによってユーザーのホームディレクトリーに作成されるファイルです。InfoPrintは、このファイルを使用し、モニター対象のサーバーと作業対象のウィンドウに関する情報の保存と参照を行います。
A
- Access Control List(アクセス制御リスト)
- コンピューターセキュリティーで、1つのオブジェクトに対するすべてのアクセス権の集合です。
- ACL
- Access Control List(アクセス制御リスト)の略です。
- ACLエディター
- コマンド行インターフェースを使用すると、ACLのアクセス可能なレコードの表示、追加、更新、削除ができます。
- Action(アクション)
- InfoPrint GUIでは、InfoPrintオブジェクトに対して実行できる操作を表すアイコンです。アクションをオブジェクト上でドラッグアンドドロップすると、そのオブジェクトの操作を開始できます。例えば、使用可能アクションを使って使用不可の実宛先を使用可能にできます。
- 実宛先
- InfoPrintで、印刷または転送機能を実行する出力装置を表すオブジェクトです。「Email destination(Eメール宛先)」、「Physical printer(物理プリンター)」、「Printer device(プリンター)」も参照してください。「Logical destination(論理宛先)」と対比します。
- 加色混合
- 適切な量の赤、緑、青の光(加色混合の原色)を混合(追加)することにより、イメージを再生するシステムです。これらの3色を使用して直接光や透過光などの他のすべての色を生成します。これらの原色を互いに重ね合わせると、白色の光になります。Subtractive color system(減色混合システム)と対比します。
- Administrator(管理者)
- InfoPrintで、印刷システムのコンポーネント(サーバーや実宛先など)を作成および管理する人です。デフォルトでは、InfoPrintは、InfoPrintの一部の操作を実行する権限と、オペレーターやジョブの実行依頼者が使用できない特定の情報にアクセスする権限を管理者に付与します。
- Adobe Acrobat
- Adobe社のソフトウェアプログラムです。これを利用することで、コンピューターのプラットフォームに依存せずに、Adobe社専用形式の文書に簡単にアクセスできます。Adobe Readerを使用し、すべてのPortable Document Format (.pdf)ファイルの表示、ナビゲート、印刷、提供ができます。
- Adobe PageMaker
- PostScript文書を作成するデスクトップパブリッシングプログラムです。
- Adobe PostScript Raster to Image Transform (RIP)
- Raster image processor / RIP(ラスターイメージプロセッサー)を参照してください。
- ADSM/6000
- Advanced Distributed Storage Managerの略です。
- Advanced Distributed Storage Manager (ADSM/6000)
- アーカイブしたファイルの記憶管理を行うプログラムです。
- Advanced Function Common Control Unit(AFCCU)の略です。
- RISCベース制御装置で、AFCCUを使用するすべてのプリンターに共通のコードを持ちます。
- Advanced Function Presentation (AFP)
- ユーザーアプリケーションとともに、全点アドレス可能概念を使用して多様なプリンターでデータを印刷、または多様なディスプレイ装置上にデータを表示する1組のライセンスプログラムです。AFPには、情報の作成、形式、アーカイブ、検索、表示、配布、印刷が含まれます。
- Advanced Function Presentationデータストリーム (AFPデータストリーム)
- AFPデータの印刷に使用されるプリンターデータストリームです。AFPデータストリームには、オペレーティングシステムからプリンターにダウンロードされる合成テキスト、ページセグメント、電子オーバーレイ、書式定義、フォントが含まれます。
- AFP環境で処理される印刷環境データストリームです。AFPデータストリームには、MO:DCA-Pベースのデータストリームがあります。
- Advanced Interface Exective(拡張対話式エグゼクティブ)
- pSeriesコンピューターで使用されるオペレーティングシステム。AIXオペレーティングシステムは、UNIXオペレーティングシステムをIBMが導入したものです。
- AFCCU
- Advanced Function Common Control Unitの略です。
- AFP
- Advanced Function Presentationの略です。
- AFPデータストリーム
- Advanced Function Presentationデータストリームです。
- ainbe
- プリンターにジョブを送信するためにPSF DSSが使用するプリンター入出力バックエンドプログラムです。ジョブの入力データストリームによって、バックエンドプログラムがジョブをプリンターに送信する前に、PSF DSSによってジョブのデータストリームが変換される場合があります。
- AIX
- Advanced Interface Exective(拡張対話式エグゼクティブ)の略です。
- AIX接続プリンター
- ネットワークを使用して 、またはシリアルポートかパラレルポートを使用してpSeriesコンピューターに接続されたプリンターです。AIX印刷キューからジョブを受け取ります。
- InfoPrintでは、AIX接続プリンターを表すPSF物理プリンターです。「直接接続Printer(プリンター)」、「TCP/IP 接続Printer(プリンター)」、「Upload-TCP/IP-attached printer(アップロードTCP/IP接続プリンター)」も参照してください。
- AIX 宛先サポートシステム
- InfoPrintでは、ジョブを印刷するために、標準AIX印刷バックエンド(piobe)、またはrembak印刷バックエンドが変化したものと通信する宛先サポートシステムです。
- AIX physical printer(AIX物理プリンター)
- InfoPrintでは、AIX宛先サポートシステムを使用するプリンターを表すオブジェクトです。
- Aliasing(エイリアシング)
- デジタル化したイメージで、細かく区切った水平線と垂直線を組み合わせることにより、必要とする線に最も近い対角線を作成することです。
- All-points-addressability(全点アドレス可能)
- 紙面または表示メディアの印刷可能域で定義された任意のポイントに、テキストや、オーバーレイ、イメージなどのアドレッシングや、参照、位置決めを行う機能です。
- Alphameric(英数文字)
- alpanumeric(英数字)の同義語です。
- Alphanumeric(英数字)
- 文字や、数字、その他の記号(句読記号など)を含む文字のセットです。 Alphameric(英数文字)の同義語です。
- AMPV
- Average monthly print volume(1か月当たりの平均印刷ボリューム)の略です。
- Analog(アナログ)
- 写真素材を一様で、スムーズに変換する2点間の情報の連続的な変数サンプリングです。
- Analog color proof(アナログカラー校正)
- 分離フィルムから作成された、印刷機を使用しないカラー校正です。
- Anti-aliasing(アンチエイリアシング)
- 輪郭のはっきりしたオブジェクトのレンダリングを実行し、背景がそれに透けて見えるようにすることです。PhotoShopには、EPSファイルのラスター化処理時にアンチエイリアシングを行う機能があります。
- エイリアシングによってコンピューターの画面上に作成された対角線の、のこぎり状になった
階段
品質を削除することです。この削除処理は、対角線に平行して濃度の低い陰影フィールドが作成されていると影響を受けます。 - APA
- all-points-addressability(全点アドレス可能)の略です。
- API
- Application Program Interface(アプリケーションプログラムインターフェース)の略です。
- Application Program Interface(アプリケーションプログラムインターフェース)
- クライアントプログラムと、仕様の定義どおりに印刷システムを使用する手順との間の呼び出しインターフェースです。クライアントはAPIを使用してサーバーへアクセスします。(P)
- アーキテクチャ
- テキスト、イメージ、グラフィックス、フォント、カラー、オーディオ、バーコード、マルチメディアなどのデータタイプの作成と制御を規定する一連のルールと規則です。
- アーカイブ
- デジタル情報をオンラインシステムからフロッピーディスク、コンパクトディスク、またはオフライン記憶用のその他のメディアに転送することです。転送元のコピーは、オンラインシステムから削除されます。取得も参照してください。
- Array inkjet(アレイインクジェット)
- インクジェットプリンターで使用される印刷ヘッドを複数個並べた集合です。
- ASCII
- American National Standard Code for Information Exchange(情報交換用米国標準コード)の略です。7ビット(パリティーチェックを含めると8ビット)のコード化文字セットを使用した標準文字コードです。ASCIIコードは、データ処理システム、データ通信システム、および関連機器間の情報交換に使用されます。ASCII文字セットは、制御キャラクターとグラフィックキャラクターを組み込んでいます。
- 非同期
- 通常のタイミング信号などの特定のイベント発生に依存しない複数のプロセスがある場合は、このようなプロセスを「非同期」であると言います。(T)
- InfoPrintでは、特定のアクションとの間の規則的または予測可能な時間的関係なしに発生する性質を指します。「Synchronous(同期)」と対比します。
- Attachment type(接続タイプ)
- プリンターがデータを受信するAIXシステムに接続される方式を定義します。AIX-attached printer(AIX接続プリンター)、Direct-attached printer(直接接続プリンター)、TCP/IP 接続Printer(プリンター)、Upload-TCP/IP-attached printer(アップロードTCP/IP接続プリンター)も参照してください。
- 属性
- ジョブに必要な部数や実宛先が使用できる文書形式など、1つのオブジェクトについて定義された特性です。
- Attribute name(属性名)
- 属性を識別する文字列です。通常、InfoPrintの属性名はハイフンで区切った複数の文字から構成されます。
- Attribute value(属性値)
- 属性と関連した特性を指定するその属性の要素です。
- Authorization(認証)
- コンピューターセキュリティーで、オブジェクトにアクセスするユーザーが適格かどうか確認する作業です。
- Authorized user(許可ユーザー)
- オブジェクトにアクセス、またはコマンドを実行する適切な許可を持っている担当者です。
- Automatic recovery(自動リカバリー)
- ジョブが誤植または損傷したり、コンポーネントが故障した場合に、プリンターがそのジョブを再印刷できるようにするためのプリンターのロジックの1つの機能です。
- 補助シート
- InfoPrintでは、ジョブの前、ジョブ内の文書の間、ジョブの後に置くことができる特定の用紙(空白または空白でない)を表すオブジェクトです。
- Auxiliary-sheet selections(補助シートの選択)
- 特定のプリンター上でジョブとともに印刷されるスタートシート、セパレーターシート、エンドシートの特定の組み合わせです。
B
- Backend(バックエンド)
- AIXまたはLinuxにおいて、印刷ジョブまたはバッチジョブを実行するために、qdaemonプロセス(AIX)またはCUPS印刷システム(Linux)よって呼び出されるプログラムです。「Backend program(バックエンドプログラム)」の同義語です。
- Backend program(バックエンドプログラム)
- Backend(バックエンド)の同義語です。
- Backlog(バックログ)
- InfoPrintでは、現在キューに入っているすべてのジョブの印刷に必要な時間をInfoPrintが計算したものです。
- Backspace(後送り)
- InfoPrintでは、前に戻ってジョブにあるページを再印刷するアクションです。
- バーコード
- 太さと間隔が多様な平行な棒の集合で文字を表すコードです。光学的方法で横断的にスキャンして読み取ります。
- 並列に配置された長方形のバーやスペースの配列で、これらが合わさって特定の記号論でデータ要素や文字を表現します。バーとスペースは、記号論によって定義された明確な規則に従い、あらかじめ定められたパターンに配列されます。
- BCOCA
- Bar Code Object Content Architecture(バーコードオブジェクトコンテンツアーキテクチャ)の略です。
- ベジェ曲線
- アンカーポイント、制御ハンドル、接線を使って曲線を定義する方法です。PostScriptの経路はアンカーポイントを通って移動します。アンカーポイントの進む方向は、制御ハンドルによって制御される接線に沿ったものになります。多くのPCプログラムではこの描画方式が使用されています。Type 1のPostScriptフォントはベジエを使用して定義されます。
- Binding(バインディング)
- 本をとじる表紙と材料を指します。版とじ、無線とじ、ら旋とじ、二重ら旋とじを参照してください。
- 製本を提供するための処理です。
- InfoPrintでは、実宛先にジョブを割り当てることです。早期バインディング、実行時バインディングを参照してください。
- Bitmapped(ビットマップ)
- ピクセルの長方形格子で形成されるイメージです。各ピクセルには、そのカラーを表示するための値が割り当てられます。1ビットイメージはモノクロ、8ビットイメージは256色(またはグレースケール)、24ビットイメージはフルカラーになります。CMYKイメージは32ビット/ピクセルとなっており、4つのチャネルのそれぞれを256階調にコード化します。ビットマップイメージはラスターイメージとも呼ばれます。
- Bleed(ブリード)
- 印刷したイメージの断裁端からはみ出た余分の部分です。ブリードがあると、用紙の端に白いすき間が生じなくなります。
- Boot(ブート)
- オペレーティングシステムをロードし、コンピューター操作の準備を行うことです。
- BSD
- Berkeley Software Distribution(バークレーソフトウェアディストリビューション)の略です。
- BSD destination support system(BSD宛先サポートシステム)
- InfoPrintでは、シェルが印刷ジョブに対して実行する、印刷コマンド文字列を生成する宛先サポートシステムです。
- BSD physical printer(BSD物理プリンター)
- InfoPrintでは、BSD宛先サポートシステムが使用するプリンターを表すオブジェクトです。
- Burn(焼き付け)
- 製版においては、露光または露出を意味します。「焼き付け」という用語は、フィルムから原版へのイメージ転写に使用する高輝度なランプに由来します。
- 写真術においては、印画の最終的な濃度を上げるために、露光時間を長くすることです。
C
- CDE
- Common Desktop Environment(共通デスクトップ環境)の略です。
- 子
- Parent/child relationship(親子関係)を参照してください。
- Choke(チョーク)
- カラー印刷において、別のカラーのオーバーラップを避けるために大きさが削減された領域です。Spread(スプレッド)と対比します。
- クラス
- Object class(オブジェクトクラス)の同義語です。
- Clean(クリーン)
- InfoPrintでは、指定されたサーバー、実宛先、またはキューからすべてのジョブを削除するか、指定された論理宛先へ渡されたすべてのジョブを削除するために使用されるアクションです。
- CLI
- Command Line Interface(コマンド行インターフェース)の略です。
- クライアント
- InfoPrint において、印刷要求を作成してサーバーへ要求を実行依頼する印刷システムのコンポーネントです。クライアントは、ジョブのローカルID番号を生成してジョブをサーバーへ渡し、ユーザーのジョブが渡された場所を記録します。
- CMR
- Color Management Resource(カラー管理リソース)の略です。
- CMY
- Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)を指します。
- CMYK
- Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)、Black(ブラック)を指します。
- Collator(コレーター)
- 一部のプリンターで、RIP処理済みファイルを保存し、その後でそれをイメージ用LED印刷ヘッドの変換に使用される、特殊な目的のハードディスクのディスクアレイです。
- Color balance(カラーバランス)
- 元のイメージの正確なカラー表現をつくり出すために、イメージにおけるシアン、マゼンタ、イエローのチャネルの相対レベルを指します。
- Color correction(カラー補正)
- オリジナルのイメージを正確なカラーで演出するためにイメージ内でカラーバランスを調整することです。カラー補正は、2色または3色のスポットカラーによるジョブで使用します。
- Color key(カラーキー)
- Cromalinに類似していますがラミネート処理されておらず、色も正確である必要はない色校正です。カラーキーを使用し、切れ目がないかどうかや、色の割り当てやトラップが正しく処理されているかを確認します。
- Color management resource(カラー管理リソース)
- カラー管理リソース(CMR)は設計されたリソースであり、印刷ファイル、文書、ページかシートのグループ、ページ、またはカラーの正確性を持つデータオブジェクトのレンダリングに必要なカラー管理情報をすべて保持するために使用されます。
- Command Line Interface(コマンド行インターフェース)
- コマンドがコマンド行で指定されるタイプのユーザーインターフェースです。Graphical User Interface(グラフィカルユーザーインターフェース)と対比します。
- Common Desktop Environment(共通デスクトップ環境)
- UNIXオペレーティングシステムで稼働するグラフィカルユーザーインターフェースです。
- Complex attribute(複合属性)
- InfoPrintでは、複数の値を持つことができる属性です。各値には複数のコンポーネントが含まれます。
- Constant data(定数データ)
- 文書のコピー間で変化せず、カスタム設定の文書を作成するために変数データと組み合わされるデータです。たとえば、定形文のレター(定数データ)をお客様の名前や住所などの変数データと組み合わせることができます。
- Contextual help(コンテキストヘルプ)
- オンラインヘルプの一種で、ウィンドウ内の選択可能なオブジェクト、メニュー項目、タブ、フィールド、コントロール、プッシュボタンに関する詳しい情報を提供します。
- Control strip(コントロールストリップ)
- 印刷ジョブに追加でき、登録数と濃度の測定に使用されるストリップ情報です。
- Cromalin
- Dupont社の色校正システムです。4層(CMYK)の感光材を最終ハーフトーンネガフィルムに通して露光させた後、半透明バッキングのラミネート加工することで、色とトラップの制度が高い最終校正刷りを製造して実際のハーフトーンドット構造を示します。Cromalinはアナログ校正刷りとも呼ばれます。
- Crop(トリミング)
- 画像から不要な部分を取り除くこと。通常、オリジナルにはクロップマークが表示されます。
- CTS
- Cutter-trimmer-stacker。
- CUPS
- Common Unix Printing Systemは、コンピューターを印刷サーバーとして動作させることができるUnix系コンピューターオペレーティングシステム用のモジュール式印刷システムです。CUPSが動作するコンピューターは、クライアントコンピューターから印刷ジョブを受け取り、それを処理し、適切なプリンターに送信することができるホストとなります。
- CUPS destination support system(CUPS宛先サポートシステム)
- InfoPrintでは、LINUX標準の印刷システム(CUPS)と通信し、InfoPrint Manager pioinfoバックエンド、Ricoh製プリンター用のInfoPrint Manager piorpdmバックエンド、またはその他の印刷バックエンドを使用してジョブを印刷する宛先サポートシステムです。
- カッタートリマースタッカー (CTS)
- プリンター装置に接続される後処理装置で、用紙の処理に使用されます。
- Cyan, magenta, yellow(シアン、マゼンタ、イエロー)
- 減法原色です。
- Cyan, magenta, yellow, black (シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)
- 光の3つの基本色(赤色、緑色、青色)に対し、オフセット印刷に使用する4つの基本色です。マゼンタ、イエロー、シアンは減色される基本色です。ブラックは濃度を高めたり、純粋な黒色を生成するために追加されます。
D
- Daemon(デーモン)
- 標準サービスを実行するためにユーザーの操作なしに実行されるプログラムです。自動的に起動されてタスクを実行するデーモンと、定期的に実行されるデーモンがあります。一般に、デーモンプロセスはプリンターへのデータを送るなどの常時使用可能になっているべきサービスを複数のタスクまたはユーザーに提供する。
- データストリーム
- データリンクを経由で送信されるすべての情報(データと制御コマンド)です。
- 定義済みの形式を持つ連続したデータの流れです。
- InfoPrint では、ジョブの入力形式とプリンターが必要とする出力形式に関連して使われます。InfoPrint は、必要に応じて入力形式を出力形式に変換します。文書形式も参照してください。
- DB2*/6000
- DataBase 2/6000の略です。
- Deadline(締切)
- InfoPrintでは、キューイング技法の1つです。締切が最も近いジョブがキューの先頭に割り当てられます。「FIFO(先入れ先出し)」、「Job-priority(ジョブ優先順位)」、「Longest-job-first(最大ジョブ先出し)」、「Shortest-job-first(最小ジョブ先出し)」と対比します。
- Default document(デフォルト文書)
- InfoPrintでは、ジョブ内の文書のデフォルト属性値を表すオブジェクトです。「Initial value document(初期値文書)」の同義語です。
- デフォルトジョブ
- InfoPrintでは、ジョブのデフォルト属性値を表すオブジェクトです。「Initial value job(初期値ジョブ)」の同義語です。
- Default object(デフォルトオブジェクト)
- InfoPrintでは、「デフォルト文書」または「デフォルトジョブ」を指す一般的な用語です。「Initial value object(初期値オブジェクト)」の同義語です。
- Default value(デフォルト値)
- システム内に保存されている値で、他の値が指定されなかった場合に使用されます。
- 削除
- InfoPrintでは、デフォルトのオブジェクト、ジョブ、論理宛先、実宛先、またはキューをサーバーから削除するアクションです。
- Desktop publishing(デスクトップパブリッシング)
- 印刷関連の作業をパーソナルコンピューターで行うことを表す一般用語です。この種の作業には、限定されるわけではありませんが、レイアウト、デザイン、写真の操作、フォントの作成、テキストの編集、色分解、スキャン、アニメーションが含まれます。
- 宛先
- Actual destination(実宛先)、Logical destination(論理宛先)を参照してください。
- 宛先サポートシステム (DSS)
- InfoPrintでは、出力装置と通信するために実宛先が使用するプログラムです。「Device support system(装置サポートシステム)」の同義語です。「AIX destination support system(AIX宛先サポートシステム)」、「BSD destination support system(BSD宛先サポートシステム)」、「E mail destination support system(Eメール宛先サポートシステム)」、「PSF destination support system(PSF宛先サポートシステム)」を参照してください。
- Device(装置)
- プリンター装置など、コンピューターに接続される機器(ハードウェア)の個別の部分を指します。
- Device address(装置アドレス)
- チャネルと装置番号による入力または出力装置の識別に使用します。
- Device driver(デバイスドライバー)
- プリンター、ディスクドライブ、ディスプレイなど、特定のデバイスと通信するファイルです。デバイスへ出力を送るアプリケーションは、デバイスドライバーを使用してデバイスのアクションを制御します。Printer driver(プリンタードライバー)を参照してください。
- Device support system(装置サポートシステム)
- Destination support システム(宛先サポートシステム)の同義語です。
- DFE
- デジタルフロントエンド
- DFE宛先サポートシステム
- InfoPrint Managerでは、Ricohプリンターを駆動するDFEプリントサーバーと通信する宛先サポートシステムです。
- DFEプリンター
- InfoPrint Managerでは、Ricohプリンターを駆動するDFEプリントサーバーを表すオブジェクトです。
- DFS
- Distributed File Service(分散ファイルサービス)の略です。
- Digital(デジタル)
- 数字で表されるデータで、特殊文字や空白文字を含むこともあります。
- デジタルカラー試し印刷
- コンピューターに接続したカラープリンターによる印刷機を使用しない色校正です。
- Digital printing(デジタル印刷)
- フィルムや原板を使用しない印刷処理です。この処理では、各ページのデジタルデータが感光ドラムに直接転送された後、最終イメージが用紙に転写されます。
- Direct-attached printer(直接接続プリンター)
- ネットワークを使用し、またはシリアルポートかパラレルポートを使用してpSeriesコンピューターに接続されたプリンターです。
- InfoPrintでは、チャネル接続プリンターを表すPSF物理プリンターです。「AIX-attached printer(AIX接続プリンター)」、「TCP/IP 接続Printer(プリンター)」、「Upload-TCP/IP-attached printer(アップロードTCP/IP接続プリンター)」も参照してください。
- Disable(使用不可)
- InfoPrintでは、宛先、キュー、またはサーバーで印刷ジョブの受信を停止するか、ログへの情報の書き込みを停止するアクションです。
- Distributed print system(分散印刷システム)
- 印刷要求を出したシステムから別システムでデータを印刷する目的で、異なるコンピューター環境間で印刷データとその制御を交換する機能を持つコンピューターシステムです。たとえば、ホストからLANへの分散印刷では、ホスト上にあるデータがローカルエリアネットワークに接続されたプリンターで印刷されます。
- Dithering(ディザリング)
- 2つのピクセルの間を、その2つの平均値を持つ別のピクセルで満たしていく技法です。違いを最小化、または細部を追加して、結果の平滑化に使用されます。
- Document(文書)
- InfoPrintでは、ジョブのデータグループを表すオブジェクトです。1つのジョブに複数の文書を組み込むことができます。ジョブ内の文書はそれぞれ違いを持たせることができます。たとえば、文書に異なるデータを入れたり、異なる文書形式を設定できます。ジョブ内にある文書には、印刷可能データのほか、それ自体は印刷可能でないリソースを含めることができます。File-reference document(ファイル参照文書)、Printable document(印刷可能文書)、Resource document(リソース文書)を参照してください。
- Document element(文書要素)
- サイズが1ページ以上の文書の部分を指します。
- Document format(文書形式)
- InfoPrintでは、文書形式とは、行データやPostScriptなど、文書内のデータ文字と制御文字のタイプを記述したものです。データの形式によって、どのプリンターがその文書を印刷できるか、InfoPrintがその形式を変換する必要があるかどうかが決定されます。
- Document identifier(文書ID)
- ジョブの文書を識別する文字列です。ジョブIDの後にピリオド(.)と文書順序番号を続けたもので構成されます。たとえば、
12.2
。文書順序番号は 1 から始まる整数です。 - Document Printing Application (DPA)
- 分散オープンシステム環境のユーザーが、地理的に分散した共用プリンターへ電子文書を送ることができるような文書処理に関するISO/IEC 10175規格です。InfoPrintはDPA規格をサポートしています。
- 文書転送方式
- InfoPrintでは、転送方式とは、文書をサーバーとの間で送受信する方法を記述したものです。pipe-pullおよびwith-requestを参照してください。
- Document type(文書タイプ)
- InfoPrintでは、文書タイプとは、文書内のデータの種類を記述したものです。「Printable document(印刷可能文書)」には、印刷可能データのみを含めることができます。「Resource document(印刷リソース文書)」には、フォント定義や書式定義など、印刷可能でないデータのみを含めることができます。「File reference document(ファイル参照文書)」には別々の行に入力されたファイル名のみを含めることができます。
- Dot(ドット)
- ハーフトーンの個別要素です。
- ドットゲイン
- インクの拡散が原因で、ハーフトーンドットのサイズが印刷時に大きくなることを指します。一般に、この値は正確に知ることができるので、スキャンとフィルム作成の工程で、補正するための調整が行われます。Cromalin色校正システムはこの影響をシミュレートします。
- Dots per inch(ドット/インチ)
- 距離単体あたりのデータ密度の単位です。デスクトップパブリッシング用の代表的な値の範囲は、200~300 dpiです。
- DPA
- 文書印刷アプリケーション。
- DPF
- 分散型プリント設備。
- dpi
- Dots per inch(ドット/インチ)の略です。
- Drag and drop(ドラッグアンドドロップ)
- グラフィカルユーザーインターフェースでは、アクションとタスクを実行する手順の1つです。マウスを使用し、アクションアイコンまたはオブジェクトアイコンをそのアクションまたはタスクを実行する新しい位置までドラッグ(移動)することです。
- DSS
- Destination support system(宛先サポートシステム)の略です。
- Dummy(ダミー)
- 予想される最終印刷物を大まかな貼り込み紙や手書きで表現したものです。ダミーは、基本デザインやページ編集に使用されます。
- Duplex printing(両面印刷)
- 用紙の両面に印刷することです。Simplex printing(片面印刷)(1)と対比します。
- 用紙の両面に印刷し、先頭と先頭が合うように出力イメージを配置します。このためイメージの先頭の位置は、どのページでも同じになります。Tumble duplex printing(反転両面印刷)とも対比します。Simplex printing(片面印刷)(2)も参照してください。
E
- Early binding(早期バインディング)
- InfoPrintでは、ジョブを受け取るとすぐに実宛先にジョブを割り当てることです。早期バインディングにより、InfoPrintがジョブ完了の時刻を予測できます。「Late binding(実行時バインディング)」と対比します。
- Edition binding(版とじ)
- 印刷された用紙が16ページまたは32ページの折り込まれる製本のタイプです。最初と最後の折り丁の外側に、4ページの見返しが貼り付けられます。折り丁はその後、マシンでソートされ、特殊なミシンを使用して綴じられます。Perfect binding(無線とじ)、Spiral binding(ら旋とじ)、Wire-o binding(二重ら旋とじ)と対比します。
- Electronic document(電子文書)
- 紙に印刷される代わりに、コンピューター上に保存される文書です。
- Electronic mail(電子メール)
- ネットワーク上のワークステーション間で送信されるメッセージ形態での通信です。Email(Eメール)の同義語です。
- Electrophotographic(電子写真)
- 紙にイメージを作成する印刷技法の一種です。この方法では、光伝導体を均等に帯電させ、光伝導体上に電気的なイメージを作成し、マイナス帯電したトナーを光伝導体の放電された部分に引き寄せ、そのトナーを用紙に転写して融着させます。
- em
- 組版において、設定されたフォントのポイントサイズと幅、高さが一致する単位です。この名前は、初期の活字書体における「M」という文字が一般に正方形に鋳造されていた事実に由来しています。
- E メール
- Electronic mail(電子メール/Eメール)の略です。
- Email destination(Eメール宛先)
- InfoPrintでは、Eメールシステムを表す実宛先です。
- Email destination support system(Eメール宛先サポートシステム)
- InfoPrintでは、Eメール宛先をサポートする宛先サポートシステムです。
- embellishments(装飾データ)
- 集められたすべてのページに追加する変数データのことで、その単位が全体としてまとまって見えるようにします。たとえば、ヘッダー、フッター、目次、章の区切りページなどがあります。
- en
- 組版において、emのちょうど半分を指します。
- Enable(使用可能)
- InfoPrintでは、宛先、キューまたはサーバーがジョブを受け入れ可能となるか、ログが情報の受け入れ可能となるアクションを指します。
- End sheet(エンドシート)
- ジョブの直後に配置できる用紙 (白紙の場合もそうでない場合もあります)です。Auxiliary sheet(補助シート)も参照してください。
- Enhanced X-Windows(拡張X Windowシステム)
- 仮想端末上に表示された複数のウィンドウ内で複数のアプリケーションプロセスを実行できるように設計されたツールです。X-Windowsを参照してください。
- 環境変数
- オペレーティングシステムの実行方法と、オペレーティングシステムが認識するデバイスを記述した任意の数の変数です。
- Error log(エラーログ)
- 後でアクセスするためにエラー情報が保存される製品またはシステム内のデータセットまたはデータファイルです。
- Estimate(見積もり)
- 印刷ジョブに対するお客様の価格見積もり要求に答えて、印刷ショップによって行われる専門的なコスト分析です。
- event(イベント)
- InfoPrintでは、たとえば、コマンドの完了など、操作中に印刷システム内で発生することを指します。
- event log(イベントログ)
- InfoPrintでは、発生したイベントに関するメッセージの集合です。
- Event notification(イベント通知)
- イベントに関してInfoPrintによって送信される通知です。
F
- フェデレーション認証
- 外部のIDプロバイダー (IdP) に依存して、InfoPrint Managerへの安全なアクセスをユーザーに付与する技術。InfoPrint Managerシステム内でユーザー認証情報を個別に管理する代わりに、フェデレーション認証を使用すると、ユーザーは信頼できるサードパーティーサービスの既存のアカウントを使ってログインできます。
- FIFO(先入れ先出し法)
- InfoPrint におけるキューイング技法の 1 つ。最も長い時間キューの先頭に割り当てられ、次に取り出される。InfoPrint は、受け取った順にジョブを処理します。締切、ジョブ優先順位、最大ジョブ先出し、および最小ジョブ先出しと対比します。
- File-reference document(ファイル参照文書)
- InfoPrintでは、その他のファイル名が入っているファイルを指します。ファイル名は別々の行に入力する必要があります。このファイルは、ジョブ実行依頼者がfile-referenceの文書タイプを指定したときに印刷用に渡されます。InfoPrintは、参照文書の中に記載されたファイルを印刷します。
- File Transfer Protocol(FTP)(ファイル転送プロトコル)
- TCP/IPで、ホストコンピューターとの間のデータ転送と、間接的な外部ホストの使用を可能にするアプリケーションプロトコルです。
- Finisher(フィニッシャー)
- プリンターに接続されたハードウェアです。印刷されたページを折りたたむ、またはステープルなどを行います。
- フィニッシング
- 印刷ショップにおける印刷物への最終的な作業です。「ステープル」、「トリミング」、「パンチ」、「折り」、「エンボス加工」、「ワニス仕上げ」、「背固め」、「収縮包装」、「ミシン目」、「ラミネート処理」、「丁合」などがあります。
- flag(フラグ)
- コマンドの修飾子です。コマンドのアクションを指定します。通常は、フラグの前にハイフンが入れられます。「option(オプション)」と同義語です。「Keyword(キーワード)」も参照してください。
- FOCA
- Font object content architecture(フォントオブジェクトコンテンツアーキテクチャー)の略です。
- Folder(フォルダー)
- InfoPrint GUIでは、類似した一連のオブジェクトを入れるコンテナーを表すオブジェクトです。たとえば、「保持ジョブ」フォルダーには保持するジョブを保存します。
- Font(フォント)
- 提供されたサイズとスタイルを備えた文字のセットです。たとえば、9ポイントのHelveticaがあります。
- 特定のタイプセットにおける1つのサイズ、または1つの書体(文字、数字、句読点、特殊文字、合字など)です。
- 文字セットとコードページを組み合わせて、テキスト文字列の印刷で一緒に使用できるようにしたものです。2バイトフォントは、文字セットとコードページの複数のペアから構成できます。
- 書式定義
- 用紙または印刷メディアの特性を定義した、InfoPrintが使用するリソースオブジェクトです。使用するオーバーレイ、給紙ユニット(カット紙プリンターの場合)、両面印刷、テキスト抑止、合成テキストデータの用紙上の位置などがあります。
- Forward space(前送り)
- InfoPrintでは、ジョブの印刷を指定されたページ数分スキップするアクションです。
- FPO
- 最終イメージを表すためにダミーに配置される、低品質のイメージ(ときに写真)です。デスクトップパブリッシングソフトウェアは、イメージを表示画面の解像度のFPOとして配置します。
- Front panel(フロントパネル)
- CDEでは、実行可能な様々なタスクを表すコントロールとワークスペーススイッチを含むワークスペース領域を指します。
- FST
- Files and Sockets Transport(ファイルとソケットトランスポート)は、InfoPrint Managerのローカルセキュリティー実装です。ユーザー資格情報にローカルな名前空間を使用しており、ライトウェイトセキュリティープロトコルです。
- FTP
- File Transfer Protocol(ファイル転送プロトコル)の略です。
G
- GCR
- Gray component replacement(グレーコンポーネントの置き換え)の略です。
- GIF
- Graphics Interchange Format(グラフィック交換形式)の略です。
- Global change(一括変更)
- InfoPrint GUIでは、いくつかのオブジェクトに入っている複数の属性に一度に変更を加えるアクションです。同じオブジェクトクラスの複数のオブジェクトに対し、同時に同じアクションを実行することもできます。同じオブジェクトクラスの複数のオブジェクトに、同じアクションを実行することもできます。たとえば、複数の宛先を同時に使用不可にします。
- Global character(グローバル文字)
- 検索文字列内にある未知の数の文字セットを指定するために使用される文字です。InfoPrintでは、グローバル文字はアスタリスク(*)で表されます。
- Global ID(グローバルID)
- Global job identifier(グローバルジョブID)の略です。
- Global job identifier(グローバルジョブID)
- 固有のジョブIDです。InfoPrintでは、ジョブを管理するサーバーの名前の後に、コロン(:)と生成された整数を付けて表示されます。このIDによって、InfoPrintサーバー内のジョブが固有のものとして識別されます。
- Glyph(絵文字)
- イメージフォント(通常は文字)です。
- GOCA
- Graphics object content architecture(グラフィックスオブジェクトコンテンツアーキテクチャー)の略です。
- Graphic character(図形文字)
- 制御文字以外の文字の視覚的表現です。通常は書き込み、印刷、表示を行うことによって作成されます。
- Graphical User Interface(グラフィカルユーザーインターフェース)
- 高解像度モニターを利用したり、図形を組み合わせたりすることでオブジェクト操作の共通パターンを実行し、ポインティングデバイス、メニューバー、重複できるウィンドウ、アイコンを使用するタイプのユーザーインターフェースです。Command Line Interface (コマンド行インターフェース)と対比します。
- Graphics Interchange Format(グラフィック交換形式)
- インターネット上で広く使われている圧縮グラフィックス形式です。
- Gray component replacement(グレーコンポーネントの置き換え)
- Under color removal(下色除去)の同義語です。
- Gray scale(グレースケール)
- 白色から黒色までの範囲の、標準グレーの色調を示すストリップです。原稿コピーの横に配置され、取得した色合いの範囲とコントラストを測るのに使用されます。
- GUI
- Graphical User Interface(グラフィカルユーザーインターフェース)の略です。
- Gutter(ノド)
- 印刷区域から縁までの空白域または内側の余白です。
H
- ハーフトーン
- 長方形の格子に展開されたさまざまなサイズのドットを使用し、連続した色調のシェーディングをシミュレートする印刷技法です。大きなドットは暗いトーンをシミュレートし、小さなドットは明るいトーンをシミュレートします。通常の格子前送りと後送りは、85行/inch (lpi)(新聞と同等の品質)、133 lpi(低品質)、150 lpi(中間品質)、175以上lpi(高品質)となります。
- Help(ヘルプ)
- InfoPrint GUIでは、特定のテンプレート、オブジェクト、アクション、ボタン、コントロール、アプリケーションウィンドウ内のエリアに関するオンラインヘルプを表示するために使用されるオプションです。
- オンラインヘルプへアクセスするために使用されるボタンの名前です。
- 保留
- job-hold属性によって決定される指示項目です。ジョブをキューに保持し、InfoPrintがそのジョブをスケジュールしないようにします。
- Hostname
- AIXシステムに与えられた名前です。
- ホットフォルダー
- ユーザーがジョブをコピーし、印刷するために実行依頼するワークステーションディレクトリーです。
- Hypertext(ハイパーテキスト)
- ある情報と別の情報間の接続をオンラインで表示する方法です。それらの接続はハイパーテキストリンクと呼ばれます。Hypertext link(ハイパーテキストリンク)も参照してください。
- Hypertext link(ハイパーテキストリンク)
- ある情報と別の情報間の接続です。リンクを選択すると、対象情報が表示されます。
I
- Icon(アイコン)
- 画面上に表示されるグラフィック記号です。ユーザーがクリックし、機能やソフトウェアアプリケーションを呼び出すことができます。
- イメージ
- 1つのパターンで配列された、色調の有無が指定されたピクセルです。
- Image data(メージデータ)
- イメージを定義するラスター情報の長方形配列です。
- イメージセッター
- アルゴン (緑色) レーザーを利用してディジタル入力によりフィルムに書き込みを行う、高解像度 (1270 dpi ~ 3600+ dpi) のプリンターです。イメージセッティングは、クロマリンのプルーフと製版の前の段階です。
- Imposition(面付け)
- 最終的な断裁、折り、製本が正しい順序で行われるように、版下のページを配置する処理です。電子組版では、版下は RIP 時に自動的に組まれ、製版ですぐに使用できるよう形式設定されたフィルムが出力されます。
- InfoPrint
- 印刷ショップのオフセット印刷機やコピー機を、高品質で非衝撃式の、モノクロまたはプロセスカラーのプリンターで補ったり代用することができるようにする、ソフトウェアおよびハードウェアプロダクトのソリューション。InfoPrint は、文書を作成して、それを製品としての発行、製本、発送までを行います。
- InfoPrint ソフトウェアの資料において、InfoPrint Manager for AIX またはそのコンポーネントのすべてを指します。
- InfoPrint Manager for AIX
- InfoPrint のソフトウェアコンポーネントです。InfoPrint Manager for AIX は、印刷ジョブおよびその関連リソースファイルのスケジューリングや、アーカイブ、検索、組み立てを実施します。印刷された製品の仕上げおよび梱包の追跡も行います。
InfoPrint Manager for AIXは、MITのAthenaプロジェクトで開発されたPalladiumテクノロジーに基づきます。ISO DPA 規格および POSIX 規格に準拠しています。
- InfoPrint Network(InfoPrintネットワーク)
- TCP/IPプロトコルで稼働するローカルエリアネットワークで、InfoPrintがサーバーや、クライアント、出力装置間で通信するために使用されます。
- InfoPrint Select
- InfoPrint Manager for AIXのコンポーネントです。このコンポーネントによりWindowsワークステーションからジョブを実行依頼できるようになります。
- InfoPrint Submit Express
- InfoPrint Managerのコンポーネントで、ジョブチケット付きのジョブをWindowsまたはMacintoshワークステーションから実行依頼できます。
- InfoPrint 20
- モノクロ、大きな形式、カット紙印刷のワークグループ用レーザープリンターで、オプションとして両面印刷と600 dpiの解像度があります。
- InfoPrint 60
- 両面印刷、モノクロ、カット紙印刷のプリンターで、600 dpiの解像度があります。
- InfoPrint 62
- 非衝撃式、連続用紙のプリンター。最大 62 衝撃/分 (用紙サイズにより異なる) で稼動する。工場出荷時の設定では、370.8 mm の最大用紙サイズで 240 または 300 DPI で稼動します。
- InfoPrint 4000
- 両面印刷、モノクロ、連続紙のプリンターで、600 dpiの解像度があります。
- Initial value document(初期値文書)
- Default document(デフォルト文書)の同義語です。
- Initial value job(初期値ジョブ)
- Default job(デフォルトジョブ)の同義語です。
- Initial value object(初期値オブジェクト)
- Default object(デフォルトオブジェクト)の同義語です。
- Initially settable attribute(初期設定可能属性)
- オブジェクトを作成するときには値を設定できても、その後で再設定や変更はできない属性です。Resettable attribute(設定可能属性)も参照してください。Non-settable attribute(設定不能属性)と対比します。
- input focus(入力フォーカス)
- キーボードまたはマウスからユーザーが対話できるウィンドウ区域です。
- Input tray(給紙トレイ)
- プリンターの場合、印刷出力先となるメディアを保留するコンテナーです。
- Intelligent Printer Data Stream (IPDS)
- ユーザーがテキスト、イメージ、グラフィックスを印刷対象ページの定義済みの地点に配置することを可能にする、全点アドレス可能のデータストリームです。
- ホストがIPDSプリンターに送信する情報です。通常、この情報には、基本形式設定、エラーリカバリー、文字データが入っており、プリンターでそれらを判断できます。
- データ(テキスト、イメージ、グラフィックス、バーコードなど)とそのデータの表示方法を定義するデータと制御の両方が含まれている、ホスト/プリンター間の設計されたデータストリームです。IPDSは、全点アドレス可能(APA)プリンターを制御/管理するための装置独立のインターフェースを提供します。
- International Organization for Standardization(国際標準化機構)
- さまざまな国の国内規格制定団体からなる組織です。商品とサービスの国際的な交換を容易にする規格の開発を促進し、知的、科学、技術、経済の各活動における協力を進めるために設立されました。
- インターネット
- 産業、教育、行政、研究における数千もの分散したネットワークを接続した広域ネットワークです。インターネットのネットワークでは、情報送信のプロトコルとしてTCP/IPが使用されます。
- インターネットプロトコル
- インターネット環境で、データを、発信元から宛先へ経路指定する方法を設定した規則のセットです。
- Intervening jobs(ジョブ介入)
- InfoPrintでは、キュー内にあり、対象のジョブの前に印刷がスケジュールされキューに入っているジョブの数です。
- IOCA
- Image object content architecture(イメージオブジェクトコンテンツアーキテクチャー)の略です。
- IP アドレス
- IPv4またはIPv6のアドレスです。
- IPDS
- Intelligent Printer Data Stream(インテリジェントデータストリーム)の略です。
- ISO
- International Organization for Standardization(国際標準化機構)の略です。
J
- ジョブ
- InfoPrintでは、1つまたは複数の文書を単一セッションでまとめて印刷または送信するための要求を表すオブジェクトです。ジョブには、印刷または送信されるデータとリソース(フォント、イメージ、オーバーレイなど)があります。ジョブの実行依頼方法によって、ジョブチケットが含まれる場合もあります。Job bundle(ジョブバンドル)とPrint job(印刷ジョブ)の同義語です。
- Job bundle(ジョブバンドル)
- Job(ジョブ)の同義語です。
- Job data(ジョブデータ)
- 直接、または参照によってジョブ内の文書を構成する、ページ記述、組み合わせデータ、装飾データです。
- Job ID(ジョブID)
- ジョブ実行依頼者、管理者、オペレーター、InfoPrintにジョブを識別する、ローカルまたはグローバルなIDです。「Local job identifier(ローカルジョブID)」と「Global job identifier(グローバルジョブID)」を参照してください。
- ジョブ優先順位
- InfoPrintにおけるキューイング技法の1つです。優先順位が最も高いジョブがキューの先頭に次のジョブとして割り当てられます。「Deadline(締切)」、「FIFO(先入れ先出し)」、「Longest-job-first(最大ジョブ先出し)」、「Shortest-job-first(最小ジョブ先出し)」と対比します。
- Job submitter(ジョブ実行依頼者)
- InfoPrintでは、印刷のためのジョブの実行依頼をする人です。印刷データを生成するアプリケーションの保守担当者であるアプリケーションプログラマーが、ジョブの実行依頼者となることが多くあります。
- ジョブチケット
- 直接、または参照によって印刷ジョブを記述しているすべての変数を列挙している、ハードコピーまたは電子的なお客様の指示です。印刷ショップでは、ジョブチケットに仕様を追加することや、ハードコピーが必要な場合はチケットを印刷することもできます。
- Joint Photographic Experts Group (JPEG)
- インターネット上で広く使われている圧縮グラフィックス形式です。
- JPEG
- Joint Photographic Experts Groupの略です。
K
- Kerning(カーニング)
- 植字において、2つの文字の相対的な間隔を調整することで、外観や読みやすさを改善することです。カーニングのペアは、相対的な間隔が組み込まれている特定の文字セットになります。活字書体の中には100のカーニングのペアを持つものもあります。
- Keyword(キーワード)
- パラメーターを識別する名前または記号です。
- 特定の文字ストリング(DSNAME=など)から成るコマンドオペランドの一部です。
- Kitting(製本)
- 印刷ショップの環境では、完成した発行物に付いているバインダーや、タブ、ディスケット、その他の備品や情報などをパッケージすることです。仕上がった製品を出荷する前に行います。
L
- LAN
- Local Area Network(ローカルエリアネットワーク)の略です。
- Laser, light amplification by stimulated emission of radiation(レーザー、誘導放出を用いた光の増幅)
- InfoPrintプリンターでは、コヒーレント光のビームを放射して光伝導体上にイメージを形成する装置のことで、このイメージが後で用紙に転写されます。
- Late binding(実行時バインディング)
- InfoPrintでは、ジョブを処理するまで、実宛先へのジョブの割り当てを待つことです。実行時バインディングを使用すると、InfoPrintが使用可能になった最初の適切な実宛先にジョブをルーティングできます。「Early binding(早期バインディング)」と対比します。
- LDAP
- Lightweight Directory Access Protocolは、InfoPrint Managerのネットワークセキュリティー実装です。ユーザー資格情報にLDAPやActive Directoryサーバーを使用し、お客様の環境で統一されたセキュリティーを実現しています。
- LED
- Light-emitting diode(発光ダイオード)の略です。
- Light-emitting diode(発光ダイオード)
- 電子写真用印刷単位の画像処理デバイスエレメントです。
- lines per inch(行/inch)
- スペースハーフトーンドットに対して使用される格子の密度の尺度です。通常の格子前送りと後送りは、85行/lpi(新聞と同等の品質)、133 lpi(低品質)、150 lpi(中間品質)、175以上lpi(高品質)となります。
- Linux
- Linuxは、UNIX系オープンソースオペレーティングシステムです。複数のディストリビューションがありますが、InfoPrint ManagerはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)およびSUSE Linux Enterprise Server(SLES)のみでサポートされています。
- ローカルエリアネットワーク(LAN)
- 地理的に範囲が限定されたコンピューターネットワークで、互いに接続して通信する装置から構成されます。このネットワークをより大きなネットワークへ接続することもできます。
- Local ID(ローカルID)
- ローカルジョブIDです。
- local job identifier(ローカルジョブ ID)
- InfoPrintでは、サーバーによって自動的に生成されるジョブIDで、ジョブ実行依頼者がジョブを識別できます。InfoPrintは、ローカルジョブIDをグローバルジョブIDにマッピングします。
- locale(ロケール)
- ユーザーに提示される情報の言語と文字セットです。
- InfoPrintでは、InfoPrintInfoPrintを通知およびエラーメッセージを送信するときまたは表示するときにグラフィカルユーザーインターフェースが使用する言語です。
- locale(ログ)
- アカウンティングまたはデータ収集の目的でファイルへ追加されるメッセージまたはメッセージセグメントの集合です。
- ファイルにメッセージを記録することを指します。
- 論理宛先
- InfoPrint における、ユーザーが実行依頼対象とするオブジェクトです。論理宛先は、ジョブを出力装置(プリンターや電子メールシステムなど)を表す実宛先にルーティングします。論理的プリンター、実宛先との対比も参照してください。
- logical printer(論理プリンター)
- InfoPrintでは、論理宛先のタイプです。論理プリンターは、プリンターを表す物理プリンターにジョブをルーティングします。
- Logical unit(論理装置)
- ネットワークアクセス可能なユニットのタイプの1つです。エンドユーザーがネットワークリソースにアクセスして互いに通信できます。
- Logical unit 6.2(論理装置6.2)
- 論理装置のタイプの1つです。分散処理環境でプログラム間の一般通信をサポートします。LU 6.2は(a)セッション相手側との対等な関係、(b)複数処理用セッションの使用効率、(c)包括的な端末互間のエラー処理、(d)製品の機能に関連付けられた広範囲の構造化されたverbにより構成された汎用アプリケーションプログラムインターフェース(API)を特徴とします。
- longest-job-first
- InfoPrintでは、キューイング技法の1つです。キュー中の最大のジョブがキューの先頭に次のジョブとして割り当てられます。「Deadline(締切)」、「FIFO(先入れ先出し)」、「Job-priority(ジョブ優先順位)」、「Shortest-job-first(最小ジョブ先出し)」と対比します。
- lpi
- Lines per inch(行/inch)の略です。
- LU
- Logical unit(論理装置)の略です。
M
- Magnetic Ink Character Recognition(磁気インク文字認識 )
- 磁気物質の粒子を含むインクで印刷された文字を識別することです。
- Mainframe processor(メインフレームプロセッサー)
- 複数のコンピューターが接続された大型コンピューター内で、接続されたコンピューターがメインフレームの提供する機能を共用できるように命令を解釈し、実行する機能単位です。
- Makeready(最終的準備)
- 印刷を実行できるよう印刷物を準備することに関係したすべてのセットアップ作業を指します。
- Manage(管理)
- InfoPrint GUIでは、対象オブジェクトのアイコンに状況の変化を反映させるために使用するアクションです。
- Mechanical(貼り込み紙)
- 製版可能なレイアウトを指します。貼り込み紙は、使用されるスポットまたはプロセスカラーごとに複数の用紙やオーバーレイによって構成できます。仕上がりイメージに後で貼り込みを行わない場合は、仕上がりサイズにし、正確な行頻度で切り抜いて網掛けされます。
- メディア
- InfoPrintでは、ジョブを印刷する物理的素材を表すオブジェクトです。
- merge data(マージデータ)
- 文書の各部数に固有で、その文書をカスタマイズするデータです。たとえば、シリアル番号や郵便情報があります。マージデータは通常、文書のデータ全体に占めるパーセント数としては小さいです。
- Message catalog(メッセージカタログ)
- アプリケーションの処理中に表示される可能性があるすべてのメッセージが入ったファイルを指します。
- MICR
- Magnetic ink character recognition(磁気インク文字認識)の略です。
- Mixed Object Document Content Architecture (MO:DCA)
- 文書を交換するための、装置独立の設計済みデータストリームです。
- MO:DCA-P
- Mixed Object Document Content Architecture Presentationの略です.
- Modify(変更)
- InfoPrintでは、オブジェクト属性の値を変更するアクションです。
- Moire(モアレ)
- ハーフトーンのドットアングルが不正確に上重ね印刷された2つのハーフトーン画面によって生じる、望ましくない干渉パターンです。
- Monospaced(モノスペース)
- 植字において、すべての文字の幅が等しくなる書体です。モノスペースは作図に役立ちます。
- Multiple Virtual Storage(多重仮想記憶)
- IBMが開発したオペレーティングシステムの1つです。MVSの設計には、システムの個別のジョブへ固有なアドレススペースを提供するアドレッシングアーキテクチャーが組み込まれています。
- MVS
- Multiple Virtual Storage(多重仮想記憶)の略です。
N
- N_UP(Nアップ)
- 1つのレイアウトに同時に配置する用紙の数です。代表的なレイアウトは2アップ、4アップ、8アップ、16アップなどです。Nアップ印刷では、印刷用紙を最大限に使用します。
- Namespace(ネームスペース)
- すべてのユーティリティーとAPI手順から使用できるグローバルなネームリポジトリーです。ネームスペースには、オブジェクト名から他の関連オブジェクトへのマッピングが含まれています。たとえば、ネームスペースは論理宛先からそのプリンターがあるサーバーへのマッピングを提供します。
- Network File System(ネットワークファイルシステム)
- Sun Microsystemsが開発したプロトコルです。インターネットプロトコルを使用し、連携する1組のコンピューターがお互いのファイルシステムへローカルファイルシステムとまったく同じようにアクセスできます。
- Newline options(改行オプション)
- プリンターが文書データストリーム内でどのように行がを区切られるかを決定するさまざまな方法です。
- NFS
- Network File System(ネットワークファイルシステム)の略です。
- Non-process-runout(空送り)
- 最後に印刷された用紙をプリンター装置のスタッカーに移動するプリンター機能です。
- Non-settable attribute(設定不可属性)
- 初期設定も再設定もできない属性です。これらの属性の値は、InfoPrintによって制御されます。「Initially settable attribute(初期設定可能属性)」と「Resettable attribute(再設定可能属性)」と対比します。
- 通知
- イベントの発生を報告する動作です。
- InfoPrintでは、イベントの通知はイベントログ内のメッセージか、管理者、オペレーター、ジョブ実行依頼者へ送信されるメッセージとして表現されます。InfoPrintGUIでは、イベントの通知はアイコンの外観の変化としても表現されます。
- notification-profile
- InfoPrintでは、オブジェクトに関連付けられた属性の1つです。この中には、InfoPrintによるそのオブジェクトのイベントに関する通知の送信先、送信するイベント情報、情報の送信方法について指定した情報が入っています。
- NPRO
- Non-process-runout(空送り)の略です。
O
- オブジェクト
- 印刷システム内の物理または論理エンティティーを表す属性の集まりです。たとえば、ある特定のプリンターは実宛先(物理プリンター)オブジェクトによって表されます。オブジェクトは、そのオブジェクト名によって識別されます。オブジェクトは、クラスにグループ化されています。Object class(オブジェクトクラス)も参照してください。
- Object class(オブジェクトクラス)
- 共通の定義を共有するので、共通のプロパティー、操作、属性として定義された動作を共有するオブジェクトグループです。たとえば、InfoPrintのキューオブジェクトはすべて同じオブジェクトクラスに属し、各キューは同じキュー属性を持ちます。ただし、属性の値は、キューオブジェクトクラスの中のキューごとに異なる場合があります。
- Object Identifier(オブジェクトID)
- アーキテクチャーにおいて、オブジェクトまたは文書コンポーネントへグローバルに固有のIDを割り当てる表記です。この表記は、国際標準ISO.IEC 8824(E)に定義されています。
- Object name(オブジェクト名)
- オブジェクトを識別する英数字の用語です。
- Object state(オブジェクトの状態)
- オブジェクトの状態は、そのオブジェクトの機能を実行するためにオブジェクトが使用可能であるか、または使用する準備ができているかどうかを示します。オブジェクトは、準備完了、使用中、不明などの状態のうちのいずれかにあります。
- OCR
- Optical character recognition(光学式文字認識)の略です。
- Octet(オクテット)
- 8桁(ビット)の2進数からなる1バイトです。
- offset stacking(オフセットスタッキング)
- 特定のプリンターで、印刷ジョブを分割しやすくするために印刷出力ページをオフセットできる機能です。
- OID
- Object Identifier(オブジェクトID)の略です。
- Open destinations window(宛先ウィンドウを開く)
- InfoPrint GUIでは、1つのキューへ関連付けられている論理宛先と実宛先を表示する新しいアプリケーションウィンドウを開くアクションです。
- Open Prepress Interface (OPI)
- レビュー用文書の低解像度のイメージを高品質な最終出力に必要な高解像度イメージに置き換えるための業界規格です。
- オープンソフトウェアファウンデーション (OSF)
- オープンシステム市場でソフトウェアを開発するために協力している各社のコンソーシアムによって設立された非営利の研究開発機関です。
- OpenType フォント (OTF)
- 以下の機能が追加された拡張TrueTypeフォントです。
- PostScriptアウトラインのサポート
- 国際文字セットのよりよいサポート
- 拡張書体制御のより広範囲なサポート
- Open window(ウィンドウを開く)
- InfoPrint GUIでは、現在開いているアプリケーションウィンドウ内に表示されているオブジェクトを表す新しいアプリケーションウィンドウを開くアクションです。
- 操作
- 1つまたは複数のデータ項目に対して実行されるアクションです。
- operator(オペレーター)
- InfoPrintでは、プリンターの操作を担当する人です。オペレーターは、InfoPrintのキューと実宛先に関連するタスクのサブセットと、一部のジョブ関連タスクも実行します。
- OPI
- Open Prepress Interfaceの略です。
- Optical character recognition(光学式文字認識)
- スキャンされたテキストを編集可能なASCII文字に変換することです。
- option(オプション)
- コマンドの修飾子です。コマンドのアクションを指定します。通常は、オプションの前にダッシュが入れられます。「flag(フラグ)」と同義語です。「Keyword(キーワード)」も参照してください。
- Orphan logical destination(孤立論理宛先)
- InfoPrint GUIでは、既存のキューに関連付けられていない論理宛先を表すオブジェクトです。
- Orphan logical printer(孤立論理プリンター)
- InfoPrint GUIでは、既存のキューに関連付けられていない論理プリンターを表すオブジェクトです。
- OSF
- Open Software Foundation(オープンソフトウェアファウンデーション)の略です。
- overlay
- 行、シェーディング、テキスト、枠、ロゴなどの固定データの集まりです。これはホストプロセッサー内で電子的に構成されてライブラリー内に保存され、印刷するときに変数データと組み合わせることができます。
- OTF
- OpenType font(OpenTypeフォント)の略です。
P
- PAC
- Privilege Attribute Certificate(特権属性認証)の略です。
- ページ定義
- 行データ用の形式設定制御文字が含まれるリソースです。
- InfoPrintでは、行データを合成ページとテキスト制御に変換する規則を定義したリソースです。
- Page segment(ページセグメント)
- 合成したテキストとイメージが入っており、形式の前に準備されて印刷時に組み込まれるリソースです。
- Palladium
- Digital Equipment Corporation (DEC)、International Business Machines (IBM)、Hewlett-Packard (HP)が参加し、MITのAthenaプロジェクトで開発された分散印刷システムです。OSI Document Printing Architecture (DPA)規格ISO/IEC 10175の参考用の実装です。
- Pane(ペイン)
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIの作業領域で、特定のタイプのオブジェクトのグループが入っている領域です。たとえば、実宛先ペインなどがあります。
- Parent/child relationship(親子関係)
- InfoPrintでは、サーバー、キュー、宛先は互いに親子の関係で関連付けられます。たとえば、サーバーはそのサーバー内にあるすべてのキューの親であり、それらのキューはその子になります。
- Pass through(パススルー)
- InfoPrint において、ジョブと一緒に渡され、InfoPrint でなくデバイスドライバーによって使用されるオプションを指します。InfoPrint は、この情報の処理や妥当性検査を行わず、この情報をデバイスドライバーへ引き渡します。Printer driver(プリンタードライバー)を参照してください。
- Path(パス)
- ファイルを見つけるために使用される経路、またはファイルの保存場所も指します。完全修飾パスは、ドライブIDや、ディレクトリー名、サブディレクトリー名、ファイル名とそれに関連した拡張子で構成されます。
- 一時停止
- InfoPrintでは、実宛先上のジョブの印刷または転送や、サーバーまたはキューからのジョブの送信を一時的に停止するアクションです。
- pdcreate
- InfoPrintでは、新しいオブジェクトを作成し、その属性を指定された値に設定するコマンドです。
- Portable Document Format(ポータブルドキュメント形式)の略です。
- プリンター記述ファイルです。
- pdmsg
- InfoPrintでは、メッセージに関する情報を表示するユーティリティーです。
- pdpr
- InfoPrintでは、1つまたは複数の文書からなるジョブを作成し、そのジョブを印刷または転送用サーバーに実行依頼するコマンドです。
- Perfect binding(無線とじ)
- ページを接着のりでとじ合わせる製本のタイプです。Edition binding(版とじ)、Spiral binding(ら旋とじ)、Wire-o binding(二重ら旋とじ)と対比します。
- 許可
- AIXでは、ファイルにアクセスできるユーザーと、そのファイルに対して実行できる操作を決定するコードです。
- Physical printer(物理プリンター)
- InfoPrintでは、プリンターを表す実宛先です。「Printer device(プリンター)」も参照してください。
- piobe
- AIXが印刷に使用する標準プリンター入出力バックエンドプログラムです。ainbeも参照してください。
- pipe-pull
- InfoPrintでは、文書転送方式の1つです。InfoPrintは文書をファイルに保管し、そのファイルのアドレスをサーバーへ転送します。サーバーから要求があったときに、InfoPrintはそのファイルをサーバーへ転送します。これは大型ジョブにとって効率的な転送方式であり、ジョブ実行依頼時のデフォルトの転送方式です。With-request(要求時)と対比します。
- Plex(プレックス)
- 文書または実宛先の属性で、ページ上の出力イメージの配置を定義するために使用されます。プレックス値のSimplex(片面)とTumble(反転)を参照してください。
- Portable Document Format (PDF)
- 表示や印刷が可能なAdobe PostScriptのデータ形式です。
- Portable Operating System Interface for Computer Environments (POSIX)
- コンピューターオペレーティングシステムに関する米国電気電子学会(IEEE)規格の1つです。
- POSIX(ポシックス)
- Portable Operating System Interface for Computer Environmentsの略です。
- PostScript
- Adobeのページ記述言語です。PostScriptはグラフィックデザインやレイアウトのソフトウェアで標準となっています。PostScriptファイルには、ベクトルデータとラスターデータの両方を含めることができます。フォントはPostScriptのコーディングにより記述されます。デスクトップパブリッシングシステムの多くは、出力データストリームとしてPostScriptデータを生成します。
- PostScript printer description(PostScriptプリンター記述)
- 各種のプリンターにPostScriptデータを印刷するためにオプションを組み込んだファイルです。
- PPD
- PostScript printer description(PostScriptプリンター記述)の略です。
- プレフィックス長
- 同じネットワーク上にあるIPv6アドレスの範囲を特定します。
- Preflight(プリフライト)
- 実際の印刷が行われる前に、ジョブに対するすべてのリソースを確認することです。
- Prepress(プリプレス)
- データや、アートの作成、ページの組版、色の修正、電子編集、ページのレイアウトなど、ジョブの印刷前に印刷ショップで行われる作業です。
- Print database(印刷データベース)
- 論理宛先、キュー、実宛先など、すべての印刷オブジェクトの属性用に永続的なリポジトリーを提供するディスクにあるファイルセットです。
- 印刷ジョブ
- Job(ジョブ)の同義語です。
- Print Quality Enhancement(印刷品質改善機能)
- 対角線に沿ったエッジの平滑化、高精度の保護、独立した太さ制御などを備えているプリンターの機能です。
- Print Services Facility (PSF)
- PSF for AIX、PSF/MVS、PSF/VM、PSF/VSEを含むいくつかのプログラムのいずれかを指します。このプログラムに送信されたデータからプリンターコマンドを作成します。
- Print system(印刷システム)
- プリントサーバーとプリンターからなるグループです。これは、地理的に同じ場所にある場合もそうでない場合もあります。印刷システムのコンポーネントはいずれかの方法で相互に接続されており、印刷クライアントにネットワークインターフェースを提供し、コンポーネントが相互に連携して定義された文書印刷サービスを提供します。(D)
- Printable document(印刷可能文書)
- InfoPrintでは、ジョブが印刷するテキストまたはデータを表すオブジェクトです。「Resource document(印刷リソース文書)」と対比します。
- Printer description file(プリンター記述ファイル)
- 特定のプリンターにPostScriptデータを印刷するためのオプションを含んだファイルです。
- Printer device(プリンター)
- 印刷機能を実行する物理出力装置です。Physical printer(物理プリンター)も参照してください。
- プリンタードライバー
- プリンターなどの周辺装置の物理的特性を記述するファイルです。印刷時または作図時にグラフィックスとテキストを装置固有のデータへ変換するために使用されます。Device driver(デバイスドライバー)の同義語です。
- 優先順位
- InfoPrintでは、ジョブに割り当てられ、印刷の優先順位を決定する番号です。優先順位番号が高いジョブは、優先順位番号の低いジョブより前に処理されます。
- Process color(プロセスカラー)
- 指定色をシミュレートするCMYKインクを構成する色です。これは、連続した色調のカラーイメージを再現する従来からの方法です(色分解)。カラーインクの性質上、ある種のインクではあまりよく再現されません。
- Processor(プロセッサー)
- コンピューターにおいて、命令を解釈して実行する機能単位です。プロセッサーは、命令制御装置と演算/論理装置で構成されます。(T)
- プロモート
- InfoPrintでは、1つのジョブをキューの先頭まで移動し、ジョブを処理できる、次に使用可能なプリンターで印刷できるアクションです。
- Protocol(プロトコル)
- 通信を実行するときに、機能単位の動作を決定する意味を持つ一連の構文規則です。
- pSeries
- IBMのPOWERアーキテクチャーを基礎としたワークステーションとサーバーのグループです。主にAIXオペレーティングシステムを使用したマルチユーザー数値計算アプリケーションを実行するために設計されています。
- PSF
- Print Services Facilityの略です。
- PSF destination support system(PSF宛先サポートシステム)
- InfoPrintでは、PSF for AIXと通信してジョブを印刷する宛先サポートシステムです。
- PSF physical printer(PSF物理プリンター)
- InfoPrintでは、PSF宛先サポートシステムを使用するプリンターを表すオブジェクトです。
Q
- QuarkXpress
- Quark, Incorporatedが開発したデスクトップパブリッシングシステムです。
- キュー
- InfoPrintでは、印刷を待っているジョブの集まりを管理するオブジェクトです。キューは論理宛先からジョブを受け取り、実宛先にジョブを送信します。
- 処理を待機している項目で形成される行またはリストです。
R
- Raster(ラスター)
- 変化するデータの奥行きで構成されるドットのパターンです。モノクロイメージは1ビット(オン/オフ)、グレースケールイメージは8ビット(256レベル)、RGBイメージは24ビット、CMYKイメージは32ビットで表されます。
- Raster image processor(ラスターイメージプロセッサー)
- PostScriptデータストリームがドットパターンに変換されるプロセッサーです。変換されたドットパターンは最終印刷メディアに転送されます。InfoPrintはAdobe RIPを使用し、InfoPrint 4000とInfoPrint 60などのプリンター用のIPDSに、PostScriptを変換します。
- rc.pd
- InfoPrint において、/etc/pd.servers ファイルに表示されている InfoPrint サーバーを起動するユーティリティーです。
- 読み取り専用
- InfoPrintでは、ユーザーが設定できず、他の活動に基づいて変更される場合がある属性値を説明する用語です。
- ready(準備完了)
- タスクを実行する準備ができており、実行する能力をもつオブジェクトの状態を指します。
- media-ready属性値のような使用可能なリソースです。Supported(サポート済み)と対比します。
- Red, Green, Blue(赤、緑、青)
- CRTディスプレイ蛍光体の色です。RGBイメージはスクリーン表示専用です。印刷する前にCMYKイメージに変換する必要があります。
- Registration(位置決め)
- 用紙の端に相対する用紙上の印刷正確度です。
- ブラックに相対する単一色(シアン、マゼンタ、またはイエロー)の印刷正確度です。
- ページの反対面への印刷に相対するページの片面に印刷する正確度です。
- Reprographics(複写)
- 文書や情報のコピーまたは複製を作成する処理です。
- Requested(要求済み)
- InfoPrintでは、ジョブが実行依頼されたときに、そのジョブが要求した特定の属性値に関する表現です。ジョブの要求済み属性値は、実宛先用のサポート済み属性値と照合して妥当性が検査され、そのプリンターがそのジョブを処理できるかどうかが判別されます。Supported(サポート済み)と対比します。
- Resettable attribute(再設定可能属性)
- オブジェクトを作成した後に、値を設定するか変更できる属性。そのオブジェクトが変更するのに適切な状態にあることが前提となります。Initially settable attribute(初期設定可能属性)も参照してください。Non-settable attribute(設定不能属性)と対比します。
- Resource(リソース)
- AFPにおいて、ジョブの印刷時に使用される印刷指示の集まりが入っているファイルです。リソースには、フォント、オーバーレイ、書式定義、ページ定義、ページセグメントが含まれます。
- Resource context(リソースコンテキスト)
- InfoPrintでは、ディレクトリーパス情報が入っているオブジェクトです。この情報は、プリンターでのジョブの印刷に必要なリソースを印刷システムが見つけるのに役立ちます。リソースには、フォント、オーバーレイ、書式定義、ページ定義、ページセグメントが含まれます。
- Resource document (リソース文書)
- InfoPrintでは、印刷可能文書の印刷にジョブが使用するリソース(グラフィックスやフォントなど)を表すオブジェクトです。「Printable document(印刷可能文書)」と対比します。
- Resubmit(再実行依頼)
- InfoPrintでは、保留中のジョブまたは保持されたジョブを、そのジョブを最初に実行依頼した論理宛先とは別の論理宛先に再転送するアクションです。
- Resume(再開)
- InfoPrintでは、一時停止したジョブの印刷、または休止したサーバーやキューに入っているジョブの配布を再開するアクションです。
- Retained job(保持ジョブ)
- InfoPrintでは、通常は印刷が完了した後で、指定された時間の間、印刷システムに保存されているジョブを表すオブジェクトです。保持ジョブは、キュー内にはありません。
- Retention(保持)
- プロセスの完了後にデータを一定の期間保存するプロセスです。
- Retrieval(取得)
- 保存されたデジタルデータを記憶装置から取り出し、再使用のためにオンラインメモリーに持ってくるプロセスです。Archiving(アーカイブ)も参照してください。
- RGB
- Red, Green, Blue(赤、緑、青)の略です。
- RIP
- Raster image processor(ラスターイメージプロセッサー)の略です。
- ラスターイメージプロセッサーを使って、データをドットパターンに変換することです。
- rootユーザー
- AIX 環境において、最大の権限を持つシステムユーザー。システムユーザーは、ログイン、制限付きコマンドの実行、システムのシャットダウン、保護ファイルの編集や削除を行えます。Superuser(スーパーユーザー)の同義語です。
- RPC
- Remote Procedure Call(リモートプロシージャコール)の略です。
- RPM
- Red Hat Package Management は、Linux Standard Base ディストリビューションのベースラインパッケージ形式です。
S
- Scanner(スキャナー)
- データの再入力を避けるため、ハードコピーのソースデータをデジタル形式(ハーフトーンドット)に変換する装置です。
- Scheduler(スケジューラー)
- InfoPrintでは、ジョブを実宛先へ割り当てるときに、キューが使用するスケジューリング方法です。
- Separator sheet(セパレーターシート)
- ジョブにある文書を区切る用紙(空白の場合もそうでない場合もあります)です。Auxiliary sheet(補助シート)も参照してください。
- サーバー
- InfoPrintでは、構成、管理、印刷要求を受け入れ、要求された操作を実行し、操作結果として応答を返します。
- Settable attribute(設定可能属性)
- Initially settable attribute(初期設定可能属性)、Resettable attribute(再設定可能属性)を参照してください。
- Severity(重大度)
- エラー状態がどの程度重大であるかを示したものです。
- Shell(シェル)
- AIXオペレーティングシステムにおいて、ユーザーとオペレーティングシステムの間のインターフェースとして活動するコマンドインタープリターです。InfoPrint文書では、すべてのシェル例はKornシェルを使用します。
- Shift-out, shift-in code(シフトアウト、シフトインコード)
- 2バイトの表意文字で構成された文字列の始めと終わりを示す制御文字です。
- Shortest-job-first(最小ジョブ先出し)
- InfoPrintでは、キューイング技法の1つです。キュー内の最小のジョブがキューの先頭に次のジョブとして割り当てられます。「Deadline(締切)」、「FIFO(先入れ先出し)」、「Job-priority (ジョブ優先順位)」、「Longest-job-first(最大ジョブ先出し)」と対比します。
- Shut down(シャットダウン)
- InfoPrintでは、サーバーまたは実宛先のすべてのプロセスを、サーバーまたは実宛先を削除せずに停止するアクションです。
- Signature(折り丁)
- 印刷、折り、断裁、製本が全体として行われるページのグループです。折り丁のページを手動で配置する場合は、折り用のダミーを使用して位置を決定します。
- Simplex(片面)
- InfoPrint において、文書または実宛先の plex 属性値。その出力イメージがメディア上に先頭と先頭が合うように配置されることを示す。このためイメージの先頭の位置は、どのページでも同じになります。文書または実宛先の sides 属性値によって、文書は用紙の一方の面または両面に印刷することができます。「Tumble(反転印刷)」と対比します。「Simplex printing(片面印刷)」と「Duplex printing(両面印刷)」も参照してください。
- Simplex printing(片面印刷)
- 用紙の片面だけに印刷することです。Duplex printing(両面印刷)(1)と対比します。
- 用紙の片面または両面に印刷し、先頭と先頭が合った形式でメディア上で出力イメージを配置します。このためイメージの先頭の位置は、どのページでも同じになります。Tumble duplex printing(反転両面印刷)と対比します。Duplex printing(両面印刷)(2)も参照してください。
- SMIT
- System Management Interface Tool(システム管理インターフェースツール)の略です。
- SNA
- Systems Network Architecture(システムネットワークアーキテクチャー)の略です。
- Spiral binding(ら旋とじ)
- ワイヤーまたはプラスチックの巻線が、とじしろの一連の穴(丸穴または角穴)に通されるタイプの製本です。Edition binding(版とじ)、Perfect binding(無線とじ)、Wire-o binding(二重ら旋とじ)と対比します。
- Spot color(スポットカラー)
- 指定色と正確に一致するよう個別に調合されたカラーインクです。スポットカラーは、CMYKプロセスカラーでは良好な複製を作成できない、または鮮明な色が必要な場合に使用されます。さらに、スポットカラーは蛍光色やメタル色が必要な場合にも使用されます。
- Spread(スプレッド)
- カラー印刷において、それと他のカラーとの間の空白を削除するために寸法を拡大したエリアです。Choke(チョーク)と対比します。
- Start sheet(スタートシート)
- ジョブの前に配置できる用紙(空白の場合もそうでない場合もあります)です。Auxiliary sheet(補助シート)も参照してください。
- State(状態)
- Object state(オブジェクトの状態)の同義語です。
- Stripping(ストリッピング)
- 原板のレイアウトへフィルムを機械的に組み込んでいく処理です。ページの組版は、ストリッピング時に行われます。
- Subnet mask(サブネットマスク)
- 同じネットワーク上にあるIPv4アドレスの範囲を特定します。
- サブネットワーク
- ノードの任意のグループです。同一ネットワークIDなど共通特性があります。
- AIXオペレーティングシステムでは、TCP/IPで作成可能なネットワークなど、別ネットワークの複数論理部のグループの1つです。
- Subtractive color system(減法混色システム)
- 白い用紙に適切な量のシアン、マゼンタ、イエローのペイントを混合(追加)することで、イメージを再現するシステムです。これらのペイントは他の色を反映、つまり、吸収し、減色します。Additive color system(加算混色システム)と対比します。
- Superuser(スーパーユーザー)
- rootユーザーの同義語です。
- サポート済み
- InfoPrint において、実宛先がジョブの妥当性検査時に受け入れることのできる特定のジョブ属性値に関する表現です。InfoPrint は、実宛先のサポート済み属性値と照合してジョブの要求済み属性値の妥当性を検査し、その実宛先がそのジョブを処理できるかを判別します。要求済みと対比します。
- Synchronous(同期)
- 特定のアクションとの間に規則的または予測可能な時間的関係を伴って発生する性質を指します。Asynchronous(非同期)と対比します。
- System administrator(システム管理者)
- Administrator(管理者)の同義語です。
- System Management Interface Tool (SMIT)
- AIXオペレーティングシステムにおいて、インストール、保守、構成、診断の作業のためのインターフェースツールです。SMITによって、コマンドを入力しないでタスクを実行できます。
- Systems Network Architecture(システムネットワークアーキテクチャー)
- IBMが作成した、ネットワークを使用した送信単位とネットワークの構成と操作に対する、論理構造、形式、プロトコル、操作シーケンスに関する記述です。
T
- Table reference character(テーブル参照文字)
- 印刷データセット内のオプションの制御文字です。TRCはレコードの印刷に使用するフォントを識別し、印刷中のフォントを選択できます。
- Tagged Image File Format (TIFF)
- スキャンしたイメージを保存するためのデジタル形式です。TIFFファイルはラスター形式ファイルとも呼ばれます(ベクトル形式ファイルに対して)。TIFFファイルをデスクトップパブリッシングで使用する場合は、TIFFファイルには低解像度のFPOイメージのみが入れられており、高解像度のデータはハードディスク上に置かれています。
- Tast help(タスクヘルプ)
- 選択したオブジェクトを使用して実行できるタスクのリストを提供するオンラインヘルプです。タスクを選択すると、そのタスクの実行方法に関して手順を追った説明が表示されます。
- TCP/IP
- Transmission Control Protocol/Internet Protocol(伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル)の略です。
- TCP/IP 接続プリンター
- TCP/IPプロトコルを使用した通信回線を通してpSeriesコンピューターに接続されたプリンターです。
- InfoPrintでは、TCP/IP 接続プリンターを表すPSF物理プリンターです。「AIX-attached printer(AIX接続プリンター)」、「Direct-attached printer(直接接続プリンター)」、「Upload-TCP/IP-attached printer(アップロードTCP/IP接続プリンター)」も参照してください。
- Template(テンプレート)
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでは、実宛先などの特定のタイプのオブジェクトを作成するために定義された1組のデフォルト属性値を表すオブジェクトです。
- Ticket(チケット)
- ジョブチケット を参照してください。
- TIFF
- Tagged Image File Format(タグイメージファイル形式)の略です。
- Transmission Control Protocol/Internet Protocol(伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル)
- インターネットや、米国国防総省のインターネットワークプロトコル用の規格に従ったネットワークで使用される一連の通信規則です。TCPはパケット交換通信ネットワーク内の、またネットワークの相互接続システム内のホスト間で、信頼性のあるホスト間プロトコルを提供します。インターネットプロトコル(IP)が基礎のプロトコルとなっていることを想定しています。Internet Protocol(インターネットプロトコル)も参照してください。
- Trapping(トラッピング)
- デスクトップパブリッシングで、重ね印刷するカラーを重ねさせる部分の大きさです。トラッピングは、位置決めで通常の誤差のために生じるすき間から白紙部分が見えるのを防ぎます。枚葉給紙の印刷機の場合は、トラッピングは通常0.25ポイントにします。Choke(チョーク)とSpread(スプレッド)も参照してください。
- TRC
- Table Reference Character(テーブル参照文字)の略です。
- TrueType font(TrueTypeフォント)
- 柔軟な指示で拡大/縮小しやすいアウトラインテクノロジーに基づくフォント形式です。絵文字の形状は2次曲線に基づきます。このフォントは、TrueTypeフォントファイルに含まれるテーブルのセットで表されます。
- TTF
- TrueType font(TrueTypeフォント)の略です。
- Tumble(反転印刷)
- InfoPrintでは、文書または実宛先のplex属性値で、その出力イメージがメディア上に先頭と末尾が合うように配置されます。このためイメージの先頭の位置は、次のイメージの末尾と同じ端になります。用紙の両面に印刷する必要があります。Simplex(片面印刷)と対比します。
- Tumble duplex printing(反転両面印刷)
- 用紙の両面に印刷し、先頭と末尾が合うように出力イメージを配置します。このためイメージの先頭の位置は、次のイメージの端と同じになります。Simplex printing(片面印刷)(2)、Duplex printing(両面印刷)(2)と対比します。
U
- UCR
- Under color removal(下色除去)の略です。
- Under color removal(下色除去)
- CMYインクの使用の削減、トラッピングの改善、セットアップ時間の削減を目的とし、無色の区域を黒色に変換することです。UCRは一般にイメージスキャンの時点で行われますが、処理中にUCRを実行するものもあります。Gray component replacement(グレーコンポーネントの置き換え)の同義語です。
- Unmanage(非管理)
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでは、対象オブジェクトのアイコンに状況の変化を反映させないように使用するアクションです。
- Upload printer(アップロードプリンター)
- Upload-TCP/IP-attached printer(アップロードTCP/IP接続プリンター)を参照してください。
- upload-TCP/IP-attached printer(アップロード TCP/IP 接続プリンター)
- InfoPrint では、MVS システムを介して接続されたプリンターを表す PSF 物理プリンターで、PSF/MVS により管理されます。InfoPrint は TCP/IP ネットワークを介して、MVS システムと通信します。AIX 接続プリンター、直接接続プリンター、TCP/IP 接続 プリンターも参照してください。
V
- Validate(検証)
- InfoPrintでは、ジョブが要求した属性値を、システムにある実宛先のサポート済み属性値と比較し、そのジョブを印刷または送信できる実宛先があるかどうかを判別することです。
- Value(値)
- 属性の特性です。
- Variable(変数)
- プログラムの実行中に値を変更できるデータ項目を表す名前です。
- Variable data(変数データ)
- 文書のコピー間で変更が可能なデータです。たとえば、定形文のレター(定数データ)をお客様の名前や住所などの変数データと組み合わせて、個人宛ての文書のコピーを作成できます。
- Varnish(ワニス)
- 完成した用紙に塗布される保護層です。通常は写真に使用しますが、反射する特質をもっているためデザイン要素に使用することもあります。ワニスには着色することもできます。
- Vector(ベクトル)
- 空間上の絶対座標の点と線です。PostScriptファイルには、ベクトルのアートワークを含めることができます。ベクトルファイルはRIP処理時にラスターに変換されます。
- Velox
- ハーフトーンのネガから作ったモノクロの写真です。校正刷りとして使用されます。
- Vignette(ビネット)
- 輪郭をぼかしたイメージです。
- Virtual Machine(仮想マシン)
- 単一のコンピューターのリソースを管理し、複数のコンピューターシステムが存在するかのように見せるIBMライセンス製品です。
- 特定のユーザーのための排他的処理であるかに見えますが、その実データ処理システムのリソースを共用することによって機能が実現されている仮想データ処理システムです。(T)
- Virtual Storage Extended(仮想マシン拡張)
- IBMライセンスプログラムで、正式名称はVirtual Storage Extended/Advanced Functionです。プログラムの実行を制御するソフトウェアオペレーティングシステムです。
- Visual Systems Management(仮想システム管理)
- AIXにおけるグラフィカルユーザーインターフェースのタイプの1つです。オブジェクトの直接操作によりシステムを管理できます。
- VM
- Virtual Machine(仮想マシン)の略です。
- VSE
- Virtual Storage Extended(仮想マシン拡張)の略です。
- VSM
- Visual Systems Management(仮想システム管理)の略です。
W
- Web(ウェブ、用紙、ロール紙)
- 輪転機による印刷で使用するロール紙です。
- Well(ウェル)
- InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでは、ペイン内のオブジェクトに関連したオブジェクトのグループが入っている、ペイン中の領域です(たとえば、サーバーペインの中にあるキューウェルなど)。
- what you see is what you get(ウィジウィグ/WYSISYG)
- コンピューターワークステーションの画面に表示された複合イメージが、最終的な印刷イメージと見た目が同じになるようにすることです。
- Window(ウィンドウ)
- 画面の長方形区域です。移動したり、他のウィンドウの上や下に重ねて置いたり、アイコンに最小化できます。
- Wire-o binding(二重ら旋とじ)
- 冊子のとじ部分に沿って開いている溝の部分に、連続したワイヤーの二重ループを通すことです。Edition binding(版とじ)、Perfect binding(無線とじ)、Spiral binding(ら旋とじ)と対比します。
- With-request(要求時)
- InfoPrintでは、クライアントがサーバーへ文書を直接転送する転送方式です。「Pipe-pull(パイププル)」と対比します。
- Workstation(ワークステーション)
- 通常は、メインフレームかネットワークへ接続されている端末またはマイクロコンピューターを指します。ユーザーはここからアプリケーションを使用できます。
- Write access(書き込みアクセス)
- データを変更する能力を付与する認証レベルです。
- WYSIWYG(ウィジウィグ)
- What you see is what you get(見たままが得られる)の略です。
X
- X-Windows
- MITによって開発されたネットワーク透過型のウィンドウ操作システムです。これはAIXオペレーティングシステムで実行される拡張X Windowシステムの基礎となっています。
- Xerography(ゼログラフィー)
- 潜像を保持するためにコロナ帯電された光伝導体面を使用する乾式印刷プロセスです。潜像は乾式トナーを使用して現像され、紙に転写された後、熱で融着させられます。
- Xstation(Xステーション)
- ネットワークを使用してpSeriesコンピューターに接続された端末です。このターミナルでは、ユーザーはコマンド行関数を実行したり、X Windowシステムベースのアプリケーションを実行したりできます。