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RICOH ProcessDirector™ for Linux

RICOH ProcessDirector for Linux

1 Linux用RICOH ProcessDirector

RICOH ProcessDirectorは、印刷作業を管理された製造工程に変えるWebベースのアプリケーションです。強力でコスト効率の高いシステムであり、包括的なユーザーインターフェースによって印刷環境を一元的に管理できます。

インフォメーションセンターでは、インストール、設定、基本製品の使用方法、機能などの情報を含め、RICOH ProcessDirector製品ライブラリーを掲載しています。ほとんどの情報は、PDF形式とHTML形式の両方を用意しています。

注意: PDF版を新しいタブで開くには、下記のリストでPDFのリンクをクリックしてください。

HTML形式のトピックやPDFをこのタブで開くには、以下の操作を行います。

  • 目次から読みたいトピックを探し、タイトルをクリックします。
  • 下記のリストで、HTMLリンクをクリックしてください。

  • 導入と計画(PDF HTML
  • リリースノート(PDF HTML
  • 他のアプリケーションと統合する(PDF HTML
  • 文書処理機能をインストールする(PDF HTML
  • Adobe Acrobat用RICOH ProcessDirector Plug-inを使用する(PDF HTML
  • ホワイトペーパー:拡張AFP機能を使用する(PDF
  • InfoPrintフォントコレクション: フォントの概要(PDF
  • ソフトウェアライセンス契約書 HTML

1.1 RICOH ProcessDirectorをプランニング/インストールする

1.1.1 はじめに

1.1.1.1 おことわり

適用される法律で許容される最大限の範囲内で、いかなる場合でも、本製品の故障、書類またはデータの紛失、本製品およびそれに付属の取扱説明書の使用または使用不能から生じるいかなる損害についても、製造者は責任を負いません。

重要な文書やデータのコピーやバックアップを常に取っておいてください。操作上の誤りやソフトウェアの誤動作により、文書やデータが消去されることがあります。また、コンピューターウイルス、ワーム、およびその他の有害なソフトウェアに対する保護対策を講ずる責任があります。

いかなる場合でも、製造者は、本製品を使用してお客様が作成した文書またはお客様が実行したデータの結果について責任を負いません。

1.1.1.2 本書についてのご注意

  • 製品の改良または変更により、このガイドのイラストまたは説明に、使用している製品との差異が生じる場合があります。
  • この文書の内容は、予告なしに変更されることがあります。
  • この文書のいかなる部分も、提供者の事前の許可なく重複、複製、あらゆる形のコピー、変更、または引用することを禁じます。
  • 本書では、ディレクトリーパスの参照は、デフォルトパスのみを示しています。RICOH ProcessDirectorやその一部のコンポーネントを別の場所(別のドライブなど)にインストールする場合は、パスを適宜調整する必要があります。

    たとえば、Windowsオペレーティングシステムを実行しているコンピューターのD: ドライブにRICOH ProcessDirectorをインストールした場合、ディレクトリーパスのC:D:に置き換えます。

1.1.1.3 使用説明書とヘルプの紹介

RICOH ProcessDirector の資料 CD には RICOH ProcessDirector の資料が収められています。
使用説明書

ご利用いただける使用説明書は次のとおりです。

  • RICOH ProcessDirector for Linux: 導入と計画(本書) (PDF 形式)

    この使用説明書は、RICOH ProcessDirectorの計画とインストール手順について説明します。

  • RICOH ProcessDirector: 他のアプリケーションとの統合

    この使用説明書には、他のアプリケーションとデータを交換するようにRICOH ProcessDirectorを構成する方法に関する技術的な情報が記載されています。

    このガイドは、ヘルプメニューから開くことができます。

  • RICOH ProcessDirector: 文書処理機能のインストール

    この使用説明書は、ジョブとジョブ内の個々の文書の両方を制御および追跡するRICOH ProcessDirector機能のインストール方法について説明しています。

  • RICOH ProcessDirector: RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用する

    この使用説明書は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatの使用方法について説明しています。Adobe Acrobat プラグインを使用して、PDF ファイルでテキスト、バーコード、イメージ、およびその他の拡張を定義できます。拡張機能を制御ファイルに保存すると、RICOH ProcessDirectorワークフローでは、制御ファイルを使用してPDFファイルを同様に拡張できます。

  • Font Summary

    この使用説明書は、 RICOH InfoPrint Font Collectionのフォントの概念とさまざまな種類のフォントについて説明します。Font Summaryは英語版のみです。

  • ホワイトペーパー - 拡張 AFP 機能を使用する

    この使用説明書は、拡張AFP制御ファイルを設定および使用する方法について説明します。この使用説明書は英語版のみです。

  • RICOH ProcessDirectorのreadmeファイル(readme.html)。

    このファイルには、他の使用説明書へのアクセス方法が示されています。READMEファイルは英語版のみです。

  • RICOH ProcessDirectorリリースノート

    このリリースノートには、新しい機能やアップデート、既知の制限事項、問題、回避策、コード変更要求を含むRICOH ProcessDirectorのリリースに関する情報が記載されています。リリースノートは英語版のみです。

また、RICOHソフトウェアインフォメーションセンター(https://help.ricohsoftware.com/swinfocenter/)からPDF形式で英語版の説明書をダウンロードできます。

RICOH ProcessDirector インフォメーションセンター

インフォメーションセンターには、管理者、スーパーバイザー、オペレーターがRICOH ProcessDirectorについて詳しく知るために役立つトピックがあります。インフォメーションセンターは、ユーザーインターフェースから使用でき、クイックナビゲーションと検索機能を提供します。

ヘルプ

フィールドヘルプは、特定のタスクや設定に関する情報を提供するために、多くの画面で利用できます。

1.1.1.4 使用説明書とヘルプの読み方

1.1.1.4.1 RICOH ProcessDirectorを使用する前に

このマニュアルでは、RICOH ProcessDirectorを正しく使用するための手順と注意事項を説明します。RICOH ProcessDirectorを使用する前に、全体をよくお読みください。このマニュアルはいつでも参照できるようお手元に置いておいてください。

1.1.1.4.2 使用説明書とヘルプの利用方法

使用説明書は、ニーズに合わせて使用してください。
RICOH ProcessDirectorの計画、インストール、開始方法を知りたいとき
RICOH ProcessDirector for Linux: プランニング/インストールするを参照してください。
RICOH ProcessDirectorの操作、インストールされている機能を知りたいとき
RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターを参照してください。
ユーザーインターフェースでプロパティー値の設定方法を知りたいとき
フィールドヘルプをご覧ください。
文書処理機能のインストール方法:
RICOH ProcessDirector: 文書処理機能をインストールするを参照してください。
の機能と基本操作について知りたいとき を参照してください。 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat
RICOH ProcessDirector: RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用するを参照してください。
他のアプリケーションとデータを交換できるようにRICOH ProcessDirectorを構成する方法は、次を参照してください。
RICOH ProcessDirector: 他のアプリケーションと統合するを参照してください。
資料を表示する

RICOH ProcessDirectorの使用説明書は、資料CDに収録されているため、アプリケーションをインストールする前にアクセスできます。

    注意:
  • 資料を表示するには、Adobe Acrobat Reader などの PDF ビューアーが必要です。

Windows で RICOH ProcessDirector 資料 CD にアクセスするには、次の手順に従います。

  1. CD を CD ドライブに挿入します。

    Windows システムが CD を自動実行するように構成されている場合は、Windows Explorer が自動的に開き、CD の内容が表示されます。

  2. Windows Explorer が自動的に起動しない場合は、手動で開いてから CD ドライブの内容を表示します。
  3. readme.htmlを開き、CDの内容についての情報を参照します。

これらの資料の一部は、RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースからも入手可能です。

    注意:
  • 資料を閲覧するには、RICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースにログインする必要があります。

RICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースのバナーで情報ボタンをクリックし、以下の資料の中から1つを選択してダウンロードしてください。

  • RICOH ProcessDirector: 他のアプリケーションと統合する
  • RICOH ProcessDirector: 文書処理機能をインストールする
  • RICOH ProcessDirector:Adobe Acrobat 用 RICOH ProcessDirector プラグインを使用する
  • RICOH ProcessDirector:リリースノート

インフォメーションセンターを表示する

RICOH ProcessDirectorインフォメーションセンターは、ユーザーインターフェースから利用できます。

インフォメーションセンターを表示するには、次の手順に従います。

  • RICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースのバナーで、情報ボタンをクリックして ヘルプを選択します。
  • RICOH ProcessDirector にログインしていない場合は、ブラウザーのアドレスバーに次の URL を入力します。
    • http://hostname:15080/pdhelp/index.jsp

    URL の hostname は、RICOH ProcessDirector がインストールされているコンピューターのホスト名または IP アドレスです。

また、ブラウザーでインフォメーションセンターの位置にブックマークを付け、RICOH ProcessDirector 外部からいつでも開くこともできます。

各機能の使用と操作に関する情報は、機能がシステムにインストールされている場合にのみ使用できます。

1.1.1.5 関連製品情報

当社製品の詳細:

関連製品については、次の情報を参照してください。

  • InfoPrint ManagerAIX用:スタートガイドG550-1061
  • InfoPrint ManagerAIX用: プランニングガイド、G550-1060
  • InfoPrint ManagerLinux用: スタートガイド, G550-20263
  • InfoPrint ManagerLinux用: プランニングガイド、G550-20262
  • InfoPrint ManagerWindows用:スタートガイド、G550-1072
  • InfoPrint ManagerWindows用:プランニングガイド、G550-1071
  • InfoPrint Manager: PSF and Server Messages、G550-1053
  • InfoPrint Manager:解説書S550-1052
  • InfoPrint Transform Manager for Linux:インストールおよびユーザーズガイド、G550-1048
  • InfoPrint Transform Manager for Linux: afp2pdf Transform インストールおよびユーザーズガイド, G550-0538
  • RICOH InfoPrint XT for Linux:インストールおよびユーザーズガイド、G550-20375
  • RICOH InfoPrint XT for Windows:インストールおよびユーザーズガイド、GLD0-0025
  • AFP Conversion and Indexing Facility User's Guide、G550-1342
  • IBM Print Services Facility for z/OS: AFP Download Plus、S550-0433
  • IBM Print Services Facility for z/OS: Download for z/OS、S550-0429

1.1.1.6 マークについて

このマニュアルでは、内容を迅速に識別するために、次のシンボルが使用されています。

    重要:
  • 製品を使用する際に注意する点を示しています。次の説明を必ずお読みください。

    注意:
  • タスクを完了するために直接関係のない有益な補足情報を示します。

太字
太字は、ダイアログ、メニュー、メニュー項目、設定、フィールドラベル、ボタンキーの名前を示します。
イタリック
イタリック体は、独自の情報で置き換える必要があるマニュアルと変数のタイトルを示します。
モノスペース
モノスペース体は、コンピューターの入出力を示します。

1.1.1.7 省略語

AFP
Advanced Function Presentation
API
Application Programming Interface
CSV
Comma-Separated Values
DNS
Domain Name System
GID
Group ID
HTTP
Hyper Text Transfer Protocol
IP
Internet Protocol
JDF
Job Definition Format
LPD
Line printer daemon
PDF
Portable Document Format
PSF
Print Services Facility
REST
Representational State Transfer
SOAP
Simple Object Access Protocol
SSL
Secure Sockets Layer
UID
Default user ID
WSDL
Web Service Description Language
YaST
Yet Another Setup Tool

1.1.1.8 商標

RICOH ProcessDirectorおよびRICOH InfoPrint Managerは、株式会社Ricohの米国およびその他の国における商標です。

Adobe®、Reader®、および PostScript® は、Adobe Systems Inc の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

Amazon® は、Amazon.com LLCの登録商標です。

EFI®、Fiery®、およびFieryのロゴは、Electronics For Imaging, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

Firefox®は、Mozilla Foundationの登録商標です。

Google Chromeは、Google, Inc.の商標です。

IBM®、AIX、DB2®、MVS、POWER、Print Services Facility、およびz/OS®は、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

Impostrip®は、Ultimate TechnoGraphics Inc.の登録商標です。

Kodak®は、Eastman Kodak Companyの登録商標です。

Linux®は、Linus Torvalds氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。

MarcomCentral®は、Ricoh CompanyのMarcomCentralの登録商標です。

Microsoft、Windows、Windows Server、およびMicrosoft Edgeは、Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

Oracle®、Java ®OpenJDK™は、Oracle およびその関連会社の商標または登録商標です。

PostgreSQL®は、PostgreSQL Community Association of Canadaの登録商標です。

Quadient®は、Quadient Group AGの登録商標です。

Tableau Software®およびTableau®は、Tableau Softwareの登録商標です。

UNIX®は、The Open Groupの登録商標です。

VMware®は、VMware社の登録商標です。

Xerox®は、Xerox Corporationの登録商標です。

Thales Groupコード:このライセンスアプリケーションのライセンス管理部分は、以下の 1 つ以上の著作権に基づきます。

Sentinel RMS
Copyright 1989-2024 Thales Group 
All rights reserved.

Sentinel Caffe (TM)
Copyright 2008-2024 Thales Group 
All rights reserved.

Sentinel EMS
Copyright 2008-2024 Thales Group 
All rights reserved.

Windows オペレーティングシステムの正式名称は次のとおりです。

  • Windows XP:
    • Microsoft Windows XP Professional
    • Microsoft Windows XP Enterprise
  • Windows 7:
    • Microsoft Windows 7 Professional
    • Microsoft Windows 7 Ultimate
    • Microsoft Windows 7 Enterprise
  • Windows 10:
    • Microsoft Windows 10 Pro
    • Microsoft Windows 10 Enterprise
  • Windows 11:
    • Microsoft Windows 11 Pro
  • Windows Server 2008:
    • Microsoft Windows Server 2008 Standard
    • Microsoft Windows Server 2008 Enterprise
  • Windows Server 2016:
    • Microsoft Windows Server 2016 Standard
  • Windows Server 2019:
    • Microsoft Windows Server 2019 Standard
  • Windows Server 2022:
    • Microsoft Windows Server 2022 Standard

本書に記載されているその他の製品名は、識別のためにのみ使用されており、各社の商標の可能性があります。当社では、このような商標に関する一切の権利を否認します。

1.1.1.9 このリリースの新機能

これらの新しい機能と更新機能は、RICOH ProcessDirectorバージョン3.12に含まれています。

バージョン3.12の新機能および更新機能

  • 1 次データベースのオプションが使用可能

    長年1つのデータベースしかサポートしていませんでしたが、RICOH ProcessDirectorがPostgreSQLを1 次データベースとして実行できるようになりました。IBM DB2はこれまでと同じ構成でサポートされていますが、PostgreSQLがデフォルトのデータベース構成となります。既存の顧客は、バージョン3.12にアップグレードしてDB2を中断することなく使い続けることも、データをPostgreSQLデータベースに移行することも可能です。

    注意: DB2からPostgreSQLにデータを移行するには、RICOH ProcessDirectorバージョン3.12を別のコンピューターにインストールする必要があります。既存のDB2構成と同じシステムにPostgreSQL構成をインストールすることはできません。

    PostgreSQLデータベースはDockerコンテナーにインストールされるため、Docker Engineが1 次コンピューターにインストールされている必要があります。

  • 移行の簡略化

    アプリケーションの新バージョンへの移行で最も困難な側面のひとつは、すべてがまだ機能していることを確認することです。特に、アップグレードで新しいシステムに移行する必要がある場合、必要なものをすべてコピーしたかどうかを確認するのは困難です。RICOH ProcessDirector移行アシスタントは、そのプロセスをより簡単にしました。

    新しいシステムに基本製品をインストールし、ログインして移行アシスタントを開始します。アシスタントを使用して既存のインストールに接続し、新しいインストールに移行するオブジェクトと設定を選択したら、作業はアシスタントに任せます。移行アシスタントは、既存のDB2データベースからPostgreSQLへのデータ移行を扱うことができ、オペレーティングシステムをまたいで作業することもできます。

  • RICOH ProcessDirector for AIX replacement

    バージョン3.12で、RICOH ProcessDirector for AIXは廃止されました。AIXで稼動させているお客様は、サポート終了日までアプリケーションの使用を継続することができます。あるいは、LinuxまたはWindows上でバージョン3.12に移行し、移行アシスタントを使用してデータを新しいシステムに移植することもできます。

  • 新規対応プリンター

    RICOH ProcessDirectorは、Fieryとリコーの技術に基づく新しいFiery®Nシリーズコントローラーデジタルフロントエンドを搭載したプリンターモデルをサポートするようになりました。以下の新しいプリンターモデルをRicoh PDFプリンターとして定義することができます。

    • RICOH Pro C7500
    • RICOH Pro C9500

  • オペレーティングシステムのサポート更新

    以下のオペレーティングシステムのバージョンにRICOH ProcessDirectorをインストールできるようになりました。

    • Rocky Linux 8.4から最新の8.Xまで
    • Rocky Linux 9.0から最新の9.Xまで
    注意: PostgreSQLの設定をインストールできるのは、これらのオペレーティングシステムのみです。IBM DB2はRocky Linuxではサポートされていません。

バージョン3.11.2の新機能と更新機能

  • カスタムジョブプロパティーの新規サポート

    このリリースでは、ジョブのカスタムプロパティーを作成できます。従来、RICOH ProcessDirectorには、カスタム情報を保存するために使用できる20のジョブプロパティーが用意されていました。しかし、フィールド名を変更したり、フィールドに関して変更を行ったりすることはできませんでした。この新機能により、独自のジョブプロパティーを作成することができます。独自のフィールド名やデータベースプロパティー名を自由に割り当てることが可能です。

    カスタムジョブプロパティーを定義するには、管理タブの カスタムプロパティーページを使用します。プロパティーノートブックに記入し、プロパティーをアクティベートすれば、ワークフローで使い始めることができます!

  • カスタム文書プロパティーを簡単に定義する方法

    カスタムジョブプロパティーを定義するために使用される同じカスタムプロパティーページを、文書プロパティーの定義にも使用できます!この新機能は、カスタム文書プロパティーの作成に伴うオーバーヘッドを大幅に削減します。docCustomProperties.xmlファイルを更新したり、DocCustomユーティリティーを実行したり、新しいプロパティーをインストールしたりする必要はもうありません。カスタムプロパティーノートブックのフィールドに記入し、アクティベートするだけです。文書プロパティーが使用できるようになりました!

  • Adobe Acrobatプラグインの更新

    RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatが更新され、Oracle® Javaに加え、OpenJDK™Java® JREバージョン1.8がサポートされました。プラグインをインストールする前に、適切なJREがシステムにインストールされている必要があります。このアップデートでは、64ビット版のJREをインストールすることを強く推奨します。

    また、Adobe Acrobat Proの64ビット版にプラグインをインストールできるようになりました。

  • 翻訳資料の更新

    バージョン3.11.1でリリースされた機能の翻訳情報を含むブックとヘルプシステムが利用可能になりました。ヘルプメニューから翻訳されたヘルプコンテンツや更新された使用説明書を見るには、お使いの言語の言語パックをダウンロードし、インストールしてください。PDF版の使用説明書はRICOH Software Information Center (https://help.ricohsoftware.com/swinfocenter/) でもご覧いただけます。

バージョン3.11.1の新機能および更新機能

  • 対応言語の更新

    バージョン3.11の製品インターフェースとヘルプシステムの内容は、以下の言語に翻訳されています。

    • ブラジルポルトガル語
    • フランス語
    • ドイツ語
    • イタリア語
    • 日本語
    • スペイン語

    翻訳されたユーザーインターフェースとヘルプコンテンツを見るには、お使いの言語の言語パックをダウンロードし、インストールしてください。

  • メディア設定を使用してバナーページの用紙を選択する

    PDFジョブを印刷する場合、用紙トレイを指定するのではなく、メディアでバナーページを印刷する用紙を指定できるようになりました。バナーページは、用紙がどこにセットされていても、正しい用紙に印刷されます。この機能は、リコーPDF、Kodak PDF、Xerox PDFプリンターで利用できます。

  • ユーザーインターフェースの更新

    ブラウザーのウィンドウ内に収まるようにポートレットのサイズを調整できるように、ユーザーインターフェースが強化されました。ブラウザーのサイズを変更したり、別の画面に移動したりしてウィンドウのサイズを変更すると、ポートレットは使用可能なスペースに合わせて縮小または拡大されます。

  • データキャプチャーの改善

    今回のアップデートにより、データキャプチャーファイルは、データキャプチャーページから直接システムにダウンロードできるようになり、ファイルを取得するためにプライマリーサーバーにアクセスする必要がなくなりました。また、すでに実行中のキャプチャーを停止することもできます。

  • オペレーティングシステムのサポートの変更

    今回のリリースでは、RICOH ProcessDirectorのインストールに必要なCentOSの最小レベルをバージョン7.9に引き上げました。

バージョン3.11の新機能および更新機能

  • RICOH ProcessDirectorの以前のインストールにリストアする機能

    このバージョンのRICOH ProcessDirector では、Feature Manager を使用して以前のインストールをリストアできます。この新機能では、新しい機能をインストールした後、ニーズに合わないと判断した場合には、効果的に機能をリストアできます。また、更新機能を適用して、インストール処理中に問題が発生した場合は、更新前のインストールをリストアして、安定した状態に戻してから、再度更新を試みることができます。

  • 処理時間に関する情報を収集する新しいデータコレクター

    ジョブステップ期間データコレクターを使用して、各ステップがキュー状態および処理状態にあった時間や、ワークフローの各ステップが処理を完了するまでの総時間などの情報をキャプチャーできます。また、各ステップの終了時に取り込むジョブプロパティーを選択できます。

  • オペレーティングシステムのサポートの変更

    本リリースでは、Windows Server 2016 へのRICOH ProcessDirectorアプリケーションサーバーのインストールサポートを廃止しました。

  • AFP印刷ジョブにプリセット名を含める

    TotalFlow Print Serverを使用するプリンターにAFP印刷ジョブを送信する場合、ジョブのプロパティーとして、そのジョブに使用するプリンタープリセットの名前を含めることができるようになりました。

  • セキュリティーの脆弱性への対処

    リコーは、脆弱性スキャン結果に全力で対応し、今後提供する各リリースにも修正を加えていきます。今回のリリースでは、これらの脆弱性に対応するため、以下のようなさまざまなコンポーネントの更新が行われました。

    • AFP Support
    • Avanti Slingshot Connect
    • Reports
    • Printer Connector
    • Ricoh PDF Printer
    • DB2
    • Product Update

RICOH ProcessDirectorの旧バージョンのリリースノートは、RICOH Software Information Centerから入手できます(リリースノート:RICOH ProcessDirector )。

1.1.2 概要

RICOH ProcessDirectorは、包括的なWebブラウザベースのユーザーインターフェースから印刷プロセスのあらゆる側面を管理できます。RICOH ProcessDirectorは、ファイルコピー方式による他のシステムからのジョブ実行依頼に対応しています。ジョブを指定のディレクトリー (ホットフォルダー) にコピーまたは移動し、そのディレクトリーが継続的にモニターされ、ジョブが到着後に自動的に処理されるように RICOH ProcessDirector を構成できます。また、ファイル伝送にラインプリンターデーモン (LPD) プロトコルを使用するシステムからジョブを実行依頼することもできます。加えて、RICOH ProcessDirector を使用すると、PDF ジョブ内の個々の文書の制御および追跡が可能になります。

RICOH ProcessDirector が使用する広範囲のデータベースから印刷ワークロードおよびタスクに関する詳細な監査情報が提供されます。

RICOH ProcessDirector には、ネットワークに接続されているワークステーションから、サポートされている Web ブラウザーでアクセスできます。ユーザーインターフェースにアクセスするときに使用するワークステーションに RICOH ProcessDirector をインストールする必要はありません。ワークフローを管理するコンピューターにのみ RICOH ProcessDirector をインストールすれば十分です。

AFP Support 機能を購入およびインストール済みの場合は、RICOH ProcessDirector を使用して Advanced Function Presentation (AFP) 形式の個々の文書の制御および追跡が可能になります。この機能によって、AFPとPCLOutプリンター、およびDownload for z/OSとAFP Download Plusを使用してz/OSホストシステムからジョブを実行依頼するためのサポートが追加されます。

重要: AFP Support 機能が搭載されていない RICOH ProcessDirector を購入した場合、Download 入力装置、AFP および PCLOut プリンター、その他の AFP 固有のシステムオブジェクトおよび機能の手順は、RICOH ProcessDirector のインストールに適用されません。

永久ライセンスを提供するRICOH ProcessDirector、または長期使用のための更新オプション付きで1~5年間の製品アクセスを提供するRICOH ProcessDirector サブスクリプションを購入できます。基本製品のサブスクリプションと、インストールしたい各機能のサブスクリプションを購入します。

1.1.2.1 コンポーネント

RICOH ProcessDirector 基本製品は、次のコンポーネントで構成されています。

RICOH ProcessDirector 1 次サーバー
RICOH ProcessDirector 1 次サーバーは、ジョブを作成する入力装置やジョブを印刷するプリンターなど、すべてのジョブの活動を管理します。さらにサーバーはワークフロー (他のプログラムが組み込まれている場合もあります) によってジョブを処理します。このサーバーは、ジョブのフローと、システム情報を保管するデータベース表を制御します。

RICOH ProcessDirector 1次サーバーは、以下のオペレーティングシステムを実行している64ビットx86コンピューターにインストールします。

  • x86_64向けCentOS Linux 7.9から最新の7.Xまで
  • Red Hat 7.6から最新の7.Xまで
  • Red Hat 8.1から最新の8.Xまで
  • Rocky Linux 8.4から最新の8.Xまで
  • Rocky Linux 9.0から最新の9.Xまで
  • x86_64のService Pack 4以降を搭載したSUSE Linux Enterprise Server(SLES)12.0
  • x86_64のService Pack 1以降を搭載した SUSE Linux Enterprise Server(SLES)15.0
最新のサービスパックを使用することをお勧めします。

さらに、バックアップ(またはフェールオーバー)コンピューターとして使用するスタンバイコンピューターをインストールするように設定することもできます。RICOH ProcessDirectorは、アクティブなコンピューターとバックアップコンピューターの両方にインストールされますが、一度に1台のコンピュータでしか実行できません。両方のコンピューターから同じ NFS ファイルサーバーにアクセスできることが必要です。アクティブコンピューターが動作できなくなった場合は、RICOH ProcessDirector 付属のスクリプトを管理者が実行すると、オブジェクトや印刷ジョブを失うことなく処理をバックアップコンピューターに移動できます。

    注意:
  • アクティブコンピューターとバックアップコンピューターの両方のライセンスキーを購入する必要があります。
RICOH ProcessDirector はシステム情報を保存し、データベースを使用してシステム内を流れるジョブを管理します。PostgreSQLとIBM DB2、2つのデータベースがサポートされています。
    注意:
  • バージョン3.12から、PostgreSQLがデフォルトのデータベース構成になりました。
  • バージョン3.12より前は、IBM DB2がデフォルトのデータベース構成でした。

既存のお客様は、IBM DB2を使い続けることも、データをPostgreSQLに移行することもできます。詳細は第3章のアップグレードを参照してください。

PostgreSQLデータベースはDockerコンテナーにインストールされます。RICOH ProcessDirector をインストールする前に、1 次コンピューターにDocker Engineをインストールする必要があります。

RICOH ProcessDirector のメインデータベースとして DB2 を使用する場合、以下のことが可能です。

  • RICOH ProcessDirector のインストール中に DB2 をインストールする。このオプションを選択した場合は、この DB2 インストールを他の目的で使用することはできません。
  • 自身で用意した DB2 を、RICOH ProcessDirector 1 次サーバーで使用するコンピューターにインストールする。
  • 自身で用意した DB2 サーバーを別のコンピューターに、DB2 クライアントを 1 次コンピューターにインストールする。

2 次サーバー機能をインストールするコンピューターに、データベースまたはデータベース関連ソフトウェアをインストールする必要はありません。 2 次サーバーは、1 次コンピューターにインストールされるデータベースを共有します。

RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェース
RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースは、印刷処理を管理できるようにする Web ブラウザーベースのインターフェースです。RICOH ProcessDirector ユーザー ID を持つユーザーは、Windows または Linux ワークステーションで、サポート対象の Web ブラウザーを使用してユーザーインターフェースにアクセスできます。ワークステーションには、次の Web ブラウザーの最新バージョンのいずれかがインストールされている必要があります。
  • Mozilla Firefox
  • Google Chrome
  • Microsoft Edge

ユーザーインターフェースには、再印刷するページを選択できるように、Adobe Acrobat Reader(または類似のPDFビューアープラグイン)を使用してAFPファイルまたはPDFファイルを表示する、Webベースのファイルビューアーも用意されています。

ユーザーインターフェースにアクセスするには、次の URL を Web ブラウザーのアドレスバーに入力します。hostname は、1 次サーバーが稼働しているコンピューターのホスト名または IP アドレスに置き換えてください。http://hostname:15080/pd

認証が済んだら、更新されたユーザーインターフェースを操作できます。ユーザーインターフェースの主な機能は次のとおりです。

  • メインページには、システムの正常性、ジョブの状況、装置の状況を色分けやグラフを使用してグラフィカルに表示するポートレットが含まれます。ユーザーは、システムの全体的な状況を一目で把握でき、必要に応じて詳細を簡単にドリルダウンできます。
  • メイン ページ上でポートレットを移動するには、タイトルバーをクリックしてポートレットを別の位置にドラッグし、マウスのボタンを放してポートレットをドロップできます。ポートレットを最大化して、ブラウザーのウィンドウ全体に表示できるようにもなりました。 ポートレットをウィンドウに合わせるアクションによって、すべてのポートレットをウィンドウの表示可能なサイズに合わせて一度にサイズ変更できます。
  • 設定)メニューの 列の管理アクションを使用して、すべてのポートレットおよびオブジェクトテーブルで利用可能な列をカスタマイズできます。テーブルがメインページと 管理ページのどちらにも表示される場合は、ページごとに異なる列を保存できます。
  • メインページと 管理ページは、どちらも自動的に更新され、プロパティーや状況の変化が表示されます。最新の情報を表示するために、ブラウザーの表示を手動で更新する必要はありません。
      注意:
    • ジョブテーブル内のジョブが 1500 個を超える場合は、ジョブのプロパティーや状況の変化は自動的に更新されません。その他のポートレットは、引き続き自動的に更新されます。
  • メイン ページだけでなく、 管理 ページでも、すべてのタイプの装置を追加、コピー、削除できます。両方のページで、 その他のアクションメニューに コピーおよび 削除コマンドが用意されています。 管理ページでは、 追加アクションは右側のテーブルの一番上に用意されています。メインページでは、 追加アクションは 設定)メニューに用意されています。

  • ジョブテーブルには、改ページコントロールを使用せずに、最大 1500 個のジョブが表示されます。ページ単位に表示を送る代わりに、同じテーブル内でジョブのリスト全体をスクロールできます。
  • ほとんどのポートレットおよびテーブルに、フィルターが含まれています。 このフィルターを使用して、項目を簡単に見つけることができます。フィルターアイコン()をクリックして、ボックスに入力します。ポートレットまたはテーブルには、ユーザーが入力したテキストを含む行のみが表示されます。
  • ジョブポートレットには、 詳細なフィルターが含まれます。 詳細なフィルタータイトルの左側にある矢印をクリックしてフィルターを展開し、 ジョブテーブルのフィルターに使用する条件を指定します。
  • 位置プロパティーに基づいて、メインページと 管理ページのどちらでも、オブジェクトへのアクセスを管理できます。プリンター、入力装置、ジョブなどのオブジェクトを特定の位置に割り当てた場合は、各ユーザーの 許可された位置プロパティーを使用して、ユーザーインターフェース内で表示可能な位置を定義できます。

    表示する位置プロパティーによって、ユーザーは、ユーザーインターフェース内で表示が許可される位置を選択できます。許可された位置のサブセットを表示するようにユーザーが選択した場合は、位置アイコン () がバナー領域に表示されます。

  • をクリックすると開くヘルプウィンドウは、別の位置に移動することも、表示する情報量に応じてサイズを変更することもできます。ウィンドウ内のテキストをハイライトして、コピーすることもできます。
ユーザーインターフェースは次の言語で使用できます。
  • ブラジルポルトガル語 (pt_BR)
  • 英語(en_US)
  • フランス語(fr_FR)
  • ドイツ語(de_DE)
  • イタリア語(it_IT)
  • 日本語(ja_JP)
  • スペイン語 (es_ES)
RICOH ProcessDirector インフォメーションセンター

このインフォメーションセンターには、RICOH ProcessDirector についての学習および使用に役立つトピックがあります。

インフォメーションセンターを開くには、画面のバナーで? ヘルプをクリックします。また、ブラウザーでインフォメーションセンターの位置にブックマークを付け、RICOH ProcessDirector 外部から開くこともできます。

1.1.2.1.1 機能

RICOH ProcessDirector 機能には追加機能が用意されており、これにより装置をインサーターのようにシステムに追加できます。RICOH ProcessDirector のモジュラー設計は、業務でのニーズの変化に応じて、基本製品に機能を追加することができます。多くの機能は、ユーザーインターフェースにシームレスに統合されます。

多くの機能は、基本製品をインストールすると使用可能になるFeatures Manager を使用してインストールできます。

機能は、基本製品をインストールするとシステムにコピーされますが、Feature Manager を使用してインストールするまでは完全にインストールされません。

Feature Manager で機能をインストールすると、機能は試用モードになります。試用期間の後も機能の使用を続けるには、機能を購入してライセンスキーをインストールする必要があります。ライセンスキーをインストールしない場合、試用期間が終わると機能が動作を停止します。

RICOH ProcessDirector 機能
説明 CD 番号
Advanced Transform Feature

Advanced Transform Featureを使用すると、次のファイル形式で印刷ジョブを相互変換できます。

  • AFP
  • PCL
  • PDF
  • PostScript
  • BMP、GIF、JPEG、PNG、TIFF(入力データストリームとしてのみ)

これらの変換オプションは、自由に組み合わせて購入およびインストールできます。

    注意:
  • Feature Manager を使用して Advanced Transform Featureをインストールします。購入する入力および出力変換のそれぞれに個別のライセンスキーが必要です。例えば、入力 PostScript と出力 AFP を購入する場合、2 つのライセンスキーが必要になります。
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AFP Editor

AFP Editorではバーコードを作成し、索引付けされたAFPファイル内の領域を非表示にすることができます。索引値、ジョブプロパティー、静的テキストを含むバーコードを作成できます。例えば、AFPファイルにある郵便番号が索引値である場合は、郵便番号を含むバーコードを作成できます。AFPファイル内の領域を非表示に設定できます。非表示領域にあるデータは誰も表示できず、データの印刷も実行できません。例えば、置き換えたい既存のバーコードのある領域を非表示にするケースが考えられます。さらに、AFP Editor は POSTNET バーコードを、同じ宛先コードを持つ Intelligent Mail バーコード (IMB) と自動的に置き換えることができます。また、Page x of yなどのテキスト文字列を、フォーマット済みのAFPファイルに追加できます。

AFP Support機能を使用するには、AFP Editor機能がインストールされている必要があります。

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AFP Support

AFP Support 機能では、ジョブと Advanced Function Presentation (AFP) 形式の個々の文書を管理して、追跡することができます。RICOH ProcessDirectorサーバーとプリンターの間で整合性を保証するために、AFPではトランザクション指向のデータストリームが提供されます。プリンターは、受信、印刷、およびスタックの実行時に、全ページの正確なステータスを報告できます。この機能は、AFPプリンターとPCLOutプリンターのサポートを追加します。

この機能には、AFP Indexer、Document Property DesignerAFP Enhancerモード対応のRICOH Visual Workbenchが含まれています。 RICOH Visual Workbenchでは、AFPファイルで個々の文書を識別して、文書からデータを抽出できます。ステップテンプレートを使用すると、抽出されたデータを使用して、文書のソート、分割、グループ化を行い、新しいジョブにするステップをワークフローに追加できます。

AFP Support機能は、AFPデータを操作するその他の多くの機能の前提条件です。この機能がなかった場合、AFPデータの表示は可能ですが、印刷ができなくなります。 他のプログラムにAFPジョブを渡すことは可能です。

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Archive

Archive では、ジョブ、文書、およびジョブ処理履歴をリポジトリーに保管して、ジョブや文書プロパティーを検索することで取得できます。例えば、ジョブ名、カスタマー名、およびアカウント番号で文書を検索します。ジョブまたは文書を取得すると、ジョブまたは文書の表示、保管されたプロパティーの確認、製造履歴の検査などを実行できます。ワークステーションにジョブまたは文書を保存できます。 また再印刷やその他の処理のために、ジョブをワークフローに実行依頼することができます。

AFP Support機能を使用するには、PDF Document SupportまたはArchive機能がインストールされている必要があります。

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Automated Verification

Automated Verification機能では、印刷ジョブ内の文書にバーコードを追加できます。カメラまたはバーコードスキャナーは、バーコードを読み取ることで、ワークフロー内で文書がステップの完了に失敗したかどうかを判定します。見つからない文書の自動的な再印刷や、ワークフローからの手動の抽出を実行することができます。ジョブログには、各ジョブで実行された文書の処理、これらの処理を実行したオペレーターのユーザー ID が記録されます。

AFP Support機能を使用するには、PDF Document SupportまたはAutomated Verification機能がインストールされている必要があります。

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Avanti Slingshot Connect

Avanti Slingshot Connect 機能では、ジョブと JDF ジョブチケットを Avanti Slingshot MIS システムから受信して、RICOH ProcessDirector 内で処理することができます。 RICOH ProcessDirector は、ジョブをシステム内で処理しているときに、ジョブのステータスを Avanti Slingshot に返信できます。

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Kodak のカットシートサポート

この機能では、Kodak カットシートプリンターを定義して RICOH ProcessDirector から駆動することができます。 RICOH ProcessDirector は、メディアとステープルの要求をこれらのプリンターで使用される KDK 形式に変換します。

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Xerox のカットシートサポート

この機能では、Xerox カットシートプリンターを定義して RICOH ProcessDirector から駆動することができます。 RICOH ProcessDirector は、メディアとステープルの要求をこれらのプリンターで使用される XRX または XPIF 形式に変換します。

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Deadline Tracker

Deadline Tracker を使用して、供給の締め切りに間に合うように進行状況を管理することができます。カスタマーとの間でサービスレベルアグリーメントが取り交わされているとき、この機能は、ジョブが所定の時間内に完了できるように予定どおり’進行しているかどうかを確認するために役立ちます。ジョブがスケジュールから遅れているか、締め切りに間に合わない危険性があるときに確認できます。この情報を利用して、オペレーターが作業の優先順位を設定し、締め切りまでに提供できるようにジョブを正常なスケジュールに戻す行動を実行できます。予定作業 (設定された間隔で受け取ることが予定されているジョブ) をモニターできます。ジョブが予定時刻に到着しない場合、送信者に通知できます。

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Electronic Presentment

Electronic Presentment機能には、サンプル入力装置からジョブを受信し、サンプル履歴記録通知を使用して、ジョブが印刷およびメール送信された時間帯を把握するサンプルワークフローがあります。また、ワークフローはジョブ、文書、プロパティー値、ヒストリー情報をサンプルリポジトリーに保管します。

この無料の機能は、基本製品で提供されていますが、デフォルトではインストールされません。

Archive機能を使用するには、Electronic Presentment機能がインストールされている必要があります。

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Inserter

Inserterを使用すると、印刷された文書や挿入物 (折り込み広告など) を封筒に挿入する作業を自動化できます。この機能は、インサーターコントローラーとの間で制御ファイルの送信と結果ファイルの受信が可能です。この機能は、結果ファイルの情報を使用して、ジョブ内の各文書の挿入状況を追跡します。ジョブは自動的に調整されます (またはオペレーターが操作して手動で調整されます)。文書に損傷があった場合、再印刷が自動的に生成されます。

Inserter機能を使用するには、AFP Support または PDF Document Support 機能がインストールされている必要があります。

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Language pack

Language paclには、ユーザーインターフェースおよびヘルプシステムの翻訳が含まれています。この機能をインストールして、サポートされている言語でユーザーインターフェースを使用します。

適用外
MarcomCentral Connect

MarcomCentral Connect 機能では、オンラインストアと MarcomCentral の Web to Print 機能を実動ワークフローに統合できます。サンプル Web サービスの入力装置は、MarcomCentral から印刷、デジタル、およびその他の項目の命令を取得します。 RICOH ProcessDirector は各命令に対してジョブを作成し、ジョブ内の項目がサンプルワークフロー内で指定されたステップを完了すると MarcomCentral に通知します。

Web Services Enablement機能を使用するには、MarcomCentral Connect機能がインストールされている必要があります。

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PDF Document Support

PDF Document Support 機能は、PDF ジョブ内の個々の文書を制御し、追跡できる機能とオブジェクトを追加します。この機能には、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が含まれます。このプラグインでは、個々の文書の識別、文書からのデータ抽出、バーコード、OMR マーク、イメージ、非表示領域、テキストなどの拡張の追加が可能です。ステップテンプレートを使用すると、抽出されたデータを使用して、文書のソート、分割、グループ化を行い、新しいジョブにするステップをワークフローに追加できます。

この無料の機能は、基本製品で提供されていますが、デフォルトではインストールされません。

適用外
PitStop Connect

PitStop Connect を使用すると、Enfocus PitStop Server 10 を使用するプリフライト操作を、PDF 印刷ジョブの印刷ワークフローに統合できます。

Enfocus PitStop Server はこの機能には含まれません。 この製品は個別に購入する必要があります。

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Postal Enablement

Postal Enablement を使用すると、郵送先住所データをジョブ内の文書から抽出し、外部郵便ソフトウェアで処理できるように準備することができます。郵便ソフトウェアが住所を検証して品質を改善した後、Postal Enablement は郵便ソフトウェアから受信した結果でジョブ内の文書を更新します。

郵便ソフトウェアはこの機能には含まれません。外部の郵便ソフトウェアを選択できます。

AFP Support機能を使用するには、PDF Document SupportまたはPostal Enablement機能がインストールされている必要があります。

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Preference Management

Preference Management 機能では、外部環境設定ファイルからの文書プロパティー値を更新できます。これらの値は、選択した文書の内容の変更やこれらの文書の処理の変更に使用できます。

この無料の機能は、基本製品で提供されていますが、デフォルトではインストールされません。

AFP Support機能を使用するには、PDF Document SupportまたはPreference Management機能がインストールされている必要があります。

LCD2-20053
Preprinted Forms Replacement

Preprinted Forms Replacement機能を使用すると、これまでは事前印刷フォームを必要としていた普通紙にジョブを印刷できます。これらのジョブによって要求されたメディアの各メディアオブジェクトの定義を更新して、事前印刷フォームデータの電子的な等価物を含めます。RICOH ProcessDirectorに印刷ファイルを送信するアプリケーションは、同じ方法でジョブのメディアを続けて指定できます。

Preprinted Forms Replacement機能には、PDF Document Support機能が必要です。AFP Support機能をインストールした場合、Preprinted Forms Replacement機能によってPDFフォームをAFPジョブに挿入することもできます。

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Quadient Inserter Express

Quadient Inserter Express機能は、Inserter機能を簡略化したもので、Quadient insertersのみをサポートしています。この機能は、Quadient Inserterと通信するようRICOH ProcessDirectorを構成するためのテンプレートとして使用できるサンプルオブジェクトを提供します。

Inserter機能を使用するには、AFP Support または PDF Document Support 機能がインストールされている必要があります。

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Quadient Inspire接続

Quadient Inspire接続によってRICOH ProcessDirectorが拡張され、Quadient® Inspire V8以上と簡単に連携できるようになりました。この機能をインストールすると、Quadient Inspireによって作成されるファイルを処理するシステムオブジェクトが追加されます。

Quadient Inspireで生成されたファイルを処理エンジンに渡して、印刷ジョブを生成する印刷ワークフローが可能になります。 Quadient Inspireはこの機能には含まれていません。 この製品は個別に購入する必要があります。

Quadient InspireでAFPファイルを作成するには、AFP Support機能をインストールする必要があります。

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Reports

Report機能を使用して、PostgreSQLデータベース内の選択したジョブプロパティーやプリンターの状況の変化をキャプチャーできます。データを抽出して視覚化するために、Tableauなどのビジネスインテリジェンスツールを使用できます。

この無料の機能は、基本製品で提供されていますが、デフォルトではインストールされません。

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RICOH Supervisor Connect

RICOH Supervisor接続機能を使用すると、PostgreSQLデータベースの レポート機能によって収集されたデータをクラウド内のRICOH Supervisorアプリケーションに送信できます。

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RICOH Transform Feature

RICOH Transform Featureは、AFP (Advanced Function Presentation)印刷用の形式との間でジョブを変換するための、高性能で費用効率の高いシステムです。RICOH Transform Featureの特長は、次のとおりです。

  • PostScript/PDFからAFP

    PDF および PostScript を AFP に変換する

  • RICOH PCLからAFP

    PCL を AFP に変換する

  • RICOH SAPからAFP

    SAP OTF および ABAP を AFP に変換する

  • RICOH AFPからPDF

    AFPをPDFに変換する

    注意:
  • Transform の一部の構成タスクでは、InfoPrint Transform Manager ユーザーインターフェースとヘルプシステムを使用できます。複数の Transform Featureをインストールした場合、InfoPrint Transform Manager インターフェースが共用されます。
  • すべてのRICOH Transform Featureにはイメージ変換(GIFからAFP、JPEGからAFP、TIFFからAFP)が含まれています。これにより、GIF、JPEG、TIFFの各イメージがAFPに変換されます。
  • 購入した変換機能ごとに別個のライセンスキーが必要です。
  • Feature Managerでは、RICOH Transform Featureをインストールできません。
  • RICOH Transform Featureを使用するには、AFP Support機能がインストールされている必要があります。
  • APPE 変換ツールは、RICOH Transform Featureとともにインストールされます。
  • PostScript/PDFからAFP 変換 (LCD4-5671)
  • RICOH PCLからAFP 変換 (LCD4-5672)
  • RICOH SAPからAFP 変換 (LCD4-5673)
  • RICOH AFPからPDF 変換 (LCD4-5674)
2 次サーバー

異なるコンピューター上で実行され、1 次サーバーと対話する RICOH ProcessDirector サーバーをセットアップします。追加のサーバーは 2 次サーバーと呼ばれます。

2 次サーバーを使用して、ワークフローのジョブの送信先となる外部プログラムを実行できます。一部の処理を 1 次コンピューターから 2 次コンピューターに移動するために、2 次サーバーを親サーバーとして使用するプリンターを定義できます。

この機能は、Feature Manager ではインストールできません。

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Security

パスワードの要件を含めて、セキュリティーは、ユーザーアカウントのセキュリティーを強化する高度な機能を提供します。

ライトウェイトディレクトリーアクセスプロトコル (LDAP) または Active Directory サーバーがある場合は、RICOH ProcessDirector への認証に LDAP ユーザー ID とパスワードを使用できます。

この無料の機能は、基本製品で提供されていますが、デフォルトではインストールされません。この機能をインストールすると、使用されていないアカウントに有効期限を設定する、あるいは、パスワードの複雑性規則の強制を使用可能にするなど、ユーザーアカウントのセキュリティーに追加的な制御機能が提供されます。

適用外
Ultimate Impostrip® Connect

Ultimate Impostrip® Connectにより、 Ultimate Impostrip®自動化またはスケーラブルの面付け機能をRICOH ProcessDirectorワークフローに統合できます。

Ultimate Impostrip®はこの機能には含まれません。この製品は個別に購入する必要があります。

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Web Services Enablement

Web Services Enablement 機能では、REST および SOAP Web サービスを実動ワークフローから呼び出して、サードパーティーアプリケーションとデータを交換できます。

この機能は、入力装置、ステップテンプレート、および Web サービス要求を送信できる通知オブジェクトのサポートを追加します。

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Whitespace Manager

Whitespace Managerでは、AFPファイル内で使用可能な空白の領域を定義できます。印刷実動プロセスでイメージやテキストなどのコンテンツを空白に埋め込むことができます。コンテンツは、特定の顧客向けに絞り込むために定義した規則に基づいて空白の領域に配置するか、使用可能なスペースを最適に活用できるように配置します。

Whitespace Manager 機能を使用するには、AFP Support 機能がインストールされている必要があります。

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WPM Connect

WPM Connect を使用すると、WPM ツールを RICOH ProcessDirector ワークフローに統合して、追加処理を実行できるようになります。

この機能は、日本でのみ入手できます。

WPM Connect 機能を使用するには、AFP Support 機能がインストールされている必要があります。

WPM は WPM Connect 機能には含まれません。 この製品は個別に購入する必要があります。

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1.1.2.1.2 2次サーバー

2次サーバーで処理を分散させることで、RICOH ProcessDirectorシステムをより効率的に稼働させることができます。

2次サーバーを使用することで、処理が集中するステップの一部をさまざまなワークフローで実行でき、1次サーバーが過負荷になるのを防ぐことができます。1 次サーバーは 2 次サーバーと連動し、システム全体のすべてのジョブの移動を調整します。2次サーバーには、システム情報を保管するための独自の組み込みデータベースはありません。すべてのサーバーは、1次コンピューターにインストールされたデータベースを使用します。

RICOH ProcessDirectorは、さまざまなタイプの2次サーバーをサポートしています。

ローカル2次サーバー
1次コンピューター上で直接作成されます。最小限の構成が必要です。
リモート2次サーバー
1次コンピューターとは別のLinuxコンピューター上で作成されます。リモートコンピューターに2次サーバー機能をインストールし、また2次サーバーと1次サーバー間に通信を確立する必要があります。
コンテナー2次サーバー
Linuxの1次コンピューター、または1次コンピューターとは別のLinuxコンピューター上で作成されます。コンテナー2次サーバーをホストするコンピューターにDocker Engine 19.03以上をインストールする必要があります。リモートコンピューターでは、2次サーバーと1次サーバー間に通信も確立する必要があります。また、2次サーバー機能のインストールが必要になる場合があります。

次に、RICOH ProcessDirectorでコンテナー2次サーバーを作成します。サーバーを作成することで、コンピューター上のDockerコンテナーにイメージをロードします。このイメージには、LinuxオペレーティングシステムとRICOH ProcessDirector2次サーバーを実行するために必要なすべてのものが含まれています。

2次サーバーは、入力装置、ステップ、プリンターなど、すべてのタイプのRICOH ProcessDirectorオブジェクトを管理できます。また、外部ステップによってRICOH ProcessDirectorがアクセスする外部プログラムを実行することもできます。外部プログラムは、追加の処理や特殊なタイプの処理を行うことができます。

多くのプリンターが設置され、大量のジョブが処理されるインストール環境では、2次サーバーをシステムに追加することで、ジョブのスループットを向上させることができます。スループットが向上するのは、各サーバーが監視および制御するプリンターやジョブの数が少なくなるためです。

AFPプリンターの場合、リモートサーバーに作業をステージングするように2次サーバーを設定できます。RICOH ProcessDirectorによりプリンターへのパイプラインが一杯のままになり、プリンターがデータを待機する可能性が低くなります。この構成は、物理プリンターから遠く離れた仮想環境やクラウド環境など、外部でホストされているネットワークまたは分散ネットワークにRICOH ProcessDirectorをインストールしている場合、特に便利です。AFPプリンターオブジェクトのプロパティーを使用すると、印刷ファイルを受信する2次サーバー上のディレクトリーを指定できます。次に、2次サーバーは、プリンターが作業を必要とするときに、AFPプリンターへのジョブの解放を管理します。

1 次コンピューターに 2 次サーバーを作成したり、以下のシステムに 2 次サーバー機能をインストールしたりできます。

  • x86_64向けCentOS Linux 7.9から最新の7.Xまで
  • Red Hat 7.6から最新の7.Xまで
  • Red Hat 8.1から最新の8.Xまで
  • Rocky Linux 8.4から最新の8.Xまで
  • Rocky Linux 9.0から最新の9.Xまで
  • x86_64のService Pack 4以降を搭載したSUSE Linux Enterprise Server(SLES)12.0

1.1.2.1.3 アプリケーションサーバー

アプリケーションサーバーは、RICOH ProcessDirector と通信するように構成されたWindowsシステムです。ワークフローでWindows上で実行されるアプリケーションによる処理が必要な場合は、RICOH ProcessDirectorアプリケーションサーバーコードをWindowsコンピューターにインストールすることでそれらのアプリケーションにアクセスできます。

アプリケーションサーバーは、1 次サーバーが使用するデータベースを共有し、ジョブを効率的に処理するために 1 次サーバーと連携します。アプリケーションサーバーは Windows コンピューターにのみインストールできるため、Windows のアプリケーションを必要とするステップのみを実行できます。それ以外のステップ (PrintJobsなど) は実行できません。

アプリケーションサーバーは、RICOH PDF プリンター、カスタム PDF プリンター、およびパススループリンターの親サーバーになることができます。それ以外のプリンターの親サーバーになることはできません。

これらのオペレーティングシステムには、アプリケーションサーバーをインストールすることができます。

  • Windows 10 ProまたはEnterprise 64-bit
  • Windows 11 Pro
  • Windows Server 2019 64 ビット
  • Windows Server 2022 64 ビット

1.1.2.1.4 拡張機能

RICOH ProcessDirector拡張機能は、リコーのサポート担当者から購入できる、カスタマイズ可能なソフトウェアコンポーネントです。リコーのサポート担当者により、拡張機能は既存のRICOH ProcessDirector1次コンピューター上にインストールされます。

1.1.2.2 互換製品

リコーおよびその子会社の以下の製品は、RICOH ProcessDirector で使用できます。

Avanti Slingshot
Avanti Slingshotは、JDF認定の印刷管理情報プラットフォームです。Avanti Slingshot Connect機能を使用すると、RICOH ProcessDirectorとSlingshotを一緒に使用し、プログラム間でジョブとデータを渡すことができます。
RICOH InfoPrint Manager
InfoPrint Manager for AIX(プログラム番号 5765-F68)、InfoPrint Manager for Linux(プログラム番号 5648-F40-0003L)およびInfoPrint Manager for Windows(プログラム番号 5639-N49)は、印刷ジョブとその関連リソースファイルをスケジュールし、アーカイブし、検索し、組み立てるプリントサーバーです。InfoPrint ManagerRICOH ProcessDirectorと同じサーバーにインストールできません。
MarcomCentral
MarcomCentralは、マーケティング資料をカスタマイズして配布するために使用できる分散型マーケティングソフトウェアプラットフォームです。MarcomCentral Connect機能を使用すると、MarcomCentralをRICOH ProcessDirector のワークフローに統合できます。
RICOH InfoPrint XT
RICOH InfoPrint XT for Linux(プログラム番号 5765-XTA)およびRICOH InfoPrint XT for Windows(プログラム番号 5765-XTA)は、XeroxメタコードおよびLCDS (Line Conditioned Data Stream) ジョブをAFPに変換します。

RICOH ProcessDirectorと同じサーバーにRICOH InfoPrint XT for Linuxをインストールする場合、この製品がRICOH ProcessDirectorの後にインストールされることを確認してください。

AFPサポート機能が必要です。

RICOH Supervisor
RICOH Supervisor はクラウドベースのアプリケーションで、視覚的な表現を通じて印刷生産環境の監視、理解、改善を支援します。レポートおよびRICOH Supervisor Connect 機能により、印刷業務に関するデータを収集し、RICOH Supervisor に送信し、データを表示するカスタムダッシュボードを作成することができます。

以下の他社製品はRICOH ProcessDirectorで使用できます。

AFP Download Plus
AFP Download Plusは、IBM Print Services Facility for z/OS別途ご注文いただける (IBM プログラム番号 5655-M32) の機能です。この機能は、行データをMO:DCA-Pデータに変換し、印刷ジョブと必要なリソースをすべてRICOH ProcessDirectorに送信します。

AFPサポート機能が必要です。

Download for z/OS
Download for z/OSは、別途ご注文いただけるIBM Print Services Facility for z/OS(IBM プログラム番号 5655-M32)の機能です。この機能は、ジョブをRICOH ProcessDirectorに実行依頼するために使用されます。Download for z/OSは、印刷またはアーカイブのためにホストシステムからRICOH ProcessDirectorまでTCP/IPネットワーク全体に出力を自動で転送します。

AFPサポート機能が必要です。

Enfocus PitStopサーバー
PitStop Server は PDF プリフライト機能を提供します。PitStop Connect 機能を使用すると、PDF ジョブを PitStop に送信する手順をRICOH ProcessDirector ワークフローに含めることができます。
Ultimate Impostrip®
Ultimate Impostrip® はプリプレス面付けプロセスを最適化します。Ultimate Impostrip® Connect 機能を使用すると、 Ultimate Impostrip®自動化またはスケーラブルの面付け機能をRICOH ProcessDirectorワークフローに統合できます。
Quadient Inspire
Quadient Inspireは、デジタルおよび従来のあらゆるチャネルにおいて、一元化されたハブから、パーソナライズされたコンプライアンスに準拠した顧客コミュニケーションを作成・提供することを可能にします。Quadient Inspire接続およびAFPサポート機能により、RICOH ProcessDirector ワークフロー中にAFPジョブをQuadient Inspireに送信して処理することができます。

1.1.2.3 システム構成

RICOH ProcessDirector は、さまざまなシステム構成でインストールできます。ハードウェア構成としては、次の構成ができます。

  • 1次コンピューター
  • 同一コンピューターに 1 台以上の 2 次サーバーを持つ 1 次コンピューター
  • Windows コンピューターにアプリケーションサーバーを持つ 1 次コンピューター
  • 別のコンピューターに 1 台以上の 2 次サーバーを持つ 1 次コンピューター
  • 1 次コンピューターとバックアップ (フェイルオーバー) コンピューター、および NFS マウントされたファイルシステム

    この構成では、1 次サーバーは一度に 1 つだけが稼働できます。システムオブジェクトは、マウントされたファイルシステム上に作成されて保管されるため、ハードウェアの故障などで動作が停止したときも、バックアップコンピューターからシステムオブジェクトにアクセスできます。

システム構成の例には、AFP Support機能を含むRICOH ProcessDirectorの構成が示されています。この構成には、1次サーバー、別のLinuxコンピューター上の2次サーバーが含まれています。この図には、RICOH ProcessDirectorのコンポーネント(オプションのRICOH Transform 機能など)、およびRICOH ProcessDirectorと共に使用可能なオプション製品(Download for z/OS、AFP Download Plusなど)も示されています。

システム構成の例
このグラフィックには、テキストで説明されている構成が表示されています。

NFS サーバーを使用するアクティブコンピューターおよびバックアップコンピューターの構成の例 に示す構成では、2 台の 1 次コンピューター (アクティブとバックアップ) の共有ファイルシステムは NFS サーバーに保管されます。

NFS サーバーを使用するアクティブコンピューターおよびバックアップコンピューターの構成の例
このグラフィックは、2 台の 1 次コンピューター (ノード A とノード B) および NFS サーバーの構成を示しています。これらのコンピューターのオペレーティングシステムおよびソフトウェアコンポーネントは同一です。サーバーはすべてネットワークに接続されています。NFSサーバーには次のファイルシステムが保管されます。/aiw, /var/aiw, var/psf.

1.1.3 インストールの準備

RICOH ProcessDirectorをインストールまたはアップグレードするには、まず次の計画作業を行う必要があります。

  • 必須ハードウェアを入手する。
  • ファイルシステムのセットアップを決定する。
  • 必須ソフトウェアをインストールする。
  • オプションソフトウェアをインストールする。

インストール計画チェックリストのチェックリストと、各章の最初にある作業チェックリストを使用して、完了した計画作業の状況を把握できます。

コンピューターの準備が終了したら、適切なセクションへ進みます。

1.1.3.1 作業チェックリスト

この章で完了したことを確認する必要がある作業を次に示します。項目を確認したら、それぞれの項目にチェックマークを付けます。

計画完了確認用チェックリスト
  タスク
  インストール計画チェックリストが完了した。

インストール計画チェックリストを参照してください。

  必要なハードウェアを入手した。

ハードウェア要件を参照してください。

  必要なソフトウェアをインストールした。

必須ソフトウェアをインストールするを参照してください。

  使用するオプションソフトウェアをインストールした。

オプションのソフトウェアについて計画するを参照してください。

1.1.3.2 ハードウェア要件

RICOH ProcessDirector 基本製品をインストールするコンピューターは、次の最小必要要件を満たしている必要があります。RICOH ProcessDirector機能を同じコンピューターにインストールする場合、メモリー、ストレージスペース、CPU、または帯域幅がさらに必要になることがあります。

RICOH ProcessDirector のさまざまなコンポーネントや機能は個別のコンピューターにインストールされます。これらのコンピューターには、基本製品およびその他のすべての機能がインストールされるコンピューターとは異なる最小必要要件があります。これらのコンポーネントには次のようなものがあります。

  • アプリケーションサーバー

    ハードウェア要件については、アプリケーションサーバーコンピューターを参照してください。

  • 2 次サーバー

    ハードウェア要件については、2 次コンピューターを参照してください。

  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat (PDF Document Support 機能の一部)

    要件の詳細については、RICOH ProcessDirector文書処理機能をインストールする (G550-20312) を参照してください。

RICOH ProcessDirector とそこに接続されているプリンターのパフォーマンスは、メモリー、プロセッサー、ディスクスペース、およびネットワークリソースがシステム構成においてどれだけ効率的で、どれだけ使用できるかによって異なります。また、パフォーマンスは、処理されている印刷データストリームの内容や、システムにおける全体的な負荷によっても異なります。例えば、イメージやバーコードなど、複雑な印刷ジョブでは、プレーンテキストなどの印刷ジョブより多くのリソースが必要となります。印刷要件を満たすハードウェア設定を特定するには、Ricoh担当者に連絡して、ワークロード分析とシステムサイジングを依頼してください。

    重要:
  • RAMまたはディスクの空き容量の参照は、非常に正確です。計算で一般的に許容される予測値を使用すると、システムが必要要件を満たさない場合があります。

    例:

    • 4 GB の空きディスク容量は、4,096 MB または 4,294,967,296 バイトです。

      4 GB は、4,000 MB または 4,000,000,000 バイトではありません。

      必要要件が 4 GB の場合、4,000 MB では不足です。

    • 12 GB の空きディスク容量は、12,288 MB または 12,884,901,888 バイトです。

      12 GBは、12,000 MBまたは12,000,000,000 バイトではありません。

      必要条件が 12 GBの場合、12,000 MBでは不足です。

  • RICOH ProcessDirector ハードウェア要件は、物理プロセッサーとCPUコア用です。代わりに、適切に構成されたVM(仮想マシン)ゲスト上でRICOH ProcessDirectorを実行することもできます。専用CPUの数が構成に推奨される最小ハードウェア要件を超えるようにVMゲストを定義します。

      重要:
    • 推奨されている数より少ない数の物理プロセッサーを使用すると、特に負荷がかかっている場合、 RICOH ProcessDirectorシステムの障害が発生している場合、またはRICOH ProcessDirectorのインストールまたはその機能のいずれかに失敗した場合に、RICOH ProcessDirectorワークフローのパフォーマンスに問題が発生する可能性があります。

    例:

    • 16コアの物理サーバーでは、RICOH ProcessDirectorゲスト環境を24 CPUに構成しないでください。
    • 16コアの物理サーバーでは、2つのゲストシステムを実行しないでください。各ゲストシステムには8つのCPUが割り当てられており、ホストソフトウェアにはいくつかのリソースが必要なため、ゲストの一人がRICOH ProcessDirectorソフトウェアを実行しています。
    • RICOH ProcessDirectorを物理CPUリソースをオーバーコミットするように設定されている仮想ホストにはインストールしないでください。

  • メモリー、ディスクスペース、ネットワークI/O、ディスクI/Oなどの他のコンピューティングリソースに記載されているハードウェア要件は、仮想化環境の要件としても考慮する必要があります。

1.1.3.2.1 1次コンピューター

RICOH ProcessDirector基本製品 (およびほとんどの機能) がインストールされるコンピューターのシステムハードウェア要件は、次のとおりです。

  • 次の 64 ビットオペレーティングシステムのいずれかを実行できる x86 コンピューター:
    • x86_64向けCentOS Linux 7.9から最新の7.Xまで
    • Red Hat 7.6から最新の7.Xまで
    • Red Hat 8.1から最新の8.Xまで
    • Rocky Linux 8.4から最新の8.Xまで
    • Rocky Linux 9.0から最新の9.Xまで
    • x86_64のService Pack 4以降を搭載したSUSE Linux Enterprise Server(SLES)12.0
    • x86_64のService Pack 1以降を搭載した SUSE Linux Enterprise Server(SLES)15.0

      最新のサービスパックを使用することをお勧めします。

      注意:
    • CentOSとRocky Linuxのディストリビューションは、Red Hatのコードベースに基づいています。本書で Red Hat 由来のオペレーティングシステムに言及しているのは、その記述や指示が Red Hat、CentOS、Rocky Linux に適切であることを示しています。
    • DB2データベースはRocky Linuxにはインストールできません。その結果、Rocky Linuxでは、PostgreSQLデータベースを持つRICOH ProcessDirectorしかインストールできません。
  • 200 GB のハードディスク空きスペース
  • 使用可能なRAMが最小で8 GB必要です。

    システムの負荷が大きい場合は、より多くのRAMが必要になります。大きなジョブ、多くのジョブ、多くの文書があるジョブ、並行で実行するワークフローステップ、メモリー使用量の多い外部プログラムなど、これらはすべてシステムの負荷を大きくします。

      重要:
    • 次のような文書処理機能を使用する場合は、16 GB以上の使用可能なRAMが必要です。
      • AFP Support
      • PDF Document Support
      • Archive
      • Automated Verification
      • インサーター
      • Postal Enablement
      • Preference Management

      処理する文書の数に応じて、より多くのRAM容量またはハードドライブ空き容量が必要になることがあります。

1 次コンピューターと、2 次サーバー機能がインストールされたコンピューターのオペレーティングシステムレベルが同じである必要はありません。

アクティブコンピューターとバックアップ(フェイルオーバー)コンピューターとして2台のコンピューターに基本製品をインストールする場合は、両方のコンピューターが、インストールするRICOH ProcessDirector基本製品と機能の最小要件を満たしている必要があります。ハードウェアは同一でなくてもかまいませんが、オペレーティングシステムは、バージョン、リリース、およびサービス更新も含めて同一でなければなりません。また、コンピューターからアクセスできるNFSマウントされたファイルシステムを構成する必要があります。このファイルシステムには、必要なファイルシステムを格納できる十分な空き容量が必要です。マウントされたファイルシステムの推奨最小サイズは 110 GB です。

次の機能には、さらに多くのハードウェア要件があります。これらの要件は、1 次コンピューターにリストされた要件に追加されます。 要件が置き換わることはありません。

  • Advanced Transform Feature
    • RICOH ProcessDirector/optファイルシステムに割り当てられた1 GB以上のハードドライブ空き容量
    • /aiw/aiw1ファイルシステムに割り当てられた2 GB以上のハードドライブ空き容量
        注意:
      • 大きなジョブでは、効率的に処理するためにより大きなRAMが必要になることがあります。
  • RICOH Transform 機能

    次の要件は、RICOH Transform 機能(PostScript/PDFからAFP、Ricoh PCLからAFPなど)にのみ適用されます。 Advanced Transform Featureには適用されません。

    • 10 GB以上の追加ハードディスク空き容量。
    • 各CPUコアに追加で1 GBのRAM。ただし、4 GB以上。

      例えば、次のようになります。

      • デュアルコアプロセッサー1つの場合、追加で 4 GBのRAMが必要。
      • クアッドコアプロセッサー2つの場合、追加で8 GBのRAMが必要。
      • クアッドコアプロセッサー3つの場合、追加で12 GBのRAMが必要。
      • クアッドコアプロセッサーが4つの場合、追加で16 GBのRAMが必要。

1.1.3.2.2 2 次コンピューター

RICOH ProcessDirector 2次サーバー機能は、次の要件を満たすコンピューターにインストールできます。

  • 次のいずれかが稼働する x86 サーバー:
    • x86_64向けCentOS Linux 7.9から最新の7.Xまで
    • Red Hat 7.6から最新の7.Xまで
    • Red Hat 8.1から最新の8.Xまで
    • Rocky Linux 8.4から最新の8.Xまで
    • Rocky Linux 9.0から最新の9.Xまで
    • x86_64のService Pack 4以降を搭載したSUSE Linux Enterprise Server(SLES)12.0
    • x86_64のService Pack 1以降を搭載した SUSE Linux Enterprise Server(SLES)15.0
  • 2 次サーバー上でステップの実行のみ計画している場合、ハードディスクに 20 GB の空きスペースが必要です。2 次サーバー上のプリンターを定義する場合、ハードディスクに 200 GB 以上の空きスペースが必要です。

    Logical Volume Manager(LVM)システムでは、このスペースをrootvgボリュームグループに入れないことをお勧めします。

  • 2 次サーバーのそれぞれに 1 GB 以上の使用可能 RAM。2 次サーバーで実行するステップの数とタイプ、および 2 次サーバー上に定義するプリンターの数によっては、さらに多くの RAM が必要になることがあります。

1.1.3.2.3 アプリケーションサーバーコンピューター

アプリケーションサーバーには、以下のハードウェア要件があります。
  • 次のオペレーティングシステムのいずれかが動作する x86 コンピューター:
    • Windows 10 ProまたはEnterprise 64-bit
    • Windows 11 Pro
    • Windows Server 2019 64 ビット
    • Windows Server 2022 64 ビット
  • 2 個以上の 2.0 GHz CPU コア
  • RAM 4 GB 以上

1.1.3.2.4 その他のハードウェア要件

  • 2 層の DVD ドライブまたはそれに相当するドライブ。

    RICOH ProcessDirector 基本製品のインストールプログラムは、DVD または ISO イメージとして収録されています。機能は、基本製品と共に収録されていますが、更新された機能が DVD、CD、または ISO イメージとして提供される場合があります。製品をインストールするには、以下のいずれかのオプションを選択します。

    • インストールするサーバーにISOイメージをマウントします。ISOファイルのマウント方法については、ISOファイルをマウントする を参照してください。
    • 1次コンピューターまたは2次コンピューターのいずれかにインストールされたDVDドライブを使用します。この場合、DVD または CD からインストールプログラムを実行します。
    • ネットワークの別のUNIXベースシステムのDVDドライブを使用します。この場合、インストールプログラムとサポートファイルを、ネットワークのUNIXベースシステムのリモートの場所にコピーし、ネットワークインストール手順を実行してRICOH ProcessDirectorをインストールします。
        注意:
      • オペレーティングシステムの互換性がないため、WindowsシステムのDVDドライブを使用して、Linuxコンピューターのステージング位置にファイルをコピーすることはできません。

      インストールプログラムおよびサポートファイルは、1次コンピューター、2次コンピューター、または別のファイルサーバーにコピーできます。

  • リコーが提供するIBM DB2でRICOH ProcessDirectorをインストールする場合、2つのディスクまたはISOファイルを同時にマウントする必要があります。物理ディスクを使用してRICOH ProcessDirectorをインストールする場合、2台のドライブが使用可能であることを確認してください。使用しない場合は、リモートディレクトリーからインストールするの手順に従って、インストーラーの1つをサーバーにコピーし、そこからインストールしてください。
  • インストーラーまたはISOイメージをネットワーク内のシステムにコピーしてインストールする場合、 インストーラーを保存するディレクトリーには、ダウンロードファイルのための十分なスペースが必要です。リコーWebサイトのISOダウンロードページには、各パッケージに必要な容量が明記されています。詳しくは、インストールファイルをダウンロードするを参照してください。
  • DB2サーバーの独自のライセンスコピーを別のコンピューターにインストールして、1次コンピューターのDB2クライアントからこれを使用する場合、DB2サーバーがインストールされているコンピューターでは、RICOH ProcessDirectorの使用のために作成する各DB2インスタンスに対して、4 GB以上のRAMが必要になります。
  • PDF Document Support機能をインストールする場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatはWindowsコンピューターで実行する必要があります。ハードウェアの要件については、RICOH ProcessDirector:文書処理機能をインストールする(G550-20312)を参照してください。

1.1.3.2.5 対応しているRICOHプリンター

これらのプリンターはRICOH ProcessDirectorRicoh PDFプリンターとして定義できます。プリンターを定義するときに使用するデータストリームとポート値を決定するために、以下のプリンターとコントローラ/DFEを検索します。
    注意:
  • プリンターによっては、複数のコントローラーをサポートしています。そのため、プリンターの機種が複数のテーブルに記載されている場合があります。
リコー標準内蔵コントローラー搭載プリンター

これらのプリンターにはPostScriptオプションがインストールされている必要があります。これらのプリンターでは、送信するデータストリームの値をPostScriptに、 ポートの値を9100に設定します。

  • Gestetner DSm7110
  • Gestetner DSm7135
  • Gestetner DSm790
  • Gestetner P7675
  • IM C6500
  • IM C8000
  • Infoprint 2190
  • Infoprint 2210
  • Infoprint 2235
  • Lanier LD1100
  • Lanier LD1135
  • Lanier LD190
  • Lanier LD260c
  • Lanier LD275c
  • Lanier LD365C
  • Lanier LD375C
  • Lanier LP275
  • Lanier SP 9100
  • MP 1100
  • MP 1350
  • MP 9000
  • MP C6000
  • MP C6501SP
  • MP C7500
  • MP C7501SP
  • Pro 1106EX
  • Pro 1107
  • Pro 1107EX
  • Pro 1107EXP
  • Pro 1356EX
  • Pro 1357
  • Pro 1357EX
  • Pro 1357EXP
  • Pro C5100S
  • Pro C7100SX
  • Pro C5110S
  • Pro C5200S
  • Pro C5210S
  • Pro C5300S
  • Pro C5300SL
  • Pro C5310S
  • Pro 6100
  • Pro 6100HE
  • Pro 6100HT
  • Pro C7100
  • Pro C7100S
  • Pro C7100X
  • Pro C7110
  • Pro C7110S
  • Pro C7110SX
  • Pro C7110X
  • Pro C7200
  • Pro C7200e
  • Pro C7200S
  • Pro C7200SL
  • Pro C7200SX
  • Pro C7200X
  • Pro C7210
  • Pro C7210S
  • Pro C7210SX
  • Pro C7210X
  • Pro 8100EX
  • Pro 8100S
  • プロ8100Se
  • Pro 8110
  • プロ8110e
  • Pro 8110S
  • プロ8110Se
  • プロ8120e
  • Pro 8120S
  • プロ8120Se
  • Pro 8200S
  • Pro 8210
  • Pro 8210S
  • Pro 8220
  • Pro 8220S
  • Pro 8300S
  • Pro 8310
  • Pro 8310S
  • Pro 8320
  • Pro 8320S
  • Pro 906EX
  • Pro 907
  • Pro 907EX
  • Pro 907EXP
  • Savin C6055
  • Savin C7570
  • SAVIN 8090
  • SAVIN 8110
  • SAVIN 8135
  • Savin C9065
  • Savin C9075
  • Savin MLP175n
  • SP 9100DN
RICOH TotalFlow プリントサーバー搭載プリンター

これらのプリンターでは、送信するデータストリームの値をJDF/PDFに設定します。 ポート設定はデフォルト値を使用します。

  • Pro C7100
  • Pro C7100S
  • Pro C7100SX
  • Pro C7100X
  • Pro C7110
  • Pro C7110S
  • Pro C7110SX
  • Pro C7110X
  • Pro C7200
  • Pro C7200e
  • Pro C7200S
  • Pro C7200SX
  • Pro C7200X
  • Pro C7210
  • Pro C7210S
  • Pro C7210SX
  • Pro C7210X
  • Pro C9100
  • Pro C9110
  • Pro C9200
  • Pro C9210
NシリーズEFI Fieryコントローラー搭載プリンター

これらのプリンターでは、送信するデータストリームの値をRicoh API for Fieryに設定します。 ポート設定はデフォルト値を使用します。

Pro C7500 Pro C9500
Pro C7500H Pro C9500H
Pro C7500HT(日本のみ)  
EシリーズおよびEBシリーズEFI Fieryコントローラー搭載プリンター

これらのプリンターでは、送信するデータストリームの値をJDF/PDFに設定します。 ポートの値は、印刷キューにジョブを送信する場合は9102、保留キューにジョブを送信する場合は9103に設定します。

注意: RICOH ProcessDirectorは、リストされたコントローラーでこれらのプリンターのみをサポートします。プリンターが別のコントローラーを使用している場合、Ricoh PDFプリンターとして定義することはできません。

プリンターモデル コントローラー   プリンターモデル コントローラー
  • Gestetner DSm7110
  • Gestetner DSm7135
  • Gestetner DSm790
  • EB-135
 
  • Pro C550EX
  • Pro C700EX
  • E-8100
  • Lanier LD1100
  • Lanier LD1135
  • Lanier LD190
  • EB-135
 
  • Pro C5300SL
  • E-27B
  • Lanier LD260c
  • Lanier LD275c
  • E-7100(Fiery V1.1以降搭載)
 
  • Savin C6055
  • Savin C7570
  • E-7100(Fiery V1.1以降搭載)
  • Lanier LD365C
  • Lanier LD375C
  • E-7200
 
  • Pro C651EX
  • Pro C751
  • Pro C751EX
  • E-41A
  • MP 1100
  • MP 1350
  • MP 9000
  • EB-135
 
  • Pro C7100
  • Pro C7100S
  • Pro C7100SX
  • Pro C7100X
  • Pro C7110
  • Pro C7110S
  • Pro C7110SX
  • Pro C7110X
  • E-43A/E-83
  • MP C6000
  • MP C7500
  • E-7100(Fiery V1.1以降搭載)
  • E-8100(Fiery V1.1以降搭載)
 
  • Pro C720
  • Pro C720S
  • E-40
  • MP C6501SP
  • MP C7501SP
  • E-7200
 
  • Pro C7200
  • Pro C7200e
  • Pro C7200S
  • Pro C7200SX
  • Pro C7200X
  • Pro C7210
  • Pro C7210S
  • Pro C7210SX
  • Pro C7210X
  • E-45A/E-85A
  • E-46A/E-86A
  • Pro 1106EX
  • Pro 1356EX
  • Pro 906EX
  • EB-135
 
  • Pro C7200SL
  • E-35A
  • E-36A
  • Pro 1107EX
  • Pro 1357EX
  • Pro 907EX
  • EB-1357(Fiery V1.1以降搭載)
 
  • Pro C900
  • Pro C900S
  • E-40/E-80(Fiery V4.0以降搭載)
  • Pro 8100EX
  • Pro 8100S
  • プロ8100Se
  • Pro 8110
  • プロ8110e
  • Pro 8110S
  • プロ8110Se
  • Pro 8120
  • プロ8120e
  • Pro 8120S
  • プロ8120Se
  • EB-32
 
  • Pro C901
  • Pro C901S
  • E-41/E-81
  • E-42/E82
  • Pro 8200S
  • Pro 8210
  • Pro 8210S
  • Pro 8220
  • Pro 8220S
  • EB-34
 
  • Pro C9100
  • Pro C9110
  • E-43/E-83
  • Pro 8300S
  • Pro 8310
  • Pro 8310S
  • Pro 8320
  • Pro 8320S
  • EB-35
 
  • Pro C9200
  • Pro C9210
  • E-45/E-85
  • E-46/E-86
  • Pro C5100S
  • Pro C5110S
  • E-22B/E-42B
 
  • SAVIN 8135
  • SAVIN 8110
  • SAVIN 8090
  • EB-135
  • Pro C5200S
  • Pro C5210S
  • E-24B/E-44B
 
  • Savin C9065
  • Savin C9075
  • E-7200
  • Pro C5300S
  • Pro C5310S
  • E-27B/E-47B
     

1.1.3.3 ファイルシステムについて計画する

ファイルシステムは、パーティションとしてセットアップすることも、別のストレージユニットからマウントされたファイルシステムとしてセットアップすることもできます。ただし、 RICOH ProcessDirector 基本製品を 2 台のコンピューター (アクティブコンピューターおよびバックアップコンピューター) にインストールする場合は、両方のコンピューターがアクセスできるように、マウントされたファイルシステムでこれらを作成する必要があります。
  • 基本製品または2次サーバー機能がインストールされるLinuxコンピューターの場合
    • 単一パーティションが、最もシンプルなファイルシステムのセットアップです。RICOH ProcessDirector インストーラーによって、単一パーティション内に自動的にディレクトリーを作成できます。
    • 複数パーティションを使用すると、1 つのパーティションでスペースを使い果たしても、システムは機能し続けることができます。ファイルシステムを複数のパーティションでセットアップするには、RICOH ProcessDirector をインストールする前に、ファイルシステムを作成し、コンピューターにマウントする必要があります。
    • Linux システムのパーティションをRICOH ProcessDirector 用にセットアップする場合は、論理ボリュームマネージャー (LVM)、ハードウェア RAID または個別のパーティションを使用できます。ハードウェア RAID 0 で、最良のパフォーマンスが得られます。
    • 論理ボリュームマネージャー (LVM) を使用する場合は、RICOH ProcessDirector をインストールする前に、ファイルシステムを作成し、コンピューターにマウントする必要があります。
    • RICOH ProcessDirector は、64 ビットノード設定で作成されたファイルシステムをサポートしません。

  • アプリケーションサーバーがインストールされているWindowsコンピューターでは、インストール前にファイルシステムをセットアップする必要はありません。

ファイルシステムのサイズと場所を決定する際は、次の要素について考慮してください。

  • ストレージおよびバックアップの必要性
  • 障害のリカバリー

1.1.3.3.1 1 次コンピューターのファイルシステム

RICOH ProcessDirector 1 次コンピューターのファイルシステム にリストされているディレクトリーは、RICOH ProcessDirector インストーラーで自動的に作成することも、自分で作成することもできます。RICOH ProcessDirector でこれらを作成する場合、ファイルシステムではなく、ディレクトリーとして作成されます。複数のパーティションまたは LVM を使用する場合は、RICOH ProcessDirectorをインストールする前に、ファイルシステムを手動で作成する必要があります。/aiw ファイルシステムを作成してマウントしてから、他のファイルシステムを作成します。
RICOH ProcessDirector 1 次コンピューターのファイルシステム
ファイルシステム 推奨サイズ 最小サイズ 説明
/aiw 80+ GB 40 GB RICOH ProcessDirector の印刷ジョブ、リソース、バックアップファイル、およびトレースファイル用のファイルシステム。このファイルシステムは、マウント済みファイルシステムとして 2 次コンピューターで共用されます。注1を参照してください。
/aiw/aiw1/db2 30 GB 20 GB DB2テーブル用のファイルシステム(DB2がデータベースとして使用され、基本製品と同じコンピューターにインストールされている場合。RICOH ProcessDirectorバージョンのDB2か付属バージョン以外かを問いません)。注2を参照してください。
/aiw/aiw1/db2_logs 12 GB 12 GB DB2ログ用のファイルシステム(DB2がデータベースとして使用され、取引ログを別のファイルシステムに保管するように構成されており、基本製品と同じコンピューターにインストールされている場合。RICOH ProcessDirectorバージョンのDB2か付属バージョン以外かを問いません)。注2を参照してください。
/var/aiw 5 GB 5 GB RICOH ProcessDirector からのデバッグ情報用のファイルシステム。
/var/psf 5 GB 5 GB PSF 構成ファイルおよび一時ファイル用のファイルシステム。
/var/psf/segments 45 GB 10 GB パフォーマンス改善に使用するファイルシステム。このファイルシステムは、最大のジョブより大きいサイズでなければなりません。複数のプリンターの並行ジョブのデータを保管するだけのスペースが必要です。プリンターが 5 台ある場合、推奨される最小サイズは 45 GB です。プリンターが 1 台増えるたびに、サイズを 10 GB 大きくしてください。
    注意:
  • DB2が1 次コンピューターにインストールされ、/aiw/aiw1 の下にデータを保存する場合、/aiwファイルシステムはDB2のテーブルとログを保存するのに十分な大きさが必要です。この場合、/aiwのファイルシステムの最小サイズは、3つのファイルシステムの最小サイズを合わせた72GBとなります。
  • DB2サーバーを別のコンピューターにインストールして、DB2クライアントを基本製品と同じコンピューターにインストールする場合、1次コンピューターに/aiw/aiw1/db2と/aiw/aiw1/db2_logsを作成する必要はありません。ただし、DB2サーバーが最小要件を満たしていることを確認する必要があります。DB2テーブルおよびログサーバー用のファイルシステムには、少なくとも22 GB必要ですが、32 GBを推奨します。

RICOH ProcessDirector が使用する既存のファイルシステムに、オペレーティングシステムのインストール時に作成するファイルシステムを示します。RICOH ProcessDirector をインストールする前に、これらのファイルシステムのサイズを増やすことが必要になる場合があります。

RICOH ProcessDirectorが使用する既存のファイルシステム
ファイルシステム 推奨サイズ 最小サイズ 説明
/var 変更 オペレーティングシステムデフォルトとして設定 /var/spool/lpdディレクトリーが存在するファイルシステム。 LPD プロトコルで受け取るジョブのスプーリングに使用されます。このファイルシステムは、LPD プロトコルで一回に受け取るすべての印刷ファイルを保持するために十分なサイズでなければなりません。

いずれかの Transform Featureをインストールする場合、/varにはさらに 1 GB のフリースペースが必要です。

/var/lib/docker 50 GB 24 GB データベースとしてPostgreSQLを使用する場合:RICOH ProcessDirectorに必要なデータベーステーブルを含むファイルシステム
/home (デフォルト) 5 GB のフリースペース 5 GB のフリースペース DB2をデータベースとして使用し、DB2が基本製品と同じコンピューターにインストールされている場合:DB2インスタンスユーザーのホームディレクトリーのあるファイルシステム。このDB2はRICOH ProcessDirectorバージョンのDB2でも、付属バージョン以外でもかまいません。

    注意:
  • /Aiwinstが/homeにある場合は、2.5 GBのフリースペースが必要です。
  • /home/aiwinst/homeとは別のファイルシステムの場合、/home/aiwinstに2.5 GBのフリースペースが必要です。
  • /homeファイルシステムをマウントするときに、 nosuidオプションを指定しないでください。nosuidオプションが使用されていないことを確認するには、コマンド行で mountと入力します。

2 GB のフリースペース 2 GB のフリースペース DB2をデータベースとして使用し、DB2が別のコンピューターにインストールされている場合は、以下が必要です。RICOH ProcessDirectorDB2クライアントユーザーのホームディレクトリーが存在するファイルシステム(基本製品と同じコンピューターにDB2クライアントをインストールし、別のコンピューター上のDB2サーバーと連携するようにDB2クライアントを構成する場合)。
/opt 50 GB のフリースペース

Ricoh Postscript/PDFをAFP、PCLをAFP、SAPをAFP、またはAFPをPDFにインストールする場合、さらに1 GBのフリースペースが必要です。

Advanced Transform Featureがインストールされている必要があります。 また、さらに 1 GB のフリースペースが必要です。

45 GB のフリースペース

Ricoh Postscript/PDFをAFP、PCLをAFP、SAPをAFP、またはAFPをPDFにインストールする場合、さらに1 GBのフリースペースが必要です。

Advanced Transform Featureがインストールされている必要があります。 また、さらに 1 GB のフリースペースが必要です。

RICOH ProcessDirector コード用のファイルシステム。
    注意:
  • /optファイルシステムをマウントするときに、 nosuidオプションを指定しないでください。nosuidオプションが使用されていないことを確認するには、コマンド行で mountと入力します。
/tmp 3 GBのフリースペース 750MBのフリースペース RICOH ProcessDirector インストーラーが使用する一時スペース。リストされたRICOH Transform 機能には、/tmpにさらに500 MBのフリースペースが必要です。
    注意:
  • DB2データベースをアップグレードする場合は、3 GBのフリースペースが必要です。
/usr 750MBのフリースペース 750MBのフリースペース /usr/lpp/psfディレクトリと /usr/libディレクトリを含むAFPファイルを印刷するファイルシステム

RICOH ProcessDirector によって管理されるファイルシステムについては、所有権と許可を ファイルシステムの所有権と許可 の記載どおりに設定する必要があります。RICOH ProcessDirector インストーラーでディレクトリーを作成すると、正しい所有権および許可が自動的に設定されます。

ファイルシステムの所有権と許可
ファイルシステム 所有者 グループ 許可
/var/psf root sys 2775 - drwxrwsr-x
/aiw/aiw1/db2
(「」を参照。 )
root sys 755 - drwxr-xr-x
/aiw/aiw1/db2_logs
(「」を参照。 )
root sys 755 - drwxr-xr-x
/var/aiw root sys 777 - drwxrwxrwx
/aiw root sys 755 - drwxr-xr-x
    注意:
  • インストールプログラムにより所有権が RICOH ProcessDirector システムユーザーとグループに変更されます。デフォルトの RICOH ProcessDirector システムユーザー (aiw1) およびグループ (aiwgrp1) を使用することも、異なるユーザーとグループを指定することもできます。

1.1.3.3.2 Linux 2次サーバー機能用のファイルシステム

Linux 2次サーバー機能用のファイルシステム にリストされているディレクトリーは、RICOH ProcessDirector インストーラーで自動的に作成することも、RICOH ProcessDirector のインストール前に自分で作成することもできます。RICOH ProcessDirector でこれらを作成する場合、ファイルシステムではなく、ディレクトリーとして作成されます。複数のパーティションを使用する場合は、ファイルシステムを手動で作成する必要があります。
Linux 2次サーバー機能用のファイルシステム
ファイルシステム 推奨サイズ 最小サイズ 説明
/aiwinstaller 2 GB 2 GB インストールプログラムがそのファイルの保管に使用するファイルシステム。
/var/psf 5 GB 5 GB PSF 構成ファイルおよび一時ファイル用のファイルシステム。
    注意:
  • /var/psf/segments/var/psf のサブディレクトリーである場合、/var/psf は、これら 2 つのファイルシステムの両方の要件を満たす必要があります。
/var/psf/segments 45 GB 10 GB パフォーマンス改善に使用するファイルシステム。このファイルシステムは、最大のジョブより大きいサイズでなければなりません。複数のプリンターの並行ジョブのデータを保管するだけのスペースが必要です。プリンターが 5 台ある場合、推奨される最小サイズは 45 GB です。プリンターが 1 台増えるたびに、サイズを 10 GB 大きくしてください。
/var/aiw 5 GB 5 GB RICOH ProcessDirector からのデバッグ情報用のファイルシステム。

Linux 2次サーバー機能が使用する既存のファイルシステム に、Linuxオペレーティングシステムのインストール時に作成するファイルシステムを示します。RICOH ProcessDirector をインストールする前に、これらのファイルシステムのサイズを増やすことが必要になる場合があります。

Linux 2次サーバー機能が使用する既存のファイルシステム
ファイルシステム 推奨サイズ 最小サイズ 説明
/var/spool/lpd 変更 オペレーティングシステムデフォルトとして設定 LPD プロトコルで受け取るジョブのスプーリングに使用するファイルシステム。このファイルシステムは、LPD プロトコルで一回に受け取るすべての印刷ファイルを保持するために十分なサイズでなければなりません。
/opt 15 GB のフリースペース 10 GB のフリースペース RICOH ProcessDirector コード用のファイルシステム。
    注意:
  • /optファイルシステムをマウントするときに、 nosuidオプションを指定しないでください。nosuidオプションが使用されていないことを確認するには、コマンド行で mountと入力します。
/tmp 750MBのフリースペース 750MBのフリースペース RICOH ProcessDirector インストーラーが使用する一時スペース。
/usr 750MBのフリースペース 750MBのフリースペース /usr/lpp/psfディレクトリと /usr/libディレクトリを含むAFPファイルを印刷するファイルシステム

RICOH ProcessDirector によって管理されるファイルシステムについては、所有権と許可を Linux 2次サーバー機能ファイルシステムの所有権と許可 の記載どおりに設定する必要があります。RICOH ProcessDirector インストーラーでディレクトリーを作成すると、正しい所有権および許可が自動的に設定されます。

Linux 2次サーバー機能ファイルシステムの所有権と許可
ファイルシステム 所有者 グループ 許可
/var/aiw root sys 777 - drwxrwxrwx
/var/psf root sys 2775 - drwxrwsr-x
/var/psf/segments root sys 2777 - drwxrwsrwx

1.1.3.4 システムグループおよびユーザーを作成する

RICOH ProcessDirector が正しく機能するために、1 次コンピューターに複数のユーザーグループおよび ID が必要です。このインストールプログラムは、ユーザーグループおよび ID を作成できます。 これらは、ユーザーが事前に作成することもできます。

デフォルト値を使用してインストーラーにユーザーグループおよび ID を作成させるのが最も簡単な方法です。デフォルトの名前が、実際の環境のユーザーおよびグループの命名規則に合わない場合、別の名前を選択して、要求されたときに、インストーラーに入力できます。グループおよびユーザーは、指定した名前を使用して、ローカルシステムユーザーおよびグループとして作成されます。

グループおよびユーザーを事前に作成する場合 (デフォルトの名前を使用するか、別の名前を指定します)、インストールプログラムはこれらの名前を検出して使用できます。これらのグループおよびユーザーは、次に示す説明に従い作成して、要求されたときにインストールプログラムにこれらの名前を入力します。

Linuxコンピューターに2次サーバー機能をインストールする場合、いくつかのグループおよびユーザーを1次コンピューターと2次コンピューターの両方に作成する必要があります。2 次コンピューターのグループおよびユーザーは、1 次コンピューターのものと同じでなければなりません。

    注意:
  • すべてのLinux オペレーティングシステムユーザーIDおよびグループ名は、DB2の制限事項に従い、1~8文字でなければなりません。国際文字 (á、É、î、ñ、ô、ß、など) や2 バイト文字が含まれるユーザー ID を作成することはできません。
必須グループ

RICOH ProcessDirector では、1 次コンピューターで次のグループを必要とします。

RICOH ProcessDirector グループ
RICOH ProcessDirector データディレクトリーへのアクセスを制御するグループ。このグループのメンバーは、/aiw/aiw1ファイルシステムにアクセスできます。これは、RICOH ProcessDirector システムユーザーのデフォルトまたは 1 次グループです。

このグループのデフォルト名は、aiwgrp1 です。

印刷キューグループ
ジョブをプリンターに送信するすべてのユーザーおよびアプリケーションに使用されるグループ。プラットフォームによっては、これは、オペレーティングシステムがインストールされるときに作成されるシステムグループです。例えば、このグループは、SLESをインストールするときには作成されますが、Red Hat Linuxをインストールするときには作成されません。

このグループの名前は、printq でなければなりません。別の名前のグループを作成したり、RICOH ProcessDirector でこれを使用したりすることはできません。インストーラーは、printq という名前のグループを検出できない場合、この名前のグループを作成します。

PostgreSQLデータベースグループ
RICOH ProcessDirectorがDockerコンテナーにインストールするPostgreSQLデータベースにアクセスするためのグループです。このグループはDocker Engineのインストール時に作成されます。

このグループのデフォルト名は、docker です。

RICOH ProcessDirector をインストールすると、RICOH ProcessDirector システムユーザーがこのグループに追加されます。

このグループは、PostgreSQLをRICOH ProcessDirector データベースとして使用する場合にのみ必要です。

DB2 データベースグループ
データベース操作のためのDB2 sysadm権限をメンバーに付与するときに使用されるグループ。これは、RICOH ProcessDirector インスタンスユーザーおよびデータベースクライアントユーザー (必要な場合) のデフォルトまたは 1 次グループです。

このグループのデフォルト名は、aiwdbgrp です。

別のコンピューターにインストールした DB2 サーバーをRICOH ProcessDirectorで使用する場合、DB2 がインストールされているコンピューター、または RICOH ProcessDirectorがインストールされているコンピューターで setupRemoteDB2.sh スクリプトを実行すると、このグループが作成されます。

このグループは、IBM DB2をRICOH ProcessDirector データベースとして使用する場合にのみ必要です。

DB2 データベースフェンスグループ
DB2で必要な内部グループ。 フェンスユーザーのデフォルトまたは1次グループです。

このグループのデフォルト名は、aiwdbfgp です。

別のコンピューターにインストールした DB2 サーバーを RICOH ProcessDirector で使用する場合、このグループは、DB2 がインストールされているコンピューターでインストール時に作成されます。

このグループは、IBM DB2をRICOH ProcessDirectorデータベースとして使用する場合にのみ必要です。

RICOH ProcessDirector では、2 次コンピューターに、RICOH ProcessDirector グループ印刷キューグループも必要です。

必須ユーザー

RICOH ProcessDirector では、1 次コンピューターで次のユーザーを必要とします。

RICOH ProcessDirector システムユーザー
RICOH ProcessDirector が稼働するときのユーザー ID。このユーザーは、そのデフォルトまたは 1 次グループとして RICOH ProcessDirector グループが設定されている必要があります。また、このユーザーは、印刷キューグループおよびDB2データベースグループまたはPostgreSQLデータベースグループのメンバーである必要もあります。他のユーザープロパティーのデフォルト値を使用できます。

デフォルトのシステムユーザー ID は、aiw1 です。

DB2インスタンスユーザー
RICOH ProcessDirector DB2 データベースインスタンスが稼働するときのユーザー ID。このユーザーは、デフォルトまたは 1 次グループがDB2データベースグループに設定されている必要があります。また、このユーザーは、RICOH ProcessDirector グループのメンバーである必要もあります。他のユーザープロパティーのデフォルト値を使用できます。

デフォルトのDB2インスタンスユーザー ID は、aiwinst です。

別のコンピューターにインストールしたDB2サーバーを使用する場合、このユーザーは、DB2がインストールされているコンピューターで作成されます。

DB2フェンスユーザー
インスタンス作成時にDB2で必要になる2次ユーザーID。このユーザーは、DB2データベースフェンスグループのメンバーである必要があります。他のユーザープロパティーのデフォルト値を使用できます。

デフォルトのDB2フェンスユーザー ID は、aiwdbfid です。

別のコンピューターにインストールしたDB2サーバーを使用する場合、このユーザーは、DB2がインストールされているコンピューターで作成されます。

DB2データベースクライアントユーザー
DB2クライアントが使用するユーザーID。このユーザーは、DB2 サーバーを別のコンピューターにインストールし、DB2 クライアントを RICOH ProcessDirector と同じコンピューターにインストールする場合だけ必要です。このユーザーは、1 次またはデフォルトグループがDB2データベースグループに設定されている必要があります。他のユーザープロパティーのデフォルト値を使用できます。

デフォルトのDB2データベースクライアントユーザー ID は、aiwclnt です。

RICOH ProcessDirector では、2 次コンピューターに、 RICOH ProcessDirectorシステムユーザーも必要です。

    注意:
  • これらのユーザー ID で有効期限ルールを使用したパスワードをセットアップする場合、必要に応じて、これらの ID を管理する必要があります。必要なときにパスワードを変更せずに、その有効期限が切れた場合、RICOH ProcessDirector は機能を停止します。

RICOH Transform 機能 ユーザーおよびグループ

次のRICOH Transform 機能のいずれかをインストールする場合は、さらに1つのグループおよび2つのユーザーを追加する必要があります。

  • Ricoh AFP から PDF
  • Ricoh PCL から AFP
  • Ricoh PostScript/PDFからAFP
  • Ricoh SAP から AFP
デフォルトのユーザーは ipsitmipsejzです。デフォルトのグループは itm ですAdvanced Transform Featureでは、これらのユーザーおよびグループは必要ありません。

    重要:
  • いずれのRICOH Transform 機能ユーザーIDも RICOH ProcessDirectorユーザーIDと同じにしないでください。例えば、RICOH ProcessDirector のユーザー ID が aiw1 の場合、いずれの Transform Featureユーザー ID にも aiw1 を入力しないでください。

1.1.3.5 Secure Sockets Layer および Transport Layer Security のサポート

RICOH ProcessDirector は SSL (Secure Sockets Layer) と TLS (Transport Layer Security) の各プロトコルをサポートしているため、システムの印刷データを保護できます。

SSL および TLS は、インターネット上のデータを保護する目的で広く利用されています。SSL と TLS の各プロトコルは、デジタル証明書を使用して、Web サーバーとそれが通信するクライアントシステムとの間でセキュア接続を確立します。セキュア接続が確立されたら、システム間で送受信されるデータはセキュリティーキーを使って暗号化されます。データを復号できるのは、指定された情報受信者だけです。

また、SSL または TLS を使用すれば、RICOH ProcessDirector のような印刷システム内のデータのように、比較的小さい規模でデータを保護することもできます。SSL または TLS をアクティブにすると、1 次サーバーとユーザーインターフェースとの間でやり取りされる印刷データ、さらに、RICOH ProcessDirector がサポートする Web サービスを使用して他のアプリケーションとの間でやり取りされるデータに対して、より高いレベルのセキュリティーが確保されます。

コンピューターで SSL または TLS を使用するには、デジタル証明書を取得してコンピューターにインストールする必要があります。証明書は、認証局 (CA) から取得するようにしてください。CA は信頼のおける第三者機関とされているためです。自己署名証明書はテストに使用するのはかまいませんが、実動システムで使用することはお勧めしません。

証明書が発行されたら、CA が E メールで証明書を送信してきます。証明書は、証明書の登録先となるコンピューター上の鍵ストアに保管します。

    注意:
  • RICOH ProcessDirectorがサポートしているのは JKS (Java Key Stores) ファイルのみです。鍵ストアの作成方法は、SSLまたはTLSを有効化する方法について記載されたJavaの資料を参照してください。

SSL または TLS を使用するように Web サーバーで設定すると、SSL または TLS が自動的に通信に使用されます。RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースの URL は https:// 接頭部を使用するように変更されます。引き続き http:// アドレスを使用してユーザーインターフェースにアクセスできますが、すべての要求を安全なアドレスに転送するように Web サーバーを構成できます。

RICOH ProcessDirector で SSL または TLS を使用するには、基本製品をインストールする前にデジタル証明書を取得して 1 次コンピューターにインストールします。基本製品をインストールしたら、RICOH ProcessDirector Web サーバーコンポーネントで SSL または TLS をアクティブにする必要があります。

1.1.3.6 仮想環境とクラウド環境に関する考慮事項

RICOH ProcessDirectorは、VMwareで提供されるような仮想環境、またはAmazon Webサービスなどのクラウドプラットフォームにインストールできます。

この種類のシステムを構成する場合、オペレーティングシステムの前提条件、メモリー、およびファイルシステムの要件が引き続き適用されます。その他の3つのネットワーク構成項目が重要です。

  • サーバーを再起動すると、RICOH ProcessDirectorインスタンスに割り当てられたホスト名は変更できません。この値が再起動時に変更された場合、システムの実行が停止する前にライセンスキーを更新する短い猶予期間があります。
  • 外部ホストネットワークまたは分散型ネットワークにわたって印刷する場合、長距離にわたって高速プリンターを定格速度で実行するためには、幅広いネットワーク帯域幅が必要になります。ネットワーク容量の設定については、リコーソフトウェアサポートにお問い合わせください。

    AFPプリンターに印刷する場合は、2次サーバーを使用して印刷ジョブの受信とバッファー処理を行い、プリンターへのデータ送信が高速印刷に遅れないようにします。2次サーバーをインストールしたら、AFPプリンターで次のプロパティーを設定します。

    • プリンターサーバー:2次サーバー名
    • 2次サーバーへのコピーはい
    • 2次サーバー上の宛先ディレクトリーRICOH ProcessDirectorが印刷ファイルを書き込む2次サーバーファイルシステム上の場所。

  • ネットワーク全体、およびクラウドプラットフォームから現場のプリンターにいたるまでのデータ保護は、お客様ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。仮想プライベートネットワーク(VPN)を使用すると、ファイル転送のパフォーマンスが低下することがあります。このような環境でRICOH ProcessDirectorのホストを計画する場合は、ネットワーク管理者およびセキュリティー管理者とご相談ください。

1.1.3.7 必須ソフトウェアをインストールする

RICOH ProcessDirectorを使用するには、1次コンピューターに次のソフトウェアが必要です。

  • サポートされる Linux オペレーティングシステム
  • Docker Engine 24.0.6以上

    このソフトウェアは、データベースとしてPostgreSQLを使用している場合にのみ必要です。

  • サポートされるデータベース

    RICOH ProcessDirector はデータベースを使ってデータの流れを管理します。以下の2つのデータベースに対応しています。

    PostgreSQL
    バージョン 3.12 以降のRICOH ProcessDirector のデフォルトデータベース。RICOH ProcessDirector インストールプログラムはDockerコンテナーにPostgreSQLをインストールします。PostgreSQLの構成を使用するには、RICOH ProcessDirector をインストールする前に、Docker Engine 24.0.6以降をインストールする必要があります。
    IBM DB2
    バージョン3.11.2以下のRICOH ProcessDirector のデフォルトデータベースと、バージョン3.12以降の代替構成。

    RICOH ProcessDirectorで提供される DB2のバージョン、またはRICOH ProcessDirector 以外にインストールしたDB2バージョン11.5.8以上を使用できます。ネットワーク内にDB2バージョン11.5.8以上がインストールされているコンピューターがある場合、代わりにそのバージョンで動作するようRICOH ProcessDirectorを構成できます。DB2をインストールするを参照してください。

2 次サーバー機能をインストールする予定の場合、2 次コンピューターに次のソフトウェアが必要です。

  • サポートされる Linux オペレーティングシステム

Windows コンピューターにアプリケーションサーバーをインストールする予定の場合、Windows コンピューターに次のソフトウェアが必要です。

  • Windows Server 2019 64 ビットオペレーティングシステム
  • Windows Server 2022 64 ビットオペレーティングシステム
  • Windows 10 ProまたはEnterprise 64-bitオペレーティングシステム
  • Windows 11 Proオペレーティングシステム

次の機能には、追加のソフトウェアが必要です。

  • 2次Docker

    Dockerコンテナの2次サーバーをホストするLinuxコンピューターでは、Docker Engine 19.03以上が必要です。

  • PitStop Connect

    1次サーバーと連携するように構成されているアプリケーションサーバーに、Enfocus PitStop Server 10以上。

  • Ultimate Impostrip® Connect

    1次サーバーまたは別のWindowsシステムで動作するように構成されたアプリケーションサーバー上でのUltimate Impostrip®の自動化またはスケーラブル。

      注意:
    • Windowsコンピューターが英語以外の言語で実行している場合は、デフォルトのインストールディレクトリーにUltimate Impostrip®をインストールしないでください。英語以外のデフォルトのインストールパスでは、正しく動作しません。英語以外のWindowsコンピューターでは、Ultimate Impostrip®C:\ImpostripOnDemandにインストールすることをお勧めします。
  • Quadient Inspire接続

    Quadient Inspire Designer V8以上。

  • AFP Support機能には、RICOH Visual Workbench、ネットワーク上のLinuxまたはWindowsシステムにインストールできる独立したユーザーインターフェースが含まれています。

    RICOH Visual Workbenchに使用するシステムには、Java 1.8以降がインストールされている必要があります。

  • PDF Document Support機能には、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat、ネットワーク上のWindowsシステムにインストールできる独立したユーザーインターフェースが含まれています。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatに使用するシステムには、Java 1.8以降、Adobe Acrobat Pro 2020またはDCがインストールされている必要があります。
  • RICOH Transform Feature

    IS/3サポートが有効な場合は、RICOH SAPからAFPファイルに正しく変換するため、WorldType Fontsバージョン8.13。

    Java Runtime Environment 1.4以上。

  • Avanti Slingshot Connect

    1次サーバーと連携するように構成されたアプリケーションサーバーにインストールされた、JDF統合アドオンが付いたAvanti Slingshot。

他の必須ソフトウェア

  • サポートされる Web ブラウザー

    ユーザーインターフェースへのアクセスに使用するシステムに、Webブラウザーがインストールされている必要があります(RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースを開くためにWebブラウザーが必要)。

  • PDF ビューアー

    PDFビューアーは、RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェース内で、印刷ジョブの内容を表示するために使用されます。ユーザーインターフェースへのアクセスに使用されるシステムにインストールされている必要がありますが、必須ではありません。PDF ビューアーがインストールされていないコンピューターからユーザーインターフェースを開くと、ジョブを表示しようとしたときにエラーメッセージが表示されます。最も多くの機能を提供するAdobe Readerを使用することをお勧めします。

1.1.3.7.1 オペレーティングシステムをインストールする

RICOH ProcessDirector には、32 ビットアプリケーションの実行をサポートしている 64 ビットのオペレーティングシステムが必要です。ご使用のハードウェアに応じて、次のいずれかのオペレーティングシステムをインストールできます。

64ビットシステム(1次サーバーまたは2次サーバーの場合)
次のいずれかのオペレーティングシステムが必要です。
  • x86_64向けCentOS Linux 7.9から最新の7.Xまで
  • Red Hat 7.6から最新の7.Xまで
  • Red Hat 8.1から最新の8.Xまで
  • Rocky Linux 8.4から最新の8.Xまで
  • Rocky Linux 9.0から最新の9.Xまで
  • x86_64のService Pack 4以降を搭載したSUSE Linux Enterprise Server(SLES)12.0
  • x86_64のService Pack 1以降を搭載した SUSE Linux Enterprise Server(SLES)15.0
注意: CentOSとRocky Linuxのディストリビューションは、Red Hatのコードベースに基づいています。本書で Red Hat 由来のオペレーティングシステムに言及しているのは、その記述や指示が Red Hat、CentOS、Rocky Linux に適切であることを示しています。
64ビットシステム(Windowsアプリケーションサーバーの場合)
次のいずれかのオペレーティングシステムが必要です。
  • Windows 10 ProまたはEnterprise 64-bit
  • Windows 11 Pro
  • Windows Server 2019 64 ビット
  • Windows Server 2022 64 ビット

    重要:
  • RICOH ProcessDirector は、オペレーティングシステムがこれらの最小要件を満たしていることを確認します。オペレーティングシステムが以前のバージョンの場合は、インストールプログラムはソフトウェアをインストールしません。

1.1.3.7.1.1 SLES オペレーティングシステムをインストールする

  1. SLES の資料を参照して、x86_64のService Pack 4以降を搭載したSUSE Linux Enterprise Server(SLES)12.0 または x86_64のService Pack 1以降を搭載した SUSE Linux Enterprise Server(SLES)15.0 をインストールします。
    1. 以下のコンポーネントが 1 次コンピューターと 2 次コンピューターの両方にインストールされていることを確認してください。
      • Kornシェル(mksh)
      • binutils
      • insserv-compatパッケージ
      • libX11.so.6とその依存ライブラリー
      • Perl インタープリター (Perl.rte 5.8.8 以降)
      • 圧縮および解凍ユーティリティー
      • fontconfigおよびfreetypeライブラリー

        また、DejaVuフォントをインストールすることを強くお勧めします。OpenJDK は、システム上で利用可能なフォントを識別するためにこれらのライブラリーが必要です。

      • SLES 12のプライマリコンピューターのみ:net-toolsパッケージ。
      • SLES 15のプライマリコンピューターのみ:net-tools-deprecatedパッケージ。
      • glibc 2.27以上

        このパッケージは、RICOH Transform 機能 をインストールする場合にのみ必要です。

    2. アプリケーションサーバーをインストールする場合は、ネットワーク情報サービス (NIS) サーバーを SLES 1 次コンピューターにインストールします。NIS のインストールには、YaST (Yet Another Setup Tool) を使用できます。YaSTで、ソフトウェア ソフトウェア管理をクリックして、ypservを検索します。
      1次コンピューターではrpcbindサービスが必要です。
    3. Security Enhanced Linux (SELinux) は、RICOH ProcessDirectorのインストール処理中に無効にする必要があります。インストールが完了した後に再度有効にできます。
  2. Linuxのパーティションとファイルシステムを作成します。推奨事項や考慮事項については、ファイルシステムについて計画するを参照してください。
  3. 次のコマンドを実行して、期待される結果を探し、SLES が正しくインストールされていることを確認します。
    SLES コマンドと期待される結果
    コマンド 期待される結果
    SLES リリースを確認するには、次の手順に従います。

    cat /etc/os-release

    オペレーティングシステムバージョンとパッチレベルを返します。
    オペレーティングシステムが 64 ビットであることを確認するには、次の手順に従います。

    uname -a

    x86_64を含む応答
    Kornシェル(mksh)を確認する場合

    rpm -q mksh

    次のような応答:

    mksh-50-2.13.x86_64

    binutilsを確認するには、次の手順に従います。

    rpm -q binutils

    次の例のような結果:

    binutils-2.31-9.26.1.z86_64

    insserv-compatを確認するには、次のコマンドを実行します。

    rpm -qa | grep insserv-compat

    次の例のような結果:

    insserv-compat-0.1-4.3.1.noarch

    結果が返されない場合は、不足しているパッケージをインストールする必要があります。

    serving-compatパッケージをインストールするには、次のように入力します。

    zypper install insserv-compat

    libX11.so.6を確認するには、以下の操作を行います。

    rpm -qa |grep -i X11

    ls -l /usr/lib*/libX11*

    結果には、名前に X11というテキストを含むライブラリーのコレクションが含まれます。たとえば、次のようになります。

    libX11-6-1.6.2-12.5.1.x86_64
    libX11-data-1.6.5-1.41.noarch
    libxkbcommon-x11-0-0.8.0-1.17.x86_64
    ghostscript-x11-9.25-23.13.1.x86_64
    xorg-x11-essentials-7.6_1-1.22.noarch

    返される結果が5つ未満の場合、すべての依存関係がインストールされるわけではありません。libX11ライブラリーを再インストールし、すべての依存関係をインストールしてください。

    インストールされている Perl のバージョンを確認するには、次の手順に従います。

    rpm -q perl

    perl-5.8.8-14.10と類似した応答
    フォントサポート用のライブラリーがインストールされていることを確認するには、次の手順に従います。
    • rpm -qa | grep fontconfig
    • rpm -qa | grep freetype
    • rpm -qa | grep -i dejavu
    次の例のような結果:
    • fontconfig-2.13.0-4.3.el7.x86_64
    • freetype-2.8-14.el7.x86_64
    • dejavu-fonts-common-2.35-7.el8.noarch

    結果が返されない場合は、不足しているライブラリーまたはフォントをインストールする必要があります。

    3つすべてをインストールするには、次のように入力します。

    zypper install libfreetype6 fontconfig dejavu-fonts

    net-toolsのパッケージを確認するには、次のコマンドを実行します。

    SLES 12:

    rpm -qa |grep net-tools

    SLES 15:

    rpm -qa |grep net-tools-deprecated

    次の例のような結果:
    • net-tools-1.60-765.5.4.x86_64
    • net-tools-deprecated-2.0+git20170221.47bb4a-3.11.x86_64
    インストールされている圧縮バージョンおよび解凍バージョンを確認するには、次の手順に従います。

    rpm -q zip

    rpm -q unzip

    zip-3.0-1.el6.x86_64 (一般的)

    unzip-6.0-1.el6.x86_64 (一般的)

    getconf GNU_LIBPTHREAD_VERSION NPTL 2.19
    rpcbind サービスが実行中かを確認するには、以下の操作を行います。

    rpcinfo

    システム情報を含む応答は、rpcbind サービスが実行中であることを示します。応答がエラーメッセージの場合、rpcbind サービスは実行されていません。サービスを開始するために次のコマンドを入力します。/sbin/rpcbind
    親サーバーが SLES Linux サーバーである AFP プリンターで印刷を行う場合、portmap ユーティリティーをインストールして実行する必要があります。

    rpcinfo -p

    このコマンドは、rpcbind サービスが実行中の場合にのみ結果を返します。

    portmap を含む応答は、次のようになります。

    program vers proto port service 100000 4 tcp 111 portmapper

    SELinux の状況を確認するには、以下の操作を⾏います。

    getenforce

    使用不可
    glibライブラリーのバージョン番号を確認するには、以下の操作を⾏います。

    rpm -q glibc

    次の例のような結果:

    glibc-2.22-15.3.x86_64

      注意:
    • より新しいバージョンの前提条件をインストールした場合、返されるバージョン番号は変わります。

    コマンド結果が期待どおりのものでない場合は、YaSTを使用して、必要なコンポーネントがインストールされていることを確認します(ステップ1を参照)。YaST で、ソフトウェア ソフトウェアのインストール/除去をクリックします。

  4. YaST を使用して日時、および時間帯の設定を確認し、必要に応じて修正します。
    システム 時計および時間帯の構成をクリックします。日時または時間帯を変更する場合は、変更を有効にするためにシステムのリブートが必要になることがあります。
  5. ネットワーク構成を設定する に進みます。

1.1.3.7.1.2 Red Hat由来のオペレーティングシステムをインストールする

RICOH ProcessDirector は、サポート済みのRed Hat、CentOS、またはRocky Linuxオペレーティングシステムにインストールできます。
  1. Red Hat、CentOS、またはRocky の資料を参照して、オペレーティングシステムをインストールします。
    1. 以下のコンポーネントが 1 次コンピューターと 2 次コンピューターの両方にインストールされていることを確認してください。
      • Kornシェルの2つのバージョン:kshおよびmksh
      • binutils
      • /usr/lib64/libstdc++.so.6

        RICOH ProcessDirectorが使用する64ビットバージョンの共用ライブラリー。サポート済みのRed HatまたはCentOS Linux 7.xのバージョン上では、ライブラリーは.so.6: libstdc++-4.8.5-4.el7.x86_64によってインストールされます。

          注意:
        • ライブラリーはオペレーティングシステムのインストールメディアで入手するか、Red Hat または CentOS のWebサイトからダウンロードできます。

      • libX11.so.6とその依存ライブラリー
      • Perl インタープリター (Perl.rte 5.8.8 以降)
      • 圧縮および解凍ユーティリティー
      • fontconfigおよびfreetypeライブラリー

        また、DejaVuフォントをインストールすることを強くお勧めします。OpenJDK は、システム上で利用可能なフォントを識別するためにこれらのライブラリーが必要です。

      • net-toolsのパッケージです。
      • glibc 2.27以上

        このパッケージは、RICOH Transform 機能 をインストールする場合にのみ必要です。

    2. Windowsにアプリケーションサーバーをインストールする場合は、1次コンピューターにNetwork Information Service(NIS)サーバーをインストールする必要があります。1 次サーバーには、次のサービスがインストールされている必要があります。
      • ypserv
      • ypbind
      • rpcbind
    3. 以下のように定義された Common UNIX Printing System (CUPS) プリンタータイプがあるサーバーの場合

      次の RPM が必要です。

      • system-config-printer

        このRPMは、サポート済みのRed HatまたはCentOS Linux 7.xのバージョンにのみ必要です。

      • system-config-printer-libs
      • system-config-printer-udev
        注意:
      • CUPS プリンタータイプには、lpr コマンドを使用するパススループリンターと PCLOut プリンターが含まれます。
    4. Security Enhanced Linux (SELinux) は、RICOH ProcessDirectorのインストール処理中に無効にする必要があります。インストールが完了した後に再度有効にできます。
  2. Linuxのパーティションとファイルシステムを作成します。推奨事項や考慮事項については、ファイルシステムについて計画するを参照してください。
  3. 次のコマンドを実行して、期待される結果を探し、Red Hat が正しくインストールされていることを確認します。
    Red Hat/CentOS/Rocky Linuxコマンドと期待される結果
    コマンド 期待される結果
    Red Hat リリースを確認するには、次の手順に従います。

    cat /etc/redhat-release

    CentOS リリースを確認するには、次の手順に従います。

    cat /etc/centos-release

    Rocky Linux リリースを確認するには、次の手順に従います。

    cat /etc/os-release

    Red Hat Enterprise Linux Server release リリース_番号

    CentOS Linux release リリース_番号 (Core)

    NAME="Rocky Linux"
    VERSION=リリース_番号

    オペレーティングシステムが 64 ビットであることを確認するには、次の手順に従います。

    uname -a

    次の例のようにx86_64を含む結果:

    Linux myserver 3.10.0-123.el7.x86_64 #1 SMP Mon May 5 11:16:57 EDT 2014 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux

    Kornシェルのパッケージの有無を確認する場合

    rpm -q ksh

    および

    rpm -q mksh

    次の例のような結果:

    ksh-20120801-19.el7.x86_64

    および

    mksh-56c-5.el8.x86_64

    binutilsを確認するには、次の手順に従います。

    rpm -q binutils

    次の例のような結果:

    binutils-2.30-108.el8.x86_64

    /usr/lib64/libstdc++.so.6 があるかどうかを確認するには、次の手順に従います。

    /usr/lib64/に移動し、以下を入力します。

    ls

    ファイルのリストには次に完全に一致するエントリーが必要です。
    /usr/lib64/libstdc++.so.6
    リストでは、そのエントリーが次のエントリーにリンクされている場合があります。
    /usr/lib64/libstdc++.so.6.0.13
    libX11.so.6を確認するには、以下の操作を行います。

    rpm -qa |grep -i X11

    ls -l /usr/lib*/libX11*

    結果には、名前に X11というテキストを含むライブラリーのコレクションが含まれます。たとえば、次のようになります。

    libX11-1.6.5-2.el7.x86_64
    libX11-common-1.6.5-2.el7.noarch
    libxkbcommon-x11-0.7.1-1.el7.x86_64
    xorg-x11-font-utils-7.5-21.el7.x86_64
    xorg-x11-xinit-1.3.4-2.el7.x86_64

    返される結果が5つ未満の場合、すべての依存関係がインストールされるわけではありません。libX11ライブラリーを再インストールし、すべての依存関係をインストールしてください。

    インストールされている Perl のバージョンを確認するには、次の手順に従います。

    rpm -q perl

    次の例のような結果:

    perl-5.16.3-283

    フォントサポート用のライブラリーがインストールされていることを確認するには、次の手順に従います。
    • rpm -qa | grep fontconfig
    • rpm -qa | grep freetype
    • rpm -qa | grep -i dejavu
    次の例のような結果:
    • fontconfig-2.13.0-4.3.el7.x86_64
    • freetype-2.8-14.el7.x86_64
    • dejavu-fonts-common-2.35-7.el8.noarch

    結果が返されない場合は、不足しているライブラリーまたはフォントをインストールする必要があります。

    3つすべてをインストールするには、次のように入力します。

    yum install freetype fontconfig dejavu-sans-fonts

    net-toolsのパッケージを確認するには、次のコマンドを実行します。

    rpm -q net-tools

    次の例のような結果:

    net-tools-2.0-0.25.20131004git.e17.x86_64

    インストールされている圧縮バージョンおよび解凍バージョンを確認するには、次の手順に従います。

    rpm -q zip

    rpm -q unzip

    次の例のような結果:

    zip-3.0-1.el6.x86_64 (一般的)

    unzip-6.0-1.el6.x86_64 (一般的)

    getconf GNU_LIBPTHREAD_VERSION バージョン2.17以上を示す結果:

    NPTL 2.17

    プリンターオブジェクトに必要な RPM ファイルを確認するには、次のコマンドを実行します。

    rpm -qa | grep system-config-printer

    結果のリストには次のものが含まれます。
    system-config-printer
    system-config-printer-libs
    system-config-printer-udev
      注意:
    • system-config-printerは、Red HatまたはCentOS Linux 7.xのバージョンでのみリストに表示されます。
    親サーバーが Linux サーバーである AFP プリンターで印刷を行う場合、portmap ユーティリティーをインストールして実行する必要があります。

    rpcinfo -p

    portmap を含む応答は、次のようになります。

    program vers proto port 100000 4 tcp 111 portmapper

    SELinux の状況を確認するには、以下の操作を⾏います。

    getenforce

    使用不可
    glibライブラリーのバージョン番号を確認するには、以下の操作を⾏います。

    rpm -q glibc

    次の例のような結果:

    glibc-2.22-15.3.x86_64

      注意:
    • より新しいバージョンの前提条件をインストールした場合、返されるバージョン番号は変わります。

    コマンド結果が期待どおりのものでない場合は、オペレーティングシステムのツールを使用して、必要なコンポーネントがインストールされていることを確認します(ステップ1を参照)。

  4. 日時と時間帯の設定を確認し、必要に応じて修正します。設定を表示するには、次のように入力します。

    timedatectl

  5. ネットワーク構成を設定する に進みます。

1.1.3.7.1.3 Windowsオペレーティングシステムをインストールする

Windowsオペレーティングシステムへのアプリケーションサーバーのインストールでは、適切な実行モードを選択し、ファイアウォールで適切なポートを開きます。

RICOH ProcessDirectorは、次のオペレーティングシステムにインストールできます。

  • Windows Server 2019 64 ビット
  • Windows Server 2022 64 ビット
  • Windows 10 ProまたはEnterprise 64-bit
  • Windows 11 Pro

Windowsオペレーティングシステムをインストールするには、次の手順に従います。

  • Windowsの使用説明書を参照して、適切なオペレーティングシステムをインストールします。32ビットまたは64ビットモードのどちらを選択するかを確認するプロンプトが表示されたら、Windowsオペレーティングシステムのために、64ビットモードを選択します。RICOH ProcessDirectorには、32 ビットモードとの互換性がありません。

    ユーザーアカウント制御(UAC)がOFFに設定されていることを確認します。インストールが完了した後に、オンに戻すことができます。

  • RICOH ProcessDirectorは、IPv4プロトコルとIPv6プロトコルの両方をサポートしています。IPv4を使用する場合、IPアドレスは小数点付き10進数アドレスまたは完全修飾ホスト名を使用して表現できます。IPv6を使用する場合は、サーバーの完全修飾ホスト名を使用する必要があります。
  • 構成に応じて、次のポートも必要です。

    RICOH ProcessDirector 1次サーバーで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    15080 ユーザー用ワークステーション TLSを使用していない場合は、RICOH ProcessDirector の画面にアクセスします。
    15090 管理者用ワークステーション TLSを使用していない場合は、RICOH ProcessDirector のFeature Managerの画面にアクセスします。
    15443 ユーザー用ワークステーション TLSを使用している場合は、RICOH ProcessDirector の画面にアクセスします。
    15453 管理者用ワークステーション TLSを使用している場合は、RICOH ProcessDirector のFeature Managerの画面にアクセスします。
    515 カスタマーアプリケーション LPRを使用してRICOH ProcessDirectorにジョブを送信する場合に必要です。
    5001-65535 カスタマーメインフレーム Download for z/OS または AFP Download Plus を使用してRICOH ProcessDirectorにジョブを送信する場合に必要です。RICOH ProcessDirectorで定義されているポート番号は、メインフレーム上でプリンターとして定義されているポート番号と一致していなければなりません。
    55555 RICOH ProcessDirector 2 次サーバー 1次サーバーと同じシステム上で定義されていない2次サーバーを使用する場合に必要です。2次サーバーと1次サーバー間に通信を確立します。
    15080 または 15443 RICOH TotalFlow Print Server 印刷状況をRICOH ProcessDirectorに送信するために使用します。
    RICOH ProcessDirector 1次サーバーおよび2次サーバーで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    15081 管理者用ワークステーション カスタムPDFプリンター定義を、プリンターと通信するRICOH ProcessDirectorサーバーにインポートするために使用します。

    カスタムPDFプリンターを使用する場合のみ必要です。ほとんどのシステムでは、カスタムPDFプリンターは使われていません。

    15081 Ricoh PDFプリンター ジョブチケットには、プリンターが取得するPDFファイルへの参照が含まれています。
    NFSサーバーで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    111 RICOH ProcessDirector 1次サーバーおよび2次サーバー NFSを使用して1次サーバーから2次サーバーや他のシステムへデータを共有する際に、NFSサーバーとユーザ名マッピング機能で使用されます。
    2049 RICOH ProcessDirector 1次サーバーおよび2次サーバー NFSを使用して1次サーバーから2次サーバーや他のシステムへデータを共有する際に、NFSサーバーで使用されます。
    プリンターで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    161 RICOH ProcessDirector 1 次 および 2 次 サーバー RICOH ProcessDirectorがSNMPを使用してプリンターのステータスと情報を取得する場合に必要です。
    8010 RICOH ProcessDirector 1次サーバーおよび2次サーバー RICOH ProcessDirectorがSNMPを使用してプリンターのステータスと情報を取得する場合に必要です。
    9100-9103 RICOH ProcessDirector 1次サーバーおよび2次サーバー PostScriptジョブチケットを使用してEFI Fieryコントローラー搭載のプリンターにジョブを送信する場合に必要です。
    LDAPサーバーで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    389、636、または設定されたその他のポート。 RICOH ProcessDirector 1 次サーバー RICOH ProcessDirectorがLDAP を使用してユーザー認証を行う場合に必要です。
    JMFインタフェースをサポートするプリンタで開くポート1
    ポート ソースシステム 概要
    80 RICOH ProcessDirector 1 次 および 2 次 サーバー RICOH ProcessDirector が HTTP プロトコルを使用して IMSS クエリーを送信する場合に必要です。
    8010 RICOH ProcessDirector 1 次 および 2 次 サーバー JMF ファイルを EFI Fiery コントローラーに送信する場合に必要です。
    9100(デフォルト)~9103 RICOH ProcessDirector 1次サーバーおよび2次サーバー PostScriptジョブチケットを使用してEFI Fieryコントローラー搭載のプリンターにジョブを送信する場合に必要です。

    9100がデフォルトのポートです。EFIプリンターはポート9102を使用します。

    1プリンターはリコー PDFプリンターオブジェクトとしてRICOH ProcessDirectorに定義されます。
    パススループリンターで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    515 RICOH ProcessDirector 1 次サーバー LPRを使用してRICOH ProcessDirectorからジョブを受信する場合に必要です。
    IPDSプリンターで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    5001-65535 RICOH ProcessDirector 1 次サーバー Download for z/OS または AFP Download Plus を使用してRICOH ProcessDirectorにファイルを送信する場合に必要です。

    ポート番号はジョブを受信する入力装置を作成するときに設定されます。入力装置を定義した後、これらのポートを開きます。

    変換サーバーで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    6984-6992 RICOH ProcessDirector 1 次サーバー 1次サーバーにインストールされていないRICOH Transformsのいずれかを使用する場合に必要です。この場合の変換は、RICOH ProcessDirector Advanced Transform Featureとは異なります。
    16080 管理者用ワークステーション RICOH Transformのいずれかを使用している場合、Transform Feature画面へアクセスします。
    レポート機能用に開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    5432 RICOH ProcessDirectorレポートデータにアクセスするRICOH ProcessDirector 1次サーバーおよびシステム レポート機能によって収集されたデータを保存するために使用されるPostgreSQLデータベースへのアクセスです。このデータベースは、1次コンピューターにある場合もあれば、ネットワーク上の別のコンピューターにある場合もあります。

    RICOH ProcessDirector レポート機能を使用する場合に必要です。

    DB2サーバーで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    11.5.8より前のDB2:50000

    DB2 11.5.8以上:25000

    RICOH ProcessDirector 1 次サーバー RICOH ProcessDirectorが別のサーバーにインストールされたDB2データベースを使用する場合に必要です。

    これらはDB2により使用されるデフォルトのポートです。デフォルト値はバージョン11.5.8で変更されました。ご使用のDB2で異なるポートを使用する場合、使用するポートを開いてください。

    1次 PostgreSQL データベース用に開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    5442 RICOH ProcessDirector 1 次サーバー RICOH ProcessDirector 用の PostgreSQL データベースを保持するDockerコンテナーとの通信に使用されます。

  • RICOH ProcessDirector の実行環境の言語は、アクセスに使用するブラウザーによって決まります。言語を変更するには、オペレーティングシステムの言語を変更する必要があります。

1.1.3.7.2 DB2をインストールする

RICOH ProcessDirectorに付属するバージョンのDB2を使用することも、自身で用意したDB2をインストールすることもできます。自身で用意したDB2をインストールする場所は、RICOH ProcessDirectorの基本製品と同じコンピューターでも、別のLinuxコンピューターでもかまいません。

1 次コンピューターにインストールして一緒に使用する DB2 のコピーは次のいずれかである必要があります。

  • DB2 11.5.8以降

DB2の異なるリリースを持っていても、RICOH ProcessDirectorでは使用できません。

1.1.3.7.2.1 RICOH ProcessDirectorバージョンのDB2をインストールする

RICOH ProcessDirectorバージョンのDB2を使用するのは、DB2を必要とするアプリケーションが他にない場合です。RICOH ProcessDirector だけがこのバージョンを使用できます。

RICOH ProcessDirectorの基本製品をコンピューターにインストールするときにRICOH ProcessDirectorバージョンのDB2がインストールされるのは、インストールするコンピューターに他のバージョンのDB2がインストールされていない場合です。別の互換バージョンのDB2がインストールされている場合、RICOH ProcessDirector バージョンのDB2をインストールして使用するか、別のバージョンのDB2を使用するかを選択できます。

DB2データベースは、別のディスクまたはISOファイルからインストールすることができます。DB2 データベースと一緒にRICOH ProcessDirectorをインストールすることを選択した場合、DB2 のある別のディスクが挿入されているか、ISO がマウントされていることが、RICOH ProcessDirectorインストールプログラムから要求されます。

DB2とRICOH ProcessDirectorが連携するには、複数のシステムユーザーとグループが必要です。これらのユーザーとしてログインしてはいけませんが、記録管理とセキュリティーのためにこれらを認識しておいてください。

アプリケーションで使用されるユーザーとグループを作成して指定するには、次の 3 つの方法のいずれかを選択します。

  • インストールプログラムを開始する前に、ユーザーとグループを作成します。次に、作成したユーザーとグループの名前をインストールプロセス中に入力します。RICOH ProcessDirectorはそれらを探して使用します。

    必要なユーザーとグループについては、システムグループおよびユーザーを作成するを参照してください。

  • インストールプロセス中にユーザーとグループの異なる名前を入力すると、RICOH ProcessDirector はそれらのユーザーとグループを作成します。
  • インストールプロセス中、RICOH ProcessDirector はデフォルト値を使用してユーザーとグループを作成します。

    デフォルトのユーザーおよびグループは次のとおりです。

    DB2インスタンスユーザー
    aiwinst
    DB2 インスタンスグループ
    aiwdbgrp
    DB2フェンスユーザー
    aiwdbfid
    DB2 フェンスグループ
    aiwdbfgp

    注意:
  • これらのユーザー ID で有効期限ルールを使用したパスワードをセットアップする場合、必要に応じて、これらの ID を管理する必要があります。必要なときにパスワードを変更せずに、その有効期限が切れた場合、RICOH ProcessDirector は機能を停止します。

RICOH ProcessDirectorをインストールするとき、インストールプログラムはDB2インスタンスとユーザーIDを作成します。このとき使用される値は、DB2インスタンスユーザーに入力する値です。この名前のDB2インスタンスやユーザーIDがRICOH ProcessDirectorシステム上に存在していないことも確認してください。別のバージョンのDB2であっても同様です。

1.1.3.7.2.2 自身で用意したDB2を1次コンピューターにインストールする

以下の場合、自身で用意したDB2をRICOH ProcessDirectorと同じコンピューターで使用してください。
  • そのコンピューター上の他のアプリケーションがDB2を必要としている。
  • RICOH ProcessDirectorとともに使用するDB2ライセンスがそのコンピューターにすでにある。
  • DB2の管理をRICOH ProcessDirectorの外部で行う必要がある。

RICOH ProcessDirector をインストールする前に、DB2 11.5.8 以降をインストールする必要があります。

RICOH ProcessDirectorをインストールすると、既存のバージョンのDB2の構成がインストールプログラムによって変更されます。このとき、RICOH ProcessDirectorが使用するためのDB2インスタンスが作成されます。このDB2インスタンスを他のアプリケーションが使用してはなりません。

DB2とRICOH ProcessDirectorが連携するには、複数のシステムユーザーとグループが必要です。これらのユーザーとしてログインしてはいけませんが、記録管理とセキュリティーのためにこれらを認識しておいてください。

アプリケーションで使用されるユーザーとグループを作成して指定するには、次の 3 つの方法のいずれかを選択します。

  • インストールプログラムを開始する前に、ユーザーとグループを作成します。次に、作成したユーザーとグループの名前をインストールプロセス中に入力します。RICOH ProcessDirectorはそれらを探して使用します。

    必要なユーザーとグループについては、システムグループおよびユーザーを作成するを参照してください。

  • インストールプロセス中にユーザーとグループの異なる名前を入力すると、RICOH ProcessDirector はそれらのユーザーとグループを作成します。
  • インストールプロセス中、RICOH ProcessDirector はデフォルト値を使用してユーザーとグループを作成します。

    デフォルトのユーザーおよびグループは次のとおりです。

    DB2インスタンスユーザー
    aiwinst
    DB2 インスタンスグループ
    aiwdbgrp
    DB2フェンスユーザー
    aiwdbfid
    DB2 フェンスグループ
    aiwdbfgp

1.1.3.7.2.3 自身で用意した DB2 を別のコンピューターにインストールして構成する

自身で用意した DB2 サーバーを別のコンピューター上にインストールして、RICOH ProcessDirector と同じコンピューター上で DB2 クライアントを使用するのは、次の場合です。
  • DB2 を使用する他のアプリケーションが別のコンピューターにすでにある。
  • RICOH ProcessDirector と共に使用するための、別コンピューター用の DB2 ライセンスをすでに持っている。
  • DB2の管理をRICOH ProcessDirectorの外部で行う必要がある。
  • 同じ DB2 サーバーを複数の RICOH ProcessDirector 1 次サーバーで使用したい。

DB2 クライアントとサーバーは同じオペレーティングシステムにある必要はありませんが、レベルとフィックスパックは同じである必要があります。RICOH ProcessDirector はこの構成の DB2 11.5.8 以降のみをサポートしています。

    重要:
  • Linux では、DB2 サーバーをインストールするには 64 ビットオペレーティングシステムが必要です。

RICOH ProcessDirector をインストールする前に、DB2 サーバーを他のコンピューターにインストールして構成すると共に、DB2 クライアントを 1 次コンピューターにインストールして構成する必要があります。手動フェイルオーバー構成をインストールする場合は、DB2 クライアントをアクティブとバックアップの両方のコンピューターにインストールする必要があります。

DB2 サーバーおよびクライアントをインストールして構成するには、次の手順に従います。

  1. DB2 11.5.8 以降をインストールします。手順は、DB2 付属のマニュアルを参照してください。
    DB2 インスタンスのセットアップウインドウで、このタスクを後で行うオプションを選択します。
  2. DB2 サーバーがインストールされているコンピューターが、RICOH ProcessDirector をサポートするためのメモリーおよびディスク要件を満たしていることを確認します。次の点に留意してください。
    • この DB2 サーバーに接続する各 RICOH ProcessDirector 1 次サーバーは、DB2 サーバー上の個別のディレクトリーを使用してデータベースを保管する必要があります。このディレクトリー 1 つにつき 22 GB のフリースペースが必要です。デフォルトでは、1 次サーバーのインスタンスユーザーのホームディレクトリーにデータベースが保管されます。デフォルトの設定を使用する場合は、インスタンスユーザーのホームディレクトリーのサイズが十分であることを確認してください。

      ただし、手動フェイルオーバー構成では、アクティブコンピューターとバックアップコンピューターが同じ DB2 インスタンスを共有します。その結果、どちらも同じディレクトリーを使用するので、必要なスペースは 44 GB ではなく 22 GB だけになります。

    • データベースの保管に使用するディレクトリーを変更する場合は、各インスタンスユーザーのホームディレクトリーのフリースペースが 300 MB 以上であることを確認してください。
  3. DB2 に接続する各 RICOH ProcessDirector 1 次サーバーと DB2 とが連携するように構成します。この作業は、用意されているスクリプトを使用して行います。
    この作業では、RICOH ProcessDirector と通信する DB2 インスタンスの作成、インスタンスの調整、グループとユーザーの作成 (必要な場合)、インスタンスの始動などを行います。

    このスクリプトは RICOH ProcessDirector 基本製品の DVD にある /scripts ディレクトリーに含まれています。

    DB2 サーバーを構成するには、次の手順に従います。

    1. 基本製品のDVDをドライブに挿入し、/scriptsディレクトリーに移動します。
        注意:
      • Red Hat、CentOS、またはRocky Linuxシステムを使用している場合、ドライブが自動的にマウントされる場合があります。しかし、それらのシステムに自動的にマウントされているドライブは、メディアからプログラムを実行できないようセットアップされています。ドライブをアンマウントし、exec オプションを指定して再度マウントしてから続けることができます。次のコマンドを使用することができます。

        mount -t iso9660 -o remount, exec <mount_point>

        CD または DVD を挿入するごとにドライブを再マウントする必要があります。

    2. 次のコマンドを入力して、スクリプトを実行し、Enter を押します。
      ./setupRemoteDB2.sh
    3. 必要に応じて、プロンプトに応答します。
      • DB2 インスタンス名の入力を要求されたときは、1 次サーバーの 1 つと共に使用するインスタンス名を入力します。

        1 次サーバーごとに固有の DB2 インスタンスが必要です。デフォルトのインスタンス名は aiwinst です。この名前は、1 次サーバーのうち 1 つで使用できます。インスタンス名とパスワードは、RICOH ProcessDirector をインストールするときに使用するので記録しておいてください。

      • DB2 インスタンスグループおよび DB2 フェンスユーザーグループの入力を要求されたときは、デフォルトのグループまたは他の既存のグループを選択するか、新しいグループの作成を指定します。デフォルトの名前は次のとおりです。
        DB2 インスタンスグループ
        aiwdbgrp
        DB2 フェンスグループ
        aiwdbfgp
        インスタンスユーザーは DB2 インスタンスグループを 1 次グループとして使用し、DB2 フェンスユーザーは DB2 フェンスユーザーグループを 1 次グループとして使用します。どのグループを使用するかが不明な場合は、DB2 管理者に問い合わせてください。
      • DB2 フェンスユーザー名の入力を要求されたときは、デフォルトのユーザーまたは他の既存のユーザーを選択するか、新しいユーザーの作成を指定します。デフォルトは aiwdbfid です。どのユーザーを使用するかが不明な場合は、DB2 管理者に問い合わせてください。このユーザーとしてログインしてはいけませんが、記録管理とセキュリティーのためにこのユーザーを認識しておいてください。
      • DB2 インスタンスポート番号の入力を要求されたときは、このインスタンスを使用する 1 次サーバーでの DB2 の listen にどのポートを使用するかを指定します。ポート番号は 65536 未満にする必要があります。ポート番号は、RICOH ProcessDirector をインストールするときに使用するので記録しておいてください。
    4. DB2 サーバーのコンピューターで、DB2 に接続する 1 次サーバーごとにスクリプトを再度実行します。
        注意:
      • 手動フェイルオーバー環境では、バックアップコンピューターはアクティブコンピューターと DB2 インスタンスを共有します。バックアップコンピューターに対しては、スクリプトを再度実行しないでください。
    5. DB2 がインストールされているコンピューターのホスト名または IP アドレスを記録します。
  4. RICOH ProcessDirector をインストールする予定の各コンピューター (バックアップコンピューターを含む) に DB2 クライアントをインストールします。
    DB2 インストール CD を使用して、「IBM Data Server Runtime Client」を選択します。

    インストーラーのDB2 インスタンスのセットアップウインドウで、このタスクを後で行うオプションを選択します。

    インストールが完了したら、クライアントにインストールされているものと同じDB2フィックスパックがサーバーにもインストールされていることを確認します。

  5. RICOH ProcessDirector のインストールを続行します。手順は、「インストールする」を参照してください。

1.1.3.7.3 ネットワーク構成を設定する

システムネットワーキング情報に基づいてネットワーキングをセットアップするには、以下の操作を⾏います。
  1. RICOH ProcessDirector にドメインネームシステム (DNS) サーバーへのアクセス権限があることを確認します。DNS サーバーには、ネットワーク上の各 RICOH ProcessDirector 1 次コンピューターおよびアプリケーション/2 次コンピューターのホスト名と IP アドレスの正しいエントリーが必要です。
      注意:
    • RICOH ProcessDirectorは、IPv4プロトコルとIPv6プロトコルの両方をサポートしています。IPv4を使用する場合、IPアドレスは小数点付き10進数アドレスまたは完全修飾ホスト名を使用して表現できます。IPv6を使用する場合は、サーバーの完全修飾ホスト名を使用する必要があります。
    • IPv6アドレスを使用する場合は、RICOH ProcessDirectorのインストール後に追加の設定手順を完了する必要があります。IPv6アドレスを使用するように構成するを参照してください。
  2. この 1 次コンピューターの /etc/hosts にその IP アドレスの項目および完全修飾ホスト名があることを確認します。
  3. ファイアウォールで、RICOH ProcessDirector が使用するポートをすべて開きます。構成に応じて、次のポートが必要です。

    RICOH ProcessDirector 1次サーバーで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    15080 ユーザー用ワークステーション TLSを使用していない場合は、RICOH ProcessDirector の画面にアクセスします。
    15090 管理者用ワークステーション TLSを使用していない場合は、RICOH ProcessDirector のFeature Managerの画面にアクセスします。
    15443 ユーザー用ワークステーション TLSを使用している場合は、RICOH ProcessDirector の画面にアクセスします。
    15453 管理者用ワークステーション TLSを使用している場合は、RICOH ProcessDirector のFeature Managerの画面にアクセスします。
    515 カスタマーアプリケーション LPRを使用してRICOH ProcessDirectorにジョブを送信する場合に必要です。
    5001-65535 カスタマーメインフレーム Download for z/OS または AFP Download Plus を使用してRICOH ProcessDirectorにジョブを送信する場合に必要です。RICOH ProcessDirectorで定義されているポート番号は、メインフレーム上でプリンターとして定義されているポート番号と一致していなければなりません。
    55555 RICOH ProcessDirector 2 次サーバー 1次サーバーと同じシステム上で定義されていない2次サーバーを使用する場合に必要です。2次サーバーと1次サーバー間に通信を確立します。
    15080 または 15443 RICOH TotalFlow Print Server 印刷状況をRICOH ProcessDirectorに送信するために使用します。
    RICOH ProcessDirector 1次サーバーおよび2次サーバーで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    15081 管理者用ワークステーション カスタムPDFプリンター定義を、プリンターと通信するRICOH ProcessDirectorサーバーにインポートするために使用します。

    カスタムPDFプリンターを使用する場合のみ必要です。ほとんどのシステムでは、カスタムPDFプリンターは使われていません。

    15081 Ricoh PDFプリンター ジョブチケットには、プリンターが取得するPDFファイルへの参照が含まれています。
    NFSサーバーで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    111 RICOH ProcessDirector 1次サーバーおよび2次サーバー NFSを使用して1次サーバーから2次サーバーや他のシステムへデータを共有する際に、NFSサーバーとユーザ名マッピング機能で使用されます。
    2049 RICOH ProcessDirector 1次サーバーおよび2次サーバー NFSを使用して1次サーバーから2次サーバーや他のシステムへデータを共有する際に、NFSサーバーで使用されます。
    プリンターで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    161 RICOH ProcessDirector 1 次 および 2 次 サーバー RICOH ProcessDirectorがSNMPを使用してプリンターのステータスと情報を取得する場合に必要です。
    8010 RICOH ProcessDirector 1次サーバーおよび2次サーバー RICOH ProcessDirectorがSNMPを使用してプリンターのステータスと情報を取得する場合に必要です。
    9100-9103 RICOH ProcessDirector 1次サーバーおよび2次サーバー PostScriptジョブチケットを使用してEFI Fieryコントローラー搭載のプリンターにジョブを送信する場合に必要です。
    LDAPサーバーで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    389、636、または設定されたその他のポート。 RICOH ProcessDirector 1 次サーバー RICOH ProcessDirectorがLDAP を使用してユーザー認証を行う場合に必要です。
    JMFインタフェースをサポートするプリンタで開くポート1
    ポート ソースシステム 概要
    80 RICOH ProcessDirector 1 次 および 2 次 サーバー RICOH ProcessDirector が HTTP プロトコルを使用して IMSS クエリーを送信する場合に必要です。
    8010 RICOH ProcessDirector 1 次 および 2 次 サーバー JMF ファイルを EFI Fiery コントローラーに送信する場合に必要です。
    9100(デフォルト)~9103 RICOH ProcessDirector 1次サーバーおよび2次サーバー PostScriptジョブチケットを使用してEFI Fieryコントローラー搭載のプリンターにジョブを送信する場合に必要です。

    9100がデフォルトのポートです。EFIプリンターはポート9102を使用します。

    1プリンターはリコー PDFプリンターオブジェクトとしてRICOH ProcessDirectorに定義されます。
    パススループリンターで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    515 RICOH ProcessDirector 1 次サーバー LPRを使用してRICOH ProcessDirectorからジョブを受信する場合に必要です。
    IPDSプリンターで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    5001-65535 RICOH ProcessDirector 1 次サーバー Download for z/OS または AFP Download Plus を使用してRICOH ProcessDirectorにファイルを送信する場合に必要です。

    ポート番号はジョブを受信する入力装置を作成するときに設定されます。入力装置を定義した後、これらのポートを開きます。

    変換サーバーで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    6984-6992 RICOH ProcessDirector 1 次サーバー 1次サーバーにインストールされていないRICOH Transformsのいずれかを使用する場合に必要です。この場合の変換は、RICOH ProcessDirector Advanced Transform Featureとは異なります。
    16080 管理者用ワークステーション RICOH Transformのいずれかを使用している場合、Transform Feature画面へアクセスします。
    レポート機能用に開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    5432 RICOH ProcessDirectorレポートデータにアクセスするRICOH ProcessDirector 1次サーバーおよびシステム レポート機能によって収集されたデータを保存するために使用されるPostgreSQLデータベースへのアクセスです。このデータベースは、1次コンピューターにある場合もあれば、ネットワーク上の別のコンピューターにある場合もあります。

    RICOH ProcessDirector レポート機能を使用する場合に必要です。

    DB2サーバーで開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    11.5.8より前のDB2:50000

    DB2 11.5.8以上:25000

    RICOH ProcessDirector 1 次サーバー RICOH ProcessDirectorが別のサーバーにインストールされたDB2データベースを使用する場合に必要です。

    これらはDB2により使用されるデフォルトのポートです。デフォルト値はバージョン11.5.8で変更されました。ご使用のDB2で異なるポートを使用する場合、使用するポートを開いてください。

    1次 PostgreSQL データベース用に開くポート
    ポート ソースシステム 概要
    5442 RICOH ProcessDirector 1 次サーバー RICOH ProcessDirector 用の PostgreSQL データベースを保持するDockerコンテナーとの通信に使用されます。

  4. ネットワーク接続を確認します。
    1. ホスト名の解決が行われていることを確認するには、次のコマンドを入力します。
      host localhost

      DNS サーバーにアクセスできる場合、応答にはホスト名 localhost または loopback と、アドレス 127.0.0.1 が含まれます。例:

      localhost.mycompany.com is 127.0.0.1

    2. RICOH ProcessDirector のユーザーインターフェースにアクセスするコンピューターから、ホスト名と IP アドレスの両方を使用して 1 次コンピューターに ping します。
    3. すべてのアプリケーションコンピューターおよび 2 次コンピューター (存在する場合) から 1 次コンピューターに ping します。
    4. 1 次コンピューターからすべての 2 次コンピューター (存在する場合) に ping します。
    5. これらの検査のいずれかが成功しなかった場合は、ネットワーク管理者に連絡します。
  5. イーサネットカードの速度、両面印刷、およびオートネゴシエーションの設定が、最適なパフォーマンスのためにネットワーク管理者によって推奨されているものであることを確認します。最適な設定は、インストール済み環境ごとに異なります。
    これらの設定を表示および変更するには、次の手順に従います。
    1. root ユーザーとしてログインします。
    2. イーサネット設定を表示するには、次のように入力します。
      ethtool eth0
    3. 必要であれば、ethtool コマンドを使用してこれらの設定を変更します。実際のネットワークに対する適切なフラグおよび値は、ネットワーク管理者に確認してください。例えば、次のコマンドでは全二重モードが設定されます:
      ethtool -s eth0 duplex full

      このコマンドでは、オートネゴシエーションがオンに設定されます。

      ethtool -s eth0 autoneg on

1.1.3.7.4 前提条件チェッカーを実行する

前提条件チェッカーを使用して、システムが RICOH ProcessDirector をインストールする準備ができていることを確認します。
    注意:
  • デフォルトでは、前提条件チェッカーのログファイルは、次のディレクトリーに保存されています: /opt/infoprint/ippd/logs/installer/prereq.out
前提条件チェッカーを実行するには、次の手順に従います。
  1. 1 次コンピューターに root ユーザーとしてログインします。
      重要:
    • UID 0でユーザーとしてログインする必要があります。別のユーザーとしてログインする必要がある場合は、sudo su -またはsu - を使用してrootユーザーになることができます。ただし、rootユーザーになるために、sudoまたはsuコマンドを他の方法で使用しないでください。
  2. コマンド行を開き、このコマンドを入力してルートディレクトリーにいることを確認します。
    • cd /
  3. 製品 DVD からインストールする場合は、次の手順に従います。
    1. 基本製品の DVD をドライブに挿入します。
    2. マウントポイント名を判別するには、次のコマンドを入力します。
      • ls /media
      システムによっては、マウントポイント名が CD または DVD の名前と同じになる場合があります。

      注意: Red Hat、CentOS、またはRocky Linuxシステムを使用している場合、ドライブが自動的にマウントされる場合があります。しかし、それらのシステムに自動的にマウントされているドライブは、メディアからプログラムを実行できないようセットアップされています。ドライブをアンマウントし、exec オプションを指定して再度マウントしてから続けることができます。次のコマンドを使用することができます。

      mount -t iso9660 -o remount, exec <mount_point>

      CD または DVD を挿入するごとにドライブを再マウントする必要があります。

    3. 必要に応じてドライブをマウントします。次のように入力します。
      • mount /media/mount_point
    4. DVD の内容が表示できるようにディレクトリーを変更します。次のコマンドを入力します。
      • cd /media/mount_point
      • ls
      setup というスクリプトを含む複数のスクリプトとディレクトリーが表示されます。
  4. マウントされた ISO ファイルからインストールする場合は、次の手順に従います。
    1. ISO のマウントポイントを作成します。例えば、mkdir /isomount を実行します。
      注意: ISO ファイルのマウントポイントは、ルートディレクトリーの外部に作成する必要はありません。このポイントは、システム上のどこにでも作成できます。
    2. ISO ファイルをコンピューターに転送します。例えば、ディレクトリー /tmp/RPD.iso にファイルを入れます。
    3. mount -o loop /<ISOの場所> /<マウントポイント>コマンドを使用して、ISOファイルをマウントします。たとえば、 mount -o loop /tmp/RPD.iso /isomountを実行します。
  5. リモートディレクトリーからインストールする場合は、次の手順に従います。
    1. リモートディレクトリーからインストールする」の手順に従ってください。マウントされたディレクトリーに移動した後、この手順に戻り、完了します。
  6. 前提条件チェッカーを開始するには、次のように入力します: ./setup -p PREREQ_ONLY=TRUE
    注意: 前提条件チェッカーのコマンドが正しく入力されていることを確認します。-pフラグを誤って入力すると、インストーラーはフラグを無視し、前提条件チェッカーの代わりに完全なインストールプログラムを実行します。
システムにすべての前提条件がインストールされている場合、前提条件チェッカーはメッセージなしで終了します。システムにすべての前提条件がインストールされていない場合は、不足している前提条件を示すメッセージが表示されます。詳しくは、前提条件チェッカーのログを参照してください。デフォルトでは、ログファイルは、次のディレクトリーに保存されています: /opt/infoprint/ippd/logs/installer/prereq.out

1.1.3.7.5 Webブラウザーをインストールする

RICOH ProcessDirector には、ユーザーインターフェースにアクセスし、そのユーザーインターフェースを表示する Web ブラウザーが必要です。ユーザーインターフェースには、1 次コンピューターまたは別のコンピューターからアクセスできます。ワークステーションには、次の Web ブラウザーの最新バージョンのいずれかがインストールされている必要があります。

  • Mozilla Firefox
  • Google Chrome
  • Microsoft Edge

再印刷するページを選択できるように、ユーザーインターフェースには、AFPまたはPDFファイルの表示にPDFビューアープラグインを必要とするWebベースのファイルビューアーが用意されています。印刷ファイルを表示するには、Acrobat プラグインまたは Firefox、Chrome、および Edge に含まれているデフォルトの PDF ビューアーを使用できます。

ジョブ管理に使用するコンピューターには、Adobe Readerをインストールすることをお勧めします。Adobe Readerをインストールする必要がある場合は、AdobeのWebサイトからダウンロードできます。Webサイトは、ご使用のシステムが実行されているオペレーティングシステムおよび言語を検出しようとします。別の言語でソフトウェアをダウンロードしたい場合は、 その他のダウンロードオプションをクリックします。

    注意:
  • Acrobatプラグインを使用して2バイトフォントを使用するジョブをRICOH ProcessDirectorで表示するには、Adobe Readerのフォントパッケージがシステムにインストールされていることを確認してください。このパッケージは、AdobeのWebサイト(http://supportdownloads.adobe.com/product.jsp?platform=windows&product=10)から入手できます。
  • デフォルトの PDF ビューアーの機能を最大限利用するには、最新の Firefox、Chrome、および Edge の各ブラウザーを使用してください。

1.1.3.7.5.1 Google Chromeを構成する

Google Chrome Web ブラウザーで RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースにアクセスするには、次の設定でブラウザーを構成します。
  1. Chromeのアドレスバーに、次のように入力します。chrome://settings/
  2. プライバシーとセキュリティーで以下の操作を⾏います。
    1. Cookieと他のサイトデータをクリックし、全てのCookieを許可を選択します。
    2. プライバシーとセキュリティーに戻り、サイトの設定をクリックします。コンテンツまでスクロールダウンし、JavaScriptをクリックします。 サイトがJavascriptを使用できるが有効になっていることを確認します。
  3. RICOH ProcessDirector のビューアーコンポーネントを使用する場合は、組み込みの PDF ビューアーで PDF ファイルを開くように Chrome が設定されていることを確認する必要があります。
    1. Chromeのアドレスバーに、次のように入力します。chrome://settings/content/pdfDocuments
    2. ChromeでPDFを開くが選択されていることを確認します。
      RICOH ProcessDirector で組み込みビューアーを使用した場合、検索テキストの強調表示や大きなズーム値の使用などの一部のアクションが正常に機能しない場合があります。
  4. 設定タブを閉じます。

1.1.3.7.5.2 Mozilla Firefox の構成

Windowsコンピューターから、Mozilla Firefox WebブラウザーでRICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースにアクセスするには、ブラウザーを構成する必要があります。
重要: Mozilla Firefox のバージョンを構成する手順は、下記の手順とは異なる場合があります。Firefox のバージョンでこの手順が通用しない場合、ヘルプ ヘルプをクリックして、Firefox ヘルプシステムを検索します。例えば、javascript を使用可能にするを検索します。または代わりに、検索エンジンを使用します。例えば、Firefox で javascript を使用可能にするを検索します。
Mozilla Firefox を構成するには、次の手順に従います。
  1. Firefoxのアドレスバーに、次のように入力します。about:config.
  2. リスクを受け入れる!をクリックします。
  3. Javascriptが使用可能になっていることを確認するには、次の手順に従います。
    1. javascript.enabled 環境設定を見つけます。
    2. 値が True に設定されていることを確認します。
      値が False に設定されている場合は、 javascript.enabled 環境設定をダブルクリックして、値を True に変更します。
  4. RICOH ProcessDirectorの右クリックコンテキストメニューを使用する場合は、メニューが使用可能になっていることを確認します。
    1. dom.event.contextmenu.enabled 環境設定を見つけます。
    2. 値が True に設定されていることを確認します。
      値が False に設定されている場合は、 dom.event.contextmenu.enabled 環境設定をダブルクリックして、値を True に変更します。
  5. about:configタブを閉じます。
  6. メニューボタン オプションをクリックします。
  7. Firefox が cookies を受け入れることを確認するには、次の手順に従います。
    1. プライバシーおよびセキュリティー)タブをクリックします。
    2. 履歴で、 履歴にカスタム設定を使用するを選択してCookieをカスタマイズします。 サイトから送られてきた Cookie を保存するがオンになっていることを確認します。
  8. オプション: ファイルのダウンロード方法を変更するには、次の手順に従います。
    1. 一般)タブをクリックします。
    2. ダウンロード領域で ファイルごとに保存先を指定するをクリックします。
  9. オプション: 言語機能がインストールされている場合、ユーザーインターフェースのテキストとインターフェースで出されるほとんどのメッセージにRICOH ProcessDirectorが使用する言語を変更できます。
    1. 言語で、 選択をクリックし、指示に従ってリストの一番上に使用する言語を追加します。次に OKをクリックします。
      注意: RICOH ProcessDirector では、次の言語およびロケールがサポートされています。
      • ブラジルポルトガル語 (pt_BR)
      • 英語(en_US)

      • フランス語(fr_FR)
      • ドイツ語(de_DE)
      • イタリア語(it_IT)
      • 日本語(ja_JP)
      • スペイン語 (es_ES)
  10. オプション: Firefox をインストールすると、組み込みの PDF ビューアーを使用するように構成されます。RICOH ProcessDirectorで組み込みのPDFビューアーを使用することはできますが、一部のアクション(ズームや検索テキストの強調表示など)が正常に機能するわけではありません。

    別のプラグインを使用することにより、さらに多くの機能が提供される場合もあります。実行しているFirefoxのバージョンによっては、RICOH ProcessDirectorビューアーで使用できるプログラムを確認するために、異なるオプションを試してみる必要があります。

    ビューアーで別のプラグインを使用するようにブラウザーをセットアップするには、次の手順に従います。

    1. アップリケーションコンテンツタイプリストに移動し、 Portable Document Format(PDF)を見つけて選択します。
    2. Portable Document Format(PDF)の横で使用するPDFプラグインを選択します。
    3. RICOH ProcessDirectorでジョブを表示して要件を満たしているかどうかを確認します。
    4. 最適なプラグインが見つかるまで、このプロセスを繰り返します。
  11. オプション: 一般に、同じワークステーションからRICOH ProcessDirectorに複数のユーザーがログインすることは推奨されていません。そうする場合、各ユーザーは別のブラウザーセッションにログインする必要があります。これを可能にするには、追加のユーザー ID ごとにブラウザープロファイルを作成し、Firefox が一度に複数のプロファイルを使用できるようにする必要があります。
    1. Firefox を閉じます。
    2. スタート 実行をクリックします。
    3. 次のコマンドを入力します。
      firefox.exe -ProfileManager
    4. プロファイルマネージャーの指示にしたがって、新規のプロファイルを作成します。
    5. Windows のコントロールパネルで、システム 詳細システム設定 環境変数をクリックします。
    6. システム環境変数領域で、 新規をクリックします。
    7. 変数名フィールドに MOZ_NO_REMOTE と入力します。
    8. 変数値フィールドに 1 と入力します。
    9. OKをクリックして、新しいシステム変数ウインドウを閉じます。
    10. OKをクリックして、環境変数ウインドウを閉じます。
    11. OKをクリックして、システムのプロパティウインドウを閉じます。
    これで、Firefox を開始するときには、使用中でないプロファイルを選択できます。

1.1.3.8 オプションのソフトウェアについて計画する

RICOH ProcessDirector で使用するオプションソフトウェアをインストールできます。オプションソフトウェアには、次のカテゴリーがあります。

  • ジョブ実行依頼
  • データ変換
  • フォント
  • PDF バナーページのフォーマットの変更

1.1.3.8.1 ジョブ実行依頼

RICOH ProcessDirector は、ホットフォルダーにジョブを送信できる任意のシステムや、LPD プロトコルまたは pdpr コマンドを使用できる任意のシステムから、ジョブを受け取ることができます。AFP Support機能を使用している場合、RICOH ProcessDirectorは、z/OS ホスト上のJES (Job Entry Subsystem) スプールからジョブを受け取ることができます。ジョブは、RICOH ProcessDirector で定義されている入力装置に実行依頼されます。入力装置はジョブを受信すると、ジョブの処理を開始します。

サポートされているジョブ実行依頼の方法は、次のとおりです。

ホットフォルダー
これは、ファイル転送プロトコル (FTP) または優先ファイルコピー方式から印刷ファイルを受信します。印刷ファイルをホットフォルダーディレクトリーにコピーまたは移動すると、ホットフォルダーに関連付けられている入力装置が自動的にそのジョブを受け取り、ジョブ処理を開始します。
LPD
ラインプリンターデーモン (LPD) プロトコルを使用して、実行依頼されるジョブを受け取ります。ユーザーは、lpr コマンドまたは LPD プロトコルを使用する別のコマンドを使用して、ジョブを RICOH ProcessDirector LPD 入力装置に実行依頼できます。入力装置は自動的にジョブを受け取り、ジョブ処理を開始します。
pdpr
InfoPrint Manager から移行しており、pdpr コマンドを使用してジョブを実行依頼する場合は、pdpr コマンドから実行依頼されたジョブを受け入れるように RICOH ProcessDirector を構成できます。RICOH ProcessDirectorpdpr スクリプトを実行すると、ジョブを実行依頼する lprafp コマンドが作成され、サポートされているジョブプロパティ値を 1 次サーバーに送信するためのフラグが追加されます。

AFP Support を使用している場合は、次のジョブ実行依頼の方法もサポートされています。

AFP Download Plus
これは、行データを AFPデータに変換し、印刷のためにホストシステムからRICOH ProcessDirectorまでTCP/IPネットワーク全体に、必要なリソースをすべて持つ印刷ジョブを転送します。
Download for z/OS
これは、印刷またはアーカイブのためにホストシステムから RICOH ProcessDirector まで TCP/IP ネットワーク全体に出力を転送します。

Download for z/OSおよびAFP Download Plusは、別途注文していただくPSF for z/OSの機能です。PSF for z/OSとその機能については、IBMのWebサイト(http://www.ibm.com)を参照してください。

使用するジョブ実行依頼方式を決定するだけでなく、入力ファイルを置く 1 次コンピューター上のジョブ実行依頼ディレクトリーの命名規則も決定する必要があります。次のディレクトリーは、入力装置を作成するときに指定してください。

フォルダー位置ディレクトリー
入力装置が着信ジョブについてモニターするディレクトリーの名前。たとえば、ホットフォルダージョブの/aiw/aiw1/System/hf/LineData 、LPDジョブの/aiw/aiw1/System/lpd/LPDLineData 、またはDownload for z/OSまたはAFP Download Plusジョブの/aiw/aiw1/System/dl/AFP などです。
ステージング位置ディレクトリー
ジョブ実行依頼方式で入力ファイルが配置されるディレクトリーの名前。フォルダー位置ディレクトリーのサブディレクトリーを作成することを検討してください。例えば、ホットフォルダーから受信した行データ入力ファイルの場合は /aiw/aiw1/System/hf/LineData/Staged を、Download for z/OS または AFP Download Plus から受信した AFP 入力ファイルの場合は /aiw/aiw1/System/dl/AFP/Staged を作成してください。

    注意:
  • これらのディレクトリーは、RICOH ProcessDirector が入力デバイスを作成する際に、正しい所有権で自動的に作成されます。ディレクトリーは手動で作成しないでください。

RICOH ProcessDirector で入力ファイルの読み取りや変更ができるように、RICOH ProcessDirector システムユーザー (デフォルトは aiw1) がメンバーであるグループに対して、各ディレクトリーに読み取り/書き込みアクセス権限が設定されていることが必要です。オプションの 1 つは RICOH ProcessDirector グループ (デフォルトは aiwgrp1) を使用することです。RICOH ProcessDirector グループについて詳しくは、システムグループおよびユーザーを作成するおよびインストール後の作業を完了するを参照してください。

Download for z/OS または AFP Download PlusRICOH ProcessDirector と共に使用する前に、そのソフトウェアが RICOH ProcessDirector と通信するように構成する必要があります。構成作業のいくつかを次に示します。

  • 機能サブシステムアプリケーション (FSA) に対して JES 初期化ステートメントを定義します。
  • FSA のプログラム名、領域サイズ、印刷のデフォルトを特定するための開始手順を作成します。
  • Download for z/OS の場合、1 次コンピューターの IP アドレスとその入力装置のポート番号をポイントするルーティング制御データセットを作成します。
  • AFP Download Plus の場合、1 次コンピューターの IP アドレスとその入力装置のポート番号をポイントする開始手順を定義します。
  • 必要に応じて、ソフトウェアの機能を変更するためのインストールシステム出口を使用します。Download for z/OS および AFP Download Plus の両方で、インストール出口 15 (追加印刷パラメーターを RICOH ProcessDirector に転送する) を使用できます。

以下のトピックについては、RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターを参照してください。

  • ファイルをホットフォルダーにコピーする、または LPD プロトコルを使用してファイルを送信する。
  • RICOH ProcessDirectorpdpr スクリプトをインストールおよび構成する。
  • RICOH ProcessDirectorDownload for z/OSおよびAFP Download Plusを構成する

Download for z/OSおよびAFP Download Plusの構成については、PSF for z/OS: Download for z/OSおよびPSF for z/OS: AFP Download Plusを参照してください。

1.1.3.8.2 データ変換

データ変換は、印刷ジョブを RICOH ProcessDirector から受信して、データを印刷できるようにデータストリーム間で変換します。

あるデーターストリームから別のデータストリームへジョブを変換するのに使用されるRICOH ProcessDirector機能を購入できます。また、外部プログラムを購入してRICOH ProcessDirectorを接続することもできます。

データ変換を提供する製品と機能
製品 AFPに変換されるデータストリーム AFPから変換されるデータストリーム その他の変換 情報
RICOH Transform Feature
  • GIF、JPEG、および TIFF
  • PCL
  • PDF および PostScript
  • SAP OTF および ABAP
  • PDF
  RICOH Transform Featureのインフォメーションセンター
Advanced Transform Feature
  • PCL
  • PDF
  • PostScript
  • PCL
  • PDF
  • PostScript
  • InputImage

    BMP、GIF、JPEG、PNGおよびTIFF

AFPオブジェクトコンテナーに含まれるイメージファイルを使用してジョブを送信する場合、それらを正しく処理するために入力データストリーム変換をインストールする必要があります。たとえば、イメージを含むAFPファイルの場合は、InputImage変換を使用する必要があります。InputImage変換をインストールすると、これらの形式のイメージが自動的に処理されます。

Advanced Transform Featureを注文するときは、必要な入力データストリーム変換と出力データストリーム変換を選択します。後で、必要に応じてこれらの変換を結合できます。

例えば、InputAFP、InputPS、OutputPDF、および OutputPCL 変換を選択した場合は、次の変換を実行できます。

  • AFPからPDF
  • AFPからPCL
  • PostScriptからPDF
  • PostScriptからPCL

RICOH InfoPrint XT for Linux (基本製品または 2 次コンピューターと同じコンピューターにインストールされます) Xerox メタコードおよび LCDS     RICOH InfoPrint XT for Linux: Installation and User's Guide
RICOH InfoPrint XT for Windows(アプリケーションサーバーにインストールされています) Xerox メタコードおよび LCDS     RICOH InfoPrint XT for Windows: Installation and User's Guide

RICOH ソフトウェア製品について詳しくは、RICOH ソフトウェア Web サイト https://ricohsoftware.comを参照してください。

データ変換を使用するためにワークフローで外部ステップを利用する方法については、ユーザーインターフェースで RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターを参照してください。

1.1.3.8.2.1 RICOH Transform 機能のインストールの準備をする

RICOH Transform 機能をインストールする前に、お使いのシステムが最低要件を満たしていることを確認してください。
  • ハードウェア要件:
    • 10 GB以上の追加ハードディスク空き容量。
    • 各CPUコアに追加で1 GBのRAM。ただし、4 GB以上。

      例えば、次のようになります。

      • デュアルコアプロセッサー1つの場合、追加で 4 GBのRAMが必要。
      • クアッドコアプロセッサー2つの場合、追加で8 GBのRAMが必要。
      • クアッドコアプロセッサー3つの場合、追加で12 GBのRAMが必要。
      • クアッドコアプロセッサーが4つの場合、追加で16 GBのRAMが必要。

  • 1次コンピューターのファイルシステム:
    RICOH ProcessDirector/opt ファイルシステムに1 GBの追加空き領域。
  • 必須ソフトウェア:

    IS/3サポートが有効な場合は、RICOH SAPからAFPファイルに正しく変換するため、WorldType Fontsバージョン8.13。

    Java Runtime Environment 1.4以上。

    glibc 2.18以上

  • システムとネットワークのセットアップ:
    1. RICOH Transform 機能が使用するノードの数を決めます。
      この値は、Transform Featureをインストールするコンピューターのプロセッサーコアの数に基づきます。この値は2またはコンピューターのコア数の半分のうち、いずれか大きい方になります。例えば、次のようになります。
      • シングルコアプロセッサーが1個の場合、ノードの数は2です。
      • デュアルコアプロセッサーが1個の場合、ノードの数は2です。
      • デュアルコアプロセッサーが2個の場合、ノードの数は2です。
      • クアッドコアプロセッサーが2個の場合、ノードの数は4です。
      • クアッドコアプロセッサーが4個の場合、ノードの数は8です。
    2. ファイアウォールで、Ricoh Transform Featureが使用するポートを開きます。
      これらのポートには、Transform Featureをインストールするコンピューターのアプリケーションに対するLISTEN許可が必要です。
      • ポート6980(/opt/infoprint/itm/clients/fdi/fdi
      • ポート6984および6985(/opt/infoprint/itm/hn/feps
      • ポート6986(/opt/infoprint/itm/clients/coord/coord
      • ポート6989~6989 +(N-1)/opt/infoprint/itm/node1/node/opt/infoprint/itm/nodeN/node

        前述したように、ここでNRICOH Transform 機能が使用するノードの合計数です。

        例えば、ノードの合計数が2の場合、次のようにLISTEN許可を付与します。

        • ポート6989 /opt/infoprint/itm/node1/node
        • ポート6990 /opt/infoprint/itm/node2/node

      これらのアプリケーションからは、任意のコンピューターで指示されているポートに接続できる必要があります。 次のようになります。

      • /opt/infoprint/itm/clients/fdi/fdi ポート6984に接続
      • /opt/infoprint/itm/hn/feps ポート6986に接続
      • /opt/infoprint/itm/clients/coord/coord ポート6984および6986に接続
      • /opt/infoprint/itm/hn/pd/pdexec ポート6984に接続
      • /opt/infoprint/itm/node[1 to N]/node ポート6985に接続
      • /opt/infoprint/itm/node1/xforms/ctt_standalone/ctt_standalone/opt/infoprint/itm/nodeN/xforms/ctt_standalone/ctt_standaloneを介してポート6989からポート6989 + (N -1)に接続

        前述したように、ここでNRICOH Transform 機能が使用するノードの合計数です。

        例えば、ノードの合計数が2の場合は次のようになります。

        • /opt/infoprint/itm/node1/xforms/ctt_standalone/ctt_standalone ポート6989に接続
        • /opt/infoprint/itm/node2/xforms/ctt_standalone/ctt_standalone ポート6990に接続

    3. 追加のシステムユーザーおよびグループを追加します。
      1つのグループおよび2人のユーザーをさらに追加する必要があります。

      デフォルトのユーザーは ipsitmipsejzです。デフォルトのグループは itm です

1.1.3.8.3 用意されているフォント

RICOH ProcessDirectorメディアパッケージには5つのフォントのセットが含まれています。RICOH ProcessDirectorをダウンロードした場合はフォントはダウンロードできません。RICOH ProcessDirectorの注文時には、RICOH ProcessDirectorメディアパッケージをお求めいただけます。

RICOH ProcessDirector メディアパッケージには次のフォントが用意されています。

AFPアウトラインフォント(LCD4-5683)
これらのフォントは、LinuxおよびWindowsで使用できます。このセットには、日本語、韓国語、中国語 (簡体字)、および中国語 (繁体字) のフォントが含まれています。
AFP クラシック OpenType フォント (LCD2-20029)
これらのフォントには4種類のスタイル(標準、太字、イタリック、イタリック太字)があります。
AFP アジアクラシック OpenType フォント (LCD2-20055)
これらのフォントは、以前の AFP アジアシングルバイト文字セット (SBCS) フォントの後継フォントとして使用できます。
WorldType フォント (LCD4-5684)
これらは、Microsoftユニコード形式のOpenTypeおよびTrueTypeのフォントです。
AFP ラスターフォント (LCD4-5700)
これらのフォントは、文字セットとコード化フォントの名前が 6 文字ではなく 8 文字になっているため、AFP アウトラインフォントとは区別されます。

RICOH ProcessDirector で使用するためにこれらのフォントをインストールするには、提供されたメディアからすべてのフォントを 1 次コンピューターの /usr/lpp/ipfonts ディレクトリーにコピーします。必ず、すべてのフォントファイルをメディアサブディレクトリーから /usr/lpp/ipfonts にコピーしてください。ソースディレクトリーのサブディレクトリー構造を維持する必要はありませんが、大文字のファイル名は変更しないでください。

ジョブを処理するためのリソースが必要になると、AFPプリンタードライバーコンポーネントおよびRICOH ProcessDirectorline2afpデータストリーム変換コンポーネントがこのディレクトリーを検索します。

また、AFP サポート機能には、240 ピクセルと 300 ピクセルのフォント (互換フォント) の基本セットが用意されています。これらのフォントには、等間隔および混合ピッチの両方のタイプのフォントファミリーが含まれます。これらのフォントファミリーには以下のようなものがあります。

  • APL
  • Boldface
  • Courier
  • Document
  • Essay
  • Format
  • Gothic
  • Letter Gothic
  • Orator
  • Prestige
  • Roman
  • Script
  • Serif
  • Symbols
  • Text

1.1.3.8.4 PDFバナーページを書式設定する

RICOH ProcessDirector が生成してプリンターに送信する PDF バナーページの形式を変更できます。

PDFバナーページでは、JRXMLフォーマットで設定ファイルを使用します。RICOH ProcessDirectorではJRXMLサンプルファイルを提供しますが、代わりにカスタマイズされたファイルを使用できます。Jaspersoft® Studioアプリケーションは、JRXMLファイルの作成を支援するオープンソースソフトウェアです。https://community.jaspersoft.com/project/jaspersoft-studioからJaspersoft Studioをダウンロードし、サポートされている任意のワークステーションにアプリケーションをインストールできます。

JRXMLファイルを作成した場合、それを1次コンピューターの/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ディレクトリーにコピーし、プリンターに送信されるジョブで新しいファイルを使用するように、それらの ヘッダーページ構成ファイルプロパティーと トレーラーページ構成ファイルプロパティーを更新します。

    注意:
  • JRXMLファイルで特定のフォントを使用する場合は、そのフォントがサーバーで使用可能であることを確認してください。

    特定のフォントが使用できない場合は、互換性のあるフォントを見つけて、代わりにそれを使用するようにJRXMLを更新します。たとえば、DejaVuフォントをインストールしていて、Lucida Sansと互換性のあるフォントが必要な場合は、コマンドプロンプトを開き、次のように入力します。

    fc-match "Lucida Sans"

    JRXMLを互換性のあるフォントで更新します。

1.1.4 アップグレード

RICOH ProcessDirectorがインストールされている場合、既存のソフトウェアをアンインストールせずに現在のバージョンにアップグレードするか、新しいシステムにインストールして、そこにオブジェクトを移行することでアップグレードできます。

本リリースに含まれている新機能と更新については、このリリースの新機能を参照してください。

RICOH ProcessDirector をアップグレードしていて、別のコンピューターを使用している場合は、そのコンピューターにインストールすることをお勧めします。別のコンピューターにインストールすることで、このプロセス中に発生する問題のリスクを低減し、ダウンタイムを最小限に抑えます。インストールが完了すると、オブジェクトを既存のシステムから新しいシステムに移行できます。古いコンピューターが実行している間に、新しいインストールを確認できます。

バージョン3.12では、RICOH ProcessDirector移行アシスタントを導入しました。新しくインストールしたシステム(ターゲットシステムと呼ばれる)でこのツールを起動し、既存のシステム(ソースシステムと呼ばれる)にアクセスしてオブジェクトを移動します。 移行アシスタントはプロセスを簡素化するので、あるシステムからオブジェクトを手作業でエクスポートし、新しいシステムにインポートする必要はありません。

データベースの進化

何年もの間、RICOH ProcessDirectorはデータベースとしてIBM DB2のみをサポートしていました。バージョン3.12では、サポートがPostgreSQLにも拡大されました。DB2に代わってPostgreSQLがRICOH ProcessDirector のデフォルト構成となりました。

バージョン3.12以降にアップグレードする場合、2つの選択肢があります。

  • DB2を使い続ける
  • PostgreSQLへ移行する

それぞれのオプションには、以下のように考慮すべき変数があります。

  • PostgreSQLの構成はRocky Linuxにインストールできますが、DB2はできません。
  • DB2の構成は手動フェイルオーバーシステムでの実行をサポートしていますが、PostgreSQLはサポートしていません。
  • 同じコンピュータでアップグレードする場合は、DB2 を引き続き使用する必要があります。
  • アップグレードを別のコンピューターにインストールする場合、移行アシスタントはオブジェクトや設定をDB2へと同じように簡単にPostgreSQLへ移行することができます。

アップグレードを行う前に、これらの要素とお客様の環境の仕様に基づいて、使用するデータベース構成を選択してください。

1.1.4.1 同じコンピューターでアップグレードする

同じコンピューターで新しいバージョンのRICOH ProcessDirectorにアップグレードする場合は、一定の要件を満たす必要があります。
  • バージョン3.7以上のRICOH ProcessDirectorを所有している。
  • システムで本バージョンのすべての前提条件を満たしている。
      重要:
    • RICOH ProcessDirectorの新しいバージョンのインストーラーは、以前のバージョンと比較すると、より厳格な前提条件が要求されます。ご使用のオペレーティングシステムが最小要件を満たしていない場合は、インストーラーによりインストールがキャンセルされます。オペレーティングシステムのアップグレードをインストールするために、RICOH ProcessDirector をアンインストールする必要はありません。

インストールプロセスは、基本製品と現在インストールされているほとんどすべての機能をアップグレードます。RICOH Transform 機能拡張機能(カスタムソフトウェアコンポーネント)は自動的には更新されません。アップグレードをインストール後、個別にインストールします。

複数のRICOH Transform 機能を使用する場合は、新しいライセンスキーをインストールする前に、すべてのTransform Featureをアップグレードしてください。

同じコンピューターでRICOH ProcessDirectorの現行バージョンにアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. ご使用のシステムが前提条件を満たしていることを確認してください。
  2. システムをアップグレードする前に、データをバックアップしてください。
    詳しくは、データをバックアップするを参照してください。
  3. RICOH ProcessDirector が DB2 データベースで動作していて、データベースを更新したい場合は、RICOH ProcessDirector をインストールする前か後にデータベースを更新してください。詳しくは、DB2 データベースをアップグレードするを参照してください。
  4. 1次コンピューターのインストール準備をするおよび基本製品をインストールするの手順に従ってください。 インストールが完了したら、ここに戻り、ステップ5 に進みます。
    詳しくは、インストールするを参照してください。
  5. 上記のステップ4RICOH ProcessDirectorがインストールされているコンピューターを再起動していない場合は、今すぐに再起動してください。
  6. コンピューターが再起動すると、RICOH ProcessDirectorが自動的に起動します。ブラウザーを使用してユーザーインターフェースにログインします。インストール中にエラーが発生した場合は、リコーソフトウェアサポートにお問い合わせください。
      注意:
    • 製品情報ボックスを使用して、製品のバージョンが更新されたことを確認します。
    • Feature Managerを使用して、以前にインストールしたすべての機能が新しいレベルに更新されたことを確認します。

      管理 ユーティリティー 機能の順にクリックして、Feature Managerを開きます。エラーメッセージが表示された場合は、Feature Mangerを手動で起動する必要があります。

      1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします (aiw1 がデフォルトです)。
      2. コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。startaiw -f
      3. 処理を完了するには、ブラウザーのキャッシュをクリアしてください。

        ブラウザーのキャッシュに保存されている情報は、新しいレベルを使おうとするとエラーになることがあります。キャッシュをクリアすることで、このようなエラーを防止できます。

      4. Feature Manger Web ページを再度ロードします。
  7. アップグレードプロセスを完了するに引き続き、アップグレードプロセスを完了させます。
    重要:
  • RICOH ProcessDirectorとすべての機能は、試用モードでインストールされます。アップグレード後、ライセンスキーをダウンロードしてインストールします。ライセンスキーのインストール前に試用期間が終了した場合、ソフトウェアは動作を停止します。 詳しくは、ライセンスキーをダウンロードおよびインストールする を参照してください。

1.1.4.2 移行アシスタントを使って別のコンピューターでアップグレードする

問題のリスクを減らすために、RICOH ProcessDirector を別のコンピューターにインストールし、既存のシステムから新しいシステムにオブジェクトを移行することをお勧めします。
アップグレード時に移行アシスタントを使用すると、機能の欠落などの問題を防ぎ、オブジェクトとその依存物がすべて一緒に移行されるようにすることで、移行中のダウンタイムを短縮できます。

移行アシスタントを使用する場合、移行元のシステムをソースシステム、移行先のシステムをターゲットシステムと呼びます。

1.1.4.2.1 移行アシスタントを使用する準備を行う

移行を成功させるためには、対策を講じてシステムを準備し、移行の失敗につながるような解決困難な問題を避けることをお勧めします。
システムの移行を準備するには、以下の操作を行います。
  1. RICOH ProcessDirectorをターゲットシステムにインストールします。
    1. ご使用のシステムが前提条件を満たしていることを確認してください。
    2. 新規インストールと同じように、インストール手順に従います。

      詳しくは、インストールするを参照してください。

    3. 基本製品のインストールが完了したら、この手順に戻ります。
    4. インストールしたRICOH ProcessDirectorのバージョンにログインします。ユーザー名にaiwとパスワードにaiwを使用します。

      このユーザーのパスワードを変更したら、新しいパスワードを忘れないでください。移行プロセスが完了し、すべてのユーザーがターゲットシステムにインポートされるまで、このユーザーとしてログインすることをお勧めします。

    5. 旧システムと同じ機能、および購入した新機能をインストールします。インストール中にエラーが発生した場合は、リコーソフトウェアサポートにお問い合わせください。

      詳細については、機能をインストールするおよび RICOH Transform 機能 をインストールするを参照してください。

    6. ライセンスキーをダウンロードしてインストールします。RICOH ProcessDirectorおよびすべての機能は、試用モードでインストールされます。ライセンスキーのインストール前に試用期間が終了した場合、ソフトウェアは動作を停止します。

      詳しくは、ライセンスキーをダウンロードおよびインストールする を参照してください。

      注意: 必要に応じて、移行プロセスが完了した後にライセンスキーをインストールすることもできます。
  2. 事前印刷フォームの置換機能を使用している場合、ターゲットシステムからmedia.zipファイルをエクスポートし、ソースシステムにコピーします。電子フォームが含まれるメディアをエクスポートするの手順に従ってください。
  3. ステップリソースをインポートすると、参照するファイルはエクスポートパッケージに含まれません。ステップリソースで参照されているファイルをソースシステムからターゲットシステムに手動でコピーします。移行アシスタントを開始する前に、ターゲットシステムにファイルをコピーしてください。
    1. すべてのステップリソースをインポートするには、ソースシステムからターゲットシステムの同じディレクトリーに、/aiw/aiw1/StepResources の内容をコピーします。
    2. 特定のステップリソースをインポートするには、エクスポートしたXMLファイルを開きます。エクスポートした各ステップリソースのエントリーを検索し、StepResource.Fileプロパティーを見つけます。その値で、そのステップリソースに関連付けられているRSCファイルの名前を見つけます。例えば、この値の場合、以下のようになります。
      <property name="StepResource.File" value="{"fileName" : 
      "/aiw/aiw1/StepResources/
      1992052c6ef44a229b8b43d77232bf53.rsc1992052c6ef44a229b8b43d77232bf53.rsc
      " , &quot;,"displayName" : "
      Ricoh_Export-2019-08-26_13-30-04.xml"}"/>

      ファイル名は、次のようになります。1992052c6ef44a229b8b43d77232bf53.rsc

    3. ソースシステムでファイルを検索し、ターゲットシステムの同じディレクトリーにコピーします。
  4. 移行アシスタントは、いかなる種類の資格情報も移行できません。ただし、資格情報を必要とするオブジェクトがターゲットシステムに存在しない場合は、インポートに失敗します。ここで、ソースシステムから パスワードセッション静的な資格情報をエクスポートします。 移行アシスタントを開始する前に、ターゲットシステムにコピーします。
      注意:
    • 秘密鍵の資格情報は、使用するシステムで作成する必要があるため、エクスポートはできません。秘密鍵の資格情報を使用するオブジェクトは、 移行アシスタントで失敗し、その後手動で再作成する必要があります。
  5. 移行に失敗する可能性のある一般的な問題を防止します。
    1. データ損失のリスクを回避するために、ソースシステムとターゲットシステムの両方のスナップショットまたはバックアップを取ります。

      詳しくは、データをバックアップするを参照してください。

        注意:
      • 移行アシスタントを使用して別のコンピュータでアップグレードしても、ソースシステムには影響せず、データと設定が維持されます。安全対策として、両方のシステムをバックアップすることをお勧めします。
    2. 製品アップデート機能が両方のシステムに同じレベルでインストールされていることを確認します。Feature Managerで、両方のシステムの 製品アップデート機能を検索し、 インストールされたバージョン列の値を比較します。
        注意:
      • ターゲットシステムのバージョンが上位である場合は、移行中にパッケージをダウンロードする機会があります。その後、ソースシステムのFeature Managerページで パッケージのインポートを使用して 製品アップデートをインストールできます。
      • ソースシステムのバージョンが上位である場合は、/opt/infoprint/ippd/availableで最新の製品アップデートパッケージを見つけます。パッケージ名はProductUpdate-3.4.version_number.epkです。パッケージをダウンロードし、ターゲットシステムにログインします。Feature Managerを開き、パッケージをインポートし、インストールします。

        詳しくは、インポートパッケージを使用して機能を追加またはアップグレードするを参照してください。

    3. ファイルシステムの容量を確認します。移行を成功させるためには、ターゲットシステムに少なくともソースシステムと同程度の容量が必要です。
    4. ウイルス対策ソフトウェアやセキュリティーソフトウェアなど、ファイルをスキャンしたりロックしたりするソフトウェアで、インストールまたはパフォーマンスの妨げになる可能性のあるものは無効にします。

1.1.4.2.2 移行アシスタントを稼働する

移行アシスタントを使用すると、オブジェクトは1つのRICOH ProcessDirector システムからもう1つのシステムに転送されます。このプロセスにより、大量のオブジェクトのインポートに伴うヒューマンエラーの可能性を大幅に抑えることができます。
始める前に、移行元システム(ソースシステム)のログインページのURLを確認してください。移行を続行するには、ソースシステムとターゲットシステムの両方の管理者権限が必要です。
    注意:
  • RICOH ProcessDirectorI put my best mar ユーザーIDは、おそらく新しいシステムにまだ存在しないため、aiwユーザーを使ってターゲットシステムにログインすることをお勧めします。
  • ターゲットシステムにログインするための新しい管理者ユーザーを作成することができますが、そのユーザーがソースシステムに存在する場合、移行中に上書きされます。
移行アシスタントを使用するには、以下の操作を⾏います。
  1. RICOH ProcessDirectorターゲットシステムにaiwユーザーとしてログインします。
  2. 管理タブをクリックします。
  3. 左のペインで、ユーティリティー 移行アシスタントをクリックします。
  4. 別のシステムからインポートを選択します。
  5. ソースシステムに管理者ユーザー名とパスワードでログインします。
      注意:
    • ソースシステムのログインページの完全なURLを提供する必要があります。
  6. 検証ページで、表示された情報がすべて正しいことを確認し、 続行をクリックします。
  7. 準備のページで、移行失敗の可能性を減らすために推奨されるアクションを確認します。それぞれのステップで、完了するか無視するかの選択肢があります。 保存して続行をクリックして、移行を進めます。
    例えば、このステップでは、製品アップデート機能が両方のシステムに同じレベルでインストールされていることを確認できます。Feature Managerで、両方のシステムの 製品アップデート機能を検索し、 インストールされたバージョン列の値を比較します。
    • ターゲットシステムのバージョンが高い場合は、移行アシスタントのダウンロードボタンをクリックしてパッケージをシステムに保存します。その後、ソースシステムで パッケージのインポートを使用して 製品アップデートをインストールできます。
    • ソースシステムのバージョンが上位である場合は、/opt/infoprint/ippd/availableで最新の製品アップデートパッケージを見つけます。パッケージ名はProductUpdate-3.4.version_number.epkです。パッケージをダウンロードし、ターゲットシステムにログインします。Feature Managerを開き、パッケージをインポートし、インストールします。

      詳しくは、インポートパッケージを使用して機能を追加またはアップグレードするを参照してください。

  8. 機能ページで、 機能をチェックをクリックして、システムにインストールされている機能を比較します。続行するには、ソースシステムとターゲットシステムの両方に同じ機能がインストールされていることを確認します。
    不足している機能があれば、保存して続行をクリックします。インストールする機能を確認し、 OKをクリックします。Feature Managerが開くので、足りない機能をインストールできます。機能がインストールされたら、RICOH ProcessDirectorターゲットシステムに再度ログインし、 移行アシスタントに戻ります。両方のシステムに同じ機能が含まれている場合は、 続行をクリックして、移行を続行します。
      注意:
    • 初めて機能を購入した場合、その機能はターゲットシステム上にのみ存在することができます。
    • リコーのAdvanced Solutions Practiceでソースシステムに追加機能をインストールした場合、その機能パッケージをターゲットシステムに転送する必要があります。リコー担当者にお問い合わせください。
  9. オブジェクトページで、ソースシステムからすべてのオブジェクトを移行するか、特定のオブジェクトを移行するかを選択します。
    すべてのオブジェクトを移行することをお勧めしますが、この機会にシステムから一部のオブジェクトを削除したい場合は、移行するオブジェクトを選択することができます。選択的にオブジェクトを移行する場合は、オブジェクトを選択をクリックし、移行したいオブジェクトを選択します。

    移行オプションを使用すると、ターゲットシステム上の同じ名前のオブジェクトを、ソースシステムの対応するオブジェクトで上書きすることができます。

  10. 設定ページで、以前に構成された移行するシステム設定を選択します。これらの設定は、 管理ページの 設定セクションで行います。インポートする設定を選択し、 保存して続行をクリックします。
  11. 移行プロセスを進める前に、ソースシステムからインポートする構成を確認します。選択を変更する必要がある場合は、編集を選択することで、移行選択の設定ステップに移動できます。
  12. すべて確認したら、移行を開始をクリックします。
    移行アシスタントは、進行状況を表示しながらオブジェクトと設定のインポートを開始します。移行ログファイルをダウンロードして、移行エラーが発生したときの詳細や、移行が完了したときの最終バージョンを確認することができます。
  13. 確認が必要なエラーがある場合は、ZIPファイルのログをダウンロードします。
  14. ZIPファイルをダウンロードしたら、ページ上部のXボタンをクリックして 移行アシスタントを終了します。
    注意:
  • ウィンドウの右上隅にあるX、次に変更の保存をクリックすると、移行中の進捗状況をいつでも保存することができます。これにより、移行プロセスの中断したところに戻って、プロセスを完了させることができます。
  • 移行プロセスを完了するには、アップグレードプロセスを完了するを参照してください。

1.1.4.3 アップグレードプロセスを完了する

RICOH ProcessDirector をアップグレードした後、移行を楽に行うため、さらにいくつかの手順が必要です。
同じコンピューターでアップグレードした場合、アップグレードプロセスで、オブジェクトはRICOH ProcessDirectorの新しいバージョンと互換性のあるバージョンへと変換されます。既存のユーザーとグループはすべて存在するため、ユーザーは以前と同じ名前を使用してログインでき、同じレベルの権限を持ちます。ログインすると、プリンター、入力機器および他のオブジェクトをすべて見ることができます。

別のコンピューターでアップグレードした場合、ログインして、インポートしたすべてのオブジェクトを閲覧することができるはずです。しかし、移行プロセスを完了するには、まだ手動ステップがいくつか必要です。

アップグレードプロセスを完了するには、次の手順に従います。

  1. 移行アシスタントを使用して別のコンピューターにアップグレードした場合は、次のアクションを実行します。
    1. 移行プロセス中に無効にされたウイルス対策ソフトウェアやセキュリティソフトウェアを再度有効にします。
    2. 移行アシスタントはTLS設定情報をインポートできません。新しいシステムで再度設定する必要があります。
    3. 1次サーバーをあるひとつのオペレーティングシステムから別のオペレーティングシステムに移行した場合(特にWindowsからLinux、またはその逆に移行した場合)、ワークフローのステップで使用されているすべてのパスを確認し、更新します。

      すべてのディレクトリーパスが新システムのディレクトリー構造に更新されていることを確認します。RICOH ProcessDirector AIXからLinuxまたはWindowsに移行する場合、このステップは不可欠です。

    4. インポートに失敗したオブジェクトなどのエラーがないか、ログを確認します。
      秘密鍵の資格情報を使用するオブジェクトは、資格情報が存在しないためインポートに失敗します。ターゲットシステム上で秘密鍵の資格情報を再作成し、それらのオブジェクトを手動で作成します。
    5. すべての構成ファイルを正しい場所にコピーし、ジョブがそのファイルを見つけられるようにします。

      /aiw/aiw1 ファイルシステムの外に保存した構成ファイルをすべて回復しておきます。

    6. バージョン3.10.2より前のRICOH ProcessDirectorシステムでカスタムポートレットを作成した場合、それをRICOH ProcessDirectorバージョン3.12以降のシステムにインポートすることはできません。ソースシステムでカスタムポートレットを再作成してください。
    7. 2次サーバーとアプリケーションサーバーを更新し、移行したオブジェクトがアップグレードしたシステムと接続できることを確認します。

      詳しくは、アプリケーションと2次サーバーを設定するを参照してください。

        注意:
      • 2次サーバーとアプリケーションサーバーに接続されているすべての入力装置とプリンターが正常に機能していることを確認します。
      • Avanti、PitStop、およびUltimate Impostrip®など、これらのシステムで実行されているすべてのアプリケーションが接続できることを確認します。
    8. RICOH Supervisor Connect機能を使用している場合、移行アシスタントはいくつかの設定をコピーしましたが、接続プロセスを完了できません。

      RICOH Supervisorへの接続は、RICOH Supervisorにデータを送信するためにセットアップする を参照してください。

    9. バージョン3.11.2より前のRICOH ProcessDirector で作成されたカスタム文書プロパティーを使用する場合、 /aiw/aiw1/config/docCustomDefinitions.xmlをターゲットシステムにコピーし、 docCustomユーティリティーを実行してそれらをアクティブにします。RICOH ProcessDirector 3.11.2で カスタムプロパティーページを使って作成されたカスタム文書プロパティーは、その他のプロパティーと同様に移行します。
    10. 新システムを本番稼動させる前に、システム設定から「最小ジョブ番号」の値を設定し、ジョブ番号の同期を取ります。
  2. 2次サーバーとアプリケーションサーバーを新しいレベルに更新します。
  3. ユーザーに、初めてログインする前にブラウザーのキャッシュをクリアするよう通知します。

    ユーザーが新しいレベルを使おうとしたときに、ブラウザーのキャッシュに保存されている情報によってエラーが発生することがあります。キャッシュをクリアすることで、このようなエラーを防止できます。

1.1.4.4 データをバックアップする

バックアップスクリプトを使用して、RICOH ProcessDirector システム構成のコピーをアーカイブできます。
RICOH ProcessDirector データをバックアップするには、次の手順に従います。
  1. すべてのアプリケーションおよび 2 次サーバーを停止します。バックアップ処理によって、1 次サーバーが自動的に停止されます。基本製品と2次サーバーを停止するアプリケーションサーバーを停止するを参照してください。
  2. 1 次コンピューターに root ユーザーとしてログインします。
  3. 次のいずれかのオプションを指定して、/opt/infoprint/ippd/bin/aiwbackup.pl を入力します。
    オプション 説明
    -f filename データをデフォルト以外のディレクトリーおよびファイル名にバックアップします。デフォルトは、/tmp/aiw_backup_data.[timestamp].tar.gz です。
    -m DB2 データベースのバックアップイメージを作成しません。このオプションは、異なるコンピューター上に DB2 データベースがある場合に使用します。
    -r デフォルトで、入力ファイルおよびジョブファイル (スプールディレクトリーにある、ジョブ情報が入ったファイルで、入力ファイルのコピーを含む) が保存されます。-r オプションを指定したバックアップでは、入力ファイルまたはジョブファイルは保存されませんが、ジョブは保存されます。システムデータおよび制御ファイルは常に保存されます。
      重要:
    • -r オプションは、aiwbackup コマンドと aiwrestore とで若干異なります。
      • aiwbackup コマンドでは、-r オプションを指定すると、保存されるシステムから入力ファイルおよびジョブファイルだけが削除されます。ジョブはシステムから削除されません。
      • aiwrestore コマンドでは、-r オプションを指定すると、リストアされるシステムからジョブ、入力ファイル、およびジョブファイルが削除されます。
      RICOH ProcessDirector をバックアップするときに -r オプションを使用した場合は、システムをリストアするときにもこのオプションを指定する必要があります。これは、保存されていないファイルを持つジョブをリストアすることを回避するためです。
    -h または -? aiwbackup コマンドのヘルプを表示します。
    例えば、このコマンドは、データを mybackup.tar.gz というファイルに保存します。このとき、ジョブは含まれますが、入力ファイルまたはジョブファイルは含まれません。
    • /opt/infoprint/ippd/bin/aiwbackup.pl -f mybackup.tar.gz -r
    すべてのサーバーが停止すること、ジョブと入力ファイルがバックアップされるかどうか、およびバックアップされたファイルの位置を示すメッセージが表示されます。
  4. Y を入力してバックアップを続行します。
    バックアップが完了すると、バックアップが正常に行われたことを示すメッセージが表示されます。

1.1.4.5 電子フォームが含まれるメディアをエクスポートする

電子フォームが含まれるメディアオブジェクトを別のRICOH ProcessDirectorシステムで再利用する際は、media.zipファイルを別のシステムにコピーすることでエクスポートできます。 オブジェクトのエクスポート機能は、メディアオブジェクトをエクスポートしますが、メディアオブジェクトに定義されている電子フォームはエクスポートしません。
RICOH ProcessDirectorでは、メディアオブジェクトを定義、編集、名前変更、または削除するときにmedia.zipファイルが作成されます。
電子フォームが含まれるメディアをエクスポートするには、次の手順に従います。
  1. 1次コンピューターにログインします。
  2. 次のディレクトリーに移動します。

    • Linux上の/aiw/aiw1/share
    • Windows上のC:\aiw\aiw1\share

  3. メディアのエクスポート先であるシステムに media.zip ファイルをコピーします。
  4. そのシステムのRICOH ProcessDirector1次コンピューターにログインし、次のディレクトリーにmedia.zipファイルを配置します。
    • /aiw/aiw1(Linux)
    • C:\aiw\aiw1(Windows)
  5. media.zip ファイルからメディアオブジェクトを抽出します。
    メディアオブジェクトを抽出します。
    • media.zip ファイルと同じディレクトリーに media.xml ファイルを配置します。
    • メディアに定義されているすべての電子フォームを次のディレクトリーに追加します。
      • /aiw/aiw1/constantforms(Linux)
      • C:\aiw\aiw1\constantforms(Windows)

    constantformsディレクトリーに別バージョンの電子フォームがある場合、ファイル抽出プロセスでフォームを置換するかどうかの確認メッセージが表示されます。たとえば、Preprinted Forms Replacement機能と一緒にインストールされたサンプルフォームのコピーがconstantformsディレクトリーにある場合があります。

    • メディアオブジェクトをインポートしているシステム上に存在しないフォームだけを抽出する場合は、どのファイルも置換しないオプションを選択します。
    • システム上のすべてのフォームをmedia.zipファイル内のバージョンのフォームに置換する場合は、すべてのファイルを置換するオプションを選択します。

  6. RICOH ProcessDirectorシステムユーザーとグループ( aiw1aiwgrp1がデフォルト)に、次のファイルとディレクトリーの読み取りと変更の許可があることを確認します。
    • constantformsディレクトリー
    • constantformsディレクトリー内のすべての電子フォーム
  7. メディアオブジェクトをインポートするには、次の手順に従います。
    1. メディアオブジェクトをインポートするシステムのユーザーインターフェースで、管理タブをクリックします。
    2. 左のペインで、ユーティリティー オブジェクトをインポートをクリックします。
    3. インポートするファイルをクリックします。
    4. 次のディレクトリーに移動します。
      • /aiw/aiw1(Linux)
      • C:\aiw\aiw1(Windows)
    5. media.xmlファイルを選択します。
    6. インポートするメディアオブジェクトを選択します。
    7. 既存のメディアオブジェクトを更新しないようにするには、既存のオブジェクトの選択解除をクリックします。
    8. インポートをクリックします。
    オブジェクトのインポートについて詳しくは、別のシステムからオブジェクトをコピーする関連タスクを参照してください。

1.1.4.6 手動フェイルオーバー環境をアップグレードする

2 台の 1 次コンピューターが手動フェイルオーバー環境にインストールされている場合は、両方のシステムをアップグレードする必要があります。

手動フェイルオーバー設定のアップグレード手順は、以前のバージョンで使用したデータベース構成と新しいバージョンで使用するデータベース構成によって異なり、さらに他の要素も影響します。

    重要:
  • 手動フェイルオーバー環境でアップグレードを実行する前に、稼働サーバーとフェイルオーバーサーバーが更新をインストールするための前提条件を満たしていることを確認する必要があります。そのため、まず、稼働サーバーで前提条件チェッカーを実行し、次にフェイルオーバーサーバーで実行する必要があります。前提条件チェッカーを実行する を参照してください 。
  • 手動でフェイルオーバー環境をアップグレードする前に、稼働サーバーからフェイルオーバーサーバーに切り替え、稼働サーバーに戻すことで、フェイルオーバー処理が正しく設定され、正常に実行されていることを確認してください。
  • 手動フェイルオーバーのインストールは、DB2上で動作するRICOH ProcessDirector にのみ対応しています。

手動フェイルオーバー環境でアップグレード処理を開始するには、次の手順に従います。

  1. 稼働サーバーで、次の手順を実行します。
    1. 稼働サーバーを現在のバージョンにアップグレードします。現在のバージョンにアップグレードするを参照してください。
    2. インストールを検証し、インストールが正常に完了したことを確認します。
    3. 稼働サーバーのライセンスキーをインストールします。ライセンスキーをダウンロードおよびインストールするを参照してください 。
    4. 稼働サーバーにシステムユーザーとしてログインします (デフォルトは aiw1)。
    5. コマンドラインを開き、stopaiwと入力して、本番サーバーのRICOH ProcessDirector をシャットダウンします。
  2. フェイルオーバーサーバーで、次の手順を実行します。
    1. root ユーザーとしてログインします。
    2. コマンド行を開いてインストールメディアがあるディレクトリーに移動し、scripts/failover-setup-rpd-node.shと入力して Enterを押し、スクリプトを実行します。このスクリプトは /etc/servicesにエントリーを追加して、必要に応じて PSF をインストールし、フェイルオーバーサーバーで rpm データベースを更新します。
    3. アクティブなノードをフェイルオーバーサーバーに切り替えるには、/opt/infoprint/ippd/bin/changeHostname.pl server_hostnameと入力します。server_hostnameは稼働サーバーのサーバー名です。
    4. フェイルオーバーサーバーへのインストールを確認します。
    5. フェイルオーバーサーバーのライセンスキーをインストールします。
    6. フェイルオーバーサーバーにシステムユーザーとしてログインします (デフォルトは aiw1)。
    7. コマンドラインを開き、stopaiwと入力して、フェイルオーバーサーバーのRICOH ProcessDirectorをシャットダウンします。
  3. 稼働サーバーではrootユーザーでログインしてください。
  4. アクティブなノードを稼働サーバーに切り替えるには、/opt/infoprint/ippd/bin/changeHostname.pl server_hostnameと入力します。server_hostnameはフェイルオーバーサーバーの名前です。

1.1.4.7 DB2 データベースをアップグレードする

RICOH ProcessDirectorをアップグレードしても、RICOH ProcessDirectorに組み込まれているDB2 データベースのバージョンは同じレベルのままです。RICOH ProcessDirectorインストールプログラムを開始する前、またはインストールプログラムの完了後に、DB2データベースをアップグレードできます。

これらのステートメントがすべて正しい場合、RICOH ProcessDirectorに付属のDB2インストールDVDまたはISOファイルを使用してDB2データベースをアップグレードできます。

  • 現在のDB2データベースとRICOH ProcessDirectorシステムがバックアップされます。
  • 現在インストールされているDB2データベースのバージョンは、9.7、10.1、または10.5です。
  • 更新するDB2データベースのバージョンは、RICOH ProcessDirectorが提供するもので、外部ソースが提供するものではありません。
  • DB2インストールDVDまたはISOファイルがリコーから提供されています。

DB2インストールメディアで提供されるスクリプトを使用して、RICOH ProcessDirectorをインストールする前または後に DB2データベースをアップグレードできます。

    注意:
  • アップグレードスクリプトは、RICOH ProcessDirectorとともにインストールされているDB2のバージョンにのみ使用できます。RICOH ProcessDirectorを操作するために DB2の独自のバージョンをインストールした場合は、IBMが提供する標準のアップグレードプロセスを使用します。

RICOH ProcessDirectorをアップグレードする前に DB2データベースを手動でアップグレードする場合は、新しいバージョンにアップグレードするまでRICOH ProcessDirectorを起動しないでください。RICOH ProcessDirectorの古いバージョンのいくつかは、新しいバージョンのDB2データベースでは動作しません。

DVD または ISO イメージを使用してインストールする場合は、1 次サーバーからDB2インストールメディアにアクセスできることを確認します。必要に応じて以下の手順を実行します。

DB2 データベースを手動でアップグレードするには、次の手順に従います。

  1. システムが上記の要件を満たしていることを確認します。
  2. 1次コンピューターにシステムユーザーとしてログインします(aiw1がデフォルトです)。
  3. コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。 stopaiw
  4. su - rootと入力し、 Enterキーを押してください。プロンプトが表示されたら、rootユーザーのパスワードを入力してEnterを押します。
  5. DB2インストールメディアがマウントされているディレクトリーに移動し、scripts/upgradeDB2.shを見つけます。
  6. スクリプトを実行するには、scripts/upgradeDB2.sh と入力して Enter を押します。
      注意:
    • スクリプトが完了するまでに数分かかることがあります。

      スクリプトが終了すると、コマンドプロンプトがDB2のアップグレードに成功しましたと返します。

  7. インストールログでエラーがないか確認します。/opt/infoprint/ippd/logs/installer/に移動し、upgradeDB2.logを開きます。
  8. システム上の DB2 データベースレベルを確認します。/usr/local/bin/db2lsと入力し、 Enter を押します。

    このコマンドにより、インストールパスとインストール日とともに現在の DB2 データベースレベルが表示されます。インストールが成功した場合は、DB2データベースレベルは11.5.8になります。

  9. RICOH ProcessDirectorをアップグレードする前にDB2データベースをアップグレードした場合は、RICOH ProcessDirectorのインストールを続けます。
  10. RICOH ProcessDirectorをアップグレード後にDB2データベースをアップグレードする場合、RICOH ProcessDirectorを起動してログインし、アップグレードが成功したことを確認します。

1.1.5 インストールする

RICOH ProcessDirectorを注文してメディアを要求すると、インストールディスクを受け取ることになります。

メディアを要求しない場合、または物理メディアが到着する前にインストールしたい場合、 以下のRicoh Production PrintウェブサイトからISOイメージをダウンロードできます。http://rpp.ricoh-usa.com/products/software/workflow/ricoh-processdirector ソフトウェアをダウンロードするには、インストールファイルをダウンロードするの手順に従ってください。

ディスクまたはISOファイルには以下が含まれます。

  • 基本製品が収録されたもの。Feature Manager を使用してインストールできる機能の試用版のインストーラーが収録されているDVDまたはISOファイルです。
  • 付属のフォントが保存された DVD および CD です。 用意されているフォントを参照してください。

    .
  • 2 次サーバー機能を購入した場合は、2 次サーバーのインストーラーが収録された CD または ISO ファイルです。
  • いずれかの Ricoh Transform を購入した場合は、各変換のインストーラーが収録された DVD または ISO ファイルです。

別のコンピューターにコンポーネントがインストールされるのは、RICOH ProcessDirector2次サーバー機能およびアプリケーションサーバーだけです。

    重要:
  1. RICOH ProcessDirector は、試用版でインストールされます。インストールの後に、購入した機能のライセンスキーをダウンロードしてインストールできます。詳しくは、ライセンスキーをダウンロードおよびインストールするを参照してください。
  2. 手動フェイルオーバーでバックアップコンピューターが構成されたアクティブコンピューターにRICOH ProcessDirectorをインストールする手順は、1 次コンピューターのみにインストールする手順とは異なります。手動フェイルオーバー環境をインストールするを参照してください。
  3. 基本製品のインストールを予定しているコンピューターにすでにRICOH ProcessDirector2次サーバー機能がインストールされている場合は、基本製品をインストールする前に2次サーバー機能をアンインストールしておく必要があります。詳細は、2次サーバー機能をアンインストールするを参照してください。
  4. あるオペレーティングシステムで実行されている1次サーバーから、別のオペレーティングシステムで実行されている1次サーバーにオブジェクトを移行する場合は、RICOH ProcessDirectorのインストール後に移行アシスタントを稼働するの説明に従ってください。
  5. RICOH ProcessDirectorは、ウイルス対策プログラムやネットワーク探知プログラムなど、サーバーにインストールされたサードパーティー製品と併用できる保証はありません。これらのプログラムは、RICOH ProcessDirectorが正常に機能するために必要なポートまたはファイルに影響を及ぼす可能性があります。

1.1.5.1 作業チェックリスト

この章で完了する必要がある作業を次に示します。作業を完了したら、それぞれの項目にチェックマークを付けます。

インストール作業の完了確認用チェックリスト
  タスク
  1次コンピューターのインストール準備をする

この手順に従って、インストールプログラムを実行する準備が整っていることを確認します。

 

オプション: インストールファイルをダウンロードする

インストールディスクがない場合は、次の手順に従ってそれらのISOイメージをダウンロードします。

  オプション: リモートディレクトリーからインストールする

DVDを使用せずに、リモートディレクトリーを使用して、RICOH ProcessDirectorまたはセカンダリサーバー機能をインストールできます。別のコンピューターのDVDドライブを使用して、インストールプログラムを使用しているネットワーク上のリモートディレクトリーにコピーできます。リモートディレクトリーはインストーラーを保持し、RICOH ProcessDirector をインストールするコンピューターからアクセスできます。リモートディレクトリーは、RICOH ProcessDirectorをインストールするコンピューターに配置できます。

  基本製品をインストールする

この手順に従って、RICOH ProcessDirector をインストールします。

  オプション: 手動フェイルオーバー環境をインストールする

手動フェイルオーバー環境をインストールすることによって、稼働サーバーのバックアップを作成できます。稼働サーバーが使用不可になった場合、稼働サーバーが再び使用可能になるまで、処理はフェイルオーバーサーバーに移動されます。

  インストールエラーのトラブルシューティングを行う

RICOH ProcessDirector のインストールで問題が発生した場合は、インストールログで情報を確認します。

1.1.5.2 1次コンピューターのインストール準備をする

RICOH ProcessDirector をインストールする準備ができたら、この手順で最終的な構成更新を行い、システムが正しく構成されていることを確認します。
    注意:
  • RICOH ProcessDirector付属バージョンのDB2ではなく、別のコンピューターにインストールされたDB2のコピーを使用している場合は、この手順を開始する前に、自身で用意した DB2 を別のコンピューターにインストールして構成するが完了していることを確認してください。
  • 厳密なパーミッションを使用するようにumaskを設定すると、インストールフォルダで読み取りまたは書き込みの問題が発生する可能性があります。したがって、umaxをデフォルトのパーミッションである022に設定することをお勧めします。
1次コンピューターを準備するには、次の手順に従います。
  1. 計画チェックリストが完成していること、および必須ハードウェアと必須ソフトウェアが使用可能になっていてインストールされていることを確認します。インストールの準備を参照してください。
  2. このコンピューターの/etc/hostsにそのIPアドレスの項目および完全修飾ホスト名があることを確認します。
  3. root ユーザーとしてログインします。
      重要:
    • UID 0でユーザーとしてログインする必要があります。別のユーザーとしてログインする必要がある場合は、sudo su -またはsu - を使用してrootユーザーになることができます。ただし、rootユーザーになるために、sudoまたはsuコマンドを他の方法で使用しないでください。
  4. 開いているファイルの最大数、プロセスの数、スタックサイズに対して、ユーザーリソース制限を設定することをお勧めします。
    新しい設定により、すべてのシステムでパフォーマンスが改善されます。処理量が多い領域があるシステムでは、これらの設定が必要になります。
    1. テキストエディターで /etc/security/limits.conf ファイルを編集して次のような制限を設定します。
      * soft nofile 16384
      * hard nofile 32768
      * soft nproc 16384
      * hard nproc 65536
      * soft stack 16384
      * hard stack 32768
    2. ファイルを保存して、エディターを終了します。

      新しい制限は、ユーザーがログアウトし、再びログインするまで有効になりません。

  5. オプション: IBM DB2をRICOH ProcessDirectorデータベースとして使用する場合、DB2またはDB2クライアントがこのコンピューターにインストールされているかどうかを確認します。付属バージョンではないDB2またはDB2クライアントがインストールされているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。
    • db2ls
    結果にはDB2がインストールされているか、またそのインストールのレベルが表示されます。結果に何も表示されない場合は、RICOH ProcessDirectorの外部にインストールされたDB2はありません。DB2がインストールされている場合は、インストールされているコピーとRICOH ProcessDirectorバージョンのどちらを使用するかに応じて、下記の表に示すいずれかのアクションをとる必要があります。
    • DB2 11.5.8 以降がインストールされている場合は、RICOH ProcessDirectorのインストールを続行します。
    • DB2のバージョンが11.5.8より低い場合は、DB2のバージョンを11.5.8以上にアップデートしてください。
  6. ご使用のウイルス対策ソフトウェアを無効にします。ウイルス対策ソフトが、データベースが使用するファイルを隔離し、操作エラーを引き起こすことがある。PostgreSQLデータベースでRICOH ProcessDirectorを使用している場合 、 フォルダーをウイルススキャンから除外してください。
  7. IT部門からウイルス対策ソフトウェアを無効にする許可が出ない場合は、ウイルス対策ソフトウェア内に、次のパスに対する例外を設定します。
    • /aiw/aiw1/db2
    • /aiw/aiw1/db2_logs
    • /home/aiwinst/sqllib
    • /opt/infoprint/ippd/db
    • /var/psf
    • /var/lib/docker
  8. Security Enhanced Linux (SELinux) を無効にします。インストールエラーは、SELinux が有効になっている RICOH ProcessDirector のインストールプログラムを実行すると、Linux システム上で発生します。SELinux モードを確認して無効にするには、下の操作を⾏います。
    1. コマンドラインを開き、次のコマンドを入力して、現在の SELinux モードを表示します。getenforce
    2. コマンドの結果が強制の場合、SELinux を無効にします。テキストエディターで/etc/selinux/configを開き、SELINUX 行を見つけます。その行を以下のように変更します。
      SELINUX=disabled

      変更内容を保存し、ファイルを閉じます。

    3. 再度 getenforce コマンドを実行し、SELinux が無効になっていることを確認します。

1.1.5.3 インストールファイルをダウンロードする

インストールディスクがない場合は、次の手順に従ってそれらのISOイメージをダウンロードします。
インストールファイルをダウンロードするには、次の手順に従います。
  1. Webブラウザーで、https://dl.ricohsoftware.com/のページを開きます。
  2. ソフトウェアのダウンロードをクリックし、権利IDを入力して、 送信をクリックします。
  3. 本EIDの製品ダウンロードで、ダウンロードする基本製品のタイトルをクリックします。
    注意: ISO ファイルを使用してソフトウェアをインストールする方法については、Web ページの右側にあるWorking with ISO filesを参照してください。
  4. 各ファイルのダウンロード後、そのMD5チェックサムをWebページに表示されている値に対して検証します。このコマンドを使用して、ファイルの名前をProductUpdate.isoに置き換えます。
    • md5sum ProductUpdate.iso

    チェックサムが一致しない場合は、ファイルを再度ダウンロードします。

  5. Ricoh Transform Featureをインストールする必要がある場合は、機能をクリックし、その ISO ファイルをコンピューターに保存します。
  6. オプション: 基本製品の ISO ファイルを空の 2 層 DVD に書き込みます。別々にダウンロードした各機能の ISO ファイルを、それぞれ個別の空 CD または DVD に書き込みます。ISO ファイルをマウントできるソフトウェアがある場合は、物理メディアにイメージを書き込む必要はありません。
これで、インストールプログラムを使用してRICOH ProcessDirectorをインストールすることができます。

1.1.5.4 ISOファイルをマウントする

仮想ドライブを使用して ISO ファイルをマウントし、RICOH ProcessDirector をインストールできます。
ISO ファイルをマウントするには、次の手順に従います。
  1. ISO のマウントポイントを作成します。例えば、mkdir /isomount を実行します。
      注意:
    • ISO ファイルのマウントポイントは、ルートディレクトリーの外部に作成する必要はありません。このポイントは、システム上のどこにでも作成できます。
  2. ISO ファイルをコンピューターに転送します。例えば、ディレクトリー /tmp/RPD.iso にファイルを入れます。
  3. mount -o loop /<ISOの場所>/<マウントポイント>コマンドを使用して、ISOファイルをマウントします。
    例:mount -o loop /tmp/RPD.iso /isomount

1.1.5.5 リモートディレクトリーからインストールする

DVDを使用せずに、リモートディレクトリーを使用して、RICOH ProcessDirectorまたはセカンダリサーバー機能をインストールできます。別のコンピューターのDVDドライブを使用して、インストールプログラムを使用しているネットワーク上のリモートディレクトリーにコピーできます。リモートディレクトリーはインストーラーを保持し、RICOH ProcessDirector をインストールするコンピューターからアクセスできます。リモートディレクトリーは、RICOH ProcessDirectorをインストールするコンピューターに配置できます。
リモートディレクトリーには、格納するインストーラーを保持するのに充分な空き容量がなければなりません。リモートディレクトリーには、インストーラーにつき少なくとも 7 GB の空き容量を確保することをお勧めします。同じステージング領域に 2 種類のオペレーティングシステムのインストーラーがある場合は、リモートディレクトリーに少なくとも 14 GB の空き容量を確保することをお勧めします。

この手順で使用するすべてのコンピューターは、UNIX ベースのシステムである必要があります。さらに次の点に注意する必要があります。

  • Windowsコンピューター上のリモートディレクトリーにインストーラーを格納してから、RICOH ProcessDirectorをLinuxコンピューターにインストールすることはできません。
  • リモートディレクトリーにマウントされた 3 台目のコンピューターに DVD ドライブがある場合は、そのコンピューターも UNIX ベースのコンピューターでなければなりません。

リモートディレクトリーからインストールするには:
  1. リモートディレクトリーと同じコンピューター上の DVD ドライブからインストールプログラムをコピーする場合は、次のステップに進みます。リモートディレクトリーが保持されているのとは異なるコンピューター上の DVD ドライブからインストールプログラムをコピーする場合は、リモートディレクトリーを DVD ドライブがあるコンピューターにマウントします。
  2. 次の手順にしたがって、インストーラーをリモートディレクトリーにコピーします。
    1. リモートディレクトリーを作成するコンピューターにログインして、コマンドプロンプトを開きます。
    2. ファイルのコピー先とするディレクトリーを作成します (例: /installers)。その他のコンピューターをマウントできるよう、ディレクトリーを構成します。これでリモートディレクトリーが作成されました。
    3. 基本製品の DVD をドライブに挿入します。
        注意:
      • Red Hat、CentOS、またはRocky Linuxシステムを使用している場合、ドライブが自動的にマウントされる場合があります。しかし、それらのシステムに自動的にマウントされているドライブは、メディアからプログラムを実行できないようセットアップされています。ドライブをアンマウントし、exec オプションを指定して再度マウントしてから続けることができます。次のコマンドを使用することができます。

        mount -t iso9660 -o remount, exec <mount_point>

        CD または DVD を挿入するごとにドライブを再マウントする必要があります。

    4. メディアマウントポイントに移動して、コンテンツを表示します。
      mk_remote という名前のファイルがあるはずです。
    5. 次のコマンドを入力して、スクリプトを実行します。
      • ./mk_remote -d <directory>
      <directory> には、前述の手順で作成したリモートディレクトリーへのパスを指定します。
    6. スクリプトが終了したら、cd / と入力して CD または DVD を取り出します。
    7. すべてのインストーラーを移動し終えたら、リモートディレクトリーに移動し、インストーラーが正しくコピーされたことを確認します。
  3. RICOH ProcessDirector をインストールするコンピューターからインストーラーにアクセスします。
    1. ソフトウェアがインストールされるコンピューターへログインします。
      注意: 2 次サーバー機能をインストールする前に基本製品をインストールする必要があります。2 次サーバー機能は基本製品がインストールされている同じコンピューターにインストールできません。
    2. リモートディレクトリーにマウントするディレクトリーを作成します。ディレクトリー名には、リモートディレクトリーと同じ名前を指定することをお勧めします。
    3. 作成したディレクトリーをリモートディレクトリーにマウントします。
    4. マウントしたディレクトリーに移動します。
      ディレクトリーにはいくつかのファイルやディレクトリーがあり、setup という名前のスクリプトも含まれています。
  4. setup スクリプトをマウントしたディレクトリーで実行し、インストーラーを始動します。
    • 基本製品をインストールするには、./setupと入力します。
    • 2次サーバー機能をインストールするには、次のように入力します。./setup IPPDs

      基本製品は 1 次コンピューターにインストール済みでなければなりません。

  5. インストールが開始されたら、次の手順に従います。
      注意:
    • コンピューターのオペレーティングシステムがRed Hat由来の対応済みオペレーティングシステムで、言語が日本語、または中国語(簡体字、または繁体字)の場合は、言語のドロップダウンメニューから英語を選択します。RICOH ProcessDirectorでのRed Hatのインストール中、日本語、または中国語(簡体字、または繁体字)の文字は正しく表示されません。

1.1.5.6 基本製品をインストールする

始める前に、インストールの準備 および 1次コンピューターのインストール準備をする にリストされているご使用の構成の前提条件をすべて検証していることを確認してください。

    注意:
  • Red Hat由来のオペレーティングシステムでは、CDドライブおよびDVDドライブは自動的にマウントされるよう構成されています。しかし、自動的にマウントされるドライブは、インストールプログラムなどメディアからプログラムを実行できないようセットアップされていることよくあります。ドライブをアンマウントし、再度マウントしてからインストールプログラムを開始できます。CD または DVD を挿入するごとにドライブを再マウントする必要があります。
  • インストール中、RICOH ProcessDirectorライセンスファイルが/opt/infoprint/ippd/base/licenseディレクトリーにコピーされます。
  • インストール指示は、グラフィカル表示によるインストールを説明したものです。インストールプログラムをグラフィカルモードで実行できない場合は、テキストベースのインストールプログラムでコンソールモードを使用してインストールしてください。コンソールモードでインストーラーを起動するには、ワードのセットアップ後にコマンドに -console を挿入します。例えば、基本製品をインストールするには、次のように入力します。
    • ./setup -console

    コンソールモードでインストーラーを使用するには、次の手順に従います。

    • 次の画面に移動するには、Enter を押します。
    • 前の画面に戻るには、back と入力します。
    • インストーラーを終了するには、quit と入力します。

基本製品をインストールするには、次の手順に従います。
  1. root ユーザーとしてログインします。
      重要:
    • UID 0でユーザーとしてログインする必要があります。別のユーザーとしてログインする必要がある場合は、sudo su -またはsu - を使用してrootユーザーになることができます。ただし、rootユーザーになるために、sudoまたはsuコマンドを他の方法で使用しないでください。
  2. コマンド行を開き、このコマンドを入力してルートディレクトリーにいることを確認します。
    • cd /
  3. 基本製品の DVD をドライブに挿入します。
  4. マウントポイント名を判別するには、次のコマンドを入力します。
    • ls /media
    システムによっては、マウントポイント名が CD または DVD の名前と同じになる場合があります。
      注意:
    • Red Hat、CentOS、またはRocky Linuxシステムを使用している場合、ドライブが自動的にマウントされる場合があります。しかし、それらのシステムに自動的にマウントされているドライブは、メディアからプログラムを実行できないようセットアップされています。ドライブをアンマウントし、exec オプションを指定して再度マウントしてから続けることができます。次のコマンドを使用することができます。

      mount -t iso9660 -o remount, exec <mount_point>

      CD または DVD を挿入するごとにドライブを再マウントする必要があります。

  5. 必要に応じてドライブをマウントします。次のように入力します。
    • mount /media/mount_point
  6. DVD の内容が表示できるようにディレクトリーを変更します。次のコマンドを入力します。
    • cd /media/mount_point
    • ls
    setup というスクリプトを含む複数のスクリプトとディレクトリーが表示されます。
  7. インストーラーを起動するには、./setupと入力します。

    インストーラーが起動して、最初の画面が表示されます。使用するインストーラーに適切な言語を選択し、OKをクリックします。

      注意:
    • コンピューターのオペレーティングシステムがRed Hat由来の対応済みオペレーティングシステムで、言語が日本語、または中国語(簡体字、または繁体字)の場合は、言語のドロップダウンメニューから英語を選択します。RICOH ProcessDirectorでのRed Hatのインストール中、日本語、または中国語(簡体字、または繁体字)の文字は正しく表示されません。
  8. インストーラーの指示に従ってください。

    インストーラーにより、システムの多数の前提条件が検証されます。問題が見つかったら、一覧表示されます。それらの問題を修正するまで次に進むことはできません。問題を修正したら、前提条件を確認するウインドウに戻り、再度前提条件を検証します。インストーラーの 前へをクリックするか、コンソールモードでbackと入力し、インストーラーを続行してください。

      重要:
    • すべての前提条件を確認したら、キャンセルをクリックして以前のエントリーを変更し、インストールプロセスを再開します。 前に戻るボタンをクリックすると、問題が発生することがあります。

  9. 使用許諾契約書と保守契約を確認し、同意します。
  10. RICOH ProcessDirector システムユーザーに使用する名前を選択するか、またはデフォルトの名前を使用できます。これは RICOH ProcessDirector の実行に使用されるユーザーです。デフォルトシステムユーザーは aiw1 です。
      注意:
    • すべてのLinux オペレーティングシステムユーザーIDおよびグループ名は、DB2の制限事項に従い、1~8文字でなければなりません。国際文字 (á、É、î、ñ、ô、ß、など) や2 バイト文字が含まれるユーザー ID を作成することはできません。

    ユーザーの名前を入力してください。インストーラーによってシステム上にユーザーがすでに存在することが検出された場合は、そのユーザーを使用するかどうかが確認されます。新しいユーザーを作成しない場合は、いいえを選択し、別の名前を入力します。インストーラーによってシステム上でユーザーが検出されない場合は、新しいユーザーが作成されます。

  11. システムユーザーの 1 次グループとして使用するセキュリティーグループ、ユーザーおよびグループの UID 番号と GID 番号、およびシステムユーザーのホームディレクトリーを入力します。デフォルト値がインストーラーに表示されますが、それらの値は変更できます。
    インストーラーを開始する前にユーザーおよびグループを作成してあった場合、これらの値の入力は求められません。
  12. システムユーザーのパスワードを選択し、2 回入力します。このパスワードは忘れないでください。 後でシステムユーザーとしてログインしなければならない場合に必要になります。インストーラーを開始する前にユーザーを作成してあった場合、パスワードの入力は求められません。
  13. システムユーザーが使用する言語を選択します。ブラウザーのユーザーインターフェースを別の言語に設定しても、この言語により、いくつかのメッセージに使用する言語が決まります。
  14. RICOH ProcessDirectorで使用するデータベースを選択します。
  15. PostgreSQLと共にRICOH ProcessDirectorをインストールする場合は、ステップ19に進みます。
  16. IBM DB2 を使用する場合は、以下のオプションのいずれかを選択します。
    • RICOH ProcessDirectorに含まれるIBM DB2
    • このサーバーにインストールされているIBM DB2
    • 別のサーバーにインストールされたIBM DB2
  17. RICOH ProcessDirectorに含まれるIBM DB2を選択した場合、以 下の操作を⾏います。
    1. [次へ]をクリックします。
    2. 次のウィンドウで、選択をクリックしてインストールメディアの場所を選択します。
    3. フォルダーを選択ダイアログで、DB2 インストールメディアのフォルダまたはマウントポイントを選択し、 選択をクリックします。
    4. 次へをクリックして、インストールを続行します。
    パスが正しくないか、DB2 インストーラーが見つからない場合は、前へをクリックして戻るか、 次へまたは キャンセルをクリックしてインストールを終了します。
  18. 別のサーバーにインストールされているDB2を選択すると、次に表示されるウインドウに、システムにインストールされているDB2クライアントが表示されます。使用する DB2 クライアントを選択します。
    1. 要求された他のインスタンス情報とともにDB2で必要なユーザーおよびグループの値を入力します。
      ユーザーおよびグループは使用するDB2構成により異なります。
      • RICOH ProcessDirectorバージョンのB2では、インスタンスユーザー、フェンスユーザー、およびそのそれぞれに対応するグループが必要です。
      • 基本製品と同じコンピューターにインストールされている付属バージョンではないDB2では、インスタンスユーザー、フェンスユーザー、およびそれらに対応するグループが必要です。
      • 別のコンピューターにインストールされている付属バージョンではないDB2では、1次コンピューターのDB2クライアントのインスタンスユーザーおよびグループ、他のコンピューターのDB2サーバーのインスタンスユーザー、フェンスユーザー、およびそれらに対応するグループが必要です。

        これらのユーザーおよびグループは、DB2クライアントおよびサーバーを自身で用意した DB2 を別のコンピューターにインストールして構成するにインストールして構成したときに、作成されます。

        注意:
      • すべてのLinux オペレーティングシステムユーザーIDおよびグループ名は、DB2の制限事項に従い、1~8文字でなければなりません。国際文字 (á、É、î、ñ、ô、ß、など) や2 バイト文字が含まれるユーザー ID を作成することはできません。

      インストーラーを開始する前にユーザーおよびグループを作成してあった場合、正しい値が使用されていることを確認してください。

  19. プリインストール要約を確認し、インストールをクリックして、インストールを開始します。
  20. 完了をクリックしてインストールを完了します。
  21. コマンド行で、次のコマンドを入力してルートディレクトリーに戻ります。
    • cd /
  22. DVD からインストールした場合、そのディスクを取り出します。
  23. エラーメッセージが表示されたら、/opt/infoprint/ippd/logs/installer ディレクトリーのインストールログを確認して、ソフトウェアサポートにお問い合わせください。
  24. システムをリブートしてください。
    現在のバージョンにアップグレードする場合は、同じコンピューターでアップグレードするを参照してください。
  25. 初めてログインする に進みます。

1.1.5.7 インストールエラーのトラブルシューティングを行う

RICOH ProcessDirector のインストールで問題が発生した場合は、インストールログで情報を確認します。
インストーラーログ情報は次のディレクトリーにあります。
  • opt/infoprint/ippd/logs
  • opt/infoprint/ippd/logs/installer
  • /tmp

インストールエラーは、SELinux が有効になっている RICOH ProcessDirector のインストールプログラムを実行すると、Linux システム上で発生します。

  • システムで Security Enhanced Linux (SELinux) が有効になっているかを確認するには、コマンドプロンプトを開いて次のように入力します。
    • getenforce
  • コマンドが強制を返す場合は、SELinux を無効にして、再度インストールをしてください。

RICOH ProcessDirector を再インストールする必要がある場合、次の DB2 シナリオで対応してください。
  • RICOH ProcessDirector バージョンの DB2 をインストールした場合、以下の操作に従います。

    RICOH ProcessDirectorをインストールするとき、インストールプログラムはDB2インスタンスとユーザーIDを作成します。このとき使用される値は、DB2インスタンスユーザーに入力する値です。この名前のDB2インスタンスやユーザーIDがRICOH ProcessDirectorシステム上に存在していないことも確認してください。別のバージョンのDB2であっても同様です。

    この名前を使用しているインスタンスがインストールプログラムで検出されると、インスタンスは作成されません。既存のインスタンスを削除することも、DB2 のインスタンスユーザーに別の値を選択することもできます。既存のインスタンスを削除するには、次のコマンドを入力し、DB2 のインスタンスユーザーに使用する名前を変更します。

    • /opt/IBM/db2/V11.1/instance/db2idrop DB2 のインスタンスユーザー
      注意:
    • バージョン 11.1 以外の DB2 がインストールされている場合や、DB2がデフォルト以外の場所にインストールされている場合は、パス名がこれとは異なる可能性があります。
    • DB2インスタンスを削除すると、そのインスタンスのすべてのデータが削除されます。

  • 自身で用意した DB2 を 1 次コンピューターにインストールした場合:

    RICOH ProcessDirector を再インストールする必要がある場合は、初回のインストール時に作成された DB2 インスタンスが存在している可能性があります。このことを調べるには、root ユーザーとしてログインして次のコマンドを入力します。

    • /opt/IBM/db2/V11.1/instance/db2ilist
      注意:
    • パス名は、DB2 がデフォルト以外の場所にインストールされている場合はこれとは異なる可能性があります。

  • 1 次コンピューター (リモートコンピューター) とは異なるコンピューターに独自の DB2 コピーをインストールした場合:

    RICOH ProcessDirector を再インストールする必要がある場合は、初回のインストール時に作成された DB2 インスタンスが存在している可能性があります。このことを調べるには、root ユーザーとしてログインして次のコマンドを入力します。

    • /opt/IBM/db2/V11.1/instance/db2ilist
      注意:
    • パス名は、DB2 がデフォルト以外の場所にインストールされている場合はこれとは異なる可能性があります。

    使用しようとしているのと同じ名前の DB2 インスタンスが存在していても、再利用することはできません。次のいずれかを行えます。

    • RICOH ProcessDirector を再インストールするときに、DB2 インスタンスに対して別の名前を入力します。
    • 次のコマンドを入力して既存の DB2 インスタンスを削除します。
      • /opt/IBM/db2/V11.1/instance/db2idrop aiwinst
        重要:
      • DB2インスタンスを削除すると、そのインスタンスのすべてのデータが削除されます。

1.1.5.8 手動フェイルオーバー環境をインストールする

手動フェイルオーバー環境をインストールすることによって、稼働サーバーのバックアップを作成できます。稼働サーバーが使用不可になった場合、稼働サーバーが再び使用可能になるまで、処理はフェイルオーバーサーバーに移動されます。
注意: 手動フェイルオーバー環境の設定は、RICOH ProcessDirectorがDB2データベースとともにインストールされている場合にのみ可能です。

手動フェイルオーバー環境のインストールは複雑な手順です。構成プロセスを開始する前に、システム管理者に相談してください。手動フェイルオーバーは主にエンタープライズ環境で使用されるため、ご使用の設定には不適切な場合があります。

この手順では、ファイル共有に NFS を使用することを前提としています。システム要件およびワークフローに応じて、SAN または NAS などの異なる設定が必要となる場合があります。システム要件を確認して、会社に最適なテクノロジーを使用してください。次の手順をガイドとして使用し、システムを設定してください。

この手順を開始する前に、ファイルサーバー、稼働サーバー、およびフェイルオーバーサーバー間で通信が可能となるように、ファイアウォールの必要なポートを開きます。また、必要に応じて、次の手順が完了していることを確認してください。

DVD または ISO イメージを使用してインストールする場合、稼働サーバー、フェイルオーバーサーバー、およびファイルサーバーからインストールメディアにアクセスできることを確認します。

手動フェイルオーバー環境をインストールするには、次の手順に従います。

  1. これらの各システムグループの GID を確認します。システムグループについては、システムグループおよびユーザーを作成するを参照してください。稼働システムとフェイルオーバーシステムで、同じシステムグループ名と GID 値を使用する必要があります。デフォルト値を以下に記載します。異なる値を使用する場合は、今後の参照のために値をここに記録しておいてください。
    グループ名 デフォルト GID
    aiwdbgrp 1000
    aiwdbfgp 1001
    printq 1002
    aiwgrp1 32458
  2. これらの各ユーザー名の UID 値を確認します。稼働システムとフェイルオーバーシステムで、同じシステムユーザー名と UID を使用する必要があります。システムユーザーについては、システムグループおよびユーザーを作成するを参照してください。値を以下に記載します。
    ユーザー名 デフォルト UID グループメンバーシップ
    aiwinst 1000 aiwdbgrp
    aiwdbfid 1001 aiwdbfgp
    aiw1 32457 aiwgrp1,printq,aiwdbgrp
  3. これらの各サーバーのホスト名を確認します。
    サーバー 説明
    稼働サーバー 1 次サーバーがインストールされているシステムと、通常の操作中に RICOH ProcessDirector が稼働するシステム。
    フェイルオーバーサーバー バックアップとして RICOH ProcessDirector が稼働し、通常のサーバーが使用不可な場合に使用されるシステム。
    ファイルサーバー ネットワーク管理者により設定され、インストールされたコード、構成ファイル、データファイルなどのファイルとデータベースをホストするシステム。SAN または NAS を使用する場合があります。
    注意: どのシステムがアクティブであるかに応じて、DNS を設定して単一のホスト名の別名を使用し、稼働サーバーまたはフェイルオーバーサーバーのいずれかにリダイレクトできます。この構成の場合、ユーザーは単一の URL からシステムにアクセスできます。
  4. 管理者として、ファイルサーバーにログインします。
  5. コマンド行を開いてインストールメディアがあるディレクトリーに移動し、scripts/failover-create-shares.shを検索します。
    カスタム共有パスがあり、NFS 以外のテクノロジーを使用している場合は、failover-create-shares.sh/tmp にコピーします。システム構成に合わせて、スクリプトを編集します。
  6. failover-create-shares.shと入力して Enterを押し、スクリプトを実行します。
  7. スクリプトによりファイルサーバーにこれらのディレクトリーが作成されたことを確認します。
    • /aiw/aiwdata
    • /aiw/aiwpath
    • /aiw/varaiw
    • /aiw/homeaiw1
    • /aiw/homeaiwinst
    • /aiw/homeaiwdbfid
    • /aiw/varpsf
  8. インストールメディアがあるディレクトリーで、scripts/failover-update_exports.sh と入力して、これらの共有を NFS に追加します。
  9. NFS を再起動します。showmount -e 、次にcat /etc/exports と入力して、ファイルサーバーの設定を表示し、内容が正しいことを確認します。
    追加された共有が正しいことを確認し、それぞれの共有のフラグと権限を確認します。
  10. 稼働サーバーにrootユーザーとしてログインして、共有ディレクトリーをマウントします。
    1. コマンド行を開いてインストールメディアがあるディレクトリーに移動します。scripts/failover-create-mountpoints.sh と入力して、 Enter を押します。
    2. /usr/local/binディレクトリーが存在しない場合は、mkdir -p /usr/local/binと入力して、 Enterを押します。
    3. インストールメディアから scripts/mountDrives.sh/usr/local/binにコピーします。
    4. テキストエディターを使用して、mountDrives.shを編集します。ファイルサーバー値をご使用のファイルサーバー名に必ず変更します。
    5. ファイルシステムの共有とマウントのために NFS を使用していない場合は、スクリプトを変更してマウントするための適切なコマンドを実行します。
    6. スクリプトを実行可能にするには、chmod +x /usr/local/bin/mountDrives.shと入力して、 Enterを押します。
    7. スクリプトを実行するには、/usr/local/bin/mountDrives.shと入力して、 Enterを押します。
    8. 共有ディレクトリーがマウントされているかどうかを確認するには、dfと入力して、 Enterを押します。
  11. 稼働サーバーにユーザーを作成するには、以下を実行します。
    1. scripts/failover-user-configurationをインストールメディア から稼働サーバーの /tmpにコピーします。
    2. テキストエディターを使用して、failover-user-configurationを開きます。システムユーザーおよびシステムグループ値を、手順 2 のシステムユーザーおよびシステムグループ値と比較します。デフォルト値を使用している場合は、これらの値を変更する必要はありません。
    3. スクリプトを実行するには、インストールメディアがあるディレクトリーに移動して、scripts/failover-create-users.sh /tmp/failover-user-configurationと入力し、 Enterを押します。
    4. ユーザー名ごとにid usernameを入力して、ユーザー名が作成されたことを確認します。
      たとえば、id aiw1と入力した場合、出力は次のようになります。

      uid=3133(aiw1) gid=1038(ipserv) groups=10(wheel),1038(ipserv),111(staff1)

  12. フェイルオーバーサーバーにrootユーザーとしてログインして、共有ディレクトリーをマウントします。
    1. コマンド行を開いてインストールメディアがあるディレクトリーに移動します。scripts/failover-create-mountpoints.sh と入力して、 Enter を押します。
    2. /usr/local/binディレクトリーが存在しない場合は、mkdir -p /usr/local/binと入力して、 Enterを押します。
    3. インストールメディアからscripts/mountDrives.sh/usr/local/binにコピーします。
    4. テキストエディターを使用して、mountDrives.shを編集します。ファイルサーバー値をご使用のファイルサーバー名に必ず変更します。NFS を使用していない場合は、スクリプトを更新して共有テクノロジーを使用します。
    5. ファイルシステムの共有とマウントのために NFS を使用していない場合は、スクリプトを変更してマウントするための適切なコマンドを実行します。
    6. スクリプトを実行可能にするには、chmod +x /usr/local/bin/mountDrives.shと入力して、 Enterを押します。
    7. スクリプトを実行するには、/usr/local/bin/mountDrives.shと入力して、 Enterを押します。
    8. 共有ディレクトリーがマウントされているかどうかを確認するには、dfと入力して、 Enterを押します。
  13. フェイルオーバーサーバーにユーザーを作成するには、以下を実行します。
    1. scripts/failover-user-configurationをインストールメディア からフェイルオーバーサーバーの /tmpにコピーします。
    2. テキストエディターを使用して、failover-user-configurationを開きます。システムユーザーおよびシステムグループ値を、手順 2 のシステムユーザーおよびシステムグループ値と比較します。デフォルト値を使用している場合は、これらの値を変更する必要はありません。
    3. スクリプトを実行するには、インストールメディアがあるディレクトリーに移動して、scripts/failover-create-users.sh /tmp/failover-user-configurationと入力し、 Enterを押します。
    4. ユーザー名ごとにid usernameを入力して、ユーザー名が作成されたことを確認します。
      たとえば、id aiw1と入力した場合、出力は次のようになります。

      uid=3133(aiw1) gid=1038(ipserv) groups=10(wheel),1038(ipserv),111(staff1)

  14. 稼働サーバーに RICOH ProcessDirector をインストールします。基本製品をインストールするを参照してください。
    システムユーザーとシステムグループを要求されたら、スクリプトで使用したものと同じ値を使用して、システムユーザーを選択します (デフォルトは aiw1)。
  15. 初めてログインする に進みます。 インストール済み環境を検査するの手順は実行しないでください。このセクションに戻って、手動フェイルオーバー環境のインストールを完了します。
  16. 稼働サーバーで RICOH ProcessDirector を完全にシャットダウンします。
    1. 稼働サーバーにシステムユーザーとしてログインします (デフォルトは aiw1)。
    2. コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。 stopaiw
    3. su - rootと入力し、 Enterを押します。プロンプトが表示されたら、rootユーザーのパスワードを入力して、 Enterを押します。
    4. /opt/infoprint/ippd/db/bin/db2fmcu -dと入力します。
    5. ps -ef | grep db2と入力して、実行中のすべての db2プロセスを表示します。それぞれの db2 プロセスを終了するには、次のように入力します。
      killの後に、grepコマンドの結果にリストされた各プロセスIDを入力します。例えば、結果は次のようになります。
      dasusr1  14729     1  0 Aug24 ?   00:00:01 /home/dasusr1/das/
                                                  adm/db2dasrrm
      root     18266     1  0 Aug24 ?   00:15:08 /opt/infoprint/ippd/db/
                                                  bin/db2fmcd
      dasusr1  18342     1  0 Aug24 ?   00:00:23 /opt/infoprint/ippd/db/das/
                                                  bin/db2fmd -i dasusr1 -m /
                                                  opt/infoprint/ippd/db/das/
                                                  lib/libdb2dasgcf.so.1
      root     21049     1  0 Sep01 ?   00:00:00 db2wdog 0 [aiwinst] 
      aiwinst  21051 21049  0 Sep01 ?   01:13:01 db2sysc 0  
      root     21059 21049  0 Sep01 ?   00:00:00 db2ckpwd 0 
      aiwinst  21061 21049  0 Sep01 ?   00:00:00 db2vend (PD Vendor 
                                                 Process - 1) 0    

      これらの結果では、プロセス ID は 2 列目にリストされています。リストの最初のプロセスを終了するには、kill 14729と入力して、 Enterを押します。

    6. すべてのpsfapidプロセスを表示するために ps -ef | grep psfapidと入力します。それぞれの psfapid プロセスを終了するには、次のように入力します。
      killの後に、grepコマンドの結果にリストされた各プロセスIDを入力します。
    7. ps -ef | grep aiw1と入力して、すべての aiw1 プロセスを表示します。それぞれの aiw1プロセスを終了するには、次のように入力します。
      killの後に、grepコマンドの結果にリストされた各プロセスIDを入力します。
  17. フェイルオーバーサーバーで、次を実行します。
    1. root ユーザーとしてログインします。
    2. コマンド行を開いてインストールメディアがあるディレクトリーに移動します。scripts/failover-setup-rpd-node.shと入力して Enterキーを押し、スクリプトを実行します。
      このスクリプトは /etc/servicesにエントリーを追加して、必要に応じて PSF をインストールし、フェイルオーバーサーバーで rpm データベースを更新します。
    3. /opt/infoprint/ippd/bin/changeHostname.plproduction_server_hostnameと入力します。production_server_hostnameは稼働サーバー名です。
    4. フェイルオーバーサーバーでのインストールを確認するには、製品にもう一度ログインします。今回は、Web ブラウザーでフェイルオーバーサーバーのホスト名を使用します。http://フェイルオーバーホスト名:15080/pdログインできた場合は、インストールが成功したことになります。
  18. 処理を稼働サーバーに再度切り替えるには、以下を行います。
    1. フェイルオーバーサーバーにシステムユーザーとしてログインします (デフォルトは aiw1)。
    2. コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。 stopaiw
    3. 稼働サーバーにrootユーザーでログインします。
    4. 稼働サーバーでは、/opt/infoprint/ippd/bin/changeHostname.plfailover_server_hostnameと入力します。failover_server_hostnameはフェイルオーバーサーバー名です。現在、フェイルオーバーサーバーは 1 次サーバーです。
  19. 稼働サーバーとフェイルオーバーサーバーのライセンスキーをインストールします。2 つのライセンスキー (サーバー 1 台につき 1 つ) を購入する必要があります。
    1. 稼働サーバーで、稼働サーバーのライセンスキーをインストールします。ライセンスキーをダウンロードおよびインストールするを参照してください。
    2. コマンド行を開き、システムユーザー(デフォルトはaiw1)としてログインし、stopaiwと入力します。
    3. 処理をフェールオーバーサーバーへ切り替えます。フェイルオーバーサーバーで、rootユーザーとしてコマンドプロンプトを開き、/opt/infoprint/ippd/bin/changeHostname.plproduction_server_hostnameと入力します。production_server_hostnameは稼働サーバー名です。
    4. フェイルオーバーサーバーで、フェイルオーバーサーバーのライセンスキーをインストールします。ライセンスキーをダウンロードおよびインストールするを参照してください。
      フェイルオーバーサーバーで RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースを開いた場合、 ライセンスキーの違反が検出されましたというメッセージが表示される場合があります。ソフトウェアサポートにお問い合わせください。ライセンスキーのインストール後は、このメッセージは表示されません。
    5. コマンド行を開き、システムユーザー(デフォルトはaiw1)としてログインし、stopaiwと入力します。
    6. 処理を稼働サーバーへ切り替えます。稼働サーバーで、rootユーザーとしてコマンドプロンプトを開き、/opt/infoprint/ippd/bin/changeHostname.plfailover_server_hostnameと入力します。failover_server_hostnameはフェイルオーバーサーバー名です。

1.1.5.9 手動フェイルオーバー環境のインストールエラーのトラブルシューティングを行う

手動フェイルオーバー環境のセットアップ時にエラーが発生した場合は、次の点を確認します。
  • 稼働サーバー、フェイルオーバーサーバー、およびファイルサーバーが互いに通信できない場合は、ファイアウォールで適切なポートが開いていることを確認してください。
  • 手動フェイルオーバー環境のセットアップ後、システムまたはネットワークのパフォーマンスが低下した場合、ご使用のネットワークインフラストラクチャでは手動フェイルオーバー環境が必要とする帯域幅の増幅をサポートしていない場合があります。システム管理者に連絡して、正しいファイル共有テクノロジーが使用されていることを確認してください。例えば、ご使用のネットワークでは、NFS ではなく、SAN を使用した方が効率的な場合があります。専用のネットワークまたはルーターが使用されていること、または帯域幅の増幅に合わせて正しいネットワークスイッチが構成されていることを確認してください。
  • インストール後にライセンスエラーを受信した場合は、RICOH ProcessDirector のライセンスファイル、 /aiw/aiw1/config/license/license.key を削除します。scripts/failover-setup-rpd-node.shをインストールメディアから/tmpにコピーし、スクリプトを実行します。プロンプトが表示されたら、ライセンス契約に同意する場合、yesと入力して Enter を押します。問題が解決しない場合は、ソフトウェアサポートに連絡してください。
  • NFS をマウントしようとしてエラーが表示される場合は、特定のバージョンの Linux が NFS バージョン 4 をデフォルトとして指定していることが問題の原因となっている可能性があります。デフォルトでは、NFS バージョン 4 はディレクトリーの共有所有権を許可しません。稼働サーバーおよびフェイルオーバーサーバーが NFS 共有上のファイル内のファイルおよびディレクトリーの所有権を変更できるように、システムを設定する必要があります。この問題を解決するために NFS を変更できない場合は、ディレクトリーの所有権を変更します。

    chown aiw1:aiwgrp1 /aiw/aiw1 と入力して、所有権を変更します。

    この方法で問題が解決できない場合は、テキストエディターを使用して /etc/sysconfig/autofs を編集し、MOUNT_NFS_DEFAULT_PROTOCOL=4MOUNT_NFS_DEFAULT_PROTOCOL=3 に変更します。例:

    # MOUNT_NFS_DEFAULT_PROTOCOL - specify the default protocol used by
    # mount.nfs(8). Since we can't identify
    # the default automatically we need to
    # set it in our configuration. This will
    # only make a difference for replicated
    # map entries as availability probing isn't
    # used for single host map entries.
    #
    MOUNT_NFS_DEFAULT_PROTOCOL=3

    次に /etc/nfsmount.conf を編集して、Defaultvers=4Defaultvers=3 に変更します。それから Nfsvers=4Nfsvers=3 に変更します。

    NFS またはサーバーを再起動して、システムを更新します。

  • 稼働サーバーおよびフェイルオーバーサーバー間で切り替えて、いずれかのサーバーが始動しない場合は、ファイルシステムがロックされている可能性があります。これは通常、サーバーのいずれかが正常にシャットダウンしなかったことが原因となっています。これが問題の原因となっているかどうかを判断するには、次の操作を行います。
    1. コマンドプロンプトで、su - aiw1 -c "db2start;db2 connect to aiwdb" と入力します。

      結果を見て、次のようなメッセージが表示されているかどうかを確認します。SQL1391N このデータベースは、データベースマネージャーの別のインスタンスによって既に使用されています。SQLSTATE=51023

      同様のメッセージが表示される場合は、データベースのロックを解除する必要があります。

    2. ファイルサーバーを再起動して、ロックを解除します。

1.1.6 アプリケーションと2次サーバーを設定する

基本製品を正常にインストールした後、ネットワーク内の他のコンピューターにアプリケーションや2次サーバーを設定できます。
2次サーバーはLinuxコンピューター上で動作し、アプリケーションサーバーはWindowsコンピューター上で動作します。これらのコンピューターは、セクション2 次コンピューターに記載されている要件を満たしている必要があります。
    注意:
  • 1次コンピューター上にローカル2次サーバーを作成するだけの場合は、これらの手順を行う必要はありません。
他のコンピューター上に作成された2次サーバーは、ネットワークファイルシステム(NFS)プロトコルを使用して、1次サーバー上の/aiwファイルシステムにアクセスします。アプリケーションサーバーは、NFS または別のプロトコルを使用して /aiw ファイルシステムにアクセスできます。このアクセスを有効にするには、1 次コンピューターと 2 次コンピューターの両方でいくつか構成する必要があります。

コンピューター間の通信プロトコルを設定したら、2次サーバー機能またはアプリケーションサーバーをインストールして、RICOH ProcessDirectorにサーバーオブジェクトを定義します。

1.1.6.1 タスクチェックリスト

この章で完了する必要がある作業を次に示します。タスクを完了したら、それぞれの項目にチェックマークを付けます。

アプリケーションサーバーおよび 2 次サーバーに関する作業のチェックリスト
  タスク
  1 次コンピューターを準備する

アプリケーションやリモート2次サーバーをインストールする前に、/aiwファイルシステムをエクスポートして、RICOH ProcessDirectorでアプリケーションまたは2次サーバーオブジェクトを作成する必要があります。アプリケーションサーバーで NFS を使用する予定の場合、1 次コンピューターに NFS サーバーがインストールされ、始動されていることを確認する必要があります。アプリケーションサーバーでSambaを使用する場合は、NFSをインストールする必要はありません。

  Linuxシステムにインストールする

この手順にしたがって、2次サーバーをインストールします。

  Windowsアプリケーションサーバーを準備する

アプリケーションサーバーをWindowsにインストールすると、1次コンピューターから/aiwファイルシステムをマウントして、Windowsアプリケーションサーバーにシステムユーザー(デフォルトはaiw1)としての/aiwファイルシステムへの書き込みアクセス権限を設定するよう要求されます。

  Windows コンピューター上にアプリケーションサーバーをインストールする

前提条件ステップを完了した後で、アプリケーションサーバーをご使用のネットワーク内のWindowsシステムにインストールできます。

  サービスとして実行するようにアプリケーションサーバーを構成する

アプリケーションサーバーは Windows サービスとして実行するように構成できます。Windows サービスは、ユーザーがシステムにログインしたときに自動的に始動するようにセットアップできます。

1.1.6.2 1 次コンピューターを準備する

アプリケーションやリモート2次サーバーをインストールする前に、/aiwファイルシステムをエクスポートして、RICOH ProcessDirectorでアプリケーションまたは2次サーバーオブジェクトを作成する必要があります。アプリケーションサーバーで NFS を使用する予定の場合、1 次コンピューターに NFS サーバーがインストールされ、始動されていることを確認する必要があります。アプリケーションサーバーでSambaを使用する場合は、NFSをインストールする必要はありません。

NFS、Samba、または優先プロトコルを設定した後、RICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースを使用し、アプリケーションサーバーまたは2次サーバーを追加して使用可能にします。

1.1.6.2.1 NFSを使用する1次サーバーを構成する

アプリケーションサーバーでNFSを使用するには、/aiwファイルシステムにアクセスできるように、NFSサーバーが1次コンピューターにインストールされ、起動されていることを確認する必要があります。
NFSを使用する1次サーバーを構成するには、次の手順に従います。
  1. 1 次コンピューター上の NFS サーバーがインストールされていて、始動していることを確認します。
    SLES 1 次コンピューターで、次の手順に従います。
    1. YaST で、ネットワークサービス NFS サーバーをクリックします。
    2. 開始が設定されていることを確認し、 次へをクリックします。/aiw が使用可能なディレクトリーの 1 つであることが表示されます。
    3. 完了をクリックします。

    Red Hat、CentOS、またはRocky Linux 1次コンピューターで、次の手順に従います。

    1. コマンド行を開き、次のコマンドを入力します。
      • systemctl list-unit-files | grep nfs
    2. 結果で、nfs-server.service および nfs-lock.service の各サービスがリストされていることを確認します。サポートされているRed Hat、Rocky Linux 8.x、Rocky Linux 9.xでは、rpc-statd.serviceがリストされていることを確認します。どちらかがリストに含まれていない場合は、Yumを使用してインストールします。
      コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。service は、インストールするサービスの名前に置き換えます。
      • yum install サービス
    3. nfs-server.service および nfs-lock.service の各サービスを始動または再始動します。
      Red Hat 7.6から最新の7.Xまでは、以下のコマンドを入力します。
      • systemctl restart nfs-server.service
      • systemctl restart nfslock.service
      • systemctl enable nfs-lock.service
      • systemctl enable nfs-server.service
    サポートされているRed Hat、Rocky Linux 8.x、Rocky Linux 9.xでは、以下のコマンドを入力します。
    • systemctl restart nfs-server.service
    • systemctl restart rpc-statd.service
    • systemctl enable rpc-statd.service
    • systemctl enable nfs-server.service
  2. exports ファイルを更新して、1 次コンピューターが 1 つ以上の 2 次コンピューターまたはアプリケーションコンピューターに接続できるようにします。
    1. ファイルエディターで /etc/exports を開きます。
    2. 2 次コンピューターまたはアプリケーションコンピューターのエクスポートを作成する行を追加します。この形式にしたがって、serverN を 2 次コンピューターまたはアプリケーションコンピューターのホスト名に置き換えます。
      • Linux 2 次コンピューターの場合、次のパラメーターを使用します。
        • /aiw server1(rw,no_root_squash,sync)
      • アプリケーションサーバーの場合、次のパラメーターを使用します。
        • /aiw server1(crossmnt,rw,no_root_squash,sync,no_subtree_check)
      • アプリケーションサーバーおよび 2 次サーバーが複数ある場合は、各サーバーを 1 つのエントリーとして同じ行に含めます。

        別の方法としては、スペースとバックスラッシュ (\) を入力して別の行で指定を続けます。

        /aiw server1 \
        (crossmnt,rw,no_root_squash,sync,no_subtree_check) \
        server2(crossmnt,rw,no_root_squash,sync,no_subtree_check) \
        server3 (crossmnt,rw,no_root_squash,sync,no_subtree_check)

    3. ファイルを保存して、エディターを終了します。
  3. NFS サーバーを再始動して、更新されたファイルを使用するようにします。
    • SLES で、次のように入力します。
      • systemctl restart nfsserver
    • Red Hat 7.6から7.x、CentOSで、次のように入力します。
      • service nfs restart
    • サポートされているRed Hat、Rocky Linux 8.x、Rocky Linux 9.xで、次のように入力します。
      • systemctl restart nfs-server.service
  4. ネットワーク上にドメインネームシステム (DNS) サーバーがないときは、1 次コンピューターの /etc/hosts を編集してアプリケーションサーバーまたは 2 次サーバー機能用に準備されたコンピューターのホスト名および IP アドレスを追加します。

1.1.6.2.2 アプリケーションとリモート2次サーバーを定義する

NFS、Samba、または優先プロトコルを設定した後に、RICOH ProcessDirectorでアプリケーションまたは2次サーバーを作成する必要があります。

アプリケーションまたは2次サーバーを定義するには、次の手順に従います。

  1. Webブラウザーを開き、アドレスバーにhttp://hostname:15080/pdと入力します。hostnameは1次コンピューターのホスト名に置き換えてください。
  2. RICOH ProcessDirector にログインします。
  3. 管理タブをクリックします。
  4. 左のペインでオブジェクト サーバーをクリックします。
  5. サーバーページで追加をクリックして、作成するサーバーの種類を選択します。
  6. アプリケーションコンピューターまたは2次コンピューターのサーバー名と、IPアドレスまたはホスト名を指定します。オプションで、サーバーの他のプロパティーの説明と値を指定します。
  7. 汎用サーバープールフィールドのオプションを選択します。
    [汎用サーバープール]のサーバーは、ワークフローに定義されている任意のステップを実行できます。

    2 次サーバーの場合、はいまたは いいえを指定できます。2 次サーバーに特定のステップのみを実行させたい場合は、このフィールドに いいえを指定し、2 次サーバーで実行したい各ステップテンプレートを調整します。

    アプリケーションサーバーの場合、汎用サーバープールいいえを指定します。

      注意:
    • 外部ステップでジョブがアプリケーションサーバーに送信される場合は、それに合わせてステップテンプレートを調整する必要があります。ステップテンプレートの調整方法について詳しくは、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースの上部にあるタスクバーの ヘルプをクリックして、インフォメーションセンターを参照してください。
  8. OKをクリックします。
  9. 左のペインでオブジェクト サーバーをクリックします。
  10. サーバーを選択し、使用可能をクリックします。

1.1.6.3 Linuxシステムにインストールする

RICOH ProcessDirectorの2次サーバー機能を、ご使用のネットワークのLinuxシステムにインストールできます。
    重要:
  • 2次サーバーの機能は、基本製品と同じレベルのコードである必要はありません。ですが、1次サーバーがアップグレードされるたびに、2次サーバーをチェックし、アップグレードすることをお勧めします。各コンピューターにインストールされているコードのレベルを判別するには、次のコマンドを入力します。
    • echo $AIW_VERSION
  • この手順を開始する前に、1 次コンピューターを準備するからのステップに従っていることを確認してください。

Linuxシステムに2次サーバー機能をインストールするには、次の手順に従います。

  1. root ユーザーとしてログインします。
      重要:
    • UID 0でユーザーとしてログインする必要があります。別のユーザーとしてログインする必要がある場合は、sudo su -またはsu - を使用してrootユーザーになることができます。ただし、rootユーザーになるために、sudoまたはsuコマンドを他の方法で使用しないでください。
  2. このコンピューターの/etc/hostsにそのIPアドレスの項目および完全修飾ホスト名があることを確認します。
  3. コマンド行を開き、このコマンドを入力してルートディレクトリーにいることを確認します。
    • cd /
  4. RICOH ProcessDirectorの2次サーバー機能DVDを挿入します。
  5. マウントポイント名を判別するには、次のコマンドを入力します。
    • ls /media
    システムによっては、マウントポイント名がDVDの名前と同じになる場合があります。
      注意:
    • Red Hat Linux システムを使用している場合、ドライブが自動的にマウントされる場合があります。しかし、それらのシステムに自動的にマウントされているドライブは、メディアからプログラムを実行できないようセットアップされています。ドライブをアンマウントし、exec オプションを指定して再度マウントしてから続けることができます。次のコマンドを使用することができます。
      • mount -t iso9660 -o remount, exec <mount_point>
      挿入するすべてのDVDでドライブをマウントし直す必要があります。
  6. 必要に応じてドライブをマウントします。次のように入力します。
    • mount /media/mount_point
  7. DVD の内容が表示できるようにディレクトリーを変更します。次のコマンドを入力します。
    • cd /media/mount_point
    • ls
    setup というスクリプトを含む複数のスクリプトとディレクトリーが表示されます。
  8. インストーラーを起動するには、./setupと入力します。
    • ./setup IPPDs

    インストーラーが起動して、最初の画面が表示されます。使用するインストーラーに適切な言語を選択し、OKをクリックします。

      注意:
    • コンピューターのオペレーティングシステムがRed Hat由来の対応済みオペレーティングシステムで、言語が日本語、または中国語(簡体字、または繁体字)の場合は、言語のドロップダウンメニューから英語を選択します。RICOH ProcessDirectorでのRed Hatのインストール中、日本語、または中国語(簡体字、または繁体字)の文字は正しく表示されません。
  9. インストーラーの指示に従ってください。

    インストーラーにより、システムの多数の前提条件が検証されます。問題が見つかったら、一覧表示されます。それらの問題を修正するまで次に進むことはできません。問題を修正したら、前提条件を確認するウインドウに戻り、再度前提条件を検証します。インストーラーの 前へをクリックするか、コンソールモードでbackと入力し、インストーラーを続行してください。

      重要:
    • すべての前提条件を確認したら、キャンセルをクリックして以前のエントリーを変更し、インストールプロセスを再開します。 前に戻るボタンをクリックすると、問題が発生することがあります。

  10. 使用許諾契約書と保守契約を確認し、同意します。
  11. 1 次コンピューターのホスト名または完全修飾 IP アドレスを入力して確認します。
  12. 1 次コンピューターで使用した RICOH ProcessDirector のシステムユーザーの名前を入力します。 デフォルトシステムユーザーは aiw1 です。
      注意:
    • すべてのLinux オペレーティングシステムユーザーIDおよびグループ名は、DB2の制限事項に従い、1~8文字でなければなりません。国際文字 (á、É、î、ñ、ô、ß、など) や2 バイト文字が含まれるユーザー ID を作成することはできません。

    インストーラーによってシステム上にユーザーがすでに存在することが検出された場合は、そのユーザーを使用するかどうかが確認されます。新しいユーザーを作成しない場合は、いいえを選択し、別の名前を入力します。インストーラーによってシステム上でユーザーが検出されない場合は、新しいユーザーが作成されます。

    別のコンピューターのシステム更新ファイルを使用するチェックボックスは選択しないでください。

  13. 1 次コンピューターで使用した次の値を入力します。
    • システムユーザーの1次グループとして使用するセキュリティーグループ
    • ユーザーのUID番号
    • グループのGID番号
    • システムユーザーのホームディレクトリー

    インストーラーにはデフォルト値が表示されます。

    インストーラーを開始する前にユーザーおよびグループを作成してあった場合、これらの値の入力は求められません。

  14. 1 次コンピューターのシステムユーザーに使用したパスワードと同じパスワードを 2 回入力します。このパスワードは忘れないでください。 後でシステムユーザーとしてログインしなければならない場合に必要になります。インストーラーを開始する前にユーザーを作成してあった場合、パスワードの入力は求められません。
  15. システムユーザーが使用する言語を選択します。ブラウザーのユーザーインターフェースを別の言語に設定しても、この言語により、いくつかのメッセージに使用する言語が決まります。
  16. プリインストール要約を確認し、インストールをクリックして、インストールを開始します。
    最終ウィンドウには、ユーザーインターフェースにアクセスするためのURLが次の形式で表示されます。 hostnameは1次コンピューターのホスト名を表します。
    • http://hostname:15080/pd
  17. 完了をクリックしてインストールを完了します。
    2次サーバーが自動的に開始します。
  18. コマンド行で、次のコマンドを入力してルートディレクトリーに戻ります。
    • cd /
  19. DVD からインストールした場合、そのディスクを取り出します。
  20. システムをリブートしてください。
      注意:
    • システム障害時の自動リカバリーメカニズムが有効な場合は、リブートする前に無効にしてください。
  21. 2 次サーバーが稼働していることを確認するには、コマンドラインに次のコマンドを入力します。
    • ps -ef | grep Instance
    次のようなインスタンスステートメントが表示されるはずです。
    • java com.ibm.aiw.instance.SecondaryInstance hostname

    ソフトウェアが稼働していない場合は、/opt/infoprint/ippd/logsディレクトリーにあるインストールログを確認します。この方法で問題が解決しないときは、お客様サポートに連絡してください。

  22. 2次サーバーが1次サーバーに接続されていることを確認するには、RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースにログインし、管理 オブジェクト サーバーをクリックし、 接続状況列が 接続済みになっていることを確認します。
2次サーバーが稼働した後、このサーバーの使用方法を決定し、使用方法に従って一部のオブジェクトのプロパティーを変更する必要があります。例:
  • 2次サーバーにどのプリンターおよび入力装置を管理させるか。

    この 2 次サーバーが親サーバーとしてリストに表示されるように、それらの装置を作成または変更します。

  • この2次サーバーでどのステップテンプレートを実行できるか。

    この2次サーバー上で実行できるように、それらのステップテンプレートを調整します。

  • 外部ステップを使用して、この2次コンピューター上のどの外部プログラムにアクセスできるか。

    外部プログラムをセットアップし、そのプログラムを使用するようにRunExternalProgramステップテンプレートに基づくステップを構成します。

1.1.6.4 Windowsアプリケーションサーバーを準備する

アプリケーションサーバーをWindowsにインストールすると、1次コンピューターから/aiwファイルシステムをマウントして、Windowsアプリケーションサーバーにシステムユーザー(デフォルトはaiw1)としての/aiwファイルシステムへの書き込みアクセス権限を設定するよう要求されます。
/aiw ファイルシステムをアプリケーションサーバーからの 1 次コンピューターにマウントする方法はいくつかあります。任意の方法を使用してファイルシステムをマウントできます。次の手順では、Samba と NFS ファイル共有を例として使用します。

1.1.6.4.1 Samba を使用して 1 次コンピューターに接続する

Samba ファイル共用を使用するには、/aiw filesystem が Windows アプリケーションサーバーにアクセスできるように Samba を 1 次コンピューターに構成する必要があります。構成すると、共有が Windows アプリケーション・サーバーにマウントされます。
Samba を 1 次コンピューターに接続するには、次の手順に従います。
  1. 1 次コンピューターにrootとしてログオンします。
  2. Samba がインストールされていない場合は、インストールします。
  3. Yastなどのセットアップツールを使用してSambaを構成します。構成プロセスはオペレーションシステム間で似ていますが、使用するコマンドやツールは異なる場合があります。次の手順に従って構成します。
    1. ワークグループまたはドメイン名を入力します。
    2. RICOH ProcessDirector をドメインコントローラーとして設定します。RICOH ProcessDirector をドメインコントローラーとして設定する必要はありません。この設定は RICOH ProcessDirector 機能に影響しません。
    3. 起動時に開始するように Samba を設定します。
    4. /aiwドライブを aiwという共有名で共有します。
  4. /etc/samba/にあるsmb.confファイルを次のような行が含まれるように変更します。
    [global]
       workgroup = RPDWorkgroup
       passdb backend = tdbsam
       encrypt passwords = Yes
       restrict anonymous = 2
       domain logons = No
       domain master = No  
       security = user
       wins support = No
       ntlm auth = Yes
       min protocol = SMB2
       max protocol = SMB3
       client min protocol = SMB2
       client max protocol = SMB3
    
    [aiw]
        comment = RPD share
        inherit acls = Yes
        path = /aiw
        read only = No
        write list = root aiw1
        valid users = root aiw1
        force create mode = 0664
        force directory mode = 0775
        guest ok = No
    
      注意:
    • これらの設定は、smb.confに推奨される内容であり、必ずしも同じ設定を使用する必要はありません。グローバルセクションには追加の行が含まれていることもあります。追加の行をファイルに残しておきます。システムの他の部分が Samba を介して共有されないように、追加のセクションをコメント化または削除できます。

      Windows マシンやシステムユーザー (デフォルトは aiw1) はこの構成ファイルへの読み取り/書き込み権限を持っている必要があります。

    • 接続エラーを避けるために、Samba サーバー上でSMBv2 および SMBv3 プロトコルを有効にする必要があります。
  5. オプション: 次の行をaiwセクション下のsmb.confに追加して、セキュリティーを強化します。
    valid users = root aiw1
    hosts allow = windowspc
      注意:
    • デフォルトを使用しない場合は、windowspcをアプリケーションサーバーの名前に、aiw1をシステムユーザーIDに置き換えます。
  6. smb.confファイルを保存します。
  7. Samba デーモンを再起動します。
  8. コマンド smbpasswd -a root を実行し、 rootのパスワードを入力します。
  9. コマンドsmbpasswd -a システムユーザーを実行します。ここで、システムユーザーはシステムユーザーID(デフォルトはaiw1)です。システムユーザーのパスワードを入力します。
  10. アプリケーションサーバーでWindowsの[ネットワークドライブの割り当て]ダイアログを使用し、1次コンピューターからの/aiwファイルシステムと次のアドレスをサーバーにマップします。
    \\<primary_server_hostname>\aiw
    コマンドプロンプトからネットワークドライブをマップする場合は、次のコマンドを使用します。
    • net use <drive_letter>: \\primary_server_hostname\aiw

    マップされたSambaフォルダーに対する読み取り、書き込みの許可を付与するには、次のコマンドを使用します。

    • setsebool -P samba_export_all_rw 1

    1次サーバーホスト名を1次コンピューターのホスト名またはIPアドレスに置き換えます。

  11. ドライブ文字:\aiw1ディレクトリーにファイルを作成して構成をテストしたら、それを削除します。
  12. インストール・プロセス中に使用するドライブ名に注意してください。
  13. Windows コンピューター上にアプリケーションサーバーをインストールする に進みます。

1.1.6.4.2 NFS を使用して 1 次コンピューターに接続する

NFS ファイル共用を使用するには、/aiwファイルシステムが Windows アプリケーションサーバーにアクセスできるように NFS を 1 次コンピューターに構成する必要があります。構成すると、共有が Windows アプリケーションサーバーにマウントされます。
NFS を 1 次コンピューターに接続するには、次の手順に従います。
  1. アプリケーションサーバーで、Network File System 用に File Services がインストールされていることを確認します。
    1. Windows Key+rを押して[実行]ダイアログボックスを開き、次を入力します。
      appwiz.cpl これにより[プログラムと機能]ウィンドウが開きます。
    2. [プログラムと機能]ウィンドウで、Windows 機能の有効化または無効化をクリックします。
    3. 機能ウィザードの指示に従い、NFS がインストールされていることを確認します。
      • Windows Server 2019では 機能 → NFSクライアントを選択してNFSをインストールします。
      • Windows 10 ProまたはEnterpriseには NFS用サービス → NFSクライアントを選択してNFSをインストールします。
          注意:
        • Client for NFSは、Windows 10バージョン1703以降でのみ使用可能です。
  2. レジストリーエントリーを追加して、ファイルへのアクセスに使用する UID および GID で NFS を構成します。
    1. 1次コンピューターにログインします。
    2. コマンドプロンプトで、id <system_user>を入力します。 <system_user>はユーザーID (既定のaiw1) です。
    3. UID と GID の番号を書き留めて 16 進数形式に変換します。
      注意: UID はシステムユーザー ID (デフォルトは aiw1) で、GID はシステムグループ ID (デフォルトは (aiwgrp1) です。これらはレジストリーで 16 進数に指定されます。たとえば、32457 のデフォルト UID は 0x00007ec9、32458 のデフォルト GID は 0x00007eca です。
    4. アプリケーションサーバーで、nfs.regという名前でファイルを作成します。
      注意:

      nfs.regはシステムの任意の場所に作成できます。

      ファイル拡張子が表示されていることを確認します。ファイル拡張子を表示しないと、ファイルはレジストリーファイルではなく、テキストファイルとして作成されます。
    5. 次の内容が含まれるようにnfs.regを編集します。

      Windows Registry Editor Version 5.00
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ClientForNFS\CurrentVersion\Default]
      "AnonymousGID"=dword:<GID_hex>
      "AnonymousUID"=dword:<UID_hex>

    6. <GID_hex>を0xで開始するGID16進数に置き換えます。たとえば、GID16進数が0x00007ecaである場合は、<GID_hex>00007ecaで置き換えます。
    7. <UID_hex>を0xで開始する UID16進数に置き換えます。たとえば、GID16進数が0x00007ec9である場合は、<UID_hex>00007ec9で置き換えます。
    8. nfs.regを保存し、ファイルを閉じます。
    9. nfs.regをダブルクリックしてレジストリーファイルを実行します。これにより、レジストリーに UID 値と GID 値が追加されます。
      注意: レジストリーファイルの値が指示と正確に一致していることを確認します。レジストリーの変更が間違っていると、オペレーティングシステムを損傷する場合があります。
    10. システムからnfs.regを削除します。
    11. コマンドプロンプトに次のコマンドを入力して NFS サービスを再起動します。
      nfsadmin client stop
      nfsadmin client start
      NFS サービスを訂正または開始する際にエラーメッセージが表示される場合は、アプリケーションサーバーのコンピューターを再起動してください。
  3. アプリケーションサーバーでWindows の[ネットワーク ドライブの割り当て] ダイアログを使用し、 1 次コンピューターからの/aiwファイルシステムと次のアドレスをサーバーにマップします。
    \\<primary_server_hostname>\aiw
      注意:
    • 接続に失敗した場合は、filesystemを手動でマッピングします。コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。mount primary_server_hostname:/aiw drive_letter
  4. <drive_letter>:\aiw1ディレクトリにファイルを作成して構成をテストしたら、それを削除します。
  5. インストールプロセス中に使用するドライブ名に注意してください。
  6. Windows コンピューター上にアプリケーションサーバーをインストールする に進みます。

1.1.6.5 Windows コンピューター上にアプリケーションサーバーをインストールする

前提条件ステップを完了した後で、アプリケーションサーバーをご使用のネットワーク内のWindowsシステムにインストールできます。
    重要:
  • アプリケーションサーバーのコードレベルが、1 次コンピューターにある基本製品のコードレベルと一致している必要があります。
  • すべての前提条件を確認したら、キャンセルをクリックして以前のエントリーを変更し、インストールプロセスを再開します。 前に戻るボタンをクリックすると、問題が発生することがあります。
Windowsコンピューター上にアプリケーションサーバーをインストールするには、次の手順に従います。
  1. 管理者としてログインします。
  2. RICOH ProcessDirector基本製品のDVDをドライブに挿入します。
  3. Windows Explorer を使用して、DVD の内容を表示し、appserver\setupIPPDs.exe を探します。
  4. setupIPPDs.exe をダブルクリックして、インストーラーを起動します。
  5. インストーラーで、次の手順を実行します。
    1. 適切な言語を選択し、OKをクリックします。インストールプログラムのウェルカムウィンドウが表示されます。
    2. 各ウィンドウに表示されている情報を確認し、インストールフォルダーの選択ウィンドウが表示されるまで次へをクリックします。アプリケーションサーバーをインストールするディレクトリーを選択し、 次へをクリックします。
        注意:
      • ディレクトリーのパスに国際文字 (á、É、î、ñ、ô、ß など) や 2 バイト文字が使われているディレクトリーを選択することはできません。
    3. 1 次サーバーから /aiw をマウントする際に使用したドライブ文字を入力します。
      たとえば、J ドライブに接続するには、J: と入力します。
    4. [次へ]をクリックします。
    5. プリインストール要約ウィンドウで情報を確認してから、 インストールをクリックします。
    6. コンピューターを再始動して、インストールを完了します。
  6. システムが再始動されたら、RICOH ProcessDirectorの実行に使用するユーザーIDを使用してログインします。
  7. オプション: アプリケーションサーバーとRICOH ProcessDirectorとの接続が、ローカルイントラネットゾーンに含まれていることを確認してください。このステップは、今後トラブルシューティングの情報を収集するために重要です。
    1. サービスが実行されているユーザーでアプリケーションサーバーにログインします。
    2. スタート インターネットオプション セキュリティ ローカルイントラネットを選択します。
    3. サイトをクリックします。
    4. このWebサイトをゾーンに追加するの下に、アプリケーションサーバーとRICOH ProcessDirectorプライマリーサーバーの接続をマッピングするために使用したドライブ文字を入力します。ドライブ文字の後にはコロンを入れます。たとえば、このアプリケーションサーバーではドライブR: がプライマリーサーバーにマッピングされているので、R: と入力します。
    5. 追加をクリックします。
    6. 閉じるをクリックします。
    7. インターネットのプロパティダイアログで OKをクリックします。
  8. アプリケーションサーバーを始動します。RICOH ProcessDirectorのスタートメニューフォルダーにある アプリケーションサーバーの始動リンクを使用します。
  9. アプリケーションサーバーが1次サーバーに接続されていることを確認するには、RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースにログインし、管理 オブジェクト サーバーをクリックし、 接続状況列が 接続になっていることを確認します。
  10. アプリケーションサーバーが1次サーバーに接続されていない場合は、RICOH ProcessDirectorインフォメーションセンターでトラブルシューティングトピックアプリケーションサーバーが接続されないを参照してください。インフォメーションセンターを見るには、RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースの上部タスクバーで ヘルプをクリックしてください。

1.1.6.6 サービスとして実行するようにアプリケーションサーバーを構成する

アプリケーションサーバーは Windows サービスとして実行するように構成できます。Windows サービスは、ユーザーがシステムにログインしたときに自動的に始動するようにセットアップできます。

アプリケーションサーバーをサービスとして実行するように構成するには、次の手順に従います。

  1. アプリケーションサーバーがインストールされており、正しく機能していることを確認します。
  2. 次の手順で RICOH ProcessDirector がアプリケーションサーバーに接続されていることを確認します。
    1. RICOH ProcessDirector にログインします。
    2. 管理 オブジェクト サーバーに移動し、アプリケーションサーバーが接続されていることを確認します。
  3. アプリケーションサーバーがインストールされている Windows コンピューターへログインします。
  4. アプリケーションサーバーを停止します。RICOH ProcessDirectorスタートメニューフォルダーの アプリケーションサーバーの停止リンクを使用します。
  5. Windows サービスはマップされたネットワークドライブには自動的にアクセスできません。これらのマップされたネットワークドライブへのアクセス権は、mountaiwdata.batファイルによって付与されます。サービス用の共有ドライブを自動的にマウントするように、提供されたmountaiwdata.batファイルを編集します。
    1. C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\binに移動します。
    2. ファイル mountaiwdata_sample.bat をコピーし、mountaiwdata.bat に名前を変更します。システムをアップグレードまたは再インストールする場合に、mountaiwdata.batファイルがすでにあり、以前の設定を維持する場合は、このステップを行う必要はありません。
    3. mountaiwdata.bat を開き、ドライブをマウントするコマンドを追加して、以前セットアップしたドライブ文字にマップします。

      たとえば、Samba と Windows ファイル共用を使用してドライブをマップする場合、BAT ファイルには次のようなコマンドが含まれます。

      • net use /delete <ドライブ名>:
      • net use <drive_letter>: \\<primary_host_name>\aiw /user:<primary_host_name>\aiw1 <パスワード> /persistent:yes

      ここで、<drive_letter>はマップされたアプリケーションサーバーのドライブ、 <primary_host_name>RICOH ProcessDirectorがインストールされているサーバーの名前、<password>RICOH ProcessDirectorシステムユーザー( aiw1がデフォルトのシステムユーザー)のパスワードです。

      NFS と Windows ファイル共用を使用してドライブをマップする場合、BAT ファイルには次のようなコマンドが含まれます。

      mount -o anon \\<primary_host_name>\aiw <drive_letter>

      ここで<primary_host_name>はインストールされているサーバーRICOH ProcessDirectorの名前で、<drive_letter>はマップされたアプリケーションサーバードライブです。

    4. ドライブが現在マップされていないことを確認したら、mountaiwdata.batを実行します。完了したら、Windows Explorer を開き、ドライブがマップされ接続されていることを確認します。
  6. アプリケーションサーバーのサービスをインストールします。
    1. 管理者としてコマンドプロンプトを始動します。管理者としてシステムにログオンしている場合であっても、右クリックメニューから管理者として実行を選択して、コマンドプロンプトを始動する必要があります。
    2. C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\binに移動します。
    3. aiwsvc installと入力し、Enterを押してください。これでアプリケーションサーバーのサービスがインストールされます。
    4. Windows Services ウィンドウを開き、Ricoh Process Director アプリケーションサーバーサービスを探して、アプリケーションサービスがインストールされたことを確認します。
  7. オプション: ローカル管理者ユーザーとして実行するようにアプリケーションサーバーのサービスを設定します。
      注意:
    • アプリケーションサーバーのサービスは、ローカル管理者ユーザーサービスまたは LocalSystem サービス (デフォルト) として実行できます。LocalSystem サービスとして実行する場合、パスワードは要求されません。ローカル管理者サービスとして実行する場合は、Windows によってユーザーのパスワードが要求されます。
    1. Windows サービスウィンドウでRicoh Process Director アプリケーションサーバーサービスを右クリックし、 プロパティーを選択します。
    2. [ログオン]タブで、このアカウントを選択し、ユーザーとパスワードを指定します。
    3. OKをクリックします。
  8. Windows サービスのコントロールパネルで、Ricoh Process Director アプリケーションサーバーサービスを右クリックし、 スタートを選択します。
  9. アプリケーションサーバーのサービスが開始したことを確認します。Windows サービスのコントロールパネルで、ステータスが[開始済み]と表示されているはずです。RICOH ProcessDirectorで、管理 オブジェクト サーバーに移動して、アプリケーションサーバーが接続され、スタートアップの種類が 自動に設定されていることを確認します。

1.1.7 インストール後の作業を完了する

RICOH ProcessDirector のインストールを完了したら、インストール後の作業を行います。
    注意:
  • インストーラーは、デフォルトのグループ所有権がRICOH ProcessDirectorグループ(デフォルトはaiwgrp1)に設定されたファイルを作成します。RICOH ProcessDirectorグループに属しているユーザーはすべて、RICOH ProcessDirectorが作成するファイルにアクセスできます。
    • Linux システムのユーザーID を持つユーザーがいて、そのユーザーがRICOH ProcessDirectorファイルを直接操作するか、またはファイルをホットフォルダーに実行依頼する必要がある場合は、そのユーザーのユーザー ID をRICOH ProcessDirectorグループに追加してください。このグループは、デフォルトグループとしてではなく、ユーザー用の追加グループとして使用してください。
    • RICOH ProcessDirector入力装置で使用するディレクトリーを所有するために別のグループを作成する場合は、 RICOH ProcessDirectorシステムユーザー(デフォルトはaiw1)を新しいグループに追加する必要があります。

1.1.7.1 作業チェックリスト

この章で完了する必要がある作業を次に示します。作業を完了したら、それぞれの項目にチェックマークを付けます。

インストール後の作業の完了確認用チェックリスト
  タスク
  IPv6アドレスを使用するように構成する

RICOH ProcessDirectorでは、1次サーバーとその他のIPアドレスの一部にIPv6アドレスを使用できます。

  初めてログインする

インストールした後、1 次コンピューターを再起動し、Web ブラウザーを使用して RICOH ProcessDirector にログインします。

  インストール済み環境を検査する

RICOH ProcessDirectorのインストール完了後にインストール済み環境を検査するには、次の手順を使用してサンプルプリンターを使用可能にし、テストジョブをHotFolderPDF入力装置を実行依頼し、ジョブを処理します。

  オプション: インストール用一時ファイルを削除する

RICOH ProcessDirectorインストーラーによるインストールを完了した後に、\aiwtmpという名前のファイルシステムがシステムに残っている場合は、このフォルダーおよびそのすべてのコンテンツを削除できます。

  Feature Managerを使用して機能をインストールする

基本製品をインストールした後で、Feature Managerを使用して機能をインストールすることができます。

  ライセンスキーをダウンロードおよびインストールする

RICOH ProcessDirectorRICOH ProcessDirector サブスクリプションまたは任意の機能を購入した場合、以下の手順を使用してライセンスキーをダウンロードし、インストールします。

  RICOH ProcessDirector を構成する

ユーザーインターフェースを使用して、RICOH ProcessDirector の構成作業を完了します。構成作業では、ジョブの処理をセットアップしたり、ジョブ実行依頼用の入力装置を定義したり、RICOH ProcessDirector にプリンターハードウェアを定義したり、ユーザーを追加したりします。RICOH ProcessDirector のインフォメーションセンターには、これらの構成作業についての説明があります。

  自動保守をスケジュールする

RICOH ProcessDirectorには、パフォーマンスを改善するために 1次コンピューターで定期的に実行する必要のある保守スクリプトが用意されています。デフォルトでは、RICOH ProcessDirectorは毎日午前0時にこれらのスクリプトを実行します。時刻や頻度を変更したり、同時に独自の保守スクリプトを実行したりできます。

  オプション: 制御ファイルをサンプルファイルに置き換える

RICOH ProcessDirectorの最新バージョンをインストールすると、インストーラーは/aiw/aiw1/samplesディレクトリーに新しいサンプル制御ファイルを自動追加してから、制御ファイルディレクトリー/aiw/aiw1/control_filesにコピーします。/aiw/aiw1/control_files内にあるどのカスタマイズされた制御ファイルも上書きされません。copyConfigurationFiles スクリプトを使用して、デフォルトの制御ファイルをインストールするか、またはカスタマイズされた制御ファイルを上書きできます。

  オプション: 他のシステムからオブジェクトをコピーする

他のRICOH ProcessDirectorシステムのオブジェクトを再利用するには、そのシステムを使用すると、オブジェクトをエクスポートできます。オブジェクトは手動で再作成しなくても、本体のRICOH ProcessDirectorシステムにインポートできます。

  オプション: pdprスクリプトをインストールおよび構成する

InfoPrint Managerから移行し、 pdprコマンドを使用してジョブを実行依頼する場合、ジョブを実行依頼するコンピューターにRICOH ProcessDirector pdprスクリプトをインストールし、同じコマンドを使用してジョブをRICOH ProcessDirectorに送信できます。

  オプション: LDAP認証を使用するようにセットアップする

RICOH ProcessDirector

1.1.7.2 IPv6アドレスを使用するように構成する

RICOH ProcessDirectorでは、1次サーバーとその他のIPアドレスの一部にIPv6アドレスを使用できます。
IPv6アドレスを使用するように構成するには、次の手順に従います。
  1. 1次コンピューターにaiw1としてログインします。
  2. テキストエディターで/aiw/aiw1/config/jvmsettings.cfgを開きます。
  3. preferIPv4Stack=trueを含む全ての行を検索します。
  4. 「true」を「false」に変更します:
    preferIPv4Stack=false
  5. ファイルを保管します。
  6. 次のコマンドを実行します。startaiw

1.1.7.3 初めてログインする

インストールした後、1 次コンピューターを再起動し、Web ブラウザーを使用して RICOH ProcessDirector にログインします。
インストールの終了後、次の作業を行います。
  1. 1 次コンピューターを再起動します。
  2. Web ブラウザーを起動します。
  3. hostname を 1 次コンピューターのホスト名に変更して、次の URL を入力します。 http://hostname:15080/pd
  4. ログインページで既定の管理者ユーザー IDaiwと既定の aiwパスワードを入力し、 ログインをクリックします。ユーザーインターフェイスにログインする前に、パスワードを変更するように求められます。新しいパスワードを インストール計画チェックリスト にメモしておいてください。
  5. 1 分経過してもブラウザーページがブランクの場合、RICOH ProcessDirector ログインページは表示されないため、ブラウザーを最新表示します。最新表示してもログインページが表示されない場合、基本製品を停止して再開しなければならないことがあります。
    1. インストーラーで入力したユーザーおよびパスワード (デフォルトは aiw1) を使用して、1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします。
        注意:
      • インストーラーにより、RICOH ProcessDirector のすべての管理機能を許可する環境変数およびパスを使用して RICOH ProcessDirector システムユーザーがセットアップされます。su コマンドを使用して、別のログインからシステムユーザーに切り替える場合は、- (マイナス) フラグ (su - username) を使用して、システムユーザー用にセットアップされた環境を継承するようにしてください。
    2. コマンドプロンプトで stopaiw と入力して、すべてのコンポーネントが停止するまで待機します。
    3. コマンドプロンプトで startaiw と入力します。
    4. RICOH ProcessDirector が稼働していることを確認するには、コマンド行に次のコマンドを入力します。
      • ps -ef | grep Instance
      次のような PrimaryInstance を含むステートメントが表示されるはずです。
      • aiw1 6593 1 0 Mar23 pts/3 00:00:05 java -Xmx2048m
      • -Djava.net.preferIPv4Stack=true
      • -Djava.awt.headless=true com.ricoh.aiw.primary.PrimaryInstance

      2 次サーバーがある場合は、SecondaryInstance を含むプロセスも表示されるはずです。

    5. Web ブラウザーで次の URL を入力します。 このとき、hostname を 1 次コンピューターのホスト名に変更します。
      • http://hostname:15080/pd
    6. まだブランクページが表示される場合は、/opt/infoprint/ippd/logs ディレクトリーのインストールログを参照してください。
  6. ブラウザーで 1 次サーバーに接続できない旨のメッセージが表示された場合は、以下を行います。
    1. インストーラーで入力したユーザーおよびパスワード (デフォルトは aiw1) を使用して、1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします。
        注意:
      • インストーラーにより、RICOH ProcessDirector のすべての管理機能を許可する環境変数およびパスを使用して RICOH ProcessDirector システムユーザーがセットアップされます。su コマンドを使用して、別のログインからシステムユーザーに切り替える場合は、- (マイナス) フラグ (su - username) を使用して、システムユーザー用にセットアップされた環境を継承するようにしてください。
    2. コマンドプロンプトで startaiw と入力します。
    3. RICOH ProcessDirector が稼働していることを確認するには、コマンド行に次のコマンドを入力します。
      • ps -ef | grep Instance
      次のような PrimaryInstance を含むステートメントが表示されるはずです。
      • aiw1 6593 1 0 Mar23 pts/3 00:00:05 java -Xmx2048m
      • -Djava.net.preferIPv4Stack=true
      • -Djava.awt.headless=true com.ricoh.aiw.primary.PrimaryInstance

      2 次サーバーがある場合は、SecondaryInstance を含むプロセスも表示されるはずです。

    4. Web ブラウザーで次の URL を入力します。 このとき、hostname を 1 次コンピューターのホスト名に変更します。
      • http://hostname:15080/pd
    5. まだメッセージが表示される場合は、/opt/infoprint/ippd/logs ディレクトリーのインストールログを参照してください。
これで、RICOH ProcessDirectorが開き、基本製品が稼働中になります。インストール済み環境を検査するを確認して、テストジョブの印刷によるインストールの検査を行ってください。

1.1.7.4 インストール済み環境を検査する

RICOH ProcessDirectorのインストール完了後にインストール済み環境を検査するには、次の手順を使用してサンプルプリンターを使用可能にし、テストジョブをHotFolderPDF入力装置を実行依頼し、ジョブを処理します。
この検査手順は、新しいインストール済み環境にのみ適用されます。既存のインストールをアップグレードする場合、RICOH ProcessDirectorは、サンプルプリンターを作成しません。
インストール済み環境を検査するには次の手順に従います。
  1. RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースにログインしていない場合は、ログインします。
  2. [プリンター]ポートレットで、サンプルプリンターを右クリックして 使用可能を選択します。
  3. コマンドラインで次のコマンドを入力して、HotFolderPDF入力装置が監視するホットフォルダーにテストファイルをコピーします。
    • cp /aiw/aiw1/testfiles/Demo.pdf /aiw/aiw1/System/hf/defaultPDF
  4. RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースが最新表示されるまで数秒待ちます。自動的に更新しない場合は、ブラウザーを更新してください。メインページのジョブテーブルにジョブが表示されているはずです。ジョブのフェーズは 完了になっていて、その状況は 保存になっているはずです。
    ジョブが表示されていない場合は、RICOH ProcessDirectorインフォメーションセンターのジョブがジョブテーブルにないトラブルシューティングトピックを参照してください。インフォメーションセンターを見るには、RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースの上部タスクバーで ヘルプ)をクリックしてください。
  5. ジョブを右クリックして、ログの表示を選択します。ログには、ジョブが印刷されたことが記録されています。たとえば、ジョブIDが10000000の場合、ログには次のメッセージが表示されます。AIWI0016I: 10000000 printed ジョブは、実際のプリンターで印刷されません。
    これにより、RICOH ProcessDirectorが正しくインストールされていることが確認されます。
PDF ワークフローは、HotFolderPDF 入力装置に実行依頼されたジョブを処理します。準備フェーズ中、ワークフローは RunExternalProgram ステップを実行します。このステップは、他のプログラムをワークフローに統合する方法の例です。また、このステップではジョブに関する情報が含まれる CSV ファイルが生成されます。ワークフロー内のステップでアクセス可能な情報のタイプを確認するには、CSV ファイルで出力を調べます。ファイルは、/aiw/aiw1/samples ディレクトリーにあります。ファイル名は、ジョブ ID の後に info.csv が付いたものです。例えば、10000000.info.csv

1.1.7.5 インストール用一時ファイルを削除する

RICOH ProcessDirectorインストーラーによるインストールを完了した後に、\aiwtmpという名前のファイルシステムがシステムに残っている場合は、このフォルダーおよびそのすべてのコンテンツを削除できます。

インストーラーによって /aiwtmp ディレクトリーが作成されていた場合は、それらも削除されます。ただし、インストーラーを起動する前にユーザーが /aiwtmp を作成していた場合、このファイルシステムは削除されません。インストール中にエラーが発生した場合、ファイルがそのファイルシステムに残ることがありますが、これらを削除することは可能です。

インストール用一時ファイルを削除するには、次の手順に従います。

  1. 1 次コンピューターに root としてログインします。
  2. コマンド行を開き、次のコマンドを入力し、ルートディレクトリーを検索して、その内容を表示します。
    • cd /
    • ls
  3. /aiwtmp ファイルシステムが表示された場合は、このファイルシステムとそのすべてのコンテンツを削除します。

1.1.7.6 機能をインストールする

RICOH ProcessDirectorまたはRICOH ProcessDirector サブスクリプションをインストールした後は、機能をいつでも追加できます。
多くの機能は、管理タブのFeature Managerを使用してインストールします。

Feature Managerを使用してRICOH Transform 機能をインストールすることはできません。手順については、 RICOH Transform 機能 をインストールするを参照してください。

    重要:
  • すべての機能は、試用モードでインストールされます。試用期間の後も機能の使用を続けるには、機能を購入してライセンスキーをインストールします。 詳しくは、ライセンスキーをダウンロードおよびインストールする を参照してください。

    機能が試用モードで実行されているかどうか、および試用モードで各機能に残っている日数を確認するには、管理タブのライセンスページに移動し、ライセンス状態列を確認します。

  • RICOH ProcessDirector の保守ライセンスには機能の保守が含まれます。これらの機能には、個別の保守ライセンスがありません。
  • RICOH ProcessDirector サブスクリプション基本製品とその機能のライセンスは、基本製品のサブスクリプション期間が終了した時点で失効します。
  • AFP Support 機能をインストールする場合、他の機能と同時またはそれより前にインストールすることをお勧めします。Archive のインストール前に、文書を処理する機能 (AFP Support など) をインストールした場合、RICOH ProcessDirector はこれらの機能に付属するサンプルワークフローの AFP バージョンをインストールしません。
  • PDF Document Support 機能のインストールプロセスは、2 つの部分から構成されます。RICOH ProcessDirector コンポーネントは、Feature Manager を使用して 1 次コンピューターにインストールします。Adobe Acrobat Pro がインストールされているコンピューターに、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールします。
  • RICOH ProcessDirectorをインストールすると/aiw/aiw1/control_files/external programs にある構成ファイルの一部はRICOH TransformとAdvanced Transformの両機能で使用されます。しかし、Advanced Transform Featureには、xform.cfg の別のサンプルバージョンがあります。そのサンプルファイルには、Advanced Transform Featureのみで使用されるパラメーターが含まれています。

    Advanced Transforms をインストールしたら、それらのパラメーターを使用可能にする必要があります。Advanced Transform Featureによって/aiw/aiw1/samples/control_files/external programs にインストールされた xform.cfgを見つけます。それを、基本製品によって/aiw/aiw1/control_files/external programs にインストールされたものと比較します。サンプルファイルに変更点がある場合は、それを基本製品のファイルに手動でマージします。

    新しいバージョンにアップグレードする場合は、xform.cfgファイル、および/aiw/aiw1/cpt/profiles にインストールされている、mffafp.proなどのプロファイルを更新します。

1.1.7.6.1 Feature Managerを使用して機能をインストールする

基本製品をインストールした後で、Feature Managerを使用して機能をインストールすることができます。
    注意:
  • RICOH Transform 機能がインストールされている場合は、Feature Managerを使用して機能をインストールする前に、Transform Featureアプリケーションをシャットダウンする必要があります。機能のインストールが完了したら、Transform Featureアプリケーションを再起動します。
Feature Managerを使用して1つ以上の機能をインストールするには、次の手順に従います。
  1. 1つ以上の2次サーバーが定義されて開始されている場合、すべての2次サーバーを停止してください。基本製品と2次サーバーを停止するを参照してください。
  2. Feature Managerを使用する権限を持つユーザーとしてログインします。
  3. 管理タブをクリックします。
  4. 左のペインでユーティリティー 機能を選択します。
    ブラウザーによっては、ポップアップブロック機能により、Feature Managerを新しいタブで開くことができない場合があります。設定を確認し、Feature Managerが新しいブラウザーのタブで開かれるようにします。
    エラーメッセージが表示された場合は、Feature Managerを手動で起動する必要があります。
    1. 1次サーバーにRICOH ProcessDirectorシステムユーザーとしてログインします(aiw1がデフォルトです)。
    2. コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。startaiw -f
    3. Feature ManagerのWebページを更新します。
  5. インストールする機能がリストされない場合は、インポートする必要があります。機能パッケージのインポートについて詳しくは、インポートパッケージを使用して機能を追加またはアップグレードするを参照してください。
  6. インストールする機能がリストに含まれている場合は、横にあるチェックボックスを選択します。
  7. 各機能の使用可能なバージョン列で、インストールする機能のバージョンを選択します。
  8. インストールをクリックします。
  9. 確認ウィンドウの情報を確認し、インストール表示名の名前を指定して、 OKをクリックして続行します。
    機能がインストールされ、インストール処理を完了するためにRICOH ProcessDirectorが再起動されます。
    注意: 1つ以上の機能のインストールに失敗した場合、以下のオプションのいずれかを選択します。
    • 再試行をクリックして、インストールを再試行します。2回目のインストールに失敗した場合は、 このインストールをリストアをクリックして安定した状態に戻してください。
    • このインストールをリストアをクリックすると、システムをこのインストールの前の状態に戻すことができます。

    特定の機能をインストールできない場合や、インストールをリストアできない場合は、リコーのソフトウェアサポートにお問い合わせください。

  10. 破棄をクリックします。ダイアログが閉じ、ログイン画面が表示されます。
  11. インストール処理を完了するには、ブラウザーのキャッシュをクリアしてください。
    ブラウザーのキャッシュに保存されている情報は、新しいレベルを使用するとエラーになることがあります。キャッシュをクリアすることで、このようなエラーを防止できます。
  12. 再びログインします。
  13. ステップ1で停止した2次サーバーを再起動します。基本製品および2次サーバーを始動するを参照してください。

1.1.7.6.2 インポートパッケージを使用して機能を追加またはアップグレードする

Feature Managerを使用すると、リコーWebサイトまたは機能DVDから機能パッケージファイルをダウンロードしてインポートパッケージアクションを使用することで、新しい機能の追加や既存の機能のアップグレードができます。
1次コンピューターを使用してアクセスできる場所に機能パッケージファイルを保存してください。

機能パッケージファイルをリコーWebサイトからダウンロードする場合は、RICOH ProcessDirectorからアクセスできる場所に保存します。この位置は、1次コンピューター、ワークステーション、またはネットワークドライブになります。RICOH ProcessDirectorから参照できるように、ファイルの保存場所を覚えておきます。また、ダウンロードしたファイル内のEPKファイルを確認できるように、その場所にあるファイルを抽出してください。

機能パッケージファイルをDVDから取得する場合は、DVD 上のファイルを見つけてDVDから1次コンピューターにコピーし、参照できるように保存場所を覚えておきます。

[インポートパッケージ]を使用して機能パッケージをインポートするには、次の手順に従います。
  1. 1つ以上のセカンダリサーバーが定義されて開始されている場合、すべてのセカンダリサーバーを停止してください。基本製品と2次サーバーを停止するを参照してください。
  2. 管理者、またはパッケージのインポート権限を与えられたその他のユーザーとしてログインします。
  3. 左のペインでユーティリティー 機能を選択します。
    エラーメッセージが表示された場合は、Feature Mangerを手動で起動する必要があります。
    1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします (aiw1 がデフォルトです)。
    2. コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。startaiw -f
    3. 処理を完了するには、ブラウザーのキャッシュをクリアしてください。
      ブラウザーのキャッシュに保存されている情報は、新しいレベルを使おうとするとエラーになることがあります。キャッシュをクリアすることで、このようなエラーを防止できます。
    4. Feature Manger Web ページを再度ロードします。
    新しいブラウザータブに Feature Manager ページが開きます。
  4. インポートパッケージをクリックします。
  5. インポートするパッケージ フィールドで、フォルダのイメージをクリックします。
  6. インストールする機能の機能パッケージEPKファイルを選択し、開くをクリックします。
    インポートが自動的に開始されます。
  7. インポートが終了すると、インストールまたはアップグレードした機能がFeature Managerのメインウィンドウに表示されます。
    Feature Managerテーブルに、選択した機能が表示されます。
  8. 利用可能なバージョン列で、リストを使用して、インストールする機能のバージョンを選択します。
  9. インストールをクリックします。
  10. 確認ウィンドウの情報を確認し、OKをクリックして続行します。
    機能がインストールされ、インストール処理を完了するためにRICOH ProcessDirectorが再始動されます。
  11. 却下をクリックして、Feature Managerブラウザータブを閉じます。
  12. 処理を完了するには、ブラウザーのキャッシュをクリアしてください。
    ブラウザーのキャッシュに保存されている情報は、新しいレベルを使おうとするとエラーになることがあります。キャッシュをクリアすることで、このようなエラーを防止できます。
  13. 再びログインします。

1.1.7.6.3 RICOH Transform 機能をインストールする

RICOH Transform 機能をインストールする前に、以下の操作を行います。
  • コンピューターが指定された追加のハードウェアおよびソフトウェア要件に合っているかどうかを確認してください。これらの要件については、1次コンピューター、、およびデータ変換を参照してください。RICOH Transform 機能は、1次サーバーまたはネットワーク上の別のコンピューターにインストールできます。
  • Security Enabled Linux (SELinux) が /opt/infoprint/itm のいずれかのサブディレクトリーに常駐しているプロセスをブロックしないことを確認します。
  • Transform Featureが1次サーバー以外のコンピューターにインストールされている場合でも、AFPサポート機能を1次サーバーにインストールする必要があります。
  • RICOH Transform 機能は試用モードでインストールされます。試用期間後にRICOH Transform 機能の使用を継続するには、使用するそれぞれの変換とそのライセンスキーを購入してください。

次のいずれかを行えます。

  • このセクションのステップを実行して、DVDを使ってRICOH Transform 機能をインストールします。
  • リモートディレクトリーからインストールするを使用して、RICOH Transform 機能のインストーラーをネットワーク上のステージング場所にコピーし、機能をインストールするコンピューターをその場所にマウントし、インストーラーを実行します。

    注意:
  • このタスクは、Advanced Transform Featureには適用されません。Advanced Transform Featureをインストールしている場合は、Feature Managerのインストール手順に従ってください。
RICOH Transform 機能をインストールするには 、以下の操作を行います。
  1. 基本製品を停止します。基本製品と2次サーバーを停止するを参照してください
  2. root ユーザーとしてログインします。
      重要:
    • UID 0でユーザーとしてログインする必要があります。sudoまたはsuコマンドを使用してroot権限を取得しないでください。
  3. 適切なRICOH Transform 機能 DVD を挿入します。
      注意:
    • Red Hat、CentOS、またはRocky Linuxシステムを使用している場合、ドライブが自動的にマウントされる場合があります。しかし、それらのシステムに自動的にマウントされているドライブは、メディアからプログラムを実行できないようセットアップされています。ドライブをアンマウントし、exec オプションを指定して再度マウントしてから続けることができます。次のコマンドを使用することができます。

      mount -t iso9660 -o remount, exec <mount_point>

      CD または DVD を挿入するごとにドライブを再マウントする必要があります。

    メディアのマウントポイントは/media/cdromです。

  4. メディアのマウントポイント名を判別するには、次のコマンドを入力します。
    • ls /media
    システムによっては、CDが自動的にマウントされ、マウントポイント名がCDまたはDVDの名前と同じになる場合があります。
  5. SLES システムでは、このコマンドを入力して DVD ドライブをマウントします。
    • mount /media/cdrom
  6. このコマンドを入力してインストールプログラムを開始します。
    • /media/cdrom/setup
  7. 使用するインストーラーに適切な言語を選択し、OKをクリックします。
  8. インストーラーのすべてのプロンプトに応答します。
    インストーラーに変換機能をインストールするディレクトリーを求めるプロンプトが表示されたら、任意のドライブにあるディレクトリーを選択できます。ただし、ディレクトリーのパスに国際文字(á、É、î、ñ、ô、ßなど)や2バイト文字が使われているディレクトリーは選択できません。

    インストールプログラムはシステムを分析します。エラーが報告されたら、指示に従って修正します。

    インストールプログラムが古いバージョンのRICOH Transform 機能を検出したら、そのバージョンをアンインストールしてください。古いバージョンに関連するすべてのカスタム構成またはカスタムリソースも削除します。

    今回RICOH Transform 機能をインストールするのが初めての場合、プログラムはTransform Featureの基本製品がインストールされていないことを検出します。 次へをクリックしてインストールしてください。

    インストールプログラムは、不足している依存関係をチェックします。

  9. [プリインストール要約]ウィンドウで情報を確認してから、インストールをクリックします。
    インストールプログラムが完了すると、Webブラウザーでユーザーインターフェースにアクセスした情報を含む要約が表示されます。デフォルトのパスワードはnopasswordです。
  10. インストーラーが完了したら、完了をクリックします。
  11. DVDをアンマウントして、取り出します。
  12. 別のRICOH Transform 機能をインストールする場合は、前述した適切なRICOH Transform 機能のDVDを挿入するステップ以降の手順からこの処理を繰り返してください。ライセンスキーをインストールする前に、すべてのTransform Featureをインストールしてください。
      注意:
    • Transform Featureをアップグレードするときは、すべてのTransform Featureが同じバージョンであることを確認してください。Transform Featureのバージョンが同じではない場合、アップグレードしなかったTransform Featureは動作が停止します。
    • 新しいバージョンのTransform Featureを以前のバージョンに重ねてインストールする場合は、必ず以前のバージョンのTransform Featureを先にアンインストールしてください。Transform Featureをアンインストールすると、インストールフォルダーに保存されているファイルが削除されます。
      重要:
    • 言語パックをインストールするには、次のコマンドを入力します。/media/cdrom/linux/features/install_tf_rpd_language_pack.sh

1.1.7.6.3.1 Transform Featureのユーザーインターフェースにログインする

Transform Featureのユーザーインターフェースにログインする方法を説明します。
ログインするには、以下のようにします。
  1. Web ブラウザーを開いて、アドレス
    • http://ターゲットサーバーのホスト名またはIPアドレス:インストール時に定義したポート/itmを入力します
    デフォルトのポート番号は 16080 です。
    たとえば、デフォルトのポートを持つTCP/IPアドレス127.0.0.1のホストにTransform Featureがインストールされている場合、アドレスはhttp://127.0.0.1:16080/itmとなります。
  2. ブラウザーウインドウに[Transform機能ユーザーインターフェースにログイン]ページが表示されます。Transform Featureのパスワードを入力してください。
    デフォルトのパスワードはnopasswordです。
  3. ログインをクリックします。
    Transform Featureユーザーインターフェースのメインページが表示されます。
      注意:
    • Transform Featureユーザーインターフェースを使用していない状態で 30分以上が経過すると、もう一度ログインする必要があります。

    初めてTransform Featureユーザーインターフェースにログインしたときは、インストール時にデフォルトで追加された1つの変換サーバーが表示されます。

1.1.7.7 ライセンスキーをダウンロードおよびインストールする

RICOH ProcessDirectorRICOH ProcessDirector サブスクリプションまたは任意の機能を購入した場合、以下の手順を使用してライセンスキーをダウンロードし、インストールします。
この手順を開始する前に、次の操作を実行します。
  • トライアルモードで製品または機能をインストールします。
  • ソフトウェアをまだ購入していない場合は、お近くの Ricoh のサポート担当者または販売担当者にお問い合わせください。

    ソフトウェアを購入すると、Ricoh Production Printにより、件名にEntitlement Management System (EMS) - Entitlement Certificateと記載された E メールが、注文時に入力した E メールアドレスに送信されます。この E メールには、権利 ID (EID) が記載されています。

  • 購入した RICOH ProcessDirector コンポーネントの権利 ID が記載された E メールを受信するたびに、この手順のすべてのステップに従ってください。

    RICOH ProcessDirector サブスクリプションのサブスクリプションを更新すると、新しいエンタイトルメントIDが発行されます。

  • ライセンスキーは、インストールしたRICOH ProcessDirectorまたはRICOH ProcessDirector サブスクリプションのリリースに対して固有の値になります。 製品情報ダイアログのバージョンが E メール中の情報と一致することを確認します。
  • ライセンスキーのダウンロードとインストールの手順は、Transform Feature には適用されません。詳しくは、Transform Featureのライセンスキーをインストールするを参照してください。
ライセンスキーをダウンロードしてインストール方法は、次のとおりです。
  1. RICOH ProcessDirector を開きます。
  2. バナーの右側にある(情報アイコン)ボタンをクリックし 詳細を選択します。
  3. ライセンスをインストールをクリックします。
  4. リンクをクリックして、ライセンスを活動化するWebサイトを開きます。
  5. ソフトウェアのアクティベーションページで、 EIDとシステム指紋を入力します。
    • Ricoh-EntitlementsでEメールのEIDを見つけ、 EIDフィールドに入力するか貼り付けます。
    • ライセンスのインストールダイアログからシステム指紋をコピーします。
  6. 内容の確認をクリックします。
  7. アクティベートするライセンスを選択し、アクティベートをクリックします。
  8. ライセンスが有効になったら、ライセンスキーのダウンロードをクリックします。
    ライセンスキーファイルをパソコンにダウンロードします。
  9. ライセンスのインストールダイアログに戻ります。
  10. ライセンスをインストールダイアログで、をクリックし、インストールするライセンスファイルを選択します。
  11. 完了をクリックします。
  12. RICOH ProcessDirector を再始動してインストールを完了します。基本製品および2次サーバーを始動するを参照してください。。
      重要:
    • RICOH ProcessDirectorを再起動する前に試用期間やサブスクリプションが終了すると、RICOH ProcessDirectorがシャットダウンします。
購入したすべての機能のライセンスキーが1次コンピューターにインストールされます。ライセンスキーのない機能は、試用期間が終わるまで試用モードのままになります。追加の機能を購入する場合、サブスクリプションを更新する場合、または製品の保守を更新する場合、このプロセスを繰り返して新しいキーをインストールします。

試用期間が終了すると、機能で提供されたステップとオブジェクトは動作を停止して、システムにそのまま残されます。機能の購入後にライセンスキーをインストールすると、再インストールを行わなくても、ステップとオブジェクトは活動化されます。

サブスクリプションの有効期限が切れると、すべてのオブジェクトはシステムに残りますが、ログインはできません。有効期限が切れたサブスクリプションのシステムへの新規ライセンスのインストールは、リコーソフトウェアサポートに連絡してください。

1.1.7.8 Transform Featureのライセンスキーをインストールする

Transform Featureのライセンスキーは、Transform Featureディレクトリーのインストールプログラムを使用して、1次コンピューター以外のコンピューターにインストールできます。
Transform Featureのライセンスキーをインストールするには、次の手順に従います。
  1. 管理者ユーザーまたはルートユーザーとして、Transform Featureがインストールされているコンピューターにログインします。
  2. コンピューターの認証文字列を取得します。
    1. コマンドプロンプトを開きます。
    2. Linuxの場合は、/opt/infoprint/itm/license_installerディレクトリーに移動し、次のように入力します。
      • ./GetFingerprint.sh
    3. Windows の場合は、drive:\Program Files\InfoPrint\InfoPrint Transform Features\license_installerディレクトリーに移動し、次のように入力します。
      • GetFingerprint.cmd
    コマンドの出力は次のようになります。

    • *1AW QLQ7 BQDZ RLRZ

      注意:
    • この認証文字列は、ライセンスキーを生成するために必要です。後で認証文字列を保存します。

  3. ライセンスファイルを取得します。
    1. Transform Featureを購入すると、Ricoh Production Printにより、件名にEntitlement Management System (EMS) - Entitlement Certificateと記載された E メールが、注文時に入力した E メールアドレスに送信されます。このメールには、権利ID(EID)と権利管理システムWebサイトへのリンクが含まれています。
    2. ブラウザーで 権利管理システムのWebサイトを開きます。
    3. ログイン方法リストで、 EIDを選択します。
    4. E メールの EID を見つけ、EIDフィールドに入力するか貼り付けます。
    5. ログインをクリックします。
    6. アクティベートするライセンスを選択し、アクティベートをクリックします。
    7. 製品のアクティベートウィンドウで、システム認証文字列を入力し、 生成をクリックします。
        注意:
      • チェックサム検査に失敗したためにライセンスを生成できなかったことを示すエラーメッセージが表示された場合、入力したシステム認証文字列が間違っています。
    8. ライセンスファイルに対して行う操作を選択します。
      • ライセンスファイルをコンピューターに保存する場合は、ファイルに保存を選択します。
          注意:
        • ライセンスファイルの保存時に、ホスト名フィンガープリント (* なし) をメモに書いておきます。 これはハードドライブの障害からリカバリーする際に重要な情報となります。
      • ライセンスキーを既存のライセンスファイルに追加するには、ファイルに追加を選択します。
      • ライセンスファイルのコピーを E メールで自分自身に送信するには、E メールを選択します。
          注意:
        • [連絡先]フィールドの E メールアドレスを確認してください。E メールのコピー (ライセンスキーファイルが含まれている) を別の E メールアドレスに送信する場合は、E メールをクリックします。E メールアドレスを入力し、 送信をクリックします。
    9. EMSのWebサイトからログアウトします。
    10. E メールでライセンスキーファイルを受信した場合、Transform Featureがインストールされているコンピューター、またはそのコンピューターにアクセスできるネットワーク上の場所にファイルを転送します。
  4. ライセンスキーをインストールします。
    • Linux の場合
      1. コマンドプロンプトを開きます。
      2. /opt/infoprint/itm/license_installerディレクトリーに移動し、./install_license_keys.shと入力します。
    • Windows の場合:
      1. Windows Explorerで、drive:\Program Files\InfoPrint\InfoPrint Transform Features\license_installerに移動します。
      2. license_keys_installer.exeをダブルクリックし、ライセンスキーインストールプログラムを実行します。

1.1.7.9 RICOH ProcessDirectorを構成する

ユーザーインターフェースを使用して、RICOH ProcessDirector の構成作業を完了します。構成作業では、ジョブの処理をセットアップしたり、ジョブ実行依頼用の入力装置を定義したり、RICOH ProcessDirector にプリンターハードウェアを定義したり、ユーザーを追加したりします。RICOH ProcessDirector のインフォメーションセンターには、これらの構成作業についての説明があります。

RICOH ProcessDirector のインフォメーションセンターにアクセスし、構成作業について詳しく知るには、次の手順に従います。
  1. ワークステーションのWebブラウザーから、http://hostname:15080/pdと入力します。1 次コンピューターのホスト名は hostname です。
  2. 上部にあるタスクバーから ヘルプをクリックします。RICOH ProcessDirector のインフォメーションセンターが表示されます。
  3. 左側の[目次]で、[構成]をクリックします。右側に構成作業のリストが表示されます。
  4. インストールに適用する構成作業を選択します。

1.1.7.10 自動保守をスケジュールする

RICOH ProcessDirectorには、パフォーマンスを改善するために 1次コンピューターで定期的に実行する必要のある保守スクリプトが用意されています。デフォルトでは、RICOH ProcessDirectorは毎日午前0時にこれらのスクリプトを実行します。時刻や頻度を変更したり、同時に独自の保守スクリプトを実行したりできます。

これらのスクリプトが実行されている間は、RICOH ProcessDirectorの動作速度が数分間低下する場合があります。そのため、これらのスクリプトは、実動時間のピークには実行しないようにしてください。

crontab ファイルにある次の項目が、保守スクリプトを実行します。

00 00 * * 0-6 /aiw/aiw1/maintenance/maintenance.pl daily
00 00 * * 0 /aiw/aiw1/maintenance/maintenance.pl weekly

crontabエントリーの形式は次のとおりです。

mm hh dd month weekday command
最初の項目は、/aiw/aiw1/maintenance/dailyディレクトリーにあるすべてのスクリプトを日曜日 (0) から土曜日 (6) までの毎日 00:00(午前0時)に実行します。2 番目の項目は、/aiw/aiw1/maintenance/weekly ディレクトリーにあるすべてのスクリプトを毎週日曜日の 00:00 (午前 0 時) に実行します(デフォルトでは、/aiw/aiw1/maintenance/weekly にスクリプトは入っていません)。

  • 保守スクリプトを毎日ではなく毎週実行するには、保守スクリプトを /aiw/aiw1/maintenance/weekly ディレクトリーに移動します。
  • 保守スクリプトを実行する時刻、曜日、または頻度を変更するには、crontab ファイルを編集します。
    1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします ( aiw1がデフォルトです)。
    2. 次のコマンドを入力します。
      • crontab -e
    3. 必要な変更を加えます。
      たとえば、次の項目の場合、/aiw/aiw1/maintenance/dailyディレクトリーにあるすべてのスクリプトを毎週月曜日、水曜日、および金曜日の午後 10:30 に実行します。
      30 22 * * 1,3,5  /aiw/aiw1/maintenance/maintenance.pl daily
  • RICOH ProcessDirector保守スクリプトと同時に独自のスクリプトを実行するには、そのスクリプトを /aiw/aiw1/maintenance/daily ディレクトリーまたは /aiw/aiw1/maintenance/weekly ディレクトリーにコピーします。
    RICOH ProcessDirectorシステムユーザーIDにスクリプトの実行許可があることを確認してください。

1.1.7.11 Javaのメモリー割り当てを調整する

Javaに多くのメモリーを割り当てると、RICOH ProcessDirector のパフォーマンスが向上することがよくあります。しかし、この構成を変更する前に、いくつかの要素を考慮することが不可欠です。
Javaのメモリー割り当てを変更することを検討する前に、デフォルト設定でしばらく実行してください。Javaのメモリー不足エラーが繰り返し発生する場合は、割り当てを増やすことを検討してください。
重要: RICOH ProcessDirector Javaプロセスには、システムで利用可能なシステムメモリーの50%以下を割り当てることを推奨します。この推奨は、データベース、変換、カスタムコード、その他のコンポーネントなど、RICOH ProcessDirector の他の部分のメモリニーズを考慮に入れています。また、オペレーティングシステムやその他のツール、ユーティリティが動作に必要なリソースを確保することも推奨されます。

Javaのメモリー割り当てを調整するには、以下の操作を⾏います。

  1. システムにインストールされているRAMの容量を確認します。その数字を2で割ってメモしておきます。
  2. このシステム上で動作する他のアプリケーションに割り当てられているメモリーの量を確認します。
    メモした数字を、各アプリケーションが使用するメモリの量の分だけ減らします。結果の値は、実行中のすべてのRICOH ProcessDirector 1次プロセスと2次プロセスに対して、Javaに割り当てることができるヒープメモリーの合計量です。
    注意: ご使用のRICOH ProcessDirector ソリューションがこのステップで決定された量以上のメモリーを必要とする場合、記載されたガイドラインを満たすようにシステムメモリーをアップグレードすることをお勧めします。RICOH ProcessDirector Javaヒープに利用可能なメモリーの50%以上を割り当てることは、パフォーマンスに悪影響を与えます。
  3. 1次コンピューターにシステムユーザーとしてログインします(aiw1がデフォルトです)。
  4. テキストエディターで$AIWDATA/config/jvmsettings.cfgを開きます。
    デフォルトでは、$AIWDATA/aiw/aiw1です。
  5. 次のような行を見つけます。
    primary=-Xmx2048m -Djava.net.preferIPv4Stack=true -Djava.awt.headless=true

    primary=-Xmxの後の値は、RICOH ProcessDirector Javaランタイム環境が、RICOH ProcessDirector 1次プロセスに対して使用を許されるヒープメモリーの最大量です。この例では、1次サーバーはヒープに2048MB(2GB)のRAMを使用できます。

  6. Xmx値をステップ2 で決定した数値に更新します。
    たとえば、1次サーバーに8GBのヒープ領域を使用させるには、-Xmx8192mまたは-Xmx8gを指定します。
  7. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
  8. RICOH ProcessDirectorを再始動して変更を適用します。

1.1.7.12 制御ファイルをサンプルファイルに置き換える

RICOH ProcessDirectorの最新バージョンをインストールすると、インストーラーは/aiw/aiw1/samplesディレクトリーに新しいサンプル制御ファイルを自動追加してから、制御ファイルディレクトリー/aiw/aiw1/control_filesにコピーします。/aiw/aiw1/control_files内にあるどのカスタマイズされた制御ファイルも上書きされません。copyConfigurationFiles スクリプトを使用して、デフォルトの制御ファイルをインストールするか、またはカスタマイズされた制御ファイルを上書きできます。

制御ファイルを置き換えるには、Perl を実行する必要があります。制御ファイルを置き換える前に、Perl インタープリターがインストールされていることを確認してください。

制御ファイルをサンプルファイルに置き換えるには、次の手順に従います。
  1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします ( aiw1がデフォルトです)。
  2. コマンド行では、次のコマンドを入力します。
    • /opt/infoprint/ippd/bin/copyConfigurationFiles.pl

    これらのオプションパラメーターは、copyConfigurationFiles コマンドに追加できます。

    • [-r [-b]] [-w forceReplaceFile] [samplesDirectoryconfigurationFilesDirectory] [[-o differencesOutputFile] [-c]] [-v] [-help]
    -r
    スクリプトは/aiw/aiw1/control_filesディレクトリー内の既存ファイルを上書きします。
    -b
    スクリプトは、置き換えるファイルをそれぞれバックアップします。バックアップファイル名は、replaced_file.bak です。そのファイルと異なるバージョンのファイルに置き換えられない限り、ファイルはバックアップされません。
    -w forceReplaceFile
    スクリプトは、特定のファイルのセットを上書きします。forceReplaceFile ファイルで上書きするファイルパスをリストします。
    samplesDirectory
    サンプルファイルがあるディレクトリー。デフォルトは/aiw/aiw1/samplesです。
    configurationFilesDirectory
    制御ファイルがあるディレクトリー。デフォルトは/aiw/aiw1/control_filesです。
    -o differencesOutputFile
    スクリプトは、サンプルおよび control_files ディレクトリーにあるファイルで異なるバージョンのものすべてのファイル名を記述します。異なるバージョンのファイル名は、differencesOutputFile ファイルに記述されます。
    ?-c
    スクリプトは/aiw/aiw1/samplesディレクトリーおよび/aiw/aiw1/control_filesディレクトリー内のファイルを比較し、両方のディレクトリーに存在しながら異なる内容を持つファイルのリストを記述します。このパラメーターでスクリプトを実行しても、通常のコピーおよび置き換えは行われません。
    -v
    スクリプトは、ファイルをコピーしながら追加されたファイル情報を表示します。
    -help
    スクリプトはヘルプ情報および構文情報を表示します。

RICOH ProcessDirectorの新しいバージョンでは、更新された制御ファイルを必要とする新規機能が追加されることがあります。カスタマイズしたコンテンツを古い制御ファイルから新しい制御ファイルに移行するには、次の手順に従います。

  1. 新バージョンのファイルのリストを生成します。次のコマンドを入力します。
    • copyConfigurationFiles.pl -o /tmp/differencesOutputFile
  2. 新しい制御ファイルをコピーします。次のコマンドを入力します。copyConfigurationFiles.pl -r -b -w /tmp/differencesOutputFile

    -b オプションを指定すると、スクリプトはファイルを上書きする前にバックアップを行います。

  3. カスタマイズしたコンテンツを replaced_file.bak バックアップファイルから対応する制御ファイルにコピーします。

1.1.7.13 他のシステムからオブジェクトをコピーする

他のRICOH ProcessDirectorシステムのオブジェクトを再利用するには、そのシステムを使用すると、オブジェクトをエクスポートできます。オブジェクトは手動で再作成しなくても、本体のRICOH ProcessDirectorシステムにインポートできます。
エクスポートとインポートが可能なオブジェクトには、入力装置、ワークフロー、プリンター、メディアオブジェクト、通知、サーバー、ステップテンプレート、ユーザー名、グループ、位置などがあります。機能または拡張機能で追加されたオブジェクトをエクスポートまたはインポートできる場合もあります。
    重要:
  • 別のコンピューターにアップグレードする場合は、移行アシスタントを使用して、システムからシステムにオブジェクトをコピーすることをお勧めします。詳しくは、移行アシスタントを使って別のコンピューターでアップグレードする を参照してください。
  • このシステムにインストールされていない機能または拡張機能で追加されたオブジェクトはインポートしないでください。
  • 同じタイプの既存のオブジェクトと同じ名前を持つオブジェクトをインポートする前に、既存のオブジェクトが使用不可になっていることを確認します。オブジェクトが入力装置である場合は、切断されていることも確認してください。新しいオブジェクトをインポートすると、既存オブジェクトは新しいオブジェクトに一致するように更新されます。
  • 親サーバーのプロパティーに System以外の値を持つ入力装置またはプリンターをインポートするには、親サーバーが2次サーバーとして追加されていることを確認します。2次サーバーが有効になっており、1次サーバーに接続されていることを確認します。
  • Preprinted Forms Replacement機能を使用している場合は、電子フォームでメディアオブジェクトをインポートする前に、media.zipファイルをエクスポートします。ヘルプシステムの指示に従って、メディアオブジェクトを電子フォームでエクスポートします。
  • ステップリソースをインポートすると、参照するファイルはエクスポートパッケージに含まれません。ステップリソースで参照されているファイルをエクスポートシステムからインポートシステムに手動でコピーします。ステップリソースオブジェクトをインポートする前に、インポートシステムにファイルをコピーする必要があります。
    • すべてのステップリソースをインポートするには、エクスポートシステムからインポートシステムの同じディレクトリーに、/aiw/aiw1/StepResources の内容をコピーします。
    • 特定のステップリソースをインポートするには、エクスポートしたXMLファイルを開きます。エクスポートした各ステップリソースのエントリーを検索し、StepResource.Fileプロパティーを見つけます。その値で、そのステップリソースに関連付けられているRSCファイルの名前を見つけます。例えば、この値の場合、以下のようになります。
      • <property name="StepResource.File" value="{"fileName" : "/aiw/aiw1/StepResources/ 1992052c6ef44a229b8b43d77232bf53.rsc1992052c6ef44a229b8b43d77232bf53.rsc" , &quot;,"displayName" : "Ricoh_Export-2019-08-26_13-30-04.xml"}"/>

      ファイル名は、次のようになります。1992052c6ef44a229b8b43d77232bf53.rsc

      エクスポートシステムでファイルを検索し、インポートシステムの同じディレクトリーにコピーします。

  • オブジェクトは、オペレーティングシステムで実行している1次サーバーからエクスポートし、別のオペレーティングシステムで実行している1次サーバーにインポートできます。

    Windowsからオブジェクトをエクスポートし、Linuxでインポートする場合、パスまたは構成ファイルのパスを手動で更新する必要があります。

他のシステムからオブジェクトをコピーするには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで、ユーティリティー オブジェクトをインポートをクリックします。
  3. インポートするファイルフィールドでをクリックして、エクスポートされたオブジェクトのプロパティーが含まれているXMLファイルを選択します。
    このファイルのデフォルト名は Ricoh_Export_timestamp.xml です。オブジェクトをエクスポートした管理者は、このファイルに別の名前を付けることができます。
      注意:
    • 電子フォームでメディアオブジェクトをエクスポートした場合は、ファイルの名前が media.xml になります。次のディレクトリーにあります。
      • /aiw/aiw1
    ファイルは自動的に検査され、オブジェクトが評価されます。ファイル内のオブジェクトに問題がある場合は、インポートエラーと警告を一覧表示するダイアログが表示されます。ダイアログボックスを閉じると、すべてのオブジェクトがインポートするオブジェクトテーブルに表示されます。エラーまたは警告のあるオブジェクトは、アイコンでマークされます。

    インポートするすべてのファイルについて、このステップを繰り返します。追加ファイルのオブジェクトはテーブルに追加されるので、それらをすべて同時に追加できます。

  4. リスト内のオブジェクトを確認します。警告またはエラーのマークが付いたオブジェクトを選択し、詳細をクリックすると、警告またはエラーに関する追加情報が表示されます。説明の指示に従って、問題を解決します。エラーとしてマークされたオブジェクトはインポートできません。
  5. インポートするオブジェクトを選択します。
  6. オプション: 既存のオブジェクトが更新されることを防ぐには、既存のオブジェクトの選択解除をクリックします。
  7. インポートをクリックします。
    インポートボタンが無効になっている場合、選択した1つまたは複数のオブジェクトがエラーアイコンでマークされます。 エラーオブジェクトの選択解除をクリックしてそれらのオブジェクトの選択を解除し 、もう一度 インポートをクリックします。エラーのないオブジェクトがインポートされます。

    エラーオブジェクトに戻って問題を解決し、再度インポートを試みます。

    注意:
  • 資格情報オブジェクトが、ワークフロー、ステップテンプレート、入力デバイスまたはトランスミッターオブジェクトの参照として含まれている場合、同オブジェクトはインポートするファイルに含まれることがあります。インポートされた資格情報オブジェクトは、インポートされたシステムのユーザー名パスワードプロパティーの値を再入力するまで使用できません。
  • インポートされたワークフローが本システムに存在しないステップを参照している場合、RICOH ProcessDirectorはそのステップをReplacedStepという名前のプレースホルダーステップに置き換えます。元のステップ名とステップテンプレート名は、ステッププロパティーで使用できます。ReplacedStepはContinueToNextStepステップテンプレートのように動作するため、ジョブを変更せずにただ次の処理ステップに渡します。
  • オブジェクトをインポートする際に、ステップテンプレートに拡張子への参照が含まれていないというエラーメッセージが表示される場合は、お近くのリコーサポートにお問い合わせください。

1.1.7.14 pdprスクリプトをインストールおよび構成する

InfoPrint Managerから移行し、 pdprコマンドを使用してジョブを実行依頼する場合、ジョブを実行依頼するコンピューターにRICOH ProcessDirector pdprスクリプトをインストールし、同じコマンドを使用してジョブをRICOH ProcessDirectorに送信できます。
pdpr スクリプトのインストールパッケージは、基本製品をインストールするときに 1 次サーバーにコピーされます。インストールパッケージをコピーして、次のオペレーティングシステムが実行されている、ジョブを実行依頼するコンピューターにインストールできます。
  • x86_64向けCentOS Linux 7.9から最新の7.Xまで
  • Red Hat 7.6から最新の7.Xまで
  • Red Hat 8.1から最新の8.Xまで
  • Rocky Linux 8.4から最新の8.Xまで
  • Rocky Linux 9.0から最新の9.Xまで
  • x86_64のService Pack 4以降を搭載したSUSE Linux Enterprise Server(SLES)12.0
  • x86_64のService Pack 1以降を搭載した SUSE Linux Enterprise Server(SLES)15.0
  • Windows 7
      注意:
    • 別のオペレーティングシステムにpdprスクリプトをインストールする場合は、リコーのサポート担当者にお問い合わせください。
pdpr スクリプトを使用するには、Perl を実行する必要があります。 pdprスクリプトをインストールする前に、Perlインタープリターがクライアントシステムにインストールされていることを確認してください。

pdprスクリプトでは、pdpr.cfgという名前の制御ファイルを使用して、ジョブをInfoPrint ManagerまたはRICOH ProcessDirectorに送信するかどうかを判断します。制御ファイルは、 pdpr スクリプトと同じコンピューターに保存することも、中央の場所に保存して pdpr スクリプトが FTP 経由でアクセスできるようにすることもできます。 pdpr スクリプトは、匿名ログインを使用して FTP サーバーにログインするため、匿名ユーザーが制御ファイルの読み取り権限を持っている必要があります。

最新のpdprスクリプトを入手するには、リコーのサポート担当者にお問い合わせください。

pdpr スクリプトをインストールして構成するには

  1. RICOH ProcessDirectorシステムユーザー(デフォルトはaiw1)として、またはRICOH ProcessDirectorグループ(デフォルトはaiwgrp1)に属すメンバーのユーザーIDで、1次コンピューターにログインします。
  2. 次のpdprインストーラーファイルを検索します。/aiw/aiw1/samples/pdpr/pdpr_installer
  3. pdprコマンドを実行するコンピューター上の一時ディレクトリーに、このファイルをコピーします。
  4. クライアントコンピューターにログインします。
    • Linux ベースのクライアントで、root ユーザーとしてログインしてコマンドプロンプトを開きます。
    • Windows クライアントで、管理者権限を持つユーザーとしてログインし、コマンドプロンプトを開きます。
  5. pdpr_installer が存在するディレクトリーに移動します。
  6. perl pdpr_installerと入力します。
    インストーラーのインターフェースがコマンドプロンプトウインドウで実行されます。
  7. インストーラーでプログラムのインストール場所の確認画面が表示されたときは、pdpr_installerがコピーされている一時ディレクトリーとは別のディレクトリーを選択します。
      重要:
    • 一時ディレクトリーにインストールすると、インストールは失敗します。pdprスクリプトではなく、pdprディレクトリーが作成される不完全なインストールになります。
  8. 次の定義にしたがって、インストーラーの質問に応答します。
    RICOH ProcessDirectorサーバーのホスト名または IP アドレス
    1 次サーバーがインストールされているコンピューターの完全修飾ホスト名または IP アドレス。
    pdpr.cfg ファイルの完全 FTP パス
    pdpr.cfg ファイルを中央の場所にインストールする場合は、pdpr.cfg ファイルの完全パス。値の末尾は、pdpr.cfg にする必要があります。

    pdpr.cfg ファイルを pdpr スクリプトと同じシステムに保存する予定の場合、何も入力せずに、 Enter を押してインストーラーを続行してください。

  9. インストールプロセスを終了します。
    • Linux クライアントにインストールしている場合は、ログアウトしてログインし直すことで変更を適用します。
    • Windows クライアントにインストールしている場合は、コンピューターを再起動することで変更を適用します。
  10. pdprコマンドを解析してジョブをRICOH ProcessDirectorに実行依頼する規則を定義するには、pdpr.cfgファイルを編集します。
    ファイルには、定義した規則ごとに 1 行含まれている必要があります。ジョブは、一致する最後の規則に基づいて入力装置に送信されます。ジョブがどの規則の条件にも一致しない場合、InfoPrint Managerに送信されます。

    ファイルの各行は、次の構文に従います。

    • FileName | LDName,regular_expression, input_device_name, [BOTH]

    ジョブの送信先を決定するために、入力ファイルのファイル名を解析する場合は、FileNameを使用します。ジョブの送信先を決定するために、 pdprコマンドの-dInfoPrint Manager の論理宛先)オプション値を解析する場合は、LDNameを使用します。

    例えば、ファイルには次の行を含めることができます。

    LDName, .*\.[Pp][Ss], InputPS
    FileName, .*\.[Aa][Ff][Pp], InputAFP

    最初の行は、pdpr コマンドの -d オプションを確認するようにスクリプトに命令します。そのオプションに指定された値の末尾が .ps または .PS の場合、ジョブは InputPS という名前の入力装置に送信されます。2 行目は、入力ファイルのファイル名を確認するようにスクリプトに命令します。ファイル名の末尾が .afp または .AFP の場合、ジョブは InputAFP という名前の入力装置に送信されます。

    どちらの条件にも一致しない場合、ジョブはシステムのPMHOST環境変数に保存された値を使用してInfoPrint Managerに送信されます。

    BOTHパラメーターをエントリーの最後に追加して、条件を満たした場合に、ジョブをInfoPrint ManagerおよびRICOH ProcessDirectorに送信するかどうかを指定します。これは、最初にRICOH ProcessDirectorを構成して pdprからジョブを受信する場合に役立ちます。実稼働環境でInfoPrint Managerを使用するように構成するときに、RICOH ProcessDirectorをテストできるためです。

すべてのクライアントシステムからpdprスクリプトを使用して実行依頼されたジョブを受信するようにRICOH ProcessDirectorを構成できるようになりました。詳しくは、ユーザーインターフェースにあるRICOH ProcessDirectorインフォメーションセンターを参照してください。

1.1.7.15 LDAP認証を使用するようにセットアップする

既存のLDAPまたはActive Directoryサーバーがある場合は、RICOH ProcessDirectorへの認証にLDAPまたはActive Directoryのユーザー名とパスワードを使用できます。
LDAP認証を使用するようにセットアップする前に、セキュリティー機能をインストールする必要があります。

この手順で設定するLDAP サーバーの値や他のプロパティーについては、LDAP 管理者に問い合わせてください。LDAP認証をオンにする前に、RICOH ProcessDirectorセキュリティーグループを既存のLDAPグループにマップします。

LDAP 認証をオンにした後に初めてユーザーがログインする場合は、以下が適用されます。

  • RICOH ProcessDirectorはLDAPサーバーでユーザー名とパスワードを認証します。
  • RICOH ProcessDirectorはLDAPユーザー名と同一のRICOH ProcessDirectorユーザー名を作成します。
      注意:
    • LDAPパスワード情報はRICOH ProcessDirectorサーバーに保存されません。
  • RICOH ProcessDirectorは、 LDAPグループにマップする製品プロパティーとユーザーのLDAPグループメンバーシップに基づいてユーザーRICOH ProcessDirectorグループメンバーシップを割り当てます。

ユーザーがログインするたびに、以下が適用されます。

  • RICOH ProcessDirectorはLDAPサーバーでユーザー名とパスワードを認証します。
  • 製品グループをLDAPグループと同期する場合、RICOH ProcessDirectorは次の値に基づいてユーザーの製品グループメンバーシップを更新します。
    • LDAP グループにマップする製品プロパティーの値。
    • ユーザーの LDAP グループメンバーシップ。
  • 製品グループをLDAPグループと同期しない場合、RICOH ProcessDirectorはユーザーの製品グループメンバーシップを更新しません。グループメンバーシップは RICOH ProcessDirector で手動でユーザーに割り当てることができます。ユーザーとグループの管理については、RICOH ProcessDirectorインフォメーションセンターを参照してください。

LDAP 認証を使用するようにセットアップするには、次の手順に従います。
  1. 管理者セキュリティーグループのメンバーであるユーザーとしてログインします。
  2. 管理タブをクリックします。
  3. 左のペインで、管理 LDAPをクリックします。
  4. LDAP サーバープロパティーを、次のいずれかの値に設定します。
    • ネットワーク IP アドレス。
    • LDAP サーバーの完全修飾ホスト名およびシステムが認証に使用するポート。

      複数の LDAP サーバーを追加する場合は、セミコロン (;) を使用して区切ります。

  5. ルート識別名ユーザー検索名、および ユーザー検索フィルタープロパティーの値を指定します。
    ユーザー検索フィルタープロパティーによってEメールアドレス形式やUID形式などのRICOH ProcessDirectorユーザー名の形式が決定します。
  6. オプション: E メール属性プロパティーの値を指定します。
    このプロパティーに値を入力すると、RICOH ProcessDirectorは新しいユーザーを作成する際、 メールアドレスプロパティーの値を設定します。
  7. マネージャー識別名マネージャーパスワードプロパティーに値を指定します。
  8. グループ検索ベースグループ検索フィルターグループ検索メンバープロパティーに値を指定します。
    RICOH ProcessDirector への LDAP ユーザーの認証時に、RICOH ProcessDirectorグループ検索フィルタープロパティーの LDAP グループにマップする製品プロパティーに指定した LDAP グループ名を使用します。
  9. LDAPを使用するRICOH ProcessDirectorセキュリティーグループを管理するには、 LDAPと同期するプロパティーを はいに設定します。RICOH ProcessDirectorを使用するセキュリティーグループを管理するには、このプロパティーを いいえに設定します。
  10. 製品グループとLDAPグループ間の接続を指定します。
    1. リストから製品のセキュリティーグループを選択します。
    2. 対応するLDAPグループの横の名前を入力します。
    3. LDAP グループの右にある+をクリックし、別の製品グループを LDAP グループにマップします。
    4. すべての製品グループを LDAP グループにマップするまで、この手順を繰り返します。
  11. ブラウザーで自動的にマネージャー識別名マネージャーパスワードプロパティーが入力されていることを確認します。入力されていない場合は、プロパティーをクリアし、空白のままにしておきます。
  12. LDAP サーバーとの接続をセキュアにして TLS (Transport Layer Security) を確立するには、LDAP セキュリティープロパティーの値を次のように指定します。
    • StartTLS 操作を使用するには、プロパティーの値をStartTLSに設定します。

      StartTLS は、LDAP の多くのデフォルト実装に対応しています。

    • Secure LDAP (LDAPS) プロトコルを使用するには、プロパティーの値をldapsに設定します。

      LDAPS を指定するには、LDAP 管理者が LDAP の実装を設定して、LDAPS を使用できるようにしておく必要があります。

  13. LDAP認証情報を使用してログインできることを確認します。
    1. LDAP設定をテストするセクションで、LDAPユーザー名とパスワードを入力します。ユーザー名は、RICOH ProcessDirector 管理者グループにマップされたLDAPグループのメンバーである必要があります。
    2. LDAP設定をテストするをクリックします。
      テストが成功した場合は、「LDAP 設定のテストに成功しました。」というメッセージが表示されます。

      エラーメッセージが表示された場合は、閉じるをクリックし、LDAP 設定を更新してから、もう一度 LDAP 設定をテストするをクリックします。

  14. テストが正常に完了したら、LDAP 認証プロパティを はいに設定します。
    テストが成功しない場合、LDAP 認証プロパティーを いいえのままにして、LDAP スペシャリストに他の考えられる問題を調べてもらいます。
  15. SAVEをクリックします。
    はいと設定された LDAP認証プロパティーで 保存をクリックする前にテスト機能を使用していない場合はユーザーIDとパスワードが指定されたテストが実行されます。
    • テストに成功すると、設定が保存され、LDAP認証が有効になります。
    • テストが失敗すると、エラーメッセージが表示され、設定は保存されません。

      LDAP設定を修正し、合格するまでテストを実行します。テストが引き続き失敗する場合は、 LDAP認証プロパティーを いいえに設定し、 保存をクリックします。LDAPスペシャリストと協力して問題を解決し、設定を再テストしてください。

LDAP 認証をオンにした後は、以下が適用されます。
  • ローカルRICOH ProcessDirectorユーザーはRICOH ProcessDirectorにログインできません。
  • LDAPユーザーが初めてRICOH ProcessDirectorにログインすると、システムではLDAPユーザー名と同一のユーザー名が作成されます。
  • LDAP同期するプロパティーを はいに設定すると、RICOH ProcessDirectorはLDAPグループと関連する製品グループを使用しません。

LDAP認証をオンにしたときに、RICOH ProcessDirectorは既存のユーザー名を削除しません。これらのユーザー名は手動でシステムから削除する必要があります。

    注意:
  • LDAP認証をオンにしたとき、RICOH ProcessDirectorにLDAPユーザーと同じユーザー名を持つユーザーがいる場合、
    • RICOH ProcessDirectorは既存のユーザーのパスワードを保持します。
    • RICOH ProcessDirectorはユーザーがLDAPで認証することを許可します。
  • LDAP認証がオフの場合、ユーザーはRICOH ProcessDirectorパスワードで認証できます。

1.1.7.16 RICOH ProcessDirector と LDAP サーバー間で通信する

RICOH ProcessDirector と LDAP サーバーの間で通信を設定する場合、これらのバインドと検索の要求のために、状況によっては LDAP サーバー設定を変更する必要があります。

この表では、データベースプロパティー名とユーザーインターフェース内の対応する名前を関連付けて説明します。この表は、検索によって渡され、返されるプロパティーは何かについて、さらに RICOH ProcessDirector によって実行されるバインドについて理解するための参照資料として使用してください。

データベースおよびユーザーインターフェースのプロパティー名
データベースプロパティー名 ユーザーインターフェースプロパティー名
WorkflowSystem.AdLdap.GroupMap LDAP グループにマップする製品
WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchBase グループ検索ベース
WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchFilter グループ検索フィルター
WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchMember グループ検索メンバー
WorkflowSystem.AdLdap.ManagerDN マネージャー識別名
WorkflowSystem.AdLdap.ManagerPassword マネージャー識別名のパスワード
WorkflowSystem.AdLdap.rootDN ルート識別名
WorkflowSystem.AdLdap.Server LDAP サーバー
WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchBase ユーザー検索ベース
WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchFilter ユーザー検索フィルター
User.ID ユーザー名
User.Password ユーザーパスワード

RICOH ProcessDirector は、ユーザーがログインすると、必ずこのバインドを作成します。

  • bind ${WorkflowSystem.AdLdap.Server} using ${WorkflowSystem.AdLdap.ManagerDN} and ${WorkflowSystem.AdLdap.ManagerPassword}

    マネージャー識別名システムプロパティー (WorkflowSystem.AdLdap.ManagerDN) に値がない場合、匿名バインドが作成されます。

  • bind to ${WorkflowSystem.AdLdap.Server} using ${User.ID} and ${User.Password}
      注意:
    • LDAP に対して変更を行う場合、User.Password のパスワードを設定する必要があります。パスワードが設定されていない場合、バインドは失敗します。

RICOH ProcessDirector は、ユーザーがログインすると必ず、検索リクエストを行います。

  • すべてのRICOH ProcessDirector LDAP グループに対して: searchRequest "${WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchBase},${WorkflowSystem.AdLdap.rootDN}" wholeSubtree Filter: (${WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchFilter}${WorkflowSystem.AdLdap.GroupMap})

    処理結果には、グループ検索メンバーが含まれている必要があります。グループ検索メンバーの値は RICOH ProcessDirector ユーザー名として使用されます。

  • ユーザー名がグループ検索メンバー引数で返された値に設定される場合:searchRequest "${WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchBase},${WorkflowSystem.AdLdap.rootDN}" wholeSubtree Filter: (${WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchFilter}=${User.ID})

グループ検索ベースユーザー検索ベースをテストして、RICOH ProcessDirector と LDAP サーバーの間の通信が正常に機能していることを確認します。

  • コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力して、グループ検索ベースをテストします。

    ldapsearch -D "WorkflowSystem.AdLdap.ManagerDN" -x -W -b "WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchBase,WorkflowSystem.AdLdap.rootDN" -h "WorkflowSystem.AdLdap.Server" -s sub "(WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchFilter=GroupMap)"

    RICOH ProcessDirector と LDAP サーバーの間の通信が正常に機能している場合、グループ検索を含むデータが返されます。この応答には、LDAP サーバーに保存された情報が含まれます。

    UID=UserName, ou=GroupName, ou=OrganizationName, dc=ComputerName, dc=CompanyName

    GroupName は、 WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchBaseによって返されます。OrganizationNameComputerName、および CompanyName は、 WorkflowSystem.AdLdap.rootDNによって返されます。

  • コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力して、ユーザー検索ベースをテストします。

    ldapsearch -D "WorkflowSystem.AdLdap.ManagerDN" -x -W -b "WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchBase,WorkflowSystem.AdLdap.rootDN" -h "WorkflowSystem.AdLdap.Server" -s sub "(WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchFilter=User.ID)"

    RICOH ProcessDirector と LDAP サーバーの間の通信が正常に機能している場合、ユーザー検索を含むデータが返されます。この応答には、LDAP サーバーに保存された情報が含まれます。

    UID=UserName, ou=OrganizationUsers, ou=OrganizationName, dc=ComputerName, dc=CompanyName

    OrganizationUsers は、 WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchBaseによって返されます。OrganizationNameComputerName、および CompanyName は、 WorkflowSystem.AdLdap.rootDNによって返されます。

1.1.7.17 Dockerコンテナーの2次サーバーを作成する

この手順を使用して、Linuxシステム上にDockerコンテナーの2次サーバーを作成し、1次コンピューターに接続します。
この手順を開始する前に、コンテナー2次サーバーをホストするLinuxコンピューターにDocker Engine 19.03以上をインストールします。
    注意:
  • Linux用RICOH ProcessDirectorでは、1次コンピューター上、または別の Linuxコンピューター上でDockerコンテナー2次サーバーを作成できます。

Dockerコンテナーの2次サーバーを作成するには、次の手順に従います。

  1. このプロセスに関するサポートについては、リコーソフトウェアサポートに連絡してください。
    ソフトウェアサポートチームは、使用しているシステムを評価して、本手順をお客様のニーズに合わせて変更する必要があるかどうかの判断を手助けします。
  2. Secondary Docker 機能をダウンロードしてインストールします。
  3. ソフトウェアサポートから指示があった場合は、Dockerコンテナーの2次サーバーをホストするリモートLinuxコンピューターに2次サーバー機能をインストールします。

    アプリケーションと2次サーバーを設定する で述べる手順に従います。1次コンピューターのみにDockerコンテナーの2次サーバーをインストールする場合は、2次サーバー機能をインストールしたり、NFSを設定したりする必要はありません。ステップ7にスキップします。

  4. 2次サーバー機能をインストールしていない場合は、以下の操作を行います。
    1. 1次コンピューターとDockerコンテナーの2次サーバーをホストするコンピューター間で通信するためにNFSを設定します。

      1次サーバーがNFSを使用するように設定するの手順に従って、1次コンピューターにNFSを設定します。

    2. Dockerコンテナーの2次サーバーをホストするコンピューター上に/aiwディレクトリーを作成し、1次コンピュータ上の/aiwディレクトリーにマウントします。
      次のコマンドを使用します。mount -t nfs1次コンピューターのIPアドレスまたはホスト名:/aiw /aiw
  5. Dockerコンテナーの2次サーバーをホストするコンピューター上では、以下の手順に従います。
    1. RICOH ProcessDirector システムユーザーと同じ名前のLinuxユーザーIDを作成します(aiw1がデフォルト)。そのユーザーIDを dockerグループに追加します。
    2. /aiwディレクトリーの所有者を、作成したユーザーに変更します。
  6. RICOH ProcessDirector にログインします。
  7. Dockerコンテナーの2次サーバーを表すサーバーオブジェクトを作成します。
    1. 「管理」タブをクリックします。
    2. 左のペインでオブジェクト サーバーをクリックします。
    3. サーバーページで 追加 コンテナー2次サーバーをクリックします。
    4. 必要に応じてプロパティーを入力します。
    5. OKをクリックします。
    RICOH ProcessDirector は、サーバーオブジェクトを作成し、ターゲットシステムにコンテナー2次サーバーをインストールします。
  8. インストール処理が完了したら、コンテナー2次サーバーを起動します。2次コンテナーサーバーをホストするコンピューターにログインし、次のコマンドを実行します。
      注意:
    • 1次コンピューター上にコンテナー2次サーバーを作成した場合は、1次コンピューター上でコマンドを実行します。

      ディレクトリー/aiw に置き換える

      path_to_script は1次サーバーでは必要ありません。

    • 別のコンピューター上にコンテナー2次サーバーを作成した場合は、2次コンピューターからコマンドを実行します。

      2次コンピューター上で、1次サーバー上の/aiwディレクトリーにマウントされているディレクトリーに加えて、1次コンピューター上のスクリプトに完全パスを提供する必要があります。次のコマンドでこれらの値を置き換えます。

      • path_to_script

        マウントされているディレクトリー、および 1 次サーバー上のスクリプトへの完全パス。マウントされているディレクトリーが(上の手順のように)/aiwの場合、次の値となります。/aiw/aiw1/bin/

      • ディレクトリー

        1 次サーバー上の/aiwディレクトリーにマウントされているディレクトリーへの完全パス。上の手順でも、このディレクトリーは/aiwです。

    • 特定のコンテナーの 2 次サーバーを起動するには、[secondary_name]をそのサーバー名に変更します。Linux コンピューター上に存在する、当該コンテナーの 2 次サーバーをすべて起動するには、以下の値を省略します。
    [path_to_script]containers.pl start directory[secondary_name]
    例:
    • 1 次サーバー上にある、当該コンテナーの 2 次サーバーをすべて起動するには、以下のコマンドを実行します。

      containers.pl start /aiw

    • 別のコンピューター上にある、コンテナー 2 次サーバー 4 つのうち 1 つを起動するには、次のコマンドを実行します。

      /aiw/aiw1/bin/containers.pl start /aiw secServContainer3

Docker コンテナーの各 2 次サーバーを停止するには、それらのサーバーのホストコンピューター上で次のコマンドを実行します。

[path_to_script]containers.pl stop directory[secondary_name]

[path_to_script]directory[secondary_name]については、上の変更手順に従ってください。

1.1.7.18 処理をフェイルオーバーサーバーとの間で移動する

フェイルオーバーサーバーは、RICOH ProcessDirector 稼働サーバーに致命的なイベントが発生した場合に、処理を引き継ぐように設計されています。この手順を使用して、RICOH ProcessDirector 稼働サーバーとフェイルオーバーサーバー間の処理を移動します。
RICOH ProcessDirector 処理をフェイルオーバーサーバーとの間で移動するには、次の操作を行います。
  1. 処理の移動元のサーバーに、システムユーザーとして (デフォルトは aiw1) ログインします。システムが利用できない場合(ハードウェア障害やシステムの電源が落ちている場合など)は、手順3に進みます。稼働サーバーからフェイルオーバーサーバーに処理を移動する場合は、稼働サーバーにログインします。フェイルオーバーサーバーから稼働サーバーに処理を移動する場合は、フェイルオーバーサーバーにログインします。
  2. コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。 stopaiw
  3. 処理を移行するサーバーのrootユーザーとしてログインします。
  4. /opt/infoprint/ippd/bin/changeHostname.plserver_hostnameを入力します。server_hostnameは処理の移動元のサーバー名です。 Enterを押します。稼働サーバーからフェイルオーバーサーバーに処理を移動する場合、server_hostnameは稼働サーバーになります。フェイルオーバーサーバーから稼働サーバーに処理を移動する場合、server_hostnameはフェイルオーバーサーバーになります。

1.1.7.19 RICOH Supervisorにデータを送信するためにセットアップする

RICOH Supervisor設定により、RICOH Supervisorデータを送信するようにシステムを設定できます。

RICOH Supervisorに送信するデータは、RICOH ProcessDirectorデータコレクターによってレポートデータベースに格納する必要があります。この手順を実行する前に、データコレクターの設定や、RICOH Supervisorに送信するデータを収集するためのワークフロー手順など、レポート機能を設定する必要があります。RICOH Supervisorのデータトランスミッターを設定する前にデータコレクターによって収集されたデータは、送信を有効にした後でRICOH Supervisorで使用できます。

    注意:
  • レポート データベース設定 でデータキャプチャーを有効にし、データを収集するデータコレクターごとに有効になっていることを確認します。

RICOH Supervisorへの接続を作成してデータを送信するには、一連の手順を完了する必要があります。データ接続では、認証情報とデータトランスミッターを作成する必要があります。この認証情報は、認証コードを使用して、リコークラウドアプリケーションにアクセスするためにRICOH Account Administrationで認証する証明書を作成します。RICOH Account Administrationにアクセスするには、RICOH Supervisorのシステム管理者に問い合わせてください。

リコークラウドに対してRICOH ProcessDirectorを認証する証明書を作成したら、データ送信を有効にするRICOH Supervisorのデータトランスミッターを作成する必要があります。

    重要:
  • RICOH Supervisorへデータを送信するために作成できるのは、リコークラウド認証情報と1つのRICOH Supervisorデータトランスミッターのみです。

RICOH Supervisorへのデータ送信を設定するには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで、設定 RICOH Supervisorをクリックします。
  3. 設定に移動し、次のプロパティーの値を設定します。
    1. 1次コンピューターの時間帯の一覧から、RICOH ProcessDirector1次コンピューターの時間帯を選択します。
    2. システム表示名フィールドにRICOH ProcessDirectorシステムの名前を入力します。この名前は、RICOH SupervisorRICOH ProcessDirectorシステムを識別します。
    3. プロキシサーバーを使用する場合は、システム設定ページでプロキシサーバーが設定されていることを確認します。
    4. 設定を保存をクリックします。
  4. 認証情報セクションで、追加アイコン(追加アイコン)をクリックして、リコークラウド認証情報を作成します。認証情報を設定するための新しいダイアログが開きます。
    1. 一般セクションのフィールドに入力します。
    2. 証明書セクションで、 コードを生成をクリックします。 RICOH Account Administrationが新しいタブで開きます。
    3. RICOH Account Administrationにログインし 、コードをコピーします。
    4. RICOH ProcessDirectorに戻り、生成されたコードを ワンタイムコードフィールドに貼り付けます。
    5. OKをクリックして証明書を生成し、資格情報を保存します。
  5. データトランスミッターセクションで、追加アイコン(追加アイコン)をクリックして、新しいRICOH Supervisorデータトランスミッターを作成します。新しいダイアログが開き、データトランスミッターを設定します。
    1. プロパティーの現在値を確認し、すべてのタブで必要な更新を行います。プロパティーに関する情報を見るには、プロパティー名の横にある疑問符ボタンをクリックします。
    2. すべての設定が正しく構成されているときは、全般タブの上部にあるスイッチをクリックして、データトランスミッターを有効にします。
    3. OKをクリックします。
すべての設定が正しく構成されている場合は、各セクションの前に緑色のチェックマークが表示されます。最初のデータ転送は、設定したスケジュールに従って行われます。少量のデータしか送信されない場合でも、最初の送信が完了するまでに時間がかかることがあります。RICOH Supervisor設定ページの右上隅には 、接続の状態と最後に正常に送信された日時が表示されます。

1.1.7.20 RICOH ProcessDirector製品アップデートをインストールする

1.1.7.20.1 アップデートの準備

システムでアップデートの準備をするには、お使いのシステムを更新する方法およびインストールしたコンポーネントを確認してから、システムをバックアップする必要があります。

アップデートを準備するには、次の手順に従います。

  1. システムのアップデート方法を決定します。次の 2 つの選択肢があります。
    • RICOH ProcessDirectorの最新バージョンの製品版のISOファイルをダウンロードします。

      ISOファイルには、基本製品およびすべての機能の完全なアップデートが含まれています。最初に製品をインストールしたときと同じ方法でアップデートをインストールします。

      ダウンロードするパッケージが1つしかなく、インストールされた機能が自動的に更新されるため、このオプションは最も効率的です。

        注意:
      • RICOH Transform 機能は、別途ダウンロードしてインストールする必要があります。
    • 基本製品およびインストールされている各機能のアップデートパッケージをダウンロードします。

      各パッケージはISOファイルよりも大幅に小さいため、個々のアップデートプログラムパッケージをダウンロードするほうが、完全なISOファイルをダウンロードするよりも高速です。ただし、各パッケージは個別にダウンロードする必要があります。アップデートする機能が多数ある場合、処理に時間がかかる場合があります。

      製品アップデートは、RICOH ProcessDirectorシステムのバージョン 3.6 以降にのみインストールできます。お使いのソフトウェアがバージョン3.6未満の場合は、製品版ISOファイルを使用するか、ソフトウェアサポートにお問い合わせください。

  2. RICOH Transform 機能がインストールされている場合は、Transform Featureのユーザーインターフェースにログインして、[バージョン情報]ダイアログを開きます。インストールした変換機能を確認してください。
  3. 製品版ISOファイルを使用する場合は、RICOH ProcessDirector: プランニング/インストールするの3章および4章の手順に従って、アップデートのダウンロードとインストールを行います。
  4. アップデートパッケージをインストールする場合は、基本製品と現在インストールされているすべての機能を更新する必要があります。
    1. Feature Managerを使用する権限を持つユーザーとしてログインします。
    2. 管理をクリックします。
    3. 左のペインでユーティリティー 機能を選択します。
      エラーメッセージが表示された場合は、Feature Mangerを手動で起動する必要があります。
      • 1 次コンピューターにデフォルトユーザーとしてログインし、コマンドプロンプトを開きます。タイプ: startaiw -f
      処理を完了するには、ブラウザーのキャッシュをクリアして、Feature ManagerのWebページを再読み込みします。
    4. インストールされているバージョン列に、バージョン番号を持つすべての機能の一覧を作成します。
      製品アップデート機能には基本製品が含まれているため、更新する必要があります。
  5. システムをバックアップします。次のコマンドを入力します。
    • zip -r aiwlib.zip /aiw/aiw1/lib/*
    • zip -r ext-xml.zip /opt/infoprint/ippd/extensions/**/extension.xml
      注意:
    • この手順は、RICOH ProcessDirectorサーバーを停止して起動します。この手順は、スケジュールされたメンテナンス時に実行してください。

1.1.7.20.2 アップデートパッケージをダウンロードしてインストールする

RICOH ProcessDirectorの製品アップデートは、リコーソフトウェアのWebページからダウンロードできます。
    注意:
  • この手順は、1次コンピューターを使用せずに外部Webページにアクセスし、アップデートファイルをダウンロードすることを前提としています。

    1次コンピューターにファイルを直接ダウンロードする場合は、次のディレクトリーにファイルをダウンロードします。

    • /opt/infoprint/ippd/available

アップデートパッケージをダウンロードしてインストールするには、次の手順に従います。
  1. Webブラウザーで、https://dl.ricohsoftware.com/のページを開きます。
  2. ソフトウェアのダウンロードをクリックし、権利IDを入力して、 送信をクリックします。
  3. オプション: RICOH Transform 機能を更新する場合は、変換の名前を探してクリックし、ダウンロードします。
  4. ページの右側にある関連ファイルの表示をクリックします。
  5. ダウンロードする各パッケージのタイトルをクリックします。 まず、Ricoh ProcessDirector:製品アップデート機能を使用します。
    インストールされている機能のリストを使用して、ダウンロードする他のパッケージを決定します。
  6. 各パッケージのダウンロード後、そのMD5チェックサムをWebページに表示されている値に対して検証します。次のコマンドを使用して、ProductUpdate.epkのファイル名を置き換えます。
    • md5sum ProductUpdate.epk

    チェックサムが一致しない場合は、ファイルを再度ダウンロードします。

  7. aiw1ユーザーとして1次サーバーにログインします。
  8. EPKファイルを1次コンピューターの次のディレクトリーにコピーします。
    • /opt/infoprint/ippd/available
  9. パッケージのインポートを使用して、製品の更新機能をインストールします。
  10. インストールが完了すると、RICOH ProcessDirectorが再起動します。ブラウザーを使用してユーザーインターフェースにログインします。インストール中にエラーが発生した場合は、リコーソフトウェアサポートにお問い合わせください。
  11. 他の機能パッケージをダウンロードした場合は、Feature Managerを使用してそれらをインストールします。
  12. RICOH Transform 機能をダウンロードした場合は、各ISOファイルをマウントしてインストールします。
    インストールプログラムの実行については、RICOH ProcessDirector:プランニング/インストールする、第4章を参照してください。

1.1.8 開始、停止、およびアンインストールする

RICOH ProcessDirectorサーバー を開始および停止できます。また、RICOH ProcessDirector をアンインストールすることもできます。

1.1.8.1 基本製品および2次サーバーを始動する

RICOH ProcessDirector基本製品および2次サーバーは、両者がインストールされているシステムが起動すると、自動的に始動します。ただし、オペレーティングシステム全体を再始動せずに、基本製品または 2 次サーバーを始動しなければならない場合もあります。

システムがシャットダウンして再起動した後、すべてのプリンターが使用不可になります。シャットダウン前に使用可能であった全てのプリンターを、システムの再起動後に使用可能にする場合は、プリンターの使用可能状態を記憶するシステムプロパティーを はいに変更します。

基本製品またはリモート2次サーバーを起動するには、次の手順に従います。

  1. RICOH ProcessDirectorシステムユーザー( aiw1がデフォルト)としてシステムにログインします。
  2. コマンド行にアクセスします。
  3. 次のコマンドを入力します。
    • startaiw
  4. startaiw コマンドが失敗した場合は、次のコマンドを入力します。
    • stopaiw
    • startaiw
1次コンピューターで、コマンドによって1次サーバー、ローカル2次サーバー、ユーザーインターフェースプログラム、およびインフォメーションセンターが始動します。2 次コンピューターの場合、2 次サーバーが始動し、1 次サーバーに接続します。

1.1.8.1.1 Linux上で自動始動スクリプトを非アクティブにする

RICOH ProcessDirector基本製品または2次サーバーがインストールされているシステムの再始動時に、サーバーを自動的に始動させない場合は、自動始動スクリプトを非アクティブにできます。スクリプトを非アクティブにするには、スクリプトから 2 つのシンボリックリンクを削除します。RICOH ProcessDirectorの稼働中でも、スクリプトを非アクティブにできます。
自動始動スクリプトを非アクティブにするには、次の手順に従います。
  1. root ユーザーとしてログインします。
  2. コマンド行にアクセスします。
  3. 次のコマンドを入力します。
    systemctl disable aiwserv.service

1.1.8.1.2 Linux 上で自動始動スクリプトをアクティブにする

システムで以前に自動始動スクリプトを非アクティブにした場合は、再びアクティブにできます。自動起動スクリプトを再びアクティブにすると、RICOH ProcessDirector基本製品または2次サーバーが、システムの起動時に自動的に起動します。スクリプトをアクティブにするには、スクリプトからのシンボリックリンクを 2 つ追加します。
    注意:
  • RICOH ProcessDirector をインストールしたとき、自動始動スクリプトはデフォルトでアクティブになっています。非アクティブにしていなければ、この手順を実行する必要はありません。

自動始動スクリプトをアクティブにするには、次の手順に従います。

  1. root ユーザーとしてログインします。
  2. コマンド行にアクセスします。
  3. 次のコマンドを入力します。
    systemctl enable aiwserv.service

1.1.8.1.3 基本製品を起動して停止する(DB2サーバーが別のコンピューターにある場合)

RICOH ProcessDirector1次サーバーとそのDB2クライアントは、常時DB2サーバーに接続可能である必要があります。DB2サーバーが別のコンピューターにインストールされている場合に、そのコンピューターをリブートしたときは、RICOH ProcessDirectorを停止して再起動する必要があります。
RICOH ProcessDirectorとDB2サーバーを、次の順序で停止して再起動します。
  1. Linux システムに RICOH ProcessDirector システムユーザー (デフォルトでは aiw1) としてログインします。
  2. 次のコマンドを入力して RICOH ProcessDirector を停止します。
    stopaiw
  3. DB2サーバーがインストールされているコンピューターをリブートします。
    DB2サーバーが自動的に停止します。
  4. RICOH ProcessDirectorDB2インスタンスユーザーとしてDB2サーバーコンピューターにログインします。
    デフォルトのユーザー ID は aiwinst です。
  5. 次のコマンドを入力してDB2サーバーを起動します。
    db2 start db manager
  6. RICOH ProcessDirector 1 次コンピューターで、再度 RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインし、次のコマンドを入力して RICOH ProcessDirector を再起動します。
    startaiw 
DB2サーバーが予期せず停止した場合は、RICOH ProcessDirectorを停止し、前述したRICOH ProcessDirector停止後の手順に進みます。

1.1.8.2 アプリケーションサーバーを始動する

アプリケーションサーバーで処理ステップを処理するには、アプリケーションサーバーが実行している必要があります。アプリケーションサーバーがサービスとして構成されていない場合は、アプリケーションサーバーを手動で始動する必要があります。
アプリケーションサーバーを手動で始動するには、以下のようにします。
  1. アプリケーションサーバーを実行しているユーザーとして、Windowsシステムにログインします。
  2. アプリケーションサーバーを始動します。RICOH ProcessDirectorのスタートメニューフォルダーにある アプリケーションサーバーの始動リンクを使用します。

1.1.8.3 基本製品と2次サーバーを停止する

RICOH ProcessDirectorの基本製品またはリモート2次サーバーを停止した場合、ジョブ処理ステップの完了を待っても待たなくてもシステムを停止できます。AFPサポート機能がインストールされている場合は、RICOH ProcessDirectorのプリンタードライバーコンポーネント、Download for z/OS、またはAFP Download Plusにより開始されたプロセスを停止するかどうかの選択もできます。

システムがシャットダウンして再起動した後、すべてのプリンターが使用不可になります。シャットダウン前に使用可能であった全てのプリンターを、システムの再起動後に使用可能にする場合は、プリンターの使用可能状態を記憶するシステムプロパティーを はいに変更します。

基本製品またはリモート2次サーバーを停止するには、以下の手順に従います。

  1. RICOH ProcessDirectorのシステムユーザー( aiw1がデフォルト)としてシステムにログインします。
  2. コマンド行にアクセスします。
  3. オプション: サーバーに関連付けられた入力装置を使用不可にすることで、現在実行されている処理に対するシステムシャットダウンの影響を最小化することができます。
  4. 次のコマンドのいずれかを入力します。
    • ステップの完了を待たず、直ちにシステムを停止する。
      • stopaiw

      処理中状態だったステップはすべて、システムの再始動時にエラー状態に移行します。

    • 現在処理中のステップの完了後、システムを停止する。
      • stopaiw -q
    • システムとプリンタードライバーコンポーネントによって起動されたプロセスをすべて停止するには、Download for z/OS、またはAFP Download Plusを使用します。
      • stopaiw -t

      このオプションは、AFPサポート機能がインストールされている1次コンピューターでのみ使用できます。

    1次コンピューターで、コマンドによって 1次サーバー、ローカル2次サーバー、ユーザーインターフェースプログラム、およびインフォメーションセンターが停止されます。1次サーバーが停止したときにリモート2次サーバーが1次サーバーに接続されている場合、2次サーバーは、接続に成功するか、2次サーバーが停止するまで1次サーバーへの接続の再確立を30秒ごとに試みます。

    2次コンピューターでは、このコマンドによりリモート2次サーバーを1次サーバーから切断し、2次サーバーを停止します。

1.1.8.4 アプリケーションサーバーを停止する

Windowsの[スタート]メニューからアプリケーションサーバーを停止できます。サーバーを停止しておくと、RICOH ProcessDirector がWindowsシステム上の任意の外部プログラムにアクセスするのを防ぐことができます。
アプリケーションサーバーを停止するには、次の手順に従います。
  1. アプリケーションサーバーを実行しているユーザーとして、Windowsシステムにログインします。
  2. アプリケーションサーバーを停止します。RICOH ProcessDirectorスタートメニューフォルダーの アプリケーションサーバーの停止リンクを使用します。

1.1.8.5 RICOH ProcessDirectorをアンインストールする

RICOH ProcessDirectorを (たとえば、前のレベルに復元するときに) アンインストールしなければならない場合があります。

1.1.8.5.1 基本製品、機能、拡張機能をアンインストールする

1 つのコマンドで基本製品、すべての機能、すべての機能拡張を一度にアンインストールできます (2 次サーバーの機能を除く)。機能または機能拡張は個別にアンインストールできません。

基本製品、すべての機能、拡張機能をアンインストールするには、次の手順に従います。

  1. 1 次コンピューターに root ユーザーとしてログインします。
  2. 次のコマンドのいずれかを入力します。
    • X Windows など、グラフィカルユーザーインターフェースから 1 次コンピューターを実行している場合:
      • /opt/infoprint/ippd/_uninstall/ippd/removeIPPD -i gui
    • ターミナルウインドウで 1 次コンピューターを実行している場合:
      • /opt/infoprint/ippd/_uninstall/ippd/removeIPPD -i console
      注意:
    • Java仮想マシンが見つからないというエラーが表示された場合は、次のコマンドを入力して、もう一度コマンドを実行します。

      . ~aiw1/.profile

    RICOH ProcessDirector は、アンインストールのプロセスをガイドするプログラムを開始します。プログラムの指示に従ってください。
  3. [アンインストール]をクリックしてアンインストールプロセスを開始します。
    システムユーザー (aiw1)、システムグループ (aiwgrp1)、データベースユーザー (aiwclnt)、およびグループ (aiwdbgrp) の削除を選択できます。
    アンインストールが完了すると、アンインストールが成功したことを知らせるメッセージ、またはエラーがあったこととエラーログファイルの場所を知らせるメッセージが表示されます。
  4. 完了をクリックします。
  5. アンインストールプログラムは、ディレクトリー構造の一部の後に残ります。RICOH ProcessDirector のインストールプログラムによってインストールされたすべてのファイルを完全に削除するには、インストールの一部として作成されたファイルシステムをすべて削除します。
    削除するファイルシステムには次のものが含まれます。
    • /aiw/aiw1/db2
    • /aiw/aiw1/db2_logs
    • /aiw
    • /opt/infoprint/ippd
    • /var/psf/segments
    • /var/psf
    • /var/aiw
      重要:
    • 使用しているサーバーに RICOH InfoPrint XT または RICOH Transform Feature がインストールされている場合、/opt/infoprint ディレクトリーを削除しないでください。
  6. RICOH ProcessDirector のデータベースと DB2 インスタンスを別コンピューター上の DB2 サーバーから削除するには、次の手順に従います。
    1. RICOH ProcessDirector のデータベースの DB2 インスタンス所有者として、そのコンピューターにログインします。
    2. RICOH ProcessDirector基本製品のDVDをドライブに挿入します。
    3. RICOH ProcessDirector の基本製品 DVD で、/scriptsディレクトリーに移動します。
    4. 次のコマンドを入力してアンインストールスクリプトを実行します。
      • ./remoteDB2uninstall.sh
      注意:
    • setupRemoteDB2.sh によって作成された RICOH ProcessDirector ユーザー ID やユーザーグループを削除するかどうか、remoteDB2uninstall.sh で選択できます。手動で作成された RICOH ProcessDirector ユーザー ID やユーザーグループは、このスクリプトでは削除されません。
  7. PostgreSQLデータベースでRICOH ProcessDirectorを使用する時にDockerコンテナーを削除するには、まずDockerコンテナーを停止してから削除する必要があります。
    1. 以下のコマンドを入力して、Dockerコンテナーを停止します。
      docker stop container-name
    1. 以下のコマンドを入力して、Dockerコンテナーを削除します。
      docker rm container-name
    1. 関連ボリュームも削除したい場合は、以下のコマンドを入力します。
      docker volume prune

      このコマンドは、現在削除されているコンテナーに以前関連付けられていたすべての永続データを削除します。

    コンテナ名は、1 次データベースがrpd-aiwdb-postgres、レポートデータベースがrpd-reports-postgresです。
  8. 1次コンピューターを再起動します。

1.1.8.5.1.1 をアンインストールする Transform Feature

Transform Featureをアンインストールする場合は、必要に応じて、サーバーとBladeCenterからアンインストールする必要があります。

1.1.8.5.1.1.1 サーバーからTransform Featureをアンインストールする

サーバーからTransform Featureをサーバーからアンインストールする手順を説明します。
サーバーからTransform Featureをアンインストールするには、次の手順に従います。
  1. Linuxの場合、以下のパスからこのコマンドを実行します。/opt/infoprint/itm/_uninst/uninstall_itm.sh。Windowsの場合、以下のパスからアンインストールコマンドを指定します。install_path\_uninst\uninstall.exe
  2. 特定の変換のみをアンインストールするには、Linuxの場合、以下のコマンドを実行します。
    /opt/infoprint/itm/_inst/feature/<transform_id>/_uninst/uninstall_tf_<transform_id>.sh ここで<transform_id>は変換名です。
  3. アンインストールプログラムへようこそページが表示されます。
  4. [次へ]をクリックします。
    インストーラーがTransform Featureをアンインストールすることを示す要約ページが表示されます。
  5. アンインストールをクリックします
    Transform Featureが正常にアンインストールされたことを示すページが表示されます。
  6. 完了をクリックしてウィザードを終了します。
Windowsオペレーティングシステムでは、コントロールパネルからTransform Featureをアンインストールすることもできます。

1.1.8.5.1.1.2 コマンド行から、Transform FeatureをLinuxサーバーからアンインストールする

コマンド行からTransform Featureをアンインストールする方法について説明します。
LinuxサーバからTransform Featureをアンインストールするには、次の手順に従います。
  1. root (管理者) ユーザーでログインします。
  2. コンソールでのアンインストールの場合は、次のコマンドを入力します。
    /opt/infoprint/itm/_uninst/uninstall_itm.sh
  3. 特定の変換のみをアンインストールする場合は、以下のコマンドを入力します。
    /opt/infoprint/itm/_inst/feature/<transform_id>/_uninst/uninstall_tf_<transform_id>.sh ここで<transform_id>は変換名です。

1.1.8.5.1.1.3 コマンド行から、Transform FeatureをWindowsサーバーからアンインストールする

コマンド行からTransform Featureをアンインストールする方法について説明します。
WindowsサーバーからTransform Featureをアンインストールするには、次の手順に従います。
  1. 管理者ユーザーとしてログインします。
  2. コンソールでのアンインストールの場合は、次のコマンドを入力します。
    install_path\_uninst\uninstall.exe -i console
  3. サイレントアンインストール(出力が生成されず、ユーザー入力を必要としない)の場合は、次のコマンドを入力します。
    install_path\_uninst\uninstall.exe -i silent

1.1.8.5.2 2次サーバー機能をアンインストールする

Linuxの2次サーバーをアンインストールするには、次の手順に従います。
  1. root ユーザーとしてログインします。
  2. 次のコマンドを入力します。
    /opt/infoprint/ippd/_uninstall/ippds/removeIPPDs

    RICOH ProcessDirector は、アンインストールのプロセスをガイドするインストールプログラムを開始します。インストーラーの指示に従ってください。

  3. RICOH ProcessDirectorユーザーやグループを削除するかどうか選択します。
  4. [アンインストール]をクリックしてアンインストールプロセスを開始します。
  5. アンインストールが完了すると、アンインストールが成功したことを知らせるメッセージ、またはエラーがあったこととエラーログファイルの場所を知らせるメッセージが表示されます。
  6. 完了をクリックします。
  7. RICOH ProcessDirector によってインストールされたすべてのファイルを完全に除去するには、次のファイルシステムとディレクトリーを削除します。

    /aiw

    /var/psf/segments

    /var/psf

    /var/aiw

1.1.8.5.3 サービスとしてのアプリケーションサーバーを削除する

アプリケーションサーバーをアンインストールせずにサービスとしてのアプリケーションサーバーを削除するには、次の手順に従います。
  1. アプリケーションサーバーがインストールされている Windows コンピューターへログインします。
  2. WindowsコマンドプロンプトでC:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\binに移動します。
  3. aiwsvc uninstallと入力し、Enterを押してください。
  4. Windows Services ウインドウを開き、RICOH ProcessDirector アプリケーションサーバーサービスを探します。 RICOH ProcessDirector アプリケーションサーバーが表示されない場合、アプリケーションサーバーは削除されています。
  5. アプリケーションサービスで使用した自動ドライブマウント機能をオフにします。
    1. WindowsエクスプローラーでC:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\logsに移動します。
    2. mountaiwdata.batファイルを削除または使用不可にします。将来アプリケーションサーバーのサービスを再度アクティブにする予定がある場合は、ファイルを使用不可にしておくことをお勧めします。ファイルの内容をコメント化するか、mountaiwdata.bat.bak に類似する名前に変更することで、ファイルを使用不可にできます。
  6. オプション: アプリケーションサーバーを始動します。RICOH ProcessDirectorのスタートメニューフォルダーにある アプリケーションサーバーの始動リンクを使用します。

1.1.8.5.4 アプリケーションサーバーをアンインストールする

アプリケーションサーバーをアンインストールするには、次の手順に従います。
  1. 管理者として、アプリケーションサーバーにログインします。
  2. アプリケーションサーバーがサービスとして動作している場合は、アプリケーションサーバーをサービスとして削除します。サービスとしてのアプリケーションサーバーを削除するを参照してください。
  3. Windowsの[コントロールパネル]で、プログラムの追加と削除をクリックします。
  4. Ricoh ProcessDirectorアプリケーションサーバーをダブルクリックします。
  5. 画面のすべての指示に従って操作します。
  6. 完了をクリックします。

1.1.9 インストール計画チェックリスト

このチェックリストには、RICOH ProcessDirector のインストールを計画する場合に役立てることができる作業が示されています。

インストール計画チェックリスト
作業を完了したら、それぞれの項目にチェックマークを付けます。
  タスク
  システム構成を決定します (構成の例については、「システム構成」を参照してください)。ファイル共用 (Shark、FAST、RAID、NFS など) および障害リカバリーの要件を覚えておいてください。

 
  現在と将来のストレージ要求とバックアップ要求を見積もります。実動ボリューム、印刷リソース管理、および障害リカバリーについて検討します。

 
  充分なネットワーク容量があることを確認します。

 
  RICOH ProcessDirector で使用するプリンターを決定します。プリンターを RICOH ProcessDirector に定義するとき、次の情報が必要となります。
  • プリンター名
  • TCP/IP ポート番号
  • TCP/IP アドレスまたはホスト名
  • SNMP コミュニティー名 (SNMP を使用してプリンターをモニターする場合)

プリンタードライバーコンポーネントがメッセージを RICOH ProcessDirector に返すときの言語も決定しなければなりません。

 
  ストレージ要件とバックアップ要件を満たす、構成に必要なハードウェアを入手します (「ハードウェア要件」を参照)。

 
  ファイルシステムをパーティションとしてセットアップするのか、他のストレージユニットからマウントされたファイルシステムとしてセットアップするのかを決定します。ファイルシステムについて計画するを参照してください。

 
  RICOH ProcessDirector で使用するデータベース構成を決定します。
  • PostgreSQL
  • RICOH ProcessDirectorに付属のIBM DB2
  • DB2のコピー

自身で用意した DB2 を使用する場合は、次の操作を行います。

  • DB2 を 1 次コンピューターとコンピューターのどちらにインストールするかを決めます。
  • 別のコンピューターに DB2 をインストールする場合は、RICOH ProcessDirector 情報のディレクトリーを決定します。

 
  このコンピューターの RICOH ProcessDirector グループに使用する値を決定します。このグループのデフォルト名は aiwgrp1 で、デフォルト GID は 32458 です。いずれかの値を変更できます。この GID はすべての 1 次および 2 次コンピューターで同じでなければなりません。したがって、独自の数値を使用することを選択した場合は、GID が競合しないように十分大きな値を指定してください。すべてのオペレーティングシステムユーザーおよびグループ名は、データベースの制限事項に従い、1 ~ 8 文字にする必要があります。国際文字 (á、É、î、ñ、ô、ß、など) や2 バイト文字が含まれるユーザー ID を作成することはできません。

このグループおよび他の必須グループの作成方法について詳しくは、「システムグループおよびユーザーを作成する」を参照してください。

 
  RICOH ProcessDirector システムユーザーに使用する値を決定します。このシステムユーザーのデフォルト名は aiw1 で、デフォルト UID は 32457 です。いずれかの値を変更できます。この UID は、1 次コンピューターおよび 1 次コンピューターに接続するすべての 2 次コンピューターで同じでなければなりません。したがって、独自の数値を使用することを選択した場合は、競合しないように十分大きな値を指定してください。すべてのオペレーティングシステムユーザーおよびグループ名は、データベースの制限事項に従い、1 ~ 8 文字にする必要があります。国際文字 (á、É、î、ñ、ô、ß、など) や2 バイト文字が含まれるユーザー ID を作成することはできません。

RICOH ProcessDirector 入力装置で使用するディレクトリーを作成する場合、この UID は、それらのディレクトリーを所有するグループのメンバーでなければなりません。

このユーザーおよび他の必須ユーザーの作成方法について詳しくは、「システムグループおよびユーザーを作成する」を参照してください。

 
  DB2 を使用する場合、DB2 で使用するユーザー ID とグループを決めます。デフォルト名が提供されますが、要件に従い変更できます。すべてのオペレーティングシステムユーザーおよびグループ名は、データベースの制限事項に従い、1 ~ 8 文字にする必要があります。国際文字 (á、É、î、ñ、ô、ß、など) や2 バイト文字が含まれるユーザー ID を作成することはできません。
  • DB2 構成では、インスタンスグループおよびデータベースフェンスグループが必要です。これらのグループのデフォルト名は、aiwdbgrp および aiwdbfgp です。
  • 任意の DB2 構成において、インスタンスユーザーおよびフェンスユーザーが必要です。これらのユーザーのデフォルト名は、aiwinst および aiwdbfid です。
  • DB2 クライアントを基本製品と同じコンピューターにインストールし、DB2 サーバーを別のコンピューターにインストールする場合、データベースクライアントユーザーが必要です。このユーザーのデフォルト名は、aiwclnt です。
これらのユーザーのいずれかとしてログインしてはいけませんが、記録管理とセキュリティーのためにそれらを認識しておくことが必要になる場合があります。
 
  各サーバーのホスト名と IP アドレスを設定します (別のコンピューターの DB2 サーバーを使用する場合はそのサーバーも)。RICOH ProcessDirector は、IPv4 アドレスをサポートしています。

 
  RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースにユーザー名 aiw でログインするときに使用するパスワードを決定します。デフォルトのユーザー名 aiw とデフォルトのパスワード aiw を使用して RICOH ProcessDirector に初めてログインしたときに、パスワードを変更するよう要求されます。パスワードは 8 ~ 32 文字の英数字でなければなりません。  
  別のコンピューターで DB2 サーバーを使用する場合は、RICOH ProcessDirector インスタンスユーザーのパスワードを決定します。

 
  作成する RICOH ProcessDirector ユーザー ID の数、および ID それぞれに与える権限 (モニター、オペレーター、スーパーバイザー、管理者など) を決定します。作成するその他の権限グループ、およびそのグループが実行できるアクションを決定します。  
  RICOH ProcessDirector ユーザーの認証に LDAP または Active Directory のユーザー ID を使用する場合、LDAP 管理者に依頼して、RICOH ProcessDirector セキュリティーグループとして設定する各アクセスレベルに LDAP グループを作成してもらいます。  
  ジョブを RICOH ProcessDirector に送信するために使用するジョブ実行依頼方式を検討します。ホットフォルダーにファイルをコピーまたは FTP 送信したり、LPD プロトコルを使用してファイルを送信したり、pdpr コマンドを使用したりできます。AFP Support機能がある場合は、Download for z/OS または AFP Download Plus を使用できます。使用する実行依頼方式は、ジョブの送信元となるシステムによって決定されます。詳しくは、ジョブ実行依頼を参照してください。  
  RICOH ProcessDirector で使用できるリソース (標準または非標準の AFP フォントなど) を決定します。次に、RICOH ProcessDirector がリソースを使用できるように、そのリソースを共用する方法 (NFS や Samba など) について検討します。

1 次コンピューターの/aiw/aiw1/resources ディレクトリーにリソースを保管する場合、2 次サーバーを含めて、すべての RICOH ProcessDirector コンポーネントは、追加で構成を行わなくてもリソースを検出できます。RICOH ProcessDirector は、更新中そのディレクトリーに変更を加えないので、更新をインストールしてもリソースを再ロードする必要がありません。

 
  構成に必要なソフトウェアをインストールします (「必須ソフトウェアをインストールする」を参照)。  
  オプションソフトウェア (Download for z/OSAFP Download Plus、または InfoPrint Transform Manager など) をインストールします (「オプションのソフトウェアについて計画する」を参照)。

 
  必要であれば、次のようにしてコンピューターの言語を変更します。
SLES
YaST:
  • システム 言語の選択をクリックします。
  • システム キーボードレイアウトの選択をクリックします。

KDE Control Center で、地域とアクセシビリティー 国/地域と言語をクリックします。

Red Hat、CentOS、またはRocky Linux
どのロケールが現在使用されているかを確認するには、cat /etc/locale.confを入力します。
どのロケールがシステムにインストールされているかを確認するには、localectl list-localesを入力します。
使用しているロケールを変更するには、localectl set-locale LANG=ロケール名を入力します。

システムにインストールされているいずれかのロケールの名前をロケール名に置き換えます。

Windows
コントロール パネル 地域と言語のオプションをクリックします。
RICOH ProcessDirector では、次の言語およびロケールがサポートされています。
  • ブラジルポルトガル語 (pt_BR)
  • 英語(en_US)
  • フランス語(fr_FR)
  • ドイツ語(de_DE)
  • イタリア語(it_IT)
  • 日本語(ja_JP)
  • スペイン語 (es_ES)
  Security Enhanced Linux (SELinux) は、RICOH ProcessDirectorのインストール処理中に無効にする必要があります。

SELinux の状況を確認するには、getenforceを入力します。

インストールが完了した後に再度有効にできます。

1.1.10 アクセシビリティー

リコーは、年齢や能力に関係なく、誰もが使用できる製品を提供することを目指しています。

アクセシビリティーに対するリコーのこれまでの取り組みについては、リコーWebサイトのアクセシビリティーに関するページを参照してください。

アクセシビリティー機能

アクセシビリティー機能は、運動障害または視覚障害などの障害を持つユーザーが情報技術製品を快適に使用できるようにサポートします。

この製品のアクセシビリティー機能は、主に次のことを目標としています。

  • スクリーンリーダーや画面拡大機能などの支援技術を使用できるようにする。
  • マウスの代わりにキーボードを使用できるようにする。
  • 音量、色、コントラスト、フォントサイズなどの属性を変更できるようにする。

さらに、製品のインフォメーションセンターおよび使用説明書は、アクセシビリティー対応の形式で作られています。

インストーラーで支援機能サポートを使用可能にするには、setupコマンドの末尾にconsoleオプションを指定します。例えば、Linux のコンピューターで支援技術を使用可能にするには、次のように入力します。

./setup -console

キーボードナビゲーション

本製品は、Microsoft Windows標準のナビゲーションキーを使用しています。

    重要:
  • [ワークフロー]タブ、RICOH Visual WorkbenchのAFP Indexerモード(AFP Support機能の一部)、AFPエディター機能、またはWhitespace Manager機能は、キーボードだけで使用できません。これらはマウスを必要とします。
RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースのショートカットキー

メインページの[ジョブ]テーブル、または[管理]ページのテーブルにフォーカスがある場合、次のショートカットキーを使用できます。

ユーザーインターフェースのショートカットキー
説明 Ctrlキーと同時に押すキー
テーブル内の全てのオブジェクトを選択する。 a
現在選択されているプロパティーのフィールドヘルプを開きます。 F1

ワークフローにジョブが表示されているとき、次のショートカットキーを使用できます。

ワークフローショートカットキーでジョブを表示する
説明 Ctrlキーと同時に押すキー
ズームインする。 +
ズームアウトする。 -
デフォルトのズームレベルに戻す。 0
RICOH ProcessDirectorワークフローショートカットキー

ワークフローエディターでは、以下のショートカットキーを使用できます。

ワークフローショートカットキー
説明 Ctrlキーと同時に押すキー
ワークフローを保存します。 Ctrl + s
ステップやコネクタープロパティーノートブックへの変更など、前回のアクションを元に戻す。 Ctrl + z
ステップやコネクタープロパティーノートブックへの変更など、元に戻されたアクションをやり直す。 Ctrl + y または Ctrl + Shift + z
ステップテンプレートウィンドウを表示または非表示にする。 Ctrl + e
マップを表示または非表示にする。 Ctrl + m
ズームインする。 Ctrl + +
ズームアウトする。 Ctrl + -
ズームをデフォルト値にリセットします。 Ctrl + 0
マップウィンドウのデフォルトサイズと位置をリセットします。 Ctrl + d
ステップをコピーします。ステップは最初に選択する必要があります。 Ctrl + c
ステップを削除します。ステップは最初に選択する必要があります。 Delete

1.2 RICOH ProcessDirectorを使用する

1.2.1 概要

1.2.1.1 このリリースの新機能

これらの新しい機能と更新機能は、RICOH ProcessDirectorバージョン3.12に含まれています。

バージョン3.12の新機能および更新機能

  • 1 次データベースのオプションが使用可能

    長年1つのデータベースしかサポートしていませんでしたが、RICOH ProcessDirectorがPostgreSQLを1 次データベースとして実行できるようになりました。IBM DB2はこれまでと同じ構成でサポートされていますが、PostgreSQLがデフォルトのデータベース構成となります。既存の顧客は、バージョン3.12にアップグレードしてDB2を中断することなく使い続けることも、データをPostgreSQLデータベースに移行することも可能です。

    注意: DB2からPostgreSQLにデータを移行するには、RICOH ProcessDirectorバージョン3.12を別のコンピューターにインストールする必要があります。既存のDB2構成と同じシステムにPostgreSQL構成をインストールすることはできません。

    PostgreSQLデータベースはDockerコンテナーにインストールされるため、Docker Engineが1 次コンピューターにインストールされている必要があります。

  • 移行の簡略化

    アプリケーションの新バージョンへの移行で最も困難な側面のひとつは、すべてがまだ機能していることを確認することです。特に、アップグレードで新しいシステムに移行する必要がある場合、必要なものをすべてコピーしたかどうかを確認するのは困難です。RICOH ProcessDirector移行アシスタントは、そのプロセスをより簡単にしました。

    新しいシステムに基本製品をインストールし、ログインして移行アシスタントを開始します。アシスタントを使用して既存のインストールに接続し、新しいインストールに移行するオブジェクトと設定を選択したら、作業はアシスタントに任せます。移行アシスタントは、既存のDB2データベースからPostgreSQLへのデータ移行を扱うことができ、オペレーティングシステムをまたいで作業することもできます。

  • RICOH ProcessDirector for AIX replacement

    バージョン3.12で、RICOH ProcessDirector for AIXは廃止されました。AIXで稼動させているお客様は、サポート終了日までアプリケーションの使用を継続することができます。あるいは、LinuxまたはWindows上でバージョン3.12に移行し、移行アシスタントを使用してデータを新しいシステムに移植することもできます。

  • 新規対応プリンター

    RICOH ProcessDirectorは、Fieryとリコーの技術に基づく新しいFiery®Nシリーズコントローラーデジタルフロントエンドを搭載したプリンターモデルをサポートするようになりました。以下の新しいプリンターモデルをRicoh PDFプリンターとして定義することができます。

    • RICOH Pro C7500
    • RICOH Pro C9500

  • オペレーティングシステムのサポート更新

    以下のオペレーティングシステムのバージョンにRICOH ProcessDirectorをインストールできるようになりました。

    • Rocky Linux 8.4から最新の8.Xまで
    • Rocky Linux 9.0から最新の9.Xまで
    注意: PostgreSQLの設定をインストールできるのは、これらのオペレーティングシステムのみです。IBM DB2はRocky Linuxではサポートされていません。

バージョン3.11.2の新機能と更新機能

  • カスタムジョブプロパティーの新規サポート

    このリリースでは、ジョブのカスタムプロパティーを作成できます。従来、RICOH ProcessDirectorには、カスタム情報を保存するために使用できる20のジョブプロパティーが用意されていました。しかし、フィールド名を変更したり、フィールドに関して変更を行ったりすることはできませんでした。この新機能により、独自のジョブプロパティーを作成することができます。独自のフィールド名やデータベースプロパティー名を自由に割り当てることが可能です。

    カスタムジョブプロパティーを定義するには、管理タブの カスタムプロパティーページを使用します。プロパティーノートブックに記入し、プロパティーをアクティベートすれば、ワークフローで使い始めることができます!

  • カスタム文書プロパティーを簡単に定義する方法

    カスタムジョブプロパティーを定義するために使用される同じカスタムプロパティーページを、文書プロパティーの定義にも使用できます!この新機能は、カスタム文書プロパティーの作成に伴うオーバーヘッドを大幅に削減します。docCustomProperties.xmlファイルを更新したり、DocCustomユーティリティーを実行したり、新しいプロパティーをインストールしたりする必要はもうありません。カスタムプロパティーノートブックのフィールドに記入し、アクティベートするだけです。文書プロパティーが使用できるようになりました!

  • Adobe Acrobatプラグインの更新

    RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatが更新され、Oracle® Javaに加え、OpenJDK™Java® JREバージョン1.8がサポートされました。プラグインをインストールする前に、適切なJREがシステムにインストールされている必要があります。このアップデートでは、64ビット版のJREをインストールすることを強く推奨します。

    また、Adobe Acrobat Proの64ビット版にプラグインをインストールできるようになりました。

  • 翻訳資料の更新

    バージョン3.11.1でリリースされた機能の翻訳情報を含むブックとヘルプシステムが利用可能になりました。ヘルプメニューから翻訳されたヘルプコンテンツや更新された使用説明書を見るには、お使いの言語の言語パックをダウンロードし、インストールしてください。PDF版の使用説明書はRICOH Software Information Center (https://help.ricohsoftware.com/swinfocenter/) でもご覧いただけます。

バージョン3.11.1の新機能および更新機能

  • 対応言語の更新

    バージョン3.11の製品インターフェースとヘルプシステムの内容は、以下の言語に翻訳されています。

    • ブラジルポルトガル語
    • フランス語
    • ドイツ語
    • イタリア語
    • 日本語
    • スペイン語

    翻訳されたユーザーインターフェースとヘルプコンテンツを見るには、お使いの言語の言語パックをダウンロードし、インストールしてください。

  • メディア設定を使用してバナーページの用紙を選択する

    PDFジョブを印刷する場合、用紙トレイを指定するのではなく、メディアでバナーページを印刷する用紙を指定できるようになりました。バナーページは、用紙がどこにセットされていても、正しい用紙に印刷されます。この機能は、リコーPDF、Kodak PDF、Xerox PDFプリンターで利用できます。

  • ユーザーインターフェースの更新

    ブラウザーのウィンドウ内に収まるようにポートレットのサイズを調整できるように、ユーザーインターフェースが強化されました。ブラウザーのサイズを変更したり、別の画面に移動したりしてウィンドウのサイズを変更すると、ポートレットは使用可能なスペースに合わせて縮小または拡大されます。

  • データキャプチャーの改善

    今回のアップデートにより、データキャプチャーファイルは、データキャプチャーページから直接システムにダウンロードできるようになり、ファイルを取得するためにプライマリーサーバーにアクセスする必要がなくなりました。また、すでに実行中のキャプチャーを停止することもできます。

  • オペレーティングシステムのサポートの変更

    今回のリリースでは、RICOH ProcessDirectorのインストールに必要なCentOSの最小レベルをバージョン7.9に引き上げました。

バージョン3.11の新機能および更新機能

  • RICOH ProcessDirectorの以前のインストールにリストアする機能

    このバージョンのRICOH ProcessDirector では、Feature Manager を使用して以前のインストールをリストアできます。この新機能では、新しい機能をインストールした後、ニーズに合わないと判断した場合には、効果的に機能をリストアできます。また、更新機能を適用して、インストール処理中に問題が発生した場合は、更新前のインストールをリストアして、安定した状態に戻してから、再度更新を試みることができます。

  • 処理時間に関する情報を収集する新しいデータコレクター

    ジョブステップ期間データコレクターを使用して、各ステップがキュー状態および処理状態にあった時間や、ワークフローの各ステップが処理を完了するまでの総時間などの情報をキャプチャーできます。また、各ステップの終了時に取り込むジョブプロパティーを選択できます。

  • オペレーティングシステムのサポートの変更

    本リリースでは、Windows Server 2016 へのRICOH ProcessDirectorアプリケーションサーバーのインストールサポートを廃止しました。

  • AFP印刷ジョブにプリセット名を含める

    TotalFlow Print Serverを使用するプリンターにAFP印刷ジョブを送信する場合、ジョブのプロパティーとして、そのジョブに使用するプリンタープリセットの名前を含めることができるようになりました。

  • セキュリティーの脆弱性への対処

    リコーは、脆弱性スキャン結果に全力で対応し、今後提供する各リリースにも修正を加えていきます。今回のリリースでは、これらの脆弱性に対応するため、以下のようなさまざまなコンポーネントの更新が行われました。

    • AFP Support
    • Avanti Slingshot Connect
    • Reports
    • Printer Connector
    • Ricoh PDF Printer
    • DB2
    • Product Update

RICOH ProcessDirectorの旧バージョンのリリースノートは、RICOH Software Information Centerから入手できます(リリースノート:RICOH ProcessDirector )。

1.2.1.2 製品の概説

RICOH ProcessDirector は、印刷処理のすべての局面の管理を可能にする、印刷システム体系です。1 つのプリンターを使用する小規模な印刷環境であっても、または複数のプリンターを使用する大規模な環境であっても、RICOH ProcessDirector はビジネスの要件に合わせて拡張できます。

RICOH ProcessDirector のモジュラー設計によって柔軟性が実現されます。また、包括的なユーザーインターフェースにより、印刷環境のすべての局面において、管理の一貫性が提供されます。

  • RICOH ProcessDirector のオープンフレームワークを使用すれば、既存のソフトウェア投資を最大限に活用できます。サードパーティーのプログラムを使用するか、独自のコマンド行プログラムを作成し、それらを RICOH ProcessDirector の処理タスクに組み込むことができます。
  • RICOH ProcessDirector はデータのソースに対してシームレスな接続を提供します。ファイルをホットフォルダーにコピーまたは移動したら、ディレクトリーが継続的にモニターされ、ジョブの作成と処理が自動的に実行されるように、RICOH ProcessDirector を構成できます。LPD プロトコルを使用して、ネットワーク内の任意の場所からジョブを実行依頼し、これらのジョブを RICOH ProcessDirector で自動的に処理できます。AFPサポート機能がインストールされている場合は、Download for z/OSまたはAFP Download Plusを使用して、z/OSホストからジョブを送信できます。
  • RICOH ProcessDirectorは、多様なデータストリームでジョブを受信し、異なるベンダーのさまざまなプリンターに送信できます。
  • 広範囲に及ぶ RICOH ProcessDirector データベースには、印刷ワークロードおよびタスクに関する詳細な監査情報が入っているため、ビジネスを効率的に管理できます。

RICOH ProcessDirectorは、Webアプリケーションとして実行されるので、ネットワーク上の任意のMicrosoft WindowsコンピューターまたはLinuxコンピューターで実行するブラウザーからアクセスできます。RICOH ProcessDirector は、これらのコンピューターにインストールする必要はなく、1 次コンピューターのみにインストールします。

1.2.1.2.1 RICOH ProcessDirector サブスクリプション

1年から5年までさまざまな期間でRICOH ProcessDirectorのサブスクリプションを購入できます。

基本製品のサブスクリプションと、インストールしたい各機能のサブスクリプションを購入します。基本製品の後に機能サブスクリプションを購入した場合、機能サブスクリプションは基本製品と同時に期限が切れるように比例配分されます。

    注意:
  • 機能の試用版をインストールできますが、試用期間の後も機能の使用を続けるには、機能のサブスクリプションを購入する必要があります。

サブスクリプションの残り日数が60日になると、商品バナーに有効期限切れの警告メッセージを表示して知らせます。アクセスの妨げにならないように、有効期限が切れる前にサブスクリプションを更新する必要があります。

サブスクリプションの有効期限が切れた場合は、ソフトウェアサポートに連絡して更新するためのサポートを受けてください。

    注意:
  • 管理 ライセンスからいつでもサブスクリプションの有効期限を確認できます。

1.2.1.2.2 システムオブジェクト

RICOH ProcessDirectorシステムは複数のオブジェクトで構成されています。

1.2.1.2.2.1 1次サーバー

RICOH ProcessDirector 基本製品は、1 次サーバー、ユーザーインターフェース、およびインフォメーションセンターで構成されています。1次サーバーには、RICOH ProcessDirectorデータベース、PSF印刷ドライバー、他のコンポーネントが含まれています。 1 次サーバーは、アプリケーションサーバーおよび 2 次サーバーとの相互作用を実行できます。必要とされるアプリケーションサーバーおよび2次サーバーの数は、環境の要件に応じて異なります。1次コンピューターとは、他の基本製品およびほとんどの機能とともに1次サーバーがインストールされているコンピューターのことです。

基本製品は、次のいずれかのオペレーティングシステムがインストールされている x86 サーバーにインストールします。

  • x86_64向けCentOS Linux 7.9から最新の7.Xまで
  • Red Hat 7.6から最新の7.Xまで
  • Red Hat 8.1から最新の8.Xまで
  • Rocky Linux 8.4から最新の8.Xまで
  • Rocky Linux 9.0から最新の9.Xまで
  • x86_64のService Pack 4以降を搭載したSUSE Linux Enterprise Server(SLES)12.0
  • x86_64のService Pack 1以降を搭載した SUSE Linux Enterprise Server(SLES)15.0

    最新のサービスパックを使用することをお勧めします。

注意: DB2データベースはRocky Linuxにはインストールできません。その結果、Rocky Linuxでは、PostgreSQLデータベースを持つRICOH ProcessDirectorしかインストールできません。

1 次サーバーは次の処理を行います。

  • 入力ファイルを受信する入力装置からジョブを印刷するプリンターにいたるまで、ジョブ処理のすべての局面を管理する。
  • 一連のステップ(特殊な処理を行うために、RICOH ProcessDirectorの一部ではない、他のプログラムを呼び出すことができるものもあります)を通して各ジョブを処理する。
  • 次のような関連アプリケーションを管理する。
    • RICOH ProcessDirectorがシステム情報を格納するために使用するデータベース。
    • ユーザーインターフェースの表示に使用するWebサーバー。
  • このインフォメーションセンターを管理する。
  • 次のようなシステム設定を制御する。
    • LPDプロトコルを使用してジョブを実行依頼できるホスト。
    • 処理の完了後にジョブを保存する期間。
    • ユーザーが自分のRICOH ProcessDirectorパスワードを変更する必要がある頻度。
  • システム全体の情報にアクセスするためにアプリケーションサーバーおよび2次サーバーがマウントするファイル共用システムを保守する。

1.2.1.2.2.2 2次サーバー

2次サーバーで処理を分散させることで、RICOH ProcessDirectorシステムをより効率的に稼働させることができます。

2次サーバーを使用することで、処理が集中するステップの一部をさまざまなワークフローで実行でき、1次サーバーが過負荷になるのを防ぐことができます。1 次サーバーは 2 次サーバーと連動し、システム全体のすべてのジョブの移動を調整します。2次サーバーには、システム情報を保管するための独自の組み込みデータベースはありません。すべてのサーバーは、1次コンピューターにインストールされたデータベースを使用します。

RICOH ProcessDirectorは、さまざまなタイプの2次サーバーをサポートしています。

ローカル2次サーバー
1次コンピューター上で直接作成されます。最小限の構成が必要です。
リモート2次サーバー
1次コンピューターとは別のLinuxコンピューター上で作成されます。リモートコンピューターに2次サーバー機能をインストールし、また2次サーバーと1次サーバー間に通信を確立する必要があります。
コンテナー2次サーバー
Linuxの1次コンピューター、または1次コンピューターとは別のLinuxコンピューター上で作成されます。コンテナー2次サーバーをホストするコンピューターにDocker Engine 19.03以上をインストールする必要があります。リモートコンピューターでは、2次サーバーと1次サーバー間に通信も確立する必要があります。また、2次サーバー機能のインストールが必要になる場合があります。

次に、RICOH ProcessDirectorでコンテナー2次サーバーを作成します。サーバーを作成することで、コンピューター上のDockerコンテナーにイメージをロードします。このイメージには、LinuxオペレーティングシステムとRICOH ProcessDirector2次サーバーを実行するために必要なすべてのものが含まれています。

2次サーバーは、入力装置、ステップ、プリンターなど、すべてのタイプのRICOH ProcessDirectorオブジェクトを管理できます。また、外部ステップによってRICOH ProcessDirectorがアクセスする外部プログラムを実行することもできます。外部プログラムは、追加の処理や特殊なタイプの処理を行うことができます。

多くのプリンターが設置され、大量のジョブが処理されるインストール環境では、2次サーバーをシステムに追加することで、ジョブのスループットを向上させることができます。スループットが向上するのは、各サーバーが監視および制御するプリンターやジョブの数が少なくなるためです。

AFPプリンターの場合、リモートサーバーに作業をステージングするように2次サーバーを設定できます。RICOH ProcessDirectorによりプリンターへのパイプラインが一杯のままになり、プリンターがデータを待機する可能性が低くなります。この構成は、物理プリンターから遠く離れた仮想環境やクラウド環境など、外部でホストされているネットワークまたは分散ネットワークにRICOH ProcessDirectorをインストールしている場合、特に便利です。AFPプリンターオブジェクトのプロパティーを使用すると、印刷ファイルを受信する2次サーバー上のディレクトリーを指定できます。次に、2次サーバーは、プリンターが作業を必要とするときに、AFPプリンターへのジョブの解放を管理します。

1 次コンピューターに 2 次サーバーを作成したり、以下のシステムに 2 次サーバー機能をインストールしたりできます。

  • x86_64向けCentOS Linux 7.9から最新の7.Xまで
  • Red Hat 7.6から最新の7.Xまで
  • Red Hat 8.1から最新の8.Xまで
  • Rocky Linux 8.4から最新の8.Xまで
  • Rocky Linux 9.0から最新の9.Xまで
  • x86_64のService Pack 4以降を搭載したSUSE Linux Enterprise Server(SLES)12.0

1.2.1.2.2.3 アプリケーションサーバー

アプリケーションサーバーは、RICOH ProcessDirector と通信するように構成されたWindowsシステムです。ワークフローでWindows上で実行されるアプリケーションによる処理が必要な場合は、RICOH ProcessDirectorアプリケーションサーバーコードをWindowsコンピューターにインストールすることでそれらのアプリケーションにアクセスできます。

アプリケーションサーバーは、1 次サーバーが使用するデータベースを共有し、ジョブを効率的に処理するために 1 次サーバーと連携します。アプリケーションサーバーは Windows コンピューターにのみインストールできるため、Windows のアプリケーションを必要とするステップのみを実行できます。それ以外のステップ (PrintJobsなど) は実行できません。

アプリケーションサーバーは、RICOH PDF プリンター、カスタム PDF プリンター、およびパススループリンターの親サーバーになることができます。それ以外のプリンターの親サーバーになることはできません。

これらのオペレーティングシステムには、アプリケーションサーバーをインストールすることができます。

  • Windows 10 ProまたはEnterprise 64-bit
  • Windows 11 Pro
  • Windows Server 2019 64 ビット
  • Windows Server 2022 64 ビット

1.2.1.2.2.4 ワークフロー

ワークフローは、システムを通してジョブが従う一連のステップを定義します。印刷処理は、必要な処理のタイプ、およびご使用のシステムの構成に応じて、1 つ以上のワークフローを含むことができます。

ジョブ は、RICOH ProcessDirector が受け入れて、処理のために実行依頼した入力ファイルです。

ワークフローには、線形または条件付きの処理が含まれます。線形の処理では、それぞれのステップが 1 つのステップからジョブを受け取り、1 つのステップに送ります。条件付き処理では、それぞれのステップが 1 つ以上のステップからジョブを受け取り、1 つ以上のステップに送ります。 RICOH ProcessDirector は条件付き処理規則を使用して、各ジョブの送信先とするステップを決定します。

ワークフローを作成するときは、ジョブが処理中に通過するステップを指定し、フェーズにステップを配置し、ステップ間の接続を作成します。また、ジョブを処理するときに使用されるジョブプロパティー(カスタマー名や期日など)の値を設定します。条件付きのワークフローでは、条件を指定して規則を作成し、ワークフローのさまざまな分岐でステップからステップへのコネクターにその規則を割り当てます。

接続されたステップの同じセットを数多くのワーフローで使用する場合、それらのステップを含むステップチェーンを作成して使用できます。

ステップチェーンを別のワークフローの処理フェーズにドラッグすると、追加したステップチェーンのステップが、ステップチェーンのドロップ先のフェーズにコピーされます。ステップチェーンはワークフローに1つのステップとして表示され、数字のアイコンはステップチェーンに含まれるステップ数を示します。現在のワークフローでステップに加えた変更は、ドロップされたステップチェーンには適用されません。ワークフローの外のステップチェーンに加えられた変更は、ワークフローに配置されたステップチェーンには適用されません。

基本製品のデフォルトの処理フェーズは以下のとおりです。

  • 受信
  • 準備
  • 印刷
  • 完了
機能によっては、アセンブルや挿入などのフェーズが追加されます。

    重要:
  • ワークフローエディターを使用して、以前のバージョンの RICOH ProcessDirector で作成したジョブタイプを編集すると、そのジョブタイプはワークフローになります。そうすると、 管理ページでワークフロー ジョブタイプをクリックしても開けなくなります。

1.2.1.2.2.5 ステップテンプレート、ステップ、およびステップチェーン

ステップテンプレートとは、RICOH ProcessDirector システムにおける処理の基本構成要素です。ステップテンプレート には、ジョブの作成や除去など、特定のアクションを実行するコードが入っています。また、デフォルトのジョブプロパティー値を定義することもできます。ワークフローにステップを追加するときは、ステップの基礎として使用するステップテンプレートを選択します。

RICOH ProcessDirector には、提供された RICOH ProcessDirector ワークフローが使用するステップテンプレートがいくつか用意されています。これらのステップテンプレートを使用して、ユーザー独自のワークフローにステップおよびステップチェーンを作成することもできます。

ステップチェーンは、接続されたステップのグループで、ステップテンプレートのようにワークフローで使用できます。ステップの同じセットを数多くのワーフローで使用する場合、それらのステップを含むステップチェーンを作成できます。その後、新しいワークフローを作成するたびに各ステップを追加する代わりに、ステップチェーンを使用できます。

例えば、ジョブのデータストリームを検出し、OptimizePDFステップでPDFファイルを送信し、変換によってAFPファイルをPDFに送信し、その後、ページをカウントして文書プロパティーを抽出するステップでPDFファイルとAFPファイルの両方を送信するロジックを持つステップのセットがあるとします。そのステップのセットのステップチェーンを作成し、構築する各ワークフローにドロップできます。各ワークフローのステップに設定されたプロパティーの値を変更する場合、新しいワークフローごとにステップとコネクターを追加する時間を節約できます。

1.2.1.2.2.5.1 定位置ジョブプロパティー

ワークフロー内の同じステップテンプレートに基づいて複数のステップを何回でも配置できます。ステップテンプレートに関連付けられたジョブプロパティーがステップごとに異なる値になる場合、それらは定位置プロパティーです。

例えば、RunExternalProgramステップテンプレートに基づく2つの異なるステップは、2つの異なる外部プログラムを実行することでジョブを処理できます。 外部コマンドジョブプロパティーは、各ステップがジョブを処理するために実行するプログラムを指定します。

その他のステップテンプレートは、同じワークフロー内のステップの各ジョブプロパティーで同じ値を共有します。ステップテンプレートに基づくステップでジョブプロパティー値を変更すると、他のステップのプロパティー値も変更されます。

たとえば、ワークフローに2つの分岐があり、各分岐には異なるRetainCompletedJobsステップがあるとします。 要求されたプリンタージョブプロパティーは、ジョブのために要求されたプリンターを指定します。ステップの 要求されたプリンタープロパティー値を PrinterBldg1から PrinterBldg2に変更すると、他のステップのプロパティー値も PrinterBldg2に変更されます。

ワークフローの2つの分岐によって、異なるプリンターでジョブを印刷するようにする場合、それぞれのPrintJobsステップの前に AssignJobValuesステップテンプレートに基づくステップを配置する必要があります。それぞれの AssignJobValuesステップで、ワークフローのそれぞれの分岐に必要な値を設定します。それぞれの AssignJobValues ステップでの 要求されたプリンタープロパティーの値は、2 つの PrintJobs ステップでの 要求されたプリンター プロパティー値を指定変更します。

ユーザーインターフェースのメインページで、ジョブテーブルにあるジョブの定位置プロパティーを表示するには、ジョブを右クリックして プロパティーを選択します。

ジョブプロパティーノートブックの各タブでは、フェーズ、ワークフロー、およびステップの名前を示す見出しの下に、定位置ジョブプロパティーが表示されます。

例えば、PDFワークフロー内のジョブに、準備フェーズの RunExternalProgramステップがある場合、 Prepare - PDF - RunExternalProgramの見出しの下に 外部コマンドプロパティーが表示されます。

    注意:
  • ワークフローエディターでジョブデフォルトの管理アクションを使用して、位置プロパティーの値を設定することはできません。

1.2.1.2.2.6 入力装置タイプ

入力装置は入力ファイルを受け取り、ジョブを作成し、そのジョブの処理をRICOH ProcessDirectorシステムに実行依頼します。

入力装置は入力ファイルを個別または一括で受け入れ、その処理を実行依頼します。入力装置は、次のどちらかの方法で複数のファイルを処理できます。

  • 入力装置はデータを収集して 1 つのジョブとして実行依頼できます。
  • 入力装置は親ジョブの子として各ファイルを実行依頼できます。
AFP サポート機能がインストールされている場合、RICOH ProcessDirectorは各データセットを入力ファイルと見なします。複数のデータセットを単一のジョブまたは子ジョブとして実行依頼できます。

入力装置には以下のタイプがあります。

ホットフォルダー
ホットフォルダー入力装置は、システムがモニターするディレクトリーです。印刷ジョブがホットフォルダーにコピーまたは送信されると、システムはこれを検知し、処理を開始します。
LPD
ラインプリンターデーモン (LPD) 入力装置は、LPD プロトコルを使用して実行依頼されるジョブを受信します。LPD 入力装置は、ジョブの LPD 制御ファイルパラメーターを property name=value 形式のジョブプロパティーファイルに変換するために、制御ファイルを指定します。PDF ジョブの場合、制御ファイルは receive_lpd_pdf_jobtype.cfg です。AFP ジョブの場合、制御ファイルは receive_lpd_jobtype.cfg です。
Download
Download入力装置はDownload for z/OSまたはAFP Download Plusからデータセットを受け取ります。Download for z/OSおよびAFP Download Plusは、JCL(ジョブ制御言語)パラメーターをジョブを持つ個別のファイルで送信します。Download 入力装置は、ジョブの JCL パラメーターを property name=value 形式のジョブプロパティーファイルに変換するために、制御ファイル receive_jcl_jobtype.cfg を指定します。この装置タイプは、AFP Support機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
REST Web サービス
REST Web サービスの入力装置は、REST (Representational State Transfer) Web サービスを呼び出して、アプリケーションから XML または JSON ファイルを取得します。入力装置は、XMLまたはJSONファイル全体を含むジョブを作成したり、XPathまたはJSONPath式を使用してファイルをチェックしたりできます。入力装置が式に指定されたXMLエレメントまたはJSONオブジェクトを検索する場合、この装置はファイル全体を含む1つのジョブを作成できます。また、別の方法として、それぞれファイルの一部を含めて1つ以上のジョブを作成できます。この装置タイプは、Web Services Enablement機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
SOAP Web サービス
SOAP Web サービスの入力装置は、SOAP (Simple Object Access Protocol) Web サービスを呼び出して、アプリケーションから XML ファイルを取得します。入力装置は、XMLファイル全体を含むジョブを作成したり、XPath式を使用してファイルをチェックしたりできます。入力装置が式に指定されたXMLエレメントを検索する場合、この装置はファイル全体を含む1つのジョブを作成できます。また、別の方法として、それぞれファイルの一部を含めて1つ以上のジョブを作成できます。この装置タイプは、Web Services Enablement機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
SFTP
SFTP入力装置は、SFTPサーバーのディレクトリーから指定するファイル名パターンに一致するファイルを探すために、SFTPプロトコルを使用してポーリングします。サーバーへのアクセスを入力装置に許可するには、資格情報を入力する必要があります。

RICOH ProcessDirectorには、サンプルとして使用可能な定義済み入力装置がいくつか用意されています。SFTPでは、事前に定義された入力装置は提供されません。

1.2.1.2.2.7 プリンター

プリンターオブジェクトとは、印刷ジョブをRICOH ProcessDirectorから受け取る、ご使用の環境におけるプリンターを意味します。

印刷ジョブは、印刷のために実行依頼された 1 つ以上の入力ファイルです。

RICOH ProcessDirectorは、次のプリンターオブジェクトタイプによって表されるプリンターと対話できます。

AFP
AFP プリンターは、Intelligent Printer Data Stream (IPDS) プリンターオブジェクトを表します。これらのプリンターは、AFP 形式のジョブを印刷します。AFPプリンターに実行依頼されたジョブですべてのRICOH ProcessDirectorアクションが使用できます。このオブジェクトタイプは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。

一部の IPDS プリンター (InfoPrint 5000 など) は、IPDS ではないジョブも印刷します。AFP プリンターオブジェクトを構成して、物理プリンターを共有できます。共有された物理プリンターは、別の入力ソース (ホットフォルダーなど) から IPDS 以外のジョブを受け入れることができます。

カスタム PDF
カスタムPDFプリンターオブジェクトは、対応しているRicoh PDFプリンターのリストに含まれていないPostScriptプリンターを表します。例えば、一部のRicoh PostScriptプリンターや他の製造メーカーのPostScriptプリンターを使用する場合です。RICOH ProcessDirectorでは、カスタムプリンタ定義ファイルを使用して、PDF印刷ファイルを、カスタムPDFプリンタでサポートされているPostScriptコマンドに変換します。顧客の要求に応じて、Ricoh は、製造元が提供する PostScript Printer Description (PPD) ファイルからカスタムプリンター定義ファイルを作成しました。
これらのプリンターオブジェクトは、Linux 1次サーバー/2次サーバーおよびWindowsアプリケーションサーバーで定義できます。
カスタムPDFプリンターに実行依頼されたジョブでは、一部のRICOH ProcessDirectorジョブアクション( ジャンプなど)は使用できません。
ジョブの停止アクションを使用すると、
  • プリンターのコントロールユニットによっては、ジョブの印刷が停止されることがあります。
  • RICOH ProcessDirectorは、複数セグメントのジョブのセグメントをプリンターに送信することを停止します。
Kodak PDF
Kodak PDF プリンターオブジェクトは、PDF ファイルを印刷できるプリンターを表します。このオブジェクトタイプは、Kodak のカットシートサポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
パススルー
パススループリンターオブジェクトとは、非 AFP 形式 (PCL、PostScript、PDF など) でジョブを印刷できるプリンターのことです。ジョブをプリンターに送信するコマンドを指定します。パススループリンターに実行依頼したジョブには、いくつかのRICOH ProcessDirectorジョブアクション( ジャンプ停止など)を使用できません。
PCLOut
PCLOut プリンターオブジェクトは、Printer Command Language (PCL) プリンターを意味します。このプリンターは、AFP形式で実行依頼され、PCL形式に変換されたジョブを印刷します。ジョブをプリンターに送信するコマンドを指定します。PCLOutプリンターに実行依頼されたジョブによる一部のRICOH ProcessDirectorジョブアクション( ジャンプおよび 続行など)は使用できません。 停止アクションを使用できるのは、PCLOut プリンターで印刷しているジョブだけです。ジョブが PCL に変換されている間に、このアクションを要求する必要があります。この装置タイプは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
Ricoh PDF
Ricoh PDFプリンターオブジェクトは、PDFファイルを印刷できるプリンターを表します。プリンターがサポートしているデータストリームによっては、プリンターにPostScriptを送信するか、またはJDFジョブチケットとPDFファイルを送信するのかを、RICOH ProcessDirectorに指示できます。
これらのプリンターオブジェクトは、Linux 1次サーバー/2次サーバーおよびWindowsアプリケーションサーバーで定義できます。
Ricoh PDFプリンターに送信されたジョブでは、一部のRICOH ProcessDirectorジョブアクション( ジャンプなど)を使用できません。
ジョブの停止アクションを使用すると、
  • プリンターのコントロールユニットによっては、ジョブの印刷が停止されることがあります。
  • RICOH ProcessDirectorは、複数セグメントのジョブのセグメントをプリンターに送信することを停止します。
RICOH TotalFlow
Ricoh TotalFlowプリンターオブジェクトは、TotalFlowプリントサーバーを使用するプリンターを表します。

RICOH TotalFlowプリンターの一部のモデルでジョブを印刷すると、インク使用量情報がRICOH ProcessDirectorに送信されます。お使いのプリンターがこの機能をサポートしているかどうかを確認するには、プリンターの使用説明書を参照してください。

Xerox PDF
Xerox PDF プリンターオブジェクトは、PDF ファイルを印刷できるプリンターを表します。このオブジェクトタイプは、Xerox のカットシートサポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。

IPDS ではないファイルのホットフォルダーをモニターするように構成できるプリンターもあります。RICOH ProcessDirectorを使用して、プリンターのホットフォルダーにジョブをコピーできます。この場合、プリンターオブジェクトは作成しません。

プリンターのホットフォルダーに実行依頼するジョブには、いくつかのRICOH ProcessDirectorジョブアクション( 再印刷ジャンプなど)を使用できません。

1.2.1.2.2.8 位置

位置は、地名や建物のルーム番号など、地理的または物理的な位置を表すために、ユーザーが作成するオブジェクトです。位置を作成して、機密度の高いジョブが生成されるセキュアな印刷領域など、アクセスが制限される空間を反映することもできます。作成した位置を使用して、オブジェクトに対するアクセスを制限できます。プリンターやジョブなど、多くのオブジェクトには、 位置プロパティーがあります。

メインページと管理ページのどちらにも位置設定が適用されます。各ユーザーに表示を許可する位置の種類は、管理者が決定します。この設定に基づいて、ユーザーは[設定]ダイアログを使用して、表示する位置を選択できます。ユーザーによる表示位置の変更も、管理者が禁止できます。

1.2.1.2.2.9 メディアオブジェクト

メディアオブジェクトとは、ジョブを印刷する紙、フォーム、封筒を指します。 RICOH ProcessDirectorはこれらを使用して、ジョブが要求するメディアを判断し、プリンターへのジョブのスケジュール設定を行います。

RICOH ProcessDirectorには、次の2種類のメディアオブジェクトがあります。

システムメディア
ジョブに指定され、すべてのプリンターで使用できるメディアを表します。
プリンターメディア
特定のプリンターで使用されるメディアを表します。

システムメディアとプリンターメディアは、同じ物理メディアに対して異なる名前を持つ場合があります。メディア名が異なる場合は、メディアマッピングを作成して、同じ物理メディアを表していることを示すことができます。

メディアオブジェクトには、カットシートプリンターにロード可能な物理メディアを説明する多様なプロパティーが含まれます。メディアオブジェクトのプロパティーには、サイズ、カラー、重量などの特性が含まれます。RICOH ProcessDirectorでは、いくつかのシステムメディアオブジェクトがあらかじめ定義されています。RICOH ProcessDirector では、あらかじめ定義されたいくつかのメディアを使用できます。

また、独自のメディアオブジェクトを自分で定義したり、Preprinted Forms Replacement に作成させることができます。機能を使用している場合、メディアオブジェクトには電子フォームのプロパティーが含まれます。

RICOH ProcessDirector は、プリンターがサポートするメディアと、現在プリンターにセットされているメディアを区別します。

  • は、プリンターがサポートするメディアと、現在プリンターに入っているメディアを区別します。あるメディアオブジェクトがサポートされている場合、プリンターはそのメディアに印刷できます。
  • しかし、そのメディアが給紙トレイに入れられている必要はありません。

あるメディアオブジェクトが使用可能な場合、それは現在給紙トレイに入れられています。メディアが自動的に更新されたかどうかを確認するには、プリンターでトレイの表示アクションを使用します。

1.2.1.2.2.10 通知

通知オブジェクトでは、システムに通知を生成させるイベントを定義します。必要に応じて、いくつでも通知オブジェクトを定義できます。

メール通知は、指定するイベントの発生に基づいて、指定する個人またはグループにメールを送信します。アーカイブ機能は、ヒストリーレコードの通知を追加します。ヒストリーレコードの通知は、ジョブの状態が変化したときのタイムスタンプを収集します。特定のステップ名やワークフローなど、記録する変化とその条件を選択できます。Web サービスの有効化機能によって、Web サービスの通知が追加されました。Webサービスの通知は、特定の入力装置、ジョブ、またはプリンターのイベントが発生したときにWebサービスを呼び出します。

メール通知

メール通知オブジェクトを作成するときは、次の要素を指定します。

  • システムに通知を送信させるイベント。
  • 送信される電子メールの件名行と内容、入力装置名、プリンター名、ジョブ名、その他のプロパティーなどの変数挿入が含まれます。
  • 通知の受信者。 CC および BCC も含まれます。
  • どのタイミングで通知メールを送信するかを定義する条件。例えば、プリンターがアテンションが必要状態に入るタイミングを監視する通知オブジェクトを作成し、プリンターの問題が 8:0012:00 に発生した場合に通知メールを送信するようにセットアップできます。また、別の通知オブジェクトを定義して、プリンターの問題が 12:00 以降に発生した場合に、別のユーザーにメールが送られるようにすることができます。
  • 指定した期間に受信するメッセージ数の上限。

メール通知オブジェクトを作成したら、テスト機能を使用して、正しいメッセージが指定したユーザーに送信されることを確認できます。

ヒストリーレコード通知

ヒストリーレコード通知オブジェクトを作成するときは、次の要素を指定します。

  • 監視するジョブの状態。
  • これらのジョブの状態がどのように変化したときに、オブジェクトがヒストリーレコードを記録するトリガーとなるか。

ヒストリーレコードには次の情報が含まれます。

  • ステップ - レコードがトリガーされたときにジョブで実行中だったステップの名前。
  • イベントのタイプ - 状態の変化として指定したChangedToChangedFrom、および Changesの 3 つの値のうちの 1 つ。
  • 状態 - 追跡しているジョブの状態。
  • フェーズ - レコードがトリガーされたときのジョブのワークフローのフェーズ。
  • ワークフロー - ジョブを処理しているワークフロー。
  • イベント発生時刻 - イベントが発生した時刻 (タイムスタンプ)。
  • 名前 - レコードを記録したヒストリーレコード通知オブジェクトの名前。
ヒストリーレコードは、アーカイブに保存するまで表示できません。ヒストリーレコードを表示するには、[アーカイブ]タブでヒストリーレコードをリポジトリーに記録するために使用したジョブプロパティーと文書プロパティーを指定し、 検索をクリックします。結果の ID をクリックしてから[ヒストリー]タブをクリックして、ヒストリーレコードのデータを表示します。

Web サービスの通知

Web サービス通知オブジェクトを作成するときは、次の要素を指定します。

  • 通知が通信する Web サービスの URL。
  • Web サービスが外部アプリケーションに渡すペイロード。
  • 他のアプリケーションを使用するためには、静的な資格情報または認証要求が必要です。

    静的な資格情報を設定するときには、認証要求のプロパティーは使用されません。必要な Web サービスを呼び出す前に認証する必要がある場合は、認証 URLプロパティーと 認証ペイロードプロパティーを使用します。

  • Web サービスがプロキシを使用して通信しているかどうか。
  • システムに通知を送信させるイベント。
  • どのタイミングで通知 Web サービスを呼び出すかを定義する条件。例えば、ジョブが印刷を完了したときを監視して、実行依頼されたジョブが印刷を終了したことを Web サービスを通じてアプリケーションに知らせるように、通知オブジェクトをセットアップできます。特定の顧客からジョブが実行されたときや指定したファイル名のジョブの場合にのみ、その Web サービス呼び出しが送信されるように要求できます。

1.2.1.2.2.11 ユーザーおよびグループ

すべての RICOH ProcessDirector ユーザーは固有の RICOH ProcessDirector ユーザー名とパスワードを必要とし、少なくとも 1 つの RICOH ProcessDirector グループに属している必要があります。

ユーザーがどのタスクとアクションをアクセスし、実行できるかは、グループによって制御されます。RICOH ProcessDirectorで事前定義されているグループは次のとおりです。

管理者
管理者は、すべての機能およびインターフェースにアクセスできます。管理者は、入力装置やプリンターなど、すべての RICOH ProcessDirector オブジェクトを作成および構成できます。また、すべてのジョブについて、RICOH ProcessDirector が実行する処理を制御するワークフローを作成および変更できます。
スーパーバイザー
スーパーバイザーは RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースの[管理]ページにアクセスすることはできますが、RICOH ProcessDirector オブジェクトを作成することはできず、表示可能なオブジェクトのプロパティーでも編集はできないものがあります。プリンターを使用不可および使用可能にすることができ、プリンタープロパティーを変更できます。また、ジョブプロパティーはすべて変更できます。
演算子
オペレーターは、ユーザーインターフェースの[管理]ページにはアクセスできません。一部のジョブプロパティー (要求されたプリンターなど) を変更でき、プリンターに対してアクション (スケジューリングプロパティーを使用可能にする、使用不可にする、変更するなど) を行うことができます。また、ほとんどの使用可能なジョブおよび入力装置に対するアクションを行うことができます。
モニター
モニターが実行できるのは、RICOH ProcessDirector システムを表示することだけです。ジョブプロパティーおよび入力ファイルを表示し、プリンターの候補ジョブを調べ、自身のパスワードを変更できますが、その他のアクションを 実行することはできません。ジョブの内容を表示したり、[管理]ページにアクセスしたりすることはできません。

複数のユーザーグループのメンバーになることができます。複数のユーザーグループのメンバーである場合、自分が属するグループの最高レベルの権限が付与されます。例えば、スーパーバイザーとオペレーター両方のユーザーグループのメンバーである場合、スーパーバイザーユーザーグループのすべてのアクセス権限を保持します。つまり、オペレーターグループの一般メンバーでは操作できないアクションを行うことができます。

独自のグループを作成することもできます。

1.2.1.2.2.12 システムユーザーおよびグループ

UNIXベースシステムにRICOH ProcessDirectorをインストールすると、インストールプログラムによって、RICOH ProcessDirectorグループのメンバーとしてRICOH ProcessDirectorシステムユーザーが作成されます。RICOH ProcessDirectorで稼働するシステムにログインするには、システムユーザーを使用します。

UNIX ベースのシステムにインストールするときに、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーaiw1およびRICOH ProcessDirectorグループaiwgrp1に割り当てるデフォルト名を使用できます。Windowsシステムでは、RICOH ProcessDirectorはデフォルトのRICOH ProcessDirectorシステムユーザー名とグループを割り当てません。代わりに、インストールプログラムによって、システムユーザー名とグループ名の入力を求められます。

会社の命名規則に従う必要がある場合は、次のいずれかを実行できます。

  • RICOH ProcessDirectorをインストールする前に、独自のRICOH ProcessDirectorグループとシステムユーザーを作成し、インストール中にプロンプトが表示されたら、それらを指定します。システムユーザーがグループのメンバーとして作成されるように、最初にRICOH ProcessDirectorグループを作成する必要があります。
  • インストール中にプロンプトが表示されたら、独自のRICOH ProcessDirectorグループとシステムユーザーを指定します。
指定したRICOH ProcessDirectorシステムユーザーおよびグループは、デフォルトのaiw1システムユーザーおよびaiwgrp1グループと同じ権限を持ちます。

注意: 国際文字 (á、É、î、ñ、ô、ß、など) や2 バイト文字が含まれるユーザー ID を作成することはできません。

インストール前に独自のRICOH ProcessDirectorグループとシステムユーザーを作成するには、以下の操作を行います。

  1. root ユーザーとしてログインします。
  2. Linuxコンピューターにグループを作成するには、次のコマンドを入力します。
    • groupadd group_name
  3. 作成したグループのメンバーであるシステムユーザーを作成するには、Linuxコンピューターに次のコマンドを入力します。
    • useradd -g group_name -d home_dir user_name
    注意: システムユーザーは、/home/user_nameディレクトリーに置かれます。ホームディレクトリーhome_dirの指定はオプションです。指定しない場合、コマンドは、Linuxの場合は/etc/default/useraddで設定されているデフォルトのホームディレクトリーを使用します。
  4. RICOH ProcessDirectorをインストールします。インストール中にプロンプトが表示されたら、作成したグループおよびシステムユーザー名を入力します。

1.2.1.2.2.13 証明書

資格情報オブジェクトは、SFTPサーバーまたは別のアプリケーションにアクセスするために必要なユーザー認証情報を指定します。認証情報は、他のサーバーやアプリケーションへのアクセスを必要とする入力デバイス、ステップ、およびデータトランスミッターで使用できます。

複数の入力装置またはステップで、同じ資格情報を使用して同じSFTPサイトにアクセスする場合、資格情報オブジェクトでユーザー認証情報を1回指定すれば、その資格情報が必要なステップまたは入力装置で、当該資格情報を選択できます。

RICOH ProcessDirectorでは、以下のタイプの資格情報をサポートしています。

入力デバイスおよびステップの資格情報
パスワード
パスワード資格情報は、認証にユーザー名とパスワードを使用します。
SSHキー
SSHキーの認証情報には、OpenSSL (従来の SSLeay) または PKCS#8 形式のプライベートキーが必要です。SSHキーを生成するためのユーティリティープログラムは、それぞれのオペレーティングシステムで異なるものが用意されています。

資格情報が変更され、この同じ情報が複数の入力装置またはステップで使用されている場合、資格情報オブジェクトを編集できます。この新しい値は、関連する全ての場所で自動的に使用されます。

データトランスミッターの資格情報
静的
静的な資格情報では、承認コードを使用してアプリケーションに接続します。ユーザーまたはアプリケーションは、同じ資格情報を繰り返し使用できます。
セッション
セッション資格情報は、パスワードを使用してアプリケーションに接続し、トークンなどの一時的な認証データを取得します。トークンは、アプリケーションとの現在の通信セッションで有効であり、その後有効期限が切れます。
リコークラウド
リコークラウド認証情報は、ワンタイムコードを使用して証明書を生成します。証明書が取得されると、その証明書を使用して、RICOH Supervisorなどのリコークラウドアプリケーションに接続できます。RICOH Supervisor接続機能により、リコークラウド認証情報タイプのサポートが追加されます。

1.2.1.2.2.14 ステップリソース

ステップリソースは、処理のためにワークフローステップで使用されるファイルを識別します。一部のステップテンプレートでは、ジョブの処理時に使用するステップのファイルを指定できます。これらのファイルの中には、ワークステーションで作成されるが、ジョブの処理時にワークフローで使用可能であることが必要なファイルもあります。ステップリソースオブジェクトを編集して、ファイルの表示、取得、置換ができます。

たとえば、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、PDFファイル内の文書を識別し、PDFジョブ内の各文書の文書プロパティーを抽出するために、Adobe Acrobat Professional内で使用されます。プラグインは、 IdentifyPDFDocumentsステップで使用される制御ファイルを生成します。ワークフロー内でのステップ実行時にファイルを準備するには、ファイルをアップロードしてステップリソースオブジェクトを作成します。次に、 IdentifyPDFDocumentsステップで、 PDF制御ファイルの識別プロパティーの値として、そのステップリソースを選択します。

1.2.1.2.2.15 カスタムジョブプロパティーと文書プロパティー

カスタムプロパティーは、実行するRICOH ProcessDirectorに対して固有のプロパティーです。標準のジョブプロパティーや文書プロパティーが要求を満たさない場合に作成します。

カスタムプロパティーを定義するときは、データベース名と、プロパティーノートブックと列見出しに表示されるラベルを選択します。また、プロパティーに格納されるデータの種類(整数、数値、文字列など)と、異なるユーザーグループがプロパティーに対して持つデフォルトのアクセスも選択します。文書プロパティーの場合、値をデータベースに保存するか、文書プロパティーファイルにのみ保存するかを決めて、スペースを節約し、処理要件を最小限にすることもできます。

プロパティーを作成したら、アクティベートする必要があります。アクティベートすると、他のジョブプロパティーまたは文書プロパティーと同様に使用することができます。値を設定したり、テーブルの列として追加したり、プロパティーノートブックで表示したり、カスタムポータルやコネクターの条件で使用したりできます。

カスタムプロパティーの定義を変更する必要がある場合は、変更する前にそのプロパティーを非アクティブにする必要があります。カスタムプロパティーを再びアクティベートするときは、以前に接続していたすべてのオブジェクトに再接続する必要があります。

カスタムプロパティーを作成すると、プロパティーの定義はシステムオブジェクトとして保存されます。その結果、カスタマイズしたプロパティーをインポートおよびエクスポートしたり、別のシステムに移行したりすることができます。

1.2.1.2.2.16 ログ

システムログを使用して、1 次 RICOH ProcessDirector システムに関するメッセージおよびその他の情報を調べることができます。

システムログページで、表示したい情報のタイプ(すべてのログエントリーエラーメッセージメッセージプロパティー変更、または 状態変更)と、対象となる時間フレーム(時間数または日数)を指定できます。

1.2.1.2.2.17 バーコードフォーマットオブジェクト

バーコードフォーマットオブジェクトにより、ジョブの処理中にスキャンしたバーコードを RICOH ProcessDirector が解釈できます。バーコードフォーマットオブジェクトが正しく構成されている場合、バーコードをスキャンし、バーコード内の情報を使用して RICOH ProcessDirector 内の文書を見つけることができます。

例えば、挿入中に破損した文書の再印刷が必要だとします。オペレーターは、調整アクションを使用し、 文書の検索領域で バーコードスキャンでを選択します。次に、オペレーターはバーコードフォーマットの名前を選択し、破損した文書に印刷されたバーコードをスキャンします。バーコードには、 文書番号プロパティーの値が含まれており、バーコードフォーマットはその値を見つけるバーコード内の位置を識別します。すべての文書がスキャンされたら、RICOH ProcessDirector調整ダイアログに文書のリストが表示されるため、オペレーターは再印刷できます。

バーコードフォーマットは、次の場所で使用されます。

  • メインページの[文書]ポートレット上。 バーコードスキャンでを選択し、 編集(編集アイコンのイメージ) をクリックします。
  • 例で説明した[ジョブの調整]ダイアログ。

バーコードフォーマットオブジェクトを定義するとき、バーコードに含まれているジョブと文書プロパティー値をリストします。各プロパティーには、次の内容も指定する必要があります。

  • バーコードのプロパティー値の開始位置。カメラまたはバーコードスキャナーが読み取る最初の文字の位置は 1 です。
  • バーコード内のプロパティー値の長さ。

    注意:
  • バーコードフォーマットは、カメラまたはバーコードスキャナーのハードウェアと一致している必要があります。カメラまたはバーコードスキャナーがバーコードのプロパティーを 1 つだけ読み取るように構成されている場合、バーコードフォーマットではそのプロパティーが位置 1 から開始することを指定します。例えば、文書プロパティーはバーコード全体の位置 10 から開始します。カメラまたはバーコードスキャナーは、文字 10 から 25 のみを読み取るように構成されます。バーコードフォーマットで、文書プロパティーが位置 1 から開始するように指定します。

これらのジョブおよび文書プロパティーは、システムで文書を検索するのに役立ちます。

  • 文書番号

    RICOH ProcessDirector によって各文書に割り当てられた番号。

  • ジョブ番号

    RICOH ProcessDirector によってジョブに割り当てられた番号。

  • 挿入シーケンス

    ジョブ内の文書の位置。

  • インサータージョブ名

    ジョブのインサータージョブ名。

  • 子ジョブ内シーケンス

    子ジョブ内の文書の順序です。ジョブがオリジナルジョブの場合、値はオリジナルジョブ内シーケンスプロパティーと同じです。ジョブのソートや分割などの他のステップで発生した変更を考慮するには、子プロパティーを使用します。

バーコードフォーマットは、バーコード内の RICOH ProcessDirector プロパティのみ識別します。バーコード内の他のデータは識別されません。

バーコードによっては、複数のジョブまたは文書プロパティーの値が含まれています。ただし、バーコードフォーマットは、現在のタスクに必要なプロパティーの項目のみ解釈する必要があります。文書の検索時に使用するジョブまたは文書プロパティーを定義する必要があります。

インサーター機能の場合:バーコードに文書番号プロパティーの値が含まれる場合は、バーコード形式でバーコードの他のジョブプロパティーまたは文書プロパティーを定義する必要はありません。文書番号は、システム内の各文書を識別します。バーコードフォーマットに 文書番号プロパティーが含まれている場合、RICOH ProcessDirector はバーコードフォーマット内の他のすべてのジョブおよび文書プロパティーを無視します。

Automated Verification 機能の場合:

  • 各文書のバーコードには、ジョブ番号プロパティーと 子ジョブ内シーケンスプロパティーの値が含まれている必要があります。バーコードフォーマットは、バーコード内のそれらの 2 つのプロパティー値が存在する位置を識別する必要があります。
  • 再印刷用に作成される子ジョブを計画する必要があります。使用するバーコードシンボロジーでピリオド (.) が許可されていることを確認してください。再印刷用に作成される各子ジョブには、ピリオド文字が 1 つ以上含まれています。1 つのカメラまたはバーコードスキャナーのみをインストールし、封筒の同じ場所にあるすべてのバーコードを読み取る場合は、システムで 1 つのバーコード形式があれば十分です。バーコードに他のデータが含まれており、複数のアプリケーション間でそのデータを簡単に標準化できない場合、複数のバーコード形式の作成が必要になることがあります。ただし、ジョブ番号プロパティーと 子ジョブ内シーケンスプロパティーの値は、同じバーコードリーダーで使用されるすべてのバーコード形式でバーコード内の同じ位置になっている必要があります。

1.2.1.2.2.18 バーコードリーダー

バーコードリーダーは、各文書が処理されたことを確認するために、印刷ジョブの文書上のバーコードを読み取る Automated Verification インストール内のカメラおよびバーコードスキャナーを表します。

各カメラまたはバーコードスキャナー用の 1 つのバーコードリーダーを作成する必要があります。同じ IP アドレスとポートの組み合わせは、1 つのバーコードリーダーでのみ使用できます。

バーコードリーダーに、1 つ以上のバーコード形式を関連付けます。バーコード形式は、各文書のバーコード内で[ジョブ番号]と[子ジョブ内シーケンス]プロパティーが見つかる場所を識別します。バーコードリーダーが 2 つの異なるタイプのバーコードを読み取る必要がある場合、2 つの異なるバーコード形式を使用します。[ジョブ番号]と[子ジョブ内シーケンス]プロパティーは、このバーコードリーダーで使用されるすべてのバーコード形式でバーコード内の同じ位置になっている必要があります。

バーコードリーダーは、メインページで[バーコードリーダー]ポートレットから手動で切断できます。ただし、カメラまたはバーコードスキャナーの電源がオフになるかネットワークに接続できない場合、それらが切断されることがあります。バーコードリーダーが RICOH ProcessDirector に接続されていないときにいくつかのバーコードが読み取られた場合、それらの文書に関する情報が使用不可能になり、再読み取りが必要になることがあります。

バーコードリーダーが使用可能などのバーコード形式でも認識できないバーコードをスキャンした場合、無効なスキャンが検出されたという警告がバーコードリーダーポートレットに表示されます。バーコードリーダーのログを使用して、問題を詳細に調査します。 警告の消去アクションを使用して、ポートレットのバーコードリーダーから警告を消去します。

RICOH ProcessDirector には、サンプルとして使用できるあらかじめ定義されたバーコードリーダーが用意されています。

1.2.1.2.2.19 データコレクター

データコレクターオブジェクトは、ジョブ処理中のプロパティー値をキャプチャーし、レポート機能で作成されたPostgreSQL データベースに保存します。そのデータにアクセスして、ビジネスインテリジェンスソフトウェアへの入力として使用できます。

Data Collectorで以下を構成できます。

  • プロパティー値が格納されているデータベーステーブル。
  • キャプチャしたデータの保存期間。
  • キャプチャーするジョブ、プリンター、デバイス、ユーザーのプロパティー値。

レポートデータベースには、定位置ジョブプロパティーを保存することはできません。プロパティーが定位置かどうかを確認するには、そのプロパティーのヘルプを確認します。

RICOH ProcessDirectorは、ユーザーがそのニーズに合わせて設定できるデータコレクターを提供します。

ジョブステップ期間
各ステップがキュー状態および処理状態にあった時間や、各ステップが処理を完了するまでの総時間などの情報を測定できます。
また、各ステップの終了時に、ステップの継続時間情報とともに取り込むジョブプロパティーを選択できます。
ジョブステップの進行状況
ワークフローの各ステップの開始時点と完了時点でキャプチャーされるジョブプロパティーを選択できます。
このデータコレクターを WritePropsToReportsDatabase ステップとともに使用してジョブ/文書プロパティーを収集します。
ジョブ印刷の進行状況
ジョブが印刷を開始したとき、ジョブが印刷を正常に終了したとき、またはエラーが発生したときにキャプチャーされるジョブとプリンターのプロパティーを選択できます。
プリンター状況
使用可能状況またはプリンター状況が変わるたびにキャプチャーされるプリンタープロパティーを選択できます。
バーコードリーダーのユーザーアクション
ユーザーがバーコードリーダー上でアクションを行ったときにキャプチャーされるバーコードリーダーとユーザーのプロパティーを選択できます。
入力装置のユーザーアクション
ユーザーが入力装置上でアクションを行ったときにキャプチャーされる入力装置とユーザーのプロパティーを選択できます。
インサーターのユーザーアクション
ユーザーがインサーターでアクションを行ったときにキャプチャーされるインサーターとユーザーのプロパティーを選択できます。
ジョブのユーザーアクション
ユーザーがジョブでアクションを実行したときにキャプチャーされるジョブとユーザーのプロパティーを選択できます。
プリンターのユーザーアクション
ユーザーがプリンターでアクションを行ったときにキャプチャーされるプリンターとユーザーのプロパティーを選択できます。
ユーザーに対するユーザーアクション
ユーザーが対象ユーザーにアクションを行ったときにキャプチャーされる対象ユーザーとユーザーのプロパティーを選択できます。
ワークフローステップコレクター
WritePropsToReportDatabase ステップによって保存されたデータを管理できます。
WritePropsToReportsDataBase ステップを使用して文書プロパティーの値を収集します。ステップをワークフローに複数回含めると、文書の値の変更を追跡できます。提供される ワークフローステップコレクターはステップによって保存されたジョブ/文書プロパティーデータを管理します。

1.2.1.2.2.20 データトランスミッター

データトランスミッターオブジェクトを使用すると、レポート機能が作成したPostgreSQLデータベース内のデータを別のアプリケーションに送信するように設定できます。

RICOH ProcessDirectorには、次のトランスミッターのタイプがあります。

RESTランスミッター
RESTトランスミッターは、RESTプロトコルを使用して、データを別のアプリケーションに送信します。データは、データベーステーブルごとに個別のファイルに保存されます。
RICOH Supervisor トランスミッター
RICOH SupervisorトランスミッターはRICOH Supervisorにデータのみを送信します。
RICOH Supervisorデータトランスミッターは、RICOH Supervisor接続機能によって追加されます。

データトランスミッターで以下を設定できます。

  • 情報を抽出するデータベーステーブル。
  • ターゲットアプリケーションでの認証に使用される資格情報。
  • データを送信する日時と頻度のスケジュール。

REST送信機を使用する場合、ワンタイム転送機能を使用してデータをマニュアルで送信することもできます。ワンタイム転送を送信する場合、レポートデータベース内のすべてのデータを、最後に正常に転送した後、特定の期間のデータまたはすべてのデータを送信できます。

    注意:
  • 最後に正常に転送された後のすべてのデータを送信した場合、転送は指定転送と同じように扱われます。次回の指定転送には、このタイプのワンタイム転送で送信されるデータは含まれません。
  • ただし、特定の期間のデータを送信する場合、転送は例外として扱われます。次回の指定転送では、データが含まれる場合があります。

1.2.1.2.2.21 資料

文書とは、ワークフローで追跡することができる最小の単位のことです。例えば、文書は、1 つの請求書、1 つの明細書、または 1 つの郵便物で構成されるページセットであることがあります。

印刷ファイルには、何千もの文書が含まれていることがあります。印刷ファイルがAFPフォーマットの場合、それぞれの文書は[開始ページグループ]および[終了ページグループ]AFP構造化フィールドにより結合されています。

1.2.1.2.2.22 インサーターコントローラーオブジェクト

インサーターコントローラーオブジェクトとは、インストール済み環境におけるインサーターコントローラーを意味します。インサーターコントローラーは、別のコンピューター (Windows コンピューターなど) で動作し、印刷文書と追加の挿入データ (マーケティング資料など) を封筒に挿入する複数のインサーター装置を管理できるソフトウェアです。

インサーターコントローラーごとにインサーターコントローラーオブジェクトを少なくとも 1 つ作成し、適切なインサーターコントローラーオブジェクトをジョブに関連付けます。さまざまなアプリケーションにさまざまなプロパティーを指定するには、いくつかのインサーターコントローラーオブジェクトを 1 つのインサーターコントローラー用に作成します。

インサーターオブジェクトコントローラーは、RICOH ProcessDirector がどのようにインサーターコントローラーと通信を行うかや、どのように挿入後に文書を再印刷するかを制御します。インサーターコントローラーオブジェクトは、以下の項目を定義します。

  • 制御ファイルをインサーターコントローラーに送信するためのスクリプトまたはコマンド、および結果ファイルをインサーターコントローラーから受け取るためのスクリプト
  • 制御ファイルを作成し、結果ファイルを解釈するための規則
  • 状態が報告されていない文書のデフォルト挿入状態
  • いつインサーターコントローラーがジョブの挿入を終了したかを判別するための完了方法
  • 挿入中に損傷した文書を再印刷するための再印刷方式

1.2.1.2.2.23 リポジトリー

リポジトリーオブジェクトは、保存するジョブと文書データを保持し、後で取得できます。ジョブまたは文書情報を取得する際に、ジョブの表示、ジョブの再実行依頼、またはジョブあるい文書とその処理履歴に関する詳細情報の確認ができます。複数のリポジトリーを作成して、それぞれに固有の保存期間を設定できます。

リポジトリーオブジェクトを作成する場合には、次の内容を指定できます。

  • リポジトリーの保存期間。保存期間よりも古いオブジェクトは、システムにより削除されます。
  • ファイルシステムへのパスまたはリポジトリーフォルダーのディレクトリー。このファイルシステムまたはディレクトリーは、ローカルシステムまたはネットワーク上の任意の場所に保管できます。
  • レポジトリーの位置。この値を使って、リポジトリーからファイルを取得できるユーザーを制御できます。
リポジトリーからジョブ、文書および履歴情報を取得するために使用するジョブプロパティおよび文書プロパティーは、ワークフローの StoreInRepository ステップで指定します。ジョブヒストリー情報は、履歴記録通知オブジェクトによって記録されます。 StoreInRepository ステップで、履歴情報、ジョブ、文書データを保存するかどうかを指定できます。

RICOH ProcessDirector は、試験的にジョブや文書を保管および取得するために使用できるサンプルリポジトリーを提供します。

1.2.1.2.2.24 サービスポリシー

サービスポリシーは、ジョブチェックポイントとサービスレベルアグリーメント (SLA) の締め切りを定義します。チェックポイントを使用すると、ジョブがシステム内を流れる際の進行状況を追跡できます。SLA デッドラインは、クライアントへのコミットメインとに合うように、ジョブが特定の処理ステップを完了させる必要がある時間を表します。

パフォーマンスコミットメントの例としては、次のようなものがあります。

  • システムに到着後 4 時間以内にジョブを印刷する。
  • 10:00 までにジョブがシステムに到着した場合は、到着日の 18:00 までに印刷します。そうでない場合、翌日の 18:00 までに印刷されます。
  • 到着日の 16:00 までにジョブをメール可能にする。

また、サービスポリシーでは、休日や週末などのサービスが提供されない時間をスキップするように RICOH ProcessDirector がジョブチェックポイントおよび締め切りを調整するかどうかを指定します。 RICOH ProcessDirector で、非サービス期間にジョブチェックポイントおよび締め切りが発生しないようにできます。

サービスポリシーではそれぞれ、ある特定のパフォーマンスコミットメントに適用されるジョブチェックポイントおよび SLA を定義します。例えば、さまざまなジョブタイプについて、またはさまざまなクライアントについて 3 つのパフォーマンスコミットメントがインストール済み環境にある場合、管理者は 3 つのサービスポリシーを定義します。

管理者は、各サービスポリシーを 1 つ以上のワークフローに関連付けることができます。各ジョブがシステムに到着すると、ジョブのチェックポイントおよび締め切りを設定するために、ワークフローに関連付けられたサービスポリシーが RICOH ProcessDirector で使用されます。

1.2.1.2.2.24.1 SLA 締め切り

SLA 締め切りは、クライアントに対する最終的なコミットメントを表します。これは、SLA が測定する処理ステップをジョブが完了する必要がある時刻です。

ほとんどのジョブは、SLA の要件を満たすためにそのワークフローを完了する必要はありません。たとえば、一部のジョブがRICOH ProcessDirectorによって特定の時刻までに印刷された場合は、そのジョブのSLAの要件が満たされます。ジョブは、印刷後 72 時間 RetainJobs ステップにとどまることができます。SLA の要件はジョブが印刷を完了すると満たされます。

サービスポリシーを定義するときは、RICOH ProcessDirectorによりSLA締め切りの計算に使用される情報を含めます。RICOH ProcessDirectorは、次の締め切り計算方法をサポートしています。

  • 経過時間

    [SLA 継続期間]プロパティーの値をジョブのチェックポイント開始時刻に追加することで、締め切りを計算します。チェックポイント開始時刻は、SLA を満たすためにジョブが処理を開始した時刻です。

  • 特定の時間

    日数プロパティーと SLA 目標時刻プロパティーを使用して締め切りを計算します。SLA 締め切りは、ジョブがシステムに到着した時刻に関係なく、特定の時刻に設定されます。

    注意:
  • 締め切り計算方法を選択して対応するプロパティーに値を入力した場合にのみ、RICOH ProcessDirectorによりSLA締め切りが計算されます。
  • SLA締め切りでは、締め切りの変更アクションや、ジョブを処理したワークフローの SetDeadlineステップにより設定された推定時間または締め切りは使用されません。

RICOH ProcessDirector では、ワークフローのステップを選択して、SLA コミットメントの終点を表すことができます。そのステップは [SLA 目標ステップ]です。SLA 目標ステップは、次の内容を表している可能性があります。

  • ジョブが印刷を完了する時刻
  • 印刷された出力がインサーターラインに納入される時刻
  • ジョブが挿入されて、引き取る準備ができる時刻

ジョブが SLA 目標ステップを完了すると、RICOH ProcessDirector により時刻が SLA 目標ステップ時刻として記録され、SLA 締め切りと比較することで SLA の結果が判断されます。

  • ジョブが SLA 締め切りまでに目標ステップを完了した場合、SLA の結果は[適合]と記録されます。
  • SLA締め切りまでにジョブが目標ステップを完了しない場合、SLAの結果は、不適合と記録されます。RICOH ProcessDirectorは、ジョブテーブルのそのジョブの スケジュールリスク列に黒いドットを追加します。

    SLA の結果は、計算された後は変更できません。

1.2.1.2.2.24.2 チェックポイント

サービスポリシーでは、処理フェーズの終わりに発生するジョブチェックポイントを定義できます。処理フェーズには、受信、準備、印刷および完了があります。ジョブチェックポイントは常に、フェーズの終わりで発生します。

通常は、サービスポリシーでは、最終フェーズのチェックポイントと1つ以上の中間フェーズのチェックポイントを含む、2つ以上のフェーズのジョブチェックポイントを定義します。中間フェーズのチェックポイントを使用すると、最終フェーズのチェックポイントを逃す前に、遅れたジョブを見つけることができます。

例えば、サービスポリシーでは、準備フェーズの終わりと印刷フェーズの終わりにチェックポイントを定義する場合があります。例えば、エラー(変換エラーなど)が準備フェーズ中に発生した場合、準備チェックポイントを逃すと、RICOH ProcessDirectorによってジョブに 遅延のマークが付けられます。[ジョブ]テーブルのそのジョブの 締め切りポートレットおよび スケジュールリスク列に黄色のドットが表示されます。オペレーターがエラーを訂正できれば、ジョブは時間内に印刷を完了できる可能性があります。ジョブが[印刷]チェックポイントまでに印刷フェーズを完了した場合、チェックポイントの状況は OKに戻ります。黄色のドットは削除されます。

サービスポリシーでは、各フェーズにジョブチェックポイントを定義する必要はありません。サービスポリシーでは、次のタイプのフェーズにはチェックポイントを定義しない場合があります。

  • ステップが何も含まれていないフェーズ(例えば[準備]フェーズ)。
  • エラーの発生が考えられないフェーズ(例えば[受信]フェーズ)。
  • ジョブがパフォーマンス目標を達成した後で発生するフェーズ(例えば[完了]フェーズ)。

1.2.1.2.2.24.3 チェックポイント間隔

サービスポリシーで定義されている各チェックポイントについて、サービスポリシーでは時間間隔を指定します。間隔は、ジョブのフェーズの完了に要すると予想される時間の長さです。この間隔には、ワークフローのステップに設定された推定期間は含まれていません。

各フェーズの間隔は、チェックポイント開始時刻から始まります。これはすべての間隔で同じ時刻です。チェックポイント開始時刻は、次のいずれかの時刻です。

  • ジョブの最後のファイルがシステムに到着した時刻 (ジョブ到着時刻)。ジョブに子ジョブを作成した場合、子ジョブのジョブ到着時刻は親ジョブと同じです。
  • RICOH ProcessDirectorまたは許可ユーザーによって設定された開始時刻 (調整済み到着時刻)。
  • サービスポリシーで指定された固定開始時刻 (サービスポリシー開始時刻)。

デフォルトでは、調整済み開始時刻とジョブ到着時刻は同じです。RICOH ProcessDirector によって新しい調整済み開始時刻が設定されることもあります。

  • ジョブが新しいワークフローに割り当てられたとき
  • ジョブで特定の手順が実行されたとき
  • ジョブが分割または混合されたとき

サービスポリシーでは、すべてのジョブを定刻に印刷しなければならない場合、固定開始時刻を指定します。例えば、すべてのジョブを翌日の 10:00 までに印刷しなければならない場合は、サービスポリシーで、印刷フェーズに対して開始時刻に 10:00、間隔に 24 時間を指定します。

サービスポリシーで固定開始時刻を指定する際は、次のいずれかの調整方法を指定できます。調整方法は、チェックポイント開始時刻の調整方法を RICOH ProcessDirector に指示するためのものです。調整方法には次があります。

  • カットオフ: チェックポイント開始時刻は、調整済み到着時刻がサービスポリシー開始時刻より前であるか、後であるかによって異なります。調整済み到着時刻によって、次のようになります。
    • サービスポリシー開始時刻より前である場合、チェックポイント開始時刻は、調整済み到着時刻と同日のサービスポリシー開始時刻です。
    • サービスポリシー開始時刻より後である場合、チェックポイント開始時刻は、翌日のサービスポリシー開始時刻です。
    調整済み開始時刻が変わると、チェックポイント開始時刻も変わる場合があります。
  • 開始: チェックポイント開始時刻は、調整済み到着時刻と同日の、サービスポリシーで指定された開始時刻です。

下の図は、連続するフェーズのチェックポイント開始時刻と間隔がどのような相関関係にあるかを示しています。各フェーズの間隔は、前のフェーズの終わりからではなく、同じチェックポイント開始時刻から始まることに注意してください。したがって、各フェーズの間隔には、先行するすべてのフェーズの完了に要する時間が含まれています。

チェックポイント開始時刻 <- 受信間隔 -> 受信フェーズの終わり
チェックポイント開始時刻 <- 準備間隔 -> 受信 + 準備フェーズの終わり
チェックポイント開始時刻 <- 準備間隔 -> 受信 + 準備 + 印刷フェーズの終わり
チェックポイント開始時刻 <- 完了間隔 -> 受信 + 準備 + 印刷 + 完了フェーズの終わり
注意: フェーズ名を、そのフェーズで適切に実行できる機能に合った名前に変更できます。

次の例は、異なる調整方法を使用した場合の、サービスポリシーで指定する開始時刻と間隔を示しています。

調整方法なし: この例では、調整済み到着時刻の 4 時間後にジョブを印刷する必要があります。調整方法が[なし]であるため、チェックポイント開始時刻は調整済み到着時刻と同じになります。調整済み到着時刻がリセットされていない場合は、ジョブがシステムに到着した時刻と同じになります。

開始時刻: 指定なし
調整方法: なし
受信チェックポイントの間隔: 20 分
準備チェックポイントの間隔: 2 時間
印刷チェックポイントの間隔: 4 時間
ジョブ到着時刻 <- 受信間隔= 20 分-> ジョブ到着 + 20 分
ジョブ到着時刻 <- 準備間隔= 2 時間-> ジョブ到着 + 2 時間
ジョブ到着時刻 <- 印刷間隔= 4 時間-> ジョブ到着 + 4 時間

カットオフ調整方法: この例では、調整済み到着時刻が 10:00 より前の場合は 18:00 までに印刷しなければなりません。そうでない場合、ジョブは翌日の 18:00 までに印刷しなければなりません。調整方法が[カットオフ]であるため、チェックポイント開始時刻は、調整済み到着時刻と同日、またはその翌日の開始時刻 (10:00) になります。

開始時刻: 10:00
調整方法: カットオフ
受信チェックポイントの間隔: 20 分
準備チェックポイントの間隔: 4 時間
印刷チェックポイントの間隔: 8 時間
10:00 <- 受信間隔 = 20 分-> 10:20
10:00 <------ 準備間隔 = 4 時間 ------> 14:00
10:00 <------------ 印刷間隔 = 8 時間------------> 18:00

開始調整方法: この例では、調整済み到着時刻の翌日の 16:00 までに印刷しなければなりません。調整方法が[開始]であるため、チェックポイント開始時刻は、調整済み到着時刻の同日の開始時刻 (23:59) になります。

開始時刻: 23:59
調整方法: 開始
受信チェックポイントの間隔: 20 分
準備チェックポイントの間隔: 4 時間
印刷チェックポイントの間隔: 16 時間
23:59 <- 受信間隔 = 20 分 -> 00:19
23:59 <------ 準備間隔 = 4 時間 ------> 03:59
23:59 <------------------ 印刷間隔 = 16 時間 ------------------> 15:59

注意: 以上の例では、各サービスポリシーで、印刷フェーズの最終チェックポイントと、受信および準備フェーズの中間チェックポイントが定義されています。中間チェックポイントを使用すると、最終チェックポイントを逃す前に、遅れたジョブを見つけることができます。例えば、エラー (変換エラーなど) が準備フェーズ中に発生した場合に準備チェックポイントを逃すと、RICOH ProcessDirector によってジョブに「遅延」のマークが付けられます。オペレーターがエラーを訂正する場合、ジョブは時間内に印刷を完了できる可能性があります。

1.2.1.2.2.24.4 チェックポイント時刻

サービスポリシーに関連付けられた各ジョブについて、計画チェックポイント時刻が RICOH ProcessDirector によって記録されます。また、サービスポリシーに関連付けられていないジョブも含め、すべてのジョブの実チェックポイント時刻も記録されます。

次のようなチェックポイント時刻があります。

  • 計画チェックポイント時刻: ジョブがこのフェーズを完了すると予想される日時。RICOH ProcessDirector は、フェーズの間隔をチェックポイント開始時刻に追加することで、各計画チェックポイント時刻を計算します。チェックポイント開始時刻が変わると、それに従って計画チェックポイント時刻が変わります。
  • 実チェックポイント時刻: ジョブが実際にフェーズを完了した日時。

RICOH ProcessDirector では、システム内の各ジョブのプロパティーノートブックに、これらのチェックポイント時刻が表示されます。ジョブがシステムから除去された後に、ジョブの監査ファイル (jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.positional_attributes.csv) にチェックポイント時刻が入れられます。

下の例は、印刷フェーズが完了し、現在完了フェーズにあるジョブの、計画チェックポイント時刻と実チェックポイント時刻の例を示しています。

チェックポイント 計画チェックポイント時刻 実チェックポイント時刻
受信:   1/8/07 09:20:22
準備: 1/8/07 12:00:00 1/8/07 10:00:30
印刷: 1/8/07 14:00:00 1/8/07 12:00:59
完了:    

チェックポイント時刻は空白の場合があります。

  • 計画チェックポイント時刻: サービスポリシーでフェーズのチェックポイントが定義されていない場合。上の例では、サービスポリシーで受信チェックポイントと完了チェックポイントが定義されていないため、受信チェックポイント時刻と完了チェックポイント時刻はブランクになります。
  • 実チェックポイント時刻: ジョブに完了したフェーズがないか、ジョブがフェーズを通っていない場合。完了フェーズの実チェックポイント時刻は、ジョブがまだシステム内にある場合、通常はブランクになります。

RICOH ProcessDirector では、ジョブの再処理時に、計画チェックポイント時刻と実チェックポイント時刻を更新できます。

  • 計画チェックポイント時刻: [再処理]アクションを使用してジョブを最初のステップから再処理し、サービスポリシーまたは非サービス期間のプロパティーが変更された場合は、ジョブの新しい計画チェックポイント時刻が RICOH ProcessDirector によって計算されます。
  • 実チェックポイント時刻: [再印刷]または[再処理]アクションを使用してジョブを再処理し、サービスポリシーの[再処理時にリセット]プロパティーに はいを指定した場合は、ジョブが再度完了するフェーズの新しい実チェックポイントが RICOH ProcessDirector によって記録されます。

1.2.1.2.2.24.5 非サービス期間

RICOH ProcessDirector では、インストール済み環境でサービスを提供していない期間中に計画チェックポイントが発生しないように、計画チェックポイント時刻および SLA 締め切り時刻を調整できます。例えば、休日および週末にはサービスを提供していない場合が考えられます。これらの期間は、非サービス期間と呼ばれます。これらの期間は非サービス期間オブジェクトで定義します。

注意: SetDeadlineステップまたは 締め切りの変更アクションによって設定された締め切りには、非サービス期間は考慮に入れられません。
各サービスポリシーで、計画チェックポイントおよび SLA 締め切りを非サービス期間に対して調整するかどうかを指定します。例えば、「エクスプレス」ジョブに対してのみ非サービス期間中にサービスを提供する場合、「エクスプレス」ジョブのサービスポリシーでは計画チェックポイントを調整しないように指定し、他のサービスポリシーでは計画チェックポイントを調整するように指定します。

以下の例は、非サービス期間に対して、チェックポイント開始時刻、計画チェックポイント時刻、および SLA 締め切りがどのように RICOH ProcessDirector によって調整されるかを示しています。

ジョブは、非サービス期間中に到着します。この例では:

  • 元日が非サービス期間として定義されています。
  • 準備チェックポイントの間隔は 2 時間です。
  • 印刷チェックポイントの間隔は 1 日です。
  • チェックポイント開始時刻は、ジョブがシステムに到着した時刻です。
  • その締め切りを満たすには、到着後 28 時間以内にジョブをインサーターラインに納入する必要があります。
  • ジョブは 2007 年 1 月 1 日 (01/01/2007) の 10:00:00 にシステムに到着しました。
チェックポイント時刻/締め切り時刻 非サービス期間に対して調整されない 非サービス期間に対して調整される
チェックポイント開始: 1/1/07 10:00:00 1/2/07 00:00:00
計画された準備: 1/1/07 12:00:00 1/2/07 02:00:00
計画された印刷: 1/2/07 10:00:00 1/3/07 00:00:00
SLA 締め切り 1/2/07 14:00:00 1/3/07 04:00:00

チェックポイントの間隔には、非サービス期間が含まれます。この例では:

  • 毎週土曜日が非サービス期間として定義されています。
  • 準備チェックポイントの間隔は 2 時間です。
  • 印刷チェックポイントの間隔は 1 日です。
  • チェックポイント開始時刻は、ジョブがシステムに到着した時刻です。
  • その締め切りを満たすには、到着後 72 時間以内にジョブを郵便局に送付する必要があります。
  • ジョブは 2007 年 1 月 5 日 (01/05/2007) の 10:00:00 にシステムに到着しました。
注意: 2007 年 1 月 6 日は土曜日です。
チェックポイント時刻/締め切り時刻 非サービス期間に対して調整されない 非サービス期間に対して調整される
チェックポイント開始: 1/5/07 10:00:00 1/5/07 10:00:00
計画された準備: 1/5/07 12:00:00 1/5/07 12:00:00
計画された印刷: 1/6/07 10:00:00 1/7/07 10:00:00
SLA 締め切り 1/8/07 10:00:00 1/9/07 10:00:00

非サービス期間を削除すると、その非サービス期間を使用してジョブが設定されている場合でも、すでにシステム内にあるジョブのチェックポイント時刻および締め切りは変更されません。チェックポイントおよび締め切りをリセットするには、ジョブを最初から再処理する必要があります。

1.2.1.2.2.24.6 時間帯

サービスポリシーを使用して、ジョブが印刷される時間帯を指定します。ジョブを複数の時間帯で印刷する場合は、時間帯ごとにサービスポリシーを作成する必要があります。

例えば、ジョブを米国東部時間帯と米国山岳部時間帯で印刷する場合は、時間帯ごとに 1 つ、合わせて 2 つのサービスポリシーを作成する必要があります。これらのサービスポリシーは、サービスポリシーの名前と時間帯を除いて、完全に同じものでもかまいません。

1.2.1.2.2.24.7 チェックポイント状況

RICOH ProcessDirectorでは、システム内を進行しているときに、各ジョブのチェックポイント状況が定期的に計算されます。チェックポイント状況は、チェックポイントに遅れて到着したジョブを見つけるために役立ちます。

チェックポイント状況には、次のいずれかの値があります。

遅延
ジョブは次の計画チェックポイントを逃したか、最後の計画チェックポイントを逃しています。
OK
ジョブは、次の計画チェックポイントに達するためにスケジュールどおり進行しています。ただし、前のチェックポイントを逃した可能性があります。

ジョブのチェックポイント状況が遅延の場合、RICOH ProcessDirectorによってジョブテーブルのそのジョブの 締め切りポートレットおよび スケジュールリスク列に黄色のドットを追加します。

加えて、RICOH ProcessDirectorでは[ジョブ]テーブルにチェックポイント状況が表示されるので、オペレーターは[フィルター]機能を使用して、 チェックポイント状況プロパティーの値が 遅延であるジョブを表示できます。

ジョブがシステムから除去されると、ジョブの監査ファイル(jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.policy_properties.cfg.csv)に最終的なチェックポイント状況が入れられます。

1.2.1.2.2.25 非サービス期間

非サービス期間を使用して、インストール済み環境でサービスを提供しない期間 (休日など) を定義します。非サービス期間は、サービスポリシーと連携しますが、SetDeadlineステップまたは 締め切りの変更アクションにより設定された締め切りでは考慮に入れられません。

各サービスポリシーで、すべての非サービス期間をサービスポリシーに適用するかどうかを指定します。適用する場合は、ジョブが非サービス期間中に行われないように、ジョブの計画チェックポイントが RICOH ProcessDirector によって調整されます。

例えば、インストール済み環境で「エクスプレス」印刷ジョブに対して毎日サービスが提供されているために、「エクスプレス」印刷ジョブのサービスポリシーでは計画チェックポイントを非サービス期間に対して調整するよう指定しない場合があります。一方、「通常」ジョブのサービスポリシーでは、チェックポイントを非サービス期間に対して調整するよう指定します。

非サービス期間はすべて、1 つの単位として扱われます。サービスポリシーで、すべての非サービス期間をポリシーに適用するかどうかを指定できます。ただし、サービスポリシーでは、適用する非サービス期間を指定することはできません。

非サービス期間の例としては、次のようなものがあります。

  • 毎年の元日
  • 2008 年 8 月 1 日
  • 毎週金曜日の 18:00 ~ 23:59 まで
  • 毎週日曜日の全日

非サービス期間を削除すると、その非サービス期間を使用してジョブが設定されている場合でも、すでにシステム内にあるジョブのチェックポイント時刻は変更されません。チェックポイント時刻をリセットするには、ジョブを最初から再処理する必要があります。

1.2.1.2.2.26 予測される機能

予測される機能オブジェクトは、特定の間隔で到着するようにスケジュールされているジョブを表します。入力装置がジョブの到着を監視できるように、予定作業オブジェクトを入力装置に関連付けることができます。予定時間に到着しない場合は、システムによって通知されます。

予定作業は、特定の期間に到着することが予定されているジョブとして定義します。入力装置は、到着したジョブの数をカウントし、それらを特定の間隔におけるジョブの予定数と比較します。予定作業を細かく設定して、入力ファイル名の特性に基づいて特定のタイプのジョブに適用されるようにできます。入力装置は、入力ファイル名を解析して正規表現に一致するかどうかを調べ、一致するジョブだけをカウントします。

    注意:
  • lprまたはlprafpコマンドを使用してLPD入力装置にジョブを実行依頼した場合、入力ファイルの名前は変更されますが、RICOH ProcessDirectorは変更後の名前の形式を確実に解析できるわけではありません。その場合、予定作業オブジェクトでは 予定ジョブ数プロパティーのみ使用して、 ファイルパターンプロパティーはブランクのままにすることをお勧めします。

予定作業オブジェクトは、お客様とのサービスレベルアグリーメント(SLA)が、特定の時刻までにジョブを受け取ることに依存している場合に特に役立ちます。

例えば、毎日3つのジョブを送信してくるお客様がいるとします。SLA には、ジョブが午前 8 時までに到着した場合、午後 4 時までに印刷する必要があると記述されています。毎日午前 8 時に状況を確認するよう入力装置に指示する予定作業オブジェクトを作成し、それを適切な入力装置に関連付けます。午前 8 時に、入力装置は到着したジョブの数を調べます。

  • 3 つのジョブがすべて到着していた場合、処理は通常どおり続けられます。
  • ジョブが到着していない場合、入力装置の予定作業の状況プロパティーが遅れに設定され、入力装置の右側にアラート(アラートアイコン)アイコンが表示されます。
その場合、入力装置で 予定作業の表示アクションを使用すると、到着していない作業に関する詳細情報を参照して、問題の解決を試みることができます。

予定作業オブジェクトは、満たす必要があるSLAに基づいてさまざまな時間間隔で作業を確認するように定義できます。複数の予定作業オブジェクトを1つの入力装置に関連付けることができるため、同じ入力装置が、毎日到着するジョブと、月の初めに毎月到着するジョブを監視できます。複数の入力デバイスがすべて同じスケジュールでジョブを受け取る予定の場合、1つの予定作業オブジェクトをそれらの入力デバイスに関連付けることもできます。

1.2.1.2.2.27 プロパティーマッピングオブジェクト

プロパティーマッピングオブジェクトは、プリファレンスファイル内の見出しと、システムで定義されている文書プロパティーの間の関係を定義します。プロパティーマッピングは、ジョブの文書プロパティーファイル(DPF)内の値を追加または変更するために、ワークフローのApplyPreferencesステップで使用されます。

プロパティーマッピングオブジェクトを定義するときは、プリファレンスファイルの見出しを文書プロパティーファイルのプロパティーにマップします。次に、そのペアの次の使用値のいずれかを指定します。

  • 文書の識別

    このペアは、DPFで更新するドキュメントを検索するために使用されます。

    次の図では、見出し顧客番号メンバー文書プロパティーにマップしており、使用法が 文書の識別に設定されています。 ApplyPreferencesステップは、実行時にプリファレンスファイルを読み取ります。行ごとに 顧客番号の値を検索してから、文書プロパティーファイル内で メンバープロパティーに同じ値を持つエントリーを検索します。

  • プロパティーの更新

    これらのペアは、文書プロパティーファイルの値を更新するために使用されます。これらのプロパティーは、最初は文書プロパティーファイルに値がない場合もあります。

    次の図では、見出しメールアドレス出力タイプが、同じ名前の文書プロパティーにマップされています。どちらのペアの 使用法も、 プロパティーの更新に設定されています。 ApplyPreferencesステップで、 メンバープロパティーが 顧客番号の値と一致するエントリーがDPF内で見つかると、そのエントリーのDPF内の メールアドレスプロパティーと 出力タイププロパティーが、プリファレンスファイルの対応する行の値に更新されます。

文書プロパティーには少なくとも2つの見出し(使用法タイプについて1つずつ)をマップする必要があります。

この値は、ワークフローの他のステップで、共通の処理を実行する文書のグループ分けに使用できます。例えば、メールする文書のセットと、印刷する文書のセットに分けることができます。

プリファレンスファイルに同じ見出しが含まれる場合は、複数のワークフローで同じプロパティーマッピングオブジェクトを使用できます。見出しの順序は、プリファレンスファイルごとに違ってもかまいません。

1.2.1.2.3 入力ファイル形式

さまざまなタイプの入力ファイルをRICOH ProcessDirectorに送信して、処理および印刷できます。

RICOH ProcessDirector に実行依頼できる入力ファイルタイプは次のとおりです。

Advanced Function Presentation (AFP)
テキスト、グラフィックス、イメージ、およびバーコードを含む複合形式です。構成の指示は、混合オブジェクト文書コンテンツアーキテクチャー(MO:DCA)構造化フィールドの形式になります。フォントなどの AFP リソースは、外部に保管することも、AFP データストリームに組み込むこともできます。AFPは、AFPサポート機能がインストールされている場合にRICOH ProcessDirectorがIPDSプリンターでジョブを印刷するために使用するファイル形式です。AFP サポート機能がない場合は、AFP ジョブを表示して他のプログラムに渡すことができます。
ABAP
SAP Advanced Business Application Programming (ABAP) フォーマットのデータが入っています。
DBCS ASCII
2 バイト文字セット (DBCS) ASCII コードページでエンコードされているデータが入っています。
DBCS EUC
2 バイト文字セット (DBCS) Extended UNIX Code (EUC) コードページでエンコードされているデータが入っています。
ditroff
あらかじめ AFP 装置用にフォーマット設定された device-independent troff (ditroff) データが入っています。
GIF
グラフィック交換形式 (GIF) のイメージデータが入っています。
イメージデータ
Image Object Content Architecture (IOCA) フォーマットのイメージデータが入っています。
JPEG
Joint Photographic Experts Group (JPEG) フォーマットのイメージデータが入っています。
JSON
JavaScript Object Notation (JSON) 形式のデータを含みます。
LCDS
Xerox Line Conditioned Data Stream (LCDS) フォーマットのデータが入っています。
行データ
プレーンテキストと、前送り/後送りやフォントの選択に使用される紙送り制御およびテーブル参照文字 (TRC) などのフォーマット制御機構の組み合わせです。RICOH ProcessDirector から提供される複合製品、例えば line2afp 変換を使用して行データ入力ファイルを処理するように指示できます。
メタコード
Xerox メタコードフォーマットのデータが入っています。
混合モード
行データと MO:DCA 構造化フィールドの組み合わせを含む入力ファイル。混合モードの入力ファイルは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ処理できます。
OTF
SAP Output Text Format (OTF) のデータが入っています。
PCL
Hewlett-Packard Printer Control Language (PCL) フォーマットのデータが入っています。
PDF
Adobe Portable Document Format(PDF)フォーマットのデータが入っています。

RICOH ProcessDirectorでワークフロー内のPDF2.0入力ファイルを処理するときに、PDFファイルを変更するステップで、データがPDF 1.7形式に自動的に変換されます。ワークフロー内のステップがPDFを変更しない場合、入力ファイルは、PDF2.0形式でRICOH ProcessDirectorを通過します。PDF 2.0ファイルがRicoh PDFに送信されるか、またはバナーページがオンになっているRicoh TotalFlowプリンターもPDF 1.7型式に変換されます。

PostScript
Adobe PostScriptフォーマットのデータが入っています。
PPML
Personalized Print Markup Language (PPML) フォーマットのデータが入っています。
TIFF
Tagged Image File Format (TIFF) フォーマットのイメージデータが入っています。
XML
Extensible Markup Language (XML) フォーマットのデータが入っています。

プリンターによっては、データ変換を行って、これらのフォーマットのいくつかを、プリンターがサポートしているフォーマットに変換しなければならない場合があります。いくつかの製品に、次のデータ変換が用意されています。

  • RICOH Transform 機能は、次の入力ファイルフォーマットをAFPに変換できます。
    • GIF、JPEG、および TIFF
    • PCL
    • PDF および PostScript
    • SAP OTF および ABAP
    次の入力ファイルフォーマットを PDF に変換できます。
    • AFP

    RICOH Transform 機能を使用するには、AFPサポート機能をインストールする必要があります。

  • RICOH ProcessDirectorの 1次コンピューター、2次コンピューター、またはアプリケーションサーバーと同じコンピューターにRICOH InfoPrint XTがインストールされている場合は、これを使用して、XeroxメタコードおよびLCDSデータをAFPに変換することもできます。InfoPrint XTを使用するには、変換プログラムを実行するステップを適切なワークフローに組み込み、このステップをInfoPrint XTがインストールされているコンピューターで実行するように構成します。

1.2.1.2.4 出力形式

RICOH ProcessDirectorは、RICOH TotalFlowプリンターRicoh PDFプリンター、カスタムPDFプリンター、およびLPDプロトコルを使用して実行依頼されたジョブを受け取ることのできるプリンターにジョブを送信できます。AFPサポート機能がインストールされている場合は、IPDSプリンターにジョブを送信することもできます。また、InfoPrint 5000などの一部のプリンターがIPDS以外のジョブを受け取るために使用するホットフォルダーに、印刷ジョブをコピーすることもできます。

RICOH ProcessDirectorは、次のプリンター出力形式をサポートします。

AFP
AFPサポート機能がインストールされている場合、RICOH ProcessDirectorはAFP印刷ジョブをIPDSプリンターに送信できます。RICOH ProcessDirectorは、これらのプリンターからジョブのステータス情報を受け取り、プリンターに要求を送信できます。これは、現在印刷中のジョブを中断する、 ジャンプアクションを使用してジョブ内の別の位置に移動して印刷を再開する要求などです。
PCL
RICOH ProcessDirectorは、AFPサポート機能のプリンタードライバーコンポーネントがAFPからPCLに変換したPCLOutプリンターにジョブを送信できます。RICOH ProcessDirectorは、これらのプリンターからジョブに関するステータス情報を受信できません。
PDF
RICOH ProcessDirectorはPDFファイルをRICOH TotalFlowプリンターに送信できます。
Ricoh PDFプリンターがデータストリームをサポートする場合、RICOH ProcessDirectorはそのプリンターにPDFファイルを送信できます。

Kodakのカットシートサポート機能がインストールされている場合、RICOH ProcessDirectorはPDFファイルをKodak PDFプリンターに送信できます。

Xeroxのカットシートサポート機能がインストールされている場合、RICOH ProcessDirectorはPDFファイルをXerox PDFプリンターに送信できます。

PostScript
RICOH ProcessDirectorは、PDFをPostScriptに変換することで、PDFファイルをRicoh PDFプリンターおよびカスタムPDFプリンターに送信できます。

Kodakのカットシートサポート機能がインストールされている場合、RICOH ProcessDirectorはPDFをPostScriptに変換することで、PDFファイルをKodak PostScriptプリンターに送信できます。

その他
RICOH ProcessDirectorは、パススループリンターに他の形式の印刷ジョブを送信できます。RICOH ProcessDirectorは、これらのプリンターからジョブに関するステータス情報を受信できません。プリンターを表すソフトウェアキューに要求を送信することはできますが、プリンターそれ自体に送信することはできません。

ホットフォルダーを備えたプリンターでジョブを印刷するときに、パススループリンターを使用できます。ジョブをプリンターのホットフォルダーにコピーするように、パススループリンターを構成します。ホットフォルダーは、ジョブをそのプリンターに実行依頼します。印刷ジョブをホットフォルダーにコピーした場合、RICOH ProcessDirectorがジョブに関する状況情報をプリンターから受け取ることはできません。

注意: RICOH ProcessDirectorが、マッピングされたドライブまたはマウントされたファイルシステムとして、プリンターのホットフォルダーにアクセスできる場合は、 CopytoFolderステップを使用できます。このステップは、ジョブをプリンターに実行依頼します。ただし、 CopyToFolderステップを使用する場合、 ジョブのスケジュールアクションを使用してジョブをプリンターに割り当てることはできません。 CopyToFolderステップは、プリンターへのジョブの割り当てに、 ジョブのスケジュールアクションに設定された 要求されたプリンタープロパティーを使用しません。

1.2.1.2.5 ジョブ実行依頼の方法

FTP、Webサービス、その他のファイルコピー方法、LPDプロトコルを使用するコマンドなどで、他のシステムからRICOH ProcessDirectorにジョブを実行依頼できます。AFP サポート機能がインストールされている場合は、Download for z/OSまたは AFP Download Plusを使用して、ホストシステムからRICOH ProcessDirectorにジョブを実行依頼できます。

ジョブは、定義されている入力装置に実行依頼されます。入力装置はジョブを受け取って、ジョブ処理を開始します。

サポートされているジョブ実行依頼の方法は、次のとおりです。

FTP、SCP、またはファイルコピー
FTPクライアントまたはSCPクライアント、Webサービス、あるいは任意のファイルコピー方式を使用して、印刷ファイルをホットフォルダーに移動できます。印刷ファイルとジョブ定義フォーマット (JDF) のジョブチケットを含めることができます。ジョブをホットフォルダーディレクトリーにコピーまたは移動すると、ホットフォルダーに関連付けられている入力装置が自動的にそのジョブを受け取り、ジョブの処理を開始します。
RESTful Webサービス
REST Webサービスユーティリティーを使用してジョブを実行依頼できます。REST Webサービスを使用するようにアプリケーションを設定できる場合、submitFileユーティリティを使用して、ワークフローまたはホットフォルダーにファイルを実行依頼できます。
LPD プロトコル
lpr コマンド、または LPD プロトコルを使用する別のコマンドを使用して、RICOH ProcessDirector LPD 入力装置にジョブを実行依頼できます。ターゲットプリンターとして、LPD 入力装置の名前を指定します。例えば、LPD 入力装置の名前は lpr コマンドの -P オプション、または lprafp コマンドの -p オプションの値になります。
Download for z/OS
Download for z/OSはIBM Print Services Facility (PSF) for z/OSの個別に注文可能な機能です。Download for z/OSはホストシステム出力を今後の処理のためにTCP/IPネットワーク内の他のシステム(RICOH ProcessDirectorなど)に自動的に送信します。
AFP Download Plus
AFP Download Plusもまた、PSF for z/OSの個別に注文可能な機能です。この機能は、ジョブ属性と印刷リソースを収集し、PSF出口を処理し、行データをAFPデータストリームに変換し、ジョブをパッケージ化して保護し、ジョブを今後の処理のためにTCP/IPネットワーク内の別のシステム(RICOH ProcessDirectorなど)に送信できます。

1.2.1.2.6 JDFジョブチケットを使用したジョブ

入力装置にジョブを実行依頼するとき、それとともにJDFジョブチケットを実行依頼できます。 RICOH ProcessDirectorは、ジョブチケットの値から多くのジョブプロパティーを設定できます。JDFチケットを伴うジョブの動作は、Ricoh PDFプリンターを使用するように構成されているときに最適になります。

RICOH ProcessDirectorは、そのシステムが要求するJDF Specificationで定義されている機能(JDF IDP ICS(Integrated Digital Printing Interoperability Conformance Specification:統合化デジタル印刷の相互運用と適合の仕様)と関連するアプリケーションノートのサブセットなど)をサポートします。IDP ICSは、統合デジタルプリンターのためのJDFの複合デジタル印刷処理に基づいています。

RICOH ProcessDirectorは、JDFジョブチケットで使用可能な全ての値をサポートしているわけではありません。RICOH ProcessDirectorが値を使用してジョブプロパティーを設定できない場合は、サポートされていない値をジョブチケットから削除します。

    注意:
  • IdentifyPDFDocumentsステップは複数セットのPDFファイルとジョブチケットを受信できます。このステップは、これらを1つのPDFファイルと1つのジョブチケットに結合します。ステップが結合されたジョブチケットを作成する場合、ステップはRICOH ProcessDirectorがサポートする値のみを含めます。ステップは、結合されたジョブチケットにはサポートされない値を含めません。 IdentifyPDFDOcumentsステップは、PDF文書サポート機能により提供されます。

RICOH ProcessDirectorは、ジョブチケットが要求されたときはいつでも、可能な限りジョブチケットとジョブプロパティーノートブックを同期します。別のアプリケーションにジョブを実行依頼するRunExternalProgramステップテンプレートに基づくステップがワークフローに含まれている場合、同様にJDFジョブチケットも実行依頼します。このステップは、ジョブプロパティーノートブックのプロパティー値とジョブチケットの値を比較して、必要な場合はそれらを更新します。RICOH ProcessDirectorがサポートしているジョブチケットの値を他のアプリケーションが変更すると、そのアプリケーションの処理の終了後にRICOH ProcessDirectorがジョブプロパティーを更新して、更新済みのジョブチケットを返します。

次のように、メディアプロパティーの値は メディアマッチングの設定に依存するため、特殊なケースです。

  • メディアマッチングメディア製品 ID またはメディア名を使用するに設定されている場合、RICOH ProcessDirectorでは、ジョブの メディアプロパティーの値として、次のいずれかのメディア名が使用されます。
    • ジョブチケットで指定された製品 ID と一致するメディアオブジェクトの名前。
    • ジョブチケットで指定されたメディアの名前。

    RICOH ProcessDirector は最初に、ジョブチケットがメディア製品 ID を指定しているかどうかをチェックします。存在する場合、RICOH ProcessDirectorは、同じ製品 ID を持つシステムメディアオブジェクトを検索します。RICOH ProcessDirector が一致するものを見つけた場合、一致するメディアオブジェクトの名前をジョブの メディアプロパティーに保存します。RICOH ProcessDirector が一致するものを見つけられなかった場合、JDF ジョブチケットで指定されたメディア名を持つメディアオブジェクトを検索します。RICOH ProcessDirector が一致するものを見つけた場合、一致するメディアオブジェクトの名前をジョブの メディアプロパティーに保存します。

  • メディアマッチング以下で選択したプロパティーを使用するに設定されている場合、RICOH ProcessDirectorでは、ジョブチケットにリストされているメディアプロパティー(サイズなど)を使用して、既存のシステムメディアオブジェクトを検索し、一致するオブジェクトを検索します。適切なメディアオブジェクトを見つけると、そのオブジェクトの名前がジョブの メディアプロパティーの値として設定されます。

    ご使用のインストールの要件に基づいて、メディアマッチングに使用されるプロパティーを選択できます。

    複数のメディアオブジェクトが一致する場合、RICOH ProcessDirectorは、ジョブチケットの他のメディアプロパティー(メディアの名前など)に基づいて、最も一致するものを決定します。システムが最適なものを判断できないか、一致するメディアオブジェクトがない場合、そのジョブはエラー状態になります。そのジョブで メディアの修正アクションを使用してメディアを選択すると、ジョブをエラー状態から脱出させられます。

ジョブチケットがメディアとステープルの値を指定している場合、ジョブプロパティーノートブックでそれらの値を表示して変更できます。[スケジューリング]タブのメディアが必要プロパティーに、そのジョブまたはすべてのページ例外のメディア値がリストされます。 ステープルが必要プロパティーに、ステープルが必要かどうかが表示されます。 スケジューリングタブの メディアステープルに、ジョブの値を設定できます。ページ例外アクションを使用して、 ページ例外タブのページ値を変更できます。

ジョブチケットで面例外の値を指定した場合は、ユーザーインターフェースのジョブでページ例外アクションを使用して値を表示できます。 ページ例外は変更できません。

PDF Document Support機能を使用しており、ワークフロー内でジョブが IdentifyPDFDocumentsステップと BuildPDFFromDocumentsステップの間にある場合、メディア設定を一切変更しないでください。

    注意:
  • ページ例外の[メディア]と[ステープル]の値は、Ricoh PDFプリンターまたはパススループリンターに送信された、JDFジョブチケットを伴うPDFジョブにのみ適用されます。
  • ページ例外のメディア値のみが、Kodak PDFプリンターおよびXerox PDFプリンターに送信されたジョブに適用されます。これらのプリンターでは、ステープルはサポートされません。

JDFジョブチケットは、データファイルとともに、そのジョブのスプールディレクトリーに格納されます。ジョブチケットの名前は、jobID.overrides.jdfです。

1.2.1.2.6.1 PDFジョブのページ数について

両面と片面ページの混在を示すJDFジョブチケットが含まれたPDFジョブをCountPagesステップで処理した場合、片面シートの空白面は 合計ページ数プロパティーにカウントされません。一部のプリンターコントローラーでは、これらの 面ページ例外があるジョブチケットを処理できません。

これらのコントローラーでは、IdentifyPDFDocumentsまたは BuildPDFFromDocumentsステップのいずれかで、 面のページ例外プロパティーを使用して、空白ページをPDFファイルに挿入できます。どちらのステップテンプレートもPDF文書サポート機能に含まれています。

面のページ例外プロパティーには、次の値があります。

  • ジョブ値に置き換え

    全てのは、 両面ジョブプロパティーを使用して処理されます。JDF内の既存のすべての 面数ページ例外が削除されます。両面ジョブに片面ページが含まれている場合は、空白のPDFページが出力PDFに挿入されます。空白ページは 合計ページ数プロパティーでカウントされるので、印刷業者で当該ページに対するクリックチャージが発生する可能性があります。

  • JDFの値の保持

    JDF内の全ての面ページ例外は、ステップで生成されたJDFに含まれています。JDFのジョブレベルの面値も使用されます。空白面は、 合計ページ数プロパティーには含まれません。

AFPまたはPostScriptジョブが、Advanced Transform機能で提供されているTransformToPDFWithMediaInfoステップでPDFに変換された場合、AFPまたはPostScriptの任意の面の設定は、変換によってJDF出力の 面ページ例外として保持されます。これらのページ例外によって生成された空白面は、 合計ページ数プロパティーには含まれません。

ステップで作成されたJDFジョブチケットには、ジョブ内のページの面ページ例外が全て含まれます。処理速度を向上させるには、ワークフローで、 TransformToPDFWithMediaInfoステップの後に OptimizeJDFステップを追加します。

1.2.1.2.7 XML ファイルのジョブ

RICOH ProcessDirector は XML ファイルとして実行依頼されたジョブを処理できます。XML ファイルをホットフォルダー入力装置に実行依頼できます。また、XML ファイルを RICOH ProcessDirector サーバーが取得する場所に配置できます。

取得される場所に XML ファイルを配置すると、ワークフロー内でのジョブの移行に応じて RICOH ProcessDirector はこのファイルを処理します。ホットフォルダーに別のファイルタイプを実行依頼して処理を開始します。例えば、印刷ファイルまたはトリガーファイル (ジョブ指定変更があるファイル、コンテンツが含まれないファイルなど) を実行依頼できます。

注意: Web Services Enablement 機能では、SOAP または REST Web サービスプロトコルを使用して、XML データを他のアプリケーションから受信したり交換したりできます。

次の 2 つのステップテンプレートが XML を操作します。

  • CreateJobsFromXMLステップテンプレートに基づくステップは、XPath式に一致するXMLファイル内のエレメントからジョブを作成します。

  • ApplyXSLTransformステップテンプレートに基づくステップは、XMLをRICOH ProcessDirectorジョブまたは文書プロパティーの値を指定するファイルに変換します。またこのステップは、XMLを別のXML形式に変換します。

XML ファイル内のエレメントがファイルダウンロード URL を指定している場合、ApplyXSLTransformステップを使用して、URL をジョブプロパティー値に割り当てることができます。この場合、 DownloadFileステップテンプレートに基づくステップを使用してファイルをダウンロードできます。

この使用シナリオでは、RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーを設定して、XML ファイル内の注文を処理する方法について説明します。

1.2.1.2.7.1 XML ファイルでの処理順序の使用シナリオ

このシナリオでは、ある印刷会社がWeb to Print販売店から受信したXMLファイルに含まれる注文を処理するとします。各XMLファイルには複数の注文が含まれており、各注文には印刷項目とプロモーション項目(コーヒーマグやベースボールキャップなど)の両方が含まれている場合があります。

このシナリオでは、RICOH ProcessDirector管理者がサードパーティーのツール(Altova MapForceなど)を使用して、Extensible Stylesheet Language Transformations(XSLT)スタイルシートを作成します。このシナリオとともに扱うXML入力ファイル、XPath表現、XSLTスタイルシート、 RICOH ProcessDirector指定変更ファイルの例については、関連参照トピックを参照してください。

XMLを処理するために確認して準備する

RICOH ProcessDirector管理者は、XMLファイルのコンテンツを確認して、その処理方法を決定します。

  1. まず管理者は、RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーの値を提供するXMLエレメントを識別します。

    XML入力ファイルの例では、注文内の各項目を追跡するために必要な情報を2つのXMLエレメントが提供しています。orderエレメントとcustomernameエレメントのnumber属性は、それぞれ注文番号とカスタマー名を提供します。

    印刷項目で、printfileエレメントはダウンロードおよび印刷するPDFファイルのURLを提供します。

    プロモーション項目で、stockエレメントのnumber属性はウェアハウス内の項目の位置を提供します。

    すべての項目で、quantityエレメントは注文の数量を提供します。

    次の表に、これら5つのXMLエレメントと対応する RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーの名前を示します。

    XMLエレメント ジョブプロパティーのデータベース名 ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名
    <order number> Job.Info.Attr1 Custom 1
    <customername> Job.CustomerName カスタマー名
    <printfile> Job.DownloadFile ダウンロードファイルのURL
    <stock number> Job.Info.Attr2 Custom 2
    <quantity> Job.Copies 要求されたジョブコピー

  2. 管理者は、プロセスを次の5つの部分に分割します。
    • 注文ごとに個別のXMLジョブを作成します。
    • 注文の値(order numbercustomername)をジョブプロパティーに割り当てます。
    • 各注文から、項目ごとに個別のXMLジョブを作成します。
    • 項目の値(printfilestock numberquantity)をジョブプロパティーに割り当てます。
    • 印刷項目と用紙項目を個別のワークフローで処理します。
  3. 管理者は、次の4つのワークフローの定義を決定します。
    • ExtractOrdersFromXMLワークフローが注文を受信して、注文ごとに個別のジョブを作成します。
    • SplitOrderIntoPrintAndStockJobsワークフローが各注文の項目を印刷ジョブと用紙ジョブに分離します。
    • ProcessPrintJobsワークフローが印刷ジョブを処理します。
    • ProcessStockJobsワークフローが用紙ジョブを処理します。

    CreateJobsFromXMLステップテンプレートに基づくステップは、XPath式に一致するXMLファイル内のエレメントからジョブを作成します。このステップは、ワークフローにジョブを実行依頼します。

  4. 管理者は、それぞれ異なるXML Path Language(XPath)表現を持つ3つのCreateJobsFromXMLステップの使用を決定します。
    • 最初のステップは、注文ごとに個別のXMLジョブを作成します。

      注文ジョブ表現は、注文一致するXMLエレメントを識別します。/seller/order

    • 2番目のステップは、印刷項目ごとに個別のXMLジョブを作成します。

      印刷ジョブ表現は、印刷項目と一致するXMLエレメントを識別します。/order/item/printfile/ancestor::item

    • 3番目のステップは、プロモーション項目ごとに個別のXMLジョブを作成します。

      用紙ジョブ表現は、プロモーション項目と一致するXMLエレメントを識別します。/order/item/stock/ancestor::item

    管理者は、CreateJobsFromXMLステップをワークフローに割り当てます。

    • 最初のステップはExtractOrdersFromXMLワークフローに移行します。このステップは各注文のXMLジョブを SplitOrderIntoPrintAndStockJobsワークフローに実行依頼します。
    • 2番目と3番目のステップはSplitOrderIntoPrintAndStockJobsワークフローに移行します。2番目のステップは印刷項目のXMLジョブを ProcessPrintJobsワークフローに実行依頼します。3番目のステップはプロモーション項目のXMLジョブを ProcessStockJobsワークフローに実行依頼します。

    ApplyXSLTransformステップテンプレートに基づくステップは、XML をジョブプロパティーの値を指定する RICOH ProcessDirector 指定変更ファイルに変換できます。

  5. 管理者は、3つのApplyXSLTransformステップの使用を決定します。各ステップは、XSLTスタイルシートを使用します。管理者は、サードパーティーのXSLTツールを使用して、XSLTスタイルシートを作成します。
    • 最初のステップは、注文ジョブXSLTスタイルシートを使用します。さらに、orderエレメントとcustomernameエレメントのname属性を Job.Info.Attr1および Job.CustomerNameジョブプロパティーに変換します。

      このステップは2つのCreateJobsFromXMLステップの前に SplitOrderIntoPrintAndStockJobsワークフローに移行します。

    • 2番目のステップは、印刷ジョブXSLTスタイルシートを使用します。printfileエレメントとquantityエレメントをそれぞれ Job.DownloadFileジョブプロパティーと Job.Copiesジョブプロパティーに変換します。

      このステップはProcessPrintJobsワークフローに移行します。

    • 3番目のステップは、用紙ジョブXSLTスタイルシートを使用します。さらに、numberエレメントとquantityエレメントのname属性を Job.Info.Attr2ジョブプロパティーと Job.Copiesジョブプロパティーに変換します。

      このステップはProcessStockJobsワークフローに移行します。

  6. 管理者は、指定されたURLからDownloadFileステップを使用してPDFファイルをダウンロードします。

    印刷会社ではプロキシサーバーを使用して外部Webサイトと通信するので、管理者はプロキシサーバーを使用するようにRICOH ProcessDirectorをセットアップします。

入力装置とワークフローをセットアップする

管理者は、XMLファイルと4つのワークフローを受信して、それらを処理するために、ホットフォルダー入力装置をセットアップします。

  1. ExtractOrdersFromXMLワークフローは、XML入力ファイルの各注文に対して1つのジョブを作成します。

    SetJobPropsFromTextFileステップと DetectInputDataStreamステップの後に、管理者は CreateJobsFromXMLステップを追加します。管理者はXPath表現の値を/seller/orderに、新しいジョブのワークフローの値を SplitOrderIntoPrintAndStockJobsにそれぞれ設定します。管理者は、新しいジョブが子ジョブとして作成されないように指定します。各注文は個別のジョブです。

  2. SplitOrderIntoPrintAndStockJobsワークフローは各注文ジョブを受信し、印刷およびプロモーション項目用のXMLファイルを作成して、それらを子ジョブとして適切なワークフローに実行依頼します。

    SetJobPropsFromTextFileステップと DetectInputDataStreamステップの後に、管理者は ApplyXSLTransformステップを追加します。このステップは、注文ジョブXSLTスタイルシートを使用します。

    ApplyXSLTransformステップの後に、管理者は2つの CreateJobsFromXMLステップを追加します。

    • 最初のステップで、管理者はXPath表現の値を/order/item/printfile/ancestor::itemに、新しいジョブのワークフローの値を ProcessPrintJobsにそれぞれ設定します。
    • 2番目のステップで、管理者はXPath表現の値を/order/item/stock/ancestor::itemに、新しいジョブのワークフローの値を ProcessStockJobsにそれぞれ設定します。
    • 両方のステップで、管理者は、新しいジョブが子ジョブとして作成されるように指定します。同時に、子ジョブが作成されなかったときに親ジョブが次のステップを続行するように指定します。例えば、注文ジョブに印刷項目が存在しない場合、子ジョブは最初のCreateJobsFromXMLステップでは作成されません。

    2番目のCreateJobsFromXMLステップの後に、管理者は、 WaitForRelatedJobsステップテンプレートに基づくステップを追加します。このステップは、印刷およびプロモーション項目のすべての子ジョブが処理されるまで、親ジョブを保留します。

  3. ProcessPrintJobsワークフローは印刷項目の各ジョブを受信して、その項目を印刷します。

    SetJobPropsFromTextFileステップと DetectInputDataStreamステップの後に、管理者は ApplyXSLTransformステップを追加します。このステップは、印刷ジョブXSLTスタイルシートを使用します。

    ApplyXSLTransformステップの後に、管理者は DownloadFileステップテンプレートに基づくステップを追加して、 Job.DownloadFileプロパティーの値によって指定されたPDFファイルをダウンロードします。管理者は、 ダウンロードしたファイルへのパスプロパティーの値を${getFileName(print,pdf,write)}に設定します。これで、PDFファイルは、ジョブのスプールディレクトリーにダウンロードされます。

    DownloadFileステップに続いて、管理者は、PDFジョブを処理するために印刷会社で使用されるステップを追加します。

    印刷ジョブを処理する最後のステップの後に、管理者は、ManualStepWithAutoStartステップテンプレートに基づくステップを追加します。このステップは、出荷部門で印刷ジョブを注文に追加する時間を出荷担当者に与えます。

    ManualStepWithAutoStartステップの後に、管理者は、 WaitForRelatedJobsステップテンプレートに基づくステップを追加します。このステップは、注文に含まれるすべてのジョブが処理されるまで、注文に含まれる印刷項目の各ジョブを保留します。

  4. ProcessStockJobsワークフローはプロモーション項目の各ジョブを受信して、ウェアハウスからプロモーション項目を取得するのに必要な時間を明らかにします。

    SetJobPropsFromTextFileステップと DetectInputDataStreamステップの後に、管理者は ApplyXSLTransformステップを追加します。このステップは、用紙ジョブXSLTスタイルシートを使用します。

    ApplyXSLTransformステップの後に、管理者は、 ManualStepWithAutoStartステップテンプレートに基づくステップを追加します。このステップは、出荷部門でウェアハウスからプロモーション項目を取得して注文に追加する時間を出荷担当者に与えます。

    ManualStepWithAutoStartステップの後に、管理者は、 WaitForRelatedJobsステップテンプレートに基づくステップを追加します。このステップは、注文に含まれるすべてのジョブが処理されるまで、注文に含まれるプロモーション項目の各ジョブを保留します。

この図は、4つのワークフローを示しています。緑色の線は、各CreateJobsFromXMLステップがXMLジョブを実行依頼する対象のワークフローを示しています。

ワークフローを通じたジョブの処理

管理者がワークフローを使用可能にして、XMLファイルを入力装置に実行依頼すると、RICOH ProcessDirectorは4つのワークフローによってジョブを処理します。

ExtractOrdersFromXMLワークフローは入力装置からXMLジョブを受信して、注文ジョブXPath表現と一致する各orderエレメント用のXMLファイルを作成します。このワークフローは各XMLファイルをジョブとして SplitOrderIntoPrintAndStockJobsワークフローに実行依頼します。

SplitOrderIntoPrintAndStockJobsワークフローは、次の処理を実行します。

  • 各注文ジョブを受信します。
  • 注文ジョブXSLTスタイルシートを使用して、order numberおよびcustomernameエレメントと値をジョブプロパティーと値に変換します。
  • ジョブプロパティーと値を指定変更ファイルに記録します。
  • 印刷ジョブXPath表現と一致する各itemエレメント用のXMLファイルを作成します。このワークフローは各XMLファイルを子ジョブとして ProcessPrintJobsワークフローに実行依頼します。指定変更ファイルのコピーが各子ジョブとともに実行依頼されます。

    用紙ジョブXPath表現と一致する各itemエレメント用のXMLファイルを作成します。このワークフローは各XMLファイルを子ジョブとして ProcessStockJobsワークフローに実行依頼します。指定変更ファイルのコピーが各子ジョブとともに実行依頼されます。

  • すべての子ジョブが処理されるまで、親ジョブを保留します。

ProcessPrintJobsワークフローは、次の処理を実行します。

  • 印刷項目の各ジョブを受信します。
  • 印刷ジョブXSLTスタイルシートを使用して、printfileおよびquantityエレメントと値をジョブプロパティーと値に変換します。
  • ジョブとともに実行依頼された指定変更ファイルの内容を上書きすることで、ジョブプロパティーと値を記録します。
  • Job.DownloadFileプロパティーの値を使用して、各印刷項目のPDFファイルをダウンロードします。
  • PDFファイルを印刷します。
  • 待機している間に、出荷担当者がジョブのカスタム1(注文番号)および カスタマー名プロパティーの値をチェックします。さらに、担当者が出荷部門で印刷項目を注文に追加します。

    ワークフローの次のステップにジョブを移行するため、担当者が手動完了アクションを実行します。

  • 注文処理が完了するまで、印刷項目の各ジョブを保留します。

ProcessStockJobsワークフローは、次の処理を実行します。

  • プロモーション項目の各ジョブを受信します。
  • 用紙ジョブXSLTスタイルシートを使用して、stock numberおよびquantityエレメントと値をジョブプロパティーと値に変換します。
  • ジョブとともに実行依頼された指定変更ファイルの内容を上書きすることで、ジョブプロパティーと値を記録します。
  • 待機している間に、出荷担当者が次のタスクを実行します。
    • カスタム2プロパティーの値を確認して、項目の用紙番号を見つけます。
    • 必要な数のプロモーション項目をウェアハウスから取得します。
    • 出荷担当者がジョブのカスタム1(注文番号)および カスタマー名プロパティーの値をチェックします。
    • 出荷部門でプロモーション項目を注文に追加します。

    ワークフローの次のステップにジョブを移行するため、担当者が手動完了アクションを実行します。

  • 注文処理が完了するまで、プロモーション項目の各ジョブを保留します。

注文に含まれる印刷品目とプロモーション品目のすべてのジョブがWaitForRelatedJobsステップに達すると、注文処理が完了します。RICOH ProcessDirectorにより、当該注文の親ジョブと当該品目のすべての子ジョブは、 RetainCompletedJobsステップテンプレートに基づくステップに移動します。

1.2.1.2.8 JSON ファイルのジョブ

RICOH ProcessDirector は JSON ファイルとして実行依頼されたジョブを処理できます。JSONファイルを入力装置に実行依頼できます。また、JSONファイルをRICOH ProcessDirectorサーバーが取得する場所に配置できます。REST Webサービスの入力装置を使用して、ジョブになるJSONファイルを取得できます。

取得される場所に JSON ファイルを配置すると、ワークフロー内でのジョブの移行に応じて RICOH ProcessDirector はこのファイルを処理します。ホットフォルダーに別のファイルタイプを実行依頼して処理を開始します。例えば、印刷ファイルまたはトリガーファイル (ジョブ指定変更があるファイル、コンテンツが含まれないファイルなど) を実行依頼できます。

注意: Web Services Enablement 機能では、REST Web サービスプロトコルを使用して、JSON データを他のアプリケーションから受信したり交換したりできます。

ConvertJSONToXMLステップテンプレートに基づくステップは、JSON 入力ファイルを XML 出力ファイルに変換します。変換後は、XML ファイルを操作する RICOH ProcessDirector ステップテンプレートを使用できます。

1.2.1.2.9 暗号化された PDF ファイルのジョブの処理

RICOH ProcessDirectorは暗号化されたPDFファイルを受け取ることができますが、ジョブを処理するためにはファイルを復号化する必要があります。

ほとんどのステップでは、暗号化されたファイルを処理できません。このため、PDFファイルを開く必要のあるワークフローの最初のステップの前に、ファイルを復号化する必要があります。DecryptPDFステップテンプレートに基づくステップを使用して、PDFファイルから暗号化を削除します。

    注意:
  • DecryptPDFステップテンプレートは、ZIPファイル内のPDFファイルを処理できません。

PDFファイルを暗号化するときは、1つまたは2つのパスワードを指定できます。所有者パスワードはマスターパスワードです。完全にファイルのロックを解除するので、受信者は、そのファイルを読み取ったり、フォームフィールドに入力したり、その内容を編集したりすることもできます。RICOH ProcessDirectorステップでジョブを処理する際、 所有者パスワードレベルのアクセス権が必要になります。こうしたステップで、PDFファイルがよく変更されるからです。

ユーザーパスワードは、さらに制限されたパスワードです。ユーザーパスワードによって、ファイルを読めるようにロック解除することはできますが、ファイルを編集することはできません。このパスワードは、次の両方のステートメントが真である場合にのみ必要です。

  • 受信者は、ファイルを開いて読むためにパスワードを入力する必要があります。
  • 受信者は、フォームへの入力や内容の編集など、文書の変更を禁止する必要があります。

ファイルにセキュアな情報が含まれていない場合は、パスワードなしで開くことができるように暗号化できますが、編集機能用の所有者パスワードが必要です。

PDFファイルを復号化するには、ファイルの作成時に設定された所有者パスワードを使用する必要があります。お客様と協力して、これらのパスワードを管理する最良の方法を判断してください。お客様が送信するすべてのPDFファイルに同一のパスワードを使用できます。その場合は、 DecryptPDFステップの 所有者パスワード値を更新せずに記録できます。

または、送信されたすべてのPDFファイルに異なるパスワードを設定することもできます。ジョブごとにパスワードが変更された場合は、オペレーターが各ジョブのパスワードを入力する方法を提供する必要があります。DecryptPDFステップの前にワークフローに手動ステップを追加して、「 EnterOwnerPassword」のような名前を付けることができます。処理中は、ジョブがそのステップで停止します。オペレーターは、ジョブプロパティーノートブックを開き、 拡張PDFタブで 所有者パスワードを入力できます。次に、オペレーターは手動ステップを完了して、 DecryptPDFステップの実行時にパスワードを使用できるようにします。

所有者パスワードは、他のジョブプロパティーと共に指定変更ファイルで送信することもできます。ただし、この方法は安全ではないため推奨されません。

1.2.1.2.10 ワークフローフェーズ

RICOH ProcessDirector には、いくつかの異なるワークフローのフェーズがあります。これらのフェーズは、システム内でジョブが通過するパスを編成するために役立ちます。ジョブはすべてのフェーズを通過することも、一部のフェーズだけを通過することもあります。基本の RICOH ProcessDirector 製品に機能を追加すると、ワークフローに別のフェーズが追加される場合があります。デフォルトのフェーズ名は、そのフェーズで実行する機能に合ったものに変更できます。

フェーズの実際の処理は、フェーズ内のステップによって実行されます。ジョブが通過するフェーズ、および各フェーズ内のステップの順序は、ワークフローによって決まります。

基本製品の処理フェーズは次のとおりです。

受信フェーズ
受信フェーズでは、RICOH ProcessDirector システムは処理のために入力ファイルを受け入れます。それぞれのジョブにはワークフローが割り当てられています。ワークフローは、ジョブを処理するフェーズおよびステップを定義します。また、受信フェーズ内のステップは、ワークフロー内の後のステップで使用されるジョブプロパティーの初期値も設定します。

例えば、RICOH ProcessDirector は準備フェーズの最初のステップにジョブをキューに入れるか、印刷フェーズに直接ジョブをキューに入れることができます。

受信フェーズでキューに入れられた入力ファイルは、RICOH ProcessDirector システム上のジョブになります。

準備フェーズ
準備フェーズは、ジョブを構成、変換、および索引付けして印刷可能なページを作成します。また、ジョブを調整または解釈するために、準備フェーズで外部プログラムを実行するよう RICOH ProcessDirector に指示することもできます。
アセンブルフェーズ
PDF Document Support または AFP Support 機能がある場合、物理的な文書を作成する印刷フェーズなどの前に、アセンブルフェーズで文書を編成します。
印刷フェーズ
印刷フェーズは、ジョブを使用可能プリンターに経路指定して送信し、印刷状況をモニターし、印刷の終了を報告します。このフェーズには、ジョブを再印刷する前にオペレーターがプリンターを調整できるよう、手動による品質チェックを組み込むことができます。また、カスタマイズされた処理を行うために、ジョブを外部プログラムに送信する場合もあります。
挿入フェーズ
インサーター機能がある場合は、挿入フェーズがインサーターコントローラーと通信し、ジョブの挿入を完了した後で、そのジョブを調整します。
完了フェーズ
他の処理がすべて終了すると、ジョブは完了フェーズに入ります。完了フェーズは、ジョブの保存期間を管理します。保存期間が指定されていないジョブ、または保存期間が過ぎたジョブは削除されます。1 つの親ジョブと 1 つ以上の子ジョブから構成されるジョブの場合、完了フェーズでは、関連するすべてのジョブが完了フェーズに到達するまで、追加のアクションは実行されません。完了フェーズでは、完了したジョブに対して外部プログラムを呼び出すこともできます。例えば、外部プログラムによりジョブをアーカイブシステムにコピーできます。

1.2.1.2.11 文書プロパティーファイル

この文書プロパティーファイル (DPF) は、ジョブにある文書のプロパティーを含むことができます。ファイルは、ジョブのスプールディレクトリーに保存されます。

文書プロパティーファイルは、ステップテンプレートの IdentifyPDFDocumentsIdentifyDocumentsReadDocumentsFromDatabaseCreateJobsFromDocuments、および CreateAFPJobsFromDocuments によって自動的に作成されます。ファイルは表のような構造になり、最初の行はファイル内のプロパティーを識別し、それぞれの追加行には各文書のプロパティー値が入っています。RICOH ProcessDirectorは、文書プロパティーファイル内の情報を使用して、各ジョブに関連付けられた文書を把握します。

1.2.1.2.12 文書データベース

文書データベースとは、システム内の個別文書のプロパティーの保管および管理を行う内部的に管理されているデータベースのことです。アクションは、文書データベース上で直接実行するのではなく、それに含まれる文書上で実行します。

構成プロセスの実行中に、リコーサポート担当者と協力して、文書プロパティーをデータベースプロパティーとして定義するか、制限付きプロパティーとして定義するかを決定できます。

1.2.1.2.13 文書プロパティー構成ファイル

この文書プロパティー構成ファイルは、文書処理機能とともに使用するカスタム文書プロパティを定義します。ファイルの名前は、docCustomDefinitions.xml ファイルです。

PDF Document Support 機能または AFP Support 機能をインストールした後、構成ファイルを準備する際に、このファイルを設定できます。このファイルは、新しいカスタム文書プロパティの定義が必要になるたびに更新します。このファイルは、データベース内で管理されるカスタム文書プロパティー、および文書プロパティーファイルのみに存在するプロパティーを識別します。

注意: 管理タブからカスタム文書プロパティーを定義する場合、このファイルを作成または編集する必要はありません。

1.2.1.2.14 文書プロパティー名ファイル

文書プロパティー名ファイルは、ユーザーインターフェースに表示するカスタム文書プロパティーのキャプション情報を定義するファイルです (オプション)。ファイルの名前は、docCustomDefinitions.properties です。docCustomDefinitions.xml ファイルで定義するカスタム文書プロパティーに関連付けられています。

ご使用の環境で 1 つの言語だけを使用しており、docCustomDefinitions.xml ファイルでカスタム文書プロパティーのキャプションを定義している場合は、docCustomDefinitions.properties ファイルを編集する必要はありません。

1.2.1.2.15 文書プロパティーテンプレートファイル

文書プロパティーテンプレートファイルでは、ジョブの文書プロパティーファイルに追加するプロパティーを決定します。テンプレートファイルを使用すると、使用する文書プロパティーの数、および文書プロパティーファイルでの列の順序を制御できます。

1 つの RICOH ProcessDirector システムで複数の文書プロパティーテンプレートファイルを使用できます。

1.2.1.2.16 プロパティー

RICOH ProcessDirectorはプロパティーを使用して、全てのオブジェクト(入力装置、ワークフロー、ジョブなど)の特性を定義します。プロパティーおよび対応する値は、データベース表に保管されます。

RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースには、各プロパティーの詳しい説明が用意されています。この説明では、有効な値およびプロパティーそれぞれの意味に関する情報が提供されています。

プロパティーは次のとおりです。

システムプロパティー
システムプロパティーは、RICOH ProcessDirector システムおよび RICOH ProcessDirector オブジェクトの一部のハイレベルな特性を定義します。例えば、システムプロパティーは、ユーザーは自分のパスワードをどれ位の頻度で変更する必要があるのかを制御します。

一般的に管理者は、システムを最初に構成する際に、インストールに必要なシステムプロパティーを設定します。管理者は、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースの管理ページを使用してシステムプロパティーにアクセスし、後でシステムプロパティーを設定または変更することもできます。

アプリケーション/2 次サーバープロパティー
アプリケーション/2 次サーバーのプロパティーは、アプリケーションサーバーおよび 2 次サーバーの特定の特性を定義します。

管理者は一般に、サーバーを作成するときにサーバープロパティーを設定します。例えば、サーバーで同時に実行可能なステップ数を決定します。管理者は、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースの管理ページを使用してサーバープロパティーにアクセスし、後でサーバープロパティーを設定または変更することもできます。

入力ファイルプロパティー
入力ファイルプロパティーは、RICOH ProcessDirector がその入力装置から受け取る、ファイルの特性を定義します。

RICOH ProcessDirector が入力ファイルプロパティーの値を提供し、それらをテーブルに表示します。ユーザーは、これらのプロパティーの値を確認できますが、編集することはできません。たとえば、ユーザーは正しいワークフローが特定の入力ファイルに適用されたことを確認できます。RICOH ProcessDirectorは、入力装置プロパティーを使用して、入力ファイルを受信した時刻を記録します。監査目的などで、特定のファイルが指定された時刻に到着したことを確認する必要がある場合、この情報はオペレーターにとって有用なものとなります。

入力装置プロパティー
入力装置プロパティーは、入力装置の特性を定義します。

入力装置プロパティーは一般に、入力装置の作成時に管理者によって設定されます。例えば、入力装置プロパティーを使用して通信エラーの最大数を制御することによって、設定された最大数を超えた場合に RICOH ProcessDirector が入力装置をシャットダウンするよう指定できます。また、入力装置にワークフローを割り当てることによって、入力装置で受信されたすべての入力ファイルにステップおよびジョブプロパティー値の特定のセットを適用できます。

ステップテンプレートプロパティー
管理者は、RICOH ProcessDirector に用意されているステップテンプレートを使用して、RICOH ProcessDirector システムのワークフロー内の個々のステップを作成できます。

ステップテンプレートプロパティーは、ステップの特性 (ジョブプロパティーに設定するデフォルト値など) を定義します。

ステッププロパティー
ステッププロパティーは、フェーズ内の処理ステップの特性を定義します。ステッププロパティーは一般的に、ワークフローの初期構成時に管理者によって設定されます。ステップはワークフローの中にあります。
ジョブプロパティー
ジョブプロパティーは、受け取った入力ファイルから RICOH ProcessDirector 入力装置によって作成される、ジョブの特性を定義します。

ジョブプロパティーは、RICOH ProcessDirector で最大のプロパティーグループです。これらのプロパティーは、ジョブ処理の全ての局面を制御します。例えば、ジョブプロパティーを使用して次の項目を実行できます。

  • ジョブに必要なメディアを指定する。
  • ヘッダーページまたはトレーラーページをジョブで印刷するかどうかを指定する。
  • すべてのジョブ処理が完了した後、設定された期間だけジョブを保存する。
ジョブプロパティーはさまざまな方法を使用して設定されます。最も一般的な方法は、ジョブが RICOH ProcessDirector システムに到着したときに、ワークフローを作成し、ジョブプロパティーを設定する方法です。管理者がワークフローを入力装置に割り当てると、入力装置は、受信したすべてのジョブにジョブプロパティーの値を適用できるようになります。RICOH ProcessDirectorでは、ジョブごとにジョブプロパティーの値を変更または上書きすることもできます。

文書処理機能をインストールした場合、文書プロパティーを使用して、各ジョブ内の文書の特性を定義します。文書プロパティーは、可変データジョブで特に有用です。文書プロパティーを使用して、以下のような文書ごとに変更されるデータを追跡できます。

  • アカウント番号
  • カスタマー名と住所
  • 送付方法

文書プロパティー
RICOH ProcessDirectorは、使用できる一般的な文書プロパティーのセットを提供しますが、独自に定義することもできます。文書プロパティーの値は、通常、RICOH ProcessDirector for Adobe AcrobatまたはRICOH Visual Workbenchを使用して、提供された仕様に基づいてジョブから抽出されます。
ワークフロープロパティー
ワークフロープロパティーにはステップと、ステップで設定されるジョブプロパティーが含まれます。
プリンタープロパティー
プリンタープロパティーは、プリンター装置のネットワーク上の位置およびスケジューリング特性を定義します。
ユーザープロパティー
ユーザープロパティーは、システムの使用を許可されているユーザーの特性を定義します。

RICOH ProcessDirector には、あらかじめ定義されたグループのセットが用意されています。独自のグループの定義もできます。初期構成の間にグループをユーザーに割り当てるのは管理者です。グループは、ユーザーがアクセスできる RICOH ProcessDirector インターフェースの機能および領域を制御します。

カスタムプロパティー
カスタムプロパティーは、インストレーションに固有のジョブおよび文書プロパティーです。提供されているジョブプロパティーや文書プロパティーがどれも要件を満たしていない場合、自分で定義することができます。カスタムプロパティーの特性は、データベース名から異なるユーザーグループのアクセスレベルまで構成できます。一旦アクティブになると、カスタムプロパティーは他のジョブや文書のプロパティーと同様に使用することができます。

1.2.1.2.17 入力装置、ジョブ、プリンターのイベント通知

特定の入力装置、ジョブ、またはプリンターのイベントが発生したときにメールを送信するようにシステムを構成できます。メールは、1 人ずつ指定して送ることも、グループのメンバー全員に送ることもできます。

例えば、プリンターがエラー状態に入ったときに、ログを添付したメールをスーパーバイザーに送信したり、ジョブの構成ステップでエラーが発生したときにプリフライトスタッフにメールを送信したりすることができます。

通知メールは、時刻、入力装置、関連するプリンターまたはジョブ、またはその他の入力装置、プリンターまたはジョブのプロパティーに基づいて、条件付きで送信できます。

通知メールを送信するように RICOH ProcessDirector を構成するには、送信する必要がある受信者や通知のタイプに応じて 1 つまたは複数の通知オブジェクトを定義します。

1.2.1.2.18 メディア

RICOH ProcessDirectorは、メディアオブジェクトを使用して物理メディアを表します。プリンターオブジェクトと同様、メディアオブジェクトはシステム外の物理的オブジェクトを表します。それぞれのメディアオブジェクトは、用紙の種類、封筒、またはその他のプリンターが印刷可能な素材を表します。

自分の環境で使用するメディアの各タイプについてメディアオブジェクトを定義できます。 RICOH ProcessDirector は、プリンターにロードされた物理メディアを使用するジョブから要求されたメディアをマップするために、これらのメディアオブジェクトを使用します。

RICOH ProcessDirectorには、次の2種類のメディアオブジェクトがあります。

  • システムメディア

    ジョブに指定され、すべてのプリンターで使用できるメディアを表します。

  • プリンターメディア

    特定のプリンターで使用されるメディアを表します。

システムメディアとプリンターメディアは、同じ物理メディアに対して異なる名前を持つ場合があります。メディア名が異なる場合は、メディアマッピングを作成して、同じ物理メディアを表していることを示すことができます。ほとんどの種類のプリンターにおいて、使用するメディアプロパティーを設定して、ジョブとともにプリンターに送信するメディア名を指定します。

操作で、メディアを互いに区別するためのプロパティーに関する十分な情報によってメディアオブジェクトを定義することで、RICOH ProcessDirectorがプリンターに正しい情報を送信して、正しいメディアを選択できます。

1.2.1.2.18.1 メディアマッチング

RICOH ProcessDirector がカットシートプリンターにジョブを送信するとき、どのメディアでジョブを印刷するかと、どのメディアをプリンターにロードするかの 2 つを判断する必要があります。RICOH ProcessDirector がその情報を確定すると、ジョブを正しくスケジュールできるようになります。

ジョブがジョブチケットと共に実行依頼されるとき、そのジョブチケットには、通常、ジョブを印刷するメディアに関する情報が含まれています。その情報には、要求されるメディアの製品 ID および名前と、メディアのプロパティー (サイズやカラーなど) も含まれることがあります。メディアマッチングの設定によって、その情報をシステムが解釈してジョブに対する メディアプロパティーを設定する方法が決定されます。

    注意:
  • ジョブにページ例外がある場合、システムは、ジョブのメディアプロパティーを設定するのと同じ方法で、ページ例外のジョブプロパティーを設定します。
  • メディア製品 ID は、JDF/PDF送信するデータストリームの値を持つ Ricoh PDF プリンターに送信されたジョブでのみ使用されます。Ricoh PDF プリンターの一部の制御ユニットは、製品 ID を使用してメディアを選択するように構成できます。

また、メディアマッチングの設定は、プリンターの 使用可能メディアプロパティーがどのように設定されるかにも影響します。プリンターがSNMPまたはJMFをサポートする場合、トレイにセットされているメディアに関する情報をRICOH ProcessDirectorに送信できます。システムは SNMP または JMF から返された情報を既存のメディアオブジェクトと比較して、一致するものを検索します。プリンターの 使用するメディアプロパティーが プリンターに設定されている場合、RICOH ProcessDirectorは既存のプリンターメディアと名前を比較します。一致するものが見つかった場合は、ジョブを正しく印刷するため、プリンターメディアを対応するシステムメディアにマップする必要があります。プリンターの 使用するメディアプロパティーが システムに設定されている場合、RICOH ProcessDirectorは既存のシステムメディアと名前を比較します。

一致するものが見つかった場合、一致するメディアオブジェクトの名前が、給紙トレイの使用可能メディアプロパティーの値に使用されます。既存のメディアオブジェクトが一致しない場合、RICOH ProcessDirectorは指定した値で適切な種類のメディアオブジェクト(システムまたはプリンター)を作成し、 使用可能メディアプロパティーの値にそのメディア名が含まれます。

RICOH ProcessDirectorには、 メディア製品 ID またはメディア名を使用するおよび 以下で選択したプロパティーを使用するというメディア管理用の2つのオプションがあります。

  • メディア製品 ID またはメディア名を使用するオプションでは、ジョブの メディアプロパティーの値として、次のいずれかのメディア名が使用されます。
    • ジョブチケットで指定された製品 ID と一致するメディアオブジェクトの名前。
    • ジョブチケットで指定されたメディアの名前。

    このオプションでは、他のメディアプロパティーはチェックされません。

    RICOH ProcessDirector は最初に、ジョブチケットがメディア製品 ID を指定しているかどうかをチェックします。指定している場合、RICOH ProcessDirector は同じ製品 ID を持つメディアオブジェクトを検索します。RICOH ProcessDirector が一致するものを見つけた場合、一致するメディアオブジェクトの名前をジョブの メディアプロパティーに保存します。RICOH ProcessDirector が一致するものを見つけられなかった場合、JDF ジョブチケットで指定されたメディア名を持つメディアオブジェクトを検索します。RICOH ProcessDirector が一致するものを見つけた場合、一致するメディアオブジェクトの名前をジョブの メディアプロパティーに保存します。

    プリンターオブジェクトでトレイの表示アクションを使用して、プリンターにセットされているメディアを指定する必要があります。

    このオプションが選択されていると、同じプロパティー値で異なる製品 ID または名前のメディアオブジェクトを作成できます。

  • 以下で選択したプロパティーを使用するオプションは、ジョブチケットで指定された 1 つ以上のメディアプロパティーを使用して、ジョブの メディアプロパティーの値を判断します。自分の作業に関連するメディアのプロパティーを選択できます。 RICOH ProcessDirector はジョブチケットの関連するメディアプロパティーの値を確認し、それらのプロパティーと値が一致するメディアオブジェクトを探します。指定されたプロパティーと一致するメディアオブジェクトが複数ある場合、RICOH ProcessDirector は論理を追加して最適な値を選択します。

    さらに、RICOH ProcessDirector が SNMP または JMF を使用してプリンターに対する 使用可能メディアプロパティーをメディアのプロパティーに基づいて設定し、必要な場合はメディアオブジェクトを作成するようにするには、このオプションを使用する必要があります。メディアオブジェクトの関連するすべてのプロパティーがプリンターから返されない場合は、RICOH ProcessDirector は給紙トレイのメディアを自動的には設定できません。プリンターオブジェクトで トレイの表示アクションを使用して、プリンターにセットされているメディアを指定する必要があります。

ジョブのメディアプロパティーとプリンターの 使用可能メディアプロパティーが設定されると、RICOH ProcessDirector はそれらの値を使用して適切なプリンターにジョブをスケジュールできます。

1.2.1.2.18.2 メディアの交換

メディアマッピングを使用すると、ジョブが要求するメディアを変更できます。メディアマッピングは、各プリンターに専用です。

メディアの交換は、次のような多様な状況で必要になります。

  • カスタマーがLetterという名前のシステムメディアを要求するジョブを送信する場合、カットシートプリンターに8.5x11という名前のプリンターメディアがあると、Letterシステムメディアと 8.5x11プリンターメディアをリンクするマッピングをプリンターごとに作成できます。
  • ご使用の環境の2つのプリンターモデルが同じメディアに対して異なる名前またはプロパティー値を報告した場合、各プリンターにマッピングを作成して、RICOH ProcessDirectorが各プリンターに正しいメディア情報を送信するようにできます。

    例えば、トレイに入れられたメディアのメディア名としてプリンター1がプリンター1赤を報告し、プリンター2が同じメディアを プリンター2赤として報告する場合、 プリンター1赤および プリンター2赤から システムメディアへのマッピングを作成することができます。 メディアを要求するジョブは、どちらのプリンターでも印刷できます。

1.2.1.2.19 RICOH ProcessDirector の Web サービス

RICOH ProcessDirector は、REST (Representational State Transfer) ソフトウェアアーキテクチャー原理を使用する Web サービスを提供するので、他のアプリケーションからその機能を使用できます。

RESTful な Web サービスは、要求の送信と結果の受信に HTTP (Hypertext Transfer Protocol) を使用します。各 Web サービスには、それぞれに関連付けられた URI (Universal Resource Indicator) があります。要求を作成する際、URIを変更して、対象のオブジェクトまたは行うアクションに関する具体的な情報を持たせます。URI の変更は、プリンターオブジェクトの名称をURIに挿入するなどの簡単な場合もあれば、Extensible markup language (xml) を使用して、オブジェクトを検索する際の基準と返ってきたときのソート法を記述するなどの非常に複雑な場合もあります。XML エレメントをコーディングして要求に含める場合、URI に追加する前に URL (Universal Resource Locator) でエンコードする必要があります。

RICOH ProcessDirector を使用すれば、Web サービスを使用して印刷ジョブやシステムの他のオブジェクトについての情報を要求できます。また、Web サービスを使用してプロパティーを設定し、オブジェクトの使用可能化と使用不可化、プロパティーの変更、プリンターの開始と停止などのアクションを実行することもできます。

1.2.1.2.19.1 RICOH ProcessDirector Rest APIドキュメントを使用する

RICOH ProcessDirector は Web サービス統合用に REST API を提供するこれらの API には対話式のドキュメントが用意されており、使用可能な各 API のライブテスト機能や情報を提供します。

REST API ドキュメントには、アプリケーションで RICOH ProcessDirector への組み込みに使用できるさまざまな API が含まれています。REST API ドキュメントとテスト用インターフェースを使用して、パラメーター設定をテストできます。このインターフェースを使用して Web サービスをテストするときには、RICOH ProcessDirector 1 次サーバーにアクセスします。オブジェクトの作成、削除、および使用可能化などのアクションは 1 次サーバー上で実行されて、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースに反映されます。このため、テスト専用のオブジェクトを作成することをお勧めします。

これらのステップは、REST API によってオブジェクトのログファイルを要求する方法を示します。これらのステップでは、RICOH ProcessDirector にログインし、サンプルプリンターのログファイルを要求して、ログアウトします。

  1. Web ブラウザーを開いて、RICOH ProcessDirector のホスト名または IP アドレスをアドレスバーに入力します。REST API ドキュメントにアクセスするには、ホスト名または IP アドレスの末尾に/restapi/を追加します。例: http://hostname:15080/restapi/
  2. usersセクションで POST /users/loginを見つけます。
  3. Try it Outをクリックします。
  4. RICOH ProcessDirector 資格情報を入力して RICOH ProcessDirector にログインします。
    • 名前 パラメーターには、RICOH ProcessDirector ユーザー名を入力します。
    • pwdパラメーターには、RICOH ProcessDirector ユーザー名と関連付けられているパスワードを入力します。
  5. 実行をクリックします。
    REST API ドキュメントはユーザー入力値を使用して、build a Curl コマンドと要求 URL を構築します。さらに、要求を要求 URL に実行依頼して、ユーザーのログインを実行します。

    RICOH ProcessDirector は、ログインに成功したかどうかを示す応答を送信します。この応答には、トークンや、このユーザー ID に許可されているアクションなどの追加情報が含まれます。

  6. Response Bodyボックスで、トークン値を見つけてコピーします。

  7. objectsセクションで POST /objects/log/{objectType}/{name}を見つけるまでスクロールダウンします。
  8. Try it Outをクリックします。
  9. 次のパラメーターを入力して、サンプルプリンターのログメッセージを取得します。
    1. tokenパラメーターには、上の手順でコピーしたトークンを貼り付けます。
    2. objectTypeパラメーターには、Printerと入力します。
      objectType の値は大/小文字の区別があります。Web サービスPOST /util/objecttypesを使用して、システムで使用可能なオブジェクトタイプのリストを取得します。Web サービス POST /util/objecttypesは、 utilセクションにあります。
    3. nameパラメーターには、Sampleと入力します。
  10. 実行をクリックします。
    サンプルプリンターのログエントリーは、[Response Body]ボックスに返されます。

    Curl および要求 URL の値も返されます。

  11. usersセクションで POST /users/logout/{name}を見つけます。
  12. Try it Outをクリックします。
  13. RICOH ProcessDirector からログアウトします。
    • tokenパラメーターには、上の手順でコピーしたトークンを貼り付けます。
    • 名前 パラメーターには、RICOH ProcessDirector ユーザー名を入力します。
  14. 実行をクリックします。
    RICOH ProcessDirector からログアウトしました。
  15. 値の例は、特定の API に含まれています。値の例を使用すると、サンプルコードを更新して、テスト用に変更できます。

    これらのステップは、REST API を使用してホットフォルダーを接続する方法を、値の例を用いて示します。これらのステップでは、RICOH ProcessDirector にログインし、 HotFolderPDF からのファイルを受け入れるように入力装置を設定して、ログアウトします。

  16. 上記のようにREST APIインターフェースを開きます。
  17. usersセクションで POST /users/loginを見つけます。
  18. Try it Outをクリックします。
  19. RICOH ProcessDirector 資格情報を入力して RICOH ProcessDirector にログインします。
    • 名前パラメーターには、ユーザー名を入力します。
    • pwdパラメーターには、ユーザー名と関連付けられているパスワードを入力します。
  20. 実行をクリックします。
  21. Response Bodyボックスで、トークン値を見つけてコピーします。
  22. objectsセクションで POST /objects/{objectType}/connectを見つけるまでスクロールダウンします。
  23. Try it Outをクリックします。
  24. これらのパラメーターを入力して、HotFolderPDFを接続します。
    1. tokenパラメーターには、上の手順でコピーしたトークンを貼り付けます。
    2. objectTypeパラメーターには、InputDeviceと入力します。
      objectType の値は大/小文字の区別があります。Web サービスPOST /util/objecttypesを使用して、システムで使用可能なオブジェクトタイプのリストを取得します。Web サービス POST /util/objecttypesは、 utilセクションにあります。
    3. bodyパラメーターには、Edit Valueをクリックします。例文がコードボックスに表示されます。"string"という単語を"HotFolderPDF"で置き換えます。オブジェクトの名前は二重引用符で囲んでください。
  25. 実行をクリックします。
    HotFolderPDF のプロパティーおよび設定は、[Response Body]ボックスに返されます。[Response Code]および[Response Headers]も返されます。
  26. usersセクションで POST /users/logout/{name}を見つけます。
  27. Try it Outをクリックします。
  28. RICOH ProcessDirector からログアウトします。
    • tokenパラメーターには、上の手順でコピーしたトークンを貼り付けます。
    • 名前 パラメーターには、RICOH ProcessDirector ユーザー名を入力します。
  29. 実行をクリックします。
    RICOH ProcessDirector からログアウトしました。

1.2.1.2.19.2 使用上の注意

RICOH ProcessDirector で用意されている Web サービスは、特定の規則に従います。Web サービスをアプリケーションに組み込むときには、以下の使用上の注意を参照し、インプリメンテーションが正しく機能することを確認します。

  • 他の Web サービスを使用できるようにするには、POST /users/login/ Web サービスを使用して接続を確立し、証明書トークンを RICOH ProcessDirector サーバーから受け取る必要があります。他のすべての Web サービスでは、URI の要求ヘッダーに証明書トークンを含める必要があります。含めない場合、即時に 401 Unauthorized HTTP エラーを受け取ります。
  • アクションと URI は固定の文字列であるため、他の言語に変換することはできません。例えば、"token:" はすべての言語で同じです。
  • 取り出されたレコードセットは、サービスの呼び出し間で異なる場合があります (特にソートまたはフィルター機能を使用する場合)。同一要求があとに続いても同じレコードになるとは限りません。
  • SSL (Secure Sockets Layer) または TLS (Transport Layer Security) のサポートをアクティブにすると、RICOH ProcessDirector は、Web サービスなどのすべての HTTP 通信に SSL プロトコルを使用します。SSL または TLS のサポートがアクティブな場合、SSL または TLS をサポートする Web サービスクライアントを使用して Web サービスを起動する必要があります。
  • RICOH ProcessDirector Web サービスが返すのは、JavaScript Object Notation (JSON) データのみです。XML はサポートされていません。

1.2.1.2.20 機能

RICOH ProcessDirector 機能には追加機能が用意されており、これにより装置をインサーターのようにシステムに追加できます。RICOH ProcessDirector のモジュラー設計は、業務でのニーズの変化に応じて、基本製品に機能を追加することができます。多くの機能は、ユーザーインターフェースにシームレスに統合されます。

多くの機能は、基本製品をインストールすると使用可能になるFeatures Manager を使用してインストールできます。

機能は、基本製品をインストールするとシステムにコピーされますが、Feature Manager を使用してインストールするまでは完全にインストールされません。

Feature Manager で機能をインストールすると、機能は試用モードになります。試用期間の後も機能の使用を続けるには、機能を購入してライセンスキーをインストールする必要があります。ライセンスキーをインストールしない場合、試用期間が終わると機能が動作を停止します。

RICOH ProcessDirector 機能
説明 CD 番号
Advanced Transform Feature

Advanced Transform Featureを使用すると、次のファイル形式で印刷ジョブを相互変換できます。

  • AFP
  • PCL
  • PDF
  • PostScript
  • BMP、GIF、JPEG、PNG、TIFF(入力データストリームとしてのみ)

これらの変換オプションは、自由に組み合わせて購入およびインストールできます。

    注意:
  • Feature Manager を使用して Advanced Transform Featureをインストールします。購入する入力および出力変換のそれぞれに個別のライセンスキーが必要です。例えば、入力 PostScript と出力 AFP を購入する場合、2 つのライセンスキーが必要になります。
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AFP Editor

AFP Editorではバーコードを作成し、索引付けされたAFPファイル内の領域を非表示にすることができます。索引値、ジョブプロパティー、静的テキストを含むバーコードを作成できます。例えば、AFPファイルにある郵便番号が索引値である場合は、郵便番号を含むバーコードを作成できます。AFPファイル内の領域を非表示に設定できます。非表示領域にあるデータは誰も表示できず、データの印刷も実行できません。例えば、置き換えたい既存のバーコードのある領域を非表示にするケースが考えられます。さらに、AFP Editor は POSTNET バーコードを、同じ宛先コードを持つ Intelligent Mail バーコード (IMB) と自動的に置き換えることができます。また、Page x of yなどのテキスト文字列を、フォーマット済みのAFPファイルに追加できます。

AFP Support機能を使用するには、AFP Editor機能がインストールされている必要があります。

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AFP Support

AFP Support 機能では、ジョブと Advanced Function Presentation (AFP) 形式の個々の文書を管理して、追跡することができます。RICOH ProcessDirectorサーバーとプリンターの間で整合性を保証するために、AFPではトランザクション指向のデータストリームが提供されます。プリンターは、受信、印刷、およびスタックの実行時に、全ページの正確なステータスを報告できます。この機能は、AFPプリンターとPCLOutプリンターのサポートを追加します。

この機能には、AFP Indexer、Document Property DesignerAFP Enhancerモード対応のRICOH Visual Workbenchが含まれています。 RICOH Visual Workbenchでは、AFPファイルで個々の文書を識別して、文書からデータを抽出できます。ステップテンプレートを使用すると、抽出されたデータを使用して、文書のソート、分割、グループ化を行い、新しいジョブにするステップをワークフローに追加できます。

AFP Support機能は、AFPデータを操作するその他の多くの機能の前提条件です。この機能がなかった場合、AFPデータの表示は可能ですが、印刷ができなくなります。 他のプログラムにAFPジョブを渡すことは可能です。

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Archive

Archive では、ジョブ、文書、およびジョブ処理履歴をリポジトリーに保管して、ジョブや文書プロパティーを検索することで取得できます。例えば、ジョブ名、カスタマー名、およびアカウント番号で文書を検索します。ジョブまたは文書を取得すると、ジョブまたは文書の表示、保管されたプロパティーの確認、製造履歴の検査などを実行できます。ワークステーションにジョブまたは文書を保存できます。 また再印刷やその他の処理のために、ジョブをワークフローに実行依頼することができます。

AFP Support機能を使用するには、PDF Document SupportまたはArchive機能がインストールされている必要があります。

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Automated Verification

Automated Verification機能では、印刷ジョブ内の文書にバーコードを追加できます。カメラまたはバーコードスキャナーは、バーコードを読み取ることで、ワークフロー内で文書がステップの完了に失敗したかどうかを判定します。見つからない文書の自動的な再印刷や、ワークフローからの手動の抽出を実行することができます。ジョブログには、各ジョブで実行された文書の処理、これらの処理を実行したオペレーターのユーザー ID が記録されます。

AFP Support機能を使用するには、PDF Document SupportまたはAutomated Verification機能がインストールされている必要があります。

LCD2-20045
Avanti Slingshot Connect

Avanti Slingshot Connect 機能では、ジョブと JDF ジョブチケットを Avanti Slingshot MIS システムから受信して、RICOH ProcessDirector 内で処理することができます。 RICOH ProcessDirector は、ジョブをシステム内で処理しているときに、ジョブのステータスを Avanti Slingshot に返信できます。

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Kodak のカットシートサポート

この機能では、Kodak カットシートプリンターを定義して RICOH ProcessDirector から駆動することができます。 RICOH ProcessDirector は、メディアとステープルの要求をこれらのプリンターで使用される KDK 形式に変換します。

LCD2-20043
Xerox のカットシートサポート

この機能では、Xerox カットシートプリンターを定義して RICOH ProcessDirector から駆動することができます。 RICOH ProcessDirector は、メディアとステープルの要求をこれらのプリンターで使用される XRX または XPIF 形式に変換します。

LCD2-20044
Deadline Tracker

Deadline Tracker を使用して、供給の締め切りに間に合うように進行状況を管理することができます。カスタマーとの間でサービスレベルアグリーメントが取り交わされているとき、この機能は、ジョブが所定の時間内に完了できるように予定どおり’進行しているかどうかを確認するために役立ちます。ジョブがスケジュールから遅れているか、締め切りに間に合わない危険性があるときに確認できます。この情報を利用して、オペレーターが作業の優先順位を設定し、締め切りまでに提供できるようにジョブを正常なスケジュールに戻す行動を実行できます。予定作業 (設定された間隔で受け取ることが予定されているジョブ) をモニターできます。ジョブが予定時刻に到着しない場合、送信者に通知できます。

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Electronic Presentment

Electronic Presentment機能には、サンプル入力装置からジョブを受信し、サンプル履歴記録通知を使用して、ジョブが印刷およびメール送信された時間帯を把握するサンプルワークフローがあります。また、ワークフローはジョブ、文書、プロパティー値、ヒストリー情報をサンプルリポジトリーに保管します。

この無料の機能は、基本製品で提供されていますが、デフォルトではインストールされません。

Archive機能を使用するには、Electronic Presentment機能がインストールされている必要があります。

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Inserter

Inserterを使用すると、印刷された文書や挿入物 (折り込み広告など) を封筒に挿入する作業を自動化できます。この機能は、インサーターコントローラーとの間で制御ファイルの送信と結果ファイルの受信が可能です。この機能は、結果ファイルの情報を使用して、ジョブ内の各文書の挿入状況を追跡します。ジョブは自動的に調整されます (またはオペレーターが操作して手動で調整されます)。文書に損傷があった場合、再印刷が自動的に生成されます。

Inserter機能を使用するには、AFP Support または PDF Document Support 機能がインストールされている必要があります。

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Language pack

Language paclには、ユーザーインターフェースおよびヘルプシステムの翻訳が含まれています。この機能をインストールして、サポートされている言語でユーザーインターフェースを使用します。

適用外
MarcomCentral Connect

MarcomCentral Connect 機能では、オンラインストアと MarcomCentral の Web to Print 機能を実動ワークフローに統合できます。サンプル Web サービスの入力装置は、MarcomCentral から印刷、デジタル、およびその他の項目の命令を取得します。 RICOH ProcessDirector は各命令に対してジョブを作成し、ジョブ内の項目がサンプルワークフロー内で指定されたステップを完了すると MarcomCentral に通知します。

Web Services Enablement機能を使用するには、MarcomCentral Connect機能がインストールされている必要があります。

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PDF Document Support

PDF Document Support 機能は、PDF ジョブ内の個々の文書を制御し、追跡できる機能とオブジェクトを追加します。この機能には、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が含まれます。このプラグインでは、個々の文書の識別、文書からのデータ抽出、バーコード、OMR マーク、イメージ、非表示領域、テキストなどの拡張の追加が可能です。ステップテンプレートを使用すると、抽出されたデータを使用して、文書のソート、分割、グループ化を行い、新しいジョブにするステップをワークフローに追加できます。

この無料の機能は、基本製品で提供されていますが、デフォルトではインストールされません。

適用外
PitStop Connect

PitStop Connect を使用すると、Enfocus PitStop Server 10 を使用するプリフライト操作を、PDF 印刷ジョブの印刷ワークフローに統合できます。

Enfocus PitStop Server はこの機能には含まれません。 この製品は個別に購入する必要があります。

LCD2-20013
Postal Enablement

Postal Enablement を使用すると、郵送先住所データをジョブ内の文書から抽出し、外部郵便ソフトウェアで処理できるように準備することができます。郵便ソフトウェアが住所を検証して品質を改善した後、Postal Enablement は郵便ソフトウェアから受信した結果でジョブ内の文書を更新します。

郵便ソフトウェアはこの機能には含まれません。外部の郵便ソフトウェアを選択できます。

AFP Support機能を使用するには、PDF Document SupportまたはPostal Enablement機能がインストールされている必要があります。

LCD2-20048
Preference Management

Preference Management 機能では、外部環境設定ファイルからの文書プロパティー値を更新できます。これらの値は、選択した文書の内容の変更やこれらの文書の処理の変更に使用できます。

この無料の機能は、基本製品で提供されていますが、デフォルトではインストールされません。

AFP Support機能を使用するには、PDF Document SupportまたはPreference Management機能がインストールされている必要があります。

LCD2-20053
Preprinted Forms Replacement

Preprinted Forms Replacement機能を使用すると、これまでは事前印刷フォームを必要としていた普通紙にジョブを印刷できます。これらのジョブによって要求されたメディアの各メディアオブジェクトの定義を更新して、事前印刷フォームデータの電子的な等価物を含めます。RICOH ProcessDirectorに印刷ファイルを送信するアプリケーションは、同じ方法でジョブのメディアを続けて指定できます。

Preprinted Forms Replacement機能には、PDF Document Support機能が必要です。AFP Support機能をインストールした場合、Preprinted Forms Replacement機能によってPDFフォームをAFPジョブに挿入することもできます。

LCD2-20076
Quadient Inserter Express

Quadient Inserter Express機能は、Inserter機能を簡略化したもので、Quadient insertersのみをサポートしています。この機能は、Quadient Inserterと通信するようRICOH ProcessDirectorを構成するためのテンプレートとして使用できるサンプルオブジェクトを提供します。

Inserter機能を使用するには、AFP Support または PDF Document Support 機能がインストールされている必要があります。

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Quadient Inspire接続

Quadient Inspire接続によってRICOH ProcessDirectorが拡張され、Quadient® Inspire V8以上と簡単に連携できるようになりました。この機能をインストールすると、Quadient Inspireによって作成されるファイルを処理するシステムオブジェクトが追加されます。

Quadient Inspireで生成されたファイルを処理エンジンに渡して、印刷ジョブを生成する印刷ワークフローが可能になります。 Quadient Inspireはこの機能には含まれていません。 この製品は個別に購入する必要があります。

Quadient InspireでAFPファイルを作成するには、AFP Support機能をインストールする必要があります。

LCD4-6598
Reports

Report機能を使用して、PostgreSQLデータベース内の選択したジョブプロパティーやプリンターの状況の変化をキャプチャーできます。データを抽出して視覚化するために、Tableauなどのビジネスインテリジェンスツールを使用できます。

この無料の機能は、基本製品で提供されていますが、デフォルトではインストールされません。

LCD4-5682
RICOH Supervisor Connect

RICOH Supervisor接続機能を使用すると、PostgreSQLデータベースの レポート機能によって収集されたデータをクラウド内のRICOH Supervisorアプリケーションに送信できます。

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RICOH Transform Feature

RICOH Transform Featureは、AFP (Advanced Function Presentation)印刷用の形式との間でジョブを変換するための、高性能で費用効率の高いシステムです。RICOH Transform Featureの特長は、次のとおりです。

  • PostScript/PDFからAFP

    PDF および PostScript を AFP に変換する

  • RICOH PCLからAFP

    PCL を AFP に変換する

  • RICOH SAPからAFP

    SAP OTF および ABAP を AFP に変換する

  • RICOH AFPからPDF

    AFPをPDFに変換する

    注意:
  • Transform の一部の構成タスクでは、InfoPrint Transform Manager ユーザーインターフェースとヘルプシステムを使用できます。複数の Transform Featureをインストールした場合、InfoPrint Transform Manager インターフェースが共用されます。
  • すべてのRICOH Transform Featureにはイメージ変換(GIFからAFP、JPEGからAFP、TIFFからAFP)が含まれています。これにより、GIF、JPEG、TIFFの各イメージがAFPに変換されます。
  • 購入した変換機能ごとに別個のライセンスキーが必要です。
  • Feature Managerでは、RICOH Transform Featureをインストールできません。
  • RICOH Transform Featureを使用するには、AFP Support機能がインストールされている必要があります。
  • APPE 変換ツールは、RICOH Transform Featureとともにインストールされます。
  • PostScript/PDFからAFP 変換 (LCD4-5671)
  • RICOH PCLからAFP 変換 (LCD4-5672)
  • RICOH SAPからAFP 変換 (LCD4-5673)
  • RICOH AFPからPDF 変換 (LCD4-5674)
2 次サーバー

異なるコンピューター上で実行され、1 次サーバーと対話する RICOH ProcessDirector サーバーをセットアップします。追加のサーバーは 2 次サーバーと呼ばれます。

2 次サーバーを使用して、ワークフローのジョブの送信先となる外部プログラムを実行できます。一部の処理を 1 次コンピューターから 2 次コンピューターに移動するために、2 次サーバーを親サーバーとして使用するプリンターを定義できます。

この機能は、Feature Manager ではインストールできません。

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Security

パスワードの要件を含めて、セキュリティーは、ユーザーアカウントのセキュリティーを強化する高度な機能を提供します。

ライトウェイトディレクトリーアクセスプロトコル (LDAP) または Active Directory サーバーがある場合は、RICOH ProcessDirector への認証に LDAP ユーザー ID とパスワードを使用できます。

この無料の機能は、基本製品で提供されていますが、デフォルトではインストールされません。この機能をインストールすると、使用されていないアカウントに有効期限を設定する、あるいは、パスワードの複雑性規則の強制を使用可能にするなど、ユーザーアカウントのセキュリティーに追加的な制御機能が提供されます。

適用外
Ultimate Impostrip® Connect

Ultimate Impostrip® Connectにより、 Ultimate Impostrip®自動化またはスケーラブルの面付け機能をRICOH ProcessDirectorワークフローに統合できます。

Ultimate Impostrip®はこの機能には含まれません。この製品は個別に購入する必要があります。

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Web Services Enablement

Web Services Enablement 機能では、REST および SOAP Web サービスを実動ワークフローから呼び出して、サードパーティーアプリケーションとデータを交換できます。

この機能は、入力装置、ステップテンプレート、および Web サービス要求を送信できる通知オブジェクトのサポートを追加します。

LCD2-20074-00
Whitespace Manager

Whitespace Managerでは、AFPファイル内で使用可能な空白の領域を定義できます。印刷実動プロセスでイメージやテキストなどのコンテンツを空白に埋め込むことができます。コンテンツは、特定の顧客向けに絞り込むために定義した規則に基づいて空白の領域に配置するか、使用可能なスペースを最適に活用できるように配置します。

Whitespace Manager 機能を使用するには、AFP Support 機能がインストールされている必要があります。

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WPM Connect

WPM Connect を使用すると、WPM ツールを RICOH ProcessDirector ワークフローに統合して、追加処理を実行できるようになります。

この機能は、日本でのみ入手できます。

WPM Connect 機能を使用するには、AFP Support 機能がインストールされている必要があります。

WPM は WPM Connect 機能には含まれません。 この製品は個別に購入する必要があります。

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1.2.1.2.20.1 セキュリティー機能

パスワードの要件を含めて、セキュリティー機能はユーザーアカウントのセキュリティーを強化する高度な機能を提供します。

既存のライトウェイトディレクトリアクセスプロトコル(LDAP)またはActive Directoryサーバーがある場合は、RICOH ProcessDirectorへの認証にLDAPユーザーIDとパスワードを使用できます。

セキュリティー機能をインストールするには、Feature Managerを使用する必要があります。機能の購入は不要で、ライセンスキーを取得する必要はありません。セキュリティー機能は、管理ページの 設定セクションに新しい セキュリティーページを追加します。

1.2.1.2.20.1.1 LDAPセキュリティーに移行する

RICOH ProcessDirector への認証に RICOH ProcessDirector のユーザー ID とパスワードを使用している場合は、LDAP ユーザー ID とパスワードを使用するように移行できます。
既存のLDAPまたはActive Directoryサーバーが必要です。
LDAPセキュリティーに移行するには、次の手順に従います。
  1. LDAPセキュリティーサポート用の RICOH ProcessDirectorバージョン 3.31.4以降に更新します。
  2. Feature Managerを使用してセキュリティー機能をインストールします。
  3. RICOH ProcessDirectorに認証するすべてのユーザーがLDAPユーザーIDとパスワードを持っていることを確認します。
  4. LDAP認証をセットアップしてオンにします。
  5. RICOH ProcessDirectorセキュリティーグループのメンバーであるすべてのユーザーは、RICOH ProcessDirectorグループにマップするLDAPグループのメンバーである必要があります。
      重要:
    • RICOH ProcessDirector 管理者セキュリティーグループのメンバーが、 管理者グループにマップする LDAP グループのメンバーであることを確認します。
  6. LDAPユーザーではない既存のRICOH ProcessDirectorユーザーを手動で削除します。
      注意:
    • RICOH ProcessDirectorで定義されたユーザーIDはLDAP認証がオンの間は使用できません。何らかの理由でLDAP認証をオフにする必要がある場合は、 管理者セキュリティーグループのメンバーであり、LDAPユーザーではないユーザーを少なくとも1人残しておく必要があります。

1.2.1.2.20.1.2 高度なセキュリティー機能

セキュリティー機能は、ユーザーアカウントのセキュリティーを強化する高度な機能を提供します。

既存のライトウェイトディレクトリアクセスプロトコル(LDAP)またはActive Directoryサーバーがある場合は、RICOH ProcessDirectorへの認証にLDAPユーザーIDとパスワードを使用できます。LDAP サーバーによって設定されているパスワードの規則と変更の間隔が、RICOH ProcessDirector のユーザー ID に適用されます。

RICOH ProcessDirector のユーザー ID とパスワードを RICOH ProcessDirector に対する認証に使用する場合は、パスワードに次の要件を指定できます。

  • 最小長
  • 有効期間
  • パスワード複雑性規則の適用

RICOH ProcessDirector に対する両方の認証方法で、次の要件を指定できます。

  • 1 つのアカウントで同時に複数回ログインできるかどうか
  • ユーザーがロックアウトされるまでに許可されるログイン失敗およびパスワード変更の試行回数
  • ロックアウト期間
  • アカウントンが利用停止になるまでに非アクティブ状態を維持できる期間

セキュリティー機能は、ログイン試行の失敗をシステムログに記録します。レポート機能がインストールされている場合、セキュリティー機能は、UserActivity レポートテンプレートから生成されるレポートにもログイン試行失敗の回数を記録します。

ユーザーテーブルとユーザープロパティーノートブックに次のようなユーザーアカウントのステータスが含まれています。アクティブロック済み非アクティブ、または ロック済みパスワード失敗

これらの機能にアクセスするには、管理タブをクリックします。左のペインで設定 セキュリティーをクリックします。

1.2.1.2.20.2 AFP Support

AFP Support 機能では、ジョブと Advanced Function Presentation (AFP) 形式の個々の文書を管理して、追跡することができます。

AFP は、Mixed Object Document Content Architecture (MO:DCA) および Intelligent Printer Data Stream (IPDS) プロトコルを含む、正式な情報表示アーキテクチャのセットです。プリンタードライバーコンポーネントは、装置に依存しない AFP データストリームを、プリンターに入力するための IPDS に変換します。

AFP の特長:

  • トランザクション指向のデータストリーム。プリンターが、受信、印刷、スタック時に各ページの正確な状況を通知できるため、RICOH ProcessDirector サーバーとプリンターの間で整合性が保証されます。
  • オープンな業界標準データフォーマットのサポート。
  • セキュリティーで保護されたリソースの中央管理。リソースが各プリンター上に存在する必要はありません。一度ロードして、ラスターイメージとして処理したら、再利用できます。デジタル署名など、機密性の高いリソースは、必要に応じてダウンロードし、ジョブの終了時に削除できます。

AFP は、ジョブ内の文書を処理するとき、文書を定義する情報をジョブのデータストリーム内に保持します。データストリーム内の文書を定義する制御ファイルが、別途必要になることはありません。

AFP Support 機能は次の 3 つの主要な要素で構成されます。

  • 新しいタイプの入力装置とサンプル
  • 2 つの新しいタイプのプリンター装置
  • 新しいスケジューリングプロパティー
  • 新しいステップテンプレート
  • 新しいワークフロー
  • リソース
  • 文書処理機能

Download 入力装置タイプ

Download for z/OSまたはAFP Download Plusを使用して、z/OSホストからDownload入力装置にジョブを送信できます。DownloadAFP入力装置は、AFP データセットに対応します。 DownloadLineData入力装置は、行データまたは混合モードデータに対応します。

AFP と PCLOut のプリンター装置タイプ

AFPプリンターは、Intelligent Printer Data Stream(IPDS)プリンターを表します。このプリンターはジョブを AFP フォーマットで印刷します。Transform 機能で AFP フォーマットに変換されたジョブも含まれます。AFP プリンター装置には、多くの追加プリンタープロパティーが含まれています。これらのプロパティーで、データのフォーマット、リソース、カラー管理、RICOH ProcessDirector サーバーとプリンター間の通信を制御します。

PCLOut プリンターは、Printer Command Language (PCL) プリンターを意味します。このプリンターは、AFP フォーマットで実行依頼され、RICOH ProcessDirector の AFP 印刷ドライバーコンポーネントによって PCL フォーマットに自動的に変換されたジョブを印刷します。ジョブをプリンターに送信するコマンドを指定します。PCLOut プリンター装置には、AFP プリンター装置に含まれる追加プリンタープロパティーの一部が含まれています。

新しいスケジューリングプロパティー

AFP Support機能は、ジョブ用に次のスケジューリングプロパティーを追加します。 ジョブクラスジョブ宛先、および ジョブ用紙

機能は、プリンター用に次のスケジューリングプロパティーを追加します。ジョブクラスジョブ宛先、および ジョブ用紙

新しいステップテンプレート

この機能は、ワークフロー内で AFP ジョブを処理する複数のステップテンプレートを追加します。例:

  • ConvertLineDataJobIntoAFPステップテンプレートに基づくステップは、行データジョブを AFP フォーマットに変換して、変換プロセスを制御するさまざまなジョブプロパティーを設定します。
  • EnableRepositioningステップテンプレートに基づくステップは、RICOH ProcessDirector ビューアーコンポーネントで使用するために AFP ジョブまたは PDF ジョブの各ページの先頭を検出します。このステップでは、再印刷する文書や、プリンターでエラーが発生した場合にジャンプ先とする文書を個別に選択できます。
  • InsertCMRステップテンプレートに基づくステップは、AFP カラー管理リソース (CMR) をジョブに挿入します。

新しいワークフロー

この機能には、独自のワークフローを作成するときにテンプレートとして使用できる複数のワークフローが用意されています。例:

  • AFPワークフローは、ホットフォルダー入力装置に対して実行依頼されるか、LPD プロトコルを使用する AFP 入力ファイルを処理します。
  • PreviewPrintWithColorManagementワークフローは、異なるAFP CMRを使用して、ジョブの2つのサンプルをInfoPrint® 5000で印刷します。次に、選択した CMR を使用して、ジョブ全体を印刷できます。
  • OutputPDFワークフローは、Transform Featureを使用して異なるデータストリーム(AFP、PCL、PostScript、SAPなど)のジョブをPDFファイルに変換します。例えば、このワークフローを使用して、ご使用のプリンターに関連付けられたホットフォルダーに PDF ファイルをコピーできます。AFP Support機能は、Transform Featureの前提条件です。
  • Transformワークフローは、RICOH ProcessDirector Transform または InfoPrint Transform Manager を呼び出して、入力ファイルを AFP フォーマットに変換します。

リソース

この機能は、次のリソースを提供します。

  • 用紙の特性を記述する書式定義。特性には、必要なオーバーレイ (ある場合)、給紙機構 (カットシートプリンターの場合)、両面印刷、テキスト抑止、および用紙上の合成テキストデータの位置などがあります。
  • AFP カラー管理リソース (CMR)。ICC プロファイルやハーフトーンといったカラー管理情報すべてを提供します。これらの情報は、AFP システムが印刷ジョブを処理し、どの装置でもカラーの表現を一定に保つために必要です。
  • AFP 互換フォント。等間隔および混合ピッチの両方のタイプのフォントファミリーが含まれます。
  • AFP ページ定義リソース。シートあたりの行数、フォント選択、印刷方向、および合成ページでの位置決めを行う個別データフィールドのマッピングなど、フォーマット制御機構のセットが含まれます。
  • AFP プリンターで印刷するバナーページの構成ファイル。複数部を印刷する AFP ジョブで、1 部ごとに印刷するセパレーターページを含みます。

文書処理機能

AFP ジョブ内の個々の文書を処理するために、AFP Support 機能は次の機能を追加します。

  • RICOH Visual Workbench

    RICOH Visual Workbench の AFP Indexer モードでは、AFP ファイル内で文書を識別して索引タグを作成できます。RICOH ProcessDirector で文書と索引タグを含む AFP ファイルを表示し、ファイル内をナビゲートして、索引タグに特定の値を含むページを検出できます。また、1 つ以上の文書内のすべてのページを再印刷できます。

    Document Property Designer モードでは、AFP ファイルの文書プロパティーとジョブプロパティーをカスタマイズできます。カスタマイズしたプロパティーには、AFP 文書内のいずれの索引タグ値も含めることができます。

    AFP Enhancer モードでは、バーコードとテキストを作成し、廃止されたバーコードなどの不要なコンテンツが含まれる領域を非表示にできます。

  • 新しいステップテンプレート

    IdentifyDocumentsステップテンプレートと BuildAFPFromDocumentsステップテンプレートに基づくステップでは、文書の識別、文書の索引タグのデータ値の抽出、RICOH Visual Workbench で AFP ジョブに対して行った文書変更の適用などを実行します。

    SortDocumentsSplitDocuments、および GroupDocumentsの各ステップテンプレートに基づくステップでは、単一ファイル内の文書を操作して、その文書を 1 つ以上の新しいジョブとして出力できます。

    SetDocPropsFromListステップテンプレートに基づくステップでは、RICOH ProcessDirector の外部にあるリストファイルから文書プロパティー値を設定できます。文書プロパティーの値を使用して、ジョブ内の文書を共通の処理用にグループ化できます。

    AFP 文書を PDF に変換する場合、EmailDocumentsステップテンプレートに基づくステップで、ジョブ内の各 PDF 文書を添付ファイルとして 1 つの E メールアドレスに送信できます。

1.2.1.2.20.3 文書処理機能

文書処理機能では、ワークフローの機能が、ジョブの制御と追跡から、ジョブ内の個別文書の制御と追跡にまで拡張されています。

ジョブを作成するアプリケーションを変更せずに、実行する処理を示すビジネスルールを使用して、個別文書が処理される方法を変更できます。ワークフローから文書を取り出したり、Eメールに文書を添付したり、個々の文書を再印刷したりできます。ジョブの文書は、複数のジョブに分割したり、アドレスデータなど文書固有の情報に基づいてソートしたり、文書内のデータに基づいてサブセットジョブにグループ化できます。

2 つの機能が、文書を処理するための基本的な機能とオブジェクトを追加します。他の文書処理機能をインストールする前に、これらの機能の一方または両方をインストールする必要があります。

  • PDF Document Support は、PDF ジョブ内の文書を処理するための機能とオブジェクトを追加します。この無料の機能は、基本製品で提供されていますが、デフォルトではインストールされません。

  • AFP Support は、AFP ジョブ内の文書を処理するための機能とオブジェクトを追加します。

その他の文書処理機能は、文書情報をリポジトリーにアーカイブする、文書を封筒に挿入するなど、特殊なニーズのための機能とオブジェクトを追加します。これらの機能をインストールするには、PDF Document SupportAFP Support、または両方をインストールします。PDF Document Support をインストールした場合、他の文書処理機能が PDF ファイルを処理します。AFP Support をインストールした場合、それらの機能が AFP ファイルを処理します。両方をインストールすると、これらの機能をどちらのファイルでも使用できるようになります。文書処理機能の例を以下に示します。

  • Archive
  • Automated Verification
  • インサーター
  • Postal Enablement
  • Preference Management

PDF Document SupportおよびAFP Supportでは、ジョブないで個々の文書を認識し、文書内の顧客名や郵便番号などのデータをRICOH ProcessDirectorの文書プロパティーにマップできます。RICOH ProcessDirectorは、文書プロパティーとそれらの値を文書プロパティーファイルに保存します。

PDF Document Support には、文書の識別やデータのマップに使用できる RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が含まれます。プラグインを使用して、バーコード、OMR マーク、イメージ、非表示領域、テキストなどの拡張を文書に追加することもできます。

AFP Support には、文書の識別やデータのマップに使用できる RICOH Visual Workbench が含まれます。機能を購入してプラグインをRICOH Visual Workbenchに追加することもできます。

  • AFP Editor では、バーコードとテキストを作成し、廃止されたバーコードなどの不要なコンテンツが含まれる領域を非表示にできます。

  • Whitespace Manager では、空白領域を定義して、イメージやテキストなどのコンテンツを空白に埋め込むことができます。

オブジェクト

PDF Document SupportおよびAFP Supportにより、バーコードフォーマットオブジェクトを追加します。バーコード形式は、バーコードスキャナーによって収集されたデータを解釈するために使用されます。バーコード形式を定義して、ジョブ内の各文書を識別する文書プロパティーを含めることができます。これ以降、文書のバーコードをスキャンして、システム内の文書を検索できるようになります。

コンピューターに付属するハンドヘルドバーコードスキャナーを使用して文書を調整できます。スキャンごとに新規行シグナルを送信するように、バーコードスキャナーを設定することをお勧めします。

ワークフローフェーズ

PDF Document SupportAFP Support では、アセンブルフェーズを RICOH ProcessDirector ワークフローに追加します。図 RICOH ProcessDirector ワークフローでの文書処理フェーズには、どのようにアセンブルフェーズがワークフローに適合するかを示しています。

注意: システムでフェーズ名をカスタマイズしている場合、それらのフェーズ名は図中のフェーズ名と一致しません。
RICOH ProcessDirector ワークフローでの文書処理フェーズ
受信、準備、アセンブル、印刷、および完了の各フェーズを示すイメージ

ステップテンプレート

PDF Document Support および AFP Support は、ワークフロー内の文書を処理するステップテンプレートを追加します。

  • PDF Document Support の場合、 IdentifyPDFDocumentsステップテンプレートと BuildPDFFromDocumentsステップテンプレートに基づくステップで、文書定義、データマッピング、そして RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat で行ったその他の文書の変更を PDF ジョブに適用します。

  • AFP Support の場合、 IdentifyDocumentsステップテンプレートと BuildAFPFromDocumentsステップテンプレートに基づくステップで、文書定義、データマッピング、そして RICOH Visual Workbench で行ったその他の文書の変更を AFP ジョブに適用します。

  • SetDocPropsFromConditions ステップテンプレートに基づくステップでは、他の文書とジョブプロパティー値に基づいて、ジョブで文書プロパティーファイルを更新できます。例えば、特定の郵便番号範囲に基づいて文書をグループ化し、郵便番号グループに対して別個の子ジョブを作成できます。

  • SortDocumentsSplitDocuments、および GroupDocumentsの各ステップテンプレートに基づくステップでは、単一ファイル内の文書を操作して、その文書を 1 つ以上の新しいジョブとして出力できます。

  • EmailDocumentsステップテンプレートに基づくステップでは、ジョブ内の各PDF文書を添付ファイルとして個別のEメールアドレスに送信できます。RICOH ProcessDirectorは、デフォルトのSMTPサーバーを介して直接Eメールを送信するか、またはEメールサービスプロバイダーを介して間接的にEメールを送信できます。

  • SetDocPropsFromList ステップテンプレートに基づくステップでは、ディレクトリ内の 1 つ以上のリストファイルを読み取って、ジョブの文書プロパティー内の各文書に対して指定された文書プロパティーの値を設定できます。文書プロパティーの値を使用して、ジョブ内の文書を共通の処理用にグループ化できます。例えば、このステップを使用すると、ジョブ内の文書の「プルリスト」を提供できます。プルリストを使用すると、文書の印刷を抑止したり、挿入を迂回したり、速達郵便サービスに送信したりできます。

  • SetPropertiesForReconcileステップテンプレートに基づくステップでは、 挿入シーケンス文書プロパティーを使用して、[ジョブの調整]ダイアログまたは[文書]ポートレットで文書を検索できます。
  • Reconcileステップテンプレートに基づくステップでは、ジョブ内の文書に対して実行するアクションをオペレーターが設定できます。ワークフローでは、 PrintJobsステップの後に Reconcileステップを配置できます。ジョブが Reconcileステップに入ると、オペレーターは 調整アクションを選択してジョブを手動で調整します。手動調整の間、オペレーターはOKの文書、再印刷する文書、再印刷せずにジョブからプルする文書をマークします。

  • CreateReprints ステップテンプレートを基にしたステップは、再印刷のみを含む子ジョブを作成することによって、調整後に再印刷される文書を処理します。子ジョブは、オリジナルジョブと同じワークフローを介して送信するか、異なるワークフローを介して送信できます。

文書処理機能で提供されるステップテンプレートの詳細なリストについては、RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターで「参照情報」セクションを参照してください。

1.2.1.2.20.3.1 PDF文書サポート

PDF Document Support 機能は、PDF ジョブ内の個々の文書を処理できる機能とオブジェクトを追加します。この機能には、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が含まれます。

このプラグインでは、実動 PDF ファイルに対応するサンプル PDF ファイルで文書を識別できます。サンプル PDF ファイルでは、バーコードなどのマークアップやテキストを文書に追加したり、RICOH ProcessDirector がデータを抽出できるように文書内のデータを文書プロパティーにマップしたりします。

1.2.1.2.20.3.1.1 文書を含む PDF ファイルを処理する

PDF Document Support機能を使用すると、PDFファイル内の個別の文書を操作できます。たとえば、出力順序を並べ替えたり、異なる封筒サイズ要件によってグループ化したりできます。PDFファイルの文書プロパティーを検索すると、特定の文書を検索できます。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用してページグループ、文書プロパティー、マークアップ、メディアおよびサンプルPDFファイルの仕上げを定義します。これらの定義は制御ファイルに保存します。

ワークフローのステップは、PDFファイル内の文書情報を抽出し、テーブルのような構造を持つ文書プロパティーファイルに保存します。文書プロパティーファイルを使用することで、RICOH ProcessDirector がジョブ全体に対してだけでなく、個々の文書に対して操作が可能になります。

PDFファイルを受信するためのワークフローを作成する場合は、IdentifyPDFDocumentsステップテンプレートに基づくステップを組み込みます。ページグループ定義と文書プロパティーを含む RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルを指定します。このステップにより、ジョブ内のすべての文書のインベントリーを表す文書プロパティーファイルが作成されます。

次のステップテンプレートに基づくワークフローのAssembleフェーズにステップを追加して個別文書を処理できます。

  • GroupDocuments を使用すると、すべての文書を最大 6 つの文書プロパティーに基づくグループに分類できます。例えば、5000 個の保険ポリシー補足文書ファイルを所有している場合、そのすべてをポリシーのタイプ (自動車または住宅) および状態のすべての組み合わせにグループ化できます。
  • SortDocuments を使用すると、最大 6 つの文書プロパティーによって文書をソートできます。例えば、それぞれのグループ内でポリシー補足をアルファベット順に配列することができるため、状態 A ~ Z のすべての自動車ポリシーの後に状態 A ~ Z のすべての住宅ポリシーを配置できます。
  • SplitDocuments を使用すると、大規模なジョブを、文書の数またはシートの数に基づいて複数の小規模なジョブに分割できます。

これらの各ステップでは、オリジナルのAFPジョブの内容を変更せずに、文書プロパティーファイル内の情報の追加または変更が行われます。すべての文書を識別するために最初に作成された文書プロパティーファイルには、再配列されたAFPファイル内のそれぞれの文書の位置などの、追加された詳細情報が含まれています。

文書を操作して必要な新規グループおよび順序にするステップを定義した後に、その順序付けに従って編成された個々の文書を使用して新規PDFファイルを作成するステップをワークフローのアセンブルフェーズに組み込みます。新規に順序付けされた文書に基づいて単一の出力ジョブを作成する場合は、BuildAFPFromDocumentsステップテンプレートに基づくステップを使用します。ただし、 SplitDocumentsステップを使用したために別の出力ジョブを作成する必要があるか、 GroupDocumentsステップで個別に作成された文書の各グループを印刷する必要がある場合は、 CreateAFPJobsFromDocumentsステップテンプレートに基づくステップも追加します。

それぞれの文書に追加される異なるマークアップを定義する複数のRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルを追加すると、文書のさらに複雑な操作を行うことができます。ワークフローのアセンブルフェーズ内にBuildPDFFromDocumentsステップを作成する際に、これらの定義が含まれる制御ファイルの名前を指定します。

PDFジョブを処理するワークフローの残りの部分は、PDF Document Supportがインストールされていない場合と同様です。つまり、紙詰まりからの回復または選択した文書の再印刷が必要な場合にステップが印刷ジョブの位置を変更することができ、 PrintJobsステップテンプレートに基づくステップが印刷処理を管理します。完了フェーズのステップでは、指定した間隔で RICOH ProcessDirector 内のジョブを保存できます。さらに、その間隔の有効期限が切れる際にシステムからジョブが削除されます。

ユーザーインターフェースに文書プロパティー値を表示させたり、プロパティー値に基づいて文書を検索する場合には、ワークフローに WriteDocumentsToDatabase ステップを含めます。このステップにより、文書プロパティー値が文書データベースに保存されます。

1.2.1.2.20.3.1.2 使用するRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、ワークフロー内のステップにより処理される PDF ファイルに対応して、PDF ファイル内で拡張を定義および表示するために使用する Adobe Acrobat Professional プラグインです。

この拡張には、バーコード、OMR マーク、イメージ、非表示領域、テキストなどが含まれます。PDFファイルで定義した拡張機能は、PDFファイルに保存されるのではなく、RICOH ProcessDirectorが使用するサーバーで利用できる制御ファイルに保存されます。RICOH ProcessDirectorは、制御ファイルを使用して、印刷処理する実動PDFファイルに同じ拡張機能を適用します。

マークアップ機能を拡張できるように、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、ページグループ、文書プロパティー、および条件付き処理も提供しています。

1.2.1.2.20.3.1.2.1 ページグループ

ページグループは、PDF ファイル内の 1 つの文書 (郵便物、顧客取引明細書など) を構成する一連のページです。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat では、1 つの文書は 1 つのページグループです。1 つの PDF ファイルに複数の文書を含めることができます。1 つの PDF ファイル全体が単一のページグループとして扱われる場合は、PDF ファイルは 1 つの文書を表します。

ページグループは、マークアップを追加する前に定義する必要があります。ページグループの定義後、各文書内の特定のページにマークアップを適用できます。例えば、各文書の最初のページにバーコードを追加したり、表面のすべてのページにイメージを追加したり、裏面の最初のページにテキストを追加できます。

次の方法でページグループを定義できます。

  • PDF ファイル全体として。

  • 固定のページ数として。

  • 各ページグループの最初のページと同じ場所にある、選択されたテキストに基づきます。

    RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、各ページグループの最初のページを判断するのに繰り返しテキストを使用します。例えば、1 つの PDF ファイルに 100,000 通の顧客取引明細書が含まれていて、各取引明細書が 3 ページ以上であるとします。ページグループを定義するには、各取引明細書の最初のページ上の同じ位置にある[1 /]を選択します。

    注意: サンプル PDF ファイルを使用してページグループを定義する場合は、選択するテキストの内容と位置が、実動 PDF ファイル間で一致していることを確認してください。

  • テキストの特定の領域内にある文書の最初のページに表示される特定のキーワードまたは語句に基づきます。周囲のテキストは変わる場合がありますが、キーワードおよび語句は変わりません。

  • 各ページグループの最初のページにある指定されたテキストに基づきます。テキストを入力する際に、ワイルドカード文字を使用できます。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、ワイルドカード文字を任意の文字として解釈します。

  • 各ページグループの最初のページでテキストを指定するために定義する Java の正規表現に基づきます。

    例えば、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が英語のテキスト Page 1 of またはスペイン語のテキスト Página 1 de を検出するたびに、新しいページグループが開始されるように、Java の正規表現を定義します。

  • 選択された領域内のテキストが変更された場合。

    例えば、PDF ファイル内のステートメント上でアカウント名の周りにボックスを描画します。ボックス内のテキストが変更されるたびに、そのページは新しいページグループの最初のページになります。各ページのボックスの場所は、評価するテキストまたは空白領域 (テキストを含まない) のみを含む必要があります。

各ページグループのページのリストを表示するには、ページグループナビゲーターを使用します。ページグループが正しいことを確認したら、新しいページグループ定義を含む制御ファイルを保存します。定義した文書プロパティーは、同じ制御ファイルに保存します。次に、制御ファイルの名前と場所を、IdentifyPDFDocuments ステップテンプレートを基にした RICOH ProcessDirector ステップに追加します。

1.2.1.2.20.3.1.2.2 文書プロパティー

文書プロパティーは、文書のページ上の特定の位置から抽出したカスタマー名または郵便番号などのデータです。文書プロパティーを使用して、さまざまな情報に基づいてマークアップを追加できます。例えば、異なる地域に送信する文書にそれぞれ異なるイメージを追加できます。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat には、高度なアドレスブロック構文解析ツールがあり、これを使用して一定ではない複雑な行の住所から、市区町村、都道府県、郵便番号、およびその他の文書プロパティーを抽出できます。ジョブ内の文書の再印刷が必要な場合は、RICOH ProcessDirectorを使用して文書プロパティー値を検索すれば、再印刷が必要な特定の文書を見つけることができます。

独自の文書プロパティーを定義するか、ドロップダウンリストから RICOH ProcessDirector 文書プロパティーを選択します。RICOH ProcessDirector 文書プロパティーとともに RICOH ProcessDirector 文書処理機能によって提供される機能を使用できます。

注意: RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して文書プロパティーを定義する場合、RICOH ProcessDirector の文書プロパティーリストから選択します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールした後、または RICOH ProcessDirector 文書プロパティーを変更する際には、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat に文書プロパティーを読み込む必要があります。詳しくは、RICOH ProcessDirector:文書処理機能をインストールするを参照してください。

Ricoh 文書プロパティー値の表示をクリックして、文書プロパティーの値が正しく抽出されたことを確認します。

外部プログラムを含む文書プロパティー値を使用したい場合には、値をタブ区切りテキストファイルに保存できます。

1.2.1.2.20.3.1.2.3 条件付き処理

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用して、PDFファイルにマークアップを追加する際には、条件付きの処理規則を作成して特定のページにマークアップを配置できます。また、条件付きの処理規則を使用して、メディアと仕上げオプションを適用したり、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatRICOH ProcessDirectorが文書プロパティー値を抽出するページを指定したりすることもできます。

規則は、[すべてのフロントページ]など、文書内のページに基づいて条件を指定できるとともに、ジョブプロパティー、文書プロパティー、統計、および条件付きトリガー (条件が満たされたかどうかを判断するテキスト) に基づいて条件を指定できます。

例えば、取引明細書の最初のページの上部にある請求書という語句で、バーコード配置がトリガーされるようにする場合は、次の手順に従います。まず、請求書という語句を選択して、条件付きトリガーとして定義します。次に、条件付きトリガーを指定する規則を定義します。バーコードを PDF ファイルに追加する場合、この規則を指定してバーコードの配置を制御します。バーコードは、条件付きトリガーによって指定された位置に請求書という語句が表示されるページにのみ印刷されます。

RICOH ProcessDirector ワークフローには、RICOH ProcessDirector 処理の実行中にジョブプロパティー値を設定するステップを含めることができます。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用してジョブプロパティーで規則を定義する場合、RICOH ProcessDirector でジョブプロパティー値を設定することで、規則の適用方法を動的に作成したり、変更できます。たとえば、 Job.CustomerNameジョブプロパティーの値が BANKである場合に限り、そのジョブプロパティーを使用して、バーコードを印刷できます。RICOH ProcessDirectorは、文書内の現在のページなどのジョブ処理統計も追跡します。PDF ジョブで各文書の 3 ページ目にバーコードを適用する場合は、 Stat.CurrentPageInDocument = 3 を規則の適用条件にします。

1.2.1.2.20.3.1.2.4 マークアップ

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、バーコード、OMR マーク、イメージ、テキスト、および非表示領域の 5 つのタイプのマークアップに対応しています。

マークアップの各タイプに、マークアップの内容を表す名前を割り当てます。そして、位置、配置、およびその他のプロパティーの値を割り当てます。PDFファイル内の文書ごとに異なるデータを使用して、マークアップの文書プロパティーと条件付き処理を定義できます。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatがPDFファイルを表示すると、マークアップは名前のついたボックスの集合として表示されます。PDFファイルには手が加えられていません。 マークアップナビゲーターを使用して、他のマークアップの下に隠れているマークアップを見つけて編集できます。

特定のページ上のマークアップの内容および配置を表示および確認するには、PDF ファイルをプレビューします。

1.2.1.2.20.3.1.2.5 制御ファイル

制御ファイルは、ページグループ定義、文書プロパティー、条件付きトリガー、およびマークアップを PDF ソースファイルとは独立して保存します。制御ファイルは、処理する PDF ファイルに同じ変更を適用するのに RICOH ProcessDirector が使用するテンプレートです。
    注意:
  • ファイル 保存またはファイル 別名保存をクリックしてPDFソースファイルを保存しても、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatページグループ、文書プロパティー、またはマークアップは保存されません。

RICOH ProcessDirector IdentifyPDFDocumentsステップをPDFワークフローで使用するには、そのステップのページグループまたは文書プロパティーを定義するRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルを追加する必要があります。すべてのマークアップ定義は、RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocumentsステップで使用する制御ファイルに保存する必要があります。

ページグループ、文書プロパティー、およびマークアップ定義に対して、個別に制御ファイルを作成する必要はありません。制御ファイルが IdentifyPDFDocumentsBuildPDFFromDocuments ステップの両方に追加される場合は、すべての定義を 1 つの制御ファイルに保存できます。ただし、1 つ以上の制御ファイルを異なる PDF ワークフローに適用できる場合、複数の制御ファイルの作成を選択できます。例えば、各ワークフローで独自の文書プロパティーが必要とされる一方で、一部のワークフローでは、同じ非表示領域で OMR マークに対応する必要がある場合などです。このような場合は、各ワークフローで文書プロパティーを定義した個別の制御ファイルを保存して、OMR マークを非表示にする制御ファイルは 1 つだけ保存します。各ワークフローでは、文書プロパティーを定義するワークフロー特有の制御ファイルを指定します。 BuildPDFFromDocuments ステップテンプレートに基づく各ワークフロー内のステップでは、非表示領域の定義を含む同じ制御ファイルを指定します。

    注意:
  • IdentifyPDFDocuments ステップでは、1 つの制御ファイルを使用して、ページグループが作成され、文書プロパティーが抽出されます。 BuildPDFFromDocumentsステップでは、オプションで制御ファイルを使用して、マークアップを適用し、PDFファイルを再構築します。( BuildPDFFromDocumentsでは、制御ファイルは不要です。)マークアップをプレビューするには、ページグループ、およびマークアップコンテンツで使用する値を持つ文書プロパティー定義を定義する必要があります。 BuildPDFFromDocumentsステップに追加する制御ファイルにページグループまたはプロパティー定義を保存する場合、RICOH ProcessDirectorは、これらの定義を無視します。 BuildPDFFromDocuments ステップは、 IdentifyPDFDocuments ステップを含むワークフローから、ページグループと文書プロパティー定義を受け取ります。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルとマークアップのプレビューについて詳しくは、ヘルプトピックを参照してください。

1.2.1.2.20.3.1.2.6 サンプル PDF ファイル

実動 PDF ファイルが大きい場合 (例えば、1000 ページを超える長さのものなど)、RICOH ProcessDirector で処理する PDF ファイルを表す小さいサンプル PDF ファイルをマークアップする必要があります。

1 つのサンプル PDF ファイルでマークアップを行い、すべての変更を制御ファイルに保存したら、RICOH ProcessDirector を使用して、サンプル PDF ファイルに一致するすべての実動 PDF ファイルに、これらの変更を適用するだけです。RICOH ProcessDirector を使用して異なる形式または異なる文書プロパティーの PDF ファイルを複数処理する場合、RICOH ProcessDirector を使用して印刷するファイルのタイプごとに、サンプル PDF ファイルをマークアップする必要があります。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を操作する場合、実動 PDF ファイルを表しているが、実動ファイルよりもサイズが小さい PDF ファイルにマークアップを行うことをお勧めします。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat で 1,000 ページ未満の PDF ファイルをマークアップすることで、マークアップの追加、プレビューの使用、抽出された文書プロパティーの確認などを高速で実行できます。

サンプル PDF ファイルと RICOH ProcessDirector により処理される PDF ファイルの両方に、PDF ファイル自体に含まれているすべてのフォントとイメージが含まれている必要があります。ページサイズが異なる PDF ファイルがある場合、マークアップが予想どおり表示されないことがあります。すべてのマークアップ、文書プロパティー、およびページグループ定義の配置基準位置は、各ページの左上隅です。

1.2.1.2.20.3.2 文書のAFPサポート

AFP Support 機能は、AFP ジョブを処理する機能とオブジェクトに加えて、AFP ジョブ内の個々の文書を処理する機能とオブジェクトを追加します。この機能には、RICOH Visual Workbench が含まれます。

RICOH Visual WorkbenchAFP Indexer モードでは、実動 AFP ファイルに対応するサンプル AFP ファイルで文書を識別して、索引タグを作成します。Document Property Designer モードでは、文書プロパティーとジョブプロパティーをカスタマイズして、サンプル AFP ファイルで定義されている索引タグにリンクします。AFP Enhancer モードでは、バーコードとテキストを作成し、廃止されたバーコードなどの不要なコンテンツが含まれる領域を非表示にします。

AFP Editor や Whitespace Manager など、機能を拡張するプラグインを RICOH Visual Workbench に追加する他の機能を購入できます。例えば、AFP Editor ではバーコードを作成し、索引付けされた AFP ファイル内の領域を非表示にできます。Whitespace Manager では、空白領域を定義して、イメージやテキストなどのコンテンツを空白に埋め込むことができます。

1.2.1.2.20.3.2.1 文書を含むAFPファイルを処理する

AFP Support 機能を使用すると、AFP ファイル内の個別の文書を操作できます。例えば、出力順序を再配列したり、異なる封筒サイズ要件によってグループ化などができます。AFP ファイル内の文書プロパティーを検索して、特定の文書を見つけることができます。

RICOH Visual Workbench の AFP Indexer モードを使用して、元のジョブデータに名前付きページグループと索引タグを作成します。次に、RICOH Visual Workbench の Document Property Designer モードを使用して、文書の配置および操作に使用する文書プロパティーに索引タグをマップします。AFP Enhancer モードを使用して、バーコードとテキストを作成し、廃止されたバーコードなどの不要なコンテンツが含まれる領域を非表示にできます。

RICOH Visual Workbench では、これらのマッピングを含む制御ファイルが作成されます。

AFP Support ステップテンプレートに基づくステップは、AFP ファイル内の文書関連情報を抽出し、テーブルのように構成されている文書プロパティーファイルに保存します。文書プロパティーファイルを使用することで、RICOH ProcessDirector がジョブ全体に対してだけでなく、個々の文書に対して操作が可能になります。

AFP ファイルを受信するためのワークフローを作成する場合は、IdentifyDocumentsステップテンプレートに基づくステップを組み込みます。ページグループ定義と文書プロパティーを含む RICOH Visual Workbench 制御ファイルを指定します。このステップにより、ジョブ内のすべての文書のインベントリーを表す文書プロパティーファイルが作成されます。

個別文書を処理するには、次のステップテンプレートに基づいて、ワークフローのアセンブルフェーズにステップを追加します。

  • GroupDocuments を使用すると、すべての文書を最大 6 つの文書プロパティーに基づくグループに分類できます。例えば、5000 個の保険ポリシー補足文書ファイルを所有している場合、そのすべてをポリシーのタイプ (自動車または住宅) および状態のすべての組み合わせにグループ化できます。
  • SortDocuments を使用すると、最大 6 つの文書プロパティーによって文書をソートできます。例えば、それぞれのグループ内でポリシー補足をアルファベット順に配列することができるため、状態 A ~ Z のすべての自動車ポリシーの後に状態 A ~ Z のすべての住宅ポリシーを配置できます。
  • SplitDocuments を使用すると、大規模なジョブを、文書の数またはシートの数に基づいて複数の小規模なジョブに分割できます。

これらの各ステップでは、オリジナルの AFP ジョブの内容を変更せずに、文書プロパティーファイル内の情報の追加または変更が行われます。すべての文書を識別するために最初に作成された文書プロパティーファイルには、再配列された AFP ファイル内のそれぞれの文書の位置などの、追加された詳細情報が含まれています。

文書を操作して必要な新規グループおよび順序にするステップを定義した後に、その順序付けに従って編成された個々の文書を使用して新規 AFP ファイルを作成するステップをワークフローのアセンブルフェーズに組み込みます。新規に順序付けされた文書に基づいて単一の出力ジョブを作成する場合は、BuildAFPFromDocuments ステップテンプレートに基づくステップを使用します。ただし、 SplitDocuments ステップを使用したために別の出力ジョブを作成する必要があるか、 GroupDocuments ステップで個別に作成された文書の各グループを印刷する必要がある場合は、代わりに CreateAFPJobsFromDocuments ステップテンプレートに基づくステップを使用します。

それぞれの文書に追加されるテキストまたはバーコードデータを定義する拡張 AFP 制御ファイルを作成するか、それぞれの文書から除去されるテキストブロックまたは領域を識別すると、文書のさらに複雑な操作を行うことができます。ワークフローのアセンブルフェーズ内に BuildAFPFromDocuments または CreateAFPJobsFromDocuments ステップを作成する際に、これらの定義が含まれる制御ファイルの名前を指定します。

AFP ジョブを処理するワークフローの残りの部分は、AFP Support がインストールされていない場合と同様です。つまり、ステップを使用して紙詰まりからの回復または選択した文書の再印刷が必要な場合に印刷ジョブの位置を変更することができ、さらに、 PrintJobs ステップテンプレートに基づくステップでは印刷処理が管理されます。完了フェーズのステップでは、指定した間隔で RICOH ProcessDirector 内のジョブを保存できます。さらに、その間隔の有効期限が切れる際にシステムからジョブが削除されます。

ユーザーインターフェースに文書プロパティー値を表示させたり、プロパティー値に基づいて文書を検索する場合には、ワークフローに WriteDocumentsToDatabase ステップを含めます。このステップにより、文書プロパティー値が文書データベースに保存されます。

1.2.1.2.20.3.2.2 はじめに

RICOH Visual Workbenchでは、実動AFPファイルの代わりをするサンプルAFPファイルの拡張機能を表示および定義できます。機能強化の例としては、ページグループ、索引、バーコードおよびテキストの作成、文書プロパティーへの値の割り当て、空白領域へのコンテンツの追加などがあります。RICOH ProcessDirectorは、実働AFPファイルの処理準備時に同じ拡張機能を適用します。

ページグループまたは文書は、AFP ファイルをより小規模な、一意的に識別可能な単位で編成するための AFP 構造です。例えば、AFP ファイルに、すべて同じ形式の複数の銀行取引明細書が含まれている場合、各ステートメントは、ページグループです。RICOH Visual Workbenchでは、AFPファイル内のすべてのページグループに同じ拡張機能を適用できます。

モード

RICOH Visual Workbench には、次のモードがあります。

  • AFP Indexerでは、AFPページグループおよび索引を作成し、補足ページを定義できます。
  • Document Property Designer では、文書プロパティーに値を割り当てられます。
  • AFP Enhancer では、バーコードとテキストを作成し、廃止されたバーコードなどの不要なコンテンツが含まれる領域を非表示にできます。

  • Pipeline Manager を使用すると、フィルターのセットを特定の順序で構成および実行して、大きい AFP ファイルを迅速かつ効率的に処理できます。

RICOH Visual WorkbenchAFP Indexer、Document Property Designer、Pipeline Manager、およびAFP Enhancerは、すべてAFP Support機能の一部です。

プラグイン

RICOH Visual Workbenchには、次の2つのコンポーネントがプラグインします。

  • AFP Editorコンポーネントでは、AFP Enhancerと同様、バーコードとテキストを作成し、不要なコンテンツが含まれる領域を非表示にできます。また、AFP Editor では、次のことが実行できます。
    • PDF417 バーコードを作成する。

    • POSTNET バーコードを、同じ宛先コードを持つ Intelligent Mail バーコードと自動的に置き換える。

    • ページグループに作成するバーコードを 2 つのバーコードのどちらにするか決定するために使用する条件を作成する。

  • Whitespace Managerコンポーネントを使用すると、AFPファイルの使用可能な空白の領域を定義して、実働プロセスでイメージやテキストなどのコンテンツをその空白領域に埋め込むことができます。

制御ファイル

RICOH Visual Workbench は、2 つの制御ファイルを作成します。

  • Visual Workbench 制御ファイル

    サンプル AFP ファイルをいずれかのモードまたはプラグインで拡張すると、Visual Workbench 制御ファイル はその拡張に関する情報に対する RICOH Visual Workbench を作成します。ワークフローの 1 つ以上のステップでは、その制御ファイルを使用してすべての拡張が実働 AFP ファイルに対して適用されますが、AFP Enhancer によって作成された拡張は適用されません。

  • EnhanceAFP 制御ファイル

    ワークフローの 1 つ以上のステップでは、EnhanceAFP 制御ファイルを使用して、AFP Enhancer によって作成されたすべての拡張が実働 AFP ファイルに対して適用されます。EnhanceAFP 制御ファイルをワークフローで使用する準備ができたら、エクスポートします。EnhanceAFP 制御ファイルをエクスポートした後で、さらに AFP Enhancer で拡張を作成する場合は、最初に元の拡張を含む Visual Workbench 制御ファイル を読み込みます。AFP Enhancer を使用して追加の拡張を作成し、Visual Workbench 制御ファイル に保存します。それから、更新された EnhanceAFP 制御ファイルをエクスポートして、新しい拡張をワークフローに適用します。

画面

RICOH Visual Workbench 画面には、サンプル AFP ファイルが表示され、ファイルを拡張するためのモードやプラグイン機能を選択できます。この画面では、テキストをクリックして選択し、位置を示すボックスをドローして、ファイルを操作できます。例:

  • テキストをクリックして、索引付けしたり、ページグループを作成するトリガーとして使用したりします。

  • バーコードやテキストを作成する場所にボックスをドローします。

AFP データの要件

RICOH Visual Workbench で AFP ファイルを使用するには、Mixed Object Document Content Architecture for Presentation (MO:DCA-P) 形式のデータを含む必要があります。

1.2.1.2.20.3.2.2.1 ユーザーインターフェース

RICOH Visual Workbenchユーザーインターフェースを使用して、サンプルAFPファイルを表示および拡張できます。

RICOH Visual Workbenchユーザーインターフェースでは、一度に1つのAFPファイル(最大1000ページ)を表示できます。次の要素を表示できます。

  • Bar Code Object Content Architecture (BCOCA)オブジェクト:POSTNETバーコード、Intelligent Mailバーコード(IMB)、Interleaved 2of5、Code39、およびQR Code
  • グラフィックスオブジェクトコンテンツ体系 (GOCA) オブジェクト
  • IM1 およびイメージオブジェクトコンテンツアーキテクチャー (IOCA) イメージ
  • 索引タグ (Tag Logical Element または TLE とも呼ばれる)
  • Joint Photographic Experts Group (JPEG) 画像
  • オーバーレイ、ページ、およびシート情報を含む、書式定義のメディアマップ情報
  • オーバーレイ
  • ページセグメント
  • アウトラインフォント、2 バイト文字セット (DBCS) フォント、およびテキストバーコード (テキストバーコードは、バーコードフォントを使用)

ユーザーインターフェースは、すべてのAFPオブジェクトを表示できるわけではありません。また、一部のテキストおよびAFPオブジェクトが、忠実に表示されない場合があります。下記の制限が適用されます。

  • BCOCAオブジェクト:ユーザーインターフェースに表示できるのは、POSTNET、IMB、Interleaved 2of5、Code39およびQR Code BCOCAオブジェクトのみです。他のタイプの BCOCA オブジェクトについては、バーコード領域と同じサイズのボックスが表示されます。Human-readable Interpretation (HRI) テキストは表示できません。
  • 書式定義:ユーザーインターフェースでは、書式定義内の変更(印刷方向、ページ位置、コンスタントバック、およびN_UPページ位置決めなど)は、適用されません。
  • イメージ:モニターとプリンターの色や解像度の違いにより、印刷イメージとは異なるイメージが表示されることがあります。
  • テキスト:ユーザーインターフェースでは、ユーザー定義文字をDBCSフォントで表示できません。
    注意:
  • ユーザーインターフェースには、RICOH ProcessDirector の変換機能によって AFP フォーマットに変換された (たとえば、PDF から AFP に変換された) AFP ファイルを表示できます。これらのAFPファイルを拡張することもできます。

ユーザーインターフェースには複数のモードがあります。使用可能なモードは、インストールされているコンポーネントによって異なります。実行可能な拡張の種類はモードによって異なります。AFP Indexerモードでは、ページグループと索引タグを作成できます。AFP Editor モードでは、バーコード、テキスト、非表示領域を作成できます。Whitespace Manager で、空白領域の定義を作成したり、空白領域にコンテンツを埋め込んだりできます。The Document Property Designerモードでは、ドキュメントプロパティーをカスタマイズできます。

次の図は、ユーザーインターフェースの主要部分を示しています。タイトルバー、メニューバー、ツールバー、AFPファイル、ファイル構造ペイン、索引ペイン、およびステータスバーが表示されています。

RICOH Visual Workbenchユーザーインターフェース

  1. タイトルバー
  2. メニューバー
  3. ツールバー
  4. AFP ファイル
  5. ページペイン
  6. 索引ペイン
  7. ステータスバー

タイトルバー
ウィンドウの上部にあるタイトルバーには、アクティブになっているモード、開いているAFPファイル、および開いている制御ファイル(ある場合)が示されます。
メニューバーとツールバー
メニューバーはタイトルバーの下に配置されています。メニューバーの下には、メニューバーの一般的な機能のアイコンを表示したツールバーがあります。メニューバーおよびツールバーに表示されるオプションは、AFPファイルが開かれているかどうかで異なります。AFPファイルが開かれていない場合は、 ファイルおよび ヘルプオプションのみが表示されます。AFPファイルが開かれていて、かつモードが選択されている場合は、すべてのオプションが表示されます。

次に、メニューバーの各オプションを、キーボードショートカットおよびツールバーアイコンとあわせて示します。

ファイル
ファイルメニューのオプションは、次のとおりです。
AFPファイルを開く(Ctrl+O)AFPファイルを開く
拡張するAFPファイルを開きます。別のAFPファイルがすでに開かれている場合、そのファイルは自動的に閉じられます。すでに開いているAFPファイルの制御ファイルをまだ保存していない場合、RICOH Visual Workbenchは、新しいAFPファイルを開く前に、制御ファイルを保存するように指示します。
制御ファイルを開く
以前に作成した既存の制御ファイルを開きます。
リセット
現行のAFPファイルを閉じ、キャッシュされているリソースをメモリーからクリアします。
制御ファイルを保存(Ctrl+S)制御ファイルを保存
開いているAFPファイルの制御ファイルを保存します。同じ名前の制御ファイルは上書きされます。
制御ファイルの別名保存
開いているAFPファイルの制御ファイルを保存します。制御ファイルの名前とディレクトリーを指定できます。
終了
RICOH Visual Workbench を停止します。開いているAFPファイルの制御ファイルをまだ保存していない場合、RICOH Visual Workbenchは、制御ファイルを保存するように指示します。
表示
表示メニューのオプションは、次のとおりです。
ファイル表示ファイル表示
AFPファイルのインラインリソースグループおよびページ構造を左側に表示します。ページをダブルクリックして表示できます。
インデックス表示インデックス表示
AFPファイルの索引タグおよび索引タグ値を下部ペインに表示します。ページグループをダブルクリックして、ページグループの最初のページを表示できます。
90度回転o(Ctrl + R)90度回転
見やすくするため、AFPファイルを時計回りに90度ずつ回転します。
単位
単位をインチ (米国のデフォルト) またはミリメートル (米国以外でのデフォルト) で表示します。
ズーム
ユーザーが選択したパーセントに基づいて、AFPファイルの表示サイズを変更します。
リソース
リソースメニューのオプションは、次のとおりです。
書式定義設定の変更...
書式定義とメディアマップを使用するかどうか指定できます。この指定を行う場合、インライン書式定義を使用するか、デフォルト書式定義のディレクトリーを指定します。
オブジェクト選択を有効にする
アクティブモードで、AFPファイルから選択可能なオブジェクトを示します。新しいモードを選択するか、新しいAFPファイルを開くと、選択可能なオブジェクトは変わります。
デフォルトエンコード方式の変更
デフォルトのコードページのエンコード方式を指定できます。
フォントマッピングの変更
定義済みの文字セット、コード化フォント、およびコードページフォントマッピングを変更できます。
ページ情報の表示...
ページが参照しているAFPリソースを表示し、これらのリソースが検出されたかどうか、および検出場所を示します。
リソースディレクトリーの指定
フォントなどのAFPリソースを含むディレクトリーを指定できます。
ツール
ツールメニューオプションは、アクティブになっているモードによって異なります。アクティブなモードがない場合、使用できるオプションはありません。[ツール]メニューのオプションは、各アクティブモードで使用できるツールメニューオプションを示します。
[ツール]メニューのオプション
Mode オプション 説明
AFP Editor 定義の変更

バーコード、テキスト、演算子、および非表示領域の定義を変更または削除できます。

ユーザー出口のインポート 出口を操作できます。
AFP Indexer ヘッダーページとトレーラーページ ヘッダーページおよびトレーラーページを定義し、最終出力にページを含めるかどうかを指定できます。
索引ツール ページ上またはページ外のページグループの NOP レコードから索引を作成し、ページ索引をページグループに再配置し、既存の索引を編集できます。
定義の変更 ページグループおよび索引タグの定義を編集または削除できます。
その他のページグループ 既存のページグループを使用または固定長のページグループを作成できます。
コメントの管理  
ユーザー出口のインポート 出口を操作できます。
AFP Enhancer 定義の変更

バーコード、テキスト、および非表示領域の定義を変更または削除できます。

拡張 AFP 制御ファイルのエクスポート

拡張 AFP 制御ファイルを 1 次コンピューターのディレクトリーに保存できます。

文書プロパティー 文書プロパティーのリンク

文書プロパティーと索引タグをリンクできます。

Whitespace Manager キャンペーンの管理 定義済みの空白領域にイメージやテキストコンテンツを割り当てることができます。
定義の変更 空白領域の定義を変更または削除できます。
Pipeline Manager Pipeline の管理 フィルターのセットを特定の順序で構成および実行して、迅速かつ効率的に大きい AFP ファイルを処理できます。
Mode

モードメニューオプションは、インストールされている機能によって異なります。

AFPファイルを拡張する前に、モードを選択する必要があります。次のモードを使用できます。

AFP Editor AFP Editorモード
制御ファイルに、バーコード、非表示領域、テキストストリングの定義を作成します。
AFP Indexer AFP Indexerモード
制御ファイルの中にページグループおよび索引タグの定義を作成します。
Whitespace ManagerAFP Whitespace Manager モード
制御ファイル内に空白領域の定義を作成して、コンテンツを空白に埋め込むことができます。
AFP EnhancerAFP Enhancerモード
バーコードとテキストを作成し、廃止されたバーコードなどの不要なコンテンツが含まれる領域を非表示にできます。
Document Property Designer Document Property Designerモード
制御ファイルの中で文書プロパティーと索引タグをリンクします。
Pipeline Manager
フィルターのセットを順序付けて実行します。
ヘルプ
ヘルプメニューのオプションは、次のとおりです。
AFP Enhancerヘルプ
AFP Enhancer モードで、AFP Enhancer のヘルプトピックを開きます。
Document Property Designer
Document Property Designerで、Document Property Designerのヘルプトピックを開きます。
ヘルプコンテンツ (F1)
RICOH ProcessDirectorインフォメーションセンターのRICOH Visual Workbenchのヘルプトピックを開きます。
製品情報
RICOH Visual Workbenchのバージョン番号と、支援が必要な場合の連絡先情報を表示します。
AFP ファイル
メインペインにはAFPファイルが表示されます。テキスト(フォントを使用するテキストバーコードを含む)、イメージ、オーバーレイ、ページセグメント、GOCAオブジェクト、および一部のタイプのBCOCAバーコードオブジェクトを確認できます。
ファイル構造ペイン
この左側のペインには、AFPファイルのページ構造が表示されます。ページをダブルクリックして表示できます。AFPファイルにページグループが含まれる場合、このペインにはページグループも表示されます。また、ファイルに、オーバーレイやページセグメントなどのインラインAFPリソースが含まれている場合は、ページ構造の上部にリソースグループ項目が表示されます。
索引ペイン
下部のペインの 索引タブには、索引タグ(AFPファイル内に存在していて、制御ファイルに定義されているもの)が表示されます。索引タグごとに、各ページグループ内の索引タグの値が表示されます。ページグループをダブルクリックして、ページグループの最初のページを表示できます。

Document Property Designer がインストールされている場合、文書プロパティータブに、文書プロパティー、プロパティーのリンク先の索引タグ、およびリンクオプションが表示されます。プロパティーをダブルクリックすると、プロパティーを索引タグにリンクするか、リンクオプションを変更できます。

ステータスバー
ウィンドウの下部にあるステータスバーには、AFPファイルの現行ページ番号が表示されます。AFPファイルでテキストが選択されている場合は、テキストブロックの原点(インチ単位またはミリメートル単位で示したX座標とY座標)も表示されます。

1.2.1.2.20.3.2.2.2 制御ファイル

RICOH Visual Workbench制御ファイルには、サンプルAFPファイルに行われる拡張についての情報が含まれています。ワークフローの1つのステップで、制御ファイルを使用して実動AFPファイルに同じ拡張を適用します。

ユーザーがサンプルAFPファイルを拡張すると、RICOH Visual Workbenchは、拡張の方法に関する情報を含む制御ファイルを作成します。これらの拡張はサンプルAFPファイルには適用されません。その後のセッションでサンプルAFPファイルを開いたときに、これらの拡張を表示するには、サンプルファイルの拡張時に使用された制御ファイルも開く必要があります。

同一のサンプルAFPファイル(または類似したAFPファイル)を別のセッションで再び拡張した場合は、RICOH Visual Workbenchで同じ制御ファイルを使用できます。サンプルAFPファイルのすべての拡張は、同じ制御ファイルで定義する必要があります。RICOH Visual Workbenchでは、どのコンポーネントを拡張に使用するかに関係なく、すべての拡張機能を同じ制御ファイルに付加できます。

制御ファイルおよびそのディレクトリーパスを変更しない限り、制御ファイルは、サンプルAFPファイルと同じ名前に.ctl拡張子が付いた名前で、サンプルファイルと同じディレクトリーに保存されます。別の命名方式を使用する場合は、サンプルAFPファイルと制御ファイルの関連付けを維持できる方法を使用してください。さらに、自動的にバックアップされるディレクトリーを選択してください。例えば、ディレクトリー /aiw/aiw1/control_files/workbench (Linux の場合) または C:\aiw\aiw1\control_files\workbench (Windows の場合) を作成し、このディレクトリーにすべての制御ファイルを保存できます。Linuxでは、許可を設定し、RICOH ProcessDirectorシステムユーザー(デフォルトはaiw1)またはRICOH ProcessDirectorグループ(デフォルトはaiwgrp1)内のすべてのユーザーがこのディレクトリー内のファイルの読み取りと更新を行えるようにする必要があります。

RICOH ProcessDirectorは、制御ファイル内の情報を使用して実動AFPファイルを拡張するステップテンプレートを提供しています。次のステップテンプレートを任意のワークフローに組み込むことができます。

  • IndexAFP:このステップテンプレートに基づくステップは、制御ファイル内の情報を使用してページグループおよび索引タグを作成し、補足ページを定義します。
  • EditAFP:このステップテンプレートに基づくステップは、制御ファイル内の情報を使用してバーコード、テキスト、および非表示領域を作成します。オプションとして、RICOH ProcessDirector は、同じ制御ファイルで定義されているページグループと索引タグを最初に作成できます。このステップテンプレートは、AFP Editorがインストールされている場合にのみ使用可能です。
  • FillWhiteSpace:このステップテンプレートに基づくステップは、制御ファイル内の情報を使用してイメージやテキストなどのコンテンツをAFPファイルの空白領域に埋め込みます。オプションとして、RICOH ProcessDirector は、同じ制御ファイルで定義されているページグループと索引タグを最初に作成できます。このステップテンプレートは、Whitespace Manager がインストールされている場合にのみ使用可能です。
  • IdentifyDocuments:このステップテンプレートに基づくステップは、制御ファイル内の情報を使用して文書プロパティーの値を計算します。

ワークフローのステップを構成する場合、Visual Workbench 制御ファイル名のシンボル表記を使用できます。シンボル表記では、異なるVisual Workbench 制御ファイルを必要とする入力ファイルに対して同じワークフローを使用できます。たとえば、abc.afpxyzという2つの入力ファイルとともに、その対応する制御ファイルabc.afp.ctlxyz.ctlがあり、かつ両方のファイルに同じワークフローを使用する場合は、${Job.InputFile}.ctlを制御ファイルとして使用できます。${Job.InputFile}.ctlにより、RICOH ProcessDirectorは、Visual Workbench 制御ファイルプロパティーの値を入力ファイルの名前に.ctl拡張子を付けた値に設定します。

1.2.1.2.20.3.2.2.3 AFP Indexer

AFP Indexer を使用して、AFP ファイル内でページグループの作成、補足ページの定義、および索引の作成を行うことができます。RICOH ProcessDirector でページグループと索引を含む AFP ファイルを表示し、ファイル内をナビゲートして、特定の索引値を含むページを検出できます。

また、1 つ以上のページグループ内のすべてのページを再印刷できます。また、AFP EditorDocument Property Designer、および Whitespace Manager は、ページグループおよび索引値を使用して、バーコード、テキストストリング、および空白を定義できます。

1.2.1.2.20.3.2.2.3.1 ページグループ

AFP Indexerでは、大きなAFPファイルを、ページグループと呼ばれる、より小さな一意的に識別可能な単位で編成できます。

次の方法を使用してページグループを作成できます。

  • ページ数が固定のページグループを作成できます。例えば、各ページグループを 3 ページで構成できます。また、AFP ファイルの先頭の一定数のページを、ページグループから除外できます。たとえば、AFPファイルに2ページの前書きが含まれる場合、AFP Indexerは最初の2ページをスキップして、3ページ目に最初のページグループを作成できます。
  • トリガーを使用してページグループを定義できます。トリガーは、AFP ファイル内のテキストブロックです。すべてのページグループの最初のページの一定の場所に表示され、同じテキストが含まれます。オプションとして、トリガーを使用してページグループの最後を示すこともできます。たとえば、ページグループの開始を示すテキストブロックにはページ 1というテキストを、ページグループの最後を示すテキストブロックにはページ 3というテキストを含めることができます。必要であれば、複数のトリガーを使用して、新規ページグループを一意的に識別できます。

例えば、銀行取引明細書アプリケーションからは、数百件の顧客取引明細書を含むファイルが出力されます。各取引明細書は、全体の書式は同じですが、サイズやページ数は明細書ごとに異なります。各取引明細書には、ページ番号、顧客番号、日付、およびカスタマーの住所が含まれています。AFP Indexerを使用して、ファイル内のグループの境界を定義するトリガーを作成します。たとえば、すべての取引明細書の最初のページに表示されるテキストページ 1というトリガーや、すべての取引明細書の最後のページに表示されるテキストアカウントサマリーというトリガーを作成できます。

ユーザーがトリガーを使用してページグループを作成するか、固定長のページグループを作成した場合、AFP ファイル自体に定義されている既存のページグループと索引タグはすべて無視されます。

ヘッダーページおよびトレーラーページに使用するページを定義できます。AFP Indexerは、定義された数のヘッダーページの後に、最初のページグループを作成します。また、定義された数のトレーラーページの前に、最後のページグループを作成します。

1.2.1.2.20.3.2.2.3.2 補足ページ

AFP Indexerでは、AFPファイルのページを補足ページとして定義できます。補足ページとは、ページグループに含めないページです。例えば、ヘッダーページ、トレーラーページ、分離ページ、その他の顧客取引明細書に含めないページなどがこれに該当します。

補足ページとして定義された AFP ファイルのページには、索引を付けることができます。

補足ページの定義方法は、次のとおりです。

  • 一定の場所に表示され、ページを一意的に識別するテキストブロックを定義するトリガーを使用できます。必要であれば、複数のトリガーを使用して補足ページを識別することもできます。例えば、ページグループ内の 3 番目のページにあるテキストブロック用のトリガーを作成できます。各ページグループから補足ページが削除されます。
  • ページグループ外のページの一定の場所に表示されるテキストブロックを定義する索引タグを使用できます。例えば、ヘッダーページとトレーラーページにあるテキストブロック用の索引タグを作成できます。テキスト値を編集して、空白や特殊文字などの不要なテキストを削除できます。
補足ページを定義する場合、そのページにページ定義名を付けます。複数の索引タグとトリガーを同じ補足ページ定義に割り当てることができます。
注意: AFP Indexerにおけるページ定義という用語は、AFPページ定義リソースではなく、補足ページ定義、ページレベルトリガー、またはページレベル索引を指します。

例えば、銀行取引明細書アプリケーションからは、数百件の顧客取引明細書を含むファイルが出力されます。このファイルでは、顧客取引明細書の前にヘッダーページが、顧客取引明細書の最後にトレーラーページがあります。各明細書は、次の明細書との区切りページで終わっています。AFP Indexer で、ヘッダーページ、トレーラーページ、および区切りページを補足ページとして定義するトリガーを作成します。ページ定義名はそれぞれ、Header、Trailer、および Separator とします。続けて、補足ページに索引タグを作成します。

1.2.1.2.20.3.2.2.3.3 索引タグ

RICOH Visual WorkbenchAFP Indexer モードを使用すると、各ページグループまたは補足ページの一定の同じ場所に存在するデータ値に索引付けできます。索引タグは、ページ内のデータ値を定義します。(索引タグは、AFP アーキテクチャーではタグ付き論理エレメント (TLE) と呼ばれます)。

次の方法を使用して索引タグを作成できます。

  • すべてのページグループの同じページ、補足ページ、またはページグループ内の個々のページの一定の場所に表示されるテキストブロックに索引タグを作成できます。例えば、カスタマー名またはアカウント番号を含むテキストのブロックに索引タグを作成できます。テキスト値を編集して、空白や特殊文字などの不要なテキストを削除できます。
  • すべてのページグループまたは補足ページで同じページの一定の場所に索引領域を作成して、この領域内で索引タグを作成できます。索引領域内で、同じ行の複数のテキストブロックにわたる索引タグを作成できます。例えば、1 つの行の 1 つのテキストブロックにアカウント番号の前半部分が含まれ、この行の次のテキストブロックにアカウント番号の後半部分が含まれる場合、2 つのテキストブロックの値を連結して、両方のテキストブロックをまたがる 1 つの索引タグを作成できます。
  • ページグループまたは補足ページのアドレス領域に索引タグを作成できます。アドレス領域は、ページグループごとに異なる行数が含まれる可能性のある、郵送先住所に索引付けする場合に便利です。例えば、あるページグループでは住所が 4 行で構成されているのに対し、別のページグループでは住所が 5 行で構成されていることも考えられます。アドレス領域では、住所に適用される特殊な機能を実行できます。例えば、アドレス領域の最終行 (または最終行の相対行) に現れる U.S. Postal Service 形式 (nnnnn または nnnnn-nnnn) の郵便番号の索引タグを作成できます。
  • ノーオペレーション (NOP) レコードの索引タグを作成できます。NOP レコードを使用すると、アクションを実行しなくてもアプリケーションは処理のための次の指示に進みます。NOP レコードは、ページグループ内のページや論理 AFP ページ外など、ページグループ内のあらゆる場所にあります。AFP ファイルの NOP レコードは表示または印刷はできませんが、これらに含まれるデータから索引タグを作成できます。すべてのページグループで同じ場所にある NOP レコードに索引タグを作成できます (ただし、ページ外には作成できません)。または、ページ内でもページ外でも、ページグループのあらゆる場所にある特定の NOP レコードに索引タグを作成できます。

例えば、銀行取引明細書アプリケーションからは、数百件の顧客取引明細書を含むファイルが出力されます。各取引明細書は、全体の書式は同じですが、サイズやページ数は明細書ごとに異なります。各取引明細書には、ページ番号、アカウント番号、日付、および顧客の住所が含まれています。AFP Indexerモードを使用してページグループを作成し、補足ページを定義した後、RICOH ProcessDirector実働 AFPファイルを表示したときにアカウント番号または日付に基づいて特定の取引明細書を表示できるように、アカウント番号の索引タグと日付の索引タグを作成します。印刷前に郵便番号で取引明細書 (文書) をソートできるように、郵便番号など、顧客の住所の値に対して、追加的な索引タグを作成できます。AFP Editorがインストールされている場合、郵便番号を含むバーコードを作成できます。

AFP ファイルが既に索引付けされている場合、既存のページグループおよび補足ページで使用するための新規の索引タグを追加できます。また、AFP ファイルの既存の制御ファイルを更新して、既存の索引タグに新規の索引タグを追加することもできます。

1.2.1.2.20.3.2.2.4 AFP Editor

AFP Editor機能は、RICOH Visual Workbenchのプラグインです。AFP Editorを使用すると、文書にバーコード、テキスト、および非表示領域を作成できます。

バーコードとテキストは、さまざまな目的で使用されます。例えば、郵便物の仕分けや追跡、文書へのページ番号の追加、などです。文書内の領域を非表示にすると、AFPビューアーの使用者はその領域内のデータを表示できず、そのデータは印刷もされません。さらに、 実働 AFP ファイルの代わりをするサンプル AFP ファイルに、これらの拡張機能を作成します。

AFP Editor は、次のタイプのバーコードを作成します。

  • コード 39

  • データマトリックス

  • インターリーブド 2-of-5

  • Intelligent Mail (IMB)

  • Portable Data File 417 (PDF417)

  • POSTNET

  • Quick Response (QR) コード

AFP Editor を使用すると、次のことを行うことができます。

  • 既存のバーコードを非表示にして、その場所に新しいバーコードを表示する。

  • POSTNET バーコードを、同じ宛先コードを持つ Intelligent Mail バーコードと自動的に置き換える。

  • 文書に作成するバーコードを 2 つのバーコードのどちらにするか決定するために使用する条件を作成する。

    例えば、1 つの AFP ファイルの一部の (すべてではない) 文書に QR コードが含まれているとします。現在 QR コードが含まれていないそれぞれの文書に、新しい、より大きな QR コードを追加することにします。既存の QR コードと一致する QR コードを定義して、次に新しい QR コードを定義します。文書に QR コードが含まれていない場合に新しい QR コードを追加する、という条件を作成します。

バーコードまたはテキストを定義するには、索引タグ、ジョブプロパティー、および静的テキストの値を使用します。たとえば、RICOH Visual WorkbenchのAFP Indexerモードを使用して、郵便番号を索引タグとして定義します。AFP Editorでは、郵便番号に対する索引タグの値を使用するバーコードを作成できます。

注意: AFP Editor では、文書内の索引タグが文書プロパティーにマップされている場合にのみ、バーコードにその文書プロパティーの値を含めることができます。例:
  • 郵便番号を含む索引タグを郵便番号文書プロパティーにマップして、バーコードを定義するときにその郵便番号を含む索引タグの値を使用します。バーコードには 郵便番号文書プロパティーの値が含まれています。

  • Automated Verification機能を使用しているので、バーコードには ジョブ番号子ジョブ内シーケンスプロパティーの両方が含まれている必要があります。 文書には子ジョブ内の相対位置に関するデータがないため、AFP Editorは、 子ジョブ内シーケンス文書プロパティーを含むバーコードを作成できません。RICOH ProcessDirectorは、各文書の 子ジョブ内シーケンス文書プロパティーの値を計算します。結果的に、このようなバーコードを作成するためには AFP Enhancer を使用する必要があります。

AFP Editor では、バーコードおよびテキストに、ページグループ内のページと、ページグループのページカウントを含めることができます。例えば、AFP Editor では、1 ページ目のバーコードには「Page 1 of 5」、2ページ目のバーコードには「Page 2 of 5」、と印刷されるようにできます。

AFP Editor では、それぞれの文書の特定のページにのみバーコード、テキスト、および非表示領域を配置するように制限できます。例えば、AFP Editor では、それぞれの文書の最初のページにバーコードを、またはすべての偶数ページにテキストを配置するようにできます。

AFP Editor とともに使用される制御ファイル

Visual Workbench 制御ファイル の作業を AFP Editorに保存できます。

ワークフローでバーコード、テキスト、および非表示領域を使用できる状態になったら、RICOH ProcessDirector がアクセスする 1 次コンピューターのディレクトリーに Visual Workbench 制御ファイル を送信またはコピーします。

新しいステップテンプレート

AFP Editor で、 EditAFPステップテンプレートを追加します。このステップテンプレートに基づくステップは、RICOH Visual Workbench 制御ファイル内の情報を使用して、AFP ファイルにバーコード、テキスト、および非表示領域を作成します。

1.2.1.2.20.3.2.2.4.1 バーコード

バーコードとは、機械可読形式で数値または英数字情報を表すエレメントのパターン (例えば、バー、スペース、2 次元モジュールなど) のことです。

バーコードのエレメントの配置方法は、「バーコードタイプ」または「シンボロジー」と呼ばれます。RICOH Visual WorkbenchAFP Enhancer モードでは、次のタイプのバーコードを作成できます。

  • コード 39 (3-of-9 コード): 大文字、数字、および一部の特殊文字をエンコード可能な低密度バーコード。
  • データマトリックス:正方形または長方形パターンに配置されたモノクロの正方形モジュールからなる 2 次元 (2D) バーコード。このバーコードは、Reed-Solomon エラー修正アルゴリズム (ECC 200) を使用してデータの信頼性を保証します。
  • Intelligent Mail: 米国郵政公社 (USPS) が郵便物の追跡と仕分けのために定義する 4-state バーコード。Intelligent Mail バーコード (IMB) は、POSTNET バーコードと PLANET バーコードの機能を組み合わせて 1 つのバーコードにしたものです。
  • インターリーブド 2-of-5:数字をエンコード可能な高密度バーコード。
  • 郵便数値エンコード技術 (POSTNET): USPSが郵便物を仕分けするバーコード。
  • クイックレスポンスコード (QRコード): 正方形パターンに配置されたモノクロの正方形モジュールからなる 2 次元 (2D) のマトリックスバーコード。このバーコードの内容は、高速でデコードできます。このバーコードは、Reed-Solomon エラー修正アルゴリズム (ECC 200) を使用してデータの信頼性を保証します。

AFP Editor 機能を使用すると、上記のすべての種類のバーコードおよび追加のバーコードを作成できます。

  • ポータブルデータファイル 417 (PDF417): 複数の行 (各行が小さな線形バーコードのようになっている) からなる 2 次元 (2D) バーコード。このバーコードは Reed-Solomon エラー修正を使用します。

1.2.1.2.20.3.2.2.4.1.1 バーコードの配置と方向

RICOH Visual Workbenchのユーザーインターフェースを使用してサンプルAFPファイル内にバーコードを作成する際は、バーコード領域を定義します。領域の原点、領域のサイズ (高さと幅)、および各文書での領域の位置を指定します。領域は、横長の長方形 (「抗垣型」バーコードの場合)、縦長の長方形 (「はしご型」バーコードの場合)、または正方形にできます。
注意: 文書およびページグループという用語は同義語です。

AFP EditorAFP Enhancer では、バーコード配置機能が異なります。

AFP EditorAFP Enhancer のどちらも、それぞれの文書の特定のページにのみバーコードを配置するように制限できます。例えば、それぞれの文書の最初のページ、または偶数ページにバーコードを配置できます。

AFP Enhancer では、条件付き処理に基づいて配置を制限できます。例えば、 State文書プロパティーの値に基づいて、文書の最初のページにバーコードを配置するような CEL 表現を作成できます。

AFP Enhancer で方向を指定する場合は、EnhanceAFP 制御ファイルを手動で編集します。

AFP Editor は、バーコード領域内のバーコードシンボルの向きを、0 度、90 度、180 度、または 270 度に指定できます。バーコードの方向 は、以下のように、バーコードシンボル上に Human-Readable Interpretation (HRI) テキストを載せてそのバーコードシンボルの可能な向きを示します。

バーコードの方向
4 方向のバーコード

1.2.1.2.20.3.2.2.4.1.2 ほとんどの種類のバーコードのデータ

AFP Enhancer および AFP Editor では、AFP Bar Code Object Content Architecture (BCOCA) に従った、コード 39、データマトリックス、インターリーブド 2-of-5、PDF417 (AFP Editor のみ)、POSTNET、QR コードの各バーコードオブジェクトを作成できます。AFP Enhancer および AFP Editor では、すべての BCOCA プロパティーのデフォルト値を使用して、変更できるデフォルトプロパティーを表示します。

デフォルト値については、Bar Code Object Content Architecture Reference (S544-3766) を参照してください。

AFP Enhancer では、Content Expression Language (CEL) によってバーコードを定義できます。CEL 表現のコンポーネントには、索引値、文書プロパティー、ジョブプロパティー、キーワード、および静的テキストが含まれます。

AFP Editor では、バーコードシンボル内で、次のデータを任意の組み合わせでエンコードするように指定できます。ただし、そのデータがバーコードタイプで使用可能である場合に限ります。

  • 1 つ以上の索引タグの値。(たとえば、AFP ファイル内の宛先郵便番号が索引タグである場合、バーコードデータに郵便番号を含めることができます。)索引タグの値が各ページグループで異なる場合、索引タグのバーコードデータは、各ページグループで異なります。
  • 1 つ以上のジョブプロパティー (ジョブ番号など) の値。ジョブプロパティーのバーコードデータは、すべてのページグループで同一です。
  • テキスト。テキストのバーコードデータは、すべてのページグループで同一です。
  • Human-Readable Interpretation (HRI)。
  • コードページのエンコード。

1.2.1.2.20.3.2.2.4.1.3 Intelligent Mail バーコードデータ

Intelligent Mail バーコード (IMB) には、いくつかの表現と 2 つの基本フォーマットがあります。United States Postal Service (USPS) の Intelligent Mail の Full Service オプションで IMB を使用する場合は、それぞれの郵便物を識別するシリアル番号が必要になります。
表現

AFP Enhancer では、次のいずれかの表現で Intelligent Mail バーコード (IMB) を作成できます。

  • BCOCA オブジェクト: このオブジェクトは、Bar Code Object Content Architecture (BCOCA) に従います。
  • Generic バーコード: このオブジェクトでは、すべての IPDS プリンター上で互換性が保証されます。
  • フォントバーコード: 透過テキストを伴う Presentation Text Object Content Architecture (PTOCA) オブジェクトによって、コンテンツが表示されます。参照されるフォントリソースが印刷時に使用できる必要があります。
  • DrawRule バーコード: PTOCA オブジェクトは、規則を使用してコンテンツを表します。

AFP Editor では、次のいずれかの表現で Intelligent Mail バーコード (IMB) を作成できます。

  • BCOCA オブジェクト:バーコードオブジェクトは、BCOCA (Bar Code Content Object Architecture) に従います。AFP Editor によって、標準高さの IMB シンボルを作成できます。
  • テキストバーコード:AFP Editorは、USPS が提供する 300 dpi の AFP IMB フォント (US23) を使用します。このバーコードフォントにより、標準高の IMB シンボルが作成されます。

一般に、BCOCA オブジェクトは他のバーコード表現よりもよく使用されます。ただし、旧式プリンター (IBM 3900 プリンターなど) の中には、BCOCA IMB を処理できないものがあります。これらのプリンターで印刷するには、他のバーコード表現を使用して IMB を作成する必要があります。

フォーマット

IMB には 5 つのエレメントがあり、最大 31 桁まで指定できます。メーラー ID とシリアル番号のエレメントを組み合わせて 15 桁を指定できます。IMB には、USPS によって割り当てられたメーラー ID の長さに基づいて、2 つの基本形式があります。2 つの図は、これらの形式を示しています。

9 桁のメーラー ID と 6 桁のシリアル番号を持つ IMB のフィールド
9 桁のシリアル番号を持つ IMB の形式
6 桁のメーラー ID と 9 桁のシリアル番号を持つ IMB のフィールド
6 桁のシリアル番号を持つ IMB の形式

どちらの IMB フォーマットにも次の要素があります。

バーコード ID
Optional Endorsement Line (OEL) 情報を識別する 2 桁の数値。バーコード ID は USPS によって定義されます。このフィールドは必須です。
サービスタイプ ID
郵便物のクラスと郵便サービスを識別する 3 桁の数値。例えば、080は First-class mail with Address Service requested です。サービスタイプとサービスタイプ ID は USPS によって定義されます。このフィールドは必須です。
メーラー ID
メーラーを識別する 6 桁または 9 桁の番号。メーラー ID は USPS によって割り当てられます。
注意: 返信メールに使用される IMB では、他の目的で[メーラー ID]フィールドを使用できます。
シリアル番号
郵便物を識別するためにメーラーが割り当てた 6 桁または 9 桁の番号。メーラー ID が 6 桁の場合、シリアル番号は 9 桁になります。メーラー ID が 9 桁の場合、シリアル番号は 6 桁になります。このフィールドは必須です。ただし、USPS のBasic Servicesのみを使用する場合は、シリアル番号をゼロにできます。
宛先郵便番号
郵便物の受取人の 5、9、または 11 桁の宛先郵便番号。配達先郵便番号とも呼ばれます。このフィールドは必須ではありません。

AFP Editor では、これらの IMB 要素を[データ]タブで指定できます。

AFP Enhancer では、Content Expression Language (CEL) を使用してこれらの IMB 要素を指定できます。例えば、次の提供された CEL のサンプルを使用できます。

'04260' Job.Postal.MailerID fmt("%05d",Doc.Address.ZipCode) '00'

CEL のサンプルのコンテンツ 置き換えまたは挿入される情報
04 使用する 2 桁のバーコード ID で 04 を置き換えます。

Postal Enablement 機能を利用する場合、 Job.Postal.MailStreamジョブプロパティーでこの情報が指定されています。 SetPostalJobPropsステップで、使用するバーコード ID としてそのプロパティーを定義します。

260 使用する 3 桁のサービスタイプ ID で 260 を置き換えます。

Postal Enablement を利用する場合、 Job.Postal.Typeジョブプロパティーでこの情報が指定されています。 SetPostalJobPropsステップで、使用するサービスタイプ ID としてそのプロパティーを定義します。

Job.Postal.MailerID このジョブプロパティーをカスタムジョブプロパティー (Job.Info.Attr1など) で置き換えます。 SetJobPropsFromTextFileステップで、使用するメーラー ID としてそのプロパティーを定義します。

Postal Enablement を利用する場合、このジョブプロパティーを使用してメーラー ID を指定します。 SetPostalJobPropsステップで、使用するメーラー ID としてそのプロパティーを定義します。

それぞれの文書に一意のシリアル番号を指定する必要がない場合は、次のように指定します。
  • 9 桁の メーラー ID を使用する場合は、Job.Postal.MailerIDfmt("%05d",Doc.Address.ZipCode)の間に、空白、6 つのゼロ (000000)、もう 1 つ空白を挿入します。

  • 6 桁のメーラー ID を使用する場合は、空白、9 つのゼロ (000000000)、もう 1 つ空白を挿入します。

一意のシリアル番号を指定する必要がある場合は、次のセクションを参照してください。

fmt("%05d",Doc.Address.ZipCode) 郵便番号データの索引タグを作成して、その索引タグをDoc.Address.ZipCode文書プロパティーにマップします。

郵便番号が 9 桁の場合は、"%05d""%09d" に変更します。

'00’ バーコードを 2 桁拡張する場合は、このコンテンツをサンプルのままにします。

バーコードを 2 桁拡張しない場合は、このコンテンツを削除します。

次の CEL のサンプルは、Job.Info.Attr1ジョブプロパティーとともに 6 桁のメーラー ID と 5 桁の郵便番号を使用しています。

'04080' Job.Info.Attr1 000000000 fmt("%05d",Doc.Address.ZipCode) '00'

次の CEL のサンプルは、Postal Enablement ジョブプロパティーとともに 9 桁のメーラー ID と 9 桁の郵便番号を使用しています。

Job.Postal.MailStream Job.Postal.Type Job.Postal.MailerID 000000 fmt("%09d",Doc.Address.ZipCode)

シリアル番号

Intelligent Mail バーコード (IMB) のシリアル番号は、郵便物を識別します。USPS のFull serviceオプションを使用する場合、45 日間はそのシリアル番号を別のバーコードで繰り返し使用してはなりません。

シリアル番号は、メーラー ID の長さに応じて、6 桁または 9 桁で構成されます。

AFP Enhancer

AFP Enhancer では、文書プロパティーを使用してシリアル番号を指定できます。

提供された CEL ステートメント'04260' Job.Postal.MailerID fmt("%05d",Doc.Address.ZipCode) '00'にシリアル番号を追加するには、次の手順に従います。

  • フォーマット関数 fmt() に、シリアル番号用に使用している文書プロパティーを指定して挿入します。

    例えば、fmt("%09d",Doc.Custom.AccountNumber)を挿入して、次のように指定します。

    '04260' Job.Postal.MailerID fmt("%09d",Doc.Custom.AccountNumber) fmt("%05d",Doc.Address.ZipCode) '00'

    フォーマット関数は、"%09d" が指定されている場合はその数字を 9 桁に、"%06d" が指定されている場合は 6 桁に拡張します。

  • アカウント番号データの索引タグを作成して、その索引タグを文書プロパティー (例えば、Doc.Custom.AccountNumber) にマップします。

    注意: 毎月繰り返すデータをシリアル番号として使用し、そのシリアル番号が 45 日間は繰り返さない場合、文書の日付の月データの索引タグを作成します。その索引タグをカスタム文書プロパティー (Doc.Custom.Monthなど) にマップします。次の 2 つのフォーマット関数を挿入します。

    fmt("%02d",Doc.Custom.Month) fmt("%07d",Doc.Custom.AccountNumber)

AFP Editor

AFP Editor を使用して、次のような方法でシリアル番号を指定できます。

  • インデックスタグ: シリアル番号としてエンコードする値を含む索引タグを指定できます。索引タグの値は、ページグループ (郵便物) ごとに異なる値にできます。例えば、カスタマー ID が索引付けされている場合は、シリアル番号をカスタマー ID にできます。カスタマー ID が、シリアル番号に必要な 6 桁または 9 桁未満の場合は、AFP Editor によってカスタマー ID の先頭に自動的にゼロが追加されます。

  • シリアル番号ファイル: バーコードに対して、AFP ファイル内の最初のIMBでシリアル番号として使用できる番号があるファイルを 1 つ指定できます。AFP Editor は、作成する後続の各バーコードに対して、そのファイルの番号を 1 ずつ自動的に増分してシリアル番号を固有にします。例えば、シリアル番号ファイルに開始シリアル番号 000000 がある場合、バーコード内のシリアル番号は 000000、000001、0000002、0000003 (以下同様) となります。

    6 桁または 9 桁は、郵便物を完全に識別する (例えば、宛先、郵便の種類、郵送日など) ために充分な長さでない場合があるため、シリアル番号として連番を使用し、郵便物の索引タグまたは個別の索引ファイルにシリアル番号を保存できます。USPS から Address Change Service (ACS) の電子情報が返される場合は、シリアル番号を使用して、実際の郵便物または郵便物に関する情報を取得できます。

EditAFP ステップ で実動AFPファイル内に IMB が作成されると、次の処理が行われます。

  1. AFP ファイル内の最初の IMB で、シリアル番号ファイル内のシリアル番号がエンコードされます。
  2. 作成される後続の各 IMB で、シリアル番号が 1 ずつ増分されます。これにより、各バーコードでシリアル番号が固有になります。
  3. シリアル番号が、シリアル番号ファイルで指定された最大桁数 (6 桁または 9 桁) に達すると、番号は再び 000001 または 000000001 から始まります。
  4. AFP ファイルでの IMB の作成が完了すると、シリアル番号ファイルが更新され、EditAFP ステップで処理される次の AFP ファイル内の最初の IMB の開始シリアル番号が入れられます。

例えば、シリアル番号ファイルに 6 桁のシリアル番号 000001 が含まれており、EditAFP ステップで 2 つの AFP ファイル (各 AFP ファイルで同じシリアル番号ファイルを使用) 内に 4 つの IMB を作成する場合、バーコードには次のシリアル番号が入ります。

  • 1番目の AFP ファイル:000001、000002、000003、および 000004
  • 2番目の AFP ファイル:000005、000006、000007、および 000008

AFP Editor では、各 IMB でエンコードされた実際のバーコードデータを索引タグに保存できます。AFP ファイル内の索引タグにはそれぞれ、バーコードでエンコードされた実際のシリアル番号が入るため、これは特に、シリアル番号ファイルを使用するときに役立ちます。

サンプル AFP ファイルで IMB を作成する際には、シリアル番号ファイルの名前を指定します。独自の制御ファイルのあるサンプル AFP ファイルごとに、異なるシリアル番号ファイルを指定できます。シリアル番号ファイルに適切な許可があるか確認し、RICOH ProcessDirectorシステムユーザー (デフォルトは aiw1)、およびRICOH ProcessDirectorグループ (デフォルトは aiwgrp1) 内のすべてのユーザーが、ファイルの読み取りと更新を行えるようします。

注意: EditAFP ステップでは、複数のページグループが同時に処理されます。したがって、IMB 内のシリアル番号は、必ずしもページグループの発生順にはなるわけではありません。例えば EditAFP は、3 番目のページグループに IMB を作成 (シリアル番号 000002 を使用) してから、2 番目のページグループに IMB を作成 (シリアル番号 000003 を使用) することがあります。シリアル番号がページグループの発生順でない場合でも、各 IMB 内のシリアル番号は固有です。

1.2.1.2.20.3.2.2.4.1.4 POSTNET から IMB への置換

IMB(Intelligent Mailバーコード)は、POSTNETバーコードと PLANETバーコードの両方を置き換えることができます。また、USPSのACS (Address Change Service) の参加者コードとキーライン情報を含む英数字も置き換えることができます。AFP Editorは、POSTNETバーコードを削除し、置換されたPOSTNETバーコードにあるものと同じ宛先コードを含むIMB(チェックディジットは除く)を作成できる、置換機能を備えています。POSTNET バーコードと IMB は、テキストバーコードまたは BCOCA オブジェクトにできます。

置換機能によって、置換する POSTNET バーコードと同じ位置に IMB が自動的に配置されます。ただし、IMB の位置は変更できます。例えば、POSTNET バーコードが名前と住所の下にある場合は、IMB を名前と住所の上に配置できます。

PLANET バーコード、または一般的に名前と住所の上に印刷される Address Change Service (ACS) 情報は、置換機能では削除されません。この場合、最初に AFP Editor を使用して、PLANET バーコードと ACS 情報を含む領域を非表示にできます。

PLANET および POSTNET バーコード に、ACS データ、PLANET バーコード、POSTNET バーコードで住所を示します。 非表示領域を作成して ACS データと PLANET バーコードを非表示にした後、POSTNET バーコード に同じ住所を示します。

PLANET および POSTNET バーコード
住所ブロック内の POSTNET および PLANET コードバーコード
POSTNET バーコード
ACS データと PLANET バーコードが隠されている住所ブロック

POSTNET バーコード に、POSTNET バーコードで住所を表示します。 IMB 置換 に、POSTNET バーコードを IMB に置き換えた後の住所を表示します。

POSTNET バーコード
POSTNET バーコードのある住所ブロック
IMB 置換
IMB のある住所ブロック

1.2.1.2.20.3.2.2.4.2 非表示領域

非表示領域とは、AFP ビューアーの使用者が表示できず、印刷もされない、各ページグループ内の領域のことです。

テキスト、バーコード、またはその他のタイプの光学式マーク認識 (OMR) データのうち、置き換えたいものや、不要になったものが含まれている領域を非表示にできます。例えば、POSTNET および PLANET バーコードを Intelligent Mail バーコード (IMB) に置き換えたい場合は、PLANET バーコードを非表示にできます(PLANET バーコードは AFP Editor によって自動的に IMB に置き換えることができますが、PLANET バーコードと ACS データを非表示にする必要があります)。

AFP Editor では、データが含まれていない AFP グラフィックスオブジェクトを作成することによって、非表示領域が作成されます。このグラフィックスオブジェクトは、中間色で印刷されます。AFP ビューアーを使用して非表示領域内の既存データを確認することはできませんが、データは AFP ファイル内に存在しています。

非表示領域の位置とサイズを指定できます。非表示領域は以下に配置できます。

  • 各ページグループの指定されたページ (例えばページ 1)
  • 各ページグループ内のすべてのページ
  • 各ページグループ内の偶数ページ (2、4、6...ページ)
  • 各ページグループ内の奇数ページ (1、3、5...ページ)

1.2.1.2.20.3.2.2.5 Whitespace Manager

Whitespace Manager で、文書を再構成せずマーケティングメッセージや教育用メッセージを追加できます。Whitespace Manager を使用すると、AFP ファイルの使用可能な空白の領域を定義して、印刷実動プロセスでイメージやテキストなどのコンテンツを空白に埋め込むことができます。

特定の顧客を対象としてコンテンツを表示したり、使用可能なスペースを最適に活用できるように、コンテンツを空白に割り当てる 1 つ以上の規則を作成できます。

1.2.1.2.20.3.2.2.5.1 空白

空白とは、テキストを含んでいないページ上の領域のことをいいます。ページ上の既知の空白を選択するか、最初にページグループ内で使用可能な空白を検索して、AFP ファイルの空白を定義できます。

Whitespace Manager はページ上の空白を検索するときに、テキストブロックのない領域を論理ページ上で検索します。オーバーレイ、ページセグメント、バーコード、およびイメージを含む領域は、使用可能な空白と見なされます。

空白定義を作成するときは、次のオプションを使用して空白を定義するページグループ内のページを選択します。

  • このページ
  • このページとそれ以降のページ
  • 最後のページ

既知の空白定義の場合は、[このページ]または[最後のページ]を使用して、ページグループ内のページごとに既知の空白の領域を 1 つ作成します。これは、合計 n 個の定義になることを意味します。n はページグループ内のページ数です。検索からの空白定義の場合、[このページ]を使用してページグループ内のページごとに空白の領域を 1 つ、[このページとそれ以降のページ]を使用して空白の領域を 1 つ、[最後のページ]を使用して空白の領域を 1 つ作成できます。これは、合計 n + 2 個の定義になることを意味します。したがって、Whitespace Manager で作成できる空白定義の最大数は次の通りです。

2n + 2
たとえば、ページグループ内に 3 つのページがある場合は、既知の空白について 3 個の定義を作成し、検索からの空白定義について 3 + 2 個の定義を作成できます。したがって、空白定義の最大許容数は以下の通りです。
(2 x 3) + 2 = 8
ページ上で許容数を超える空白定義を作成しようとすると、「このページ空白定義はこれ以上できません。」というメッセージが表示されます。

空白定義を作成するときは、空白領域の原点とサイズも選択します。ページ上で使用可能な空白を検索している場合は、Whitespace Manager で検索する空白領域の最小幅と高さを決定します (0.5 インチまたは 12.7 ミリメートル以上)。Whitespace Manager は、指定された最小寸法を満たすページの最大の空白領域を検索します。Whitespace Manager が仕様を満たす空白をそのページで検出すると、検索は停止します。

空白定義の結果 に、選択したページオプションに基づいて Whitespace Manager が空白定義を作成する方法を示します。

空白定義の結果
空白定義 ページオプション 結果
既知の空白 このページ Whitespace Manager はページグループの現行ページ上に空白定義を作成し、空白を色付きのボックスとして表示します。検索により空白定義があらかじめ見つかっている場合は、既知の空白定義が優先され、ユーザーインターフェースに表示されます。このオプションは、現行ページで既知の空白領域が定義されていない場合のみ使用できます。
最後のページ Whitespace Manager はページグループの最後のページ上に空白定義を作成し、空白を色付きのボックスとして表示します。検索により空白定義があらかじめ見つかっている場合は、既知の空白定義が優先され、ユーザーインターフェースに表示されます。

ページグループに可変数のページが含まれ、空白を最後のページに配置する場合は、[このページ]ではなく、[最後のページ]定義を作成できます。

このオプションは、現行ページがページグループの最後のページであり、そのページ上で既知の空白領域が定義されていない場合のみ使用できます。

検索からの空白 このページ Whitespace Manager は、次の場合を除き、ページグループの現行ページ上に空白定義を作成し、空白を色付きのボックスとして表示します。
  • 既知の空白領域がページ上に既に定義されている。
  • 空白領域が指定された寸法に適合していない。
このオプションは、[このページ]を使用して検索からの空白が定義されていない場合のみ使用できます。
このページとそれ以降のページ Whitespace Manager は、ページグループの現行ページとそれ以降のすべてのページを検索し、空白を確認した最初のページで定義を作成し、空白を色付きのボックスとして表示します。次の場合、空白のボックスは表示されません。
  • 既知の空白領域がページ上に既に定義されている。
  • 空白領域が指定された寸法に適合していない。

注:

  1. このオプションは、[このページとそれ以降のページ]を使用して検索からの空白が定義されていない場合のみ使用できます。
  2. 空白のボックスがページ上に作成されているかどうかを確認するには、ページグループ内の各ページを表示する必要があります。

最後のページ Whitespace Manager は、次の場合を除き、ページグループの最後のページ上に空白定義を作成し、空白を色付きのボックスとして表示します。
  • 既知の空白領域がページ上に既に定義されている。
  • 空白領域が指定された寸法に適合していない。

ページグループに可変数のページが含まれ、空白を最後のページに配置する場合は、[このページ]ではなく、[最後のページ]定義を作成できます。

このオプションは、現行ページがページグループの最後のページである場合、および[最後のページ]を使用して検索からの空白が定義されていない場合のみ使用できます。

Whitespace Manager は、表示する空白定義を決定するときに次の規則に従うため、作成したすべての空白定義がユーザーインターフェースに表示されるわけではありません。

  • ページあたり 1 つの空白定義のみを表示する。
  • 検索から定義された空白の前に既知の空白定義を表示する。

既知の空白定義を削除した場合、検索から定義した空白をページ上に表示できます。

1.2.1.2.20.3.2.2.5.2 コンテンツ

イメージやテキストなどのコンテンツは、特定の顧客、マーケティングキャンペーン、または使用可能な領域の最適な活用のために定義した、コンテンツを配置する規則に基づいて空白領域に配置されます。

[キャンペーンの管理]ウインドウでは、条件を使用して規則を定義することにより、定義済みの空白に配置するコンテンツを決定できます。条件は、ページグループ内の索引タグが true であるか、false であるかを評価するために使用される式です。AFP Indexer を使用して索引タグを作成できます。テキストのほかに、次のタイプのイメージをコンテンツとして表示できます。

  • GIF
  • JPEG
  • ページセグメント (PSEG)
イメージでは RGB カラースペースを使用する必要があります。CMYK カラースペースは使用できません。TIFF や PNG など、その他のイメージタイプを含めることはできません。

定義済みの空白に配置するコンテンツ (テキスト、イメージ、またはその両方) を決定し、次にコンテンツが常に配置されるか、作成した規則に従って配置されるかを決定します。この規則は、「and」または「or」演算子で区切られた条件の文字列です。条件が「true」の場合は、あるタイプのコンテンツを空白に割り当てることを指定できます。条件が「false」の場合は、別のタイプのコンテンツを割り当てるか、コンテンツを割り当てないことを指定できます。

また、テキストのフォントと位置、およびイメージの位置を変更することもできます。イメージを定義した場合は、イメージが存在するファイルの場所を入力できます。そうすると、空白に配置するイメージを定期的に変更する必要がある場合は、コンテンツ定義を変更することなく、ファイル内のイメージを変更できます。

例えば、ステートメントの最初のページの最上部に空白を定義したとします。「Vacation Time!」というテキストを空白に常に配置し、晴れた海辺のシーンをコロラド州とカンザス州のすべての顧客に表示し、雪に覆われた山のシーンを他のすべての顧客に表示します。顧客の住む州が「Address」という索引タグに含まれている場合、作成する条件は次のようになります。
コンテンツを割り当てる条件の例

1.2.1.2.20.3.2.2.6 Pipeline Manager

RICOH Visual Workbench の Pipeline Manager モードを使用すると、フィルターのセットを特定の順序で構成および実行して、大きい AFP ファイルを迅速かつ効率的に処理できます。

AFP Enhancer および AFP Indexer モードにはフィルターが備わっています。Whitespace ManagerAFP Editor をインストールしていれば、同様にフィルターが備わっています。モードやプラグインでフィルターを使用して、AFP ファイルの事前処理を行うことができます。例えば、ページグループと索引の生成、バーコードの追加、結果の AFP ファイルの作成のすべてを 1 プロセスで実行できます。入力 AFP は読み取り 1 回、出力 AFP は書き込み 1 回です。

1.2.1.2.20.3.2.2.6.1 標準フィルター

AFP Visual Environmentには、以下の標準フィルターが含まれています。

1. オブジェクトのカウント

ファイル内のAFPオブジェクトの数をカウントします。リストから、オブジェクト識別子を選択します。この値は、操作画面の出力に返されます。

パラメーター:

オブジェクト識別子
必須パラメーターです。サポートされるオブジェクトテーブルからオブジェクトタイプを1つ選択する必要があります。

2. 構造化フィールドのカウント 

ファイル内のAFP構造化フィールドの数をカウントします。リストから、構造化フィールド識別子を選択します。この値は、操作画面の出力に返されます。

パラメーター:

構造化フィールド識別子
必須パラメーターです。サポートされる構造化フィールド テーブルから構造化フィールドの種類を1つ選択する必要があります。

3. 文書索引ファイルの作成

AFP文書索引ファイルを作成します。出力ファイルはオフセットベースです。このフィルターは、フィルターチェーンリストの最後に配置する必要があります。

パラメーター:

文書索引ファイル名
必須パラメーターです。出力文書の索引の保存場所です。
書式定義ファイル名
オプションのパラメーターです。入力書式定義へのパスです。

4. 外部リソースグループの作成

インラインリソースグループと外部リソースディレクトリーから、外部リソースグループを作成します。完全修飾リソースグループファイル名が必要です。また、オプションで外部リソースディレクトリーと書式定義ファイル名を指定できます。

パラメーター:

リソースグループファイル名
必須パラメーターです。出力リソースグループへのパスです。
外部リソースディレクトリー
オプションのパラメーターです。外部リソースディレクトリーへのパスです。
書式定義ファイル名
オプションのパラメーターです。入力書式定義へのパスです。
追加外部リソースディレクトリー
オプションのパラメーターです。このパラメーターの別のインスタンスを作成ボタンを使用して追加できます。
注意: 書式定義、コードページの文字セット、コード化されたフォントのみを抽出します。その他のリソースタイプ(例:オーバーレイ、ページセグメント)は含まれません。

5. ページシートマップの作成

ACIFスタイルのページまたはシートマップを作成します。ページまたはシートマップファイル名が必要です。また、オプションで書式定義ファイル名を指定できます。指定された書式定義が見つからない場合は、エラーメッセージが表示されます。

パラメーター:

ページシートマップファイル名
必須パラメーターです。出力先へのパスです。
書式定義ファイル名
オプションのパラメーターです。入力書式定義へのパスです。

6. AFPオブジェクトのカット

ファイルからAFPオブジェクトを削除します。リストから、そのオブジェクト識別子を選択します。オプションのオブジェクト名とそれに対応するパラメーターを指定できます。

パラメーター:

オブジェクト識別子
必須パラメーターです。サポートされるオブジェクトテーブルからオブジェクトタイプを1つ選択する必要があります。
オブジェクト名
オプションのパラメーターです。指定されたオブジェクト名でだけ削除したい場合。
    注意:
  • アスタリスク(*)を前に付けると、「次の値で終了」を指定します。
  • アスタリスク(*)を最後に付けると、「次の値で開始」を指定します。
  • アスタリスク(*)を両端に付けると、「次の値を含む」を指定します。
範囲
オプションのパラメーターです。これを使用して、カットするエレメントの数を指定できます。このパラメーターは「first:last」の形式で、最初の値はゼロ(0)から始まります。「e」は「end」の略です。たとえば、0:7は、最初の8つのオブジェクトを意味します。0:eは、ファイルの先頭から最後までを意味します。

7. AFP構造化フィールドのカット

ファイルから、AFP構造化フィールドを削除します。リストから、削除する種類の構造化フィールドを選択します。範囲オプションで数を指定できます。

パラメーター:

構造化フィールド識別子
必須パラメーターです。サポートされる構造化フィールド テーブルから構造化フィールドの種類を1つ選択する必要があります。
範囲
オプションのパラメーターです。これを使用して、カットするエレメントの数を指定できます。このパラメーターは「first:last」の形式で、最初の値はゼロ(0)から始まります。「e」は「end」の略です。たとえば、0:7は、最初の8つのオブジェクトを意味します。0:eは、ファイルの先頭から最後までを意味します。

8. ページグループ内のページ数を偶数にする

ページ数が奇数のグループにブランクページを追加します。パラメーターは必要ありません。

9. インラインリソース

インラインリソースグループにリソースを追加します。完全修飾リソースファイル名と実際のリソース名そのものを指定する必要があります。

パラメーター:

リソースファイル名
必須パラメーターです。ディスク上のリソースの名前とパスです。
リソース名
必須パラメーターです。AFPで書き込むリソースの名前です。

10. 未完了のページの削除

前のページが終了する前に新しいページが始まるような未完了なページを削除します。

11. ページグループの削除

全てのページグループとページグループTLEを削除しますが、ページグループ内の他のデータは削除しません。また、オプションの範囲パラメーターがあります。

パラメーター:

範囲
オプションのパラメーターです。これを使用して、カットするエレメントの数を指定できます。このパラメーターは「first:last」の形式で、最初の値はゼロ(0)から始まります。「e」は「end」の略です。たとえば、0:7は、最初の8つのオブジェクトを意味します。0:eは、ファイルの先頭から最後までを意味します。

12. AFP構造化フィールドの検証

構造化フィールドの順序とコンテキストを検証します。Begin Document (BDT)およびEnd Document (EDT)構造化フィールドの欠落が許容されます。

パラメーター:

エラー時の終了
オプションのパラメーターです。顧客は、最初のエラー発生後に検証を停止するか、最後まで継続するかをブール値入力パラメーターで指定できます。

13. AFP構造化フィールドの書き込み

AFP構造化フィールドの情報をダンプします。外部ファイルへ情報を書き込むことができます。また、オプションの16進数値の表示を選択すると、16 進形式で出力を書き込むことができます。

パラメーター:

出力ファイル名
オプションのパラメーターです。出力ファイルのファイル名およびパスです。
16進数値の表示
オプションのパラメーターです。AFP構造体フィールドの16進数値の表示/非表示を切り替えるには、ブール値を使用します。

1.2.1.2.20.3.2.2.6.2 サポートされるオブジェクト

この表は、フィルターを使用する際にサポートされる全てのオブジェクトのリストを含んでいます。

AFP Object ActiveEnvironmentGroup
BarCode CharacterSet
CodePage CodePage
Document DocumentEnvironmentGroup
DocumentIndex FormEnvironmentGroup
FormMap Graphics
Image IOCA
MediumMap MediumOverlay
ObjectContainer ObjectEnvirmentGroup
Page PageGroup
PageSegment Resource
ResourceEnvirmentGroup ResourceGroup
Text

1.2.1.2.20.3.2.2.6.3 サポートされる構造化フィールド

この表は、サポートされる全ての構造化フィールドのリストを含んでいます。

BAG BBC BCF BCP
BDA BDD BDG BDI
BDM BDT BFG BFM
BFN BGR BII BIM
BMG BMM BMO BNG
BOC BOG BPF BPG
BPM BPS BPT BR
BRG BSG BTS CDD
CFC CFI CPC CPD
CPI CTC CTD EAG
EBC ECF ECP EDG
EDI EDM EDT EFG
EFM EFN EGR EII
EIM EMG EMM EMO
ENG EOC EOF EOG
EPF EPG EPM EPS
EPT ER ERG ESG
ETS FGD FNC FND
FNG FNI FNM FNN
FNO FNP GAD GDD
ICP IDD IEL IID
IMM IOB IOC IPD
IPG IPO IPS IRD
LLE MBC MCC MCD
MCF1 MCF2 MDD MDR
MFC MGO MIO MMC
MMO MMT MPG MPO
MPS MSU NOP OBD
OBP OCD PEC PFC
PGD PGP1 PGP2 PMC
PPO PTD PTX TLE

1.2.1.2.20.3.2.2.7 AFP Enhancer

RICOH Visual WorkbenchAFP Enhancer モードを使用すると、文書にバーコード、テキスト、および非表示領域を作成できます。

バーコードとテキストは、さまざまな目的で使用されます。例えば、郵便物の仕分けや追跡、文書へのページ番号の追加、などです。また、文書内の領域を非表示にすると、AFP ビューアーの使用者はその領域内のデータを表示できず、そのデータは印刷もされません。実動 AFP ファイルの代わりをするサンプル AFP ファイルに、これらの拡張機能を作成します。

AFP Enhancer は、次のタイプのバーコードを作成します。

  • コード 39

  • データマトリックス

  • インターリーブド 2-of-5

  • Intelligent Mail (IMB)

  • POSTNET

  • Quick Response (QR) コード

AFP Enhancer では、既存のバーコードを非表示にして、その場所に新しいバーコードを表示できます。

バーコードまたはテキストを定義するには、Content Expression Language (CEL) を使用します。CEL 表現のコンポーネントには、索引値、文書プロパティー、ジョブプロパティー、キーワード、および静的テキストが含まれます。CEL のサンプルが、いくつか提供されています。

AFP Enhancer では、それぞれの文書の特定のページにのみバーコード、テキスト、および非表示領域を配置するように制限できます。例えば、AFP Enhancer では、それぞれの文書の最初のページにバーコードを、またはすべての偶数ページにテキストを配置するようにできます。また、AFP Enhancer では、条件付き処理に基づいて配置を制限することができます。例えば、 State文書プロパティーの値が California または New York であるときに、文書の最初のページにテキストを配置するような CEL 表現を作成できます。

とともに使用される制御ファイルAFP Enhancer

Visual Workbench 制御ファイル の作業を AFP Enhancerに保存できます。

ワークフローでバーコード、テキスト、および非表示領域を使用できる状態になったら、EnhanceAFP 制御ファイルのエクスポート機能を使用して、RICOH ProcessDirector がアクセスする 1 次コンピューターのディレクトリーに EnhanceAFP 制御ファイルを保存します。

注意: AFP Enhancer では、グラフィカルユーザーインターフェースを使用して、EnhanceAFP 制御ファイルの情報を作成できます。また、テキストエディターでも EnhanceAFP 制御ファイルを作成または変更できます。このファイルを編集する場合は、その情報は AFP Enhancer では利用できません。

とともに使用されるステップテンプレートAFP Enhancer

これらのステップテンプレートは、EnhanceAFP 制御ファイルを使用して AFP ファイルのコンテンツを変更します。

  • BuildAFPFromDocuments

    このステップテンプレートを基にしたステップは、ジョブの AFP ファイルを作成します。EnhanceAFP 制御ファイル内にバーコード、テキスト、および非表示領域を定義した場合、このステップはそれらにも適用されます。このステップで生成された AFP ファイルは、ワークフローの後続ステップ用の AFP ファイルになります。

  • CreateAFPJobsFromDocuments

    このステップテンプレートに基づくステップは、1 つ以上の子 AFP ジョブを生成します。EnhanceAFP 制御ファイル内にバーコード、テキスト、および非表示領域を定義した場合、このステップはそれらにも適用されます。

  • BuildEnhanceAFPFile高度な文書プールのみに適用される)

    [ドキュメントプール]拡張機能を利用する場合、このステップテンプレートに基づくステップは、一部の文書には他の文書とは異なる拡張機能が適用されるような拡張機能を管理する制御ファイルを作成します。

1.2.1.2.20.3.2.2.8 Document Property Designer

Document Property Designer を使用して、AFP ファイルの文書とジョブプロパティーをカスタマイズできます。これらのプロパティーは、さまざまな方法でワークフローで使用できます。

RICOH ProcessDirectorサポート担当者と協力して、カスタムプロパティーをインストール環境に合わせて定義できます。これらの文書プロパティーは、次のように定義できます。

  • 文書を郵便番号に従ってソートする場合、郵便番号というカスタム文書プロパティーを定義できます。
  • 文書を顧客番号に従ってグループ化する場合、顧客番号というカスタム文書プロパティーを定義できます。

カスタマイズしたプロパティーには、AFP 文書内のいずれの索引タグ値も含めることができます。索引タグは、AFP アーキテクチャーではタグ付き論理エレメント (TLE) と呼ばれます。

Document Property Designer を使用すれば、実動 AFP ファイルの代わりをするサンプル AFP ファイルで定義されている索引タグにプロパティーをリンクできます。Document Property Designer では、プロパティーを索引タグにリンクする方法についての情報を使用して Visual Workbench 制御ファイル を作成します。次に、プロパティーの値を計算する RICOH ProcessDirector ステップを構成します。このステップでは、この制御ファイルによって、文書またはジョブプロパティーが索引タグにどのようにリンクされるのかが決定されます。

例えば、文書プロパティー郵便番号を定義していて、サンプル AFP ファイル内の各文書に郵便番号が含まれた索引タグ mail codeがある場合は、Document Property Designer を使用して 郵便番号文書プロパティーを mail code索引タグにリンクできます。文書プロパティーが索引タグにリンクされると、RICOH ProcessDirector が索引タグの値を、サンプル AFP サンプルファイルと同じ索引タグを含む実動 AFP ジョブ内の文書プロパティーに割り当てます。

同じプロパティーを異なるサンプル AFP ファイル内の別々の索引タグにリンクできます。例えば、あるサンプル AFP ファイルに索引タグ mail code があり、別のサンプル AFP ファイルに索引タグ route code がある場合、同じ文書プロパティーを最初のサンプル AFP ファイルの索引タグ mail code と 2 番目のサンプル AFP ファイルの索引タグ route code にリンクできます。1 つ以上のプロパティーを異なるサンプル AFP ファイル内の別々の索引タグにリンクする場合は、サンプル AFP ファイルごとに個別の Visual Workbench 制御ファイル を作成する必要があります。これにより、プロパティーの値を計算する RICOH ProcessDirector ステップを構成して、ワークフローを使用する実動 AFP ジョブに適用される制御ファイルが各ステップで使用されるようなります。

複数の索引タグを同じプロパティーにリンクすることもできます。例えば、「routing code」という索引タグと 「postal code」という索引タグがある場合、両方の索引タグを 「mail code」というプロパティーにマッピングできます。同じプロパティーに異なる索引タグ名を使用している複数のジョブで、同じ Visual Workbench 制御ファイル を使用できますが、システムでは特定の文書でこれらの索引タグのうちの 1 つしか認識されません。文書で複数の索引タグに遭遇すると、システムは最初に遭遇した索引タグでプロパティー値を割り当てます。

プロパティーを索引タグにリンクする際に Document Property Designer を使用すれば、以下の操作も実行できます。

  • 索引タグ値を編集して、プロパティーに索引タグ値の一部のみが含まれるようにする。例えば、顧客番号を編集して、プロパティーに顧客番号の一部のみが含まれるようにできます。
  • プロパティーのリンクオプションを定義する。例えば、索引タグが文書内に見つからなかった場合の文書プロパティーのデフォルト値を指定できます。

1.2.1.2.20.3.3 インサーター機能

インサーター機能を使用すると、印刷された文書や挿入紙 (折り込み広告など) を封筒に挿入する作業を自動化できます。RICOH ProcessDirectorは、インサーター機能をサポートする次の2つの機能をサポートしています。フルインサーター機能とQuadient Inserter Express機能です。

両方のインサーター機能:

  • 印刷ジョブを挿入のために準備する。
  • 制御ファイルを作成し、インサーターコントローラーに送信する。
  • 結果ファイルをインサーターコントローラーから受け取り、それらを解釈して、ジョブ内の各文書の挿入状況を判別する。
  • 自動的に (またはオペレーター制御が手動で) ジョブを調整し、損傷した文書を再印刷する。

サポートされているインサーター

インサーター機能は様々なメーカーのインサーターに対応しています。Quadient Inserter Express機能は、Quadientインサーターとのみ連動します。次のメーカーのインサーター用のサンプルシステムオブジェクトとサンプル構成ファイルを提供しています。

  • Bowe
  • Bowe (JetVision カメラシステムあり)
  • Bowe Bell & Howell
  • Gunther
  • インサーター (Ironsides カメラシステムあり)
  • Kern
  • Pitney Bowes
  • 自動インサーター管理システム(AIMS)ソフトウェアを使用したQuadient。
    注意:
  • Quadient Inserter Express機能は、Quadientインサーター用のサンプルシステムオブジェクトとサンプル構成ファイルのみを提供します。

前提条件

インサーター機能を使用するには、最初に以下のような文書処理をサポートする機能をインストールします。

  • PDF ファイルの場合、PDF Document Support機能をインストールします。

  • AFP ファイルの場合、AFP Support機能をインストールします。

ファイル要件

入力ファイルは、次のどちらかにする必要があります。

  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用してページグループを定義した PDF ファイル。

  • Advanced Function Presentation(AFP)形式、またはRICOH ProcessDirectorがAFP形式に変換できる形式。AFP ページグループでは、メールをファイルに定義している必要があります。

    AFP Support機能がインストールされている場合、RICOH ProcessDirector は、自動的に行データおよび混合モードファイルを AFP 形式に変換します。

    AFP Supportがあり、かつInfoPrint XT製品を購入済みの場合、RICOH ProcessDirectorは、XeroxメタコードとLCDS (Line Conditioned Data Stream)のファイルをAFP形式に変換します。

    AFP Support があり、Advanced Transform Featureを購入した場合、RICOH ProcessDirector は PostScript、PDF、または PCL のデータを AFP 文書処理機能とともに使用できる AFP 形式に変換します。

    RICOH Visual Workbench の AFP インデクサーモードは、InfoPrint XT またはAdvanced Transform Featureで作成された AFP ファイルにページグループを作成します。

    Ricoh PostScript/PDFからAFP、PCL to AFP、および SAP to AFP Transform Featureは、入力ファイルを AFP イメージデータファイルに変換します。これらのファイルには、ページグループが含まれません。結果として、AFP Support機能に付属する文書処理機能ではこれらを使用することができません。

ワークフローフェーズの処理

インサーター機能は、RICOH ProcessDirectorワークフローエディターに挿入フェーズを追加します。図 RICOH ProcessDirector ワークフローにおける挿入フェーズは、挿入フェーズが既存のフェーズにどのように適合するかを示しています。

    注意:
  • システムでフェーズ名をカスタマイズしている場合、それらのフェーズ名は図中のフェーズ名と一致しません。
RICOH ProcessDirector ワークフローにおける挿入フェーズ
受信、準備、アセンブル、印刷、挿入、および完了フェーズを示すイメージ

挿入に関連した相違点がありますが、挿入を必要とするジョブは、ワークフローフェーズで処理されます。

受信フェーズ
RICOH ProcessDirector は入力ファイルを処理のために受け入れ、ジョブをシステムに作成します。また、そのジョブにシステムで固有のジョブ番号を割り当てます。
準備フェーズ
RICOH ProcessDirector はページグループを作成して、AFP または PDF ジョブ内の文書プロパティー値を抽出します。
アセンブルフェーズ
次のように、RICOH ProcessDirector はジョブ内の文書を処理します。
  1. RICOH ProcessDirector はジョブ内の文書それぞれに固有の文書番号を割り当てます。
  2. RICOH ProcessDirector は文書を拡張します。例えば、既存の挿入制御マークを非表示にして、挿入を制御するバーコードを追加します。バーコードには、文書およびジョブプロパティーの値 (ジョブ番号、文書番号、文書の挿入シーケンス番号など) を組み込みます。
印刷フェーズ
RICOH ProcessDirector はジョブを印刷します。ジョブ番号、インサータージョブ名、およびジョブのインサーターコントローラーの名前を組み込むように、ジョブヘッダーページを構成します。インサータージョブ名はジョブ番号と異なることがあります。
挿入フェーズ
RICOH ProcessDirector はインサーターコントローラーと通信し、ジョブが挿入を完了した後で、そのジョブを調整します。
  1. インサーターコントローラーがインサーター制御ファイルを使用してジョブ内の文書の挿入を制御している場合、RICOH ProcessDirector はジョブ用のインサーター制御ファイルを作成し、それをインサーターコントローラーに送信します。
      注意:
    • ジョブを印刷する前にインサーター制御ファイルを作成するよう、RICOH ProcessDirector を構成できます。大きなジョブがあって、そのジョブが印刷を完了する前に、インサーターオペレーターがそのジョブをインサーターにロードする場合、この設定は役立ちます。
  2. インサーターオペレーターは、ジョブを手動でインサーターにロードおよび実行します。
  3. RICOH ProcessDirectorジョブのインサーター結果ファイル(もしあれば)を受信し、それを解釈してどの文書を再印刷するかを決定します。
  4. 次のように、RICOH ProcessDirector はジョブを調整します。
    • 自動調整方法が選択されている場合、RICOH ProcessDirector は、損傷した文書があれば自動的に再印刷します。
    • 手動調整方法が選択されている場合は、オペレーターが[調整]機能を使用して、損傷した文書のリストを確認し、どの文書を再印刷するかを指示します。オペレーターは、個別の文書をジョブからプル (削除) されたものとしてマークすることもできますプル済みのジョブは再印刷されません。
  5. RICOH ProcessDirector は、管理者が再印刷用に選択したプリンターに、またはオペレーターが手動調整の間に選択したプリンターに、文書を再印刷します
    • [閉じたループ]再印刷方式が選択されている場合、RICOH ProcessDirector は同じジョブ内の文書を再印刷します。
    • [開いたループ]再印刷方式が選択されている場合、RICOH ProcessDirector は、文書を再処理 (例えば、新しいバーコードを作成) して印刷する子ジョブを追加します。
完了フェーズ
ジョブがシステムに保存されている場合、オペレーターは、ジョブが再調整を完了した後で、損傷している文書を再印刷できます。文書の再印刷には、2 つの方法があります。
  • 再度ジョブを調整します。この方法では、同じジョブ([閉じたループ]再印刷方式)または子ジョブ([開いたループ]再印刷方式)で文書が再印刷されます。
  • 新しいジョブを作成します。Transform Featureがインストールされている場合、RICOH ProcessDirector は別のデータストリームに文書を変換して、任意のプリンターで印刷できます。

ステップテンプレート

インサーター機能は、複数のステップテンプレートを追加します。

  • WriteInserterControlFileステップテンプレートおよび SendInserterControlFileステップテンプレートでは、インサーター制御ファイルを作成します。インサーター制御ファイルは、ジョブ内の各文書の処理方法をインサーターコントローラーに指示し、そのファイルをインサーターコントローラーに送信します。

  • SetInsertPropertiesステップテンプレートでは、挿入に必要な文書プロパティーを設定できます。

  • InsertJobsステップテンプレートでは、文書の封筒への挿入を追跡します。

  • CreateInserterReprintsステップテンプレートでは、再印刷のみを含む印刷ファイルを作成することによって、挿入後に再印刷される文書を処理できます。

調整方法

PDF文書サポート機能と AFPサポート機能は、どちらも手動調整をサポートしています。ジョブが 調整ステップに入ると、オペレーターは、 調整アクションを選択してジョブの手動調整を開始します。次に、オペレーターは、RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェース上のジョブの調整ダイアログを使用して、ジョブ内の文書ごとのアクションを要求します。手動調整を使用するには、 Reconcileステップの 自動調整プロパティーを いいえに設定します。

インサーターの機能は、自動調整用サポートを追加します。ジョブが調整ステップに入ると、RICOH ProcessDirectorは、自動的にジョブ内の文書を調整し、バーコードを読み取らなかった文書を再印刷します。以下の状態では、オペレーターアクションが必要になります。

  • 再印刷する文書が、再印刷する最大文書数(%)プロパティーでジョブに許可されているパーセンテージを超えている。
  • インサーターコントローラーがジョブ内の 1 つ以上の文書の状態を報告せず、インサーターコントローラーのデフォルト挿入状態プロパティーが設定されていない。

自動調整を使用するには、調整ステップの 自動調整プロパティーを はいに設定します。

1.2.1.2.20.3.3.1 インサーター制御ファイル

ファイル対応インサーターコントローラーは、インサーター制御ファイルを使用して、ジョブへの文書の挿入を管理します。RICOH ProcessDirectorは、各ジョブのインサーター制御ファイルを作成して、ジョブへの挿入前にインサーターコントローラーにそのファイルを送信することができます。

一部のインサーターは、ジョブごとに 2 つの制御ファイルを使用します。この場合、RICOH ProcessDirector はジョブごとに 2 つの制御ファイルを作成できます。最初の制御ファイルと 2 番目の制御ファイルの形式および内容が異なっている場合もあります。

    注意:
  • Quadient Inserter Express機能は、1つのインサーター制御ファイルの使用のみをサポートしています。

インサーターの要件に応じて、制御ファイルの内容は異なります。オプションのヘッダーレコードがファイルに含まれています。ここには通常、ジョブ全体に 関する情報、およびジョブ内の文書ごとのレコードが入っています。文書ごとのレコードには、挿入に関する情報 (インサーターのどのビンから文書が挿入されるか、文書の供給先が特殊な出力ビンに変更されるかどうか、など) が入っています。

RICOH ProcessDirector は、以下のいずれかの出力形式で制御ファイルを作成できます。

  • 固定長レコード(FLR):各レコードのフィールドは固定長になっていて、各フィールドの間に区切り文字はありません。
  • コンマ区切り(DEL):各レコードのフィールドはコンマで区切られています。
  • XML(Extensible Markup Language):ファイルはXML形式です。

エンコードプロパティーでは、データをASCIIまたはUTF-8でエンコードするかどうかを指定できます。形式がFLRの場合、プロパティーにマルチバイト文字セットエンコードが含まれる場合は、UTF-8を使用します。

インサーター制御ファイルの形式および内容は異なるため、インサーターのタイプごとに以下のファイルを作成します。

  • 規則ファイル:インサーター制御ファイルの各レコード(ヘッダーレコードを除く)のフィールドを定義し、レコードの各フィールドに入れる値を指定します。このファイルは必須です。RICOH ProcessDirectorは、規則ファイルを使用して、インサーター制御ファイルのレコードを作成します。RICOH ProcessDirector では、通常、作成されるレコードはジョブ内の文書ごとに 1 つです。このレコードは、ヘッダーレコード (存在する場合) の後に続きます。各フィールドには、静的テキスト (空白やゼロなど) または RICOH ProcessDirector プロパティー ([文書番号]プロパティーなど) の値を入れることができます。
  • ヘッダー規則ファイル:ヘッダーレコードのフィールドを定義し、レコードの各フィールドに入れる値を指定します。RICOH ProcessDirectorは、ヘッダー規則ファイルを使用して、インサーター制御ファイルの先頭にヘッダーレコードを書き込みます。通常、RICOH ProcessDirector はインサーター制御ファイルに 1 つのヘッダーレコードを作成します。一部のインサーターはヘッダー内に複数の XML エレメントを生成しますが、これらのエレメントは XML 出力ファイル内で 1 回しか出現しません。各フィールドには、静的テキスト (文字、空白、ゼロなど) または RICOH ProcessDirector プロパティー ([ジョブ番号]プロパティーなど) の値を入れることができます。このファイルは、インサーター制御ファイル形式にヘッダーレコードが指定されている場合のみ必要です。
RICOH ProcessDirectorは、インストール用に変更できるサンプル規則ファイルを提供しています。Quadient Inserter Express機能を使用すると、Quadientインサーター用のサンプルファイルを受信できます。フルインサーター機能を使用すると、より多くの種類のインサーター用のサンプルファイルを受信できます。

インサーターコントローラーオブジェクトの送信コマンドプロパティーでは、RICOH ProcessDirector が実行するコマンドまたはスクリプトを指定して、インサーターコントローラーが制御ファイルを読み取ることができるディレクトリーに、1 つ以上のインサーター制御ファイルを送信します。ディレクトリーは、同じコンピューターまたは異なるコンピューター上に置くことができます。RICOH ProcessDirectorは送信コマンドやスクリプトで指定されたインサーター制御ファイルの名前を指定します。このファイル名には、 ジョブ番号または インサータージョブ名プロパティーなど、どのジョブプロパティーの値でも組み込むことができます(デフォルトでは、インサータージョブ名はジョブ番号ですが、 インサータージョブ名プロパティーで別の値を指定することもできます。)たとえば、ジョブ番号が10000023の場合、ファイル名は10000023またはKern10000023になります。 ファイル拡張子はどのような値でも構いません。

RICOH ProcessDirector には、制御ファイルをインサーターコントローラーに送信するときに使用できるスクリプトがいくつか用意されています。また、用意されているスクリプトと同じパラメーターを受け入れる、別のスクリプトを使用することもできます。スクリプトの使用について詳しくは、関連タスクトピックを参照してください。

1.2.1.2.20.3.3.2 インサーター結果ファイル

ジョブの挿入が完了した後、ほとんどのインサーターコントローラーは、挿入後のジョブ内の各文書の状態や挿入に関連するその他の情報を含む挿入インサーター結果ファイルを作成します。RICOH ProcessDirectorは、インサーターコントローラーから各ジョブのインサーター結果ファイル(またはファイル)を受信し、ファイル内の情報を解釈して、どの文書を再印刷するか、ジョブや文書のプロパティーをどのように設定するかを決定します。

例えば、RICOH ProcessDirector は文書それぞれの挿入状態を示す[状態]文書プロパティーを設定します。

インサーター結果ファイルの形式および内容はインサーターにより異なるため、RICOH ProcessDirectorは、これらのタイプのインサーター結果ファイルを以下のように処理します。

  • ジョブ特定の結果ファイル: 各結果ファイルには 1 つのジョブのみの結果が入っています
  • ジョブ特定ではない結果ファイル: 各結果ファイルには複数のジョブの結果が入っています (Gunther 結果ファイルなど)。
ジョブ特定の制御ファイルとジョブ特定のものではない制御ファイルの要件は異なりますが、これについては後で説明します。

結果ファイルには、挿入後の文書の状態を示す状態コードとともに、文書ごとに 1 つのレコードが入っている場合があります。そうではない場合は、結果ファイルには、再印刷が必要な各文書のみのレコードが入っています。

RICOH ProcessDirector は、以下の出力形式の結果ファイルを読み取ることができます。

  • 固定長レコード(FLR):各レコードのフィールドは固定長になっていて、各フィールドの間に区切り文字はありません。
  • コンマ区切り(DEL):各レコードのフィールドはコンマで区切られています。

インサーター結果ファイルの形式および内容は異なるため、以下の規則ファイルを作成する必要があります。

  • 構文解析規則ファイル:インサーター結果ファイルの各レコード内のフィールドを定義します。
  • ジョブプロパティー規則ファイル:RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーの値を設定する方法を指定します。このファイルは、ジョブ特定の結果ファイルにのみ使用されます。
  • 文書プロパティー規則ファイル:RICOH ProcessDirector文書プロパティーの値を設定する方法を指定します。
RICOH ProcessDirectorは、インストール用に変更できるサンプル規則ファイルを提供しています。Quadient Inserter Express機能を使用すると、Quadientインサーター用のサンプルファイルを受信できます。フルインサーター機能を使用すると、より多くの種類のインサーター用のサンプルファイルを受信できます。

要件:インサーター結果ファイルは、次の要件を満たしている必要があります。結果ファイルがジョブ特定のものであるかどうかに応じて、要件は異なります (ジョブごとに 1 つの結果ファイルがあります)。

  • ジョブ固有の結果ファイル:各結果ファイルのファイル名は、インサーターコントローラーに関連付けられたシステム内の各ジョブに対して一意でなければなりません。結果ファイルの名前には、 ジョブ番号または インサータージョブ名プロパティーなど、システム内でジョブごとに固有なジョブプロパティーの値を組み込むようお勧めします(デフォルトでは、インサータージョブ名はジョブ番号ですが、 インサータージョブ名プロパティーで別の値を設定できます。)インサーターコントローラーオブジェクトの 受信コマンドプロパティーで結果ファイルのファイル名を指定します。

    例:ジョブ番号が10001023の場合、結果ファイルの名前は10001023またはKern10001023とできます。

    ファイル内の各レコードには、レコードを適用する文書を識別するために、以下の文書プロパティーのいずれかの値が入っていなければなりません。

    • 文書番号
    • 挿入シーケンス

      注意:
    • Quadient Inserter Express機能は、ジョブ固有の結果ファイルのみをサポートしています。
  • 非ジョブ固有の結果ファイル:ファイル内の各レコードには、レコードが適用される文書を識別するために、この文書プロパティーの値が含まれている必要があります。
    • 文書番号
    文書番号はシステム内の文書ごとに固有であるため、RICOH ProcessDirectorは文書番号を必要とします。

インサーターコントローラーオブジェクトの受信コマンドプロパティーでは、RICOH ProcessDirector が実行するコマンドまたはスクリプトを指定して、ジョブのインサーター結果ファイルを受信します。また、インサーター結果ファイルがジョブに固有なファイルではない場合は、インサーター結果ファイルをすべて受信します。

RICOH ProcessDirector には、インサーターコントローラーがインサーター結果ファイルを書き込むシステムからファイルを受け取るために使用できる、複数のスクリプトが用意されています。また、用意されているスクリプトと同じパラメーターを受け入れる、別のスクリプトを使用することもできます。

1.2.1.2.20.3.3.3 インサーター完了方法

インサーター完了方法とは、いつインサーターコントローラーがジョブの挿入を終了したかを RICOH ProcessDirector が判別するときの方法です。

インサーターコントローラーの作成時には、選択できる 2 つの完了方法があります。

自動完了
結果ファイルをジョブのインサーターコントローラーから受信すると、RICOH ProcessDirector は、そのジョブをワークフローにある次のステップに自動的に移動します。これは、通常、調整ステップテンプレートに基づくステップです。

各ジョブが挿入を完了した後で、インサーターコントローラーがジョブ特定の結果ファイルを作成する場合、この方法を使用してください。ジョブ特定の結果ファイルには、1 つのジョブだけの情報が入っています。多くのインサーターコントローラーが、ジョブ特定の結果ファイルを作成します。

手動完了
ジョブの調整プロセスを開始するため、オペレーターが挿入の完了アクションを選択する必要があります。

インサーターコントローラーが、各ジョブが挿入を完了した後でジョブ特定の結果ファイルを作成しない場合、またはジョブが挿入を完了する前に ジョブ特定の結果ファイルを作成する場合、この方法を使用してください。Gunther インサーターコントローラーは、各ジョブが挿入を完了した後でジョブ特定の結果ファイルを作成しません。

1.2.1.2.20.3.3.4 インサーター調整方法

ジョブそれぞれが挿入を完了した後、RICOH ProcessDirector はそれらのジョブを調整します。調整を行っている間、RICOH ProcessDirector は、損傷しているために再印刷が必要なジョブ内の文書、およびジョブからプル (削除) する文書を判別します。調整方法により、損傷した文書を自動的に調整するか、オペレーター制御のもとで手動で調整するかを RICOH ProcessDirector に指示します。

挿入のためにジョブのワークフローを構成する管理者は、Reconcile ステップテンプレートを基にしたステップで調整方法を選択します。オペレーターは、ジョブのプロパティーを編集し、 自動調整プロパティーの値を変更することにより、特定のジョブの調整方法を変更できます。

調整方法は次のとおりです。

自動調整
ジョブが挿入を完了したら、RICOH ProcessDirector は自動的にジョブ内の文書を調整し、損傷した文書があれば再印刷します。ジョブを調整するため、ご使用のインストール済み環境でオペレーターがインサーターコントローラーのインターフェースを使用している場合、この方法を選択してください。

以下の状態では、自動調整を使用しているとしても、RICOH ProcessDirector でのオペレーターアクションが必要になります。

  • インサーターコントローラーがジョブ内の 1 つ以上の文書の状態を報告せず、インサーターコントローラーのデフォルト挿入状態プロパティーが設定されていない。
  • 再印刷する文書が、再印刷する最大文書数 (%)プロパティーでジョブに許可されている再印刷のパーセンテージを超えている。

手動調整
ジョブが挿入を完了したら、ジョブの手動調整を開始するため、オペレーターが調整アクションを選択します。その後、オペレーターは RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースの[ジョブの調整]ページを使用して、ジョブ内の文書ごとにアクションを選択します。

[ジョブの調整]ページには、ジョブごとの挿入状態、文書の挿入状態に基づいて RICOH ProcessDirector が文書ごとに決定した初期アクション、およびインサーターコントローラーの デフォルト挿入状態プロパティーの値が表示されています。

オペレーターは、文書ごとに次のいずれかのアクションを要求できます。

  • OK:文書は再印刷されません。
  • プル:文書はデータベースでプル (ジョブから削除)とマークされ、再印刷されません。
  • 再印刷:文書は再印刷されます。

RICOH ProcessDirectorは、インサーターコントローラーがインサーター結果ファイル(またはファイル)を作成した場合にのみ、自動調整方法を使用できます。RICOH ProcessDirectorは、インサーター結果ファイルで報告されたステータスを使用して、ジョブ内のどの文書が挿入中に破損し、再印刷が必要なのかを判断します。インサーターコントローラーがインサーター結果ファイルを作成しない場合、RICOH ProcessDirector は手動調整方法を使用する必要があります。

    注意:
  • オリジナルジョブが完了した後にシステムに保存されている場合、オペレーターはRICOH ProcessDirector 再処理アクションを使用して、ジョブ内の文書を再印刷できます。調整の後で、オペレーターが損傷した文書をさらに見つけた場合、この機能が役立ちます。

1.2.1.2.20.3.3.5 インサーター再印刷方式

インサーター再印刷方式とは、挿入中に損傷した文書をRICOH ProcessDirectorが再印刷する方法です。

一部のインサーターコントローラーでは、サポートしている再印刷方式のタイプは 1 つだけです。これ以外のインサーターコントローラーは構成可能であるため、望ましい再印刷方式を選択できます。

インサーターコントローラーオブジェクトを構成するときに、[再印刷方式]プロパティーで再印刷方式を選択します。

再印刷には、以下の 2 つの方法があります。

開いたループ
RICOH ProcessDirector は文書を再処理し、再印刷する文書を含んでいる子ジョブを作成します。子ジョブのジョブ番号は、オリジナルジョブ番号に数値の接尾部が付いたもの(例えば1000001.1)になります。

子ジョブは、現在のワークフローの先頭ステップで処理を開始します。ワークフローに、挿入のためのバーコードを作成するステップが含まれている場合、子ジョブの新しいジョブ番号と文書の新しい挿入シーケンス番号を含めるようにバーコードが再作成されます。

RICOH ProcessDirector は子ジョブ用のインサーター制御ファイルを作成し、インサーターコントローラーに送信します。このインサーター制御ファイルには、子ジョブの文書ごとにレコードが入っています。レコードに文書のシーケンス番号が指定されている場合、そのシーケンス番号は、子ジョブの文書の新しいシーケンス番号です。

子ジョブが作成された後で、オリジナルジョブはワークフローの次のステップに移動します。子ジョブが印刷、挿入、および調整され、オリジナルジョブの保存期限が切れるまで、そのオリジナルジョブはシステムから削除されません。

閉じたループ
RICOH ProcessDirector は文書を再処理しません。同じジョブにあり、同じジョブ番号を持つ文書を再印刷します。ジョブの文書すべてが再印刷、挿入、および調整された後、そのジョブはワークフローの次のフェーズに移動します。

1.2.1.2.20.3.4 Automated Verification

Automated Verification機能では、印刷ジョブ内の文書にバーコードを追加できます。カメラまたはバーコードスキャナーは、バーコードを読み取って、ワークフロー内で文書がステップの完了に失敗したことを検出します。見つからない文書を RICOH ProcessDirector で自動的に再印刷するか、見つからない文書ごとにオペレーターが実行すべきアクションを指定するかを選択します。
注意: この機能は、ジョブで見つからない文書のみを検出します。文書で見つからないページは検出しません。

Automated Verification 機能は、オブジェクト、ステップテンプレート、および調整方法を RICOH ProcessDirector に追加します。

前提条件

Automated Verification機能を使用するには、最初に以下のような文書処理をサポートする機能をインストールします。

  • PDF ファイルの場合、PDF Document Support機能をインストールします。

  • AFP ファイルの場合、AFP Support機能をインストールします。

オブジェクト

Automated Verification 機能は、バーコードリーダーオブジェクトを追加します。バーコードリーダーは、各文書が処理されたことを確認するために、印刷ジョブの文書上のバーコードを読み取るシステム内のカメラおよびバーコードスキャナーを表します。各カメラまたはバーコードスキャナーにバーコードリーダーオブジェクトが必要です。

各バーコードリーダーには少なくとも1つのバーコード形式オブジェクトが必要です。カメラまたはバーコードスキャナーが読み取ったデータを報告するには、バーコード形式がカメラまたはバーコードスキャナーの構成と一致している必要があります。バーコード形式には、ジョブ番号と、ジョブ内の各文書を識別するために使用される文書プロパティーが含まれている必要があります。

ステップテンプレート

Automated Verification 機能は、 ReadBarcodeData ステップテンプレートを追加します。1つまたは複数のバーコードリーダーが結果を報告した後、 ReadBarcodeDataステップテンプレートに基づくステップが、ジョブ内のすべての文書が検出されているかどうかを確認します。ジョブを処理するステップは、次のいずれかのように構成できます。

  • すべてのバーコードが読み取られた後で、その次のステップにジョブを送信する。

  • すべてのバーコードが読み取られた後で、オペレーターがバーコードステップ完了アクションを実行するまで待機する。

  • 指定された時間、結果ファイルが更新されるのを待機する。この場合、一部の文書が検出されていない場合でもジョブは次のステップに送信されます。

調整方法

PDF文書サポート機能と AFPサポート機能は、どちらも手動調整をサポートしています。ジョブが ReadBarcodeDataステップを完了して Reconcileステップに入った時点で、オペレーターが 調整アクションを選択すると、そのジョブの手動調整が開始します。次に、オペレーターは、RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェース上のジョブの調整ダイアログを使用して、ジョブ内の文書ごとのアクションを指定します。手動調整を使用するには、 Reconcileステップの 自動調整プロパティーを いいえに設定します。

Automated Verification 機能は自動調整のサポートを追加します。ジョブが 調整ステップに入ると、RICOH ProcessDirectorは、自動的にジョブ内の文書を調整し、バーコードを読み取らなかった文書を再印刷します。以下の状態では、オペレーターアクションが必要になります。

  • 再印刷する文書が、再印刷する最大文書数(%)プロパティーでジョブに許可されているパーセンテージを超えている。
  • 重複して読み取られたバーコードがジョブ内にある。

自動調整を使用するには、Reconcileステップの 自動調整プロパティーを はいに設定します。

追加情報

Automated Verification 機能は、TCP/IPソケットプロトコルを使用し、IPアドレスとポートを介してデータを返すバーコードリーダーと統合されます。この機能は、ネットワーク経由でファイルを送受信することでデータを交換するファイルベースのインサーターなどのシステムをサポートしません。モニターする装置に最適なカメラまたはバーコードスキャナーを決定する方法については、リコーのサポート担当者にお問い合わせください。

1.2.1.2.20.3.4.1 使用シナリオ:挿入後に文書を検証する

このシナリオでは、封筒がインサーターから出るときに各封筒の窓からバーコードが読み取られるようにカメラまたはバーコードスキャナーをセットアップするために必要な手順について説明します。これらのステップの一部は同時に実行できます。
  1. カメラまたはバーコードスキャナーのハードウェアを準備します。
    1. カメラまたはバーコードスキャナーを購入し、インサーターにインストールします。
        注意:
      • 製造元の指示にしたがって、カメラまたはバーコードスキャナーをインストールします。照明の条件をテストし、カメラがバーコードを明確に読み取れることを確認します。光がプラスチックの窓に反射すると、バーコードが読み取れないことがあります。また、カメラまたはバーコードスキャナーの位置を測定し、スキャンするすべてのタイプの文書のバーコードの配置と揃っていることを確認します。
    2. カメラまたはバーコードスキャナーをネットワークに接続します。カメラで使用するIPアドレスとポート番号をメモします。
  2. バーコード形式を理解および作成します。
    1. 使用するバーコードのタイプと、文書に追加されるバーコードのデータの形式方法を確認します。バーコード形式には、ジョブ番号ジョブプロパティーと 子ジョブ内シーケンス文書プロパティーが含まれている必要があります。それらの各プロパティーに割り当てる文字の数と、他の情報をバーコードに含めるかどうかを決定します。
        注意:
      • ジョブ番号は最初に8文字で設定されていますが、バーコード形式に少なくとも2つの文字(.n)を追加する必要があります。再印刷用に作成される子ジョブのジョブ番号は、10文字以上にする必要があります。使用するバーコードシンボロジーでピリオドが許可されていることを確認してください。これは、ピリオドが再印刷用に作成されるすべての子ジョブのジョブ番号に表示されるためです。
    2. RICOH ProcessDirectorに管理者としてログインし、バーコード形式オブジェクトを作成します。1つのカメラのみをインストールし、封筒の同じ場所にあるすべてのバーコードを読み取る場合は、システムで1つのバーコード形式があれば十分です。他の理由でバーコードに他のデータが含まれ、複数のアプリケーションでそのデータを簡単に標準化できない場合、複数のバーコード形式の作成が必要になることがあります。ただし、 ジョブ番号子ジョブ内シーケンスプロパティーは、同じバーコードリーダーで使用されるすべてのバーコード形式でバーコード内の同じ位置になっている必要があります。
  3. 印刷ファイルがPDF形式である場合、バーコードを印刷データに追加します。
    1. RICOH ProcessDirector:文書処理機能をインストールするの手順に従って、使用しているAdobe Acrobat Professionalシステムにプラグインをインストールします。
    2. Adobe Acrobat Professionalでファイルを開き、Ricohプラグインを活動化します。
    3. 印刷ファイルの文書境界を判断できる方法を定義します。これらの境界は、RICOH ProcessDirectorで1つの文書が終了して別の文書が始まる位置を認識するために使用できるトリガーです。
    4. 文書境界を設定した後に、バーコードとその内容を配置する領域を定義します。この配置がカメラまたはバーコードスキャナーで読み取る予定の内容と一致していることを確認してください。カメラは(この例では)封筒から読み取るので、バーコードは各文書の最初のページ上にのみ配置できます。
    5. 最初の[コンテンツタイプ]で[ジョブプロパティー]を選択し、[コンテンツの値]で[Job.ID]を選択します。編集をクリックし、変更子として 文字を埋め込むを選択します。 埋め込む文字0と入力し、再印刷ジョブを処理できるよう3桁以上を指定します。
    6. [バーコードの追加]ダイアログに戻り、次の[コンテンツタイプ]として[文書プロパティー]を選択し、[コンテンツの値]で[Doc.SequenceInChild]を選択します。上記の手順を繰り返し、ジョブに含まれると予想される文書の数に等しい桁数以上の0を値として埋め込みます。例:このジョブに9,999個の文書が含まれると予想される場合は、埋め込み対象テキストの最小長フィールドに4と入力します。このジョブに100,000個の文書が含まれると予想される場合は、埋め込み対象テキストの最小長フィールドに 6と入力します。
    7. プラグインによって作成された制御ファイルを保存します。RICOH ProcessDirectorシステムユーザーがアクセスできるディレクトリー内のRICOH ProcessDirectorサーバーにファイルを送信します。
  4. 印刷ファイルがAFP形式である場合、バーコードを印刷データに追加します。
      重要:
    • AFPジョブの場合、バーコードを追加するためにページグループが既に定義されている必要があります。AFPファイルにページグループが含まれていない場合、RICOH Visual WorkbenchのAFPインデクサーモードを使用して、ページグループを追加できます。

    確認受信者プロパティーを使用して文書を識別する場合は、索引タグがAFPファイル内に既に存在し、Automated Verification機能によって追加される 確認受信者文書プロパティーにそのタグをマップできる必要があります。提供されるサンプルファイルにはそのプロパティーが既に定義されています。独自の索引タグをプロパティーにリンクするには、次のようにします。

    1. AFP Visual WorkbenchでAFPファイルを開きます。DPDプラグインを選択します。
    2. ウインドウの下部にある[確認受信者]プロパティー名をダブルクリックし、[リンクオプションの定義]ダイアログで要求される情報を入力します。
    3. AFP Visual Workbenchによって作成された制御ファイルを保存します。RICOH ProcessDirectorシステムユーザーがアクセスできるディレクトリー内のRICOH ProcessDirectorサーバーにファイルを送信します。
    4. バーコードを作成するには、拡張AFPモードを選択して、BuildAFPFromDocumentsステップによって使用されるEnhanceAFP制御ファイルをエクスポートします。 VerifyAFPbarcode.cfgというサンプルの制御ファイルが、/aiw/aiw1/testfilesディレクトリー(Linux)またはC:\aiw\aiw1\testfilesディレクトリー(Windows)に含まれています。ファイル内のコメントを使用して、バーコード形式に一致するように各プロパティーの文字数を指定します。バーコードの位置がカメラまたはバーコードスキャナーがフォーカスされる位置と一致することを確認します。
  5. バーコードリーダーオブジェクトを作成します。
    RICOH ProcessDirectorに管理者としてログインし、カメラまたはバーコードスキャナーに対応するバーコードリーダーオブジェクトを作成します。IPアドレス、ポートおよび作成済みのバーコード形式を使用します。
  6. RICOH ProcessDirectorで提供される VerifySampleワークフローは、Automated Verificationワークフローを使用してPDFファイルとAFPファイルの両方を処理します。初めに VerifySampleワークフローのコピーを使用し、固有の印刷ファイルを処理するように変更します。
    1. 印刷ファイルがPDFである場合は、IdentifyPDFDocumentsステップと BuildPDFFromDocumentsステップで、Acrobatプラグインを使用して作成した制御ファイルを指定します。
    2. 印刷ファイルがAFPである場合は、IdentifyDocumentsステップで、AFP Visual Workbenchを使用して作成した制御ファイルを指定します。 BuildAFPFromDocumentsステップで、前に作成した拡張AFP制御ファイルを指定します。
    3. ReadBarcodeDataステップで、前にセットアップしたバーコードリーダーを指定します。
    4. バーコードリーダーが文書のバーコードに関する情報を受信したときにこのReadBarcodeDataステップでどの文書プロパティーを更新するかを指定します。
    5. このステップの完了を管理する方法とすべてのバーコードが確実に読み取られるように待機する時間を決定します。
  7. 作成したワークフローをポイントする入力装置を作成します。
  8. システムをテストするには、ジョブを実行依頼します。
    1. ワークフローを使用可能にして、バーコードリーダーに接続し、入力装置が接続されて使用可能になっていることを確認します。
    2. ファイルを入力装置に実行依頼します。
  9. ジョブがReadBarcodeDataステップに到達すると、その状態が バーコードの読み取り中に変わります。インサーター上のカメラが、ジョブの文書が含まれる封筒の窓からバーコードを読み取ります。

    オペレーターは、ジョブテーブルでバーコードステップ完了アクションを選択し、読み取られた文書の割合を表示できます。このダイアログは自動的に更新されませんが、長時間実行されるジョブの間などには、オペレーターがダイアログを閉じて再び開くことによって進行状態を確認できます。

  10. 100%の文書が読み取られるか、一定の非アクティブ期間が経過した後に自動的に完了するようにReadBarcodeDataステップが構成される場合は、オペレーターの介入なしでジョブがワークフローの次のステップに移動します。

    ジョブが次のステップに移動しない場合は、オペレーターがそのジョブのバーコードステップ完了アクションを選択する必要があります。このダイアログにスキャナーによって読み取られた文書の割合とまだ読み取られていない文書の数が表示されます。オペレーターは、見つからない文書があってもステップを完了することを選択し、ジョブが次のステップ(多くの場合は Reconcile)に移動できるようにできます。

  11. Reconcileステップが、すべての見つからない文書を再印刷用に自動的にマークし、子ジョブをプリンターに実行依頼するように構成されている場合は、再印刷を含む子ジョブが自動的に作成されます。オリジナルジョブはワークフローの次のステップに移動しますが、重複するスキャンが検出された場合は異なります。複数回検出された文書がある場合は、自動調整がオンになっている場合でもジョブは 調整待ち状態になります。

    自動調整がオフになっている場合は、ジョブが調整待ち状態になっているときにオペレーターが 調整アクションを選択する必要があります。[調整]ダイアログで、オペレーターは、そのステップで更新された 文書状況プロパティーの値が 要介入または 重複に設定されている文書のリストを表示できます。オペレーターは、再印刷を選択し、 要介入または 重複状態の1つ以上の文書をプルするか受け入れる( OKとマーク)ことができます。

    ジョブ内のすべての文書の状況が要介入および 重複以外になったときに、 Reconcileステップが完了し、ジョブは次のステップに移動します。

1.2.1.2.20.3.4.2 Automated Verification 調整方法

調整中には、バーコードが読み取られなかったために再印刷する必要があるジョブ内の文書がシステムによって判別されます。自動調整プロパティーの値は、文書を自動的に調整するか、オペレーターの制御のもとで手動で調整するかをシステムに指示します。

Automated Verification のためにワークフローを構成する管理者は、 Reconcile ステップテンプレートに基づくステップで調整方法を選択します。オペレーターは、ジョブのプロパティーを編集し、 自動調整プロパティーの値を変更することにより、特定のジョブの調整方法を変更できます。

調整方法は次のとおりです。

自動調整
ジョブが ReadBarcodeData ステップを完了すると、RICOH ProcessDirector が自動的にジョブ内の文書を調整し、バーコードが読み取られていない文書を再印刷します。
    注意:
  • 再印刷する文書が、再印刷する最大文書数 (%)プロパティーでジョブに許可されている再印刷のパーセンテージを超えている場合、オペレーターによるアクションが必要です。ジョブ内でバーコードが重複して読み取られた場合も、オペレーターによるアクションが必要です。この場合、ジョブは調整待ち状態になるので、 調整アクションを実行して[重複]状況のそれぞの文書に対する処理を設定する必要があります。
手動調整
ジョブが ReadBarcodeData ステップを完了したら、オペレーターは 調整アクションを選択して、ジョブの手動調整を開始する必要があります。その後、オペレーターは RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースの[ジョブの調整]ページを使用して、ジョブ内の文書ごとにアクションを選択します。

ジョブの調整ページには、各文書の状況と、ReadBarcodeData ステップで選択された 文書状況プロパティーを基にして RICOH ProcessDirector が各文書に対して決定した初期アクションが表示されます。

    注意:
  • [ジョブの調整]ページのテーブルには、[文書状況 1]および[文書状況 2]プロパティーの列があります。別の文書状況プロパティーを追加するには、列を編集して[文書状況 3]、[文書状況 4]、または[文書状況 5]プロパティーをテーブルに追加します。

オペレーターは、文書ごとに次のいずれかのアクションを要求できます。

OK
文書は再印刷されません。
プル
文書はデータベースでプル済み(ジョブから除去)とマークされ、再印刷されません。
再印刷
文書は再印刷されます。

    注意:
  • 調整後に追加の文書を再印刷するには、メインページの文書ポートレットのジョブの作成アクションを使用して、選択した文書を処理する新しいジョブを作成することができます。

1.2.1.2.20.3.5 Archive

Archive機能を使用すると、リポジトリーにジョブ、文書、ジョブの処理履歴を保存し、ジョブと文書プロパティーで検索してそれらを取得できます。例えば、ジョブ名、カスタマー名、およびアカウント番号で文書を検索できます。ジョブや文書を取得して、それを表示したり、ともに保存されたプロパティーを確認したり、実動履歴を確認したり、ジョブや文書を再印刷や他の処理のためのワークフローに実行依頼したりできます。

この機能は次の3つの主要な部分で構成されます。

  • 1 つの新しいリポジトリーオブジェクトと 2 つの新しいステップテンプレート。

  • 新しいタイプの通知オブジェクト。

前提条件

Archive機能を使用するには、最初に以下のような文書処理をサポートする機能をインストールします。

  • PDF ファイルの場合、PDF Document Support機能をインストールします。

  • AFP ファイルの場合、AFP Support機能をインストールします。

新しいリポジトリーオブジェクト

リポジトリーオブジェクトは、新しいジョブとしての再実行依頼を含めて取得を可能にするために保存するジョブ、文書データ、ジョブの処理履歴を保持します。情報を取得する際に、ジョブの表示、ジョブの再実行依頼、またはジョブとその実動履歴に関する詳細情報の確認ができます。複数のリポジトリーを作成して、それぞれに固有の保存期間を設定できます。各リポジトリーは、ローカルシステムまたはネットワーク上の任意の場所にあるマウントされたドライブに作成できます。リポジトリーからファイルを取得できるユーザーを制御するには、リポジトリーとユーザーを特定の位置と関連付けできます。

ヒストリーレコード通知

Archive機能は、履歴記録通知と呼ばれる新しいタイプの通知オブジェクトを追加します。これらのオブジェクトは、 現行ジョブの状態プロパティーに対する変更に関して、システムを監視します。プロパティーが変わると、履歴記録通知が新しい状態、タイムスタンプ、ワークフロー、フェーズ、ジョブのあるステップをキャプチャーします。その後、この情報は、リポジトリーに保存できます。

履歴記録通知オブジェクトによってキャプチャーされた情報を使用して、ジョブの実動タイムラインを保存し、ジョブと文書の処理に関する質問に回答できます。

新しいステップテンプレート

Archive で、 StoreInRepository ステップテンプレートを追加します。このステップテンプレートに基づくステップでは、 保存するファイルプロパティーで選択されたすべてのファイルのコピーを、指定されたジョブプロパティーと文書プロパティーを含むリポジトリーに保存します。このジョブプロパティーと文書プロパティーを選択してファイルと共に保存すると、ジョブまたは文書を取得するために使用できます。

履歴記録の保存プロパティーを使用して、ステップで 1 つまたは複数の履歴記録通知オブジェクトによって生成された履歴記録を保存することもできます。

Archive では、 ExportFromRepository ステップテンプレートも追加します。このステップテンプレートに基づくステップを使用すると、リポジトリーからプロパティーをコンマ区切り (CSV) ファイルにエクスポートできます。

1.2.1.2.20.3.5.1 Archiveの使用シナリオ

これらのシナリオでは、Archive機能を使用して、リポジトリーにジョブや文書、それらの履歴を保存し、必要に応じて取得することにより、実動プロセスを改善する方法が示します。

1.2.1.2.20.3.5.1.1 最長 1 年間ジョブを保存する使用シナリオ

このシナリオでは、印刷所は更新したデータでジョブを再実行することを顧客により依頼される場合があるため、ジョブを 1 年間保存することを望んでいます。

現在、印刷所は 1 日あたり 200 件のジョブを実行しており、1 か月間ジョブを保持するために、ワークフローで RetainCompletedJobs ステップを使用しています。[ジョブ]テーブルには 6,000 件のジョブが含まれているために、検索が困難になっています。100 件のうち1 件のジョブは、更新の上再印刷されています。Archive 機能を使用すれば、印刷所は 1 年間リポジトリーにジョブを保存し、2 日間のみ[ジョブ]テーブルにジョブを保持できます。[ジョブ]テーブルにあるのは、400 件のジョブのみです。印刷所は、6,000 件のジョブがある[ジョブ]プロパティーを検索する代わりに、リポジトリーを検索することで、保存されたジョブをより速く見つけられます。

印刷所の管理者は保存期間が 1 年間のリポジトリーを作成します。管理者は StoreInRepository ステップテンプレートに基づくステップを、PDF プリントワークフローの PrintJobs ステップの後で、RetainCompletedJobs ステップの前に追加します。 管理者は、StoreInRepository ステップで 6 個のジョブプロパティーを指定します。プリンターへの割り当て (プリンターがジョブを受信した日時)、カスタマー名、カスタム 2 (サイクル日付を保存)、入力ファイル名、要求された位置、ワークフロー。印刷所のスタッフは、6 つのジョブプロパティーに基づくジョブを検索および取得できます。

プリプレス部門は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使って、PDF ファイル内の個別の文書を識別します。プリプレススタッフは、それから PDF ワークフローにジョブを実行依頼します。

ジョブがStoreInRepositoryステップを完了したら、ジョブおよび6つのジョブプロパティーはリポジトリーに保存されます。ジョブを印刷してから 2 日後に、ジョブは RetainCompletedJobs ステップを完了し、[ジョブ]テーブルから削除されます。

不動産会社のために葉書のジョブを実行後数ヶ月が経過した 2014 年 6 月に、印刷所は新しい連絡先名を加えて葉書を再印刷する要求を受信します。印刷所のスーパーバイザーは、[カスタマー名]が[メトロ不動産]で、[プリンターへの割り当て]値が 1/1/14 12:00:00 AM よりも後のジョブをリポジトリーで検索します。検索結果には、カスタマー名がメトロ不動産であるジョブがリストされます。2014 年にこの顧客のために印刷された全 12 件のジョブが表示されます。スーパーバイザーは、[結果]テーブルの[プリンターへの割り当て]列にある日付を確認して、新しい連絡先名を加えて再印刷する必要があるジョブを検索します。

スーパーバイザーはジョブを表示して正しいジョブであることを確認してから、プリプレス部門に添付ファイルとして PDF ファイルをメール送信する、短いワークフローにジョブを実行依頼します。プリプレス部門のスタッフは、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使って、PDF ファイルに含まれる全文書の連絡先名を更新します。更新された PDF ファイルは、それから再印刷のために PDF ワークフローに実行依頼されます。

1.2.1.2.20.3.5.1.2 再印刷要求を実行するために文書を保存する使用シナリオ

このシナリオでは、印刷業者が月 1 回銀行のアカウント明細書を印刷の上、郵送します。顧客が銀行取引明細書の再印刷を要求した場合、銀行は印刷業者に明細書の印刷後最長 4 年間これらの要求を満たすことを望んでいます。この銀行は、保存されるジョブに関する実動履歴を保存することも希望しています。そうすれば、オリジナルジョブが処理された際に印刷された明細書を確認できます。

現在この印刷業者は 1 日あたり 500 件のジョブを実行し、ワークフローの RetainCompletedJobs ステップを使用して、3 日間ジョブを保存しています。ジョブを3日間を超えて保持した場合、 ジョブテーブルでジョブが検索しにくくなり、印刷実動システムでパフォーマンス上の問題が発生する場合があります。例えば、印刷業者が 3 か月間ジョブを保持した場合、 ジョブテーブルには 45,000 件のジョブが保存されます。

印刷業者の管理者は保存期間が 4 年間のリポジトリーを作成します。そして、管理者が現行ジョブの状態 プロパティーが 完了に変わるたびに、ジョブの状態情報を記録する履歴記録通知オブジェクトを定義します。それから、記録される通知の数を最小限にするために、管理者は、 現行ステップPrintJobs と等しい場合のみに履歴記録が保存されるように条件を設定します。

管理者は StoreInRepository ステップテンプレートに基づくステップを、PDF 印刷ワークフローの PrintJobs ステップの後と、 RetainCompletedJobs ステップの前の間に追加します。管理者は、 StoreInRepository ステップでジョブプロパティーと文書プロパティの両方を指定します。ジョブプロパティーは、 カスタマー名カスタム 2 (サイクル日付を保存)、 実行依頼時刻、および ワークフローです。文書プロパティーは、 確認受信者アカウント番号、そして 郵便番号です。また、管理者は、 履歴記録の保存プロパティーに はいを設定します。印刷業者のスタッフは、任意のジョブプロパティーと文書プロパティーを組み合わせて、文書と履歴の処理に関する情報を検索して取得できます。

プリプレス部門は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使って PDF ファイル内の文書を識別し、文書プロパティーを定義します。スタッフは、それから PDF 印刷ワークフローにジョブを実行依頼します。

ジョブが StoreInRepository ステップを完了すると、ジョブとその印刷完了時のタイムスタンプがリポジトリーに保存されます。ジョブを実行してから 3 日後に、ジョブが[ジョブ]テーブルから削除されます。

ジョブを実行してから8か月後の2014年8月に、印刷業者は銀行から、アカウント番号1122345687の文書を再印刷する要求を受信します。印刷部門のスーパーバイザーはリポジトリーで、 カスタム 2 ジョブプロパティーの値が DEC2013 かつ アカウント番号文書プロパティーの値が 112234568 である文書を検索します。 結果テーブルには、これらのプロパティー値に一致する文書がリストされます。

スーパーバイザーは、文書に関する詳細情報を表示します。[履歴]タブで、見つかった文書が正しいことを確認します。それから、スーパーバイザーは印刷に関連するステップのみがある再印刷ワークフローに明細書を実行依頼します。

1.2.1.2.20.3.6 Electronic Presentment

Electronic Presentment機能には、サンプル入力装置からジョブを受信し、サンプル履歴記録通知を使用して、ジョブが印刷およびメール送信された時間帯を把握するサンプルワークフローがあります。また、ワークフローはジョブ、文書、プロパティー値、ヒストリー情報をサンプルリポジトリーに保管します。

この無料の機能は、基本製品で提供されていますが、デフォルトではインストールされません。

注意: Electronic Presentment 機能を使用するには、アーカイブ機能がインストールされている必要があります。

1.2.1.2.20.3.6.1 Electronic Presentment サンプルワークフローを実行する

Electronic Presentment機能では、サンプルリポジトリーにデータを保存するサンプルワークフローを提供しています。

このワークフローでは次のサンプルオブジェクトとサンプルファイルを使用します。

  • ワークフロー:ElectronicPresentmentSample
  • サンプル入力装置:ElecPresFolder
  • サンプル履歴レコード通知:EPSampleHistory
  • サンプルリポジトリー:ElecPresRepository
  • サンプル PDF ファイル:
    • /aiw/aiw1/testfiles/ElecPresDemo.pdf および ElecPresDemo2.pdf (Linux)
    • C:\aiw\aiw1\testfiles\ElecPresDemo.pdf と ElecPresDemo2.pdf (Windows)
  • サンプルのPDF制御ファイル:
    • /aiw/aiw1/testfiles/ElecPresDemo.ctl (Linux)
    • C:\aiw\aiw1\testfiles\ElecPresDemo.ctl (Windows)

サンプルワークフローを実行するには、次のようにします。

  1. RICOH ProcessDirector にログインします。
  2. メインタブをクリックします。
  3. [プリンター]ポートレットで、サンプルプリンターを選択し、アクション 使用可能をクリックします。
  4. 入力装置ポートレットで、ElecPresFolderホットフォルダー入力装置を選択し、 アクション→使用可能にして接続をクリックします。

    初めてこのプロシージャーを試したときには、RICOH ProcessDirector によってすぐに ElecPresDemo.pdfジョブと ElecPresDemo2.pdfジョブが ElectronicPresentmentSampleワークフローに実行依頼されます。

    ジョブは、Waitステップテンプレートに基づく ToMailroomステップに到達すると、メーリング業務でのジョブの処理に必要な時間をシミュレートするため 2 分間保留にされます。

  5. [ジョブ]テーブルで、ジョブを検索し、各ジョブのフェーズ列の値が完了になっているかどうかを確認します。

    ElecPresDemo.pdfファイルおよび ElecPresDemo2.pdfファイルとその文書が ElecPresRepositoryリポジトリーに保管されます。

  6. アーカイブタブをクリックします。
  7. [検索]ポートレットで、ElecPresRepositoryリポジトリーを選択します。
  8. プロパティードロップダウンメニューから アドレスブロック行 1を、 比較ドロップダウンメニューから = (等しい)を選択し、 フィールドに Myrna Donald と入力して、 検索をクリックします。

    [結果]テーブルに、Myrna Donald の 2 つの明細書が表示されます。

データをリポジトリーに保管する機能、データを検索する機能、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースの[アーカイブ]ページにデータを表示する機能は、Archive 機能の一部です。

1.2.1.2.20.3.7 Postal Enablement

Postal Enablement 機能を使用すると、郵送先住所データをジョブ内の文書から抽出し、外部郵便ソフトウェアで処理できるように準備できます。郵便ソフトウェアが住所を検証して品質を改善した後、Postal Enablement 機能は郵便ソフトウェアから受信した結果を処理して、ジョブ内の文書を更新できます。

この機能は、RICOH ProcessDirector にステップテンプレートとワークフローのコレクションを追加します。

Postal Enablement に郵便ソフトウェアは含まれていません。お好みの外部郵便ソフトウェアを使用できます。例えば、TEC Mailing Solutions MailPreparer ソフトウェアや Bell and Howell BCC Mail Manager ソフトウェアなどです。

既存の RICOH ProcessDirector ステップテンプレートに基づくステップを使用して、郵便ソフトウェアとデータを交換するか、RICOH ProcessDirector と郵便ソフトウェアの間で手動でファイルを移動できます。

前提条件

Postal Enablement機能を使用するには、最初に以下のような文書処理をサポートする機能をインストールします。

  • PDF ファイルの場合、PDF Document Support機能をインストールします。

  • AFP ファイルの場合、AFP Support機能をインストールします。

新しいステップテンプレート

Postal Enablement では、次の 4 つのステップテンプレートが追加されます。

  • SetPostalJobProps

    このステップテンプレートに基づくステップでは、郵便ソフトウェアで必要なジョブプロパティーを設定し、外部文書プロパティーファイルに含まれる郵便物情報をどのように処理するかを決定できます。

  • BuildExternalDocPropsFile

    このステップテンプレートに基づくステップでは、文書プロパティーファイルから文書データを抽出して、外部プログラムに送信する必要のある文書データと見出しを含むファイルを作成できます。作成したファイルは、外部文書プロパティーファイルと呼ばれます。

  • MapExternalResultsFiletoDocProps

    このステップテンプレートに基づくステップは、外部結果ファイルから選択した文書プロパティーを変更済み結果ファイルに含まれる文書プロパティーにマッピングします。外部結果ファイルは、外部プログラムによって作成されます。

  • UpdateDocPropsFromExternalResultsFile

    このステップテンプレートに基づくステップは、変更済み結果ファイル内のプロパティーをジョブの文書プロパティーファイルにマージします。

新しいワークフロー

Postal Enablement では 4 つのサンプルワークフローが追加されています。

  • PrintAndMailJob

    このワークフローは、文書データを収集して郵便ソフトウェアに送信し、RunHotFolderApplication ステップテンプレートに基づくステップを使用して、郵便ソフトウェアとファイルを交換します。郵便ソフトウェアの出力を受信すると、ワークフローは文書データを更新し、ジョブを郵送用に印刷します。

  • GroupDocsForPostalProcess

    このワークフローは、文書データを収集し、郵便ソフトウェアに送信して、郵便ソフトウェアからの出力に基づいて文書データを更新します。ワークフローは、データを解釈するためにセットアップした規則を使用して、郵便ソフトウェアによって識別された郵便タイプごとに子ジョブを生成します。ワークフローは子ジョブを次のワークフローのいずれかに渡すように構成されています。

  • ProcessQualifiedDocuments

    このワークフローは、ジョブ内の文書が追加郵便処理に適格となった場合に、GroupDocsForPostalProcess ワークフローによって作成された子ジョブを処理します。ワークフローは郵便ソフトウェアによって決定された最適な手法で文書を分類し、子ジョブを PrintForPostalProcess ワークフローに渡します。

  • PrintForPostalProcess

    このワークフローは、GroupDocsForPostalProcess ワークフローによって作成された子ジョブを印刷します。子ジョブには、適格、不適格、その他のタイプの郵便物が含まれています。ワークフローは各ジョブ内の文書の順番が郵便物のタイプごとに正しく並んでいることを確認します。

1.2.1.2.20.3.7.1 他のプログラムで使用するための文書プロパティーの抽出

文書処理機能を使用するときに、印刷ジョブ内の文書には、ジョブ全体に適用されるプロパティーとは別にプロパティー値が与えられます。文書プロパティーには、文書内のページ数、宛先の数、アカウント番号などがあります。会計その他の追跡目的で要件に合わせて独自のプロパティーを定義することもできます。印刷ワークフローシステムの外部で使用するために、文書プロパティー値を収集することもできます。また、ワークフロー内の他のステップで使用するために文書プロパティー値をシステムに戻すこともできます。
注意: Postal Enablement 機能では、この処理を使用して文書プロパティーを抽出し、外部郵便ソフトウェアに送信して、RICOH ProcessDirector に返せるようにします。次の例では、Postal Enablement を使用していますが、この機能は、他の目的で文書プロパティーを収集するためにも使用できます。
文書プロパティー処理フロー
後述するようにステップごとの情報の流れを示す図です。

文書プロパティー処理フローは、ジョブの文書プロパティーの識別および抽出に使用できるステップと各ステップで使用および生成されるファイルを示します。これらのステップは次の順番で使用します。

  • IdentifyDocuments または IdentifyPDFDocuments

    これらのステップは、制御ファイルをガイドとして使用し、文書プロパティーファイルを作成します。AFP ジョブの場合は Visual Workbench 制御ファイルが、PDF ジョブの場合は PDF 識別制御ファイルが使用されます。

    文書プロパティーファイルは、ジョブのスプールディレクトリーに jobid.original.dpf という名前で配置されます。

  • WriteDocumentsToDatabase

    このステップは、jobid.original.dpf を読み取り、文書プロパティー値をデータベースに記録します。また、ファイルのコピーを作成し、jobid.document.dpf という名前に変更して、ジョブのスプールディレクトリーに保存します。

  • BuildExternalDocPropsFile

    このステップは、jobid.document.dpf を読み取り、外部文書プロパティーファイルと呼ばれる新しいテキストファイルを構築します。外部文書ファイルに含めるプロパティーと一部の基本的な形式情報を指定できます。

    例えば、Postal Enablement 機能を使用している場合、各文書の住所情報を抽出し、TECMailing の MailPreparer ソフトウェアに送信してアドレスクリアなどを実行できます。MailPreparer は入力としてコンマ区切り値 (CSV) 形式のテキストファイルを受け付けます。このファイルには、各プロパティーの MailPreparer 名をリストするヘッダー行を含めることができます。ヘッダー行より後の各行には、ヘッダー行のプロパティーに対応する文書プロパティー値が含まれます。この形式で外部文書プロパティーが作成されるようにステップを構成できます。

    ステップを実行すると、指定した名前の外部文書プロパティーファイルが作成されます。このファイルは、別のプログラム (MailPreparer など) の入力として使用したり、印刷ワークフロー外部のタスクで使用したりできます。

文書プロパティー値をインポートし、データベース内の値を更新してワークフロー内の他のステップで使用できるようにするには、次のステップを順番に使用します。

  • MapExternalResultsFileToDocProps

    このステップは、外部結果ファイルと呼ばれるファイルを受け取り、それを解釈して、内容を RICOH ProcessDirector 文書プロパティーにマッピングします。外部結果ファイルは、タブ区切りまたは CSV 形式です。

    このステップは、外部結果ファイルのすべての情報または選択した値のみを保持してマッピングするように構成できます。例えば、MailPreparer から返される外部結果ファイルでは、文書ごとに 80 を超える値が返されます。印刷ワークフローで必要なのはこのうち 15 程度です。このような場合は、必要な 15 の値を保持し、残りの値を無視するようにステップを構成できます。

    このステップの結果は、変更済み結果ファイルになります。ファイルが保存されるファイル名とディレクトリーを指定できます。このファイルは、UpdateDocPropsFromExtResultsFile ステップの入力として使用されます。

  • UpdateDocPropsFromExtResultsFile

    このステップは、変更済み結果ファイルを読み取り、ジョブのスプールディレクトリー内の文書プロパティーファイル (jobid.document.dpf) を更新します。これでワークフロー内の他のステップから更新されたプロパティー値を利用できるようになります。

1.2.1.2.20.3.8 Preprinted Forms Replacement

Preprinted Forms Replacement機能を使用すると、これまでは事前印刷フォームを必要としていた普通紙にジョブを印刷できます。これらのジョブによって要求されたメディアの各メディアオブジェクトの定義を更新して、事前印刷フォームデータの電子的な等価物を含めます。RICOH ProcessDirectorに印刷ファイルを送信するアプリケーションは、同じ方法でジョブのメディアを続けて指定できます。

事前印刷フォームデータごとに、事前印刷データと電子的に同等である PDF ページをメディアオブジェクトの各面に関連付けます。着信するジョブは、ジョブのメディアやジョブ内で選択されるページのメディアを名前で要求します。ワークフロー内のステップでは、PDF のページデータをジョブデータと結合して、普通紙に印刷できる印刷ファイルを作成します。

メディアオブジェクトの電子フォームプロパティーは、ジョブが電子フォームとジョブデータを結合するステップを通過するときのみ使用されます。同じメディアオブジェクトを使用して、ジョブがそのステップを通過しないときには事前印刷フォームでジョブを印刷できます。

2 つの分岐にジョブを送信することで、電子フォームの使用に対応したジョブと未対応のジョブを 1 つのワークフローで処理できます。

  • 電子フォームの使用に対応したジョブは、電子フォームとジョブデータを結合するステップの含まれる分岐を通過します。
  • 未対応のジョブは、そのステップが含まれない分岐を通過します。

分岐では、カスタム 1などのジョブプロパティーを確認します。このプロパティーに対し、電子フォームの使用に対応したジョブ用にある値を割り当て、未対応のジョブに別の値を割り当てます。

ワークフローで分岐を利用することで、電子フォームを使用して必要に応じて事前印刷フォームのインベントリーを減らしたり取り除いたりできます。例えば、再注文しようとしている事前印刷フォームや最もコストのかかる事前印刷フォームを選択して、先に電子フォームに移動させておくことができます。

前提条件

Preprinted Forms Replacement機能には、PDF Document Support機能が必要です。AFP Support機能をインストールした場合、Preprinted Forms Replacement機能によってPDFフォームをAFPジョブに挿入することもできます。

ステップテンプレート

Preprinted Forms Replacementには、 CombinePDFWithFormステップテンプレートと CombineAFPWithFormステップテンプレートが用意されています。これらのステップテンプレートに基づくステップは、電子フォームと PDF ファイルまたは AFP ファイルのデータをそれぞれ結合します。

    注意:
  • CombineAFPWithFormステップテンプレートは、Preprinted Forms Replacement機能およびAFP Support 機能がインストールされている場合に使用できます。

メディアオブジェクト用の電子フォームプロパティー

メディアオブジェクト用の電子フォームを定義するには、メディアプロパティーノートブックの電子フォームセクションを使用します。

フォームの表および フォームの裏プロパティーを使用して、PDF ファイル内のページから電子フォームを作成できます。メディアの表面、裏面、または両方の電子フォームを作成できます。 CombinePDFWithForm または CombineAFPWithForm ステップがこれらのプロパティーの値を持つメディアを要求するジョブまたはページを処理する場合、そのステップはフォームとデータを結合します。

印刷用のメディア名プロパティーは、ジョブをスケジュールしたりメディアを要求するジョブやページを印刷したりするときに使用するメディア名をRICOH ProcessDirectorに対して通知します。このプロパティーの値によって、次の処理を選択できます。

  • ジョブで使用するために要求されたメディアの名前を新しい名前に置き換えます。
  • 元の名前を保持します。
  • プリンターのデフォルトメディアが使用されるように名前を削除します。

印刷用のメディア名プロパティー値を使用すると、オペレーターを再教育したりその他のアプリケーションと交換したデータを変更したりせずに、印刷操作内でPreprinted Forms Replacementを実装できます。例:

  • Form1240 メディアオブジェクトは、白い用紙上の事前印刷フォームとして作成されました。電子フォームをこのメディアオブジェクトに接続した後、ジョブまたはページが Form1240メディアを要求するときに CombinePDFWithForm または CombineAFPWithForm ステップでメディア名 Form1240を削除したいと考えています。 印刷用のメディア名プロパティーの値を なしに設定します。RICOH ProcessDirectorは、プリンターのデフォルトメディアとして設定されている用紙にジョブまたはページを印刷します。
  • Form1400 メディアオブジェクトは、青い用紙上の事前印刷フォームとして作成されました。電子フォームをこのメディアオブジェクトに接続した後、ジョブまたはページが Form1400メディアを要求するときにステップでメディア名 Form1400Letter Blueに変更しようと考えています。 印刷用のメディア名プロパティーの値を 選択済みに設定し、 Letter Blueを選択します。RICOH ProcessDirectorは、ジョブまたはページを Letter Blue用紙に印刷します。
  • Form 2010 メディアオブジェクトは、高品質ボンド紙上の事前印刷フォームとして作成されました。電子フォームをこのメディアオブジェクトに接続した後、ジョブまたはページが Form 2010メディアを要求するときにステップでメディア名を Form 2010のままにしようと考えています。

    印刷用のメディア名プロパティーの値を 現在の名前に設定します。 Form 2010は、プリンターカタログでメディア名を残します。オペレーターは、 Form 2010メディアを要求するジョブ用に高品質ボンド紙をロードします (事前印刷データはなし)。

印刷用のメディア名プロパティーの値を選択するときは、ご使用のManagement Information System(MIS)のレポートの必要性を考慮に入れます。希望するメディアの追跡方法や課金方法も検討してください。

1.2.1.2.20.3.8.1 事前印刷用紙ではなく普通紙にジョブを印刷するための使用シナリオ

このシナリオでは、ある印刷会社が自社の事前印刷用紙を、普通紙に印刷する電子フォームに置換するとします。クライアントごとに置換しようと考えているこの会社は、まずクライアントAの事前印刷用紙を置換します。それ以外のすべてのクライアントのジョブは、事前印刷用紙に印刷し続けます。

クライアントAのアプリケーションが、PDFジョブを処理するワークフロー用の入力装置にジョブを実行依頼します。ジョブでは、クライアントA用のフォームがメディアとして指定されています。印刷会社にはすでに、 クライアントA用のフォームという名前のRICOH ProcessDirectorメディアオブジェクトがあります。

事前印刷用紙を置換するために、印刷会社は、事前印刷用紙と同じページサイズを使用し、同じコンテンツを含むPDFファイルを作成します。印刷会社はPDFファイルを電子フォームとしてクライアントA用のフォームメディアオブジェクトに追加します。メディアオブジェクトにフォームを追加する一方で、印刷会社は 印刷用のメディア名プロパティーの値に なしを選択します。

その後、印刷会社はCombinePDFWithFormステップテンプレートに基づくステップをPDFワークフローの OptimizePDFステップの後と CountPagesステップの前に追加します。

印刷会社は、多くの異なるクライアントのジョブを、PDFワークフローを使って処理するので、OptimizePDFステップから CountPagesステップまでの分岐を追加します。この分岐は CombinePDFWithFormステップをバイパスします。

クライアントAのジョブをCombinePDFWithFormステップ経由でルーティングするために、印刷会社は OptimizePDFステップから CombinePDFWithFormステップへのコネクターに次の規則を設定します: Job.CustomerName = 'Client A' この規則の 実行順プロパティーの値はヒープサイズ(MB)です。

印刷会社がPDFワークフローを修正した後、クライアントAからのジョブはCombinePDFWithFormステップを進みます。このステップは クライアントA用のフォームメディアオブジェクトに定義されている電子フォームをジョブデータと結合し、 印刷用のメディア名プロパティーの値をチェックします。この値は なしなので、ステップは、 クライアントA用のフォームというメディア名のすべてのインスタンスをジョブから削除します。その結果、ジョブはプリンターのデフォルトメディアに印刷されます。他のすべてのクライアントのジョブは、 CombinePDFWithFormステップをバイパスして事前印刷用紙に印刷されます。

印刷会社によって修正されたPDFワークフローは、Preprinted Forms Replacement 機能と一緒に提供されている ElectronicFormJobSampleワークフローに類似しています。それらのワークフローの最も大きな違いは、 OptimizePDFステップから CombinePDFWithFormステップへのコネクターに対する規則です。 ElectronicFormJobSampleワークフローの詳細については、インフォメーションセンターを参照してください。

1.2.1.2.20.3.9 環境設定の管理

プリファレンス管理機能を使用すると、文書プロパティーの値を、外部プリファレンスファイルの値に更新できます。これらの値は、選択した文書の内容の変更やこれらの文書の処理の変更に使用できます。

例えば、環境に配慮したオプションを選択したお客様を識別するプリファレンスファイルを作成できます。お客様を識別したら、その出力タイプをメールに変更することで、取引明細書を郵便ではなくメールで送信できます。

ApplyPreferencesステップは、プロパティーマッピングオブジェクトを使用して、プリファレンスファイル内の値を、RICOH ProcessDirector の文書プロパティーにマップします。プロパティーマッピングオブジェクトは、更新される文書を識別する文書プロパティーを指定します。文書プロパティーの値は、プリファレンスファイルの値と一致する必要があります。その後、オブジェクトはプリファレンスファイルの値で更新する文書プロパティーを指定します。

この無料の機能は、基本製品で提供されています。

前提条件

Preference Management機能を使用するには、最初に以下のような文書処理をサポートする機能をインストールします。

  • PDF ファイルの場合、PDF Document Support機能をインストールします。

  • AFP ファイルの場合、AFP Support機能をインストールします。

ステップテンプレート

プリファレンス管理機能は、ApplyPreferencesステップテンプレートを提供します。このステップテンプレートに基づくステップでは、1つまたは複数のジョブプロパティーまたは文書プロパティーの値の更新に使用するプリファレンスファイルを指定できます。

オブジェクト

プリファレンス管理機能は、プロパティーマッピングオブジェクトを提供します。このオブジェクトでは、プリファレンスファイルの情報を RICOH ProcessDirector の文書プロパティーにマップできます。ステップでは、このプロパティーを出力ファイルの生成に使用します。

1.2.1.2.20.3.9.1 文書に関する情報の使用

文書を処理するすべての機能が、ジョブ内の個々の文書に関する情報を収集および追跡します。RICOH ProcessDirector は、情報 (顧客の名前や住所など) を文書内のデータから抽出します。Preference Management 機能を使用すると、各文書に関連付けられている個人や企業の顧客に関するその他の情報 (好きな映画や希望の文書送付方法など) を使用できます。文書自体にこの情報は含まれません。

個人や企業の顧客に関する情報は、次の 2 通りの方法で使用できます。

  • 文書の内容を変更する

  • RICOH ProcessDirector による文書の処理方法を制御する

文書の内容を変更するには、文書プロパティーの値に基づいてマークアップを適用します。例えば、各顧客の好きな映画に関する情報があるとします。複数の異なる特典に対応するマークアップを作成します。好きな映画を表す RICOH ProcessDirector の文書プロパティーを定義します。好きな映画に関する情報をプリファレンスファイルとして RICOH ProcessDirector に送信します。RICOH ProcessDirectorは、この情報を使用して特典を選択し、各文書に適用します。

ワークフローで RICOH ProcessDirector が文書を処理する方法を制御するには、文書プロパティーの値に基づいて条件付きの処理を作成します。例えば、各顧客が希望する文書送付方法に関する情報があるとします。希望の送付方法を表す RICOH ProcessDirector の文書プロパティーを定義し、送付方法に関する情報をプリファレンスファイルとして RICOH ProcessDirector に送信します。送付方法を表す文書プロパティーの値をジョブプロパティーに割り当てることで、顧客向けの文書を印刷またはメールする条件付きの処理を作成します。この方法で、RICOH ProcessDirector は、送付方法ごとに別個のジョブを文書に作成できます。

1.2.1.2.20.3.9.2 プリファレンスファイルに基づいて文書マークアップを適用する使用シナリオ

このシナリオでは、ある会社が PDF の印刷処理を変更し、顧客の取引明細書を印刷する前に、特典に関する情報を複合 PDF ファイルに追加します。2 つの異なる特典のいずれかを追加できます。取引明細書ごとの選択は、顧客が到達しているアワードレベルに基づきます。アワードレベルは、取引明細書のデータの一部ではないので、顧客のデータベースから、ヘッダーを含むテキストファイルにエクスポートします。このテキストファイルをプリファレンスファイルとして使用します。このファイル内の値によって、各取引明細書に適用される特典が決まります。

プリファレンスファイルには、顧客番号とアワードレベルが含まれます。プラチナアワードレベルの顧客には 1 つの特典が適用され、ゴールドアワードレベルの顧客には別の特典が適用されます。アワードレベルに達していない顧客に特典はありません。

この会社では、処理を変更する前は、用意されているEnhancePDFDocumentsワークフローを使用して、すべての取引明細書を印刷していました。 IdentifyPDFDocumentsステップの PDF 制御ファイルの識別プロパティーの値は、/aiw/aiw1/control_files/EnhancePDFdocs.ctl です。 BuildPDFFromDocumentsステップの ビルド PDF 制御ファイル 1プロパティーの値も、/aiw/aiw1/control_files/EnhancePDFdocs.ctl です。

また、子ワークフロープロパティーを EnhancePDFDocumentsに設定して、用意されている HotFolderPDF入力装置を使用しています。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して、各ジョブの実動 PDF ファイルにある個々の文書として取引明細書を識別します。各取引明細書の中のデータには、顧客番号が含まれます。

新しい処理をサポートするために、管理者は次の操作を行います。

  • カスタム文書プロパティーを設定し、特典のマークアップを追加します。
  • プロパティーマッピングオブジェクトを作成します。
  • プリファレンスファイルを RICOH ProcessDirector から使用可能にします。
  • EnhancePDFDocumentsワークフローに ApplyPreferencesステップを追加します。

カスタム文書プロパティーの設定とマークアップの設定

カスタム文書プロパティーを設定し、マークアップを追加するには、管理者が次の操作を行います。

  • 次の 2 つのカスタム文書プロパティー (ユーザーインターフェース名を指定するキャプションを含む) を docCustomDefinitions.xml ファイルで定義します。
    • Doc.Custom.AccountNumber (キャプションは 顧客番号)
    • Doc.Custom.AwardLevel (キャプションは アワードレベル)
  • docCustomユーティリティを実行し、カスタム文書プロパティー機能を更新します。
  • RICOH ProcessDirector の更新した文書プロパティーを RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat に読み込みます。
  • プラグインの文書プロパティーの定義機能を使用して、文書内の顧客番号のデータを 顧客番号文書プロパティー (データベース名 Doc.Custom.AccountNumber) にマップします。

    処理中は、ワークフローのIdentifyPDFDocumentsステップが、 顧客番号文書プロパティーのデータを、ジョブの PDF ファイル内の各文書から抽出します。

      注意:
    • 文書プロパティーの定義機能を使用して、 アワードレベル文書プロパティー (データベース名 Doc.Custom.AwardLevel) にデータをマップすることはできません。文書にこのデータはありません。処理中は、ワークフローの ApplyPreferencesステップが、プリファレンスファイルを使用してプロパティー値を設定します。

  • プラグインの規則の管理機能を使用して 2 つの規則を定義します。
    • Award_level_platinum規則には次の条件があります。Doc.Custom.AwardLevel = Platinum
    • Award_level_gold規則には次の条件があります。Doc.Custom.AwardLevel = Gold
  • プラグインのイメージの追加機能を使用して 2 つのイメージを追加します。
    • 最初のイメージは、Award_level_platinum 規則の条件を満たす文書に配置します。
    • 2 番目のイメージは、Award_level_gold 規則の条件を満たす文書に配置します。
  • プラグインの制御ファイルの保存機能を使用して、文書プロパティーの定義と 2 つのイメージのマークアップを EnhancePDFdocs.ctl 制御ファイルに保存します。
  • 制御ファイルをRICOH ProcessDirectorサーバーに送信します。

プロパティーマッピングオブジェクトの作成

管理者は、次の値で、CustomerPreferencesプロパティーマッピングオブジェクトを作成します。

  • 全般セクションの ファイルタイプの値は CSVです。
  • プロパティーマッピングセクションの値は以下のとおりです。
    見出し 文書プロパティー 使用法
    Account Number 顧客番号 文書の識別
    Awards アワードレベル プロパティーの更新
RICOH ProcessDirector からプリファレンスファイルを使用する設定

プリファレンスファイルを RICOH ProcessDirector で使用可能にするには、管理者が次の操作を行います。

  • プリファレンスファイル用に /aiw/aiw1/preferences ディレクトリーを作成します。
  • プリファレンスファイルを提供する部門に、名前を EnhancePDFprefs.csv にし、/aiw/aiw1/preferences ディレクトリーに置くように依頼します。
  • プリファレンスファイルが RICOH ProcessDirector で処理できる状態になっていることを確認します。
    • ファイルは、コンマ区切り (CSV) 形式またはタブ区切り形式になっている必要があります。

      データの列に、プロパティーマッピングオブジェクトで指定されている次の見出しが必要です。アカウント番号およびアワード

    次の例に、ファイルの抜粋を示します。

    Account Number,Awards
    2000144372,Gold
    2001144678,None
    2001154898,Platinum
    2004187456,None
    2007192007,None
    2010197554,Gold
    2010223114,Gold
    2012234096,Platinum
    2231547625,None

ワークフローの変更

この会社が取引明細書の印刷に使用しているEnhancePDFDocumentsワークフローを変更するには、管理者が IdentifyPDFDocumentsステップの後に ApplyPreferencesステップを追加し、ステップのプロパティーに値を設定します。

  • プリファレンスファイルの値は /aiw/aiw1/preferences/EnhancePDFprefs.csv です。
  • プロパティーマッピングの値は CustomerPreferencesです。

ワークフローを通じたジョブの処理

ワークフローを設定し、テストしたら、管理者は、ワークフローを実動環境に置きます。

用意されているHotFolderPDF入力装置は、取引明細書を含む PDF ジョブを受け取り、 EnhancePDFDocumentsワークフローに実行依頼します。

ジョブがIdentifyPDFDocuments ステップに移動します。RICOH ProcessDirectorは、PDF ファイル内の文書を識別し、 Doc.Custom.AccountNumberプロパティーの値を決定します。RICOH ProcessDirectorは、プロパティーの値をジョブの文書プロパティーファイルに書き込みます。

ジョブがApplyPreferencesステップに移動します。RICOH ProcessDirectorは、EnhancePDFprefs.csv ファイルの情報を読み取り、文書プロパティーファイルに1列のデータを作成します。この列には、 Doc.Custom.AwardLevelプロパティーの値が含まれます。

ジョブがBuildPDFFromDocumentsステップに移動します。RICOH ProcessDirectorは、文書プロパティーファイルの Doc.Custom.AwardLevel文書プロパティーの値を使用して、イメージを文書に適用します。

1.2.1.2.20.3.9.3 プリファレンスファイルに基づいて取引明細書を送付する使用シナリオ

このシナリオでは、ある会社が PDF の印刷処理を変更して、複数のチャネルを通じて顧客に取引明細書を送付するとします。顧客は、取引明細書を印刷またはメールで受け取るか、この会社の Web サイトで顧客アカウントに表示するかを選択します。この情報は、取引明細書のデータの一部ではないので、顧客のデータベースから、ヘッダーを含むテキストファイルにエクスポートします。このテキストファイルをプリファレンスファイルとして使用します。このファイル内の値によって、取引明細書を顧客に送付する方法が決まります。

プリファレンスファイルには、カスタマーアカウント番号、取引明細書の送付方法、メールアドレス、およびマーケティングの設定が含まれます。顧客は、この会社とその他のベンダーから特典情報を受け取るか、この会社からのみ特典情報を受け取るか、特典情報を受け取らないかを選択します。

この会社では、処理を変更する前は、用意されているEnhancePDFDocumentsワークフローを使用して、すべての取引明細書を印刷していました。 IdentifyPDFDocumentsステップの PDF 制御ファイルの識別プロパティーの値は、/aiw/aiw1/control_files/EnhancePDFdocs.ctl です。 BuildPDFFromDocumentsステップの ビルド PDF 制御ファイル 1プロパティーの値も、/aiw/aiw1/control_files/EnhancePDFdocs.ctl です。

また、子ワークフロープロパティーを EnhancePDFDocumentsに設定して、用意されている HotFolderPDF入力装置を使用しています。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して、各ジョブの実動 PDF ファイルにある個々の文書として取引明細書を識別します。各取引明細書の中のデータには、アカウント番号が含まれます。

新しい処理をサポートするために、管理者は次の操作を行います。

  • カスタム文書プロパティーを設定します。
  • プロパティーマッピングオブジェクトを作成します。
  • プリファレンスファイルを RICOH ProcessDirector から使用可能にします。
  • EnhancePDFDocumentsワークフローに ApplyPreferencesステップを追加します。
  • 変更したEnhancePDFDocumentsワークフローに、取引明細書を顧客にメールで送信するステップと、取引明細書を会社の Web サイトに表示するステップを追加します。

カスタム文書プロパティーの設定

カスタム文書プロパティーを設定するには、管理者が次の操作を行います。

  • 次の 2 つのカスタム文書プロパティー (ユーザーインターフェース名を指定するキャプションを含む) を docCustomDefinitions.xml ファイルで定義します。
    • Doc.Custom.AccountNumber (キャプションは アカウント番号)
    • Doc.Custom.PrefOffers (キャプションは 特典の設定)
  • docCustomユーティリティを実行し、カスタム文書プロパティー機能を更新します。
  • RICOH ProcessDirector の更新した文書プロパティーを RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat に読み込みます。
  • プラグインの文書プロパティーの定義機能を使用して、文書内のアカウント番号のデータを アカウント番号文書プロパティー (データベース名 Doc.Custom.AccountNumber) にマップします。

    処理中は、ワークフローのIdentifyPDFDocumentsステップが、 アカウント番号文書プロパティーのデータを、ジョブの PDF ファイル内の各文書から抽出します。

      注意:
    • 文書プロパティーの定義機能を使用して、 特典の設定文書プロパティー (データベース名 Doc.Custom.PrefOffers) にデータをマップすることはできません。文書にこのデータはありません。処理中は、ワークフローの ApplyPreferencesステップが、プリファレンスファイルを使用してプロパティー値を設定します。

  • プラグインの制御ファイルの保存機能を使用して、文書プロパティーの定義を EnhancePDFdocs.ctl 制御ファイルに保存します。
  • 制御ファイルをRICOH ProcessDirectorサーバーに送信します。

プロパティーマッピングオブジェクトの作成

管理者は、次の値で、CustomerPreferencesプロパティーマッピングオブジェクトを作成します。

  • 全般セクションの ファイルタイプの値は CSVです。
  • プロパティーマッピングセクションの値は以下のとおりです。
    見出し 文書プロパティー 使用法
    Account Number アカウント番号 文書の識別
    出力タイプ 出力タイプ プロパティーの更新
    メールアドレス メールアドレス プロパティーの更新
    Offers 特典の設定 プロパティーの更新

RICOH ProcessDirector からプリファレンスファイルを使用する設定

プリファレンスファイルを RICOH ProcessDirector で使用可能にするには、管理者が次の操作を行います。

  • プリファレンスファイル用に /aiw/aiw1/preferences ディレクトリーを作成します。
  • プリファレンスファイルを提供する部門に、名前を EnhancePDFprefs.csv にし、/aiw/aiw1/preferences ディレクトリーに置くように依頼します。
  • プリファレンスファイルが RICOH ProcessDirector で処理できる状態になっていることを確認します。
    • ファイルは、コンマ区切り (CSV) 形式またはタブ区切り形式になっている必要があります。

      データの列には、プロパティーマッピングオブジェクトで指定されている次の見出しが必要です。アカウント番号出力タイプEメールアドレス、およびオファー

    次の例に、ファイルの抜粋を示します。

    Account Number,Output Type,Email Address,Offers
    2000144372,Print,,All
    2001144678,Print,,None
    2001154898,Email,m.lopez@isp1.com,Company
    2004187456,Print,,Company
    2007192007,Web,j.gomez@isp2.com,All
    2010197554,Email,s.jones@isp3.com,Company
    2010223114,Email,d.wilson@isp4.com,None
    2012234096,Web,a.larson@isp5.com,None
    2231547625,Print,,All

ワークフローの変更

会社が取引明細書の印刷に使用しているEnhancePDFDocumentsワークフローを変更するには、管理者が次の操作を行います。

  • IdentifyPDFDocumentsステップの後に ApplyPreferencesステップを追加し、ステップのプロパティーに値を設定します。
    • プリファレンスファイルの値は /aiw/aiw1/preferences/EnhancePDFprefs.csv です。
    • プロパティーマッピングの値は CustomerPreferencesです。
  • ApplyPreferencesステップの後に GroupDocumentsステップを追加し、 第1グループプロパティーの値を 出力タイプに設定します。

    GroupDocumentsステップは、 出力タイプ文書プロパティーの値に基づいて、3 つの文書グループを作成します。次の値は、EnhancePDFprefs.csvファイルから取得されます。印刷Eメール、およびWeb

  • ワークフローでGroupDocumentsステップの後に CreateJobsFromDocumentsステップを追加し、 子ワークフロープロパティーの値を、現在のワークフローの名前に設定します。
  • CreateJobsFromDocumentsステップを BuildPDFFromDocumentsステップから切り離します。
  • SetJobPropsFromTextFileステップと CountPagesステップの間のコネクターに条件を追加します。コネクターの規則は次のとおりです。 Job number Unlike *.*

    この規則によって、親ジョブと子ジョブを異なる分岐で処理できます。名前に . (ピリオド) がない親ジョブはこの分岐を使用します。

  • SetDocPropsFromConditionsステップを追加し、このステップに SetJobPropsFromTextFileステップを接続します。 SetDocPropsFromConditionsステップは、子ジョブ用に新しい分岐を開始します。コネクターに規則はありません。ジョブ番号にピリオドがある子ジョブはこの分岐をたどります。

    SetDocPropsFromConditionsステップは、プリファレンスファイルから取得した 出力タイプ文書プロパティーの値に基づいて Custom 1ジョブプロパティー (データベース名 Job.Info.Attr1) を設定するプロパティー条件ファイルを指定します。プロパティー条件ファイルの内容は次のとおりです。

    "Doc.Pref.Output","Job.Info.Attr1"
    "=Email","Email"
    "=Print","Print"
    "=Web","Web"

  • SetDocPropsFromConditionsステップを BuildPDFFromDocumentsステップに接続します。
  • ワークフローに子ジョブ用の分岐を作成し、BuildPDFFromDocumentsステップと CountPagesステップを結ぶ既存のコネクターに条件を追加して取引明細書を印刷します。コネクターの規則は次のとおりです。 Custom 1 = Print
  • EmailDocumentsステップを追加し、 BuildPDFFromDocumentsステップを接続します。 EmailDocumentsステップは、各取引明細書を PDF ファイルとして顧客のメールアドレスに送信します。

    顧客のメールアドレスは、プリファレンスファイルに含まれます。

  • ワークフローに子ジョブ用の分岐を作成し、BuildPDFFromDocumentsステップと EmailDocumentsステップを結ぶコネクターに条件を追加して取引明細書をメールで送信します。コネクターの規則は次のとおりです。 Custom 1 = Email
  • RunExternalProgramステップを追加し、 BuildPDFFromDocumentsステップを接続します。 RunExternalProgramステップは、取引明細書を外部プログラムに送信し、このプログラムが明細書を会社の Web サイトに公開します。
  • ワークフローに子ジョブ用の分岐を作成し、BuildPDFFromDocumentsステップと RunExternalProgramステップを結ぶコネクターに条件を追加して取引明細書を会社の Web サイトに公開します。コネクターの規則は次のとおりです。 Custom 1 = Web
  • PrintJobsステップと RetainCompletedJobsステップの間に WaitForRelatedJobsステップを追加します。
  • CreateJobsFromDocumentsEmailDocuments、および RunExternalProgramの各ステップを WaitForRelatedJobsステップに接続します。

ワークフローを通じたジョブの処理

ワークフローを設定し、テストしたら、管理者は、ワークフローを実動環境に置きます。

用意されているHotFolderPDF入力装置は、取引明細書を含む PDF ジョブを受け取り、 EnhancePDFDocumentsワークフローに実行依頼します。

ジョブは、親ジョブのワークフロー分岐を通過し、ApplyPreferencesステップに移動します。RICOH ProcessDirectorは、EnhancePDFprefs.csvファイルの情報を読み取り、ジョブの文書プロパティーファイルに3列のデータを作成します。これらの列には、次のプロパティーの値が含まれます。

  • Doc.Pref.Output
  • Doc.Email.Address
  • Doc.Custom.PrefOffers

ジョブはGroupDocumentsステップに進みます。このステップは、 出力タイププロパティーの値に基づいて、各文書を 3 つのグループのいずれかに配置します。

ジョブはCreateJobsFromDocumentsステップに進みます。このステップは、各文書グループに子ジョブを作成し、子ジョブを同じワークフローに実行依頼します。

子ジョブは、ワークフローで子ジョブ用の分岐をたどります。

子ジョブがSetDocPropsFromConditionsステップに到達したら、RICOH ProcessDirectorCustom 1ジョブプロパティーの値を設定します。

  • 出力タイププロパティーが 印刷に設定されている子ジョブについては、 Custom 1ジョブプロパティーが Print に設定されます。
  • 出力タイププロパティーが メールに設定されている子ジョブについては、 Custom 1ジョブプロパティーが Email に設定されます。
  • 出力タイププロパティーが Webに設定されている子ジョブについては、 Custom 1ジョブプロパティーが Web に設定されます。

RICOH ProcessDirector は、 Custom 1ジョブプロパティーの値に基づいて、子ジョブを印刷、メール、または Web の分岐に送ります。

文書を印刷する子ジョブは、PrintJobsステップの後に WaitForRelatedJobsステップに進みます。

文書をメールで送信する子ジョブは、EmailDocumentsステップに進みます。RICOH ProcessDirector は、 メールアドレスプロパティーに指定されている値を使用して、各取引明細書を PDF ファイルとしてメールで顧客に送信します。

子ジョブは、その後WaitForRelatedJobsステップに進みます。

Web 文書の子ジョブは、RunExternalProgramステップに進みます。このステップは、取引明細書を外部プログラムに送信し、このプログラムが明細書を会社の Web サイトに公開します。

子ジョブは、その後WaitForRelatedJobsステップに進みます。

すべての子ジョブがWaitForRelatedJobsステップに到達したら、親ジョブと子ジョブの保存期間が始まります。

    注意:
  • この使用シナリオでは、特典の設定プロパティーの値を、文書プロパティーファイルに追加する方法を示しましたが、これらの値をワークフローで使用しませんでした。会社では、このプロパティーを使用して、顧客の取引明細書に特典に関するイメージを追加するかどうかを決めることができます。

1.2.1.2.20.3.10 文書処理の使用シナリオ

PDF Document Support 機能または AFP Support 機能を使用している場合、このトピックでは使用シナリオへのリンクを示します。これらのシナリオでは、文書処理を使用して、実動プロセスを改善し、クライアントに新しいサービスを提供する方法を示します。

1.2.1.2.20.3.10.1 AFP ジョブの使用シナリオ

これらのシナリオでは、文書を含むAFPジョブを処理する際にワークフローが進む各ステップを示します。

1.2.1.2.20.3.10.1.1 ソート (1 対 1) ジョブのシナリオ

このシナリオでは、文書が特定の順序で印刷されるようにするためのジョブのソート方法について説明します。

次の例では、1 つのアプリケーションによって、ソートされていない 1 つのジョブが作成されます。管理者は、カスタマーの姓に従ってジョブをアルファベット順にソートする必要があります。

1 対 1 の使用シナリオのダイアグラム

RICOH ProcessDirector では、文書プロパティーファイルを使用したジョブのソートがサポートされます。オリジナルジョブおよび実動ジョブの両方に対して同じ入力ファイルが使用されるため、文書データベースは必要ありません。

  1. SortJob ワークフローは、着信データを受信し準備します。SortJob は、AFP Support に含まれるサンプルの SortAFP ワークフローに基づいています。
  2. IdentifyDocuments ステップテンプレートに基づくステップで、ジョブ内のそれぞれの文書のプロパティーが含まれる文書プロパティーファイルが作成されます。
  3. ジョブはアセンブルフェーズに移動します。このフェーズで、ジョブは SortDocuments ステップテンプレートに基づくステップにより処理されます。
  4. BuildAFPFromDocuments ステップテンプレートに基づくステップにより、ジョブ 1001 の AFP ファイルが、各文書がソートされた順序に並ぶように更新されます。

1.2.1.2.20.3.10.1.2 分割 (1 対多) ジョブのシナリオ

このシナリオでは、大規模なジョブを小規模なジョブに分割する方法について説明します。この手法の利点の 1 つは、全体の印刷時間が削減される可能性があるということです。

次の例では、1 つのアプリケーションにより 80,000 個の文書を持つ 1 つの大規模なジョブが作成されます。管理者は、40,000 個の文書をあるプリンターで、残りを別のプリンターで印刷するためにジョブを分割する必要があります。

1 対多の使用シナリオのダイアグラム

RICOH ProcessDirector では、文書プロパティーファイルを使用したジョブの分割がサポートされます。オリジナルジョブおよび実動ジョブの両方に対して同じ入力ファイルが使用されるため、文書データベースは必要ありません。

  1. LargeApp ワークフローは、着信データを受信し準備します。
  2. IdentifyDocuments ステップテンプレートに基づくステップで、ジョブ内のそれぞれの文書のプロパティーが含まれる文書プロパティーファイルが作成されます。
  3. ジョブはアセンブルフェーズに移動します。このフェーズで、ジョブはこのジョブを分割するための文書カウントを指定する SplitJobs ステップにより処理されます。
  4. CreateAFPJobsFromDocuments ステップテンプレートに基づくステップで、PrintSplit ワークフローの 2 つの実動ジョブが作成されます。

1.2.1.2.20.3.10.2 PDF ジョブの使用シナリオ

これらのシナリオでは、PDFジョブを処理する際に進むワークフローステップの例を示します。

1.2.1.2.20.3.10.2.1 ソート (1 対 1) PDF ジョブのシナリオ

このシナリオでは、文書が特定の順序で印刷されるようにするための PDF ジョブのソート方法について説明します。

次の例では、1 つのアプリケーションによって、ソートされていない 1 つのジョブが作成されます。管理者は、カスタマーの姓に従ってジョブをアルファベット順にソートする必要があります。

1 対 1 の使用シナリオのダイアグラム

RICOH ProcessDirector では、文書プロパティーファイルを使用したジョブのソートがサポートされます。オリジナルジョブおよび実動ジョブの両方に対して同じ入力ファイルが使用されるため、文書データベースは必要ありません。

  1. 着信データを受信および準備するには、SortJobワークフローを作成します。SortJob は、PDF Document SupportによりインストールされるサンプルSortPDFワークフローに基づいて作成します。
  2. 新しいSortJobワークフローでは、IdentifyPDFDocumentsステップでRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルを指定します。このステップでは、ジョブ内の各文書の文書プロパティー値を含む文書プロパティーファイルが作成されます。
  3. アセンブルフェーズの SortDocuments ステップでソートプロパティーを指定します。
  4. BuildPDFFromDocuments ステップを定義し、ジョブ 1001 の PDF ファイルを各文書がソートされた順序に並ぶように更新します。このステップでは、このワークフローを使用して処理する PDF ファイルにマークアップを追加する RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルを指定することもできます。

1.2.1.2.20.3.10.2.2 分割 (1 対多) PDF ジョブのシナリオ

このシナリオでは、大規模な PDF ジョブを小規模なジョブに分割する方法について説明します。この手法の利点は、全体の印刷時間が削減されたり、印刷リソースを共有できる可能性があるということです。

次の例では、1 つのアプリケーションにより 80,000 個の文書を持つ 1 つの大規模なジョブが作成されます。管理者は、40,000 個の文書をあるプリンターで、残りを別のプリンターで印刷するためにジョブを分割する必要があります。

1 対多の使用シナリオのダイアグラム

RICOH ProcessDirector では、文書プロパティーファイルを使用したジョブの分割がサポートされます。オリジナルジョブおよび実動ジョブの両方に対して同じ入力ファイルが使用されるため、文書データベースは必要ありません。

  1. 着信データを受信および準備するには、LargeAppという名前の新しいワークフローを作成します。たとえば、SortSplitPDFワークフローを新しいワークフローにコピーして、LargeAppという名前を付けることができます。
  2. 新しいLargeAppワークフローでは、IdentifyPDFDocumentsステップでRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルを指定します。このステップでは、ジョブ内の各文書の文書プロパティー値を含む文書プロパティーファイルが作成されます。
  3. アセンブルフェーズでSplitDocumentsステップを定義し、ジョブを指定されたセグメントに分割します。文書をソートまたはグループ化しない場合、新しいワークフローに適用しないステップを削除します。
  4. 2つの実動ジョブ(子ジョブ)を作成するCreateJobsFromDocumentsステップを定義します。 CreateJobsFromDocumentsステップで、PDFファイルにマークアップを追加するRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルの名前を定義します。
  5. 子ジョブには、AssemblePDFワークフローを使用するか、そのワークフローのコピーを作成して、子ジョブを印刷する特定のワークフローを定義できます。

1.2.1.2.20.3.10.3 文書を顧客に E メールで送信する使用シナリオ

このシナリオでは、印刷所は、PDF ファイルとして受信可能な書類を受信する顧客を表示することを望んでいます。印刷所は、顧客の書類を印刷するだけでなく、すべての書類を PDF ファイルとして E メールサービスプロバイダーに送信できるように、PDF ワークフローを変更します。サービスプロバイダーは、書類を顧客に E メールで送信します。

印刷所は RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して、各ジョブの実働 PDF ファイルの個別文書となる書類を識別します。各文書のデータには、顧客の名前と E メールアドレスが含まれます。

書類を印刷および E メールの送信の両方ができるようにワークフローを変更するには、印刷所の管理者が新しいプロセスをサポートする RICOH ProcessDirector を構成します。

管理者は次のように実行します。

  • 文書を、E メールサービスプロバイダーの外部 SMTP サーバーに送信するために、RICOH ProcessDirector を構成します。この構成には、 代替 SMTP サーバープロパティーの値の設定が含まれます。
  • docCustomDefinitions.xml ファイルでカスタム文書プロパティーの Doc.Custom.CustomerName を定義し、 docCustom ユーティリティーを実行して、カスタム文書プロパティー機能をアップグレードします。
  • RICOH ProcessDirector の更新した文書プロパティーを RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat に読み込みます。
  • プラグインで文書プロパティーの定義を使用して、2 つの文書プロパティーがジョブの PDF ファイルの各文書から抽出するデータを指定します。
    • Doc.EmailAddress で、顧客の E メールアドレスを抽出します。
    • Doc.Custom.CustomerName で、顧客名を抽出します。
  • 2 つの文書プロパティー定義を、書類を個別文書として識別する制御ファイルに保存します。
  • EmailDocuments ステップを追加し、ステッププロパティーの値を次のように設定します。
    • 宛先アドレスの値は、${Doc.EmailAddress} です。
    • 件名の値は、${Doc.Custom.CustomerName} 様宛の書類 です。
    • メッセージの値は、書類を E メールで受け取り、緑を守りましょう!
    • 文書の添付の値は、 はいです。
    • 添付名の値は、 ${Doc.Custom.CustomerName}.pdf です。
管理者がワークフローを使用可能にし、ジョブをワークフローに送信すると、RICOH ProcessDirector は次のように実行します。
  • E メールサービスプロバイダーに、ジョブのそれぞれの顧客書類の PDF ファイルを送信します。
  • 各顧客の書類を印刷します。

サービスプロバイダーが、各顧客に書類を E メールで送信します。Anita Doe という顧客に、次の E メールが届きます。

宛先: Anita.Doe@mymail.com
件名: Anita Doe様のステートメント
書類添付:Anita Doe.pdf
__________________________________________________
書類をEメールで受け取り、緑を守りましょう!

それぞれの顧客は、郵便で印刷書類を受け取り、E メールで PDF 書類を受信した後に、今後の書類を郵便で受け取るか E メールで受信するかを決定できます。

1.2.1.2.20.3.10.4 ジョブから文書をプルする使用シナリオ

これらのシナリオでは、文書をジョブから抽出し、特別な処理を行うステップを通じて送信することで、どのようにクライアントに新しいサービスを提供できるかが示されます。。

1.2.1.2.20.3.10.4.1 支払いが遅れた場合にジョブから督促状をプルする使用シナリオ

このシナリオでは、顧客の支払いが遅れた場合に、サービスビューローがクライアントの PDF 印刷ジョブで督促状を印刷します。サービスビューローは、午後 3:00 まで印刷ジョブを待ちます。午後 1:00 から午後 3:00 までの間に、クライアントがプルリストを送信します。これには、支払いが遅れた顧客のアカウント番号が含まれます。サービスビューローは、印刷ジョブから督促状を抽出して、顧客向けの督促状を印刷から抑制します。

サービスビューローは RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して、各ジョブの実動 PDF ファイルの個別文書として督促状を識別します。各督促状のデータには、アカウント番号が含まれます。

プルリストのアカウントに対応する督促状をプルするようにワークフローを変更するには、サービスビューローの管理者が新しいプロセスをサポートする RICOH ProcessDirector を構成します。

管理者は次のように実行します。

  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat文書プロパティーの定義機能を使用して、 Doc.PullProp文書プロパティーを定義します。このプロパティーを定義するために、管理者は、ワークフローの IdentifyPDFDocuments ステップがジョブの PDF ファイルの各文書から抽出するアカウント番号のデータを指定します。

    このシナリオでは、管理者は Doc.PullProp 文書プロパティー の値 (アカウント番号) を使用して、ジョブから削除される文書を決定します。このプロパティーは、すべての文書処理機能に用意されています。または、管理者は docCustomDefinitions.xml ファイルの Doc.Custom.AccountNumber など、別の文書プロパティーを定義し、そのプロパティーを Doc.PullProp の代わりに使用することもできます。

    注意: カスタム文書プロパティーを定義する場合は、docCustomユーティリティーを実行してカスタム文書プロパティー機能を更新し、更新された RICOH ProcessDirector 文書プロパティーを RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat にロードします。

  • プラグインの制御ファイルの保存機能を使用して、個別文書として督促状を識別する制御ファイルに文書プロパティー定義を保存します。

  • 制御ファイルをRICOH ProcessDirectorサーバーに送信します。

  • IdentifyPDFDocuments ステップの PDF 制御ファイルの識別プロパティーの値として、制御ファイルの名前を指定します。

  • 待機ステップを、ワークフローの IdentifyPDFDocumentsステップの後に追加し、 待機期限プロパティーの値を3:00 PMに設定します。

  • SetDocPropsFromList ステップを、 待機ステップの後のワークフローに追加し、ステッププロパティーの値を次のように設定します。

    • リストファイルディレクトリー の値は、/aiw/aiw1/clientfiles/pull です。

    • 区切り文字の値は、 改行です。

    • リストファイルの列の値は、 プロパティーのプルです。 プロパティーのプルは、 Doc.PullProp 文書プロパティーのユーザーインターフェース名です。

      管理者が、アカウント番号のデータを指定するために Doc.Custom.AccountNumber 文書プロパティーを定義していた場合は、 リストファイルの列の値は、 Doc.Custom.AccountNumber になります。

    • 設定する文書プロパティーの値は、 文書のプルです。 文書のプルは、 Doc.Pull 文書プロパティーのユーザーインターフェース名です。

      Doc.Pullプロパティーが、すべての文書処理機能に用意されています。 設定する文書プロパティー文書プロパティーの値を選択すると、便利です。また、管理者はカスタム文書プロパティーを作成し、それを 設定する文書プロパティーの値として使用することもできます。

    • 一致する文書の値の値は、 はいです。

    • その他の文書の値の値は、 いいえです。

  • 文書のグループ化ステップをワークフローの SetDocPropsFromListステップの後に追加し、 第1グループプロパティーの値を 文書のプルに設定します。

  • CreateJobsFromDocuments ステップを 文書のグループ化ステップの後のワークフローに追加し、 子ワークフロープロパティーの値を現在のワークフローの名前に設定します。

  • ワークフローの開始近辺に、親ジョブと子ジョブを別々に処理するための条件付き処理を追加します。子ジョブ用の新しい分岐によって、文書識別ステップを迂回できます。

  • 子ジョブの分岐の最初に SetDocPropsFromConditions ステップを追加します。

    このステップでは、文書のプル文書プロパティーの値に基づいて、ジョブプロパティーに値が割り当てられます。プロパティー条件ファイルでは、 カスタム 1 ジョブプロパティーの値が Pull または Print に設定されます。

  • 2 つのワークフロー分岐を作成します。1 つは、印刷される文書のある子ジョブ用です。もう 1 つは、プルされた文書のある子ジョブ用です。分岐のルールは、次のようになります。

    • カスタム 1 = Pull

    • カスタム 1 = Print

  • SendEmail ステップを、プルされた文書のある子ジョブ用の分岐に追加します。このステップでは、ジョブの PDF ファイルを、文書がプルされたことを確認するためにクライアントに送信します。

    • 宛先アドレスプロパティーの値は、確認のために PDF ファイルを要請したクライアント企業の人物の E メールアドレスになります。

    • 添付プロパティーの値は、 ${getCurrentFile(pdf)} です。

    • メッセージプロパティーの値は、ジョブ ${Job.Name} からプルされた督促状です。

  • WaitForRelatedJobs ステップに接続して、2 つの分岐を合流します。

注意: この使用シナリオのワークフローは、PullPDFSample ワークフローに似ています。ワークフローで、すべてのステップ、分岐へのコネクター、そしてステッププロパティーの値が表示されるか確認します。

管理者がワークフローを使用可能にし、午前8:00にジョブをそのワークフローに実行依頼します。

ジョブが、親ジョブ用のワークフロー分岐を通って、待機ステップで停止します。

午後 1:00 にオペレーターがプルリストをクライアントから受け取り、それを /aiw/aiw1/clientfiles/pull ディレクトリーにアップロードします。プルリストには、次の 6 つのアカウント番号が含まれています。

245876A270011H335698R520905B558721L875540R

午後 2:50 にオペレーターが 2 番目のプルリストをクライアントから受け取り、それをアップロードします。プルリストには、次の 2 つのアカウント番号が含まれています。

445009S500112A

午後 3:00 に RICOH ProcessDirector によって、ジョブが 待機ステップからリリースされます。

ジョブは、SetDocPropsFromListステップに移動します。RICOH ProcessDirector

  • 2 つのプルリストを aiw/aiw1/clientfiles/pull ディレクトリーから取得します。

    .
  • ジョブのスプールファイルにある文書プロパティーファイルの Doc.PullProp プロパティーの値を確認します。

  • 文書プロパティーファイルに Doc.Pull プロパティーの値の列を作成します。

    Doc.PullPropプロパティーの値が、プルリストにある 8 つのアカウント番号のいずれかに一致すると、RICOH ProcessDirector で、 Doc.Pullプロパティーの値が はいに設定されます。

    文書プロパティーファイルのすべてのその他の文書の Doc.Pull プロパティーの値は、 いいえに設定されます。

ジョブが文書のグループ化ステップに移動します。ここでは、 Doc.Pull プロパティーの値に基づいて、2 つのグループのいずれかに各文書が配置されます。

ジョブはCreateJobsFromDocumentsステップに進みます。このステップは、各文書グループに子ジョブを作成し、子ジョブを同じワークフローに実行依頼します。

子ジョブは、ワークフローで子ジョブ用の分岐をたどります。

子ジョブがSetDocPropsFromConditionsステップに到達したら、RICOH ProcessDirectorCustom 1ジョブプロパティーの値を設定します。

  • Doc.Pull プロパティーに はいが設定されている子ジョブに関しては、 カスタム 1 ジョブプロパティーに Pull が設定されます。

  • Doc.Pull プロパティーに いいえが設定されている子ジョブに関しては、 カスタム 1 ジョブプロパティーに Print が設定されます。

RICOH ProcessDirector によって、 カスタム 1ジョブプロパティーの値に基づき、子ジョブがワークフローの印刷分岐またはプル分岐に送信されます。

プルされた文書がある子ジョブはSendEmailステップに移動し、RICOH ProcessDirector によって、確認のためにクライアントにジョブが E メールで送信されます。子ジョブは、その後 WaitForRelatedJobsステップに進みます。

文書を印刷する子ジョブは、PrintJobsステップの後に WaitForRelatedJobsステップに進みます。

両方の子ジョブがWaitForRelatedJobsステップに到着すると、RICOH ProcessDirector によって RetainCompletedJobsステップに送信されます。

1.2.1.2.20.3.10.4.2 災害地域の住所に基づいてポリシーをプルする使用シナリオ

このシナリオでは、サービスビューローが PDF 印刷ジョブのポリシーを印刷します。深刻な洪水により 2 つの郵便番号の区域に郵送できないため、サービスビューローはこれらの郵便番号を持つ顧客住所のポリシーの印刷を抑制します。印刷ジョブからこれらを除外し、顧客には E メールで送信します。

このシナリオのワークフローには、プルリストの受信を待つステップはありません。ジョブは待機せずにワークフロー内を移動します。サービスビューローが災害地域の郵便番号のプルリストを入力するとすぐに、RICOH ProcessDirector によって、 SetDocPropsFromListステップに入る各印刷ジョブから、これらの郵便番号がある文書を削除されます。プルリストのすべての郵便番号の区域で郵送が復旧すると、サービスビューローはプルリストを削除します。RICOH ProcessDirector によって、 SetDocPropsFromListステップに入る印刷ジョブから文書が削除されなくなります。ワークフローにステップは残り、ジョブから文書をプルする必要があればいつでも使用できます。

サービスビューローは RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して、各ジョブの実動 PDF ファイルの個別文書としてポリシーを識別します。各ポリシーのデータには、カスタマー名、顧客の E メールアドレス、郵便番号が含まれます。

災害地域の顧客にポリシーをプルするようにワークフローを変更するには、サービスビューローの管理者が新しいプロセスをサポートする RICOH ProcessDirector を構成します。

管理者は次のように実行します。

  • docCustomDefinitions.xml ファイルで、 Doc.Custom.CustomerNameDoc.Custom.PostalCode という 2 つのカスタム文書プロパティーを定義します。
  • docCustomユーティリティを実行し、カスタム文書プロパティー機能を更新します。
  • RICOH ProcessDirector の更新した文書プロパティーを RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat に読み込みます。
  • プラグインの文書プロパティーの定義機能を使用して、次の 3 つの文書プロパティーを定義します。
    • Doc.Custom.PostalCode では、郵便番号のデータを指定します。
    • Doc.Custom.CustomerName では、カスタマー名のデータを指定します。
    • Doc.EmailAddress では、顧客の E メールアドレスのデータを指定します。

      この文書プロパティーは、すべての文書処理機能に付属しています。

    ワークフローのIdentifyPDFDocumentsステップでは、ジョブのPDFファイルの各文書から、3つの文書プロパティーのデータを抽出します。RICOH ProcessDirectorは、 Doc.Custom.PostalCode文書プロパティーの値を使用して、ジョブから引き出す文書を決定します。RICOH ProcessDirectorは、引き出した文書をメールするステップで Doc.Custom.CustomerName文書プロパティーと Doc.EmailAddress文書プロパティーの値を使用します。

  • プラグインの制御ファイルの保存機能を使用して、個別文書としてポリシーを識別する制御ファイルに文書プロパティー定義を保存します。
  • 制御ファイルをRICOH ProcessDirectorサーバーに送信します。
  • IdentifyPDFDocuments ステップの PDF 制御ファイルの識別プロパティーの値として、制御ファイルの名前を指定します。
  • ワークフローに SetDocPropsFromList ステップを追加し、ステッププロパティーの値を次のように設定します。
    • リストファイルディレクトリー の値は、/aiw/aiw1/clientfiles/pull です。
    • 区切り文字の値は、 改行です。
    • リストファイルの列の値は、 Doc.Custom.PostalCode です。
    • 設定する文書プロパティーの値は、 文書のプルです。 文書のプルは、 Doc.Pull 文書プロパティーのユーザーインターフェース名です。

      Doc.Pullプロパティーが、すべての文書処理機能に用意されています。 設定する文書プロパティー文書プロパティーの値を選択すると、便利です。また、管理者はカスタム文書プロパティーを作成し、それを 設定する文書プロパティーの値として使用することもできます。

    • 一致する文書の値の値は、 はいです。
    • その他の文書の値の値は、 いいえです。
  • 文書のグループ化ステップをワークフローの SetDocPropsFromListステップの後に追加し、 第1グループプロパティーの値を 文書のプルに設定します。
  • CreateJobsFromDocuments ステップを 文書のグループ化ステップの後のワークフローに追加し、 子ワークフロープロパティーの値を現在のワークフローの名前に設定します。
  • ワークフローの開始近辺に、親ジョブと子ジョブを別々に処理するための条件付き処理を追加します。子ジョブ用の新しい分岐によって、文書識別ステップを迂回できます。
  • 子ジョブの分岐の最初に SetDocPropsFromConditions ステップを追加します。

    このステップでは、文書のプル文書プロパティーの値に基づいて、ジョブプロパティーに値が割り当てられます。プロパティー条件ファイルでは、 カスタム 1 ジョブプロパティーの値が Pull または Print に設定されます。

  • 2 つのワークフロー分岐を作成します。1 つは、印刷される文書のある子ジョブ用です。もう 1 つは、プルされた文書のある子ジョブ用です。分岐のルールは、次のようになります。
    • カスタム 1 = Pull
    • カスタム 1 = Print
  • EmailDocuments ステップを、プルされた文書のある子ジョブ用の分岐に追加します。このステップでは、各文書を PDF ファイルとして顧客の E メールアドレスに送信します。
    • 宛先アドレスの値は、${Doc.EmailAddress} です。
    • 件名の値は、${Doc.Custom.CustomerName} 様のポリシー.
    • メッセージの値は、郵便番号 ${Doc.Custom.PostalCode} への郵送に支障がでているため、ポリシーの PDF コピーを添付しました
    • 文書の添付の値は、 はいです。
    • 添付名の値は、 ${Doc.Custom.CustomerName}.pdf です。
  • WaitForRelatedJobs ステップに接続して、2 つの分岐を合流します。
  • プルリストを作成し、/aiw/aiw1/clientfiles/pull ディレクトリーにアップロードします。プルリストには、次の 2 つの郵便番号が含まれます。
    8045580540

管理者がワークフローを使用可能にし、ジョブをそのワークフローに送信します。

ジョブが、親ジョブ用のワークフロー分岐を通って、SetDocPropsFromListステップに移動します。RICOH ProcessDirector

  • プルリストを/aiw/aiw1/clientfiles/pullディレクトリーから取得します。
  • ジョブのスプールファイルにある文書プロパティーファイルの Doc.Custom.PostalCode プロパティーの値を確認します。
  • 文書プロパティーファイルに Doc.Pull プロパティーの値の列を作成します。

    Doc.Custom.PostalCodeプロパティーの値が、2 つの郵便番号のいずれかに一致すると、RICOH ProcessDirectorDoc.Pullプロパティーの値が はいに設定されます。

    文書プロパティーファイルのすべてのその他の文書の Doc.Pull プロパティーの値は、 いいえに設定されます。

ジョブが文書のグループ化ステップに移動します。ここでは、 Doc.Pull プロパティーの値に基づいて、2 つのグループのいずれかに各文書が配置されます。

ジョブはCreateJobsFromDocumentsステップに進みます。このステップは、各文書グループに子ジョブを作成し、子ジョブを同じワークフローに実行依頼します。

子ジョブは、ワークフローで子ジョブ用の分岐をたどります。

子ジョブがSetDocPropsFromConditionsステップに到達したら、RICOH ProcessDirectorCustom 1ジョブプロパティーの値を設定します。

  • Doc.Pull プロパティーに はいが設定されている子ジョブに関しては、 カスタム 1 ジョブプロパティーに Pull が設定されます。
  • Doc.Pull プロパティーに いいえが設定されている子ジョブに関しては、 カスタム 1 ジョブプロパティーに Print が設定されます。

RICOH ProcessDirector によって、 カスタム 1ジョブプロパティーの値に基づき、子ジョブがワークフローの印刷分岐またはプル分岐に送信されます。

プルされた文書のある子ジョブはEmailDocumentsステップに移動し、RICOH ProcessDirector によって、各ポリシーが PDF ファイルとして顧客に E メールで送信されます。John Doe という顧客に、次の E メールが届きます。

宛先:John.Doe@mymail.com 件名:John Doe様のポリシー
添付: John Doe.pdf__________________________________________________郵便番号80455への郵送に支障がでているため、ポリシーのPDFコピーを添付しました。

子ジョブは、その後WaitForRelatedJobsステップに進みます。

文書を印刷する子ジョブは、PrintJobsステップの後に WaitForRelatedJobsステップに進みます。

両方の子ジョブがWaitForRelatedJobsステップに到着すると、RICOH ProcessDirector によって RetainCompletedJobsステップに送信されます。

プルリストの郵便番号の区域で郵送が復旧すると、管理者はプルリストを /aiw/aiw1/clientfiles/pull ディレクトリーから削除します。

RICOH ProcessDirector は、ジョブのすべての文書を印刷し、管理者が別のプルリストを pull ディレクトリーに配置するまで、ワークフローを移動します。

1.2.1.2.20.4 共通プロパティー機能

共通プロパティー機能は、トランザクション処理と追跡の目的に役立つジョブプロパティーと文書プロパティーを追加します。

ジョブプロパティーは、ステップテンプレートに関連付けられませんが、ワークフローエディターのAssignJobValuesステップまたは ジョブデフォルトの管理アクションを使用してワークフローに設定できます。 ジョブデフォルトの管理アクションを使用すると、ジョブプロパティーノートブックにジョブプロパティーが表示されます。 AssignJobValuesステップを使用すると、ジョブプロパティーノートブックには表示されません。

これらのジョブプロパティーは、使用しているワークフローのコネクターに定義されたルールで使用できます。これらのプロパティーは、ジョブテーブルでジョブを検索するときに使用できます。

文書プロパティーは、SetDocPropsFromListステップもしくは SetDocPropsFromConditionsステップ、または文書プロパティーの値を設定する他のステップを使用して設定できます。環境設定管理機能がインストールされている場合は、環境設定ファイルのプロパティーマッピングを使用して、これらの文書プロパティーの値を設定できます。

これらのジョブプロパティーおよび文書プロパティーは、文書ポートレットで文書を検索するときに使用できます。アーカイブ機能がインストールされている場合は、これらの文書プロパティーを使用して、文書を並べ替えたり、グループ化したり、リポジトリーに保存したりすることもできます。

ジョブプロパティー
データベース名 ノートブックフィールド名 データタイプ
Job.ApplicationID アプリケーションID String128
Job.ApplicationSubType アプリケーションサブタイプ String128
Job.ApplicationType アプリケーションタイプ String128
Job.ClientID クライアントID String32
Job.CompanyID 会社ID String128
Job.CompanyName 会社名 String128
Job.CycleDate サイクル日付 日付
Job.CycleID サイクルID String32
Job.DeliveryMethod 配達方法 String128
Job.DocumentSubType 文書サブタイプ String128
Job.DocumentType 文書タイプ String128
Job.DueDate 期日 時刻
Job.FoldType 折りタイプ String128
Job.IssueDate 発行日 時刻
Job.LineOfBusiness 基幹業務 String128
Job.WorkflowType ワークフロータイプ String128
文書プロパティー
データベース名 ノートブックフィールド名 データタイプ
Doc.ApplicationID アプリケーションID String128
Doc.ApplicationSubType アプリケーションサブタイプ String128
Doc.ApplicationType アプリケーションタイプ String128
Doc.ClientID クライアントID String32
Doc.CompanyID 会社ID String128
Doc.CompanyName 会社名 String128
Doc.CycleDate サイクル日付 日付
Doc.CycleID サイクルID String32
Doc.DeliveryMethod 配達方法 String128
Doc.DocumentSubType 文書サブタイプ String128
Doc.DocumentType 文書タイプ String128
Doc.DueDate 期日 時刻
Doc.FoldType 折りタイプ String128
Doc.IssueDate 発行日 時刻
Doc.LineOfBusiness 基幹業務 String128
Doc.WorkflowType ワークフロータイプ String128

1.2.1.2.20.5 Advanced Transform機能

Advanced Transform 機能はカスタマイズ可能なコンポーネントです。必要な入力および出力データストリーム用の変換を購入できます。

次のデータストリームの間で変換を使用できます。

  • AFP
  • BMP、GIF、JPEG、PNG、TIFF(入力データストリームとしてのみ)
  • PCL
  • PDF
  • PostScript

Advanced Transform 機能を注文するときは、必要な入力データストリーム変換と、必要な出力データストリーム変換を指定してください。ワークフローを構成するときは、必要に応じて入力および出力データストリーム変換を組み合わせることができます。

    注意:
  • AFPオブジェクトコンテナーに含まれるPDFファイルまたはイメージファイルを使用してジョブを送信する場合、それらを正しく処理するために適切な入力データストリーム変換をインストールする必要があります。たとえば、イメージを含むAFPファイルの場合は、InputImage変換を使用する必要があります。 InputImage変換をインストールすると、サポートされているイメージを含むジョブが自動的に変換されます。PDFデータを含むAFPファイルの場合は、 InputAFP変換と InputPDF変換の両方をインストールする必要があります。

Advanced Transform 機能をインストールして活動化した後は、使用する入力および出力データストリーム変換に対する試用版のまたは購入したライセンスキーをインストールしてください。

1.2.1.2.20.6 Web Services Enablement

この機能により、RICOH ProcessDirector オブジェクトおよびステップは、Representational State Transfer (REST) および Simple Object Access Protocol (SOAP) を使用して、アプリケーションの Web サービスとの通信が可能になります。REST および SOAP の RICOH ProcessDirector 実装は、Extensible Markup Language (XML) をサポートします。また REST の実装は、JavaScript Object Notation (JSON) もサポートします。

この機能は、以下を追加します。

  • 入力装置タイプ
  • 通知オブジェクトタイプ
  • ステップテンプレート

入力装置タイプ

Web Services Enablement には、2 種類の入力装置があります。REST および SOAP Web サービスの入力装置は、Web サービスを呼び出して、ジョブの作成に RICOH ProcessDirector が使用する情報を取得し、アプリケーションと通信します。

通知オブジェクトタイプ

Web Services Enablement には、2 種類の通知オブジェクトがあります。REST および SOAP Web サービスの通知は、ジョブまたはプリンターイベントの発生時に、Web サービスを呼び出してアプリケーションを更新します。例えば、注文ジョブ内のすべての品目をカスタマーに出荷するときに、通知はアプリケーションを更新できます。印刷エラーの発生時、または入力装置の状況変化時、通知によりアプリケーションに警告できます。

ステップテンプレート

Web Services Enablement には、次のステップテンプレートがあります。

  • CallRESTService
  • CallSOAPService

これらのステップテンプレートに基づくステップは、Web サービスインターフェースを提供するアプリケーションと通信できます。これらのステップは、RICOH ProcessDirector ワークフロー内のどのフェーズからでも Web サービスを呼び出します。

認証

Web Services Enablement の入力装置および通知は、API キーまたはセッション認証を必要とするアプリケーションの Web サービスと通信できます。またこれらは、認証が不要なアプリケーションとも通信できます。入力装置は、入力のポーリング時に認証を行います。通知は、アプリケーションにステータスを送信するときに認証を行います。

API キー認証の場合は、認証コードを静的な資格情報プロパティーに入力するか、HTTP ユーザー ID およびパスワードを定義します。オブジェクトは、認証コード、またはHTTPユーザーIDとパスワードを、データをやり取りするWebサービスに渡します。次に Web サービスは、アプリケーションで認証を行って応答を返します。

セッション認証の場合は、一連の認証要求プロパティーに、認証資格情報 (ユーザー ID およびパスワード) などの値を入力します。入力装置または通知は、最初に REST Web サービスを呼び出して、アプリケーションで認証を受けます。認証に成功すると、Webサービスはトークンを返します。次に入力装置または通知は、データをやり取りするWebサービスに、呼び出し内のトークンを転送します。

1.2.1.2.20.6.1 JSON 注文を Web サービスで処理する使用シナリオ

このシナリオでは、印刷会社は書籍注文 Web サイトから注文を取得して処理します。各注文は、2 つのジョブチケットで構成されています。1 つのジョブチケットは、書籍の印刷に必要な情報 (印刷ファイルの場所を含む) を提供します。他のジョブチケットは、書籍の表紙を印刷するために必要な情報を提供します書籍と表紙は別の実動プロセスで処理されているので、印刷会社は、注文の処理全体が完了したときに報告する必要があります。Web サイトには、REST Web サービスインターフェースが備わっています。

Web Services Enablement 機能には、このシナリオの展開を示すサンプルオブジェクトが含まれています。

  • RestfulWebServiceWFワークフロー
  • RestfulWebServiceSampleREST Web サービスの入力装置
  • JSON 注文とジョブチケット
  • XPath 表現
  • XSLT スタイルシート
  • RICOH ProcessDirector 指定変更ファイル
  • RestfulWebServiceSampleNotifyREST Web サービスの通知

RestfulWebServiceWFワークフローについて詳しくは、REST Web サービスから取得した注文を処理するワークフローを実行する際の、関連タスクのトピックを参照してください。

書籍注文 Web サイトの要件を確認する

印刷会社は、書籍注文 Web サイトの REST Web サービスと通信するための要件を確認します。 RICOH ProcessDirector は、3 つの Web サービスを呼び出す必要があります。

  • 1 つの Web サービスへの呼び出しは、各書籍注文の JSON 情報を取得します。注文が Web サイトで待機状態になっている場合、Web サービスは各 GET 呼び出しへの応答で 1 件の JSON 注文を返します。待機状態の注文がない場合、Web サービスは呼び出しに応答しません。

    サンプルの JSON 注文の内容:

    {"Order": {"orderId": "ORD1238875463", "customername": "Ricoh"}}

  • 別の Web サービスへの呼び出しは、書籍と表紙のジョブチケットに関する JSON 情報を取得します。

    サンプルの JSON ジョブチケット情報:

    {"JobTicket": [{ "itemnumber": "1182563839", "copies":"4","media" : "Letter Plain","file" : "http://localhost:15080/restapi/Brochure.pdf","type" : "Brochure","title" : "RPDBestSeller"}, { "itemnumber": "1934194376", "copies":"4","media" : "Letter Preprinted","file" : "http://localhost:15080/restapi/Cover.pdf","type" : "Cover" ,"title" : "RPDBestSeller" }]}

  • 3 つ目の Web サービスへの呼び出しは、注文の各完了済みジョブチケットの品目番号を送信します。注文の両方の品目番号が送信されると、Web サービスはジョブ番号と品目番号がリストされた PDF ファイルを作成します。Web サービスは、PDF ファイルをディレクトリーに配置します。

    サンプル PDF ファイルの内容:

    10000001.2 with item number 1182563839 has been processed10000001.1 with item number 1934194376 has been processed

    注意:
  • 3 つのサンプル Web サービスは、書籍注文 Web サイトの Web サービスをシミュレートしますが、これらは Web Services Enablement 機能の一部としてローカルで使用できます。これらの Web サービスは、 RestfulWebServiceSample入力装置、 RestfulWebServiceWFワークフロー内の CallRESTServiceステップ、および RestfulWebServiceSampleNotify通知で作成された特定の要求に対してサンプルデータを返します。
  • サンプル Web サービスは、異なる注文 ID でサンプル注文を生成し、異なる品目番号で複数のサンプルジョブチケットを生成します。サンプル内の他のデータは同じです。

Web サービスへの呼び出しを作成する場合、RICOH ProcessDirector の管理者は次の内容を確認してください。

  • 書籍注文 Web サイトでの認証に必要な値。
  • 各 Web サービスにデータを要求するために必要な値。
  • 各 Web サービスからの応答で提供されるデータの形式。

管理者は、ブラウザーのプラグインを使用して、REST Web サービスに応答を要求する手動テストを実行します。プラグインの例としては、RESTClient for Mozilla Firefox および Boomerang for Google Chrome があります。

JSON の処理を準備する

管理者は、REST Web サービスで返された JSON 注文の内容とジョブチケットを確認して、RICOH ProcessDirector で必要な情報を識別します。次に、Web サービスを呼び出して XML および JSON を処理する RICOH ProcessDirector 機能を判断します。管理者は、RICOH ProcessDirector オブジェクトを決定し、さらに注文とジョブチケットを処理して必要な情報を抽出する一連のステップを決定します。次に、オブジェクトとステップで必要な XPath 表現と XSLT スタイルシートを定義します。

  1. RICOH ProcessDirector で注文とジョブチケットを処理するために、管理者は必要な情報を提供する JSON オブジェクトを識別します。管理者は、これらのオブジェクトの値を RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーに割り当てます。
    • ジョブチケットの JSON 情報を取得する Web サービスを呼び出すには、注文 ID を提供する必要があります。また、RICOH ProcessDirector 内のカスタマー名を追跡する必要があります。

      JSON注文オブジェクトの次の2つのメンバーが、これらの値を提供します。 orderIdcustomername

      次のテーブルに、2 つの JSON メンバー、および管理者が情報の抽出に使用する RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーの名前を示します。

      JSON メンバー ジョブプロパティーのデータベース名 ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名
      orderId Job.Info.Attr3 Custom 3
      customername Job.CustomerName カスタマー名

    • ジョブチケットごとに個別にジョブを作成するには、管理者は品目番号を使用する必要があります。書籍と表紙のために PDF ファイルをダウンロードして印刷するには、管理者はジョブチケット内のファイル、部数、メディアの情報を使用する必要があります。また、RICOH ProcessDirector 内の書籍のタイプとタイトルを追跡する必要もあります。

      JSONジョブチケットオブジェクトの次の6つのメンバーが、これらの値を提供します。 fileitemnumber,、typetitlecopiesmedia

      次のテーブルに、これらの 6 つの JSON メンバー、および RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーの名前を示します。

      JSON メンバー ジョブプロパティーのデータベース名 ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名
      itemnumber Job.Info.Attr1 Custom 1
      file Job.Info.Attr2 Custom 2
      type Job.Info.Attr4 Custom 4
      title Job.Info.Attr5 Custom 5
      copies Job.Copies 要求されたジョブコピー
      media Job.Media メディア

  2. RICOH ProcessDirector プロセスを設計する前に、管理者は RICOH ProcessDirector オブジェクトと REST Web サービスを呼び出すステップテンプレートを確認します。
    • REST Web サービスの入力装置
    • REST Webサービスの通知
    • CallRESTServiceステップテンプレート

    それぞれがDELETE、GET、PATCH、POST、またはPUT呼び出しを行うことができ、それぞれがJSONまたはXMLを処理できます。

    入力装置は、すべての応答からジョブを作成できます。 また、応答を JSONPath または XPath 表現で評価できます。入力装置が評価を行う場合には、表現を検出するたびにジョブを作成できます。

  3. また管理者は、XML を処理する RICOH ProcessDirector ステップテンプレートも確認します。
    • ApplyXSLTransformステップテンプレートに基づくステップは、ある形式の入力を別の形式の出力に変換できます。例えば、このステップは XML を次の出力に変換できます。
      • RICOH ProcessDirector ジョブまたは文書プロパティーを含むテキストファイル。
      • CreateJobsFromXMLステップへの入力用に別の形式になっている XML ファイル。
    • CreateJobsFromXMLステップテンプレートに基づくステップは、XML 入力ファイルの内容を評価して 1 つ以上の XML ジョブを作成できます。このステップは、独立したジョブまたは子ジョブとして、ジョブを指定されたワークフローに送信できます。

    ApplyXSLTransformおよび CreateJobsFromXMLは JSON を処理しないので、 ConvertJSONToXMLステップテンプレートに基づくステップを使用して、これらのステップへの入力のために JSON を XML に変換できます。

  4. 管理者は、RICOH ProcessDirector プロセスの基本的なコンポーネントを決定します。
    • 書籍注文 Web サイトから JSON の注文を取得するには、管理者は REST Web サービスの入力装置を選択します。

      各応答には 1 件の注文が含まれているので、管理者はすべての応答からジョブを 1 件作成するように、入力装置をセットアップします。

    • 各注文の JSON ジョブチケットを取得するには、管理者は 3 つのステップを選択します。
      • ConvertJSONToXMLステップは、 ApplyXSLTransformステップへの入力のために、JSON の注文を XML に変換します。
      • ApplyXSLTransformステップは、XML の注文に含まれている注文 ID とカスタマー名の値を RICOH ProcessDirectorCustom 3および カスタマー名ジョブプロパティーに変換します。
      • CallRESTServiceステップは、 Custom 3プロパティーの値を使用して JSON ジョブチケットを取得します。
    • ジョブチケットごとにジョブを作成するには、管理者は 2 つのステップを選択します。
      • ConvertJSONToXMLステップは、 CreateJobsFromXMLステップへの入力のために、JSON ジョブチケットを XML に変換します。
      • CreateJobsFromXMLステップは、XPath 表現を使用して応答を評価し、ジョブチケットごとに個別にジョブを作成します。
    • ジョブチケットから情報を抽出し、その情報を使用して PDF 印刷ファイルをダウンロードするには、管理者は 3 つのステップを選択します。
      • ApplyXSLTransformステップは、XML ジョブチケット内の値を RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーに変換します。例えば、ダウンロードするファイルの URL は、 Custom 2ジョブプロパティーの値に変換されます。
      • DownloadFileステップは、 Custom 2ジョブプロパティーの値を使用して PDF 印刷ファイルをダウンロードします。
      • AssignJobValuesステップは、入力データストリームを PDF に設定して、処理するファイルのタイプをワークフロー内の他のステップに通知します。
    • 注文内の両方の PDF ジョブが印刷されたら、管理者は、注文品の出荷準備が整ったことを書籍注文 Web サイトに通知します。Web サイトが REST を使用しているので、管理者は REST Web サービスの通知を選択します。
  5. CreateJobsFromXMLステップでは、ジョブチケットを識別する XML Path Language (XPath) 表現が必要です。表現を定義するには、管理者は XML を調べてジョブチケットを確認します。
  6. XML エレメントをジョブプロパティーに変換するには、ApplyXSLTransformステップごとに XSLT スタイルシートが必要です。管理者は、XSLTツール(Altova MapForceなど)を使用して、2つのXSLTスタイルシートを作成します。
    • order-to-overrides-file XSLT スタイルシートは、注文の注文 ID およびカスタマー名エレメントをジョブプロパティーに変換します。
    • job-ticket-to-overrides-file XSLT スタイルシートは、ジョブチケットのファイル、品目番号、タイプ、タイトル、部数、メディアなどのエレメントをジョブプロパティーに変換します。

    ApplyXSLTransformステップは、ジョブプロパティーをテキストファイルに出力します。各 出力ファイルプロパティーの値は、ジョブのスプールディレクトリー内の指定変更ファイルを指定します。

    RICOH ProcessDirectorは、指定変更ファイルの値を使用して、このジョブのプロパティーの値を設定します。注文の値は、ジョブチケットの取得に使用されます。ジョブチケットの値は、印刷ファイルのダウンロードと処理に使用されます。

ワークフローをセットアップする

管理者は、2 つの分岐があるワークフローをセットアップします。

  1. 管理者は、ProcessBookOrdersという名前のワークフローを作成し、 SetJobPropsFromTextFileステップのプロパティーを設定します。
  2. 管理者は、以下の順序でワークフローに 10 個のステップを追加します。
    • DetectInputDataStream

      このステップは、入力データストリームプロパティーを JSONに設定します。

    • ConvertJSONToXML

      このステップは、JSON 入力ファイルおよび XML 出力ファイルのデフォルト値を使用します。

    • ApplyXSLTransform

      このステップは、order-to-overrides-file XSLT スタイルシートを使用して、Custom 3および カスタマー名プロパティーの値を設定するテキストファイルを作成します。このステップは、ジョブのスプールディレクトリー内に、指定変更ファイルとしてテキストファイルを出力します。 RICOH ProcessDirector は、指定変更ファイルを使用して、ジョブの Custom 3および カスタマー名プロパティー値を設定します。

    • AssignJobValues

      このステップは、ジョブ名プロパティーの値をORDER-order IDに設定します。

    • CallRESTService

      このステップは、書籍注文 Web サイト用の別の Web サービスに対して GET 呼び出しを作成します。このステップは、要求パラメータープロパティーの値に注文 ID を指定します。

      orderId:${Job.Info.Attr3}

      Web サービスは、JSON ジョブチケット情報を返します。

    • ConvertJSONToXML

      このステップは、JSON 入力ファイルおよび XML 出力ファイルのデフォルト値を使用します。

    • CreateJobsFromXML

      管理者は、XPath表現の値を//JobTicketに設定し、新しいジョブのワークフローの値に ProcessBookOrdersを設定します。注文の新しいジョブと元のジョブを結び付きを維持するには、管理者は 子ジョブを作成プロパティーの値に はいを設定します。ジョブ名として注文 ID を指定するには、管理者は 新規ジョブプロパティーの名前プロパティーの値に${Job.Info.Attr3}を設定します。

      このステップに入った XML ジョブは次のステップに進み、新規の子ジョブはワークフローの別の分岐に送られます。

    • RunHotFolderApplication

      管理者はこのステップを追加して、PDF ファイルを作成する Web サービスと通信し、これらのファイルをホットフォルダーに配置します。最初に、Web サービスがホットフォルダーをポーリングして、注文ジョブを探します。Web サービスがRestfulWebServiceSampleNotify通知から注文あたり 2 つの要求を受信すると、Web サービスは 1 つの PDF ファイルを別のホットフォルダーに入れます。 RunHotFolderApplicationステップは、 送信フォルダープロパティーの値として、注文ジョブのホットフォルダーを指定します。このステップは、 検索フォルダープロパティーの値として、PDF ファイルがあるホットフォルダーを指定します。

        注意:
      • このシナリオには、RunHotFolderApplicationステップが含まれます。 これは、サンプル RestfulWebServiceWFワークフローがこのステップを使用して、サンプル Web サービスとデータを交換することが理由です。Web サービスは、注文の完了時に PDF ファイルを返す代わりに、異なる機能を実行できます。例えば、注文品の受け渡しの準備が整ったときに、Web サービスは梱包部門にメールメッセージで通知できます。

    • AssignJobValues

      このステップは、入力データストリームプロパティーの値に PDFを設定します。 したがって、Web サービスにより作成された PDF ファイルは、ワークフロー内で表示できます。

    • RetainCompletedJobs
  3. 管理者は、RetainCompletedJobsステップを RemoveJobsステップに接続します。
  4. 管理者は、書籍と表紙のために、2 番目の分岐を作成して子ジョブを処理します。
    • 管理者は、SetJobPropsFromTextFileDetectInputDataStreamステップの間にあるコネクターで規則を設定します。
      • 規則名: Parent
      • 実行順: 1
      • プロパティージョブ番号
      • 比較異なります
      • *.*

      規則は、入力装置が取得する JSON ジョブを、DetectInputDataStreamステップに送信します。

    • 管理者は、受信フェーズで ApplyXSLTransform2ステップを追加し、これを SetJobPropsFromTextFileステップに接続します。

      このステップは、job-ticket-to-overrides-file XSLT スタイルシートを使用して、Custom 2Custom 1Custom 4Custom 5要求されたジョブコピー、および メディアプロパティーの値を設定する指定変更ファイルを作成します。 Custom 2Custom 1Custom 4、および Custom 5は、それぞれ file、item number、type、および title です。

    • 管理者は、SetJobPropsFromTextFileApplyXSLTransform2ステップの間にあるコネクターで規則を設定します。
      • 規則名: Child
      • 実行順: 2
      • プロパティージョブ番号
      • 比較類似しています
      • *.*

      この規則は、CreateJobsFromXMLステップが作成する子ジョブを ApplyXSLTransform2ステップに送信します。

    • このシナリオの焦点は Web サービスなので、印刷の部分はシンプルになっています。実動プロセスでは、異なるワークフロー内の異なるステップで、または異なるプリンターへの分岐で、書籍と表紙を送信できます。
  5. 管理者は、以下の順序でワークフローに 6 個のステップを追加します。
    • DownloadFile

      このステップは、書籍と表紙の PDF ファイルを Web サイトからダウンロードします。このステップは、[ダウンロードファイルの URL]プロパティーの値に Custom 2を設定します。 これには、ジョブチケットからのファイルダウンロード情報が保存されています。

    • AssignJobValues

      このステップは、3 つのジョブプロパティーの値を設定します。

      • 要求されたプリンター
      • 入力データストリーム
      • ジョブ名

      ジョブ名の値は、${Job.Info.Attr5}-${Job.Info.Attr4}になります。この名前は、書籍のタイトル、ハイフン、印刷ジョブの種類 (書籍または表紙) で構成されています。

    • OptimizePDF
    • CountPages
    • CreatePageRanges
    • PrintJobs
        注意:
      • このシナリオの焦点は Web サービスなので、ワークフローの印刷の部分は 4 ステップのみです。実動プロセスでは、別の分岐 (または別のワークフロー) にあるさらに多くのステップを経由して、異なるプリンターに書籍と表紙を送信できます。
  6. 管理者は、PrintJobsステップを RetainCompletedJobsステップに接続してワークフローを完成させます。

次の図に、入力装置、ワークフロー、および通知を示します。黒い線は、CreateJobsFromXMLステップが子ジョブを ProcessBookOrdersワークフローに送信することを示します。

入力装置をセットアップする

REST Web サービスの入力装置の[一般]タブで、管理者は子ワークフロープロパティーの値にProcessBookOrdersを設定します。入力装置は、書籍注文 Web サイト用の Web サービスから取得した JSON の注文を、このワークフローに送信します。複数の注文が Web サイトで待機状態になっている場合、管理者は注文をすばやく取得するために、ポーリング間隔を 30 秒に設定します。その他のプロパティーは、印刷会社の環境に合わせて設定されます。

管理者は[要求]タブで、REST Web サービスからの JSON 注文の取得に必要な値を指定します。各応答には JSON の注文が 1 件含まれているので、管理者は応答からジョブを作成プロパティーの値に 常時を設定します。この印刷会社のネットワークでは、プロキシサーバーは必要ありません。

    注意:
  • プロキシサーバーを使用する場合は、プロキシサーバーを使用プロパティーに はいを設定します。プロキシサーバーのプロパティーは、[システム設定]ページの プロキシサーバータブで設定します。

管理者は[認証]タブで、REST Web サービスでの認証に必要な値を指定します。

    注意:
  • 付属のRestfulWebServiceSample入力装置は、このシナリオで REST Web サービスの入力装置をセットアップする方法を示しています。この入力装置は、認証が不要な Web サービスを呼び出します。REST Web サービスでの認証について詳しくは、関連タスクのトピックを参照してください。

通知をセットアップする

REST Web サービスの通知の[要求]タブで、管理者は通知を受信する REST Web サービスで必要な値を指定します。この印刷会社のネットワークでは、プロキシサーバーは必要ありません。

    注意:
  • プロキシサーバーを使用する場合は、プロキシサーバーを使用プロパティーに はいを設定します。

管理者は[認証]タブで、REST Web サービスでの認証に必要な値を指定します。

    注意:
  • 付属のRestfulWebServiceSampleNotify通知は、このシナリオで REST Web サービスの通知をセットアップする方法を示しています。この通知は、認証が不要な Web サービスを呼び出します。REST Web サービスでの認証について詳しくは、関連タスクのトピックを参照してください。

[イベント]タブで、管理者は通知イベントの情報を指定します。

  • イベントタイプジョブ
  • プロパティー現行ジョブの状態
  • アクション変更
  • 保存

[条件]タブで、管理者は通知条件の情報を指定します。

  • 次の条件のいずれかまたはすべてを適用する = すべて
  • プロパティー1ワークフロー
  • 比較1=
  • 値1ProcessBookOrders
  • プロパティー2ジョブ番号
  • 比較2類似しています
  • 値2*.*

簡単な条件文を次に示します。

Job.JobType = 'RestfulWebServiceWF' AND Job.ID like '*.*'

注文のすべての子ジョブがRetainCompletedJobsステップに達すると、この通知は Web サービスを呼び出します。Web サービスは、注文内の各ジョブチケットの品目番号を含む PDF ファイルを作成します。Web サービスは、 RunHotFolderApplicationステップで監視されるホットフォルダーにファイルを配置します。PDF ファイルがジョブテーブルに表示されます。印刷会社の従業員は、PDF ファイルを表示して、注文の書籍と表紙が印刷されたことを確認できます。

ワークフローを通じたジョブの処理

: 機能で提供されるWeb Services Enablementワークフローは、 ProcessBookOrdersワークフローに似ています。 ProcessBookOrdersワークフローでジョブを処理する方法を確認するには、 RestfulWebServiceWFワークフローを実行してください。詳しくは、REST Web サービスから取得した注文を処理するワークフローを実行する際の、関連タスクのトピックを参照してください。

1.2.1.2.20.7 Reports

Report 機能を使用すると、PostgreSQL データベースで、プリンターのステータスの変更、ユーザーアクションおよびジョブと文書のプロパティー値を取得できます。Tableauなどのビジネスインテリジェンスツールを使用して、データベースからデータを抽出して分析できます。また、REST Web サービスを使用して、データベースから選択したテーブルを任意のアプリケーションに送信することもできます。

この機能では、1つのステップテンプレートと、データコレクターおよび データトランスミッターと呼ばれる2つのオブジェクトが追加されます。Report機能には、ビジネスインテリジェンスソフトウェアは含まれていません。希望のツールを使用してレポートデータベースに保存されている情報を操作することができます。

ステップテンプレート

  • WritePropsToReportsDatabase

    ステップ実行時にレポートデータベースに保存するジョブおよび文書のプロパティーを選択し、さらにデータを保存するデータベースを選択することができます。ジョブ処理中に異なるタイミングでプロパティーを保存したい場合は、ワークフローに複数のWritePropsToReportsDatabaseステップを挿入できます。

オブジェクト

Reports機能は、 データコレクターおよび データトランスミッターオブジェクトを追加します。

データコレクター
データコレクターは、どのような RICOH ProcessDirector 情報をPostgreSQLデータベースに格納するかを設定できます。提供された データコレクターを使用して、ジョブプロパティー値、文書プロパティー値、プリンターデータ、およびユーザーアクティビティーデータをキャプチャーできます。
データトランスミッター
データトランスミッターを使用すると、別のアプリケーションに送信する PostgreSQL データベースから抽出する情報を設定できます。データトランスミッターは、REST プロトコルを使用して、データを別のアプリケーションに送信します。いつ、どのくらいの頻度で送信するかを指定できます。

レポートデータベース

Report 機能は、RICOH ProcessDirector が使用するデータベース構成に関係なく、PostgreSQL データベースにデータを保存します。レポートデータベースを作成するには、2つのオプションがあります。

  • RICOH ProcessDirector で提供されるPostgreSQLのインスタンスを使用する。

    1次データベースとしてIBM DB2を使用している場合でも、PostgreSQLをインストールすることができます。このオプションを選択した場合、PostgreSQLは1次コンピューター上で実行されますが、レポートデータベースは1次データベースとは別のデータベースシステムにあります。データ収集を有効にするとデータベースが自動的に作成されるため、設定プロセスが簡素化されます。

    注意: 提供されるバージョンのPostgeSQLはDockerイメージとして提供されます。1次データベースがDB2である場合、このオプションを使用するには、1次コンピューターにDocker Engineをインストールする必要があります。

  • PostgreSQLの独自のインストールを使用する。

    独自のインストールを使用したい場合、RICOH ProcessDirectorはネットワークの任意のシステム上のPostgreSQLデータベースに接続することができます。データ収集を有効にする前に、データベースシステム、データベース、およびデータベースユーザーIDを作成する必要があります。

構成

管理ページを使用して、以下のようなレポートデータベースの基本情報を構成します。

  • データベース名
  • RICOH ProcessDirectorがデータベースにアクセスするために使用するユーザーとパスワード。
  • データベーステーブルが保存されているコンピューターのホスト名とポート

ジョブデータ、プリンターデータ、またはユーザーアクティビティーデータを収集するためには、適切なデータコレクターを構成して、キャプチャーするデータを指定します。WritePropsToReportsDatabaseステップを使用するには、必要に応じてステップをワークフローに追加します。ステップが、実行時に、指定されたデータベーステーブルにプロパティー値を保存します。ステップ実行時にテーブルが存在しない場合、RICOH ProcessDirectorがテーブルを作成します。

データベースが作成されてデータが保存されると、SQL 文を使用してデータのクエリーを実行したり、外部ストレージにデータをエクスポートして長期間使用したり、データトランスミッターを使用して REST プロトコルを介してデータ交換を受け入れる別のアプリケーションにデータを送信したりできます。

特定のスケジュールでデータを送信する、または使用可能状況が変更されたときに、間隔と頻度を指定するように適切なデータトランスミッターを設定します。

送信機のテスト時や以前に送信されたデータの再送信など、指定された時間外の特定のデータセットを送信するために、ワンタイム転送機能を使用することができます。

データ視覚化

レポートデータベースにあるデータを保存して解析するには、Tableau などのビジネスインテリジェンスツールを使用します。Reportの機能には、印刷されたページやお客様ごとのジョブに関するデータを視覚化できるサンプルワークシートとともに、Tableauワークブックが含まれています。提供されたデータの視覚化を確認した後で、独自のデータ視覚化を作成し、サーバーに公開したり、経営陣が利用できるようにしたりすることができます。

1.2.1.2.20.7.1 Reportの使用シナリオ

このシナリオでは、ある印刷会社が、各プリンターで印刷されるページとお客様ごとに印刷されるジョブをまとめた日報を生成したいとします。この会社は、2つのレポートをまとめるレポートダッシュボードを作成し、会社経営陣がアクセスできるサーバーに公開しようとしています。

印刷会社は、PostgreSQLデータベースプログラムを含む RICOH ProcessDirector for Windowsの1次サーバーに レポート機能をインストールします。次に、 管理ページを開いてレポート データベース設定を選択し、レポートデータベースを作成します。

印刷会社は、プリンターごとの印刷ページお客様ごとの印刷ジョブの2つのレポートを生成したいと考えています。 ジョブ印刷進行状況データコレクターを使用して、こうしたレポート両方のデータを収集できます。最初のレポートでは、スタック済みページと前のプリンターのジョブプロパティーをキャプチャーする必要があります。次のレポートでは、ジョブ番号とカスタマー名のプロパティーをキャプチャーする必要があります。

レポート Data Collectorを選択して、 ジョブ印刷進行状況データコレクターを開きます。データコレクターのプロパティーノートブックで、ユーザーは、 キャプチャーするジョブプロパティーリストを見つけて、これらのプロパティーを選択します。

  • スタック済みページ
  • 前のプリンター
  • ジョブ番号
  • カスタマー名
ユーザーは、テーブルにjob_printingという名前を付け、データコレクターのデータ収集を有効にします。

ユーザーがOKをクリックすると、RICOH ProcessDirectorはジョブが印刷を開始したり停止したりするたびに、PostgreSQLデータベース内のプロパティーの値をキャプチャーします。

job_printingテーブルのデータ収集を有効にしてデータを入力した後、印刷会社はTableauのBI(ビジネスインテリジェンス)ツールをリモートサーバーにインストールします。TableauがリモートでPostgreSQLデータベースに接続できるように、RICOH ProcessDirectorを設定しています。

印刷会社はTableauを使用して、PostgreSQLデータベース内のjob_printingテーブルに接続します。印刷会社は、PostgreSQLでデータがキャプチャーされるときにTableau内のデータが自動で更新されることを選択します。

プリンターごとの印刷ページレポートを作成するには、印刷会社は、以下の手順に従います。

  • プリンターごとの印刷ページという名前のワークシートを作成します。
  • Job.PreviousPrinterプロパティーと Job.PagesStackedプロパティーの値をワークシートに取り込みます。
  • Job.PreviousPrinterの名前を プリンターに、 Job.PagesStackedの名前を ページに変更します。
  • 円グラフを選択してデータを視覚化します。

日報の準備を終了した時点で、印刷会社はワークシートをTableauワークブック(TWB)ファイルとして保存します。

お客様ごとの印刷ジョブレポートを設定するには、印刷会社は、以下の手順に従います。

  • お客様ごとの印刷ジョブという名前のワークシートを作成します。
  • Job.IDプロパティーと Job.CustomerNameプロパティーの値をワークシートに取り込みます。
  • Job.IDの名前を ジョブに、 Job.CustomerNameの名前を 顧客に変更します。
  • 棒グラフを選択してデータを視覚化します。

日報の準備を終了した時点で、印刷会社はワークシートをTableauワークブック(TWB)ファイルとして保存します。

印刷会社は、2つのレポートをまとめるレポートダッシュボードを作成し、Tableauワークブック(TWB)ファイルとして保存します。その後、このワークブックは、会社経営陣がアクセスできるサーバーに公開され、ダッシュボードの表示が可能になります。

1.2.1.2.20.8 RICOH Supervisor Connect

RICOH Supervisor Connect機能を使用すると、PostgreSQLデータベースの レポート機能によって収集されたデータをクラウド内のRICOH Supervisorアプリケーションに送信できます。

その後、 RICOH Supervisorを使用して、履歴データを視覚的に提示するダッシュボードを構築できます。

前提条件

RICOH Supervisorにデータを送信する前に、次の作業を行う必要があります。

  • レポート機能をインストールします。この機能はFeature Managerで使用でき、ライセンスは必要ありません。
  • PostgreSQLデータベースを設定して、情報の収集を開始します。
  • データコレクターが適切なプロパティー値を格納できるようにします。
  • WritePropsToReportsDatabaseステップテンプレートを、ジョブが処理するジョブおよび文書のプロパティーを収集する必要があるすべてのワークフローに追加します。
  • リコークラウドアプリケーションとの安全で確実な接続を設定できるように、RICOH Account Administrationへのアクセスを要求してください。

システムオブジェクト:

この機能は、以下のオブジェクトタイプを追加します。

リコークラウド認証情報
RICOH Supervisor接続機能により、リコークラウド認証情報タイプが追加されます。このタイプの認証情報は、リコークラウドアプリケーションとの安全な接続を作成するために使用されます。
RICOH Supervisor データトランスミッター
RICOH ProcessDirectorは、特殊なタイプのデータトランスミッターであるRICOH Supervisor データトランスミッターを使用します。RICOH Supervisor データトランスミッターに行った設定に基づいて、送信するデータと送信するタイミングを指定できます。

データに接続して送信する

RICOH Supervisorに接続してデータを送信するには、RICOH ProcessDirectorはリコークラウド認証情報とRICOH Supervisorデータトランスミッターを使用します。RICOH Supervisorに送信するデータは、RICOH ProcessDirectorデータコレクターによってPostgreSQLデータベースに格納されます。データトランスミッターは、設定したスケジュールに基づいて、データコレクターによってキャプチャーされたジョブ、プリンター、デバイス、またはユーザープロパティーの値を送信できます。

ほとんどのRICOH ProcessDirector機能は、期限トラッカー機能からの SLA結果など、レポート目的でキャプチャーできるジョブプロパティーを追加します。

また、ワークフローのWritePropsToReportsDatabaseステップによって収集されたジョブおよびドキュメントのプロパティーを送信することもできます。ステップ内で指定されたテーブルは、 RICOH Supervisorデータトランスミッターと一緒に送信するように選択できます。

RICOH Supervisorでは、さまざまなウィジェットを使用して、 RICOH ProcessDirectorデータコレクターによってキャプチャーされたプロパティーを表示できます。RICOH ProcessDirector Connect Add-onには、デフォルトのRICOH ProcessDirectorダッシュボードが含まれています。デフォルトのRICOH ProcessDirectorダッシュボードには、次のデフォルトウィジェットがあります。

合計印刷量
1日に印刷されるシートおよびページの合計数を表示します。
プリンター別の量
各プリンターで印刷されるシートおよびページの合計数を表示します。
お客様別の量
各お客様に印刷されるシートおよびページの合計数を表示します。これは、各ジョブのワークフローで設定されたカスタマー名ジョブプロパティーを使用します。
場所別の量
各場所で印刷されるシートおよびページの合計数を表示します。これは、各ジョブのワークフローで設定された要求された場所ジョブプロパティーを使用します。
プリンターオペレーター別の量
各ユーザーに印刷される予定のシートおよびページの合計数を表示します。
インサーターオペレーター別の量
各ユーザーに調整されるシートおよびページの合計数を表示します。ワークフローに調整ステップがあるジョブでのみ使用できます。 調整ステップには、インサーター、自動検証、PDF文書サポート、およびAFPサポート機能があります。
お客様別のSLAの結果
SLA締切までにサービスレベルアグリーメント(SLA)ターゲットステップを完了したジョブの数を表示します。

RICOH ProcessDirectorダッシュボードをカスタマイズするには、デフォルトのRICOH ProcessDirectorダッシュボードを複製し、既存のウィジェットを編集するか、ウィジェットライブラリーからウィジェットを追加します。たとえば、 合計印刷量ウィジェットをカスタマイズして、ページやシートの代わりに文書の数を表示できます。ウィジェットに表示するさまざまな値を検索し、表示するデータに応じて値のオンとオフを切り替えることができます。複製したダッシュボードを他のユーザーと共有して、ウィジェットのコレクションを表示できます。

RICOH Supervisor ダッシュボードとウィジェットの設定については、RICOH Supervisorヘルプシステムの ダッシュボードで作業するトピックを参照してください。

RICOH Supervisor ConnectはRICOH Supervisorへのアクセスを提供しません。RICOH SupervisorサブスクリプションとRICOH ProcessDirector Connectアドオンは別途購入する必要があります。会社の別の従業員のためにビューアーサブスクリプションを追加購入したい場合は、リコーの担当者に連絡してください。

RICOH Supervisorで独自のウィジェットを作成するには、ユーザーごとにセルフサービスアドオンを購入し、セルフサービスユーザーとしてログインする必要があります。セルフサービスアドオンを購入するには、リコーの担当者に連絡してください。

1.2.1.2.20.9 Avanti Slingshot Connect

Avanti Slingshot Connect機能を使用すると、Avanti Slingshot Management Information System(MIS)ソフトウェアと情報を交換できます。注文を作成すると、SlingshotはJDFジョブチケットを伴うPDF印刷ジョブを RICOH ProcessDirector に送信できます。RICOH ProcessDirector は、RICOH ProcessDirector ワークフローにジョブの注文を作成するために必要な情報をSlingshotに送信することもできます。

RICOH ProcessDirector が Slingshot からジョブを受信するか、Slingshot に注文情報を送信すると、自動的にジョブ処理時間が Slingshot コストセンターに報告されます。ジョブの印刷が終了すると、次の情報が報告されます。

  • プリンターでそのジョブの処理にかかった時間。
  • 名前順と製品ID順(そのプロパティーが定義されている場合)での特定のメディアに印刷された合計ページ数またはシート数。
  • ジョブがCMYKのインクまたはトナーで印刷されたか、それとも黒のインクまたはトナーのみで印刷されたか。

RICOH ProcessDirector と Slingshot は、HTTP 接続経由で情報を交換します。

ジョブを RICOH ProcessDirector に送信したり、注文情報を RICOH ProcessDirector から受信するように Slingshot システムを構成する場合は、Avanti サポート担当者にお問い合わせください。

Avanti Slingshot が JDF ジョブチケットを伴う PDF ファイルを送信すると、RICOH ProcessDirector は JDF バッチ方式を使用するホットフォルダー入力装置で受信します。ホットフォルダーの名前は、販売注文にある単位品目の名前と同じです。RICOH ProcessDirector は、各ジョブの受信を確認して、ワークフロー内でジョブが進行するたびに Slingshot に状況を報告します。

Avanti Slingshot が注文情報を RICOH ProcessDirector から受信すると、Avanti Slingshot は各ジョブの受信を確認します。RICOH ProcessDirector は、ワークフロー内でジョブが進行するたびに Avanti Slingshot に状況を報告します。

Avanti Slingshot Connectは、Avanti Slingshotソフトウェアを提供しません。JDF統合アドオンが付いたAvanti Slingshotを購入してインストールする必要があります。

インク使用量データを収集する

リコーの連続紙プリンターをRICOH TotalFlow プリンターとして定義すると、Avanti Slingshotで設定したインク名を使用して、装填されるインクとプロテクターコートを指定できます。

RICOH ProcessDirector が、定義されたRICOH TotalFlow プリンターにジョブを送信するたびに、プリンターは使用された各タイプのインクまたはプロテクターコートの量を追跡します。回収されたインク量は、ジョブの印刷終了時またはキャンセル時に、RICOH ProcessDirectorに送り返されます 。

ジョブの一部が再印刷された場合、再印刷に使用されたインクもRICOH ProcessDirector に報告されます。RICOH ProcessDirector は、各ジョブに使用されたインクの総量を累積インク使用量プロパティーに保存します。

RICOH ProcessDirector から Avanti Slingshot に送られるジョブ情報には、累積インクプロパティーの値とインク名が含まれます。こうして、そのジョブが使用した特定のインクの量を知ることができます。

ステップテンプレート

Avanti Slingshot Connectには、 CreateOrderInSlingshotステップテンプレートが用意されています。このステップテンプレートに基づくステップでは、RICOH ProcessDirectorから受信したジョブの注文を作成するAvanti Slingshot Webサービスを呼び出します。

注意: この機能には、次のテンプレートも含まれています。CallRESTService および CallSOAPService これらは、Avanti Slingshotとの通信には必要ありません。

プロパティーとレポート

Avanti Slingshot Connect は、2 つの新しいプロパティーをワークフロー内の全ステップに追加します。 Slingshot cost center および Slingshot milestone status 1つ以上のステップと1つのコストセンターを関連付けると、コストセンターで処理にかかる時間をすべて識別できます。

RICOH ProcessDirector で使用されるSlingshotコストセンターは、avanti.cfg 制御ファイルに定義します。

RICOH ProcessDirector は、Avanti Slingshot コストセンターに関連する最初のステップにジョブが入った時刻を報告します。また、RICOH ProcessDirector は、コストセンターに関連する最後のステップをジョブが完了した時刻を報告します。

Avanti Slingshot Connectは、次のプロパティーを各RICOH ProcessDirectorプリンターのプロパティーノートブックに追加します。

  • Slingshot コストセンター

    RICOH ProcessDirectorは、ジョブの印刷にかかった時間を Slingshot コストセンターに報告します。

  • 報告するジョブの色

    RICOH ProcessDirectorは、ジョブで印刷された合計ページを報告する際に、このプロパティーを使用します。このプロパティーは、ジョブのすべてのページがCMYKのインクまたはトナーで印刷されたか、それとも黒のインクまたはトナーのみで印刷されたかを指定します。

  • 報告する印刷ユニット

    RICOH ProcessDirectorが印刷ボリュームを Avanti Slingshotにページ数かシート数で報告します。

  • シアンインク

    Avanti Slingshotで定義されたシアンインク名を指定します。

  • マゼンタインク

    Avanti Slingshotで定義されたマゼンタインク名を指定します。

  • イエローインク

    Avanti Slingshotで定義されたイエローインク名を指定します。

  • ブラックインク

    Avanti Slingshotで定義されたブラックインク名を指定します。

  • プロテクターコート

    Avanti Slingshotで定義されたプロテクターコートインク名を指定します。

  • MICRインク

    Avanti Slingshotで定義されたMICRインク名を指定します。

  • ハイライトインク

    Avanti Slingshotで定義されたハイライトインク名を指定します。

RICOH ProcessDirectorは、特定のメディアに印刷された合計ページ数を自動的に報告します。

1.2.1.2.20.9.1 Avanti Slingshotからジョブを受信する場合の使用シナリオ

このシナリオでは、印刷所は 2 つのジョブがある販売注文を Avanti Slingshot 内に作成して、これらのジョブを処理のために RICOH ProcessDirector に送信します。RICOH ProcessDirector は、プリフライト操作と印刷にかかる時間を Avanti Slingshot に送信します。

Avanti Slingshot ジョブを RICOH ProcessDirector に送信する場合、印刷所の管理者は事前にAvanti Slingshot Connect機能を使用してを構成します。RICOH ProcessDirector

管理者は、Avanti Slingshot からジョブを受信して、RICOH ProcessDirector ワークフローに実行依頼するために、ホットフォルダー入力装置をセットアップします。このシナリオで使用する2つのホットフォルダーの名前は 取引明細書郵便折り込み紙です。これらのフォルダーではJDFバッチ方式を使用します。

管理者は、Avanti Slingshot に情報を送り返すためにRICOH ProcessDirectorワークフローを変更します。このシナリオで使用する2つのワークフローの名前は PDF折り込み紙です。 PDFワークフローでは普通紙にジョブを印刷し、版面の組み付けを行いません。ワークフローは 取引明細書ホットフォルダーからジョブを受信します。 折り込み紙ワークフローはジョブを特殊なコーティング紙に印刷し、各シートの両側に8ページを組み付けます。ワークフローは 郵便折り込み紙ホットフォルダーからジョブを受信します。

外部プリフライト情報を各ワークフローからAvanti Slingshotに送信するには、管理者は以下の手順に従います。

  • プリフライトコストセンターをRunExternalProgamおよびCreatePageRangesステップに割り当てます。

  • RunExternalProgamステップにSlingshotマイルストーン状況値の 実行中を提供します。RICOH ProcessDirectorプリフライトコストセンターのためにこの値を初めて参照したら、ステップがジョブを受信した時刻をAvanti Slingshotに送信します。

  • CreatePageRangesステップにSlingshotマイルストーン状況値の 完了を提供します。RICOH ProcessDirectorプリフライトコストセンターのためにこの値を初めて参照したら、ジョブが次のステップに進んだ時刻をAvanti Slingshotに送信します。

管理者は、Avanti Slingshotコストセンターを、Avanti Slingshotから受信したジョブを印刷する各 RICOH ProcessDirector プリンターに割り当てます。このシナリオのプリンターは RICOH Pro C901です。管理者は、 RICOH Pro C901コストセンターに割り当てます。

管理者は、RICOH Pro C901プリンターの 報告する印刷単位値を ページに設定します。

管理者がRICOH ProcessDirectorを構成した後、印刷所は100,000枚の取引明細書と広告用の折り込み紙を印刷する新しい注文を受信します。

会計スタッフは、2つの単位品目がある販売注文をAvanti Slingshot内に作成します。

  • 取引明細書

  • 郵便折り込み紙

印刷所のスーパーバイザー:

  • RICOH Pro C901プリンターが各単位品目と関連付けられたセクションに指定されていることを確認します。

  • 取引明細書のPDFファイルを[取引明細書]単位品目にアップロードします。

  • 折り込み紙のPDFファイルを[郵送折り込み紙]単位品目にアップロードします。

Avanti Slingshotジョブを作成する場合、印刷所のスーパーバイザーは、2つの単位品目がある販売注文を実動にリリースします。

ジョブを印刷する場合、スーパーバイザーは各ジョブをRICOH ProcessDirectorにエクスポートします。

Avanti Slingshotは、取引明細書ジョブを取引明細書ホットフォルダーに送信します。ホットフォルダーは、 PDFワークフローにジョブを実行依頼します。

Avanti Slingshotは、折り込み紙のジョブを郵便折り込み紙ホットフォルダーに送信します。ホットフォルダーは、ジョブを 折り込み紙ワークフローに実行依頼します。

各ジョブがワークフロー内を進むと、RICOH ProcessDirector は外部のプリフライト操作とジョブの印刷にかかった処理時間をAvanti Slingshotに送信します。

各ジョブの印刷が終了すると、RICOH ProcessDirectorは次の情報をAvanti Slingshotに送信します。

  • プリンターでそのジョブの処理にかかった時間。
  • 特定のメディアに印刷された合計ページ数。
  • ジョブがCMYKのインクまたはトナーで印刷されたか、それとも黒のインクまたはトナーのみで印刷されたか。

この情報を使用して、Avanti Slingshotはプリフライト操作のコストと各ジョブの印刷コストを計算します。

1.2.1.2.20.10 Deadline Tracker

Deadline Tracker期限トラッカー機能を使用して、供給の締め切りに間に合うように進行状況を管理することができます。締め切りとサービスレベルアグリーメント(SLA)ジョブチェックポイントを使用することで、印刷ジョブをスケジュールに沿って時間内に完了させることができます。ジョブがスケジュールから遅れているか、締め切りに間に合わない可能性があるときに確認できます。この情報を利用して、オペレーターが作業の優先順位を設定し、締め切りまでに提供できるようにジョブを正常なスケジュールに戻すアクションを実行できます。

この機能は次の3つの主要な部分で構成されます。

  • 3つのシステムオブジェクト
  • 1つのステップテンプレート

この機能を使用すると、締め切り、スケジュール、スケジュールと締め切りの両方、またはチェックポイントを基準にジョブを追跡できます。ジョブは、ワークフロー内のフェーズまたはフェーズ内のステップの完了に基づいて追跡できます。結果がRICOH ProcessDirectorシステムに正常に届かなかった場合に通知を受け取ることもできます。

Deadline Tracker機能により、メインページに 締め切りポートレットが追加されます。ポートレットには、締め切りまたはチェックポイントに遅れた、または間に合わなそうなジョブの数を示すドットが含まれています。

ドットの上にマウスポインターを置くと、凡例が表示され、ドットで示される状況がリストされます。この状態のすべてのジョブを表示をクリックして、その状態のすべてのジョブのテーブルを開きます。

遅れているジョブがない場合は、締め切りポートレットに緑色のチェックマークが表示されます。

この機能では、ジョブテーブルのチェックボックスの列の右側にスケジュールリスク列を追加します。列見出しは空白です。見出し領域にポインターを置くと、列の名前が表示されます。ジョブがスケジュールに遅れていたり締め切りの間に合わなくなりそうになると、 スケジュールリスク列にさまざまな色のドットが表示されます。スケジュールリスクによってジョブを並べ替えて、リスクが大きいジョブが列の上部に表示されるようにするには、列見出しをクリックします。

スケジュールリスクで並べ替えられた[ジョブ]テーブル

システムオブジェクト

この機能は、以下のシステムオブジェクトを追加します。

サービスポリシー
サービスポリシーは、各処理フェーズの終わりにジョブチェックポイントを定義します。例えば、システムに到着後4時間以内に印刷する必要のあるジョブのジョブチェックポイントを、サービスポリシーで定義します。管理者は、各パフォーマンスコミットメントについて 1 つのサービスポリシーを作成し、各サービスポリシーを該当するワークフローに関連付けます。
非サービス期間
非サービス期間では、サービスを提供していない期間(休日や週末など)を定義します。管理者は非サービス期間を作成し、各サービスポリシーで非サービス期間をそのポリシーに適用するかどうかを指定します。
予測される機能
予定作業オブジェクトは、設定された間隔で受け取ることが予定されている印刷ジョブを定義します。

ステップテンプレート

この機能は、用意されているステップテンプレートのリストに SetDeadline ステップテンプレートを追加します。ステップテンプレートをワークフローに追加するときには、締め切りステップを指定し、締め切りの日付と時刻を設定します。ワークフロー内の各ジョブは、締め切りを満たすために指定された日付と時刻までにこのステップを完了する必要があります。ジョブが締め切りに間に合わない場合、[ジョブ]テーブルのそのジョブの 締め切りポートレットおよび スケジュールリスク列に赤色のドットが表示されます。

締め切りを追跡する

ジョブの締め切りを設定し、ジョブが締め切りに間に合うか、間に合わないかを確認することができます。

ワークフロー内のステップを完了するための締め切りを設定すると、ジョブプロパティーノートブックの[締め切り]タブに締め切り締め切りステップ締め切りの結果プロパティーの値が表示されます。これらのプロパティーをジョブテーブルの列として追加し、オペレーターが締め切り情報を利用できるようにすることができます。

ジョブの締め切り結果プロパティーが 未達成に変わるのを監視するメール通知を設定し、1人以上のユーザーにメールを送信して、締め切りが未達成であることを警告できます。

スケジュールを追跡する

ワークフロー内のステップの推定時間を設定し、システム内で移動するジョブの進行状況を追跡して、ジョブがスケジュールから遅れたときに確認できます。

この機能により、推定時間の設定アクションがワークフローエディターポートレットに追加されます。このアクションを使用して、ワークフロー内のすべてのステップの推定時間をすばやく設定することができます。

ワークフロー内のステップの推定時間を設定すると、ジョブプロパティーノートブックの[締め切り]タブにそれらのプロパティーの値が表示されます。

  • パーセント完了:ジョブの推定時間の完了済みの割合を示します。
  • 追跡状況:ジョブがスケジュールどおりか、スケジュールから遅れているかを示します。
  • 予想完了時間:ワークフロー内のジョブの予想されるパス内のすべてのステップの推定時間を合計することによって計算される日付と時刻。

これらのプロパティーをジョブテーブルの列として追加することによって、ジョブがスケジュールどおりか、スケジュールから遅れているかに関する情報をオペレーターが使用できるようにできます。ジョブがスケジュールから遅れている場合、[ジョブ]テーブルのそのジョブの締め切りポートレットおよび スケジュールリスク列に黄色のドットが表示されます。

条件付きワークフロー内のジョブの場合、RICOH ProcessDirectorは、ジョブが流れる可能性が高いワークフローの分岐上にあるステップの推定時間のみを使用します。

ジョブの追跡状況プロパティーが スケジュール遅れに変わるのを監視するメール通知を設定し、1人以上のユーザーにメールを送信して、ジョブがスケジュールに遅れる危険性があることを警告できます。

スケジュールと締め切りを追跡する

ジョブの締め切りと推定時間を設定し、システム内を流れるジョブの進行状況を追跡して、ジョブが締め切りに間に合わなかった、または締め切りに間に合わない可能性があるときに確認できます。

ステップ完了の締め切りとワークフロー内のステップの推定時間の両方を設定すると、ジョブプロパティーノートブックの[締め切り]タブに、締め切りおよびスケジュールの追跡のためのすべてのプロパティーの値が表示されます。ノートブックには、次の追加のプロパティーの値も表示されます。Predicted outcome 予想される結果には、 OK未達成の可能性あり判断不可能の3つがあります。

RICOH ProcessDirectorは、推定時間、現在の日付と時刻、ジョブの締め切りを使用してジョブの予想される結果を計算します。予想される結果が 未達成の可能性ありの場合、[ジョブ]テーブルのそのジョブの 締め切りポートレットおよび スケジュールリスク列にオレンジ色のドットが表示されます。締め切りステップが実行され、締め切りの結果が設定された後は、RICOH ProcessDirectorは、予想される結果を変更しません。

ジョブの予想される結果プロパティーが 未達成の可能性ありに変わるのを監視するメール通知を設定し、1人以上のユーザーにメールを送信して、ジョブが締め切りに遅れる危険性があることを警告できます。

チェックポイントを基準とした追跡

ジョブのチェックポイントを設定し、ワークフローのフェーズを進むに従ってジョブの進行状況を追跡できます。各ステップの推定時間を設定する代わりに、各フェーズが完了するまでの時間を設定します。割り当てられた時間内にフェーズが完了しない場合、そのジョブは遅れています。[ジョブ]テーブルのそのジョブの締め切りポートレットおよび スケジュールリスク列に黄色のドットが表示されます。ただし、ジョブが予想より早く次のフェーズに進み、次のチェックポイントより前に完了した場合、ジョブのチェックポイント状況は[遅延]から[OK]に変わります。黄色のドットは削除されます。

予測されたジョブのモニター

スケジュールされたジョブ数が予定された時間までに入力装置に到着しない場合、通知が表示されるように RICOH ProcessDirector を構成できます。予定された結果の一部が入力装置に到着しない場合、警告([警告]アイコン)アイコンが入力装置の右側に表示されます。その後、オペレーターは到着しないジョブを追跡して見つけることにより対応できます。

1.2.1.2.20.10.1 Deadline Trackerの使用シナリオ

これらのシナリオでは、Deadline Trackerワークフローの締め切り、推定時間、またはその両方を設定する方法を示します。

1.2.1.2.20.10.1.1 ワークフロー内の締め切り時刻のシナリオ

このシナリオでは、線形PDFワークフロー内のすべてのジョブが、受信後に午後5:00までに印刷される必要があります。

1つのSetDeadlineステップをワークフロー内に配置します。 期限ステッププロパティーの値として PrintJobsを指定します。 締め切りの日付プロパティーの値として 明日を指定します。 締め切りの時刻プロパティーの値として 5:00 PMを指定します。

線形PDFワークフロー
  • SetJobPropsFromTextFile
  • DetectInputDataStream
  • CountPages
  • SetDeadline: PrintJobsを締め切りステップにします。締め切りの時刻を明日の午後5:00に設定します。
  • PrintSetup:オペレーターが要求された用紙がトレイに入っていることを確認できるようにします。
  • CreatePageRanges
  • PrintJobs
  • RetainCompletedJobs
  • RemoveJobs

このワークフローでは、ジョブが午後 5:00 の締め切りに間に合うか、間に合わないかを確認できます。ジョブが締め切りに間に合わない場合、RICOH ProcessDirectorによって、[ジョブ]テーブルのそのジョブの スケジュールリスク列に赤色のドットが追加されます。

新しいお客様が、同じ日の昼前に到着するジョブを処理できるかどうかと、後のジョブを次の日に仕上げできるかを尋ねます。これを達成するために、条件付きワークフロー内で締め切り時刻を使用できます。例えば、2つの分岐があるワークフローがあるとします。

  • 分岐A内の最初のステップへのコネクターに次の2つ条件を含む規則があります。
    • 現在の日 = 今日
    • 現在の時刻 < 午後12:00

      すべての条件の適用を指定します。

    これらの条件を満たすときに、ジョブは分岐Aに送信されます。 SetDeadlineステップは、 締め切りの時刻の値を 今日午後5:00に設定します。
  • 分岐B内の最初のステップへのコネクターに次の2つ条件を含む規則があります。
    • 現在の日 = 今日
    • 現在の時刻 => 午後12:00

      すべての条件の適用を指定します。

    これらの条件を満たすときに、ジョブは分岐Bに送信されます。 SetDeadlineステップは、 締め切りの時刻の値を 明日午後5:00に設定します。

1.2.1.2.20.10.1.2 線形ワークフロー内の 2 つの締め切りのシナリオ

このシナリオでは、線形PDFワークフローが各ジョブを、会計部門用の外部プログラムを介して送信し、次にジョブを印刷します。外部プログラムの1つの締め切りと、ジョブの印刷の別の締め切りを設定する必要があります。2つのSetDeadlineステップをワークフロー内に配置します。最初の SetDeadlineステップは RunExternalProgramステップを完了するために必要な時間を追跡します。2つ目の SetDeadlineステップは、 RunExternalProgramステップを完了した後に各ジョブを印刷するための時間を追跡します。
線形PDFワークフロー
  • SetJobPropsFromTextFile
  • DetectInputDataStream
  • CountPages
  • SetDeadline: RunExternalProgramを締め切りステップにします。締め切り時間を30分に設定します(締め切りの日付 = プロパティー値に対して相対的、プロパティー = 現在の時刻、前後 = 30分)。
  • RunExternalProgram:会計部門のプログラムを実行します。
  • SetDeadline: PrintJobsを締め切りステップにします。締め切り時間を15分に設定します(締め切りの日付 = プロパティー値に対して相対的、プロパティー = 現在の時刻、前後= 15分)。
  • PrintSetup:オペレーターが要求された用紙がトレイに入っていることを確認できるようにします。
  • CreatePageRanges
  • PrintJobs
  • RetainCompletedJobs
  • RemoveJobs

このワークフローでは、ジョブが各締め切りに間に合うか、間に合わないかを確認できます。ジョブが最初の締め切りに間に合わない場合、RICOH ProcessDirectorによって、ジョブテーブルのそのジョブの 締め切りポートレットおよび スケジュールリスク列に赤色のドットが追加されます。ジョブが2つ目の締め切りに間に合う場合は、赤色のドットは削除されます。

1.2.1.2.20.10.1.3 条件付きワークフロー内の 3 つの締め切りのシナリオ

このシナリオでは、条件付きワークフローに、PDFジョブ、AFPジョブ、他のジョブ(PostScriptおよびPCL)の個別の処理パスがあります。PDFジョブは、PitStop Connect機能を使用して実行される時間がかかるプリフライトステップを実行します。AFPジョブは、外部プログラムを実行する時間がかかるアカウンティングステップを実行します。他のジョブは、時間がかかるプリフライトステップまたはアカウンティングステップを実行しません。各パスに異なる締め切りを設定できます。例えば、PDFジョブには2時間、AFPジョブには90分、その他のジョブには30分の締め切りを設定できます。SetDeadlineステップを各パスの先頭に配置します。
条件付きワークフロー:共有ステップ
  • SetJobPropsFromTextFile
  • DetectInputDataStream
PDFジョブのパス
  • SetDeadline: PrintJobsを締め切りステップにします。締め切り時間を2時間に設定します(締め切りの日付 = プロパティー値に対して相対的、プロパティー = 実行依頼時間、前後 = 2時間)。
  • プリフライト(RunPitStopOnJobステップテンプレートに基づくステップ)
  • CountPages
  • PrintSetup(AssignJobValuesステップテンプレートに基づくステップ):印刷プロパティーをPDFジョブに割り当てます。
  • CreatePageRanges
AFPジョブのパス
  • SetDeadline: PrintJobsを締め切りステップにします。締め切り時間を90分に設定します(締め切りの日付 = プロパティー値に対して相対的、プロパティー = 実行依頼時間、前後 = 90分)。
  • CountPages
  • アカウンティング(RunExternalProgramステップテンプレートに基づくステップ):会計部門のプログラムを実行します。
  • PrintSetup(AssignJobValuesステップテンプレートに基づくステップ):印刷プロパティーをAFPジョブに割り当てます。
  • CreatePageRanges
その他のジョブのパス
  • SetDeadline: PrintJobsを締め切りステップにし、締め切り時間を30分に設定します(締め切りの日付 = プロパティー値に対して、プロパティー = 実行依頼時間、前後 = 30分)。
  • PrintSetup(AssignJobValuesステップテンプレートに基づくステップ):印刷プロパティーをその他のジョブに割り当てます。
共有ステップ
  • PrintJobs
  • RetainCompletedJobs
  • RemoveJobs

このワークフローでは、ジョブが印刷完了の締め切りに間に合うか、間に合わないかを確認できます。ジョブが締め切りに間に合わない場合、RICOH ProcessDirectorによって、[ジョブ]テーブルのそのジョブの スケジュールリスク列に赤色のドットが追加されます。赤色のドットは、さまざまな長さの印刷完了締め切りに間に合わないと、各タイプのジョブに追加されます。赤色のドットは、PDFジョブの場合は2時間後に追加されます。赤色のドットは、AFPジョブの場合は90分後に追加されます。赤色のドットは、それ以外のジョブの場合は30分後に追加されます。

1.2.1.2.20.10.1.4 線形ワークフロー内のステップの推定時間のシナリオ

このシナリオでは、線形ワークフローに9つのステップがあります。ジョブがワークフローに入った時間からPrintJobsステップが完了するまで、ジョブがスケジュールどおりか、スケジュールから遅れているかを追跡する必要があります。最初の2つのステップでジョブがすぐに処理されます。4つのステップそれぞれで5分かけてジョブが処理されます。1つのステップで10分かけてジョブが処理されます。これらの7個のステップの推定時間を設定します。 PrintJobsステップの後にある2つのステップの推定時間は設定しないでください。
線形PDFワークフロー
  • SetJobPropsFromTextFile:1秒
  • DetectInputDataStream:1秒
  • CountPages:5分
  • RunExternalProgram(会計部門のプログラムを実行します):5分
  • PrintSetup(オペレーターが要求された用紙がトレイに入っていることを確認できるようにします):5分
  • CreatePageRanges:5分
  • PrintJobs:10分
  • RetainCompletedJobs:推定時間はありません。
  • RemoveJobs:推定時間はありません。

このワークフローでは、パーセント完了、追跡状況(スケジュールどおりまたは スケジュール遅れ)および予想完了時間を表示できます。

ジョブがPrintSetupステップを完了したときには、3つの5分のステップが実行され、合計30分なのでジョブは50%完了しています。推定時間が指定された残りの2つのステップに基づいて、RICOH ProcessDirectorは、 予想完了時間プロパティーを、ジョブが PrintSetupステップを完了した時間から15分後に設定します。

ジョブがCountPagesステップを5分以内および SetJobPropsFromTextFileステップ開始後2秒以内に完了した場合、ジョブの 追跡状況スケジュールどおりになります。ジョブが RunExternalProgramステップを10分以内および SetJobPropsFromTextFileステップ開始後2秒以内に完了した場合、ジョブの 追跡状況は引き続き スケジュールどおりになります。

ジョブがPrintSetupステップを15分以内および SetJobPropsFromTextFileステップ開始後2秒以内に完了しない場合、RICOH ProcessDirectorは、ジョブの 追跡状況スケジュール遅れに設定します。ジョブの 追跡状況スケジュール遅れの場合、RICOH ProcessDirectorによって、ジョブテーブルのそのジョブの 締め切りポートレットおよび スケジュールリスク列に黄色のドットが追加されます。

1.2.1.2.20.10.1.5 線形ワークフロー内の締め切りと推定時間のシナリオ

このシナリオでは、線形ワークフローに10個のステップがあります。ジョブがワークフローに入った時間からPrintJobsステップが完了するまで、ジョブがスケジュールどおりか、スケジュールから遅れているかを追跡する必要があります。最初の3つのステップでジョブがすぐに処理されます。4つのステップそれぞれで5分かけてジョブが処理されます。1つのステップで10分かけてジョブが処理されます。これらの8つのステップの推定時間を設定します。 PrintJobsステップの後にある2つのステップの推定時間は設定しないでください。ジョブが印刷の締め切りを満たすかどうかも確認するようにします。 SetDeadlineステップをワークフローの先頭近くに配置します。
線形PDFワークフロー
  • SetJobPropsFromTextFile:1秒
  • DetectInputDataStream:1秒
  • SetDeadline: PrintJobsを締め切りステップにします。締め切り時間をジョブが実行依頼されてから35分後に設定します(締め切り日付 = プロパティー値に対して相対的、プロパティー= 実行依頼時間、前後 = 35分)(1秒)。
  • CountPages:5分
  • RunExternalProgram:会計部門のプログラムを実行します(5分)。
  • PrintSetup(オペレーターが要求された用紙がトレイに入っていることを確認できるようにします):5秒
  • CreatePageRanges:5分
  • CreatePageRanges:10分
  • RetainCompletedJobs:推定時間はありません。
  • RemoveJobs:推定時間はありません。

このワークフローでは、締め切りの日付と時刻、締め切りステップ、締め切りの結果、パーセント完了、追跡状況(スケジュールどおりまたは スケジュール遅れ)、予想完了時間、予想される結果を確認できます。

ジョブがPrintSetupステップを完了したときには、3つの5分かかるステップが実行され、合計30分なのでジョブは50%完了しています。推定時間が指定された残りの2つのステップに基づいて、RICOH ProcessDirectorは、 予想完了時間プロパティーを、ジョブが PrintSetupステップを完了した時間から15分後に設定します。

ジョブがCountPagesステップを5分以内および SetJobPropsFromTextFileステップ開始後3秒以内に完了した場合、ジョブの 追跡状況スケジュールどおりになります。ジョブが RunExternalProgramステップを10分以内および SetJobPropsFromTextFileステップ開始後3秒以内に完了した場合、ジョブの 追跡状況スケジュールどおりのままになります。ジョブが PrintSetupステップを15分以内および SetJobPropsFromTextFileステップ開始後2秒以内に完了しない場合、RICOH ProcessDirectorはジョブの 追跡状況スケジュール遅れに設定します。ジョブの 追跡状況スケジュール遅れである場合、ジョブテーブル内のそのジョブの行が黄色になります。

RICOH ProcessDirectorは、推定時間、現在の日付と時刻、ジョブの締め切りを使用してジョブの予想される結果を計算します。予想される結果が 未達成の可能性ありの場合、RICOH ProcessDirectorによって[ジョブ]テーブルのそのジョブの スケジュールリスク列にオレンジ色のドットが追加されます。

ジョブがワークフローに実行依頼されてから26分経過してもジョブがPrintJobsステップを開始しなかった場合、RICOH ProcessDirectorは、予想される結果を 未達成の可能性ありに設定します。締め切りは35分で、 PrintJobsステップの推定時間が10分であるため、予想結果は変更されます。RICOH ProcessDirectorは、ジョブの期間が36分になると推定します。

ジョブが締め切りに間に合わなかった場合、RICOH ProcessDirectorによって、ジョブテーブルのそのジョブの 締め切りポートレットおよび スケジュールリスク列に赤色のドットが追加されます。

1.2.1.2.20.10.1.6 週末および休日に合わせたサービスレベルアグリーメントの調整

サービスレベルアグリーメント(SLA)を交渉するときは、週末や休日などの休業日に非サービス期間を使用します。休業日は、SLA締め切りの計算時に考慮に入れられません。

休日に対応するために、管理者は非サービス期間を作成します。RICOH ProcessDirectorは、SLA締め切りを計算する際に非サービス期間を考慮に入れ、適切な締め切りを使用してSLAに対するジョブの状況を追跡します。非サービス期間は、チェックポイントに対する追跡時にのみ使用できます。 SetDeadlineステップやスケジュールに対する追跡時に非サービス期間を使用することはできません。

例:

  • お客様は、72時間のSLAを持っており、金曜日の午後1:00にジョブを実行依頼するとします。土曜日と日曜日は休業日のため、72時間のSLA締め切りは水曜日の午後1:00になります。
  • お客様は、24時間のSLAを持っており、12月31日の午後4:30にジョブを実行依頼するとします。元日の1月1日は休業日のため、SLA締め切りは1月2日の午後4:30となります。

元日の非サービス期間を追加するには、管理者は次の手順に従います。

  • 管理タブの オブジェクトセクションにナビゲートし、 非サービス期間を選択します。
  • 新しい非サービス期間を追加します。
  • 非サービス期間名フィールドに元日と入力して、非サービス期間に名前を付けます。
  • 説明フィールドに休日の説明を追加します。
  • を「1」に、 を「1」(1月)に設定することで、 フィールドで休日の日付を、 フィールドで休日の月を選択します。
  • 休日の年を設定します。フィールドを空のままにすると、毎年繰り返されます。このシナリオでは、休日が毎年繰り返されるため、 フィールドは空白のままにします。
      注意:
    • 非サービス期間が毎年変わる場合、年を指定し、毎年別個の非サービス期間を作成する必要があります。
  • 休日の開始時刻を設定します。このシナリオでは、開始時刻は午前12:00に設定します。
  • 休日の終了時刻を設定します。このシナリオでは、終了時刻は午後11:59に設定します。

一度設定すると、元旦休みにこの非サービス期間が毎年繰り返されます。RICOH ProcessDirectorは、営業しない場合のジョブ処理スケジュールを計算します。1月2日は営業する場合、SLAチェックポイントが休日に合わせて調整されて印刷が再開されます。

1.2.1.2.20.10.1.7 予定作業をモニターする設定

繰り返し発生するジョブがある場合、予定作業機能を使用して、ジョブが適切な入力装置に時間どおりに到着したことをチェックできます。

予定作業をモニターするには、管理者が予定作業オブジェクトを作成し、そのオブジェクトを 1 つ以上の入力装置を関連付けます。

例えば、毎月 1 日に 3 つのジョブを送信してくる顧客がいるとします。SLA には、ジョブが 1 日の午前 8 時までに到着した場合、午後 4 時までに印刷する必要があると記述されています。毎月 1 日の午前 8 時に状況を確認するよう入力装置に指示する、予定作業オブジェクトを作成します。次に、その予定作業オブジェクトを適切な入力装置に関連付けます。毎月 1 日の午前 8 時に、入力装置は到着したジョブの数を調べます。

  • 3 つのジョブがすべて到着していた場合、処理は通常どおり続けられます。
  • ジョブが到着していない場合、入力装置の予定作業状況プロパティーは、 遅延に設定されます。警告 ([警告]アイコン) アイコンが入力装置の右側に表示されます。

毎月 1 日の午前 8 時に到着する 3 つの印刷ジョブを表す予定作業オブジェクトを定義するには、管理者は次の手順に従います。

  • 管理タブの オブジェクトセクションにナビゲートし、 予定作業を選択します。
  • 予定作業オブジェクトを追加します。
  • 予定作業名フィールドに 月別明細書と入力します。
  • 説明フィールドにオブジェクトの説明を追加します。
  • 開始日時を追加して、入力装置がジョブのモニターを開始する日時を指定します。時刻を 午前 8 時に設定します。
  • 予定ジョブ数フィールドに 3と入力し、3 つのジョブを予想していることを指定します。必要に応じて、入力装置がカウントする入力ファイルの識別に使用する ファイルパターンを指定します(PDFファイルの場合は.*pdf$など)。
  • 予定作業の間隔フィールドで 頻度フィールドで 毎月 1 日を指定し、ジョブが毎月の 1 日に到着することを指定します。
  • モニターする 1 つ以上の入力装置のプロパティーを編集し、月別明細書を関連付けられた予定作業プロパティーの値として指定します。

予定作業の開始日時の後、入力装置は毎月 1 日に 3 つのジョブをモニターします。3 つのジョブが予定どおり到着していない場合は、警告 ([警告]アイコン) アイコンが入力装置の右側に表示されます。

    注意:
  • 入力装置に対する予想される作業が遅れたときに電子メールを送信するように通知オブジェクトを設定できます。
  • Web サービス有効化機能がある場合は、入力装置に対する予想される作業が遅れたときに SOAP または REST Web サービス呼び出しを発行するように通知オブジェクトを設定できます。

1.2.1.2.20.11 MarcomCentral Connect

MarcomCentral Connect 機能は、MarcomCentral の®オンラインストアと Web to Print 機能を実動ワークフローに統合する方法を示します。SOAP Web サービスの入力装置は、MarcomCentral から印刷、デジタル、およびその他の品目の注文を取得します。RICOH ProcessDirector は、注文ごとにジョブを 1 つ作成します。また、注文の品目ごとに子ジョブを 1 つ作成します。RICOH ProcessDirector は、印刷物に使用するファイルをダウンロードします。また、すべての品目の処理が完了したときには、MarcomCentral に注文を完了するよう通知します。
サンプルオブジェクトとワークフローを使用した実用的なシミュレーション

MarcomCentral Connect 機能には、MarcomCentral Web サービスへの呼び出しを使用して情報を交換する方法をデモする、完全なシミュレーションが含まれています。この Web サービスは、RICOH ProcessDirector オブジェクトとワークフローを、MarcomCentral Web サイトにあるサンプルストアと接続します。このサンプルストアは、MarcomCentralへの RICOH ProcessDirector Webサービスインターフェースのテスト環境として機能します。

このシミュレーションで使用されるオブジェクトとワークフローは次のとおりです。

  • MarcomReceiveOrdersサンプル SOAP Web サービスの入力装置は、日付別に注文を返す MarcomCentral Web サービス呼び出しをシミュレートします。入力装置は注文サンプルを取得し、ジョブに変換して、 MarcomProcessOrdersワークフローに割り当てます。

  • MarcomProcessOrdersサンプルワークフローは、MarcomCentral の注文を処理します。このワークフローは、MarcomCentral 注文情報を RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーに変換します。このワークフローは、注文の各品目のジョブチケットを取得し、ジョブチケットごとに子ジョブを 1 つ作成します。このワークフローは、 MarcomProcessJobTicketワークフローに、これらの子ジョブを送信します。

  • MarcomProcessJobTicketサンプルワークフローは、MarcomCentral のジョブチケットを処理します。ジョブチケット情報を RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーに変換します。このワークフローは、MarcomCentral ストックキーピングユニット (SKU) ID を使用して、各注文の品目の処理方法に関する情報を取得します。ワークフローは、ファイルをダウンロードして印刷する分岐に各印刷物を通過させます。ワークフローは、品目が注文に追加されたことをウェアハウスが確認するまでジョブを保持する分岐に、非印刷物を通過させます。

  • 注文にあるすべての品目の処理が完了したら、MarcomCloseoutOrdersサンプル SOAP Web サービスの通知は、注文を完了する Web サービスの呼び出しをシミュレートします。通知が実際にこの Web サービスを呼び出すと、Web サービスはサンプルストアの注文を完了します。サンプルストアにある注文の各品目のステータスが 出荷済みに変わります。

この図は、RICOH ProcessDirector 入力装置、ワークフロー、通知が MarcomCentral Web サービスを呼び出し、MarcomCentral ストアと情報を交換する仕組みを示しています。

この図は、入力装置、ワークフロー、通知が Web サービスを呼び出し、MarcomCentral ストアと情報を交換する仕組みを示しています。

次の図は、MarcomProcessOrdersワークフローの 3 つのステップに着目しています。

  • ApplyXSLTransform

    このステップは、MarcomCentral 形式の情報を RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーに変換します。

  • CallSOAPService

    このステップは、MarcomCentral ジョブチケット Web サービスを呼び出し、各注文のジョブチケットを取得します。

  • CreateJobsFromXML

    このステップは、MarcomCentral Web サービスが返した情報を使用して、ジョブチケットごとにジョブを 1 つ作成します。このステップは、MarcomProcessJobTicketワークフローにジョブを実行依頼します。

この図は、MarcomProcessOrders ワークフローの 3 つのステップに着目しています。

3 つめの図は、MarcomProcessJobTicketワークフローにある 6 つのステップ (その 1 つは実際には複数のステップがセットになっています) に着目しています。このワークフローには、 ApplyXSLTransformステップが 2 つ、 CallSOAPServiceステップが 1 つ、および DownloadFileステップが 1 つ含まれています。 DownloadFileステップは、ジョブチケット情報に含まれる URL を使用して、印刷ファイルをダウンロードします。また、ワークフローには、ファイルの印刷および非印刷物の処理に必要な一連のステップも含まれています。

この図は、MarcomProcessJobTicket ワークフローの 6 つのステップに着目しています。

このシミュレーションを実行して動作を確認した後で、サンプルを編集して、MarcomCentral Web サイトにある自分のストアに接続できます。例えば、自分のストアで注文された品目を処理するために必要な情報を使用して、外部データソースにアクセスするステップを追加できます。MarcomProcessJobTicketワークフローの印刷ステップを実働ワークフローのステップで置き換えたり、子ジョブを複数の実働ワークフローへ送信したりできます。通知を追加して、MarcomCentral に追加情報を送信できます。詳しくは、関連タスクを参照してください。

情報変換に使用されるジョブプロパティーとサンプルファイル

MarcomCentral Connect 機能には、次のようなジョブプロパティーと XSLT スタイルシートのサンプルが用意されています。

  • MarcomCentral 注文 IDMarcomCentral 注文番号MarcomCentral ジョブチケット ID、および MarcomCentral 製品タイプジョブプロパティーは、MarcomCentral の注文とジョブチケットの XML エレメントから変換された値を受け取ります。

  • 5 つの XSLT スタイルシートは、注文ジョブと各チケットジョブで、XML エレメントをジョブプロパティーに変換する方法を示します。

前提条件

MarcomCentral Connect機能には、Web Services Enablement機能が必要です。

1.2.1.2.20.12 Quadient Inspire接続

Quadient Inspire接続の機能によってRICOH ProcessDirectorの機能が拡張され、Quadient Inspire Designer v8以降との連携が容易になります。この機能をインストールすると、Quadient Inspire Designerによって作成されるファイルを処理するためのシステムオブジェクトが追加され、生成されたファイルを処理エンジンに渡して印刷ジョブを生成するという印刷ワークフローが可能になります。

Quadient Inspire Designerでアプリケーションを作成すると、次の作業が可能になります。

  • 生または未処理のフォーマット、構成、およびデータファイルをホットフォルダーに実行依頼してQuadient Inspire Designerに送信し、ワークフローの一部としてAFPジョブまたはPDFジョブを作成できます。

    ジョブ処理の一部としてAFP出力またはPDF出力を生成する場合、WFDファイル、JOBファイル、および変数データファイル(Quadient Inspire Designerが対応するフォーマットのもの)をQuadient Inspire Designerから、バッチ方式がリストのホットフォルダーに実行依頼できます。

  • Quadient Inspire Designerを使用して、既存のAFPファイルまたはPDFファイルをワークフローの一部として修正します。

    継続して使用したい既存のAFPまたはPDFのアプリケーションがある場合、印刷ジョブとしてWFDファイルをホットフォルダーに実行依頼できます。RICOH ProcessDirectorQuadient Inspire Designerを起動すると、既存のAFPまたはPDFファイルを探し出し、WFDファイルの情報を使ってAFPまたはPDFファイルを再作成します。

ファイルを生成または変更するとき、ホットフォルダーは ComposeAFPまたは ComposePDFステップテンプレートに基づくステップを含むワークフローにジョブを割り当てて、Quadient Inspire Designerにファイルを送信します。このステップは AFP ファイルまたは PDF ファイルが返されるのを待ってから処理を継続します。

新しいステップテンプレート

この機能は、Quadient Inspire Designerにジョブを送信するステップテンプレートを追加します。

  • ComposePDF

    このステップテンプレートに基づくステップは、Quadient Inspire Designerを使用して、WFDファイルと1つ以上のRAWデータファイルから新しいPDFファイルを作成します。このステップは、新しいファイルが返されるまで待機します。

  • ComposeAFP

    このステップテンプレートに基づくステップは、Quadient Inspire Designerを使用して、WFDファイルと1つ以上のRAWデータファイルから新しいAFPファイルを作成します。このステップは、新しいファイルが返されるまで待機します。 ComposeAFPは、Quadient Inspire接続機能およびAFP Support機能がインストールされている場合に使用可能になります。

1.2.1.2.20.13 PitStop Connect

PitStop 接続を使用すると、Enfocus PitStop Server 10 以上を使用するプリフライト操作を、PDF 印刷ジョブのワークフローに統合できます。

この機能によって、用意されているステップテンプレートに RunPitStopOnJob ステップテンプレートが追加されます。正しく構成されている場合、ステップテンプレートはアクションリストまたは PDF プロファイルとともに PDF 印刷ジョブを PitStop Server に実行依頼します。 RICOH ProcessDirectorは、PitStop Serverがジョブを処理し、返すのを待ってから、ワークフローの次のステップに進みます。

PDF プロファイルのアクションリストには、PitStop Server がジョブを処理するときのアクションについて、指示が含まれています。例えば、PitStop Server は次の処理を実行できます。

  • カラー変換の実行
  • 使用するフォントの変更
  • 印刷ジョブからのオブジェクトの削除
  • 空白ページの検出
RICOH ProcessDirectorには、InfoPrint 5000に送信されるジョブで使用されるサンプルアクションリストが用意されています。このアクションリストは、InfoPrint 5000の印刷された出力を最適化して、無駄を最小限にします。用意されているアクションリストを使用することも、PitStop Professional で新しいアクションリストを作成し、新しいアクションリストを使用するワークフローを構成することもできます。

RICOH ProcessDirector UNIX ベースのオペレーティングシステムで動作するには、 RICOH ProcessDirector アプリケーションサーバーとして構成されている Windows Server 2016 または Windows Server 2019 を実行しているコンピューターに PitStop サーバー 10 以上がインストールされている必要があります。

Windows対応のRICOH ProcessDirectorを操作する場合は、1次サーバー上にPitStop Server 10以上がインストールされている必要があります。

1.2.1.2.20.14 Ultimate Impostrip® Connect

Ultimate Impostrip®接続を使用すると、Ultimate Impostrip®の面付け機能をワークフローに統合できます。

この機能は、用意されているステップテンプレートのリストに RunImpostripOnJob ステップテンプレートを追加します。正しく構成されている場合、ステップテンプレートは、ジョブで適切な面付け機能を実行するように設定されたUltimate Impostrip®入力ホットフォルダーに、PDF印刷ジョブを実行依頼します。 RICOH ProcessDirectorは、Ultimate Impostrip®サーバーが更新されたジョブを返すのを待ってから、ワークフローの次のステップによる処理に進みます。

RICOH ProcessDirectorで操作するには、Ultimate Impostrip®の自動化またはUltimate Impostrip®スケーラブルを次の場所にインストールする必要があります。

  • RICOH ProcessDirectorアプリケーションサーバー
  • Microsoft Windows Server 2016 またはMicrosoft Windows Server 2019を実行している別のコンピューター

    注意:
  • Ultimate Impostrip®が英語以外の言語で実行しているWindowsコンピューターにインストールされている場合は、デフォルトのインストールディレクトリーにUltimate Impostrip®をインストールしないでください。英語以外のデフォルトのインストールパスでは、正しく動作しません。英語以外のWindowsコンピューターでは、Ultimate Impostrip®C:\ImpostripOnDemandにインストールすることをお勧めします。

1.2.1.2.20.15 Kodak のカットシートサポート機能

Kodak のカットシートサポート機能により、Kodak Digimaster プリンターがサポートされます。

Kodak PDF プリンターは、PDF または Postscript ファイルを印刷できるプリンターを表します。このプリンターはジョブを PDF または Postscript 形式で印刷します。そのジョブには PDF または Postscript 形式に変換済みのジョブも含まれます。Kodak PDF プリンターに実行依頼されたジョブによる一部の RICOH ProcessDirector アクション ( ジャンプおよび 停止など) は使用できません。Kodak PDF プリンターは、ジョブとページの例外メディア、複数コピー、パンチ、およびステープルフィニッシングオプションをサポートします。

Kodakのカットシートサポート機能は、Kodak PDFプリンター装置を作成する機能を追加します。このタイプのプリンターは、PostScript ファイルまたは PDF ファイルを受け入れます。ジョブの印刷がスケジュールされたときにそのジョブのスプールディレクトリーに両方の形式のファイルが存在する場合、最新の時刻のファイルがプリンターに送信されます。変換によって PostScript ファイルが PDF に変換された場合、その PDF 形式のファイルが Kodak PDF プリンターに送信されます。

1.2.1.2.20.16 Xerox のカットシートサポート機能

Xerox のカットシートサポート機能により、特定のモデルの Xerox プリンターがサポートされます。

Xerox® PDFプリンターは、XRXおよびXPIF(Xerox Printing Instruction Format)チケットを使用してPDFファイルを印刷できるプリンターを表します。このプリンターはジョブをPDF形式で印刷します。 そのジョブにはPDF形式に変換済みのジョブも含まれます。Xerox PDF プリンターに実行依頼されたジョブによる一部の RICOH ProcessDirector アクション ( ジャンプおよび 停止など) は使用できません。Xerox PDF プリンターは、ジョブとページの例外メディア、複数コピー、パンチ、およびステープル仕上げオプションをサポートします。

Xeroxのカットシートサポート機能は、Xerox PDFプリンター装置を作成する機能を追加します。

1.2.1.2.20.17 WPM Connect

WPM Connect を使用すると、AFP 印刷ジョブを WPM Web に送信して追加処理を行うことができます。

このフィーチャーは、用意されているステップテンプレートのリストに SetWPMProperties ステップテンプレートを追加します。ワークフローに追加すると、そのステップテンプレートにより、RICOH ProcessDirector が WPM Web のユーザー情報ページ (UIP) を作成するのに使用する値を指定できます。WPM Web は、その UIP を使用して印刷ジョブを処理できます。

UIP は、印刷ジョブの前に WPM Web に送信されるパナーページの一種です。UIP は他のバナーページのように印刷されません。WPM Web は、自動的に UIP を受け入れて解釈し、そこに含まれている情報を使用して WPM プロパティーを設定します。

SetWPMProperties ステップテンプレートを設定する際には、RICOH ProcessDirector がダブルバイト文字およびシングルバイト文字の UIP を作成するのに使用するコード化フォントを指定してください。WPM Web にジョブを送信する前に、これらのコード化フォントがバナーページのコードページマッピングファイルに追加されていることを確認してください。バナーページのコードページマッピングファイルは、次の場所に保管されています: /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/

行を追加して、SBCS および DBCS コード化フォントを IBM-930 または IBM-939 コードページにマップします。たとえば、以下のような行を追加します。

X0H16N=IBM930
X0G32F=IBM930
X0H16U=IBM939
X0M32F=IBM939

また、コード化フォントが、RICOH ProcessDirector がリソースを検索するディレクトリーに保管されていることも確認してください。たとえば、プリンターオブジェクトの AFP リソースパスプロパティーにディレクトリーを追加できます。

SetWPMProperties ステップテンプレートを基にしたステップを含むワークフローを作成した後に、印刷ジョブを WPM AFP エミュレーターに送信する AFP プリンターオブジェクトを定義できます。AFP プリンターの ユーザー情報ページの作成プロパティーの値を はいに設定すると、RICOH ProcessDirector は UIP を作成して、UIP と印刷ジョブを WPM Web に送信します。

1.2.1.2.21 拡張機能

RICOH ProcessDirector拡張機能は、リコーのサポート担当者から購入できる、カスタマイズ可能なソフトウェアコンポーネントです。リコーのサポート担当者により、拡張機能は既存のRICOH ProcessDirector1次コンピューター上にインストールされます。

1.2.1.3 RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェース

RICOH ProcessDirector のユーザーインターフェースは、ネットワークに接続されていて、サポートされるブラウザーがインストールされた任意の Windows または Linux システムからアクセスできる Web ブラウザーベースのインターフェースです。

ユーザーインターフェースにアクセスするには、次の URL を Web ブラウザーのアドレスバーに入力します。hostname は、1 次サーバーが稼働しているコンピューターのホスト名または IP アドレスに置き換えてください。http://hostname:15080/pd

サポートされるブラウザーは次のとおりです。

  • Mozilla Firefox の最新バージョン
  • Google Chrome の最新バージョン
  • Chromium 版 Microsoft Edge の最新バージョン

RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースは、ユーザーが特定のタスクを実行可能なページで構成されています。メインページは、ジョブやプリンターなど、表示および操作するオブジェクトのタイプに応じたポートレットを表示するように構成できます。 管理ページを使用して、印刷ジョブを除く、すべてのオブジェクトを管理できます。

また、管理者はワークフローページを使用して、ステップテンプレートやワークフローを作成および管理します。

    注意:
  • ユーザーインターフェースでは必ずタブを使ってナビゲートしてください。 ブラウザーの[進む]ボタンおよび[戻る]ボタンを使用すると、予期せぬ結果を引き起こす可能性があります。

メインページのポートレットを使用することで、ジョブおよびプリンターなどのシステムオブジェクトを対話的に処理できます。ポートレットを領域内で並べ替えたり、他の領域に移動したり、あまり使用しないポートレットを閉じたりすることができます。

1.2.1.3.1 従来のユーザーインターフェースと更新されたユーザーインターフェースの比較

更新されたユーザーインターフェースは、従来のユーザーインターフェースで利用可能な機能のサブセットを備えています。以下の表では、各インターフェースでさまざまなタイプのオブジェクトに対して実行できるアクションを比較しています。
装置とオブジェクトのアクションと情報
アクション 従来のユーザーインターフェース 更新されたユーザーインターフェース
プリンター、入力装置、バーコードリーダー、インサーターコントローラーを追加、コピー、削除する [管理]ページで使用可能なアクション。 [管理]ページまたはメインページで使用可能なアクション(許可されている場合)
RICOH TotalFlow Print Serverを使用するプリンターを追加する Ricoh PDFプリンターとして定義します。 プリンターのタイププロパティーの値を Ricoh TotalFlowに設定します。 Ricoh TotalFlowプリンターとして定義します。
一度に1つの選択されたオブジェクトに対してのみ実行できるアクション 複数のオブジェクトを選択した状態でアクションを試した場合、エラーメッセージが表示されます。 複数のオブジェクトを選択すると、アクションのボタンまたはメニュー項目は使用不可になります。
バーコードステップ完了 ダイアログには、読み取られた文書の数が表示されます。 ダイアログには、読み取られていない文書の数が表示されます。
接続されているか使用可能になっている入力装置を編集する 変更する前に使用不可にして切断するためのリンクが警告メッセージに表示されます。 使用不可にして切断アクションが その他のアクションメニューで使用可能です。使用可能になっているか接続されている入力装置に対する変更内容を保存しようとした場合、メッセージが表示されます。変更内容を保存する際に、使用不可にして切断する操作を選択できます。
プロパティーノートブックのテキスト領域に大きい値を入力する テキスト領域のコントロールを引き延ばすように操作して、テキスト領域を拡大します。 テキストを入力します。表示スペースを超えると、領域は自動的に拡張します。
ログに含まれる情報を検索する 表示されるデフォルトのコンテンツは(エラー、状態の変化、プロパティーの変化ではなく)メッセージであり、過去24時間以内に保存されたものが、古いものから新しいものの順にソートされています。ログエントリーのタイプと時間の長さでフィルターできます。フィルターを変更した場合、最新表示ボタンをクリックして、コンテンツを更新する必要があります。列の変更または並べ替えはできません。 表示されるデフォルトのコンテンツは、オブジェクトのすべてのメッセージであり、新しいものから古いものの順にソートされています。ログエントリーのタイプと時間の長さによるフィルターに加えて、文字列フィルターフィールド漏斗アイコン。ログの任意の列に検索テキストを含むエントリーが表示されます。フィルターを変更した場合は、コンテンツが自動的に更新されます。新しいデータを取得するには、 サーバーから更新をクリックします。列の変更および並べ替えはできます。
オブジェクトをインポートおよびエクスポートする [管理]タブのオブジェクトタイプテーブルから、エクスポートする各オブジェクトを選択します。エクスポートのマークを付ける機能を使用して、エクスポートリストを作成します。次に、 オブジェクトのエクスポートアクションを使用して、エクスポートを実行します。 管理ページから オブジェクトのエクスポートアクションを選択します。 オブジェクトをタイプ別に追加リストを使用して、各オブジェクトタイプのリストを表示し、 エクスポートリストに追加します。 エクスポートアクションを使用して、エクスポートを実行します。
お気に入りのプリンターおよび入力装置を管理する お気に入りがメインページのポートレットで黄色の星印でマークされます。 お気に入りがメインページのポートレットで青色の星印でマークされます。同じお気に入りは、[管理]ページでもマークされます。
ユーザーがプロパティーノートブックを開いてオブジェクトのプロパティーを編集する操作を禁止する 対象のユーザーが属しているグループを更新します。

オブジェクトタイプごとに、プロパティーの表示および プロパティーの編集アクションを見つけて、 禁止されたアクションリストに追加します。

対象のユーザーが属しているグループを更新します。

アクション許可で、各オブジェクトタイプを選択してから、 プロパティーの表示アクションを見つけて、チェックボックスをオフにします。

プロパティー許可で、各オブジェクトタイプを選択してから、対象のグループのメンバーに対して編集を許可しないプロパティーを見つけます。 編集チェックボックスをオフにします。

プリンターのメディアの更新アクション 管理および メインページで使用可能なアクション。 管理および メインページで使用可能なアクション。 メディアの更新アクションはメディアの表示に名前が変更になり、プリンターに設定されたプロパティーセットを使用するため、新しいメディアがあるプリンターのメディア一覧を表示します。
プリンターのトレイの表示アクション プリンターからトレイ情報を取得チェックボックスにより、 メディアの更新アクションを使用して各トレイのメディア設定を変更できるようにするかどうかを決定します。 プリンターからトレイ情報を取得プロパティーは、プリンタープロパティーノートブックのSNMPタブに設定され、 トレイの設定メディアアクションの使用を妨げることはありません。 トレイの表示ダイアログで、 トレイの設定メディアアクションを使用して各トレイのメディアを指定できます。トレイメディアプロパティーアクションを使用して、メディアオブジェクトのプロパティーを編集することもできます。
プリンター進行状況インジケーターを表示する メインページの[プリンター]ポートレットで アイコンビューを使用します。 メインページの[プリンター]ポートレットで グラフィックビューを使用します。
ジョブアクション
アクション 従来のユーザーインターフェース 更新されたユーザーインターフェース
複数のジョブのプロパティー値を一度に変更する 使用不可 ジョブを選択し、複数の更新アクションをクリックして、選択した全てのジョブに設定するプロパティーと値を選択します。
全てを削除する メインページで使用可能なアクション。 使用不可
ページレベル例外を表示する ジョブプロパティーノートブックで[ページ例外]タブを使用します。面(両面)のページ例外は表示されません。 アクションメニューでページ例外アクションを使用します。面(両面)のページ例外が表示されます。
ページレベルの例外を編集する ジョブプロパティーノートブックで[ページ例外]タブを使用します。 アクションメニューでページ例外アクションを使用します。面(両面)のページ例外を編集できます。
ジョブテーブルでジョブを検索する フィルター入力フィールドまたは[フィルター]テーブル機能を使用します。[システムの要約]のリンクを使用します。 文字列フィルターフィールド漏斗アイコン または 詳細なフィルターを使用します。このフィルターでは、AND、OR、またはカスタムロジックを使用して、複数のプロパティー値をフィルターとして設定でき、フィルターを保存して後で簡単に再利用できます。[システムの要約]のリンクを使用します。
グループアクション メインページで使用可能なアクション。 使用不可
再処理 再開ステップを選択すると、ステップのリストが最も古いステップから最新のステップまで表示されます。 再開ステップを選択すると、ステップのリストが最新のステップから最も古いステップまで表示されます。
ユーザーアクションと[設定]設定
アクション 従来のユーザーインターフェース 更新されたユーザーインターフェース
自動最新表示間隔を変更する [プリファレンス]ページで更新します。 不要になりました。メインページのテーブルは、リアルタイムで更新されます。
時刻形式設定を変更する [プリファレンス]ページで更新します。設定は、一部のプロパティーにのみ適用されます。 ユーザーメニュー()から[設定]ダイアログを開いて更新します。設定は、すべてのプロパティーに適用されます。更新されたユーザーインターフェースは、従来のユーザーインターフェースの設定を使用しません。
パスワードを変更する [プリファレンス]ページで使用可能なアクション。 ユーザーメニュー()で使用可能なアクション
ログインしているユーザーの名前を確認する バナー領域の右側に表示されます。 ユーザーメニュー()に表示されます。
メインページのビューを保存する メインタブにポインターを置き、 ビューの保存を選択します。 メニューが表示されるまでメインタブにポインターを置き、 表示の保存リストからビューを選択します。
ログアウトする バナー領域の右側のリンクをクリックします。 ユーザーメニュー()で使用可能なアクション
システムとインターフェースアクション
アクション 従来のユーザーインターフェース 更新されたユーザーインターフェース
グループを使用していくつかのアクションを禁止する オブジェクトのエクスポート、ステップテンプレートの調整に関連するアクションは、ユーザーのグループに対して禁止できます。 オブジェクトのエクスポート、ステップテンプレートの調整のためのグループ設定は無視されます。
ライセンス状況の詳細を取得する システムログを確認します。 管理タブで、 ライセンスを使用します。
システムIDを確認する メインタブに赤色のテキストで表示されます。 青色のハイライト付きの白色のテキストでバナー領域に表示されます。
テーブル内のすべてのエントリーを選択する テーブル内をクリックしてから、Ctrl+Aを押すか、複数の行および列にまたがってマウスポインターをドラッグします。 使用不可の機能。
ブラウザーの[検索]機能(Ctrl+F)を使用して、ユーザーインターフェース内の文字列を確認する Ctrl+Fは、現在フォーカスがあるダイアログまたはページ上のどちらかの文字列をハイライトします。 Ctrl+Fは、ブラウザー内でダイアログとその背後にあるページの両方の文字列をハイライトします。
供給の締め切りに間に合わない危険性がある、あるいは供給の締め切りまたはサービスレベルアグリーメント(SLA)を既に過ぎているジョブを表示します。 [ジョブ]テーブルのジョブの行は、黄色、オレンジ色、赤色、または黒色に色分けされています。 [ジョブ]テーブルのジョブのスケジュールのリスク列に黄色、オレンジ色、赤色、または黒色のドットが表示されます。[締め切り]ポートレットには、スケジュールリスクを持つ各ステータスのジョブの数が表示されます。
機能をインストールする 管理タブで、システム <機能名>を使用します。 管理タブで、ユーティリティー 機能名を使用します。
ライセンスキーをインストールする Click (情報アイコン) (ウィンドウの右上隅にある)をクリックし、 バージョン情報をクリックします。 ライセンスをクリックします。 Click (情報アイコン) (ウィンドウの右上隅にある)をクリックし、 バージョン情報をクリックします。 ライセンスをインストールをクリックします。
システムログを表示する [システムの要約]ポートレットのログの表示ボタンをクリックします。 [システムの要約]ポートレットの[設定]メニュー()で使用可能なアクション。
文書アクション
アクション 従来のユーザーインターフェース 更新されたユーザーインターフェース
ジョブプロパティーまたはカスタム文書プロパティーを使用して文書を検索する 検索結果が表示されブラウザーを更新すると、結果はそのまま残ります。 検索結果が表示されブラウザーを更新すると、結果はクリアされます。検索を保存して後で簡単に再利用できます。
アーカイブアクション
アクション 従来のユーザーインターフェース 更新されたユーザーインターフェース
保存された検索 検索を保存するには、検索を指定して保存をクリックします。保存された検索には、 検索するリポジトリー結果数の設定が含まれます。 検索を保存するには、検索を指定して検索の保存をクリックします。保存された検索には、 検索するリポジトリー結果数の設定は含まれません。
保存された検索を使用する 更新されたユーザーインターフェースで保存された検索は、従来のユーザーインターフェースの保存された検索リストには表示されません。 従来のユーザーインターフェースで保存された検索は、更新されたユーザーインターフェースの検索リストには表示されません。
保存された検索を削除する 使用不可 検索リストで保存された検索にポインターを置き、エントリーの右側に表示されるXをクリックします。Xが赤になったら、もう一度クリックすると保存された検索が削除されます。
ステップテンプレートとワークフローアクション
アクション 従来のユーザーインターフェース 更新されたユーザーインターフェース
ステップテンプレートを調整する 管理タブから、 ステップテンプレートを選択します。ステップテンプレートテーブルから、調整するステップテンプレートを選択して、 調整アクションをクリックします。 ワークフロータブから、 ステップテンプレートを選択します。ステップテンプレートテーブルから、調整するステップテンプレートをクリックして、ステップテンプレートプロパティーノートブックの 調整タブを使用します。
使用可能なワークフローを編集する ワークフローを編集する前に使用不可にする必要があります。 使用可能なワークフローを編集できます。ワークフローを保存すると、ワークフローは一時的に使用不可になり、その後再度使用可能になります。
接続されていないステップ、必要な値が欠落した状態でワークフローを保存する 使用不可 一部のステップが接続されていない場合や、値を必要とするプロパティーの値が欠落している場合でも、ワークフローを保存できます。作業を続行しながら不完全なワークフローを保存できるように、エラーはワークフローを使用可能にしたときに報告されます。
ワークフローをワークフローにドラッグする ワークフローエディターで、ステップテンプレートをワークフローにドラッグするように、ワークフローを ワークフローオブジェクトポートレットからワークフローにドラッグできます。 ステップチェーンと呼ばれる新しいオブジェクトをワークフローに追加できます。ステップチェーンには、接続された一連のステップが含まれています。ワークフローエディターで、ウィンドウの右上からステップチェーンを選択すると、ステップチェーンウィンドウが開きます。ウィンドウからステップチェーンを選択し、ワークフローにドラッグできます。
期限トラッカー機能がインストールされている場合のワークフローのステップの予想期間を設定する ワークフローエディターポートレットで、推定時間の編集アイコン 推定時間の編集アイコンをクリックします。 ワークフローエディターで、キャンバス上で右クリックし、メニューから 推定時間を選択します。

1.2.1.3.2 バナー

RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースの上部には、インターフェースのどのページまたはタスクパネルからでも常に使用できるバナーがあります。

バナーでは、管理者、スーパーバイザー、およびオペレーターは以下のアクションを行うことができます。

  • 使用可能なページを切り替えます。たとえば、バナーの左にあるメインタブ、または 管理タブをクリックします。
    注意: ユーザーインターフェースでは必ずタブを使ってナビゲートしてください。 ブラウザーの[進む]ボタンおよび[戻る]ボタンを使用すると、予期せぬ結果を引き起こす可能性があります。
  • メインメニューを参照してください。メインメニューが表示されるまでメインタブにポインターを置きます。
  • RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターを参照してください。バナーの右側にある(情報アイコン)ボタンをクリックし ヘルプを選択します。
  • RICOH ProcessDirector バージョン情報を参照してください。バナーの右側にある(情報アイコン)ボタンをクリックし 詳細を選択します。
  • 現在のブラウザーセッションを使用してログインしているユーザーを調べます。ユーザーアイコンボタンをクリックして、メニューの一番上でユーザー名を検索します。
  • 現行ユーザーを RICOH ProcessDirector システムからログアウトします。バナーの右側にあるユーザーアイコンボタンをクリックして、 ログアウトを選択します。
  • 位置が非表示になっている場合は、位置ピン(位置ピンアイコン)がバナーに表示されます。

ユーザーインターフェースのバナー域

1.2.1.3.3 メインページ

メインユーザーインターフェースのRICOH ProcessDirectorページは、サイズ変更可能な領域に分かれています。この領域には、システムサマリー、プリンター、入力装置、ジョブなど、さまざまなポートレットが含まれています。このページは、オペレーターにとって RICOH ProcessDirector の主要インターフェースです。

RICOH ProcessDirectorは、ジョブと装置についてのデータを表示する標準ポートレットを提供しています。

カスタムポートレットを作成して、ジョブや装置についての重要な情報を意味のある構造で盛り込むことができます。管理者が最初のカスタムポートレットを追加するには、管理ページを使用する必要があります。最初のカスタムポートレットが作成されると、すべてのユーザーがそのポートレットを自分の メインページに追加することができます。また、 メインタブをクリックし、 カスタムポートレットの追加)を選択すると、カスタムポートレットを定義することができます。

    注意:
  • ユーザーインターフェースでは必ずタブを使ってナビゲートしてください。 ブラウザーの[進む]ボタンおよび[戻る]ボタンを使用すると、予期せぬ結果を引き起こす可能性があります。

ユーザーインターフェースのメインページ

上記の図は、これらの項目の例を示しています。

  1. バナー

    バナーは、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースのすべてのページに存在します。

  2. タブ

    ページを参照するには、バナーで該当するページのタブをクリックします。この例では、メインページを説明しています。

  3. ポートレット

    ポートレットはジョブと装置についてのデータを表示するモジュラーペインです。次の例は、プリンターポートレットを説明しています。 RICOH ProcessDirectorが提供するさまざまなポータルをメインページに含めることを選択できます。また、カスタムポートレットを作成して、操作に関連する情報を表示することもできます。

ポートレットは、既存のポートレットの上や下にドラッグすることができます。また、画面の左右の端や既存の列の間にカーソルを置くと、ポートレットの列を追加で作成することができます。

列や列内のポートレットのサイズを変更するには、ポートレット間のバーにカーソルを合わせます。二重矢印カーソル(二重矢印カーソル)が表示されたら、マウスの左ボタンを押したままカーソルをドラッグします。

ポートレットを開く/閉じるには、メインタブにマウスカーソルを移動します。使用可能なポートレットのリストが開きます。表示 / 非表示にするポートレットを選択できます。ポートレットは常にページの左上の領域に開きます。ポートレットを開いた後、ヘッダー部分をクリックして、ページ上の別の場所にドラッグすることができます。

ページの一番左の列には、限られた数のポートレットしか追加できません。制限に達した場合は、ポートレットを削除するか、ページ内の他の列に移動させる必要があります。

このページのポートレットを使用して作業現場全体を把握します。

  • アイコンとテキストをクリックした場合に行われるアクションを確認するには、マウスポインターをアイコンまたはテキストの上に移動します。
  • アクションを実行するには、オブジェクトを選択し、ポートレットの一番上のボタンをクリックするか、目的のオブジェクトを右クリックします。

1.2.1.3.3.1 [システムの要約]ポートレット

[システムの要約]ポートレットには、RICOH ProcessDirectorシステムのそれぞれのジョブについて、フェーズと全体的な処理状態が表示されます。

[システムの要約]の数値またはフェーズ名をクリックすると、[ジョブ]テーブルが変わり、関連するジョブについての情報が表示されます。例えば、印刷フェーズ中にエラーが発生したジョブについての詳しい情報を表示するには、 印刷行の エラー列に示されている数値をクリックします。 印刷フェーズにあるすべてのジョブを見るには、 印刷フェーズ名をクリックします。システム内のすべてのジョブを表示するには、要約の一番下の行にある すべてリンクをクリックします。

    注意:
  • ユーザーインターフェースでは必ずタブを使ってナビゲートしてください。 ブラウザーの[進む]ボタンおよび[戻る]ボタンを使用すると、予期せぬ結果を引き起こす可能性があります。

[システムの要約]ポートレット

括弧で囲まれた数値は、フェーズ内のジョブの総数を示します。デフォルトの処理フェーズは受信準備印刷完了です。フェーズ名を変更した場合は、変更した名前が使用されます。RICOH ProcessDirector機能または拡張機能が基本製品に追加されていると、追加のフェーズが[システムの要約]ポートレットに表示される場合があります。

進行状況には、次のカテゴリーがあります(左から右の順)。

前処理中
RICOH ProcessDirectorは、このフェーズで行われる主な処理に備えてジョブを調整中です。これにはリソース(プログラムを実行する別のコンピューターなど)が使用可能になるまで待機することが含まれる場合があります。
活動中
ジョブはフェーズの主処理ステップに達しています。
手動
ジョブは、オペレーターがアクションを実行するのを待っています。このジョブは停止しているか、フェーズ内の手動ステップで処理されています。手動ステップの場合、さらに処理するためにRICOH ProcessDirectorがジョブを次のステップに進める前に、ステップが完了したことを示すオペレーターからの応答が必要です。
エラー
エラーによりジョブ処理が停止しました。RICOH ProcessDirectorがジョブの処理を続行するためには、修正処置が必要です。許可ユーザーは、エラー状態のジョブに対して次のアクションを行うよう、RICOH ProcessDirectorに指示できます。
  • 再処理:ジョブを前のステップに再配置し、ジョブの処理を再度、開始できます。
  • エラーの無視:エラーを無視し、ステップが正常に処理を完了したかのように、ジョブを続行させることができます。このアクションを使用する際は、必要な処理を飛ばす可能性があるため、注意が必要です。
  • 削除:システムからジョブを削除します。

システムの概要の右上にある設定設定アイコン)メニューにある ログの表示オプションを使用すると、RICOH ProcessDirectorシステムのログ情報を表示できます。

1.2.1.3.3.2 文書ポートレット

文書ポートレットには文書テーブルが含まれます。文書テーブルを使用すると、ユーザーはシステム内の特定の文書に関する情報を表示し、それらの文書に対してアクションを実行できます。

初期状態では、[文書]テーブルにシステム内の文書が表示されません。システム内の文書を検索するには、プロパティーを使用または バーコードスキャンでのいずれかを選択します。

[文書]テーブルに、検索基準と一致した、システム内で検出されたすべての文書が表示されます。検索を複数回行うと、最初の検索結果がテーブルから消去され、新しい検索結果に換わります。

文書テーブルの列を設定するには、設定設定アイコンのイメージ)アイコン、 列の管理の順にクリックします。列の順序や幅を変えることもできます。

  • テーブルの列幅を変更するには、2 つの列見出しの間にあるセパレーターをクリックして、別の位置にドラッグします。
  • 列の順序を変更するには、列見出しをクリックし、別の場所にドラッグしてマウスボタンを放します。

テーブル内の文書に対してアクションを行うには、その文書を右クリックしてからアクションを選択します。

  • 文書を選択するには、テーブルの最初の列にあるチェックボックスをクリックします。
  • 選択をクリアするには、もう一度そのチェックボックスをクリックします。
  • テーブルに表示されている文書をすべて選択するには、最初の列の上にあるチェックボックスをクリックしてください。
  • オリジナルの書式で文書を表示するには、バーコードの追加や他の内容の変更など、何らかの変更を行う前に、その文書を右クリックしてからオリジナルで表示を選択します。
  • 現在の書式で文書を表示するには、バーコードの追加や他の内容の変更など、何らかの変更を行った後で、その文書を右クリックしてから現在で表示を選択します。

    注意:
  • [文書]テーブルには、文書プロパティー構成ファイルで、データベースプロパティーとして定義されているプロパティーのみが表示されます。制限プロパティーの値は表示されません。
  • [文書]テーブルには、データベースの現在の値にしたがって、文書プロパティーの値が表示されます。SortDocumentsなどのステップによって文書が処理されていて、文書プロパティーファイルで更新された値がデータベースに書き込まれていない場合(つまり WriteDocumentsToDatabaseステップまたは UpdateDocumentsInDatabaseステップが発生していない場合)、[文書]テーブルには前の値が表示されます。

1.2.1.3.3.3 [インサーターコントローラー]ポートレット

[インサーターコントローラー]ポートレットリストには、作成したインサーターコントローラーに関する情報が表示されます。

ログの有効化、無効化、表示、エクスポートなど、インサーターコントローラーに対するアクションを実行できます。また、インサーターコントローラーのプロパティーを表示することもできます。

[インサーターコントローラー]ポートレット

アクションを実行するには、インサーターコントローラーの横にあるチェックボックスを選択し、ポートレットの一番上のボタンを使用します。または、行を右クリックして、リストからアクションを選択することもできます。

星印のアイコンは、そのインサーターコントローラーがお気に入りのインサーターコントローラーの1つであるかどうかを示しています。星印が青色の場合、そのインサーターコントローラーはお気に入りのインサーターコントローラーです。灰色の場合は、お気に入りではありません。すべてのインサーターコントローラーまたはお気に入りのインサーターコントローラーだけを表示するには、テーブルの見出し行にある星印をクリックします。

インサーターコントローラーとそのプロパティーの表示内容は、ポートレットがリストビューとグラフィックビューのどちらで開かれているかによって異なります。リストビューとグラフィックビューを切り替えるには、[設定]ダイアログまたはユーザープロパティーノートブックのメインでの装置ポートレットプロパティーを設定します。

インサーターコントローラー名列では、アイコンによって、インサーターコントローラーが使用可能であるかどうかが示されます。装置のプロパティーノートブックを開くには、インサーターコントローラー名をクリックします。

アイコンの左にある矢印は、インサーターコントローラーが使用可能であるか使用不可であるかを示しており、インサーターコントローラーは、使用可能である場合にのみ、ジョブを処理できます。装置の状況を変更するには、矢印をクリックします。

チェックボックスの横にある黄色のバーは、インサーターコントローラーが使用可能でないことを示します。

テーブルに表示される列を管理するには、ポートレットの右上にある歯車メニューボタンをクリックし、 列の管理を選択します。 列の管理は、[インサーターコントローラー]テーブルの見出し行の任意の場所を右クリックすることでも選択できます。デフォルトでは、次の列がポートレットに表示されます。

  • インサーターコントローラー名

    インサーターコントローラーの名前を示します。

  • アクティブジョブ

    インサーターコントローラーに現在割り当てられているアクティブジョブの数を示します。

  • 位置

    インサーターコントローラーが関連付けられた位置(存在する場合)。

  • 使用可能状況

    インサーターコントローラーが使用可能かどうかを示します。

  • 完了方法

    インサーターコントローラーでジョブの挿入が完了したと判断するときにシステムが使用する方法を示します。

グラフィックビューの列設定を変更すると、リストビューの列設定も変更されます。

設定の表示する位置プロパティーで位置に関連付けられているインサーターコントローラーのみがインサーターコントローラーテーブルに表示されます。

インサーターコントローラーの上部にあるフィルターフィールドの漏斗アイコンに任意の文字列を入力することで、リストをフィルタリングできます。テーブルのいずれかのプロパティー列に、その文字列を含むインサーターコントローラーが表示されます。

インサーターコントローラーテーブルのエントリーを1つのCSV(コンマ区切り値)ファイルにエクスポートするには、歯車メニューボタンをクリックし、 テーブルをCSVにエクスポートを選択します。

エクスポートされるリストには、設定されているすべてのフィルターに一致するインサーターコントローラーのエントリーのみが含まれます。たとえば、Guntherとフィルターフィールドの漏斗アイコンに入力するとします。CSV ファイルのリストには、名前に Gunther という語が含まれているインサーターコントローラーのエントリーのみが含まれています。エントリーは、インサーターコントローラー名でソートされます。

新しいインサーターコントローラーを追加するには、管理者は、ポートレットの右上にある歯車メニューボタンをクリックします。

1.2.1.3.3.4 [バーコードリーダー]ポートレット

バーコードリーダーポートレットは、作成したバーコードリーダーに関する情報を表示します。

ポートレット上のコントロールを使用して、バーコードリーダーでアクションを実行できます。アクションには、バーコードリーダーの接続、切断、プロパティーの表示、ログの表示、ログのエクスポートがあります。

メインページの[バーコードリーダー]ポートレットで、バーコードリーダーが表示されています。

次のいずれかの方法を使用して、バーコードリーダーでアクションを実行できます。

  • チェックボックスをオンにし、ポートレットの一番上のボタンを使用します。
  • 行を右クリックし、リストからアクションを選択します。

星印のアイコンは、そのバーコードリーダーがお気に入りのバーコードリーダーの1つであるかどうかを示しています。星印が青色の場合、そのバーコードリーダーはお気に入りのバーコードリーダーです。灰色の場合は、お気に入りではありません。すべてのバーコードリーダーまたはお気に入りのバーコードリーダーだけを表示するには、テーブルの見出し行にある星印をクリックします。

バーコードリーダーとそのプロパティーの表示内容は、ポートレットがリストビューとグラフィックビューのどちらで開かれているかによって異なります。リストビューとグラフィックビューを切り替えるには、[設定]ダイアログまたはユーザープロパティーノートブックのメインでの装置ポートレットプロパティーを設定します。

アイコンの左にある矢印は、バーコードリーダーが接続されているか切断されているかを示します。バーコードリーダーが切断されている場合、カメラまたはバーコードスキャナーは接続不能であり、装置によって読み取られるバーコードは RICOH ProcessDirector に報告されません。ユーザーがポートレットを使用してバーコードリーダーを切断した場合を除き、RICOH ProcessDirector は切断されたバーコードリーダーの再接続を自動的に試行します。

バーコードリーダーを接続または切断するには、矢印をクリックします。

バーコードリーダーに警告が表示された場合、そのバーコードリーダーは認識できないスキャンデータを受信しています。バーコードリーダーのログを使用して、問題を詳細に調査します。警告の消去アクションを使用して、ポートレットのバーコードリーダーから警告を消去します。

バーコードリーダーの横に黄色のバーがある場合は、バーコードリーダーが切断されています。バーコードリーダーの横に赤いバーがある場合は、バーコードリーダーでエラーが検出されています。

テーブルに表示される列を管理するには、ポートレットの右上にある歯車メニューボタンをクリックし、 列の管理を選択します。 列の管理は、[バーコードリーダー]テーブルの見出し行の任意の場所を右クリックすることでも選択できます。デフォルトでは、次の列がポートレットに表示されます。

  • 名前

    バーコードリーダーの名前を示します。

  • バーコードリーダーの位置

    バーコードリーダーが関連付けられた位置 (存在する場合)。

  • バーコード形式

    設定されたバーコードのタイプを示します。

  • 接続状況

    バーコードリーダーが接続されているかどうかを示します。

  • バーコードリーダーの状態

    バーコードリーダーが使用可能であるかどうかを示します。

  • 説明

    バーコードリーダーが関連付けられた説明 (存在する場合)。

  • IP アドレス

    バーコードリーダーに関連付けられている IP アドレスを示します。

グラフィックビューの列設定を変更すると、リストビューの列設定も変更されます。

  • テーブルにある列のいずれかでバーコードリーダーをソートするには、その列見出しをクリックしてください。1 回クリックすると昇順でソートされ、もう一度クリックすると降順でソートされます。
  • バーコードリーダーで表示されるプロパティーの順序を変更するには、列見出しをクリックし、異なる位置にドラッグしてマウスボタンを放します。

使用している設定の表示する位置プロパティーで位置に関連付けられているバーコードリーダーのみがバーコードリーダーテーブルに表示されます。

バーコードリーダーポートレットの上部にあるフィルターフィールドの漏斗アイコンに任意の文字列を入力することで、リストをフィルター処理できます。テーブルのいずれかのプロパティー列に、その文字列を含むバーコードリーダーが表示されます。

バーコードリーダーテーブルのエントリーを1つのCSV(コンマ区切り値)ファイルにエクスポートするには、歯車メニューボタンをクリックし、 テーブルを CSV にエクスポートを選択します。

エクスポートされたリストには、設定されているすべてのフィルターに一致するバーコードリーダーのエントリーのみが含まれます。たとえば、Scannerとフィルターフィールドの漏斗アイコンに入力するとします。CSV ファイル内のリストには、名前に Scannerが含まれるバーコードリーダーのエントリーのみが含まれます。エントリーはバーコードリーダー名の順にソートされます。

新しいバーコードリーダーを追加するには、管理者は、ポートレットの右上にある歯車メニューボタンをクリックします。

1.2.1.3.3.5 [システムの正常性]ポートレット

[システムの正常性]ポートレットには、1次サーバーのCPUおよびメモリーについて使用率の情報が表示されます。
CPU使用率が5%、メモリー使用率が55%になっている[システムの正常性]ポートレット。

使用率が増えるとグラフィックの色が変わります。

  • 使用率が50%以下の場合、グラフィックは緑色になります。
  • 使用率が51~75%の場合、グラフィックは黄色になります。
  • 使用率が76%以上の場合、グラフィックは赤色になります。

メモリー使用率の多い上位の10プロセスをリストに表示するには、マウスポインターをメモリーグラフィックの上に置きます。

1.2.1.3.3.6 [入力装置]ポートレット

[入力装置]ポートレットには、定義済みの入力装置がリストされます。

入力装置に対するアクション (入力装置を使用可能にする、使用不可にする、接続する、切断するなど) を実行できます。

入力装置でアクションを実行するには、チェックボックスをクリックして選択し、ポートレットの一番上にあるボタンを使用するか、行を右クリックしてリストからアクションを選択します。

星印のアイコンは、入力装置がお気に入りの入力装置の1つであるかどうかを示しています。星印が青色の場合、その入力装置はお気に入りのプリンターです。灰色の場合は、お気に入りではありません。すべての入力装置またはお気に入りの入力装置だけを表示するには、テーブルの見出し行にある星印をクリックします。

入力装置とそのプロパティーの表示内容は、ポートレットがリストビューとグラフィックビューのどちらで開いているかによって異なります。リストビューとグラフィックビューを切り替えるには、[設定]ダイアログまたはユーザープロパティーノートブックのメインでの装置ポートレットプロパティーを設定します。

アイコンの左にある矢印は、装置が接続されているか切断されているかを示します。入力装置は、接続されている場合のみ入力ファイルを受信できます。切断されている入力装置を接続しようとしたときに、入力装置の親サーバーが応答しない場合、RICOH ProcessDirectorは、入力装置のアイコンの左にある矢印を接続不可アイコンに置き換えます。RICOH ProcessDirectorは、親サーバーが使用可能なときに入力装置を接続します。

アイコンの右にある矢印は、入力装置が使用可能であるか使用不可であるかを示しており、入力装置は、使用可能である場合にのみ、処理されるジョブを作成できます。緑色の塗りつぶし矢印は、入力装置が接続されていること、または使用できることを示します。途切れた黄色の矢印は、装置が切断されているか使用できないことを示します。

入力装置を接続または切断するには、入力装置の左にある矢印をクリックします。入力装置を使用可能または使用不可にするには、入力装置の右にある矢印をクリックします。

入力装置の横に黄色いバーがある場合、入力装置は使用不可、切断、または使用不可になり、切断されています。入力装置の横に赤いバーがある場合、入力装置はエラーになっています。

テーブルに表示されている列を管理するには、ポートレットの右上にある歯車メニューボタンをクリックします。[入力装置]テーブルの見出し行で任意の場所を右クリックし、 列の管理を選択することもできます。デフォルトでは、次の列がポートレットに表示されます。

  • 入力装置名

    入力装置の名前を示します。

  • 待ち入力ファイル

    現在ジョブになるのを待っている入力ファイル数を示します。

  • バッチ方式

    入力装置で使用されるバッチ方式を示します。

  • 入力装置の位置

    入力装置が関連付けられた位置 (存在する場合)。

  • 使用可能状況

    入力装置が使用可能であるかどうかを示します。入力装置は、使用可能である場合にのみ、処理されるジョブを作成できます。

  • 接続状況

    入力装置が接続されているかどうかを示します。入力装置は、接続されている場合にのみ入力ファイルを受信できます。

  • 装置タイプ

    入力装置タイプを示します。

  • 入力装置の説明

    入力装置の説明を示します。

グラフィックビューの列設定を変更すると、リストビューの列設定も変更されます。

ポートレットのサイズによっては、一部の列は非表示になっている可能性があります。すべての列を表示するには、ポートレットを最大化します。

ユーザープリファレンスの表示する位置プロパティーの位置に関連付けられている入力装置のみが、入力装置テーブルに表示されます。

入力装置ポートレットの上部にあるフィルターフィールドの漏斗アイコンに任意の文字列を入力することで、リストをフィルタリングできます。テーブルのいずれかのプロパティー列に、その文字列を含む入力装置が表示されます。

入力装置テーブルのエントリーを1つのカンマ区切り値 (CSV) ファイルにエクスポートするには、歯車メニュー ボタンをクリックし、 テーブルを CSV にエクスポートを選択します。

エクスポートされるリストには、設定されているすべてのフィルターに一致する入力装置のエントリーのみが含まれます。たとえば、フィルターフィールドの漏斗アイコンHotFolderを入力します。CSVファイルのリストには、名前に HotFolderという語が含まれている入力装置のエントリーのみが含まれています。エントリーは、入力装置名でソートされます。

新しい入力装置を追加するには、管理者は ポートレットの右上にある歯車メニューボタンをクリックします。

1.2.1.3.3.7 [プリンター]ポートレット

[プリンター]ポートレットには、作成したプリンターに関する情報が表示されます。

プリンターの使用可能化と使用不可化、プリンタープロパティーの表示など、プリンターに対するアクションを実行できます。また、プリンターの Web ページを表示したり、ジョブの進行状況を追跡したりすることもできます。

メインページのプリンターポートレット

アクションを実行するには、チェックボックスをクリックして選択し、ポートレットの上部にあるボタンを使用します。または、行を右クリックして、リストからアクションを選択することもできます。

星印のアイコンは、プリンターがお気に入りのプリンターの 1 つであるかどうかを示しています。星印が明るい青色の場合、そのプリンターはお気に入りのプリンターです。灰色の場合は、お気に入りではありません。すべてのプリンターまたはお気に入りのプリンターだけを表示するには、テーブルの見出し行にある星印をクリックします。

プリンターとそのプロパティーの表示内容は、ポートレットがリストビューとグラフィックビューのどちらで開いているかによって異なります。リストビューとグラフィックビューを切り替えるには、[設定]ダイアログまたはユーザープロパティーノートブックのメインでの装置ポートレットプロパティーを設定します。

グラフィックビューのプリンター名列では、プリンターの状況と、プリンターが使用可能かどうかやプリンターがお気に入りのプリンターの1つであるかどうかを表すためにアイコンが使用されています。プリンターの Web ページを表示するには、プリンターアイコンをクリックします。プリンターのプロパティーノートブックを表示するには、プリンター名をクリックします。

プリンターアイコンの左にある矢印は、プリンターが使用可能か使用不可かを示します。緑色の塗りつぶし矢印は、プリンターが使用できることを意味します。途切れた黄色の矢印は、プリンターが使用できないことを意味します。プリンター状況を別の状況に変更するには、矢印をクリックしてください。

状況インジケーターバーが黄色の場合はプリンターが用可能になっておらず、赤色の場合はプリンターがオペレーターの介入を必要としています。

%印刷済み列の進行状況バーに、現在印刷中のジョブの完了率が表示されます。進行状況バーは、 システム設定ダイアログで 印刷進行状況バープロパティーが はいに設定されていて、プリンターがAFP、PCLOut、RICOH TotalFlow、またはRicoh PDFプリンターであり、ジョブが現在印刷中のときのみ表示されます。

  • 印刷されるページ数と合計ページ数を表示するには、進行状況バーの上にマウスポインターを置きます。
  • 進行状況バーが表示されていない場合は、列の管理を使用して % 印刷済みプロパティーをテーブルに追加します。

テーブルに表示される列を管理するには、ポートレットの右上にある歯車メニューボタンをクリックし、 列の管理を選択します。[プリンター]テーブルの見出し行で任意の場所を右クリックし、 列の管理を選択することもできます。デフォルトでは、次の列がポートレットに表示されます。

  • プリンター名

    プリンターの名前を示します。

  • % 印刷済み

    現在プリンターに割り当てられているジョブの進行状況を示します。

  • プリンターの位置

    プリンターが関連付けられた位置 (存在する場合)。

  • サポートされるジョブサイズ

    プリンターに対してスケジュールできるシート内のジョブサイズを示します。

  • カスタマー名

    プリンターに割り当てられたカスタマー名を示します。

  • プリンター状況

    プリンターが使用可能であるかどうかを示します。

  • 使用可能状況

    プリンターが使用可能になっているかどうかを示します。プリンターがジョブを印刷できるのは、そのプリンターが使用可能になったときです。

  • 現行ジョブの番号

    現在プリンターに割り当てられているジョブの番号を示します。

  • サポートされるメディア

    プリンターで使用できるメディアを示します。

グラフィックビューの列設定を変更すると、リストビューの列設定も変更されます。

ユーザープリファレンスの表示する位置プロパティーの位置に関連付けられているプリンターのみが、プリンターテーブルに表示されます。

プリンターポートレットの上部にあるフィルターフィールドの漏斗アイコンに任意の文字列を入力することで、テーブルに表示されるプリンターをフィルター処理できます。テーブルのいずれかのプロパティー列に、その文字列を含むプリンターが表示されます。

プリンターテーブルのエントリーを1つのカンマ区切り値 (CSV) ファイルにエクスポートするには、歯車メニューボタンをクリックし、 テーブルをCSVにエクスポートを選択します。

エクスポートされたリストには、設定されているすべてのフィルターに一致するプリンターのエントリーのみが含まれます。たとえば、Ricoh PDFとフィルターフィールドの漏斗アイコンに入力します。CSV ファイルのリストには、 Ricoh PDF タイプのプリンターのエントリーのみが含まれています。エントリーは、プリンター名でソートされます。

1.2.1.3.3.8 [装置の状況]ポートレット

[装置の状況]ポートレットでは、システム内の装置がグラフィックで表現されており、装置の現在の状況が色で示されます。

このポートレットには、入力装置とプリンターの状況が常に表示されます。異なるタイプの装置を追加する機能をインストールすると、これらの機能がポートレットに追加されます。例えば、インサーター機能はインサーターコントローラーを追加し、自動確認機能はバーコードリーダーを追加します。装置タイプの上にマウスポインターを置くと、凡例が表示され、色付きの四角形で示される状況がリストされます。表示をクリックすると、そのタイプのすべての装置がテーブルで示されます。

[装置の状況]ポートレット。 マウスポインターをプリンターの見出しの上に置いた状態。パネルが開いて、プリンター装置の凡例を表示。

星印のアイコンは、ポートレットですべての装置を表示しているか、各タイプのお好みの装置を表示しているかを示します。星印が明るい青の場合、ポートレットはそのタイプのお気に入りの装置を表示しています。星印がグレーの場合、ポートレットはそのタイプのすべての装置を表示しています。すべての装置とお気に入りの装置の表示を切り替えるには、星印をクリックします。

[装置の状況]ポートレット。 4つのタイプの装置を表示。 入力装置、プリンター、インサーターコントローラー、バーコードリーダー。

装置タイプの右側には、色付きの四角形の行があり、それぞれの四角形が対応する装置を表しています。色は装置の現在の状況を表します。複数の装置の状況が、1つの色で示されることがあります。

グレー
作動可能
黄 無効。
接続されていない(入力装置とバーコードリーダー)。 接続待ち。 または注意(バーコードリーダー)
印刷する
赤 停止。
注意が必要。 接続されていない(プリンターのみ)。 または遅延(予定されている作業の場合)

色付きの四角形の上にマウスポインターを置くと、色付きの四角形に対応する装置に関して、情報が表示されます。

ポインターを置いた場合の[装置の状況]ポートレット。
  • ログの表示をクリックすると、その装置のログが開きます。
  • この状況の装置をすべて表示をクリックすると、同じ状況になっている同じタイプの装置がテーブルで示されます。ユーザープリファレンスの 表示する位置プロパティーの位置に関連付けられている装置のみがテーブルに表示されます。
      注意:
    • 装置のタイプごとに1つずつ、複数の装置のダイアログを同時に開くことができます。

開いたダイアログでは、メインページおよび 管理ページと同じアクションを実行できます。

ダイアログは、移動したりサイズを変更したりできます。 また他のポートレットの使用中に、そのまま開いておいてもかまいません。また他のポートレットの使用中に、そのまま開いておいてもかまいません。 ただし、ワークフロー内でジョブの処理が進んでも、他のユーザーが装置を操作しても、ダイアログ内の情報は更新されません。テーブルの変更(列の追加やフィルターの適用など)は、ダイアログのみに適用されます。 メインページまたは 管理ページに表示される装置のテーブルには適用されません。

ダイアログを閉じるには、右上隅のXをクリックします。

1.2.1.3.3.9 [ジョブ]ポートレット

[ジョブ]テーブルを含む[ジョブ]ポートレット。

許可ユーザーはジョブテーブルを使用して、RICOH ProcessDirectorシステム内の特定のジョブに関する詳細情報を表示し、ジョブを操作できます。

ユーザープロパティーノートブックの表示する位置プロパティーの位置に関連付けられているジョブのみが、ジョブテーブルに表示されます。

フシステムサマリーポートレットを使用してフィルターを適用するには、フィルターフィールドの漏斗アイコンに任意の文字列を入力するか、 詳細なフィルターを設定します。

  • [システムの要約]ポートレット
    • フィルターを適用するには、ポートレット内のテキストまたは数値をクリックします。
    • フィルターを削除するには、すべてをクリックします。
  • [フィルター]フィールド
    • フィルターを適用するには、テキストを入力します。入力を終えると、フィルターが適用されます。
    • フィルターを削除するには、フィールドの右側にあるXをクリックします。
  • 詳細なフィルター
    • フィルターを適用するには、テーブルのフィルタリングに使用する条件を指定して、フィルターの適用をクリックします。
    • フィルターを有効または無効にするには、詳細なフィルタースイッチをクリックします。 詳細なフィルターを無効にすると、すべての条件がクリアされ、[ジョブ]テーブルが更新されます。
    • 詳細なフィルター領域を最小化または最大化するには、 詳細なフィルターの左側にある矢印をクリックします。
    • 詳細なフィルターを表示または非表示にするには歯車メニューボタンをクリックし、 詳細なフィルタを表示を選択します。

ジョブテーブルのエントリーを1つのコンマ区切り値 (CSV) ファイルにエクスポートするには、ポートレットの上部にある歯車メニューボタンをクリックし、 テーブルを CSV にエクスポートを選択します。

エクスポートされるリストには、現在設定されているすべてのフィルターに一致するジョブのエントリーのみが含まれます。例えば、[システムの要約]ポートレットで[印刷]リンクを選択した場合、印刷フェーズのジョブのエントリーだけが、CSV ファイルのリストに含まれます。エントリーは、ジョブ番号でソートされます。この機能は、シフトや営業日の開始時にジョブのセットを追跡する場合に役立ちます。

多数の数値ジョブプロパティーの合計を示すフッター行を表示するには、ジョブを選択して歯車メニューボタンをクリックし、 合計フッターを表示を選択します。表示するために選択したプロパティーの値が選択したジョブに合計され、合計がフッターに表示されます。フッターに表示されるプロパティーを変更するには、フッターを右クリックし、 フッターのプロパティーを選択します。選択したプロパティーが、 ジョブテーブルの列としても含まれていることを確認します。フッターを削除するには、フッターを右クリックし、 合計フッターを非表示を選択します。

[ジョブ]テーブル

ジョブを右クリックするか、ジョブを選択し、テーブルの上部にあるボタンのいずれかをクリックすることで、ジョブに対してアクションを実行できます。

  • ジョブを選択するには、テーブルの最初の列にあるチェックボックスをクリックするか、行の任意の場所をクリックします。
  • 選択をクリアするには、もう一度そのチェックボックスまたは行をクリックします。
  • 複数のジョブを選択するには、選択するジョブの横のチェックボックスをクリックします。
  • ジョブの範囲を選択するには、ジョブの横のチェックボックスをクリックし、Shift キーを押したまま、範囲の最後のジョブの横にあるチェックボックスをクリックします。
  • テーブルの現在のページにあるジョブをすべて選択するには、列の上にあるチェックボックスをクリックします。
  • テーブルにある列のいずれかでジョブをソートするには、その列見出しをクリックしてください。1 回クリックすると昇順でソートされ、もう一度クリックすると降順でソートされます。

    注意:
  • ジョブ番号をクリックして、そのジョブのプロパティーノートブックを表示できます。

1.2.1.3.3.10 [ジョブの状況]ポートレット

[ジョブの状況]ポートレットでは、システム内のジョブがグラフィックで表現されており、ジョブのフェーズと現在の状況が色で示されます。

ポートレットには、色が付いた2行のストライプが表示されます。一番上の行は処理フェーズを表し、一番下の行はジョブの状況を表します。以下の図では、一番上の行の紫色のストライプは準備フェーズを表し、濃緑色のストライプは 印刷フェーズを表します。紫色のストライプの下にある青色と黄色のストライプは、 準備フェーズになっているジョブの状況を示しています。濃緑色のストライプの下にある青色、赤色、黄色のストライプは、 準備フェーズになっているジョブの状況を示しています。

[ジョブの状況]ポートレット
    注意:
  • [ジョブの状況]ポートレットには、完了フェーズになっているジョブは表示されません。

凡例という用語の上にマウスポインターを置くと、色のリスト、フェーズ、色が表すジョブ状況のカテゴリが表示されます。

凡例のパネルが開いている[ジョブの状況]ポートレット。

ジョブ状況のカテゴリの色は、次のジョブの状況を表します。

活動中
割り当て済み。 印刷中。 処理中。 バーコードを読み取り中。 リリース済み。 スプール中。 プリンターでスプール済み
エラー
エラー。 プリンターのエラー。 重複を検出。 一致するコネクターなし
完了済み
完了または保存
待ち
作成中。 削除中。 キューに格納。 未割り当て。 待ち。 手動、待ち。 手動、作動。 停止。 承認待機。 調整待ち。ステータスがプリンターで変更された

一番上の行で色付きのストライプにマウスポインターを置くと、そのフェーズの全ジョブに関して情報が表示されます。この情報には、フェーズ名とフェーズ内のジョブ数が含まれます。

フェーズ情報パネルが開いている[ジョブの状況]ポートレット。

一番下の行で色付きのストライプにマウスポインターを置くと、特定のフェーズに限定して、そのジョブ状況カテゴリに含まれる全ジョブに関して情報が表示されます。この情報には、フェーズ名、ジョブ状況カテゴリ名、そのフェーズ内でその状況になっているジョブ数が含まれます。

フェーズと状況の情報パネルが開いている[ジョブの状況]ポートレット。

いずれかのストライプにマウスポインターを置いて表示をクリックすると、そのフェーズ内の全ジョブのテーブルが開くか、またはフェーズとジョブ状況カテゴリの両方に当てはまるジョブのテーブルが開きます。

ユーザーインターフェースの上部で開かれたジョブウィンドウ。

開かれたダイアログでは、メインページの ジョブポートレットと同じ列で、テーブル内にジョブのリストが表示されます。このダイアログでは、メインページと同じアクションを実行できます。

ダイアログは、移動したりサイズを変更したりできます。 また他のポートレットの使用中に、そのまま開いておいてもかまいません。ただし、ワークフロー内でジョブの処理が進んでも、ダイアログ内の情報は更新されません。テーブルの変更(列の追加やフィルターの適用など)は、ダイアログのみに適用されます。 メインページに表示される ジョブのテーブルには適用されません。

ダイアログを閉じるには、右上隅のXをクリックします。

1.2.1.3.3.11 ジョブの実行依頼ポートレット

[ジョブの実行依頼]ポートレットを使用すると、ファイルをアップロードし、ジョブをホットフォルダーまたはワークフローに実行依頼して処理することができます。

入力デバイスまたはワークフローに実行依頼するファイルをドラッグ&ドロップまたは参照できます。

実行依頼するファイルのセットごとに、それらを処理する入力デバイスまたはワークフローを指定します。

    注意:
  • ファイルがアップロードされている場合は、ページを再読み込みしたり、ブラウザの[戻る]ボタンを選択したりしないでください。これらのアクションは、実行依頼プロセスを停止します。
  • ジョブは、有効になっていて接続されているホットフォルダー入力デバイス、または有効になっているワークフローに送信できます。また、入力デバイスまたはワークフローは、ポートレットを使用して送信されたジョブを受け入れるように構成する必要があります。

1.2.1.3.3.12 [締め切り]ポートレット

[締め切り]ポートレットには、締め切りまたはチェックポイントに遅れた、または間に合わなさそうなジョブの数を示すドットが表示されます。

ドットの上にカーソルを置くと、ステータスを示す凡例がドットで表示されます。この状態のすべてのジョブを表示をクリックして、その状態のすべてのジョブのテーブルを開きます。

開かれたダイアログでは、メインページの ジョブポートレットと同じ列で、テーブル内にジョブのリストが表示されます。このダイアログでは、 メインページと同じアクションを実行できます。

ダイアログは、移動したりサイズを変更したりできます。 また他のポートレットの使用中に、そのまま開いておいてもかまいません。ただし、ワークフロー内でジョブの処理が進んでも、ダイアログ内の情報は更新されません。テーブルの変更(列の追加やフィルターの適用など)は、ダイアログのみに適用されます。メインページに表示される ジョブのテーブルには適用されません。

ダイアログを閉じるには、右上隅のXをクリックします。

遅れているジョブがない場合、ポートレットに緑色のチェックマークが表示されます。

1.2.1.3.3.13 カスタムポートレット

カスタムポートレットを使用すると、RICOH ProcessDirectorオブジェクトとそのプロパティーに関する情報を、操作についての最も重要な詳細を分かりやすい形式で表示できます。

RICOH ProcessDirectorは、選択可能なカスタムポートレットのいくつかのスタイルを提供します。

例:

  • プリンターにセットされている用紙と、各プリンターの状態を確認する場合は、プリンターを表示するマトリックスポートレットを作成できます。マトリックスポートレットでは、場所ごとに1行、状態ごとに1つの列が割り当てられています。
  • お客様ごとに処理中のジョブを追跡する場合は、各お客様用の行を持ったツリーポートレットを作成できます。各お客様の下に、納期の行を含めることができます。
  • 印刷ページ数または本日が納期のジョブの総数を表示する場合は、数値ポートレットを使用できます。

マトリックスポートレット

マトリクスポートレットは、システムサマリーポートレットに似ています。主な違いは、列ヘッダーと行ラベルに使用するプロパティーを選択することです。

以下の例では、マトリックスポートレットは、RICOH ProcessDirectorで定義されているプリンターに関する情報を表示します。 行のプロパティープリンター設置場所に設定されているため、最初の列にはシステムに存在するプリンターの全ての場所が表示されます。 列のプロパティープリンター状況です。マトリックスの2列目は、各場所における最初の状況の値を持つプリンターの数を示しています。

他の列には、 列のプロパティーの値が表示されます。見出しの下の列には、各行でその値を持つオブジェクトの数が表示されます。各列の数字は、その状態を持つプリンターの数を示しています。

各列の合計を表示する行を含めるには、合計の行を表示はいを選択します。

マトリックスポートレットでジョブを表示する場合、ポートレットを使用して[ジョブ]テーブルをフィルタリングできます。プロパティーまたは数値にカーソルを合わせると、要約情報を含むポップアップウィンドウが表示されます。マトリックス内のヘッダーまたは数値をクリックすると、 ジョブポートレットには、ポートレットに設定したプロパティーに基づいてジョブが表示されます。固定ポートレットを使用して、 メインページまたはフローティングウィンドウに情報を表示できます。

ツリーポートレット

ツリーポートレットでは、プロパティーはテーブルのように展開されるのではなく、階層に積み重ねられます。この配置により、情報をよりコンパクトに表示できます。

ツリースタイルを使用する場合は、行を形成するプロパティーの階層を選択します。最初の列には、選択した階層のプロパティーが表示されます。列を追加して、より多くのデータを表示できます。

以下の例では、ツリーポータルは、システム内のジョブに関する情報を示しています。ジョブは、まず カスタマー名でグループ化されます。各お客様の下では、納期ごとにグループ化されています。

マトリックス表示と同じフィルタリング機能が、 ツリー表示にも適用されます。各行の単語または数字をクリックすると、 ジョブテーブルがフィルタリングされます。 メインページの固定ポートレット、またはフローティングウィンドウに情報を表示することを選択できます。

数値ポートレット

数値ポートレットを使用すると、プロパティーに基づいて、システム内のオブジェクトに関する現在の数を表示できます。各ポートレットには、インジケーターと呼ばれる複数のエントリーを含めることができます。インジケーターは、複数の種類のオブジェクトに関連付けることができます。

数値スタイルを使用する場合は、カウントするプロパティーを選択します。

以下の例では、 ジョブ用の数値ポートレットがあります。左のインジケーターは、システム内にある本日が納期の全てのジョブに関する情報を表示するようにフィルター処理されます。右のインジケーターは、追加のフィルターを適用して、 保持状態に移行した本日が納期のジョブに関する情報のみを表示します。ジョブが印刷されるにつれて、1日のうちに右のインジケータの値が増加します。現在の進捗状況の横に目標数値を表示することで、オペレーターはあとどれくらい作業が残っているかを容易に把握することができます。

1.2.1.3.4 [管理]ページ

RICOH ProcessDirector のユーザーインターフェースの[管理]ページには、管理者が RICOH ProcessDirector オブジェクトのプロパティーを表示および変更するために使用できるナビゲーションが用意されています。

    注意:
  • ユーザーインターフェースでは必ずタブを使ってナビゲートしてください。 ブラウザーの[進む]ボタンおよび[戻る]ボタンを使用すると、予期せぬ結果を引き起こす可能性があります。

GUIの[管理]ページ

1.2.1.3.5 [ジョブの調整]ダイアログ

[ジョブの調整]ダイアログで、オペレーターは手動でジョブを調整できます。

ジョブの調整ダイアログを表示するには、メインページに移動します。[ジョブ]テーブルで、調整待ち状態のジョブを右クリックし、 調整を選択します。

ユーザーインターフェースの[ジョブの調整]ダイアログ

1.2.1.3.6 Avanti Slingshot の[設定]ページ

Avanti Slingshot のユーザーインターフェースの[設定]ページでは、Avanti Slingshot サーバーの設定を指定したり、コストセンターのリストを表示したりできます。

Avanti Slingshot の[設定]ページでは、次の操作を実行できます。

  • RICOH ProcessDirector が通信する Avanti URL を設定します。
  • Avanti Slingshot Connect 構成ファイルの定義に従って Avanti Slingshot コストセンターのリストを表示します。

1.2.1.3.7 Archiveページ

ユーザーインターフェースの Archive ページを使って、リポジトリーに保存されたジョブおよび文書を取得できます。
次のことが可能です。
  • リポジトリーオプションおよび検索オプションを指定して、取得するジョブまたは文書を検索します。
  • 印刷データがリポジトリーに保存されている場合、検索により返された PDF または AFP ジョブまたは文書の内容を表示します。
  • 再印刷などの追加処理のために、RICOH ProcessDirector のワークフローに 1 つ以上のジョブまたは文書を実行依頼します。
  • 2 つのコンマ区切りファイル (CSV) を含む ZIP ファイルとして、1 つ以上のアーカイブエントリーのプロパティーと履歴情報をエクスポートします。
  • リポジトリー内の 1 つ以上のジョブまたは文書について、詳細情報と実働履歴を含む PDF レポートを表示し、エクスポートします。
  • 頻繁に使用される検索用の検索基準を保存および再利用します。
  • ファイルをリポジトリーからワークステーションに保存します。
FileCabinet ページ

1.2.1.3.8 [ワークフロー]ページ

ワークフローページを使用して、ワークフロー、ステップテンプレート、およびステップチェーンを作成および編集できます。作業するオブジェクトのタイプを左側のナビゲーションから選択し、テーブルからオブジェクトを選択します。
ユーザーインターフェースの[ワークフロー]ページ
    注意:
  • 星印のアイコンはそのオブジェクトがお気に入りのオブジェクトであるかどうかを示します。星印が青色の場合、そのオブジェクトはお気に入りのオブジェクトです。灰色の場合は、お気に入りではありません。すべてのオブジェクトまたはお気に入りのオブジェクトだけを表示するには、テーブルの見出し行にある星印をクリックします。

1.2.1.3.8.1 ワークフローエディター

ワークフローエディターページを使用して、ワークフローを作成、編集、表示できます。

ワークフローの構成は、次のとおりです。

  • ステップをグループ化したフェーズ
  • 接続されたステップで構成されるステップチェーン
  • ステップとステップチェーン間のコネクター
それぞれのステップおよびステップチェーンに対して、それを表すアイコンと名前が表示されます。ステップチェーンにあるステップの合計数がステップチェーンに表示されます。コネクターに条件付きの処理規則がある場合は、その規則の名前が表示されます。

PDFProductionワークフローが表示されているワークフローエディター

ワークフローに処理ステップを追加するには、右上のボタンを使用してステップテンプレートまたはステップチェーンのリストを開き、ワークフローにアイテムをドラッグアンドドロップします。

    注意:
  • ステップテンプレートまたは ステップチェーンダイアログで、星印のアイコンは、ステップテンプレートまたはステップチェーンがお気に入りのオブジェクトであるかどうかを示します。星印が青色の場合、そのステップテンプレートまたはステップチェーンはお気に入りです。灰色の場合は、お気に入りではありません。すべてのステップテンプレートまたはステップチェーン、またはお気に入りのステップテンプレートまたはステップチェーンだけを表示するには、テーブルのヘッダー行の星印をクリックします。
  • ワークフローが大きい場合は、ズームイン、ズームアウトして、より多くの、またはより少ないステップを表示することができます。マップボタンをクリックすると、ワークフローが小さく表示され、現在表示されている部分が強調表示されます。マップは、ワークフローの中でどこが表示されているのか、方向付けるのに役立ちます。

1.2.1.3.8.2 ワークフローエディターのアクション

ジョブが通過する処理ステップに対応したワークフローを作成するために、RICOH ProcessDirectorで実行する順序で処理フェーズにステップおよびステップチェーンを追加することができます。順序を変更したり、ステップを新しい場所にドラッグします。次の手順で不要なステップを削除します。ワークフローの一部であるいくつかのジョブプロパティーにデフォルト値を設定します。
    注意:
  • ワークフローに追加されると、ステップチェーンはステップのように扱われます。以下のすべてのアクションでは、ステップへの参照はステップチェーンにも適用されます。
ワークフローエディターのアクション
アクション 説明 ショートカットキー
ステップの追加 ステップを追加するには、ウィンドウの右上隅にあるステップテンプレートをクリックして、使用可能なステップテンプレートのリストを開きます。ステップテンプレートをクリックして、ワークフローエディターにドラッグします。必要な場所にそのステップを配置します。
ステップテンプレートの表示または非表示
[Ctrl] + [E]
ステップチェーンの追加 ステップチェーンを追加するには、ウィンドウの右上隅にあるステップチェーンをクリックして、使用可能なステップチェーンのリストを開きます。ステップチェーンをクリックし、ワークフローエディターにドラッグします。ステップチェーンを必要な場所に配置します。  
コネクターの追加 ステップ間にコネクターを追加するには、次の手順に従います。
  1. ステップの端にポインターを置きます。強調表示されたセクション(コネクターハンドルの画像)をクリックしたままにして、コネクターを表示します。
  2. そのステップチェーンの接続先にするステップチェーンまでコネクターをドラッグします。ステップチェーンのセクションが強調表示されるか、マウスが円の中心に来るまで待ち、マウスボタンを放します。コネクターは、ステップの一番上、一番下、または両側に取り付けることができます。
 
プロパティー ステップまたはコネクターの他のプロパティーを変更するには、対象を右クリックして、プロパティーを選択します。  
規則のコネクターに関連付ける ステップに複数の送信コネクターがある場合、ジョブがどの分岐に従うべきかを決定する条件を指定する必要があります。分岐を評価する際、その使用順も決定する必要があります。評価は、各コネクターに設定されている規則で行われます。規則をコネクターに関連付けるには、次の手順に従います。
  1. コネクターを右クリックして、プロパティーを選択します。
  2. コネクターに対する条件付きの処理規則を指定します。
  3. 規則の条件が正しい順序でテストされるように、実行順プロパティー値を指定します。例えば、あるステップが3つの異なるステップに接続されている場合、RICOH ProcessDirectorは、 実行順の値が 1になっているコネクターを通じてジョブを最初に送ろうとします。ジョブがそのコネクターの条件に合わない場合、RICOH ProcessDirector実行順の値が 2になっているコネクターを通じてジョブを送ろうとします。その条件にもジョブが合わない場合、RICOH ProcessDirectorは、最後のコネクターを通してジョブを送信しようとします。この順序は、コネクターラベルの規則名の横にドットで表示されます。ジョブが最後のコネクターの基準を満たしていない場合、ジョブは 一致するコネクターなし状態になります。

ステップチェーンには、すべてのジョブが処理するステップチェーンの初めに、1つのエントリーポイントとなる1つのステップが必要です。ただし、複数のエンドポイント、またはアウトバウンドコネクターがないステップを持つことができます。ステップチェーンがワークフローに配置されると、ステップチェーンに出入りするジョブの1つ以上のステップに接続されることがあります。ステップチェーンに複数のエンドポイントがある場合、すべてのエンドポイントはアウトバウンドコネクターに従って処理を続行します。複数のアウトバウンドコネクターがある場合、各エンドポイントは実行順序に従ってコネクターに対して評価され、ジョブは正しいパスに進みます。

 
コネクターにステップを追加する すでに接続されている2つのステップの間にステップを追加する必要がある場合は、コネクターに直接ステップをドロップすることができます。

1つのコネクターにステップを追加して、コネクターを2つに分割し、追加されたステップの両側に1つずつ追加します。ステップを挿入するためにコネクターを分割すると、コネクターに設定されているすべての規則は、着信コネクターに移動します。

ステップに複数の送信コネクターがある場合、1つ、一部、またはすべてのステップに別のステップをドロップできます。コネクターをマージして1本の線のように見える場所にステップをドロップする場合は、ステップを含む分岐を選択する必要があります。1つのコネクターが新しいステップへの受信コネクターとなり、新しいステップから各宛先への新しい送信コネクターが作成されます。

  • ステップが1つの分岐にのみ追加された場合、規則ロジックは新しいステップの着信コネクターに移動します。
  • ステップが複数の分岐に追加された場合、既存の規則は新しいステップの出力コネクターに移動します。

同様に、ステップに複数の受信コネクターがあり、コネクターが1つの線にマージされている場所にステップをドロップする場合、ステップを含む分岐を選択する必要があります。送信元の各ステップと新しいステップとの間に受信コネクターが作成され、その新しいステップと送信先のステップとの間に新しい送信コネクターのラインが作成されます。ステップを挿入するために分岐を分割すると、既存の規則は、新しいステップの入力コネクターに移動します。

    注意:
  • 元のソースのコネクターの実行順序は、新しいコネクターでも保持されます。
 
1つのステップと別のステップの置き換え ステップを置き換えるには、新しいステップを置き換えたいステップの上にドラッグ&ドロップします。確認メッセージが表示されます。OKをクリックします。
    注意:
  • また、ステップをステップチェーンに置き換えたり、ステップチェーンをステップに置き換えたりすることもできます。
  • ステップテンプレートやステップチェーンウィンドウから、ステップを新しいステップやステップチェーンに置き換えたり、すでにワークフローエディターにある切断されたステップやステップチェーンに置き換えることができます。
  • コネクターに関連付けられた規則は保存されますが、置き換えられたステップまたはステップチェーンと関連するプロパティーはワークフローから削除されます。
 
検索 ワークフローエディターで特定のステップを検索するには、右上隅の検索アイコンをクリックし、表示されている検索フィールドにステップ名を入力します。
    注意:
  • ワークフローでステップを検索すると、ステップチェーン内のステップは表示されません。ステップチェーンを開くと、その中のステップを検索できます。
 
コピー 1つのステップをコピーするには、右クリックしてコピーを選択します。
    注意:
  • オブジェクトをコピーすると、テキストまたは別のオブジェクトをコピーするか、ワークフロー エディターを閉じるまで、コピーしたオブジェクトがクリップボード上の任意のオブジェクトと置き換わります。
[Ctrl] + [C]
ペースト コピーした1つのステップを貼り付けるには、ワークフローエディターの空白の部分を右クリックし、ペーストを選択します。
    注意:
  • ワークフローエディターでステップを貼り付けるのに不適切な場所を選択すると、メニューで貼り付けアクションがグレーアウトします。
  • クリップボード上に対象となるRICOH ProcessDirector オブジェクトがない場合、メニューで貼り付けアクションがグレーアウトします。
 
Delete ステップまたはコネクターを削除するには、対象を右クリックし、削除を選択します。

選択したステップのセットを削除するには、強調表示された領域を右クリックして、削除 を選択します。

    注意:
  • 他のステップに接続されているステップを削除すると、そのコネクターも削除されます。
[Del]
元に戻す 操作を元に戻すには、ワークフローエディターを右クリックし、元に戻すを1回以上選択します。 [Ctrl] + [Z]
やり直し 元に戻す操作をやり直すには、ワークフローエディターを右クリックし、やり直すを1回以上選択します。 [Ctrl] + [Y]
一連のステップの選択 一連の互いに近接するステップを選択するには、Shiftキーを押したままにします。 Shiftキーを押しながら、 ワークフローエディター上の余白をクリックし、マウスをドラッグしてステップを囲むボックスを描画し、マウスボタンを放します。ボックス内のすべてのステップが選択されます。

一連の互いに近接しないステップを選択するには、Ctrlキーを押したままにします。 Ctrlキーを押しながら、選択するステップをクリックします。

両方の選択方法を組み合わせて、希望のステップを選択できます。

選択範囲からステップを除外するには、Ctrlキーを押したままにします。 Ctrlキーを押しながら、選択を解除するステップをクリックします。

    注意:
  • ステップを選択した後、強調表示されたステップのいずれかを右クリックして、使用可能なオプションを表示します。
 
ステップチェーンとして保存 ステップのセットをステップチェーンとして保存します。
  1. ステップチェーンとして保存するステップを選択します。
  2. 強調表示された領域を右クリックして、ステップチェーンとして保存を選択します。
  3. 値を入力してOKをクリックします。
    注意:
  • ステップチェーンとして保存アクションは、選択範囲にステップチェーンが含まれている場合や、選択されたステップのセットが有効なステップチェーンを作るために接続されていない場合には使用できません。
  • ステップチェーンが作成されると、選択されたステップのセットがワークフローエディター上でステップチェーンに置き換えられます。
  • このアクションを元に戻すと、ワークフローエディター上にステップが復元されますが、ステップチェーンオブジェクトは削除されません。 ステップチェーンリストに保存されます。
 
ステップの順序の変更 ステップの順序を変更するには、ステップを新しい場所にドラッグします。ステップが移動すると、コネクターは再配置されます。  
ワークフロー内の一連のステップを移動します。 一連のステップを移動するには、ステップのグループを選択します。マウスポインターをボックス内に移動させ、マウスの左ボタンを押します。グループを新しい位置にドラッグして、マウスボタンを離します。  
リサイズフェーズ ステップの数に合わせてフェーズのサイズを変更できます。カーソルが変化するまでフェーズの右端にポインターを置き、フェーズがニーズに合う十分な大きさになるまで、フェーズバーをクリックしてドラッグします。  
ウィンドウ内のワークフローを再配置する ウィンドウ内のワークフローを再配置するには、左マウスボタンをクリックしして、対象のワークフローの一部が表示されるまでドラッグする、またはマップマップボタンの画像)アイコンをクリックします。[マップ]ウィンドウには、表示されているワークフローの部分を示す長方形が表示されます。

ワークフローの異なる部分を表示するには、長方形をクリックしてドラッグします。画面上の異なる場所に移動するには、[マップ]ウィンドウの上部をクリックしてドラッグします。サイズを変更するには、[マップ]ウィンドウの右上隅をクリックしてドラッグします。

マップの表示/非表示
[Ctrl] + [M]
ズームイン/ズームアウト ズームインおよびズームアウトするには、マウスホイール、またはCtrl +および Ctrl -キーを使用します。 マップを使用するには、マップウィンドウの矩形の右下隅にある円をクリックしてドラッグします。ワークフローをデフォルトのズーム(100%)に戻すには、ワークフローエディターを右クリックして、 100% に拡大を選択します。マップウィンドウとワークフローをデフォルトのズームと位置に戻すには、マップウィンドウで リセットをクリックします。
ズームイン
[Ctrl] + [+]
ズームアウト
[Ctrl] + [-]
100% に拡大
[Ctrl] + [0]
表示のリセット
[Ctrl] + [D]
ワークフローの保存 ワークフローを保存するには、ワークフローエディターを右クリックし、ワークフローの保存または ワークフローに名前を付けて保存…を選択します。
    注意:
  • ワークフローを保存しても、足りない必須プロパティーまたは接続がないかどうかはチェックされません。ワークフローを保存し、RICOH ProcessDirectorで他の作業を行い、後でワークフローに戻り完了してください。
ワークフローの保存
[Ctrl] + [S]
ワークフローを画像で保存 ワークフローを画像形式で保存して、社内の参考資料に入れることができます。ワークフローを画像として保存するには、ワークフローエディターで右クリックし、ワークフローを画像で保存を選択します。  
有効にする ワークフローを使用する準備ができたら、ワークフロー名の左側にある使用可能スイッチ(スイッチの画像)をクリックして、ワークフローを使用可能します。 ワークフローを使用可能にすると、RICOH ProcessDirectorでワークフローが検証されます。一部のステップが正しく接続されていない場合、RICOH ProcessDirectorではメッセージが発行されます。  

1.2.1.4 カラーおよびグレースケール印刷

フルカラーでの文書の印刷、または高品質モノクロ (グレースケール) イメージによる文書の印刷は、モノクロまたはスポットカラー文書の印刷よりも複雑です。カラーおよびグレースケール印刷の本質、また各種製品がカラーおよびグレースケールソリューションにどのように適合できるかを理解しておくと、カラーおよびグレースケール印刷を現在の操作に統合するとき、または新しいカラーワークフローを実現できるようにするときに役立ちます。

1.2.1.4.1 AFP カラーおよびグレースケールソリューション

Ricoh および他社の印刷製品をさまざまな構成に組み込んで Advanced Function Presentation (AFP) カラー印刷およびグレースケール印刷をサポートできます。ここには、高速カラー印刷における最適なパフォーマンスとカラーの正確さを提供するため、AFP Color Management Object Content Architecture (CMOCA) を使用する構成も含まれます。
明示的カラー管理を行わないカラー印刷

印刷ジョブにカラーイメージを組み込むか、AFP オブジェクト用のカラーを指定し、それらの印刷ジョブを AFP カラープリンターに送信できます。カラーイメージおよびオブジェクトは、ご使用のプリントサーバーおよびプリンターの設定に基づいてカラーで印刷されます。

デフォルトのカラー管理設定によって用意されているカラーで十分であれば、あるいは正確なカラーで印刷することが重要でなければ、フルカラー管理ソリューションを実現する必要はありません。ただし、装置間のカラーの整合性と正確性をうまく制御したい場合、将来的にカラー管理について考慮することが必要になります。

カラー印刷に関する基本概念について理解するには、以下のページを参照してください。

文書構成ソフトウェアがインラインに含んでいるリソース

一般的に、注文に応じて個人向けのカラー出力を生成するため、印刷ビューローでは文書構成ソフトウェアが使用されています。このようなプロセスをサポートしている文書構成ツールには、広く AFP カラー管理がビルドインされています。ソフトウェアは、プリンターが必要としているリソースすべてを印刷ジョブに組み込み、そのジョブをプリントサーバーに送信します。プリントサーバーは印刷ジョブをプリンターに送信し、プリンターは必要に応じてリソースを使用します。

この方式では、プリンターに送信される印刷ジョブに必要なリソース (カラー管理に必要なリソースなど) がすべて揃っていることが分かります。ただし、すべてのリソースを組み込むことによって印刷ジョブは非常に大きくなり、大きな印刷ジョブを移動することによってシステムパフォーマンスが低下する可能性があります。さらに、後でダウンロードしなくても再利用できるよう、印刷ジョブとともにプリンターにダウンロードしたリソースを保存できなくなる可能性もあります。

カラー印刷について詳しくは、以下のページを参照してください。

AFP Consortium に加入し、自社の製品で AFP カラー管理をサポートしている企業のリストは、次のWeb サイトを参照してください。

http://www.afpcinc.org

集中的に保管および管理されているリソース

AFP CMOCA の利点を最大限に活用するため、カラーおよびイメージリソースを中央リソースライブラリーに保存しておいて、それらのリソースを印刷システムに管理させることができます。以下の利点によって、この方法でシステムパフォーマンスが最適化されます。

  • カラー管理リソースの一部を自動的に作成する
  • リンクカラー変換カラー管理リソースを前もって生成しておくことにより、システムが印刷時に作成するカラー変換リソースの数を削減する
  • 組み込みプロファイルが保管されるとき、イメージとプロファイルとの関連を残したまま、そのプロファイルを除去することにより、一部のイメージのサイズを削減する
  • リソースをプリンターに保存し、再びダウンロードすることなく他の印刷ジョブで使用できるよう、そのリソースを取り込み可能 とマークする

AFP CMOCA 全体の概要とインプリメントの方法については、次のページを参照してください。

1.2.1.4.2 カラー印刷の概念

カラー印刷は、モノクロ印刷よりも複雑です。ある程度この複雑さを理解しておくと、モノクロ印刷からグレースケールまたはカラー印刷への遷移をよりスムーズに行うことができます。

1.2.1.4.2.1 カラースペースと ICC プロファイル

表示装置 (コンピューターモニターやプリンターなど) は、同じカラーを同じように表現しません。この違いのため、デバイスごとに異なるカラーの記述が必要です。カラーを表現するときのさまざまな方式をカラースペース と呼びます。また、各デバイスにはインターナショナルカラーコンソーシアム (ICC)プロファイルが関連付けられていることがあります。ICC プロファイルは、イメージまたは別のオブジェクトが異なる装置のカラースペースに変換されるときに使用されます。

装置ごとに、それ自体のカラースペースがあり、表示または印刷できるカラーの範囲があります。カラースペースは、特定の装置に表示されるとき、カラー情報がどのようにイメージで表されるかを指定します。ある装置から次の装置にイメージが受け渡されると、そのイメージに関するカラー情報は、ソース装置のカラースペースから宛先装置のカラースペースに変換されます。カラースペースはデバイス間で完全一致しないため、一部のカラー情報が変換処理中に紛失したり変更することがあります。

カラースペース は個別のカラーの表現で、結合することによって別のカラーを表現できます。印刷に関連するカラースペースには、以下があります。

  • RGB

    RGBカラースペースでは、赤、緑、青の光を異なる量と強度で組み合わせて異なるカラーを作成します。RGB カラーは通常、0 から 255 までの 1 バイトの整数で指定されます。3 色のそれぞれに 256 レベルの輝度を指定できます。例:

    • R=0、G=0、B=0 で黒
    • R=255、G=255、B=255 で白
    • R=251、G=254、B=141 で淡い黄色
    • R=210、G=154、B=241 で明るい紫
    モニター、デジタルカメラ、スキャナーなどのデバイスは、一般的にRGBカラースペースを使用してカラーを表現します。RGBカラースペースの2つの規格には、Webグラフィックスで使用するsRGBと、印刷されるグラフィックスに推奨されるAdobe RGB (1998)があります。

  • CMYK

    CMYKカラースペースでは、シアン(明るい青)、マゼンタ(明るい赤~ピンク)、黄、黒の顔料を組み合わせて異なるカラーを生成します。CMYK 値は通常、パーセンテージで表されます。このパーセンテージは、インクまたはトナーが付着する、用紙の特定の領域での割り当てを表します。例:

    • C=0%、M=0%、Y=0%、K=100% で黒
    • C=0%、M=0%、Y=0%、K=0% でページ上の空白部分
    • C=1.6%、M=0%、Y=44.7%、K=0.4% で淡い黄色
    • C=17.6%、M=39.6%、Y=5.5%、K=5.5% で明るい紫
    カラープリンターでは、CMYK カラースペースが使用されます。それぞれのカラーのインクまたはトナーが装てんされています。プリンターがドットを適切なサイズで、お互いに隣り合うように、また重なるようにページ上に配置することによって、人間の目は意図どおりのカラーを認識します。

    CMYK カラースペースの表現方法は、プリンターおよび用紙によって異なります。多くのイメージのオリジナルカラースペースは RGB カラースペースであるため、そのオリジナル特性を常に保っておくためには、イメージを RGB カラースペースのままにしておくのが最良の方法です。これで、プリントサーバーやプリンターがプリンターと用紙の組み合わせに最適なCMYKカラースペースに画像を変換するときにできるだけ多くの元のカラー情報が保持されます。

    イメージを CMYK カラースペースを使用して保存する場合、そのカラースペースの ICC プロファイルも保存しておくか、あるいは標準の非装置特定 CMYK カラースペース (たとえば SWOP または Coated FOGRA27) を使用し、該当する ICC プロファイルをイメージに関連付けてください。

    注意:
  • RGB値とCMYK値は異なる方法で表現されます。たとえば、PostScriptデータストリームでは、値は0.0〜1.0の範囲ですが、一部のグラフィックアートプログラムでは、値は16進数またはパーセンテージで表すことができます。

ICC プロファイル には、装置特定カラースペースと装置に依存しないカラースペース との間でイメージを変換するための情報が入っています。デバイス独立カラースペースは、特定のデバイスの特性に依存しない、または関連付けられないカラースペースですが、すべての色域で同じカラーを含みます。ICC は特定のプロファイル接続スペース (PCS) を、すべての ICC プロファイルにおける装置に依存しないカラースペースがターゲットであるものとして識別します。

入力 ICC プロファイルを使用すると、ある装置 (デジタルカメラなど) で作成されたカラーデータを PCS に変換できます。そのあと、出力 ICC プロファイルを使用することによって、PCS から別の装置 (プリンターなど) に固有のカラースペースに変換できます。1つのカラースペースから別のカラースペースに画像を変換することは、プロセス集中型であり、印刷システムの性能に影響する可能性がありますが、システム内のデバイスのカラーを一貫して維持するには最良の方法です。

1.2.1.4.2.2 ガモットとレンダリングインテント

どのような装置にも、ガモット (表示または印刷できるカラーの範囲やカラーの陰影) があります。他の装置よりも広いガモットを使用する装置があります。また、ほぼサイズが同じでも、多少カラーが異なるガモットを使用する装置もあります。イメージまたは印刷ジョブが、プリンターとは異なるガモットを使用する装置で作成される場合、レンダリングインテント を 使用して、プリンターのガモットに含まれていないカラーを調整する方法をプリンターに指示できます。

プリンターのガモットは一般的に、モニター、デジタルカメラ、またはスキャナーのガモットよりも 狭くなっています。このような装置が必要とするカラーの一部が、プリンターのガモットにない可能性があるため、通常、イメージ またはグラフィックスを正しく印刷するためには調整が必要です。

レンダリングインテントは、再現できないカラーが見つかったとき、どのようにプリンターが イメージを調整するかを指示します。レンダリングインテントごとにさまざまな長所や短所があるため、印刷出力をどのような見栄えにするかに応じて、いずれかを選択できます。

1.2.1.4.2.3 カラーの混合およびキャリブレーション

プリンターのガモットにおけるカラーすべてを表現するため、4 つの基本カラー (シアン、マジェンタ、黄色、および黒) が混合されます。プリンターでは、ページまたはイメージの (カラーごとに 1 つの) 4 つのレイヤーを印刷することによって、カラーを混合します。プリンターの位置決めが正しく設定されていないと、イメージは正しく並ばず、カラーも正しく表示されません。さらに、プリンターのすべてのシステムが正しく機能し、プリンターが正しい状態であると認識されるためには、プリンターを調整する必要があります。

そのカラースペースで記述されているカラー情報を使用して、装置はそれぞれ、使用するシアン、マジェンタ、黄色、および黒の量を決定します。カラーそれぞれのドットは、人間の目で見たときに適度に混ぜ合わされるよう、重なり合うパターンで印刷されます。カラーが正確に生成されることを確認するには、色版を完全に合わせる必要があります。位置合わせされていないと、意図しないパターンとして印刷イメージにモアレパターン が 見られる場合や、特にイメージの端に目立つ、きれいに混ざり合っていないカラーが見られる場合があります。

カラープリンターは、その印刷品質を一定に保っておくため、定期的に (たとえば 1 日に一度) 調整する必要があります。また、プリンターが最適な状態で動作できるよう、推奨される印刷ヘッドの保守手順およびスケジュールに従ってください。プリンターが正しく調整されていても、そのガモットはモニターのガモットよりも狭いため、印刷されるイメージは モニターに表示されるイメージとは異なります。

1.2.1.4.2.4 ハーフトーンとトーン転送カーブ

ハーフトーンは、モニターで見える連続的な色調からプリンターが用紙に印刷できるドットのパターンにイメージ (写真、図面、ロゴ、図表など) を変換するために使用されます。トーン転送カーブは、ある特定のカラー要素の値を変更し、いくつかのカラーのルックアンドフィールを調整するために使用されます。例えば、トーン転送カーブを適用すると、イメージで最も高輝度になっている部分を強調できます。

ハーフトーンおよびトーン転送カーブは、カラー印刷ジョブとグレースケール印刷ジョブの両方に使用されます。

クラスタードット、確率、誤差拡散など、ハーフトーンにはいくつかの種類があります。ここでは簡単に、クラスタードットハーフトーンについてのみ説明します。

一般に、クラスタードットハーフトーンの特徴として、以下の要素があります。

  • 印字密度

    印字密度とはハーフトーンの解像度を表す尺度で、行/インチ (lpi) で表されます。印字密度が低い (例えば 80 lpi) 場合、ハーフトーンドットが大きくなるため、粗いイメージになります。印字密度が高い (例えば 150 lpi) 場合は、小さなハーフトーンドットで高品質のイメージを表現できます。

  • ハーフトーンパターン

    ハーフトーンドットは、さまざまな形状およびパターンで印刷されます。例えば、一般的に円、楕円、または正方形のドットがあり、わずかに異なる向きで配置することもできます。さらにハーフトーンパターンは、ドットのサイズをどのくらい大きくするかを記述します。ドットが大きくなると、領域全体の中でより大きな割合をカバーし、より暗いカラーになります。印刷ジョブによっては、異なるパターンでより好ましい結果が得られる場合もあります。

  • 回転

    ハーフトーンドットの配列は、用紙の縦または横方向に対して平行に並んでいるわけではありません。意図どおりではないパターンが表示され、出力の品質が低くなる可能性があるからです。

    また、CMYK プリンターにおける 4 つのカラーそれぞれのドットは、正確に重なり合わないので、すべて同じ角度で印刷することができず、カラーが意図どおりに印刷されない可能性があります。その代わり、ページ上でドットの配列は特定の角度で印刷されるため、人間の目から見ると、適度に混ぜ合わされています。

    例えば、イメージの黒のレイヤーを印刷するときには、ドットの配列が用紙の縦方向に対して 45 度にページを横切るようにして、シアンのレイヤーを印刷するときには、ドットの配列が用紙の縦方向に対して 105 度になるようにできます。

ドットゲインの効果を打ち消すため、トーン転送カーブが頻繁に使用されます。ドットゲイン とは、印刷されたドットが意図したものよりも大きくなってしまう潜在的な現象のことで、その多くは、インクの用紙との反応が原因です。インクが用紙に染み込んで広がってしまうと、プリンターで印刷しようと意図していたものよりもドットは大きく (カラーによっては薄く) なります。トーン転送カーブによって、ドットゲインに比例してインクの量を多く、または少なくできます。

1.2.1.4.2.5 ファイルサイズ

カラー印刷ジョブのファイルサイズは、モノクロ印刷ジョブよりも非常に大きくなる場合があります。ファイルサイズが大きいほど処理時間は長くなり、ネットワーク上のトラフィックも増えます。

カラーイメージにはカラーのレイヤーそれぞれに関する情報が入っているため、そのファイルには、グレースケールファイルの 3 倍から 4 倍の情報が、またモノクロファイルの 24 倍を超える情報が入っている場合があります。さらに、一部のファイルタイプ(EPS、JPEG、TIFFイメージなど)にはICCプロファイルが組み込まれています。ICC プロファイルそれ自体はあまり大きくはありませんが、イメージのサイズを大きくすることになります。1 つのイメージだけが印刷ジョブ全体にわたって繰り返される場合、またイメージが一度だけダウンロードされるようジョブを構成する場合は、組み込みプロファイルを考慮する必要性が小さくなります。

ただし、それぞれが組み込みプロファイルを持つさまざまなイメージを使用する場合、または使用されるたびにイメージそれぞれがダウンロードされるよう印刷ジョブを構成する場合は、組み込みプロファイルによって印刷ジョブに不必要なボリュームが追加される可能性があります。幅広い種類のカラーイメージを使用したい場合は、それらを同じカラースペースで作成または保存し、すべてが同じ ICC プロファイルを使用するようにしてください。カラーイメージを再利用できるよう、リソースライブラリーにインストールすることもできます。

1.2.1.4.3 グレースケール印刷の概念

グレースケール印刷では、カラーおよび明るさにおける微妙な違いをグレイの陰影で表すことによって、カラーイメージを高品質モノクロイメージとして再現できます。高品質グレースケール出力を生成する印刷ソリューションでは、その効果を得るためにモノクロプリンターがサポートしている、カラー印刷の概念が使用されます。

グレースケール印刷への移行は、フルカラー印刷への移行における最初のステップと言えます。カラープリンターを設置して使用できる状態になるまで、カラー印刷ジョブの作成を開始して、それらを既存のプリンターで印刷できます。フルカラープリンターのバックアップシステムとして、グレースケールプリンターを使用することもできます。

グレースケール印刷において、以下のようなカラーに関する概念のいくつかは、カラー印刷を行う場合と比べると、あまり重要ではありません。

  • モノクロプリンターのガモットは、カラープリンターのガモットよりも狭くなっています。原則的に、イメージで使用されているカラーすべてを調整する必要があります。
  • すでにカラーが大きく変更されているため、選択したレンダリングインテントによってイメージの見栄えに及ぼされる影響はわずかです。
  • ページの位置決めはあまり重要ではありません。プリンターで使用されるカラーは 1 つだけであるため、正しいカラーを表現するためにカラー平面を操作する必要はありません。
  • 用紙の特性がグレースケール出力に与える影響はわずかです。一般に、すべてのタイプの用紙に 1 つの出力プロファイルで十分です。

グレースケール印刷において、より重要なカラーに関する概念が他にあります。

カラースペースおよび ICC プロファイル

モノクロプリンターのカラースペースは、カラープリンターのガモットよりも狭くなっています。それでも、グレースケールイメージを印刷できるプリンターは、カラープリンターと同様に出力 ICC プロファイルを持っています。モノクロプリンターの ICC プロファイルは、カラーをプロファイル接続スペース (PCS) からグレイの陰影に割り当てます。この他の点では、カラー変換プロセスは同じです。

印刷ジョブに、該当する入力プロファイルが指定されていなければなりません。入力 ICC プロファイルがなければ、プリンターは適切なデフォルトを使用します。プリンターには、それ自体のデフォルト ICC プロファイルがインストールされていて、使用可能になっています。これは、ほぼすべての印刷ジョブに適しています。

ハーフトーン

印刷ジョブを印刷するとき、グレースケールプリンターは印刷ジョブにハーフトーンを適用します。ハーフトーンによって、プリンターは多くのグレイの印影と高品質イメージを表現できます。一般に、グレースケール印刷におけるハーフトーンについて考慮すべき最も重要な特性は、行/インチ (lpi) で表される印字密度です。プリンターはそれぞれ、最初から印字密度のセットをサポートしています。望ましい印字密度を印刷ジョブに指定すると、プリンターは、その印字密度に最も一致する使用可能な印字密度を選択します。

トーン転送カーブ

グレースケール印刷では、異なるグレイのレベルで使用されているトナーの量を調節し、イメージの見栄えを調整するため、トーン転送カーブが使用されます。グレースケール印刷におけるトーン転送カーブの見栄えに関する値を使用すると、そのトーン転送カーブがどの程度カラー値を調整するかを指示できます。例として、見栄えに関する値には以下があります。

  • 暗い
  • ハイライトミッドトーン
  • 標準

1.2.1.4.4 カラー管理

多くの場合、イメージ、グラフィックス、および写真の見栄えは、ご使用のモニターやプリンターによって異なります。1つのプリンターで印刷されたカラーは、同じソースを使用していても、別のプリンターで印刷されたカラーと一致しない場合があります。カメラ、スキャナー、またはモニターからプリンターに出力するとき、カラーが常に正確であることが 重要であれば、習慣としてカラー管理 を行ってください。

モニターで見えるカラーを印刷されたページに正確に再生成することは視覚的にほぼ不可能です。通常、プリンターでは他の装置よりもガモットが狭いため、一部のカラーは、イメージが印刷用に変換されるとき、常に調整しなければなりません。カラー管理によって、イメージ作成ソフトウェア、プリントサーバー、およびプリンターのデフォルト設定を使用した場合よりも、調整が少なくて済むよう制御できます。

ICC プロファイル、レンダリングインテント、および用紙の特性など、いくつかの要素がカラー管理において重要な役割を担っています。

1.2.1.4.4.1 ICC プロファイル

ICC(International Color Consortium)はカラーマネージメントの標準規格を確立した組織です。装置に依存しないカラースペースを識別し、ICCプロファイルのエレメントを定義することによって、これらの標準は製品が共同作業を行う上で役立ちます。

ICCによって定義された、装置に依存しないカラースペースは、プロファイル接続スペース(PCS)と呼ばれます。PCSは、異なる入力、表示、出力デバイスのすべての色域を含める充分な大きさのカラースペースです。ICCプロファイルには、デバイスが作成または表示できるカラーを、PCSの対応するカラーの値にマッピングする方法が含まれています。ICCプロファイルはデバイス固有のカラースペースからPCS、PCSからデバイス固有のカラースペースへの画像変換で使用できます。

製品メーカーはデバイスで使用できるICCプロファイルを作成します。たとえば、デジタルカメラで写真を撮影する場合、カメラにICCプロファイルと写真を関連付けることができます。さらに、写真を印刷するときは、カラーマネージメントシステムはカラーデータをカメラからPCSに変換します。プリンターはプリンターのICCプロファイルを使用して、写真データをPCSからカラースペースに変換し、写真を正確に印刷します。

ICC、ICC プロファイル、および PCS について詳しくは、次のICC Web サイトを参照してください。

http://www.color.org
このWebサイトにアクセスするには、システムがインターネットに接続されていることを確認します。

注意: ウェブサイトのアドレスにアクセスするには、リンクを右クリックして、新しいタブまたはウィンドウで開くを選択します。

1.2.1.4.4.2 レンダリングインテント

レンダリングインテントは、ガモットの外にあるカラーに対してプリンターが何を行うかを示します。

ICC プロファイルでは、以下のレンダリングインテントがサポートされています。

  • 知覚

    プリンターのガモット外にあるカラーがイメージに含まれている場合、ガモット内のカラーも含め、イメージで使用されているすべてのカラーがプリンターにより調整されます。このため、すべてのカラーがガモット内に入り、カラー間の相対的な関係も維持されます。その結果、イメージは見た目では美しくなりますが、色彩保持は正確ではありません。知覚レンダリングインテントは、特に写真など、一般的なイメージの複製に役立ちます。

  • 彩度

    プリンターのガモット外にあるカラーが印刷ジョブに含まれている場合、プリンターはそのカラーを、ガモットに含まれている最も近いカラーで置き換えます。また、さらに鮮やかになるようガモット内のカラーを調整します。レンダリングインテントとして「彩度」はあまり使用されませんが、ビジネスグラフィックス(図表やダイアグラムが含まれているイメージなど) に役立ちます。

  • 相対的な色域を維持

    プリンターのガモットの外にあるカラーが印刷ジョブに含まれている場合、プリンターはガモットに含まれている最も近いカラーを代わりに使用します。ガモット内のカラーは調整されません。メディア白色点が異なる用紙に印刷されたカラーは、異なって見える場合があります。メディア白色点 とは、印刷ジョブが印刷される用紙のカラーのことです。例えば、[相対的な色域を維持]レンダリングインテントを使用して、イメージを白い用紙、オフホワイトの用紙、青い用紙に印刷すると、プリンターはそれぞれに同じ量のインクまたはトナーを使用するため、結果として印刷されるカラーは技術的には同じです。ただし、人間の目は背景のカラーに合わせて調整され、カラーを別のカラーとして解釈するため、イメージは異なって見える場合があります。一般的に、このレンダリングインテントはベクトルグラフィックスに使用されます。

  • 絶対色彩保持

    すべてのカラーが[相対的な色域を維持]レンダリングインテントと同じ方法で割り当てられますが、メディア白色点に合わせて調整されます。例えば、「絶対色彩保持」レンダリングインテントを使用して、イメージを白い用紙、オフホワイトの用紙、および青い用紙に印刷すると、プリンターはそれぞれに使用されるインクまたはトナーを調整します。結果として印刷されるカラーは技術的には同じではありませんが、人間の目は用紙の色との関係でカラーを解釈するため、イメージは同じように見えます。一般的に、「絶対色彩保持」レンダリング・インテントはロゴに使用されます。

1.2.1.4.4.3 用紙の特性

使用する用紙は、カラーの見栄えに大きく影響します。同じ ICC プロファイル、同じプリンターを使用していても、異なる用紙に印刷すると、カラーの見栄えが大きく異なる場合があります。

特にコーティングされた用紙からコーティングされていない用紙に変えた場合、またはシート送り用紙から連続用紙に変えた場合、カラーが変わる可能性があります。このような違いは見逃せないものである場合があるため、プリンターメーカーは通常、自社のプリンターで使用できるよう、特定の特性を持つ用紙をテストし、確認しています。また、用紙の特性に基づいて、プリンター用にさまざまな ICC プロファイルを用意しています。一部の ICC プロファイルは、類似した特性を持つ用紙のグループに使用できます。

用紙をロードするとき、特定の用紙特性をプリンターで設定します。プリンターが、使用すべき適切な装置特定出力プロファイルを選択すると、特性が考慮に入れられます。用紙特性は、以下のとおりです。

  • メディアの輝度

    用紙が反射する光の割合

  • メディアのカラー

    用紙のカラー

  • メディアの表面

    光沢、サテン、マットなどの用紙面の特性

  • メディアの重量

    用紙の基本重量

1.2.1.4.5 AFPカラーマネージメント

カラーデータをAdvanced Function PresentationAFP)で印刷するには、さまざまな方法があります。ただし、フルカラー管理によってAFPカラー印刷ソリューションを実現するためには、カラー管理リソース(CMR)を使用する必要があります。また、すべてのカラーイメージをデータオブジェクトとしてインストールし、それらにCMRを関連付けることもお勧めします。

1.2.1.4.5.1 カラー管理リソース

カラー管理リソース (CMR) は、AFP 印刷システムのカラー管理の基盤です。これらは AFP リソースで、ICC プロファイルやハーフトーンなどのカラー管理情報すべてを提供します。これらの情報は、AFP システムが印刷ジョブを処理し、どの装置でもカラーの表現を一定に保つために必要になります。

CMR はいくつかの特性が AFP リソースと共通ですが、いくつか重要な点で異なります。

次の点において、CMR は他の AFP リソースと似ています。

  • さまざまなレベルの階層で、印刷ジョブのエレメントに CMR を関連付けることができます。

    標準の階層規則が適用されるため、下位レベルで指定された CMR が上位レベルの CMR を指定変更します。たとえば、データオブジェクトに設定されている CMR は、印刷ファイルに設定されているデフォルト CMR を指定変更します。

  • CMR は、インラインリソースグループの印刷ジョブに組み込むことができ、また書式定義、ページ環境、オブジェクト環境、またはインクルードオブジェクト (IOB) 構造化フィールドで参照できます。
      注意:
    • CMR は、100 バイト単位からメガバイト単位まで、そのサイズが異なります。印刷ジョブで使用されている CMR が比較的少なければ、それらを印刷ファイルに組み込んでも、システムのパフォーマンスにはあまり影響はありません。ただし、10 を超える CMR が印刷ジョブで使用されていると、その印刷ジョブのサイズが大きくなるため、ファイル転送速度とネットワークトラフィックに影響が及ぶ場合があります。
  • CMR は集中的にリソースライブラリーに保管しておくことができるため、印刷ジョブごとに CMR を組み込む必要はありません。

    CMR にアクセスできるよう、すべてのプリントサーバーを構成できます。

  • プリントサーバーが CMR を見つけられるようにするには、そのプリントサーバーの AFP リソース検索パスにリソースライブラリーをリストしておく必要があります。

次の点において、CMR は他の AFP リソースと異なります。

  • CMR をリソースライブラリーにコピーすることはできませんが、他の AFP リソースはコピーできます。

    CMR を中央リソースライブラリーにコピーするには、それらをアプリケーション (RICOH AFP Resource Installer など) を使用してインストールしなければなりません。

  • CMRとデータオブジェクトは、リソースアクセステーブル(RAT)を持つリソースライブラリーに保存する必要があります。

    RAT は、CMR およびデータオブジェクトがインストールされるときに AFPリソースインストーラー で作成されます。CMR とデータオブジェクトは別々のリソースライブラリーにインストールし、RAT を必要としない リソース (書式定義、ページ定義、オーバーレイなど) はその他のリソースライブラリーに 保管しておくようお勧めします。

  • リソースライブラリーにインストールする CMR には、8 文字を超える長さの名前を付けることができ、その名前を印刷データストリームで使用できます。

    これらの名前は、AFPリソースインストーラー を使用して CMR をインストールするときに作成され、UTF-16BE でエンコードされています。

1.2.1.4.5.1.1 CMRの種類

さまざまなソリューションにおいて、さまざまなタイプの CMR が必要になります。お客様がダウンロードして使用できるようメーカーによって作成される CMR もあれば、ご使用の プリンターまたは他のカラー管理ソフトウェアによって作成される CMR もあります。適切な情報がある場合は、自分でCMRを作成することもできます。

(ICC 入力プロファイルによって実行される機能と同様に) 入力ファイルを解釈するために 使用される CMR もあれば、(ICC 出力プロファイルによって実行される機能と同様に) 最終印刷ジョブ出力を 特定のプリンター用に準備するために使用される CMR もあります。

1.2.1.4.5.1.1.1 カラー変換 CMR

カラー変換 (CC) CMR は、装置に依存しないカラースペースである ICC Profile Connection Space (PCS) との間でカラーを変換するために使用されます。これらを使用すると、カラーまたはグレースケール印刷のためにイメージを準備できます。

カラー変換CMRは、AFP構造でカプセル化されたICCプロファイルであるため、AFPカラーマネージメントシステムの重要な要素です。AFP 構造では、ご使用のカラー管理システムが使用できる情報が追加されますが、ICC プロファイルは変更されません。

カラー変換 CMR を使用することによって、異なる装置でも一定のカラーを表現できます。カラーシステムは、モニターに表示されるカラーをできるだけ印刷されるカラーに近づけるのに役立ちます。印刷ジョブを別のプリンターに移動すると、新しいプリンターに合わせてもう一度カラーが調整されます。

グレースケールシステムでは、カラー変換 CMR はカラーを適切なグレイの陰影に割り当て、高品質モノクロイメージを表現します。

パススルー CMR は、表示装置のカラースペースが CMR のカラースペースと同じである場合にカラー処理を実行すべきではないことを示すカラー変換 CMR です。パススルー CMR にデータは含まれません。

1.2.1.4.5.1.1.2 リンクカラー変換 CMR

リンクカラー変換CMRは、イメージを入力装置のカラースペースから出力装置のカラースペースに直接変換するために必要な処理情報を結合します。基本的に、リンクカラー変換CMRはカラー変換CMRのペアを置換します。

カラー画像をPCとの間で変換することは、プロセスに2回の変換が含まれるため、多くの処理リソースを必要とします。リンクカラー変換 CMR は 2 つの変換を結合し、それらをより効率的なものにします。プリンターはリンクカラー変換 CMR を使用して、入力装置のカラースペースから出力装置のカラースペースに直接、プリンターが両方の変換を行った場合に入力装置と出力装置が持つはずの同じフォント精度でカラーを変換できます。その結果、リンクカラー変換 CMR はシステムパフォーマンスを向上させることができます。

リンクカラー変換 CMR の 2 つのタイプは、以下のとおりです。

リンク CMR
リンク (LK) CMR は固有のものです。ご自身でリンク CMR を作成することはできません。また、リンク CMR への参照を印刷ジョブに組み込むことはありません。リンク CMR は、印刷システムが自動的に作成し、使用します。

AFPリソースインストーラー を使用すると、カラー変換 CMR を作成またはインストールするときに、リンク CMR が自動的に生成されます。その結果、リソースライブラリーには、監査(入力)および指示(出力)処理モードでのカラー変換CMRのすべての組み合わせに対するリンクCMRが常に含まれます。リンク CMR が作成されると、AFPリソースインストーラー がそれらを取り込み可能とマークするため、プリンターはそれらを保存して他の印刷ジョブに使用できます。

AFPリソースインストーラーを使用しない場合、印刷ジョブを処理するときに、一部のプリンターではリンクCMRが作成される場合があります。例えば、印刷ジョブが InfoPrint 5000 に送信されると、プリンターコントローラーは、指定されている監査カラー変換 CMR を調べます。次に、印刷コントローラーは使用可能なリンクCMRを調べ、監査カラー変換CMRと適切な指示カラー変換CMRが組み合わせられたCMRを探します。見つからない場合、印刷コントローラーはリンク CMR を作成し、それを使用します。印刷コントローラーは、作成したリンクCMRを保存するように構成できます。ただし、例えばプリンターでストレージ不足やシャットダウンが発生した場合、通常の操作を行っている間にリンクCMRが除去されてしまうことがあります。リンクが除去されると、次に必要になったとき、プリンターは新しいリンク CMR を作成しなければなりません。

リンク CMR が作成されると、印刷システムは PCS との間の変換アルゴリズムを評価します。その後、実際に PCS に変換しなくても、あるカラースペースから別のカラースペースに直接データオブジェクトを変換できるよう、システムはアルゴリズムを結合します。

装置リンク CMR
装置リンク (DL) CMR は、ICC 装置リンクプロファイルを使用して、入力カラースペースから、監査モードまたは指示モード CMR への参照がない出力カラースペースに直接変換します。ICC 装置リンクプロファイルは、入力装置カラースペースを出力装置またはディスプレイ装置のカラースペースに変換するのに使用される、特殊な種類の ICC プロファイルです。ICC 装置リンクプロファイルは、イメージに埋め込まれません。

装置リンク CMR はご自身で作成、インストール、およびアンインストールできます。装置リンク CMR は、MO:DCA データストリームで参照され、監査カラー変換 CMR より優先されます。装置リンク CMR は、ICC 装置リンクプロファイルのヘッダーで指定される独自のレンダリングインテントを指定します。このレンダリングインテントは、アクティブな他のレンダリングインテントをすべて上書きします。

装置リンク CMR を使用することの最大の利点は、CMYK から CMYK に変換するときに入力カラースペースのブラックチャネル (K コンポーネント)が保持されることです。

1.2.1.4.5.1.1.3 ハーフトーン CMR

ハーフトーン (HT) CMR は、用紙に印刷できるドットのパターンに印刷ジョブを変換するため、プリンターが使用する情報を持っています。ハーフトーンCMRはカラー印刷ジョブとグレースケール印刷ジョブで使用できます。

ハーフトーンCMRは、通常、万線スクリーンの粗密、ハーフトーンパターン、ハーフトーンCMRが保持するハーフトーンの回転を指定します。装置特定ハーフトーンCMRには、プリンター解像度も入っている場合があります。

AFP カラー管理を使用してカラーまたはグレースケール印刷ジョブを印刷するプリンターでは、ハーフトーン CMR を使用して、インクまたはトナーで表現できる形式に印刷ジョブを変換する必要があります。ハーフトーン CMR が印刷ジョブに指定されていないと、プリンターはデフォルトハーフトーン CMR を適用します。

    注意:
  • InfoPrint 5000 プリンターにカラー印刷ジョブが送信されると、ハーフトーンは印刷エンジンによって適用されます。そのため、プリンターはハーフトーン CMR 要求を無視します。

以下のようにして、装置特定ハーフトーン CMR または汎用ハーフトーン CMR を印刷ジョブに関連付けることができます。

  • ジョブを印刷するプリンターが分かっていれば、装置特定ハーフトーン CMR を印刷ジョブ (または印刷ジョブの中に組み込まれている AFP リソース) に関連付けることができます。プリンターは、指定されたハーフトーン CMR を使用します。
  • ジョブを印刷するプリンターが分からなくても、そのプリンターに、ある特定の特性 (印字密度など) を持つハーフトーン CMR を確実に使用させたい場合、汎用ハーフトーン CMR を印刷ジョブに関連付けることができます。
実際に使用するプリンター上で、そのときの状態においてどのハーフトーン CMR を使用すべきかを知ることは難しいため、汎用ハーフトーン CMR を複数指定し、使用可能で最も適切な CMR をプリンターに選択させることをお勧めします。

汎用ハーフトーン CMR

印刷ジョブに適用するハーフトーン CMR の 1 つ以上の特性を選択したくても、どのハーフトーン CMR が使用可能かがはっきり分からない場合、汎用ハーフトーン CMR を使用できます。

印刷ジョブに汎用ハーフトーン CMR が指定されていると、プリントサーバーはリソースライブラリーを調べ、プリンターのタイプおよびモデルに適したハーフトーン CMR を探します。該当する CMR が見つかると、プリントサーバーは、その装置特定ハーフトーン CMR を印刷ジョブとともにプリンターに送信します。該当するハーフトーン CMR が見つからなければ、プリントサーバーは汎用ハーフトーン CMR をプリンターに送信します。

汎用ハーフトーン CMR を要求している印刷ジョブを受け取ると、プリンターは、要求された特性と使用可能な装置特定ハーフトーン CMR を比較します。一致するものがあれば、印刷ジョブを処理するときに、プリンターは選択された装置特定ハーフトーン CMR を使用します。一致するものがない場合、プリンターは、要求された印字密度の値に最も近い印字密度のハーフトーン CMR を使用します。

Color Management Object Content Architecture (CMOCA) には、最も一般的な印字密度およびハーフトーンタイプをカバーする、さまざまな汎用ハーフトーン CMR が定義されています。CMOCA をサポートしているプリントサーバーは、使用可能な装置特定ハーフトーン CMR がリソースライブラリーにある場合は、汎用ハーフトーン CMR を解釈することができます。AFPリソースインストーラー を使用している場合、汎用ハーフトーン CMR は、AFPリソースインストーラー を使用して作成して取り込むリソースライブラリーすべてにインストールされます。

CMOCA をサポートしているプリンターは、それらの汎用ハーフトーン CMR を解釈し、装置特定ハーフトーン CMR に関連付けることができます。

1.2.1.4.5.1.1.4 インデックス化 CMR

インデックス化 (IX) CMR は、データ中のインデックス化されたカラーを表示装置のカラーまたは顔料の組み合わせとマッピングします。

インデックス化 CMR は、インデックス化されたカラーを出力する方法の規則です。インデックス化 CMR は、高輝度カラースペースを使用することで指定される、インデックス化されたカラーに適用されます。PostScript や他の非 IPDS データオブジェクト内で見つかったインデックス化されたカラーには、適用されません。インデックス化 CMR の場合、指示処理モードと監査処理モードの両方が有効です。しかし、指示処理モードでだけインデックス化 CMR は使用されます。監査処理モードの場合は、無視されます。インデックス化 CMR のタグを使用すると、CMR は記述で多様なカラースペースを使用できます。使用できるカラースペースは、グレースケール、名前付きの顔料、RGB、CMYK、または CIELAB です。

1.2.1.4.5.1.1.5 トーン転送カーブ CMR

トーン転送カーブ(TTC)CMRは、AFP印刷ジョブのトーン転送カーブ情報を転送するために使用されるため、ドットゲインが最終出力に与える効果を強化または低減するために使用するインクの量を増減することによって、特定のカラーコンポーネントの値を修正して一部の発色を調整できます。

ハーフトーンCMRと同様に、トーン転送カーブCMRは印刷ジョブに固有にまたは一般的に関連付けられます。種類を特定せずに指定されていると、プリントサーバーはリソースライブラリーを調べ、プリンターのタイプおよびモデルに適したトーン転送カーブ CMR を探します。該当する CMR が見つかると、プリントサーバーは、その装置特定トーン転送カーブ CMR を印刷ジョブとともにプリンターに送信します。該当するトーン転送カーブ CMR が見つからなければ、プリントサーバーは汎用トーン転送カーブ CMR をプリンターに送信します。

汎用トーン転送カーブ CMR を要求している印刷ジョブを受け取ると、プリンターは、要求された特性と使用可能な装置特定トーン転送カーブ CMR を比較します。一致していれば、印刷ジョブを処理するときに、プリントサーバーまたはプリンターは選択された装置特定トーン転送カーブ CMR を使用します。汎用トーン転送カーブ CMR に該当するものが見つからなければ、プリンターは要求を無視して、そのデフォルトトーン転送カーブ CMR を使用します。

Color Management Object Content Architecture (CMOCA) には、見栄えの値が異なる、いくつかの汎用トーン転送カーブ CMR が定義されています。この見栄えの値を使用して、プリンターで報告されたドットゲインを考慮して、どのようにジョブを印刷するかを指定できます。

汎用トーン転送カーブを使用すると、以下の見栄えの値を選択できます。

暗い
出力は、50% ドットに対してドットゲイン 33% が表示されるように調整されます。
Accutone
出力は、50% ドットに対してドットゲイン 22% が表示されるように調整されます。
ハイライトミッドトーン
出力は、50% ドットに対してドットゲイン 14% が表示されるように調整されます。この見栄えに設定しておくと、イメージで最も明るい部分を強調できます。
標準
出力は、ドットゲインの効果に対して適切な処置がとられるよう調整されます。(ドットゲインは効果的に減少します。)

AFPリソースインストーラー を使用すると、汎用トーン転送カーブ CMR が自動的にご使用のシステムにインストールされます。

1.2.1.4.5.1.2 CMR 処理モード

CMR 処理モードは、関連付けられている印刷データに CMR を適用する方法を印刷システムに指示します。CMRを指定してCMR処理モードも指定しますが、すべてのモードがすべてのCMRタイプに有効であるわけではありません。

1.2.1.4.5.1.2.1 監査処理モード

監査処理モードの CMR は、すでにリソースに適用されている処理を参照します。ほとんどの場合、監査CMRは入力データを記述し、ICC入力プロファイルに類似しています。

監査処理モードはカラー変換CMRで主に使用されます。監査処理モードでは、これらの CMR は、データをプロファイル接続スペース (PCS) に変換するときに適用される ICC プロファイルを指示します。

例えば、デジタルカメラで撮影した写真を AFP 印刷ジョブに組み込むため、AFPリソースインストーラー を使用して以下のように行うことができます。

  1. ご使用のカメラの ICC プロファイルを使用して、カラー変換 CMR を作成します。
  2. 撮影した写真をリソースライブラリーにインストールします。
  3. カラー変換 CMR をデータオブジェクトに関連付け、監査処理モードを指定します。

ここで、データオブジェクトが組み込まれている印刷ジョブを作成します。この印刷ジョブを処理するとき、システムはカラー変換 CMR を使用して、イメージ上のカラーを PCS に変換します。その後、印刷に使用しているプリンターのカラースペースに、それらのカラーを変換できます。

1.2.1.4.5.1.2.2 指示処理モード

指示処理モードの CMR は、ある特定の用紙を使用する特定のプリンター、または別の装置用のリソースを準備するために行われた処理を参照します。一般に、指示CMRは出力データを参照し、ICC出力プロファイルに類似しています。

指示処理モードはカラー変換、トーン転送カーブ、ハーフトーンCMRで使用されます。指示処理モードでは、これらの CMR は、リソースをターゲットプリンターで正しく印刷するため、システムがそのリソースをどのように変換するかを指示します。ご使用のプリンターのメーカーが ICC プロファイルを、または使用可能な各種 CMR を用意しています。これらの ICC プロファイルおよび CMR は通常、プリンターコントローラーにインストールされているか、プリンターに同梱の CD に入っているか、またはメーカーの Web サイトからダウンロードできます。

カラー AFP 印刷ジョブを AFP カラー管理をサポートしているプリンターに送信する場合は、指示処理モードのカラー変換およびトーン転送カーブ CMR をそのジョブに関連付けることができます。印刷ジョブを処理するとき、プリンターは次の順序で CMR を適用します。

  1. 監査処理モードのカラー変換 CMR で、リソースを ICC プロファイル接続スペース (PCS) に変換する。
  2. 指示処理モードのカラー変換およびトーン転送カーブ CMR で、リソースをプリンターのカラースペースに変換する。
  3. 指示処理モードのハーフトーン CMR で、ジョブページをそのデジタルフォーマットから、プリンターで表現できるドットのパターンに変換する。

場合によっては、一般に指示 CMR として使用される CMR を監査 CMR として使用できます。たとえば、非常に大きな印刷ジョブを高速プリンターに送信すると、その印刷ジョブで使用されているイメージは、指示処理モードのカラー変換 CMR を使用して、そのプリンターのカラースペースに変換されます。ただし、異なるプリンターでジョブの一部を再印刷しなければならない場合、システムが、印刷ジョブを 2 番目のプリンターのカラースペースに変換する必要があります。この場合、最初のプリンターのカラー変換 CMR が監査処理モードで使用され、イメージが PCS に移動します。次に、2 番目のプリンターのカラー変換 CMR が指示モードで使用され、イメージがそのカラースペースに変換されます。

1.2.1.4.5.1.2.3 リンク処理モード

リンク処理モードの CMR は、表示データ内の入力カラースペース (監査 CMR により定義されていることがあります) を、表示装置の出力カラースペース (指示 CMR により定義されていることがあります) にリンクするために使用されます。リンク(LK)とデバイスリンク(DL) CMRのみをリンク処理モードで使用できます。

AFPリソースインストーラー または類似するソフトウェア製品を使用してリソースライブラリーに監査または指示カラー変換 CMR をインストールまたはアンインストールすると必ず、AFPリソースインストーラー により監査および指示カラー変換 CMR の組み合わせごとにリンク (LK) CMR が自動的に作成されます。

印刷ジョブが特定の監査指示の組み合わせを要求すると、プリントサーバーはその組み合わせのリンク(LK)CMRをリソースライブラリーで確認します。該当するリンク CMR が見つかると、プリントサーバーは、その CMR を印刷ジョブとともにプリンターに送信します。ある特定の監査および指示 CMR の組み合わせを使用することを印刷ジョブが示している場合、プリンターは常にリンク (LK) CMR を使用することができます。

リソースをインストールするときに AFPリソースインストーラー または類似するプログラムを使用しなかった場合、プリンターは、印刷ジョブを処理するときにリンク (LK) CMR を作成するか、ジョブで使用されているカラーを 2 回 (まずオリジナルのカラースペースから PCS に、次に PCS からプリンターのカラースペースに) 変換する必要があります。

InfoPrint 5000 プリンターはリンク (LK) CMR を作成するため、行わなければならない変換は 1 回だけです。その後、他の印刷ジョブで使用できるよう CMR を保存します。ただし、例えばプリンターでストレージ不足やシャットダウンが発生した場合、通常の操作を行っている間にリンク(LK)CMRが除去されてしまうことがあります。

1.2.1.4.5.1.3 CMR の作成とインストール

AFP カラー標準をサポートする装置メーカーおよびグループは、ご使用のカラー印刷システムで使用できる CMR を提供しています。必要に応じて、CMRを自分で作成することもできます。

AFPコンソーシアムはAFP Color Management Object Content Architecture (CMOCA)を定義したグループで、監査処理モードで使用されるカラー変換CMRのセットを特定しています。このセットには、以下のような共通カラースペース用のカラー変換 CMR が含まれています。

  • Adobe RGB (1998)
  • sRGB
  • SMPTE-C RGB
  • SWOP CMYK
標準 CMR が AFPリソースインストーラー に組み込まれていますが、デフォルトではインストールされません。使用したい標準 CMR をインストールすることができます。さらに、AFPリソースインストーラー は自動的に、作成されたどのリソースライブラリーにでも、すべての汎用ハーフトーンおよびトーン転送カーブ CMR をインストールします。

さらに CMR が必要であれば、AFPリソースインストーラー に用意されているウィザードで作成できます。このウィザードについて詳しくは、オンラインヘルプを参照してください。

AFPリソースインストーラー を使用して CMR を作成した場合、このソフトウェアが自動的に CMR をリソースライブラリーにインストールします。AFPリソースインストーラー を使用すると、プリンターメーカーから入手した CMR をインストールすることもできます。

1.2.1.4.5.2 データオブジェクト

表示データオブジェクトには単一タイプのデータ (GIF、JPEG、および TIFF イメージなど) が入っていて、印刷ジョブで使用できます。これらのデータオブジェクトは、直接ページまたはオーバーレイに配置できますが、リソースとして 定義してページまたはオーバーレイに組み込むこともできます。印刷ジョブでオブジェクトが2回以上表示されるときにデータオブジェクトをリソースとして使用すると、より効率的になります。リソースはプリンターに1回のみダウンロードされ、必要に応じて参照されます。

データオブジェクトは、印刷ジョブとともにインラインに組み込むこともできれば、AFPリソースインストーラー などのソフトウェアによってリソースライブラリーにインストールすることもできます。データオブジェクトをリソースライブラリーにインストールする場合、それらにカラー変換 CMR を関連付けることができます。

1.2.1.4.5.2.1 データオブジェクトのタイプ

イメージデータオブジェクトは、AFPC JPEG Subset、EPS、GIF、IOCA、PDF、PNG、TIFF など、いくつもの異なる形式で保存できます。これらの画像形式はデバイスに依存しないため、別のシステムで使用でき、一貫して解釈されます。
  • JPEG(AFPC JPEGサブセット)

    以前に JPEG File Interchange Format (JFIF) と呼ばれていた AFPC (AFP Consortium) JPEG Subset ファイルはビットマップイメージファイルで、Joint Photographic Experts Group (JPEG) 圧縮方式で圧縮されています。そのため、AFPC JPEG Subset ファイルは一般的に JPEG ファイルと呼ばれています。通常、JPEG ファイルにはファイル拡張子 .jpg が使用されますが、.jpeg、.jpe、.jfif、および .jif が使用されることもあります。

    JPEG 圧縮では、イメージを変換するときに、不必要だと見なされる情報がイメージから削除されます。JPEG ファイルには、圧縮率の低いものから高いものまであります。イメージの圧縮率が高いほど、多くの情報が失われます。イメージの圧縮が一度だけであれば、通常、目に見えるほどの影響はありません。ただし、イメージに対して圧縮と圧縮解除が繰り返し行われると、情報が失われた影響は見て分かるほどになります。

    JPEG 圧縮は写真で、特に Web ページ上で送信または表示される写真で一般的に使用されています。この圧縮は、ファイルを小さくしてネットワーク経由で送信するときに効力を発揮しますが、イメージを美しく表現するだけの充分な情報も残しています。

  • EPS(Encapsulated PostScript)

    EPS は PostScript グラフィックスファイル形式マットで、Adobe Systems が定義している規則に従っています。EPSファイルは埋め込みICCプロファイルに対応します。

  • グラフィック交換形式 (GIF)

    GIF ファイルはビットマップイメージファイルで、256 RGB カラーのパレットに制限されています。表現できるカラーの範囲が制限されているため、GIF は写真の複製に適したフォーマットではありませんが、一般にロゴや図表を表現するためには GIF でも十分です。通常、他のイメージフォーマットよりもサイズが小さいため、GIF イメージはインターネット上で幅広く使用されています。GIF ファイルにはファイル拡張子 .gif が使用されます。

  • IOCA(画像オブジェクトコンテンツアーキテクチャ)

    IOCA とは、イメージ情報を処理および交換するための規則と指示を含む、イメージを表現するときの一貫した方法を提供するアーキテクチャーです。このアーキテクチャーは、それ自体が存在している可能性があるデータオブジェクトおよび環境のすべてから独立してイメージ情報を定義し、自己定義条件を使用します。フィールドそれぞれには、それ自体の記述がその内容とともに入っています。

  • Portable Document Format (PDF)

    PDF とは、Adobe Systems が開発した標準ファイル形式です。

    PDF ファイルは、さまざまなオペレーティングシステムで使用および保管することができ、必要なイメージおよびフォントデータすべてを含んでいます。PDF における設計属性は、単一の圧縮パッケージに保管されています。

      注意:
    • AFP 印刷ジョブでは、単一ページと複数ページの PDF ファイルをデータオブジェクトとして使用できます。
  • Portable Network Graphics (PNG)

    PNG ファイルは、インデックス化されたカラー、24 ビット RGB または 32 ビット RGBA カラーのパレットベースのイメージ、グレースケールイメージ、オプションのアルファチャネル、および可逆圧縮がサポートされるビットマップイメージファイルです。PNG は、インターネット上でのイメージの転送に使用されますが、印刷グラフィック向けではありません。PNGファイルはファイル拡張子に.pngを使用します。

  • Tagged Image File Format (TIFF)

    TIFF ファイルはビットマップイメージファイルで、イメージに関する詳細を提供するヘッダーが組み込まれています。TIFF ファイルにはファイル拡張子 .tif または .tiff が使用されます。

    TIFF ファイルは、組み込み ICC プロファイルをサポートします。ICC プロファイルがファイルに組み込まれている場合、そのファイルが使用されるときは常に、入力カラースペースの特性が認識されます。ただし、プロファイルによってファイルサイズは大きくなります。ファイルを TIFF フォーマットで保存しておくと、さまざまな圧縮アルゴリズムを使用できます。

      注意:
    • AFP 印刷ジョブでは、単一ページと複数ページの TIFF ファイルをデータオブジェクトとして使用できます。

プリンターによって全種類のデータオブジェクトに対応しない場合があります。

EPS、JPEG、および TIFF ファイルの組み込み ICC プロファイルには、イメージのカラーを入力カラースペースからプロファイル接続スペース (PCS) に変換するときにプリンターが使用する情報が入っています。入力カラースペースは、業界標準のカラースペースである場合もあれば、装置(スキャナー、デジタルカメラ、モニター、プリンターなど)の色再現能力を記述しているカスタムなカラースペースである場合もあります。

1.2.1.4.5.2.2 データオブジェクト作成およびインストール

さまざまな種類のソフトウェアアプリケーションを使用して、イメージを作成または操作し、印刷ジョブに組み込むことができます。これらを中央リソースリポジトリーに保管したい場合、AFPリソースインストーラー でインストールできます。
データオブジェクト作成

多くのタイプのデータオブジェクトは、ある種のイメージです。デジタルカメラで撮影された写真である場合もあれば、ソフトウェアツールで生成された図表やダイアグラム、またはグラフィックスソフトウェアを使用して作成されたデジタル描画である場合もあります。どのようにイメージが作成されたかに関係なく、通常、それらを操作してから印刷ジョブに組み込む必要があります。

変更は以下のとおりです。

  • イメージを印刷に適したファイルタイプに変換します。例えば、多くのグラフィックスアプリケーション (Adobe Illustrator、CorelDRAW、Corel Paint Shop Pro など) で作業中にイメージを保存するために使用するファイルタイプは、印刷に適していません。このようなプログラムで作成したイメージを使用するため、それらのファイルを異なるファイルタイプ (EPS、JPEG、TIFF など) で保存またはエクスポートできます。
  • 画像ファイルが適切なカラースペースまたは入力プロファイルに関連付けられていることを確認してください。カラー管理のセットアップ (デジタルカメラ用の ICC プロファイルのインストールおよび使用、カラー管理設定のカスタマイズなど) を行うには、ご使用のグラフィックスソフトウェアに用意されている指示に従ってください。そこでは、イメージで使用されるカラープロファイルを変更する方法、またイメージを組み込みプロファイルとともに保存する方法についても説明されているはずです。
  • イメージを作成し、データオブジェクトリソースとして管理するには、これ以降の他のセクションで説明されているヒントおよびベストプラクティスに従ってください。

データオブジェクトインストール

AFPリソースインストーラーを使用して、画像をリソースライブラリーにインストールできます。AFPリソースインストーラーには、画像をデータオブジェクトとしてインストールするための手順を案内するウィザードが含まれています。AFPリソースインストーラー を使用して、EPS、JPEG、または TIFF イメージを組み込み ICC プロファイルとともにインストールする場合、どのようにプロファイルを処理するかを選択できます。

  • CMR を作成せずに、プロファイルをファイルに残しておきます。
  • プロファイルをファイルに残しておきますが、そのプロファイルをコピーして、CMR をコピーから作成します。新しい CMR をデータオブジェクトに関連付けます。
  • ファイルサイズを減らすために、ファイルからプロファイルを除去し、そのプロファイルからCMRを作成します。新しい CMR をデータオブジェクトに関連付けます。

1.2.1.4.5.3 リソースライブラリー管理

中央リソースライブラリーにCMRとデータオブジェクトを格納する場合は、必要なときにリソースを利用できるように、リソースライブラリーの特性の一部を理解する必要があります。

AFPリソースインストーラー で作成するリソースライブラリーは、その索引としてリソースアクセステーブル (RAT) を使用します。索引は参照先になるライブラリーにファイルとして格納されます。RAT を使用するリソースライブラリーに CMR を保管しておく必要があります。また同様に、RAT を使用するリソースライブラリーにデータオブジェクトも保管しておくようお勧めします。

AFPリソースインストーラー でリソースライブラリーを作成すると、RAT も作成され、その RAT はライブラリーに保管されます。CMR またはデータオブジェクトがインストールされると、AFPリソースインストーラー はリソースに関する情報で RAT を更新します。プリントサーバーは、リソースライブラリー内でリソースを調べるとき、最初にRATを調べて、リソースがリストされているかどうかを確認します。

プリントサーバーはRATに依存します。プリントサーバーが正しくないと、リソースライブラリーでリソースを見つけられません。つまり、リソースライブラリーを管理するには、常に AFPリソースインストーラー を使用する必要があります。ここで、管理の内容は以下のとおりです。

  • CMRとデータオブジェクトをリソースライブラリーに追加します。

    CMR またはデータオブジェクトは、AFPリソースインストーラー が使用するリソースライブラリーに直接コピーしないでください。CMRまたはデータオブジェクトをこれらのリソースライブラリーにコピーすると、RATは更新されないため、プリントサーバーはCMRまたはデータオブジェクトの検索にRATを使用できません。

  • RAT にリストされているデータオブジェクトおよび CMR のプロパティーを変更します。

    RATまたはリソースライブラリー内のファイルを直接編集しないでください。また、既存のバージョンの CMR またはデータオブジェクトを、新しいバージョンをリソースライブラリーに直接コピーして更新しないでください。リソースを更新するには AFPリソースインストーラー を使用してください。

  • 異なるリソースライブラリーにCMRまたはデータオブジェクトをインストールするか、別の場所でリソースライブラリーを複製します。

    リソースライブラリーからCMRまたはデータオブジェクトを別の場所にコピーしないでください。

これらの作業の実行方法について詳しくは、AFPリソースインストーラー のオンラインヘルプを参照してください。

1.2.1.4.5.4 ヒントとベストプラクティス

イメージや他のカラーリソースの作成および管理に関する次の一般ガイドラインにしたがって、AFP カラー印刷システムのパフォーマンスを向上させることができます。

1.2.1.4.5.4.1 イメージに関するヒント

ご使用の AFP カラー印刷システムのパフォーマンスを最適化するには、イメージの作成および印刷ジョブへの組み込みに関するガイドラインに従うことをお勧めします。

印刷ジョブでカラー画像を使用するとき:

  • 既存の文書をスキャンするのではなく、イメージのオリジナル電子バージョンを用意します。

    イメージの背景にある、ほんの小さなカラーの傷みであっても、スキャンされてしまうとイメージの サイズを非常に大きくする場合があります。イメージをスキャンしなければならない場合、イメージ編集ツールで可能な限り背景をきれいにしてください。

  • 1 つの入力プロファイルをすべてのイメージに使用できるよう、同じ標準カラースペースでイメージすべてを保存します。

    印刷するイメージ用のカラースペースには、Adobe RGB (1998) をお勧めします。

  • 多層イメージ (Adobe Illustrator や Corel Paint Shop Pro のようなグラフィックスツールで作成したイメージなど) は、印刷ジョブに送る前に 1 層に統合してください。

    1 枚になっていないイメージは非常に大きいため、操作することが難しくなります。将来的に編集する可能性に備えてオリジナルイメージのコピーを保存しておき、印刷ジョブに組み込むバージョンは 層をつぶして小さくしてください。

1.2.1.4.5.4.2 リソースに関するヒント

ご使用の AFP カラー印刷システムのパフォーマンスを最適化するには、カラーリソースの管理に関するガイドラインに従うことをお勧めします。

AFPリソースインストーラー は以下の作業に使用できます。

  • ご使用のプリンター用の CMR すべてをリソースライブラリーにインストールします。
  • 頻繁に使用するデータオブジェクトをリソースライブラリーにインストールします。
  • 定期的に再利用される CMR およびデータオブジェクトを、プリンターに保存でき、毎回ダウンロードせずに 他の印刷ジョブに使用できるよう、「非専用」で「取り込み可能」のリソースとしてマークします。
      注意:
    • このオプションは、シグニチャーファイルなどのセキュアリソースにはお勧めしません。
  • CMR およびデータオブジェクトを、1 つの場所に保管しておけばプリントサーバーすべてが 使用できるよう、プリントサーバーがアクセスできるリソースライブラリーにインストールします。
  • 組み込みプロファイルをイメージファイルから除去できるよう、カラー管理を必要とする データオブジェクトに監査カラー変換 CMR を関連付けます。

1.2.1.4.6 RICOH AFP カラーおよびグレースケール製品

Ricoh は、AFP カラーおよびグレースケール印刷をサポートする、さまざまな製品を提供しています。カラーワークフローソリューションを実現するため、これらの製品をさまざまな組み合わせで使用できます。

AFP カラー管理をサポートする RICOH 製品
このイメージは、ここで説明されている新しいシステムを示すフローチャートです。

1.2.1.4.6.1 プリンター

RICOH プリンターの中には、完全な AFP カラー管理を使用したカラー印刷またはグレースケール印刷をサポートしているものもありますが、一方でカラー管理を使用しない AFP カラー印刷をサポートしているものもあります。

1.2.1.4.6.1.1 InfoPrint 5000

InfoPrint 5000 は、フルカラー高速連続用紙 Intelligent Printer Data Stream (IPDS) プリンターで、AFP カラー管理をサポートしています。

InfoPrint 5000 では、色あせや染みを防ぐために開発された水性ピグメントインクによるピエゾドロップオンデマンドインクジェットテクノロジーが採用されています。

InfoPrint 5000 は、AFP 印刷ジョブを RICOH プリントサーバーから受け取ります。フル AFP カラー管理システムの一部として使用されると、InfoPrint 5000 はカラー変換、リンク、およびトーン転送カーブ CMR を受け取り、それらを印刷ジョブに適用できます。プリンターエンジンはそれ自体のハーフトーンを適用するため、ハーフトーン CMR をサポートしていません。

InfoPrint 5000 は、リソースを取り込んでコントローラーのリポジトリーに保管しておくことができるため、それらのリソースを他の印刷ジョブで再利用できます。プリンターが AFPリソースインストーラー のようなアプリケーションを使用して取り込むことができるのは、「非専用」および「取り込み可能」とマークされているリソースだけです。

PostScript および Portable Document Format (PDF) ジョブを InfoPrint 5000 のホットフォルダーに送信することもできますが、これらの印刷ジョブは AFP カラーマネジメントでは処理されません。

1.2.1.4.6.1.2 InfoPrint 4100

InfoPrint 4100 プリンターファミリーでは、レーザー、電子写真印刷テクノロジー、および Advanced Function Presentation (AFP) ライセンスプログラムを使用して、高品質のテキストおよびグラフィックス出力を生成します。InfoPrint POWER アーキテクチャーおよびマイクロコードリリース 15.4 以降を搭載した InfoPrint 4100 プリンターは、AFP カラー管理をサポートしているため、高品質のグレースケールイメージを印刷できます。

InfoPrint POWER アーキテクチャーおよびマイクロコードリリース 15.4 以降が適用された InfoPrint 4100 プリンターにおける AFP カラー管理サポートのベースレベルによって、カラー管理をグレースケールテキスト、グラフィックス (GOCA)、2 階調イメージ (IOCA FS10)、およびバーコードに適用できます。その他のタイプのオブジェクトでカラー管理機能を使用するには、AFP Color Emulation 機能が必要です。

AFP Color Emulation 機能によって、カラーオブジェクトをグレースケールで印刷できます。この機能がインストールされていれば、AFP カラー管理によって GIF、IOCA FS11、IOCA FS45、JPEG、および TIFF イメージを高品質グレースケールで印刷できます。

    注意:
  • 単一ページ PDF および EPS データオブジェクトは、InfoPrint 4100 ではサポートされていません。

InfoPrint 4100 プリンターは、次のタイプの CMR をサポートしています。

  • カラー変換
  • リンクカラー変換
  • トーン転送カーブ
  • ハーフトーン

より美しいイメージを InfoPrint 4100 モデル MS1、MD1、および MD2 で表現するため、イメージ拡張機能をインストールすることもできます。この機能による利点は次のとおりです。

  • トナーのゆがみを最小限にするための拡張融着テクノロジー
  • 広範囲および高密度アプリケーションのために最適化されたデベロッパーユニット
  • 新しいハードウェアおよびトナーテクノロジーに合わせて改善されたハーフトーン

1.2.1.4.6.1.3 InfoPrint 1xxx シリーズ

AFP カラー管理はサポートしていませんが、ワークグループプリンターと多機能装置の InfoPrint 1xxx シリーズには、さまざまなカットシートカラーおよびモノクロ装置が用意されています。

一般的なオフィス作業において、InfoPrint 1000 シリーズでは、先進テクノロジー (アクセス制御、機密印刷、およびデータストリーム暗号化など) を使用してカラー出力を効果的に、また低コストで管理できます。1000 ファミリープリンターでは、Ricoh は高品質、セキュリティー、およびコストに関する多様な要件を満たす、出力ストラテジーとカラープリンターを提供しています。

1.2.1.4.6.2 RICOH AFP Resource Installer

リソースが中央ライブラリーに保管されるとき、RICOH AFP Resource Installer は AFP カラー管理システムにおいて重要なエレメントになります。これを使用して、システムで使用できるようにカラー管理リソース (CMR) およびデータオブジェクトを作成、インストール、および管理します。

AFPリソースインストーラー とは、Windows ワークステーションにインストールする Java アプリケーションです。これを使用すると、CMR とデータオブジェクトに加え、フォントをインストールおよび操作できます。

AFPリソースインストーラー は以下の作業に使用できます。

  • ICC プロファイルを含む既存のデータから CMR を作成します。

    ウィザードを使用すると、プロセスについての指示を受けることができます。

  • ローカルシステム上または FTP でアクセスできるシステム上のリソースライブラリーに CMR、フォント、およびデータオブジェクトをインストールします。
  • データオブジェクトを別のプリンターで正確に複製できるよう、CMR をデータオブジェクトに関連付けます。

    場合によっては、組み込みカラープロファイルをファイルから除去し、関連付けられている CMR を使用することによって、イメージのファイルサイズを小さくできます。

  • リソースに「取り込み可能」のマークを付けます。

    取り込み可能リソースは、他の印刷ジョブで使用できるようプリンターに取り込んで保存することができるため、システムパフォーマンスを向上させるために役立ちます。リソースを送信する前に、プリントサーバーはプリンターを照会します。そのリソースがすでにプリンターにあれば、プリントサーバーが送信する必要はありません。

  • リソースに「専用」のマークを付けます。

    専用リソースは、プリンターに取り込むことができないため、印刷ジョブで使用されるたびにダウンロードが必要になります。例えば、会社の小切手に使用されるシグニチャーファイルを、セキュリティーの理由から「専用」とマークできます。

AFPリソースインストーラー を使用してカラー変換CMRをインストールすると、新規のカラー変換CMRと既存のカラー変換CMRの間にリンク (LK) CMRが自動的に作成されます。印刷ファイルが新しい CMR を参照している場合、プリントサーバーは自動的に、ターゲット装置タイプおよびモデルに適したリンク CMR をダウンロードし、それらを印刷ジョブとともにプリンターに送信します。これらのリンク CMR の中に該当するものがあれば、プリンターはその CMR を使用できます。さらに時間をかけてリンク CMR を作成する必要はありません。

AFPリソースインストーラー によってインストールされたリソースをプリントサーバーが使用できるようにするためには、リソースライブラリーへのパスをそのサーバーの AFP リソースパスに追加する必要があります。

1.2.1.4.6.3 プリントサーバー

RICOH プリントサーバーは、さまざまなソースから印刷ジョブを受け取り、プリンターに送信できるよう準備します。印刷ジョブを準備した後、プリントサーバーはプリンターと相互作用して必要なリソースがすべて使用できることを確認し、印刷する印刷ジョブデータを送信します。

複数の異なるプリントサーバーを使用できます。用意されている機能はほぼ同じですが、異なる環境に適用するように設計されています。

1.2.1.4.6.3.1 RICOH InfoPrint Manager

RICOH InfoPrint Manager は、AIX、Linux、または Windows 向けの柔軟でスケーラブルな印刷管理ソリューションで、印刷環境の拡充と管理において多くの選択肢を提供します。RICOH InfoPrint Manager は、カラー管理リソースについての記載がある印刷ジョブを処理したり、集中型リソースライブラリーと対話したりできます。

AFP または行データ印刷ジョブを受け取ると、RICOH InfoPrint Manager は、他の AFP リソースを処理するときと類似した方法で、CMR およびデータオブジェクトを処理します。AFPリソースインストーラー で作成したリソースライブラリーを、実宛先の「表示オブジェクトコンテナーの位置」プロパティー (resource-context-presentation-object-container 属性とも呼ばれる) に追加できます。これで、印刷ジョブで要求されたときにデータオブジェクトおよび CMR を見つけるため、RICOH InfoPrint Manager はこれらのリソースライブラリーを検索できます。

1.2.1.4.6.3.1.1 CMR の取り込みを可能にする

システムから実行されるジョブが同じ CMR を使用する場合、インライン CMR を取り込むために実宛先を使用可能にすることがあります。
このようなインライン CMR にはオブジェクト ID (OID) があるため、RICOH InfoPrint Manager はそれらを取り込むことができます。
RICOH InfoPrint Manager の管理 GUI から、次の操作を実行します。
  1. 実宛先をクリックして、プリンター プロパティーを選択します。
  2. 実宛先のプリンタープロパティーノートブックで、[調整]タブをクリックします。
  3. インライン CMR リソースを取り込むラジオボタンを見つけます。
    インライン CMR リソースを取り込む ラジオボタンが見つからない場合は、[さらに表示]をクリックします。
  4. 画面の下までスクロールして、インライン CMR リソースを取り込む設定に対する[はい]ラジオボタンをクリックします。

1.2.1.4.6.3.1.2 ページプリンター書式設定援助機能 (PPFA)

PPFARICOH InfoPrint Managerのフィーチャーで、AFP 印刷ジョブで使用する書式定義およびページ定義を作成できるようにします。PPFA を使用すると、ご自身のカラー印刷ジョブの書式定義およびページ定義に CMR を関連付けることができます。

PPFA で作成した書式定義およびページ定義は、RICOH InfoPrint Manager および RICOH ProcessDirector に送信される印刷ジョブで使用できます。

1.2.1.4.6.3.2 RICOH ProcessDirector

RICOH ProcessDirector は、データベース駆動型の印刷ワークフローシステムであり、印刷処理のすべての局面を管理できます。サーバーはLinuxまたはWindowsシステム上で動作し、ウェブブラウザーベースのインターフェースを使用しアクセスします。RICOH ProcessDirector は、AFPカラー管理オブジェクトを含むAFP印刷ジョブを受け取り、処理できます。

RICOH ProcessDirector は、CMR およびデータオブジェクトを参照している行データ印刷ジョブを受け取り、ConvertLineDataJobIntoAFPステップテンプレートを基にしたステップを使用して AFP に変換することもできます。

RICOH ProcessDirector は、他の AFP リソースを処理するときと類似した方法で、CMR およびデータオブジェクトを処理します。AFPリソースインストーラー で作成したリソースライブラリーを印刷ジョブの AFP リソースパスプロパティーに、またはワークフローのジョブデフォルトに追加できます。これで、印刷ジョブで要求されたときにデータオブジェクトおよび CMR を見つけるため、RICOH ProcessDirector はこれらのリソースライブラリーを検索できます。

1.2.1.4.7 AFP カラーソリューションのシナリオ

Ricoh の AFP カラーソリューションは、ご使用の環境とニーズに基づいて、さまざまな構成に組み立てることができます。

1.2.1.4.7.1 高品質グレースケール出力を InfoPrint 4100 プリンターで印刷する

ある保険会社では、時間をかけて AFP カラー印刷に移行しようとしています。そのためその会社では、AFP カラー管理を使用して高品質グレースケール出力を InfoPrint 4100 プリンターで印刷することからそのプロセスを始めます。

この保険会社には社内に印刷部門があり、4 つの両面印刷 InfoPrint 4100 ラインが設置されています。この会社では、文書構成ツールで AFP 印刷ジョブを作成し、そのジョブを InfoPrint Manager for Windows に実行依頼しています。ここで、印刷作業の負荷が平衡化され、すべてのプリンターがフル稼働するよう保たれています。

この会社は、イメージを出力の一部に加えることを決定しました。まず始めに、クライアントに送付する書類のレターヘッドに、保険外交員の写真を載せたいと考えます。フルカラー印刷に移行する準備ができていないため、現在設置されているプリンターでモノクロイメージを印刷するしかありません。残念ながら、イメージは満足できるものではありません。暗く、平面的であるため、プロフェッショナルに見えないのです。

ソリューション

Ricoh のチームは、イメージの品質を上げるため、以下の変更を提案します。

  • プリンターをアップグレードして、InfoPrint POWER アーキテクチャー (マイクロコードリリース 15.4 以降) 対応のコントローラーを使用できるようにします。

    この更新によって AFP カラー管理サポートが得られるため、ハーフトーンおよびトーン転送カーブによる高品質グレースケール印刷が可能になります。

  • プリンターに対応する AFP Color Emulation 機能を購入し、インストールします。
  • AFPリソースインストーラー を使用してイメージを管理します。これには最高品質の出力を得るための、適切なハーフトーンおよびトーン転送カーブへのイメージの関連付けが含まれます。

AFPリソースインストーラー およびリソースライブラリーを追加し、マイクロコードリリース 15.4 および AFP Color Emulation フィーチャーを使用するために 1 つの InfoPrint 4100 プリンター行を更新するためのソリューションダイアグラム。
このイメージは、カラー印刷ソリューションに組み入れることができるRICOH製品を示しています。製品は InfoPrint AFP Resource Installer、Page Printer Formatting Aid、InfoPrint Manager, RICOH ProcessDirector、InfoPrint 4100、および InfoPrint 5000 です。
インプリメンテーション

このソリューションを実現するため、印刷部門と Ricoh 担当者が協力し、新しい機能を試してみるために印刷ラインの 1 つをアップグレードします。手順は以下のとおりです。

  • 印刷コントローラーをマイクロコードリリース 15.4 以降にアップグレードします。
  • AFP Color Emulation 機能をプリンターコントローラーにインストールします。
  • AFPリソースインストーラーをインストールします。
  • 以下の作業に AFPリソースインストーラー を使用します。
    • InfoPrint 4100 プリンター用のカラー変換 CMR と、写真を撮るときに使用するデジタルカメラ用のカラー変換 CMR を作成し、インストールします。
    • 使用したい印字密度および見栄えの値に基づいて、InfoPrint 4100 で使用する汎用ハーフトーンおよびトーン転送カーブ CMR を選択します。
    • 保険外交員の写真をリソースライブラリーにインストールし、それらを該当する CMR に関連付けます。
  • RICOH InfoPrint Manager の宛先を更新し、写真を含む印刷ジョブが、AFP Color Emulation フィーチャーがインストールされているプリンターラインに送信されるようにします。
  • イメージをインストールした時に指定した名前で、そのイメージを呼び出す印刷ジョブを作成します。

1.2.1.4.7.2 事前印刷用紙を差し替える

ある銀行では、保管しておく用紙の枚数を減らそうと考えています。一部の書類をカラープリンターで印刷することによって、使用する事前印刷用紙のいくつかを減らすことができれば、この銀行では、同じタイプの未使用の用紙を他の業務に回すことができます。

過去 5 年間にわたって、この銀行は他の小さな 10 の銀行を買収し、その他の銀行とも折衝を続けています。この親銀行は AFP システムを使用して、書類を社内で事前印刷用紙に印刷しています。事前印刷用紙には、すべてカラーロゴが入っています。そのうちのいくつかには、ページの領域を区切る背景イメージやカラーのブロックも入っています。既存のシステムの構成は以下のとおりです。

  • ページプリンター書式設定援助機能 (PPFA) フィーチャーを含む RICOH InfoPrint Manager
  • 3 つの両面印刷 InfoPrint 4000 ライン
  • 2 つの両面印刷 InfoPrint 4100 ライン
印刷ジョブは行データとして実行依頼され、RICOH InfoPrint Manager がそれらを AFP に変換します。AFP リソースは中央の場所に保存されています。カラー実動プリンターは使用されていません。

買収された銀行では、さまざまな方法で印刷を行っていました。一部の銀行は社内に印刷部門を持ち、また一部の銀行は印刷業務を他の会社に委託していました。親銀行の印刷スタッフは多大な時間を費やして、まず印刷を外部に委託していた銀行から始め、買収した銀行の印刷業務を自社で行っている社内印刷に移行します。そのうち 5 つの銀行が切り替わりました。ここで、印刷部門の管理者は、興味深い問題に直面することになります。

  • 社内印刷の負荷が増えるということは、印刷業務における能力を上げなければならないことを意味する。
  • 親銀行が買収した銀行はそれぞれ、独自のロゴおよび商標を持っている。1 つの銀行が印刷業務に統合されるたび、注文および保管しなければならない事前印刷用紙が少なくとも 5 種類増える。
  • 各種の事前印刷用紙が同じ業者によるものであっても、カラーが明らかに異なる。
  • 買収された銀行は最終的に、その古いロゴと用紙を親銀行のロゴと用紙に変更するが、いつ行われるかは決まっていない。

保管しておかなければならない用紙の枚数が増えるほど、その保管スペースが問題になります。印刷業務における能力を上げなければならないことをチームは理解していますが、新しい両面印刷ラインを設置するスペースはありません。保管しておかなければならない用紙をある程度減らすことができれば、その分の保管スペースを新しいラインのために使用できます。

ソリューション

リコーのチームは、次の操作を実行できるように、AFP カラーソリューションを提案しています。

  • 事前印刷用紙を単純なカラーステートメントに変換し、事前印刷用紙の必要性をなくします。これで、保管しておかなければならない用紙が減ることになります。
  • 買収された銀行に親銀行のロゴおよび用紙を適用するプロセスを合理化します。
  • スループットが最大になるよう、リソース管理を最適化します。
  • ジョブとジョブとの間で、カラーがより一定になるようにします。

このソリューションでは、両面印刷 InfoPrint 5000 ラインと AFPリソースインストーラー を既存のシステムに追加し、他のコンポーネントを更新して AFP カラーサポートを追加します。銀行は、InfoPrint 5000 ラインのスループットが InfoPrint 4100 ラインのスループットよりも小さいという事実を考慮して、どのアプリケーションをカラーワークフローに移行するかを選択できます。さらに、既存の InfoPrint 4100 または InfoPrint 4000 プリンターは、必要なカラー要素を印刷できないため、これらの印刷ジョブを処理することができません。

システムの使用に熟練すると、印刷スタッフは InfoPrint 4100 プリンターに用意されている高品質グレースケールを使用できるようにすることで、より多くのアプリケーションを最終的にカラーに移行する準備を開始できます。その後、別のカラー印刷ライン (用紙の保管スペースを小さくするか、または InfoPrint 4000 ラインのいずれかを廃止することによって) 設置する準備ができたら、印刷ジョブをカラープリンターに送ることができます。

RICOH AFP Resource Installer および InfoPrint 5000 プリンターを追加するためのソリューションダイアグラム
このイメージは、ここで説明されているソリューションを示すフローチャートです。
インプリメンテーション

カラーソリューションを実現するため、銀行の印刷スタッフは、次のいくつかの局面でリコーチームと協力します。

  • カラーソリューションを計画する
    • リソースライブラリーを必要とするアプリケーションすべてがアクセスできるよう、そのライブラリーをどこにおくかを決定します。
    • 再利用するため、プリンターに保存できる (保存しなければならない) リソースのタイプを決定します。一般に、シグニチャーファイルをプリンターに保存することはお勧めしません。ロゴおよび背景イメージであれば、保存しておくようお勧めします。
  • システムをインストールおよび構成する
    • InfoPrint 5000 プリンターをインストールします。
    • サービス更新を RICOH InfoPrint Manager および PPFA に適用し、カラーサポートを追加します。
    • AFPリソースインストーラーをインストールします。
  • 最適なパフォーマンスを考慮してリソース管理を構成する
    • AFPリソースインストーラー を使用して、InfoPrint 5000 プリンター用の CMR をインストールします。
    • 事前印刷用紙の PDF ファイルを入手するか、またはグラフィックアートソフトウェアを使用して、背景イメージとして使用するフルページイメージを作成します。
    • AFPリソースインストーラー を使用して PDF またはイメージをデータオブジェクトリソースとしてインストールし、カラー変換 CMR を関連付けます。
    • AFPリソースインストーラー が使用するリソースライブラリーを認識するように、また印刷ジョブを新しいプリンターに送信するように、RICOH InfoPrint Manager を構成します。
    • PPFA を使用して、新しいデータオブジェクトリソースを呼び出す書式定義およびページ定義を作成します。

      インストールするときには、指定した ID を使用しているオブジェクトを参照してください。

    • 作成した新しい書式定義またはページ定義をすべて、既存のリソースライブラリーにコピーします。
  • システム動作をテストする
    • 書式定義およびページ定義を呼び出し、新しいリソースライブラリーを指す印刷ジョブを作成します。
    • その印刷ジョブを実行依頼します。
    • カラー出力を検査します。

1.2.1.4.7.3 物理的な差し込み用紙を排除する

ある印刷サービスビューローは、クレジットカード関連の書類の空白部分に、フルカラーの電子的な挿入データを印刷することによって、封筒に物理的に挿入しなければならなかった用紙の数を減らそうとしています。

この印刷サービスビューローは、さまざまな種類のカスタマー向けの、書類および One-to-One 広告パンフレットを印刷しています。カスタマーは、リソースおよび印刷ジョブデータをサービスビューローに送信します。プリプレススタッフは、文書構成ツールを使用して AFP ジョブを作成しています。AFP 印刷ジョブは RICOH ProcessDirector に実行依頼され、そこから 10 台の両面印刷 InfoPrint 4100 システムに送信されます。ジョブは印刷された後、折りたたみ、差し込み、および郵送の後処理に進みます。

このサービスビューローは、必要なリソースをそれぞれの印刷ジョブとともに送信するようカスタマーすべてに依頼し、リソースを無期限に保管しておくことはありません。カスタマー (クレジットカード会社など) の多くは、書類とともに封筒に差し込み用紙を入れます。このやり方には、以下の問題があります。

  • 封筒に用紙を差し込む処理で破損が生じてしまい、書類を再印刷しなければならないことが頻繁にあります。再印刷によって、プロセスにかかる時間とコストは増えます。
  • 多くの場合、カスタマーは差し込み用紙に興味を示しません。封筒を開けるとすぐにより分けて、捨ててしまいます。

サービスビューローは、その提供形態を広げ、AFP カラーソリューションで印刷したフルカラー可変データを組み込もうと考えています。また、封筒に用紙を差し込む作業の複雑さを軽減することで、時間、経費、および用紙を節約できると考えています。書類を折って封筒に入れる (さらに 2 枚の用紙を加え、折りたたみ、差し込むのではなく) だけであれば、郵送物を破損してしまう危険性は低くなります。

ソリューション

サービスビューローは Ricoh のチームと協力し、カスタマーが広告のために物理的な差し込み用紙ではなく電子的な挿入データの使用に移行できるよう、既存のプロセスおよび環境に基づいてソリューションを実現しようとしています。カスタマー向けの書類の空白部分や両脇にフルカラー広告を印刷することによって、差し込み用紙のいずれかを排除することが目的です。

クレジットカード会社が、カスタマーそれぞれの特性を決定するデータおよび規則を識別することができれば、電子的な挿入データを書類ごとに変えることができます。例えば、カスタマーの個人情報に応じて、ミニバン、スポーツカー、またはオートバイの広告を請求書に載せることができます。

インプリメンテーション

この新しいカラー機能を利用するため、サービスビューローはワークフローにいくつかの変更を加えます。

  • 両面印刷 InfoPrint 5000 システムを設置し、そのシステムに印刷ジョブを実行依頼するよう RICOH ProcessDirector を構成します。
  • カラーイメージおよびロゴ、さらにフォントやグラフィックスを使用するときのガイドラインとして、カスタマーに手順を提案します。
  • カラープロファイル管理およびイメージ標準化のためのグラフィックスアプリケーションを使いこなせるよう、プリプレス部門を指導します。
  • カスタマーがガイドラインに従っているかどうかを確認するステップをプロセスに追加します。従っていなければ、プリプレススタッフが、ガイドラインに準拠するよう解像度および入力カラープロファイルを調整してから、印刷ジョブを実行依頼します。

1.2.1.4.8 関連資料

AFP カラー印刷に関する詳細は、Ricoh および AFP Color Consortium の Web サイトで確認できます。

AFP カラー管理および Color Management Object Content Architecture について詳しくは、次の資料を参照してください。

  • AFP Color Management Architecture (G550-0526)
  • Color Management Object Content Architecture Reference (S550-0511)

次の AFP アーキテクチャーに関するリファレンスマニュアルには、カラー管理リソースに関する情報が記載されています。

  • Mixed Object Document Content Architecture Reference (SC31-6802)
  • Advanced Function Presentation: Programming Guide and Line Data Reference, S544-3884
  • IPDS Reference (S544-3417)

これらの資料のダウンロードや注文、またはAFP Color Consortiumの活動内容および資料について詳しくは、Consortium Webサイトを参照してください。

http://afpcinc.org

ICC、ICC プロファイル、および PCS について詳しくは、ICC Web サイトを参照してください:http://www.color.org

1.2.2 インストールする

1次コンピューターにRICOH ProcessDirectorをインストールした後、インストールをテストします。その後、アプリケーションサーバー、2次サーバー、およびその他の機能や拡張機能をインストールできます。

1.2.2.1 インストール済み環境を検査する

RICOH ProcessDirectorのインストール完了後にインストール済み環境を検査するには、次の手順を使用してサンプルプリンターを使用可能にし、テストジョブをHotFolderPDF入力装置を実行依頼し、ジョブを処理します。
この検査手順は、新しいインストール済み環境にのみ適用されます。既存のインストールをアップグレードする場合、RICOH ProcessDirectorは、サンプルプリンターを作成しません。
インストール済み環境を検査するには次の手順に従います。
  1. RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースにログインしていない場合は、ログインします。
  2. [プリンター]ポートレットで、サンプルプリンターを右クリックして 使用可能を選択します。
  3. コマンドラインで次のコマンドを入力して、HotFolderPDF入力装置が監視するホットフォルダーにテストファイルをコピーします。
    • cp /aiw/aiw1/testfiles/Demo.pdf /aiw/aiw1/System/hf/defaultPDF
  4. RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースが最新表示されるまで数秒待ちます。自動的に更新しない場合は、ブラウザーを更新してください。メインページのジョブテーブルにジョブが表示されているはずです。ジョブのフェーズは 完了になっていて、その状況は 保存になっているはずです。
  5. ジョブを右クリックして、ログの表示を選択します。ログには、ジョブが印刷されたことが記録されています。たとえば、ジョブIDが10000000の場合、ログには次のメッセージが表示されます。AIWI0016I: 10000000 printed ジョブは、実際のプリンターで印刷されません。
    これにより、RICOH ProcessDirectorが正しくインストールされていることが確認されます。
PDF ワークフローは、HotFolderPDF 入力装置に実行依頼されたジョブを処理します。準備フェーズ中、ワークフローは RunExternalProgram ステップを実行します。このステップは、他のプログラムをワークフローに統合する方法の例です。また、このステップではジョブに関する情報が含まれる CSV ファイルが生成されます。ワークフロー内のステップでアクセス可能な情報のタイプを確認するには、CSV ファイルで出力を調べます。ファイルは、/aiw/aiw1/samples ディレクトリーにあります。ファイル名は、ジョブ ID の後に info.csv が付いたものです。例えば、10000000.info.csv

    注意:
  • ソフトウェアが試用版としてインストールされています。試用ライセンスは60日で期限切れになります。

1.2.2.2 アプリケーションと2次サーバーを設定する

基本製品を正常にインストールした後、ネットワーク内の他のコンピューターにアプリケーションや2次サーバーを設定できます。
2次サーバーはLinuxコンピューター上で動作し、アプリケーションサーバーはWindowsコンピューター上で動作します。
    注意:
  • 1次コンピューター上にローカル2次サーバーを作成するだけの場合は、これらの手順を行う必要はありません。
他のコンピューター上に作成された2次サーバーは、ネットワークファイルシステム(NFS)プロトコルを使用して、1次サーバー上の/aiwファイルシステムにアクセスします。アプリケーションサーバーは、NFS または別のプロトコルを使用して /aiw ファイルシステムにアクセスできます。このアクセスを有効にするには、1 次コンピューターと 2 次コンピューターの両方でいくつか構成する必要があります。

コンピューター間の通信プロトコルを設定したら、2次サーバー機能またはアプリケーションサーバーをインストールして、RICOH ProcessDirectorにサーバーオブジェクトを定義します。

1.2.2.2.1 リモート2次サーバーをインストールする

以下の手順に従って、1次コンピューターとは別のLinuxコンピューターに2次サーバー機能をインストールします。

1.2.2.2.1.1 1 次コンピューターを準備する

アプリケーションやリモート2次サーバーをインストールする前に、/aiwファイルシステムをエクスポートして、RICOH ProcessDirectorでアプリケーションまたは2次サーバーオブジェクトを作成する必要があります。アプリケーションサーバーで NFS を使用する予定の場合、1 次コンピューターに NFS サーバーがインストールされ、始動されていることを確認する必要があります。アプリケーションサーバーでSambaを使用する場合は、NFSをインストールする必要はありません。

NFS、Samba、または優先プロトコルを設定した後、RICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースを使用し、アプリケーションサーバーまたは2次サーバーを追加して使用可能にします。

1.2.2.2.1.1.1 NFSを使用する1次サーバーを構成する

アプリケーションサーバーでNFSを使用するには、/aiwファイルシステムにアクセスできるように、NFSサーバーが1次コンピューターにインストールされ、起動されていることを確認する必要があります。
NFSを使用する1次サーバーを構成するには、次の手順に従います。
  1. 1 次コンピューター上の NFS サーバーがインストールされていて、始動していることを確認します。
    SLES 1 次コンピューターで、次の手順に従います。
    1. YaST で、ネットワークサービス NFS サーバーをクリックします。
    2. 開始が設定されていることを確認し、 次へをクリックします。/aiw が使用可能なディレクトリーの 1 つであることが表示されます。
    3. 完了をクリックします。

    Red Hat、CentOS、またはRocky Linux 1次コンピューターで、次の手順に従います。

    1. コマンド行を開き、次のコマンドを入力します。
      • systemctl list-unit-files | grep nfs
    2. 結果で、nfs-server.service および nfs-lock.service の各サービスがリストされていることを確認します。サポートされているRed Hat、Rocky Linux 8.x、Rocky Linux 9.xでは、rpc-statd.serviceがリストされていることを確認します。どちらかがリストに含まれていない場合は、Yumを使用してインストールします。
      コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。service は、インストールするサービスの名前に置き換えます。
      • yum install サービス
    3. nfs-server.service および nfs-lock.service の各サービスを始動または再始動します。
      Red Hat 7.6から最新の7.Xまでは、以下のコマンドを入力します。
      • systemctl restart nfs-server.service
      • systemctl restart nfslock.service
      • systemctl enable nfs-lock.service
      • systemctl enable nfs-server.service
    サポートされているRed Hat、Rocky Linux 8.x、Rocky Linux 9.xでは、以下のコマンドを入力します。
    • systemctl restart nfs-server.service
    • systemctl restart rpc-statd.service
    • systemctl enable rpc-statd.service
    • systemctl enable nfs-server.service
  2. exports ファイルを更新して、1 次コンピューターが 1 つ以上の 2 次コンピューターまたはアプリケーションコンピューターに接続できるようにします。
    1. ファイルエディターで /etc/exports を開きます。
    2. 2 次コンピューターまたはアプリケーションコンピューターのエクスポートを作成する行を追加します。この形式にしたがって、serverN を 2 次コンピューターまたはアプリケーションコンピューターのホスト名に置き換えます。
      • Linux 2 次コンピューターの場合、次のパラメーターを使用します。
        • /aiw server1(rw,no_root_squash,sync)
      • アプリケーションサーバーの場合、次のパラメーターを使用します。
        • /aiw server1(crossmnt,rw,no_root_squash,sync,no_subtree_check)
      • アプリケーションサーバーおよび 2 次サーバーが複数ある場合は、各サーバーを 1 つのエントリーとして同じ行に含めます。

        別の方法としては、スペースとバックスラッシュ (\) を入力して別の行で指定を続けます。

        /aiw server1 \
        (crossmnt,rw,no_root_squash,sync,no_subtree_check) \
        server2(crossmnt,rw,no_root_squash,sync,no_subtree_check) \
        server3 (crossmnt,rw,no_root_squash,sync,no_subtree_check)

    3. ファイルを保存して、エディターを終了します。
  3. NFS サーバーを再始動して、更新されたファイルを使用するようにします。
    • SLES で、次のように入力します。
      • systemctl restart nfsserver
    • Red Hat 7.6から7.x、CentOSで、次のように入力します。
      • service nfs restart
    • サポートされているRed Hat、Rocky Linux 8.x、Rocky Linux 9.xで、次のように入力します。
      • systemctl restart nfs-server.service
  4. ネットワーク上にドメインネームシステム (DNS) サーバーがないときは、1 次コンピューターの /etc/hosts を編集してアプリケーションサーバーまたは 2 次サーバー機能用に準備されたコンピューターのホスト名および IP アドレスを追加します。

1.2.2.2.1.1.2 アプリケーションとリモート2次サーバーを定義する

NFS、Samba、または優先プロトコルを設定した後に、RICOH ProcessDirectorでアプリケーションまたは2次サーバーを作成する必要があります。

アプリケーションまたは2次サーバーを定義するには、次の手順に従います。

  1. Webブラウザーを開き、アドレスバーにhttp://hostname:15080/pdと入力します。hostnameは1次コンピューターのホスト名に置き換えてください。
  2. RICOH ProcessDirector にログインします。
  3. 管理タブをクリックします。
  4. 左のペインでオブジェクト サーバーをクリックします。
  5. サーバーページで追加をクリックして、作成するサーバーの種類を選択します。
  6. アプリケーションコンピューターまたは2次コンピューターのサーバー名と、IPアドレスまたはホスト名を指定します。オプションで、サーバーの他のプロパティーの説明と値を指定します。
  7. 汎用サーバープールフィールドのオプションを選択します。
    [汎用サーバープール]のサーバーは、ワークフローに定義されている任意のステップを実行できます。

    2 次サーバーの場合、はいまたは いいえを指定できます。2 次サーバーに特定のステップのみを実行させたい場合は、このフィールドに いいえを指定し、2 次サーバーで実行したい各ステップテンプレートを調整します。

    アプリケーションサーバーの場合、汎用サーバープールいいえを指定します。

      注意:
    • 外部ステップでジョブがアプリケーションサーバーに送信される場合は、それに合わせてステップテンプレートを調整する必要があります。
  8. OKをクリックします。
  9. 左のペインでオブジェクト サーバーをクリックします。
  10. サーバーを選択し、使用可能をクリックします。

1.2.2.2.1.2 Linuxシステムにインストールする

RICOH ProcessDirectorの2次サーバー機能を、ご使用のネットワークのLinuxシステムにインストールできます。
    重要:
  • 2次サーバーの機能は、基本製品と同じレベルのコードである必要はありません。ですが、1次サーバーがアップグレードされるたびに、2次サーバーをチェックし、アップグレードすることをお勧めします。各コンピューターにインストールされているコードのレベルを判別するには、次のコマンドを入力します。
    • echo $AIW_VERSION
  • この手順を開始する前に、1 次コンピューターを準備するからのステップに従っていることを確認してください。

Linuxシステムに2次サーバー機能をインストールするには、次の手順に従います。

  1. root ユーザーとしてログインします。
      重要:
    • UID 0でユーザーとしてログインする必要があります。別のユーザーとしてログインする必要がある場合は、sudo su -またはsu - を使用してrootユーザーになることができます。ただし、rootユーザーになるために、sudoまたはsuコマンドを他の方法で使用しないでください。
  2. このコンピューターの/etc/hostsにそのIPアドレスの項目および完全修飾ホスト名があることを確認します。
  3. コマンド行を開き、このコマンドを入力してルートディレクトリーにいることを確認します。
    • cd /
  4. RICOH ProcessDirectorの2次サーバー機能DVDを挿入します。
  5. マウントポイント名を判別するには、次のコマンドを入力します。
    • ls /media
    システムによっては、マウントポイント名がDVDの名前と同じになる場合があります。
      注意:
    • Red Hat Linux システムを使用している場合、ドライブが自動的にマウントされる場合があります。しかし、それらのシステムに自動的にマウントされているドライブは、メディアからプログラムを実行できないようセットアップされています。ドライブをアンマウントし、exec オプションを指定して再度マウントしてから続けることができます。次のコマンドを使用することができます。
      • mount -t iso9660 -o remount, exec <mount_point>
      挿入するすべてのDVDでドライブをマウントし直す必要があります。
  6. 必要に応じてドライブをマウントします。次のように入力します。
    • mount /media/mount_point
  7. DVD の内容が表示できるようにディレクトリーを変更します。次のコマンドを入力します。
    • cd /media/mount_point
    • ls
    setup というスクリプトを含む複数のスクリプトとディレクトリーが表示されます。
  8. インストーラーを起動するには、./setupと入力します。
    • ./setup IPPDs

    インストーラーが起動して、最初の画面が表示されます。使用するインストーラーに適切な言語を選択し、OKをクリックします。

      注意:
    • コンピューターのオペレーティングシステムがRed Hat由来の対応済みオペレーティングシステムで、言語が日本語、または中国語(簡体字、または繁体字)の場合は、言語のドロップダウンメニューから英語を選択します。RICOH ProcessDirectorでのRed Hatのインストール中、日本語、または中国語(簡体字、または繁体字)の文字は正しく表示されません。
  9. インストーラーの指示に従ってください。

    インストーラーにより、システムの多数の前提条件が検証されます。問題が見つかったら、一覧表示されます。それらの問題を修正するまで次に進むことはできません。問題を修正したら、前提条件を確認するウインドウに戻り、再度前提条件を検証します。インストーラーの 前へをクリックするか、コンソールモードでbackと入力し、インストーラーを続行してください。

      重要:
    • すべての前提条件を確認したら、キャンセルをクリックして以前のエントリーを変更し、インストールプロセスを再開します。 前に戻るボタンをクリックすると、問題が発生することがあります。

  10. 使用許諾契約書と保守契約を確認し、同意します。
  11. 1 次コンピューターのホスト名または完全修飾 IP アドレスを入力して確認します。
  12. 1 次コンピューターで使用した RICOH ProcessDirector のシステムユーザーの名前を入力します。 デフォルトシステムユーザーは aiw1 です。
      注意:
    • すべてのLinux オペレーティングシステムユーザーIDおよびグループ名は、DB2の制限事項に従い、1~8文字でなければなりません。国際文字 (á、É、î、ñ、ô、ß、など) や2 バイト文字が含まれるユーザー ID を作成することはできません。

    インストーラーによってシステム上にユーザーがすでに存在することが検出された場合は、そのユーザーを使用するかどうかが確認されます。新しいユーザーを作成しない場合は、いいえを選択し、別の名前を入力します。インストーラーによってシステム上でユーザーが検出されない場合は、新しいユーザーが作成されます。

    別のコンピューターのシステム更新ファイルを使用するチェックボックスは選択しないでください。

  13. 1 次コンピューターで使用した次の値を入力します。
    • システムユーザーの1次グループとして使用するセキュリティーグループ
    • ユーザーのUID番号
    • グループのGID番号
    • システムユーザーのホームディレクトリー

    インストーラーにはデフォルト値が表示されます。

    インストーラーを開始する前にユーザーおよびグループを作成してあった場合、これらの値の入力は求められません。

  14. 1 次コンピューターのシステムユーザーに使用したパスワードと同じパスワードを 2 回入力します。このパスワードは忘れないでください。 後でシステムユーザーとしてログインしなければならない場合に必要になります。インストーラーを開始する前にユーザーを作成してあった場合、パスワードの入力は求められません。
  15. システムユーザーが使用する言語を選択します。ブラウザーのユーザーインターフェースを別の言語に設定しても、この言語により、いくつかのメッセージに使用する言語が決まります。
  16. プリインストール要約を確認し、インストールをクリックして、インストールを開始します。
    最終ウィンドウには、ユーザーインターフェースにアクセスするためのURLが次の形式で表示されます。 hostnameは1次コンピューターのホスト名を表します。
    • http://hostname:15080/pd
  17. 完了をクリックしてインストールを完了します。
    2次サーバーが自動的に開始します。
  18. コマンド行で、次のコマンドを入力してルートディレクトリーに戻ります。
    • cd /
  19. DVD からインストールした場合、そのディスクを取り出します。
  20. システムをリブートしてください。
      注意:
    • システム障害時の自動リカバリーメカニズムが有効な場合は、リブートする前に無効にしてください。
  21. 2 次サーバーが稼働していることを確認するには、コマンドラインに次のコマンドを入力します。
    • ps -ef | grep Instance
    次のようなインスタンスステートメントが表示されるはずです。
    • java com.ibm.aiw.instance.SecondaryInstance hostname

    ソフトウェアが稼働していない場合は、/opt/infoprint/ippd/logsディレクトリーにあるインストールログを確認します。この方法で問題が解決しないときは、お客様サポートに連絡してください。

  22. 2次サーバーが1次サーバーに接続されていることを確認するには、RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースにログインし、管理 オブジェクト サーバーをクリックし、 接続状況列が 接続済みになっていることを確認します。
2次サーバーが稼働した後、このサーバーの使用方法を決定し、使用方法に従って一部のオブジェクトのプロパティーを変更する必要があります。例:
  • 2次サーバーにどのプリンターおよび入力装置を管理させるか。

    この 2 次サーバーが親サーバーとしてリストに表示されるように、それらの装置を作成または変更します。

  • この2次サーバーでどのステップテンプレートを実行できるか。

    この2次サーバー上で実行できるように、それらのステップテンプレートを調整します。

  • 外部ステップを使用して、この2次コンピューター上のどの外部プログラムにアクセスできるか。

    外部プログラムをセットアップし、そのプログラムを使用するようにRunExternalProgramステップテンプレートに基づくステップを構成します。

1.2.2.2.2 Dockerコンテナーの2次サーバーを作成する

この手順を使用して、Linuxシステム上にDockerコンテナーの2次サーバーを作成し、1次コンピューターに接続します。
この手順を開始する前に、コンテナー2次サーバーをホストするLinuxコンピューターにDocker Engine 19.03以上をインストールします。
    注意:
  • Linux用RICOH ProcessDirectorでは、1次コンピューター上、または別の Linuxコンピューター上でDockerコンテナー2次サーバーを作成できます。

Dockerコンテナーの2次サーバーを作成するには、次の手順に従います。

  1. このプロセスに関するサポートについては、リコーソフトウェアサポートに連絡してください。
    ソフトウェアサポートチームは、使用しているシステムを評価して、本手順をお客様のニーズに合わせて変更する必要があるかどうかの判断を手助けします。
  2. Secondary Docker 機能をダウンロードしてインストールします。
  3. ソフトウェアサポートから指示があった場合は、Dockerコンテナーの2次サーバーをホストするリモートLinuxコンピューターに2次サーバー機能をインストールします。

    リモート2次サーバーをインストールする で述べる手順に従います。1次コンピューターのみにDockerコンテナーの2次サーバーをインストールする場合は、2次サーバー機能をインストールしたり、NFSを設定したりする必要はありません。ステップ7にスキップします。

  4. 2次サーバー機能をインストールしていない場合は、以下の操作を行います。
    1. 1次コンピューターとDockerコンテナーの2次サーバーをホストするコンピューター間で通信するためにNFSを設定します。

      1次サーバーがNFSを使用するように設定するの手順に従って、1次コンピューターにNFSを設定します。

    2. Dockerコンテナーの2次サーバーをホストするコンピューター上に/aiwディレクトリーを作成し、1次コンピュータ上の/aiwディレクトリーにマウントします。
      次のコマンドを使用します。mount -t nfs1次コンピューターのIPアドレスまたはホスト名:/aiw /aiw
  5. Dockerコンテナーの2次サーバーをホストするコンピューター上では、以下の手順に従います。
    1. RICOH ProcessDirector システムユーザーと同じ名前のLinuxユーザーIDを作成します(aiw1がデフォルト)。そのユーザーIDを dockerグループに追加します。
    2. /aiwディレクトリーの所有者を、作成したユーザーに変更します。
  6. RICOH ProcessDirector にログインします。
  7. Dockerコンテナーの2次サーバーを表すサーバーオブジェクトを作成します。
    1. 「管理」タブをクリックします。
    2. 左のペインでオブジェクト サーバーをクリックします。
    3. サーバーページで 追加 コンテナー2次サーバーをクリックします。
    4. 必要に応じてプロパティーを入力します。
    5. OKをクリックします。
    RICOH ProcessDirector は、サーバーオブジェクトを作成し、ターゲットシステムにコンテナー2次サーバーをインストールします。
  8. インストール処理が完了したら、コンテナー2次サーバーを起動します。2次コンテナーサーバーをホストするコンピューターにログインし、次のコマンドを実行します。
      注意:
    • 1次コンピューター上にコンテナー2次サーバーを作成した場合は、1次コンピューター上でコマンドを実行します。

      ディレクトリー/aiw に置き換える

      path_to_script は1次サーバーでは必要ありません。

    • 別のコンピューター上にコンテナー2次サーバーを作成した場合は、2次コンピューターからコマンドを実行します。

      2次コンピューター上で、1次サーバー上の/aiwディレクトリーにマウントされているディレクトリーに加えて、1次コンピューター上のスクリプトに完全パスを提供する必要があります。次のコマンドでこれらの値を置き換えます。

      • path_to_script

        マウントされているディレクトリー、および 1 次サーバー上のスクリプトへの完全パス。マウントされているディレクトリーが(上の手順のように)/aiwの場合、次の値となります。/aiw/aiw1/bin/

      • ディレクトリー

        1 次サーバー上の/aiwディレクトリーにマウントされているディレクトリーへの完全パス。上の手順でも、このディレクトリーは/aiwです。

    • 特定のコンテナーの 2 次サーバーを起動するには、[secondary_name]をそのサーバー名に変更します。Linux コンピューター上に存在する、当該コンテナーの 2 次サーバーをすべて起動するには、以下の値を省略します。
    [path_to_script]containers.pl start directory[secondary_name]
    例:
    • 1 次サーバー上にある、当該コンテナーの 2 次サーバーをすべて起動するには、以下のコマンドを実行します。

      containers.pl start /aiw

    • 別のコンピューター上にある、コンテナー 2 次サーバー 4 つのうち 1 つを起動するには、次のコマンドを実行します。

      /aiw/aiw1/bin/containers.pl start /aiw secServContainer3

Docker コンテナーの各 2 次サーバーを停止するには、それらのサーバーのホストコンピューター上で次のコマンドを実行します。

[path_to_script]containers.pl stop directory[secondary_name]

[path_to_script]directory[secondary_name]については、上の変更手順に従ってください。

1.2.2.2.3 Windowsアプリケーションサーバーを準備する

アプリケーションサーバーをWindowsにインストールすると、1次コンピューターから/aiwファイルシステムをマウントして、Windowsアプリケーションサーバーにシステムユーザー(デフォルトはaiw1)としての/aiwファイルシステムへの書き込みアクセス権限を設定するよう要求されます。
/aiw ファイルシステムをアプリケーションサーバーからの 1 次コンピューターにマウントする方法はいくつかあります。任意の方法を使用してファイルシステムをマウントできます。次の手順では、Samba と NFS ファイル共有を例として使用します。

1.2.2.2.3.1 Samba を使用して 1 次コンピューターに接続する

Samba ファイル共用を使用するには、/aiw filesystem が Windows アプリケーションサーバーにアクセスできるように Samba を 1 次コンピューターに構成する必要があります。構成すると、共有が Windows アプリケーション・サーバーにマウントされます。
Samba を 1 次コンピューターに接続するには、次の手順に従います。
  1. 1 次コンピューターにrootとしてログオンします。
  2. Samba がインストールされていない場合は、インストールします。
  3. Yastなどのセットアップツールを使用してSambaを構成します。構成プロセスはオペレーションシステム間で似ていますが、使用するコマンドやツールは異なる場合があります。次の手順に従って構成します。
    1. ワークグループまたはドメイン名を入力します。
    2. RICOH ProcessDirector をドメインコントローラーとして設定します。RICOH ProcessDirector をドメインコントローラーとして設定する必要はありません。この設定は RICOH ProcessDirector 機能に影響しません。
    3. 起動時に開始するように Samba を設定します。
    4. /aiwドライブを aiwという共有名で共有します。
  4. /etc/samba/にあるsmb.confファイルを次のような行が含まれるように変更します。
    [global]
       workgroup = RPDWorkgroup
       passdb backend = tdbsam
       encrypt passwords = Yes
       restrict anonymous = 2
       domain logons = No
       domain master = No  
       security = user
       wins support = No
       ntlm auth = Yes
       min protocol = SMB2
       max protocol = SMB3
       client min protocol = SMB2
       client max protocol = SMB3
    
    [aiw]
        comment = RPD share
        inherit acls = Yes
        path = /aiw
        read only = No
        write list = root aiw1
        valid users = root aiw1
        force create mode = 0664
        force directory mode = 0775
        guest ok = No
    
      注意:
    • これらの設定は、smb.confに推奨される内容であり、必ずしも同じ設定を使用する必要はありません。グローバルセクションには追加の行が含まれていることもあります。追加の行をファイルに残しておきます。システムの他の部分が Samba を介して共有されないように、追加のセクションをコメント化または削除できます。

      Windows マシンやシステムユーザー (デフォルトは aiw1) はこの構成ファイルへの読み取り/書き込み権限を持っている必要があります。

    • 接続エラーを避けるために、Samba サーバー上でSMBv2 および SMBv3 プロトコルを有効にする必要があります。
  5. オプション: 次の行をaiwセクション下のsmb.confに追加して、セキュリティーを強化します。
    valid users = root aiw1
    hosts allow = windowspc
      注意:
    • デフォルトを使用しない場合は、windowspcをアプリケーションサーバーの名前に、aiw1をシステムユーザーIDに置き換えます。
  6. smb.confファイルを保存します。
  7. Samba デーモンを再起動します。
  8. コマンド smbpasswd -a root を実行し、 rootのパスワードを入力します。
  9. コマンドsmbpasswd -a システムユーザーを実行します。ここで、システムユーザーはシステムユーザーID(デフォルトはaiw1)です。システムユーザーのパスワードを入力します。
  10. アプリケーションサーバーでWindowsの[ネットワークドライブの割り当て]ダイアログを使用し、1次コンピューターからの/aiwファイルシステムと次のアドレスをサーバーにマップします。
    \\<primary_server_hostname>\aiw
    コマンドプロンプトからネットワークドライブをマップする場合は、次のコマンドを使用します。
    • net use <drive_letter>: \\primary_server_hostname\aiw

    マップされたSambaフォルダーに対する読み取り、書き込みの許可を付与するには、次のコマンドを使用します。

    • setsebool -P samba_export_all_rw 1

    1次サーバーホスト名を1次コンピューターのホスト名またはIPアドレスに置き換えます。

  11. ドライブ文字:\aiw1ディレクトリーにファイルを作成して構成をテストしたら、それを削除します。
  12. インストール・プロセス中に使用するドライブ名に注意してください。
  13. Windows コンピューター上にアプリケーションサーバーをインストールする に進みます。

1.2.2.2.3.2 NFS を使用して 1 次コンピューターに接続する

NFS ファイル共用を使用するには、/aiwファイルシステムが Windows アプリケーションサーバーにアクセスできるように NFS を 1 次コンピューターに構成する必要があります。構成すると、共有が Windows アプリケーションサーバーにマウントされます。
NFS を 1 次コンピューターに接続するには、次の手順に従います。
  1. アプリケーションサーバーで、Network File System 用に File Services がインストールされていることを確認します。
    1. Windows Key+rを押して[実行]ダイアログボックスを開き、次を入力します。
      appwiz.cpl これにより[プログラムと機能]ウィンドウが開きます。
    2. [プログラムと機能]ウィンドウで、Windows 機能の有効化または無効化をクリックします。
    3. 機能ウィザードの指示に従い、NFS がインストールされていることを確認します。
      • Windows Server 2019では 機能 → NFSクライアントを選択してNFSをインストールします。
      • Windows 10 ProまたはEnterpriseには NFS用サービス → NFSクライアントを選択してNFSをインストールします。
          注意:
        • Client for NFSは、Windows 10バージョン1703以降でのみ使用可能です。
  2. レジストリーエントリーを追加して、ファイルへのアクセスに使用する UID および GID で NFS を構成します。
    1. 1次コンピューターにログインします。
    2. コマンドプロンプトで、id <system_user>を入力します。 <system_user>はユーザーID (既定のaiw1) です。
    3. UID と GID の番号を書き留めて 16 進数形式に変換します。
      注意: UID はシステムユーザー ID (デフォルトは aiw1) で、GID はシステムグループ ID (デフォルトは (aiwgrp1) です。これらはレジストリーで 16 進数に指定されます。たとえば、32457 のデフォルト UID は 0x00007ec9、32458 のデフォルト GID は 0x00007eca です。
    4. アプリケーションサーバーで、nfs.regという名前でファイルを作成します。
      注意:

      nfs.regはシステムの任意の場所に作成できます。

      ファイル拡張子が表示されていることを確認します。ファイル拡張子を表示しないと、ファイルはレジストリーファイルではなく、テキストファイルとして作成されます。
    5. 次の内容が含まれるようにnfs.regを編集します。

      Windows Registry Editor Version 5.00
      
      [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ClientForNFS\CurrentVersion\Default]
      "AnonymousGID"=dword:<GID_hex>
      "AnonymousUID"=dword:<UID_hex>

    6. <GID_hex>を0xで開始するGID16進数に置き換えます。たとえば、GID16進数が0x00007ecaである場合は、<GID_hex>00007ecaで置き換えます。
    7. <UID_hex>を0xで開始する UID16進数に置き換えます。たとえば、GID16進数が0x00007ec9である場合は、<UID_hex>00007ec9で置き換えます。
    8. nfs.regを保存し、ファイルを閉じます。
    9. nfs.regをダブルクリックしてレジストリーファイルを実行します。これにより、レジストリーに UID 値と GID 値が追加されます。
      注意: レジストリーファイルの値が指示と正確に一致していることを確認します。レジストリーの変更が間違っていると、オペレーティングシステムを損傷する場合があります。
    10. システムからnfs.regを削除します。
    11. コマンドプロンプトに次のコマンドを入力して NFS サービスを再起動します。
      nfsadmin client stop
      nfsadmin client start
      NFS サービスを訂正または開始する際にエラーメッセージが表示される場合は、アプリケーションサーバーのコンピューターを再起動してください。
  3. アプリケーションサーバーでWindows の[ネットワーク ドライブの割り当て] ダイアログを使用し、 1 次コンピューターからの/aiwファイルシステムと次のアドレスをサーバーにマップします。
    \\<primary_server_hostname>\aiw
      注意:
    • 接続に失敗した場合は、filesystemを手動でマッピングします。コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。mount primary_server_hostname:/aiw drive_letter
  4. <drive_letter>:\aiw1ディレクトリにファイルを作成して構成をテストしたら、それを削除します。
  5. インストールプロセス中に使用するドライブ名に注意してください。
  6. Windows コンピューター上にアプリケーションサーバーをインストールする に進みます。

1.2.2.2.4 Windows コンピューター上にアプリケーションサーバーをインストールする

前提条件ステップを完了した後で、アプリケーションサーバーをご使用のネットワーク内のWindowsシステムにインストールできます。
    重要:
  • アプリケーションサーバーのコードレベルが、1 次コンピューターにある基本製品のコードレベルと一致している必要があります。
  • すべての前提条件を確認したら、キャンセルをクリックして以前のエントリーを変更し、インストールプロセスを再開します。 前に戻るボタンをクリックすると、問題が発生することがあります。
Windowsコンピューター上にアプリケーションサーバーをインストールするには、次の手順に従います。
  1. 管理者としてログインします。
  2. RICOH ProcessDirector基本製品のDVDをドライブに挿入します。
  3. Windows Explorer を使用して、DVD の内容を表示し、appserver\setupIPPDs.exe を探します。
  4. setupIPPDs.exe をダブルクリックして、インストーラーを起動します。
  5. インストーラーで、次の手順を実行します。
    1. 適切な言語を選択し、OKをクリックします。インストールプログラムのウェルカムウィンドウが表示されます。
    2. 各ウィンドウに表示されている情報を確認し、インストールフォルダーの選択ウィンドウが表示されるまで次へをクリックします。アプリケーションサーバーをインストールするディレクトリーを選択し、 次へをクリックします。
        注意:
      • ディレクトリーのパスに国際文字 (á、É、î、ñ、ô、ß など) や 2 バイト文字が使われているディレクトリーを選択することはできません。
    3. 1 次サーバーから /aiw をマウントする際に使用したドライブ文字を入力します。
      たとえば、J ドライブに接続するには、J: と入力します。
    4. [次へ]をクリックします。
    5. プリインストール要約ウィンドウで情報を確認してから、 インストールをクリックします。
    6. コンピューターを再始動して、インストールを完了します。
  6. システムが再始動されたら、RICOH ProcessDirectorの実行に使用するユーザーIDを使用してログインします。
  7. オプション: アプリケーションサーバーとRICOH ProcessDirectorとの接続が、ローカルイントラネットゾーンに含まれていることを確認してください。このステップは、今後トラブルシューティングの情報を収集するために重要です。
    1. サービスが実行されているユーザーでアプリケーションサーバーにログインします。
    2. スタート インターネットオプション セキュリティ ローカルイントラネットを選択します。
    3. サイトをクリックします。
    4. このWebサイトをゾーンに追加するの下に、アプリケーションサーバーとRICOH ProcessDirectorプライマリーサーバーの接続をマッピングするために使用したドライブ文字を入力します。ドライブ文字の後にはコロンを入れます。たとえば、このアプリケーションサーバーではドライブR: がプライマリーサーバーにマッピングされているので、R: と入力します。
    5. 追加をクリックします。
    6. 閉じるをクリックします。
    7. インターネットのプロパティダイアログで OKをクリックします。
  8. アプリケーションサーバーを始動します。RICOH ProcessDirectorのスタートメニューフォルダーにある アプリケーションサーバーの始動リンクを使用します。
  9. アプリケーションサーバーが1次サーバーに接続されていることを確認するには、RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースにログインし、管理 オブジェクト サーバーをクリックし、 接続状況列が 接続になっていることを確認します。

1.2.2.2.5 サービスとして実行するようにアプリケーションサーバーを構成する

アプリケーションサーバーは Windows サービスとして実行するように構成できます。Windows サービスは、ユーザーがシステムにログインしたときに自動的に始動するようにセットアップできます。

アプリケーションサーバーをサービスとして実行するように構成するには、次の手順に従います。

  1. アプリケーションサーバーがインストールされており、正しく機能していることを確認します。
  2. 次の手順で RICOH ProcessDirector がアプリケーションサーバーに接続されていることを確認します。
    1. RICOH ProcessDirector にログインします。
    2. 管理 オブジェクト サーバーに移動し、アプリケーションサーバーが接続されていることを確認します。
  3. アプリケーションサーバーがインストールされている Windows コンピューターへログインします。
  4. アプリケーションサーバーを停止します。RICOH ProcessDirectorスタートメニューフォルダーの アプリケーションサーバーの停止リンクを使用します。
  5. Windows サービスはマップされたネットワークドライブには自動的にアクセスできません。これらのマップされたネットワークドライブへのアクセス権は、mountaiwdata.batファイルによって付与されます。サービス用の共有ドライブを自動的にマウントするように、提供されたmountaiwdata.batファイルを編集します。
    1. C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\binに移動します。
    2. ファイル mountaiwdata_sample.bat をコピーし、mountaiwdata.bat に名前を変更します。システムをアップグレードまたは再インストールする場合に、mountaiwdata.batファイルがすでにあり、以前の設定を維持する場合は、このステップを行う必要はありません。
    3. mountaiwdata.bat を開き、ドライブをマウントするコマンドを追加して、以前セットアップしたドライブ文字にマップします。

      たとえば、Samba と Windows ファイル共用を使用してドライブをマップする場合、BAT ファイルには次のようなコマンドが含まれます。

      • net use /delete <ドライブ名>:
      • net use <drive_letter>: \\<primary_host_name>\aiw /user:<primary_host_name>\aiw1 <パスワード> /persistent:yes

      ここで、<drive_letter>はマップされたアプリケーションサーバーのドライブ、 <primary_host_name>RICOH ProcessDirectorがインストールされているサーバーの名前、<password>RICOH ProcessDirectorシステムユーザー( aiw1がデフォルトのシステムユーザー)のパスワードです。

      NFS と Windows ファイル共用を使用してドライブをマップする場合、BAT ファイルには次のようなコマンドが含まれます。

      mount -o anon \\<primary_host_name>\aiw <drive_letter>

      ここで<primary_host_name>はインストールされているサーバーRICOH ProcessDirectorの名前で、<drive_letter>はマップされたアプリケーションサーバードライブです。

    4. ドライブが現在マップされていないことを確認したら、mountaiwdata.batを実行します。完了したら、Windows Explorer を開き、ドライブがマップされ接続されていることを確認します。
  6. アプリケーションサーバーのサービスをインストールします。
    1. 管理者としてコマンドプロンプトを始動します。管理者としてシステムにログオンしている場合であっても、右クリックメニューから管理者として実行を選択して、コマンドプロンプトを始動する必要があります。
    2. C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\binに移動します。
    3. aiwsvc installと入力し、Enterを押してください。これでアプリケーションサーバーのサービスがインストールされます。
    4. Windows Services ウィンドウを開き、Ricoh Process Director アプリケーションサーバーサービスを探して、アプリケーションサービスがインストールされたことを確認します。
  7. オプション: ローカル管理者ユーザーとして実行するようにアプリケーションサーバーのサービスを設定します。
      注意:
    • アプリケーションサーバーのサービスは、ローカル管理者ユーザーサービスまたは LocalSystem サービス (デフォルト) として実行できます。LocalSystem サービスとして実行する場合、パスワードは要求されません。ローカル管理者サービスとして実行する場合は、Windows によってユーザーのパスワードが要求されます。
    1. Windows サービスウィンドウでRicoh Process Director アプリケーションサーバーサービスを右クリックし、 プロパティーを選択します。
    2. [ログオン]タブで、このアカウントを選択し、ユーザーとパスワードを指定します。
    3. OKをクリックします。
  8. Windows サービスのコントロールパネルで、Ricoh Process Director アプリケーションサーバーサービスを右クリックし、 スタートを選択します。
  9. アプリケーションサーバーのサービスが開始したことを確認します。Windows サービスのコントロールパネルで、ステータスが[開始済み]と表示されているはずです。RICOH ProcessDirectorで、管理 オブジェクト サーバーに移動して、アプリケーションサーバーが接続され、スタートアップの種類が 自動に設定されていることを確認します。

1.2.2.3 機能をインストールする

RICOH ProcessDirectorまたはRICOH ProcessDirector サブスクリプションをインストールした後は、機能をいつでも追加できます。
多くの機能は、管理タブのFeature Managerを使用してインストールします。

Feature Managerを使用してRICOH Transform 機能をインストールすることはできません。

    重要:
  • すべての機能は、試用モードでインストールされます。試用期間の後も機能の使用を続けるには、機能を購入してライセンスキーをインストールします。

    機能が試用モードで実行されているかどうか、および試用モードで各機能に残っている日数を確認するには、管理タブのライセンスページに移動し、ライセンス状態列を確認します。

  • RICOH ProcessDirector の保守ライセンスには機能の保守が含まれます。これらの機能には、個別の保守ライセンスがありません。
  • RICOH ProcessDirector サブスクリプション基本製品とその機能のライセンスは、基本製品のサブスクリプション期間が終了した時点で失効します。
  • AFP Support 機能をインストールする場合、他の機能と同時またはそれより前にインストールすることをお勧めします。Archive のインストール前に、文書を処理する機能 (AFP Support など) をインストールした場合、RICOH ProcessDirector はこれらの機能に付属するサンプルワークフローの AFP バージョンをインストールしません。
  • PDF Document Support 機能のインストールプロセスは、2 つの部分から構成されます。RICOH ProcessDirector コンポーネントは、Feature Manager を使用して 1 次コンピューターにインストールします。Adobe Acrobat Pro がインストールされているコンピューターに、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールします。
  • RICOH ProcessDirectorをインストールすると/aiw/aiw1/control_files/external programs にある構成ファイルの一部はRICOH TransformとAdvanced Transformの両機能で使用されます。しかし、Advanced Transform Featureには、xform.cfg の別のサンプルバージョンがあります。そのサンプルファイルには、Advanced Transform Featureのみで使用されるパラメーターが含まれています。

    Advanced Transforms をインストールしたら、それらのパラメーターを使用可能にする必要があります。Advanced Transform Featureによって/aiw/aiw1/samples/control_files/external programs にインストールされた xform.cfgを見つけます。それを、基本製品によって/aiw/aiw1/control_files/external programs にインストールされたものと比較します。サンプルファイルに変更点がある場合は、それを基本製品のファイルに手動でマージします。

    新しいバージョンにアップグレードする場合は、xform.cfgファイル、および/aiw/aiw1/cpt/profiles にインストールされている、mffafp.proなどのプロファイルを更新します。

1.2.2.3.1 機能の前提条件を確認する

新しい機能をインストールする前に、お使いのシステムが最低要件を満たしていることを確認してください。
  • ハードウェア要件:
    • PDF Document Support機能をインストールする場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatはWindowsコンピューターで実行する必要があります。ハードウェアの要件については、RICOH ProcessDirector:文書処理機能をインストールする(G550-20312)を参照してください。
  • その他のハードウェア要件:
    • 次のような文書処理機能を使用する場合は、16 GB以上の使用可能なRAMが必要です。
      • AFP Support
      • PDF Document Support
      • Archive
      • Automated Verification
      • インサーター
      • Postal Enablement
      • Preference Management

      処理する文書の数に応じて、より多くのRAM容量またはハードドライブ空き容量が必要になることがあります。

    • RICOH ProcessDirector/optファイルシステム:
      • 推奨サイズ:50 GB のフリースペース
      • 最小サイズ:45 GB のフリースペース
    • 次の機能には、さらに多くのハードウェア要件があります。これらの要件は、1 次コンピューターにリストされた要件に追加されます。 要件が置き換わることはありません。
      • Advanced Transform Feature
        • RICOH ProcessDirector/optファイルシステムに割り当てられた1 GB以上のハードドライブ空き容量
        • /aiw/aiw1ファイルシステムに割り当てられた2 GB以上のハードドライブ空き容量
            注意:
          • 大きなジョブでは、効率的に処理するためにより大きなRAMが必要になることがあります。
      • RICOH Transform 機能のシステム最低要件については、RICOH Transform機能のインストールを準備するを参照してください。
  • ソフトウェア要件:
    • PitStop Connect

      1次サーバーと連携するように構成されているアプリケーションサーバーに、Enfocus PitStop Server 10以上。

    • Ultimate Impostrip® Connect

      1次サーバーまたは別のWindowsシステムで動作するように構成されたアプリケーションサーバー上でのUltimate Impostrip®の自動化またはスケーラブル。

        注意:
      • Windowsコンピューターが英語以外の言語で実行している場合は、デフォルトのインストールディレクトリーにUltimate Impostrip®をインストールしないでください。英語以外のデフォルトのインストールパスでは、正しく動作しません。英語以外のWindowsコンピューターでは、Ultimate Impostrip®C:\ImpostripOnDemandにインストールすることをお勧めします。
    • Quadient Inspire接続

      Quadient Inspire Designer V8以上。

    • AFP Support機能には、RICOH Visual Workbench、ネットワーク上のLinuxまたはWindowsシステムにインストールできる独立したユーザーインターフェースが含まれています。

      RICOH Visual Workbenchに使用するシステムには、Java 1.8以降がインストールされている必要があります。

    • Avanti Slingshot Connect

      1次サーバーと連携するように構成されたアプリケーションサーバーにインストールされた、JDF統合アドオンが付いたAvanti Slingshot。

1.2.2.3.2 Feature Managerを使用して機能をインストールする

基本製品をインストールした後で、Feature Managerを使用して機能をインストールすることができます。
    注意:
  • RICOH Transform 機能がインストールされている場合は、Feature Managerを使用して機能をインストールする前に、Transform Featureアプリケーションをシャットダウンする必要があります。機能のインストールが完了したら、Transform Featureアプリケーションを再起動します。
Feature Managerを使用して1つ以上の機能をインストールするには、次の手順に従います。
  1. 1つ以上の2次サーバーが定義されて開始されている場合、すべての2次サーバーを停止してください。
  2. Feature Managerを使用する権限を持つユーザーとしてログインします。
  3. 管理タブをクリックします。
  4. 左のペインでユーティリティー 機能を選択します。
    ブラウザーによっては、ポップアップブロック機能により、Feature Managerを新しいタブで開くことができない場合があります。設定を確認し、Feature Managerが新しいブラウザーのタブで開かれるようにします。
    エラーメッセージが表示された場合は、Feature Managerを手動で起動する必要があります。
    1. 1次サーバーにRICOH ProcessDirectorシステムユーザーとしてログインします(aiw1がデフォルトです)。
    2. コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。startaiw -f
    3. Feature ManagerのWebページを更新します。
  5. インストールする機能がリストされない場合は、インポートする必要があります。
  6. インストールする機能がリストに含まれている場合は、横にあるチェックボックスを選択します。
  7. 各機能の使用可能なバージョン列で、インストールする機能のバージョンを選択します。
  8. インストールをクリックします。
  9. 確認ウィンドウの情報を確認し、インストール表示名の名前を指定して、 OKをクリックして続行します。
    機能がインストールされ、インストール処理を完了するためにRICOH ProcessDirectorが再起動されます。
    注意: 1つ以上の機能のインストールに失敗した場合、以下のオプションのいずれかを選択します。
    • 再試行をクリックして、インストールを再試行します。2回目のインストールに失敗した場合は、 このインストールをリストアをクリックして安定した状態に戻してください。
    • このインストールをリストアをクリックすると、システムをこのインストールの前の状態に戻すことができます。

    特定の機能をインストールできない場合や、インストールをリストアできない場合は、リコーのソフトウェアサポートにお問い合わせください。

  10. 破棄をクリックします。ダイアログが閉じ、ログイン画面が表示されます。
  11. インストール処理を完了するには、ブラウザーのキャッシュをクリアしてください。
    ブラウザーのキャッシュに保存されている情報は、新しいレベルを使用するとエラーになることがあります。キャッシュをクリアすることで、このようなエラーを防止できます。
  12. 再びログインします。
  13. ステップ1で停止した2次サーバーを再起動します。

1.2.2.3.3 RICOH ProcessDirectorの以前のインストールをリストアする

過去の任意のインストールに戻すことで、最近追加された機能、拡張機能、アップデートを効果的にアンインストールできます。
リストアアクションを使用すると、特定の日時にインストールされたRICOH ProcessDirectorのバージョンに戻ることができます。このアクションは、新しくインストールされた機能または拡張機能が破損した場合に備えて、システムを既知の良好な状態に戻すために使用します。
    重要:
  • システムから機能を削除したインストールをリストアする場合、インストールのリストアを試みる前に、クリーンアップを実行する必要があります。機能のインストール時に追加されたオブジェクトを無効にする必要があります。ステップテンプレートを含む機能があり、そのステップテンプレートが提供されたサンプル以外のワークフローで使用されている場合は、機能を削除する前に、ステップテンプレートを削除する必要があります。削除された機能は、インストール履歴ダイアログの リストア詳細タブに 削除ラベルが表示されます。

機能を削除するために、以前のRICOH ProcessDirectorのインストールをリストアする場合は、次の点をお勧めします。

  • インストールしただけで使用していない機能がある場合は、その機能がインストールされる前の時点までリストアする。
  • この機能を使用した場合は、リコーソフトウェアサポートにサポートを依頼してください。

以前のインストールにリストアするには、次の手順を実行します。
  1. Feature Managerを使用する権限を持つユーザーとしてログインします。
  2. 管理タブをクリックします。
  3. 左のペインでユーティリティー 機能を選択します。
  4. インストールリストを起動するには、インストールをクリックします。
  5. リストアするインストールを選択します。
    インストール詳細タブには、選択したインストールで追加された機能、拡張機能、およびファイルの一覧が表示されます。リストア詳細タブには、選択したインストールによって変更または削除された機能、拡張機能、およびファイルの一覧が表示されます。
  6. 選択したインストールに戻すには、リストアをクリックします。
  7. リストア手順のいずれかを完了できなかった場合は、再試行をクリックして再試行します。
  8. エラーによりインストール全体をリストアする場合は、このインストールをリストアをクリックして、リストア処理を再度開始します。
    注意:
  • インストール数は、保存するインストールフィールドで指定された値によって異なります。値が0である場合、インストール一覧にはベースラインインストールのみが表示されます。
  • 複数のインストールを保存すると、使用するディスク領域が増え、機能や拡張機能のアンインストールおよびリストアにかかる時間が長くなる場合があります。

1.2.2.3.4 RICOH Transform 機能のインストールの準備をする

RICOH Transform 機能をインストールする前に、お使いのシステムが最低要件を満たしていることを確認してください。
  • ハードウェア要件:
    • 10 GB以上の追加ハードディスク空き容量。
    • 各CPUコアに追加で1 GBのRAM。ただし、4 GB以上。

      例えば、次のようになります。

      • デュアルコアプロセッサー1つの場合、追加で 4 GBのRAMが必要。
      • クアッドコアプロセッサー2つの場合、追加で8 GBのRAMが必要。
      • クアッドコアプロセッサー3つの場合、追加で12 GBのRAMが必要。
      • クアッドコアプロセッサーが4つの場合、追加で16 GBのRAMが必要。

  • 1次コンピューターのファイルシステム:
    RICOH ProcessDirector/opt ファイルシステムに1 GBの追加空き領域。
  • 必須ソフトウェア:

    IS/3サポートが有効な場合は、RICOH SAPからAFPファイルに正しく変換するため、WorldType Fontsバージョン8.13。

    Java Runtime Environment 1.4以上。

    glibc 2.18以上

  • システムとネットワークのセットアップ:
    1. RICOH Transform 機能が使用するノードの数を決めます。
      この値は、Transform Featureをインストールするコンピューターのプロセッサーコアの数に基づきます。この値は2またはコンピューターのコア数の半分のうち、いずれか大きい方になります。例えば、次のようになります。
      • シングルコアプロセッサーが1個の場合、ノードの数は2です。
      • デュアルコアプロセッサーが1個の場合、ノードの数は2です。
      • デュアルコアプロセッサーが2個の場合、ノードの数は2です。
      • クアッドコアプロセッサーが2個の場合、ノードの数は4です。
      • クアッドコアプロセッサーが4個の場合、ノードの数は8です。
    2. ファイアウォールで、Ricoh Transform Featureが使用するポートを開きます。
      これらのポートには、Transform Featureをインストールするコンピューターのアプリケーションに対するLISTEN許可が必要です。
      • ポート6980(/opt/infoprint/itm/clients/fdi/fdi
      • ポート6984および6985(/opt/infoprint/itm/hn/feps
      • ポート6986(/opt/infoprint/itm/clients/coord/coord
      • ポート6989~6989 +(N-1)/opt/infoprint/itm/node1/node/opt/infoprint/itm/nodeN/node

        前述したように、ここでNRICOH Transform 機能が使用するノードの合計数です。

        例えば、ノードの合計数が2の場合、次のようにLISTEN許可を付与します。

        • ポート6989 /opt/infoprint/itm/node1/node
        • ポート6990 /opt/infoprint/itm/node2/node

      これらのアプリケーションからは、任意のコンピューターで指示されているポートに接続できる必要があります。 次のようになります。

      • /opt/infoprint/itm/clients/fdi/fdi ポート6984に接続
      • /opt/infoprint/itm/hn/feps ポート6986に接続
      • /opt/infoprint/itm/clients/coord/coord ポート6984および6986に接続
      • /opt/infoprint/itm/hn/pd/pdexec ポート6984に接続
      • /opt/infoprint/itm/node[1 to N]/node ポート6985に接続
      • /opt/infoprint/itm/node1/xforms/ctt_standalone/ctt_standalone/opt/infoprint/itm/nodeN/xforms/ctt_standalone/ctt_standaloneを介してポート6989からポート6989 + (N -1)に接続

        前述したように、ここでNRICOH Transform 機能が使用するノードの合計数です。

        例えば、ノードの合計数が2の場合は次のようになります。

        • /opt/infoprint/itm/node1/xforms/ctt_standalone/ctt_standalone ポート6989に接続
        • /opt/infoprint/itm/node2/xforms/ctt_standalone/ctt_standalone ポート6990に接続

    3. 追加のシステムユーザーおよびグループを追加します。
      1つのグループおよび2人のユーザーをさらに追加する必要があります。

      デフォルトのユーザーは ipsitmipsejzです。デフォルトのグループは itm です

1.2.2.3.5 RICOH Transform 機能をインストールする

RICOH Transform 機能をインストールする前に、以下の操作を行います。
  • コンピューターが指定された追加のハードウェアおよびソフトウェア要件に合っているかどうかを確認してください。 RICOH Transform 機能は、1次サーバーまたはネットワーク上の別のコンピューターにインストールできます。
  • Security Enabled Linux (SELinux) が /opt/infoprint/itm のいずれかのサブディレクトリーに常駐しているプロセスをブロックしないことを確認します。
  • Transform Featureが1次サーバー以外のコンピューターにインストールされている場合でも、AFPサポート機能を1次サーバーにインストールする必要があります。
  • RICOH Transform 機能は試用モードでインストールされます。試用期間後にRICOH Transform 機能の使用を継続するには、使用するそれぞれの変換とそのライセンスキーを購入してください。
    注意:
  • このタスクは、Advanced Transform Featureには適用されません。Advanced Transform Featureをインストールしている場合は、Feature Managerのインストール手順に従ってください。
RICOH Transform 機能をインストールするには 、以下の操作を行います。
  1. 基本製品を停止します。。
  2. root ユーザーとしてログインします。
      重要:
    • UID 0でユーザーとしてログインする必要があります。sudoまたはsuコマンドを使用してroot権限を取得しないでください。
  3. 適切なRICOH Transform 機能 DVD を挿入します。
      注意:
    • Red Hat、CentOS、またはRocky Linuxシステムを使用している場合、ドライブが自動的にマウントされる場合があります。しかし、それらのシステムに自動的にマウントされているドライブは、メディアからプログラムを実行できないようセットアップされています。ドライブをアンマウントし、exec オプションを指定して再度マウントしてから続けることができます。次のコマンドを使用することができます。

      mount -t iso9660 -o remount, exec <mount_point>

      CD または DVD を挿入するごとにドライブを再マウントする必要があります。

    メディアのマウントポイントは/media/cdromです。

  4. メディアのマウントポイント名を判別するには、次のコマンドを入力します。
    • ls /media
    システムによっては、CDが自動的にマウントされ、マウントポイント名がCDまたはDVDの名前と同じになる場合があります。
  5. SLES システムでは、このコマンドを入力して DVD ドライブをマウントします。
    • mount /media/cdrom
  6. このコマンドを入力してインストールプログラムを開始します。
    • /media/cdrom/setup
  7. 使用するインストーラーに適切な言語を選択し、OKをクリックします。
  8. インストーラーのすべてのプロンプトに応答します。
    インストーラーに変換機能をインストールするディレクトリーを求めるプロンプトが表示されたら、任意のドライブにあるディレクトリーを選択できます。ただし、ディレクトリーのパスに国際文字(á、É、î、ñ、ô、ßなど)や2バイト文字が使われているディレクトリーは選択できません。

    インストールプログラムはシステムを分析します。エラーが報告されたら、指示に従って修正します。

    インストールプログラムが古いバージョンのRICOH Transform 機能を検出したら、そのバージョンをアンインストールしてください。古いバージョンに関連するすべてのカスタム構成またはカスタムリソースも削除します。

    今回RICOH Transform 機能をインストールするのが初めての場合、プログラムはTransform Featureの基本製品がインストールされていないことを検出します。 次へをクリックしてインストールしてください。

    インストールプログラムは、不足している依存関係をチェックします。

  9. [プリインストール要約]ウィンドウで情報を確認してから、インストールをクリックします。
    インストールプログラムが完了すると、Webブラウザーでユーザーインターフェースにアクセスした情報を含む要約が表示されます。デフォルトのパスワードはnopasswordです。
  10. インストーラーが完了したら、完了をクリックします。
  11. DVDをアンマウントして、取り出します。
  12. 別のRICOH Transform 機能をインストールする場合は、前述した適切なRICOH Transform 機能のDVDを挿入するステップ以降の手順からこの処理を繰り返してください。ライセンスキーをインストールする前に、すべてのTransform Featureをインストールしてください。
      注意:
    • Transform Featureをアップグレードするときは、すべてのTransform Featureが同じバージョンであることを確認してください。Transform Featureのバージョンが同じではない場合、アップグレードしなかったTransform Featureは動作が停止します。
    • 新しいバージョンのTransform Featureを以前のバージョンに重ねてインストールする場合は、必ず以前のバージョンのTransform Featureを先にアンインストールしてください。Transform Featureをアンインストールすると、インストールフォルダーに保存されているファイルが削除されます。
      重要:
    • 言語パックをインストールするには、次のコマンドを入力します。/media/cdrom/linux/features/install_tf_rpd_language_pack.sh

1.2.2.3.5.1 Transform Featureのユーザーインターフェースにログインする

Transform Featureのユーザーインターフェースにログインする方法を説明します。
ログインするには、以下のようにします。
  1. Web ブラウザーを開いて、アドレス
    • http://ターゲットサーバーのホスト名またはIPアドレス:インストール時に定義したポート/itmを入力します
    デフォルトのポート番号は 16080 です。
    たとえば、デフォルトのポートを持つTCP/IPアドレス127.0.0.1のホストにTransform Featureがインストールされている場合、アドレスはhttp://127.0.0.1:16080/itmとなります。
  2. ブラウザーウインドウに[Transform機能ユーザーインターフェースにログイン]ページが表示されます。Transform Featureのパスワードを入力してください。
    デフォルトのパスワードはnopasswordです。
  3. ログインをクリックします。
    Transform Featureユーザーインターフェースのメインページが表示されます。
      注意:
    • Transform Featureユーザーインターフェースを使用していない状態で 30分以上が経過すると、もう一度ログインする必要があります。

    初めてTransform Featureユーザーインターフェースにログインしたときは、インストール時にデフォルトで追加された1つの変換サーバーが表示されます。

1.2.2.3.5.2 Transform Featureのライセンスキーをインストールする

Transform Featureのライセンスキーは、Transform Featureディレクトリーのインストールプログラムを使用して、1次コンピューター以外のコンピューターにインストールできます。
Transform Featureのライセンスキーをインストールするには、次の手順に従います。
  1. 管理者ユーザーまたはルートユーザーとして、Transform Featureがインストールされているコンピューターにログインします。
  2. コンピューターの認証文字列を取得します。
    1. コマンドプロンプトを開きます。
    2. Linuxの場合は、/opt/infoprint/itm/license_installerディレクトリーに移動し、次のように入力します。
      • ./GetFingerprint.sh
    3. Windows の場合は、drive:\Program Files\InfoPrint\InfoPrint Transform Features\license_installerディレクトリーに移動し、次のように入力します。
      • GetFingerprint.cmd
    コマンドの出力は次のようになります。

    • *1AW QLQ7 BQDZ RLRZ

      注意:
    • この認証文字列は、ライセンスキーを生成するために必要です。後で認証文字列を保存します。

  3. ライセンスファイルを取得します。
    1. Transform Featureを購入すると、Ricoh Production Printにより、件名にEntitlement Management System (EMS) - Entitlement Certificateと記載された E メールが、注文時に入力した E メールアドレスに送信されます。このメールには、権利ID(EID)と権利管理システムWebサイトへのリンクが含まれています。
    2. ブラウザーで 権利管理システムのWebサイトを開きます。
    3. ログイン方法リストで、 EIDを選択します。
    4. E メールの EID を見つけ、EIDフィールドに入力するか貼り付けます。
    5. ログインをクリックします。
    6. アクティベートするライセンスを選択し、アクティベートをクリックします。
    7. 製品のアクティベートウィンドウで、システム認証文字列を入力し、 生成をクリックします。
        注意:
      • チェックサム検査に失敗したためにライセンスを生成できなかったことを示すエラーメッセージが表示された場合、入力したシステム認証文字列が間違っています。
    8. ライセンスファイルに対して行う操作を選択します。
      • ライセンスファイルをコンピューターに保存する場合は、ファイルに保存を選択します。
          注意:
        • ライセンスファイルの保存時に、ホスト名フィンガープリント (* なし) をメモに書いておきます。 これはハードドライブの障害からリカバリーする際に重要な情報となります。
      • ライセンスキーを既存のライセンスファイルに追加するには、ファイルに追加を選択します。
      • ライセンスファイルのコピーを E メールで自分自身に送信するには、E メールを選択します。
          注意:
        • [連絡先]フィールドの E メールアドレスを確認してください。E メールのコピー (ライセンスキーファイルが含まれている) を別の E メールアドレスに送信する場合は、E メールをクリックします。E メールアドレスを入力し、 送信をクリックします。
    9. EMSのWebサイトからログアウトします。
    10. E メールでライセンスキーファイルを受信した場合、Transform Featureがインストールされているコンピューター、またはそのコンピューターにアクセスできるネットワーク上の場所にファイルを転送します。
  4. ライセンスキーをインストールします。
    • Linux の場合
      1. コマンドプロンプトを開きます。
      2. /opt/infoprint/itm/license_installerディレクトリーに移動し、./install_license_keys.shと入力します。
    • Windows の場合:
      1. Windows Explorerで、drive:\Program Files\InfoPrint\InfoPrint Transform Features\license_installerに移動します。
      2. license_keys_installer.exeをダブルクリックし、ライセンスキーインストールプログラムを実行します。

1.2.2.3.6 インポートパッケージを使用して機能を追加またはアップグレードする

Feature Managerを使用すると、リコーWebサイトまたは機能DVDから機能パッケージファイルをダウンロードしてインポートパッケージアクションを使用することで、新しい機能の追加や既存の機能のアップグレードができます。
1次コンピューターを使用してアクセスできる場所に機能パッケージファイルを保存してください。

機能パッケージファイルをリコーWebサイトからダウンロードする場合は、RICOH ProcessDirectorからアクセスできる場所に保存します。この位置は、1次コンピューター、ワークステーション、またはネットワークドライブになります。RICOH ProcessDirectorから参照できるように、ファイルの保存場所を覚えておきます。また、ダウンロードしたファイル内のEPKファイルを確認できるように、その場所にあるファイルを抽出してください。

機能パッケージファイルをDVDから取得する場合は、DVD 上のファイルを見つけてDVDから1次コンピューターにコピーし、参照できるように保存場所を覚えておきます。

[インポートパッケージ]を使用して機能パッケージをインポートするには、次の手順に従います。
  1. 1つ以上のセカンダリサーバーが定義されて開始されている場合、すべてのセカンダリサーバーを停止してください。
  2. 管理者、またはパッケージのインポート権限を与えられたその他のユーザーとしてログインします。
  3. 左のペインでユーティリティー 機能を選択します。
    エラーメッセージが表示された場合は、Feature Mangerを手動で起動する必要があります。
    1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします (aiw1 がデフォルトです)。
    2. コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。startaiw -f
    3. 処理を完了するには、ブラウザーのキャッシュをクリアしてください。
      ブラウザーのキャッシュに保存されている情報は、新しいレベルを使おうとするとエラーになることがあります。キャッシュをクリアすることで、このようなエラーを防止できます。
    4. Feature Manger Web ページを再度ロードします。
    新しいブラウザータブに Feature Manager ページが開きます。
  4. インポートパッケージをクリックします。
  5. インポートするパッケージ フィールドで、フォルダのイメージをクリックします。
  6. インストールする機能の機能パッケージEPKファイルを選択し、開くをクリックします。
    インポートが自動的に開始されます。
  7. インポートが終了すると、インストールまたはアップグレードした機能がFeature Managerのメインウィンドウに表示されます。
    Feature Managerテーブルに、選択した機能が表示されます。
  8. 利用可能なバージョン列で、リストを使用して、インストールする機能のバージョンを選択します。
  9. インストールをクリックします。
  10. 確認ウィンドウの情報を確認し、OKをクリックして続行します。
    機能がインストールされ、インストール処理を完了するためにRICOH ProcessDirectorが再始動されます。
  11. 却下をクリックして、Feature Managerブラウザータブを閉じます。
  12. 処理を完了するには、ブラウザーのキャッシュをクリアしてください。
    ブラウザーのキャッシュに保存されている情報は、新しいレベルを使おうとするとエラーになることがあります。キャッシュをクリアすることで、このようなエラーを防止できます。
  13. 再びログインします。

1.2.2.4 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをインストールする

このセクションでは、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールおよびアンインストールする方法について説明します。プラグインは、PDF Document Support機能に組み込まれています。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat のインストール先であるシステムが、ハードウェアとソフトウェアの要件に適合していることを確認します。システムに、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat の以前のバージョンがインストールされている場合は、アンインストールします。

1.2.2.4.1 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのハードウェアの要件とソフトウェアの要件

このセクションでは、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールするコンピューターのハードウェアおよびソフトウェアの要件について説明します。PDF Document Support 機能には、プラグインが含まれています。
ハードウェア要件

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatがインストールされているコンピューターのシステムハードウェア要件は次のとおりです。

  • 1024 x 768 ピクセル以上のモニター解像度
  • 最小 2 GB の RAM

処理する文書の数に応じた、追加のハードドライブ空き容量およびメモリーが必要になります。

オペレーティングシステムおよびソフトウェアの要件

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatには次のいずれかのオペレーティングシステムが必要です。

  • Windows 10
  • Windows 11 Pro
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2022

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatには次のソフトウェアが必要です。

  • JRE (Java Runtime Environment) 1.8 (Javaバージョン8)
    • JDK (Java開発キット) ではなく、JREをインストールする必要があります。
    • 選択したJREの64ビットバージョンを使用することを強くお勧めします。
    • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、Oracle JavaとOpenJDK (Hotspot) の両方のJREをバージョン8でサポートしています。
      注意: RICOH ProcessDirector もプラグインも、お使いのシステムにJavaをインストールしません。プラグインを使用するには、サポートされているJavaバージョンをインストールする必要があります。

      OpenJDK JRE (Hotspot) をインストールする場合は、デフォルトのセットアップではなく、カスタムセットアップでインストールするオプションを選択する必要があります。インストールする機能のリストで、JavaSoft (Oracle) のレジストリキーを見つけ、その機能をローカルのハードドライブにインストールするオプションを選択します。

  • Adobe Acrobat Pro 2020またはPro DC
      注意:
    • Acrobat は、英語以外の Unicode 文字が含まれているディレクトリーパスにはインストールできません。

1.2.2.4.2 インストールプログラムを実行する

PDF Document Support機能のインストール時に1次コンピューターにコピーされたプラグインインストーラーファイルを使用してRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをインストールする場合、以下の手順に従います。

PDF Document Support機能に含まれているインストーラーファイルは、以下の場所にあります。

  • Windowsの場合:C:\aiw\aiw1\share\Ricoh-ProcessDirector-Plug-in-for-AdobeAcrobat-Setup.exe
  • Linuxの場合:/aiw/aiw1/share/Ricoh-ProcessDirector-Plug-in-for-AdobeAcrobat-Setup.exe

インストールプログラムを実行するには、以下の操作を行います。

  1. RICOH ProcessDirector 画面を使用して、Adobe Acrobat がインストールされている Windows コンピューターに、1次コンピューターからインストーラファイルをダウンロードします。
    1. クライアントWindowsコンピューターで、管理者としてログインします。
    1. 管理者グループのメンバーとしてRICOH ProcessDirectorにログインします。
    2. 管理タブをクリックします。
    3. 左のペインで、ユーティリティー Adobe Acrobat用プラグインを選択します。
    4. RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをクリックします。
      ブラウザーのデフォルトのファイルダウンロードプロセスを使用してファイルを転送します。ファイルを保存する場所を選ぶ必要があるかもしれません。
    5. RICOH ProcessDirectorからログアウトします。
  2. Adobe Acrobat、Distiller、または Reader を使用している可能性がある実行中のアプリケーションをすべて終了します。多くの Web ブラウザーでは、Adobe Acrobat Reader が使用されているため、すべての Web ブラウザーを終了したことを確認してください。
  3. インストーラーファイルをダウンロードしたディレクトリーを見つけ、ファイルをダブルクリックします。
    インストーラーが始動します。
  4. オプション: ハードウェアおよびソフトウェアの要件を含むセットアップ情報については、セットアップガイドをクリックします。
    インストール処理中は、Adobe Acrobat を終了させておく必要があります。インストール中に説明を参照する場合は、これらを印刷してください。
  5. プロンプトの指示に従って、インストールを完了します。
  6. 現在の構成によっては、一部のMicrosoftライブラリーを更新するように指示されることがあります。
  7. Adobe Acrobat を起動して、PDF ファイルを開くことで、インストールの成功を確認します。
    • Adobe Acrobatの従来の表示では、メニューバーを確認します。Ricohメニューが表示されます。
    • 新しいAdobe Acrobatエクスペリエンス(2023年5月導入)で、メニュー プラグインを選択します。 Ricohのサブメニューが表示されます。
  8. Ricohメニューやサブメニューが表示されない場合は、Adobeの設定のデフォルト値を確認してください。
    1. 設定ダイアログを開きます。
      • 従来のビューで、編集 設定をクリックします。
      • 新しいAdobe Acrobatエクスペリエンスで、メニュー 設定を選択します。
    2. 全般カテゴリーを選択します。
    3. アプリケーションの起動セクションで、 認証済みプラグインのみを使用が選択されていないことを確認します。
    4. セキュリティー(拡張)カテゴリーを選択します。
    5. サンドボックスの保護セクションに、 起動時に保護モードを有効にするというオプションが表示される場合があります。このオプションが選択されていないことを確認してください。

プラグインを使用してPDFファイルを拡張する前に、Adobe Acrobatを起動して、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのヘルプを確認してください。ヘルプを開くには、以下の操作を⾏います。

  • 従来のビューで、Ricoh ヘルプをクリックします。
  • 新しいAdobe Acrobatエクスペリエンスで、メニュー プラグイン Ricoh ヘルプを選択します。

プリファレンス、文書プロパティーの読み込み、Acrobatのクイック起動バーへのプラグインアイコンの追加に関するトピックを参照してください。これらのトピックでは、環境に合わせてプラグインをカスタマイズする方法について説明しています。

1.2.2.4.3 RICOH ProcessDirector 文書プロパティーのロード

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して、PDF ファイル内のテキストを RICOH ProcessDirector 文書プロパティーとして定義するには、RICOH ProcessDirector 文書プロパティーのリストをインポートする必要があります。
次のタイミングでこのタスクを実行する必要があります。
  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールした後。
  • プロパティー定義ファイルが変更され、docCustom ユーティリティーを実行し、および カスタム文書プロパティー機能をインストールまたはアップグレードした後
  1. Adobe Acrobat Professional を閉じます。
  2. PDF ファイルを処理する RICOH ProcessDirector サーバーの次のディレクトリーから、definitions.zip を取得します。
    • Unix ベースのシステムの場合: /aiw/aiw1/share
    • Windows の場合: C:\aiw\aiw1\share
    このファイルは、1 つ以上の文書処理機能をインストールすると生成され、docCustom ユーティリティーを実行し、 カスタム文書プロパティー機能をインストールまたはアップグレードすると更新されます。
    definitions.zipファイルは、 管理タブからプラグインインストーラーをダウンロードするときにダウンロードされます。カスタム文書プロパティーに変更を加えたら、definitions.zipファイルを手動でダウンロードする必要があります。
  3. RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールしたシステムで、<user_home_directory\AppData>\Roaming\InfoPrint\InfoPrintPlugin\ ディレクトリーに definitions.zip ファイルを配置します。

    <user_home_directory\AppData>は、ホームディレクトリー名を現在のユーザーのアプリケーションデータディレクトリーの名前に置き換えます。

      注意:
    • Windowsの実行コマンドラインに %appdata%と入力して OKをクリックすることで、現在のユーザーに対して、アプリケーションデータディレクトリーの場所を表示できます。

  4. Adobe Acrobat Professional を再起動して、Ricoh 選択 をクリックし、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をアクティブにします。definitions.zip ファイルに含まれているRICOH ProcessDirector 文書プロパティーのリストは、文書プロパティーを使用するプラグインの領域に自動的にインポートされます。
definitions.zip ファイルには、文書プロパティーと制限された文書プロパティーが含まれています。制限された文書プロパティーは、データベースには保存されませんが、そのプロパティーを含む文書プロパティーファイルには保存されます。両方のタイプのプロパティーについて詳しくは、インフォメーションセンターにある文書プロパティー関連のトピックを参照してください。例えば、サンプル文書プロパティーテンプレートの編集に関するトピックを参照してください。

1.2.2.4.4 メディアオブジェクトを読み込む

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをインストールしたら、RICOH ProcessDirectorメディアオブジェクトを読み込みます。読み込み後に、それらを使用して PDF ファイルの特定のページのメディアと仕上げのオプションを定義できるようになります。

RICOH ProcessDirectorメディアオブジェクトを変更した場合は、次の手順に従ってそれらを RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatに読み込みます。

メディアオブジェクトを読み込むには、次の手順に従います。

  1. Adobe Acrobat Professional を閉じます。
  2. RICOH ProcessDirector1次サーバーで次のディレクトリーに移動します。

    • Linux上の/aiw/aiw1/share
    • Windows上のC:\aiw\aiw1\share

  3. media.zipファイルを、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをインストールしたシステムの<user_home_directory\AppData>\Roaming\InfoPrint\InfoPrintPlugin\ディレクトリーにコピーします。

    <user_home_directory\AppData>は、ホームディレクトリー名を現在のユーザーのアプリケーションデータディレクトリーの名前に置き換えます。

      注意:
    • Windowsの実行コマンドラインに %appdata%と入力して OKをクリックすることで、現在のユーザーに対して、アプリケーションデータディレクトリーの場所を表示できます。
    • ディレクトリーにmedia.zipファイルおよびmedia.xmlファイルが含まれる場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatmedia.zipファイルを使用してメディアオブジェクトを読み込みます。
    • 管理タブからプラグインインストーラをダウンロードしても、メディアファイルはダウンロードされません。

  4. Adobe Acrobat Professionalを再起動して、Ricoh 選択をクリックします。

これで、メディアオブジェクトは RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatでメディアと仕上げのオプションを定義するために使用できるようになります。

RICOH ProcessDirectorシステムに Preprinted Forms Replacement機能が含まれる場合は、メディアオブジェクトに定義された電子フォームも使用できます。

1.2.2.4.5 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをアンインストールする

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をアンインストールする必要がある場合、お使いのシステムのプログラム削除機能を使用します。
RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をアンインストールするには、次の手順に従います。
  1. Adobe Acrobat の全インスタンスを閉じます。
  2. 管理者として Windows システムにログインします。
  3. インストール済みプログラムのリストで RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を見つけます。
  4. 対象を選択して削除します。

1.2.2.5 ライセンスキーをダウンロードおよびインストールする

RICOH ProcessDirectorRICOH ProcessDirector サブスクリプションまたは任意の機能を購入した場合、以下の手順を使用してライセンスキーをダウンロードし、インストールします。
この手順を開始する前に、次の操作を実行します。
  • トライアルモードで製品または機能をインストールします。
  • ソフトウェアをまだ購入していない場合は、お近くの Ricoh のサポート担当者または販売担当者にお問い合わせください。

    ソフトウェアを購入すると、Ricoh Production Printにより、件名にEntitlement Management System (EMS) - Entitlement Certificateと記載された E メールが、注文時に入力した E メールアドレスに送信されます。この E メールには、権利 ID (EID) が記載されています。

  • 購入した RICOH ProcessDirector コンポーネントの権利 ID が記載された E メールを受信するたびに、この手順のすべてのステップに従ってください。

    RICOH ProcessDirector サブスクリプションのサブスクリプションを更新すると、新しいエンタイトルメントIDが発行されます。

  • ライセンスキーは、インストールしたRICOH ProcessDirectorまたはRICOH ProcessDirector サブスクリプションのリリースに対して固有の値になります。 製品情報ダイアログのバージョンが E メール中の情報と一致することを確認します。
  • ライセンスキーのダウンロードとインストールの手順は、Transform Feature には適用されません。詳しくは、Transform Featureのライセンスキーをインストールするを参照してください。
ライセンスキーをダウンロードしてインストール方法は、次のとおりです。
  1. RICOH ProcessDirector を開きます。
  2. バナーの右側にある(情報アイコン)ボタンをクリックし 詳細を選択します。
  3. ライセンスをインストールをクリックします。
  4. リンクをクリックして、ライセンスを活動化するWebサイトを開きます。
  5. ソフトウェアのアクティベーションページで、 EIDとシステム指紋を入力します。
    • Ricoh-EntitlementsでEメールのEIDを見つけ、 EIDフィールドに入力するか貼り付けます。
    • ライセンスのインストールダイアログからシステム指紋をコピーします。
  6. 内容の確認をクリックします。
  7. アクティベートするライセンスを選択し、アクティベートをクリックします。
  8. ライセンスが有効になったら、ライセンスキーのダウンロードをクリックします。
    ライセンスキーファイルをパソコンにダウンロードします。
  9. ライセンスのインストールダイアログに戻ります。
  10. ライセンスをインストールダイアログで、をクリックし、インストールするライセンスファイルを選択します。
  11. 完了をクリックします。
  12. RICOH ProcessDirector を再始動してインストールを完了します。。。
      重要:
    • RICOH ProcessDirectorを再起動する前に試用期間やサブスクリプションが終了すると、RICOH ProcessDirectorがシャットダウンします。
購入したすべての機能のライセンスキーが1次コンピューターにインストールされます。ライセンスキーのない機能は、試用期間が終わるまで試用モードのままになります。追加の機能を購入する場合、サブスクリプションを更新する場合、または製品の保守を更新する場合、このプロセスを繰り返して新しいキーをインストールします。

試用期間が終了すると、機能で提供されたステップとオブジェクトは動作を停止して、システムにそのまま残されます。機能の購入後にライセンスキーをインストールすると、再インストールを行わなくても、ステップとオブジェクトは活動化されます。

サブスクリプションの有効期限が切れると、すべてのオブジェクトはシステムに残りますが、ログインはできません。有効期限が切れたサブスクリプションのシステムへの新規ライセンスのインストールは、リコーソフトウェアサポートに連絡してください。

1.2.2.6 pdprスクリプトをインストールおよび構成する

InfoPrint Managerから移行し、 pdprコマンドを使用してジョブを実行依頼する場合、ジョブを実行依頼するコンピューターにRICOH ProcessDirector pdprスクリプトをインストールし、同じコマンドを使用してジョブをRICOH ProcessDirectorに送信できます。
pdpr スクリプトのインストールパッケージは、基本製品をインストールするときに 1 次サーバーにコピーされます。インストールパッケージをコピーして、次のオペレーティングシステムが実行されている、ジョブを実行依頼するコンピューターにインストールできます。
  • x86_64向けCentOS Linux 7.9から最新の7.Xまで
  • Red Hat 7.6から最新の7.Xまで
  • Red Hat 8.1から最新の8.Xまで
  • Rocky Linux 8.4から最新の8.Xまで
  • Rocky Linux 9.0から最新の9.Xまで
  • x86_64のService Pack 4以降を搭載したSUSE Linux Enterprise Server(SLES)12.0
  • x86_64のService Pack 1以降を搭載した SUSE Linux Enterprise Server(SLES)15.0
  • Windows 7
      注意:
    • 別のオペレーティングシステムにpdprスクリプトをインストールする場合は、リコーのサポート担当者にお問い合わせください。
pdpr スクリプトを使用するには、Perl を実行する必要があります。 pdprスクリプトをインストールする前に、Perlインタープリターがクライアントシステムにインストールされていることを確認してください。

pdprスクリプトでは、pdpr.cfgという名前の制御ファイルを使用して、ジョブをInfoPrint ManagerまたはRICOH ProcessDirectorに送信するかどうかを判断します。制御ファイルは、 pdpr スクリプトと同じコンピューターに保存することも、中央の場所に保存して pdpr スクリプトが FTP 経由でアクセスできるようにすることもできます。 pdpr スクリプトは、匿名ログインを使用して FTP サーバーにログインするため、匿名ユーザーが制御ファイルの読み取り権限を持っている必要があります。

最新のpdprスクリプトを入手するには、リコーのサポート担当者にお問い合わせください。

pdpr スクリプトをインストールして構成するには

  1. RICOH ProcessDirectorシステムユーザー(デフォルトはaiw1)として、またはRICOH ProcessDirectorグループ(デフォルトはaiwgrp1)に属すメンバーのユーザーIDで、1次コンピューターにログインします。
  2. 次のpdprインストーラーファイルを検索します。/aiw/aiw1/samples/pdpr/pdpr_installer
  3. pdprコマンドを実行するコンピューター上の一時ディレクトリーに、このファイルをコピーします。
  4. クライアントコンピューターにログインします。
    • Linux ベースのクライアントで、root ユーザーとしてログインしてコマンドプロンプトを開きます。
    • Windows クライアントで、管理者権限を持つユーザーとしてログインし、コマンドプロンプトを開きます。
  5. pdpr_installer が存在するディレクトリーに移動します。
  6. perl pdpr_installerと入力します。
    インストーラーのインターフェースがコマンドプロンプトウインドウで実行されます。
  7. インストーラーでプログラムのインストール場所の確認画面が表示されたときは、pdpr_installerがコピーされている一時ディレクトリーとは別のディレクトリーを選択します。
      重要:
    • 一時ディレクトリーにインストールすると、インストールは失敗します。pdprスクリプトではなく、pdprディレクトリーが作成される不完全なインストールになります。
  8. 次の定義にしたがって、インストーラーの質問に応答します。
    RICOH ProcessDirectorサーバーのホスト名または IP アドレス
    1 次サーバーがインストールされているコンピューターの完全修飾ホスト名または IP アドレス。
    pdpr.cfg ファイルの完全 FTP パス
    pdpr.cfg ファイルを中央の場所にインストールする場合は、pdpr.cfg ファイルの完全パス。値の末尾は、pdpr.cfg にする必要があります。

    pdpr.cfg ファイルを pdpr スクリプトと同じシステムに保存する予定の場合、何も入力せずに、 Enter を押してインストーラーを続行してください。

  9. インストールプロセスを終了します。
    • Linux クライアントにインストールしている場合は、ログアウトしてログインし直すことで変更を適用します。
    • Windows クライアントにインストールしている場合は、コンピューターを再起動することで変更を適用します。
  10. pdprコマンドを解析してジョブをRICOH ProcessDirectorに実行依頼する規則を定義するには、pdpr.cfgファイルを編集します。
    ファイルには、定義した規則ごとに 1 行含まれている必要があります。ジョブは、一致する最後の規則に基づいて入力装置に送信されます。ジョブがどの規則の条件にも一致しない場合、InfoPrint Managerに送信されます。

    ファイルの各行は、次の構文に従います。

    • FileName | LDName,regular_expression, input_device_name, [BOTH]

    ジョブの送信先を決定するために、入力ファイルのファイル名を解析する場合は、FileNameを使用します。ジョブの送信先を決定するために、 pdprコマンドの-dInfoPrint Manager の論理宛先)オプション値を解析する場合は、LDNameを使用します。

    例えば、ファイルには次の行を含めることができます。

    LDName, .*\.[Pp][Ss], InputPS
    FileName, .*\.[Aa][Ff][Pp], InputAFP

    最初の行は、pdpr コマンドの -d オプションを確認するようにスクリプトに命令します。そのオプションに指定された値の末尾が .ps または .PS の場合、ジョブは InputPS という名前の入力装置に送信されます。2 行目は、入力ファイルのファイル名を確認するようにスクリプトに命令します。ファイル名の末尾が .afp または .AFP の場合、ジョブは InputAFP という名前の入力装置に送信されます。

    どちらの条件にも一致しない場合、ジョブはシステムのPMHOST環境変数に保存された値を使用してInfoPrint Managerに送信されます。

    BOTHパラメーターをエントリーの最後に追加して、条件を満たした場合に、ジョブをInfoPrint ManagerおよびRICOH ProcessDirectorに送信するかどうかを指定します。これは、最初にRICOH ProcessDirectorを構成して pdprからジョブを受信する場合に役立ちます。実稼働環境でInfoPrint Managerを使用するように構成するときに、RICOH ProcessDirectorをテストできるためです。

すべてのクライアントシステムからpdprスクリプトを使用して実行依頼されたジョブを受信するようにRICOH ProcessDirectorを構成できるようになりました。

1.2.2.7 基本製品、機能、拡張機能をアンインストールする

1 つのコマンドで基本製品、すべての機能、すべての機能拡張を一度にアンインストールできます (2 次サーバーの機能を除く)。機能または機能拡張は個別にアンインストールできません。

基本製品、すべての機能、拡張機能をアンインストールするには、次の手順に従います。

  1. 1 次コンピューターに root ユーザーとしてログインします。
  2. 次のコマンドのいずれかを入力します。
    • X Windows など、グラフィカルユーザーインターフェースから 1 次コンピューターを実行している場合:
      • /opt/infoprint/ippd/_uninstall/ippd/removeIPPD -i gui
    • ターミナルウインドウで 1 次コンピューターを実行している場合:
      • /opt/infoprint/ippd/_uninstall/ippd/removeIPPD -i console
      注意:
    • Java仮想マシンが見つからないというエラーが表示された場合は、次のコマンドを入力して、もう一度コマンドを実行します。

      . ~aiw1/.profile

    RICOH ProcessDirector は、アンインストールのプロセスをガイドするプログラムを開始します。プログラムの指示に従ってください。
  3. [アンインストール]をクリックしてアンインストールプロセスを開始します。
    システムユーザー (aiw1)、システムグループ (aiwgrp1)、データベースユーザー (aiwclnt)、およびグループ (aiwdbgrp) の削除を選択できます。
    アンインストールが完了すると、アンインストールが成功したことを知らせるメッセージ、またはエラーがあったこととエラーログファイルの場所を知らせるメッセージが表示されます。
  4. 完了をクリックします。
  5. アンインストールプログラムは、ディレクトリー構造の一部の後に残ります。RICOH ProcessDirector のインストールプログラムによってインストールされたすべてのファイルを完全に削除するには、インストールの一部として作成されたファイルシステムをすべて削除します。
    削除するファイルシステムには次のものが含まれます。
    • /aiw/aiw1/db2
    • /aiw/aiw1/db2_logs
    • /aiw
    • /opt/infoprint/ippd
    • /var/psf/segments
    • /var/psf
    • /var/aiw
      重要:
    • 使用しているサーバーに RICOH InfoPrint XT または RICOH Transform Feature がインストールされている場合、/opt/infoprint ディレクトリーを削除しないでください。
  6. RICOH ProcessDirector のデータベースと DB2 インスタンスを別コンピューター上の DB2 サーバーから削除するには、次の手順に従います。
    1. RICOH ProcessDirector のデータベースの DB2 インスタンス所有者として、そのコンピューターにログインします。
    2. RICOH ProcessDirector基本製品のDVDをドライブに挿入します。
    3. RICOH ProcessDirector の基本製品 DVD で、/scriptsディレクトリーに移動します。
    4. 次のコマンドを入力してアンインストールスクリプトを実行します。
      • ./remoteDB2uninstall.sh
      注意:
    • setupRemoteDB2.sh によって作成された RICOH ProcessDirector ユーザー ID やユーザーグループを削除するかどうか、remoteDB2uninstall.sh で選択できます。手動で作成された RICOH ProcessDirector ユーザー ID やユーザーグループは、このスクリプトでは削除されません。
  7. PostgreSQLデータベースでRICOH ProcessDirectorを使用する時にDockerコンテナーを削除するには、まずDockerコンテナーを停止してから削除する必要があります。
    1. 以下のコマンドを入力して、Dockerコンテナーを停止します。
      docker stop container-name
    1. 以下のコマンドを入力して、Dockerコンテナーを削除します。
      docker rm container-name
    1. 関連ボリュームも削除したい場合は、以下のコマンドを入力します。
      docker volume prune

      このコマンドは、現在削除されているコンテナーに以前関連付けられていたすべての永続データを削除します。

    コンテナ名は、1 次データベースがrpd-aiwdb-postgres、レポートデータベースがrpd-reports-postgresです。
  8. 1次コンピューターを再起動します。

1.2.2.7.1 をアンインストールする Transform Feature

Transform Featureをアンインストールする場合は、必要に応じて、サーバーとBladeCenterからアンインストールする必要があります。

1.2.2.7.1.1 サーバーからTransform Featureをアンインストールする

サーバーからTransform Featureをサーバーからアンインストールする手順を説明します。
サーバーからTransform Featureをアンインストールするには、次の手順に従います。
  1. Linuxの場合、以下のパスからこのコマンドを実行します。/opt/infoprint/itm/_uninst/uninstall_itm.sh。Windowsの場合、以下のパスからアンインストールコマンドを指定します。install_path\_uninst\uninstall.exe
  2. 特定の変換のみをアンインストールするには、Linuxの場合、以下のコマンドを実行します。
    /opt/infoprint/itm/_inst/feature/<transform_id>/_uninst/uninstall_tf_<transform_id>.sh ここで<transform_id>は変換名です。
  3. アンインストールプログラムへようこそページが表示されます。
  4. [次へ]をクリックします。
    インストーラーがTransform Featureをアンインストールすることを示す要約ページが表示されます。
  5. アンインストールをクリックします
    Transform Featureが正常にアンインストールされたことを示すページが表示されます。
  6. 完了をクリックしてウィザードを終了します。
Windowsオペレーティングシステムでは、コントロールパネルからTransform Featureをアンインストールすることもできます。

1.2.2.7.1.2 コマンド行から、Transform FeatureをLinuxサーバーからアンインストールする

コマンド行からTransform Featureをアンインストールする方法について説明します。
LinuxサーバからTransform Featureをアンインストールするには、次の手順に従います。
  1. root (管理者) ユーザーでログインします。
  2. コンソールでのアンインストールの場合は、次のコマンドを入力します。
    /opt/infoprint/itm/_uninst/uninstall_itm.sh
  3. 特定の変換のみをアンインストールする場合は、以下のコマンドを入力します。
    /opt/infoprint/itm/_inst/feature/<transform_id>/_uninst/uninstall_tf_<transform_id>.sh ここで<transform_id>は変換名です。

1.2.2.7.1.3 コマンド行から、Transform FeatureをWindowsサーバーからアンインストールする

コマンド行からTransform Featureをアンインストールする方法について説明します。
WindowsサーバーからTransform Featureをアンインストールするには、次の手順に従います。
  1. 管理者ユーザーとしてログインします。
  2. コンソールでのアンインストールの場合は、次のコマンドを入力します。
    install_path\_uninst\uninstall.exe -i console
  3. サイレントアンインストール(出力が生成されず、ユーザー入力を必要としない)の場合は、次のコマンドを入力します。
    install_path\_uninst\uninstall.exe -i silent

1.2.3 移行する/更新する

更新とは、RICOH ProcessDirector をより新しいリリースやサービスレベルに更新するプロセスのことです。移行とは、異なるRicoh Production Print 製品からRICOH ProcessDirector に移行するプロセスのことです。

このセクションでは、以下の情報を提供します。

  • RICOH ProcessDirectorの製品アップデートをインストールする
  • あるコンピュータ上のRICOH ProcessDirector から別のシステム上のインストールにオブジェクトを移行する
  • ある製品から別の製品に切り替える(例えば、InfoPrint Transform Manager から RICOH ProcessDirector へのTransform Featureの切り替え)

1.2.3.1 RICOH ProcessDirector製品アップデートをインストールする

1.2.3.1.1 アップデートの準備

システムでアップデートの準備をするには、お使いのシステムを更新する方法およびインストールしたコンポーネントを確認してから、システムをバックアップする必要があります。

アップデートを準備するには、次の手順に従います。

  1. システムのアップデート方法を決定します。次の 2 つの選択肢があります。
    • RICOH ProcessDirectorの最新バージョンの製品版のISOファイルをダウンロードします。

      ISOファイルには、基本製品およびすべての機能の完全なアップデートが含まれています。最初に製品をインストールしたときと同じ方法でアップデートをインストールします。

      ダウンロードするパッケージが1つしかなく、インストールされた機能が自動的に更新されるため、このオプションは最も効率的です。

        注意:
      • RICOH Transform 機能は、別途ダウンロードしてインストールする必要があります。
    • 基本製品およびインストールされている各機能のアップデートパッケージをダウンロードします。

      各パッケージはISOファイルよりも大幅に小さいため、個々のアップデートプログラムパッケージをダウンロードするほうが、完全なISOファイルをダウンロードするよりも高速です。ただし、各パッケージは個別にダウンロードする必要があります。アップデートする機能が多数ある場合、処理に時間がかかる場合があります。

      製品アップデートは、RICOH ProcessDirectorシステムのバージョン 3.6 以降にのみインストールできます。お使いのソフトウェアがバージョン3.6未満の場合は、製品版ISOファイルを使用するか、ソフトウェアサポートにお問い合わせください。

  2. RICOH Transform 機能がインストールされている場合は、Transform Featureのユーザーインターフェースにログインして、[バージョン情報]ダイアログを開きます。インストールした変換機能を確認してください。
  3. 製品版ISOファイルを使用する場合は、RICOH ProcessDirector: プランニング/インストールするの3章および4章の手順に従って、アップデートのダウンロードとインストールを行います。
  4. アップデートパッケージをインストールする場合は、基本製品と現在インストールされているすべての機能を更新する必要があります。
    1. Feature Managerを使用する権限を持つユーザーとしてログインします。
    2. 管理をクリックします。
    3. 左のペインでユーティリティー 機能を選択します。
      エラーメッセージが表示された場合は、Feature Mangerを手動で起動する必要があります。
      • 1 次コンピューターにデフォルトユーザーとしてログインし、コマンドプロンプトを開きます。タイプ: startaiw -f
      処理を完了するには、ブラウザーのキャッシュをクリアして、Feature ManagerのWebページを再読み込みします。
    4. インストールされているバージョン列に、バージョン番号を持つすべての機能の一覧を作成します。
      製品アップデート機能には基本製品が含まれているため、更新する必要があります。
  5. システムをバックアップします。次のコマンドを入力します。
    • zip -r aiwlib.zip /aiw/aiw1/lib/*
    • zip -r ext-xml.zip /opt/infoprint/ippd/extensions/**/extension.xml
      注意:
    • この手順は、RICOH ProcessDirectorサーバーを停止して起動します。この手順は、スケジュールされたメンテナンス時に実行してください。

1.2.3.1.2 アップデートパッケージをダウンロードしてインストールする

RICOH ProcessDirectorの製品アップデートは、リコーソフトウェアのWebページからダウンロードできます。
    注意:
  • この手順は、1次コンピューターを使用せずに外部Webページにアクセスし、アップデートファイルをダウンロードすることを前提としています。

    1次コンピューターにファイルを直接ダウンロードする場合は、次のディレクトリーにファイルをダウンロードします。

    • /opt/infoprint/ippd/available

アップデートパッケージをダウンロードしてインストールするには、次の手順に従います。
  1. Webブラウザーで、https://dl.ricohsoftware.com/のページを開きます。
  2. ソフトウェアのダウンロードをクリックし、権利IDを入力して、 送信をクリックします。
  3. オプション: RICOH Transform 機能を更新する場合は、変換の名前を探してクリックし、ダウンロードします。
  4. ページの右側にある関連ファイルの表示をクリックします。
  5. ダウンロードする各パッケージのタイトルをクリックします。 まず、Ricoh ProcessDirector:製品アップデート機能を使用します。
    インストールされている機能のリストを使用して、ダウンロードする他のパッケージを決定します。
  6. 各パッケージのダウンロード後、そのMD5チェックサムをWebページに表示されている値に対して検証します。次のコマンドを使用して、ProductUpdate.epkのファイル名を置き換えます。
    • md5sum ProductUpdate.epk

    チェックサムが一致しない場合は、ファイルを再度ダウンロードします。

  7. aiw1ユーザーとして1次サーバーにログインします。
  8. EPKファイルを1次コンピューターの次のディレクトリーにコピーします。
    • /opt/infoprint/ippd/available
  9. パッケージのインポートを使用して、製品の更新機能をインストールします。
  10. インストールが完了すると、RICOH ProcessDirectorが再起動します。ブラウザーを使用してユーザーインターフェースにログインします。インストール中にエラーが発生した場合は、リコーソフトウェアサポートにお問い合わせください。
  11. 他の機能パッケージをダウンロードした場合は、Feature Managerを使用してそれらをインストールします。
  12. RICOH Transform 機能をダウンロードした場合は、各ISOファイルをマウントしてインストールします。
    インストールプログラムの実行については、RICOH ProcessDirector:プランニング/インストールする、第4章を参照してください。

1.2.3.2 移行アシスタントを使用する

移行アシスタントは、あるRICOH ProcessDirectorシステムから別のシステムへオブジェクトを移行するのに役立つユーティリティーです。

以下のプロセスを開始する前に、RICOH ProcessDirectorを新しいコンピューターにインストールします。このコンピューターをターゲットシステムと呼びます。さらに、既存のRICOH ProcessDirectorシステムのログインページのURLと、システムのRICOH ProcessDirector管理者のユーザー名を用意します。既存のシステムはソースシステムと呼びます。

注意: ソースシステムとターゲットシステムには、それぞれ異なるオペレーティングシステムがインストールされている可能性があります。
移行アシスタントを使用するには、以下の手順に従ってシステムを準備し、移行アシスタントを実行し、移行アシスタントが処理できない移行タスクを実行してプロセスを完了します。

1.2.3.2.1 移行アシスタントを使用する準備を行う

移行を成功させるためには、対策を講じてシステムを準備し、移行の失敗につながるような解決困難な問題を避けることをお勧めします。
システムの移行を準備するには、以下の操作を行います。
  1. RICOH ProcessDirectorをターゲットシステムにインストールします。
    1. ご使用のシステムが前提条件を満たしていることを確認してください。
    2. 新規インストールと同じように、インストール手順に従います。
    3. 基本製品のインストールが完了したら、この手順に戻ります。
    4. インストールしたRICOH ProcessDirectorのバージョンにログインします。ユーザー名にaiwとパスワードにaiwを使用します。

      このユーザーのパスワードを変更したら、新しいパスワードを忘れないでください。移行プロセスが完了し、すべてのユーザーがターゲットシステムにインポートされるまで、このユーザーとしてログインすることをお勧めします。

    5. 旧システムと同じ機能、および購入した新機能をインストールします。インストール中にエラーが発生した場合は、リコーソフトウェアサポートにお問い合わせください。

      詳細については、機能をインストールするおよび RICOH Transform 機能 をインストールするを参照してください。

    6. ライセンスキーをダウンロードしてインストールします。RICOH ProcessDirectorおよびすべての機能は、試用モードでインストールされます。ライセンスキーのインストール前に試用期間が終了した場合、ソフトウェアは動作を停止します。

      注意: 必要に応じて、移行プロセスが完了した後にライセンスキーをインストールすることもできます。
  2. 事前印刷フォームの置換機能を使用している場合、ターゲットシステムからmedia.zipファイルをエクスポートし、ソースシステムにコピーします。電子フォームが含まれるメディアをエクスポートするの手順に従ってください。
  3. ステップリソースをインポートすると、参照するファイルはエクスポートパッケージに含まれません。ステップリソースで参照されているファイルをソースシステムからターゲットシステムに手動でコピーします。移行アシスタントを開始する前に、ターゲットシステムにファイルをコピーしてください。
    1. すべてのステップリソースをインポートするには、ソースシステムからターゲットシステムの同じディレクトリーに、/aiw/aiw1/StepResources の内容をコピーします。
    2. 特定のステップリソースをインポートするには、エクスポートしたXMLファイルを開きます。エクスポートした各ステップリソースのエントリーを検索し、StepResource.Fileプロパティーを見つけます。その値で、そのステップリソースに関連付けられているRSCファイルの名前を見つけます。例えば、この値の場合、以下のようになります。
      <property name="StepResource.File" value="{"fileName" : 
      "/aiw/aiw1/StepResources/
      1992052c6ef44a229b8b43d77232bf53.rsc1992052c6ef44a229b8b43d77232bf53.rsc
      " , &quot;,"displayName" : "
      Ricoh_Export-2019-08-26_13-30-04.xml"}"/>

      ファイル名は、次のようになります。1992052c6ef44a229b8b43d77232bf53.rsc

    3. ソースシステムでファイルを検索し、ターゲットシステムの同じディレクトリーにコピーします。
  4. 移行アシスタントは、いかなる種類の資格情報も移行できません。ただし、資格情報を必要とするオブジェクトがターゲットシステムに存在しない場合は、インポートに失敗します。ここで、ソースシステムから パスワードセッション静的な資格情報をエクスポートします。 移行アシスタントを開始する前に、ターゲットシステムにコピーします。
      注意:
    • 秘密鍵の資格情報は、使用するシステムで作成する必要があるため、エクスポートはできません。秘密鍵の資格情報を使用するオブジェクトは、 移行アシスタントで失敗し、その後手動で再作成する必要があります。
  5. 移行に失敗する可能性のある一般的な問題を防止します。
    1. データ損失のリスクを回避するために、ソースシステムとターゲットシステムの両方のスナップショットまたはバックアップを取ります。
        注意:
      • 移行アシスタントを使用して別のコンピュータでアップグレードしても、ソースシステムには影響せず、データと設定が維持されます。安全対策として、両方のシステムをバックアップすることをお勧めします。
    2. 製品アップデート機能が両方のシステムに同じレベルでインストールされていることを確認します。Feature Managerで、両方のシステムの 製品アップデート機能を検索し、 インストールされたバージョン列の値を比較します。
        注意:
      • ターゲットシステムのバージョンが上位である場合は、移行中にパッケージをダウンロードする機会があります。その後、ソースシステムのFeature Managerページで パッケージのインポートを使用して 製品アップデートをインストールできます。
      • ソースシステムのバージョンが上位である場合は、/opt/infoprint/ippd/availableで最新の製品アップデートパッケージを見つけます。パッケージ名はProductUpdate-3.4.version_number.epkです。パッケージをダウンロードし、ターゲットシステムにログインします。Feature Managerを開き、パッケージをインポートし、インストールします。

        詳しくは、インポートパッケージを使用して機能を追加またはアップグレードするを参照してください。

    3. ファイルシステムの容量を確認します。移行を成功させるためには、ターゲットシステムに少なくともソースシステムと同程度の容量が必要です。
    4. ウイルス対策ソフトウェアやセキュリティーソフトウェアなど、ファイルをスキャンしたりロックしたりするソフトウェアで、インストールまたはパフォーマンスの妨げになる可能性のあるものは無効にします。

1.2.3.2.2 移行アシスタントを稼働する

移行アシスタントを使用すると、オブジェクトは1つのRICOH ProcessDirector システムからもう1つのシステムに転送されます。このプロセスにより、大量のオブジェクトのインポートに伴うヒューマンエラーの可能性を大幅に抑えることができます。
始める前に、移行元システム(ソースシステム)のログインページのURLを確認してください。移行を続行するには、ソースシステムとターゲットシステムの両方の管理者権限が必要です。
    注意:
  • RICOH ProcessDirectorI put my best mar ユーザーIDは、おそらく新しいシステムにまだ存在しないため、aiwユーザーを使ってターゲットシステムにログインすることをお勧めします。
  • ターゲットシステムにログインするための新しい管理者ユーザーを作成することができますが、そのユーザーがソースシステムに存在する場合、移行中に上書きされます。
移行アシスタントを使用するには、以下の操作を⾏います。
  1. RICOH ProcessDirectorターゲットシステムにaiwユーザーとしてログインします。
  2. 管理タブをクリックします。
  3. 左のペインで、ユーティリティー 移行アシスタントをクリックします。
  4. 別のシステムからインポートを選択します。
  5. ソースシステムに管理者ユーザー名とパスワードでログインします。
      注意:
    • ソースシステムのログインページの完全なURLを提供する必要があります。
  6. 検証ページで、表示された情報がすべて正しいことを確認し、 続行をクリックします。
  7. 準備のページで、移行失敗の可能性を減らすために推奨されるアクションを確認します。それぞれのステップで、完了するか無視するかの選択肢があります。 保存して続行をクリックして、移行を進めます。
    例えば、このステップでは、製品アップデート機能が両方のシステムに同じレベルでインストールされていることを確認できます。Feature Managerで、両方のシステムの 製品アップデート機能を検索し、 インストールされたバージョン列の値を比較します。
    • ターゲットシステムのバージョンが高い場合は、移行アシスタントのダウンロードボタンをクリックしてパッケージをシステムに保存します。その後、ソースシステムで パッケージのインポートを使用して 製品アップデートをインストールできます。
    • ソースシステムのバージョンが上位である場合は、/opt/infoprint/ippd/availableで最新の製品アップデートパッケージを見つけます。パッケージ名はProductUpdate-3.4.version_number.epkです。パッケージをダウンロードし、ターゲットシステムにログインします。Feature Managerを開き、パッケージをインポートし、インストールします。

      詳しくは、インポートパッケージを使用して機能を追加またはアップグレードするを参照してください。

  8. 機能ページで、 機能をチェックをクリックして、システムにインストールされている機能を比較します。続行するには、ソースシステムとターゲットシステムの両方に同じ機能がインストールされていることを確認します。
    不足している機能があれば、保存して続行をクリックします。インストールする機能を確認し、 OKをクリックします。Feature Managerが開くので、足りない機能をインストールできます。機能がインストールされたら、RICOH ProcessDirectorターゲットシステムに再度ログインし、 移行アシスタントに戻ります。両方のシステムに同じ機能が含まれている場合は、 続行をクリックして、移行を続行します。
      注意:
    • 初めて機能を購入した場合、その機能はターゲットシステム上にのみ存在することができます。
    • リコーのAdvanced Solutions Practiceでソースシステムに追加機能をインストールした場合、その機能パッケージをターゲットシステムに転送する必要があります。リコー担当者にお問い合わせください。
  9. オブジェクトページで、ソースシステムからすべてのオブジェクトを移行するか、特定のオブジェクトを移行するかを選択します。
    すべてのオブジェクトを移行することをお勧めしますが、この機会にシステムから一部のオブジェクトを削除したい場合は、移行するオブジェクトを選択することができます。選択的にオブジェクトを移行する場合は、オブジェクトを選択をクリックし、移行したいオブジェクトを選択します。

    移行オプションを使用すると、ターゲットシステム上の同じ名前のオブジェクトを、ソースシステムの対応するオブジェクトで上書きすることができます。

  10. 設定ページで、以前に構成された移行するシステム設定を選択します。これらの設定は、 管理ページの 設定セクションで行います。インポートする設定を選択し、 保存して続行をクリックします。
  11. 移行プロセスを進める前に、ソースシステムからインポートする構成を確認します。選択を変更する必要がある場合は、編集を選択することで、移行選択の設定ステップに移動できます。
  12. すべて確認したら、移行を開始をクリックします。
    移行アシスタントは、進行状況を表示しながらオブジェクトと設定のインポートを開始します。移行ログファイルをダウンロードして、移行エラーが発生したときの詳細や、移行が完了したときの最終バージョンを確認することができます。
  13. 確認が必要なエラーがある場合は、ZIPファイルのログをダウンロードします。
  14. ZIPファイルをダウンロードしたら、ページ上部のXボタンをクリックして 移行アシスタントを終了します。
    注意:
  • ウィンドウの右上隅にあるX、次に変更の保存をクリックすると、移行中の進捗状況をいつでも保存することができます。これにより、移行プロセスの中断したところに戻って、プロセスを完了させることができます。
  • 移行プロセスを完了するには、アップグレードプロセスを完了するを参照してください。

1.2.3.2.3 アップグレードプロセスを完了する

RICOH ProcessDirector をアップグレードした後、移行を楽に行うため、さらにいくつかの手順が必要です。
同じコンピューターでアップグレードした場合、アップグレードプロセスで、オブジェクトはRICOH ProcessDirectorの新しいバージョンと互換性のあるバージョンへと変換されます。既存のユーザーとグループはすべて存在するため、ユーザーは以前と同じ名前を使用してログインでき、同じレベルの権限を持ちます。ログインすると、プリンター、入力機器および他のオブジェクトをすべて見ることができます。

別のコンピューターでアップグレードした場合、ログインして、インポートしたすべてのオブジェクトを閲覧することができるはずです。しかし、移行プロセスを完了するには、まだ手動ステップがいくつか必要です。

アップグレードプロセスを完了するには、次の手順に従います。

  1. 移行アシスタントを使用して別のコンピューターにアップグレードした場合は、次のアクションを実行します。
    1. 移行プロセス中に無効にされたウイルス対策ソフトウェアやセキュリティソフトウェアを再度有効にします。
    2. 移行アシスタントはTLS設定情報をインポートできません。新しいシステムで再度設定する必要があります。
    3. 1次サーバーをあるひとつのオペレーティングシステムから別のオペレーティングシステムに移行した場合(特にWindowsからLinux、またはその逆に移行した場合)、ワークフローのステップで使用されているすべてのパスを確認し、更新します。

      すべてのディレクトリーパスが新システムのディレクトリー構造に更新されていることを確認します。RICOH ProcessDirector AIXからLinuxまたはWindowsに移行する場合、このステップは不可欠です。

    4. インポートに失敗したオブジェクトなどのエラーがないか、ログを確認します。
      秘密鍵の資格情報を使用するオブジェクトは、資格情報が存在しないためインポートに失敗します。ターゲットシステム上で秘密鍵の資格情報を再作成し、それらのオブジェクトを手動で作成します。
    5. すべての構成ファイルを正しい場所にコピーし、ジョブがそのファイルを見つけられるようにします。

      /aiw/aiw1 ファイルシステムの外に保存した構成ファイルをすべて回復しておきます。

    6. バージョン3.10.2より前のRICOH ProcessDirectorシステムでカスタムポートレットを作成した場合、それをRICOH ProcessDirectorバージョン3.12以降のシステムにインポートすることはできません。ソースシステムでカスタムポートレットを再作成してください。
    7. 2次サーバーとアプリケーションサーバーを更新し、移行したオブジェクトがアップグレードしたシステムと接続できることを確認します。

      詳しくは、アプリケーションと2次サーバーを設定するを参照してください。

        注意:
      • 2次サーバーとアプリケーションサーバーに接続されているすべての入力装置とプリンターが正常に機能していることを確認します。
      • Avanti、PitStop、およびUltimate Impostrip®など、これらのシステムで実行されているすべてのアプリケーションが接続できることを確認します。
    8. RICOH Supervisor Connect機能を使用している場合、移行アシスタントはいくつかの設定をコピーしましたが、接続プロセスを完了できません。

      RICOH Supervisorへの接続は、RICOH Supervisorにデータを送信するためにセットアップする を参照してください。

    9. バージョン3.11.2より前のRICOH ProcessDirector で作成されたカスタム文書プロパティーを使用する場合、 /aiw/aiw1/config/docCustomDefinitions.xmlをターゲットシステムにコピーし、 docCustomユーティリティーを実行してそれらをアクティブにします。RICOH ProcessDirector 3.11.2で カスタムプロパティーページを使って作成されたカスタム文書プロパティーは、その他のプロパティーと同様に移行します。
    10. 新システムを本番稼動させる前に、システム設定から「最小ジョブ番号」の値を設定し、ジョブ番号の同期を取ります。
  2. 2次サーバーとアプリケーションサーバーを新しいレベルに更新します。
  3. ユーザーに、初めてログインする前にブラウザーのキャッシュをクリアするよう通知します。

    ユーザーが新しいレベルを使おうとしたときに、ブラウザーのキャッシュに保存されている情報によってエラーが発生することがあります。キャッシュをクリアすることで、このようなエラーを防止できます。

1.2.3.3 InfoPrint Manager から RICOH ProcessDirector に移行する

InfoPrint Manager 印刷環境に精通している場合、RICOH ProcessDirector に移行するには、多少の調整が必要となる場合があります。各システムで実行できるオブジェクトとタスクは、名前は異なりますが、その機能の多くはよく似ています。このトピックの情報は、InfoPrint Manager オブジェクトおよびタスクの一部を、RICOH ProcessDirector 内の同様の概念にマップしたものです。
ユーザーインターフェース

最初に気付くことは、RICOH ProcessDirector で使用する個々の操作インターフェースや管理インターフェースとは異なり、InfoPrint Manager へのアクセスに使用されるユーザーインターフェースが 1 つしかないことです。ただし、ユーザーインターフェースに表示される情報や機能は、使用するユーザー名が属するセキュリティーグループによって変わります。管理者グループに属するユーザー名を使用してログインした場合は、ユーザーインターフェースの[管理]ページにアクセスし、使用可能なすべてのアクションを実行することができます。スーパーバイザーグループのメンバーであるユーザー名を使用してログインした場合は、[管理]ページにアクセスできますが、実行できるのはアクションのサブセットのみです。オペレーターモニターグループのメンバーとしてログインした場合は、インターフェースに[管理]ページは表示されません。

オブジェクト

RICOH ProcessDirector および InfoPrint Manager のオブジェクト間に正確なマッピングは存在しませんが、InfoPrint Manager 内のオブジェクトに機能が類似したオブジェクトが RICOH ProcessDirector システムに多く存在します。

InfoPrint Manager オブジェクトとそれに類似する RICOH ProcessDirector オブジェクト
InfoPrint Manager オブジェクト RICOH ProcessDirector オブジェクト
論理宛先(初期値ジョブ(IVJ)の有無に関係なし) 入力装置
Download for OS/390(MVS)レシーバー Download入力装置

このタイプの入力装置は、AFPサポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。

実宛先 プリンター
ジョブ ジョブ
論理宛先のホットフォルダー属性 ホットフォルダー入力装置
補助シート バナーページ
変換オブジェクト RunExternalStepステップテンプレートから作成されるステップ
ResourceContextオブジェクト ステップ、ステップテンプレート、またはプリンターでのAFPリソースパスプロパティーの値。

このプロパティーは、AFPサポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。

タスク

RICOH ProcessDirectorで、InfoPrint Managerを使用して実行できるのと同じタスクの多くを実行できます。

InfoPrint Manager タスクとそれに類似する RICOH ProcessDirector タスク
InfoPrint Manager タスク RICOH ProcessDirector タスク
ジョブおよび文書のデフォルトを作成する。 ワークフローに追加するステップごとにジョブデフォルトプロパティーを設定します。
pdprコマンドを使用してジョブを実行依頼します。 クライアントシステム上の pdpr スクリプトのインストールと RICOH ProcessDirector の構成の説明にしたがって、ジョブを受け受信するようにします。通常どおり、ジョブを実行依頼します。
    注意:
  • RICOH ProcessDirector 内の pdpr スクリプトは、InfoPrint Manager 内の pdpr コマンドが受け入れるすべてのオプションを受け入れるわけではありません。詳しくは、サポートされているpdprオプションの情報を参照してください。
複数のデータセットジョブを単一の RICOH ProcessDirector ジョブとして受け取ります。 Download入力装置のプロパティーノートブックを開きます。拡張タブをクリックします。 データセットのマージプロパティーを はいに設定します。

この機能は、AFPサポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。

ジョブ状況を確認する。 [ジョブ]テーブルを使用して、ジョブを検索します。ジョブ番号をクリックすると、そのジョブのプロパティーノートブックが開きます。状況タブをクリックします。
メディア、部数、優先順位、その他の多くのジョブプロパティーを表示または変更する。 [ジョブ]テーブルを使用して、ジョブを検索します。ジョブ番号をクリックすると、そのジョブのプロパティーノートブックが開きます。
ジョブを一時停止して再開する。 [ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして、停止および 続行をクリックします。
ジョブを中断する。 [ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして、停止をクリックします。次に、ジョブが現在印刷されている場合は、オプション すぐに停止し、印刷された最終ページを記憶を選択します。
ジョブを保留および保留解除する。 オペレーターがジョブの印刷を続行するためのアクションを実行するまで、ワークフロー内の特定の位置でジョブの処理を停止するように、ワークフローを構成します。
印刷するページ範囲を変更する。 [ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして、再印刷をクリックしてから、再印刷するページを選択します。
ジョブを別の宛先へ移動する。 [ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして、スケジュールをクリックします。
ジョブを先頭にする。 [ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして、プロモートをクリックします。
ジョブを保存する。 同じ時間の同じワークフローを使用して処理されるすべてのジョブを保存するには、RetainCompletedJobsステップテンプレートを基にしたステップを作成し、 保存期間プロパティーを設定します。特定のジョブを長時間または短時間保存するには、そのジョブの 保存期間プロパティーの値を変更します。
保存されたジョブを表示する。 [システムの要約]ポートレットで、完了をクリックします。
保存されたジョブを再実行依頼する。 [ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして、再印刷または 再処理をクリックします。
ジョブの保存時間を変更する。 [ジョブ]テーブルを使用して、ジョブを検索します。ジョブ番号をクリックすると、そのジョブのプロパティーノートブックが開きます。一般タブをクリックします。そのジョブの 保存期間プロパティーの値を変更します。
ジョブを取り消す。 [ジョブ]テーブルで1つ以上のジョブを右クリックして、削除をクリックします。

ジョブが現在印刷されている場合は、[ジョブ]テーブルでジョブを選択し、停止をクリックしてから すぐに停止し、ジョブの残りの部分を廃棄オプションを選択します。

ジョブを削除する。 [ジョブ]テーブルで1つ以上のジョブを右クリックして、削除をクリックします。
ジョブログを表示する。 [ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして、ログの表示をクリックします。
ジョブを終了させる、エラーメッセージの数を設定する。 この数のエラーメッセージが出力された後に、同じワークフローを使用して処理されるすべてのジョブを終了するには、PrintJobsステップテンプレートを基にしたステップを作成し、 ジョブを停止するメッセージの数プロパティーを設定します。この数より多いか少ないエラーメッセージが出力された後に特定のジョブを停止するには、そのジョブの ジョブを停止するメッセージの数プロパティーの値を変更します。

この機能は、AFPサポート機能がインストールされている場合にのみ、AFPプリンターで使用可能になります。

プリンターを作成する。

管理ページで、左のペインにある装置 プリンターをクリックし、 追加をクリックします。

プリンターのプロパティーを表示または変更する。 メインページのプリンターポートレットで、プリンター名をクリックします。
プリンター状況を確認する。 [プリンター]ポートレットを参照します。[プリンター]アイコンが明るい青である場合、プリンターは作動可能です。アイコンが赤の場合、プリンターにはアテンションが必要です。矢印が青である場合、プリンターは使用可能です。黄色の場合、プリンターは使用できません。追加の状況については、プリンターの名前をクリックしてそのプリンターのプロパティーノートブックを開きます。状況タブをクリックします。
プリンターを一時停止する。 [プリンター]ポートレットでプリンターを右クリックして、停止をクリックします。
プリンターを前送りまたは後送りする。 プリンターで印刷中のジョブに対してジャンプアクションを使用します。

この機能は、AFPサポート機能がインストールされている場合にのみ、AFPプリンターで使用可能になります。

プリンターをシャットダウンする。 メインページのプリンターポートレットで、プリンターを右クリックして シャットダウンを選択します。
プリンターログを表示する。 メインページのプリンターポートレットで、プリンターを右クリックして ログの表示を選択します。
ホットフォルダーとして使用するディレクトリーを作成する。 RICOH ProcessDirector グループ (デフォルトは aiwgrp1) の RICOH ProcessDirector システムユーザー (デフォルトは aiw1) が、ホットフォルダー入力装置の フォルダー位置および ステージング位置として指定するディレクトリーの所有者である必要があります。ホットフォルダー入力装置を作成するときに指定したディレクトリーが存在しない場合は、RICOH ProcessDirector によってそのディレクトリーが作成され、適切な所有権が設定されます。
ユーザーインターフェースに表示される情報をフィルターに掛ける。

システムサマリーポートレットまたはプリンターポートレットのリンクを使用するか、ジョブテーブルの上部にあるフィルターフィールドフィルターアイコンイメージに入力します。

ユーザー出口を使用してアカウンティング情報を生成する。 ainurpt7ainurpt8、および ainurpt9 の各出口は RICOH ProcessDirector に組み込まれており、ユーザー出口プログラムとして実行されるようにセットアップできます。
ユーザー出口を使用してジョブの完了情報をログに記録する。 ainuxjobcompletion 出口は RICOH ProcessDirector に組み込まれており、InfoPrint Manager と同じログに情報を書き込みます。どのプログラムが項目を出力したのかはプリンター名で識別できます。これは、ログの項目では、RICOH ProcessDirectoraiw1 を、RICOH ProcessDirector のユーザーインターフェースに表示されるプリンター名に追加するためです。
オンライン使用説明書を開く。

ページの右上隅にある(情報アイコン)ボタンをクリックし、 ヘルプを選択します。

1.2.3.4 RICOH InfoPrint Transform ManagerからRICOH ProcessDirector Transform Featureに移行する

印刷ジョブを変換するため、InfoPrint Transform ManagerRICOH ProcessDirector を使用している場合、RICOH ProcessDirector Transform Featureに変更するために以下の作業を行う必要があります。
重要: 同時に Transform Featureと InfoPrint Transform Manager で操作できるよう、RICOH ProcessDirector を構成することはできません。

Advanced Transform Featureに移行している場合は、この処理を実行する必要はありません。Advanced Transform Featureを構成するための既存の説明に従ってください。

InfoPrint Transform Manager から RICOH ProcessDirector Transform Featureに移行するには、以下のようにします。

  1. InfoPrint Transform Managerがインストールされているコンピューターに、RICOH ProcessDirector Transform Featureをインストールします。
    最初の Transform Featureをインストールするとき、自動的に InfoPrint Transform Manager がアンインストールされます。
  2. RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースに戻ります。システム設定ページのTransform FeatureサーバーのIPアドレスまたはホスト名プロパティーに、上記の値が含まれていることを確認します。

1.2.4 システムを構成する

RICOH ProcessDirectorの構成作業には、オブジェクト(入力装置など)のプロパティーの追加および設定、さらに外部プログラムのセットアップといった、より高度な作業も含まれます。

1.2.4.1 システムプロパティーを設定する

システムプロパティーは、1次サーバーとすべてのアプリケーション/2次サーバーを含む RICOH ProcessDirector環境全体に適用されます。一部のプロパティーは、RICOH ProcessDirector が作成するすべてのジョブに適用されます。
システムプロパティーを設定するには、以下のようにします。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左側にある設定 システムをクリックします。
  3. 変更したいプロパティーの値を入力します。
  4. 保存をクリックします。

1.2.4.2 ジョブ実行依頼を準備する

さまざまな手段(LPDプロトコル、FTP、SCP、ファイルのコピー、メインページの[ジョブの実行依頼]ポートレットなど)を使用して、ジョブをRICOH ProcessDirectorに実行依頼できます。使用する実行依頼の方法に関係なく、いくつかの準備が必要です。AFPサポート機能がインストールされている場合は、Download for z/OSまたはAFP Download Plusを使用して、ジョブを実行依頼できます。

Web Services Enablement機能をインストールする場合は、SOAPまたはREST Webサービス接続を使用して、他のアプリケーションからファイルを取得し、ジョブとして処理できます。

ジョブ実行依頼とは、入力装置がモニターするディレクトリーに入力ファイルを配置する方法です。入力装置はジョブを作成し、そのジョブにワークフローを割り当て、ワークフローを開始します。

1.2.4.2.1 Download for z/OS を使用できるように構成する

管理者がz/OSで構成タスクを完了するまで、Download for z/OSは、データセットをz/OSからRICOH ProcessDirectorシステムに送信できません。また、管理者は対応するタスクを RICOH ProcessDirector システムで行って、データセットを受信する入力装置、およびそのデータセットが割り当てられているワークフローを構成します。
この手順を開始する前に、提供されているワークフローを検討してください。ワークフローに組み込みたいステップの一部またはすべてが含まれているワークフローが見つかった場合は、そのワークフローをコピーして、要件に合うように変更することができます。Download for z/OS とともに使用する場合は、 DownloadAFP および DownloadLineData というワークフローがお勧めです。

さらに、RICOH ProcessDirectorが提供するDownload入力装置のいずれかを使用できるかどうか、またはそのインストールにカスタマイズされた入力装置がインストールに必要かどうかを決定します。RICOH ProcessDirectorには、いくつかのDownload入力装置があり、わずかな変更のみで使用することも、コピーしてカスタマイズしたDownload入力装置を作成することもできます。

Download for z/OS を使用するように構成するには、次の手順に従います。
  1. Download for z/OS によって実行依頼されたジョブが従う処理ステップが含まれているワークフローを、RICOH ProcessDirector システムでコピーして変更します。

    1つ以上のワークフローをコピーして変更するには、次の手順に従います。

    1. ワークフロータブをクリックします。
    2. コピーするワークフローを右クリックして、コピーを選択します。
    3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
    4. ワークフローエディターで各ステップを右クリックしてプロパティーを選択します。必要に応じて、プロパティーを変更します。
    5. このワークフローを使用して処理されるジョブで必要なAFPリソース(フォント、オーバーレイ、ページセグメントなど)が入力ファイルとともにインラインで送信されない場合は、そのリソースがRICOH ProcessDirectorシステムで使用できることを確認します。RICOH ProcessDirectorのすべてのコンポーネントで使用できるように、これらのリソースを/aiw/aiw1/resources(Linux)もしくはC:\aiw\aiw1\resources(Windows)または/usr/lpp/psf/reslib(Linux)もしくはC:\Program Files (x86)\Ricoh\PSF\reslib(Windows)に移動しておくことをお勧めします。上記のディレクトリーを使用できない場合は、ワークフローのいずれかのステップで、リソースを保持するディレクトリーを指すように AFPリソースパスプロパティーを設定できます。
        注意:
      • AFP リソースパスは、 EnableRepositioningCreatePageRangesPrintJobsConvertLineDataJobIntoAFP など、さまざまなステップテンプレートでデフォルトジョブプロパティーとして設定できます。値はステップの1つで設定すれば十分です。 残りのステップはその値を継承します。
    6. 新しいワークフローを使用する準備ができているときは、[有効/無効]スイッチ()をオンの位置に変更して、ワークフローを保存して有効にします。
    7. 追加のワークフローを作成する場合は、上記の手順を繰り返します。
  2. RICOH ProcessDirectorシステムで、受信するz/OSデータセットに正しいワークフローまたはタイプを割り当てるように入力装置を構成します。提供されている Download 入力装置の 1 つをコピーしてその名前を変更し、下の説明にある設定値を確認または更新します。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
    3. コピーする Download 入力装置を右クリックして、コピーを選択します。
        注意:
      • RICOH ProcessDirector がコピーアクションで作成する新しい入力装置のタイプは、コピー元の入力装置と同じになります。ホットフォルダー または LPD 入力装置をコピーすることで新しい Download 入力装置を作成することはできません。
    4. 左側にあるすべてのタブを表示をクリックして、この入力装置のプロパティーをすべて表示します。
    5. 次のプロパティーの値を確認または更新します。
      ポート番号
      この入力装置が Download for z/OS との通信に使用するポート番号。z/OS上の経路指定制御データセットで使用できるように、指定したポート番号を書き留めておいてください。InfoPrint Manager for Windowsがこのz/OSシステムからのジョブも受信している場合は、InfoPrint Managerが使用していないポート番号を確実に割り当ててください。
      フォルダー位置
      Download for z/OS からデータセットを受信する 1 次コンピューター上のディレクトリー。ここでリストするディレクトリーのサイズが、ファイルシステムを埋め尽くすことなく、Download for z/OS が送信するデータの量を処理できるだけの大きさになるように、ファイルシステムがセットアップされていることを確認してください。
      ステージング位置
      入力ファイルがジョブとして実行依頼される前に、RICOH ProcessDirectorが入力ファイルを移動するディレクトリー。ここでリストするディレクトリーのサイズが、ファイルシステムを埋め尽くすことなく、Download for z/OS が送信するデータの量を処理できるだけの大きさになるように、ファイルシステムがセットアップされていることを確認してください。入力ファイルの2つのコピーが常にシステムに存在している場合があります。 1つは フォルダー位置ディレクトリーにあり、もう1つは ステージング位置ディレクトリーにあります。
    6. 入力装置が単一または複数のデータセットジョブを受け入れる必要がある場合は、次の操作を実行します。
      1. 実行依頼ステッププロパティーを SubmitInputFilesに設定し、 ワークフロープロパティーを ParentNoPrintに設定します。
      2. どのようにして入力装置で単一ジョブまたは子ジョブごとにワークフローを割り当てるかを決定します。次のいずれかを選択できます。
        • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを 設定なしに設定し、 子ワークフロープロパティーを既存のワークフローの名前に設定して、この入力装置が処理するすべてのジョブに同じワークフローを割り当てます。
        • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを SetJobTypeFromRules に設定し、 子ワークフロー構文解析規則プロパティーを使用して、JCL パラメーター値からワークフローを設定できる制御ファイルの名前を指定します。

          RICOH ProcessDirector には、JCL パラメーターの値を使用してワークフローを設定するサンプル制御ファイルが用意されています。このサンプル制御ファイルは receive_jcl_jobtype.cfg と呼ばれ、/aiw/aiw1/samples/rules/ (Linux) または C:\aiw\aiw1\samples\rules\ (Windows) ディレクトリーにインストールされています。このファイルを /aiw/aiw1/control_files/rules/ (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\rules\ (Windows) ディレクトリーにコピーして、要件に合うように変更し、ご使用のファイルを指すように 子ワークフロー構文解析規則プロパティーの値を更新できます。

        • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを SetJobTypeFromFileNameに設定し、 子ワークフローパターンプロパティーを使用して、RICOH ProcessDirectorが入力ファイル名の中で検索し、ワークフロー名として使用する必要がある文字列を指定します。この方法を使用する場合、対応する名前を持つワークフローが存在することを確認してください。

          注意:
        • 複数の入力データセットを単一のジョブにマージする場合は、入力装置の複数のデータセットのマージプロパティーで はいを指定します。RICOH ProcessDirector for Windowsを使用してデータセットをマージしている場合は、 宛先制御ファイルプロパティーを使用して、AFPリソースを検索するディレクトリーのリストを含むファイルを指定できます。

  3. z/OSで、Download for z/OS資料を使用して、Download for z/OSをインストールし、構成します。複数の Download for z/OS 機能サブシステム (FSS) を作成できます。
      注意:
    • Download for z/OSを、複数データセットモードで出口15とともに実行するときは、Download入力装置はそれぞれ1つのDownload for z/OS機能サブシステムアプリケーション(FSA)からのジョブだけを受け取れます。
  4. インストール済み環境の必要に応じて、APSUX15または APCUX15のいずれかの Download for z/OS 印刷パラメーター出口 15 をセットアップします。RICOH ProcessDirector で複数のデータセットが含まれる z/OS ジョブを処理する場合、この出口は -opa パラメーターで出力グループ ID OUTGRP を受け渡す必要があります。 OUTGRP 値は FIRSTNEXTLAST、または ONLY のいずれかとなります。
      注意:
    • IBMでは、インストール済み環境固有の要件に適合する出口をカスタマイズできます。詳しくは、IBMにお問い合わせください。
  5. z/OS上の経路指定制御データセットを更新して、ターゲット入力装置が稼働している親サーバーのTCP/IPアドレスを組み込みます。この経路指定制御データセットは、前のステップで検証または更新されたターゲット入力装置のポート番号も指定する必要があります。
    RICOH ProcessDirectorシステムのそれぞれの入力装置に異なるタイプのデータセットを送信する、経路指定制御データセットに含まれるRICOH ProcessDirector項目の例を次に示します。
    /**** RICOH PROCESSDIRECTOR ROUTING FOR LINE DATA
    DEST=PRT01,PRT02,       /* ALL DATA SETS WITH DESTINATION PRT01 PRT02
    CLASS=C,                /* AND A CLASS OF C
    IPADDR=9.99.176.136,    /* SEND TO RICOH PROCESSDIRECTOR AT THIS IP ADDRESS
    PORTNUM=7777;           /* AND THIS INPUT DEVICE PORT NUMBER
    
    /**** RICOH PROCESSDIRECTOR ROUTING FOR LINE DATA
    CLASS=A,               /* ALL DATA SETS WITH A CLASS OF A
    FORMS=BILLS,           /* AND WITH A FORMS VALUE OF BILLS
          RECEIPTS,        /* OR A FORMS VALUE OF RECEIPTS
    IPADDR=9.99.176.136,   /* SEND TO RICOH PROCESSDIRECTOR AT THIS IP ADDRESS
    PORTNUM=6001,          /* AND THIS INPUT DEVICE PORT NUMBER
    RETRY=3,               /* RETRY 3 TIMES IF TRANSMISSION FAILS
    RETRYINTV=60;          /* WAIT 60 SECONDS BETWEEN RETRY ATTEMPTS
    
    /**** RICOH PROCESSDIRECTOR ROUTING FOR POSTSCRIPT AND PDF
    DEST=PRT03,             /* ALL DATA SETS WITH DESTINATION PRT03
    CLASS=D,                /* AND A CLASS OF D
    IPADDR=9.99.176.136,    /* SEND TO RICOH PROCESSDIRECTOR AT THIS IP ADDRESS
    PORTNUM=8488,           /* AND THIS INPUT DEVICE PORT NUMBER
    SEND_REC_LENGTH=NO;     /* DO NOT PREPEND 2-BYTE LENGTH FIELD
    
  6. z/OSでz/OS Downloadプリンターに対するインストール済み環境固有の変更があれば、その変更を行います。例えば、管理者は RICOH ProcessDirector 固有の宛先名をプリンターに割り当てることができます。これによって、ジョブが DEST JCL パラメーターを使用して RICOH ProcessDirector 宛先を要求することが可能になります。
  7. z/OS Downloadプリンターをドレーンして再始動し、更新された経路指定制御データセットが使用されるようにします。
  8. ジョブを実行依頼して印刷し、Download for z/OS がスタンドアロンプログラムとしてエラーなしでデータセットを送信できることを確認します。
  9. 前のステップで作成した制御ファイルで、ジョブの JCL パラメーターに基づいてクラス書式宛先などのジョブスケジューリングプロパティーが設定されている場合、対応するスケジューリングプロパティーが RICOH ProcessDirector のターゲットプリンターに設定されていることを確認します。これらのスケジューリングプロパティーが一致しない場合、ターゲットプリンターにジョブをスケジュールすることはできません。
  10. RICOH ProcessDirector システムで、経路指定制御データセットのそれぞれの項目に対応する入力装置が接続され、使用可能になっていることを確認します。
  11. z/OSシステムで、ジョブをRICOH ProcessDirectorに実行依頼します。エラーが発生した場合、z/OSまたはRICOH ProcessDirectorからのメッセージに示されているエラーを訂正します。

1.2.4.2.2 AFP Download Plus を使用できるように構成する

管理者がz/OSで構成タスクを完了するまで、AFP Download Plusは、データセットをz/OSからRICOH ProcessDirectorシステムに送信できません。また、管理者は対応するタスクを RICOH ProcessDirector システムで行って、データセットを受信する入力装置、およびそのデータセットが割り当てられているワークフローを構成します。

この手順を開始する前に、提供されているワークフローを検討してください。ワークフローに組み込みたいステップの一部またはすべてが含まれているワークフローが見つかった場合は、そのワークフローをコピーして、要件に合うように変更することができます。AFP Download Plus とともに使用する場合は、 DownloadAFP および DownloadLineData というワークフローがお勧めです。

さらに、RICOH ProcessDirectorが提供するDownload入力装置のいずれかを使用できるかどうか、またはそのインストールにカスタマイズされた入力装置がインストールに必要かどうかを決定します。RICOH ProcessDirectorには、いくつかのDownload入力装置があり、わずかな変更のみで使用することも、コピーしてカスタマイズしたDownload入力装置を作成することもできます。

AFP Download Plus を使用するように構成するには、次の手順に従います。
  1. AFP Download Plus によって実行依頼されたジョブが従う処理ステップが含まれているワークフローを、RICOH ProcessDirector システムでコピーして変更します。

    1つ以上のワークフローをコピーして変更するには、次の手順に従います。

    1. ワークフロータブをクリックします。
    2. コピーするワークフローを右クリックして、コピーを選択します。
      DownloadAFP および DownloadLineData ワークフローは、AFP Download Plus とともに使用することをお勧めします。
    3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
    4. ワークフローエディターで各ステップを右クリックしてプロパティーを選択します。必要に応じて、プロパティーを変更します。
    5. このワークフローを使用して処理されるジョブで必要なAFPリソース(フォント、オーバーレイ、ページセグメントなど)が入力ファイルとともにインラインで送信されない場合は、そのリソースがRICOH ProcessDirectorシステムで使用できることを確認します。RICOH ProcessDirectorのすべてのコンポーネントで使用できるように、これらのリソースを/aiw/aiw1/resources(Linux)もしくはC:\aiw\aiw1\resources(Windows)または/usr/lpp/psf/reslib(Linux)もしくはC:\Program Files (x86)\Ricoh\PSF\reslib(Windows)に移動しておくことをお勧めします。上記のディレクトリーを使用できない場合は、ワークフローのいずれかのステップで、リソースを保持するディレクトリーを指すように AFPリソースパスプロパティーを設定できます。
        注意:
      • AFP リソースパスは、 EnableRepositioningCreatePageRangesPrintJobsConvertLineDataJobIntoAFP など、さまざまなステップテンプレートでデフォルトジョブプロパティーとして設定できます。値はステップの 1 つで設定すれば十分です。残りのステップはその値を継承します。
    6. ワークフローを保存して有効にするには、保存と有効化/無効化スイッチ()をオンの位置に変更します。
    7. 追加のワークフローを作成する場合は、上記のステップを繰り返します。
  2. RICOH ProcessDirectorシステムで、受信するz/OSデータセットに1つ以上の正しいワークフローを割り当てるように、入力装置を構成します。提供されている Download 入力装置の 1 つをコピーしてその名前を変更し、下の説明にある設定値を確認または更新します。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
    3. コピーする Download 入力装置を右クリックして、コピーを選択します。
        注意:
      • RICOH ProcessDirector がコピーアクションで作成する新しい入力装置のタイプは、コピー元の入力装置と同じになります。ホットフォルダー または LPD 入力装置をコピーすることで新しい Download 入力装置を作成することはできません。
    4. 左側にあるすべてのタブを表示をクリックして、この入力装置のプロパティーをすべて表示します。
    5. 次のプロパティーの値を確認または更新します。
      ポート番号
      この入力装置が AFP Download Plus との通信に使用するポート番号。z/OS上の経路指定制御データセットで使用できるように、指定したポート番号を書き留めておいてください。InfoPrint Manager for Windowsがこのz/OSシステムからのジョブも受信している場合は、InfoPrint Managerが使用していないポート番号を確実に割り当ててください。
      フォルダー位置
      AFP Download Plus からデータセットを受信する 1 次コンピューター上のディレクトリー。ここでリストするディレクトリーのサイズが、ファイルシステムを埋め尽くすことなく、AFP Download Plus が送信するデータの量を処理できるだけの大きさになるように、ファイルシステムがセットアップされていることを確認してください。
      ステージング位置
      入力ファイルがジョブとして実行依頼される前に、RICOH ProcessDirectorが入力ファイルを移動するディレクトリー。ここでリストするディレクトリーのサイズが、ファイルシステムを埋め尽くすことなく、AFP Download Plus が送信するデータの量を処理できるだけの大きさになるように、ファイルシステムがセットアップされていることを確認してください。入力ファイルの2つのコピーが常にシステムに存在している場合があります。 1つは フォルダー位置ディレクトリーにあり、もう1つは ステージング位置ディレクトリーにあります。
      エラーの報告
      問題判別に役立つよう、RICOH ProcessDirector によって内部処理エラーが AFP Download Plus に報告されるようにします。この機能を使用する場合は、このプロパティーを はいに設定します。
      戻りコードをホストに送信
      RICOH ProcessDirector と、ジョブをこの入力装置に実行依頼するホストシステムとの通信のいくつかの局面を制御します。 はいは、出口プログラムまたはスクリプトが報告する戻りコードを検査するまで、入力装置がホストシステムからの送信を完了しないことを意味します。
      • 戻りコードがゼロの場合、入力装置はメインフレームに成功を報告して、送信を終了します。
      • 戻りコードがそれ以外の値の場合、入力装置はメインフレームに失敗を報告して、送信を終了します。
      いいえは、戻りコードを検査または報告することなく、RICOH ProcessDirector がホストシステムからの送信を終了することを意味します。
    6. 入力装置が単一または複数のデータセットジョブを受け入れる必要がある場合は、次の操作を実行します。
      1. 実行依頼ステッププロパティーを SubmitInputFilesに設定し、 ワークフロープロパティーを ParentNoPrintに設定します。
      2. どのようにして入力装置で単一ジョブまたは子ジョブごとにワークフローを割り当てるかを決定します。次のいずれかを選択できます。
        • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを 設定なしに設定し、 子ワークフロープロパティーを既存のワークフローの名前に設定して、この入力装置が処理するすべてのジョブに同じワークフローを割り当てます。
        • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを SetJobTypeFromRules に設定し、 子ワークフロー構文解析規則プロパティーを使用して、JCL パラメーター値からワークフローを設定できる制御ファイルの名前を指定します。

          RICOH ProcessDirector には、JCL パラメーターの値を使用してワークフローを設定するサンプル制御ファイルが用意されています。このサンプル制御ファイルはreceive_jcl_jobtype.cfgと呼ばれ、/aiw/aiw1/samples/rules/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\samples\rules\(Windows)ディレクトリーにインストールされています。このファイルを/aiw/aiw1/control_files/rules/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\control_files\rules\(Windows)ディレクトリーにコピーして、要件に合うように変更し、そのファイルを指すように 子ワークフロー構文解析規則プロパティーの値を更新できます。

        • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを SetJobTypeFromFileNameに設定し、 子ワークフローパターンプロパティーを使用して、RICOH ProcessDirectorが入力ファイル名の中で検索し、ワークフロー名として使用する必要がある文字列を指定します。この方法を使用する場合、対応する名前を持つワークフローが存在することを確認してください。
  3. z/OSで、AFP Download Plus資料を使用して、AFP Download Plusをインストールします。z/OS用Print Services Facility (AFP Download Plus) (S550-0433)が提供する構成情報を使ってジョブをRICOH ProcessDirectorに送信するAFP Download Plus送信者を構成します。
    FSA ごとに JES 作業選択基準を定義する場合は、次を指定します。
    • IPADDR パラメーターでは、ターゲット入力装置が稼働している親サーバーの TCP/IP アドレス。
    • PORTNO パラメーターでは、ターゲット入力装置のポート番号。
  4. AFP Download Plus送信側およびFSAを開始します。
  5. 前のステップで作成した制御ファイルで、ジョブの JCL パラメーターに基づいてクラス書式宛先などのジョブスケジューリングプロパティーが設定されている場合、対応するスケジューリングプロパティーが RICOH ProcessDirector のターゲットプリンターに設定されていることを確認します。これらのスケジューリングプロパティーが一致しない場合、ターゲットプリンターにジョブを自動的にスケジュールすることはできません。
  6. RICOH ProcessDirectorシステムで、AFP Download Plusからジョブを受信するために作成した入力装置が接続されていて使用可能になっていることを確認します。
  7. z/OSシステムで、ジョブをRICOH ProcessDirectorに実行依頼します。エラーが発生した場合、z/OSまたはRICOH ProcessDirectorからのメッセージに示されているエラーを訂正します。

1.2.4.2.3 LPDプロトコルを使用するよう構成する

ユーザーがラインプリンターデーモン (LPD) プロトコルを使用してRICOH ProcessDirectorシステムにジョブを実行依頼できるようにするには、管理者がRICOH ProcessDirectorシステムで構成タスクを実行し、ジョブを受け取る入力装置を構成して、ジョブが割り当てられるワークフローを構成し、LPDプロトコルでジョブをRICOH ProcessDirectorに実行依頼できるホストを定義しておく必要があります。また管理者は、これらのホストに対していくつかの構成タスクを実行する必要がある場合もあります。
この手順を開始する前に、提供されているワークフローを検討してください。ワークフローに組み込みたいステップの一部またはすべてが含まれているワークフローが見つかった場合は、そのワークフローをコピーして、要件に合うように変更することができます。

さらに、RICOH ProcessDirectorで提供されるLPD入力装置のいずれかを使用できるかどうか、そのインストールにカスタマイズされた入力装置が必要かどうかを判断します。RICOH ProcessDirectorでは、LPD入力装置を提供しており、これにわずかな変更を加えてそのまま使用したり、これをコピーしてカスタマイズされたLPD入力装置を作成したりできます。

では、LPD入力装置が提供されています。
  1. RICOH ProcessDirectorに属していないLPDデーモンまたは処理(例えば、Common UNIX印刷システム[CUPS] LPD デーモン)が入力装置の親サーバーと同じシステムで実行されている場合は、それらを停止します。
    • SUSE Linuxでは、YaSTを開始し、システム ネットワークサービスをクリックしてLPDサービスを検索します。
    • Red Hat 6.7から最新の6.Xまででは、システム 管理 サービスを選択してLPDサービスを検索します。
    • Red Hat 7.1から最新の7.Xまででは、アプリケーション ユーティリティー ターミナルを選択し、次のコマンドを使用します。 systemctl list-units --type service --all

      LPDサービスを停止するには、次のコマンドを使用します。 systemctl stop <LPDサービス>

      重要:
    • CUPSをアンインストールしないでください。
  2. 入力装置の親サーバーがLinuxコンピューターで定義されている場合は、システム設定を更新し、LPDプロトコルを使用してジョブを実行依頼できるホストを指定します。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左側にある設定 システムをクリックします。
    3. LPDジョブを実行依頼できるホストフィールドで、許可されているホスト名またはIPアドレスを入力します。
      ホスト名とIPアドレスはセミコロンで区切ってください。
        注意:
      • ホスト名およびIPアドレスではワイルドカードを使用できます(例えば、*.acmeproducts.com192.*)。*という値は、すべてのホストがジョブの実行依頼を許可されていることを意味します。数字、小数点ワイルドカードしか含まれていない値は、IPアドレスと比較されます。ワイルドカードと少なくとも1つの英字が含まれている値はホスト名と比較されます。値が空の場合は、ホストはジョブの実行依頼を許可されていないことを意味します。
      • デフォルト値は*です。
      • 1次コンピューターからLPD入力装置にジョブを実行依頼することはできません。
      • 待機時間が長い場合やジョブが見つからない場合、LPDホストエントリーをIPアドレスまたは完全修飾ホスト名(*.acmeproducts.comの代わりにhostserver.co.acmeproducts.comなど)に設定します。
    4. 保存をクリックします。
  3. LPDジョブの実行依頼を許可した各システムで、印刷コマンドでサーバー名を指定できるかどうかを判別します。指定できない場合、次のいずれかのステップを実行して、入力装置にジョブを送信する印刷キューをシステムに作成します。
      注意:
    • Windowsの一部のバージョンの基本オペレーティングシステムに付属し、その他のバージョンではオプション機能として使用可能なLPRクライアントでは、サーバー名を指定できます。このLPRクライアントまたは同等のクライアントを使用するのであれば、Windowsに印刷キューを作成する必要はありません。
  4. SLES 12.0で印刷キューを作成するには、次の手順に従います。
    1. root ユーザーとしてログインします。
    2. YaSTを開始します。
    3. ハードウェア プリンターをクリックします。 プリンター構成が強調表示された状態で、 追加をクリックします。 接続ウィザードをクリックし、 ラインプリンターデーモン(LPD)プロトコルを選択します。
    4. IPアドレスまたはホスト名フィールドに、LPD入力装置が定義されているシステムのホスト名またはIPアドレスを入力します。
    5. キュー名フィールドにLPD入力装置の名前を入力し、 OKをクリックします。
    6. 任意の名前の設定フィールドにLPD入力装置の名前を入力します。この名前は、このLinuxシステム上で固有でなければなりません。LPD入力装置名は大文字と小文字が区別されますが、Linuxでは、大文字と小文字の違いを除けば同じ名前となるLPD入力装置名を複数定義することはできません。例えば、あるLPD入力装置にHotFolderLPDという名前を付けた場合は、別のプリンターにはhotfolderlpdという名前を付けることはできません。
    7. OKをクリックします。
  5. Red Hat 6.7から最新の6.Xまでで印刷キューを作成するには、次の手順に従います。
    1. rootユーザーとしてオペレーティングシステムにログインします。
    2. Gnomeデスクトップから、アプリケーション システムツール ターミナルをクリックします。
    3. ターミナルウィンドウで、system-config-printerと入力します。
    4. 新規ドロップダウンメニューの プリンターを選択します。
    5. ネットワークプリンターをクリックし、 LPD/LPRホストまたはプリンターを選択します。
    6. ホスト名フィールドに、LPD入力装置が定義されているシステムのホスト名またはIPアドレスを入力します。
    7. キューフィールドにLPD入力装置の名前を入力し、 進むをクリックします。
    8. 新規プリンターウィンドウで 進むをクリックします。
    9. 進むをもう一度クリックします。
    10. プリンター名フィールドにLPD入力装置の名前を入力します。
    11. 適用をクリックします。
  6. Red Hat 7.1から最新の7.Xまでで印刷キューを作成するには、次の手順に従います。
    1. rootユーザーとしてオペレーティングシステムにログインします。
    2. Gnomeデスクトップから、アプリケーション ユーティリティ ターミナルをクリックします。
    3. ターミナルウィンドウで、system-config-printerと入力します。
    4. 追加ドロップダウンメニューの プリンターを選択します。
    5. ネットワークプリンターをクリックし、 LPD/LPRホストまたはプリンターを選択します。
    6. ホスト名フィールドに、LPD入力装置が定義されているシステムのホスト名またはIPアドレスを入力します。
    7. キューフィールドにLPD入力装置の名前を入力し、 進むをクリックします。
    8. 新規プリンターウィンドウで 進むをクリックします。
    9. 進むをもう一度クリックします。
    10. プリンター名フィールドにLPD入力装置の名前を入力します。
    11. 適用をクリックします。
  7. LPDプロトコルを介して実行依頼されるジョブに実行する処理ステップを含むワークフローを、RICOH ProcessDirectorシステムでコピーして変更します。

    1つ以上のワークフローをコピーして変更するには、次の手順に従います。

    1. ワークフロータブをクリックします。
    2. コピーするワークフローを右クリックして、コピーをクリックします。
    3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
    4. 各ステップを右クリックして、プロパティーを選択します。必要に応じて、プロパティーを変更します。
      SetJobPropsFromTextFileステップの ジョブ名プロパティーから${Job.InputFile}を削除します。
    5. AFPサポート機能がインストールされており、このワークフローを使用して処理されるジョブに必要なAFPリソース(フォント、オーバーレイ、ページセグメントなど)を入力ファイルとともにインラインで送信しない場合は、そのリソースがRICOH ProcessDirectorシステムで使用できることを確認します。/aiw/aiw1/resourcesのすべてのコンポーネントで使用できるように、これらのリソースを/usr/lpp/psf/reslibまたはRICOH ProcessDirectorに移動しておくことをお勧めします。上記のディレクトリーを使用できない場合は、ワークフローのいずれかのステップで、リソースを保持するディレクトリーを指すように AFPリソースパスプロパティーを設定できます。
        注意:
      • AFPリソースパスは、 EnableRepositioningPrintJobsConvertLineDataJobIntoAFPなど、さまざまなステップテンプレートでデフォルトジョブプロパティーとして設定できます。値はステップの1つで設定すれば十分です。 残りのステップはその値を継承します。
    6. ワークフローを使用するには、保存して[有効/無効]スイッチ()をオンの位置に変更します。
    7. 追加のワークフローを作成する場合は、上記の手順を繰り返します。
  8. 受信する入力ファイルに正しいワークフローが割り当てられるように、RICOH ProcessDirectorシステムで入力装置を構成します。提供されているLPD入力装置の1つをコピーしてその名前を変更し、下の説明にある設定値を確認または更新することをお勧めします。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
    3. コピーする入力装置を右クリックして、コピーを選択します。
        注意:
      • 新しい入力装置のタイプは、コピー元の入力装置と同じになります。例えば、ホットフォルダーをコピーして新しいLPD入力装置を作成することはできません。
    4. 左側にあるすべてのタブを表示をクリックして、この入力装置のプロパティーをすべて表示します。
    5. 次のプロパティーの値を確認または更新します。
      入力装置名
      入力装置の名前にはスペースを含めないでください。LPRクライアントは、スペースが含まれている名前を処理できません。

      入力装置の名前の文字数を8文字に制限することをお勧めします。使用する印刷コマンドによっては、入力装置と同じ名前で送信システム上の印刷キューを作成する必要がある場合があります。一部のシステムでは、印刷キュー名は8文字に切り捨てられます。

      フォルダー位置
      許可されているホストからジョブを受け取る1次コンピューター上のディレクトリー。ここでリストするディレクトリーのサイズが、ファイルシステムを埋め尽くすことなく、LPRクライアントが送信するデータの量を処理できるだけの大きさになるように、ファイルシステムがセットアップされていることを確認してください。
      ステージング位置
      入力ファイルがジョブとして実行依頼される前に、RICOH ProcessDirectorが入力ファイルを移動するディレクトリー。ここでリストするディレクトリーのサイズが、ファイルシステムを埋め尽くすことなく、LPRクライアントが送信するデータの量を処理できるだけの大きさになるように、ファイルシステムがセットアップされていることを確認してください。入力ファイルの2つのコピーが常にシステムに存在している場合があります。 1つは フォルダー位置ディレクトリーにあり、もう1つは ステージング位置ディレクトリーにあります。
      親サーバー
      ファイルを受信する RICOH ProcessDirector サーバー。 例えば、実行依頼者は lprコマンドまたは lprafpコマンドでこのサーバー名を指定します。ここで指定されたサーバーはLPDプロトコルを介してジョブを受け入れるよう構成する必要があります。
    6. 1つ以上の入力ファイルと一緒にワークフローをジョブに割り当てるには、次の手順に従います。
        注意:
      • 親サーバーがLinuxの入力装置では、複数の子を持つ親ジョブは作成できません。この場合、入力ファイルごとに、1つの親ジョブと1つの子ジョブが作成されます。
      1. 実行依頼ステッププロパティーを SubmitInputFilesに設定し、 ワークフロープロパティーを ParentNoPrintに設定します。
      2. どのようにして入力装置で単一ジョブまたは子ジョブごとにワークフローを割り当てるかを決定します。次のいずれかを選択できます。
        • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを SetJobTypeFromRulesに設定し、 子ワークフロー構文解析規則プロパティーを使用して、印刷コマンドのオプションの値からワークフローを設定できる制御ファイルの名前を指定します。

          RICOH ProcessDirectorには、ワークフローを設定するために使用される2つのサンプル制御ファイルが用意されています。receive_lpd_jobtype.cfgおよびreceive_lpd_pdf_jobtype.cfgというサンプル制御ファイルが/aiw/aiw1/samples/rules/ディレクトリーにインストールされています。いずれかのファイルを/aiw/aiw1/control_files/rules/ディレクトリーにコピーして要件に合わせて変更できます。 その後に、目的のファイルを指すように 子ワークフロー構文解析規則プロパティーの値を更新できます。

        • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを SetJobTypeFromFileNameに設定し、 子ワークフローパターンプロパティーを使用して、RICOH ProcessDirectorが入力ファイル名の中で検索し、ワークフロー名として使用する必要がある文字列を指定します。この方法を使用する場合、対応する名前を持つワークフローが存在することを確認してください。
  9. 前のステップで作成した制御ファイルで、印刷コマンドのオプション値に基づいてメディアジョブサイズなどのジョブスケジューリングプロパティーが設定されている場合は、対応するスケジューリングプロパティーがRICOH ProcessDirectorのターゲットプリンターに設定されていることを確認します。これらのスケジューリングプロパティーが一致しない場合、ターゲットプリンターにジョブをスケジュールすることはできません。
  10. LPD入力装置が接続され、使用可能になっていることを確認します。
      注意:
    • LPD入力装置の場合、lpqコマンドに対する応答において、状況情報は返されません。
  11. 許可したホストシステムから、いくつかのテストジョブを実行依頼します。エラーが発生した場合は、ホストシステムまたはRICOH ProcessDirectorからのメッセージに示されているエラーを修正します。

1.2.4.2.4 pdpr コマンドを使用するように構成する

InfoPrint Manager から RICOH ProcessDirector に移行し、pdpr コマンドを使用してジョブを実行依頼する場合、同じ pdpr コマンドからジョブを受信し続けるように RICOH ProcessDirector を構成できます。
RICOH ProcessDirectorpdpr コマンドは、自己解凍型 Perl スクリプトにパッケージ化されたスクリプトです。スクリプトは、pdpr を使用してジョブを実行依頼するすべてのクライアントコンピューターにインストールする必要があります。1 次サーバーを構成する前に、指示に従ってスクリプトをクライアントコンピューターにインストールし、それらを正しく構成します (pdpr.cfg ファイルの更新を含む)。
RICOH ProcessDirectorpdpr スクリプトは、lprafp コマンドを作成してジョブを実行依頼し、フラグを追加してサポートされるジョブプロパティー値を 1 次サーバーに送信します。このため、1 次サーバーの構成は、LPD プロトコルを使用するように構成する構成ステップと似ています。

pdpr コマンドを使用するように構成するには

  1. RICOH ProcessDirectorに属さないLPDデーモンまたは処理(例えば、Common UNIX Printing System [CUPS] LPDデーモン)が、1次コンピューター(またはLPD入力装置の親サーバーである2次コンピューター)で実行されている場合は、それらを停止します。
    • SUSE Linuxでは、YaSTを開始し、システム ネットワークサービスをクリックしてLPDサービスを検索します。
    • Red HatまたはRed Hat由来のオペレーティングシステムで、ターミナルにアクセスして次のコマンドを使用します。systemctl list-units --type service --all

      LPDサービスを停止するには、次のコマンドを使用します。 systemctl stop <LPDサービス>

      重要:
    • CUPSをアンインストールしないでください。
  2. RICOH ProcessDirector を開きます。
  3. 管理タブをクリックします。
  4. 左側にある設定 システムをクリックします。
  5. pdpr スクリプトをインストールしたすべてのコンピューターが、 LPD ジョブを実行依頼できるホストプロパティーにリストされていることを確認します。
  6. pdpr スクリプトからジョブを受信するための LPD 入力装置を作成します。入力装置の名前が、pdpr.cfg ファイルに作成した規則で使用した名前と一致していることを確認します。

    pdpr を使用してジョブを実行依頼すると、pdpr オプションが lprafp コマンドのオプションに変換されます。LPD 入力装置では、[子ワークフロー構文解析規則]プロパティーにリストされたファイルを使用して、lprafp コマンドのオプションが RICOH ProcessDirector プロパティーにマップされます。

    [子ワークフロー構文解析規則]プロパティーのデフォルト値は、同じ receive_lpd_jobtype.cfg ファイルまたは receive_lpd_pdf_jobtype.cfg ファイルへのパスです。このファイルには、RICOH ProcessDirector がサポートする大部分の lprafp コマンドオプションのマッピングが含まれています。必要な場合は、ファイルを更新またはコピーして、さらにマッピングを追加できます。

1.2.4.2.5 FTPまたはSCPクライアントを準備する

ジョブをワークフローに投入するために、アプリケーションは、FTP(ファイル転送プロトコル)、SCP(セキュアコピープロトコル)、 RICOH ProcessDirectorWebサービスなどのさまざまな方法で、入力ファイルをホットフォルダーにコピーまたは送信します。

セキュリティーの観点から、管理者の多くはLinuxシステム上でFTPを使用不可にします。ファイル転送には、代わりに SCP が使用されます。一部の FTP ソフトウェアメーカーはこの慣例を認識しており、FTP が優先的に使用されるように、FTP クライアントに機能を追加しています。FTP に失敗すると、ソフトウェアは SCP などの他の方法を試します。

RICOH ProcessDirectorでは、データファイルを入力装置ディレクトリーに転送するために使用するプロトコルは問題ではありません。最も重要なことは、使用するメカニズムに関係なく、RICOH ProcessDirectorがファイルにアクセスできるようにするために適切な許可を持つユーザーIDとパスワードを使用してジョブが実行依頼されるようにすることです。

インストール時に、RICOH ProcessDirectorではRICOH ProcessDirectorグループ(デフォルトは aiwgrp1)を作成し、このグループに対するRICOH ProcessDirectorシステムユーザー (デフォルトは aiw1) 権限を与えます。グループおよびシステムユーザー名を割り当てでき、またはデフォルトを使用できます。RICOH ProcessDirectorグループに属しているユーザーはすべて、RICOH ProcessDirectorが作成するファイルにアクセスできます。RICOH ProcessDirectorファイルを直接処理することが必要なユーザーIDを持つユーザー(FTPまたはSCPでジョブを実行依頼するユーザーなど)が1次コンピューターにいれば、そのユーザーIDをRICOH ProcessDirectorグループに追加する必要があります。RICOH ProcessDirectorグループ名は、デフォルトグループとしてではなく、ユーザー用の追加グループとして使用してください。

FTP(システムでFTPが使用可能になっている場合)による、またはSCPを使用するFTPクライアントによるジョブの実行依頼方法を説明するとき、ジョブ実行依頼者に、RICOH ProcessDirectorグループのメンバーであるユーザーIDでログインする必要があることを伝えてください。他のユーザー ID を使用すると、RICOH ProcessDirector は正しいアクセス許可を入力ファイルに設定しないため、ジョブを処理することができません。削除され、正しく再実行依頼されるまで、このジョブは 受信フェーズで エラー状態のままです。

1.2.4.2.6 JDFジョブチケットを使用するように構成する

JDFチケットによってジョブを実行依頼する前に、ジョブを受け取る入力装置を構成する必要があります。また、ジョブが割り当てられるワークフローも構成する必要があります。Ricoh PDF プリンターとして定義されたプリンターは、パススループリンターまたはカスタム PDF プリンターとして定義されたプリンターよりも適切に JDF チケットで PDF ジョブを管理できます。

PDF を受け入れる Kodak プリンターの場合は、一部の JDF 情報を製造元が推奨する KDK データストリームでプリンターに送信できます。これには、Kodak のカットシートサポート機能が必要です。

PDF を受け入れる Xerox プリンターの場合は、一部の JDF 情報を製造元が推奨する XPIF または XRX データストリームで送信できます。これには、Xerox のカットシートサポート機能が必要です。

この手順を開始する前に、提供されるワークフローのいずれかに、必要とするステップの一部またはすべてが含まれているかどうか確認してください。適切なワークフローが見つかった場合は、それをコピーして、要件に合うように修正します。このワークフローには、SetJobPropsFromTextFile ステップテンプレートに基づくステップが組み込まれている必要があります。

    注意:
  • このステップテンプレートは、オプションの jobID.overrides.jdf ファイルを使用して、ジョブに追加プロパティーを設定できます。

さらに RICOH ProcessDirector が提供するホットフォルダー入力装置を使用できるかどうか、またはインストールにカスタマイズされた入力装置が必要であるかどうかを判断します。 RICOH ProcessDirector は複数のホットフォルダー入力装置を提供しており、小さな変更のみでそのまま使用したり、コピーしてカスタマイズされたホットフォルダー入力装置を作成したりすることができます。

最後に、使用するバッチ方式を決定します。JDFリスト、および パターンバッチ方式は、すべてJDF ジョブチケットを使用するジョブに適しています。

JDF ジョブチケットを使用するように構成するには、次の手順に従います。
  1. JDF ジョブチケットを使用して実行依頼されるジョブで実行する処理ステップを含むワークフローをコピーして、次のように変更します。
    1. ワークフロータブをクリックします。
    2. コピーするワークフローを右クリックして、コピーを選択します。
    3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
    4. 各ステップを右クリックして、プロパティーを選択します。必要に応じて、プロパティーを変更します。
    5. [有効/無効]スイッチ()をオンの位置に変更し、ワークフローを保存して有効にします。
    6. 追加のワークフローを作成する場合は、上記のステップを繰り返します。
  2. RICOH ProcessDirector システムで、JDF ジョブチケットに対する正しいワークフローを割り当てるように入力装置を構成します。提供されている HotFolderJDF 入力装置をコピーしてその名前を変更し、以下のステップで説明されている設定を確認または更新します。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
    3. HotFolderJDF 入力装置を右クリックして、コピーを選択します。
    4. 左のペインで、すべてを表示をクリックして、この入力装置のプロパティーを全て表示します。
    5. 次のプロパティーの値を確認または更新します。
      ワークフロー
      ParentNoPrint
      子ワークフロー
      ジョブのデータファイルに適したワークフローです。
        注意:
      • [リスト]バッチ方式を使用する場合は、 WaitForGroupステップテンプレートに基づくステップが PrintJobsステップの前にあるワークフローを選択してください。これらのステップによって、ジョブが正しい順序で印刷されます。
      • 指定変更ファイルを使用する場合、SetJobPropsFromTextFile ステップテンプレートに基づくステップを含むワークフローを選択してください。
      データパターン
      1 つ以上のパターンマッチングストリングです。ホットフォルダーに到着する他のファイルの名前と照合する、データファイルの名前の文字列を定義します。複数のデータパターンを指定した場合、いずれかのパターンと一致したときにそのファイルが一致したと見なされます。データパターンは正規表現です。

      .zip ファイルの作成プロパティーが はいの場合、データパターンと一致するファイルだけが .zip ファイルに含まれます。

      実行依頼ステップ
      SubmitInputFiles
    6. 使用するバッチ方式に従って、次のプロパティーの値を確認または更新します。
      プロパティー バッチ方式が[JDF]の場合の値 バッチ方式が[リスト]の場合の値 バッチ方式が[パターン]の場合の値
      JDF パターン ジョブチケットの名前と部分的にでも一致するパターンです。HotFolderJDF の場合、デフォルト値は正規表現 .*\jdf$ です。    
      リストパターン   リストファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。デフォルトでは、この値は正規表現 .*lst$ になります。  
      指定変更パターン 指定変更ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。一部の提供されたホットフォルダー入力装置の場合、この値は正規表現 .*oth$ です。 指定変更ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。一部の提供されたホットフォルダー入力装置の場合、この値は正規表現 .*oth$ です。  
      .zipファイルの作成
      • はい: データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれた .zip ファイルが生成され、1 つのジョブとして実行依頼されます。ジョブチケットが異なる入力ファイルに対して別々の設定を指定していて、 .zip ファイルの作成プロパティーが はいの場合、ジョブチケットの最初の入力ファイル名に対する設定がすべての入力ファイルに使用されます。
      • いいえ: すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。
      • はい: データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれた .zip ファイルが生成され、1 つのジョブとして実行依頼されます。ジョブチケットが異なる入力ファイルに対して別々の設定を指定していて、 .zip ファイルの作成プロパティーが はいの場合、ジョブチケットの最初の入力ファイル名に対する設定がすべての入力ファイルに使用されます。
      • いいえ: すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。
      いいえ
      ファイルパターン (入力ファイルのそれぞれのタイプに対して 1 つの値)     特定のタイプの入力ファイルを定義するパターンマッチングストリングです (ジョブチケットの場合は .*jdf$、印刷ファイルの場合は .*pdf$、など)。
      スプールファイル使用法 (入力ファイルのそれぞれのタイプに対して 1 つの値)     入力ファイルの使用目的を識別する値です (ジョブチケットの場合は ticket、印刷ファイルの場合は print、など)。
      スプールファイルタイプ (入力ファイルのそれぞれのタイプに対して 1 つの値)     入力ファイルのファイル拡張子。
      必須ファイルパターン (入力ファイルのそれぞれのタイプに対して 1 つの値)     そのジョブにこのタイプの入力ファイルが含まれるかどうかを示します。
      ファイルパターンシーケンス (入力ファイルのそれぞれのタイプに対して 1 つの値)     2 つ以上のファイルパターンの値が同じ場合、または 2 つ以上の ファイルパターンプロパティーが同じ スプールファイル使用法および スプールファイルタイプの値と関連付けられている場合、値のセットが適用される順序です。
  3. 新しい入力装置が接続され、使用可能になっていることを確認します。
  4. 新しい入力装置にジョブを実行依頼します。エラーが発生した場合、RICOH ProcessDirector またはそれから呼び出されるすべてのアプリケーションのメッセージに示されるエラーを訂正してください。

1.2.4.2.6.1 ファイルを検索する

JDFジョブチケットによってジョブを実行依頼するアプリケーションは、そのジョブチケットとともにファイルを送信することも、それらのファイルをネットワーク上の別の場所に置いたままにすることもできます。ジョブチケットは、そのジョブに含まれるファイルをリストするためには、必要ありません。しかし、ジョブチケットがファイルをリストする場合は、相対パス名と絶対パス名のどちらかを使用します。

RICOH ProcessDirectorがどのようにファイルを検索するかにかかわらず、ファイルをホットフォルダー入力装置のフォルダー位置プロパティーで指定された場所にコピーし(それ以前にコピーされていない場合)、ジョブの処理を開始します。RICOH ProcessDirectorでは、JDFジョブチケットで送信されるジョブで使用されているすべてのファイルが自動的に削除されるわけではありません。[フォルダー位置]のファイルを削除するだけです。[フォルダー位置]のサブフォルダー、または別のファイルシステムのフォルダーにあるファイルを削除しません。システム保守の一部として、これらの場所に残されたファイルを計画的に削除する必要があります。

JDFではファイルをリストしない

ジョブチケットでファイルがリストされない場合、RICOH ProcessDirectorはジョブチケットと、ホットフォルダー入力装置のフォルダー位置プロパティーで指定された場所のすべての印刷ファイルを受信することを想定します。いずれかのファイルが不足している場合、RICOH ProcessDirectorは待機し続けます。

この場合、[リスト]バッチ方式を使用して、そのジョブに伴うリストファイルを実行依頼します。

相対パス名を使用したファイルのリスト

ジョブチケットが相対ファイル名を使用してファイルをリストする場合、RICOH ProcessDirectorはすべての印刷ファイルがフォルダー位置のサブフォルダーにあると想定します。並列するフォルダーや別のファイルシステムにある場合は処理できません。例えば、ジョブチケットにファイルパスprintfiles/test.pdfが含まれる場合、次の場所にファイルがあるとホットフォルダーは想定します。[フォルダー位置]/printfiles/test.pdf

  • 相対パス名は、次の形式で指定します。
    dir/filename
    filename
  • 次の形式はサポートされていますが、推奨しません。
    file://dir/filename
    file://dir\filename
    dir\filename
    file://./dir/filename
    file://.\dir\filename
    ./dir/filename
    .\dir\filename

RICOH ProcessDirectorでは、file://は、file:///と同等です。RICOH ProcessDirectorは、2番目のスラッシュ(/)より後のホスト名またはIPアドレスを許可しません。

絶対パス名を使用したファイルのリスト

ジョブチケットが絶対パス名を使用してファイルをリストする場合、RICOH ProcessDirector1次サーバーからアクセス可能なネットワーク上の任意の場所にファイルを保存できます。RICOH ProcessDirectorは、絶対パス文とマッピングファイルを組み合わせてファイルを検索します。マッピングファイルは、ジョブチケット内のファイルパスとマウントされたファイルシステムのファイルパスを照合するファイルです。このマッピングファイルは、1次サーバーに保管されます。マッピングファイルには、必要とされるだけのファイルパスのリストが含まれるため、1次サーバーにはマッピングファイルが1つしか必要ありません。

RICOH ProcessDirectorが絶対パスを使用してジョブチケットにリストされたファイルを検索する場合は、すべてが見つかるまで、マッピングファイルにリストされたそれぞれの場所が検索されます。If ファイルが見つからないままでマッピングファイルの最後の場所まで検索し終えた場合は、[フォルダー位置]で受信したファイルを検索します。それでも見つからないファイルがある場合は、次のポーリング間隔まで待機して再度検索します。

  • 絶対パス名は、次の形式で指定します。
    file://hostname/drive:/dir/filename
    ドライブ名を使用しないシステム上のファイルの場合、drive:を省略してください。
  • 次の形式はサポートされていますが、推奨しません。
    file:///drive:\dir\filename
    file://drive:/dir/filename
    file://drive:\dir\filename
    drive:\dir\filename
    drive:/dir/filename

    RICOH ProcessDirectorでは、file://は、file:///と同等です。RICOH ProcessDirectorは、2番目のスラッシュ(/)より後のホスト名またはIPアドレスを許可しません。

  • 次の形式は、サポートされていません。
    file://IP_address/drive:/dir/filename
    file://localhost/drive:/dir/filename
    
    注意:
  • ファイルパスに同一のディレクトリー名で形式の異なるものが含まれる場合、ファイルシステムのマッピングファイルが必要です。例えば、ジョブチケットの指定がfile:\\\C:\myfiles\testfiles\test1.pdfで、実際のファイルパスが/myfiles/testfiles/test1.pdfの場合は、ファイルシステムのマッピングファイルを作成し、そのファイルパスをWindowsからLinuxフォーマットに変換する必要があります。
  • ファイルパスに同一のディレクトリー名でドライブの異なるものが含まれる場合、ファイルシステムのマッピングファイルが必要です。例えば、ジョブチケットの指定がfile:\\\D:\myfiles\testfiles\test1.pdfで、実際のファイルパスがfile:\\\C:\myfiles\testfiles\test1.pdfの場合、ファイルパスをDドライブからCドライブに変更するには、ファイルシステムのマッピングファイルを作成する必要があります。マッピングは次のとおりです。
    D:\;C:\

1.2.4.2.6.2 マッピングファイルを使用して入力ファイルを検索する

JDF(Job Definition Format)のジョブチケットを使用してホットフォルダー装置にジョブを実行依頼する場合は、すべての入力ファイルをホットフォルダーにコピーする必要はありません。ジョブチケットがホットフォルダーに配置されると、RICOH ProcessDirectorはそれを読み取って、リストに含まれる入力ファイルを検索します。

ジョブチケットのファイルパスが、マウントされているファイルシステムのディレクトリー名と一致しない場合、RICOH ProcessDirectorは、ファイルシステムマッピングファイルを使用して入力ファイルを検索します。

RICOH ProcessDirectorには、サンプルのファイルシステムマッピングファイルsystem_map.cfg/aiw/aiw1/samples/config/に用意されています。必要に応じて、このファイルをコピー、編集できます。このファイルは、/aiw/aiw1/control_files/config/ディレクトリーにコピーした後でカスタマイズします。サンプルファイルのコメントには、ファイル形式が説明されています。

ファイルシステムマッピングファイルを指定するには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左側にある設定 システムをクリックします。
  3. ファイルシステムマッピングファイルフィールドに、マッピングファイルのファイルパスを入力します。
  4. SAVEをクリックします。

システムを再始動する必要はありません。

1.2.4.2.6.3 JDFジョブチケットからジョブプロパティーを設定する

RICOH ProcessDirectorは、JDFジョブチケット内でサポートする値を使用してジョブプロパティーを設定します。

RICOH ProcessDirectorは、そのシステムが要求するJDF Specificationで定義されている機能(JDF IDP ICS(Integrated Digital Printing Interoperability Conformance Specification:統合化デジタル印刷の相互運用と適合の仕様)と関連するアプリケーションノートのサブセットなど)をサポートします。IDP ICSは、統合デジタルプリンターのためのJDFの複合デジタル印刷処理に基づいています。

RICOH ProcessDirectorは、JDFジョブチケットで使用可能な全ての値をサポートしているわけではありません。RICOH ProcessDirectorが値を使用してジョブプロパティーを設定できない場合は、サポートされていない値をジョブチケットから削除します。

    注意:
  • IdentifyPDFDocumentsステップは複数セットのPDFファイルとジョブチケットを受信できます。このステップは、これらを1つのPDFファイルと1つのジョブチケットに結合します。ステップが結合されたジョブチケットを作成する場合、ステップはRICOH ProcessDirectorがサポートする値のみを含めます。ステップは、結合されたジョブチケットにはサポートされない値を含めません。 IdentifyPDFDOcumentsステップは、PDF文書サポート機能により提供されます。

このプロパティー値が設定されると、RICOH ProcessDirectorはジョブチケットをジョブファイルとともに格納します。あるステップでジョブチケットが要求された場合、RICOH ProcessDirectorはそのデータベース内の最新のジョブプロパティー値でジョブチケットを更新し、ジョブチケットをそのステップで呼び出されたアプリケーションに送ります。アプリケーションがJDFジョブチケットを返すと、RICOH ProcessDirectorでサポートされるジョブプロパティー値が変更されている場合に、これを更新します。 これらはRICOH ProcessDirectorのジョブプロパティーノートブックで確認できます。

次のように、メディアプロパティーの値は メディアマッチングの設定に依存するため、特殊なケースです。

  • メディアマッチングメディア製品 ID またはメディア名を使用するに設定されている場合、RICOH ProcessDirectorでは、ジョブの メディアプロパティーの値として、次のいずれかのメディア名が使用されます。
    • ジョブチケットで指定された製品 ID と一致するメディアオブジェクトの名前。
    • ジョブチケットで指定されたメディアの名前。

    RICOH ProcessDirector は最初に、ジョブチケットがメディア製品 ID を指定しているかどうかをチェックします。存在する場合、RICOH ProcessDirectorは、同じ製品 ID を持つシステムメディアオブジェクトを検索します。RICOH ProcessDirector が一致するものを見つけた場合、一致するメディアオブジェクトの名前をジョブの メディアプロパティーに保存します。RICOH ProcessDirector が一致するものを見つけられなかった場合、JDF ジョブチケットで指定されたメディア名を持つメディアオブジェクトを検索します。RICOH ProcessDirector が一致するものを見つけた場合、一致するメディアオブジェクトの名前をジョブの メディアプロパティーに保存します。

  • メディアマッチング以下で選択したプロパティーを使用するに設定されている場合、RICOH ProcessDirectorでは、ジョブチケットにリストされているメディアプロパティー(サイズなど)を使用して、既存のシステムメディアオブジェクトを検索し、一致するオブジェクトを検索します。適切なメディアオブジェクトを見つけると、そのオブジェクトの名前がジョブの メディアプロパティーの値として設定されます。

    ご使用のインストールの要件に基づいて、メディアマッチングに使用されるプロパティーを選択できます。

    複数のメディアオブジェクトが一致する場合、RICOH ProcessDirectorは、ジョブチケットの他のメディアプロパティー(メディアの名前など)に基づいて、最も一致するものを決定します。システムが最適なものを判断できないか、一致するメディアオブジェクトがない場合、そのジョブはエラー状態になります。そのジョブで メディアの修正アクションを使用してメディアを選択すると、ジョブをエラー状態から脱出させられます。

ジョブチケットがメディアとステープルの値を指定している場合、ジョブプロパティーノートブックでそれらの値を表示して変更できます。[スケジューリング]タブのメディアが必要プロパティーに、そのジョブまたはすべてのページ例外のメディア値がリストされます。 ステープルが必要プロパティーに、ステープルが必要かどうかが表示されます。 スケジューリングタブの メディアステープルに、ジョブの値を設定できます。ページ例外アクションを使用して、 ページ例外タブのページ値を変更できます。

ジョブチケットで面例外の値を指定した場合は、ジョブでページ例外アクションを使用して値を表示できます。 面ページ例外は変更できません。

使用可能なパンチやステープルのオプションは、プリンターによって異なります。RICOH ProcessDirector プリンターがパンチまたはステープルを実行できるように構成できますが、それらのパンチやステープルに対するフィニッシングパターンを構成することはできません。そのため、RICOH ProcessDirector が、要求されたパンチやステープルのパターンをサポートしないプリンターにジョブをスケジュールすることがあります。この場合プリンターは、指定したパターンに最も近いパターンのパンチまたはステープルを適用します。

1.2.4.2.7 Webサービスを使用してジョブの実行依頼を準備する

RICOH ProcessDirectorは、ジョブの実行依頼に使用できるREST Webサービスユーティリティーを提供します。REST Webサービスを使用するようにアプリケーションを設定できる場合、 submitFileユーティリティを使用して、ワークフローまたはホットフォルダーにファイルを実行依頼できます。
Webサービスを呼び出す場合、Webサービスアプリケーションの要件に応じてCurlコマンドまたは 要求URLが必要です。正しい構文を判別するには、RICOH ProcessDirector REST APIドキュメントを参照してください。

Webサービスを使用してジョブの実行依頼を準備するには、次の手順に従います。

  1. 処理するファイルのRICOH ProcessDirectorでの受信方法を決定します。
    ホットフォルダー入力装置を使用してファイルをRICOH ProcessDirectorに実行依頼することも、ワークフローに直接実行依頼することもできます。
    • ジョブごとに1つの入力ファイルしかない場合、またはRICOH ProcessDirectorでバッチ機能を使用する必要がない場合は、ワークフローに直接ファイルを実行依頼してください。
    • RICOH ProcessDirectorでバッチ機能を使用する場合は、ホットフォルダーにファイルを実行依頼してください。Webサービスでは、一度に1つのファイルのみを実行依頼できます。ジョブにジョブチケット、リストファイル、またはその他のリソースを含む複数の入力ファイルがある場合は、ファイルごとにWebサービスを呼び出す必要があります。

      ワークフローまたはホットフォルダーの名前をメモします。

  2. Webサービスアプリケーションを評価し、アプリケーションがRICOH ProcessDirectorにファイルを実行依頼するために必要な情報を確認します。
    RICOH ProcessDirectorREST APIドキュメントは、 Curlコマンドと 要求URLの両方を提供しています。Webサービスアプリケーションの要件に応じて、どちらかを使用できます。
  3. submitFileユーティリティーのためにRICOH ProcessDirectorREST APIドキュメントを使用し、Webサービスの呼び出しを作成して、ファイルを実行依頼します。
    Webブラウザーを開いて、RICOH ProcessDirectorのホスト名または IPアドレスをアドレスバーに入力します。REST API ドキュメントにアクセスするには、ホスト名または IP アドレスの末尾に/restapi/を追加します。例:http://hostname:15080/restapi/

    utilセクションを開き、 POST /util/ submitFile/{objectType}/{name}を見つけます。

  4. 前のステップで作成したコマンドまたはURLを使用してWebサービスアプリケーションを更新します。アプリケーションを使用してファイルをRICOH ProcessDirectorに実行依頼します。
  5. ファイルを正しくRICOH ProcessDirectorに実行依頼するようにWebサービスアプリケーションが設定されていることを確認します。
    • ホットフォルダーに実行依頼する場合は、ファイルがホットフォルダー内のフォルダー位置にあることを確認します。実際にジョブを実行依頼することなく、ファイルが正しいディレクトリーで受信されることを確認する場合は、ホットフォルダーを接続して無効にします。入力装置でジョブを実行依頼する場合は、アプリケーションがファイルを実行依頼するときに両方とも有効になっており、接続されていることを確認します。
    • ワークフローに実行依頼する場合は、実行依頼したファイルでジョブが作成されることを確認します。ファイルを実行依頼するときにワークフローが有効になっていることを確認します。

1.2.4.2.8 バッチジョブの実行依頼を準備する

ホットフォルダーとSFTP入力装置は、各ファイルを別々のジョブとして実行依頼することも、ファイルをまとめてグループ化してバッチジョブという大きなジョブを作成することもできます。最も単純なバッチジョブには、データファイルのみが含まれます。より複雑なバッチジョブには、ジョブプロパティーを設定するファイルとジョブに含まれる他のファイルのリストのファイルの場所を示すファイルも含まれます。

バッチジョブを実行依頼する前に、そのジョブに含まれるファイルの種類と、適切なバッチ方式を決定する必要があります。

    注意:
  • ホットフォルダーおよびSFTP入力装置のみが、バッチジョブを実行依頼できます。Webサービスの入力装置は実行できません。

1.2.4.2.8.1 バッチ方式

ホットフォルダーおよびSFTP入力装置がジョブを実行依頼する方式は、入力装置のバッチ方式プロパティーによって決まります。

デフォルトでは、なし以外のバッチ方式を使用した場合、入力装置は親子構造を持ったグループとしてジョブを作成します。親ジョブにはデータは含まれず、他のジョブ同士の関係を維持するコンテナになります。それらは、子ジョブです。バッチ方式によってグループに含まれる各入力ファイルは、子ジョブになります。

    注意:
  • 入力装置の.zip ファイルの作成プロパティーを はいに設定してある場合、その入力装置は親子構造のジョブのグループを作成しません。代わりに、入力装置はすべての入力ファイルを 1 つのグループに集めて、ZIP ファイルに格納します。このZIPファイルが、単一のジョブとして実行依頼されます。別のステップでZIPファイル形式のファイルを処理する場合を除いて、このワークフローには、ファイルを解凍するステップを組み込む必要があります。
  • バッチ方式JDFまたは パターン以外の場合は、入力装置の 全てのバッチ処理アクションで、入力装置にある全ての入力ファイルを実行依頼できます。 全てバッチ処理アクションは、 ポーリング間隔に到達するのを待たずにジョブを作成します。

1.2.4.2.8.1.1 バッチ

バッチ方式がバッチの場合、入力装置は(オペレーターの選択に基づいて)ファイルをグループとして実行依頼します。

[バッチ]バッチ方式では、入力装置はジョブを即時に実行依頼することができません。入力装置はファイルを受信しますが、オペレーターがデータファイルを選択して バッチの作成をクリックするまで、何もしません。入力装置は全てのデータファイルの名前を含むリストファイルを作成して、ジョブを実行依頼します。

バッチバッチ方式を使用する場合、次のように入力装置プロパティーを設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブのデータファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれるZIPファイルが生成され、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が [いいえ]の場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。
  • データパターン:印刷ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。ホットフォルダーおよびSFTP入力装置の場合、デフォルト値は.*$の正規表現です。このパターンは、すべてのファイル名と一致します。

1.2.4.2.8.1.2 JDF

バッチ方式がJDFの場合、ホットフォルダー入力装置またはSFTP入力装置は(ジョブチケットの内容に基づいて)1つまたは複数のファイルをグループとして実行依頼します。

ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、そのジョブを構成するすべてのファイルのリストが含まれているジョブチケットを検索します。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置がジョブチケットを見つけたときは、そのチケットを読み取って全てのファイルを検索し、全てのファイルを見つけるとすぐにそれを単一のジョブとして実行依頼します。ジョブチケットで指定された順序にしたがって、各ファイルが印刷します。

ジョブチケットのファイル名は、JDF パターンプロパティーで指定されたパターンと一致する必要があります。デフォルトのパターンは、拡張子が .jdf のファイルと一致します。

ジョブチケットのファイルのリストは、たとえば次のようになります。

myfile1.pdf
myfile2.pdf
myfile3.pdf
another.pdf

また、ジョブチケットにはジョブのプロパティーを設定するための情報が含まれることがあります。

[JDF]バッチ方式を使用する場合、次のように入力装置プロパティーを設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれるZIPファイルが生成され、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が [いいえ]の場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。ジョブチケットが異なる入力ファイルに対して別々の設定を指定していて、 .zip ファイルの作成プロパティーが はいの場合、ジョブチケットの最初の入力ファイル名に対する設定がすべての入力ファイルに使用されます。
  • JDFパターン:ジョブチケットのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。

    HotFolderJDF 以外のすべての入力装置に対して、デフォルト値はヌルです。HotFolderJDF の場合、この値は正規表現 .*\jdf$ になります。

  • データパターン:印刷ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の場合、デフォルト値は.*$の正規表現です。このパターンは、すべてのファイル名と一致します。

1.2.4.2.8.1.3 リスト

バッチ処理方式がListの場合、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、(入力装置が受信したリストファイルの内容に基づいて)1つまたは複数のファイルをグループとして実行依頼します。

ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、そのジョブを構成するすべてのファイルのリストが含まれているテキストベースのリストファイルを検索します。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置がリストファイルを見つけたときは、そのリストを読み取ってすべてのファイルを検索し、すべてのファイルを見つけるとすぐにそれを単一のジョブとして実行依頼します。リストファイルで指定された順序にしたがって、各ファイルが印刷します。

リストファイルは以下の基準を満たしている必要があります。

  • ファイル名は、リストパターンプロパティーで指定されたパターンと一致する必要があります。デフォルトのパターンは、拡張子が.lstのファイルと一致します。
  • 印刷ジョブのそれぞれのファイルは、リストファイルの別の行で指定する必要があります。
  • リストファイルのリストに含まれるファイル名は、パス情報を含まないファイル名だけで、すべてのファイルが同じディレクトリーにある必要があります。
リスト・ファイルの内容は次のようになります。
afpinput1.afp
afpinput2.afp
afpinput3.afp
inputfile.afp

[リスト]バッチ方式を使用する場合、次のように入力装置プロパティーを設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれるZIPファイルが生成され、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が [いいえ]の場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。
  • リストパターン:リストファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。

    デフォルトでは、この値は正規表現 .*lst$ になります。

  • データパターン:印刷ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の場合、デフォルト値は.*$の正規表現です。このパターンは、すべてのファイル名と一致します。

    ある印刷ファイルがリストファイルに含まれていて、そのファイル名が[データパターン]の値と一致しない場合、入力装置はそのファイルを印刷ファイルとは識別しません。リストに含まれる印刷ファイルが不足していると判断されるため、入力装置は不足ファイルを待機して、ジョブを作成しません。

  • 指定変更パターン:指定変更ファイルを使用する場合、指定変更ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。

1.2.4.2.8.1.4 なし

バッチ方式がなしの場合、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、各ファイルを別々の印刷ジョブとして実行依頼します。

1.2.4.2.8.1.5 番号

バッチ方式が番号の場合、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は指定された個数のファイルをグループとして実行依頼します。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の データパターンプロパティーと一致するファイルだけが対象として数えられ、実行依頼されます。

ホットフォルダーまたはSFTP入力装置はファイル名を解析し、データパターンプロパティーの値と一致するかどうか判別します。名前がパターンと一致する場合、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置はそのファイルを数えます。それらのファイルの数が バッチ対象のファイル数プロパティーに設定された値になると、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置はそれらのファイルを単一のグループとして実行依頼します。

[番号]バッチ方式を使用する場合、次のように入力装置プロパティーを設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれるZIPファイルが生成され、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が [いいえ]の場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。
  • バッチ対象のファイル数:このファイル数になるまで待機して、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置はそれらを単一のグループとして実行依頼します。
  • データパターン:印刷ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の場合、デフォルト値は.*$の正規表現です。このパターンは、すべてのファイル名と一致します。

1.2.4.2.8.1.6 セット数

バッチ方式がセット数の場合、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、ファイルの特定セット数を受信した後にジョブを実行依頼します。完全なファイルセットのみがカウントされ、実行依頼されます。

次のすべての条件を満たすセットが完全と判断されます。

  • データパターンプロパティー値に一致するファイルが存在する。
  • 指定変更パターンプロパティーまたは JDF パターンプロパティーに値が入力されている場合、これらの値の一方または両方に一致するファイルが存在する。
  • ファイルパターンとして指定された項目がある場合、それぞれの値に一致するファイルが存在する。

完全セットの数がバッチ対象のファイル数プロパティーに設定された値に達すると、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は1セットを1個の子ジョブとするセットのグループを実行依頼します。 .zip ファイルの作成プロパティーが はいの場合、全セットの全ファイルを含む 1 個のジョブが ZIP ファイル形式で実行依頼されます。

セット数バッチ方式を使用する場合、入力装置プロパティーを次のように設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、すべてのファイルがZIPファイルとしてまとめられ、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が いいえの場合、各セットは子ジョブとして実行依頼されます。
  • バッチ対象のファイル数:このファイル数になるまで待機して、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置はそれらを単一のグループとして実行依頼します。
  • データパターン:印刷ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の場合、デフォルト値は.*$の正規表現です。このパターンは、すべてのファイル名と一致します。
  • ファイルパターン:セットに含める必要があるファイルを定義するパターンコレクションです。
  • JDFパターン:ジョブ定義フォーマット(JDF)ジョブチケットを識別するために使用する、1つ以上のパターンマッチングストリングです。このプロパティーに値が指定されている場合、セットが完全になるには、JDF ジョブチケットが必要になります。
  • 指定変更パターン:ジョブプロパティー値を含むファイルを識別するために使用する、1つ以上のパターンマッチングストリングです。

1.2.4.2.8.1.7 ページ数

バッチ処理方法がPagesの場合、ホットフォルダーまたは SFTP 入力装置は(入力装置がに受信したファイルのページ数に基づいて)PDF ファイルをグループとして実行依頼します。この方式は、PDF ファイルに対してのみ有効です。

ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、PDFファイルが到着するとそれを確認し、含まれているページ数を判断します。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、現在そこに含まれているPDFページ数の合計を維持します。そのPDFページ数の合計がバッチ対象のページ数プロパティーに設定された値以上になると、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置はそれらのファイルのグループを実行依頼します。

ページ数の合計が[バッチ対象のページ数]プロパティーに設定された値を超えた場合、その超過した PDF ファイルは、 [バッチ対象のページ数を超える]プロパティーが [はい]に設定されている場合にのみグループに含まれます。 バッチ対象のページ数を超えるプロパティーが いいえの場合、このPDFはホットフォルダーまたはSTFP入力装置に残り、次のバッチの最初のページになります。

単一のファイルのページ数が[バッチ対象のページ数]プロパティーより大きく、 [バッチ対象のページ数を超える]プロパティーが [はい]の場合、そのファイルは、既に待機していた他の PDF ファイルも含まれたバッチとして、またはそのファイル 1 つだけが含まれたバッチとして、印刷のために実行依頼されます。しかし、 [バッチ対象のページ数を超える]プロパティーが [いいえ]の場合は、そのファイルは実行依頼されません。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の処理は停止します。その入力ファイルを削除するか、 バッチ対象のページ数プロパティーをそのファイルのページ数以上に増やすか、 バッチ対象のページ数を超えるプロパティーを はいに変更すると、そのファイルを実行依頼できるようになります。

    注意:
  • ページ数バッチ方式では、暗号化またはパスワード保護された PDF ファイルをサポートしていません。暗号化またはパスワード保護された PDFファイルを ページ数バッチ方式を使用するホットフォルダーまたはSFTP入力装置に送信すると、ファイルを開いてページ数をカウントできないため、RICOH ProcessDirectorからエラーメッセージが表示されます。

[ページ数]バッチ方式を使用する場合、次のように入力装置プロパティーを設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれるZIPファイルが生成され、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が [いいえ]の場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。
  • バッチ対象のページ数:このページ数になるまで待機して、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置はそれらを単一のグループとして実行依頼します。
  • バッチ対象のページ数を超える:このプロパティーが はいの場合、あるPDFファイルに含まれるページ数によってホットフォルダーまたはSFTP入力装置内の合計ページ数が バッチ対象のページ数プロパティーの値を超えると、そのPDFファイルは他のファイルとともに実行依頼されます。このプロパティーが いいえの場合、このファイルは次のバッチの最初のページとしてホットフォルダーまたはSFTP入力装置に保持されます。
  • データパターン: PDF ファイル名と一致するパターンで、.*pdf$.*PDF$ などです。

1.2.4.2.8.1.8 セット内のページ数

バッチ処理方法がセット内のページ数の場合、指定されたページ数がある PDF ファイルのセットが入力装置によって受信されると、ホットフォルダーまたは SFTP入力装置はジョブを実行依頼します。この方式は、PDF ファイルに対してのみ有効です。

次のすべての条件を満たすセットが完全と判断されます。

  • データパターンプロパティー値に一致するファイルが存在する。
  • 指定変更パターンプロパティーまたは JDF パターンプロパティーに値が入力されている場合、これらの値の一方または両方に一致するファイルが存在する。
  • ファイルパターンとして指定された項目がある場合、それぞれの値に一致するファイルが存在する。

ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、PDFファイルが到着するとそれを確認し、含まれているページ数を判断します。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、現在そこに含まれている完全セット内のPDFページ数の合計を維持します。完全セット内のPDFページ数の合計がバッチ対象のページ数プロパティーに設定されている値以上になると、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は1セットを1個の子ジョブとするセットのグループを実行依頼します。 .zip ファイルの作成プロパティーが はいの場合、全セットの全ファイルを含む 1 個のジョブが ZIP ファイル形式で実行依頼されます。

ページ数の合計がバッチ対象のページ数プロパティーに設定されている値を超える PDF ファイルを含むセットは、 バッチ対象のページ数を超えるプロパティーが はいに設定されている場合にのみグループに含まれます。 バッチ対象のページ数を超えるプロパティーが いいえの場合、このセットはホットフォルダーまたはSFTP入力装置に残り、次のバッチの最初のセットになります。

単一のセットのページ数がバッチ対象のページ数プロパティーより大きく、 バッチ対象のページ数を超えるプロパティーが はいの場合、そのセットは、すでに待機していた他のセットも含まれるバッチとして、またはデータファイル 1 つだけを含むバッチとして、印刷が実行依頼されます。 バッチ対象のページ数を超えるプロパティーが いいえの場合、そのセットは実行依頼できません。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の処理は停止します。その入力ファイルを削除するか、 バッチ対象のページ数プロパティーをそのセットのページ数以上に増やすか、 バッチ対象のページ数を超えるプロパティーを はいに変更すると、そのセットを実行依頼できるようになります。

    注意:
  • セット内のページ数バッチ方式では、暗号化またはパスワード保護された PDF ファイルがあるセットをサポートしていません。暗号化またはパスワード保護された PDFファイルがあるセットを セット内のページ数バッチ方式を使用するホットフォルダーまたはSFTP入力装置に送信すると、ファイルを開いてページ数をカウントできないため、RICOH ProcessDirectorからエラーメッセージが表示されます。

セット内のページ数バッチ方式を使用する場合、入力装置プロパティーを次のように設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、すべてのファイルがZIPファイルとしてまとめられ、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が いいえの場合、各セットは子ジョブとして実行依頼されます。
  • バッチ対象のページ数:このページ数になるまで待機して、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置はそれらを単一のグループとして実行依頼します。
  • バッチ対象のページ数を超える:このプロパティーが はいの場合、あるPDFファイルに含まれるページ数によってホットフォルダーまたはSFTP入力装置内の合計ページ数が バッチ対象のページ数プロパティーの値を超えると、そのPDFファイルは他のファイルとともに実行依頼されます。このプロパティーが いいえの場合、このファイルは次のバッチの最初のページとしてホットフォルダーまたはSFTP入力装置に保持されます。
  • データパターン:PDFファイル名と一致するパターンで、.*pdf$.*PDF$などです。
  • ファイルパターン:セットに含める必要があるファイルを定義するパターンコレクションです。
  • JDFパターン:ジョブ定義フォーマット(JDF)ジョブチケットを識別するために使用する、1つ以上のパターンマッチングストリングです。このプロパティーに値が指定されている場合、セットが完全になるには、JDF ジョブチケットが必要になります。
  • 指定変更パターン:ジョブプロパティー値を含むファイルを識別するために使用する、1つ以上のパターンマッチングストリングです。

1.2.4.2.8.1.9 パターン

バッチ方式がパターンの場合、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、必要な1つの印刷ファイルとそれに関連するすべてのファイルがそろうとすぐに、それらをそのジョブのスプールファイルディレクトリーにコピーします。そのすべてのファイルは、 [データパターン]プロパティー、および入力装置のプロパティーノートブックの[ バッチ]タブの各プロパティーに設定されている値と一致する必要があります。

[パターン]バッチ方式を使用する場合、次のように入力装置プロパティーを設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:No

例えば、JDF ジョブチケットとともに 1 つのジョブの指定変更ファイルとデータファイルを送信することがあります。ジョブチケットの入力ファイル名の末尾が.jdf、スプールファイルの使用状況が「指定変更」、スプールファイルのタイプが「jdf」の場合、これら3つのパターンを相互に関連付けることができます。RICOH ProcessDirectorの正規表現構文を使用すると、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置が認識して、新しいジョブを作成するときにそれに含める入力ファイル名のパターンを定義します。この表には、パターンマッチングを使用してまとめて処理できるファイルの簡単な例を示します。

データパターン ファイルパターン ファイルの使用状況 ファイル形式 スプールファイルタイプ 一致するファイル名の例 スプールファイル名の例
.*$ .*jdf$ overrides その他 jdf abc000317.jdf /aiw/aiw1/spool/default/10000143/10000143.overrides.jdf JDF ジョブチケット
.*$ .*oth$ overrides その他 txt abc00317.oth /aiw/aiw1/spool/default/10000143/10000143.overrides.txt 指定変更ファイル
.*$ .*pdf$ 印刷する データ pdf abc00317.pdf /aiw/aiw1/spool/default/10000143/1000143.print.pdf PDF ファイル

データパターンプロパティーと ファイルパターンプロパティーを使用して、ファイル名とファイルタイプを正確に一致させることができます。 データパターンフィールドの一部をファイルパターンの一部として使用する場合は、 データパターンの表現の利用部分を括弧で囲み、 ファイルパターンフィールド内ではバックスラッシュと1つの数字で後方参照を表現します。次の表では、後方参照を使用したパターンマッチングの結果を示します。

タブ フィールド 説明
バッチ データパターン (.*)\.pdf 式 (.*) は、拡張子を除いたデータファイル名への後方参照を定義します。データファイル名がこのパターンと一致すると、(.*) と一致するすべての文字が後方参照 \1 に代入されます。
バッチ ファイルパターン \1\.jdf データファイル名は一致しますが、拡張子は .jdf です。Job1.pdf と Job1.jdf が一致すると見なされてジョブに含まれますが、Job2.jdf は一致しません。

もっと複雑な例では、次のようになります。

タブ フィールド 説明
バッチ データパターン (abc)(def)\.pdf,.*-(12)-.*\.pdf

データファイルは、カンマで区切られた 2 つのパターンの 1 つと一致する必要があります。

データパターン1:\1 = abc and \2 = def

表現(abc)と(def)は、データファイル名への後方参照を定義します。拡張子は.pdfにする必要があります。

パターン 1 と一致するデータファイルは、abcdef.pdf です。

データパターン 2: \1 = 12

表現(12)は、12月に対するデータファイルを要求する後方参照です(データファイルの日付形式がyear-month-dayと想定します)。拡張子は.pdfにする必要があります。

パターン 2 と一致するデータファイルは、2011-12-02.pdf です。

バッチ 指定変更パターン \1\.oth

パターン 1 と一致するには、指定変更ファイルで名前が abc.oth である必要があります。

バッチ ファイルパターン 2011-(\1)\.jdf

ファイル 2011-12.jdf が、データパターン 2 と一致します。

ファイルの使用状況 overrides
ファイル形式 jdf
必須 はい
シーケンス 1
バッチ ファイルパターン \2\1\.jdf

ファイル defabc.jdf が、データパターン 1 と一致します。

ファイルの使用状況 overrides
ファイル形式 jdf
必須 はい
シーケンス 2
バッチ ファイルパターン \1\.txt

ファイル 12.txt が、データパターン 2 と一致します。

ファイルの使用状況 ファイル
ファイル形式 txt
必須 いいえ
シーケンス 3

[バッチ]タブを編集するには、次の手順に従います。

  • ファイルパターンを追加するには、[バッチ]タブのフィールドに値を入力し、 追加をクリックします。フィールドに値を入力して 保存をクリックします。
  • ファイルパターンを削除するには、そのファイルパターンのチェックボックスを選択して除去をクリックします。
  • ファイルパターンを編集するには、そのファイルパターンのチェックボックスを選択して編集をクリックします。ファイルパターンの入力フィールドに値が表示されるので、必要に応じて変更し、 保存をクリックします。
  • 同じファイルパターンを 2 つ作成した場合、またはあるパターンのファイルのタイプと使用状況が別のパターンのファイルのタイプと使用状況と一致する場合は、警告メッセージが表示されますが、そのパターンを追加することはできます。シーケンスプロパティーの値に基づいた最初のファイルパターンが処理されます。
  • 変更をキャンセルするには、キャンセルをクリックします。システムは、保存されていない最後の変更をキャンセルします。

[バッチ]タブでパターンをセットアップするときは、これらの情報を忘れないでください。

  • パターンのセットアップでは、指定したパターンにはファイルが 1 つだけ一致するように、特に必須フィールドを慎重に定義することをお勧めします。1つのパターンに複数のファイルが一致するように指定することはできません。必要な1つのファイルがパターンと一致するとすぐに、システムは要件が満たされたと考えるため、それぞれの定義されたパターンの要求に対して少なくとも1つのファイルがホットフォルダーまたはSFTP入力装置にそろった時点でジョブの処理を開始します。
  • そのページから移動する前に、忘れずにOKをクリックして変更を保存してください。変更を保存しないでそのページから移動すると、その変更は破棄されます。
  • その表で指定した規則は、順番に (上から下に) 処理されます。表の中に矛盾する行がある場合、順番が先にあるパターンが使用されます。
  • [パターン]バッチ方式を使用するとき、[拡張]タブのフィールドには次のガイドラインを使用してください。
    • [バッチ]タブではなく[拡張]タブの[指定変更パターン]フィールドを使用します。
    • [拡張]タブの[JDF パターン]フィールドは使用しません。それらのパターンは[バッチ]タブで定義します。

1.2.4.2.8.1.10 時刻によるセット

バッチ方式が時刻によるセットの場合、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、指定された期間内に到着したファイルの完全セットを含むジョブを実行依頼します。この期間は、 バッチ開始日バッチ開始時刻バッチ間隔、および バッチ日または 頻度の各プロパティーの設定値によって決まります。

次のすべての条件を満たすセットが完全と判断されます。

  • データパターンプロパティー値に一致するファイルが存在する。
  • 指定変更パターンプロパティーまたは JDF パターンプロパティーに値が入力されている場合、これらの値の一方または両方に一致するファイルが存在する。
  • ファイルパターンとして指定された項目がある場合、それぞれの値に一致するファイルが存在する。

ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、バッチ開始日プロパティーと バッチ開始時刻プロパティーで指定された日時になるまで待機します。その後、指定の時刻または間隔で、1つまたは複数の完全セットの入力ファイルを実行依頼します。時刻または間隔は、 バッチ間隔プロパティーと、 バッチ日プロパティーまたは 頻度プロパティーで設定します。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、1セットを1個の子ジョブとするセットのグループを実行依頼します。 .zip ファイルの作成プロパティーが はいの場合、全セットの全ファイルを含む 1 個のジョブが ZIP ファイル形式で実行依頼されます。ファイルは、 最終変更日時のタイムスタンプが示す順序で印刷されます。

    注意:
  • バッチ開始日プロパティーと バッチ開始時刻プロパティーに設定された最初の日時より前にホットフォルダーまたはSFTP入力装置にファイルの完全セットが存在した場合、それらのセットも入力装置から実行依頼される最初のバッチに含まれます。
  • [バッチ開始時刻]プロパティーでは、ブラウザーの時間帯を使用します。その値は、ユーザーインターフェースにアクセスするために使用するコンピュータの時間帯に基づいて表示されますが、汎用形式で保存されます。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は親サーバーの時間帯に基づいて汎用の時刻形式を解釈し、指定された時刻にバッチを作成します。

時刻によるセットバッチ方式を使用する場合、入力装置プロパティーを次のように設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、すべてのファイルがZIPファイルとしてまとめられ、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が いいえの場合、各セットは子ジョブとして実行依頼されます。
  • バッチ開始日:入力装置が 時刻によるセットバッチ方式の使用を開始する日付です。
  • バッチ開始時刻:入力装置が 時刻によるセットバッチ方式の使用を開始する時刻です。
  • バッチ間隔:ファイルのグループを実行依頼する日時と頻度を判断するための時間間隔です。
  • バッチ日または 頻度バッチ間隔プロパティーとともに使用され、ファイルのグループを実行依頼する日時と頻度の正確な値を指定します。
  • データパターン:印刷ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の場合、デフォルト値は.*$の正規表現です。このパターンは、すべてのファイル名と一致します。
  • ファイルパターン:セットに含める必要があるファイルを定義するパターンコレクションです。
  • JDFパターン:ジョブ定義フォーマット(JDF)ジョブチケットを識別するために使用する、1つ以上のパターンマッチングストリングです。このプロパティーに値が指定されている場合、セットが完全になるには、JDF ジョブチケットが必要になります。
  • 指定変更パターン:ジョブプロパティー値を含むファイルを識別するために使用する、1つ以上のパターンマッチングストリングです。

1.2.4.2.8.1.11 時刻

バッチ方式が時刻の場合、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、1つまたは複数のファイルをグループとして実行依頼します。 [データパターン]プロパティーと一致して、 [バッチ開始日][バッチ開始時刻][バッチ間隔]、および [バッチ日]または [頻度]の各プロパティーに設定された値で判別される期間内に到着したファイルだけが、実行依頼されます。

ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、バッチ開始日プロパティーと バッチ開始時刻プロパティーで指定された日時になるまで待機します。その後、指定の時刻または間隔で、1つまたは複数のグループの入力ファイルを実行依頼します。時刻または間隔は、 バッチ間隔プロパティーと、 バッチ日プロパティーまたは 頻度プロパティーで設定します。ファイルは、 最終変更日時のタイムスタンプが示す順序で印刷されます。

    注意:
  • バッチ開始日プロパティーと バッチ開始時刻プロパティーに設定された最初の日時より前にホットフォルダーまたはSFTP入力装置にファイルが存在する場合、それらのファイルも入力装置が実行依頼する最初のバッチに含まれます。
  • [バッチ開始時刻]プロパティーでは、ブラウザーの時間帯を使用します。その値は、ユーザーインターフェースにアクセスするために使用するコンピュータの時間帯に基づいて表示されますが、汎用形式で保存されます。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は親サーバーの時間帯に基づいて汎用の時刻形式を解釈し、指定された時刻にバッチを作成します。

[時刻]バッチ方式を使用する場合、次のように入力装置プロパティーを設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれるZIPファイルが生成され、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が [いいえ]の場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。
  • バッチ開始日:入力装置が 時刻バッチ方式の使用を開始する日付です。
  • バッチ開始時刻:入力装置が 時刻バッチ方式の使用を開始する時刻です。
  • バッチ間隔:ファイルのグループを実行依頼する日時と頻度を判断するための時間間隔です。
  • バッチ日または 頻度バッチ間隔プロパティーとともに使用され、ファイルのグループを実行依頼する日時と頻度の正確な値を指定します。
  • データパターン:印刷ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の場合、デフォルト値は.*$の正規表現です。このパターンは、すべてのファイル名と一致します。

1.2.4.2.8.1.12 指定変更ファイル

ワークフローを作成するとき、多くのジョブプロパティーにデフォルト値を設定できます。しかし、そのようなデフォルト値がすべてのジョブに適しているわけではありません。印刷ジョブとともに異なる値を送信する場合、指定変更ファイルを使用できます。

指定変更ファイルは、ジョブプロパティーのプロパティー名と値のペアを含むテキストファイルで、印刷ファイルとともに実行依頼されます。ワークフローにジョブが送信されると、 SetJobPropsFromTextFile ステップは指定変更ファイルの情報を使用してデフォルト値を置換します。

指定変更ファイルは以下の基準を満たしている必要があります。

  • 指定変更ファイルは印刷ファイルの後でホットフォルダーまたはSFTP入力装置に到着する必要があります。
  • ジョブ内の印刷ファイルごとに別々の指定変更ファイルを作成する必要があります。
  • ファイル名は、指定変更パターンプロパティーで指定されたパターンと一致する必要があります。デフォルトのパターンは、拡張子が .oth のファイルと一致します。
  • それぞれのプロパティーと値のペアは、別の行で指定する必要があります。
  • ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の場合、各ペアは データベースプロパティー名値の形式で表現する必要があります。等号(=)の前後には空白を入れません。
    注意: Download 入力装置に使用する指定変更ファイルはフォーマットが異なり、また AFP サポート機能がインストールされている必要があります。

指定変更ファイルは、次のいずれかのフォーマットで指定します。

  • プロパティーに RICOH ProcessDirector のデータベース名を使用し、プロパティーと値をそれぞれ別の行にリストします。例:
    Job.Duplex=Yes
    Job.CustomerName=BankName
    Job.Location=Boulder
  • AFP サポート機能がインストールされており、指定変更が Download 入力装置から JCL フォーマットで到着する場合、receive_jcl_jobtype.cfg ファイルが、JCL フォーマットを解釈するように構成されます。メインフレームプログラムは、指定変更ファイルを JCL フォーマットで作成します。

1 つまたは複数の印刷ファイルとそれに伴う指定変更ファイルを同じジョブで実行依頼するには、リストバッチ方式を使用してジョブとともにリストファイルを実行依頼する必要があります。そのリストファイルには、各印刷ファイルと指定変更ファイルの名前が含まれ、印刷ファイルは関連する指定変更ファイルの前にリストされる必要があります。そのリストファイルは次のようになります。

input1.pdf
values.oth
input2.pdf
morevalues.oth
input3.pdf
values3.oth
inputfile.pdf
inputfile.oth

プロパティーに RICOH ProcessDirector のデータベース名を使用し、プロパティーと値をそれぞれ別の行にリストします。例:

Job.Duplex=Yes
Job.CustomerName=BankName

1.2.4.2.8.1.13 リストファイル

リストファイルを使用すると、JDFジョブチケットを使用して、または使用しないで、複数のファイルを処理したり、ファイルとともに指定変更ファイルを処理したりできます。

リストファイルをジョブチケットとともに使用するには、下記の制限事項が適用されます。

  • ファイルはジョブチケットとともに実行依頼される必要があります。印刷ファイルを別のシステム上に置いてマッピングファイルによってアクセスすることはできません。
  • すべてのファイルは[フォルダー位置]の直下に (サブフォルダーではなく) 実行依頼される必要があります。

リストファイルを使用する場合は、リストバッチ方式を使用する必要があります。

リストファイルの使用方法は、以下のとおりです。

  • ジョブチケットにすべての入力ファイルの名前が含まれていない場合、リストファイルにジョブチケットファイルの名前とともに入力ファイル名を含めることができます。すべてのファイルが存在する場合、そのジョブは実行依頼されます。
  • 汎用のジョブチケットを作成し、実際のファイル名の代わりのプレースホルダーを使用すると、さまざまなジョブにそのチケットを再利用できます。そのジョブで使用するファイルを特定する名前をリストファイルに含めます。リストファイル内のファイル名の順序は、ジョブチケットのプレースホルダーのファイル名と一致する必要があります。リストファイルの最初のファイルは、ジョブチケットのリストの最初のプレースホルダーファイル名と一致する必要があります。

    たとえば、それぞれ 4 つのファイル (表紙、見返し、本文、裏表紙) を含むさまざまなブックレットを印刷するアプリケーションがある場合、次の順序で 4 つのファイルを印刷するジョブ・チケットを作成できます。

    frontcover.pdf
    flyleaf.pdf
    bookletbody.pdf
    backcover.pdf
    注意: この場合、ジョブチケットに含まれるのはファイル名だけで、パス情報は含まれません。.

    それぞれのブックレットに対して、ファイルを特定するリストファイルを作成し、以下のように各ファイルを同じ順序で指定します。

    • ブックレット 1 のリスト・ファイルの内容は、以下のようになります。
      booklet1fc.pdf
      booklet1fl.pdf
      booklet1body.pdf
      booklet1bc.pdf
    • ブックレット2のリストファイルの内容は、以下のようになります。
      booklet2fc.pdf
      booklet2fl.pdf
      booklet2body.pdf
      booklet2bc.pdf

  • 入力ファイルおよびそれに関連付けられている指定変更ファイルの名前が含まれているリストファイルを作成します。この指定変更ファイルの名前は、リスト内で関連付けられている入力ファイルの直後に配置する必要があります。入力ファイルおよび指定変更ファイルの名前には大/小文字の区別があり、ファイル名はそれぞれ別の行で指定する必要があります。ファイル名にディレクトリー情報を入れないでください。たとえば、リスト・ファイルには以下の情報を入れることができます。
    input1.pdf
    prop1.oth
    input2.pdf
    prop.oth
    input3.pdf
    duplex.oth
    input4.pdf
    inputfiles.oth

1.2.4.2.9 XML の受信を準備する

XMLファイルの受信および処理方法は、ファイル内の情報とその使用目的によって異なります。

これらのタスクを実行する前に、XMLファイルでの処理順序の使用シナリオと例をお読みください。それらのトピックでは、このトピックのステップについての例を示しています。

XMLの受信を準備するには、次の手順に従います。
  1. そのプロセスの入力になる XML ファイルを評価します。そのファイルに含まれる情報とその情報の編成について、理解していることを確認します。

    可能な場合は、その XML の提供者に XML Schema Definition (XSD) を要求します。

  2. RICOH ProcessDirectorでのXMLファイルの処理方法を決定します。次のステップテンプレートがXMLを操作します。

    • CreateJobsFromXMLステップテンプレートに基づくステップは、XPath式に一致するXMLファイル内のエレメントからジョブを作成します。このステップは、ワークフローにジョブを実行依頼します。
    • ApplyXSLTransformステップテンプレートに基づくステップは、XMLをRICOH ProcessDirectorジョブまたは文書プロパティーの値を指定するファイルに変換します。またこのステップは、XMLを別のXML形式に変換します。

    RunExternalProgramなど、他のステップテンプレートに基づくステップを使用して、XMLファイルを操作できます。

  3. RICOH ProcessDirectorのジョブと文書プロパティーの値を抽出するには、プロパティーに値を提供するXMLエレメントと属性を識別します。
      注意:
    • 文書プロパティーを使用するには、PDF文書サポート機能またはAFPサポート機能が必要です。
  4. XMLを処理するために必要なCreateJobsFromXMLステップの数を決定します。

    XMLファイルを処理するワークフローを作成する場合は、それぞれのCreateJobsFromXMLステップによって、新しいジョブの出力を受信するワークフローを決定します。新しいジョブが子ジョブであるかどうかも決定します。

    例:

    • XMLファイルに複数の注文が含まれ、それぞれの注文に複数の項目が含まれているとします。ホットフォルダー入力装置はXMLファイルを受信して、最初のワークフローで処理します。

      最初のワークフローのCreateJobsFromXMLステップは、各注文に対してジョブを作成し、そのジョブを2番目のワークフローに実行依頼します。そのワークフローは、注文に関する情報を抽出します。

      2番目のワークフローのCreateJobsFromXMLステップは、注文内の各項目に対してジョブを作成し、そのジョブを子ジョブとして3番目のワークフローに実行依頼します。3番目のワークフローは、項目のジョブを処理します。

    • XMLファイルに書籍名のリストとそれぞれの書籍を印刷するために必要なPDFファイルが含まれているとします。入力装置はリスト上の書籍のコピーを印刷するという要求を受信して、ワークフローにジョブを割り当てます。

      要求に含まれる書籍名を使用して、ワークフローのCreateJobsFromXMLステップは、書籍の印刷に必要なPDFファイルでXMLジョブを作成します。このステップは、2番目のワークフローにジョブを実行依頼します。

      2番目のワークフローのCreateJobsFromXMLステップは、各PDFファイルに対してXMLジョブを作成します(1つはカバー用、1つはテキスト用)。このステップは、3番目のワークフローにジョブを子ジョブとして実行依頼します。3番目のワークフローは、カバーとテキストのジョブを印刷します。

    • XMLファイルにジョブ用の文書プロパティーファイルに追加する文書プロパティーのリストが含まれているとします。

      ApplyXSLTransformステップは、XMLをコンマ区切り値ファイルに変換します。このファイルは、ワークフローでプロパティー条件ファイルとして使用されます。ワークフローに CreateJobsFromXMLステップがありません。

      SetDocPropsFromConditionsステップは、プロパティー条件ファイルを読み取って、XMLファイルで与えられた値に基づいて文書プロパティーを設定します。

  5. CreateJobsFromXMLステップでは、XML入力ファイルのエレメントからジョブを作成するために必要なXPath表現を定義します。
    通常、CreateJobsFromXMLステップからジョブを受信するワークフローには、XML内のエレメントをRICOH ProcessDirectorのジョブまたは文書プロパティーに変換する ApplyXSLTransformステップがあります。
  6. ApplyXSLTransformステップでは、サードパーティーのXSLTツール(Altova MapForceなど)を使用して、XSLTスタイルシートを作成します。
    • XMLエレメントを指定変更ファイルのRICOH ProcessDirectorジョブプロパティーに変換するには、XMLファイルでの処理順序のサンプルXSLTスタイルシートを参照してください。

      ApplyXSLTransformステップの出力ファイル${getFileName(overrides,text,write)}を作成します。

    • 文書処理機能をインストールした後で、XMLエレメントをRICOH ProcessDirector文書プロパティーに変換するステップを追加するには、インフォメーションセンターのトピックを参照してください。
  7. 処理するXMLファイルの受信方法を決定します。
    XMLファイルをホットフォルダー入力装置に実行依頼できます。また、XMLファイルをRICOH ProcessDirectorサーバーが取得する場所に配置できます。

    例:

    • 対象のXMLファイルに複数の注文が含まれ、それぞれの注文に複数の項目が含まれる場合は、そのXMLファイルをホットフォルダー入力装置に実行依頼します。
    • XMLファイルに書籍名のリストとそれぞれの書籍を印刷するために必要なPDFファイルが含まれている場合は、そのファイルを適切な場所に配置します。書籍名と印刷ファイルが変更された場合は、必ずそのファイルを更新します。

      CreateJobsFromXMLステップが実行されると、XPath表現を使用して、リスト内の情報からXMLジョブが作成されます。

  8. RICOH ProcessDirectorサーバーから取得される場所にXMLファイルを配置した場合は、ジョブをワークフローに実行依頼する方法を決定します。

    方法の1つは、指定変更ファイルをホットフォルダーに実行依頼することです。指定変更ファイルがトリガーになって、ホットフォルダーはジョブを作成して、そのジョブをワークフローに実行依頼します。

    指定変更ファイルをトリガーとして使用するには、ホットフォルダーを定義するときに、次のプロパティーを設定します。

    • 完了方法プロパティーを トリガーに設定します。
    • トリガーパターン指定変更パターンプロパティーの両方に対して同じパターン値を指定します。

これで、XMLを処理するワークフローを定義するために必要な情報、XPath表現、XSLTスタイルシートが作成されます。

1.2.4.2.10 JSON の受信を準備する

JSONファイルを受信したら、それをXMLに変換します。XMLファイルの処理方法は、JSONファイル内の情報とその使用目的によって異なります。
JSONの受信を準備するには、次の手順に従います。
  1. そのプロセスの入力になるJSONファイルを評価します。そのファイルに含まれる情報とその情報の編成について、理解していることを確認します。

    可能な場合は、JSONの提供者にJSON Schemaを要求します。

  2. JSONファイルを変換するXMLファイルの処理方法を決定します。RICOH ProcessDirectorには、XMLを操作する2つのステップテンプレートが用意されています。
    • CreateJobsFromXMLステップテンプレートに基づくステップは、XPath式に一致するXMLファイル内のエレメントからジョブを作成します。このステップは、ワークフローにジョブを実行依頼します。
    • ApplyXSLTransformステップテンプレートに基づくステップは、XMLをRICOH ProcessDirectorジョブまたは文書プロパティーの値を指定するファイルに変換します。またこのステップは、XMLを別のXML形式に変換します。

    詳しくは、XMLの受信準備に関連するタスクを参照してください。

  3. 処理するJSONファイルの受信方法を決定します。
    JSONファイルをホットフォルダー入力装置に実行依頼できます。また、JSONファイルをRICOH ProcessDirectorサーバーが取得する場所に配置できます。
    例:
    • 対象のJSONファイルに複数の命令が含まれ、それぞれの命令に複数の項目が含まれる場合は、そのJSONファイルをホットフォルダー入力装置に実行依頼します。
    • JSONファイルに書籍名のリストとそれぞれの書籍を印刷するために必要なPDFファイルが含まれている場合は、そのファイルを適切な場所に配置します。書籍名と印刷ファイルが変更された場合は、必ずそのファイルを更新します。
  4. JSONファイルをホットフォルダーに実行依頼したら、ConvertJSONToXMLステップテンプレートに基づくステップを SetJobPropsFromTextFileステップと DetectInputDataStreamステップの後に配置します。
    JSON入力ファイルとXML出力ファイルには、デフォルト値を使用します。
  5. 取得される場所にJSONファイルを配置する場合は、XMLを処理する最初のステップの前にConvertJSONToXMLステップを配置します。
    例えば、CreateJobsFromXMLステップまたは ApplyXSLTransformステップの前に、 ConvertJSONToXMLステップを配置します。
    ステップのプロパティー値を指定するには、次の手順に従います。
    • JSON入力ファイルプロパティーには、JSONを含むファイルのディレクトリーパスと名前を指定します。
    • XML出力ファイルプロパティーには、RICOH ProcessDirectorで作成するXMLファイルのディレクトリーパスと名前を指定します。
  6. 出力ファイルと入力ファイルを比較して、RICOH ProcessDirectorがどのようにJSONをXMLに変換しているのか確認します。

1.2.4.2.11 メインページからジョブを実行依頼するために設定する

メインページの[ジョブの実行依頼]ポートレットを使用して、RICOH ProcessDirectorにジョブを送信できます。
ジョブは、有効になっていて接続されているホットフォルダー入力デバイス、または有効になっているワークフローに送信できます。また、入力デバイスまたはワークフローは、ポートレットを使用して送信されたジョブを受け入れるように構成する必要があります。
メインページからジョブを送信するには、以下の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
    1. [ジョブの実行依頼]ポートレットから送信されたジョブを受信できるホットフォルダー入力デバイスを右クリックし、プロパティーを選択します。
    2. ジョブ送信の承認プロパティーを はいに設定します。
    3. 必要に応じて、他のホットフォルダーについても同じ手順を繰り返します。
  3. ワークフロータブをクリックします。
    1. [ジョブの実行依頼]ポートレットから送信されたジョブを受信できるワークフローを右クリックし、プロパティーを選択します。
    2. ジョブ送信の承認プロパティーを はいに設定します。
    3. 必要に応じて、他のワークフローについても同じ手順を繰り返します。

1.2.4.2.12 実行依頼ポートレットのジョブを送信する

RICOH ProcessDirector には、 メインページのポートレットなど 、ジョブを送信するためのさまざまなメカニズムが用意されています。
開始する前に、[ジョブの実行依頼]ポートレットを使用する権限があること、およびホットフォルダーが有効化され接続されているか、ワークフローが有効になっていることを確認してください。
[ジョブの実行依頼]ポートレットのジョブを送信するには、以下の操作を行います。
  1. メインページに[ジョブの実行依頼]ポートレットを追加するには、メニューが表示されるまで メインタブの上にポインターを置き、ジョブの実行依頼を選択します。
  2. ファイルを参照するには、 をクリックし、処理のために送信するファイルを選択します。または、コンピューターからファイルを選択し、マウスボタンを押したまま、ジョブの[ジョブの実行依頼]ポートレットにドラッグ&ドロップします。[ジョブの実行依頼]ポートレット領域が青色に変わったら、マウスボタンを放します。
  3. ジョブを特定の入力デバイスに送信するには、 入力デバイスに 実行依頼を選択します。ドロップダウンリストから、ジョブを処理する入力デバイスを選択します。
  4. ジョブを特定のワークフローに送信するには、ワークフローに 実行依頼を選択します。ドロップダウンリストから、ジョブを処理するワークフローを選択します。
  5. OKをクリックします。
  6. 必要に応じて、他のファイルについても同じ手順を繰り返します。
  7. [ジョブの実行依頼]ポートレットの内容をクリアするには、却下をクリックします。

1.2.4.3 WSDL ファイルをインポートする

Web Service Description Language (WSDL) ファイルには、受信するパラメーター、返すデータ構造を含めて、SOAP Web サービスを呼び出す方法が記述されています。アプリケーションと通信するために呼び出すすべてのSOAP WebサービスのWSDLファイルをインポートします。RICOH ProcessDirectorは、各WSDLファイルのSOAP操作からSOAP要求オブジェクトを作成します。
RICOH ProcessDirectorSOAP Webサービスの入力装置、通知、および CallSOAPServiceステップは、SOAP Webサービスを呼び出します。SOAP Webサービスを呼び出すRICOH ProcessDirectorオブジェクトまたはステップを定義する前に、そのSOAP Webサービスと関連付けられたWSDLファイルをインポートします。
    注意:
  • SOAP Webサービス入力装置と通知は、Web Services Enablement機能に含まれています。

WSDL ファイルをインポートするには、以下の手順に従ってください。

  1. アプリケーションで提供される SOAP Web サービスの呼び出しに必要なすべての WSDL ファイルをコンピューターにダウンロードします。
  2. RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースで、 管理タブをクリックします。
  3. 左のペインで、システム WSDL をインポートをクリックします。
  4. 左のペインで、ユーティリティー WSDLをインポートをクリックします。
  5. WSDL 接頭部プロパティーに値を入力します。

    RICOH ProcessDirectorは、作成する各SOAP要求オブジェクトの名前の先頭に、この値とハイフンを追加します。

    たとえば、WSDLファイルには、次の2つのSOAPリクエストが含まれています。GetOrdersByDateGetOrdersByOrderNumberWSDL 接頭部フィールドにDigitalStoreと入力します。WSDL ファイルをインポートすると、2 つの SOAP 要求オブジェクトの名前は、 DigitalStore-GetOrdersByDateDigitalStore-GetOrdersByOrderNumberになります。
  6. 参照)をクリックして、コンピューターにダウンロードしたWSDLファイルを選択します。
    参照ボタン()に続いて、WSDLファイルの名前(Orders.xmlなど)が表示されます。
  7. インポートをクリックします。
    通知メッセージには、RICOH ProcessDirectorが作成したSOAP要求オブジェクトの名前が表示されます。

    RICOH ProcessDirectorは、WSDLファイルの名前として WSDL接頭部プロパティーの値を使用します。拡張子は wsdl-number であり、number は次のような 13 桁の数字になります。例:DigitalStore.wsdl-1234567890123RICOH ProcessDirectorは、WSDLファイルを/aiw/aiw1/wsdlディレクトリー(Linux)またはC:\aiw\aiw1\wsdlディレクトリー(Windows)に配置します。

  8. 別の WSDL ファイルをインポートするには、これらのステップを繰り返します。
  9. WSDL ファイルのインポートが完了したら、閉じるをクリックします。
インポートする SOAP 要求オブジェクトは、SOAP 要求プロパティーの選択肢になります。SOAP Web サービスの入力装置、SOAP Web サービスの通知、または CallSOAPServiceステップを定義するときに、このプロパティーに値を設定します。

SOAP 要求オブジェクトは、編集も削除もできません。

1.2.4.4 REST Webサービス入力の取得を準備する

アプリケーションの REST Web サービスから入力を取得するには、REST Web サービスの呼び出しに使用するパラメーターを識別します。RICOH ProcessDirectorとアプリケーションの間でのデータ交換をテストします。REST Web サービスの入力装置を定義して構成します。
REST Webサービス入力の取得を準備するには、以下の手順に従ってください。
  1. アプリケーションのREST Webサービスとの通信要件を確認します。
    • アプリケーションでの認証のための値
    • REST Webサービスにデータを要求するための値
    • 応答で提供されるデータ形式

    アプリケーションの使用説明書を参照するか、アプリケーションをホストしている会社にお問い合わせください。

  2. RICOH ProcessDirectorで、アプリケーションとの通信を準備するには、以下のタスクを実行してください。
    • アプリケーションにセキュリティー証明書が必要な場合は、RICOH ProcessDirectorの1次コンピューターに証明書をインストールします。
    • 環境内でプロキシサーバーがWebサービスと通信する必要がある場合は、プロキシを使用するようにシステムをセットアップします。

    詳しくは、関連タスクを参照してください。

  3. アプリケーションで認証してREST Webサービスに応答を要求する手動テストを実行します。Webサービスが予期した応答を返すことを確認します。
    多くのブラウザーには、Boomerang for Google Chromeなど、テストWebサービスがRESTクライアントに対して呼び出すプラグインがあります。
  4. Web サービスによって返された応答内のデータから REST Web サービスの入力装置がジョブを作成する方法を決定します。
    • 入力装置が応答を受信するたびに、入力装置は応答内のすべての XML または JSON データを含むジョブを作成できます。
    • 入力装置は、XPath または JSONPath 表現を使用して応答を調べることができます。

      表現に指定された XML エレメントまたは JSON オブジェクトを入力装置が検出した場合は、入力装置は一致するエレメントまたはオブジェクトごとにジョブを作成します。各ジョブには、一致したエレメントまたはオブジェクトが含まれます。また、すべてのエレメントまたはオブジェクトが、ジョブの中にネストされます。2 つ以上のエレメントまたはオブジェクトを入力装置が検出した場合は、入力装置は独立したジョブまたは子ジョブを作成できます。

      一致するエレメントを入力装置が検出しなかった場合は、ジョブが作成されません。

  5. REST Web サービスの入力装置を定義するには、以下の手順に従ってください。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
    3. 追加 REST Web サービスをクリックします。
    または、付属のRestfulWebServiceSampleREST Web サービスの入力装置をコピーすることもできます。
  6. 一般タブでの操作:
    • 入力装置の名前を入力します。
    • ポーリング間隔プロパティーに、入力装置の Web サービス呼び出し間隔を設定します。
    • XML または JSON ジョブを処理するワークフローを定義した後で、子ワークフロープロパティーにそのワークフローの名前を設定します。
    • 設定するその他のプロパティーに値を入力します。
  7. 要求タブでの操作:
    1. 要求 URLプロパティーに、データを返す Web サービスの URL を設定します。RICOH ProcessDirector は、このデータを使用して 1 つ以上のジョブを作成します。
    2. 要求メソッドおよび 要求コンテンツタイププロパティーに、Web サービスで必要な値を設定します。
    3. 要求ペイロードプロパティー値には、入力装置がアプリケーションに送信するWebサービス要求の本文を指定します。
      資格情報やトークン、およびポーリング間隔プロパティー値と一致する時間範囲を指定するには、次のプロパティーのシンボルを使用します。
      プロパティーのデータベース名 プロパティーのユーザーインターフェース名 備考
      WebService.Credential なし RICOH ProcessDirector は、このプロパティー内に Web サービスの資格情報またはトークンを保存します。
      WebService.CurrentRequestTime なし RICOH ProcessDirector は、ポーリング間隔の開始時にこのプロパティーの値を設定します。
      WebService.LastSuccessRequestTime 状況タブ:成功した最終要求時刻 入力装置がアプリケーションと正常に通信すると、RICOH ProcessDirector はこのプロパティーに、 WebService.CurrentRequestTimeプロパティーと一致する値を設定します。正常に通信できると、ジョブの作成に使用できるデータを RICOH ProcessDirector が受信しなかった場合でも、応答コード 200 になります。
        注意:
      • これらの 3 つのジョブプロパティーは、要求ペイロードプロパティーの例の XML 値、および 要求パラメータープロパティーの例の JSON 値として使用されています。Web サービスの要件により、これらの値とその他の値の送信に使用するプロパティーが決まります。

      このXMLの例では、ペイロードに次のエレメントが含まれます。<Token><TimeRange><Start>、および<End>。3 つのエレメントの値はシンボルです。

      <Token>${WebService.Credential}</Token><TimeRange> <Start>${WebService.LastSuccessRequestTime}</Start> <End>${WebService.CurrentRequestTime}</End></TimeRange>

      入力装置は、入力のポーリング時にシンボルを解決します。

    4. 要求ヘッダー要求パラメータープロパティーの値を必要に応じて設定します。
      各ヘッダーフィールドやパラメーターは、キーワードと値のペアです。各ペアは個別の行に指定して、キーワードと値をコロン(:)または等号(=)で区切る必要があります。

      キーワードと値は複数の単語にすることができます。RICOH ProcessDirectorは、各行の最初のコロンまたは等号を使用して、語句をキーワードと値のペアに分割します。

      この例では、tokenstartendの3つのパラメーターが含まれています。各キーワードの値は RICOH ProcessDirectorシンボルです。各シンボルには、次のいずれかのプロパティーが含まれています。 WebService.CredentialWebService.LastSuccessRequestTimeおよび WebService.CurrentRequestTime

      token:${WebService.Credential}start:${WebService.LastSuccessRequestTime}end:${WebService.CurrentRequestTime}

      入力装置は、入力のポーリング時にシンボルを解決します。

    5. 応答からジョブを作成プロパティーの値を選択して、入力装置が入力からジョブを作成する方法を指定します。
      • 入力装置が応答を受信するたびにジョブを作成するには、常時を選択します。
      • 応答内の XML または JSON を調べて、XML エレメントまたは JSON オブジェクトが検出されるたびにジョブを作成するには、応答パターンが一致する場合のみを選択します。
    6. 応答パターンが一致する場合のみを選択した場合:
      • 一致する応答パターンプロパティーに、XML エレメントを識別する XPath 表現、または JSON オブジェクトを識別する JSONPath 表現を設定します。
      • 2 つ以上の一致を入力装置が検出したときに子ジョブを作成する場合は、子ジョブを作成プロパティーを はいに設定します。また入力装置は、データがない親ジョブを作成します。1 つの一致を入力装置が検出した場合は、入力装置は独立したジョブを作成します。
      • 入力装置が検出した一致の数にかかわらず、独立したジョブを作成する場合は、子ジョブを作成プロパティーを いいえに設定します。
    7. 環境内でプロキシサーバーがWebサービスと通信する必要がある場合は、プロキシを使用プロパティーに正しいプロキシサーバーを設定します。
    8. タイムゾーンオフセットプロパティーを、協定世界時 (UTC) と Web サービスで使用されるタイムゾーンの間のオフセットに設定します (単位は時間数)。
      例えば、Web サービスが太平洋標準時を使用する場合は、このプロパティーを-8に設定します。
        注意:
      • Web サービスをホストしている場所で、標準時と夏時間の切り換えがある場合は、必ずこのプロパティーを変更してください。変更しないと、加算または減算される時間の間、ジョブの作成に RICOH ProcessDirector が使用するデータが失われる可能性があります。
      • Web サービスが UTC を使用する場合は、0を入力するか、このフィールドを空白のままにします。
  8. 認証タブで、アプリケーションによる認証に必要な値を指定します。
    詳しくは、REST Webサービスでの認証の関連タスクを参照してください。

    アプリケーションで認証が要求されない場合は、[認証]プロパティーをすべて空白のままにします。

  9. オプション: 拡張タブで、環境のオプションプロパティーを指定します。
  10. 完了したら、OKをクリックします。

入力装置、通知、およびワークフローのセットアップが完了したら、RICOH ProcessDirector とアプリケーションの間でデータの交換をテストします。

付属のRestfulWebServiceSampleREST Web サービスの入力装置を確認してください。

1.2.4.4.1 REST Web サービスを使用してアプリケーションで認証する

REST Webサービス入力装置および通知オブジェクトは、REST Webサービスを使用してアプリケーションで認証できます。RICOH ProcessDirectorでは、API キーとセッション認証の両方がサポートされています。入力装置オブジェクトは、入力のポーリング時に認証を行います。通知オブジェクトは、アプリケーションにステータスを送信するときに認証を行います。

API キー認証の場合は、認証コードを静的な資格情報プロパティーに入力するか、HTTP ユーザー ID およびパスワードを定義します。入力装置または通知は、認証コード、または HTTP ユーザー ID とパスワードを、データを交換する Web サービスに渡します。次に Web サービスは、アプリケーションで認証を行って応答を返します。

セッション認証の場合は、一連の認証要求プロパティーに、認証資格情報 (ユーザー ID およびパスワード) などの値を入力します。入力装置または通知は、最初に REST Web サービスを呼び出して、アプリケーションで認証を受けます。正常に認証されると、Web サービスはトークンを入力装置または通知に返します。次に入力装置または通知は、データをやり取りするWebサービスに、呼び出し内のトークンを転送します。

  • アプリケーションでユーザー 1 人あたり 1 セッションが許可されている場合は、異なるユーザー ID とパスワードで Web サービスを呼び出すように、入力装置と通知をセットアップします。
  • セッション認証は、すべての Web サービスの呼び出しで実行され、ログアウトは必要ありません。資格情報の各組み合わせについて、そのセッションの長さが、Web サービス呼び出しの間隔よりも短いことを確認してください。例えば、入力装置のセッションが 10 分後に期限切れになるとします。この場合は、入力装置を構成するときに 10 分よりも長いポーリング間隔を指定します。

アプリケーションの API キーまたは認証資格情報を取得するには、アプリケーションをホストしている会社にお問い合わせください。指定形式と構文の要件については、アプリケーションの資料を参照してください。

認証に REST Web サービスを使用するには、以下の手順に従ってください。
  1. REST Web サービスの入力装置または通知で、認証タブをクリックします。
  2. アプリケーションで必要な認証タイプの手順に従ってください。
    • API キー認証の場合、静的な資格情報プロパティーの値として認証コードを指定します。

      その他のプロパティーはすべて空白のままにしておきます。これで手順は完了です。

    • セッション認証の場合は、静的な資格情報プロパティーを空白のままにしておきます。次のステップに進み、その他のプロパティーを指定します。
  3. 認証要求 URLプロパティーに、RICOH ProcessDirector がアプリケーションでの認証に使用する URL を設定します。
  4. 次の1つまたは複数のプロパティーに対してアプリケーションに必要な値を入力して、認証資格情報を指定します。認証要求ペイロード認証要求ヘッダー、および 認証要求パラメーター
    • 要求ペイロードプロパティー値には、アプリケーションに送信する認証要求ボディ(存在する場合)を指定します。

      これらの例では、ペイロードに次の3つのXMLエレメントが含まれます。<Credentials><Name>、および<Password><Password>エレメントの値は、 認証要求パスワードプロパティーを使用するシンボルです。

      この例では、入力装置のために認証要求パスワードプロパティーを使用しています。

      <Credentials> <Name>myname</Name> <Password>${WebService.AuthRequestPwd}</Password></Credentials>

      この例では、通知のために認証要求パスワードプロパティーを使用しています。

      <Credentials> <Name>myname</Name> <Password>${WSNotification.WebService.AuthRequestPwd}</Password></Credentials>

      入力装置または通知は、認証要求を送信するときにシンボルを解決します。

    • 要求ヘッダー要求パラメータープロパティーの値を必要に応じて設定します。

      各ヘッダーフィールドやパラメーターは、キーワードと値のペアです。各ペアは個別の行に指定して、キーワードと値をコロン(:)または等号(=)で区切る必要があります。

      キーワードと値は複数の単語にすることができます。RICOH ProcessDirectorは、各行の最初のコロンまたは等号を使用して、語句をキーワードと値のペアに分割します。

      これらの例には、namepwdという2つのパラメーターが含まれます。pwdキーワードの値は、 認証要求パスワードプロパティーを使用するシンボルです。

      この例では、入力装置のために認証要求パスワードプロパティーを使用しています。

      name:mynamepwd:${WebService.AuthRequestPwd}

      この例では、通知のために認証要求パスワードプロパティーを使用しています。

      name:mynamepwd:${WSNotification.WebService.AuthRequestPwd}

      このシンボルは、認証要求が送信されるときに解決されます。

  5. 要求メソッドおよび 要求コンテンツタイププロパティーに、Web サービスで必要な値を設定します。
  6. 認証応答属性プロパティーに、Web サービスからの応答でセッションの資格情報を識別する XPath 表現を設定します。
  7. 認証要求パスワードプロパティーに、アプリケーションで使用するアカウントのパスワードを設定します。
    パスワードは、RICOH ProcessDirector への保存時に暗号化されます。
API キーとセッション認証の両方で、RICOH ProcessDirector は静的な資格情報またはアプリケーションから返されたトークンをプロパティーに保存します。
  • 入力装置の場合、このプロパティーはWebService.Credentialです。
  • 通知の場合、このプロパティーはWSNotification.WebService.Credentialです。

Web サービスの入力装置または通知に対して要求タブで値を指定する場合は、シンボルとして WebService.Credentialまたは WSNotification.WebService.Credentialプロパティーを指定します。

RICOH ProcessDirector は、要求を Web サービスに転送するときに、シンボルを静的な資格情報またはトークンの値で置き換えます。

アプリケーションでの認証に必要な値を指定したので、入力装置または通知を定義および構成するステップを完了させます。次のトピックのいずれかに戻ります。
  • REST Webサービス入力の取得を準備する。
  • REST Web サービスへのステータス送信を準備する。

1.2.4.5 SOAP Webサービス入力の取得を準備する

アプリケーションの SOAP Web サービスから入力を取得するには、SOAP Web サービスの呼び出しに使用するパラメーターを識別します。RICOH ProcessDirectorとアプリケーションの間でのデータ交換をテストします。SOAP Web サービスの入力装置を定義して構成します。
SOAP Webサービス入力の取得を準備をするには、以下の手順に従ってください。
  1. アプリケーションのSOAP Webサービスとの通信要件を確認します。
    • アプリケーションでの認証のための値
    • SOAP Webサービスにデータを要求するための値
    • 応答で提供されるデータ形式

    アプリケーションの使用説明書を参照するか、アプリケーションをホストしている会社にお問い合わせください。

  2. RICOH ProcessDirectorで、アプリケーションとの通信を準備するには、以下のタスクを実行してください。
    • アプリケーションにセキュリティー証明書が必要な場合は、RICOH ProcessDirectorの1次コンピューターに証明書をインストールします。
    • 環境内でプロキシサーバーがWebサービスと通信する必要がある場合は、プロキシを使用するようにシステムをセットアップします。
    • 呼び出す予定のWebサービスすべてのWSDLファイルをインポートします。

      RICOH ProcessDirectorは、WSDLファイル内のSOAP操作からSOAP要求オブジェクトを作成します。RICOH ProcessDirectorがオブジェクトを作成するときに、SOAP操作の名前に追加する接頭部を指定します。SOAP要求オブジェクトは、Webサービスへの正しい呼び出しの作成に必要なSOAPバージョンなどの情報の判断を RICOH ProcessDirectorに任せます。

    詳しくは、関連タスクを参照してください。

  3. アプリケーションで認証してSOAP Webサービスに応答を要求する手動テストを実行します。Webサービスが予期した応答を返すことを確認します。
    多くのブラウザーには、Boomerang for Google Chromeなど、テストWebサービスがSOAPクライアントに対して呼び出すプラグインがあります。
  4. Web サービスによって返された応答内のデータから SOAP Web サービスの入力装置がジョブを作成する方法を決定します。
    • 入力装置が応答を受信するたびに、入力装置は応答内のすべての XML データを含めたジョブを作成できます。
    • 入力装置は、XPath 表現を使用して応答を調べることができます。

      表現に指定された XML エレメントを入力装置が検出した場合は、入力装置は一致するエレメントごとにジョブを作成します。各ジョブには、一致したエレメントが含まれます。また、すべてのエレメントが、ジョブの中にネストされます。2 つ以上のエレメントを入力装置が検出した場合は、入力装置は独立したジョブまたは子ジョブを作成できます。

      一致するエレメントを入力装置が検出しなかった場合は、ジョブが作成されません。

  5. SOAP Web サービスの入力装置を定義するには、以下の手順に従ってください。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
    3. 追加 SOAP Web サービスをクリックします。
  6. 一般タブでの操作:
    • 入力装置の名前を入力します。
    • ポーリング間隔プロパティーに、入力装置の Web サービス呼び出し間隔を設定します。
    • XML ジョブを処理するワークフローを定義した後で、子ワークフロープロパティーにそのワークフローの名前を設定します。
    • 設定するその他のプロパティーに値を入力します。
  7. 要求タブでの操作:
    1. 要求 URLプロパティーに、データを返す Web サービスの URL を設定します。RICOH ProcessDirector は、このデータを使用して 1 つ以上のジョブを作成します。
    2. 要求ペイロードプロパティー値には、入力装置がアプリケーションに送信するWebサービス要求の本文を指定します。
      資格情報やトークン、およびポーリング間隔プロパティー値と一致する時間範囲を指定するには、次のプロパティーのシンボルを使用します。
      プロパティーのデータベース名 プロパティーのユーザーインターフェース名 備考
      WebService.Credential なし RICOH ProcessDirector は、このプロパティー内に Web サービスの資格情報またはトークンを保存します。
      WebService.CurrentRequestTime なし RICOH ProcessDirector は、ポーリング間隔の開始時にこのプロパティーの値を設定します。
      WebService.LastSuccessRequestTime 状況タブ:成功した最終要求時刻 入力装置がアプリケーションと正常に通信すると、RICOH ProcessDirector はこのプロパティーに、 WebService.CurrentRequestTimeプロパティーと一致する値を設定します。正常に通信できると、ジョブの作成に使用できるデータを RICOH ProcessDirector が受信しなかった場合でも、応答コード 200 になります。

      この例では、ペイロードに次のエレメントが含まれます。<Token><TimeRange><Start>および<End>。各エレメントの値はシンボルです。

      <Token>${WebService.Credential}</Token><TimeRange> <Start>${WebService.LastSuccessRequestTime}</Start> <End>${WebService.CurrentRequestTime}</End></TimeRange>

      入力装置は、XML 入力のポーリング時にシンボルを解決します。

    3. SOAP要求プロパティーに、WSDLファイルのインポート時に RICOH ProcessDirectorが作成した SOAP要求を設定します。
      例えば、GetOrdersByDateSOAP要求を使用するとします。インポート時には、SOAP要求の名前の先頭に PrintShopを追加しました。 PrintShop-GetOrdersByDateを選択します。
    4. 応答からジョブを作成プロパティーの値を選択して、入力装置が入力からジョブを作成する方法を指定します。
      • 入力装置が応答を受信するたびにジョブを作成するには、常時を選択します。
      • 応答内の XML を調べて、XML エレメントが検出されるたびにジョブを作成するには、応答パターンが一致する場合のみを選択します。
    5. 応答パターンが一致する場合のみを選択した場合:
      • 一致する応答パターンプロパティーに、各ジョブに使用する XML エレメントを識別する XPath 表現を設定します。

        例えば、注文ごとに 1 つのジョブを作成し、応答内のデータに注文エレメントを含めるとします。XML 内の注文エレメントを表す XPath 表現を入力します。

      • 2 つ以上の一致を入力装置が検出したときに子ジョブを作成する場合は、子ジョブを作成プロパティーを はいに設定します。また入力装置は、データがない親ジョブを作成します。1 つの一致を入力装置が検出した場合は、入力装置は独立したジョブを作成します。
      • 入力装置が検出した一致の数にかかわらず、独立したジョブを作成する場合は、子ジョブを作成プロパティーを いいえに設定します。
    6. 環境内でプロキシサーバーがWebサービスと通信する必要がある場合は、プロキシを使用プロパティーに正しいプロキシサーバーを設定します。
    7. タイムゾーンオフセットプロパティーを、協定世界時 (UTC) と Web サービスで使用されるタイムゾーンの間のオフセットに設定します (単位は時間数)。
      例えば、Web サービスが太平洋標準時を使用する場合は、このプロパティーを-8に設定します。
        注意:
      • Web サービスをホストしている場所で、標準時と夏時間の切り換えがある場合は、必ずこのプロパティーを変更してください。変更しないと、加算または減算される時間の間、ジョブの作成に RICOH ProcessDirector が使用するデータが失われる可能性があります。
      • Web サービスが UTC を使用する場合は、0を入力するか、このフィールドを空白のままにします。
  8. 認証タブで、アプリケーションによる認証に必要な値を指定します。
    詳しくは、SOAP Webサービスでの認証の関連タスクを参照してください。

    アプリケーションで認証が要求されない場合は、[認証]プロパティーをすべて空白のままにします。

  9. オプション: 拡張タブで、環境のオプションプロパティーを指定します。
  10. 完了したら、OKをクリックします。

入力装置、通知、およびワークフローのセットアップが完了したら、RICOH ProcessDirector とアプリケーションの間でデータの交換をテストします。

付属のRestfulWebServiceSample REST Web サービスの入力装置は、SOAP Web サービス入力装置に似ています。MarcomCentral Connect 機能には、付属の SOAP Web サービスの入力装置が含まれています。

1.2.4.5.1 SOAP Web サービスを使用してアプリケーションで認証する

SOAP Webサービス入力装置および通知オブジェクトは、SOAP Webサービスを使用してアプリケーションで認証できます。RICOH ProcessDirectorでは、APIキーとセッション認証の両方がサポートされています。入力装置オブジェクトは、入力のポーリング時に認証を行います。通知オブジェクトは、アプリケーションにステータスを送信するときに認証を行います。

API キー認証の場合は、認証コードを静的な資格情報プロパティーに入力するか、HTTP ユーザー ID およびパスワードを定義します。認証コード、またはHTTPユーザーIDとパスワードが、データをやり取りするWebサービスに送信されます。次に Web サービスは、アプリケーションで認証を行って応答を返します。

セッション認証の場合は、一連の認証要求プロパティーに、認証資格情報 (ユーザー ID およびパスワード) などの値を入力します。入力装置または通知は、最初に SOAP Web サービスを呼び出して、アプリケーションで認証を受けます。正常に認証されると、Web サービスはトークンを入力装置または通知に返します。データをやり取りするWebサービスに、呼び出し内のトークンを転送します。

  • アプリケーションでユーザー1人あたりに許可されるのが1セッションの場合は、異なるユーザーIDとパスワードでWebサービスを呼び出すように、オブジェクトをセットアップします。
  • セッション認証は、すべての Web サービスの呼び出しで実行され、ログアウトは必要ありません。資格情報の各組み合わせについて、そのセッションの長さが、Web サービス呼び出しの間隔よりも短いことを確認してください。例えば、入力装置のセッションが 10 分後に期限切れになるとします。この場合は、入力装置を構成するときに 10 分よりも長いポーリング間隔を指定します。

アプリケーションの API キーまたは認証資格情報を取得するには、アプリケーションをホストしている会社にお問い合わせください。指定形式と構文の要件については、アプリケーションの資料を参照してください。

認証に SOAP Web サービスを使用するには、以下の手順に従ってください。
  1. SOAP Web サービスの入力装置または通知で認証タブをクリックします。
  2. アプリケーションで必要な認証タイプの手順に従ってください。
    • API キー認証の場合、静的な資格情報プロパティーの値として認証コードを指定します。

      その他のプロパティーはすべて空白のままにしておきます。これで手順は完了です。

    • セッション認証の場合は、静的な資格情報プロパティーを空白のままにしておきます。次のステップに進み、その他のプロパティーを指定します。
  3. 認証要求 URLプロパティーに、RICOH ProcessDirector がアプリケーションでの認証に使用する URL を設定します。
    アプリケーションがこの URL 内で認証資格情報を必要とする場合は、要求される指定形式と構文でこれらの値を指定します。
  4. 認証要求ペイロードプロパティー値の場合は、入力装置または通知が認証のためにアプリケーションに送信する Web サービス要求の本文を指定します。
    これらの例では、ペイロードに次の3つのエレメントが含まれます。<Credentials><Name>、および<Password><Password>エレメントの値は、 認証要求パスワードプロパティーを使用するシンボルです。

    この例では、入力装置のために認証要求パスワードプロパティーを使用しています。

    <Credentials> <Name>myname</Name> <Password>${WebService.AuthRequestPwd}</Password></Credentials>

    この例では、通知のために認証要求パスワードプロパティーを使用しています。

    <Credentials> <Name>myname</Name> <Password>${WSNotification.WebService.AuthRequestPwd}</Password></Credentials>

    このシンボルは、認証要求が送信されるときに解決されます。

  5. 認証 SOAP 要求プロパティーに、WSDL ファイルのインポート時に RICOH ProcessDirector が作成した SOAP 要求を設定します。
    例えば、AuthenticateUserSOAP 要求を使用するとします。インポート時には、SOAP要求の名前の先頭に PrintShopを追加しました。 PrintShop-AuthenticateUserを選択します。
  6. 認証応答属性プロパティーに、Web サービスからの応答でセッションの資格情報を識別する XPath 表現を設定します。
  7. 認証要求パスワードプロパティーに、アプリケーションで使用するアカウントのパスワードを設定します。
    パスワードは、RICOH ProcessDirector への保存時に暗号化されます。
API キーとセッション認証の両方で、RICOH ProcessDirector は静的な資格情報またはアプリケーションから返されたトークンをプロパティーに保存します。
  • 入力装置の場合、このプロパティーはWebService.Credentialです。
  • 通知の場合、このプロパティーはWSNotification.WebService.Credentialです。

SOAP Web サービスの入力装置または通知に対して要求タブで値を指定する場合は、シンボルとして WebService.Credentialまたは WSNotification.WebService.Credentialプロパティーを指定します。

RICOH ProcessDirector は、要求を Web サービスに転送するときに、シンボルを静的な資格情報またはトークンの値で置き換えます。

アプリケーションでの認証に必要な値を指定したので、入力装置または通知を定義および構成するステップを完了させます。次のトピックのいずれかに戻ります。
  • SOAP Webサービス入力の取得を準備する。
  • SOAP Web サービスへのステータス送信を準備する。

1.2.4.6 入力装置を定義する

入力装置は、RICOH ProcessDirectorがジョブを受信するRICOH ProcessDirectorオブジェクトです。

RICOH ProcessDirectorには、複数の入力装置があります。これらの入力装置のプロパティーに少し変更を加えて、インストール済み環境で使用することができます。また、これらをコピーして新しい入力装置を作成することもできます。

注意: Download 入力装置を作成する場合に、RICOH ProcessDirectorサーバーのインストール時に選択した言語とは異なる言語で Download デーモンからメッセージを受け取るには、入力装置の 装置言語プロパティーを適切な言語に設定してください。

1.2.4.6.1 用意されている入力装置を使用する

RICOH ProcessDirector には、いくつかの定義済み入力装置が用意されています。印刷環境が単純で、多くの入力装置を必要としない場合は、定義済み入力装置のプロパティーを変更し、お客様の環境で使用できます。

用意されている入力装置を変更して使用するには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
  3. 変更する入力装置を選択します。
  4. プロパティーをクリックします。
  5. すべてのタブで、ご使用の環境に適合するように調整する必要のある、必須およびオプションプロパティーを変更します。各入力装置のフォルダー位置および ステージング位置プロパティーには、固有のパスが必要です。
      注意:
    • AFP サポート機能がインストールされており、Download 入力装置にジョブを実行依頼する場合:
      • 複数の Download 入力装置で同じポート番号を使用できますが、一時点で使用可能にできるのは、共通のポート番号を持つ入力装置のいずれか 1 つだけです。
      • Download for z/OSを、複数データセットモードでExit 15とともに実行するときは、Download入力装置はそれぞれ1つのDownload for z/OS FSA(機能サブシステムアプリケーション)からのジョブだけを受け取ることができます。
  6. どのようにして入力装置でジョブごとにワークフローを割り当てるかを決定します。
    入力装置の実行依頼ステップとして SubmitInputFiles を使用する場合は、次のいずれかを選択できます。
    • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを 設定なしに設定し、 子ワークフロープロパティーを既存のワークフローの名前に設定して、この入力装置が処理するすべてのジョブに同じワークフローを割り当てます。
    • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを SetJobTypeFromRulesに設定し、 子ワークフロー構文解析規則プロパティーを使用して、印刷コマンドのオプションの値からワークフローを設定できる制御ファイルの名前を指定します。

      RICOH ProcessDirectorには、ワークフローを設定するために使用されるサンプル制御ファイルが用意されています。receive_lpd_pdf_jobtype.cfg。AFPサポート機能には、ワークフローの設定用に以下のサンプル制御ファイルがあります。receive_jcl_jobtype.cfg and receive_lpd_jobtype.cfg。サンプル制御ファイルは、/aiw/aiw1/samples/rules/ ディレクトリーにインストールされています。サンプル制御ファイルを /aiw/aiw1/control_files/rules/ ディレクトリーにコピーして、要件に合うように変更してから、ごのファイルを指すように 子ワークフロー構文解析規則プロパティーの値を更新できます。

    • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを SetJobTypeFromFileNameに設定し、 子ワークフローパターンプロパティーを使用して、RICOH ProcessDirectorが入力ファイル名の中で検索し、ワークフロー名として使用する必要がある文字列を指定します。この方法を使用する場合、対応する名前を持つワークフローが存在することを確認してください。
  7. OKをクリックします。
  8. 変更した入力装置を使用するには、その入力装置を選択して、使用可能をクリックします。次に、入力装置を再度選択して、 接続をクリックします。

1.2.4.6.2 入力装置をコピーする

入力装置をコピーし、別の入力装置を作成するためのテンプレートとして使用できます。類似したプロパティーを持つ複数の入力装置を作成する必要がある場合には特に、入力装置をコピーすると時間を節約できます。
入力装置をコピーするには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
  3. コピーする入力装置を右クリックして、コピーを選択します。
      注意:
    • RICOH ProcessDirector がコピーアクションで作成する新しい入力装置のタイプは、コピー元の入力装置と同じになります。
  4. すべてのタブで、ご使用の環境に適合するように調整する必要のある、必須およびオプションプロパティーを入力します。
      注意:
    • LPD 入力装置の場合は、入力装置名を 8 文字に制限するのが最良の方法です。使用する印刷コマンドによっては、入力装置と同じ名前で送信システム上の印刷キューを作成する必要がある場合があります。一部のシステムでは、印刷キュー名は8文字に切り捨てられます。
    • ホットフォルダー入力装置の場合は、フォルダー位置および ステージング位置として指定されたディレクトリーが存在していなければ、そのディレクトリーが RICOH ProcessDirector によって作成されます。そのディレクトリーが存在する場合は、RICOH ProcessDirectorグループ( aiwgrp1がデフォルト)のRICOH ProcessDirectorシステムユーザー( aiw1がデフォルト)がそのディレクトリーを所有していることを確認します。
  5. どのようにして入力装置でジョブごとにワークフローを割り当てるかを決定します。
    入力装置の実行依頼ステップとして SubmitInputFiles を使用する場合は、次のいずれかを選択できます。
    • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを 設定なしに設定し、 子ワークフロープロパティーを既存のワークフローの名前に設定して、この入力装置が処理するすべてのジョブに同じワークフローを割り当てます。
    • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを SetJobTypeFromRulesに設定し、 子ワークフロー構文解析規則プロパティーを使用して、印刷コマンドのオプションの値からワークフローを設定できる制御ファイルの名前を指定します。

      RICOH ProcessDirectorには、ワークフローの設定に使用するサンプル制御ファイルが用意されています。receive_jcl_jobtype.cfgreceive_lpd_jobtype.cfg、またはreceive_lpd_pdf_jobtype.cfg。サンプル制御ファイルは、/aiw/aiw1/samples/rules/ ディレクトリーにインストールされています。このファイルを /aiw/aiw1/control_files/rules/ ディレクトリーにコピーして、要件に合うように変更し、ご使用のファイルを指すように 子ワークフロー構文解析規則プロパティーの値を更新できます。

    • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを SetJobTypeFromFileNameに設定し、 子ワークフローパターンプロパティーを使用して、RICOH ProcessDirectorが入力ファイル名の中で検索し、ワークフロー名として使用する必要がある文字列を指定します。この方法を使用する場合、対応する名前を持つワークフローが存在することを確認してください。
  6. OKをクリックします。
  7. 新しい入力装置を使用するには、その装置を右クリックして使用可能にして接続を選択します。

1.2.4.6.3 入力装置を作成する

既存の入力装置とはプロパティーが大きく異なっている入力装置が必要な場合は、新しい入力装置を作成できます。
入力装置を作成するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
  3. 追加をクリックして、作成する入力装置のタイプを選択します。
  4. すべてのタブで、ご使用の環境に適合するように調整する必要のある、必須およびオプションプロパティーを入力します。
      注意:
    • LPD 入力装置の場合は、入力装置名を 8 文字に制限するのが最良の方法です。使用する印刷コマンドによっては、入力装置と同じ名前で送信システム上の印刷キューを作成する必要がある場合があります。一部のシステムでは、印刷キュー名は8文字に切り捨てられます。
    • 入力装置の場合は、フォルダー位置および ステージング位置として指定されたディレクトリーが存在していなければ、そのディレクトリーがRICOH ProcessDirectorによって作成されます。そのディレクトリーが存在する場合は、RICOH ProcessDirectorグループ( aiwgrp1がデフォルト)のRICOH ProcessDirectorシステムユーザー( aiw1がデフォルト)がそのディレクトリーを所有していることを確認します。
  5. どのようにして入力装置でジョブごとにワークフローを割り当てるかを決定します。
    入力装置の実行依頼ステップとして SubmitInputFiles を使用する場合は、次のいずれかを選択できます。
    • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを 設定なしに設定し、 子ワークフロープロパティーを既存のワークフローの名前に設定して、この入力装置が処理するすべてのジョブに同じワークフローを割り当てます。
    • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを SetJobTypeFromRulesに設定し、 子ワークフロー構文解析規則プロパティーを使用して、印刷コマンドのオプションの値からワークフローを設定できる制御ファイルの名前を指定します。

      RICOH ProcessDirectorには、ワークフローの設定に使用するサンプル制御ファイルが用意されています。receive_jcl_jobtype.cfgreceive_lpd_jobtype.cfg、またはreceive_lpd_pdf_jobtype.cfg。サンプル制御ファイルは、/aiw/aiw1/samples/rules/ ディレクトリーにインストールされています。このファイルを /aiw/aiw1/control_files/rules/ ディレクトリーにコピーして、要件に合うように変更し、ご使用のファイルを指すように 子ワークフロー構文解析規則プロパティーの値を更新できます。

    • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを SetJobTypeFromFileNameに設定し、 子ワークフローパターンプロパティーを使用して、RICOH ProcessDirectorが入力ファイル名の中で検索し、ワークフロー名として使用する必要がある文字列を指定します。この方法を使用する場合、対応する名前を持つワークフローが存在することを確認してください。
  6. OKをクリックします。
  7. 新しい入力装置を使用するには、その入力装置を選択して、使用可能をクリックします。次に、入力装置を再度選択して、 接続をクリックします。

1.2.4.6.4 バッチジョブを処理するようにホットフォルダー入力装置を設定する

バッチジョブを処理するようにホットフォルダーの入力装置をセットアップするには、適切なバッチ方式を使用して入力ファイルを認識するように構成する必要があります。
    注意:
  • たとえば、いくつかのファイルを受信した、指定された時間になった、予想されるファイルのリストが到着したなどの条件が考えられます。場合によっては、その条件を満たす前、および現在のポーリング間隔が終了する前に、入力ファイルの実行依頼が必要になることがあります。

    たとえば、シフトの終了まで1時間あるときに、3857の入力ファイルが待機しているとします。入力装置は、番号バッチ方式を使用していて、待機している入力ファイルの数が5000に達しているときに、ジョブを実行依頼します。入力装置の 全てバッチ処理アクションを使用すれば、さらにファイルが追加されるのを待たずに、これらの3857ファイルをすぐに実行依頼できます。

    全てバッチ処理アクションは、 JDFまたは パターンバッチ方式では使用できません。

バッチジョブを処理するようにホットフォルダー入力装置をセットアップするには、次の手順に従います。

  1. JDF ジョブチケット、リストファイル、指定変更ファイルなど、処理に必要なファイルを作成して保存するか、これらのファイルが処理で必要に応じて生成されることを確認します。
  2. RICOH ProcessDirector にログインします。
  3. 入力装置ポートレットで、バッチジョブの処理に使用する入力装置を検索します。
  4. 入力装置を右クリックして、プロパティーを選択します。
  5. 左側にあるすべてのタブを表示をクリックして、ノートブックを完全に開きます。
  6. どのバッチ方式の場合でも、次のように入力装置プロパティーを設定する必要があります。
    ワークフロー
    ParentNoPrint
    子ワークフロー
    ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
      注意:
    • [リスト]バッチ方式を使用する場合、ジョブが正しい順序で印刷されるようにするには、 WaitForGroup ステップテンプレートに基づくステップが PrintJobs ステップの前にあるワークフローを選択してください。
    • 指定変更ファイルを使用する場合、SetJobPropsFromTextFile ステップテンプレートに基づくステップを含むワークフローを選択してください。
    データパターン
    データファイルのどの文字列と入力装置に到着する他のファイルの名前と照合するかを定義するパターンマッチングストリングです。複数のデータパターンを指定した場合、いずれかのパターンと一致したときにそのファイルが一致したと見なされます。データパターンは正規表現です。
    実行依頼ステップ
    SubmitInputFiles
  7. 使用するバッチ方式に従って、次の入力装置プロパティーを設定します。
    JDF
    JDF パターン
    ジョブチケットの名前と部分的にでも一致するパターンです。HotFolderJDF 以外のすべての入力装置に対して、デフォルト値はヌルです。HotFolderJDF の場合、この値は正規表現 .*\jdf$ になります。
    リスト
    リストパターン
    リストファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。デフォルトでは、この値は正規表現 .*lst$ になります。
    指定変更パターン (オプション)
    指定変更ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。
    .zipファイルの作成
    このプロパティーがはいの場合、 データパターンプロパティーの設定値と一致し、なおかつ、リストファイルに含まれているすべての入力ファイルから .zip ファイルが生成され、1 つのジョブとして実行依頼されます。このプロパティーが いいえの場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。
    ファイル数とセット数
    バッチ対象のファイル数
    入力装置は、このファイル数または完全セット数になるまで待機して、それらを単一のグループとして実行依頼します。
    .zipファイルの作成
    このプロパティーがはいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれる .zip ファイルが生成され、1 つのジョブとして実行依頼されます。このプロパティーが いいえの場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。このプロパティーは、 セット数バッチ方式では使用できません。
    ページ数とセット内のページ数
    バッチ対象のページ数を超える
    • はいの場合: 1つのPDFファイル、またはPDFファイルの完全セットに含まれるページ数によって入力装置内の合計ページ数が バッチ対象のページ数の値を超えると、そのファイルまたはセットは他のファイルとともに実行依頼されます。
    • いいえの場合: このファイルまたはセットは入力装置に残り、次のバッチの最初のページになります。
    バッチ対象のページ数
    入力装置は、このページ数になるまで待機して、ファイルまたは完全セットを単一のグループとして実行依頼します。
    .zipファイルの作成
    このプロパティーがはいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれる .zip ファイルが生成され、1 つのジョブとして実行依頼されます。このプロパティーが いいえの場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。このプロパティーは、 セット内のページ数バッチ方式では使用できません。
    時刻と時刻によるセット
    バッチ開始日
    入力装置でこのバッチ方式の使用を開始する日付です。
    バッチ開始時刻
    入力装置でこのバッチ方式の使用を開始する時刻です。
    バッチ間隔
    入力装置がジョブを実行依頼する日時または頻度を判断するための時間間隔です。
    バッチ日または頻度
    バッチ間隔プロパティーとともに使用して、ジョブを実行依頼する日時または頻度の正確な値を指定します。
    .zipファイルの作成
    このプロパティーがはいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれる .zip ファイルが生成され、1 つのジョブとして実行依頼されます。このプロパティーが いいえの場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。このプロパティーは、 時刻によるセットバッチ方式では使用できません。
    パターン
    データパターン
    データファイルのどの文字列と入力装置に到着する他のファイルの名前と照合するかを定義するパターンマッチングストリングです。複数のデータパターンを指定した場合、いずれかのパターンと一致したときにそのファイルが一致したと見なされます。データパターンは正規表現です。
    ファイルパターン (入力ファイルのタイプごとに 1 つの値)
    特定のタイプの入力ファイルを定義するパターンマッチングストリングです。例えば、ジョブチケットの場合は .*jdf$ です。
    スプールファイル使用法 (入力ファイルのタイプごとに 1 つの値)
    入力ファイルの使用目的を識別する値です (ジョブチケットの場合は ticket、印刷ファイルの場合は print、など)。
    スプールファイルタイプ (入力ファイルのタイプごとに 1 つの値)
    入力ファイルのファイル拡張子。
    必須ファイルパターン (入力ファイルのタイプごとに 1 つの値)
    そのジョブにこのタイプの入力ファイルが含まれるかどうかを示します。

    必要なすべてのファイルがそろうと、ジョブは処理を開始します。入力装置に必要なファイルがそろう前にオプションのファイルが全て存在していることを確認してください。 そうしないと、オプションのファイルがジョブに含まれなくなります。

    ファイルパターンシーケンス (入力ファイルのタイプごとに 1 つの値)
    2 つ以上のファイルパターンの値が同じ場合、または 2 つ以上の ファイルパターンプロパティーが同じ スプールファイル使用法および スプールファイルタイプの値と関連付けられている場合、値のセットが適用される順序です。
  8. OKをクリックします。
    入力装置が使用可能で接続されている場合は、確認ウインドウに、その入力装置を使用不可にして切断するかどうかを確認するメッセージが表示されます。変更を保存するには、入力装置を使用不可にして切断する必要があります。
  9. 入力装置を使用するには、その装置を選択して使用可能にして接続をクリックします。
特定のバッチ方式を使用するように入力装置を構成したら、実行依頼する入力ファイルが、選択したバッチ方式に適切であることを確認します。識別されない入力ファイルは、入力装置のステージング位置に残り、その状態は待ちのままです。

1.2.4.6.5 Transform 機能で使用する入力装置を定義する

別のデータストリームへの変換のために、RICOH Transform 機能、またはAdvanced Transform機能に送信する必要がある入力ファイルの受信に使用可能なホットフォルダー入力装置を定義できます。

開始する前に、変換するジョブを送信するワークフローを定義していることを確認してください。

注意: RICOH Transform 機能を使用して、Download for z/OSまたはAFP Download Plusからジョブを受信するには、AFPサポート機能をインストールする必要があります。

RICOH Transform 機能またはAdvanced Transform機能で使用する入力装置を定義するには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
  3. HotFolderTransform入力装置を右クリックして、 コピーを選択します。
    変換する必要があるジョブが AFP Download Plus または Download for z/OS を使用して実行依頼される場合は、 DownloadAFP入力装置をコピーします。
  4. 新しい入力装置の名前および説明を入力します。
  5. 一般タブの 子ワークフロープロパティーの入力フィールドで、変換するジョブを送信するために作成したワークフローを選択します。
  6. バッチタブをクリックします。
  7. [データパターン]プロパティーを見つけます。このプロパティーの値で、RICOH ProcessDirector が変換のために送信するファイルを識別できることを確認します。
    ファイルが PDF フォーマット (拡張子 .PDF) であれば、 データパターンプロパティー .*PDF$ を設定します。
  8. OKをクリックします。
  9. 新しい入力装置を使用するには、その装置を右クリックして使用可能にして接続を選択します。

1.2.4.7 プリンターオブジェクトを定義する

プリンターオブジェクトとは、印刷ジョブをRICOH ProcessDirectorから受け取る、ご使用の環境におけるプリンターを意味します。
RICOH ProcessDirectorからジョブを受け取ることができるプリンターオブジェクトには、次のタイプがあります。
  • Ricoh PDFプリンター
  • Ricoh TotalFlowプリンター
  • カスタム PDF プリンター
  • パススループリンター
  • Kodak PDFプリンター
    • Kodakのカットシートサポート機能がインストールされている場合に使用可能です。
  • Xerox PDFプリンター
    • Xeroxのカットシートサポート機能がインストールされている場合に使用可能です。
  • AFPプリンター
    • AFPサポート機能がインストールされている場合に使用できます。
  • PCLOutプリンター
    • AFPサポート機能がインストールされている場合に使用できます。

オプションの機能によって、他のタイプのプリンターオブジェクトが追加されます。

ジョブは、スケジューリングプロパティーを使用してプリンターに割り当てます。スケジューリングプロパティーは、ジョブをプリンターに送信できるかどうかを判定するためにRICOH ProcessDirectorが比較するジョブプロパティーとプリンタープロパティーです。以下の表に、デフォルトのジョブスケジューリングプロパティーとそれに対応するプリンタープロパティーを示します。スケジューリングプロパティーがすべて一致する場合は、プリンターにジョブをスケジュールすることができます。スケジューリングプロパティーの構成ファイルを編集することで、このリストからスケジューリングプロパティーを追加または削除できます。

    注意:
  • ジョブスケジューリングプロパティーを空白にすると、対応するプリンタープロパティーのすべての値と一致します。プリンタースケジューリングプロパティーを空白にすると、対応するジョブスケジューリングプロパティーのすべての値と一致します。

スケジューリングプロパティー
ジョブプロパティー プリンター2
バインド(完全が選択されている) 完全バインド対応
バインド(リングまたは リングとパンチが選択されている) リングバインド対応
カスタマー名 カスタマー名
折りオプション 折り対応
ジョブサイズ (シート数) サポートされるプリンタージョブサイズ(シート数)
メディア サポートされるメディア
PLEメディア サポートされるメディア
出力ビン 使用可能出力ビン
出力形式 出力形式
パンチ パンチ対応
要求された位置 プリンターの位置
ステープル ステープル対応
PLEステープル ステープル対応

AFPサポート機能には、以下の追加のスケジューリングプロパティーが用意されています。

AFPスケジューリングプロパティー
ジョブプロパティー プリンター2
ジョブクラス プリンタークラス
ジョブ宛先 プリント出力先
ジョブ用紙 プリンター用紙

RICOH ProcessDirectorは、AFPプリンターおよびRicoh PDFプリンターと直接通信して、印刷中のジョブに関する状況を取得できます。

パススループリンターおよびPCLOutプリンターの場合、RICOH ProcessDirectorは、プリンターに定義されているコマンドを実行し、そのコマンドに対する応答をモニターします。 RICOH ProcessDirectorは、送信したジョブの状況を報告することはできません。

プリンターのタイプが異なると、異なる出力が生成されてプリンターに送信されます。

  • Ricoh PDFプリンターは、PDFデータとJDFジョブチケットまたはPostScriptデータを印刷できます。
  • RICOH TotalFlowプリンターは変換を実行せずに、PDFデータストリームを印刷します。また、PDFデータとJDFジョブチケットを含むMIMEパッケージを作成します。
  • カスタムPDFプリンターは、PDFをPostScriptに変換します。
  • パススループリンターは変換を行わず、通常はPostScript、PDF、PCLなどのデータストリームを印刷します。
  • AFPプリンターは、Print Services Facility(PSF)プリンタードライバーを使用して、AFP印刷ジョブをIntelligent Printer Data Stream(IPDS)形式に変換します。
  • PCLOutプリンターは、PSFプリンタードライバーを使用して、AFP印刷ジョブをIPDS形式に変換します。次に、そのIPDS形式をPrinter Command Language(PCL)形式に変換します。
  • Kodak PDFおよびXerox PDFプリンターオブジェクトは、PDFファイルを印刷できるプリンターを表します。このプリンターはジョブをPDF形式で印刷します。 そのジョブにはPDF形式に変換済みのジョブも含まれます。

印刷する別の方法は、印刷ファイルを、プリンターのホットフォルダーとして定義されたディレクトリーにコピーするワークフローを定義することです。この場合はプリンターオブジェクトを定義する必要はありません。 ワークフローには通常、PrintJobsステップはないからです。スケジューリングは PrintJobsステップにのみ適用されるため、このようなワークフローで処理されるジョブでは、スケジューリングプロパティーは使用されません。

1.2.4.7.1 Ricoh PDFプリンターオブジェクトを定義する

Ricoh PDFプリンターオブジェクトは、RICOHプリンターの特定モデルを表しています。すべてのRicoh PDFプリンタープリンターサーバーは、Linux 1次/2次サーバーまたはWindowsアプリケーションサーバーである必要があります。

TotalFlow Print Serverを使用するプリンターがある場合は、TotalFlow Print Serverを使用するプリンターにジョブを送信するように設定する方法について、ヘルプシステムの指示に従ってください。

ジョブは、次のスケジューリングプロパティーを使用してRicoh PDFプリンターに割り当てられます。 カスタマー名ジョブサイズ場所メディア出力ビン出力形式折りくるみ製本リング製本パンチ、および ステープル。AFPサポート機能は、 クラス宛先フォームをスケジューリングプロパティーに追加します。その他のスケジューリングプロパティーは、構成ファイルで定義できます。

Ricoh PDFプリンターオブジェクトとパススループリンターオブジェクトは、どちらもPDF形式でジョブを印刷できます。 Ricoh PDFプリンターオブジェクトは、ジョブの進行状況のレポートなど、より多くの機能をサポートします。Ricoh PDFプリンターオブジェクトがご使用のプリンターモデルをサポートしている場合は、パススループリンターオブジェクトではなくRicoh PDFプリンターオブジェクトを定義することをお勧めします。

Ricoh PDFプリンターオブジェクトを定義するには、以下の操作を行います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 プリンターをクリックします。
  3. 追加 Ricoh PDF プリンターをクリックします。
  4. 一般タブで、すべての必須フィールドに値を入力します。
      注意:
    • Linux 1次/2次サーバーまたはWindowsアプリケーションサーバーをプリンターサーバーとして選択します。
    • プリンタードライバーは、RICOH ProcessDirector サーバーのインストール時に選択した言語で状態情報を報告します。このプリンターからのメッセージを別の言語で受け取るには、 プリンター言語プロパティーを適切に設定します。
    • SNMPは、RICOH ProcessDirectorがプリンターへの接続を確立するときに、プリンターのシリアル番号を返します。RICOH ProcessDirectorは、 シリアル番号プロパティーをチェックして、プリンターがRicoh PDFプリンターとしてサポートされているモデルの1つであることを確認します。
    • ジョブ状況のポーリング間隔プロパティーのデフォルト値は、10 秒です。ネットワークのトラフィックを削減する必要がある場合は、RICOH ProcessDirector がプリンターにジョブ状況を要求する間隔を大きくします。
  5. スケジューリングタブで、このプリンターにジョブを割り当てるために RICOH ProcessDirector で使用する値を入力します。スケジューリングに使用されないプロパティーは、値を空白または 設定なしにしておきます。これらの値は、対応するジョブスケジューリングプロパティーの指定値と一致します。
    プリンターに送信するジョブをメディアに応じてスケジュールする場合は、サポートされるメディアプロパティーの設定時に、次の内容を考慮するようにしてください。
    • 特定のメディアを選択すると、そのメディアを使用するジョブのみがそのプリンターにスケジュールできるようになります。
    • 作動可能なメディアオブジェクトを選択すると、プリンターに現在セットされているメディアを必要とするジョブのみが、プリンターに対してスケジュール可能になります。
    • すべてのメディアを選択すると、セットされているメディアにかかわらず、プリンターに対してすべてのジョブがスケジュール可能になります。
  6. OKをクリックします。
      注意:
    • RICOH ProcessDirectorは、Ricoh PDFプリンターを実行するために、Linux 1次/2次サーバーまたはアプリケーションサーバー上に独立したJava仮想マシンを作成します。一部のコンピューターセキュリティソフトウェアでは、Java仮想マシンが作成されることがユーザーに通知されます。
    • サポートされているRICOHプリンターは、RICOHまたはEFI Fieryのプリンターコントローラーと連携します。Ricoh と EFI Fiery の両方のコントローラーは RICOH ProcessDirector に情報を返します。RICOHコントローラーの場合は、 %印刷済みプロパティーが印刷済みページの割合を示します。EFI Fiery コントローラーの場合は、 印刷済み %プロパティーがジョブの転送状況を示します。印刷進行状況は、EFI Fiery コントローラーがジョブ全体を印刷のキューに入れたときに完了します。キューに入っているジョブを受信した順に印刷したり、または後で印刷するために保持したりするように、EFI Fiery コントローラーを構成できます。
    • 送信するデータストリームプロパティーを使用して、プリンターに PDF ファイルと JDF ジョブチケットを送信するか、PostScript データを送信するかを選択します。

      TotalFlowプリントサーバーまたはEFI Fieryコントロールユニットを持つRicoh PDFプリンターのみがJDF/PDFをサポートしています。このデータストリームをサポートするコントロールユニットのリストについては、Ricoh PDFプリンターのREADMEを参照してください。Linux 1次/2次サーバーにRicoh PDFプリンターを追加すると、READMEファイルが/aiw/aiw1/pcディレクトリーに表示されます。アプリケーションサーバーにRicoh PDFプリンターを追加すると、READMEファイルがC:\Program Files (x86)\Ricoh\ProcessDirector\pcディレクトリーに表示されます。

1.2.4.7.2 AFP プリンターを定義する

AFPプリンターは、Intelligent Printer Data Stream(IPDS)プリンターを表します。このプリンターはジョブをAFPフォーマットで印刷します。 そのジョブにはAFPフォーマットに変換済みのジョブも含まれます。
AFPプリンターを定義するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 プリンターをクリックします。
  3. 追加 AFP プリンターをクリックします。
  4. 一般タブで、すべての必須フィールドに値を入力します。
    このAFPプリンターの駆動に使用する2次サーバーを設定する場合は、次のプロパティーを設定します。
    • プリンターサーバー:2次サーバー名
    • 2次サーバーへのコピーはい
    • 2次サーバー上の宛先ディレクトリーRICOH ProcessDirectorが印刷ファイルを書き込む2次サーバーファイルシステム上の場所。
  5. スケジューリングタブで、このプリンターにジョブをスケジュールするために使用するプロパティーの値を設定します。値を空のままにした場合、対応するジョブスケジューリングプロパティーで設定された値のいずれかに一致します。

    例えば、これらのプロパティーを設定して、メディア、出力ビン、プリンターのパンチおよびステープル機能に基づいてジョブをスケジュールします。

    • サポートされるメディア

      特定のメディアを選択すると、そのメディアを使用するジョブのみがそのプリンターにスケジュールできるようになります。作動可能なメディアオブジェクトを選択すると、プリンターに現在セットされているメディアを必要とするジョブのみが、プリンターに対してスケジュール可能になります。 すべてのメディアを選択すると、実際にセットされているメディアにかかわらず、プリンターに対してすべてのジョブがスケジュール可能になります。

    • 使用可能出力ビン

      一部のプリンターでは同時にすべての出力ビンをインストールできませんが、プリンターにインストールできる出力ビンはすべて使用可能であると見なされます。

    • パンチ対応
    • ステープル対応

  6. すべてのタブのオプションフィールドに、分かっていれば値を入力します。
      注意:
    • 非アクティブタイマープロパティーのデフォルト値は 300 秒であるため、RICOH ProcessDirector は、非アクティブになってからおよそ 5 分後にプリンターとの接続を解除します。現在プリンターが印刷中ではない場合でも、RICOH ProcessDirector とプリンターとの間の接続を維持するには、この値を 9999 に変更します。
    • プリンター接続の共有プロパティーが はいの場合、RICOH ProcessDirector のプリンタードライバーコンポーネントは、非アクティブ期間の経過後にプリンターの制御を解除するので、ホットフォルダーなどの別の入力ソースからのジョブを同じ物理プリンターで受信できます。 IPDS 印刷装置接続タイマープロパティーは、制御を解除するまでの待機時間を設定します。 IPDS 印刷装置接続タイマープロパティーの値は、 非アクティブタイマープロパティーの値より小さくなければなりません。 IPDS プリンター接続タイマープロパティーが 非アクティブタイマープロパティーより大きい場合、RICOH ProcessDirector は、プリンターを共有する前に接続を除去します。
    • デフォルトでは、プリンタードライバーは、RICOH ProcessDirector サーバーのインストール時に選択した言語で状況情報を報告します。このプリンターからのメッセージを別の言語で受け取るには、プリンター言語プロパティーを適切に設定します。
    • デフォルトでは、フォント欠落プロパティーは 印刷の継続に設定されています。プリンターコンソールで IPDS 解像度自動に設定されている場合は、このデフォルトを変更しないでください。
    • InfoPrint 3000、4000、4100、5000 の場合は、SNMP エージェントがプリンターコンソールで使用可能であること、 SNMP の使用プロパティーが はいに設定されており、SNMP がプリンターを構成できることを確認してください。
      注意: 移行済みプリンターの場合、デフォルトでSNMP の使用[はい]に設定されています。
  7. OKをクリックします。

1.2.4.7.3 PCLOut プリンターを定義する

PCLOut プリンターは、Printer Command Language (PCL) プリンターを意味します。このプリンターは、AFP形式で実行依頼され、PCL形式に変換されたジョブを印刷します。
PCLOut プリンターに実行依頼されたジョブでは、RICOH ProcessDirector アクション ジャンプおよび 続行を使用できません。Print Services Facility (PSF) プリンタードライバーがジョブを PCL に変換しているときにアクションを要求した場合、PCLOut プリンターで印刷されているジョブでは 停止アクションしか使用できません。

PCLOut プリンターを定義するには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 プリンターをクリックします。
  3. 追加 PCLOut プリンターをクリックします。
  4. 一般タブで、すべての必須フィールドに値を入力します。
  5. スケジューリングタブで、このプリンターにジョブをスケジュールするために使用するプロパティーの値を設定します。値を空のままにした場合、対応するジョブスケジューリングプロパティーで設定された値のいずれかに一致します。
    例えば、これらのプロパティーを設定して、メディア、出力ビン、プリンターのパンチおよびステープル機能に基づいてジョブをスケジュールします。
    • サポートされるメディア

      特定のメディアを選択すると、そのメディアを使用するジョブのみがそのプリンターにスケジュールできるようになります。作動可能なメディアオブジェクトを選択すると、プリンターに現在セットされているメディアを必要とするジョブのみが、プリンターに対してスケジュール可能になります。 すべてのメディアを選択すると、実際にセットされているメディアにかかわらず、プリンターに対してすべてのジョブがスケジュール可能になります。

    • 使用可能出力ビン

      一部のプリンターでは同時にすべての出力ビンをインストールできませんが、プリンターにインストールできる出力ビンはすべて使用可能であると見なされます。

    • パンチ対応
    • ステープル対応
  6. SNMPタブで、 SNMPの使用プロパティーおよび プリンターからトレイ情報を取得プロパティーが はいに設定されていることを確認します。
  7. 残りのタブで、任意のオプションフィールドに値を入力します。
    1. デフォルトでは、プリンタードライバーは、RICOH ProcessDirector サーバーのインストール時に選択した言語で状況情報を報告します。このプリンターからのメッセージを別の言語で受け取るには、 プリンター言語プロパティーを適切に設定します。
    2. プリンターで両面ジョブを印刷するには、両面プロパティーを はいに設定します。PCLOut プリンターは 両面ジョブプロパティーの設定に対応していません。
  8. OKをクリックします。
  9. プリンターのメディア設定を構成します。
    1. プリンターパネルから、新しいプリンターを選択します。
    2. アクション トレイの表示をクリックします。
    3. 各トレイを個別に選択し、トレイメディアを設定をクリックします。トレイにセットされたメディアを選択し、 OKをクリックします。
      そのメディアが存在しない場合は、作成します。
  10. PCLOut プリンターの親サーバーとして選択したシステムが Linuxシステムの場合は、PCLOut プリンターと同じ名前の印刷キューを作成します。
    • Red Hat 6.7から最新の6.Xまで Linuxシステムの場合:
    1. rootユーザーとしてオペレーティングシステムにログインします。
    2. Gnomeデスクトップから、アプリケーション システムツール ターミナルをクリックします。
    3. ターミナルウィンドウで、system-config-printerと入力します。
    4. 新規ドロップダウンメニューの プリンターを選択します。
        注意:
      • [ファイアウォールの調整]通知を受け取った場合は、すぐに調整するか後で調整するか、選択できます。
    5. ネットワークプリンターをクリックし、 LPD/LPRホストまたはプリンターを選択します。
    6. ホストフィールドに、物理プリンターのホスト名またはIPアドレスを入力します。
    7. キューフィールドに PASSと入力し、 進むをクリックします。
    8. 新規プリンターウィンドウでプリンターの製造メーカー名を選択し、 進むをクリックします。
    9. [モデル]リストでプリンターのモデルを選択し、進むをクリックします。
    10. [インストールオプション]ページが表示される場合は、ご使用のプリンターにインストールされているハードウェアオプションを選択して進むをクリックします。
    11. プリンター名フィールドにプリンターの名前を入力します。この名前は、RICOH ProcessDirectorでPCLOutプリンターを定義したときに、 プリンターコマンドプロパティーで使用したプリンター名と一致している必要があります。
    12. 適用をクリックします。
    • Red Hat 7.1から最新の7.Xまで Linuxシステムの場合:
    1. rootユーザーとしてオペレーティングシステムにログインします。
    2. Gnomeデスクトップから、アプリケーション ユーティリティ ターミナルをクリックします。
    3. ターミナルウィンドウで、system-config-printerと入力します。
    4. 追加ドロップダウンメニューの プリンターを選択します。
        注意:
      • [ファイアウォールの調整]通知を受け取った場合は、すぐに調整するか後で調整するか、選択できます。
    5. ネットワークプリンターをクリックし、 LPD/LPRホストまたはプリンターを選択します。
    6. ホストフィールドに、物理プリンターのホスト名またはIPアドレスを入力します。
    7. キューフィールドに PASSと入力し、 進むをクリックします。
    8. 新規プリンターウィンドウでプリンターの製造メーカー名を選択し、 進むをクリックします。
    9. 進むをもう一度クリックします。
    10. プリンター名フィールドにLPD入力装置の名前を入力します。
    11. 適用をクリックします。
    • Linux SLES 12.0 システムの場合:
    1. rootユーザーとしてオペレーティングシステムにログインします。
    2. YaSTを開始します。
    3. ハードウェア プリンターをクリックします。 プリンター構成が強調表示された状態で、 追加をクリックします。 接続ウィザードをクリックし、 ラインプリンターデーモン(LPD)プロトコルを選択します。
    4. IPアドレスまたはホスト名フィールドに、物理プリンターのホスト名またはIPアドレスを入力します。
    5. キュー名フィールドに PASSと入力します。プリンターの製造メーカーを選択し、 OKをクリックします。
    6. 任意の名前の設定フィールドに、PCLOut プリンターの名前を入力します。この名前は、このLinuxシステム上で固有でなければなりません。プリンター名は大文字と小文字が区別されますが、Linuxでは、大文字と小文字の違いを除けば同じ名前となるプリンター名を複数定義することはできません。例えば、あるプリンターに OfficePrinter という名前を付けた場合は、別のプリンターには officeprinter という名前を付けることはできません。
    7. プリンタードライバーを選択し、OKをクリックします。
プリンターコマンドプロパティーの例

officeprinter という名前の PCLOut プリンターのプリンターコマンドプロパティーを、次のコマンドのいずれかに設定します。

lpr -P officeprinter
lprafp -pofficeprinter

    注意:
  • PCLOut プリンターでは PCLOut プリンターコマンドで使用する ${Job.Name} などの RICOH ProcessDirector 記号をサポートしていません。

1.2.4.7.4 パススループリンターオブジェクトを定義する

パススループリンターオブジェクトとは、フォーマット(PCL、PostScript、PDFなど)でジョブを印刷できるプリンターのことです。ジョブは、次のスケジューリングプロパティーを使用してパススループリンターに割り当てられます。 カスタマージョブサイズ場所メディア出力ビン出力形式パンチ折りバインド、および ステープル。AFPサポート機能は、 クラス宛先フォームをスケジューリングプロパティーに追加します。その他のスケジューリングプロパティーは、構成ファイルで定義できます。パススループリンターの場合、RICOH ProcessDirectorはプリンターに定義されたコマンドを実行します。 RICOH ProcessDirectorはコマンドに対する応答をモニターしますが、送信したジョブの状況を報告することはできません。
パススループリンターオブジェクトを定義するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 プリンターをクリックします。
  3. 追加 パススループリンターをクリックします。
  4. 一般タブで、すべての必須フィールドに値を入力します。
      注意:
    • プリンターコマンドプロパティーの値は、使用しているシステムで使用可能な印刷コマンドによって異なります。印刷コマンドのプリンターオプションの値には、プリンター名プロパティーの値を使用してください。
    • パススループリンターはジョブのプロパティーの値を自動的に判別できないため、パススループリンターにはジョブのプロパティー値を渡す必要があります。ジョブプロパティーの値は、次のいずれかの方法で渡すことができます。
      • 要求されているプリンターコマンドプロパティーの値、またはその値で指定されているスクリプトで、シンボルまたはRICOH ProcessDirectorメソッドを使用。
      • オプションの制御ファイルテンプレートプロパティーの値として指定したファイル内(プリンターコマンドで制御ファイルが使用される場合に限られます)。
  5. スケジューリングタブで、このプリンターにジョブを割り当てるために RICOH ProcessDirector で使用する値を入力します。スケジューリングに使用すべきではないプロパティーは、値を空白または 設定なしにしておきます。これらの値は、対応するジョブスケジューリングプロパティーの指定値と一致します。
    プリンターに送信するジョブをメディアに応じてスケジュールする場合は、サポートされるメディアプロパティーの設定時に、次の内容を考慮するようにしてください。
    • 特定のメディアを選択すると、そのメディアを使用するジョブのみがそのプリンターにスケジュールできるようになります。
    • 作動可能なメディアオブジェクトを選択すると、プリンターに現在セットされているメディアを必要とするジョブのみが、プリンターに対してスケジュール可能になります。
    • すべてのメディアを選択すると、セットされているメディアにかかわらず、プリンターに対してすべてのジョブがスケジュール可能になります。
  6. OKをクリックします。
  7. パススループリンターの親サーバーで Red Hat 6.7から最新の6.Xまで を実行している場合、パススループリンターと同じ名前の印刷キューを作成します。
    1. rootユーザーとしてオペレーティングシステムにログインします。
    2. Gnomeデスクトップから、アプリケーション システムツール ターミナルをクリックします。
    3. ターミナルウィンドウで、次のように入力します。 system-config-printer
    4. 新規ドロップダウンメニューの プリンターを選択します。
        注意:
      • [ファイアウォールの調整]通知を受け取った場合は、すぐに調整するか後で調整するか、選択できます。
    5. ネットワークプリンターをクリックし、 LPD/LPRホストまたはプリンターを選択します。
    6. ホストフィールドに、物理プリンターのホスト名またはIPアドレスを入力します。
    7. キューフィールドに PASSと入力し、 進むをクリックします。
    8. 新規プリンターウィンドウでプリンターの製造メーカー名を選択し、 進むをクリックします。
    9. [モデル]リストでプリンターのモデルを選択し、進むをクリックします。
    10. インストールオプション]ページが表示される場合は、ご使用のプリンターにインストールされているハードウェアオプションを選択して 進むをクリックします。
    11. プリンター名フィールドにプリンターの名前を入力します。この名前は、ステップ 4プリンターコマンドプロパティーで使用したプリンター名と一致している必要があります。
    12. 適用をクリックします。
  8. パススループリンターの親サーバーで Red Hat 7.1から最新の7.Xまで を実行している場合、パススループリンターと同じ名前の印刷キューを作成します。
    1. rootユーザーとしてオペレーティングシステムにログインします。
    2. Gnomeデスクトップから、アプリケーション ユーティリティ ターミナルをクリックします。
    3. ターミナルウィンドウで、次のように入力します。 system-config-printer
    4. 新規リストで プリンターを選択します。
        注意:
      • [ファイアウォールの調整]通知を受け取った場合は、すぐに調整するか後で調整するか、選択できます。
    5. ネットワークプリンターをクリックし、 LPD/LPRホストまたはプリンターを選択します。
    6. ホストフィールドに、物理プリンターのホスト名またはIPアドレスを入力します。
    7. キューフィールドに PASSと入力し、 進むをクリックします。
    8. 新規プリンターウィンドウでプリンターの製造メーカー名を選択し、 進むをクリックします。
    9. [モデル]リストでプリンターのモデルを選択し、進むをクリックします。
    10. インストールオプション]ページが表示される場合は、ご使用のプリンターにインストールされているハードウェアオプションを選択して 進むをクリックします。
    11. プリンター名フィールドにプリンターの名前を入力します。この名前は、ステップ 4プリンターコマンドプロパティーで使用したプリンター名と一致している必要があります。
    12. 適用をクリックします。
  9. パススループリンターの親サーバーで SLES 11.0 を実行している場合、パススループリンターと同じ名前の印刷キューを作成します。
    1. rootユーザーとしてオペレーティングシステムにログインします。
    2. YaSTを開始します。
    3. ハードウェア プリンターをクリックします。 プリンター構成が強調表示された状態で、 追加をクリックします。 接続ウィザードをクリックし、 ラインプリンターデーモン(LPD)プロトコルを選択します。
    4. IPアドレスまたはホスト名フィールドに、物理プリンターのホスト名またはIPアドレスを入力します。
    5. キュー名フィールドに PASSと入力します。プリンターの製造メーカーを選択し、 OKをクリックします。
    6. セット名フィールドに、パススループリンターの名前を入力します。この名前は、このLinuxシステム上で固有でなければなりません。プリンター名は大文字と小文字が区別されますが、Linuxでは、大文字と小文字の違いを除けば同じ名前となるプリンター名を複数定義することはできません。例えば、あるプリンターオブジェクトにOfficePrinterという名前を付けた場合は、別のプリンターオブジェクトにはofficeprinterという名前を付けることはできません。
    7. プリンタードライバーを選択し、OKをクリックします。
  10. パススループリンターの親サーバーで SLES 12.0 を実行している場合、パススループリンターと同じ名前の印刷キューを作成します。
    1. rootユーザーとしてオペレーティングシステムにログインします。
    2. YaSTを開始します。
    3. ハードウェア プリンターをクリックします。 プリンター構成が強調表示された状態で、 追加をクリックします。 接続ウィザードをクリックし、 ラインプリンターデーモン(LPD)プロトコルを選択します。
    4. IPアドレスまたはホスト名フィールドに、物理プリンターのホスト名またはIPアドレスを入力します。
    5. キュー名フィールドに PASSと入力します。プリンターの製造メーカーを選択し、 OKをクリックします。
    6. 任意の名前の設定フィールドに、パススループリンターの名前を入力します。この名前は、このLinuxシステム上で固有でなければなりません。プリンター名は大文字と小文字が区別されますが、Linuxでは、大文字と小文字の違いを除けば同じ名前となるプリンター名を複数定義することはできません。例えば、あるプリンターオブジェクトにOfficePrinterという名前を付けた場合は、別のプリンターオブジェクトにはofficeprinterという名前を付けることはできません。
    7. プリンタードライバーを選択し、OKをクリックします。
プリンターコマンドプロパティーの例

パススループリンターのプリンターコマンドプロパティーで、lprコマンドを使用するように設定します。これらのコマンドは、-#フラグの値を、印刷されるジョブの Job.Copiesプロパティーの値に設定します。どちらも getCurrentFileメソッドを使用して、ジョブのディレクトリー内にあるファイルのファイル名とパスを指定のデータフォーマットで返します。プリンターの名前を printerName で置き換えます。

lpr -P printerName -#${Job.Copies} ${getCurrentFile(pdf)}
lprpdf -pprinterName -#${Job.Copies} ${getCurrentFile(pdf)}}

要求されたデータフォーマットがPDFであり、ジョブのスプールIDが1000006である場合は、ファイル名が/aiw/aiw1/spool/default/1000006/1000006.print.pdfに解決されます。プリンターの名前がofficeprinterで、このジョブの ジョブコピープロパティーの値が 2の場合、プリンターコマンドは以下に解決されます。

lpr -P officeprinter -#2 /aiw/aiw1/spool/default/1000006/1000006.print.pdf

または

lprpdf -pofficeprinter -#2 /aiw/aiw1/spool/default/1000006/1000006.print.pdf
    注意:
  • プリンターがサポートするlprオプションはそれぞれ異なるため、要求されたすべてのオプションに対応するとは限りません。

1.2.4.7.5 Xerox PDF プリンターを定義する

Xerox PDF プリンターは、XRX および XPIF (Xerox Printing Instruction Format) チケットを使用して PDF ファイルを印刷できる特定のモデルの Xerox プリンターを表します。ジョブは、次のスケジューリングプロパティーを使用して Xerox PDF プリンターに割り当てられます。
Xerox PDF プリンターとパススループリンターは、両方とも PDF 形式でジョブを印刷できます。Xerox PDF プリンターは、メディアの値の送信、プリンターに対する仕上げなどの多くの機能をサポートします。Xerox PDF プリンターがご使用のプリンターモデルをサポートする場合は、パススループリンターではなく Xerox PDF プリンターを定義することをお勧めします。
Xerox PDF プリンターを定義するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 プリンターをクリックします。
  3. 追加 Xerox PDF プリンターをクリックします。
  4. 一般タブで、すべての必須フィールドに値を入力します。
      注意:
    • 使用するプリンタータイプと連動するプリンタードライバーを選択する必要があります。ソフトウェアのバージョンについては、プリンタードライバーの構成情報を参照してください。
    • プリンタードライバーは、RICOH ProcessDirector サーバーのインストール時に選択した言語で状態情報を報告します。このプリンターからのメッセージを別の言語で受け取るには、 プリンター言語プロパティーを適切に設定します。
  5. スケジューリングタブで、このプリンターにジョブを割り当てるために RICOH ProcessDirector で使用する値を入力します。スケジューリングに使用すべきではないプロパティーは、値を空白または 設定なしにしておきます。これらの値は、対応するジョブスケジューリングプロパティーの指定値と一致します。
    プリンターに送信するジョブをメディアに応じてスケジュールする場合は、サポートされるメディアプロパティーの設定時に、次の内容を考慮するようにしてください。
    • 特定のメディアを選択すると、そのメディアを使用するジョブのみがそのプリンターにスケジュールできるようになります。
    • 作動可能なメディアオブジェクトを選択すると、プリンターに現在セットされているメディアを必要とするジョブのみが、プリンターに対してスケジュール可能になります。
    • すべてのメディアを選択すると、実際に入っているメディアにかかわらず、プリンターに対してすべてのジョブがスケジュール可能になります。
  6. OKをクリックします。

1.2.4.7.6 KodaK PDF プリンターを定義する

Kodak PDF プリンターは、PDF または Postscript ファイルを印刷できる特定のモデルの Kodak プリンターを表します。ジョブは、スケジューリングプロパティーを使用して Kodak PDF プリンターに割り当てられます。
Kodak PDF プリンターとパススループリンターは、両方とも PDF または Postscript 形式でジョブを印刷できます。Kodak PDF プリンターデバイスは、メディアの値の送信、プリンターに対するフィニッシングなどの多くの機能をサポートします。Kodak PDF プリンターがご使用のプリンターモデルをサポートする場合は、パススループリンターではなく Kodak PDF プリンターを定義することをお勧めします。
Kodak PDF プリンターを定義するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 プリンターをクリックします。
  3. 追加 Kodak PDF プリンターをクリックします。
  4. 一般タブで、すべての必須フィールドに値を入力します。
      注意:
    • プリンタードライバーは、RICOH ProcessDirector サーバーのインストール時に選択した言語で状態情報を報告します。このプリンターからのメッセージを別の言語で受け取るには、 プリンター言語プロパティーを適切に設定します。
  5. スケジューリングタブで、このプリンターにジョブを割り当てるために RICOH ProcessDirector で使用する値を入力します。スケジューリングに使用すべきではないプロパティーは、値を空白または 設定なしにしておきます。これらの値は、対応するジョブスケジューリングプロパティーの指定値と一致します。
    プリンターに送信するジョブをメディアに応じてスケジュールする場合は、サポートされるメディアプロパティーの設定時に、次の内容を考慮するようにしてください。
    • 特定のメディアを選択すると、そのメディアを使用するジョブのみがそのプリンターにスケジュールできるようになります。
    • 作動可能なメディアオブジェクトを選択すると、プリンターに現在セットされているメディアを必要とするジョブのみが、プリンターに対してスケジュール可能になります。
    • すべてのメディアを選択すると、実際に入っているメディアにかかわらず、プリンターに対してすべてのジョブがスケジュール可能になります。
  6. OKをクリックします。

1.2.4.7.7 カスタム PDF プリンターを定義する

対応している Ricoh PDF プリンターのリストに含まれていない PostScript プリンターで印刷するときは、カスタム PDF プリンターを定義します。例えば、一部の Ricoh PostScript プリンターや他のメーカーの PostScript プリンターを使用する場合です。そのプリンターに、機能や性能について説明している PostScript Printer Description (PPD) ファイルがある場合は、カスタム PDF プリンターとして定義できます。

カスタム PDF プリンターを定義する前に、使用する PostScript プリンターの情報を Ricoh のサポート担当者に通知します。

Ricohのサポート担当者から、RICOH ProcessDirectorがそのプリンターに固有のPostScriptを作成する際に使用するカスタムプリンター定義ファイルが送信されます。ファイルを受信したら、インポートします。RICOH ProcessDirectorによって、そのファイルがサーバーに保存されます。その後、カスタムPDFプリンターオブジェクトを定義します。カスタムPDFプリンターの一例として、Kyocera TASKalfa Pro 15000cがあります。

1.2.4.7.7.1 カスタムプリンター定義ファイルをインポートする

Ricohサポート担当者からカスタムプリンター定義ファイルを取得したら、ファイルをインポートします。RICOH ProcessDirectorはそれをサーバーに置きます。
カスタムプリンター定義ファイルをインポートするには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 プリンターをクリックします。
  3. 追加 カスタムPDFプリンターをクリックします。
  4. 全般タブで、カスタムPDFプリンターの定義先プリンターサーバーを選択します。 ファイルのインポートをクリックします。新しいブラウザータブで、 RICOHプリンターコネクターページが開かれます。
  5. RICOHプリンターコネクターページで、 カスタムプリンター定義ファイルのインポートをクリックします。
  6. インポートするファイルに移動して、選択します。
    RICOH ProcessDirectorによって、プリンターサーバーにファイルがインストールされます。

1.2.4.7.7.2 カスタムPDFプリンターオブジェクトを定義する

カスタムPDFプリンターオブジェクトとは、対応しているRicoh PDFプリンターのリストに含まれていない特定モデルのPostScriptプリンターです。例えば、一部の Ricoh PostScript プリンターや他のメーカーの PostScript プリンターを使用する場合です。カスタムPDFプリンターのプリンターサーバーは、Linux 1次/2次サーバーまたはWindowsアプリケーションサーバーである必要があります。

ジョブは、次のスケジューリングプロパティーを使用してカスタムPDFプリンターに割り当てられます。カスタマー名ジョブサイズ場所メディア出力ビン出力形式折り完全バインドリングバインドパンチステープル。AFPサポート機能がインストールされている場合は、 クラス宛先用紙のスケジューリングプロパティーを追加で使用できます。その他のスケジューリングプロパティーは、構成ファイルで定義できます。

カスタムPDFプリンターオブジェクトとパススループリンターオブジェクトは、両方ともPDF形式でジョブを印刷できます。カスタムPDFプリンターオブジェクトは、製造元が提供するPostScript Printer Description(PPD)ファイルのコンテンツに基づいて、そのプリンターに固有のPostScriptを作成します。

カスタムPDFプリンターオブジェクトを定義する前に、リコーのサポート担当者から、カスタムプリンター定義ファイルを入手する必要があります。このファイルにより、RICOH ProcessDirectorがプリンター用のデバイス固有のPostScriptを作成できます。

カスタムPDFプリンターオブジェクトを定義するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 プリンターをクリックします。
  3. 既存のカスタムPDFプリンターオブジェクトと同じカスタムプリンター定義ファイルを使用するカスタムPDFプリンターオブジェクトを定義するには、既存のプリンターオブジェクトを右クリックし、コピーを選択します。
    カスタムプリンター定義ファイルを使用する最初のカスタムPDFプリンターオブジェクトを定義するには、以下の操作を行います。
    1. 追加 カスタムPDFプリンターをクリックします。
    2. プリンタサーバーリストで、カスタムPDFプリンターデバイスの定義先のサーバーを選択します。
    3. ファイルのインポートをクリックすると、 Ricohプリンターコネクターページが新しいブラウザータブで開かれます。
    4. Ricohプリンターコネクターページで、 カスタムプリンター定義ファイルのインポートをクリックします。
    5. インポートするファイルに移動し、選択します。RICOH ProcessDirectorは、ファイルをプリンターサーバーにインストールします。
    6. カスタムプリンタータイプフィールドに、インポートしたカスタムプリンター定義ファイルの名前を入力します。ファイル拡張子は入力しないでください。例えば、KM_1250.gpzを使用する場合は、KM_1250と入力します。

      RICOH ProcessDirectorは、GPZおよびZIP拡張子を持つカスタムプリンター定義ファイルをサポートしています。

  4. 一般タブで、すべての必須フィールドに値を入力します。
      注意:
    • Linux 1次/2次サーバーまたはWindowsアプリケーションサーバーをプリンターサーバーとして選択します。プリンターのカスタムプリンター定義ファイルをインポートしたばかりの場合は、ファイルのインポート先プリンターサーバーと同じプリンターサーバーを指定します。
    • プリンタードライバーは、RICOH ProcessDirector サーバーのインストール時に選択した言語で状態情報を報告します。このプリンターからのメッセージを別の言語で受け取るには、 プリンター言語プロパティーを適切に設定します。
    • SNMPは、RICOH ProcessDirectorがプリンターへの接続を確立するときに、プリンターのシリアル番号を返します。RICOH ProcessDirectorシリアル番号プロパティーをチェックして、プリンターがカスタムPDFプリンターとしてサポートされているモデルの1つであることを確認します。
    • ジョブ状況のポーリング間隔プロパティーのデフォルト値は、10 秒です。ネットワークのトラフィックを削減する必要がある場合は、RICOH ProcessDirector がプリンターにジョブ状況を要求する間隔を大きくします。
  5. スケジューリングタブで、このプリンターにジョブを割り当てるために RICOH ProcessDirector で使用する値を入力します。スケジューリングに使用されないプロパティーは、値を空白または 設定なしにしておきます。これらの値は、対応するジョブスケジューリングプロパティーの指定値と一致します。
    プリンターに送信するジョブをメディアに応じてスケジュールする場合は、サポートされるメディアプロパティーの設定時に、次の内容を考慮するようにしてください。
    • 特定のメディアを選択すると、そのメディアを使用するジョブのみがそのプリンターにスケジュールできるようになります。
    • 作動可能なメディアオブジェクトを選択すると、プリンターに現在セットされているメディアを必要とするジョブのみが、プリンターに対してスケジュール可能になります。
    • すべてのメディアを選択すると、セットされているメディアにかかわらず、プリンターに対してすべてのジョブがスケジュール可能になります。
  6. OKをクリックします。
      注意:
    • RICOH ProcessDirectorは、カスタムPDFプリンターを実行するために、Linux 1次/2次サーバーまたはアプリケーションサーバー上に独立したJava仮想マシンを作成します。一部のコンピューターセキュリティソフトウェアでは、Java仮想マシンが作成されることがユーザーに通知されます。

1.2.4.7.8 RICOH TotalFlow Print Serverを使用するプリンターにジョブを送信するように構成する

Ricoh TotalFlowプリンターに印刷ジョブを送信するには、プリンターとRICOH ProcessDirectorで特別な構成ステップが必要です。

RICOH TotalFlow Print Serverを使用するプリンターは、さまざまなタイプの印刷ジョブを受け取ることができます。送信するジョブのタイプによって、RICOH ProcessDirector で作成するプリンターオブジェクトのタイプと、プリンター自体で使用する構成設定が決定します。

データストリーム プリンター/コントロールユニット RICOH ProcessDirector プリンタータイプ
AFP 任意 AFP
PDF VC40000、VC60000、またはVC70000 RICOH TotalFlow
RICOH ProcessDirectorでサポートされているRICOHカット紙プリンター

RICOH PDFプリンター
サポートされているプリンターのリストに含まれていないRICOHカット紙プリンター RICOH TotalFlow
その他 任意 パススルー

RICOH ProcessDirectorを使用するか、またはプリンターでTotalFlow Print Serverを使用してPDFジョブを制御できます。

  • プリンターを制御するようRICOH ProcessDirectorを設定している場合、PDFジョブは、RICOH ProcessDirectorからプリンターに送信され、その送信された順序で印刷されます。
  • プリンターを制御するようTotalFlow プリントサーバーを設定している場合、RICOH ProcessDirectorは、PDFジョブをプリンターにスプールします。オペレーターは、TotalFlow Print Server のコンソールを使用して、ジョブをプリンターにリリースすることになります。

    この場合、ジョブはRICOH ProcessDirector内で プリンターにスプール済み状態のままになります。ユーザーが、プリンターコンソールでジョブを アクティブジョブ状態から 非アクティブジョブ状態に切り替えた場合、またはプリンターからジョブを削除した場合、RICOH ProcessDirectorは、ジョブの状態を ステータスがプリンターで変更済みに変更します。オペレーターは、 再び印刷または ステップ再始動アクションを使用して、プリンターに再びジョブを送信できます。ジョブが正常に印刷された場合、オペレーターは 次のステップに進むアクションを使用してワークフローでジョブの処理を続行できます。

    ジョブが プリンターにスプール済み状態のときにRICOH ProcessDirectorが再起動されると、RICOH ProcessDirectorは、ジョブの状態を エラーに変更します。すでにジョブが印刷されている可能性があります。

    バナーページを PDF 印刷ファイルにマージプロパティーが いいえに設定されている場合、ヘッダーページ、PDF ジョブ、トレーラーページは、別個のファイルとしてプリンターにスプールされます。プリンターでは、指定とは異なる順序でファイルが印刷される可能性があります。この問題を回避するには、プロパティーを はいに設定するか、バナーページを印刷しないか、ファイルの状態を同時に切り替えます。例えば、ファイルを 非アクティブジョブ状態または アクティブジョブ状態に同時に切り替えます。

1.2.4.7.8.1 RICOH ProcessDirectorと接続するためにRICOH TotalFlow Print Serverをセットアップする

RICOH TotalFlow Print Serverでは、RICOH ProcessDirectorに定義しているプリンターのタイプに応じて、異なる設定が必要です。使用しているプリンタータイプに応じて、適切な手順に従ってください。
  1. 管理者権限を持つユーザーとしてRICOH TotalFlow Print Serverにログインします。
  2. 設定をクリックします
  3. 左のペインでDFEネットワークをクリックします。
  4. ネットワークサービスを見つけ、 プロトコルタイプリストで正しいプロトコルを探します。
    • Ricoh PDFプリンターおよびRICOH TotalFlow プリンターの場合は、JMFを有効にします。
    • AFPプリンターの場合は、IPDS TCP/IP を有効にします。
    • パススループリンターの場合は、パススループリンターのセットアップ方法に応じて、LPRまたは ホットフォルダーを有効にします。
  5. Ricoh PDFプリンターおよびRICOH TotalFlow プリンターの場合
    1. イーサネットアダプターを探します。
    2. カードを選択し、編集をクリックします。
    3. プロパティーのリストで、1 次 DNS サーバーの IP アドレスフィールドと 2 次 DNS サーバーの IP アドレスフィールドを見つけます。これらのフィールドに値が含まれていない場合は、ネットワーク管理者から正しい値を取得し、入力します。 OKをクリックします。
  6. AFPプリンター以外の全てのプリンタータイプの場合は、左側のペインでワークフロー→仮想プリンターをクリックします。
  7. RICOH ProcessDirectorで使用する仮想プリンターを選択し、 編集をクリックします。
  8. プロトコルタブをクリックします。
  9. サポートされているジョブ実行依頼の方法リストで、適切なプロトコルが有効になっていることを確認します。
    • Ricoh PDFプリンターおよびRICOH TotalFlow プリンターの場合は、JMFを有効にします。
    • パススループリンターの場合は、LPRホットフォルダーFTPなど、使用する予定の方法を有効にします。
  10. OKをクリックします。

1.2.4.7.8.2 RICOH TotalFlow Print Serverにジョブを送信するためにRicoh TotalFlowプリンターを定義する

RICOH TotalFlow Print Serverコンソールを持ち、サポートされているプリンターのリストに表示されるカット紙プリンターを表すRicoh PDFプリンターを定義します。
Ricoh PDFプリンターを使用するプリンターにPDFジョブを送信するには、次の手順に従います。
  1. RICOH ProcessDirector にログインします。
  2. 管理タブをクリックします。
  3. 左のペインで装置→[プリンター]をクリックします。
  4. 追加→[Ricoh PDF]プリンターをクリックします。
  5. 次に示すようにこれらの値を設定します。
    • プリンターのタイプ

      接続しているプリンターのタイプまたはモデル。

    • SNMP の使用

      値がはいに設定されていることを確認します。

  6. OKをクリックします。
  7. 続けて Ricoh TotalFlowプリンター 用メディアを構成するの手順に従います。

1.2.4.7.8.3 RICOH TotalFlow Print Serverにジョブを送信するためにRicoh TotalFlowプリンターを定義する

Ricoh Pro VC40000、Ricoh Pro VC60000、Ricoh Pro VC70000、またはRICOH TotalFlow Print Serverを使用するがRicoh PDFプリンターの対応プリンターリストに載っていないRicohカットシートプリンターになるようにRicoh TotalFlowプリンターを定義します。
RICOH TotalFlow Print Serverを使用して、Ricoh PDFプリンターとして定義されないプリンターにPDFジョブを送信するには、次の手順に従います。
  1. RICOH ProcessDirector にログインします。
  2. 管理タブをクリックします。
  3. 左のペインで装置→[プリンター]をクリックします。
  4. 追加 →Ricoh TotalFlowプリンターをクリックします。
  5. 次に示すようにこれらの値を設定します。
    • 仮想プリンター名

      Ricoh TotalFlowプリンター で作成した仮想プリンターの名前。この値には大/小文字の区別があります。

    • Ricoh TotalFlowプリンター のURL

      RICOH TotalFlow Print Serverを使用するプリンターの完全なURL。値は次の形式にする必要があります。ここで hostname はホスト名またはプリンターの IP アドレスです。

      http://hostname/webJmf/Device1

      この URL には大/小文字の区別があります。接頭部に https:// を使用することはできません。

    • SNMP の使用

      値がはいに設定されていることを確認します。

  6. OKをクリックします。
  7. 続けて Ricoh TotalFlowプリンター 用メディアを構成するの手順に従います。

1.2.4.7.8.4 ジョブをRICOH TotalFlow Print Serverに送信するようにAFPプリンターを定義する

RICOH TotalFlow Print Serverを使用するAFPプリンターを定義します 。
RICOH TotalFlow Print Serverを使用するプリンターにAFPジョブを送信するには、以下の手順に従います。
  1. プリンターを作成する権限を持つユーザーとして RICOH ProcessDirector にログインします。
  2. AFP Support機能がインストールされていることを確認します。
  3. 管理タブをクリックします。
  4. 左のペインで装置→[プリンター]をクリックします。
  5. 追加→AFPプリンターをクリックします。
  6. 一般タブで、すべての必須フィールドに値を入力します。
  7. 続けて Ricoh TotalFlowプリンター 用メディアを構成するの手順に従います。

1.2.4.7.8.5 他のタイプのジョブを、RICOH TotalFlow Print Serverを使用するプリンターに送信する

PostScriptなど、他のタイプのジョブをRICOH TotalFlow Print Serverに送信するには、ジョブをプリンターホットフォルダーにコピーするか、LPRコマンドを使用します。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置→[プリンター]をクリックします。
  3. 追加→[パススループリンター]をクリックします。
  4. 一般タブで、すべての必須フィールドに値を入力します。
  5. ジョブをプリンターホットフォルダーにコピーするには、RICOH TotalFlow Print Serverを使用するプリンター上の正しい場所に印刷ファイルをコピーするコマンドで プリンターコマンドプロパティーを更新します。
  6. LPR コマンドを使用してジョブを送信するには、プリンターコマンドプロパティーを適切なコマンドで更新します。例えば、次のようなコマンドを使用できます。

    • lpr -P virtualprt1 ${getFileName(print,ps,read)}

  7. 続けて Ricoh TotalFlowプリンター 用メディアを構成するの手順に従います。

1.2.4.7.8.6 Ricoh TotalFlowプリンター用メディアを構成する

RICOH ProcessDirectorではRicoh TotalFlowプリンターに入れられている用紙を検出し、自動的にその用紙を表すメディアオブジェクトを作成するように構成できます。次に、メディアをスケジュール処理の基準として使用して、正しい用紙が入れられた場合にのみプリンターにジョブをスケジュールできます。ただし、追加の構成を行い、メディアの名前がプリンターとRICOH ProcessDirectorで使用されている名前と同じであることを確認する必要があります。

    注意:
  • RICOH ProcessDirector では現在ロードされている用紙のみを検出できます。用紙カタログ全体はインポートされません。

Ricoh TotalFlowプリンター用のメディアを構成するには、以下の手順に従います。
  1. プリンターに用紙をセットします。
  2. RICOH ProcessDirector管理タブをクリックします。
  3. 左のペインでメディア メディア設定をクリックします。
  4. メディアマッチングセクションで、 以下で選択したプロパティーを使用するオプションが選択されていることを確認します。

    この設定によって RICOH ProcessDirector は SNMP からプリンターが報告するメディア値を使用し、どのメディアをロードするかを判断します。値が既存のメディアオブジェクトと一致しない場合、RICOH ProcessDirector はメディアオブジェクトを自動的に作成します。

      注意:
    • ジョブが製品 ID または名前でメディアを指定する場合は、この手順を完了した後に、メディアマッチング設定を メディア製品 ID または名前を使用に戻します。

  5. 作動可能なメディアに基づいて、プリンターへのジョブのスケジュールに使用するプロパティーを選択します。たとえば、ジョブチケットで用紙幅と重量を使用してメディアを指定する場合は、メディアの幅および メディアの重量を選択します。
    この設定は、Ricoh TotalFlowプリンターRICOH ProcessDirector に報告するメディアプロパティーには影響しません。プリンターは設定されているすべてのメディアプロパティーを常に報告します。
  6. 保存をクリックします。
  7. 左のペインで装置 プリンターをクリックします。
  8. Ricoh TotalFlowプリンターを検索して右クリックします 。 プロパティーを選択します。
  9. SNMPタブをクリックします。
  10. SNMP の使用プロパティーが はいに設定されていることを確認します。そうでない場合は、値を はいに変更します。
  11. プリンターからトレイ情報を取得プロパティーが はいに設定されていることを確認します。
  12. OKをクリックします。
  13. Ricoh TotalFlowプリンターを右クリックし、 トレイの表示を選択します。

    RICOH ProcessDirector はプリンターに接続し、ロードされたメディアの情報を取り出します。幅、長さ、重量、色、およびタイプの値をRICOH ProcessDirectorに存在しているメディアオブジェクトと比較します。これらの値を使用するメディアオブジェクトが存在しない場合は、その情報でメディアオブジェクトを作成します。

      注意:
    • プリンターの使用するメディアプロパティーが システムに設定されている場合は、RICOH ProcessDirectorがシステムメディアオブジェクトを作成します。プリンターの 使用するメディアプロパティーが プリンターに設定されている場合は、RICOH ProcessDirectorがプリンターメディアオブジェクトが作成します。
    • RICOH ProcessDirector はプリンターからメディア名を取得しません。新しい名前がメディアのプロパティーから取得されます。次の手順では、プリンターの用紙カタログの名前と一致するようにメディア名を RICOH ProcessDirector で変更します。

  14. 閉じるをクリックします。
  15. 左のペインで、Ricoh TotalFlowプリンター使用するメディアプロパティーの値に応じて、メディア プリンターメディアまたはメディア システムメディアを選択します。
  16. 作成したメディアを右クリックし、名前の変更を選択します。
  17. このメディア用にRicoh TotalFlowプリンターの用紙カタログが使用する名前を入力します。
    メディアカタログの名前のみを含めます。OKをクリックすると、RICOH ProcessDirectorによりプリンターの名前とメディア名の先頭にピリオドが追加されます。
  18. OKをクリックします。
  19. 名前を変更したメディアをクリックします。
  20. ジョブチケットでメディア名を送信プロパティーを見つけて、 はいに変更します。
  21. OKをクリックします。
  22. メディアマッチング設定を メディア製品 ID またはメディア名を使用するから 以下で選択したプロパティーを使用するに変更した場合は、メディア メディア設定をクリックして設定を戻し、 OKをクリックします。
これで、RICOH ProcessDirector はジョブの メディアが必要の値がプリンターの 使用可能メディアの値と一致している場合にのみ、Ricoh TotalFlowプリンター にジョブをスケジュールします。

1.2.4.7.8.7 プリンター用SNMPを構成する

RICOH ProcessDirectorは簡易ネットワーク管理プロトコル (SNMP)を使用して、プリンターと接続できます。RICOH ProcessDirectorは、SNMP v1およびSNMP v3バージョンをサポートしています。
セキュリティープロトコルとしてSNMP v1を使用する場合、RICOH ProcessDirectorとプリンター間の通信は、ネットワークTCP/IPアドレスまたはプリンターのホスト名に基づいて行われます。

認証と暗号化に基づく3つの異なるセキュリティーレベルを持つ、より高度なセキュリティープロトコルを使用する場合は、SNMP v3を使用してください。

SNMPの認証情報を設定するには、以下の操作を行います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 プリンターをクリックします。
  3. プリンターテーブルで、プリンターを右クリックして プロパティーを選択します。
  4. SNMPタブで、利用可能なSNMPバージョンを1つ選択します。
    SNMPタブのSNMPを使用および トレイを取得プロパティーが両方とも はいに設定されていることを確認します。

    SNMP v1を使用している場合、SNMP v3に対応する全ての設定はグレー表示されます。

  5. SNMPの両バージョンとも、プリンターのTCP/IPアドレスまたはホスト名を指定する必要があります。
  6. SNMP v3では、最小、中、最大の3つのセキュリティーレベルが用意されています。
    1. 全てのSNMP v3セキュリティーレベルにおいて、RICOH ProcessDirectorがプリンターへの接続に使用するSNMPユーザー名を指定します。
    2. セキュリティーレベルがまたは 最大の場合、プリンターで使用する認証タイプのプロトコルを選択し、認証のための SNMPパスワードを入力します。
    3. セキュリティーレベルを最大にする場合は、暗号化タイプのプロトコルを選択し、 プライバシーパスワードを入力します。
  7. SNMP v3のフォールバックを許可オプションを選択すると、RICOH ProcessDirectorがプリンターへの接続に失敗した場合、SNMP v1を使用して新しい試行が行われます。
  8. OKをクリックします。
    注意:
  • RICOH ProcessDirectorは、Kodak PDFおよびXerox PDFプリンターと接続するためのSNMP v3をサポートしていません。
  • SNMP v3を使用する場合、プリンターとRICOH ProcessDirectorのセキュリティー設定が同じであることを確認してください。

1.2.4.8 バーコード形式を作成する

異なるフォーマットのバーコードごとに、バーコードフォーマットオブジェクトを作成できます。バーコード形式では、バーコードに含まれるジョブプロパティーと文書プロパティーが識別されています。
例えば、ジョブ内の各文書を識別するバーコードのバーコードフォーマットを作成するとします。この場合、オペレーターは、[文書]ポートレットでバーコードスキャンアクションを使用し、プロセス (挿入など) の途中または後に破損した文書でこのバーコードをスキャンします。オペレーターは、バーコード内のジョブおよび文書プロパティーの値を使用し、システムで文書を見つけて再印刷します。

RICOH ProcessDirector カスタム文書プロパティーの値を識別するバーコードフォーマットを作成するには、それらのプロパティーが docCustomDefinitions.xml ファイルの Database properties セクションで定義されている必要があります。それらのプロパティーが Limited properties セクションで定義されている場合、ファイルを編集して Database properties セクションに移動します。

バーコードリーダーを作成するには、次の手順を実行します。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト バーコードフォーマットをクリックします。
  3. 追加をクリックします。
  4. バーコードフォーマットの名前を入力します。
    オペレーターはバーコードフォーマットのリストからバーコードフォーマットの名前を選択するので、オペレーターにとって意味のある名前を入力します (PitneyBowes bar codeVerification barcode など)。
  5. バーコードフォーマットに 1 つ以上のプロパティーを追加するには、次の手順に従います。
    1. 追加をクリックします。
      バーコードフォーマットプロパティーの追加ウィンドウが表示されます。
    2. プロパティーフィールドで、値を追加するジョブプロパティーまたは文書プロパティーを選択します。

      ジョブプロパティーと文書プロパティーは同じ名前です。リストでは、ジョブプロパティーはプロパティー名の後に(Job)が付いていることで見分けます。

      Automated Verification 機能がインストールされている場合、バーコードフォーマットに ジョブ番号子ジョブ内シーケンスを含めます。

      インサーター機能がインストールされていて、バーコードに文書番号の値が含まれている場合、バーコードフォーマットに他のプロパティーを含める必要はありません。

    3. プロパティーの開始フィールドで、バーコード内でのプロパティー値の開始位置を指定します。
      バーコードの最初の文字は位置 1 です。

      バーコードフォーマットは、カメラまたはバーコードスキャナーハードウェアの構成方法と一致する必要があります。バーコードスキャナーがバーコードの 1 つのプロパティーの値だけを読み取るように構成されている場合、この値がバーコードの位置 1 から開始するように指定します。例えば、文書番号プロパティーの値はバーコード全体の位置 10 から開始しますが、バーコードスキャナーが文字 10 ~ 25 のみを読み取るように構成されているとします。文書番号プロパティーの値が位置 1 から開始するように指定します。

    4. プロパティーの長さフィールドで、バーコード内でのプロパティー値の長さを指定します。
      ジョブ番号プロパティーを選択した場合で、バーコードが子ジョブ内の文書に配置されている可能性がある場合、ジョブ番号(8文字)、ピリオド、ピリオドの後の数値(1文字以上)を収容できる長さを指定してください。
    5. 比較タイプフィールドが 等しいに設定されていることを確認します。
      接頭部値は、選択した文書プロパティーの値が共通の接頭部で始まる文書のセットを検索するために使用されていました。このタイプの文書検索を行うには、プロパティーで検索して、 Likeまたは Contains比較を使用して目的の値の範囲を定義することをお勧めします。
    6. OKをクリックします。
    7. 追加するプロパティー値ごとにこのステップを繰り返します。
    8. プロパティー値を位置の順序で表示するには、プロパティーの開始列でテーブルをソートします。
  6. オプション: バーコードフォーマットからプロパティー値を削除するには、次の手順に従います。
    1. プロパティーテーブルで、値を削除するプロパティーを右クリックし、削除を選択します。
    2. 確認ダイアログで、OKをクリックします。
  7. オプション: バーコードフォーマットでのプロパティーの開始位置または長さを変更するには、次の手順に従います。
    1. プロパティーテーブルで、値を変更するプロパティーを右クリックし、プロパティーをクリックします。
    2. 適切な変更を行います。
    3. OKをクリックします。
  8. OKをクリックします。
Automated Verification のバーコード形式
親ジョブのジョブ番号は常に 8 桁です。一部のジョブは最大9回再印刷パスに入ることがあります。ジョブ番号99999999.9を想定する必要があります。このため、10桁が必要です。

すべてのジョブの文書の最大数は 99999 です。

カメラまたはバーコードスキャナーは、位置 1 のジョブ番号プロパティーを読み取ります。 子ジョブ内シーケンスプロパティーは、 ジョブ番号プロパティーの直後に続きます。

ジョブ番号プロパティーで、次のように指定します。

  • プロパティーの開始=1
  • プロパティーの長さ=10
  • 比較タイプ=等しい

子ジョブ内シーケンスプロパティーで、次のように指定します。

  • プロパティーの開始=11
  • プロパティーの長さ=5
  • 比較タイプ=等しい

1.2.4.9 インサーターを使用するようにシステムを構成する

インサーターとは、印刷文書と追加の挿入物 (マーケティング資料など) を封筒に挿入する装置です。文書の挿入を自動化するときに役立つワークフローを作成できます。このシステムでは、各ジョブのインサーター制御ファイルを作成してインサーターコントローラーに送信し、各ジョブのインサーター結果ファイルを読み取り、挿入時に損傷した文書があれば、それらを自動的に (またはオペレーター制御で) 再印刷できます。

インサーターの構成タスクは以下のとおりです。

  • インサーターコントローラーを構成する
  • インサーター制御ファイルおよびインサーター結果ファイルを記述する規則を作成する
  • スクリプトを使用してインサーター制御ファイルおよび結果ファイルを転送する
  • インサーターコントローラーオブジェクトを定義する
  • バーコード形式オブジェクトを作成する
  • ワークフローを構成する
  • インサーター文書プロパティーをカスタマイズする
  • 印刷ファイルを拡張する

1.2.4.9.1 インサーターコントローラーを実行するコンピューターでファイルへのアクセスを構成する

RICOH ProcessDirector がインストールされているコンピューター以外のコンピューターに存在するインサーターコントローラーのファイルシステムにアクセスするには、ネットワークドライブとしてディレクトリーをマッピングすることで、そのコンピューター上のディレクトリーへのアクセスを RICOH ProcessDirector に与えます。RICOH ProcessDirector は起動するたびに、マップされたドライブに接続する必要があります。
インサーターコントローラーを実行するコンピューターでファイルへのアクセスを構成するには、次の手順に従います。
  • RICOH ProcessDirector の 1 次サーバーが Linux コンピューターにインストールされている場合、1 次サーバーの起動時に共有ドライブが常にマウントされるように共有ドライブをセットアップします。
  • Windows コンピューターに RICOH ProcessDirector の 1 次サーバーがインストールされている場合:
    1. 1 次サーバーからではなく、インサーターコントローラーから共有ドライブをセットアップします。
    2. マップされたネットワークドライブが RICOH ProcessDirector の実行時に常にマウントされるように、C:\aiw\aiw1\bin\mountDrives.bat ファイルを編集します。
      BAT ファイルの作成と編集については、RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターで、マップされたネットワークドライブの関連トピックを参照してください。

1.2.4.9.2 インサーターコントローラーを構成する

RICOH ProcessDirector と通信するように、インストール済み環境のインサーターコントローラーを構成する必要があります。

1.2.4.9.2.1 RICOH ProcessDirector と通信するようにインサーターコントローラーを構成する

ファイルベースのインサーターコントローラーは、RICOH ProcessDirector から制御ファイルを読み取る必要があり、結果ファイルを書き込むインサーターコントローラーは、結果ファイルを RICOH ProcessDirector に送信する必要があります。

RICOH ProcessDirector は、インサーター制御ファイルを 1 次コンピューター上の任意のディレクトリーまたは別のコンピューター (インサーターコントローラーが稼働するコンピューターなど) 上の任意のディレクトリーに送信します。このディレクトリーからジョブごとの制御ファイルを読み取るように、インサーターコントローラーを構成する必要があります。

RICOH ProcessDirector は、1 次コンピューター上の任意のディレクトリーまたは別のコンピューター上の任意のディレクトリーからインサーター結果ファイルを受信できます。このディレクトリーにその結果ファイルを書き込むように、インサーターコントローラーを構成する必要があります。インサーター結果ファイルのディレクトリーは、インサーター制御ファイルのインサーターとは別のものにできます。

例えば、インサーターコントローラーが Windows システムで稼働する場合、Windows システムに 2 つの共有ディレクトリー (1 つはインサーター制御ファイル用のディレクトリー、もう 1 つはインサーター結果ファイル用のディレクトリー) を作成できます。

インサーターコントローラーオブジェクトを作成するときは、以下のプロパティーでコマンドを指定します。

  • 送信コマンド: インサーター制御ファイルをインサーターコントローラーに送信するためのコマンドまたはスクリプト
  • 受信コマンド: ジョブ特定の結果ファイルをインサーターコントローラーから受信するためのコマンドまたはスクリプト
  • ポーリングコマンド: ジョブ特定ではない結果ファイル (Gunther 結果ファイルなど) をインサーターコントローラーから受信するためのコマンドまたはスクリプト

このコマンドでは、インサーター制御ファイルの書き込み、およびインサーター結果ファイルの受信を行うディレクトリーを指定します。ディレクトリーが RICOH ProcessDirector とは異なるコンピューターにある場合、コンピューターのログイン資格情報をコマンドに含める必要があります。

ディレクトリー名およびログイン情報を指定するパラメーターについて詳しくは、提供されたスクリプトの使用に関する関連タスクトピックを参照してください。

1.2.4.9.2.2 結果ファイルを書き込むようにインサーターコントローラーを構成する

RICOH ProcessDirector がジョブおよびジョブ内の文書を識別するために必要とする情報が含まれている結果ファイルを書き込むように、インサーターコントローラーを構成する必要があります。

結果ファイルがジョブ特定のものであるかどうかに応じて、要件は異なります (ジョブごとに 1 つの結果ファイルがあります)。

  • ジョブ固有の結果ファイル:各結果ファイルのファイル名は、インサーターコントローラーに関連付けられたシステム内の各ジョブに対して一意でなければなりません。結果ファイルの名前には、 ジョブ番号または インサータージョブ名プロパティーなど、システム内でジョブごとに固有なジョブプロパティーの値を組み込むようお勧めします(デフォルトでは、インサータージョブ名はジョブ番号ですが、 インサータージョブ名プロパティーでー別の値を指定できます)たとえば、ジョブ番号が10001023の場合、結果ファイルの名前は10001023またはKern10001023になります。

      注意:
    • RICOH ProcessDirector は、[ジョブ番号]または[インサータージョブ名]プロパティーの値を、インサーターコントローラーに送信するインサーター制御ファイルの名前に入れることができます。インサーターコントローラーオブジェクトを作成するときに、インサーターコントローラーファイルの名前を[送信コマンド]プロパティーに指定し、結果ファイルの名前を 受信コマンドプロパティーに指定します。

    結果ファイル内の各レコードには、レコードを適用する文書を識別するために、以下の文書プロパティーのいずれかの値が入っていなければなりません。

    • 文書番号
    • 挿入シーケンス
      注意:
    • RICOH ProcessDirector は、各文書の[文書番号]および[挿入シーケンス]プロパティーをインサーター制御ファイルに入れることができます。

      注意:
    • Quadient Inserter Express機能は、ジョブ固有の結果ファイルのみをサポートしています。
  • 非ジョブ固有の結果ファイル:各レコードには、レコードが適用される文書を識別するために、この文書プロパティーの値が含まれている必要があります。
    • 文書番号
    文書番号はシステム内の文書ごとに固有であるため、RICOH ProcessDirectorは文書番号を必要とします。
      注意:
    • RICOH ProcessDirector は、インサーター制御ファイルに各文書の、または各文書の最初のページのバーコードにファイルベースではないインサーター (Gunther インサーターなど) の[文書番号]プロパティーを含めることができます。

1.2.4.9.3 ワークフローでインサーター文書プロパティーを使用する

インサーター機能は、使用できるいくつかの文書プロパティーを提供しています。

提供された文書プロパティーとカスタム文書プロパティーの値をインサーター制御ファイルに設定する規則ファイルを作成できます。例えば、インサーターコントローラーに、ジョブ内の各文書に挿入物を供給するインサータービンを通知できます。各文書にインサータービンの値が含まれる場合、この値をビントリガー文書プロパティーにマップします。次に ビントリガープロパティーをインサーター制御ファイルの規則ファイルに追加します。

インサーターオペレーターは、提供された文書プロパティーとカスタム文書プロパティーを使用して、手動調整時に再印刷が必要となる損傷した文書を識別できます。例えば、各文書のカスタマー名をメール宛先文書プロパティーにマップします。インサーターが郵便物を傷つけた場合、インサーターオペレーターは メール宛先プロパティーを使用して、住所欄に表示されるカスタマー名で関連する文書を見つけて再印刷します。

インサーター文書プロパティーは、インサーター機能に付属する文書プロパティーをリスト表示します。

インサーター文書プロパティー
プロパティー (フィールド名) プロパティー (データベース名) 説明 タイプ 長さ (文字数)
ビントリガー Doc.Insert.BinTriggers 文書の挿入物を供給するインサータービンを識別します。例えば、YYYYYNNNNN または 1111100000 は、ビン 1 ~ 5 では挿入物が供給されますが、ビン 6 ~ 10 では供給されないことを意味します。インサーター制御ファイル用の規則ファイルでこのプロパティーを使用して、挿入物を供給するビンを制御できます。 character 64
迂回インジケーター Doc.Insert.DivertBin 挿入後の文書の方向転換先となるインサーター出力ビンの番号を指定します(文書を特殊な出力ビンに振り向けることで、オペレーターは手作業でその文書の品質を検査をしたり、特別な方法で当該文書を扱ったりすることができます。)インサーター制御ファイルの規則ファイルでこのプロパティーを使用して、文書を迂回させるかどうかを管理できます。 character 64
メール宛先 Doc.Insert.MailRecipient この文書のメール転送先の人物の名前を指定します。インサーターオペレーターは、このプロパティーを使用して、手動調整時に再印刷のマークを付ける文書を見つけることができます。 character 64
オリジナルのバーコード Doc.Insert.OriginalBarCode 文書の挿入を制御するオリジナルのバーコードのデータが含まれています。拡張 AFP 制御ファイル (AFP ファイルの場合) またはビルド PDF 制御ファイル (PDF ファイルの場合) でこのプロパティーの値を使用して、挿入を制御するために作成する新規バーコードにオリジナルのバーコードのデータを含めることができます。 character 256

PDF ファイルの場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して文書内のデータをインサーター文書プロパティーにマップし、RICOH ProcessDirector が使用する制御ファイルを保存します。詳しくは、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat の関連トピックを参照してください。

AFP ファイルの場合、AFP IndexerRICOH Visual Workbench の Document Property Designer モードを使用して文書内のデータをインサーター文書プロパティーにマップします。RICOH Visual Workbench を使用して、RICOH ProcessDirector が使用する制御ファイルを保存します。詳しくは、RICOH Visual WorkbenchAFP Indexer、および Document Property Designer に関連するトピックを参照してください。

1.2.4.9.4 挿入のためにファイルを拡張する

文書を含む多くのファイルは、挿入のために処理できるように拡張する必要があります。ファイルには、個々の文書 (メール) を識別するページグループが含まれていなければなりません。さらに、挿入を制御するバーコードに、文書を識別する固有の情報 (文書番号、または文書の挿入シーケンス番号など) が含まれていなければなりません。
RICOH ProcessDirector バナーページを構成して、各ジョブのヘッダーページとトレーラーページでの挿入に関連する情報を印刷することもできます。

1.2.4.9.4.1 挿入対象の文書を識別する

挿入のための印刷ジョブには、ジョブ内の個々の文書 (メール) を識別するページグループが含まれていなければなりません。例えば、銀行取引明細書アプリケーションからは、数百件の顧客取引明細書を含むファイルが出力されます。インサーターが各取引明細書を封筒に挿入するには、各顧客取引明細書を個別の文書として識別する必要があります。

PDF ファイルの場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatページグループの定義機能を使用します。詳しくは、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat の関連トピックを参照してください。

AFP ファイルの場合、RICOH Visual WorkbenchAFP Indexer モードを使用します。詳しくは、RICOH Visual Workbench および AFP Indexer の関連トピックを参照してください。

1.2.4.9.4.2 挿入用のバーコードを作成する

挿入を制御するために、各文書にバーコードを配置できます。文書にインサーター制御マークがある場合、バーコードがこれらのマークを補完するか、代替的に使用されます。

バーコードには、RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーおよび文書プロパティーの値を含めることができます。また、以下の値も組み込むことができます。

  • 現在のシートの番号 (例えば、ページグループ内の先頭シートは 1 です。)
  • 文書内の合計シート数

挿入用のバーコードに含めるプロパティー に、バーコードに含めることができるプロパティーをいくつかリストします。

挿入用のバーコードに含めるプロパティー
プロパティー (フィールド名) プロパティー (データベース名) 必須 説明 長さ (文字数)
文書番号 Doc.ID はい (インサーターがジョブ特定の結果ファイルを作成しない場合 (Gunther インサーターなど)) システム内の文書を識別する固有の番号です。RICOH ProcessDirectorは、この番号を割り当てます。 16
挿入シーケンス Doc.Insert.Sequence はい (バーコードがジョブ内の文書のシーケンス番号を含んでいることをインサーターが要求している場合) ジョブ内の文書の数字位置。RICOH ProcessDirectorは、この番号を割り当てます。 8
ジョブ番号 Job.ID いいえ システム内のジョブを識別する固有の番号です。RICOH ProcessDirectorは、この番号を割り当てます。 8
インサータージョブ名 Job.Inserter.JobID いいえ インサーターがジョブに使用する名前。 255
ビントリガー Doc.Insert.BinTriggers いいえ 文書用の挿入物を供給するインサータービン。ビン位置が Y または 1 の場合、そのビンは挿入物を供給します。ビン位置が N または 0 の場合、そのビンは挿入物を供給しません。 64

挿入用のバーコードを作成するには、以下の手順に従ってください。
  • PDF ファイルの場合:
    1. RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat領域の非表示機能を使用して、既存のインサーター制御マークを非表示にします。
    2. バーコードの追加機能を使用して、バーコードを作成します。

    詳しくは、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat の関連トピックを参照してください。

  • AFP ファイルの場合:
    1. 拡張 AFP 制御ファイルを作成します。

      enhanceAfp.cfg という名前のサンプル拡張 AFP 制御ファイル (/opt/infoprint/ippd/extensions/doc/samples (Linux) または C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\extensions\doc\samples (Windows) にある) を使用して、新しい制御ファイルを作成できます。また、RICOH Visual Workbench の AFP Enhancer モードを使用しても、新しい制御ファイルを作成できます。

    2. 拡張 AFP 制御ファイルを編集してバーコードを作成します。
        注意:
      • また AFP Editor はバーコードを作成します。ただし、各文書の現在のページおよび各文書の合計ページ数の場合にのみ値をサポートします。文書プロパティーの値 (文書番号挿入シーケンスなど) をバーコードに含める場合、拡張 AFP を使用してバーコードを作成する必要があります。

      RICOH Visual Workbench の AFP Enhancer モードを使用して既存の制御ファイルを編集する場合は、先に RICOH Visual Workbench を読み込む必要があります。

    3. 挿入のためのワークフローを構成するときは、拡張 AFP 制御ファイルの名前を、BuildAFPFromDocuments ステップテンプレートに基づくステップに指定します。

      拡張AFPについては、リコーソフトウェアインフォメーションセンター(https://help.ricohsoftware.com/swinfocenter/)のホワイトペーパー:拡張AFP機能の使い方を参照してください。

1.2.4.9.4.3 挿入用のバナーページを構成する

ジョブのバナーページを構成して、挿入に関連する RICOH ProcessDirector プロパティーの値を印刷できます。

例えば、ジョブヘッダーページでは、オペレーターがジョブをロードするインサーターの名前や、各インサータービンでロードする素材の名前を印刷できます。これらの値は、インサータージョブのプロパティーに含まれます。

ヘッダーページおよびトレーラーページ用の挿入関連のプロパティー に、バナーページに組み込むことができる挿入関連のジョブプロパティーをいくつか示します。

ヘッダーページおよびトレーラーページ用の挿入関連のプロパティー
プロパティー (フィールド名) プロパティー (データベース名) 説明
インサータージョブ名 Job.Inserter.JobID インサーターがジョブに使用する名前。デフォルト値は RICOH ProcessDirector ジョブ番号です。
インサーターコントローラー Job.InserterSystem.ID ジョブに関連するインサーターコントローラーオブジェクトの名前。
インサーター名 Job.Inserter.ID ジョブのインサーターの名前。
ロードプラン Job.Insert.LoadPlan.ID ジョブに関連するロードプランの名前。
ロードプランコメント Job.Insert.LoadPlan.Comment インサータービンの番号と、オペレーターが各インサータービンにロードする必要があるロードプラン内の素材の名前のリスト。

この表のプロパティー以外にも、さまざまなプロパティーの値をバナーページに含めることができます。/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ にインストールされるバナーページ構成ファイルでは、バナーページに含めることができるジョブプロパティー、プリンタープロパティー、およびシステム設定が定義されています。これらのファイルを編集して他のプロパティーを追加できます。

  • AFP ジョブの場合は、banner_page_property_values.cfg ファイルを編集します。

    AFP バナーページのプロパティー更新について詳しくは、RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターにアクセスしてください。

  • PDF ジョブの場合は、header.jrxml および trailer.jrxml ファイルを編集します。

インサータージョブプロパティー(Job.Inserter.JobID など)をバナーページに含めるには、バナーページプロパティー構成ファイルにプロパティーを追加します。

1.2.4.9.5 インサーター制御ファイルの規則を作成する

RICOH ProcessDirector は、ジョブごとにインサーター制御ファイルを作成し、ジョブが挿入される前にそのファイルをインサーターコントローラーに送信します。インサーター制御ファイルの形式および内容はインサーター製造元ごとに異なるため、インサーター制御ファイルの作成方法を RICOH ProcessDirector に指示する規則ファイルを作成します。

次のファイルを作成します。

  • 規則ファイル:インサーター制御ファイルの各レコード(ヘッダーレコードを除く)のフィールドを定義し、レコードの各フィールドに入れる値を指定します。このファイルは必須です。RICOH ProcessDirectorは、規則ファイルを使用して、インサーター制御ファイルのレコードを作成します。RICOH ProcessDirectorは、文書プロパティーファイル内の文書ごとに1つのレコードを作成します。このレコードは、ヘッダーレコード (存在する場合) の後に続きます。通常、このプロセスはジョブ内の文書ごとに 1 つのレコードを作成します。
  • ヘッダー規則ファイル:ヘッダーレコードのフィールドを定義し、レコードの各フィールドに入れる値を指定します。RICOH ProcessDirectorは、ヘッダー規則ファイルを使用して、インサーター制御ファイルの先頭にヘッダーレコードを書き込みます。通常、RICOH ProcessDirector はインサーター制御ファイルに 1 つのヘッダーレコードを作成します。一部のインサーターはヘッダー内に複数の XML エレメントを生成しますが、これらのエレメントは XML 出力ファイル内で 1 回しか出現しません。このファイルは、インサーター制御ファイル形式にヘッダーレコードが指定されている場合のみ必要です。

一部のインサーターコントローラーは、ジョブごとに 2 つのインサーター制御ファイルを使用します。この場合、2 番目のインサーター制御ファイル用に別の規則ファイルとヘッダー規則ファイルを作成します。

規則ファイルは、レコード内の各フィールドの位置を定義し、各フィールドに設定する値を指定します。RICOH ProcessDirector は、各フィールドに固定値 (空白やゼロなど) または RICOH ProcessDirector プロパティーの値を設定できます。インサーター制御ファイルに組み込むことができるプロパティー値について詳しくは、関連参照トピックを参照してください。

RICOH ProcessDirectorには、インストール済み環境に合わせてコピーまたはカスタマイズできるいくつかのインサーター製造元のサンプル規則ファイルが用意されています。 インサーター制御ファイル用のサンプル規則ファイルは、インサーターディレクトリー内のサンプルRICOH ProcessDirector規則ファイルを示します。

  • /aiw/aiw1/samples/control_files/inserter (Linux)

  • C:\aiw\aiw1\samples\control_files\inserter (Windows)

フルインサーター機能がある場合、リストに表示された以下のサンプルインサーター規則ファイルを使用できます。Quadient Inserter Express機能がある場合、サンプルのQuadient規則ファイルのみを使用できます。

インサーター制御ファイル用のサンプル規則ファイル
インサーター製造元 規則ファイル ヘッダー規則ファイル
Bowe BOWE.icf.halFile.dsc BOWE.icf.halFile.header.dsc
Bowe (JetVision カメラシステムあり) JET.icf.dsc なし (ヘッダーレコードなし)
Bowe Bell & Howell BBH.icf.idFile.dsc なし (ヘッダーレコードなし)
Gunther なし (制御ファイルは使用しない) なし (制御ファイルは使用しない)
インサーター (Ironsides カメラシステムあり)
IRON.icf.kicFile.dsc
IRON.icf.jdfFile.dsc
なし (ヘッダーレコードなし)
Kern KERN.icf.kicFile.dsc なし (ヘッダーレコードなし)
Pitney Bowes PB.icf.inputFile.dsc PB.icf.inputFile.header.dsc
Quadient quadient.jaf.inputfile.dsc quadient.jaf.inputfile.header.dsc

インサーター制御ファイル用の規則ファイルを作成するには、次の手順に従います。
  1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします (aiw1がデフォルトです)。
  2. inserter ディレクトリーにナビゲートします。
    • /aiw/aiw1/samples/control_files/inserter (Linux)
    • C:\aiw\aiw1\samples\control_files\inserter (Windows)
  3. ご使用のインサーター用のサンプル規則ファイルをすべて /aiw/aiw1/config/fbi/ ディレクトリーにコピーします。

    aiwbackup プロセスの実行時にこのディレクトリー内のファイルがバックアップされるため、このディレクトリーをお勧めします。

    例えば、Pitney Bowes インサーターのためにサンプル規則ファイルをすべてコピーする場合は、次の手順に従います。

    • Linux では次のコマンドを入力します。

      cp /aiw/aiw1/samples/control_files/inserter/PB.icf.inputFile.* /aiw/aiw1/config/fbi/
    • Windows では、Windows エクスプローラーを使用して、次のファイルのコピーと貼り付けを行います。

      • PB.icf.inputFile.dsc

      • PB.icf.inputFile.header.dsc

  4. サンプル規則ファイルをテキストエディターで開きます。サンプル規則ファイルをインサーター製造元の仕様と比較し、必要に応じて変更を行います。
    規則ファイルの構文については、関連参照トピックを参照してください。
  5. ファイルを保存します。同じファイル名で保存しても、ファイル名を変更してもかまいません。ファイル名拡張子は .dsc にしてください。
インサーターコントローラーオブジェクトの作成時に、作成した規則ファイルの絶対パス名を制御ファイルタブと、必要に応じて 第 2 制御ファイルタブの次のプロパティーに指定します。
  • 規則ファイル
  • ヘッダー規則ファイル

1.2.4.9.6 インサーター結果ファイル用の規則を作成する

インサーター結果ファイルには、挿入の結果が含まれます。各ジョブのインサーター結果ファイルを読み取り、その中の情報を使用して、挿入後の文書の状態と再印刷が必要な文書があるかどうかを調べるよう、RICOH ProcessDirector を構成します。インサーター結果ファイルの形式と内容は異なる可能性があるため、規則ファイルを作成します。このファイルで、どのように各レコードのフィールドを構文解析 (分析) するか、どのようにフィールドの情報を RICOH ProcessDirector ジョブおよび文書プロパティー値にマップするかを RICOH ProcessDirector に指示します。
規則ファイルは以下のとおりです。
  • 構文解析規則ファイルは、インサーター結果ファイルの各レコード内のフィールドを定義します。このファイルは必須です。
  • ジョブプロパティー規則ファイル:RICOH ProcessDirectorは、 ジョブプロパティーの値を設定する方法を指定します。インサーター結果ファイルがジョブ特定のものであれば、このファイルは必須です。ただし、ジョブプロパティーを設定する必要がなければ、このファイルは空でも構いません。インサーター結果ファイルがジョブ特定のものではない (Gunther 結果ファイルなど) 場合、このファイルは許可されません。
  • 文書プロパティー規則ファイル:RICOH ProcessDirectorは、文書プロパティーの値を設定する方法を指定します。このファイルは必須です。
規則ファイルに設定することができるプロパティーについて詳しくは、関連参照トピックを参照してください。

RICOH ProcessDirectorには、インストール済み環境に合わせてコピーまたはカスタマイズできるいくつかのインサーター製造元のサンプル規則ファイルが用意されています。インサーター結果ファイル用のサンプル規則ファイルは、インサーター ディレクトリー内のサンプル規則ファイルを示します。

  • /aiw/aiw1/samples/control_files/inserter (Linux)

  • C:\aiw\aiw1\samples\control_files\inserter (Windows)

フルインサーター機能がある場合、リストに表示された以下のサンプルインサーター規則ファイルを使用できます。Quadient Inserter Express機能がある場合、サンプルのQuadient規則ファイルのみを使用できます。

インサーター結果ファイル用のサンプル規則ファイル
インサーター製造元 構文解析規則 文書プロパティー規則 ジョブプロパティー規則
Bowe BOWE.icf_results.mslFile.dsc BOWE.icf_results.process.doc.dsc BOWE.icf_results.process.job.dsc
Bowe (JetVision カメラシステムあり) JET.icf_results.flatFile.dsc JET.icf_results.process.doc.dsc JET.icf_results.process.job.dsc
Bowe Bell & Howell BBH.icf_results.idFile.dsc BBH.icf_results.process.doc.dsc BBH.icf_results.process.job.dsc
Gunther GUN.icf_results.logFile.dsc GUN.icf_results.process.doc.dsc なし (サポートされていません)
インサーター (Ironsides カメラシステムあり) IRON.icf_results.dsc IRON.icf_results.process.doc.dsc IRON.icf_results.process.job.dsc
Kern KERN.icf_results.outputFile.dsc KERN.icf_results.process.doc.dsc KERN.icf_results.process.job.dsc
Pitney Bowes PB.icf_results.outputFile.dsc PB.icf_results.process.doc.dsc PB.icf_results.process.job.dsc
Quadient quadient.jrf_results.outputfile.dsc quadient.jrf_results.process.doc.dsc quadient.jrf_results.process.job.dsc

インサーター結果ファイル用の規則ファイルを作成するには、以下の手順に従います。
  1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします (aiw1がデフォルトです)。
  2. inserter ディレクトリーにナビゲートします。
    • /aiw/aiw1/samples/control_files/inserter (Linux)
    • C:\aiw\aiw1\samples\control_files\inserter (Windows)
  3. ご使用のインサーター用のサンプル規則ファイルをすべて /aiw/aiw1/config/fbi/ ディレクトリーにコピーします。

    aiwbackup プロセスの実行時にこのディレクトリー内のファイルがバックアップされるため、このディレクトリーをお勧めします。

    例えば、Pitney Bowes インサーターのためにサンプル規則ファイルをすべてコピーする場合は、次の手順に従います。

    • Linux では次のコマンドを入力します。

      cp /aiw/aiw1/samples/control_files/inserter/PB.icf_results.*.dsc /aiw/aiw1/config/fbi/

    • Windows では、Windows エクスプローラーを使用して、次のファイルのコピーと貼り付けを行います。

      • PB.icf_results.outputFile.dsc

      • PB.icf_results.process.doc.dsc

      • PB.icf_results.process.job.dsc

  4. サンプル規則ファイルをテキストエディターで開きます。サンプル規則ファイルをインサーター製造元の仕様と比較し、必要に応じて変更を行います。
    規則ファイルの構文、および規則ファイルに設定することができる文書プロパティーとジョブプロパティーについては、関連参照トピックを参照してください。
  5. ファイルを保存します。同じファイル名で保存しても、ファイル名を変更してもかまいません。
    ファイル名拡張子は .dsc にしてください。
インサーターコントローラーオブジェクトの作成時に、作成した規則ファイルの絶対パス名を結果ファイルタブの以下のプロパティーに指定します。
  • 構文解析規則ファイル
  • 文書プロパティー規則ファイル
  • ジョブプロパティー規則ファイル

1.2.4.9.7 スクリプトを使用してインサーター制御ファイルを送信し、結果ファイルを受信する

RICOH ProcessDirector には、インサーター制御ファイルをインサーターコントローラーに送ったり、インサーター結果ファイルをインサーターコントローラーから受け取ったりするために使用できるスクリプトが用意されています。
    注意:
  • RICOH ProcessDirector 提供のいずれかのスクリプトを使用する代わりに、独自のスクリプトを使用してもかまいません。ただし、使用するスクリプトは、RICOH ProcessDirector スクリプトと同じパラメーターを受け入れるものでなければなりません。スクリプトが受け入れるすべてのパラメーターについては、ディレクトリー /aiw/aiw1/bin 内のスクリプトのプロローグを参照してください。

インサーターコントローラーオブジェクトを作成するときは、以下のプロパティーでスクリプトとそのパラメーターを指定します。

  • 制御ファイルタブ: コマンドの送信
  • 第2制御ファイルタブコマンドの送信
  • 結果ファイルタブ: 受信コマンド
  • 結果ファイルタブ: ポーリングコマンド
各プロパティーに、異なるスクリプトを指定できます。

/aiw/aiw1/bin 内のインサーターファイルを転送するためのスクリプトは、提供スクリプトを/aiw/aiw1/bin ディレクトリーにリストアップします。

/aiw/aiw1/bin 内のインサーターファイルを転送するためのスクリプト
Script 概要

copy_file.sh (Linux)

copy_file.pl (Windows)

インサーター制御ファイルを RICOH ProcessDirector スプールディレクトリーから同じコンピューター上の別のディレクトリーにコピーします。

1 つ以上のインサーター結果ファイルを 1 次コンピューター上のディレクトリーからステージングディレクトリーにコピーします。

move_file.sh (Linux)

move_file.pl (Windows)

インサーター制御ファイルを RICOH ProcessDirector スプールディレクトリーから同じコンピューター上の別のディレクトリーに移動します。

1 つ以上のインサーター結果ファイルを 1 次コンピューター上のディレクトリーからステージングディレクトリーに移動します。

ftp_file.sh (Linux のみでサポート)

ファイル転送プロトコル (FTP) を使用して、インサーター制御ファイルを RICOH ProcessDirector スプールディレクトリーから別のコンピューター上のディレクトリーに送信します。

ファイル転送プロトコル (FTP) を使用して、別のコンピューター上のディレクトリーからの 1 つ以上のインサーター結果ファイルを受信し、1 次コンピューター上のステージングディレクトリーに保存します。

    注意:
  • このスクリプトを使用するには、FTP コマンドがインストールされている必要があります。コマンドがインストールされているかどうかを確認するには、UNIXコマンドライン、またはLinuxコマンドラインでwhich ftpと入力します。

scp_file.sh (Linux のみでサポート)

セキュアコピープロトコル (SCP) を使用して、インサーター制御ファイルを RICOH ProcessDirector スプールディレクトリーから別のコンピューター上のディレクトリーに送信します。

セキュアコピープロトコル (SCP) を使用して、別のコンピューター上のディレクトリーからの 1 つ以上のインサーター結果ファイルを受信し、1 次コンピューター上のステージングディレクトリーに保存します。

    注意:
  • このスクリプトを使用するには、セキュアシェルおよび SCP コマンドがインストールされている必要があります。コマンドがインストールされているかどうかを確認するには、UNIXコマンドラインまたはLinuxコマンドラインでwhich sshwhich scpと入力します。

sftp_file.sh (Linux のみでサポート)

セキュアファイル転送プロトコル (SFTP) を使用して、インサーター制御ファイルを RICOH ProcessDirector スプールディレクトリーから別のコンピューター上のディレクトリーに送信します。

セキュアファイル転送プロトコル (SFTP) を使用して、別のコンピューター上のディレクトリーからの 1 つ以上のインサーター結果ファイルを受信し、1 次コンピューター上のステージングディレクトリーに保存します。

    注意:
  • このスクリプトを使用するには、セキュアシェルおよび SFTP コマンドがインストールされている必要があります。コマンドがインストールされているかどうかを確認するには、UNIXコマンドラインまたはLinuxコマンドラインでwhich sshwhich sftpと入力します。

インサーター制御ファイルをインサーターコントローラーに送信するためのパラメーターには、RICOH ProcessDirectorからインサーターコントローラーにインサーター制御ファイルを送信するために提供されたスクリプトで指定できるパラメーターが記載されています。大括弧はオプションパラメーターを示します。

インサーター制御ファイルをインサーターコントローラーに送信するためのパラメーター
Script インサーター制御ファイルをインサーターコントローラーに送信するためのパラメーター (送信コマンド)

copy_file.sh (Linux)

copy_file.pl (Windows)

-d destination_directory/filename 
[-pfile_permissions]
[-v]

ftp_file.sh (Linux のみでサポート)

-d destination_directory/filename 
-h host
[-pfile_permissions]
-u user_id 
[-v]
-w password 
-x put

scp_file.sh (Linux のみでサポート)

-d destination_directory/filename 
-h host
[-pfile_permissions]
-u user_id 
[-v]
-x put

sftp_file.sh (Linux のみでサポート)

-d destination_directory/filename 
-h host
[-pfile_permissions]
-u user_id 
[-v]
-x put
    注意:
  • この表で説明したパラメーターのほかにはパラメーターを指定しないでください。例えば、ソースディレクトリーとファイル名を識別する -s パラメーターを指定しないでください。
-d destination_directory/filename
インサーター制御ファイルの宛先ディレクトリーとファイル名を指定します。ファイル名には、RICOH ProcessDirector シンボルを使用して RICOH ProcessDirector プロパティーの値を含めることができます。例えば、${Job.Inserter.JobID} シンボルは、[インサータージョブ名]プロパティーの値を取得します。
-h host
別のコンピューターのホスト名を指定します。
-u user_id
別のコンピューターのログイン名を指定します。
-v
問題のトラブルシューティングを支援する冗長モードを指定します。このパラメーターはオプションです。
-w password
別のコンピューターのログインパスワードを指定します。
-p file_permissions
宛先ディレクトリーのインサーター制御ファイルに(UNIXchmodコマンドを使用して)設定する許可を8進法形式で指定します。このパラメーターはオプションです。これが省略された場合、スクリプトは許可を設定しません。
-x put
インサーター制御ファイルが RICOH ProcessDirector から別のシステムに送信されるように指示します。

インサーター結果ファイルを RICOH ProcessDirector に受信するためのパラメーターには、RICOH ProcessDirectorがインサーターコントローラーのインサーター結果ファイルを受信するために提供されたスクリプトに指定できるパラメーターが記載されています。大括弧はオプションパラメーターを示します。

インサーター結果ファイルを RICOH ProcessDirector に受信するためのパラメーター
Script インサーター結果ファイルを受信するためのパラメーター (受信コマンド) ディレクトリー内のすべてのインサーター結果ファイルを受信するためのパラメーター (ポーリングコマンド)

copy_file.sh (Linux)

copy_file.pl (Windows)

-s source_directory/filename -s source_directory/*

ftp_file.sh (Linux のみでサポート)

-h host
-s source_directory/filename
-u user_id
[-v]
-w password
-x get 
-h host
-s source_directory/*
-u user_id
[-v]
-w password
-x get 

scp_file.sh (Linux のみでサポート)

-h host
-s source_directory/filename
-u user_id
[-v]
-x get 
-h host
-s source_directory/*
-u user_id
[-v]
-x get 

sftp_file.sh (Linux のみでサポート)

-h host
-s source_directory/filename
-u user_id
[-v]
-x get 
-h host
-s source_directory/*
-u user_id
[-v]
-x get 
    注意:
  • この表で説明したパラメーターのほかにはパラメーターを指定しないでください。例えば、宛先ディレクトリーを識別する -d パラメーターを指定しないでください。
-h host
別のコンピューターのホスト名を指定します。
-u user_id
別のコンピューターのログイン名を指定します。
-v
問題のトラブルシューティングを支援する冗長モードを指定します。このパラメーターはオプションです。
-w password
別のコンピューターのログインパスワードを指定します。
-s source_directory/filename
インサーター結果ファイルのソースディレクトリーとファイル名を指定します。ファイル名には、RICOH ProcessDirector シンボルを使用して RICOH ProcessDirector プロパティーの値を含めることができます。例えば、${Job.Inserter.JobID} シンボルは、[インサータージョブ名]プロパティーの値を取得します。
-s source_directory/*
インサーター結果ファイルが含まれるソースディレクトリーを指定します。ファイル名をアスタリスク (*) にした場合、そのディレクトリー内のすべてのファイルが指定されます。パラメーター値全体を引用符で囲んでください。
-x get
RICOH ProcessDirector が 1 つ以上のインサーター結果ファイルを別のコンピューターから受信することを示します。

次の例では、ジョブのインサーター制御ファイルを RICOH ProcessDirector からインサーターコントローラーに送信するために、インサーターコントローラーの 送信コマンドプロパティーで指定できるスクリプトを示します。

copy_file.sh -d /inserter/input/${Job.Inserter.JobID}.icf -p 644ftp_file.sh -x put -h sys1 -u user1 -w pass1 -d /inserter/input/${Job.Inserter.JobID}.icf -p 644scp_file.sh -x put -h sys1 -u user1 -w pass1 -d /inserter/input/${Job.Inserter.JobID}.icf -p 644sftp_file.sh -x put -h sys1 -u user1 -d /inserter/input/${Job.Inserter.JobID}.icf -p 644sftp_file.sh -x put -h sys1 -u user1 -d /inserter/input/ .icf -p 644

インサーターコントローラーから RICOH ProcessDirector へのジョブのインサーター結果ファイルを受信するために、インサーターコントローラーの 受信コマンドプロパティーで指定できるコマンドを示します。

copy_file.sh -s /inserter/output/${Job.Inserter.JobID}.icfftp_file.sh -x get -h sys1 -u user1 -w pass1 -s /inserter/output/${Job.Inserter.JobID}.icfscp_file.sh -x get -h sys1 -u user1 -w pass1 -s /inserter/output/${Job.Inserter.JobID}.icfsftp_file.sh -x get -h sys1 -u user1 -s /inserter/output/${Job.Inserter.JobID}.icf

インサーターコントローラーから RICOH ProcessDirector へのディレクトリー内のすべてのインサーター結果ファイルを受信するために、インサーターコントローラーの ポーリングコマンドプロパティーで指定できるコマンドを示します。

copy_file.sh -s "/inserter/output/*.icf"ftp_file.sh -x get -h sys1 -u user1 -w pass1 -s "/inserter/output/*.icf"scp_file.sh -x get -h sys1 -u user1 -w pass1 -s "/inserter/output/*.icf"sftp_file.sh -x get -h sys1 -u user1 -s "/inserter/output/*.icf"sftp_file.sh -x get -h sys1 -u user1 -s "/inserter/output/*.icf"sftp_file.sh -x get -h sys1 -u user1 -s "/inserter/output/*.icf"

1.2.4.9.8 インサーターコントローラーオブジェクトを定義する

インサーターコントローラーオブジェクトとは、インストール済み環境におけるインサーターコントローラーを意味する RICOH ProcessDirector オブジェクトです。インサーターコントローラーは別のコンピューター(Windowsコンピューターなど)で動作し、1つ以上のインサーター装置を管理することができます。
インサーターコントローラーごとにインサーターコントローラーオブジェクトを少なくとも 1 つ定義します。さまざまなインサーターコントローラープロパティーを指定するには、インサーターコントローラーを 1 つ表すために複数のインサーターコントローラーオブジェクトを作成します。インサーターコントローラーオブジェクトを作成すると、適切なインサーターコントローラーオブジェクトをジョブに関連付けます。

RICOH ProcessDirector には、複数のインサーター製造元のサンプルインサーターコントローラーオブジェクトが用意されています。インサーター製造元の付属のインサーターコントローラーオブジェクトをコピーし、そのプロパティーを変更します。別のインサーター製造元によってインストール済み環境にインサーターが作成されている場合は、新しいインサーターコントローラーオブジェクトを作成します。

環境に合わせてインサーターコントローラーオブジェクトのプロパティーを変更、または新しいインサーターコントローラーオブジェクトを作成するには、インサーターコントローラーに関する情報が必要です。
  • インサーターコントローラーがサポートしている再印刷方式:開いたループまたは閉じたループ
  • 挿入を制御するため、インサーターコントローラーで制御ファイルが使用されている場合:
    • インサーター制御ファイルの形式: 固定長レコード (FLR)、コンマ区切り (DEL)、または XML FLR形式の場合、どのエンコードが使用されますか(ASCIIまたはUTF-8)?
    • インサーター制御ファイルにヘッダーレコードが必要かどうか
    • インサーター制御ファイルをインサーターコントローラーに送信するため、RICOH ProcessDirector が使用する必要があるスクリプト
    • インサーター制御ファイル用に作成した規則ファイルの絶対パス名
  • ジョブの挿入後に、インサーターコントローラーが結果ファイルを作成する場合:
    • インサーターコントローラーがジョブ特定の結果ファイルを (つまり、ジョブごとに結果ファイルを 1 つ) 作成するかどうか
    • インサーター結果ファイルの形式: 固定長レコード (FLR) またはコンマ区切り (DEL)
    • インサーター結果ファイルを RICOH ProcessDirector に転送するため、RICOH ProcessDirector が使用するスクリプト
    • 結果ファイル解釈するために作成した規則ファイルの絶対パス名

1.2.4.9.8.1 提供されているインサーターコントローラーオブジェクトを使用する

RICOH ProcessDirector には、複数のインサーター製造元のインサーターコントローラーオブジェクトが用意されています。インサーターのサンプルインサーターコントローラーオブジェクトをコピーし、そのプロパティーを変更します。
付属のインサーターコントローラーオブジェクトは、RICOH ProcessDirectorに用意されているインサーターコントローラーオブジェクトをリストにします。
付属のインサーターコントローラーオブジェクト
インサーター製造元 インサーターコントローラー名
Bowe BoweSample
Bowe (JetVision カメラシステムあり) JetVisionSample
Bowe Bell & Howell BoweBellHowellSample
Gunther GuntherSample
インサーター (Ironsides カメラシステムあり) IronsidesSample
Kern KernSample
Pitney Bowes PitneySample
Quadient QuadientSample
提供されているインサーターコントローラーオブジェクトを使用するには、以下の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 装置 インサーターコントローラーをクリックします。
  3. コピーするインサーターコントローラーを右クリックして、コピーを選択します。
    提供されているオブジェクトを、その名前を変更できるようコピーします。必要であれば、オリジナルのサンプルオブジェクトを参照してください。
  4. すべてのタブで、必須プロパティー、また必要に応じてオプションプロパティーを指定してください。
      注意:
    • インサーターコントローラーがファイルベースの場合は(つまり、インサーターコントローラーが制御ファイルを使用する場合)、制御ファイルタブでプロパティーを指定します。インサーターコントローラーがジョブごとに2つの制御ファイルを使用する場合は、 第2制御ファイルタブでもプロパティーを指定します。
    • インサーターコントローラーがファイルベースではない場合は、制御ファイルタブでプロパティーのデフォルト値をクリアします。
    • インサーターコントローラーが結果ファイルを作成する場合:
      • 結果ファイルタブでプロパティーを指定します。
      • インサーター結果ファイルがジョブ特定のものであれば、受信コマンド結果ファイルタブに指定してください。
      • インサーター結果ファイルがジョブ特定のものではない(Gunther結果ファイルなど)場合は、ポーリングコマンド結果ファイルタブに指定してください。また、 一般タブの 完了方法プロパティーで 手動を選択します。これは、ジョブが挿入を完了したときを RICOH ProcessDirector が自動的に判別できないためです。
      • 結果ファイルタブで規則ファイルを指定します。
    • ジョブの結果ファイルで、再印刷が必要な文書のみが識別されている場合は次の操作を行います。
      • 結果ファイルで識別されない文書については再印刷の必要がないため、一般タブの デフォルト挿入状態プロパティーで OKを選択します。
    • インサーターコントローラーが結果ファイルを作成しない場合:
      • 結果ファイルタブでプロパティーのデフォルト値をクリアします。
      • 一般タブの 完了方法プロパティーで 手動を選択します。これは、ジョブが挿入を完了したときを RICOH ProcessDirector が自動的に判別できないためです。
      • [ジョブの調整]ページでオペレーターが再印刷の必要な文書にのみマークを付ければいいように、一般タブの デフォルト挿入状態プロパティーで OKを選択します。
  5. OKをクリックします。
  6. 新しいインサーターコントローラーを使用するには、そのインサーターコントローラーを選択して使用可能をクリックします。

1.2.4.9.8.2 インサーターコントローラーを作成する

ご使用のインサーターコントローラーのインサーターコントローラーオブジェクトが RICOH ProcessDirector に用意されていない場合は、インサーターコントローラーオブジェクトを作成できます。
インサーターコントローラーを作成するには、以下の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 装置 インサーターコントローラーをクリックします。
  3. 追加)をクリックします。
  4. すべてのタブで、必須プロパティー、また必要に応じてオプションプロパティーを指定してください。
      注意:
    • インサーターコントローラーがファイルベースの場合は(つまり、インサーターコントローラーが制御ファイルを使用する場合)、制御ファイルタブでプロパティーを指定します。インサーターコントローラーがジョブごとに2つの制御ファイルを使用する場合は、 第2制御ファイルタブでもプロパティーを指定します。
    • インサーターコントローラーがファイルベースではない場合は、制御ファイルタブでプロパティーのデフォルト値をクリアします。
    • インサーターコントローラーが結果ファイルを作成する場合:
      • 結果ファイルタブでプロパティーを指定します。
      • インサーター結果ファイルがジョブ特定のものであれば、受信コマンド結果ファイルタブに指定してください。
      • インサーター結果ファイルがジョブ特定のものではない(Gunther結果ファイルなど)場合は、ポーリングコマンド結果ファイルタブに指定してください。また、 一般タブの 完了方法プロパティーで 手動を選択します。これは、ジョブが挿入を完了したときを RICOH ProcessDirector が自動的に判別できないためです。
      • 結果ファイルタブで規則ファイルを指定します。
    • ジョブの結果ファイルで、再印刷が必要な文書のみが識別されている場合は次の操作を行います。
      • 結果ファイルで識別されない文書については再印刷の必要がないため、一般タブの デフォルト挿入状態プロパティーで OKを選択します。
    • インサーターコントローラーが結果ファイルを作成しない場合:
      • 結果ファイルタブでプロパティーのデフォルト値をクリアします。
      • 一般タブの 完了方法プロパティーで 手動を選択します。これは、ジョブが挿入を完了したときを RICOH ProcessDirector が自動的に判別できないためです。
      • [ジョブの調整]ページでオペレーターが再印刷の必要な文書にのみマークを付ければいいように、一般タブの デフォルト挿入状態プロパティーで OKを選択します。
  5. OKをクリックします。
  6. 新しいインサーターコントローラーを使用するには、そのインサーターコントローラーを選択して使用可能をクリックします。

1.2.4.9.8.3 インサーターコントローラーオブジェクトをジョブに関連付ける

インサーターコントローラーオブジェクトをジョブに関連付けることができます。各ジョブは、関連インサーターコントローラーオブジェクトを 1 つ持つことができます。

RICOH ProcessDirector は、ジョブのインサーターコントローラーオブジェクトを使用して以下の項目を実行します。

  • ジョブ用のインサーター制御ファイルを作成し、それをインサーターコントローラーに送信します。
  • インサーターコントローラーからジョブのインサーター結果ファイルを受信し、それを解釈します。

インサーターコントローラーオブジェクトをジョブに関連付けるには、インサーターコントローラーオブジェクトの名前をインサーターコントローラージョブプロパティーに指定します。このプロパティーは、WriteInserterControlFile または InsertJobs ステップテンプレートに基づくステップで指定できます。

既にシステムにあるジョブのインサーターコントローラープロパティーを変更する場合は、[再処理]アクションを使用して、WriteInserterControlFile ステップテンプレートを基にしたステップ (このようなステップが存在する場合) または InsertJobs ステップテンプレートを基にしたステップからジョブを再処理します。

インサーターコントローラーオブジェクトをジョブに関連付けるには、以下の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. ジョブが使用するワークフローの名前をクリックします。
    このワークフローには、WriteInserterControlFile または InsertJobs ステップテンプレートに基づくステップが含まれている必要があります。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. WriteInserterControlFileまたは InsertJobsステップテンプレートに基づくステップを右クリックし、 プロパティーを選択します。
  5. 挿入タブで、 インサーターコントローラープロパティーのインサーターコントローラーオブジェクトを選択します。
  6. OKをクリックします。
  7. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.9.9 QuadientInserterSampleワークフローを実行する

Quadientインサーター機能で提供されるサンプルワークフローを調べて実行し、機能の仕組みを理解できます。サンプルには、2つの入力装置であるQuadientInserterSimulatorとQuadientInserterFolder、インサーターコントローラーのサンプル、2つのワークフローであるQuadientInserterSampleとQuadientInserterSimulatorが含まれています。
このワークフローでは次のサンプルオブジェクトが使用されます。
  • インサーターコントローラー:QuadientSample

  • 入力装置:QuadientInserterSimulator

  • 入力装置:QuadientInserterFolder

  • ワークフロー:QuadientInserterSample

  • ワークフロー:QuadientInserterSimulator

各オブジェクトのプロパティーを確認してからプロシージャーを開始し、それらがどのように相互に作用するかを確認できます。

サンプルワークフローを実行するには、次のようにします。

  1. メインタブをクリックします。
  2. プリンターポートレットで、 サンプルプリンターを右クリックして 使用可能を選択します。
  3. インサーターコントローラーポートレットで、 QuadientSampleインサーターコントローラーを右クリックし、 使用可能を選択します。
  4. 入力装置ポートレットで、 QuadientInserterFolder入力装置を右クリックし、 使用可能にして接続を選択します。
    初めてこの手順を試したときには、RICOH ProcessDirectorによってすぐにQuadientInserter.pdfジョブが QuadientInserterSampleワークフローに実行依頼されます。ジョブが最初に実行依頼されると、それが 調整ステップに到達するまで、ワークフローの主要なステップを介して移動します。
  5. ジョブが調整待ち状態になっているときは、ジョブを右クリックし、 調整を選択します。
  6. ジョブの調整ダイアログで、ダイアログの上部にある アクションが必要ボックスの数字をクリックします。
  7. 表内の文書をすべて選択し、再印刷を選択します。
    文書テーブルの要求されたアクション列に 再印刷が表示されます。
  8. OKをクリックして調整を完了します。
  9. 調整アクションが完了しましたダイアログで、 サンプルプリンターを選択し、 OKをクリックします。
    RICOH ProcessDirector によって、再印刷する文書が含まれる子ジョブが作成されます。子ジョブのジョブ番号は、オリジナルジョブ番号に数値の接尾部が付いたもの(例えば10000001.1)になります。子ジョブは、QuadientInserterSampleワークフローの先頭ステップで処理を開始します。子ジョブは文書内で既に処理されているので、ワークフローの再印刷パスを通り、 調整ステップに戻ります。
  10. 子ジョブが調整待ち状態になっているときは、子ジョブを右クリックして 調整を選択します。
  11. ジョブの調整ダイアログで、 アクションが必要ボックスには文書が含まれていないことに注意してください。 OKをクリックして調整を完了します。
サンプルをもう一度実行する場合は、サンプルファイルをホットフォルダーにもう一度コピーする必要があります。QuadientInserter.pdfサンプルファイルのパスは、aiw/aiw1/testfilesディレクトリーのLinux、またはC:\aiw\aiw1\testfilesディレクトリーのWindowsにあります。

1.2.4.9.10 インサーター機能のPDFワークフロー

フルインサーター機能には、サンプルワークフローが用意されています。ここには、挿入のためにジョブを受信して準備し、それらのジョブを印刷し、インサーター制御ファイルをインサーターコントローラーに送信し、インサーター結果ファイルを読み取り、またジョブが挿入を完了した後でそれらのジョブを調整するために必要なステップが組み込まれています。これらのワークフローをコピーして、ご使用の環境に合わせて編集します。または、サンプルワークフローのステップを既存のワークフローに追加します。
    注意:
  • システムでフェーズ名をカスタマイズしている場合、このトピックのフェーズ名がシステム内の名前と一致しない場合があります。
  • Quadient Inserter Express機能がある場合、サンプルワークフローが用意されています。サンプルワークフローを実行するには、QuadientInserterSampleワークフローを実行するを参照してください。

インサーターコントローラーで[開いたループ]再印刷方式を指定している場合、2 つのワークフローが必要です。

  • オリジナルワークフロー:このワークフローは、システムに入るジョブに割り当てられます。このジョブタイプには、受信フェーズと準備フェーズのステップが含まれます。
  • 実動ワークフロー:このワークフローには、アセンブルフェーズ、印刷フェーズ、挿入フェーズ、および完了フェーズのステップが含まれます。
開いたループ再印刷方式を使用すると、再印刷される文書が含まれた子ジョブが RICOH ProcessDirector によって作成されるため、2 つのワークフローが必要となります。子ジョブは、実動ワークフローの先頭で処理を開始します。そのため、実動ワークフローには、子ジョブの処理に必要なステップのみが含まれている必要があります。

インサーターコントローラーが、[閉じたループ]再印刷方式を指定している場合、必要なワークフローは 1 つのみです。ワークフローには、受信フェーズから完了フェーズまでのすべてのステップを組み込みます。2 つのワークフローを使用するかどうかは任意です。例えば、多数のジョブが受信、準備、およびアセンブルフェーズで共通の処理ステップを使用しているが、印刷、挿入、および完了フェーズでは異なる処理ステップを使用する場合は、2 つのワークフローを使用します。

インサーター機能には、以下の PDF ワークフローが用意されています。

  • ReceivePDFInsert_I:受信フェーズと準備フェーズのステップが含まれます。アセンブルフェーズでは、このワークフローは PrintPDFInsert_I ワークフローに変わります。
  • PrintPDFInsert_I:アセンブルフェーズ、印刷フェーズ、挿入フェーズ、および完了フェーズのステップが含まれます。インサーター制御ファイルを作成および送信するためのステップは入っていません。
  • ReceivePDFInsert_II:受信フェーズと準備フェーズのステップが含まれます。アセンブルフェーズでは、このワークフローは PrintPDFInsert_II ワークフローに変わります。
  • PrintPDFInsert_II:アセンブルフェーズ、印刷フェーズ、挿入フェーズ、および完了フェーズのステップが含まれます。ここには、インサーター制御ファイルを作成および送信するためのステップ (ファイルベースのインサーターに必要) が入っています。
    注意:
  • インサーター制御ファイルを必要としないインサーター用には、ReceivePDFInsert_I および PrintPDFInsert_I ワークフローを使用します。

オリジナルワークフローでのステップ に、オリジナルワークフローでの挿入に関する必須ステップおよびオプションステップを示します。

オリジナルワークフローでのステップ
ステップテンプレート 必須 説明
受信フェーズ
SetJobPropsFromTextFile はい 入力ファイルに付随するテキストファイルを使用して、ジョブプロパティーを設定します。  
DetectInputDataStream いいえ (注を参照) 入力データストリームの形式を検出します。 このステップは、SetJobPropsFromTextFile ステップが入力データストリームの形式を指定しない場合に必要です。
準備フェーズ
CountPages はい ページを物理シートにマップします。  
IdentifyPDFDocuments はい 文書を識別して、文書データを文書プロパティーにマップし、文書プロパティーファイルを作成します。  
WriteDocumentsToDatabase はい ジョブ内の文書をデータベースに登録します。 このステップは、文書の追跡に使用するために固有な文書 ID を割り当てます。
アセンブルフェーズ
ChangeJobType はい (注を参照) 新しいワークフローに変更します。 ワークフローを 1 つだけ作成する場合には、このステップを含めないで、このワークフローの実動ワークフローに示されているすべてのステップを含めます。
印刷フェーズ
挿入フェーズ
完了フェーズ
RemoveJobs いいえ   ChangeJobType ステップがワークフロー内にある場合、ジョブはこのステップを実行しません。
実動ワークフローでのステップ に、実動ワークフローでの挿入に関する必須ステップおよびオプションステップを示します。
実動ワークフローでのステップ
ステップテンプレート 必須 説明
受信フェーズ
SetJobPropsFromTextFile はい 入力ファイルに付随するテキストファイルを使用して、ジョブプロパティーを設定します。 オリジナルワークフローの設定が設定されたままになっているジョブプロパティー。実動ワークフローで処理されるステップまたは規則が、新規のジョブプロパティーを設定できます。ただし、オリジナルワークフローで設定されたジョブプロパティーの値は変更できません。
準備フェーズ
アセンブルフェーズ
SetInsertProperties はい インサーター文書プロパティーを設定します。  
BuildPDFFromDocuments はい PDF ジョブを作成します。また、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルに変更を適用します。 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルは既存のインサーター制御情報 (OMR マークなど) を非表示にして、挿入用の新規のバーコードと ORM マークを作成できます。
印刷フェーズ
CountPages はい ページを物理シートにマップします。  
CreatePageRanges はい ジョブを部分的に再印刷できるようにします。  
PrintJobs はい ジョブをプリンターに送信します。  
挿入フェーズ
WriteInserterControlFile いいえ (注を参照) ジョブのインサーター制御ファイルを作成します。 このステップは、ファイルベースのインサーターに必要です。

印刷が完了する前にインサーターオペレーターがジョブをロードする場合は、WriteInserterControlFile ステップと SendInserterControlFile ステップを、PrintJobs ステップの前に移動します。

SendInserterControlFile いいえ (注を参照) インサーター制御ファイルをインサーターコントローラーに送信します。 このステップは、ファイルベースのインサーターに必要です。
InsertJobs はい ジョブの挿入を処理します。 このステップではインサーターコントローラーを選択します。また、インサータージョブ名が RICOH ProcessDirector ジョブ番号と異なる場合には、インサータージョブ名を指定します。
調整 はい どの文書を再印刷するかを判別します。 このステップで手動調整または自動調整を選択します。また、挿入の後で損傷した文書を再印刷するためのプリンターを選択します。
CreateInserterReprints はい 同じジョブの文書を再印刷 ([閉じたループ]再印刷方式)、または再印刷する文書が入っている子ジョブを作成します ([開いたループ]再印刷方式)。  
完了フェーズ
RetainCompletedJobs いいえ 指定の保存期間、システムにジョブを保持します。  
RemoveJobs はい システムからジョブを削除します。  

1.2.4.9.11 インサーター機能のAFPワークフロー

フルインサーター機能には、サンプルワークフローが用意されています。ここには、挿入のためにジョブを受信して準備し、それらのジョブを印刷し、インサーター制御ファイルをインサーターコントローラーに送信し、インサーター結果ファイルを読み取り、またジョブが挿入を完了した後でそれらのジョブを調整するために必要なステップが組み込まれています。これらのサンプルワークフローは、コピーして、ご使用の環境に合わせて編集します。または、サンプルワークフローのステップを既存のワークフローに追加します。
    注意:
  • システムでフェーズ名をカスタマイズしている場合、このトピックのフェーズ名がシステム内の名前と一致しない場合があります。

インサーターコントローラーで[開いたループ]再印刷方式を指定している場合、2 つのワークフローが必要です。

  • オリジナルワークフロー:このワークフローは、システムに入るジョブに割り当てられます。このジョブタイプには、受信フェーズと準備フェーズのステップが含まれます。
  • 実動ワークフロー:このワークフローには、アセンブルフェーズ、印刷フェーズ、挿入フェーズ、および完了フェーズのステップが含まれます。
開いたループ再印刷方式を使用すると、再印刷される文書が含まれた子ジョブが RICOH ProcessDirector によって作成されるため、2 つのワークフローが必要となります。子ジョブは、実動ワークフローの先頭で処理を開始します。そのため、実動ワークフローには、子ジョブの処理に必要なステップのみが含まれている必要があります。

インサーターコントローラーが、[閉じたループ]再印刷方式を指定している場合、必要なワークフローは 1 つのみです。ワークフローには、受信フェーズから完了フェーズまでのすべてのステップを組み込みます。2 つのワークフローを使用するかどうかは任意です。例えば、多数のジョブが受信、準備、およびアセンブルフェーズで共通の処理ステップを使用しているが、印刷、挿入、および完了フェーズでは異なる処理ステップを使用する場合は、2 つのワークフローを使用します。

インサーター機能には、以下の AFP ワークフローが用意されています。

  • ReceiveInsert_I:受信フェーズと準備フェーズのステップが入っています。アセンブルフェーズでは、このワークフローは PrintInsert_I ワークフローに変わります。
  • PrintInsert_I:アセンブルフェーズ、印刷フェーズ、挿入フェーズ、および完了フェーズのステップが入っています。インサーター制御ファイルを作成および送信するためのステップは入っていません。
  • ReceiveInsert_II:受信フェーズと準備フェーズのステップが入っています。アセンブルフェーズでは、このワークフローは PrintInsert_II ワークフローに変わります。
  • PrintInsert_II:アセンブルフェーズ、印刷フェーズ、挿入フェーズ、および完了フェーズのステップが入っています。ここには、インサーター制御ファイルを作成および送信するためのステップ (ファイルベースのインサーターに必要) が入っています。
    注意:
  • インサーター制御ファイルを必要としないインサーター用には、ReceiveInsert_I および PrintInsert_I ワークフローを使用します。

下記の表は、オリジナルワークフローでの挿入に関する必須ステップおよびオプションステップのリストです。

オリジナルワークフローでのステップ
ステップテンプレート 必須 説明
受信フェーズ
SetJobPropsFromTextFile はい 入力ファイルに付随するテキストファイルを使用して、ジョブプロパティーを設定します。  
DetectInputDataStream いいえ (注を参照) 入力データストリームの形式を検出します。 このステップは、SetJobPropsFromTextFile ステップが入力データストリームの形式を指定しない場合に必要です。
準備フェーズ
ConvertLineDataJobIntoAFP いいえ (注を参照) 行データを AFP 形式に変換します。 このステップは、入力ファイルに行データまたは混合モードデータが含まれる場合に必要です。
IndexAFP いいえ (注を参照) AFP ページグループと索引タグを作成します。 このステップは、文書 (メール) 境界を定義する AFP ページグループが入力 AFP ファイルにまだ含まれていない場合に必要です。RICOH Visual WorkbenchAFP Indexer モードを使用します。
EditAFP いいえ バーコードおよび非表示領域を作成します。 このステップで、Intelligent Mail (IMB) バーコードなどのバーコードが作成できます。AFP Editor機能には、このステップテンプレートがあります。
    注意:
  • 文書プロパティーを含んでいる挿入用バーコードを作成するには、BuildAFPFromDocuments ステップで拡張 AFP 制御ファイルを指定します。
UseInlineFormDefinition いいえ (注を参照) インライン書式定義が存在する場合は、インライン書式定義を使用します。 このステップは、インライン書式定義を使用するジョブの場合に必要です。ただし、いくつかのジョブにインライン書式定義が含まれない場合でも、このステップを含めることができます。
EnableRepositioning はい 論理ページを物理シートにマップします。  
IdentifyDocuments はい 索引タグを文書プロパティーにマップして文書プロパティーファイルを作成します。  
WriteDocumentsToDatabase はい ジョブ内の文書をデータベースに登録します。 このステップは、文書の追跡に使用するために固有な文書 ID を割り当てます。
アセンブルフェーズ
ChangeJobType はい (注を参照) 新しいワークフローに変更します。 ワークフローを 1 つだけ作成する場合には、このステップを含めないで、このワークフローの実動ワークフローに示されているすべてのステップを含めます。
印刷フェーズ
挿入フェーズ
完了フェーズ
RemoveJobs いいえ   ChangeJobType ステップがワークフロー内にある場合、ジョブはこのステップを実行しません。

下記の表は、実動ワークフローでの挿入に関する必須ステップおよびオプションステップのリストです。

実動ワークフローでのステップ
ステップテンプレート 必須 説明
受信フェーズ
SetJobPropsFromTextFile はい 入力ファイルに付随するテキストファイルを使用して、ジョブプロパティーを設定します。 オリジナルワークフローの設定が設定されたままになっているジョブプロパティー。実動ワークフローで処理されるステップまたは規則が、新規のジョブプロパティーを設定できます。ただし、オリジナルワークフローで設定されたジョブプロパティーの値は変更できません。
準備フェーズ
アセンブルフェーズ
SetInsertProperties はい インサーター文書プロパティーを設定します。  
BuildAFPFromDocuments はい AFP ジョブを作成します。また、拡張 AFP 制御ファイルに変更を適用します。 拡張 AFP 制御ファイルは、既存のインサーター制御情報 (OMR マークなど) を非表示にし、新規の挿入用バーコードを作成できます。
印刷フェーズ
UseInlineFormDefinition いいえ (注を参照) インライン書式定義が存在する場合は、インライン書式定義を使用します。 このステップがオリジナルワークフローにも含まれるとしても、ジョブにインライン書式定義が含まれる場合には、このステップが必要です。
EnableRepositioning はい 論理ページを物理シートにマップします。  
CreatePageRanges はい ジョブを部分的に再印刷できるようにします。  
PrintJobs はい ジョブをプリンターに送信します。  
挿入フェーズ
WriteInserterControlFile いいえ (注を参照) ジョブのインサーター制御ファイルを作成します。 このステップは、ファイルベースのインサーターに必要です。

印刷が完了する前にインサーターオペレーターがジョブをロードする場合は、WriteInserterControlFile ステップと SendInserterControlFile ステップを、 PrintJobs ステップの前に移動します。

SendInserterControlFile いいえ (注を参照) インサーター制御ファイルをインサーターコントローラーに送信します。 このステップは、ファイルベースのインサーターに必要です。
InsertJobs はい ジョブの挿入を処理します。 このステップではインサーターコントローラーを選択します。また、インサータージョブ名が RICOH ProcessDirector ジョブ番号と異なる場合には、インサータージョブ名を指定します。
調整 はい どの文書を再印刷するかを判別します。 このステップで手動調整または自動調整を選択します。また、挿入の後で損傷した文書を再印刷するためのプリンターを選択します。
CreateInserterReprints はい 同じジョブの文書を再印刷 ([閉じたループ]再印刷方式)、または再印刷する文書が入っている子ジョブを作成します ([開いたループ]再印刷方式)。  
完了フェーズ
RetainCompletedJobs いいえ 指定の保存期間、システムにジョブを保持します。  
RemoveJobs はい システムからジョブを削除します。  

1.2.4.10 メディアを構成する

RICOH ProcessDirectorには、プリンター間でメディア名を標準化するのに役立ついくつかのメディア設定があります。Ricoh PDFプリンターの場合、製品IDを使用してメディアマッチングするようにRICOH ProcessDirectorを構成することもできます。メディアを構成すると、ジョブから要求されるメディアと、そのジョブを印刷するために選択されたプリンターで使用可能なメディアを確実にマッチングさせることができます。

1.2.4.10.1 メディアオブジェクトを定義する

メディアオブジェクトとは、ジョブを印刷する紙、用紙、または封筒のことです。RICOH ProcessDirector は、メディアオブジェクトを使用してプリンターにジョブをスケジュールします。

RICOH ProcessDirectorには、次の2種類のメディアオブジェクトがあります。

  • システムメディア

    ジョブに指定され、すべてのプリンターで使用できるメディアを表します。

  • プリンターメディア

    特定のプリンターで使用されるメディアを表します。

システムメディアとプリンターメディアは、同じ物理メディアに対して異なる名前を持つ場合があります。メディア名が異なる場合は、メディアマッピングを作成して、同じ物理メディアを表していることを示すことができます。ほとんどの種類のプリンターにおいて、使用するメディアプロパティーを設定して、ジョブとともにプリンターに送信するメディア名を指定します。

プリンターがメディア情報を検出できる場合、RICOH ProcessDirectorは自動的にメディアオブジェクトを作成します。RICOH ProcessDirectorには、いくつかのシステムメディアオブジェクトが用意されています。これらのメディアオブジェクトのプロパティーに変更を加えて、インストール済み環境で使用することができます。また、これらをコピーして新しいメディアオブジェクトを作成することもできます。

1.2.4.10.1.1 メディアオブジェクトを自動的に作成する

Ricoh PDFプリンターを使用している場合や、プリンターがメディアの情報を検出し、SNMPまたはJMFで送信できる場合は、自動的にメディアオブジェクトを作成するようにRICOH ProcessDirectorを構成できます。メディアの情報を検出できないプリンタータイプは PCLOut プリンターのみです。PCLOut プリンターには、AFP サポート機能が付属します。

すべてのプリンタータイプに対して、RICOH ProcessDirector は SNMP を使用して、プリンターにロードされたメディアを取得できます。 メディア設定ページの メディアマッチングセクションで指定したすべての情報をRICOH ProcessDirectorが受信しない場合、不足している情報を追加してメディアオブジェクトを更新する必要があります。例えば、メディアを識別するためにサイズ、カラー重量の値を使用していて、プリンターではサイズの値しか提供されない場合、カラーと重量の値を追加する必要があります。

現在、RICOH TotalFlowプリンターの場合、RICOH ProcessDirectorはJMFではなく、SNMPを使用するメディアのみを要求します。

Ricoh PDFプリンターの場合、RICOH ProcessDirectorはJMFを使用してプリンターからメディア情報を自動的に要求します。プリンターのコントローラーのタイプおよびバージョンに基づいて、標準メディア、カタログメディア、ロード済みメディアという最大 3 つのメディアリストが返される可能性があります。RICOH ProcessDirector は、リスト内のメディアを既存のメディアオブジェクトに名前で比較します。一致した名前については、RICOH ProcessDirector はプリンターから返された値にメディアオブジェクトのプロパティーを更新します。一致しなかった名前については、RICOH ProcessDirector はメディアオブジェクトを作成します。

    注意:
  • 一部のプリンターモデルでは、?#など、RICOH ProcessDirectorのメディア名にサポートされていない文字がメディア名に許容されています。RICOH ProcessDirector がこのような文字をメディア名に見つけると、該当する文字を下線で置き換えます。

RICOH ProcessDirector は、JMF を使用して、プリンターに定義され、RICOH ProcessDirector によってサポートされている追加のメディアプロパティー値を取得できます。ロード済みメディアリストがプリンターから返されなかった場合、RICOH ProcessDirector は SNMP を使用してロード済みメディア情報を要求します。プリンターモデルから返されるメディアリストの種類を判別するには、1 次コンピューターの/aiw/aiw1/pc にある README ファイルを参照してください。

メディアリストが更新されるのは、新しいメディアがロードされた場合や、プリンター上のメディアカタログが更新された場合など、プリンターに対する変更があったときです。リストの更新時に、RICOH ProcessDirector のメディアオブジェクトの変更内容はすべてプリンターからの最新情報によって上書きされます。プリンターがRicoh PDFプリンターとして定義されている場合は、RICOH ProcessDirectorではなく、プリンターでメディアを管理することをお勧めします。

自分のメディアオブジェクトを作成すると、RICOH ProcessDirector はそれらを使用して、ジョブに要求されたメディアとプリンターの給紙トレイで使用可能になっているメディアを一致させることができます。

SNMP を使用している場合や、プリンターが JMF を使用してロード済みメディアリストを送信しない場合は、この手順を使用してメディアオブジェクトを作成します。メディアリストを最初に取り込んでいる場合は、この手順を繰り返して、使用するすべてのメディアをロードします。

メディアオブジェクトを自動的に作成するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでメディア メディア設定をクリックします。
  3. メディアマッチングセクションで、プリンターのスケジュールが製品IDまたは名前ごとの場合は メディア製品 ID またはメディア名を使用するをクリックし、プリンターのスケジュールがプロパティーごとの場合は 以下で選択したプロパティーを使用するをクリックします。
  4. 以下で選択したプロパティーを使用するを選択した場合は、メディアの区別に使用するプロパティーを選択します。
    例えば、カラーおよび重量に基づいてメディアを区別する場合は、メディアのカラー、および メディアの重量を選択します。
  5. 保存をクリックします。
  6. 給紙トレイには、RICOH ProcessDirector が作成するメディアオブジェクトの対象になるメディアを入れます。
  7. 新しいプリンターに対してメディアオブジェクトを作成する場合は、プリンター装置を定義します。
    SNMPの使用プロパティーおよび プリンターからトレイ情報を取得プロパティーが はいに設定されていることを確認します。
    RICOH ProcessDirector は、給紙トレイのすべてのメディアに対してメディアオブジェクトの作成を試みます。
  8. プリンターテーブルで、プリンターを右クリックし、トレイの表示を選択します。
    メディアを区別するために選択したすべてのプロパティーがプリンターから報告される場合は、作成されたメディアオブジェクトの名前がトレイメディア列に表示されます。手順10に進みます。
  9. メディアを区別するために選択したすべてのプロパティーがプリンターから報告されない場合は、メディアオブジェクトは作成されません。プリンターメディアオブジェクトを手動で作成し、トレイで使用できるように設定できます。
    1. メディアを追加をクリックします。
    2. メディア名を入力します。
    3. メディアを区別するために、必須のプロパティーとオプションのプロパティーを入力します。
    4. OKをクリックします。
    5. このメディアがセットされているトレイを右クリックし、トレイメディアを設定を選択します。
    6. トレイメディアリストで、作成したメディアを選択し、 OKをクリックします。
    7. 更新が必要な他のメディアオブジェクトについても、この操作を繰り返します。
    8. 閉じるをクリックします。
  10. メディアを区別するために使用するすべてのプロパティーがプリンターから報告される場合は、RICOH ProcessDirectorメディアオブジェクトを作成したい対象のメディアをさらにセットします。
  11. 複数のプリンターがある場合は、それぞれのプリンターに対してメディアオブジェクトを作成します。
  12. RICOH ProcessDirector によって作成されたメディアオブジェクトがあるか、確認します。オペレーターがわかりやすいように、メディアオブジェクトの名前を変更します。
    1. 管理ページで、メディア システムメディアまたはメディア プリンターメディアをクリックします。
    2. メディアオブジェクトを右クリックして、名前の変更を選択します。
    3. 新しい名前を入力してOKをクリックします。
    メディアカタログの名前のみを含めます。OKをクリックすると、RICOH ProcessDirectorによりプリンターの名前とメディア名の先頭にピリオドが追加されます。
  13. 異なるプリンターに同じメディアをロードし、RICOH ProcessDirectorが異なるメディアオブジェクトを作成する場合は、同じシステムメディアオブジェクトにすべてをマッピングできます。プリンターメディアをシステムメディアにマッピングするには、以下の手順に従います。
    1. 管理ページで、メディア メディアマッピングをクリックします。
    2. 追加をクリックします。
    3. マッピングするシステムメディアを選択します。
    4. システムメディアに関連付けるプリンターとプリンターメディアを選択します。
    5. OKをクリックします。
    6. プリンターメディアごとに、この手順を繰り返します。
これで、プリンターに準備されているメディアに基づいて、印刷ジョブをスケジュールできるようになりました。ご使用のプリンターが SNMP または JMF を介して RICOH ProcessDirector に情報を送信できる場合、そのプリンターを構成して、プリンターにセットされているメディアと自動的に一致するようにジョブをスケジュールできます。

1.2.4.10.1.2 メディアオブジェクトを手動で作成する

用意されている、または既存のメディアオブジェクトとはプロパティーが異なるいくつかのメディアオブジェクトが必要な場合は、新しいメディアオブジェクトを作成できます。
手動でメディアオブジェクトを作成するには、以下のようにします。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでメディア システムメディアまたはメディア プリンターメディアをクリックします。
  3. 追加をクリックします。
  4. ご使用の環境に適合するように調整する必要のある、必須およびオプションプロパティーを入力します。
  5. OKをクリックします。
注意: [メディア]テーブルのエントリーは、コンマ区切り値 (CSV) ファイルにエクスポートできます。ページの右上隅にある [ギア]メニュー ボタン (ページの右上隅にある) をクリックして、 テーブルを CSV にエクスポートを選択します。エクスポートされるリストには、設定されているすべてのフィルターに一致するメディアのエントリーのみが含まれます。例えば、A4とフィルターフィールド 漏斗アイコン に入力します。CSV ファイルのリストには、メディア名、説明、またはタイプの詳細に A4を含むメディアのエントリーのみが含まれます。エントリーは、メディア名でソートされます。

1.2.4.10.1.3 用意されているメディアオブジェクトを使用する

RICOH ProcessDirectorでは、いくつかのシステムメディアオブジェクトがあらかじめ定義されています。これらの定義済みメディアオブジェクトのプロパティーを変更し、お客様の環境で使用できます。

用意されているメディアオブジェクトを変更して使用するには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで、メディア システムメディアをクリックします。
  3. 変更するメディアオブジェクトを右クリックして、プロパティーを選択します。
  4. ご使用の環境に適合するように調整する必要のある、必須およびオプションプロパティーを変更します。
  5. OKをクリックします。

1.2.4.10.1.4 メディアオブジェクトのコピー

メディアオブジェクトをコピーし、別のメディアオブジェクトを作成するためのテンプレートとして使用することができます。類似したプロパティーを持つ複数のメディアオブジェクトを作成する必要がある場合には特に、メディアオブジェクトをコピーすると時間を節約することができます。
メディアオブジェクトをコピーするには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでメディア システムメディアまたはメディア プリンターメディアをクリックします。
  3. コピーするメディアオブジェクトを右クリックして、コピーを選択します。
  4. ご使用の環境に適合するように調整する必要のある、必須およびオプションプロパティーを入力します。
    プリンターメディアをコピーする場合は、そのメディアが関連付けられているプリンターを変更できます。メディアを保存すると、新しいプリンターの名前がメディア名の先頭に追加されます。メディア名から元のプリンター名を削除することをお勧めします。
  5. OKをクリックします。

1.2.4.10.1.5 電子フォームが含まれるメディアを使用する

メディアオブジェクトには電子フォームを含めることができます。電子フォームを使用すると、以前は事前印刷フォームが必要だったジョブを普通紙に印刷できます。事前印刷フォームデータと電子的に同等であるPDFページをメディアオブジェクトの各面に関連付けます。

メディアオブジェクトの電子フォームプロパティーは、ジョブがCombinePDFWithFormまたは CombineAFPWithFormステップテンプレートに基づくステップを通過するときのみ使用されます。これらのステップは、電子フォームをPDFまたはAFPジョブデータと結合します。

1.2.4.10.2 メディアオブジェクトの許容値を設定する

メディアのサイズ、メディアの重量、およびリサイクルコンテンツの許容値を設定すると、RICOH ProcessDirector が同じメディアに対してさまざまなプリンターが報告する値の些細な違いを考慮に入れられるようになります。

プリンターの給紙トレイに新しいメディアが入れられると、RICOH ProcessDirector はそのメディアの値を既存のメディアオブジェクトと比較します。メディアの高さ、幅、重量、およびリサイクルコンテンツのプロパティー値が指定した許容値の範囲内であれば、正確な一致であると認識されます。値が既存のオブジェクトと一致しない場合、RICOH ProcessDirector はその値で新しいメディアオブジェクトを追加します。使用しているRicoh PDFプリンターがメディア情報をJMF形式で返す場合、メディアオブジェクトの比較時に、許容値は考慮されません。

メディアオブジェクトに許容値を設定するには、次の手順に従います。
  1. 異なるメディアオブジェクトを RICOH ProcessDirector が同じメディアオブジェクトと認識するようにするための、サイズ、重量、およびリサイクルコンテンツの値を決定します。
    例えば、1 つのプリンターがレターサイズの普通紙の重量を 81 gsm と報告します。別のプリンターは 80 gsm と報告します。第 3 のプリンターは 83 gsm と報告します。そのメディアオブジェクトのメディアの重量プロパティーが 81 gsm の場合、 重さ許容値プロパティーを少なくとも 2 gsm に設定します。 それによって、RICOH ProcessDirector は 3 台すべてのプリンターで同じ普通紙レターメディアを指定できます。
  2. 管理タブをクリックします。
  3. 左のペインでメディア メディア設定をクリックします。
  4. サイズ許容値重さ許容値、および リサイクルコンテンツ許容値に値を入力します。
  5. 保存をクリックします。

1.2.4.10.3 自動的にメディアマッチングするようにプリンターを構成する

プリンターがメディアの情報を検出し、SNMP または JMF で送信できる場合は、ジョブから要求されたメディアを、プリンターの給紙トレイの使用可能メディアと自動的にマッチングするように、RICOH ProcessDirector を構成できます。
自動的なメディアマッチングは、直接印刷キューを持つプリンターコントローラーにのみ役立ちます。コントローラーが後で印刷するためにジョブをキューに入れる場合、ジョブが印刷キューに送られてから印刷されるまでの間にプリンターの給紙トレイに入っているメディアが変更されることがあるためです。

この手順は、PCLOut プリンターには適用されません。PCLOut プリンターには、AFP サポート機能が付属します。

自動的にメディアマッチングするようにプリンターを構成するには、次の手順に従います。
  1. 必要なメディアオブジェクトをすべて自動的に定義します。
    ご使用のプリンターが、メディアオブジェクトを作成するために必要なすべての情報を RICOH ProcessDirector に送信できない場合は、自動的にメディアマッチングするようにプリンターを構成できません。
  2. 自動的なメディアマッチングをオンにします。
    1. [プリンター]ポートレットで、プリンターを選択します。アクション プロパティーをクリックします。
    2. 左側にあるすべてのタブを表示をクリックして、ノートブックを開きます。
    3. プリンターが SNMP を使用してメディア情報を検出する場合、SNMPタブで SNMP の使用プロパティーおよび プリンターからトレイ情報を取得はいに設定されていることを確認します。
      JMFを使用したメディア情報の検出に対応しているRicoh PDFプリンターを構成している場合は、このステップをスキップします。RICOH ProcessDirectorは、そのようなプリンターでJMFを使用します。
    4. スケジューリング領域で、 サポートされるメディアプロパティーに 作動可能なメディアオブジェクトを設定します。
      この設定は、プリンターがサポートするメディアを、プリンターにロードされているメディアに制限します。
    5. [プリンター]ポートレットで、プリンターを選択します。アクション トレイの表示をクリックします。
RICOH ProcessDirector がジョブをプリンターに送信すると、プリンターはジョブに指定されているメディアプロパティーを確認します。給紙トレイのメディアがそのプロパティーと一致する場合、プリンターはそのジョブを印刷します。

1.2.4.10.4 メディアの検出

メディアの検出は、RICOH ProcessDirector がカットシートプリンターにジョブを送信するときに、どのメディアでジョブを印刷するかと、どのメディアをプリンターにロードするかを判断する 2 つのアクションが対象となります。RICOH ProcessDirector がその情報を確定すると、ジョブを正しくスケジュールできるようになります。

RICOH ProcessDirector は、メディアオブジェクトを使用して、メディアを検出してマッチングします。プリンターオブジェクトと同様、メディアオブジェクトはシステム外の物理的オブジェクトを表します。それぞれのメディアオブジェクトは、用紙の種類、OHP フィルム、またはその他のプリンターが印刷可能な代替物を表します。自分の環境で使用するメディアの各タイプについてメディアオブジェクトを定義できます。 RICOH ProcessDirector は、プリンターにロードされた物理メディアを使用するジョブから要求されたメディアをマップするために、これらのメディアオブジェクトを使用します。

RICOH ProcessDirectorには、次の2種類のメディアオブジェクトがあります。

  • システムメディア

    ジョブに指定され、すべてのプリンターで使用できるメディアを表します。

  • プリンターメディア

    特定のプリンターで使用されるメディアを表します。

システムメディアとプリンターメディアは、同じ物理メディアに対して異なる名前を持つ場合があります。メディア名が異なる場合は、メディアマッピングを作成して、同じ物理メディアを表していることを示すことができます。ほとんどの種類のプリンターにおいて、使用するメディアプロパティーを設定して、ジョブとともにプリンターに送信するメディア名を指定します。

ジョブがジョブチケットと共に実行依頼されるとき、そのジョブチケットには、通常、ジョブを印刷するメディアに関する情報が含まれています。その情報には、要求されるメディアの名前と、メディアのプロパティー (サイズやカラーなど) も含まれることがあります。メディア検出方法によって、ジョブのメディアプロパティーを設定するために、システムがその情報をどのように解釈するかが決定されます。

メディア検出方法は、プリンターの使用可能メディアプロパティーの設定方法にも影響します。プリンターがSNMPまたはJMFをサポートする場合、トレイにセットされているメディアに関する情報をRICOH ProcessDirectorに送信できます。システムはその情報を既存のメディアオブジェクトと比較して、一致するものを検索します。一致するものが見つかった場合、一致するメディアオブジェクトの名前が、 使用可能メディアプロパティーの値に使用されます。既存のメディアオブジェクトが一致しない場合、RICOH ProcessDirector は指定した値で新しいメディアオブジェクトを作成し、 使用可能メディアプロパティーの値としてその名前を使用します。プリンターの 使用するメディアプロパティーが プリンターに設定されている場合は、RICOH ProcessDirectorがプリンターメディアが作成します。 システムに設定されている場合は、RICOH ProcessDirectorがシステムメディアを作成します

RICOH ProcessDirectorには、2つのメディア検出方法があります。

  • 自動

    このオプションは、ジョブチケットで指定された 1 つ以上のメディアプロパティーを使用して、ジョブのメディアプロパティーの値を判断します。RICOH ProcessDirector はジョブチケットのプロパティーの値を評価し、同じ値を持つメディアオブジェクトを探します。一致するメディアオブジェクトの名前は、 メディアプロパティーの値として保存されます。

    指定されたプロパティーと一致するメディアオブジェクトが複数ある場合、RICOH ProcessDirector は論理を追加して最適な値を選択します。

    さらに、このオプションによって、RICOH ProcessDirector は SNMP または JMF を使用してプリンターに対する 使用可能メディアプロパティーをメディアのプロパティーに基づいて設定し、必要な場合はメディアオブジェクトを作成します。

  • 手動

    このオプションは、ジョブのメディアプロパティーの値として、ジョブチケットで指定されたメディアの名前を使用し、他のメディアプロパティーを確認しません。

    プリンターオブジェクトでトレイの表示アクションを使用して、プリンターにセットされているメディアを指定する必要があります。

    プリンターが SNMP または JMF をサポートしない場合は、手動の方法を使用する必要があります。

ジョブのメディアプロパティーとプリンターの 使用可能メディアプロパティーが設定されると、RICOH ProcessDirector はその正規のスケジュール処理を使用して、適切なプリンターにジョブを送信できます。

1.2.4.10.5 Ricoh PDFプリンターにメディア製品IDを送信するように構成する

Ricoh PDFプリンターのコントロールユニットが製品IDを使用してメディアを選択できる場合は、製品IDを送信するようにRICOH ProcessDirectorを設定できます。
RICOH ProcessDirectorは、JDFジョブチケットで製品IDを送信するため、Ricoh PDFプリンターオブジェクトの 送信するデータストリームプロパティーは、 JDF/PDFに設定する必要があります。
Ricoh PDFプリンターにメディア製品IDを送信するように構成するには、以下の手順に従います。
  • プリンターの使用するメディアプロパティーが プリンターに設定されている場合は、プリンターのメディアオブジェクトの製品ID値を設定します。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインでメディア プリンターメディアをクリックします。
    3. 製品 ID を割り当てる最初のメディアオブジェクトを右クリックし、プロパティーを選択します。
    4. 製品 IDプロパティーに値を入力します。
    5. OKをクリックします。
    6. 製品IDを割り当てるプリンターメディアオブジェクトごとに、これらの手順を繰り返します。
  • Ricoh PDFプリンター使用するメディアプロパティーが システムに設定されていて、すべてのプリンターが同じ製品IDを使用してメディアを照合する場合は、各システムメディアオブジェクトに製品IDを割り当てます。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインで、メディア システムメディアをクリックします。
    3. 製品 ID を割り当てる最初のメディアオブジェクトを右クリックし、プロパティーを選択します。
    4. 製品 IDプロパティーに値を入力します。
    5. OKをクリックします。
    6. 製品IDを割り当てる各システムメディアオブジェクトに対して、これらの手順を繰り返します。
  • Ricoh PDFプリンター使用するメディアプロパティーが システムに設定されていて、一部のプリンターで異なる製品IDを使用してメディアを照合する場合は、mediamap.cfgファイルを作成します。テキストを UTF-8 形式で保存するエディターを使用します。
    1. 最初の行に、プリンター名の値、コンマ、メディアオブジェクトの メディア名、コンマ、およびメディアオブジェクトの 製品 ID 値を入力します。

      例えば、プリンター名が RicohPro9110、メディア名が A4 Blue、メディア製品 ID が 39872 の場合は、次のように入力します。

      • RicohPro9110,A4 Blue,39872

    2. 次の行に、プリンター名メディア名、および 製品 ID の値の追加セットを入力します。

      例: RicohPro9110,A4 Yellow,39865

      参照を容易にするため、各プリンターのすべての行をファイルにまとめておくことをお勧めします。

    3. 最初のプリンターのメディア名と製品 ID をリスト表示するために必要な行を入力した後、次のプリンターで必要な行を入力します。

      このmediamap.cfgファイルは、3つのメディア名をRicoh Pro 9110プリンターの製品IDにマッピングします。このファイルは、4 つのメディア名を Ricoh Pro 8120 プリンターの製品 ID にマッピングします。

      • RicohPro9110,A4 Blue,39872
      • RicohPro9110,A4 Yellow,39865
      • RicohPro9110,A4 White,39798
      • RicohPro8120,A4 Blue,239872
      • RicohPro8120,A4 Ivory,239823
      • RicohPro8120,A4 White,239805
      • RicohPro8120,A4 Recycled,239910

    4. ファイルにmediamap.cfgという名前を付けて、/aiw/aiw1/configディレクトリーにUTF-8形式のテキストファイルとして保存します。

1.2.4.11 位置を定義する

位置は、プリンターが設置されている場所を表します。

1.2.4.11.1 位置を作成する

オブジェクトに対して位置を作成できます。たとえば、プリンターや関連オブジェクトが配置されるルーム、建物、またはサイトを個別に表す位置を作成します。RICOH ProcessDirectorには、定義済みの位置は用意されていません。
位置を作成にするには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト 位置をクリックします。
  3. 追加をクリックします。
  4. プロパティーを入力します。
  5. OKをクリックします。

位置を定義したら、位置を使用して管理できるように、オブジェクトの位置プロパティーを設定します。

    注意:
  • 位置テーブルのエントリーをコンマ区切り値(CSV)ファイルにエクスポートできます。ページの右上隅にある [ギア]メニュー ボタン (ページの右上隅にある) をクリックして、 テーブルを CSV にエクスポートを選択します。エクスポートされたリストには、設定されているすべてのフィルターと一致するロケーションのエントリーのみが含まれます。たとえば、フィルターフィールド漏斗アイコンNew Yorkと入力します。CSVファイルのリストには、ロケーション名または説明に New Yorkを含むロケーションのエントリーのみが含まれます。エントリーは、ロケーション名でソートされます。

1.2.4.11.2 コロナの位置

入力装置をコピーし、別の入力装置を作成するためのテンプレートとして使用できます。特に、類似したプロパティーを持つ位置を多数作成する場合は、位置をコピーすると時間を節約できます。
位置をコピーするには、以下の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト 位置をクリックします。
  3. コピーする位置を右クリックして、コピーを選択します。
  4. プロパティーを入力します。
  5. OKをクリックします。
位置を定義したら、位置を使用して管理できるように、オブジェクトの位置プロパティーを設定します。

1.2.4.12 ワークフローの使用を準備する

ワークフローは、システムを通してジョブが従う一連のステップを定義します。ワークフローを定義するときは、フェーズを指定し、それらのフェーズ内でジョブが処理中に通過するステップを指定します。

1.2.4.12.1 ワークフローを作成する

RICOH ProcessDirectorには、いくつかのサンプルワークフローが用意されています。これらのワークフローの1つに修正を加えてワークフローを作成したり、既存のワークフローをコピーし、編集して、それに似たワークフローを作成することができます。また、コネクターで接続したSetJobPropsFromTextFileとRemoveJobsという2つのステップのみを持つワークフローを新規に作成できます。

ワークフローを作成する前に、計画を立てることをお勧めします。ジョブが通過する処理ステップの概要をまとめ、これらのステップを作成するために必要なステップテンプレートがあることを確認してください。必要なステップテンプレートがない場合は、それらを作成してから、ワークフローを作成してください。

ジョブが通過する処理ステップに対応したワークフローを作成するには、処理フェーズに追加した順番でRICOH ProcessDirectorにステップを実行させることができます。

ステップチェーンには、すべてのジョブが処理するステップチェーンの初めに、1つのエントリーポイントとなる1つのステップが必要です。ただし、複数のエンドポイント、またはアウトバウンドコネクターがないステップを持つことができます。ステップチェーンがワークフローに配置されると、ステップチェーンに出入りするジョブの1つ以上のステップに接続されることがあります。ステップチェーンに複数のエンドポイントがある場合、すべてのエンドポイントはアウトバウンドコネクターに従って処理を続行します。複数のアウトバウンドコネクターがある場合、各エンドポイントは実行順序に従ってコネクターに対して評価され、ジョブは正しいパスに進みます。

    注意:
  • すべてのワークフローがSetJobPropsFromTextFileステップで開始し、 RemoveJobsステップで終了するようにすることを、強くお勧めします。
  • ワークフローに追加されると、ステップチェーンはステップのように扱われます。以下のすべてのアクションでは、ステップへの参照はステップチェーンにも適用されます。
  • ワークフローでサポートされないデータストリームのファイルがワークフローに入る可能性がある場合、以下のベストプラクティスをお勧めします。
    • SetJobPropsFromTextFileステップの後に、 DetectInputDataStreamステップを追加します。
    • DetectInputDataStreamステップの後に1ステップの分岐を追加します。 FailWithMessage失敗メッセージプロパティーの値を「検出された予期せぬデータストリーム」に設定します。ワークフローにある DetectInputDataStreamステップから次のステップへのコネクターで、入力データストリームを定義する条件付き処理規則を設定します。例えば、 入力データストリームプロパティーの値がPDFになるように指定します。
ワークフローを作成するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 左のペインでワークフローをクリックします。
  3. モデルとして使用するワークフローを右クリックし、コピーを選択します。
      注意:
    • 2つのステップSetJobPropsFromTextFileRemoveJobsがコネクターで接続されているワークフローを開始する場合は、 追加をクリックします。
  4. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
    ワークフローエディターにワークフローの手順が表示されます。
  5. ワークフローの各フェーズのステップを確認します。
    基本製品のデフォルトの処理フェーズは、受信準備印刷完了です。一部の機能では、 アセンブル挿入などのフェーズが追加されます。
      注意:
    • デフォルトのフェーズ名は、そのフェーズで実行する機能に合ったものに変更できます。
  6. 次の手順で不要なステップを削除します。ステップを選択して削除キーを押すか、ステップを右クリックして削除を選択します。
  7. 新しいステップまたはステップチェーンをそれぞれ追加します。
    1. ステップを追加するには、ワークフローエディターの右上隅にあるステップテンプレートをクリックし、ステップチェー ンを追加するには、ワークフローエディターの右上隅にある ステップチェーンをクリックします。
        注意:
      • ステップテンプレートまたはステップチェーンをお気に入りリストに追加するには、その項目の隣にあるグレーの星印をクリックします。青色になります。
      • お気に入りのステップテンプレートまたはステップチェーンだけを表示するには、テーブルのヘッダー行の星印をクリックします。
    2. ステップテンプレートまたはステップチェーンをクリックし、ワークフローエディターにドラッグします。必要な場所にそのステップを配置します。コネクターにステップを追加すると、そのコネクターは2つに分割され、1つはソースステップと新しいステップのコネクターに、もう1つはデスティネーションステップのコネクターになります。元のソースのコネクターの実行順序は、新しいコネクターでも保持されます。
      • コネクターの上にステップをドロップすると、そのコネクターは2つに分割され、そのステップはその時点のワークフローに含まれます。
      • あるステップを別のステップの上に直接ドロップすると、そのアクションの確認を受けて、ドロップしたステップが既存のステップと置き換わります。既存のステップはワークフローから削除されます。
      • ワークフロー内の既存のステップの別のインスタンスを追加するには、右クリックしてコピーを選択します。ステップを配置したい場所にマウスを置き、右クリックして ペーストを選択します。
        注意:
      • 複数のステップに、同じ名前を使用できます。

        同じ処理フェーズ内にある既存のステップと同じ名前のステップを追加すると、RICOH ProcessDirectorでは、新しいステップに ステップIDプロパティー値が割り当てられます。 AssignJobValues2のように、この値は、ステップ名の最後に番号が付けられた値になります。

        同じフェーズに同じ名前のステップを追加するたびに、RICOH ProcessDirectorが付加する番号は1つ増えます。たとえば、 AssignJobValues3のようになります。 ステップIDプロパティー値は、そのステップとジョブプロパティーノートブック、メッセージ、システムログで確認できます。

  8. ステップを接続します。
    1. 新しいステップにジョブを送信するステップの端にポインターを置きます。強調表示されたセクション()をクリックしたままにして、コネクターを表示します。
    2. 新しいステップからジョブを受け取るステップ上にコネクターをドラッグして、マウスボタンを離します。
        注意:
      • コネクターは、ステップの一番上、一番下、またはどちらかの側面に取り付けしたり、円の中心上で離したりできます。
        重要:
      • ステップが条件付きの処理を使用する場合、RICOH ProcessDirectorは、最初に使用するコネクターを決定するために、各コネクターの 実行順プロパティーの指定値を使用します。

        あるステップがジョブを3つの異なるステップに送る場合、RICOH ProcessDirector実行順の値が「1」になっているコネクターを通じてジョブを最初に送ろうとします。ジョブがそのコネクターの条件に合わない場合、RICOH ProcessDirector実行順の値が「2」になっているコネクターを通じてジョブを送ろうとします。その条件にもジョブが合わない場合、RICOH ProcessDirectorは実行順で次になっているコネクターを通してジョブを送ろうとします。

        1つのコネクターが、他のコネクターに指定された条件に合わないすべてのジョブを処理する場合、そのコネクターの実行順値が最高になっていることを確認してください。

  9. オプション: ステップのレイアウトを変更するには、ステップをクリックしてワークフローエディターの新しい位置にドラッグします。ステップが移動すると、コネクターは再配置されます。
  10. オプション: ステップの順序を変更するには、コネクターの矢印をクリックして別のステップの所に動かします。すべてのコネクターに新規のステップ経路を設定するまで繰り返します。次に、ワークフローエディターのステップをステップの進捗状況に合わせて再配置します。
  11. オプション: 一連の連続するステップを選択するには、Shiftキーを押しながらマウスをドラッグして、その選択するステップを囲むようボックスを描画します。マウスのボタンを離します。

    一連の連続しないステップを選択するには、Ctrlキーを押したままにします。 Ctrlキーを押しながら、選択するステップをクリックします。

    • 選択した接続ステップグループをステップチェーンとして保存するには、ハイライト領域で右クリックし、ステップチェーンとして保存を選択します。
    • 選択したグループを移動するには、ボックス内でマウスの左ボタンを押下し、グループを配置したい場所までドラッグしてから、マウスボタンを離します。
    • 選択したグループを削除するには、削除キーを押すか、ボックス内で右クリックしてコンテキストメニューを表示し、 削除 を選択します。
  12. 各ステップのプロパティー値を指定するには、次の手順に従います。
    1. ステップを右クリックして、プロパティーを選択します。
    2. プロパティーノートブックのそれぞれのタブで、必要なプロパティーの値を入力または編集します。
      アスタリスク(*)は、そのプロパティーが必須であることを示します。
    3. 使用する予定のオプションプロパティーの値を入力または編集します。
      また、ジョブデフォルトの管理アクションを使用して、各ステップを編集せずに、ジョブプロパティーのデフォルト値を指定することもできます。ワークフローエディターを右クリックし、 ジョブデフォルトの管理を選択します。
    4. 完了したら、OKをクリックします。
        注意:
      • RICOH ProcessDirectorは、それぞれのステップに対して入力された値を記録しますが、そのワークフローを保存するまでこれらの値は保存されません。
  13. ステップでジョブを複数のステップに送信するには、送信ステップから受信ステップまでの各コネクターを右クリックし、プロパティーを選択します。コネクターに対する条件付きの処理規則を指定して、 OKをクリックします。
  14. ワークフロー名の左側にある[その他]メニューからワークフローの保存を選択して、ワークフローを保存します。不完全なワークフローを保存できます。
  15. ワークフローを使用する準備ができたら、ワークフロー名の左側にある[その他]メニューからワークフローを使用可能にするを選択して、ワークフローを使用可能にします。
    ワークフローを使用可能にすると、RICOH ProcessDirectorでワークフローが検証されます。有効となるには、1つのステップだけでワークフローが開始される必要があります。そのステップは他のステップからジョブを受け取りません。その他のすべてのステップには、ジョブを受け取るためのコネクターがあります。
      注意:
    • [警告]([警告]アイコン)アイコンには、要件に合わなかったステップが表示されます。

1.2.4.12.2 条件付きの処理をワークフローに追加する

ステップ間のコネクターに規則を指定すると、ワークフローに条件付きの処理を追加できます。例えば、規則で20ページ未満のジョブを指定します。その規則を設定したコネクターは、カットシートプリンターを要求するステップにジョブを送ります。他方のコネクターは、連続用紙プリンターを要求するステップに、それ以外のすべてのジョブを送ります。

条件付きの処理を設計してから、規則を指定することをお勧めします。それぞれの処理パスに適用する条件の概要を決めます。あるステップが条件に基づいてジョブをそれぞれのステップに送るとき、そのステップが受け取るすべてのジョブに、条件付きの処理規則が対応することを確認してください。

あるステップが条件付きの処理を使用してそれぞれのジョブをそれぞれのステップに送るとき、各コネクターにある規則は相互排他的になります。他のコネクターの条件に合わないすべてのジョブを、条件なしの規則を持つコネクターを通じて送る場合、ステップを終了する全コネクターの実行順プロパティーに対して、そのコネクターが最高値になっていることを確認してください。

条件付きの処理をワークフローに追加するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 条件付き処理規則を必要とするコネクターがある、ワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. コネクターを右クリックして、プロパティーを選択します。
  5. そのコネクターに条件付きの処理規則を設定するには、次の手順に従います。
    • 新しい規則を定義するには、規則名を入力します。

      規則には処理を説明する簡潔な名前を指定することをお勧めします。ワークフローエディターのコネクターの横に、規則の名前が表示されます。

    • 既存の規則を使用する場合は、使用する規則テンプレートリストから選択します。
        注意:
      • 新しい規則のテンプレートとして既存の規則を使用する場合は、その規則を選択します。規則の名前と条件の一方または両方を変更します。
      • 複数の規則に同じ名前を指定することもできます。同じ名前の規則に別の条件を指定したり、別の名前の規則に同じ条件を指定したりできます。ある規則を複数のコネクターに割り当てて、1 つのコネクターに割り当てた規則の条件を変更すると、別のコネクターに割り当てられた規則の条件は変更されません。
  6. ある規則に複数の条件がある場合、コネクターに割り当てるのがすべての条件か 任意の条件か、または条件の組み合わせかを指定します。
  7. プロパティーフィールド、 比較フィールド、 フィールドを使用して、最初の条件を指定します。
    プロパティー値には大/小文字の区別があります。
      重要:
    • 比較の値 と等しくない(!=)では、指定されたプロパティーに値がないジョブは処理されません。これらのジョブを処理するには、 比較値の 設定なしを選択します。
    例えば、20ページ未満のジョブをカットシートプリンターを要求するステップに送るとします。合計ページプロパティーと、 より小さい(<)比較を選択して、値に20を入力します。 要約領域に、規則の説明が表示されます:Job.TotalPages < 20
  8. 別の条件を指定するには、追加)をクリックし、 プロパティー比較、および フィールドを使用します。
    条件を削除するには、削除)をクリックします。
  9. 条件の指定を完了したら、OKをクリックします。
  10. 上記の手順を繰り返して、同じステップからジョブを送る他のコネクターにも規則を指定します。
    コネクターの1つが、他のコネクターに指定された条件に合わないすべてのジョブを処理するために規則を持たない場合、条件のない名前だけの規則を定義することをお勧めします。処理の内容がわかる名前を指定します(例:else)。他のコネクターの条件がこのコネクターより前に評価されるように、ステップを出る全コネクターの中で、このコネクターの 実行順プロパティーが最高値になっていることを確認します。実行順は、コネクターのラベル( 規則名値の前)に表示されます。
  11. 複数のステップに分岐する別のステップに移動して、上記の手順を繰り返します。
  12. 完了したら、ワークフロー名の左側にある[その他]メニューからワークフローの保存を選択します。
      注意:
    • 規則がコネクターに割り当てられていない場合、ワークフローを閉じると、RICOH ProcessDirectorによってその規則が削除されます。
  13. ワークフローを使用可能にしてテストし、条件付きの処理が期待したとおりに動作することを確認します。すべてのパスを通るジョブを実行依頼します。
ジョブの合計ページによる条件付きの処理
20ページ未満のジョブと20ページ以上のジョブを異なるように処理するとします。20 ページ未満のジョブはカットシートプリンターで片面印刷してリングバインドします。20 ページ以上のジョブは連続用紙プリンターで両面印刷して完全バインドします。この例では、サンプルの PDFProduction ワークフローで条件付きの処理を説明します。

次のように、2 つのステップ (AssignJobValuesAssignJobValues2) へのコネクターを持つ条件付きの処理を使用します。

  • AssignJobValuesステップへのコネクターを作成します。 コネクタープロパティーで、 実行順の値を1に変更します。そのコネクターに、Total pages < 20の条件を指定した規則を設定します。その規則の名前を< 20pgにします。
  • AssignJobValues2ステップへのコネクターを作成します。 コネクタープロパティーで、 実行順の値を2に変更します。そのコネクターに条件のない規則を設定します。その規則の名前をelseにします。

PDFProductionワークフローを通してジョブを送ると、RICOH ProcessDirectorは最初に、そのジョブが20ページ未満かどうかをチェックします。20ページ未満の場合、RICOH ProcessDirector< 20pgコネクターで AssignJobValuesステップにジョブを送ります。20ページ以上のジョブの場合、RICOH ProcessDirectorelseコネクターで AssignJobValues2ステップにジョブを送ります。

    注意:
  • else規則のコネクターを作成すると、そのコネクターの 実行順の値は1になり、RICOH ProcessDirectorは全てのジョブをそのコネクターを通じて送ります。< 20pg 規則のコネクターには、ジョブが送られません。

サンプルのPDFProductionワークフローでは、 AssignJobValuesステップは Custom 1ジョブプロパティーにSmall jobと設定します。 AssignJobValues2ステップは Custom 1ジョブプロパティーにLarge jobと設定します。

20ページ未満のジョブをカットシートプリンターで片面印刷してリングバインドするには、AssignJobValuesステップを使用して 製本プロパティー値に リング両面プロパティー値に いいえ要求されたプリンタープロパティー値にカットシートプリンターの名前を設定します。20ページ以上のジョブを連続用紙プリンターで両面印刷して完全バインドするには、 AssignJobValues2ステップを使用して 製本プロパティー値に 完全両面プロパティー値に はい要求されたプリンタープロパティー値に連続用紙プリンターの名前を設定します。

カスタマー名による条件付きの処理
カスタマーAのジョブの処理方法とカスタマーBおよびCのジョブの処理方法を異なるようにする必要があります。また、そのワークフローに誤ってカスタマーDのジョブが入ってきたときには、RICOH ProcessDirectorがエラーメッセージを発行するようにします。 FailWithMessageステップは、エラーメッセージを発行します。

3 つのステップへのコネクターがある条件付きの処理を使用します。

  • カスタマーAのステップへのコネクターに、Customer name = Aの条件がある規則を設定します。その規則の名前を A にします。
  • カスタマーBおよびCのステップへのコネクターに、2つの条件がある規則を設定します。
    • Customer name = B
    • Customer name = C
    任意の条件を適用するように指定します。その規則にB or Cという名前を付けます。
  • FailWithMessageステップへのコネクターを作成して、 実行順の値を3に設定します。そのコネクターに条件のない規則を設定します。その規則の名前をelseにします。

カスタマーによる条件付きの処理のワークフローステップの例

カスタマー名による条件付きの処理と両面印刷
カスタマーAおよびB向けに両面印刷ジョブを高品質プリンターで処理し、カスタマーCおよびD向けに両面印刷ジョブを標準品質プリンターで処理する必要があります。両面印刷が不要なジョブは、すべて同じプリンターで印刷します。

3 つのステップへのコネクターがある条件付きの処理を使用します。

  • 最初のコネクターでは、次の条件を定義します。
    1. カスタマー名 = A
    2. Customer name = B
    3. Duplex = Yes

    次のいずれかを行ってください。

    • カスタムを選択し、テキストボックスに (1 OR 2) AND 3と入力します。規則に (AまたはB)および両面印刷という名前を付けて、 実行順の値を 1に設定します。

    このコネクターは、要求されたプリンタープロパティーを高品質の両面印刷プリンターに設定する AssignJobValuesステップにジョブを送信します。

  • 第2のコネクターでは、次の条件を定義します。
    1. Customer name = C
    2. Customer name = D
    3. Duplex = Yes

    次のいずれかを行ってください。

    • カスタムを選択し、テキストボックスに (1 OR 2) AND 3と入力します。規則に (CまたはD)および両面印刷という名前を付けて、 実行順の値を 2に設定します。

    このコネクターは、要求されたプリンタープロパティーを標準品質の両面印刷プリンターに設定する AssignJobValuesステップにジョブを送信します。

  • 第3のコネクターでは、Duplex = Noの条件を定義します。

    規則に片面印刷という名前を付けて、 実行順の値を 3に設定します。

    このコネクターは、要求されたプリンタープロパティーを片面印刷ジョブ用のプリンターに設定する AssignJobValuesステップにジョブを送信します。

1.2.4.12.3 ワークフローのステップ名を変更する

必要に応じて、ワークフローのステップ名を変更できます。

ステップの名前を変更しても、そのステップのプロパティー値とコネクターは変更されません。ステップで現在処理中のすべてのジョブはエラー状態になります。問題を避けるために、ステップの名前を変更する前にこのワークフローを使用するジョブはできる限り削除することをお勧めします。

ワークフローのステップの名前を変更するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 名前を変更するステップが含まれているワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ワークフローエディターで、名前を変更するステップを右クリックし、プロパティーを選択します。
  5. ステップ名プロパティーにステップの新しい名前を入力します。
  6. OKをクリックします。
  7. ワークフローを保存し、使用可能にします。
ステップ名の変更時にワークフローで処理されていたジョブでエラーが発生した場合は、再処理が必要になる可能性があります。

1.2.4.12.4 ステップチェーンを作成する

接続されたステップの同じセットを数多くのワーフローで使用する場合、それらのステップを含むステップチェーンを作成して使用できます。
ステップチェーンを作成するには、次の手順に従います。
  • 手動でステップチェーンを作成します。
    1. ワークフロータブをクリックします。
    2. 左のペインでステップチェーンをクリックします。
    3. 追加をクリックします。
    4. すべての必須フィールドに値を入力して、続行をクリックします。
    5. ステップチェーンエディターで、使用するステップを追加して接続します。
    6. ステップチェーンを保存するには、左上隅のメニューをクリックし、 ステップチェーンを保存を選択します。
    7. ステップチェーンエディターを閉じるには、右上隅のXをクリックします。
  • 既存のワークフローのステップからステップチェーンを作成する
    1. ワークフロータブをクリックします。
    2. 左のペインでワークフローをクリックします。
    3. ステップチェーンにしたいステップが含まれているワークフローを開きます。
    4. Shiftキーを押しながらマウスをドラッグして、ステップチェーンに含めるステップを囲むようボックスを描画します。
    5. 選択範囲から一部のステップを削除したり、ボックスに含まれていないステップを追加したりする場合は、Ctrl をクリックするShift をクリックするで選択を解除します。
    6. ボックス内で右クリックしてコンテキストメニューを表示し、ステップチェーンとして保存を選択します。
    注意:
  • ステップチェーンを作成してワークフローに配置した後、そのステップチェーンに加える変更は、そのワークフローのステップチェーンには適用されません。

1.2.4.12.5 ステップテンプレートをコピーする

RICOH ProcessDirectorには、カスタムステップテンプレートを作成するために使用できる、ステップテンプレートが用意されています。カスタムステップテンプレートを使用すると、ワークフローに追加できるステップを定義できます。
例えば、品質検査のため、いくつものワークフローが使用する手動ステップが必要になる場合があります。ManualStepWithAutoStartステップテンプレートをコピーし、 QualityCheckという名前の新しいステップテンプレートを作成できます。これで、この QualityCheckステップテンプレートを基にして、ステップをワークフローに追加できます。
    注意:
  • 一部のステップテンプレート(PrintJobsRemoveJobsなど)はコピーできません。そのようなステップテンプレートをコピーしようとすると、エラーメッセージが表示されます。

ステップテンプレートをコピーするには、次の手順に従います。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 左のペインで、ステップテンプレートをクリックします。
  3. コピーするステップテンプレートを右クリックして、コピーを選択します。
  4. すべてのタブで、必須プロパティーとオプションプロパティーを入力します。
  5. OKをクリックします。

1.2.4.12.6 ワークフローでのジョブのデフォルトを設定する

RICOH ProcessDirectorがワークフローをジョブに割り当てると、 SetJobPropsFromTextFIleステップはワークフロー内のすべてのステップを処理し、それらのステップによって設定されたジョブプロパティーに値を割り当てます。 AssignJobValuesステップ、または SetDocPropsFromConditionsなど、ファイルからジョブプロパティーを設定できるステップによって変更されない限り、これらの値はワークフロー全体で使用されます。

ワークフローを作成または編集するときに、必要なデフォルト値を設定できるようにするには、どのステップでジョブプロパティーを設定するのか判断しにくい場合があります。ジョブデフォルトの管理アクションを使用すると、ワークフローで設定されたすべてのジョブプロパティーと、ステップで設定された値の一覧を表示できます。

一部のジョブプロパティーはステップと関連付けらておれず、その値はファイルにしか設定できません。例えば、共通プロパティー機能では、会社名などの便利なジョブプロパティーがいくつか追加されますが、ステップテンプレートではこれらのプロパティーは設定されません。 ジョブデフォルトの管理アクションを使用して、ワークフローのデフォルトのプロパティー値を変更できます。

このアクションのもう1つの用途は、ジョブプロパティーの値を使用して、ワークフローで従う分岐を決定する場合です。ただし、分岐の前にステップ内の別のプロパティーに基づいて値を設定したいとします。ジョブが最初に受信されたときに割り当てられたデフォルト値は希望しません。 ジョブデフォルトの管理アクションを使用すると、ワークフローの開始時に値が割り当てられたプロパティーのリストからジョブプロパティーを削除できます。

ワークフローのデフォルトのプロパティー値を変更するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. デフォルトのプロパティー値を変更するワークフローの名前をクリックします。
  3. ワークフローエディターを右クリックし、ジョブデフォルトの管理を選択します。
  4. 変更するプロパティーを検索し、新しい値を指定します。
    プロパティーが一覧にない場合は、プロパティーを追加フィールドを使用してプロパティーとその値を選択します。
  5. オプション: リスト内のプロパティーから値を削除するには、リスト内のプロパティーにマウスポインターを置いて、値フィールドの右側に表示されるXを2回選択します。
  6. 変更が完了したら、OKをクリックします。
    行った変更のリストが表示されます。
  7. 変更が意図した内容であることを確認し、OKをクリックします。
    注意:
  • ジョブデフォルトの管理ダイアログで行った変更は、プロパティーを含む手順のプロパティーノートブックにも表示されます。
  • ジョブデフォルトの管理アクションを使用して、位置ジョブプロパティーを設定することはできません。
  • ワークフローのどのステップにも関連付けられていないプロパティーを追加した場合、そのプロパティーとその値は、ジョブプロパティーノートブックの追加済みタブに表示されます。
  • 再処理アクションを使用してジョブをワークフローの最初まで再開する場合、 ジョブデフォルトの管理アクションによって追加または削除されたプロパティーに指定されているジョブデフォルトが設定されます。

1.2.4.12.7 ステップテンプレートを調整する

ステップテンプレートを調整すると、ステップの処理に必要となるシステムリソースの量を指定できます。またそのステップテンプレートから作成されたステップを実行可能なコンピューターを指定することもできます。

この手順を行う前に、ステップの処理に使用するアプリケーションサーバーまたは2次サーバーが使用可能になっていて接続されていることを確認してください。ご使用のコンピューターが汎用コンピューターなのか、限られた用途のコンピューターなのかに注意してください。

RICOH ProcessDirectorから他のコンピューター上のアプリケーションにアクセスするためのステップテンプレートは、それらのアプリケーションがインストールされているサーバー上で実行されるように調整する必要があります。

RunExternalProgramおよび RunHotFolderApplicationステップテンプレート(およびそれらのコピー)は、1次サーバー、アプリケーションサーバー、または2次サーバーで実行されるように調整できます。

RICOH ProcessDirector 1次コンピューターがLinuxシステムの場合、一部の機能でインストールされたステップテンプレートは、アプリケーションサーバー上で実行されるように調整する必要があります。次のステップテンプレート(およびそれらのコピー)は、アプリケーションサーバー上で実行されるように調整する必要があります。

  • RunPitStopOnJob

文書処理機能を含む機能によってインストールされたステップテンプレートは、1次サーバーでのみ実行できます。環境にRICOH ProcessDirectorアプリケーションサーバーまたは2次サーバーがある場合は、1次サーバーでのみ実行されるように、これらのステップテンプレートを調節してください。

  • CreateInserterReprints
  • CreateJobsFromDocuments
  • CreateReprints
  • GroupDocuments
  • InsertJobs
  • ReadBarcodeData
  • ReadDocumentsFromDatabase
  • ReadDocumentsFromParent
  • SendInserterControlFile
  • SetDocPropsFromConditions
  • SetInsertProperties
  • SetJobPropsFromOriginal
  • UpdateDocumentsInDatabase
  • WaitForDocumentCompletion
  • WriteDocumentsToDatabase
  • WriteInserterControlFile
  • WritePropsToReportsDatabase

ステップテンプレートを調整するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 左ペインで、ステップテンプレートをクリックします。
  3. 調整するステップテンプレートの名前をクリックします。
  4. 調整タブをクリックします。
  5. 使用するサーバーセクションで、このステップテンプレートに基づくステップを汎用プールで使用可能な任意のサーバーで実行するか、選択したサーバーでの実行に限定するかを指定します。
      注意:
    • 選択したステップテンプレートによっては、ステップの実行先をオペレーティングシステムのタイプでさらに分類できることがあります。使用可能なオペレーティングシステムがサーバーオペレーティングシステムリストに表示されます。

      例えば、Windowsなどの特定のオペレーティングシステムでのみ実行される外部プログラムがあるとします。ただし、汎用サーバープールには、Linux 1次サーバーとWindowsRICOH ProcessDirectorアプリケーションサーバーが混在するものとします。これにより、RICOH ProcessDirectorはLinuxとWindowsの両方をオペレーティングシステムリストに表示します。この場合、 一般的なサーバープール内のサーバーで実行をクリックし、Linuxを選択解除して、Windowsを選択します。

    • オペレーティングシステムリストを使用すると、複数のオペレーティングシステムを選択できます。
  6. 同時ステップ制限セクションで、ステップテンプレートから作成された同時実行可能なステップ数の制限を設定する場所を指定します。
  7. OKをクリックします。

1.2.4.12.8 ステップリソースを作成する

ステップリソースは、処理のためにワークフローステップで使用されるファイルを識別します。一部のステップテンプレートでは、ジョブの処理時に使用するステップのファイルを指定できます。これらのファイルの中には、ワークステーションで作成されるが、ジョブの処理時にワークフローで使用可能であることが必要なファイルもあります。ステップリソースオブジェクトを編集して、ファイルの表示、取得、置換ができます。
ステップリソースを作成するには、以下の操作を行います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 左のペインで、ステップリソースをクリックします。
  3. 追加をクリックします。
  4. ファイル名プロパティーで、フォルダーアイコンをクリックしてコンピューター上のフォルダーを参照し、アップロードするファイルを選択します。ファイルを選択したら、 開くをクリックします。ファイルのアップロード中は、進行状況インジケーターが表示されます。
  5. 必要に応じてその他の値を入力します。アスタリスク(*)は、そのプロパティーが必須であることを示します。
  6. プロパティーに関する情報を見るには、プロパティー名の横にある疑問符()アイコンをクリックします。
  7. 完了したら、OKをクリックします。
使用上の注意:
  1. ステップリソースを作成したら、ファイル名プロパティーのリンクをクリックして、ファイルを表示またはダウンロードできます。ファイルを開くか、コンピューターにダウンロードするかは、ブラウザーの設定によって決まります。
  2. ステップリソースを使用するには、ファイルを使用するステップがあるワークフローを開きます。たとえば、IdentifyPDFDocumentsステップテンプレートには、 PDF制御ファイルの識別という名前のプロパティーがあります。ステップリソースとプロパティーを関連付けるには、ステップを右クリックして プロパティーを選択します。 PDFをクリックし、 PDF制御ファイルの識別フィールドで、ステップリソースのリストからファイルを選択します。

1.2.4.12.9 ステップテンプレートを使用するためのヒント

これらのステップテンプレートを使用するためのヒントは、ワークフローに配置するステップの選択、正しいステップの順序への並べ替え、条件付きの処理機能の利用に役立ちます。ワークフローエディターでは、ワークフローのステップの順序が正しいかや、条件付きの処理規則が適切かは検証されません。
ステップの並べ替えを学習するためのサンプルワークフローにはいくつかのサンプルワークフローが含まれます。

RICOH ProcessDirector にはいくつかのサンプルワークフローが含まれます。また、Archive やインサーターなどの機能にもサンプルワークフローが用意されています。自分でワークフローを作成する前に、サンプルの、特により複雑なワークフローでステップの順序を学習することを強くお勧めします。

ワークフローの最初と最後のステップ

ワークフローの最初のステップを SetJobPropsFromTextFile に、最後のステップを RemoveJobs にすることを強くお勧めします。ワークフローがジョブを受け取ると、 SetJobPropsFromTextFile はワークフローのすべてのステップを読み取って、それらのステップのデフォルトによってジョブプロパティーの値を初期化します。

    注意:
  • AssignJobValuesステップはプロパティー値を設定しますが、ワークフローのすべてのステップからプロパティー値を割り当てることはありません。 SetJobPropsFromTextFileはすべてのステップを考慮するため、最初のステップにより適しています。

RemoveJobs はシステムからデータファイルを削除するだけでなく、ジョブに対するデータベースエントリーをクリーンアップします。

RemoveJobs ステップの前に、 RetainCompletedJobs ステップを配置することをお勧めします。ワークフローに RetainCompletedJobs ステップがない場合、ジョブが RemoveJobs ステップの前のステップを完了すると同時にシステムから削除されます。

同じステップテンプレートに基づく複数ステップでのプロパティー値

定位置プロパティー を持つステップテンプレートに基づいたステップをワークフローに複数回配置できます。そのようなプロパティーは、使用されるステップごとに異なる値を持つことができます。例えば、 RunExternalProgram ステップテンプレートです。2 つの異なる RunExternalProgram ステップは、2 つの異なる外部プログラムを実行できます。

定位置プロパティーを持たないステップテンプレートに基づいたステップも、ワークフローに複数回配置できます。1 つのステップのプロパティーの値を変更すると、他のステップでのプロパティーの値も変更されます。例えば、PrintJobs および RetainCompletedJobs ステップテンプレートです。

  • 2 つの異なる PrintJobs ステップは、 要求されたプリンタープロパティー値を 1 つしか持てません。条件付きのワークフローの 2 つの分岐によって、異なるプリンターで印刷するようにする場合、それぞれの PrintJobs ステップの前に AssignJobValues ステップテンプレートに基づいたステップを配置する必要があります。それぞれの AssignJobValues ステップで、条件付きワークフローのそれぞれの分岐に必要な値を設定します。それぞれの AssignJobValues ステップでの 要求されたプリンタープロパティーの値は、2 つの PrintJobs ステップでの 要求されたプリンター プロパティー値を指定変更します。
  • 2 つの RetainCompletedJobs ステップは、 保存期間プロパティー値を 1 つしか持てません。 AssignJobValues ステップを使用して、 RetainCompletedJobs ステップの前に 保存期間プロパティー値を設定します。
    注意:
  • 実動印刷プロセスで、あるジョブが複数のワークフローで処理される場合、1 つのワークフローで AssignJobValues ステップを使用すると、別のワークフローのステップ ( PrintJobs など) のプロパティー値を設定できます。そのプロパティーが設定されるステップは最初のワークフロー内にはないため、ジョブが最初のワークフローにある間は、ジョブのプロパティーノートブックのプロパティー値は確認できません。そのジョブが2番目のワークフローに送られると同時に、ジョブのプロパティーノートブックのプロパティー値を確認できるようになります。

ステップテンプレートのプロパティーが定位置にあるかどうかを確認するには、アイコンをクリックし、ヘルプの 使用上の注意を確認します。

さまざまなデータストリームに対応する1つの条件付きワークフロー

条件付きワークフローの異なる分岐を使用して、さまざまなデータストリーム (PDF と AFP、など) のジョブに対応する場合、そのジョブがデータストリームによる条件付きの処理に到達する前に入力データストリームプロパティーが正しく設定されることを確認してください。 DetectInputDataStream ステップは、 入力データストリームプロパティーの値を設定します。

ワークフローが 1 つのデータストリームだけを処理する場合は、DetectInputDataStream ステップを省略して、 入力データストリームプロパティーの値をワークフローの最初の SetJobPropsFromTextFile ステップで設定できます。

入力データストリームプロパティーの値を設定しない場合、RICOH ProcessDirectorによってその値が 不明に設定されることがあります。コネクターに 入力データストリームプロパティーの値をチェックする規則がある場合、そのワークフローは 不明データストリームのジョブを処理するときに予期しない結果になることがあります。

部分的に再印刷するジョブのステップ

CreatePageRanges ステップは、 再印刷機能を選択してジョブ全体より小さい値を指定すると、AFP または PDF の印刷ファイルのサブセットを生成します。そのため、 CreatePagesRanges にはジョブのページ数に関する情報が必要になります。この目的で EnableRepositioning および CountPages ステップテンプレートに基づいたステップが使用できますが、これらはワークフローの CreatePageRanges ステップの前に配置する必要があります。必要なのは、どちらか 1 つです。ジョブが索引付きの AFP の場合は、 EnableRepositioning を使用します。それ以外の場合は CountPages を使用します。ジョブが AFP でも PDF でもない場合は、3 つのどのステップも使用しないでください。

子ジョブをまとめるためのステップ

場合によっては、オリジナルジョブがいくつかの子ジョブに分かれても、印刷などワークフローの要所ではそれらをまとめる必要がある場合があります。すべての子ジョブをまとめるステップの前に、WaitForRelatedJobs ステップを配置します。 WaitForRelatedJobs ステップは、すべての子ジョブがワークフローのその場所に到達するまで処理を停止します。

コピーしたり削除したりできないステップテンプレート

一部のステップテンプレート (PrintJobsRemoveJobs など) は、システムで保護されています。これらはコピーしたり削除したりできません。 PrintJobsステップテンプレートで 要求されたプリンタープロパティー値を1種類のプリンターに設定して、 PrintJobsステップテンプレートをコピーしてそのコピーで別の種類のプリンターに設定しようとしても、それはできません。 AssignJobValues ステップテンプレートに基づく 2 つのステップを使用して、異なるプロパティー値を設定してそれをワークフローの PrintJobs ステップに渡します。

条件付きワークフローでジョブを停止するという通知のステップ

ワークフローの条件付きの処理が正しく設計されていないためにあるステップでジョブが停止するときに、ジョブログにメッセージを書き込む場合、条件付きステップの最後の分岐として FailWithMessage ステップテンプレートに基づいたステップを追加します。ジョブが FailWithMessageステップに到達すると、RICOH ProcessDirectorFailWithMessageステップに指定されたメッセージを書き込みます。

FailWithMessage ステップを使用しないでジョブが他のステップに移動するためのどの条件にも合わない場合は、一致するコネクターなし状態でそのステップに滞留します。

[再処理]機能で使用できるステップ

ワークフローの各ステップには、ステップ再開タイププロパティーがあります。デフォルト値は、 一般です。あるステップの ステップ再開タイププロパティー値が なし以外の場合は、ジョブで 再処理機能を使用するときにそのステップを選択できます。 RICOH ProcessDirectorは、ジョブを再開できるステップごとに入力印刷ファイルを保存します。システムに保持されている大きいファイルのコピー数を削減する場合、一部のステップで ステップ再開タイププロパティー値を なしに設定します。それでもオペレーターはジョブを再処理できますが、場合によっては、ワークフローの少し前のステップから再開することになります。

    注意:
  • そのジョブの実行済みのステップだけが、再処理可能です。ステップと属性によっては、再処理されるジョブはワークフローの別のパスを通ることがあります。
  • アクティブジョブがあるワークフローを編集する場合、ワークフローの始めからジョブを再開する必要があります。

再印刷機能で使用できるステップ

CreatePageRanges ステップで、 ステップ再開タイププロパティー値を 印刷に設定することをお勧めします。オペレーターがジョブの 再印刷機能を使用すると、RICOH ProcessDirector はワークフローの最初のステップで、 ステップ再開タイププロパティー値を 印刷にして、再印刷プロセスを開始します。少なくとも1つのステップで ステップ再開タイププロパティー値を 印刷に設定しないと、 再印刷を使用できません。 RICOH ProcessDirectorは、デフォルトでは ステップ再開タイププロパティー値を 印刷に設定しません。

エラーの無視機能で使用できるステップ

ジョブがエラーになるようなステップを使用する場合、エラーの無視機能を使用すると、手動でジョブをエラー状態から脱出させられます。 エラーを無視するプロパティー値を はいに設定します。例えば、 VerifyPrintedSheetCount ステップでは、シート数が一致しない場合にジョブがエラーになります。 エラーを無視するプロパティーが はいに設定されていると、オペレーターは、印刷シート数が検証されない場合でもジョブがワークフローを続行するように強制できます。

ステップテンプレートについての追加情報

一部のステップテンプレートには、他のステップテンプレートと関係があります。インフォメーションセンターの「用意されているステップテンプレート」セクションに、それぞれのステップテンプレートの関連参照トピックがあります。ワークフローでステップテンプレートを使用する前に、関係について理解するために、それらのトピックの使用上の注意を参照してください。

1.2.4.12.10 ジョブを待機させるステップを追加する

Waitステップテンプレートに基づくステップをワークフローに追加し、ある一定の時間または指定した時間までジョブが処理を続行するのを待機させることができます。

Waitステップを使用してジョブを一時停止する理由はさまざまです。例えば、次の方法があります。

  • カスタマーによってキャンセル決定が必要になるまでジョブを処理するワークフローを作成します。

    キャンセル要求の受信期限までの待機期間を設定し、それまでにキャンセル要求が到着しない場合は、自動的にジョブをリリースできます。

  • プルリストが到着するまでジョブを一時停止するワークフローを作成します。

    カスタマーはジョブの一部の文書の印刷を抑止する要求を送信することがあります。一部の文書の印刷を抑止する際に使用できるプルリストをカスタマーが送信する期限を午前9時に設定します。ワークフローの、プルリストを読み取って処理を自動化するSetDocPropsFromListの直前に、 Waitステップを置くことができます。

  • サードパーティーのEメールサービスにEメール文書を送信する最適な時間まで待機するワークフローを作成します。

    通常の業務時間が終了するまで大量のEメール文書をサービスに送信するのを待機し、夜間に送信処理を行うようにできます。ワークフローのEmailDocumentsステップの直前に、 Waitステップを挿入します。

Waitステップでワークフローを定義するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. モデルとして使用するワークフローを右クリックし、コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. ワークフローに組み込まれているステップと、そこで設定されているデフォルト値を確認します。
  5. ワークフローで待機期間を発生させるタイミングを決定します。Waitステップテンプレートに基づくステップをワークフローの適切な場所に追加し、ジョブプロパティーに値を設定します。
    待機期間が終了する特定の時刻または待機期間の長さを設定できます。これらのプロパティーを使用して待機期間を制御できます。
    • 待ち時間プロパティーを使用して、処理を続行する前にジョブが待機する期間を指定します。
    • 待ち終了時刻プロパティーを使用して、待ち期間が終了し、処理が再開される特定の時刻を指定します。
    • 時間帯プロパティーで時間帯を設定します。 時間帯待ち終了時刻プロパティーを使用する場合にのみ適用されます。プロパティーのデフォルト値はRICOH ProcessDirectorがインストールされているサーバーのタイムゾーンです。
    • 待ち終了時刻待ち時間の両方に値を設定すると、ステップで各オプションの終了時間が計算されます。ジョブが次のステップに移動するタイミングを、最初の終了時間に到達したときと、最後の終了時間に到達したときのどちらかから選択できます。

      たとえば、ワークフローには次の設定を使用する待ちステップが含まれます。

      • 待機時刻:12:00 PM
      • 時間帯:東部標準時間(EST)
      • 待機時間:3時間

      10:00 AM EST にジョブがそのステップに到達します。ステップでは次の 2 つの終了時間を判断します。

      • 待機時刻:12:00 PM(EST)
      • 待機時間:3時間(1:00 PM EST)

      この後にステップを終了初回発生時に設定すると、ジョブは 12:00 EST に次のステップに移動します。 この後にステップを終了最終発生時,に設定すると、ジョブは 1:00 PM EST に次のステップに移動します。

      ジョブの待ち時間が終了するまでの計算時間は、ジョブプロパティーノートブックの[待ち]タブにあるステップが終了するまで待機プロパティーで確認できます。

  6. ワークフローを保存します。

1.2.4.12.11 ワークフローを割り当てる

入力ファイルが RICOH ProcessDirector システムに送られたときに入力装置が行う最初のアクションの 1 つは、ワークフローをジョブに割り当てることです。入力装置がワークフローを割り当てると、ジョブは処理ステップ内の移動を開始できます。入力装置がワークフローを割り当てる方法はいくつかあります。インストール済み環境の要件に適合する方法を構成する必要があります。

ワークフローを割り当てるには、次のいずれかの方法を使用します。

  • ワークフローをジョブに割り当てる最も簡単な方法は、入力装置の子ワークフロープロパティーを使用することです。入力装置で 子ワークフローを設定すると、その入力装置が処理するすべてのジョブにそのワークフローが割り当てられます。RICOH ProcessDirector に用意された入力装置はすべて、この方法を使用して、受信するデータセットまたは入力ファイルのワークフローを割り当てます。
      注意:
    • 複数の入力ファイルから構成されているジョブは、それらをグループ化している親ジョブの子ジョブとして処理されます。親ジョブは入力装置のワークフロープロパティーによって設定されたワークフローを使用し、子ジョブは入力装置の 子ワークフロープロパティーによって設定されたワークフローを使用します。
  • 入力装置の子ワークフロー初期化ステップを使用して、ジョブのワークフローを設定できます。この方法を選択すると、入力装置に到着したすべてのジョブが、指定された初期化ステップを通過します。この初期化ステップによってワークフローが割り当てられます。ジョブに複数の入力ファイルがある場合は、 ワークフロー初期化ステッププロパティーも設定してください。親ジョブは、その初期化ステップを通過して、ワークフローを割り当てます。RICOH ProcessDirectorには、ワークフロー初期化ステップに使用できる次のステップテンプレートが用意されています。
    • SetJobTypeFromRules ステップテンプレートは、入力装置がワークフローの決定に使用できる制御ファイルを指示します。この制御ファイルには、ジョブが実行依頼されるときにジョブに付随するジョブパラメーター (LPR 制御ファイルパラメーターなど) と、それぞれに対応する RICOH ProcessDirector プロパティーがリストされています。たとえば、制御ファイルを編集して、コピー LPR パラメーターの値を 子ワークフロープロパティーの値にマッピングすることができます。入力装置の 子ワークフロー構文解析規則プロパティーで入力装置が使用する制御ファイルを指定します。
    • SetJobTypeFromFileName ステップテンプレートは、入力ファイルのファイル名を構文解析して、割り当てるワークフローを決定します。このステップを使用するには、特定のタイプの入力ファイル名に常に現れるテキストを指定し、ワークフローにマッピングします。ワークフローに使用するストリングを定義するには、 子ワークフローパターンプロパティーを使用します。

      指定した拡張子に対応する名前のワークフローを作成して使用可能にしたことを確認してください。これらのストリングでは、大文字と小文字が区別されます。

  • 入力装置には、子ワークフロー子ワークフロー初期化ステップの両方のプロパティーを設定できます。 子ワークフロー初期化ステッププロパティーが設定されると、ステップはこの方法を使用してワークフローを設定しようと試みます。初期化ステップでワークフローを設定できない場合、入力装置は、 子ワークフロープロパティーが指定するワークフローを割り当てます。プロパティーに値がない場合、RICOH ProcessDirector はエラーメッセージを表示します。また、入力装置には、 ワークフローワークフロー初期化ステップの両方のプロパティーを設定して、親ジョブのワークフローを割り当てることができます。RICOH ProcessDirectorには、同じ割り当て階層を使用します。

1.2.4.12.12 サービスポリシーをワークフローに関連付ける

サービスポリシーを、1つ以上のワークフローに関連付けることができます。サービスポリシーは、そのワークフローを使用するすべてのジョブの計画チェックポイントとSLA締め切りを計算します。ワークフローには、それぞれ1つのサービスポリシーを関連付けることができます。SLAデッドラインを使用したジョブのパフォーマンスを計測するには、ワークフローのSLAターゲットステップも特定する必要があります。

複数のサービスポリシーが1つのワークフローに適用される場合は、追加のワークフローの作成が必要になることがあります。例えば、2つのサービスポリシー(1つはクライアントABCからのジョブ用、もう1つはクライアントXYZからのジョブ用)を作成し、両方のクライアントでワークフローPDFを使用する場合は、別に PDFワークフローを作成します。このワークフローは、関連付けられたサービスポリシーを除き、同一のプロパティーを持つことができます。例えば、2つのワークフロー PDF.ABCPDF.XYZを指定できます。

ワークフローに関連付けられたサービスポリシーを変更すると、RICOH ProcessDirectorでは、新しいサービスポリシーを使用して、システムに到着する新しいジョブにチェックポイントおよび締め切りが設定されます。 再処理アクションを使用して最初のステップからジョブを再処理しない限り、既存のジョブに対して新しいサービスポリシーは使用されません。

非サービス期間を削除すると、その非サービス期間を使用してジョブが設定されている場合でも、すでにシステム内にあるジョブのチェックポイントおよび締切時刻は変更されません。チェックポイント時刻をリセットするには、ジョブを最初から再処理する必要があります。

ワークフローまたは許可ユーザーによってジョブの調整済み到着時刻プロパティーが変更されると、そのジョブのチェックポイントがRICOH ProcessDirectorによって再計算されます。サービスポリシーによって、次のように、チェックポイントおよび締め切りが変更される場合があります。

  • サービスポリシーでカットオフ調整方法が指定されており、開始時刻が、古い調整済み到着時刻より遅く、新しい調整済み到着時刻より早い場合は、古い調整済み到着時刻の日から、新しい調整済み到着時刻の日にチェックポイントが変更されます。
  • サービスポリシーでカットオフ調整方法が指定されており、開始時刻が、古い調整済み到着時刻と新しい調整済み到着時刻の両方より遅い場合は、チェックポイントは変更されません。
  • サービスポリシーが締め切り計算方法として 経過時間を指定している場合、調整された到着時刻からSLA締め切りが再計算されます。
  • サービスポリシーが締め切り計算方法として 特定の時間を指定している場合、SLA締め切りは再計算されません。

サービスポリシーをワークフローに関連付けるには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. オプション: ワークフローの名前を右クリックし、無効を選択します。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  3. ワークフローの名前を右クリックし、プロパティーを選択します。
  4. サービスポリシープロパティーで、サービスポリシーを選択します。
  5. SLA目標ステッププロパティーで、SLAの最終目標を表すステップを選択します。
    例えば、SLAが特定の時刻までにジョブを印刷することに依存している場合、PrintJobsステップを選択します。SLAが、印刷された出力を挿入のために別の部門に納入することに依存している場合、DeliverToInserterという手動ステップを作成し、そのステップをSLA目標ステップとして選択できます。
  6. OKをクリックします。
  7. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.12.13 制御ファイルをサンプルファイルに置き換える

RICOH ProcessDirectorの最新バージョンをインストールすると、インストーラーは/aiw/aiw1/samplesディレクトリーに新しいサンプル制御ファイルを自動追加してから、制御ファイルディレクトリー/aiw/aiw1/control_filesにコピーします。/aiw/aiw1/control_files内にあるどのカスタマイズされた制御ファイルも上書きされません。copyConfigurationFiles スクリプトを使用して、デフォルトの制御ファイルをインストールするか、またはカスタマイズされた制御ファイルを上書きできます。

制御ファイルを置き換えるには、Perl を実行する必要があります。制御ファイルを置き換える前に、Perl インタープリターがインストールされていることを確認してください。

制御ファイルをサンプルファイルに置き換えるには、次の手順に従います。
  1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします ( aiw1がデフォルトです)。
  2. コマンド行では、次のコマンドを入力します。
    • /opt/infoprint/ippd/bin/copyConfigurationFiles.pl

    これらのオプションパラメーターは、copyConfigurationFiles コマンドに追加できます。

    • [-r [-b]] [-w forceReplaceFile] [samplesDirectoryconfigurationFilesDirectory] [[-o differencesOutputFile] [-c]] [-v] [-help]
    -r
    スクリプトは/aiw/aiw1/control_filesディレクトリー内の既存ファイルを上書きします。
    -b
    スクリプトは、置き換えるファイルをそれぞれバックアップします。バックアップファイル名は、replaced_file.bak です。そのファイルと異なるバージョンのファイルに置き換えられない限り、ファイルはバックアップされません。
    -w forceReplaceFile
    スクリプトは、特定のファイルのセットを上書きします。forceReplaceFile ファイルで上書きするファイルパスをリストします。
    samplesDirectory
    サンプルファイルがあるディレクトリー。デフォルトは/aiw/aiw1/samplesです。
    configurationFilesDirectory
    制御ファイルがあるディレクトリー。デフォルトは/aiw/aiw1/control_filesです。
    -o differencesOutputFile
    スクリプトは、サンプルおよび control_files ディレクトリーにあるファイルで異なるバージョンのものすべてのファイル名を記述します。異なるバージョンのファイル名は、differencesOutputFile ファイルに記述されます。
    ?-c
    スクリプトは/aiw/aiw1/samplesディレクトリーおよび/aiw/aiw1/control_filesディレクトリー内のファイルを比較し、両方のディレクトリーに存在しながら異なる内容を持つファイルのリストを記述します。このパラメーターでスクリプトを実行しても、通常のコピーおよび置き換えは行われません。
    -v
    スクリプトは、ファイルをコピーしながら追加されたファイル情報を表示します。
    -help
    スクリプトはヘルプ情報および構文情報を表示します。

RICOH ProcessDirectorの新しいバージョンでは、更新された制御ファイルを必要とする新規機能が追加されることがあります。カスタマイズしたコンテンツを古い制御ファイルから新しい制御ファイルに移行するには、次の手順に従います。

  1. 新バージョンのファイルのリストを生成します。次のコマンドを入力します。
    • copyConfigurationFiles.pl -o /tmp/differencesOutputFile
  2. 新しい制御ファイルをコピーします。次のコマンドを入力します。copyConfigurationFiles.pl -r -b -w /tmp/differencesOutputFile

    -b オプションを指定すると、スクリプトはファイルを上書きする前にバックアップを行います。

  3. カスタマイズしたコンテンツを replaced_file.bak バックアップファイルから対応する制御ファイルにコピーします。

1.2.4.12.14 印刷用のワークフロー

ワークフローを定義し、そのワークフローで、PDFデータが入ったジョブをシステム全体で追跡できるようにします。
PDFワークフローの1次機能は、ターゲットプリンターによって異なります。
  • ターゲットプリンターがRicoh PDFプリンターの場合、ワークフローはそのプリンターにジョブとジョブチケットを送信できます。プリンターは、JDFジョブチケットに含まれている情報を使用してジョブを実行し、それによってユーザーはリアルタイムで状況とジョブの進行状況を表示できます。
  • ターゲットプリンターでLPDやその他のプロトコルがサポートされている場合、ワークフローでは、PrintJobsステップを使用して、そのプロトコルを使用するプリンターにジョブを送信できます。 PrintJobsステップは、ジョブのプロパティーを使用してジョブを適切なプリンターにスケジュールします。複数のプリンターでそのジョブを印刷できる場合、 PrintJobsステップはプリンターの負荷を分散します。
  • ターゲットプリンターがホットフォルダー経由でジョブまたはJDFジョブチケットを受け取る場合、ワークフローはパススループリンターにジョブを送信できます。プリンターには、そのプリンターに関連付けられたホットフォルダーにジョブをコピーするプリンターコマンドプロパティーがあります。
  • ターゲットプリンターがKodakプリンターの場合、PrintJobsステップでは、PDFファイルとともに挿入されたKDKコマンドをプリンターに送信できます。これには、Kodak のカットシートサポート機能が必要です。
  • ターゲットプリンターがXeroxプリンターの場合、PrintJobsステップでは、PDFファイルとともに挿入されたXRXまたはXPIFコマンドをプリンターに送信できます。これには、Xerox のカットシートサポート機能が必要です。
  • ターゲットプリンターがカスタムPDFプリンターの場合、PrintJobsステップでは、PDFファイルをPostScriptに変換して、PostScriptデータストリームをプリンターに送信します。データストリームには、プリンターに固有のPostScriptコマンドを含めることができます。

ワークフローの別の機能は、小さいPDFファイルをまとめて1つの大きいファイルにすることです。PDFワークフローにBuildPDFFromZIPステップを追加すると、.zipファイルに含まれているPDFファイルを連結して大きいPDFファイルにできます。.zipファイル内の順序にしたがって、小さいファイルが新しいファイルに追加されます。入力ファイルを処理したホットフォルダー入力装置は、.zipファイルを作成できます。または、入力ファイルが実行依頼される前に、.zipファイルとしてパッケージできます。

1.2.4.12.14.1 ワークフローを定義してジョブを印刷する

プリンターでジョブを印刷するには、PrintJobsステップを使用するワークフローを作成する必要があります。
ワークフローを定義するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. PDFなど適切なワークフローを右クリックして、 コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. PrintJobsステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
  5. スケジュールタブで、 要求されたプリンタープロパティーの値を選択します。
    • ジョブを印刷するプリンターがわかっている場合は、リストから選択します。
    • ジョブを手動でスケジュールする場合は、設定なしを選択します。他のユーザーが スケジュールアクションを使用してジョブをプリンターに割り当てるまで、ジョブは印刷されません。
    • RICOH ProcessDirectorがスケジューリングプロパティーに一致する最初の使用可能なプリンターにジョブを割り当てる場合は、 いずれかのプリンターを選択します。RICOH ProcessDirectorは、ジョブサイズ、カスタマー名、メディア、仕上げオプションなどのプロパティーを使用して、ジョブが PrintJobsステップに達したときにジョブの要件と一致するプリンターを判別します。
      注意:
    • 条件付き規則を使用して要求されたプリンターを設定しており、ワークフローに複数の PrintJobsステップがある場合、 PrintJobsステップ上の 要求されたプリンタープロパティーは いずれかのプリンターのままにしておき、ワークフロー内の各分岐に AssignJobValuesステップを設定します。 AssignJobValuesステップを使用して、各分岐の必要性に応じて 要求されたプリンター値を設定します。
  6. このワークフローにジョブを割り当てているホットフォルダー入力装置の.zipファイルの作成プロパティーの値が はいに設定されている場合は、ワークフローのPDF入力を期待する最初のステップ(例えば、 CreatePageRangesPrintJobs)の前に、 BuildPDFFromZIPステップテンプレートに基づくステップを追加します。
    1. ワークフローエディターで、ウィンドウの右上隅にあるステップテンプレートをクリックします。
    2. BuildPDFFromZipステップテンプレートをクリックして、ワークフローエディターにドラッグします。必要な場所にそのステップを配置します。
    3. ステップの名前を変更する場合は、ステップを右クリックします。プロパティーを選択し、 一般をクリックします。 名前プロパティーに、新しいステップの名前を入力し、 OKをクリックします。
    4. このステップを他のステップに接続します。
  7. ワークフローを保存します。

1.2.4.12.14.2 プリンターホットフォルダーにファイルをコピーするワークフローを定義する

PDFやPostScriptの形式、またはJDFジョブチケットで印刷ジョブを受け入れるワークフローを定義し、プリンターに関連付けられたホットフォルダーにコピーすることができます。
プリンターホットフォルダーにファイルをコピーするワークフローを定義するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. PDFワークフローを右クリックして、 コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. PrintJobsステップを右クリックして、 削除を選択します。
  5. このワークフローにPostScriptジョブを送信する予定の場合は、CountPagesステップと CreatePageRangesステップを削除します。
  6. CopyToFolderステップを 印刷フェーズに追加します。
  7. CopyToFolderステップを RetainCompletedJobsステップに接続します。
    1. CopyToFolderステップの端にポインターを置きます。強調表示されたセクション()をクリックしたままにして、コネクターを表示します。
    2. コネクターをRetainCompletedJobsステップにドラッグします。
  8. CopyToFolderステップを左側のステップ(PDFワークフローの場合は CreatePageRanges、PostScriptの場合は RunExternalProgram)に接続します。
  9. CopyToFolderステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
  10. 外部をクリックします。
  11. 外部コマンドプロパティーのコンテンツを削除し、次のいずれかのコマンドに置き換えます。

    印刷ファイルをコピーするには、以下の操作を行います。

    • cp ${getCurrentFile(${Job.InputDatastream})} destinationHotFolder/${Job.ID}

    JDFジョブチケットをコピーするには、以下の操作を行います。

    • cp ${getFileName(overrides,jdf,read)} destinationHotFolder/${Job.ID}

    このテキストで、destinationHotFolderを、プリンターがホットフォルダーとして使用するディレクトリー名に置き換えます。
  12. OKをクリックします。
  13. ワークフローを保存します。
同一の物理プリンターを表すためにAFPプリンター装置も定義する場合は、AFPプリンター装置に次のプロパティーを設定します。
  • 共用プリンター接続プロパティーを [はい]に設定します。
  • IPDSプリンター接続タイマープロパティーの値を 非アクティブタイマープロパティーより小さく設定します。 IPDSプリンター接続タイマープロパティーが 非アクティブタイマープロパティーより大きい場合、RICOH ProcessDirectorは、ホットフォルダーとプリンターを共有する前にプリンター接続を解除します。

1.2.4.12.14.3 パススループリンターに印刷するワークフローを定義する

ワークフローを定義し、そのワークフローで、PDFまたはPostScript形式の印刷ジョブを受け入れて、その印刷ジョブをパススループリンターに送信することができます。
パススループリンターに印刷するワークフローを定義するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. PDFワークフローを右クリックして、 コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. 新しいワークフローでPDFジョブを処理しない場合は、CreatePageRangesステップを右クリックして 削除を選択します。
    新しいワークフローでPDFジョブを処理する場合は、このステップを削除しないでください。このステップは、PDFジョブ内の特定の範囲のページを再印刷するのに必要です。
  5. RunExternalProgramステップを PrintJobsステップに接続します。
  6. PrintJobsステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
  7. スケジューリングタブで、印刷するパススループリンターのスケジューリングプロパティーに適合するように、 製本折りオプション要求された位置メディア出力ビンパンチ ステープルの各プロパティーの値を変更します。AFPサポート機能がインストールされている場合は、 ジョブクラスジョブ用紙ジョブ宛先の各プロパティーの値も同様に変更します。その他のスケジューリングプロパティーは、構成ファイルで定義できます。
  8. ワークフローがPDFファイルを処理し、このワークフローにジョブを割り当てるホットフォルダーの.zipファイルの作成プロパティーが はいに設定されている場合は、ワークフロー内でPDF入力を待つ最初のステップ( CreatePageRangesPrintJobsなど)の前に、 BuildPDFFromZIPステップテンプレートに基づくステップを追加します。
  9. OKをクリックします。
  10. ワークフローを保存します。

1.2.4.12.14.4 PDFおよびPostScriptファイルを InfoPrint 5000プリンターモデルAS1およびAD1/2で印刷する

PDFおよびPostScriptファイルをLinux用のRICOH ProcessDirectorを使用したInfoPrint 5000プリンターモデルAS1またはAD1/2のホットフォルダーに送信する場合、CopyToFolderステップを使用するワークフローを設定できます。

PDFおよびPostScriptファイルをInfoPrint 5000のホットフォルダーに送信するには、以下のようにする必要があります。

  • Sambaオープンソースクライアントが1次システムにインストールされていることを確認します。
  • CopyToFolderステップを含むワークフローを定義します。
  • 1次LinuxシステムがInfoPrint 5000プリンターと接続していることを確認します。

1.2.4.12.14.4.1 Samba オープンソースクライアントがインストールされていることを確認する

RICOH ProcessDirectorfor LinuxからInfoPrint 5000プリンターホットフォルダーに印刷するには、Sambaオープンソースクライアントが必要です。
Samba オープンソースクライアントがインストールされていることを確認するには、以下のようにします。
  1. 1 次 サーバーに root としてログインします。
  2. 次のコマンドを入力します。
    • >smbclient -L printername -N
  3. 以下のような結果が表示されます。
    Domain=[WORKGROUP] OS=[Unix] Server=[Samba 3.0.22-ibm-SLES10]
            Sharename       Type      Comment
            ---------       ----      -------
            Duplex          Disk
            IPC$            IPC       IPC Service (INFOPRINT 5000)
            ADMIN$          IPC       IPC Service (INFOPRINT 5000)
    
    Domain=[WORKGROUP] OS=[Unix] Server=[Samba 3.0.22-ibm-SLES10]
            Server               Comment
            ---------            -------
            printer3             INFOPRINT 5000
    

    Duplex という Sharename が表示されることは、少なくとも 1 つのホットフォルダーが InfoPrint 5000 プリンターで有効になっていることを示します。

  4. Samba がインストールされていない場合は、システム管理者に連絡してください。

1.2.4.12.14.4.2 InfoPrint 5000 ホットフォルダーにファイルを実行依頼するワークフローを定義する

InfoPrint 5000のホットフォルダーに印刷ジョブを実行依頼するには、 CopyToFolderステップを使用するワークフローを作成する必要があります。
ワークフローを定義するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. OutputPDFワークフローを右クリックして、 コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. TransformJobIntoPDFステップを見つけて右クリックします。
  5. 削除を選択します。確認メッセージが表示されます。 はいをクリックします。
  6. DetectInputDataStream ステップを CopyToFolder ステップに接続するには、次の手順に従います。
    1. DetectInputDataStreamステップにポインターを置きます。強調表示されたセクション()をクリックしたままにして、コネクターを表示します。
    2. コネクターをCopyToFolderステップにドラッグして、ステップのセクションが強調表示されるまで待ち、マウスボタンを放します。
  7. CopyToFolderステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
  8. 外部をクリックします。
  9. 外部コマンドプロパティーのコンテンツを削除し、次のいずれかのコマンドに置き換えます。
    • 印刷ジョブをホットフォルダーに実行依頼する場合、コマンドは次のようになります。
      • cp ${getCurrentFile(${Job.InputDatastream})} /mnt/destinationHotFolder/${Job.ID}

      destinationHotFolder は、InfoPrint 5000 プリンターがホットフォルダーとして使用するディレクトリー名に置き換えます。

        注意:
      • このコマンドを使用する場合、プリンターに部数 (またはジョブプロパティー数) を送信することはできません。部数はプリンターで指定する必要があります。

    • 印刷する部数を指定する MIME パッケージ (PDF ファイルおよび JDF ジョブチケットが含まれる) を実行依頼する場合、コマンドは次のようになります。
      • cp ${getFileName(print,mjm,read)} /mnt/destinationHotFolder/${Job.ID}

      destinationHotFolder は、InfoPrint 5000 プリンターがホットフォルダーとして使用するディレクトリー名に置き換えます。

        注意:
      • MIME パッケージをコピーするには、InfoPrint 5000 コードレベル V2.9.112 以降が必要です。

  10. OKをクリックします。
  11. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.12.14.4.3 InfoPrint 5000 ホットフォルダーに接続する

InfoPrint 5000のホットフォルダーにファイルをコピーするには、そのホットフォルダーがRICOH ProcessDirector1次サーバーにマウントされている必要があります。
ホットフォルダーをマウントするには、smbmount コマンドを使用します。
    注意:
  • RICOH ProcessDirectorまたはInfoPrint 5000プリンターでシャットダウンが発生している場合は、smbmountコマンドを再発行する必要があります。
smbmount コマンドを発行するには、以下のようにします。
  1. 1次RICOH ProcessDirectorにrootとしてログインします。
  2. Model AS1の場合は次のコマンドを入力します。
    • >smbmount //printerIPAddress/simplex /mnt -o guest,fmask=777
  3. Model AD1/2の場合は次のコマンドを入力します。
    • >smbmount //printerIPAddress/duplex /mnt -o guest,fmask=777
  4. 有効なホットフォルダーを表示するには、次のコマンドで共有ディレクトリーの内容をリストします。
    • >ls -al /mnt

1.2.4.12.15 ジョブを保留する

ユーザーが介入しない限りワークフローを通してジョブを移動しない場合は、ワークフローを構成して所定の位置でジョブを保留します。後で、ジョブを保留解除するアクションを行うよう、オペレーターに依頼できます。

例えば、オペレーターがジョブごとに異なる書式を読み込む必要がある場合は、プリンターで正しい書式をロードした後で、ジョブをリリースできます。

ジョブを保留するには、以下のいずれかの操作を行います。

  • 要求されたプリンタープロパティーを、 PrintJobs ステップテンプレートを基にしたステップで 設定なしに設定し、そのワークフローを通過するすべてのジョブが、その値を受け取るようにします。

    デフォルトでは、要求されたプリンタープロパティーは いずれかのプリンターに設定されています。その結果、スケジューリングプロパティーが関連付けられているジョブプロパティーの値と一致する最初に使用可能なプリンターに、ジョブが自動的にスケジュールされます。ただし、 要求されたプリンタープロパティーが 設定なしに設定されている場合は、オペレーターが ジョブのスケジュールアクションを使用してジョブをプリンターに割り当てるまで、ジョブは待機します。ジョブがスケジュールされると、 要求されたプリンタープロパティーが設定され、ジョブが残りの処理ステップに移動します。

  • フェーズに入るときに停止プロパティーを、 SetJobPropsFromTextFile ステップテンプレートを基にしたステップ上で設定します。これらのステップのいずれかをワークフローに追加する場合は、 フェーズに入るときに停止プロパティーの値としてフェーズを選択します。ジョブは、そのフェーズに到達すると停止し、そのフェーズ内のどの処理ステップにも移動せずに待機します。

    ジョブがフェーズの先頭で停止されている場合、オペレーターはジョブの処理を再開するために続行アクションを使用できます。また、オペレーターは、ジョブのスケジューリングプロパティーが少なくとも1つのプリンターのスケジューリングプロパティーに一致することと、ジョブの印刷をスケジュールするために 要求されたプリンタープロパティーが いずれかのプリンターまたは特定のプリンターに設定されていることを確認する必要があります。

    例えば、印刷フェーズが選択されると、ジョブは受信フェーズと準備フェーズに指定されたすべての処理ステップ内を移動します。次にジョブは印刷フェーズに移動しますが、ステップを開始する前に待機状態になります。ジョブの状態は停止に変わります。オペレーターは、ジョブを右クリックし、 続行を選択して、処理を再開できます。

  • ジョブが次の処理ステップに移動するための準備ができていることをオペレーターが指示するまでジョブが待機しなければならないようにするための手動ステップを、ワークフローに組み込みます。

    たとえば、ManualStepWithAutoStartステップテンプレートに基づくステップを作成し、それに 発注番号の入力という名前を付けて、ワークフローの準備フェーズに追加できます。ジョブがこのステップに到達すると、その状況が 手動、作動に変わります。オペレーターは、ジョブのプロパティーを編集して注文番号を入力し、ジョブを右クリックして 手動完了を選択し、このステップを完了したらジョブをリリースできます。

1.2.4.12.16 外部ステップ

RICOH ProcessDirectorでは、RICOH ProcessDirectorの外部でプログラムを実行するステップを追加できます。外部プログラムは、特殊なジョブ処理タスクを行うことができ、RICOH ProcessDirector基本製品がインストールされているコンピューターと同じコンピューターで実行できます。RICOH ProcessDirector2次サーバー機能がインストールされたLinuxシステム、またはアプリケーションサーバーがインストールされたWindowsシステムでも実行できます。

RICOH ProcessDirector提供のステップで行われる処理の外部で処理が行われるため、このタイプの処理は外部ステップと呼ばれます。

外部ステップは、ジョブのスプールディレクトリーにあるファイルにアクセスすることができます。RICOH ProcessDirectorは入力ファイルからジョブを作成するとき、固有のスプールディレクトリーを作成します。スプールディレクトリーには入力ファイル、およびジョブに関する情報を提供するその他のファイルのコピーが入ります。外部ステップは、スプールディレクトリーにある既存のファイルを更新したり、新しいファイルをディレクトリーに書き込んだりするプログラムを呼び出すことができます。

ジョブのデフォルトスプールディレクトリーは/aiw/aiw1/spool/default/JobNumberJobNumberRICOH ProcessDirectorがジョブに割り当てるスプールID)です。

アプリケーションサーバーでは、スプールディレクトリーが、アプリケーションサーバーをインストールしたときに選択したドライブにマウントされます。デフォルトはZ:\aiw1\spool\default\JobNumberです。

追加のスプールディレクトリーを作成することもできます。これらのスプールディレクトリーの名前は、次の形式です。/aiw/aiw1/spool/SpoolName/JobNumber (SpoolName は、許可されたユーザーが定義したサブディレクトリー名です)。

外部ステップが呼び出すプログラムでは、子ジョブを作成することもできます。スプールディレクトリーには、/aiw/aiw1/spool/default/JobNumber/childrenサブディレクトリーまたは/aiw/aiw1/spool/SpoolName/JobNumber/childrenディレクトリーがあります。外部プログラムは、子ジョブとその関連ファイルをそのディレクトリーに書き込みます。RICOH ProcessDirectorは、子ジョブとファイルを検出した後に、続けて処理できます。

1.2.4.12.16.1 外部プログラムを設定する

外部ステップ用の構成タスクを開始する前に、外部ステップが呼び出す外部プログラムをセットアップする必要があります。
外部プログラム、さらに可能な場合は、アプリケーション/2次サーバーソフトウェアをインストールしてから、この手順を開始してください。

基本製品またはアプリケーション/2 次サーバーおよび他アプリケーションをインストールするときは、以下の点に留意してください。

  • RICOH ProcessDirectorソフトウェアをLinuxシステムにインストールする際に、インストールプログラムはRICOH ProcessDirectorシステムユーザー(aiw1がデフォルト)を作成します。Linuxシステムで実行される外部プログラムの動作を検証する場合は、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーを使用して検証テストを実行してください。
  • RICOH ProcessDirectorは、Windowsアプリケーションサーバー上ではRICOH ProcessDirectorのシステムユーザーアカウントを自動的に作成しません。インストールプログラムは、RICOH ProcessDirectorユーザーとして使用するユーザーアカウント名の入力を求めるプロンプトを出します。Windowsアプリケーションサーバーでは、RICOH ProcessDirectorユーザーのユーザーアカウントから、外部プログラムの動作を検証してください。
  • RICOH ProcessDirector1次コンピューターがLinuxシステムの場合、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーおよび他アプリケーションで使用されるユーザーに、使用するディレクトリーおよびファイルシステムに対する適切な権限が与えられていることを確認してください。
  • RICOH ProcessDirectorシステムユーザーが他のアプリケーションを実行できることを確認してください。 次のいずれかの方法を使用します。
    • 作成するコマンドに、アプリケーションへの絶対パスを含めます。
    • RICOH ProcessDirectorシステムユーザーのPATH環境変数にアプリケーションを追加します。

      この方法が最も効果を発揮するのは、他アプリケーションが 1 次サーバーと同じシステムで実行される場合です。アプリケーションがアプリケーションまたは2次サーバーで実行される場合は、この方法を使用するには他アプリケーションがインストールされているディレクトリーをマウントする必要があります。

    • 他アプリケーションへのシンボリックリンクを作成して、そのリンクを /aiw/aiw1/bin に保存します。

      そのディレクトリーにシンボルリンクを保存することには、いくつかの重要な利点があります。RICOH ProcessDirectorは、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーを作成する際に、そのディレクトリーをPATH環境変数に付加するため、PATHを別途編集することなくアプリケーションが認識できるようになります。このディレクトリーは、サービス適用時に削除されることはありません。ただし、このディレクトリー内のファイルが更新される可能性はあります。リンクファイルに影響が及ぶことはありません。

      さらに、このディレクトリーにはアプリケーションおよび 2 次サーバーからアクセスできます。したがって、/aiw ファイルシステム内にある場合、シンボリックリンクを使用して外部アプリケーションを検出できます。外部アプリケーションは、Linux 1次コンピューターとWindowsアプリケーションサーバーのどちらでも、実行することができません。

外部プログラムをセットアップするには、次の手順に従います。

  1. 外部プログラムがスタンドアロンプログラムとして正常に実行されることを、プログラムの資料を参照しながら検証します。
  2. RunExternalProgram を使用する予定の場合は、次の手順に従います。
    1. アプリケーションが実行されるコンピューターに、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーとして、またはアプリケーションサーバーの実行に使用されるWindowsユーザーIDとしてログオンします。
    2. プログラムをコマンドラインから呼び出して入力ファイルを渡すためのコマンドを作成します。
      ステップテンプレートを構成するときにモデルとして使用できるように、正常に動作するコマンドを記録してください。
    3. ステップで使用する制御ファイルテンプレートを作成します。

      外部プログラムに必要なプロパティー値を、印刷ファイルに付随するパラメーターファイルから読み取らせる場合は、このファイルを RunExternalProgram ステップで作成できます。このステップでのファイル生成には、制御ファイルテンプレートが使用されます。制御ファイルテンプレートを作成するには、次の手順に従います。

      1. アプリケーションで使用可能なパラメーターファイルのコピーを作成します。
      2. ファイル内のすべてのプロパティー値を、プロパティーの RICOH ProcessDirector シンボル表記で置き換えます。プロパティー値がジョブ内のファイルの名前の場合は、ファイル名を決定するための適切なRICOH ProcessDirectorメソッド呼び出しで置き換えてください。

        このステップが実際に処理されるときに、テンプレートのすべての参照が解決され、現在のジョブの値が代入されてパラメーターファイルが作成されます。

      3. 制御ファイルテンプレートを /aiw/aiw1/ 共有ファイルシステム (RICOH ProcessDirector) 内のディレクトリーにコピーします。この場所では、1 次サーバーに接続されているすべてのサーバーがファイルにアクセスできます。

        外部プログラム用のサンプル制御ファイルテンプレートは、/aiw/aiw1/samples/external_programs/ にインストールされています。これらのファイルを /aiw/aiw1/control_files/external_programs/ ディレクトリーにコピーしてカスタマイズしたり、独自の制御ファイルを /aiw/aiw1/control_files/external_programs/ ディレクトリーに追加したりできます。制御ファイルテンプレートのディレクトリー位置を書き留めておきます。

      4. Linuxシステムでは、制御ファイルテンプレートのファイル許可で、他のクラスのシステムユーザーによるアクセスが許可されていることを確認します。例えば、制御ファイルテンプレートの許可を 666 に設定してください。
      5. 外部コマンドが、予期されているとおりのパラメーターで制御ファイルを渡すことを確認します (例えば、追加のジョブ・プロパティーを組み込むための -o オプション)。

    4. Linuxシステムでは、アプリケーションへのシンボリックリンクを1次コンピューター上で作成します。
      1. RICOH ProcessDirector基本製品が稼働しているシステムに、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーとしてログインします。
      2. stopaiw コマンドを使用して、1 次サーバーを停止します。
      3. 次のコマンドを使用してシンボリックリンクを作成します。
        ln -s application_file /aiw/aiw1/bin/link_file
        application_file をアプリケーションの実行可能ファイルへの絶対パスで置き換え、link_file は、作成するシンボリックリンクファイルの名前で置き換えてください。実行可能ファイルは、/aiw ファイルシステム内に存在する必要があります。
      4. startaiw コマンドを使用して 1 次サーバーを始動します。
  3. RunHotFolderApplication を使用する予定の場合は、次の手順に従います。
    1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします。
    2. サンプルの印刷ファイルを、アプリケーションの入力フォルダーにコピーまたは転送します。
    3. 他アプリケーションによってこのファイルの処理が開始されたことを確認します。
    4. 作成されるファイルの出力フォルダーを監視します。出力ファイルが作成されたら、別のディレクトリーにコピーするか転送してから、ファイルが正しいことを検証します。
    5. 他アプリケーションのログファイルが保管されているディレクトリーにナビゲートし、ログファイルを開いて表示できることを確認します。

1.2.4.12.16.2 外部ステップ用にステップテンプレートを設定する

外部プログラムを呼び出すコマンドを含むステップテンプレートを作成できます。次に、外部プログラムがインストールされているLinuxまたはWindowsシステムで実行されるように、ステップテンプレートを調整します。

1.2.4.12.16.2.1 コマンド行または制御ファイルを使用する外部ステップ用にステップテンプレートをセットアップする

このプロセスは、RICOH ProcessDirectorと外部プログラムの間で、コマンド行または制御ファイルを使用してパラメーターをやり取りする外部ステップのステップテンプレートをセットアップする場合に使用します。
ステップテンプレートを外部ステップ用にセットアップするには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 左のペインで、ステップテンプレートをクリックします。
  3. RunExternalProgramステップテンプレートを右クリックして、 コピーを選択します。
  4. 新しいステップテンプレートの名前と説明を指定します。
  5. 外部をクリックします。
  6. 外部コマンドプロパティーを更新します。
    これは、外部プログラムを実行するためにRICOH ProcessDirectorが発行する、実際のコマンドとコマンド行パラメーターです。コマンド文字列にはRICOH ProcessDirectorシンボル表記を使用できます。
    • 次の例では、Linux cpコマンドが、ソースファイルが宛先ファイルよりも新しい場合にのみ、ジョブのスプールディレクトリーからJobNumber.print.pdfファイルをコピーします。
      cp -u ${getAbsoluteFileName(print, pdf, read)} /tmp/jobarchives
        注意:
      • ${getAbsoluteFileName(print, pdf, read)}は、スプールディレクトリーにあるPDF印刷ファイルの名前を返すRICOH ProcessDirectorシンボル式です。PDF印刷ファイルがスプールディレクトリーにない場合は、外部プログラムの実行時にエラーが発生します。
    • 次の例では、外部プログラムmyprogramがスプールディレクトリーからJobNumber.print.pdfファイルを読み取り、リダイレクトを使用してファイルの更新バージョンをスプールディレクトリーに書き込みます。
      myprogram -i ${getFileName(print, pdf, read)} > ${getFileName(print, pdf, write)}
        注意:
      • ${getFileName(print, pdf, read)}は、スプールディレクトリーにあるPDF印刷ファイルの名前を返すRICOH ProcessDirectorシンボル式です。外部プログラムの実行時にスプールディレクトリーにPDF印刷ファイルがない場合、RICOH ProcessDirectorはジョブの入力ファイル名JobNumber.print.unknownを返します。そのファイルがスプールディレクトリー内にない場合、エラーが発生します。
    • 次の例では、外部プログラムauditstatisticsがスプールディレクトリーからJobNumber.overrides.textファイルを読み取り、新しい統計ファイルJobNumber.statistics.textをスプールディレクトリーに書き込みます。
      auditstatistics inputfile=${getFileName(overrides, text, read)} outputfile=${getFileName(statistics, text, write)}
    • 次の例では、AFPサポート機能がインストールされている場合、外部プログラムline2afpが、対応するRICOH ProcessDirector制御ファイルが存在する別のパラメーターファイルを使用します。この制御ファイルは、外部ファイルにその出力をスプールディレクトリーに書き込むように指示するRICOH ProcessDirectorメソッドを指定します。
      line2afp parmdd=${getControlFileName()}
        注意:
      • ${getControlFileName()}は、RICOH ProcessDirector解決された制御ファイルの名前を返すシンボル式です。RICOH ProcessDirectorは、指定した制御ファイルテンプレートから制御ファイルを生成します。
      • 制御ファイルはgetChildFileNameメソッドを使用して子ファイルの名前を返すことにより、外部プログラムがファイルをスプールディレクトリーのchildrenサブディレクトリーに書き込むことができるようにします。外部プログラムは子ジョブファイルのファイル名を、次の形式で書き込む必要があります。
        JobNumber.UsageType.DataType.n,Job.JobType=WorkflowName
        WorkflowNameは、子ジョブが必要とするワークフローの名前です。ワークフローは、存在していて使用可能になっている必要があります。
      • RunExternalProgramステップテンプレートに基づくステップをワークフローに追加すると、ジョブのデフォルト設定で[受信]と表示されているプロパティーが、ステップの追加先である実際のフェーズを反映するように変わります。
    • 次の例では、外部プログラムがWindows copyコマンドを使用して、スプールディレクトリーからのJobNumber.print.pdfファイルのコピーをWindowsシステム上のアーカイブディレクトリーに書き込みます。
      copy ${getAbsoluteFileName(print,pdf,read)} d:\archive\pdf
        注意:
      • Windowsシステムには、基本製品またはアプリケーションサーバーがインストールされている必要があります。アプリケーションサーバーは、1次サーバーに接続されている必要があります。
      • Windowsディレクトリーは、ディレクトリー名のネイティブWindows形式を使用して指定します。
      • 必要に応じて、SFUコマンドの代わりにネイティブWindowsコマンドを使用します。例えば、cpコマンドの代わりにcopyコマンドを使用してください。すべてのSFUコマンドがWindowsシステムで使用できるわけではありません。
      • コマンドによっては、Windowsシステム上のディレクトリーがなくてもよい場合があります。このコマンドにより、Windowsシステム上にディレクトリーが作成されます。
      • ステップテンプレートがWindowsアプリケーションサーバー上でのみ実行されるように調整されていることを確認します。Linuxではディレクトリー名の形式が異なるため、このステップテンプレートに基づくステップをRICOH ProcessDirectorがWindows以外のシステムで実行しようとすると失敗します。
  7. 外部プログラムで使用するための制御ファイルテンプレートを作成した場合は、外部制御ファイルテンプレートプロパティーを更新します。制御ファイルテンプレートのディレクトリー位置と名前の値を設定してください。外部プログラムがそのパラメーターをコマンド行引数でのみ受け取る場合は、このプロパティーの値をすべて削除してください。
  8. 有効な戻りコードプロパティーを更新します。
    有効な戻りコードは、ユーザー処置を必要としない外部プログラムからの戻りコードを意味します。複数の戻りコード番号はコンマで区切ってください。外部プログラムからの戻りコードが、このプロパティーの値に含まれていない場合、RICOH ProcessDirectorはジョブをエラー状態にします。また、メッセージをジョブのログに書き込み、外部プログラムが報告した問題について警告します。

    たとえば、[有効な戻りコード]プロパティーの値が0,4の場合、外部プログラムが戻りコード16で終了すると、RICOH ProcessDirectorから次のようなメッセージが表示されます。

    AIWI6073E External step cp /aiw/aiw1/spool/default/10000016/10000016.print.unknown /archive/directory が戻りコード 16 で終了しましたが、このコードはエラーとして定義されています。

  9. インストール済み環境に特定の言語要件がある場合は、外部プログラムに対して、サポートしている言語でメッセージを返すように指示することもできます。外部プログラム言語プロパティーのリストには、RICOH ProcessDirectorがサポートしている言語がリストされます。
  10. OKをクリックします。
  11. 調整タブで設定を更新し、外部プログラムがインストールされているコンピューターでステップを実行します。
  12. 新しいステップテンプレートを右クリックして、使用可能を選択します。

1.2.4.12.16.2.2 ホットフォルダーを使用する外部ステップ用にステップテンプレートをセットアップする

ホットフォルダーを使用して、入出力をRICOH ProcessDirectorと外部プログラムの間で受け渡す外部ステップ用のステップテンプレートをセットアップする場合に、このプロセスを使用します。
ステップテンプレートを外部ステップ用にセットアップするには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 左のペインで、ステップテンプレートをクリックします。
  3. RunHotFolderApplicationステップテンプレートを右クリックして、 コピーを選択します。
  4. 新しいステップテンプレートの名前と説明を指定します。
  5. ホットフォルダーをクリックします。
  6. [送信フォルダー]プロパティーを更新します。
    このプロパティーの値は、外部プログラム用の入力ホットフォルダーの名前です。RICOH ProcessDirectorは、外部プログラムに実行依頼するために、ジョブをこのフォルダーに入れます。
      注意:
    • 値は存在するフォルダーの名前でなければなりません。RICOH ProcessDirectorは、フォルダーを作成しません。
    • このフォルダーは、RICOH ProcessDirectorと外部プログラムの両方からアクセスできる必要があります。次の場所に置くことができます。
      • RICOH ProcessDirectorファイル共用システム、/aiw/aiw1/内の、1次サーバーがインストールされているコンピューター上。
      • ファイル共用ソフトウェア(Sambaなど)を使用して共用されるファイルシステム内。
    • フォルダーがWindowsシステム上にある場合でも、パスはLinuxの形式で指定します。例えば、フォルダーがC:Sendingにある場合、/Sendingと入力します。
    • この値がヌルの場合、ファイルはコピーされず、ステップは待機します。
  7. [送信するファイル]プロパティーを更新します。
    このプロパティーの値は、RICOH ProcessDirectorが外部プログラムに送信するファイルの名前に解決するシンボル式です。
      注意:
    • デフォルト値はgetAbsoluteFileName(print, pdf, read)です。 これは、スプールディレクトリーにあるAFP印刷ファイルの名前を返します。PDF印刷ファイルがスプールディレクトリーにない場合は、外部プログラムの実行時にエラーが発生します。
  8. [検索フォルダー]プロパティーを更新します。
    このプロパティーの値は、外部プログラム用の出力ホットフォルダーの名前です。外部プログラムがジョブを処理した後で、RICOH ProcessDirectorは、このフォルダーからジョブを取得します。
      注意:
    • 値はすでに存在するフォルダーの名前でなければなりません。RICOH ProcessDirectorは、フォルダーを作成しません。
    • このフォルダーは、RICOH ProcessDirectorと外部プログラムの両方からアクセスできる必要があります。次の場所に置くことができます。
      • RICOH ProcessDirectorファイル共用システム、/aiw/aiw1/内の、1次サーバーがインストールされているコンピューター上。
      • ファイル共用ソフトウェア(Sambaなど)を使用して共用されるファイルシステム内。
    • フォルダーがWindowsシステム上にある場合でも、パスはLinuxの形式で指定します。例えば、フォルダーがC:Retrievalにある場合、/Retrievalと入力します。
    • 検索フォルダーのクリーンアッププロパティーを いいえに設定すると、ステップが取得するファイルは、ジョブがステップに到達したときに検索フォルダーに入れることができます。このステップでは、ファイルを取得してから、 送信するファイルプロパティーで指定されたファイルを送信フォルダーに入れます。このステップでは、ジョブと取得したファイルを、ワークフローの次のステップに送信します。このステップでは、新しいファイルが検索フォルダーに入るまでは待機しません。
  9. [検索パターン]プロパティーを更新します。

    このプロパティーの値は、RICOH ProcessDirectorが外部プログラムの出力ホットフォルダーから取得する出力ファイルを特定するために使用するパターンマッチング文字列です。

    例えば、値${Job.ID}.*は、ファイル名がジョブIDと同じであるファイルに、ファイル拡張子が付いたすべてのファイルと一致します。

  10. [検索済みファイル]プロパティーを更新します。
    このプロパティーの値は、RICOH ProcessDirectorが検索済みファイルの名前変更に使用する名前に解決するシンボル式です。
  11. 検索フォルダーのクリーンアッププロパティーを更新します。

    ジョブがこのステップに入ると、この値は、ファイル名が検索パターンと一致する検索フォルダー内のファイルを削除するかどうかをRICOH ProcessDirectorに指示します。

  12. [アプリケーションログファイル]プロパティーを更新します。
    このプロパティーの値は、外部プログラムがログファイルを書き込むフォルダーです。この値は空白にすることができます。
  13. [ポーリング間隔]プロパティーを更新します。
    このプロパティーの値は、RICOH ProcessDirectorが出力ホットフォルダーを調べて完了したジョブを検査する間隔(秒単位)です。
  14. [ファイルサイズ検査カウント]プロパティーを更新します。
    このプロパティーの値は、RICOH ProcessDirectorが出力ホットフォルダーをポーリングし、ファイルのサイズが変更されていないことを検出する回数です。 RICOH ProcessDirectorはファイルが完成したと判断します。
  15. [タイムアウト間隔]プロパティーを更新します。
    このプロパティーの値は、外部プログラムの出力ホットフォルダーからジョブを取得するための時間制限(分単位)です。ジョブが受信されていないか、時間制限に達したときに完了していない場合、ジョブはエラーになります。
      注意:
    • タイムアウト間隔は、ポーリング間隔とファイル検査カウントを掛けたものよりも長くします。
    • タイムアウト間隔が0の場合、RICOH ProcessDirectorは永久に待機します。
  16. OKをクリックします。
  17. 調整タブで設定を更新し、外部プログラムがインストールされているコンピューターでステップを実行します。
  18. 新しいステップテンプレートを選択し、使用可能をクリックします。

1.2.4.12.16.3 外部ステップ用にワークフローをセットアップする

外部プログラムを呼び出すためのステップテンプレートを作成し、その外部プログラムがインストールされているサーバーで実行するようにステップテンプレートを調整した後で、そのステップテンプレートに基づいたステップをワークフローに追加します。次にワークフローを入力装置に割り当てるか、または別のメソッドを使用してワークフローを特定のジョブに割り当てます。
ワークフローを外部ステップ用にセットアップするには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 既存のワークフローのコピーを使用できるか、または新しいワークフローが必要かを判別します。次のいずれかを行ってください。
    • いずれかのワークフローを右クリックして、コピーを選択します。ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、 続行をクリックします。
    • 追加をクリックし、新しいワークフローの名前と説明を指定します。
  3. 外部ステップを追加するには、次の手順に従います。
    1. ワークフローエディターで、ウィンドウの右上隅にあるステップテンプレートをクリックします。
    2. 外部ステップをクリックして、ワークフローエディターにドラッグします。必要な場所にそのステップを配置します。
    3. ステップの名前を変更する場合は、ステップを右クリックします。プロパティーを選択し、 一般をクリックします。 ステップ名プロパティーに、新しいステップの名前を入力し、 OKをクリックします。
  4. 必要に応じて処理動作のプロパティーを編集します。
  5. ステップを他のステップに接続します。
    外部ステップは条件付きの処理を使用して、ジョブを複数のステップから受け取り、複数のステップに送ることができます。条件を伴う規則をコネクターに設定し、AssignJobValuesステップテンプレートに基づいたステップを追加することでワークフローのさまざまな分岐に対してジョブプロパティーを設定できます。
  6. 必要に応じて、ワークフローの他のステップを追加または更新します。ワークフローには、外部プログラムを呼び出す複数のステップを入れることができます。
  7. ワークフローを保存し、使用可能にします。
  8. 外部プログラムをテストします。

1.2.4.12.16.4 RICOH ProcessDirectorで外部ステップ処理をテストする

外部ステップのステップテンプレートをセットアップし、ステップをワークフローに追加した後で、実動ジョブを実行する前に、ワークフローの割り当て方法を構成し、テストジョブを実行します。
RICOH ProcessDirectorで外部ステップ処理をテストするには、次の手順に従います。
  1. 外部ステップを含むワークフローをジョブに割り当てる方法と入力装置を構成する方法を決定します。
  2. 入力装置にジョブを実行依頼し、処理が完了したらそのジョブのログを表示します。
  3. ジョブが処理を完了せず、エラー状態になっている場合、または処理は正常終了したが、結果が予想と異なるものだった場合は、ログのメッセージを使用して問題を訂正します。

1.2.4.12.17 プレビュー印刷でワークフローを定義する

ジョブからサンプルページを印刷して、ジョブ全体を印刷する前に出力を確認する場合、PreviewPrintステップテンプレートに基づく1つ以上のステップが含まれるワークフローを定義する必要があります。

ワークフローを作成するためにプレビュー印刷と対応するメソッドを使用する方法はいくつかあります。例えば、次の方法があります。

  • 1つのPreviewPrintステップを使用してワークフローを作成し、ステップが実行されるたびにオペレーターがプレビュー印刷を確認できるように構成します。

    出力を許容できない場合、オペレーターはジョブのプロパティー設定を変更し、再処理アクションを使用してもう一度プレビュー印刷を実行できます。

  • 複数のPreviewPrintステップを使用してワークフローを作成し、一部のプレビュー印刷が自動的に承認されるように構成します。

    オペレーターは、すべての出力を比較し、最も許容できるプレビュー印刷に合わせてジョブプロパティーを調整してから、次のステップでジョブが処理を続行できるようにできます。

  • 複数のPreviewPrintステップが含まれるプリフライトワークフローを作成して、一部のプレビュー印刷が自動的に承認されるようにします( PrintJobsステップの使用にかかわらず)。次に、各 PreviewPrintステップで使用されているプロパティーに対応する他のワークフローを作成します。

    オペレーターは、プレビュー印刷出力を比較し、最も許容できる出力を選択できます。次に、プレビュー印刷を承認して、同じワークフローまたは他のワークフローのどちらでジョブの処理を続行するかを選択できます。

プロセスに最も合うメソッドを選択できます。

プレビュー印刷でワークフローを定義するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. モデルとして使用するワークフローを右クリックし、コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. ワークフローに組み込まれているステップと、そこで設定されているデフォルト値を確認します。
  5. PreviewPrintステップテンプレートに基づく1つ以上のステップを、適切な場所にあるワークフローに追加し、ジョブプロパティーのデフォルトを設定します。
    複数のPreviewPrintステップを追加した場合に、 プレビュー印刷を自動的に承認するプロパティーを はいに設定すると、介入しなくても一部のステップが承認されるようにできます。
  6. PreviewPrintステップテンプレートに基づくステップ間で出力オプションを変更するステップなど、このワークフローに含める他のステップを追加します。
  7. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.12.18 [再フォーマット]ステップ再開タイプを使用するワークフローをセットアップする

ジョブを特定のプリンターから別のプリンターに移動するとき、ジョブの再フォーマットが必要になる場合があります。例えば、連続用紙プリンターで2アップで印刷するようにフォーマットされているジョブを、データが1アップにフォーマットされている必要があるカットシートプリンターに移動する必要がある場合です。該当プリンターに対してジョブをスケジュールするだけでは十分ではありません。ジョブ内のデータをプリンターで正しく印刷するには、再フォーマットを行う必要があります。該当プリンター向けにジョブを再フォーマットするワークフローをセットアップする必要があります。
ワークフローのセットアップ後、オペレーターは出力形式スケジューリングプロパティーを使用して、ジョブをプリンターに合わせることができます。オペレーターが ジョブをスケジュールページを使用してジョブの 出力形式を変更すると、ジョブはステップ再開タイプが 再フォーマットになっているステップに送られます。ジョブはこのステップから、選択された 出力形式に対して正しいステップを実行するワークフローパスを通って送られます。

ワークフローをセットアップする前に、必要な再フォーマットを識別します。ワークフローには、プリンターで使用される出力形式値ごとに、条件付き処理のパスが必要です。

出力形式スケジューリングプロパティーには5つの値があります。これらの値は、プリンターにジョブをスケジュールするだけなので、任意のジョブフォーマットプロセスに割り当てることができます。ここでは、それぞれの値のお勧めの使い方を示します。

  • PDF で A から Z まで

    PDFでAからZまで値は、ロールツーフォールドPDFプリンターや、PDFプリンター向けにフォーマットするジョブに割り当てることができます。

  • PDF で Z から A まで

    PDFでZからAまで値は、ロールツーロールPDFプリンターや、PDFプリンター向けにフォーマットするジョブに割り当てることができます。

  • AFP で A から Z まで

    AFPでAからZまで値は、ロールツーフォールドAFPプリンターや、AFPプリンター向けにフォーマットするジョブに割り当てることができます。

  • AFP で Z から A まで

    AFPでZからAまで値は、ロールツーロールAFPプリンターや、AFPプリンター向けにフォーマットするジョブに割り当てることができます。

  • 変換

    変換値は、PostScriptプリンターや、これらのプリンター向けにフォーマットする任意のデータストリーム内のジョブに割り当てることができます。

再フォーマットステップ再開タイプを使用するワークフローをセットアップするには、次の手順に従います。

  1. 出力形式値をプリンターに割り当てます。
    1. [プリンター]ポートレットで、プリンターを右クリックしてプロパティーを選択します。
    2. [スケジューリング]タブで、 出力形式プロパティーの値を設定します。
  2. ワークフロータブをクリックします。
  3. 変更するワークフローの名前をクリックします。
  4. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  5. ワークフロー内のジョブに出力形式値を設定します。
    例:
    • 指定変更ファイルで出力形式の値を設定します。
    • AssignJobValuesステップで、 設定する値プロパティーの値として 出力形式を選択してから、 出力形式の値を選択します。
    • PrintJobsステップで、 出力形式の値を設定します。
  6. コネクターを通じて、出力形式値が異なるプリンター向けにジョブを再フォーマットする分岐にジョブを送るステップで、 ステップ再開タイプ再フォーマットに設定します。
    この目的のためにワークフローにステップを追加する必要がある場合、ContinueToNextStepステップテンプレートを使用できます。
      重要:
    • ステップ再開タイプが再フォーマットのステップは、ワークフロー内で1ステップのみにする必要があります。このステップ再開タイプを複数のステップに指定すると、オペレーターがジョブの 出力形式値をプリンターの 出力形式値に一致させるときに、ジョブがエラー状態になります。
  7. 条件付き処理をワークフローに追加して、再フォーマットを実行します。
    条件付き処理は、必要に応じて、簡単な処理にも複雑な処理にもできます。

    ReversePDFPageOrderPreparePDFOutputForFinishing、または ReverseOutputOrder(AFPジョブ向け)などのステップを使用して、ジョブ内のページ順序を変更できます。ジョブを再フォーマットするステップは、 再フォーマット再開タイプのステップの後に配置し、再フォーマットするジョブタイプごとに条件付き処理を追加します。

    ジョブの出力形式変換であり、適切なTransform Featureがインストールされている場合は、 TransformJobIntoPDFTransformJobIntoAFPTransformWIthAdvancedFeatureなどのステップを使用して、ジョブをプリンターに適切なデータストリームに変換できます。

    この手順の最後に挙げる例では、簡単なPDFワークフローを変更してジョブを再フォーマットする方法を示します。

  8. ワークフローを保存し、使用可能にします。
  9. ワークフローをテストして、各出力形式値のジョブがワークフローの適切なパスを通り、要求されたプリンター向けに再フォーマットされることを確認します。
例:ロールツーフォールドPDFプリンターにジョブを送信する簡単なワークフローを変更する

このワークフローには、次のステップがあります。

  • SetJobPropsFromTextFile
  • DetectInputDataStream
  • CountPages
  • CreatePageRanges
  • PrintJobs
  • RetainCompletedJobs
  • RemoveJobs

ロールツーロールPDFプリンター向けにPDFジョブを再フォーマットするには、次の手順に従います。

  1. ロールツーフォールドプリンターの出力形式PDFでAからZまで値を割り当てます。
  2. ロールツーロールプリンターの出力形式PDFでZからAまで値を割り当てます。
  3. ワークフロー内のジョブの出力形式値を PDFでAからZまでに設定します。
  4. CountPagesステップと CreatePageRangesステップの間に、 ContinueToNextStepステップテンプレートに基づく Continueステップを追加します。
  5. Continueステップで、 ステップ再開タイプ再フォーマットに設定します。
  6. Continueステップと CreatePageRangesステップを結ぶコネクターに次の条件の規則を追加します。 出力形式 = PDFでAからZまでです。規則に ロールツーフォールドの場合という名前を付けます。
  7. ロールツーフォールドの場合コネクターの下に、 ReversePDFPageOrderステップに基づく、切断されたステップを追加します。この新しいステップを Continueステップと CreatePageRangesステップに接続します。
  8. Continueステップと ReversePDFPageOrderステップを結ぶコネクターに次の条件の規則を追加します。 出力形式 = PDFでZからAまでです。規則に ロールツーロールの場合という名前を付けます。
  9. PrintJobsステップで、 要求されたプリンター設定なしに設定します。

    この設定は、RICOH ProcessDirectorが特定のプリンターに自動的にジョブを送信しないようにします。

  10. ワークフローを保存し、使用可能にします。
  11. ワークフローに従ってジョブを実行します。
    1. ワークフローを使用可能にします。
    2. ワークフローにジョブを送信する入力装置を有効にし、接続します。
    3. ロールツーフォールドプリンター向けにフォーマットされたジョブをワークフローに実行依頼します。

      ジョブは、ロールツーフォールドプリンターで印刷されます。

    4. ロールツーフォールドプリンターを使用不可にします。
    5. ロールツーフォールドプリンター向けにフォーマットされた別のジョブをワークフローに実行依頼します。

      ジョブはPrintJobsステップに到達すると停止します。

    6. [ジョブ]テーブルでジョブを選択し、スケジュールをクリックします。
    7. ロールツーロールプリンターを選択して、ジョブをプリンターに合わせるをクリックします。
    8. OKをクリックします。

      ジョブはContinueステップに戻り、 ロールツーロールの場合分岐を通って、ロールツーロールプリンターで印刷されます。

1.2.4.12.19 削除済みジョブを処理するステップを追加する

削除済みジョブをシステムから削除する前に、そのジョブを処理するステップをワークフローに追加できます。

例えば、ジョブがシステムから削除される前に、監査を目的として、そのジョブに関する情報を記録するステップを追加できます。

削除済みジョブを処理するステップを追加するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 変更するワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. 削除済みジョブを処理するステップを追加します。

    すべてのジョブを削除する前に処理する場合は、RetainCompletedJobsステップと RemoveJobsステップの間にステップを追加できます。

      重要:
    • RemoveJobsステップを含めていることを確認してください。このステップがなければ、ジョブはシステムに残ります。

  5. 削除済みジョブを処理する最初のステップで、ステップ再開タイプ削除に設定します。

    たとえば、削除したジョブを処理するには、WriteJobLogCopyToFolder、および RemoveJobsの3つの手順をこの順番で追加します。 WriteJobLogステップで ステップ再開タイプ削除に設定します。

      重要:
    • ワークフロー内の複数のステップに削除ステップ再開タイプを設定しないでください。設定した場合、RICOH ProcessDirectorは、再開タイプが 削除であるワークフロー内の最初のステップに、削除済みジョブを送ります。

  6. ワークフローを保存し、使用可能にします。
オペレーターがジョブを削除すると、RICOH ProcessDirectorは、再開タイプが 削除であるステップに、そのジョブを送ります。

1.2.4.12.20 PDFファイルを暗号化するステップを追加する

PDFファイルにパスワード保護を追加し、PDFファイルに対して実行できるアクションを制限するワークフローにステップを追加できます。
例えば、ジョブのサンプルをカスタマーに送信しなければならないことがあります。ジョブに機密データが含まれている場合は、EncryptPDFステップテンプレートに基づくステップを追加して、サンプルを送信する前に暗号化できます。

PDFファイルを暗号化するときは、1つまたは2つのパスワードを指定できます。所有者パスワードはマスターパスワードです。完全にファイルのロックを解除するので、受信者は、そのファイルを読み取ったり、フォームフィールドに入力したり、その内容を編集したりすることもできます。RICOH ProcessDirectorステップでジョブを処理する際、 所有者パスワードレベルのアクセス権が必要になります。こうしたステップで、PDFファイルがよく変更されるからです。

ユーザーパスワードは、さらに制限されたパスワードです。ユーザーパスワードによって、ファイルを読めるようにロック解除することはできますが、ファイルを編集することはできません。このパスワードは、次の両方のステートメントが真である場合にのみ必要です。

  • 受信者は、ファイルを開いて読むためにパスワードを入力する必要があります。
  • 受信者は、フォームへの入力や内容の編集など、文書の変更を禁止する必要があります。

ファイルにセキュアな情報が含まれていない場合は、パスワードなしで開くことができるように暗号化できますが、編集機能用の所有者パスワードが必要です。

PDFファイルを暗号化するステップを追加するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 変更するワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. EncryptPDFステップを追加して、PDFファイルを処理します。
    ほとんどのワークフローステップでは、暗号化されたPDFファイルは処理できません。ワークフローエラーを防ぐために、このステップを配置する場所を慎重に選択します。例えば、暗号化されたPDFファイルを最終的な文書として配信する場合は、ステップをワークフローの最後のできるだけ近くに配置する必要があります。暗号化されたPDFファイルをプレビューとしてお客様に送信する場合は、ステップをワークフローの前半に配置できます。暗号化されたPDFファイルは、スプールディレクトリー以外の場所に保存してください。
  5. ファイルに設定する所有者パスワードを入力し、 パスワードで保護されたアクションレベルを選択します。
  6. パスワード保護されたアクションレベルが 編集、入力、読み取りに設定されていて、受信者にファイルを開くためのパスワードを入力させる場合は、 ユーザーパスワードを入力します。 パスワードで保護されたアクションレベルが、 編集または 編集、入力に設定されている場合は、 ユーザーパスワードは必要ありません。
  7. ワークフローの残りのステップでPDFファイルを開く必要がない場合は、暗号化PDFファイルプロパティーのデフォルト値を使用できます。ジョブのデフォルトの${JobID.print.pdf}は、ジョブのスプールファイルを置き換えます。暗号化されていないファイルのバージョンをスプールディレクトリーに保存して、さらに処理するためには、 暗号化PDFファイルプロパティーに次のような別の値を指定します。${getFileName(encrypted, pdf, write)}
  8. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.12.21 PDFファイルを復号化するためのステップを追加する

RICOH ProcessDirectorで暗号化されたPDFファイルを受信する場合は、ファイルを処理する前にそのファイルを復号化する必要があります。
例えば、ワークフローの先頭にステップを追加して、パスワードで保護されたPDFファイルを処理できます。

PDFファイルを暗号化するときは、1つまたは2つのパスワードを指定できます。所有者パスワードはマスターパスワードです。完全にファイルのロックを解除するので、受信者は、そのファイルを読み取ったり、フォームフィールドに入力したり、その内容を編集したりすることもできます。RICOH ProcessDirectorステップでジョブを処理する際、 所有者パスワードレベルのアクセス権が必要になります。こうしたステップで、PDFファイルがよく変更されるからです。

ユーザーパスワードは、さらに制限されたパスワードです。ユーザーパスワードによって、ファイルを読めるようにロック解除することはできますが、ファイルを編集することはできません。

ファイルにセキュアな情報が含まれていない場合は、パスワードなしで開くことができるように暗号化できますが、編集機能用の所有者パスワードが必要です。

PDFファイルを復号化するステップを追加するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 変更するワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. DecryptPDFステップテンプレートに基づいてステップを追加して、暗号化されたPDFファイルを処理します。
    処理エラーを防ぐために、PDFファイルを開く必要のあるワークフローの最初のステップの前にステップを追加してください。ほとんどのワークフローステップでは、暗号化されたPDFファイルは処理できません。
  5. PDFファイルを暗号化したときに使用した所有者パスワードを入力します。
    ジョブごとにパスワードが変更された場合は、オペレーターが各ジョブのパスワードを入力する方法を提供する必要があります。DecryptPDFステップの前にワークフローに手動ステップを追加して、「 EnterOwnerPassword」のような名前を付けることができます。処理中は、ジョブがそのステップで停止します。オペレーターは、ジョブプロパティーノートブックを開き、 拡張PDFタブで 所有者パスワードを入力できます。次に、オペレーターは手動ステップを完了して、 DecryptPDFステップの実行時にパスワードを使用できるようにします。
  6. 出力ファイルの場所を確認します。デフォルトで、復号化 PDF ファイルはジョブのスプールディレクトリーで印刷ファイルになります。
  7. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.12.22 XMLを処理するワークフローを定義する

XMLジョブを処理するには、XMLを操作するワークフローを1つ以上定義します。

XMLワークフローを定義する前に、次の手順に従います。

  • XMLファイルの命令を処理する使用シナリオに目を通します。そのシナリオは、4つのワークフローを使用してXMLを処理します。
  • プロセスの入力になるXMLファイルを評価して、XMLを処理するために必要なワークフローの数を決定します。XMLの受信準備に関連するトピックを参照してください。

会社でプロキシサーバーを使用していて、ワークフローにDownloadFileステップがある場合は、プロキシサーバーを使用するように RICOH ProcessDirectorをセットアップします。

XMLを処理するワークフローを定義するには、次の手順に従います。
  1. [ワークフロー]ページで、最初のワークフローを追加します。
  2. SetJobPropsFromTextFileステップの後に、 DetectInputDataStreamステップテンプレートに基づくステップを追加します。
  3. ワークフローでXMLからジョブを作成する場合は、CreateJobsFromXMLステップテンプレートに基づく1つ以上のステップを追加します。

    次のプロパティーを設定します。

    • XML入力ファイルプロパティーは、次のように設定します。
      • XMLファイルがそのジョブのスプールディレクトリーにある場合は、デフォルト値を使用します。
      • それ以外の場所にXMLファイルがある場合は、ディレクトリーパスとファイル名を指定します。
    • ジョブを作成するためのXPath表現プロパティーには、ステップで定義したXPath表現を指定します。
    • 新しいジョブのワークフロープロパティーには、 CreateJobsFromXMLステップが新しいジョブを実行依頼するワークフローを選択します。
    • 子ジョブとして作成するプロパティーは、次のように設定します。
      • 子ジョブを作成するには、はいを選択します。

        例えば、ある注文の項目に子ジョブを作成する場合が挙げられます。

      • 独立したジョブを作成するには、いいえを選択します。

        例えば、独立した注文には子ジョブを作成しません。

    • エレメントが一致しない場合に停止するは、次のように設定します。
      • すべてのXML入力ファイルにXpath表現と一致するエレメントが1つ以上ある場合は、はいを選択します。そのステップが一致するエレメントを1つも検出しない場合は、ジョブがエラーになるようにします。

        例えば、CreateJobsFromXMLステップは、XML入力ファイルの各注文に対して1つのXMLジョブを作成します。すべてのXML入力ファイルには、1つ以上の注文が含まれます。ステップが注文のエレメントを検出しない場合は、ジョブがエラーになるようにします。

      • 一部のXML入力ファイルに、Xpath表現と一致するエレメントが含まれない場合は、いいえを選択します。そのステップが一致するエレメントを検出しない場合は、ジョブがワークフローの次のステップに進むようにします。

        例えば、CreateJobsFromXMLステップは、ある注文でそれぞれの印刷項目に対するXMLジョブを作成します。注文には、印刷項目、プロモーション項目、またはその両方が含まれます。ステップが印刷項目と一致するエレメントを検出しない場合は、ジョブがワークフローの次のステップに進むようにします。

    • 新しいジョブの名前プロパティーには、ステップで作成するジョブの 名前プロパティーに使用する値を指定します。

  4. ワークフローでXMLデータを別の形式に変換する場合は、ApplyXSLTransformステップテンプレートに基づく1つ以上のステップを追加します。
    ガイドラインとして、CreateJobsFromXMLステップがジョブを実行依頼するワークフローに、 ApplyXSLTransformステップを追加します。

    ApplyXSLTransformステップは、XMLエレメントをワークフローの他のステップで使用するRICOH ProcessDirectorジョブプロパティーまたは文書プロパティーに変換できます。

  5. URLを使用して処理するファイルをダウンロードするには、DownloadFileステップテンプレートに基づくステップを追加します。
  6. プロセスに必要なステップを追加します。

    例えば、PDFファイルを処理するために必要なステップを追加します。

  7. ワークフローを保存します。
  8. 次のワークフローを追加するには、最初のワークフローを追加する手順を繰り返します。
  9. ワークフローの追加を完了したら、そのワークフローをテストします。

1.2.4.12.23 ワークフローでエラーパスを定義する

ジョブがエラー状態になった場合に、そのままエラー状態で放置するのではなく、ジョブがワークフロー内の別のパスで処理を続行するように、ワークフロー内で分岐を追加できます。ワークフロー内の任意のステップから分岐を定義できます。
ワークフローでエラーパスを定義するには:
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 変更するワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. エラーパスを作成するステップを見つけます。
  5. エラー時の分岐先としてステップを追加します。
  6. エラーの発生を想定したステップから、エラー発生時に実行すべきステップまで、コネクターの線で連結します。
  7. 線を引いたコネクターを右クリックし、プロパティーをクリックします。
  8. ジョブがエラーになったときの規則を追加するには、次の手順に従います。
    1. 新しい規則を定義するために規則名を入力します。
      If errorなど、エラーパスの分岐とわかる名前を規則に付けることをお勧めします。ワークフローエディターのコネクターの横に、規則の名前が表示されます。
    2. エラー状態をテストする条件を指定するには、プロパティー現行ジョブの状況比較等しい(=)エラーに設定します。
        注意:
      • エラーは、規則で使用できる 現行ジョブの状況プロパティーの唯一の値です。
    3. エラーパスに対して実行順の値が適切に設定されていることを確認します。エラーパスの前に他の条件が満たされている場合、ジョブは意図したパスを通らない可能性があります。
  9. エラーパスを通るタイミングを確認するために、他の条件を追加してみます。
  10. OKをクリックします。
  11. この手順を繰り返して、さらにエラーパスを追加していきます。1つのワークフローに、複数のエラーパスを設定できます。
  12. ワークフローを保存し、使用可能にします。
  13. ワークフローを使用可能にしてテストし、分岐内の規則が期待したとおりに動作することを確認します。すべてのパスを通るジョブを実行依頼します。ジョブがエラーパスに入ると、ジョブはエラー状態から抜け出します。したがって、 エラー状態を検索する代わりに、ジョブを見つける別の方法が必要になります。
      注意:
    • ジョブがエラー状態になると、ジョブ用スプールディレクトリー内の/tmpディレクトリーに入っているファイルが、/errorディレクトリーに移動されます。これらのファイルが移動されると、ステップ名とフェーズ名がファイル名の前に追加されます。

1.2.4.12.24 ワークフローからREST Webサービスを呼び出す

REST Webサービスを呼び出すには、REST Webサービスの呼び出しに使用するパラメーターを識別します。RICOH ProcessDirectorとアプリケーションの間でのデータ交換をテストします。次に CallRESTServiceステップテンプレートを基にしたステップをワークフローに追加します。
ワークフローからREST Webサービスを呼び出すには、以下の手順に従ってください。
  1. アプリケーションのREST Webサービスとの通信要件を確認します。
    • アプリケーションでの認証のための値
    • REST Webサービスにデータを要求するための値
    • 応答で提供されるデータ形式

    アプリケーションの使用説明書を参照するか、アプリケーションをホストしている会社にお問い合わせください。

  2. RICOH ProcessDirectorで、アプリケーションとの通信を準備するには、以下のタスクを実行してください。
    • アプリケーションにセキュリティー証明書が必要な場合は、RICOH ProcessDirectorの1次コンピューターに証明書をインストールします。
    • 環境内でプロキシサーバーがWebサービスと通信する必要がある場合は、プロキシを使用するようにシステムをセットアップします。

    詳しくは、関連タスクを参照してください。

  3. アプリケーションで認証してREST Webサービスに応答を要求する手動テストを実行します。Webサービスが予期した応答を返すことを確認します。
    多くのブラウザーには、Boomerang for Google Chromeなど、テストWebサービスがRESTクライアントに対して呼び出すプラグインがあります。
  4. Webサービスにペイロードが含まれる場合は、情報の提供方法を決定します。
    • 要求ペイロードプロパティーの値としてペイロードを入力できます。
    • ジョブの処理中にCallRESTServiceステップがアクセスできるテキストファイルに、ペイロードを保存できます。
  5. ワークフロータブをクリックします。
  6. 変更するワークフローの名前をクリックします。
  7. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  8. ワークフローに組み込まれているステップと、そこで設定されているデフォルト値を確認します。
  9. CallRESTServiceステップテンプレートを基にしたステップを、ワークフローの適切な場所に追加します。
  10. ジョブプロパティーに値を設定します。
    1. 要求URLプロパティーに、ステップが呼び出すWebサービスのURLを設定します。
      URL は、HTTP または HTTPS プロトコルを使用できます。
    2. 要求メソッドプロパティーに、Webサービスで必要な値を設定します。
    3. パスワードプロパティーに、アプリケーションによる認証のためにステップがREST Webサービスに提供するパスワードを設定します。
      このプロパティーの値としてパスワードを入力します。REST Webサービスにパスワードを提供するには、要求ペイロードプロパティー、 要求ヘッダープロパティー、または 要求パラメータープロパティー内のシンボルとして Job.WebService.Passwordプロパティーを指定します。${Job.WebService.Password} 使用するプロパティーを判断するには、Webサービスの使用説明書を参照してください。
    4. 要求ペイロードタイププロパティーを設定するには、以下の手順に従ってください。
      • 要求ペイロードプロパティーの値としてWebサービス要求の本文を指定するには、 テキストを選択します。
      • ジョブの処理中にCallRESTServiceステップがアクセスできるテキストファイルにWebサービス要求の本文を指定するには、 ファイルを選択します。
        注意:
      • ペイロードを指定していない場合は、RICOH ProcessDirectorはこのプロパティーの値を無視します。
    5. Webサービスにペイロードが含まれる場合は、要求ペイロードプロパティーを設定します。
      • 要求ペイロードタイププロパティーを テキストに設定する場合は、このプロパティーの値としてペイロードを入力します。
      • 要求ペイロードタイププロパティーを ファイルに設定する場合は、完全なディレクトリーパス、名前、テキストファイル拡張子をこのプロパティーの値として入力します。

        テキストファイルの内容としてペイロードを入力します。

      ペイロードでパスワードを送信するには、シンボルとしてJob.WebService.Passwordプロパティーを指定します。

      このXMLの例では、注文IDはCustom 3ジョブプロパティー( Job.Info.Attr3)の値として保存されます。ペイロードには、<Token>エレメントの値としてパスワード、<OrderID>エレメントの値として注文IDが含まれます。

      <Token>${Job.WebService.Password}</Token><OrderID>${Job.Info.Attr3}</OrderID>

      このステップは、REST Webサービスの呼び出し時にシンボルを解決します。

    6. 要求ヘッダー要求パラメータープロパティーの値を必要に応じて設定します。

      各ヘッダーフィールドやパラメーターは、キーワードと値のペアです。各ペアは個別の行に指定して、キーワードと値をコロン(:)または等号(=)で区切る必要があります。

      キーワードと値は複数の単語にすることができます。RICOH ProcessDirectorは、各行の最初のコロンまたは等号を使用して、語句をキーワードと値のペアに分割します。

      これらの例には、tokenorderIdという2つのパラメーターが含まれています。各キーワードの値は RICOH ProcessDirectorシンボルです。各シンボルには、次のいずれかのプロパティーが含まれています。 Job.WebService.Passwordおよび Job.Info.Attr3

      token:${Job.WebService.Password}orderId:${Job.Info.Attr3}

      このステップは、REST Webサービスの呼び出し時にシンボルを解決します。

    7. 環境内でプロキシサーバーがWebサービスと通信する必要がある場合は、プロキシを使用プロパティーに正しいプロキシサーバーを設定します。
    8. 応答ファイルプロパティーに、RICOH ProcessDirectorがアプリケーション応答の保存に使用するファイルの、完全なディレクトリーパスとファイル名を設定します。
      一般的に、この値はアプリケーションが返す応答の種類に応じて、${getFileName(print,json,write)}または${getFileName(print,xml,write)}になります。
      応答がこのファイルに保存されると、ワークフロー内の他のステップが応答を処理できるようになります。
  11. 完了したら、OKをクリックします。
  12. ワークフローを保存し、使用可能にします。

ワークフローのセットアップが完了したら、RICOH ProcessDirectorとアプリケーションの間でデータの交換をテストします。

Web Services Enablement機能には、付属の RestfulWebServiceWFワークフローと CallRESTServiceステップが含まれています。

1.2.4.12.25 ワークフローからSOAP Webサービスを呼び出す

SOAP Webサービスを呼び出すには、SOAP Webサービスの呼び出しに使用するパラメーターを識別します。RICOH ProcessDirectorとアプリケーションの間でのデータ交換をテストします。次に CallSOAPServiceステップテンプレートを基にしたステップをワークフローに追加します。
ワークフローからSOAP Webサービスを呼び出すには、以下の手順に従ってください。
  1. アプリケーションのSOAP Webサービスとの通信要件を確認します。
    • アプリケーションでの認証のための値
    • SOAP Webサービスにデータを要求するための値
    • 応答で提供されるデータ形式

    アプリケーションの使用説明書を参照するか、アプリケーションをホストしている会社にお問い合わせください。

  2. RICOH ProcessDirectorで、アプリケーションとの通信を準備するには、以下のタスクを実行してください。
    • アプリケーションにセキュリティー証明書が必要な場合は、RICOH ProcessDirectorの1次コンピューターに証明書をインストールします。
    • 環境内でプロキシサーバーがWebサービスと通信する必要がある場合は、プロキシを使用するようにシステムをセットアップします。
    • 呼び出す予定のWebサービスすべてのWSDLファイルをインポートします。

      RICOH ProcessDirectorは、WSDLファイル内のSOAP操作からSOAP要求オブジェクトを作成します。RICOH ProcessDirectorがオブジェクトを作成するときに、SOAP操作の名前に追加する接頭部を指定します。SOAP要求オブジェクトは、Webサービスへの正しい呼び出しの作成に必要なSOAPバージョンなどの情報の判断を RICOH ProcessDirectorに任せます。

    詳しくは、関連タスクを参照してください。

  3. アプリケーションで認証してSOAP Webサービスに応答を要求する手動テストを実行します。Webサービスが予期した応答を返すことを確認します。
    多くのブラウザーには、Boomerang for Google Chromeなど、テストWebサービスがSOAPクライアントに対して呼び出すプラグインがあります。
  4. 要求を指定する方法を決定します。
    • 要求ペイロードプロパティーの値としてペイロードを入力できます。
    • ジョブの処理中にCallSOAPServiceステップがアクセスできるテキストファイルに、ペイロードを保存できます。
  5. ワークフロータブをクリックします。
  6. 変更するワークフローの名前をクリックします。
  7. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  8. ワークフローに組み込まれているステップと、そこで設定されているデフォルト値を確認します。
  9. CallSOAPServiceステップテンプレートを基にしたステップを、ワークフローの適切な場所に追加します。
  10. ジョブプロパティーに値を設定します。
    1. 要求URLプロパティーに、ステップが呼び出すWebサービスのURLを設定します。
      URL は、HTTP または HTTPS プロトコルを使用できます。
    2. パスワードプロパティーに、アプリケーションによる認証のためにステップがSOAP Webサービスに提供するパスワードを設定します。
      このプロパティーの値としてパスワードを入力します。SOAP Webサービスにパスワードを提供するには、要求ペイロードプロパティー、または 要求URLプロパティー内のシンボルとして Job.WebService.Passwordプロパティーを指定します。${Job.WebService.Password}。使用するプロパティーを判断するには、Webサービスの使用説明書を参照してください。
    3. 要求ペイロードタイププロパティーを設定するには、以下の手順に従ってください。
      • 要求ペイロードプロパティーの値としてWebサービス要求の本文を指定するには、 テキストを選択します。
      • ジョブの処理中にCallSOAPServiceステップがアクセスできるテキストファイルに、Webサービス要求の本文を指定するには、 ファイルを選択します。
    4. 要求ペイロードプロパティーを設定するには、以下の手順に従ってください。
      • 要求ペイロードタイププロパティーを テキストに設定する場合は、このプロパティーの値としてペイロードを入力します。
      • 要求ペイロードタイププロパティーを ファイルに設定する場合は、完全なディレクトリーパス、名前、テキストファイル拡張子をこのプロパティーの値として入力します。

        テキストファイルにペイロードを入力します。

      ペイロードでパスワードを送信するには、シンボルとしてJob.WebService.Passwordプロパティーを指定します。

      この例では、注文IDはCustom 3ジョブプロパティー( Job.Info.Attr3)の値として保存されます。ペイロードには、<Token>エレメントの値としてパスワード、<OrderID>エレメントの値として注文IDが含まれます。

      <Token>${Job.WebService.Password}</Token><OrderID>${Job.Info.Attr3}</OrderID>

      このステップは、SOAP Webサービスの呼び出し時にシンボルを解決します。

    5. 環境内でプロキシサーバーがWebサービスと通信する必要がある場合は、プロキシを使用プロパティーに正しいプロキシサーバーを設定します。
    6. 応答ファイルプロパティーに、RICOH ProcessDirectorがアプリケーション応答の保存に使用するファイルの、完全なディレクトリーパスとファイル名を設定します。
      通常、この値は${getFileName(print,xml,write)}です。
      応答がこのファイルに保存されると、ワークフロー内の他のステップが応答を処理できるようになります。
    7. SOAP要求プロパティーに、WSDLファイルのインポート時に RICOH ProcessDirectorが作成した SOAP要求を設定します。

      例えば、GetOrdersByDateSOAP要求を使用するとします。インポート時には、SOAP要求の名前の先頭に PrintShopを追加しました。 PrintShop-GetOrdersByDateを選択します。

  11. 完了したら、OKをクリックします。
  12. ワークフローを保存し、使用可能にします。

ワークフローのセットアップが完了したら、RICOH ProcessDirectorとアプリケーションの間でデータの交換をテストします。

MarcomCentral Connect機能には、 CallSOAPServiceステップが組み込まれた付属のワークフローが2つあります。

1.2.4.12.26 変換するジョブを送信するワークフローを定義する

別のデータストリームに変換するために、印刷ジョブをRICOH ProcessDirector TransformsまたはAdvanced Transformsに送信するには、データストリーム変換ステップが含まれるワークフローを定義する必要があります。

始める前に、RICOH ProcessDirectorで使用するデータストリームフォーマットと、データストリームの変換に使用する予定のプログラムを決定します。RICOH ProcessDirector Transformsでは、Advanced Transformsとは異なるステップテンプレートが使用されます。RICOH ProcessDirector Transformsを使用できるのは、AFP サポート機能がインストールされている場合だけです。

AFPサポート機能で用意されている以下のワークフローには、ジョブをRICOH ProcessDirector Transformsに送信するステップがあります。
変換
TransformJobIntoAFPステップを組み込みます。
OutputPDF
TransformJobIntoPDFステップを組み込みます。

どちらのステップも、入力データストリームおよび 変換出力データストリームプロパティーの値を調べて、どの変換方法を使用するかを決定します。

これら2つのワークフローにはDetectInputDatastreamステップテンプレートに基づくステップが含まれており、これらを使用して[入力データストリーム]プロパティーの値が決定します。このワークフローを使用して特定のファイル形式を処理するために、ワークフローに追加する際にTransformJobIntoAFPまたはTransformJobIntoPDFステップで[入力データストリーム]プロパティーのデフォルト値を設定することができます。ステップで値を設定する場合は、ワークフローからDetectInputDataStreamステップを削除することができます。

Advanced Transform機能には、OutputAFPワークフローが用意されています。このワークフローには、TransformWithAdvancedFeatureおよびDetectInputDatastreamステップテンプレートに基づくステップが含まれています。

DetectInputDatastreamステップは、ジョブの[入力データストリーム]プロパティーの値を決定します。用意されたワークフローでは、TransformWithAdvancedFeatureステップの[変換入力ストリーム]プロパティーが[現在のストリームを使用]に設定されています。この場合、変換では[入力データストリーム]プロパティーの値が変換入力ストリームとして使用されます。この結果、このワークフローはすべての入力データストリームを受け入れ、[変換出力ストリーム]プロパティーで指定されたデータストリームに変換します。この場合、その値はAFPになります。

インストールしたAdvanced Transformによっては、さまざまな入力データストリームを受け入れて、さまざまな出力データストリームを作成するようにTransformWithAdvancedFeatureステップテンプレートを構成できます。ジョブを別のデータストリームに変換する場合、ワークフローをコピーして、名前を変更し、[変換出力ストリーム]プロパティーの値を変更できます。例えば、すべての入力データストリームを受け入れてPostScriptに変換する場合、ワークフローの名前をOutputPSに変更し、[変換出力ストリーム]プロパティーの値をPSに変更できます。

変換するジョブを送信するワークフローを定義するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. TransformOutputPDFOutputAFPワークフローのいずれかを右クリックし、 コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. ワークフローに組み込まれているステップと、そこで設定されているデフォルト値を確認します。
  5. このワークフローに組み込みたいステップが他にもあれば、それらを追加します。
  6. ワークフローを保存します。

1.2.4.12.27 カラーマッピングテーブルを使用するワークフローまたはプリンターを定義する

ジョブレベルまたはプリンターレベルでジョブを印刷する場合に使用するカラーマッピングテーブルを指定できます。
  • ジョブごとにカラーマッピングテーブルを指定するには、カラーマッピングテーブルのファイル名に「カラーマッピングテーブル」ジョブプロパティーを設定します。
  • 「カラー・マッピング・テーブル」ジョブ・プロパティーの値がないジョブにプリンターが使用するカラー・マッピング・テーブルを指定するには、カラー・マッピング・テーブルのファイル名に「カラー・マッピング・テーブル」プリンター・プロパティーを設定します。

1.2.4.12.28 AFP データを PCL プリンターに印刷するワークフローを定義する

ワークフローを定義し、そのワークフローで、AFP 形式の印刷ジョブを受け入れて、その印刷ジョブを PCLOut プリンターに送信できます。PCL データを PCLOut プリンターに送信することはできません。PCL 印刷ジョブをパススループリンターに送信する必要があります。
AFP データを PCLOut プリンターに印刷するワークフローを定義するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. AFPワークフローを右クリックして、 コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. ワークフローエディターでPrintJobsステップを右クリックし、 プロパティーを選択します。
  5. スケジューリングタブで、印刷するPCLOutプリンターのスケジューリングプロパティーに適合するように 製本折りオプションジョブクラスジョブ用紙ジョブ宛先要求された位置メディア出力ビンパンチ ステープルの各プロパティーの値を変更します。その他のスケジューリングプロパティーは、構成ファイルで定義できます。
  6. 要求されたプリンターリストから PCLOut プリンターの名前を選択します。
  7. OKをクリックします。
  8. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.12.28.1 PCLOut プリンターを使用する場合の処理の懸念事項

AFP ジョブを PCLOut プリンターに送信する場合に利用可能なサポートに関する特定の制限事項があります。

PCLOut プリンターがプリンターへの送信をサポートするデータストリームは、次のものだけです。

  • PCL4
  • PCL5
  • PCL5c

注意: PCL4 は、グラフィックの印刷をサポートしません。グラフィックを印刷する必要がある場合、PCLOut プリンターが PCL5 または PCL5c を出力するように構成する必要があります。

PCLOut プリンターは、ジョブごとにジョブを変換します。以前のジョブから AFP リソース (フォント、オーバーレイ、またはページセグメント) を作成して保存することはありません。また、印刷ジョブにページオーバーレイやページセグメントが含まれる場合、他のすべてのオブジェクトが処理された後で描画されます。そのため、重なっているオブジェクトの順序が変更できないときに問題が発生することがあります。

PCLOut プリンターでは次の操作がサポートされません。

  • プリンター常駐リソースを使用する
  • あるジョブから次のジョブにプリンターリソース (フォントなど) を再利用する
  • 出力ビンを選択する
  • カスタムメディアサイズを使用する
  • BCOCA BCD2 サブセットを使用する
  • [配置]と[トリム]以外の GOCA のマッピング制御オプションを使用する
  • 前景および背景にデフォルトのカラー混合規則を使用する
  • PCL6 を生成する
  • 完全な IS/3 を使用する
  • PCLOut プリンターオブジェクトの両面プロパティー以外で指定された両面印刷を実行する
  • カラー IOCA イメージを印刷する
  • PCLOut プリンターコマンドに ${Job.Name} などの RICOH ProcessDirector 記号を使用する

PCLOut プリンターがフォントを使用する方法

サポートされる次のフォントタイプのいずれかをシステムにインストールして、PCLOut プリンターにより使用できるようにする必要があります。

  • 300 ピクセル AFP フォント
  • 相対メトリック AFP フォント
  • AFP アウトラインフォント
  • True Type/Open Type フォント

PCL 2 次はジョブの処理中に PCL プリンターに 1 文字ずつデータを転送するため、標準テキストや PCL データを確認するときと同じ方法ではこの PCL データを確認できません。その結果、一定のテキストストリングに対する出力データをスキャンできません。

PCLOut プリンターオブジェクトは、次の操作を行うことができません。

  • プリンターと通信して、ジョブが印刷を完了したかどうかを確認する
  • ジョブがプリンターに送信された後に、プリンターにフォントを照会する

サポートされるバーコード
PCLOut プリンターは、次のバーコードタイプのみをサポートします。
  • X'01' - 3-of-9 コード X'01' および X'02'
  • X'02' - MSI X'01' ~ X'09' まで
  • X'03' - UPC/CGPC、バージョン A X'00'
  • X'05' - UPC/CGPC、バージョン E X'00'
  • X'06' - UPC–Two-digit Supplemental X'00'、X'01'、および X'02'
  • X'07' - UPC–Five-digit Supplemental X'00'、X'01'、および X'02'
  • X'08' - EAN 8 (JAN 短縮を含む) X'00'
  • X'09' - EAN 13 (JAN 標準を含む) X'00'
  • X'0A' - Industrial 2-of-5 X'01' および X'02'
  • X'0B' - Matrix 2-of-5 X'01' および X'02'
  • X'0C' - インターリーブド 2-of-5 X'01' および X'02'
  • X'0D' - Codabar: modifier X'01' および X'02'
  • X'11' - Code 128: modifier X'02'、X'03’、および X’04’
  • X'16' - EAN Two-digit Supplemental X'00' および X'01'
  • X'17' - EAN Five-digit Supplemental X'00' および X'01'
  • X'18' - POSTNET: modifier X'00' ~ X'04'
  • X'1A' - Royal Mail Postal
  • X'1B' - Japan Postal
  • X'1C' - DataMatrix
  • X’1D’ - MaxiCode
  • X'1E' - PDF417
  • X’1F’ - Australia Post Bar Code、modifier X'00' ~ X'08'
  • X'20' - QR コード
  • X’21’ - Code 93
  • X'22' - USPS Four-State (Intelligent Mail): modifier X'00' ~ X'03'
  • X'23' - Royal Mail RED TAG: modifier X'00'
  • X'24' - GS1 DataBar
  • X'25' - Royal Mail Mailmark

1.2.4.12.29 文書テーブルで作成されたジョブを印刷するためのワークフロー

文書テーブルの文書から作成したジョブを印刷するには、文書からジョブを作成して印刷し、その他のすべての必要なステップを実行するためのステップを含むワークフローを定義します。ジョブの作成アクションを使用するときに、[ジョブの作成]ページの ワークフローフィールドでワークフローを選択します。
    注意:
  • 別のジョブの文書を統合して、1 つの新しいジョブを作成することはできません。3 つの異なるジョブから文書を選択し、ジョブの作成アクションを選択する場合は、3 つの新しいジョブが作成されます。

文書テーブルで作成されたジョブを処理するワークフローには、特定のステップテンプレートが含まれている必要があります。一部のステップテンプレートは基本製品に含まれ、別のステップテンプレートは文書処理機能とともにインストールされます。新しいワークフローを定義する代わりに、PrintInsert_1、PrintDocuments、SortPDF などの文書処理機能によってインストールされる提供されたワークフローのいずれかを使用できます。これらのワークフローに含まれるステップを、次の必要なステップと比較します。ワークフローに必須のステップと、ジョブを処理するために必要なステップが含まれていることを確認することが必要な場合は、ステップを追加して変更します。

文書テーブルの文書から作成されたジョブを処理するワークフローに含まれる必要があるステップは次のとおりです。

  • SetJobPropsFromTextFile

    入力ファイルに付随するテキストファイルを使用して、ジョブプロパティーを設定します。入力ダウンストリームプロパティーの値はこのステップで正しく設定する必要があります。このため、ジョブの文書のデータストリームと一致する必要があります。

    [ジョブ名]プロパティーでは、Reprint Job または ${Job.ID} のようなテキストを入力して、ジョブ番号と等しいジョブ名に設定してください。文書テーブルから作成されたジョブの入力ファイルは存在しないため、${Job.InputFile} を入力して入力ファイル名と等しいジョブ名を設定しないでください。

  • BuildAFPFromDocuments (RICOH ProcessDirector によって処理される AFP ジョブに対してのみ必要。)

    ジョブを文書から作成します。拡張 AFP 機能を使用して制御ファイルを作成する場合、このステップでその制御ファイルを使用して、文書を修正します。

  • BuildPDFFromDocuments (PDF ジョブでのみ必要)

    ジョブを文書から作成します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して制御ファイルを作成した場合、このステップはその制御ファイルを使用して文書を変更します。

  • EnableRepositioning (RICOH ProcessDirector によって処理される AFP ジョブに対してのみ必要。)

    論理ページを物理シートにマップします。

  • CreatePageRanges

    ジョブを準備し、ジョブ全体ではなく、ジョブの一部を再印刷できるようにします。

  • PrintJobs

    ジョブをプリンターに送信します。

  • RemoveJobs

    システムからジョブを除去します。

次のような文書処理機能によって提供されるステップを含め、必要に応じて他のステップをワークフローに追加できます。

  • CreateReprints
  • InsertJobs
  • ReadBarcodeData
  • 調整
  • SortDocuments
.

1.2.4.12.30 XML エレメントを文書プロパティーに変換するステップを追加する

ワークフローにApplyXSLTransformステップテンプレートに基づくステップを追加して、XMLエレメントとその属性をRICOH ProcessDirector文書プロパティーに変換できます。
文書プロパティーを操作するには、PDF Document Support機能またはAFP Support機能が必要です。
XML エレメントを文書プロパティーに変換するステップを追加するには、次の手順に従います。
  1. そのプロセスの入力になる XML ファイルを評価します。そのファイルに含まれる情報とその情報の編成について、理解していることを確認します。
    可能な場合は、その XML の提供者に XML Schema Definition (XSD) を要求します。
  2. RICOH ProcessDirector文書プロパティーの値を抽出するには、そのプロパティーの値を提供するXMLのエレメントと属性を識別します。
  3. XSLT ツール (Altova MapForce など) を使用して XSLT スタイルシートを作成します。
    XML エレメントは、プロパティー条件ファイルまたはその他のファイルの文書プロパティーに変換できます。
  4. ワークフロータブをクリックします。
  5. モデルとして使用するワークフローを右クリックし、コピーを選択します。
  6. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  7. ワークフローに組み込まれているステップと、そこで設定されているデフォルト値を確認します。
  8. ワークフロー内の、XML エレメントを文書プロパティーに変換する場所を決定します。
    XML エレメントをプロパティー条件ファイルの文書プロパティーに変換する場合、そのファイルを使用するSetDocPropsFromConditionsステップの前に ApplyXSLTransformステップを配置します。
  9. ApplyXSLTransformステップをワークフローの適切な場所に追加し、ステッププロパティーの値を次のように設定します。
    • XML 入力ファイルプロパティーには、XML ファイルのディレクトリーパスと名前を指定します。
    • XSLT ファイルプロパティーには、そのステップのために定義した XSLT スタイルシートを指定します。
    • 出力ファイルプロパティーには、RICOH ProcessDirectorが作成するファイルのディレクトリーパスと名前を指定します。

      たとえば、RICOH ProcessDirectorがジョブのスプールディレクトリーにDocPropConditions.csvファイルを作成するとします。そのためには、${getFileName(DocPropConditions,csv,write)} と指定します。 SetDocPropsFromConditionsステップの プロパティー条件ファイルプロパティーには、${getFileName(DocPropConditions,csv,read)}と指定します。

  10. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.12.31 子ジョブをグループ化する

ホットフォルダー入力装置は、バッチ方式を使用するよう構成されている場合、子ジョブを生成できます。LPD 入力装置は、印刷コマンドで複数の入力ファイルを受け取ることができます。しかし、親サーバーがLinuxのLPD入力装置では、複数の子を持つ親ジョブは作成できません。結果として、入力ファイルごとに、1つの親ジョブと1つの子ジョブが作成されます。AFP サポート機能がインストールされている場合、Download 入力装置は、Download for z/OS および AFP Download Plus から受け取る複数データセットのジョブから子ジョブを作成するか、ジョブを単一のジョブにマージできます。
どちらの方法で作成された子ジョブも、互いに独立しており、特定の順序で処理されることはありません。これらのジョブを従属ジョブのグループとして扱うために、子ジョブがワークフローを通過するときに、それらを 1 つにまとめるワークフローおよび入力装置を構成できます。

この機能をサポートするため、RICOH ProcessDirector には WaitForGroupステップテンプレートが用意されています。

子ジョブをグループ化するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 子ワークフローとして使用するワークフローを作成または更新します。
  3. グループ内のジョブすべてを必要とする処理ステップがある場合 (ジョブのグループが手動による処理を必要としているなど) は、WaitForGroup ステップテンプレートに基づくステップを組み込んでください。このステップは、グループ内のすべてのジョブを必要とするステップの直前に置いてください。
    たとえば、この手順をPrintJobsステップの直前に配置します。RICOH ProcessDirectorは、 グループ内のすべてのジョブが前のステップを完了するまで、ジョブを次のステップに移動しません。必要に応じて、いくつでも WaitForGroup ステップを組み込むことができます。
  4. ワークフローを保存し、使用可能にします。
  5. メインタブをクリックします。
  6. 入力装置ポートレットで、このタスクに使用する入力装置の名前をクリックします。
  7. 左側にあるすべてのタブを表示をクリックして、ノートブックを完全に開きます。
  8. ワークフロープロパティーを ParentNoPrint に設定します。
  9. 子ワークフロープロパティーを、 WaitForGroup ステップテンプレートに基づくステップが組み込まれているワークフローに設定します。
  10. 実行依頼ステッププロパティーを SubmitInputFiles に設定します。
  11. 入力装置がホットフォルダー装置である場合は、バッチ方式プロパティーを なし以外の値に設定し、必要に応じて他のプロパティーにも値を設定します。
  12. 拡張域にあるパターンプロパティーの値が、ジョブの要件を満たしていることを確認してください。
  13. OKをクリックします。
    注意: 入力装置が使用可能で接続されている場合は、その入力装置を使用不可にして切断するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
  14. 入力装置を選択して使用可能をクリックし、次にもう一度その入力装置を選択して 接続をクリックします。
SubmitInputFiles のステップが子ジョブを作成するとき、プロセスグループ ID およびグループ内のジョブの位置を表す番号を割り当てます。特定のプロセスグループに属するすべてのジョブを表示するには、いずれかの子ジョブを選択し、アクション グループ グループの表示の順にクリックします。RICOH ProcessDirectorは、ジョブテーブルを更新して、選択したジョブと同じグループのメンバーであるすべてのジョブを表示します。このアクションは、従来のユーザーインターフェースの場合にのみ使用可能です。

グループ内の 1 つ以上のジョブに対して実行するアクションが選択されると、RICOH ProcessDirector は、他のファイルも同様にグループに組み込むよう指示します。

また、アクション グループ グループから除去でジョブをグループから除去し、アクション グループ グループに追加でジョブをグループに追加することもできます。このアクションは、従来のユーザーインターフェースの場合にのみ使用可能です。

1.2.4.12.32 AFP ファイル内の文書を識別するステップを構成する

サンプル AFP ファイル内の索引タグに文書またはジョブプロパティーをリンクしたら、実動 AFP ファイル内の文書またはジョブプロパティーの値を決定するステップを構成する必要があります。このステップでは、プロパティーが索引タグにどのようにリンクされているのかについて情報が含まれている Visual Workbench 制御ファイル が指定されます。

プロパティーの値を計算するステップは、IdentifyDocumentsステップテンプレートに基づきます。いくつかの RICOH ProcessDirector 機能には、 IdentifyDocumentsステップを含んでいるワークフローがあります。そのような付属のワークフローを使用した場合、そのワークフロー内の IdentifyDocumentsステップを構成して、Visual Workbench 制御ファイルの名前を指定できます。以下に RICOH ProcessDirector の機能で用意されているワークフローの例を示します。

  • ReceiveInsert_I (Inserter機能により提供)
  • SortAFP
  • SortSplitAFP
  • VerifySample (Automated Verification 機能により提供)

IdentifyDocumentsステップを別のワークフローに追加する場合、以下のヒントに留意してください。

  • 同じ制御ファイルがIndexAFPステップ、 EditAFPステップ、および IdentifyDocumentsステップに使用されます。
  • IdentifyDocumentsステップは、 IndexAFPステップ(存在する場合)およびAFPファイルを更新するすべてのステップの後でなければなりません。

AFP ファイル内の文書を識別するステップを構成するには、以下の手順を実行します。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. IdentifyDocumentsステップを含むワークフローをコピーします。
  3. IdentifyDocumentsステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
  4. 必要に応じて、ウインドウの右側にあるステップのプロパティーを変更します。
  5. このステップは、前にプロパティーを索引タグにリンクしていた場合に必要です。それ以外の場合はオプションです。Visual Workbench 制御ファイルフィールドに、プロパティーの索引タグへのリンク方法に関する情報を含むVisual Workbench 制御ファイルのパスとファイル名を入力するか、またはシンボル表記を使用して参照します。RICOH Visual Workbenchは、プロパティーを索引タグにリンクしたときに、この制御ファイルを作成します。制御ファイルのデフォルトの拡張子は .ctl です。制御ファイルを指定しなかった場合は、 IdentifyDocumentsが既にAFPファイル内に存在するすべてのページグループ情報を使用して文書を識別しますが、AFPファイル内の索引タグは文書プロパティーにマップされません。
  6. 入力AFPファイルにまだ索引タグが含まれていないときに、RICOH Visual WorkbenchのAFP Indexerモードを使用する場合は、 IdentifyDocumentsステップの前に IndexAFPステップを追加します。
  7. OKをクリックします。
  8. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.12.33 AFPファイルに索引付けするステップを追加する

RICOH Visual Workbenchを使用してサンプルAFPファイル内にページグループと索引タグを作成した後、1つ以上のワークフローにステップを追加して、そのワークフローを使用する実動AFPファイル内にページグループと索引タグを作成する必要があります。このステップでは、ページグループと索引タグの定義が含まれているVisual Workbench 制御ファイルを指定します。

IndexAFPステップテンプレートをステップの基礎とすることができます。AFP Editorがインストールされている場合は、 EditAFPステップテンプレートをステップの基礎とすることができます。Whitespace Managerがインストールされている場合は、 FillWhiteSpaceステップテンプレートをステップの基礎とできます。

IndexAFPステップテンプレートに基づいたステップは、 EnableRepositioningステップの前に配置します。これは、 再印刷アクションを使用してページグループを再印刷できるようにするためです。

EditAFPステップテンプレートまたは FillWhiteSpaceステップテンプレートをステップの基礎とする場合、次のステップを使用するときは、次の位置関係を維持してステップを配置します。

  • 線データをAFPフォーマットに変換するステップの後(例えばConvertLineDataJobIntoAFPステップの後など)
  • XeroxデータをAFP形式に変換するステップの後
  • EnableRepositioningステップの前
  • AFPファイルを別の形式に変換するステップの前(例えばTransformJobIntoPDFステップの前など)
  • PrintJobsステップの前
    注意:
  • RICOH ProcessDirectorTransform Featureで作成されるAFPファイルを拡張するために、 IndexAFPステップテンプレートを使用できます。

AFPファイルに索引付けするステップを追加するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 変更するワークフローの名前をクリックします。
    ワークフローのコピーを変更する場合は、それを右クリックしてコピーを選択します。ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、 続行をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ワークフローエディターで、ウィンドウの右上隅にあるステップテンプレートをクリックします。
  5. 次のいずれかのステップテンプレートを選択します。
    • IndexAFP:このステップテンプレートは、AFPファイル内にページグループと索引タグを作成します。
    • EditAFP:このステップテンプレートは、AFPファイル内にバーコード、テキスト、非表示領域を作成する前に、ページグループと索引タグを作成できます。
    • FillWhiteSpace:このステップテンプレートは、定義済みの空白領域に実働AFPファイルのコンテンツを指定する前に、ページグループ、索引タグ、バーコード、テキスト、非表示領域を作成できます。
      注意:
    1. ページグループ、索引タグ、バーコード、非表示領域、空白の定義が、同じVisual Workbench 制御ファイルに入っている必要があります。
    2. EditAFPステップテンプレートは、AFPEditorがインストールされている場合にのみ使用可能です。
    3. FillWhiteSpaceステップテンプレートは、Whitespace Managerがインストールされている場合にのみ使用可能です。
    4. EditAFPステップテンプレートは、 IndexAFPステップと EditAFPステップを同じフェーズで連続して実行できる場合のみ選択してください。それ以外の場合は、ステップを別々に追加してください。
  6. いずれかのステップをワークフローエディターにドラッグします。
  7. ステップを他のステップに接続します。
  8. ステップを右クリックして、プロパティーを選択します。
  9. 必要に応じて、一般プロパティーを変更します。
  10. AFPをクリックします。
  11. Visual Workbench 制御ファイルフィールドに、ページグループと索引タグを作成するための定義が含まれている Visual Workbench 制御ファイルのパスとファイル名を入力します。
      注意:
    • この制御ファイルは、ConvertLineDataJobIntoAFPステップで作成された可能性のある索引オブジェクトファイルとは異なります。
    • 異なる制御ファイルを必要とする入力ファイルにワークフローを使用する場合は、制御ファイルの名前のシンボル表記を使用できます。たとえば、abc.afpxyzという2つの入力ファイルとともに、その対応する制御ファイルabc.afp.ctlxyz.ctlがあり、かつ両方の入力ファイルに同じワークフローを使用する場合は、Visual Workbench 制御ファイルフィールドで${Job.InputFile}.ctlを制御ファイルとして使用できます。${Job.InputFile}.ctlにより、RICOH ProcessDirectorは、Visual Workbench 制御ファイルの値を入力ファイルの名前に.ctl拡張子を付けた値に設定します。
  12. EditAFPステップテンプレートを選択した場合は、 先に索引付けを行うフィールドで はいを選択します。
  13. OKをクリックします。
  14. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.12.34 AFP ファイルを編集するステップを追加する

RICOH Visual Workbench を使用してサンプルAFPファイル内にバーコード、テキスト、または非表示領域を作成した後に、ワークフローにステップを追加して、そのワークフローを使用する実動AFPファイル内にバーコード、テキスト、または非表示領域を作成する必要があります。このステップでは、バーコード、テキスト、非表示領域の定義が含まれている Visual Workbench 制御ファイル に名前を付けます。
EditAFP ステップテンプレートをステップの基礎とすることができます。ステップの構成時に、同じ制御ファイルで定義されているページグループと索引タグを最初に作成することを選択できます。バーコード、テキスト、非表示領域は、最初に作成する制御ファイルで定義されたページグループまたは索引タグに依存することができます。

次のようなステップがある場合は、その説明に従ってステップを配置してください。

  • 線データをAFPフォーマットに変換するステップの後(例えばConvertLineDataJobIntoAFPステップの後など)
  • XeroxデータをAFP形式に変換するステップの後
  • AFPファイルを別の形式に変換するステップの前(例えばTransformJobIntoPDFステップの前など)
  • ページグループと索引タグを作成するように EditAFP ステップを構成する場合は、 EnableRepositioning ステップの前
  • PrintJobsステップの前
  • IndexAFP ステップテンプレートに基づくステップの後 ( [先に索引付けを行う]を使用する場合を除く)
  • バーコードのプロパティー値を変更するステップの後
    注意:
  • IndexAFPステップテンプレートで固定長ページグループを作成した場合、 EditAFPステップテンプレートを使用して、RICOH ProcessDirectorTransform Featureで作成するAFPファイルを拡張できます。

AFPファイルを編集するステップを追加するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 変更するワークフローの名前をクリックします。
    ワークフローのコピーを変更する場合は、それを右クリックしてコピーを選択します。ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、 続行をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ワークフローエディターで、ウィンドウの右上隅にあるステップテンプレートをクリックします。
  5. EditAFPステップテンプレートを選択して、ワークフローエディターにドラッグします。必要な場所にそのステップを配置します。
  6. EditAFP ステップを他のステップに接続します。
  7. ステップを右クリックして、プロパティーを選択します。
  8. 必要に応じて、一般プロパティーを変更します。
  9. AFPをクリックします。
  10. Visual Workbench 制御ファイルフィールドで、ページグループ、索引タグ、バーコード、テキスト、および非表示領域を作成するための定義が含まれている Visual Workbench 制御ファイルのパスとファイル名を入力します。
      注意:
    • 異なる制御ファイルを必要とする入力ファイルにワークフローを使用する場合は、制御ファイルの名前のシンボル表記を使用できます。たとえば、abc.afpxyzという2つの入力ファイルとともに、その対応する制御ファイルabc.afp.ctlxyz.ctlがあり、かつ両方の入力ファイルに同じワークフローを使用する場合は、Visual Workbench 制御ファイルフィールドで${Job.InputFile}.ctlを制御ファイルとして使用できます。${Job.InputFile}.ctlにより、RICOH ProcessDirectorは、Visual Workbench 制御ファイルの値を入力ファイルの名前に.ctl拡張子を付けた値に設定します。
  11. ページグループと索引タグを作成するための定義が制御ファイルに含まれている場合は、先に索引付けを行うフィールドで はいを選択できます。
      注意:
    • IndexAFP ステップと EditAFP ステップを異なるフェーズで行う場合は、 先に索引付けを行うを選択しないでください。例えば、バーコードに文書シーケンスが含まれ、ワークフローの別のステップで文書を異なる順序でソートする場合は、 IndexAFP ステップを準備フェーズに置き、 EditAFP ステップをアセンブルフェーズの作成ステップの後に置くような場合があります。
  12. 先に索引付けを行うフィールドで はいを選択した場合は、 IndexAFP ステップテンプレートに基づいたステップをワークフローから削除します。これは、 先に索引付けを行うオプションと IndexAFP ステップで提供される機能が同じであるためです( IndexAFP ステップを実行するよりも、 先に索引付けを行うフィールドで はいを選択する方が効率的です)。
  13. OKをクリックします。
  14. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.12.35 AFP ファイルの空白を埋めるステップを追加する

RICOH Visual Workbenchを使用して、サンプルAFPファイルの空白領域を定義したら、ワークフローにステップを追加して、そのワークフローを使用する実動AFPファイルの空白領域にコンテンツを埋め込む必要があります。このステップでは、空白の定義を含む Visual Workbench 制御ファイル を指定します。
FillWhiteSpace ステップテンプレートをステップの基礎とできます。このステップを構成しており、AFP Indexer または AFP Editor、あるいはこれらの両方がインストールされている場合、空白領域を埋める前に、同じ制御ファイル内で定義されるページグループ、索引タグ、バーコード、非表示領域、およびテキストを作成できます。多くの場合、空白領域は最初に作成されるページグループ、索引タグ、およびその他の項目に依存します。

次のようなステップがある場合は、その説明に従ってステップを配置してください。

  • 線データをAFP形式に変換するステップの後(例えばConvertLineDataJobIntoAFPステップの後など)
  • XeroxデータをAFP形式に変換するステップの後
  • AFPファイルを別の形式に変換するステップの前(例えばTransformJobIntoPDFステップの前など)
  • ページグループと索引タグ、テキスト、または両方を作成するように FillWhiteSpace ステップを構成する場合は、EnableRepositioning ステップの前。
  • PrintJobs ステップの前。
  • IndexAFP または EditAFP ステップテンプレートに基づくステップの後 ([先に索引付けを行う]または[先に編集する]を使用する場合を除く)。
    注意:
  • IndexAFPステップテンプレートを使用して、固定長のページグループを作成した場合は、FillWhiteSpaceステップテンプレートを使用して、RICOH ProcessDirectorTransform Featureで作成したAFPファイルの空白領域にコンテンツを埋め込むことができます。

AFPファイルの空白にコンテンツを埋め込むステップを追加するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 変更するワークフローの名前をクリックします。
    ワークフローのコピーを変更する場合は、それを右クリックしてコピーを選択します。ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、 続行をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ワークフローエディターで、ウィンドウの右上隅にあるステップテンプレートをクリックします。
  5. FillWhiteSpaceステップテンプレートを選択して、ワークフローエディターにドラッグします。必要な場所にそのステップを配置します。
  6. FillWhiteSpace ステップを他のステップに接続します。
  7. ステップを右クリックして、プロパティーを選択します。
  8. 必要に応じて、一般プロパティーを変更します。
  9. AFPをクリックします。
  10. Visual Workbench 制御ファイル フィールドに、空白の定義を含む Visual Workbench 制御ファイルのパスとファイル名を入力します。
      注意:
    • 異なる制御ファイルを必要とする入力ファイルにワークフローを使用する場合は、制御ファイルの名前のシンボル表記を使用できます。たとえば、abc.afpxyzという2つの入力ファイルとともに、その対応する制御ファイルabc.afp.ctlxyz.ctlがあり、かつ両方の入力ファイルに同じワークフローを使用する場合は、Visual Workbench 制御ファイルフィールドで${Job.InputFile}.ctlを制御ファイルとして使用できます。${Job.InputFile}.ctlにより、RICOH ProcessDirectorは、Visual Workbench 制御ファイルの値を入力ファイルの名前に.ctl拡張子を付けた値に設定します。
  11. ページグループと索引タグを作成するための定義が制御ファイルに含まれている場合は、先に索引付けを行うフィールドで はいを選択できます。
      注意:
    • IndexAFP ステップと FillWhiteSpace ステップを異なるフェーズで行う場合は、 先に索引付けを行うを選択しないでください。例えば、 IndexAFP ステップを準備フェーズに配置し、 FillWhiteSpace ステップを EditAFP ステップの後のアセンブルフェーズに配置 (または[ 先に編集する]を選択) しなければならない場合があります。
    • 先に索引付けを行うフィールドで はいを選択した場合は、 IndexAFP ステップテンプレートに基づいたステップをワークフローから削除します。これは、 先に索引付けを行うオプションと IndexAFP ステップで提供される機能が同じであるためです( IndexAFP ステップを実行するよりも、 先に索引付けを行うフィールドで はいを選択する方が効率的です)。
  12. バーコード、非表示領域、またはテキストを作成するための定義が制御ファイルに含まれている場合は、先に編集するフィールドで はいを選択します。
      注意:
    • 先に編集するフィールドは、AFP Editor がインストールされている場合にのみ適用されます。 はいを選択しても、AFP Editor がインストールされていなければ、RICOH ProcessDirector によるジョブの編集は行われません。
    • 先に編集するフィールドで はいを選択した場合は、 EditAFP ステップテンプレートに基づいたステップをワークフローから削除します。これは、 先に編集するオプションと EditAFP ステップで提供される機能が同じであるためです( EditAFP ステップを実行するよりも、 先に編集するフィールドで はいを選択する方が効率的です)。
  13. OKをクリックします。
  14. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.13 他のシステムからオブジェクトをコピーする

他のRICOH ProcessDirectorシステムのオブジェクトを再利用するには、そのシステムを使用すると、オブジェクトをエクスポートできます。オブジェクトは手動で再作成しなくても、本体のRICOH ProcessDirectorシステムにインポートできます。
エクスポートとインポートが可能なオブジェクトには、入力装置、ワークフロー、プリンター、メディアオブジェクト、通知、サーバー、ステップテンプレート、ユーザー名、グループ、位置などがあります。機能または拡張機能で追加されたオブジェクトをエクスポートまたはインポートできる場合もあります。
    重要:
  • 別のコンピューターにアップグレードする場合は、移行アシスタントを使用して、システムからシステムにオブジェクトをコピーすることをお勧めします。詳しくは、移行アシスタントを使って別のコンピューターでアップグレードする を参照してください。
  • このシステムにインストールされていない機能または拡張機能で追加されたオブジェクトはインポートしないでください。
  • 同じタイプの既存のオブジェクトと同じ名前を持つオブジェクトをインポートする前に、既存のオブジェクトが使用不可になっていることを確認します。オブジェクトが入力装置である場合は、切断されていることも確認してください。新しいオブジェクトをインポートすると、既存オブジェクトは新しいオブジェクトに一致するように更新されます。
  • 親サーバーのプロパティーに System以外の値を持つ入力装置またはプリンターをインポートするには、親サーバーが2次サーバーとして追加されていることを確認します。2次サーバーが有効になっており、1次サーバーに接続されていることを確認します。
  • Preprinted Forms Replacement機能を使用している場合は、電子フォームでメディアオブジェクトをインポートする前に、media.zipファイルをエクスポートします。ヘルプシステムの指示に従って、メディアオブジェクトを電子フォームでエクスポートします。
  • ステップリソースをインポートすると、参照するファイルはエクスポートパッケージに含まれません。ステップリソースで参照されているファイルをエクスポートシステムからインポートシステムに手動でコピーします。ステップリソースオブジェクトをインポートする前に、インポートシステムにファイルをコピーする必要があります。
    • すべてのステップリソースをインポートするには、エクスポートシステムからインポートシステムの同じディレクトリーに、/aiw/aiw1/StepResources の内容をコピーします。
    • 特定のステップリソースをインポートするには、エクスポートしたXMLファイルを開きます。エクスポートした各ステップリソースのエントリーを検索し、StepResource.Fileプロパティーを見つけます。その値で、そのステップリソースに関連付けられているRSCファイルの名前を見つけます。例えば、この値の場合、以下のようになります。
      • <property name="StepResource.File" value="{"fileName" : "/aiw/aiw1/StepResources/ 1992052c6ef44a229b8b43d77232bf53.rsc1992052c6ef44a229b8b43d77232bf53.rsc" , &quot;,"displayName" : "Ricoh_Export-2019-08-26_13-30-04.xml"}"/>

      ファイル名は、次のようになります。1992052c6ef44a229b8b43d77232bf53.rsc

      エクスポートシステムでファイルを検索し、インポートシステムの同じディレクトリーにコピーします。

  • オブジェクトは、オペレーティングシステムで実行している1次サーバーからエクスポートし、別のオペレーティングシステムで実行している1次サーバーにインポートできます。

    Windowsからオブジェクトをエクスポートし、Linuxでインポートする場合、パスまたは構成ファイルのパスを手動で更新する必要があります。

他のシステムからオブジェクトをコピーするには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで、ユーティリティー オブジェクトをインポートをクリックします。
  3. インポートするファイルフィールドでをクリックして、エクスポートされたオブジェクトのプロパティーが含まれているXMLファイルを選択します。
    このファイルのデフォルト名は Ricoh_Export_timestamp.xml です。オブジェクトをエクスポートした管理者は、このファイルに別の名前を付けることができます。
      注意:
    • 電子フォームでメディアオブジェクトをエクスポートした場合は、ファイルの名前が media.xml になります。次のディレクトリーにあります。
      • /aiw/aiw1
    ファイルは自動的に検査され、オブジェクトが評価されます。ファイル内のオブジェクトに問題がある場合は、インポートエラーと警告を一覧表示するダイアログが表示されます。ダイアログボックスを閉じると、すべてのオブジェクトがインポートするオブジェクトテーブルに表示されます。エラーまたは警告のあるオブジェクトは、アイコンでマークされます。

    インポートするすべてのファイルについて、このステップを繰り返します。追加ファイルのオブジェクトはテーブルに追加されるので、それらをすべて同時に追加できます。

  4. リスト内のオブジェクトを確認します。警告またはエラーのマークが付いたオブジェクトを選択し、詳細をクリックすると、警告またはエラーに関する追加情報が表示されます。説明の指示に従って、問題を解決します。エラーとしてマークされたオブジェクトはインポートできません。
  5. インポートするオブジェクトを選択します。
  6. オプション: 既存のオブジェクトが更新されることを防ぐには、既存のオブジェクトの選択解除をクリックします。
  7. インポートをクリックします。
    インポートボタンが無効になっている場合、選択した1つまたは複数のオブジェクトがエラーアイコンでマークされます。 エラーオブジェクトの選択解除をクリックしてそれらのオブジェクトの選択を解除し 、もう一度 インポートをクリックします。エラーのないオブジェクトがインポートされます。

    エラーオブジェクトに戻って問題を解決し、再度インポートを試みます。

    注意:
  • 資格情報オブジェクトが、ワークフロー、ステップテンプレート、入力デバイスまたはトランスミッターオブジェクトの参照として含まれている場合、同オブジェクトはインポートするファイルに含まれることがあります。インポートされた資格情報オブジェクトは、インポートされたシステムのユーザー名パスワードプロパティーの値を再入力するまで使用できません。
  • インポートされたワークフローが本システムに存在しないステップを参照している場合、RICOH ProcessDirectorはそのステップをReplacedStepという名前のプレースホルダーステップに置き換えます。元のステップ名とステップテンプレート名は、ステッププロパティーで使用できます。ReplacedStepはContinueToNextStepステップテンプレートのように動作するため、ジョブを変更せずにただ次の処理ステップに渡します。
  • オブジェクトをインポートする際に、ステップテンプレートに拡張子への参照が含まれていないというエラーメッセージが表示される場合は、お近くのリコーサポートにお問い合わせください。

1.2.4.14 カスタムプロパティーを作成/アクティベートする

既存のジョブプロパティーまたは文書プロパティーが特定のニーズを満たさない場合、仕様に合わせたカスタムプロパティーを定義することができます。これらのプロパティーをアクティベートすると、他のジョブプロパティーまたは文書プロパティーと同様に使用することができます。
重要: docCustomDefinitions.xmlファイルで定義されている文書プロパティーは再作成しないことをお勧めします。
カスタムプロパティーを作成/アクティベートするには、以下の操作を⾏います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで、オブジェクト カスタムプロパティーをクリックします。
  3. 追加をクリックします。
  4. 文書プロパティーまたは ジョブプロパティーを選択します。
  5. すべての値を設定して、カスタムプロパティーを設定します。
    カスタムプロパティーの値については、フィールド横の?ボタンをクリックしてください。
      重要:
    • データベース名の3番目のセクションは、カスタムプロパティーごとに異なる必要があります。例えば、Doc.Custom.TestJob.Custom.Testの両方を使用することはできません。Doc.Custom.Test1のように、データベース名の1つを一意の名前に変更する必要があります。
  6. ダイアログ上部のスイッチをクリックして、カスタムプロパティーをアクティベートします。
      注意:
    • 全カスタムプロパティーは、ステップ、ワークフロー、入力装置、ジョブなどで使用する前にアクティベートする必要があります。
  7. OKをクリックして、変更を保存し、ダイアログを閉じます。
    重要: カスタムプロパティーをアクティブまたは非アクティブにする場合、以下の操作を行うことをお勧めします。
    • RICOH ProcessDirectorからログアウトします。
    • ブラウザーウィンドウを更新し、ブラウザーキャッシュをクリアします。
    • RICOH ProcessDirector にログインします。
  8. テスト環境でさまざまなシナリオを使用してプロパティーをテストします。
    新しいプロパティーを、意図した使用を行う箇所で試し、意図した通りに機能するか確認することをお勧めします。
    カスタムプロパティーを非アクティブにして、設定を変更することはできますが、プロパティーの既存の使用に影響が出ます。カスタムプロパティーが非アクティブになると、カスタムプロパティーが追加されたオブジェクトへの接続はすべて失われます。カスタムプロパティーは、以前に接続されていたオブジェクトから削除されます。カスタムプロパティーに基づくコマンドや処理が、正しく機能しない可能性があります。例えば、プロパティーを使用するコネクターの規則は正しく評価されません。
    変更後、カスタムプロパティを再度アクティベートします。カスタムプロパティーを削除したオブジェクトに追加する必要があります。
注意: カスタムプロパティーを再度アクティベートしたとき:
  • このプロパティーは、削除されたジョブには追加されません。
  • このプロパティーを含むプロセスやコマンドが再度正常に機能し始めます。

1.2.4.15 カスタム値を適用する

リコーのサポート担当者がシステムのカスタマイズ用に提供する値(カスタムハーフトーン名、プリンターモデルなど)は、簡単に適用できます。

カスタム値を適用するには、以下の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでシステム 更新をクリックします。
  3. 参照をクリックして、カスタム値を含むXMLファイルを選択します。
  4. 更新するプリンターを選択します。
  5. 更新をクリックします。

1.2.4.16 RICOH ProcessDirector の AFP リソース

Advanced Function Presentation (AFP) ファイルを表示または印刷するとき、あるいは行データジョブを AFP に変換するときに、RICOH ProcessDirector ではオーバーレイ、ページセグメント、およびフォントなどの AFP リソースへの参照が頻繁に行われます。リソースがジョブとともにインラインで送信された場合は、RICOH ProcessDirector で、そのインラインリソースが使用されます。これらのリソースがジョブとともにインラインで送信されない場合、RICOH ProcessDirector は、ジョブを正しく表示、印刷、または変換できるように、これらのリソースを検出するシステム上の場所を認識している必要があります。

リソースライブラリーには、リソースアクセステーブル (RAT) を使用するライブラリーと使用しないライブラリーの 2 種類があります。リソースアクセステーブルはリソースライブラリーの索引です。索引は参照先になるライブラリーにファイルとして格納されます。カラー管理リソース (CMR) およびデータオブジェクトは、RAT を使用するリソースライブラリーに格納する必要があります。書式定義、ページ定義、オーバーレイなどの他のリソースは、RAT を使用しないリソースライブラリーに格納できます。

リソースが存在するネットワーク内のシステムに RICOH ProcessDirector がアクセスできる場合は、そのシステムに保管されているリソースを使用するように RICOH ProcessDirector を構成できます。ただし、すべてのリソースを、RICOH ProcessDirector 1 次コンピューター上のデフォルトリソースディレクトリーへ移動することをお勧めします。そのディレクトリーに保管することにより、すべての RICOH ProcessDirector コンポーネント (別のコンピューターにインストールするアプリケーション/2 次サーバーを含む) が、追加構成なしでリソースを検出できます。

デフォルトのリソースディレクトリーは /aiw/aiw1/resources (Linux) または C:\aiw\aiw1\resources (Windows) です。 RICOH ProcessDirector は、更新時にこのディレクトリーを変更しないので、更新をインストールするときにリソースを再ロードする必要がありません。

ファイルをデフォルトディレクトリーへ移動する最も簡単な方法は、FTP を使用する方法です。使用するサブディレクトリーを/aiw/aiw1/resources(Linux)またはC:\aiw\aiw1\resources(Windows)の下に作成し、FTPクライアントを使用してリソースをそのサブディレクトリーに移動します。ファイルはテキストとしてではなく、必ずバイナリーデータとして転送してください。リソースをデフォルトディレクトリーへ移動したくない場合は、システム上に別のディレクトリーを作成し、代わりにその位置へリソースを FTP 転送できます。

    注意:
  • RICOH ProcessDirector は、/usr/lpp/psf/reslib (Linux) または C:\Program Files (x86)\Ricoh\PSF\reslib (Windows) 内でリソースを検索しますが、リソースをそこへ保管することはお勧めしません。そのリソースファイルと同じ名前のリソースファイルが提供されると、そのリソースファイルを上書きする可能性があるためです。

リソースを 1 次コンピューターに移動できない場合は、リソースをそのままの位置に残しておきます。

  • Linux では、1 次コンピューター上のディレクトリーを対象コンピューターに NFS マウントします。このオプションを行うには、NFS サーバーと、各種ベンダーから入手可能なクライアントソフトウェアをインストールします。
  • Windows では、コンピューター上のフォルダーとリソースを、1 次コンピューターのネットワークドライブとしてマッピングします。このオプションを使用するには、RICOH ProcessDirector が始動するときにネットワークドライブをマップするように RICOH ProcessDirector を構成します。Windows コンピューターでのネットワークドライブのマッピングについては、RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターを参照してください。
リソースをそのままの位置に残すことの主な欠点は、リソースがリトリーブされるときに、システムにより大量のネットワークトラフィックが生成されることです。リソースの検索に必要なトラフィックが増加して時間がかかるようになると、プリンターのパフォーマンスが低下する可能性があります。

Windows 上の InfoPrint Manager から Linux 上の RICOH ProcessDirector へ移行する際、Linux では大/小文字が区別されることに注意してください。この結果、RICOH ProcessDirector は、印刷ジョブで指定された大/小文字でリソース名を探します。Windows では大/小文字が区別されないため、InfoPrint Manager で印刷されるジョブは、Windows にある実際のリソースとは異なる大/小文字でリソースを参照する可能性があります。WindowsシステムからLinuxへリソースをコピーする場合は、ジョブで指定されたリソース名と大文字/小文字が一致していることを確認してください。

印刷または変換のステップが、1 次コンピューターではなく 2 次コンピューターで実行されるように構成されている場合は、リソースが含まれているディレクトリーをその 2 次コンピューターで使用できるようにする必要があります。デフォルトでは、RICOH ProcessDirector/aiw/aiw1/resources (Linux) または C:\aiw\aiw1\resources (Windows) ディレクトリーを 1 次コンピューターから 2 次コンピューターにマウントします。他のディレクトリーを使用してリソースを保管する場合は、同様に 2 次コンピューターをそのディレクトリーへ直接 NFS マウントしなければならないことがあります。

TransformJobIntoPDF ステップテンプレートを基にしたステップを使用し、使用する RICOH AFPからPDF 変換の書式定義を指定する場合、RICOH ProcessDirector Transform および InfoPrint Transform Manager は、AFP リソースがインストールされているパスの下位のディレクトリー reslib にあるリソースのみを検索することに注意してください。これらは、他の RICOH ProcessDirector ステップに指定する AFP リソースパスを使用しません。RICOH ProcessDirector で指定した名前の書式定義が reslib ディレクトリーにあっても、RICOH ProcessDirector がアクセスする AFP リソースパスにある書式と異なる場合、RICOH ProcessDirector でファイルを表示した結果は、RICOH AFPからPDF 変換の出力を印刷した結果とは異なる場合があります。

リソースを保管する場所を決定して、そのリソースを移動するか、または適切なディレクトリーをマウントした後、RICOH ProcessDirector がそのリソースの位置を識別できるようにする必要があります。

1.2.4.16.1 RICOH ProcessDirectorがAFPリソースディレクトリーを識別できるようにする

使用しているAFPリソース(フォント、書式定義、ページセグメント、オーバーレイなど)がジョブとともにインラインで送信されず、デフォルトのリソースディレクトリーにもない場合は、そのリソースの場所をRICOH ProcessDirectorが処理時に認識できるように使用しているワークフローを構成する必要があります。また、既存のステップテンプレートとプリンターにそのディレクトリーを追加しなければならない場合があります。
使用しているAFPリソースの場所をRICOH ProcessDirectorに認識させるには、ジョブまたはプリンターの AFPリソースパスプロパティーを使用します。 AFP リソースパスプロパティーは、AFP リソースの位置を識別するディレクトリーパスに設定されています。複数のディレクトリーパスをリストする場合は、間にコロン (:) を挿入します。
    注意:
  • Windows マシンでは、マッピングされたネットワークドライブにデータまたはリソースを保管する場合、それらのデータやリソースを検索および使用できるようにシステムを構成する方法については、ソフトウェアサポートにお問い合わせください。Windowsコンピューターでのネットワークドライブのマッピングについては、RICOH ProcessDirectorインフォメーションセンターを参照してください。

コンポーネントがリソースを必要としているときは、RICOH ProcessDirector は次に示す場所を、ここに示した順に検索します。

  1. ジョブの開始時。
  2. AFP リソースパスプロパティーで指定されたパス。このプロパティーは、ワークフローで設定することも、ステップテンプレートの既定のジョブプロパティーとして設定することもできます。RICOH ProcessDirectorは、プロパティー値にリストされた順序でディレクトリーを調べます。
  3. 印刷ステップがリソースを要求する場合は、プリンターのAFPリソースパスプロパティーにリストされているパスを検索します。RICOH ProcessDirectorは、プロパティ値にリストされた順序でディレクトリーを調べます。
  4. /aiw/aiw1/resourcesまたは/usr/lpp/psf/reslib

RICOH ProcessDirector が AFP リソースディレクトリーを識別できるようにするには、次の手順に従います。

  1. 既存のワークフローを編集して、ジョブが要求する AFP リソースを RICOH ProcessDirector が検出できるようにします。
    1. ワークフロータブをクリックします。
    2. 編集するワークフローの名前をクリックします。
    3. ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
      編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
    4. ワークフローエディターで、ウィンドウの右上隅にあるステップテンプレートをクリックし、次のいずれかのステップをエディターにドラッグします。
      • ConvertLineDataJobIntoAFP
      • EnableRepositioning
      • PrintJobs
      AFP リソースパスは、これらのステップすべてに関するデフォルトジョブプロパティーの 1 つです。
    5. ステップを右クリックして、プロパティーを選択します。
    6. AFPをクリックします。
    7. AFP リソースパスプロパティーを見つけ、AFP リソースをコピーしたディレクトリー (複数可) へのパスを入力します。
        注意:
      • このプロパティーを指定するいずれかのステップでそれを変更すると、このワークフローのすべてのステップでそれが変更されます。
    8. OKをクリックします。
    9. ワークフローを保存します。
    10. このステップを、AFP ジョブを処理するすべてのワークフローについて、および将来に新規ワークフローを作成するためにコピーする可能性がある任意の提供ワークフローについて繰り返します。
  2. オプション: 新規ワークフローを作成するために将来使用する可能性があるAFP リソースパスプロパティーを既存のステップテンプレートに設定します。
    デフォルトジョブプロパティーとしてAFP リソースパスを持つステップテンプレートで提供されているものは、 ConvertLineDataJobIntoAFPEnableRepositioning、および PrintJobs のみです。これらのステップテンプレートごとに、あるいはそのステップテンプレートをコピーして作成したものがあればそのコピーについても、次の手順を実行します。
    1. ワークフロータブで、ウィンドウの右上隅にある ステップテンプレートをクリックします。
    2. 編集するステップテンプレートを右クリックして、プロパティーを選択します。
    3. AFPをクリックします。
    4. AFP リソースパスプロパティーを見つけ、AFP リソースをコピーした 1 つ以上のディレクトリーへのパスを入力します。
    5. OKをクリックします。
    6. 編集するすべてのステップテンプレートについて、このステップを繰り返します。
  3. オプション: 作成したプリンターで、AFP リソースパスプロパティーを設定します。
    このプロパティーをプリンターで設定した場合、使用されるのはジョブが印刷されるときのみであり、表示や変換されるときは使用されません。また、ワークフローで設定されたリソースパスを RICOH ProcessDirector が検索した後にのみ使用されます。

    他の AFP リソースとは別に保管されている特殊な MICR フォントやセキュアページセグメント (シグニチャーなど) が AFP リソースに組み込まれている場合は、それらのリソースを使用するジョブを印刷する可能性のあるプリンター (複数可) のAFP リソースパスプロパティーにのみ、それらの入ったディレクトリーを指定しなければならないことがあります。

    1. 左のペインで装置 プリンターをクリックします。
    2. 編集するプリンターを選択します。
    3. 使用不可をクリックします。
    4. もう一度そのプリンターを選択し、プロパティーをクリックします。
    5. AFPをクリックします。
    6. AFP リソースパスプロパティーを見つけ、AFP リソースをコピーした 1 つ以上のディレクトリーへのパスを入力します。
    7. OKをクリックします。
    8. 編集するすべてのプリンターについて、このステップを繰り返します。

1.2.4.16.2 AFP リソース拡張子の検索順序

印刷ファイルは、AFPリソースの参照に、リソースの名前(ファイルタイプ拡張子を含まない)を使用します。ただし、多くの場合、リソースファイルには拡張子が付けられています。RICOH ProcessDirector のコンポーネントがリソースを要求したときに、ジョブにインラインリソースが含まれていれば、インラインリソースが使用されます。含まれていない場合は、初めに、拡張子を除いたファイル名がリソース名に一致するファイルが検索されます。見つからない場合は、ファイル名に拡張子が次々に追加され、その新しい名前でリソースが検索されます。

拡張子は、要求されるリソースのタイプに基づいて、特定の順序でリソースファイル名に追加されます。場合によっては、別のコンポーネントが別の順序で拡張子を追加することがあります。

RICOH ProcessDirector のこれらのコンポーネントは、AFP へ変換する AFP リソース (AFP ビューアー、プリンタードライバー (PSF)、行データ) を要求します。

AFP ビューアー

AFPビューアーの構成ファイル/opt/infoprint/ippd/afpviewer/a2pxopts.cfg(Linux)C:\Program Files\Ricoh\afpviewer\a2pxopts.cfg(Windows)では、ページセグメント、オーバーレイ、書式定義、JPEGファイル、GIFファイル、TIFFファイル、文字セット、コードページ、およびコード化フォントに対して、ファイル拡張子を指定できます。ビューアーは、拡張子を指定した順序でファイルを検索します。

注意: Linux のファイル拡張子では、大文字と小文字が区別されます。

RICOH ProcessDirector とともにインストールされた構成ファイルには、リソースの拡張子を設定する次のステートメントが含まれています。

PageSegExt=*.,*.psg,*.PSG
OverlayExt=*.,*.oly,*.OLY
FormDefExt=*.,*.fde,*.FDE
JFIFEXT=*.,*.DOR,*.png, *.png,*.jfif,*.jpeg
GIFEXT=*.,*.DOR,*.png,*.png
TIFFEXT=*.,*.DOR,*.tif,*.TIF,*.tiff,*.TIFF
CHARSETEXT =*.,*.240,*.300,*.OLN,*.oln,*.Oln,*.fnt
CODEPAGEEXT =*.,*.fnt
CODEDFONTEXT =*.,*.fnt
例えば、構成ファイルはページセグメントの拡張子を拡張子なし (*.)、.psg、および .PSG に設定します。別の拡張子を使用するには、他の値をコンマで区切って追加できます。例えば、ページセグメント行を PageSegExt=*.,*.psg,*.PSG,*.300,*.600 に変更すると、拡張子なし、.psg.PSG.300、および .600 がページセグメントの拡張子としてその順序で検索されます。

行をコメントアウトするには、# を行の先頭に挿入します。

構成ファイルにリソースタイプのエントリがない場合、AFPビューアーは次の拡張子を持つファイルを検索します。

  • .jfif (JPEG ファイルの場合)
  • .png (GIF ファイルの場合)
  • .tif (TIFF ファイルの場合)
  • 拡張子なし (他のリソースタイプの場合)

プリンタードライバーと行データ変換

多くのリソースタイプに関しては、プリンタードライバーと行データ変換で、リソースタイプごとに同じファイル拡張子リストが使用され、同じ順序で検索が行われます。ただし、データオブジェクトリソースおよび、大部分のフォントリソースを検索する場合は、わずかに異なる方法が使用されます。行データ変換では、TrueType および OpenType フォントを除き、処理されるすべてのフォント関連リソースについて、同じ拡張子リストが使用されます。

下の表に、コンポーネントが各リソースタイプに関連付けるファイル拡張子、およびファイル拡張子を適用する順序がリストされています。

注意: Linux では、すべてのファイル拡張子を大文字にする必要があります。

InfoPrintAFP Resource Installer を使用して、カラー管理リソース (CMR)、データオブジェクト、True Type フォント、および Open Type フォントをインストールする場合、各オブジェクトに名前を指定します。ジョブはその名前を使用して、各オブジェクトのタイプを参照します。オブジェクトを見つけるため、RICOH ProcessDirector はリソースアクセステーブル (RAT) を含むディレクトリーを見つけるために AFP リソースパスに指定されたディレクトリーを検索します。次に、RICOH ProcessDirector では完全修飾したファイル名とリソースのディレクトリー位置を見つけるため RAT を検索します。名前が RAT にリストされていない場合は、RICOH ProcessDirector は AFP リソースパスにリストされた次の位置に移動します。

プリンタードライバーと行データ変換によってリソース名に追加されるファイル拡張子 (リソースタイプ別リスト)
AFPリソースタイプ プリンタードライバーによって追加されるファイル拡張子 行データ変換によって追加されるファイル拡張子
BCOCAオブジェクト(バーコード) ファイル拡張子なし ファイル拡張子なし
コードページ
  1. ECP
  2. ファイル拡張子なし
  3. FONT3820
  4. FONT38PP
  5. CDP
  6. FONT300
  1. ECP
  2. ファイル拡張子なし
  3. 240
  4. 300
  5. FONT300
  6. FONT3820
  7. FONT38PP
  8. CDP
  9. CFT
  10. OLN
  11. FONTOLN
  12. FIL
コード化フォント
  1. ファイル拡張子なし
  2. FONT3820
  3. FONT38PP
  4. CFT
  5. FONT300
  1. ファイル拡張子なし
  2. 240
  3. 300
  4. FONT300
  5. FONT3820
  6. FONT38PP
  7. CDP
  8. CFT
  9. OLN
  10. FONTOLN
  11. FIL
カラーマッピングテーブル
  1. ファイル拡張子なし
  2. SETUP
  3. SET
  1. ファイル拡張子なし
  2. SETUP
  3. SET
フォント文字セット、解像度 240 ピクセル
  1. ファイル拡張子なし
  2. 240
  3. FONT3820
  4. FONT38PP
  5. FIL
  1. ファイル拡張子なし
  2. 240
  3. 300
  4. FONT300
  5. FONT3820
  6. FONT38PP
  7. CDP
  8. CFT
  9. OLN
  10. FONTOLN
  11. FIL
フォント文字セット、解像度 300 ピクセル
  1. 300
  2. FONT300
  3. ファイル拡張子なし
  1. ファイル拡張子なし
  2. 240
  3. 300
  4. FONT300
  5. FONT3820
  6. FONT38PP
  7. CDP
  8. CFT
  9. OLN
  10. FONTOLN
  11. FIL
フォント、アウトライン
  1. OLN
  2. FONTOLN
  1. ファイル拡張子なし
  2. 240
  3. 300
  4. FONT300
  5. FONT3820
  6. FONT38PP
  7. CDP
  8. CFT
  9. OLN
  10. FONTOLN
  11. FIL
書式定義
  1. ファイル拡張子なし
  2. FDEF3820
  3. FDEF38PP
  4. FDE
  5. FIL
  1. ファイル拡張子なし
  2. FDEF3820
  3. FDEF38PP
  4. FDE
  5. FIL
GOCA オブジェクト (グラフィックス) ファイル拡張子なし ファイル拡張子なし
IOCA オブジェクト (IO イメージ) ファイル拡張子なし ファイル拡張子なし
MO:DCAオブジェクト
  1. ファイル拡張子なし
  2. OBJ
  3. OBJECT
  1. ファイル拡張子なし
  2. OBJ
  3. OBJECT
オーバーレイ
  1. ファイル拡張子なし
  2. OVLY3820
  3. OVLY38PP
  4. OVL
  5. OLY
  6. OVR
  1. ファイル拡張子なし
  2. OVLY3820
  3. OVLY38PP
  4. OVL
  5. OLY
  6. OVR
ページ定義 適用外
  1. ファイル拡張子なし
  2. PDEF3820
  3. PDEF38PP
  4. PDE
ページセグメント
  1. ファイル拡張子なし
  2. PSEG3820
  3. PSEG38PP
  4. PSG
  5. PSE
  1. ファイル拡張子なし
  2. PSEG3820
  3. PSEG38PP
  4. PSG
  5. PSE
セットアップデータ
  1. ファイル拡張子なし
  2. SETUP
  3. SET
  4. COMSETUP
  1. ファイル拡張子なし
  2. SETUP
  3. SET
  4. COMSETUP

1.2.4.16.3 ジョブプロパティーと AFP 書式定義

RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーには、ジョブに使用される書式定義に指定するオプションと同じものがいくつかあります。ジョブプロパティーと書式定義が競合した場合、使用される値は次の規則に従って決まります。

これらのジョブプロパティーに設定された値は、ジョブに使用される任意の書式定義 (インラインまたは外部) の値を指定変更します。

  • 両面
  • メディア
  • 出力ビン

ジョブにインライン書式定義またはメディアマップが含まれている場合、RICOH ProcessDirector はこれらのジョブプロパティーに設定されている値を無視します。ジョブが外部書式設定を使用する場合、RICOH ProcessDirector はこれらのジョブプロパティーに設定されている値を使用して、その外部書式設定に取って代わる新しい書式設定を生成します。元の外部書式に RICOH ProcessDirector が設定していないオプションが含まれている場合、RICOH ProcessDirector はそれらのオプションにデフォルト値を使用します。

  • パンチ
  • ステープル

1.2.4.16.4 カラーマッピングテーブルソースおよび出力ファイル

カラーマッピングテーブルは、ある Mixed Object Document Content Architecture (MO:DCA) 構造化フィールドから、より新しいプリンターで使用される新しいカラー構造化フィールドへの変換を定義するプリンターリソースオブジェクトです。

カラーマッピングテーブルを使用して InfoPrint 5000 などのプリンターの高輝度カラーおよび OCA カラーを調整します。カラーマッピングテーブルを使用して、InfoPrint Color 130 Plus プリンターなどのカラープリンターで高輝度カラーをより深みのあるカラーにマッピングすることもできます。カラーを白黒文書に適用するには、「AFP Architecture Reference」を使用して、カラーマッピングテーブルソースおよびオブジェクトファイルを作成する必要があります。

非カラーフィールドからカラー (古いカラー) フィールド、新しいカラーフィールドへの変換、および 新しいカラーフィールドから別の新しいカラーフィールドへの変換を定義できます。したがって、既存のアプリケーションまたは文書を変更せずに、それらに新しいカラーフィールドを使用できます。ある 1 つの文書について各種カラーマッピングを使用して、元の文書を変更せずに、さまざまな方法でカラーを使用してその文書を印刷することもできます。

cmt ユーティリティは構成ファイルからカラーマッピングテーブルを作成します。このユーティリティーを使用すると、パラメーター ColorSpace を通じて定義されたさまざまなカラーモードでカラーマッピングを作成できます。例えば、InfoPrint 5000 および InfoPrint C900 AFP などのプリンターの高輝度カラーおよび OCA カラーを調整する場合に、 高輝度値を使用できます。

サンプルの構成ファイル /usr/lpp/psf/config/cmt.cfg (Linux)C:\Program Files (x86)\InfoPrint\PSF\config\cmt.cfg (Windows) にはユーザー定義の仕様が含まれています。cmt ユーティリティーによりサンプル構成ファイルから cmtsampl という MO:DCA サンプルカラーマッピングテーブルが作成されました。

1.2.4.16.4.1 カラーマッピングテーブルの各部分

カラーマッピングテーブルは、基本部分、ソースグループのセット、およびターゲットグループの セットで構成されます。基本部分は、reset または normal のいずれかのタイプを持つカラーマッピングテーブルを識別します。

考え得る最も単純なカラーマッピングテーブルは、reset カラーマッピングテーブルです。これは、プリンターに文書内にあるカラー情報に対して変換を行わないよう指示するものです。reset カラーマッピングテーブルにはソースグループもターゲットグループもありません。その他のすべてのカラーマッピングテーブルは、ソースグループおよびターゲットグループを 少なくとも 1 つ持っています。

1.2.4.16.4.1.1 ソースグループを使用する

各ソースグループは 1 ~ 127 の識別 (ID) 番号を持っています。この番号は、ソースグループを対応するターゲットグループと突き合わせるのに使用されます。

複数の一意の ID 番号を持つことができます。または複数のソースグループを 1 つのターゲットグループにマップする場合、複数のソースグループに同じ ID 番号を使用できます。cmt ユーティリティーは、ソースとターゲットのペア を生成した後、それぞれのペアに対して、数値が増加していく、順次 ID を割り当てます。

各ソースグループを次の入力カラースペースのいずれかで分類する必要があります。

高輝度カラー
高輝度カラーは、既存文書が、カラー番号について有効なパーセントおよび陰影付けされるパーセントに関してカラーを記述する場合に使用します。カラーは、装置に依存します。例えば、ご使用のプリンターで 3 色の高輝度カラーを使用できる場合、カラー 1、2、または 3 のパーセント有効範囲およびパーセント陰影付けを指定できます。実際の色は、プリンターのセットアップによって決まります。
標準オブジェクトコンテンツ体系 (OCA)
標準 OCA は、赤、緑、青の定義済みの組み合わせを使用して、 青、赤、ピンク、マジェンタ、緑、群青 (シアン)、黄色を作成します。標準 OCA は、黒いメディア上の白、白いメディア上の黒、メディアと同じ色など、いくつかのデフォルトも定義します。メディアは、例えば、用紙でもディスプレイでもかまいません。
GOCA パターン塗りつぶし
GOCA パターン塗りつぶしは、カラーマッピングテーブルを使ってカラーにマップしたい 塗りつぶしエリアのパターンを定義します。
これらのカラースペースについての詳細は、「Mixed Object Document Content Architecture Reference」を参照してください。

カラーマッピングテーブルを使用して、例えば、次のような、マップする特定のオブジェクトタイプを選択できます。

  • オブジェクトエリア
  • IM イメージデータ
  • PTOCA データ
  • Page 表示スペース
  • GOCA データ
  • オーバーレイ表示スペース
  • BCOCA データ
  • IOCA データ (2 レベル、FS10)
  • すべての PTOCA、GOCA、BCOCA、IOCA、FS10、および IM オブジェクトデータ
  • すべてのオブジェクト、オブジェクトエリア、および表示スペース
マップしたいカラースペースおよびオブジェクトタイプを選択すると、マップしたいフィールドの正確な値を指定できます。

1.2.4.16.4.1.2 ターゲットグループを使用する

各ターゲットグループは 1 ~ 127 の識別 (ID) 番号を持っています。この番号は、ターゲットグループを対応するソースグループと突き合わせるのに使用されます。

cmt ユーティリティーは、ソースとターゲットのペア を生成した後、それぞれのペアに対して、数値が増加していく、順次 ID を割り当てます。

各ターゲットグループを次の出力カラースペースのいずれかで分類する必要があります。

  • RGB
  • CMYK
  • 高輝度
  • CIELAB
一致するソースグループで定義されたカラースペースは、このカラースペースに変換されます。使用可能な選択を決めるのはご使用の実ハードウェアです。例えば、ご使用のプリンターが高輝度カラーのみサポートする場合、ターゲットグループは 高輝度カラーを使用する必要があります。

出力カラーに正確な値を指定できます。例えば、ご使用のプリンターが 3 色の高輝度カラーをサポートする場合、ご使用のプリンターでサポートされる有効範囲パーセントおよび陰影付けパーセント付きで、カラー 1、2 または 3 を指定できます。

1.2.4.16.4.2 カラーマッピングテーブルを作成する (例)

この例では、カラーマッピングテーブルを作成して、 カラー緑の円グラフが入っている Advanced Function Presentation (AFP) ファイルを印刷します。

円グラフは、一連の横線として表示されます。「Graphics Objects Content Architecture for Advanced Function Presentation Reference」「グラフィックスプリミティブおよび属性」という章で説明しているように、これらの横線は、'0B' (11) という 16 進数を持つパターン出力プリミティブによって作成されることが分かります。

GOCA という ColorSpace ソースグループを使用しているときにこれらの横線を緑の陰影にして RGB というターゲットグループ値にマップするには、赤に小さい値 (12)、緑に大きな値 (252)、青に 50 未満の値 (42) を指定して、コントラストをはっきりと出すようにします。

  1. /usr/lpp/psf/config (Linux) C:\Program Files (x86)\InfoPrint\PSF\config (Windows) ディレクトリーに移動します。
    For Linux:
    cd /usr/lpp/psf/config
    For Windows:
    cd C:\Program Files (x86)\InfoPrint\PSF\config
  2. サンプル・カラー・マッピング・テーブル構成ファイルをお客様独自の目的に合うようカスタマイズできるファイルにコピーします。
    For Linux:
    cp cmt.cfg pie1.cfg
    For Windows:
    copy cmt.cfg pie1.cfg
  3. pie1.cfg ファイルを編集します。
    1. これらの行を BeginSourceDef: キーワードと EndSourceDef: キーワードの間に追加します。
      	ColorSpace: GOCA
      	ColorValue: 11
      	ObjectType: GOCAData
    2. これらの行を BeginTargetDef: キーワードと EndTargetDef: キーワードの間に追加します。
      	ColorSpace: RGB
      	ColorValue: 12 252 42
    3. pie1.cfg ファイルを保存します。
  4. ジョブを実行依頼して印刷する場合に使用される カラーマッピングテーブルオブジェクトファイルを作成するには、cmt ユーティリティーを実行します。
    cmt -i pie1.cfg -o pie1.set
  5. ご使用のカラーマッピングテーブルの値を検証するには、cmt ユーティリティーを再度実行します。
    cmt -i pie1.set -o pie2.cfg
  6. pie1.cfgpie2.cfg を比較します。
    ご使用のカラーマッピングテーブルの値が有効な場合、値は同じはずです。

1.2.4.17 ユーザー出口プログラムをセットアップする

RICOH ProcessDirector は、印刷前または印刷後にジョブの AFP 印刷ファイルを変更できるユーザー出口プログラムを呼び出すことができます。許可ユーザーは、RICOH ProcessDirector に用意されているサンプル出口プログラムを変更してコンパイルするか、または独自のプログラムを作成できます。RICOH ProcessDirector は、/usr/lpp/psf/exits (Linux) または C:\Program Files (x86)\Ricoh\PSF\exits (Windows) ディレクトリーにサンプルの終了プログラムを用意しています。
サンプルジョブの完了時ユーザー出口は、ジョブ統計を /Ricoh/var/psf/ (Linux) または \PSF\var\psf\ (Windows) jobcompletion.log ファイルに書き込みます。ログエントリーでは、RICOH ProcessDirectorRICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースに表示されるプリンター名に aiw1 を付加します。

ユーザー出口プログラムをセットアップするには、以下のようにします。

  1. プリンターポートレットで、ユーザー出口プログラムを割り当てるプリンターを選択します。
  2. 使用不可をクリックします。
  3. もう一度そのプリンターを選択し、プロパティーをクリックします。
  4. そのプリンターの「プロパティー」ノートブックで、出口をクリックします。
  5. 以下のプロパティーのいずれか、または両方をはいに設定することによって、プリンターが呼び出すユーザー出口プログラムのタイプを使用可能にします。
    • 入力データ出口を使用可能にする

      この出口プログラムは、RICOH ProcessDirector が AFP 印刷ファイルをプリンターに送信する前に、この印刷ファイルの内容を変更します。

    • ジョブ完了出口を使用可能にする

      この出口プログラムは、ジョブが印刷されたことをプリンターが報告した後で AFP 印刷ファイルの内容を変更します。

  6. 以下のプロパティーのいずれか、または両方に、コンパイル済みバージョンのユーザー出口プログラムの名前を指定します。
    • 入力データ出口プログラム
    • ジョブ完了出口プログラム
      注意:
    • コンパイルされたバージョンのユーザー出口プログラムが /usr/lpp/psf/bin (Linux) または C:\Program Files (x86)\Ricoh\PSF\bin (Windows) ディレクトリーにある場合は、パスを指定する必要はありません。別の場所にある場合は、プログラム名とともにパスを指定できます。パスとプログラム名を組み合わせた値の長さは、最大 255 文字です。
  7. OKをクリックします。
  8. プリンターを選択し、使用可能をクリックします。

1.2.4.18 バナーページ

バナーページは、ジョブ同士を容易に区別できるようにジョブの最初と最後に印刷されます。AFP サポート機能がインストールされている場合、AFP 印刷ジョブでは、複数部を印刷するジョブで 1 部ごとにバナーページを印刷することもできます。バナーページには、通常はジョブを識別する情報 (ジョブ ID、ファイル名、ジョブが実行依頼された時刻など) が含まれます。

1.2.4.18.1 AFP バナーページ

AFP バナーページには、ヘッダーページ、トレーラーページ、およびセパレーターページが含まれます。これらは、AFP プリンターオブジェクトに印刷される AFP 印刷ジョブととともに (組み合わせて) 使用されます。これらのバナーページの内容や外観、および印刷に使用されるフォントを変更できます。

1.2.4.18.1.1 AFP バナーページを印刷できるようにプリンターをセットアップする

RICOH ProcessDirector は AFP ジョブで、ヘッダーページ、セパレーターページ、トレーラーページなどのバナーページを印刷できます。ヘッダーページは、ジョブの最初のデータページの前に印刷されます。セパレーターページは、複数コピージョブの各コピーの間に印刷されます。トレーラーページは、ジョブの最後のデータページの後に印刷されます。
デフォルトでは、プリンターはヘッダーページのみを印刷します。

バナーページを印刷するようプリンターをセットアップするには、次の手順に従います。

  1. プリンターポートレットで、バナーページ付きでジョブを印刷するために使用するプリンターを見つけます。プリンターが使用可能になっている場合、そのプリンターを右クリックして使用不可をクリックします。
  2. プリンター名をクリックしてプロパティーノートブックを開きます。
  3. [プロパティー]ノートブックで、バナーページをクリックして、プリンターのバナーページプロパティーを表示します。
  4. 印刷するバナーページのタイプを選択するには、ヘッダーページを使用可能にするセパレーターページを使用可能にする、または トレーラーページを使用可能にするはいに設定します。
  5. バナーページのいずれかのタイプに、デフォルト以外の書式定義を使用するには、ヘッダーページ書式定義セパレーターページ書式定義、または トレーラーページ書式定義を変更して、使用する書式定義を指定します。
      注意:
    • 指定する書式定義は、次のディレクトリーのいずれかに存在していなければなりません。
      • プリンターのAFP リソースパスプロパティーが指定するディレクトリー
      • /aiw/aiw1/resources (Linux) または C:\aiw\aiw1\resources (Windows)
      • /usr/lpp/psf/reslib (Linux) または C:\Program Files (x86)\Ricoh\PSF\reslib (Windows)
    • RICOH ProcessDirector が使用するデフォルト書式定義には、バナーページでオーバーレイされたボックスパターンが組み込まれています。ボックスパターンが不要な場合は、別の書式定義を指定してください。例えば、書式定義 F1A00010 には、ボックスパターンは組み込まれていません。
  6. バナーページ上に識別用のエッジマークを印刷するには、ヘッダーページエッジマークセパレーターページエッジマーク、または トレーラーページエッジマークはいに設定します。
  7. プリンターのハードウェア特性に合わせた特殊バージョンのバナーページを印刷するには、バナーページタイプを変更します。
    注意: AFP バナーページの内容をフォーマットする構成ファイルは、縦長方向にのみ使用可能です。バナーページのプロパティーを 広いに設定しても、バナーページは横長方向には変わりません。
  8. OKをクリックします。
  9. プリンターを右クリックして、使用可能を選択します。
  10. ジョブでバナーページを印刷するようにセットアップするプリンターが他にもあれば、上記のステップを繰り返します。
注意: ヘッダーページとトレーラーページを印刷するには、ジョブのヘッダーコピーおよび トレーラーコピープロパティーが 1 以上でなければなりません。これらのジョブプロパティーの値が 0 の場合、これらのタイプのバナーページがプリンターで使用可能になっていても、プリンターは特定のジョブのヘッダーページまたはトレーラーページを印刷しません。

1.2.4.18.1.2 AFP バナーページのプロパティーを更新する

AFP プリンターに送信されるジョブの場合、banner_page_property_values.cfg 構成ファイルのバナーページが使用するプロパティーを更新できます。構成ファイルでは、バナーページに印刷できるエレメント (ジョブ、プリンター、ロードプランなどのオブジェクトのプロパティーや、システム設定、テキスト文字列など) が定義されます。サンプルの banner_page_code_page_mapping.cfgファイルは、/aiw/aiw1/samples/banner_pages/ および/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ にインストールされています。
注意: 更新によって、/aiw/aiw1/samples/banner_pages/ ディレクトリー内のファイルが上書きされることがありますが、/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ ディレクトリー内のファイルは上書きされません。サンプルファイルを /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ ディレクトリーにコピーして、コピーされたファイルですべての更新を行うことをお勧めします。
RICOH ProcessDirector によってジョブがプリンターに割り当てられると、jobnumber.banner_attributes.txt ファイルがジョブのスプールディレクトリーに生成されます。このファイルには、プロパティーノートブック名と、banner_page_property_values.cfg ファイルに含まれるすべてのプロパティーのジョブ固有の解決値が入っています。
AFP バナーページのプロパティーを更新するには、次の手順に従います。
  1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします ( aiw1がデフォルトです)。
  2. /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ に移動します。
  3. banner_page_property_values.cfg ファイルをテキストエディターで開きます。
  4. インストール済み環境での必要に応じて、項目をファイルに追加、またはファイルから削除します。
    ファイル内の 1 つの項目につき 2 つの行があります。最初の行の内容はテキスト文字列およびデータベースプロパティー名で、これらはコンマで区切られています。データベースプロパティー名は、大括弧 ([]) で囲まれます。2 行目は、最初の行をシンボル式で表したものです。例:
    • この例では、1 つのジョブプロパティーが定義されます。シンボル名は、ジョブプロパティー名と同じです。
      [Job.Copies]
      ${Job.Copies}
      
    • この例では、1 つのプリンタープロパティーが定義されます。
      [Printer.AFP.Overlay]
      ${Printer.AFP.Overlay}
      
    • この例では、1 つのシステム設定が定義されます。
      [WorkflowSystem.Transform.ServerAddress]
      ${WorkflowSystem.Transform.ServerAddress}
    • この例では、バーコードが定義されます。このバーコードの内容は、先頭のテキストストリング、2 つのジョブプロパティー、および最後のテキストストリングです。
      SO,[Job.ID],[Job.TotalSheets],2009
      ${Customer.BarCode}
      
    • この例では、ジョブに関連付けられているロードプランのプロパティーが定義されます。アンパーサンド (&) は、プロパティーがネストされていることを示します。
      &[Job.Insert.LoadPlan.ID] [LoadPlan.Media]
      ${Job.Insert.LoadPlan.ID} ${LoadPlan.Media}
    • この例では、1 つのジョブプロパティーのインスタンスが 1 つだけ定義されます。このプロパティーは、フェーズおよびステップに応じて異なる値を持つ可能性があります。この例を解決すると、結果は 1 つの値になります。
      [Job.External.Command.Prepare.RunExternalProgram]
      $[Job.External.Command.Prepare.RunExternalProgram]
    • この例では、1 つのジョブプロパティーのすべてのインスタンスが定義されます。このプロパティーは、フェーズおよびステップに応じて異なる値を持つ可能性があります。この例を解決すると、結果は複数の値になる可能性があります。
      [Job.External.Command]
      $[Job.External.Command]

    RICOH ProcessDirector によってジョブがプリンターに割り当てられ、jobnumber.banner_attributes.txt ファイルが生成されると、構成ファイルの項目が解決されます。/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/header.cfg など、個々のバナーページ構成ファイルで指定された設定に応じて、次のように項目が解決されます。

    [Job.Copies.Value]
    1
    [Job.Copies.NameAndValue]
    Job copies requested: 1
    
    [Customer.BarCode.Value]
    SO10000007112009
    [Customer.BarCode.NameAndValue]
    SO: SO Job number: 10000007 Total sheets: 11 2009: 2009
    
    &[Job.Insert.LoadPlan.ID] [LoadPlan.Media.Value]
    A4

  5. 構成ファイルを保存します。これで、このファイルに定義されたすべてのプロパティーが、AFP バナーページで使用できるようになりました。

1.2.4.18.1.3 AFP バナーページ用のコード化フォントとコードページマッピングを更新する

AFP プリンターに送信されるジョブのために、banner_page_code_page_mapping.cfg 構成ファイルを更新して、バナーページで使用するカスタムコード化フォントとコードページマッピングを追加できます。独自のコード化フォントを作成する場合は、そのフォントをこのファイルに指定して、RICOH ProcessDirector で使用できるようにします。サンプルの banner_page_code_page_mapping.cfg ファイルは、/aiw/aiw1/samples/banner_pages/ (Linux) または C:\aiw\aiw1\samples\banner_pages\ (Windows) および /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\banner_pages\ (Windows) にインストールされています。
注意: 更新によって、/aiw/aiw1/samples/banner_pages/ ディレクトリー内のファイルが上書きされることがありますが、/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ ディレクトリー内のファイルは上書きされません。サンプルファイルを /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ ディレクトリーにコピーして、コピーされたファイルですべての更新を行うことをお勧めします。

作成したコード化フォントは、次のいずれかのディレクトリーに入れて、RICOH ProcessDirector が見つけて使用できるようにする必要があります。

  • バナーページに関連付けられたジョブのAFP リソースパスプロパティーで指定されたディレクトリー
  • /aiw/aiw1/resources
  • /usr/lpp/psf/reslib
AFP バナーページ用のコード化フォントとコードページマッピングを更新するには、以下のようにします。
  1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします ( aiw1がデフォルトです)。
  2. /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ に移動します。
  3. banner_page_code_page_mapping.cfg ファイルをテキストエディターで開きます。
    番号記号 (#) で始まる行はコメントで、情報や指示が記されています。
  4. カスタムコード化フォントとコードページマッピングを、ファイルの上部近くにあるユーザー定義情報用のセクションに追加します。次の形式を使用してください。
    AFPCodedFontName=JavaCodePage
  5. 構成ファイルを保存します。これで、カスタムコード化フォントをバナーページで使用できるようになりました。
注意: 構成ファイルで定義するコード化フォントが、バナーページを印刷するプリンターの Intelligent Printer Data Stream (IPDS) 解像度をサポートしていることを確認してください。プリンターのモデルによっては、プリンターの解像度を AUTO に設定することもできます。詳しくは、プリンターの資料を参照してください。

1.2.4.18.1.4 日本語 AFP バナーページ用のコード化フォントを取得して使用する

RICOH ProcessDirector では、日本語の 2 バイト文字セット (DBCS) 文字を使用する AFP バナーページがサポートされています。日本語 DBCS-coded フォントは、RICOH ProcessDirector に付属の CD からインストールできます。
日本語の AFP バナーページ用コード化フォントを取得して使用するには、次の手順に従います。
  1. 1 次コンピューターでこれらの CD からフォントをインストールします。
    AFPアウトラインフォント(LCD4-5683)
    これらのフォントは、LinuxおよびWindowsで使用できます。このセットには、日本語、韓国語、中国語 (簡体字)、および中国語 (繁体字) のフォントが含まれています。
    WorldType フォント (LCD4-5684)
    これらは、Microsoftユニコード形式のOpenTypeおよびTrueTypeのフォントです。
  2. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします ( aiw1がデフォルトです)。
  3. インストールしたフォントの資料を調べて、使用する日本語 DBCS-coded フォントまたはその他のフォントのインストール場所を探します。例えば、XZAE26F を探してください。
  4. 日本語文字の入ったバナーページの印刷元となる RICOH ProcessDirector 1 次コンピューター上のディレクトリー/usr/lpp/psf/reslib に、DBCS-coded フォントをコピーします。
  5. /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ に移動します。
  6. banner_page_code_page_mapping.cfg ファイルをテキストエディターで開きます。コピーしたコード化フォントを対応する Java コードページにマップします。日本語 DBCS-coded フォントの多くは、IBM930 または IBM939 コードページにマップされます。例えば、次のマッピングを追加してください。
    XZE26F=IBM939
  7. 構成ファイルを保存します。
  8. 日本語文字の入った AFP バナーページをサポートするように更新する制御ファイルを判別します。その制御ファイル内で、日本語 DBCS-coded フォントを使用する必要がある行を更新してください。また、前のフィールドで 1 バイトコード化フォントの項目も変更する必要があります。その 1 バイトコード化フォントでは、DBCS-coded フォントのコードページのサブセットである EBCDIC コードページを使用する必要があります。例えば、次のように行を変更してください。
    Field301 Class;JobTicketField;[Job.Class.NameAndValue];X0PCLR12;;4.50;3.34375;0
    この行を次のように変更します。
    Field301 Class;JobTicketField;[Job.Class.NameAndValue];X0CR51;XZE26F;4.50;3.34375;0
  9. 構成ファイルを保存します。これで、日本語フォントの入ったバナーページを印刷できるようになりました。
注意: バナーページを印刷するプリンターが DBCS 文字をサポートしている必要があります。

1.2.4.18.1.5 AFP バナーページの外観を変更する

プリンターが AFP バナーページを印刷するようにセットアップされている場合、それぞれのジョブは、ジョブのバナーページがどのように見えるかを指定する必要があります。制御ファイルは、バナーページの外観を定義します。制御ファイルはワークフローごとに設定できますが、システム内では個々のジョブのバナーページ制御ファイルを変更することもできます。
RICOH ProcessDirector には、さまざまなタイプの AFP バナーページ用に 12 個の制御ファイルが用意されています。この制御ファイルのセットには、バナーページのタイプ (ヘッダー、セパレーター、およびトレーラー) ごとに 1 つの構成ファイルが含まれます。また汎用、狭幅フォーマット、広幅フォーマット、インパクトプリンターという 4 つのプリンターハードウェア構成の制御ファイルが含まれています。

この制御ファイルは、1 次コンピューターの/aiw/aiw1/samples/banner_pages/ にインストールされています。制御ファイルは、RICOH ProcessDirector に用意されている AFP コード化フォントを使用します。制御ファイルはそのまま使用できますが、必要に応じて変更することもできます。

注意: RICOH ProcessDirector では、AFP バナーページで使用する独自のコード化フォントを指定することもできます。独自のコード化フォントを使用する場合は、この操作を行う前に、関連するタスクにあるコード化フォントのマッピングに関する情報を確認してください。

AFP バナーページの外観を変更するには、次の手順に従います。

  1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします ( aiw1がデフォルトです)。
  2. /aiw/aiw1/samples/banner_pages/ に移動します。
  3. 編集する制御ファイルを決定し、 /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ ディレクトリーにコピーします。
    注意: 更新によって、/aiw/aiw1/samples/banner_pages/ ディレクトリー内のファイルが上書きされることがありますが、/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ ディレクトリー内のファイルは上書きされません。サンプルファイルを /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ ディレクトリーにコピーして、コピーされたファイルですべての更新を行うことをお勧めします。
  4. コピーした制御ファイルをテキストエディターで開きます。
    アスタリスク (*) で始まる行はコメントで、情報や指示が記されています。バナーページで印刷する情報および情報の配置を制御する行には、次の形式を使用してください。
    FieldX FieldName;FieldType;[TicketKey];CodedFontForSingleByteChars;
    CodedFontForDoubleByteChars;InchesFromLeft;InchesFromTop;Rotation
    フィールド ID に続く行のフィールドはすべて、セミコロン (;) で区切ります。CodedFontForDoubleByteChars フィールドを除き、行内のどのフィールドも省略することはできません。

    次に、バナーページのテキストストリングと値に関する、さまざまなバナーページ項目の例を示します。

    Field304 Customer;JobTicketField;[Job.CustomerName.NameAndValue];X0CR5M;XZE26F; 4.50;4.234375;0
    または
    Field304 Customer;JobTicketField;[Job.CustomerName.NameAndValue];X0PCLR12;; 4.50;4.234375;0
    
    Field402 PrintDate;ExitData;ExtDate;X0CR5M;XZE26F;2.250;6.34375;0
    Field510 Dept1234;Literal;Department 1234 statistics;X0CR5M;XZE26F;2.55;2.234375;0

    注意: また、数値を使用するプロパティーについては、バナーページにバーコードを含めることもできます。制御ファイルでのバーコード項目のフォーマットが異なるため、AFP バナーページ上にバーコードを指定するのは別のタスクになります。関連するタスクのリンクを参照してください。
  5. 変更された制御ファイルを保存します。
これで、ヘッダーページ構成ファイルトレーラーページ構成ファイル、または セパレーターページ構成ファイルプロパティーを、作成または編集した制御ファイルを参照するようワークフローまたは個々のジョブに設定できます。
  • ワークフローでは、これらのプロパティーは PrintJobs ステップで設定されます。
  • 個別のジョブでは、これらのプロパティーはジョブの[プロパティー]ノートブックのバナーページタブで設定されます。

1.2.4.18.1.6 AFP バナーページにバーコードを印刷する

ジョブプロパティー、プリンタープロパティー、およびシステム設定の値を表すバーコードをバナーページに印刷できます。AFP プリンターに送信されるジョブの場合、 /aiw/aiw1/samples/banner_pages/ および/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ にインストールされる制御ファイル(header.cfgなど) にある項目を追加または変更することで、バーコードを印刷するように RICOH ProcessDirectorを構成します。
注意: 更新によって、/aiw/aiw1/samples/banner_pages/ ディレクトリー内のファイルが上書きされることがありますが、/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ ディレクトリー内のファイルは上書きされません。サンプルファイルを /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ ディレクトリーにコピーして、コピーされたファイルですべての更新を行うことをお勧めします。

この手順を開始する前に、AFP バナーページの外観を変更する方法を理解する必要があります。

バーコードを AFP バナーページに印刷するには、次の手順に従います。
  1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします ( aiw1がデフォルトです)。
  2. /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ に移動します。
  3. バーコード情報を追加または変更する制御ファイルを決定し、テキストエディターで開きます。

    RICOH ProcessDirector にバーコードを AFP バナーページに印刷させるための行は、次のような形式になります。

    FieldX FieldName;FieldType;[key];;;InchesFromLeft;InchesFromTop;Rotation;BarcodeType;
    Height;Modifier;Asterisk;HRI;ModuleWidth;WideNarrowRatio;RowSize;NumberOfRows
    フィールド ID に続く行のフィールドはすべて、セミコロン (;) で区切ります。ModuleWidthWideNarrowRatioRowSize、および NumberOfRows の各フィールドを除き、どのフィールドも省略することはできません。

    バナーページ制御ファイル内のバーコード項目の例を次に示します。

    Field2 Barcode;JobTicketField;[JobID];;;2.25;1.0;0;3of9;0.625;1;no;none;;;;
    
    Field100 Barcode2;JobTicketField;[Job.ID.Value];;;0.950;8.35;0;3of9;0.625;1;no;below;;;;;

  4. 制御ファイルを保存します。

このプリンターにジョブを送信するとき、ヘッダーページ構成ファイルセパレーターページ構成ファイル、および トレーラーページ構成ファイルの各プロパティーに正しい構成ファイルが指定されていることを確認します。ワークフローまたはそのジョブ自体で、ジョブデフォルトとしてこれらの値を設定できます。

1.2.4.18.2 PDFバナーページ

PDF ジョブとともに、PDF ヘッダーページとトレーラーページを使用できます。別のデータストリームのジョブとともに使用することもできますが、プリンターが PDF ファイルの印刷をサポートしている場合に限ります。PDFバナーページの内容や外観、および印刷に使用されるフォントを変更できます。

バナーページ付きのPDF 2.0ファイルを印刷する場合、ファイルは、バナーページに必要なPDF 1.7形式に変換されます。

1.2.4.18.2.1 PDFバナーページを印刷できるようにRicoh PDFプリンターまたはカスタムPDFプリンターをセットアップする

RICOH ProcessDirectorは、Ricoh PDFプリンターまたはカスタムPDFプリンターに送信されたジョブに対して PDFヘッダーページとトレーラーページを印刷できます。ヘッダーページは、ジョブの最初のデータページの前に印刷されます。トレーラーページは、ジョブの最後のデータページの後に印刷されます。
PDF バナーページを印刷するように Ricoh PDF プリンターまたはカスタム PDF プリンターをセットアップするには、次の手順に従います。
  1. プリンターポートレットで、PDFバナーページ付きでジョブを印刷するために使用する Ricoh PDFプリンターまたはカスタムPDFプリンターを検索します。プリンターが使用可能になっている場合、そのプリンターを右クリックして使用不可をクリックします。
  2. プリンター名をクリックして、プロパティーノートブックを開きます。
  3. バナーページタブをクリックして、プリンターのバナーページプロパティーを表示します。
  4. 必要なバナーページがプリンターで有効になっていることを確認します。
    • ヘッダーページを使用する場合は、ヘッダーページを使用可能にするプロパティーを はいに設定します。
    • トレーラーページを使用する場合は、トレーラーページを使用可能にするプロパティーを はいに設定します。
  5. バナーページを PDF 印刷ファイルにマージプロパティーと バナーページ給紙トレイプロパティーに値を設定します。
  6. OKをクリックします。
  7. プリンターを右クリックして、使用可能を選択します。
  8. ジョブでバナーページを印刷するようにセットアップする Ricoh PDF プリンターまたはカスタム PDF プリンターが他にもあれば、上記のステップを繰り返します。
    注意:
  • ヘッダーページとトレーラーページを印刷するには、ジョブのヘッダーコピープロパティーと トレーラーコピープロパティーの値が 1 以上である必要があります。これらのジョブプロパティーの値が 0 の場合、これらのタイプのバナーページがプリンターで使用可能になっていても、プリンターは特定のジョブのヘッダーページまたはトレーラーページを印刷しません。
  • Ricoh PDFプリンターまたはカスタムPDFプリンターがアプリケーションサーバー上にある場合は、そのジョブのヘッダーページ構成ファイルトレーラーページ構成ファイルのプロパティー値を変更する必要があります。これらのプロパティーでは、1次コンピューター上の/aiwディレクトリーへの接続にアプリケーションサーバーが使用するドライブ文字を指定する必要があります。例えば、アプリケーションサーバーは Z: を使用して接続します。1 次コンピューターのヘッダーページ構成ファイルへのファイルパスは、/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/header.jrxml です。この値は、Z:\aiw1\control_files\banner_pages\header.jrxml を指定する必要があります。
  • ジョブとそのバナーが一緒に印刷されるようにするには、バナーページを PDF 印刷ファイルにマージプロパティーを はいに設定します。このプロパティーを いいえに設定すると、同時にプリンターに送信された別のジョブが、ジョブとそのバナーページの間に印刷される可能性があります。
  • 面、メディアとステープルのページ例外を含むジョブの場合は、バナーページをPDF印刷ファイルにマージプロパティーを はいに設定できます(プリンターがこれらのページ例外をサポートする場合)。JDF ジョブチケットに、パンチや製本など他のフィニッシングオプションがある場合は、このプロパティーを いいえに設定します。
  • バナーページ付きのPDF 2.0ファイルを印刷する場合、ファイルは、バナーページに必要なPDF 1.7形式に変換されます。

1.2.4.18.2.2 PDFバナーページを印刷できるようにパススループリンターをセットアップする

RICOH ProcessDirectorc は、パススループリンターに送信されたジョブに対して PDF ヘッダーページまたはトレーラーページを印刷できます。ヘッダーページは、ジョブの最初のデータページの前に印刷されます。トレーラーページは、ジョブの最後のデータページの後に印刷されます。
PDF バナーページを印刷するようにパススループリンターをセットアップするには、次の手順に従います。
  1. プリンターポートレットで、PDF バナーページ付きでジョブを印刷するために使用するパススループリンターを見つけます。プリンターが使用可能になっている場合、そのプリンターを右クリックして使用不可をクリックします。
  2. プリンターのプロパティーノートブックを開くには、プリンター名をクリックします。
  3. バナーページタブをクリックして、プリンターのバナーページプロパティーを表示します。
  4. 適切なバナーページを使用可能にします。
    • ヘッダーページを使用する場合は、ヘッダーページを使用可能にするプロパティーを はいに設定します。
    • トレーラーページを使用する場合は、トレーラーページを使用可能にするプロパティーを はいに設定します。
  5. バナーページを PDF 印刷ファイルにマージプロパティーの値を指定します。
    いいえを選択する場合は、[全般]タブで プリンターコマンドプロパティーを更新して、複数の lpr コマンドを含めます。lpr コマンドは、ジョブに 1 つ、使用可能にするバナーページのタイプごとに 1 つずつ含める必要があります。ページを印刷する順序でコマンドを入力します。たとえば、ヘッダーページ、PDFジョブ、トレーラーページを印刷するには、次のコマンドを使用します。

    lpr -P printerName ${getFileName(header,pdf,read)} && lpr -P printerName ${getCurrentFile(pdf)} && lpr -P printerName ${getFileName(trailer,pdf,read)}

  6. OKをクリックします。
  7. プリンターを右クリックして、使用可能を選択します。
  8. ジョブでバナーページを印刷するようにセットアップするパススループリンターが他にもあれば、上記のステップを繰り返します。
    注意:
  • PDF データストリームをサポートするプリンターでのみ、これらのバナーページを印刷できます。
  • ヘッダーページとトレーラーページを印刷するには、ジョブのヘッダーコピープロパティーと トレーラーコピープロパティーの値が 1 以上である必要があります。これらのジョブプロパティーの値が 0 の場合、これらのタイプのバナーページがプリンターで使用可能になっていても、プリンターは特定のジョブのヘッダーページまたはトレーラーページを印刷しません。
  • プリンターコマンドでヘッダーページまたはトレーラーページを要求する場合は、ヘッダーコピープロパティーまたは トレーラーコピープロパティーの値に 1以上が設定されていないと、そのジョブは正しく印刷されません。
  • ジョブとそのバナーが一緒に印刷されるようにするには、バナーページを PDF 印刷ファイルにマージプロパティーを はいに設定します。このプロパティーを いいえに設定すると、同時にプリンターに送信された別のジョブが、ジョブとそのバナーページの間に印刷されることがあります。
  • バナーページ付きのPDF 2.0ファイルを印刷する場合、ファイルは、バナーページに必要なPDF 1.7形式に変換されます。

1.2.4.18.2.3 PDFバナーページを印刷できるようにワークフローをセットアップする

PDFバナーページを印刷するように、既存のワークフローを更新するか、新しいワークフローを作成できます。
PDFバナーページを印刷するようワークフローをセットアップするには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. PDFジョブを処理する既存のワークフローを右クリックして、コピーを選択します。ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、 続行をクリックします。既存のワークフローが適切でない場合は、次の手順に従います。
    1. PDFワークフローを右クリックして、 コピーを選択します。
    2. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
    3. 新しいワークフローでPDFジョブを処理しない場合は、CountPagesステップを右クリックして 削除を選択します。 DetectInputDataStreamステップを RunExternalProgramステップに接続します。 CreatePageRangesステップを右クリックして、 削除を選択します。 RunExternalProgramステップを PrintJobsステップに接続します。
      新しいワークフローでPDFジョブを処理する場合は、これらのステップを削除しないでください。これらのステップは、PDFジョブ内の特定の範囲のページを再印刷するのに必要です。
    4. 新しいワークフローがPDFジョブを処理し、このステップテンプレートにジョブを割り当てているホットフォルダーの.zipファイルの作成プロパティーが はいに設定されている場合は、ワークフロー内のPDF入力を期待する最初のステップ(例えば、 EnableRepositioningCreatePageRangesPrintJobs)の前に、 BuildPDFFromZIPステップテンプレートに基づくステップを追加します。プロパティーを更新します。
  3. PrintJobsステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
  4. 印刷するプリンターのスケジューリングプロパティーに適合するように製本折りオプションジョブクラスジョブ用紙ジョブ宛先要求された位置メディア出力ビンパンチステープルの各プロパティーの値を変更します。
  5. バナーページの印刷コピーのプロパティーの値を必要に応じて変更します。
    • ヘッダーコピー

      ジョブの前に1ページまたはそれ以上のヘッダーページを印刷する場合は1またはそれより大きい数字を設定し、ヘッダーページを省略する場合は0を設定します。

    • トレーラーコピー

      ジョブの後に1ページまたはそれ以上のトレーラーページを印刷する場合は1またはそれより大きい数字を設定し、トレーラーページを省略する場合は0を設定します。

    • セパレーターコピー

      この値は無視されます。アプリケーションサーバーまたは1次サーバーに定義されたプリンターは、セパレーターページの印刷をサポートしません。

  6. バナーページの構成ファイルのプロパティーの値を必要に応じて変更します。ヘッダーページ構成ファイルプロパティーと トレーラーページ構成ファイルプロパティーのデフォルト値は、AFPバナーページの構成ファイルを示します。

    アプリケーションサーバーで定義されたプリンターのヘッダーページとトレーラーページのために、提供されている構成ファイルを使用するには、プリンターを実行しているアプリケーションサーバーのドライブ名とヘッダーとトレーラーの構成ファイルへのパスを指定する必要があります。例えば、アプリケーションサーバーは Z: を使用して、1 次コンピューターの /aiw ディレクトリーに接続します。1 次コンピューターの構成ファイルへのファイルパスは、/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/header.jrxml および /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/trailer.jrxml です。次のように値を変更します。

    • ヘッダーページ設定ファイルZ:\aiw1\control_files\banner_pages\header.jrxml
    • トレーラーページ設定ファイルZ:\aiw1\control_files\banner_pages\trailer.jrxml

    パススループリンターのヘッダーページとトレーラーページのために、提供されている構成ファイルを使用するには、これらの値を次のように変更します。

    • ヘッダーページ設定ファイル/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/header.jrxml
    • トレーラーページ設定ファイル/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/trailer.jrxml

  7. OKをクリックします。
  8. ワークフローを保存します。

1.2.4.18.2.4 PDFバナーページを書式設定する

RICOH ProcessDirector が生成してプリンターに送信する PDF バナーページの形式を変更できます。

PDFバナーページでは、JRXMLフォーマットで設定ファイルを使用します。RICOH ProcessDirectorではJRXMLサンプルファイルを提供しますが、代わりにカスタマイズされたファイルを使用できます。Jaspersoft® Studioアプリケーションは、JRXMLファイルの作成を支援するオープンソースソフトウェアです。https://community.jaspersoft.com/project/jaspersoft-studioからJaspersoft Studioをダウンロードし、サポートされている任意のワークステーションにアプリケーションをインストールできます。

JRXMLファイルを作成した場合、それを1次コンピューターの/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ディレクトリーにコピーし、プリンターに送信されるジョブで新しいファイルを使用するように、それらの ヘッダーページ構成ファイルプロパティーと トレーラーページ構成ファイルプロパティーを更新します。

    注意:
  • JRXMLファイルで特定のフォントを使用する場合は、そのフォントがサーバーで使用可能であることを確認してください。

    特定のフォントが使用できない場合は、互換性のあるフォントを見つけて、代わりにそれを使用するようにJRXMLを更新します。たとえば、DejaVuフォントをインストールしていて、Lucida Sansと互換性のあるフォントが必要な場合は、コマンドプロンプトを開き、次のように入力します。

    fc-match "Lucida Sans"

    JRXMLを互換性のあるフォントで更新します。

1.2.4.18.2.5 PDFバナーページを印刷できるようにKodak PDFプリンターをセットアップする

Kodak PDFプリンターは、ジョブのPDFヘッダーページとトレーラーページを印刷できます。ヘッダーページは、ジョブの最初のデータページの前に印刷されます。トレーラーページは、ジョブの最後のデータページの後に印刷されます。
PDFバナーページを印刷するようにKodak PDFプリンターをセットアップするには、次の手順に従います。
  1. プリンターポートレットで、PDFバナーページ付きでジョブを印刷するために使用するKodak PDFプリンターを見つけます。プリンターが使用可能になっている場合、そのプリンターを右クリックして使用不可をクリックします。
  2. プリンター名をクリックしてプロパティーノートブックを開きます。
  3. バナーページタブをクリックして、プリンターのバナーページプロパティーを表示します。
  4. 必要なバナーページがプリンターで有効になっていることを確認します。
    • ヘッダーページを使用する場合は、ヘッダーページを使用可能にするプロパティーを はいに設定します。
    • トレーラーページを使用する場合は、トレーラーページを使用可能にするプロパティーを はいに設定します。
  5. バナーページを PDF 印刷ファイルにマージプロパティーと バナーページ給紙トレイプロパティーに値を設定します。
  6. OKをクリックします。
  7. プリンターを右クリックして、使用可能を選択します。
  8. ジョブでバナーページを印刷するようにセットアップするKodak PDFプリンターが他にもあれば、上記の手順を繰り返します。
    注意:
  • ヘッダーページとトレーラーページを印刷するには、ジョブのヘッダーコピープロパティーと トレーラーコピープロパティーの値が 1 以上である必要があります。これらのジョブプロパティーの値が 0 の場合、これらのタイプのバナーページがプリンターで使用可能になっていても、プリンターは特定のジョブのヘッダーページまたはトレーラーページを印刷しません。
  • ジョブとそのバナーが一緒に印刷されるようにするには、バナーページを PDF 印刷ファイルにマージプロパティーを はいに設定します。このプロパティーを いいえに設定すると、同時にプリンターに送信された別のジョブが、ジョブとそのバナーページの間に印刷されることがあります。
  • ジョブにジョブレベルのステープルが含まれている場合は、ジョブがステープルされるようにヘッダーページとトレーラーページはマージされません。
  • 面とメディアのページ例外を含むジョブの場合は、バナーページをPDF印刷ファイルにマージプロパティーを はいに設定できます(プリンターがそのようなページ例外をサポートする場合)。ジョブにパンチなど他の仕上げオプションがある場合は、プロパティーを いいえに設定します。Postscriptを使用している場合は、このプロパティーを いいえに設定します。
  • バナーページ付きのPDF 2.0ファイルを印刷する場合、ファイルは、バナーページに必要なPDF 1.7形式に変換されます。

1.2.4.18.2.6 PDFバナーページを印刷できるようにXerox PDFプリンターをセットアップする

Xerox PDFプリンターは、ジョブのPDFヘッダーページとトレーラーページを印刷できます。ヘッダーページは、ジョブの最初のデータページの前に印刷されます。トレーラーページは、ジョブの最後のデータページの後に印刷されます。
PDFバナーページを印刷するようにXerox PDFプリンターをセットアップするには、次のようにします。
  1. プリンターポートレットで、PDFバナーページ付きでジョブを印刷するために使用するXerox PDFプリンターを見つけます。プリンターが使用可能になっている場合、そのプリンターを右クリックして使用不可をクリックします。
  2. プリンター名をクリックしてプロパティーノートブックを開きます。
  3. バナーページタブをクリックして、プリンターのバナーページプロパティーを表示します。
  4. 必要なバナーページがプリンターで有効になっていることを確認します。
    • ヘッダーページを使用する場合は、ヘッダーページを使用可能にするプロパティーを はいに設定します。
    • トレーラーページを使用する場合は、トレーラーページを使用可能にするプロパティーを はいに設定します。
  5. バナーページを PDF 印刷ファイルにマージプロパティーと バナーページ給紙トレイプロパティーに値を設定します。
  6. OKをクリックします。
  7. プリンターを右クリックして、使用可能を選択します。
  8. ジョブでバナーページを印刷するようにセットアップするXerox PDFプリンターが他にもあれば、上記の手順を繰り返します。
    注意:
  • ヘッダーページとトレーラーページを印刷するには、ジョブのヘッダーコピープロパティーと トレーラーコピープロパティーの値が 1 以上である必要があります。これらのジョブプロパティーの値が 0 の場合、これらのタイプのバナーページがプリンターで使用可能になっていても、プリンターは特定のジョブのヘッダーページまたはトレーラーページを印刷しません。
  • ジョブとそのバナーが一緒に印刷されるようにするには、バナーページを PDF 印刷ファイルにマージプロパティーを はいに設定します。このプロパティーを いいえに設定すると、同時にプリンターに送信された別のジョブが、ジョブとそのバナーページの間に印刷されることがあります。
  • ジョブにジョブレベルのステープルが含まれている場合は、ジョブがステープルされるようにヘッダーページとトレーラーページはマージされません。
  • 片面、メディア、ステープルのページ例外を含むジョブの場合は、バナーページをPDF印刷ファイルにマージプロパティーを はいに設定できます(プリンターがそのようなページ例外をサポートする場合)。ジョブに他の仕上げオプションがある場合は、プロパティーを いいえに設定します。
  • バナーページ付きのPDF 2.0ファイルを印刷する場合、ファイルは、バナーページに必要なPDF 1.7形式に変換されます。

1.2.4.19 Eメールおよび進行状況の最新情報

SendEmailステップまたは通知オブジェクトを使用して、ジョブの処理中に E メールを送信できます。

ジョブがSendEmailステップに到達すると E メールが送信されます。 このとき、添付ファイルとしてジョブまたはジョブの一部を含めることができます。E メールには、システムを通じて、ジョブの進行状況に関する更新情報を含めることができます。

入力装置、ジョブ、またはプリンターのステータスをユーザーに通知する特定の入力装置、ジョブイベント、またはプリンターイベントが発生すると、通知オブジェクトは E メールを送信します。

1.2.4.19.1 処理中にEメールを送信するよう構成する

ワークフローのステップとしてEメールを送信するように、または、入力装置、プリンター、またはジョブイベントが発生したときにEメール通知を送信するようにRICOH ProcessDirectorを設定できます。
EmailDocumentsステップを使用するには、PDF文書サポート機能をインストールする必要があります。 EmailDocumentsステップを使用して、個々の文書を添付してEメールを送信できます。

RICOH ProcessDirectorでEメールを送信するには、Eメールサーバーがインストールおよび構成されている必要があります。

Eメールの送信を構成するには、次の手順に従います。
  1. SMTPサーバーに関する次の情報を収集します。
    • ネットワークIPアドレスまたは完全修飾ホスト名
    • TCPポート番号(SMTPの標準ポートは25です)
    • セキュリティーのタイプ(SSL、TLS、なし)およびセキュア接続で使用するTCPポート
        注意:
      • RICOH ProcessDirectorは、証明書認証のないSSL v3およびTLS v1.2接続をサポートしています。
  2. SMTPサーバーがユーザーIDとパスワードを必要とする場合は、RICOH ProcessDirectorでSMTPサーバーにログインしてEメールを送信できるように、SMTPサーバーでユーザーIDとパスワードを作成します。
  3. 以前のステップの情報を使用して、SMTPサーバー用にRICOH ProcessDirectorのシステムプロパティーを構成します。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインで設定 システムをクリックします。
    3. Eメール/SMTPセクションで、RICOH ProcessDirectorがSMTPサーバーとの通信に使用する全ての SMTPおよび Eメールプロパティーの値を定義します。
        注意:
      • また、SMTPサーバータイププロパティーが SendEmailまたは EmailDocumentsステップテンプレートに対して 代替に設定されている場合、SMTPサーバーとの通信に 代替SMTPプロパティーを使用することもできます。Eメール通知に 代替SMTPプロパティーは使用できません。
これで、SendEmailまたは EmailDocumentsステップテンプレートをワークフローに追加して、ジョブの処理中にさまざまな時点でEメールを送信できます。また、通知オブジェクトを定義して、入力装置、プリンター、またはジョブのイベントが発生した場合にEメールを送信できます。

1.2.4.19.2 ジョブ処理中にファイルをEメールで送信する

SendEmailステップテンプレートを使用して、ジョブ、ジョブのページ範囲、またはその他のファイルをジョブのワークフローの一部としてEメールでEメールアドレスに送信できます。PDF文書サポート機能がインストールされている場合は、 EmailDocumentsステップテンプレートを使用して、ワークフローの一部としてジョブからEメール文書を送信できます。

SendEmailステップをワークフローに追加し、1つ以上の添付ファイルをEメールで送信するよう構成できます。ジョブがそのステップに到達すると、要求されたファイルが取得され、Eメールに添付され、指定されたアドレスにEメールで送信されます。 ZIP ファイルの添付プロパティーを はいに設定すると、ステップパッケージには ZIP ファイルのすべての添付ファイルが含まれ、E メールに添付されます。

この機能は、次のようなさまざまな状況で使用できます。

  • ワークフローで外部の書式設定プログラムを使用してジョブを再フォーマットする場合、再フォーマットされたジョブを承認を得るためにお客様に送信できます。
  • お客様が自社のシステムにジョブをアーカイブすることを希望している場合は、お客様が印刷を終えてからジョブを送信できます。
  • お客様との間にサービスレベルアグリーメント(SLA)が取り交わされている場合は、主要なステップの完了時に通知(ジョブのサンプルページを含む)を送信できます。

EmailDocumentsステップを使用して、Eメールの添付ファイルとしてジョブから個別のPDF文書を送信できます。例えば、ステップの 宛先アドレスフィールドに${Doc.EmailAddress}プロパティーを指定し、各お客様の取引明細書を個別のメールアドレスに送信できます。お客様の個別のメールアドレスを使用する方法は、お客様の取引明細書や保険ポリシーの更新などの出力をジョブで作成する場合に便利です。

SendEmailまたは EmailDocumentsステップを使用するには、SMTPサーバーに接続するようシステムを構成する必要があります。1つのEメールサーバーから一部のメールを送信し、別のEメールサーバーから一部のメールを送信する場合は、システムのデフォルトの SMTPサーバー代替SMTPサーバーを構成できます。いずれかのステップをワークフローに追加する場合は、使用するSMTPサーバーを選択できます。

    注意:
  • Eメール通知に代替SMTPサーバーは使用できません。通知はデフォルトのSMTPサーバーから送信されます。

1.2.4.19.3 ジョブ処理中に文書を E メールで送信する

EmailDocuments ステップテンプレートを基にするステップをワークフローに追加すると、PDF 文書を E メールで送信できます。

各文書に E メールアドレスを入力し、文書プロパティーに E メールアドレスを保存する必要があります。Doc.EmailAddress 文書プロパティーを使用できます。また、docCustomDefinitions.xml ファイルでカスタム文書プロパティーを定義することもできます。カスタム文書プロパティーを定義したら、 docCustom ユーティリティーを実行し、カスタム文書プロパティー機能を更新します。

  • 各文書に、文書の受信者の E メールアドレスが含まれている場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat文書プロパティーの定義機能を使用して、ジョブの各文書から抽出する E メールアドレスを指定できます。
  • Preference Management 機能がインストールされている場合は、外部ファイルの E メールアドレスを、ジョブの各文書の文書プロパティーにマップできます。

RICOH ProcessDirectorでメールを送信するには、SMTPサーバーをインストールして構成する必要があります。 RICOH ProcessDirectorによって、2つのSMTPサーバーに接続できます。デフォルトの SMTP サーバーのプロパティーを使用して内部 SMTP サーバーに接続し、代替 SMTP サーバーのプロパティーを使用して、E メールサービスプロバイダーに接続することもできます。

RICOH ProcessDirector を構成して、ジョブの処理中に文書を E メールで送信するには、次の手順に従います。
  1. 既存のワークフローのコピーを作成するか、新しいワークフローを作成します。
  2. BuildPDFFromDocuments ステップの後と、 ReversePDFPageOrderPreparePDFOutputForFinishing などのジョブレベルで文書を並び替えるステップの前 の間に、 EmailDocuments ステップテンプレートに基づくステップをワークフローに追加します。
    GroupDocumentsSortDocumentsSplitDocuments などの文書レベルで文書を並び替えるステップの後に、 EmailDocuments ステップを配置します。

    文書を E メールで送信し、印刷するジョブのステップの順序は、通常、次のようになります。

    • IdentifyPDFDocuments
    • SortDocuments
    • BuildPDFFromDocuments
    • EmailDocuments
    • PreparePDFOutputForFinishing
    • PrintJobs

    E メールで送信する文書の抽出に使用するために、スプールディレクトリーにジョブファイルのコピーを保持するステップを追加する場合は、ジョブレベルで文書を並び替えるステップの後に、EmailDocumentsを配置できます。例えば、次のように BuildPDFFromDocuments ステップの後と、文書を並び替えるステップの前の間に、 SnapshotJobFile ステップテンプレートに基づくステップを追加できます。

    • IdentifyPDFDocuments
    • SortDocuments
    • BuildPDFFromDocuments
    • SnapshotJobFile
    • PreparePDFOutputForFinishing
    • PrintJobs
    • EmailDocuments

      重要:
    • ステップの配置に関するこれらの推奨事項に合わない場合、EmailDocuments ステップで、エラーが記録されないまま正しくない E メールアドレスに文書が送信される場合があります。

  3. ステップをワークフロー内の他のステップと接続します。
    一部の文書を印刷したり、他の人に E メールで送信したりする場合は、条件付き処理をワークフローに追加するか、子ワークフローを作成します。

    例えば、次の方法があります。

    • (SetJobPropsFromTextFile ステップの後などの) ワークフローの最初に親ジョブと子ジョブに条件付き処理を追加します。親ジョブを受け取る分岐用のルールを次のように定義します。 ジョブ番号Unlike *.*。子ジョブ (ジョブ番号に小数点があります) が、子ジョブの分岐を移動します。
    • はいいいえの値がある Doc.Custom.EmailPreference 文書プロパティーを定義します。
    • GroupDocuments ステップテンプレートに基づくステップを使用して、 Doc.Custom.EmailPreference 文書プロパティーの値に基づいて文書をグループ化します。
    • CreateJobsFromDocuments ステップテンプレートに基づくステップを使って、各グループに対して個別の子ジョブを作成できます。
    • 子ジョブの分岐の最初で、SetDocPropsFromConditions ステップテンプレートに基づくステップを使用します。このステップでは、 Doc.Custom.EmailPreference 文書プロパティーの値に基づいて、ジョブプロパティーに値が割り当てられます。

      プロパティー条件ファイルで、カスタム1ジョブプロパティー(データベースプロパティー名 Job.Info.Attr1)の値が、次のようにemailまたはprintに設定される場合があります。

      Doc.Custom.EmailPreference,Job.Info.Attr1
      =Yes,email
      =No,print

    • 分岐で次のようなルールを定義して、子ジョブの分岐の個別の E メール分岐と印刷分岐に、子ジョブを送信します。
      • カスタム 1 = email ( EmailDocuments ステップの分岐用)。
      • カスタム 1 = print ( PrintJobs ステップの分岐用)。

  4. EmailDocuments ステップの値を、次のように指定します。
    1. 宛先アドレスプロパティーの値を設定します。
      例えば、Doc.EmailAddress 文書プロパティーにある E メールアドレスに各文書を送信する場合、値を ${Doc.EmailAddress} に設定します。
    2. SMTP サーバーのタイププロパティーに値を設定します。
      例えば、代替 SMTP サーバープロパティーを使用して構成された外部 SMTP サーバーに文書を送信する場合、値を 代替に設定します。
    3. 文書の添付プロパティーに はいを設定します。
    4. 添付のソースファイルプロパティーに値を設定します。
      例:
      • ジョブのスプールディレクトリーにある現在の PDF ファイルから文書を添付する場合。次のデフォルト値を使用します。${getFileName(print,pdf,read)}
      • SnapshotJobFile ステップで保存した PDF ファイルから文書を添付する場合。 SnapshotJobFileステップの スナップショットファイルの記述子プロパティーの値をemailに設定する場合は、次の値を使用します。${getFileName(email,pdf,read)}
    5. 件名プロパティーまたは メッセージプロパティー、あるいはその両方に値を設定します。
      例えば、Doc.Custom.CustomerName 文書プロパティーを定義して、各文書から顧客名を抽出する場合。いずれかのプロパティーの値を ${Doc.Custom.CustomerName} 様宛の書類 に設定できます。
    6. 使用する予定のその他のオプションプロパティーの値を入力または編集します。
  5. 保存したら、ワークフローを使用可能にし、正常に機能することを確認するために、次のようにテストします。
    1. 少数の文書があるテストジョブを作成します。テストには、有効な E メールアドレスが必要です。
    2. ワークフローを通じてジョブを送信し、正しい文書が各 E メールアドレスに送信されることを確認します。
EmailDocuments ステップで、文書を SMTP サーバーに送信する場合は、文書プロパティーファイルの [E メールの作成]プロパティーの値を [はい]に設定します。そのステップで文書を送信しない場合は、プロパティー値を いいえに設定します。
    注意:
  • RICOH ProcessDirector では、E メールの送信や宛先への配信が成功したかどうかについて、SMTP サーバーから情報を受信しません。

1.2.4.19.4 別のEメールサーバーを使用するようにシステムをセットアップする

ジョブや文書の送信にデフォルトのサーバーとは別のEメールサーバーを使用するように、RICOH ProcessDirectorを設定できます。
RICOH ProcessDirectorはEメールの送信に次の複数のメカニズムを使用します。
  • 通知

    通知によって作成されたEメールはデフォルトのEメールサーバーを使用する必要があります。

  • ジョブ

    ジョブまたはジョブからのページはワークフローのSendEmailステップによって送信されます。

  • 資料

    EmailDocumentsステップを使用するには、PDF文書サポート機能をインストールする必要があります。文書が添付されたEメールはワークフローの EmailDocumentsステップで作成されます。

ワークフローによって送信されたEメールには機密データやサイズの大きいデータが含まれている場合があります(大きなジョブからの多くの個別Eメール文書)。別のEメールサーバーを指定すると、このようなEメールの種類を通知Eメールとは区別してルーティングできます。

別のEメールサーバーを使用するようにシステムをセットアップするには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 設定 システムを選択し、 Eメール/SMTPセクションまで下にスクロールします。
  3. 代替SMTPサーバーフィールドで、SMTPサーバーのアドレスを入力します。
  4. 代替SMTPポートフィールドに、代替SMTPサーバーのポート番号を入力します。このポートが開いていることをネットワーク管理者に確認します。
  5. 代替SMTPサーバーにログインする必要がある場合は、代替SMTPユーザー名フィールドに、RICOH ProcessDirectorが使用するユーザー名を入力します。
      注意:
    • 例えば管理者用に1つ、送信メール専用に1つなど、SMTPアカウントに複数のユーザー名を持っている場合があります。送信メールに使用する正しいユーザー名を選択してください。
  6. 代替SMTPパスワードフィールドに、上記で入力したSMTPユーザー名のパスワードを入力します。
  7. オプション: SMTPサーバーが使用しているセキュリティーのタイプに応じて、代替EメールSSLポートまたは 代替EメールTLSポートのうち、ポートに適切なフィールドに入力します。このポートは代替SMTPサーバーとRICOH ProcessDirectorとの間にセキュアな暗号化されたリンクを作成する場合に使用します。このポートが開いていることをネットワーク管理者に確認します。
      注意:
    • SSLポートとTLSポートのどちらを使用するか、どちらのポートも使用しないかは、SMTPサーバーのセットアップ内容によって決まります。SSLポートとTLSポートを同時に使用することはできません。代替SMTPサーバーの設定で使用しているポートを確認します。
  8. 保存をクリックします。

1.2.4.19.5 進行状況の最新情報

SendEmail ステップテンプレートまたは通知オブジェクトを使用して、ワークフロー内のジョブの進行状況に関する最新情報を送信できます。

1 次サーバーを SMTP サーバーに接続できるようシステム設定を構成する場合、SendEmail ステップをワークフローに追加するか、通知オブジェクトを作成して、1 つ以上の E メールアドレスに E メールを送信するよう構成できます。ジョブがステップに到達すると、または、特定のジョブまたはプリンターのイベントが発生すると、指定された E メールアドレスに E メールが送信されます。

ステップをワークフローに追加する場合は、E メールに含める件名およびメッセージテキストを指定できます。シンボル式はタイトルとメッセージの両方に使用できるため、ジョブに固有のジョブプロパティー値をそれらのフィールドに含めることができます。

例えば、SendEmail ステップを PrintJobs ステップのすぐ後に追加して、フィニッシングまたは製本の責任者に E メールを送信することで、責任者はジョブが準備完了であることがわかります。

サービスレベルアグリーメント (SLA) を顧客と取り交わしている場合は、複数の SendEmail ステップを特定の顧客のワークフローに追加できます。各ステップで顧客に E メールを送信できるため、顧客はジョブの印刷準備の完了時、印刷の完了時、および挿入の完了時を知ることができます。

通知オブジェクトを追加する場合は、E メールに含める件名やメッセージテキスト、システムに通知を送信させるきっかけになるイベント、通知 E メールを送信するタイミングを決定する条件などを指定できます。

例えば、プリンターがアテンションが必要状態に入るタイミングを監視する通知オブジェクトを作成し、プリンターの問題が 8:0012:00 に発生した場合に通知メールを送信するようにセットアップできます。また、別の通知オブジェクトを定義して、プリンターの問題が 12:00 以降に発生した場合に、別のユーザーにメールが送られるようにすることができます。

    注意:
  • SendEmail ステップでは、ジョブがステップに到達した場合のみ E メールを送信します。エラーが発生したためにジョブが途中で処理を停止した場合は、通知が送信されます。
  • 通知オブジェクトは、特定のイベントが発生して、通知に定義された条件が満たされた場合にのみ E メールを送信します。
  • 代替 SMTPプロパティーが設定されており、 SMTP サーバータイププロパティーが SendEmailステップで 代替に設定されている場合、代替 SMTP サーバーを使用できます。ただし、すべての通知はデフォルトの SMTP サーバーを通じて送信されます。

1.2.4.20 プロキシサーバーを使用するようにシステムを設定する

ネットワーク外部のアプリケーションとの通信を目的として、1 台または 2 台のプロキシサーバーに接続するように RICOH ProcessDirector を構成できます。

IT チームに相談した上で、プロキシサーバーを使用するように RICOH ProcessDirector を構成する必要があるかどうかを決定してください。

Web サービスを使用して他のアプリケーションと通信する入力装置、ステップ、および通知には、それぞれプロキシを使用プロパティーがあります。このプロパティーを使用して、オブジェクトによる要求の送信に使用されるプロキシサーバーを設定します。

プロキシサーバーを使用するようにシステムをセットアップするには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左側にある設定 システムをクリックします。
  3. プロキシサーバータブを選択します。
  4. 最初のプロキシサーバーのプロパティーを入力します。
  5. オプション: 2 番目のプロキシサーバーのプロパティーを入力します。
  6. OKをクリックします。
  7. オプション: Web サービスを使用してネットワーク外部のアプリケーションと通信する入力装置、ステップ、および通知ごとに、そのオブジェクトのプロキシを使用プロパティーで適切なプロキシサーバーを指定します。

1.2.4.21 通知

これらのタイプの通知を構成し、コピー関数を使用して、追加の通知を作成できます。

1.2.4.21.1 メール通知

このセクションで説明するタスクを実行して、メール通知を構成できます。

初期構成が完了したら、メール通知をテストして、予想どおりに機能することを確認してください。

1.2.4.21.1.1 メールアドレスを変更する

RICOH ProcessDirectorシステムで定義されているユーザーは、自分のメールアドレスを変更できます。
メールアドレスを変更するには、次の手順に従います。
  1. 右上隅のユーザーアイコンをクリックして、設定を選択します。
  2. 通知の受信に使用するメールアドレスをメールアドレスフィールドに入力します。
    値は、次の有効なメールアドレスの形式と一致する必要があります。username@mycompany.com
  3. OKをクリックします。

1.2.4.21.1.2 メール通知を設定する

特定の入力装置、プリンター、またはジョブのイベントが発生したときにユーザーにメール通知が送られるように、RICOH ProcessDirectorを構成できます。
メール通知をセットアップするには、次の手順に従います。
  1. メールサーバーがインストールされており、RICOH ProcessDirectorからメールを送信できるように構成されていることを確認します。
    すべての通知にデフォルトのSMTPサーバーだけが使用されます。代替SMTPサーバーを使用することはできません。
  2. 通知を受け取るユーザーのメールアドレスが、ユーザーのユーザープロパティーノートブックに指定されていることを確認します。
  3. 通知を受け取りたいイベントのタイプごとに、1つまたは複数の通知オブジェクトを作成します。
  4. 通知オブジェクトを作成したら、テストメールを送信できます。
    テストメールを送信するには、次の操作に従います。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインでオブジェクト 通知をクリックします。
    3. テストする通知オブジェクトを選択します。
    4. アクション テストメールの送信をクリックします。
        注意:
      • テストメールの件名には、これがテストメールであることを示す TESTという文字が含まれます。 件名および メッセージテキストには、入力装置、プリンター、ジョブ名など、指定した挿入のプレースホルダーが表示されます。
  5. テストが正常に完了したら、通知オブジェクトを有効にします。

1.2.4.21.1.3 メール通知を作成する

通知を使用して、特定の入力装置、ジョブ、プリンターのイベントが発生したときに、選択したユーザーにメールを送信できます。イベントと受信者の各組み合わせに対して、1つのメール通知を作成できます。例えば、プリンターがエラー状態になったときに1番目のシフトのオペレーターに通知メールを送信し、同じプリンターエベントが発生したときに2番目のシフトのオペレーターに内容を少し変えた別のメールメッセージ送信するようにすることができます。
メール通知を作成するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト 通知をクリックします。
  3. 追加 メールをクリックします。
  4. 通知の名前を入力します。
  5. 監視するオブジェクトのタイプを選択します。
    各通知に対して、1つのタイプのイベントタイプのみを使用できます。
  6. 宛先アドレスフィールドに、この通知メールを受信するメールアドレスまたはRICOH ProcessDirectorユーザーグループの名前を入力します。
  7. 件名フィールドに、通知メッセージの件名を入力します。
  8. メッセージフィールドに、ユーザーに送信するメッセージを入力します。
      注意:
    • 件名フィールドと メッセージフィールドには、${Printer.ID}などのシンボル表記を使用した変数情報をテキストに挿入できます。
  9. オプション: 指定した期間に送信されるメッセージの最大数を指定します。
  10. オプション: 入力装置、プリンター、またはジョブログを添付することを指定します。
  11. イベントタブで、次の操作を実行します。
    1. 監視するプロパティー、アクションおよび値を選択します。
    2. 追加イベントを定義するには、任意のイベントの右側の+をクリックします。
    3. イベントを削除するには、削除するイベントの右側の-をクリックします。
  12. 条件タブで、次の操作を実行します。
    1. 通知が送信される前に満たす必要があるプロパティーおよび値を選択します。
    2. 追加条件を定義するには、任意の条件の右側の+をクリックします。
      任意すべて、または カスタムを選択して、条件の組み合わせ方法を指定します。
    3. 条件を削除するには、削除する条件の右側の-をクリックします。
  13. OKをクリックします。
ジョブがPDFまたは請求ワークフローの中でエラー状態になったときに、スーパーバイザーグループのメンバーに送る通知。

一般タブ:

  • イベントタブ = ジョブ
  • 宛先アドレス = スーパーバイザー
  • 件名 = ジョブの問題
  • ログの添付 = はい(ジョブログを送信する場合)
  • メッセージ = ワークフロー${Job.JobType}の${Job.Name}でエラーが発生しました
      注意:
    • このメールメッセージには、エラーが発生しているジョブのジョブとワークフローの名前が、2つのシンボル表記として挿入されています。

イベントタブ:

  • プロパティー = ジョブの状態
  • アクション = 変更後
  • 値 = エラー

状況タブ:

  • 任意を選択。
  • 最初のプロパティー = 子ジョブタイプ
  • 比較演算子 = =
  • 値 = PDF
  • 2番目のプロパティー = 子ジョブタイプ
  • 比較演算子 = =
  • 値 = 請求

括弧の挿入位置の違いを理解するには、次の例を参考にしてください。

  1. 入力データストリーム = PDF
  2. 入力データストリーム = Postscript
  3. 要求されたプリンター = Ricoh901C

組み合わせ規則として( 1 OR 2 ) AND 3を指定した場合は、次の場合に条件が満たされます。

  • 入力データストリームがPDFで、要求されたプリンターがRicoh 901Cである。
  • 入力データストリームがPostscriptで、要求されたプリンターがRicoh 901Cである。

1 OR ( 2 AND 3 )を指定した場合は、次の場合に条件が満たされます。

  • 入力データストリームがPDFである。リクエストされたプリンターはどのプリンターでも構わない。
  • 入力データストリームがPostscriptで、要求されたプリンターがRicoh 901Cである。

1.2.4.21.2 履歴記録通知

このセクションで説明するタスクを実行して、履歴記録の通知を構成できます。

初期構成が完了したら、履歴記録の通知をテストして、想定どおりに機能することを確認してください。

1.2.4.21.2.1 履歴記録通知を定義する

通知を使用して、ジョブヒストリーの一部として保存される記録を作成できます。履歴記録通知を定義し、ワークフローで処理されるジョブに応じて、ジョブの状態の変化のタイムスタンプをキャプチャーできます。
履歴記録を定義するには、次の手順を実行します。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト 通知をクリックします。
  3. 追加 履歴記録をクリックします。
  4. [一般]タブで、通知の名前を入力します。
  5. イベントタブで、次の操作を実行します。
    1. 監視するプロパティー、アクションおよび値を選択します。
      履歴記録通知がモニターできるのは、現行ジョブの状態プロパティーのみです。
    2. 追加イベントを定義するには、任意のイベントの右側のプラス記号 (+) をクリックします。イベントは、どれか 1 つが発生しても履歴記録が書き込まれるように、OR で結合されます。
    3. イベントを削除するには、削除するイベントの右側のマイナス記号 (-) をクリックします。
  6. 条件タブで、次の操作を実行します。
    1. 履歴記録が記録される前に満たす必要があるプロパティーおよび値を選択します。
    2. 追加条件を定義するには、任意の条件の右側のプラス記号 (+) をクリックします。
      任意すべて、または カスタムを選択して、条件の組み合わせ方法を指定します。
    3. 条件を削除するには、削除する条件の右側のマイナス記号 (-) をクリックします。
  7. OKをクリックします。

1.2.4.21.3 通知オブジェクトをコピーする

通知をコピーし、別の通知を作成するためのテンプレートとして使用できます。特に、類似したプロパティーを持つ通知を多数作成する場合は、通知をコピーすると時間を節約できます。
通知をコピーするには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト 通知をクリックします。
  3. コピーする通知オブジェクトの名前を右クリックして、コピーを選択します。
  4. プロパティーを入力します。
  5. OKをクリックします。

1.2.4.22 Web サービスの通知

REST および SOAP Web サービスの通知を構成できます。

1.2.4.22.1 REST Webサービスへのステータス送信を準備する

通知オブジェクトを使用して、アプリケーションのREST Webサービスにステータスを送信できます。例えば、通知オブジェクトを作成して、注文を処理するワークフローのRetainCompletedJobsステップにジョブが入るタイミングを監視できます。通知オブジェクトは、このイベントが発生したときに、注文番号、カスタマー名など、ジョブに関するアプリケーション情報を送信できます。
REST Webサービスへのステータス送信を準備するには、以下の手順に従ってください。
  1. アプリケーションのREST Webサービスとの通信要件を確認します。
    • アプリケーションでの認証のための値
    • REST Webサービスにデータを要求するための値
    • 応答で提供されるデータ形式

    アプリケーションの使用説明書を参照するか、アプリケーションをホストしている会社にお問い合わせください。

  2. RICOH ProcessDirectorで、アプリケーションとの通信を準備するには、以下のタスクを実行してください。
    • アプリケーションにセキュリティー証明書が必要な場合は、RICOH ProcessDirectorの1次コンピューターに証明書をインストールします。
    • 環境内でプロキシサーバーがWebサービスと通信する必要がある場合は、プロキシを使用するようにシステムをセットアップします。

    詳しくは、関連タスクを参照してください。

  3. アプリケーションで認証してREST Webサービスに応答を要求する手動テストを実行します。Webサービスが予期した応答を返すことを確認します。
    多くのブラウザーには、Boomerang for Google Chromeなど、テストWebサービスがRESTクライアントに対して呼び出すプラグインがあります。
  4. 通知をトリガーするイベントを決定し、さらに通知でWebサービスを呼び出すタイミングを決める条件を設定します。
    特定のワークフローがジョブを処理するときにのみ発生するイベントの通知を送信する場合は、そのワークフローを条件として指定します。
  5. REST Webサービスの通知を定義するには、以下の手順に従ってください。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインでオブジェクト 通知をクリックします。
    3. 追加 REST Webサービスの通知をクリックします。
    または、付属のRestfulWebServiceSampleNotifyREST Webサービスの通知をコピーすることもできます。
  6. 一般タブで、通知の名前を入力します。
  7. 要求タブでの操作:
    1. 要求URLプロパティーに、通知するWebサービスのURLを設定します。
    2. 要求メソッドプロパティーに、Webサービスで必要な値を設定します。
    3. 要求ペイロードプロパティー値には、入力装置がアプリケーションに送信するWebサービス要求の本文を指定します。
      このXMLの例では、ペイロードに次の2つのXMLエレメントが含まれます。<Token>および<OrderNumber>

      <Token>${WSNotification.WebService.Credential}</Token> <OrderNumber>${Job.Info.Attr1}</OrderNumber>

      各エレメントの値は、プロパティーを含む RICOH ProcessDirectorシンボルです。アプリケーションでの認証のためにWebサービスを使用している場合は、シンボルに WSNotification.WebService.Credentialプロパティーを含めます。その他のエレメントとプロパティーを、アプリケーションに送信するエレメントとプロパティーで置き換えます。通知は、REST Webサービスにステータスを送信するときにシンボルを解決します。

    4. 要求ヘッダー要求パラメータープロパティーの値を必要に応じて設定します。
      各ヘッダーフィールドやパラメーターは、キーワードと値のペアです。各ペアは個別の行に指定して、キーワードと値をコロン(:)または等号(=)で区切る必要があります。

      キーワードと値は複数の単語にすることができます。RICOH ProcessDirectorは、各行の最初のコロンまたは等号を使用して、語句をキーワードと値のペアに分割します。

      この例では、次の3つのパラメーターが含まれます。tokenorderNumberおよびcustomerName。各キーワードの値は RICOH ProcessDirectorシンボルです。各シンボルには、次のいずれかのプロパティーが含まれています。 WSNotification.WebService.CredentialJob.Info.Attr1および Job.CustomerName

      token:${WSNotification.WebService.Credential}orderNumber:${Job.Info.Attr1}customerName:${Job.CustomerName}

      入力装置は、REST Webサービスにステータスを送信するときにシンボルを解決します。

    5. 環境内でプロキシサーバーがWebサービスと通信する必要がある場合は、プロキシを使用プロパティーに正しいプロキシサーバーを設定します。
  8. 認証タブで、アプリケーションによる認証に必要な値を指定します。
    詳しくは、REST Webサービスでの認証の関連タスクを参照してください。

    アプリケーションで認証が要求されない場合は、[認証]プロパティーをすべて空白のままにします。

  9. イベントタブで、次の操作を実行します。
    1. 監視するオブジェクトのタイプを選択します。
    2. 監視するプロパティー、アクションおよび値を選択します。
    3. 別のイベントを定義するには、任意のイベントの右側にある+をクリックします。
    4. イベントを削除するには、削除するイベントの右側の-をクリックします。
    例えば、ジョブの状態が保存に変更されたときに通知を送信するには、 現行ジョブの状態変更後および 保存を選択します。
  10. 条件タブで、次の操作を実行します。
    1. 通知が送信される前に満たす必要があるプロパティーおよび値を選択します。
    2. 別の条件を定義するには、任意のイベントの右側にある+をクリックします。
      条件の組み合わせ方法を指定するには、任意すべて、または カスタムを選択します。
    3. 条件を削除するには、削除する条件の右側の-をクリックします。
    例えば、子ジョブがProcessWebOrdersワークフローに組み込まれている場合にのみ通知を送信するには、次の2つの条件を指定します。
    • Workflow = ProcessWebOrders
    • Job number like*.*

    ジョブが両方の条件を満たした場合にのみ条件を適用するには、すべてを選択します。

  11. 完了したら、OKをクリックします。

入力装置、通知、およびワークフローのセットアップが完了したら、RICOH ProcessDirector とアプリケーションの間でデータの交換をテストします。

付属のRestfulWebServiceSampleNotifyREST Webサービスの通知を確認してください。

1.2.4.22.2 SOAP Webサービスへのステータス送信を準備する

通知オブジェクトを使用して、アプリケーションのSOAP Webサービスにステータスを送信できます。例えば、通知オブジェクトを作成して、注文を処理するワークフローのRetainCompletedJobsステップにジョブが入るタイミングを監視できます。通知オブジェクトは、このイベントが発生したときに、注文番号、カスタマー名など、ジョブに関するアプリケーション情報を送信できます。
SOAP Webサービスへのステータス送信を準備をするには、以下の手順に従ってください。
  1. アプリケーションのSOAP Webサービスとの通信要件を確認します。
    • アプリケーションでの認証のための値
    • SOAP Webサービスにデータを要求するための値
    • 応答で提供されるデータ形式

    アプリケーションの使用説明書を参照するか、アプリケーションをホストしている会社にお問い合わせください。

  2. RICOH ProcessDirectorで、アプリケーションとの通信を準備するには、以下のタスクを実行してください。
    • アプリケーションにセキュリティー証明書が必要な場合は、RICOH ProcessDirectorの1次コンピューターに証明書をインストールします。
    • 環境内でプロキシサーバーがWebサービスと通信する必要がある場合は、プロキシを使用するようにシステムをセットアップします。
    • 呼び出す予定のWebサービスすべてのWSDLファイルをインポートします。

      RICOH ProcessDirectorは、WSDLファイル内のSOAP操作からSOAP要求オブジェクトを作成します。RICOH ProcessDirectorがオブジェクトを作成するときに、SOAP操作の名前に追加する接頭部を指定します。SOAP要求オブジェクトは、Webサービスへの正しい呼び出しの作成に必要なSOAPバージョンなどの情報の判断を RICOH ProcessDirectorに任せます。

    詳しくは、関連タスクを参照してください。

  3. アプリケーションで認証してSOAP Webサービスに応答を要求する手動テストを実行します。Webサービスが予期した応答を返すことを確認します。
    多くのブラウザーには、Boomerang for Google Chromeなど、テストWebサービスがSOAPクライアントに対して呼び出すプラグインがあります。
  4. 通知をトリガーするイベントを決定し、さらに通知でWebサービスを呼び出すタイミングを決める条件を設定します。
    特定のワークフローがジョブを処理するときにのみ発生するイベントの通知を送信する場合は、そのワークフローを条件として指定します。
  5. SOAP Webサービスの通知を定義するには、以下の手順に従ってください。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインでオブジェクト 通知をクリックします。
    3. 追加 SOAP Webサービスの通知をクリックします。
  6. 一般タブで、通知の名前を入力します。
  7. 要求タブでの操作:
    1. 要求URLプロパティーに、通知するWebサービスのURLを設定します。
    2. 要求ペイロードプロパティー値の場合は、通知がアプリケーションに送信するWebサービス要求の本文を指定します。
      この例では、ペイロードに次の2つのXMLエレメントが含まれます。<Token>および<OrderNumber>

      <Token>${WS.Notification.WebService.Credential}</Token> <OrderNumber>${Job.Info.Attr1}</OrderNumber>

      各エレメントの値は、プロパティーを含む RICOH ProcessDirectorシンボルです。アプリケーションでの認証のためにWebサービスを使用している場合は、シンボルに WSNotification.WebService.Credentialプロパティーを含めます。その他のエレメントとプロパティーを、アプリケーションに送信するエレメントとプロパティーで置き換えます。通知は、SOAP Webサービスにステータスを送信するときにシンボルを解決します。

    3. SOAP要求プロパティーに、WSDLファイルのインポート時に RICOH ProcessDirectorが作成した SOAP要求を設定します。
      例えば、CloseoutOrderByNumberSOAP要求を使用すると仮定します。インポート時には、SOAP要求の名前の先頭に PrintShopを追加しました。 PrintShop-CloseoutOrderByNumberを選択します。
    4. 環境内でプロキシサーバーがWebサービスと通信する必要がある場合は、プロキシを使用プロパティーに正しいプロキシサーバーを設定します。
  8. 認証タブで、アプリケーションによる認証に必要な値を指定します。
    詳しくは、SOAP Webサービスでの認証の関連タスクを参照してください。

    アプリケーションで認証が要求されない場合は、[認証]プロパティーをすべて空白のままにします。

  9. イベントタブで、次の操作を実行します。
    1. 監視するオブジェクトのタイプを選択します。
    2. 監視するプロパティー、アクションおよび値を選択します。
    3. 別のイベントを定義するには、任意のイベントの右側にある+をクリックします。
    4. イベントを削除するには、削除するイベントの右側の-をクリックします。
    例えば、ジョブの状態が保存に変更されたときに通知を送信するには、 現行ジョブの状態変更後および 保存を選択します。
  10. 条件タブで、次の操作を実行します。
    1. 通知が送信される前に満たす必要があるプロパティーおよび値を選択します。
    2. 別の条件を定義するには、任意のイベントの右側にある+をクリックします。
      条件の組み合わせ方法を指定するには、任意すべて、または カスタムを選択します。
    3. 条件を削除するには、削除する条件の右側の-をクリックします。
    例えば、子ジョブがProcessWebOrdersワークフローに組み込まれている場合にのみ通知を送信するには、次の2つの条件を指定します。
    • Workflow = ProcessWebOrders
    • Job number like*.*

    ジョブが両方の条件を満たした場合にのみ条件を適用するには、すべてを選択します。

  11. 完了したら、OKをクリックします。

入力装置、通知、およびワークフローのセットアップが完了したら、RICOH ProcessDirector とアプリケーションの間でデータの交換をテストします。

付属のRestfulWebServiceSampleNorifyREST Webサービスの通知は、SOAP Webサービスの通知に似ています。MarcomCentral Connect機能には、付属のSOAP Webサービスの通知が含まれています。

1.2.4.23 ジョブ監査情報用制御ファイルを構成する

RICOH ProcessDirector は、システムから特定のジョブを削除するときに、そのジョブに関する情報を示す監査ファイルを作成します。RICOH ProcessDirector シンボル表記を使用する制御ファイルによって、RICOH ProcessDirector がジョブの監査ファイルに書き込む値が決まります。
ジョブ監査情報用制御ファイルを構成するには、以下のようにします。
  1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします ( aiw1がデフォルトです)。
  2. /aiw/aiw1/samples/audit/ にナビゲートします。
  3. 変更する制御ファイルを /aiw/aiw1/control_files/audit/ ディレクトリーにコピーします。
  4. vi などのエディターを使用して、内容を表示または変更する制御ファイルを開きます。
    ジョブの監査制御ファイル 目的
    job_info_properties.cfg /aiw/aiw1/audit/Job ディレクトリーにある jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.job_info_properties.cfg.csv 監査ファイルの内容を定義します。AFP サポート機能がインストールされている場合は、Download for z/OS または AFP Download Plus を通じて送信されるジョブについて JCL 情報が記録されます。
    job_properties.cfg jobnumber.job_properties.cfg.csv 監査ファイルの内容を定義します。すべてのジョブに関する基本ジョブ情報を記録します。
    line2afp_properties.cfg jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.line2afp_properties.cfg.csv 監査ファイルの内容を定義します。line2afpを使用してジョブをAFPフォーマットに変換するステップを含むワークフローのジョブに固有の情報を記録します。このファイルは、AFP サポート機能で提供されます。
    print_properties.cfg jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.print_properties.cfg.csv 監査ファイルの内容を定義します。印刷ステップを含むワークフローのジョブに固有の情報を記録します。
    transform_properties.cfg jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.transform_properties.cfg 監査ファイルの内容を定義します。データ変換プログラムを呼び出すステップを含むワークフローのジョブに固有の処理情報を記録します。
  5. 制御ファイルで指定されたプロパティーを確認し、必要に応じてプロパティーを追加または削除します。最初に、プロパティーをコンマ区切りストリング形式の RICOH ProcessDirector データベース名によって指定します。ジョブプロパティーを繰り返し指定し、引用符を含む 2 番目のストリングは、結果の監査ファイルではコンマ区切り値ストリングの境界を定めています。次の例は、job_properties.cfg ファイルのストリングフォーマットと、監査情報が結果の jobnumber.job_properties.cfg.csv 監査ファイルでどのように表示されるかを示しています。
    Job.ID,Job.CustomerName,Job.Description
    "Job.ID","Job.CustomerName","Job.Description"
    
    Job.ID,Job.CustomerName,Job.Description
    "10000021.8","IBM","Monthly workload statistics"
  6. 変更したファイルを /aiw/aiw1/control_files/audit/ ディレクトリーに保存してファイルを閉じます。
  7. 監査ファイルが書き込まれないようにするには、対応する制御ファイルを /aiw/aiw1/control_files/audit/ ディレクトリーから削除します。

1.2.4.24 Ultimate Impostrip®へのジョブの送信を構成する

ジョブをUltimate Impostrip®に送信するには、Ultimate Impostrip®プログラム、1次コンピューター、および一部のシステム設定を構成し、RunImpostripOnJobステップテンプレートをワークフローに追加する必要があります。
    注意:
  • Ultimate Impostrip®が英語以外の言語で実行しているWindowsコンピューターにインストールされている場合は、デフォルトのインストールディレクトリーにUltimate Impostrip®をインストールしないでください。英語以外のデフォルトのインストールパスでは、正しく動作しません。英語以外のWindowsコンピューターでは、Ultimate Impostrip®C:\ImpostripOnDemandにインストールすることをお勧めします。

Ultimate Impostrip®にジョブを送信するように構成するには、以下の操作を行います。

  • Ultimate Impostrip®を構成します。
    1. Ultimate Impostrip®がインストールされているコンピューターにログインし、アプリケーションを起動します。
    2. XML構成ツールセクションで、 XMLリダイレクトジョブの出力名として最初のファイル名を使用するの選択を解除し(使用可能な場合)、 XMLチケット入力フォルダーを有効にするを選択して OKまたは 保存をクリックします。
    3. ホットフォルダーセクションで、RICOH ProcessDirectorが使用するすべてのホットフォルダーに対して面付けオプションを定義します。
    4. 設定するホットフォルダーを選択し、出力セクションを見つけます。
    5. PDFまたは PDF出力が選択されていることを確認し、 保存をクリックします。
    6. RICOH ProcessDirectorが使用するすべてのホットフォルダーに対して前の2つのステップを繰り返します。
  • Ultimate Impostrip®RICOH ProcessDirectorでフォルダーを共有し、ドライブをマウントします。
    1. Ultimate Impostrip®がインストールされているWindowsコンピューターで、Ultimate Impostrip®がインストールされているフォルダーを共有します。
      英語のシステムでは、デフォルトのインストールフォルダーは次のとおりです。
      • レガシーバージョン:C:\Program Files (x86)\Ultimate Technographics\ImpostripOnDemand
      • 新世代:C:\Program Files\Ultimate Technographics\Ultimate Impostrip
    2. 共有にUltimateImpostripという名前を付けます。共有名にスペースを含めないでください。
      許可レベルが 読み取り/書き込みであることを確認します。
    3. RICOH ProcessDirector1次コンピューターで、Ultimate Impostrip®プログラムを格納するディレクトリーに1次コンピューターをマウントします。
        注意:
      • 新世代のUltimate Impostrip®(バージョン 2019 1.0 以降)を使用し、RICOH ProcessDirectorアプリケーションサーバー上で実行している場合は、この手順をスキップします。
      1次サーバーで、次の例のようなコマンドを使用し、server_nameをWindowsシステムの名前に、userをシステムにアクセスするためにRICOH ProcessDirectorが使用するユーザーの名前に置き換えます。
      mount -t cifs -o username=user,uid=32457,gid=32458 //server_name/UltimateImpostrip /mnt/Ultimate
    4. ファイルエディターで/etc/exportsを開きます。
    5. ファイルの内容を確認して、Ultimate Impostrip®がインストールされているシステムの項目が含まれているかどうかを確認します。そのシステムの項目が表示されない場合は、次の形式でファイルに行を追加します。
      /aiw server_name(crossmnt,rw,no_root_squash,sync,no_subtree_check)

      変更内容を保存し、ファイルを閉じます。NFSを再起動して、更新されたファイルを有効にします。

    6. Ultimate Impostrip®がインストールされているWindowsコンピューターに戻り、Windowsファイルエクスプローラーを開きます。
    7. ネットワークドライブを1次コンピューターの/aiwファイルシステムにマップします。サーバーには次のアドレスを使用してください。\\primary_server_hostname\aiw
    8. drive_letter:\aiw1ディレクトリーにファイルを作成して構成をテストし、マウントされたディレクトリーに表示されることを確認したら、それを削除します。
  • RICOH ProcessDirector システム設定を更新します。
    1. RICOH ProcessDirector にログインします。
    2. 管理タブをクリックします。
    3. 左側のペインで、設定 Ultimate Impostrip®設定をクリックします。
    4. 全般セクションで、印刷ジョブを受信できるUltimate Impostrip®ホットフォルダーの一覧をRICOH ProcessDirectorが取得する方法を選択します。
      選択するオプションは、インストールされているUltimate Impostrip®のバージョンによって異なります。バージョン10以前を使用している場合は、 .iniファイルを使用するを選択します。バージョン2019 1.0以降を使用している場合は、 URLを使用するを選択します。
    5. .iniファイルを使用するを選択した場合は、Ultimate Impostrip®がインストールされているシステム上のUltimate Impostrip®初期化ファイルへのフルパスを入力します。
      初期化ファイルには、ステップで送信フォルダーが用意されていない場合にRICOH ProcessDirector送信フォルダーとして使用するディレクトリーの名前が含まれます。さらに、さまざまな面付けの組み合わせに対応するUltimate Impostrip®入力ホットフォルダーの一覧も含まれています。
        注意:
      • マウントが上記の説明どおりに設定されている場合は、 /mnt/Ultimate/IMPressJM.iniを使用します。
      • このディレクトリーを使用すると、ユーザーはUltimate Impostrip®入力ホットフォルダーのリストから選択して、ジョブで適切な面付けを実行できます。
    6. URLを使用するを選択した場合は、ポート番号を含め、Ultimate Impostrip®サーバーのURLを入力します。
    7. Ultimate Impostrip® 構成が正しく設定されていることを確認します。ページの下までスクロールすると、 Ultimate Impostrip® ホットフォルダーテーブルが表示されます。 更新をクリックして、使用可能なホットフォルダーを表示します。表示される予定のホットフォルダーがすべてリストに含まれていることを確認してください。
    8. マッピングセクションで、Ultimate Impostrip®がインストールされているWindowsシステムのタイプ(RICOH ProcessDirectorサーバーが実行されているシステム、またはRICOH ProcessDirectorサーバーがインストールされていないWindowsシステム)を指定します。
    9. 他のWindowsシステムを選択した場合は、Ultimate Impostrip®ホストサーバーとRICOH ProcessDirector 1次コンピューターの間でファイルを交換するディレクトリーのパスを入力します。
      • XMLチケットホットフォルダー

        マウントが上記の説明どおりに構成されている場合は、RICOH ProcessDirectorの下で使用しているUltimate Impostrip®のバージョンに適したディレクトリーパスを入力します。

        • レガシーバージョン:/mnt/Ultimate/XmlInput
        • 新世代:/mnt/Ultimate/xml_redirection

      • 印刷スプールディレクトリー

        Ultimate Impostrip®でこの値を入力し、drive_letterを上でマップしたネットワークドライブの文字に置き換えます。

        drive_letter:\aiw1\spool

    10. 保存をクリックします。
  • RunImpostripOnJobステップテンプレートを調整し、適切なサーバーで実行します。
    1. ワークフロータブをクリックします。
    2. 左ペインで、ステップテンプレートをクリックします。
    3. RunImpostripOnJobステップテンプレートを右クリックして、 プロパティーを選択します。
    4. 調整タブで、次の操作を行います。
      • Ultimate Impostrip®がアプリケーションサーバーにインストールされている場合は、 使用するサーバー特定のサーバーで実行を選択し、適切なアプリケーションサーバーを選択します。
      • Ultimate Impostrip®が別のWindowsコンピューターにインストールされている場合は、 使用するサーバー特定のサーバーで実行を選択し、 システムを選択します。
  • RunImpostripOnJob ステップテンプレートをワークフローに追加します。
    1. ワークフロータブをクリックします。
    2. コピーするワークフローを選択し、ワークフローのコピーをクリックします。
    3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
    4. ワークフローエディターで、ウィンドウの右上隅にあるステップテンプレートをクリックします。
    5. 必要な位置に RunImpostripOnJob ステップをドラッグして、ワークフローに接続していることを確認します。
    6. ステップを右クリックして、プロパティーを選択し、デフォルトのプロパティーとジョブを表示します。
    7. 必要に応じてプロパティーを更新します。各プロパティーの追加情報については、[?]をクリックしてヘルプを参照してください。
    8. OKをクリックします。
    9. ワークフローを保存します。

1.2.4.25 データストリーム変換をセットアップする

RICOH ProcessDirectorを構成して、プリンターが印刷できるような形式に入力データファイルを変換できます。

1.2.4.25.1 行データを AFP に変換する

RICOH ProcessDirector には、行データを Advanced Function Presentation (AFP) 形式に変換するための変換機能が用意されています。

変換を実行すると、次のようなさまざまな作業を完了できます。

  • 行データおよび混合モードデータを AFP データストリーム (異なるプラットフォーム間での文書の交換に使用できる、装置に依存しないデータストリーム) に変換します。
  • 大きな文書の個々のページまたはページのグループを表示、アーカイブ、および検索するための機能を向上させるため、文書を索引付けします。
  • 文書の印刷または表示に必要な AFP リソースを取り出してパッケージし、個別のファイルに配置します。これで、いつでも正しいバージョンの文書を印刷および表示できます。

変換では、データの構成時にページ定義が使用されます。ページ定義は、次のようなページのさまざまな特性を指定します。

  • ページの印刷可能域
  • 1 ページに印刷できる最大行数
  • ページでの印刷開始位置
  • 印刷方向 (ページ間、ページの上または下方向)
  • ページの向き (縦または横)
  • ページの行ごとに印刷するときのフォント

RICOH ProcessDirector に用意されているページ定義を使用できますが、ユーザー独自のページ定義を指定することもできます。

1.2.4.25.1.1 行データ変換ステップを構成する

ConvertLineDataJobIntoAFP ステップを追加し、それを必要に応じて構成することにより、行データ変換をワークフローに組み込むことができます。これらのワークフローには、次の ConvertLineDataJobIntoAFPステップが含まれます。 LineDataおよび DownloadLineData
行データ変換ステップを構成するには、このステップを組み込むワークフローを定義または編集する必要があります。ワークフローを定義する場合は、ConvertLineDataJobIntoAFP ステップテンプレートを使用してステップをワークフローに追加します。
ConvertLineDataJobIntoAFP ステップを作成した後に、このステップが設定するジョブのデフォルトプロパティーを編集できます。

行データ変換ステップを構成するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 編集するワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ConvertLineDataJobIntoAFPステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
    ステップのプロパティーが表示されます。
  5. 必要に応じてステップのプロパティーを編集します。
      注意:
    • 埋め込みアシスタントを開くアイコンをクリックして、プロパティーの説明を開きます。

    特に外部制御ファイルテンプレート、有効な戻りコード、および .parmdd パラメーターファイルの作成などの、フィールドの正しい値を決定するための追加支援については、AFP Conversion and Indexing Facility User's Guide(G550-1342) を参照してください。

    ジョブタイプを使用するには、ジョブタイプを選択して使用可能をクリックします。ご使用の環境に合うように編集する必要があります。処理中に、RICOH ProcessDirector はテンプレートを使用して、ステップを通過するジョブごとに制御ファイルを作成します。

  6. プロパティーの編集を完了したら、OKをクリックします。
  7. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.25.1.2 行データジョブとともにインラインリソースを使用するように構成する

ConvertLineDataJobIntoAFP ステップを使用するワークフローで行データジョブとともにインラインリソースを実行依頼した場合、ほとんどのインラインリソースは無視されます。その他のインラインリソースを認識して使用するには、 ConvertLineDataJobIntoAFP ステップを更新する必要があります。
インラインリソースが無視されるのは、ワークフローのConvertLineDataJobIntoAFPステップの リソースタイププロパティーの値に 書式定義フォントインラインが含まれているからです。 インライン値は、RICOH ProcessDirector ですべてのインライン書式定義とフォント (リスト内のその他の値) を保持し、データストリームから出力ファイルにその他のインラインリソースを記述しません。その結果、AFP Download Plusまたはz/OS用Downloadにジョブとともにインラインでページ定義またはその他のリソースが含まれていても、RICOH ProcessDirectorは、出力ファイルにこれらを記述しません。追加のインラインリソースを保持するには、ワークフローの ConvertLineDataJobIntoAFP ステップの [リソースタイプ]プロパティー値を更新する必要があります。

行データジョブとともにインラインリソースを使用するように構成するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 編集するワークフローの名前(例えばDownloadLineData)をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ConvertLineDataJobIntoAFPステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
  5. AFPをクリックします。
    リソースタイプフィールドに Inlineおよび Form definitionが選択されたリソースのリストが表示されます。
  6. Ctrl キーを押しながらリスト内のリソースタイプを選択して、その他のインラインリソースのタイプを[リソースタイプ]に追加します。
  7. OKをクリックします。
  8. ワークフローを保存して有効にするには、保存と有効化/無効化スイッチ()をオンの位置に変更します。

1.2.4.25.2 Adobe PDF Print Engine 変換プログラムをアクティブにする

Adobe PDF Print Engine (APPE) または Configurable PostScript Interpreter (CPSI) 変換プログラムを使用して PDF データを AFP に変換できます。
    注意:
  • 1 次サーバーが Red Hat 6.x または SLES 11 を実行している場合は、CPSI を使用して PDF データを変換します。APPE は、これらのオペレーティングシステムでサポートされていません。

次の理由で、APPE の使用をお勧めします。

  • PDF データから AFP に直接変換される。

    CPSI は最初に PDF データを PostScript に変換してから、PostScript データを AFP に変換します。

  • 透過、ドロップシャドウなどの最新の PDF 機能をサポートしている。
  • カラージョブで優れたパフォーマンスを発揮する。

デフォルトで、TransformJobIntoAFP ステップは CPSI を使用して PDF データを AFP に変換します。

Adobe PDF Print Engine 変換プログラムをアクティブにするには、次の手順に従います。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. TransformJobIntoAFPステップを含むワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ワークフローの名前をクリックします。
  5. TransformJobIntoAFPステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
  6. 外部タブで 外部制御ファイルテンプレートプロパティーを見つけます。
  7. プロパティーの値を/aiw/aiw1/control_files/external_programs/prepare_transform.cfgから/aiw/aiw1/control_files/external_programs/prepare_transform_APPE.cfgに変更します。
    どちらの制御ファイルも PostScript、PCL、および SAP データを AFP に変換します。
  8. OKをクリックします。
  9. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.25.3 ユーザー出口プログラムをセットアップする

RICOH ProcessDirector は、印刷前または印刷後にジョブの AFP 印刷ファイルを変更できるユーザー出口プログラムを呼び出すことができます。許可ユーザーは、RICOH ProcessDirector に用意されているサンプル出口プログラムを変更してコンパイルするか、または独自のプログラムを作成できます。RICOH ProcessDirector は、/usr/lpp/psf/exits (Linux) または C:\Program Files (x86)\Ricoh\PSF\exits (Windows) ディレクトリーにサンプルの終了プログラムを用意しています。
サンプルジョブの完了時ユーザー出口は、ジョブ統計を /Ricoh/var/psf/ (Linux) または \PSF\var\psf\ (Windows) jobcompletion.log ファイルに書き込みます。ログエントリーでは、RICOH ProcessDirectorRICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースに表示されるプリンター名に aiw1 を付加します。

ユーザー出口プログラムをセットアップするには、以下のようにします。

  1. プリンターポートレットで、ユーザー出口プログラムを割り当てるプリンターを選択します。
  2. 使用不可をクリックします。
  3. もう一度そのプリンターを選択し、プロパティーをクリックします。
  4. そのプリンターの「プロパティー」ノートブックで、出口をクリックします。
  5. 以下のプロパティーのいずれか、または両方をはいに設定することによって、プリンターが呼び出すユーザー出口プログラムのタイプを使用可能にします。
    • 入力データ出口を使用可能にする

      この出口プログラムは、RICOH ProcessDirector が AFP 印刷ファイルをプリンターに送信する前に、この印刷ファイルの内容を変更します。

    • ジョブ完了出口を使用可能にする

      この出口プログラムは、ジョブが印刷されたことをプリンターが報告した後で AFP 印刷ファイルの内容を変更します。

  6. 以下のプロパティーのいずれか、または両方に、コンパイル済みバージョンのユーザー出口プログラムの名前を指定します。
    • 入力データ出口プログラム
    • ジョブ完了出口プログラム
      注意:
    • コンパイルされたバージョンのユーザー出口プログラムが /usr/lpp/psf/bin (Linux) または C:\Program Files (x86)\Ricoh\PSF\bin (Windows) ディレクトリーにある場合は、パスを指定する必要はありません。別の場所にある場合は、プログラム名とともにパスを指定できます。パスとプログラム名を組み合わせた値の長さは、最大 255 文字です。
  7. OKをクリックします。
  8. プリンターを選択し、使用可能をクリックします。

1.2.4.25.4 RICOH Transform 機能用に構成する

RICOH Transform 機能の1つ以上がインストールされている場合は、それらの機能を使用するようにRICOH ProcessDirectorを構成できます。
この機能を実行する前に、AFP Support 機能がインストールされている必要があります。
    注意:
  • この手順は、RICOH PostScript/PDFからAFPRICOH SAPからAFPRICOH PCLからAFPRICOH AFPからPDFなどのRICOH Transform 機能で使用し、Advanced Transform Featureでは使用しません。

RICOH Transform 機能機能は、1次コンピューター、または別のコンピューターにインストールできます。1次コンピューター以外のコンピューターにRICOH Transform 機能をインストールする場合は、2次サーバー機能は必要ありません。

Transform FeatureRICOH ProcessDirectorに認識させた後、変換されるジョブを受信する入力装置、および変換されるジョブを送信するワークフローを定義することができます。

RICOH Transform 機能用に構成するには、以下の手順に従います。

  1. 次のように InfoPrint Manager Transform Feature ユーザーインターフェースにログインします。
  2. RICOH ProcessDirectorで使用する変換サーバーのIPアドレスまたはホスト名とポート番号を記録します。
    Transform Featureは、複数のサーバーで実行するように構成できます。1次変換フォームサーバーのみRICOH ProcessDirectorに追加されます。
  3. RICOH ProcessDirector にログインします。
  4. 管理タブをクリックします。
  5. 左側にある設定 システムをクリックします。
  6. 変換サーバーのIP アドレスまたはホスト名プロパティーが、Transform FeatureがインストールされているコンピュータのIPアドレスまたはホスト名であることを確認してください。
    Transform Featureでネットワークカードが2枚ある場合、IP アドレスは2つありますが、RICOH ProcessDirectorは1つしか使いません。プロパティーが正しい IP アドレスに設定されていることを確認してください。
  7. 変換サーバーポート番号プロパティーが、Transform Featureがインストールされているコンピューターで設定されているポート番号と一致していることを確認します。
  8. 保存をクリックします。
  9. TransformJobIntoAFP または TransformJobIntoPDF ステップテンプレートを編集してジョブプロパティーのデフォルトを設定します。

1.2.4.25.5 Advanced Transform フィーチャーの構成

Advanced Transform フィーチャーの入力および出力変換を 1 つ以上インストールした場合、それらの変換を使用するワークフローを作成できます。
Advanced Transform フィーチャーのインストールは、使用する入力および出力変換のライセンスキーをインストールするまで完了しません。

1.2.4.25.5.1 入力および出力変換を使用するワークフローを作成する

Advanced Transform機能の入力および出力変換を1つまたは複数インストールすると、それらの変換を使用するワークフローを作成できます。
入力および出力変換を使用するワークフローを作成するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. サポートする各変換のワークフローを作成します。
    1. ワークフロータブで、モデルとして使用するワークフローを右クリックして、 コピーを選択します。
    2. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
    3. TransformWithAdvancedFeatureステップテンプレートを基にしたステップをワークフローに追加します。
    4. ステップを右クリックして、プロパティーを選択します。
    5. 変換をクリックし、 変換入力ストリームおよび 変換出力ストリームのプロパティーを適切に更新します。
      ワークフローがさまざまなデータストリームのジョブを処理する場合は、変換入力ストリーム現在のストリームを使用に設定します。この設定は、オブジェクトコンテナーにイメージまたはPDFファイルを含むAFP印刷ジョブなど、複数のデータタイプを含むジョブにも適しています。
    6. ワークフローのその他のステップについても、必要に応じてプロパティーの値を更新します。
    7. 保存と有効化/無効化スイッチ()をオンの位置に変更し、ワークフローを保存して有効にします。

1.2.4.25.5.2 メディア情報を持つPDF出力にAFPまたはPostScript入力を変換するワークフローを作成する

Advanced Transform機能をインストールした場合は、AFPまたはPostScript入力をPDF出力に変換するワークフローを作成できます。この変換では、ページ例外を含む、メディア情報を持つJDFジョブチケットも生成されます。
このようなワークフローを作成するには、Advanced Transform機能用に次の入力変換が1つまたは複数必要です。
  • InputAFP
  • InputPS

ワークフローを作成するには、OutputPDF出力変換も必要です。

ワークフロー内のTransformToPDFWithMediaInfoステップは、JDFジョブチケットを生成するときに、AFPまたはPostScript入力内のメディア名(TRAY1など)を使用します。このJDFジョブチケット内のメディア名は、RICOH ProcessDirector メディアオブジェクトの名前と一致している必要があります。メディア名は、次のいずれかの方法で一致させることができます。

  • AFPまたはPostScript入力内のメディア名を変更する。
  • AFPまたはPostScript入力内のメディア名と同じ名前を持つ RICOH ProcessDirector メディアオブジェクトを作成する。
  • AFPまたはPostScript入力内のメディア名を RICOH ProcessDirector メディアオブジェクトの名前にマッピングするメディアマッピングファイルを作成する。

TransformToPDFWithMediaInfoステップがジョブを処理し終わる時点でJDFジョブチケット内にRICOH ProcessDirectorメディアオブジェクトとして定義されていないメディア名が存在すると、ジョブはエラー状態になります。 待ち状況の理由の値は 一致するメディアなしです。

AFPまたはPostScript入力を、メディア情報を持つPDF出力に変換するワークフローを作成するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. モデルとして使用するワークフローを右クリックし、コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. TransformToPDFWithMediaInfoステップテンプレートを基にしたステップをワークフローに追加します。
    1. 変換入力ストリームプロパティーの値が適切に更新されていることを確認します。
    2. AFPまたはPostScript入力のメディア名をRICOH ProcessDirectorメディアオブジェクトの名前にマッピングするには、メディアマッピングファイルを作成します。

      メディアマッピングファイルの作成については、関連タスクのトピックを参照してください。

    3. メディアマッピングファイルを作成した場合は、ファイルのフルパスと名前をメディアマッピングファイルのパスプロパティーの値として指定します。
    4. AFPデータストリームからメディア情報を取得している場合は、メディア情報コマンドプロパティーの値を編集します。入力引数-iと型引数-typeの間に-enablefdpの引数を追加します。

      編集したコマンドの例を次に示します。

      perl ${AIWDATA}/bin/callxform.pl -C ${getControlFileName()} -i ${getCurrentFile(${Job.Transform.InputStream})} -enablefdp -type xif -loglevel I -logdate -logtime -logdir ${Job.SpoolFileStem}tmp -logfile ${Job.ID}.xif.log -verbose -relaxed -msg.add PSI3002 -remove abcefhilnoprst01234

      PostScriptデータストリームからメディア情報を取得している場合は、編集を行わなくてもコマンドは機能します。

    5. ステップのその他のプロパティーの値を必要に応じて更新します。
  5. ワークフローのその他のステップについても、必要に応じてプロパティーの値を更新します。
  6. ワークフローを保存します。
  7. ワークフローを使用可能にして、テストします。

1.2.4.25.5.2.1 AFP または PostScript メディア名を RICOH ProcessDirector メディア名にマッピング

メディアマッピングファイルを作成して、AFP や PostScript 入力のメディア名を RICOH ProcessDirector メディア名にマッピングすることができます。このマッピングファイルは、 TransformToPDFWithMediaInfoステップテンプレートを基にしたステップがAFPまたはPostScript入力をPDF出力に変換するときに使用されます。このステップでは、ジョブのPDFファイルとともに、ページ例外を含む、メディア情報を持つJDFジョブチケットも作成されます。

AFP または PostScript メディア名を RICOH ProcessDirector メディア名にマッピングするには

  1. テキストエディターを使用して、メディアマッピングファイルを作成します。

    RICOH ProcessDirector メディア名にユニコード文字が含まれている場合は、エディターでファイルを作成してテキストを UTF-8 形式で保存します。

  2. 最初の行には、AFPまたはPostScript入力内のメディア名、等号(=)、および対応する RICOH ProcessDirector メディア名の順に入力します。
  3. それ以降の行には、AFPまたはPostScript入力の残りの各メディア名を1行に1つずつ入力し、それぞれに等号(=)および対応する RICOH ProcessDirector メディア名を続けます。
  4. ファイルにはコメント行を追加できます。各コメント行の先頭にはポンド記号(#)を入力します。

    例えば、ファイルの1行目には次のようなコメントを追加できます。

    # AFPorPSmedia=RPDmedia

  5. ファイルを保管します。
  6. ファイルのフルパスと名前をTransformToPDFWithMediaInfoステップの メディアマッピングファイルのパスプロパティーの値として指定します。

次の例では、4つのAFPまたはPostScriptメディア名(A4、レター、TRAY1およびTRAY2)を4つのRICOH ProcessDirectorメディア名にマッピングしています。

# AFPorPSmedia=RPDmedia
A4=A4 Plain
Letter=Letter Color
TRAY1=Letter Preprinted
TRAY2=A3 Plain

このファイルが同じAFPまたはPostScriptメディア名を異なる RICOH ProcessDirector メディア名にマッピングする場合、システムはAFPまたはPostScriptメディア名の最後のマッピングを使用します。最後のマッピングの RICOH ProcessDirector メディア名は、JDFファイル内のAFPまたはPostScriptメディア名に置き換わります。

JDFジョブチケット内に、RICOH ProcessDirectorのメディアオブジェクトとして定義されていないメディア名があれば、ジョブはエラー状態になります。 待ち状況の理由の値は 一致するメディアなしです。

1.2.4.26 Deadline Trackerをセットアップする

Deadline Trackerの概要のトピックを読んだ後で、このセクションで説明されている構成タスクを実行してDeadline Trackerをセットアップします。

初期構成が完了した後、Deadline Trackerワークフローをテストし、予想どおりに機能することを確認します。

1.2.4.26.1 予定作業を定義する

予定作業は、特定の時間まで、または特定の期間中に到着することが予定されているジョブを表します。予定作業をセットアップして入力装置に関連付けることで、到着すると思われる作業を入力装置が監視し、作業が遅延した場合は警告を生成できるようにします。
予定作業を定義するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで、オブジェクト 予定作業をクリックします。
  3. 追加をクリックします。

    最初の予定作業オブジェクトを追加したら、オブジェクトを追加するのではなくそのオブジェクトをコピーできます。

  4. 必須プロパティーおよびオプションプロパティーに値を入力します。
    プロパティーに関する情報を見るには、プロパティー名の横にある疑問符アイコンアイコンをクリックします。
  5. OKをクリックします。
  6. 予定作業オブジェクトを、1 つ以上の入力装置に関連付けます。
    1. 入力装置を無効にして切断します。
    2. 入力装置のプロパティーノートブックを開きます。
    3. 一般タブで、 関連付けられた予定作業プロパティー名を見つけ、1 つ以上の予定作業オブジェクトを選択します。
    4. OKをクリックします。
    5. 入力装置を有効にして接続します。

      入力装置は、予定作業オブジェクトを作成したときに選択した開始日と予定作開始時刻まで予定作業の監視を開始しません。その日付および時刻の後、入力装置は監視を開始し、選択した間隔で状況を報告します。

[予定作業]テーブルのエントリーをカンマ区切り値 (CSV) ファイルにエクスポートできます。ページの右上隅にある [ギア]メニュー ボタン (ページの右上隅にある) をクリックして、 テーブルを CSV にエクスポートを選択します。エクスポートされたリストには、設定されたすべてのフィルターに一致する予定作業オブジェクトのエントリーのみが含まれます。例えば、statements とフィルターフィールド漏斗アイコン に入力します。CSV ファイルのリストには、予定作業の名前または説明の ステートメントと予定作業のエントリーのみが含まれています。エントリーは、予定作業名で並べ替えられます。
    注意:
  • 入力装置に対する予想される作業が遅れたときに電子メールを送信するように通知オブジェクトを設定できます。
  • Web サービス有効化機能がある場合は、入力装置に対する予想される作業が遅れたときに SOAP または REST Web サービス呼び出しを発行するように通知オブジェクトを設定できます。

1.2.4.26.2 ジョブの締め切りを設定する

ワークフローに入る各ジョブの締め切りを設定できます。締め切りを作成するには、SetDeadline ステップテンプレートに基づいてステップをワークフローに追加し、締め切りの日付と時刻 (または別の日付と時刻からのオフセット) を指定して、締め切りを満たすためにジョブが完了する必要があるステップを選択します。

ジョブの締め切りの設定は、SLA ターゲットステップの設定とは異なります。SLA ターゲットステップが指定された時間内に完了しない場合、SLA 結果は[未達成]に変わり、ジョブでリセットすることができません。締め切りは、ジョブの進行状況を追跡し、結果を報告するために使用されます。ワークフローの別のポイントで進行状況を監視する場合、同じジョブに複数の締め切りを設定できます。締め切り結果には、直近の締め切りの結果が反映され、新しい締め切りが設定されると必ずリセットされます。例えば、印刷ステップ完了の締め切りを 3:00、挿入ステップ完了の締め切りを 5:00 に設定するとします。あるポイントで、ジョブが印刷の締め切りを 5 分過ぎても、挿入の締め切りはまだ満たしています。前の締め切り (印刷) を過ぎても、締め切り結果プロパティーの最終値は[達成]です。

SLA ターゲットステップと、SetDeadlineステップにより設定される締め切りの両方を同じワークフローで設定することにした場合、SLA ターゲットステップと最後の締め切りステップに同じステップを選択することをお勧めします。その構成では、締め切りステップを追跡し、ジョブが遅れた場合に回復する時間をオペレーターに与えることができますが、ジョブの最終的な SLA 結果も記録できます。

必要な SetDeadline ステップの数、およびワークフロー内でそれらを配置する場所を決定する必要があります。1 つのワークフローに複数の締め切りを設定できますが、ジョブがワークフロー内を移動するときにジョブに対して一度にアクティブにできる締め切りは 1 つだけです。

非サービス期間は、予想完了時間を計算するときは含められませんが、SLA 結果を設定するときは使用されます。

    注意:
  • ワークフローにSetDeadlineステップが含まれていない場合でも、 締め切りの変更アクションを使用して、ジョブの締め切りを設定または変更できます。

ワークフローに入る各ジョブの締め切りを設定するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. ワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ワークフローエディターで、ウィンドウの右上隅にあるステップテンプレートをクリックします。
  5. SetDeadlineステップテンプレートを選択して、ワークフローエディターにドラッグします。必要な場所にそのステップを配置します。
    次の点に注意してください。
    • ジョブがワークフローに入ったときにすぐに締め切りを設定する場合は、ステップをワークフローの先頭近く (例えば DetectInputDataStream ステップ) に配置します。
    • ステップでジョブを処理したときに開始される締め切りを設定する場合は、ジョブを処理するステップの前に SetDeadline ステップを配置します。 現在の時刻プロパティーに対して相対的に締め切りを設定します。
    • ワークフローで子ジョブを処理し、それらに親ジョブから締め切りを継承させる場合、すべての子ジョブが SetDeadline ステップによって処理され、このステップで 親ジョブから締め切りを継承するプロパティーが はいに設定されていることを確認してください。
    • 条件付きワークフローの場合は、締め切り締め切りステップ締め切りの結果、および 予想される結果プロパティーを指定された値と比較する条件付き処理ルールを含むコネクターを作成できます。ワークフロー内のジョブのこれらの条件を RICOH ProcessDirector で評価する場合は、コネクターに到達する前にジョブが SetDeadline ステップを完了する必要があります。
  6. 新しいSetDeadlineステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
  7. 締め切りをクリックします。次の手順に従います。
    1. 締め切りを満たすためにジョブが完了する必要があるステップを選択することによって、締め切りステッププロパティーを設定します。
      例えば、締め切りを満たすために特定の時刻までにジョブが印刷される必要がある場合は、PrintJobs ステップを選択します。
    2. 締め切りの日付プロパティーを設定し、締め切りの日付を設定するために使用される設定を指定します。
      プロパティー値に対して相対的を選択する場合は、値のタイムスタンプが含まれる任意のプロパティーを選択できます。タイムスタンプに対するオフセットを指定して、締め切りの時刻を設定します。 SetDeadline ステップが実行されるときに選択するプロパティーのタイムスタンプ値が設定されている必要があります。プロパティーのタイムスタンプ値が設定されるまでは、RICOH ProcessDirector は、ジョブが締め切りを満たすためにスケジュールどおりに進行しているかどうかを判断できません。
        重要:
      • 締め切りプロパティーは選択しないでください。
    3. 締め切りの時刻を設定するプロパティーを設定します。
    4. 親ジョブから締め切りを継承するプロパティーを設定し、子ジョブが親ジョブから締め切りを継承するかどうかを指定します。
    5. ワークフローに複数の SetDeadline ステップがある場合は、 既存の締め切りを指定変更するプロパティーを設定します。
      このプロパティーをはいに設定した場合、このステップによって設定される締め切りは、他の SetDeadline ステップによって設定された既存の締め切りを指定変更します。このプロパティーを いいえに設定した場合、別の締め切りがアクティブになっているときにワークフローはこの締め切りを設定しません。
        注意:
      • このプロパティーをいいえに設定すると、条件付きワークフローで、1 つの分岐からのステップが締め切りが既に設定されている SetDeadline ステップに到達し、別の分岐からのステップが締め切りのない SetDeadline ステップに到達する場合に役に立ちます。
    6. 完了したら、OKをクリックします。
  8. ワークフロー内に配置する各 SetDeadline ステップについてこれらの手順を繰り返します。
  9. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.26.3 ワークフロー内のステップの推定時間を設定する

ワークフロー内の各ステップの推定時間を設定し、それらの値を使用して、ワークフロー内のジョブの進行状況を追跡することができます。推定時間を使用して予想される完了時刻が表示されます。さらに、ジョブの予想されるパスも表示されます。
この手順を開始する前に
  • 推定時間が必要なステップを判断します。追跡する最後のステップまでワークフロー内のすべてのステップの推定時間を設定することをお勧めします。DetectInputDataStreamなどのほとんど時間がかからずに完了するステップの推定時間を1秒に設定することができます。 RunExternalProgramPrintJobsなどの処理に時間がかかるステップの推定時間は常に指定する必要があります。一般的に、 ReversePDFPageOrderPreparePDFOutputForFinishingなどのPDF文書を処理するステップには長い時間がかかる可能性があります。手動のステップの推定時間も設定する必要があります。
      注意:
    • スケジュールと締め切りを追跡している場合は、選択した締め切りステップに推定時間を割り当てることをお勧めします。推定時間は、RICOH ProcessDirectorがワークフロー内のジョブの 予想される結果を追跡するために役立ちます。
  • 必ずステップに必要な合計時間を考慮してくさい。例えば、1分当たり100ページのプリンターがあるとします。1分あたりのページ数でそのプリンターのPrintJobsステップの時間を推定することができます。用紙とトナーの交換を考慮すると、環境での実際の印刷速度は1分あたり50ページになります。 推定時間を実際の印刷速度に設定します。1分あたり50ページに設定します。
  • ステップの処理にかかる時間を確認するために、ジョブログ内のステップの開始時間と停止時間を見ることができます。状態の変化にフィルターを適用し、各ジョブの処理時間を確認します。
  • ワークフロー内の最後の時間的制約があるステップは、推定時間が指定された最後のステップです。最後の時間的制約があるステップがPrintJobsの場合は、最後のステップに推定時間を設定してください。 RetainCompletedJobsなどのステップに推定時間を設定しないでください。
ワークフロー内のステップの推定時間を設定するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 変更するワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ワークフローエディターを右クリックし、推定時間を選択します。
  5. 推定時間を設定するステップを選択します。次の手順に従います。
    1. ボリュームおよび ボリュームの単位プロパティーで、推定時間を計算するために使用するジョブまたはページの数を指定します。
      1つのジョブの推定時間の場合は、1と入力し、 ジョブを選択します。100ページの推定時間の場合は、100と入力し、 ページを選択します。
    2. 時間および 時間の単位プロパティーで、推定時間を指定します。
      推定時間が5分である場合、5と入力し、 を選択します。推定時間が2時間である場合、2と入力し、 時間を選択します。
    3. 含めるプロパティーの値を はいに設定します。
      ステップの推定時間をジョブの推定時間の実際の計算に含めない場合は、このプロパティーをいいえに設定します。
    4. 複数編集を使用して複数のステップのプロパティー値を更新した場合は、 選択に適用をクリックして変更を適用します。
    5. 推定時間を設定する対象のステップごとにこれらの手順を繰り返します。
      ワークフロー内に長時間実行されるステップの複数のコピーがあり、それらの推定時間が同じになるようにする場合、それらのすべてのステップが一緒になるようにテーブルをステップテンプレート列でソートします。ステップを選択し、 複数編集領域を使用して、すべてのステップのプロパティーを一度に設定します。
    6. 完了したら、OKをクリックします。
  6. ワークフローを保存します。
ステップの推定時間を設定した後、ジョブの追跡状況プロパティーまたは 予想される結果プロパティーが スケジュール遅れまたは 未達成の可能性ありに変わるのを監視するメール通知を1つ以上設定し、1人以上のユーザーにメールを送信して、ジョブがスケジュールに遅れる危険性があることを警告できます。

1.2.4.26.4 サービスポリシーのセットアップ

サービスポリシーでは、ジョブのチェックポイントとデッドラインが定義されます。このチェックポイントは、ジョブがサービスレベルアグリーメント(SLA)でのパフォーマンスコミットメントに従って予定どおり進行しているかどうかを確認するために役立ちます。SLAデッドラインは、SLAの最終ゴールを表します。
RICOH ProcessDirectorでは、サンプルのサービスポリシーが使用できます。また、独自のサービスポリシーを作成することもできます。
サービスポリシーをセットアップするには、次の手順に従います。
  1. 1つ以上のサービスポリシーを作成します。
  2. サービスポリシーで、非サービス期間に対してRICOH ProcessDirectorによるジョブチェックポイントの調整を行うよう指定している場合は、1つ以上の非サービス期間を作成します。
  3. 各サービスポリシーを1つ以上のワークフローに関連付けます。

1.2.4.26.4.1 用意されたサービスポリシーを使用

RICOH ProcessDirectorには、3 日間のカットオフ24 時間という事前定義済みのサービスポリシーが用意されています。サービスポリシーのプロパティーは変更可能で、インストール済み環境で使用可能です。また、これらが役に立たない場合は削除することもできます。
用意されたサービスポリシーを使用するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト サービスポリシーをクリックします。
  3. 使用するサービスポリシーを右クリックして、プロパティーを選択します。
  4. プロパティーノートブックで、タブをクリックして別のプロパティーを見るか、すべて表示をクリックして単一のページにすべてのプロパティーを表示します。プロパティーに関する情報を見るには、プロパティー名の横にある疑問符アイコンアイコンをクリックします。
  5. 適切な変更を行います。
  6. OKをクリックします。
  7. サービスポリシーを1つ以上のワークフローに関連付けます。

1.2.4.26.4.2 サービスポリシーの作成

サービスポリシーを作成して、ジョブチェックポイントを定義できます。ジョブチェックポイントを使用すると、ジョブがサービスレベルアグリーメント (SLA) でのパフォーマンスコミットメントに従って予定どおり進行しているかどうかを確認するために、ジョブがシステム内を流れる際の進行状況を追跡できます。推定期間に基づくスケジュールに対して追跡する際や、SetDeadlineステップまたは 締め切りの変更アクションにより設定された締め切りに対して追跡する際は、サービスポリシーを使用しません。

サービスポリシーは、パフォーマンスコミットメントごとに作成できます。例えば、1 日以内に印刷する必要のあるジョブについて、あるサービスポリシーを作成でき、また 2 日以内に印刷する必要のあるジョブについて、別のサービスポリシーを作成できます。

サービスポリシーには、ジョブが印刷される時間帯が含まれています。ジョブがさまざまな時間帯で印刷される可能性がある場合は、サービスポリシーをコピーして、他の時間帯用のサービスポリシーを作成できます。例えば、米国東部の時間帯用にサービスポリシーを 1 つ作成し、それをコピーして米国山岳部の時間帯用に別のサービスポリシーを作成します。

サービスポリシーを作成するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト サービスポリシーをクリックします。
  3. 追加をクリックします。
  4. すべてのタブで、必須プロパティーとオプションプロパティーを入力します。プロパティーに関する情報を見るには、プロパティー名の横にある疑問符アイコンアイコンをクリックします。
  5. OKをクリックします。

1.2.4.26.4.3 サービスポリシーのコピー

サービスポリシーをコピーし、別のサービスポリシーを作成するためのテンプレートとして使用できます。類似したプロパティーを持つ複数のサービスポリシーを作成する必要がある場合は特に、サービスポリシーをコピーすると、時間を節約できます。
サービスポリシーをコピーするには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト サービスポリシーをクリックします。
  3. コピーするサービスポリシーを右クリックして、コピーを選択します。
  4. すべてのタブで、変更する必須プロパティーと任意指定プロパティーを入力します。プロパティーに関する情報を見るには、プロパティー名の横にある疑問符アイコンアイコンをクリックします。
  5. OKをクリックします。

1.2.4.26.4.4 サービスポリシーをワークフローに関連付ける

サービスポリシーを、1つ以上のワークフローに関連付けることができます。サービスポリシーは、そのワークフローを使用するすべてのジョブの計画チェックポイントとSLA締め切りを計算します。ワークフローには、それぞれ1つのサービスポリシーを関連付けることができます。SLAデッドラインを使用したジョブのパフォーマンスを計測するには、ワークフローのSLAターゲットステップも特定する必要があります。

複数のサービスポリシーが1つのワークフローに適用される場合は、追加のワークフローの作成が必要になることがあります。例えば、2つのサービスポリシー(1つはクライアントABCからのジョブ用、もう1つはクライアントXYZからのジョブ用)を作成し、両方のクライアントでワークフローPDFを使用する場合は、別に PDFワークフローを作成します。このワークフローは、関連付けられたサービスポリシーを除き、同一のプロパティーを持つことができます。例えば、2つのワークフロー PDF.ABCPDF.XYZを指定できます。

ワークフローに関連付けられたサービスポリシーを変更すると、RICOH ProcessDirectorでは、新しいサービスポリシーを使用して、システムに到着する新しいジョブにチェックポイントおよび締め切りが設定されます。 再処理アクションを使用して最初のステップからジョブを再処理しない限り、既存のジョブに対して新しいサービスポリシーは使用されません。

非サービス期間を削除すると、その非サービス期間を使用してジョブが設定されている場合でも、すでにシステム内にあるジョブのチェックポイントおよび締切時刻は変更されません。チェックポイント時刻をリセットするには、ジョブを最初から再処理する必要があります。

ワークフローまたは許可ユーザーによってジョブの調整済み到着時刻プロパティーが変更されると、そのジョブのチェックポイントがRICOH ProcessDirectorによって再計算されます。サービスポリシーによって、次のように、チェックポイントおよび締め切りが変更される場合があります。

  • サービスポリシーでカットオフ調整方法が指定されており、開始時刻が、古い調整済み到着時刻より遅く、新しい調整済み到着時刻より早い場合は、古い調整済み到着時刻の日から、新しい調整済み到着時刻の日にチェックポイントが変更されます。
  • サービスポリシーでカットオフ調整方法が指定されており、開始時刻が、古い調整済み到着時刻と新しい調整済み到着時刻の両方より遅い場合は、チェックポイントは変更されません。
  • サービスポリシーが締め切り計算方法として 経過時間を指定している場合、調整された到着時刻からSLA締め切りが再計算されます。
  • サービスポリシーが締め切り計算方法として 特定の時間を指定している場合、SLA締め切りは再計算されません。

サービスポリシーをワークフローに関連付けるには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. オプション: ワークフローの名前を右クリックし、無効を選択します。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  3. ワークフローの名前を右クリックし、プロパティーを選択します。
  4. サービスポリシープロパティーで、サービスポリシーを選択します。
  5. SLA目標ステッププロパティーで、SLAの最終目標を表すステップを選択します。
    例えば、SLAが特定の時刻までにジョブを印刷することに依存している場合、PrintJobsステップを選択します。SLAが、印刷された出力を挿入のために別の部門に納入することに依存している場合、DeliverToInserterという手動ステップを作成し、そのステップをSLA目標ステップとして選択できます。
  6. OKをクリックします。
  7. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.26.5 非サービス期間のセットアップ

非サービス期間を使用して、インストール済み環境でサービスを提供しない期間 (休日や週末など) を定義します。各サービスポリシーで、すべての非サービス期間をサービスポリシーに適用するかどうかを指定します。
注意: ワークフローのSetDeadlineステップまたはジョブの 締め切りの変更アクションで設定された締め切りでは、非サービス期間は考慮に入れられません。
RICOH ProcessDirector では、サンプルの非サービス期間が使用できます。また、独自の非サービス期間を作成することもできます。

非サービス期間はそれぞれ、1 つの期間 (例えば 1 日の休日) について記述します。非サービス期間はすべて、1 つの単位として扱われます。

サービスポリシーで、すべての非サービス期間をポリシーに適用するかどうかを指定できます。ただし、サービスポリシーでは、適用する非サービス期間を指定することはできません。

非サービス期間をセットアップするには、次の手順に従います。
  1. 1 つ以上の非サービス期間を、期間ごとに 1 つ作成します。
  2. 各サービスポリシーで、計画チェックポイントを非サービス期間に対して調整するかどうかを指定します。

1.2.4.26.5.1 用意された非サービス期間を使用する

RICOH ProcessDirectorには、毎週土曜日毎週日曜日、および1月1日という事前定義済みの非サービス期間が用意されています。用意されている非サービス期間のプロパティーは変更可能で、インストール済み環境で使用可能です。また、これらが役に立たない場合は削除することもできます。

各サービスポリシーで、非サービス期間を適用するかどうかを指定する必要があります。適用する場合は、ジョブが非サービス期間中に行われないように、ジョブの計画チェックポイントが RICOH ProcessDirector によって調整されます。

用意された非サービス期間を使用するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト 非サービス期間をクリックします。
  3. 用意された非サービス期間を選択してプロパティーをクリックするか、非サービス期間名をクリックします。
  4. プロパティーノートブックで、適切な変更を行います。プロパティーに関する情報を見るには、プロパティー名の横にある疑問符アイコンアイコンをクリックします。
    用意された非サービス期間では、プロパティーは 2006になっています。非サービス期間を使用するには、 プロパティーを現在の年に変更してください。非サービス期間をすべての年に適用する場合は、 プロパティーをブランクにしてください。
  5. OKをクリックします。

1.2.4.26.5.2 非サービス期間の作成

インストール済み環境でサービスを提供していない期間 (休日など) ごとに、非サービス期間を作成できます。
サービスポリシーを使用して、すべての非サービス期間をサービスポリシーに適用するかどうかを指定します。適用する場合は、ジョブが非サービス期間中に行われないように、ジョブの計画チェックポイントが RICOH ProcessDirector によって調整されます。

非サービス期間はすべて、1 つの単位として扱われます。サービスポリシーで、すべての非サービス期間をポリシーに適用するかどうかを指定できます。ただし、サービスポリシーでは、適用する非サービス期間を指定することはできません。

非サービス期間をある月または年のすべての日に適用する場合は、プロパティーで すべてを選択できます。ただし、非サービス期間をある週のすべての日に適用する場合は、それぞれの日に 1 つ非サービス期間を作成する必要があります。サービスを提供しない期間に応じた非サービス期間の作成例を次に示します。

  • その年の毎日 16:00 ~ 23:59 までサービスを提供しない場合は、1 つの非サービス期間オブジェクトを作成し、プロパティーで すべてを選択します。
  • その年のある週についてサービスを提供しない場合は、7 つの非サービス期間オブジェクトを作成します (日ごとに 1 つ)。

非サービス期間を作成するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト 非サービス期間をクリックします。
  3. 追加をクリックします。
  4. 必須プロパティーおよびオプションプロパティーを入力します。プロパティーに関する情報を見るには、プロパティー名の横にある疑問符アイコンアイコンをクリックします。
  5. OKをクリックします。
      注意:
    • ワークフローのSetDeadlineステップまたはジョブの 締め切りの変更アクションで設定された締め切りでは、非サービス期間は考慮に入れられません。

1.2.4.27 Report を使用できるように構成する

レポートの概説と使用シナリオを読み終えたら、このセクションで説明されているタスクを実行して、Reportを使用できるように構成します。

初期構成が完了したら、レポートデータベーステーブルに対するデータ収集をテストして、期待するデータが収集されていることを確認してください。

1.2.4.27.1 レポートデータベースへの接続を設定する

RICOH ProcessDirector は、データコレクターと WritePropsToReportsDatabaseステップによって収集されたデータをPostgreSQL データベースに格納します。

レポートデータベースをセットアップする最も簡単な方法は、RICOH ProcessDirector と共にインストールされた PostgreSQL のインスタンスを使用することです。このオプションを選択すると、この手順の最後に、アプリケーションは収集したデータを保存するための新しいPostgreSQLデータベースシステムとデータベースを作成します。

注意: メインのデータベースとしてIBM DB2を使用している場合、このオプションを使用するには、1次コンピューターにDocker Engineをインストールする必要があります。RICOH ProcessDirectorで提供されるPostgreSQLデータベースはDockerコンテナーで提供されます。Docker Engineをインストールしたくない場合は、独自にインストールしたPostgreSQLデータベースを使用できます。

RICOH ProcessDirectorで提供されるPostgreSQLを使用できない、または使用したくない場合は、独自のPostgreSQLをインストールすることができます。このインスタンスは、1次コンピューターまたはネットワーク内の別のコンピューターにインストールすることができます。このオプションを選択した場合は、この手順を開始する前にPostgreSQLデータベースシステム、データベース、データベースユーザーIDを作成してください。システム間の通信を許可するために、正しいポートが開いていることを確認します。

データベースを別のサーバーに移動したり、本番環境で集中管理されているPostgreSQLデータベースに接続するなど、作成後のデータベースを変更するには、RICOH ProcessDirectorの外部に新しいデータベースを作成する必要があります。次に、RICOH ProcessDirectorのデータベース設定を更新して、新しいデータベースに接続します。

レポートデータベースへの接続を設定するには、以下の操作を⾏います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左側のペインで レポート データベース設定をクリックします。
  3. データベースと通信するために、PostgreSQLserverのIPアドレスまたはホスト名のプロパティーを設定します。

    • RICOH ProcessDirector で提供されている PostgreSQL を使用している場合は、値をlocalhostに設定します。
    • RICOH ProcessDirector 以外のPostgreSQLを使用している場合は、値をデータベースがインストールされているシステムのIPアドレスまたはホスト名に設定します。

      注意: このデータベースを1次コンピューターにインストールする場合でも、値をlocalhostに設定しないでください。1 次コンピューターのIP アドレスを使用します。

  4. その他のプロパティーの現在値を確認し、必要な更新を行います。
    プロパティーに関する情報を見るには、プロパティー名の横にある疑問符ボタンをクリックします。
  5. SAVEをクリックします。
      注意:
    • データ収集を有効にし、Data Collectorを有効にするか、またはワークフローに WritePropsToReportsDatabaseステップを追加するまで、RICOH ProcessDirectorは、ジョブ処理中データを収集しません。
  6. データベースの設定が正しいことが確認できたら、データベース設定ページの上部にある データ収集スイッチをクリックし、 保存をクリックして、データ収集を有効にします。

    RICOH ProcessDirector PostgreSQLを使用する場合、最初にデータ収集を有効にすると、指定したプロパティー値を使用してデータベースが作成されます。別のPostgreSQLを使用する場合、アプリケーションは作成したデータベースに接続します。

    データ収集を無効にすると、RICOH ProcessDirectorはデータベースから切断されます。データ収集を有効にすると、接続を再確立します。

    注意:
  • このページのプロパティーを更新してもデータベースは更新されません。PostgreSQLメタコマンドなどのインターフェースを使用してデータベースに変更を加え、これらのプロパティーを更新して一致させる必要があります。

    たとえば、企業のガイドラインでは、90日ごとにすべてのパスワードをリセットすることが求められます。RICOH ProcessDirectorがPostgreSQLデータベースにアクセスするために使用するパスワードを更新するには、以下のようにする必要があります。

    1. メタコマンドまたは別のユーザーインターフェースを使用して、データベース内のパスワードを更新します。
    2. データベース設定画面でパスワードを更新します。

1.2.4.27.2 データコレクターを構成する

データコレクターを使用して、プロパティー値を取得し、レポートデータベースのテーブルに格納できます。各プロパティーは、各データコレクターで指定されたデータベーステーブルの列に格納されます。
この手順のステップを実行する前に、どのプロパティー値をいつキャプチャーするかを決定します。
    注意:
  • ワークフローにステップを追加して情報を収集するだけであれば、ジョブやプリンタのプロパティーをキャプチャーするためにデータコレクターを構成する必要はありません。

各データコレクターを構成して、さまざまなプロパティー値を格納できます。有効にすると、データコレクターは、ジョブ処理中のさまざまな時点、または特定のアクションが実行された時点で動作します。次のデータコレクターを構成できます。

  • ジョブステップ期間

    各ステップがキュー状態および処理状態にあった時間や、各ステップが処理を完了するまでの総時間などの情報をキャプチャーできます。ジョブステップ期間データコレクターは、各ステップの完了時やワークフローの完了時にジョブプロパティーを収集することも可能です。

  • ジョブステップの進行状況

    ワークフローの各ステップの開始時点と終了時点にジョブプロパティーをキャプチャーします。

  • ジョブ印刷状態

    ジョブが印刷を開始したとき、ジョブが印刷を正常に終了したとき、およびエラーのためにジョブが印刷を停止したときにジョブとプリンターのプロパティーをキャプチャーします。

  • プリンター状況

    任意のプリンターの使用可能状況または プリンター状況が変わるたびに、プリンタープロパティーをキャプチャーします。

  • バーコードリーダーのユーザーアクション

    ユーザーがバーコードリーダーに対してアクションを行ったときに、バーコードリーダーとユーザーのプロパティーをキャプチャーします。

  • 入力装置のユーザーアクション

    ユーザーが入力装置上でアクションを行ったときに、入力装置とユーザーのプロパティーをキャプチャーします。

  • インサーターのユーザーアクション

    ユーザーがインサーターでアクションを実行したときに、インサーターコントローラーとユーザーのプロパティーをキャプチャーします。

  • ジョブのユーザーアクション

    ユーザーアクションがジョブに対してアクションを実行したときに、ジョブとユーザーのプロパティーをキャプチャーします。

  • プリンターのユーザーアクション

    ユーザーがプリンターに対してアクションを行ったときに、プリンターとユーザーのプロパティーをキャプチャーします。

  • ユーザーに対するユーザーアクション

    ユーザーが対象ユーザーに対してアクションを行ったときに、ユーザーと対象ユーザーのプロパティーをキャプチャーします。

  • ワークフローステップコレクター

    WritePropsToReportsDatabase ステップ中に収集された期限切れエントリーを削除します。

データコレクターを構成するには、以下の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左側のペインでレポート Data Collectorをクリックします。
  3. RICOH ProcessDirectorに付属のするデータコレクターの中からいずれか1つを選択してください。
  4. プロパティーの現在値を確認し、必要な更新を行います。
    プロパティーに関する情報を見るには、プロパティー名の横にある疑問符ボタンをクリックします。
  5. すべての設定が正しく構成されているときは、ダイアログの上部にあるスイッチをクリックして、データコレクターを有効にします。
    データのキャプチャーは、データ収集イベント(ジョブがステップに入る、印刷が始まる、プリンター状況が変わる、または入力装置が有効になるなど)が発生した時点で開始されます。
      注意:
    • データコレクターがデータベースに情報を保存するためには、データ収集を有効にする必要があります。データ収集が無効な状態でデータコレクターを有効にすると、データコレクターは何もしません。データ収集が有効な場合、使用可能なデータコレクターは、データ収集イベント(ジョブがステップに入る、印刷が始まる、プリンター状況が変わる、または入力装置が有効になるなど)が発生したときにデータキャプチャーを開始します。
  6. OKをクリックします。

1.2.4.27.3 レポートデータベースにプロパティー値を保存するステップを追加する

ワークフローにステップを追加して、ジョブおよび文書のプロパティー値を取得し、レポートデータベースに保存することができます。
この手順のステップを実行する前に、取り込み対象のジョブおよび文書のプロパティーと、取り込みを行うタイミングを決定します。選択したプロパティーは、データから生成するレポートのタイプに関連している必要があります。
PostgreSQLデータベースでプロパティー値を取り込むステップを追加するには、次の手順を実行します。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 変更するワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ワークフローにWritePropsToReportsDatabaseステップを追加します。
  5. ステップを右クリックして、プロパティーを選択します。
  6. レポートタブをクリックします。
  7. 書き込むジョブプロパティーおよび 書き込む文書プロパティーフィールドで、PostgreSQLデータベースに保存するプロパティー値を選択します。
      注意:
    • 一部のプロパティー値は、ワークフロー内の特定のポイントが終了するまで空白です。たとえば、ジョブは、Prinjobsステップでプリンターに送信されるまで、 プリンターへの割り当て(Job.Print.AssignPrintTime)の値を持ちません。 PrintJobsステップが実行される前に、 プリンターへの割り当てをPostgreSQLデータベースに保存した場合、データベーステーブルにそのプロパティーが存在しますが、値は空白になります。
  8. ステップが保存する情報のラベルをデータベースに含めるには、イベントタイプの値を入力します。
  9. 必要に応じて他のプロパティーに値を入力します。
    文書プロパティーテーブルジョブプロパティーテーブルのプロパティーには、別のテーブル名を使用する必要があります。また、使用する値もデータコレクターで指定した データベーステーブル名と異なる必要があります。
  10. OKをクリックします。
  11. オプション: ワークフローの他のポイントでデータを収集する場合は、別のWritePropsToReportsDatabaseステップを追加し、そのプロパティーを更新します。
  12. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.27.4 データをリモートサーバーへ抽出できるように構成する

REST プロトコルをサポートしていない別のアプリケーションにレポートデータベースで収集したデータを送信する必要がある場合は、PostgreSQL コマンドを使用して、この手順に従ってデータを抽出できます。
データをリモートサーバーへ抽出できるように構成するには、次の手順に従います。
  1. 1次サーバーにログインします。
  2. 次のディレクトリーに移動します。
    • /aiw/aiw1/data(Linux)
    • C:\aiw\aiw1\data(Windows)
      注意:
    • RICOH ProcessDirector は、PostgreSQLデータベース内でのデータキャプチャーを開始するまでdataディレクトリーを作成しません。
  3. pg_hba.confファイルをテキストエディターで開きます。
  4. 次のような、IPv4ローカル接続用のコメント行を見つけます。

    # IPv4 local connections:

      注意:
    • RICOH ProcessDirector は、データをリモートの PostgreSQL サーバーに保存するための IPv6 接続をサポートしていません。

  5. リモートサーバーのIPアドレスおよびサブネットの行を追加します。

    例えば、PostgreSQLデータベースから、IPアドレスが172.0.0.2、サブネットマスクが32のコンピューター上のアプリケーションへデータを抽出するには、3行を次の例のように入力します。

    # IPv4 local connections:
    host  all         all         127.0.0.1/32        trust
    host  all         all         172.0.0.2/32        trust 

    この例の2行目と3行目は、次のことを表しています。

    • 1つ目の値は接続タイプを指定しています。ホストは普通紙または SSL暗号化された TCP/IP ソケットです。
    • 2つ目の値は、ユーザーがアクセスできるデータベースを指定しています。
    • 3つ目の値は、データベースにアクセスできるユーザーを指定しています。
    • 5つ目の値は、セキュリティーを指定しています。trustでは、どのローカルユーザーでも任意のPostgreSQLユーザー(データベースのスーパーユーザーを含む)としてデータベースからデータを抽出できます。

    各値の選択肢については、pg_hba.confファイル内のコメントを参照してください。

  6. postgresql.confファイルをテキストエディターで開きます。
  7. 接続と認証セクションで、#listen_addresses行を見つけます。
  8. PostgreSQLに対して、すべての接続で通知イベントをリッスンするように指示するには、コメント記号(#)を削除して、‘localhost’の値を‘*’に変更します。

    listen_addresses = '*'
    セキュリティーを高める場合は、*の代わりに IP アドレスのコンマ区切りリストを指定できます。

  9. ファイルを保存して、テキストエディターを終了します。
  10. PostgreSQLデータベースを停止します。
    注意: サンプルコマンドでは、ユーザー名、パスワード、ポート番号にデータベース設定のデフォルト値を使用します。これらの値を変更した場合は、コマンドでその値を使用します。
    コマンド行を開き、次のコマンドを入力します。
    • Windowsサーバーの場合:
      • \aiw\aiw1\bin\postgresql\Windows\pgsql\bin\pg_ctl stop -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D \aiw\aiw1\data -l \aiw\aiw1\trace\postgres.trace

        または

      • <RPDインストールディレクトリー>\PostgreSQL\bin\pg_ctl stop -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D \aiw\aiw1\data -l \aiw\aiw1\trace\postgres.trace
    • Linuxサーバーの場合:
      • /aiw/aiw1/bin/postgresql/Linux/pgsql/bin/pg_ctl stop -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D /aiw/aiw1/data/ -l /aiw/aiw1/trace/postrgres.trace

        または

      • /usr/pgsql-14/bin/pg_ctl stop -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D /aiw/aiw1/data/ -l /aiw/aiw1/trace/postrgres.trace
  11. PostgreSQLデータベースを起動します。
    • Windowsサーバーの場合:
      • \aiw\aiw1\bin\postgresql\Windows\pgsql\bin\pg_ctl start -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D \aiw\aiw1\data -l \aiw\aiw1\trace\postgres.trace

        または

      • <RPDインストールディレクトリー>\PostgreSQL\bin\pg_ctl start -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D \aiw\aiw1\data -l \aiw\aiw1\trace\postgres.trace
    • Linuxサーバーの場合:
      • /aiw/aiw1/bin/postgresql/Linux/pgsql/bin/pg_ctl start -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D /aiw/aiw1/data/ -l /aiw/aiw1/trace/postrgres.trace

        または

      • /usr/pgsql-14/bin/pg_ctl start -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D /aiw/aiw1/data/ -l /aiw/aiw1/trace/postrgres.trace
    1. RICOH ProcessDirectorにログインします。
    2. 管理タブをクリックします。
    3. 左側のペインで、レポート データコレクター をクリックします。
    4. 右上隅で、データベースのステータスが未接続になっている場合は、ブラウザを更新して 接続済みに変更します。

1.2.4.27.5 データトランスミッターを使用してデータをアップロードする

データトランスミッターを使用して、レポートデータベースのデータコレクターによってキャプチャーおよび保存されたプロパティー値を抽出し、別のアプリケーションに送信することができます。
データトランスミッターは PostgreSQL データベースを照会し、必要な情報を収集し、REST プロトコルを使用して別のアプリケーションに送信します。データトランスミッターは、プロパティー値を含む、コンマ区切り値(CSV)形式のファイルを作成します。

この手順でステップを実行する前に、抽出先データベーステーブル、ならびに情報抽出のタイミングおよび頻度を決定します。

重要: この手順は、RESTトランスミッターにのみ適用されます。RICOH Supervisorのデータをアップロードするには、RICOH Supervisorにデータを送信するためにセットアップするを参照してください。

さまざまなテーブルから値を抽出して送信するように各データトランスミッターを設定できます。データトランスミッターは、有効になると、スケジュールに従って動作します。

データトランスミッターを使用してデータをアップロードするには、以下の操作を行います。
  1. アプリケーションのREST Webサービスとの通信要件を確認します。
    • アプリケーションでの認証方法
    • 指定する REST 認証および送信要求の値
    • 応答で予想されるデータ形式
  2. RICOH ProcessDirectorで、アプリケーションとの通信を準備するには、以下のタスクを実行してください。
    • アプリケーションにセキュリティー証明書が必要な場合は、RICOH ProcessDirectorの1次コンピューターに証明書をインストールします。
    • 環境内でプロキシサーバーがWebサービスと通信する必要がある場合は、プロキシを使用するようにシステムをセットアップします。
  3. データトランスミッター用の資格情報オブジェクトを設定します。データトランスミッターオブジェクトは、アプリケーションでの認証のための静的資格情報または セッション資格情報を使用します。
  4. データトランスミッターオブジェクトを次のように定義します。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左側のペインでレポート データトランスミッターをクリックします。
    3. 追加をクリックし、 RESTトランスミッターを選択します。
  5. プロパティーの現在値を確認し、すべてのタブで必要な更新を行います。
    プロパティーに関する情報を見るには、プロパティー名の横にある疑問符ボタンをクリックします。
  6. すべての設定が正しく構成されているときは、全般タブの上部にあるスイッチをクリックして、データトランスミッターを有効にします。
      注意:
    • データの抽出および送信をするには、データトランスミッターが有効である必要があります。データ収集が無効なとき、または選択したデータベーステーブルに保存データが全くないときに、 1 つ以上のデータトランスミッターを有効にしても、データトランスミッターは、何の動作もしません。データトランスミッターおよびデータコレクターが有効なときに、データコレクターがデータをキャプチャーし始めると、データトランスミッターは、指定したスケジュールで情報を送信し始めます。
    • データコレクターが無効な場合でも、データトランスミッターを作成して有効にできます。
    • データコレクターが一度も有効にならなかった場合で、かつ選択したデータベーステーブルに保存データが全くない場合、エラーメッセージが表示されます。
  7. OKをクリックします。
  8. ワンタイム送信機能を使用して、RICOH ProcessDirector とアプリケーション間の情報交換をテストします。
    1. レポート データトランスミッターで、送信機を右クリックし、 ワンタイム送信を選択します。
    2. データトランスミッターをテストするには、特定範囲オプションを選択し、開始および終了日の値を入力します。
    3. OKをクリックします。
  9. 送信が成功した場合、受信アプリケーションを調べてデータが予定通りに届いていることを確認します。もしくは、送信が失敗した場合、データトランスミッターを右クリックし、ログの表示を選択して失敗したテーブルおよび失敗理由についての情報を確認します。

1.2.4.27.6 レポートデータベースから有効期限切れデータを削除する

データコレクターは、ユーザーの印刷操作に関する貴重な情報を保管します。しかし、ある時点でそうした情報は役に立たなくなり、削除されてしまうことがあります。データベーステーブルから期限切れデータを削除するスケジュールを作成できます。

各データコレクターが収集したデータをどのくらいの期間保持するのかによって、保存期間を設定する必要があります。保存期間が切れても、すぐにデータが削除されるわけではありません。期限切れデータは、次回にスケジュール設定されている期限切れエントリーの削除処理の時に削除されます。

期限切れエントリーの自動削除処理は、特定の日時に開始するようにスケジュール設定されます。また、間隔と頻度を設定することで、この自動処理の実行頻度を選択することもできます。

レポートデータベースから有効期限切れデータを削除するには、以下の操作を⾏います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左側のペインでレポート Data Collectorをクリックします。
    データコレクター向けの保存期間を確認または設定するには、以下の手順に従います。
    1. いずれかのデータコレクターをクリックします。
    2. 期限切れエントリーを削除を見つけて、その値を オンに設定します。
    3. データベースエントリーの保存期間を設定します。
    4. OKをクリックします。
    5. 残りのデータコレクターに対してこの手順を繰り返します。ー
  3. 左側のペインでレポート データベース設定をクリックして、期限切れのデータベースエントリーをすべて削除する自動スケジュール設定を行います。
  4. 間隔頻度プロパティを使用して、期限切れのデータベースエントリーの自動削除処理を実行する頻度を設定します。
  5. 開始日時プロパティーを使用して、いつスケジュールを開始するかを選択します。
  6. SAVEをクリックします。
例:

毎月1日目の作業日にレポートを作成し、毎月5日目にデータベースから期限切れの情報を削除するとします。システムの処理負荷の増大を避けるために、その処理を午前1時に実行するとします。月に一度、期限切れのデータベースエントリーを削除するスケジュールを設定するには、以下の手順に従います。

  • 個々のコレクター用に保存期間を設定します。保存期間が終了すると、データベースエントリーは期限切れとしかマークされません。
  • データベース設定ページで、 削除スケジュールを設定します。
    • 間隔に設定します。
    • 頻度(月)毎月に設定します。
    • 開始日時を翌暦月の5日目に設定し、時間を午前1時に設定します。

1.2.4.28 RICOH Supervisorにデータを送信するためにセットアップする

RICOH Supervisor設定により、RICOH Supervisorデータを送信するようにシステムを設定できます。

RICOH Supervisorに送信するデータは、RICOH ProcessDirectorデータコレクターによってレポートデータベースに格納する必要があります。この手順を実行する前に、データコレクターの設定や、RICOH Supervisorに送信するデータを収集するためのワークフロー手順など、レポート機能を設定する必要があります。RICOH Supervisorのデータトランスミッターを設定する前にデータコレクターによって収集されたデータは、送信を有効にした後でRICOH Supervisorで使用できます。

    注意:
  • レポート データベース設定 でデータキャプチャーを有効にし、データを収集するデータコレクターごとに有効になっていることを確認します。

RICOH Supervisorへの接続を作成してデータを送信するには、一連の手順を完了する必要があります。データ接続では、認証情報とデータトランスミッターを作成する必要があります。この認証情報は、認証コードを使用して、リコークラウドアプリケーションにアクセスするためにRICOH Account Administrationで認証する証明書を作成します。RICOH Account Administrationにアクセスするには、RICOH Supervisorのシステム管理者に問い合わせてください。

リコークラウドに対してRICOH ProcessDirectorを認証する証明書を作成したら、データ送信を有効にするRICOH Supervisorのデータトランスミッターを作成する必要があります。

    重要:
  • RICOH Supervisorへデータを送信するために作成できるのは、リコークラウド認証情報と1つのRICOH Supervisorデータトランスミッターのみです。

RICOH Supervisorへのデータ送信を設定するには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで、設定 RICOH Supervisorをクリックします。
  3. 設定に移動し、次のプロパティーの値を設定します。
    1. 1次コンピューターの時間帯の一覧から、RICOH ProcessDirector1次コンピューターの時間帯を選択します。
    2. システム表示名フィールドにRICOH ProcessDirectorシステムの名前を入力します。この名前は、RICOH SupervisorRICOH ProcessDirectorシステムを識別します。
    3. プロキシサーバーを使用する場合は、システム設定ページでプロキシサーバーが設定されていることを確認します。
    4. 設定を保存をクリックします。
  4. 認証情報セクションで、追加アイコン(追加アイコン)をクリックして、リコークラウド認証情報を作成します。認証情報を設定するための新しいダイアログが開きます。
    1. 一般セクションのフィールドに入力します。
    2. 証明書セクションで、 コードを生成をクリックします。 RICOH Account Administrationが新しいタブで開きます。
    3. RICOH Account Administrationにログインし 、コードをコピーします。
    4. RICOH ProcessDirectorに戻り、生成されたコードを ワンタイムコードフィールドに貼り付けます。
    5. OKをクリックして証明書を生成し、資格情報を保存します。
  5. データトランスミッターセクションで、追加アイコン(追加アイコン)をクリックして、新しいRICOH Supervisorデータトランスミッターを作成します。新しいダイアログが開き、データトランスミッターを設定します。
    1. プロパティーの現在値を確認し、すべてのタブで必要な更新を行います。プロパティーに関する情報を見るには、プロパティー名の横にある疑問符ボタンをクリックします。
    2. すべての設定が正しく構成されているときは、全般タブの上部にあるスイッチをクリックして、データトランスミッターを有効にします。
    3. OKをクリックします。
すべての設定が正しく構成されている場合は、各セクションの前に緑色のチェックマークが表示されます。最初のデータ転送は、設定したスケジュールに従って行われます。少量のデータしか送信されない場合でも、最初の送信が完了するまでに時間がかかることがあります。RICOH Supervisor設定ページの右上隅には 、接続の状態と最後に正常に送信された日時が表示されます。

1.2.4.28.1 RICOH ProcessDirectorデータをRICOH Supervisorで使用するためのヒント

データコレクターとデータトランスミッターを設定した後、そのデータを利用するためにRICOH Supervisorでダッシュボードとウィジェットを作成することが課題となります。ここでは、その作業を簡単にするための提案をします。
RICOH Supervisorに送信されるデータについてよく理解しましょう。

RICOH SupervisorのダッシュボードでRICOH ProcessDirectorデータを扱う前に、RICOH Supervisorに送信されるRICOH ProcessDirector CSVファイルをダウンロードし、収集されたデータを分析することをお勧めします。CSVファイルでは、列のヘッダーや列に含まれるデータ、記録された項目数、全体のデータ収集方法などを確認できます。有効化するデータコレクターの種類ごとにCSVファイルをダウンロードして開きます。

複製される項目と無効な項目

ダウンロードしたCSVファイルには、表の各行にそのまま記録されている値もあることにお気づきでしょうか。また、ワークフローの初期段階では空欄で、後から記入されるセルもあります。これらの状況は両方とも、RICOH Supervisorのウィジェットで数式やフィルターを使用する必要があるかもしれません。

たとえば、ジョブステップの進行状況のデータコレクターは、ワークフローの各ステップの最初と最後にjob_historyテーブルにデータを記録します。プロパティーはステップごとに変わるとは限らないので、それらのプロパティー値の多くは行ごとに同一です。 ジョブステップの進行状況データコレクターのCSVファイルを見て、各列が行から行へとどのように変化していくかを確認します。

デフォルトでは、ジョブステップの進行状況データコレクターはスタック済み累積ページとスタック済み累積シートの値を記録します。これらのプロパティーは、PrintJobsステップの後まで値を持ちません。しかし、PrintJobsステップ以降の各ステップでは、これらの値を変更せずに再度記録されます。この値は、ジョブの一部を再印刷する場合など、ジョブが再びPrintJobsステップを通過する場合にのみ変更されます。

これらの値の1つをウィジェットに含めるには、複数のステップの値を含めないように注意してください。RICOH Supervisorは、値が追加されるため、不正確な結果になります。数式やフィルターを使用して、データベーステーブルの1行からの値のみを含めるようにします。

無効なエントリーがある場合、行にN\Aが含まれる可能性があります。ウィジェットフィルターを適用して、これらのN\Aの行をフィルタリングし、ウィジェットをより見やすく理解しやすくすることができます。

たとえば、毎週SLAを満たしているジョブの数と満たされていないジョブの数を示すレポートを作成するには、このレポートで2つの要素を考慮します。第1の要素は、全てのジョブにSLAがあるわけではないことです。第2の要素は、SLAの結果が決定される前に、いくつかのデータレコードがジョブで使用可能であることです。

もし、チャートの中にN\A値がある場合は、ウィジェットフィルターを追加して、 N\A値をフィルタリングできます。ウィジェットフィルターを追加すると、より意味のあるグラフになり、読みやすく、理解しやすくなります。

RICOH Supervisor ダッシュボードフィルターは一連のウィジェットにのみ適用されます。

独立したウィジェットとして設定されていないウィジェットにのみ、ダッシュボードフィルターを適用できます。ダッシュボードフィルターオプションがオフになっているウィジェットは、ダッシュボードに適用されるフィルターの影響を受けません。これらの独立したウィジェットは、独自のフィルターを使用するように設定できます。

収集のための報告時間

RICOH Supervisorダッシュボードの上部にある 次の時点でのデータ...フィールドの下に表示される時間は、内部データベースから記録された最後の更新の時間です。RICOH ProcessDirector Data Collectorが収集したデータを最新に更新したものではありません。RICOH ProcessDirectorData Collectorが収集したデータは、RICOH ProcessDirectorの送信スケジュールに基づいて更新されます。RICOH ProcessDirectorの送信日は、RICOH Supervisor次の時点でのデータ...で報告された時間より常に古くなります。RICOH ProcessDirectorが送信した送信データを取得するには、RICOH Supervisor Data Collectors ソフトウェアコネクターに移動し、リストからデータトランスミッターを選択します。

異なる時間帯

RICOH ProcessDirectorの1次サーバーと異なる時間帯でRICOH Supervisorを使用している場合は、RICOH ProcessDirectorから 時間を時間帯に変換を使用します。現在の時間帯の値にアクセスして変更するには、RICOH ProcessDirectorにログインし、管理 設定 RICOH Supervisor 時間を時間帯に変換に移動します。

PDFファイルとPostScriptファイルを含むジョブをInfoPrint 5000プリンターに送信する

RICOH ProcessDirectorがPDFまたはPostScriptファイルを含むジョブをInfoPrint 5000プリンターに送信する場合、プリンターから受信した印刷処理に関する情報が、プリンター上の実際のデータとは異なる場合があります。RICOH Supervisorに表示されるデータは、実際のプリンターで報告されるものと異なる場合があります。

1.2.4.29 情報を交換するようにRICOH ProcessDirectorとAvanti Slingshotをセットアップする

Avanti Slingshot Connectの概要のトピックを読んだ後、注文、ジョブ、ジョブ処理に関する情報を交換するようにRICOH ProcessDirectorとSlingshotをセットアップできます。このセクションの説明にしたがって、構成タスクを実行します。

RICOH ProcessDirectorとSlingshotを構成をして、Slingshotで注文が生成されるようにできます。注文ごとに、Slingshotは1つ以上のPDFジョブをJDFジョブチケットとともにRICOH ProcessDirectorに実行依頼します。次のタスクを実行します。

  • RICOH ProcessDirectorにジョブを実行依頼するようにSlingshotを構成します。

  • Slingshotジョブを処理するようにRICOH ProcessDirectorホットフォルダー入力装置をセットアップします。

または、RICOH ProcessDirectorとSlingshotを構成して、印刷ジョブがRICOH ProcessDirectorで生成されるようにすることもできます。ジョブごとに、RICOH ProcessDirectorはSlingshotに注文情報を送信します。次のタスクを実行します。

  • ワークフローを変更してSlingshotに注文情報を送信します。

どちらの構成の場合でも、次のタスクを実行します。

  • Avanti Slingshot Connectコストセンターを定義します。

  • コストセンターとレポート用のジョブの色をプリンターに割り当てます。

  • ジョブ状況情報をSlingshotに送信します。

  • ワークフローを変更してSlingshotにジョブ情報が送信されるようにします。

初期構成が完了したら、それをテストして、RICOH ProcessDirectorとAvanti Slingshotが正しく情報を交換することを確認します。

1.2.4.29.1 RICOH ProcessDirectorにジョブを実行依頼するようにSlingshotを構成する

Avanti SlingshotはJDFタイプを使用してRICOH ProcessDirectorにジョブを実行依頼します。JDFタイプを作成して、RICOH ProcessDirectorジョブを印刷する各プリンター装置に割り当てます。

Avantiのサポート担当者が、SlingshotジョブをRICOH ProcessDirectorに実行依頼するために必要なJDFタイプを作成した場合は、これらの指示に従ってさらにJDFタイプを作成できます。

RICOH ProcessDirectorは、1つ以上のPDFファイルとそれぞれのJDFジョブチケットを受信できます。RICOH ProcessDirectorが複数のPDFファイルを受信すると、それぞれのファイルに対して別々のジョブが作成されます。

Slingshotは、PDFファイルをMIMEパッケージに含めるか、PDFファイルへのリンクをJDFジョブチケットに設定することで、RICOH ProcessDirectorに実行依頼できるようになります。MIMEパッケージのRICOH ProcessDirectorにPDFファイルを実行依頼するようにSlingshotを構成することをお勧めします。

SlingshotによってPDFファイルへのリンクがJDFジョブチケットに設定される場合は、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーにそのファイルを読み取る権限があることを確認します。デフォルトシステムユーザーは aiw1 です。

Slingshotからジョブを受信すると、RICOH ProcessDirectorはMIMEパッケージにPDFファイルが含まれているかどうかを確認します。パッケージにPDFファイルが含まれていない場合、RICOH ProcessDirectorはJDFジョブチケットにファイルのリンクがあるかどうかを確認します。

RICOH ProcessDirectorでは、JDFにJDFノードのネストを含めることはできません。

    注意:
  • Slingshotの一般的な実装の場合は、これらの手順にしたがって、RICOH ProcessDirectorと情報を交換します。Slingshotの実装によっては、別の手順になることがあります。

ジョブを実行依頼するようにSlingshotを構成するには、次の手順に従います。
  1. JDFタイプを作成します。
    1. Avanti Slingshotクライアントにログインします。
    2. システムのセットアップ 一般を選択して、 JDFタイプをダブルクリックします。
    3. 新規 (新規アイコン) をクリックします。
    4. JDFタイプコードフィールドに、RPD送信者など、名前を入力します。必要に応じてその他の値を入力します。
    5. JDF/JMFオプションタブで、これらの JDF出力オプションを指定します。
      • 送信するファイルタイプPDFチェックボックスをオンにします。

      • SlingshotがPDFファイルをMIMEパッケージでRICOH ProcessDirectorに送信する場合は、 添付ファイルホットフォルダーにコピーチェックボックスをオンにします。

        SlingshotがPDFファイルをJDFジョブチケットで送信する場合は、ホットフォルダーにコピーがオフになっていることを確認します。

      • 結合JDF形式を使用するチェックボックスをオンにします。

      • すべてのジョブセクションを含めるがオフになっていることを確認します。

          注意:
        • 結合JDF形式を使用するすべてのジョブセクションを含めるの設定によって、JDFノードがネストしていないJDFが作成されます。

      • MIME経由でJDFを送信するチェックボックスをオンにします。

    6. JMFメッセージの全オプションのチェックボックスをオンにします。
    7. 接続オプションタブ:
      • JMF HTTP URLに次のURLを入力します。

        http://yourserver:15080/aiwservices/v1/jmf

        サーバーは、RICOH ProcessDirectorサーバーのIPアドレスまたはホスト名に置き換えます。

      • JMFリターンHTTP URLには、Avantiのサポート担当者から提供された値を入力します。

    8. レコードの保存 (レコードの保存アイコン) をクリックします。
    ジョブを別のRICOH ProcessDirectorサーバーに送信する場合、複数のJDFタイプを作成できます。
  2. RICOH ProcessDirectorジョブを印刷する各プリンター装置の推定標準にJDFタイプを添付します。
    1. システムのセットアップ 推定を選択して、 使用する推定標準をダブルクリックします。
    2. テーブルビューで、JDFタイプを添付するプリンター装置を見つけます。
      装置の名前は、説明列に表示されています。
    3. 装置の左側にある矢印をクリックして、詳細ビューを表示します。
    4. 編集 (編集アイコン) をクリックします。
    5. JDFタイプリストで[JDFタイプ]を選択します。
    6. レコードの保存 (レコードの保存アイコン) をクリックします。

1.2.4.29.2 Slingshotジョブを処理するようにホットフォルダー入力装置をセットアップする

Avanti Slingshotによって実行依頼されたジョブを処理するホットフォルダー入力装置は、Slingshot販売注文に指定された単位品目と同じ名前になっており、JDFバッチ方式を使用している必要があります。

Slingshotジョブを処理するようにホットフォルダー入力装置をセットアップするには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
  3. HotFolderJDF入力装置を右クリックして、 コピーを選択します。
  4. 入力装置名プロパティーに、Slingshot行項目の名前を入力します。
  5. フォルダー位置ステージング位置プロパティーに値を指定します。
    各ホットフォルダーでは、これらの2つのプロパティーに固有の値を指定する必要があります。
  6. これらのプロパティーは次のように設定します。
    ワークフロー
    ParentNoPrint
    子ワークフロー
    ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
    実行依頼ステップ
    SubmitInputFiles
    注意: HotFolderJDF以外の入力装置をコピーする場合、 バッチ方式プロパティーの値が JDFであることを確認します。
  7. 必要に応じてその他の値を入力または変更します。
  8. OKをクリックします。
  9. 入力装置を使用するには、その装置を選択して使用可能にして接続をクリックします。
JDFバッチ方式を使用するように入力装置を構成した後で、入力ファイルがジョブチケットによって識別されていない場合は、その入力ファイルを入力装置に実行依頼しないでください。識別されない入力ファイルは、いつまでも入力装置のステージング位置に残り、その状態は待ちのままです。

1.2.4.29.3 ワークフローを変更してSlingshotに注文情報を送信する

Avanti Slingshotに注文情報を送信する場合は、Avantiサポート担当者にお問い合わせください。RICOH ProcessDirectorから注文情報を受信するSlingshot Webサービスを呼び出すために必要な値を確認します。次に、 CreateOrderInSlingshotステップテンプレートに基づくステップをワークフローに追加します。
Avantiサポート担当者に問い合わせて、RICOH ProcessDirectorから受信したジョブの注文を作成するようにSlingshotを構成します。
ワークフローを変更してSlingshotに注文情報を送信するには、次の手順に従います。
  1. 認証にSlingshotを使用して注文情報を受信するREST Webサービスを呼び出すために必要な値を確認します。
  2. RICOH ProcessDirectorがSlingshotに送信する注文情報が含まれたXMLファイルを取得します。

    Avantiのサポート担当者に問い合わせてファイルを取得し、RICOH ProcessDirectorのサポート担当者に問い合わせてXMLとRICOH ProcessDirectorが連携することを確認します。

  3. RICOH ProcessDirectorでSlingshotとの通信を準備するには、次のタスクを実行してください。

    • Slingshotにセキュリティー証明書が必要な場合は、RICOH ProcessDirectorの1次コンピューターに証明書をインストールします。

    • 環境内でプロキシサーバーがWebサービスと通信する必要がある場合は、プロキシを使用するようにシステムをセットアップします。

    詳しくは、関連タスクを参照してください。

  4. ワークフロータブをクリックします。
  5. 変更するワークフローの名前をクリックします。
  6. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  7. CreateOrderInSlingshotステップテンプレートに基づくステップを、ワークフローの適切な場所に追加します。
      注意:
    • このステップはジョブで1回だけ実行します。

    • このステップは、1つのワークフローに複数回設定できます。同じジョブで複数のステップが実行されないように、それぞれのステップが別の分岐に含まれていることを確認します。

    • Slingshotがその注文を作成した後でジョブを再開するときは、CreateJobInSlingshotステップがそのジョブを処理しないことを確認します。

    • Slingshotが同じジョブ番号を複数回受信すると、ステータスコード500のエラーを戻します。

    • このステップは、親ジョブまたは子ジョブで実行できます。親ジョブまたは子ジョブのSlingshotで作成された注文では、親子の関係は保持されません。

  8. ジョブプロパティーに値を設定します。
    1. 要求URLプロパティーに、RICOH ProcessDirectorから受信したそれぞれのジョブに対する注文を作成するSlingshot WebサービスのURLを設定します。

      URLについては、Avantiのサポート担当者に問い合わせてください。

    2. 要求ペイロードプロパティーに、RICOH ProcessDirectorがSlingshotに送信したXML注文情報が含まれるディレクトリーへの完全パスとファイルの名前を設定します。
    3. 要求パラメータープロパティーの値を設定します。

      Avantiの担当者に問い合わせて、SenderIDUsernamePasswordの各パラメーターに値を入力します。 RequestTypeパラメーターの値は、変更しません。

    4. 環境内でプロキシサーバーがWebサービスと通信する必要がある場合は、プロキシを使用プロパティーに正しいプロキシサーバーを設定します。
    5. Avantiのサポート担当者からPasswordプロパティーのパスワードを提供された場合は、それを入力します。
  9. 各プロパティー値の入力を完了したら、OKをクリックします。
  10. ワークフローを保存し、使用可能にします。

RICOH ProcessDirectorワークフローをセットアップしてSlingshotを構成したら、Slingshotでの注文作成をテストします。注文情報が含まれるファイルのXMLが正しい場合は、RICOH ProcessDirectorジョブIDがSlingshot注文IDと一致します。

まだジョブの処理情報をSlingshotに送信するようにRICOH ProcessDirectorを構成していない場合は、次の操作を実行します。

  • Avanti Slingshot Connectコストセンターを定義します。
  • ワークフローを変更します。ジョブがさまざまなステップのために消費した時間をコストセンターにレポートするには、ステップのSlingshotコストセンタープロパティーと Slingshotマイルストーン状況プロパティーに値を設定します。
コストセンターの定義とワークフローの変更については、インフォメーションセンターを参照してください。

1.2.4.29.4 Avanti Slingshot Connect コストセンターを定義する

Avanti Slingshot Connect コストセンターは、時間と資材のコストを割り当てるために不可欠です。RICOH ProcessDirector にある avanti.cfg ファイルのエントリーは、コストの割り当てが行われる Avanti Slingshot システム内のオブジェクトに関連付けられています。avanti.cfg ファイルでは、各コストセンターに対して[外部装置 ID]を使用する必要があります。コストセンターの名前を使用しており、この名前が Slingshot に定義された[外部装置 ID]の値と異なる場合、RICOH ProcessDirector はデータを正しく報告することができません。avanti.cfg ファイル内のエントリーは、RICOH ProcessDirector ではコストセンターとして認識され、Avanti Slingshot システムでは[外部装置 ID]と呼ばれています。これらの ID を使用することで、RICOH ProcessDirector は正しく情報を Avanti Slingshot コストセンターに割り当てることができます。
注意: この操作を実行する前に、Avanti Slingshot でシステムのセットアップ 組織 操作カテゴリーを選択して、すべてのコストセンターに[外部装置 ID]が定義されていることを確認してください。

RICOH ProcessDirector のコストセンターを定義するには、次の手順に従います。

  1. avanti.cfg ファイルに移動します。Unix ベースのオペレーティングシステムでは /aiw/aiw1/config/avanti.cfg、Windows では C:\aiw\aiw1\config\avanti.cfg でアクセスします。
  2. そのファイルをテキストエディターで開きます。
  3. Avanti Slingshot 内のコストセンター用に定義された[外部装置 ID]と一致している値を入力します。それぞれのエントリーを個別の行に入力します。
    コストセンターの値では、大文字と小文字が区別されます。
  4. avanti.cfg ファイルを保存して、テキストエディターを終了します。
    入力した新しい値は、RICOH ProcessDirector に次回アクセスするときに Slingshot コストセンターとして使用できるようになります。

1.2.4.29.5 コストセンターとレポート用のジョブの色をプリンターに割り当てる

RICOH ProcessDirectorプリンターでジョブにかかった時間がAvanti Slingshotで正しく考慮されるようにするために、コストセンターをプリンターに割り当てる必要があります。プリンターコストセンターを使用して、RICOH ProcessDirectorでは、特定のメディアに印刷された総ページ数またはシート数を名前と製品 ID(メディアに製品 ID 値が指定されている場合)で報告します。また、RICOH ProcessDirectorはジョブ内のすべてのページがフルカラーで印刷されたか、単色インクまたはトナー(通常は黒)のみで印刷されたかを報告します。

コストセンターはavanti.cfgファイルに定義します。

コストセンターとレポート用のジョブの色をプリンターに割り当てるには、次の手順に従います。

  1. プリンターポートレットで、プリンターを右クリックして プロパティーを選択します。
  2. Avanti Slingshotタブで、 Slingshotコストセンタープロパティーの値を選択します。
  3. 報告するジョブの色プロパティーで、以下のようにします。

    • モノクロプリンターか、黒のインクまたはトナーのみで印刷するように設定されたカラープリンターの場合は、を選択します。

    • フルカラーで印刷するように設定されているカラープリンターの場合は、カラーを選択します。

    • 特に単色とフルカラーを組み合わせて印刷する場合には、Ricoh TotalFlow プリンターのジョブからを選択します。

    注意: これは、プリンターでの印刷をフルカラーで印刷するそれとも、ブラックインクまたはトナーのみで行うかを制御するプロパティーではありません。このプロパティーは、単に、インクまたはトナーの情報をAvanti Slingshotに報告するために使用します。

  4. 報告する印刷単位プロパティーの値を選択します。
    選択された値は、常にメディアボリュームの計算に使用されます。ただし、報告するジョブの色プロパティーが または カラーに設定されている場合にのみ使用されます。
  5. OKをクリックします。

Avanti SlingshotジョブをRICOH ProcessDirectorで実行すると、プリンターで各ジョブにかかった時間がAvanti Slingshotシステムの正しいコストセンターに報告されます。プリンターでの開始時刻は、ジョブの状態が 割り当て済みに変わった時点です。完了時刻は、ジョブの状態が 完了に変わった時点です。

各ジョブの印刷が終了すると、RICOH ProcessDirectorは、名前順と製品ID順に(定義されている場合)特定のメディアに印刷された合計ページ数またはシート数を報告します。また、RICOH ProcessDirectorは、すべてのページがフルカラーまたは単色(通常は黒)インクまたはトナーのみで印刷されたかも報告します。

    注意:
  • プリンターのSlingshotコストセンタープロパティーに値を割り当てる場合、Avanti Slingshotにコストセンター情報を送信する一連のステップに PrintJobsステップを含めないでください。

1.2.4.29.6 ジョブカラー情報をSlingshotに送信するように構成する

ジョブの印刷に使用するインクやトナーの色に関する情報をRICOH ProcessDirectorからSlingshotに送信できます。
スリングショットに送信できるインクまたはトナー情報は、定義したRICOH ProcessDirectorプリンターオブジェクトのタイプによって異なります。
  • Ricoh TotalFlowプリンターオブジェクトの場合:RICOH ProcessDirectorは、RICOH TotalFlow Print Serverからジョブ内で印刷されたフルカラーと単色ページの印刷数の値を取得します。
  • その他のプリンターオブジェクトの場合:RICOH ProcessDirectorは、ジョブの全ページが黒またはフルカラーで印刷されたことを報告します。
ジョブカラー情報をSlingshotに送信するように構成するには、次の手順に従います。
  • Ricoh TotalFlowプリンター オブジェクトの場合:
    1. プリンターのプロパティノートを開き、Avanti Slingshotタブをクリックします。
    2. 報告するジョブの色の値が ジョブからに設定されていることを確認します。
  • 他のすべてのプリンターオブジェクトの場合:
    プリンターを表す2つのプリンターオブジェクトを作成することを推奨します。一方のオブジェクトはフルプロセスカラーで印刷されるジョブを印刷し、他方のオブジェクトはブラックインクまたはトナーのみを使用するジョブを印刷します。次に、正しいプリンターオブジェクトを介してジョブを送信するようにワークフローを修正します。
    1. プリンターを表す2つのプリンターオブジェクトを定義します。報告する名前ジョブの色以外は、両方とも同じプロパティー値を使用します。
    2. カラーページまたはブラックページを含むジョブを処理するワークフローを編集して、報告するジョブの色カラーに設定してカラージョブをプリンターオブジェクトに送信するか、 報告するジョブの色に設定してブラックページのみプリンターオブジェクトに送信します。
      • カスタムジョブプロパティー(Custom 1など)を使用して、ジョブに または カラーの値を割り当てます。

        例えば、SetJobPropsFromTextFileステップまたは AssignJobValuesステップを使用して、 Custom 1ジョブプロパティーの値を設定できます。

      • 要求されたプリンタージョブプロパティーの値を設定するには、 PrintJobsステップの前にワークフロー内で分岐を作成します。
        • 1つの分岐で、カスタム 1の値が の場合、 AssignJobValuesステップを使用して、 要求されたプリンターの値を、 報告するジョブの色プロパティーが に設定されているプリンターオブジェクトに設定するという規則を追加します。
        • もう一方の分岐では、Custom 1の値が カラーの場合、 AssignJobValuesステップを使用して、 要求されたプリンターの値を、 報告するジョブの色プロパティーが カラーに設定されているプリンターオブジェクトに設定するという規則を追加します。
        注意: 報告するジョブの色プロパティーは、プリンターにジョブをスケジュールするために使用することはできません。

1.2.4.29.7 Avanti Slingshotにインク使用量データを送信する

特定のプリンターに送信されたジョブのインク使用量データを収集するように RICOH ProcessDirector を設定できます。収集されたデータは、その特定のジョブのためにプリンターにセットされたインクとともに、Avanti Slingshotに送り返されます。
リコー連続用紙プリンターが RICOH ProcessDirector でセットアップされている場合、Avanti Slingshotで定義された名前を使用して、プリンターにセットされるインクを指定できます。その後、インク使用量データをジョブチケットでAvanti Slingshotに送り返すと、インク名が一致します。インク設定を表示するには、プリンターをRICOH TotalFlow プリンターとして追加する必要があります。
Avanti Slingshotへインク使用量データを送信するには、以下の操作を行います。
  1. インク使用量の収集に使用するプリンターが、RICOH ProcessDirector でRICOH TotalFlow プリンターとして定義されていることを確認します。
  2. Avanti Slingshotクライアントで、このプリンターで使用されているインクの名前を検索します。
    1. Avanti Slingshotクライアントにログインします。
    2. 左のペインでインベントリー 項目に移動します。
    3. 項目 - テーブルビューパネルで 項目クラスリストに移動し、 インクを選択します。
    4. 項目コードに従ってインクを識別し、項目コードフィールドからインベントリー項目コードをコピーするか、 説明1フィールドからテキストをコピーします。
  3. RICOH TotalFlow プリンターをAvanti Slingshotで設定された名前で更新するには、以下の操作を⾏います。
    1. RICOH ProcessDirector にログインします。
    2. 管理 プリンターに移動します。
    3. 既存のRICOH TotalFlow プリンターを右クリックし、 プロパティを選択します。
    4. Avanti Slingshotセクションに移動し、 項目コードまたは 説明1フィールドの下にAvanti Slingshotで見つかったインク名を入力します。
      たとえば、ブラックインクの場合、Avanti Slingshot説明1の下の名前がBlack-RPDであれば、RICOH ProcessDirectorAvanti Slingshotの下の インクプロパティーマッピングから ブラックインクフィールドに同じインク名を入力する必要があります。項目コードフィールドの値に従ってインク名を照合することもできますが、項目コードが見つからない、存在しない、またはフィールドが空である場合、インク名の照合は 説明1フィールドに従って行われます。
  4. 設定が正しいかどうかをテストするには、このプリンターにジョブを送信してAvanti Slingshotに送信します。RICOH ProcessDirector から送信された値とAvanti Slinghsotで受信した値を比較するには、以下の操作を⾏います。
    1. RICOH ProcessDirectorにログインします。
    2. ジョブポートレットでジョブを右クリックし、 ログの表示を選択します。
    3. インク情報メッセージを見つけ、インク名と量の値を探します。
    4. Avanti Slingshotクライアントにログインします。
    5. プロダクション ジョブ表示に移動し、ジョブを選択します。
    6. 材料タブで、 使用済み列からインクの値を探し、RICOH ProcessDirector のジョブログに表示されている値と比較します。

1.2.4.29.8 ジョブ状況情報を Avanti Slingshot に送信する

Avanti Slingshot と RICOH ProcessDirector の間でジョブ状況情報を送信するには、RICOH ProcessDirector に対して Avanti Slingshot システムの URL を定義する必要があります。
    注意:
  • Slingshotの一般的な実装の場合は、これらの手順にしたがって、RICOH ProcessDirectorと情報を交換します。Slingshotの実装によっては、別の手順になることがあります。
  1. Avanti Slingshot クライアントにログインします。
  2. システムのセットアップ 一般を選択して、 JDFタイプをダブルクリックします。
  3. 接続オプションタブを選択します。
  4. JMF HTTP URLフィールドに、RICOH ProcessDirectorサーバーのURLを指定します。http://yourserver:15080/aiwservices/v1/jmf
    サーバーは、RICOH ProcessDirectorサーバーのIPアドレスまたはホスト名に置き換えます。
  5. JMF 戻り先 HTTP URLフィールドからクリップボードに URL をコピーします。 JMF 戻り先 HTTP URLは、http://AvantiServer:8081/servoy-service/rest_ws/avanti_jdf/jmf_inbound_processing/params?Username=UserName&Password=password のような形式になります。
  6. RICOH ProcessDirector にログインします。
  7. 管理 設定 Avanti Slingshotを選択します
  8. JMF戻り先HTTP URLフィールドのURLをコピーして、 Avanti URLフィールドに貼り付け、 OKをクリックします。
      重要:
    • Avanti Slingshotクライアントのパスワードを変更する場合、JMF戻り先HTTP URLを新しいパスワードに更新して、 JMF戻り先HTTP URLをコピーして、RICOH ProcessDirectorAvanti URLフィールドに貼り付ける必要があります。例えば、パスワードをMyPasswordに更新しており、現在のURLがhttp://AvantiServer:8081/servoy-service/rest_ws/avanti_jdf/jmf_inbound_processing/params?Username=UserName&Password=passwordであった場合、URLの末尾のPassword=passwordPassword=MyPasswordに変更します。

1.2.4.29.9 ワークフローを変更してAvanti Slingshotに注文情報を送信する

ジョブが1つのステップまたは一連のステップを完了するまでにかかる時間をAvanti Slingshotに送信する場合、Slingshotコストセンターを指定して、さらに1つのステップ、または一連のステップの最初と最後のステップにマイルストーン状況を指定する必要があります。1つ以上のステップとコストセンターを関連付けることで、コストセンターで処理にかかる時間がすべて識別されます。
すべてのステップとSlingshotコストセンターを関連付ける必要はありません。

ワークフローでステップを選択して変更する場合、ジョブが1つのステップを完了するたびに、Slingshotマイルストーン状況プロパティー値が 完了になることを、情報を報告するSlingshotコストセンターごとに確認してください。

ワークフローを変更する前に、Avanti Slingshot Connectコストセンターを定義します。

ワークフローを変更してSlingshotに情報を送信するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. ワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. 1つのステップごとにジョブ情報をSlingshotに送信する場合(ステップとコストセンターの1対1のマッピング):
    1. ステップを右クリックして、プロパティーを選択します。
    2. Slingshotコストセンタープロパティーに対して、ジョブ情報を報告するSlingshotコストセンターを選択します。
    3. Slingshotマイルストーン状況プロパティーに対して 完了を選択します。
    4. OKをクリックします。
  5. 一連のステップ単位でジョブ情報をSlingshotに送信する場合:
    1. 一連のステップで最初のステップを右クリックして、プロパティーを選択します。
    2. Slingshotコストセンタープロパティーに対して、ジョブ情報を報告するSlingshotコストセンターを選択します。
    3. Slingshotマイルストーン状況プロパティーに対して 実行中を選択します。
    4. OKをクリックします。
        注意:
      • シリーズの最初と最後のステップの間のステップには、SlingshotコストセンターSlingshotマイルストーンステータスプロパティーを設定する必要はありません。RICOH ProcessDirectorは、そのプロパティーを設定していない場合でも、これらのステップでジョブが費やした時間をSlingshotコストセンターに報告します。
    5. 一連のステップで最後のステップを右クリックして、プロパティーを選択します。
    6. Slingshotコストセンターのプロパティーに対して、最初のステップに選択した同じSlingshotコストセンターを選択します。
    7. Slingshotマイルストーン状況プロパティーに対して 完了を選択します。
    8. OKをクリックします。
  6. ワークフローを保存し、使用可能にします。
  7. ワークフローがジョブを処理するときに、Slingshotに指定されたコストセンターにジョブ情報が送信されているかどうかを確認してください。
      注意:
    • Slingshotの一般的な実装の場合は、これらの手順にしたがって、RICOH ProcessDirectorと情報を交換します。Slingshotの実装によっては、別の手順になることがあります。
    1. Avanti Slingshotクライアントにログインします。
    2. システムのセットアップ 一般 統合ログを選択します。
    3. Slingshot ジョブの場合、ジョブを RICOH ProcessDirector に送信するために Slingshot で使用される JDF タイプを確認するために、 タイプ列の エクスポートエントリーを参照する必要があります。
    4. RICOH ProcessDirector がジョブを正常にインポートする場合、 タイプ列の インポートエントリーに加えて、 方法列の HTTP目的列の ジョブの更新結果の詳細列の ジョブの受信 JMF 状況ファイルの処理も確認する必要があります。
    5. [統合ログ]では、Slingshotジョブの左側にある矢印をクリックします。
    6. 編集Editアイコン)をクリックして、ジョブレコードを 詳細表示に表示します。
    7. トラブルシューティングの詳細を参照します。
      RICOH ProcessDirector ワークフローステップまたはプリンターに関連付けられた Slingshot コストセンターに関して、処理情報を確認する必要があります。
        注意:
      • Slingshot コストセンターの[外部装置 ID]は、Avanti Slingshot Connect コストセンターと同じ名前になります。
    8. CRM ジョブを選択します。
    9. Slingshotジョブを選択します。
    10. コストの要約タブをクリックします。
      実際の値列で値を確認する必要があります。
    11. マイルストーンタブをクリックします。
      Slingshotコストセンターに関して、完了列にチェックマークが付いているタスクを確認する必要があります。

1.2.4.30 Quadient Inspire接続 機能をセットアップする

Quadient Inspire接続 の概要のトピックを読んだ後で、このセクションで説明されている構成タスクを実行して Quadient Inspire接続 をセットアップできます。
初期構成が完了したら、Quadient Inspire接続 ワークフローをテストして、予想どおりに機能することを確認します。

1.2.4.30.1 Quadient Inspire Designerにジョブを送信するようステップテンプレートをセットアップする

ComposeAFPComposePDFをコピーしてカスタマイズし、ジョブをQuadient Inspire Designerに送信して処理します。
Quadient Inspire Designerにジョブを送信するステップテンプレートを定義するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 左ペインで、ステップテンプレートをクリックします。
  3. ComposeAFPまたはComposePDFステップテンプレートを右クリックして、 コピーを選択します。
  4. コピーページで次のフィールドを確認および更新します。
    • データファイル
    • データモジュール
    • 固定データファイル
    • 固定データモジュール
    • Quadient JOBファイル
    • Job.External.Command
    • WFD ファイル
  5. OKをクリックします。

1.2.4.30.2 Quadient Inspire Designerと連携してAFP印刷ジョブを行うように構成する

Quadient Inspire接続では、Quadient Inspire Designerと連携してAFP印刷ジョブを生成または再フォーマットするよう、ワークフローを容易に構成できます。

RICOH ProcessDirectorオブジェクトを作成して構成する前に、aiw1ユーザーのPATH環境変数にQuadient Inspire Designerが含まれていることを確認してください。PATHを編集できない場合は、 外部コマンドプロパティーが表示される箇所すべてでQuadient Inspire Designerへの絶対パスを含める必要があります。

各ワークフローで次のシステムオブジェクトが必要です。

  1. 適切な入力装置

    次の機能を提供するホットフォルダー入力装置のいずれか1つをコピーすることをお勧めします。HotFolderReformatAFP, HotFolderComposeAFPDataSubmittedまたは HotFolderComposeAFPDataRetrieved。これらの入力装置はすべて、[バッチ方式][リスト]に設定しています。WFD ファイルのみを印刷ジョブとして実行依頼する予定である場合は、[バッチ方式][なし]に変更します。

  2. ComposeAFP ステップテンプレートに基づくステップです。
  3. そのステップを含むワークフローです。

1.2.4.30.2.1 Quadient Inspire DesignerにAFPジョブを送信するワークフローを定義する

AFPワークフローをコピーしてカスタマイズし、Quadient Inspire Designerにジョブを送信するワークフローを作成します。
これらのAFPワークフローは、Quadient Inspire接続機能およびAFPサポート機能がインストールされている場合に使用可能になります。次のようなワークフローがあります。
  • ComposeAFPDataRetrieved

    ワークフローの一部としてWFDファイルおよび1つまたは複数のRAWデータファイルをQuadient Inspire Designerに送信し、新しいAFPファイルを生成する場合、およびデータファイルを外部に保管する場合に、このワークフローを使用します。

    このワークフローは、ComposeAFP ステップテンプレートに含まれる WFD ファイルの実行依頼を想定しています。このワークフローは、 データファイルおよび データモジュールのプロパティー値から指定変更ファイルを作成します。データファイルはジョブの一部として実行依頼はされません。ワークフローは、指定変更ファイルに示される場所でファイルを見つける必要があります。

  • ComposeAFPDataSubmitted

    ワークフローの一部としてWFDファイルおよび1つのRAWデータファイルをQuadient Inspire Designerに送信して新しいAFPファイルを生成する場合、および印刷ジョブの一部としてデータファイルを実行依頼する場合に、このワークフローを使用します。

    このワークフローは、WFD ファイルおよびデータファイルの実行依頼を想定しています。

      注意:
    • 印刷ジョブの一部として、データファイルを 1 ファイルのみ実行依頼できます。ジョブが複数のデータファイルを必要とする場合は、そのデータファイルを他の場所に保管して、代わりに ComposeAFPDataRetrieved ワークフローを使用する必要があります。
  • ReformatAFP

    Quadient Inspire Designerに送信して再フォーマットまたは変更したい既存のAFPファイルがある場合に、このワークフローを使用します。

    このワークフローは、WFDファイルおよび、既存のAFPファイル(オプション)の実行依頼を想定しています。

Quadient Inspire Designerにジョブを送信するワークフローを定義するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. リストの適切なワークフローを右クリックして、コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. ComposeAFP ステップテンプレートを見つけます。
    • 提供された ComposeAFP ステップテンプレートをコピーして名前を変更した場合は、 ComposeAFP を削除し、新しいステップテンプレートをワークフローに追加します。
    • 提供された ComposeAFP ステップテンプレートをコピーせずに変更した場合は、このバージョンの ComposeAFP を削除し、変更されたバージョンをワークフローに追加します。
  5. ComposeAPFステップを右クリックし、 プロパティーを選択して、ジョブのデフォルト値を表示します。このワークフローに必要な値と異なる値を更新します。
  6. OKをクリックします。
  7. ワークフローが必要とするその他のステップテンプレートをすべて追加および更新します。
  8. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.30.3 Quadient Inspire Designerと連携してPDF印刷ジョブを行うように構成する

Quadient Inspire接続では、Quadient Inspire Designerと連携してPDF印刷ジョブを生成または再フォーマットするよう、ワークフローを容易に構成できます。

RICOH ProcessDirectorオブジェクトを作成して構成する前に、aiw1ユーザーのPATH環境変数にQuadient Inspire Designerが含まれていることを確認してください。PATHを編集できない場合は、外部コマンドプロパティーが表示される箇所すべてでQuadient Inspire Designerへの絶対パスを含める必要があります。

各ワークフローで次のシステムオブジェクトが必要です。

  1. 適切なホットフォルダー入力装置:

    WFD および 1 つ以上の生データファイルを使用して PDF ファイルを生成するワークフローの場合は、これらのホットフォルダーバッチプロパティーを設定します。

    • バッチ方式:リスト
    • データパターン.*wfd$

    • リストパターン.*lst$

    • 指定変更パターン: 使用を想定している生ファイルの拡張子と一致するパターンです。

    WFDとPDFファイルを受け入れるワークフローの場合は、それらを再フォーマットまたは変更するためにQuadient Inspire Designerに送信し、次のホットフォルダー バッチプロパティーを設定します。

    • バッチ方式:パターン
    • データパターン: .*pdf$

    • ファイルパターン: .*wfd$

    • スプールファイル使用法: gmc

    • 必須ファイルパターン:はい

    • スプールファイルタイプ: wfd

    • ファイルパターンシーケンス:1

    注意: ファイルパターンスプールファイル使用法必須ファイルパターンスプールファイルタイプ、および ファイルパターンシーケンスの値を追加してから、確実に 追加ボタンをクリックしてください。

  2. ComposePDF ステップテンプレートに基づくステップです。
  3. そのステップを含むワークフローです。

1.2.4.30.3.1 Quadient Inspire DesignerにPDFジョブを送信するワークフローを定義する

PDFワークフローをコピーしてカスタマイズし、Quadient Inspire Designerにジョブを送信するワークフローを作成します。

Quadient Inspire Designerにジョブを送信するワークフローを定義するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. PDFワークフローを右クリックして、 コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. ワークフローエディターで、ウィンドウの右上隅にあるステップテンプレートをクリックします。
  5. ComposePDF ステップテンプレートを見つけて、それを OptimizePDFステップの前の受信フェーズに追加します。
  6. ComposePDFステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
  7. このワークフローに必要な値と異なる値を更新します。
    • WFDと生データファイルを受け入れてPDFファイルを生成するワークフローの場合は、以下の設定をお勧めします。
      プロパティー
      外部プログラム言語 設定なし
      Job.External.Command PNetTC ${Job.GMC.WFDFileLocation} ${Job.GMC.SetupDataFiles} -o MyOutput1 -e PDF -f ${getFileName(print, pdf, write)}
      WFD ファイル ${getFileName(print, unknown, read)}
      データモジュール -difDataInput1
      固定データモジュール 設定なし
      外部プログラムコードページ UTF8
      有効な戻りコード 0,2
      データファイル ${getFileName(overrides, text, read)}
      固定データファイル 設定なし
      Quadient JOBファイル 設定なし
    • WFDとPDFファイルを受け入れ、それらを再フォーマットまたは変更するためにQuadient Inspire Designerに送信するワークフローの場合は、以下の設定をお勧めします。
      プロパティー
      外部プログラム言語 設定なし
      Job.External.Command PNetTC ${Job.GMC.WFDFileLocation} ${Job.GMC.SetupDataFiles} -o MyOutput1 -e PDF -f ${getFileName(print, pdf, write)}
      WFD ファイル ${getFileName(gmc, wfd, read)}
      データモジュール -PDFinParamInput1
      固定データモジュール 設定なし
      外部プログラムコードページ UTF8
      有効な戻りコード 0,2
      データファイル ${getFileName(print, pdf, read)}
      固定データファイル 設定なし
      Quadient JOBファイル 設定なし
  8. OKをクリックします。
  9. ワークフローが必要とするその他のステップテンプレートをすべて追加および更新します。
  10. ワークフローを保存します。

1.2.4.31 電子フォームを使用するようにセットアップする

Preprinted Forms Replacementの概要のトピックを読んだ後で、このセクションで説明されている構成タスクを実行して電子フォームを使用するようにセットアップします。

構成が完了したら、電子フォームをジョブデータと結合するワークフローをテストして、予想どおりに機能することを確認します。

1.2.4.31.1 電子フォームをメディアオブジェクトに追加する

電子フォームは、メディアオブジェクトに追加する PDF ファイル内のページです。CombinePDFWithForm または CombineAFPWithForm ステップは、PDF のページデータを PDF または AFP のジョブデータと結合して、普通紙に印刷できる印刷ファイルを作成します。
電子フォームとして使用する PDF ファイル内のページを選択するときは、そのページサイズをジョブデータのページサイズに一致させることをお勧めします。

複数ページから成るPDFファイル内のページを電子フォームにするために、そのページを別のPDFファイルとして保存する必要はありません。電子フォームをメディアオブジェクトに追加するときは、複数ページから成る PDF ファイルを指定できます。その後、ファイル内のページを選択します。

電子フォームをメディアオブジェクトに追加するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト メディアをクリックします。
  3. メディアオブジェクトを右クリックし、プロパティーを選択します。
  4. 電子フォームをメディアの表面または裏面に追加するには:
    1. フォームの表プロパティーまたは フォームの裏プロパティーのフォルダーボタンをクリックします。
    2. 選択した面の電子フォームとして使用するページが含まれているPDFファイルに移動します。次に開くをクリックします。
    3. ページの使用フィールドに番号を入力して、ファイル内のページを選択します。
    4. フォームの作成をクリックします。

      フォームを表示するには、青色のリンク[フォームの表]または[フォームの裏]をクリックします。

      フォームを削除するには、青色のリンクの右側のxをクリックします。

    5. 電子フォームをメディアの他方の面に追加するには、ステップを繰り返します。
  5. CombinePDFWithFormステップまたは CombineAFPWithFormステップでこのメディアを要求するジョブを処理する方法に基づいて、 印刷用のメディア名プロパティーの値を設定します。

    ご使用のManagement Information System(MIS)のレポートの必要性を考慮に入れます。希望するメディアの追跡方法や課金方法も検討してください。

    • ジョブ全体およびページ例外でこのメディア名の出現位置をそのままにするには、現在の名前を選択します。
    • ジョブ全体およびページ例外からこのメディア名のすべての出現位置を削除するには、なしを選択します。

      この値を選択しても、その他のメディア名の出現位置に影響しません。

    • ジョブ全体およびページ例外でこのメディア名のすべての出現位置を置き換えるには、選択済みを選択します。次に、すべてのメディアオブジェクトの名前のリストからメディア名を選択します。

      この値を選択しても、その他のメディア名の出現位置に影響しません。

  6. OKをクリックします。
これで、着信するジョブがメディアを名前で要求したときに、メディアオブジェクトを CombinePDFWithForm または CombineAFPWithForm ステップで使用できるようになります。

1.2.4.31.2 電子フォームを使用してジョブを印刷するサンプルワークフローを実行する

ElectronicFormJobSampleワークフローは、ジョブ用に電子フォームとPDFファイルのデータを組み合わせる方法を示します。このサンプルワークフローでは、電子フォームをデータと結合して、いくつかのジョブを印刷します。また、事前印刷フォームでその他のジョブを印刷します。ワークフローは、Preprinted Forms Replacement機能とともにインストールされます。

このワークフローには、2つの分岐が含まれています。

  • [1]Electronic分岐は、ジョブ名に Electronicが含まれるジョブを、電子フォームをデータと結合する CombinePDFWithFormステップ経由で送信します。その後、ジョブは CountPages ステップに進みます。 PrintJobsステップに達したジョブは、普通紙に印刷されます。
  • [2]Preprinted分岐は、ジョブ名に Electronicが含まれないジョブを CountPagesステップに直接送信します。これらのジョブは CombinePDFWithFormステップをバイパスし、事前印刷フォームに印刷されます。

このワークフローでは次のサンプルオブジェクトとサンプルファイルを使用します。

  • ワークフロー:ElectronicFormJobSample
  • 入力装置:ElectronicFormJobFolder
  • メディアオブジェクト:ElectronicFrontAndBack
  • PDFファイル:
    • ElectronicJob.pdf
    • PreprintedJob.pdf

    ジョブ名以外は同一であるこれらの片面ジョブには、可変の名前および住所データがレターの挨拶文とともに500ページ含まれています。

    両方のジョブを印刷すると、おもて面には報酬プログラムに関する情報、うら面には脚注が記載された、500通のお客様宛文書が出力されます。

    このサンプルワークフローはPreprintedJob.pdfファイルを片面ジョブとして処理し、 ElectronicFrontAndBackメディアオブジェクトが表す事前印刷フォームに印刷します。この事前印刷フォームのおもて面にはお客様宛文書の定型文、うら面には脚注の定型文が含まれています。

    このサンプルワークフローは、ElectronicJob.pdfファイルを片面ジョブから両面ジョブに変換することによって処理し、普通紙に印刷します。このサンプルワークフローは、電子フォームを可変の名前および住所データと結合することによって、両面ジョブのおもて面ページを作成します。電子フォームには、お客様宛文書の定型文が含まれています。このサンプルワークフローは、脚注の定型文を含む電子フォームを追加することによって、両面ジョブのうら面ページを作成します。

サンプルワークフローを実行するには、次のようにします。

  1. メインタブをクリックします。
  2. [入力装置]ポートレットで、ElectronicFormJobFolderホットフォルダーを右クリックして、 使用可能にして接続を選択します。

    ホットフォルダーを初めて使用可能にして接続すると、RICOH ProcessDirectorElectronicJob.pdfジョブとPreprintedJob.pdfジョブを ElectronicFormJobSampleワークフローに実行依頼します。

    これらのジョブはワークフローを進み、PrintJobsステップで停止します。どちらのジョブも 装置使用不可状態になり、 サンプルプリンターが有効になるまで待機します。

  3. ElectronicFrontAndBackメディアオブジェクトを確認します。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインでオブジェクト メディアをクリックします。
    3. ElectronicFrontAndBackメディアオブジェクトを右クリックして、 プロパティーを選択します。
    4. メディアのおもて面の電子フォームを表示するには、青色のフォームの表リンクをクリックします。

      ブラウザーの新しいタブが開き、フォームのおもて面に使用されるPDFページが表示されます。

    5. フォームの確認を終えたら、タブを閉じます。
    6. メディアのうら面の電子フォームを表示するには、青色のフォームの裏リンクをクリックします。

      ブラウザーの新しいタブが開き、フォームのうら面に使用されるPDFページが表示されます。

    7. フォームの確認を終えたら、タブを閉じます。
    8. 印刷用のメディア名プロパティーの値を調べます。
      このプロパティーはなしに設定されています。
  4. PreprintedJob.pdfジョブを確認します。
    1. ジョブを右クリックして、表示を選択します。

      可変の名前および住所データがレターの挨拶文とともに500ページ表示されます。

    2. 閉じるをクリックします。
    3. ジョブを右クリックして、プロパティーを選択します。
    4. 一般タブをクリックします。

      両面いいえに設定されています。

    5. スケジューリングタブをクリックします。

      メディアの値は ElectronicFrontAndBackです。

  5. ElectronicJob.pdfジョブを確認します。
    1. ジョブを右クリックして、表示を選択します。

      1,000ページ表示:可変の名前と住所のデータおよび報酬プログラムに関する定型文がおもて面に記載された、500通のお客様宛文書です。文書のうら面には、脚注が定型文で記載されています。

    2. 閉じるをクリックします。
    3. ジョブを右クリックして、プロパティーを選択します。
    4. 一般タブをクリックします。

      両面はいに設定されています。

    5. スケジューリングタブをクリックします。

      メディアの値は 設定なしです。

    ElectronicJob.pdfジョブは、PreprintedJob.pdfジョブと同じプロパティー値でワークフローに入りました。

    • 両面いいえに設定されていました。
    • メディアElectronicFrontAndBackに設定されていました。

    CombinePDFWithFormステップは、ElectronicJob.pdfジョブを処理した際にフォームとデータを結合し、ジョブを片面から両面に変更しました。

    ElectronicFrontAndBackメディアオブジェクトの 印刷用のメディア名プロパティーが なしに設定されているので、 CombinePDFWithFormステップはジョブから ElectronicFrontAndBackメディア名を削除しました。プロパティーを なしに設定すると、ジョブでメディアが指定されていないときに使用されるあらゆる用紙にジョブが印刷されることになります。

1.2.4.31.3 電子フォームを使用して文書を含むジョブを印刷するサンプルワークフローを実行する

ElectronicFormDocSampleワークフローは、文書を含むジョブのために、電子フォームとPDFファイルのデータを組み合わせる方法を示します。このサンプルワークフローでは、電子フォームをデータと結合して、いくつかのジョブを印刷します。また、事前印刷フォームでその他のジョブを印刷します。ワークフローは、Preprinted Forms Replacement機能とともにインストールされます。

このワークフローには、2つの分岐が含まれています。

  • [1]Electronic分岐は、ジョブ名に Electronicが含まれるジョブを、電子フォームをデータと結合する CombinePDFWithFormステップ経由で送信します。その後、ジョブは CountPages ステップに進みます。 PrintJobsステップに達したジョブは、普通紙に印刷されます。
  • [2]Preprinted分岐は、ジョブ名に Electronicが含まれないジョブを CountPagesステップに直接送信します。これらのジョブは CombinePDFWithFormステップをバイパスし、事前印刷フォームに印刷されます。

このワークフローでは次のサンプルオブジェクトとサンプルファイルを使用します。

  • ワークフロー:ElectronicFormDocSample
  • 入力装置:ElectronicFormDocFolder
  • メディアオブジェクト:
    • SummaryAndDetails

      このメディアオブジェクトは、おもて面に要約、うら面に詳細が記載される取引明細書の先頭シート用の電子フォームを指定します。

    • DetailsDuplex

      このメディアオブジェクトは、両面に取引明細書の詳細が記載されるシート用の電子フォームを指定します。

    • DetailsAndOffers

      このメディアオブジェクトは、おもて面に詳細、うら面に特典が記載される取引明細書の末尾シート用の電子フォームを指定します。

  • PDFファイル:
    • ElectronicDoc.pdf
    • PreprintedDoc.pdf

    ジョブ名以外は同一である、866ページから成るこれらの両面印刷ジョブには、300個の文書が含まれています。個々の文書は、2、4または6ページのお客様取引明細書で構成されています。すべての文書に取引明細書の要約ページがあり、その後に取引明細が1~4ページ続きます。文書の最終ページに記載する取引明細がない場合、特典が最終ページに記載されます。

  • IdentifyPDFDocumentsステップおよび BuildPDFFromDocumentsステップの制御ファイルは、次のファイルです。ElectronicForm.ctl

    この制御ファイルには、ジョブ内の文書に関するページ例外データが含まれています。

サンプルワークフローを実行するには、次のようにします。

  1. メインタブをクリックします。
  2. [入力装置]ポートレットで、ElectronicFormDocFolderホットフォルダーを右クリックして、 使用可能にして接続を選択します。

    ホットフォルダーを初めて使用可能にして接続すると、RICOH ProcessDirectorElectronicDoc.pdfジョブとPreprintedDoc.pdfジョブを ElectronicFormDocSampleワークフローに実行依頼します。

    これらのジョブはワークフローを進み、PrintJobsステップで停止します。どちらのジョブも 装置使用不可状態になり、 サンプルプリンターが有効になるまで待機します。

  3. SummaryAndDetailsDetailsDuplex、および DetailsAndOffersメディアオブジェクトを確認します。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインでオブジェクト メディアをクリックします。
    3. SummaryAndDetailsメディアオブジェクトを右クリックして、 プロパティーを選択します。
    4. 取引明細書の要約ページの定型部分が含まれる、おもて面の電子フォームを表示するには、青色のフォームの表リンクをクリックします。

      ブラウザーの新しいタブが開き、フォームのおもて面に使用されるPDFページが表示されます。

    5. フォームの確認を終えたら、タブを閉じます。
    6. 取引明細書の詳細ページの定型部分が含まれる、うら面の電子フォームを表示するには、青色のフォームの裏リンクをクリックします。

      ブラウザーの新しいタブが開き、フォームのうら面に使用されるPDFページが表示されます。

    7. フォームの確認を終えたら、タブを閉じます。
    8. 印刷用のメディア名プロパティーの値を調べます。

      このプロパティーは現在の名前に設定されています。

    9. DetailsDuplexメディアオブジェクトを右クリックして、 プロパティーを選択します。
    10. メディアのおもて面とうら面に使用する電子フォームを表示します。

      どちらのフォームにも、取引明細書の詳細ページの定型部分が含まれています。

    11. 印刷用のメディア名プロパティーの値を調べます。

      このプロパティーは現在の名前に設定されています。

    12. DetailsAndOffersメディアオブジェクトを右クリックして、 プロパティーを選択します。
    13. メディアのおもて面とうら面に使用する電子フォームを表示します。

      おもて面用のフォームには、取引明細書の詳細ページの定型部分が含まれています。うら面用のフォームには、特典のページ(定型の内容)が含まれています。

    14. 印刷用のメディア名プロパティーの値を調べます。

      このプロパティーは、選択済みレタープレーンに設定されています。

  4. PreprintedDoc.pdfジョブを確認します。
    1. ジョブを右クリックして、表示を選択します。

      300個の文書を含む866ページのジョブが表示されます。個々の文書には、2、4または6ページのお客様取引明細書が含まれています。取引明細書の要約と取引明細については、可変データのみが表示されます。

    2. 閉じるをクリックします。
    3. ジョブを右クリックして、ページ例外を選択します。

      ジョブ内の全文書の全ページについて、265件のページ例外が一覧表示されます。このジョブには3つの事前印刷フォームが必要です。

      • ほとんどのページ例外が、各取引明細書の冒頭2ページに使用されるSummaryAndDetailsメディアに関するものです。
      • 取引明細書に4ページの要約ページと2ページの取引明細がある場合、DetailsAndOffersメディアが3~4ページ目に使用されます。
      • 取引明細書に4ページの要約ページと3ページの取引明細がある場合、DetailsDuplexメディアが3~4ページ目に使用されます。
      • 取引明細書に6ページの要約ページと4ページの取引明細がある場合、DetailsDuplexメディアが3~4ページ目に使用されます。 DetailsAndOffersメディアは5~6ページ目に使用されます。

  5. ElectronicDoc.pdfジョブを確認します。
    1. ジョブを右クリックして、表示を選択します。

      300個の文書を含む866ページのジョブが表示されます。個々の文書には、2、4または6ページのお客様取引明細書が含まれています。取引明細書の要約と取引明細については、可変データと定型データの両方が表示されます。文書の最終ページに取引明細がない場合、特典が最終ページに表示されます。

      • ジョブ内の最初の文書である1~4ページ目を調べます。SummaryAndDetailsメディアのおもて面とうら面用の電子フォームは、1~2ページ目と結合しています。 DetailsAndOffersメディアのおもて面とうら面用の電子フォームは、3~4ページ目と結合しています。
      • ジョブ内の2番目の文書である5~6ページ目を調べます。SummaryAndDetailsメディアのおもて面とうら面用の電子フォームは、それらのページと結合しています。
      • 301~304ページ目を調べます。この4ページの取引明細書には、1ページの要約と3ページの取引明細が含まれています。SummaryAndDetailsメディアのおもて面とうら面用の電子フォームは、301~302ページ目と結合しています。 DetailsDuplexメディアのおもて面とうら面用の電子フォームは、303~304ページ目と結合しています。
      • 305~310ページ目を調べます。この6ページの取引明細書には、1ページの要約と5ページの取引明細が含まれています。SummaryAndDetailsメディアのおもて面とうら面用の電子フォームは、305~306ページ目と結合しています。 DetailsDuplexメディアのおもて面とうら面用の電子フォームは、307~308ページ目と結合しています。 DetailsAndOffersメディアのおもて面とうら面用の電子フォームは、309~310ページ目と結合しています。

    2. 閉じるをクリックします。
    3. ジョブを右クリックして、ページ例外を選択します。

      ジョブ内の全文書の全ページについて、265件のページ例外が一覧表示されます。

      SummaryAndDetailsおよび DetailsDuplex印刷用のメディア名プロパティーは 現在の名前に設定されているので、それらは一覧に表示されます。 CombinePDFWithFormステップは、 SummaryAndDetailsメディアと DetailsDuplexメディアの電子フォームをデータと結合しますが、メディア名は変更しません。

      LetterPlainが一覧に表示されます。これは、 DetailsAndOffersメディアの 印刷用のメディア名プロパティーが 選択済みレタープレーンに設定されているからです。 CombinePDFWithFormステップは、 DetailsAndOffersメディアの電子フォームをデータと結合し、 DetailsAndOffersメディア名を LetterPlainに変更します。

    SummaryAndDetailsメディア名および DetailsDuplexメディア名をジョブに関連付けたままにしておくと、印刷所はそれらのシートに異なる用紙を使用できます。また、印刷所はそれらのメディア名を使用して、用紙の費用をManagement Information Systemに報告できます。

1.2.4.31.4 PDFジョブで電子フォームを使用するようにワークフローを変更する

CombinePDFWithFormステップテンプレートに基づくステップをワークフローに追加して、電子フォームをPDFジョブのデータと結合できます。
ステップをワークフローに追加する前に、ワークフローが処理するジョブを印刷するために使用する事前印刷済フォームを確認します。普通紙に印刷する事前印刷フォーム用に電子フォームをメディアオブジェクトに追加します。ワークフローによって使用されるすべての事前印刷フォーム用に電子フォームを定義する必要はありません。置換する事前印刷フォーム用の電子フォームのみ定義できます。
PDFジョブで電子フォームを使用するようにワークフローを変更するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 変更するワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ワークフロー内のステップを確認し、CombinePDFWithFormステップを追加する位置を決定します。

    PDFジョブを処理するシンプルなワークフローを変更する場合は、CombinePDFWithFormステップを OptimizePDFステップから CountPagesステップの間に配置できます。

    文書が含まれているPDFジョブを処理するワークフローを変更する場合は、CombinePDFWithFormステップを BuildPDFFromDocumentsステップの後ろに追加できます。

  5. ワークフローの適切な位置にCombinePDFWithFormステップを追加します。
  6. 特殊な処理要件がある場合を除き、ステップの結合PDFファイルおよび JDF出力ファイルプロパティーのデフォルト値を使用します。

    その他の値を指定する場合、結合されたPDFファイルはその後のステップで使用される現在の印刷ファイルになりません。同様に、このステップによって生成されるJDFファイルは、その後のステップで使用されるJDFファイルにはなりません。

  7. JDFジョブチケットで面ページ例外をサポートしていないプリンターを使用する場合は、空白のうらページを挿入するように片面処理プロパティーを設定します。プリンターで面ページ例外を処理できる場合は、[面ページ例外をJDFに追加する]を選択します。これによって、プリンターのベンダーが両面印刷ジョブの空白のうら面に課金しないようにすることができます。
  8. オプション: 電子フォームの使用に未対応のジョブを処理する場合は、CombinePDFWithFormステップをバイパスする分岐を追加します。その分岐を経由すると、ジョブは事前印刷フォームに印刷します。分岐を追加すると、電子フォームの使用に対応したジョブと未対応のジョブを同じワークフローで処理できます。

    電子フォームを使用するかどうかに基づいて異なる分岐にジョブを送信するには、分岐の 1 つにルールを設定します。例えばカスタマー名AcmeまたはPinnacleであるジョブで電子フォームを使用するには、 CombinePDFWithFormステップの分岐で次の規則を設定します。

    • Job.CustomerName = 'Acme' OR Job.CustomerName = 'Pinnacle'

    カスタマー名Bank10またはStandardであるジョブは、 CombinePDFWithFormステップをバイパスして、事前印刷フォームでの印刷に進みます。

  9. ワークフローを保存し、使用可能にします。
  10. ワークフローをテストし、適切に動作することを確認します。

    CombinePDFWithFormステップが処理するジョブをチェックして、メディアオブジェクトの 印刷用のメディア名プロパティーで指定されたメディアで印刷することを確認します。

メディアオブジェクトにメディアの裏面用のフォームが含まれる場合は、CombinePDFWithForm ステップがこのメディアを必要とする片面ジョブを両面に変更します。例えば、片面ジョブに4ページあるとします。 PLEメディアプロパティーはページ3の Form12を指定しています。 Form12メディアオブジェクトは、メディアの裏用の電子フォームを指定します。

このステップがジョブを処理する際に、次のことが行われます。

  • ジョブを両面に変換します。
  • 空白ページを3つ(ページ1、2および4の後ろに)追加します。
  • Form12用のデータが含まれるページをページ3の後ろに追加します。

メディアオブジェクトにメディアのうら面用のフォームが含まれ、ジョブに関連付けられているJDFジョブチケットがジョブの片面を指定していても、いくつかの両面ページのページ例外が含まれている場合、CombinePDFWithFormステップは、メディアを必要とする片面ジョブを両面に変更します。例えば、片面ジョブに4ページあるとします。 PLEメディアプロパティーはページ2および3のForm99を指定しています。Form99メディアオブジェクトは、メディアの裏用の電子フォームを指定します。

このステップがジョブを処理する際に、次のことが行われます。

片面印刷シートの処理プロパティーが空白のうらページを挿入するように設定されている場合、ステップは次の処理を実行します。

  1. ジョブを両面に変換します。
  2. ページ1の後に空白ページを1つ追加します。
  3. ページ2および3のうら面に、Form99のデータを含むページを追加します。

    ページ3のうら面には、ページ4のデータとForm99のデータがあります。

片面印刷シートの処理プロパティーがJDFに面ページ例外を追加するように設定されている場合、ステップは次の処理を実行します。

  1. ジョブの両面プロパティーを片面から変更しません。
  2. JDFでページ2の新しい両面ページ例外を追加します。
  3. ページ2および3のうら面に、Form99のデータを含むページを追加します。

1.2.4.31.5 AFPジョブで電子フォームを使用するようにワークフローを変更する

CombineAFPWithForm ステップテンプレートに基づくステップをワークフローに追加して、電子フォームを AFP ジョブのデータと結合できます。

ステップでは、PDF ページをメディアオーバーレイとしてメディアマップに追加し、そのメディアマップが含まれるインライン書式定義を作成します。

    注意:
  • CombineAFPWithFormステップテンプレートは、Preprinted Forms Replacement機能、PDF Document Support機能、およびAFP Support機能がインストールされている場合に使用できます。
  • このステップは、メディアPLE メディアジョブプロパティーに設定された値を無視します。
  • シート片面にメディアオーバーレイが 8 つある場合は、その片面に電子フォームを追加できません。

ステップをワークフローに追加する前に、次の手順に従います。

  • ワークフローが処理するジョブを印刷するために使用するプリンターを確認します。ステップの出力は、AFPデータでPDFオブジェクトコンテナーをサポートするAFPプリンターでのみ印刷できます。
  • ワークフローが処理するジョブを印刷するために使用する事前印刷フォームを確認します。普通紙に印刷する事前印刷フォーム用に電子フォームをメディアオブジェクトに追加します。ワークフローによって使用されるすべての事前印刷フォーム用に電子フォームを定義する必要はありません。置換する事前印刷フォーム用の電子フォームのみ定義できます。
  • ワークフローが処理するジョブを印刷するために使用するメディアマップを確認します。メディアマップでトレイ番号を指定する場合は、トレイ番号をメディア名に置換するトレイマッピングファイルを定義します。

    このファイルを作成するには、UTF-8形式でテキストを保存できるエディターを使用します。

    • 各トレイを RICOH ProcessDirector メディア名に (別々の行で) マッピングします。
    • 各行の形式はtraytomedia、空白、トレイ番号、コロン (:) となり、
    • コロンに続いて RICOH ProcessDirector メディア名を引用符で囲んで指定します。

      コロンの両側には空白を置くこともできます。

      この例では、2 つのトレイを RICOH ProcessDirector メディア名にマッピングします。

      traytomedia 1 : "Letter Preprinted"
      traytomedia 2 : "A3"

      RICOH ProcessDirectorメディア名の大文字/小文字がメディアマップ内のメディア名の大文字/小文字に一致することを確認します。Letter BlueLETTER BLUEは一致しません。

      RICOH ProcessDirector メディアオブジェクトではないメディア名を指定すると、ステップはそのメディア名を無視します。トレイ番号がメディアマップに指定されたままになります。

    • マッピングを UTF-8 形式のテキストファイルで保存します。

      例えば、このファイルに CFG 拡張子を付け、/aiw/aiw1/control_files ディレクトリー (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files ディレクトリー (Windows) のサブディレクトリーに保存します。

AFP ジョブで電子フォームを使用するようにワークフローを変更するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 変更するワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ワークフロー内のステップを確認し、CombineAFPWithForm ステップを追加する位置を決定します。

    ワークフローの RunExternalProgram ステップテンプレートに基づくステップに afpnorm コマンドが含まれる場合は、 RunExternalProgram ステップの後ろに CombineAFPWithForm ステップを配置します。afpnorm コマンドを使用して、AFP ファイルの各文書の最初のページの前に IMM 構造化フィールドを挿入します。

    AFP ジョブを処理するシンプルなワークフローを変更する場合は、CombineAFPWithForm ステップを UseInlineFormDefinition ステップから EnableRepositioning ステップの間に配置できます。

    文書が含まれている AFP ジョブを処理するワークフローを変更する場合は、CombineAFPWithForm ステップを BuildAFPFromDocuments ステップから EnableRepositioning ステップの間に追加できます。

  5. ワークフローの適切な位置に CombineAFPWithForm ステップを追加します。
  6. このステップのプロパティーを設定します。
    • 特殊な処理要件がある場合を除き、結合 AFP ファイルプロパティーのデフォルト値を使用します。

      別の値を指定する場合は、結合された AFP ファイルがその後のステップで使用される現在の印刷ファイルになりません。

    • トレイマッピングファイルを定義した場合は、トレイマッピングファイルプロパティーの値をファイルの完全パスと名前に設定します。

      このファイルの名前に、RICOH ProcessDirectorシンボル表記を使用できます。この手順の最後に提示される例を参照してください。

  7. オプション: 電子フォームの使用に未対応のジョブを処理する場合は、CombineAFPWithForm ステップをバイパスする分岐を追加します。その分岐を経由すると、ジョブは事前印刷フォームに印刷します。分岐を追加すると、電子フォームの使用に対応したジョブと未対応のジョブを同じワークフローで処理できます。

    電子フォームを使用するかどうかに基づいて異なる分岐にジョブを送信するには、分岐の 1 つにルールを設定します。例えばカスタマー名AcmeまたはPinnacleであるジョブで電子フォームを使用するには、 CombineAFPWithForm ステップの分岐で次のルールを設定します。

    • Job.CustomerName = 'Acme' OR Job.CustomerName = 'Pinnacle'

    カスタマー名Bank10またはStandardであるジョブは、 CombineAFPWithForm ステップをバイパスして、事前印刷フォームでの印刷に進みます。

  8. ワークフローを保存します。
  9. ワークフローを有効にしてテストし、適切に動作することを確認します。

    CombineAFPWithForm ステップが処理するジョブをチェックして、メディアオブジェクトの 印刷用のメディア名プロパティーで指定されたメディアで印刷することを確認します。

CombineAFPWithForm ステップは、インライン書式定義または外部書式定義を使用する AFP ジョブを処理できます。このステップは、インラインフォーム定義を使用する結合 AFP ファイルを作成します。AFP ジョブが外部書式定義を使用する場合、このステップは変更後の書式定義と新しいメディアマップを結合 AFP ファイルにインラインで埋め込みます。

メディアオブジェクトに裏面の電子フォームが含まれていて、メディアマップが片面印刷を指定している場合、CombineAFPWithForm ステップはメディアマップを変更します。

  • 片面から両面に変換します。
  • 固定裏面フラグをオンにします。
  • 要求された電子フォーム用の PDF ファイルをオーバーレイにラップし、そのオーバーレイをメディアの裏に割り当てます。

プリンターごとに異なるトレイマッピングファイルを使用する

この例では、AFP ジョブ向けに要求できるプリンターごとに異なるトレイマッピングファイルを使用できます。

各ファイルの名前は要求されたプリンタープロパティー (データベース名 Job.RequestedPrinter) と CFG 拡張子にします。

ファイルを control_files ディレクトリーの tray_mapping サブディレクトリーに格納します。

トレイマッピングファイルプロパティーに次の値を設定します。

  • /aiw/aiw1/control_files/tray_mapping/${Job.RequestedPrinter}.cfg (Linux の場合)
  • C:\aiw\aiw1\control_files\tray_mapping\${Job.RequestedPrinter}.cfg (Windows の場合)

1.2.4.32 文書処理機能を構成する

文書処理機能を構成するには、必要なカスタム文書プロパティーを定義した後、それらを更新してシステムから使用できるようにします。PDF ファイルの場合は RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat、AFP ファイルの場合は RICOH Visual Workbench を使用して、PDF ジョブまたは AFP ジョブで文書を使用するように設定します。PDF ワークフローまたは AFP ワークフローを構成し、文書を処理します。最後に、調整を加えて、システムでの文書処理パフォーマンスを最大限に高めます。

このセクションのワークフロー構成トピックは、基本的な文書処理機能を追加する PDF Document Support 機能と AFP Support 機能に適用されます。リポジトリー内の文書情報をアーカイブするなど、特殊なニーズに合わせてワークフローを構成するには、構成情報で特殊な機能とオブジェクトを追加する機能を参照してください。文書処理機能の例を以下に示します。

  • Archive
  • Automated Verification
  • インサーター
  • Postal Enablement
  • Preference Management

IdentifyPDFDocumentsステップに基づいたステップでのPDF 2.0ファイルの処理で予期しない結果になった場合は、以下のいずれかを実行します。

  • 制御ファイルを更新するには、RICOH ProcessDirector バージョン 3.6以上の RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat のバージョンを使用します。RICOH ProcessDirectorが制御ファイルを使用できるように、正しい場所に制御ファイルをコピーしてください。
  • OptimizePDFステップテンプレートに基づいたステップを、ワークフロー内の IdentifyPDFDocumentsステップの前に置きます。

1.2.4.32.1 カスタム文書プロパティーを定義する

カスタム文書プロパティーを使用して、ジョブ内の各文書からデータを抽出できます。まず、RICOH ProcessDirector でカスタム文書プロパティーを定義し、次に文書内のデータを文書プロパティーにマッピングします。ジョブがワークフローを進むとき、 IdentifyPDFDocumentsステップ (PDF ファイル) または IdentifyDocumentsステップ (AFP ファイル) によってデータが抽出されます。

文書から抽出するデータを識別します。RICOH ProcessDirector により適切な文書プロパティーが用意されている場合、カスタム文書プロパティーを定義する代わりにその文書プロパティーを使用します。

例えば、ジョブ内の各文書から、アカウント番号、カスタマー名、メールアドレス、および明細書の日付を抽出するとします。 メールアドレスを抽出するため、RICOH ProcessDirector により メールアドレス文書プロパティーが用意されます。カスタム文書プロパティーでは、アカウント番号、カスタマー名、明細書の日付を定義します。

    注意:
  • バージョン3.11.2以降、カスタム文書プロパティーを使用する場合は、管理タブでオブジェクト カスタムプロパティーを使用して作成できます。

    データベース名と、プロパティーノートブックと列見出しに表示されるラベルを選択できます。また、docCustomDefinitions.xmlファイルに追加することなしに、プロパティーに格納されるデータの種類と、異なるユーザーグループがプロパティーに対して持つデフォルトのアクセスも選択できます。

    詳しくは、カスタムジョブプロパティーと文書プロパティーおよびカスタムプロパティーを作成/アクティベートする の関連トピックを参照してください。

  • docCustomDefinitions.xmlファイルで定義されているカスタム文書プロパティーがある場合は、そのプロパティーを継続して使用することができます。 管理タブから再作成しないでください。このタブは、新しいジョブまたはドキュメントのプロパティーを作成する場合にのみ使用します。
  • バージョン3.11.2のRICOH ProcessDirectorで利用可能になった新機能を使用してカスタムプロパティーを作成するには、以下の操作を⾏います。
カスタム文書プロパティーを定義するには、次の手順に従います。
  1. カスタム文書プロパティーのタイプを選択します。
    • データベースプロパティー
    • 制限プロパティー

    カスタム文書プロパティーの各タイプとそれらの定義方法の詳細については、インフォメーションセンターで docCustomDefinitions.xml ファイルに関するトピックを参照してください。

  2. カスタム文書プロパティーのデータベース (内部) 名を選択します。

    例えば、データベース名がDoc.Custom.AccountNumberのカスタム文書プロパティーを定義するとします。

      注意:
    • カスタム文書プロパティーのデータベース名は先頭にDoc.Customを付加することをお勧めします。この命名規則を使用しない場合は、RICOH ProcessDirector によって用意された文書プロパティーと同じデータベース名がカスタム文書プロパティーにないことを確認してください。

    • データベース名のピリオド (.) の直後には数字を使用しないでください。例えば、データベース名Doc.3rdLineAddressは無効です。
    • docCustomDefinitions.xml ファイルに追加したカスタム文書プロパティーは、削除しないでください。

    • カスタム文書プロパティーの name (データベース名)、dataType、または dbType は変更しないでください。システムでは、caption (ユーザーインターフェース名)、shortCaptiondescriptionaccess を変更することができます。

  3. カスタム文書プロパティーのユーザーインターフェース名 (キャプション) を選択します。

    例えば、ユーザーインターフェース名がAccount numberのカスタム文書プロパティーを定義するとします。

      注意:
    • RICOH ProcessDirector によって用意された文書プロパティーと同じユーザーインターフェース名を持つカスタム文書プロパティーを定義しないことをお勧めします。
  4. カスタム文書プロパティーのデータタイプ(dataType)を選択します。

    例えば、StringIntegerIntegerNonNegTimestamp などです。

  5. データベースプロパティーの場合:
    1. データベースタイプ (dbType) を選択します。

      Stringデータタイプの場合、データベースタイプはcharvarcharlong varcharです。

      Integerデータイプの場合、データベースタイプはsmallintbigintintegerです。

      Timestampデータタイプの場合、データベースタイプはTimestampです。

    2. カスタム文書プロパティーに対するユーザーのアクセスレベルを選択します。

      • attrWriteAdmin

        管理者セキュリティーグループのメンバーには、書き込みアクセス権限があります。モニター、オペレーター、スーパーバイザーセキュリティーグループのメンバーには、読み取りアクセス権限があります。

      • attrWriteAdminSuper

        スーパーバイザーと管理者には、書き込みアクセス権限があります。モニターとオペレーターには、読み取りアクセス権限があります。

      • attrWriteAdminSuperOper

        オペレーター、スーパーバイザー、管理者には、書き込みアクセス権限があります。モニターには、読み取りアクセス権限があります。

      アクセスレベルを指定しない場合、管理者には書き込みアクセス権限があります。モニター、オペレーター、スーパーバイザーには、読み取りアクセス権限があります。

        注意:
      • 独自のセキュリティーグループを作成した場合、カスタム文書プロパティーへのアクセス権限は、グループを作成するためにコピーした RICOH ProcessDirector セキュリティーグループと同じになります。

    3. 短いキャプションを選択します。

      短いキャプションは、テーブル列見出しに表示されます。

      例えば、短いキャプションAcct Nmbrを含むカスタム文書プロパティーを定義するとします。

    4. 説明を選択します。

      ユーザーインターフェースに、カスタム文書プロパティーのヘルプとして説明が表示されます。

      例えば、説明Customer account numberを含むカスタム文書プロパティーを定義するとします。

  6. 文書プロパティー構成ファイルを編集します。
    • 初めてカスタム文書プロパティーを定義するときは、用意されたサンプルファイルのコピーを作成します。次のディレクトリーに移動します。
      • /aiw/aiw1/samples/config (Linux)

      • C:\AIW\AIW1\samples\rules (Windows)

    • 追加の文書プロパティーを定義するときは、アクティブファイルのコピーを作成します。次のディレクトリーに移動します。
      • /aiw/aiw1/config (Linux)

      • C:\aiw\aiw1\config (Windows)

  7. docCustomDefinitions.xml ファイルを作業ディレクトリーにコピーし、ファイルを編集します。

    リカバリーのために、編集したファイルのバックアップコピーを保存しておいてください。

    たとえば、これらの行は、データベース名がDoc.Custom.AccountNumberDoc.Custom.StatementDateの2つのデータベース文書プロパティーをファイルに追加します。

    <docProperty name="Doc.Custom.AccountNumber"
       datatype="String"
       dbType="varchar (32)"
       access="attrWriteAdmin"
       shortCaption="Acount number"
       caption="Account number"
       description="Customer account number"/>
    
    <docProperty name="Doc.Custom.StatementDate"
       datatype="Timestamp"
       dbType="Timestamp"
       access="attrWriteAdmin"
       shortCaption="Statement date"
       caption="Statement date"
       description="The date the statement was created"/>
      注意:
    • name 行はデータベース名を定義しています。caption 行はユーザーインターフェース名を定義しています。

    以下の行は、内部名がDoc.Custom.SSNumberおよび Doc.Custom.CheckAmtの 2 つの制限文書プロパティーをファイルに追加します。

    <limitedProperties>
    
       <docProperty name="Doc.Custom.SSNumber"
          datatype="String"
          caption="Social Security number"/>
    
       <docProperty name="Doc.Custom.CheckAmt"
          datatype="String"
          caption="Check total"/>
    
    </limitedProperties>
  8. 構文の妥当性検査には XML エディターを使用してください。
  9. 編集したファイルを以下にコピーします。
    • /aiw/aiw1/config/docCustomDefinitions.xml (Linux)
    • C:\aiw\aiw1\config\docCustomDefinitions.xml(Windows)
  10. 新しい文書プロパティーをユーザーインターフェースに正しく表示するには、docCustomDefinitions.propertiesファイルを各言語に編集します。このファイルの新しいプロパティーのラベルを定義しない場合、ユーザーインターフェースにはプロパティーのデータベース名のみが表示されます。ファイルを編集する手順は、複数の言語でのカスタム文書プロパティーに名前をつけるを参照してください。
  11. 定義したカスタム文書プロパティーを RICOH ProcessDirector から使用できるようにします。
    1. docCustom ユーティリティーを実行します。
      docCustom ユーティリティーを初めて実行するときは、カスタム文書プロパティー機能が作成され、Feature Manager に追加されます。ユーティリティーを次に実行するときは、カスタム文書プロパティー機能が Feature Manager に追加されます。
    2. Feature Manager を使用して、カスタム文書プロパティー機能をインストールまたは更新します。
  12. RICOH ProcessDirector の更新されたカスタム文書プロパティーを、文書プロパティーの構成に使用するツールに読み込みます。
    • PDF Document Support 機能がインストールされている場合は、RICOH ProcessDirectorRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 文書プロパティーを読み込みます。

      インフォメーションセンターで関連情報を参照してください。

    • AFP Support 機能がインストールされている場合、次の 3 つのうちいずれかの方法を使用して RICOH Visual Workbench を起動します。
      • RICOH Visual WorkbenchRICOH ProcessDirector サーバーから起動します。

      • RICOH Visual Workbench アプリケーションをデスクトップに戻します。

        • VisualWorkbench.zip ファイルと、ZIP 圧縮されていないすべてのファイルを削除します。

        • VisualWorkbench.zip ファイルを RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェイスからダウンロードします。

        • ファイルを解凍し、新しい RICOH Visual Workbench デスクトップアプリケーションを起動します。

      文書プロパティーが自動的に読み込まれます。

1.2.4.32.2 複数の言語でのカスタム文書プロパティーに名前をつける

ユーザーインターフェース名と、カスタム文書プロパティーの説明情報を複数の言語で定義する場合、言語ごとに docCustomDefinitions.properties ファイルの言語固有のバージョンを編集してください。カスタム文書プロパティーを更新すると、RICOH ProcessDirector にカスタム文書プロパティーのユーザーインターフェース名と説明情報が各言語で表示されます。

単一言語環境では、カスタム文書プロパティーのユーザーインターフェーステキストを定義する方法として、docCustomDefinitions.xml ファイルで docProperty 要素のキャプションおよび記述属性を使用する方法が推奨されます。単一言語を使用していて、すべてのカスタム文書プロパティーの記述テキストが docCustomDefinitions.xml で定義されている場合、docCustomDefinitions.properties ファイルを編集しないでください。

複数の言語でカスタム文書プロパティーに名前を付けるには、次の手順に従います。

  1. docCustomDefinitions.properties ファイルの作業用コピーを言語ごとに作成します。
    • 初めて複数の言語でカスタム文書プロパティーに名前を付けるときは、デフォルトの言語を除く言語ごとにサンプル docCustomDefinitions.properties ファイルのコピーを 1 つ作成してください。次のディレクトリーに移動します。

      • /aiw/aiw1/samples/config (Linux)

      • C:\AIW\AIW1\samples\rules (Windows)

      docCustomDefinitions.properties ファイルを作業ディレクトリーにコピーします。

      各ファイルに docCustomDefinitions_language.properties という名前を付けます。例:

      • docCustomDefinitions_de.properties (ドイツ語)

      • docCustomDefinitions_en.properties (英語)

      • docCustomDefinitions_es.properties (スペイン語)

      • docCustomDefinitions_fr.properties (フランス語)

      • docCustomDefinitions_it.properties (イタリア語)

      • docCustomDefinitions_ja.properties (日本語)

      • docCustomDefinitions_pt.properties (ブラジルポルトガル語)

        重要:
      • デフォルトの言語には、docCustomDefinitions_language.properties ファイルを作成しないでください。

      • 各ファイルが RICOH ProcessDirector システムユーザーおよびグループ (デフォルトでは aiw1aiwgrp1) により所有されていることを確認します。

    • 追加の文書プロパティーに複数の言語で名前を付けたら、次のディレクトリーに移動します。

      • /aiw/aiw1/config (Linux)

      • C:\aiw\aiw1\config (Windows)

      docCustomDefinitions_language.properties ファイルを作業ディレクトリーにコピーします。

  2. 各ファイルを編集し、新しいカスタム文書プロパティーを追加します。

    各カスタム文書プロパティーの項目には、次の 3 行があります。

    • 短いキャプション

    • ユーザーインターフェース名

    • 説明

    これらの行は、データベース名がDoc.Custom.AccountNumberおよび Doc.Custom.StatementDateの 2 つのカスタム文書プロパティーを docCustomDefinitions_es.properties ファイルに追加します。

    Doc.Custom.AccountNumber.Short=Número de cuentaDoc.Custom.AccountNumber=Número de cuentaDoc.Custom.AccountNumber.Description=Número de cuenta del clienteDoc.Custom.StatementDate.Short=Fecha de extractoDoc.Custom.StatementDate=Fecha de extractoDoc.Custom.StatementDate.Description=Fecha en que se creó el extracto

    リカバリーのために、編集した各ファイルのバックアップコピーを保存しておいてください。

  3. ファイルを Latin-1 または Unicode 形式で作成しなかった場合、native2ascii ユーティリティを実行してファイルを Unicode Latin-1 形式に変換します。

    • Linux では、native2ascii ユーティリティーは /opt/infoprint/ippd/jre/bin にあります。

    • Windows の場合、native2ascii.exe ユーティリティーは C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\jre\bin にあります。

    詳細については、インフォメーションセンターで、複数の言語を使用するシステムの考慮事項に関連するトピックを参照してください。

  4. docCustomDefinitions_language.properties ファイルで ISO-8859-1 文字エンコード形式 (コードページ) が使用されていることを確認します。
    ファイルで異なる形式が使用されている場合 (Shift JIS や UTF-8 など)、構成ディレクトリーに置く前に ISO-8859-1 形式に変換する必要があります。
  5. 編集した各ファイルを構成ディレクトリーにコピーします。
    • /aiw/aiw1/config (Linux)
    • C:\aiw\aiw1\config (Windows)
      重要:
    • docCustomDefinitions.properties ファイルを削除しないでください。システムの構成ディレクトリーには、その名前のファイルが必要です。
  6. 複数の言語で名前を付けたカスタム文書プロパティーを RICOH ProcessDirector から使用できるようにします。
    1. docCustom ユーティリティーを実行します。
      docCustom ユーティリティーを初めて実行するときは、カスタム文書プロパティー機能が作成され、Feature Manager に追加されます。ユーティリティーを次に実行するときは、カスタム文書プロパティー機能が Feature Manager に追加されます。
    2. Feature Manager を使用して、カスタム文書プロパティー機能をインストールまたは更新します。
  7. RICOH ProcessDirector の更新されたカスタム文書プロパティーを、文書プロパティーの構成に使用するツールに読み込みます。
    • PDF Document Support 機能がインストールされている場合は、RICOH ProcessDirectorRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 文書プロパティーを読み込みます。

      インフォメーションセンターで関連情報を参照してください。

    • AFP Support 機能がインストールされている場合、次の 3 つのうちいずれかの方法を使用して RICOH Visual Workbench を起動します。
      • RICOH Visual WorkbenchRICOH ProcessDirector サーバーから起動します。

      • RICOH Visual Workbench アプリケーションをデスクトップに戻します。

        • VisualWorkbench.zip ファイルと、ZIP 圧縮されていないすべてのファイルを削除します。

        • VisualWorkbench.zip ファイルを RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェイスからダウンロードします。

        • ファイルを解凍し、新しい RICOH Visual Workbench デスクトップアプリケーションを起動します。

      文書プロパティーが自動的に読み込まれます。

1.2.4.32.2.1 複数言語のシステムに関する考慮事項

システムで英語以外の言語を使用している場合、または複数言語のカスタム文書プロパティーのユーザーインターフェーステキストをユーザーに表示する場合、状況によっては以下のタスクを行う必要があります。
docCustomDefinitions.xml でコードページを識別する

docCustomDefinitions.xml ファイルの一番上で、構成ファイルを更新するときにファイルが正しく処理されるように、必ずコードページを正しく識別してください。有効なコードページ宣言の例を以下に示します。

  • <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> (サンプルファイルで指定)
  • <?xml version="1.0" encoding="iso-8859-1"?> (Latin-1)
  • <?xml version="1.0" encoding="shift_jis"?> (日本語)

文書プロパティー名が ISO-8859-1 形式であることを確認する

docCustomDefinitions.properties ファイルと docCustomDefinitions_language.properties ファイルに含まれている文字は、Latin-1 または Unicode でエンコードされた (\udddd 表記) 文字のみにする必要があります。docCustomDefinitions.properties ファイルと docCustomDefinitions_language.properties ファイルを異なる形式 (Shift JIS や UTF-8 など) で作成した場合は、各ファイルを /aiw/aiw1/config ディレクトリー (UNIX ベースのオペレーティングシステム) または C:\aiw\aiw1\config (Windows) ディレクトリーに置く前に ISO-8859-1 に変換する必要があります。どの方法を選択してもファイルを変換できますが、このセクションでは使用可能な 1 つの方法として native2ascii ユーティリティーの使用方法について説明します。

native2ascii ユーティリティーはテキストを Unicode Latin-1 に変換します。これは、RICOH ProcessDirector とともに出荷されます。

  • Linux では、native2ascii ユーティリティーは /opt/infoprint/ippd/jre/bin にあります。
  • Windows の場合、native2ascii.exe ユーティリティーは C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\jre\bin にあります。

このユーティリティーは、Java 開発キットに付属しており、次のサイトからダウンロードできます。

http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads

このユーティリティー (Java 6 用) の使用方法は、次の場所にあります。

http://download.oracle.com/javase/6/docs/technotes/tools/#intl

例えば、docCustomDefinitions-UTF8.properties という UTF-8 ファイルを変換するには、次のコマンドを使用できます。

native2ascii -encoding UTF-8 docCustomDefinitions-UTF8.properties > docCustomDefinitions.properties

1.2.4.32.3 カスタム文書プロパティーを更新する

新しいカスタム文書プロパティーを定義したり、複数の言語でカスタム文書プロパティーに名前を付ける場合は必ず、カスタム文書プロパティーを更新し、変更内容をRICOH ProcessDirectorが使用できるようにしてください。
    注意:
  • docCustomDefinitions.xmlファイルで定義されているカスタム文書プロパティーに対してのみ、この手順を用います。管理タブを使ってカスタムプロパティーを作成した場合、この手順は必要ありません。
この作業を行う前に、docCustomDefinitions.xml ファイル内の構文が正しいことを確認してください。
カスタム文書プロパティーを更新するには、次の手順に従います。
  1. 1次サーバーにRICOH ProcessDirectorシステムユーザーとしてログインします。
    • Linuxの場合、aiw1がデフォルトです。
    • Windows の場合、Administrator アカウントでログインします。
  2. コマンド行を開きます。
  3. ディレクトリーを変更します。
    • Linuxの場合は、cd /aiw/aiw1/binを使用します。
    • Windowsの場合は、cd C:\aiw\aiw1\binを使用します。
  4. 次のコマンドを入力してユーティリティーを実行します。
    docCustom
    カスタム文書プロパティー機能EPKファイルが作成され、Feature Managerで使用できます。
  5. コマンド行を終了します。
  6. RICOH ProcessDirector にログインします。
  7. 管理タブをクリックします。
  8. 左のペインで、ユーティリティー 機能をクリックします。
  9. カスタム文書プロパティー機能のチェックボックスをオンにします。
  10. 各機能の使用可能なバージョン列で、インストールする機能のバージョンを選択します。
  11. インストールをクリックします。
  12. 確認ウィンドウの情報を確認し、OKをクリックして続行します。
    機能がインストールされ、インストール処理を完了するためにRICOH ProcessDirectorが再起動されます。
  13. 却下をクリックして、Feature Managerブラウザータブを閉じます。
  14. 次の手順で、新しい文書プロパティーがシステムで定義されていることを確認します。
    1. RICOH ProcessDirector にログインします。
    2. メインページの[文書]ポートレットで、 プロパティーを使用をクリックします。
    3. 編集)ボタンをクリックします。
    4. プロパティーリストをスクロールして、新しいプロパティーが含まれているかどうかを確認します。

PDF Document Support機能がインストールされており、RICOH ProcessDirectorで文書プロパティー名を変更した場合は、新しい文書プロパティーリストをRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatにロードします。

AFP Support機能がインストールされており、RICOH ProcessDirectorで文書プロパティー名を変更した場合は、RICOH Visual WorkbenchユーザーインターフェースからRICOH ProcessDirectorにアクセスしてください。新しい文書プロパティーは、RICOH Visual Workbenchをワークステーションで開くと、読み込まれます。

1.2.4.32.4 文書プロパティーファイルのパフォーマンスを最大化する

文書プロパティーファイルのパフォーマンスを最大限に高めるには、文書プロパティーテンプレートファイルを編集します。テンプレートファイルでは、ジョブの文書プロパティーファイルに追加するプロパティーを決定します。テンプレートファイルを使用すると、使用する文書プロパティーの数、および文書プロパティーファイルでの列の順序を制御できます。文書プロパティーのサブセットのみ割り当ててパフォーマンスを最大限に高める必要がある場合、ワークフローステップに必要なすべてのプロパティーが文書プロパティーテンプレートファイルにリストされるようにしてください。
文書プロパティーテンプレートファイルには、文書プロパティーのデータベース名が含まれています。ReadDocumentsFromDatabase ステップテンプレートを基にしたステップでは、文書プロパティーファイルを作成するために文書プロパティーテンプレートファイルの内容が使用されます。

文書プロパティーテンプレートファイルの使用はオプションですが、パフォーマンスを最大限に高める必要がある場合は使用することをお勧めします。使用しない場合、すべての文書プロパティーは生成された文書プロパティーファイルに組み込まれます。

文書プロパティーテンプレートファイルには、文書プロパティーファイルを処理するステップに必要なすべてのプロパティーを組み込む必要があります。また、文書プロパティーテンプレートファイルには、テンプレートファイルを使用しているステップによっては特定のプロパティーも組み込む必要があります。以下のプロパティーは、CreateAFPJobsFromDocumentsBuildAFPFromDocuments、および BuildPDFFromDocuments で必要になります。

  • Doc.ChildJobID
  • Doc.OriginalJobID
  • Doc.OriginalSequence
  • Doc.SequenceInChild
  • Doc.OriginalSheets
  • Doc.DataOffset (AFP ジョブの場合のみ)
  • Doc.DataLen (AFP ジョブの場合のみ)

文書プロパティーテンプレートで Doc.ID プロパティーまたはアスタリスク (*) が付けられているプロパティーを定義する必要はありません。これらは、システムによって自動的に文書プロパティーファイルに組み込まれます。WriteDocumentsToDatabase ステップテンプレートに基づくステップが Doc.ID を定義して、 IdentifyDocuments および IdentifyPDFDocuments がその他を定義します。

インサーター機能がインストールされていて、サンプル文書プロパティーテンプレートファイルを編集する場合は、以下のインサーター文書プロパティーをテンプレートに組み込んでください (ワークフローに関連する場合)。

  • Doc.Insert.BinTriggers
  • Doc.Insert.DivertBin
  • Doc.Insert.RecipientName
  • Doc.Insert.OriginalBarCode

1 つの RICOH ProcessDirector システムで、複数の文書プロパティーテンプレートファイルを使用できます。

文書プロパティーテンプレートファイルを編集するには、以下のようにします。

  1. docPropTemplate.txt という名前のサンプル文書プロパティーテンプレートファイルは、/path/extensions/doc/samples ディレクトリーにあります。例えば、Linuxの場合、パス/opt/infoprint/ippdです。Windowsの場合、パスC:\Program Files\Ricoh\ProcessDirectorです。 ではサンプルファイルを、保存する必要のある場所にコピーします。このファイルへのパスは、 ReadDocumentsFromDatabase ステップで指定します。
  2. ステップ処理を特定のワークフローで行うために使用するプロパティーを含めるように、このファイルを編集します。
    以下のヒントに留意してください。
    • このジョブにとって重要なカスタム文書プロパティーを追加します。例えば、ワークフローで文書を郵便番号順にソートする場合は、[(郵便番号]文書プロパティーがテンプレートファイルに組み込まれていることを必ず確認します。
    • 必要なプロパティーのみを組み込みます。プロパティーの数を制限することにより、パフォーマンスが向上し、文書プロパティーデータの保管に必要なストレージスペースを削減できます。
    • 各プロパティーをスペースまたはタブ文字で区切ってすべての項目を 1 行で指定することも、各項目を別々の行に指定することもできます。
    • 文書プロパティーテンプレートファイルにジョブプロパティーを指定できます。
  3. オプション: 追加の文書プロパティーテンプレートファイルを作成します。
    例えば、PrintDocuments ワークフローを複数回コピーして、新しいワークフローごとに異なる文書プロパティーセットを操作する必要がある場合は、新しいワークフローごとに文書プロパティーテンプレートファイルを作成します。

1.2.4.32.5 文書用の AFP Support の構成

AFP Support 機能を文書用に構成するには、AFP ジョブで文書を使用するように設定し、文書を処理するように AFP ワークフローを構成します。

RICOH Visual Workbench の機能を使用すると、AFP ジョブで文書を使用するように設定できます。例えば、文書の識別方法を定義します。

RICOH ProcessDirector の[ワークフロー]ページの機能を使用すると、文書を処理するように AFP ワークフローを構成できます。例えば、文書を識別するステップを追加し、文書から AFP ファイルを作成します。その他のステップでは、文書のソート、分割、グループ化、およびジョブからの文書のプルなどを実行できます。

1.2.4.32.5.1 AFP ジョブで文書を使用する設定

AFP ジョブで文書を使用するには、文書を識別して、文書内のデータを RICOH ProcessDirector 文書プロパティーにマップし、文書にマークアップを追加する方法を定義します。最後に、設定情報を拡張 AFP ファイルと RICOH Visual Workbench 制御ファイルに保存します。
文書内のデータを、RICOH ProcessDirector に用意された文書プロパティーか、定義したカスタム文書プロパティーにマップします。カスタム文書プロパティーは、RICOH Visual Workbench の Document Property Designer モードを使用する前に定義してください。
注意: ここでは、全般的なセットアップ手順について説明します。詳細な手順については、関連トピックを参照してください。
AFP ジョブで文書を使用するように設定するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で AFP ファイルを開きます。
  2. RICOH Visual WorkbenchAFP Indexer モードを使用し、ジョブ内の各文書の先頭を識別するページグループを作成します。

    文書の境界を指定するトリガーを定義するか、固定長ページグループを作成します。

  3. AFP Indexer モードを使用し、文書プロパティーにマップするデータの索引タグを作成します。
  4. Document Property Designer (DPD) モードを使用して、各文書プロパティーを文書内の索引付きデータにリンクします。
    1. ウインドウ下部の文書プロパティー名をダブルクリックします。
    2. リンクオプションの定義ダイアログで要求された情報を入力します。

      文書プロパティーが索引タグにリンクされている場合、文書プロパティーの値は、索引付けされたデータの値と同じです。

  5. マークアップを追加します。
    1. 拡張 AFP 制御ファイルを作成し、AFP データを配置するページ上の場所を定義します。

      AFP Enhancer モードを使用して、バーコードの作成、テキストの追加、非表示領域 (カバーブロック) の作成によるテキストやグラフィックのマスクを行います。

      注意: AFP Editor 機能を使用しても、バーコードの作成、テキストの追加、非表示領域の作成によるテキストやグラフィックのマスクを行うことができます。AFP EditorRICOH ProcessDirector に含まれません。この機能は購入が必要です。
    2. Whitespace Manager 機能を使用して、AFP ファイルの使用可能な空白の領域を定義して、イメージやテキストなどのコンテンツを空白に埋め込みます。定義したルールに基づいてコンテンツを作成します。Whitespace Manager は RICOH ProcessDirector に含まれません。この機能は購入が必要です。
  6. 拡張 AFP 制御ファイルを作成した場合、次の手順に従います。
    1. ツール EEnhanceAFP 制御ファイルのエクスポートをクリックします。
    2. RICOH ProcessDirector システムユーザーがアクセスできる 1 次コンピューター上のディレクトリーにファイルを送信またはコピーします。
  7. ファイル 制御ファイルの保存をクリックし、RICOH Visual Workbench 制御ファイルを保存します。

    RICOH Visual Workbench 制御ファイルには、AFP Indexer と Document Property Designer の定義が含まれています。AFP Editor または Whitespace Manager がインストールされている場合、制御ファイルにはそれらの定義も含まれています。

  8. RICOH ProcessDirector システムユーザーがアクセスできる 1 次コンピューター上のディレクトリーに RICOH Visual Workbench 制御ファイルを送信またはコピーします。
文書を含む AFP ジョブを処理するワークフローを作成するときは、次の手順に従います。
  • 各ステップの拡張 AFP 制御ファイルの名前を、BuildAFPFromDocuments ステップテンプレートに基づくそれぞれのステップに指定します。

  • Visual Workbench 制御ファイル の名前を IdentifyDocuments ステップテンプレートまたは BuildAFPFromDocuments ステップテンプレートに基づくそれぞれのステップに指定します。

  • AFP Editor がインストールされている場合、Visual Workbench 制御ファイル の名前を EditAFP ステップテンプレートに基づくそれぞれのステップに指定します。

  • Whitespace Manager がインストールされている場合、Visual Workbench 制御ファイル の名前を FillWhiteSpace ステップテンプレートに基づくそれぞれのステップに指定します。

1.2.4.32.5.2 AFP ファイル内の文書を識別するステップを構成する

サンプル AFP ファイル内の索引タグに文書またはジョブプロパティーをリンクしたら、実動 AFP ファイル内の文書またはジョブプロパティーの値を決定するステップを構成する必要があります。このステップでは、プロパティーが索引タグにどのようにリンクされているのかについて情報が含まれている Visual Workbench 制御ファイル が指定されます。

プロパティーの値を計算するステップは、IdentifyDocumentsステップテンプレートに基づきます。いくつかの RICOH ProcessDirector 機能には、 IdentifyDocumentsステップを含んでいるワークフローがあります。そのような付属のワークフローを使用した場合、そのワークフロー内の IdentifyDocumentsステップを構成して、Visual Workbench 制御ファイルの名前を指定できます。以下に RICOH ProcessDirector の機能で用意されているワークフローの例を示します。

  • ReceiveInsert_I (Inserter機能により提供)
  • SortAFP
  • SortSplitAFP
  • VerifySample (Automated Verification 機能により提供)

IdentifyDocumentsステップを別のワークフローに追加する場合、以下のヒントに留意してください。

  • 同じ制御ファイルがIndexAFPステップ、 EditAFPステップ、および IdentifyDocumentsステップに使用されます。
  • IdentifyDocumentsステップは、 IndexAFPステップ(存在する場合)およびAFPファイルを更新するすべてのステップの後でなければなりません。

AFP ファイル内の文書を識別するステップを構成するには、以下の手順を実行します。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. IdentifyDocumentsステップを含むワークフローをコピーします。
  3. IdentifyDocumentsステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
  4. 必要に応じて、ウインドウの右側にあるステップのプロパティーを変更します。
  5. このステップは、前にプロパティーを索引タグにリンクしていた場合に必要です。それ以外の場合はオプションです。Visual Workbench 制御ファイルフィールドに、プロパティーの索引タグへのリンク方法に関する情報を含むVisual Workbench 制御ファイルのパスとファイル名を入力するか、またはシンボル表記を使用して参照します。RICOH Visual Workbenchは、プロパティーを索引タグにリンクしたときに、この制御ファイルを作成します。制御ファイルのデフォルトの拡張子は .ctl です。制御ファイルを指定しなかった場合は、 IdentifyDocumentsが既にAFPファイル内に存在するすべてのページグループ情報を使用して文書を識別しますが、AFPファイル内の索引タグは文書プロパティーにマップされません。
  6. 入力AFPファイルにまだ索引タグが含まれていないときに、RICOH Visual WorkbenchのAFP Indexerモードを使用する場合は、 IdentifyDocumentsステップの前に IndexAFPステップを追加します。
  7. OKをクリックします。
  8. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.32.5.3 サイズによる PDF ジョブ分割のためのワークフロー

AFP Support 機能には、ジョブをより小規模なジョブに分割するために (例えば、それらのジョブを別々のプリンターで印刷できるように) 使用できるステップテンプレートが組み込まれています。

ジョブをその各文書のいずれも 2 つのジョブにまたがってフラグメント化せずに分割するには、ジョブ内に文書の境界を指定する必要があります。これを実行するには、ジョブの作成時か、またはAFP Support機能に付属している IndexAFPステップテンプレートに基づくステップを使用して、AFPファイル内のページグループを定義する必要があります。

IdentifyDocuments ステップは、Document Property Designer 内で定義した規則を適用して、オリジナルジョブ用の文書プロパティーファイルを作成します。 SplitDocuments ステップでは、各子ジョブに配置する文書を決定し、この情報によって文書プロパティーファイルを更新します。

以上により、子ジョブ用の新規AFPファイルを作成する次の方式を1つ選択できます。

  • CreateJobsFromDocumentsステップを使用できます。このステップでは、子ジョブ用の文書プロパティーファイルを作成しますがAFPファイルは作成しません。この実装では、子ジョブに割り当てられるワークフローに BuildAFPFromDocuments ステップを組み込む必要があります。 BuildAFPFromDocumentsでは、すべての文書を正しい順序に並べたAFPファイルを作成します。この方法を推奨します。 BuildAFPFromDocuments が子ワークフローに定義されるため、このステップはすべての子ジョブに対して並列して実行されます。この並列処理によって、まれにデータベース競合が発生する場合がありますが、これによりジョブ全体がより早く完了できる場合があります。
  • CreateAFPJobsFromDocuments ステップをこのワークフローのアセンブルフェーズに追加できます。この方式を選択した場合、すべての子ジョブ用のすべてのAFPファイルが順番に作成されます。

    インサーター機能がインストールされていて、インサーターコントローラーが[開いたループ]再印刷方式を指定している場合、この方法は推奨されません。[開いたループ]再印刷方式用の子ワークフローには BuildAFPFromDocuments ステップを追加する必要があります。そのため、 CreateAFPJobsFromDocuments ステップをオリジナルワークフローに追加すると、重複した処理が発生し、システムのパフォーマンスが低下します。

子ワークフローが印刷を制御するため、オリジナルワークフローの印刷フェーズにはステップがなにも存在しません。すべての子ジョブの完了後に、親ジョブはオリジナルワークフローの次のステップに進みます。

子ワークフローは、次の2つのステップテンプレートに基づくステップで開始する必要があります。SetJobPropsFromTextFileおよび SetJobPropsFromOriginalSetJobPropsFromTextFile では、子ワークフローのステップからのジョブプロパティーの値を設定します。 SetJobPropsFromOriginal では、オリジナルワークフローに設定された、子ワークフロー内のプロパティーの値になる値をコピーします。次に、オリジナルワークフローに CreateJobsFromDocumentsステップを組み込んで、子AFPファイルの作成を並列に実行することを選択した場合、子ワークフローで BuildAFPFromDocumentsステップを使用する必要があります。

    注意:
  • システムにカスタマイズされたフェーズ名がある場合は、テーブルのフェーズ名はシステム内の名前と一致しない場合があります。
CreateJobsFromDocuments を使用したサイズによるジョブの分割
親/子 フェーズ ステップ
受信 SetJobPropsFromTextFile

[入力データストリーム]フィールドで、AFPを選択します。

準備 UseInlineFormDefinition
IndexAFP
EnableRepositioning
IdentifyDocuments
アセンブル SplitDocuments
CreateJobsFromDocuments
完了 RetainCompletedJobs
RemoveJobs
受信 SetJobPropsFromTextFile
SetJobPropsFromOriginal
アセンブル BuildAFPFromDocuments
印刷 EnableRepositioning
CreatePageRanges
PrintJobs
完了 RetainCompletedJobs
RemoveJobs

CreateAFPJobsFromDocuments を使用したサイズによるジョブの分割
親/子 フェーズ ステップ
受信 SetJobPropsFromTextFile

[入力データストリーム]フィールドで、AFPを選択します。

準備 UseInlineFormDefinition
IndexAFP
EnableRepositioning
IdentifyDocuments
アセンブル SplitDocuments
CreateAFPJobsFromDocuments
完了 RetainCompletedJobs
RemoveJobs
受信 SetJobPropsFromTextFile
SetJobPropsFromOriginal
印刷 EnableRepositioning
CreatePageRanges
PrintJobs
完了 RetainCompletedJobs
RemoveJobs

1.2.4.32.5.4 文書プロパティーによるジョブ分割のためのワークフロー

1 つの AFP ジョブは、ジョブサイズを基準として使用するのではなく、国や販売地域などの文書プロパティーの値を使用して、複数のジョブに分割することもできます。このシナリオでは、SplitDocumentsステップテンプレートではなく、 GroupDocumentsステップテンプレートに基づくステップを使用します。文書の各グループは別個の子ジョブになります。

GroupDocuments ステップテンプレートに基づくステップを使用して、あるグループのすべての文書を収集して単一の子ジョブにまとめることができます。グループ化基準を最大 6 つ使用して、子ジョブを作成できます。各子ジョブには、1 つのグループのメンバーのみが含まれています (例えば、10 カ国それぞれの 5 都市ごとのすべてのステートメントなど)。

次の表は、CreateJobsFromDocuments を使用した推奨されるワークフロー構成と、 CreateAFPJobsFromDocuments を使用した代替ワークフロー構成の要約を示しています。

    注意:
  • システムにカスタマイズされたフェーズ名がある場合は、テーブルのフェーズ名はシステム内の名前と一致しない場合があります。
CreateJobsFromDocuments を使用した文書プロパティーによるジョブの分割
親/子 フェーズ ステップ
受信 SetJobPropsFromTextFile

[入力データストリーム]フィールドで、AFPを選択します。

準備 UseInlineFormDefinition
IndexAFP
EnableRepositioning
IdentifyDocuments
アセンブル GroupDocuments
CreateJobsFromDocuments
完了 RetainCompletedJobs
RemoveJobs
受信 SetJobPropsFromTextFile
SetJobPropsFromOriginal
アセンブル BuildAFPFromDocuments
印刷 EnableRepositioning
CreatePageRanges
PrintJobs
完了 RetainCompletedJobs
RemoveJobs

CreateAFPJobsFromDocuments を使用した文書プロパティーによるジョブの分割
親/子 フェーズ ステップ
受信 SetJobPropsFromTextFile
準備 UseInlineFormDefinition
IndexAFP
IdentifyDocuments
アセンブル GroupDocuments
CreateAFPJobsFromDocuments
完了 RetainCompletedJobs
RemoveJobs
受信 SetJobPropsFromTextFile
SetJobPropsFromOriginal
印刷 EnableRepositioning
CreatePageRanges
PrintJobs
完了 RetainCompletedJobs
RemoveJobs

1.2.4.32.6 サンプルAFPファイルを操作する

RICOH Visual Workbench を使用して、サンプル AFP ファイルを拡張できます。

サンプル AFP ファイルは、各実動 AFP ファイルの代表になります ユーザーは 、実動 AFP ファイルのRICOH ProcessDirectorを実行依頼します。その後、RICOH ProcessDirector は、実動 AFP ファイルの処理の準備として、実動 AFP ファイルに対して同様の拡張を行います。

AFP ファイルを拡張するには、まずRICOH Visual Workbench でサンプル AFP ファイルを開き、このファイルの拡張を行います。RICOH Visual Workbench は、制御ファイルへの拡張についての情報を追加します。その後、サンプル AFP ファイルに類似する実動 AFP ファイルのワークフロの制御ファイルを指定するステップを追加します。RICOH ProcessDirector は、その制御ファイルの情報を使用して、サンプル AFP ファイルを拡張したのと同様の方法で実動 AFP ファイルを拡張します。

1.2.4.32.6.1 RICOH Visual Workbenchをインストールする

RICOH Visual Workbenchをインストールすると、実動AFPファイルの代わりをするサンプルAFPファイルの拡張機能を表示および定義できます。
拡張の例には、ページグループ、索引、バーコードおよびテキストの作成、文書プロパティーへの値の割り当て、および空白領域へのコンテンツの追加などが含まれます。

RICOH ProcessDirectorは、処理中の印刷ジョブにこれらの機能拡張を適用します。

RICOH Visual Workbenchは、Java 1.8以降が動作するシステムと以下のオペレーティングシステムにインストールできます。

  • Windows 10 ProまたはEnterprise 64-bit
  • Windows 11 Pro
  • Windows Server 2016 64 ビット
  • Windows Server 2019 64 ビット
  • Windows Server 2022 64 ビット
  • x86_64向けCentOS Linux 7.7から最新の7.Xまで
  • Red Hat 7.6から最新の7.Xまで
  • Red Hat 8.1から最新の8.Xまで
  • x86_64のService Pack 4以降を搭載したSUSE Linux Enterprise Server(SLES)12.0
  • x86_64のService Pack 1以降を搭載したSUSE Linux Enterprise Server(SLES)15.0

RICOH Visual Workbenchをインストールするには 、以下の操作を行います。

  1. RICOH ProcessDirector にログインします。
  2. 管理 ユーティリティー Visual Workbenchを開きます。
  3. RICOH Visual Workbenchをクリックして、VisualWorkbench.zipファイルをダウンロードします。
  4. システム上でZIPファイルを検索し、RICOH Visual Workbenchをインストールする場所に解凍します。
    指定した場所に、一連のフォルダーとファイルが保存されます。インストールは完了です。
  5. RICOH Visual Workbenchを起動するには、以下の操作を行います。
    • Windowsシステムの場合、AVE.batをダブルクリックをします。
    • Linuxシステムの場合、AVE.jarをダブルクリックします。
    注意:
  • 使用しているシステムに機能や拡張機能を追加する場合は、VisualWorkbench.zipファイルと解凍したファイルを全て削除し、再度VisualWorkbench.zipファイルをダウンロードします。

1.2.4.32.6.2 サンプル AFP ファイルを表示する

RICOH Visual Workbench でサンプル AFP ファイルを開くことができます。サンプル AFP ファイルは、サンプルファイルと同じ方法で拡張する実動 AFP ファイルを表している必要があります。

例えば、AFP ファイルに、索引タグまたはバーコードデータで使用するテキストが含まれている場合は、実動 AFP ファイルと同じページ内の位置にそのテキストが含まれているサンプルファイルを選択します。

RICOH Visual Workbench で同時に開くことができる AFP ファイルは 1 つです。AFP ファイルが既に開いている場合は、RICOH Visual Workbench によってそのファイルが自動的に閉じられ、その制御ファイルをまだ保存していない場合は保存するようプロンプトが出されます。AFP ファイルを開いた後で、表示の回転、選択したページの表示、別のビューの表示、および表示サイズの拡大を行うことができます。

ページグループ、ページ、テキスト、および AFP オブジェクト (ページセグメントやオーバーレイなど) のプロパティーを AFP ファイルに表示できます。ページグループプロパティーには、索引タグ値が含まれています。ページプロパティーには、ページレベルの索引など、ページ上にある AFP オブジェクトのタイプが含まれています。テキストプロパティーには、テキストのフォント情報と位置 (インチまたはミリメートル単位) が含まれています。

    注意:
  • 一部のテキストが正しく表示されない場合は、フォントリソースが格納されているディレクトリーを RICOH Visual Workbench に対して指定しなければならないか、RICOH Visual Workbench フォントマッピングを変更しなければならないことがあります。
サンプル AFP ファイルを表示するには、次の手順に従います。
  1. ファイル AFP ファイルを開くをクリックします。[開く]ウインドウが表示されます。
  2. AFP ファイルを選択して、開くをクリックします。
    ユーザーインターフェースの右側に AFP ファイルが表示されます。また、[制御ファイルを開く]ウィンドウに、既存の制御ファイルをこの AFP ファイルに使用しますか?というメッセージが表示されます。
  3. 次のいずれかを行ってください。
    • 制御ファイルを作成するには、いいえをクリックします。AFP ファイルに索引タグが含まれる場合は、下部ペインに索引タグが表示されます。索引タグが含まれない場合は下部ペインは空白です。
    • 既存の制御ファイルを使用してファイルを表示するには、はいをクリックします。このサンプル AFP ファイルの制御ファイルを以前に作成した場合は、これをお勧めします。[開く]ウインドウが表示されます。
      1. 使用する制御ファイルを選択します。
      2. 開くをクリックします。制御ファイルに索引タグの定義が含まれているか、AFP ファイルに索引タグが含まれている場合は、下部ペインに索引タグが表示されます。含まれていない場合は、下部ペインはブランクです。
    AFP ファイルの左側に、ファイルのページ構造が表示されます。これには、ページグループとページが含まれていることがあります。また、ファイルに、オーバーレイやページセグメントなどのインラインAFPリソースが含まれている場合は、ページ構造の上部にリソースグループ項目が表示されます。
  4. AFP ファイルを右に 90 度回転するには、表示 90o回転をクリックします。さらに 90 度回転するには、再度クリックします。
  5. AFP ファイル内でナビゲートするには、次のいずれかの手順に従います。
    • AFP ファイル内のどこかをクリックして、キーボードの Page Up キーまたは Page Down キーを押します。
    • 左側にあるページを選択するには、ダブルクリックします。
    • 下部ペインからページグループを選択するには、ダブルクリックします。
  6. 左側でページ構造を非表示にしたり表示したりするには、表示 ファイル表示をクリックします。
  7. 下部ペインで索引を非表示にしたり表示したりするには、表示 索引表示をクリックします。
  8. AFP ファイルの表示サイズを増減させるには、表示 ズーム nnnをクリックします。(nnnは、次のいずれかのパーセントです。200、175、150、125、100、75、50。)
    AFP ファイルの表示サイズは、選択したパーセント増加または減少します。
  9. 単位を変更するには、次のいずれかの手順に従います。
    • インチに変更するには、表示 単位 インチをクリックします。
    • ミリメートルに変更するには、表示 単位 ミリメートルをクリックします。
  10. プロパティーを表示するには、次のいずれかの手順に従います。
    1. 次のいずれかを行ってください。
      • 左側にあるリソース、ページグループ、またはページをクリックします。右クリックして、プロパティーをクリックします。
      • モードとフィーチャーをクリックします。次に、次の手順に従います。
        1. AFP ファイルでテキストまたはオブジェクトをクリックします。選択したテキストまたはオブジェクトの周りに赤いボックスが表示されます。
        2. 右クリックしてから、プロパティーをクリックします。
      プロパティー値の周りの緑のボックスは、表示されている以外にもテキストがあることを示します。
    2. 値のテキストすべてを表示する手順は、次のとおりです。
      1. 緑のボックスをダブルクリックします。
      2. OKをクリックします。
    3. [プロパティー]ウインドウを閉じるには、右上隅のXをクリックします。
  11. テキストが正しく表示されない場合は、次の手順に従います。
    • AFP ファイルに正しく表示できないデータが含まれている場合は、デフォルトコードページを別のコードページに変更します (リソース デフォルトエンコード方式の変更)。例えば、ASCII コードページは IBM850(GID=850)、EBCDIC コードページは IBM500(GID=500) です。
    • AFPファイルが、インラインではないAFP フォントを参照している場合は、フォントリソースが格納されているディレクトリーをRICOH Visual Workbench に対して指定します (リソース リソースディレクトリーの指定)。
    • AFP ファイルがカスタム AFP フォントを参照している場合は、RICOH Visual Workbench にカスタムフォントマッピングを作成します。
  12. ファイルを開くとき、または操作中にエラーが発生した場合は、ファイル リセットをクリックすると、ファイルが閉じられて、キャッシュされたリソースがメモリーからクリアされます。ファイルを再び開いてください。

1.2.4.32.6.3 制御ファイルを作成および更新する

サンプル AFP ファイルを開いて拡張する際に、RICOH Visual Workbench で、制御ファイルを作成するか、ユーザーが以前に作成した制御ファイルを更新できます。制御ファイルには、サンプル AFP ファイルに類似した実動 AFP ファイルを拡張する方法を RICOH ProcessDirector に指示する定義が含まれています。
サンプルAFPファイルの制御ファイルがすでに存在する場合、AFPファイルを再度拡張する必要があるときは、新規の制御ファイルを作成するのではなく、既存の制御ファイルを更新します。サンプルAFPファイルに適用するすべての定義が、同じ制御ファイルに含まれている必要があります。

RICOH ProcessDirector が実動 AFP ファイルを拡張する際に使用する制御ファイル内の定義を制御します。例えば、制御ファイルには、AFP Indexer によって作成された定義 (索引タグを追加するための定義など) と、AFP Editor によって作成された定義 (バーコードを追加するための定義など) が含まれていることがあります。いくつかの実動 AFP ファイルに索引タグを追加して、バーコードは追加しない場合は、IndexAFP ステップをワークフローに追加します。その他の実動 AFP ファイルに索引タグとバーコードを追加する場合は、IndexAFP ステップと EditAFP ステップをワークフローに追加します (または、EditAFP ステップのみを追加して、そのステップに 先に索引付けを行うオプションを選択します)。

Visual Workbench 制御ファイルを作成または更新するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。
    [制御ファイルを開く]ウィンドウに、既存の制御ファイルをこのAFPファイルに使用しますか?というメッセージが表示されます。
  2. 次のいずれかを行ってください。
    • 制御ファイルを作成するには、いいえをクリックします。
    • 制御ファイルを更新するには、はいをクリックします。[開く]ウインドウが表示されます。
      1. 制御ファイルを選択します。
      2. 開くをクリックします。
  3. 誤った制御ファイルを開いた場合は、ファイル 制御ファイルを開くをクリックして、正しい制御ファイルを選択します。
    「新しい制御ファイルを開くと、未保存の変更は失われます」というメッセージが表示されます。「続行しますか?」というメッセージが表示された場合は、このセッションで拡張済みのAFPファイルがすでに存在しているので、それらの変更が失われることを意味します。次のいずれかを行ってください。
    • 別の制御ファイルを開くには、はいをクリックします。
    • このセッションで作成した定義が失われないように、開いている制御ファイルを先に保存するには、いいえをクリックします。次に、制御ファイルを保存します。
  4. サンプルAFPファイルを拡張します。
    例えば、ページグループ、索引タグ、バーコード、テキスト、および空白領域を作成します。
  5. 次のいずれかを行ってください。
    • 新規の制御ファイルを保存するか、更新した制御ファイルを名前変更するには、次の手順に従います。
      1. ファイル 制御ファイルの別名保存をクリックします。
      2. ファイル名フィールドに制御ファイルの絶対パス名を入力します。
      3. 保存をクリックします。
      AFPファイルとその制御ファイルを関連付ける際に役立つ名前を制御ファイルに使用してください。制御ファイルのデフォルトの拡張子は .ctl です。
      注意: 異なる制御ファイルを必要とする入力ファイルに同じワークフローを使用する場合、シンボル表記で参照できるジョブプロパティーに対応する制御ファイル名を使用する必要があります。例えば、abc.afp および xyz の 2 つの入力ファイルがある場合、制御ファイルとして ${Job.InputFile}.ctl を使用できます。この場合、制御ファイルの名前は abc.afp.ctl および xyz.ctl である必要があります。
    • 更新した制御ファイルを同じ名前で保存するには、ファイル 制御ファイルの保存をクリックします。

1.2.4.32.6.4 AFP リソースディレクトリーを指定する

サンプル AFP ファイルがインラインにないか、デフォルトの AFP リソースディレクトリー内にない AFP リソース (フォント、ページセグメント、およびオーバーレイ) を参照している場合は、RICOH Visual Workbench がサンプル AFP ファイルを正しく表示できるように、リソースが格納されているリソースディレクトリーを指定してください。

必要な数のリソースディレクトリーを RICOH Visual Workbench に対して指定できます。

RICOH Visual Workbench は、AFP フォント、ページセグメント、およびオーバーレイを、次に示す順序のリソースディレクトリーから検索します。

  1. AFP ファイルのインライン
  2. RICOH Visual Workbench に対して指定されたリソースディレクトリー (ディレクトリーが指定された順序)
  3. デフォルトのリソースディレクトリー (次の順序)
    1. /aiw/aiw1/resources (Linux) または C:\aiw\aiw1\resources (Windows)
    2. /usr/lpp/psf/reslib (Linux) または C:\usr\lpp\psf\reslib (Windows)
    3. /usr/lpp/afpfonts (Linux) または C:\usr\lpp\afpfonts (Windows) フォントのみ
    4. /usr/lpp/psf/fontlib (Linux) または C:\usr\lpp\psf/fontlib (Windows) フォントのみ
カスタマイズしたフォントマッピングファイルで AFP フォントを Java フォントにマップした場合は、RICOH Visual Workbench は、インラインまたはリソースディレクトリーで AFP フォントを検索しません。Java フォントが使用されます。

別のリソースディレクトリーを指定しない限り、ユーザーが指定したリソースディレクトリーが使用されます。ただし、既存の制御ファイルを使用して AFP ファイルを再度開くと、RICOH Visual Workbench では、同じ制御ファイルを使用して最後にその AFP ファイルを操作したときに指定したリソースディレクトリーがある場合は、そのディレクトリーが使用されます。

    注意:
  • AFP Indexer 使用時に正確な結果が得られるように、RICOH ProcessDirectorAFP リソースパスプロパティー内にある同じ AFP リソースディレクトリーを指定してください。(このプロパティーは通常、実動 AFP ジョブが使用するワークフローの PrintJobs ステップで指定されます。)

AFP リソースディレクトリーを指定するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。次に、リソース リソースディレクトリーの指定をクリックします。
  2. 追加をクリックします。
  3. ディレクトリー名フィールドにディレクトリー名を入力するか、 参照をクリックしてディレクトリーを選択します。
  4. OKをクリックします。
  5. 別のリソースディレクトリーを指定するには、再度追加をクリックします。
  6. リストでディレクトリーの順序を変更するには、ディレクトリーを選択して、または をクリックします。
    ディレクトリーは、リストされている順序で検索されます。
  7. OKをクリックします。

1.2.4.32.6.5 AFP ファイルのフォントのマッピング

RICOH Visual Workbench によって、サンプル AFP ファイルにカスタム AFP フォントが正しく表示されない場合は、フォントを、同じポイントサイズとスタイルの対応する Java フォントにマップして、特定のコードポイントをユニコードコードポイントにマップする方法を変更できます。

また、RICOH Visual Workbench で使用されるデフォルトのコードページを別のエンコード方式に変更することもできます。

索引タグを作成または編集しているときに読めないテキストが表示された場合は、コードページマッピングを変更すると索引値が読み取れるようになります。RICOH Visual Workbench でのテキストの表示方法を変更する場合は、文字セットマッピングを変更します。

AFP フォントマッピングは複数の場所に配置できます。RICOH Visual Workbench は、以下の順番でフォントマッピングを検索します:

  1. Visual Workbench 制御ファイル内のジョブフォントマッピング
  2. フォントマッピングフィル内のインストールフォントマッピング
  3. システムフォントマッピング

システムフォントマッピングは変更できませんが、制御ファイルに保存された AFP ファイルのジョブフォントマッピングは作成でき、RICOH Visual Workbench に付属する 1 つまたは複数のフォントマッピングファイルでインストールフォントマッピングを編集できます。

  • CharacterSets.properties は、AFP 文字セットを対応するフォント属性にマッピングしたり、AFP FGID(フォントグローバル識別子)を対応する Java フォント名/スタイルにマッピングしたりします。
  • CodedFonts.properties は、AFPコード化フォントをAFP文字セットとAFPコードページにマッピングします。
  • CodePages.properties は、AFP コードページまたは Java 文字セットエンコードを、AFP コードページグローバル ID (CPGID) にマッピングします。
  • SampleCodePointMap.cpは、 コードポイントをユニコードコードポイントにマッピングします。このファイルを使用すると、標準のユニコードコードコードポイントマッピングを使用しない AFP コードページごとに、コードポイントマップファイルを作成できます。ファイルの名前には、AFP コードページの名前を含める必要があります。

制御ファイルまたはフォントマッピングファイルにフォントを定義すると、RICOH Visual Workbench が使用するデフォルトの Java フォントを変更できます。デフォルトの Java フォントは、変更しない限り、EBCDIC コードページを使用する 11 ポイントフォントです。

1.2.4.32.6.5.1 フォントマッピングファイルを使用したフォントのマッピング

カスタム AFP フォントを Java フォントにマップするには、RICOH Visual Workbench/aiw/aiw1/lib/AVE/resourcesのディレクトリー で提供する 1 つ以上のサンプルフォントマッピングファイルを編集します。

フォントマッピングファイル内のマッピングは、Visual Workbench 制御ファイル で AFP フォントが Java フォントにマップされている場合を除き、RICOH Visual Workbench 内のすべての AFP ファイルの表示に使用されます。

フォントマッピングファイルを使用して AFP フォントを Java フォントにマッピングするには、次の手順に従ってください。
  1. RICOH ProcessDirector システムユーザー (デフォルトは aiw1) として、または RICOH ProcessDirector グループ (デフォルトは aiwgrp1) に属すユーザー ID で、コンピューターにログインします。
    root ユーザーとしてログインすることもできます。
  2. /aiw/aiw1/lib/AVE/resources ディレクトリーにナビゲートします。
  3. サンプルフォントマッピングファイルをファイルエディターで開いて、編集し、保存します。
    使用したいすべてのフォントマッピングファイルを同じディレクトリーに入れる必要があります。
  4. サンプルファイルSampleCodePointMap.cpを編集した場合は、AFP のコードページの名前に変更します。
    例えば、コードページの名前が T1000259 の場合は、ファイルに T1000259.cp という名前を付けます。

1.2.4.32.6.5.2 テキストブロックからのフォントマッピングを作成する

RICOH Visual Workbench が AFP ファイル内のテキストを正しく表示できない場合は、ファイル内のテキストブロックを使用してフォントマッピングを作成してください。

フォントマッピングは、文字セット、コードページ、またはコード化フォントに対して作成します。AFP文字セットをJavaフォントに、AFPコードページをJava文字セットに、またはAFPコード化フォントをAFP文字セットとAFPコードページにマップできます。

注意:
コードページマッピングでは文字が読めるようになり、文字セットマッピングでは、RICOH Visual Workbench でのテキストの表示方法が変更されます。

テキストブロックからフォントマッピングを作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。
  2. モードとフィーチャーをクリックします。
  3. テキストブロックをクリックします。
    選択したテキストの周囲に赤のボックスが表示されます。

    選択可能なテキストブロック (1 文字からテキスト行全体まで) が、AFP ファイルに定義されます。たとえば、アカウントサマリーは、2つのテキストブロックとして定義される場合があります。アカウントまたはサマリーテキストブロックをクリックします。

  4. ページ上の任意の場所で右クリックし、フォントマッピングの作成をクリックします。
    [フォントマッピングの作成]ウインドウが表示されます。
  5. フォントマッピングのタイプとして、次のいずれかをクリックします。
    • 文字セット (デフォルト)
    • コード化フォント (テキストブロックがコード化フォントを参照している場合のみ使用可能)
    • コードページ
    ウインドウのフィールドとボタンは、選択したフォントマッピングのタイプによって異なります。フォントマッピングのフィールドとボタン は、フォントマッピングで表示されるフィールドやボタンについて説明します。
    フォントマッピングのフィールドとボタン
    フィールドまたはボタン フォントマッピングのタイプ 説明
    追加 文字セット 新しいグローバル ID を、文字セットのドロップダウンリストに追加するアクション。
    文字セット名
    文字セット
    コードページ
    コード化フォント
    次のいずれかを識別します。
    • AFP用の文字の定義済みセットの名前。通常は名前の先頭が「C」になります。標準の AFP 文字セット名の 2 文字目は、文字回転を示します。疑問符 (?) は文字セット名の 2 文字目のワイルドカード文字として使用され、その ID がすべての回転に適用されることを表します。
      注意: DEFAULT が AFP 文字セットの ID として使用されます (コード化フォントのリソースを RICOH Visual Workbench が見つけられない場合)。
    • 定義されたJava文字セットエンコードの名前。
    コード化フォント名 コード化フォント AFP コードページ AFP と文字セットを関連付ける AFP コード化フォントの名前。2 バイトフォントでは、コードページとフォント文字セットの複数のペアが、コード化フォントによって関連付けられます。
    コードページ名
    コードページ
    コード化フォント
    コードポイントをグラフィック文字に関連付ける AFP コードページの名前。通常は名前の先頭がT1になります。
    注意: DEFAULT が AFP コードページの ID として使用されます (コード化フォントのリソースを RICOH Visual Workbench が見つけられない場合)。
    DBCS コードページ コードページは 2 バイト文字セットであり、それぞれの文字が 2 バイトで表現されます。このフィールドは変更できません。
    テキスト例
    文字セット
    コードページ
    AFP ファイルで選択したテキストブロック。
    ファミリー名 文字セット Javaフォントファミリーの名前。
    グローバル ID
    文字セット
    コードページ
    1 ~ 5 桁の 10 進数によるグローバル文字セットグラフィック ID (GCSGID)、またはコードページグローバル ID (CPGID)。値は 00001 ~ 65534 です。
    ポイントサイズ 文字セット フォント内の文字の高さ。この値の 10 分の 1 がポイントサイズになります。例えば、値 90 は 9 ポイントフォントを表します。有効な値は 1 ~ 990 の整数です。
    SBCS コードページ コードページは 1 バイト文字セットであり、それぞれの文字が 1 バイトコードポイントで表現されます。このフィールドは変更できません。
    CharSets の表示 文字セット グローバル ID フィールドに表示されたグローバル ID を現在使用中の文字セットを表示するアクション。
    共通の表示
    文字セット
    コードページ
    グローバル ID フィールドに表示されたグローバル ID を現在使用中の文字セットまたはコードページを表示するアクション。
    スタイル 文字セット Javaフォントのスタイル。有効な値は、BOLDBOLD|ITALICITALIC、およびPLAINです。
  6. 選択したフォントマッピングタイプに応じて、次のいずれかを行います。
    • 文字セットの場合は、次のいずれかを行います。
      • ドロップダウンリストから別のグローバル ID を選択します。共通の表示をクリックし、選択したグローバル ID を現在使用中の文字セットを確認してから、右上隅の Xをクリックしてウインドウを閉じます。
      • 追加をクリックして、新しいグローバル ID を作成します。
        1. 1 ~ 5 桁の ID をグローバル IDフィールドに入力します。
        2. CharSets の表示をクリックして、選択したグローバル ID を現在使用中の文字セットを確認します。ウインドウの右上隅の Xをクリックして、ウインドウを閉じます。
        3. ポイントサイズを入力します。
        4. ドロップダウンリストで、Javaフォントのファミリー名とスタイルを選択します。
        5. OKをクリックします。
      Javaフォントのファミリー名とスタイルが更新されます。AFP ファイルで選択したテキストブロックの例も更新されます。
    • コード化フォントの場合:
      1. AFP 文字セット名を入力します。通常は名前の先頭が「C」になります。
      2. AFP コードページ名を入力します。通常は名前の先頭が「T1」になります。
    • コードページの場合:
      1. ドロップダウンリストから別のグローバル ID を選択します。
      2. 共通の表示をクリックして、選択したグローバル ID を現在使用中のコードページを確認します。ウインドウの右上隅の Xをクリックして、ウインドウを閉じます。
      Java文字セット名が更新されます。AFP ファイルで選択したテキストブロックの例も更新されます。
  7. OKをクリックします。
    制御ファイルにフォントマッピングが作成されます。このフォントマッピングを保持するには、AFP ファイルを終了する前に必ず制御ファイルを保存してください。

1.2.4.32.6.5.3 テキストブロックからのフォントマッピングを変更する

AFP ファイル内のテキストブロックから文字セット、コード化フォント、またはコードページマッピングを作成後は、フォントマッピングを変更または削除できます。
フォントマッピングを変更または削除するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。
  2. リソース フォントマッピングの変更をクリックします。
  3. フォントマッピングの名前を選択します。
  4. 次のいずれかを行ってください。
    • 変更をクリックまたはダブルクリックします。[フォントマッピングの変更]ウインドウが表示されます。選択したフォントマッピングタイプに応じて、次のいずれかを行います。
      • 文字セットの場合は、次のいずれかを行います。
        • ドロップダウンリストから別のグローバル ID を選択します。共通の表示をクリックし、選択したグローバル ID を現在使用中の文字セットを確認してから、右上隅の Xをクリックしてウインドウを閉じます。
        • 追加をクリックして、新しいグローバル ID を作成します。
          1. 1 ~ 5 桁の ID をグローバル IDフィールドに入力します。
          2. CharSets の表示をクリックして、選択したグローバル ID を現在使用中の文字セットを確認します。ウインドウの右上隅の Xをクリックして、ウインドウを閉じます。
          3. ポイントサイズを変更します。
          4. ドロップダウンリストで、Javaフォントのファミリー名とスタイルを選択します。
          5. OKをクリックします。
        Javaフォントのファミリー名とスタイルが更新されます。
      • コード化フォントの場合は、AFP 文字セット名、AFP コードページ名、またはその両方を編集します。
      • コードページの場合:
        1. ドロップダウンリストから別のグローバル ID を選択します。
        2. 共通の表示をクリックして、選択したグローバル ID を現在使用中のコードページを確認します。ウインドウの右上隅の Xをクリックして、ウインドウを閉じます。
        Java文字セット名が更新されます。
      OKをクリックします。フォントマッピングが変更されます。
    • 削除をクリックするか、キーボードの Delete キーを押します。フォントマッピングが除去されます。
  5. [フォントマッピングの変更]ウインドウを閉じるには、右上隅のXをクリックします。
    制御ファイルでフォントマッピングが更新されます。このフォントマッピングの変更を保持するには、AFP ファイルを終了する前に必ず制御ファイルを保存してください。

1.2.4.32.6.5.4 デフォルトコードページのエンコード方式を変更する

サンプル AFP ファイルが、デフォルトのコードページとは異なるコードページを基にした AFP フォントを参照していて、そのフォントを Java フォントにマップしていない場合は、デフォルトのコードページを使用すると、読めないテキストが表示されることがあります。

テキストを読めない場合、フォントマッピングファイルを変更しなくても、デフォルトのコードページを別のエンコード方式に変更できます。

指定するデフォルトコードページは、異なるデフォルトコードページを使用するよう RICOH Visual Workbench に指示するまで有効です。ただし、既存の制御ファイルを使用する場合は、RICOH Visual Workbench では、ユーザーが最後に同じ制御ファイルを使用したときに有効だったデフォルトコードページが使用されます。

デフォルトコードページを異なるエンコード方式に変更するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。
  2. リソース デフォルトエンコード方式の変更をクリックします。
  3. ドロップダウンリストから、コードページのエンコード方式を選択します。
    注意: CodePages.properties ファイルでデフォルトコードページを指定した場合は、そのファイルで指定されたコードページが、選択したエンコード方式よりも優先されます。
  4. OKをクリックします。

1.2.4.32.6.6 サンプル AFP ファイルでオブジェクト選択を有効にする

現在開いているサンプル AFP ファイルで選択可能にする AFP オブジェクト (テキスト、オーバーレイ、ページセグメント、バーコード、イメージ) を変更できます。

サンプル AFP ファイルで選択可能なオブジェクトをクリックすると、その周りに赤いボックスが表示されます。その後、オブジェクトのプロパティーを表示して、選択したモードに応じてそのオブジェクトに対して操作を行うことができます。

デフォルトでは、それぞれのモードでは、操作を行えるオブジェクトのタイプのみを選択できます。例えば、AFP Indexer モードでは、テキストオブジェクトを選択できますが、オーバーレイ、ページセグメント、バーコード、またはイメージは選択できません。ほとんどの目的において、それぞれのモードのデフォルトが適しています。ただし、AFP ファイルの他の AFP オブジェクトのプロパティーを表示できるように、他のタイプの AFP オブジェクトを一時的に選択可能にできます。この場合、オブジェクト選択の有効化機能を使用する必要があります。

    注意:
  1. 選択できるオブジェクトのタイプを変更した後でモードを変更するか、新規のサンプル AFP ファイルを開くと、変更は失われ、現行モードのデフォルトの選択が使用されます。
  2. 書式定義で定義された AFP オブジェクトは、ファイル構造ペインでリソースとして表示されている場合や選択を有効にした場合でも選択できません。

この AFP ファイルで選択可能にするオブジェクトを設定するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。
  2. モードとフィーチャーをクリックします。
  3. リソース オブジェクト選択を有効にするをクリックします。
  4. この AFP ファイルで選択するオブジェクトを指定します。
    • 選択するオブジェクトをそれぞれクリックします。
      • テキスト。テキストブロックを選択して、フォントを使用して作成されたバーコードを選択します。
      • バーコード (BCOCA) およびイメージ (IOCA)。バーコードオブジェクトコンテンツアーキテクチャー (BCOCA) を使用して作成されたバーコードを選択して、イメージオブジェクトコンテンツアーキテクチャー (IOCA) を使用して作成されたイメージを選択します。
      • ページセグメント。ページセグメントを選択します。
      • オーバーレイ。オーバーレイを選択します。
    • すべてのオブジェクトをクリックすると、すべてのオブジェクトが選択されます。
    • オブジェクトなしをクリックすると、すべてのオブジェクトがクリアされます。
  5. OKをクリックします。
  6. AFP ファイルで、選択可能にしたオブジェクトを選択して、そのプロパティーを表示できるようになりました。
    1. オブジェクトをクリックします。
      選択可能な AFP オブジェクトが重なり合っている領域 (例えば、領域には BCOCA バーコードとテキストの両方が含まれていることがあります) を選択すると、選択するオブジェクトを指定できるように[オブジェクトの選択]ウインドウが表示されます。
    2. オブジェクトのプロパティーを表示するには、AFP ファイル内のどこかを右クリックします。
  7. オプション: 現行モードのデフォルトのオブジェクト選択設定に戻すには、モードをクリックしてから、現行モードをクリックします。

1.2.4.32.6.7 サンプル AFP ファイルのページ情報を表示する

AFP ファイルの現行ページから参照している AFP リソース (フォント、ページセグメント、およびオーバーレイ) の名前、および現在表示されている AFP ページのシート情報を表示できます。リソースごとに、RICOH Visual Workbench でリソースが検出されたかどうか、およびリソースがどこで検出されたかを確認できます。

シート情報には、ページで使用されるページ配置およびメディアマップが含まれます。(メディアマップは両面オプションやオーバーレイなどの書式オプションを指定します)。

フォントなどの一部のリソースが欠落している場合は、RICOH Visual Workbench でデータが正しく表示されるようにリソースが含まれているリソースディレクトリーを RICOH Visual Workbench に対して指示します。

シート情報を表示するには、書式定義の処理を指定する必要があります(リソース 書式定義設定の変更)。

ページ情報を表示する手順は、次のとおりです。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。次に、リソース ページ情報の表示をクリックします。
  2. リソースタブをクリックします。
    次の列を含むテーブルが表示されます。
    • 参照名: AFP ファイルの中のリソースの名前。
    • タイプ: リソースのタイプ。
    • リソース名: 検出されたリソースの名前。リソースが検出されない場合、リソース名は 不明と表示されます。
    • 位置: リソースの位置: (AFP 文書のインラインまたはリソースディレクトリーの中)。リソースが検出されない場合、リソース名は 非検出と表示されます。
    注意: このテーブルには、書式定義、カラーマネージメントリソース、およびデータオブジェクトリソースは表示されません。
  3. オプション: テーブルに表示するリソースの数を制限するには、次のいずれかの手順に従います。
    • 検出されたリソースのみを表示するには、検出をクリックします。
    • 検出されなかったリソースのみを表示するには、欠落をクリックします。
  4. 用紙タブをクリックします。
    書式定義の処理が指定されている場合は、次の項目が表示されます。
    • アクティブなメディアマップ: 現在表示されている AFP ページで使用されているメディアマップの名前。
    • 固定裏面: 固定裏面がはいいいえかを指定。
    • 固定表面: 固定表面がはいいいえかを指定。
    • N アップ: シート片面の均等な分割の数。
    • ページ名: 現在表示されている AFP ページの ID。
    • ページ番号: 現在表示されている AFP ページの番号。
    • パーティション: 現在表示されている AFP ページにある、均等なサイズの領域の数。
    • 片面/両面: 印刷をシートの片面のみとするか、両面 (通常両面印刷または反転両面印刷) とするかを指定。
    • シートコピー: 印刷するシートの部数。
    • シートカウント: 印刷する合計シート数のうちの、このシートの数。
    • シート面: おもて面またはうら面。

    書式定義の処理が指定されていない場合は、「書式定義とメディアマップ処理が使用不可になっています。」というメッセージが表示されます。

  5. OKをクリックします。

1.2.4.32.6.8 書式定義を指定する

RICOH Visual Workbench による AFP ファイルの表示に書式定義を含めるかどうかを指定できます。インライン書式定義を使用することも、指定したディレクトリーのデフォルトの書式定義を使用することもできます。

書式定義を選択すると、定義されたオーバーレイを使用して AFP ファイル内の情報が表示され、メディアマップ情報がページ情報ウインドウに表示されます。

書式定義を表示するかどうかを指定する方法は、次のとおりです。

  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。次に、リソース 書式定義設定の変更をクリックします。
  2. 次のいずれかを行ってください。
    • インライン書式定義の使用をクリックしてデフォルトの書式定義を指定変更します。
    • デフォルトフィールドで、使用する書式定義を含むディレクトリーの絶対パス名を入力します。
    • 参照をクリックし、ウインドウのリストから使用する書式定義を選択してから、 OKをクリックします。
    デフォルト以外の書式定義を指定した場合は、制御ファイルには保存されません。このため、メディアマップ情報を表示する場合は、AFP ファイルを開くたびに書式定義を指定する必要があります。
  3. OKをクリックします。
    書式定義を指定すると、用紙タブの ページ情報ウインドウに書式定義のメディアマップ情報が表示されます。指定しない場合は、メディアマップ情報は表示されません。

1.2.4.32.6.9 フィルターのセットを構成および実行する

フィルターのセットを特定の順序で構成および実行して、大きい AFP ファイルを迅速かつ効率的に処理できます。
フィルターのセットを構成および実行するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。
  2. ファイルにページグループがない場合は、AFP Indexer を使用してページグループを作成します。
  3. モード Pipeline Managerをクリックします。
  4. ツール パイプラインの管理をクリックします。

    現在のパイプライン定義リストに、現在パイプライン内にあるフィルターが表示されます。

    使用可能なパイプラインエレメントリストに、すべてのフィルターが表示されます。一部のフィルターは、 現在のパイプライン定義リストに複数回追加できます。

  5. フィルターをパイプライン定義に追加するには、次の手順に従います。
    1. 使用可能なパイプラインエレメントリストで、フィルターを選択します。
      RICOH Visual Workbench にフィルターの簡単な説明が表示されます。
    2. 追加をクリックします。
    3. フィルターにパラメーターがある場合は、その値を入力します。

      グループパラメーターというラベルの付いたパラメーターが 2 つ以上ある場合は、それらのパラメーターをグループとして構成する必要があります。

    4. OKをクリックします。
    5. フィルターの名前を編集します。
    6. OKをクリックします。
      フィルターがリストの一番下に表示されます。
    7. フィルターをリストの別の位置に移動するには、上へをクリックします。

      注意: フィルターの順序が重要です。インデクサーおよびページグループの削除などのフィルターを異なる順序で実行すると、異なる結果が得られる場合があります。

      RICOH Visual Workbench では、フィルターを上から下へ向かう順序で実行します。
  6. 変更を保存するには、適用をクリックします。

1.2.4.32.6.10 AFP Enhancer によるバーコードの作成

AFP Enhancerでは、AFP ファイル内でバーコードを作成できます。

バーコードのサイズと位置は、すべてのページ上で同じである必要があります。テキスト、イメージ、または別のバーコードが、バーコードを作成する領域にすでにある場合は、まず領域を非表示にしてください。これにより、既存のテキスト、イメージ、またはバーコードは印刷されません。

バーコード領域の正確な原点およびサイズを決定するには、実動プリンターで印刷されたサンプル AFP ファイルのコピーで作業を行ってください。ページの左上隅を始点にして、バーコード領域の左上隅までの距離を計測します。水平の距離は X 座標で、垂直の距離は Y 座標になります。BCOCA バーコードオブジェクトの場合は、領域の高さと幅も計測して、右下隅の場所も決定します。右下隅の X 座標は、左上隅の X 座標に幅を加えたものです。左下隅の Y 座標は、左上隅の Y 座標に幅を加えたものです。

注意: RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
バーコードを作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。
  2. バーコードデータで使用する変数値 (郵便番号など) のページグループまたは索引タグがファイルにない場合は、AFP Indexer を使用してページグループおよび索引タグを作成します。
  3. バーコードに文書プロパティーのデータを含めたいが索引タグが文書プロパティーにマップされていない場合は、Document Property Designer (DPD) を使用して索引タグを文書プロパティーとリンクします。
  4. モード AFP Enhancerをクリックします。
  5. バーコードを作成するページにナビゲートします。
    • どのページグループでも同じページにバーコードを配置するには、いずれかのページグループの当該ページまでナビゲートします。
    • 複数のページ (例えばすべてのページグループの偶数ページなど) にバーコードを配置するには、いずれかのページグループの該当ページの 1 つまでナビゲートします。
  6. バーコード領域の左上隅にカーソルを置きます。左マウスボタンを押しながら、バーコード領域に適したサイズでボックスを描画します。

    後のステップで、バーコード領域の位置とサイズを正確に指定します。

  7. AFP ファイル内のどこかを右クリックし、バーコードの作成をクリックします。
  8. [タイプ]タブで、バーコード領域の名前を入力します。
  9. バーコードタイプを選択します。

    次の表に、それぞれのバーコードタイプで有効な文字を示します。

    バーコードで有効な文字
    バーコードタイプ 有効文字 総文字数
    コード 39 0123456789 ABCDEFGHIJKLM NOPQRSTUVWXYZ - . $ / + % 前送りおよび後送り 0 ~ 50 文字
    インターリーブド 2-of-5 0123456789 0 ~ 50 文字
    データマトリックス 任意の 1 バイト文字、またはバイナリーデータ 0 ~ 3116 文字
    POSTNET 0123456789 桁数は、タイプタブで選択したバーコードプロパティーに応じて異なります。
    • 郵便番号:5 桁
    • 郵便番号 + 4:9 桁
    • 拡張バーコード (ABC):11 桁
    • 可変長バーコード:0 ~ n 桁 (バーコード受信側は 50 桁以上をサポート)
    QR Code 任意の 1 バイト文字、またはバイナリーデータ 0 ~ 3116 文字
    Intelligent Mail バーコード 0123456789 20 ~ 31 文字

  10. 次の中から生成方法を選択します。
    • BCOCAオブジェクト

      このオブジェクトは、Bar Code Object Content Architecture (BCOCA) に従います。

      Generic バーコード

      このオブジェクトでは、すべての IPDS プリンター上で互換性が保証されます。

      フォントバーコード

      透過テキストを伴う Presentation Text Object Content Architecture (PTOCA) オブジェクトによって、コンテンツが表示されます。参照されるフォントリソースが印刷時に使用できる必要があります。

      DrawRule バーコード

      PTOCA オブジェクトは、規則を使用してコンテンツを表します。

  11. Content Expression Language (CEL) を使用して、バーコードのコンテンツを指定します。

    AFP Enhancer による CEL のサンプルから選択して、修正できます。詳しくは、RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターで、提供された CEL のサンプルに関連するトピックを参照してください。

      注意:
    • コンテンツ領域には、キャリッジリターン制御文字を入力できます。キャリッジリターンは、その拡張を EnhanceAFP 制御ファイルにエクスポートするときに削除されます。

    • CEL 表現を他のソースからコピーして、コンテンツ領域に貼り付けることができます。

    • AFP Enhancer では、CEL の構文の妥当性は検証されません。

  12. 選択したバーコードのタイプのプロパティーを指定します。
    次の表に、各バーコードタイプのプロパティーを示します。
    バーコードのプロパティー
    バーコードタイプ プロパティーと説明
    コード 39 およびインターリーブド 2-of-5 チェックディジットを含む: チェックディジットにより、バーコード読み取りプロセス中のデータ保全性が保証されます。 はいを選択すると、バーコードシンボルにチェックディジットが組み込まれます。
    データマトリックス 行数: 自動を選択すると、バーコードシンボル内のデータ量に適した行数が使用されます。
    行サイズ: 自動を選択すると、バーコードシンボル内のデータ量に適した行サイズが使用されます。
    POSTNET 郵便番号バーコード: バーコードシンボルは、先頭のフレームバー、エンコードされた郵便番号データ、補正ディジット、および末尾のフレームバーで構成されます。郵便番号データは 5 桁の数値です。
    郵便番号+4バーコード: バーコードシンボルは、先頭のフレームバー、エンコードされた郵便番号+4データ、補正ディジット、および末尾のフレームバーで構成されます。郵便番号+4 データは 9 桁の数値です。
    拡張バーコード (ABC): バーコードシンボルは、先頭のフレームバー、エンコードされた ABC データ、補正ディジット、および末尾のフレームバーで構成されます。ABC データは 11 桁の数値です。
    可変長バーコード: バーコードシンボルは、先頭のフレームバー、エンコードされたデータ、補正ディジット、および末尾のフレームバーで構成されます。エンコードされたデータは可変長です。
    QR Code サイズ: 各行および列内のモジュールの数によって表される、バーコードシンボルのサイズ。値は、21x21 から 177x177 の範囲、またはすべてのデータを含むことができる最小サイズを示す最小値で指定します。
    Intelligent Mail バーコード なし
  13. [位置]タブをクリックします。
  14. バーコード領域の位置を指定します。
    • 位置フィールドで、左上隅の X 座標と Y 座標を指定します。
    • 右の位置フィールドで、右側のページの左上隅の X 座標と Y 座標を指定します。
        注意:
      • 右の位置フィールドに値を指定しない場合、AFP Enhancer では、すべてのページに 位置フィールドの値が使用されます。

      • 2 アップが使用可能で、ページ配置の値が 表面すべての左および右になっている場合は、 位置および 右の位置フィールドの両方の値を使用します。

    AFP Enhancer では、X 座標と Y 座標の 10 進数値を指定するか、または CEL 表現を使用できます。例えば、CEL ステートメントで、それぞれの文書で異なる索引付けされたデータの右側になるようにバーコードの位置を指定できます。

    注意: 方向を 90 度、180 度、または 270 度に指定するためには、Visual Workbench 制御ファイル にバーコードを保存した後で EnhanceAFP 制御ファイルを手動で編集します。その後で、EnhanceAFP 制御ファイルをエクスポートします。

  15. 各ページグループ内のバーコードを配置するページを指定します。
  16. オプション: CEL 表現を使用してトリガーを指定します。

    例:

    • ページ数が 2 ページ以上のすべての文書にバーコードを配置するとします。次の表現を使用します。

      total_pages_in_mp != 1

    • Doc.Custom.PolicyDiscount文書プロパティーの値が はいで California に送信されたそれぞれの文書に、バーコードを配置するとします。次の表現を使用します。

      and(Doc.State == CA, Doc.Custom.PolicyDiscount == yes)

  17. [プレビュー]タブをクリックします。

    領域の原点の値には、描画したバーコード領域の左上隅の X 座標と Y 座標が表示されます。 領域のサイズの値には、バーコード領域の幅と高さが表示されます。

    注意: [プレビュー]タブの値は、RICOH Visual Workbench にバーコードを表示するために使用されます。[位置]タブで値を変更しても、これらの値は変更されません。両方のタブの値は、Visual Workbench 制御ファイル に保存されます。[位置]タブの値のみが EnhanceAFP 制御ファイルにエクスポートされ、AFP ファイル内の文書にバーコードを配置するために使用されます。

  18. サンプルテキストフィールドに、サンプルのバーコードデータを入力します。
    フィールドを空白のままにすると、バーコードシンボルは RICOH Visual Workbench に表示されません。
    注意: Intelligent Mail バーコードは例外です。このバーコードは、サンプルテキストフィールドが空白の場合でも表示されます。
  19. OKをクリックします。
    バーコードシンボルが AFP ファイルに示されます。
      注意:
    • [プレビュー]には、それぞれのページグループ内の同じ相対ページ上のバーコードが表示されます。ある文書のページ 1 にバーコード領域を描画した場合、[プレビュー]ではすべての文書のページ 1 にバーコードが表示されます。[位置]タブのページの配置とトリガーの値では、ワークフローのジョブのすべての文書のすべてのページ上のバーコードの配置が指定されます。

    • テキスト IMB を作成したが、バーコードシンボルが表示されない場合は、AFP IMB フォントのあるリソースディレクトリーを RICOH Visual Workbench に対して指定します (リソース リソースディレクトリーの指定)。AFP IMBフォントは、aiw/aiw1/plugins/EditAFP(Linux)またはC:\aiw\aiw1\plugins\EditAFP (Windows)ディレクトリーにインストールされています。

  20. ファイル 制御ファイルの保存をクリックし、Visual Workbench 制御ファイル にバーコードを保存します。
  21. Visual Workbench 制御ファイル の拡張機能 (新しいバーコードを含む) をワークフローで使用する準備ができた場合は、ツール EnhanceAFP 制御ファイルのエクスポートをクリックして、エクスポートされたファイルのディレクトリーを選択します。
  22. 方向を 90 度、180 度、または 270 度に指定するには、テキストエディターで次の行を EnhanceAFP 制御ファイルに追加します。

    #Afp.barcode_type.Orientation[barcode_name]=Degrees90

    ここで、barcode_type は EnhanceAFP 制御ファイル内のバーコードのタイプ、barcode_name はバーコード、テキスト挿入、または非表示領域を識別する名前です。

    例: #Afp.LinearBarcode.Orientation[IMB-Verify]=Degrees90

    注意: 手動で EnhanceAFP 制御ファイルを編集すると、その編集結果は Visual Workbench 制御ファイル に保存されません。拡張機能を追加してそれを Visual Workbench 制御ファイル に保存する場合は、ワークフローで新しい拡張機能を利用できるようにするために EnhanceAFP 制御ファイルをエクスポートする必要があります。次に、手動で新しい EnhanceAFP 制御ファイルを編集して、元の EnhanceAFP 制御ファイルに対する編集結果を追加する必要があります。

    下の図は、バーコードシンボルの方向が異なる (0、90、180、270 度の) 4 つのバーコード領域を示しています。

    4 方向のバーコードシンボルを持つバーコード領域
    シンボルの方向が異なる 4 つのバーコードを示すイメージ

1.2.4.32.6.11 AFP Enhancer によるテキストの作成

AFP ファイルで各ページグループの指定したページにテキストを作成し、フォントとサイズを指定できます。例えば、ページ番号を追加したり、バーコードの情報をテキストでも印刷したりできます。

新しいテキストの位置を決定するには、実動プリンターで印刷されたサンプル AFP ファイルのコピーで作業を行ってください。論理ページの左上隅から、印刷ページ上のテキスト領域の左上隅を配置する位置 (X 座標と Y 座標) を計測してください。

注意: RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
テキストを作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。
  2. ファイルにページグループがない場合は、AFP Indexer を使用してページグループを作成します。
  3. モード AFP Enhancerをクリックします。
  4. テキストを作成するページにナビゲートします。
    • どのページグループでも同じページにテキストを配置するには、いずれかのページグループの該当ページまでナビゲートします。
    • 複数のページ (すべてのページグループの偶数ページなど) にテキストを配置するには、いずれかのページグループの該当ページの 1 つまでナビゲートします。
  5. テキスト領域の左上隅にカーソルを置きます。左マウスボタンを押しながら、テキスト領域に適したサイズでボックスを描画します。

    後のステップで、テキスト領域の位置とサイズを正確に指定します。

  6. AFP ファイル内のどこかを右クリックし、テキストの作成をクリックします。
  7. [テキスト]タブで、テキストの名前を入力します。
  8. Content Expression Language (CEL) を使用して、テキストを指定します。

    AFP Enhancer による CEL のサンプルから選択して、修正できます。詳しくは、RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターで、提供された CEL のサンプルに関連するトピックを参照してください。

      注意:
    • コンテンツ領域には、キャリッジリターン制御文字を入力できます。キャリッジリターンは、その拡張を EnhanceAFP 制御ファイルにエクスポートするときに削除されます。

    • CEL 表現を他のソースからコピーして、コンテンツ領域に貼り付けることができます。

    • AFP Enhancer では、CEL の構文の妥当性は検証されません。

  9. [フォント]タブをクリックして、フォントのタイプを選択します。
    • インラインフォント
      • 文字セットとコードページの選択で、ドロップダウンリストから文字セットとコードページを選択します。
      • コード化フォントで、ドロップダウンリストからオプションを選択します。
    • コアフォント
      • ドロップダウンリストから文字セットとコードページを選択します。フォントがアウトラインフォントの場合は、フォント情報セクションでポイントサイズを選択します。
    • 外部フォント
      • 文字セットとコードページの組み合わせ、コード化フォント名、またはそのすべてを入力します。2 バイト文字セット (DBCS) フォントの場合は、コード化フォント名のみを使用します。
      • 注: DBCS-coded フォントの一部であるコードページを入力すると、代わりにコード化フォント名を使用するようにというエラーメッセージが表示されます。
    選択したフォントに合わせて、文字セット説明フィールドと フォントリソースフィールドが変わります。 フォントリソースは、コアフォントの場合は[アウトライン]、外部フォントの場合は[ラスター]です。
    注意: 文字セットとコードページ間で文字名が一致しない場合、ジョブは RICOH ProcessDirector でエラー状態に移行し、プリンターでエラーが発生します。このエラーを修正するには、文字セットとコードページを有効な組み合わせに変更し、ジョブの処理をやり直します。
  10. [位置]タブをクリックします。
  11. テキストの位置を指定します。
    • 位置フィールドで、左上隅の X 座標と Y 座標を指定します。

      X
      論理ページ (物理的な用紙ではない) の左側から計測される、テキストの左側の横方向の距離。10 進数 (2.5 など) を使用できます。X 座標は、ページの幅を超えてはいけません。
      Y
      論理ページ (物理的な用紙ではない) の上部から計測される、テキストの上部の縦方向の距離。10 進数 (2.5 など) を使用できます。Y 座標は、ページの高さを超えてはいけません。

      これらのフィールドの初期値は、描画したボックスの左上隅の X と Y の距離です。

    • 右の位置フィールドで、右側のページの左上隅の X 座標と Y 座標を指定します。
        注意:
      • 右の位置フィールドに値を指定しない場合、AFP Enhancer では、すべてのページに 位置フィールドの値が使用されます。

      • 2 アップが使用可能で、ページ配置の値が 表面すべての左および右になっている場合は、 位置および 右の位置フィールドの両方の値を使用します。

    AFP Enhancer では、X 座標と Y 座標の 10 進数値を指定するか、または CEL 表現を使用できます。例えば、CEL ステートメントで、それぞれの文書で異なる索引付けされたデータの右側になるようにテキストの位置を指定できます。

    注意: 方向を 90 度、180 度、または 270 度に指定するためには、Visual Workbench 制御ファイル にテキストを保存した後で EnhanceAFP 制御ファイルを手動で編集します。その後で、EnhanceAFP 制御ファイルをエクスポートします。

  12. 各ページグループ内のテキストを配置するページを指定します。
  13. オプション: CEL 表現を使用してトリガーを指定します。

    例:

    • ページ数が 2 ページ以上のすべての文書にテキストを配置するとします。次の表現を使用します。

      total_pages_in_mp != 1

    • Doc.Custom.PolicyDiscount文書プロパティーの値が はいで California に送信されたそれぞれの文書に、テキストを配置するとします。次の表現を使用します。

      and(Doc.State == CA, Doc.Custom.PolicyDiscount == yes)

  14. [プレビュー]タブをクリックして、サンプルテキストフィールドにテキストを入力します。

    [プレビュー]タブに入力したテキストは、RICOH Visual Workbench にテキストを表示するために使用されます。テキストは Visual Workbench 制御ファイル に保存されます。 コンテンツ (CEL)フィールドの情報のみが EnhanceAFP 制御ファイルにエクスポートされ、AFP ファイル内の文書にテキストを配置するために使用されます。

  15. オプション: X 座標および Y 座標の値を変更します。

    領域の原点の値には、描画したテキスト領域の左上隅の X 座標と Y 座標が表示されます。

    注意: [プレビュー]タブの値は、RICOH Visual Workbench にテキストを表示するために使用されます。[位置]タブで値を変更しても、これらの値は変更されません。両方のタブの値は、Visual Workbench 制御ファイル に保存されます。[位置]タブの値のみが EnhanceAFP 制御ファイルにエクスポートされ、AFP ファイル内の文書にテキストを配置するために使用されます。

  16. OKをクリックします。

    [プレビュー]には、それぞれのページグループ内の同じ相対ページ上のテキストが表示されます。ある文書のページ 1 にテキスト領域を描画した場合、[プレビュー]ではすべての文書のページ 1 にテキストが表示されます。[位置]タブのページの配置とトリガーの値では、ワークフローのジョブの全文書のすべてのページ上のテキストの配置が指定されます。

  17. ファイル 制御ファイルの保存をクリックし、Visual Workbench 制御ファイル にテキストを保存します。
  18. Visual Workbench 制御ファイル の拡張機能 (新しいテキストを含む) をワークフローで使用する準備ができた場合は、ツール EnhanceAFP 制御ファイルのエクスポートをクリックして、エクスポートされたファイルのディレクトリーを選択します。
  19. 方向を 90 度、180 度、または 270 度に指定するには、テキストエディターで次の行を EnhanceAFP 制御ファイルに追加します。

    #Afp.InsertText.Orientation[text_name]=Degrees90

    ここで text_name は、テキスト挿入を識別する名前です。

    例: #Afp.InsertText.Orientation[Sample-Text]=Degrees90

    注意: 手動で EnhanceAFP 制御ファイルを編集すると、その編集結果は Visual Workbench 制御ファイル に保存されません。拡張機能を追加してそれを Visual Workbench 制御ファイル に保存する場合は、ワークフローで新しい拡張機能を利用できるようにするために EnhanceAFP 制御ファイルをエクスポートする必要があります。次に、手動で新しい EnhanceAFP 制御ファイルを編集して、元の EnhanceAFP 制御ファイルに対する編集結果を追加する必要があります。

1.2.4.32.6.12 AFP Enhancer による非表示領域の作成

RICOH ProcessDirector で表示または印刷されないように、AFP ファイルの領域を非表示にできます。例えば、同じ場所に新しいバーコードを作成する前に、バーコードのある領域を非表示にできます。

非表示領域は、すべてのページで一貫した位置にあり、一貫したサイズでなければなりません。非表示領域の正確な位置とサイズを決定するには、まずサンプル AFP ファイルを実動プリンターで印刷し、印刷されたページ上の非表示領域の左上隅を配置する位置を計測します。

注意: RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
非表示領域を作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。
  2. ファイルにページグループがない場合は、AFP Indexer を使用してページグループを作成します。
  3. モード AFP Enhancerをクリックします。
  4. 非表示領域を作成するページにナビゲートします。
    • どのページグループでも同じページに非表示領域を配置するには、いずれかのページグループの当該ページまでナビゲートします。
    • 複数のページに非表示領域を配置するには、いずれかのページグループの該当ページの 1 つまでナビゲートします。
  5. 非表示領域の角にカーソルを置きます。左マウスボタンを押しながら、非表示領域に適したサイズでボックスを描画します。
    後のステップで、非表示領域の位置とサイズを正確に指定できます。
  6. AFP ファイル内のどこかを右クリックし、非表示領域をクリックします。
  7. [一般]タブで、非表示領域名フィールドに領域の記述名を入力します。
    例えば、非表示領域に郵便番号のバーコードがある場合は、「郵便番号」という名前を付けることができます。
  8. カラーフィールドで、領域の色を選択します。
  9. [長方形]タブをクリックします。
  10. 次のフィールドで、非表示領域の正確な原点 (左上隅) を指定します。値はインチまたはミリメートル単位で指定します。
    X
    論理ページ (物理的な用紙ではない) の左側から計測される、非表示領域の左側の横方向の距離。10 進数 (2.5 など) を使用できます。X 座標は、ページの幅を超えてはいけません。
    Y
    論理ページ (物理的な用紙ではない) の右側から計測される、非表示領域の右側の縦方向の距離。10 進数 (2.5 など) を使用できます。Y 座標は、ページの高さを超えてはいけません。

    これらのフィールドの初期値は、描画したボックスの左上隅の X と Y の距離です。

    注意: 表示メニューの 90o 回転オプションを使用して AFP ファイルを回転した場合は、回転していない表示におけるページの左上隅からの X 座標と Y 座標を計測します。
  11. 次のフィールドで、非表示領域の正確な右下隅を指定します。値はインチまたはミリメートル単位で指定します。
    X-extent
    論理ページ (物理的な用紙ではない) の左側から計測される、非表示領域の右側の横方向の距離。10 進数 (2.5 など) を使用できます。X-extent 座標は、ページの幅を超えてはいけません。
    Y-extent
    論理ページ (物理的な用紙ではない) の上部から計測される、非表示領域の下部の縦方向の距離。10 進数 (2.5 など) を使用できます。Y 座標は、ページの高さを超えてはいけません。

    これらのフィールドの初期値は、描画したボックスの右下隅の X と Y の距離です。

    注意: 回転していない表示における、非表示領域の右下隅を指定します。
  12. オプション: 右の長方形 (CEL) の値 (右側のページの非表示領域の左上隅と右下隅) を指定します。 XYX-extent、および Y-extentの値をインチまたはミリメートルで指定します。
      注意:
    • 右の長方形 (CEL)フィールドに値を指定しない場合、AFP Enhancer では、すべてのページに 長方形 (CEL)フィールドの値が使用されます。

    • 2 アップが有効になっていて、ページ配置の値が 表面すべての左および右になっている場合は、 長方形 (CEL)および 右の長方形 (CEL)フィールドの両方の値を使用します。

  13. 各ページグループ内の非表示領域を配置するページを指定します。
  14. オプション: CEL 表現を使用してトリガーを指定します。

    例:

    • ページ数が 2 ページ以上のすべての文書に非表示領域を配置するとします。次の表現を使用します。

      total_pages_in_mp != 1

    • Doc.Custom.PolicyDiscount文書プロパティーの値が はいで California に送信されたそれぞれの文書に、非表示領域を配置するとします。次の表現を使用します。

      and(Doc.State == CA, Doc.Custom.PolicyDiscount == yes)

  15. [プレビュー]タブをクリックします。
  16. オプション: X 座標Y 座標、および 高さフィールドの値の任意の組み合わせを変更します。

    領域の原点の値には、描画した非表示領域の左上隅の X 座標と Y 座標が表示されます。 および 高さの値には、描画した非表示領域の左上隅から右下隅への水平距離と垂直距離が表示されます。

    注意: [プレビュー]タブの値は、RICOH Visual Workbench に非表示領域を表示するために使用されます。[長方形]タブで値を変更しても、これらの値は変更されません。両方のタブの値は、Visual Workbench 制御ファイル に保存されます。[長方形]タブの値のみが EnhanceAFP 制御ファイルにエクスポートされ、AFP ファイル内の文書に非表示領域を配置するために使用されます。

  17. OKをクリックします。
    各ページグループの非表示領域には、テキストもイメージデータも表示されなくなります。

1.2.4.32.6.13 AFP Enhancer 定義の変更または削除

バーコード、テキスト、または非表示領域を作成した後で、それらを変更または削除できます。

1.2.4.32.6.14 AFP ファイルを編集する

RICOH Visual WorkbenchAFP Enhancerモードおよび RICOH Visual WorkbenchAFP Editorプラグインでは、AFP ファイル内でバーコードとテキストを作成したり、不要なコンテンツ (廃止されたバーコードなど) が含まれる領域を非表示にしたりできます。

1.2.4.32.6.14.1 バーコードを作成する

AFP Editorでは、AFP ファイル内でバーコードを作成できます。

バーコードは、すべてのページで一貫した位置にあり、一貫したサイズでなければなりません。テキスト、イメージ、または別のバーコードが、バーコードを作成する領域にすでにある場合は、まず領域を非表示にしてください。これにより、既存のテキスト、イメージ、またはバーコードは印刷されません。

バーコード領域の正確な原点およびサイズを決定するには、実動プリンターで印刷されたサンプル AFP ファイルのコピーで作業を行ってください。論理ページの左上隅から、印刷ページ上のバーコード領域の左上隅を配置する位置 (X 座標と Y 座標) を計測してください。BCOCA バーコードオブジェクトの場合は、領域の幅と高さも計測します。

注意: RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
バーコードを作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。
  2. バーコードデータで使用する変数値 (郵便番号など) のページグループまたは索引タグがファイルにない場合は、AFP Indexer を使用してページグループおよび索引タグを作成します。
  3. モード AFP Editorをクリックします。
  4. バーコードを作成するページにナビゲートします。
    • どのページグループでも同じページにバーコードを配置するには、いずれかのページグループの当該ページまでナビゲートします。
    • 複数のページ (例えばすべてのページグループの偶数ページなど) にバーコードを配置するには、いずれかのページグループの該当ページの 1 つまでナビゲートします。
  5. バーコード領域の角にカーソルを置きます。左マウスボタンを押しながら、バーコード領域に適したサイズでボックスを描画します。横向き、縦向き、または正方形のボックスを描くことができます。

    後のステップで、バーコード領域の位置とサイズを正確に指定できます。

  6. AFP ファイル内のどこかを右クリックし、バーコードの作成をクリックします。

    [バーコードの作成]ウインドウが表示されます。

  7. タイプタブで、領域の名前を入力し、タイプを選択して、他のプロパティーを指定します。

    それぞれのフィールドの説明については、インフォメーションセンターの[タイプ]タブに関するトピックを参照してください。

  8. データタブで、バーコードシンボル内でエンコードするデータを指定します。

    それぞれのフィールドの説明については、インフォメーションセンターの次に関するトピックを参照してください。

    • コード 39、データマトリックス、インターリーブド 2-of-5、PDF417、POSTNET、QR コードの各バーコードの[データ]タブ

    • IMB の[データ]タブ

  9. 位置タブで、バーコード領域の正確な原点とサイズ、領域内のバーコードシンボルの方向、および各ページグループ内のバーコードを配置するページを指定します。

    それぞれのフィールドの説明については、インフォメーションセンターの[位置]タブに関するトピックを参照してください。

  10. OKをクリックします。

    複数のバーコードを定義してある場合は、[定義間の条件の作成]ウインドウが表示される場合があります。使用するバーコードを決定するための条件を作成する場合ははいをクリックし、 OKをクリックします。

    Intelligent Mail バーコード (IMB)、POSTNET バーコード、または QR コードバーコードを作成した場合は、AFP ファイルにバーコードシンボルが示されます。コード 39、データマトリックス、インターリーブド 2-of-5、または PDF417 バーコードを作成した場合は、バーコード領域のタイトルとともに、バーコード領域を囲むボックスが、バーコードシンボルについて選択した方向で表示されます。

    注意: テキスト IMB を作成したが、バーコードシンボルが表示されない場合は、AFP IMB フォントのあるリソースディレクトリーを RICOH Visual Workbench に対して指定します (リソース リソースディレクトリーの指定)。 AFP IMBフォントは、aiw/aiw1/plugins/EditAFP(Linux)またはC:\aiw\aiw1\plugins\EditAFP (Windows)ディレクトリーにインストールされています。
  11. エラーメッセージが表示された場合、バーコードはどのページグループにも作成されていません。また、他のバーコードまたは非表示領域 は作成されていません。[バーコードの作成]ウインドウが開いている場合は、バーコードプロパティーを修正してください。[バーコードの作成]ウインドウをすでに閉じた場合は、ツール 定義の変更をクリックして、プロパティーを修正してください

    (定義の変更および削除ウィンドウでは、レッド x イメージは、エラーのあるバーコードを示します。)

    索引タグ値をバーコードデータに組み込み、エラーメッセージでバーコードデータが長すぎる、またはバーコードデータに無効な文字があることが示された場合は、問題を修正するために索引タグを変更する必要があると考えられます。

1.2.4.32.6.14.1.1 [タイプ]タブ

タイプタブでは、バーコード領域の名前、作成するバーコードのタイプ、およびバーコードのプロパティーを指定します。
タイプタブのフィールド
フィールド 説明
バーコード名 a ~ z、A ~ Z、0 ~ 9、特殊文字、およびブランクの任意の組み合わせ。 バーコード領域の名前。たとえば、バーコードがIMB(Intelligent Mail バーコード)の場合、バーコードにIMBという名前を付けます。
バーコードタイプ コード 39 (3-of-9 コード) 大文字、数字、および一部の特殊文字をエンコード可能な低密度バーコード。
データマトリックス 正方形または長方形パターンに配置されたモノクロの正方形モジュールからなる 2 次元 (2D) バーコード。このバーコードは、Solomon Reed エラー修正アルゴリズム (ECC 200) を使用してデータ信頼性を保証します。
Intelligent Mail (IMB) 郵便物の仕分けと追跡に使用される、米国郵政公社 (USPS) で定義されたバーコード。このバーコードは、以前はUSPS Four-Stateバーコードと呼ばれていました。
インターリーブド 2-of-5 数字をエンコード可能な高密度バーコード。
PDF417 複数の行 (各行が小さな線形バーコードのようになっている) からなる 2 次元 (2D) バーコード。このバーコードでは、エラーの検出と修正ができます。
POSTNET 郵便物の仕分けに使用される USPS で定義されたバーコード。
QR Code 正方形パターンに配置されたモノクロの正方形モジュールからなる 2 次元 (2D) のマトリックスバーコード。このQuick Responseコードの内容は、高速でデコードできます。このバーコードは、Solomon Reed エラー修正アルゴリズム (ECC 200) を使用してデータ信頼性を保証します。
バーコード表現 出力タイプ
BCOCA オブジェクト AFP Editorでは、BCOCA (Bar Code Object Content Architecture) 構造化フィールドを使用してバーコードオブジェクトが作成されます。BCOCA バーコードは、テキストバーコードよりも一般的によく使用されます。ただし、旧式のプリンターには、新方式のバーコードタイプを処理できないものがあります。例えば、IBM 3900 プリンターでは IMB を処理できません。このような場合は、テキストバーコードが必要です。

これがデフォルトです。

テキストバーコード AFP Editorでは、AFP バーコードフォントを使用するテキストバーコードが作成されます。

注:

  1. このオプションは、現在 IMB でのみ使用できます。
  2. AFP Editorで 300 dpi の AFP IMB フォント (US23) が使用され、標準高のバーコード (文字セット C0XMUS23 およびコードページ T100USPS) が生成されます。

出力サイズ
最適サイズ AFP Editorは、表示および印刷に最適なサイズで表示されるように、BCOCA バーコードを作成します。これがデフォルトです。
注意: このオプションは、現在 IMB でのみ使用できます。
コンパクトサイズ AFP Editorは、コンパクトサイズで表示されるように、BCOCA バーコードを作成します。
注意: このオプションは、現在 IMB でのみ使用できます。

下の表に、バーコードプロパティーを指定できるタイプタブのフィールドについての説明があります。フィールドは、バーコードタイプごとに異なります。

バーコードプロパティーのタイプタブのフィールド
バーコードタイプ フィールド 説明
コード 39 (3-of-9 コード) チェックディジットの組み込み チェックディジットにより、バーコード読み取りプロセス中のデータ保全性が保証されます。はいを選択すると、バーコードシンボルにチェックディジットが組み込まれます。
データマトリックス 行数 バーコードの行数 (ファインダーパターンを含む)。自動を選択すると、バーコードシンボル内のデータ量に適した行数が使用されます。
行サイズ 各行内のモジュールの数 (ファインダーパターンを含む)。選択できる行サイズは、行数によって異なります。自動を選択すると、バーコードシンボル内のデータ量に適した行サイズが使用されます。
Intelligent Mail (IMB) なし なし
インターリーブド 2-of-5 チェックディジットの組み込み チェックディジットにより、バーコード読み取りプロセス中のデータ保全性が保証されます。はいを選択すると、バーコードシンボルにチェックディジットが組み込まれます。
PDF417 行サイズ 各行のデータシンボル文字の数。プリンターによって、バーコードシンボル内のデータ量に必要な最小限の行が作成されます。
POSTNET 郵便番号バーコード バーコードシンボルは、先頭のフレームバー、エンコードされた郵便番号データ、補正ディジット、および末尾のフレームバーで構成されます。郵便番号データは 5 桁の数値です。
郵便番号+4 バーコード バーコードシンボルは、先頭のフレームバー、エンコードされた郵便番号+4 データ、補正ディジット、および末尾のフレームバーで構成されます。郵便番号+4 データは 9 桁の数値です。
拡張バーコード (ABC) バーコードシンボルは、先頭のフレームバー、エンコードされた ABC データ、補正ディジット、および末尾のフレームバーで構成されます。ABC データは 11 桁の数値です。
可変長バーコード バーコードシンボルは、先頭のフレームバー、エンコードされたデータ、補正ディジット、および末尾のフレームバーで構成されます。エンコードされたデータは可変長です。
QR Code Size 各行および列内のモジュールの数によって表される、バーコードシンボルのサイズ。値は、21x21 から 177x177 の範囲、またはすべてのデータを含むことができる最小サイズを示す最小値で指定します。

1.2.4.32.6.14.1.2 コード 39、データマトリックス、インターリーブド 2-of-5、PDF417、POSTNET、QR コードの各バーコードの[データ]タブ

データタブで、コード 39、データマトリックス、インターリーブド 2-of-5、PDF417、POSTNET、QR コードの各バーコードのバーコードシンボル内でAFP Editor によってエンコードされるデータを指定します。
データタブのフィールド
フィールド 説明
テキスト バーコードタイプに有効な任意の文字 (次の表を参照) バーコードシンボル内でエンコードするテキスト。例えば、複数の索引タグの区切り文字としてブランク文字を使用できます(ブランクは、すべてのバーコードタイプで有効な文字ではありません。)この値は、すべてのページグループで同一です。
索引タグ 索引タグ名 バーコード内でエンコードする値を持つ索引タグ。例えば、以前に索引付けをした宛先コードをエンコードできます。バーコードには、ページグループ内の索引タグの値が入ります。この値は、ページグループごとに異なる可能性がありますが、1 つのページグループ内ではすべてのページで同じです。
プロパティー プロパティー名

バーコードでエンコードするジョブプロパティー。バーコードには、ジョブプロパティーの値が入ります。この値は、すべてのページグループで同一です。

HRI の組み込み バーコードシンボルの上 バーコードシンボルの上に Human-Readable Interpretation (HRI) を印刷するように指示します。このフィールドは、HRI をサポートする次のバーコードタイプでのみ表示されます。コード39とインターリーブド 2-of-5。
バーコードシンボルの下 バーコードシンボルの下に Human-Readable Interpretation (HRI) を印刷するように指示します。このフィールドは、HRI をサポートする次のバーコードタイプでのみ表示されます。コード39とインターリーブド 2-of-5。
コードページのエンコード 定義済みのコードページのエンコード バーコードのエンコードに使用されるコードページ。QR Code バーコードのドロップダウンリストからは、エンコードしか選択できません。

下の表に、バーコードの各タイプに有効な文字を示します。

バーコードで有効な文字
バーコードタイプ 有効文字 総文字数
コード 39 (3-of-9 コード)
0123456789
ABCDEFGHIJKLM
NOPQRSTUVWXYZ
 - . $ / + %
スペース文字
0 ~ 50 文字
データマトリックス 任意の 1 バイト文字、またはバイナリーデータ 0 ~ 3116 文字
インターリーブド 2-of-5 0123456789 0 ~ 50 文字
PDF417 任意の 1 バイト文字、またはバイナリーデータ 0 ~ 2710 文字
POSTNET 0123456789 桁数は、タイプタブで選択したバーコードプロパティーに応じて異なります。
  • 郵便番号:5 桁
  • 郵便番号 + 4:9 桁
  • 拡張バーコード (ABC):11 桁
  • 可変長バーコード:0 ~ n 桁 (バーコード受信側は 50 桁以上をサポート)
QR Code 任意の 1 バイト文字、またはバイナリーデータ 0 ~ 3116 文字

1.2.4.32.6.14.1.3 IMB の[データ]タブ

データタブで、Intelligent Mail バーコード (IMB) のバーコードシンボル内で AFP Editor によってエンコードするデータを指定します。
IMB のデータタブのフィールド
フィールド 説明
バーコード ID* 00~50 オプションの Endorsement Line (OEL) ソートレベルおよび例外処理。
サービスタイプ ID* 040~782 メールのタイプと要求されたメールサービス。
メーラー ID* 0、6、または 9 桁 米国郵政公社 (USPS) から入手する 6 桁または 9 桁のメーラー ID。
注意: 返信メールに使用される IMB では、他の目的で[メーラー ID]フィールドを使用できます。
シリアル番号* 郵便物を識別する 6 桁または 9 桁のシリアル番号。この長さは、メーラー ID に指定した桁数によって異なります。[メーラー ID]および[シリアル番号]には、合計 15 桁を指定できます。
注意: AFP Editor では、このフィールドの値に先行ゼロが追加されるため、 メーラー IDフィールドと シリアル番号フィールドには合わせて 15 桁が入ります。
ゼロ ゼロを含むシリアル番号が AFP Editor によって作成されます。USPS の「Basic services」オプションのみを使用するメーラーは、ゼロを含むシリアル番号を使用できます。
索引タグ シリアル番号を含む索引タグの名前。
ファイル名 AFPファイルの最初のバーコードにエンコードされるシリアル番号を含むIMBシリアル番号ファイルの完全パス名。AFP Editorによって、バーコードごとに、ファイル内のシリアル番号が1ずつ増分されます。
注意: Linuxの場合、シリアル番号ファイルに適切な許可を設定し、RICOH ProcessDirector システムユーザー (デフォルトは aiw1)、および RICOH ProcessDirector グループ (デフォルトは aiwgrp1) 内のすべてのユーザーが、ファイルの読み取りと更新を行えるようにする必要があります。
宛先コード* 郵便物の受取人の宛先コード ([宛先郵便番号][配達先郵便番号]とも呼ばれます)。宛先コードを指定する場合は、5、9、または 11 桁で指定できます。
索引タグ 宛先コードを含む索引タグの名前。ブランクの場合、宛先コードは AFP Editor によってバーコードに組み込まれません。
注意: AFP Editor は、バーコードシンボル内でエンコードする前に、索引タグ内の値から非数値文字を除去します。例えば、ページグループ内の索引タグの値が12345-6789である場合、バーコードシンボルの値は123456789になります。
索引タグの作成 保存 ページグループ内の IMB でエンコードされるデータを含む索引タグを作成するように、AFP Editor に指示します。このオプションは、例えば USPS が郵便物の住所変更を報告する場合などに、郵便物を検索するために使用できる IMB データのレコードを提供します。
索引タグ名 IMB データを含む索引タグに割り当てる名前。a ~ z、A ~ Z、0 ~ 9、特殊文字、およびブランクの任意の組み合わせ。
*上記のフィールドの値について詳しくは、Intelligent Mail® Barcode Technical Resource Guideを参照してください。

1.2.4.32.6.14.1.4 [位置]タブ

位置タブで、バーコード領域の正確な原点 (左上隅) とサイズ (幅と高さ)、バーコード領域内のバーコードシンボルの方向を指定します。また、各ページグループ内のバーコードを配置するページを指定することもできます。

下の図は、バーコードシンボルの方向が異なる (0、90、180、270 度の) 4 つのバーコード領域を示しています。また、各バーコード領域の位置タブで指定したバーコード領域の原点、幅、および高さも示されています。

4 方向のバーコードシンボルを持つバーコード領域
シンボルの方向が異なる 4 つのバーコードを示すイメージ

この図のアスタリスク (*) は、バーコードシンボルの原点を表しています。AFP Editorでは、バーコードシンボルの原点が自動的に決定されます。バーコードシンボルの原点は、各方向で異なります。

シンボルの方向 シンボルの原点
0 度 バーコード領域の左上隅
90 度 バーコード領域の右上隅
180 度 バーコード領域の右下隅
270 度 バーコード領域の左下隅

注意: BCOCA オブジェクトを作成する際、バーコード領域は、各ページグループ内の最大のバーコードシンボルと human-readable interpretation (HRI) (ある場合) が収まる大きさでなければなりません。バーコードシンボルまたは HRI の一部がバーコード領域に収まらない場合は、プリンターから例外が報告され、バーコードは正しく印刷されません。プリンターで表示エラーが発生したときにジョブの印刷を停止するには、プリンターの表示チェックエラープロパティーを バーコードまたは すべてに設定します。テキスト IMB を作成する際、バーコード領域のサイズは無視されます。
位置タブのフィールド
フィールド 説明
原点領域:X 座標 任意の 10 進数 (2.5 など)。X 座標は、ページの幅を超えてはいけません。 論理ページ (物理的な用紙ではない) の左側から計測されるバーコード領域の左側の横方向の距離 (インチまたはミリメートル)。
注意: 表示メニューの 90度回転オプションを使用して AFP ファイルを回転した場合は、回転していない表示での論理ページの左上隅からの X 座標を計測します。
原点領域:Y 座標 任意の 10 進数 (2.5 など)。Y 座標は、ページの高さを超えてはいけません。 論理ページ (物理的な用紙ではない) の右側から計測されるバーコード領域の右側の縦方向の距離 (インチまたはミリメートル)。
注意: 表示メニューの 90度回転オプションを使用して AFP ファイルを回転した場合は、回転していない表示での論理ページの左上隅からの Y 座標を計測します。
領域のサイズ:幅 任意の 10 進数 (2.5 など)。領域の幅は、ページの幅を超えてはいけません。 回転していない表示で計測されたバーコード領域の横方向の幅 (インチまたはミリメートル)。
注意: このフィールドは BCOCA オブジェクトにのみ適用されます。テキストバーコードについては無視されます。
領域のサイズ:高さ 任意の 10 進数 (2.5 など)。領域の高さは、ページの高さを超えてはいけません。 回転していない表示で計測されたバーコード領域の縦方向の長さ (インチまたはミリメートル)。
注意: このフィールドは BCOCA オブジェクトにのみ適用されます。テキストバーコードについては無視されます。
方向 0 度 バーコードシンボルはバーコード領域内で回転されません。
90 度 バーコードシンボルはバーコード領域内で 90 度回転されます。
180 度 バーコードシンボルはバーコード領域内で 180 度回転されます。
270 度 バーコードシンボルはバーコード領域内で 270 度回転されます。
バーコードシンボルの原点:X 位置 10 進数 論理ページ(物理的な用紙ではない)の左側から計測されるバーコードシンボルの原点の横方向の距離(インチまたはミリメートル)。この値はAFP Editorによって自動的に計算されます。
バーコードシンボルの原点:Y 位置 10 進数 用紙の上から計測されるバーコードシンボルの原点の縦方向の距離(インチまたはミリメートル)。この値はAFP Editorによって自動的に計算されます。
領域の配置 ページ n バーコードは、各ページグループのページnに配置されます。nは、バーコード領域を描画したページの番号です。
複数ページ:すべてのページ バーコードが、各ページグループ内のすべてのページに配置されます。
複数ページ:偶数ページ バーコードが、各ページグループ内の偶数ページ (2、4、6...ページ) に配置されます。
複数ページ:奇数ページ バーコードが、各ページグループ内の奇数ページ (1、3、5...ページ) に配置されます。

1.2.4.32.6.14.2 POSTNET バーコードを IMB に置き換える

AFP ファイル内の POSTNET バーコードを、Intelligent Mail バーコード (IMB) に置き換えることができます。POSTNET バーコードを置換すると、AFP Editor によって POSTNET バーコードが削除され、POSTNET バーコードと同じ宛先コードを含む IMB が作成されます。

POSTNET バーコードは、AFP ファイル内で位置を固定することも、複数行の住所の場合は行間を移動できるようにすることもできます。また、POSTNET バーコードを配置する実際の位置を選択することも、バーコードが配置される領域を選択することもできます。

AFP Editor では、置き換える POSTNET バーコードと正確に同じ位置に、自動的に IMB を配置できます。POSTNET バーコードの位置は、異なるページグループではわずかに変わる場合があります。POSTNET バーコードの位置は、サンプル AFP ファイルで置換した特定の POSTNET バーコードの位置と比べて、最大で 0.4 インチまたは 10 ミリメートルだけ上下に移動します。(これにより、可変長アドレスによる、さまざまなページグループにおける POSTNET バーコード位置の変動が可能になります)。

置き換える POSTNET バーコードと同じ位置に IMB を配置したくない場合は、IMB の新たな位置を指定できます。新しい位置を指定すると、AFP エディターによって、指定した正確な位置にすべての IMB が配置されます。

IMB の新しい位置を決定するには、実動プリンターで印刷されたサンプル AFP ファイルのコピーで作業を行ってください。論理ページの左上隅から、印刷ページ上のバーコード領域の左上隅を配置する位置 (X 座標と Y 座標) を計測してください。

    注意:
  • RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。

IMB を Address Change Service (ACS) データおよび PLANET バーコードと同じ位置に配置するには、AFP Editor を使用して、POSTNET バーコードを配置する前に ACS データと PLANET バーコードを隠す非表示領域を作成してください。

    注意:
  • AFP ファイル内の論理ページにある POSTNET バーコードは置換可能です。ただし、ページセグメントまたはオーバーレイの一部である POSTNET バーコードは置換できません。

POSTNET バーコードを IMB に置き換えるには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。
  2. ファイルにページグループがない場合は、AFP Indexer を使用してページグループを作成します。
  3. モード AFP Editorをクリックします。
  4. POSTNET バーコードの 1 つを含むページにナビゲートします。
  5. オプション: IMB を PLANET バーコードと同じ位置に配置するには、PLANET バーコードと、ACS データなどの印刷したくないその他のデータを隠す非表示領域を作成します。
  6. 次のいずれかを行ってください。
    • POSTNET バーコードを選択します。
    • POSTNET バーコードが含まれる領域の角にカーソルを置きます。左マウスボタンを押しながら、バーコードを含むボックスを描画します。
  7. AFP ファイル内のどこかを右クリックし、POSTNET を IMB に置換をクリックします。
      注意:
    • POSTNET を IMB に置換オプションが表示されず、POSTNET バーコードがテキストバーコードである場合は、POSTNET フォントのあるディレクトリーを RICOH Visual Workbench に対して指定してください (リソース リソースディレクトリーの指定)。それでも POSTNET を IMB に置換オプションが表示されない場合は、デフォルトコードページを別のコードページに変更してみてください (リソース デフォルトエンコードの変更)。

    • [バーコードの置]ウインドウの代わりにエラーメッセージが表示される場合は、選択した領域内で AFP Editor が POSTNET データを発見できなかったことを意味します。

  8. タイプタブで、IMB の記述名を入力し、IMB の表記を指定します。
    フィールドの説明については、「IMB の[タイプ]タブ」を参照してください。
  9. データタブで、IMB シンボル内でエンコードするデータを指定します。
    フィールドの説明については、「IMB の[データ]タブ」を参照してください。
  10. オプション: 位置タブで、バーコード領域の原点、または領域内のバーコードシンボルの方向を変更します。また、各ページグループ内のバーコードを配置するページを変更することもできます。
    フィールドの説明については、「IMB の[位置]タブ」を参照してください。
  11. OKをクリックします。
    複数のバーコードを定義してある場合は、[定義間の条件の作成]ウインドウが表示される場合があります。使用するバーコードを決定するための条件を作成する場合ははいをクリックし、 OKをクリックします。

    IMB が AFP ファイルに示されます。

      注意:
    • IMB がテキストバーコードであり、バーコードシンボルが表示されない場合は、AFP IMB フォントのあるリソースディレクトリーをRICOH Visual Workbench に対して指定します (リソース リソースディレクトリーの指定)。 AFP IMB フォントは aiw/aiw1/plugins/EditAFP (Linux) または C:\aiw\aiw1\plugins\EditAFP (Windows) ディレクトリーにインストールされています
  12. エラーメッセージが表示された場合、バーコードはどのページグループにも作成されていません。また、他のバーコードまたは非表示領域は作成されていません。 [バーコードの置換]ウインドウが開いている場合は、バーコードプロパティーを修正してください。[バーコードの置換]ウインドウをすでに閉じた場合は、ツール 定義の変更をクリックして、プロパティーを修正してください。(定義の変更および削除ウィンドウでは、レッド x イメージは、エラーのあるバーコードを示します。)
    索引タグ値をバーコードデータに組み込み、エラーメッセージでバーコードデータが長すぎる、またはバーコードデータに無効な文字があることが示された場合は、問題を修正するために索引タグを変更する必要があると考えられます。

1.2.4.32.6.14.2.1 IMB の[タイプ]タブ

タイプタブでは、IMB(Intelligent Mailバーコード)領域の名前、およびBCOCAまたはテキストバーコードのどちらを作成するかを指定します。
タイプタブのフィールド
フィールド 説明
バーコード名 a ~ z、A ~ Z、0 ~ 9、特殊文字、およびブランクの任意の組み合わせ。 バーコード領域の名前。たとえば、バーコードにIMB という名前を付けます。
バーコード表現 出力タイプ
BCOCA オブジェクト AFP Editorでは、BCOCA (Bar Code Object Content Architecture) 構造化フィールドを使用してバーコードオブジェクトが作成されます。BCOCA バーコードは、テキストバーコードよりも一般的によく使用されます。ただし、旧式のプリンターには、新方式のバーコードタイプを処理できないものがあります。例えば、IBM 3900 プリンターでは IMB を処理できません。このような場合は、テキストバーコードが必要です。

これがデフォルトです。

テキストバーコード AFP Editorでは、AFPバーコードフォントを使用するテキストバーコードが作成されます。
注意: AFP Editorで300 dpiのAFP IMBフォント (US23) が使用され、標準高のバーコード (文字セットC0XMUS23およびコードページT100USPS) が生成されます。
出力サイズ
最適サイズ AFP Editorは、表示および印刷に最適なサイズで表示されるように、BCOCA バーコードを作成します。これがデフォルトです。
コンパクトサイズ AFP Editorは、コンパクトサイズで表示されるように、BCOCAバーコードを作成します。

1.2.4.32.6.14.2.2 IMB の[データ]タブ

データタブで、Intelligent Mail バーコード (IMB) のバーコードシンボル内で AFP Editor によってエンコードするデータを指定します。
IMB のデータタブのフィールド
フィールド 説明
バーコード ID* 00~50 オプションの Endorsement Line (OEL) ソートレベルおよび例外処理。
サービスタイプ ID* 040~782 メールのタイプと要求されたメールサービス。
メーラー ID* 0、6、または 9 桁 米国郵政公社 (USPS) から入手する 6 桁または 9 桁のメーラー ID。
注意: 返信メールに使用される IMB では、他の目的で[メーラー ID]フィールドを使用できます。
シリアル番号* 郵便物を識別する 6 桁または 9 桁のシリアル番号。この長さは、メーラー ID に指定した桁数によって異なります。[メーラー ID]および[シリアル番号]には、合計 15 桁を指定できます。
注意: AFP Editor では、このフィールドの値に先行ゼロが追加されるため、 メーラー IDフィールドと シリアル番号フィールドには合わせて 15 桁が入ります。
ゼロ ゼロを含むシリアル番号が AFP Editor によって作成されます。USPS の「Basic services」オプションのみを使用するメーラーは、ゼロを含むシリアル番号を使用できます。
索引タグ シリアル番号を含む索引タグの名前。
ファイル名 AFPファイルの最初のバーコードにエンコードされるシリアル番号を含むIMBシリアル番号ファイルの完全パス名。AFP Editorによって、バーコードごとに、ファイル内のシリアル番号が1ずつ増分されます。
注意: Linuxの場合、シリアル番号ファイルに適切な許可を設定し、RICOH ProcessDirector システムユーザー (デフォルトは aiw1)、および RICOH ProcessDirector グループ (デフォルトは aiwgrp1) 内のすべてのユーザーが、ファイルの読み取りと更新ができるようにする必要があります。
宛先コード* 受取人の宛先コード ([宛先郵便番号][配達先郵便番号]とも呼ばれます)。宛先コードを指定する場合は、5、9、または 11 桁で指定できます。
索引タグ 宛先コードを含む索引タグの名前。索引タグ名を指定しないと、IMB 内の宛先コードは AFP Editor によってエンコードされません。
注意: AFP Editor は、バーコードシンボル内でエンコードする前に、索引タグ内の値から非数値文字を除去します。例えば、ページグループ内の索引タグの値が「12345-6789」である場合、バーコードシンボルの値は「123456789」になります。
POSTNET データ POSTNET バーコードに含まれているものと同じ宛先コードが AFP Editor によって組み込まれます。AFP ファイルの現行ページ上の POSTNET バーコード内の宛先コードが表示されます。
索引タグの作成 保存 ページグループ内の IMB でエンコードされるデータを含む索引タグを作成するように、AFP Editor に指示します。このオプションは、例えば USPS が郵便物の住所変更を報告する場合などに、郵便物を検索するために使用できる IMB データのレコードを提供します。
索引タグ名 IMB データを含む索引タグに割り当てる名前。a ~ z、A ~ Z、0 ~ 9、特殊文字、およびブランクの任意の組み合わせ。
*上記のフィールドの値について詳しくは、Intelligent Mail® Barcode Technical Resource Guideを参照してください。

1.2.4.32.6.14.2.3 IMB の[位置]タブ

位置タブで、Intelligent Mail バーコード (IMB) の正確な原点 (左上隅)、バーコード領域のサイズ、バーコードシンボルの方向を変更できます。

BCOCA IMB を作成する際、バーコード領域は、各ページグループ内の最大のバーコードシンボルが収まる大きさでなければなりません。バーコードシンボルの一部がバーコード領域に収まらない場合は、プリンターから例外が報告され、バーコードは正しく印刷されません。

AFP Editor により、POSTNET バーコードと同じ方向で IMB が自動的に作成されます。ただし、バーコードシンボルには別の方向 (0、90、180、270 度) を選択できます。

位置タブのフィールド
フィールド 説明
原点領域:X 座標 任意の 10 進数 (2.5 など)。X 座標は、ページの幅を超えてはいけません。 論理ページ (物理的な用紙ではない) の左側から計測されるバーコード領域の左側の横方向の距離 (インチまたはミリメートル)。
注意: 表示メニューの 90度回転オプションを使用して AFPファイルを回転した場合は、回転していない表示でのページの左上隅からのX座標を計測します。
原点領域:Y 座標 任意の 10 進数 (2.5 など)。Y 座標は、ページの高さを超えてはいけません。 論理ページ (物理的な用紙ではない) の右側から計測されるバーコード領域の右側の縦方向の距離 (インチまたはミリメートル)。
注意: 表示メニューの 90度回転オプションを使用して AFPファイルを回転した場合は、回転していない表示でのページの左上隅からのY座標を計測します。
領域のサイズ:幅 任意の 10 進数 (2.5 など)。領域の幅は、ページの幅を超えてはいけません。 回転していない表示で計測されたバーコード領域の横方向の幅 (インチまたはミリメートル)。POSTNET バーコードが BCOCA オブジェクトである場合、初期幅は POSTNET バーコード領域の幅です。POSTNET バーコードがテキストバーコードである場合、初期幅は IMB の最大幅です。
注意: このフィールドは BCOCA バーコードにのみ適用されます。テキストバーコードについては無視されます。
領域のサイズ:高さ 任意の 10 進数 (2.5 など)。領域の高さは、ページの高さを超えてはいけません。 回転していない表示で計測されたバーコード領域の縦方向の長さ (インチまたはミリメートル)。POSTNET バーコードが BCOCA オブジェクトである場合、初期高は POSTNET バーコード領域の高さです。POSTNET バーコードがテキストバーコードである場合、初期高は IMB の最大高です。
注意: このフィールドは BCOCA バーコードにのみ適用されます。テキストバーコードについては無視されます。
方向 0 度 バーコードシンボルはバーコード領域内で回転されません。
90 度 バーコードシンボルはバーコード領域内で 90 度回転されます。
180 度 バーコードシンボルはバーコード領域内で 180 度回転されます。
270 度 バーコードシンボルはバーコード領域内で 270 度回転されます。
バーコードシンボルの原点:X 位置 10 進数 論理ページ(物理的な用紙ではない)の左側から計測されるバーコードシンボルの原点の横方向の距離(インチまたはミリメートル)。この値はAFP Editorによって自動的に計算されます。
バーコードシンボルの原点:Y 位置 10 進数 論理ページ(物理的な用紙ではない)の上から計測されるバーコードシンボルの原点の縦方向の距離(インチまたはミリメートル)。この値はAFP Editorによって自動的に計算されます。
領域の配置 ページ n バーコードは、各ページグループのページnに配置されます。nは、バーコード領域を描画したページの番号です。
複数ページ:すべてのページ バーコードが、各ページグループ内のすべてのページに配置されます。
複数ページ:偶数ページ バーコードが、各ページグループ内の偶数ページ (2、4、6...ページ) に配置されます。
複数ページ:奇数ページ バーコードが、各ページグループ内の奇数ページ (1、3、5...ページ) に配置されます。

1.2.4.32.6.14.3 IMB シリアル番号ファイルを作成する

Intelligent Mail バーコード (IMB) に、各郵便物を識別する順次シリアル番号を入れたい場合は、シリアル番号ファイルを作成する必要があります。

IMBのシリアル番号ファイルには、実働AFPファイルで AFP Editorが作成する最初のIMBでエンコードされるシリアル番号が入っています。固有なものになるように、シリアル番号は後続のIMBごとに、AFP Editorによって1ずつ増分されます。

固有のバーコード定義名を持つバーコードごとに、異なる IMB シリアル番号ファイルを作成できます。例えば、1 つの IMB にカスタマーの宛先郵便番号があり、もう 1 つの IMB に会社の宛先郵便番号 (返信住所内) がある場合は、各バーコード定義に別の IMB シリアル番号ファイルを作成できます。

IMB シリアル番号ファイルを作成するには、次の手順に従います。
  1. エディターを使用して、IMB シリアル番号ファイルを作成します。
  2. ファイルが適用されるバーコードの名前でシリアル番号ファイルを示します。たとえば、バーコードに顧客の宛先コードがある場合は、バーコードにto-imbという名前を付け、シリアル番号ファイルにto-imb-serialという名前を付けます。
  3. Linux の場合、シリアル番号ファイルに適切な許可を設定し、RICOH ProcessDirector システムユーザー (デフォルトは aiw1)、および RICOH ProcessDirector グループ (デフォルトは aiwgrp1) 内のすべてのユーザーが、ファイルの読み取りと更新を行えるようにします。

1.2.4.32.6.14.4 バーコード定義間の条件を作成する

複数のバーコードを定義する場合、AFP EditorがAFPファイルに作成するバーコードを決定するために使用するバーコード間の条件を作成できます。
条件を使用して、ページグループに追加するバーコードを制御できます。例えば、POSTNET バーコードが含まれるページグループと含まれないページグループがある場合に、含まれないページグループに新しいバーコードを追加するようなときです。新しいバーコードを定義し、POSTNET バーコードが見つからないときには常に新しいバーコードをページグループに追加する条件を作成できます。同様に、すべてのページグループの既存のバーコードを新しいバーコードに置き換える場合は、古いバーコードが見つかった時には常に新しいバーコードに置き換える条件を定義できます。
バーコード定義間の条件を作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。
  2. モード AFP Editorをクリックします。
  3. まだ定義していない場合は、バーコードを 2 つ作成します。
  4. 次のいずれかを行ってください。
    • 2 番目のバーコードを定義した後、その定義に条件を作成するかどうかの確認を求められたら、はいをクリックします。
    • ツール 定義の変更をクリックし、[定義の変更および削除]ウインドウで 条件をクリックします。
    [定義間の条件の作成]ウインドウが表示されます。
  5. ドロップダウンリストで、定義 1 選択フィールドのバーコードを選択します。
  6. ドロップダウンリストで、選択条件フィールドのいずれかの条件を選択します。
    • fails, run:1番目のバーコード定義を作成できない場合、2番目の定義を使用します。
    • succeeds, run:1番目のバーコード定義を作成できる場合、2番目の定義を使用します。
  7. ドロップダウンリストで、定義 2 選択フィールドのバーコードを選択します。
  8. OKをクリックします。
    条件が作成され、[定義の変更および削除]ウインドウが開いている場合はウインドウに条件が表示されます。[定義の変更および削除]ウインドウが閉じている場合、定義した条件を表示するにはツール 定義の変更をクリックします。
  9. [定義の変更および削除]ウインドウを閉じるには、右上隅の X をクリックします。

1.2.4.32.6.14.5 非表示領域を作成する

をAFPファイル内で非表示にできます。RICOH ProcessDirectorは、表示または印刷に使用します。例えば、同じ場所に新しいバーコードを作成する前に、バーコードのある領域を非表示にできます。

非表示領域は、すべてのページで一貫した位置にあり、一貫したサイズでなければなりません。非表示領域の正確な位置とサイズを決定するには、まずサンプル AFP ファイルを実動プリンターで印刷し、印刷されたページ上の非表示領域の左上隅を配置する位置を計測します。

注意: RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
非表示領域を作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。
  2. サンプルAFPファイルにページグループがない場合は、AFP Indexerを使用してページグループを作成します。
  3. モード AFP Editorをクリックします。
  4. 非表示領域を作成するページにナビゲートします。
    • どのページグループでも同じページに非表示領域を配置するには、いずれかのページグループの当該ページまでナビゲートします。
    • 複数のページに非表示領域を配置するには、いずれかのページグループの該当ページの 1 つまでナビゲートします。
  5. 非表示領域の角にカーソルを置きます。左マウスボタンを押しながら、非表示領域に適したサイズでボックスを描画します。
    後のステップで、非表示領域の位置とサイズを正確に指定できます。
  6. AFPファイル内のどこかを右クリックし、非表示領域をクリックします。
  7. 非表示領域名フィールドに、領域の記述名を入力します。
    例えば、非表示領域に郵便番号のバーコードがある場合は、郵便番号という名前を付けることができます。
  8. 次のフィールドで、非表示領域の正確な原点 (左上隅) を指定します。値はインチまたはミリメートル単位で指定します。
    X 座標
    論理ページ (物理的な用紙ではない) の左側から計測される、非表示領域の左側の横方向の距離。10 進数 (2.5 など) を使用できます。X 座標は、ページの幅を超えてはいけません。
    Y 座標
    論理ページ (物理的な用紙ではない) の右側から計測される、非表示領域の右側の縦方向の距離。10 進数 (2.5 など) を使用できます。Y 座標は、ページの高さを超えてはいけません。

    これらのフィールドの初期値は、描画したボックスの左上隅の X 座標と Y 座標です。

    注意: 表示メニューの 90o 回転オプションを使用して AFP ファイルを回転した場合は、回転していない表示におけるページの左上隅からの X 座標と Y 座標を計測します。
  9. 次のフィールドで、非表示領域の正確なサイズを指定します。値はインチまたはミリメートル単位で指定します。
    Width
    非表示領域の横幅。10 進数 (2.5 など) を使用できます。領域の幅は、ページの幅を超えてはいけません。
    Height
    非表示領域の縦の長さ。10 進数 (2.5 など) を使用できます。領域の高さは、ページの高さを超えてはいけません。

    これらのフィールドの初期値は、描画したボックスの幅と高さです。

    注意: 回転していない表示での非表示領域の原点からの幅と高さを計測してください。
  10. 非表示領域を配置するための次のオプションのいずれかを選択します。
    • ページn:各ページグループのnページに非表示領域を配置します(nは、非表示領域のボックスを描画したページです)。このページ番号は変更できません。ページ番号が正しくない場合は、 キャンセルをクリックして、正しいページに非表示領域のボックスを描画してください。
    • 複数ページ:非表示領域を以下に配置します。
      すべてのページ
      各ページグループ内のすべてのページ
      偶数ページ
      各ページグループ内の偶数ページ (2、4、6...ページ)
      奇数ページ
      各ページグループ内の奇数ページ (1、3、5...ページ)
  11. OKをクリックします。
    各ページグループの非表示領域には、テキストもイメージデータも表示されなくなります。

1.2.4.32.6.14.6 AFP Editor によるテキストの作成

AFP ファイルで各ページグループの指定したページにテキストストリングを作成し、色、フォント、サイズを指定できます。

例えば、ページ番号を追加したり、バーコードの情報をテキストでも印刷したりできます。

次のように、AFP ファイル内のテキストを作成できます。

  • キーボードから入力するテキスト
  • 各グループで定義されている索引タグ
  • ページ番号またはページカウントのプロパティーの値

新しいテキストの位置を決定するには、実動プリンターで印刷されたサンプル AFP ファイルのコピーで作業を行ってください。論理ページの左上隅から、印刷ページ上のテキスト領域の左上隅を配置する位置 (X 座標と Y 座標) を計測してください。

    注意:
  • RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
AFP ファイルにテキストを作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。
  2. ファイルにページグループがない場合は、AFP Indexer を使用してページグループを作成します。
  3. モード AFP Editorをクリックします。
  4. テキストの領域を作成するには、作成する領域の角にカーソルを置きます。左マウスボタンを押しながら、必要なサイズのボックスを描画します。
  5. AFP ファイル内のどこかを右クリックし、テキストの作成をクリックします。
    [テキストストリングの作成]ウインドウが表示されます。
  6. テキストタブで、 テキスト定義名フィールドにテキスト領域の記述名を入力します。
  7. テキストストリングデータセクションで、テキストストリングを作成します。
    例えば、「Page 1 of 10」のようなページ番号を各ページグループの最初のページに追加するには、次の手順に従います。
    1. テキストフィールドに for と入力し、 追加をクリックします。
    2. プロパティードロップダウンリストから ページグループのページを選択し、 追加をクリックします。 ページグループのページは、ページグループ内でのページ番号です。
    3. テキストフィールドに of と入力し、 追加をクリックします。
    4. プロパティードロップダウンリストから ページグループのページカウントを選択し、 追加をクリックします。 ページグループのページカウントは、ページグループの合計ページ数です。
    データフィールドの下のフィールドに、編集後のテキストストリングの値が表示されます。
  8. オプション: テキストストリングを編集するには、データ行を選択し、または を使用して行の順序を変更するか、 除去を使用して行を削除します。
    必要に応じて単語の間の空白文字を追加します。
  9. オプション: カラードロップダウンリストでテキストの色を選択します。
  10. オプション: フォントタブで、次のいずれかを選択します。
    コアフォント
    ドロップダウンリストから文字セットとコードページを選択します。フォントがアウトラインフォントの場合は、フォント情報セクションでポイントサイズを選択します。
    外部フォント
    文字セットとコードページの組み合わせ、コード化フォント名、またはそのすべてを入力します。2 バイト文字セット (DBCS) フォントの場合は、コード化フォント名のみを使用します。
      注意:
    • DBCS-coded フォントの一部であるコードページを入力すると、代わりにコード化フォント名を使用するようにというエラーメッセージが表示されます。
    選択したフォントに合わせて、 文字セット説明フィールドと フォントリソースフィールドが変わります。 フォントリソースは、コアフォントの場合は[アウトライン]、外部フォントの場合は[ラスター]です。
      注意:
    • ワークステーションでは、選択した色のフォントサイズが存在しない場合は、デフォルトで 12 ポイントの黒色で表示されますが、最終的な AFP ファイルは正しいフォントと色になります。
    • 文字セットとコードページ間で文字名が一致しない場合、ジョブは RICOH ProcessDirector でエラー状態に移行し、プリンターでエラーが発生します。このエラーを修正するには、文字セットとコードページを有効な組み合わせに変更し、ジョブの処理をやり直します。
  11. オプション: 位置タブの各フィールドで、テキスト領域の原点 (左上隅)、サイズ、および向きを変更します。原点とサイズはインチまたはミリメートル単位で指定します。10 進数 (2.5 など) を使用できます。フィールドは次のとおりです。
    X 座標
    論理ページ (物理的な用紙ではない) の左側から計測される領域の左側の横方向の距離。
    Y 座標
    論理ページ (物理的な用紙ではない) の上部から計測される領域の上部の縦方向の距離。
    Width
    領域の横幅。
    Height
    領域の縦の長さ。
    方向
    定義されている領域内でテキストを回転する角度:0o90o180o270o
    注意: 表示メニューの 90度回転オプションを使用して AFP ファイルを回転した場合は、回転していない表示での論理ページの左上隅からの X 座標と Y 座標を計測します。
  12. OKをクリックします。
    テキストが AFP ファイルに示されます。
  13. ステップ4から 12を繰り返し、各ページグループの別のページにテキストを追加します。例えば、2 ページ目を選択し、各ページグループの 2 ページ目に「Page 2 of 10」を追加します。

1.2.4.32.6.14.7 AFP エディター定義を変更または削除する

バーコード、テキスト、非表示領域、または定義条件を作成した後、それらを変更または削除できます。 また、少なくとも 2 つのバーコードを定義してある場合は、条件を作成および変更することもできます。

1.2.4.32.6.14.7.1 バーコードを変更する

AFP Editor で作成された非表示領域は変更できます。AFP ファイル自体で定義されたバーコードは変更できません。
注意: RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
バーコードを変更するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbenchで、サンプルAFPファイルと、バーコードの定義が入った制御ファイルを開きます。次に、モード AFP Editorをクリックします。
  2. ツール 定義の変更をクリックします。
  3. 次のいずれかを行ってください。
    • 変更する非表示領域を選択し、変更をクリックします。
    • 変更するバーコードをダブルクリックします。
    [バーコードの変更]ウインドウが表示されます。
    注意: レッド x イメージは、エラーのため作成されなかったバーコードを示します。エラーメッセージを見るには、 変更をクリックし、次に[バーコードの変更]ウインドウで OKをクリックします。
  4. オプション:タイプタブで、新しい名前を入力するか、バーコードのタイプを変更します。
    フィールドの説明については、[タイプ]タブを参照してください。
  5. オプション:データタブで、バーコードシンボル内でエンコードするデータを変更します。
  6. オプション:位置タブで、バーコード領域の正確な原点とサイズ、領域内のバーコードシンボルの方向、および各ページグループ内のバーコードを配置するページを変更します。
    フィールドの説明については、[位置]タブを参照してください。
  7. OKをクリックします。
    バーコードが IMB、POSTNET、または QR Code のバーコードの場合は、AFP ファイル内のバーコードシンボルが表示されます。バーコードがコード 39、データマトリックス、インターリーブド 2-of-5、または PDF417 バーコードの場合は、バーコード領域のタイトルとともに、バーコード領域を囲むボックスが、バーコードシンボルについて選択した方向で表示されます。

    注意: IMBがテキストIMBであり、バーコードシンボルが表示されない場合は、AFP IMBフォントのあるリソースディレクトリーをRICOH Visual Workbenchに対して指定します (リソース リソースディレクトリーの指定)。

    • AFP IMBフォントはaiw/aiw1/plugins/EditAFPディレクトリーにインストールされています。
  8. [定義の変更および削除]ウインドウを閉じるには、右上隅の X をクリックします。

1.2.4.32.6.14.7.2 バーコードを削除する

AFP Editor で作成されたテキストマスクは削除できます。AFPファイル自体で定義されたバーコードは削除できません(代わりに、領域を作成してバーコードを隠すことはできます)。
バーコードを削除するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbenchで、サンプルAFPファイルと、バーコードの定義が入った制御ファイルを開きます。次に、モード AFP Editorをクリックします。
  2. ツール 定義の変更をクリックします。
    [定義の変更および削除]ウインドウにバーコードのリストが示されます。
  3. 削除するバーコードを選択します。
  4. 削除をクリックするか、キーボードの Delete キーを押します。
    バーコードがリストから除去されます。そのバーコードに対して定義されている条件も削除されます。
  5. [定義の変更および削除]ウインドウを閉じるには、右上隅の X をクリックします。

1.2.4.32.6.14.7.3 バーコード定義間の条件を変更する

使用するバーコードを決定するために AFP Editor が使用する条件を変更できます。
定義の条件を変更するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbenchで、サンプルAFPファイルとバーコードの条件定義を含む制御ファイルを開きます次に、モード AFP Editorをクリックします。
  2. ツール 定義の変更をクリックします。
  3. 次のいずれかを行ってください。
    • 変更する定義条件を選択し、変更をクリックします。
    • 変更する定義条件をダブルクリックします。
    [定義間の条件の変更]ウインドウが表示されます。
  4. 変更する定義 1条件、および 定義 2を選択します。
  5. OKをクリックします。
    リスト内の条件が変更されます。
  6. [定義の変更および削除]ウインドウを閉じるには、右上隅の X をクリックします。

1.2.4.32.6.14.7.4 バーコード定義間の条件を削除する

使用するバーコードを決定するために AFP Editor が使用する条件を削除できます。
定義の条件を削除するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbenchで、サンプル AFP ファイルと、条件の定義が入った制御ファイルを開きます。次に、モード AFP Editorをクリックします。
  2. ツール 定義の変更をクリックします。
    [定義の変更および削除]ウインドウに定義の条件のリストが示されます。
  3. 削除する定義の条件を選択します。
  4. 削除をクリックするか、キーボードの Delete キーを押します。
    定義の条件がリストから除去されます。
  5. [定義の変更および削除]ウインドウを閉じるには、右上隅の X をクリックします。

1.2.4.32.6.14.7.5 非表示領域を変更する

AFP Editor で作成された非表示領域は変更できます。
注意: RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
非表示領域を変更するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbenchで、サンプルAFPファイルと、非表示領域の定義が入った制御ファイルを開きます。次に、モード AFP Editorをクリックします。
  2. ツール 定義の変更をクリックします。
  3. 次のいずれかを行ってください。
    • 変更する非表示領域を選択し、変更をクリックします。
    • 変更する非表示領域をダブルクリックします。
    [バーコードの変更]ウインドウが表示されます。
    注意: レッド x イメージは、エラーのため作成されなかったバーコードを示します。エラーメッセージを見るには、 変更をクリックし、次に[バーコードの変更]ウインドウで OKをクリックします。
  4. 非表示領域の記述名を変更するには、非表示領域名フィールドに新しい名前を入力します。
  5. 非表示領域の原点 (左上隅) を変更するには、次のフィールドに新しい値を入力します。
    X 座標
    論理ページ (物理的な用紙ではない) の左側から計測される、非表示領域の左側の横方向の距離。10 進数 (2.5 など) を使用できます。X 座標は、ページの幅を超えてはいけません。
    Y 座標
    論理ページ (物理的な用紙ではない) の右側から計測される、非表示領域の右側の縦方向の距離。10 進数 (2.5 など) を使用できます。Y 座標は、ページの高さを超えてはいけません。
    注意: 表示メニューの 90o 回転オプションを使用してAFPファイルを回転した場合は、回転していない表示におけるページの左上隅からのX座標とY座標を計測します。
  6. 非表示領域のサイズを変更するには、次のフィールドに新しい値を入力します。
    Width
    非表示領域の横幅。10 進数 (2.5 など) を使用できます。領域の幅は、ページの幅を超えてはいけません。
    Height
    非表示領域の縦の長さ。10 進数 (2.5 など) を使用できます。領域の高さは、ページの高さを超えてはいけません。
    注意: 回転していない表示での非表示領域の原点からの幅と高さを計測してください。
  7. 非表示領域の配置を変更するには、次のいずれかのオプションを選択します。
    • ページn:各ページグループのnページに非表示領域を配置します(nは、非表示領域のボックスを描画したページです)。このページ番号は変更できません。ページ番号が正しくない場合は、 キャンセルをクリックして、正しいページに非表示領域のボックスを描画してください。
    • 複数ページ:非表示領域を以下に配置します。
      すべてのページ
      各ページグループ内のすべてのページ
      偶数ページ
      各ページグループ内の偶数ページ (2、4、6...ページ)
      奇数ページ
      各ページグループ内の奇数ページ (1、3、5...ページ)
  8. OKをクリックします。
    各ページグループの非表示領域には、テキストもイメージデータも表示されなくなります。
  9. [定義の変更および削除]ウインドウを閉じるには、右上隅の X をクリックします。

1.2.4.32.6.14.7.6 非表示領域を削除する

AFP Editor で作成された非表示領域は削除できます。
非表示領域を削除するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbenchで、サンプルAFPファイルと、非表示領域の定義が入った制御ファイルを開きます。次に、モード AFP Editorをクリックします。
  2. ツール 定義の変更をクリックします。
    [定義の変更および削除]ウインドウに非表示領域のリストが示されます。
  3. 削除する非表示領域を選択します。
  4. 削除をクリックするか、キーボードの Delete キーを押します。
    非表示領域がリストから除去されます。AFP ファイル内で非表示領域が隠していたデータがすべて表示されます。
  5. [定義の変更および削除]ウインドウを閉じるには、右上隅の X をクリックします。

1.2.4.32.6.14.7.7 テキストストリングを変更する

AFP Editor で作成されたテキストストリングを変更できます。AFP ファイル自体のテキストは変更できません。
    注意:
  • RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
テキストストリングを変更するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルと、テキストストリングの定義が入った制御ファイルを開きます。
  2. モード AFP Editorをクリックします。
  3. ツール 定義の変更をクリックします。
  4. 次のいずれかを行ってください。
    • 変更するテキスト定義を選択し、変更をクリックします。
    • 変更するテキスト定義をダブルクリックします。
    [テキストストリングの変更]ウインドウが表示されます。
  5. オプション: テキストタブで、 テキスト定義名フィールドにテキスト領域の新しい名前を入力するか、 テキストストリングデータセクションでデータを変更するか、 カラードロップダウンリストで色を変更します。
    テキストストリングを編集するには、データ行を選択し、または を使用して行の順序を変更するか、 除去を使用して行を削除します。新しい値を追加することもできます。必要に応じて単語の間の空白文字を追加します。例えば、テキストストリングを「Page 1 of 10」から「Page 1 for John Doe」に変更するには、次の手順に従います。
    1. Ctrl キーを押しながら、ofページカウントを選択します。
    2. 除去をクリックします。
    3. Textフィールドに for と入力し、 追加をクリックします。
    4. 索引タグドロップダウンリストからカスタマー索引タグを選択し、 追加をクリックします。
    データフィールドの下のフィールドに、編集後のテキストストリングの値が表示されます。
  6. オプション: フォントタブで、次のいずれかを選択します。
    コアフォント
    ドロップダウンリストから文字セットとコードページを選択します。フォントがアウトラインフォントの場合は、フォント情報セクションでポイントサイズを選択します。
    外部フォント
    文字セットとコードページの組み合わせ、コード化フォント名、またはそのすべてを入力します。2 バイト文字セット (DBCS) フォントの場合は、コード化フォント名のみを使用します。
      注意:
    • DBCS-coded フォントの一部であるコードページを入力すると、代わりにコード化フォント名を使用するようにというエラーメッセージが表示されます。
    選択したフォントに合わせて、 文字セット説明フィールドと フォントリソースフィールドが変わります。 フォントリソースは、コアフォントの場合は[アウトライン]、外部フォントの場合は[ラスター]です。
      注意:
    • ワークステーションでは、選択した色のフォントサイズが存在しない場合は、デフォルトで 12 ポイントの黒色で表示されますが、最終的な AFP ファイルは正しいフォントと色になります。
    • 文字セットとコードページ間で文字名が一致しない場合、ジョブは RICOH ProcessDirector でエラー状態に移行し、プリンターでエラーが発生します。このエラーを修正するには、文字セットとコードページを有効な組み合わせに変更し、ジョブの処理をやり直します。
  7. オプション: 位置タブの各フィールドで、テキスト領域の原点 (左上隅)、サイズ、および向きを変更します。原点とサイズはインチまたはミリメートル単位で指定します。10 進数 (2.5 など) を使用できます。
      注意:
    • 表示メニューの 90度回転オプションを使用して AFP ファイルを回転した場合は、回転していない表示での論理ページの左上隅からの X 座標と Y 座標を計測します。
  8. OKをクリックします。
    編集後のテキストが AFP ファイルに示されます。

1.2.4.32.6.14.7.8 テキスト文字列を削除する

AFP Editor で作成されたテキスト文字列を削除できます。AFPファイル自体のテキストは削除できません (代わりに、領域を作成してテキストを隠すことはできます)。
テキスト文字列を削除するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbenchで、サンプル AFP ファイルと、テキスト文字列の定義が入った制御ファイルを開きます。
  2. モード AFP Editorをクリックします。
  3. ツール 定義の変更をクリックします。
    [定義の変更および削除]ウインドウにテキスト文字列のリストが示されます。
  4. 削除するテキスト文字列を選択します。
  5. 削除をクリックするか、キーボードの Delete キーを押します。
    テキスト文字列がリストから除去されます。
  6. [定義の変更および削除]ウインドウを閉じるには、右上隅の X をクリックします。

1.2.4.32.6.14.8 AFP ファイルを編集するステップを追加する

RICOH Visual Workbench を使用してサンプルAFPファイル内にバーコード、テキスト、または非表示領域を作成した後に、ワークフローにステップを追加して、そのワークフローを使用する実動AFPファイル内にバーコード、テキスト、または非表示領域を作成する必要があります。このステップでは、バーコード、テキスト、非表示領域の定義が含まれている Visual Workbench 制御ファイル に名前を付けます。
EditAFP ステップテンプレートをステップの基礎とすることができます。ステップの構成時に、同じ制御ファイルで定義されているページグループと索引タグを最初に作成することを選択できます。バーコード、テキスト、非表示領域は、最初に作成する制御ファイルで定義されたページグループまたは索引タグに依存することができます。

次のようなステップがある場合は、その説明に従ってステップを配置してください。

  • 線データをAFPフォーマットに変換するステップの後(例えばConvertLineDataJobIntoAFPステップの後など)
  • XeroxデータをAFP形式に変換するステップの後
  • AFPファイルを別の形式に変換するステップの前(例えばTransformJobIntoPDFステップの前など)
  • ページグループと索引タグを作成するように EditAFP ステップを構成する場合は、 EnableRepositioning ステップの前
  • PrintJobsステップの前
  • IndexAFP ステップテンプレートに基づくステップの後 ( [先に索引付けを行う]を使用する場合を除く)
  • バーコードのプロパティー値を変更するステップの後
    注意:
  • IndexAFPステップテンプレートで固定長ページグループを作成した場合、 EditAFPステップテンプレートを使用して、RICOH ProcessDirectorTransform Featureで作成するAFPファイルを拡張できます。

AFPファイルを編集するステップを追加するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 変更するワークフローの名前をクリックします。
    ワークフローのコピーを変更する場合は、それを右クリックしてコピーを選択します。ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、 続行をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ワークフローエディターで、ウィンドウの右上隅にあるステップテンプレートをクリックします。
  5. EditAFPステップテンプレートを選択して、ワークフローエディターにドラッグします。必要な場所にそのステップを配置します。
  6. EditAFP ステップを他のステップに接続します。
  7. ステップを右クリックして、プロパティーを選択します。
  8. 必要に応じて、一般プロパティーを変更します。
  9. AFPをクリックします。
  10. Visual Workbench 制御ファイルフィールドで、ページグループ、索引タグ、バーコード、テキスト、および非表示領域を作成するための定義が含まれている Visual Workbench 制御ファイルのパスとファイル名を入力します。
      注意:
    • 異なる制御ファイルを必要とする入力ファイルにワークフローを使用する場合は、制御ファイルの名前のシンボル表記を使用できます。たとえば、abc.afpxyzという2つの入力ファイルとともに、その対応する制御ファイルabc.afp.ctlxyz.ctlがあり、かつ両方の入力ファイルに同じワークフローを使用する場合は、Visual Workbench 制御ファイルフィールドで${Job.InputFile}.ctlを制御ファイルとして使用できます。${Job.InputFile}.ctlにより、RICOH ProcessDirectorは、Visual Workbench 制御ファイルの値を入力ファイルの名前に.ctl拡張子を付けた値に設定します。
  11. ページグループと索引タグを作成するための定義が制御ファイルに含まれている場合は、先に索引付けを行うフィールドで はいを選択できます。
      注意:
    • IndexAFP ステップと EditAFP ステップを異なるフェーズで行う場合は、 先に索引付けを行うを選択しないでください。例えば、バーコードに文書シーケンスが含まれ、ワークフローの別のステップで文書を異なる順序でソートする場合は、 IndexAFP ステップを準備フェーズに置き、 EditAFP ステップをアセンブルフェーズの作成ステップの後に置くような場合があります。
  12. 先に索引付けを行うフィールドで はいを選択した場合は、 IndexAFP ステップテンプレートに基づいたステップをワークフローから削除します。これは、 先に索引付けを行うオプションと IndexAFP ステップで提供される機能が同じであるためです( IndexAFP ステップを実行するよりも、 先に索引付けを行うフィールドで はいを選択する方が効率的です)。
  13. OKをクリックします。
  14. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.32.6.15 AFP ファイルを索引付けする

AFP Indexerでは、AFPファイルのページグループの作成、補足ページの定義、および索引の作成を行うことができるため、この情報をRICOH ProcessDirector使用してファイル内の索引付けされたページにナビゲートし、郵便物から顧客に関係のない情報を除外したり、指定されたページを再印刷したりできます。

1.2.4.32.6.15.1 ページグループを作成する

AFP ファイル内にページグループを作成できます。ページグループを使用すれば、AFP ファイルをより小規模な、一意的に識別可能な単位で編成できます。ユーザーがページグループを作成した場合、AFP ファイル自体に定義されている既存のページグループは使用されません。
ページ数が固定長のページグループを作成することもできますし、トリガーを定義して、ページ数が可変長のページグループを作成することもできます。ヘッダーページおよびトレーラーページに使用するページも定義できます。AFP Indexerは、定義された数のヘッダーページの後に、最初のページグループを作成します。また、定義された数のトレーラーページの前に、最後のページグループを作成します。

ヘッダーページおよびトレーラーページの定義、ページグループの索引タグの作成、またはその他の拡張を行う前に、サンプルAFPファイルにページグループを含めておく必要があります。AFP ファイル自体にページグループが定義されている場合は、これらのページグループを使用するか、新規ページグループを作成できます。

1.2.4.32.6.15.1.1 固定長のページグループを作成する

固定長のページグループを作成できます。AFP ファイル内のすべてのページグループが常に同じページ数で構成されている場合は、この方法が便利です。

固定長のページグループを作成する場合、 AFP Indexerは AFPファイルの先頭の一定数のページをスキップしてから、最初のページグループを作成できます。

注:

  1. 一部の AFP ファイルは、1 枚の物理的な用紙に 2 枚のページを横並びに印刷し、後で 2 つのスタックに切り離すようにフォーマットされています。1 枚の用紙は 1 つのページグループにしか所属できないため、このようなファイルの場合は、AFP Indexer を使用してページグループを定義できません。
  2. 固定長のページグループとして作成されたページグループのページには、補足ページを定義できません。

固定長のページグループを作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. ツール その他のページグループ 固定長ページグループの作成をクリックします。
    ページグループおよび索引が変更されるか無効になるというメッセージが表示され、続行するかどうかを確認されます。はいをクリックします。[固定長ページグループの作成]ウインドウが表示されます。
  3. 各ページグループ内のページ数フィールドで、各ページグループのページ数を選択します。
  4. ヘッダー/トレーラー定義をクリックして、ヘッダーページおよびトレーラーページを指定し、 OKをクリックします。
  5. OKをクリックします。
    左側と下部のペインに、指定したページ数に基づいて定義されたページグループが表示されます。また、各ページグループに含まれているページも表示されています。

    ヘッダーページおよびトレーラーページを定義し、出力にこれらのページを含めることにした場合、左側のペインにページグループの前のヘッダーページ、およびページグループの後のトレーラーページが表示されます。出力にヘッダーページおよびトレーラーページを含めないことにした場合、左側のペインにこれらのページは表示されません。

  6. ページグループが正しく作成されていることを確認します。
    1. 各ページグループ内のページ数が正しいことを確認します。
    2. 左側でページグループを選択して、いくつかのページグループの最初のページを表示し、境界が正しく作成されていることを確認します。
    3. ページグループが正しくない場合は、この手順を繰り返して固定長のページグループを再作成するか、トリガーを使用して可変長のページグループを作成します。
      トリガーを使用してページグループを作成すると、固定長のページグループは除去されます。

1.2.4.32.6.15.1.2 トリガーを使用したページグループを作成する

1 つ以上のトリガーを定義してページグループを作成できます。トリガーとは、全ページグループの最初のページまたは最後のページの一定の場所に表示されるテキストブロックです。

各ページグループの開始をトリガーで定義します。オプションとして、ページグループの最後のページをトリガーで定義することもできます。

サンプル AFP ファイルを調べて、ページグループを定義するトリガーとして使用するテキストを決定します。このテキストは、各ページで、ページグループ境界として指定された同じ位置に表示される必要があります。各ページのテキストも、同じ値にする必要があります。例えば、顧客名を選択した場合、すべての顧客取引明細書の最初のページの同じ場所にその顧客名が表示されます。顧客取引明細書の次のページの選択されたテキストブロック位置にテキストが含まれていない場合、この名前をページグループの境界を定義するトリガーとして使用できます。選択した位置でテキストブロックが見つからない場合のみ、または選択した位置でテキストブロックストリングそのものが見つからない場合のみ、境界が定義されることに注意してください。

トリガーを作成できます。AFP Indexerは、トリガーをすべて検出すると、ページグループを作成します。

    注意:
  1. 一部の AFP ファイルは、1 枚の物理的な用紙に 2 枚のページを横並びに印刷し、後で 2 つのスタックに切り離すようにフォーマットされていることがあります。1 枚の用紙は 1 つのページグループにしか所属できないため、このようなファイルの場合は、AFP Indexer を使用してページグループを定義できません。用紙の左側と右側がそれぞれ異なるページグループに属するように、2 つのトリガーを定義することはできません。
  2. RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。

トリガーを使用してページグループを作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. ファイル内でページグループ境界のマーク付けに使用するテキストをクリックします。
    選択したテキストの周囲に赤のボックスが表示されます。

    選択可能なテキストブロック (1 文字からテキスト行全体まで) が、AFP ファイルに定義されます。たとえば、アカウントサマリーは、2つのテキストブロックとして定義される場合があります。アカウントまたはサマリーテキストブロックをクリックして、トリガーを作成できます。

  3. テキストを右クリックして、トリガーの作成をクリックします。
    ページグループが変更されるか索引タグが無効になるというメッセージが表示され、続行するかどうかを確認されます。はいをクリックします。
    [トリガーの作成]ウインドウが表示され、選択したテキストが編集されたトリガーフィールドに表示されます。
      注意:
    • 編集されたトリガーフィールドのテキストを表示するには、スクロール矢印を使用しなければならないことがあります。
  4. ページグループトリガーとしてテキスト値全体を使用するか、テキストの一部のみを使用するかを決定します。テキスト値を編集して、トリガー値に使用する文字数を削減できます。テキストの一部をトリガーとして選択するには、次の手順に従います。
    1. トリガーの編集をクリックします。
    2. [値の編集]ウインドウでトリガー値を編集します。
      例えば、ページ番号が 1 つのテキストブロックとして「Page 1 of 4」になっている場合、「Page 1」など、各ページグループの最初のページに現れるページ番号の一部を使用してトリガーを作成できます。すべてのページグループが 4 ページの長さであるとは限らないため、「of 4」の部分は使用しません。ページグループの最初のページには「Page 1 of 2」または「Page 1 of 3」などのテキストが含まれる可能性があります。
    3. OKをクリックします。
  5. トリガータイプを選択します。
    開始ページグループ
    テキストブロックで、ファイル内のページグループ境界の開始をマーク付けします。このトリガータイプは必須です。
    終了ページグループ
    テキストブロックで、ファイル内のページグループ境界の終了をマーク付けします。このトリガータイプはオプションです。

    次のようなトリガータイプもありますが、ページグループの作成には使用しません。

    ページ
    テキストブロックで、ページグループ内の個々のページをマーク付けします。ページレベルトリガーを作成するを参照してください。
    補足ページ
    テキストブロックで、個々のページを補足ページとしてマーク付けします。補足ページのトリガーを作成するを参照してください。
  6. 拡張タブをクリックして、テキストしきい値か、トリガーの突き合わせ方法か、その両方を変更します。
    • テキストしきい値は、1/100 インチから 1 インチ、または 1 ミリメートルから 25 ミリメートルの範囲で選択できます。テキストが同じ位置にあるように見えたとしても、AFP ファイルでは位置が多少ずれることがあります。一部のページで多少の位置のずれを許容してトリガーテキストを検索できるようにしきい値を変更できます。このしきい値は、元の場所とテキスト位置の乖離がどの程度であれば、テキストがトリガーとして認識されるかを定義します。例えば、12 というしきい値は、トリガーを、縦方向または横方向に .12 インチまたは 12 ミリメートルまで離して配置できることを意味します。通常は、デフォルトのしきい値 (インチの場合は 10、ミリメートルの場合は 2) で十分です。
    • トリガーの付き合わせに使用する方法として、トリガーストリング値とテキストブロックの位置、または位置のみを選択します。
      ストリングと X、Y 位置
      トリガーストリング値と水平または垂直のテキストブロック位置が突き合わされます。これがデフォルトです。
      ストリングと X 位置
      トリガーストリング値と水平のテキストブロック位置が突き合わされます。
      ストリングと Y 位置
      トリガーストリング値と垂直のテキストブロック位置が突き合わされます。
      X、Y 位置のみ
      水平および垂直のテキストブロック位置が突き合わされます。
    1. ストリング値の変更時にトリガーを選択して、トリガーが最初に定義されたフィールドの値から値が変わったときにトリガーをアクティブにします。
    2. ストリング値の変更時にトリガーを選択した後、 ストリングでの任意の変更時にトリガーを選択して、フィールド内の以前の任意の値から値が変わったときにトリガーをアクティブにします。
  7. OKをクリックします。
    左側と下部のペインに、トリガー値に基づいて定義されたページグループが表示されます。また、各ページグループに含まれているページも表示されています。
  8. ページグループが正しく作成されていることを確認します。
    1. 各ページグループ内のページ数が正しいことを確認します。
    2. 左側でページグループを選択して、いくつかのページグループの最初のページを表示し、境界が正しく作成されていることを確認します。
    3. ページグループが正しくない場合は、ツール 定義の変更をクリックして、トリガーを変更するか削除します。
      トリガーは、開始ページグループトリガーまたは 終了ページグループトリガーページグループ定義としてリストされています。
  9. オプション: 追加のトリガーを作成するには、この手順を繰り返します。
    最初のトリガーと同じページグループからトリガーテキストを選択するように注意してください。

1.2.4.32.6.15.1.3 空白が見つかったときのページグループを作成する

領域内に空白が見つかったときにページグループを作成できます。空白には IOCA (Image Object Content Architecture) イメージデータは含まれません。代わりに、領域内に IOCA イメージデータが見つかったときにページグループを作成できます。

空白トリガーとは、全ページグループの最初のページの一定の場所に表示される空白です。各ページグループの開始をトリガーで定義します。

ユーザーがトリガーを使用してページグループを作成した場合、AFP ファイル自体に定義されている既存のページグループはすべて無視されます。

空白が見つかったときにページグループを作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、ページグループのトリガーとして使用する空白を含むサンプル AFP ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. 領域を作成するために、ページグループのトリガーとして使用する空白を含む領域の角にカーソルを置きます。左マウスボタンを押しながら、空白を含むボックスを描画します。
  3. ページ上の任意の場所で右クリックし、空白トリガーの作成をクリックします。

    [空白のトリガー]ウインドウが表示されます。

  4. 空白トリガーの記述名を空白トリガーの定義名フィールドに入力します。
  5. ページグループを開始するタイミングを選択します。
    • ピクセルが見つかったときオプションは、境界領域に IOCA イメージデータが含まれるときに新しいページグループを開始します。

    • ピクセルが見つからないときオプションは、境界領域に IOCA イメージデータが含まれないときに新しいページグループを開始します。

      注意: テキストは、IOCA イメージデータではありません。

  6. オプション: これらのフィールドで、境界領域の原点 (左上隅) とサイズを変更します。10 進数 (2.5 など) を使用できます。原点とサイズはインチまたはミリメートル単位で指定します。
    X 座標
    論理ページ (物理的な用紙ではない) の左側から計測される領域の左側の横方向の距離。
    Y 座標
    論理ページ (物理的な用紙ではない) の上部から計測される領域の上部の縦方向の距離。
    Width
    領域の横幅。
    Height
    領域の縦の長さ。
    注意: 表示メニューの 90度回転オプションを使用して AFP ファイルを回転した場合は、回転していない表示での論理ページの左上隅からの X 座標と Y 座標を計測します。
  7. OKをクリックします。

    左側と下部のペインに、トリガーに基づいて定義されたページグループが表示されます。また、各ページグループに含まれているページも表示されています。

  8. ページグループが正しく作成されていることを確認します。
    1. 各ページグループ内のページ数が正しいことを確認します。
    2. 左側でページグループを選択して、いくつかのページグループの最初のページを表示し、境界が正しく作成されていることを確認します。
    3. ページグループが正しくない場合は、ツール 定義の変更をクリックして、トリガーを変更するか削除します。
      トリガーは、開始ページグループトリガーページグループ定義としてリストされています。

1.2.4.32.6.15.1.4 ヘッダーページおよびトレーラーページを定義する

固定長のページグループまたはトリガーによるページグループを作成したら、ヘッダーページおよびトレーラーページを定義して、それらのページを表示および印刷のための最終的な出力に含めるかどうかを決定できます。

ヘッダーページを定義する場合、AFP Indexerは、AFPファイルの先頭にある定義された数のヘッダーページをスキップしてから、最初のページグループを作成します。

注意: ヘッダーページおよびトレーラーページは補足ページであるため、これらのページ内のすべてのテキストに索引付けできます。
ヘッダーページおよびトレーラーページを定義するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. AFP ファイルにページグループが含まれていない場合は、ページグループを作成します。
  3. ツール ヘッダーページとトレーラーページをクリックします。
    ヘッダーページとトレーラーページウインドウが表示されます。
  4. ページグループがトリガーを使用して作成されている場合は、次のいずれかを行います。
    • 最初のページグループの前にあるすべてのページをヘッダーページとして定義するには、先頭ページグループの前にあるすべてのページ数をクリックします。
    • 一定数のページをヘッダーページとして定義するには、固定長ヘッダーをクリックします。
  5. ヘッダーのページ数が表示されたら、ヘッダーページの数を選択します。
  6. トレーラーのページ数が表示されたら、トレーラーページの数を選択します。
  7. 出力にヘッダーページまたはトレーラーページを含めない場合は、ボックスを解除します。RICOH ProcessDirector でページを表示または印刷することはできなくなります。
  8. OKをクリックします。
    ヘッダーページおよびトレーラーページを定義し、出力にこれらのページを含めることにした場合、左側のペインにページグループの前のヘッダーページ、およびページグループの後のトレーラーページが表示されます。必要に応じて、これらのページに索引タグを作成することができます。出力にヘッダーページおよびトレーラーページを含めないことにした場合、左側のペインにこれらのページは表示されません。

1.2.4.32.6.15.2 補足ページの定義

AFP ファイルのページをページグループに含めない場合、これらを補足ページとして定義できます。例えば、ヘッダーページ、トレーラーページ、分離ページ、その他の顧客取引明細書に含めないページを補足ページとして定義できます。
補足ページは、ページグループ外のページを一意的に識別する 1 つ以上のトリガーまたは索引タグを使用して定義できます。補足ページを定義する場合、そのページにページ定義名を付けます。これによって、複数の補足ページを定義できるようになります。
注意: AFP Indexerにおけるページ定義という用語は、AFPページ定義リソースではなく、補足ページ定義、ページレベルトリガー、またはページレベル索引を指します。

1.2.4.32.6.15.2.1 補足ページのトリガーを作成する

1 つ以上のトリガーを作成して補足ページを定義できます。トリガーとは、一定の場所に表示され、ページを一意的に識別するテキストブロックです。

ページグループのページに補足ページトリガーを作成すると、ページグループが既存のページグループでない限り、または固定長のページグループとして作成されていない限り、補足ページが制御ファイル内のページグループから削除されます。

サンプル AFP ファイルを調べて、どのページを補足ページとし、ページグループに含めるべきでないかを判断します。ページ定義名で補足ページを定義する 1 つ以上のトリガーを選択します。たとえば、補足ページトリガーで定義されたバナーページにバナーというページ定義名を付けることができます。AFP Indexerは、トリガーをすべて検出すると、補足ページを作成します。

注:

  1. 一部の AFP ファイルは、1 枚の物理的な用紙に 2 枚のページを横並びに印刷し、後で 2 つのスタックに切り離すようにフォーマットされていることがあります。1 枚の用紙はページグループおよび補足ページに所属できないため、AFP Indexer を使用してこのようなファイルで補足ページを定義することはできません。用紙の左側をページグループに所属させ、右側を補足ページに所属させるような 2 つのトリガーを作成することはできません。
  2. RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。

補足ページを定義するトリガーを作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. ファイル内で補足ページのマーク付けに使用するテキストをクリックします。
    選択したテキストの周囲に赤のボックスが表示されます。

    選択可能なテキストブロック (1 文字からテキスト行全体まで) が、AFP ファイルに定義されます。たとえば、バナーページというテキストを、2つのテキストブロックとして定義できます。この場合、バナーまたはページテキストブロックをクリックして、トリガーを作成できます。

  3. テキストを右クリックして、トリガーの作成をクリックします。
    ページグループが変更されるか索引タグが無効になるというメッセージが表示され、続行するかどうかを確認されます。はいをクリックします。
    [トリガーの作成]ウインドウが表示され、選択したテキストが編集されたトリガーフィールドに表示されます。
    注意: 編集されたトリガーフィールドのテキストを表示するには、スクロール矢印を使用しなければならないことがあります。
  4. 補足ページトリガーとしてテキスト値全体を使用するか、テキストの一部のみを使用するかを決定します。テキスト値を編集して、トリガー値に使用する文字数を削減できます。テキストの一部をトリガーとして選択するには、次の手順に従います。
    1. トリガーの編集をクリックします。
    2. [値の編集]ウインドウでトリガー値を編集します。
    3. OKをクリックします。
  5. トリガータイプとして補足ページをクリックします。
    補足ページ定義の選択フィールドが表示されます。
  6. 補足ページを特定する名前を入力するか、ドロップダウンリストから名前を選択します。
  7. 拡張タブをクリックして、テキストしきい値か、トリガーの突き合わせ方法か、その両方を変更します。
    • テキストしきい値は、1/100 インチから 1 インチの範囲で選択できます。テキストが同じ位置にあるように見えたとしても、AFP ファイルでは位置が多少ずれることがあります。一部のページで多少の位置のずれを許容してトリガーテキストを検索できるようにしきい値を変更できます。このしきい値は、元の場所とテキスト位置の乖離がどの程度であれば、テキストがトリガーとして認識されるかを定義します。例えば、12 というしきい値は、トリガーを、縦方向または横方向に .12 インチまで離して配置できることを意味します。通常は、デフォルトのしきい値 (10) で十分です。
    • トリガーの付き合わせに使用する方法として、トリガーストリング値とテキストブロックの位置、または位置のみを選択します。
      ストリングと X、Y 位置
      トリガーストリング値と水平または垂直のテキストブロック位置が突き合わされます。これがデフォルトです。
      ストリングと X 位置
      トリガーストリング値と水平のテキストブロック位置が突き合わされます。
      ストリングと Y 位置
      トリガーストリング値と垂直のテキストブロック位置が突き合わされます。
      X、Y 位置のみ
      水平および垂直のテキストブロック位置が突き合わされます。
  8. OKをクリックします。
    ページグループのページに補足ページトリガーを作成すると (ページグループが既存のページグループでない限り、または固定長のページグループとして作成されていない限り)、補足ページがページグループから削除されます。
  9. 補足ページトリガーを変更または削除するには、ツール 定義の変更をクリックします。
    トリガーは、ページトリガー補足ページ定義としてリストされています。
  10. オプション:補足ページに追加のトリガーを作成するには、または別の補足ページを定義するには、この手順を繰り返します。

1.2.4.32.6.15.2.2 補足ページで索引タグを作成する

ページグループに含まれていないページに 1 つ以上の索引タグを作成できます。
補足ページに、AFP テキストブロックのテキスト、領域のテキスト、またはアドレス領域の郵送先住所の索引タグを作成できます。索引タグを作成する前に、補足ページにトリガーを作成する必要はありません。ただし、補足ページにトリガーが含まれていない場合は、ページグループ外のすべてのページに索引タグが適用されます。
注意: RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
補足ページに索引タグを作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. ページグループ外のページを選択します。
  3. テキストブロックをクリックするか、索引付けするテキスト領域またはアドレス領域を囲むボックスを描画します。選択可能なテキストブロック (1 文字からテキスト行全体まで) が、AFP ファイルに定義されます。選択したデータの周囲に赤のボックスが表示されます。
  4. ページ内の任意の場所を右クリックして、索引タグの作成または アドレスの索引タグを作成をクリックします。
    [補足ページ索引タグを作成]ウインドウ、[領域に索引タグを作成]ウインドウ、または[アドレス領域に索引タグを作成]ウインドウが表示されます。
  5. テキストブロックの索引タグを作成する領域内の索引タグを作成する、またはアドレス領域内の索引タグを作成するの手順に従い、ドロップダウンリストから既存の補足ページ定義を選択するか、新しい補足ページ定義名を入力します。
  6. 索引タグの作成が終わったら、OKをクリックします。
  7. 索引タグが正しく作成されていることを確認します。
    1. 左側にあるページを右クリックし、プロパティーをクリックします。
      索引タグの名前と値が[TLE]フィールドに表示されます。
    2. [プロパティー]ウインドウを閉じるには、右上隅のXをクリックします。
    3. 索引タグが正しくない場合は、ツール 定義の変更をクリックして、タグを変更するか削除します。
      索引タグは、ページ索引索引領域、または アドレス索引補足ページ定義としてリストされます。
  8. オプション:補足ページに追加の索引タグを作成するには、または別の補足ページに索引タグを定義するには、この手順を繰り返します。

1.2.4.32.6.15.3 索引タグを作成する

AFP ファイル内に索引タグを作成できます。ファイルに索引タグが含まれている場合は、 RICOH ProcessDirector ビューアーを使用してファイル内をナビゲートし、特定のデータを検索できます ビューアーを使ってファイル内をナビゲートし、特定のデータを検索できます。 また、バーコードデータ内の索引タグ値を使用することも、文書プロパティーに値を割り当てることもできます。
選択した索引タグ値を RICOH ProcessDirectorジャンプおよび 再印刷ページで使用して、ファイル内の特定のページまでナビゲートしたり、ジョブ内のページグループを再印刷したりできます。また、AFP Editor がインストールされている場合は、バーコードデータ内の索引タグ値を使用できます。さらに Document Property Designer がインストールされている場合は、索引タグ値を使用して文書プロパティーに値を割り当てることもできます。

1.2.4.32.6.15.3.1 テキストブロックの索引タグを作成する

AFP テキストブロック内に、テキストの索引タグを作成できます。ブロック内のテキストを編集して、ブランクや特殊文字などの不要な文字を除去できます。
注:
  1. AFP ファイルにページグループが含まれていない場合は、ページグループを作成します。それ以外の場合に、ページグループ外のページに索引タグを作成するには、補足ページで索引タグを作成するを参照してください。
  2. RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
テキストブロックの索引タグを作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbenchで、索引付けするテキストを含むサンプルAFPファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. 各ページグループで、特定のデータのマーク付けに使用するテキストをクリックします。選択可能なテキストブロック (1 文字からテキスト行全体まで) が、AFP ファイルに定義されます。選択したテキストの周囲に赤のボックスが表示されます。
  3. ページ内の任意の場所を右クリックして、索引タグの作成をクリックします。[索引タグの作成]ウインドウが表示され、 編集された索引値フィールドに索引付けするテキストが表示されます。
  4. デフォルトのコードページエンコードを使用するか、テキストが正しく表示されない場合は、ドロップダウンリストからエンコードを選択します。
  5. 索引タグ名フィールドに、索引タグの記述名を入力します。たとえば、索引タグにJoe Smithを選択した場合、名前としてカスタマー名を指定できます。
  6. テキスト値全体を使用して索引タグを作成するか、テキストの一部を指定するかを決定します。テキストブロックを編集して、索引値に使用する文字数を削減できます (テキストブロックの文字数を増やすことはできません)。テキストの一部を索引タグとして選択するには、次の手順に従います。
    1. 索引値の編集をクリックします。
    2. [値の編集]ウインドウで索引値を編集します。
      たとえば、アカウント番号が1つのテキストブロックとして01-345678になっている場合、アカウント番号の一部を使用して345678という索引値を作成できます。
    3. OKをクリックします。
  7. 索引タイプとして、必ずページグループを選択してください。
    ページグループ内のページという索引タイプもありますが、このタイプはページグループ内の個々のページに索引タグを作成する場合に使用します。ページレベル索引を作成するを参照してください。
  8. 一部のページで多少の位置のずれを許容してテキスト値を検索できるようにしきい値を変更するには、拡張タブをクリックします。1/100 インチから 1 インチ、または 1 ミリメートルから 25 ミリメートルの範囲で選択できます。
    各取引明細書でテキストが同じ位置にあるように見えたとしても、AFP ファイルでは位置が多少ずれることがあります。このしきい値は、元の場所とテキスト位置の乖離がどの程度であれば、テキストが索引タグとして認識されるかを定義します。例えば、12 というしきい値は、トリガーを、縦方向または横方向に .12 インチまたは 12 ミリメートルまで離して配置できることを意味します。通常は、デフォルトのしきい値 10 (インチの場合は 10、ミリメートルの場合は 2) で十分です。

    しきい値をデフォルト値よりも高く設定する場合は、予想外の索引タグが作成される可能性があることを覚えておいてください。突き合わせは位置に基づいてのみ行われるため、しきい値の範囲内で検出された最初のテキストブロックが、索引タグとして使用されることになります。

  9. OKをクリックします。下部のペインに各ページグループの索引タグがリストされています。
  10. 索引タグが正しく作成されていることを確認します。
    1. 下部ペイン内の索引タグをダブルクリックして、ページグループ内の正しいページが表示されることを確認します。
    2. 索引タグが正しくない場合は、ツール 定義の変更をクリックして、タグを変更するか削除します。
      索引タグは、ページグループ索引ページグループ定義としてリストされています。

1.2.4.32.6.15.3.2 領域内の索引タグを作成する

領域内でテキストの索引タグを作成できます。

この領域は、各ページグループで一貫性のある場所に配置する必要がありますが、この領域を構成する行数は同じでなくてもかまいません。索引領域で、1 つの行にある複数の AFP テキストブロックのテキストを使用して索引タグを作成できます。複数のテキストブロック内のテキストを連結したり、ブランクやその他の任意の文字を使用してテキストを分離できます。また、テキストを編集して不要な文字を除去できます。

例えば、各ページグループの最初のページで、同じ行の 3 つの個別の AFP テキストブロックを使用してカスタマー番号を示しているとします。アカウント番号全体を含む索引タグを作成するには、最初に 3 つのテキストブロック全体を囲むボックスを描画して、アカウント番号領域を特定します。次に、3 つのテキストブロックすべてのテキストを使用して 1 つの索引タグを作成し、さらに、各テキストブロック内のテキストの分離に使用する文字を指定します。テキストブロックにアカウント番号12345、および678、が含まれる場合、索引タグには12345678123 45 678、または123-45-678が含まれます。

注:

  1. AFP ファイルにページグループが含まれていない場合は、ページグループを作成します。それ以外の場合に、ページグループ外のページに領域の索引タグを作成するには、補足ページで索引タグを作成するを参照してください。
  2. RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。

領域内で索引タグを作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbenchで、索引付けするテキストを含むサンプルAFPファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. 索引領域を作成するには、索引付けするテキストを含む領域の角にカーソルを置きます。左マウスボタンを押しながら、索引付けするテキストを囲むボックスを描画します。
    索引領域には、索引付けする各 AFP テキストブロックの最初の文字を含める必要がありますが、AFP テキストブロック内のすべての文字を含める必要はありません。
  3. ページ内の任意の場所を右クリックして、索引タグの作成をクリックします。
    [領域に索引タグを作成]ウインドウが表示されます。
  4. 索引付けするテキストが、領域内の行フィールドに表示されていることを確認します。テキストが表示されていない場合は、 キャンセルをクリックして、ページ上で領域を再描画するか、 位置タブをクリックして、索引領域の原点とサイズを調整します。

    注意: テキストが AFP ファイルでは正しく表示されているが、領域内の行フィールドに正しく表示されない場合は、デフォルトのコードページを変更してみてください (リソース デフォルトエンコードの変更)。それでもテキストが正しく表示されない場合は、コードページで標準ユニコードマッピングが使用されていないことが考えられます。この場合は、先に進む前に、SampleCodePointMap.cp フォントマッピングファイルを使用して、コードポイントマップファイルを作成します。

  5. オプション:位置タブの各フィールドで、索引領域の原点 (左上隅) とサイズを変更します。10 進数 (2.5 など) を使用できます。原点とサイズはインチまたはミリメートル単位で指定します。
    X 座標
    論理ページ (物理的な用紙ではない) の左側から計測される領域の左側の横方向の距離。
    Y 座標
    論理ページ (物理的な用紙ではない) の上部から計測される領域の上部の縦方向の距離。
    Width
    領域の横幅。
    Height
    領域の縦の長さ。
    注意: 表示メニューの 90度回転オプションを使用して AFP ファイルを回転した場合は、回転していない表示での論理ページの左上隅からの X 座標と Y 座標を計測します。
  6. 索引タグタブで、 索引領域名フィールドに領域の記述名を入力します。
    たとえば、領域にアカウント番号が含まれる場合は、アカウント番号領域という名前を付けることができます。
  7. テキストブロック間の文字フィールドで、テキストブロックの分離に使用する文字 (1 つまたは複数) を指定します。
    テキストブロックの分離に使用されるデフォルトの文字は、1 文字のブランクです。複数のテキストブロックのテキストを連結する場合は、このフィールドでブランクを削除します。
    領域内の行フィールドで、指定した文字のテキスト (ある場合) がテキストブロックの間に挿入されていることを確認します。
  8. 領域内の行に表示されたテキストの索引タグを作成するには、次の手順に従います。
    1. 追加をクリックします。
    2. デフォルトのコードページエンコードを使用するか、テキストが正しく表示されない場合は、ドロップダウンリストからエンコードを選択します。
    3. 索引タグの記述名を入力します。
      たとえば、索引タグにアカウント番号が含まれる場合は、アカウント番号という名前を付けることができます。
    4. 索引付けするテキストを含む行を選択します。
      • 最初の行、または最初の行の相対行を選択するには、先頭行をクリックします。次に、このフィールドのドロップダウンリストを使用して、相対行を選択します。例えば、 先頭行プラス 1を選択します。
      • 最後の行、または最後の行の相対行を選択するには、最終行をクリックします。次に、このフィールドのドロップダウンリストを使用して、相対行を選択します。例えば、 最終行マイナス 1を選択します。
      編集された値フィールドに、索引タグの値が表示されます。
    5. テキスト値全体を使用して索引タグを作成するか、テキストの一部だけを使用するかを決定します。テキストの一部を索引タグとして選択するには、索引値の編集をクリックします。[値の編集]ウインドウで索引値を編集して、 OKをクリックします。
    6. AFP Indexer で null 値の索引タグを作成しないようにするには、 空の値のためのタグを作成フィールドをクリアします。
      このフィールドをクリアしないと、索引付けしたテキストが特定のページグループに存在しない場合に、索引タグに値nullが入ります。たとえば、ページグループに国名のない住所が指定されている場合、そのページグループでは国名の索引タグがnullになります。
    7. OKをクリックします。
      特定行の索引タグフィールドに、索引タグと索引タグ値が表示されます。
  9. オプション:同じ行のテキストまたは別の行のテキストを使用して別の索引タグを作成するには、再度追加をクリックします。
    この領域で必要なだけ、索引タグを作成できます。
  10. OKをクリックします。
    下部のペインに各ページグループの索引タグがリストされています。
  11. 索引タグが正しく作成されていることを確認します。
    1. 下部ペイン内の索引タグをダブルクリックして、ページグループ内の正しいページが表示されることを確認します。
    2. 索引タグが正しくない場合は、ツール 定義の変更をクリックして、タグを変更するか削除します。
      索引タグは、ページグループ定義 ページグループ索引 索引領域にリストされています。

1.2.4.32.6.15.3.3 アドレス領域内の索引タグを作成する

アドレス領域内で、郵送先住所の索引タグを作成できます。

この領域は、各ページグループで一貫性のある場所に配置する必要がありますが、この領域を構成する行数は同じでなくてもかまいません。この領域内で U.S. Postal Service 形式の郵便番号に対応した索引タグを作成できます。

例えば、顧客の住所が 3 行から 4 行で構成され、郵便番号は必ず最後の行に表記されるとします。最初に、住所の最大行数を格納できるように、住所の周囲にボックスを描画し、アドレス領域の位置とサイズを指定します。この例では、住所は 4 行です。サンプル AFP ファイルに、最大行数を使用する住所がない場合、すべての行をアドレス領域に含められるように、充分な大きさのボックスを描画してください。アドレス領域の正確な位置とサイズが分かっている場合は、アドレス領域の正確な X オフセット、Y オフセット、高さ、および幅を指定して、描画したボックスのサイズを調整できます。論理ページ (物理的な用紙ではない) の上部から計測される領域の上部の縦方向の距離。

注:
  1. AFP ファイルにページグループが含まれていない場合は、ページグループを作成します。それ以外の場合に、ページグループ外のページにアドレス領域の索引タグを作成するには、補足ページで索引タグを作成するを参照してください。
  2. RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。

次に、特定行のテキストの索引タグを作成できます (最初の行のカスタマー名、最終行の都市、および最終行の州)。さらに、番地を示す中間行を対象に、複数の索引タグを作成できます。中間行は、索引付けした特定の行の間にある行です。次に示すように、アドレス領域には、可変数の中間行を含めることができます。

JOHN SMITH <-- first line
123 MAIN STREET <-- intermediate line 1
SUITE 100 <-- intermediate line 2 (optional line)
DENVER, CO 12345-6789 <-- last line

郵便番号が U.S. Postal Service 形式 (nnnnn または nnnnn-nnnn) で表記されている場合、AFP Indexer は行から自動的に郵便番号を抽出して、索引タグを作成できます。

注意: 1 つのアドレス領域で、1 つ以上の索引タグを作成できます。例えば、アドレス領域内の他のテキストの索引タグを作成することなく、郵便番号の索引タグを作成できます。
アドレス領域内で索引タグを作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbenchで、指定の形式で索引付けしようとしている住所を含むサンプルAFPファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. 最大行数が使用されている住所までナビゲートします。
    最大行数が使用されている住所が見つからない場合は、次のステップで、大きな領域を設定するか、位置タブで、最大行数を含められる正確なサイズのアドレス領域を指定します。
  3. アドレス領域を作成するには、住所全体を含む領域の角にカーソルを置きます。左マウスボタンを押しながら、住所のすべての行を格納できるボックスを描画します。
    アドレス領域には、索引付けする AFP テキストブロックの最初の文字を含める必要があります。ただし、テキストブロックに含まれるテキストの長さはページグループごとに異なる可能性があるため、テキスト全体を含める必要はありません。例えば、カスタマー名を含むテキストブロックの場合、あるページグループでは短縮名が使用され、別のページグループでは長い名前が使用されていることも考えられます。
  4. ページ内の任意の場所を右クリックして、アドレスの索引タグを作成をクリックします。
    [アドレス領域に索引タグを作成]ウインドウが表示されます。
  5. 索引付けするテキストが、中間行の索引タグフィールドに表示されていることを確認します。テキストが表示されていない場合は、 キャンセルをクリックして、ページ上で領域を再描画するか、 位置タブをクリックして、アドレス領域の原点とサイズを調整します。

    注意: テキストが AFP ファイルでは正しく表示されているが、中間行の索引タグフィールドに正しく表示されない場合は、デフォルトのコードページを変更してみてください (リソース デフォルトエンコードの変更)。それでもテキストが正しく表示されない場合は、コードページで標準ユニコードマッピングが使用されていないことが考えられます。この場合は、先に進む前に、SampleCodePointMap.cp フォントマッピングファイルを使用して、コードポイントマップファイルを作成します。

  6. オプション:位置タブの各フィールドで、アドレス領域の原点 (左上隅) とサイズを変更します。10 進数 (2.5 など) を使用できます。値はインチまたはミリメートル単位で指定します。
    X 座標
    論理ページ (物理的な用紙ではない) の左側から計測される領域の左側の横方向の距離。
    Y 座標
    論理ページ (物理的な用紙ではない) の上部から計測される領域の上部の縦方向の距離。
    Width
    領域の横幅。
    Height
    領域の縦の長さ。
    注意: 表示メニューの 90度回転オプションを使用して AFP ファイルを回転した場合は、回転していない表示での論理ページの左上隅からの X 座標と Y 座標を計測します。
  7. 索引タグタブで、 索引領域名フィールドに領域の記述名を入力します。
    たとえば、領域に顧客の住所が含まれる場合は、カスタマーのアドレス領域という名前を付けることができます。
  8. テキストブロック間の文字フィールドで、テキストブロックの分離に使用する文字 (1 つまたは複数) を指定します。
    テキストブロックの分離に使用されるデフォルトの文字は、1 文字のブランクです。複数のテキストブロックのテキストを連結する場合は、このフィールドでブランクを削除します。
    中間行の索引タグフィールドで、指定した文字のテキスト (ある場合) がテキストブロックの間に挿入されていることを確認します。
  9. 領域内の特定行に索引タグを作成するには、以下の操作を⾏います。
    1. 追加をクリックします。
    2. デフォルトのコードページエンコードを使用するか、テキストが正しく表示されない場合は、ドロップダウンリストからエンコードを選択します。
    3. 索引タグの記述名を入力します。
      たとえば、カスタマー名が含まれる行の場合は、カスタマーという名前を付けることができます。
    4. 索引付けするテキストを含む行を選択します。
      • 最初の行、または最初の行の相対行を選択するには、先頭行をクリックします。次に、このフィールドのドロップダウンリストを使用して、相対行を選択します。例えば、 先頭行プラス 1を選択します。
      • 最後の行、または最後の行の相対行を選択するには、最終行をクリックします。次に、このフィールドのドロップダウンリストを使用して、相対行を選択します。例えば、 最終行マイナス 1を選択します。
    5. テキスト値全体を使用して索引タグを作成するか、テキストの一部だけを使用するかを決定します。テキストの一部を索引タグとして選択するには、索引値の編集をクリックします。[値の編集]ウインドウで索引値を編集して、 OKをクリックします。
      編集された値フィールドに、索引タグの値が表示されます。
    6. AFP Indexer で null 値の索引タグを作成しないようにするには、 空の値のためのタグを作成フィールドをクリアします。
      このフィールドをクリアしないと、索引付けしたテキストが特定のページグループに存在しない場合に、索引タグに値nullが入ります。たとえば、ページグループに国名のない住所が指定されている場合、そのページグループでは国名の索引タグがnullになります。
    7. OKをクリックします。
      特定行の索引タグフィールドに、索引タグと索引タグ値が表示されます。
  10. オプション:同じ行のテキストまたは別の行のテキストを使用して別の索引タグを作成するには、再度追加をクリックします。
    この領域で必要なだけ、特定行の索引タグを作成できます。
  11. オプション:中間行の索引タグフィールドに表示される行の索引タグを作成するには、以下の操作を⾏います。
    1. 中間行の索引付けをクリックします。
    2. 索引タグ名フィールドで、索引タグの名前を指定します。たとえば、Streetという名前を付けることができます。
    3. 索引タグ名フィールドの横のドロップダウンボックスを使用して、最初の中間行の索引タグに付加する番号を選択します。
    4. デフォルトのコードページエンコードを使用するか、ドロップダウンリストからエンコードを選択します。
    AFP Indexerは、領域の各中間行の索引タグを作成します。たとえば、Street1およびStreet2などです。AFP Indexerは、ページグループ内に存在しない中間行の索引タグを作成しません。たとえば、特定のページグループ内の住所に、番地の2番目の中間行が含まれていない場合、 AFP Indexerは索引タグStreet1のみを作成します。
  12. オプション:U.S. Postal Service 形式の郵便番号(nnnnnまたはnnnnn-nnnn)の索引タグを作成するには、以下の操作を⾏います。
    1. 郵便番号タブをクリックします。
      郵便番号フィールドに郵便番号が表示されます。
    2. 索引タグの記述名を入力します。
      たとえば、郵便番号という名前を付けることができます。
    3. デフォルトのコードページエンコードを使用するか、ドロップダウンリストからエンコードを選択します。
    4. AFP Indexernull値の索引タグを作成しないようにするには、空の値のためのタグを作成フィールドをクリアします。このフィールドをクリアしないと、郵便番号が特定のページグループに存在しない場合、そのページグループの索引タグには、値としてnullが入ります。
  13. OKをクリックします。
    下部のペインに各ページグループの索引タグがリストされています。
  14. 索引タグが正しく作成されていることを確認します。
    1. 下部ペイン内の索引タグをダブルクリックして、ページグループ内の正しいページが表示されることを確認します。
    2. 索引タグが正しくない場合は、ツール 定義の変更をクリックして、タグを変更するか削除します。
      索引タグは、ページグループ定義 ページグループ索引 アドレス索引にリストされています。

1.2.4.32.6.15.3.4 NOP レコードからの索引タグを作成する

ノーオペレーション (NOP) レコードから索引タグを作成できます。

NOP レコードは、ページグループ内のページや論理 AFP ページ外など、ページグループ内のあらゆる場所にあります。すべてのページグループで同じ場所にある NOP レコードに索引タグを作成できます (ただし、ページ外には作成できません)。または、ページ内でもページ外でも、ページグループのあらゆる場所にある特定の NOP レコードに索引タグを作成できます。

NOP レコードを使用すると、アクションを実行しなくてもアプリケーションは処理のための次の指示に進みます。一部のアプリケーションでは、個々の文書に関する情報が NOP レコードに保存されます。その情報は印刷できませんが操作はできます。AFP ファイルの NOP レコードは表示も印刷もできませんが、ページグループまたはページグループ内のページに関連付けられていれば、NOP レコードから索引タグを作成できます。

ページグループ NOP から索引タグを作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. AFP ファイルにページグループが含まれていない場合は、ページグループを作成します。
  3. ツール 索引ツール NOPから索引を作成をクリックします。

    ストリングで NOP を選択ウインドウが表示されます。このオプションを使用すると、ページグループの任意の場所で NOP レコードの選択基準を使用して、指定された NOP レコードから索引タグを作成できます。次の手順に従います。

    1. オプション:NOP レコードのテキストが正しく表示されない場合は、ASCIIをクリックして、NOP のエンコードを変更します。 EBCDICがデフォルトです。
    2. ドロップダウンリストで、選択可能な NOP を確認します。
    3. 探索文字列フィールドに、索引タグの作成に使用する NOP を識別するストリングを入力します。このフィールドでは、大文字と小文字が区別されます。例えば、顧客番号を含む NOP レコードに索引を付ける場合、その NOP レコードを一意的に識別する文字ストリングを指定します。
    4. 必要な NOP レコードが一致 NOPフィールドに表示されるまで、 先頭文字位置の選択フィールドの数値を選択します。
    5. OKをクリックします。[索引タグの作成]ウインドウが表示され、 編集された値フィールドに索引付けするテキストが表示されます。

  4. 索引タグの作成
    1. 索引タグ名フィールドに、索引タグの記述名を入力します。
    2. オプション:テキスト値を編集してテキストの一部を索引タグとして選択するには、索引値の編集をクリックします。[値の編集]ウインドウで索引値を編集して、 OKをクリックします。
  5. OKをクリックします。
    NOP レコードがページグループのページにある場合、下部ペインに索引タグが表示されます。
  6. オプション:追加の索引タグを作成するには、この手順を繰り返します。
  7. 索引タグが正しくない場合は、ツール 定義の変更をクリックして、タグを変更するか削除します。
    NOP 索引タグは、ページグループ定義 ページグループ索引 NOP 索引タグにリストされています。

1.2.4.32.6.15.4 ページレベル索引を操作する

ページレベル索引タグは、ページグループ内ではなく、ページグループの個々のページで定義されます。
ページレベル索引を作成するには、最初にページグループの個々のページを定義するトリガーを作成します。次に、定義されたページに索引を作成します。AFP Indexerでは、ページレベル索引タグをページグループにコピーまたは移動することもできます。
注意: AFP Indexerにおけるページ定義という用語は、AFPページ定義リソースではなく、ページレベルトリガー、ページレベル索引、または補足ページ定義を指します。

1.2.4.32.6.15.4.1 ページレベルトリガーを作成する

既にページグループが存在する AFP ファイルで、またはファイルにページグループを作成した後で、ページグループの個々のページを定義するトリガーを作成できます。

個々のページには、同じページ定義名または異なるページ定義名でトリガーを作成できます。AFP Indexerは、同じページ定義名を持つすべてのトリガーを検出した場合に、ページを定義します。

注意: RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
ページレベルトリガーを作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. ページグループのページを選択します。
  3. トリガーとして使用するテキストをクリックします。
    選択したテキストの周囲に赤のボックスが表示されます。

    選択可能なテキストブロック (1 文字からテキスト行全体まで) が、AFP ファイルに定義されます。たとえば、アカウントサマリーは、2つのテキストブロックとして定義される場合があります。アカウントまたはサマリーテキストブロックをクリックして、トリガーを作成できます。

  4. テキストを右クリックして、トリガーの作成をクリックします。
    ページグループが変更されるか索引タグが無効になるというメッセージが表示され、続行するかどうかを確認されます。はいをクリックします。
    [トリガーの作成]ウインドウが表示され、選択したテキストが編集されたトリガーフィールドに表示されます。
    注意: 編集されたトリガーフィールドのテキストを表示するには、スクロール矢印を使用しなければならないことがあります。
  5. ページレベルトリガーとしてテキスト値全体を使用するか、テキストの一部のみを使用するかを決定します。テキスト値を編集して、トリガー値に使用する文字数を削減できます。テキストの一部をトリガーとして選択するには、次の手順に従います。
    1. トリガーの編集をクリックします。
    2. [値の編集]ウインドウでトリガー値を編集します。
    3. OKをクリックします。
  6. トリガータイプとしてページをクリックします。
    ページ定義の選択フィールドが表示されます。
  7. ページを特定する名前を入力するか、ドロップダウンリストから名前を選択します。
  8. 拡張タブをクリックして、テキストしきい値か、トリガーの突き合わせ方法か、その両方を変更します。
    • テキストしきい値は、1/100 インチから 1 インチの範囲で選択できます。テキストが同じ位置にあるように見えたとしても、AFP ファイルでは位置が多少ずれることがあります。一部のページで多少の位置のずれを許容してトリガーテキストを検索できるようにしきい値を変更できます。このしきい値は、元の場所とテキスト位置の乖離がどの程度であれば、テキストがトリガーとして認識されるかを定義します。例えば、12 というしきい値は、トリガーを、縦方向または横方向に .12 インチまで離して配置できることを意味します。通常は、デフォルトのしきい値 (10) で十分です。
    • トリガーの付き合わせに使用する方法として、トリガーストリング値とテキストブロックの位置、または位置のみを選択します。
      ストリングと X、Y 位置
      トリガーストリング値と水平または垂直のテキストブロック位置が突き合わされます。これがデフォルトです。
      ストリングと X 位置
      トリガーストリング値と水平のテキストブロック位置が突き合わされます。
      ストリングと Y 位置
      トリガーストリング値と垂直のテキストブロック位置が突き合わされます。
      X、Y 位置のみ
      水平および垂直のテキストブロック位置が突き合わされます。
  9. OKをクリックします。
  10. ツール 定義の変更をクリックして、トリガーを変更するか削除します。
    トリガーは、ページグループ定義 ページ定義 ページトリガーにリストされています。
  11. オプション:追加のトリガーを作成するには、この手順を繰り返します。

1.2.4.32.6.15.4.2 ページレベル索引を作成する

ページグループの個々のページを定義するトリガーを作成したら、個々のページに索引タグを作成できます。
注意: RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
テキストブロックの索引タグを作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. AFP ファイルにページグループのページ定義が含まれていない場合は、1 つ以上のページレベルトリガーを作成します。
  3. ページグループのページを選択します。
  4. 索引付けするテキストをクリックします。選択可能なテキストブロック (1 文字からテキスト行全体まで) が、AFP ファイルに定義されます。選択したテキストの周囲に赤のボックスが表示されます。
  5. テキストを右クリックして、索引タグの作成をクリックします。[索引タグの作成]ウインドウが表示され、 編集された索引値フィールドに索引付けするテキストが表示されます。
  6. デフォルトのコードページエンコードを使用するか、テキストが正しく表示されない場合は、ドロップダウンリストからエンコードを選択します。
  7. 索引タグ名フィールドに、索引タグの記述名を入力します。たとえば、索引タグにJoe Smithを選択した場合、名前としてカスタマー名を指定できます。
  8. 索引タイプとして、ページグループ内のページをクリックします。
    索引値タイプの選択フィールドと ページ定義の選択フィールドが表示されます。
  9. 索引値タイプを選択します。
    AFP ファイル
    索引値が編集された索引値フィールドに表示されます。ページレベル索引としてテキスト値全体を使用するか、テキストの一部のみを使用するかを決定します。テキストブロックを編集して、索引値に使用する文字数を削減できます (テキストブロックの文字数を増やすことはできません)。テキストの一部を索引タグとして選択するには、次の手順に従います。
    1. 索引値の編集をクリックします。
    2. [値の編集]ウインドウで索引値を編集します。たとえば、顧客番号が1つのテキストブロックとして01-345678になっている場合、顧客番号の一部を使用して345678という索引値を作成できます。
    3. OKをクリックします。
    ユーザー定義
    ユーザー定義フィールドが表示されます。索引タグのテキストを入力します。
  10. ドロップダウンリストから既存のページ定義を選択します。
  11. 一部のページで多少の位置のずれを許容してテキスト値を検索できるようにしきい値を変更するには、拡張タブをクリックします。1/100 インチから 1 インチ、または 1 ミリメートルから 25 ミリメートルの範囲で選択できます。各ページでテキストが同じ位置にあるように見えたとしても、AFP ファイルでは位置が多少ずれることがあります。このしきい値は、元の場所とテキスト位置の乖離がどの程度であれば、テキストが索引タグとして認識されるかを定義します。例えば、12 というしきい値は、トリガーを、縦方向または横方向に .12 インチまたは 12 ミリメートルまで離して配置できることを意味します。通常は、デフォルトのしきい値 (インチの場合は 10、ミリメートルの場合は 2) で十分です。

    しきい値をデフォルト値よりも高く設定する場合は、予想外の索引タグが作成される可能性があることを覚えておいてください。突き合わせは位置に基づいてのみ行われるため、しきい値の範囲内で検出された最初のテキストブロックが、索引タグとして使用されることになります。

  12. OKをクリックします。
  13. 索引タグが正しく作成されていることを確認します。
    1. 左側にあるページを右クリックし、プロパティーをクリックします。
      索引タグの名前と値が[TLE]フィールドに表示されます。
    2. [プロパティー]ウインドウを閉じるには、右上隅のXをクリックします。
    3. 索引タグが正しくない場合は、ツール 定義の変更をクリックして、タグを変更するか削除します。ページレベル索引は、ページグループ定義 ページ定義 ページ索引にリストされています。

1.2.4.32.6.15.4.3 ページレベル索引のページグループにコピーまたは移動する

すべてのページレベル索引タグをページグループにコピーまたは移動できます。ページレベル索引タグは、AFP ファイルのページのページグループレベルではなく、ページレベルにあります。
ページのプロパティーを表示すると、そのページの索引タグを確認できます。索引タグの名前と値が[TLE]フィールドに表示されます。
ページレベル索引タグをコピーまたは移動して、ページグループに追加されるようにするには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. ページグループ内のページを選択してください。
  3. ツール 索引ツール ページ索引をページグループに再配置するをクリックします。
    [ページ索引をページグループにコピーする]ウインドウが表示されます。現行ページフィールドにはページグループで選択したページが表示されます。
  4. ドロップダウンリストからページグループに追加するページレベル索引タグを選択します。
    このページ
    現在のページのすべてのページレベル索引タグをページグループに追加します。例えば、現在のページが「5」の場合、ファイル内にある 5 ページを含む各ページグループに対して 5 ページのすべての索引タグが追加されます。
    このページとそれ以降のページ
    現在のページと現在のページに続くすべてのページのすべてのページレベル索引タグをページグループに追加します。例えば、現在のページが「3」でページグループの最後のページが「5」の場合、3 ページ、4 ページおよび 5 ページのすべての索引タグが、ファイル内にあるこれらのページを含む各ページグループに対して追加されます。
    最後のページ
    最後のページのすべてのページレベル索引タグをページグループに追加します。
  5. ページレベル索引タグをページグループに移動するには、ページの索引を維持しますか?フィールドの選択を解除します。この選択を解除しないと、ページレベル索引タグはページグループにコピーされます。
  6. OKをクリックします。
    下部ペインに、ページグループに追加した索引タグが表示されます。
  7. オプション:ページグループに追加した索引タグを削除するには、次の手順に従います。
    1. ツール 索引ツール ページ索引をページグループに再配置するをクリックします。
      すでに行った選択が[ページ索引をページグループにコピーする]ウインドウに表示されます。
    2. 削除をクリックします。
      索引タグがページグループから削除されます。

1.2.4.32.6.15.5 AFP Indexer 定義の変更または削除

ページグループ、ページグループ内のページ、および補足ページにトリガーおよび索引タグを作成した後で、これらを変更または削除できます。

1.2.4.32.6.15.5.1 トリガーを変更する

ページグループ、補足ページ、およびページレベルトリガー定義は変更できます。トリガーを変更すると、ページグループの境界が変わる場合があります。
    注意:
  • サンプル AFP ファイルで他の拡張を行っている場合は、トリガーを変更する際に細心の注意を払ってください。例えば、作成済みの索引タグがある状態でページグループトリガーを変更する場合、索引タグが無効になる可能性があります。また、制御ファイル内の他のタイプの定義 (例えば、AFP Editor で作成されたバーコード) が、AFP Indexer で作成されたページグループまたは索引タグに基づく場合、これらの定義が正常に動作しない可能性があります。
  • RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。

トリガー定義を変更するには、次の手順に従います。

  1. RICOH Visual Workbenchで、サンプルAFPファイルと、トリガーの定義が入った制御ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. ツール 定義の変更をクリックします。
    [定義の変更および削除]ウインドウが表示されます。
  3. 変更するトリガーの名前を選択します。
  4. 変更をクリックまたはダブルクリックします。
    [トリガーの変更]ウインドウが表示されます。
  5. トリガー値を編集するには、トリガーの編集をクリックします。[値の編集]ウインドウでトリガー値を編集して、 OKをクリックします。
  6. 拡張タブをクリックして、テキストしきい値か、トリガーの突き合わせ方法か、その両方を変更します。
    • テキストしきい値は、1/100 インチから 1 インチ、または 1 ミリメートルから 25 ミリメートルの範囲で選択できます。
    • トリガーの付き合わせに使用する方法として、トリガーストリング値とテキストブロックの位置、または位置のみを選択します。
  7. OKをクリックします。
    左側と下部のペインに、トリガー値に基づいて定義されたページグループが表示されます。また、各ページグループに含まれているページも表示されています。
  8. [定義の変更および削除]ウインドウを閉じるには、右上隅の X をクリックします。

1.2.4.32.6.15.5.2 トリガーを削除する

ページグループ、補足ページ、およびページレベルトリガー定義は削除できます。トリガーを削除すると、ページグループの境界が変わる場合があります。
注意: サンプル AFP ファイルで他の拡張を行っている場合は、トリガーを削除する際に細心の注意を払ってください。例えば、作成済みの索引タグがある状態でページグループトリガーを削除する場合、索引タグが無効になる可能性があります。また、制御ファイル内の他のタイプの定義 (例えば、AFP Editor で作成されたバーコード) が、AFP Indexer で作成されたページグループまたは索引タグに基づく場合、これらの定義が正常に動作しない可能性があります。制御ファイルに定義された最後のトリガーを削除すると、AFP ファイル自体に定義されたページグループが左側に表示されます。

トリガー定義を削除するには、次の手順に従います。

  1. RICOH Visual Workbenchで、サンプルAFPファイルと、トリガーの定義が入った制御ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. ツール 定義の変更をクリックします。
    [定義の変更および削除]ウインドウにトリガーおよび索引タグの定義が示されます。
    注意: 削除できるのは、制御ファイルに入っているトリガー定義だけです。ページグループが左側に表示されていても、[定義の変更および削除]ウインドウにトリガー定義がリストされていない場合、ページグループは AFP ファイル自体に定義されています。AFP ファイルに定義されたページグループを除去するには、新規のページグループトリガーを作成するか、固定長のページグループを作成します。これにより、AFP ファイルに定義されたすべてのページグループが自動的に除去されます。AFP ファイルに定義された、ネストされているページグループを除去するには、ツール その他のページグループ 既存のページグループを使用をクリックします。
  3. 削除するトリガーを選択します。
  4. 削除をクリックするか、キーボードの Delete キーを押します。
    続行するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
  5. はいをクリックします。
    トリガーが定義リストから除去されます。
  6. [定義の変更および削除]ウインドウを閉じるには、右上隅の X をクリックします。

1.2.4.32.6.15.5.3 テキストブロックの索引タグを変更する

ページグループ索引、ページレベル索引、NOP索引、補足ページ索引など、AFP Indexerで作成された AFPテキストブロックの索引タグを変更できます。
注意: RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。

テキストブロックの索引タグを変更するには、次の手順に従います。

  1. RICOH Visual Workbenchで、サンプルAFPファイルと、索引タグの定義が入った制御ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. ツール 定義の変更をクリックします。
    [定義の変更および削除]ウインドウに索引タグが示されます。
    注意: 変更できるのは、制御ファイルに入っている索引タグだけです。索引タグが下部のペインに表示されていても、[定義の変更および削除]ウインドウに表示されていない場合、索引タグは AFP ファイル自体に入っているため、ユーザーがこれを変更することはできません。
  3. 変更する索引タグを選択します。
  4. 変更をクリックまたはダブルクリックします。
    変更対象の索引タグのタイプに応じて、[索引タグの変更]ウインドウ、[ページ索引タグの変更]ウインドウ、または[補足ページ索引タグの変更]ウインドウが表示されます。
  5. 索引タグの名前を変更するには、索引タグ名フィールドに新しい名前を入力します。
  6. コードページエンコードを変更するには、ドロップダウンリストからエンコードを選択します。
    このフィールドは、NOP 索引タグには表示されません。
  7. 索引値を編集するには、索引値の編集をクリックします。[値の編集]ウインドウで索引値を編集して、 OKをクリックします。
  8. 一部のページで多少の位置のずれを許容してテキスト値を検索できるようにテキストしきい値を変更するには、拡張タブをクリックします (ある場合)。
    1/100 インチから 1 インチ、または 1 ミリメートルから 25 ミリメートルの範囲で選択できます。

    しきい値をデフォルト値よりも高く設定する場合は、予想外の索引タグが作成される可能性があることを覚えておいてください。突き合わせは位置に基づいてのみ行われるため、しきい値の範囲内で検出された最初のテキストブロックが、索引タグとして使用されることになります。

  9. OKをクリックします。下部のペインに各ページグループの索引タグがリストされています。
  10. [定義の変更および削除]ウインドウを閉じるには、右上隅の X をクリックします。

1.2.4.32.6.15.5.4 領域内の索引タグを変更する

ページグループまたは補足ページの領域に作成した索引タグを変更できます。
注意: RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。

領域内で索引タグを変更するには、次の手順に従います。

  1. RICOH Visual Workbenchで、サンプルAFPファイルと、索引タグの定義が入った制御ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. ツール 定義の変更をクリックします。
    [定義の変更および削除]ウインドウに索引領域が示されます。
  3. 変更する索引領域を選択します。
  4. 変更をクリックまたはダブルクリックします。
    [領域の索引タグを変更]ウインドウが表示されます。
  5. テキストブロックの分離に使用する文字を変更するには、テキストブロック間の文字フィールドで新しい文字 (1 つまたは複数) を指定します。
    テキストブロックの分離に使用されるデフォルトの文字は、1 文字のブランクです。複数のテキストブロックのテキストを連結する場合は、このフィールドでブランクを削除します。
    領域内の行フィールドで、指定した文字のテキスト (ある場合) がテキストブロックの間に挿入されていることを確認します。
  6. 領域内の特定行に索引タグを追加するには、次の手順に従います。
    1. 追加をクリックします。
      [索引タグの作成]ウインドウが表示されます。
    2. デフォルトのコードページエンコードを使用するか、テキストが正しく表示されない場合は、ドロップダウンリストからエンコードを選択します。
    3. 索引タグの記述名を入力します。
    4. 索引付けするテキストを含む行を選択します。
      • 最初の行、または最初の行の相対行を選択するには、先頭行をクリックします。次に、このフィールドのドロップダウンリストを使用して、相対行を選択します。例えば、 先頭行プラス 1を選択します。
      • 最後の行、または最後の行の相対行を選択するには、最終行をクリックします。次に、このフィールドのドロップダウンリストを使用して、相対行を選択します。例えば、 最終行マイナス 1を選択します。
      編集された値フィールドに、索引タグの値が表示されます。
    5. テキスト値全体を使用して索引タグを作成するか、テキストの一部だけを使用するかを決定します。テキストの一部を索引タグとして選択するには、索引値の編集をクリックします。[値の編集]ウインドウで索引値を編集して、 OKをクリックします。
    6. AFP Indexer で null 値の索引タグを作成しないようにするには、 空の値のためのタグを作成フィールドをクリアします。
      それ以外の場合、索引付けしたテキストが特定のページグループまたは補足ページに存在しない場合に、索引タグに値nullが入ります。たとえば、ページグループに国名のない住所が指定されている場合、そのページグループでは国名の索引タグがnullになります。
    7. OKをクリックします。
      特定行の索引タグフィールドに、索引タグと索引タグ値が表示されます。
  7. 領域の特定行の既存の索引タグを変更または削除するには、特定行の索引タグセクションで索引タグをクリックして (複数の索引タグを選択するには CTRL キーを使用)、次のいずれかの操作を行います。
    • 変更をクリックします。[索引タグの変更]ウインドウで索引タグを変更し、 OKをクリックします。
    • 削除をクリックして、選択した索引タグをすべて削除します。
  8. アドレス領域の原点とサイズを調整するには、位置タブをクリックします。
    10 進数 (2.5 など) を使用できます。
    注意: 表示メニューの 90度回転オプションを使用して AFP ファイルを回転した場合は、回転していない表示での論理ページの左上隅からの X 座標と Y 座標を計測します。
  9. OKをクリックします。下部のペインに各ページグループの索引タグがリストされています。
  10. [定義の変更および削除]ウインドウを閉じるには、右上隅の X をクリックします。

1.2.4.32.6.15.5.5 アドレス領域内の索引タグを変更する

ページグループまたは補足ページのアドレス領域に作成した索引タグを変更できます。
注意: RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。

アドレス領域内で索引タグを変更するには、次の手順に従います。

  1. RICOH Visual Workbenchで、サンプルAFPファイルと、索引タグの定義が入った制御ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. ツール 定義の変更をクリックします。
    [定義の変更および削除]ウインドウにアドレス索引が表示されます。
  3. 変更するアドレス索引を選択します。
  4. 変更をクリックまたはダブルクリックします。
    [アドレス領域の索引タグを変更]ウインドウが表示されます。
  5. テキストブロックの分離に使用する文字を変更するには、テキストブロック間の文字フィールドで新しい文字 (1 つまたは複数) を指定します。
    テキストブロックの分離に使用されるデフォルトの文字は、1 文字のブランクです。複数のテキストブロックのテキストを連結する場合は、このフィールドでブランクを削除します。
    中間行の索引タグフィールドで、指定した文字のテキスト (ある場合) がテキストブロックの間に挿入されていることを確認します。
  6. アドレス領域内の特定行に索引タグを追加するには、次の手順に従います。
    1. 追加をクリックします。
      [索引タグの作成]ウインドウが表示されます。
    2. デフォルトのコードページエンコードを使用するか、テキストが正しく表示されない場合は、ドロップダウンリストからエンコードを選択します。
    3. 索引タグの記述名を入力します。
    4. 索引付けするテキストを含む行を選択します。
      • 最初の行、または最初の行の相対行を選択するには、先頭行をクリックします。次に、このフィールドのドロップダウンリストを使用して、相対行を選択します。例えば、 先頭行プラス 1を選択します。
      • 最後の行、または最後の行の相対行を選択するには、最終行をクリックします。次に、このフィールドのドロップダウンリストを使用して、相対行を選択します。例えば、 最終行マイナス 1を選択します。
    5. テキスト値全体を使用して索引タグを作成するか、テキストの一部だけを使用するかを決定します。テキストの一部を索引タグとして選択するには、索引値の編集をクリックします。[値の編集]ウインドウで索引値を編集して、 OKをクリックします。
      編集された値フィールドに、索引タグの値が表示されます。
    6. AFP Indexer で null 値の索引タグを作成しないようにするには、 空の値のためのタグを作成フィールドをクリアします。
      それ以外の場合、索引付けしたテキストが特定のページグループまたは補足ページに存在しない場合に、索引タグに値nullが入ります。たとえば、ページグループに国名のない住所が指定されている場合、そのページグループでは国名の索引タグがnullになります。
    7. OKをクリックします。
      特定行の索引タグフィールドに、索引タグと索引タグ値が表示されます。
  7. アドレス領域の特定行の既存の索引タグを変更または削除するには、特定行の索引タグセクションで索引タグをクリックして (複数の索引タグを選択するには CTRL キーを使用)、次のいずれかの操作を行います。
    • 変更をクリックします。[索引タグの変更]ウインドウで索引タグを変更し、 OKをクリックします。
    • 削除をクリックして、選択した索引タグをすべて削除します。
  8. 次のいずれかの操作を行って、中間行の索引タグフィールドの行に索引付けを行うかどうかを指定します。
    • 中間行の索引付けをクリックして索引タグ名を指定し、中間行に索引タグを作成します。
    • 中間行の索引付けをクリアして、中間行の索引タグを削除します。
  9. U.S. Postal Service 形式の郵便番号 (nnnnn or nnnnn-nnnn) の索引タグを作成するかどうかを指定するには、 郵便番号タブをクリックして、次のいずれかの操作を行います。
    • 索引タグ名を入力するか、既存の名前を更新して、郵便番号の索引を作成します。AFP Indexernull値の索引タグを作成しないようにするには、 空の値のためのタグを作成フィールドをクリアします。
    • 名前フィールドの索引タグ名を削除して、郵便番号の索引を削除します。
  10. 位置タブをクリックして、アドレス領域の原点とサイズを調整します。10 進数 (2.5 など) を使用できます。値はインチまたはミリメートル単位で指定します。
    注意: 表示メニューの 90度回転オプションを使用して AFP ファイルを回転した場合は、回転していない表示での論理ページの左上隅からの X 座標と Y 座標を計測します。
  11. OKをクリックします。下部のペインに各ページグループの索引タグがリストされています。
  12. [定義の変更および削除]ウインドウを閉じるには、右上隅の X をクリックします。

1.2.4.32.6.15.5.6 索引タグを削除する

ページグループ、補足ページ、ページレベル、NOP 索引の定義など、AFP Indexer で作成されたすべての索引タグを削除できます。また、索引領域およびアドレス領域の特定の行またはアドレス領域内の中間行および郵便番号を対象に作成された索引タグも削除できます。
注意: サンプル AFP ファイルで、索引タグに依存する他の拡張を行っている場合は、索引タグを削除する際に細心の注意を払ってください。例えば、AFP Editor を使用して、索引タグ値を含むバーコードを作成した場合は、索引タグを削除しないでください。

索引タグを削除するには、次の手順に従います。

  1. RICOH Visual Workbenchで、サンプルAFPファイルと、索引タグの定義が入った制御ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. ツール 定義の変更をクリックします。
    [定義の変更および削除]ウインドウに索引タグが示されます。
    注意: 削除できるのは、制御ファイルに定義されている索引タグだけです。索引タグが下部のペインに表示されていても、[定義の変更および削除]ウインドウに表示されていない場合、索引タグは AFP ファイル自体に定義されています。AFPファイルに定義されているすべての索引タグを削除するには、ツール その他のページグループ 既存のページグループを使用をクリックします。
  3. 索引領域またはアドレス領域の行またはアドレス領域の郵便番号に作成された索引タグを削除するには、次の手順に従います。
    1. 索引領域またはアドレス領域の索引名を選択し、変更をクリックします。
      [領域の索引タグを変更]ウインドウまたは[アドレス領域の索引タグを変更]ウインドウが表示されます。次の作業を 1 つ以上行ってください。
      • 特定行の索引タグを削除するには、特定行の索引タグセクションで索引タグを選択 (複数の索引タグを選択するには CTRL キーを使用) して、 削除をクリックします。索引タグがリストから除去されます。
      • アドレス領域の中間行の索引タグを削除するには、中間行の索引付けフィールドをクリアします。
      • アドレス領域の郵便番号の索引タグを削除するには、郵便番号タブをクリックして、 名前フィールドから索引タグの名前を除去します。
    2. OKをクリックします。
      下部のリストから索引タグが除去されます。
  4. 索引領域またはアドレス領域に作成されたすべての索引タグを含む索引タグ定義を削除するには、次の手順に従います。
    1. 削除する索引定義を選択します。
    2. 削除をクリックするか、キーボードの Delete キーを押します。
      索引タグ定義が定義リストから除去されます。ページグループ索引の場合は、下部ペインから除去されます。
  5. [定義の変更および削除]ウインドウを閉じるには、右上隅の X をクリックします。

1.2.4.32.6.15.6 既存のページグループおよび索引タグを使用する

Visual Workbench 制御ファイルではなくAFPファイルにページグループおよび索引タグが定義されている場合、AFPファイル内の既存のページグループを使用するかどうかと、ページグループがネストされている場合にどのレベルのページグループを使用するかを選択できます。

また、既存の索引タグを使用するかどうかも選択できます。既存のページグループおよび索引タグを使用するかどうかを AFP Indexer に指示しない場合は、ユーザーが新規ページグループを作成していない限り、既存のすべてのページグループと索引タグが使用されます。

多くの場合、AFP ファイルにページグループがあれば、これらを使用する必要があります。既存のページグループを使用する場合は、ページグループ境界を変更できません。ただし、追加の索引タグを作成して、既存のタグ値を変更できます。

注意: サンプル AFP ファイルを拡張した場合は、既存のページグループのどのレベルを変更するかについて、細心の注意を払ってください。例えば、作成済みのページグループや索引タグがある場合、ページグループが変更されたり、索引タグが無効になる可能性があります。また、制御ファイル内の他のタイプの定義 (例えば、AFP Editor で作成されたバーコード) が、AFP Indexer で作成されたページグループまたは索引タグに基づく場合、これらの定義が正常に動作しない可能性があります。

既存のページグループおよび索引タグを使用するには、次の手順に従います。

  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. ツール その他のページグループ 既存のページグループを使用をクリックします。
    ページグループおよび索引が変更されるか無効になるというメッセージが表示され、続行するかどうかを確認されます。はいをクリックします。[既存のページグループを使用]ウインドウが表示されます。
  3. ページグループレベルを使用フィールドで、ページグループ構造で維持するレベルを、0 ~ 20 の範囲の数値で選択します。
    注意: すべてのページグループを維持するには、[0]を選択します。ネストしたページグループがある場合にのみ、0 より大きい数値を選択してください。

    例えば、最初の図は、2 レベルのページグループ構造を示しています。すべてのレベルのページグループを維持するには、[0]を選択します。ただし、2 番目のレベル (およびその下のすべてのレベル) のページグループのみを維持する場合は、[1]を選択します。2 番目の図は、[1]を選択した後の、新しいページ構造を示しています。

    2 レベルのページグループ構造の例: ページグループおよびページ
    ページレベルの定義をインポートした構造の例

  4. AFPファイルに定義されている索引タグを除去するには、索引タグを使用ボックスをクリアします。
  5. OKをクリックします。
    使用するように選択した AFP ファイル内のページグループと索引タグが表示されます。

1.2.4.32.6.15.7 トリガーおよび索引タグのテキストを編集する

トリガーまたは索引タグを作成または変更する際に、テキスト値を編集できます。AFPファイルまたはVisual Workbench 制御ファイルで定義された既存の索引タグのテキスト値を編集することもできます。
テキスト値を編集して、先頭や末尾のブランクを除去したり、不要な特殊文字を除去したりします。テキスト値はページグループごとに異なる可能性があるため、テキスト値を編集するときには、すべてのページグループで適切な値になるように注意してください。
トリガーまたは索引タグのテキストを編集するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。次に、モード AFP Indexerをクリックします。
  2. [値の編集]ウインドウを開くには、次のいずれかを行います。
    • ツール 索引ツール 既存の索引の編集をクリックします。ドロップダウンリストから索引タグを選択して、 編集をクリックします。
    • トリガーまたは索引タグを作成あるいは変更する場合、次のいずれかをクリックします。索引値の編集トリガーの編集、または 値の編集
  3. 次のいずれかのオプションでオンを選択します。
    文字の除去による編集 値から除去する 1 つの文字またはブランクを入力します。文字は大文字小文字が区別されます。次に、次のいずれかのボタンを選択します。
    先行文字を除去
    指定の文字が値の先頭から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランクが値の先頭から除去されます。
    末尾の文字を除去
    指定の文字が値の末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランクが値の末尾から除去されます。
    先行文字と末尾の文字を除去
    指定の文字が値の先頭と末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランクが値の先頭と末尾から除去されます。
    すべての文字を除去
    指定の文字が値のすべての位置から削除されます。例えば、顧客番号が324-1443255-11の場合。「-」を入力した場合、値からすべての「-」文字が除去されます。
    区切り文字での編集 1 つ以上の文字またはブランクからなるテキストストリングを区切り文字ストリングの指定フィールドに入力して、テキスト値が別々のストリングに分割される位置を指示します。テキストは大文字小文字が区別されます。次に、編集対象のテキストの先頭と末尾にマークを付けるために、 先頭ストリングの選択および ストリング数の選択に対して数値を選択します。

    例えば、顧客番号が324-1443255-11の場合。区切り文字として「-」を使用した場合、値を次の3つのストリングに分割できます。324、1443255、および11。2 番目と 3 番目のストリング (1443255-11) を選択する場合、先頭ストリングの選択ストリング数の選択の両方で 2を選びます。

    文字での編集 先頭文字位置の選択文字数の選択に対して数値を選択し、テキスト値の最初の文字と、含める文字数を指示します。
    ウインドウからオプションを選択すると、ユーザーの選択に基づいて、現行ページグループ、ページグループ内のページ、または補足ページのテキスト値が編集され、編集されたテキストフィールドに新しい値が表示されます。
    注意: 編集オプションは、次の順序で実行されます。
    1. 文字の除去による編集
    2. 区切り文字での編集
    3. 文字での編集
  4. OKをクリックします。
    次のいずれかが表示されます。
    • トリガーまたは索引タグを作成あるいは変更する場合、新しい値が次のいずれかのフィールドに表示されます。編集された索引編集されたトリガー、または 編集された値
    • 既存の索引タグを編集する場合、編集した索引タグの横にアスタリスク (*) が表示されます。ウインドウには削除も表示されます。

      次の手順に従います。

      1. オプション:索引タグに加えた編集を元に戻すには、削除をクリックします。索引タグは元のテキストに戻り、ドロップダウンリストからアスタリスク (*) が除去されます。ドロップダウンリストにアスタリスクが 1 つも表示されていない場合、ウインドウに 削除は表示されません。
      2. OKをクリックします。

1.2.4.32.6.15.8 コメントを管理する

コメントは、RICOH Visual Workbench 制御ファイルの AFP Indexer 部分で管理できます。
コメントを管理するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。
  2. モード AFP Indexerをクリックします。
  3. ツール コメントの管理をクリックします。

    コメントのリストが RICOH Visual Workbench 制御ファイルの AFP Indexer 部分に表示されます (コメントがある場合)。

  4. コメントを追加するには、次の手順に従います。
    1. コメントの追加をクリックします。
    2. コメントのテキストを入力します。
    3. OKをクリックします。
  5. コメントを削除するには、次の手順に従います。
    1. コメントのテキストをクリックします。
    2. キーボードの Delete キーを押します。
  6. コメントの管理を完了したら、OKをクリックします。
  7. 制御ファイルを保存します。

    AFP Indexer は、制御ファイルの RICOH Visual Workbench 部分の先頭近くにある <Comment></Comment> タグ内に各コメントを配置します。

1.2.4.32.6.15.9 AFPファイルに索引付けするステップを追加する

RICOH Visual Workbenchを使用してサンプルAFPファイル内にページグループと索引タグを作成した後、1つ以上のワークフローにステップを追加して、そのワークフローを使用する実動AFPファイル内にページグループと索引タグを作成する必要があります。このステップでは、ページグループと索引タグの定義が含まれているVisual Workbench 制御ファイルを指定します。

IndexAFPステップテンプレートをステップの基礎とすることができます。AFP Editorがインストールされている場合は、 EditAFPステップテンプレートをステップの基礎とすることができます。Whitespace Managerがインストールされている場合は、 FillWhiteSpaceステップテンプレートをステップの基礎とできます。

IndexAFPステップテンプレートに基づいたステップは、 EnableRepositioningステップの前に配置します。これは、 再印刷アクションを使用してページグループを再印刷できるようにするためです。

EditAFPステップテンプレートまたは FillWhiteSpaceステップテンプレートをステップの基礎とする場合、次のステップを使用するときは、次の位置関係を維持してステップを配置します。

  • 線データをAFPフォーマットに変換するステップの後(例えばConvertLineDataJobIntoAFPステップの後など)
  • XeroxデータをAFP形式に変換するステップの後
  • EnableRepositioningステップの前
  • AFPファイルを別の形式に変換するステップの前(例えばTransformJobIntoPDFステップの前など)
  • PrintJobsステップの前
    注意:
  • RICOH ProcessDirectorTransform Featureで作成されるAFPファイルを拡張するために、 IndexAFPステップテンプレートを使用できます。

AFPファイルに索引付けするステップを追加するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 変更するワークフローの名前をクリックします。
    ワークフローのコピーを変更する場合は、それを右クリックしてコピーを選択します。ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、 続行をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ワークフローエディターで、ウィンドウの右上隅にあるステップテンプレートをクリックします。
  5. 次のいずれかのステップテンプレートを選択します。
    • IndexAFP:このステップテンプレートは、AFPファイル内にページグループと索引タグを作成します。
    • EditAFP:このステップテンプレートは、AFPファイル内にバーコード、テキスト、非表示領域を作成する前に、ページグループと索引タグを作成できます。
    • FillWhiteSpace:このステップテンプレートは、定義済みの空白領域に実働AFPファイルのコンテンツを指定する前に、ページグループ、索引タグ、バーコード、テキスト、非表示領域を作成できます。
      注意:
    1. ページグループ、索引タグ、バーコード、非表示領域、空白の定義が、同じVisual Workbench 制御ファイルに入っている必要があります。
    2. EditAFPステップテンプレートは、AFPEditorがインストールされている場合にのみ使用可能です。
    3. FillWhiteSpaceステップテンプレートは、Whitespace Managerがインストールされている場合にのみ使用可能です。
    4. EditAFPステップテンプレートは、 IndexAFPステップと EditAFPステップを同じフェーズで連続して実行できる場合のみ選択してください。それ以外の場合は、ステップを別々に追加してください。
  6. いずれかのステップをワークフローエディターにドラッグします。
  7. ステップを他のステップに接続します。
  8. ステップを右クリックして、プロパティーを選択します。
  9. 必要に応じて、一般プロパティーを変更します。
  10. AFPをクリックします。
  11. Visual Workbench 制御ファイルフィールドに、ページグループと索引タグを作成するための定義が含まれている Visual Workbench 制御ファイルのパスとファイル名を入力します。
      注意:
    • この制御ファイルは、ConvertLineDataJobIntoAFPステップで作成された可能性のある索引オブジェクトファイルとは異なります。
    • 異なる制御ファイルを必要とする入力ファイルにワークフローを使用する場合は、制御ファイルの名前のシンボル表記を使用できます。たとえば、abc.afpxyzという2つの入力ファイルとともに、その対応する制御ファイルabc.afp.ctlxyz.ctlがあり、かつ両方の入力ファイルに同じワークフローを使用する場合は、Visual Workbench 制御ファイルフィールドで${Job.InputFile}.ctlを制御ファイルとして使用できます。${Job.InputFile}.ctlにより、RICOH ProcessDirectorは、Visual Workbench 制御ファイルの値を入力ファイルの名前に.ctl拡張子を付けた値に設定します。
  12. EditAFPステップテンプレートを選択した場合は、 先に索引付けを行うフィールドで はいを選択します。
  13. OKをクリックします。
  14. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.32.6.16 AFP ファイルの空白にコンテンツを追加する

Whitespace Managerでは、AFPファイル内の使用可能な空白領域を検索して、イメージやテキストなどのコンテンツを空白に埋め込むことができます。

ページ上の既知の空白を選択するか、最初にページグループ内で使用可能な空白を検索して、AFP ファイルの空白を定義できます。また、作成した空白定義を変更または削除することもできます。空白を定義した後、割り当てるコンテンツや割り当てる条件を定義する規則を作成して、イメージやテキストコンテンツを空白領域に割り当てることができます。

1.2.4.32.6.16.1 既知の空白の定義を作成する

すべてのページグループの同じページに存在することがわかっている空白の定義を作成できます。

オーバーレイ、ページセグメント、バーコード、およびイメージを含む領域は、使用可能な空白と見なされ、これらの領域に対する空白定義を作成できます。ただし、コンテンツを既存のコンテンツとマージする場合を除き、この作業はお勧めできません。

空白領域はページグループの現行ページ上でのみ定義されます。

    注意:
  • RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。

既知の空白定義を作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。
  2. ファイルにページグループがない場合は、AFP Indexer を使用してページグループを作成します。
  3. モード Whitespace Managerをクリックします。
  4. 空白を定義するページグループ内のページを選択します。
  5. 空白を定義する領域の角にカーソルを置きます。左マウスボタンを押しながら、空白領域に適したサイズでボックスを描画します。横向き、縦向き、または正方形のボックスを描くことができます。
    後のステップで、空白領域の位置とサイズを正確に指定できます。
  6. ページ上の任意の場所で右クリックし、既知の余白の使用をクリックします。
    ページ上に既に空白領域が定義されている場合は、エラーメッセージが表示されます。そうでない場合は、[既知の余白の使用]ウインドウに余白タブが表示され、選択したページが 現行ページフィールドに表示されます。
  7. 空白定義の名前を入力します。
    定義に記述名を付けて、他の定義と区別します。
  8. ドロップダウンリストから、空白領域を追加するページを選択します。
    このページ
    空白領域を現行ページに追加します。
    最後のページ
    空白領域を最後のページに追加します。現在のページがページグループ内の最後のページである場合は、このオプションのみを選択できます。ページグループに可変数のページが含まれ、空白を最後のページに配置する場合は、[このページ]ではなく、[最後のページ]定義を作成できます。
    選択肢がグレー表示されている場合は、それのみを使用できます。
  9. オプション: 位置タブで、空白領域の原点 (左上隅) とサイズ (幅と高さ) をインチまたはミリメートル単位で変更します。10 進数 (2.5 など) を使用できます。
    位置タブのフィールド に、 位置タブのフィールドを示します。
    位置タブのフィールド
    フィールド 説明
    原点領域:X 座標 任意の 10 進数 (2.5 など)。X 座標は、ページの幅を超えてはいけません。 論理ページ (物理的な用紙ではない) の左側から計測される空白領域の左側の横方向の距離 (インチまたはミリメートル)。
    注意: 表示メニューの 90度回転オプションを使用して AFP ファイルを回転した場合は、回転していない表示での論理ページの左上隅からの X 座標を計測します。
    原点領域:Y 座標 任意の 10 進数 (2.5 など)。Y 座標は、ページの高さを超えてはいけません。 論理ページ (物理的な用紙ではない) の上部から計測される空白領域の上部の縦方向の距離 (インチまたはミリメートル)。
    注意: 表示メニューの 90度回転オプションを使用して AFP ファイルを回転した場合は、回転していない表示での論理ページの左上隅からの Y 座標を計測します。
    領域のサイズ:幅 任意の 10 進数 (2.5 など)。領域の幅は、ページの幅を超えてはいけません。 回転していない表示で計測された空白領域の横方向の幅 (インチまたはミリメートル)。
    領域のサイズ:高さ 任意の 10 進数 (2.5 など)。領域の高さは、ページの高さを超えてはいけません。 回転していない表示で計測された空白領域の縦方向の高さ (インチまたはミリメートル)。
  10. OKをクリックします。
    定義済みの空白領域が色付きのボックスとして表示されます。
  11. 次の手順にしたがって、正しい空白領域が定義されていることを確認します。
    1. 下のペインで、余白タブをクリックします。
    2. ページグループを展開し、空白領域定義をダブルクリックします。
      空白領域が強調表示されている長方形のボックスが、選択したページ上に表示されます。
    3. 空白領域が正しくない場合は、空白領域を変更または削除します (ツール 定義の変更)。
  12. オプション: 別の空白定義を作成するには、手順4に進み、手順を繰り返します。

1.2.4.32.6.16.2 空白を検索して定義を作成する

空白が存在する場所が不明な場合は、ページグループで最初に使用できる空白を検索して定義を作成できます。Whitespace Manager は、指定された最小寸法を満たすページの最大の空白領域を検索します。

Whitespace Manager が仕様を満たす空白をそのページで検出すると、検索は停止します。

オーバーレイ、ページセグメント、バーコード、およびイメージを含む領域は、使用可能な空白と見なされ、これらの領域に対する空白定義を作成できます。ただし、コンテンツを既存のコンテンツとマージする場合を除き、この作業はお勧めできません。

    注意:
  • RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。

ページグループで最初に使用できる空白の定義を作成するには、次のようにします。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイルを開きます。
  2. ファイルにページグループがない場合は、AFP Indexer を使用してページグループを作成します。
  3. モード Whitespace Managerをクリックします。
  4. ページグループのページを選択します。
  5. 空白を定義する領域の角にカーソルを置きます。左マウスボタンを押しながら、空白領域に適したサイズでボックスを描画します。横向き、縦向き、または正方形のボックスを描くことができます。
    後のステップで、空白領域の位置とサイズを正確に指定できます。
  6. ページ上の任意の場所で右クリックし、余白の検索をクリックします。
    最大数の空白領域の定義されている場合は、エラーメッセージが表示されます。そうでない場合は、[余白の検索]ウインドウに余白タブが表示され、選択したページが 現行ページフィールドに表示されます。
  7. 空白定義の名前を入力します。
    定義に記述名を付けて、他の定義と区別します。
  8. 空白領域の最小幅および高さを指定します。
    Whitespace Manager は、指定された最小寸法に適合する最初に使用可能な空白を検索します。フィールドは次のとおりです。
    0.75 など、空白領域の横幅の 10 進数値です (インチまたはミリメートル単位)。領域の最小幅は、0.5 インチまたは 12.7 ミリメートル以上とできます。
    高さ
    0.75 など、空白領域の高さの 10 進数値です (インチまたはミリメートル単位)。領域の最小の高さは、0.5 インチまたは 12.7 ミリメートル以上とできます。
  9. [ページグループ]セクションの[ページの選択]にあるドロップダウンリストで、空白領域を追加するページを選択します。
    このページ
    既知の空白領域が定義されているか、指定された寸法に適合する空白領域がない場合を除き、空白領域を現行ページに追加します。
    このページとそれ以降のページ
    ページグループの現行ページとそれ以降のすべてのページを検索し、指定した寸法に適合する空白が見つかった最初のページに空白領域を追加します。
    最後のページ
    既知の空白領域が定義されているか、指定された寸法に適合する空白領域がない場合を除き、空白領域を最後のページに追加します。現在のページがページグループ内の最後のページである場合は、このオプションのみを選択できます。ページグループに可変数のページが含まれ、空白を最後のページに配置する場合は、[このページ]ではなく、[最後のページ]定義を作成できます。
    選択肢がグレー表示されている場合は、それのみを使用できます。
  10. オプション: 位置タブで、空白領域の原点 (左上隅) とサイズ (幅と高さ) を変更します。
    位置タブのフィールド に、 位置タブのフィールドが表示されます。
    位置タブのフィールド
    フィールド 説明
    原点領域:X 座標 任意の 10 進数 (2.5 など)。X 座標は、ページの幅を超えてはいけません。 論理ページ (物理的な用紙ではない) の左側から計測される空白領域の左側の横方向の距離 (インチまたはミリメートル)。
    注意: 表示メニューの 90度回転オプションを使用して AFP ファイルを回転した場合は、回転していない表示での論理ページの左上隅からの X 座標を計測します。
    原点領域:Y 座標 任意の 10 進数 (2.5 など)。Y 座標は、ページの高さを超えてはいけません。 論理ページ (物理的な用紙ではない) の上部から計測される空白領域の上部の縦方向の距離 (インチまたはミリメートル)。
    注意: 表示メニューの 90度回転オプションを使用して AFP ファイルを回転した場合は、回転していない表示での論理ページの左上隅からの Y 座標を計測します。
    領域のサイズ:幅 任意の 10 進数 (2.5 など)。領域の幅は、ページの幅を超えてはいけません。 回転していない表示で計測された空白領域の横方向の幅 (インチまたはミリメートル)。
    領域のサイズ:高さ 任意の 10 進数 (2.5 など)。領域の高さは、ページの高さを超えてはいけません。 回転していない表示で計測された空白領域の縦方向の高さ (インチまたはミリメートル)。
  11. OKをクリックします。
    定義済みの空白領域が色付きのボックスとして表示されます。
  12. 次の手順にしたがって、正しい空白領域が定義されていることを確認します。
    1. 下のペインで、余白タブをクリックします。
    2. ページグループを展開し、空白領域定義をダブルクリックします。
      空白領域が強調表示されている長方形のボックスが、選択したページ上に表示されます。
    3. 空白領域が正しくない場合は、空白領域を変更または削除します (ツール 定義の変更)。
  13. オプション: オプション:別の空白定義を作成するには、手順4に進み、手順を繰り返します。

1.2.4.32.6.16.3 空白定義を変更または削除する

AFP ファイルの空白領域を定義した後、これらの定義を変更または削除できます。

1.2.4.32.6.16.3.1 既知の空白定義を変更する

ページ上に存在することがわかっている空白の定義を変更できます。
    注意:
  • RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
既知の空白定義を変更するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイル、および空白の定義を含む制御ファイルを開きます。
  2. モード Whitespace Managerをクリックします。
  3. ツール 定義の変更をクリックします。
  4. 次のいずれかを行ってください。
    • 既知の空白定義を選択して、変更をクリックします。
    • 変更する既知の空白定義をダブルクリックします。
    [既知の余白の使用]ウインドウが表示されます。現行ページフィールドに、空白が作成されたページグループのページが表示されます。 対象ページフィールドがグレー表示されている場合は、変更できません。
  5. オプション: ]余白タブで、 「定義名フィールドに空白領域の新しい名前を入力し、使用可能な場合は、 対象ページドロップダウンリストからページオプションを選択します。
  6. オプション: 位置タブで、空白領域の原点 (左上隅) とサイズ (幅と高さ) を変更します。
  7. OKをクリックします。

1.2.4.32.6.16.3.2 検索から定義した空白を変更する

検索から定義した空白を変更できます。
    注意:
  • RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
検索から定義した空白を変更するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイル、および空白の定義を含む制御ファイルを開きます。
  2. モード Whitespace Managerをクリックします。
  3. ツール 定義の変更をクリックします。
  4. 次のいずれかを行ってください。
    • 検索から作成した空白定義を選択し、変更をクリックします。
    • 変更する、検索からの空白定義をダブルクリックします。
    [余白の検索]ウインドウが表示されます。現行ページフィールドに、空白が作成されたページグループのページが表示されます。 対象ページフィールドがグレー表示されている場合は、変更できません。
  5. オプション: 余白タブで、次の手順に従います。
    • 空白領域の新しい名前を定義名フィールドに入力します。
    • 空白領域の最小幅と高さを変更します。Whitespace Manager は、指定された最小寸法に適合する最初に使用可能な空白を検索します。
    • 使用可能な場合は、対象ページドロップダウンリストからページオプションを選択します。
  6. オプション: 位置タブで、空白領域の原点 (左上隅) とサイズ (幅と高さ) を変更します。
  7. OKをクリックします。

1.2.4.32.6.16.3.3 空白定義を削除する

Whitespace Manager を使用して作成した空白定義を削除できます。
空白定義を削除すると、[Manage Campaigns]ウインドウでその定義用に作成した規則も削除されます。空白定義を削除する前に、規則が不要であることを確認します。
空白定義を削除するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイル、および空白の定義を含む制御ファイルを開きます。
  2. モード Whitespace Managerをクリックします。
  3. ツール 定義の変更をクリックします。
    [定義の変更および削除]ウインドウが表示され、検索された空白の定義および既知の空白の定義が表示されます。
  4. 削除する空白定義を選択します。
  5. 削除をクリックするか、キーボードの Delete キーを押します。
    リストから空白定義が削除されます。空白定義用に作成された規則も削除されます。
  6. [定義の変更および削除]ウインドウを閉じるには、右上隅の X をクリックします。

1.2.4.32.6.16.4 コンテンツを空白に割り当てる

割り当てるコンテンツや割り当てる条件を定義する規則を作成して、定義済みの空白領域にイメージやテキストコンテンツを割り当てることができます。
コンテンツを割り当てるには、1 つ以上の空白定義を作成する必要があります。

1.2.4.32.6.16.4.1 コンテンツを割り当てる規則を作成する

特定の顧客を対象としてコンテンツを表示したり、使用可能なスペースを最適に活用できるように、コンテンツを空白に割り当てる 1 つ以上の規則を作成できます。
コンテンツを割り当てるには、1 つ以上の空白定義を作成する必要があります。また、規則内で条件として使用する索引タグがページグループ内に存在する必要があります。AFP Indexer を使用して索引タグを作成できます。
    注意:
  • RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
コンテンツを空白に割り当てる規則を作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイル、および空白定義を含む制御ファイルを開きます。
  2. モード Whitespace Managerをクリックします。
  3. ツール キャンペーンの管理をクリックします。
    [キャンペーンの管理]ウインドウが表示されます。
  4. ウインドウの上部ペインにあるリストから空白定義を選択します。
  5. 規制/コンテンツの作成をクリックします。
    デフォルトの規則常時は空白定義の下に強調表示されます。 常時とは、コンテンツが制限なしに空白に割り当てられることを示しています。
  6. オプション:常時以外の規則が必要な場合は、次のように 1 つ以上の条件を指定します。
    1. 条件セクションの 作成をクリックします。
      [条件の作成]ウインドウが表示されます。
    2. ドロップダウンリストから索引タグと演算子を選択し、値を入力してOKをクリックします。
      常時規則は、作成した条件に置き換えられます。
    3. オプション:作成をクリックして規則の別の条件をクリックします。
      [条件の作成]ウインドウが表示されます。
      1. ドロップダウンリストから索引タグと演算子を選択し、値を入力してOKをクリックします。作成した条件は、条件の間の And演算子と一緒に追加されます。
      2. オプション:結合条件セクションの Orをクリックして、演算子をデフォルトの Andから変更します。規則では、条件の間に演算子として Orが表示されます。
  7. 規則が true の場合に割り当てるコンテンツを指定するには、次の手順を実行します。
    1. テキストの挿入をクリックしてテキストを割り当てます。[テキストの挿入]ウインドウが表示されます。
      1. テキストタブでテキスト文字列データとテキストの色を定義します。
      2. オプション:フォントタブでテキストのフォントを変更します。
      3. オプション:位置タブで空白領域のテキストの位置を調整します。
      4. OKをクリックします。
      5. オプション:上記の手順を繰り返して、さらにテキストを追加します。
    2. イメージの挿入をクリックしてイメージを割り当てます。[イメージの挿入]ウインドウが表示されます。
      1. イメージタブで、イメージのタイプ、ファイル名、およびイメージをインラインで追加するかどうかを指定します。ファイルタイプが JPEG または GIF の場合は、イメージの幅と高さを指定します。
      2. オプション:位置タブで空白領域のイメージの位置を調整します。
      3. OKをクリックします。
      4. オプション:上記の手順を繰り返して、さらにイメージを追加します。
    3. プレビューをクリックして、作成したテキストとイメージが定義済みの空白でどのように表示されるかを確認します。
      [その場合、コンテンツのプレビュー]ウインドウが表示されます。ウインドウを閉じるには、右上隅のXをクリックします。
  8. オプション: 規則が false の場合に割り当てるコンテンツを指定するには、次の手順を実行します。
    規則が常時の場合は、このセクションを使用できません。
    1. テキストの挿入をクリックしてテキストを割り当てます。[テキストの挿入]ウインドウが表示されます。
      1. テキストタブでテキスト文字列データとテキストの色を定義します。
      2. オプション:フォントタブでテキストのフォントを変更します。
      3. オプション:位置タブで空白領域のテキストの位置を調整します。
      4. OKをクリックします。
      5. オプション:上記の手順を繰り返して、さらにテキストを追加します。
    2. イメージの挿入をクリックしてイメージを割り当てます。[イメージの挿入]ウインドウが表示されます。
      1. イメージタブで、イメージのタイプ、ファイル名、およびイメージをインラインで追加するかどうかを指定します。ファイルタイプが JPEG または GIF の場合は、イメージの幅と高さを指定します。
      2. オプション:位置タブで空白領域のイメージの位置を調整します。
      3. OKをクリックします。
      4. オプション:上記の手順を繰り返して、さらにイメージを追加します。
    3. プレビューをクリックして、指定したテキストとイメージが定義済みの空白でどのように表示されるかを確認します。
      [そうでない場合、コンテンツのプレビュー]ウインドウが表示されます。ウインドウを閉じるには、右上隅のXをクリックします。
  9. オプション: 別の規則を作成するには、手順4に進み、手順を繰り返します。
  10. OKをクリックします。

1.2.4.32.6.16.4.2 コンテンツのテキストを挿入する

空白のコンテンツとして挿入するテキストを定義できます。
    注意:
  • RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
コンテンツとして挿入するテキストを定義するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイル、および空白定義を含む制御ファイルを開きます。
  2. モード Whitespace Managerをクリックします。
  3. ツール キャンペーンの管理をクリックします。
    [キャンペーンの管理]ウインドウが表示されます。
  4. 次のいずれかを行ってください。
    • ウインドウの上部ペインにあるリストから既存の規則を選択します。
    • ウインドウの上部ペインにあるリストから空白定義を選択し、規制/コンテンツの作成をクリックして新しい規則を作成します。
  5. コンテンツセクションの テキストの挿入をクリックします。
    [テキストの挿入]ウインドウが表示されます。
  6. テキストタブで、テキスト文字列を作成します。
    必要に応じて単語の間の空白文字を追加します。例えば、「Page 1 of 10」のようなページ番号を各ページグループの最初のページに追加するには、次の手順に従います。
    1. テキストフィールドに Pageと空白を入力し、 追加をクリックします。
    2. プロパティードロップダウンリストから ページグループのページを選択し、 追加をクリックします。 ページグループのページは、ページグループ内でのページ番号です。
    3. テキストフィールドに空白、 of、もう 1 つの空白を入力し、 追加をクリックします。
    4. プロパティードロップダウンリストから ページグループのページカウントを選択し、 追加をクリックします。 ページグループのページカウントは、ページグループの合計ページ数です。
    データフィールドの下のフィールドに、編集後のテキスト文字列の値が表示されます。
  7. オプション: テキスト文字列を編集するには、データ行を選択し、または を使用して行の順序を変更するか、 除去を使用して行を削除します。
    必要に応じて単語の間の空白文字を追加します。
  8. オプション:カラードロップダウンリストでテキストの色を選択します。
  9. オプション:フォントタブで、次のいずれかを選択します。
    コアフォント
    ドロップダウンリストから文字セットとコードページを選択します。フォントがアウトラインフォントの場合は、フォント情報セクションでポイントサイズを選択します。
    外部フォント
    文字セットとコードページの組み合わせ、コード化フォント名、またはそのすべてを入力します。2 バイト文字セット (DBCS) フォントの場合は、コード化フォント名のみを使用します。
      注意:
    • DBCS-coded フォントの一部であるコードページを入力すると、代わりにコード化フォント名を使用するようにというエラーメッセージが表示されます。
    選択したフォントに合わせて、 文字セット説明フィールドと フォントリソースフィールドが変わります。 フォントリソースは、コアフォントの場合は[アウトライン]、外部フォントの場合は[ラスター]です。
      注意:
    • ワークステーションでは、選択した色のフォントサイズが存在しない場合は、デフォルトで 12 ポイントの黒色で表示されますが、最終的な AFP ファイルは正しいフォントと色になります。
    • 文字セットとコードページ間で文字名が一致しない場合、ジョブは RICOH ProcessDirector でエラー状態に移行し、プリンターでエラーが発生します。このエラーを修正するには、文字セットとコードページを有効な組み合わせに変更し、ジョブの処理をやり直します。
  10. オプション: 位置タブで、テキスト領域の原点 (左上隅) を変更します。原点はインチまたはミリメートル単位で指定します。10 進数 (2.5 など) を使用できます。フィールドは次のとおりです。
    X 座標
    テキスト領域の左側から計測される領域の左側の横方向の距離。
    Y 座標
    テキスト領域の上端から計測される領域の上部の縦方向の距離。
  11. OKをクリックします。
    テキストが規則とドロップダウンボックス内のリストに追加されます。
  12. オプション: プレビューをクリックして、指定したテキストが定義済みの空白でどのように表示されるかを確認します。
    ウインドウを閉じるには、右上隅のXをクリックします。

1.2.4.32.6.16.4.3 コンテンツイメージを挿入する

空白のコンテンツとして挿入するイメージを定義できます。
    注意:
  • RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
コンテンツとして挿入するイメージを定義するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイル、および空白定義を含む制御ファイルを開きます。
  2. モード Whitespace Managerをクリックします。
  3. ツール キャンペーンの管理をクリックします。
    [キャンペーンの管理]ウインドウが表示されます。
  4. 次のいずれかを行ってください。
    • ウインドウの上部ペインにあるリストから既存の規則を選択します。
    • ウインドウの上部ペインにあるリストから空白定義を選択し、規制/コンテンツの作成をクリックして新しい規則を作成します。
  5. コンテンツセクションの イメージの挿入をクリックします。
    [イメージの挿入]ウインドウが表示されます。
  6. イメージタブで、次の手順に従います。
    • タイプドロップダウンリストでファイルタイプを選択します。ファイルタイプが JPEG または GIF である場合は、次のフィールドにイメージのサイズを指定する必要があります。
      0.75 など、イメージの横幅の正の 10 進数値です (インチまたはミリメートル単位)。デフォルトの幅は 0.5 インチまたは 12.7 ミリメートルです。
      高さ
      0.75 など、イメージの縦の高さの正の 10 進数値です (インチまたはミリメートル単位)。デフォルトの高さは 0.5 インチまたは 12.7 ミリメートルです。
    • イメージファイル名フィールドにファイル名を入力するか、 参照をクリックしてファイルを選択します。
    • オプション:イメージインラインの追加をクリックして、イメージを AFP ファイルのリソースグループに追加します。
  7. オプション: 位置タブで、イメージ領域の原点 (左上隅) を変更します。原点はインチまたはミリメートル単位で指定します。10 進数 (2.5 など) を使用できます。フィールドは次のとおりです。
    X 座標
    イメージ領域の左側から計測される領域の左側の横方向の距離。
    Y 座標
    イメージ領域の上端から計測される領域の上部の縦方向の距離。
  8. OKをクリックします。
    イメージが規則とドロップダウンボックス内のリストに追加されます。
  9. オプション: プレビューをクリックして、指定したイメージが定義済みの空白でどのように表示されるかを確認します。
    ウインドウを閉じるには、右上隅のXをクリックします。
  10. OKをクリックします。
    イメージをインラインに追加した場合は、イメージは左ペインのインラインリソースグループに表示されます。

1.2.4.32.6.16.4.4 コンテンツのテキストを変更する

空白のコンテンツとして定義したテキストを変更できます。
注意: RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
コンテンツで定義したイメージを変更するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイル、および空白定義を含む制御ファイルを開きます。
  2. モード Whitespace Managerをクリックします。
  3. ツール キャンペーンの管理をクリックします。
    [キャンペーンの管理]ウインドウが表示されます。
  4. ウインドウの上部ペインにあるリストから規則を選択します。
  5. ドロップダウンリストからテキストコンテンツを選択します。
  6. コンテンツセクションの 編集をクリックします。
    [テキストの変更]ウインドウが表示されます。
  7. オプション:テキストタブで、 テキスト文字列データセクションのデータの変更するか、 カラードロップダウンリストで色を変更するか、両方の変更を行います。
    テキスト文字列を編集するには、データ行を選択し、または を使用して行の順序を変更するか、 除去を使用して行を削除します。新しい値を追加することもできます。必要に応じて単語の間の空白文字を追加します。例えば、テキスト文字列を「Page 1 of 10」から「Page 1 for John Doe」に変更するには、次の手順に従います。
    1. Ctrl キーを押しながら、ofページカウントを選択します。
    2. 除去をクリックします。
    3. Textフィールドに for と入力し、 追加をクリックします。
    4. 索引タグドロップダウンリストからカスタマー名 (John Doe など) を含んでいる索引タグを選択し、 追加をクリックします。
    データフィールドの下のフィールドに、編集後のテキスト文字列の値が表示されます。
  8. オプション: フォントタブで、次のいずれかを選択します。
    コアフォント
    ドロップダウンリストから文字セットとコードページを選択します。フォントがアウトラインフォントの場合は、フォント情報セクションでポイントサイズを選択します。
    外部フォント
    文字セットとコードページの組み合わせ、コード化フォント名、またはそのすべてを入力します。2 バイト文字セット (DBCS) フォントの場合は、コード化フォント名のみを使用します。
      注意:
    • DBCS-coded フォントの一部であるコードページを入力すると、代わりにコード化フォント名を使用するようにというエラーメッセージが表示されます。
    選択したフォントに合わせて、 文字セット説明フィールドと フォントリソースフィールドが変わります。 フォントリソースは、コアフォントの場合は[アウトライン]、外部フォントの場合は[ラスター]です。
      注意:
    • ワークステーションでは、選択した色のフォントサイズが存在しない場合は、デフォルトで 12 ポイントの黒色で表示されますが、最終的な AFP ファイルは正しいフォントと色になります。
    • 文字セットとコードページ間で文字名が一致しない場合、ジョブは RICOH ProcessDirector でエラー状態に移行し、プリンターでエラーが発生します。このエラーを修正するには、文字セットとコードページを有効な組み合わせに変更し、ジョブの処理をやり直します。
  9. オプション: 位置タブで、テキスト領域の原点 (左上隅) を変更します。原点はインチまたはミリメートル単位で指定します。10 進数 (2.5 など) を使用できます。
  10. OKをクリックします。
    編集したテキストが表示されます。
  11. オプション: プレビューをクリックして、指定したテキストが定義済みの空白でどのように表示されるかを確認します。
    ウインドウを閉じるには、右上隅のXをクリックします。

1.2.4.32.6.16.4.5 コンテンツイメージを変更する

空白のコンテンツとして定義したイメージを変更できます。
    注意:
  • RICOH Visual Workbench では、インチまたはミリメートルで計測単位を表示できます。計測単位を変更するには、表示 単位をクリックします。
コンテンツで定義したイメージを変更するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイル、および空白定義を含む制御ファイルを開きます。
  2. モード Whitespace Managerをクリックします。
  3. ツール キャンペーンの管理をクリックします。
    [キャンペーンの管理]ウインドウが表示されます。
  4. ウインドウの上部ペインにあるリストから規則を選択します。
  5. ドロップダウンリストからイメージコンテンツを選択します。
  6. コンテンツセクションの 編集をクリックします。
    [イメージの変更]ウインドウが表示されます。
  7. オプション:イメージタブで、次の操作を実行できます。
    • タイプドロップダウンリストでファイルタイプを変更します。ファイルタイプが JPEG または GIF である場合は、次のフィールドにイメージのサイズを指定する必要があります。
      0.75 など、イメージの横幅の正の 10 進数値です (インチまたはミリメートル単位)。デフォルトの幅は 0.5 インチまたは 12.7 ミリメートルです。
      高さ
      0.75 など、イメージの縦の高さの正の 10 進数値です (インチまたはミリメートル単位)。デフォルトの高さは 0.5 インチまたは 12.7 ミリメートルです。
    • イメージファイル名フィールドにファイル名を入力するか、 参照をクリックしてファイルを選択します。
    • イメージインラインの追加をクリックして、イメージを AFP ファイルのリソースグループに追加します。
  8. オプション: 位置タブで、イメージの原点 (左上隅) を変更します。原点はインチまたはミリメートル単位で指定します。10 進数 (2.5 など) を使用できます。
  9. OKをクリックします。
  10. オプション: プレビューをクリックして、指定したイメージが定義済みの空白でどのように表示されるかを確認します。
    ウインドウを閉じるには、右上隅のXをクリックします。

1.2.4.32.6.16.4.6 コンテンツの規則条件を作成する

コンテンツを空白に割り当てる状況を決定する規則条件を作成できます。
規則条件を作成するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイル、および空白定義を含む制御ファイルを開きます。
  2. モード Whitespace Managerをクリックします。
  3. ツール キャンペーンの管理をクリックします。
    [キャンペーンの管理]ウインドウが表示されます。
  4. 次のいずれかを行ってください。
    • ウインドウの上部ペインにあるリストから既存の規則を選択します。
    • ウインドウの上部ペインにあるリストから空白定義を選択し、規制/コンテンツの作成をクリックして新しい規則を作成します。
  5. 条件セクションの 作成をクリックします。
    [条件の作成]ウインドウが表示されます。
  6. ドロップダウンリストを使用して、索引タグフィールドの索引タグを選択します。
  7. ドロップダウンリストを使用して、演算子フィールドで次のいずれかの演算子を選択します。
    • より大
    • より小
    • equals
    • contains
  8. Type a value in the Value field.
  9. OKをクリックします。
    作成した条件が規則に追加されます。
  10. オプション:作成をクリックして規則の別の条件をクリックします。
    作成した条件は、条件の間のAnd演算子と一緒に追加されます。
  11. オプション:結合条件セクションの Orをクリックして、演算子をデフォルトの Andから変更します。規則では、条件の間に演算子として Orが表示されます。
  12. OKをクリックします。

1.2.4.32.6.16.4.7 コンテンツの規則条件を変更する

コンテンツを空白に割り当てる状況を決定する規則条件を変更できます。
規則の条件を変更するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイル、および空白定義を含む制御ファイルを開きます。
  2. モード Whitespace Managerをクリックします。
  3. ツール キャンペーンの管理をクリックします。
    [キャンペーンの管理]ウインドウが表示されます。
  4. ウインドウの上部ペインにあるリストから既存の規則を選択します。
  5. 条件セクションの 編集をクリックします。
    [条件の編集]ウインドウが表示されます。
  6. オプション: ドロップダウンリストを使用して、索引タグフィールドの索引タグを変更します。
  7. オプション: ドロップダウンリストを使用して、演算子フィールドで次のいずれかの演算子を変更します。
    • より大
    • より小
    • equals
    • contains
  8. オプション: フィールドの値を変更します。
  9. OKをクリックします。
    編集した条件が規則内で変更されます。
  10. オプション:結合条件セクションの Orまたは Andをクリックして、条件間の演算子を変更します。選択した演算子が規則で表示されます。
  11. OKをクリックします。

1.2.4.32.6.16.4.8 空白からコンテンツを削除する

空白定義に割り当てた規則、条件、およびコンテンツを削除できます。
規則、条件、またはコンテンツを削除するには、次の手順に従います。
  1. RICOH Visual Workbench で、サンプル AFP ファイル、および空白定義を含む制御ファイルを開きます。
  2. モード Whitespace Managerをクリックします。
  3. ツール キャンペーンの管理をクリックします。
    [キャンペーンの管理]ウインドウが表示されます。
  4. ウインドウの上部ペインにあるリストから規則を選択します。
  5. オプション:条件を削除するには、次の手順に従います。
    1. ドロップダウンリストから条件を選択します。
    2. 条件セクションの 削除をクリックします。
      選択した条件が規則から削除されます。
    3. 手順を繰り返して規則の別の条件を削除します。
      すべての条件を削除すると、規則はデフォルトの常時に戻ります。
  6. オプション:コンテンツを削除するには、次の手順に従います。
    1. ドロップダウンリストからコンテンツを選択します。
    2. コンテンツセクションの 削除をクリックします。
      選択したコンテンツが規則から削除されます。
    3. 手順を繰り返して、規則からさらにコンテンツを削除します。
  7. オプション:規則とそのすべての条件およびコンテンツを削除するには、上部のペインの削除をクリックします。
    リストから規則が削除されます。
  8. オプション:別の規則、規則の条件またはコンテンツを削除するには、手順4に進み、手順を繰り返します。
  9. OKをクリックします。

1.2.4.32.6.16.5 AFP ファイルの空白を埋めるステップを追加する

RICOH Visual Workbenchを使用して、サンプルAFPファイルの空白領域を定義したら、ワークフローにステップを追加して、そのワークフローを使用する実動AFPファイルの空白領域にコンテンツを埋め込む必要があります。このステップでは、空白の定義を含む Visual Workbench 制御ファイル を指定します。
FillWhiteSpace ステップテンプレートをステップの基礎とできます。このステップを構成しており、AFP Indexer または AFP Editor、あるいはこれらの両方がインストールされている場合、空白領域を埋める前に、同じ制御ファイル内で定義されるページグループ、索引タグ、バーコード、非表示領域、およびテキストを作成できます。多くの場合、空白領域は最初に作成されるページグループ、索引タグ、およびその他の項目に依存します。

次のようなステップがある場合は、その説明に従ってステップを配置してください。

  • 線データをAFP形式に変換するステップの後(例えばConvertLineDataJobIntoAFPステップの後など)
  • XeroxデータをAFP形式に変換するステップの後
  • AFPファイルを別の形式に変換するステップの前(例えばTransformJobIntoPDFステップの前など)
  • ページグループと索引タグ、テキスト、または両方を作成するように FillWhiteSpace ステップを構成する場合は、EnableRepositioning ステップの前。
  • PrintJobs ステップの前。
  • IndexAFP または EditAFP ステップテンプレートに基づくステップの後 ([先に索引付けを行う]または[先に編集する]を使用する場合を除く)。
    注意:
  • IndexAFPステップテンプレートを使用して、固定長のページグループを作成した場合は、FillWhiteSpaceステップテンプレートを使用して、RICOH ProcessDirectorTransform Featureで作成したAFPファイルの空白領域にコンテンツを埋め込むことができます。

AFPファイルの空白にコンテンツを埋め込むステップを追加するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 変更するワークフローの名前をクリックします。
    ワークフローのコピーを変更する場合は、それを右クリックしてコピーを選択します。ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、 続行をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ワークフローエディターで、ウィンドウの右上隅にあるステップテンプレートをクリックします。
  5. FillWhiteSpaceステップテンプレートを選択して、ワークフローエディターにドラッグします。必要な場所にそのステップを配置します。
  6. FillWhiteSpace ステップを他のステップに接続します。
  7. ステップを右クリックして、プロパティーを選択します。
  8. 必要に応じて、一般プロパティーを変更します。
  9. AFPをクリックします。
  10. Visual Workbench 制御ファイル フィールドに、空白の定義を含む Visual Workbench 制御ファイルのパスとファイル名を入力します。
      注意:
    • 異なる制御ファイルを必要とする入力ファイルにワークフローを使用する場合は、制御ファイルの名前のシンボル表記を使用できます。たとえば、abc.afpxyzという2つの入力ファイルとともに、その対応する制御ファイルabc.afp.ctlxyz.ctlがあり、かつ両方の入力ファイルに同じワークフローを使用する場合は、Visual Workbench 制御ファイルフィールドで${Job.InputFile}.ctlを制御ファイルとして使用できます。${Job.InputFile}.ctlにより、RICOH ProcessDirectorは、Visual Workbench 制御ファイルの値を入力ファイルの名前に.ctl拡張子を付けた値に設定します。
  11. ページグループと索引タグを作成するための定義が制御ファイルに含まれている場合は、先に索引付けを行うフィールドで はいを選択できます。
      注意:
    • IndexAFP ステップと FillWhiteSpace ステップを異なるフェーズで行う場合は、 先に索引付けを行うを選択しないでください。例えば、 IndexAFP ステップを準備フェーズに配置し、 FillWhiteSpace ステップを EditAFP ステップの後のアセンブルフェーズに配置 (または[ 先に編集する]を選択) しなければならない場合があります。
    • 先に索引付けを行うフィールドで はいを選択した場合は、 IndexAFP ステップテンプレートに基づいたステップをワークフローから削除します。これは、 先に索引付けを行うオプションと IndexAFP ステップで提供される機能が同じであるためです( IndexAFP ステップを実行するよりも、 先に索引付けを行うフィールドで はいを選択する方が効率的です)。
  12. バーコード、非表示領域、またはテキストを作成するための定義が制御ファイルに含まれている場合は、先に編集するフィールドで はいを選択します。
      注意:
    • 先に編集するフィールドは、AFP Editor がインストールされている場合にのみ適用されます。 はいを選択しても、AFP Editor がインストールされていなければ、RICOH ProcessDirector によるジョブの編集は行われません。
    • 先に編集するフィールドで はいを選択した場合は、 EditAFP ステップテンプレートに基づいたステップをワークフローから削除します。これは、 先に編集するオプションと EditAFP ステップで提供される機能が同じであるためです( EditAFP ステップを実行するよりも、 先に編集するフィールドで はいを選択する方が効率的です)。
  13. OKをクリックします。
  14. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.32.6.17 AFP ファイルのプロパティーをカスタマイズする

Document Property Designer を使用して、プロパティーを索引タグにリンクしてAFP ファイルの文書およびジョブプロパティーをカスタマイズできます。索引タグは、タグ付き論理エレメント (TLE) とも呼ばれます。また、プロパティーのリンクオプションを定義したり、索引タグ値を編集したりできます。
文書およびジョブを全ての処理機能で提供される標準のプロパティーのみを使用して操作する(たとえば、ジョブを各文書内のシート数に基づいて分割する)場合、カスタム文書プロパティーを索引タグにリンクする必要はありません。ただし、多くの場合、使用するカスタム文書およびジョブプロパティーを作成することになります。例えば、郵便番号を表すカスタム文書プロパティーが存在し、それを対応する索引タグにリンクすれば、文書をそれらの郵便番号によってソート、分割、またはグループ化できます。

1.2.4.32.6.17.1 カスタムプロパティーを索引タグにリンクさせる

RICOH Visual Workbench を使用すると、文書またはジョブプロパティーをサンプル AFP ファイル内の索引タグにリンクできます。

プロパティーが索引タグにリンクされると、RICOH ProcessDirector ステップでは、実動 AFP ファイル内の索引タグの値がワークフロー内のプロパティーに割り当てられます。例えば、索引タグの値が郵便番号の場合、文書プロパティーの値も郵便番号です。

同一索引タグに複数のプロパティーをリンクできます。例えば、ある文書プロパティーを索引タグ値のある部分にリンクして、別の文書プロパティーを同じ索引タグ値の別の部分にリンクしなければならない場合などがあります。例えば、住所行には市と州の両方または国が含まれている場合があります。索引タグに市と国の両方が含まれている場合、[市]と[国]の別々の文書プロパティーを作成できます。

複数の索引タグを同じプロパティーにリンクすることもできます。例えば、routing codeという索引タグとpostal codeという索引タグがある場合、両方の索引タグをmail codeというプロパティーにマッピングできます。同じプロパティーに異なる索引タグ名を使用している複数のジョブで、同じ Visual Workbench 制御ファイル を使用できますが、システムでは特定の文書でこれらの索引タグのうちの 1 つしか認識されません。文書で複数の索引タグに遭遇すると、システムは最初に遭遇した索引タグでプロパティー値を割り当てます。

すべてのプロパティーを索引タグにリンクする必要はなく、すべての索引タグをプロパティーにリンクする必要もありません。RICOH ProcessDirectorでは、リンクされていないプロパティーの値が[設定なし]と表示されます。

以下のシンボルは、それぞれの文書プロパティーと索引タグの状況を示します。

  • リンクされていない (リンクされていないイメージ) シンボルは、プロパティーまたは索引タグがリンクされていないことを示します。
  • リンクされている (リンクされているイメージ) シンボルは、プロパティーまたは索引タグがリンクされていることを示します。

文書プロパティーを索引タグにリンクするには、以下のようにします。

  • RICOH Visual Workbench でサンプル AFP ファイルを開きます。このサンプルファイルには、ページグループ、および文書プロパティーにリンクする索引タグが含まれていなければなりません。RICOH Visual WorkbenchAFP Indexer モードを使用して、ページグループと索引タグを作成します。
  • RICOH ProcessDirector システムユーザーとして (aiw1 がデフォルト)、リンクを含む制御ファイルを格納するディレクトリーを作成します。/aiw/aiw1/control_files/workbench (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\workbench (Windows) ディレクトリーを使用することを推奨します。このディレクトリーのファイルは、aiwbackup プロセスを使用するときにバックアップされるためです。このディレクトリーと作成したファイルは、control_files ディレクトリーと同じ許可 (775) を持つRICOH ProcessDirectorシステムユーザーまたはRICOH ProcessDirectorグループ (aiwgrp1 がデフォルト) のメンバーが所有します。

プロパティーを索引タグにリンクするには、以下のようにします。

  1. RICOH Visual Workbenchモード Document Property Designerをクリックします。
    選択可能なモードが Document Property Designer モードのみの場合、Document Property Designer モードが自動的に選択されます。
  2. ツール リンクプロパティーをクリックします。
    表示されるウインドウでは、プロパティーが表にプロパティー名のアルファベット順にリストされ、文書プロパティーがジョブプロパティーの前に表示されます。プロパティーを異なる順序でソートするには、列見出しをクリックします。1 回クリックすると昇順でソートされ、もう一度クリックすると降順でソートされます。
  3. [リンクプロパティー]ウインドウで、以下のようにします。
    1. プロパティーを選択し、そのプロパティーにリンクする索引タグを選択します。
      オプション: 複数の索引タグを選択して 1 つのプロパティーにリンクすることもできますし、複数のプロパティーを選択して 1 つの索引タグにリンクすることもできます。
    2. リンクをクリックします。
  4. オプション: [リンクオプションの定義]ウインドウでプロパティーのリンクオプションを定義します。
  5. OKをクリックします。
  6. そのほかにもプロパティーを索引タグにリンクする場合は、手順35を繰り返します。
  7. OKをクリックします。
    プロパティーと、リンクされた索引タグが、下部の文書プロパティータブと ジョブプロパティータブにリストされます。
  8. プロパティーが索引タグにどのようにリンクされているのかについて情報が含まれているVisual Workbench 制御ファイルを保存するには、以下のいずれかを実行します。
    • 新規の制御ファイルを保存する場合は、ファイル 制御ファイルの別名保存をクリックします。上記で作成したディレクトリーを選択し、 ファイル名フィールドに制御ファイル名を入力して、 保存をクリックします。AFP ファイルで文書を識別するステップを構成するときに制御ファイルの場所を指定する必要があるため、制御ファイルの保存場所を覚えておいてください。制御ファイルのデフォルトの拡張子は .ctl です。ファイルは、XML ファイルです。
    • 制御ファイルを更新して保存する場合は、ファイル 制御ファイルの保存をクリックします。
    • AFP Indexerを使用して索引タグを定義した場合は、その文書およびジョブプロパティーに同じ制御ファイルを使用してください。
    注意: ワークフローにステップを追加するとき、ジョブの制御ファイル名がジョブ名などのジョブプロパティーの値と一致する場合には、シンボル表記を使用して制御ファイル名を参照できます。

1.2.4.32.6.17.2 プロパティーのリンクオプションを定義する

文書またはジョブプロパティーを索引タグにリンクするとき、プロパティーごとにオプションを定義できます。このオプションは、プロパティーが索引タグにリンクされるときにのみ、プロパティーに適用されます。

例えば、索引タグの必要性の有無や、索引タグが文書またはジョブ内に見つからなかった場合のプロパティーのデフォルト値などを指定できます。プロパティーに索引タグ値の一部のみが含まれるように、索引タグのテキスト値を編集することもできます。

プロパティーリンクオプションを定義するには、プロパティーを索引タグにリンクする必要があります。プロパティーを索引タグにリンクすると、Document Property Designer によって[リンクオプションの定義]ウインドウが自動的に表示され、オプションを定義できるようになります。プロパティーを索引タグにすでにリンクしている場合は、リンクオプションを変更できます。

プロパティーのリンクオプションを定義するには、以下のようにします。

  1. RICOH Visual Workbenchモード Document Property Designerをクリックします。
  2. ツール リンクプロパティーをクリックします。
  3. [リンクプロパティー]ウインドウで、リンクオプションを変更するプロパティーを選択して、リンクの変更をクリックします。
    タグ名または索引タグタイプでプロパティーをソートするには、列見出しをクリックします。1 回クリックすると昇順でソートされ、もう一度クリックすると降順でソートされます。
  4. オプション:[リンクオプションの定義]ウインドウで、リンクされた索引タグテーブルから 1 つ以上の索引タグを選択して、プロパティーのリンク先となる索引タグを変更します。
  5. オプション: プロパティーのテキスト値を編集するには、索引値の編集をクリックします。
    索引タグ値を編集して、先頭や末尾のブランクを除去したり、不要な特殊文字を除去したりします。
    • 1 つ以上の索引タグを選択して編集できます。定義した規則は、選択したすべての索引タグに適用されます。複数の索引タグを同時に編集する場合、ウインドウ下部のサンプル値フィールドには、変更されたプロパティーの例は表示されません。
    • ここで行った編集はプロパティー値にのみ適用され、索引タグの値自体が変更されることはありません。
  6. 以下の 1 つ以上のフィールドを指定します。
    フィールド アクション
    ローカル値の使用

    このフィールドは、印刷ストリーム内に複数の補足ページがある場合に、補足ページの索引に適用されます。また、特定の補足ページの索引タグ値を、後続の任意の補足ページで使用できるようにするかどうかを指定します。

    このオプションは、補足ページで現在のページグループの索引タグの値のみが使用されるようにする場合や、後続の補足ページで以前の補足ページで使用されたものと同じ値を使用できないようにする場合に選択できます。このオプションを選択し、後続の補足ページで索引タグの値が見つからない場合や、下の必須オプションが選択されている場合は、実動 AFP ジョブがエラー状態になります。

    例えば、カスタマーの住所を含む補足ページの索引タグを定義できます。この住所は、補足ページに関連付けられている文書に配置されます。索引タグの値が次の補足ページで NULL の場合に、ローカル値の使用オプションと 必須オプションを選択すると、実動 AFP ジョブはエラー状態になります。索引タグの値が次の補足ページで NULL の場合に、 ローカル値の使用を選択しないと、先行する補足ページのカスタマーの住所の値が、関連付けられている文書に配置されます。

    次の表に、各オプションが選択された場合の一部の結果の例を示します。

    ローカル値の使用 必須 後続の補足ページの索引タグ値 結果
    Y Y 終了 後続の補足ページで、新しい値が使用される
    Y N 終了 後続の補足ページで、新しい値が使用される
    Y N Null 後続の補足ページで、値がブランクになる
    N N Null 後続の補足ページで、現在の値が使用される
    Y Y Null ジョブがエラー状態になる

    必須

    リンクされている文書プロパティー索引タグについて:

    • 各文書および文書間に見つかった隣接する補足ページに索引タグが存在する必要がある場合は、このオプションを選択します。文書または隣接する補足ページでRICOH ProcessDirectorがリンクされている索引タグを見つけられなかった場合は、実動AFPジョブはエラー状態になります。

    リンクされているジョブプロパティー索引タグについて:

    • 索引タグが AFP ファイル内に少なくとも 1 度は存在する必要がある場合は、このオプションを選択します。少なくとも1つの文書で、RICOH ProcessDirectorがリンクされている索引タグを見つけられなかった場合は、実動AFPジョブはエラー状態になります。

    必須オプションでは索引タグが存在する必要がありますが、索引タグの値がヌルの場合、エラーは発生しません。

    デフォルト値

    リンクされている文書プロパティー索引タグについて:

    • 索引タグが文書内に見つからなかった場合は、デフォルト値が使用されます。必須を選択しなかった場合は、文書プロパティーのデフォルト値を入力するか、または 設定なしを選択します。索引タグが文書内に見つからず、デフォルト値が 設定なしである場合で、さらに前の組の補足ページにこの索引タグが存在する場合は、この文書に対してその索引タグの値が代わりに使用されます。このようにして、補足ページの索引タグを後続するすべての文書のデフォルトとして使用し、個々の文書に索引タグを追加することによって文書単位で値を指定変更できます。

    リンクされているジョブプロパティー索引タグについて:

    • 索引タグが、文書にも AFP ファイルの補足ページにも見つからなかった場合は、デフォルト値が使用されます。必須を選択しなかった場合は、ジョブプロパティーのデフォルト値を入力するか、または 設定なしオプションを選択します。

    最小長 文書プロパティー値に含めることができる文字の最小数 (0 から 254 まで) を選択します。索引タグ値が編集後にこの最小長より短くなると、実動 AFP ジョブがエラー状態になります。0 (デフォルト) を選択した場合、最小長は設定されません。値がヌルで最小長が 0 より大きい場合は、実動 AFP ファイルはエラー状態になります。
    最大長 文書プロパティー値に含めることができる文字の最大数 (0 から 254 まで) を選択します。索引タグ値が編集後にこの最大長より長くなると、実動 AFP ファイルがエラー状態になります。0 (デフォルト) を選択した場合、最大長は設定されません。
    最大カウント 文書内で索引タグを使用できる最大回数 (0 から 100 まで) を選択します。索引タグがこの回数よりも多く使用されていると、実動 AFP ジョブがエラー状態になります。0 (デフォルト) を選択した場合、索引タグを何回使用してもエラーは発生しません。最大カウントオプションは、ヌル値を持つ索引タグをカウントします。
    nn オカレンス後を無視 文書または文書間で見つかった隣接する補足ページで、どの索引タグ (0 ~ 100) を文書またはジョブのプロパティー値として使用するかを選択します。例えば、2 を選択した場合、文書内で 2 番目の索引タグの値が文書またはジョブのプロパティー値となります。索引タグが文書内で使用されている回数がこれより少ない場合、索引タグの最後のオカレンスの値が使用されます。0 (デフォルト) を選択した場合、文書内の最後の索引タグの値が文書またはジョブのプロパティー値として使用されます。 nn オカレンス後を無視オプションでは、ヌル値を持つ索引タグがカウントされます。
  7. OKをクリックします。

1.2.4.32.6.17.3 プロパティーにリンクされた索引タグのテキストを編集する

文書またはジョブプロパティーに索引タグ値の一部のみが含まれるように、索引タグのテキスト値を編集できます。テキスト値を編集して、先頭や末尾のブランクを除去したり、不要な特殊文字を除去したりします。

ここで行った編集はプロパティー値にのみ適用され、索引タグの値自体が変更されることはありません。

例えば、索引タグ値にアカウント番号 01-345678 が含まれる場合、テキスト値を編集して、プロパティー値にアカウント番号の一部 (345678 など) のみが含まれるようにできます。

テキスト値を編集するときは、そのテキスト値がすべての文書またはジョブに適切になるようにテキスト値を編集してください。これは、文書またはジョブごとに索引タグ値が異なってしまう可能性があるためです。

下の表内の編集規則は、上から下へ適用されます。例えば、最初に文字の除去による編集を行い、次に区切り文字での編集を行い、最後に文字での編集を行います。

プロパティーにリンクされている索引タグのテキスト値を編集するには、以下のようにします。

  1. 値の編集ウインドウで、以下のフィールドの 1 つ以上に対して オンを選択します。
    フィールド アクション
    文字の除去による編集 値から削除する 1 文字またはブランク文字 (ブランク文字を入力するときはスペースバーを使用します) を入力します。大文字と小文字は区別されます。次に、次のいずれかのボタンを選択します。
    先行文字を除去
    指定の文字が値の先頭から削除されます。

    例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランクが値の先頭から除去されます。

    末尾の文字を除去
    指定の文字が値の末尾から削除されます。

    例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランクが値の末尾から除去されます。

    先行文字と末尾の文字を除去
    指定の文字が値の先頭と末尾から削除されます。

    例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランクが値の先頭と末尾から除去されます。

    すべての文字を除去
    指定の文字が値のすべての位置から削除されます。

    例えば、アカウント番号が324-1443255-11の場合。「-」を入力した場合、値からすべての「-」文字が除去され、324144325511 となります。

    区切り文字での編集 1 つ以上の文字またはブランクからなるテキスト文字列を区切り文字文字列の指定フィールドに入力して、テキスト値が別々の文字列に分割される位置を指示します。このテキストでは、大文字と小文字が区別されます。次に、編集対象のテキストの先頭と末尾にマークを付けるために、 先頭文字列の選択および 文字列数の選択に対して数値を選択します。

    例えば、アカウント番号が324-1443255-11の場合。区切り文字として「-」を使用した場合、値を次の3つの文字列に分割できます。324、1443255、および11。2 番目と 3 番目の文字列 (1443255-11) を選択する場合、先頭文字列の選択文字列数の選択の両方で 2を選びます。

    文字での編集 先頭文字位置の選択文字数の選択に対して数値を選択し、テキスト値の最初の文字と、含める文字数を指示します。

    ウインドウでオプションを選択した場合、オリジナルテキストフィールドにある索引タグ値が選択内容に基づいて編集され、新しい値が 編集されたテキストフィールドに表示されます。表示される索引タグ値は、ファイルの最初の文書の最初の索引タグの値です。

    オプションで、1 つ以上の索引タグを選択して編集できます。定義した規則は、選択したすべての索引タグに適用されます。複数の索引タグを同時に編集する場合、ウインドウ下部のサンプル値フィールドには、変更されたプロパティーの例は表示されません。

  2. OKをクリックします。

1.2.4.32.6.17.4 AFP ファイル内の文書を識別するステップを構成する

サンプル AFP ファイル内の索引タグに文書またはジョブプロパティーをリンクしたら、実動 AFP ファイル内の文書またはジョブプロパティーの値を決定するステップを構成する必要があります。このステップでは、プロパティーが索引タグにどのようにリンクされているのかについて情報が含まれている Visual Workbench 制御ファイル が指定されます。

プロパティーの値を計算するステップは、IdentifyDocumentsステップテンプレートに基づきます。いくつかの RICOH ProcessDirector 機能には、 IdentifyDocumentsステップを含んでいるワークフローがあります。そのような付属のワークフローを使用した場合、そのワークフロー内の IdentifyDocumentsステップを構成して、Visual Workbench 制御ファイルの名前を指定できます。以下に RICOH ProcessDirector の機能で用意されているワークフローの例を示します。

  • ReceiveInsert_I (Inserter機能により提供)
  • SortAFP
  • SortSplitAFP
  • VerifySample (Automated Verification 機能により提供)

IdentifyDocumentsステップを別のワークフローに追加する場合、以下のヒントに留意してください。

  • 同じ制御ファイルがIndexAFPステップ、 EditAFPステップ、および IdentifyDocumentsステップに使用されます。
  • IdentifyDocumentsステップは、 IndexAFPステップ(存在する場合)およびAFPファイルを更新するすべてのステップの後でなければなりません。

AFP ファイル内の文書を識別するステップを構成するには、以下の手順を実行します。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. IdentifyDocumentsステップを含むワークフローをコピーします。
  3. IdentifyDocumentsステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
  4. 必要に応じて、ウインドウの右側にあるステップのプロパティーを変更します。
  5. このステップは、前にプロパティーを索引タグにリンクしていた場合に必要です。それ以外の場合はオプションです。Visual Workbench 制御ファイルフィールドに、プロパティーの索引タグへのリンク方法に関する情報を含むVisual Workbench 制御ファイルのパスとファイル名を入力するか、またはシンボル表記を使用して参照します。RICOH Visual Workbenchは、プロパティーを索引タグにリンクしたときに、この制御ファイルを作成します。制御ファイルのデフォルトの拡張子は .ctl です。制御ファイルを指定しなかった場合は、 IdentifyDocumentsが既にAFPファイル内に存在するすべてのページグループ情報を使用して文書を識別しますが、AFPファイル内の索引タグは文書プロパティーにマップされません。
  6. 入力AFPファイルにまだ索引タグが含まれていないときに、RICOH Visual WorkbenchのAFP Indexerモードを使用する場合は、 IdentifyDocumentsステップの前に IndexAFPステップを追加します。
  7. OKをクリックします。
  8. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.32.7 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用する

このソフトウェアは、バーコードなどのマークアップを追加したり、PDF ファイルのデータを使用して文書プロパティーを定義して PDF ファイルを拡張するのに使用します。

RICOH ProcessDirector IdentifyPDFDocuments ステップと BuildPDFFromDocuments ステップで、マークアップと文書プロパティー定義が含まれる RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルを指定すると、RICOH ProcessDirector で処理する PDF ファイルに同じ拡張を適用できます。

1.2.4.32.7.1 使用するRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、ワークフロー内のステップにより処理される PDF ファイルに対応して、PDF ファイル内で拡張を定義および表示するために使用する Adobe Acrobat Professional プラグインです。

この拡張には、バーコード、OMR マーク、イメージ、非表示領域、テキストなどが含まれます。PDFファイルで定義した拡張機能は、PDFファイルに保存されるのではなく、RICOH ProcessDirectorが使用するサーバーで利用できる制御ファイルに保存されます。RICOH ProcessDirectorは、制御ファイルを使用して、印刷処理する実動PDFファイルに同じ拡張機能を適用します。

マークアップ機能を拡張できるように、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、ページグループ、文書プロパティー、および条件付き処理も提供しています。

1.2.4.32.7.1.1 ページグループ

ページグループは、PDF ファイル内の 1 つの文書 (郵便物、顧客取引明細書など) を構成する一連のページです。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat では、1 つの文書は 1 つのページグループです。1 つの PDF ファイルに複数の文書を含めることができます。1 つの PDF ファイル全体が単一のページグループとして扱われる場合は、PDF ファイルは 1 つの文書を表します。

ページグループは、マークアップを追加する前に定義する必要があります。ページグループの定義後、各文書内の特定のページにマークアップを適用できます。例えば、各文書の最初のページにバーコードを追加したり、表面のすべてのページにイメージを追加したり、裏面の最初のページにテキストを追加できます。

次の方法でページグループを定義できます。

  • PDF ファイル全体として。

  • 固定のページ数として。

  • 各ページグループの最初のページと同じ場所にある、選択されたテキストに基づきます。

    RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、各ページグループの最初のページを判断するのに繰り返しテキストを使用します。例えば、1 つの PDF ファイルに 100,000 通の顧客取引明細書が含まれていて、各取引明細書が 3 ページ以上であるとします。ページグループを定義するには、各取引明細書の最初のページ上の同じ位置にある[1 /]を選択します。

    注意: サンプル PDF ファイルを使用してページグループを定義する場合は、選択するテキストの内容と位置が、実動 PDF ファイル間で一致していることを確認してください。

  • テキストの特定の領域内にある文書の最初のページに表示される特定のキーワードまたは語句に基づきます。周囲のテキストは変わる場合がありますが、キーワードおよび語句は変わりません。

  • 各ページグループの最初のページにある指定されたテキストに基づきます。テキストを入力する際に、ワイルドカード文字を使用できます。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、ワイルドカード文字を任意の文字として解釈します。

  • 各ページグループの最初のページでテキストを指定するために定義する Java の正規表現に基づきます。

    例えば、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が英語のテキスト Page 1 of またはスペイン語のテキスト Página 1 de を検出するたびに、新しいページグループが開始されるように、Java の正規表現を定義します。

  • 選択された領域内のテキストが変更された場合。

    例えば、PDF ファイル内のステートメント上でアカウント名の周りにボックスを描画します。ボックス内のテキストが変更されるたびに、そのページは新しいページグループの最初のページになります。各ページのボックスの場所は、評価するテキストまたは空白領域 (テキストを含まない) のみを含む必要があります。

各ページグループのページのリストを表示するには、ページグループナビゲーターを使用します。ページグループが正しいことを確認したら、新しいページグループ定義を含む制御ファイルを保存します。定義した文書プロパティーは、同じ制御ファイルに保存します。次に、制御ファイルの名前と場所を、IdentifyPDFDocuments ステップテンプレートを基にした RICOH ProcessDirector ステップに追加します。

1.2.4.32.7.1.2 文書プロパティー

文書プロパティーは、文書のページ上の特定の位置から抽出したカスタマー名または郵便番号などのデータです。文書プロパティーを使用して、さまざまな情報に基づいてマークアップを追加できます。例えば、異なる地域に送信する文書にそれぞれ異なるイメージを追加できます。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat には、高度なアドレスブロック構文解析ツールがあり、これを使用して一定ではない複雑な行の住所から、市区町村、都道府県、郵便番号、およびその他の文書プロパティーを抽出できます。ジョブ内の文書の再印刷が必要な場合は、RICOH ProcessDirectorを使用して文書プロパティー値を検索すれば、再印刷が必要な特定の文書を見つけることができます。

独自の文書プロパティーを定義するか、ドロップダウンリストから RICOH ProcessDirector 文書プロパティーを選択します。RICOH ProcessDirector 文書プロパティーとともに RICOH ProcessDirector 文書処理機能によって提供される機能を使用できます。

注意: RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して文書プロパティーを定義する場合、RICOH ProcessDirector の文書プロパティーリストから選択します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールした後、または RICOH ProcessDirector 文書プロパティーを変更する際には、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat に文書プロパティーを読み込む必要があります。詳しくは、RICOH ProcessDirector:文書処理機能をインストールするを参照してください。

Ricoh 文書プロパティー値の表示をクリックして、文書プロパティーの値が正しく抽出されたことを確認します。

外部プログラムを含む文書プロパティー値を使用したい場合には、値をタブ区切りテキストファイルに保存できます。

1.2.4.32.7.1.3 条件付き処理

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用して、PDFファイルにマークアップを追加する際には、条件付きの処理規則を作成して特定のページにマークアップを配置できます。また、条件付きの処理規則を使用して、メディアと仕上げオプションを適用したり、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatRICOH ProcessDirectorが文書プロパティー値を抽出するページを指定したりすることもできます。

規則は、[すべてのフロントページ]など、文書内のページに基づいて条件を指定できるとともに、ジョブプロパティー、文書プロパティー、統計、および条件付きトリガー (条件が満たされたかどうかを判断するテキスト) に基づいて条件を指定できます。

例えば、取引明細書の最初のページの上部にある請求書という語句で、バーコード配置がトリガーされるようにする場合は、次の手順に従います。まず、請求書という語句を選択して、条件付きトリガーとして定義します。次に、条件付きトリガーを指定する規則を定義します。バーコードを PDF ファイルに追加する場合、この規則を指定してバーコードの配置を制御します。バーコードは、条件付きトリガーによって指定された位置に請求書という語句が表示されるページにのみ印刷されます。

RICOH ProcessDirector ワークフローには、RICOH ProcessDirector 処理の実行中にジョブプロパティー値を設定するステップを含めることができます。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用してジョブプロパティーで規則を定義する場合、RICOH ProcessDirector でジョブプロパティー値を設定することで、規則の適用方法を動的に作成したり、変更できます。たとえば、 Job.CustomerNameジョブプロパティーの値が BANKである場合に限り、そのジョブプロパティーを使用して、バーコードを印刷できます。RICOH ProcessDirectorは、文書内の現在のページなどのジョブ処理統計も追跡します。PDF ジョブで各文書の 3 ページ目にバーコードを適用する場合は、 Stat.CurrentPageInDocument = 3 を規則の適用条件にします。

1.2.4.32.7.1.4 マークアップ

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、バーコード、OMR マーク、イメージ、テキスト、および非表示領域の 5 つのタイプのマークアップに対応しています。

マークアップの各タイプに、マークアップの内容を表す名前を割り当てます。そして、位置、配置、およびその他のプロパティーの値を割り当てます。PDFファイル内の文書ごとに異なるデータを使用して、マークアップの文書プロパティーと条件付き処理を定義できます。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatがPDFファイルを表示すると、マークアップは名前のついたボックスの集合として表示されます。PDFファイルには手が加えられていません。 マークアップナビゲーターを使用して、他のマークアップの下に隠れているマークアップを見つけて編集できます。

特定のページ上のマークアップの内容および配置を表示および確認するには、PDF ファイルをプレビューします。

1.2.4.32.7.1.5 制御ファイル

制御ファイルは、ページグループ定義、文書プロパティー、条件付きトリガー、およびマークアップを PDF ソースファイルとは独立して保存します。制御ファイルは、処理する PDF ファイルに同じ変更を適用するのに RICOH ProcessDirector が使用するテンプレートです。
    注意:
  • ファイル 保存またはファイル 別名保存をクリックしてPDFソースファイルを保存しても、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatページグループ、文書プロパティー、またはマークアップは保存されません。

RICOH ProcessDirector IdentifyPDFDocumentsステップをPDFワークフローで使用するには、そのステップのページグループまたは文書プロパティーを定義するRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルを追加する必要があります。すべてのマークアップ定義は、RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocumentsステップで使用する制御ファイルに保存する必要があります。

ページグループ、文書プロパティー、およびマークアップ定義に対して、個別に制御ファイルを作成する必要はありません。制御ファイルが IdentifyPDFDocumentsBuildPDFFromDocuments ステップの両方に追加される場合は、すべての定義を 1 つの制御ファイルに保存できます。ただし、1 つ以上の制御ファイルを異なる PDF ワークフローに適用できる場合、複数の制御ファイルの作成を選択できます。例えば、各ワークフローで独自の文書プロパティーが必要とされる一方で、一部のワークフローでは、同じ非表示領域で OMR マークに対応する必要がある場合などです。このような場合は、各ワークフローで文書プロパティーを定義した個別の制御ファイルを保存して、OMR マークを非表示にする制御ファイルは 1 つだけ保存します。各ワークフローでは、文書プロパティーを定義するワークフロー特有の制御ファイルを指定します。 BuildPDFFromDocuments ステップテンプレートに基づく各ワークフロー内のステップでは、非表示領域の定義を含む同じ制御ファイルを指定します。

    注意:
  • IdentifyPDFDocuments ステップでは、1 つの制御ファイルを使用して、ページグループが作成され、文書プロパティーが抽出されます。 BuildPDFFromDocumentsステップでは、オプションで制御ファイルを使用して、マークアップを適用し、PDFファイルを再構築します。( BuildPDFFromDocumentsでは、制御ファイルは不要です。)マークアップをプレビューするには、ページグループ、およびマークアップコンテンツで使用する値を持つ文書プロパティー定義を定義する必要があります。 BuildPDFFromDocumentsステップに追加する制御ファイルにページグループまたはプロパティー定義を保存する場合、RICOH ProcessDirectorは、これらの定義を無視します。 BuildPDFFromDocuments ステップは、 IdentifyPDFDocuments ステップを含むワークフローから、ページグループと文書プロパティー定義を受け取ります。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルとマークアップのプレビューについて詳しくは、ヘルプトピックを参照してください。

1.2.4.32.7.1.6 サンプル PDF ファイル

実動 PDF ファイルが大きい場合 (例えば、1000 ページを超える長さのものなど)、RICOH ProcessDirector で処理する PDF ファイルを表す小さいサンプル PDF ファイルをマークアップする必要があります。

1 つのサンプル PDF ファイルでマークアップを行い、すべての変更を制御ファイルに保存したら、RICOH ProcessDirector を使用して、サンプル PDF ファイルに一致するすべての実動 PDF ファイルに、これらの変更を適用するだけです。RICOH ProcessDirector を使用して異なる形式または異なる文書プロパティーの PDF ファイルを複数処理する場合、RICOH ProcessDirector を使用して印刷するファイルのタイプごとに、サンプル PDF ファイルをマークアップする必要があります。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を操作する場合、実動 PDF ファイルを表しているが、実動ファイルよりもサイズが小さい PDF ファイルにマークアップを行うことをお勧めします。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat で 1,000 ページ未満の PDF ファイルをマークアップすることで、マークアップの追加、プレビューの使用、抽出された文書プロパティーの確認などを高速で実行できます。

サンプル PDF ファイルと RICOH ProcessDirector により処理される PDF ファイルの両方に、PDF ファイル自体に含まれているすべてのフォントとイメージが含まれている必要があります。ページサイズが異なる PDF ファイルがある場合、マークアップが予想どおり表示されないことがあります。すべてのマークアップ、文書プロパティー、およびページグループ定義の配置基準位置は、各ページの左上隅です。

1.2.4.32.7.2 Acrobat のクイック起動バーにプラグインアイコンを追加する

PDF ファイルをマークアップするには、Adobe Acrobat プラグインをアクティブなツールにする必要があります。メニューバーでRicoh 選択をクリックする代わりに、プラグインアイコンのクリックすることもできます。Adobe Acrobat のクイック起動バーに RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat アイコンを固定できます。
次の手順に従います。
  1. Adobe Acrobat Professional を開きます。
  2. 右端にあるツールメニューをクリックします。
  3. 高度な編集をクリックします。
  4. RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatアイコン (プラグインツールアイコン) を右クリックし、 クイックツールに追加を選択します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat アイコンは、Acrobat メインメニューの下にあるクイック起動バーに固定されます。
プラグインがアクティブなツールになると、アイコンが強調表示されます。

1.2.4.32.7.3 設定

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatの環境設定を、PDFファイルを処理する方法に合わせてカスタマイズできます。
設定を変更するには、Ricoh 設定をクリックします。
フォントタブ
フォントタブでは、フォントとサイズを選択します。このフォントは、PDF ファイルに描画するマークアップボックスの名前に適用されます。このオプションは、希望言語の文字のフォントを変更する場合に使用します。
    注意:
  • 選択したスクリプトのスタイル、効果、色、タイプは、マークアップボックスの名前には適用されません。
プレビュータブ

プレビュータブでは、次のプロパティーの値を設定します。

処理するページ数
この値によって、マークアップのプレビュー時、文書プロパティーのエクスポートと表示の時、およびページグループナビゲーターの使用時に処理するページの最大枚数が決定します。ページ数の値を大きくするほど、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat ではマークアップのプレビューおよび文書プロパティーの表示に時間がかかるようになります。
実動インテント
この値は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が PDF ファイルを解釈する方法を定義します。例えば、 実動インテント片面の場合、 2 番目のフロントページのみページ配置により、各ページグループの 2 番目のページにマークアップが配置されます。 実動インテント両面の場合、 2 番目のフロントページのみページ配置により、各ページグループの 3 番目のページにマークアップが配置されます。
Show electronic forms
この値によって、ファイルが使用するメディア用に定義された電子フォームとデータが組み合わせられたときのサンプルファイルの外観を、プレビューに表示するかどうかが決定します。

アドレスタブ

アドレスタブを使用して、 デフォルトのアドレスブロック形式プロパティーの値を設定します。デフォルト値は、 アドレスブロックの定義機能を使用するときに表示されます。

ロギングタブ
RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat にはテキスト形式のログファイルがあり、さまざまなレベルで履歴情報を提供するようにカスタマイズできます。 ログタブでは、次のプロパティーを定義します。
ロギングレベル
ログファイルに保存されるメッセージのタイプです。トレースでは、6 種類のメッセージがすべて保存されます。 情報では、情報、警告、エラー、および致命的メッセージの 4 種類のメッセージが保存されます。 致命的では、致命的メッセージのみが保存されます。 オフでは、ログがオフになります。
ログ出力フォルダー
作成されるプラグインログファイルと Java ログファイルのディレクトリーパスです。最初のログファイルが作成されるときに、ディレクトリーパスが存在している必要があります。ファイルが存在していない場合は、システムによってそれが作成されます。
プラグインログファイル
作成されるプラグインログファイルのファイル名です。
Java ログファイル
作成される Java ログファイルのファイル名です。
最大ファイルサイズ(MB)
ログの上限サイズです。ファイルの最小サイズは 1 MB で、最大サイズは 10 GB です。ファイルのサイズが上限に達すると、システムによってファイルが閉じられ、名前の最後に番号が付加されたファイル名に変更されます。その後、保持するログファイル数プロパティーの値に達するまでファイルは保持されます。例えば、ログファイル名がLog.txtの場合、ファイル名はLog.n.txtになります。ここで、nは1から 保持するログファイル数プロパティーの値までの数字になります。最新のログは、Log.txtのままになります。
保持するログファイル数
現在のログファイルのほかに、保持されるログファイルの数です。この制限に達すると、システムはログファイルを作成した後に、最も古いログファイルを削除します。例えば、3 を選択した場合、現在のログファイルと、最近の 3 個のログファイルが保持されます。
[詳細]タブ
詳細タブでは、次のプロパティーの値を設定します。
ポート
RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat とバックグラウンドの Java プロセス間の通信用の内部ポート番号です。この値を有効にするには、Adobe Acrobatを再起動します。デフォルトのポートを使用するソフトウェアがある場合は、このフィールドを編集します。
ヒープサイズ (MB)
Java 仮想マシンの割り当てプールでの希望する最小メモリー容量 (メガバイト単位) です。この値を有効にするには、Adobe Acrobatを再起動します。この値をテストして、マークアップするPDFファイルのサイズと複雑さに合わせて微調整します。プレビュー、テキストの選択、ページグループナビゲーターの使用、文書プロパティーの抽出およびエクスポートで遅延が生じる場合は、メガバイト数を増やしてパフォーマンスを向上させることができます。ヒープサイズを、使用可能にしたメモリーより大きな値に設定した場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用できないことがあります。その場合は、ヒープサイズの値を小さくし、Adobe Acrobat を再起動してプラグインを再度アクティブ化してください。
その他の JVM オプション
最小ヒープサイズの設定に加えて、他の JVM メモリー設定を微調整できます。このフィールドは、サポート担当者のアドバイスがあった場合のみ編集してください。

1.2.4.32.7.4 測定単位

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、Adobe Acrobat の環境設定で設定した ページとルーラーの単位の測定単位を使用します。

この設定を参照または変更するには、編集 設定 単位とガイドをクリックします。

注意: マークアップを定義するときは、OMR マークの測定単位など、特定の測定単位を定義します。

1.2.4.32.7.5 RICOH ProcessDirector 文書プロパティーのロード

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して、PDF ファイル内のテキストを RICOH ProcessDirector 文書プロパティーとして定義するには、RICOH ProcessDirector 文書プロパティーのリストをインポートする必要があります。
次のタイミングでこのタスクを実行する必要があります。
  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールした後。
  • プロパティー定義ファイルが変更され、docCustom ユーティリティーを実行し、および カスタム文書プロパティー機能をインストールまたはアップグレードした後
  1. Adobe Acrobat Professional を閉じます。
  2. PDF ファイルを処理する RICOH ProcessDirector サーバーの次のディレクトリーから、definitions.zip を取得します。
    • Unix ベースのシステムの場合: /aiw/aiw1/share
    • Windows の場合: C:\aiw\aiw1\share
    このファイルは、1 つ以上の文書処理機能をインストールすると生成され、docCustom ユーティリティーを実行し、 カスタム文書プロパティー機能をインストールまたはアップグレードすると更新されます。
    definitions.zipファイルは、 管理タブからプラグインインストーラーをダウンロードするときにダウンロードされます。カスタム文書プロパティーに変更を加えたら、definitions.zipファイルを手動でダウンロードする必要があります。
  3. RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールしたシステムで、<user_home_directory\AppData>\Roaming\InfoPrint\InfoPrintPlugin\ ディレクトリーに definitions.zip ファイルを配置します。

    <user_home_directory\AppData>は、ホームディレクトリー名を現在のユーザーのアプリケーションデータディレクトリーの名前に置き換えます。

      注意:
    • Windowsの実行コマンドラインに %appdata%と入力して OKをクリックすることで、現在のユーザーに対して、アプリケーションデータディレクトリーの場所を表示できます。

  4. Adobe Acrobat Professional を再起動して、Ricoh 選択 をクリックし、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をアクティブにします。definitions.zip ファイルに含まれているRICOH ProcessDirector 文書プロパティーのリストは、文書プロパティーを使用するプラグインの領域に自動的にインポートされます。
definitions.zip ファイルには、文書プロパティーと制限された文書プロパティーが含まれています。制限された文書プロパティーは、データベースには保存されませんが、そのプロパティーを含む文書プロパティーファイルには保存されます。両方のタイプのプロパティーについて詳しくは、インフォメーションセンターにある文書プロパティー関連のトピックを参照してください。例えば、サンプル文書プロパティーテンプレートの編集に関するトピックを参照してください。

1.2.4.32.7.6 メディアオブジェクトを読み込む

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをインストールしたら、RICOH ProcessDirectorメディアオブジェクトを読み込みます。読み込み後に、それらを使用して PDF ファイルの特定のページのメディアと仕上げのオプションを定義できるようになります。

RICOH ProcessDirectorメディアオブジェクトを変更した場合は、次の手順に従ってそれらを RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatに読み込みます。

メディアオブジェクトを読み込むには、次の手順に従います。

  1. Adobe Acrobat Professional を閉じます。
  2. RICOH ProcessDirector1次サーバーで次のディレクトリーに移動します。

    • Linux上の/aiw/aiw1/share
    • Windows上のC:\aiw\aiw1\share

  3. media.zipファイルを、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをインストールしたシステムの<user_home_directory\AppData>\Roaming\InfoPrint\InfoPrintPlugin\ディレクトリーにコピーします。

    <user_home_directory\AppData>は、ホームディレクトリー名を現在のユーザーのアプリケーションデータディレクトリーの名前に置き換えます。

      注意:
    • Windowsの実行コマンドラインに %appdata%と入力して OKをクリックすることで、現在のユーザーに対して、アプリケーションデータディレクトリーの場所を表示できます。
    • ディレクトリーにmedia.zipファイルおよびmedia.xmlファイルが含まれる場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatmedia.zipファイルを使用してメディアオブジェクトを読み込みます。
    • 管理タブからプラグインインストーラをダウンロードしても、メディアファイルはダウンロードされません。

  4. Adobe Acrobat Professionalを再起動して、Ricoh 選択をクリックします。

これで、メディアオブジェクトは RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatでメディアと仕上げのオプションを定義するために使用できるようになります。

RICOH ProcessDirectorシステムに Preprinted Forms Replacement機能が含まれる場合は、メディアオブジェクトに定義された電子フォームも使用できます。

1.2.4.32.7.7 ユーザーインターフェース

プラグインユーザーインターフェースは、Adobe Acrobatに追加されるRicohメニュー、マウスの右クリックポップアップメニュー、マウスの左クリックポップアップメニュー、およびRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat機能を実行するために使用するウィンドウで構成されます。
Ricohメニューとマウスの右クリックポップアップメニュー

Ricoh と右クリックメニューオプションに、Adobe Acrobat Proメニューバーに追加された Ricohメニューから選択可能なオプションと、PDFファイルを右クリックしたときに選択可能なオプションを示します。

Ricohと右クリックメニューオプション
メニューオプション 説明
選択 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatがアクティブなAdobe Acrobatツールになります。プラグインをアクティブにしたら、マウスの左クリックを使用して、特定のテキストを選択したり、マークアップを追加する PDF の領域にボックスを描画します。
マークアップの追加 オプションが左クリックメニューに表示されます。
マークアップナビゲーターの表示 アクティブな PDF ファイルに追加したマークアップ、文書プロパティー、およびページグループ定義のリストが表示されます。このビューを使用して、マークアップを編集したり、他のマークアップの下に隠れているマークアップを見つけることができます。リスト内の名前の横にあるチェックボックスをオンにして、そのマークアップのボックスを表示します。マークアップボックスを非表示にするには、チェックマークを外します。マークアップタイプの前にあるチェックボックスをオフにした場合、そのタイプのすべてのマークアップのボックスが非表示になります。
ページグループナビゲーターの表示 各ページグループに属しているページが表示されます。ページグループを展開するには + 記号をクリックし、ページグループを折りたたむには 記号をクリックします。このビューを使用すると、PDF ファイル内の特定のページにナビゲートすることもできます。ページグループ内のいずれかのページをクリックし、Adobe Acrobat でアクティブなページにします。

ページグループ定義に基づいて予期したページグループが表示されない場合、定義を編集して正しいページグループを取得する必要があります。このビューで正しいページグループが表示されない場合、RICOH ProcessDirectorで正しい印刷結果を得ることができません。

プレビュー ジョブにマークアップ、メディア、および仕上げが適用されたときに、ファイルが予期したとおりに印刷されるかどうかを確認できます。PDF ファイルのプレビューレンダリングをテストしたら、PDF ファイルの右上隅の X をクリックし、レンダリングされた PDF ファイルを閉じて元の PDF ファイルに戻ります。
プレビューの設定 プレビューのプリファレンスを設定または変更します。処理する最大ページ数、レンダリングインテント、およびその他の設定を定義できます。
文書プロパティー値の表示 読み込まれた制御ファイルに定義されている文書プロパティーの値を表示します。値は、タブ区切りテキストファイルに保存できます。
規則の管理 条件付き処理規則を表示します。新しい規則を定義したり、既存の規則を編集または削除できます。
挿入データの管理 別の PDF ファイルからのページを配置条件と一致する各文書の前、配置条件と一致する各文書の後、または両方の場所に挿入します。挿入されたページによって各文書のページ数が増加します。 また、そこにもマークアップを適用できます。
メディアと仕上げ PDFファイル内の一連のページまたは文書に対して、メディアと仕上げのオプションを定義します。
制御ファイルの読み込み 既存の制御ファイルを読み込みます。 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、すべてのページグループ、文書プロパティー、およびマークアップ定義を制御ファイルに保存します。制御ファイルを読み込んだ場合、その制御ファイル内のすべての定義が読み込まれます。一度に読み込むことができる制御ファイルは1つだけです。
制御ファイルの保存 マークアップ、文書プロパティーページグループの定義を制御ファイルに保存します。[制御ファイルの保存]ウィンドウには、保存する制御ファイルの名前と場所が表示されます。制御ファイルに新しい名前を入力するか、既存の名前を保持して、以前に読み込んだか保存した制御ファイルを上書きできます。RICOH ProcessDirector により使用される制御ファイルを保存するときは必ず、RICOH ProcessDirector の BuildPDFFromDocuments ステップまたは IdentifyPDFDocuments ステップの制御ファイルプロパティーで定義した場所に制御ファイルをコピーする必要があります。
マークアップの削除 アクティブな PDF ファイルから、すべてのマークアップ、文書プロパティー、およびページグループの定義を削除します。このオプションは、最初からやり直したり、以前の制御ファイルのマークアップが 1 つも含まれていない新しい制御ファイルを作成する場合に使用します。このオプションの使用後にマークアップや他の定義を PDF ファイルに追加した場合、制御ファイルの保存オプションを使用し、定義を新しい制御ファイル名で保存します。
設定 PDFファイルに追加したマークアップのラベルに使用するデフォルトフォント、処理する最大ページ数、レンダリングインテント、ログオプション、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat用に予約するメモリーの最大量(ヒープスペース)などのプリファレンスを設定または変更します。
ヘルプ 資料RICOH ProcessDirectorRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用するを開きます。
バージョン情報 インストールされているRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのバージョン情報が表示されます。
左クリックメニュー

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat のマウスの左クリックメニューに、左クリックを使用してPDFファイル内にボックスを描画したときに表示されるRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatメニューから選択可能なオプションを示します。左クリックを使用するには、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatをAdobe Acrobatのアクティブなツールにする必要があります。 そのためには、プラグインアイコンをクリックするか、Ricoh 選択をクリックします。テキストを選択するか、マークアップを配置する領域を定義するときは、PDF でボックスを描画します。ボックスを描画するには、マウスで左クリックし、目的のテキストが選択されるか、目的のサイズのボックスが描画されるまで、マウスボタンを離さずにカーソルを下および右にドラッグします。マウスボタンを離すと、メニューがポップアップ表示されて次のオプションが表示されます。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのマウスの左クリックメニュー
メニューオプション 説明
ページグループの定義 PDF ファイルを取引明細書や請求書などの郵便物に分割するページグループトリガーを定義します。マークアップを追加したり、文書プロパティーを定義する前に、ページグループを定義する必要があります。
条件付きトリガーの定義 PDF 内のテキストから条件付きトリガーを定義します。マークアップが印刷または文書プロパティーが抽出されるページを定義する条件付き配置規則で、条件付きトリガーを使用します。例えば、取引明細書の 1 ページ目または 2 ページ目のどちらかの左上付近に請求書という語句があるページにのみ QR バーコードを追加するとします。まず、請求書という語句を条件付きトリガーとして定義します。次に、QR バーコードを定義するときに、そのトリガーを QR バーコードの条件付き配置規則として選択し、選択した場所に請求書という語句があるページにのみ印刷されるようにします。
文書プロパティーの定義 サンプルPDFファイル内の既存のデータを文書プロパティーとして定義し、RICOH ProcessDirectorがさまざまなステップ(バーコードの追加など)でそのデータを使用できるようにします。文書プロパティーを定義すると、後で RICOH ProcessDirector ビューアーでそれらを検索して、再印刷または他のアクションを実行できます。

PDF ファイルから抽出するテキストまたは DataMatrix バーコードに文書プロパティーを定義することもできます。その場合、標準の RICOH ProcessDirector 文書プロパティーは選択せず、代わりにプロパティーの独自の名前を指定します。

複数プロパティーの定義 テキストのブロックまたは複数セクションから文書プロパティーを定義します。
アドレスブロックの定義 アドレスブロックの文書プロパティーを定義します。
領域の非表示 PDF ファイルのコンテンツを非表示にするカバーブロックを作成します。非表示コンテンツは印刷されず、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat プレビューや RICOH ProcessDirector の PDF ビューアーには表示されません。領域を非表示にして、その非表示領域の上に他のマークアップを配置できます。
バーコードの追加 バーコードを追加および設定します。まず、バーコードを配置する場所を選択します。次に、バーコードタイプを選択し、コンテンツを追加します。郵便物の下流プロセス用にバーコードを追加するときは、装置が必要とする正確な光学式マークについて理解し、サプライヤーが指定した構成にする必要があります。
OMR の追加 PDF ファイルで郵便物のダウンストリーム処理を管理できるように、光学式マークを追加および構成します。OMR を追加するときは、装置が必要とする正確な光学式マークについて理解し、サプライヤーが指定した構成にする必要があります。
イメージの追加 RGB JPEG 形式のイメージを追加して、新しいコンテンツを作成したり、既存のコンテンツを覆います。
テキストの追加 PDF ファイル内の任意の位置にテキストを追加します。テキストを印刷する領域を指定し、テキストの入力など、オプションの組み合わせからコンテンツを選択します。

1.2.4.32.7.7.1 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatカットオフ値のフィールド

解像度が非常に高いモニターや特定の表示設定では、情報の表示方法に問題が生じることがあります。
RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatでの入力フィールドの表示方法を変更するには、以下の手順に従います。
  1. デスクトップを右クリックし、表示設定を選択します。
  2. スケールとレイアウトテキストやアプリなどのサイズの変更の値を 100%に変更します。
  3. 変更を有効にするには、コンピューターを再起動します。
      注意:
    • この変更によりフィールドが小さくなりすぎて使いにくい場合は、解像度の値を変更してみてください。

1.2.4.32.7.8 マークアップをプレビューする

サンプル PDF ファイルにマークアップを追加した後に、マークアップの配置をプレビューできます。プレビューを行うことで、RICOH ProcessDirectorが制御ファイルに保存したマークアップを適用するときに、PDFファイルが予定通りに印刷されるかを確認できます。プレビューでは、メディアと仕上げのオプションが目的のページに適用されることも確認できます。

複数の制御ファイルがある場合のプレビューの使用

マークアップ、メディア、および仕上げ定義の複数の制御ファイルを保存した場合、プレビューでは、読み込まれた制御ファイルに含まれている定義のみがレンダリングされます。例えば、バーコード定義を barcodes.ctl、イメージ定義を images.ctl という名前の制御ファイルに保存した場合、barcodes.ctl または images.ctlRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat に読み込むことができます。barcodes.ctl が読み込まれている場合、バーコードの配置とコンテンツをプレビューできますが、images.ctl は読み込まれていないためイメージはプレビューできません。

ページグループトリガーと文書プロパティー定義は任意の制御ファイルに含めることができます。読み込まれていない制御ファイルにページグループが定義されている場合、ページグループに基づいた条件付き配置規則が適用された状態でマークアップ、メディア、および仕上げをプレビューすることはできません。読み込まれていない制御ファイルに文書プロパティーが定義されている場合、これらの文書プロパティーをマークアップのコンテンツとして選択することはできません。複数の制御ファイルを使用しているときに、可能な限り多くのマークアップをプレビューするには、まずページグループと文書プロパティーを制御ファイル (例: pagegrouping.ctl) に保存します。マークアップを定義する準備が整ったら、pagegrouping.ctl を読み込んで、マークアップを追加し、結果を新しい制御ファイル (例: barcodes.ctl) に保存します。追加のマークアップを定義して、それを個別の制御ファイルに保存するには、まずpagegrouping.ctlを読み込みます。マークアップ (イメージなど) を追加し、結果を新しい制御ファイル (例: images.ctl) に保存します。ページグループおよび文書プロパティーが含まれている制御ファイルを使用してマークアップの定義を行う場合は、条件付き配置規則および文書プロパティーを使用するマークアップ、メディア、および仕上げをプレビューできます。

すべての拡張を 1 つの制御ファイルに保存すれば、マークアップ、メディア、および仕上げのすべてを 1 度にプレビューできます。

    注意:
  • プレビューファイルを編集、印刷、または保存することはできません。
  • マークアップをプレビューするには、まずページグループを定義する必要があります。
  • 処理するページ数設定は、 プレビューで処理する最大ページ数を指定します。 処理するページ数の値を大きくするほど、PDF ファイルに追加したマークアップのプレビューに RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が掛ける時間が大きくなります。
  • 実動インテント環境設定は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatによるPDFファイルの解釈方法を決定します。
  • Show electronic forms設定によって、ファイルが使用するメディア用に定義された電子フォームとデータが結合されたときのサンプルファイルの外観を、プレビューに表示するかどうかが決定します。
  • PDF ファイルでマークアップを定義する場合、ジョブプロパティーおよび文書プロパティーの値をマークアップのコンテンツとして使用したり、条件付き配置規則で使用できます。プレビューは、PDF ファイルから抽出された値を使用します。そのファイルで定義されていないジョブプロパティーまたは文書プロパティーを使用するマークアップがある場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は各ジョブプロパティーまたは文書プロパティーの固有の静的な値を使用します。条件付き配置規則が、ファイルに定義されていないプロパティーを使用する場合、通常、プレビューではそれらの規則に基づいたマークアップが常に適用される、または一切適用されないようになります。
  • プラグインが見つけることができないイメージ (ローカルマシンに存在しないイメージなど) がマークアップで使用されている場合、プレビューでそのイメージはレンダリングされません。その代わりに、指定されたイメージの位置に、見つからないイメージの名前を示すメッセージが表示されます。
  • Stat.CurrentMedia を評価する RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 規則を使用して配置したマークアップは、プレビューできません。
マークアップをプレビューするには、次の手順に従います。
  1. Ricoh プレビューをクリックします。

    RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat により新しい一時的な PDF ファイルが生成され、それが表示されます。サンプルPDFファイルが開いたままです。

    サンプルPDFファイルのどのページを編集しているかにかかわらず、一時的なPDFファイルは、1ページ目が表示された状態で開きます。

  2. ページにメディアと仕上げのオプションがある場合は、右上隅に印刷操作という注釈が表示されます。メディア名および仕上げオプションを表示するには、 印刷操作のうえにマウスポインターを置きます。

    または、Adobe Acrobat ツールバーの注釈をクリックします。 注釈ペインに、各ページの注釈とメディアと仕上げのオプションが表示されます。

  3. サンプルファイルが使用するメディア用に電子フォームが定義されている場合、そのフォームとデータが結合されたときのファイルの外観を表示できます。

    電子フォームを表示するには、次の手順に従います。

    • RICOH ProcessDirectormedia.zipファイルをエクスポートし、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをインストールしたシステム上の正しいディレクトリーに読み込まれていることを確認してください。プラグインへのメディアオブジェクトの読み込み方法については、ヘルプシステム、またはRicoh ProcessDirector:文書処理機能をインストールするを参照してください。
    • サンプルPDFファイル内のページについて、電子フォームを定義しているメディアを選択します。または、電子フォームを定義しているメディアを選択した後で、保存した制御ファイルを読み込みます。
    • Show electronic forms設定が Yesに設定されていることを確認します。

      プレビューでは、データとフォームが結合された状態でファイルがどのように見えるかを確認できますが、データとフォームは別々のままです。RICOH ProcessDirectorは、 CombinePDFWithFormステップがファイルを処理するときに、フォームと実動PDFファイルのデータを結合します。

  4. PDF ファイルのプレビュー完了後は、この一時的な PDF ファイルを閉じることも、そのまま開いておくこともできます。
    Ricoh プレビューをクリックして、一時的な PDF ファイルを更新できます。

1.2.4.32.7.9 制御ファイルを操作する

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用して、PDFファイルをマークアップする場合、PDFファイル自体にマークアップを保存するのではなく、制御ファイルにマークアップを保存します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、制御ファイルを使用してデータを抽出し、RICOH ProcessDirectorは、PDFファイルの印刷準備のさまざまな段階で制御ファイルを使用します。

Ricoh メニューオプションの 制御ファイルの読み込み制御ファイルの保存を使用して、制御ファイルを管理します。一度に読み込むことができる制御ファイルは1つだけです。PDF ファイルのマークアップが終わったら、RICOH ProcessDirector がアクセスするディレクトリーに制御ファイルを保存します。RICOH ProcessDirector ワークフローは、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルを使用する 1 つ以上のステップテンプレートを使用して構成します。

    重要:
  • リコーのサポート担当者のサポートを受けずに、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルを手作業で編集しないでください。
  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatバージョン3.6には、改良されたPDF処理ライブラリーが含まれています。ほとんどのPDFファイルでは、新しいライブラリーによってパフォーマンスが向上し、処理時間が短縮され、メモリー使用量が減少します。

    以前のリリースで作成された制御ファイルを開くと、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、次のようなプロンプトを表示します。制御ファイルを更新して改良されたPDF処理ライブラリーを使用しますか?

    いいえをクリックすると、制御ファイルを次回開くときにこのメッセージが表示されます。

    はいをクリックすると、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、制御ファイルを更新します。メッセージは再び表示されません。

    制御ファイルを更新する場合は、同じ結果が得られることを確認してください。ライブラリー間でわずかな違いがあると、テキスト選択ボックスにわずかな違いが生じる可能性があります。ボックスが小さいと選択したいテキストが除外される可能性があり、ボックスが大きいと不要なテキストが含まれる可能性があります。改善されたライブラリーを使用すると、マークアップの位置が若干変更される可能性もあります。

    RICOH ProcessDirectorサーバーでは、改良されたPDFライブラリーを使用する上で必要となる変更は他にありません。

  • PDF 1.7ファイル用に構築された制御ファイルをPDF 2.0ファイルとともに使用するには、制御ファイルを更新して新しいライブラリーを使用する必要があります。

ページグループ定義と文書プロパティーのすべてのページは単一の制御ファイルに保存する必要があります。その単一の制御ファイルにマークアップ、メディア、および仕上げ定義を追加したり、さまざまな制御ファイルに定義を分割できます。ページグループと文書プロパティーを定義する制御ファイルを、IdentifyPDFDocumentsステップテンプレートに基づくステップで指定します。マークアップ、メディア、および仕上げを定義する制御ファイルは、 BuildPDFFromDocumentsステップに基づくステップで指定する必要があります。1 つ以上の制御ファイルを作成するかどうかを決定する場合には、変更の複雑さ、マークアップを区別する方法、最も頻繁に変化する PDF ファイル拡張などの印刷環境を考慮します。

PDF ワークフローが頻繁に変更されない反復的印刷環境では、制御ファイルを 1 つだけ作成できます。PDF ファイルをプレビューしてマークアップが印刷される場所を確認したり、メディアと仕上げのオプションが指定されているページを確認するときには、すべてのマークアップ、メディア、および仕上げを 1 つのビューに表示できます。1 つの制御ファイルを、RICOH ProcessDirector がアクセスするディレクトリーに移動します。 IdentifyPDFDocumentsステップと BuildPDFFromDocumentsステップの両方で制御ファイルの名前と場所を定義します。

PDF ファイルをプレビューしてすべてのマークアップ、メディア、および仕上げが正しく適用されることを確認する必要がある場合も、1 つの制御ファイルを使用します。ファイルをプレビューすると、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、アクティブな PDF ファイルに定義されているマークアップをレンダリングし、メディアと仕上げのオプションを適用します。プレビューを使用して、読み込まれていない制御ファイル内のマークアップ、メディア、および仕上げの定義を確認することはできません。

頻繁に変更される環境または予期せずに変更される環境には、複数の制御ファイルを使用することをお勧めします。さまざまなタイプの制御ファイルを使用して、変更のリスクを減らしたり、変更にすばやく対応できます。例:

  • ページグループ定義が、PDF ファイル内の他の定義よりも変更される可能性が低い場合、IdentifyPDFDocumentsステップに追加する制御ファイルにページグループ定義と文書プロパティー定義を入れることができます。
  • インサーター機能をインストールしていて、インサーター同士を切り替える場合は、そのたびに、ワークフローを編集する必要はありません。その代わりに、各インサーターのバーコードマークアップを、インサーターを識別する名前の付いた個別の制御ファイルに保存します。BuildPDFFromDocumentsステップで、ジョブプロパティーの値と一致するシンボル表記を使用して、1つの制御ファイルの名前と場所を指定します。印刷処理時は、そのジョブプロパティーの値を、ジョブに使用するインサーターと一致する制御ファイルのファイル名に設定します。

シンボル表記でも、異なる RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルを必要とする入力ファイルに同じワークフローを使用できます。例えば、File1.pdfFile2.pdf の 2 つの入力ファイル、および対応する File1.ctlFile2.ctl 制御ファイルがあり、両方のファイルに同じワークフローを使用する場合、${Job.InputFile}.ctlを BuildPDFFromDocumentsステップで指定した制御ファイル名として使用できます。${Job.InputFile}.ctlを指定すると、RICOH ProcessDirectorは、.ctl拡張子を加えて、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルプロパティーの値を入力ファイル名として設定します。

1.2.4.32.7.10 マークアップ定義を変更する

PDFファイルにマークアップを追加した後、マークアップを削除したり、新しい場所に移動したり、そのプロパティーを変更したりする必要があるかもしれません。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatでは、マークアップ、文書プロパティー、ページグループ定義を編集したり削除したりするための方法をいくつか提供しています。

マークアップを編集する最も一般的な方法は、描画したボックスをダブルクリックしてマークアップ定義ウィンドウを表示する方法や、ボックスをクリックして新しい場所に移動する方法です。ただし、RICOH ProcessDirector の条件付き処理に基づいてバーコードを 1 つだけ印刷するため同じ領域に複数のバーコードがあるなど、他のマークアップの下にマークアップが層になっていることがあります。イメージの上に非表示の領域を配置し、非表示の領域の上に小さいイメージを配置することもできます。他のマークアップの下に層になっているマークアップを編集するには、マークアップナビゲーターを使用して、編集する必要があるマークアップを選択できます。

ヒント: アクティブなPDFファイルに加えたマークアップへの変更は、以前にマークアップ定義を保存した制御ファイルに保存する必要があることを留意してください。例えば、PDF ファイルにバーコードを追加してその定義を制御ファイルに保存した場合で、有効な PDF ファイルからバーコードを削除した場合、その変更を既存の制御ファイルに保存する必要があります。マークアップの変更内容を制御ファイルに保存したら、それらの変更を実動 PDF ファイルに適用するには、制御ファイルの新しいバージョンに RICOH ProcessDirector サーバーがアクセスできるようにする必要があります。

次のいずれかの方法を使用して、マークアップを編集できます。

マークアップを変更する方法
方法 説明
マークアップボックスをダブルクリックする マークアップボックスのプロパティー定義ウィンドウを表示します。
マークアップボックスを右クリックする マークアップボックスの定義を編集または削除するためのオプションが含まれたポップアップメニューを表示します。
クリックおよびドラッグして、ボックスをサイズ変更または移動する 任意のボックスをクリックして、マークアップ、文書プロパティー、またはページグループの定義を行います。ボックスの隅にサイズ変更ハンドルが表示されます。ボックスの隅をクリックおよびドラッグして、ボックスをサイズ変更します。

ボックスの中央をクリックおよびドラッグして、別の位置へボックスを移動します。

    注意:
  • マークアップが他のマークアップの下にある場合は、Ricoh マークアップナビゲーターの表示をクリックしてサイズ変更するマークアップを分離します。編集するマークアップへのアクセスをブロックしているマークアップの前にあるボックスのチェックマークを外します。
  • マークアップ定義ウィンドウで水平および垂直座標、幅、および高さを指定して、マークアップボックスの位置とサイズを変更することもできます。
  • ページグループ定義または条件付きトリガーをクリック、サイズ変更、または移動する場合、その定義やトリガーが、探しているデータを含むページ上にあることを確認してください。これらの 3 つのアクションを行うと、ページグループ定義または条件付きトリガーのデータのサンプリングがやり直されます。いずれかのアクションを誤ったページで行った場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat によって変更の確認メッセージが表示されます。 OKをクリックすると、データが不正確な値に変更されます。
マークアップナビゲーターで左クリックする マークアップボックスを強調表示するには、次の手順に従います。
  1. Ricoh マークアップナビゲーターの表示をクリックします。
  2. 強調表示するマークアップをクリックします。
ヒント: マークアップを追加、変更、削除するときに、マークアップナビゲーターウィンドウを開いたままにできます。ウィンドウが自動的に更新されて変更が適用されます。
マークアップナビゲーターでダブルクリックする マークアップ、文書プロパティー、またはページグループの定義を編集するには、次の手順に従います。
  1. Ricoh マークアップナビゲーターの表示をクリックします。
  2. 編集するマークアップをダブルクリックします。
マークアップナビゲーターを使用してマークアップを非表示にする マークアップ、文書プロパティー、またはページグループ定義を非表示にして、他のマークアップにアクセスできるようにするには、次の手順に従います。
  1. Ricoh マークアップナビゲーターの表示をクリックします。
  2. チェックボックスのオンとオフを切り替えて、次の項目を表示および非表示にします。
    • マークアップ、文書プロパティー、またはページグループトリガー用に描画したボックス。
    • マークアップのグループ。例えば、すべてのイメージマークアップボックスを非表示にするには、イメージチェックマークを外します。
注意: マークアップナビゲーターを使用してマークアップを非表示にすると、アクティブな PDF ファイルのビューでのみ非表示になります。非表示のマークアップが含まれている制御ファイルがある場合に制御ファイルを保存した場合、非表示のマークアップは制御ファイルに保存され、その中の定義がすべてRICOH ProcessDirector によって処理されます。

1.2.4.32.7.11 ページグループを定義する

ページグループは、PDF ファイル内の各文書のページ範囲を定義します。RICOH ProcessDirector IdentifyPDFDocuments ステップで指定する制御ファイルに、1 つのページグループ定義を保存します。マークアップを追加する前にページグループを定義することをお勧めします。
注意: PDF ファイルあたり複数の制御ファイルを定義できますが、IdentifyPDFDocuments ステップテンプレートに基づくステップのPDF 制御ファイルの識別プロパティーに指定した制御ファイルのみがページグループを作成します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat のプレビューモードを使用して、その他のマークアップの正しい配置を確認する場合、状態によっては、それらのマークアップの生成に使用する制御ファイル内で、ページグループを定義する必要があります。例えば、BuildPDFFromDocuments ステップには、ページグループ定義を含む制御ファイルを追加できます。ただし、BuildPDFFromDocuments ステップは以前の IdentifyPDFDocuments ステップからページグループ情報を受信するため、BuildPDFFromDocuments ステップは、制御ファイル内のページグループ定義を無視します。 ベストプラクティスについて詳しくは、マークアップのプレビューに関するインフォメーションセンターのトピックを参照してください。
ページグループを定義するには、次の手順に従います。
  1. PDF ファイルを Adobe Acrobat Professional で開いて、Ricoh 選択をクリックして、プラグインをアクティブなツールにします。
  2. テキストベースのページグループを定義するには、対象テキストを囲むボックスを描画します。それ以外の場合には、任意の場所でボックスを描画します。
  3. ページグループの定義をクリックします。
  4. デフォルトのページグループ名を受け入れるか、変更します。ページグループの境界が定義されている場所が、その PDF ファイルで作業を行う他の全ユーザーにも簡単にわかるため、デフォルトの名前を使用することをお勧めします。名前を変更する場合は、スペースや特殊文字 (@、#、$、% など) を使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
  5. テキストベースのページグループの場合、水平および 垂直座標、 高さの値を入力して、テキストを囲むボックスの位置とサイズを変更できます。ボックスの位置とサイズは OKをクリックした後に調整されます。
  6. ページグループリストで、次のいずれかを選択します。
    • PDF全体を1つのページグループとして処理:処理されたすべてのページを含む1つのページグループを作成します。
    • 固定長のページグループの作成ページグループ長プロパティーの値に基づいて特定の長さのページグループを作成します。ページのグループ化は、PDF ファイルの 1 ページ目から開始します。

      例えば、18 ページの PDF ファイルで 1 ~ 5、6 ~ 10、11 ~ 15、15 ~ 18 ページのページグループを作成する場合は 5 を選択します。

    • 選択したテキストが見つかったときにページ グループを開始:選択したテキストに基づいてページ グループを作成します。描画したボックス内の選択したテキストがある任意のページが、新しいページグループの最初のページになります。

      例えば、[Page 1 of]を選択して、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は描画したボックス内に毎回[Page 1 of] のテキストを検出するように、[Page 1 of]を選択して、毎回新しいページグループを作成します。

      注意: PDF ファイル内の文字は、空白で囲まれています。選択されたテキスト フィールドに、不要な文字が含まれていないことを確認してください。不要な文字が含まれている場合は、ページグループ定義をキャンセルして、テキストを囲むボックスを再描画してください。

    • 指定したテキストが見つかったときにページグループを開始:指定したテキストに基づいてページグループを作成します。指定したテキストがボックス内にあるあらゆるページが、新しいページグループの最初のページになります。テキストは、描画したボックスと同じページにある必要はありません。

      照合方法リストで、次のいずれかを選択します。

      • テキストの完全一致:指定したテキストと完全に一致します。

      • テキストの部分一致:描画したボックス内のテキストと指定したテキストが部分的に一致します。指定したテキストは、各ページの同じ位置にある必要はありません。

        例えば、このオプションを使って、描画したボックス内の任意の場所にRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatPage 1 of を検出するようにします。ボックスには、その他のテキストも含められます。ボックス内で検出される Page 1 of 4This is Page 1 of 4 が指定したテキストである Page 1 of を一致します。

      • ワイルドカードを使ったテキストの一致 [* or ?]:ワイルドカード文字を任意の文字として解釈することにより、そのワイルドカード文字を含む、指定されたテキストと一致します。アスタリスク (*) は、ゼロ個以上の文字と一致します。疑問符 (?) は、単一の文字として一致します。

        例えば、それぞれの郵便物の最初のページには、7 桁の数字が続く A で始まるアカウント番号が含まれています。アカウント番号の位置は、それぞれのステートメントによって異なります。各明細書にアカウント番号を含めるのに十分な大きさのボックスを描き、 照合するテキストの指定プロパティーの値としてA???????と入力します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、各ページでA1265581A6428229などのアカウント番号で新しいページグループを開始します。

        注意: 照合するテキストの指定プロパティーの値としてA??????*を入力した場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、6桁以上のアカウント番号を検出すると、新しいページグループを開始します。

      • Javaの正規表現を使ってテキスト一致:指定したJava正規表現を使用してテキストを一致させます。

        たとえば、それぞれの郵便物は、英語かスペイン語の2つの言語のいずれかで表示されるとします。照合するテキストの指定プロパティーの値として(Page 1 of).*|(Página 1 de).*と入力します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、Page 1 ofの後に任意の数の文字が続くテキスト、またはPágina 1 deの後に任意の数の文字が続くテキストを検出すると、新しいページグループを開始します。例:Page 1 ofPage 1 of 6Página 1 de 2、または Página 1 de 10

        注意: 詳しくは、java.util.regex.Pattern クラスの Java の資料を参照してください。

    • 選択した領域でテキストが変更されたときにページグループを開始:描画したボックス内のテキストが変化したときにページグループを作成します。変更になったテキストを含むページが、新しいページグループの最初のページになります。

      たとえば、アカウント番号を囲むようにボックスを描画します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、描画したボックス内に新しいアカウント名が表示されるたびにページグループを作成します。

      重要: この種類のページグループにボックスを描画する場合には、すべてのページ上のボックスの位置に評価するテキストまたは空白 (テキストなし) のみがふくまれていることを確認します。その他のテキストがボックス内に表示された場合には、不要なページグループが識別されます。ボックスの場所に空白を含むページは、新しいページグループを開始しません。

    • テキストまたは描画されたオブジェクトが検出されたときにページグループを開始:描画したボックスにグラフィックオブジェクトまたはテキストのいずれかが囲まれているときにページグループを作成します。描画したボックスにテキストやグラフィック全体が含まれていない場合、そのページは新しいページグループの先頭になりません。
      注意: すべてのマークがグラフィックであるわけではありません。一部のマークがイメージデータです。
  7. OKをクリックします。
  8. Ricoh ページグループナビゲーターの表示をクリックして、ページグループが正しいページ上で開始していることを確認します。
    テキストベースのページが正しいページ上で開始しない場合は、描画したボックスが選択または指定したテキストに対して正しいサイズになっていない可能性があります。問題を見つけるために、ページグループを確認します。その後、ボックスの再描画またはテキストの変更、あるいはその両方を行います。
  9. ページグループ定義を編集するには、ページグループを表しているボックスをダブルクリックするか、Ricoh ページグループナビゲーターの表示をクリックして、ページグループ名をダブルクリックします。
  10. 新しいページグループの定義を含むすべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。

1.2.4.32.7.12 文書プロパティーを操作する

PDF ファイル内のデータから文書プロパティーを定義して、後の印刷処理に使用できます。文書プロパティー定義を使用して RICOH ProcessDirector により PDF ファイルを処理する場合、PDF ファイル内の各ページグループから値が抽出されます (データマイニング)。たとえば、文書プロパティーを作成して、PDFファイル内の各ページグループのデータを抽出し、そのデータを同じページグループの特定のページに印刷するバーコードのコンテンツとして定義できます。

文書プロパティーを定義する場合、PDF ファイル内にデータを指定します。条件付きの処理規則を適用して、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat および RICOH ProcessDirector にデータを抽出する場所とタイミングを通知できます。例えば、アカウントが期限切れになったときに、各ページグループの最初のページからアカウント番号を抽出する条件付き処理規則を適用できます。まず、アカウントが期限切れになったことを示すテキストに条件付きトリガーを作成します。次に 2 つの条件のある規則を定義します。1 つの条件は「期限切れ」というテキストが存在することを指定し、もう 1 つの条件は事前定義された規則 先頭のフロントページのみを指定します。そして、すべての条件が満たされたときに新しい規則が適用されるようにします。最後に、アカウント番号を文書プロパティーとして定義し、配置条件セクションで新しい規則を選択します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatRICOH ProcessDirectorは、[延滞]のテキストがある場合に、各ページグループの最初のフロントページからアカウント番号を抽出します。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatで文書プロパティーを定義する際には、RICOH ProcessDirector 文書プロパティーをリストから選択するか、独自の文書プロパティー名を定義します。RICOH ProcessDirector の文書プロパティーを選択する代わりに、独自の文書プロパティー名を定義する場合、この文書プロパティーは、データベースにプロパティーを保存する RICOH ProcessDirector 機能に統合できません。RICOH ProcessDirector の文書処理機能、またはバーコードやテキスト内のマークアップコンテンツに対して、この文書プロパティーを使用することはできません。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat で独自の文書プロパティーを作成するのは、文書プロパティーをファイルに抽出する場合や、PDF ファイルの処理時に文書プロパティーが RICOH ProcessDirector に存在するとわかっている場合に限定する必要があります。RICOH ProcessDirectorで文書プロパティーを使用する必要がある場合は、RICOH ProcessDirectorで文書プロパティーを作成し、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのリストから文書プロパティーを選択します。

    注意:
  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのリストと RICOH ProcessDirectorの文書プロパティーリストには、文書プロパティーのデータベース名またはシステム名が表示されます。それらのリストには、カスタムまたは変換済み文書プロパティー名が表示されません。

文書プロパティー値を保存する

文書プロパティー値を製品の外部で使用する必要がある場合、文書プロパティー値の表示中に保存をクリックします。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatはタブ区切りのテキストファイルに値を保存します。

RICOH ProcessDirectorで文書プロパティーを使用する

異なる RICOH ProcessDirector 印刷処理ステップ内で文書プロパティーを使用する方法を定義します。例えば、バーコード作成機能で RICOH ProcessDirector が文書プロパティーを使用する方法を定義します。また特定の顧客の郵便物を再印刷する必要がある場合、文書プロパティー値を使用して、PDF 印刷ジョブから特定の顧客アカウントを検索できます。

RICOH ProcessDirectorで新しい文書プロパティーを使用する

文書処理機能をインストールした後、docCustomDefinitions.xml ファイル内で、必要なすべてのカスタム文書プロパティーを定義します。構成ファイルを更新するために docCustom ユーティリティーを実行すると、それらのプロパティーがデータベースに追加されます。追加のカスタム文書プロパティーを作成する必要がある場合は、docCustomDefinitions.xml ファイルを編集して、 docCustom ユーティリティーを再び実行します。

    注意:
  • バージョン3.11.2以降、カスタム文書プロパティーを使用する場合は、管理タブでオブジェクト カスタムプロパティーを使用して作成できます。

    データベース名と、プロパティーノートブックと列見出しに表示されるラベルを選択できます。また、docCustomDefinitions.xmlファイルに追加することなしに、プロパティーに格納されるデータの種類と、異なるユーザーグループがプロパティーに対して持つデフォルトのアクセスも選択できます。

  • docCustomDefinitions.xmlファイルで定義されているカスタム文書プロパティーがある場合は、そのプロパティーを継続して使用することができます。 管理タブから再作成しないでください。このタブは、新しいジョブまたはドキュメントのプロパティーを作成する場合にのみ使用します。

新しい文書プロパティー値をロードした場合、それ以降、プラグイン内では、文書プロパティーを定義するあらゆる場所で、これらの値を利用できるようになります。docCustomDefinitions.xmlファイルの編集と docCustomユーティリティの実行の詳細は、RICOH ProcessDirector文書処理機能をインストールするを参照してください。

    注意:
  • 文書プロパティーを定義するとき、文書プロパティーは、制限された文書プロパティーとして定義できます。制限された文書プロパティーはデータベース表スペースを必要としませんが、プロパティーを含む各文書プロパティーファイル内の文書ごとにスペースを占めます。

1.2.4.32.7.12.1 文書プロパティーを定義する

RICOH ProcessDirector機能は、 RICOH ProcessDirectorデータベースに文書プロパティーの値を保存できます。この機能は、RICOH ProcessDirector内のPDFファイルの遅れたダウンストリーム処理を実行するために文書プロパティーに依存します。
    注意:
  • RICOH ProcessDirector 機能を最大限に活用できるように、文書プロパティーの概要セクションを参照して、文書プロパティーを RICOH ProcessDirector で使用する方法を確認してください。
文書プロパティーを定義するには、次の手順に従います。
  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、ページグループ定義を含む制御ファイルを読み込むか、ページグループを定義します。
  2. キャプチャーするデータの左上隅の少し上の部分を左クリックします。マウスをドラッグしてデータを囲むボックスを描画します。
    後で抽出された値を表示して、選択を確認できます。
      注意:
    • キャプチャーするデータは、テキスト、または画像としてエンコードされたDataMatrixバーコードです。
    • ボックスは、PDF ファイル内の最も長いデータをキャプチャーすることが可能な十分な大きさにしてください。PDF ファイル内の一部の文字には、文字の間隔を空けるために、他の文字よりも空白領域を大きく使用するものもあります。例えば、大文字のアルファベットを取り込む場合、その大文字の左側に、最大 10 分の 1 インチの空白領域を確保する必要があります。
  3. ポップアップメニューから文書プロパティーの定義を選択します。
  4. リストからRICOH ProcessDirector文書プロパティーを選択するか、文書プロパティー名をフィールドに入力します。特殊文字 (@、#、$、% 、- (ハイフン) など) やスペースは使用しないでください。RICOH ProcessDirector IdentifyPDFDocumentsステップが失敗する可能性があります。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
      注意:
    • 文書プロパティーを定義する場合、文書プロパティーは何度でも定義できます。例えば、PDF ファイルのテキストは変更される可能性があり、さらに 2 つの異なる場所から郵便番号を抽出する必要があると仮定します。プロパティーを抽出するページを指定する条件付き配置規則を、それぞれ異なる規則として定義する限り、郵便番号の文書プロパティーを 2 回定義できます。文書内で 2 つの方法で同じ文書プロパティーを定義して、両者の条件が満たされた場合、最後に抽出された値が使用されます。
  5. 値を抽出するデータの種類を定義します。
    • テキストのみを含む領域を選択した場合は、選択元から テキストを選択します。
    • バーコードのみを含む領域を選択した場合は、選択元から バーコードイメージを選択します。
    • テキストとバーコードの両方を含む領域を選択した場合は、テキストおよび バーコードイメージの両方を選択します。

      テキストデータは抽出された文字列内のバーコードデータの前に配置され、テキストデータの終了位置およびバーコードデータの開始位置が示されません。

        注意:
      • 黒いバーコードを使用することをお勧めします。色付きのバーコードを使用すると、想定外の結果が生じることがあります。

  6. 文書プロパティーデータを抽出する各文書内のページを指定します。次のいずれかを行ってください。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、ドロップダウンリストから規則を選択します。デフォルトの規則は、 先頭のフロントページのみです。次のことを行うこともできます。
      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。
      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。
        重要:
      • 最後のバックページのみ最後のフロントページのみ、および 最後のページのみ規則は、文書プロパティーデータの抽出では使用できません。
    • 特定のページ数を選択し、必要な各文書内のページを入力します。

      複数のページを指定した場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat によって、各文書内の最後に指定したページから文書プロパティーデータが抽出されます。例:

      • ページ2–4を指定します。文書に4つ以上のページがある場合は、4ページ目から文書プロパティーデータが抽出されます。文書に3つのページがある場合、文書プロパティーデータは3ページ目から抽出されます。文書に2つのページがある場合は、2ページ目から文書プロパティーデータが抽出されます。
      • ページ2,4を指定します。文書に4つ以上のページがある場合は、4ページ目から文書プロパティーデータが抽出されます。文書に2 ~ 3ページがある場合は、2ページ目から文書プロパティーデータが抽出されます。
      • ページ2–nを指定します。nは最後のページを表すので、文書が 2 ページ以上の場合は、最後のページから文書プロパティーデータが抽出されます。
          重要:
        • nページ のみを指定した場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、文書のどのページからも文書プロパティーデータを抽出しません。

  7. オプション: [テキストの変更]ウィンドウを表示するには、編集アイコン (行編集アイコン) を選択します。このウィンドウでは、必要とされる正確な文書プロパティーを抽出するために、1 つ以上の変更子抽出規則を定義します。
    1. 次の変更子のいずれかを選択します。

      コンテンツ変更子
      変更者 アクション
      文字の削除 値から削除する 1 文字またはブランク文字 (ブランク文字を入力するときはスペースバーを使用します) を入力します。大文字と小文字は区別されます。次に、次のいずれかのボタンを選択します。
      • 文字のすべてのインスタンスの削除

        指定の文字が値のすべての位置から削除されます。

        例えば、顧客番号が324-1443255-11だとします。「-」を入力した場合、値からすべての「-」文字が削除され、324144325511 となります。

      • 先行文字の削除

        指定の文字が値の先頭から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭から削除されます。

      • 末尾文字の削除

        指定の文字が値の末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の末尾から削除されます。

      • 先行文字と末尾の文字を削除

        指定の文字が値の先頭と末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭と末尾から削除されます。

      位置によるサブ文字列 開始位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。テキスト値の最初の文字の位置を示すために、 最初の位置に数値を指定します。保持する文字数を示すために、 保持する数に数値を指定します。
      区切り文字によるサブ文字列 テキスト値が別々の文字列セグメントに分割される位置を示すために、区切り文字フィールドに文字またはブランク文字を入力します。文字とテキスト文字列では、大文字と小文字が区別されます。

      開始位置ドロップダウンメニューから 行の先頭または 行の末尾を選択します。

      テキスト文字列内での区切り文字の位置を定義するために、最初の位置に数値を指定します。

      保持するテキスト文字列セグメントの数を定義するために、保持する数に数値を指定します。

      これらの例では、区切り文字を指定することによってテキストセグメントを選択する方法を示しています。

      • アカウント番号 324-1443255-11 の場合、- を区切り文字として使用して、値を 3 つのテキストの324、1443255、11に分割できます。 行の先頭をクリックします。2 番目と 3 番目のテキスト文字列 (1443255、11) を選択する場合、 最初の位置保持する数の両方で 2を選択します。

      • 郵送先住所 Eldorado Springs CO 80025 の場合、ブランク文字を区切り文字として使用して値を 4 つのテキストのEldorado、Springs、CO、80025に分割できます。 行の末尾を選択します。

        • 郵便番号を選択するには、最初の位置保持する数の両方で 1 を選択します。

        • 状態を選択するには、最初の位置2 を選択し、 保持する数1 を選択します。

        • 都市を選択するには、最初の位置3 を選択し、 保持する数10 を選択します。 保持する数10 を指定することによって、10 個の単語までの都市名を選択できます。

      文字を埋め込む パディング位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。 埋め込む文字フィールドに埋め込み文字として特定の文字またはブランク文字を入力します。

      テキストの最小長を定義するために、最小埋め込みテキスト長フィールドに数値を入力します。テキスト文字列の文字数がこの最小長より短い場合、テキスト文字列の長さが最小長と等しくなるまで埋め込み文字が追加されます。

      変更子を使用してテキスト抽出規則を定義すると、[テキストの変更]ウィンドウの一番上にある変更するテキストフィールドには、選択した行と、その行に適用される編集内容が表示されます。変更子の右側にある 変更された値フィールドには、上位にある変更子から受信したテキスト、または 変更するテキストフィールド (最初の変更子を定義している場合) から受信したテキストに変更子が適用された場合の処理結果が表示されます。

    2. 選択した行から求めている値が抽出されるまで、引き続き変更子を適用していきます。新変更子を追加するには、アイコンの追加アイコンをクリックします。変更子リストの下にある 最終テキストフィールドには、すべての変更子抽出規則が適用された後、最終的に変更された値が表示されます。
      ウィンドウの一番下にある変更対象のイニシャル文字フィールドには、選択した変更子に対して、変更子が適用される前の値が表示されます。 変更されたテキストフィールドには、変更子が適用された後の値が表示されます。
    3. ウィンドウの上部にある変更子管理アイコンを使用して、変更子抽出規則を削除したり、適用の順番を変更したりします。選択した変更子抽出器を削除するには、ごみ箱アイコンを使用します。規則の順序を変更するには、上下の矢印アイコンを使用します。規則は上から下に順番に行に適用されます。
    4. 行の抽出規則を保存するには、OKボタンをクリックします。
  8. OKをクリックして、文書プロパティーを作成します。
  9. Ricoh 文書プロパティー値の表示をクリックし、PDF ファイル内でいくつかの文書をスクロールして、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が各文書の正しい文書プロパティー値を抽出していることを確認します。
  10. 新しい文書プロパティー定義を含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  11. RICOH ProcessDirector IdentifyPDFDocumentsステップで、文書プロパティー定義を含む制御ファイルの名前と場所を指定します。

1.2.4.32.7.12.2 複数の文書プロパティーを定義する

PDF ファイル内のデータのブロックで複数の文書プロパティーを定義できます。データのブロックは、テキスト、画像としてエンコードされたDataMatrixバーコード、またはその両方です。
    注意:
  • RICOH ProcessDirector 機能を最大限に活用できるように、文書プロパティーの概要セクションを参照して、文書プロパティーを RICOH ProcessDirector で使用する方法を確認してください。
複数の文書プロパティーを定義するには、次の手順に従います。
  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、ページグループ定義を含む制御ファイルを読み込むか、ページグループを定義します。
  2. キャプチャーするデータのブロックの左上隅の少し上の部分をクリックします。マウスをドラッグしてデータのブロックを囲むボックスを描画します。後で抽出された値を表示して、選択を確認できます。
      注意:
    • ボックスは、PDF ファイル内のほとんどのデータ行のうち、最も長い行をキャプチャーすることが可能な十分な大きさにしてください。PDF ファイル内の一部の文字には、文字の間隔を空けるために、他の文字よりも空白領域を大きく使用するものもあります。例えば、大文字のアルファベットまたはその行を取り込む場合、その大文字の左側に、最大 10 分の 1 インチの空白領域を確保する必要があります。
  3. ポップアップメニューから複数プロパティーの定義を選択します。
  4. 複数の文書プロパティーのブロックの名前を入力します。名前には、スペースや特殊文字 (@、#、$、%、- (ハイフン) など) を使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
  5. 値を抽出するデータの種類を定義します。
    • テキストのみを含む領域を選択した場合は、選択元から テキストを選択します。
    • バーコードのみを含む領域を選択した場合は、選択元から バーコードイメージを選択します。
    • テキストとバーコードの両方を含む領域を選択した場合は、テキストおよび バーコードイメージの両方を選択します。

      テキストデータは抽出された文字列内のバーコードデータの前に配置され、テキストデータの終了位置およびバーコードデータの開始位置が示されません。

  6. 文書プロパティーデータを抽出する各文書内のページを指定します。次のいずれかの手順を実行します。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、リストから規則を選択します。デフォルトの規則は、 先頭のフロントページのみです。次のことを行うこともできます。
      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。
      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。
        重要:
      • 最後のバックページのみ最後のフロントページのみ、および 最後のページのみ規則は、文書プロパティーデータの抽出では使用できません。
    • 特定のページ数を選択し、必要な各文書内のページを入力します。

      複数のページを指定した場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat によって、各文書内の最後に指定したページから文書プロパティーデータが抽出されます。例:

      • ページ2–4を指定します。文書に4つ以上のページがある場合は、4ページ目から文書プロパティーデータが抽出されます。文書に3つのページがある場合、文書プロパティーデータは3ページ目から抽出されます。文書に2つのページがある場合は、2ページ目から文書プロパティーデータが抽出されます。
      • ページ2,4を指定します。文書に4つ以上のページがある場合は、4ページ目から文書プロパティーデータが抽出されます。文書に2 ~ 3ページがある場合は、2ページ目から文書プロパティーデータが抽出されます。
      • ページ2–nを指定します。nは最後のページを表すので、文書が 2 ページ以上の場合は、最後のページから文書プロパティーデータが抽出されます。
          重要:
        • nページ のみを指定した場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、文書のどのページからも文書プロパティーデータを抽出しません。

  7. 定義ウィンドウの[文書プロパティー]セクションを使用して、文書プロパティーを選択し、プロパティー抽出規則を定義します。このセクションには、選択したテキストの第 1 行の完全なテキストデータが含まれます。既存のテキストブロックの編集を選択すると、このセクションには、テキストブロックに対して定義したすべての文書プロパティーが含まれます。新しい文書プロパティーとそれに関連する変更子抽出規則を定義するには、次の手順に従います。
    1. 追加アイコン (文書プロパティーの追加アイコン) をクリックして新しい文書プロパティー定義行を追加します。
    2. プロパティーリストからRICOH ProcessDirector文書プロパティーを選択します。文書プロパティー名を入力して、独自の文書プロパティーを定義できますが、その文書プロパティーは RICOH ProcessDirector では使用できません。独自の文書プロパティーを定義するのは、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用して文書プロパティー値をテキストファイルにエクスポートする場合に限定してください。
    3. 選択した文書プロパティーの抽出元として、テキストブロックの特定の行をで選択します。トップダウンまたはボトムアップの参照を使用して、行を選択できます。トップダウンの参照を使用して行を選択するには、 1nを選択します ( n は正の整数です)。ボトムアップの参照を選択するには、 最終または最終 - x(x は最終行よりも何行前かを示します) を選択します。リストから行の値を選択する代わりに、行番号を直接 フィールドに入力できます。
    4. テキストの変更ウィンドウを表示するには、編集アイコン(行編集アイコン)を選択します。このウィンドウでは、必要とされる正確な文書プロパティーを抽出するために、1 つ以上の変更子抽出規則を定義します。
    5. 次の変更子のいずれかを選択します。

      コンテンツ変更子
      変更者 アクション
      文字の削除 値から削除する 1 文字またはブランク文字 (ブランク文字を入力するときはスペースバーを使用します) を入力します。大文字と小文字は区別されます。次に、次のいずれかのボタンを選択します。
      • 文字のすべてのインスタンスの削除

        指定の文字が値のすべての位置から削除されます。

        例えば、顧客番号が324-1443255-11だとします。「-」を入力した場合、値からすべての「-」文字が削除され、324144325511 となります。

      • 先行文字の削除

        指定の文字が値の先頭から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭から削除されます。

      • 末尾文字の削除

        指定の文字が値の末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の末尾から削除されます。

      • 先行文字と末尾の文字を削除

        指定の文字が値の先頭と末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭と末尾から削除されます。

      位置によるサブ文字列 開始位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。テキスト値の最初の文字の位置を示すために、 最初の位置に数値を指定します。保持する文字数を示すために、 保持する数に数値を指定します。
      区切り文字によるサブ文字列 テキスト値が別々の文字列セグメントに分割される位置を示すために、区切り文字フィールドに文字またはブランク文字を入力します。文字とテキスト文字列では、大文字と小文字が区別されます。

      開始位置ドロップダウンメニューから 行の先頭または 行の末尾を選択します。

      テキスト文字列内での区切り文字の位置を定義するために、最初の位置に数値を指定します。

      保持するテキスト文字列セグメントの数を定義するために、保持する数に数値を指定します。

      これらの例では、区切り文字を指定することによってテキストセグメントを選択する方法を示しています。

      • アカウント番号 324-1443255-11 の場合、- を区切り文字として使用して、値を 3 つのテキストの324、1443255、11に分割できます。 行の先頭をクリックします。2 番目と 3 番目のテキスト文字列 (1443255、11) を選択する場合、 最初の位置保持する数の両方で 2を選択します。

      • 郵送先住所 Eldorado Springs CO 80025 の場合、ブランク文字を区切り文字として使用して値を 4 つのテキストのEldorado、Springs、CO、80025に分割できます。 行の末尾を選択します。

        • 郵便番号を選択するには、最初の位置保持する数の両方で 1 を選択します。

        • 状態を選択するには、最初の位置2 を選択し、 保持する数1 を選択します。

        • 都市を選択するには、最初の位置3 を選択し、 保持する数10 を選択します。 保持する数10 を指定することによって、10 個の単語までの都市名を選択できます。

      文字を埋め込む パディング位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。 埋め込む文字フィールドに埋め込み文字として特定の文字またはブランク文字を入力します。

      テキストの最小長を定義するために、最小埋め込みテキスト長フィールドに数値を入力します。テキスト文字列の文字数がこの最小長より短い場合、テキスト文字列の長さが最小長と等しくなるまで埋め込み文字が追加されます。

      変更子を使用してテキスト抽出規則を定義すると、[テキストの変更]ウィンドウの一番上にある変更するテキストフィールドには、選択した行と、その行に適用される編集内容が表示されます。変更子の右側にある 変更された値フィールドには、上位にある変更子から受信したテキスト、または 変更するテキストフィールド (最初の変更子を定義している場合) から受信したテキストに変更子が適用された場合の処理結果が表示されます。

    6. 選択した行から求めている値が抽出されるまで、引き続き変更子を適用していきます。新変更子を追加するには、アイコンの追加アイコンをクリックします。変更子リストの下にある 最終テキストフィールドには、すべての変更子抽出規則が適用された後、最終的に変更された値が表示されます。
      ウィンドウの一番下にある変更対象のイニシャル文字フィールドには、選択した変更子に対して、変更子が適用される前の値が表示されます。 変更されたテキストフィールドには、変更子が適用された後の値が表示されます。
    7. ウィンドウの上部にある変更子管理アイコンを使用して、変更子抽出規則を削除したり、適用の順番を変更したりします。選択した変更子抽出器を削除するには、ごみ箱アイコンを使用します。規則の順序を変更するには、上下の矢印アイコンを使用します。規則は上から下に順番に行に適用されます。
    8. 行の抽出規則を保存するには、OKボタンをクリックします。
  8. 引き続き、ブロック内の行から抽出する必要があるその他の文書プロパティーを定義します。別の文書プロパティーで使用している同じ行を選択できます。文書プロパティーを削除する必要がある場合、または文書プロパティーの順序を変更する場合は、文書プロパティーの前にあるチェックボックスをオンにして、ごみ箱アイコンアイコンと上下矢印アイコンを使用します。
  9. 文書プロパティーの定義が完了したら、OKをクリックします。
  10. Ricoh 文書プロパティー値の表示をクリックして、プロパティーに目的のコンテンツが含まれていることを確認します。
  11. オプション: ボックスをダブルクリックするか、ボックスを右クリックして編集を選択して、テキストブロックの定義を編集できます。
  12. 新しい文書プロパティー定義を含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存 をクリックします。
  13. 制御ファイルをRICOH ProcessDirectorサーバーが使用しているディレクトリーに移動して、RICOH ProcessDirector IdentifyPDFDocumentsステップに、この制御ファイルの名前と場所を含めます。この制御ファイルには、このステップで処理される PDF ファイル内の文書を定義するページグループ定義も含める必要があります。

1.2.4.32.7.12.3 アドレスブロックを定義する

PDF ファイル内の各文書のアドレスブロックで文書プロパティーを定義できます。文書プロパティーを定義した後に、それらを抽出して表示したり、テキストファイルに保存することができます。

注意: 次の場合は、複数のプロパティーの定義機能を使用して、アドレスの文書プロパティーを定義します。
  • アドレスコンポーネントがブロックの形式になっていない。

  • 文書プロパティーに独自の名前を付ける必要がある。

  • アドレスブロックの定義機能によってアドレステキストの 1 つ以上のコンポーネントが誤った文書プロパティーに割り当てられている。

アドレスブロックを定義するには、次の手順に従います。

  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、ページグループ定義を含む制御ファイルを読み込むか、ページグループを定義します。
    ヒント: アドレスブロックを選択する前に、サンプルPDFファイルをスキャンして、処理しようとしているPDFファイルの中で最も複雑で最も長いアドレスを探します。例えば、PDF ファイル内の最初の文書にわずか 3 行のアドレスが含まれており、80 ページに 5 行のアドレスがあった場合、最も複雑なアドレスに対応できるように、5 行のアドレスを囲むボックスを描画します。文書プロパティーの値を表示したときに、短いアドレスブロック内の各文書プロパティーにプロパティー値が指定されていることを確認できます。
  2. アドレスの全行を取り込むには、アドレス領域の左上隅を左クリックして、マウスをドラッグします。
  3. ポップアップメニューからアドレスブロックの定義を選択します。
  4. [アドレスブロックの定義]ウィンドウで選択したアドレスセクションを確認します。アドレスブロックのすべての行を取り込んでいない場合は、 キャンセルをクリックし、アドレスを囲むボックスをもう一度描画します。必要なアドレスが 選択したアドレステーブルの行に表示されるまで、このステップを繰り返します。
  5. アドレスブロックの名前を入力します。
  6. 抽出条件セクションを使用して、各文書内のアドレスブロックデータの抽出元のページを指定します。次のいずれかを行ってください。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、ドロップダウンリストから規則を選択します。デフォルトの規則は、 先頭のフロントページのみです。次のことを行うこともできます。
      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。
      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。
      重要: 最後のバックページ最後のフロントページ、および 最後のページ規則は、アドレスブロックの抽出では使用できません。
    • 特定のページ数を選択し、必要な各文書内のページを入力します。

      複数のページを指定した場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat によって、各文書内の最後に指定したページからアドレスブロックが抽出されます。例:

      • ページ2–4を指定します。文書が 4 ページ以上の場合は、ページ 4 からアドレスブロックが抽出されます。文書が 3 ページで構成される場合は、ページ 3 からアドレスブロックが抽出されます。文書が 2 ページで構成される場合は、ページ 2 からアドレスブロックが抽出されます。
      • ページ2,4を指定します。文書が 4 ページ以上の場合は、ページ 4 からアドレスブロックが抽出されます。文書が 2 ~ 3 ページで構成される場合は、ページ 2 からアドレスブロックが抽出されます。
      • ページ2–nを指定します。n は最後のページを表すので、文書が 2 ページ以上の場合は、最後のページからアドレスブロックが抽出されます。
        重要: ページnのみを指定した場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、文書のどのページからもアドレスブロックを抽出しません。

  7. アドレスのタイプを選択します。
    • アドレス行 1 ~ 7

      このオプションは、アドレスブロックの最初の 7 行を基にして 7 個の文書プロパティー (Doc.Address.1Doc.Address.7) を定義します。後続の行は無視されます。

    • 米国アドレス

      このオプションは次の 8 個の文書プロパティーを定義します。

      • Doc.Address.FullName

      • Doc.Address.Primary

      • Doc.Address.Secondary

      • Doc.Address.Other

      • Doc.Address.City

      • Doc.Address.State

      • Doc.Address.ZipCode

      • Doc.Address.CityStateZip

    選択したアドレスのアドレステキストの各コンポーネントが、 アドレス文書プロパティー領域の文書プロパティーの値になります。
  8. 各文書プロパティーに値が設定されていることを確認します。
  9. OKをクリックして、アドレスブロックの文書プロパティーを作成します。
  10. Ricoh 文書プロパティー値の表示をクリックして、プロパティーに目的のコンテンツが含まれていることを確認します。
  11. オプション:ボックスをダブルクリックするか、ボックスを右クリックして編集を選択すると、アドレスブロックの定義を編集できます。
  12. アドレスブロックの新しい文書プロパティー定義を含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  13. RICOH ProcessDirector サーバーから制御ファイルにアクセスできるようにして、IdentifyPDFDocuments ステップに制御ファイルの名前と場所を含めます。この制御ファイルには、このステップで処理される PDF ファイル内の文書を定義するページグループ定義も含める必要があります。

1.2.4.32.7.12.4 文書プロパティー値を表示する

サンプルPDFファイルで文書プロパティーを作成後、そのプロパティーのデータ値を表示できます。文書プロパティー値を表示して、プロパティーに対して正しい場所が選択されており、正しい条件付き抽出規則が定義されていることを確認します。文書プロパティー値をクリックして、値が含まれているページグループの最初のページを表示できます。
抽出された文書プロパティー値のテーブルを表示するには、次の手順に従います。
  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、表示したい文書プロパティーを含む制御ファイルを読み込みます。
  2. Ricoh 文書プロパティー値の表示をクリックします。
    [文書プロパティーの表示]ウィンドウでは、処理するページ数環境設定で定義したページ数に応じて、文書プロパティー値が表示されます
  3. 表示する文書プロパティー値の数を変更するには、処理するページ数の値を変更して、 更新テーブルをクリックします。
    ページ数の値を大きくするほど、文書プロパティー値の表示に RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が掛ける時間が大きくなります。
  4. オプション:文書プロパティーテーブルの任意の行をクリックして、文書プロパティー値が含まれているページグループの最初のページを表示します。
    ヒント: 文書プロパティーを定義する場合は、テーブル内の値の更新時にプロパティーを正しく選択したことを確認できるように、このウィンドウを開いた状態にしておきます。

1.2.4.32.7.12.5 文書プロパティー値を保存する

サンプル PDF ファイル内で文書プロパティーを作成した後、これらのプロパティーのデータ値を保存できます。例えば、監査のために印刷する予定の PDF ファイル内、または過去に監査のために印刷した PDF ファイル内のアカウント番号を保存できます。
文書プロパティー値を保存するには、次の手順に従います。
  1. 文書プロパティー値を表示しているときに、保存をクリックします。
  2. ファイルの場所を選択して名前を入力するか、PDFファイルの名前と場所をそのまま使用して、ファイル拡張子を.txtにします。
  3. 保存をクリックします。
    RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、値が含まれているタブ区切りのテキストファイルを生成します。

1.2.4.32.7.13 規則を操作する

規則は、1 つ以上の条件で構成されています。規則に指定されている条件を適用して、マークアップを配置したり、データを抽出したり、メディアと仕上げのオプションを指定できます。また、ある規則を、別の規則内に条件として含めることもできます。

例えば、規則を使用して次のことを行うことができます。

  • PDF ファイル内の各文書の最初のページにバーコードを配置する
  • 郵送先住所に含まれている都市名が「New York」の場合にお客様の名前を抽出する
  • Gold Club メンバー向けの各文書の最初のページにゴールドメディアを指定する

規則内の各条件は、2 つの値を比較します。最初の値には、定義済みの規則RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatによって定義された規則で、文書内のページを指定します)、 カスタム規則(ユーザーが定義した規則)、条件付きトリガー、ジョブプロパティー、文書プロパティー、または統計を選択できます。2 番目の値には、最初の値に応じた値を選択します。

複数の条件が含まれた規則を作成する場合、すべての条件を満たす必要がある、または一部の条件を満たす必要があるように規則を指定できます。

規則は、静的な値と動的な値を評価できます。例えば、規則は、ジョブ内の文書の合計数が 10 を超えているかどうかを評価できます。また、規則は、Doc.Begin.Balance 文書プロパティーが Doc.End.Balance 文書プロパティーの値と等しいかどうかも評価できます。

次の図に、タイプが異なる 5 つの条件が含まれた規則を示します。

複数の条件が含まれた規則
複数の条件が含まれた規則が表示された[規則ビルダー]ダイアログ

1.2.4.32.7.13.1 定義済みの規則

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat には、PDF ファイルの各文書内の特定のページにマークアップを適用したり、それらのページのメディアと仕上げのオプションを設定したり、それらのページからデータを抽出する 11 個の事前定義された規則があります。例えば、事前定義された規則を使用して、各文書のすべての表面ページにイメージを配置できます。

次の表に、定義済みの各規則の説明を示します。

定義済みの規則
規則 定義
すべてのフロントページ 各ページループ内のすべてのおもて面ページです。この規則を使用して文書プロパティーを定義した場合、ページグループ内の最後のおもて面ページから値が抽出されます。
すべてのバックページ 各ページグループ内のすべてのうら面ページです。この規則は片面ジョブには適用されません。この規則を使用して両面印刷ジョブの文書プロパティーを定義した場合、ページグループ内の最後のおもて面ページから値が抽出されます。
すべてのページ マークアップは、各ページグループ内のすべてのページに印刷されます。文書プロパティーの値は、ページグループ内の最後のページ (おもて面またはうら面) から抽出されます。規則に条件がない場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat はこの事前定義された規則を使って規則をすべてのページに適用します。
先頭のフロントページのみ 各ページグループ内の最初のページです。
先頭のバックページのみ 各ページグループ内の先頭のバックページです。このルールは片面ジョブには適用されません。
2 番目のフロントページのみ 各ページグループ内のおもて面の 2 番目のページです。
2 番目のバックページのみ 各ページグループ内のうら面の 2 番目のページです。このルールは片面ジョブや、うら面の 2 番目のページがないジョブには適用されません。
最後のフロントページのみ 各ページグループ内のおもて面の最後のページです。
最後のバックページのみ 各ページグループ内のうら面の最後のページです。このルールは片面ジョブには適用されません。
最後のページのみ 各ページグループの最後のページ (おもて面かうら面かは関係ありません)。
ページなし ページはありません。規則が適用されないようにするには、No Pages = True の条件を追加します。

1.2.4.32.7.13.2 条件付きトリガー

条件付きトリガーは、条件が満たされたかどうかを判断するテキストです。

ページの上部に請求書という語句が表示されるページにバーコードを配置するには、請求書という語句の条件付きトリガーを定義して、トリガーを条件として規則を定義し、規則を使用してバーコードを適用します。

ページの下部に期限切れという語句が表示される場合に特別なメディアを使用するには、期限切れという語句の条件付きトリガーを定義して、トリガーを条件として規則を定義し、規則を使用してメディアをセットします。

ページの右側にアカウントの概要という語句が表示されるときに、文書プロパティーの値を抽出するには、アカウントの概要という語句の条件付きトリガーを定義して、トリガーを条件として規則を定義し、文書プロパティーを定義するときに規則を使用します。

ヒント: 条件付きトリガーとして定義する語句が、すべてのページグループで特定のページに表示されることがわかっている場合は、条件付きトリガーの代わりにStat.CurrentPageInDocument統計を使用できます。

1.2.4.32.7.13.3 規則でジョブプロパティーまたは文書プロパティーを使用する

ジョブプロパティーや文書プロパティーを、数値や単語などの静的な値と比較したり、ジョブプロパティー、文書プロパティー、統計などの動的な値と比較したりできます。

例えば、インサーターが 2 つあり、ジョブごとにインサーターを選択する場合、ワークフローで SetDocPropsFromConditions ステップを使用して、Doc.Insert.InserterID などの特定のジョブプロパティーの値を設定できます。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatでは、規則の Doc.Insert.InserterIDジョブプロパティーを使用できます。RICOH ProcessDirectorは、 BuildPDFFromDocumentsステップに追加した(RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatで定義した条件付きの処理規則を含む)制御ファイルに基づいて特定のバーコードまたはイメージを適用できます。

注意: 規則で文書プロパティー値またはジョブプロパティー値を使用する場合は、RICOH ProcessDirector が PDF ファイル内のページグループを処理するときのプロパティーの値と一致するように値を定義してください。例えば、RICOH ProcessDirectorDoc.Insert.InserterID ジョブプロパティーの値は 0102 です。 Doc.Insert.InserterID ジョブプロパティーが含まれた規則を条件として定義する場合は、これらの値を使用してください。 1 または 2 を使用しないでください。

1.2.4.32.7.13.4 規則で統計を使用する

統計を数値や単語などの静的な値と比較したり、ジョブプロパティー、文書プロパティー、統計などの動的な値と比較できます。

例えば、すべての文書の 3 番目のページにバーコードを作成する場合、Stat.CurrentPageInDocument の統計を選択し、 数学記号の =を選択し、 テキストフィールドに 3と入力します。図 複数の条件が含まれた規則 の 5 番目の条件は、統計を指定します。

次の表に、使用可能な統計を示します。

規則の統計オプション
キーワード レベル 定義
Stat.TotalDocumentsInJob 印刷ジョブ 現在の印刷ジョブ内の文書の総数です。
Stat.TotalSheetsInJob 印刷ジョブ 現在の印刷ジョブ内のシートの総数です。
Stat.TotalPagesInDocument 文書 現在の文書内のページの総数です。
Stat.TotalSheetsInDocument 文書 現在の文書内のシートの総数です。
Stat.CurrentDocumentInJob 文書 印刷ジョブでの現行文書の番号です。1 から始まります。例えば、3 番目の文書の Stat.CurrentDocumentInJob の値は 3です。
Stat.CurrentPageInDocument ページ 文書での現行ページの番号です。1 から始まります。例えば、文書の 2 ページ目の Stat.CurrentDocumentInJob の値は 2 になります。
Stat.CurrentSheetInDocument ページ 文書に含まれている現行シートの番号です。1 から始まります。
Stat.CurrentPageInJob ページ 印刷ファイルでの現行ページの番号です。1 から始まり、常にジョブの開始ページから始まります。例えば、印刷ファイルの 10 ページ目の Stat.CurrentPageInJob は 10 になります。
Stat.CurrentSheetInJob ページ 印刷ファイルでの現行シートの番号です。1 から始まり、常にジョブの開始ページから始まります。
Stat.CurrentMedia ページ ステップが実行されたときに、印刷ジョブの現在のページに指定されたメディアです。ページ対してメディアが指定されていない場合、Stat.CurrentMedia はジョブに対して指定されたメディアになります。ページまたはジョブに対してメディアが指定されていない場合は、Stat.CurrentMedia には値がありません。例えば、ある文書の最初のページに対する Stat.CurrentMedia の値は、[レターヘッド]です。
    注意:
  • Stat_CurrentMedia が RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用してメディアを指定することはありません。
  • Stat.CurrentMedia を評価する RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 規則を使用して配置したマークアップは、プレビューできません。
注意: ジョブレベルの値を記述する統計もありますが、RICOH ProcessDirectorは、マークアップを適用するか、文書プロパティーの値を抽出するかを決定する際に、文書内の各ページを評価します。

1.2.4.32.7.13.5 規則を定義する

マークアップの条件を指定する規則を定義できます。また、メディアや仕上げのオプションを設定するための規則、およびデータを抽出するための規則を定義することもできます。
規則を定義する前に、規則内で条件として使用する、各カスタム規則、文書プロパティー、および条件付きトリガーを定義したことを確認してください。
規則を定義するには、次の手順に従います。
  1. Ricoh 規則の管理をクリックします。
  2. コンテンツアイコンの追加アイコンをクリックします。
    規則名は、アルファベット順で表示されます。
    ヒント: マークアップダイアログでは、コンテンツアイコンの追加アイコンをクリックして規則を定義したり、規則マネージャーアイコンアイコンをクリックして規則を編集したりできます。
  3. 規則の名前を入力します。英数字、ピリオド、アンダースコア、スペース、および特殊文字 (@、#、$、% など) を使用できます。
  4. オプション:説明を入力します。
  5. 一部の条件が満たされた場合、またはすべての条件が満たされた場合のどちらの場合に RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が規則を適用するかどうかを指定します。
  6. 最初の条件を指定します。
    1. 設定なしドロップダウンリストの下矢印をクリックします。
    2. 定義済みの規則カスタム規則トリガージョブプロパティー文書プロパティー、または 統計の隣にある +アイコンをクリックして、条件の最初の部分とする項目を選択します。

      選択肢 (カスタム規則、条件付きトリガー、文書プロパティーなど) に項目が含まれていない場合、選択肢はグレー表示されます。

      注意: 特定の語句が名前に含まれているすべての項目を表示するには、語句を入力して、キーボードの下矢印を押します。語句を入力して、ドロップダウンリストの下矢印をクリックすることでも項目を表示できます。
    3. 条件の 2 つの部分を比較するには、数学記号 = (等しい) または (等しくない) を選択します。
    4. 条件の 2 番目の部分を指定します。
      • 規則の場合は、Trueまたは Falseを選択します。
      • 条件付きトリガーの場合は、条件に目的の値が指定されていることを確認します。目的の値が指定されていない場合は、新しい条件付きトリガーを選択します。
      • ジョブプロパティー、文書プロパティー、または統計の場合は、値を入力します。また、任意のジョブプロパティー、文書プロパティー、または統計を選択することもできます。
  7. 複数の条件を持つ規則の場合は、コンテンツアイコンの追加アイコンをクリックして、次の条件を指定します。
    規則内のすべての条件を定義するまで、このステップを繰り返します。
  8. OKをクリックして、規則を作成し、それを 規則マネージャーに追加します。
条件が 1 つの規則: 定義済みの規則
各文書の最初の表紙ページにマークアップを配置するには、定義済みの規則が唯一の条件として含まる規則を定義します。First Front Only = True
それぞれに 1 つの条件が含まれた 3 つの規則: 文書プロパティー
ジョブには、営業成績に応じてブロンズ、シルバー、ゴールドの3つのレベルに分かれた、会員向けのセールスステートメントが含まれています。各メンバーシップレベルを識別するとします。
  • RICOH ProcessDirectorで、文書プロパティーを定義します: doc.member.level.doc.member.level.doc.member.level
  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatで、次の 3 つの規則を定義します。
    • ゴールドレベル

      doc.member.level = GOLD

    • シルバーレベル

      doc.member.level = SILVER

    • ブロンズレベル

      doc.member.level = BRONZE

複数の条件が含まれた規則
ジョブには、営業成績に応じてブロンズ、シルバー、ゴールドの3つのレベルに分かれた、会員向けのセールスステートメントが含まれています。ゴールドおよびシルバーのメンバー用の各報告書の最初のページに報奨クーポンを印刷するとします。この例では、前の例で定義した次の 3 つの規則を使用します。
  • 先頭のフロントページのみ
  • ゴールドレベル
  • シルバーレベル

まず、2 つの条件が含まれたトップセールス規則を定義します。これは、いずれかの条件が満たされたときに適用します。

  • ゴールドレベル = True
  • シルバーレベル = True

次に、2 つの条件が含まれたトップセールス - 表面の最初のページ規則を定義します。これは、すべての条件が満たされたときに適用します。

  • 先頭のフロントページのみ = True
  • トップセールス = True

最後に、イメージの追加オプションを選択します。 条件に基づいたページ/文書をクリックし、 トップセールス - 表面の最初のページ規則を選択して、設定を適用します。イメージへのパスを指定します。

条件が 1 つの規則: ジョブプロパティー
無効:郵送しないをテストジョブの各ページに印刷するには、以下の手順に従います。
  • 次のジョブプロパティーが唯一の条件として含まれるテストジョブ規則を定義します。Job.TestJob = Yes
  • テキストの追加オプションを選択します。 条件に基づいたページ/文書をクリックし、 テストジョブ規則を選択して、設定を適用します。 コンテンツタイプとして テキストを選択し、その値として無効;郵送しないと入力します。
動的データを使用する条件が含まれた規則
明細書の請求先住所と出荷先住所が異なっている場合に、明細書に注文は出荷先住所に送付済みと印刷するとします。
  • 次の2つの文書プロパティーを定義します:doc.shipping.addressdoc.billing.address
  • 次の条件で出荷先住所に送付済み規則を定義します:doc.shipping.address ≠ doc.billing.address
  • テキストの追加オプションを選択します。 条件に基づいたページ/文書をクリックし、 出荷先住所に送付済み規則を選択して、設定を適用します。 コンテンツタイプとして テキストを選択し、値に注文は出荷先住所に出荷済みと入力します。

1.2.4.32.7.13.6 条件付きトリガーを定義する

RICOH ProcessDirector によって PDF ファイルを処理するときに、マークアップをページに適用するかどうかを制御するために、PDF ファイル内のテキストをトリガーとして定義できます。テキストでは、メディアオプションと仕上げオプションをページに適用するかどうか、文書プロパティーをページから抽出するかどうかを制御することもできます。
注意: 条件付きトリガーとして使用するテキストを決定するのにプレビューモードを使用する場合、条件付きトリガーを制御ファイルに保存する必要はありません。プレビューモードの場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は一時的な制御ファイルを生成します。
条件付きトリガーを定義するには、次の手順に従います。
  1. PDF ファイルを Adobe Acrobat Professional で開いて、ページグループ定義を含む制御ファイルをロードします。
  2. 条件付きトリガーとして使用するテキストの左上隅の少し上の部分を左クリックします。マウスをドラッグしてテキストを囲むボックスを描画します。
      注意:
    • テキストが存在しない領域でボックスを描画すると、条件付きトリガーは領域にテキストが存在しないときに条件が満たされたと判断します。領域にイメージまたは他のマークアップは存在するが、テキストが存在しない場合も条件が満たされたと判断されます。
  3. 条件付きトリガーの定義を選択します。
  4. トリガーボックスに、選択したテキストが含まれていることを確認します。一部が欠けている場合、 キャンセルをクリックしてもう一度テキストを選択します。
  5. トリガーの名前を入力します。名前には、スペースや特殊文字 (@、#、$、% など) を使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
  6. OKをクリックして、トリガーを作成します。
    条件付きトリガーがドロップダウンリストに表示され、規則を定義するときに条件を指定するのに使用できるようになります。

ページグループごとに顧客番号を抽出するとします。PDF ファイル内の各請求書には、すべての文書の最初のページと 2 番目のページの左上付近にアカウントという語句があり、その語句の右側に各顧客アカウント番号が印刷されます。長い請求書には、3 番目のページにも顧客番号があります。拡張する PDF ファイルの最初の アカウントの周りにボックスを描画し、トリガーにacct_trgという名前を付けます。

次に、トリガー指定条件付きの規則を作成します:acct_trg = Account

そして、規則を適用する文書プロパティーを定義します。

1.2.4.32.7.13.7 規則を管理する

規則マネージャーダイアログには、規則に関する情報が表示されます。新しい規則を定義したり、既存の規則を編集または削除できます。

ダイアログには、各規則の規則名と説明が表示されます。規則は、名前のアルファベット順でリストに表示されます。

新しい規則を定義するには、追加アイコンアイコンをクリックします。

規則を変更する場合は、その規則を選択します。編集アイコンアイコンをクリックして規則を変更するか、ゴミ箱のアイコンアイコンをクリックしてオプションを削除します。

1.2.4.32.7.14 PDF ファイルにマークアップを追加する

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して実動 PDF ファイルに対応する PDF ファイルにマークアップを追加します。既存のコンテンツの周囲にボックスを描画するか、ボックスを描画して新しいマークアップを追加することで、PDF ファイルをマークアップします。マークアップを追加するとき、PDF ファイルをプレビューして、特定のページのコンテンツと配置を確認できます。サンプルPDFファイルの拡張が完了したら、変更内容を制御ファイルに保存し、RICOH ProcessDirectorサーバーからアクセスできるようにして、実動PDFファイルに制御ファイルを適用できるようにします。

PDF ファイルにマークアップを追加する前に、PDF ファイル内の文書に対して、ページのグループ化を定義する必要があります。マークアップのページ配置をプレビューする際、RICOH ProcessDirectorRICOH ProcessDirectorワークフローを処理する際にマークアップに適用する配置やコンテンツが表示されない場合があります。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、ページ配置規則とマークアップコンテンツ(テキストやバーコードなど)の両方を定義するために使用するすべてのプロパティーにアクセスできない場合があります。 詳しくは、PDF ファイルのプレビューに関するヘルプを参照してください。

RICOH ProcessDirector が BuildPDFFromDocuments ステップで指定された制御ファイルで定義されたマークアップを適用するとき、RICOH ProcessDirector は指定された順序でマークアップを適用します。

  • 非表示領域
  • イメージ
  • テキスト
  • OMR マーク
  • バーコード

1.2.4.32.7.14.1 PDF ファイルにバーコードを追加する

バーコードを PDF ファイルに追加するには、バーコードを配置する領域を選択し、バーコードタイプを指定し、コンテンツを追加します。規則を指定するかページ番号を入力して、各ページグループ内の特定のページにのみバーコードが配置されるようにすることができます。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は次のバーコードタイプをサポートしています。

  • 2of5 (インターリーブド 2 of 5)
  • Code128
  • Code39
  • Datamatrix
  • IMB (Intelligent Mail バーコード)
  • QR コード (Quick Response Code)
  • RM4SCC (Royal Mail 4-State Customer Code)
  • RMM (Royal Mail Mailmark)
    注意:
  • 子ジョブを作成する場合は、バーコードタイプがピリオドをサポートしていることを確認してください。子ジョブはジョブ番号にピリオドを持つ(たとえば、10000001.1)。Automated Verificationワークフローは、オープンループ再印刷用の子ジョブを作成する。Postal Enablement GroupDocsForPostalProcessワークフローは、ジョブ内の文書が郵便処理にさらに使用できる場合に子ジョブを作成します。

PDF ファイル内でコンテンツからバーコードを作成できます。例えば、印刷する全郵便物のカスタマーアカウント番号を抽出している場合、アカウント番号からバーコードを作成できます。最初に、アカウント番号に対する文書プロパティーを作成します。次にバーコードのコンテンツを定義するときに、この文書プロパティーを選択できます。

PDF ファイル内のテキストを使用して、ページグループ内の特定のページ上のバーコード配置をトリガーする場合、まずそのテキストに対して条件付きトリガーを作成し、トリガーを条件とした規則を定義します。次にバーコードを定義するときに、この規則を選択できます。

バーコードを追加するには、次の手順に従います。

  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、ページグループ定義を含む制御ファイルを読み込むか、ページグループを定義します。
  2. 左マウスボタンを使用して、バーコードの印刷先であるボックスを描画します。バーコードとまったく同じサイズになるようにボックスを描画する必要はありません。
    バーコードはボックスの大きさに合わせてサイズ変更されません。バーコードのおおよそのサイズになるようにボックスを描画すると、PDF ファイルに追加するすべてのマークアップに対するバーコードの位置が表示されます。
  3. バーコードの追加をクリックします。
  4. バーコードの名前を入力します。名前には、スペースや特殊文字 (@、#、$、% など) を使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
  5. オプション: 定義ウィンドウの[位置]セクションの水平および 垂直座標に新しい値を入力して、バーコードの配置を変更します。これらの座標は、ページが回転される前の、ページの左上隅とバーコードの左上隅の距離を指定します。製造装置にバーコードの位置の仕様がある場合は、これらの座標を使用して正確な位置を設定します。
      注意:
    • 高さは、マークアップボックスのサイズに影響を与えますが、バーコードの位置とサイズには影響を与えません。
  6. 時計回りで回転(角度)を選択します。バーコードの回転の基準点は左上隅です。
  7. [配置条件]セクションを使用して、バーコードを配置するページを指定します。次のいずれかの手順を実行します。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、リストから規則を選択します。デフォルトの規則は すべてのページです。次のことを行うこともできます。
      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。
      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。
    • 特定のページ数を選択して、各ページグループ内の目的のページを入力します。次のことが可能です。
      • ページ範囲を指定する場合は、ハイフンを使用して最初のページと最後のページを区切ります。
      • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
      • 最後のページを指定する場合は、nと入力します。

        例: PDF ファイルに 2 つのページグループがあります。最初のページグループは 4 ページ、2 番目のページグループは 7 ページであるとします。この場合、3-nページを指定すると、最初のページグループの 3 ~ 4 ページ、2 番目のページグループの 3 ~ 7 にマークアップが配置されます。

        .
  8. [バーコード構成]セクションを使用して、装置属性とバーコードタイプを定義します。
    1. バーコードタイプリストを使用して、次のいずれかのバーコードを選択します: 2of5Code128Code39DatamatrixIMBQR コードRM4SCC、または RMM
    2. 設定ボタンをクリックして、バーコードの装置属性を設定します。
      バーコードの装置属性 に、各バーコードタイプの設定を示します。
      バーコードの装置属性
      バーコードタイプ 属性と説明
      2of5 および Code39 これらのバーコードタイプの数値属性では、計測単位はミリメートルです。
      barHeight この属性は、各バーの垂直方向の高さを決定します。
      checksumMode この属性は、チェックサムの動作を決定します。
      • メッセージにチェックサムを追加するには、addを入力します
      • バーコードのレンダリング時にチェックサムをチェックするには、checkを入力します
      • チェックサム処理を無効にするには、ignoreを入力します
      • デフォルトのバーコード動作を有効にするには、autoを入力します
      moduleWidth この属性は狭いエレメントの幅です。
      widthFactor この属性は広いエレメントの倍数です。つまり、狭いエレメントの何倍広いかを表します。
      Code128 このバーコードタイプの数値属性では、計測単位はミリメートルです。
      barHeight この属性は、各バーの垂直方向の高さを決定します。
      checksumMode この属性は、チェックサムの動作を決定します。
      • メッセージにチェックサムを追加するには、addを入力します
      • バーコードのレンダリング時にチェックサムをチェックするには、checkを入力します
      • チェックサム処理を無効にするには、ignoreを入力します
      • デフォルトのバーコード動作を有効にするには、autoを入力します
      moduleWidth この属性は狭いエレメントの幅です。
      Datamatrix このバーコードタイプの数値属性では、計測単位はミリメートルです。
      maxSize この属性は、X 方向と Y 方向の両方でモジュールの最大値を決定します。
      minSize この属性は、X 方向と Y 方向の両方でモジュールの最小値を決定します。
      moduleWidth この属性は、各ピクセルエレメントのサイズを決定します。
      shape FORCE_SQUARE 値は平方記号の使用を強制します。その他の値はサポートされません。
      IMB および RM4SCC これらのバーコードタイプの数値属性では、計測単位はミリメートルです。
      ascenderHeight この属性は、長いバーのアセンダーおよびディセンダーセクションの両方の高さを定義します。
      intercharGapWidth この属性は、各ギャップの幅を定義します。入力する値は 0.38 ~ 0.63 にする必要があり、 moduleWidth値と同じにする必要があります。
      moduleWidth: この属性は、各バーの幅を定義しており、0.38 ~ 0.63 にする必要があります。
      trackHeight: この属性は、各ショートトラックまたはセンターバーの高さを定義しており、1.02 ~ 1.52 の値にする必要があります。
      QR コード このバーコードタイプ (moduleWidth) の数値属性では、計測単位はインチです。
      encoding この属性は、QR バーコードのエンコーディングタイプを定義します。
      • UTF-8エンコーディングを指定するには、Autoを入力します
      • Unicodeデータをその形式で出力するように指定するには、Shift_JIS、または sjisx-sjisなどの他のサポートされているShift JISコードポイントタイプを入力してください。
        注意:
      • バーコードに対する入力データは、常に Unicode 文字ポイントにする必要があります。入力データにShift_JISなど Unicode 以外のコードを使用しないでください。
      errorcorrection この属性は、ダメージを受けた QR バーコードのデータを復元する機能を定義します。
      • コードの7%を復元できると指定するには、Lと入力します
      • コードの15%を復元できると指定するには、Mと入力します
      • コードの25%を復元できると指定するには、Qと入力します
      • コードの30%を復元できると指定するには、Hと入力します
      moduleWidth この属性は、各ピクセルエレメントのサイズを決定します。
      version この属性は変更しないでください。将来使用するために予約されています。
      RMM shape: この属性は、バーコードのタイプを決定します。
      • 2D Type 9バーコードを指定するには、squareと入力します
      • 2D タイプ 29 バーコードを指定するには、rectangleと入力します。

      属性の値では、大文字と小文字は区別されません。

  9. コンテンツタイプリストから、次のいずれかを選択します。
      注意:
    • RICOH ProcessDirectorは、印刷用のPDFファイルを準備する際に、バーコードコンテンツを生成するため、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、バーコードにとって有効なコンテンツを常に判断することはできません。例えば、一部のバーコードは、テキストまたは改行に対応できません。無効なバーコードコンテンツが含まれていると、RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocumentsステップでPDFファイルジョブが失敗することがあります。
    ジョブプロパティー バーコードに含める値があるジョブプロパティーを選択します。
    文書プロパティー バーコードに含める値がある文書プロパティーを選択します。
    統計 バーコードに含める値がある統計を選択します。
    テキスト バーコードに含めるテキストを入力します。
    改行 改行を強制する場合にこのコンテンツタイプを選択します。前にあるバーコードコンテンツの最終文字の後で、改行が実行されます。
    Script ソフトウェアのサポート担当者の助言があった場合にのみ、このオプションを選択します。
    1. コンテンツタイプとして、文書プロパティー、ジョブプロパティー、または統計を選択した場合、プロパティーまたは統計の値にテキスト変更子の規則を適用できます。アイコンの編集アイコンをクリックして、テキストの修正ウィンドウを表示します。このウィンドウでは、必要とされる正確な値を抽出するために、変更子抽出規則を定義します。
    2. 変更するテキストフィールドにテキストを入力します。RICOH ProcessDirectorは、実動PDFファイル内の各ページグループを処理する際に、統計とプロパティーを生成または抽出します。これらの値は RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat では使用できないため、RICOH ProcessDirector が処理する値を表すテキスト値をユーザー自身が入力する必要があります。変更子の規則は、選択したコンテンツタイプの全値に適用されるテンプレートです。例えば、カスタマーアカウント番号の最後の 8 桁目のみを印刷する必要があり、文書プロパティーには番号全体が格納されていると仮定します。 コンテンツタイプとして 文書プロパティーを選択し、 コンテンツの値としてアカウント文書プロパティーを選択します。番号の形式を統一するために、 文字の削除テキスト変更子規則を 2 つ定義して、番号からダッシュとスペースを削除します。次に、 位置によるサブ文字列規則を定義して、最後の 8 桁目のみを保持します。変更子の規則を作成する場合は、文書プロパティーの値を知っている必要はありません。ただし、PDF ファイル内での形式は、知っている必要があります。
    3. 次の変更子のいずれかを選択します。

      コンテンツ変更子
      変更者 アクション
      文字の削除 値から削除する 1 文字またはブランク文字 (ブランク文字を入力するときはスペースバーを使用します) を入力します。大文字と小文字は区別されます。次に、次のいずれかのボタンを選択します。
      • 文字のすべてのインスタンスの削除

        指定の文字が値のすべての位置から削除されます。

        例えば、顧客番号が324-1443255-11だとします。「-」を入力した場合、値からすべての「-」文字が削除され、324144325511 となります。

      • 先行文字の削除

        指定の文字が値の先頭から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭から削除されます。

      • 末尾文字の削除

        指定の文字が値の末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の末尾から削除されます。

      • 先行文字と末尾の文字を削除

        指定の文字が値の先頭と末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭と末尾から削除されます。

      位置によるサブ文字列 開始位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。テキスト値の最初の文字の位置を示すために、 最初の位置に数値を指定します。保持する文字数を示すために、 保持する数に数値を指定します。
      区切り文字によるサブ文字列 テキスト値が別々の文字列セグメントに分割される位置を示すために、区切り文字フィールドに文字またはブランク文字を入力します。文字とテキスト文字列では、大文字と小文字が区別されます。

      開始位置ドロップダウンメニューから 行の先頭または 行の末尾を選択します。

      テキスト文字列内での区切り文字の位置を定義するために、最初の位置に数値を指定します。

      保持するテキスト文字列セグメントの数を定義するために、保持する数に数値を指定します。

      これらの例では、区切り文字を指定することによってテキストセグメントを選択する方法を示しています。

      • アカウント番号 324-1443255-11 の場合、- を区切り文字として使用して、値を 3 つのテキストの324、1443255、11に分割できます。 行の先頭をクリックします。2 番目と 3 番目のテキスト文字列 (1443255、11) を選択する場合、 最初の位置保持する数の両方で 2を選択します。

      • 郵送先住所 Eldorado Springs CO 80025 の場合、ブランク文字を区切り文字として使用して値を 4 つのテキストのEldorado、Springs、CO、80025に分割できます。 行の末尾を選択します。

        • 郵便番号を選択するには、最初の位置保持する数の両方で 1 を選択します。

        • 状態を選択するには、最初の位置2 を選択し、 保持する数1 を選択します。

        • 都市を選択するには、最初の位置3 を選択し、 保持する数10 を選択します。 保持する数10 を指定することによって、10 個の単語までの都市名を選択できます。

      文字を埋め込む パディング位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。 埋め込む文字フィールドに埋め込み文字として特定の文字またはブランク文字を入力します。

      テキストの最小長を定義するために、最小埋め込みテキスト長フィールドに数値を入力します。テキスト文字列の文字数がこの最小長より短い場合、テキスト文字列の長さが最小長と等しくなるまで埋め込み文字が追加されます。

  10. 新しいコンテンツ定義行を追加するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。すべてのコンテンツタイプと変更子規則をバーコードに追加した後、特定のコンテンツタイプの横にあるチェックボックスをオンにすると、上下の矢印を使用して、コンテンツの順番を変更できます。ゴミ箱のアイコンアイコンを使用して、選択したコンテンツを削除します。
  11. 複数のテキストの行を定義しており、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatでスペースのみが含まれる行を削除する場合、 空白行を削除チェックボックスをクリックして選択します。
  12. バーコード構成を作成するには、OKをクリックします。
  13. バーコードに目的のコンテンツが含まれ、ページの配置が適切になっていることを確認するには、Ricoh プレビューをクリックします。
  14. オプション: バーコードのボックスをダブルクリックするか、ボックスを右クリックして編集をクリックして、バーコードの定義を編集できます。
  15. 新しいバーコード定義を含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  16. RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocumentsステップで、バーコード定義を含む制御ファイルの名前と場所を指定します。

1.2.4.32.7.14.2 PDF ファイルに OMR マークを追加する

高さ、幅、およびピッチが異なるさまざまな OMR マークを PDF ファイルに追加できます。規則を指定するかページ番号を入力して、各ページグループの特定のページ数にのみ OMR マークが配置されるようにできます。
    注意:
  • インサーターまたはその他の機械装置のブランドによっては、固有の OMR マークが必要とされる場合があります。その場合は、サプライヤーが指定する仕様を使用する必要があります。
OMR マークを追加するには、次の手順に従います。
  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、ページグループ定義を含む制御ファイルを読み込むか、ページグループを定義します。
  2. 左マウスボタンを使用して、OMR マークを印刷する場所にボックスを描画します。OMR マークとまったく同じサイズになるようにボックスを描画する必要はありません。
    OMR マークはボックスの大きさに合わせてサイズ変更されません。OMR マークのおおよそのサイズになるようにボックスを描画すると、PDF ファイルに追加するすべてのマークアップに対する OMR マークの位置が表示されます。
  3. OMR の追加を選択します。
  4. OMR マークの名前を入力します。スペースや特殊文字 (@、#、$、% など) は使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
  5. オプション:定義ウィンドウの位置セクションの水平および 垂直座標に新しい値を入力して、OMRマークの配置を変更します。これらの座標は、ページの左上隅と OMR マークの左上隅の距離を指定します。製造装置に OMR マークの位置の仕様がある場合は、これらの座標を使用して正確な位置を設定します。
    注意: 高さは、マークアップボックスのサイズに影響を与えますが、OMR マークの位置とサイズには影響を与えません。
  6. [配置条件]セクションを使用して、OMR マークを配置するページを指定します。次のいずれかを行ってください。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、ドロップダウンリストから規則を選択します。デフォルトの規則は すべてのページです。次のことを行うこともできます。
      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。
      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。
    • 特定のページ数を選択して、各ページグループ内の目的のページを入力します。次のことが可能です。
      • ページ範囲を指定する場合は、ハイフンを使用して最初のページと最後のページを区切ります。
      • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
      • 最後のページを指定する場合は、nと入力します。

        例: PDF ファイルに 2 つのページグループがあります。最初のページグループは 4 ページ、2 番目のページグループは 7 ページであるとします。この場合、3-nページを指定すると、最初のページグループの 3 ~ 4 ページ、2 番目のページグループの 3 ~ 7 にマークアップが配置されます。

        .
  7. [物理構成]セクションを使用して、OMR コンテンツとフォームを定義します。OMR コンテンツドロップダウンリストに必要な構成の名前が含まれている場合、リストから構成を選択します。OMR 構成ファイルは、拡張子の .omr が付けられて、デフォルトで RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat アプリケーションデータディレクトリーに保存されます。選択した構成とは異なる構成が必要な場合は、 コンテンツの管理ボタンをクリックします。
    ヒント:
    • Windows のファイル名を指定して実行コマンドラインに「%appdata%」と入力して OKをクリックすることで、現在のユーザーに対して、アプリケーションデータディレクトリーの場所を表示できます。
    1. 選択した OMR 構成ファイルを変更しない場合は、新規または コピーをクリックします。
    2. 追加および 削除ボタンを使用して、 選択されたマークボックスで OMR コンテンツを管理します。 上に移動下に移動、および 逆転ボタンを使用して、マークを印刷する順序を指定します。
      利用可能な OMR マーク に、OMR 定義に追加可能なマークを示します。
      利用可能な OMR マーク
      OMR マーク名 説明
      ブランク OMR のピッチの値と OMR の高さの値に相当する領域を空白にします。
      照合 封入する必要がある現在のページグループを示します。このマークは、通常、ページグループの最初または最後の 1 枚にのみ出力されます。
      フィーダー フィーダーステーションマークの位置を定義します。このマークは複数の場所に出力される場合があります。
      ゲート OMR セットの開始をマークするために状況により使用します。要求された場合、このマークは常に出力されます。
      パリティー 偶数でも奇数でも、要求されたパリティーまでバーの合計数を引き上げるために使用します。
      セーフティ OMR セットの終了をマークするために状況により使用します。要求された場合、このマークは常に出力されます。
      シーケンス 1 ~ 3 本のバー、または 1 ~ 4 本のバーを使用してシーケンスを表示します。
      無効 OMR のピッチの値に相当する領域を空白にします。
    3. [OMR の追加]ウインドウの[OMR 構成]セクションで、最初に計測の単位を選択します。各 OMR マークの高さと幅を定義するために、 高さおよび 長さフィールドに数値を入力します。各 OMR マーク間の距離を定義するには、 ピッチフィールドに数値を入力します。
    4. [パリティー]セクションでは、インサーターで奇数偶数のどちらのパリティーチェックを使用するかを選択します。
    5. 先頭ページまたは 最後のページのみの丁合いを選択します。
    6. シーケンスバータイプを選択した場合は、[シーケンス範囲]セクションを使用して、1 ~ 7 (3 本のバー) または 1 ~ 15 (4 本のバー) を指定します。
    7. シーケンスバータイプを選択した場合、[シーケンス]セクションを使用して、シーケンスバーのビット順を定義します。1、2、4 の順序 (3 本のバー) または 1、2、4、8 の順序 (4 本のバー) でバーを印刷する場合は昇順を選択します。4、2、1 の順序または 8、4、2、1 の順序でバーを印刷する場合は 降順を選択します。
      シーケンスが昇順の場合、1 番目の位置にあるバーは 1、2 番目の位置にあるバーは 2、1 番目と 2 番目の位置にあるバーは 3、4 番目の位置にあるバーは 4 を表し、1 番目と 4 番目の位置にあるバーは 5 を表し、以下同様に続きます。
    8. OMR コンテンツと構造の定義を定義したら、保存をクリックし、次に キャンセルをクリックして、メインの OMR 構成ウインドウに戻ります。
  8. 挿入データフィールドを使用して、ジョブ全体に対して挿入データの固定セットを選択します。ジョブ内の全文書にプル (取得) する挿入データをインサーターに指示するために、 0または 1を入力します。例えば、6 台のステーションインサーターがあり、1 ~ 6 までの番号がステーションに付いていて、ステーション 2 と 4 から挿入データを追加する場合は、 挿入データフィールドに 010100と入力します。
  9. Ricoh プレビュー をクリックして、OMR が意図した構造とページ配置になっていることを確認します。
  10. オプション:OMRのボックスをダブルクリックするか、ボックスを右クリックし編集を選択して、OMRの定義を編集できます。
  11. 新しい OMR マーク定義を含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
    ヒント:
    • OMR 構成を保存するとき、OMR 定義は、アプリケーションデータディレクトリー内の InfoPrint ディレクトリーにある OMR 構成ファイルに保存されます。PDF ファイルをマークアップして OMR マークを追加し、制御ファイルを保存するときにも、OMR 構成は制御ファイルに保存されます。この制御ファイルを BuildPDFFromDocuments ステップに指定します。RICOH ProcessDirector がアクセスできるディレクトリーに OMR 構成ファイルを移動する必要はありませんが、構成を他のユーザーと共有する場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が使用する別のコンピューターに OMR 構成ファイルを移動できます。
  12. RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocuments ステップで、OMR マーク定義を含む制御ファイルの名前と場所を指定します。

1.2.4.32.7.14.3 PDF ファイルにイメージを追加する

ロゴや広告などの JPEG イメージを PDF ファイルに追加できます。規則を指定したり、ページ番号を入力したりすることで、各ページグループ内の特定のページへのイメージの配置を制限できます。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、RGB形式のJPEGファイルのみ処理できます。CMYK形式はサポートしていません。

イメージを追加するには、次の手順に従います。

  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、ページグループを含む制御ファイルを読み込むか、ページグループを定義します。
  2. 左マウスボタンを使用して、イメージを印刷する場所にボックスを描画します。また非表示領域のマークアップボックスの上にイメージを配置することもできます。
    注意: イメージはボックスの大きさに合わせてサイズ変更されません。イメージのおおよそのサイズになるようにボックスを描画すると、PDF ファイルに追加するすべてのマークアップに対するイメージの位置が表示されます。
  3. イメージの追加をクリックします。
  4. 定義ウィンドウの[位置]セクションの水平および 垂直座標に新しい値を入力して、イメージの配置を変更します。これらの座標は、ページの左上隅とイメージの左上隅の距離を指定します。
    注意: 高さは、マークアップボックスのサイズに影響を与えますが、イメージの位置とサイズには影響を与えません。
  5. イメージの名前を入力します。スペースや特殊文字 (@、#、$、% など) は使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
  6. [配置条件]セクションを使用して、イメージを配置するページを指定します。次のいずれかを行ってください。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、ドロップダウンリストから規則を選択します。デフォルトの規則は すべてのページです。次のことを行うこともできます。
      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。
      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。
    • 特定のページ数を選択して、各ページグループ内の目的のページを入力します。次のことが可能です。
      • ページ範囲を指定する場合は、ハイフンを使用して最初のページと最後のページを区切ります。
      • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
      • 最後のページを指定する場合は、nと入力します。

        例: PDF ファイルに 2 つのページグループがあります。最初のページグループは 4 ページ、2 番目のページグループは 7 ページであるとします。この場合、3-nページを指定すると、最初のページグループの 3 ~ 4 ページ、2 番目のページグループの 3 ~ 7 にマークアップが配置されます。

        .
  7. 定義しているイメージがアクセスできるファイルパスに存在している場合、参照を選択して、PDF ファイルに追加する JPEG イメージファイルをクリックし、 開くをクリックします。このイメージ定義を制御ファイルに保存すると、イメージファイルが制御ファイルに組み込まれます。RICOH ProcessDirectorサーバーがアクセスできるディレクトリーにイメージをコピーする必要はありません。

    制御ファイルにイメージファイルを埋め込む代わりに、BuildPDFFromDocuments ステップが PDF ファイルを処理するときに、RICOH ProcessDirector がアクセスできるイメージファイルの名前と場所を入力できます。イメージファイルの名前と場所を指定して、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が見つけられなかった場合、イメージが見つからなかったと通知する確認メッセージが表示されます。RICOH ProcessDirector サーバーに対してそのイメージファイルの名前とパスをそのまま使用する場合は、 はい、使用しない場合は いいえを選択します。

    RICOH ProcessDirector がアクセスできるディレクトリーの場所を指定するには、完全なディレクトリーパスとファイル名 (例: /aiw/aiw1/images/myimage.jpg) を入力します。PDF ファイルを処理するときに、RICOH ProcessDirector がイメージファイルを見つけられない場合、ジョブは BuildPDFFromDocuments ステップで失敗します。

  8. OKをクリックして、イメージの構成を作成します。
  9. オプション:Ricoh プレビューをクリックして、イメージが意図したページ配置になっていることを確認してください。
  10. オプション:イメージボックスをダブルクリックするか、ボックスを右クリックして編集を選択することで、イメージの定義を編集できます。
  11. 新しいイメージ定義を含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  12. RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocuments ステップで、イメージ定義を含む制御ファイルの名前と場所を指定します。

1.2.4.32.7.14.4 PDF ファイルで領域を非表示にする

RICOH ProcessDirectorで実動PDFファイルを処理する際に、カバーブロックを定義してPDFファイルの特定の領域を非表示にして、ページの特定の領域が表示または印刷されないようにできます。規則を指定するかページ番号を入力して、各ページグループ内の特定のページ数にのみ非表示領域が配置されるようにすることができます。
通常、PDF ファイルでは、不要になったイメージ、テキスト、バーコード、またはその他のタイプの光学式マークを含む領域を非表示にします。例えば、既存の光学式マークを、さらに小さい Datamatrix バーコードに置き換える場合、古いマークを非表示にするために、そのマークを含む領域を覆うようにボックスを描画します。非表示領域の上に新しい Datamatrix バーコードを配置します。RICOH ProcessDirector で非表示領域がある PDF ファイルを処理する場合、この非表示領域には何もインクが印刷されません。したがって、非表示領域は、印刷メディアと同じ色になります。RICOH ProcessDirector がマークアップを PDF ファイルに適用する場合、BuildPDFFromDocuments ステップは、他のマークアップを適用する前にすべての非表示領域を適用します。

領域を非表示にするには、次の手順に従います。

  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、ページグループを含む制御ファイルを読み込むか、ページグループを定義します。
  2. 左マウスボタンを使用して、PDF ファイル上で、非表示にする領域を囲むボックスを描画します。
  3. 領域の非表示をクリックします。
  4. オプション:定義ウィンドウの位置セクションを使用して、非表示領域の位置とサイズを変更します。水平および 垂直座標は、ページの左上隅と非表示領域の左上隅の距離を指定します。 高さは、非表示領域のサイズを指定します。
  5. 非表示領域の名前を入力します。スペースや特殊文字 (@、#、$、% など) は使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
  6. [配置条件]セクションを使用して、非表示領域を配置するページを指定します。次のいずれかを行ってください。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、ドロップダウンリストから規則を選択します。デフォルトの規則は すべてのページです。次のことを行うこともできます。
      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。
      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。
    • 特定のページ数を選択して、各ページグループ内の目的のページを入力します。次のことが可能です。
      • ページ範囲を指定する場合は、ハイフンを使用して最初のページと最後のページを区切ります。
      • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
      • 最後のページを指定する場合は、nと入力します。

        例: PDF ファイルに 2 つのページグループがあります。最初のページグループは 4 ページ、2 番目のページグループは 7 ページであるとします。この場合、3-nページを指定すると、最初のページグループの 3 ~ 4 ページ、2 番目のページグループの 3 ~ 7 にマークアップが配置されます。

        .
  7. OKをクリックして、非表示領域の定義を作成します。
  8. Ricoh プレビューをクリックして、非表示領域がページ上で意図した配置になっていることを確認します。
  9. オプション:非表示領域のボックスをダブルクリックするか、ボックスを右クリックし編集を選択して、非表示領域の定義を編集できます。
  10. 新しい非表示領域定義を含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  11. RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocuments ステップで、非表示領域定義を含む制御ファイルの名前と場所を指定します。

1.2.4.32.7.14.5 PDF ファイルにテキストを追加する

固定のテキストまたは可変のテキストを PDF ファイルに追加できます。1 つのテキストボックスで固定のテキストと可変のテキストを組み合わせることもできます。固定のテキストは入力するテキストです。可変のテキストは、文書プロパティー、ジョブプロパティー、または統計のデータです。
テキストを追加するには、次の手順に従います。
  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、ページグループを含む制御ファイルを読み込むか、ページグループを定義します。
  2. 左マウスボタンを使用して、テキストを追加する領域にボックスを描画します。
    RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、テキストボックスの左上隅を基準にテキストを配置します。指定したすべてのテキストは、テキストがボックスに収まらない場合でも、指定したサイズで印刷されます。
  3. テキストの追加をクリックします。
  4. オプション:定義ウィンドウの位置セクションの水平座標および 垂直座標に新しい値を入力して、テキストの配置を変更します。これらの座標は、ページの左上隅とテキストボックスの左上隅の距離を指定します。
    注意: 高さは、マークアップボックスのサイズに影響を与えますが、テキストの位置とサイズには影響を与えません。
  5. テキストボックスの名前を入力します。名前には、スペースや特殊文字 (@、#、$、% など) を使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
  6. 囲まれたテキストに整列ドロップダウンリストから値を選択します。
    • 追加するテキストを、描画したボックスで囲まれた既存のテキストが最初に現れる箇所に位置合わせする場合は、最初の出現を選択します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、追加するテキストを毎回同じ箇所に位置合わせします。
    • 追加するテキストを、描画したボックスで囲まれた既存の各テキストに位置合わせする場合は、出現ごとを選択します。
    • テキストを位置合わせしない場合は、デフォルト値の使用不可を使用します。
    新しいテキストを囲まれたテキストに位置合わせする方法は、既存のテキストを置き換える方法としては最も正確です。
      注意:
    • 囲まれたテキストに整列機能は、新しいテキストと既存のテキストに同じフォントが使用されている場合に最も効果を発揮します。フォントが異なる場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat によって、フォントのベースラインが位置合わせされます。

    • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は常に、新しいテキストの最初の行と既存のテキストの最初の行を位置合わせします。

    • 囲まれたテキストが左揃えになっていない場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、新しいテキストを既存のテキストの一番左の行に位置合わせします。

  7. 時計回りで回転 (角度)を選択します。テキストボックスの回転の基準点は左上隅です。
  8. [配置条件]セクションを使用して、テキストを配置するページを指定します。次のいずれかを行ってください。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、ドロップダウンリストから規則を選択します。デフォルトの規則は すべてのページです。次のことを行うこともできます。
      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。
      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。
    • 特定のページ数を選択して、各ページグループ内の目的のページを入力します。次のことが可能です。
      • ページ範囲を指定する場合は、ハイフンを使用して最初のページと最後のページを区切ります。
      • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
      • 最後のページを指定する場合は、nと入力します。

        例: PDF ファイルに 2 つのページグループがあります。最初のページグループは 4 ページ、2 番目のページグループは 7 ページであるとします。この場合、3-nページを指定すると、最初のページグループの 3 ~ 4 ページ、2 番目のページグループの 3 ~ 7 にマークアップが配置されます。

  9. [フォント]セクションを使用して、フォント、サイズ、および色を選択します。
    フォントのドロップダウンリストには、PDF ファイルに埋め込むことが許可されていないフォントを除く、Adobe Acrobat で利用可能なすべてのフォントが含まれます。
      注意:
    • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat がファイルを使用できるようにするには、フォントを Windows Fonts フォルダーにインストールします。
    • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、リガチャ、スワッシュ、および単語内での位置によって変化する字形などの代替字形をサポートしていません。ヘブライ語やアラビア語などの右横書き言語は正しくレンダリングされません。ただし、フォントのドロップダウンリストには、Windows Fonts フォルダーにインストールされているすべてのフォントが表示されます。これには、右横書き言語のフォントおよびサポートされていない代替字形のフォントも含まれます。
    • フォントを制御ファイルに追加した場合、制御ファイルを使用して PDF 文書を処理するすべてのマシンにフォントがライセンスされていることの確認は、お客様の責任で行ってください。
  10. 次の手順に従って、追加するテキストのコンテンツを定義します。
    1. ドロップダウンリストから最初のコンテンツタイプを選択します。必要に応じて次のタイプをいくつでも選択して、テキストコンテンツを定義できます:
      テキストマークアップコンテンツタイプ
      コンテンツタイプ 説明
      テキスト 印刷するテキストを入力します。
      文書プロパティー 印刷する値がある文書プロパティーを選択します。
      ジョブプロパティー 印刷する値があるジョブプロパティーを選択します。
      改行 改行を強制するコンテンツタイプを選択します。前にあるテキストコンテンツの最終文字の後で、改行が実行されます。
      統計 印刷する値がある統計を選択します。
      スクリプト ソフトウェアのサポート担当者の助言があった場合にのみ、このオプションを選択します。
    2. コンテンツの値を選択します。ドロップダウンリストには、選択した コンテンツタイプで利用可能な値が含まれています。
    3. オプション:文書プロパティー、ジョブプロパティー、またはジョブ統計コンテンツタイプの各値にテキスト変更子規則を適用できます。編集アイコンアイコンをクリックして、必要な厳密値を抽出するためにテキスト変更子規則を定義します。
    4. 変更するテキストフィールドにテキストを入力します。RICOH ProcessDirectorは、PDFファイル内の各ページグループを処理する際に、統計とプロパティーを生成または抽出します。これらの値は RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat では使用できないため、RICOH ProcessDirector が処理する値に対応するテキスト値をユーザー自身が入力する必要があります。変更子の規則は、選択したコンテンツタイプの全値に適用されるテンプレートです。例えば、クレジットカード番号の最後の 4 桁目のみを印刷する必要があり、文書プロパティーには番号全体が格納されていると仮定します。 コンテンツタイプとして 文書プロパティーを選択し、 コンテンツの値としてクレジットカード文書プロパティーを選択します。番号の形式を統一するために、 文字の削除テキスト変更子規則を 2 つ定義して、番号からダッシュとスペースを削除します。次に 位置によるサブ文字列規則を定義して、最後の 4 桁目のみを保持します。変更子の規則を作成する場合、文書プロパティーの値を知っている必要はなく、むしろ、PDF ファイル内での形式を知っている必要があります。
    5. 次の変更子のいずれかを選択します。

      コンテンツ変更子
      変更者 アクション
      文字の削除 値から削除する 1 文字またはブランク文字 (ブランク文字を入力するときはスペースバーを使用します) を入力します。大文字と小文字は区別されます。次に、次のいずれかのボタンを選択します。
      • 文字のすべてのインスタンスの削除

        指定の文字が値のすべての位置から削除されます。

        例えば、顧客番号が324-1443255-11だとします。「-」を入力した場合、値からすべての「-」文字が削除され、324144325511 となります。

      • 先行文字の削除

        指定の文字が値の先頭から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭から削除されます。

      • 末尾文字の削除

        指定の文字が値の末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の末尾から削除されます。

      • 先行文字と末尾の文字を削除

        指定の文字が値の先頭と末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭と末尾から削除されます。

      位置によるサブ文字列 開始位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。テキスト値の最初の文字の位置を示すために、 最初の位置に数値を指定します。保持する文字数を示すために、 保持する数に数値を指定します。
      区切り文字によるサブ文字列 テキスト値が別々の文字列セグメントに分割される位置を示すために、区切り文字フィールドに文字またはブランク文字を入力します。文字とテキスト文字列では、大文字と小文字が区別されます。

      開始位置ドロップダウンメニューから 行の先頭または 行の末尾を選択します。

      テキスト文字列内での区切り文字の位置を定義するために、最初の位置に数値を指定します。

      保持するテキスト文字列セグメントの数を定義するために、保持する数に数値を指定します。

      これらの例では、区切り文字を指定することによってテキストセグメントを選択する方法を示しています。

      • アカウント番号 324-1443255-11 の場合、- を区切り文字として使用して、値を 3 つのテキストの324、1443255、11に分割できます。 行の先頭をクリックします。2 番目と 3 番目のテキスト文字列 (1443255、11) を選択する場合、 最初の位置保持する数の両方で 2を選択します。

      • 郵送先住所 Eldorado Springs CO 80025 の場合、ブランク文字を区切り文字として使用して値を 4 つのテキストのEldorado、Springs、CO、80025に分割できます。 行の末尾を選択します。

        • 郵便番号を選択するには、最初の位置保持する数の両方で 1 を選択します。

        • 状態を選択するには、最初の位置2 を選択し、 保持する数1 を選択します。

        • 都市を選択するには、最初の位置3 を選択し、 保持する数10 を選択します。 保持する数10 を指定することによって、10 個の単語までの都市名を選択できます。

      文字を埋め込む パディング位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。 埋め込む文字フィールドに埋め込み文字として特定の文字またはブランク文字を入力します。

      テキストの最小長を定義するために、最小埋め込みテキスト長フィールドに数値を入力します。テキスト文字列の文字数がこの最小長より短い場合、テキスト文字列の長さが最小長と等しくなるまで埋め込み文字が追加されます。

  11. 文書プロパティーアイコンの追加をクリックして、新しいコンテンツ定義行を追加します。PDF ファイルに追加するテキストに、すべてのコンテンツタイプと変更子規則を追加した後、特定のコンテンツタイプの横にあるチェックボックスをオンにすると、上下のアイコンを使用して、コンテンツの順番を変更できます。ゴミ箱のアイコンアイコンを使用して、選択したコンテンツを削除します。
  12. 複数のテキストの行を定義しており、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatでスペースのみが含まれる行を削除する場合、 空白行を削除チェックボックスをクリックして選択します。
  13. OKをクリックして、テキストの構成を保存します。
  14. Ricoh プレビューをクリックして、テキストに目的のコンテンツが含まれ、ページの配置が適切になっていることを確認します。
  15. オプション:ボックスをダブルクリックするか、ボックスを右クリックして編集を選択することで、テキスト定義を編集できます。
  16. 新しいテキスト定義を含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  17. 制御ファイルを、RICOH ProcessDirector がアクセスすることが可能なディレクトリーの場所に移動します。
  18. RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocuments ステップで、テキスト定義を含む制御ファイルの名前と場所を指定します。

1.2.4.32.7.15 ページ挿入を操作する

Insert Managerダイアログには、他の PDF ファイルからのページ挿入に関する情報が表示されます。ページ挿入を追加、編集、および削除できます。 BuildPDFFromDocumentsステップの実行時に RICOH ProcessDirector がジョブの文書に挿入を追加する順序を設定できます。

Insert Managerダイアログには、それぞれのページ挿入に関する次のような情報が表示されます。

  • PDFファイル列には、RICOH ProcessDirector1次サーバー上のPDFファイルへのディレクトリーパスが表示されます。

  • 挿入場所列には、ページが挿入される場所が文書のページの前か後かが表示されます。

  • ページ列には、それぞれの PDF ファイルのどのページが挿入されるかが表示されます。

  • 規則列には、 BuildPDFFromDocumentsステップの実行時に挿入を受信するジョブ内の文書を判別するために、RICOH ProcessDirector が使用する規則の名前が表示されます。

  • 面数列には、挿入が片面、両面、反転のどれなのか、または設定がジョブから継承されるのかどうかが表示されます。

ページ挿入を追加するには、アイコンの追加アイコンをクリックします。

ページ挿入を操作する場合は、そのページ挿入を選択します。編集アイコンアイコンをクリックしてページ挿入を変更したり、ゴミ箱のアイコンアイコンをクリックして削除したりします。

RICOH ProcessDirectorは、 Insert Managerリストに上から下に表示される順番で挿入物をジョブ内の文書に追加します。

文書に挿入を追加する順序を逆にするには、挿入を選択します。上向き矢印アイコンアイコン、または下向き矢印アイコンアイコンをクリックして、リスト内の挿入物を上下に移動できます。

1.2.4.32.7.15.1 他の PDF ファイルからページを挿入する

PDF ファイルでは、他の PDF ファイルからのページを配置条件と一致する各文書の前、配置条件と一致する各文書の後、または両方の場所に挿入できます。挿入されたページによって各文書のページ数が増加します。 また、そこにもマークアップを適用できます。

他の PDF ファイルからページを挿入するには、次の手順に従います。

  1. Open a PDF file in Adobe Acrobat Professional and either load a control file that contains page groups or define page groups.
  2. Ricoh 挿入データの管理をクリックします。
  3. コンテンツアイコンの追加アイコンをクリックします。
  4. 挿入するページが含まれた最初の PDF ファイルを指定します。
    • そのファイルにアクセスできる場合は、挿入するファイルセクションで 参照をクリックします。目的のファイルに移動します。そのファイルを選択して、 開くをクリックします。
    • そのファイルにアクセスできない場合は、RICOH ProcessDirector 1 次サーバーのそのファイルへの完全なディレクトリーパスを入力します。

      例えば、UNIX ベースのシステムでは、/aiw/aiw1/insertpages/insert1.pdf、または Windows では C:\aiw\aiw1\insertpages\insert1.pdf を入力します。

      BuildPDFFromDocumentsステップの実行時に RICOH ProcessDirector がそのファイルにアクセスできることを確認します。

  5. ファイルのすべてのページを挿入する場合は、すべてのページラジオボタンをクリックします。

    挿入するページを指定するには、特定のページラジオボタンをクリックして、選択したページを入力します。

    • ページ範囲を指定する場合は、ハイフンを使用して最初のページと最後のページを区切ります。
    • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
    • 最後のページを指定する場合は、nと入力します。

      例えば、8 ページから挿入ファイルの終わりまで挿入するには、8-n,5,2 を入力して、ページ 5 とページ 2 が続きます。

  6. 挿入場所セクションで、指定された配置条件と一致する文書の前に挿入するか後に挿入するかを選択します。
  7. 配置条件セクションで、挿入したページを受け取る文書を指定します。
    • 開いている PDF ファイルのそれぞれの文書の前または後にページを挿入するには、すべての文書ラジオボタンをクリックします。
    • 一部の文書の前または後にのみ挿入して他の文書には挿入しない場合は、規則に基づく文書ラジオボタンをクリックします。

      リストから、配置条件を定義する規則を選択します。

      または次のアクションを実行できます。

      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。

      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。

      重要:

      • ページ挿入のカスタム規則には、ジョブプロパティー、文書プロパティー、および文書の統計 (Stat.TotalPagesInDocumentStat.TotalSheetsInDocumentなど) の値に基づいた条件があります。

      • 条件トリガーまたはページ統計 (Stat.CurrentPageInJobStat.CurrentSheetInJobなど) の値に基づいた条件は、ページ挿入のカスタム規則では動作しません。RICOH ProcessDirectorは、文書の個別のページの情報を評価する前に、ページ挿入の規則が文書に適用されるかどうかを評価します。

      • 定義済みの規則(すべての表面ページ最後のバックページのみ) は、すべての文書にページを挿入するか、またはどの文書にも挿入しないかです。そのような規則では特定の文書に限定してページ挿入を行うことがないため、ページ挿入には使用しないでください。

  8. Sidesセクションで、挿入を片面印刷するか両面印刷するかを指定します。
    Simplex
    挿入は用紙の方面に印刷されます。
    Duplex
    挿入は用紙の両面に印刷され、用紙の長辺にとじ位置があります。
    Tumble
    挿入は用紙の両面に印刷され、用紙の短辺にとじ位置があります。シートの表面の下部が、シートの裏面の上部になります。
    From print job
    挿入は印刷ジョブで指定されている面に印刷されます。
  9. OKをクリックします。
  10. 他の PDF ファイルを選択してページの挿入方法を指定するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。最初の PDF ファイルに対して実行したステップを繰り返します。

    RICOH ProcessDirector が PDF ファイルのページを挿入するときは、それらのファイルが Inserts Managerリストに表示されている順序 (上から下に) で挿入します。

    例えば、Inserts Managerのリストに 4 つの行があるとします。それぞれの PDF ファイルからは、次のように挿入するように指定されています。

    • 最初の PDF ファイルのページ 1 が、開いている PDF ファイルのそれぞれの文書の前に挿入される。

    • 2 番目の PDF ファイルのページ 4–6 が、それぞれの文書の前に挿入される。

    • 3 番目の PDF ファイルのページ 2–4 が、それぞれの文書の後に挿入される。

    • 4 番目の PDF ファイルのページ 3 が、それぞれの文書の後に挿入される。

    開いている PDF ファイルの最初の文書は、6 ページです。RICOH ProcessDirectorが挿入を追加すると、最初の文書は 14 ページで、次のような順序になります。
    • 最初の PDF ファイルのページ 1

    • 2 番目の PDF ファイルのページ 4–6

    • 元の文書のページ 1–6

    • 3 番目の PDF ファイルのページ 2–4

    • 4 番目の PDF ファイルのページ 3

  11. 文書にページを挿入するために RICOH ProcessDirector が使用する順序を変更するには、 Inserts Managerリストの行を選択します。リストの行を上または下に移動するには、上向き矢印アイコンアイコン、または下向き矢印アイコンアイコンをクリックします。
  12. リストにすべての PDF ファイルを追加したら、OKをクリックします。
  13. 意図したとおりにページが挿入されていることを確認するには、Ricoh プレビューをクリックします。

    挿入するページが含まれた PDF ファイルをプレビューすると、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat では、その PDF ファイルが Inserts Managerリストで指定したディレクトリーパスにあるかどうかが確認されます。

    • ある場合には、そのディレクトリーパスにある PDF ファイルからページが挿入されます。

    • ない場合には、制御ファイルに組み込まれている PDF ページからページが挿入されます。

    If RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が組み込まれた PDF ファイルを検出できない場合には、プレビュー機能が警告メッセージを表示し、ページを挿入せずに続行します。

  14. 新しい挿入ページを含む、すべての拡張を開いている PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。

    制御ファイルには、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat はアクセス可能な PDF ファイルを組み込みます。

    PDF ファイルが組み込まれている場合は、RICOH ProcessDirector サーバーからアクセスできるディレクトリーにそのファイルをコピーする必要はありません。

    制御ファイルを保存するたびに、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は組み込まれたそれぞれの PDF ファイルを Inserts Managerリストで指定されたディレクトリーパスのファイルで置換しようとします。

  15. RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocuments ステップで、挿入ページを含む制御ファイルの名前と場所を指定します。

    他の PDF ファイルからの挿入を含むジョブがBuildPDFFromDocumentsステップに入ると、RICOH ProcessDirector は、すべての PDF ファイルが指定されたディレクトリーパスにあるかどうかを確認します。

    • ある場合には、そのディレクトリーパスにある PDF ファイルからページが挿入されます。

    • ない場合には、制御ファイルに組み込まれている PDF ページからページが挿入されます。

    RICOH ProcessDirector が組み込まれた PDF ファイルを検出できない場合には、ジョブはエラー状態になります。RICOH ProcessDirector が挿入するページを含むすべての PDF ファイルにアクセスするか、制御ファイルからページ挿入の指示を削除するまで、ジョブは BuildPDFFromDocumentsステップを完了できません。

PDF ファイルのそれぞれの文書のページ数は、1 ページから 3 ページです。文書が 2 ページの場合、その最後にページ A を挿入します。文書が 1 ページの場合、その最後にページ A とページ B を挿入します。

  1. 次の 1 つの条件を持つ規則TotalPagesLessThan3を定義します。

    Stat.TotalPagesInDocument < 3

  2. ページ A のページ挿入と、ページ B のページ挿入を別々に定義します。

  3. それぞれのページ挿入で、次の操作を実行します。

    • 文書後ラジオボタンをクリックします。

    • 規則に基づいた文書数ラジオボタンをクリックして、TotalPagesLessThan3を選択します。

  4. Insert Managerリストで、ページ A の挿入がページ B の挿入より上にあることを確認します。

文書が 1 ページまたは 2 ページの場合、RICOH ProcessDirector はページ A を追加します。それで文書が 2 ページになった場合、RICOH ProcessDirector はページ A の後にページ B を追加します。

1.2.4.32.7.16 メディアと仕上げ

サンプル PDF ファイルのメディアと仕上げのオプションを指定して、 RICOH ProcessDirector ジョブに指定したジョブレベルのメディアと仕上げのオプションに対するページ例外として適用できます。

メディアと仕上げのオプションを PDF ファイル内の一連のページまたは文書 (ページグループ) に適用できます。メディアと仕上げのオプションを文書に適用する場合は、定義済みの規則またはカスタム規則を使用できます。例えば、定義済みの規則を使用して、各文書の最初のページを青い用紙に印刷できます。また、カスタム規則を定義して、右上隅にプレミアメンバーという語句が含まれた各ページをコールドの用紙に印刷することもできます。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat で指定するメディアと仕上げのオプションは、ジョブ用に RICOH ProcessDirector が指定するオプションよりも優先されます。

    注意:
  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、RICOH ProcessDirector 電子フォームが含まれるメディアをサポートします。 Show electronic forms設定によって、ファイルが使用するメディア用に定義された電子フォームとデータが結合されたときのサンプルファイルの外観を、プレビューに表示するかどうかが決定します。

メディアと仕上げのオプションを追加する際に PDF ファイルをプレビューして、それらが目的のページに適用されたことを確認できます。

メディアおよび仕上げの定義は RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルに保存されています。RICOH ProcessDirector はこの制御ファイルを使用して、定義を印刷ジョブに自動で適用します。

1.2.4.32.7.16.1 メディアと仕上げのオプションを管理する

メディアと仕上げダイアログには、PDF ファイルのメディアと仕上げのオプションに関する情報が表示されます。オプションを編集、削除したり、新しいメディアと仕上げのオプションを選択したり、RICOH ProcessDirectorがPDFファイルにオプションを適用する順序を設定したりできます。

それぞれのページレベルのメディアと仕上げのオプションでは、範囲列に、選択されたページ、または RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が PDF ファイル内の文書にオプションを適用するのに使用する規則名が表示されます。 代替用紙列にはメディアのオプションが表示され、 サブセット仕上げ列には仕上げのオプションが表示されます。

新しいページレベルのメディアまたは仕上げオプションを指定するには アイコンを追加アイコンをクリックします。

ページレベルのメディアまたは仕上げのオプションを操作するには、それを選択します。編集アイコンアイコンをクリックしてオプションを変更するか、ゴミ箱のアイコンアイコンをクリックしてオプションを削除します。

ページレベルのメディアと仕上げのオプションが PDF ファイルに適用される順序を変更するには、オプションを選択します。次に、上矢印または下矢印をクリックして移動します。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、リストに表示される順序 (上から下) でページレベルのオプションを PDF ファイルに適用します。2 つのページレベルのオプションが同じページに対して矛盾した選択を指定している場合 (例えば、2 つの別のタイプのメディア)、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat はリストの下のほうにあるオプションを適用します。

例えば、最初のオプションでは PDF ファイルの各文書の最初のページのメディアに[レター、ブルー]メディアが指定されていて、2 番目のオプションでは、Gold Club メンバー向けの各文書の最初のページに[レター、ゴールド]メディアが指定されているとします。この場合に PDF ファイルを印刷すると、Gold Club メンバー向けのすべての文書の最初のページは[レター、ゴールド]メディアに印刷されます。その他のすべての文書の最初のページは[レター、ブルー]メディアに印刷されます。[レター、ブルー]メディアのオプションが[レター、ゴールド]メディアのオプションよりも下に表示されている場合は、すべての文書の最初のページが[レター、ブルー]メディアに印刷され、最初のページが[レター、ゴールド]メディアに印刷されることはありません。

注意: メディアオプションの順序は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が仕上げオプションを適用する方法に影響を与えません。また、仕上げオプションの適用方法がメディアオプションの順序に影響を与えることもありません。

1.2.4.32.7.16.2 メディアと仕上げのオプションを選択する

規則を指定するかページ番号を入力して、各ページグループの特定のページのメディアと仕上げのオプションを選択できます。例えば、各ページグループの 1 ~ 4 ページがステープルされるように指定できます。また、各ページグループの最初のページがコールドのページに印刷されるように指定することもできます。
メディアと仕上げのオプションを選択するには、次の手順に従います。
  1. Ricoh メディアと仕上げアイコンの追加アイコンの順にクリックします。
  2. 代替用紙リストで用紙オプションを選択するか、 サブセット仕上げリストでステープルオプションを選択します。
      注意:
    • メディアオプションは、media.zipファイル(またはRICOH ProcessDirectorの古いバージョンのmedia.xmlファイル)で指定されたRICOH ProcessDirectorメディアオブジェクトの名前です。詳しくは、ヘルプシステムへのメディアオブジェクトの読み込みに関するトピック、またはRICOH ProcessDirector: 文書処理機能をインストールするを参照してください。
  3. [配置条件]セクションを使用して、メディアまたはフィニッシングオプションを配置するページを指定します。次のいずれかの手順を実行します。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、リストから規則を選択します。デフォルトの規則は すべてのページです。次のことを行うこともできます。
      • コンテンツアイコンの追加アイコンをクリックして新しい規則を定義します。
      • 規則マネージャーアイコンアイコンをクリックして規則マネージャーに移動します。
    • 特定のページ数を選択して、目的のページを入力します。メディアと仕上げのオプションは、各ページグループ内のこれらのページに適用されます。次のことが可能です。
      • ページ範囲を指定する場合は、ハイフンを使用して最初のページと最後のページを区切ります。
      • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
      • 各ページグループ内の最後のページを指定する場合は、nと入力します。

        例えば、PDF ファイルに 2 つのページグループがあり、最初のページグループは 4 ページ、2 番目のページグループは 7 ページであるとします。この場合、3-nページを指定すると、最初のページグループの 3 ~ 4 ページ、2 番目のページグループの 3 ~ 7 にマークアップが配置されます。

  4. OKをクリックします。
    指定したオプションが、メディアと仕上げのリストに表示されます。
  5. 代替用紙またはサブセット仕上げのオプションが複数ある場合は、新しいオプションを選択します。上下の矢印を使用して、選択したオプションを順序リストの適切な位置に移動します。

    RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、リストに表示される順序 (上から下) でページレベルのオプションを PDF ファイルに適用します。2 つのページレベルのオプションが同じページに対して矛盾した選択を指定している場合 (例えば、2 つの別のタイプのメディア)、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat はリストの下のほうにあるオプションを適用します。

  6. RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat がメディアと仕上げのオプションを目的のページに適用したかどうかを確認するには、次の手順に従います。
    1. Ricoh プレビューをクリックします。
      ページにメディアと仕上げのオプションがある場合は、右上隅に印刷操作という注釈が表示されます。
    2. メディア名および仕上げオプションを表示するには、印刷操作のうえにマウスポインターを置きます。

      例:

      [メディア] = [青、レター][ステープル] = [左上](#1)

      (#1) は、仕上げオプションでのページのシーケンスを示します。5 ~ 8 ページのステープルを指定した場合、5 ページは #1 で 8 ページは #4 です。

      または、Adobe Acrobat ツールバーの注釈をクリックします。 注釈ペインに、各ページの注釈とメディアと仕上げのオプションが表示されます。
        注意:
      • Show electronic forms設定によって、ファイルが使用するメディア用に定義された電子フォームとデータが結合されたときのサンプルファイルの外観を、プレビューに表示するかどうかが決定します。 Yesに設定すると、フォームと結合されたデータが表示されます。
  7. 新しいメディアと仕上げのオプションを含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  8. RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocuments ステップで、メディアおよび仕上げ定義を含む制御ファイルの名前と場所を指定します。

1.2.4.32.8 PDF Document Support機能を構成する

PDF Document Support機能を構成する場合、PDF ジョブで文書を使用するようにセットアップし、次に文書を処理するように PDF ワークフローを構成します。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat の機能では、PDF ジョブで文書を使用するようにセットアップできます。例えば、文書の識別方法を定義します。

RICOH ProcessDirector の[ワークフロー]ページの機能では、文書を処理するように PDF ワークフローを構成できます。例えば、文書を識別して、文書から PDF ファイルを作成するステップを追加します。その他のステップでは、文書のソート、分割、グループ化、およびジョブからの文書のプルなどを実行できます。

実動 PDF ファイルが PDF データを変更するプログラムによって処理される場合、文書を識別するステップの前か、文書から PDF ファイルをビルドするステップの後のどちらかにこれらのプログラムを呼び出すステップを配置します。

IdentifyPDFDocumentsステップに基づいたステップでのPDF 2.0ファイルの処理で予期しない結果になった場合は、以下のいずれかを実行します。

  • 制御ファイルを更新するには、RICOH ProcessDirector バージョン 3.6以上の RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat のバージョンを使用します。RICOH ProcessDirectorが制御ファイルを使用できるように、正しい場所に制御ファイルをコピーしてください。
  • OptimizePDFステップテンプレートに基づいたステップを、ワークフロー内の IdentifyPDFDocumentsステップの前に置きます。

1.2.4.32.8.1 PDF ジョブでの文書の使用をセットアップする

PDF ジョブ内で文書を使用するには、文書の識別方法、文書内のデータを RICOH ProcessDirector 文書プロパティーにマップする方法、文書にマークアップを追加する方法を定義します。最後に、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルにセットアップ情報を保存します。

文書内のデータを、RICOH ProcessDirector に用意された文書プロパティーか、定義したカスタム文書プロパティーにマップします。カスタム文書プロパティーを定義して、データのマップ前に RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat に読み込みます。

    注意:
  • ここでは、全般的なセットアップ手順について説明します。詳細な手順については、関連トピックを参照してください。

PDF ジョブでの文書の使用をセットアップするには、次の手順に従います。
  1. PDF ファイルを Adobe Acrobat Professional で開き、Ricoh 選択をクリックして、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をアクティブなツールにします。
  2. ジョブ内で各文書の先頭を識別するページグループを定義します。
    1. テキストベースのページグループを定義するには、使用するテキストを囲むボックスを描画します。テキストに基づいていないページグループを定義するには、任意の場所で描画します。
    2. ポップアップメニューからページグループの定義を選択します。
    3. ページグループリストでいずれかのオプションを選択します。
    4. OKをクリックします。
    5. Ricoh ページグループナビケータの表示をクリックして、PDF ファイル内の文書が正しく定義されていることを確認します。
  3. 文書内のデータを文書プロパティーにマップします。
    1. キャプチャーするデータの左上隅の少し上の部分を左クリックします。マウスをドラッグしてデータを囲むボックスを描画します。
      ボックスは、PDFファイル内の最も長いデータをキャプチャーすることが可能な十分な大きさにしてください。PDFファイル内の一部の文字には、文字の間隔を空けるために、他の文字よりも空白領域を大きく使用するものもあります。
    2. ポップアップメニューから文書プロパティーの定義を選択します。
      キャプチャーしたデータは、ダイアログの選択されたテキスト領域に表示されます。
    3. リストからRICOH ProcessDirector文書プロパティーを選択します。
    4. [配置条件]セクションを使用して、文書プロパティーデータを抽出するページを指定します。
      例えば、各文書の最初のページから文書プロパティーデータを抽出する場合は、規則に基づくページを選択し、 先頭のフロントページのみを選択します。
    5. OKをクリックして、文書プロパティーを作成します。
    6. Ricoh 文書プロパティー値の表示をクリックし、PDF ファイル内でいくつかのページグループをスクロールして、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が各ページグループで正しい文書プロパティー値を抽出したことを確認します。
    7. 文書内のデータを別の文書プロパティーにマップするには、上記のステップを繰り返します。
  4. バーコード、OMR マーク、イメージ、非表示領域、テキストなどのマークアップを追加します。
    1. 左クリックして、新しいマークアップの左上隅を指定します。マウスをドラッグしてボックスを描画します。
      非表示領域の場合は、ボックスで領域を指定します。バーコード、OMR マーク、イメージ、テキストの場合、ボックスで左上隅を指定します。バーコード、OMR マーク、イメージ、またはテキストを含む領域は、ボックスでは指定できません。
    2. ポップアップメニューから、バーコードの追加などのオプションを選択します。
    3. 要求された情報を提供します。
    4. OKをクリックして、マークアップを作成します。
  5. ページグループ定義、文書プロパティー、およびマークアップを制御ファイルに保存します。
    1. Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
    2. 制御ファイルに名前を付けるか、デフォルト値を受け入れます。
    3. 保存をクリックします。
      確認メッセージが表示されます。
    4. OKをクリックします。
  6. RICOH ProcessDirector システムのユーザーがアクセスできる 1 次コンピューター上のディレクトリーに制御ファイルを送信またはコピーます。
文書を含む PDF ジョブを処理するワークフローを作成するときは、制御ファイルの名前と位置を、IdentifyPDFDocuments ステップテンプレートまたは BuildPDFFromDocuments ステップテンプレートに基づく各ステップに指定します。
    注意:
  • IdentifyPDFDocumentsステップに基づいたステップでのPDF 2.0ファイルの処理で予期しない結果になった場合は、以下のいずれかを実行します。
    • 制御ファイルを更新するには、RICOH ProcessDirector バージョン 3.6以上の RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat のバージョンを使用します。RICOH ProcessDirectorが制御ファイルを使用できるように、正しい場所に制御ファイルをコピーしてください。
    • OptimizePDFステップテンプレートに基づいたステップを、ワークフロー内の IdentifyPDFDocumentsステップの前に置きます。

1.2.4.32.8.2 PDF ファイル内の文書を識別するステップを構成する

PDF Document Support機能をインストールした場合は、 IdentifyPDFDocumentsステップテンプレートに基づいて、ワークフローにステップを追加できます。文書プロパティーとページグループ定義を含めるRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルを指定します。RICOH ProcessDirectorIdentifyPDFDocumentsステップを含むワークフローでPDFファイルを処理する場合、そのPDFファイル内の文書を識別し、文書プロパティー値を抽出します。
文書プロパティーの値を計算するステップは、IdentifyPDFDocumentsステップテンプレートに基づきます。PDF Document Support機能とその他の文書処理機能には、 IdentifyPDFDocumentsステップを含むワークフローが用意されています。このような付属のワークフローを使用する場合でも、独自のワークフローを作成する場合でも、そのワークフロー内の IdentifyPDFDocumentsステップを構成して、文書プロパティー定義を含む RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルの名前を指定できます。

ワークフローにIdentifyPDFDocumentsステップを追加する場合は、PDFファイルを変更するすべてのステップの後に配置します。そのファイルを変更するステップの前にこのステップを追加すると、予期しない結果が発生します。

IdentifyPDFDocumentsステップに基づいたステップでのPDF 2.0ファイルの処理で予期しない結果になった場合は、以下のいずれかを実行します。

  • 制御ファイルを更新するには、RICOH ProcessDirector バージョン 3.6以上の RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat のバージョンを使用します。RICOH ProcessDirectorが制御ファイルを使用できるように、正しい場所に制御ファイルをコピーしてください。
  • OptimizePDFステップテンプレートに基づいたステップを、ワークフロー内の IdentifyPDFDocumentsステップの前に置きます。

PDFファイル内の文書を識別するステップを構成するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. IdentifyPDFDocumentsステップを含むワークフローを右クリックし、 コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. IdentifyPDFDocumentsステップを右クリックします。
  5. 必要に応じてプロパティーを選択し、ステップのプロパティーを変更します。
  6. PDFタブで、 PDF制御ファイルの識別プロパティーに、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイル(このステップで処理されるPDFファイル内のページグループと文書のプロパティーの情報を含む)のパスとファイル名を入力するか、その制御ファイルを指すシンボル表記を使用します。このファイルは必須であり、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用してサンプルPDFで文書プロパティーを定義するときにRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatによって作成されます。制御ファイルのデフォルトの拡張子は.ctlです。
  7. OKをクリックします。
  8. ワークフローを保存します。

1.2.4.32.8.3 PDF 文書とデータを含むファイルのセットを処理するように設定する

PDFファイル内の文書と補助入力ファイルの追加データを含むファイルをセットで処理するには、次のいずれかの、セットのバッチ方法を使用する入力装置を調整します。 セット数セット内のページ数、または 時刻によるセット。PDF ワークフローをセットアップする前に、次の操作を行います。 IdentifyPDFDocumentsステップを実行すると、個々の文書をすべて含んだ 1 つの PDF ジョブが作成されます。このステップは、ワークフロー内の他のステップで使用するために、文書プロパティーファイル (DPF) に追加的なデータを含めます。
このステップは、2 つのプロパティーを使用して追加的なデータを識別します。
  • 補助入力ファイル拡張子プロパティー値は、データを含むファイルを識別します。
  • ヘッダーファイルプロパティー値は、DPF に追加する補助入力ファイル内のデータを指定したファイルを識別します。

この手順では、例に基づいて、PDF 文書とデータを含むファイルのセットを処理する方法について説明します。

  • この例では、保険会社がアプリケーションを使用して顧客に郵送する書面を作成します。それぞれの書面は、PDF ファイルに個別に保存されます。アプリケーションで作成する書面には、顧客の代理店の名前、電話番号、メールアドレスを含めません。
  • 別のアプリケーションが、代理店の情報や、書面の作成と郵送に役立つその他のデータで、コンマ区切り値 (CSV) ファイルを作成します。2 つのアプリケーションが同時に 100 組のファイルを出力します。
  • 書面の処理や、代理店の連絡先情報を追加する処理を最適化するため、この保険会社は 50 個の CSV ファイルを使用して、50 通の書面を 1 つの PDF ジョブに結合することにしてています。この CSV ファイルは、ワークフロー内の別のステップが使用する DPF に、代理店のデータを読み込むために必要とされます。

ワークフローと入力装置をセットアップする前に、次の操作を行います。

  • 補助入力ファイルが以下の要件を満たしていることを確認します。
    • ヘッダー行では、文書プロパティーファイルに追加するデータ値ごとに、コンマで区切って文書プロパティーのデータベース名を指定します。
    • このファイルでは、関連付けられた PDF ファイル内の文書ごとに 1 つのデータ行を指定します。
    • 各データ行では、文書プロパティーの値をコンマで区切ります。

    例えば、この補助入力ファイルは、1 つの文書を含む PDF ファイルと関連付けられます。このファイルは、ヘッダー行と、5 つのデータ値がある 1 行のデータ行で構成されています。

    Doc.Custom.AgentName,Doc.Custom.AgentPhone,Doc.Custom.AgentEmail,Region,AgentCodeKelly Lopez,1-800-555-1234,kelly.lopez@insurancebiz.com,Southeast,B475

  • ワークフローで使用するすべてのデータ値の見出しが RICOH ProcessDirector 文書プロパティーとして定義されていることを確認します。

    この例では、EmailDocumentsステップテンプレートに基づくステップで、Doc.Custom.AgentNameDoc.Custom.AgentPhone、および Doc.Custom.AgentEmail の値を使用します。

    Doc.Custom.AgentNameDoc.Custom.AgentPhone、および Doc.Custom.AgentEmailは、カスタム文書プロパティーとして定義します。

      注意:
    • カスタム文書プロパティーの名前は先頭にDoc.Customを付加することをお勧めします。
    • ワークフローでデータ値を使用しない場合、RICOH ProcessDirector 文書プロパティーとしてデータ値の見出しを定義する必要はありません。この例では、AgentRegionおよびAgentCodeRICOH ProcessDirector 文書プロパティーとして定義しません。

  • 値を DPF に追加する文書プロパティーのデータベース名をリストするヘッダーファイルを作成します。データベースプロパティー名は、それぞれ別の行で指定します。

    例えば、次の内容で headers.txt ファイルを作成します。

    Doc.Custom.AgentNameDoc.Custom.AgentPhoneDoc.Custom.AgentEmail

    この例でワークフロー内のIdentifyPDFDocumentsステップがファイルのセットを処理するとき、このステップは書面と補助入力ファイルから抽出したデータで文書プロパティーファイルを作成します。例えば、会社は[PDF 制御ファイルの識別]で、書面内のカスタマー名と顧客メールアドレスデータを文書プロパティーにマップしています。 IdentifyPDFDocumentsステップは、以下の値で DPF を作成します。

    Doc.Custom.CustomerName Doc.EmailAddress       Doc.Custom.AgentNameDoc.Custom.AgentPhone Doc.Custom.AgentEmailChris Smith            chris.smith@myisp.com  Kelly Lopez1-800-555-1234        kelly.lopez@insurancebiz.com

PDF 文書とデータを含むファイルのセットを処理するようにセットアップするには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
  3. ホットフォルダー入力装置を追加またはコピーします。

    例えば、追加 ホットフォルダーをクリックして、入力装置に PDFInputFromSetsという名前を付けます。

  4. すべてのタブで、ご使用の環境に適合するように調整する必要のある、必須およびオプションプロパティーを入力します。
  5. 一般タブをクリックします。
  6. 子ワークフロープロパティーの場合、ファイルのセットを処理するために修正するワークフローの名前を選択します。

    例えば、PDFDocumentsFromSetsを選択します。

    新しいワークフローを作成している場合は、デフォルト値を使用します。新しいワークフローを保存した後、入力装置のプロパティーを表示して、このプロパティーの値としてワークフローを選択します。

  7. バッチタブをクリックします。
  8. バッチ方式プロパティーの場合、 セット数セット内のページ数、または 時刻によるセットを選択します。
  9. 選択したバッチ方式に関連付けられたその他のプロパティーの値を指定します。

    例えば、PDF ファイルと CSV ファイルの 50 セットを受信してから、入力装置でバッチ処理を開始し、ファイルをワークフローに実行依頼できます。バッチ対象のファイル数プロパティーに 50 を入力します。

  10. セットの一致パターンプロパティーに値を指定するか、次のデフォルト値を使用します。
    (.+?)\.[^.]*$|$

    デフォルト値は、拡張子を除いた名前が同じファイルを同じセットに追加するように RICOH ProcessDirector に通知します。

    例:

    customer_1.pdfcustomer_1.csv

  11. データパターンプロパティーには、次のように入力します。.*pdf$
  12. 補助入力ファイルを識別するファイルパターンにプロパティー値を入力します。

    例えば、CSV ファイル拡張子が付いた補助入力ファイルに関しては、以下の値を入力します。

    • ファイルパターン.*csv$
    • スプールファイルの使用法auxinput
    • スプールファイルタイプcsv
    • 必須ファイルパターンはい
    • ファイルパターンシーケンス1

    RICOH ProcessDirector では、 スプールファイル使用法プロパティーに、RICOH ProcessDirector のキーワード以外の任意の値を指定できます。キーワードには、controloverrrides、および print があります。

  13. 追加をクリックします。
  14. 入力装置のプロパティー値の入力を完了したら、OKをクリックします。
  15. ワークフロータブをクリックします。
  16. 変更するワークフローを開くか、ワークフローを新規に作成します。

    例えば、用意されているEnhancePDFDocumentsワークフローをコピーして変更します。コピーしたワークフロー PDFDocumentsFromSetsに名前を付けます。

  17. IdentifyPDFDocumentsステップテンプレートに基づいて、ステップを追加または変更します。
  18. IdentifyPDFDocumentsステップのプロパティー値を設定します。
    1. PDF 制御ファイルの識別プロパティーに、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して作成した制御ファイルの完全パスまたはシンボル名を指定します。

      [PDF 制御ファイルの識別]のデフォルト値は、各 PDF ファイルを 1 つの文書として定義します。次の場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用してカスタム制御ファイルを作成します。

      • PDF ファイルに複数の文書が含まれている。
      • 文書にマークアップを追加したい。
      • 文書内のデータを文書プロパティーにマップしたい。

    2. 補助入力ファイル拡張子プロパティーに、補助入力ファイルのファイル拡張子を入力します。

      この値が、入力装置で定義した補助入力ファイルパターンのスプールファイルタイププロパティー値と一致していることを確認します。

      この例では、補助入力ファイルの拡張子は CSV になっています。次のように入力します。csv

    3. ヘッダーファイルプロパティーに、補助入力ファイルから DPF にコピーする値をリストするファイルの完全パスまたは名前を入力します。

      例えば、/aiw/aiw1/aux_input/headers.txt(Linux) またはC:\aiw\aiw1\aux_input\headers.txt(Windows) を入力します。

  19. 必要に応じてワークフローにその他の変更を加えます。
  20. ワークフローを保存します。
  21. 入力装置とワークフローをテストします。
    1. ワークフローを使用可能にします。
    2. ワークフローにジョブを送信する入力装置を有効にし、接続します。
    3. PDF ファイルと CSV ファイルのセットを入力装置に実行依頼します。制限値に達すると、入力装置は、ファイルをバッチ処理してワークフローに実行依頼します。
      この例の入力装置は、50 セットの PDF ファイルと CSV ファイルを実行依頼します。
IdentifyPDFDocumentsステップを実行すると、以下のような出力が生成されます。
  • すべてのセットから取得された全文書が含まれている、1 個の PDF ファイル。
  • ファイルの各セットのサブディレクトリーが入っている、1 個の sets ディレクトリー。
  • [PDF 制御ファイルの識別]で文書プロパティーにマップされたデータの値、および補助入力ファイルから取得したデータの値が含まれる文書プロパティーファイル。

1.2.4.32.8.4 マークアップ適用のための PDF ワークフロー

PDF Document Support 機能には、文書レベルで PDF ジョブを管理するための高度な機能が含まれていますが、マークアップを PDF ファイルに適用して文書プロパティーを抽出する基本的な PDF ワークフローから作業を開始すると便利な場合があります。

新しいワークフローは、EnhancePDFDocumentsワークフローに基づいて作成します。そのワークフローのコピーを作成し、環境の必要に応じて、ワークフロー内のステップのプロパティーを定義します。 IdentifyPDFDocumentsステップでは、ページのグループ化および文書プロパティー定義を含む RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルのファイル名と場所を指定します。 BuildPDFFromDocumentsステップでは、マークアップ定義を含む制御ファイルの名前と場所を指定します。制御ファイルプロパティーで複数の制御ファイルを指定した場合、制御ファイルをセミコロンで区切ります。

大きいジョブの場合、IdentifyPDFDocuments ステップと BuildPDFFromDocuments ステップの両方を処理するとメモリーを大量に消費する可能性があります。ステップの調整と、メモリー管理の他の考慮事項に関する資料を参照してください。

1.2.4.32.8.5 サイズによる PDF ジョブ分割のためのワークフロー

PDF Document Support 機能には、ジョブをより小規模なジョブに分割するために (例えば、それらのジョブを別々のプリンターで印刷できるように) 使用できるステップテンプレートが組み込まれています。

ジョブをその各文書のいずれも 2 つのジョブにまたがってフラグメント化せずに分割するには、ジョブ内に文書の境界を指定する必要があります。これを行うには、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して PDF ファイル内のページグループを定義します。ページグループ定義を含むプラグイン制御ファイルを、 IdentifyPDFDocuments ステップで指定した場所にコピーします。

IdentifyPDFDocumentsステップを組み込み、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat で定義した規則を適用してオリジナルジョブ用の文書プロパティーファイルを作成できるようにします。 SplitDocuments ステップでは、各子ジョブに配置する文書を決定し、この情報によって文書プロパティーファイルを更新します。

CreateJobsFromDocuments ステップを使用します。このステップでは、子ジョブ用の文書プロパティーファイルを作成しますが PDF ファイルは作成しません。 BuildPDFFromDocuments ステップテンプレートを 基にしたステップを、子ジョブに割り当てられたワークフローに組み込む必要もあります。 BuildAFPFromDocuments では、すべての文書を正しい順序に並べた AFP ファイルを作成します。このステップでは、PDF ファイルにマークアップを追加する RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルも指定します。

子ワークフローが印刷を制御するため、オリジナルワークフローの印刷フェーズにはステップがなにも存在しません。すべての子ジョブの完了後に、親ジョブはオリジナルワークフローの次のステップに進みます。

子ワークフローは、次の2つのステップテンプレートに基づくステップで開始する必要があります。SetJobPropsFromTextFileおよび SetJobPropsFromOriginalSetJobPropsFromTextFile では、子ワークフローのステップからのジョブプロパティーの値を設定します。 SetJobPropsFromOriginal では、オリジナルワークフローに設定された、子ワークフロー内のプロパティーの値になる値をコピーします。次に、オリジナルワークフローに CreateJobsFromDocuments ステップを組み込んで、子 PDF ファイルの作成を並列に実行することを選択した場合、子ワークフローで BuildPDFFromDocuments ステップを使用する必要があります。

    注意:
  • システムにカスタマイズされたフェーズ名がある場合は、テーブルのフェーズ名はシステム内の名前と一致しない場合があります。
CreateJobsFromDocuments を使用したサイズによる PDF ジョブの分割
親/子 フェーズ ステップ
受信 SetJobPropsFromTextFile

[入力データストリーム]フィールドで、PDFを選択します。

準備 CountPages
IdentifyPDFDocuments
アセンブル SplitDocuments
CreateJobsFromDocuments
完了 RetainCompletedJobs
RemoveJobs
受信 SetJobPropsFromTextFile
 
  アセンブル BuildPDFFromDocuments
  印刷 CountPages
  CreatePageRanges
  PrintJobs
  完了 WaitForRelatedJobs
    RetainCompletedJobs
    RemoveJobs

1.2.4.32.8.6 文書プロパティーによる PDF ジョブ分割のためのワークフロー

1 つの PDF ジョブは、ジョブサイズを基準として使用するのではなく、国や販売地域などの文書プロパティーの値を使用して、複数のジョブに分割することもできます。このシナリオでは、SplitDocumentsステップテンプレートではなく、 GroupDocumentsステップテンプレートに基づくステップを使用します。文書の各グループは別個の子ジョブになります。

GroupDocuments ステップテンプレートに基づくステップを使用して、あるグループのすべての文書を収集して単一の子ジョブにまとめることができます。グループ化基準を最大 6 つ使用して、子ジョブを作成できます。各子ジョブには、1 つのグループのメンバーのみが含まれています (例えば、10 カ国それぞれの 5 都市ごとのすべてのステートメントなど)。親ワークフローの場合、PDF Document Support によりインストールされる SortSplitPDFワークフローをコピーできます。 SplitDocuments ステップなど、使用していないステップは必ずすべて削除してください。子ワークフローの場合、 AssemblePDF ワークフローのコピーを作成します。

次の表に、推奨のワークフロー構成について概要を示します。これらの構成では、CreateJobsFromDocumentsステップテンプレートに基づくステップを使用しています。

    注意:
  • システムにカスタマイズされたフェーズ名がある場合は、テーブルのフェーズ名はシステム内の名前と一致しない場合があります。

CreateJobsFromDocuments を使用した文書プロパティーによる PDF ジョブの分割
親/子 フェーズ ステップ
受信 SetJobPropsFromTextFile

[入力データストリーム]フィールドで、PDFを選択します。

準備 CountPages
IdentifyPDFDocuments
アセンブル GroupDocuments
CreateJobsFromDocuments
完了 WaitForRelatedJobs
RetainCompletedJobs
RemoveJobs
受信 SetJobPropsFromTextFile
DetectInputDataStream
アセンブル BuildPDFFromDocuments
印刷 CountPages
CreatePageRanges
PrintJobs
完了 WaitForRelatedJobs
RetainCompletedJobs
RemoveJobs

1.2.4.32.8.7 ワークフローで PDF データを変更する手順を使用する

RICOH ProcessDirectorには、ワークフロー処理時にPDFファイルの内容の変更に使用できるUltimate Impostrip®接続機能とPitStop接続機能が用意されています。

それらの機能またはPDFデータを変更する他のプログラムによって実動PDFファイルが処理される場合は、それらのプログラムを呼び出すステップが、IdentifyPDFDocumentsステップより前に実行されるようにします。

IdentifyPDFDocumentsステップに基づいたステップでのPDF 2.0ファイルの処理で予期しない結果になった場合は、以下のいずれかを実行します。

  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用して、制御ファイルを更新します。RICOH ProcessDirectorが制御ファイルを使用できるように、正しい場所に制御ファイルをコピーしてください。
  • OptimizePDFステップテンプレートに基づいたステップを、ワークフロー内の IdentifyPDFDocumentsステップの前に置きます。

    重要:
  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat でマークアップしたサンプル PDF ファイルを使用して、RICOH ProcessDirector ワークフローのテストを実行します。PDF ファイルでデータを変更する処理が実行されると、制御ファイルが RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して構築され、正常に機能しなくなる可能性があります。

1.2.4.32.9 文書検索結果の上限の設定

ユーザーは、[文書]ポートレットの検索時に返される文書の数を設定できます。限度はすべてのユーザーに適用されます。
文書検索結果に制限を設定するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左側にある設定 システムをクリックします。
  3. 表示する文書の最大数フィールドに、検索時に[文書]ポートレットに表示する結果の最大数を入力します。
  4. 保存をクリックします。

1.2.4.33 ジョブから文書をプルするように設定する

このセクションで説明される構成タスクを実行すると、ジョブから文書をプルする、あるいは印刷から文書を抑制する設定ができます。

これらのタスクを実行する前に、「ジョブから文書をプルする使用シナリオ」をお読みください。

1.2.4.33.1 PDF文書を抑制するサンプルワークフローを実行する

ジョブにおいて PDF 文書の印刷を抑制する PullPDFSample ワークフローで、印刷の抑制を制御するリストの使用方法を示します。 PullPDFSample ワークフローでは、印刷された文書と抑制された文書を処理する 2 つのジョブを個別に作成します。

このワークフローでは次のサンプルオブジェクトとサンプルファイルを使用します。

  • ワークフロー: PullPDFSample
  • サンプルファイル: Pull.pdf
    • /aiw/aiw1/testfiles/Pull.pdf (Linux)
    • C:\aiw\aiw1\testfiles\Pull.pdf (Windows)
  • サンプルプルリストファイル: pulllist.txt
    • /aiw/aiw1/testfiles/pull/pulllist.txt (Linux)
    • C:\aiw\aiw1\testfiles\pull\pulllist.txt (Windows)
  • サンプルプロパティー条件ファイル: pullsample.csv
    • /aiw/aiw1/control_files/pull/pullsample.csv (Linux)
    • C:\aiw\aiw1\control_files\pull\pullsample.csv (Windows)
  • Identify documents control file: PullPDF.ctl
    • /aiw/aiw1/testfiles/PullPDF.ctl (Linux)
    • C:\aiw\aiw1\testfiles\PullPDF.ctl (Windows)

    注意:
  • PullPDFSampleサンプルワークフローは、PDF Document Support 機能とともにインストールされます。

このサンプルワークフローには、待機ステップと SetDocPropsFromList ステップが含まれます。 待機ステップは説明のためにジョブを 60 秒間停止し、正しい位置にプルリストファイルが配置されるまで、どのようにワークフローが停止できるのかを示します。実働環境では、 待機ステップは、ジョブを一定期間または特定の時刻まで停止するために設定されます。 SetDocPropsFromList ステップでは、サンプルプルリストファイルからの情報を使用して、ジョブが正しい文書の印刷を抑制するために適切に分割されていることを確認します。

GroupDocuments ステップでは、 文書のプルプロパティーに基づいて、プルされる文書のグループと印刷されるグループを識別します。グループ化に基づき、 CreateJobsFromDocuments ステップで子ジョブが生成されます。子ジョブはオリジナルのワークフローに再送信され、 SetJobPropsfromTextFile ステップからの子ジョブの分岐に従います。子ジョブは、処理が終了し、すべてのジョブ、親ジョブと両方の子ジョブが完了するまで、それぞれの印刷および抑制の分岐を通って移動します。

サンプルワークフローを実行するには、次のようにします。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 装置 入力装置をクリックします。
  3. [入力装置]ページで、HotFolderPDF ホットフォルダー入力装置を右クリックし、 コピーを選択します。
  4. ホットフォルダー入力装置のコピーページの 一般タブで、次のプロパティーの値を、指示に従って入力または編集します。
    • 入力装置名を入力します。
    • 入力装置の説明を入力します。これは必須ではありませんが、推奨事項です。
    • 子ワークフロープロパティーで、 PullPDFSampleを選びます。
    • フォルダー位置プロパティーに、 /aiw/aiw1/System/hf/testPullPDF を入力します。
    • ステージング位置プロパティーに、/aiw/aiw1/System/hf/testPullPDF/Staged を入力します。
  5. OKをクリックします。
  6. メインタブをクリックします。
  7. [入力装置]ポートレットで、作成した新しいホットフォルダーを右クリックし、使用可能にして接続を選択します。
  8. [プリンター]ポートレットで、サンプルプリンターを右クリックして 使用可能を選択します。
  9. /aiw/aiw1/testfiles (Linux) または C:\aiw\aiw1\testfiles (Windows) に移動し、Pull.pdf/aiw/aiw1/System/hf/testPullPDF (Linux) または C:\aiw\aiw1\System\hf\testPullPDF (Windows) にコピーします。
    ジョブが[ジョブ]テーブルに表示されます。
  10. ジョブが待機ステップに到達すると、60 秒間停止します。ジョブが[待機]状態に入りますが、処理を進める場合は 次のステップに進むアクションを選ぶことができます。 次のステップに進むアクションは、ジョブが待機状態にあるときのみ、選んでください。
  11. 親ジョブは、子ジョブが完了するまで WaitForRelatedJobs ステップで待機してから終了します。プルパスの子ジョブには、 ManualStepWithAutoStart ステップがあります。これは手動で進める必要があります。[ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして 次のステップに進むを選択します。親ジョブと子ジョブが完了するまで、処理が続行されます。
    [ジョブ]テーブルで、親ジョブと 2 つの子ジョブを確認できます。個々の子ジョブを右クリックして 表示を選択すると、各子ジョブによって処理された文書を確認できます。親ジョブを右クリックして 表示を選択すると、印刷および抑制された両方の文書をすべて表示できます。

1.2.4.33.2 AFP文書を抑制するサンプルワークフローを実行する

ジョブにおいて AFP 文書の印刷を抑制する PullAFPSample ワークフローで、印刷の抑制を制御するリストの使用方法を示します。 PullAFPSample ワークフローでは、印刷された文書と抑制された文書を処理する 2 つのジョブを個別に作成します。

このワークフローでは次のサンプルオブジェクトとサンプルファイルを使用します。

  • ワークフロー: PullAFPSample
  • サンプルファイル: Pull.afp
    • /aiw/aiw1/testfiles/Pull.afp (Linux)
    • C:\aiw\aiw1\testfiles\Pull.afp (Windows)
  • サンプルプルリストファイル: pulllist.txt
    • /aiw/aiw1/testfiles/pull/pulllist.txt (Linux)
    • C:\aiw\aiw1\testfiles\pull\pulllist.txt (Windows)
  • サンプルプロパティー条件ファイル: pullsample.csv
    • /aiw/aiw1/control_files/pull/pullsample.csv (Linux)
    • C:\aiw\aiw1\control_files\pull\pullsample.csv (Windows)
  • Visual workbench control file: PullAFP.ctl
    • /aiw/aiw1/testfiles/PullAFP.ctl (Linux)
    • C:\aiw\aiw1\testfiles\PullAFP.ctl (Windows)
    注意:
  • AFP Support 機能をインストールしている場合、 PullAFPSample サンプルワークフローが用意されています。

このサンプルワークフローには、待機ステップと SetDocPropsFromList ステップが含まれます。 待機ステップは説明のためにジョブを 60 秒間停止し、正しい位置にプルリストファイルが配置されるまで、どのようにワークフローが停止できるのかを示します。実働環境では、 待機ステップは、ジョブを一定期間または特定の時刻まで停止するために設定されます。 SetDocPropsFromList ステップでは、サンプルプルリストファイルからの情報を使用して、ジョブが正しい文書の印刷を抑制するために適切に分割されていることを確認します。

GroupDocuments ステップでは、 文書のプルプロパティーに基づいて、プルされる文書のグループと印刷されるグループを識別します。グループ化に基づき、 CreateJobsFromDocuments ステップで子ジョブが生成されます。子ジョブはオリジナルのワークフローに再送信され、 SetJobPropsfromTextFile ステップからの子ジョブの分岐に従います。子ジョブは、処理が終了し、すべてのジョブ、親ジョブと両方の子ジョブが完了するまで、それぞれの印刷および抑制の分岐を通って移動します。

サンプルワークフローを実行するには、次のようにします。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 装置 入力装置をクリックします。
  3. [入力装置]ページで、HotFolderAFP ホットフォルダー入力装置を右クリックし、 コピーを選択します。
  4. ホットフォルダー入力装置のコピーページの 一般タブで、次のプロパティーの値を、指示に従って入力または編集します。
    • 入力装置名を入力します。
    • 入力装置の説明を入力します。これは必須ではありませんが、推奨事項です。
    • 子ワークフローPullAFPSample を選択します。
    • フォルダー位置プロパティーに、/aiw/aiw1/System/hf/testPullAFP を入力します。
    • ステージング位置プロパティーに、/aiw/aiw1/System/hf/testPullAFP/Staged を入力します。
  5. OKをクリックします。
  6. メインタブをクリックします。
  7. [入力装置]ポートレットで、作成した新しいホットフォルダーを右クリックし、使用可能にして接続を選択します。
  8. [プリンター]ポートレットで、サンプルプリンターを右クリックして 使用可能を選択します。
  9. /aiw/aiw1/testfiles (Linux) または C:\aiw\aiw1\testfiles (Windows) に移動し、Pull.afp/aiw/aiw1/System/hf/testPullAFP (Linux) または C:\aiw\aiw1\System\hf\testPullAFP (Windows) にコピーします。
    ジョブが[ジョブ]テーブルに表示されます。
  10. ジョブが待機ステップに到達すると、60 秒間停止します。ジョブが [待機]状態に入りますが、処理を進める場合は 次のステップに進むアクションを選ぶことができます。 次のステップに進むアクションは、ジョブが 待機状態にあるときのみ、選んでください。
  11. 親ジョブは、子ジョブが完了するまで WaitForRelatedJobs ステップで待機してから終了します。プルパスの子ジョブには、 ManualStepWithAutoStart ステップがあります。これは手動で進める必要があります。[ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして 次のステップに進むを選択します。親ジョブと子ジョブが完了するまで、処理が続行されます。
    [ジョブ]テーブルで、親ジョブと 2 つの子ジョブを確認できます。個々の子ジョブを右クリックして 表示を選択すると、各子ジョブによって処理された文書を確認できます。親ジョブを右クリックして 表示を選択すると、印刷および抑制された両方の文書をすべて表示できます。

1.2.4.33.3 プルリストを処理するワークフローを設定する

プルリストを使用してジョブから文書を抽出するには、SetDocPropsFromList ステップテンプレートに基づくステップを含むワークフローを設定します。ジョブから抽出された文書と、ジョブに残る文書の両方を処理するには、追加のステップおよび条件付き処理 (または追加のワークフロー) が必要です。
PullPDFSampleが用意されているワークフローは、この手順で設定する PDFワークフローに似ています。独自のワークフローを設定する前に、 PullPDFSampleワークフローを開きます。この手順を読みながら、ワークフローにあるステップと条件付き処理を確認します。
    注意:
  • AFP Support 機能がインストールされている場合は、 PullAFPSampleが用意されているワークフローによって、AFP ファイルを処理するワークフローからの文書の抽出方法が表示されます。
プルリストを処理するワークフローを設定するには、次の手順に従います。
  1. 文書がプルされるかどうかを指定するデータを識別します。

    例:

    • アカウント番号のリストに基づいて文書をプルする場合。アカウント番号によって、文書がプルされるかどうかが決まります。
    • 郵便番号のリストに基づいて文書をプルする場合。郵便番号によって、文書がプルされるかどうかが決まります。
    • ポリシーのタイプと住所に基づいて文書をプルする場合。ポリシーのタイプと住所によって、文書がプルされるかどうかが決まります。

  2. IdentifyPDFDocuments ステップ (PDF ファイル) または IdentifyDocuments ステップ (AFP ファイル) で印刷ファイルの各文書を抽出するデータを指定するために使用する文書プロパティーを決定します。
    RICOH ProcessDirector に既存する文書プロパティーを使用するか、独自のカスタム文書プロパティーを定義できます。
    例:
    • Doc.PullProp 文書プロパティーを使用できます。これは、すべての文書処理機能に用意されています。
    • Doc.Custom.AccountNumberDoc.Custom.PostalCodeDoc.Custom.PolicyTypeDoc.Custom.State など、1 つまたは複数のカスタム文書プロパティーを使用できます。

      カスタム文書プロパティーがまだ存在しない場合は、定義する必要があります。

      注意:
    • 文書プロパティーを定義するには、次の手順に従います。
      • 文書プロパティー構成ファイルを編集します。
      • docCustom ユーティリティーを実行します。

        初めてユーティリティーを実行すると、カスタム文書プロパティー機能が作成されます。

      • Feature Manager を使用して、カスタム文書プロパティー機能をインストールまたは更新します。
      • PDF ファイルを処理する場合は、更新した RICOH ProcessDirector の文書プロパティーを RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat に読み込みます。
  3. ジョブの各文書から IdentifyPDFDocuments ステップ (PDF ファイル) または IdentifyDocuments ステップ (AFP ファイル) が抽出するデータを指定します。
    • PDF ファイルを処理する場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat文書プロパティーの定義機能を使用します。
    • AFP ファイルを処理する場合は、RICOH Visual Workbench の Document Property Designer (DPD) モードを使用します。
        注意:
      • AFPファイルで、抽出する文書データの索引タグが定義されていない場合は、AFP Indexerを使用してタグを追加します。AFP Indexerは、AFP Support機能とともにインストールされます。
  4. IdentifyPDFDocuments ステップ (PDF ファイル) または IdentifyDocuments ステップ (AFP ファイル) とともに使用する制御ファイルに、文書プロパティー定義を保存します。
    • PDF ファイルを処理する場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルの保存機能を使用します。
    • AFP ファイルを処理する場合は、RICOH Visual Workbench制御ファイルの保存機能を使用します。
  5. RICOH ProcessDirector サーバーの RICOH ProcessDirector システムユーザーがアクセスできるディレクトリー内に制御ファイルを送信します。
  6. RICOH ProcessDirector にログインします。
  7. ワークフロータブをクリックします。
  8. 変更するワークフローのコピーを作成するか、新しいワークフローを作成します。

    この手順では、PDF ファイルを処理する簡単なワークフローを変更します。このワークフローには、次のステップがあります。

    • SetJobPropsFromTextFile
    • CountPages
    • IdentifyPDFDocuments
    • WriteDocumentsToDatabase
    • BuildPDFFromDocuments
    • UpdateDocumentsInDatabase
    • CreatePageRanges
    • PrintJobs
    • RetainCompletedJobs
    • RemoveJobs
      注意:
    • AFP Support 機能がインストールされている場合、AFP ファイルを変更する簡単なワークフローでは、 CountPagesステップの代わりに UseInlineFormDefinitionステップと EnableRepositioningステップが、 IdentifyPDFDocumentsステップの代わりに IdentifyDocumentsステップが、 BuildPDFFromDocumentsステップの代わりに BuildAFPFromDocumentsステップが組み込まれている場合があります。

  9. SetDocPropsFromList ステップテンプレートを基にしたステップを、 WriteDocumentsToDatabase ステップの後のワークフローに追加します。
  10. SetDocPropsFromList ステップのプロパティーの値を設定します。
    1. リストファイルディレクトリープロパティーに、プルリストを含むディレクトリーの場所を指定します。
      例:/aiw/aiw1/clientfiles/pull
    2. 区切り文字プロパティーに、プルリストの値に使用する区切り文字を指定します。
      プルリストが使用するプロパティーが 1 つのみの場合は、それぞれの値を別の行に入れ、改行を区切り文字として指定する必要があります。

      プルリストが使用するプロパティーが 2 つ以上の場合は、値のセットをそれぞれ別の行に入れます。それぞれの行の値に使用する区切り文字を、「タブ」「セミコロン」「コンマ」「スペース」「チルダ」から指定します。

      例:
      • プルリストには、アカウント番号が含まれています。
        4377852A
        4372341A
        4400076A
        4401132H
        区切り文字プロパティーの値を 改行に設定します。
      • プルリストには、以下のポリシーのタイプと状態がコンマ区切りで含まれています。
        Home,AZ
        Home,CO
        Auto,CO
        区切り文字プロパティーの値を コンマに設定します。
    3. リストファイルの列プロパティーに、文書がプルされるかどうかを決定するデータの指定に使用するすべての文書プロパティーを選択します。
      例:
      • Doc.PullProp
      • Doc.Custom.AccountNumber
      • Doc.Custom.PostalCode
      • Doc.Custom.PolicyType および Doc.Custom.State
    4. データを指定するために 2 つ以上の文書プロパティーを使用している場合は、文書プロパティーを (上から下に) 並べ、プルリストのデータ列の順序 (左から右) と一致させます。
      プロパティーを並べ替えるには、白い背景の灰色の鉛筆のイメージ(鉛筆アイコン)をクリックします。開いたダイアログで、選択した各プロパティーを右クリックし、 上に移動を選択します。選択したすべてのプロパティーがリストの一番上に表示された後、クリックして正しい順序にドラッグします。プロパティーを並べ替えた後、ダイアログの外側をクリックして閉じます。
    5. 余分な列で停止プロパティーについては、次の手順に従います。
      • プルリストにリストファイルの列プロパティーで指定されている文書プロパティーの数よりも多くのデータの列がある場合に、ステップをエラー状態にする場合は、 はいを選択します。

        例えば、プルリストにデータが 2 列あり、リストファイルの列プロパティーで 2 つの文書プロパティーを指定している場合は、 はいを選択します。リストファイルディレクトリーに配置されたプルリストにデータ列が 4 列ある場合に、ステップがエラーになるようにする場合。

      • プルリストにリストファイルの列プロパティーで指定されている文書プロパティーの数よりも多くのデータの列がある場合に、ステップをエラー状態にしない場合は、 いいえを選択します。

        例えば、プルリストにデータが 4 列あるが、最初の列のみ使用する場合は、いいえを選択します。 リストファイルの列プロパティーで、1 つの文書プロパティーを指定します。

          注意:
        • プルリストに余分な列がある場合、すべての余分な列は、使用する列の右側にある必要があります。

      リストファイルの列プロパティーで指定されているプロパティーの数よりも、プルリストのデータ列が少ない場合に、ステップを常にエラー状態にする場合。

    6. 設定する文書プロパティープロパティーに、文書がプルされるかどうかの指定に使用する文書プロパティーを選択します。
      Doc.Pullプロパティーが、すべての文書処理機能に用意されています。 設定する文書プロパティープロパティーの値に選択すると、便利です。また、カスタム文書プロパティーを作成できます。あるいは、既存の文書プロパティーを 設定する文書プロパティーの値として使用することもできます。
        重要:
      • ジョブの文書用の値をすでに含む文書プロパティーを使用すると、RICOH ProcessDirector によって、オリジナルの値が、一致する文書の新しい値、または他の文書の新しい値で上書きされます。オリジナルの値は新しい値によって置き換わるため、不要であることを確認してください。
    7. 一致する文書の値プロパティーと その他の文書の値プロパティーの値を指定します。
      設定する文書プロパティープロパティーの値として指定する文書プロパティーが、ジョブの文書プロパティーファイルに存在しない場合は、RICOH ProcessDirector によって、ファイルにその文書プロパティー用の列が作成され、 一致する文書の値プロパティーと その他の文書の値プロパティーに指定される値が列に取り込まれます。

      文書プロパティーが文書プロパティーファイルに存在しない場合は、RICOH ProcessDirector によって、 一致する文書の値プロパティーと その他の文書の値プロパティーの値に基づいて、プロパティーの値が変更されます。

      例:
      • 3 つの文書プロパティーを含む文書プロパティーファイル
        Doc.Custom.AccountNumber  Doc.Custom.PolicyType  Doc.Custom.State
        144372                    Home                   CO
        144372                    Auto                   CO
        144372                    Business               CO
        187456                    Home                   AZ
        187456                    Auto                   AZ
        187456                    Business               AZ
        223114                    Home                   NY
        223114                    Auto                   NY
        223114                    Business               NY
      • Doc.Custom.PolicyType文書プロパティーと Doc.Custom.State文書プロパティーの値を含むプルリストは次の通りです。
        Home,AZ
        Home,CO
        Auto,CO
      • 設定する文書プロパティープロパティーの値は Doc.Pull です。ジョブの文書プロパティーファイルに Doc.Pull 文書プロパティー用の列がありません。
      • 一致する文書の値プロパティーの値は、 はいです。
      • その他の文書の値プロパティーの値は、 いいえです。
      • ジョブが SetDocPropsFromListステップに入ると、RICOH ProcessDirector によって、次のように実行されます。
        • ジョブの文書プロパティーファイルに、Doc.Pull 用の列が作成されます。
        • 文書の文書プロパティーの値が、プルリストの文書プロパティーのすべての値と一致した場合、Doc.Pull 文書プロパティーの値に はいが設定されます。

          アリゾナ州 (AZ) の住宅ポリシーを含む文書と、コロラド州 (CO) の自動車ポリシーを含む文書の Doc.Pull 文書プロパティーの値に、 はいが設定されます。

        • 文書に、プルリストの文書プロパティーの値と一致する文書プロパティーの値がない場合は、この値にいいえが設定されます。

          アリゾナ州の自動車ポリシーを含む文書、住宅と自動車以外のすべてのポリシーを含む文書、そして、アリゾナ州とコロラド州以外の州のポリシーを含む文書の Doc.Pull 文書プロパティーの値に、 いいえが設定されます。

        • 更新され、4 つの文書プロパティーを含む文書プロパティーファイル
          Doc.Custom.AccountNumber  Doc.Custom.PolicyType  Doc.Custom.State  Doc.Pull
          144372                    Home                   CO                YES
          144372                    Auto                   CO                YES
          144372                    Business               CO                NO
          187456                    Home                   AZ                YES
          187456                    Auto                   AZ                NO
          187456                    Business               AZ                NO
          223114                    Home                   NY                NO
          223114                    Auto                   NY                NO
          223114                    Business               NY                NO
    8. 必要に応じて、その他のステッププロパティーを編集します。
  11. オプション: プルリストを受信するまでジョブを待機させる場合は、SetDocPropsFromList ステップの前のワークフローに、 待機ステップを追加します。ステッププロパティーの値を指定します。

    例:

    • 午後6時まで待機するには、待機期限プロパティーに6:00 PMを設定します。 待機期間プロパティーと この後にステップを完了プロパティーに値を指定しないでください。
    • 4 時間待機するには、待機期間プロパティーに 4 時間を設定します。 待機期限プロパティーと ステップの完了条件プロパティーに、値を指定しないでください。
    • 6時間の間か、午後5時までのいずれか早い時間まで待機するには、待機期限プロパティーに5:00 PMを設定し、 待機期間プロパティーに6時間を設定し、 ステップの完了条件プロパティーに 最初に発生を設定します。
    • 少なくとも3時間、または少なくとも午後4時までのいずれか遅い時間まで待機するには、待機期限プロパティーに4:00 PMを設定し、 待機期間プロパティーに3時間を設定し、 ステップの完了条件プロパティーに 最後に発生を設定します。

  12. SetDocPropsFromList ステップの後に、文書を処理するステップを追加します。

    例:

    • GroupDocuments ステップを追加して、 第 1 グループプロパティーの値を 文書のプルに設定できます。
    • それから、CreateJobsFromDocuments ステップを追加して、 子ワークフロープロパティーの値を、現在のワークフローの名前に設定できます。
        注意:
      • この例では、PullPDFSample が用意されているワークフローで、条件付き処理を使用します。または、 子ワークフロープロパティーを別のワークフローの名前に設定して、そのワークフローを使用して子ジョブを処理できます。
    • CreateJobsFromDocuments ステップでは、2 つの子ジョブが作成されます。1 つは、 文書のプルはいに設定されている文書のグループ用です。もう 1 つは、 文書のプルいいえに設定されている文書のグループ用です。

  13. プルされる文書と、ジョブに残る文書用に条件付き処理を追加します。
    例:
    • SetJobPropsFromTextFile ステップの後で、ワークフローの開始近辺にある親ジョブと子ジョブ用の条件付き処理を追加します。
      • 親ジョブを受け取る分岐用のルールを、次のように定義します。

        ジョブ番号 Not Like *.*

        この例では、この分岐は既存の DetectInputDataStream ステップに接続されています。

      • SetDocPropsFromConditions ステップテンプレートに基づくステップ。
      • 子ジョブ用に新しい分岐を作成します。これは、ジョブ番号に小数点があり、SetDocPropsFromConditions ステップへの分岐に接続します。

        この例では、SetDocPropsFromConditions ステップを、 UpdateDocumentsInDatabase ステップに接続されている BuildPDFFromDocuments ステップに接続します。

    • SetDocPropsFromConditions ステップのプロパティーを設定します。

      この例のステップでは、文書のプル文書プロパティーの値に基づくジョブプロパティーに値が割り当てられます。プロパティー条件ファイルで、 カスタム 1 ジョブプロパティー (データベースプロパティー名 Job.Info.Attr1) の値が Pull または Print に設定されます。プロパティー条件ファイルの内容を次の例に示します。

      "Doc.Pull","Job.Info.Attr1"
      "=YES","Pull"
      "=NO","Print"

  14. プルされた文書を処理するステップを追加します。
    例えば、PDF ジョブを処理する場合、文書がプルされたことを確認するために誰かにプルされた文書を E メールで送信する EmailDocuments ステップを追加できます。
  15. 印刷する文書を処理するステップを追加します。

    例えば、PDF ジョブを処理する場合、CreatePageRanges ステップと PrintJobs ステップを追加できます。

  16. ワークフローのプル分岐と印刷分岐を区別するための子ジョブを送信する条件付き処理を追加します。
    • この例では、UpdateDocumentsInDatabase ステップと新しい EmailDocuments ステップの間にコネクターを追加します。このルールを次のようにコネクターに追加します。 Custom 1 = Pull
    • この例では、UpdateDocumentsInDatabase ステップと CreatePageRanges の間にコネクターを追加します。このルールを次のようにコネクターに追加します。 Custom 1 = Print
    ジョブがワークフローを通じて送信され、子ジョブがSetDocPropsFromConditionsステップに到達すると、RICOH ProcessDirector によって、 カスタム 1ジョブプロパティーの値が次のように設定されます。
    • Doc.Pull プロパティーに はいが設定されている子ジョブには、 カスタム 1 ジョブプロパティーに Pull が設定されます。子ジョブは、 カスタム 1 = Pull というルールがあるコネクターを移動します。
    • Doc.Pull プロパティーに いいえが設定されている子ジョブには、 カスタム 1 ジョブプロパティーに Print が設定されます。子ジョブは、 カスタム 1 = Print というルールがあるコネクターを移動します。
  17. 親ジョブと子ジョブ用に条件付き処理を作成していた場合は、次のようにして、親ジョブと子ジョブを一緒に RetainCompletedJobs ステップに送信します。
    1. WaitForRelatedJobs ステップテンプレートを基にしたステップを、 RetainCompletedJobs ステップの前のワークフローに追加します。
    2. 親ジョブの分岐と、子ジョブの 2 つの分岐を WaitForRelatedJobs ステップに接続します。
      この例では、これらのステップを次のように WaitForRelatedJobs ステップに接続します。
      • 親ジョブの分岐にある CreateJobsFromDocuments
      • プルされた文書がある子ジョブの分岐にある EmailDocuments
      • 印刷する文書がある子ジョブの分岐にある PrintJobs
    このワークフローは、PullPDFSample ワークフローに似ていますが、次のような違いがあります。
    • PullPDFSample には、 DetectInputDataStream ステップ、 FailWithMessage ステップ、 SetDocPropsFromOriginal ステップ、 CountPagesChild ステップ、 AssignJobValuesPull ステップ、および AssignJobValuesPrint ステップがあります。
    • このワークフローには、PullPDFSample ワークフローの AssignJobValuesPull ステップと ManualStepWithAutoRestart の代わりに、 EmailDocuments ステップがあります。
  18. ワークフローを保存します。
  19. 次の手順に従い、ワークフローをテストします。
    1. ワークフローをポイントする入力装置を 1 つ以上作成します。
    2. ワークフローを使用可能にします。
    3. 入力装置を使用可能にします。
    4. リストファイルディレクトリーに、サンプルのプルリストを配置します。
    5. ジョブを入力装置に実行依頼します。

1.2.4.34 ジョブを手動で調整できるように設定する

ジョブ内の文書は手動で調整でき、問題なく処理されたすべての文書を考慮に入れて、損傷しているすべての文書を再印刷することができます。また、ジョブからプル(除去)されたすべての文書を考慮に入れることもできます。
    注意:
  • Automated Verification およびインサーター機能は、挿入や封入などの機械的な手段でバーコードをスキャンして文書を追跡できる装置をサポートしています。そのような機能では、自動と手動の両方の調整がサポートされています。Automated Verification がある場合は、ヘルプシステムの指示に従って、ジョブ内の文書が自動で検証されるようにセットアップします。インサーターがある場合は、ヘルプシステムの指示に従って、システムがインサーターを使用するように構成します。

調整する文書を検索するには、次の3つの方法のいずれかに従います。

  • ジョブ内の各文書を識別する1つまたは複数の文書プロパティーの値を入力します。文書プロパティーは、RICOH ProcessDirector によって提供されているか( 文書番号オリジナルシーケンス挿入シーケンスなど)、またはカスタム文書プロパティーとして定義されています( カスタマーアカウント番号など)。

    使用する文書プロパティーは、制限プロパティーではなくデータベースプロパティーでなければなりません。

  • 挿入シーケンスの文書プロパティーの場合、値の範囲を入力します。
  • お使いのコンピューターに付属のハンディースキャナーを使って、文書のバーコードをスキャンします。この方法では、ジョブ内の各文書を識別する文書プロパティーを含むバーコード形式を定義する必要があります。

文書プロパティーの値またはバーコードを使用して文書を調整するには、ジョブ内の文書を使用するようにセットアップしておく必要があります。詳しくは、ヘルプシステムを参照してください。

ジョブを手動で調整するようにセットアップするには、次の手順に従います。
  1. オプション: 文書の調整にバーコードを使用する場合は、バーコード形式を作成します。

    バーコード形式では、バーコードに含まれるジョブプロパティーと文書プロパティーが識別されています。詳しくは、バーコード形式を作成する関連タスクを参照してください。

  2. ワークフロータブをクリックします。
  3. 変更するワークフローの名前をクリックします。
    この手順の最後に、サンプルのEnhancePDFDocumentsワークフローを変更した結果を示します。
  4. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  5. CreateReprintsステップテンプレートに基づくステップを Reconcileステップの後に追加します。 再印刷ワークフロープロパティーで、次のいずれかの操作を実行します。
    • 再印刷用に作成した子ジョブを同じワークフロー内で開始する場合は、設定なしを選択します。
    • 再印刷用に作成した子ジョブを異なるワークフローの最初のステップに移動する場合は、そのワークフローの名前を選択します。
  6. すべての再印刷ジョブが完了するまでオリジナルジョブがシステム内に留まることを確認するには、WaitForRelatedJobsステップテンプレートに基づくステップを追加します。そのステップを RetainCompletedJobsステップの前に配置します。
    オリジナルジョブのすべての文書が調整プロセスで認識されるまでジョブの保存期間は開始されません。
  7. ワークフローにWriteDocumentsToDatabaseステップテンプレートに基づくステップが含まれていない場合、次の手順に従います。
    • PDFファイルを処理するワークフローで、IdentifyPDFDocumentsステップの後ろと BuildPDFFromDocumentsステップの前にそのステップを追加します。
    • AFPファイルを処理するワークフローで、IdentifyDocumentsステップの後ろと BuildAFPFromDocumentsステップの前にそのステップを追加します。
  8. WriteDocumentsToDatabaseステップの後ろと、ジョブ内の文書の位置を変更するステップの後ろに、 SetPropertiesForReconcileステップテンプレートに基づくステップを追加します。そのステップを BuildPDFFromDocumentsステップまたは BuildAFPFromDocumentsステップの前に追加します。

    SetPropertiesForReconcileステップは、ジョブ内の各文書の 挿入シーケンスプロパティーを設定します。この値が設定されると、オペレーターは[ジョブの調整]ダイアログでその値を使用して、ジョブが Reconcileステップに達した時点で調整する文書を検索できます。

    たとえば、オペレーターは、ジョブの調整ダイアログで範囲でを選択して、 挿入シーケンスの値の範囲を指定できます。また、 プロパティーを使用を選択して 挿入シーケンスの値を指定することもできます。

  9. オプション: WriteDocumentsToDatabaseステップと Reconcileステップの前に、 SetDocPropsFromConditionsステップテンプレートに基づくステップを追加します。

    プロパティー条件ファイルプロパティーを、テキストエディターで作成するカンマ区切り値(CSV)ファイルのディレクトリーパスと名前に設定します。例えば、プロパティーの値をLinuxの場合は/aiw/aiw1/testfiles/ReconcileProperties.csv、Windowsの場合はC:\aiw\aiw1\testfiles\ReconcileProperties.csvに設定します。

    ジョブ内のすべての文書において、アクションの値はデフォルトで 設定なしです。手動調整プロセスを完了するには、オペレーターは各文書に 要求されたアクションの値( OK再印刷、または プル)を割り当てる必要があります。何千もの文書が含まれているジョブでは、オペレーターは問題なく印刷された各文書の 要求されたアクションOKに設定する必要があります。オペレーターにとって、ジョブを調整する最も簡単な方法は、すべての文書の 要求されたアクションOKに設定することです。その後で、特定の文書の 要求されたアクション再印刷または プルに設定し直します。 SetDocPropsFromConditionsステップを使用して アクションの値を自動的に OKに設定すると、すべての文書の 要求されたアクションOKに設定する時間を省くことができます。その後で、特定の文書の 要求されたアクション再印刷または プルにすぐに設定できます。

    ジョブ内のすべての文書のアクションプロパティーの値を OKに設定するプロパティー条件ファイルの内容の例を次に示します。

    • Doc.OriginalSequence,Doc.Insert.Disposition>=1,OK

  10. オプション: 再印刷用の子ジョブを印刷のみのワークフローに送信する場合は、そのワークフローをCreateReprintsステップの 再印刷ワークフローとして指定します。
    このワークフローで再印刷用の子ジョブを処理する場合は、分岐を追加します。
    1. BuildPDFFromDocumentsステップテンプレートまたは BuildAFPFromDocumentsステップテンプレートに基づくステップで新しい分岐を開始します。
    2. SetDocPropsFromTextFileステップから新しい BuildPDFFromDocumentsステップまたは BuildAFPFromDocumentsステップへのコネクターを追加します。
    3. コネクターに次の規則を定義します。

      • 規則名: Reprint
      • 実行順: 1
      • 次の条件のいずれかまたはすべてを適用するAND
      • 条件1文書カウント>0
      • 条件2作成された文書カウント<1
      • 概要: Job.Doc.DocumentCount > ‘0’ AND Job.Doc.CreatedDocumentCount < ‘1’

    4. BuildPDFFromDocumentsステップまたは BuildAFPFromDocumentsステップの後に、 SetDocPropsFromConditionsステップテンプレートに基づくステップを追加します。
    5. UpdateDocumentsInDatabaseステップテンプレートに基づくステップを SetDocPropsFromConditionsステップの後に追加します。
    6. SetPropertiesForReconcileステップテンプレートに基づくステップを UpdateDocumentsInDatabaseステップの後に追加します。
    7. 元の分岐のBuildPDFFromDocumentsステップまたは BuildAFPFromDocumentsステップの後に SetPropertiesForReconcileステップを接続します。

      例えば、SetPropertiesForReconcileステップを CountPagesステップに接続します。

  11. 保存して、使用可能にします。
  12. ワークフローをテストします。

ジョブは、ワークフローに入り通常どおり処理されてから、Reconcileステップに達すると 調整待ち状態になります。その後、オペレーターはジョブテーブルでジョブを右クリックし、 調整を選択します。ジョブ内のすべての文書の アクションの値は、 SetDocPropsFromConditionsステップによって アクションが別の値( OKなど)に設定されない限り、設定されません。

オペレーターは、再印刷されるすべての文書を検索し、それらの文書の要求されたアクションの値を 再印刷に設定します。すべての文書において 要求されたアクションの値を設定したら、オペレーターは OKをクリックします。

ジョブはCreateReprintsステップに進みます。このステップでは、再印刷されるすべての文書を含む子ジョブが作成され、そのジョブが再印刷用に指定されているワークフローに送信されます。

次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

ジョブを手動で調整するためのワークフローの前半の図

ジョブを手動で調整するためのワークフローの後半の図

1.2.4.35 Web サービスとのデータ交換をセットアップする

サンプルワークフローを実行して、Web サービスとのデータ交換をセットアップできます。サンプルワークフローのセットアップ方法を確認したら、Web サービスの入力装置と通知のセットアップ方法を説明している関連トピックを参照してください。また、ステップテンプレートの関連トピックも確認できます。

1.2.4.35.1 サンプルワークフローを実行して REST Web サービスから取得した注文を処理する

RestfulWebServiceWFワークフローでは、書籍注文 Web サイトをシミュレートした、REST Web サービスから取得した注文の処理方法を示しています。REST Web サービスの入力装置、 CallRESTServiceステップ、および REST Web サービスの通知は、Web サービスを使用してデータを交換します。ワークフローには、次のステップの例もあります。 ConvertJSONToXMLApplyXSLTransformCreateJobsFromXMLDownloadFile

このワークフローは、次のサンプルオブジェクトとファイルを使用します。

  • ワークフロー: RestfulWebServiceWF
  • 入力装置: RestfulWebServiceSample

    入力装置は、GET 呼び出しを作成し、http://localhost:15080/restapi/1.0/sample/order のサンプル REST Web サービスから JSON 注文を取得します。

  • 通知: RestfulWebServiceSampleNotify

    通知は、http://localhost:15080/restapi/1.0/sample/completeJobTicket のサンプル Web サービスへの POST 呼び出しを作成します。

  • JSON 注文

    サンプル Web サービスから、30 秒ごとに 1 件の注文が取得されます。

    サンプルの注文の内容:

    {"Order": {"orderId": "ORDnumber", "customername": "Ricoh"}}

    各注文には、ランダムに生成された次のような number が含まれます。例: 1238875463

  • 印刷ファイル: Brochure.pdf および Cover.pdf

    これらのファイルは、http://localhost:15080/restapi/ からローカルでダウンロードされます。

  • XSLTスタイルシートファイル:

    • orderToOverrides.xslt

    • jobticketToOverrides.xslt

    これらのファイルは、次の restsample ディレクトリーにあります。

    • /aiw/aiw1/testfiles/restsample (Linux)
    • C:\aiw\aiw1\testfiles\restsample (Windows)

  • 通知 PDF ファイル

    完了した注文ごとに、通知 PDF ファイルが生成されます。各ファイルには、ORDER-ORDnumber という名前が付けられます。例: ORDER-ORD1238875463

  • CallRESTServiceステップは、GET 呼び出しを作成して、http://localhost:15080/restapi/1.0/sample/jobTicket のサンプル REST Web サービスから JSON ジョブチケットを取得します。

    注意:
  • これらのサンプル Web サービスはローカルで使用できます。これらは、サンプルの入力装置、通知、およびCallRESTServiceステップで作成された特定の要求に対し、応答内でサンプルデータを返します。これらの Web サービスでは、その他の要求はサポートされていません。

  • RestfulWebServiceWFワークフローなどの、サンプルオブジェクトとファイルは、Web Services Enablement 機能とともにインストールされます。

サンプルワークフローを実行するには、次のようにします。

  1. メインタブをクリックします。
  2. [プリンター]ポートレットで、サンプルプリンターを右クリックして 使用可能を選択します。
  3. [入力装置]ポートレットで、RestfulWebServiceSampleREST Web サービスの入力装置を右クリックして 使用可能にして接続を選択します。

    ジョブがジョブテーブルに表示されます。

  4. RestfulWebServiceSample入力装置を右クリックして、 使用不可を選択します。
  5. もう一度、入力装置を右クリックして、切断を選択します。

    注意: このサンプル入力装置は、30 秒ごとに注文をポーリングして JSON ジョブを取得します。入力装置を使用不可にして切断していない場合は、[ジョブ]テーブルに30秒ごとに新しいジョブが1つ表示されます。

    RestfulWebServiceSample入力装置が JSON ジョブを取得するたびに、次の処理が実行されます。

    • ジョブがワークフローの分岐を経由して送信されます。

    • SetJobPropsFromTextFileステップは、 カスタマー名プロパティーにRicohSampleを設定し、 Custom 1プロパティーにRicohCustomを設定します。

    • ConvertJSONToXMLステップは、ジョブを XML に変換します。

    • ApplyXSLTransformステップは、orderToOverrides.xslt XSLT スタイルシートを使用して、指定変更ファイル内で 2 つの XML エレメントを 2 つの RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーに変換します。

      XMLエレメント ジョブプロパティー
      orderId Job.Info.Attr3
      customername Job.CustomerName

      サンプル指定変更ファイルの内容:

      Job.Info.Attr3=ORD1238875463Job.CustomerName=Ricoh

      このステップでは、ジョブのスプールディレクトリーに指定変更ファイルが配置されます。RICOH ProcessDirectorは、指定変更ファイルの値を使用して、そのジョブのプロパティーの値を設定します。

    • AssignJobValuesステップは、 ジョブ名プロパティーの値をORDER-${Job.Info.Attr3}に設定します。例えば、次のような値になります。ORDER-ORD1238875463

    • CallRESTServiceステップは、書籍注文 Web サイトをシミュレートした、サンプル Web サービスの 1 つに対して GET 呼び出しを作成します。このステップは、 要求パラメータープロパティーの値に注文 ID を指定します。orderId:${Job.Info.Attr3}

      Web サービスは、注文の JSON ジョブチケット情報を RICOH ProcessDirector に返します。

      サンプルジョブチケット情報の内容:

      {"JobTicket": [{ "itemnumber": "1182563839", "copies":"4","media" : "Letter Plain","file" : "http://localhost:15080/restapi/Brochure.pdf","type" : "Brochure","title" : "RPDBestSeller"}, { "itemnumber": "1934194376", "copies":"4","media" : "Letter Preprinted","file" : "http://localhost:15080/restapi/Cover.pdf","type" : "Cover" ,"title" : "RPDBestSeller" }]}

    • ConvertJSONToXMLステップは、JSON ジョブチケット情報を XML に変換します。

    • CreateJobsFromXMLステップは、//JobTicketXPath表現を使用して、XMLジョブチケット情報を解析します。このステップは、2個のジョブチケットを検出し、2個の子ジョブを作成します。

      サンプル子ジョブの内容:

      <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><JobTicket><copies>4</copies><file>http://localhost:15080/restapi/Brochure.pdf</file><itemnumber>2112076335</itemnumber><media>Letter Plain</media><type>Brochure</type><title>RPDBestSeller</title></JobTicket><?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><JobTicket><copies>4</copies><file>http://localhost:15080/restapi/Cover.pdf</file><itemnumber>1418780325</itemnumber><media>Letter Preprinted</media><type>Cover</type><title>RPDBestSeller</title></JobTicket>

      このステップは、2 つの子ジョブをRestfulWebServiceWFワークフローに送信します。

      [2] 子コネクターの規則でジョブ番号の小数点が確認され、ジョブが子ジョブであるかどうかが判断されます。コネクターは、ワークフローの 分岐を経由して子ジョブを送信します。

      元の JSON ジョブは、引き続き分岐を経由して RunHotFolderApplicationステップに送信されます。このステップは、JSON ジョブをホットフォルダーに配置します。

      • /aiw/aiw1/testfiles/restsample/sending (Linux)

      • C:\aiw\aiw1\testfiles\restsample\sending (Windows)

      書籍注文 Web サイトをシミュレートしているサンプル Web サービスの 1 つが、ホットフォルダーをポーリングしてジョブを検出します。この Web サービスは、RestfulWebServiceSampleNotify通知から要求を受信すると、各 JSON ジョブを処理します。詳しくは、 RetainCompletedJobsステップのリスト項目を参照してください。

    • ApplyXSLTransform2ステップは、jobticketToOverrides.xslt XSLT スタイルシートを使用して、各子ジョブの 6 つの XML エレメントを指定変更ファイル内の RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーに変換します。

      XMLエレメント ジョブプロパティー
      file Job.Info.Attr2
      itemnumber Job.Info.Attr1
      type Job.Info.Attr4
      title Job.Info.Attr5
      copies Job.Copies
      media Job.Media

      サンプル指定変更ファイルの内容:

      Job.Info.Attr2=http://localhost:15080/restapi/Brochure.pdfJob.Info.Attr1=1182563839Job.Info.Attr4=BrochureJob.Info.Attr5=RPDBestSellerJob.Copies=4Job.Media=Letter Preprinted

    • DownloadFileステップは、 ダウンロードファイルの URLプロパティーの値に ${Job.Info.Attr2} を設定し、Cover.pdf および Brochure.pdf ファイルを http://localhost:15080/restapi/ からダウンロードします。

    • AssignJobValues2ステップは、次の 3 つのジョブプロパティー値を設定します。

      • 要求されたプリンター: サンプル

      • 入力データストリーム: PDF

      • ジョブ名: ${Job.Info.Attr5}-${Job.Info.Attr4}

      Brochure.pdfおよびCover.pdfファイルの子ジョブの名前は、RPDBestSeller-BrochureおよびRPDBestSeller-Coverになります。

    • OptimizePDFCountPagesCreatePageRanges、および PrintJobsステップは、RPDBestSeller-Brochure および RPDBestSeller-Cover 子ジョブを処理して、 サンプルプリンターで印刷します。

    • それぞれの子ジョブがRetainCompletedJobsステップに到達すると、 RestfulWebServiceSampleNotifyWebサービスの通知は、http://localhost:15080/restapi/1.0/sample/completeJobTicketにあるサンプルWebサービスの1つに対してPOST呼び出しを実行します。 要求パラメータープロパティーの値:

      jobTicket:${Job.Info.Attr1}jobId:${Job.ID}

      元の JSON ジョブの子ジョブがすべて保存ジョブ状態になるまで、Web サービスは待機します。次に Web サービスは、注文内の各ジョブチケットのジョブ番号と品目番号を含む PDF ファイルを作成します。例:

      品目番号278955095の10000001.2が処理されました品目番号913895452の10000001.1が処理されました

      Web サービスは、RunHotFolderApplicationステップの取得ホットフォルダーに PDF ファイルを配置します。

      • /aiw/aiw1/testfiles/restsample/retrieval (Linux)

      • C:\aiw\aiw1\testfiles\restsample\retrieval (Windows)

      RunHotFolderApplicationステップは、ホットフォルダーをポーリングして PDF ジョブを検出し、ジョブを次のステップに送信します。

    • AssignJobValuesステップは、 入力データストリームプロパティーの値を PDF に設定して、PDFジョブを RetainCompletedJobsステップに送信します。

  6. ジョブテーブルでORDER-ORDnumberジョブを右クリックして、 表示を選択します。

    ビューアーには PDF ファイルが表示されます。PDF ファイル内の情報で、2 つの子ジョブが処理されたことを確認できます。

1.2.4.36 MarcomCentral からの注文の処理をセットアップする

MarcomCentral Connect の概要のトピックを読んだ後で、MarcomCentral から取得した注文を処理するサンプルワークフローを実行します。サンプル SOAP Web サービスの入力装置、サンプルワークフロー、およびサンプル SOAP Web サービスの通知の仕組みを理解してから、構成タスクを開始します。

初期構成が完了したら、MarcomCentral ワークフローをテストして、予想どおりに機能することを確認します。

1.2.4.36.1 サンプルワークフローを実行してMarcomCentralから取得した注文を処理する

MarcomProcessOrdersおよび MarcomProcessJobTicketは、MarcomCentral Webサイトのサンプルストアから取得した注文の処理方法を示すワークフローです。このサンプルストアは、MarcomCentralへの RICOH ProcessDirector Webサービスインターフェースのテスト環境として機能します。SOAP Webサービスの入力装置、2つの CallSOAPServiceステップおよびSOAP Webサービスの通知は、MarcomCentral Webサイトと通信します。ワークフローには、次のステップの例もあります。 ApplyXSLTransformCreateJobsFromXML、および DownloadFile

サンプルの入力装置、CallSOAPServiceのステップ、通知はシミュレーションを実行します。指定されたMarcomCentral Webサービスを呼び出すことはありません。このシミュレーションでサンプルを実行しますが、MarcomCentral資格情報の取得も、サンプルストアに似たサンプルMarcomCentralストアのセットアップも必要ありません。このサンプルでは、SOAP 1.1要求ペイロードを使用して、シミュレートされたMarcomCentral注文と2個のジョブチケットを取得します。静的な資格情報とパスワードフィールドの値は、RICOH ProcessDirectorにシミュレーションの実行を命じます。

実行後のサンプルはコピーできます。コピーしたサンプルの値を調整して、MarcomCentral Webサイトにある自分のストアとデータを交換できます。

    注意:
  • サンプルオブジェクトとファイルは、MarcomCentral Connect機能とともにインストールされます。

このシミュレーションには、MarcomCentralからインポートされたWeb Services Description Language(WSDL) SOAP要求オブジェクトが含まれます。サンプルの入力装置、CallSOAPServiceのステップ、通知それぞれで、SOAP要求が指定されます。

このシミュレーションで使用されるオブジェクトとファイルは次のとおりです。

  • ワークフロー:
    • MarcomProcessOrders
    • MarcomProcessJobTicket
  • 入力装置:MarcomReceiveOrders

    この入力装置は、https://services.printable.com/Trans/1.0/Order.asmxでWebサービスの呼び出しをシミュレートして、MarcomCentral WebサイトからXML注文を取得します。

    SOAP要求はMarcom-GetOrdersByDateです。

  • 通知:MarcomCloseoutOrder

    この通知は、https://services.printable.com/Trans/1.0/Closeout.asmxでWebサービスの呼び出しをシミュレートして、MarcomCentral Webサイトに注文完了情報を送信します。

    SOAP要求はMarcomSample-CloseoutByOrderです。

  • XML注文

    このシミュレーションでは、Webサービスから30秒ごとに注文が1件取得されます。

    サンプルワークフローの実行後に、サンプル注文の内容を確認できます。次のURLにアクセスしてください。

    • /aiw/aiw1/spool/default/job_number(Linux)
    • C:\aiw\aiw1\spool\default\job_number(Windows)

    job_numberは実際のジョブ番号で置き換えてください(例: 10000001)。

    job_number.print.xmlファイルの内容を表示します(例: 10000001.print.xml)。

  • XMLジョブチケット

    このシミュレーションでは、注文ごとに2つのジョブチケットが取得されます。

    サンプルワークフローの実行後に、これら2つのサンプルジョブチケットの内容を確認できます。次のURLにアクセスしてください。

    • /aiw/aiw1/spool/default/child_job_number(Linux)
    • C:\aiw\aiw1\spool\default\child_job_number(Windows)

    child_job_numberは実際の子ジョブ番号で置き換えてください(例: 10000001.110000001.2など)。

    child_job_number.print.xmlファイルの内容を表示します(例: 10000001.1.print.xml10000001.2.print.xmlなど)。

  • ファイルの印刷:Savings.pdf

    このファイルは、ローカルでhttp://localhost:15080/restapi/からダウンロードされます。

  • XSLTスタイルシートファイル:
    • orderToOverrides.xslt
    • jobticketsReceived.xslt
    • jobticketToOverrides.xslt
    • skuToOverrides.xslt
    • downloadOverrides.xslt

    これらのファイルは、Marcomディレクトリーに保存されます。

    • /aiw/aiw1/testfiles/Marcom(Linux)
    • C:\aiw\aiw1\testfiles\Marcom(Windows)

  • ストックキーピングユニット(SKU)ファイル:
    • SKU13933967.xml
    • SKU15302443.xml

    これらのファイルは、Marcomディレクトリーに保存されます。

    • /aiw/aiw1/testfiles/Marcom(Linux)
    • C:\aiw\aiw1\testfiles\Marcom(Windows)

  • CallSOAPServiceのステップ:
    • 最初のCallSOAPServiceステップは、https://services.printable.com/Trans/1.0/JobTicket.asmxでWebサービスの呼び出しをシミュレートして、MarcomCentral WebサイトからXMLジョブチケットを取得します。

      SOAP要求はMarcom-GetJobTicketsByOrderNumberです。

    • 2つめのCallSOAPServiceステップは、https://services.printable.com/Trans/1.0/JobTicket.asmxでWebサービスの呼び出しをシミュレートして、MarcomCentral Webサイトからジョブチケットを取得します。

      SOAP要求はMarcom-GetJobTicketByLineItemです。

  • CallRESTServiceステップテンプレートをベースにした CheckTicketCountステップは、http://localhost:15080/restapi/1.0/util/comparePropertiesでWebサービスを呼び出します。

サンプルワークフローを実行するには、次のようにします。

  1. メインタブをクリックします。
  2. [プリンター]ポートレットで、サンプルプリンターを右クリックして 使用可能を選択します。
  3. [入力装置]ポートレットで、MarcomReceiveOrdersSOAP Webサービスの入力装置を右クリックし、 使用可能にして接続を選択します。

    Marcom Sample Orderという名前のジョブが、[ジョブ]テーブルに表示されます。

  4. MarcomReceiveOrders入力装置を右クリックして、 使用不可を選択します。
  5. もう一度、入力装置を右クリックして、切断を選択します。
      注意:
    • サンプルの入力装置は、30秒ごとに注文をポーリングして、XMLジョブを取得します。入力装置を使用不可にして切断していない場合は、[ジョブ]テーブルに30秒ごとに新しいジョブが1つ表示されます。

    入力装置の要求ペイロードには、次のような RICOH ProcessDirectorシンボルが含まれます。

    <PartnerCredentials> <Token>${WebService.StaticCredential}</Token></PartnerCredentials><DateRange> <Start>${WebService.LastSuccessRequestTime}</Start> <End>${WebService.CurrentRequestTime}</End></DateRange>

    ${WebService.StaticCredential}シンボルは、静的な資格情報を表します。${WebService.LastSuccessRequestTime}シンボルは、入力装置が最後にWebサービスからの応答の要求に成功した日付と時刻を表します。${WebService.CurrentRequestTime}シンボルは、現在の要求の日付と時刻を表します。

    MarcomReceiveOrders入力装置はXMLジョブを取得するたびに、このジョブを MarcomProcessOrdersワークフローに送信します。

    ジョブは、これらのステップや、MarcomProcessOrdersワークフローにあるその他のステップを通過します。

    • SetJobPropsFromTextFileステップは、 ジョブ名プロパティーにMarcom Sample Orderを設定します。
    • ApplyXSLTransformステップは、orderToOverrides.xslt XSLTスタイルシートを使用して、8個のXMLエレメントを指定変更ファイル内の5個の RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーに変換します。

      次の表に、この注文のジョブプロパティーをまとめます。これらは、XSLTスタイルシートで指定され、指定変更ファイルに表示されます。

      XMLエレメント ジョブプロパティーのデータベース名 ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名
      OrderNumber Job.Marcom.OrderNumber MarcomCentral 注文番号
      ID Job.Marcom.OrderId MarcomCentral 注文 ID
      ShippingAddress/Address1ShippingAddress/CityShippingAddress/StateShippingAddress/Zip Job.Info.Attr1 Custom 1
      ユーザー/メール Job.CustomerName カスタマー名
      count(OrderDetails/OrderDetail) Job.Info.Attr2 Custom 2

      サンプル指定変更ファイルの内容を次の例に示します。

      Job.Marcom.OrderNumber=WS113Job.Marcom.OrderId=8487184Job.Info.Attr1=400 Main Street Anywhere CO 11111Job.CustomerName=Myrna.Jensen@company.comJob.Info.Attr2=2

      このステップでは、ジョブのスプールディレクトリーに指定変更ファイルが配置されます。RICOH ProcessDirectorは、指定変更ファイルの値を使用して、そのジョブのプロパティーの値を設定します。

    • CallSOAPServiceステップは、指定された注文のジョブチケットを返すMarcomCentral Webサービスを呼び出します。このステップは、 要求ペイロードプロパティーの値の一部として、2つの RICOH ProcessDirectorシンボルを指定します。

      <Token>${Job.WebService.Password}</Token><PONumber>${Job.Marcom.OrderId}</PONumber>

      ${Job.WebService.Password}シンボルは、静的な資格情報を表します。${Job.Marcom.OrderId}シンボルは、注文IDを表します。

    • ApplyXSLTransform2ステップは、jobTicketsReceived.xslt XSLTスタイルシートを使用して、取得済みジョブチケットの数を数え、 Job.Info.Attr3プロパティーの値を計算します。
      XMLエレメント ジョブプロパティーのデータベース名 ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名
      count(ns0:Envelope/ns0:Body/ns2:GetJobTicketsByOrderNumberResponse/ns1:GetJobTicketResponse/JobTicket) Job.Info.Attr3 Custom 3

      このステップは、値を指定変更ファイルに入力して変更し、ジョブのスプールディレクトリーにある指定変更ファイルを、変更した新しい指定変更ファイルで上書きします。

      この例は、ジョブチケットをすべて取得した後の指定変更ファイルの内容を示しています。

      Job.Info.Attr3=2

    • CheckTicketCountステップは、RICOH ProcessDirector Webサービスに対してPOST呼び出しを行います。このWebサービスは、注文のジョブチケットがすべて取得されたかどうかを確認します。このステップは、 Custom 2の値(ジョブチケットの総数)と Custom 3の値(取得済みジョブチケット)を比較します。これらの値が一致した場合は、 Custom 4の値(比較の結果)に EQUALを設定します。

      このステップは、値を指定変更ファイルに入力して変更し、スプールディレクトリーにある指定変更ファイルを、変更した新しい指定変更ファイルで上書きします。

      この例は、ジョブチケットをすべて取得した後の指定変更ファイルの内容を示しています。

      Job.Info.Attr4=EQUAL

    • [1]すべてのチケットを発見コネクターの規則は、 Custom 4ジョブプロパティー(比較結果)の値が EQUALになっているかどうかを確認します。
      • [EQUAL]の場合は、取得済みジョブチケットの数が、予定されたジョブチケットの総数と等しくなっています。ワークフローは、このジョブを直接、CreateJobsFromXMLステップに送信します。
      • [EQUAL]でない場合は、取得済みジョブチケットの数が、予定されたジョブチケットの総数よりも少なくなっています。[2]チケットの確認コネクターの規則は、 Custom count 1ジョブプロパティーの値が10未満かどうかを確認します。 CheckTicketCountステップに初めてジョブが到達したときの Custom count 1プロパティーの値は0です。
        • この値が0から9までの場合、ワークフローはこのジョブを Waitステップに送り、そこで1分間待機させます。その後、ワークフローはこのジョブを RunExternalProgramステップに送信します。

          RunExternalProgramステップは、 Custom count 1プロパティーの値を1増やすJavaユーティリティーを実行します。その後、ワークフローはこのジョブを CallSOAPServiceステップに送り返します。このステップは、注文のジョブチケットを返すMarcomCentral Webサービスの呼び出しを繰り返します。取得済みジョブチケットの数が予定よりも少ない場合、ワークフローは CallSOAPServiceステップを通じて、このジョブを最大9回送信できます。

        • 値が10の場合、ジョブは CallSOAPServiceステップに既に10回送信されています。10分後に、取得済みジョブチケットの数が、予定数と等しくなっていません。このジョブは、 [2]チケットの確認コネクターの規則を満たしません。ワークフローは [3]タイムアウトコネクターを経由して、このジョブを FailWithMesssageステップに送信し、ジョブのログにエラーメッセージを書き込みます。メッセージ内容:一部のジョブが、制限時間内に見つかりませんでした

            注意:
          • このメッセージはジョブプロパティーの1つなので、このワークフローを通過するすべてのジョブの[ジョブプロパティー]ノートブックの[情報]タブに表示されます。このメッセージは、ワークフローがこのジョブを、[3]タイムアウトコネクター経由で FailWithMesssageステップへ送信した場合にのみ、ジョブのログに記録されます。

    • CreateJobsFromXMLステップは、//JobTicketXPath表現を使用して、XMLジョブチケット情報を解析します。このステップは、2個のジョブチケットを検出し、2個の子ジョブを作成します。

      子ジョブJensen Bank Baseball CapBrochureが[ジョブ]テーブルに表示されます。

      このステップは、MarcomProcessJobTicketワークフローに、これら2個の子ジョブを送信します。

      元の注文ジョブは、WaitForRelatedJobsステップに送信されます。

    子ジョブは、これらのステップや、MarcomProcessJobTicketワークフローにあるその他のステップを通過します。

    • ApplyXSLTransformステップは、jobticketToOverrides.xslt XSLTスタイルシートを使用して、10個のXMLエレメントを指定変更ファイル内の10個の RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーに変換します。

      次の表に、この注文のジョブプロパティーをまとめます。これらは、XSLTスタイルシートで指定され、指定変更ファイルに表示されます。

      XMLエレメント ジョブプロパティーのデータベース名 ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名
      OrderDetails/OrderDetail/OrderID Job.Marcom.OrderId MarcomCentral 注文 ID
      OrderDetails/OrderDetail/SKUDescription Job.Info.Attr1 Custom 1
      OrderDetails/OrderDetail/SKU/ID Job.Info.Attr4 Custom 4
      OrderDetails/OrderDetail/ProductType Job.Marcom.ProductType MarcomCentral 製品タイプ
      FinalOutputFileURL/URL Job.Info.Attr3 Custom 3
      floor(OrderDetails/OrderDetail/Quantity) Job.Copies 要求されたジョブコピー
      floor($var2_current/OrderDetails/OrderDetail/ID) Job.Marcom.JobTicketId MarcomCentralジョブチケットID
      OrderDetails/OrderDetail/ProductName Job.Name ジョブ名
      OrderDetails/OrderDetail/ProductDescription Job.Description ジョブ概要
      OrderDetails/OrderDetail/Shipping/Method Job.Info.Attr2 Custom 2

      このステップは、個々の指定変更ファイルを、対応するジョブのスプールディレクトリーに入れます。これらのジョブは新しいワークフローに入っているので、これらの指定変更ファイルが既存の指定変更ファイルを上書きすることはありません。

      この例は、Jensen Bank Baseball Capジョブで使用されるサンプル指定変更ファイルの内容を示しています。

      Job.Marcom.OrderId=8487184Job.Info.Attr1=RedJob.Info.Attr4=13933967Job.Marcom.ProductType=StaticJob.Info.Attr3=Job.Copies=20Job.Marcom.JobTicketId=22722188Job.Name=Jensen Bank Baseball CapJob.Description=Jensen Bank branded baseball cap features an embroidered patch logo on the front. このフィットキャップは綿でできています。フィット感は、構造、材料、メーカーによって異なる場合があります。Job.Info.Attr2=Rush Shipping

      この例は、Brochureジョブで使用されるサンプル指定変更ファイルの内容を示しています。

      Job.Marcom.OrderId=8487184Job.Info.Attr1=Brochure - Investing_Boulder_6300 Diagonal Highway_Boulder_CO_80301Job.Info.Attr4=15302443Job.Marcom.ProductType=VersionedJob.Info.Attr3=http://localhost:15080/restapi/Savings.pdfJob.Copies=250Job.Marcom.JobTicketId=22722189Job.Name=BrochureJob.Description=Job.Info.Attr2=Rush Shipping

    • [1] SKU詳細なしコネクターの規則は、ジョブにストックキーピングユニット(SKU)があるかどうかをチェックします。
        注意:
      • このサンプルでは、SKUは、注文に品目を作成するための情報を提供します。例えば、印刷物のSKU情報には、使用するメディアが含まれます。非印刷物のSKU情報には、使用する梱包材が含まれます。MarcomCentral品目には、MarcomCentral以外に格納された情報を識別するSKU番号があります。ワークフローのこの部分は、その情報にアクセスし、RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーに変換します。
      • Custom 4(SKU ID)プロパティーの値がSKU13933967またはSKU15302443でない場合、ワークフローはジョブを直接、 ContinueToNextStepステップに送信します。
          注意:
        • これら2つのSKU IDは、MarcomディレクトリーにあるサンプルSKUファイルと一致します。MarcomCentralと通信するように RICOH ProcessDirectorをセットアップするときに、注文品目に関する情報の格納方法を決定します。
      • この値がSKU13933967またはSKU15302443の場合、ワークフローはこのジョブを ApplyXSLTransform2ステップに送信して、SKU情報を処理します。

        ApplyXSLTransform2ステップは、skuToOverrides.xslt XSLTスタイルシートを使用して、3個のXMLエレメントを3個の RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーに変換します。

        次の表に、この注文のジョブプロパティーをまとめます。これらは、XSLTスタイルシートで指定され、指定変更ファイルに表示されます。

        XMLエレメント ジョブプロパティーのデータベース名 ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名
        メディア Job.Media メディア
        両面 Job.Duplex 両面
        パッケージ Job.Info.Attr5 Custom 5

        このステップは、値を指定変更ファイルに入力して変更し、ジョブのスプールディレクトリーにある指定変更ファイルを、変更した新しい指定変更ファイルで上書きします。

        この例は、Jensen Bank Baseball Capジョブで使用されるサンプル指定変更ファイルの内容を示しています。

        Job.Media=Job.Duplex=NoJob.Info.Attr5=Gift wrap

        この例は、Brochureジョブで使用されるサンプル指定変更ファイルの内容を示しています。

        Job.Media=Letter PlainJob.Duplex=YesJob.Info.Attr5=

        ワークフローは、このジョブをContinueToNextStepステップに送信します。

    • ジョブがContinueToNextStepステップに到達すると、 [1]ウェアハウスコネクターの規則が MarcomCentral製品タイププロパティーの値をチェックします。 VersionedVariableおよび JobDirectは、印刷物の製品タイプです。
      • 品目の製品タイプが印刷物ではない場合、ワークフローはウェアハウス分岐を通じて、ジョブを送信します。
      • 品目の製品タイプが印刷物の場合、ワークフローは印刷所分岐を通じて、ジョブを送信します。

    印刷物の子ジョブは、ワークフローの印刷所分岐で、次のステップとコネクターを通過します。

    • ジョブが2つめのContinueToNextStepステップに到達すると、 [1]ファイル準備完了コネクターの規則は、 Custom 3(ダウンロードファイルのURL)プロパティーに値が設定されているかどうかを確認します。
      • 設定されていれば、印刷ファイルをダウンロードできます。ワークフローは、このジョブを直接、DownloadFileステップに送信します。
      • 設定されていない場合、[2]ファイルの確認コネクターの規則は、 Custom count 1ジョブプロパティーの値が10未満かどうかを確認します。2つめの CheckTicketCountステップに初めてジョブが到達したときの Custom count 1プロパティーの値は0です。
        • この値が0から9までの場合、ワークフローはこのジョブを Waitステップに送り、そこで30秒間待機させます。その後、ワークフローはこのジョブを CallSOAPServiceステップに送信します。

          CallSOAPServiceステップは、印刷物のジョブチケットを取得するMarcomCentral Webサービスを呼び出します。このステップは、 Webサービスペイロードプロパティーの値の一部として、2つの RICOH ProcessDirectorシンボルを指定します。

          <Token>${Job.WebService.Password}</Token><LineItemID type=”Printable”>${Job.Marcom.JobTicketId}</LineItemID>

          ${Job.WebService.Password}シンボルは、静的な資格情報を表します。${Job.Marcom.JobTicketId}シンボルは、ジョブチケットIDを表します。

          ApplyXSLTransform2ステップは、downloadOverrides.xslt XSLTスタイルシートを使用して、1個のXMLエレメントを1個の RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーに変換します。

          XMLエレメント ジョブプロパティーのデータベース名 ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名
          JobTicket/FinalOutputFileURL/URL Job.Info.Attr3 Custom 3

          このステップは、値を指定変更ファイルに入力して変更し、ジョブのスプールディレクトリーにある指定変更ファイルを、変更した新しい指定変更ファイルで上書きします。

          サンプル指定変更ファイルの内容を次の例に示します。

          Job.Info.Attr3=http://localhost:15080/restapi/Savings.pdf

          RunExternalProgramステップは、 Custom count 1プロパティーの値を1増やすJavaユーティリティーを実行します。その後、このワークフローは、ジョブを2つめの ContinueToNextStepステップに送り返します。このステップは、 Waitステップを経由して、 CallSOAPServiceステップにジョブを送信します。 CallSOAPServiceステップは、印刷物のジョブチケットを取得するMarcomCentral Webサービスの呼び出しを繰り返します。 Custom 3プロパティーにまだURLの値が入っていない場合、ワークフローは CallSOAPServiceステップを経由して、最大9回、このジョブを送信します。

        • 値が10の場合、ジョブは CallSOAPServiceステップに既に10回送信されています。5分経っても、 Custom 3プロパティーには、ダウンロードするファイルの値が入っていません。ジョブは、 [2]ファイルの確認コネクターの規則を満たしていません。ワークフローは [3]タイムアウトコネクターを経由して、このジョブを FailWithMesssageステップに送信し、ジョブのログにエラーメッセージを書き込みます。メッセージ内容:制限時間内にダウンロードするファイルが見つかりませんでした

            注意:
          • このメッセージはジョブプロパティーの1つなので、このワークフローを通過するすべてのジョブの[ジョブプロパティー]ノートブックの[情報]タブに表示されます。このメッセージは、ワークフローがこのジョブを、[3]タイムアウトコネクター経由で FailWithMesssageステップへ送信した場合にのみ、ジョブのログに記録されます。

    • DownloadFileステップは、 ダウンロードファイルのURLプロパティーの値に${Job.Info.Attr3}シンボルを設定して、http://localhost:15080/restapi/からSavings.pdf印刷ファイルをダウンロードします。
    • OptimizePDFCountPagesCreatePageRangesおよび PrintJobsステップは、 サンプルプリンターでジョブを処理して印刷します。

    非印刷物の子ジョブは、ワークフローのウェアハウス分岐で、次のステップを通過します。

    • ManualStepWithAutoStartステップは、ウェアハウススタッフからのジョブの出荷準備完了の知らせを待機します。

    WaitForRelatedJobsステップは、すべての子ジョブがこのステップに到達するまで、親ジョブと子ジョブを保留します。

  6. [ジョブ]テーブルで、Jensen Bank Baseball Capジョブを右クリックし、 手動完了を選択します。
  7. 次のステップに進むを選択し、 OKをクリックします。

    ジョブはWaitForRelatedJobsステップに進みます。

    両方の子ジョブがWaitForRelatedJobsステップに到達すると、ワークフローは親ジョブと子ジョブを RetainCompletedJobsステップに送信します。各ジョブの状態が、 保存に変わります。

    MarcomCloseoutOrderWebサービスの通知は、https://services.printable.com/Trans/1.0/Closeout.asmxにあるWebサービスを呼び出します。

    要求ペイロードには、以下の RICOH ProcessDirectorシンボルが含まれます。

    <PartnerCredentials> <Token>${WSNotification.WebService.Credential}</Token></PartnerCredentials><OrderID> <ID type="Printable">{${Job.Marcom.OrderId}}</Start></OrderID>

    ${WSNotification.WebService.Credential}シンボルは、静的な資格情報を表します。${Job.Marcom.OrderId}シンボルは、注文IDを表します。

    通知がシミュレーションを実行する代わりに、Webサービスを呼び出した場合、この変更は、MarcomCentral Webサイトにあるサンプルストアで行われます。注文マネージャー品目別に表示ダイアログでは、注文番号WS113の各品目にある 注文のステータス列の値が、 処理中から 出荷済みに変わります。

  8. [ジョブ]テーブルで、Brochureジョブを右クリックし、 表示を選択します。
    ビューアーに、注文の一部として印刷されたPDFファイルが表示されます。
サンプルワークフローをもう一度実行するには、MarcomReceiveOrders入力装置を使用可能にして接続します。その後、使用不可にして切断します。

サンプルを実行したので、サンプルをコピーできます。コピーしたサンプルの値を調整して、MarcomCentral Webサイトにある自分のストアとデータを交換します。詳しくは、関連タスクのトピックを参照してください。

1.2.4.36.2 MarcomCentralストアからの注文の処理方法を計画する

この手順では、注文とジョブチケットのMarcomCentral XMLエレメントをRICOH ProcessDirectorのジョブプロパティーにマッピングします。注文の品目を処理するためにRICOH ProcessDirectorが必要とする情報の提供方法を決定します。また、MarcomCentralへステータスを報告するときに使用する条件も決定します。
MarcomCentralストアからの注文の処理方法を計画するには、次の手順に従います。
  1. MarcomCentralの注文を確認し、RICOH ProcessDirectorのジョブプロパティーにマッピングするXMLエレメントを決定します。

    この手順の後半で、サードパーティのXSLTスタイルシート作成ツール(Altova MapForceなど)を使用して、XMLエレメントをジョブプロパティーにマッピングします。

    参考までに、この表には注文のMarcomCentral XMLエレメントが8つあり、これらはサンプルのMarcomProcessOrdersワークフローにある5つの RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーにマッピングされています。

    注文のXMLエレメント ジョブプロパティーのデータベース名 ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名
    OrderNumber Job.Marcom.OrderNumber MarcomCentral 注文番号
    ID Job.Marcom.OrderId MarcomCentral 注文 ID
    ユーザー/メール Job.CustomerName カスタマー名
    ShippingAddress/Address1ShippingAddress/CityShippingAddress/StateShippingAddress/Zip Job.Info.Attr1 Custom 1
    count(OrderDetails/OrderDetail) Job.Info.Attr2 Custom 2

    マッピングする際には、RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーについて以下の点に留意してください。

    • MarcomCentral Connect機能には、注文に対して以下の2つのジョブプロパティーがあります。 MarcomCentral注文番号MarcomCentral注文IDです。

    • MarcomCentral Connect機能には、ジョブチケットに対して以下の2つのジョブプロパティーがあります。 MarcomCentralジョブチケットIDMarcomCentral製品タイプです。

    • 基本製品で提供されるジョブプロパティーの一覧については、ジョブのデータベースプロパティー名に関するリファレンスを参照してください。

    • RICOH ProcessDirector は、20個のカスタムジョブプロパティーを提供します。これらのプロパティのうち、10個はテキストを、5個は整数を、5個は8.5または9.725のような小数を含む数値を保持します。

      • あるワークフローが注文ジョブを処理し、別のワークフローがチケットジョブを処理する場合は、各ワークフローで異なる目的でカスタムジョブプロパティーを使用できます。例えば、注文ジョブのワークフローでは、Custom 1プロパティーを注文の出荷先住所に使用できます。チケットジョブのワークフローでは、 Custom 1プロパティーをSKUの説明に使用できます。

      • 1つのワークフローの中では、同一のカスタムジョブプロパティーを異なる目的には使用できません。例えば、ジョブチケットワークフローで、Custom 1プロパティーをSKUの説明に使用しているとします。ジョブチケットワークフローで、 Custom 1プロパティーを梱包情報の提供にも使用している場合は、この梱包情報でSKUの説明が上書きされます。

    • さらに多くのカスタムジョブプロパティーが必要な場合は、リコーのサポート担当者にお問い合わせください。

      注意: 基本製品またはインストールされた機能に付属するジョブプロパティーの一部を使用していない場合は、MarcomCentralでこれらのプロパティーを使用できます。例えば、AFP Support機能を所有していて、 Job.Info.DepartmentJob.Info.Programmerの2つのジョブプロパティーを使用していないとします。これらのプロパティーをMarcomCentralで使用できます。

    MarcomCentralの注文エレメントを記録し、RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーにマッピングするには、以下のような表を作成してください。必要なだけ行を追加します。

    注意: サンプルのMarcomProcessOrdersワークフローは、3個のカスタムジョブプロパティーを使用して、予定されたすべてのジョブチケットがいつ取得されたかを判断します。残りのカスタムジョブプロパティーは、自由に使用できます。
    ジョブプロパティーのデータベース名 ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名 注文のXMLエレメント
    Job.Marcom.OrderNumber MarcomCentral 注文番号 OrderNumber
    Job.Marcom.OrderId MarcomCentral 注文 ID ID
    Job.Info.Attr1 Custom 1  
    Job.Info.Attr2 Custom 2 count(OrderDetails/OrderDetail)
    Job.Info.Attr3 Custom 3 count(ns0:Envelope/ns0:Body/ns2:GetJobTicketsByOrderNumberResponse/ns1:GetJobTicketResponse/JobTicket)
    Job.Info.Attr4 Custom 4 すべてのジョブチケットが、MarcomCentralからいつ取得されたかを判断するために使用されます。
    Job.Info.Double1 カスタム数値1  
    Job.Info.Double2 カスタム数値2  
    Job.Info.Double3 カスタム数値3  
    Job.Info.Integer1 カスタム整数1  
    Job.Info.Integer2 カスタム整数2  
    Job.Info.Integer3 カスタム整数3  

  2. MarcomCentralのジョブチケットを確認し、RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーにマッピングするジョブチケットのXMLエレメントを決定します。

    参考までに、この表にジョブチケットのMarcomCentral XMLエレメントを9つ示します。これらは、サンプルのMarcomProcessJobTicketワークフローにある、9つの RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーにマッピングされています。

    ジョブチケットのXMLエレメント ジョブプロパティーのデータベース名 ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名
    OrderDetails/OrderDetail/ID Job.Marcom.JobTicketId MarcomCentralジョブチケットID
    OrderDetails/OrderDetail/ProductType Job.Marcom.ProductType MarcomCentral 製品タイプ
    OrderDetails/OrderDetail/ProductName Job.Name ジョブ名
    OrderDetails/OrderDetail/ProductDescription Job.Description ジョブ概要
    OrderDetails/OrderDetail/Quantity Job.Copies 要求されたジョブコピー
    OrderDetails/OrderDetail/SKUDescription Job.Info.Attr1 Custom 1
    OrderDetails/OrderDetail/Shipping/Method Job.Info.Attr2 Custom 2
    FinalOutputFileURL/URL Job.Info.Attr3 Custom 3
    OrderDetails/OrderDetail/SKU/ID Job.Info.Attr4 Custom 4

    MarcomCentralのジョブチケットエレメントを記録し、RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーにマッピングするには、以下のような表を作成してください。必要なだけ行を追加します。

    ジョブプロパティーのデータベース名 ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名 ジョブチケットのXMLエレメント
    Job.Marcom.JobTicketId MarcomCentralジョブチケットID OrderDetails/OrderDetail/ID
    Job.Marcom.ProductType MarcomCentral 製品タイプ OrderDetails/OrderDetail/ProductType
    Job.Info.Attr1 Custom 1  
    Job.Info.Attr2 Custom 2  
    Job.Info.Attr3DownloadFileステップはこのジョブプロパティーを使用します。 Custom 3  
    Job.Info.Double1 カスタム数値1  
    Job.Info.Double2 カスタム数値2  
    Job.Info.Double3 カスタム数値3  
    Job.Info.Integer1 カスタム整数1  
    Job.Info.Integer2 カスタム整数2  
    Job.Info.Integer3 カスタム整数3  

  3. MarcomCentralストアからの注文に含まれる品目を処理するために、RICOH ProcessDirectorが必要とする情報の提供方法を決定します。
    MarcomCentralは、注文に含まれる品目を処理するために必要な情報を保存しません。例えば、MarcomCentralは、印刷物で必要とされるメディア、両面、仕上げのオプションや、非印刷物で必要とされる梱包材などの情報を保存しません。
    1. 自分のMarcomCentralワークフローで、印刷物と非印刷物の両方を処理する必要があるのか、印刷物だけでよいのかを判断します。

      ワークフローで印刷物だけを処理する場合は、非印刷物の手順は省略してください。サンプルのMarcomProcessJobTicketワークフローをコピーし、これを必要に合わせて修正する場合は、非印刷物を処理する分岐を削除します。

    2. 印刷物の処理で、RICOH ProcessDirectorに必要とされる情報を判断します。

      参考までに、次の表に、サンプルのMarcomProcessJobTicketワークフローでの印刷物の処理に必要な情報を提供する2個のRICOH ProcessDirectorジョブプロパティーを示します。

      ジョブプロパティーのデータベース名 ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名
      Job.Media メディア
      Job.Duplex 両面

      ジョブチケットワークフローの印刷物の処理に必要な情報を提供する RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーを記録するには、上記のような表を作成します。必要なだけ行を追加します。

      注意: オプションとして、この手順の後半で使用するXMLエレメント用の列を表に追加することもできます。

    3. 非印刷物の処理で、RICOH ProcessDirectorに必要な情報を判断します。

      参考までに、次の表に、サンプルのMarcomProcessJobTicketワークフローにある非印刷物の処理に必要な情報を提供する RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーを示します。

      ジョブプロパティーのデータベース名 ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名
      Job.Info.Attr5 Custom 5

      ジョブチケットワークフローの非印刷物の処理に必要な情報を提供する RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーを記録するには、上記のような表を作成します。必要なだけ行を追加します。

      注意: オプションとして、この手順の後半で使用するXMLエレメント用の列を表に追加することもできます。

    4. RICOH ProcessDirectorは、MarcomCentralストアで注文された各品目を処理する際に情報を使用します。この情報の検索に必要なMarcomCentral XMLエレメントを特定します。

      例:

      • あるMarcomCentralストアでは、印刷物ごとに必要なメディアや両面オプションが異なります。製品タイプと製品IDのMarcomCentral要素は、各印刷品目を識別します。RICOH ProcessDirectorは、製品タイプと製品IDの要素をジョブプロパティーにマッピングします。その後、RICOH ProcessDirectorは、ジョブプロパティーの値を使用して、各印刷品目に必要なメディアと両面印刷の設定を決定します。

      • 別のMarcomCentralストアでは、非印刷物ごとに異なる梱包材やギフトラッピングオプションが必要になります。SKU(在庫管理ユニット)のIDのMarcomCentral要素は、非印刷品目を識別します。RICOH ProcessDirectorは、SKU ID要素をジョブプロパティーにマッピングします。その後、RICOH ProcessDirectorは、SKU IDを使用して、各非印刷品目に必要な梱包材とギフト包装のオプションを決定します。

      • MarcomCentralの3店舗目では、MarcomCentral SKU IDの一部で各印刷品目又は非印刷品目を識別します。RICOH ProcessDirectorは、SKU IDをジョブプロパテーィにマッピングし、XSLTスタイルシートの部分文字列関数を使用して、不要な数字を削除します。その後、RICOH ProcessDirectorは、SKU IDのその一部分を使用して、各印刷品目又は非印刷品目に必要な処理オプションを決定します。

        注意:
      • お客様が注文した製品をカスタマイズする方法に基づいて変化するエレメントを、必ず計画に入れてください。例えば、野球帽を表すエレメントの場合は、帽子の色が赤か青かによって、エレメントの値が変わります。色は2つめのエレメントを使用して指定します。
    5. ジョブチケットのXMLエレメントの表に、このエレメントが含まれていない場合は、表に追加します。

      例えば、品目の識別にSKU IDエレメントを使用するとします。RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーにマッピングするジョブチケットのXMLエレメントの表には、必ず、このSKU IDエレメントが含まれるようにしてください。サンプルの MarcomProcessJobTicketワークフローでは、SKU IDエレメントは Custom 4ジョブプロパティーにマッピングされています。

    6. 外部データソースに、ストアで注文された品目の処理に必要な情報が含まれている場合は、そのデータソースから情報を取得する方法を決定します。

      例えば、あるWebサービスがこの処理情報を取得できる場合には、CallSOAPServiceまたは CallRESTServiceステップを使用して、このWebサービスを呼び出します。この手順の後半で、ワークフローに CallSOAPServiceステップを追加する方法を説明します。また、 RunExternalProgramステップを使用して、情報を取得する方法もあります。

    7. 既存のデータソースがない場合は、ストアで注文された品目の処理に必要な情報の、供給方法を決定します。

      MarcomCentral注文の取得と処理のために RICOH ProcessDirectorを構成する手順では、情報を供給する方法が 2種類あります。

      • XMLファイル

        MarcomCentralストアで注文された品目ごとに、XMLファイルを1つずつ作成できます。ApplyXSLTransformステップでは、このXMLファイルを使用して、品目のジョブプロパティーに値を設定します。サンプルの MarcomProcessJobTicketワークフローは、この方法を使用します。

        XMLファイルを作成するには、各品目で使用されるXMLエレメントをRICOH ProcessDirectorジョブプロパティーにマッピングします。この手順の次のステップでは、XMLファイルの作り方を説明します。

      • AssignJobValuesステップ

        ジョブチケットワークフローには、MarcomCentralストアで注文された品目ごとに、AssignJobValuesステップを1つ追加できます。例えば、SKU IDが品目を表している場合、各SKU IDに対して AssignJobValuesステップを使用できます。このステップでは、品目の処理に必要なジョブプロパティーをすべて割り当てます。

      MarcomCentralストアで注文された品目の処理に必要な情報は、他の方法でも提供できます。例えば、Archive機能がある場合は、印刷物と、それを正しく印刷するために必要なジョブプロパティーをリポジトリーに保存できます。RICOH ProcessDirectorは印刷物のジョブを処理するときに、PDFファイルと、その印刷に必要なプロパティーをリポジトリーから取得できます。

  4. 一連のXMLファイルを、指定された場所でApplyXSLTransformステップへの入力として使用するには、これらの手順を実行します。
    1. 個々の印刷物または非印刷物を処理するために必要なジョブプロパティーに、XMLエレメントを割り当てます。
      これらのジョブプロパティーについては、前半のステップで確認しました。このようなステップで提供される表には、各ジョブプロパティーにXMLエレメントを割り当てるための列が含まれています。
    2. これらのファイルで使用するディレクトリーを作成します。

      例えば、次のようにtestfilesディレクトリーの下にMarcomItemPropertiesサブディレクトリーを作成します。

      • /aiw/aiw1/testfiles/MarcomItemProperties(Linux)
      • C:\aiw\aiw1\testfiles\MarcomItemProperties(Windows)

    3. MarcomCentralストアで注文可能な品目ごとに、1つのXMLファイルを作成します。

      このファイルには、その品目を特定するXMLエレメントと、印刷物や非印刷物で必要とされるジョブプロパティーごとにXMLエレメントが1つ含まれます。プロパティーはそれぞれ、その品目の処理に必要な値を表しています。

      複数の品目に同一の処理情報が必要な場合でも、品目ごとにファイルが1つ必要です。

      この例では、SKU/IDエレメントの値が品目を特定しています。この例には、品目名(Brochure_JensenBank)を特定するエレメント以外に、品目の処理に必要な値を持つエレメントがさらに7つ含まれています。

      <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
      <SKU>
        <ID>10000001</ID>
        <Name>Brochure_JensenBank</Name>
        <Duplex>Yes</Duplex>
        <Media>Letter Plain></Media>
        <Punch>Not set</Punch>
        <Staple>Not set</Staple>
        <Fold>None</Fold>
        <Package></Package>
        <PackMaterial></PackMaterial>
      </SKU>

    4. ファイル名を付けるときには、品目を表すジョブプロパティーの値を名前に含めてください。

      例:

      • SKU ID 10000001はパンフレットを表します。このSKU IDエレメントはCustom 4Job.Info.Attr4)ジョブプロパティーにマッピングします。

      • ファイルにItem10000001.xmlという名前を付けます。

      • XMLファイルにアクセスできるようにMarcomProcessJobTicketワークフローを編集する場合は、 ApplyXSLTransform2ステップの入力ファイル名にシンボルを使用します。 入力ファイルプロパティーの値に、Item${Job.Info.Attr4}.xmlを指定します。詳しくは、ジョブチケットワークフローからXMLファイルへのアクセスに関連するタスクを参照してください。

    5. 作成したディレクトリーにファイルを保存します。

      例えば、ファイルをMarcomItemPropertiesディレクトリーに配置します。

  5. XSLTスタイルシートファイルを準備します。
    1. RICOH ProcessDirectorサーバーがアクセスできる場所にディレクトリーを作成します。
    2. jobticketsReceived.xsltおよびdownloadOverrides.xslt XSLTスタイルシートファイルのコピーを作成し、新しいディレクトリーに保存します。

      jobticketsReceived.xsltおよびdownloadOverrides.xsltファイルは、次のディレクトリーにあります。

      • /aiw/aiw1/testfiles/Marcom(Linux)
      • C:\aiw\aiw1\testfiles\Marcom(Windows)

      注意: これらのファイルの変更は必要ありません。
      • jobticketsReceived.xsltファイルは、受け取ったジョブチケットの数を数えるために、XMLエレメントを RICOH ProcessDirectorが使用するジョブプロパティーに変換します。

      • downloadOverrides.xsltファイルは、印刷ファイルをダウンロードする準備ができているかどうかを確認するために、XMLエレメントを RICOH ProcessDirectorがチェックするジョブプロパティーに変換します。

    3. MarcomCentral注文エレメントをジョブプロパティーに変換するXSLTスタイルシートを作成するには、XSLTツール(AltovaやMapForceなど)を使用します。

      • 前半のステップで、表の RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーに、MarcomCentral注文エレメントをマッピングしました。ツールへの入力を準備するときに、この表を参照してください。

      • スタイルシートを作成したら、orderToOverrides.xsltというファイル名で保存します。

      この例は、MarcomCentral Connect機能で提供されるサンプルファイルorderToOverrides.xsltの内容です。

      <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><xsl:stylesheet version="1.0" 
      	xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform" 
      	xmlns:xs="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" exclude-result-prefixes="xs">
        <xsl:output method="text" encoding="UTF-8"/>
        <xsl:template match="/">
          <xsl:variable name="var1_initial" select="."/>
          <xsl:for-each select="Order">
            <xsl:variable name="var2_current" select="."/>
            <xsl:value-of select="concat('Job.Marcom.OrderNumber=', OrderNumber, 
      			'&#10', 'Job.Marcom.OrderId=', ID, '&#10', 'Job.Info.Attr1=', 
      			ShippingAddress/Address1, ' ', ShippingAddress/City, ' ', 
      			ShippingAddress/State, ' ', ShippingAddress/Zip, '&#10', 
      			'Job.CustomerName=', User/Email, '&#10', 'Job.Info.Attr2=', 
      			count(OrderDetails/OrderDetail))"/>
          </xsl:for-each>
        </xsl:template></xsl:stylesheet>

    4. MarcomCentralチケットエレメントをジョブプロパティーに変換するXSLTスタイルシートを作成するには、XSLTツールを使用します。
      • 前半のステップで、表のRICOH ProcessDirectorジョブプロパティーに、MarcomCentralチケットエレメントをマッピングしました。ツールへの入力を準備するときに、この表を参照してください。

      • スタイルシートで、注文の各品目の処理に必要な情報を検索するジョブチケットエレメントがマッピングされていることを確認します。

      • スタイルシートで、各ジョブチケットと注文を関連付ける注文エレメントがマッピングされていることを確認します。サンプルのMarcomProcessJobTicketワークフローでは、このエレメントはOrderDetails/OrderDetail/OrderIDです。これは、 MarcomCentral注文IDジョブプロパティーにマッピングされています。

      • スタイルシートを作成したら、jobticketToOverrides.xsltというファイル名で保存します。

    5. 注文に含まれる各品目を処理するために必要な情報を持つXMLファイルを作成した場合は、XMLツールを使用してXSLTスタイルシートを作成します。このスタイルシートは、各XMLファイルのXMLエレメントをジョブプロパティーに変換します。

      • 前半のステップで、印刷物と非印刷物を処理するために必要な RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーを表に記録しました。また、別のステップでは、このジョブプロパティーにXMLエレメントを割り当てました。ツールへの入力を準備する際には、これらの表を参照してください。

      • スタイルシートを作成したら、itemToOverrides.xsltというファイル名で保存します。

    6. 作成したディレクトリーに、このXSLTスタイルシートファイルを保存します。
  6. MarcomCentralへステータスを報告するときに使用する条件を決定します。

    ステータスの報告を、一部のワークフローや品目に限定するかどうかを検討します。任意のジョブプロパティー、またはジョブプロパティーの組み合わせを使用して、MarcomCentralへの通知をトリガーできます。

    例えば、サンプルのMarcomCloseoutOrder通知は、注文の出荷準備が完了し、注文ジョブの状態が 保存に変わったときに、ステータスを報告します。注文に含まれるすべての項目のジョブが処理を完了するまで、注文ジョブの状態は変化しません。

注文の処理方法の計画が完了すれば、MarcomCentral Webサービスを呼び出す準備は完了です。

1.2.4.36.3 MarcomCentral Web サービスの呼び出しを準備する

この手順では、WSDL ファイルをインポートし、セキュリティー証明書をインストールします。使用している環境で、MarcomCentral との通信にプロキシサーバーが必要な場合は、このサーバーを使用するようにシステムをセットアップします。サンプルの入力装置、ワークフロー、および通知から呼び出される操作の他に、MarcomCentral Web サービスで呼び出す必要のある操作があるかどうかを判断します。呼び出す必要がある場合は、その操作の要件を調べ、手動で Web サービスをテストします。
MarcomCentral Web サービスの呼び出しを準備するには:
  1. MarcomCentral Web サービスを呼び出す前に、次のタスクを実行します。
    1. 呼び出す予定のある MarcomCentral Web サービスごとに WSDL ファイルを 1 つインポートします。

      RICOH ProcessDirectorは、WSDLファイル内のSOAP操作からSOAP要求オブジェクトを作成します。RICOH ProcessDirectorがオブジェクトを作成するときに、SOAP操作の名前に追加する接頭部を指定します。SOAP要求オブジェクトは、Webサービスへの正しい呼び出しの作成に必要なSOAPバージョンなどの情報の判断を RICOH ProcessDirectorに任せます。

    2. RICOH ProcessDirector プライマリコンピューターに MarcomCentral のセキュリティー証明書をインストールします。
    3. 使用している環境で、MarcomCentral との通信にプロキシサーバーが必要な場合は、このサーバーを使用するようにシステムをセットアップします。
    詳しくは、関連タスクを参照してください。
  2. 実動 MarcomCentral ストアをお持ちの場合は、テストストアをセットアップすることをお勧めします。

    テストストアがあれば、誤って本物の注文を処理することなく、入力装置、CallSOAPServiceステップ、および通知をテストできます。RICOH ProcessDirector と MarcomCentral の間に、単純な注文と基本的なプロセスを処理するための通信を確立できます。Web サービス呼び出しに徐々に情報を追加しながら、新しい Web サービス呼び出しをテストします。

  3. MarcomCentral Connect 機能のサンプルオブジェクトにより呼び出される操作の他に、MarcomCentral Web サービスで呼び出す必要のある操作があるかどうかを判断します。

    サンプルオブジェクトは、MarcomCentral Web サービスでこれらの操作を呼び出します。

    • サンプルのMarcomReceiveOrders入力装置は、 注文Web サービスの GetOrdersByDate操作を呼び出し、指定された期間内の注文を取得します。

    • サンプルのMarcomProcessOrdersワークフローにある CallSOAPServiceステップは、 ジョブチケットWeb サービスの GetJobTicketsByOrderNumber操作を呼び出し、注文のジョブチケットをすべて取得します。

    • サンプルのMarcomProcessJobTicketワークフローにある CallSOAPServiceステップは、 ジョブチケットWeb サービスの GetJobTicketByLineItem操作を呼び出し、ダウンロードするファイルの URL を取得します。

    • サンプルのMarcomCloseoutOrder通知は、 注文完了Web サービスの CloseoutByOrder操作を呼び出し、完了した注文の注文 ID を送信します。

      請求書、内容明細書、精算書に必要な情報を、通知の要求ペイロードプロパティーに追加できます。また、 請求書内容明細書精算Web サービスを呼び出して、請求書、内容明細書、精算の各操作を個別に行うこともできます。詳しくは、MarcomCentral Web サービスの資料を参照してください。

    カタログインベントリーなど、どのような MarcomCentral Web サービスのどのような操作でも、 CallSOAPServiceステップまたは SOAP Web サービスの通知から呼び出すことができます。

  4. MarcomCentral の注文およびジョブチケットを処理する RICOH ProcessDirector ワークフローから MarcomCentral Web サービスの別の操作を呼び出すには:
    1. MarcomCentral Web サービスオペレーションとの通信の要件を調べます。

      • 要求するデータの値

      • 応答で提供されるデータ形式

      Web サービスの MarcomCentral の資料を参照するか、同社にお問い合わせください。

    2. MarcomCentral との認証、および Web サービスへの応答要求を手動でテストします。Web サービスで必要な処理が行われたことを確認します。

      多くのブラウザーには、Boomerang for Google Chromeなど、テストWebサービスがSOAPクライアントに対して呼び出すプラグインがあります。

      テスト呼び出しにより、ストアが正しく更新されて、正しい応答が返されれば、ペイロードを RICOH ProcessDirector で使用する準備は完了です。

    3. ペイロードをテキストファイルに保存します。
    4. この呼び出しをCallSOAPServiceステップの Web サービスオペレーションに入れるには、注文またはジョブチケットの処理ワークフローを定義するときに、このステップを追加します。このペイロードを、 CallSOAPServiceステップの 要求ペイロードプロパティーにコピーします。
    5. この呼び出しを通知の Web サービスオペレーションに入れるには、注文またはジョブチケットの処理ワークフローを定義した後で、この通知を追加します。このペイロードを、通知の要求ペイロードプロパティーにコピーします。

MarcomCentral Web サービスを呼び出す準備が完了したら、MarcomCentral から注文を取得する準備は完了です。

1.2.4.36.4 MarcomCentral からの注文の取得を準備する

MarcomCentral Web サイトのストアから注文を取得するには、MarcomCentral Connect 機能で提供される MarcomReceiveOrdersSOAP Web サービスの入力装置をコピーします。入力装置の 要求 URLおよび 要求ペイロードプロパティーは、 注文MarcomCentral Web サービスを呼び出して、日付を基準に注文を取得するように設定されます。MarcomCentralストアおよび RICOH ProcessDirectorワークフローに合わせて、その他のプロパティーの値を設定します。

この手順を実行する前に、WSDL ファイルをインポートし、セキュリティー証明書をインストールしたことを確認します。使用している環境で、MarcomCentral との通信にプロキシサーバーが必要な場合は、必ず、このサーバーを使用するようにシステムをセットアップします。詳しくは、関連タスクを参照してください。

MarcomCentral からの注文の取得を準備するには:
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
  3. MarcomReceiveOrders入力装置をコピーし、名前を変更します。
  4. 一般タブで、 ポーリング間隔プロパティーに、Web サービス呼び出しの間に入力装置を待機させる時間を設定します。

    ポーリング間隔が MarcomCentral のサービス利用規約を遵守していることを確認します。規約でシステムへの呼び出しが 5 分間に最大 1 回と制限されている場合は、この値を5 分間以上に設定します。

  5. 要求タブでの操作:
    1. プロキシを使用プロパティーに、Webサービスとの通信で使用しているプロキシサーバー(存在する場合)を設定します。
    2. タイムゾーンのオフセットプロパティーを、協定世界時 (UTC) と MarcomCentral Web サービスが使用しているタイムゾーンの差 (単位は時間) に設定します。

      例えば、MarcomCentral Web サービスが日付と時刻の計算に太平洋標準時を使用している場合は、このプロパティーを-8に設定します。

        注意:
      • Web サービスをホストしている MarcomCentral の所在地で夏時間が開始または終了したときには、必ず、このプロパティーを変更してください。変更しないと、夏時間と冬時間の1時間の差に発生した注文を失う可能性があります。

      • 注文の取得のために、入力装置は 2 つのプロパティーのシンボルを使用します。

        • WebService.CurrentRequestTime

          RICOH ProcessDirector は、ポーリング間隔の開始時にこのプロパティーの値を設定します。

        • WebService.LastSuccessRequestTime

          入力装置がアプリケーションと正常に通信すると、RICOH ProcessDirector はこのプロパティーに、 WebService.CurrentRequestTimeプロパティーと一致する値を設定します。通信に成功すると、ジョブを作成するデータを受信しなかったとしても、応答コード 200 が返されます。

    3. SOAP 要求プロパティーに、インポートした GetOrdersByDateSOAP 要求を設定します。

      SOAP 要求をインポートしたときに、名前の前にMyStoreを付けた場合は、このプロパティーを MyStore-GetOrdersByDateに設定します。

    4. [要求]タブのその他のプロパティーはすべて、デフォルトのままにします。
  6. 認証タブで、次の操作を実行します。
    1. 静的な資格情報プロパティーに、MarcomCentral 注文トークンを設定します。
    2. その他のプロパティーの値は、すべて空欄のままにします。
  7. プロパティーの編集を完了したら、OKをクリックします。
MarcomCentral の注文処理ワークフローの定義が終了したら、入力装置を右クリックし、プロパティーを選択します。 一般タブで、定義したワークフローの名前を 子ワークフロープロパティーに設定します。

1.2.4.36.5 MarcomCentralの注文を処理するワークフローを定義する

MarcomCentral Webサイトのストアから取得した注文を処理するには、MarcomCentral Connect機能で提供される MarcomProcessOrdersワークフローをコピーします。 CallSOAPServiceステップは、 ジョブチケットMarcomCentral Webサービスを呼び出し、注文番号を使用して、ジョブチケットを取得します。ワークフロー内のこのステップなどを編集し、自分のMarcomCentralストアと RICOH ProcessDirectorワークフローに合わせてステッププロパティーの値を設定します。

MarcomCentralの注文を処理するワークフローは、SOAP Webサービスの入力装置からジョブを受信します。

ワークフローを定義する前に、以下が必要です。

  • XSLTスタイルシートを使用して、注文に含まれるXMLエレメントを RICOH ProcessDirectorのジョブプロパティーにマッピングする方法など、注文の処理方法を計画します。
  • MarcomCentral Webサービスを呼び出す準備をします。
  • SOAP Webサービスの入力装置を定義します。

詳しくは、関連タスクを参照してください。

MarcomCentralの注文を処理するワークフローを定義するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. MarcomProcessOrdersワークフローを右クリックして、 コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. ワークフローエディターでSetJobPropsFromTextFileステップを右クリックし、 プロパティーを選択します。
  5. ジョブデフォルト - 一般タブで、 ジョブ名プロパティーをMarcomCentralストアからの注文を識別する値に設定します。
  6. ApplyXSLTransformステップでは、 XSLTファイルプロパティーに、作成したorderToOverrides.xsltファイルのディレクトリーパスと名前を設定します。
      注意:
    • このファイルは、MarcomCentralストアからの注文処理方法を計画する手順で作成したものです。
  7. CallSOAPServiceステップでの操作:
    1. プロキシを使用プロパティーに、Webサービスとの通信で使用しているプロキシサーバー(存在する場合)を設定します。
    2. パスワードプロパティーに、MarcomCentral注文トークンを設定します。
    3. SOAP要求プロパティーに、インポートした GetJobTicketsByOrderNumberSOAP要求を設定します。
      SOAP要求をインポートしたときに、名前の前にMyStoreを付けた場合は、このプロパティーに MyStore-GetJobTicketsByOrderNumberを設定します。
    4. ApplyXSLTransform2ステップでは、 XSLTファイルプロパティーに、新しいディレクトリーにコピーしたjobticketsReceived.xsltファイルのディレクトリーパスと名前を設定します。
        注意:
      • このファイルは、MarcomCentralストアからの注文処理方法を計画する手順で作成したものです。
  8. Waitステップでは、 待機期間プロパティーに、MarcomCentralストアがすべてのジョブチケットを処理し終わるまでジョブを待機させる時間を設定します。
    ジョブがジョブチケットを待機する時間の指定には、(2)チケットの確認コネクターと 待機期間プロパティーの両方の設定が必要です。この時間の経過後に、ジョブは FailWithMessageステップに進みます。 待機期間プロパティーは1分間の待機を、 (2)チケットの確認コネクターはジョブが分岐を9回通過することを表しています。このジョブが FailWithMessageステップに進むまでの時間は10分になります。 待機期間プロパティーを2分に設定すると、時間は20分になります。その後、コネクターの規則を Custom count 1 < 20に設定すると、時間は40分になります。
  9. オプション: ワークフローで印刷物のみを処理する場合は、CreateJobsFromXMLステップの ジョブを作成するためのXPath表現プロパティーに、非印刷物を除外する表現を設定します。
  10. RetainCompletedJobsステップでは、サイトに適した値を 保存期間プロパティーに設定します。
  11. ワークフローを保存し、使用可能にします。
  12. このワークフローを、MarcomCentralの注文の取得で定義した入力装置に接続します。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
    3. 入力装置を右クリックして、プロパティーを選択します。
    4. 一般タブで、 子ワークフロープロパティーに、MarcomCentral注文の処理で定義したワークフローの名前を設定します。
MarcomCentralジョブチケットを処理するワークフローの定義後、CreateJobsFromXMLステップの 新しいジョブのワークフロープロパティーに、このジョブチケットワークフローの名前を設定します。

1.2.4.36.6 MarcomCentralのジョブチケットを処理するワークフローを定義する

MarcomCentral Webサイトのストアから取得したジョブチケットを処理するには、MarcomCentral Connect機能で提供される MarcomProcessJobTicketワークフローをコピーします。 CallSOAPServiceステップは、 ジョブチケットMarcomCentral Webサービスを呼び出し、注文番号を使用して、ジョブチケットを取得します。ワークフロー内のこのステップなどを編集し、自分のMarcomCentralストアと RICOH ProcessDirectorワークフローに合わせてプロパティーの値を設定します。

MarcomCentralジョブチケットを処理するワークフローは、MarcomCentralの注文を処理するワークフローのCreateJobsFromXMLステップから子ジョブを受け取ります。

ワークフローを定義する前に、以下が必要です。

  • XSLTスタイルシートを使用して、注文に含まれるXMLエレメントを RICOH ProcessDirectorのジョブプロパティーにマッピングする方法など、注文の処理方法を計画します。
  • MarcomCentral Webサービスを呼び出す準備をします。
  • SOAP Webサービスの入力装置を定義します。
  • MarcomCentralの注文を処理するワークフローを定義します。

詳しくは、関連タスクを参照してください。

MarcomCentralのジョブチケットを処理するワークフローを定義するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. MarcomProcessJobTicketワークフローを右クリックして、 コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. ワークフローエディターで、ApplyXSLTransformステップの XSLTファイルプロパティーに、作成したjobticketToOverrides.xsltファイルのディレクトリーパスと名前を設定します。
      注意:
    • このファイルは、MarcomCentralストアからの注文処理方法を計画する手順で作成したものです。
  5. (1)ウェアハウスコネクターに指定された条件を確認し、MarcomCentralストアの要件に応じて調整します。

    サンプルのMarcomProcessJobTicketワークフローにあるコネクターの3つの条件で、MarcomCentral製品タイプ JobDirectVariableおよび Versionedが指定されています。これらの製品タイプを持つジョブは、 1ウェアハウスコネクターを通りません。代わりに、 (2)印刷所コネクターに進みます。

  6. Waitステップについては、 待機期間プロパティーに、MarcomCentralストアがファイルのダウンロードリンクを提供するまでジョブを待機させる時間を設定します。

    MarcomCentralストアがファイルへのリンクを提供するまでの待機期間の指定には、(2)ファイルの確認コネクターと 待機期間プロパティーの両方の設定が必要です。指定された時間内にリンクが提供されなかった場合、ジョブは FailWithMessageステップに進みます。 待機期間プロパティーは30秒の待機を、 (2)ファイルの確認コネクターはジョブが分岐を9回通過することを表しています。このジョブが FailWithMessageステップに進むまでの時間は5分になります。 待機期間プロパティーを1分に設定した場合、時間は10分になります。その後、コネクターの規則を Custom count 1 < 20に設定すると、時間は20分になります。

  7. CallSOAPServiceステップでの操作:
    1. プロキシを使用プロパティーに、Webサービスとの通信で使用しているプロキシサーバー(存在する場合)を設定します。
    2. パスワードプロパティーに、MarcomCentral注文トークンを設定します。
    3. SOAP要求プロパティーに、インポートした GetJobTicketByLineItemSOAP要求を設定します。
    4. SOAP要求をインポートしたときに、名前の前にMyStoreを付けた場合は、このプロパティーを MyStore-GetJobTicketByLineItemに設定します。
  8. 準備フェーズの ApplyXSLTransform2ステップについては、 XSLTファイルプロパティーに、新しいディレクトリーへコピーしたdownloadOverrides.xsltファイルのディレクトリーパスと名前を設定します。
      注意:
    • このファイルは、MarcomCentralストアからの注文処理方法を計画する手順で作成したものです。
  9. DownloadFileステップでは、 プロキシを使用プロパティーに、Webサービスとの通信で使用しているプロキシサーバー(存在する場合)を設定します。
  10. RetainCompletedJobsステップでは、サイトに適した値を 保存期間プロパティーに設定します。
  11. 印刷所分岐で、[印刷]フェーズの4つのステップを変更するか、またはこれらをPDFジョブの処理と印刷のステップで置き換えます。
  12. ウェアハウス分岐を次のように変更します。
    • ワークフローで印刷物だけを処理する場合は、この分岐を削除します。
    • ワークフローで印刷物と非印刷物の両方を処理する場合は、ManualStepWithAutoStartステップをそのままにしておくことも、別のステップで置き換えることもできます。
      • ウェアハウススタッフが RICOH ProcessDirectorにアクセスできる場合は、スタッフが注文に非印刷物を追加したときに、 ManualStepWithAutoStartを完了できます。
      • ウェアハウススタッフが RICOH ProcessDirectorにアクセスできない場合は、他の方法を使用して、スタッフと連絡を取ることができます。

        例えば、SendEmailステップを追加すれば、非印刷物が ウェアハウス分岐に入ったときに、ウェアハウススタッフにメールメッセージを送信できます。Webサービスインターフェースを持つアプリケーションを使用して、ピッキングと梱包の運用を処理している場合は、 ウェアハウス分岐に CallSOAPServiceステップを追加できます。このステップは、ジョブのデータをアプリケーションに送信します。

  13. ワークフローを保存します。
  14. このワークフローを、MarcomCentralの注文の処理で定義したワークフローに接続します。
    1. ワークフローエディターで、MarcomCentralの注文処理で定義したワークフローを開きます。
    2. CreateJobsFromXMLステップで、 新しいジョブのワークフロープロパティーに、ジョブチケットワークフローの名前を設定します。
これで、注文の品目の処理に必要な情報をジョブチケットワークフローに追加する準備ができました。

1.2.4.36.7 品目の処理に必要な情報をジョブチケットワークフローに追加する

MarcomCentral ストアで注文された品目の処理に必要な情報は、いくつかの方法で提供できます。XML ファイルを使用する場合は、ジョブチケットワークフローから XML ファイルにアクセスする手順を実行します。AssignJobValuesステップを使用する場合は、 AssignJobValuesステップをジョブチケットワークフローに追加する手順を実行します。

別の方法で情報を提供する場合は、ジョブチケットワークフローを適切に変更します。例えば、外部データソースにアクセスする Web サービスを呼び出して、情報を取得することに決めたとします。この場合、ジョブチケットワークフローにCallSOAPServiceステップまたは CallRESTServiceステップを追加し、この処理をサポートするように他のステップを調整します。

完了すると、SOAP Web サービスの通知を定義して、MarcomCentral ストアにステータスを送信できるようになります。

1.2.4.36.7.1 ジョブチケットワークフローからXMLファイルにアクセスする

ここでは、ApplyXSLTransformステップへの入力としてXMLファイルのセットを使用する場合に、これらのファイルにアクセスする方法を説明します。これらのXMLファイルには、MarcomCentralストアで注文された各品目の処理に必要な情報が格納されています。

XMLファイルを作成するには、MarcomCentralストアからの注文の処理方法計画に関連するタスクの手順に従ってください。このタスクには、パンフレットの印刷に必要な情報が入ったXMLファイルのサンプルも含まれています。

サンプルのMarcomProcessJobTicketワークフローは、2つのXMLファイルのセットを、 受信フェーズの ApplyXSLTransform2ステップへの入力として使用しています。

  • 各XMLファイルには、品目の処理情報が入っています。MarcomCentral SKU IDは、2つの品目を特定し、それぞれの品目を処理情報が入ったXMLファイルと関連付けます。XMLファイルそれぞれの名前には、以下のいずれかの、その品目のSKU IDの値が含まれています。SKU13933967.xmlまたはSKU15302443.xml
  • 各品目のジョブチケットには、SKU IDが含まれます。このIDは、jobticketToOverrides.xsltスタイルシートにより、 Custom 4Job.Info.Attr4)ジョブプロパティーにマッピングされます。 Custom 4ジョブプロパティーは、 ApplyXSLTransform2ステップ、SKU${Job.Info.Attr4}.xml入力ファイルプロパティー値に含まれるシンボルです。このステップで、シンボルが解決されます。例えば、ある品目のSKU IDが13933967の場合、ファイル名はSKU13933967.xmlになります。
  • ApplyXSLTransform2ステップはskuToOverrides.xslt XSLTスタイルシートを使用して、入力XMLファイルの値をジョブプロパティー値に変換します。このワークフローのステップでは、ジョブプロパティー値を使用して、品目のジョブを処理します。

この手順では、XMLファイルのセットにアクセスするために、ジョブチケットワークフローを修正します。

ジョブチケットワークフローからXMLファイルにアクセスするには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. ジョブチケットを処理するワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. 受信フェーズの ApplyXSLTransform2ステップでの操作:
    1. 入力ファイルプロパティーに、ディレクトリーへの完全パスと、RICOH ProcessDirectorXMLファイルのいずれかの名前に解決されるシンボル名を設定します。
      例:
      • 各XMLファイルには、接頭部ItemにSKU IDとXML拡張子が続く名前を付けます。例:Item10000001.xml
      • 品目のジョブチケットにあるSKU IDエレメントを、Custom 4Job.Info.Attr4)ジョブプロパティーにマッピングします。
      • 入力ファイルプロパティーに<ディレクトリーのパス>Item${Job.Info.Attr4}.xmlを設定します。testfilesディレクトリーにMarcomItemPropertiesディレクトリーを作成した場合は、このプロパティーに/aiw/aiw1/testfiles/MarcomItemProperties/Item${Job.Info.Attr4}.xml(Unix)、またはC:\aiw\aiw1\testfiles\MarcomItemProperties\Item${Job.Info.Attr4}.xml(Windows)を設定します。
      • ApplyXSLTransform2ステップを実行すると、 Custom 4ジョブプロパティーの値が使用されて、Item${Job.Info.Attr4}.xmlItem10000001.xmlに解決されます。次に、このステップはItem10000001.xmlファイルを取得します。
    2. XSLTファイルプロパティーに、品目処理情報を含むエレメントをジョブプロパティーに変換するXSLTファイルのディレクトリーパスと名前を設定します。
        注意:
      • このファイルは、MarcomCentralストアからの注文処理方法を計画する手順で作成したものです。
  5. (1) SKU詳細なしコネクターを右クリックし、 プロパティーを選択します。

    このコネクターは、処理情報を必要としない品目に対するジョブを直接、ContinueToNextStepステップに送信します。このコネクターは、 Custom 4ジョブプロパティーをチェックして、これらのジョブを識別します。このプロパティーが、規則の条件で指定されたSKU IDのいずれとも一致しない場合、コネクターはこのジョブを ContinueToNextStepステップに送信します。

      注意:
    • すべての品目で処理情報が必要な場合は、(1)SKU詳細なしコネクターを削除し、すべてのジョブを ApplyXSLTransform2ステップに送信できます。

    1. 品目処理情報へのアクセスにSKU IDを使用しない場合は、規則名を、この分岐が品目処理情報をバイパスすることを示すような名前に変更します。
      例えば、規則の名前を一致する品目詳細なしに変更できます。
    2. 既存の条件Custom 4 != 15302443Custom 4 != 13933967を削除します。
    3. 作成した各XMLファイルを指定する条件を追加します。
      例えば、MarcomCentral品目の処理に必要な情報へのアクセスに、SKU IDを使用するとします。XMLファイルを4つ作成しました。これらのファイルを表すSKU IDは、10000001、10000002、10000003、10000004です。

      4つの条件を追加します。

      Custom 4 != 10000001 Custom 4 != 10000002 Custom 4 != 10000003 Custom 4 != 10000004

      すべての条件を適用します。

  6. SKU ID以外を使用して、品目処理情報にアクセスする場合:
    1. (2)SKU詳細コネクターを右クリックし、 プロパティーを選択します。
    2. 規則名を、この分岐が品目処理情報にアクセスすることを示すような名前に変更します。
      例えば、規則の名前を品目詳細に変更できます。
  7. ワークフローを保存し、使用可能にします。
これで、SOAP Webサービスの通知を定義して、MarcomCentralストアにステータスを送信できるようになります。

1.2.4.36.7.2 ジョブチケットワークフローにAssignJobValuesステップを追加する

この手順では、AssignJobValuesステップを使用して品目処理情報を保存する場合に、 AssignJobValuesステップをワークフローに追加する方法を説明します。

この図は、AssignJobValuesステップを追加するようにワークフローを変更した後の、ステップとコネクターの様子を表しています。

ジョブチケットワークフローにAssignJobValuesステップを追加するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 編集するワークフローの名前をクリックします。
  3. 受信フェーズの ApplyXSLTransform2ステップを削除します。
  4. ApplyXSLTransformステップを、 準備フェーズの ContinueToNextStepステップに接続します。
  5. ContinueToNextStepステップを2つ追加します。
    1. 1つめのステップにContinueToPrintShopBranchという名前を付け、 [1]印刷所分岐の先頭に配置します。
    2. もう1つのステップにContinueToWarehouseBranchという名前を付け、 [2]ウェアハウス分岐の先頭に配置します。
    これらのステップにより、AssignJobValuesステップのコネクターが、 [1]印刷所コネクターと [2]ウェアハウスコネクターから分離されます。
  6. 印刷物それぞれについて、印刷所分岐に AssignJobValuesステップを追加します。 ContinueToPrintShopBranchステップと ContinueToNextStepステップの間にある各ステップは、別々の分岐にします。
  7. 非印刷物それぞれについて、ウェアハウス分岐に AssignJobValuesステップを追加します。 ContinueToWarehouseBranchステップと ContinueToNextStepステップの間にある各ステップは、別々の分岐にします。
  8. AssignJobValuesステップそれぞれについて、 ContinueToPrintShopBranchステップまたは ContinueToWarehouseBranchステップからのコネクターに規則を追加します。
    この規則は、品目処理情報の検索に使用する値を指定します。
    例えば、品目処理情報の検索に、MarcomCentralストックキーピングユニット(SKU) IDを使用するとします。Custom 4ジョブプロパティーには、SKU IDの値が保存されています。ある印刷物のSKU IDが10000001の場合、規則は Custom 4 = 10000001です。この規則に、 SKU ID = 10000001という名前を付けることができます。
  9. ContinueToPrintShopBranchステップから、 準備フェーズの ContinueToNextStepステップに、コネクターを追加します。
    1. このコネクターの規則に名前を付けます。
      例えば、品目の処理に必要な情報の検索に、MarcomCentral SKU IDを使用するとします。この規則に、No SKU IDという名前を付けることができます。
    2. この規則には条件を付けないでください。
  10. ContinueToWarehouseBranchステップから、分岐内の次のステップへのコネクターを追加します。 ContinueToPrintShopBranchステップから ContinueToNextStepステップへのコネクターに割り当てた規則を選択します。
    例えば、規則No SKU IDを選択します。
  11. AssignJobValuesステップそれぞれについて、 設定する値リストにある品目の処理に必要なプロパティー値を指定します。
    例えば、ある印刷物に、レターサイズの普通紙、両面印刷、観音折りが必要になるとします。これらのプロパティー値を、設定する値リストのジョブプロパティーに指定します。

    AssignJobValuesステップのジョブプロパティーの画面キャプチャ。3つのプロパティーと値のリストが表示されている。

      注意:
    • 複数の品目に同じプロパティー値が必要な場合は、それらすべてに1つのAssignJobValuesステップを使用できます。例えば、印刷物の処理に必要な情報の検索に、MarcomCentral SKU IDを使用するとします。 Custom 4プロパティーには、SKU IDの値が保存されています。例えば、SKU ID 10000001および10000004の品目に同じプロパティー値が必要な場合、次のように、それぞれのSKU IDの規則をコネクターに追加します。

      Custom 4 = 10000001 Custom 4 = 10000004

      すべての条件を適用します。

  12. ワークフローを保存し、使用可能にします。
これで、SOAP Webサービスの通知を定義して、MarcomCentralストアにステータスを送信できるようになります。

1.2.4.36.8 MarcomCentralへのステータスの送信を準備する

MarcomCentral Webサイトのストアからステータスを送信するには、MarcomCentral Connect機能で提供される MarcomCloseoutOrdersSOAP Webサービスの通知をコピーします。通知の 要求URLおよび 要求ペイロードプロパティーは、 注文完了MarcomCentral Webサービスを呼び出して、完了した注文のIDを送信するように設定されます。MarcomCentralストアおよび RICOH ProcessDirectorワークフローに合わせて、その他のプロパティーの値を設定します。

通知を定義する前に、以下を行います。

  • XSLTスタイルシートを使用して、注文に含まれるXMLエレメントを RICOH ProcessDirectorのジョブプロパティーにマッピングする方法など、注文の処理方法を計画します。
  • MarcomCentral Webサービスを呼び出す準備をします。
  • MarcomCentralの注文を処理するワークフローを定義します。

詳しくは、関連タスクを参照してください。

    注意:
  • また、CallSOAPServiceステップを使用して、ステータスを送信することもできます。例えば、 CallSOAPServiceステップを使用して、 注文完了Webサービスを呼び出すことができます。このステップは、注文ワークフローの WaitForRelatedJobsステップの後に挿入します。完了ステータスの送信に CallSOAPServiceステップを使用している場合は、 MarcomCloseoutOrders通知をコピーして変更しないでください。

MarcomCentralへのステータスの送信を準備するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト 通知をクリックします。
  3. MarcomCloseoutOrder通知をコピーし、名前を変更します。
  4. 要求タブでの操作:
    1. プロキシを使用プロパティーに、Webサービスとの通信で使用しているプロキシサーバー(存在する場合)を設定します。
    2. SOAP要求プロパティーに、インポートした CloseoutByOrderSOAP要求を設定します。
      SOAP要求をインポートしたときに、名前の前にMyStoreを付けた場合は、このプロパティーを MyStore-CloseoutByOrderに設定します。
    3. MarcomCentralにさらに完了情報を送信するには、適切なXMLを要求ペイロードプロパティーに追加します。
      例えば、請求書、内容明細書、精算書に必要なXMLを追加できます。
        注意:
      • ペイロードを変更した場合は、Google Chrome用Boomerangなど、ブラウザーのプラグインを使用して、手動でテストすることをお勧めします。詳しくは、MarcomCentral Webサービスの呼び出し準備タスクを参照してください。
    4. [要求]タブのその他のプロパティーはすべて、デフォルトのままにします。
  5. 認証タブで、次の操作を実行します。
    1. 静的な資格情報プロパティーに、MarcomCentral完了トークンを設定します。
    2. その他のプロパティーの値は、すべて空欄のままにします。
  6. イベントおよび 条件タブで、MarcomCentralへの通知をトリガーするジョブプロパティー、またはジョブプロパティーの組み合わせを指定します。
    例:
    • ManualStepWithAutoStartステップテンプレートに基づいて、注文ワークフローに ShipOrderステップを追加しました。注文が出荷部門に届くと、ウェアハウスのスタッフがこのステップを完了させます。
    • この通知に、注文ワークフローにあるジョブの現在のステッププロパティーを監視させることにしました。
    • 注文ジョブの現在のステッププロパティーの値が ShipOrderに変わった時に、通知が 注文完了MarcomCentral Webサービスを呼び出すようにします。
    • イベントタブで、 プロパティー現在のステップアクション変更後ShipOrderを設定します。
    • 条件タブで、 プロパティーを注文ワークフローの名前に変更します。
  7. プロパティーの編集を完了したら、OKをクリックします。
入力装置、注文およびジョブチケットのワークフロー、通知を設定すると、MarcomCentralの注文を取得して処理できるようになります。注文の処理が完了したら、MarcomCentralストアに通知できます。

1.2.4.36.9 MarcomCentralストアから注文を取得して処理する

入力装置、ワークフロー、通知の設定後、次のステップを実行し、MarcomCentralストアから注文を取得して処理します。
MarcomCentralストアから注文を取得して処理するには、次の手順に従います。
  1. 新しいワークフローで、MarcomCentralの注文とジョブチケットを処理できるようにします。
    1. ワークフロータブをクリックします。
    2. 注文の処理に使用するワークフローを右クリックし、使用可能を選択します。
    3. ジョブチケットの処理に使用するワークフローを右クリックし、使用可能を選択します。
  2. 新しい通知を有効にします。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインでシステム 通知をクリックします。
    3. 通知を右クリックし、使用可能を選択します。
  3. 新しい入力装置を使用可能にします。
    1. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
    2. 入力装置を右クリックし、使用可能にして接続を選択します。
  4. MarcomCentral Webサイトで自分のストアにログインし、注文を作成します。
    または、選択した品目を再注文します。
  5. この注文が[ジョブ]テーブルに表示されるかどうかを確認します。
  6. [ジョブ]テーブルに注文が表示されない場合:
    1. 入力装置を無効にして切断します。
    2. ログで、入力装置に関するメッセージをチェックします。
    3. Webサービスから500エラーが返された場合は、入力装置のプロパティーを表示します。認証タブをクリックし、 静的な資格情報プロパティーにもう一度、注文トークンを入力します。
    4. 応答パターンの値と一致するものが応答に含まれていないというメッセージが表示された場合は、要求タブをクリックします。 タイムゾーンのオフセットプロパティーの値を確認します。
      この値が、協定世界時(UTC)とMarcomCentral Webサービスが使用しているタイムゾーンの差(単位は時間)になっていることを確認します。
      例えば、MarcomCentral Webサービスが太平洋標準時を使用している場合は、この値が-8になっていることを確認します。
    5. 入力装置を有効にして接続します。
  7. 注文が[ジョブ]テーブルに表示されたら、[ジョブ]テーブルに子ジョブが表示されているかどうかをチェックします。
  8. [ジョブ]テーブルに子ジョブが表示されない場合:
    1. ワークフローを使用不可にします。
    2. ジョブのログで注文ジョブの状態とメッセージを確認します。
    3. このジョブが、ApplyXSLTransformステップで エラー状態になっている場合は、このステップのプロパティーを表示します。 XSLTファイルプロパティーの値を確認します。XSLTファイルのディレクトリーパスと名前が正しいことを確認します。
      この問題については、ジョブのログに「システムがXSLTファイルを使用できない」ことを伝えるメッセージが記録されます。
    4. CallSOAPServiceステップでジョブが エラー状態になっている場合:
      • ジョブのログにあるメッセージをチェックします。
      • このステップのプロパティーを表示します。
      • ログのジョブに「Webサービスが500エラーを返した」ことを伝えるメッセージが記録されている場合は、パスワードフィールドに注文トークンを再度入力します。

        不正なSOAP要求など、その他の問題により、Webサービスが500エラーを返すことがあります。

      • ログのジョブに「Webサービスが400エラーを返した」ことを伝えるメッセージが記録されている場合は、ペイロードを確認してください。

        その他の問題により、Webサービスが400エラーを返すことがあります。

    5. ジョブが注文ワークフローのFailWithMessageステップに入っている場合は、 Waitステップで 待機期間プロパティーの値を増やします。
    6. ワークフローを保存し、使用可能にします。
    7. ジョブを右クリックして、再処理を選択します。ワークフローの最初のステップからジョブを処理します。
  9. ジョブチケットワークフローのCallSOAPServiceステップで、子ジョブが エラー状態になっている場合:
    1. ジョブのログにあるメッセージをチェックします。
    2. このステップのプロパティーを表示します。
    3. ログのジョブに「Webサービスが500エラーを返した」ことを伝えるメッセージが記録されている場合は、パスワードフィールドに注文トークンを再度入力します。
      不正なSOAP要求など、その他の問題により、Webサービスが500エラーを返すことがあります。
    4. ログのジョブに「Webサービスが400エラーを返した」ことを伝えるメッセージが記録されている場合は、ペイロードを確認してください。
      その他の問題により、Webサービスが400エラーを返すことがあります。
  10. 子ジョブが、ジョブチケットワークフローのFailWithMessageステップに送られた場合は、 Waitステップのプロパティーを表示します。 待機期間プロパティーの値を増やします。
  11. ジョブの処理に関するその他の問題を解決する場合は、ジョブのログでメッセージを確認します。
  12. 注文に含まれるすべてのジョブの状態が保存になると、通知は、 注文完了WebサービスのCloseoutByOrder操作を呼び出します。
    MarcomCentralは、注文にある各品目の注文のステータス列の値を、 出荷済みに変更します。品目の出荷日は、MarcomCentralが通知を受信した日です。ストアの設定方法に応じて、その他の値も変更できます。例えば、MarcomCentralは、請求書番号と日付および納品書番号を割り当てることができます。
  13. MarcomCentralストアにログインし、注文にある品目すべてのステータスが出荷済みになっていることを確認します。
  14. ステータスが、処理中のままになっている場合:
    1. ログで、通知に関するメッセージをチェックします。
    2. Webサービスから500エラーが返された場合は、通知のプロパティーを表示します。認証タブをクリックし、 静的な資格情報プロパティーにもう一度、完了トークンを入力します。
    3. MarcomCentralストアで、注文にある品目すべてのステータスが出荷済みになっていることを確認します。

1.2.4.37 Archive 機能をセットアップする

Archive の概要のトピックを読んだ後で、このセクションで説明されている構成タスクを実行して Archive をセットアップできます。

初期構成が完了した後は、Archive ワークフローとリポジトリーをテストし、予想どおりに機能することを確認する必要があります。

1.2.4.37.1 Archive サンプルワークフローを実行する

Archive機能で提供されるサンプルワークフローを調べて実行し、機能の機能を理解できます。サンプルには、事前に実行依頼された PDF ファイルを含むホットフォルダー入力装置、付属の履歴記録通知、および StoreInRepository ステップが組み込まれたワークフローが含まれます。
このワークフローでは次のサンプルオブジェクトが使用されます。
  • リポジトリー:SampleRepository
  • ホットフォルダー入力装置:RepositoryFolder
  • サンプル印刷ジョブ:Repository.pdf
  • ワークフロー:RepositorySample
  • 履歴レコード通知:SampleHistoryRecord
各オブジェクトのプロパティーを確認してからプロシージャーを開始し、それらがどのように相互に作用するかを確認できます。

サンプルワークフローを実行するには、次のようにします。

  1. メインタブをクリックします。
  2. [プリンター]ポートレットで、サンプルプリンターを右クリックして 使用可能を選択します。
  3. [入力装置]ポートレットで、RepositoryFolderホットフォルダー入力装置を右クリックし、 使用可能にして接続を選択します。
    初めてこのプロシージャーを試したときには、RICOH ProcessDirector によってすぐに Repository.pdf ジョブが RepositorySample ワークフローに実行依頼されます。
  4. [ジョブ]テーブルで、ジョブを検索し、フェーズ列の値が完了になっているかどうかを確認します。
    Repository.pdfファイルとその文書は、 SampleRepositoryリポジトリーに保存されています。
  5. Archiveタブをクリックします。
  6. [検索するリポジトリー]リストで、SampleRepositoryを選択してから、検索基準に いずれかに該当の値を選択します。ジョブ検索または文書検索のいずれかを選択できます。
    • ジョブ検索では、[プロパティー]ドロップダウンからカスタマー名(ジョブ)を、[比較]ドロップダウンから =を選択して、[値]フィールドにRicohSampleを入力してから、 検索をクリックします。
    • 文書検索では、プロパティーリストから メンバー番号を、 比較リストから Likeを選択して、 フィールドに6883%を入力してから、 検索をクリックします。
        注意:
      • % 文字はワイルドカードで、入力済みの文字を超える 0 文字以上を表します。ワイルドカードは、Like および Unlike 比較とのみ使用できます。
  7. ジョブまたは文書が見つかった後、項目を選択してアクションを選択することができます。
    • ジョブまたは文書を表示するには、ファイルの表示をクリックします。
    • ジョブまたは文書をRICOH ProcessDirectorシステムに再度実行依頼するには、 ファイルの実行依頼をクリックしてワークフローを選択し、 OKをクリックします。
    • プロパティー値およびジョブで保存された任意の履歴情報を確認するには、詳細を表示をクリックします。
    • すべての値に加えて、ジョブまたは文書で保存された任意の履歴情報を含めてレポートを表示するには、詳細レポートの表示をクリックします。
    • プロパティー値および任意の履歴情報をコンマ区切りファイルにエクスポートするには、CSVのエクスポートをクリックします。
    • プロパティー値および任意の履歴情報を含むレポートをPDFファイルでエクスポートするには、PDFへのエクスポートをクリックします。
サンプルをもう一度実行する場合は、サンプルファイルをホットフォルダーにコピーします。サンプルファイル、Repository.pdf は、aiw/aiw1/testfiles ディレクトリー (Linux) または C:\aiw\aiw1\testfiles ディレクトリー (Windows) にあります。

1.2.4.37.2 ジョブおよび文書データの保存について計画する

Archive機能を構成する前に、保存するジョブおよび文書データを保持するリポジトリーをセットアップする最良の方法を計画します。

次を識別する必要があります。

  • 保存する必要があるファイル
  • 保存する必要があるプロパティー
  • 保存する必要がある履歴情報
  • ジョブと文書データを保存する必要があるワークフロー内のポイント
  • ジョブと文書データを保持する必要がある期間
  • ジョブおよび文書データのアクセス権を持つ人物
  • ジョブと文書データが保存されるシステム
  • ジョブおよび文書データをリポジトリーに保存後、それらを取得するために必要な検索プロパティー
  • リポジトリーからジョブを抽出するときに利用する保持すべきジョブプロパティー値

この情報は、必要なリポジトリー数を決定するのに役立ちます。それから、リポジトリーを作成して、StoreInRepository ステップをワークフローに追加できます。

ファイル
それぞれの StoreInRepository ステップで、1 つのリポジトリー内の各ジョブに対して 1 つのファイルを保存できます。リポジトリーには、どのタイプのファイルも保存できます。例えば、PDF ファイル、JDF ジョブチケット、AFP ファイル、PostScript ファイル、または圧縮ファイルなどが保存できます。保存できるのは、プロパティー値またはファイルのないジョブヒストリーのみです。
PDF Document Support機能がインストールされている場合、PDF ジョブなどのデータ、ジョブ内の文書、リポジトリー内のジョブ情報を抽出して、表示できます。AFP Support機能がインストールされている場合、AFP ジョブに関して同様のデータを抽出して表示できます。ジョブの内容やその他のタイプのファイルの文書は表示できません。ただし、その情報を保存することを選択した場合は、プロパティー値とジョブヒストリーを表示できます。

ファイルの送信者または社内でのファイルの使用方法に基づいて、リポジトリーを作成できます。例:

  • 印刷所では、顧客のアカウントごとのファイルをリポジトリーに保存できます。
  • 社内印刷部門では、顧客の基幹業務ごとのファイルをリポジトリーに保存できます。1 つのリポジトリーに売掛金勘定ジョブを保存し、他のリポジトリーに買掛金勘定ジョブを保存することも可能です。
  • 会社はコールセンターごとのファイルをリポジトリーに保存できます。コールセンターの従業員は、顧客をサポートするのに必要なファイルにすばやくアクセスできます。
プロパティー
ジョブファイルや実動履歴を保存しながらジョブプロパティーと文書プロパティーの値を保存できます。また、ジョブファイルや実動履歴を保存せずにジョブプロパティーと文書プロパティーの値を保存できます。ジョブに関連付けられているが、他のオブジェクトのプロパティーであるプロパティーの値と、RICOH ProcessDirector 文書プロパティーとして定義されていない文書データを保存することもできます。
ジョブプロパティーと文書プロパティーを使用して、リポジトリーからジョブ、文書、またはジョブに関する情報を取得し、その情報を表示できます。ジョブに関する情報には、ジョブの印刷に使用されるプリンターのモデルや、ジョブの文書を処理する外部プログラムの後で RICOH ProcessDirector に返される文書データなど、ジョブに関連付けられたプロパティーが含まれます。
プロパティーの保存に必要なスペースは、ジョブを保存するスペースよりもはるかに小さいため、プロパティーのリポジトリーは、ファイルを保存するリポジトリーよりもはるかに小さい場合があります。
プロパティーを指定し、ユーザーの企業でのプロパティー情報の使用状態に基づいて保存できます。例:
  • 企業では、文書のページ数やジョブの印刷に使用されるプリンターのモデルだけでなく、印刷される各文書にカスタマー名、アカウント番号、その他の情報を保存する場合があります。実際の文書を含むジョブファイルの保存は必要でない場合があります。
  • 社内の印刷部門で、ジョブファイル、ジョブ、各ジョブファイルの文書の取得に必要な文書プロパティー、第三者の輸送ソフトウェアが返す郵送処理データ (住所情報の変更など) を保存する場合があります。郵送処理データが RICOH ProcessDirector 文書プロパティーとして定義されていなくても、印刷部門のスタッフは、リポジトリーから文書を取得する際にデータを確認できます。
実動履歴
ジョブファイルを保存しながらジョブの実動履歴を保存できます。ジョブファイルを保存せずにジョブの実動履歴を保存することもできます。履歴記録通知をセットアップして、ジョブ処理に関する詳細レベルを変えてキャプチャーし、履歴記録を保存する StoreInRepository ステップを設定できます。例えば、通知をセットアップして、ジョブを処理するワークフローのすべてのステップについて、すべての状態の変化を記録できます。または、 InsertJobs ステップや PrintJobs ステップでジョブ状態が 完了に変化した場合など、特定の状態を選んで記録対象を制限することもできます。

ジョブヒストリーの保存に必要なスペースは、ジョブや文書を保存するスペースよりもはるかに小さいため、ジョブヒストリーのリポジトリーは、ファイルや、ファイルとジョブヒストリーを合わせて保存するリポジトリーよりもはるかに小さい場合があります。

ユーザー企業のジョブヒストリーの使用状態に基づいて履歴記録を作成できます。例:

  • ある印刷所は、ジョブの受信、印刷、集荷準備完了時に、正確に顧客に連絡できるようになりたいと考えています。
  • ある企業は、ジョブの時間に厳しい特定の顧客に対して実行されるすべての処理の追跡記録を作成したいと考えています。
ワークフロー
リポジトリーにファイルまたはジョブヒストリー、あるいはその両方を保存するには、ワークフローの任意の時点で StoreInRepository ステップテンプレートに基づくステップを追加します。1 つのワークフローに複数の StoreInRepository ステップを組みこむことができます。

同じワークフロー内の異なる時点でジョブを保存する場合には、各ステップに対して個別のリポジトリーを作成できます。例えば、顧客から受信したファイルの記録が残るように、ジョブを処理する前に、1 つのリポジトリーにそのジョブを保存できます。郵便番号などの実動情報を追加してからジョブ印刷後、別のリポジトリーにそのジョブを保存することもできます。各ステップで保存された履歴記録には、各ステップの実行時に記録された状態の変化のみが含まれます。複数の StoreInRepository ステップで処理されたリポジトリーからジョブを検索すると、複数の結果が返ります。それぞれの結果には、ステップの実行時にわかった履歴情報のみが含まれます。

注意: ワークフローに追加できるステップの一部は、 ジョブレベルのみで機能し、ジョブ内の文書については認識されません。ReversePDFPageOrder を含むこれらのステップの一部は、各ページに関連付けられた文書プロパティーを考慮せずに、ジョブ内のページの順番を変更します。ページが並べ替えられて、そのページの内容がまったく異なっても、文書プロパティーは元のページの場所と関連付けられたままとなります。その結果、ビューアーでジョブを開いたり、文書プロパティーで検索すると、誤った検索結果が表示されます。

例えば、顧客から 50,000 ページのファイルを受信したとします。ワークフローはバーコードを追加し、郵便番号に基づいてジョブをソートしてから、最後のページが最初に印刷されるように、ページの順番を逆にします。

IdentifyDocuments ステップ、 IdentifyPDFDocuments ステップ、 BuildAFPFromDocuments ステップ、または BuildPDFFromDocuments ステップの後と ReversePDFPageOrder ステップまたは ReverseOutputOrder ステップの前の間でリポジトリー内にジョブを保存した場合には、検索基準などの文書プロパティーを使って正しい文書を取得できます。 ReversePDFPageOrder ステップまたは ReverseOutputOrder ステップの後でリポジトリー内にジョブを保存した場合には、ジョブの文書を検索しても信頼できる結果は得られません。

StoreInRepository ステップをワークフローに追加後、 RetainCompletedJobs ステップで保存期間を調整できます。例えば、ジョブまたは文書を再印刷する必要があるかもしれないため、 RetainCompletedJobs ステップで長い保存期間を設定したとします。リポジトリーからの再印刷が可能になったため、保存期間を短縮できます。

保存期間
複数のジョブまたはジョブヒストリーを異なる期間中保存しておく必要がある場合には、それぞれの保存期間に対して個別のリポジトリーを作成します。
StoreInRepository ステップで指定した情報をテストできるように、最初にリポジトリーをセットアップする際に、短い保存期間を設定できます。保存期間を 1 日または 2 日 に設定し、ワークフローからサンプルジョブを送信します。次に、正しいファイルがそのプロパティーと履歴情報とともに保存されたかどうかを確認するために、リポジトリーを確認できます。また、セットアップした履歴記録が、想定どおりの履歴情報をキャプチャーしていることを確認します。
リポジトリーからジョブまたは文書を削除したり、一緒に保存されたプロパティーを変更したりできないため、必要なすべての情報が取得できることを確認します。テストの完了後、[レポジトリー]ページで保存期間の変更アクションを使って、実動作業に使用する値を設定します。
アクセス
リポジトリーへのアクセスを制御したい場合には、レポジトリーの位置 プロパティーの値を設定できます。リポジトリーに設定された位置にアクセスできるユーザーのみが、保存されている文書およびジョブを検索できます。異なるグループのユーザーが別の保存されたジョブおよび文書にアクセスできる必要がある場合は、それぞれのグループに対して個別のリポジトリーを作成します。
システムストレージ
コンピューターシステムの異なる場所にあるフォルダーにファイルを保存したい場合には、それぞれのフォルダーに対して個別のリポジトリーを作成します。リポジトリーは、ローカルシステムまたはネットワーク上の任意の場所にあるマウントされたドライブに作成できます。
[検索]プロパティー
アーカイブに保存されたジョブプロパティーまたは文書プロパティーに基づくリポジトリーから、ジョブ、文書、履歴情報を検索および取得できます。

各ワークフローのそれぞれの StoreInRepository ステップに対して、保存されたジョブ、文書、またはジョブヒストリーを検索する必要があるプロパティーを識別します。例えば、 ジョブ名プロパティーおよび カスタマー名ジョブプロパティーで検索できます。 メンバー番号 文書プロパティーで、文書を検索できます。

注意: Archive機能では、リポジトリー内のジョブおよび文書を検索するのに使用できる多数のジョブプロパティーおよび文書プロパティーが用意されています。 StoreInRepository ステップテンプレートの 保存するジョブプロパティーと 保存する文書プロパティープロパティーの値を確認します。カスタム文書プロパティーが必要な場合は、 Archiveで使用する PDF または AFP ファイルの拡張時に作成できます。

StoreInRepository ステップテンプレートに基づくステップでは、ジョブを保存するリポジトリー、およびリポジトリー内のジョブと文書を検索するために使用するジョブプロパティーおよび文書プロパティーを指定します。複数の StoreInRepository ステップに対して同じリポジトリーを指定できます。各ステップに対して異なる検索プロパティーを指定できます。

異なるジョブに対して違う検索プロパティーを使用する場合には、異なる検索プロパティーを使用するそれぞれのジョブのセットに対して個別のリポジトリーを作成することを検討してください。

次のベストプラクティスをお勧めします。

  • 同じリポジトリー内にジョブを保存する各ステップに対して、同じ検索プロパティーを指定します。
  • 異なるリポジトリー内に異なる検索プロパティーを使用するジョブを保存します。
  • リポジトリーにジョブまたは文書を保存後はプロパティーの変更やリポジトリーからジョブまたは文書の削除ができないため、プロパティーは注意して選択してください。

リポジトリーの検索プロパティーに一貫性がある場合は、RICOH ProcessDirector に検索結果がより速く表示され、データはユーザーにとって検索しやすくなります。

例えば、リポジトリー A には、15 の検索プロパティーがあります。リポジトリーにジョブを保存する各ステップのプロパティーは同じです。リポジトリー B には、10 の検索プロパティーがあります。リポジトリー B に保存されるジョブの一部は、10 のプロパティーのうちの 5 つを使用します。リポジトリー B に保存されるその他のジョブは、3 つのプロパティーを使用します。RICOH ProcessDirector には、リポジトリー A の検索結果がより速く表示されます。あるジョブを検索するために使用されるプロパティーはその他のジョブを検索するために使用されるプロパティーとは異なるため、リポジトリー B を検索するユーザーは、どのプロパティーを指定すればいいのか混乱する可能性があります。ジョブまたは文書に、ユーザーが検索するプロパティーの値が含まれない場合、そのジョブまたは文書は検索結果に 返されません。

検索速度
リポジトリーのセットアップ方法は、リポジトリー検索の速度に影響を及ぼす場合があります。次の点に注意してください。
  • リポジトリーに同じ検索プロパティーと共に保存されたジョブがある場合、リポジトリーに異なる検索プロパティーの組み合わせと共に保存されたジョブがある場合よりも、検索が速くなります。
  • リポジトリーに同じ検索プロパティーと共に保存されたジョブのみがある場合には、保存された検索プロパティーがより少ない場合に検索がより速くなります。
  • リポジトリーが小さいほうが、大きいリポジトリーよりも速くなります。
  • 検索スピードは、データファイルをプロパティーや履歴情報とともに保存されても影響を受けません。
ジョブプロパティー値の保持
ジョブ (またはジョブ内の文書) をリポジトリーから抽出して、新しいジョブとして実行依頼するときに利用できるように、ジョブの処理時に設定されたジョブプロパティー値を保持しておくことができます。例えば、特別な処理が必要であると値が示しているカスタムジョブプロパティーがジョブにある場合、これらの値を指定変更プロパティーファイルに保存しておき、リポジトリーからの抽出時にジョブまたは文書とともに実行依頼できます。

1.2.4.37.3 検索およびストレージパフォーマンスの調整

Archive 構成を変更して、サーバーリソースに基づく検索およびストレージパフォーマンスを最適化できます。

Archive 検索機能を最適化するには、 repository.cfg ファイルを編集して、システムリソースの使用を調整し、効率性を最大化できます。

結果をより速く返すには、システム上の CPU コア数と一致させるために、threads_for_search プロパティーを変更します。そうすると、結果がより速く返るように、検索機能は CPU 1 つにつき 1 つのスレッドを使用します。

リポジトリーに1,000 万件以上の文書またはジョブを保存する場合には、max_merge_size4000000 に設定します。

1,000 万件未満の文書またはジョブを保存する場合には、 max_merge_size を、保存されている文書またはジョブ合計数の約 25% に設定します。例えば、 1,000,000 件の文書を保存する場合には、 max_merge_size250000 に設定します。

リポジトリー検索を調整するには、次の手順に従います。

  1. /aiw/aiw1/config/ (Unix ベースシステム) または C:\aiw\aiw1\config\ (Windows) にある repository.cfg ファイルに移動します。
  2. テキストエディターで repository.cfg を開きます。
  3. 必要に応じて、threads_for_searchmax_merge_size を変更します。
  4. ファイルを保管します。
    注意: 変更を適用するために、RICOH ProcessDirector を再起動する必要はありません。

1.2.4.37.4 リポジトリーの作成

ジョブおよび文書データを保存して、後で取得し新しいジョブとして再度実行依頼できるように、リポジトリーを作成できます。複数のリポジトリーを作成して、異なる期間中ジョブおよび文書データを保持したり、異なるグループに属するユーザーがデータにアクセスできるようにしたりできます。
リポジトリーを作成するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト リポジトリーをクリックします。
  3. 追加をクリックします。
  4. プロパティーを入力します。
  5. OKをクリックします。

1.2.4.37.5 履歴記録通知を定義する

通知を使用して、ジョブヒストリーの一部として保存される記録を作成できます。履歴記録通知を定義し、ワークフローで処理されるジョブに応じて、ジョブの状態の変化のタイムスタンプをキャプチャーできます。
履歴記録を定義するには、次の手順を実行します。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト 通知をクリックします。
  3. 追加 履歴記録をクリックします。
  4. [一般]タブで、通知の名前を入力します。
  5. イベントタブで、次の操作を実行します。
    1. 監視するプロパティー、アクションおよび値を選択します。
      履歴記録通知がモニターできるのは、現行ジョブの状態プロパティーのみです。
    2. 追加イベントを定義するには、任意のイベントの右側のプラス記号 (+) をクリックします。イベントは、どれか 1 つが発生しても履歴記録が書き込まれるように、OR で結合されます。
    3. イベントを削除するには、削除するイベントの右側のマイナス記号 (-) をクリックします。
  6. 条件タブで、次の操作を実行します。
    1. 履歴記録が記録される前に満たす必要があるプロパティーおよび値を選択します。
    2. 追加条件を定義するには、任意の条件の右側のプラス記号 (+) をクリックします。
      任意すべて、または カスタムを選択して、条件の組み合わせ方法を指定します。
    3. 条件を削除するには、削除する条件の右側のマイナス記号 (-) をクリックします。
  7. OKをクリックします。

1.2.4.37.6 PDF ファイルを拡張する Archive

文書または履歴情報をリポジトリーに保存できるように、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使ってサンプル PDF ファイルを拡張します。

ファイルには、文書を識別するページグループと、リポジトリー内の文書を検索するための文書プロパティーが必要です。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して、ページグループを識別します。 文書プロパティーの定義など、この手順で使用する RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 機能については詳しくは、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat のオンラインヘルプを参照してください。

Archive 機能で使用する PDF ファイルを拡張するには、次の手順に従います。

  1. PDF ファイルを Adobe Acrobat Professional で開き、Ricoh 選択をクリックして、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をアクティブなツールにします。
  2. テキストベースのページグループを定義するには、使用するテキストを囲むボックスを描画します。テキストに基づいていないページグループを定義するには、任意の場所でボックスを描画します。ページグループの定義をクリックします。
    1. ページグループドロップダウンメニューから 固定長ページグループの作成または 選択したテキストが見つかったときにページグループを開始を選択します。
      ページグループは、固定のページ番号または PDF ファイル全体を通して繰り返し現れるテキストに基づいて定義できます。例えば、ページ 1 が各文書の最初のページに表示される場合、このテキストを使用してページグループを定義できます。
        注意:
      • テキストを使用してページグループの開始を定義する場合、このテキストはすべての文書の最初のページ上の同じ位置に現れる必要があります。

      • サンプル PDF ファイルを使用してページグループを定義する場合は、選択するテキストの内容と位置が、実動 PDF ファイル間で一致していることを確認してください。

    2. OKをクリックします。
  3. Ricoh ページグループナビケータの表示をクリックして、PDF ファイル内の文書が正しく定義されていることを確認します。
  4. リポジトリー内の文書を検索するために使用したい最初の文書プロパティーを定義します。
    1. キャプチャーするデータの左上隅の少し上の部分を左クリックします。マウスをドラッグしてデータを囲むボックスを描画します。
      ボックスは、PDF ファイル内の最も長いデータをキャプチャーすることが可能な十分な大きさにしてください。PDF ファイル内の一部の文字には、文字の間隔を空けるために、他の文字よりも空白領域を大きく使用するものもあります。キャプチャーしたデータは、ダイアログの選択されたテキスト領域に表示されます。
    2. ポップアップメニューから文書プロパティーの定義を選択します。
    3. ドロップダウンリストから、RICOH ProcessDirector 文書プロパティーを選択します。
      ドロップダウンリストに含まれていない文書プロパティーを必要とする場合は、これらのカスタム文書プロパティーを docCustomDefinitions.xml ファイルで定義する必要があります。それから構成ファイルを更新するために docCustom ユーティリティーを実行すると、それらのプロパティーがデータベースに追加されます。新しい文書プロパティーをロードした場合、それ以降、文書プロパティーを定義するあらゆる場所で、これらの値を RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat で利用できるようになります。ldocCustomDefinitions.xml ファイルの編集、 docCustom ユーティリティーの実行、RICOH ProcessDirector 文書プロパティーのロードについては、RICOH ProcessDirector: 文書処理機能のインストールを参照してください。
    4. [配置条件]セクションを使用して、文書プロパティーデータを抽出するページを指定します。
      各文書の最初のページから文書プロパティーデータを抽出する場合は、規則に基づくページを選択し、 すべての表面ページを選択します。
    5. OKをクリックして、文書プロパティーを作成します。
    6. Ricoh 文書プロパティー値の表示をクリックし、PDF ファイル内でいくつかのページグループをスクロールして、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が各ページグループで正しい文書プロパティー値を抽出していることを確認します。
  5. 上記の手順を繰り返し、リポジトリー内の文書を検索するために使用したいそれぞれの文書プロパティーを定義します。
  6. ページグループ定義と文書プロパティーを保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  7. 制御ファイルに名前を付けるか、デフォルト値を受け入れます。保存をクリックします。確認メッセージが表示されます。 OKをクリックします。
  8. RICOH ProcessDirector サーバーの RICOH ProcessDirector システムユーザーがアクセスできるディレクトリー内に制御ファイルを送信します。
    注意: Archive ワークフローを作成するときは、制御ファイルの名前と位置を、IdentifyPDFDocuments ステップテンプレートまたは BuildPDFFromDocuments ステップテンプレートに基づく各ステップに指定します。

1.2.4.37.7 AFP ファイルを拡張する Archive

RICOH ProcessDirector に実行依頼されるほとんどの AFP ファイルは、AFP ファイル内の文書または処理履歴に関する情報をリポジトリーに保存できるようにする前に拡張する必要があります。
AFP Indexer を使用して AFP ファイルを拡張する場合、AFP サポート機能を購入してインストールする必要があります。
Archive機能で使用する AFP ファイルを拡張するには、次の手順に従います。
  1. AFP ファイルにページグループトリガー (ジョブ内の各文書の開始を識別) または抽出する文書用に定義された索引タグがない場合、AFP Indexer を使用してその情報を追加します。
    1. RICOH Visual Workbench で AFP ファイルを開きます。
    2. IndexAFP を選択します。
    3. 文書境界を識別するトリガーを定義します。
    4. 抽出しようとしている文書プロパティーデータの索引タグを追加します。
  2. Document Property Designer (DPD) モードを使用して、リポジトリー内の文書を検索するために使用したいそれぞれの文書プロパティーをリンクします。
    1. RICOH Visual Workbench で AFP ファイルを開き、DPD モードを選択します。
    2. ウインドウ下部の文書プロパティー名をダブルクリックします。
    3. [リンクオプションの定義]ダイアログで要求された情報を入力します。
      文書プロパティーが索引タグにリンクされている場合、文書プロパティーの値は、索引付けされたデータの値と同じです。
    詳しくは、RICOH Visual Workbenchおよび Document Property Designer に関連するトピックを参照してください。
  3. RICOH Visual Workbenchによって作成された制御ファイルを保存し、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーがアクセスできるディレクトリーのRICOH ProcessDirectorサーバーに送信します。
    制御ファイルには Document Property Designer の定義が含まれています。
    注意: Archive ワークフローを構成するときは、Visual Workbench 制御ファイル の名前を IdentifyDocuments ステップテンプレートまたは BuildAFPFromDocuments ステップテンプレートに基づくそれぞれのステップに指定します。

1.2.4.37.8 関連プロパティーファイルを作成する

関連プロパティーファイルを作成して、ジョブに関連付けられているが、他のオブジェクトのプロパティーである 1 つ以上のプロパティーを指定できます。StoreInRepository ステップテンプレートに基づくステップが実行されると、値がジョブと文書データともにリポジトリーに保存されます。例えば、ジョブに要求されたプリンターのモデルや、ジョブの印刷に指定されたカラーを保存できます。

    注意:
  • 関連プロパティーファイルで定位置ジョブプロパティーを指定し、リポジトリーに値を保存することもできます。定位置ジョブプロパティーを、StoreInRepository ステップの 保存するジョブプロパティープロパティーの値として選択することはできません。ワークフローで、定位置プロパティーの値が、同じステップテンプレートに基づく別のステップとは異なる場合があります。

定位置ジョブプロパティー

定位置ジョブプロパティーを保存するには、プロパティー、ステップがあるフェーズ、プロパティーのあるステップの内部名、プロパティーのラベルを指定します。構文は次のとおりです。

Job_property[Phase][Step_identifier]:Property_label

この例では、Automated Verification機能があり、挿入フェーズの ReadBarcodeDataステップが、インサーターを通じてジョブの文書を追跡するのに使用するバーコードリーダーの名前を保存します。

関連プロパティーファイルを作成する際に、次の行をテキストエディターに入力します。

Job.TrackAndTrace.BarcodeReader[Insert][ReadBarcodeData]:Property_label

プロパティーのラベルは Job.BarcodeReader などになります。

StoreInRepository ステップが実行されると、RICOH ProcessDirector が次を実行します。

  1. 挿入フェーズの ReadBarcodeData ステップの バーコードリーダージョブプロパティー (データベース名 Job.TrackAndTrace.BarcodeReader) の値を取得します。

    この値は BarcodeReader1 などになります。

  2. ジョブの他の情報とその文書とともに バーコードリーダープロパティーの値をリポジトリーに保存します。

ステップテンプレートのプロパティーが定位置にあるかどうかを確認するには、[?]アイコンをクリックし、ヘルプの使用上の注意を確認します。

ジョブに関連付けられたプロパティー

もう 1 つのオブジェクトのプロパティーの値を保存するためには、そのプロパティーに関係の連鎖を作成できるようになる必要があります。連鎖は、オブジェクトを値として指定するジョブプロパティーで始めます。連鎖の次のプロパティーは、ジョブプロパティーで指定されているオブジェクトのプロパティーになります。連鎖は、保存する値のプロパティーで終わります。

連鎖は、オブジェクトを値として指定する任意のプロパティーで始めることができますが、これらのジョブプロパティーでほとんどのニーズを満たします。

オブジェクト ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名 ジョブプロパティーのデータベース名 基本製品または機能
バーコードリーダー バーコードリーダー Job.TrackAndTrace.BarcodeReader 自動確認
入力装置 なし Job.SourceInputDeviceName 基本製品
インサーター インサーターコントローラー Job.InserterSystem.ID インサーター
メディア メディア Job.Media 基本製品
プリンター 要求されたプリンター Job.RequestedPrinter 基本製品

次の行で、関連プロパティーを指定する構文の簡単なバージョンを示します。

Property_to_store@Job_property:Property_label
    注意:
  • PrintJobs ステップで いずれかのプリンターを選択しても、Job.RequestedPrinter データベース名は使用できません。名前を Job.PreviousPrinter に置き換えます。

コロンで始まり、右から左へプロパティーが読み込まれます。連鎖のプロパティーの数は、様々です。@ シンボルで、プロパティーを区切ります。コロンの右側がプロパティーのラベルです。プロパティーのラベルは必須です。

以下の例では、プロパティーのユーザーインターフェイス名を ( ) で囲んだデータベース名とともに示します。関連プロパティーファイルを作成する際に、データベース名を使用します。

  • プリンターのモデルプリンタープロパティー (データベース名 Printer.Model.Specific) の値を保存するとします。 要求されたプリンタージョブプロパティー (データベース名 Job.RequestedPrinter) をプリンタープロパティーに直接つなげます。

    関連プロパティーファイルを作成する際に、次の行をテキストエディターに入力します。

    Printer.Model.Specific@Job.RequestedPrinter:Property_label

    プロパティーのラベルは Job.PrinterModel などになります。

    StoreInRepository ステップが実行されると、RICOH ProcessDirector が次を実行します。

    1. 要求されたプリンタープロパティーの値を取得します。

      この値はPrinter4などになります。

    2. Printer.Model.Specific プロパティーの Printer. 部分を使用して、連鎖の次のオブジェクトであるプリンターオブジェクトを識別します。
    3. Printer4プリンターのモデルの値を取得します。

      この値は Ricoh Pro C901 などになります。

    4. プリンターのモデルプロパティーの値を、ジョブの他の情報とその文書とともにリポジトリーに保存します。
        重要:
      • ジョブプロパティーと、次のプロパティーのオブジェクト部分の間のリンクは重要です。要求されたプリンタージョブプロパティーをプリンタープロパティーとリンクする必要があります。プリンタープロパティーのデータベース名は、 Printer で始まります。このトピックの最後で挙げる例で、中間プロパティーを使用して、ジョブプロパティーともう 1 つのプロパティーをリンクする方法を示します。

  • この例では、Automated Verification機能があり、 バーコード形式プロパティー (データベース名 BarcodeReader.BarcodeFormat) の値を保存します。 バーコードリーダージョブプロパティー (データベース名 Job.TrackAndTrace.BarcodeReader) を Barcode Format プロパティーに直接つなげることができます。 バーコードリーダープロパティーは定位置プロパティーなので、フェーズおよびステップ ID を指定する必要があります。

    2 つの異なるステップがバーコードを読み込みますが、その 2 つのステップのバーコードリーダーは異なるバーコード形式を使用します。挿入フェーズで ReadBarcodeData ステップが使用するバーコードリーダーが必要です。

    関連プロパティーファイルを作成する際に、次の行をテキストエディターに入力します。

    BarcodeReader.BarcodeFormat@Job.TrackAndTrace.BarcodeReader[Insert][ReadBarcodeData]:Property_label

    プロパティーのラベルは Job.BarcodeFormat などになります。

    StoreInRepository ステップが実行されると、RICOH ProcessDirector が次を実行します。

    1. 挿入フェーズの ReadBarcodeData ステップの バーコードリーダーの値を取得します。

      この値は BarcodeReader2などになります。

    2. BarcodeReader.BarcodeFormat プロパティーの BarcodeReader. 部分を使用して、連鎖の次のオブジェクトであるバーコードリーダーオブジェクトを識別します。
    3. BarcodeReader2バーコード形式の値を取得します。

      この値はBarcodeFormat2などになります。

    4. ジョブの他の情報とその文書とともにバーコード形式プロパティーの値をリポジトリーに保存します。

関連プロパティーファイルを作成するには、次の手順を実行します。
  1. テキストエディターで新しいファイルを作成します。
  2. 保存する値の最初のプロパティーに関する行を入力します。

    次の構文を使用します。

    Property_to_store@Intermediate_property@Job_property[Phase][Step_identifier]:Property_label

    ここで、

    • Property_to_store は、保存するプロパティーのデータベース名です。
    • Intermediate_property は中間プロパティーのデータベース名です。必要な場合は、これでメディアなどの中間オブジェクト指定することで、ジョブプロパティーを保存するプロパティーにリンクします。中間プロパティーを 2 つ指定する必要がある場合は、@ シンボルで区切ります。

      Intermediate_property を使用しなくても、多くのジョブプロパティーを直接プロパティーにリンクできます。

    • Job_property[Phase][Step_identifier] が、その部分です。
      • Job_property は、プリンターなどのオブジェクトを識別するジョブプロパティーのデータベース名です。

        定位置ジョブプロパティーは、StoreInRepository ステップで 保存するジョブプロパティーの値として使用できません。これをを保存する場合は、Job_property が定位置ジョブプロパティーのデータベース名です。追加のプロパティーを指定する必要はありません。

      • プロパティーが定位置プロパティーの場合、Phase がステップのあるフェーズの名前です。Step_identifier はプロパティーがあるステップの内部名です。

        プロパティーが定位置プロパティーでない場合は、「Phase」または「Step_identifier」を入力しないでください。

    • Property_labelは、[アーカイブ]タブの[結果]テーブルの 詳細を表示をクリックすると、[プロパティー]タブに表示される名前です。Job形式をお勧めします。MyProperty. 関連プロパティーファイルの各プロパティーのプロパティーラベルは一意である必要があります。

    例えば、次のように入力します。

    Job.TrackAndTrace.BarcodeReader[Insert][ReadBarcodeData]:Job.BarcodeReader

  3. 2 番目のプロパティーに値を保存する場合は、改行を入力してから、2 番目のプロパティー用に以前のステップを繰り返します。

    例えば、次のように入力します。

    Printer.Model.Specific@Job.RequestedPrinter:Job.PrinterModel

  4. テキストファイルを保存します。
    この例では、ファイルに associatedproperties.txt という名前を付けます。
  5. RICOH ProcessDirectorサーバーのRICOH ProcessDirectorシステムユーザーがアクセスできるディレクトリー内に関連プロパティーファイルを送信します。

これで、ワークフローの StoreInRepository ステップの 関連プロパティーファイルプロパティーの値として、このファイルを使用できます。

StoreInRepository ステップが実行されると、RICOH ProcessDirector が、関連プロパティーファイルで指定されているそれぞれの保存済みプロパティーの値を (各文書とジョブとともに) 保存します。

  • 関連プロパティーファイルの行に保存されているプロパティー値がヌルの場合、RICOH ProcessDirector は、そのプロパティーのヌル値を保存します。
  • プロパティーで複数の選択が許可されている場合は、RICOH ProcessDirector は、複数の選択を縦線 (|) で区切って保存します。例えば、保存されるプロパティーの値は BarcodeReader1|BarcodeReader2 などになります。
  • 複数の値がジョブプロパティーと関連オブジェクトプロパティーの両方に選択されている場合、RICOH ProcessDirectorは、下線とジョブプロパティーの名前をプロパティーのラベルに追加します。RICOH ProcessDirector はジョブプロパティー値を個別に保存します。例:
    Job.BarcodeFormat_BarcodeReader1    Job.BarcodeFormat_BarcodeReader2
    BarcodeFormat1|BarcodeFormat2          BarcodeFormat3

ユーザーは、これらのプロパティーのリポジトリーを検索できません。ジョブプロパティーまたは文書プロパティーを[アーカイブ]タブで検索した後に、[結果]テーブルの詳細を表示をクリックすると、RICOH ProcessDirectorが[プロパティー]タブに関連プロパティーの値を表示します。

ジョブの印刷に要求されるプリンターのモデルを保存する
  • ファイルの内容:
    Printer.Model.Specific@Job.RequestedPrinter:Job.PrinterModel
  • プリンターのモデルプロパティーの値:
    Ricoh Pro C901
  • 特定のジョブとそのジョブの各文書用にリポジトリーに保存される情報:
    Job.PrinterModelRicoh Pro C901
  • 検索結果の[プロパティー]ノートブックに表示される情報:

    Job.PrinterModel: Ricoh Pro C901

      注意:
    • 関連プロパティーファイルの処理中は、RICOH ProcessDirectorJob_property_identifying_object プロパティーの値や Property_identifying_intermediate_object プロパティーを保存または表示しません。
    • PrintJobs ステップで いずれかのプリンターを選択しても、Job.RequestedPrinter データベース名は使用できません。名前を Job.PreviousPrinter に置き換えます。

バーコードリーダーで使用されるバーコード形式を保存する
  • ファイルの内容:
    BarcodeReader.BarcodeFormat@Job.TrackAndTrace.BarcodeReader[Insert][ReadBarcodeData]:Job.BarcodeFormat
  • ReadBarcodeData ステップで選択されているバーコードリーダー:
    • BarcodeReader1
    • BarcodeReader2
  • BarcodeReader1 で選択されているバーコード形式:
    • BarcodeFormat1
    • BarcodeFormat2
  • BarcodeReader2で選択されているバーコード形式: BarcodeFormat3
  • 特定のジョブとそのジョブの各文書用にリポジトリーに保存される情報:
    Job.BarcodeFormat_BarcodeReader1    Job.BarcodeFormat_BarcodeReader2
    BarcodeFormat1|BarcodeFormat2          BarcodeFormat3
  • 検索結果の[プロパティー]ノートブックに表示される情報:

    Job.BarcodeFormat_BarcodeReader1: BarcodeFormat1|BarcodeFormat2

    Job.BarcodeFormat_BarcodeReader2: BarcodeFormat3

インサーターで使用される再印刷方式を保存する
  • ファイルの内容:
    InserterSystem.ReprintMethod@Job.InserterSystem.ID:Job.InserterReprintMethod
  • 再印刷方式プロパティー値 (データベース名 InserterSystem.ReprintMethod):
    Open loop
  • 特定のジョブとそのジョブの各文書用にリポジトリーに保存される情報:
    Job.InserterReprintMethod
    Open loop
  • 検索結果の[プロパティー]ノートブックに表示される情報:

    Job.InserterReprintMethod: Open loop

ジョブを受信した入力装置のフォルダー位置を保存する
  • ファイルの内容:
    InputDevice.FolderLocation@Job.SourceInputDeviceName:Job.InputDeviceFolder
  • フォルダー位置プロパティー値 (データベース名 InputDevice.FolderLocation):
    /aiw/aiw1/System/hf/defaultPDF
  • 特定のジョブとそのジョブの各文書用にリポジトリーに保存される情報:
    Job.InputDeviceFolder
    /aiw/aiw1/System/hf/defaultPDF
  • 検索結果の[プロパティー]ノートブックに表示される情報:

    Job.InputDeviceFolder: /aiw/aiw1/System/hf/defaultPDF

ジョブの印刷に要求されるメディアのカラーを保存する
  • ファイルの内容:
    MediaType.Color@Media.MediaTypeID@Job.Media:Job.MediaColor
  • メディアのカラー プロパティー値 (データベース名 MediaType.Color):
    Ricoh Pro C901
  • 特定のジョブとそのジョブの各文書用にリポジトリーに保存される情報:
    Job.MediaColor
    Blue
  • 検索結果の[プロパティー]ノートブックに表示される情報:

    Job.MediaColor:青

    注意:
  • メディアのカラープロパティーは、 メディアの重量 (データベース名 MediaType.Weight) や メディアの詳細 (データベース名 MediaType.Details) など、他のメディアタイププロパティーに置き換えることができます。

    メディアの重量(データベース名 MediaSize.Height)などのメディアサイズプロパティーの値を保存するには、次の行を使用します。MediaSize.Height@Media.MediaSizeID@Job.Media:Job.MediaHeight

1.2.4.37.9 ジョブとデータをリポジトリーに保存するワークフロー

アーカイブ機能のワークフローは、ジョブ、文書、プロパティー、履歴情報、またらそれらの組み合わせを 1 つまたは複数のリポジトリーに保存するように作成できます。StoreInRepository ステップテンプレートに基づくワークフローステップが、ファイルとデータの保存に使用されます。

あらゆるタイプのジョブを保存できますが、アーカイブされた後は、AFP ファイルと PDF ファイルのみが表示できます。プロパティーや履歴情報を保存するためにジョブや文書を保存する必要はありません。

1.2.4.37.9.1 ジョブ、ジョブプロパティー、ジョブヒストリーをリポジトリーに保存するためのワークフローを作成する

リポジトリーにジョブ、ジョブプロパティー、ジョブヒストリーを保存するには、StoreInRepository ステップテンプレートに基づくステップが組み込まれたワークフローを作成する必要があります。
ワークフローを作成する前に、ファイルとヒストリーの保存を計画し、リポジトリーを作成して、必要なヒストリー通知オブジェクトを作成します。
ジョブ、ジョブプロパティー、ジョブヒストリーをリポジトリーに保存するためのワークフローを作成するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. リポジトリーに情報を書き込むようにするワークフローを右クリックして、コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. 保存するプロパティー値またはヒストリー情報のステップの後のワークフローに 1 つまたは複数の StoreInRepository ステップを挿入します。
  5. 追加したそれぞれのStoreInRepositoryステップを右クリックして、 プロパティーを選択し、 リポジトリーをクリックします。
    1. リポジトリープロパティーで、ジョブと文書を保存するリポジトリーを選択します。複数の StoreInRepositoryステップがある場合は、個別のリポジトリーまたは同じリポジトリーを選択できます。
    2. 履歴記録の保存プロパティーで、値を はいに変更します。
    3. プロパティーと履歴情報のみを保存する場合は、保存するファイルプロパティーの値をクリアします。
    4. プロパティーのみを保存する場合は、保存するファイルプロパティーの値をクリアし、 履歴記録の保存プロパティーの値を いいえに設定します。
    5. ジョブまたは文書をワークフローに実行依頼するときに利用できるように、ジョブプロパティー値を保持する場合:
      1. テキストエディターを使用して、指定変更プロパティーファイルを作成します。
      2. ジョブプロパティーのデータベース名は、それぞれ別の行で指定します。
      3. コメントを追加するには、ポンド記号 (#) を先頭に指定して、それぞれ別の行に入力します。

        この例に、次の 3 つのジョブプロパティー (カスタマー名メディアが必要、および 両面) とコメントがあるファイルを示します。

        Job.CustomerNameJob.MediaRequired# This is a comment.Job.Duplex

      4. ファイルに名前を付けて保存し、RICOH ProcessDirector の 1次コンピューター上のディレクトリーに移動します。例:
        • /aiw/aiw1/control_files/job_properties.txt (Linux)
        • C:\aiw\aiw1\control_files\job_properties.txt (Windows)
      5. StoreInRepositoryステップで、 指定変更プロパティーファイルへのパスプロパティーに、ファイルのパスと名前を入力します。
    6. 関連プロパティーファイルを使用している場合は、関連プロパティーファイルプロパティーにファイルの完全パスと名前、あるいはシンボル表記を入力します。
    7. エントリのタイプのアーカイブプロパティーでは、 プリフライト印刷後履歴情報のみなど、キャプチャーされるデータの特定のタイプを識別する名前を入力します。また、 印刷ファイルの値を入力して、リポジトリーのこのエントリーに関連付けられた印刷ファイルがあり、表示または実行依頼ができることを示すこともできます。このプロパティーを使用して、取得するジョブに関する情報を検索できます。
    8. リストを保存する使用可能ジョブプロパティーから、リポジトリー内のジョブを検索するのに使用するジョブプロパティーを選択します。
    9. OKをクリックします。
      注意:
    • StoreInRepository ステップがワークフロー内の正しい場所にあることを確認します。 ReversePDFPageOrder のようなページの順序を変更するステップの後にファイルを保存すると、ビューアーで文書プロパティーを使用して検索を行う機能に影響を及ぼします。
  6. オプション: RetainCompletedJobsステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 ジョブデフォルト - 一般をクリックします。 保存期間プロパティーの値を更新してください。 OKをクリックします。
  7. ワークフローを保存し、使用可能にします。
  8. ワークフローをテストするには、次の手順に従います。
    1. ワークフローをポイントする入力装置を 1 つ以上作成します。
    2. 入力装置を使用可能にします。
    3. PDF または AFP 印刷ジョブを入力装置に実行依頼します。
    4. ジョブが終了したら、アーカイブを調べて、正しい情報が保存されていることを確認します。
    注意:
  • ジョブが再度処理され、StoreInRepository ステップが複数回実行されると、ジョブの 2 つのコピーがリポジトリーに保存されます。

1.2.4.37.9.2 PDF ジョブと文書をリポジトリーに保存するためのワークフローを作成する

リポジトリーにジョブおよび文書を保存するには、StoreInRepository ステップテンプレートに基づくステップが組み込まれたワークフローを作成する必要があります。 StoreInRepository ステップを既存のワークフローに追加することもできます。文書と文書データを保持するリポジトリーが必要な場合、必要な文書処理ステップがまだない場合は、追加してください。
ワークフローを作成する前に、ファイルと文書の保存を計画し、リポジトリーを作成して、PDF ファイルを拡張する必要があります。
PDF ジョブと文書をリポジトリーに保存するためのワークフローを作成するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. RepositorySampleワークフローを右クリックして、 コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. IdentifyPDFDocumentsステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 PDFをクリックします。 PDF 識別制御ファイルプロパティーでは、文書プロパティー定義を含む制御ファイルのパスとファイル名を入力します。 OKをクリックします。
  5. BuildPDFFromDocumentsステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 PDFをクリックします。 PDF 制御ファイル 1 の作成プロパティーでは、文書プロパティー定義を含む制御ファイルのパスとファイル名を入力します。 OKをクリックします。
  6. オプション: RetainCompletedJobsステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 ジョブデフォルト - 一般をクリックします。 保存期間プロパティーの値を更新してください。 OKをクリックします。
  7. StoreInRepositoryステップを右クリックして、 プロパティーを選択し、 リポジトリーをクリックします。
    1. リポジトリープロパティーでは、ジョブと文書を保存するリポジトリーを選択します。
    2. リストを保存する使用可能ジョブプロパティから、リポジトリー内のジョブと文書を検索するのに使用するジョブプロパティーを選択します。
    3. リストを保存する使用可能文書プロパティから、リポジトリー内の文書を検索するのに使用する文書プロパティーを選択します。
    4. ジョブまたは文書をワークフローに実行依頼するときに利用できるように、ジョブプロパティー値を保持する場合:
      1. テキストエディターを使用して、指定変更プロパティーファイルを作成します。
      2. ジョブプロパティーのデータベース名は、それぞれ別の行で指定します。
      3. コメントを追加するには、ポンド記号 (#) を先頭に指定して、それぞれ別の行に入力します。

        この例に、次の 3 つのジョブプロパティー (カスタマー名メディアが必要、および 両面) とコメントがあるファイルを示します。

        Job.CustomerNameJob.MediaRequired# This is a comment.Job.Duplex

      4. ファイルに名前を付けて保存し、RICOH ProcessDirector の 1次コンピューター上のディレクトリーに移動します。例:
        • /aiw/aiw1/control_files/job_properties.txt (Linux)
        • C:\aiw\aiw1\control_files\job_properties.txt (Windows)
      5. StoreInRepositoryステップで、 指定変更プロパティーファイルへのパスプロパティーに、ファイルのパスと名前を入力します。
    5. 関連プロパティーファイルを使用している場合は、関連プロパティーファイルプロパティーにファイルのパスと名前を入力します。
    6. ファイルに含まれる文書データを保存するが、文書プロパティーとして RICOH ProcessDirector に定義されていない場合は、 文書プロパティーファイルプロパティーの完全パスと名前、またはシンボル表記を入力して、 保存する文書プロパティーリストで すべてを選択します。
    7. OKをクリックします。
      注意:
    • StoreInRepository ステップがワークフロー内の正しい場所にあることを確認します。 ReversePDFPageOrder のようなページの順序を変更するステップの後にファイルを保存すると、ビューアーで文書プロパティーを使用して検索を行う機能に影響を及ぼします。
  8. オプション: リポジトリーにジョブファイルを複数回保存する場合には、追加の StoreInRepository ステップをワークフローに組み込みます。
  9. ワークフローを保存し、使用可能にします。
  10. ワークフローをテストするには、次の手順に従います。
    1. ワークフローをポイントする入力装置を 1 つ以上作成します。
    2. 入力装置を使用可能にします。
    3. PDF 印刷ジョブを入力装置に実行依頼します。
    4. ジョブが終了したら、アーカイブを調べて、正しい情報が保存されていることを確認します。
    注意:
  • ジョブが再度処理され、StoreInRepository ステップが複数回実行されると、文書またはジョブの 2 つのコピーがリポジトリーに保存されます。

1.2.4.37.9.3 AFP ジョブと文書をリポジトリーに保存するためのワークフローを作成する

リポジトリーにジョブおよび文書を保存するには、StoreInRepository ステップテンプレートに基づくステップが組み込まれたワークフローを作成する必要があります。 StoreInRepository ステップを既存のワークフローに追加することもできます。文書と文書データを保持するリポジトリーが必要な場合、必要な文書処理ステップがまだない場合は、追加してください。
ワークフローを作成する前に、ファイルと文書の保存を計画し、リポジトリーを作成して、AFP ファイルを拡張する必要があります。
ジョブと文書をリポジトリーに保存するためのワークフローを作成するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. RepositorySampleワークフローを右クリックして、 コピーを選択します。
    RepositorySample ワークフローが PDF ジョブを処理します。AFPジョブを処理するようにワークフローを変更するには、ワークフロー内のいくつかのステップを置き換える必要があります。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. If PDFコネクターを右クリックして、 プロパティーを選択します。 規則名プロパティーの値を If AFP に変更します。 プロパティーの規則条件の値を AFP に変更します。 OKをクリックします。
  5. UseInlineFormDefinition ステップに基づくステップを、 If AFP の条件付き処理分岐の最初と、 CountPages ステップの前の間に追加します。
  6. 準備フェーズの CountPages ステップを EnableRepositioning ステップテンプレートに基づくステップと置き換えます。
  7. IdentifyPDFDocuments ステップを IdentifyDocuments ステップテンプレートに基づくステップと置き換えます。
  8. IdentifyDocumentsステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 AFPをクリックします。 Visual Workbench 制御ファイルプロパティーでは、Document Property Designer で作成した制御ファイルのパスとファイル名を入力します。 OKをクリックします。
  9. AFP 印刷ファイルがまだインデックス化されていない場合、IdentifyDocuments ステップの前に IndexAFP ステップテンプレートに基づくステップを追加します。
    このステップは、IdentifyDocuments ステップに指定した制御ファイルを共有します。ここで制御ファイルを指定する必要はありません。
  10. IBuildPDFFromDocuments ステップを BuildAFPFromDocuments ステップテンプレートに基づくステップと置き換えます。
  11. BuildAFPFromDocumentsステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 AFPをクリックします。 AFP 識別制御ファイルプロパティーでは、文書拡張を含む制御ファイルのパスとファイル名を入力します。 OKをクリックします。
  12. 印刷フェーズの CountPages ステップを EnableRepositioning ステップテンプレートに基づくステップと置き換えます。
  13. オプション: RetainCompletedJobsステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 ジョブデフォルト - 一般をクリックします。 保存期間プロパティーの値を更新してください。 OKをクリックします。
  14. StoreInRepositoryステップを右クリックして、 プロパティーを選択し、 リポジトリーをクリックします。
    1. リポジトリープロパティーで、ジョブと文書を保存するリポジトリーを選択します。
    2. リストを保存する使用可能ジョブプロパティから、リポジトリー内のジョブと文書を検索するのに使用するジョブプロパティーを選択します。
    3. リストを保存する使用可能文書プロパティから、リポジトリー内の文書を検索するのに使用する文書プロパティーを選択します。
    4. ジョブまたは文書をワークフローに実行依頼するときに利用できるように、ジョブプロパティー値を保持する場合:
      1. テキストエディターを使用して、指定変更プロパティーファイルを作成します。
      2. ジョブプロパティーのデータベース名は、それぞれ別の行で指定します。
      3. コメントを追加するには、ポンド記号 (#) を先頭に指定して、それぞれ別の行に入力します。

        この例に、次の 3 つのジョブプロパティー (カスタマー名メディアが必要、および 両面) とコメントがあるファイルを示します。

        Job.CustomerNameJob.MediaRequired# This is a comment.Job.Duplex

      4. ファイルに名前を付けて保存し、RICOH ProcessDirector の 1次コンピューター上のディレクトリーに移動します。例:
        • /aiw/aiw1/control_files/job_properties.txt (Linux)
        • C:\aiw\aiw1\control_files\job_properties.txt (Windows)
      5. StoreInRepositoryステップで、 指定変更プロパティーファイルへのパスプロパティーに、ファイルのパスと名前を入力します。
    5. 関連プロパティーファイルを使用している場合は、関連プロパティーファイルプロパティーにファイルのパスと名前を入力します。
    6. ファイルに含まれる文書データを保存するが、文書プロパティーとして RICOH ProcessDirector に定義されていない場合は、 文書プロパティーファイルプロパティーの完全パスと名前、またはシンボル表記を入力して、 保存する文書プロパティーリストで すべてを選択します。
    7. OKをクリックします。
      注意:
    • StoreInRepository ステップがワークフロー内の正しい場所にあることを確認します。 ReverseOutputOrder のようなページの順序を変更するステップの後にファイルを保存すると、ビューアーで文書プロパティーを使用して検索を行う機能に影響を及ぼします。
  15. オプション: リポジトリーにジョブファイルを複数回保存する場合には、追加の StoreInRepository ステップをワークフローに組み込みます。
  16. ワークフローを保存します。
  17. ワークフローをテストするには、次の手順に従います。
    1. ワークフローをポイントする入力装置を 1 つ以上作成します。
    2. 入力装置を使用可能にします。
    3. AFP 印刷ジョブを入力装置に実行依頼します。
    4. ジョブが終了したら、アーカイブを調べて、正しい情報が保存されていることを確認します。
    注意:
  • ジョブが再度処理され、StoreInRepository ステップが複数回実行されると、文書またはジョブの 2 つのコピーがリポジトリーに保存されます。

1.2.4.38 Postal Enablement 機能のセットアップ

Postal Enablement 関連の概要トピックを復習してから、サンプルワークフローを実行し、提供されたステップテンプレートとワークフローがどのように連携して動作するかを確認します。概念を把握した後、ジョブを郵便処理ソフトウェアに送信するワークフローをいくつか定義し、テストして正しく機能することを確認します。

1.2.4.38.1 PrintAndMailJob サンプルワークフローを実行する

PrintAndMailJob サンプルワークフローは、RICOH ProcessDirector および Postal Enablement 機能で処理するために PDF または AFP ファイルを実行依頼します。このワークフローでは、ジョブを郵便ソフトウェアに送信し、必要に応じて住所を更新し、ワークフロー内の他のステップにおける文書の進捗を追跡でき、ジョブ番号と文書番号を識別する Datamatrix バーコードで PostNet バーコードを置き換えます。

サンプルワークフローの内容を確認し、サンプルジョブを実行することで、この機能がどのように動作するかを理解できます。

このワークフローで使用するために用意されているサンプルファイルは次の表にまとめられています。

ファイル名 ファイルの場所 指定プロパティー 使用ステップ 説明

PostalPDFReplaceAddr.ctl

/aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) PDF 制御ファイル 1 の作成

BuildPDFFromDocuments

ジョブ番号と文書番号を識別する Datamatrix バーコードで PostNet バーコードを置換した PDF ファイルを構築します。郵便ソフトウェアの指示どおりに住所を更新します。

PostalPDF.ctl

/aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) PDF 識別制御ファイル

IdentifyPDFDocuments

サンプル PDF 印刷ファイル内のページグループを識別し、文書プロパティーに抽出するデータを定義します。

postal_doc_print_only.csv

/aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) プロパティー条件ファイル

SetDocPropsFromConditions

郵便ソフトウェアから返される住所処理戻りコードに基づいて[郵便番号]プロパティーを設定し、印刷ファイルの生成時に置換住所が使用可能な文書を識別できるようにします。

Postal.pdf

/aiw/aiw1/testfiles (Linux) または C:\aiw\aiw1\testfiles (Windows) ジョブ名  

サンプル PDF 印刷ファイル。

Postal.afp

/aiw/aiw1/testfiles (Linux) または C:\aiw\aiw1\testfiles (Windows) ジョブ名  

サンプル AFP 印刷ファイル。

jobid.print_and_mail.csv

/aiw/aiw1/testfiles (Linux) または C:\aiw\aiw1\testfiles (Windows) 検索パターン

RunHotFolderAppplication

サンプル印刷ファイルの処理に基づく MailPreparer からのサンプル外部結果ファイル。これを使用してサンプルジョブを RunHotFolderApplication ステップに通し、郵便ソフトウェアからの応答をシミュレートできます。

PostalAFPReplaceAddr.cfg

/aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) 拡張 AFP 制御ファイル

BuildAFPFromDocuments

ジョブ番号と文書番号を識別する Datamatrix バーコードで PostNet バーコードを置換した AFP ファイルを構築します。郵便ソフトウェアの指示どおりに住所を更新します。

PostalAFP.ctl

/aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) Visual Workbench 制御ファイル

IdentifyDocuments

サンプル AFP 印刷ファイル内のページグループを識別し、AFP ファイルの索引タグを対応する文書プロパティーにリンクします。

各オブジェクトのプロパティーを確認してからプロシージャーを開始し、それらがどのように相互に作用するかを確認できます。

サンプルワークフローを実行するには、次のようにします。

  1. RICOH ProcessDirector にログインします。
  2. PostalFolder 入力装置をコピーして、新しいホットフォルダー入力装置を作成します。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインで装置→入力装置をクリックします。
    3. PostalFolder 入力装置を選択し、 アクション→コピーをクリックします。
    4. 入力装置名プロパティーにホットフォルダーの名前を入力します。
    5. 子ワークフローPrintAndMailJob を選択します。
    6. フォルダー位置プロパティーで、フォルダー位置を一意のファイルパスに更新します。
    7. ステージング位置プロパティーで、ステージング位置を一意のファイルパスに更新します。
    8. OKをクリックします。
  3. [プリンター]ポートレットで、サンプルプリンターを選択し、アクション 使用可能をクリックします。
  4. メインページの[入力装置]ポートレットで、新しく作成したホットフォルダーを選択し、アクション → 使用可能にして接続をクリックします。
  5. サンプルファイルをステップ2で作成したホットフォルダーにコピーします。/aiw/aiw1/testfiles (Linux) または C:\aiw\aiw1\testfiles (Windows) に移動し、Postal.pdf を入力装置の フォルダー位置 プロパティーで指定したディレクトリーにコピーします。

    システムは、PrintAndMailJob ワークフローを通してジョブの処理を開始します。ジョブが RunHotFolderApplication ステップに達すると、郵便ソフトウェアから結果が返ってくるまで待ちます。ジョブの状態は 待ちに変わります。

  6. /aiw/aiw1/testfiles (Linux) または C:\aiw\aiw1\testfiles (Windows) に移動します。
  7. jobid.print_and_mail.csv/aiw/aiw1/postal/receive (Linux) または C:\aiw\aiw1\postal\receive (Windows) にコピーします。
  8. /aiw/aiw1/postal/receive (Linux) または C:\aiw\aiw1\postal\receive (Windows) に移動し、 jobid.print_and_mail.csv の名前を変更します。 jobid をサンプルジョブの ジョブ番号プロパティーの値で置き換えます。例えば、サンプルジョブの ジョブ番号が 10000067 の場合、ファイルの名前を 10000067.print_and_mail.csv に変更します。
    RunHotFolderApplication ステップはファイルとジョブを取得し、ワークフローの残りのステップを実行します。
  9. ジョブが処理を完了すると、ジョブテーブルの状態列が 完了に変わります。
  10. ジョブは 3 日間保持された後、削除されます。
    注意: サンプルワークフローでは、データを一切印刷しないサンプルプリンターを使用します。ただし、ワークフロー内を移動するジョブファイルを表示できるため、バーコードの更新を観察できます。例えば、RunHotFolderApplication ステップで待機しているジョブを表示して、PostNet バーコードを確認し、次に RetainCompletedJob ステップで表示して、Datamatrix バーコードを確認できます。

1.2.4.38.2 適格/不適格郵便物のサンプルワークフローを実行する

適格/不適格郵便物のサンプルワークフローには、GroupDocsForPostalProcessPrintForPostalProcess、および ProcessQualifiedDocuments があります。サンプル印刷ジョブを GroupDocsForPostalProcess ワークフローに実行依頼し、郵便ソフトウェアから得られる結果をシミュレートすることで、 適格不適格その他の 3 つの郵便カテゴリに対応する 3 つの子ジョブが作成されることを確認できます。

GroupDocsForPostalProcess ワークフローは、郵便ソフトウェア用の文書データを収集し、郵便ソフトウェアからの出力に基づいて文書データを更新し、郵便ソフトウェアによって識別された郵便物のタイプのごとに子ジョブを生成します。サンプルでは、TEC Mailing の MailPreparer ソフトウェアによって生成された結果ファイルを使用し、郵便料金を最も節約するために実行可能な追加郵便処理に基づいて、文書を他の 2 つのワークフローに送信します。

子ジョブが追加郵便処理に適格でない場合、PrintForPostalProcess ワークフローに送信されます。ここでは、元のジョブの PostNet バーコードが削除され、郵便物の追跡用に 2D バーコードが追加されます。 その他に分類された文書はシート数で分類され、 不適格に分類された文書は Zip コード順に分類されますが、郵便ソフトウェアは使用されません。

GroupDocsForPostalProcess の子ジョブが追加処理に適格の場合、そのジョブは ProcessQualifiedDocuments ワークフローに送信されます。 ProcessQualifiedDocuments ワークフローでは、ジョブは再び郵便ソフトウェアによって処理され、郵便規則に基づいて文書が分類されます。これらの 適格文書には、Intelligent Mail バーコードおよび 2D Datamatrix バーコードも追加されます。

このワークフローでは次のサンプルオブジェクトが使用されます。
  • ホットフォルダー入力装置: PostalFolder
  • ワークフロー: GroupDocsForPostalProcess
  • ワークフロー: PrintForPostalProcess
  • ワークフロー: ProcessQualifiedDocuments

    これらのワークフローで使用するために用意されているサンプルファイルは次の表にまとめられています。

ファイル名 ファイルの場所 指定プロパティー 使用ワークフロー 使用ステップ 説明

PostalPDFBuildQualify.ctl

/aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) PDF 制御ファイル 1 の作成

PrintForPostalProcess

BuildPDFFromDocuments

ジョブ番号と文書番号を識別する Datamatrix バーコードで PostNet バーコードを置換し、Intelligent Mail バーコードを追加した PDF ファイルを構築します。

PostalPDFBuildOther.ctl

/aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) PDF 制御ファイル 1 の作成

PrintForPostalProcess

BuildPDFFromDocumentsOther

ジョブ番号と文書番号を識別する Datamatrix バーコードで PostNet バーコードを置換した PDF ファイルを構築します。

PostalPDFBuildNonQualify.ctl

/aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) PDF 制御ファイル 1 の作成

PrintForPostalProcess

BuildPDFFromDocumentsNonQualified

ジョブ番号と文書番号を識別する Datamatrix バーコードで PostNet バーコードを置換した PDF ファイルを構築します。

PostalPDF.ctl

/aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) PDF 識別制御ファイル

GroupDocsForPostalProcess

IdentifyPDFDocuments

サンプル PDF 印刷ファイル内のページグループを識別し、文書プロパティーに抽出するデータを定義します。

postal_doc_qualified.csv

/aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) プロパティー条件ファイル

ProcessQualifiedDocuments

SetDocPropsFromConditions

ジョブ内の文書のワークフローを PrintForPostalProcess に設定します。郵便分類ソフトウェアから返された事前分類シーケンスに従って文書のシーケンス番号を設定します。

postal_doc_print_afp.csv

/aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) プロパティー条件ファイル

PrintForPostalProcess

SetDocPropsFromConditionsAFP

処理カテゴリを反映する子ジョブ名を設定します。各処理カテゴリの子ジョブの 拡張 AFP 制御ファイル名を設定します。

postal_doc_print.csv

/aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) プロパティー条件ファイル

PrintForPostalProcess

SetDocPropsFromConditions

処理カテゴリを反映する子ジョブ名を設定します。

postal_doc.csv

/aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) プロパティー条件ファイル

GroupDocsForPostalProcess

SetDocPropsFromConditions

各文書のMailPreparer戻りコードを処理カテゴリ値( 不適格適格その他)にマッピングします。 GroupDocuments ステップを基にして作成された子ジョブのワークフロー名を設定します。

Postal.pdf

/aiw/aiw1/testfiles (Linux) または C:\aiw\aiw1\testfiles (Windows) ジョブ名    

サンプル PDF 印刷ファイル。

Postal.afp

/aiw/aiw1/testfiles (Linux) または C:\aiw\aiw1\testfiles (Windows) ジョブ名    

サンプル AFP 印刷ファイル。

jobid.qualified_doc.csv

/aiw/aiw1/testfiles (Linux) または C:\aiw\aiw1\testfiles (Windows) 検索パターン

ProcessQualifiedDocuments

RunHotFolderAppplication

MailPreparer が郵便分類に適格であると判定した文書用に作成された子ジョブの処理に基づく MailPreparer からのサンプル外部結果ファイル。これを使用してサンプルジョブを RunHotFolderApplication ステップに通し、郵便ソフトウェアからの応答をシミュレートできます。

jobid.group_doc.csv

/aiw/aiw1/testfiles (Linux) または C:\aiw\aiw1\testfiles (Windows) 検索パターン GroupDocsForPostalProcess RunHotFolderAppplication サンプル印刷ファイルの処理に基づく MailPreparer からのサンプル外部結果ファイル。これを使用してサンプルジョブを RunHotFolderApplication ステップに通し、郵便ソフトウェアからの応答をシミュレートできます。

PostalAFPBuildQualify.cfg

/aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) 拡張 AFP 制御

PrintForPostalProcess

BuildAFPFromDocuments

ジョブ番号文書番号を識別する Datamatrix バーコードで PostNet バーコードを置換し、Intelligent Mail バーコードを追加した AFP ファイルを構築します。

PostalAFPBuildOther.cfg

/aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) 拡張 AFP 制御

PrintForPostalProcess

BuildAFPFromDocumentsOther

ジョブ番号文書番号を識別する Datamatrix バーコードで PostNet バーコードを置換した AFP ファイルを構築します。

PostalAFPBuildNonQualify.cfg

/aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) 拡張 AFP 制御

PrintForPostalProcess

BuildAFPFromDocumentsNonQualify

ジョブ番号文書番号を識別する Datamatrix バーコードで PostNet バーコードを置換した AFP ファイルを構築します。

PostalAFP.ctl

/aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) Visual Workbench 制御ファイル

GroupDocsForPostalProcess

IdentifyDocuments

サンプル AFP 印刷ファイル内のページグループを識別し、AFP ファイルの索引タグを対応する文書プロパティーにリンクします。

サンプルワークフローを実行するには、次のようにします。

  1. RICOH ProcessDirector にログインします。
  2. メインタブをクリックします。
  3. プリンターポートレットで、サンプルプリンターを選択し、 アクション→使用可能をクリックします。
  4. 入力装置ポートレットで、PostalFolder ホットフォルダー入力装置を選択し、 アクション→使用可能にして接続をクリックします。
    初めてこの手順を実行したときには、RICOH ProcessDirector によってすぐに Postal.pdf ジョブが GroupDocsForPostalProcess ワークフローに実行依頼されます。

    GroupDocsForPostalProcess ワークフローを通してジョブの処理が開始されます。ジョブが RunHotFolderApplication ステップに達すると、郵便ソフトウェアから結果が返ってくるまで待ちます。ジョブの状態は 待ちに変わります。

  5. 郵便ソフトウェアから返される結果をシミュレートするには、/aiw/aiw1/testfiles (Linux) または C:\aiw\aiw1\testfiles (Windows) に移動し、jobid.group_doc.csv/aiw/aiw1/postal/receive (Linux) または C:\aiw\aiw1\postal\receive (Windows) にコピーします。
  6. /aiw/aiw1/postal/receive (Linux) または C:\aiw\aiw1\postal\receive (Windows) に移動し、jobid.group_doc.csv の名前を変更します。jobid を実行依頼したサンプルジョブの ジョブ番号で置き換えます。例えば、サンプルジョブの ジョブ番号が 10000067 の場合、ファイルの名前を 10000067.group_doc.csv に変更します。
  7. ジョブは SetDocPropsFromConditions ステップに移動し、ここでステッププロパティー条件ファイルによって各文書の 処理カテゴリ ( 適格不適格その他) が設定されます。 処理カテゴリプロパティーの値によって文書の次のワークフローが決まります。 CreateJobsFromDocuments ステップは、これらの文書プロパティーに基づいて子ジョブを生成します。
    • 処理カテゴリ不適格の文書は、 PrintForPostalProcess ワークフローに送信される子ジョブにグループ化されます。このワークフローでは、PostNet バーコードが、ワークフロー内の他のステップにおける文書の進捗を追跡できる 2D バーコードで置き換えられます。さらに、文書は Zip コードの昇順で分類されます。
    • 処理カテゴリその他の文書は、 PrintForPostalProcess ワークフローに送信される子ジョブにグループ化されます。このワークフローでは、各文書の PostNet バーコードが、ワークフロー内の他のステップにおける文書の進捗を追跡できる 2D バーコードで置き換えられます。さらに、文書はシート数の昇順で分類されます。
    • 処理カテゴリ適格の文書は、 ProcessQualifiedDocuments ワークフローに送信される子ジョブにグループ化されます。このワークフローは子ジョブを再び郵便ソフトウェアに送信し、文書を分類します。ジョブが RunHotFolderApplication ステップに達すると、郵便ソフトウェアから結果が返ってくるまで待ちます。ジョブの状態は 待ちに変わります。
  8. ProcessQualifiedDocuments ワークフローの郵便ソフトウェアから返される結果をシミュレートするには、/aiw/aiw1/testfiles (Linux) または C:\aiw\aiw1\testfiles (Windows) に移動し、jobid.qualified_doc.csv/aiw/aiw1/postal/receive (Linux) または C:\aiw\aiw1\postal\receive (Windows) にコピーします。
  9. /aiw/aiw1/postal/receive (Linux) または C:\aiw\aiw1\postal\receive (Windows) に移動し、jobid.qualified_doc.csv ファイルの名前を変更します。jobid を子ジョブの ジョブ番号で置き換えます。例えば、子ジョブの ジョブ番号が 10000067.3 の場合、ファイルの名前を 10000067.3.qualified_doc.csv に変更します。
  10. 適格子ジョブは処理を再開します。ワークフローでは各郵便コンテナが 50 の文書を保持できるように指定されているため、ジョブは、ジョブあたり最大 50 文書の複数の子ジョブ (孫ジョブ) に分割されます。これらの子ジョブは、 PrintForPostalProcess ワークフローに送信されます。このワークフローでは、Intelligent Mail バーコードが文書に追加されます。
  11. 元のジョブに由来する各子ジョブが完了すると、3 日間保持された後に削除されます。親ジョブは子 (および孫) が完了するまでシステムから削除されることはありません。
      注意:
    • サンプルワークフローでは、データを一切印刷しないサンプルプリンターを使用します。ただし、ワークフロー内を移動するジョブファイルを表示できるため、バーコードの更新を観察できます。例えば、RunHotFolderApplication ステップで待機しているジョブを表示して、PostNet バーコードを確認し、次に RetainCompletedJob ステップで表示して、Datamatrix バーコードを確認できます。

      サンプルをもう一度実行する場合は、サンプルファイルをホットフォルダーにコピーする必要があります。サンプルファイル、Postal.pdfは、/aiw/aiw1/testfiles(Linux)またはC:\aiw\aiw1\testfiles (Windows)にあります。

      サンプルAFPファイルを実行する場合は、サンプルファイルをホットフォルダーにコピーする必要があります。サンプルファイル、Postal.afpは、/aiw/aiw1/testfiles(Linux)またはC:\aiw\aiw1\testfiles (Windows)にあります。

1.2.4.38.3 郵便ソフトウェアとデータを交換するワークフローの作成

ジョブ内の文書から郵送先住所データを抽出し、外部郵便ソフトウェアで処理するためのデータを準備するワークフローまたは複数のワークフローのセットを作成できます。郵便ソフトウェアが住所を検証して品質を改善した後、ワークフローは郵便ソフトウェアから受信した結果を処理して、ジョブ内の文書を更新できます。
Postal Enablement 機能に郵便ソフトウェアは用意されていません。お好みの外部郵便ソフトウェアを使用できます。例えば、Bell and Howell BCC Mail Manager ソフトウェアや TEC Solutions MailPreparer ソフトウェアなどです。使用する郵便ソフトウェアが必要な郵便処理を実行するために必要な情報を理解しておく必要があります。また、郵便ソフトウェアを RICOH ProcessDirector に接続する方法も知っておく必要があります。
郵便ソフトウェアとデータを交換するワークフローを作成するには、次の手順に従います。
  1. 郵便ソフトウェアとデータを交換する必要のあるジョブと文書を識別します。
    1. 郵便ソフトウェアが必要とする郵便物ごとのデータを識別します。
      郵便ソフトウェアには、特定の形式の名前データと住所データが必要です。

      郵便料金を計算する郵便ソフトウェアを使用している場合、郵便物の重量と厚さも必要になります。一部の郵便ソフトウェアでは、ジョブ内のすべての郵便物の重量と厚さが同一であると仮定しています。その他の郵便ソフトウェアでは、郵便物ごとに異なる値を指定できます。

    2. 郵便ソフトウェアが必要とするジョブごとのデータを識別します。
      例えば、メーラー ID や郵便ステートメント日などです。
    3. 郵便ソフトウェアが必要とするデータに対応する RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーと文書プロパティーを識別します。
      Postal Enablement 機能では、郵便ソフトウェアで使用する多数のジョブプロパティーおよび文書プロパティーが用意されています。ジョブプロパティーの場合、 SetPostalJobProps ステップテンプレートのプロパティーノートブックを調べます。文書プロパティーの場合、 BuildExternalDocPropsFile ステップテンプレートのプロパティーノートブックを調べます。 使用可能リストの文書プロパティーから選択します。
    4. カスタム文書プロパティーが必要な場合は、docCustomDefinitions.xml ファイルを編集し、docCustom ユーティリティーを実行して、プロパティーをシステムに定義します。RICOH ProcessDirector:文書処理機能をインストールするを参照してください。
  2. 印刷ファイルが PDF 形式の場合、次の手順に従います。
    1. インフォメーションセンターの指示に従い、Postal Enablement 用に PDF ファイルを拡張します。
      この指示では、ジョブ内の各郵便物の開始を識別する方法、文書プロパティーを定義して各郵便物から住所データを抽出する方法、および郵便ソフトウェアから返されるデータに基づいて PDF ファイルを変更する方法が説明されています。
    2. IdentifyPDFDocuments ステップテンプレートに基づくステップで使用する制御ファイルに文書プロパティー定義を保存します。
    3. RICOH ProcessDirector サーバーの RICOH ProcessDirector システムユーザーがアクセスできるディレクトリー内に制御ファイルを送信します。
    4. 郵便ソフトウェアから返されるデータに基づいて PDF ファイルを変更する場合 (バーコードの追加や住所の書き換えなど)、文書プロパティー定義と更新した住所データを前のステップとは別の名前の制御ファイルに保存します。RICOH ProcessDirector サーバーの RICOH ProcessDirector システムユーザーがアクセスできるディレクトリー内に制御ファイルを送信します。
      この新しい制御ファイルは、BuildPDFFromDocuments ステップテンプレートに基づくステップで使用されます。
  3. AFP サポート機能がインストールされており、印刷ファイルが AFP 形式の場合、次の手順に従います。
    1. インフォメーションセンターの指示に従い、Postal Enablement 用に AFP ファイルを拡張します。
      この指示では、ジョブ内の各郵便物の開始を識別する方法、文書プロパティーを定義して各郵便物から住所データを抽出する方法、および郵便ソフトウェアから返されるデータに基づいて AFP ファイルを変更する方法が説明されています。
    2. RICOH Visual Workbenchによって作成された制御ファイルを保存し、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーがアクセスできるディレクトリーのRICOH ProcessDirectorサーバーに送信します。
      この制御ファイルは、IdentifyDocuments ステップテンプレートに基づくステップで使用されます。
    3. 郵便ソフトウェアから返されるデータに基づいて AFP ファイルを変更する場合 (バーコードの追加や住所の書き換えなど)、文書プロパティー定義と更新した住所データを拡張 AFP 制御ファイルに保存します。RICOH ProcessDirector サーバーの RICOH ProcessDirector システムユーザーがアクセスできるディレクトリー内に制御ファイルを送信します。
      拡張 AFP 制御ファイルは、BuildAFPFromDocuments ステップテンプレートに基づくステップで使用されます。
  4. 管理者として RICOH ProcessDirector にログインします。
  5. ワークフロータブをクリックします。
  6. 必要な処理に最も適合するワークフローをコピーします。
    • 郵便ソフトウェアから返された結果に基づいて文書の処理方法を変更する必要がない場合は、PrintAndMailJobワークフローを右クリックし、 コピーを選択します。

      PrintAndMailJob ワークフローは、文書データを収集して郵便ソフトウェアに送信し、 RunHotFolderApplication ステップテンプレートに基づくステップを使用して、郵便ソフトウェアとファイルを交換します。郵便ソフトウェアの出力を受信すると、ワークフローは文書データを更新し、ジョブを郵送用に印刷します。RICOH ProcessDirector を使用している場合、ワークフローは AFP と PDF 両方の印刷ジョブを処理します。どちらか一方の形式しか使用していない場合、もう一方の形式の分岐内のステップを削除できます。

    • 郵便ソフトウェアから結果を受け取って、ジョブを複数の子ジョブに分割してそれぞれ別のワークフローで処理する場合は、GroupDocsForPostalProcessワークフローを右クリックし、 コピーを選択します

      GroupDocs ForPostalProcessは、3つのワークフローから構成されるセットの一部です。

      • GroupDocsForPostalProcess

        このワークフローは、文書データを収集し、郵便ソフトウェアに送信して、郵便ソフトウェアからの出力に基づいて文書データを更新します。ワークフローは、データを解釈するためにセットアップした規則を使用して、郵便ソフトウェアによって識別された郵便タイプごとに子ジョブを生成します。ワークフローは子ジョブを次のワークフローのいずれかに渡すように構成されています。

      • ProcessQualifiedDocuments

        このワークフローは、ジョブ内の文書が追加郵便処理に適格となった場合に、GroupDocsForPostalProcess ワークフローによって作成された子ジョブを処理します。ワークフローは郵便ソフトウェアによって決定された最適な手法で文書を分類し、子ジョブを PrintForPostalProcess ワークフローに渡します。

      • PrintForPostalProcess

        このワークフローは、GroupDocsForPostalProcess ワークフローによって作成された子ジョブを印刷します。子ジョブには、適格、不適格、その他のタイプの郵便物が含まれています。ワークフローは各ジョブ内の文書の順番が郵便物のタイプごとに正しく並んでいることを確認します。

      GroupDocsForPostalProcess ワークフローをコピーした後、会社で郵便処理を実行するのに追加ワークフローがいくつ必要かを判断します。

  7. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、OKをクリックします。
  8. AFP サポート機能と PDF 文書サポート機能の両方がインストールされている場合、これらのワークフローは AFP と PDF の両方の印刷ジョブを処理します。どちらか一方の機能のみがインストールされている場合、もう一方の形式の分岐でステップを削除します。
  9. ワークフローでPDFジョブを処理する場合、IdentifyPDFDocumentsステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 PDFをクリックします。 PDF 識別制御ファイルプロパティーでは、文書プロパティー定義を含む制御ファイルのパスとファイル名を入力します。 OKをクリックします。
  10. AFP サポート機能がインストールされており、ワークフローで AFP ジョブを処理する場合、次の手順に従います。
    1. IdentifyDocumentsステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 AFPをクリックします。 Visual Workbench 制御ファイルプロパティーでは、Document Property Designer で作成した制御ファイルのパスとファイル名を入力します。 OKをクリックします。
    2. AFP 印刷ファイルがまだインデックス化されていない場合、IdentifyDocuments ステップの前に IndexAFP ステップテンプレートに基づくステップを追加します。
      このステップは、IdentifyDocuments ステップに指定した制御ファイルを共有します。ここで制御ファイルを指定する必要はありません。
  11. SetPostalJobPropsステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 郵便をクリックします。ジョブのプロパティーの値を指定します。 OKをクリックします。
  12. BuildExternalDocPropsステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 文書処理をクリックします。次の手順に従います。
    1. 外部文書プロパティーファイルプロパティーでは、外部文書プロパティーファイルに使用する名前と場所を指定します。
      デフォルト値の場合、jobID.ToPostal.csv という名前のファイルをジョブのスプールディレクトリーに書き込みます。
      このファイルが RICOH ProcessDirector によって作成されるときに、文書プロパティーファイルは郵便ソフトウェアで要求される形式に変換されます。
    2. ファイルタイププロパティーでは、 CSV または タブ区切りを選択します。
    3. 文書プロパティーリストから IdentifyPDFDocumentsステップ(PDFの場合)または IdentifyDocumentsステップ(AFPの場合)の制御ファイルに保存した文書プロパティーを選択します。
        重要:
      • 文書番号プロパティーまたは ジョブ内シーケンスプロパティーが含まれていることを確認します。
    4. 列見出しフィールドには、郵便ソフトウェアで要求される文書プロパティーの列見出しの名前を入力します。名前を区切るにはコンマを使用します。これはファイルタイプに タブ区切りを選択していても同じです。
      見出しの順番は、選択した文書プロパティーの順番と一致している必要があります。
    5. OKをクリックします。
  13. 郵便ソフトウェアの機能に基づいて、RICOH ProcessDirector とのインターフェースを選択します。
    • RunHotFolderApplication ステップ

      ソフトウェアがホットフォルダーを使用したデータの受信に対応している場合は、このステップを使用して、郵便ソフトウェアが必要とする文書情報を含むファイルを送受信します。次を実行する必要があります。

      • 郵便ソフトウェアがディレクトリーに特定の名前またはファイルタイプのファイルがないか監視するように構成します。
      • 郵便ソフトウェアが出力を既知のファイル名特性のディレクトリーに出力を書き込むように構成します。
      • ネットワーク (NFS や SAN など)、ファイル許可などをセットアップし、RunHotFolderApplication ステップの入出力として定義されたディレクトリーを共有します。

      Postal Enablement 機能付属のサンプルワークフローでは、このステップをサンプルディレクトリー名で使用します。

    • RunExternalProgram ステップ

      ソフトウェアがコマンド行入力に対応している場合は、このステップを使用して、郵便ソフトウェアをワークフロー内で実行します。

      • 郵便ソフトウェアには、1 次 RICOH ProcessDirector サーバーで実行できるコマンド行呼び出しが必要です。RICOH ProcessDirector を使用している場合、コマンド行呼び出しは、2 次サーバーや Windows アプリケーションサーバーでも実行できます。
      • 郵便ソフトウェアと交換されるファイルを参照するには、${getFileName(postal,bcc,read)} などの標準 RICOH ProcessDirector メソッドを使用する必要があります。

    • SendEmail ステップおよび ManualStepWithAutoStart ステップ

      これらのステップは、郵便ソフトウェアとの手動インターフェースとして使用します。SendEmail ステップは、ジョブが ManualStepWithAutoStart ステップで待機しているときに、郵便ソフトウェアにファイルを送信するユーザーに出力ファイルを送信します。ユーザーは郵便ソフトウェアから返された結果ファイルをワークフローに配置し、 MapExternalResultsFiletoDocProps ステップはそのファイルが見つかることを前提としています。ユーザーは 手動完了アクションを実行し、ジョブがワークフローを MapExternalResultsFiletoDocPropsステップまで続行できるようにします。

  14. 郵便ソフトウェアとのインターフェースに RunHotFolderApplication ステップを使用している場合は、次の手順を実行します。
    1. RunHotFolderApplicationステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 ジョブデフォルトをクリックします。
    2. 送信フォルダー送信するファイル検索フォルダー検索パターン検索済みファイルの各プロパティーの値を設定します。
    3. 必要に応じてその他のプロパティーにも値を設定します。
    4. OKをクリックします。
  15. 郵便ソフトウェアとのインターフェースに RunExternalProgram ステップを使用している場合は、次の手順を実行します。
    1. RunHotFolderApplication ステップを削除し、 RunExternalProgram ステップで置き換えます。
    2. RunExternalProgramステップを右クリックして、 プロパティーを選択し、 外部をクリックします。
    3. 外部コマンドフィールドに郵便ソフトウェアのコマンド行呼び出しを指定します。
    4. 必要に応じてその他の値を指定します。
    5. OKをクリックします。
  16. 郵便ソフトウェアとのインターフェースに SendEmail ステップと ManualStepWithAutoStart ステップを使用している場合は、次の手順を実行します。
    1. RunHotFolderApplication ステップを削除し、 SendEmail ステップで置き換えます。
    2. ワークフローの SendEmail ステップの後ろに ManualStepWithAutoStart ステップを追加します。
    3. SendEmailステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 Eメールをクリックします。
    4. 宛先アドレスプロパティーで、Eメールアドレスを指定します。
    5. 必要に応じてその他の値を指定します。
        注意:
      • まだ SMTP サーバー設定を行っていない場合、E メール機能を有効にするために設定する必要があります。ワークフローを保存した後、メインページの管理タブをクリックして設定にアクセスできます。左側にあるシステム 設定をクリックします。
    6. OKをクリックします。
    7. ManualStepWithAutoStartステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
    8. 必要に応じて値を指定します。
    9. OKをクリックします。
  17. MapExternalResultsFileToDocPropsステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 文書処理をクリックします。次の手順に従います。
    1. 変更済み結果ファイルプロパティーでは、変更済み結果ファイルに使用する名前と場所を指定します。
    2. 外部結果ファイルプロパティーでは、郵便ソフトウェアから返される外部文書プロパティーファイルに使用する名前と場所を指定します。
    3. ファイルタイププロパティーでは、外部結果ファイルのタイプを以下から選択します。 CSVまたは タブ区切り
    4. 外部結果に列見出しを含めるプロパティーでは、 はいまたは いいえを選択します。
      外部結果ファイルに列見出しが含まれていない場合、結果ファイルを編集して、選択したプロパティーのリストにマップされるデータの列のみが含まれるようにする必要があります。外部結果ファイルの列の数と順番は、選択済みリストの文書プロパティーの数と順番に一致している必要があります。
    5. 外部結果ファイルに列見出しが含まれている場合は、維持する必要のある見出しの名前を維持する列フィールドに入力します。名前と名前の区切りにはコンマを使用します。
    6. 維持する列見出しに対応する文書プロパティーを文書プロパティーリストから選択します。
      文書プロパティーの順番は列見出しの順番と一致している必要があります。ステップはこの情報を使用して変更済み結果ファイルを作成します。
    7. OKをクリックします。
  18. 変更済み結果ファイルの情報を使用して、データが文書プロパティーファイルにマージされる前に、文書データの追加処理を他の RICOH ProcessDirector ステップに実行させることができます。
  19. UpdateDocPropsFromExtResultsFileステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 文書処理をクリックします。 変更済み結果ファイルプロパティーでは、ファイルのパスと名前を入力します。 OKをクリックします。
    このステップは、変更済み結果ファイルの文書データを元の文書プロパティーファイルとマージします。元の文書プロパティーファイルは、PDFジョブの場合はIdentifyPDFDocumentsステップ、AFPジョブの場合は IdentifyDocumentsステップで作成されたものです。

    これで郵便ソフトウェアから返された文書データが RICOH ProcessDirector に格納されました。このデータはさまざまな RICOH ProcessDirector ステップで使用できます。

  20. 文書プロパティーに基づいてジョブプロパティーを設定する場合は、次の手順に従います。
    1. テキストエディターでプロパティー条件ファイルを作成します。
    2. 追加処理用に文書をグループ化するために必要なロジックを定義します。
      /aiw/aiw1/control_filies/postal ディレクトリー (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_filies\postal ディレクトリー (Windows) に次の 4 つのサンプルプロパティー条件ファイルがあります。
      • postal_doc.csv
      • postal_doc_qualified.csv
      • postal_doc_print.csv
      • postal_doc_print_afp.csv
      詳しくは、インフォメーションセンターで SetDocPropsFromConditions ステップテンプレートのトピックを参照してください。
      GroupDocsForPostalProcess ワークフローでは、プロパティー条件ファイルを使用して、追加処理する文書を子ジョブに配置します。追加処理には ProcessQualifiedDocuments ワークフローか PrintForPostalProcess ワークフロー、またはその両方が使用されます。
    3. PrintAndMailJob ワークフローのコピーを編集している場合は、 SetDocPropsFromConditions ステップテンプレートに基づくステップをワークフローに追加します。
    4. SetDocsPropsFromConditionsステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 文書をクリックします。 プロパティー条件ファイルプロパティーでは、ファイルのパスと名前を入力します。 OKをクリックします。
  21. ワークフローでPDFジョブを処理する場合、BuildPDFFromDocumentsステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 PDFをクリックします。 PDF 制御ファイル 1 の作成プロパティーでは、文書プロパティー定義と住所置換データを含む制御ファイルのパスとファイル名を入力します。 OKをクリックします。
      注意:
    • GroupDocsForPostalProcess ワークフローに BuildPDFFromDocumentsステップはありません。 GroupDocsForPostalProcess のコピーを編集している場合、 PrintForPostalProcess ワークフローをコピーし、ワークフロー内の BuildPDFFromDocumentsステップを編集するか、必要なジョブ処理を実行するワークフローを自分で作成できます。 PrintForPostalProcess ワークフローのコピーを編集する場合、処理パスごとに異なる制御ファイルを使用できます。
  22. ワークフローでAFPジョブを処理する場合、BuildAFPFromDocumentsステップを右クリックします。 プロパティーを選択し、 文書をクリックします。 拡張 AFP 制御ファイルプロパティーでは、作成した拡張 AFP 制御ファイルのパスとファイル名を入力します。 OKをクリックします。
    PrintForPostalProcess ワークフローのコピーを編集する場合、処理パスごとに異なる拡張 AFP 制御ファイルを使用できます。
  23. ワークフローを保存します。
  24. ワークフローをテストするには、次の手順に従います。
    1. ワークフローをポイントする入力装置を 1 つ以上作成します。
    2. 入力装置を使用可能にします。
    3. PDF または AFP 印刷ジョブを入力装置に実行依頼します。
  25. 郵便ソフトウェアからの処理レポートが郵便サービスに必要な場合は、外部結果ファイルとともにこれらのレポートを受信するワークフローを追加し、CopyToFolder ステップテンプレートに基づくステップを使用して、印刷のレポートファイルを専用のワークフローに実行依頼します。
    レポートをユーザーに E メールで送信するワークフローを作成する手法もあります。指定したディレクトリーに指定した名前のレポートがあれば、SendEmail ステップで、ステップに指定した宛先にレポートを E メールで送信できます。

1.2.4.38.4 PDF ファイルを拡張する Postal Enablement

Postal Enablement用にサンプル PDF ファイルを処理するには、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用してファイルを拡張します。ファイルには、文書を識別するページグループと、外部郵便ソフトウェアに要求される文書プロパティーが必要です。このファイルには、郵便ソフトウェアで更新された住所データを含むバーコードなど、他のマークアップも含まれることがあります。
RICOH ProcessDirector以下の手順に沿って、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールします: 文書処理機能のインストール

この手順で使用する複数のプロパティーの定義テキストの追加バーコードの追加などの RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 機能については、RICOH ProcessDirector: 使用方法RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを参照してください。

Postal Enablement で使用する PDF ファイルを拡張するには、次の手順に従います。
  1. PDF ファイルを Adobe Acrobat Professional で開き、Ricoh 選択をクリックして、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をアクティブなツールにします。
  2. テキストベースのページグループを定義するには、使用するテキストを囲むボックスを描画します。テキストに基づいていないページグループを定義するには、任意の場所でボックスを描画します。ページグループの定義をクリックします。
    1. ページグループドロップダウンメニューから 固定長ページグループの作成または 選択したテキストが見つかったときにページグループを開始を選択します。
      ページグループは、固定のページ番号または PDF ファイル全体を通して繰り返し現れるテキストに基づいて定義できます。例えば、ページ 1 が各文書の最初のページに表示される場合、このテキストを使用してページグループを定義できます。
        Other:
      • テキストを使用してページグループの開始を定義する場合、このテキストはすべての文書の最初のページ上の同じ位置に現れる必要があります。

      • サンプル PDF ファイルを使用してページグループを定義する場合は、選択するテキストの内容と位置が、実動 PDF ファイル間で一致していることを確認してください。

    2. OKをクリックします。
  3. Ricoh ページグループナビケータの表示をクリックして、PDF ファイル内の文書が正しく定義されていることを確認します。
  4. 郵便ソフトウェアによって要求されるデータに対応する文書プロパティーを定義するには、次のいずれかを実行します。
    • 必要な文書プロパティーが次の表にリストされている場合は、Ricoh 設定をクリックします。 住所タブをクリックし、 住所行 1 ~ 7 または 米国の住所を選択します。Ricoh 住所ブロックの定義をクリックし、郵送先住所を囲むボックスを描画します。各文書プロパティーに適切な値が設定されていることを確認し、 OKをクリックします。

      住所ブロックの定義機能は、郵送先住所の文書プロパティーのセットを定義します。 住所行 1 ~ 7 または 米国の住所を選択できます。

      注意: どちらのセットでも文書プロパティーのマッピングを変更することはできません。

      アドレス行 1 ~ 7 米国のアドレス
      Doc.Address.1 Doc.Address.FullName
      Doc.Address.2 Doc.Address.Other
      Doc.Address.3 Doc.Address.Secondary
      Doc.Address.4 Doc.Address.Primary
      Doc.Address.5 Doc.Address.City
      Doc.Address.6 Doc.Address.State
      Doc.Address.7 Doc.Address.ZipCode

    • 必要な文書プロパティーが上の表にリストされていない場合、Ricoh 複数プロパティーの定義をクリックし、郵送先住所を囲むボックスを描画します。

      サンプル PDF ファイルで最も複雑で長い住所を選択します。例えば、住所の長さが 3 ~ 5 行の場合、5 行の住所を選択します。

      1 行のテキストに対して単一の文書プロパティーを定義できます。または、編集アイコンと行のデータの一部を抽出するための変更子抽出規則をクリックして、1 行のテキストに対して複数の文書プロパティーを定義できます。例えば、市区町村、都道府県、郵便番号などを抽出して文書プロパティーとして定義できます。

  5. ページグループ定義と文書プロパティーを保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  6. 制御ファイルに名前を付けるか、デフォルト値を受け入れます。保存をクリックします。確認メッセージが表示されます。 OKをクリックします。
  7. RICOH ProcessDirector サーバーの RICOH ProcessDirector システムユーザーがアクセスできるディレクトリー内に制御ファイルを送信します。
    注意: Postal Enablement ワークフローを作成するときは、制御ファイルの名前と位置を、IdentifyPDFDocuments ステップテンプレートに基づく各ステップに指定します。
  8. 保存した制御ファイル内のマークアップを消去するには、Ricoh マークアップの消去をクリックします。
  9. Ricoh ページグループの定義をクリックし、IdentifyPDFDocuments ステップテンプレートに基づくステップに指定した制御ファイルに定義されているものと同じページグループを定義します。
  10. 元の郵送先住所データを郵便ソフトウェアから返された新しいデータで置き換える場合は、新しい制御ファイルを作成します。次の手順に従います。
    1. Ricoh 領域の非表示をクリックし、郵送先住所を囲むボックスを描画します。
      ボックスがサンプル PDF ファイルのすべての住所を囲んでいることを確認します。住所の一部がボックスからはみ出ることがないようにします。
    2. Ricoh テキストの追加をクリックし、郵便ソフトウェアから返されるデータで更新される文書プロパティーを指定して、テキストの内容を定義します。
  11. オプション: Ricoh バーコードの追加をクリックし、郵便ソフトウェアから返される郵送先住所でバーコードを定義します。
  12. マークアップを保存する準備が整ったらRicoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  13. 制御ファイルに名前を付けるか、デフォルト値を受け入れます。保存をクリックします。確認メッセージが表示されます。 OKをクリックします。
  14. RICOH ProcessDirector サーバーの RICOH ProcessDirector システムユーザーがアクセスできるディレクトリー内に制御ファイルを送信します。
    注意: Postal Enablement ワークフローを作成するときは、制御ファイルの名前と位置を、BuildPDFFromDocuments ステップテンプレートに基づく各ステップに指定します。

1.2.4.38.5 AFP ファイルを拡張する Postal Enablement

RICOH ProcessDirector に実行依頼されるほとんどの AFP ファイルは、Postal Enablement で処理できるようにする前に拡張する必要があります。
AFP Indexer を使用して AFP ファイルを拡張する場合、AFP サポート機能を購入してインストールする必要があります。
Postal Enablement で使用する AFP ファイルを拡張するには、次の手順に従います。
  1. AFP ファイルにページグループトリガー (ジョブ内の各郵便物の開始を識別) または抽出する郵便物データ用に定義された索引タグがない場合、AFP Indexerを使用してその情報を追加します。次の手順に従います。
    1. RICOH Visual Workbench で AFP ファイルを開きます。
    2. IndexAFP を選択します。
    3. 文書境界を識別するトリガーを定義します。
    4. 抽出しようとしている郵送先住所データの索引タグを追加します。
  2. Document Property Designer (DPD) モードを使用して、郵便ソフトウェアが必要とする各文書プロパティーを AFP ファイルの索引タグにリンクします。次の手順に従います。
    1. RICOH Visual Workbench で AFP ファイルを開き、DPD モードを選択します。
    2. ウインドウ下部の文書プロパティー名をダブルクリックします。
    3. [リンクオプションの定義]ダイアログで要求された情報を入力します。
      文書プロパティーが索引タグにリンクされている場合、文書プロパティーの値は、索引付けされたデータの値と同じです。
    詳しくは、RICOH Visual Workbenchおよび Document Property Designer に関連するトピックを参照してください。
  3. RICOH Visual Workbenchによって作成された制御ファイルを保存し、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーがアクセスできるディレクトリーのRICOH ProcessDirectorサーバーに送信します。
    制御ファイルには Document Property Designer の定義が含まれています。
    注意: Postal Enablement ワークフローを構成するときは、Visual Workbench 制御ファイル の名前を IdentifyDocuments ステップテンプレートに基づくステップに指定します。
  4. オプション: 次を実行する場合は、RICOH Visual Workbench の AFP Enhancer モードを使用して拡張 AFP 制御ファイルを編集します。
    • 郵便ソフトウェアから返された新しい郵送先住所データでバーコードを作成する。
    • 郵便ソフトウェアから返された新しい郵送先住所データで元の郵送先住所データを置き換える。
    • 不要なコンテンツが含まれる領域を非表示にする。
    /aiw/aiw1/control_files/postal (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\postal (Windows) ディレクトリーの 4 つのサンプル拡張 AFP 制御ファイルは、PostNet バーコードを、ジョブ番号と文書番号を識別する Datamatrix バーコードで置き換えます。
    • PostalAFPReplaceAddr.cfg

      この制御ファイルは、郵便ソフトウェアから返された新しい住所データで任意の住所を置き換えることもできます。

    • PostalAFPBuildQualify.cfg

      この制御ファイルは、Intelligent Mail バーコードを追加することもできます。

    • PostalAFPBuildNonQualify.cfg

    • PostalAFPBuildOther.cfg

  5. ツール EnhanceAFP 制御ファイルのエクスポートをクリックして、拡張 AFP 制御ファイルをエクスポートし、RICOH ProcessDirectorサーバーのRICOH ProcessDirectorシステムユーザーがアクセスできるディレクトリーに送信します。
    注意: Postal Enablement ワークフローを構成するときは、拡張 AFP 制御ファイルの名前を、BuildAFPFromDocuments ステップテンプレートに基づくステップに指定します。

1.2.4.39 Automated Verification 機能をセットアップする

Automated Verification の概要のトピックを読んだら、VerifySample ワークフローを実行します。その後、このセクションで説明する構成タスクを実行することで、Automated Verification をセットアップできます。

初期構成が完了したら、Automated Verification ワークフローをテストして、予想どおりに機能することを確認します。

1.2.4.39.1 Automated Verificationサンプルワークフローを実行する

Automated Verification機能では、サンプルワークフローが提供されるので、実際にその機能がどのように動作するかを調べたり実行できます。サンプルには、バーコード形式、バーコードリーダー、事前に実行依頼されたPDFファイルを含むホットフォルダー入力装置および ReadBarcodeDataステップを含むワークフローが含まれます。
このワークフローでは次のサンプルオブジェクトが使用されます。
  • バーコードリーダー:SampleReader

  • バーコード形式:SampleFormat

  • ホットフォルダー入力装置:VerificationFolder

  • サンプル印刷ジョブ:Verify.pdf

  • ワークフロー:VerifySample

各オブジェクトのプロパティーを確認してからプロシージャーを開始し、それらがどのように相互に作用するかを確認できます。

サンプルワークフローを実行するには、次のようにします。

  1. メインタブをクリックします。
  2. [プリンター]ポートレットで、サンプルプリンターを右クリックして 使用可能を選択します。
  3. [入力装置]ポートレットで、VerificationFolderホットフォルダー入力装置を右クリックし、 使用可能にして接続を選択します。

    初めてこのプロシージャーを試したときには、RICOH ProcessDirector によってすぐに Verify.pdf ジョブが VerifySample ワークフローに実行依頼されます。このジョブは、バーコードの読み取り中状態になると停止します。システムに接続されているカメラまたはバーコードリーダーがないので、バーコードは読み取られません。

    次のステップに移動する前にジョブがバーコードの読み取り中状態になっていることを確認してください。

  4. ジョブテーブルで、ジョブを右クリックし、バーコードステップ完了を選択します。結果レポートでバーコードの読み取り数が0になっていることを確認できます。 OKをクリックします。
  5. ジョブが調整待ち状態になっているときは、ジョブを右クリックし、 調整を選択します。
  6. [文書]テーブルで、文書ごとにアクション列を確認します。読み取られたバーコードがないので、 アクション列に、すべての文書に対して[再印刷]、 状況1プロパティーに対して[要介入]と表示されます。文書のアクションを変更するには、文書を選択します。
    • もう一度その文書を印刷するには、再印刷をクリックします。
    • OKとマークして、これ以上その文書を印刷しない場合は、OKとマークをクリックします。
    • 文書をジョブからプル(除去)して、これ以上その文書を印刷しない場合は、プルをクリックします。
    要求したアクションが要求されたアクション列に表示され、要約テーブルの 現行列にあるカウントが変更されます。
  7. 完了したら、OKをクリックします。
  8. 一部の文書の再印刷を選択した場合、プリンターを選択し、選択を確認して、はいをクリックします。
    RICOH ProcessDirector によって、再印刷する文書が含まれる子ジョブが作成されます。子ジョブのジョブ番号は、オリジナルジョブ番号に数値の接尾部が付いたもの(例えば10000001.1)になります。

    子ジョブは、VerifySampleワークフローの先頭ステップで処理を開始します。子ジョブは文書内で既に処理されているので、ワークフローのPDF再印刷パスを通り、ReadBarcodeDataステップに戻ります。

    子ジョブが作成された後で、オリジナルジョブはワークフローの次のステップに移動します。

  9. 子ジョブ内のすべての文書の状況が[OK]または[プル済み]になった場合、子ジョブはワークフロー内の次のステップに移動します。
サンプルをもう一度実行する場合は、サンプルファイルをホットフォルダーにもう一度コピーする必要があります。サンプルファイルVerify.pdfは、aiw/aiw1/testfilesディレクトリー(Linux)またはC:\aiw\aiw1\testfilesディレクトリー(Windows)にあります。

1.2.4.39.2 バーコードリーダーを作成する

バーコードリーダーは、各文書が処理されたことを確認するために、印刷ジョブの文書上のバーコードを読み取るシステム内のカメラおよびバーコードスキャナーを表します。各カメラまたはバーコードスキャナーにバーコードリーダーが必要です。
バーコードリーダーを作成するには、次のようにします。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで装置 バーコードリーダーをクリックします。
  3. 追加をクリックします。
  4. 1つ以上のバーコードリーダーを追加するには、次のようにします。
    1. 名前フィールドに、バーコードリーダーに付ける名前を入力します。
    2. IPアドレスフィールドで、バーコードリーダーで使用するカメラまたはバーコードスキャナーに接続するためにRICOH ProcessDirectorで使用するIPアドレスまたはホスト名を指定します。
    3. ポートフィールドで、カメラまたはバーコードスキャナーに接続するために RICOH ProcessDirector で使用するポートを指定します。

      IPアドレスとポートの特定の組み合わせを使用できるバーコードリーダーは1つのみです。

    4. 説明フィールドに、バーコードリーダーの説明を入力します

      例えば、カメラまたはバーコードスキャナーが配置されている位置の詳細を説明に含めることができます。

    5. バーコード形式フィールドで、このバーコードリーダーで使用するバーコード形式を選択します。

      各バーコードリーダーに少なくとも1つのバーコード形式が必要です。ただし、1つのバーコードリーダーで複数のバーコード形式を使用できます。このバーコード形式は、バーコードリーダーで読み取るように設定されている印刷済み文書に記載されたバーコードと一致している必要があります。複数のバーコード形式を指定する場合、すべてのバーコード形式のバーコードで、バーコード内のプロパティーが同じ位置になっている必要があります。

    6. バーコードリーダーの位置フィールドで、バーコードリーダーに関連付けられている位置を選択します。
  5. OKをクリックします。

1.2.4.39.3 バーコードを使用してジョブを追跡するワークフローを定義する

ジョブ内の文書のバーコードを読み取るワークフローを定義できます。そのワークフローは、読み取られたバーコードとジョブ内の文書の総数を比較して文書を調整します。そのワークフローは、調整中に認識されなかった文書を再印刷できます。

ワークフローを作成する前に、次のタスクを完了していることを確認してください。

  • PDF ジョブの場合は、Adobe Acrobat 用 RICOH ProcessDirector プラグインを使用して、ページグループを識別する制御ファイルを作成します。
  • PDF ジョブの場合は、Adobe Acrobat 用 RICOH ProcessDirector プラグインを使用して、文書に追加するバーコードを生成する制御ファイルを作成します。
  • AFP ジョブの場合は、ジョブにページグループが既に含まれていることを確認します。確認受信者プロパティーを使用する場合は、Document Property Designer を使用して、Visual Workbench 制御ファイルを作成します。
  • AFP ジョブの場合は、文書に追加するバーコードを生成する制御ファイルを作成します。サンプル制御ファイルまたはRICOH Visual WorkbenchのAFP Enhancerモードを使用します。

バーコードを使用してジョブを追跡するワークフローを定義するには、次のようにします。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. VerifySampleなどのモデルとして使用するワークフローを右クリックして、 コピーを選択します。
    ワークフローにIdentifyPDFDocumentsBuildPDFFromDocumentsReadBarcodeDataReconcile、および CreateReprintsステップが含まれていない場合は、それらを追加します。
      注意:
    • IdentifyPDFDocumentsおよび BuildPDFFromDocumentsステップは PDF ジョブ用です。AFP ジョブを処理するワークフローには、代わりに IdentifyDocumentsBuildAFPFromDocuments ステップが必要です。AFP ジョブには EnableRepositioning ステップも推奨されます。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. ワークフローが PDF ジョブを処理する場合
    1. IdentifyPDFDocumentsステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
    2. PDFタブで、 PDF制御ファイルの識別プロパティーを見つけます。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatで作成した、ページグループを含む制御ファイルへのパスを入力します。
    3. OKをクリックします。
    4. BuildPDFFromDocumentsステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
    5. PDFタブで、 PDF制御ファイル 1 の作成プロパティーを検索し、バーコードを生成するためにRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatで作成した制御ファイルのパスを入力します。
    6. OKをクリックします。
  5. ワークフローが AFP ジョブを処理する場合
    1. IdentifyDocumentsステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
    2. AFPタブで、 Visual Workbench制御ファイルプロパティーを見つけ、Document Property Designerで作成した制御ファイルへのパスを入力します。
        注意:
      • Automated Verification機能では、AFP ジョブにページグループが既に含まれている必要があります。ジョブにページグループが定義されていない場合は、AFP インデクサーを使用してそれらを追加できます。
    3. OKをクリックします。
    4. BuildAFPFromDocumentsステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
    5. 文書タブで、 拡張AFP制御ファイルプロパティーを見つけ、制御ファイルへのパスを入力します。制御ファイルは、サンプル制御ファイル、またはRICOH Visual WorkbenchのAFP Enhancerモードを使用して作成されます。
    6. OKをクリックします。
  6. ReadBarcodeDataステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。 確認タグで、次のプロパティーを更新します。
    1. バーコードリーダープロパティーで、このステップで文書のバーコードを読み取るバーコードリーダーを選択します。
    2. すべてのバーコードが読み取られたときに次のステップに移動する場合は、すべてのバーコードが読み取られたときにステップを完了するプロパティーで はいを選択します。使用しない場合は いいえを選択します。
    3. 結果ファイル非アクティブタイマープロパティーで、ジョブを次のステップに移動する前にRICOH ProcessDirectorが結果ファイルの更新を待機する時間を指定します。
      たとえば、すべてのバーコードが読み取られたかどうかに関係なく、RICOH ProcessDirectorが10分間待機してからジョブの次のステップに移動するように設定するとします。10 分を指定して、 すべてのバーコードが読み取られたときにステップを完了するプロパティーで「いいえ」を選択します。
    4. 文書のバーコードが読み取られたときにステップで OK に更新する 文書状況プロパティー (例えば、 文書状況 1) を選択します。
        注意:
      • 1つのジョブを2つ以上のReadBarcodeDataステップが処理する場合、それぞれの 文書状況プロパティーに異なる値を設定することをお勧めします。
    5. 文書のバーコードが読み取られたときにステップで日時を更新する必要がある文書のスキャン時刻プロパティー (例えば、 文書のスキャン 1) を選択します。
        注意:
      • 1つのジョブを2つ以上のReadBarcodeDataステップが処理する場合、それぞれの 文書のスキャン時刻プロパティーに異なる値を設定することをお勧めします。
    6. OKをクリックします。
  7. Reconcileステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。 調整タブで次の操作を実行します。
    1. 自動調整プロパティーで、次のいずれかの値を選択します。
      • ReadBarcodeDataステップで見つからなかったバーコードが含まれる文書をRICOH ProcessDirectorで自動的に調整して再印刷する場合は、 はいを選択します。
      • ReadBarcodeDataステップで見つからなかったバーコードが含まれる文書をオペレーターが手動で調整する場合は いいえを選択します。
    2. 再印刷する最大文書数 (%)プロパティーで、RICOH ProcessDirectorが自動調整中の再印刷をスケジュールできる、ジョブ内の文書の最大パーセンテージを指定します。このパーセンテージを超える文書を再印刷する必要がある場合は、オペレーターによる手動の調整のために、RICOH ProcessDirector がジョブを [調整待ち]状態にします。
    3. 要求された再印刷プリンタープロパティーでバーコードが見つからなかった文書を再印刷するプリンターを選択します。
    4. OKをクリックします。
  8. CreateReprintsステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。 調整タブで次の操作を実行します。
    1. 再印刷ワークフロープロパティーで、次のいずれかのステップを実行します。
      • CreateReprints ステップが含まれる同じワークフロー内で再印刷ジョブを開始する場合、設定なしを選択します。

        サンプルワークフローは、ジョブが再印刷ジョブかどうかを確認します。再印刷ジョブの場合は、分岐によって、文書を再印刷するときには不要なステップが省略されます。

      • 異なるワークフローの最初のステップに再印刷ジョブを移動する場合は、そのワークフローの名前を選択します。
    2. OKをクリックします。
  9. すべての再印刷ジョブが完了するまでオリジナルジョブがシステム内に留まることを確認するには、WaitForRelatedJobsステップテンプレートに基づくステップを追加します。そのステップを RetainCompletedJobsステップの前に配置します。オリジナルジョブのすべての文書が調整プロセスで認識されるまでジョブの保存期間は開始されません。
  10. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.39.4 PDF ファイルを拡張する Automated Verification

Automated Verification 用に PDF ファイルを処理するには、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用してファイルを拡張します。このファイルには、文書を識別するページグループ、および ジョブ番号ジョブプロパティーと 子ジョブ内シーケンス文書プロパティーが含まれる確認バーコードが含まれている必要があります。
RICOH ProcessDirector: 文書処理機能のインストールの手順に沿って、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールします:
Automated Verification で使用する PDF ファイルを拡張するには、次の手順に従います。
  1. PDF ファイルを Adobe Acrobat Professional で開き、Ricoh 選択をクリックして、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をアクティブなツールにします。
  2. テキストベースのページグループを定義するには、使用するテキストを囲むボックスを描画します。テキストに基づいていないページグループを定義するには、任意の場所でボックスを描画します。ページグループの定義をクリックします。
    ページグループは、PDF ファイル全体を通して繰り返し現れるテキスト、または固定のページ番号に基づいて定義できます。例えば、ページ 1 が各文書の最初のページに表示される場合、このテキストを使用してページグループを定義できます。
      Other:
    • テキストを使用してページグループの開始を定義する場合、このテキストはすべてのページグループの最初のページ上の同じ位置に現れる必要があります。

    • サンプル PDF ファイルを使用してページグループを定義する場合は、選択するテキストの内容と位置が、実動 PDF ファイル間で一致していることを確認してください。

  3. ページグループの定義については、プラグインヘルプシステムまたはRICOH ProcessDirector: RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatの使用方法に従ってください。
  4. ページグループが予期したとおりであることを確認したら、左マウスボタンを使用して、確認バーコードを印刷する場所にボックスを描画します。バーコードの追加をクリックします。
    ボックスの左上隅によって、バーコード左上隅が指定されます。バーコードとまったく同じサイズになるようにボックスを描画する必要はありません。バーコードはボックスの大きさに合わせてサイズ変更されません。バーコードのおおよそのサイズになるようにボックスを描画すると、PDF ファイルに追加する他のマークアップに対するバーコードの位置が表示されます。
    重要:
    バーコードの配置が、カメラまたはバーコードスキャナーで読み取る予定の内容と一致していることを確認してください。
  5. バーコードの名前を入力します。
  6. [配置条件]セクションを使用して、バーコードを配置するページを指定します。
    各文書の最初のページにバーコードを配置する場合は、規則に基づくページを選択し、 すべての表面ページを選択します。
  7. [バーコード構成]セクションを使用して、装置属性とバーコードタイプを定義します。
    バーコードタイプでは、ピリオドをサポートしている必要があります。再印刷のための子ジョブのジョブ番号には、ピリオドが含まれるためです (例えば、10000001.1)。
  8. ジョブ番号ジョブプロパティーをバーコードに追加します。
    1. コンテンツタイプリストから ジョブプロパティーを選択します。
    2. コンテンツの値として Job.IDを選択します。
    3. 編集アイコンアイコンをクリックして、テキストの変更ウインドウを表示します。
    4. 変更するテキストの値として10000001を入力します
      この値は 8 桁の RICOH ProcessDirector ジョブ番号の例です。RICOH ProcessDirector の実行時に、実際の値が決定されます。
    5. 変更リストから 文字による埋め込みを選択します。
    6. 埋め込みの位置の値として 行の先頭を選択します。
    7. 埋め込み文字の値として 0を入力します。
    8. 3 つの 0 と 8 桁のジョブ番号を埋め込むには、埋め込み対象テキストの最小長の値として 11を選択します。
      変更済みのテキストの値に00010000001が表示されます。埋め込み文字を使用すると、最大 99 の子ジョブ (例えば、子ジョブ番号 10000001.99) で再印刷を処理できます。
      重要: 埋め込み文字で指定する長さは、RICOH ProcessDirector で定義するバーコード形式の長さと一致している必要があります。
    9. OKをクリックします。
  9. 新しいコンテンツ定義行を追加するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。
  10. 子ジョブ内シーケンス文書プロパティーをバーコードに追加します。
    1. コンテンツタイプリストから 文書プロパティーを選択します。
    2. コンテンツの値として Doc.SequenceInChildを選択します。
    3. 編集アイコンアイコンをクリックして、テキストの変更ウインドウを表示します。
    4. 変更すべきテキストの値として1を入力します
      この値は、子ジョブ内シーケンスプロパティー値の例です。RICOH ProcessDirector の実行時に、実際の値が決定されます。
    5. 変更リストから 文字による埋め込みを選択します。
    6. 埋め込みの位置の値として 行の先頭を選択します。
    7. 埋め込み文字の値として 0を入力します。
    8. 印刷ジョブに含まれる可能性がある文書の最大数が十分に収まる数の 0 で文書番号を埋め込みます。印刷ジョブに最大 9999 の文書が含まれる可能性がある場合、子ジョブ内シーケンス値に 4 つの 0 を埋め込みます。 埋め込み対象テキストの最小長の値として 4を選択します。
      変更済みのテキストの値に0001が表示されます。

      含まれる可能性がある文書の数を過小評価しないでください。10000 ~ 99999 の文書が印刷ジョブに含まれる可能性がある場合、埋め込み対象テキストの最小長の値として 5を選択します。

      重要: 埋め込み文字で指定する長さは、RICOH ProcessDirector で定義するバーコード形式の長さと一致している必要があります。
    9. OKをクリックします。
  11. OKをクリックします。
  12. ページグループと確認バーコードを保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  13. 制御ファイルに名前を付けるか、デフォルト値を受け入れます。保存をクリックします。確認メッセージが表示されます。 OKをクリックします。
  14. Automated Verification ワークフローを構成するときは、制御ファイルの名前と位置を、IdentifyPDFDocuments ステップテンプレートに基づくステップに指定します。
バーコードの追加方法については、プラグインヘルプシステムまたは RICOH ProcessDirector: RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatの使用方法をご覧ください。

1.2.4.39.5 AFP ファイルを拡張する Automated Verification

RICOH ProcessDirector に実行依頼されるほとんどの AFP ファイルは、Automated Verification で処理できるようにする前に拡張する必要があります。

AFP ファイルには、その AFP ファイル内の個々の文書 (メール) を識別するページグループが含まれていなければなりません。AFP ファイルにページグループが含まれていない場合、AFP インデクサーを使用して追加できます。

Automated Verification機能で使用するバーコードには、次のプロパティーが含まれている必要があります。

  • ジョブ番号
  • 子ジョブ内シーケンス
拡張 AFP 機能を使用して、これらのプロパティーの値が含まれるバーコードを、AFP ジョブ内の各文書に追加できます。

注意: AFP Editor がインストールされていれば、このエディターで既存のバーコードを非表示にし、新しいバーコードを作成することもできます。ただし、AFP Editor では、文書プロパティーの値 (子ジョブ内シーケンスなど) をバーコードに組み込むことはできません。このため、拡張 AFP を使用して、Automated Verification で使用するバーコードを作成する必要があります。
Automated Verification で使用するバーコードを作成するには、次の手順に従います。
  1. 拡張 AFP 制御ファイルを作成します。
    • enhanceAfp.cfg という名前のサンプル拡張 AFP 制御ファイル (/opt/infoprint/ippd/extensions/doc/samples (Linux) または C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\extensions\doc\samples (Windows) にある) を使用して、新しい制御ファイルを作成できます。
    • また、RICOH Visual Workbench の AFP Enhancer モードを使用しても、新しい制御ファイルを作成できます。RICOH Visual Workbench 制御ファイルを保存して、拡張 AFP 制御ファイルをエクスポートすることを確認してください。
  2. Automated Verification ワークフローを構成するときは、拡張 AFP 制御ファイルの名前を、BuildAFPFromDocuments ステップテンプレートに基づくステップに指定します。
  3. オプション: 意図したとおりに出力されない場合は、RICOH Visual Workbench の AFP Enhancer モードを使用して、拡張 APP 制御ファイルを編集します。
    • サンプルの拡張 AFP 制御ファイル enhanceAfp.cfg を使用した場合は、テキストエディターを使用してその制御ファイルを編集します。
    • RICOH Visual Workbench の AFP Enhancer モードを使用した場合は、RICOH Visual Workbench 制御ファイルを開いて変更します。それから、拡張 AFP 制御ファイルをエクスポートします。

1.2.4.39.6 PDF ファイルの確認受信者文書プロパティーをカスタマイズする

インストールで処理する PDF ファイルの確認受信者文書プロパティーをカスタマイズできます。オペレーターは、この 確認受信者プロパティーを使用して、手動調整中に再印刷する必要がある文書を識別します。

例えば、確認受信者プロパティーを、カスタマー名データをキャプチャーするようにカスタマイズしたとします。その場合、オペレーターは、 確認受信者プロパティーを使用して、損傷した郵便物の封筒の住所欄に表示されるカスタマー名で文書を見つけることができます。

    注意:
  • 確認受信者プロパティーの値は、[ジョブの調整]ダイアログの文書テーブルの 受信者列に表示されます。プロパティーのデータベース名は Doc.Verification.Recipient です。

確認受信者文書プロパティーをカスタマイズするには、次のようにします。
  1. Adobe Acrobat ProfessionalでPDFファイルを開き、Automated Verification用にPDFファイルを拡張するために作成した制御ファイルをロードします。
  2. キャプチャーするデータの左上隅の少し上の部分を左クリックします。マウスをドラッグしてデータを囲むボックスを描画します。
    ボックスは、PDF ファイル内の最も長いデータをキャプチャーすることが可能な十分な大きさにしてください。PDF ファイル内の一部の文字には、文字の間隔を空けるために、他の文字よりも空白領域を大きく使用するものもあります。キャプチャーしたデータは、ダイアログの選択されたテキスト領域に表示されます。
    カスタマー名データをキャプチャーする場合、カスタマー名を囲むボックスを描画します。
  3. ポップアップメニューから文書プロパティーの定義を選択します。
  4. ドロップダウンリストから Doc.Verification.Recipient を選択します。
  5. [配置条件]セクションを使用して、文書プロパティーデータを抽出するページを指定します。
    各文書の最初のページから文書プロパティーデータを抽出する場合は、規則に基づくページを選択し、 すべての表面ページを選択します。
  6. OKをクリックして、文書プロパティーを作成します。
  7. Ricoh 文書プロパティー値の表示をクリックし、PDF ファイル内でいくつかのページグループをスクロールして、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が各ページグループで正しい文書プロパティー値を抽出していることを確認します。
  8. 新しい文書プロパティー定義を保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックし、 保存をクリックします。2 つの確認メッセージが表示されます。 はいをクリックし、 OKをクリックします。
  9. Automated Verification ワークフローを構成するときは、制御ファイルの名前と位置を、BuildPDFFromDocuments ステップテンプレートに基づくステップに指定します。
文書プロパティーの操作について詳しくは、プラグインヘルプシステムまたは RICOH ProcessDirector: RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat の使用方法を参照してください。

1.2.4.39.7 AFP ファイルの確認受信者文書プロパティーをカスタマイズする

AFP サポート機能がインストールされている場合、インストールで処理する AFP ファイルの確認受信者文書プロパティーをカスタマイズできます。オペレーターは、この 確認受信者プロパティーを使用して、手動調整中に再印刷する必要がある文書を識別します。

AFP ファイルには、確認受信者プロパティーにマップするページグループと索引タグ情報が含まれている必要があります。AFP ファイルにページグループおよび索引タグが含まれていない場合、AFP インデクサーを使用して追加できます。

例えば、確認受信者プロパティーを、カスタマー名が含まれる索引タグにリンクしたとします。その場合、オペレーターは、 確認受信者プロパティーを使用して、損傷した郵便物の封筒の住所欄に表示されるカスタマー名で文書を見つけることができます。

Document Property Designer を使用して、確認受信者文書プロパティーを AFP アプリケーション内の索引タグにリンクします。 確認受信者文書プロパティーが索引タグにリンクされている場合、文書プロパティーの値は、索引付けされたデータの値と同じです。PDF ファイルの場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して文書プロパティーを定義します。

注意: 確認受信者プロパティーの値は、[ジョブの調整]ダイアログの文書テーブルの 受信者列に表示されます。プロパティーのデータベース名は Doc.Verification.Recipient です。

確認受信者文書プロパティーをカスタマイズするには、次のようにします。
  1. RICOH Visual Workbench を開始して、実動ジョブに代わるサンプル AFP ファイルを開きます。
    AFP ファイルには、確認受信者プロパティーで使用するページグループと索引タグ情報が含まれている必要があります。
  2. 確認受信者文書プロパティーを AFP ファイル内の索引タグにリンクするには、Document Property Designer (DPD) モードを使用しますウインドウの下部にある 確認受信者プロパティー名をダブルクリックし、[リンクオプションの定義]ダイアログで要求された情報を入力します。
  3. Visual Workbench 制御ファイル を保存します。
    制御ファイルには Document Property Designer の定義が含まれています。
  4. Automated Verification ワークフローを構成するときは、Visual Workbench 制御ファイル の名前を IdentifyDocuments ステップテンプレートに基づくステップに指定します。
詳しくは、RICOH Visual Workbenchおよび Document Property Designer に関連するトピックを参照してください。

1.2.4.40 Preference Management 機能をセットアップする

Preference Management の概要のトピックを読んだ後で、このセクションで説明されている構成タスクを実行して Preference Management をセットアップできます。

初期構成が完了したら、Preference Management ワークフローをテストして、予想どおりに機能することを確認します。

1.2.4.40.1 出力のプリファレンスを管理するサンプルワークフローの実行

PreferencesSampleワークフローは、処理のプリファレンスをジョブに適用し、プリファレンスファイルを使用して複数チャネルの送付を制御する方法を示します。 PreferencesSampleワークフローは、 出力タイププロパティーの値に基づいて、それぞれ異なる方法で文書を処理する3つの子ジョブを作成します。
このワークフローでは次のサンプルオブジェクトとサンプルファイルを使用します。
  • ワークフロー:PreferencesSample
  • サンプル入力装置:PreferencesFolder
  • サンプルのプロパティーマッピングオブジェクト:DelimitedSample
  • サンプルPDFファイル:DemoPref.pdf
    • /aiw/aiw1/testfiles/DemoPref.pdf(Linux)
    • C:\aiw\aiw1\testfiles\DemoPref.pdf(Windows)
  • サンプルのPDF制御ファイル:DemoPref.ctl
    • /aiw/aiw1/testfiles/DemoPref.ctl(Linux)
    • C:\aiw\aiw1\testfiles\DemoPref.ctl(Windows)
  • サンプルプリファレンスファイル: preferences.csv
    • /aiw/aiw1/testfiles/pref/preferences.csv(Linux)
    • C:\aiw\aiw1\testfiles\pref\preferences.csv(Windows)
サンプルワークフローには、ApplyPreferencesステップが含まれます。 ApplyPreferencesステップは、 DelimitedSampleプロパティーマッピングオブジェクトを使用して、プリファレンスファイル内の値を、文書プロパティーファイル内の値にマップします。その後、これらの値を使用して、各文書に使用する出力方法が判断されます。 ApplyPreferencesステップが設定するプロパティーの1つに、各文書の 出力タイププロパティーがあります。

GroupDocumentsステップは、 出力タイププロパティーに基づいて文書を編成します。識別されたグループに基づいて、 CreateJobsFromDocumentsステップが子ジョブを生成します。子ジョブはオリジナルのワークフローに再送信され、 SetJobPropsfromTextFile ステップからの子ジョブの分岐に従います。子ジョブは、処理が完了し、親ジョブと両方の子ジョブを含むすべてのジョブが完了するまで、それぞれ印刷、メールおよび抑止の分岐をたどります。

サンプルワークフローを実行するには、次のようにします。

  1. メインタブをクリックします。
  2. [プリンター]ポートレットで、サンプルプリンターを右クリックして 使用可能を選択します。
  3. [入力装置]ポートレットで、PreferencesFolderホットフォルダー入力装置を右クリックし、 使用可能にして接続を選択します。
  4. 親ジョブは、WaitForRelatedJobsステップで待機し、すべての子ジョブが同じステップに到達したら完了します。
    印刷と抑止の子ジョブもWaitForRelatedJobsステップまで処理を行います。メールの子ジョブは、 CheckEmailSettingsステップで停止し、 手動、作動状態に移行します。SMTPサーバーを使用してメールを送信するようにRICOH ProcessDirectorを設定している場合は、 手動完了アクションを使用して、子ジョブを次のステップまで進めます。
    メールを送信するように RICOH ProcessDirector を設定していない場合は、子ジョブを[ジョブ]テーブルから削除し、ジョブを最後まで完了させることができます。
    親ジョブと子ジョブは、ジョブテーブルに表示されます。個々の子ジョブを選択して、 表示をクリックすると、各子ジョブによって処理された文書を確認できます。

1.2.4.40.2 プリファレンスファイルで使用する文書プロパティーの定義

RICOH ProcessDirector で文書に関するデータを使用するには、その前に、データを RICOH ProcessDirector の文書プロパティーとして定義する必要があります。
プリファレンスファイルで使用する文書プロパティーを定義するには、次の手順に従います。
  1. 文書プロパティーが必要なデータを特定します。

    例:

    • ジョブ内の各文書から、アカウント番号、カスタマー名、および取引明細書の日付を抽出するとします。この場合、3 つの文書プロパティーを定義する必要があります。

      ジョブがワークフローを進むとき、IdentifyPDFDocumentsステップ (PDF ファイル) または IdentifyDocumentsステップ (AFP ファイル) によって、ジョブ内の各文書からデータが抽出されます。

    • 外部プリファレンスファイルから 2 列のデータを抽出して、そのデータをジョブに挿入するとします。これらの列は、見出しが出力タイプアワードです。この場合、2 つの文書プロパティーを定義する必要があります。

  2. 文書プロパティーごとに、ユーザーインターフェース名とデータベース名を選択します。
    RICOH ProcessDirector に既存する文書プロパティーを使用するか、独自のカスタム文書プロパティーを定義できます。

    例:

    • Preference Management機能に用意されている 出力タイプ文書プロパティー (データベース名 Doc.Pref.Output) を使用できます。

    • 出力タイプ文書プロパティーを使用せずに、独自のカスタム文書プロパティーを定義することもできます。文書プロパティーに、例えばユーザーインターフェース名 送付の選択とデータベース名 Doc.Custom.DeliveryChoiceを使用します。

    • ユーザーインターフェース名がアワードレベル、データベース名が Doc.Custom.AwardLevelの独自のカスタム文書プロパティーを定義できます。

    注意: カスタム文書プロパティーのデータベース名は先頭にDoc.Customを付加することをお勧めします。

  3. 文書プロパティー構成ファイル (docCustomDefinitions.xml) を編集して、必要な RICOH ProcessDirector のカスタム文書プロパティーをすべて定義します。

    例えば、次の行をファイルに追加できます。

    <docProperty name="Doc.Custom.AccountNumber"
                 datatype="String"
                 dbType="varchar (32)"
                 access="attrWriteAdmin"
                 shortCaption="Acount number"
                 caption="Account number"
                 description="Customer account number"/>
    <docProperty name="Doc.Custom.AwardLevel"
                 datatype="String"
                 dbType="varchar (32)"
                 access="attrWriteAdmin"
                 shortCaption="Award level"
                 caption="Award level"
                 description="Customer award level"/>
    <docProperty name="Doc.Custom.StatementDate"
                 datatype="Timestamp"
                 dbType="Timestamp"
                 access="attrWriteAdmin"
                 shortCaption="Statement date"
                 caption="Statement date"
                 description="The date the statement was created"/>
    注意: name 行はデータベース名を定義しています。caption 行はユーザーインターフェース名を定義しています。

  4. docCustomユーティリティーを実行して構成ファイルを更新します。
    docCustomユーティリティーを初めて実行するときは、カスタム文書プロパティー機能が作成され、Feature Manager に追加されます。ユーティリティーを次に実行するときは、カスタム文書プロパティー機能が更新されます。
  5. Feature Manager を使用して、カスタム文書プロパティー機能をインストールまたは更新します。
  6. PDF ファイルを処理する場合は、更新した RICOH ProcessDirector の文書プロパティーを RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat に読み込みます。
  7. ジョブの各文書から IdentifyPDFDocuments ステップ (PDF ファイル) または IdentifyDocuments ステップ (AFP ファイル) が抽出するデータを指定します。
    • PDF ファイルを処理する場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat文書プロパティーの定義機能を使用します。
    • AFP ファイルを処理する場合は、RICOH Visual Workbench の Document Property Designer (DPD) モードを使用します。
      注意: AFP ファイルに、抽出対象の文書データについて定義した索引タグがない場合は、AFP Indexer モードを使用してタグを追加します。AFP IndexerRICOH ProcessDirector に付属しません。この機能は購入が必要です。
  8. IdentifyPDFDocuments ステップ (PDF ファイル) または IdentifyDocuments ステップ (AFP ファイル) とともに使用する制御ファイルに、文書プロパティー定義を保存します。
    • PDF ファイルを処理する場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルの保存機能を使用します。
    • AFP ファイルを処理する場合は、RICOH Visual Workbench制御ファイルの保存機能を使用します。
  9. RICOH ProcessDirector サーバーの RICOH ProcessDirector システムユーザーがアクセスできるディレクトリー内に制御ファイルを送信します。

1.2.4.40.3 プリファレンスファイルをシステムで使用可能にする

外部プリファレンスファイルをシステムで使用可能にする方法は複数あります。例えば、ジョブとプリファレンスファイルを一緒に入力装置に実行依頼するか、プリファレンスファイルを 1 次コンピューターのディレクトリーにコピーして複数のジョブで使用できるようにするか、外部の場所からプリファレンスファイルを取得するように RICOH ProcessDirector に指定できます。

プリファレンスファイルを RICOH ProcessDirector で使用可能にする前に、次の操作を行います。

  • RICOH ProcessDirector で使用するすべてのデータ列に対応する見出しがプリファレンスファイル内にあることを確認します。
  • 使用するデータ列ごとに、RICOH ProcessDirector の文書プロパティーを定義します。
  • プリファレンスファイル内の見出しを文書プロパティーにマップするプロパティーマッピングオブジェクトを定義します。
  • プリファレンスファイルを RICOH ProcessDirector から使用可能にする方法を決定します。
  • プリファレンスファイルに使用するホットフォルダー入力装置として、既存のものを選択するか、新規に作成します。

プリファレンスファイルをシステムで使用可能にするには、その方法に応じて必要な手順に従います。

プリファレンスファイルをジョブとともに送信する場合は、パターンバッチ方式を使用する入力装置を構成してから、プリファレンスファイルを検索するステップを構成します。

プリファレンスファイルを固定の場所 (1 次コンピューターまたは共有ディレクトリー) に保存する場合は、プリファレンスファイルを検索するステップだけを構成します。

  • パターンバッチ方式を使用するように入力装置を構成します。
    1. 入力装置ポートレットで入力装置を選択します。
    2. 入力装置が有効になっている場合は無効にします。
    3. アクション プロパティーをクリックします。
    4. バッチ化するタブをクリックして、 バッチ方式プロパティーとして パターンを選択します。
    5. ジョブを識別するファイルパターンにプロパティー値を入力します。

      例えば、PDF ジョブを識別する場合は、次の値を使用します。

      • ファイルパターン: .*pdf$
      • スプールファイル使用法: print
      • スプールファイルタイプ: pdf
      • 必須ファイルパターンはい
      • ファイルパターンシーケンス1

      AFP Support機能がインストールされており、AFP ジョブを処理する場合は、 ファイルパターンスプールファイルタイプの値を例えば .*afp$afp にします。

    6. 追加をクリックします。
    7. プリファレンスファイルを識別するファイルパターンにプロパティー値を入力します。

      例えば、プリファレンスファイルが csv ファイル拡張子のコンマ区切り値 (CSV) 形式になっている場合は、次の値を使用します。

      • ファイルパターン.*csv$
      • スプールファイル使用法: pref
      • スプールファイルタイプcsv
      • 必須ファイルパターンはい
      • ファイルパターンシーケンス2

      プリファレンスファイルが txt 拡張子のタブ区切り形式になっている場合は、 ファイルパターンスプールファイルタイプの値を例えば .*txt$txt に変更します。

      スプールファイル使用法プロパティーには、RICOH ProcessDirector のキーワード以外の任意の値を指定できます。キーワードには、controloverrrides、および print があります。

    8. 追加をクリックします。
    9. 入力装置のプロパティー値の入力を完了したら、OKをクリックします。
  • プリファレンスファイルを検索するステップを構成します。
    プリファレンスファイルを使用するワークフローを設定するとき、ApplyPreferencesステップで プリファレンスファイルプロパティーの値を設定します。
    • ジョブとともにプリファレンスファイルを送信する場合は、次のようにファイルのシンボル名を指定します。${getFileName(pref,csv,read)}

      シンボル名には、入力装置の作成時にバッチ化するタブで指定した スプールファイル使用法スプールファイルタイプの値を使用します。

    • プリファレンスファイルを固定の場所に保存する場合は、次のようにファイルの完全パスと名前を指定します。/aiw/aiw1/preferences/preferences.csv

1.2.4.40.4 プロパティーマッピングオブジェクトの定義

プロパティーマッピングオブジェクトを使用して、プリファレンスファイル内の見出しと、ジョブ内の文書に定義されている文書プロパティーの関係を定義できます。この関係によって、ApplyPreferencesステップの処理中に値が使用される方法が決まります。
プロパティーマッピングオブジェクトを定義するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト プロパティーマッピングをクリックします。
  3. 追加 区切りをクリックします。
  4. [全般]セクションで、必要に応じてプロパティーの値を入力します。
    ファイルタイププロパティーに選択する値が、プリファレンスファイルの形式と一致していることを確認します。
  5. [プロパティーマッピング]セクションで、次の操作を行います。
    1. プリファレンスファイルの見出しを入力し、その見出しに対応する文書プロパティーを選択します。
    2. [使用法]の値を選択します。
      • 使用法の値が 文書の識別に設定されているプロパティーは、ジョブで文書の検索に使用されます。
      • 使用法の値が プロパティーの更新に設定されているプロパティーは、 ApplyPreferencesステップで、プリファレンスファイルからの値に更新されます。
    3. マッピングを追加するには、最後のエントリーの右側にあるプラス記号()をクリックします。
    4. マッピングを削除するには、削除するエントリーの右側にあるマイナス記号()をクリックします。
    [マッピング]タブには少なくとも 2 つのエントリーが必要です。1 つは、ジョブ内の文書を識別するために使用し、もう 1 つはApplyPreferencesステップで値を更新するプロパティーです。
    リスト内での見出しの順序が、プリファレンスファイル内の見出しの順序と同じである必要はありません。
  6. OKをクリックします。

1.2.4.40.5 外部プリファレンスファイルを使用するワークフローをセットアップする

外部プリファレンスファイルの情報に基づいて文書を処理するには、ApplyPreferencesステップテンプレートに基づくステップを含むワークフローをセットアップします。プリファレンス情報に基づいて各文書を処理するには、追加のステップや条件付き処理 (または追加のワークフロー) が必要になる場合があります。

ワークフローをセットアップする前に、次の操作を行います。

  • 外部プリファレンスファイルから使用する値を RICOH ProcessDirector の文書プロパティーとして定義します。
  • プロパティーマッピングオブジェクトを定義します。
  • プリファレンスファイルを RICOH ProcessDirector から使用可能にする方法を決定します。例:
    • 各ジョブとともにプリファレンスファイルを実行依頼する場合があります。
    • RICOH ProcessDirector では、固定の場所 (1 次コンピューターまたはマウントされたドライブ) からプリファレンスファイルを取得し、そのプリファレンスファイルを複数のジョブに使用できます。
  • 次の必要なファイルを受け取る入力装置を作成します。
    • RICOH ProcessDirector で固定の場所からプリファレンスファイルを取得する場合はジョブファイル
    • ジョブファイルとプリファレンスファイル

プリファレンスファイルを使用するワークフローをセットアップするには、次の操作に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 変更するワークフローの名前をクリックするか、新しいワークフローを作成します。
    例えば、用意されているEnhancePDFDocumentsワークフローをコピーして変更できます。
  3. 既存のワークフローを編集している場合は、それを使用不可にします。
  4. ApplyPreferencesステップテンプレートに基づくステップをワークフローの IdentifyPDFDocumentsステップと BuildPDFFromDocumentsステップの間に追加します。
    AFP Support機能がインストールされており、ワークフローで AFP ファイルを処理する場合は、 ApplyPreferencesステップを IdentifyDocumentsステップと BuildAFPFromDocumentsステップの間に追加します。
  5. ApplyPreferencesステップのプロパティーの値を設定します。
    1. プリファレンスファイルプロパティーに、プリファレンスファイルの完全パスまたはシンボル名を指定します。
      • 複数のジョブで使用できるようにプリファレンスファイルをRICOH ProcessDirectorサーバーに配置する場合は、たとえば、次のようにファイルの完全パスと名前を指定します。/aiw/aiw1/preferences/preferences.csv
      • 各ジョブとともにプリファレンスファイルを実行依頼する場合は、たとえば、次のようにファイルのシンボル名を指定します。${getFileName(pref,csv,read)}
          注意:
        • この例の値を使用するには、入力装置の作成時に、バッチ化するタブで、prefスプールファイル使用法プロパティーの値として、また csvスプールファイルタイププロパティーの値として定義します。
    2. プロパティーマッピングプロパティーには、このワークフロー用に作成したプロパティーマッピングオブジェクトを選択します。
  6. オプション: 必要な場合は、条件付き処理のステップとコネクターを追加します。

    用意されているPreferencesSampleワークフローに、外部プリファレンスファイルの値を使用できる条件付き処理が含まれます。

  7. ワークフローを保存します。
  8. 次の手順に従い、ワークフローをテストします。
    1. ワークフローを使用可能にします。
    2. ワークフローにジョブを送信する入力装置を有効にし、接続します。
    3. プリファレンスファイルとジョブをワークフローに実行依頼します。
      • RICOH ProcessDirector で固定の場所からプリファレンスファイルを取得する場合は、サンプルプリファレンスファイルをその場所にコピーしてから、ジョブを入力装置に実行依頼します。
      • ジョブとともにプリファレンスファイルを送信する場合は、両方のファイルを入力装置に送信します。

1.2.4.41 セキュリティーをセットアップする

RICOH ProcessDirector システムへのアクセスを、ユーザー名とセキュリティーグループで制御できます。Web サーバーコンポーネントで SSL (Secure Sockets Layer) または TLS (Transport Layer Security) を使用可能化することで、印刷システム内のデータのセキュリティーを強化することもできます。Web サービスとデータを交換している場合は、その Web サービスのセキュリティー証明書をインストールできます。

RICOH ProcessDirector システムにアクセスするユーザーはすべて、RICOH ProcessDirector ユーザー名を持ち、そのジョブ役割の要件に基づいてセキュリティーグループに割り当てられている必要があります。

ユーザーは複数のセキュリティーグループのメンバーになることができます。複数のグループに属している場合は、自分が属する最高レベルのグループの権限がシステムから自動的に付与されます。例えば、ユーザーがオペレーターおよび スーパーバイザーの両方のグループのメンバーであるとします。ログイン時に スーパーバイザー権限がシステムから付与されるので、このユーザーは、 オペレーターグループのメンバーでは実行できないアクションも実行できます。

1.2.4.41.1 ユーザー名を定義する

ユーザーがシステムにアクセスして RICOH ProcessDirector のアクションを実行するには、RICOH ProcessDirector ユーザー名が必要です。

セキュリティー機能がインストールされており、[LDAP 認証]が有効になっている場合、ユーザー名は RICOH ProcessDirector ではなく LDAP を使用してセットアップされます。

1.2.4.41.1.1 ユーザーを追加する

ユーザー名は、RICOH ProcessDirector を使用するユーザーごとに作成できます。これらのユーザー名は、LinuxまたはWindowsのユーザー名とは区別されます。
    注意:
  • セキュリティー機能がインストールされており、[LDAP認証]が有効になっている場合は、この手順でユーザーを追加しないでください。LDAPによって認証された後の初回ログイン時に、ユーザーは自動的に追加されます。
ユーザーを追加するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでセキュリティー ユーザーをクリックします。
  3. 追加をクリックします。
  4. ユーザー名新規ユーザーパスワード新規ユーザーパスワードの確認グループメンバーシップの必須フィールドに値を入力します。
      注意:
    • ユーザーは、複数のユーザーグループのメンバーになることができます。複数のユーザーグループのメンバーである場合、自分が属するグループの最高レベルの権限が付与されます。例えば、スーパーバイザーとオペレーター両方のユーザーグループのメンバーである場合、スーパーバイザーユーザーグループのすべてのアクセス権限を保持します。つまり、オペレーターグループの一般メンバーでは操作できないアクションを実行できます。
  5. オプション:次のオプションフィールドに値を入力します。
    • ユーザーグループに送信する通知をユーザーに受信させる場合、ユーザーのEメールアドレスを入力します。
  6. OKをクリックします。
  7. 作成したユーザー名およびパスワードを、当該ユーザーに通知します。ユーザーは、初回のログイン時にパスワードを変更する必要があります。
    重要:
  • ドキュメントは、特定の位置に関連付けられていません。ユーザーを特定のロケーションに制限しても、他のロケーションと関連付けられているジョブに含まれている文書を非表示にはできません。
    注意:
  • [ユーザー]テーブルのエントリーは、コンマ区切り値(CSV)ファイルにエクスポートできます。ページの右上隅にある [ギア]メニュー ボタン (ページの右上隅にある) をクリックして、 テーブルを CSV にエクスポートを選択します。エクスポートされるリストには、設定されているすべてのフィルターに一致するユーザーのエントリーのみが含まれます。たとえば、フィルターフィールドの漏斗アイコンAdministratorと入力します。CSVファイルのリストには、管理者グループのメンバーであるユーザーのエントリーのみが含まれています。エントリーは、ユーザー名でソートされます。

1.2.4.41.1.2 ユーザーをコピーする

ユーザーをコピーし、別のユーザーを作成するためのテンプレートとして使用できます。特に、類似したプロパティーを持つユーザーを多数作成する場合は、ユーザーをコピーすると時間を節約できます。
注意: セキュリティー機能がインストールされており、[LDAP認証]が有効になっている場合は、この手順でユーザーを追加しないでください。LDAPによって認証された後の初回ログイン時に、ユーザーは自動的に追加されます。
ユーザーをコピーするには、以下の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでセキュリティー ユーザーをクリックします。
  3. コピーするユーザーを右クリックして、コピーを選択します。
  4. 必須フィールドに値を入力します。
  5. OKをクリックします。
作成したユーザー名およびパスワードを、当該ユーザーに通知します。ユーザーは、初回のログイン時にパスワードを変更する必要があります。

1.2.4.41.1.3 ユーザーのグループメンバーシップを変更する

ユーザーのRICOH ProcessDirectorタスクとアクションが変更されたときにそのユーザーのグループメンバーシップを変更できます。
    注意:
  • セキュリティー機能がインストールされており、[LDAP認証]が有効になっている場合にLDAPグループと同期するプロパティーを はいに設定されていると、RICOH ProcessDirectorはユーザーがログインするたびに、 LDAPグループにマップする製品プロパティーに基づいてグループメンバーシップを更新します。
ユーザーのグループメンバーシップを変更するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでセキュリティー ユーザーをクリックします。
  3. グループメンバーシップを変更するユーザーを右クリックし、プロパティーを選択します。
  4. グループメンバーシッププロパティーで、ユーザーがメンバーであるすべてのグループを選択します。
    ユーザーは複数のセキュリティーグループのメンバーになることができます。ユーザーが異なる権限を持つ複数のセキュリティグループのメンバーである場合、これらのグループによって許可されるどの権限も持ちません。
  5. OKをクリックします。

1.2.4.41.1.4 ユーザーにシステムユーザー権限を与える

他のユーザーがRICOH ProcessDirectorファイルシステムにアクセスして、RICOH Visual Workbenchユーザーインターフェースを実行できるようにする場合は、ユーザー名にRICOH ProcessDirectorシステムユーザーと同じ権限を仮想的に与えることができます (デフォルトはaiw1)。
ユーザー名を作成するか、後で作成するかユーザー名にシステムユーザー権限を与えるには、次の手順に従います。
  1. ユーザーをRICOH ProcessDirectorグループに割り当てます (デフォルトはaiwgrp1)。
    これによりユーザーには、システムユーザーと同じアクセス許可が与えられます。
  2. PATH などユーザーの環境変数をシステムユーザーの環境変数と同じ値に設定するには、次の行を追加してユーザーのプロファイルファイルを編集します。
    if [[ -f /opt/infoprint/ippd/base/config/ippdprofile ]] ; then
       . /opt/infoprint/ippd/base/config/ippdprofile
    fi
これで、ユーザーはRICOH ProcessDirectorシステムユーザーと同じファイルシステムにアクセスできるようになり、RICOH Visual Workbenchユーザーインターフェースなどのツールを使用できます。ただし、このユーザーは startaiw および stopaiw コマンドを実行することはできません。これらのコマンドを実行できるのはRICOH ProcessDirectorシステムユーザーのみです。

1.2.4.41.2 セキュリティーグループを定義する

セキュリティーグループは、各タイプのオブジェクトのユーザーインターフェースで実行可能なアクションに対する権限レベルを定義します。グループのメンバーが RICOH ProcessDirector にログインしたとき、ユーザーインターフェースで使用可能なアクションは、そのグループが実行を許可されているアクションのみです。また、セキュリティーグループのメンバーに表示または設定を許可する各オブジェクトのプロパティーも選択できます。セキュリティーグループ内のすべてのユーザーに対して、デフォルトのメインページビューを選択できます。

RICOH ProcessDirector には、あらかじめ定義されたセキュリティーグループがいくつか用意されています。 管理者スーパーバイザーオペレーターモニター。いずれかのセキュリティーグループをコピーしたうえで、グループに実行を許可するアクション、変更を許可するプロパティーを追加または削除して、独自のセキュリティーグループを作成できます。

ユーザーは複数のセキュリティーグループのメンバーになることができます。複数のグループに属している場合は、自分が属する最高レベルのグループの権限がシステムから自動的に付与されます。例えば、ユーザーがオペレーターおよび スーパーバイザーの両方のグループのメンバーであるとします。ログイン時に スーパーバイザー権限がシステムから付与されるので、このユーザーは、 オペレーターグループのメンバーでは実行できないアクションも実行できます。

ユーザーが異なる権限を持つ複数のセキュリティグループのメンバーである場合、これらのグループによって許可されるどの権限も持ちません。

LDAP 認証がアクティブになっている場合は、RICOH ProcessDirector セキュリティーグループを既存の LDAP グループにマップする必要があります。 RICOH ProcessDirector はユーザーの初回ログイン時に LDAP グループでユーザーを確認し、そのユーザーを LDAP グループにマップする製品に基づいて RICOH ProcessDirector グループに割り当てます。以下の表に例を示します。

LDAP グループにマップする製品
製品グループ LDAP グループ
管理者 ネットワーク管理者
管理者 1 番目のシフトの管理者
管理者 2 番目のシフトの管理者
スーパーバイザー 1 番目のシフトのスーパーバイザー
スーパーバイザー 2 番目のシフトのスーパーバイザー
スーパーバイザー 3 番目のシフトのスーパーバイザー
演算子 1 番目のシフトのオペレーター
演算子 2 番目のシフトのオペレーター
演算子 3 番目のシフトのオペレーター
モニター セールス
モニター プリフライト

    注意:
  • RICOH ProcessDirector への LDAP ユーザーの認証時に、RICOH ProcessDirectorグループ検索フィルタープロパティーの LDAP グループ名を使用します。

製品グループを LDAP グループと同期しない場合、RICOH ProcessDirector はユーザーの初回ログイン時に LDAP グループでユーザーを確認しません。ユーザーは手動で RICOH ProcessDirector に追加できます。

製品グループを LDAP グループと同期する場合、RICOH ProcessDirector はユーザーがログインするたびに時に LDAP グループでユーザーを確認し、LDAP グループにマップする製品に基づいてユーザーの製品グループメンバーシップを更新します。 RICOH ProcessDirector グループは LDAP グループにマップされない限りは非アクティブです。LDAP でユーザーのセキュリティーグループメンバーシップを変更します。

1.2.4.41.2.1 RICOH ProcessDirector に用意されているセキュリティーグループ

RICOH ProcessDirector には、あらかじめ定義されたユーザーセキュリティグループがいくつか用意されています。

以下のセキュリティグループが用意されています。

管理者
管理者は、ユーザーインターフェースのすべての機能およびページにアクセスできます。このグループのメンバーは、RICOH ProcessDirector に用意されているすべてのオブジェクトタイプ (サーバー、ワークフロー、ステップテンプレート、入力装置、プリンター、ユーザーなど) で、ユーザー入力を受け入れるすべてのプロパティーの値を変更することができます。管理者はまた、すべてのタイプのオブジェクトの追加、コピー、および削除を行うことができます。
スーパーバイザー
スーパーバイザーは、既存のほとんどのオブジェクトのプロパティーノートブックを表示できますが、オブジェクトの追加またはコピーは実行できません。スーパーバイザーはほとんどのジョブおよびプリンタープロパティーの値を変更し、すべてのオブジェクトタイプを使用不可および使用可能にすることが できます。スーパーバイザーが削除できるオブジェクトはジョブのみです。
演算子
オペレーターは、一部のオブジェクトのプロパティーノートブックを表示し、一部のジョブプロパティー ([要求されたプリンター]など) の値を変更できます。また、スケジューリングプロパティーを使用可能/使用不可にする、変更するなどの、プリンターに対するアクションを実行することができます。さらに、ほとんどの使用可能なジョブおよび入力装置に対するアクションを行うことができます。オブジェクトを追加、または既存のオブジェクトをコピーすることはできません。オペレーターが削除できるオブジェクトはジョブのみです。
モニター
モニターが実行できるのは、RICOH ProcessDirector システムを表示することだけです。ジョブプロパティーおよび入力ファイルを表示し、プリンターの候補ジョブを調べ、自身のパスワードを変更することができますが、その他の アクション (ジョブの内容の表示など) を実行することはできません。

1.2.4.41.2.2 セキュリティーグループをコピーする

RICOH ProcessDirectorで事前定義されたグループまたは管理者が作成したグループをコピーし、これをテンプレートにして別のグループを作成できます。

セキュリティーグループの計画を立てるときは、次のことに注意してください。

  • アクションの中には、他のアクションの実行や特定のプロパティーの編集のための権限を必要とするものがあります。
    実行するアクション 最大アクティブオブジェクトタイプ グループがこのオブジェクトタイプに対して持つ必要のある権限 編集権限を持つ必要のあるオブジェクトタイプのプロパティー
    追加 任意 プロパティーの編集 すべての必須プロパティー
    コピー 任意 プロパティーの編集 すべての必須プロパティー
    プロパティーの編集 任意 プロパティーの表示  
    ジョブをプリンターに合わせる ジョブ プロパティーの編集 スケジューリングプロパティー
    再印刷 ジョブ プロパティーの編集 [入力データストリーム]、[ワークフロー]、[再始動ステップ]、[フェーズに入るときに停止]
    再処理 ジョブ プロパティーの編集 要求されたプリンターと同じ
    スケジュール ジョブ プロパティーの編集 スケジューリングプロパティー
  • オブジェクトの追加を禁止する場合は、そのグループによるオブジェクトのインポートも禁止することをお勧めします。

セキュリティーグループをコピーするには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左側にあるセキュリティー グループをクリックします。
  3. コピーするグループを右クリックして、コピーを選択します。
    RICOH ProcessDirectorで提供されているグループをコピーすれば、新しいグループの許可を追加、削除できます。新しいグループで必要になる許可とほぼ同じ設定のグループでこの手順を始めると、必要な変更が少なくなります。
  4. グループ名プロパティーおよび グループの説明プロパティーの値を入力します。
  5. このグループがオブジェクトに対して実行できるアクションを編集します。
    1. オブジェクトタイプリストで、オブジェクトタイプを選択します。
    2. 特定のアクションを禁止するには、そのアクションのチェックボックスをオフにします。
    3. 特定のアクションを許可するには、そのアクションのチェックボックスをオンにします。
  6. このグループがどのオブジェクトプロパティーを表示および編集できるかを指定します。
    1. オブジェクトタイプリストで、オブジェクトタイプを選択します。
    2. グループに対して特定のプロパティーの表示を禁止するには、表示列のプロパティーチェックボックスをオフにします。
    3. グループがプロパティーを表示できるようにするには、表示列のプロパティーチェックボックスをオンにします。
    4. グループに対して表示可能なプロパティーの編集を禁止するには、編集列のプロパティーチェックボックスをオフにします。
    5. グループが表示可能プロパティーを編集できるようにするには、編集列のプロパティーチェックボックスをオンにします。
  7. デフォルトメインページビューを、グループ内のユーザーが使用する保存済みビューに変更します。
  8. OKをクリックします。
    注意:
  • [グループ]テーブルのエントリーは、コンマ区切り値 (CSV) ファイルにエクスポートできます。ページの右上隅にある [ギア]メニュー ボタン (ページの右上隅にある) をクリックして、 テーブルを CSV にエクスポートを選択します。エクスポートされるリストには、設定されているすべてのフィルターに一致するグループのエントリーのみが含まれます。例えば、Operator とフィルターフィールド 漏斗アイコン です。CSVファイルのリストには、グループ名、説明、またはソースIDに Operatorがあるグループのエントリーのみが含まれています。エントリーは、グループ名でソートされます。

1.2.4.41.2.3 グループのプロパティーを更新する

グループの特性を定義するプロパティーを更新することができます。

セキュリティーグループを更新するときは、次の点に注意してください。

  • アクションの中には、他のアクションの実行や特定のプロパティーの編集のための権限を必要とするものがあります。
    実行するアクション 最大アクティブオブジェクトタイプ グループがこのオブジェクトタイプに対して持つ必要のある権限 編集権限を持つ必要のあるオブジェクトタイプのプロパティー
    追加 任意 プロパティーの編集 すべての必須プロパティー
    コピー 任意 プロパティーの編集 すべての必須プロパティー
    プロパティーの編集 任意 プロパティーの表示  
    ジョブをプリンターに合わせる ジョブ プロパティーの編集 スケジューリングプロパティー
    再印刷 ジョブ プロパティーの編集 [入力データストリーム]、[ワークフロー]、[再始動ステップ]、[フェーズに入るときに停止]
    再処理 ジョブ プロパティーの編集 要求されたプリンターと同じ
    スケジュール ジョブ プロパティーの編集 スケジューリングプロパティー
  • オブジェクトの追加を禁止する場合は、そのグループによるオブジェクトのインポートも禁止することをお勧めします。

    重要:
  • RICOH ProcessDirectorによって用意されているグループのプロパティーは変更できません。グループをコピーして、コピーのプロパティーを変更してください。

グループのプロパティーを更新するには、以下の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左側にあるセキュリティー グループをクリックします。
  3. 更新するグループを右クリックして、プロパティーを選択します。
  4. グループの説明プロパティーを変更するには、入力フィールドに新しい値を入力します。
  5. このグループがオブジェクトに対して実行できるアクションを編集します。
    1. オブジェクトタイプリストで、オブジェクトタイプを選択します。
    2. 特定のアクションを禁止するには、そのアクションのチェックボックスをオフにします。
    3. 特定のアクションを許可するには、そのアクションのチェックボックスをオンにします。
  6. このグループがどのオブジェクトプロパティーを表示および編集できるかを指定します。
    1. オブジェクトタイプリストで、オブジェクトタイプを選択します。
    2. グループに対して特定のプロパティーの表示を禁止するには、表示列のプロパティーチェックボックスをオフにします。
    3. グループがプロパティーを表示できるようにするには、表示列のプロパティーチェックボックスをオンにします。
    4. グループに対して表示可能なプロパティーの編集を禁止するには、編集列のプロパティーチェックボックスをオフにします。
    5. グループが表示可能プロパティーを編集できるようにするには、編集列のプロパティーチェックボックスをオンにします。
  7. デフォルトメインページビューを、グループ内のユーザーが使用する保存済みビューに変更します。
  8. OKをクリックします。
    注意:
  • 複数のオブジェクトのプロパティーノートブックが別々のブラウザータブで開いているときにプロパティーを更新する場合、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースはフリーズすることがあります。これが発生したら、全てのタブを閉じ、メインページまたは[管理]ページと同じタブおよびウィンドウで一度に1つの[プロパティー]ノートブックを開きます。

1.2.4.41.3 資格情報を作成する

資格情報オブジェクトは、SFTPサーバーにアクセスするために必要なユーザー認証情報を指定します。複数の入力装置またはステップで、同じ資格情報を使用して同じSFTPサイトにアクセスする場合、資格情報オブジェクトでユーザー認証情報を1回指定すれば、その資格情報が必要なステップまたは入力装置で、当該資格情報を選択できます。
資格情報を作成するには、以下の操作を行います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. オブジェクト資格情報をクリックします。
  3. 右上のをクリックして、作成する資格情報オブジェクトの種類を選択します。
    入力装置オブジェクトの資格情報
    パスワード
    パスワード資格情報は、認証にユーザー名とパスワードを使用します。
    SSHキー
    SSHキーの認証情報には、OpenSSL (従来の SSLeay) または PKCS#8 形式のプライベートキーが必要です。SSHキーを生成するためのユーティリティープログラムは、それぞれのオペレーティングシステムで異なるものが用意されています。
    データ送信機オブジェクトの資格情報
    静的
    静的な資格情報では、承認コードを使用してアプリケーションに接続します。ユーザーまたはアプリケーションは、同じ資格情報を繰り返し使用できます。
    セッション
    セッション資格情報は、パスワードを使用してアプリケーションに接続し、トークンなどの一時的な認証データを取得します。トークンは、アプリケーションとの現在の通信セッションで有効であり、その後有効期限が切れます。
  4. 必要に応じて値を入力し、OKをクリックします。
SFTP 入力装置と、PullFromSFTP および PushToSFTP ステップテンプレート、およびデータ送信機オブジェクトによって資格情報が使用されます。これらのオブジェクトで資格情報を使用するには、オブジェクトのプロパティーノートブックで、資格情報プロパティーのリストから資格情報を選択します。
    注意:
  • [資格情報]テーブルのエントリーは、コンマ区切り値(CSV)ファイルにエクスポートできます。ページの右上隅にある [ギア]メニュー ボタン (ページの右上隅にある) をクリックして、 テーブルを CSV にエクスポートを選択します。エントリーは、名前でソートされます。

1.2.4.41.4 セキュアソケットレイヤーまたはトランスポートレイヤーセキュリティーを使用可能にする

RICOH ProcessDirectorの設定を使用して、安全な暗号化接続のためにセキュアソケットレイヤー(SSL)またはトランスポートレイヤーセキュリティー(TLS)プロトコルを有効にできます。

この作業を始める前に、デジタル証明書を取得し、その証明書を基本製品がインストールされているコンピューターに保管する必要があります。認証局 (CA) によって示される、証明書をインストールするための指示に従ってください。また、サーバー上のキーストアのロケーション、およびそのキーストアのパスワードを知っておく必要があります。

サーバーでまだSSLまたはTLSが使用されていない場合は、keytoolコマンドで新しいキーおよびキーストアを生成します。

TLS を使用可能にするプロセスでは、Perl を実行する必要があります。SSLまたはTLS を有効にする前に、Perlインタープリターがインストールされていることを確認してください。

    注意:
  • keytoolはJavaコマンドです。keytoolの使用について詳しくは、CAに問い合せるか、Javaの資料を参照してください。
  • プライベートキーのパスワードとキーストアのパスワードは同一にしてください。同一でない場合は、java.io.IOException エラーを受け取ります。
セキュア接続を有効にするには、以下の操作を行います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで設定 セキュリティーをクリックします。
  3. セキュアHTTPを有効にするプロパティー はいに設定します。
  4. 必須フィールドであるキーストアファイルキーストアパスワードに値を入力します。
  5. 何もしなくても自動的にセキュアプロトコルにリダイレクトされるようにするには、セキュアURLへのリダイレクトプロパティーを はいに設定します。
      注意:
    • セキュアな接続を有効にしても、セキュアURLへのリダイレクトプロパティーを いいえに設定したままだと、古いURL (http://hostname:15080/pd)へのリンクを使おうとしても、あなたや他のユーザーは新しいURLにリダイレクトされません。すべての人が、 セキュアURLフィールドのURLを使用するようにリンクを更新していることを確認してください。
    • RICOH ProcessDirectorがセキュアな接続に使用するURL値は、 セキュアURLフィールドに表示されます。
  6. 保存をクリックします。
  7. RICOH ProcessDirectorを再起動して、設定を適用します。
      注意:
    • Feature Managerが起動している場合は、新しい設定を適用するために再起動する必要があります。

RICOH ProcessDirector Webサービスを使用して印刷データをシステム内の他のアプリケーションと交換する場合は、Webサービスの呼び出しに使用するクライアントソフトウェアがSSLまたはTLSをサポートすることを確認してください。

1.2.4.41.5 パスワード有効期限カウンターを設定する

システム内のすべてのパスワードが使用可能である期間の限度を設定できます。これを過ぎると、パスワードの変更が必要になります。限度はすべてのユーザーに適用されます。
企業が提示しているパスワードガイドラインを理解し、それを満たすパスワードを設定してください。
    注意:
  • セキュリティー機能がインストールされており、[LDAP認証]が有効になっている場合、このオプションは使用できません。
パスワード有効期限カウンターを設定するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左側にある設定 システムをクリックします。
  3. パスワードの有効期間フィールドに、期限切れになるまでパスワードを使用できる日数を入力します。
  4. OKをクリックします。

1.2.4.41.6 パスワード複雑性規則を適用する

パスワード複雑性規則を有効にできます。
    注意:
  • LDAP 認証が有効になっている場合、このオプションは使用できません。
ユーザーのパスワードがパスワード複雑性規則を満たしているかを確認するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで設定 セキュリティーをクリックします。
  3. パスワード複雑性規則の適用プロパティーを はいに設定します。
  4. 保存をクリックします。

1.2.4.41.7 LDAP認証を使用するようにセットアップする

既存のLDAPまたはActive Directoryサーバーがある場合は、RICOH ProcessDirectorへの認証にLDAPまたはActive Directoryのユーザー名とパスワードを使用できます。
LDAP認証を使用するようにセットアップする前に、セキュリティー機能をインストールする必要があります。

この手順で設定するLDAP サーバーの値や他のプロパティーについては、LDAP 管理者に問い合わせてください。LDAP認証をオンにする前に、RICOH ProcessDirectorセキュリティーグループを既存のLDAPグループにマップします。

LDAP 認証をオンにした後に初めてユーザーがログインする場合は、以下が適用されます。

  • RICOH ProcessDirectorはLDAPサーバーでユーザー名とパスワードを認証します。
  • RICOH ProcessDirectorはLDAPユーザー名と同一のRICOH ProcessDirectorユーザー名を作成します。
      注意:
    • LDAPパスワード情報はRICOH ProcessDirectorサーバーに保存されません。
  • RICOH ProcessDirectorは、 LDAPグループにマップする製品プロパティーとユーザーのLDAPグループメンバーシップに基づいてユーザーRICOH ProcessDirectorグループメンバーシップを割り当てます。

ユーザーがログインするたびに、以下が適用されます。

  • RICOH ProcessDirectorはLDAPサーバーでユーザー名とパスワードを認証します。
  • 製品グループをLDAPグループと同期する場合、RICOH ProcessDirectorは次の値に基づいてユーザーの製品グループメンバーシップを更新します。
    • LDAP グループにマップする製品プロパティーの値。
    • ユーザーの LDAP グループメンバーシップ。
  • 製品グループをLDAPグループと同期しない場合、RICOH ProcessDirectorはユーザーの製品グループメンバーシップを更新しません。グループメンバーシップは RICOH ProcessDirector で手動でユーザーに割り当てることができます。

LDAP 認証を使用するようにセットアップするには、次の手順に従います。
  1. 管理者セキュリティーグループのメンバーであるユーザーとしてログインします。
  2. 管理タブをクリックします。
  3. 左のペインで、管理 LDAPをクリックします。
  4. LDAP サーバープロパティーを、次のいずれかの値に設定します。
    • ネットワーク IP アドレス。
    • LDAP サーバーの完全修飾ホスト名およびシステムが認証に使用するポート。

      複数の LDAP サーバーを追加する場合は、セミコロン (;) を使用して区切ります。

  5. ルート識別名ユーザー検索名、および ユーザー検索フィルタープロパティーの値を指定します。
    ユーザー検索フィルタープロパティーによってEメールアドレス形式やUID形式などのRICOH ProcessDirectorユーザー名の形式が決定します。
  6. オプション: E メール属性プロパティーの値を指定します。
    このプロパティーに値を入力すると、RICOH ProcessDirectorは新しいユーザーを作成する際、 メールアドレスプロパティーの値を設定します。
  7. マネージャー識別名マネージャーパスワードプロパティーに値を指定します。
  8. グループ検索ベースグループ検索フィルターグループ検索メンバープロパティーに値を指定します。
    RICOH ProcessDirector への LDAP ユーザーの認証時に、RICOH ProcessDirectorグループ検索フィルタープロパティーの LDAP グループにマップする製品プロパティーに指定した LDAP グループ名を使用します。
  9. LDAPを使用するRICOH ProcessDirectorセキュリティーグループを管理するには、 LDAPと同期するプロパティーを はいに設定します。RICOH ProcessDirectorを使用するセキュリティーグループを管理するには、このプロパティーを いいえに設定します。
  10. 製品グループとLDAPグループ間の接続を指定します。
    1. リストから製品のセキュリティーグループを選択します。
    2. 対応するLDAPグループの横の名前を入力します。
    3. LDAP グループの右にある+をクリックし、別の製品グループを LDAP グループにマップします。
    4. すべての製品グループを LDAP グループにマップするまで、この手順を繰り返します。
  11. ブラウザーで自動的にマネージャー識別名マネージャーパスワードプロパティーが入力されていることを確認します。入力されていない場合は、プロパティーをクリアし、空白のままにしておきます。
  12. LDAP サーバーとの接続をセキュアにして TLS (Transport Layer Security) を確立するには、LDAP セキュリティープロパティーの値を次のように指定します。
    • StartTLS 操作を使用するには、プロパティーの値をStartTLSに設定します。

      StartTLS は、LDAP の多くのデフォルト実装に対応しています。

    • Secure LDAP (LDAPS) プロトコルを使用するには、プロパティーの値をldapsに設定します。

      LDAPS を指定するには、LDAP 管理者が LDAP の実装を設定して、LDAPS を使用できるようにしておく必要があります。

  13. LDAP認証情報を使用してログインできることを確認します。
    1. LDAP設定をテストするセクションで、LDAPユーザー名とパスワードを入力します。ユーザー名は、RICOH ProcessDirector 管理者グループにマップされたLDAPグループのメンバーである必要があります。
    2. LDAP設定をテストするをクリックします。
      テストが成功した場合は、「LDAP 設定のテストに成功しました。」というメッセージが表示されます。

      エラーメッセージが表示された場合は、閉じるをクリックし、LDAP 設定を更新してから、もう一度 LDAP 設定をテストするをクリックします。

  14. テストが正常に完了したら、LDAP 認証プロパティを はいに設定します。
    テストが成功しない場合、LDAP 認証プロパティーを いいえのままにして、LDAP スペシャリストに他の考えられる問題を調べてもらいます。
  15. SAVEをクリックします。
    はいと設定された LDAP認証プロパティーで 保存をクリックする前にテスト機能を使用していない場合はユーザーIDとパスワードが指定されたテストが実行されます。
    • テストに成功すると、設定が保存され、LDAP認証が有効になります。
    • テストが失敗すると、エラーメッセージが表示され、設定は保存されません。

      LDAP設定を修正し、合格するまでテストを実行します。テストが引き続き失敗する場合は、 LDAP認証プロパティーを いいえに設定し、 保存をクリックします。LDAPスペシャリストと協力して問題を解決し、設定を再テストしてください。

LDAP 認証をオンにした後は、以下が適用されます。
  • ローカルRICOH ProcessDirectorユーザーはRICOH ProcessDirectorにログインできません。
  • LDAPユーザーが初めてRICOH ProcessDirectorにログインすると、システムではLDAPユーザー名と同一のユーザー名が作成されます。
  • LDAP同期するプロパティーを はいに設定すると、RICOH ProcessDirectorはLDAPグループと関連する製品グループを使用しません。

LDAP認証をオンにしたときに、RICOH ProcessDirectorは既存のユーザー名を削除しません。これらのユーザー名は手動でシステムから削除する必要があります。

    注意:
  • LDAP認証をオンにしたとき、RICOH ProcessDirectorにLDAPユーザーと同じユーザー名を持つユーザーがいる場合、
    • RICOH ProcessDirectorは既存のユーザーのパスワードを保持します。
    • RICOH ProcessDirectorはユーザーがLDAPで認証することを許可します。
  • LDAP認証がオフの場合、ユーザーはRICOH ProcessDirectorパスワードで認証できます。

1.2.4.41.8 RICOH ProcessDirector と LDAP サーバー間で通信する

RICOH ProcessDirector と LDAP サーバーの間で通信を設定する場合、これらのバインドと検索の要求のために、状況によっては LDAP サーバー設定を変更する必要があります。

この表では、データベースプロパティー名とユーザーインターフェース内の対応する名前を関連付けて説明します。この表は、検索によって渡され、返されるプロパティーは何かについて、さらに RICOH ProcessDirector によって実行されるバインドについて理解するための参照資料として使用してください。

データベースおよびユーザーインターフェースのプロパティー名
データベースプロパティー名 ユーザーインターフェースプロパティー名
WorkflowSystem.AdLdap.GroupMap LDAP グループにマップする製品
WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchBase グループ検索ベース
WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchFilter グループ検索フィルター
WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchMember グループ検索メンバー
WorkflowSystem.AdLdap.ManagerDN マネージャー識別名
WorkflowSystem.AdLdap.ManagerPassword マネージャー識別名のパスワード
WorkflowSystem.AdLdap.rootDN ルート識別名
WorkflowSystem.AdLdap.Server LDAP サーバー
WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchBase ユーザー検索ベース
WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchFilter ユーザー検索フィルター
User.ID ユーザー名
User.Password ユーザーパスワード

RICOH ProcessDirector は、ユーザーがログインすると、必ずこのバインドを作成します。

  • bind ${WorkflowSystem.AdLdap.Server} using ${WorkflowSystem.AdLdap.ManagerDN} and ${WorkflowSystem.AdLdap.ManagerPassword}

    マネージャー識別名システムプロパティー (WorkflowSystem.AdLdap.ManagerDN) に値がない場合、匿名バインドが作成されます。

  • bind to ${WorkflowSystem.AdLdap.Server} using ${User.ID} and ${User.Password}
      注意:
    • LDAP に対して変更を行う場合、User.Password のパスワードを設定する必要があります。パスワードが設定されていない場合、バインドは失敗します。

RICOH ProcessDirector は、ユーザーがログインすると必ず、検索リクエストを行います。

  • すべてのRICOH ProcessDirector LDAP グループに対して: searchRequest "${WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchBase},${WorkflowSystem.AdLdap.rootDN}" wholeSubtree Filter: (${WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchFilter}${WorkflowSystem.AdLdap.GroupMap})

    処理結果には、グループ検索メンバーが含まれている必要があります。グループ検索メンバーの値は RICOH ProcessDirector ユーザー名として使用されます。

  • ユーザー名がグループ検索メンバー引数で返された値に設定される場合:searchRequest "${WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchBase},${WorkflowSystem.AdLdap.rootDN}" wholeSubtree Filter: (${WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchFilter}=${User.ID})

グループ検索ベースユーザー検索ベースをテストして、RICOH ProcessDirector と LDAP サーバーの間の通信が正常に機能していることを確認します。

  • コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力して、グループ検索ベースをテストします。

    ldapsearch -D "WorkflowSystem.AdLdap.ManagerDN" -x -W -b "WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchBase,WorkflowSystem.AdLdap.rootDN" -h "WorkflowSystem.AdLdap.Server" -s sub "(WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchFilter=GroupMap)"

    RICOH ProcessDirector と LDAP サーバーの間の通信が正常に機能している場合、グループ検索を含むデータが返されます。この応答には、LDAP サーバーに保存された情報が含まれます。

    UID=UserName, ou=GroupName, ou=OrganizationName, dc=ComputerName, dc=CompanyName

    GroupName は、 WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchBaseによって返されます。OrganizationNameComputerName、および CompanyName は、 WorkflowSystem.AdLdap.rootDNによって返されます。

  • コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力して、ユーザー検索ベースをテストします。

    ldapsearch -D "WorkflowSystem.AdLdap.ManagerDN" -x -W -b "WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchBase,WorkflowSystem.AdLdap.rootDN" -h "WorkflowSystem.AdLdap.Server" -s sub "(WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchFilter=User.ID)"

    RICOH ProcessDirector と LDAP サーバーの間の通信が正常に機能している場合、ユーザー検索を含むデータが返されます。この応答には、LDAP サーバーに保存された情報が含まれます。

    UID=UserName, ou=OrganizationUsers, ou=OrganizationName, dc=ComputerName, dc=CompanyName

    OrganizationUsers は、 WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchBaseによって返されます。OrganizationNameComputerName、および CompanyName は、 WorkflowSystem.AdLdap.rootDNによって返されます。

1.2.4.41.9 Webサイトのセキュリティー証明書をインストールする

セキュアな Web サイトとデータを交換する前に、その Web サイトのセキュリティー証明書をインストールします。この処理には、その Web サイトから証明書をダウンロードすることと、それを信頼された証明書として Java 仮想マシン (JVM) のトラストストアに追加することが含まれます。

注意: RICOH ProcessDirector は、認証局によって署名されたセキュリティー証明書をサポートします。自己署名証明書はサポートしません。

Web サイトのセキュリティー証明書をインストールするには、次の手順に従います。
  1. セキュアな Web サイトが要求するセキュリティー証明書をエクスポートします。
    1. ブラウザーを開いて、セキュアな Web サイトに移動します。
    2. アドレスバーのロックアイコンをクリックします。
    3. 証明書を確認して、使用しているコンピューターにコピーします。

      セキュリティー証明書を確認してコピー (またはエクスポート) する手順は、ブラウザーによって異なります。詳細な手順については、そのブラウザーのヘルプシステムを参照してください。

  2. セキュリティー証明書を RICOH ProcessDirector 1 次サーバーにコピーします。
  3. 1 次サーバーのコマンド行で、次のコマンドを入力します。

    keytool -import -trustcacerts -alias name -file directorypath_filename -keystore /opt/infoprint/ippd/jre/jre/lib/security/cacerts -storepass changeit

    name は、証明書の固有の名前に置き換えます。keytool コマンドでは、別名を使用してキーストアの証明書にアクセスできます。

    Directorypath_filename は、サーバーにコピーした証明書のディレクトリーパスとファイル名に置き換えます。

    デフォルトのパスワードはchangeitです。デフォルトのパスワードを変更する方法については、Java の keytool のマニュアルでパスワードの変更について参照してください。パスワードが変更されている場合は、管理者に連絡して新しいパスワードを入手します。パスワードをstorepassパラメーターの値として入力します。

    証明書データが表示され、続いて次のプロンプトが表示されます。 Trust this certificate?

  4. 次のように入力します: yes
  5. 証明書を使用するには、RICOH ProcessDirector を再起動します。次のように入力します: stopaiw -d ; startaiw
  6. RICOH ProcessDirector 2 次サーバーが Web サイトとデータを交換するステップを実行するか、入力装置をホストしている場合は、ここまでの手順を 2 次サーバーに対して繰り返します。

1.2.4.42 RICOH ProcessDirector のログインについて新しいユーザーに説明する

ユーザー名とグループをセットアップしたら (または、LDAP を使用した認証をセットアップ)、RICOH ProcessDirector システムへのログイン方法をユーザーに説明してください。

各ユーザーに、インストール済み環境について以下の情報を提供してください。

Web ブラウザー構成
ユーザーは、Web ブラウザーを使用してワークステーションからログインページにアクセスできます。ユーザーがログインページにアクセスする前に、ユーザーおよび管理者が Web ブラウザーの設定 (Cookie およびアクティブスクリプトの設定など) をカスタマイズする必要があります。
ユーザー名
作成したユーザー名と一時パスワードをユーザーに通知します。初めてシステムを使用するとき、ユーザーはパスワードを変更する必要があります。
注意: LDAP を使用した認証をセットアップした場合、LDAP ユーザー ID とパスワードを使用してログインするよう、ユーザーに説明してください。
RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースの URL
RICOH ProcessDirectorインターフェースへのアクセスにすべてのユーザーが使用するURL:http://[hostname]:15080/pdRICOH ProcessDirector 基本製品がインストールされているコンピューターの名前は hostname です。
ログイン権限
ユーザーは、割り当てたグループに基づいてアクションを実行する権限が与えられます。RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースでユーザーが実行できるアクションのタイプをユーザーに通知してください。
注意: このインフォメーションセンターおよびそのアクセス方法について、必ずユーザーに通知してください。インフォメーションセンターのURLは、[ヘルプ]メニューに表示されます。RICOH ProcessDirectorに現在ログインしていない場合でも、ネットワーク内のあらゆる場所から、リンクを保存しインフォメーションセンターを開くことができます。

1.2.4.42.1 Google Chromeを構成する

Google Chrome Web ブラウザーで RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースにアクセスするには、次の設定でブラウザーを構成します。
  1. Chromeのアドレスバーに、次のように入力します。chrome://settings/
  2. プライバシーとセキュリティーで以下の操作を⾏います。
    1. Cookieと他のサイトデータをクリックし、全てのCookieを許可を選択します。
    2. プライバシーとセキュリティーに戻り、サイトの設定をクリックします。コンテンツまでスクロールダウンし、JavaScriptをクリックします。 サイトがJavascriptを使用できるが有効になっていることを確認します。
  3. RICOH ProcessDirector のビューアーコンポーネントを使用する場合は、組み込みの PDF ビューアーで PDF ファイルを開くように Chrome が設定されていることを確認する必要があります。
    1. Chromeのアドレスバーに、次のように入力します。chrome://settings/content/pdfDocuments
    2. ChromeでPDFを開くが選択されていることを確認します。
      RICOH ProcessDirector で組み込みビューアーを使用した場合、検索テキストの強調表示や大きなズーム値の使用などの一部のアクションが正常に機能しない場合があります。
  4. 設定タブを閉じます。

1.2.4.42.2 Mozilla Firefox の構成

Windowsコンピューターから、Mozilla Firefox WebブラウザーでRICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースにアクセスするには、ブラウザーを構成する必要があります。
重要: Mozilla Firefox のバージョンを構成する手順は、下記の手順とは異なる場合があります。Firefox のバージョンでこの手順が通用しない場合、ヘルプ ヘルプをクリックして、Firefox ヘルプシステムを検索します。例えば、javascript を使用可能にするを検索します。または代わりに、検索エンジンを使用します。例えば、Firefox で javascript を使用可能にするを検索します。
Mozilla Firefox を構成するには、次の手順に従います。
  1. Firefoxのアドレスバーに、次のように入力します。about:config.
  2. リスクを受け入れる!をクリックします。
  3. Javascriptが使用可能になっていることを確認するには、次の手順に従います。
    1. javascript.enabled 環境設定を見つけます。
    2. 値が True に設定されていることを確認します。
      値が False に設定されている場合は、 javascript.enabled 環境設定をダブルクリックして、値を True に変更します。
  4. RICOH ProcessDirectorの右クリックコンテキストメニューを使用する場合は、メニューが使用可能になっていることを確認します。
    1. dom.event.contextmenu.enabled 環境設定を見つけます。
    2. 値が True に設定されていることを確認します。
      値が False に設定されている場合は、 dom.event.contextmenu.enabled 環境設定をダブルクリックして、値を True に変更します。
  5. about:configタブを閉じます。
  6. メニューボタン オプションをクリックします。
  7. Firefox が cookies を受け入れることを確認するには、次の手順に従います。
    1. プライバシーおよびセキュリティー)タブをクリックします。
    2. 履歴で、 履歴にカスタム設定を使用するを選択してCookieをカスタマイズします。 サイトから送られてきた Cookie を保存するがオンになっていることを確認します。
  8. オプション: ファイルのダウンロード方法を変更するには、次の手順に従います。
    1. 一般)タブをクリックします。
    2. ダウンロード領域で ファイルごとに保存先を指定するをクリックします。
  9. オプション: 言語機能がインストールされている場合、ユーザーインターフェースのテキストとインターフェースで出されるほとんどのメッセージにRICOH ProcessDirectorが使用する言語を変更できます。
    1. 言語で、 選択をクリックし、指示に従ってリストの一番上に使用する言語を追加します。次に OKをクリックします。
      注意: RICOH ProcessDirector では、次の言語およびロケールがサポートされています。
      • ブラジルポルトガル語 (pt_BR)
      • 英語(en_US)

      • フランス語(fr_FR)
      • ドイツ語(de_DE)
      • イタリア語(it_IT)
      • 日本語(ja_JP)
      • スペイン語 (es_ES)
  10. オプション: Firefox をインストールすると、組み込みの PDF ビューアーを使用するように構成されます。RICOH ProcessDirectorで組み込みのPDFビューアーを使用することはできますが、一部のアクション(ズームや検索テキストの強調表示など)が正常に機能するわけではありません。

    別のプラグインを使用することにより、さらに多くの機能が提供される場合もあります。実行しているFirefoxのバージョンによっては、RICOH ProcessDirectorビューアーで使用できるプログラムを確認するために、異なるオプションを試してみる必要があります。

    ビューアーで別のプラグインを使用するようにブラウザーをセットアップするには、次の手順に従います。

    1. アップリケーションコンテンツタイプリストに移動し、 Portable Document Format(PDF)を見つけて選択します。
    2. Portable Document Format(PDF)の横で使用するPDFプラグインを選択します。
    3. RICOH ProcessDirectorでジョブを表示して要件を満たしているかどうかを確認します。
    4. 最適なプラグインが見つかるまで、このプロセスを繰り返します。
  11. オプション: 一般に、同じワークステーションからRICOH ProcessDirectorに複数のユーザーがログインすることは推奨されていません。そうする場合、各ユーザーは別のブラウザーセッションにログインする必要があります。これを可能にするには、追加のユーザー ID ごとにブラウザープロファイルを作成し、Firefox が一度に複数のプロファイルを使用できるようにする必要があります。
    1. Firefox を閉じます。
    2. スタート 実行をクリックします。
    3. 次のコマンドを入力します。
      firefox.exe -ProfileManager
    4. プロファイルマネージャーの指示にしたがって、新規のプロファイルを作成します。
    5. Windows のコントロールパネルで、システム 詳細システム設定 環境変数をクリックします。
    6. システム環境変数領域で、 新規をクリックします。
    7. 変数名フィールドに MOZ_NO_REMOTE と入力します。
    8. 変数値フィールドに 1 と入力します。
    9. OKをクリックして、新しいシステム変数ウインドウを閉じます。
    10. OKをクリックして、環境変数ウインドウを閉じます。
    11. OKをクリックして、システムのプロパティウインドウを閉じます。
    これで、Firefox を開始するときには、使用中でないプロファイルを選択できます。

1.2.4.43 ユーザーインターフェースをカスタマイズする

RICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースでは、ポートレットのサイズ、場所、内容を変更できます。カスタムポートレットを作成して、操作にとって意味のある構造でプロパティーの組み合わせを表示することもできます。また、情報の更新頻度を変更することもできます。RICOH ProcessDirectorページの背景色を変更すると、システムを一目で識別できます。

1.2.4.43.1 メインページのレイアウトを変更する

RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースのメインページのレイアウトを変更して、実行するタスクで使いやすくできます。ポートレットを並べ替えたり閉じたりするだけでなく、ページ内の領域をサイズ変更することができます。

メインページは複数の領域に分割されています。ポートレットは、領域内で上下に移動したり、別の領域に移動したりできます。

  • ポートレットを移動するには、タイトルバーにカーソルを置き、左マウスボタンをクリックしたまま、ポートレットを新しい位置にドラッグします。ポートレットをドロップできる位置の上にマウスカーソルを移動すると、その領域はハイライトされます。
  • ポートレットを閉じるには、閉じるアイコン(閉じるアイコン)をクリックします。
  • ポートレットを再度開くには、メニューが表示されるまでメインタブにポインターを置き、ポートレットの名前を選択します。
  • すべてのポートレットのサイズを変更して画面全体に表示するには、メインタブの上にマウスポインターを移動して、メニューが表示されたら、 ポートレットをウインドウに合わせるを選択します。
    メインタブメニュー
  • 領域のサイズを変更するには、ポートレット間のバーの上にマウスカーソルを移動します。二重矢印カーソル(二重矢印カーソル)が表示されたら、マウスの左ボタンを押したままカーソルをドラッグします。

1.2.4.43.2 ビューを管理する

ユーザーインターフェースのメインページでポートレットを並べ替えて、タスクや環境でレイアウトを使いやすくすることができます。レイアウトを希望どおりに作成した場合、カスタマイズビューとして保存できます。次に、保存したカスタマイズビューを使用するようにメインページを変更したり、デフォルトビューに戻したりすることができます。

カスタマイズされたビューには、開いているポートレット、そのサイズ、メインページ上の場所、ポートレット内のテーブルの列の順序とサイズ、適用されているフィルター、およびお気に入りのフィルターが適用されているかどうかが表示されます。お気に入りであるオブジェクトはビューに保存されません。

デフォルトでは、保存されたすべてのビューが非公開の場合、ビューを作成したユーザーだけが使用できます。ただし、ビューを公開にすることを選択することができます。公開ビューは、RICOH ProcessDirectorにログインしたすべてのユーザーが使用できます。

新しい1次コンピューターに移動する必要がある場合、カスタマイズビューを現在のシステムからエクスポートして、新しいシステムにインポートすることができます。ビューが必要なくなった場合、削除できます。
  • カスタマイズビューを保存するには、次の手順に従います。
    1. メニューが表示されるまでメインタブにポインターを置き、 現行ビューの保存)を選択します。
    2. [ビューの保存]ダイアログで、ビューの名前を入力します。
    3. ビューを他のユーザーと共有する場合は、公開を選択します。
    4. OKをクリックします。
  • 別のビューに変更するには、次の手順に従います。
    1. メインメニューが表示されるまでタブにカーソルを合わせ、[保存済みビュー]リストからビューを選択します。
      レイアウトに変更を加え、デフォルトビューに戻す場合は、デフォルトビューの適用をクリックします。
      [保存されたビュー]リストからビューを選択すると、現在のビューの横にドットが表示されます。ビューを変更すると、ドットが円に変わります。
  • ビューを更新するには、次の手順に従います。
    1. メニューが表示されるまでメインタブの上にポインターを移動し、[保存済みビュー]リストから更新するビューを選択します。
    2. メインページのレイアウトを変更します。
    3. メニューが表示されるまで、メインタブの上にカーソルを置きます。
      現在のビューの横に円が表示されます。
    4. 現行ビューを保存)をクリックし、更新する保存されたビューの名前を入力して、ビューが パブリックまたは プライベートのどちらかを指定します。
    5. OKをクリックして、更新されたビューを保存します。
    6. 確認ダイアログで、再度OKをクリックします。
  • 保存したビューを削除するには、次の手順に従います。
    1. メニューが表示されるまで、メインタブの上にポインターを置き、 保存済みビューリストで削除するビューの上にポインターを置きます。
    2. ビュー名の右側に表示されているXをクリックして、赤にします。ビューを削除するには、赤い Xをクリックします。
  • 保存したビューをエクスポートするには、次の手順に従います。
    1. メニューが表示されるまでメインタブにポインターを置き、 設定 現行ビューのエクスポートを選択します。
    2. ビューの名前を入力します。
    3. ビューがパブリックプライベートかを指定します。
    4. OKをクリックします。
      ファイルがダウンロードされます。ファイルを保存する場所を選択できるようにブラウザーが設定されている場合は、ファイルを保存する場所を選択して、別の名前を付けることができます。
  • 保存済みビューをインポートするには、次の手順に従います。
    1. メニューが表示されるまでメインタブにポインターを置き、 設定 保存済みビューのインポートを選択します。
    2. インポートする保存済みビューのフルパスとファイル名を指定します。
    3. OKをクリックします。
  • グループ内のすべてのユーザーにデフォルトビューを設定するには、次の手順に従います。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左側にあるセキュリティー グループをクリックします。
    3. デフォルトのビューを変更するグループの名前をクリックします。
    4. デフォルトメインページビューを、グループ内のユーザーが使用する保存済みビューに変更します。
    5. OKをクリックします。
      注意:
    • メインページでは、一度にエクスポートおよびインポートできるのは、1つの保存済みビューのみです。保存した複数のビューを移動する必要がある場合は、管理ページのエクスポート機能およびインポート機能を使用します。

1.2.4.43.3 開始ページを設定する

RICOH ProcessDirector をカスタマイズして、特定のページをログイン時に表示できます。
開始ページを設定するには、次の手順に従います。
  1. 右上隅のユーザーアイコンをクリックして、設定を選択します。
  2. 開始ページリストからページを選択します。
  3. OKをクリックします。

1.2.4.43.4 メイン ページにカスタムポートレットを追加する

RICOH ProcessDirector には、操作に関連する構造内のプロパティーの組み合わせを示すカスタムポートレットを作成するためのオプションがいくつか用意されています。
開始する前に、作成するカスタムポートレットのタイプを確認してください。

メインページにカスタムポートレットを追加するには、以下の操作を行います。

  1. 管理ページで、MAIN PAGE カスタムポートレットをクリックします。
      注意:
    • 最初のカスタムポートレットを作成した後、メインページでさらに多くのポートレットを作成できます。メインタブにカーソルを合わせ、 カスタムポートレットの追加()をクリックします。
  2. 追加をクリックして、新しいカスタムポートレットタイプを追加します。
  3. 一般タブで、すべての必須フィールドに値を入力します。
  4. 表示するオブジェクトタブで、カスタムポートレットで表示する オブジェクトの種類を選択します。
    ポートレットに含まれるオブジェクトの数を制限するには、ポートレットに表示されるオブジェクトをフィルタリングするために使用する条件を定義します。それぞれの条件は、プロパティー、比較演算子、および値によって構成されます。たとえば、完了フェーズでジョブを除外する場合は、現行フェーズが完了しないの条件を追加します。
    • 追加条件を定義するには、任意の条件の右側のプラス記号 (+) をクリックします。
    • 条件を削除するには、削除する条件の右側のマイナス記号 () をクリックします。
      注意:
    • 数値ポートレットを選択した場合、 表示するオブジェクトタブは、新しいインジケーターを含むときのみ表示されます。
  5. プレゼンテーションタブで、メイン ページ上の情報の表示方法を選択します。
    • マトリックスで、マトリックスポートレットの定義に使用する行と列のプロパティーを選択します。1つの列はオブジェクトの数であり、ページ数などの合計可能な値がある場合は、その他の列を追加できます。各列の合計を表示する行を含める場合は、 合計の行を表示はいを選択します。
    • ツリーで、行を形成するプロパティーの階層を選択します。1つの列はオブジェクトの数であり、ページ数などの合計可能な値がある場合は、その他の列を追加できます。
    • 数値の場合は、インジケーターを追加して、インジケーターがカウントするプロパティーを選択します。1つのポートレットに複数のインジケータを追加して、同じポートレットで複数のタイプのオブジェクトを使用できます。
  6. 表示設定タブで、ユーザーがポートレット内のセルをクリックした場合の動作を選択します。
    • 固定ポートレットを選択してジョブテーブルをフィルターし、アクティブだった他のフィルターを置き換えます。このオプションは、ジョブがカスタムポートレットに含まれるオブジェクトタイプである場合にのみ使用できます。このオプションは、 マトリックスおよび ツリースタイルでのみ利用可能です。
    • カスタムポートレットで選択したセル内のオブジェクトのみを表示するフローティングウィンドウを開く場合は、フローティングウィンドウを選択します。

      フローティングウィンドウで、列の最後の位置とサイズの詳細を保存できます。または、このカスタムポートレットから同時に1つまたは複数のフローティングウィンドウを開くことを選択できます。

  7. カスタムポートレットを保存してメイン ページに追加するには、 OKをクリックします。他のユーザーは、次回クリックしたときに、メインタブのポートレットのリストから新しいポートレットを選択できます。

1.2.4.43.5 システムIDの表示

固有でない名前のシステムが複数ある場合は、それらをカスタマイズして、作業中のシステムを見やすくすることができます。システムは、ユーザーインターフェースのバナー領域にニックネームを表示することも、各ページに異なる背景色を表示することもできます。
システムIDを表示するには、以下の操作を行います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左側にある設定 システムをクリックします。
  3. 全般セクションで、 システムIDを検索します。
  4. 背景色を選択し、インターフェースのほとんどのページの背景に カラーリストの色を適用します。
  5. バナーラベルを選択し、アプリケーションバナーに システム識別子を表示します。
  6. 例えば、Test または Production など意味のあるニックネームを システム識別子プロパティーに対して選択します。
  7. カラーに移動し、バナーラベルの色と背景色を選択します。
  8. 保存をクリックします。

ニックネームはユーザーインターフェースのバナー領域に表示されます。

ユーザーインターフェースのバナーに代替システム名を表示

システム設定ページに背景色が表示されます。

ユーザーインターフェースの色付きの背景

1.2.4.43.6 フェーズ名を変更する

デフォルトのフェーズ名を、そのフェーズで実行する機能に合った名前に変更できます。
デフォルトのフェーズ名を変更するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 左のペインでフェーズをクリックします。
  3. フェーズ名のフィールドで、新しいフェーズ名を入力します。
  4. 保存をクリックします。

1.2.4.43.7 ステップの色を変更する

この機能を使用してワークフローのステップをさまざまな目的で強調表示できます。例えば、条件付きパスを異なる色で表示して、処理の流れを理解しやすくできます。あるいは、手動で介入する必要があるステップや、異なるワークフローへ送信するジョブを赤色で表示できます。

ステップの色を変更しても、そのステップのプロパティー値とコネクターは変更されません。ステップで現在処理中のすべてのジョブは影響されません。

ステップの色を変更するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 更新するワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ワークフローエディターで、変更するステップを右クリックし、プロパティーを選択します。
  5. ステップの色ドロップダウンリストから色を選択します。
  6. OKをクリックします。
  7. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.4.43.8 フィルターテーブル

フィルターを定義することにより、さまざまなテーブルに表示される項目を制御できます。フィルターを適用すると、指定された条件を満たすオブジェクトだけが表示されます。
テーブルをフィルターするには、以下のようにします。
  1. 詳細なフィルターセクションが表示されていない場合、ギアメニューボタンをクリックし、次に 詳細なフィルターを表示をクリックします。
    詳細なフィルター領域が表示されます。この例では、[ジョブ]テーブルの 詳細なフィルターを示します。ジョブテーブルの[詳細なフィルター]領域が開いています。フィルターは設定されていません。
  2. プロパティーフィールド、 比較フィールド、および フィールドを使用してフィルターの条件を設定します。
      注意:
    • 指定されたプロパティーがヌル値(値がない。または設定なし)になっているオブジェクトを見つけるには、 比較の値として 値なし(設定なし)を選択します。 次の値と等しくない (!=)次の値と部分一致しない (unlike)など、別の 比較の値を使用すると、ヌル値のオブジェクトが見つからなくなります。この手順の最後の例では、値があるオブジェクトとヌル値があるオブジェクトが検出されます。
  3. オプション: さらに条件を追加するには、任意の条件の右にある+をクリックし、 プロパティー比較フィールドの値を設定します。
  4. フィルターの条件をリストからどのように組み合わせるかを選択します。
      注意:
    • カスタムを選択した場合は、テキストフィールドに条件を組み合わせた式を入力します。詳細については、フィールドヘルプを参照してください。
  5. [フィルターの適用]をクリックします。
    フィルターが設定されます。テーブルの内容には、設定したフィルターが反映されます。

    ジョブテーブルの詳細フィルター領域が開いています。フィルターは設定されています。

  6. オプション: [詳細なフィルター]領域を最小化するには、詳細なフィルターのタイトルの左側にある矢印をクリックします。
    ジョブテーブルの詳細フィルター領域が開いています。フィルターは設定されています。
  7. オプション: 詳細なフィルター領域を閉じるには、ギアメニューボタンをクリックし、次に 詳細なフィルターを表示をクリックします。
    フィルターが設定されている場合、詳細フィルター領域は閉じ、フィルターは設定されたままです。

    ジョブテーブルの詳細フィルター領域が開いています。フィルターは設定されています。

  8. フィルターから条件を削除するには、条件が含まれるグレーボックスの フィルターボタンの除去をクリックします。
  9. すべてのフィルターをオフにするには、詳細なフィルタースイッチを オフの位置に変更します。
    オフになっている詳細なフィルタースイッチ。

ジョブ優先順位が1になっていないジョブをすべて表示するには、次の条件を指定します。

  • ジョブ優先順位が1ではない(!=)
  • ジョブ優先順位に値がない(設定なし)

いずれかがtrueになると、条件が適用されます。

1.2.4.43.9 テーブル列を変更する

オブジェクトテーブルの列をカスタマイズできます。テーブルの列幅の変更、列の追加、削除、再配列を行うことができます。

テーブルの列幅を変更するには、2 つの列見出しの間にあるセパレーターをクリックして、別の位置にドラッグします。

列の順序を変更するには、列見出しをクリックし、別の場所にドラッグしてマウスボタンを放します。

テーブル列に他の変更を行うには、次の手順に従います。

  1. [列の管理]領域を開きます。
    1. ポートレットの右上にある設定設定アイコンの画像)をクリックし、 列の管理を選択します。
    ジョブテーブルの[列の管理]領域
    ジョブテーブルの[列の管理]領域
  2. 列をテーブルに追加するには、プロパティー名の横にあるチェックボックスをオンにします。
  3. 列をテーブルから削除するには、プロパティー名の横にあるチェックボックスをオフにします。
  4. テーブルの列の順序を変更するには、プロパティー名を選択して、新しい位置にドラッグします。キーボードを使用して、選択したプロパティー名の順序を変更するには、名前の右側にあるコントロールを使用して、新しい位置に移動します。
    [ジョブ]テーブルでハイライトされた行
    • プロパティー名を 1 行上に移動するには、 をクリックします。
    • プロパティー名をリストの一番上に移動するには、 をクリックします。
    • プロパティー名を 1 行下に移動するには、 をクリックします。
    • プロパティー名をリストの一番下に移動するには、 をクリックします。
  5. 変更を保存するには、OKをクリックします。

テーブル列に行ったすべての変更を削除するには、設定設定アイコンの画像)をクリックし、 列の管理を選択して、次に デフォルトの復元をクリックしてから OKをクリックします。

1.2.4.43.10 印刷進行状況バーをオンまたはオフにする

AFP、PCLOut、Ricoh PDFRicoh TotalFlowプリンターには、印刷済みページの割合を示す印刷進行状況バーを表示できます。印刷進行状況バーは、[プリンター]ポートレットのすべてのAFP、PCLOut、Ricoh PDF、Ricoh TotalFlowプリンターでオンまたはオフにできます。
印刷進行状況バーをオンまたはオフにするには
  1. メインタブをクリックします。
  2. %印刷済み列が[プリンター]ポートレットに表示されていることを確認します。
    1. [プリンター]ポートレットの右上で、設定)ボタンをクリックし、 列の管理をクリックします。
    2. %印刷済みプロパティーの横にあるチェックボックスをオンにします。
    3. OKをクリックします。
  3. 管理タブをクリックします。
  4. 左側にある設定 システムをクリックします。
  5. 印刷進行状況バープロパティーを変更します。
    はい
    AFP、PCLOut、Ricoh PDF、Ricoh TotalFlowプリンターに進行状況バーが表示されます。
    いいえ
    AFP、PCLOut、Ricoh PDF、Ricoh TotalFlowプリンターに進行状況バーが表示されません。
  6. 保存をクリックします。

1.2.4.44 選択したジョブの合計を表示

ジョブテーブルの合計フッターの表示機能を使用すると、RICOH ProcessDirectorシステム内で選択したジョブの数値ジョブプロパティーの合計を表示できます。デフォルトでは、合計ページと合計シートが表示されます。フッターに表示するプロパティーを変更できます。選択するプロパティーは、ジョブテーブルの列として含まれていることを確認します。
ジョブテーブルに合計フッターを追加するには、次の手順に従います。
  1. ジョブテーブルで、合計を表示するジョブ(複数可)を選択します。
  2. ジョブテーブルの右隅にある設定 () アイコンをクリックし、 合計フッターを表示をクリックします。
    ジョブテーブルの下部で合計フッターが開きます。
      注意:
    • ジョブを選択せずに合計フッターを表示を選択すると、フッターは表示されません。
    • 親ジョブとともに子ジョブが選択されている場合、重複エントリーの合計は調整されません。正しい合計を取得するには、親または子のみを選択します。
  3. フッターに表示されるジョブのプロパティーを変更するには、フッター領域を右クリックし、フッターのプロパティーを選択します。
  4. フッターにプロパティーを追加するには、プロパティー名の横にあるチェックボックスをオンにします。
  5. テーブルからプロパティーを削除するには、プロパティー名の横のチェックボックスをオフにします。
  6. プロパティーの順序を変更するには、プロパティー名を選択して新しい位置にドラッグします。キーボードを使用して、選択したプロパティー名の順序を変更するには、名前の右側にあるコントロールを使用して、新しい位置に移動します。
  7. 変更を保存するには、OKをクリックします。
  8. 合計フッターを非表示にするには、フッター領域を右クリックし、合計フッターを非表示を選択します。

1.2.4.45 プリンターポートレットとプリンター操作画面に表示されているジョブ情報を変更する

デフォルトでは、ユーザーインターフェースのプリンターポートレットに、印刷しているジョブの番号が表示されます。RICOH ProcessDirectorを使用すると、ジョブ番号の代わりにジョブ名を表示できます。

RICOH ProcessDirectorでも、次の場所にジョブ名またはジョブ番号を表示できます。

  • AFPプリンターまたはKodakプリンターのプリンターコンソール。
  • AFPプリンターおよびPCLOutプリンターのジョブ完了ログ。

    注意:
  • Ricoh PDFプリンターおよびカスタムPDFプリンターの場合、RICOH ProcessDirectorでは、 使用するジョブ識別子プロパティーの値をJDFファイルに設定します。RICOH ProcessDirectorのプリンターおよびプリンターの制御ユニットの設定によって、プリンターコンソールにジョブが表示される方法が決まります。
  • 使用するジョブ識別子プロパティーが ジョブ名に設定されている場合でも、Xeroxプリンターのプリンターコンソールにはジョブ番号が表示されます。
  • パススループリンターは、コマンドを使用して、プリンターに送信される情報を指定します。通常の一般的なコマンドを実行すると、使用するジョブ識別子プロパティーが ジョブ名に設定されている場合でも、プリンターコンソールにはジョブ番号が表示されます。プリンターコンソールにジョブ名を表示するには、印刷ファイルをファイルにコピーするコマンドの前にジョブ名を追加します。ファイルをプリンターに送信するコマンドでは、ジョブ名のシンボルを使用します。この手順の最後に提示される例を参照してください。
  • AFP Support機能は、AFPおよびPCLOutプリンター装置をRICOH ProcessDirectorに追加します。Kodakのカットシートサポート機能は、Kodakプリンター装置を追加します。Xeroxのカットシートサポート機能は、Xeroxプリンター装置を追加します。

[プリンター]ポートレットおよびジョブ完了ログに表示されるジョブ情報を変更するには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左側にある設定 システムをクリックします。
  3. [システム設定]ページで、使用するジョブ識別子プロパティーの値を変更します。
    • ジョブ名

      印刷ジョブのジョブ名が表示されます。

    • ジョブ番号

      印刷ジョブのジョブ番号が表示されます。

    プリンターポートレットにジョブの名前および番号を表示するには、ジョブ名または番号の上にマウスポインターを置きます。

プリンターコンソールにジョブ番号またはジョブ名を表示するパススループリンターのコマンドの例

このコマンドを使用すると、パススループリンターにジョブ番号付きのPDFファイルを送信できます。

cp ${getCurrentFile(pdf)} /aiw/aiw1/spool/default/${Job.ID}.pdf && lpr -P printerName -S printer_IP_address /aiw/aiw1/spool/default/${Job.ID}.pdf

この例では、印刷ファイルをスプールディレクトリーにコピーして、そのファイルの名前をジョブ番号を含むものに変更しています。または、そのファイルをtmpディレクトリーにコピーします。

このコマンドは、プリンターにジョブ名が付いたPDFファイルを送信します。

cp ${getCurrentFile(pdf)} /aiw/aiw1/spool/default/${Job.Name} && lpr -P printerName -S printer_IP_address /aiw/aiw1/spool/default/${Job.Name}

この例では、印刷ファイルをスプールディレクトリーにコピーして、そのファイルの名前をジョブ名を含むものに変更しています。または、そのファイルをtmpディレクトリーにコピーします。

1.2.5 システムオブジェクトを管理する

RICOH ProcessDirectorシステムには、サーバー、通知、メディア、装置(例:入力装置、プリンター)など、操作の必要があるさまざまなオブジェクトがあります。一部の機能では、他の種類のオブジェクトが追加されることもあります。

1.2.5.1 オブジェクトプロパティーを表示する

オブジェクトのプロパティーは、ユーザーが定義した特性、またはRICOH ProcessDirectorが提供する状況情報です。オブジェクトには、サーバー、通知、メディア、入力装置やプリンターなどの装置が含まれます。機能によっては、他の種類のオブジェクトも追加されます。
メディアオブジェクトのプロパティーを表示するには、次の手順に従います。
  1. オブジェクトのプロパティーノートブックを開きます。
    • メインページからの場合
      1. オブジェクトをそのポータルから見つけます。
      2. オブジェクトの名前をクリックします。
    • 管理ページで、次の操作を実行します。
      1. 左のペインでオブジェクトタイプをクリックします。
      2. テーブルで、オブジェクトの名前をクリックします。
  2. プロパティーノートブックで、タブをクリックして別のプロパティーを見るか、すべてのタブを表示をクリックして1ページにすべてのプロパティーを表示します。
  3. プロパティーに関する情報を見るには、プロパティー名の横にある疑問符アイコンアイコンをクリックします。

1.2.5.2 オブジェクトプロパティーを更新する

オブジェクトの特性を定義するプロパティーを更新することができます。オブジェクトには、サーバー、通知、メディア、入力装置やプリンターなどの装置が含まれます。一部の機能では、他の種類のオブジェクトが追加されることもあります。

いくつかのオブジェクトのプロパティーを更新する前に、オブジェクトが使用不可になっていることを確認してください。

ワークフローのプロパティーを更新する前に、次の点を確認する必要があります。

  • ワークフロー内のジョブプロパティーのデフォルト値は、ジョブがまだシステム内にある場合でも変更できます。ただし、これらの値はそのワークフローを使用する既存のジョブでは変更されません。新しい値を適用するには、更新されたプロパティーを使用するステップすべての1つ前のステップに戻り、ジョブを再処理してください。
  • ジョブが含まれているワークフローでステップやコネクターを追加、削除する場合、そのワークフローで処理していたシステムでは、ワークフローの始動時にのみ、ジョブを再始動することができます。
  • ジョブが含まれているワークフローでステップを追加する場合、これらのステップでジョブに追加されるプロパティーの設定値は、ワークフローでアクティブになっているジョブに適用されます。すでに設定されていたプロパティー値がワークフローで変更された場合、再処理アクションを選択すると、このプロパティー値が更新されます。
  • ジョブが含まれているワークフローでステップを削除する場合、削除されるステップで設定されたプロパティー値は、ジョブで設定された状態で保持され、ワークフロー内でジョブの処理が進められている間、それ以降もコネクターに使用され続けます。
  • ジョブが含まれているワークフローでコネクターを追加または削除する場合、ワークフローで処理を進めている間、これらのコネクターに対する変更はすべてジョブに適用されます。

  • オブジェクトのプロパティーを更新するには、次の手順に従ってください。
    1. オブジェクトのプロパティーノートブックを開きます。
      • メインページからの場合
        1. オブジェクトをそのポータルから見つけます。
        2. オブジェクトの名前をクリックします。
      • 管理ページで、次の操作を実行します。
        1. 左のペインでオブジェクトタイプをクリックします。
        2. テーブルで、オブジェクトの名前をクリックします。

        注意:
      • 複数のジョブのプロパティーを更新するには、ジョブポートレットでジョブを検索し、更新するジョブを選択して、 複数の更新をクリックします。

    2. 必要に応じて、プロパティーの新しい値を選択または入力します。
    3. プロパティーに関する情報を見るには、プロパティー名の横にある疑問符アイコンアイコンをクリックします。
    4. OKをクリックします。
  • ジョブのプロパティーを表示して変更するには、以下の手順に従います。
    1. [ジョブ]テーブルで、操作するジョブを選択し、複数の更新を選択します。
    2. 変更するプロパティーをリストから選択します。次に、プロパティーの新しい値を選択または入力します。
    3. 別のプロパティーを追加するには、最後のエントリーの右側にあるプラス記号をクリックします。
    4. プロパティーを削除するには、削除するエントリーの右側のマイナス記号をクリックします。
    5. OKをクリックします。
  • ステップを編集せずにワークフローのジョブプロパティーのデフォルト値を設定するには、以下の操作を行います。
    1. ワークフローを開きます。
    2. ワークフローエディターを右クリックし、ジョブデフォルトの管理を選択します。
    3. 変更するプロパティーを検索し、新しい値を指定します。
    4. プロパティーが一覧にない場合は、プロパティーを追加フィールドを使用してプロパティーとその値を選択します。
    5. 一覧内のプロパティーから値を削除するには、一覧内のプロパティーにマウスポインターを置いて、値フィールドの右側に表示されるXを選択します。
    6. 変更が完了したら、OKをクリックします。
注意:
  • プリンターの一部の更新が行われるように、プリンターはRICOH ProcessDirectorによって自動的に使用不可にされシャットダウンされた後、始動され使用可能にされます。
  • 入力装置の一部の更新については、更新を有効にするために、入力装置を切断してから再度接続する必要があります。

1.2.5.3 オブジェクトを削除する

不要になったオブジェクトを削除できます。オブジェクトには、サーバー、通知、メディア、入力装置やプリンターなどの装置が含まれます。機能によっては、他の種類のオブジェクトも追加されます。

オブジェクトを削除する前:

  • 該当オブジェクトが、ジョブやワークフローのジョブプロパティーで指定されていないことを確認します。

    例えば、プリンターを削除する場合は、システム内のジョブで、要求されたプリンタープロパティーにそのプリンターが設定されていないことを確認します。

  • プリンターを削除する場合は、その時点でそのプリンターにジョブが割り当てられていないことを確認します。[プリンター]ポートレットの[プリンター]アイコンの下に現行ジョブの名前または番号が示されていること。
  • メディアを削除する場合は、いずれかのプリンターの給紙トレイで、メディアが現在使用可能になっていないことを確認します。
オブジェクトを削除するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクトタイプをクリックします。
  3. 必要な場合は、オブジェクトを右クリックして、使用不可または 使用不可にして切断を選択します。
  4. オブジェクトを右クリックして、削除を選択します。
  5. 確認ダイアログで、削除しようとしているオブジェクトが正しい場合はOKをクリックします。
    注意:
  • RICOH ProcessDirectorが提供するメディアオブジェクトは削除できません。
  • 入力装置を削除すると、その装置に関連付けられている入力ファイルもすべて削除されます。

1.2.5.4 オブジェクトをエクスポートする

別のRICOH ProcessDirectorシステムでオブジェクトを再利用する場合、他のシステムで使用できるようにオブジェクトをエクスポートできます。その後で、再利用するシステムで、オブジェクトをインポートします。オブジェクトの例として、入力装置やプリンターがあります。

Preprinted Forms Replacement機能を使用している場合は、ヘルプシステムの指示に従って、メディアオブジェクトを電子フォームでエクスポートします。

オブジェクトをエクスポートするには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. エクスポートファイルはポップアップウィンドウで開くため、ご使用のブラウザーでポップアップブロック機能をすべて無効にします。

    ポップアップブロック機能が有効になっていると、エクスポートファイルを保存することはできません。

  3. 左のペインで、ユーティリティー オブジェクトのエクスポートをクリックします。
      注意:
    • システム内の全てのオブジェクトをエクスポートするには、設定メニュー(ギアメニューの画像)をクリックし、 すべてのシステムオブジェクトをエクスポートを選択します。
    • システム内の特定のオブジェクトをエクスポートするには、次の手順に進みます。
  4. エクスポートするオブジェクトのタイプを、オブジェクトをタイプ別に追加リストから選択します。
  5. エクスポートするオブジェクトを選択し、エクスポートリストに追加をクリックします。
  6. オプション: エクスポートするオブジェクトテーブルで、参照を追加するオブジェクトを選択し、 参照の追加をクリックします。
      重要:
    • 他のオブジェクトが参照するステップリソースは、参照の追加アクションによってエクスポートリストに追加されません。
  7. エクスポートする他のオブジェクトに対して、これらの手順を繰り返します。
  8. オプション: 1つまたは複数のオブジェクトを、エクスポートするオブジェクトテーブルから削除するには、削除するオブジェクトを選択し、 リストから削除をクリックします。
  9. エクスポートするオブジェクトテーブルで、エクスポートするオブジェクトを選択し、 エクスポートをクリックします。
    注意:
  • カスタム文書プロパティーをエクスポートして、バージョン3.10以降にインポートする場合は、C:\aiw\aiw1\config\docCustomDefinitions.xmlファイルを新しいRICOH ProcessDirectorシステムにコピーします。
  • オブジェクトをエクスポートする場合、ワークフローで参照されているすべてのオブジェクトをエクスポートファイルに含めます。例えば、ワークフローは、要求されたプリンタージョブプロパティーにジョブに要求されたプリンターの名前を指定するPrintJobsステップテンプレートを含めることができます。そのプリンターオブジェクトがエクスポートファイルに含まれていない場合は、新しいRICOH ProcessDirectorでインポートが失敗します。
  • エクスポートできるのは、パスワード、セッション、および静的な資格情報のみです。リコークラウドおよび秘密鍵の資格情報は使用するコンピューターで生成する必要があるため、エクスポートすることはできません。
  • 資格情報オブジェクトを参照するオブジェクトをエクスポートする場合、資格情報オブジェクトはエクスポートファイルに含まれています。
  • バージョン3.10.1より前のRICOH ProcessDirectorシステムでカスタム ポートレットを作成した場合、それをRICOH ProcessDirectorバージョン3.10.1以降のシステムにインポートすることはできません。カスタムポートレットを再作成してください。
  • ステップリソースをエクスポートすると、参照するファイルはエクスポートパッケージに含まれません。ステップリソースで参照されているファイルをエクスポートシステムからインポートシステムに手動でコピーします。ステップリソースオブジェクトをインポートする前に、インポートシステムにファイルをコピーする必要があります。
    • すべてのステップリソースをエクスポートするには、エクスポートシステムからインポートシステムの同じディレクトリーに、/aiw/aiw1/StepResources の内容をコピーします。
    • 特定のステップリソースをエクスポートするには、エクスポートしたXMLファイルを開きます。エクスポートした各ステップリソースのエントリーを検索し、StepResource.Fileプロパティーを見つけます。その値で、そのステップリソースに関連付けられているRSCファイルの名前を見つけます。例えば、この値の場合、以下のようになります。
      • <property name="StepResource.File" value="{"fileName" : "/aiw/aiw1/StepResources/ 1992052c6ef44a229b8b43d77232bf53.rsc","displayName" : "Ricoh_Export-2019-08-26_13-30-04.xml"}"/>

      ファイル名は、次のようになります。1992052c6ef44a229b8b43d77232bf53.rsc

      エクスポートシステムでファイルを検索し、インポートシステムの同じディレクトリーにコピーします。

1.2.5.4.1 電子フォームが含まれるメディアをエクスポートする

電子フォームが含まれるメディアオブジェクトを別のRICOH ProcessDirectorシステムで再利用する際は、media.zipファイルを別のシステムにコピーすることでエクスポートできます。 オブジェクトのエクスポート機能は、メディアオブジェクトをエクスポートしますが、メディアオブジェクトに定義されている電子フォームはエクスポートしません。
RICOH ProcessDirectorでは、メディアオブジェクトを定義、編集、名前変更、または削除するときにmedia.zipファイルが作成されます。
電子フォームが含まれるメディアをエクスポートするには、次の手順に従います。
  1. 1次コンピューターにログインします。
  2. 次のディレクトリーに移動します。

    • Linux上の/aiw/aiw1/share
    • Windows上のC:\aiw\aiw1\share

  3. メディアのエクスポート先であるシステムに media.zip ファイルをコピーします。
  4. そのシステムのRICOH ProcessDirector1次コンピューターにログインし、次のディレクトリーにmedia.zipファイルを配置します。
    • /aiw/aiw1(Linux)
    • C:\aiw\aiw1(Windows)
  5. media.zip ファイルからメディアオブジェクトを抽出します。
    メディアオブジェクトを抽出します。
    • media.zip ファイルと同じディレクトリーに media.xml ファイルを配置します。
    • メディアに定義されているすべての電子フォームを次のディレクトリーに追加します。
      • /aiw/aiw1/constantforms(Linux)
      • C:\aiw\aiw1\constantforms(Windows)

    constantformsディレクトリーに別バージョンの電子フォームがある場合、ファイル抽出プロセスでフォームを置換するかどうかの確認メッセージが表示されます。たとえば、Preprinted Forms Replacement機能と一緒にインストールされたサンプルフォームのコピーがconstantformsディレクトリーにある場合があります。

    • メディアオブジェクトをインポートしているシステム上に存在しないフォームだけを抽出する場合は、どのファイルも置換しないオプションを選択します。
    • システム上のすべてのフォームをmedia.zipファイル内のバージョンのフォームに置換する場合は、すべてのファイルを置換するオプションを選択します。

  6. RICOH ProcessDirectorシステムユーザーとグループ( aiw1aiwgrp1がデフォルト)に、次のファイルとディレクトリーの読み取りと変更の許可があることを確認します。
    • constantformsディレクトリー
    • constantformsディレクトリー内のすべての電子フォーム
  7. メディアオブジェクトをインポートするには、次の手順に従います。
    1. メディアオブジェクトをインポートするシステムのユーザーインターフェースで、管理タブをクリックします。
    2. 左のペインで、ユーティリティー オブジェクトをインポートをクリックします。
    3. インポートするファイルをクリックします。
    4. 次のディレクトリーに移動します。
      • /aiw/aiw1(Linux)
      • C:\aiw\aiw1(Windows)
    5. media.xmlファイルを選択します。
    6. インポートするメディアオブジェクトを選択します。
    7. 既存のメディアオブジェクトを更新しないようにするには、既存のオブジェクトの選択解除をクリックします。
    8. インポートをクリックします。
    オブジェクトのインポートについて詳しくは、別のシステムからオブジェクトをコピーする関連タスクを参照してください。

1.2.5.5 オブジェクトログを表示する

オブジェクトのログを表示して、プロパティーや状態変更などの動作に関するメッセージを確認できます。オブジェクトには、サーバー、通知、メディア、入力装置やプリンターなどの装置が含まれます。機能によっては、他の種類のオブジェクトも追加されます。
オブジェクトログには、最新の 3 日間に出されたメッセージが入っています。3日後に、ログ情報は/aiw/aiw1/監査/オブジェクトタイプディレクトリーの監査ファイルに移動します。ただし、ジョブログは、ジョブが存在する間はシステムに存在します。ジョブが削除されると、ログ情報が監査ファイルに移動されます。

監査ファイルはシステム上に 28 日間残されてから、自動的に削除されます。ログのサイズ制限はありません。

ログエントリーは、[時刻]列で新しいエントリーから古いエントリーの順にソートされます。

エクスポートされたログのタイムスタンプはグリニッジ標準時 (GMT) で表示され、続いて、正符号 (+) または負符号 (−)、および発行システムの現地時間が GMT より進んでいる (+) または遅れている (-) 時間数を表すオフセットが表示されます。ただし、RICOH ProcessDirectorで表示されているオブジェクトログのタイムスタンプは、使用しているブラウザーの時間帯で表示されます。

オブジェクトのログを表示するには、以下のようにします。

  1. 次のいずれかを行ってください。
    • メインページからの場合
      1. ポータルまたはテーブルでオブジェクトを検索します。
      2. オブジェクトを右クリックして、ログの表示を選択します。
    • 管理ページで、次の操作を実行します。
      1. 左のペインでオブジェクトタイプをクリックします。
      2. テーブルのオブジェクトを右クリックして、ログの表示を選択します。
  2. 発行されたメッセージが表示されます。メッセージ時刻はすべて、使用しているブラウザーの時間帯で表示されます。メッセージのテキストが切り捨てられている場合は、そのメッセージ項目をクリックします。ウインドウの一番下にメッセージの全文が表示されます。
  3. メッセージをメッセージタイプまたは他の列でソートするには、列見出しをクリックします。
    1 回クリックすると昇順でソートされ、もう一度クリックすると降順でソートされます。
  4. ログの表示内容を変更するには、タイププロパティーと 範囲プロパティーの値を変更します。
    タイプ
    デフォルトでは、すべてのタイプのメッセージが表示されます。表示するメッセージのタイプを指定するには、リストから値を選択します。
    範囲
    すべてを選択すると、ログのすべてのメッセージが、 タイプの設定でフィルターされて表示されます。 カスタムを選択すると、メッセージの数を指定した日数または時間数に制限できます。日数や時間数は、 この期間に出されたメッセージプロパティーで指定します。

1.2.5.6 オブジェクトを使用可能にする

オブジェクトを使用可能にすると、RICOH ProcessDirector で使用可能になります。オブジェクトには、サーバー、通知、メディア、入力装置やプリンターなどの装置が含まれます。機能によっては、他の種類のオブジェクトも追加されます。
入力装置は、接続されていて使用不可になっている場合のみ入力ファイルを受信できますが、RICOH ProcessDirector ジョブを作成し、それらのジョブをさらに処理するために送信するには、使用可能になっていなければなりません。
オブジェクトを使用可能にするには、次のいずれかを行ってください。
  • メインページからの場合
    1. オブジェクトをそのポータルから見つけます。
    2. オブジェクトを右クリックして、使用可能を選択します。
  • 管理ページで、次の操作を実行します。
    1. 左のペインでオブジェクトタイプをクリックします。
    2. テーブルのオブジェクトを右クリックして、使用可能を選択します。
    注意:
  • RICOH ProcessDirectorが入力装置またはプリンターを使用可能にすると、横にあるシンボルが使用可能であることを表す緑の塗りつぶし矢印に変わります。
  • システムがシャットダウンして再起動した後、すべてのプリンターが使用不可になります。シャットダウン前に使用可能だった全てのプリンターを、システムの再起動後に使用可能にするには、管理タブの システムページで プリンターの使用可能状態を記憶するプロパティー値を はいに変更します。
  • 2 次サーバーの場合は、サーバーが管理する入力装置とプリンターをすべて使用可能にします。

1.2.5.7 オブジェクトを使用不可にする

オブジェクトを使用不可にすると、RICOH ProcessDirector で使用不可になります。オブジェクトには、サーバー、通知、メディア、入力装置やプリンターなどの装置が含まれます。機能によっては、他の種類のオブジェクトも追加されます。
使用不可の入力装置でも、接続することはできるため、入力ファイルを受信できます。

すでに使用不可のプリンターにスケジュールされているジョブは、異なるプリンターにスケジュールされないかぎり、そのプリンターで印刷されます。

    注意:
  • プリンターをシャットダウンすると、プリンターが使用不可になると同時に RICOH ProcessDirector との接続も解除されるのに対し、使用不可にした場合は、接続は解除されません。他のプログラムは、シャットダウンされたプリンターにジョブを送信できますが、シャットダウンされていない使用不可のプリンターにはジョブを送信できません。

オブジェクトを使用不可にするには、次の手順に従います。

  1. 次のいずれかを行ってください。
    • メインページからの場合
      1. オブジェクトをそのポータルから見つけます。
      2. オブジェクトを右クリックして、使用不可を選択します。
    • 管理ページで、次の操作を実行します。
      1. 左のペインでオブジェクトタイプをクリックします。
      2. テーブルのオブジェクトを右クリックして、使用不可を選択します。
  2. 確認メッセージが表示されたら、はいをクリックします。
    注意:
  • RICOH ProcessDirectorが入力装置またはプリンターを使用不可にすると、横にあるシンボルが使用できないことを表す黄色の途切れた矢印に変わります。
  • システムがシャットダウンして再起動した後、すべてのプリンターが使用不可になります。シャットダウン前に使用可能であったすべてのプリンターを、システムの再起動後に使用可能にする場合は、管理 設定 システムページで プリンターの使用可能状態を記憶するプロパティー値を はいに変更します。
  • 2 次サーバーを使用不可にする場合:
    • サーバーはまだ RICOH ProcessDirector の 1 次サーバーに接続されているため、それらの間では通信が行われています。Web インターフェースを通じて、引き続きそのサーバーを操作できます。例えば、プロパティーを変更し、準備が整ってから、再びサーバーを使用可能にできます。
    • サーバーを使用不可にしてもすぐにアイドルにはなりません。処理中のジョブを完了し、その結果を RICOH ProcessDirector に送ります。
    • RICOH ProcessDirector では、2 次サーバーに関連付けられたプリンターがすべて使用不可にされます。それらのサーバー上のプリンターに割り当て済みの、システム内のジョブは、他のプリンターに移動しない限りすべて印刷されます。RICOH ProcessDirectorは、これらのプリンターに追加のジョブをスケジュールしません。
    • RICOH ProcessDirectorは、使用不可にされた2次サーバーに関連付けられた入力装置の接続状況を接続不可に変更します。2次サーバーを再度使用可能にすると、RICOH ProcessDirectorによって入力装置が自動的に接続されます。

1.2.5.8 オブジェクトのリストとそのプロパティーをコンパイルする

オブジェクトのリストとその特性を定義するプロパティーをコンパイルすることができます。リストをコンパイルするには、オブジェクトテーブルのエントリーをコンマ区切り値 (CSV) ファイルにエクスポートします。

このアクションは、基本製品、その機能、および拡張機能のすべてのオブジェクトタイプをサポートします。基本製品の例としては、入力デバイス、プリンター、ジョブ、メディア、ロケーション、ユーザー、およびグループなどがあります。機能の例としては、バーコードリーダーやインサーターコントローラーなどがあります。

リストには、設定されているすべてのフィルターに一致するオブジェクトのエントリーのみが含まれています。例えば、フィルターフィールドにNew York位置テーブルの漏斗アイコンに入力します。リストには、New Yorkを含むロケーションのエントリーのみが、テーブルにある列として含まれる1つ以上のプロパティーの値に含まれます。

リストには、オブジェクトテーブルに表示されているすべてのプロパティーが含まれます。テーブルにプロパティーを追加したり、テーブルからプロパティーを削除することができます。テーブルの列の変更について詳しくは、ヘルプシステムを参照してください。

オブジェクトのリストとそのプロパティーをコンパイルするには、次の手順に従います。
  1. オブジェクトテーブルを表示します。
    • メインタブをクリックします。

      オブジェクトの各ポートレットには、オブジェクトテーブルが含まれます。

    • 管理タブをクリックします。

      オブジェクトタイプを選択します。

  2. テーブルに、コンパイルするオブジェクトとプロパティーが含まれていることを確認します。

    RICOH ProcessDirector は、テーブルに表示されているオブジェクトとプロパティーのみを使用してリストをコンパイルします。オブジェクトを追加または削除するには、設定したフィルターを調整します。プロパティーを追加または削除するには、テーブルの列を変更します。

  3. バナーの右にある [ギア]メニュー テーブルの右上隅にある ボタンをクリックし、 テーブルを CSV にエクスポートを選択します。
  4. OKをクリックします。

    RICOH ProcessDirector は、テーブルのオブジェクトを CSV ファイルのエントリーとしてエクスポートします。エントリーは、オブジェクト名でソートされます。

1.2.5.9 RICOH ProcessDirector サーバー

A RICOH ProcessDirector システムは、1次サーバー、および必要に応じてアプリケーションサーバー/2次サーバーで構成されます。

2次サーバーは、Linuxのいずれかのシステムで作成でき、アプリケーションサーバーは、Windowsシステムにインストールできます。1 次サーバー、2 次サーバー、またはアプリケーションサーバー上で、何らかの操作 (サーバーを始動する、停止する、使用可能にする、使用不可にするなど) を行うことが必要になる場合があります。アプリケーションと2次サーバーの手順は、オペレーティングシステム間で異なります。

1.2.5.9.1 サーバーを始動および停止する

RICOH ProcessDirectorの基本製品および2次サーバーは、それらがインストールされているシステムの始動および停止に合わせて始動および停止するように設定できます。アプリケーションサーバーは常に手動で始動する必要があります。インストールされたシステムがシャットダウンすると停止しますが、手動で停止することもできます。

システムをシャットダウンまたは再始動せずに、基本製品、2 次サーバー、またはアプリケーションサーバーを始動または停止しなければならない場合があります。このとき、基本製品およびリモート2次サーバーを個別に始動および停止する必要があります。

1.2.5.9.1.1 基本製品および2次サーバーを始動する

RICOH ProcessDirector基本製品および2次サーバーは、両者がインストールされているシステムが起動すると、自動的に始動します。ただし、オペレーティングシステム全体を再始動せずに、基本製品または 2 次サーバーを始動しなければならない場合もあります。

システムがシャットダウンして再起動した後、すべてのプリンターが使用不可になります。シャットダウン前に使用可能であった全てのプリンターを、システムの再起動後に使用可能にする場合は、プリンターの使用可能状態を記憶するシステムプロパティーを はいに変更します。

基本製品またはリモート2次サーバーを起動するには、次の手順に従います。

  1. RICOH ProcessDirectorシステムユーザー( aiw1がデフォルト)としてシステムにログインします。
  2. コマンド行にアクセスします。
  3. 次のコマンドを入力します。
    • startaiw
  4. startaiw コマンドが失敗した場合は、次のコマンドを入力します。
    • stopaiw
    • startaiw
1次コンピューターで、コマンドによって1次サーバー、ローカル2次サーバー、ユーザーインターフェースプログラム、およびインフォメーションセンターが始動します。2 次コンピューターの場合、2 次サーバーが始動し、1 次サーバーに接続します。

1.2.5.9.1.1.1 基本製品または2次サーバーの自動起動スクリプトを非アクティブ化する

RICOH ProcessDirector基本製品または2次サーバーがインストールされているシステムの再始動時に、サーバーを自動的に始動させない場合は、自動始動スクリプトを非アクティブにできます。

スクリプトを非アクティブにするとき、RICOH ProcessDirector が稼働中であってもかまいません。

自動始動スクリプトを非アクティブにするには、次の手順に従います。

  1. root ユーザーとしてログインします。
  2. コマンド行にアクセスします。
  3. スクリプトから 2つのシンボリックリンクを削除します。
    1. 次のコマンドを入力します。
      cd /etc/init.d
      ls rc*/*aiwserv
    2. 名前が rcn.d/Snnaiwservrcn.d/Knnaiwserv のファイルを削除します。
      n および nn は、スクリプトをいつ実行するかを決定する番号です。自動始動スクリプトを再度アクティブにできるように、これらの番号を書き留めてください。

1.2.5.9.1.1.2 1次サーバーまたは2次サーバーの自動始動スクリプトをアクティブ化する

以前にシステム上で自動始動スクリプトを非アクティブにした場合は、再びアクティブにできます。自動起動スクリプトを再びアクティブにすると、RICOH ProcessDirector基本製品または2次サーバーが、システムの起動時に自動的に起動します。
注意: RICOH ProcessDirector をインストールしたとき、自動始動スクリプトはデフォルトでアクティブになっています。自動始動スクリプトをアクティブ化する必要があるのは、以前に非アクティブした場合のみです。
自動始動スクリプトをアクティブにするには、次の手順に従います。
  1. root ユーザーとしてログインします。
  2. コマンド行にアクセスします。
  3. 2つのシンボリックリンクを追加して、スクリプトを再アクティブ化します。次のコマンドを入力します。
    ln -s /etc/init.d/aiwserv /etc/init.d/rcn.d/Snnaiwserv
    ln -s /etc/init.d/aiwserv /etc/init.d/rcn.d/Knnaiwserv
    n および nn は、スクリプトをいつ実行するかを決定する番号です。これらの番号は、自動始動スクリプトを非アクティブにしたときに書き留めた番号です。

1.2.5.9.1.2 アプリケーションサーバーを始動する

アプリケーションサーバーで処理ステップを処理するには、アプリケーションサーバーが実行している必要があります。アプリケーションサーバーがサービスとして構成されていない場合は、アプリケーションサーバーを手動で始動する必要があります。
アプリケーションサーバーを手動で始動するには、以下のようにします。
  1. アプリケーションサーバーを実行しているユーザーとして、Windowsシステムにログインします。
  2. アプリケーションサーバーを始動します。RICOH ProcessDirectorのスタートメニューフォルダーにある アプリケーションサーバーの始動リンクを使用します。

1.2.5.9.1.3 Dockerコンテナーの2次サーバーを起動および停止する

Dockerコンテナーの2次サーバーは、そのインストールされているコンピューターの再起動時や、startaiwコマンドまたはstopaiwコマンドの実行時には、自動的には起動および停止しません。個別に起動および停止する必要があります。

Docker コンテナーの2次サーバーを起動または停止するには、次の適切なコマンドを実行します。

  • 1次コンピューター上にコンテナー2次サーバーを作成した場合は、1次コンピューター上でコマンドを実行します。

    ディレクトリー/aiw に置き換える

    path_to_script は1次サーバーでは必要ありません。

  • 別のコンピューター上にコンテナー2次サーバーを作成した場合は、2次コンピューターからコマンドを実行します。

    2次コンピューター上で、1次サーバー上の/aiwディレクトリーにマウントされているディレクトリーに加えて、1次コンピューター上のスクリプトに完全パスを提供する必要があります。次のコマンドでこれらの値を置き換えます。

    • path_to_script

      マウントされているディレクトリー、および 1 次サーバー上のスクリプトへの完全パス。マウントされているディレクトリーが(上の手順のように)/aiwの場合、次の値となります。/aiw/aiw1/bin/

    • ディレクトリー

      1 次サーバー上の/aiwディレクトリーにマウントされているディレクトリーへの完全パス。上の手順でも、このディレクトリーは/aiwです。

  • 特定のコンテナーの 2 次サーバーを起動するには、[secondary_name]をそのサーバー名に変更します。Linux コンピューター上に存在する、当該コンテナーの 2 次サーバーをすべて起動するには、以下の値を省略します。

  • コンピューター上にある Docker コンテナーの2次サーバーを起動するには、次のコマンドを実行します。
    [path_to_script]containers.pl start directory[secondary_name]
  • コンピューター上にある Docker コンテナーの2次サーバーを停止するには、次のコマンドを実行します。
    [path_to_script]containers.pl stop directory[secondary_name]

1.2.5.9.1.4 基本製品と2次サーバーを停止する

RICOH ProcessDirectorの基本製品またはリモート2次サーバーを停止した場合、ジョブ処理ステップの完了を待っても待たなくてもシステムを停止できます。AFPサポート機能がインストールされている場合は、RICOH ProcessDirectorのプリンタードライバーコンポーネント、Download for z/OS、またはAFP Download Plusにより開始されたプロセスを停止するかどうかの選択もできます。

システムがシャットダウンして再起動した後、すべてのプリンターが使用不可になります。シャットダウン前に使用可能であった全てのプリンターを、システムの再起動後に使用可能にする場合は、プリンターの使用可能状態を記憶するシステムプロパティーを はいに変更します。

基本製品またはリモート2次サーバーを停止するには、以下の手順に従います。

  1. RICOH ProcessDirectorのシステムユーザー( aiw1がデフォルト)としてシステムにログインします。
  2. コマンド行にアクセスします。
  3. オプション: サーバーに関連付けられた入力装置を使用不可にすることで、現在実行されている処理に対するシステムシャットダウンの影響を最小化することができます。
  4. 次のコマンドのいずれかを入力します。
    • ステップの完了を待たず、直ちにシステムを停止する。
      • stopaiw

      処理中状態だったステップはすべて、システムの再始動時にエラー状態に移行します。

    • 現在処理中のステップの完了後、システムを停止する。
      • stopaiw -q
    • システムとプリンタードライバーコンポーネントによって起動されたプロセスをすべて停止するには、Download for z/OS、またはAFP Download Plusを使用します。
      • stopaiw -t

      このオプションは、AFPサポート機能がインストールされている1次コンピューターでのみ使用できます。

    1次コンピューターで、コマンドによって 1次サーバー、ローカル2次サーバー、ユーザーインターフェースプログラム、およびインフォメーションセンターが停止されます。1次サーバーが停止したときにリモート2次サーバーが1次サーバーに接続されている場合、2次サーバーは、接続に成功するか、2次サーバーが停止するまで1次サーバーへの接続の再確立を30秒ごとに試みます。

    2次コンピューターでは、このコマンドによりリモート2次サーバーを1次サーバーから切断し、2次サーバーを停止します。

1.2.5.9.1.5 アプリケーションサーバーを停止する

Windowsの[スタート]メニューからアプリケーションサーバーを停止できます。サーバーを停止しておくと、RICOH ProcessDirector がWindowsシステム上の任意の外部プログラムにアクセスするのを防ぐことができます。
アプリケーションサーバーを停止するには、次の手順に従います。
  1. アプリケーションサーバーを実行しているユーザーとして、Windowsシステムにログインします。
  2. アプリケーションサーバーを停止します。RICOH ProcessDirectorスタートメニューフォルダーの アプリケーションサーバーの停止リンクを使用します。

1.2.5.9.2 1 次コンピューターのホスト名または IP アドレスを更新する

1次コンピューターのホスト名やIPアドレスが変更された場合は、変更を認識するためにRICOH ProcessDirectorを更新する必要があります。
RICOH ProcessDirectorを更新する前に、ホスト名または IP アドレスを変更してください。
RICOH ProcessDirector を更新するには、次の手順に従います。
  1. 1 次コンピューターに root ユーザーとしてログインします。
  2. コマンドプロンプトを起動します。
  3. 次のコマンドを入力します。oldhostname には、古いホスト名をドメイン名を付けずに使用します。
    /opt/infoprint/ippd/bin/changeHostname.pl oldhostname
    changeHostnameユーティリティーはRICOH ProcessDirectorをシャットダウンし、ここに記載されているファイルを更新します。デフォルト以外の場所にインストールした場合は、パス名が異なることがあります。
    • /aiw/aiw1/config/servers.cfg
    • /aiw/aiw1/config/communication.cfg
    • /home/aiwinst/sqllib/db2nodes.cfg
    その後、RICOH ProcessDirectorを再起動します。

1.2.5.9.3 計画外の停止からリカバリーする

ネットワークの問題、ハードウェアの障害、またはソフトウェアの障害によってプライマリーコンピューターが使用できなくなった場合は、システムをシャットダウンし、プライマリーコンピューター上のすべての問題を修正してネットワークで使用できるようにしてから、システムを再起動する必要があります。1次サーバーに予期しない停止が発生した場合、1次サーバーに対してアプリケーション/2次サーバーが定義されている場合は、そのサーバーは、接続できるか、停止するまで、30秒ごとに接続の再確立を試みます。
計画外の停止からリカバリーするには、次の手順で行います。
  1. stopaiw コマンドを使用して、別のコンピューターにインストールされている各2次サーバーを停止します。
  2. 実行中のアプリケーションサーバーをすべて停止します。
  3. stopaiwコマンドを使用して、基本製品を停止します。
  4. startaiwコマンドを使用して、同じコンピューター上の基本製品および2次サーバーを起動します。
  5. 基本製品と同じコンピューターで実行されている2次サーバーが有効になっていることを確認します。
  6. startaiwコマンドを使用して、別のコンピューターにインストールされている各2次サーバーを起動します。
  7. 停止したアプリケーションサーバーを起動します。
  8. 起動したばかりのアプリケーションと2次サーバーを使用可能にします。
  9. プリンターを有効にして起動します。
  10. 入力装置を有効にして接続します。

1.2.5.9.4 処理をフェイルオーバーサーバーとの間で移動する

フェイルオーバーサーバーは、RICOH ProcessDirector 稼働サーバーに致命的なイベントが発生した場合に、処理を引き継ぐように設計されています。この手順を使用して、RICOH ProcessDirector 稼働サーバーとフェイルオーバーサーバー間の処理を移動します。
RICOH ProcessDirector 処理をフェイルオーバーサーバーとの間で移動するには、次の操作を行います。
  1. 処理の移動元のサーバーに、システムユーザーとして (デフォルトは aiw1) ログインします。システムが利用できない場合(ハードウェア障害やシステムの電源が落ちている場合など)は、手順3に進みます。稼働サーバーからフェイルオーバーサーバーに処理を移動する場合は、稼働サーバーにログインします。フェイルオーバーサーバーから稼働サーバーに処理を移動する場合は、フェイルオーバーサーバーにログインします。
  2. コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。 stopaiw
  3. 処理を移行するサーバーのrootユーザーとしてログインします。
  4. /opt/infoprint/ippd/bin/changeHostname.plserver_hostnameを入力します。server_hostnameは処理の移動元のサーバー名です。 Enterを押します。稼働サーバーからフェイルオーバーサーバーに処理を移動する場合、server_hostnameは稼働サーバーになります。フェイルオーバーサーバーから稼働サーバーに処理を移動する場合、server_hostnameはフェイルオーバーサーバーになります。

1.2.5.10 入力装置

RICOH ProcessDirectorはさまざまなタイプの入力装置をサポートします。入力装置に対して、さまざまな操作 (入力装置を使用可能にする、使用不可にする、接続する、切断するなど) を行うことができます。

1.2.5.10.1 [入力装置]ポートレットをカスタマイズする

[入力装置]ポートレットを変更して、頻繁に操作する入力装置のみを表示できます。プロパティーに従って装置をソートしたり、プロパティーの表示順序を変更することもできます。
各ポートレットをカスタマイズするには、次の手順に従います。
  1. オプション: テーブルの見出し行で、(青い星)アイコンが青色の場合は、クリックします。
    星印が灰色になり、ポートレットにシステムで定義されているすべての装置が表示されます。
  2. お気に入りのリストに入れる装置を選択します。
    • お気に入りのリストに装置を追加するには、装置の横にある灰色の星印をクリックします。青色になります。
    • お気に入りのリストから装置を除去するには、装置の横にある青色の星印をクリックします。星印が灰色になります。
  3. 装置のリストをソートします。
    • 列見出しをクリックし、その列を基準に装置を昇順にソートします。装置を降順にソートするには、列見出しをもう一度クリックします。
  4. 装置に表示されるプロパティーの順序を変更します。
    • プロパティーの順序を変更するには、列見出しをクリックして別の位置にドラッグし、マウスボタンを離します。
  5. お気に入りの装置だけを表示するには、テーブルの見出し行にある星印をクリックします。
  6. 装置ごとに表示されるプロパティーを変更するには、次の手順に従います。
    1. 入力装置ポートレットの右上にある設定設定アイコンの画像)をクリックし、 列の管理を選択します。
    2. 列をテーブルに追加するには、プロパティー名の横にあるチェックボックスをオンにします。
    3. 列をテーブルから削除するには、プロパティー名の横にあるチェックボックスをオフにします。
    4. マウスを使用してテーブルの列の順序を変更するには、プロパティー名を選択して、新しい位置にドラッグします。キーボードを使用して、選択したプロパティー名の順序を変更するには、名前の右側にあるコントロールを使用して、新しい位置に移動します。
      • プロパティー名を1行上に移動するには、をクリックします。
      • プロパティー名をリストの一番上に移動するには、をクリックします。
      • プロパティー名を1行下に移動するには、をクリックします。
      • プロパティー名をリストの一番下に移動するには、をクリックします。
    5. 変更を保存するには、OKをクリックします。

1.2.5.10.2 入力装置を接続および切断する

入力装置を接続および切断することによって、ジョブ実行依頼ツールから入力装置へのデータの流れが制御されます。入力装置は、接続されている場合のみ入力ファイルを受信できます。

親サーバーがLinuxシステムのLPD入力装置を接続する前に、RICOH ProcessDirectorに属さないLinuxシステムのLPDデーモンを全て停止します。

切断された入力装置は、それ以上入力ファイルを受信しなくなります。入力装置がまだ使用可能である場合、切断される前に受信した入力ファイルは、引き続き処理を実行依頼することができます。

入力装置を接続または切断するには、次の手順に従います。
  1. 入力装置ポートレットで、接続または切断する入力装置 (複数可) を右クリックします。
  2. 接続または 切断を選択します。
  3. 確認メッセージが表示されたら、はいをクリックします。
    注意:
  • 接続要求を行うときに入力装置の親サーバーが使用可能になっていない場合、RICOH ProcessDirector は入力装置の左にあるアイコンを変更します。また、入力装置の 接続状況プロパティーを 接続不可に変更します。親サーバーの問題を訂正した後、RICOH ProcessDirector は入力装置を接続します。
  • 複数の Download 入力装置に同じポート番号が割り当てられている場合、RICOH ProcessDirector では、一時点で 1 つの入力装置のみに接続し使用することができます。
  • Download 入力装置を接続または切断すると、Download デーモンも開始または停止されます。Downloadデーモンの実行が停止したり、メインフレームシステムが接続を失ったりすると、入力デバイスの接続状況プロパティーが、 切断に変更されます。
  • RICOH ProcessDirector サーバーで LPD 入力装置を最初に接続するときに、LPD デーモンも開始されます。LPD デーモンが開始されていない場合、入力装置の 接続状況プロパティーが 接続不可に変更されます。入力装置の親サーバーがLinuxシステムの場合、その理由として、他のLPDデーモンがすでにLinuxシステムで実行されていることが考えられます。実行中のデーモンを停止し、LPD 入力装置を切断して再接続します。
  • RICOH ProcessDirector サーバーで LPD 入力装置を最後に切断するときに、LPD デーモンも停止されます。
  • RICOH ProcessDirector が入力装置を接続または切断すると、横にあるシンボルが変わります。接続されていることを表すシンボルは、緑色の塗りつぶし矢印です。切断されていることを表すシンボルは、途切れたオレンジ色の矢印です。
    注意:
  • 入力装置が切断されたときに電子メールを送信するように通知オブジェクトを設定できます。
  • Webサービス有効化機能がある場合は、入力装置が切断されたときにSOAPまたはREST Webサービス呼び出しを発行するように通知オブジェクトを設定できます。

1.2.5.11 入力ファイル

入力ファイルとは、インストール済み環境に定義されている、RICOH ProcessDirector入力装置に送信されるデータファイルです。入力ファイルには、ジョブデータが入っているファイルのほかに、トリガーファイル、リストファイル、およびデータファイルとともに実行依頼されることがあるその他のファイルがあります。入力ファイルをバッチにグループ化すると、それらをジョブとして実行依頼できます。
注意: 入力ファイルのファイル名には、次の文字は使用しないでください:"、'、;、<、=、>、\、`、|、~、!

これらの文字が入力ファイルのファイル名で検出されると、RICOH ProcessDirectorによってその文字が除去され、ファイル名が変更されます。たとえば、入力ファイルをCOPIES=3;DRAFT.pdfという名前で実行依頼すると、許可されていない文字がRICOH ProcessDirectorによって除去され、COPIES3DRAFT.pdfというファイル名に変更されます。

また、制御ファイル(リストファイルなど)がRICOH ProcessDirectorで処理されるときに、制御ファイル中にリストされたファイル名に許可されていない文字があると、当該ファイルを探す前に、それらの文字は除去されます。

1.2.5.11.1 全ての入力ファイルをバッチ化する

ホットフォルダーまたはSFTP入力装置に送信される入力ファイルをグループ化して、まとめて実行依頼できます。各入力装置のバッチ方式で、各入力装置から作成されるジョブの数が決まります。

ホットフォルダーとSFTP入力装置の場合に限り、ジョブをバッチ処理できます。

全ての入力ファイルは、入力装置の既存の設定を使用して実行依頼されますが、一部の値は上書きされます。たとえば、入力装置で番号のバッチ方式を使用するとします。入力装置は、5000の入力ファイルを受信するまで待機してから、それらをジョブとして実行依頼します。 全てバッチ処理を使用する場合、入力装置は、待機している全ての入力ファイルを収集し、5000ファイルより少ない場合でも、すぐに実行依頼します。

入力装置から全ての入力ファイルをバッチ処理するには、以下の操作を行います。

  1. 全てのファイルをバッチ処理する入力装置を選択します。
  2. 入力装置の1つを右クリックし、全てバッチ処理を選択します。
  3. 確認ダイアログで、OKをクリックします。
    注意:
  • JDFまたは パターンバッチ方式を使用する入力装置では、 全てバッチ処理アクションを使用しないでください。
  • リストバッチ方式の場合、リストファイルの内容に一致するファイルのみがジョブとして実行依頼されます。リストファイルで指定されたファイルが見つからない場合、そのリストファイルのジョブは実行依頼されません。
  • 番号および ページのバッチ方式では、バッチに含めるように指定した数量が使用されます。たとえば、 バッチ対象のファイル数プロパティーの値が500で、ポーリング間隔の終了を待機している入力装置に600のファイルがあるとします。 全てバッチ処理アクションでは、2つのジョブが実行依頼されます。1つのジョブには500のファイルが含まれ、もう1つのジョブには100のファイルが含まれます。
  • セット数および セット内のページ数バッチ方式では、指定された一致パターンと、セットに含める数量が使用されます。
  • 時間および 時刻によるセットバッチ方式では、指定された一致パターンが使用されます。ジョブが実行依頼された後でも、 バッチ間隔はリセットされません。

1.2.5.11.2 実行依頼された入力ファイルを表示する

入力装置に実行依頼され、処理を待機している入力ファイルを調べることができます。入力装置が入力ファイルの処理を実行依頼した後は、それらのファイルは入力ファイルとして表示されなくなります。
実行依頼された入力ファイルを表示するには、以下のようにします。
  1. 入力装置ポートレットで、表示する入力ファイルがある入力装置を右クリックし、ファイルの表示を選択します。
  2. 入力ファイルテーブルを調べ終わったら、閉じるをクリックします。

1.2.5.11.3 ワークフローを手動で入力ファイルに割り当てる

入力装置がワークフローを入力ファイルに割り当てるようにシステムをセットアップしていない場合、または自動割り当てでエラーが発生した場合は、ファイルを再実行依頼することによって、ワークフローを手動で入力ファイルに割り当てることができます。
ワークフローを手動で入力ファイルに割り当てるには、以下のようにします。
  1. 入力装置ポートレットで、作業する入力ファイルがある入力装置を右クリックし、ファイルの表示を選択します。
  2. 新しいワークフローを割り当てるファイルを右クリックし、再実行依頼を選択します。
    この操作により、選択された入力ファイルの実行依頼グループを共有するすべての入力ファイルを再実行依頼します。
  3. 異なるワークフローをクリックし、ワークフローをリストから選択します。
  4. OKをクリックします。
  5. 閉じるをクリックします。

1.2.5.11.4 入力ファイルのバッチを手動で実行依頼する

入力装置ディレクトリーにある複数の入力ファイルをグループ化し、それらをまとめて、単一のジョブまたはジョブのコレクションとして処理できます。
バッチ方式プロパティーが バッチに設定されている場合は、常にジョブを手動で実行依頼する必要があります。 バッチ方式時刻または ページ数などの値に設定されている場合は、この手順を使用して、バッチの要件を満たす前にファイルをジョブとして実行依頼します。

例えば、入力装置が通常は 1000 枚の PDF ページを受信してからジョブを実行依頼するとします。営業時間が終わった時点で、入力装置に 650 枚の PDF ページしかありませんでした。帰宅前にこれらのページの処理を開始したい場合は、この手順を使用してこれらのページを手動で実行依頼します。

    注意:
  • バッチ方式JDFまたは パターン以外の場合は、入力装置の 全てのバッチ処理アクションで、入力装置にある全ての入力ファイルを実行依頼できます。 全てバッチ処理アクションは、 ポーリング間隔に到達するのを待たずにジョブを作成します。

入力ファイルのグループを手動で実行依頼するには、以下のようにします。
  1. 入力装置ポートレットで、バッチ処理する入力ファイルがある入力装置を右クリックし、ファイルの表示を選択します。
    選択された入力装置にある入力ファイルすべてのリストが表示されます。
  2. 状況がエラーではない複数のファイルを選択します。
    バッチ方式セット数セット内のページ数、または 時刻によるセットの場合は、各セットの全ファイルを選択します。
  3. バッチの作成をクリックします。
  4. OKをクリックします。
  5. 閉じるをクリックします。
全てのファイルは、入力装置に対するバッチ処理の設定を元にしたワークフローによって実行依頼されます。[バッチ方式][セット数][セット内のページ数]、または [時刻によるセット]の場合、完全セットのみが実行依頼されます。完全セットはまとめて 1 つのジョブとして実行依頼されます。

.zip ファイルの作成プロパティーが いいえに設定されている場合、選択した入力ファイルごとに子ジョブが作成されます。子ジョブをグループとしてまとめるために、親ジョブが実行依頼されます。 .zip ファイルの作成プロパティーが はいの場合、すべてのファイルが ZIP ファイルにまとめられ、グループとして実行依頼されます。

1.2.5.11.5 入力ファイルを削除する

入力ファイルを処理したくない場合、またはシステム上の入力ファイルが不要になった場合は、その入力ファイルを削除できます。
入力ファイルを削除するには、次の手順に従います。
  1. 入力装置ポートレットで、入力ファイルが送信された入力装置を右クリックして、ファイルの表示を選択します。
  2. 削除するファイルを右クリックして、削除を選択します。
    確認メッセージが表示されます。
  3. OKをクリックします。
  4. 閉じるをクリックします。

1.2.5.12 バーコードリーダー

バーコードリーダーは、カメラおよびバーコードスキャナーのシステム表現です。バーコードリーダーに対して、さまざまな操作 (接続、切断など) を行うことができます。

1.2.5.12.1 バーコードリーダーを接続および切断する

バーコードリーダーを接続および切断することによって、カメラまたはバーコードスキャナーからバーコードリーダーへのバーコードデータの流れが制御されます。バーコードリーダーは接続されている場合のみバーコードデータを受信できます。
バーコードリーダーを接続または切断するには、次のようにします。
  1. [バーコードリーダー]ポートレットで、接続または切断する1つまたは複数のバーコードリーダーを選択します。
  2. 接続または 切断をクリックします。
  3. 確認メッセージが表示されたら、OKをクリックします。
    注意:
  • 電源がオフになっている場合やネットワーク接続が失われている場合、カメラまたはバーコードスキャナーが切断されることがあります。その場合、RICOH ProcessDirectorは自動的に再接続を試行します。
  • ユーザーが[切断]をクリックしてバーコードリーダーを切断した場合、接続を復元するには[接続]アクションをクリックする必要があります。
  • カメラまたはバーコードスキャナーの清掃や再配置のために、手動による切断が必要になることがあります。

1.2.5.13 プリンター

プリンターは、 プリンター装置のRICOH ProcessDirector表現です。プリンターの起動、停止、有効化、無効化など、さまざまなタスクを実行できます。

1.2.5.13.1 [プリンター]ポートレットをカスタマイズする

[プリンター]ポートレットを変更して、頻繁に操作するプリンターのみを表示できます。プリンターのリストをソートしたり、表示されるプロパティーを変更できます。
各ポートレットをカスタマイズするには、次の手順に従います。
  1. リストビューとグラフィックビューを切り替えるには、設定ダイアログまたはユーザープロパティーノートブックの メインでの装置ポートレットプロパティーを設定します。
  2. テーブルのヘッダー行の星(黄色の背景に黄色の星)アイコンが青色の場合は、それをクリックします。
    星印が灰色になり、ポートレットにシステムで定義されているすべての装置が表示されます。
  3. お気に入りのリストに入れる装置を選択します。
    • お気に入りのリストに装置を追加するには、装置の横にある灰色の星印をクリックします。青色になります。
    • お気に入りのリストから装置を除去するには、装置の横にある青色の星印をクリックします。星印が灰色になります。
  4. 装置のリストをソートします。
    • 列見出しをクリックし、その列を基準にプリンターを昇順にソートします。プリンターを降順にソートするには、列見出しをもう一度クリックします。
  5. お気に入りの装置だけを表示するには、テーブルの見出し行にある星印をクリックします。
  6. 装置ごとに表示されるプロパティーを変更するには、次の手順に従います。
    1. プリンターポートレットの右上にある設定設定アイコンの画像)をクリックし、 列の管理を選択します。
    2. 列をテーブルに追加するには、プロパティー名の横にあるチェックボックスをオンにします。
    3. 列をテーブルから削除するには、プロパティー名の横にあるチェックボックスをオフにします。
    4. マウスを使用してテーブルの列の順序を変更するには、プロパティー名を選択して、新しい位置にドラッグします。キーボードを使用して、選択したプロパティー名の順序を変更するには、名前の右側にあるコントロールを使用して、新しい位置に移動します。
      • プロパティー名を1行上に移動するには、をクリックします。
      • プロパティー名をリストの一番上に移動するには、をクリックします。
      • プロパティー名を1行下に移動するには、をクリックします。
      • プロパティー名をリストの一番下に移動するには、をクリックします。
    5. 変更を保存するには、OKをクリックします。

1.2.5.13.2 プリンター状況を表示する

プリンターの稼働状況には、プリンターが使用可能かどうかと、プリンターハードウェアがRICOH ProcessDirectorに報告している現在の状態が含まれます。
プリンターの状況を表示するには、次の手順に従います。
  1. [プリンター]ポートレットで以下を行います。
    • ポートレットがアイコンビューで開いている場合、プリンターアイコンの左側のシンボルを確認します。緑色の矢印は、プリンターが使用できることを意味します。途切れた黄色の矢印は、プリンターが使用できないことを意味します。プリンターの横の黄色いバーも、プリンターが使用できないことを示します。プリンターの横に赤いバーがある場合は、プリンターがオペレーターの介入を必要としています。
    • ポートレットがグリッドビューで開いている場合、使用可能列と 状況列の情報を確認します。
  2. プリンターが報告している状況を調べるには、そのプリンターの名前をクリックします。プロパティーノートブックが表示されます。
  3. 状況タブをクリックします。
  4. プリンター状況フィールドの値を調べます。
    状況については、疑問符アイコンボタンをクリックしてください。

1.2.5.13.3 プリンターを始動および停止する

RICOH ProcessDirectorプリンターを開始/停止できます。プリンターを開始すると、ユーザーはジョブをプリンターに送信できます。現行ジョブの印刷中、または印刷終了後に印刷を停止できます。
    注意:
  • AFP プリンターと PCLOut プリンターの始動と停止のみを実行できます。
  • PSF がジョブを PCL に変換しているときに停止アクションを要求した場合、PCLOut プリンターで印刷されているジョブを停止できます。

プリンターを開始または停止するには、次の手順に従います。

  1. プリンターポートレットで、開始または停止するプリンターを右クリックして、開始または 停止を選択します。
  2. AFP プリンターでの印刷を停止するタイミングを指定します。
    • すぐには、できるだけ早くプリンターを停止します。
    • 現行コピーが印刷された後は、複数コピーを含むジョブの現行コピーが印刷された後でプリンターを停止します。
    • 現行ジョブのコピーがすべて印刷された後は、現行ジョブが終了したときにプリンターを停止します。
  3. オプション: 印刷された出力の最終ページがプリンターの停止後にスタックされるように用紙を送るには、停止した後、空送り (NPRO) 操作を実行してください。を選択します。
  4. 確認メッセージが表示されたら、OKをクリックします。

プリンターを停止した後、次の手順に従います。

  • プリンター状況は[停止]に変更され、[プリンター]ポートレットの[プリンター]アイコンは赤に変わります。プリンターが再び始動されるまで、このプリンターでジョブは印刷されません。プリンターは使用可能であるため、RICOH ProcessDirector はこのプリンターにジョブをスケジュールできます。
  • 停止されたプリンターに割り当てられていたジョブは、[割り当て]状態のままになります。

1.2.5.13.4 ジョブをプリンターで前送り/後送りする

AFPプリンター上にジョブがある場合で、かつそのジョブの位置を変更して前のページから再度印刷するか(後送り)、またはページをスキップして後のページから印刷を開始する(前送り)必要がある場合は、ジャンプジョブアクションを使用できます。

プリンターでジョブを前送り/後送りするには、次の手順に従います。

  1. [プリンター]アイコンの下に示されているジョブ番号を使用して、そのジョブを[ジョブ]テーブルで見つけ、ジョブが印刷フェーズにあり、その状態が印刷中であることを確認します。
  2. プリンターポートレットで、ジョブを印刷中のプリンターを選択し、停止をクリックします。ジョブを構成するのが単一コピーだけの場合は、 すぐにを選択します。ジョブが複数コピーから構成されている場合は、 すぐにまたは 現行コピーが印刷された後を選択します。
    注意: プリンターコンソールで停止機能を使用しても、RICOH ProcessDirectorでは、そのプリンターは停止状態になりませんRICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースを使用して、プリンターをしてください。
  3. 停止したプリンターで印刷中だったジョブを、[ジョブ]ポートレットで選択します。
  4. アクション ジャンプをクリックします。
  5. ジャンプする位置ページで、ジョブの印刷を再開する位置を指定します。
    1. ジョブが 1 つのコピーから構成されている場合、ページ番号を指定できます。また、最後に印刷されたページから前送りまたは後送りするサイド数を選択することもできます。表示機能を使用すると最後に印刷されたページが表示されるので、ジョブの印刷を再開する位置の選択に役立ちます。
    2. ジョブが複数コピーから構成されている場合は、現行コピー内のページのみ指定できます。別のコピー内のページまで後送りまたは前送りするには、ジャンプ先のジョブのサイドを指定する必要があります。
    3. プリンターの[割り込みメッセージページ]プロパティーが[はい]に設定されている場合、プリンターは再位置づけ動作のメッセージページを印刷するため、リスタートポイントが 1 つのシートでオフになる場合があります。誤った位置からの印刷を避けるには、[割り込みメッセージページ]プロパティーを[いいえ]に設定するか、 後送り制御または 前送り制御ではなく、 印刷を再開するページを使用します。
  6. 印刷を再開する前に、RICOH ProcessDirector に空送り (NPRO) アクションを実行させるかどうかを選択します。
  7. OKをクリックします。
  8. プリンターポートレットで、ジョブを印刷中のプリンターを選択し、始動をクリックします。

1.2.5.13.5 プリンターの給紙トレイの使用可能メディアを表示および更新する

RICOH ProcessDirector は SNMP または JMF を使用して、プリンターがサポートするメディアと給紙トレイで使用可能になっているメディアを区別します。サポートされているメディアが給紙トレイに入れられるまで、使用可能になりません。ご使用のプリンターが自動的にメディアマッチングする場合を除いて、プリンターに新しいメディアをロードするときには、プリンターオブジェクトの使用可能なメディアを更新します。
Ricoh PDFプリンターを使用していて、メディアカタログがプリンターに定義されている場合、RICOH ProcessDirectorはプリンターを自動的に照会して、プリンターの給紙トレイで使用可能になっているメディアを更新します。

プリンターの給紙トレイで使用可能になっているメディアを表示して更新するには、次の手順に従います。

  1. プリンターポートレットで、プリンターを選択します。アクション トレイの表示をクリックします。
    または、[ジョブ]ポートレットでジョブを選択して、スケジュールをクリックします。使用するプリンターを選択して、 トレイの表示をクリックします。
  2. メディアマッチング以下で選択したプロパティーを使用するに設定されていて、メディアを区別するために使用するすべてのプロパティーがプリンターから報告される場合、テーブルにはトレイおよび現在セットされているメディアが表示されます。このページが開いているときに別のメディアをロードする場合は、次の手順に従ってメディアを更新します。
    1. 更新をクリックします。
      RICOH ProcessDirector がプリンターを照会し、それぞれの給紙トレイで使用可能なメディアが返されます。別のメディアをセットしてもテーブルが変更されない場合は、プリンターの プリンターからトレイ情報を取得はいに設定されていることを確認します。
    2. OKをクリックします。
  3. メディアマッチング以下で選択したプロパティーを使用するに設定されているが、メディアを区別するために使用するすべてのプロパティーをプリンターが報告しない、またはプリンターのSNMPがオンになっていない場合、手順に従って メディアマッチングメディア製品 ID またはメディア名を使用するに設定してください。
  4. メディアマッチングメディア製品 ID またはメディア名を使用するに設定されている場合、次の手順に従ってメディアを更新します。
    1. 更新する給紙トレイを選択します。
    2. トレイメディアを設定をクリックします。
    3. トレイにセットされているメディアを選択し、OKをクリックします。
    4. 閉じるをクリックします。

1.2.5.13.6 プリンターをシャットダウンする

RICOH ProcessDirectorに指示して、プリンターおよびその割り当てジョブの処理をすべて終了し、プリンターを使用不可にします。
    注意:
  • プリンターをシャットダウンすることと、シャットダウンせずにプリンターを使用不可にすることの違いは、プリンターをシャットダウンすると、プリンターが使用不可になると同時にRICOH ProcessDirectorとの接続も解除されるのに対し、使用不可にした場合は、プリンターが使用不可になるだけで、接続は解除されない点です。他のプログラムは、シャットダウンされたプリンターにジョブを送信できますが、シャットダウンされていない使用不可のプリンターにはジョブを送信できません。

プリンターをシャットダウンするには、次の手順に従います。

  1. プリンターポートレットで、シャットダウンするプリンターを右クリックし、シャットダウンを選択します。
  2. OKをクリックします。

プリンターは使用不可になり、再び使用可能になるまでこのプリンターでジョブは印刷されません。RICOH ProcessDirectorは、ジョブをプリンターにスケジュールできません。

シャットダウンの要求時にジョブがRicoh PDFプリンターまたはカスタムPDFプリンターに割り当てられている場合、ジョブの状況は停止に変更されます。

シャットダウンの要求時にジョブがPCLOut 、パススルー、Kodak PDF、またはXerox PDFプリンターに割り当てられているとき、シャットダウン処理の前にプリンターコマンドが正常に返された場合は、ジョブの状況は完了に変更されます。それ以外の場合は、ジョブの状況は エラーに変更されます。

RICOH ProcessDirectorによりAFPプリンター上で印刷中のジョブを一時停止できる場合、そのジョブの状況は 停止に変更されます。そうでない場合は、ジョブの状況は エラーに変更されます。AFPプリンターに割り当てられているが、印刷が開始されていないジョブは、 未割り当て状態に移行します。

1.2.5.14 レポートデータベース内のデータを操作する

Report 機能を使用してデータを収集した後で、そのデータにアクセスして、ビジネスインテリジェンスソフトウェアへの入力として使用できます。

以下の手順を使用してデータベースに接続し、SQLステートメントを使用してデータを取得します。例えば、SELECT文を使用したデータのクエリー実行や、COPY文を使用したデータのエクスポートを行えます。

    注意:
  • データトランスミッターを使用する場合は、この手順を実行する必要はありません。

レポートデータベースを含めたPostgreSQLデータベース内のデータの操作について詳しくは、PostgreSQLチュートリアル(http://www.postgresqltutorial.com/)を参照してください。

1.2.5.14.1 レポートデータベースへ接続する

インタラクティブターミナルプログラムのpsqlを使用すると、レポートデータベースに直接接続できます。接続が確立されると、ビジネスインテリジェンスツールを使用することなく、SQL文を使用してデータの抽出またはクエリーを実行できます。
    注意:
  • データトランスミッターを使用する場合は、この手順を実行する必要はありません。

レポートデータベースが稼働中であることを確認するには、データベースとの接続を試みます。psqlコマンドプロンプトが表示された場合、データベースは稼働しています。

レポートデータベースへ接続するには、以下の操作を⾏います。
  1. 1次コンピューターにログインしてコマンドラインを開きます。
  2. ディレクトリをシステムに適したオプションに変更する。
    • Linux の場合:
      • /aiw/aiw1/bin/postgresql/Linux/pgsql/bin または
      • /usr/pgsql-14/bin/
    • Windows の場合:
      • C:\aiw\aiw1\bin\postgresql\Windows\pgsql\bin または
      • <RPDインストールディレクトリ>\PostgreSQL\bin\
  3. 次のコマンドを入力します:./psql databaseusername

    管理 レポート データベース設定で指定したデータベース名でデータベースを置き換えます。デフォルトは履歴です。

    管理 レポート データベース設定で指定したユーザー名でusernameを置き換えます。デフォルトはrpdreports です。

  4. プロンプトが表示されたら、管理 レポート データベース設定で指定したパスワードを入力します。

    psqlコマンドプロンプトdatabase=#が表示されます。

    コマンドで履歴を指定した場合、コマンドプロンプトはhistory=#となります。

    これでレポートデータベースとの接続が確立されました。

  5. データにアクセスするには、SQL文を実行します。
  6. psqlを終了するには、\qと入力します。

1.2.5.14.2 レポートデータベース内のデータをCSVファイルにエクスポートする

レポートデータベース内のデータは、コンマ区切り値(CSV)形式のファイルにエクスポートできます。
レポートデータベース内のデータをCSVファイルにエクスポートするには、以下の操作を⾏います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. レポート データコレクターを選択します。
  3. データをダウンロードするデータコレクターを選択し、データのダウンロードをクリックします。
  4. ダウンロードするデータの時間範囲を指定し、OKをクリックします。

1.2.5.15 リポジトリー

さまざまなタスクを実行できるリポジトリーが用意されています。

1.2.5.15.1 リポジトリーの保存期間を変更する

既存リポジトリーの保存期間を変更して、ジョブ、文書データ、履歴情報を保存する期間を増減できます。
リポジトリーの保存期間を変更するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト リポジトリーをクリックします。
  3. 保存期間を変更したいリポジトリーを選択します。
  4. 保存期間の変更をクリックします。
  5. 期間を指定します。
  6. 時間単位を選択します。
      注意:
    • 保存期間を短縮すると、システムによって、新しい保存期間よりも長くリポジトリーに保存されているすべてのデータが削除されます。
  7. OKをクリックします。

1.2.5.15.2 リポジトリーのフォルダー位置を変更する

既存リポジトリーのフォルダー位置は、変更が可能です。
リポジトリーのフォルダー位置を変更するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト リポジトリーをクリックします。
  3. フォルダー位置を変更したいリポジトリーを選択します。
  4. フォルダー位置の変更をクリックします。
  5. リポジトリーのファイルまたは履歴情報を保存するディレクトリーを指定します。
      注意:
    • ジョブ、文書、プロパティー、または履歴情報を保存してからフォルダー位置を変更しても、データは自動的に新しい位置に移動されません。リポジトリーの内容を新しい位置に手動で移動する必要があります。
    • 完全なパスを指定しない場合、Linux のディレクトリーは /var/aiw ディレクトリーに作成されます。Windows ではドライブ\Program Files\Ricoh\ProcessDirector パスに作成されます (ドライブRICOH ProcessDirector がインストールされている場合)。
  6. OKをクリックします。

1.2.6 ジョブを操作する

RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースのメインページを使用して、RICOH ProcessDirector処理のすべてのフェーズを通過したジョブと進行状態を管理できます。

ユーザーインターフェースによって、さまざまな操作を行うことができます。

1.2.6.1 システム内のジョブを検索する

入力装置によって作成され、RICOH ProcessDirector システムに送られたジョブは、ジョブポートレットに表示されます。

ジョブテーブルでジョブを検索するためにRICOH ProcessDirectorは、異なるメカニズムを提供します。各メカニズムは、単体で使用することも、他のメカニズムと併用することもできます。

システム内のジョブを検索するには、次の手順に従います。

  • [フィルター入力]フィールドを使用してフィルターに掛ける

    特定のテキストを探して[ジョブ]テーブルを検索するために、[ジョブ]テーブルの一番上にある[フィルター]フィールドにそのテキストを入力できます。入力を始めると、[ジョブ]テーブルの表示内容は、そのテキストを含むジョブのみに変わります。[ジョブ]テーブルの列に表示される任意のプロパティー値に、テキストが表示されることがあります。

      注意:
    • ?_*% などの特殊文字を入力すると、期待したジョブのリストが返されないことがあります。
    • 期限トラッカー機能がインストールされており、締め切りステッププロパティーの値を検索する場合、そのステップ名に関連付けられたフェーズの名前ではなく、ステップ名のみを検索します。検索テキストには、括弧を含めないでください。
  • 詳細なフィルターを使用したフィルタリング

    [ジョブ]テーブルで特定のジョブを検索する場合、使用する条件を指定できます。

  • [システムの要約]を使用してフィルターに掛ける

    ジョブのフェーズまたは状況 (例えば、[エラー]または[手動]) が分かっている場合は、[システムの要約]内のリンクを使用して、表示されるジョブの数を制限できます。

  • ジョブテーブルのソート機能とページング機能を使用する

    名前、ジョブ ID、またはジョブに関するその他の情報が分かっている場合は、該当するプロパティーを基準にして[ジョブ]テーブルをソートできます。ソートしたい列の見出しをクリックしてください。ジョブが昇順 (アルファベット順または数値順) に並べ替えられます。テーブルの項目を降順にソートするには、列見出しをもう一度クリックします。

    列を並べ替えると、列ヘッダーの横に矢印 (上を指す黒い矢印) が表示されます。矢印が上を向いている場合 (黒い矢印が上を向いている場合)、テーブルはその列に基づいて昇順でソートされます。矢印が下を指している場合 (黒い矢印が下を指している場合)、テーブルはその列に基づいて降順でソートされます。

    RICOH ProcessDirectorは、 1ページあたり最大1500個のジョブを表示します。システムに1500を超えるジョブがある場合、矢印ボタンまたはテーブルの下にある ページフィールドを使用して他のページに移動します。

1.2.6.1.1 ユーザー定義フィルターを使用してジョブを検索する

[ジョブ]テーブルのフィルター機能を使用して、RICOH ProcessDirector システム内でジョブを検索できます。再印刷されたジョブ名、ジョブ番号、ジョブなどの値をフィルターできます。
ユーザー定義のフィルターを設定するには、次の手順に従います。
  1. [ジョブ]テーブルの右隅で、設定)アイコンをクリックし、 詳細なフィルターを表示をクリックします。
    フィルター領域が開き、新しいフィルターが表示されます。
  2. リストのフィルター処理に使用する1つまたは複数の条件を定義できます。それぞれの条件は、プロパティー、比較演算子、および値によって構成されます。
      注意:
    • 比較値の 等しくない(≠)は、指定されたプロパティーのヌル値(値がない、または 設定なし)を持つジョブを返しません。これらジョブを検索するには、 比較値の 設定なし(notset)を選択します。
  3. オプション: 追加条件を定義するには、任意の条件の右側のプラス記号 (+) をクリックします。条件を削除するには、削除する条件の右側のマイナス記号 (-) をクリックします。
    追加のフィルターは、最初のフィルターの後に AND 演算子で追加されます。
  4. オプション: 条件を削除するには、削除する条件の右側のマイナス記号 (-) をクリックします。
  5. [フィルターの適用]をクリックします。
    ジョブテーブルは、指定した条件を使用してフィルターされます。
  6. オプション: フィルターの保存を選択し、フィルターの名前を入力して、フィルター設定を保持します。
  7. オプション: フィルターを有効または無効にするには、詳細なフィルタースイッチをクリックします。 詳細なフィルターを無効にすると、すべての条件がクリアされ、[ ジョブ]テーブルが更新されます。
  8. オプション: 詳細なフィルター領域を最小化または最大化するには、 詳細なフィルターの左側にある矢印をクリックします。
  9. オプション: 詳細なフィルターを表示または非表示にするには、 設定)ボタンをクリックし、 詳細なフィルターを表示を選択します。
    フィルターが設定されている場合、詳細なフィルター領域は部分的に閉じ、フィルターは設定されたままです。フィルターが設定されていない場合、詳細なフィルター領域は完全に閉じています。

1.2.6.1.2 プリンターに対してスケジュールされたジョブを検索する

ジョブが特定のプリンターで印刷される候補であることが分かっている場合は、そのプリンターの候補であるすべてのジョブを表示することによって、ジョブを検索できます。
ジョブのスケジューリング属性の値がプリンターのスケジューリング属性の値と一致しているときに、ジョブはプリンターの候補になります。

プリンターに対してスケジュールされたジョブを検索するには、以下のようにします。

  1. プリンターポートレットで、スケジュールされたプリンタージョブを検索します。
    探しているプリンターがリストにない場合は、お気に入りのプリンターだけを検索している可能性があります。すべてのプリンターを表示するには、タイトルバーの青色の星印をクリックします。
  2. プリンターを右クリックして、ジョブの候補を表示を選択します。

1.2.6.1.3 遅延ジョブを検索する

ジョブに対して修正アクションを実行できるように、追跡状況がスケジュール遅れ、予想される結果が 未達成の可能性あり、またはチェックポイント状況が 遅延のジョブを検索できます。

Deadline Tracker機能により、メインページに締め切りポートレットが追加されます。ポートレットには、締め切りまたはチェックポイントに遅れた、または間に合わなそうなジョブの数を示すドットが含まれています。

ドットの上にマウスポインターを置くと、凡例が表示され、ドットで示される状況がリストされます。この状態のすべてのジョブを表示をクリックして、その状態のすべてのジョブのテーブルを開きます。ドットは、[ジョブ]テーブルの リスクのスケジュール列にも表示されます。 スケジュールリスク列の見出しは空白です。列の名前を表示するには、見出し領域にポインターを置きます。

追跡状況がスケジュール遅れとは、そのジョブの処理にかかっている時間が、この時点までに実行されたすべてのステップの推定時間より長いことを意味します。ジョブがスケジュールから遅れていると、[ジョブ]テーブルのそのジョブの スケジュールリスク列に黄色のドットが表示されます。

予想される結果が未達成の可能性ありとは、残っているステップの推定時間が、ジョブの締め切りまでの残り時間より長いことを意味します。ジョブが締め切りに間に合わなくなりそうになると、 スケジュールリスク列にオレンジ色のドットが表示されます。

チェックポイント状況が遅延とは、次のチェックポイントへのジョブがの到達が遅れているか、最終チェックポイントを逃したことを意味します。RICOH ProcessDirectorは、サービスポリシーが関連付けられているすべてのジョブのチェックポイント状況を計算します。ジョブが遅延すると、 スケジュールリスク列に黄色いドットが表示されます。次のチェックポイントの前にジョブが追いついた場合、黄色いドットは削除されます。

[ジョブ]テーブルで遅延ジョブを確認するには、以下の操作を行います。

  1. [メイン]ページの[システムの要約]ポートレットで [すべて]をクリックして、システム内のすべてのジョブを確認します。
  2. スケジュールリスクによってジョブを並べ替えて、リスクが大きいジョブが列の上部に表示されるようにするには、スケジュールリスクの空白の列見出しをクリックします。
  3. [ジョブ]テーブルに特定のスケジュールリスクのジョブのみを表示するには、詳細なフィルターをクリックします。
  4. チェックポイント状況が遅延のジョブのみを表示するには、 チェックポイント状況プロパティー、 等しい(=)比較演算子および 遅延という値を選択します。

    追跡状況がスケジュール遅れのジョブのみを表示するには、 追跡状況等しい(=)および スケジュール遅れを選択します。

    予想される結果が未達成の可能性ありのジョブのみを表示するには、 予想される結果等しい(=)および 未達成の可能性ありを選択します。

    スケジュールリスクを組み合わせて選択するには、最初に任意の条件がtrueを選択して、最初のプロパティー、条件、値を選択します。次に、条件の右側にある +をクリックし、別のプロパティー、比較、値を選択します。

  5. 遅延または スケジュール遅れのジョブ、または締め切りに間に合わなくなりそうなジョブが表示された場合、そのジョブのプロパティーを確認できます。

    例えば、あるジョブが遅延の場合、その計画チェックポイント時刻と実チェックポイント時刻を確認できます。あるジョブが スケジュール遅れまたは締め切りに間に合わなくなりそうな場合、 締め切りタブのプロパティーの値を確認できます。

  6. ジョブを遅延させる原因となった問題を修正した後、ジョブの残りのフェーズでの進行を速くするために、プロモートアクションの使用を検討します。また、 ジョブのスケジュールアクションを使用して、別のプリンターにジョブを移動することもできます。

1.2.6.1.4 インサーターにロードする準備ができているジョブを見つける

特定のインサーターコントローラーが管理するインサーターにロードする準備ができているジョブを見つけるため、そのインサーターコントローラーでのアクティブジョブをすべて表示できます。その後でジョブをソートすると、インサーターにロードする準備ができているジョブが分かります。
インサーターにロードする準備ができているジョブを見つけるには、以下の手順に従ってください。
  1. メインページにある[インサーターコントローラー]ポートレットで、アクティブなジョブを含むインサーターコントローラーを見つけます。
    探しているインサーターコントローラーがリストにない場合は、「お気に入り」として指定したインサーターコントローラーだけを見ている可能性があります。[インサーターコントローラー]タブで青色の星印をクリックし、すべてのインサーターコントローラーを表示してください。
  2. もう一度そのインサーターコントローラーを右クリックし、ジョブの表示を選択します。
  3. [ジョブ]テーブルが開いたら、現行ステップ列の見出しをクリックして、ジョブを現行ステップでソートします。
    現行ステップ列を表示するには、 [現行ステップ]プロパティーの列を追加するように列を編集する必要がある場合があります。

    読み込む準備ができているジョブは、InsertJobsステップテンプレートを基にしたステップにあり、 待機中状態または [手動、作動]状態になっています。

1.2.6.1.5 挿入の完了を待っているジョブを見つける

特定のインサーターコントローラーでの挿入を終了し、手動による完了を待っているジョブを見つけるため、そのインサーターコントローラーでのアクティブジョブをすべて表示できます。その後でジョブをソートすると、挿入の完了を待っているジョブが分かります。
挿入の完了を待っているジョブを見つけるには、以下の手順に従ってください。
  1. RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースのメインページにある[インサーターコントローラー]ポートレットで、ジョブが挿入を完了しているインサーターコントローラーを見つけます。
    探しているインサーターコントローラーがリストにない場合は、「お気に入り」として指定したインサーターコントローラーだけを見ている可能性があります。[インサーターコントローラー]タブで青色の星印をクリックし、すべてのインサーターコントローラーを表示してください。
  2. もう一度そのインサーターコントローラーを右クリックし、ジョブの表示を選択します。
  3. [ジョブ]テーブルが開いたら、現行ステップ列の見出しをクリックして、ジョブを現行ステップでソートします。
    現行ステップ列を表示するには、 [現行ステップ]プロパティーの列を追加するように列を編集する必要がある場合があります。

    読み込む準備ができているジョブは、InsertJobsステップテンプレートを基にしたステップにあり、 待機中状態または [手動、作動]状態になっています。

1.2.6.1.6 調整を待っているジョブを見つける

特定のインサーターコントローラーでの挿入を終了し、手動による調整を待っているジョブを見つけるため、そのインサーターコントローラーでのアクティブジョブをすべて表示できます。その後でジョブをソートすると、調整を待っているジョブが分かります。
調整を待っているジョブを見つけるには、以下の手順に従ってください。
  1. [ジョブ]テーブルで、現行ジョブの状態プロパティーが列の場合、 フィルターフィールド を使用して 調整待ち状態のジョブを検索します。

1.2.6.2 ジョブ情報を表示する

RICOH ProcessDirectorシステムにおけるジョブに関するさまざまな情報(その状況、プロパティー、ログ情報など)を表示できます。

1.2.6.2.1 ジョブのプロパティーを表示および変更する

ジョブのプロパティーには、そのジョブが印刷されるプリンター、入力ファイルの大きさ、または両面印刷ジョブであるかどうかなど、さまざまな情報が含まれます。一部のジョブプロパティーを必要に応じて変更できます。
  • ジョブのプロパティーを表示して変更するには、以下のようにします。
    1. [ジョブ]テーブルで、操作するジョブ名をクリックして、プロパティーノートブックで開きます。
    2. プロパティーノートブックで、タブを使用して別のプロパティーを見るか、すべてを表示をクリックして、1ページに全てのプロパティーを表示します。
      プロパティーに関する情報を表示するには、プロパティー名の横にある疑問符が付いているボタンのイメージアイコンをクリックします。
    3. 適切な変更を行います。
      Web ブラウザーの検索機能を使用して、変更したいフィールドを見つけることができます。ブラウザーは、現在表示されているタブのみを検索します。すべてのタブ上でフィールドを検索するには、 すべてのタブを表示をクリックします。
    4. OKをクリックします。
  • ジョブのプロパティーを表示して変更するには、以下の手順に従います。
    1. [ジョブ]テーブルで、操作するジョブを選択し、複数の更新をクリックします。
    2. 変更するプロパティーをリストから選択します。次に、プロパティーの新しい値を選択または入力します。
    3. 追加のプロパティーを更新するには、最後のエントリーの右側にあるプラス記号をクリックします。
    4. プロパティーをリストから削除するには、削除するエントリーの右側のマイナス記号をクリックします。
    5. OKをクリックします。

1.2.6.2.2 カスタムジョブプロパティー

カスタムジョブプロパティーを使用すると、使用可能な他のジョブプロパティーに対応しない値を設定できます。これらのカスタムジョブプロパティーのデフォルト値はワークフローで設定でき、編集可能な他のジョブプロパティーと同じように変更できます。

カスタムジョブプロパティーは、さまざまな状況で役立ちます。

  • ジョブテーブルで追加のソートオプションおよびフィルターオプションを提供するため
  • ジョブと同時に会社独自の値を渡すして、バナーページで印刷したり、ダウンストリーム処理で使用したりできるようにするため
  • 外部プログラムを呼び出すコマンドのジョブプロパティーに表示されない値を含めるため
  • 会社固有の数値をジョブと一緒に記録するため

ワークフローにカスタムジョブプロパティーを含めるには、2つの方法があります。次のことが可能です。

  • RICOH ProcessDirectorに用意されているカスタムプロパティーを使用する。
  • 特定の状況に応じて独自のジョブプロパティーを定義する。

用意されているカスタムプロパティーを使用する

RICOH ProcessDirectorには、カスタムジョブプロパティーとして使用できる20個のプロパティーがジョブプロパティーノートブックに用意されています。

  • カスタム1カスタム10の10個のプロパティーをカスタムジョブプロパティーとして使用することができます。これらのプロパティーは、ジョブに関するテキストまたは数値情報を含むことができます。
      注意:
    • これらのフィールドでは、数値は数値ではなく、テキストとして扱われます。
  • カスタム番号を持つジョブプロパティーとして、カスタム整数1カスタム整数5カスタム数値1カスタム数値5と書かれた10個のプロパティーが使用可能です。これらのプロパティーは数値情報のみを含みます。 カスタム整数フィールドには常に整数が格納され、 カスタム数値フィールドには小数が格納される場合があります。

プロパティーの名前を変更することはできません。 値のみ変更できます。

独自のジョブプロパティーを定義する

用意されているカスタムプロパティーを使用したくない場合、または利用可能なカスタムプロパティーよりも多くのカスタムプロパティーが必要な場合は、管理タブから独自のカスタムプロパティーを定義することができます。

データベース名と、プロパティーノートブックと列見出しに表示されるラベルを選択できます。また、プロパティーに格納されるデータの種類と、異なるユーザーグループがプロパティーに対して持つデフォルトのアクセスも選択できます。

1.2.6.2.3 JDFジョブチケットを表示する

JDFジョブチケットの一部の値はRICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースでは表示されませんが、ワークフローはこれらの値を使用するアプリケーションを呼び出す可能性があります。そのため、JDFジョブチケットを表示する必要があるかもしれません。

JDFジョブチケットを表示するには、以下の操作を⾏います。

  1. ジョブのスプールファイルディレクトリーにあるJDFジョブチケットを検索します。
    スプールファイルディレクトリー名は/aiw/aiw1/spool/default/JobNumberです。JDFジョブチケットの名前はJobNumber.filename.jdfです。

    JDFジョブチケットが指定変更ファイルまたはアプリケーションによって変更されている場合、別のファイル名でJDFジョブチケットを検索する可能性があります。最後に変更された日でどのJDFジョブチケットが一番最新かがわかります。

  2. テキストエディターまたはWebブラウザーを使用してJDFジョブチケットを表示します。
    JDFジョブチケットはXML形式です。
    注意: RICOH ProcessDirectorはユーザーインターフェースおよびJDFジョブチケットを常に同期化し続けるわけではありませんが、ジョブチケットの要求を受け取ったときのみ、ジョブチケットの値を更新します。ジョブチケットを見ると、リスト化された一部の値がRICOH ProcessDirectorジョブプロパティーの値に一致しない場合があります。

1.2.6.2.4 ページ例外を表示および変更する

ページ例外を表示および変更できます。ページ例外とは、特定のページに対するメディア、面、仕上げの指示で、ジョブに対する指示とは異なります。
たとえば、片面ジョブのメディアと仕上げの指示で、A4普通紙、ステープルなし、と指定されているとします。そのジョブのページ例外では、最初のページにA4の青色の用紙、両面印刷は2~3ページ、5~8ページの左上隅にステープルと指定されています。

ページ例外アクションでは、ジョブを処理しているワークフローに PrintJobsステップがない場合でも、メディア、仕上げ、または面ページの例外が表示されます。

ページ例外の[メディア]と[ステープル]の値は、Ricoh PDF、カスタムPDF、Ricoh TotalFlow、プリンターに送信されたPDFジョブにのみ適用されます。面ページ例外は、Ricoh PDF、カスタムPDF、Ricoh TotalFlow、Kodak、Xeroxプリンターに送信されたPDFジョブに適用されます。一部のプリンター制御ユニットは、JDFジョブチケットの 面ページ例外をサポートしていません。

メディアおよび面ページ例外のみが、Kodak PDFプリンターおよびXerox PDFプリンターに送信されたジョブに適用されます。これらのプリンターでは、ステープルのページ例外はサポートされていません。

Preprinted Forms Replacement機能がある場合:

  • CombinePDFWithFormステップでジョブが処理されるときに、RICOH ProcessDirectorは電子フォームとページデータを結合します。ワークフローでジョブが次のステップに進むと、メディアへの変更は電子フォームには反映されません。例:
    • ジョブがCombinePDFWithFormステップを通過したら、電子フォームを使用して、ページ例外を レター、イエローメディアから Form100メディアに変更します。[ページ例外]ダイアログには Form100メディアがありますが、 Form100メディアの電子フォームはページデータと結合されていません。
    • ジョブがCombinePDFWithFormステップを通過したら、電子フォームを使用して、ページ例外を Form200メディアから A4普通紙メディアに変更します。[ページ例外]ダイアログには A4普通紙メディアが含まれていますが、ページデータは Form200メディア向け電子フォームで印刷されます。
  • CombineAFPWithFormステップは、[ページ例外]ダイアログのメディアのページ例外に設定された値を全て無視します。
ページ例外を表示および変更するには、次の手順に従います。
  1. [ジョブ]テーブルで、操作するジョブを右クリックし、ページ例外を選択します。

    メディアプロパティーはジョブに対するメディアを表示し、 ステープルプロパティーはジョブにステープルの指示があるかどうかを示します。 両面印刷プロパティーには、出力する面のジョブ設定が表示されます。 ページ範囲の列は、それぞれの例外を適用するページを示します。 代替の用紙列はメディア例外を示し、 サブセットのフィニッシング列はステープル例外を示します。 の列には、両面印刷設定の例外が表示されます。

  2. メディア、ステープルまたは面ページの例外を追加するには、追加をクリックします。
  3. 例外を適用するページをページ範囲に入力します。

    次のことが可能です。

    • ハイフンで、範囲の最初のページと最後のページを区切ります。
    • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
    • ジョブの合計ページ数プロパティーに値がある場合、nを入力するとジョブの最後のページを指定できます。
        注意:
      • ジョブの合計ページ数を計算するには、CountPages ステップテンプレートに基づくステップをジョブのワークフローに追加します。

  4. 代替の用紙リストではメディアオプションを選択し、 サブセット仕上げリストでステープルオプションを選択するか、 リストで両面印刷オプションを選択します。
  5. OKをクリックします。
  6. ページ例外を変更するには、編集するページ範囲を右クリックし、プロパティーを選択します。必要に応じて値を調整して、 OKをクリックします。

    ページ例外を削除するには、編集するページ範囲を右クリックし、削除を選択します。確認メッセージが表示されます。 OKをクリックします。

  7. ジョブに対するすべてのページ例外で指定されたメディア、両面印刷または仕上げのオプションを別のオプションで置き換えるには(例えば、A4の金色の用紙をA4の黄色の用紙で置き換える)、次の手順に従います。
    1. すべて更新をクリックします。
    2. 現在のメディア、両面印刷または仕上げのオプションと値を選択して置き換えます。
    3. OKをクリックします。
新しいメディアページ例外は、例外中に既存のページと重なるメディア指示だけを置き換えます。例えば、あるジョブが A4 普通紙を指定しているとします。最初のページに対して、青い A4 用紙にする例外を追加します。 RICOH ProcessDirectorは、ページ1以外の全てのページに対してA4普通紙を指定します。

新しいステープルページ例外は、例外に既存のページと重なるステープル指示を置き換えます。例えば、あるページ例外はページ 2~5 に対して下部に 2 個のステープルを指定します。それに対して、ページ 1~4 の左上隅に 1 個のステープルを指示する例外を追加します。 RICOH ProcessDirectorは、ページ2~5の下部に2個のステープルという指示を削除します。ページ 1~4 に対する新しい例外が保持されます。

ジョブ全体をステープルするように指定するステープルページ例外をそのジョブに追加した場合、RICOH ProcessDirectorはジョブレベルのステープルを削除して、ページ例外を指定します。

ステープルページ例外があるジョブの全体をステープルする場合、ジョブに対するステープルを設定する前にページ例外を削除する必要があります。

新しい面ページ例外は、例外中に既存のページと重なる両面印刷指示だけを置き換えます。例えば、ジョブで両面印刷(短辺綴じ)を指定するとします。最初のページに対して、片面印刷の例外を追加します。 RICOH ProcessDirectorは、ページ1以外の全てのページに対して両面印刷(短辺綴じ)を指定します。

1.2.6.2.5 ジョブの進行状況を追跡する

プリンターポートレットから印刷時のジョブの進行状況を追跡できます。印刷進行状況バーが表示されている場合、各AFPおよびRicoh PDFプリンターには、印刷中のジョブの番号または名前と、そのジョブの現在の進行状況が表示されます。
期限トラッカー機能がインストールされている場合、ワークフローでジョブの進捗状況を追跡できます。

印刷ジョブの進行状況を追跡するには、以下の操作を行います。

  1. プリンターポートレットで、使用しているプリンターを見つけます。
  2. ジョブ名および番号を表示するには、ジョブ名または番号の上にマウスポインターを置きます。
  3. 印刷中の現在のページとページの合計数を表示するには
    • 進行状況バーが表示されている場合は、進行状況バーの上にマウスポインターを置きます。

1.2.6.2.6 ジョブの状況を表示する

[ジョブ]テーブルを使用して、ジョブの現在の状況、およびそれに関連付けられたワークフローを調べることができます。
RICOH ProcessDirector システム内を移動するとき、ジョブはステップからステップに、また処理フェーズから処理フェーズに進みます。全体的なジョブの状況は、ジョブのシステム内での進行状況に関する、いくつかの情報を組み合わせたものです。たとえば、ジョブは 完了フェーズで 保存状態にあることもあれば、 準備フェーズで エラー状態にあることもあります。
    重要:
  • パススループリンターに送信されたジョブに関する印刷状況情報は使用可能ではありません。これらのジョブは、プリンターコマンドが戻りコードを返すまで、PrintJobs ステップで 割り当て済み状態にあります。戻りコードが有効な場合、RICOH ProcessDirector はジョブを PrintJobs ステップの 完了状態に移動します。戻りコードが無効な場合は エラー状態に移動します。

ジョブの状況を確認するには、次の手順に従います。

  1. [ジョブ]テーブルで、操作するジョブを選択します。
  2. フェーズまたは 状態列でジョブの状況を調べるには、次の手順に従います。
  3. ジョブを処理したステップと現在のステップを含めて、ジョブと関連付けられたワークフローをグラフィカルに表示するには、ジョブを選択してワークフローでジョブの表示をクリックします。
    ワークフローの現在のステップは、青色のリングで強調表示されます。ジョブがエラー状態の場合、リングは赤色になります。実線のコネクターラインは、ジョブが実行したワークフローのパスを表します。点線のコネクターラインは、ワークフローの残りのステップでジョブが進行すると予測されるパスを表します。
      注意:
    • ジョブの処理中にワークフローが編集された場合は、ワークフロービューアーに正しいステップが表示されない場合があります。ジョブログには、ジョブを処理したステップが表示されます。
    • Deadline Tracker 機能がインストールされており、ジョブに対して、ワークフロー内の少なくとも 1 つのステップに推定時間が設定されている場合、ウィンドウの下部にある青いバーにポインターを置くと、予想されるワークフローの推定処理時間に対する経過時間をパーセント単位で表示されます。

    ワークフローの異なる部分を表示するには、次の手順に従います。

    1. ズームインおよびズームアウトするには、マウスホイール、またはCtrl +および Ctrl -キーを使用します。
    2. ウィンドウ内のワークフローを再配置するには、マップマップボタンの画像)アイコンをクリックします。マップには、現在表示されているワークフローの部分を示す長方形が表示されます。ワークフローの異なる部分を表示するには、マップにポインターを置いて、長方形をクリックしてドラッグします。画面上でマップを移動するには、マップの上部をクリックしてドラッグします。
      長方形の右下隅にある円をクリックしてドラッグする方法でも、ズームインとズームアウトが可能です。
    3. 完了したら、右上隅にあるXをクリックしてワークフローウィンドウを閉じます。
  4. ジョブの状況に関する追加情報を表示するには、ジョブを右クリックし、プロパティーを選択します。
  5. 状況情報をすべて表示するには、ノートブックの左にある状況タブをクリックします。プロパティーに関する情報を表示するには、プロパティー名の横にある疑問符が付いているボタンのイメージアイコンをクリックします。

1.2.6.2.7 チェックポイントおよび期限を表示する

ジョブチェックポイントは、ジョブの各処理フェーズが完了する、計画された時刻と実際の時刻です。SLA デッドラインは、ジョブが SLA ターゲットステップを完了しなければならない時間です。
RICOH ProcessDirectorは、関連付けられたサービスポリシーがある各ジョブの予定チェックポイント時間を計算します。RICOH ProcessDirectorは、関連付けられたサービスポリシーがない場合でも、各ジョブの実際のチェックポイント時間を記録します。RICOH ProcessDirectorによりジョブのSLA期限が設定されるのは、 SLA目標ステッププロパティーがそのジョブのワークフローに設定されている場合のみです。ジョブが目標ステップを渡した場合、ジョブが目標ステップを完了した時刻も記録されます。
ジョブのチェックポイントと締め切りを表示するには、次の手順に従います。
  1. [メイン]ページの[ジョブ]ポートレットで、ジョブ名をクリックしてプロパティーノートブックを開きます。
  2. プロパティーノートブックで、チェックポイントタブをクリックしてジョブのチェックポイント、SLA 締め切り、およびジョブが目標ステップを完了した時刻を確認します。プロパティーに関する情報を見るには、プロパティー名の横にある疑問符アイコンアイコンをクリックします。

1.2.6.3 ジョブを開始および再開する

多くの場合、ジョブは RICOH ProcessDirector入力装置に送られ、その処理はすぐに開始されます。ただし、システム内でジョブを移動するためのアクションが必要になる場合があります。また、ジョブが処理中に割り込まれた、または停止された場合、ジョブの再始動が必要になることもあります。

1.2.6.3.1 ジョブを保留する

ユーザーが介入しない限りワークフローを通してジョブを移動しない場合は、ワークフローを構成して所定の位置でジョブを保留します。後で、ジョブを保留解除するアクションを行うよう、オペレーターに依頼できます。

例えば、オペレーターがジョブごとに異なる書式を読み込む必要がある場合は、プリンターで正しい書式をロードした後で、ジョブをリリースできます。

ジョブを保留するには、以下のいずれかの操作を行います。

  • 要求されたプリンタープロパティーを、 PrintJobs ステップテンプレートを基にしたステップで 設定なしに設定し、そのワークフローを通過するすべてのジョブが、その値を受け取るようにします。

    デフォルトでは、要求されたプリンタープロパティーは いずれかのプリンターに設定されています。その結果、スケジューリングプロパティーが関連付けられているジョブプロパティーの値と一致する最初に使用可能なプリンターに、ジョブが自動的にスケジュールされます。ただし、 要求されたプリンタープロパティーが 設定なしに設定されている場合は、オペレーターが ジョブのスケジュールアクションを使用してジョブをプリンターに割り当てるまで、ジョブは待機します。ジョブがスケジュールされると、 要求されたプリンタープロパティーが設定され、ジョブが残りの処理ステップに移動します。

  • フェーズに入るときに停止プロパティーを、 SetJobPropsFromTextFile ステップテンプレートを基にしたステップ上で設定します。これらのステップのいずれかをワークフローに追加する場合は、 フェーズに入るときに停止プロパティーの値としてフェーズを選択します。ジョブは、そのフェーズに到達すると停止し、そのフェーズ内のどの処理ステップにも移動せずに待機します。

    ジョブがフェーズの先頭で停止されている場合、オペレーターはジョブの処理を再開するために続行アクションを使用できます。また、オペレーターは、ジョブのスケジューリングプロパティーが少なくとも1つのプリンターのスケジューリングプロパティーに一致することと、ジョブの印刷をスケジュールするために 要求されたプリンタープロパティーが いずれかのプリンターまたは特定のプリンターに設定されていることを確認する必要があります。

    例えば、印刷フェーズが選択されると、ジョブは受信フェーズと準備フェーズに指定されたすべての処理ステップ内を移動します。次にジョブは印刷フェーズに移動しますが、ステップを開始する前に待機状態になります。ジョブの状態は停止に変わります。オペレーターは、ジョブを右クリックし、 続行を選択して、処理を再開できます。

  • ジョブが次の処理ステップに移動するための準備ができていることをオペレーターが指示するまでジョブが待機しなければならないようにするための手動ステップを、ワークフローに組み込みます。

    たとえば、ManualStepWithAutoStartステップテンプレートに基づくステップを作成し、それに 発注番号の入力という名前を付けて、ワークフローの準備フェーズに追加できます。ジョブがこのステップに到達すると、その状況が 手動、作動に変わります。オペレーターは、ジョブのプロパティーを編集して注文番号を入力し、ジョブを右クリックして 手動完了を選択し、このステップを完了したらジョブをリリースできます。

1.2.6.3.2 ジョブを特定のプリンターに送信する

場合によっては、RICOH ProcessDirector でジョブまたはジョブのグループを特定のプリンターに送信する必要があります。ワークフローで特定のプリンター名を指定するか、 スケジュール機能を使用して、ジョブ用に特定のプリンターを要求できます。
ワークフローで処理するすべてのジョブに、MICR など特定のプリンター機能が必要な場合は、ワークフローのPrintJobsステップに 要求されたプリンタープロパティーを設定します。ジョブが PrintJobsステップに到着した時点で、ジョブのスケジューリングプロパティーが、要求されたプリンターのスケジューリングプロパティーと一致する場合、ジョブをプリンターに送信できます。

ジョブのスケジューリングプロパティーは、次のとおりです。

  • 製本
  • カスタマー名
  • 折りオプション
  • ジョブサイズ (シート数)

    RICOH ProcessDirector は、ジョブに含まれるシート数を計算します。プリンターを定義するユーザーは、特定のプリンターがサポートするシート数を指定します。このプロパティーには、AFP または PDF 形式以外のジョブの値は含まれていない場合があります。

  • メディアが必要。ページ例外として指定されたメディアを含め、ジョブに必要なメディアです。
  • 出力ビン
  • 出力形式
  • パンチ
  • 要求された位置
  • ステープルが必要。ページ例外として指定されたステープルを含め、ジョブに必要なステープルです。

AFP サポート機能は、AFP ジョブ用に次のジョブスケジューリングプロパティーを追加します。

  • ジョブクラス
  • ジョブ宛先
  • ジョブ用紙

スケジューリングプロパティーの構成ファイルを編集することで、このリストからスケジューリングプロパティーを追加または削除できます。

プリンタースケジューリングプロパティーを空白にすると、対応するジョブプロパティーに使用されているすべての値と一致します。ジョブスケジューリングプロパティーを空白にすると、対応するプリンタープロパティーに使用されているすべての値と一致します。

スケジューリングプロパティーが一致しない場合 (または要求されたプリンタープロパティーの値が 設定なしの場合) は、スケジュール機能を使用して特定のプリンターにジョブを送信します。スケジュール機能は、スケジューリングプロパティーを一致させる簡単な方法です。

ジョブを特定のプリンターに送信するには、次の手順に従います。

  1. ジョブテーブルで、プリンターにスケジュールするジョブを選択します。
  2. スケジュールをクリックします。
    [ジョブのスケジュール]ダイアログには、定義されているプリンター、およびそのすべてのスケジューリングプロパティーが表示されています。テーブルの先頭の行に色付きの星印がある場合は、お気に入りのプリンターのみがリストされています。リスト内のすべてのプリンターを表示するには、その色付きの星印をクリックします。
  3. ジョブの印刷用に特定のプリンターを選択するには、以下の手順に従ってください。
    1. 要求されたプリンターで、 テーブルで選択したプリンターを選択します。
    2. プリンターをプリンターテーブルで選択します。
      選択したプリンターが、ジョブにおける要求されたプリンターになります。
    3. OKをクリックします。
  4. 選択したジョブのスケジューリングプロパティーの値を変更し、そのジョブを特定のプリンターに送信するか、またはスケジューリングプロパティーに同じ値が設定されているプリンターに送信するには、以下の手順に従ってください。
    1. ページの上部にあるジョブのリストが閉じている場合は、ジョブの表示をクリックして開きます。
    2. 選択したプリンターのスケジューリングプロパティーと一致するよう、ジョブのスケジューリングプロパティーの値を変更するには、ジョブを選択したプリンターに合わせるをクリックします。
      RICOH ProcessDirector は、ジョブのスケジューリングプロパティーの値を、プリンターのスケジューリングプロパティーの値と一致するように更新します。
        注意:
      • RICOH ProcessDirector は、 メディアが必要スケジューリングプロパティーは更新しません。 メディアが必要スケジューリングプロパティーの競合を解決するには、ジョブで指定されたメディアを変更するか、メディアをサポートしているプリンターにジョブをルーティングする必要があります。
    3. 各ジョブプロパティーの値を変更するには、スケジューリングプロパティーの編集をクリックします。
    4. スケジューリングプロパティーの値を変更するには、そのプロパティーを選択し、新しい値を入力または選択します。
    5. OKをクリックします。
      RICOH ProcessDirectorは、ジョブテーブルにリストされているすべてのジョブに新しい値を割り当てます。

複数のジョブを同じプリンターに対してスケジュールした場合、RICOH ProcessDirector は以下の基準を使用して、ジョブの印刷順序を決定します。

  • RICOH ProcessDirector は、プロセスグループのメンバーではないジョブを次の順序で処理します。
    • ジョブのプロモーション時刻プロパティーによって判別される、最後にプロモートされたジョブ
    • ジョブ優先順位プロパティーによって判別される、最も優先順位の高いジョブ
    • 実行依頼時刻プロパティーによって判別される、最後に受信したジョブ
  • RICOH ProcessDirector は、プロセスグループのメンバーであるジョブを次の順序で処理します。
    • 最後にプロモートされたジョブ
    • 最も優先順位の高いジョブ
    • プロセスグループ配列プロパティーによって判別される、プロセスグループ内のジョブの順序

1.2.6.3.3 スケジュールプロパティーを追加する/削除する

スケジューリングプロパティーの構成ファイルを使用して、ジョブをプリンターに割り当てるときに使用するスケジューリングプロパティーのデフォルトセットを変更できます。ジョブプロパティーの値は、選択したプリンターにスケジュールするジョブに対応するプリンタープロパティーの値と一致する必要があります。
ジョブのスケジュールページで ジョブをプリンターに合わせるアクションをクリックすると、プリンタープロパティーに一致するように更新されるジョブプロパティーを決定するために、makeLikePrinterAttrs.cfgファイルのエントリーが使用されます。
スケジューリングプロパティーファイルを更新するには、次の手順に従います。
  1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします ( aiw1がデフォルトです)。
  2. /aiw/aiw1/config(Linux)またはC:\aiw\aiw1\config(Windows)に移動します。
  3. makeLikePrinterAttrs.cfgファイルをテキストエディターで開きます。
  4. ファイルからスケジューリングプロパティーを追加、編集、または削除します。
  5. 編集が完了したら、ファイルを保存します。
  6. RICOH ProcessDirector を再始動します。
    更新されたmakeLikePrinterAttrs.cfgファイルは、次回 PrintJobsステップを実行するとき、または ジョブのスケジュールアクションを使用するときに使用されます。
デフォルトのスケジューリングプロパティーファイルの内容は次のとおりです。
Job.CustomerName=Printer.CustomerName
Job.Locations=Printer.Locations
Job.StapleRequired=Printer.StapleCapable
Job.FoldOptions=Printer.FoldCapable
Job.Binding=Printer.RingBindingCapable
Job.Binding=Printer.PerfectBindingCapable
Job.Punch=Printer.PunchCapable
Job.OutputBin=Printer.OutputBin
Job.MediaSize=Printer.InputTray
Job.MediaType=Printer.InputTray
Job.Form=Printer.Form
Job.Destination=Printer.Destination
Job.Class=Printer.Class
Job.MediaRequired=Printer.Media
Job.JobSize=Printer.JobSize
    注意:
  • プリンターにスケジュールするジョブには、ファイルで指定されたルールを持つプロパティーのみが一致する必要があります。
  • ジョブプロパティーを複数回入力すると、ジョブプロパティーの最後の値が使用されます。
  • ルール内のプロパティーの値がNULLの場合は、一致と見なされます。
  • ジョブスケジューリングプロパティーを空白にすると、対応するプリンタープロパティーに使用されているすべての値と一致します。
  • ファイルが空の場合、ジョブはプロパティーと一致せずにプリンターに送信されます。
  • PrintJobsステップの実行時にファイルが存在しない場合は、デフォルトの RICOH ProcessDirector ベースのスケジューリングプロパティーを使用して一致するものが定義されます。
  • ジョブのスケジュールダイアログの競合は、スケジューリングプロパティーファイル内のジョブとプリンターのプロパティー値が一致しないために発生します。スケジューリングプロパティーファイルに追加した一部のジョブプロパティーは、ジョブテーブルに表示できない場合があります。

1.2.6.3.4 ジョブを別のプリンターに移動する

ジョブの印刷中にプリンターが故障した場合は、ジョブを別のプリンターに移動できます。
  • ジョブを別のプリンターに移動して、印刷が成功した最後のページから印刷を続行するには、次の手順に従います。
    1. ジョブを停止します。確認ページで、RICOH ProcessDirectorに最後に印刷されたページを記憶するように指定します。
    2. 故障したプリンターをシャットダウンします。
    3. ジョブにおける要求されたプリンタープロパティーを変更します。
    4. [ジョブ]テーブルで、ジョブを右クリックし、続行を選択します。
  • ジョブを別のプリンターに移動して、最初からジョブを再印刷するには、次の手順に従います。
    1. 故障したプリンターをシャットダウンします。
    2. [ジョブ]テーブルで、ジョブを右クリックし、再印刷を選択します。
    3. [再印刷]ページで、要求されたプリンターフィールドでプリンターを選択して OKをクリックします。

1.2.6.3.5 ジョブを別の処理ステップに移動する

状況により、システム内のジョブの流れを中断し、そのジョブを別の処理ステップに移動することがあります。
ジョブのエラー状態を解決してからジョブを再処理する必要がある場合、または誤ったワークフローに割り当てられている場合は、ジョブを前のステップから再処理できます。

別の処理ステップにジョブを移動するには、次の手順に従います。

  1. [ジョブ]テーブルで、再処理する1つまたは複数のジョブを右クリックし、再処理を選択します。
    • 現在のワークフローのステップで複数のジョブの処理を再開するには、次の手順に従います。
      1. 現行ワークフローを選択します。
      2. フェーズとステップのリストから、ジョブを戻すフェーズとステップを選択します。
        注意:
      • この時点ではジョブを再開できないため、いくつかのステップはリストに表示されていません。
      • システムにおいて親ジョブに子ジョブがあり、それらの子ジョブを作成した最後のステップの時点か、または それ以前の時点で親ジョブを再始動しようと試みると、再処理は失敗します。より早いステップで再開する場合は、子ジョブを削除してください。
      • 現在のワークフローオプションは、次の状況では使用できません。

        • ワークフローは、ジョブの処理中に編集されました。
        • ジョブは、再開タイプが削除であるステップに送信されました。
        • ジョブが同じワークフロー内にありません。
        ワークフローをリストから選択する必要があります。

    • 現在のワークフローの最初のステップで複数のジョブの処理を再開するには、現在のワークフローを選択します。
    • 異なるワークフローを使用してジョブを処理するには、次の手順に従います。
      1. 別のワークフローをクリックします。
          注意:
        • システム内に子ジョブを持つ親ジョブがある場合は、異なるワークフローでは親ジョブを再処理することはできません。異なるワークフローを使用する場合は、子ジョブを削除してください。
      2. ワークフロープロパティーで、使用するワークフローを選択します。
          注意:
        • 新しいワークフローを適用すると、ジョブ名が変更される可能性があります。
  2. OKをクリックします。
ジョブ (全体または一部) がすでに印刷されている場合、RICOH ProcessDirector は、ジョブが再び処理されるたびに [再印刷カウント]プロパティーを増やしていきます。 再処理アクションを選択する前にジョブが印刷されていなかった場合は、 再印刷カウントプロパティーは ブランクのままです。

1.2.6.3.6 出力形式を使用してジョブをスケジュールする

ジョブを特定のプリンターから別のプリンターに移動する場合、ジョブの再フォーマットが必要になることがあります。例えば、ジョブをロールツーロールプリンターからロールツーフォールドプリンターに移動する必要がある場合や、PDF ジョブを PostScript プリンターで印刷する必要がある場合などです。
出力形式スケジューリングプロパティーを使用することで、ジョブをプリンターに送信する前に正しくフォーマットできます。

プリンター向けにジョブを再フォーマットする前は、ジョブを再フォーマットするパスを含むように、ワークフローをセットアップする必要があります。ワークフローで、異なるプリンター向けにジョブを再フォーマットできるかを確認するには、RICOH ProcessDirector 管理者にお問い合わせください。

出力形式スケジューリングプロパティーを使用してジョブをスケジュールするには、次の手順に従います。
  1. ジョブテーブルで、プリンターにスケジュールするジョブを選択します。
  2. スケジュールをクリックします。
    [ジョブのスケジュール]ダイアログには、定義されているプリンター、およびそのすべてのスケジューリングプロパティーが表示されています。テーブルの先頭の行に色付きの星印がある場合は、お気に入りのプリンターのみがリストされています。リスト内のすべてのプリンターを表示するには、その色付きの星印をクリックします。
  3. 要求されたプリンターで、 テーブルで選択したプリンターを選択します。
  4. プリンターをプリンターテーブルで選択します。

    選択したプリンターが、ジョブにおける要求されたプリンターになります。

  5. ページの上部にあるジョブのリストが閉じている場合は、ジョブの表示をクリックして開きます。
  6. プリンター向けにジョブを再フォーマットするには、ジョブを選択したプリンターに合わせるをクリックします。
  7. OKをクリックします。

RICOH ProcessDirector は、 ステップ再開タイプ再フォーマットになっているワークフロー内のステップにジョブを送ります。ジョブはこのステップから、要求されたプリンターの 出力形式値に合わせてジョブをフォーマットするワークフロー内のパスを通ります。

1.2.6.3.7 ジョブのワークフローを変更する

1 つ以上のジョブのワークフローを変更できます。たとえば、追加のステップでジョブを処理する場合に、ワークフローを変更できます。
ジョブプロパティーノートブックではワークフローを変更できません。再処理アクションを使用する必要があります。
    注意:
  • 新しいワークフローを適用すると、ジョブ名が変更される可能性があります。

ジョブのワークフローを変更するには、次の手順に従います。

  1. [ジョブ]テーブルで、ワークフローを変更するジョブ(複数可)を右クリックし、再処理を選択します。
    • 現在のワークフローのステップで複数のジョブの処理を再開するには、次の手順に従います。
      1. 現行ワークフローを選択します。
      2. フェーズとステップのリストから、ジョブを戻すフェーズとステップを選択します。
        注意:
      • この時点ではジョブを再開できないため、いくつかのステップはリストに表示されていません。
      • システムにおいて親ジョブに子ジョブがあり、それらの子ジョブを作成した最後のステップの時点か、または それ以前の時点で親ジョブを再始動しようと試みると、再処理は失敗します。より早いステップで再開する場合は、子ジョブを削除してください。
      • 現在のワークフローオプションは、次の状況では使用できません。

        • ワークフローは、ジョブの処理中に編集されました。
        • ジョブは、再開タイプが削除であるステップに送信されました。
        • ジョブが同じワークフロー内にありません。
        ワークフローをリストから選択する必要があります。

    • 現在のワークフローの最初のステップで複数のジョブの処理を再開するには、現在のワークフローを選択します。
    • 別のワークフローを対象として1つまたは複数のジョブを変更するには、次の手順に従います。
      1. 別のワークフローをクリックします。
      2. ワークフロープロパティーで、使用するワークフローを選択します。
        注意:
      • システム内に子ジョブを持つ親ジョブがある場合は、異なるワークフローでは親ジョブを再処理することはできません。異なるワークフローを使用する場合は、子ジョブを削除してください。

      ジョブは受信フェーズに戻ります。

  2. OKをクリックします。

1.2.6.3.8 ジョブを再印刷する

PrintJobs ステップをすでに通過したジョブの一部またはすべてのページを再印刷しなければならない場合があります。

操作したいジョブがプリンターでアクティブに印刷されている場合、ページの範囲を指定することはできません。印刷するページ範囲を選択するには、プリンターを停止するか、ジョブを停止する必要があります。

AFP ジョブでページ範囲またはページグループを再印刷するには、EnableRepositioningCreatePageRanges の両方のステップテンプレートに基づくステップがワークフローに含まれている必要があります。 EnableRepositioningステップテンプレートは、AFP サポート機能に含まれます。

PDF ジョブでページ範囲を再印刷するには、CountPagesCreatePageRangesの両方のステップテンプレートに基づくステップがワークフローに含まれている必要があります。

PDF ジョブでページグループを再印刷するには、IdentifyPDFDocumentsCreatePageRanges の両方のステップテンプレートに基づくステップがワークフローに含まれている必要があります。 IdentifyPDFDOcuments ステップテンプレートは、PDF 文書サポート機能に含まれます。

ジョブを再印刷するには、次の手順に従います。
  1. [ジョブ]テーブルで、再印刷するジョブを選択します。
  2. 再印刷をクリックします。
  3. ジョブの再印刷ページで、次のいずれかを選択します。
    すべて
    ジョブのすべてのページを再印刷します。
    ページ数
    特定のページを選択して再印刷します。
    グループ
    特定のページグループ (複数ページの保険契約や、特定の口座番号の預金通知など) を再印刷します。
  4. すべてを選択した場合は、手順 7に進みます。
  5. ページを選択した場合は、 再印刷するページフィールドに値を入力するか、 ビューアーでページを選択ボタンをクリックしてジョブを確認し、正しいページを選択して再印刷できます。
    1. ビューアーでページを選択をクリックして、ファイルビューアーを開きます。
    2. ジョブを調べ、再印刷したいページを見つけます。ページが見つかったら、ページフィールドにページ番号を入力するか、 以下に表示されているページを追加をクリックして、ページ番号をリストに追加します。5-14のようにページ範囲を入力することもできます。値はコンマで区切ってください。たとえば、3,6,8,12-30,45のように指定します。
        注意:
      • 1 枚の用紙に複数のページがある場合、その用紙からどのページを選択しても用紙全体が再印刷されます。例:
        • 2 ページ片面印刷ジョブでは、47 ページが用紙の左側にあり、48 ページが右側にあります。48 ページを選択すると、47 ページと 48 ページの両方が再印刷されます。
        • 両面印刷ジョブでは、ページ 51 が用紙の表にあり、52 ページが裏にあります。52ページを選択すると、51ページと52ページの両方が再印刷されます。
    3. 再印刷が必要なページをすべて選択したら、OKをクリックしてください。
    4. 手順7に進みます。
  6. [グループ]を選択した場合は、文書プロパティーを使用して、再印刷するページグループを選択できます。
    1. ビューアーでグループを選択をクリックして、ファイルビューアーを開きます。
    2. ビューアーウインドウの上にあるツールバーを使用して、ジャンプリストから文書プロパティーを選択してから、ページを検索するために使用するプロパティーを選択します。文書プロパティーは、 Doc.Address.FullNameなど、データベース形式で表示されます。
        注意:
      • 探している文書を見つけるには、特定のプロパティー値で次の文書を検索するボタン () を使用しなければならない場合があります。
    3. 再印刷するページグループのプロパティーまたはタグ値を選択します。
    4. 以下に表示されているグループを追加をクリックして、再印刷するページグループのリストにそのグループを追加します。
    5. 再印刷するすべてのページグループを追加するまで、この手順を繰り返します。誤ったグループをリストに追加してしまった場合は、除去をクリックして、リストから除外してください。
    6. 再印刷が必要なグループをすべて選択したら、OKをクリックします。
    7. 手順7に進みます。
  7. ジョブを実行依頼するプリンターを選択します。
    要求されたプリンターフィールドの横に青色の星印がある場合は、お気に入りのプリンターのみがリストされています。リスト内のすべてのプリンターを表示するには、黄色の星印をクリックします。
  8. オプション: ジョブの複数のコピーを印刷するには、印刷する部数を変更します。
      重要:
    • パススループリンターは、ここで指定した部数を無視します。プリンターコマンドまたは制御ファイルテンプレートは、コピー部数が 1 よりも多い場合は、その部数をパススループリンターに渡す必要があります。
  9. OKをクリックします。
ジョブのすべて、または一部が再印刷されるようスケジュールされると、RICOH ProcessDirector は、そのジョブの 再印刷カウントプロパティーの値を増やし、再印刷ジョブに組み込まれているページ数のみを反映するよう ジョブサイズプロパティーを調整します。

1.2.6.3.9 ジョブの特定のポイントから印刷する

ジョブが 印刷 フェーズにあって、AFP プリンターでアクティブに印刷されている場合、そのプリンターを停止し、ジョブ内の別の位置にジャンプして印刷を再開できます。

ジョブの特定のポイントから印刷するには、次の手順に従います。

  1. ジョブが印刷フェーズにあって、状態が[印刷中]であることを確認してください。
  2. プリンターポートレットで、ジョブを印刷中のプリンターを選択し、停止をクリックします。ジョブが 1 つのコピーから構成されている場合、 すぐにを選択します。ジョブが複数コピーから構成されている場合は、 すぐにまたは 現行コピーが印刷された後を選択します。
      注意:
    • プリンターコンソールで停止機能を使用しても、RICOH ProcessDirectorでは、そのプリンターは停止状態になりませんRICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースを使用して、プリンターを停止してください。
  3. [ジョブ]テーブルで、印刷するジョブを選択します。
  4. その他のアクション ジャンプをクリックします。
  5. ジャンプする位置ページで、次のいずれかを選択して、ジョブの印刷を再開するポイントを指定します。
    印刷を再開するページ
    印刷を再開したいページの番号が分かっている場合に使用します。ファイルビューアーの文字列検索機能を使用して、ページを見つけることができます。
    印刷をグループで再開
    印刷ジョブにはページグループが含まれており、特定のページグループ(複数ページの保険契約や、特定のアカウント番号の預金通知など)の最初のページから印刷を再開します。ファイルビューアーの文書プロパティー検索機能を使用して、ページグループを見つけることができます。
    バックアップ
    この数のサイドだけジョブを後送りして、その位置から印刷を再開します。
    前送り
    この数のサイドだけジョブを前送りして、その位置から印刷を再開します。
      注意:
    • オプションは、次のようにジョブでのコピー数に依存します。
      • ジョブが 1 つのコピーから構成されている場合、ページ番号を指定できます。また、最後のページが印刷されたシートから前送りまたは後送りするサイド数を選択することもできます。ファイルの表示機能を使用して、最後に印刷されたページの表示、または印刷を再開する位置の選択に役立てることができます。
      • ジョブが複数コピーから構成されている場合は、印刷を再開するページオプションを使用して、現行コピー内のページのみを選択できます。別のコピー内のページに移動するには、 後送りまたは 前送りを使用します。
  6. 印刷を再開するページを選択した場合は、印刷を再開するページの番号を入力してください。正確なページ番号が分からない場合は、ファイルビューアーでページ番号を調べてください。
      注意:
    • 1 枚の用紙に複数のページがある場合、その用紙からどのページを選択しても用紙全体が印刷されます。例:
      • 2 ページ片面印刷ジョブでは、47 ページが用紙の左側にあり、48 ページが右側にあります。48 ページを選択すると、47 ページから印刷が開始します。
      • 両面印刷ジョブでは、ページ 51 が用紙の表にあり、52 ページが裏にあります。52ページを選択すると、51ページから印刷を開始します。
    1. ファイルの表示をクリックして、ファイルビューアーを開きます。
    2. 目的のページが見つかるまで、ビューアーコントロールを使用してジョブ内を移動します。
    3. ページが見つかったら、そのページ番号をページフィールドに入力するか、または以下に表示されている ページの選択をクリックして番号をフィールドに入れます。
    4. OKをクリックします。
    5. 手順9に進みます。
  7. 後送りまたは 前送りを選択した場合は、ジョブを前送りまたは後送りするページのサイド数を計算します。その数値を適切なフィールドに入力し、手順9に進みます。
  8. 印刷をグループで再開を選択した場合は、 ビューアーで選択をクリックし、ファイルビューアーを開いてグループを選択します。
    1. ビューアーウィンドウの上にあるツールバーを使用して、ジャンプリストから プロパティーを選択し、続いて、使用する文書プロパティー(通常は Nameまたは Account numberなどの値)を選択します。
    2. ページグループの文書プロパティー値を選択します。
    3. 目的のページグループがビューアーに表示されていることを確認し、以下に表示されているページの選択をクリックして、そのグループをビューアーツールバーの上にあるテーブルに追加します。
    4. OKをクリックします。
    5. 手順9に進みます。
  9. 印刷を再開する前に、RICOH ProcessDirector に空送り (NPRO) アクションを実行させるかどうかを決定します。
  10. OKをクリックします。
  11. プリンターポートレットで、プリンターを選択して始動をクリックします。

1.2.6.3.10 ジョブの処理および印刷をより早く行う

場合によっては、ジョブがワークフローにより通常より早く処理されるように、優先順位を高くする必要があります。[ジョブ優先順位]ジョブプロパティーを使用すると、そのジョブがワークフロー内をより速く移動するようにできます。

ジョブの優先順位は、1~999の数値です。RICOH ProcessDirectorは各ステップで、優先順位が1のジョブを、ステップのキューに入れられている、それより低い優先順位のジョブよりも前に処理します。たとえば、RICOH ProcessDirector は各ステップで、優先順位が 50 のジョブを後で処理し、優先順位 99 のジョブをさらに後で処理します。

ジョブのジョブ優先順位プロパティーは、 SetJobPropsFromTextFileステップテンプレートに基づくステップで設定される場合もありますが、必須プロパティーではありません。 ジョブ優先順位プロパティーを設定するようこのステップを構成する場合は、ステップを10から999までの値に設定することを検討してください。1から9までの値を使用して、ジョブがワークフローで処理される順番を早めることができます。

ジョブの優先順位を1に変更しても、他のジョブすべての処理が中断され、そのジョブがすぐにワークフロー内を移動することはありません。優先順位を変更すると、ジョブはそのワークフローの各ステップで、処理のためにキューの先頭に置かれます。2 つのジョブが同じ優先順位である場合、RICOH ProcessDirector は、ステップに到達した最初のジョブを処理します。

1つ以上のジョブの処理および印刷を早めるには、次の手順に従います。

  1. [ジョブ]テーブルで、早く処理するジョブ(複数可)を選択します。
  2. それらのジョブのいずれかを右クリックし、優先順位の設定を選択します。
  3. ジョブごとに、優先順位プロパティーの値を入力します。
    RICOH ProcessDirectorでは、優先順位の値が割り当てられていないジョブより、優先順位の値が割り当てられたジョブの方が重要と見なされる点に注意してください。
  4. オプション: このページでは、スケジュールアクションを使用して、ジョブに特定のプリンターを要求できます。
  5. OKをクリックします。
ジョブまたはジョブのグループを、ワークフローステップ内でシステム上のその他すべてのジョブの前に移動するために、Promoteアクションを使用できます。RICOH ProcessDirectorは、システム上の他のジョブの優先度に関係なく、昇格したジョブを最初に処理します。

1.2.6.3.11 ジョブをシステム上の他のジョブの前にプロモートする

ジョブまたはジョブのグループを、システム上のその他すべてのジョブの前に処理しなければならないことがあります。プロモートアクションにより、RICOH ProcessDirectorは、その他のジョブの優先順位にかかわらず、最初にジョブを処理します。

プロモートアクションは、ジョブがワークフロー内の次の処理ステップに到達したときに行われます。これは、ワークフローの後続のすべてのステップおよびフェーズに対して有効です。プロモートされたジョブがグループのメンバーである場合、RICOH ProcessDirectorは、グループ内の他のすべてのジョブを自動的にプロモートします。RICOH ProcessDirectorは、次の基準を使用して、ジョブの印刷順序を決定します。

  • RICOH ProcessDirectorは、次の順序でプロセスグループのメンバーではないシステム上のジョブを処理します。
    • ジョブのプロモーション時刻プロパティーによって判別される、最後にプロモートされたジョブ
    • ジョブ優先順位プロパティーによって判別される、最も優先順位の高いジョブ
    • 実行依頼時刻プロパティーによって判別される、最後に受信したジョブ
  • RICOH ProcessDirector は、プロセスグループのメンバーであるジョブを次の順序で処理します。
    • 最後にプロモートされたジョブ
    • 最も優先順位の高いジョブ
    • プロセスグループ配列プロパティーによって判別される、プロセスグループ内のジョブの順序

あるジョブをプロモートした後で、別のジョブをプロモートする必要がある場合、RICOH ProcessDirectorは、プロモートタイムスタンプを使用して、最初に処理するプロモート済みジョブを決定します。最新のタイムスタンプを持つジョブ(最後にプロモートされたジョブ)が最初に処理されます。

ジョブをシステム上の他のジョブの前にプロモートするには、次の手順に従います。

  1. [ジョブ]テーブルで、プロモートするジョブを右クリックし、プロモートを選択します。
  2. ジョブのプロモートダイアログで、正しいジョブを選択したことを確認し、 OKをクリックします。
    注意:
  • ジョブをプロモートしても、他のジョブすべての処理が中断され、そのジョブがすぐにワークフロー内を移動することはありません。ジョブをプロモートすると、ジョブは、通過する各ステップで、処理のためにキューの先頭に置かれます。

1.2.6.4 ジョブを調整する

ワークフローにPrintJobsステップの後に 調整ステップがある場合、各ジョブを手動で調整します。調整が完了した後にジョブ内の文書が損傷している場合、それらは 再印刷アクションを使用して再印刷できます。

1.2.6.4.1 ジョブを手動で調整する

手動調整中に、ジョブ内の文書ごとにどのようなアクションを行うかをシステムに指示します。文書には、再印刷プル(当該文書がジョブから削除されたことを示す)、または OKのマークを付けることができます。
インサーターでは、ジョブが挿入を完了した後で調整が行われます。

Automated Verificationでは、ジョブが ReadBarcodeDataステップテンプレートに基づくステップを完了した後で調整が行われます。

次のいずれかの条件に当てはまる場合は、ジョブを手動で調整する必要があります。

  • PDF Document SupportまたはAFP Support機能のみがあります(インサーター機能やAutomated Verification機能はありません)。
  • インサーターおよびAutomated Verificationでは、自動調整を使用している場合でも、再印刷する文書の数がジョブに許可されている最大パーセンテージを超えます。
  • インサーターでは、インサーターコントローラーが文書の状態を報告しなかったか、またはRICOH ProcessDirectorが状態を解釈できなかった。

調整する準備ができているジョブが、Reconcileステップテンプレートに基づくステップにあり、 調整待ち状態または エラー状態のいずれかになっている。

ジョブを手動で調整するには、次の手順に従います。
  1. メインページのジョブテーブルで、ジョブを右クリックして 調整を選択します。

    ジョブの調整ダイアログの左上隅にある要約情報で、RICOH ProcessDirectorが割り当てた次の各アクションの文書総数が表示されます。 OK再印刷、または プル。この要約情報には、アクションが割り当てられていない( 設定なしの)文書の合計数も含まれています。調整を開始しても、文書テーブルに文書は一覧表示されません。

    すべての文書にアクションが割り当てられるまで、調整を終了することはできません。文書の要求されたアクションの値を 設定なしにすることはできません。

  2. 文書を検索するには、ダイアログの左上隅にある要約情報を使用するか、文書を検索するオプションを選択します。例えば、見つける文書に応じて以下のように行ってください。
    • 再印刷されるすべての文書:再印刷の下の数字をクリックします。
    • アクションが割り当てられていないすべての文書:設定なしの下の数字をクリックします。
    • 1つまたは2つのプロパティー値が設定されている文書:プロパティーを使用を選択します。
    • 特定のバーコードが設定されている文書:バーコードスキャンでを選択します。
    • 挿入シーケンス値の範囲が設定されている文書:範囲を使用を選択します。

      挿入シーケンスプロパティーの値を設定するには、 SetPropertiesForReconcileステップテンプレートまたは SetInsertPropertiesステップテンプレート(インサーターの場合のみ)に基づくステップがワークフローに含まれている必要があります。

  3. プロパティーでを選択した場合は、 編集編集アイコン)をクリックします。
    1. プロパティーをプロパティーフィールドで選択します。 比較の値を選択し、 フィールドで値を入力またはスキャンします。
      Automated Verificationでは、プロパティーに対して 確認受信者を、また 比較の値に対して 等しいを選択できます。次に、 確認受信者プロパティーに値を入力します。
    2. 2番目のプロパティーフィールドの横にあるチェックボックスを選択し、2番目のプロパティーを選択します。 比較の値を選択し、 フィールドでプロパティー値を入力またはスキャンします。
    3. 検索をクリックします。
      両方のプロパティー値に一致する文書が検索されます。
      注意:
    • 数値の範囲を入力するには、両方のプロパティーフィールドで同じプロパティーを選択します。1 番目のプロパティーでは、 以上比較値を使用して、下限の値を入力します。2 番目のプロパティーでは、 以下比較値を使用して、上限の値を入力します。
  4. バーコードスキャンでを選択した場合は、 編集編集アイコン)をクリックします。
    1. 使用するバーコード形式では、スキャンするバーコードのレイアウトが記述されているバーコード形式を選択します。
    2. スキャンされたバーコードリストボックスで、各バーコードを個別の行でスキャンします。バーコードの後に空白を使用しないでください。
    3. アクションでは、リストボックス内のバーコードと一致する文書に適用するアクションを選択します。
    4. スキャンされたバーコードを保存してダイアログを閉じるには、保存して閉じるをクリックします。
  5. 範囲でを選択した場合は、 編集編集アイコン)をクリックします。
    1. 次のいずれかのラジオボタンをクリックします。

      • 開始値/終了値

        開始値フィールドと 終了値フィールドに、検索する文書の挿入シーケンスの範囲の開始値と終了値を入力します。

      • カスタムの範囲

        挿入シーケンスの範囲を入力します。

        • 範囲内の開始値と終了値を分けるには、ハイフンを使用します。
        • 個別の値を指定する場合は、コンマで区切ります。

    2. アクションには、 挿入シーケンスプロパティーで指定された値と一致する文書に適用されるアクションを指定します。
    3. 挿入シーケンスの値の範囲を保存してダイアログを閉じるには、保存して閉じるをクリックします。
  6. [文書]テーブルで、文書ごとにアクション列を確認します。
    • テーブル内の文書が処理したい文書であることを確認するには、その文書を選択します。
      • オリジナルで表示をクリックすると、オリジナルの書式で文書が表示されます。
      • 現在で表示をクリックすると、現在の書式で文書が表示されます。
    • アクションが設定されていない場合、またはアクションを変更したい場合、文書を選択して以下のいずれかをクリックします。

      • 再印刷:このアクションは、文書を再度印刷するようにシステムに指示します。
      • OK:このアクションは、文書が問題なく処理されたことをシステムに伝えます。
      • プル:このアクションは、ジョブから文書がプルされたことをシステムに伝えます。システムは文書を再度印刷しません。

      要求したアクションは要求されたアクション列に表示されます。さらに、要約情報の合計値が変わります。例えば、最初にOKとマークされていた1個の文書に対して 再印刷をクリックした場合、 再印刷の合計値は1つ増え、 OKの合計は1つ減ります。

  7. すべての文書にアクションが割り当てられていることを確認してください。
    アクションが割り当てられていない文書を一覧表示するには、要約情報の設定なしの下の数字をクリックします。
  8. オプション: すでに[ジョブの調整]ダイアログで加えた変更を保存しておいて、後で調整を再開するには、後で完了をクリックします。

    調整を再開するには、ジョブを右クリックして調整を選択します。

  9. すべての文書にアクションを割り当てたら、OKをクリックしてください。
      注意:
    • 設定なしの文書の数字が 0にならないと、 OKをクリックすることはできません。
  10. 1個以上の文書に再印刷とマークされている場合、[文書の再印刷]ダイアログが表示されます。
    1. 要求されたプリンタープロパティーで別のプリンターを選択します。

      元のプリンターと同じデータ形式を受け入れるプリンターを選択します。

    2. インサーターのみ:ワークフローのReconcileステップで、調整が完了する前に更新するプロパティー値を選択した場合は、ダイアログに表示されるフィールドに値を入力します。
    3. OKをクリックします。

1.2.6.5 予測されたジョブのモニター

入力装置は、設定した感覚でシステムに到着する予定になっているジョブの状況を報告します。[入力装置]ポートレットを使用して、予測されるジョブが到着したかどうかをモニターできます。
1 つ以上のジョブが予定時間内に到着しなかった場合、赤色の警告アイコンが入力装置の右側に表示されます。

警告をクリアするには、その入力装置に解決アクションを使用します。

予定作業を監視するには、次の手順に従います。

  1. [入力装置]ポートレットで、入力装置を右クリックして予定作業の表示を選択します。

    [予定作業]ダイアログが開き、入力装置に関連付けられた予定作業オブジェクトのリストが表示されます。予定されているジョブの数と、現在の監視期間中にすでに到着したジョブの数の現在のカウントも表示されます。

    現在の期間の予定作業がまだ到着していない場合、2 番目の列に警告 ([警告]アイコン) アイコンが表示されます。

  2. 到着していないジョブを調べて適切なアクションを行ったら、[入力装置]ポートレットに戻ります。
  3. 入力装置を選択し、アクション 解決をクリックします。
    解決アクションにより、入力装置に関連付けられたすべての予定作業オブジェクトの遅延状況がクリアされます。

1.2.6.6 ジョブを挿入および調整する

インサーターがすべての文書をジョブに挿入した後、ジョブが挿入を完了したことをシステムに報告できます。ジョブが挿入を完了したことを報告すると、ジョブを手動で調整できるようになります。
調整が完了した後に文書が損傷している場合、それらは再印刷アクションを使用して再印刷できます。

1.2.6.6.1 ジョブの挿入を完了する

インサーターコントローラーが手動完了方法を使用するように構成されている場合、いつインサーターがジョブ内の文書すべてを封筒に挿入し終わったかを RICOH ProcessDirector に通知する必要があります。その後、RICOH ProcessDirector が自動的にジョブを調整できるようになりますが、手動で調整することもできます。
    注意:
  • インサーターコントローラーが自動完了方法を使用するように構成されている場合、ジョブが挿入を完了したことを RICOH ProcessDirector が自動的に検出するため、手動で挿入を完了する必要はありません。ただし、ジョブが挿入を完了してから長い時間、まだジョブがInsertJobsステップテンプレートに基づくステップに残っている場合は、手動で挿入を完了できます。
ジョブの挿入を完了するには、以下の手順に従ってください。
  1. メインページにある[ジョブ]テーブルで、挿入を完了したジョブを右クリックし、挿入の完了を選択します。

    そのジョブがInsertJobsステップテンプレートに基づくステップにあり、 手動、作動状態になっていることを確認してください。

      注意:
    • ジョブが処理中状態である場合、インサーターコントローラーは自動完了方法を使用するように構成されています。この場合、インサーターがジョブ内の文書すべてを挿入し終わったことを確認するまで、先に進まないでください。

  2. [挿入を完了しますか?]ダイアログで、OKをクリックします。

    ジョブは、ワークフロー内の次のステップに移動します。このステップは、通常、Reconcileステップテンプレートに基づいています。ジョブが手動調整方法を指定している場合、その状態は 調整待ちに変わります。ジョブが自動調整方法を指定している場合、その状態は 処理中に変わります。

1.2.6.7 プレビュー印刷

プレビュー印刷を使用すると、ジョブ全体を印刷する前に、印刷ジョブのページのコレクションをテスト印刷として印刷できます。プレビュー印刷を使用して、プリンターの設定を確認したり、ジョブのさまざまなオプションをテストしたりできます。

たとえば、以下の項目にプレビュー印刷を使用できます。

  • ジョブの最初の数ページを印刷して、プリンターが正しく設定されていることを確認する
  • 異なる用紙を使用して同じプリンターで印刷したときの出力を確認する
  • 異なるICCプロファイルまたはカラーマネジメントリソースを使用する場合に、ジョブ内のカラーまたはグレースケールがどのように見えるかを確認する
  • 異なるプリンターで印刷されたときの出力の表示を確認する
  • 他のジョブのプロパティーを変更し、それが出力にどのように影響するかを確認する
  • 外部プログラムによって行われた処理が許容可能な結果を作成したことを確認する

RICOH ProcessDirectorは、PreviewPrintステップテンプレートを使用して、ページのコレクションを作成し、プリンターに送信します。ページの印刷後、処理を続行するには、プレビュー印刷を承認または拒否する必要があります。

注意: この手順には、プレビュー印刷用に要求されたプリンターというデフォルトのジョブプロパティーが含まれています。このプロパティーを使用して、PreviewPrintステップのプリンターを設定します。ジョブのスケジュールアクションを使用して、プレビュー印刷用のプリンターを選択することはできません。デフォルト値を 設定なしのままにしておくと、ジョブはPreviewPrintステップに到着すると、デバイスが装置使用不可状態になります。処理を続行するには、ジョブのジョブプロパティーノートブックを開き、 プレビュー印刷用に要求されたプリンタープロパティーを設定する必要があります。

ステップを構成する場合、ステップを完了するための2つのオプションがあります。オペレーターが受理または却下するまで、PreviewPrintステップテンプレートに基づくステップでジョブを待機するか、システムがプレビュー印刷を自動的に受け入れるように選択できます。システムがそのジョブを自動的に受け入れると、ジョブは待機せずに次の処理ステップに移動します。

ワークフローを通じてジョブが処理されると、PreviewPrintステップテンプレートに基づくステップは、印刷するページを検索し、プレビュー印刷用に要求されたプリンターに送信します。プレビュー印刷を自動的に受け入れるようにステップが構成されている場合、ジョブはワークフローの次のステップに移動します。オペレーターからのアクションを待機するようにステップが構成されている場合、ジョブは受け入れを待機中状態に移動します。オペレーターが出力を見て、実行するアクションを決定するまで、ジョブはその状態のままになります。

  • 出力が許容できる場合、オペレーターはプレビュー印刷を受け入れ、同じワークフローまたは別のワークフローで処理を続行できます。
  • 出力を許容できない場合、オペレーターはプレビュー印刷を拒否します。ジョブはエラー状態になり、許容できるようになるまで異なるオプションで再度処理できます。

ワークフローには、複数のPreviewPrintステップを追加できます。たとえば、3種類の用紙にサンプルページを印刷し、出力を比較してから、使用する用紙を決定することができます。プレビュー印刷を自動的に受け入れプロパティーを はいに設定することで、3つのPreviewPrintステップを作成し、最初の2つのステップを自動的に受け入れることができます。3番目の手順で、 印刷プレビューを自動的に受け入れるプロパティーを いいえに設定します。

ジョブがワークフローで処理されると、3つのプレビュー印刷ステップすべてがジョブを処理します。最後のプレビュー印刷が完了すると、ジョブは承認を待機状態に移動します。オペレーターは、すべての出力を比較し、使用する用紙を選択してから、プレビュー印刷を受け入れ、ジョブの処理を続行できます。

1.2.6.7.1 プレビュー印刷ジョブを操作する

ワークフローに1つ以上のPreviewPrintステップが含まれている場合、ジョブの処理を続行するにはプレビュー印刷を承認する必要があります。プレビュー印刷は、 承認を待機状態のときに確認して承認できます。

以下のアクションは、ジョブが承認を待機状態にときに使用できます。

承認
出力が要件を満たす場合、プレビュー印刷を承認してジョブの処理を続行できます。同じワークフローまたは別のワークフローのどちらでジョブの処理を実行するかを選択できます。
拒否
出力が要件を満たさない場合、プレビュー印刷を拒否できます。ジョブがエラー状態になるため、必要に応じてプロパティーを調整して、ジョブを再度処理できます。

プレビュー印刷ジョブを操作するには

  1. 承認を待機状態のジョブを見つけます。
  2. PreviewPrintステップで印刷された出力を確認します。
    ワークフローに複数のPreviewPrintステップが含まれていた場合、確認するプレビュー印刷が複数バージョン存在することがあります。
  3. ワークフローのこのポイントで、出力が要件を満たすかどうかを判断します。ジョブを選択して、次のように選択します。
    その他のアクション 承認 出力が許容できるため、ジョブの処理を続行する場合です。
    その他のアクション 拒否 出力が許容できないため、いくつかのオプションを変更して別のプレビュー印刷を生成する場合です。
  4. プレビュー印刷を承認した場合、同じワークフローで処理を続行するか、ジョブを別のワークフローに移動するかを選択して、OKをクリックします。
  5. プレビュー印刷を拒否した場合、該当するプロパティーを調整し、再処理アクションを使用して PreviewPrintステップを再度実行します。

1.2.6.8 ジョブの表示

RICOH ProcessDirectorシステム内のすべてのAFPまたはPDFジョブの内容を表示できます。ジョブを表示すると、そのジョブはブラウザーウインドウに示されます。
多くのブラウザーに搭載されている PDF ビューアーでは機能が限られています。標準的な PDF ビューアーを使用する場合、一部の機能 (検索用語の拡大、強調表示など) を使用できないことがあります。Adobe の PDF ビューアーを使用するようにブラウザーを設定できる場合、その他の機能を使用できます。

    注意:
  • Windows オペレーティングシステムでは、Adobe の PDF ビューアーのみがサポートされます。別のオペレーティングシステムのコンピューターでは、ファイルを開いて表示できますが、ビューアーの一部の機能が使用不可になります。

AFP または PDF ジョブを表示するには、次の手順に従います。
  1. [ジョブ]テーブルで、表示するジョブを右クリックし、表示を選択します。
  2. ビューアーコントロールを使用してジョブ内を移動します。
  3. 閉じるをクリックします。
    注意:
  • AFP ビューアーは、次の場所で AFP フォントを見つけられる場合、そのフォントを使用します。
    1. ジョブとともにインライン
    2. [AFPリソースパス]ジョブプロパティーに指定されているディレクトリー(AFPサポート機能がインストールされている場合)
    3. /aiw/aiw1/resources において
    4. /usr/lpp/psf/reslib において

    フォントを見つけられない場合は、ファイルを表示できるように変換するときに、構成ファイルのセットを使用して、AFP フォントをタイプ 1 フォントにマッピングします。したがって、これらの場所にないカスタムフォントなどの任意のフォントがAFPのジョブに含まれている場合は、そのフォントのマッピングが構成ファイルに含まれていることを確認する必要があります。マッピングされたフォントをジョブが使用する場合、表示イメージと最終的な印刷バージョンを比較すると、違いが生じる可能性があります。

    重要:
  • AFP ビューアーでは、書式定義内の変更 (印刷方向、コンスタントバック、および N_UP ページ配置) は適用されません。

    Preprinted Forms Replacement機能がある場合、メディアオブジェクトにうら面の電子フォームが含まれていて、メディアマップで片面印刷が指定されていると、 CombineAFPWithFormステップは固定うら面フラグをオンにします。このような固定うら面ページは、ジョブの 合計ページ数プロパティーには含まれず、ビューアーに表示もされません。

  • AFP ビューアーは、ページ間に挿入されたメディアマップを適用しません。
  • 特定のコードページプロパティーが予期したとおりに設定されていない場合、AFPビューアーは文字列を検索しません。
  • 文字列で検索すると、PDFビューアーで空白文字を含むテキストが見つからないことがあります。
  • ビューアーコンポーネントは、全角文字などの国際文字がパス名に含まれているディレクトリーに保存されたリソースには、アクセスできません。パスにアクセント付き文字などの国際文字が含まれているディレクトリーにリソースを保存すると、ビューアーはそれらの文字を他の文字に置き換えて表示します。正しく表示されていなくても、ジョブは適切に印刷される場合があります。

    正しいリソースを使用してジョブを表示するには、パスに国際文字を含まないディレクトリーにリソースを移動するか、すべての国際文字を削除するように既存のディレクトリーの名前を変更します。

1.2.6.8.1 AFPビューアーコントロール

AFPビューアーには、ジョブをナビゲートし、特定のページを表示するためのコントロールのセットがあります。

ビューアーを開いてジョブの内容を見る場合は、各種コントロールを使用してジョブ間を移動します。使用できるナビゲーションコントロールは、ジャンプリストで選択したオプションに基づいています。

  • ページ: ページごとにジョブ内を移動
  • 文字列: 文書内のテキストの検索
  • 文書プロパティー: 文書プロパティーの検索

ジョブの再印刷ページからビューアーを開いた場合、印刷するページをユーザーが選択できるようにする、その他のコントロールが表示されます。

ズームと回転

ナビゲーションツールバーの右側にあるコントロールを使用すると、現在のページのズームイン、ズームアウト、回転ができます。

右に回転右に回転アイコン
ジョブの表示を、現在の位置から右回りに 90 度回転します。
ズームアウト ズームアウトアイコン
表示されるページのサイズを、事前設定されている比率に縮小します。比率は、ボタンをクリックする回数によって決まります。
100%が表示されたボックスのズーム値
表示されるページのサイズを、リストから選択した値またはフィールドに入力した値に応じて変更します。比率オプションまたはページフィットオプションを選択できます。
  • 実際のサイズは、倍率 100% でページを表示します。
  • ページに合わせるは、水平方向と垂直方向の両方のウインドウ幅にページを合わせて倍率を調整します。
  • 幅を合わせるは、水平方向のウインドウ幅にページを合わせて倍率を調整します。
  • 描画領域にあわせるは、テキストとイメージがウインドウ幅に合うように、倍率を調整します。
ズームインズームインアイコン
表示されるページのサイズを、事前設定されている比率に拡大します。比率は、ボタンをクリックする回数によって決まります。
ジョブのナビゲート

ツールバーの左側にあるコントロールは、ジャンプフィールドの選択値に基づいて変化します。

ページ
ページツールバーを使用すると、ジョブ内をページ単位で移動するか、または特定のページに直接ジャンプできます。
ページツールバーその後に続くテキストには、コントロールの使用方法についての説明があります。
最初のページを表示する 最初のページを表示アイコン
ジョブの最初のページを表示します。
前のページを表示する 前のページを表示アイコン
表示されているページの直前のジョブページを表示します。
数値入力フィールド 「1」が入力されたテキスト入力フィールド
ビューアーに表示したいページ番号を入力し、キーボードでEnterキーを押します。
次のページを表示する 次のページを表示アイコン
表示されているページの直後のジョブページを表示します。
最後のページを表示する 最後のページを表示アイコン
ジョブの最後のページを表示します。

ストリング
文字列ツールバーを使用すると、ジョブを検索して、特定のテキストを含むページを探すことができます。
ビューアーページの上部にあるストリングツールバー。その後に続くテキストには、コントロールの使用方法についての説明があります。
テキストフィールドから検索する用語を入力します。
前のインスタンスを検索する 前のインスタンスを検索アイコン
前にある検索語を探します。現在表示されているページよりも前のページが対象になります。
次のインスタンスを検索する 次のインスタンスを検索アイコン
後にある検索語を探します。現在表示されているページよりも後のページが対象になります。
大/小文字の区別大/小文字の区別アイコン
テキストフィールドに入力したテキストと完全に(大/小文字も)一致するテキストのみを検索するには、このオプションを選択します。例えば、john doeと入力し、 大/小文字の区別を選択すると、検索の結果、最初に見つかった john doeは表示されますが、 John Doeはスキップされます。

プロパティー
プロパティーツールバーでは、文書プロパティー値またはインデックスタグ値を使用して、ジョブを検索できます。文書プロパティーを使用して AFP ファイルを検索するには、AFP サポート機能をインストールする必要があります。
プロパティーツールバー。その後に続くテキストには、コントロールの使用方法についての説明があります。
プロパティーリスト既存のプロパティーのアルファベット順リストが含まれるリストボックスです。
このコントロールを使用して、検索する文書プロパティーまたはインデックスタグを選択します。下向き矢印アイコンをクリックして、文書プロパティーを表示するか、ジョブ内のすべての文書プロパティーのアルファベット順リストから文書プロパティーを選択できます。文書プロパティー名の任意の部分を入力することもできます。入力したテキストが含まれている文書プロパティーだけに絞り込まれたリストが表示されます。
最初のページを表示する 最初のページを表示アイコン
選択した文書プロパティー値またはインデックスタグ値を含む、ジョブの最初のページを表示します。
前を検索する前のプロパティーを検索アイコン
前を検索矢印をクリックすると、選択した文書プロパティー値またはインデックスタグ値が含まれているジョブ内の前のページが表示されます。
値リストジョブ内で見つかったその文書プロパティーのすべての値が、アルファベット順にリストされているリストボックス。
文書プロパティーまたはインデックスタグを選択した後、ビューアーによって、このリストにはその文書プロパティーまたはインデックスタグのジョブのすべての値が表示されます。下向き矢印アイコンをクリックし、特定の値を選択できます。リストに表示された数より多い値がジョブにある場合は、文書プロパティー値またはインデックスタグ値の名前の一部を入力します。入力したテキストが含まれている値だけに絞り込まれたリストが表示されます。リストから値を選択すると、ビューアーによって、その文書プロパティー値またはインデックスタグ値が含まれているジョブの先頭ページが表示されます。
次を検索する 次のプロパティーを検索アイコン
次を検索矢印をクリックすると、選択した文書プロパティー値またはインデックスタグ値が含まれているジョブ内の次のページが表示されます。
最後のページを表示する 最後のページを表示アイコン
選択した文書プロパティー値またはインデックスタグ値を含む、ジョブの最後のページを表示します。

[ジョブの再印刷]のその他のコントロール

ジョブの再印刷ページからビューアーを開くために使用する方法によって、表示されるコントロールが決まります。

  • ページを選択し、 ビューアーでページを選択をクリックすると、 リストにページを追加フィールドと 追加ボタンがビューアーの上に表示されます。 リストにページを追加をクリックして、ビューアーに現在表示されているページの番号を ページフィールドに入力します。再印刷するページを複数選択できます。別のページを表示して、 リストにページを追加をもう一度クリックすると、新しいページが既存の値に追加されて、リストが作成されます。
      注意:
    • また、ページフィールドには、ページ番号またはページ範囲を入力することもできます。ページ範囲を示すときはダッシュを使用し、すべてのページ番号と範囲をコンマで区切ります。特定のページからジョブの終わりまで印刷するには、ジョブの最後のページを表す文字 n を使用します。たとえば、500ページのジョブから選択したページを印刷するには、次の値を入力します。3,27,150-165,302-428,491-n
  • グループを選択し、 ビューアーでグループを選択をクリックすると、ビューアーの上にテーブルが表示されます。
    1. ツールバーでプロパティーと値を選択します。
    2. 以下に表示されているグループを追加をクリックして、ビューアーに現在表示されているページのプロパティーおよびグループ情報を入力します。
    3. 再印刷するグループのリストからグループを除去するには、グループを選択し、除去をクリックします。

1.2.6.8.2 PDFビューアーコントロール

PDF ビューアーには、ジョブをナビゲートし、特定のページを表示するためのコントロールのセットがあります。

ビューアーを開いてジョブの内容を見る場合は、コントロールを使用して、ページ単位、またはテキストまたは文書プロパティーの検索によって、ジョブ内を移動します。

ジョブ内をページごとに移動するには、ジャンプリストで ページオプションを選択します。テキストを入力してそのテキストが含まれるジョブを検索するには、 ジャンプリストで 文字列オプションを選択します。PDFファイルのいずれかの文書プロパティーの値を検索するには、 ジャンプリストで 文書プロパティーオプションを選択します。

ズームと回転

ナビゲーションツールバーの右側にあるコントロールを使用すると、現在のページのズームイン、ズームアウト、回転ができます。

右に回転右に回転アイコン
ジョブの表示を、現在の位置から右回りに 90 度回転します。
ズームアウト ズームアウトアイコン
表示されるページのサイズを、事前設定されている比率に縮小します。比率は、ボタンをクリックする回数によって決まります。
100%が表示されたボックスのズーム値
表示されるページのサイズを、リストから選択した値またはフィールドに入力した値に応じて変更します。比率オプションまたはページフィットオプションを選択できます。
  • 実際のサイズは、倍率 100% でページを表示します。
  • ページに合わせるは、水平方向と垂直方向の両方のウインドウ幅にページを合わせて倍率を調整します。
  • 幅を合わせるは、水平方向のウインドウ幅にページを合わせて倍率を調整します。
  • 描画領域にあわせるは、テキストとイメージがウインドウ幅に合うように、倍率を調整します。
ズームインズームインアイコン
表示されるページのサイズを、事前設定されている比率に拡大します。比率は、ボタンをクリックする回数によって決まります。
ジョブのナビゲート

ツールバーの左側にあるコントロールは、ジャンプフィールドの選択値に基づいて変化します。

ページ
ページツールバーを使用すると、ジョブ内をページ単位で移動するか、または特定のページに直接ジャンプできます。
ページツールバーその後に続くテキストには、コントロールの使用方法についての説明があります。
最初のページを表示する 最初のページを表示アイコン
ジョブの最初のページを表示します。
前のページを表示する 前のページを表示アイコン
表示されているページの直前のジョブページを表示します。
数値入力フィールド 「1」が入力されたテキスト入力フィールド
ビューアーに表示したいページ番号を入力し、キーボードでEnterキーを押します。
次のページを表示する 次のページを表示アイコン
表示されているページの直後のジョブページを表示します。
最後のページを表示する 最後のページを表示アイコン
ジョブの最後のページを表示します。

ストリング
文字列ツールバーを使用すると、ジョブを検索して、特定のテキストを含むページを探すことができます。
ビューアーページの上部にあるストリングツールバー。その後に続くテキストには、コントロールの使用方法についての説明があります。
テキストフィールドから検索する用語を入力します。
前のインスタンスを検索する 前のインスタンスを検索アイコン
前にある検索語を探します。現在表示されているページよりも前のページが対象になります。
次のインスタンスを検索する 次のインスタンスを検索アイコン
後にある検索語を探します。現在表示されているページよりも後のページが対象になります。
大/小文字の区別大/小文字の区別アイコン
テキストフィールドに入力したテキストと完全に(大/小文字も)一致するテキストのみを検索するには、このオプションを選択します。例えば、john doeと入力し、 大/小文字の区別を選択すると、検索の結果、最初に見つかった john doeは表示されますが、 John Doeはスキップされます。

プロパティー
プロパティーツールバーでは、文書プロパティーの値を使用して、ジョブを検索できます。文書プロパティーを使用してジョブを検索するには、PDF Document Support 機能がインストールされていて、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して PDF 印刷ジョブの文書プロパティーが定義されている必要があります。
プロパティーツールバー。その後に続くテキストには、コントロールの使用方法についての説明があります。
プロパティーリスト既存のプロパティーのアルファベット順リストが含まれるリストボックスです。
このコントロールを使用して、検索する文書プロパティーを選択します。下向き矢印アイコンをクリックして、文書プロパティーを表示するか、ジョブ内のすべての文書プロパティーのアルファベット順リストから文書プロパティーを選択できます。文書プロパティー名の任意の部分を入力することもできます。入力したテキストが含まれている文書プロパティーだけに絞り込まれたリストが表示されます。
最初のページを表示する 最初のページを表示アイコン
選択した文書プロパティー値を含む、ジョブの最初のページを表示します。
前を検索する前のプロパティーを検索アイコン
前を検索矢印をクリックすると、選択した文書プロパティー値が含まれているジョブ内の前のページが表示されます。
値を選択するジョブ内で見つかったその文書プロパティーのすべての値が、アルファベット順にリストされているリストボックス。
文書プロパティーを選択した後、ビューアーによって、このリストにはその文書プロパティーのジョブのすべての値が表示されます。下向き矢印アイコンをクリックし、特定の値を選択できます。リストに表示された数より多い値がジョブにある場合は、文書プロパティー値の名前の一部を入力します。入力したテキストが含まれている値だけに絞り込まれたリストが表示されます。リストから値を選択すると、ビューアーによって、その文書プロパティー値が含まれているジョブの先頭ページが表示されます。
次を検索する 次のプロパティーを検索アイコン
次を検索矢印をクリックすると、選択した文書プロパティー値が含まれているジョブ内の次のページが表示されます。
最後のページを表示する 最後のページを表示アイコン
選択した文書プロパティー値を含む、ジョブの最後のページを表示します。

[ジョブの再印刷]のその他のコントロール

ビューアーをジョブの再印刷ページから開くと、 リストにページを追加フィールドと 追加ボタンがビューアーの上に表示されます。 リストにページを追加をクリックして、ビューアーに現在表示されているページの番号を ページフィールドに入力します。再印刷するページを複数選択できます。別のページを表示して、 リストにページを追加をもう一度クリックすると、新しいページが既存の値に追加されて、リストが作成されます。

    注意:
  • また、ページフィールドには、ページ番号またはページ範囲を入力することもできます。ページ範囲を示すときはダッシュを使用し、すべてのページ番号と範囲をコンマで区切ります。特定のページからジョブの終わりまで印刷するには、ジョブの最後のページを表す文字 n を使用します。たとえば、500ページのジョブから選択したページを印刷するには、次の値を入力します。3,27,150-165,302-428,491-n

1.2.6.8.3 カスタムフォントとTrueTypeフォントを定義する

使用しているAFP印刷ジョブに、インラインでないか、またはAFPビューアーがアクセスできるディレクトリー内にないカスタマイズされたコードページ、文字セット、もしくはコード化されたフォントを使用するフォントが含まれている場合、あるいは使用しているAFP印刷ジョブがTrueTypeフォントまたはOpenTypeフォントを使用している場合は、RICOH ProcessDirectorとともにインストールされているビューアーのフォント構成ファイルに、これらのリソースへの参照を追加できます。
カスタムフォント

AFP ファイルを RICOH ProcessDirector で表示する場合は、表示するファイルをファイルビューアーが変換します。この処理で、ファイルで使用されるAFPフォントが次の場所で検索されます。

  1. ジョブとともにインライン
  2. [AFPリソースパス]ジョブプロパティーに指定されているディレクトリー(AFPサポート機能がインストールされている場合)
  3. /aiw/aiw1/resources (Linux) または C:\aiw\aiw1\resources (Windows)
  4. /usr/lpp/psf/reslib (Linux) または C:\Program Files (x86)\Ricoh\PSF\reslib (Windows)
フォントが見つからない場合、表示可能フォントにマップされます。デフォルトのフォント構成ファイルにはIBMフォント用のマッピングが用意されていますが、表示できないフォント、またはこの構成ファイルにリストされていないカスタムフォントがジョブに含まれている場合は、エラーが発生します。構成ファイルにフォントが見つからない場合、ファイルビューアーは2つのフォント構成ファイル(cpdef.fntおよびcsdef.fnt)のDEFAULTセクションで指定されているフォントおよびコードページを代わりに使用します。これらのファイルのインストール時、DEFAULTセクションにリストされているフォントは8ポイントのTimes New Romanで、コードページはEBCDIC 500です。 ただし、これらは変更することができます。AFPファイルの内容は変わりませんが、表示されるバージョンと印刷される最終バージョンが異なって見える場合があります。コードページまたはフォントが構成ファイルで定義されておらず、EBCDICコードページでない場合、ファイルビューアーには読めないテキストが表示されます。

文書で参照される正確なフォントを表示する必要がない場合は、フォント構成ファイルを変更する必要はありません。ただし、これらのタイプのエラーが多くのジョブまたはすべてのジョブで表示されるときは、表示されるエラーメッセージの数を減らすために、少なくともカスタムフォント、文字セット、およびコードページの一部をビューアーに定義したほうが良い場合があります。

RICOH ProcessDirectorに付属のフォント構成ファイルには、IBM Core Interchange Latinフォント、互換/整合フォント、およびIBM Sonoran/Data1フォントのマッピング情報が含まれているので、カスタムフォントがこれらのフォントセットのいずれでもない場合は、このファイルを更新するだけで足ります。InfoPrint Manager、AFP Workbench for Windows、またはAFP Windows ViewerプラグインのRICOH AFPからPDF変換のフォント構成ファイルを生成した場合は、そのファイルを/opt/infoprint/ippd/afpviewer/font(Linux)ディレクトリーまたはC:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\afpviewer\font(Windows)ディレクトリーにコピーできます。

    注意:
  • ここでは説明しませんが、RICOH ProcessDirector のビューアーコンポーネントは ALIAS.FNT ファイルを使用します。RICOH ProcessDirector が使用する ALIAS.FNT ファイルのフォーマットは、InfoPrint Manager が使用する ALIAS.FNT のフォーマットと同じです。その結果、InfoPrint Managerで使用するALIAS.FNTファイルを編集した場合、そのファイルを/opt/infoprint/ippd/afpviewer/font(Linux)ディレクトリーまたはC:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\afpviewer\font(Windows)ディレクトリーにコピーしてRICOH ProcessDirectorで使用できます。このファイルは、 AFP WorkbenchおよびAFP Windowsビューアープラグインで使用されるALIAS.FNTファイルとは異なります。

フォントマッピング情報は、複数のファイルに記録されます。そのファイルのいくつかを編集しなければならない場合があります。

TrueType フォントおよび OpenType フォント

AFPファイルには、TrueTypeフォントとOpenTypeフォントへの参照を含めることができます。ビューアーで TrueType フォントまたは OpenType フォントへの参照が検出されると、Type 0 または Type 1 フォントにマップするための TrueType フォントの構成ファイル (ttdef.fnt) が検索されます。マッピングが見つかると、Type 0 フォントまたは Type 1 フォントが使用されます。

マッピングが見つからなかった場合は、ビューアーは次に示す場所で TrueType フォント、または OpenType フォントを検索します。

  1. AFPファイル(TrueTypeフォントがインラインに含まれているかどうかを確認するため)
  2. ビューアーの構成ファイルにある TT_Font_Path エントリーのパスセット
  3. /opt/infoprint/ippd/afpviewer/font/truetype(Linux)またはC:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\afpviewer\font\truetype(Windows)
  4. ジョブのAFPリソースパスディレクトリー
TrueType フォントか OpenType フォントが検出された場合は、そのフォントが使用されます。検出されなかった場合は、ビューアーは TrueType のフォント定義ファイルの DEFAULT セクションにリストされているフォントで代用します。このファイルがインストールされている場合、DEFAULT セクションにリストされているフォントは Times New Roman です。ただし、これは変更できます。

    注意:
  • DBCS(2バイト文字セット)のTrueTypeフォントは非常に大きいので、AFPビューアーが効率良く処理できる次のいずれかのDBCSフォントにマッピングすることを検討してください。JpnSys1(KozGoPro-Medium)またはJpnSys2(KozMinPro-Regular)。

1.2.6.8.3.1 コードページ定義ファイルを編集する

コードページを新たに作成した場合は、コードページ定義ファイルを編集しなければならないことがあります。
コードページ定義ファイルは、IBM AFPコードページ名をCPGID(コードページグローバルID)およびWebブラウザー文字セットにマップします。ファイルの各行が個別のマッピングです。行では次の構文が使用されます。
codepage=cpgid,wincp
codepage
AFPコードページ名。
cpgid
このコードページのコードページグローバル ID。
wincp
このコードページに使用するWindows文字セット。有効な値は ANSI および SYMBOL です。この値はオプションです。

たとえば、コードページ定義ファイルには、次のエントリーが含まれます。

T1DCDCFS=1003,ANSI
T1GPI363=2066,SYMBOL
DEFAULT=361,ANSI
。コードページ定義ファイルを編集するには、以下の操作を行います。

  1. Linux では、RICOH ProcessDirector グループ (デフォルトは aiwgrp1) のメンバーであるユーザー ID を使用して、1 次コンピューターにログインします。
  2. /opt/infoprint/ippd/afpviewer/font (Linux) または C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\afpviewer\font (Windows) にナビゲートして、ファイル cpdef.fntを見つけます。
  3. cpdef.fnt ファイルをコピーし、それをバックアップとして保存します。
    例えば、そのコピーを cpdef.fnt.bak として保存します。
  4. ファイルエディターで cpdef.fnt を開きます。
  5. 上記の構文を使用して、ファイルに必要なコードページの新規行を挿入します。
      注意:
    • DEFAULT 行は、リスト内の最後の行にする必要があります。行を追加するときは、Default 行の上に追加します。
    • ユーザー独自のコードページを作成した場合は、固有のコードページ ID を割り当ててください。その ID には、先行ゼロは使用できません。
    • 最初の列にセミコロン(;)がある場合は、その行はコメントとして処理されます。
    • ファイル内のセクションヘッダーは大括弧([])で囲まれていて、除去したり変更したりしてはなりません。
    • 値はすべて、大/小文字が区別されます。
    • パラメーター値が無効であり、デフォルト値が存在する場合は、デフォルト値が使用されます。
    • パラメーターはすべて定位置パラメーターです。
    • パラメーター間にはブランクを挿入できます。
  6. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
  7. ビューアーは International Components for Unicode (ICU) を使用してテキストを表示するため、ICU がコードページを解釈および適用するために必要なファイルを作成する必要があります。
    次の手順を完了するための手順については、ICU User Guide(http://userguide.icu-project.org/intro) を参照してください。この情報は、ICU User Guideの PDF 版で ucm を検索すると見つかります。
    1. Unicode 文字マップ (.ucm ファイル) を作成します。このファイルにはコードページを記述し、Unicode コードポイント、コードページ文字バイトシーケンス、およびオプションの[precision]または[fallback]インジケーターにリンクするマッピングテーブルを指定します。
    2. makeconv ユーティリティーを実行して .ucm ファイルを .cnv ファイルに変換します。
    3. 1次コンピューターで、.cnvファイルを次のディレクトリーにコピーします。 /opt/infoprint/ippd/ProcessDirector/afpviewer/cnv (Linux) または C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\afpviewer\cnv (Windows)

1.2.6.8.3.2 文字セット定義ファイルを編集する

文字セットを作成または変更した場合、文字セット定義ファイルを編集しなければならないことがあります。

文字セット定義ファイルは、フォントの文字セット属性とフォントグローバル ID (FGID) を指定します。ファイルには 2 つのセクションがあります。1 つは文字セット ([CHARSET]) のセクションで、もう 1 つは FGID ([FGID]) のセクションです。各セクションの行では、異なるマッピングが定義されます。

[CHARSET] セクションでは、行に次の構文を使用します。

charset=fgid,height,width,strikeover,underline
charset
文字セットの 8 文字の ID。
fgid
文字セットのフォントグローバル ID。FGID の値は、38404096 の値、または 6526065534 の値にする必要があります。
height
文字セットの垂直方向のサイズ。1 ポイントの 10 倍で表されます。例えば、9 ポイントフォントの高さは 90 です。
  • ラスターフォントの場合は、height の有効な値は 1990 の整数です。
  • アウトラインフォントの場合は、値は 0 になります。height は AFP データストリームで指定されるからです。
width
セット内の文字の水平方向の平均サイズ。1 インチの 1440 倍で表されます。0 (ゼロ) を使用すると、高さとして入力した値を基にしてブラウザーが幅を決定します。この値はオプションです。
strikeover
文字のベースラインと平行な線を文字の中央に引かれたすべての文字に対するフォントを示します。文字セットに取り消し線フォントを適用する場合は、この値を 1 に設定します。それ以外の場合は、0 に設定します。この値はオプションです。
下線
文字のベースラインと平行な線を文字の下に引かれたすべての文字に対するフォントを示します。文字セットに underline フォントを適用する場合は、この値を 1 に設定します。それ以外の場合は、0 に設定します。この値はオプションです。

例えば、文字セット定義ファイルの [CHARSET] セクションには、次のような項目を指定できます。

[CHARSET]
C?H200A0=2304,110,73,0,0
C?D0GT15=230,80,96,0,0
DEFAULT=2308,80,0

[FGID] セクションでは、行に次の構文を使用します。

fgid=familyname,style,weight,italic
fgid
数値の FGID 値。
familyname
書体または書体ファミリーの名前 (Times New Roman、Courier など)。
    注意:
  • Type 0 または Type 1 フォントのファミリー名を特定するには、.pfa または .pfb ファイルをテキストエディターで開いて /FamilyName を検索します。このファミリー名は、fontmap.lst ファイルの中で .pfb ファイルのファイル名にマッピングされている必要があります。
  • OpenType または TrueType フォントの場合は、ttdef.fnt ファイルの中でそのフォントのマッピング先となっている Type 0 または Type 1 フォントのファミリー名を使用します。
  • ファミリー名にスペースが含まれていてはなりません。
style
フォントの一部の局面に関する一般的な記述。有効な値:
SWISS
sans serif プロポーショナルフォント。
ROMAN
serif プロポーショナルフォント。
SCRIPT
手書きのような表示になるように設計された等幅フォント。
MODERN
serif または sans serif にすることができる等幅フォント。
DISPLAY
装飾フォント。
weight
書体の太さの度合い。文字の作成に使用される直線や曲線の厚さを変更することで実現されます。有効な値: LIGHTMEDBOLD この値はオプションです。
italic
文字が右方に傾斜したフォントです。文字セットにイタリックフォントを適用する場合は、この値を 1 に設定します。それ以外の場合は、0 に設定します。この値はオプションです。

例えば、文字セット定義ファイルの [FGID] セクションには、次のような項目を指定できます。

[FGID]
230=Gothic,MODERN,MED,0
2304=SWISS,MODERN,MED,0
2308=TimesNewRoman,ROMAN,MED,0

文字セット定義ファイルを編集するには、次の手順に従います。

  1. Linux では、RICOH ProcessDirector グループ (デフォルトは aiwgrp1) のメンバーであるユーザー ID を使用して、1 次コンピューターにログインします。
  2. /opt/infoprint/ippd/afpviewer/font (Linux) または C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\afpviewer\font (Windows) にナビゲートして、ファイル csdef.fntを見つけます。
  3. csdef.fnt ファイルをコピーし、それをバックアップとして保存します。
    例えば、そのコピーを csdef.fnt.bak として保存します。
  4. ファイルエディターで csdef.fnt を開きます。
  5. 上記の構文を使用して、ファイルの両方のセクションに必要な文字セットの新規行を挿入します。
      注意:
    • 疑問符 (?) を、文字セット名の中で任意の単一文字を表すワイルドカード文字として使用できます。? 文字は複数入力できます。
    • [CHARSET] セクションの DEFAULT 行は、リスト内の最後の行にする必要があります。行を追加するときは、Default 行の上に追加します。
    • 独自の AFP フォント文字セットを [CHARSET] セクションに追加する場合は、それに FGID を割り当てる必要があります。新しい文字セットの familyname、style、weight、および italic 属性が既存の文字セットの属性と同じである場合は、同じ FGID を使用できます。それ以外の場合は、固有の FGID を [FGID] セクションに追加する必要があります。
    • 最初の列にセミコロン(;)がある場合は、その行はコメントとして処理されます。
    • ファイル内のセクションヘッダーは大括弧([])で囲まれていて、除去したり変更したりしてはなりません。
    • 値はすべて、大/小文字が区別されます。
    • パラメーター値が無効であり、デフォルト値が存在する場合は、デフォルト値が使用されます。
    • パラメーターはすべて定位置パラメーターです。
    • パラメーター間にはブランクを挿入できます。
  6. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。

1.2.6.8.3.3 コード化フォント定義ファイルを編集する

コードページまたは文字セットを作成または変更し、それらをコード化フォントでリンクした場合は、コード化フォント定義ファイルの編集が必要になることがあります。
コード化フォント定義ファイルは、AFP ファイルを AFP 文字セットおよび AFP コードページにマップします。RICOH ProcessDirector では、次の 2 つのコード化フォント定義ファイルがインストールされます。
ICODED.FNT
AFP Font Collection と Infoprint Fonts を含む、約 2500 のコード化フォントの定義が入っています。このファイルは編集しないでください。
ICODED.FNT
作成したコード化フォントを組み込むための編集可能なファイル。
CODED.FNT ファイルの構文は次のとおりです。
CODEDFONT=CHARSET,CODEPAGE
CODEDFONT
CHARSETCODEPAGE を結合するコード化フォントの ID。
CHARSET
文字セットの 8 文字の ID。
CODEPAGE
AFPコードページ名。

例えば、CODED.FNT ファイルには次のような項目を指定できます。

X?A155N1=C?A155N1,T1DCDCFS
X0T0550C=C0T05500,T1DCDCFS
コード化フォント名および文字セット名の中の任意の単一文字を表すワイルドカード文字として、疑問符 (?) を使用できます。? 文字は複数入力できます。

コード化フォント定義ファイルを編集するには、次の手順に従います。

  1. Linux では、RICOH ProcessDirector グループ (デフォルトは aiwgrp1) のメンバーであるユーザー ID を使用して、1 次コンピューターにログインします。
  2. /opt/infoprint/ippd/afpviewer/font (Linux) または C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\afpviewer\font (Windows) にナビゲートして、ファイル coded.fntを見つけます。
  3. coded.fnt ファイルをコピーし、それをバックアップとして保存します。
    例えば、そのコピーを coded.fnt.bak として保存します。
  4. ファイルエディターで coded.fnt を開きます。
  5. 上記の構文を使用して、ファイルに必要なコード化フォントの新規行を挿入します。
      注意:
    • 最初の列にセミコロン(;)がある場合は、その行はコメントとして処理されます。
    • ファイル内のセクションヘッダーは大括弧([])で囲まれていて、除去したり変更したりしてはなりません。
    • 値はすべて、大/小文字が区別されます。
    • パラメーター値が無効であり、デフォルト値が存在する場合は、デフォルト値が使用されます。
    • パラメーターはすべて定位置パラメーターです。
    • パラメーター間にはブランクを挿入できます。
  6. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。

1.2.6.8.3.4 TrueType フォント定義ファイルを編集する

TrueType フォント定義ファイルを編集して、TrueType フォントおよび OpenType フォントを Type 0 または Type 1 フォントにマップします。

ttdef.fnt ファイルでは、行に次の構文を使用します。

full font name=familyname,style,weight,italic
フルフォント名
TrueType フォントまたは OpenType フォントの完全なフォント名。
familyname
タイプ 0 または タイプ 1 の書体または書体ファミリーの名前 (TimesNewRoman、Courier など)。
    注意:
  • フォントのファミリー名を判別するには、そのフォントに対してテキストエディターで .pfa または .pfb ファイルを開き、/FamilyName を検索します。
  • DBCS TrueType フォントを効率良く処理するために、次のファミリー名のいずれかを使用します。
    ファミリー名 PostScript 名
    JpnSys KozGoPro-Medium
    JpnSys2 KozMinPro-Regular
  • ファミリー名にスペースが含まれていてはなりません。
style
フォントの一部の局面に関する一般的な記述。有効な値:
SWISS
sans serif プロポーショナルフォント。
ROMAN
serif プロポーショナルフォント。
SCRIPT
手書きのような表示になるように設計された等幅フォント。
MODERN
serif または sans serif にすることができる等幅フォント。
DISPLAY
装飾フォント。
weight
書体の太さの度合い。文字の作成に使用される直線や曲線の厚さを変更することで実現されます。有効な値: LIGHTMEDBOLD この値はオプションです。
italic
文字が右方に傾斜したフォントです。文字セットにイタリックフォントを適用する場合は、この値を 1 に設定します。それ以外の場合は、0 に設定します。この値はオプションです。

例えば、TrueType フォント定義ファイルには次のような項目が入っています。

[TRUETYPE]
;full font name=familyname,style,weight,italic
Times New Roman=TimesNewRoman,ROMAN,MED,1
MS Gothic=JpnSys,SWISS,MED,0
MS Mincho=JpnSys2,ROMAN,MED,0
DEFAULT=TimesNewRoman,ROMAN,MED,1

TrueType フォント定義ファイルを編集するには、次の手順に従います。

  1. Linux では、RICOH ProcessDirector グループ (デフォルトは aiwgrp1) のメンバーであるユーザー ID を使用して、1 次コンピューターにログインします。
  2. /opt/infoprint/ippd/afpviewer/font (Linux) または C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\afpviewer\font (Windows) にナビゲートして、ファイル ttdef.fntを見つけます。
  3. ttdef.fnt ファイルをコピーし、それをバックアップとして保存します。
    例えば、そのコピーを ttdef.fnt.bak として保存します。
  4. ファイルエディターで ttdef.fnt を開きます。
  5. 上記の構文を使用して、マップするフォント用の新規行を挿入します。
      注意:
    • DEFAULT 行は、リスト内の最後の行にする必要があります。行を追加するときは、Default 行の上に追加します。
    • TrueType フォントまたは OpenType フォントを、AFP ビューアーが使用する標準フォントではない タイプ 1 フォント または タイプ 0 フォントにマップする場合は、非標準のフォントをタイプ 1 および タイプ 0 のフォントマップでマップする必要があります。
    • 最初の列にセミコロン(;)がある場合は、その行はコメントとして処理されます。
    • ファイル内のセクションヘッダーは大括弧([])で囲まれていて、除去したり変更したりしてはなりません。
    • 値はすべて、大/小文字が区別されます。
    • パラメーター値が無効であり、デフォルト値が存在する場合は、デフォルト値が使用されます。
    • パラメーターはすべて定位置パラメーターです。
    • パラメーター間にはブランクを挿入できます。
  6. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。

1.2.6.8.3.5 タイプ 1 および タイプ 0 のフォントマップを編集する

TrueType フォント定義ファイルが TrueType フォントまたは OpenType フォントを非標準のタイプ 1 フォントまたはタイプ 0 フォントにマップしている場合、これらのフォントに対するプリンターフォントメトリックファイル (.pfm) およびプリンターフォントバイナリーファイル (.pfb) を用意し、タイプ 1 およびタイプ 0 のフォントマップを編集する必要があります。

fontmap.lst ファイルには 2 つのセクションがあります。フォントディレクトリーセクションには、非標準のタイプ 1 フォントおよびタイプ 0 フォントがあるディレクトリーがリストされています。フォント名セクションでは、非標準の各フォントのPostScript名がファイル名にマップされます。

フォントディレクトリーセクションでは、行に次の構文を使用します。

$Font_Directories (pfm_directory) (pfb_directory)
$Abs_Path_Prefix (absolute_path_prefix)
pfm_directory
.pfm ファイルを含むディレクトリーの完全パス名では、末尾にスラッシュ (/ または \) を付けません。各 $Font_Directories 行の pfm_directory では 1 つの値のみを指定できますが、行自体は複数指定できます。
pfb_directory
.pfb ファイルを含むディレクトリーの完全パス名では、末尾にスラッシュ (/ または \) を付けません。各 $Font_Directories 行の pfb_directory では 1 つの値のみを指定できますが、行自体は複数指定できます。
absolute_path_prefix
フォント参照の先頭の文字列は、その参照が絶対パスであることを表します。1 行の $Abs_Path_Prefix にある absolute_path_prefix には、最大 10 の値を指定できます。各値は 1 ~ 7 文字 (バイト) です。各値を括弧で囲みます。

例えば、フォントディレクトリーセクションには次のような項目が含まれます。

For Linux:
$Font_Directories (/opt/infoprint/ippd/ProcessDirector/afpviewer/font/pfm) (/opt/infoprint/ippd/ProcessDirector/afpviewer/font/pfb)
$Font_Directories (usr/local/lib/ghostscript/fonts) (usr/local/lib/ghostscript/fonts)
$Font_Directories (.) (.)
$Abs_Path_Prefix (/) 

For Windows:
$Font_Directories (C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\afpviewer\font\pfm) (C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\afpviewer\font\pfb)
$Font_Directories (usr\local\lib\ghostscript\fonts) (usr\local\lib\ghostscript\fonts)
$Font_Directories (.) (.)
$Abs_Path_Prefix (\) 

フォント名セクションでは、行に次の構文を使用します。

font_name (pfm_file) (pfb_file)
font_name
タイプ0フォントまたはタイプ1フォントのPostScript名。
pfm_file
このフォントに対する .pfm ファイルのファイル名で、ファイル拡張子を含みます。
pfb_file
このフォントに対する .pfb ファイルのファイル名で、ファイル拡張子を含みます。

例えば、フォント名セクションには次のような項目が含まれます。

Garamond-Light       (GAL_____.PFM) (GAL_____.PFB)
Garamond-Bold        (GAB_____.PFM) (GAB_____.PFB)
Garamond-LightItalic (GALI____.PFM) (GALI____.PFB)
Garamond-BoldItalic  (GABI____.PFM) (GABI____.PFB)

タイプ 1 およびタイプ 0 のフォントマップを編集するには、次の手順に従います。

  1. Linux では、RICOH ProcessDirector グループ (デフォルトは aiwgrp1) のメンバーであるユーザー ID を使用して、1 次コンピューターにログインします。
  2. 次に、RICOH ProcessDirector グループに、使用する .pfm ファイルおよび .pfb ファイルに対する読み取り許可があることを確認してください。
  3. /opt/infoprint/ippd/ProcessDirector/afpviewer/font(Linux)またはC:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\afpviewer\font (Windows)にナビゲートして、ファイルfontmap.lstを見つけます。
  4. fontmap.lst ファイルをコピーし、それをバックアップとして保存します。
    例えば、そのコピーを fontmap.lst.bak として保存します。
  5. ファイルエディターで fontmap.lst を開きます。
  6. 上記の構文を使用して、両方のセクションの タイプ 1 フォントおよびタイプ 0 フォントの新規行を挿入します。
      注意:
    • フォントディレクトリーセクションは、フォント名セクションより前になければなりません。
    • $Abs_Path_Prefix 行は、フォントディレクトリーセクションの最後の行でなければなりません。$Font_Directories 行はこの行の上に追加します。
    • 最初の列にポンド記号 (#) または % 記号があると、その行はコメントとして処理されます。
    • 値はすべて、大/小文字が区別されます。
    • パラメーターはすべて定位置パラメーターです。
    • パラメーター間にはブランクを挿入できます。
  7. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。

1.2.6.9 ジョブからの印刷ファイルをダウンロードする

1つ以上のジョブの印刷ファイルをジョブテーブルから直接ダウンロードできます。
印刷ファイルをダウンロードするには、次の操作を行います。
  1. ジョブテーブルで、1つ以上のジョブを選択します。
  2. いずれかの行を右クリックし、データファイルのダウンロードを選択します。
    各ジョブに含まれる印刷ファイルが収集され、ZIPファイルにアーカイブされます。
  3. ZIPファイルは、ブラウザーの設定に基づいてダウンロードされます。
ダウンロードされたZIPファイルには、選択した各ジョブの印刷ファイルが含まれています。
    注意:
  • データファイルをダウンロードする権限を取得するには、システム管理者に問い合わせてください。

1.2.6.10 文書処理機能を使用する場合、ジョブと連携する

このセクションでは、ジョブを操作する際の特別な考慮事項について説明します。

1.2.6.10.1 [再処理]アクションに関する考慮事項

IdentifyDocumentsまたはIdentifyPDFDocumentsステップを経たジョブでは、再処理実行するアクションを使用できますが、いくつかの重要な点に注意する必要があります。

ジョブが子ジョブを作成した場合、それらの子ジョブがシステムから削除されるまで、親ジョブを再度処理することはできません。子ジョブが存在する場合に[再処理]アクションを使用しようとすると、削除する必要がある子ジョブをリストしたメッセージが表示されます。

高度な文書プール拡張機能を使用している場合は、実動ジョブを再度処理できます。ジョブで子ジョブが作成されている場合は、これらの子ジョブがシステムから除去されるまで、再度オリジナルジョブを処理することはできません。子ジョブが存在する場合に[再処理]アクションを使用しようとすると、削除する必要がある子ジョブをリストしたメッセージが表示されます。

1.2.6.10.2 [再印刷]アクションに関する考慮事項

文書処理機能を使用して作成したジョブでは、再印刷 アクションを使用できますが、物理的な文書を重複して作成しないように注意する必要があります。忘れずにオリジナルを破棄してください。

システムに投入されたオリジナルジョブで、PrintJobs ステップが組み込まれていないワークフローが使用される場合があるため、代わりに子ジョブに対して[再印刷]アクションの実行が必要になる場合があることを覚えておいてください。

高度な文書プール拡張機能では、同じ元のジョブの文書をアクティブに処理している他の実動ジョブがシステム内にある場合、再印刷アクションを使用できません。これらの実動ジョブの処理が終了するのを待つことも、再度印刷したいジョブ内の文書に対して、 プルアクションまたは 使用可能化アクションを使用することもできます。

1.2.6.11 Avanti Slingshotの使用時にジョブを実行依頼する

Slingshotでは、1つ以上の単位品目で販売注文を作成して、単位品目にPDFファイルを添付します。次に、処理のために販売注文をリリースして、JDFジョブチケットに関連付けられた1つ以上のPDFファイルをRICOH ProcessDirectorにエクスポートします。

    注意:
  • Slingshotの一般的な実装の場合は、これらの手順にしたがって、RICOH ProcessDirectorと情報を交換します。Slingshotの実装によっては、別の手順になることがあります。

Avanti Slingshotの使用時にジョブを実行依頼するには、次の手順に従います。

  1. Avanti Slingshotクライアントにログインします。
  2. 新しい販売注文を作成します。
    1. 左のペインで、販売注文をクリックします。
    2. 新規 (新規アイコン) をクリックします。
    3. Slingshotに必要な情報を入力します。
  3. 単位品目タブ:
    1. 販売注文で使用する最初のタイプ([名刺]、[取引明細書]など)に対して[単位品目]を作成するには、タイプを選択します。
      重要: RICOH ProcessDirectorには、単位品目の タイプと同じ名前を持つホットフォルダー入力装置が必要です。ホットフォルダーでは、JDFバッチ方式を使用する必要があります。
    2. 単位品目のコード([3.5 x 2名刺]など)を選択します。
    3. 単位品目に対して、説明を選択または入力します。
    4. 注文数量を指定して、Slingshotに必要なその他の情報を入力します。
    5. 追加をクリックします。
  4. セクションタブ:
    1. 説明と単位品目の名前が同じであることを確認します。またこの名前は、RICOH ProcessDirectorホットフォルダーの名前でもあります。 説明に値が入っていない場合は、SlingshotからPDFファイルを受信するRICOH ProcessDirectorホットフォルダーの名前を入力します。
    2. 印刷機では、RICOH ProcessDirectorがジョブを送信するプリンター装置が指定されていることを確認します。値が違う場合は、この値を変更します。
      注意: 値を変更するには、情報 (情報アイコン) をクリックします。 印刷機タブをクリックして、リストから印刷機を選択します。 選択された印刷機チェックボックスをオンにします。 閉じるをクリックします。
  5. 販売注文にPDFファイルを添付するには、文書タブで次の手順に従います。
    1. 添付 (添付アイコン) をクリックします。
    2. [選択]をクリックします。
    3. 参照をクリックします。
    4. PDFファイルを選択して、開くをクリックします。
    5. アップロードをクリックします。
    6. コピーを選択して、 添付をクリックします。
    7. 選択列で、単位品目の名前を選択します。 セクションに値が入っていない場合は、SlingshotからPDFファイルを受信するRICOH ProcessDirectorホットフォルダーの名前を入力します。
      重要: RICOH ProcessDirectorには、 セクション列の単位品目と同じ名前を持つホットフォルダー入力装置が必要です。
    8. ジョブ用]列でチェックボックスをオンにします。
    9. 別のPDFファイルを添付するには、この手順を繰り返します。

      同じ単位品目に複数のPDFファイルを添付すると、SlingshotはすべてのPDFファイルに対して1つのJDFジョブチケットを作成します。各PDFファイルは別々のRICOH ProcessDirectorジョブになります。

  6. 販売注文に作業のタイプを追加するたびに、[単位品目]、[セクション]、[文書]タブで同じステップを繰り返して、単位品目を作成します。
  7. レコードの保存 (レコードの保存アイコン) をクリックします。
  8. 処理のために販売注文をリリースするには、次の手順に従います。
    1. テーブルビューでは、販売注文の左側にある矢印をクリックします。
    2. 編集 (編集アイコン) をクリックします。
    3. 右上隅にあるアクションリストで 注文のリリースを選択します。

      確認メッセージが表示されます。

    4. OKをクリックします。

      Slingshotでは、販売注文の各単位品目にSlingshotジョブ番号が割り当てられます。

    5. 印刷ジョブチケットまたは 閉じるをクリックします。
  9. JDFジョブチケットに関連付けられた1つ以上のPDFファイルの各セットをRICOH ProcessDirectorにエクスポートするには、次の手順に従います。
    1. 実働 ジョブビューを選択します。
    2. リリースした販売注文に対して、最初のSlingshotジョブを選択します。
    3. ジョブの詳細領域で セクションタブをクリックします。
    4. エクスポートする PDF ファイルのセットに対して[セクション]を選択して、タスクに基づいて JDF をエクスポートタスクに基づいて JDF をエクスポートアイコン) をクリックします。

      Slingshotは、PDFファイルのセットとJDFジョブチケットをRICOH ProcessDirectorサーバーに送信します。

      各PDFファイルは、RICOH ProcessDirectorジョブテーブルにジョブとして表示されます。

    5. 販売注文に対して次のSlingshotジョブを選択して、この手順を繰り返します。

1.2.6.12 Deadline Trackerを使用してジョブを操作する

このセクションでは、ジョブを操作する際の特別な考慮事項について説明します。

1.2.6.12.1 ジョブの締め切りを設定、変更、削除する

ジョブの締め切りを手動で設定したり、ワークフローによって設定された締め切りを変更したりできます。
ジョブの締め切りを設定、変更、または削除するには、次の手順に従います。
  • 締め切りを設定または変更するには、次の手順に従います。
    1. [ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして、締め切りの変更を選択します。
    2. 締め切りに間に合うためにジョブが完了する必要があるステップの名前を選択することで、締め切りステッププロパティーを設定または変更します。
    3. 新しい日付、時間、タイムゾーンを設定します。
      締め切りの変更アクションを使用して、締め切りを特定の時間に変更できます。このアクションは、ワークフロー内の SetDeadline ステップに影響しません。
    4. OKをクリックします。
  • 締め切りを削除するには、次の手順に従います。
    1. ジョブを右クリックして、締め切りの削除を選択します。
    2. 確認メッセージで、OKをクリックします。
締め切りが変更または削除された時点で、ジョブの現在の締め切りがすでに過ぎていた場合、締め切りの結果プロパティーの値は未変更のままになります。

1.2.6.12.2 ジョブを正常なスケジュールに戻す

ジョブがスケジュールから遅れている場合、いくつかの異なるアクションを実行して、ジョブを正常なスケジュールに戻すことができます。
ジョブを正常なスケジュールに戻すには、次のいずれかを行います。
  • ジョブの優先順位を変更します。
  • ジョブをより高速なプリンターにスケジュールします。
  • 高速なパスのワークフローまたは現在のワークフローの分岐がある場合、ジョブのプロパティーを変更できます。その後、ジョブを再び処理し、高速なパスのワークフローまたは分岐に送信します。
    締め切りまでにジョブを完了するために必要なステップが最も少ないワークフローが、高速なパスのワークフローになっていることがあります。
ジョブがスケジュールから遅れたときに直ちに通知される必要がある場合は、管理者に依頼してジョブの追跡状況プロパティーの値が スケジュール遅れに変わったら E メールを送信するように通知を設定してもらいます。

1.2.6.12.3 期限トラッカーを使用してジョブの進行を追跡する

期限トラッカー機能がインストールされており、ジョブに対して、ワークフロー内の少なくとも1つのステップに推定時間が設定されている場合、ワークフローでジョブの進捗状況を確認できます。
印刷ジョブの進行状況を追跡するには
  1. [ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして、ジョブワークフローの表示を選択します。
  2. ウィンドウの下部にある青いバーにポインターを置くと、予想されるワークフローの推定処理時間に対する経過時間をパーセント単位で表示されます。
  3. OKをクリックして、ダイアログを閉じます。

1.2.6.13 Archiveを使用する際のジョブの処理

このセクションでは、ジョブを操作する際の特別な考慮事項について説明します。

1.2.6.13.1 リポジトリーから文書、ジョブ、履歴情報を取得する

[アーカイブ]タブを使って、リポジトリーに保存された文書およびジョブを検索します。
リポジトリーを検索した後、ジョブまたは文書の表示、ジョブまたは文書の実動履歴の確認、保存された情報 (1 項目以上を対象とする) がすべて含まれるレポートの表示およびエクスポート、再印刷するジョブまたは文書の送信、ワークステーションへの保存など、検索結果で複数のアクションを実行できます。

リポジトリーから文書、ジョブ、履歴情報を取得するには、次の手順を実行します。

  1. [アーカイブ]タブの検索するリポジトリーフィールドで、検索するリポジトリーを選択します。
  2. 結果数フィールドで、返す結果数を設定します。検索結果数がこの数値に達すると、検索は停止します。
  3. 1 つ以上の検索条件を定義します。
    1. ジョブプロパティーまたは文書のプロパティーをプロパティーフィールドで選択します。
    2. [比較]フィールドで、比較値を選択します。
    3. [値]フィールドで、検索に使用する値を入力または選択します。
  4. オプション: その他の条件を追加するには、現在の検索条件行の右側にある追加 () をクリックします。
  5. 検索基準フィールドで検索オプションを選択します。このオプションで、検索オプションの組み合わせ方法が決定します。
  6. オプション: 条件を削除するには、削除する行の右側にある削除)ボタンをクリックします。
  7. 検索オプションの追加を完了したら、検索をクリックします。
      注意:
    • 返された結果が多すぎる場合には、その他の検索オプションを追加して、もう一度検索します。
    • ジョブが再度処理され、StoreInRepository ステップが複数回実行されると、文書またはジョブの 2 つのコピーが保存され、両方とも検索結果に返されます。
  8. 結果テーブルに検索結果が表示されたら、テーブルの行を選択した後でいくつかのアクションを実行できます
    • ジョブまたは文書を表示するには、ファイルの表示をクリックします。
    • ジョブまたは文書を RICOH ProcessDirectorシステムに再度実行依頼するには、 ファイルの実行依頼をクリックして、ワークフローを選択し、 OKをクリックします。
    • ジョブまたは文書で保存されたプロパティー値および任意の履歴情報を確認するには、詳細を表示をクリックします。
    • すべての値に加えて、ジョブまたは文書で保存された任意の履歴情報を含めてレポートを表示するには、詳細レポートの表示をクリックします。
    • ジョブまたは文書のプロパティー値および任意の履歴情報をコンマ区切りファイルにエクスポートするには、CSVのエクスポートをクリックします。
    • ジョブまたは文書のプロパティー値および任意の履歴情報を含むレポートをPDFファイルにエクスポートするには、PDFへのエクスポートをクリックします。
    • ファイルをリポジトリーからワークステーションに保存するには、ファイルへの保存をクリックします。
  9. この検索基準を再び使用する可能性がある場合は、保存をクリックして、名前を付けます。次に同じ検索基準を使用する場合に、 保存された検索 リストから選択できます。
  10. オプション: 不要な保存された検索を削除します。
    1. 保存された検索リストから、削除する検索の上にポインターを置きます。
      検索名の右側にXが表示されます。
    2. Xをクリックします。
      Xが赤に変わります。
    3. 赤いXをクリックします。
      保存された検索が削除されます。

1.2.6.13.2 リポジトリーから取得された文書またはジョブを表示する

PDF または AFP ジョブデータファイルが保存されたリポジトリーを検索した後、RICOH ProcessDirector ビューアーでジョブまたは文書を開いて、正しいファイルが検索されたことを確認するか、ファイルの情報を表示します。リポジトリーにプロパティーまたは履歴情報しか含まれない場合は、ジョブや文書を表示できません。

リポジトリー内で文書またはジョブを表示するには、次の手順に従います。

  1. アーカイブタブで、リポジトリーに保存された文書またはジョブを検索します。
  2. 文書またはジョブを含む[結果]テーブルのエントリを選択し、ファイルの表示をクリックします。
    ファイルがダイアログ内に開きます。
  3. ビューアーコントロールを使って、検索機能を含むファイル内を移動します。
    文書プロパティーを検索して、誤ったページが開いた場合には、ジョブ内のページの順番を変更した 1 つ以上のステップの後のリポジトリーにファイルが保存された可能性があります。文書プロパティーは、IdentifyDocumentsIdentifyPDFDocumentsBuildAFPFromDocuments、または BuildPDFFromDocuments ステップの実行時のページの順番にマップされます。後のステップでページの順番が変更された場合には、その情報はリポジトリーで更新されていません。
  4. オプション: ファイルの送信ボタンをクリックして、表示しているジョブまたは文書をワークフローに送信します。
  5. オプション: [結果]テーブルのエントリを1つ選択して、ファイルへの保存をクリックします。選択されたファイルがワークステーションに保存されます。

1.2.6.13.3 プロパティーおよび履歴情報を表示してエクスポートする

リポジトリーを検索すると、結果テーブルのリストに含まれたジョブまたは文書のプロパティーおよび実働履歴を表示できます。
それぞれの検索結果は、リポジトリーの個別のエントリーです。ジョブまたは文書が複数のStoreInRepositoryステップで処理された場合、検索によって同じジョブまたは文書に対して複数の結果が返される可能性があります。1 つのエントリーに対するプロパティーおよび履歴情報を表示またはエクスポートすることも、そのジョブまたは文書に関連付けられたすべてのエントリーに対するプロパティーおよび履歴情報を表示またはエクスポートすることもできます。

プロパティーと履歴情報を表示してエクスポートするには、次の手順に従います。

  1. アーカイブタブで、リポジトリーに保存された文書またはジョブを検索します。
  2. 結果テーブルのエントリーを確認します。それぞれのエントリーについて個別に詳細を表示することも、グループとして表示することもできます。
    オプション アクション
    1 つのエントリーの詳細を表示する エントリを選択して、詳細を表示をクリックします。
    一度に複数のエントリーの詳細を表示する 複数のエントリを選択して、詳細レポートの表示をクリックします。
  3. 1 つ以上のエントリーに関するプロパティーおよび履歴情報をエクスポートするには、1 つ以上の結果を選択して、次のいずれかのアクションを選択します。
    アクション 結果
    CSVのエクスポート それぞれの結果の詳細情報が、2 つの CSV ファイル (1 つには履歴情報、1 つにはプロパティー) に書き込まれます。それらの CSV ファイルは ZIP ファイルに圧縮されて、コンピューターに保存されます。
    PDFへのエクスポート 選択された結果の詳細情報が収集されて PDF ファイルに構成されます。そのファイルでは、それぞれの結果のプロパティーがリスト表示され、次にそれぞれの結果の履歴情報のテーブルが表示されます。その PDF ファイルをコンピューターに保存できます。
    詳細レポートの表示 選択された結果の詳細情報が収集されて PDF ファイルに構成され、表示されるので、それを確認できます。そのファイルに必要な情報が含まれている場合は、PDF へのエクスポートをクリックします。

1.2.6.13.4 取得された文書を新しいジョブとして実行依頼する

リポジトリーを検索後、再印刷または再処理するために、ジョブまたは文書を再度実行依頼できます。保存されている履歴情報のみに関する文書またはジョブは、再度実行依頼できません。
リポジトリーでジョブまたは文書を検索後、郵送された同じ文書の再印刷などの追加処理を行うため、新しいジョブとして実行依頼できます。
  1. アーカイブタブで、リポジトリー内の文書またはジョブを検索します。
  2. [結果]テーブルにチェックを付けるか、テーブル内の行の任意の場所をクリックして、文書名またはジョブを選択します。
      注意:
    • 一度にワークフローに実行依頼できるのは、1 件のジョブのみです。
  3. オプション: ファイルの表示をクリックして、文書またはジョブを表示します。表示できるのは、AFP または PDF データファイルのみです。
  4. ファイルの実行依頼をクリックします。 ファイルの実行依頼ダイアログが表示されます。
  5. ダイアログで、使用するワークフローを選択します。選択するワークフローが、選択したジョブまたは文書のタイプに適切であることを確認します。
      注意:
    • 文書とともにリポジトリーに保存された文書プロパティーも、新しいジョブで実行依頼されます。プロパティーは、ジョブのスプールディレクトリーにある jobid.document.overrides ファイルに含まれます。ワークフロー内のステップは、ファイルを指し示すシンボル表記を、他の処理の入力として使用できます。
    • 指定変更プロパティーファイルがリポジトリー内のジョブで保存される場合、保存された指定変更ジョブプロパティー値を含む arch.overrides.txt ファイルは、新しいジョブで実行依頼されます。
  6. OKをクリックします。

1.2.6.14 Automated Verificationを使用する際のジョブの処理

ジョブのReadBarcodeDataステップは、バーコード確認プロセスの一環として、または確認状況を表示するために手動で完了できます。バーコードスキャナーまたはカメラが、バーコードリーダーが解釈できないバーコードをスキャンした場合、無効なスキャンを解決できます。

確認が完了すると、システムが自動的にジョブを調整できるようになりますが、手動で調整することもできます。調整が完了した後に文書が損傷している場合、それらは再印刷アクションを使用して再印刷できます。

1.2.6.14.1 ジョブのバーコードステップを完了する

ReadBarcodeDataステップテンプレートに基づくステップの すべてのバーコードが読み取られたときにステップを完了するプロパティーが いいえに設定されている場合は、ジョブのバーコードステップを手動で完了する必要があります。その後、システムが自動的にジョブを調整できるようになりますが、手動で調整することもできます。
ジョブがバーコードの読み取り中状態になっているときにジョブのバーコードステップを手動で完了することもできます。
    注意:
  • すべてのバーコードが読み取られたときにステップを完了するプロパティーが はいに設定されているか、または 結果ファイル非アクティブタイマープロパティーに値が設定されている場合は、バーコードステップを手動で完了する必要はありません。RICOH ProcessDirectorによって、そのステップが自動的に完了されます。
ジョブのバーコードステップを完了するには、次のようにします。
  1. メインページにある[ジョブ]テーブルで、バーコードの読み取り中状態になっているジョブを右クリックし、 バーコードステップ完了を選択します。

    カメラまたはバーコードスキャナーがジョブ内の文書のバーコードを読み取っているときに、このアクションを使用して進行状況を確認できます。

  2. ダイアログの情報を確認します。一部の文書が読み取られていないときにステップを完了しないことを選択する場合は、キャンセルをクリックします。

      注意:
    • すべての文書のすべてのバーコードが読み取られたかどうかに関係なく、ジョブを選択して次のステップに移動できます。

  3. すべてのバーコードが処理されたことを確信できる場合は、OKをクリックします。

    ジョブは、ワークフローの次のステップに移動します。そのステップがReconcileステップテンプレートに基づく場合は、ステップで使用する調整方法に基づいて、状態が 調整待ちまたは 処理中に変更されます。

RICOH ProcessDirectorは、アクションを実行したユーザーと発生した日時をジョブログに記録します。Reports機能がインストールされている場合、この情報はUserActivity Reportにも記録されます。

1.2.6.14.2 無効なスキャンを解決する

バーコードスキャナーまたはカメラが、バーコードリーダーが解釈できないバーコードをスキャンした場合には、バーコードリーダーは要介入状態に入ります。
ポートレットのバーコードリーダーの横に赤いバーが表示されます。バーコードリーダーはバーコードを読み取り続けます。エラーを解決するのに介入が必要かどうかを確認します。

バーコードスキャナーまたはカメラがバーコードを読み取れなくなる原因となる多くの理由があります。例:

  • レンズに埃が付着しているか汚れている。
  • 照明の条件が変更された。
  • 異なるメディアのスキャン中で、新しいメディアでバーコードが検出されない。
  • バーコードスキャナーまたはカメラが正しく位置合わせされていない。
  • バーコードスキャナーまたはカメラの構成または調整が変更された。
  • バーコードスキャナーまたはカメラが認識できないスキャンデータを受信した。
  • バーコードを生成するために使用されるバーコード形式がバーコードリーダーで予期されている形式と一致しない。
  • 郵便物の予期される位置にバーコードがない。この障害は、2 番目の文書の最初のページが最初の文書の最後に挿入された場合などに発生することがあります。
  • 予期しないイベントによってバーコードスキャナーまたはカメラがトリガーされた。

バーコードリーダーの状況を復元するには、次の手順に従います。
  1. 要介入状態にあるバーコードリーダーを見つけ、そのログを開きます。最後にスキャンされた有効なバーコードと次にスキャンされた有効なバーコードに関する情報を探し、無効として検出されたスキャンを識別します。
  2. 正しくスキャンされなかった項目を見つけ、エラーの解決に必要なアクションを実行します。
  3. バーコードリーダーポートレットで、 アテンション状態にあるバーコードリーダーを右クリックし、 アラートのクリアを選択します。

1.2.6.15 ジョブが完了する前にジョブ情報をログに記録する

ジョブの保持期間が終了すると、RICOH ProcessDirectorによってジョブ情報が監査ログに書き込まれます。その他に、印刷プロセスの任意の時点でジョブ情報をログに記録することもできます。
ジョブが完了する前にジョブ情報をログに記録するには、以下の手順に従います。
  1. 情報をログに記録する時点のワークフローに、WriteJobLog ステップテンプレートに基づくステップを追加します (たとえば、 PrintJobs ステップの後)。
  2. WriteJobLog ステップで、以下のプロパティーを設定します。
    1. 外部コマンドは、ログファイルへの書き込みを行うコマンドに設定します。例:
      cp ${getControlFileName()} /aiw/aiw1/testfiles/${Job.ID}.log
    2. 外部制御ファイルは、ログに記録するプロパティーが定義されているジョブ監査制御ファイルの名前に設定します。

1.2.6.16 ジョブを次のステップに移動する

次のステップに進むアクションを使用して、1つまたは複数のジョブを次の処理ステップに移動できます。このタスクは、ジョブがエラー、手動/待機中、手動/作動、保持、未割り当て、または待機中のいずれかの状態にある場合にのみ実行できます。

1つまたは複数のジョブを次のステップに移動するには、次の手順に従います。

  1. [ジョブ]テーブルで、移動するジョブを選択します。
  2. ジョブの1つを右クリックして、次のステップに進むを選択します。

    選択したすべてのジョブをリストする確認メッセージが表示されます。

  3. OKをクリックします。

次のステップに進めないジョブがある場合はリストされます。

1.2.6.17 現在のステップでジョブを再開する

1つまたは複数のジョブを再開し、再始動ステップアクションを使用して、現在のステップを最初から処理できます。このタスクは、ジョブが[エラー]状態にある場合にのみ実行できます。

現在のステップの1つまたは複数のジョブを再開するには、次の手順に従います。

  1. [ジョブ]テーブルで、再開するジョブ(複数可)を選択します。
  2. いずれかのジョブを右クリックして、再始動ステップを選択します。

    選択したすべてのジョブをリストする確認メッセージが表示されます。

  3. OKをクリックします。

現在のステップを再開できないジョブがある場合はリストされます。

1.2.6.18 ジョブまたはジョブのグループを停止する

ジョブまたはジョブのグループの処理を停止し、そのジョブを停止した位置または別の位置から後で処理を再開できます。実行するジョブアクションによっては、ジョブを停止する必要があります。

ほとんどの場合、ジョブは停止前に現在のステップで処理を終了します。同じワークフローを使用してジョブの処理を続行するか、または別のワークフローを使用してもう一度ジョブを処理できます。

AFP プリンターまたは PCLOut プリンター (AFP サポート機能搭載) でジョブを印刷中に停止する場合は、印刷した最後のページを RICOH ProcessDirector に記憶させておくことができます。これにより、 続行機能を使用して、ジョブを停止した位置から印刷を再開できます。ただし、別の位置から印刷を開始する必要がある場合は、ページ範囲を選択するか、または印刷を開始するページを選択できます。

    重要:
  • PDF プリンターまたはパススループリンターで印刷中のジョブを停止した場合、RICOH ProcessDirector はコマンドをキャンセルしようとしますが、ジョブは印刷を続行することがあります。
  • このアクションは、Ricoh TotalFlowプリンターで印刷するPDFジョブではサポートされていません。

ジョブまたはジョブのグループを停止するには、次の手順に従います。

  1. [ジョブ]テーブルで、停止するジョブを右クリックし、停止を選択します。
    • ジョブがジョブのグループのメンバーである場合は、確認ページが表示され、そのグループにあるすべてのジョブを停止できます。ページ上の指示に従ってください。
    • ジョブが AFP プリンターで印刷中で、PrintJobs ステップ中にジョブを停止する場合は、印刷された最後のページを RICOH ProcessDirector に記憶させ、後でその位置から印刷を再開できます。
ジョブが停止状態になります。フェーズの進行状況は 手動に変わります。

1.2.6.19 ジョブを削除する

不要になったジョブを削除できます。

どのフェーズでも、すべての状況のジョブを削除できます。

1つ以上のジョブを削除するには、次の手順に従います。
  1. 1つ以上のジョブを選択して右クリックし、削除を選択します。
  2. 確認ダイアログで、削除しようとしているジョブが正しい場合はOKをクリックします。

RICOH ProcessDirectorはジョブを削除すると、再開タイプが 削除になっているワークフローの最初のステップにジョブを移動します。該当するステップと後続のステップは、 RemoveJobsステップに移行する前に、ジョブに関する情報を記録できます。再開タイプが 削除になっているステップがワークフロー内に存在しない場合、RICOH ProcessDirector はジョブを RemoveJobsステップに移行します。

1.2.6.20 文書を操作する

ユーザーインターフェースの メイン ページで文書ポートレットを使用すると、文書を操作できます。

例えば、システム内の文書を検索し、それを処理するための新しいジョブを作成できます。また、文書が含まれているジョブを検索し、ジョブテーブルからそのジョブに対してアクションを実行することもできます。

1.2.6.20.1 システム内の文書を検索する

メイン ページの文書ポートレットで検索機能を使用すれば、RICOH ProcessDirector システムで文書を検索できます。文書を操作する前に、文書を検索しておく必要があります。
注意: 文書を[文書]ポートレットに表示する前に、WriteDocumentsToDatabase ステップテンプレートを基にしたステップを、自分のワークフローで実行しておく必要があります。

1.2.6.20.1.1 プロパティーによる文書の検索

[文書]ポートレット内の文書は、プロパティーの値を使用して検索できます。この方法は、1 つ以上の RICOH ProcessDirector のジョブまたは文書プロパティーの値が分かっている場合に便利です。

ヒント:

  • これらのものが RICOH ProcessDirector データベースに存在する場合のみ、文書を検索できます。文書検索機能が動作するには、文書プロパティー値でデータベースを更新する WriteDocumentsToDatabase などのステップがワークフローで実行されている必要があります。
  • 個々の文書は特定の場所に割り当てられていないため、文書を検索する場合には、場所で検索できません。また、ユーザーまたは管理者が設定した場所の設定に関係なく、すべての場所の検索結果が表示されます。

プロパティーによる文書の検索
  1. メインページの[文書]ポートレットで、 プロパティーを使用をクリックします。
  2. 編集)ボタンをクリックします。
  3. 使用する1つまたは複数の特性を定義して、取得したい文書を検索します。
    検索オプションに関する情報を表示するには、疑問符が付いているボタンのイメージアイコンをクリックします。
  4. OKをクリックします。
  5. 他のプロパティー値を持つ文書を検索するには、これらのステップを繰り返します。
    テーブルの内容は、新しい検索を行うたびに消去され、最後に行った検索の結果だけが表示されます。

1.2.6.20.1.2 バーコードのスキャンによる文書の検索

[文書]ポートレット内の文書は、バーコードを使用して検索できます。この方法は、文書がすでに印刷されている場合、および文書のバーコードに、文書を識別するプロパティーが含まれている場合に便利です。

ヒント:

  • 管理者は最初に、ジョブプロパティーと文書プロパティーのレイアウトを記述する、バーコードフォーマットオブジェクトを作成する必要があります。バーコード形式に含まれているプロパティーは、制限プロパティーではなくデータベースプロパティーとして定義されていなければなりません。
  • これらのものが RICOH ProcessDirector データベースに存在する場合のみ、文書を検索できます。文書検索機能が動作するには、文書プロパティー値でデータベースを更新する WriteDocumentsToDatabase などのステップがワークフローで実行されている必要があります。
  • 文書の検索では、ユーザーまたは管理者が設定した場所の設定に関係なく、すべての場所の検索結果が表示されます。

バーコードのスキャンによって文書を検索するには、以下を実行します。
  1. メインページの文書ポートレットで、 バーコードスキャンでをクリックします。
  2. 編集)ボタンをクリックします。
  3. バーコード形式リストからバーコード形式を選択します。
  4. バーコードのスキャンフィールドをクリックして、検索したい文書のバーコードをスキャンします。
  5. OKをクリックします。
  6. 他の文書を検索するには、これらのステップを繰り返します。
      注意:
    • テーブルの内容は、新しい検索を行うたびに消去され、最後に行った検索の結果だけが表示されます。

1.2.6.20.2 文書を表示する

[文書]テーブルの表示アクションを使用すると、文書の内容を表示できます。PDFジョブまたはAFPジョブ(システムにAFPサポート機能がインストールされている場合)で実行依頼された文書であれば、どの文書の内容でも表示できます。
文書を表示するには、以下のようにします。
  1. メインページの文書ポートレットで、新しいジョブに含める文書を検索します。
    文書を検索するには、文書のプロパティー値を使用するか、バーコードをスキャンします。

    プロパティーを使用を選択した場合は、次の手順に従います。

    1. 編集)ボタンをクリックします。
    2. 使用する1つまたは複数の特性を定義して、取得したい文書を検索します。

      検索オプションに関する情報を表示するには、疑問符が付いているボタンのイメージアイコンをクリックします。

    3. OKをクリックします。

    バーコードスキャンでを選択した場合は、次の手順に従います。

    1. 編集)ボタンをクリックします。
    2. バーコード形式リストから使用するバーコード形式を選択します。
    3. バーコードのスキャンフィールドをクリックしてから、検索したい文書のバーコードをスキャンします。
    4. OKをクリックします。

  2. 表示する文書を右クリックして、次の項目を選択します。
    • オリジナルで表示:オリジナルの書式で文書が表示されます。RICOH ProcessDirector で文書の内容に対して行った変更は表示されません。例えば、オリジナルジョブを受信した後で追加されたバーコードは表示されません。
    • 現在で表示:現在の書式で文書が表示されます。
    ブラウザーウインドウに文書が表示されます。ジョブが開き、選択された文書が表示されます。
  3. ビューアーコントロールを使用して文書内を移動します。
  4. 閉じるをクリックします。

1.2.6.20.3 文書プロパティーの表示

[文書]テーブルのプロパティーアクションを使用すると、文書プロパティーを表示できます。文書プロパティーには、文書番号、ジョブ番号、および文書の状態が含まれます。
文書のプロパティーを表示するには、以下のようにします。
  1. メインページの 文書ポートレットで、プロパティーを表示する文書を探します。
    文書を検索するには、プロパティーでを使用できます。 バーコードスキャンでまたは 範囲で
  2. 文書を右クリックして、プロパティーを選択します。
      注意:
    • プロパティーノートブックから文書プロパティーを設定することはできません。

1.2.6.20.4 文書を処理するためのジョブを作成する

[文書]テーブルのジョブの表示アクションを使用すると、選択した文書を処理するためのジョブを作成できます。例えば、印刷が済んだ後で損傷した文書を再印刷するジョブを作成できます。
    注意:
  • [ジョブ]テーブルの調整アクションを使用して、挿入などの処理中に破損した文書を再印刷します。ジョブの調整が済んだ後で損傷した文書の再印刷のみを行うには、 ジョブの作成アクションを使用します。

ジョブを作成するときは、新しいジョブのワークフローを選択する必要があります。AFP ジョブの場合は、ワークフローに BuildAFPFromDocuments ステップテンプレートを基にしたステップが組み込まれている必要があります。PDF ジョブの場合は、ワークフローに BuildPDFFromDocuments ステップテンプレートを基にしたステップが組み込まれている必要があります。

高度な文書プール拡張機能がインストールされていない場合、RICOH ProcessDirectorは元の各ジョブの文書に対して個別のジョブを作成します。新しいジョブでの文書は、[文書]テーブルに表示される文書の順序になります。

文書を処理するためのジョブを作成するには、以下の手順に従います。
  1. メインページの[文書]ポートレットで、1つまたは複数の新しいジョブに含める文書を検索します。
    ドキュメントを検索するには、プロパティーでバーコードスキャンで、または 範囲でを使用します。
  2. ジョブに含めるすべての文書を選択します。
  3. ジョブの作成をクリックします。
    [ジョブの作成]ページが表示されます。
  4. ワークフローフィールドでジョブのワークフローを選択します。
  5. OKをクリックします。
    確認メッセージで、ジョブが作成されたこと、および各ジョブ内の文書数が示されます。

1.2.6.20.5 ジョブ処理中に文書を E メールで送信する

EmailDocuments ステップテンプレートを基にするステップをワークフローに追加すると、PDF 文書を E メールで送信できます。

各文書に E メールアドレスを入力し、文書プロパティーに E メールアドレスを保存する必要があります。Doc.EmailAddress 文書プロパティーを使用できます。また、docCustomDefinitions.xml ファイルでカスタム文書プロパティーを定義することもできます。カスタム文書プロパティーを定義したら、 docCustom ユーティリティーを実行し、カスタム文書プロパティー機能を更新します。

  • 各文書に、文書の受信者の E メールアドレスが含まれている場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat文書プロパティーの定義機能を使用して、ジョブの各文書から抽出する E メールアドレスを指定できます。
  • Preference Management 機能がインストールされている場合は、外部ファイルの E メールアドレスを、ジョブの各文書の文書プロパティーにマップできます。

RICOH ProcessDirectorでメールを送信するには、SMTPサーバーをインストールして構成する必要があります。 RICOH ProcessDirectorによって、2つのSMTPサーバーに接続できます。デフォルトの SMTP サーバーのプロパティーを使用して内部 SMTP サーバーに接続し、代替 SMTP サーバーのプロパティーを使用して、E メールサービスプロバイダーに接続することもできます。

RICOH ProcessDirector を構成して、ジョブの処理中に文書を E メールで送信するには、次の手順に従います。
  1. 既存のワークフローのコピーを作成するか、新しいワークフローを作成します。
  2. BuildPDFFromDocuments ステップの後と、 ReversePDFPageOrderPreparePDFOutputForFinishing などのジョブレベルで文書を並び替えるステップの前 の間に、 EmailDocuments ステップテンプレートに基づくステップをワークフローに追加します。
    GroupDocumentsSortDocumentsSplitDocuments などの文書レベルで文書を並び替えるステップの後に、 EmailDocuments ステップを配置します。

    文書を E メールで送信し、印刷するジョブのステップの順序は、通常、次のようになります。

    • IdentifyPDFDocuments
    • SortDocuments
    • BuildPDFFromDocuments
    • EmailDocuments
    • PreparePDFOutputForFinishing
    • PrintJobs

    E メールで送信する文書の抽出に使用するために、スプールディレクトリーにジョブファイルのコピーを保持するステップを追加する場合は、ジョブレベルで文書を並び替えるステップの後に、EmailDocumentsを配置できます。例えば、次のように BuildPDFFromDocuments ステップの後と、文書を並び替えるステップの前の間に、 SnapshotJobFile ステップテンプレートに基づくステップを追加できます。

    • IdentifyPDFDocuments
    • SortDocuments
    • BuildPDFFromDocuments
    • SnapshotJobFile
    • PreparePDFOutputForFinishing
    • PrintJobs
    • EmailDocuments

      重要:
    • ステップの配置に関するこれらの推奨事項に合わない場合、EmailDocuments ステップで、エラーが記録されないまま正しくない E メールアドレスに文書が送信される場合があります。

  3. ステップをワークフロー内の他のステップと接続します。
    一部の文書を印刷したり、他の人に E メールで送信したりする場合は、条件付き処理をワークフローに追加するか、子ワークフローを作成します。

    例えば、次の方法があります。

    • (SetJobPropsFromTextFile ステップの後などの) ワークフローの最初に親ジョブと子ジョブに条件付き処理を追加します。親ジョブを受け取る分岐用のルールを次のように定義します。 ジョブ番号Unlike *.*。子ジョブ (ジョブ番号に小数点があります) が、子ジョブの分岐を移動します。
    • はいいいえの値がある Doc.Custom.EmailPreference 文書プロパティーを定義します。
    • GroupDocuments ステップテンプレートに基づくステップを使用して、 Doc.Custom.EmailPreference 文書プロパティーの値に基づいて文書をグループ化します。
    • CreateJobsFromDocuments ステップテンプレートに基づくステップを使って、各グループに対して個別の子ジョブを作成できます。
    • 子ジョブの分岐の最初で、SetDocPropsFromConditions ステップテンプレートに基づくステップを使用します。このステップでは、 Doc.Custom.EmailPreference 文書プロパティーの値に基づいて、ジョブプロパティーに値が割り当てられます。

      プロパティー条件ファイルで、カスタム1ジョブプロパティー(データベースプロパティー名 Job.Info.Attr1)の値が、次のようにemailまたはprintに設定される場合があります。

      Doc.Custom.EmailPreference,Job.Info.Attr1
      =Yes,email
      =No,print

    • 分岐で次のようなルールを定義して、子ジョブの分岐の個別の E メール分岐と印刷分岐に、子ジョブを送信します。
      • カスタム 1 = email ( EmailDocuments ステップの分岐用)。
      • カスタム 1 = print ( PrintJobs ステップの分岐用)。

  4. EmailDocuments ステップの値を、次のように指定します。
    1. 宛先アドレスプロパティーの値を設定します。
      例えば、Doc.EmailAddress 文書プロパティーにある E メールアドレスに各文書を送信する場合、値を ${Doc.EmailAddress} に設定します。
    2. SMTP サーバーのタイププロパティーに値を設定します。
      例えば、代替 SMTP サーバープロパティーを使用して構成された外部 SMTP サーバーに文書を送信する場合、値を 代替に設定します。
    3. 文書の添付プロパティーに はいを設定します。
    4. 添付のソースファイルプロパティーに値を設定します。
      例:
      • ジョブのスプールディレクトリーにある現在の PDF ファイルから文書を添付する場合。次のデフォルト値を使用します。${getFileName(print,pdf,read)}
      • SnapshotJobFile ステップで保存した PDF ファイルから文書を添付する場合。 SnapshotJobFileステップの スナップショットファイルの記述子プロパティーの値をemailに設定する場合は、次の値を使用します。${getFileName(email,pdf,read)}
    5. 件名プロパティーまたは メッセージプロパティー、あるいはその両方に値を設定します。
      例えば、Doc.Custom.CustomerName 文書プロパティーを定義して、各文書から顧客名を抽出する場合。いずれかのプロパティーの値を ${Doc.Custom.CustomerName} 様宛の書類 に設定できます。
    6. 使用する予定のその他のオプションプロパティーの値を入力または編集します。
  5. 保存したら、ワークフローを使用可能にし、正常に機能することを確認するために、次のようにテストします。
    1. 少数の文書があるテストジョブを作成します。テストには、有効な E メールアドレスが必要です。
    2. ワークフローを通じてジョブを送信し、正しい文書が各 E メールアドレスに送信されることを確認します。
EmailDocuments ステップで、文書を SMTP サーバーに送信する場合は、文書プロパティーファイルの [E メールの作成]プロパティーの値を [はい]に設定します。そのステップで文書を送信しない場合は、プロパティー値を いいえに設定します。
    注意:
  • RICOH ProcessDirector では、E メールの送信や宛先への配信が成功したかどうかについて、SMTP サーバーから情報を受信しません。

1.2.6.20.6 文書に関連付けられたジョブを検索する

[文書]テーブルのジョブの表示アクションを使用すると、文書と関連付けられているジョブを検索できます。関連付けられたジョブを検索した後は、[ジョブ]テーブルでジョブアクションを実行できます。

関連付けられたジョブには次のものが含まれます。

  • RICOH ProcessDirectorに実行依頼されて、文書を含んでいたオリジナルのジョブ
  • RICOH ProcessDirectorが自動的に作成した、文書を含んでいるもの子ジョブ
  • ユーザーが[文書]テーブルのジョブの作成アクションを使用して作成したジョブ

文書に関連付けられたジョブを検索するには、以下の手順に従います。

  1. メインページの文書ポートレットで、関連付けられたジョブを検索する文書を検索します。
    ドキュメントを検索するには、プロパティーでバーコードスキャンで、または 範囲でを使用します。
  2. [文書]テーブルで、関連付けられたジョブを表示する文書を右クリックして、ジョブの表示を選択します。
    [ジョブ]テーブルに、選択した文書に関連付けられたジョブが表示されます。

1.2.7 パフォーマンス

パフォーマンス向上のためにRICOH ProcessDirectorを調整できます。

1.2.7.1 1次コンピューターで2次サーバーを定義する

1次サーバー上に直接2次サーバーを定義することで、処理を分散してシステムのパフォーマンスを向上させることができます。1次コンピューターに追加のソフトウェアは必要ありません。
例えば、1次コンピューター上に2次サーバーを定義し、1次ではなくそのサーバー上で実行するように特定のステップを構成できます。この構成により、処理を並行して実行することができ、1次サーバーの負担の一部を取り除くことができます。

1次コンピューターに2次サーバーを定義するには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト サーバーをクリックします。
  3. サーバーページで 追加をクリックし、 2次サーバーを選択します。
  4. 必要に応じて値を入力します。
    • コンピューターのIPアドレスまたはホスト名のプロパティーには、localhostを入力します
    • 汎用サーバープールプロパティーでは、2次サーバーを任意のステップに使用するか、特定のステップのみに使用するかを選択します。このサーバーで任意のステップを実行するには はいを選択し、特定のステップに制限するには いいえを選択します。
  5. OKをクリックします。
  6. 汎用サーバープールでは いいえ に設定すると、このサーバーで実行するステップテンプレートを調整します。
    1. ワークフロータブをクリックします。
    2. 左ペインで、ステップテンプレートをクリックします。
    3. ステップテンプレートの名前をクリックして調整します。
    4. プロパティーノートブックで、チューニングタブをクリックします。
    5. 使用するサーバープロパティーで、 特定のサーバーで実行を選択し、先ほど作成したサーバーを選択します。
    6. OKをクリックします。

1.2.7.2 複数のファイルシステムを使用して 1 次コンピューター上のスプール入出力を分散する

複数のファイルシステム間で入出力アクティビティーを分散すれば、スループットを向上させることができます。
/aiwファイルシステムにはRICOH ProcessDirectorシステム全体のためのスプールディレクトリーがあります。1 次コンピューターでパーティションを定義し、それを/aiwファイルシステムの下にマウントして、スプール処理を分散することによって、/aiwファイルシステムを拡張できます。

追加パーティション用に、ご使用の /aiw ファイルシステム (80 + GB) と同じサイズの追加ハードディスクと、専用 SCSI チャネルまたはバスポートを使用することをお勧めします。

新しいパーティションを定義し、それを 1 次コンピューター上のスプールディレクトリーにマウントするには、次の手順に従います。
  1. 次のようにしてシステムを停止します。
    1. 各2次コンピューターにRICOH ProcessDirectorシステムユーザー(デフォルトはaiw1)としてログインし、stopaiwと入力します。
    2. 1次コンピューターにRICOH ProcessDirectorシステムユーザーとしてログインし、stopaiwと入力します。
  2. 1 次コンピューターで、root ユーザーとしてログインします。
  3. 次のコマンドを入力して、スプールディレクトリーに移動します。
    • cd /aiw/aiw1/spool
  4. スプールディレクトリーが存在しない場合、このコマンドは失敗し、そのようなファイルまたはディレクトリーはありませんというメッセージが表示されます。その場合は、次のコマンドを入力してください。
    1. cd /aiw/aiw1
    2. mkdir spool
    3. chown systemuser:group spool,
      systemuserRICOH ProcessDirectorシステムユーザー(デフォルトはaiw1)を意味し、groupRICOH ProcessDirectorグループ(デフォルトはaiwgrp1)を意味します。
    4. chmod 775 spool
    5. cd /aiw/aiw1/spool
  5. aiw/aiw1/spool ディレクトリーから次のコマンドを入力して、1 次コンピューターに新しいスプールディレクトリーを作成します。
    • mkdir newspooldirectory
    • newspooldirectoryは、ご使用のシステムで有効な任意のディレクトリー名です。
  6. YaST (Yet another Setup Tool) システム パーティショナー を使用して、新しいパーティションおよびそれがマウントされる場所を定義します。マウントポイントは、 /aiw/aiw1/spool/newspooldirectoryです。
  7. 次のコマンドを入力して適切な許可を指定します。
    1. cd /aiw/aiw1/spool
    2. chown systemuser:groupnewspooldirectory
    3. chmod 775 newspooldirectory
  8. 2 次サーバーがある場合は、新しいディレクトリーまたはパーティションをエクスポートする必要があります。
    1. リモート2次サーバーにnewspooldireーctoryディレクトリーをエクスポートするには、rw,no_root_squash,syncマウントオプションを使用してください。
    2. 各リモートLinux2次コンピューターが、/aiwマウントとは別に新しいスプールディレクトリーをマウントするように設定します。
    3. 2次サーバーで、別のファイルシステムにマウントされたnewspooldirectoryの内容にアクセスできることを確認してください。2次サーバーがファイルシステムにアクセスできない場合、障害が発生します。
  9. RICOH ProcessDirectorを再始動します。
    1. LinuxシステムにRICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインし、startaiwと入力して、基本製品を再始動します。
    2. 各2次コンピューターにRICOH ProcessDirectorシステムユーザーとしてログインし、startaiwと入力して、各2次サーバーを再始動します。

1.2.7.2.1 新規スプールディレクトリーをマウントするようにLinux 2次コンピューターを構成する

Linux 2次コンピューターで追加パーティションを作成し、マウントすることにより、/aiwファイルシステムを拡張できます。
新しいパーティションを定義し、それをLinux 2次コンピューター上のスプールディレクトリーにマウントするには、以下の操作を⾏います。
  1. Linux 2次コンピューターで、rootユーザーとしてログインします。
  2. エクスポートしたディレクトリーをマウントすることにより、これを使用するようにLinux 2次コンピューターを構成します。
    1. YaSTネットワークサービスから、 NFSクライアントをクリックします。
    2. NFSクライアントの構成ウィンドウが表示されます。 追加をクリックします。
    3. NFSサーバーのホスト名フィールドで、1次コンピューターのIPアドレスを入力します。1次コンピューターからエクスポートされたディレクトリー(/aiw/aiw1/spool/newspooldirectory)を リモートファイルシステムフィールドに入力します。
  3. Mountpoint(ローカル)フィールドで、/aiw/aiw1/spool/newspooldirectoryを入力します。
  4. オプションフィールドで、rsize=65536,wsize=65536,intrを入力します。
  5. OKをクリックして、次に 終了をクリックします。

1.2.7.3 Javaのメモリー割り当てを調整する

Javaに多くのメモリーを割り当てると、RICOH ProcessDirector のパフォーマンスが向上することがよくあります。しかし、この構成を変更する前に、いくつかの要素を考慮することが不可欠です。
Javaのメモリー割り当てを変更することを検討する前に、デフォルト設定でしばらく実行してください。Javaのメモリー不足エラーが繰り返し発生する場合は、割り当てを増やすことを検討してください。
重要: RICOH ProcessDirector Javaプロセスには、システムで利用可能なシステムメモリーの50%以下を割り当てることを推奨します。この推奨は、データベース、変換、カスタムコード、その他のコンポーネントなど、RICOH ProcessDirector の他の部分のメモリニーズを考慮に入れています。また、オペレーティングシステムやその他のツール、ユーティリティが動作に必要なリソースを確保することも推奨されます。

Javaのメモリー割り当てを調整するには、以下の操作を⾏います。

  1. システムにインストールされているRAMの容量を確認します。その数字を2で割ってメモしておきます。
  2. このシステム上で動作する他のアプリケーションに割り当てられているメモリーの量を確認します。
    メモした数字を、各アプリケーションが使用するメモリの量の分だけ減らします。結果の値は、実行中のすべてのRICOH ProcessDirector 1次プロセスと2次プロセスに対して、Javaに割り当てることができるヒープメモリーの合計量です。
    注意: ご使用のRICOH ProcessDirector ソリューションがこのステップで決定された量以上のメモリーを必要とする場合、記載されたガイドラインを満たすようにシステムメモリーをアップグレードすることをお勧めします。RICOH ProcessDirector Javaヒープに利用可能なメモリーの50%以上を割り当てることは、パフォーマンスに悪影響を与えます。
  3. 1次コンピューターにシステムユーザーとしてログインします(aiw1がデフォルトです)。
  4. テキストエディターで$AIWDATA/config/jvmsettings.cfgを開きます。
    デフォルトでは、$AIWDATA/aiw/aiw1です。
  5. 次のような行を見つけます。
    primary=-Xmx2048m -Djava.net.preferIPv4Stack=true -Djava.awt.headless=true

    primary=-Xmxの後の値は、RICOH ProcessDirector Javaランタイム環境が、RICOH ProcessDirector 1次プロセスに対して使用を許されるヒープメモリーの最大量です。この例では、1次サーバーはヒープに2048MB(2GB)のRAMを使用できます。

  6. Xmx値をステップ2 で決定した数値に更新します。
    たとえば、1次サーバーに8GBのヒープ領域を使用させるには、-Xmx8192mまたは-Xmx8gを指定します。
  7. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。
  8. RICOH ProcessDirectorを再始動して変更を適用します。

1.2.7.4 自動保守をスケジュールする

RICOH ProcessDirectorには、パフォーマンスを改善するために 1次コンピューターで定期的に実行する必要のある保守スクリプトが用意されています。デフォルトでは、RICOH ProcessDirectorは毎日午前0時にこれらのスクリプトを実行します。時刻や頻度を変更したり、同時に独自の保守スクリプトを実行したりできます。

これらのスクリプトが実行されている間は、RICOH ProcessDirectorの動作速度が数分間低下する場合があります。そのため、これらのスクリプトは、実動時間のピークには実行しないようにしてください。

crontab ファイルにある次の項目が、保守スクリプトを実行します。

00 00 * * 0-6 /aiw/aiw1/maintenance/maintenance.pl daily
00 00 * * 0 /aiw/aiw1/maintenance/maintenance.pl weekly

crontabエントリーの形式は次のとおりです。

mm hh dd month weekday command
最初の項目は、/aiw/aiw1/maintenance/dailyディレクトリーにあるすべてのスクリプトを日曜日 (0) から土曜日 (6) までの毎日 00:00(午前0時)に実行します。2 番目の項目は、/aiw/aiw1/maintenance/weekly ディレクトリーにあるすべてのスクリプトを毎週日曜日の 00:00 (午前 0 時) に実行します(デフォルトでは、/aiw/aiw1/maintenance/weekly にスクリプトは入っていません)。

  • 保守スクリプトを毎日ではなく毎週実行するには、保守スクリプトを /aiw/aiw1/maintenance/weekly ディレクトリーに移動します。
  • 保守スクリプトを実行する時刻、曜日、または頻度を変更するには、crontab ファイルを編集します。
    1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします ( aiw1がデフォルトです)。
    2. 次のコマンドを入力します。
      • crontab -e
    3. 必要な変更を加えます。
      たとえば、次の項目の場合、/aiw/aiw1/maintenance/dailyディレクトリーにあるすべてのスクリプトを毎週月曜日、水曜日、および金曜日の午後 10:30 に実行します。
      30 22 * * 1,3,5  /aiw/aiw1/maintenance/maintenance.pl daily
  • RICOH ProcessDirector保守スクリプトと同時に独自のスクリプトを実行するには、そのスクリプトを /aiw/aiw1/maintenance/daily ディレクトリーまたは /aiw/aiw1/maintenance/weekly ディレクトリーにコピーします。
    RICOH ProcessDirectorシステムユーザーIDにスクリプトの実行許可があることを確認してください。

1.2.7.5 ファイルを圧縮する

ジョブに関連するファイルを圧縮して、ディスクスペースを節約できます。
ジョブファイルを圧縮するワークフローを構成するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 構成するワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ジョブが保持状態の場合にすべてのスプールファイルおよびチェックポイントファイルを圧縮するには、そのワークフローにRetainCompletedJobsステップテンプレートに基づくステップがあるかどうか確認します。ない場合は、次の手順を使用してステップを追加します。
    1. ワークフローエディターで、ウィンドウの右上隅にあるステップテンプレートをクリックします。
    2. RetainCompletedJobsステップテンプレートをワークフローエディターにドラッグします。必要な場所にそのステップを配置します。
    3. ステップをワークフロー内の他のステップと接続します。
    4. ステップを右クリックして、プロパティーを選択します。
    5. ジョブデフォルト - 一般をクリックします。
    6. すべてのファイルの圧縮ジョブプロパティーのデフォルト値を [はい]に設定します。
    7. OKをクリックします。
  5. 任意の時間に特定のファイルを圧縮するには、CompressFilesステップテンプレートに基づくステップをワークフローに追加します。
    1. ワークフローエディターで、ウィンドウの右上隅にあるステップテンプレートをクリックします。
    2. CompressFilesステップテンプレートをワークフローエディターにドラッグします。必要な場所にそのステップを配置します。
    3. ステップをワークフロー内の他のステップと接続します。
    4. ステップを右クリックして、プロパティーを選択します。
    5. ジョブデフォルト - 一般をクリックします。
    6. 圧縮ファイルパターンジョブプロパティーの値を設定し、圧縮するファイルを指定します。
      • [圧縮ファイルパターン]の値では、次の正規表現構文が使用されます。
        • ピリオド(.)は任意の1文字(文字または数字)に一致します。
        • アスタリスク(*)は、ゼロ個または任意の数の先行する文字(ファイル名の最大長まで)に一致します。
        • 円記号(\)はエスケープ文字で、次の文字がリテラルとして解釈されることを示します。
        • ドル記号($)は、一致するのが表現(ファイル名)の末尾部分であることを示します。
      • 値の文字には大/小文字の区別があります。例えば.*PDF$,.*AFP$は、.*pdf$,.*afp$とは異なるパターンを表します。
      • 複数のパターンはコンマで区切ります。 スペースを入れてはいけません。
      例:
      • myfile.pdf.oldのような名前のファイルを含むすべてのPDFファイルを圧縮するには、.*pdf,.*PDFという値を設定します。
      • myfile.pdf.oldのような名前のファイルを除くすべてのPDFファイルを圧縮するには、.*pdf$,.*PDF$という値を設定します。
      • draft_ABC.pdfABC1.pdfなどのように、ファイル名にABCが含まれるすべてのPDFファイルを圧縮するには、.*ABC.*pdf,.*ABC.*PDFという値を設定します。
    7. OKをクリックします。
  6. ワークフローを保存し、使用可能にします。

1.2.7.6 文書処理機能のパフォーマンスと容量に関する考慮事項

Archive、Postal Enablement、 Inserter support、高度な文書プール拡張機能などの文書処理機能を構成して使用する場合は、これらのパフォーマンスとシステム容量に留意してください。

1.2.7.6.1 文書プロパティーと文書管理

これらの文書管理に関するヒントを使用して、システムパフォーマンスを最適化するのに役立ててください。

文書プロパティーを定義する前に、文書管理のニーズを慎重に評価します。プロパティー数を制御する必要があるだけではなく、サイズも考慮する必要があります。1024文字のプロパティーは、32文字のプロパティーより多くのストレージスペースを使用します。

制限された文書プロパティーはデータベース表スペースを必要としませんが、プロパティーを含む各文書プロパティーファイル内の文書ごとにスペースを占めます。

データベース文書プロパティーを使用すると、(どのジョブに各文書が含まれているかを知ることなく)ユーザーインターフェースに文書情報を表示して、グローバルに文書を処理できますが、文書情報をデータベースに入れるとパフォーマンスが低下します。データベース内の文書プロパティーは、データベース表のスペースを使用します。プロパティーを更新するとログアクティビティーが増加して、データベース競合が発生する可能性があります。情報はデータベースのメモリーキャッシュに保存されます。プロパティーの数が少なくサイズが小さいと、データベースのメモリーキャッシュに保存できるレコード数が多くなり、システムパフォーマンスが向上します。

複数のステップとアクションにより、データベース内の文書が処理されます。処理中は、データベースシステムによってデータベースの行がロックされます。文書処理が多く発生するほど、システムリソースへの影響が大きくなります。ステップテンプレートを調節して、データベース内の文書を処理する同時ステップの数を制限することもできます。

これらのステップとアクションにより、以下のようにデータベースが更新されます。

  • WriteDocumentsToDatabaseは、各文書へのエントリーをデータベースに追加して、文書IDを割り当てます。
  • ReadDocumentsFromDatabaseは、データベースから文書情報を取り出して、文書プロパティーファイルに保管します。データベースは更新されません。
  • CompleteDocumentsは、ジョブ内のすべての文書の状態を[完了]に変更します。
  • CreateJobsFromDocumentsCreateAFPJobsFromDocumentsは、文書と作成した子ジョブの間に新しい関連を作成します。
  • RemoveJobsは、ジョブが削除されるときにRICOH ProcessDirectorに通知します。データベース内に文書があるジョブがRICOH ProcessDirectorによって削除されると、データベースから文書が削除されます。
  • UpdateDocumentsInDatabaseは、文書プロパティーファイルの値を使用して、データベースの文書プロパティーを更新します。
  • 再処理アクションを実行するには、文書処理機能による承認が必要です。ジョブの文書が他のジョブにも関連付けられている場合は、RICOH ProcessDirectorでオリジナルジョブを再処理することは文書処理機能で許可されません。
  • 文書ポートレットから文書プロパティーノートブックを開くと、データベースから文書プロパティー値が取得されます。データベースに格納されているプロパティーだけがプロパティーノートブックに表示されます。

このリストには、データベースリソースの使用量に基づいてステップとアクションが順に表示されます。最もリソースを大量に使用する項目が最上段に表示されます。

  1. RemoveJobs
  2. CompleteDocuments
  3. WriteDocumentsToDatabase
  4. CreateJobsFromDocumentsまたはCreateAFPJobsFromDocuments
  5. ユーザーインターフェースに[文書]テーブルを表示
  6. ReadDocumentsFromDatabase
  7. 再処理
  8. [文書]テーブルから文書プロパティーノートブックを開く

1.2.7.6.2 メモリー使用率

文書処理機能を構成および使用する場合は、メモリー使用量に関する考慮事項に留意してください。
    注意:
  • お使いのインストールには、このセクションで説明されているすべてのステップテンプレートが含まれていない場合があります。

一部のステップは、ジョブを処理するために多くのメモリーを必要とすることがあります。

例えば、CreateJobsFromDocuments、CreateAFPJobsFromDocuments、BuildPDFFromDocuments、BuildAFPFromDocuments、IdentifyPDFDocuments、および IdentifyDocuments ステップテンプレートに基づくステップは、情報をメモリーに読み込んで処理を実行します。システムは、メモリー内に各文書の記録を保存します。

GroupDocuments、SortDocuments、および SplitDocuments ステップテンプレートに基づくステップも、情報をメモリーに読み込んで、処理を実行します。システムは、メモリー内に各文書の記録を保存します。GroupDocuments と SortDocuments に必要なメモリーの量は、グループ化とソートに使用するプロパティーによって変わります。これらのプロパティーのデータが多くなると、システムが使用するメモリーは増加します。

    注意:
  • これらのステップテンプレートのいずれかを使用してジョブを処理する場合は、Java Virtual Machine(JVM)がRICOH ProcessDirectorステップに使用できるメモリー容量を8 GB 以上のメモリーに増やします。
    • BuildAFPFromDocuments
    • BuildPDFFromDocuments
    • BuildPDFFromZip
    • CreateAFPJobsFromDocuments
    • CreateJobsFromDocuments
    • GroupDocuments
    • IdentifyDocuments
    • IdentifyPDFDocuments
    • SortDocuments
    • SplitDocuments
    • ReadDocumentsFromDatabase
    • RemoveDocumentsFromDatabase
    • UpdateDocumentsInDatabase
    • WriteDocumentsToDatabase

デフォルトでは、ステップは 1 次コンピューターで実行するように調整されていて、実行時に最大 2000 MB のメモリーを使用します。1 次コンピューターは、メモリーをシステム管理、ユーザーインターフェースと Web サービスの要求、プリンター管理、入力装置の管理、およびステップの実行に使用します。多数のプロパティーを使用してソートまたはグループ化を行う多数の文書を含むジョブは、かなりの量のメモリーを使用する可能性があります。

次の方法でステップの調整を最適化し、メモリ使用量を最小化できます。

  1. 1 次サーバーで 1 つ以上の RICOH ProcessDirector 2 次サーバーを定義します。2 次サーバーを汎用サーバープールに配置してはいけません。サーバーでは、1 度に 1 ステップしか許可してはいけません。
  2. 次のステップテンプレートの調整を変更し、2 次サーバーでのみ実行するようにします。
    • BuildAFPFromDocuments
    • BuildPDFFromDocuments
    • CreateAFPJobsFromDocuments
    • CreateJobsFromDocuments
    • GroupDocuments
    • IdentifyDocuments
    • IdentifyPDFDocuments
    • SortDocuments
    • SplitDocuments

1.2.7.6.3 最大オープンファイル数の設定 (オプション)

このセクションは、Windows には適用されません。最大オープンファイル数のシステム設定は、制御されていないプロセスによってシステムが支配されるのを防ぎますが、多くの文書を持つジョブを処理している場合は、上限値を増やさなければならないことがあります。開いているファイルの上限数を変更すると、 文書処理機能で使用できるシステムリソースが多くなります。このタスクはオプションですが、ジョブ処理中にジョブログで「ファイルが見つかりません」エラーが頻繁に発生する場合は、このタスクを実行してください。

オープンファイルの上限値を設定するには、以下のようにします。

  1. root ユーザーとしてシステムにログインするか、sudo または su コマンドを使用して root ユーザーになります。
  2. Linux では、/etc/security/limits.conf ファイルを開きます。
  3. そのファイルで、オープンファイルの上限値を設定している行を見つけます。例えば、Linux システムでは、以下のように表示されています: aiw1 - nofile 4096
    この行がない場合は、次のステップで追加します。
  4. 行を編集するか、必要に応じて新しい行を追加して、RICOH ProcessDirector システムユーザー (aiw1 がデフォルト) に対して、より高い上限値を設定します 。

    上記の例では、Linuxの上限を15,000に設定します:aiw1 - nofile 15000

    システム管理者に確認して、オープンファイル数の妥当な上限値を決定してください。

  5. 変更を有効にするために、root ユーザーとしてログアウトしてからログインします。

1.2.7.6.4 JVM メモリープール割り当てを定義する

実動ファイルのサイズによっては、メモリーへの負荷が大きい複数の処理が、ワークフローの処理に含まれることがあります。RICOH ProcessDirector でこれらのプロセスに十分なメモリーを割り当てないと、処理エラーや処理速度の低下が発生する可能性があります。
/aiw/aiw1/config/jvmsettings.cfg (UNIX ベースのオペレーティングシステム) または C:\aiw\aiw1\config\jvmsettings.cfg (Windows) ファイルを編集することで、Java 仮想マシンのメモリープール割り当てを構成できます。この構成ファイルで設定を変更した場合は、stopaiw および startaiw コマンドを使用してシステムをリセットして、変更を反映する必要があります。

1 次設定は、JVM プロセスに割り当てるメモリーの最大サイズを定義します。メモリー使用量の必要性に応じて、この設定を変更できます。デフォルトは 2 GB ですが、最低 6 GB を割り当てることをお勧めします。jvmsettings.cfg ファイルを開きます。

primary=-Xmx2048m

この行を次のように変更します。

primary=-Xmx6144m
    注意:
  • Adobe Acrobat のメニューバーからRicoh 環境設定をクリックして、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat JVM メモリー割り当てを変更します。

1.2.8 セキュリティー

RICOH ProcessDirectorシステムのセキュリティーは、RICOH ProcessDirectorにアクセスできるユーザーと、そのユーザーが操作できる機能を決定します。 RICOH ProcessDirectorユーザー名、グループ、位置を使用してセキュリティーを制御します。

1.2.8.1 パスワードを管理する

ユーザーがシステムにアクセスして RICOH ProcessDirector のアクションを実行するには、RICOH ProcessDirector ユーザー名とパスワードが必要です。

1.2.8.1.1 パスワードを変更する

RICOH ProcessDirector システムに定義されているユーザーは、自身のパスワードを覚えやすいものに変更できます。
企業が提示しているパスワードガイドラインを理解し、それを満たすパスワードを設定してください。
    注意:
  • RICOH ProcessDirector が LDAP 認証を使用するように構成されている場合、この手順を使用してパスワードを変更することはできません。会社で決められたパスワードの変更手順に従ってください。
パスワードを変更するには、次の手順に従います。
  1. 右上隅のユーザーアイコンをクリックして、パスワードの変更を選択します。
  2. 新しいパスワードを新規パスワードおよび 新規パスワードの確認フィールドに入力します。パスワードでは大文字と小文字が区別され、次の文字は使用できません。"'; < = > \ | ~ `(アクサングラーブ) またはASCII 制御文字 (x00-x19 および x7F)。
      注意:
    • 管理者は、パスワードの最小長や、パスワードの複雑性規則に従う必要があるかどうかを決定します。
  3. OKをクリックします。
次にログインするとき、新しいパスワードを使用してください。

1.2.8.1.2 ユーザーのパスワードをリセットする

ユーザーが自分のパスワードを忘れたり、セキュリティー上問題があると感じたりした場合は、そのパスワードをリセットできます。
    注意:
  • RICOH ProcessDirector が LDAP 認証を使用するように構成されている場合、この手順を使用してパスワードをリセットすることはできません。会社で決められたパスワードのリセット手順に従ってください。
ユーザーのパスワードをリセットするには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでセキュリティー ユーザーをクリックします。
  3. ユーザーのリストで、そのユーザーを右クリックしてパスワードのリセットを選択します。
  4. ユーザーの一時パスワードを両方のフィールドに入力して、OKをクリックします。パスワードでは大文字と小文字が区別され、次の文字は使用できません。"'; < = > \ | ~ `(アクサングラーブ)またはASCII 制御文字:x00-x19 および x7F。
      注意:
    • 管理者は、パスワードの最小長や、パスワードの複雑性規則に従う必要があるかどうかを決定します。
  5. ユーザーに一時パスワードを通知します。
    そのパスワードを使用してユーザーがログインすると、RICOH ProcessDirector はユーザーに対してそのパスワードを変更するよう、プロンプトを出します。

1.2.8.1.3 パスワード有効期限カウンターを設定する

システム内のすべてのパスワードが使用可能である期間の限度を設定できます。これを過ぎると、パスワードの変更が必要になります。限度はすべてのユーザーに適用されます。
企業が提示しているパスワードガイドラインを理解し、それを満たすパスワードを設定してください。
    注意:
  • セキュリティー機能がインストールされており、[LDAP認証]が有効になっている場合、このオプションは使用できません。
パスワード有効期限カウンターを設定するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左側にある設定 システムをクリックします。
  3. パスワードの有効期間フィールドに、期限切れになるまでパスワードを使用できる日数を入力します。
  4. OKをクリックします。

1.2.8.1.4 DB2 インスタンスユーザーのパスワードを変更する

別のコンピューターでDB2サーバーを使用する場合、RICOH ProcessDirectorDB2インスタンスユーザーのパスワードを変更するたびに、新規パスワードを使用するようにRICOH ProcessDirectorも更新する必要があります。
  1. RICOH ProcessDirectorでパスワードを変更するには、次のコマンドを入力します。
    /opt/IBM/aiw/V1.0/bin/updateInstPassword.sh
    注意: RICOH ProcessDirector製品CDのlinux/dbディレクトリーに、updateInstPasswordの別のコピーが存在します。

1.2.8.2 ユーザーにシステムユーザー権限を与える

他のユーザーがRICOH ProcessDirectorファイルシステムにアクセスして、RICOH Visual Workbenchユーザーインターフェースを実行できるようにする場合は、ユーザー名にRICOH ProcessDirectorシステムユーザーと同じ権限を仮想的に与えることができます (デフォルトはaiw1)。
ユーザー名を作成するか、後で作成するかユーザー名にシステムユーザー権限を与えるには、次の手順に従います。
  1. ユーザーをRICOH ProcessDirectorグループに割り当てます (デフォルトはaiwgrp1)。
    これによりユーザーには、システムユーザーと同じアクセス許可が与えられます。
  2. PATH などユーザーの環境変数をシステムユーザーの環境変数と同じ値に設定するには、次の行を追加してユーザーのプロファイルファイルを編集します。
    if [[ -f /opt/infoprint/ippd/base/config/ippdprofile ]] ; then
       . /opt/infoprint/ippd/base/config/ippdprofile
    fi
これで、ユーザーはRICOH ProcessDirectorシステムユーザーと同じファイルシステムにアクセスできるようになり、RICOH Visual Workbenchユーザーインターフェースなどのツールを使用できます。ただし、このユーザーは startaiw および stopaiw コマンドを実行することはできません。これらのコマンドを実行できるのはRICOH ProcessDirectorシステムユーザーのみです。

1.2.8.3 Secure Sockets Layer および Transport Layer Security のサポート

RICOH ProcessDirector は SSL (Secure Sockets Layer) と TLS (Transport Layer Security) の各プロトコルをサポートしているため、システムの印刷データを保護できます。

SSL および TLS は、インターネット上のデータを保護する目的で広く利用されています。SSL と TLS の各プロトコルは、デジタル証明書を使用して、Web サーバーとそれが通信するクライアントシステムとの間でセキュア接続を確立します。セキュア接続が確立されたら、システム間で送受信されるデータはセキュリティーキーを使って暗号化されます。データを復号できるのは、指定された情報受信者だけです。

また、SSL または TLS を使用すれば、RICOH ProcessDirector のような印刷システム内のデータのように、比較的小さい規模でデータを保護することもできます。SSL または TLS をアクティブにすると、1 次サーバーとユーザーインターフェースとの間でやり取りされる印刷データ、さらに、RICOH ProcessDirector がサポートする Web サービスを使用して他のアプリケーションとの間でやり取りされるデータに対して、より高いレベルのセキュリティーが確保されます。

コンピューターで SSL または TLS を使用するには、デジタル証明書を取得してコンピューターにインストールする必要があります。証明書は、認証局 (CA) から取得するようにしてください。CA は信頼のおける第三者機関とされているためです。自己署名証明書はテストに使用するのはかまいませんが、実動システムで使用することはお勧めしません。

証明書が発行されたら、CA が E メールで証明書を送信してきます。証明書は、証明書の登録先となるコンピューター上の鍵ストアに保管します。

    注意:
  • RICOH ProcessDirectorがサポートしているのは JKS (Java Key Stores) ファイルのみです。鍵ストアの作成方法は、SSLまたはTLSを有効化する方法について記載されたJavaの資料を参照してください。

SSL または TLS を使用するように Web サーバーで設定すると、SSL または TLS が自動的に通信に使用されます。RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースの URL は https:// 接頭部を使用するように変更されます。引き続き http:// アドレスを使用してユーザーインターフェースにアクセスできますが、すべての要求を安全なアドレスに転送するように Web サーバーを構成できます。

1.2.8.4 位置を使用してオブジェクトへのアクセスを管理する

ジョブ、プリンター、入力装置、インサーターコントローラー、バーコードリーダーなど、多くのオブジェクトには、位置プロパティーがあります。ユーザープロパティーノートブックには、位置へのアクセスを管理するための2つのプロパティーがあります。 Allowed locationsプロパティーは、ユーザーがユーザーインターフェースで表示できるオブジェクトに影響します。 表示する位置プロパティーによって、ユーザーは、ユーザーインターフェース内で表示が許可される位置を選択できます。[設定]ダイアログで、各ユーザーは 表示する位置プロパティーを変更して、現在のビューに対して位置を追加または削除できます。

例えば、ある会社がNorthとSouthという2つの印刷サイトに加えて、ごく少数のオペレーターのみがアクセスできるセキュアな印刷領域を保持しているとします。管理者は、North、South、Secureという3つの位置オブジェクトを定義しています。Southサイトの一部のオペレーターには、SecureとSouth 両方の許可された位置がセットアップされており、それ以外のオペレーターはSouthの位置にのみアクセスできます。Northサイトのオペレーターも1人だけSouthサイトにアクセスできますが、残りのオペレーターはNorthのみが許可された位置です。両サイトのスーパーバイザーは、すべての位置に関連付けられているオブジェクトの表示を許可されています。

位置プロパティーの値を持たないオブジェクトもシステムに存在しています。例えば、一部のワークフローでは、ジョブの 要求された位置プロパティーは設定されません。 位置プロパティーに値が設定されていないオブジェクトについて、ユーザーによる表示を可能にするには、ユーザープロパティーノートブックを開いて、 位置情報がないオブジェクトを含めるにチェックを付けます。該当するオブジェクトについて、ユーザーによる表示を防ぐには、このボックスのチェックを外します。

同様に、表示する位置を選択したときに、 位置プロパティーに値が設定されていないオブジェクトを含めるには、 位置情報がないオブジェクトを表示するにチェックを付けます。このチェックボックスを使用して、 位置の値が割り当てられていない状態でシステムに入力されたジョブを見つけます。

    注意:
  • ユーザーの許可された位置プロパティーに対する変更は、次回ユーザーがログインすると有効になります。
  • ドキュメントは、特定の位置に関連付けられていません。ユーザーを特定のロケーションに制限しても、他のロケーションと関連付けられているジョブに含まれている文書を非表示にはできません。
  • 許可された位置プロパティーの値を複数設定されているユーザーは、[設定]ダイアログで 表示する位置プロパティーの値を変更することで、いずれかの位置に割り当てられたオブジェクトを表示できます。 表示する位置プロパティーに設定されている値の数が 許可された位置プロパティーよりも少ない場合、ページのバナー領域の右上にインジケーター () が表示されます。位置ピンの上にマウスポインターを移動すると、表示および非表示の位置のリストが表示されます。

1.2.8.5 LPDプロトコルによるジョブの実行依頼を制限する

同じ親サーバーを持つすべての入力装置にLPDプロトコルでジョブを実行依頼できるホストを制限できます。デフォルトでは、すべてのシステムからの入力が許可されます。
LPDプロトコルの使用を制限するには
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで、設定 システムをクリックします。
  3. LPDジョブを実行依頼できるホストフィールドに、許可されているホスト名またはIPアドレスのリストをセミコロンで区切って入力します。

    ゼロ個以上の文字を表すには、アスタリスク(*)を使用できます。数字(0~9)、小数点(.)、アスタリスク(*)のみを含む値は、着信接続のIPアドレスと比較されます。1つ以上の英字(A-Z、a-z)が含まれている値は、着信接続のホスト名であると判断されます。

    リストの値*は、すべてのホストがジョブの実行依頼を許可されていることを意味します。リストの値が空であれば、ジョブの実行依頼を許可されているホストはありません。

  4. 保存をクリックします。

1.2.9 トラブルシューティングおよびサポート

RICOH ProcessDirectorの操作中に問題が生じた場合、またはさらにサポートが必要になった場合、次のトピックを参照すると問題の解決に役立ちます。

1.2.9.1 トラブルシューティング

RICOH ProcessDirector の操作中に問題が生じた場合は、次のトピックを参照すると、問題の解決に役立つ場合があります。

1.2.9.1.1 問題

これらのトピックでは、発生する可能性がある特定の問題やその訂正方法について説明します。

1.2.9.1.1.1 始動と再始動

これらのトピックでは、RICOH ProcessDirectorまたは関連するアプリケーションが始動または自動で再開しない場合の対処方法について説明します。

1.2.9.1.1.1.1 システムをリセットする

1次コンピューターでstartaiwコマンドを入力してもRICOH ProcessDirectorが通常どおり稼働を開始しないときは、システムをリセットしなければならない場合があります。システムをリセットすると、すべてのコンポーネントが既知の状態になり、正しく始動できるようになります。
作業中に参照できるように、このトピックを印刷しておいてください。

システムをリセットするには、次の手順に従います。

  1. 基本製品と同じコンピューターにインストールされていない 2 次サーバーがシステムにあれば、そのサーバーをすべて停止してください。
      注意:
    • 基本製品と同じコンピューターで稼働している 2 次サーバーを停止する必要はありません。基本製品が停止すると、2 次サーバーは RICOH ProcessDirector によって自動的に停止されます。
    1. 各 2 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザー (aiw1 がデフォルト) としてログインします。
    2. コマンド行を開きます。
    3. stopaiw と入力します。
  2. アプリケーションサーバーがシステムにある場合は、それらを停止します。
  3. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします ( aiw1がデフォルトです)。
  4. コマンド行を開きます。
  5. stopaiwと入力し、Enterを押してください。
    システムは、すべてのコンポーネントをシャットダウンしようと試みます。エラーメッセージが表示された場合は、メッセージを書き留めて、もう一度 stopaiw コマンドを試行してください。それでもエラーメッセージが表示される場合は、1次コンピューターをリブートしてください。
  6. startaiwと入力し、Enterを押してください。
    システムは通常どおり始動するはずです。
  7. システムが正しく始動しない場合は、もう一度 stopaiw コマンドを入力し、次の一般的な問題について調べてください。
    1. 1 次コンピューター、2 次コンピューター、およびマウントされているファイルシステムすべてがまだネットワークに接続されていて、他のシステムからアクセスできることを確認します。
    2. df -hコマンドを使用して、RICOH ProcessDirectorが1次コンピューターで使用するすべてのファイルシステムで利用可能なスペースがあることを確認します。
  8. すべてのシステムにネットワーク接続があり、1 次コンピューターのファイルシステムに使用可能なスペースがある場合は、もう一度 startaiw コマンドを入力します。
  9. 停止したアプリケーションサーバーを始動します。
  10. 停止した 2 次サーバーを始動します。

それでも問題が発生する場合は、ソフトウェアサポートに連絡してください。

1.2.9.1.1.1.2 Webサーバーが自動的に再始動しない

問題が原因で失敗した場合、Webサーバーが自動的に再始動します。WebserverChecker.cfgファイル内の設定により、サーバーが再始動した回数が決まります。Webサーバーの再起動が予想どおり動作しない場合、WebserverChecker.cfgファイルの設定を確認してください。

許可ユーザーは以下の操作を行います。

  1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします ( aiw1がデフォルトです)。
  2. /aiw/aiw1/config/ にナビゲートします。
  3. WebserverChecker.cfgファイルを開き、設定を表示して必要な変更を行います。
  4. サーバーをシャットダウンせずに自動再起動スクリプトを停止する場合は、コマンド行にアクセスしてstopcheckerコマンドを入力します。

それでも問題が発生する場合は、ソフトウェアサポートに連絡してください。

1.2.9.1.1.1.3 始動時に、メッセージSQL30082Nを使用したDB2データベースへの接続に失敗する

startaiwコマンドを実行する際にRICOH ProcessDirectorがDB2データベースに接続できない場合、パスワードが間違っている可能性があります。これは、DB2インスタンスユーザーのパスワードを変更し、RICOH ProcessDirectorを更新するのを忘れて新規パスワードを使用した場合に起こります。
これが問題の場合は、次のメッセージが表示されます。

SQL30082N 「24」が理由でセキュリティー処理が失敗しました ("USERNAME AND/OR PASSWORD INVALID"). SQLSTATE=08001

警告:無効なパスワードのため、データベースに接続できませんでした。updateInstPassword.shを実行してProcessDirectorがデータベースへの接続に使用するパスワードを更新します。

  1. RICOH ProcessDirectorでパスワードを変更するには、次のコマンドを入力します。
    /opt/IBM/aiw/V1.0/bin/updateInstPassword.sh
    注意: RICOH ProcessDirector製品CDのlinux/dbディレクトリーに、updateInstPasswordの別のコピーが存在します。

1.2.9.1.1.2 ログインとログアウト

これらのトピックでは、RICOH ProcessDirectorにログインできない場合、または予期せずログアウトした場合の対処方法について説明します。

1.2.9.1.1.2.1 RICOH ProcessDirectorにログインできない

RICOH ProcessDirectorにログインできない場合は、1次サーバーまたはWebサーバーが稼働していないことが考えられます。 ログイン時の資格情報の認証に、RICOH ProcessDirectorがLDAPを使用する場合は、資格情報を変更しなければならない場合があります。または、LDAPサーバーがダウンしていることが考えられます。

他のアプリケーションで使用するRICOH ProcessDirectorへのログインに同じユーザーIDとパスワードを使用している場合、1つの場所でそのパスワードを更新すると、LDAP認証を使用している可能性があります。

この問題を解決するには、次の手順に従います。

  1. RICOH ProcessDirectorでログイン時の資格情報の認証にLDAPを使用する場合:
    1. RICOH ProcessDirector管理者に依頼して、RICOH ProcessDirectorへのログイン権限を持つLDAPグループのメンバーであることを確認します。
    2. LDAPサーバーが正常に稼働していることを確認します。ダウンしていると、RICOH ProcessDirectorはユーザーを認証できません。
    3. ユーザーIDがネットワークのLDAPシステムでロックアウトされていないことを確認します。LDAPにおける資格情報に問題がある場合は、LDAP管理者に依頼してLDAPの資格情報を訂正してから、RICOH ProcessDirectorへのログインをもう一度試みます。
    次の手順は、RICOH ProcessDirector管理者向けです。
  2. LDAP認証に関連しない問題であると判断した場合、管理者はRICOH ProcessDirectorを停止し、再起動できます。
    1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします ( aiw1がデフォルトです)。
    2. コマンド行を開きます。
    3. stopaiwと入力し、Enterを押してください。
      システムは、すべてのコンポーネントをシャットダウンしようと試みます。エラーメッセージが表示された場合は、メッセージを書き留めて、もう一度stopaiwコマンドを試行してください。それでもエラーメッセージが表示される場合は、1次コンピューターをリブートしてください。
    4. startaiwと入力し、Enterを押してください。
      システムは通常どおり始動するはずです。
  3. システムが正しく始動しない場合は、もう一度stopaiwコマンドを入力し、次の一般的な問題について調べてください。
    1. 1次コンピューター、アプリケーション / 2次コンピューター、マウントされているファイルシステムがまだネットワークに接続されていて、他のシステムからアクセスできることを確認します。
    2. df -hコマンドを使用して、RICOH ProcessDirectorが1次コンピューターで使用するすべてのファイルシステムで利用可能なスペースがあることを確認します。
  4. すべてのシステムにネットワーク接続があり、1次コンピューターのファイルシステムに使用可能なスペースがある場合は、もう一度startaiwコマンドを入力します。

それでも問題が発生する場合は、ソフトウェアサポートに連絡してください。

1.2.9.1.1.2.2 新規ユーザーがログインすると前のユーザーはログオフされる

複数のユーザーが同一ワークステーションから RICOH ProcessDirector にログインする場合、最初のユーザーがログインしたブラウザーのウインドウが変更されて、新規ユーザーが代わりにログインしたことを表示する場合があります。これが起こった場合、複数のブラウザーウインドウは 1 つのセッションを共有しています。各ブラウザーのセッションで作業できるのは 1 人のユーザーのみです。
この問題を避けるには、次のようにします。
  • 同一ウインドウの異なるタブで、異なるユーザーとしてログインしないでください。
  • Mozilla Firefox では、同一プロファイルを使用するすべてのブラウザーのウインドウは 1 つのセッションを共有します。追加セッションごとにプロファイルを作成し、同時に複数のプロファイルを使用できるように Firefox を構成する必要があります。次に、各ユーザーの新規ブラウザーウインドウを、デスクトップまたはスタートメニューから開始します。

1.2.9.1.1.3 ユーザーインターフェースを使用する

これらのトピックでは、RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースで問題が発生した場合の対処方法について説明します。

1.2.9.1.1.3.1 ユーザーインターフェースがフリーズする

複数のブラウザータブまたはウィンドウでRICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースを開く場合、アクションを実行しようとすると、ユーザーインターフェースがフリーズすることがあります。この場合、すべてのタブまたは追加のウィンドウを閉じ、一度にタブを使用せずに1つのブラウザーウィンドウを開きます。

1.2.9.1.1.3.2 メインページのポートレットでの予期しない結果

自動最新表示機能によってメインページのポートレットの表示が更新されるときに、ポートレットが淡色表示になります。ポートレットが淡色表示のままである、またはエラーが表示される場合は、ブラウザーウィンドウの 最新の情報に更新をクリックしてポートレットをアクティブにしてください。

たとえば、RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースのメインページの[ジョブ]ポートレットの 次のページにジャンプ/前のページにジャンプまたは 最終ページにジャンプ/先頭ページにジャンプを使用したときに、予期しないエラーが発生した場合は、 更新をクリックしてください。

注意: ユーザーインターフェースでは必ずタブを使ってナビゲートしてください。 ブラウザーの[進む]ボタンおよび[戻る]ボタンを使用すると、予期せぬ結果を引き起こす可能性があります。

1.2.9.1.1.3.3 プリンターまたは入力装置がユーザーインターフェースに表示されない

メインページのプリンターポートレットまたは入力装置ポートレットに表示されるはずのオブジェクトが表示されない場合は、お気に入りの装置だけを表示するように設定されているか、特定の位置の装置だけを表示するように設定されている可能性があります。

表の見出し行にある星印(表の見出し行にある星印アイコン)アイコンをクリックします。アイコンをクリックすると、完全なリストが表示されます。

ユーザーインターフェースが少数の位置にのみ制限されているかどうかを確認するには、バナーの右側にある位置ピン)をクリックします。ユーザーインターフェースで非表示の位置が表示されます。

1.2.9.1.1.4 オブジェクトを作成/構成する

これらのトピックでは、RICOH ProcessDirectorオブジェクトの作成や構成の問題について説明します。

1.2.9.1.1.4.1 ホットフォルダー入力装置を作成できない

新しいホットフォルダー入力デバイスを作成してメッセージAIWP3051Wで失敗した場合は、ホットフォルダーディレクトリーの所有権を確認してください。

たとえば、次のメッセージが表示されるかもしれません。

  • AIWP3038W: 入力装置device_name:妥当性検査に失敗しました。
  • AIWP3051W: 入力装置device_namedirectory_pathのフォルダー位置プロパティー値にはディレクトリーdirectory_pathの読み取り/書き込みアクセス権限がありません。
  • AIWP3051W: 入力装置device_namedirectory_path/Stagedのステージング位置プロパティー値にはディレクトリーdirectory_pathの読み取り/書き込みアクセス権限がありません。

ホットフォルダー入力装置では、RICOH ProcessDirectorグループ(デフォルトはaiwgrp1)のRICOH ProcessDirectorシステムユーザー(デフォルトはaiw1)が、 フォルダー位置および ステージング位置として指定するディレクトリーの所有者である必要があります。RICOH ProcessDirectorシステムユーザーに読み取り/書き込み許可を与えるだけでは十分ではありません。

注意: ホットフォルダー入力装置を作成するときに指定したディレクトリーが存在しない場合は、RICOH ProcessDirector によってそのディレクトリーが作成され、適切な所有権が設定されます。

1.2.9.1.1.4.2 LPD入力装置を接続できない

WindowsシステムでLPD入力装置を接続できない場合、別のLPDサービスがLPDポートを使用していることがあります。

次のメッセージが表示されたら、別のLPDサービスを停止してください。AIWI6030E: Error return code: 1 from command: VerifyLPD.pl System "system_name"

  1. コントロールパネルウインドウで、 管理ツール サービスをダブルクリックします。
  2. LPDサービスを選択します。
    • いくつかのWindowsリリースの基本オペレーティングシステムに搭載されているLPDサービスはTCP/IP印刷サーバーです。
    • 他のWindowsリリースのオプション機能として利用可能なLPDサービスは LPDサーバーです。
    • 独自のLPDサービスをインストールする印刷プログラムもあります。
  3. 停止をクリックします。

1.2.9.1.1.4.3 エクスポートファイルが作成されない

オブジェクトをエクスポートして、オブジェクトがエクスポートされたとログが示しているにも関わらず、エクスポートファイルが作成されない場合、ブラウザーですべてのポップアップブロッカーを無効にします。

エクスポートファイルがポップアップウィンドウで開きます。ファイルを保存するためにウィンドウで保存をクリックする必要があります。ポップアップブロック機能が有効になっていると、エクスポートファイルを保存することはできません。

1.2.9.1.1.4.4 オブジェクトがエクスポートに含まれていない

ワークフローをエクスポートし、参照の組み込み機能を使用した場合、一部の参照オブジェクトがエクスポートに含まれないことがあります。この問題は、変更後にワークフローを使用可能にしなかった場合にのみ発生します。
    注意:
  • ワークフローを保存してもワークフローは検証されませんが、ワークフローを有効化すると検証されます。

ワークフローを使用可能にした場合に、ワークフローは検証されます。 全ての参照オブジェクトをエクスポートに確実に含めるには、エクスポート前にワークフローが検証されたことを確認します。

1.2.9.1.1.4.5 オブジェクトがインポートされない

あるRICOH ProcessDirectorシステムからオブジェクトをエクスポートできるけれども、それらを別のシステムへインポートできない場合、1台目のシステムには2台目のコンピューターにインストールされていない拡張機能があるかもしれません。

インポートシステムに拡張機能がないため、別のシステムでその拡張機能で作成されたオブジェクトを認識できません。

1.2.9.1.1.4.6 別のシステムにエクスポートしたメディアオブジェクトから電子フォームがなくなっている

電子フォームが含まれるメディアオブジェクトをエクスポートする処理は、入力装置やプリンターなど、その他のオブジェクトをエクスポートする処理と異なります。
RICOH ProcessDirectorでは、メディアオブジェクトを定義、編集、名前変更、または削除するときにmedia.zipファイルが作成されます。メディアオブジェクトをエクスポートのではなく、あるシステムから別のシステムへmedia.zipファイルをコピーする必要があります。メディアオブジェクトをエクスポートした場合、RICOH ProcessDirector はオブジェクトに定義されている電子フォームをエクスポートしません。

問題を解決するには、以下のようにします。

  1. 電子フォームが含まれるメディアをエクスポートする手順に従います。
    詳しくは、電子フォームが含まれるメディアをエクスポートする関連タスクを参照してください。
  2. 電子フォームのコピー先になる1次サーバー上に、次に示すconstantformsディレクトリーがあることを確認します。
    • /aiw/aiw1/constantforms(Linux)
    • C:\aiw\aiw1\constantforms(Windows)
  3. RICOH ProcessDirectorシステムユーザーとグループ( aiw1aiwgrp1がデフォルト)に、次のファイルとディレクトリーの読み取りと変更の許可があることを確認します。
    • constantformsディレクトリー
    • constantformsディレクトリー内のすべての電子フォーム
  4. 電子フォームのコピー先になる1次サーバー上で、オブジェクトのインポート機能を使ってmedia.xmlファイルを選択したことを確認します。
    詳しくは、電子フォームが含まれるメディアをエクスポートする関連タスクを参照してください。

1.2.9.1.1.5 ジョブを実行依頼する

以下のトピックでは、印刷するジョブの実行依頼とスケジューリングの問題について説明します。

1.2.9.1.1.5.1 ジョブがジョブテーブルにない

ジョブテーブルにジョブが表示されない場合、入力装置が接続されており、使用可能になっていることを確認します。次に、ジョブの実行依頼方法に応じてさまざまな設定を確認します。

1.2.9.1.1.5.1.1 Download for z/OS または AFP Download Plus を使用して送信されたジョブ

Download for z/OS または AFP Download Plus を使用してジョブを RICOH ProcessDirector に送信し、送信したジョブが「ジョブ」テーブルに表示されない場合、これらの設定を確認します。
  • 経路指定制御データセットで定義されたポート番号が、RICOH ProcessDirector で定義されたポート番号に一致することを確認します。
  • Linux では、MVSPRSD デーモンが実行されていることを確認します。
    Linuxコマンド行で、次のように入力します。
    ps -ef | grep mvsprsd
    grep コマンドのみが戻る場合は、デーモンは実行されていません。使用する Download 入力装置を切断して、再接続します。
  • Windows では、MVSPRSD デーモンが実行されていることを確認します。
    1. タスクマネージャーを開きます。
    2. プロセスタブをクリックして、「イメージ名」でリストをソートします。
    3. mvrsprsd.exe プロセスを検索し、いくつ実行されているかを確認します。接続されている各 Download 入力装置で 1 つ実行されている必要があります。それより少ない場合は、使用する Download 入力装置を切断して、再接続します。
  • ジョブに必要なリソースが、デフォルトのリソースディレクトリーまたはAFPリソースパスプロパティーで指定されているディレクトリーにあることを確認します。
    Windowsで入力装置のデータセットのマージプロパティーが はいに設定されている場合、リソースがリソースライブラリーにあるかどうかを確認します。リソースライブラリーは、宛先制御ファイルの、リソースコンテキストに対応するGLOBALセクションで指定されます。

      注意:
    • 必要な外部リソースがデフォルトのリソースライブラリーにない場合は、リソースをそこに移動します。

  • ファイルが入力装置に格納されたときに、ファイル内にインライン書式定義(FORMDEF)または他のリソースがない場合、実行依頼されたデータファイルは入力装置に残されます。ファイルは、入力装置の w ディレクトリにあります。例えば: C:\aiw\aiw1\System\dl\InputDevice\w (Windows) または /aiw/aiw1/System/dl/InputDevice/w (Linux)
      注意:
    • これらのファイルを削除し、不足しているリソースがリソースライブラリーに配置された後で、ジョブを再実行依頼してください。
  • これらの手順で問題が解決しない場合は、リコーのサポート担当者にお問い合わせください。Download入力装置のトレースを要求される場合があります。Download入力装置でトレースを有効にするには、次の手順を実行します。
    1. C:\aiw\aiw1\bin\(Windows)または/aiw/aiw1/bin/(Linux)ディレクトリーで、startMvsprsd.plスクリプトファイルを開きます。
    2. 行の先頭の#記号を削除して、この行のコメントを解除します。
      • #$extra_parm_string = $extra_parm_string eq '' ? "-t" : (join ' ', $extra_parm_string, "-t");
    3. startMvsprsd.plスクリプトファイルを保存します。
    4. Download入力装置を切断し、再接続します。
      Download入力装置のトレースが有効になります。
    5. Download for z/OS または AFP Download Plus を使用して RICOH ProcessDirector にジョブを送信し、ログファイルを作成します。ログファイルは、C:\aiw\aiw1\System\dl\InputDevice\w(Windows)または/aiw/aiw1/System/dl/InputDevice/w(Linux)ディレクトリーに保存されます。
    6. ログファイルを見つけて、リコーのサポート担当者に連絡してください。

1.2.9.1.1.5.1.2 ホットフォルダーにコピーされたジョブ

ホットフォルダーにコピーしたファイルがジョブテーブルにジョブとして表示されない場合は、これらの設定を確認します。
  • 入力装置設定を調べて、ポーリング間隔サイクルの間、待機したかを確認します。
    出荷時のホットフォルダーのポーリング間隔は 30 秒です。完了方法プロパティーが サイズに設定されている場合、ファイルサイズが変化しなくなった後、ジョブが実行依頼されます。RICOH ProcessDirectorはファイルサイズをチェックし、ポーリング間隔の指定時間待機したら、再びファイルサイズをチェックします。ファイルサイズが前回のチェック時と同じであった場合、入力装置はジョブを実行依頼します。
  • ファイルをコピーしたフォルダーの場所が、管理者により入力装置で定義されたものと同じであることを確認します。
  • ホットフォルダーのデータパターンプロパティーが、ご使用のファイル名パターンに一致するかを確認します。

1.2.9.1.1.5.1.3 LPDプロトコルを使用して送信されたジョブ

LPDプロトコルを使用するコマンドを使用してジョブをRICOH ProcessDirectorに送信し、送信したジョブがジョブテーブルに表示されない場合、これらの設定を確認します。
  • ジョブを実行依頼するために使用したコマンドに、サーバー名を受け渡すオプションが含まれていない場合、LPD入力装置にジョブを送信するために、送信中のシステムで定義された印刷キューがあることを確認します。
  • ジョブの送信先プリントサーバーがLPD入力装置の親サーバーであることを確認します。
  • 送信側システムのネットワーク設定が、515ポート経由でデータを送信できるようになっていることを確認します。
  • LPDホストエントリを、システム設定のホスト名の代わりにIPアドレスまたは完全修飾ドメイン名に設定します。ホスト名の検証により遅延が生じて、LPRクライアントがタイムアウトする可能性があります。ホストエントリを変更するには
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 設定 システムをクリックします。
    3. LPDジョブを実行依頼できるホストフィールドで、LPDホストエントリをIPアドレスまたは完全修飾ホスト名(*.acmeproducts.comの代わりにhostserver.co.acmeproducts.comなど*)に変更します。

1.2.9.1.1.5.1.3.1 Linux親サーバーを使用してLPD入力装置に送信されたジョブ

ジョブの送信先であるLPD入力装置の親サーバーがLinuxシステムである場合、これらの設定を確認します。
  • 送信システムがLPDジョブを実行依頼できるホストシステムプロパティーで定義されていることを確認します。
    デフォルトでは、すべてのシステムからの入力が許可されます。
  • LPDデーモンが実行されていることを確認します。
    Linuxコマンド行で、次のように入力します。
    ps -ef | grep ippd_lpd
    grep コマンドのみが戻る場合は、デーモンは実行されていません。サーバーで定義されたすべてのLPD入力装置を切断して、次にそれらを再接続します。
  • RICOH ProcessDirectorに属さないLPDデーモン(たとえば、CUPS [Common UNIX Printing System] LPDデーモン)が、親サーバーで実行されている場合は、それらを停止します。

1.2.9.1.1.5.2 メッセージ AIWI0017I、戻りコード 310 を持つエラー状況に移行するジョブ

ジョブがエラー状況に移行し、メッセージ AIWI0017I および戻りコード 310 が表示された場合は、ファイルを RICOH ProcessDirector に実行依頼中に問題が発生した可能性があります。

メッセージ AIWI0017I には、RICOH ProcessDirector のコンポーネントによって発行されたメッセージのコピーが含まれています。この場合は、メッセージテキストは次のようになります。

AIWI0017I 0425-422 AN ERROR OCCURRED WHILE ATTEMPTING TO READ "spool_file_name"
RETURN CODE 310

戻りコード 310 のメッセージ 0425-422 は、ファイル形式が無効であることを意味します。これは、ホットフォルダー入力装置により、完全には送信されなかったファイルからジョブが作成される場合に発生します。

例えば、ホットフォルダー入力装置の完了方法サイズの場合は、ホットフォルダー入力装置により、定期的な間隔でそのコンテンツが検査され、各ファイルのサイズが記録され、さらに以前のチェックポイントでのそのファイルのサイズと比較されます。ファイルのサイズが変更されていない場合は、ホットフォルダー入力装置はファイルが完全に受信されたとみなして、ジョブを作成します。ただし、ネットワークトラフィックのためにファイルの中間で送信が一時停止して、次のチェックポイントの前でファイルサイズが増加していない場合は、ホットフォルダー入力装置により一部のファイルが実行依頼されます。

ファイルが完全ではないことを確認するには、ホットフォルダー入力装置が常駐するサーバーで次のコマンドを入力します。

afpdmp spool_file_name | tail

このメッセージが表示される場合は、ファイルは切り捨てられた可能性があります。

入力ファイルが短すぎます
入力が無効な AFPDS です

ジョブを削除して、再度送信してください。

この問題を防止するには、次のメソッドを 1 つ以上試してください。

  • ホットフォルダー入力装置のポーリング間隔を増加させます。
  • ホットフォルダー入力装置の完了方法を変更します。
  • ネットワークを調整して、データ伝送中の一時停止を防止します。

1.2.9.1.1.5.3 ジョブテーブルのジョブ名がブランクである

ジョブテーブルのジョブ名がブランクである場合、ワークフローのジョブ名プロパティーが設定されていないか、ジョブ名を定義するジョブプロパティー制御ファイルがジョブとともに実行依頼されていません。
RICOH ProcessDirectorでは、ジョブを印刷する際にジョブ名は必要ありません。RICOH ProcessDirectorがジョブを識別するために使用する固有のシステムID、つまりスプールIDが、 ジョブ番号プロパティーに含まれています。ただし、ジョブテーブルにジョブ名を表示させたい場合があります。ジョブに対してジョブ名を指定する方法は、次のとおりです。
  • ジョブとともに実行依頼されたジョブプロパティー制御ファイルで、ジョブ名が定義されます。
  • ジョブを実行依頼したユーザーがジョブ名を指定します。つまり、ジョブを実行依頼したホストシステムによってジョブ名が割り当てられます。RICOH ProcessDirectorは、入力ファイルからジョブを作成するときに、最初にジョブ名を指定します。許可ユーザーは、異なる名前を指定できます。

ジョブテーブルにジョブのジョブ名を表示するには、次のいずれかの方法を実行する必要があります。

  • ジョブのジョブ名を定義するジョブプロパティー制御ファイルを実行依頼する。
    ジョブ名を定義して制御ファイルを実行依頼するには、以下のようにします。
    1. 制御ファイルで DEFINE ${Job.Name} 行が設定されていることを確認します。たとえば、次の行は、ジョブ名を TITLETEXTジョブパラメーターが指定する名前に設定します。
      DEFINE ${Job.Name} AS "${TITLETEXT}"
      RICOH ProcessDirectorは、/aiw/aiw1/samples/rules/ディレクトリーにインストールされているサンプル制御ファイル、 receive_jcl_jobtype.cfgreceive_lpd_jobtype.cfg、およびreceive_lpd_pdf_jobtype.cfgを提供します。これらのファイルを/aiw/aiw1/control_files/rules/ディレクトリーにコピーし、要件に合うように変更できます。
    2. 入力装置の子ワークフロー初期化ステッププロパティーが SetJobTypeFromRules または SetJobTypeFromFileName に設定されていることを確認し、 子ワークフロー構文解析規則プロパティーを使用して、ジョブ名を定義する制御ファイルの名前を指定してください。ディレクトリーパスが正しいことを確認して、RICOH ProcessDirectorがファイルを見つけられるようにします。
  • ワークフローの最初のステップである SetJobPropsFromTextFile で、 ジョブ名プロパティーのジョブ名を設定します。
    ${Job.InputFile}シンボルを ジョブ名プロパティーの値として使用すると、RICOH ProcessDirectorによって、ジョブの作成元入力ファイルの名前がジョブ名に設定されます。
    注意: シンボルは制御ファイル内に定義されたジョブ名を指定変更するため、ジョブ名を定義する制御ファイルとともに Download 入力装置または LPD 入力装置へ実行依頼するとき、${Job.InputFile} シンボルを使用しないでください。たとえば、ワークフローで ジョブ名プロパティーの値として${Job.InputFile}が指定され、receive_jcl_jobtype.cfgなどの制御ファイルでDEFINE ${Job.Name} AS "${DEPARTMENT}"が指定されている場合、RICOH ProcessDirectorでは、DEPARTMENTジョブパラメーターで指定されている値ではなく、 ジョブ名プロパティーの値が、ジョブの入力ファイル名として設定されます。

1.2.9.1.1.5.4 受信フェーズでのエラー

印刷ファイルが FTP または SCP で実行依頼され、受信フェーズに入るとすぐにエラー状態になった場合は、不適切に実行依頼された可能性があります。
FTPまたはSCPを使用して実行依頼されたジョブは、RICOH ProcessDirectorグループ(aiwgrp1がデフォルト)のメンバーである1次コンピューターのユーザーIDを使用して実行依頼される必要があります。このグループのメンバーではないIDで実行依頼されている場合、RICOH ProcessDirectorにはファイルに対して適切な許可がないため、それらを処理することはできません。その結果、ジョブは エラー状態になり、印刷できません。解決策は、ファイルを入力装置から削除し、該当するユーザー ID で再実行依頼することだけです。

受信フェーズでのエラーを修正するには、以下のようにします。

  1. 入力装置ポートレットで、入力ファイルが送信された入力装置を右クリックして、ファイルの表示を選択します。
  2. 入力ファイルのリストで、エラー状態の入力ファイルを右クリックし、削除を選択します。
    確認メッセージが表示されます。
  3. OKをクリックします。
  4. 閉じるをクリックします。
  5. ここで、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーID(aiw1がデフォルト)、またはRICOH ProcessDirectorグループのメンバーである別のユーザーIDを使用して、ジョブをFTPまたはSCPで再実行依頼します。

1.2.9.1.1.5.5 バッチファイルが受信フェーズで待ち状態にある

リストに設定した入力装置のファイルをバッチ方式でグループにして実行依頼できます。入力装置は、入力ファイルに付随するリストファイルを使用してグループ内のすべてのファイルを識別するようRICOH ProcessDirectorに指示します。入力装置は、リスト内のすべてのファイルが到着するまで待機し、その後ジョブを作成して実行依頼します。グループ内のすべてのファイルが入力装置に到着したが、待ち状態のままである場合は、リストファイルの再作成が必要になる場合があります。

この問題は、Windowsシステム上でリストファイルを作成した場合に通常発生します。Windowsシステム上でテキストファイルを作成してUTF-8形式で保存すると、テキストエディターはテキストファイルの先頭にBOM(バイトオーダーマーク)を追加します。Windowsシステム上で開いた場合、ファイル内のBOMは表示されませんが、RICOH ProcessDirectorは、ファイルを読み取ろうとするときにそのBOMを認識します。その結果、RICOH ProcessDirectorは、リスト内の最初のファイルのファイル名の一部としてBOMを読み込みます。入力装置のフォルダーの場所にその名前のファイルが見つからないため、待ち状態のすべての入力ファイルを保持します。

問題を解決するには、以下のようにします。

  1. Linuxまたはその他のUNIXシステム上でリストファイルを開きます。
  2. ファイル内の最初の3文字を削除します(四角形で表されている場合があります:☐☐☐)。
  3. ファイルを保管します。
  4. 新しいリストファイルを使用してジョブを再実行依頼します。

1.2.9.1.1.5.6 大容量ZIPファイルがIdentifyPDFDocumentsFromZipステップに失敗する

IdentifyPDFDocumentsFromZipステップでZIPファイルの処理に失敗した場合は、ZIPファイルの作成に使用した圧縮方法を確認してください。

IdentifyPDFDocumentsFromZipステップでは、StoreおよびDeflate圧縮メソッドを使用して作成したZIPファイルのみ処理できます。ZIPファイルの処理に失敗した場合は、その作成に使用した圧縮方法を確認してください。サポートされていない圧縮方法を使用している場合は、ZIPファイルを作成するアプリケーションを更新してサポートされている圧縮方法を使用してください。

1.2.9.1.1.5.7 条件付きのワークフローで[一致するコネクターなし]状態になるジョブ

条件付きの処理があるワークフローのジョブがあるステップで停止し、[状態]列の値が一致するコネクターなしになるとき、その条件付きの処理が正しくセットアップされていないことがあります。RICOH ProcessDirectorは、ワークフローを保存するときに条件付きの処理を検証しません。
一致するコネクターなし状態で停止するジョブの条件付きのワークフローを訂正するには、次の手順に従います。
  1. それぞれの規則を検査して、それぞれの条件が互いに競合していないことを確認します。
    例えば、ある規則に次の2つの条件があるとします。
    • カスタマー名 = A
    • Customer name = B
    その規則には、条件の すべてを適用すると指定されています。2つのカスタマーがあるジョブは存在しないため、次のステップへのコネクターを通って送られるジョブはありません。すべてのジョブが、一致するコネクターなし状態でそのステップに留まります。いずれかの条件を適用すると規則が指定している場合は、カスタマーAとBのジョブがそのコネクターを通って送られます。
  2. あるステップから他のステップへのすべてのコネクターを検査します。すべてのコネクターに割り当てられた規則が、そのステップが受け取るすべてのジョブを処理することを確認します。
    例えば、あるステップに次の2つのコネクターがあるとします。
    • コネクター1は次の1つの条件の規則があります。合計ページ < 20
    • コネクター2は次の1つの条件の規則があります。合計ページ > 20
    これらの規則では、20 ページのジョブを RICOH ProcessDirector がどのように処理するか、わかりません。そのようなジョブは、一致するコネクターなし状態でそのステップに留まります。最初の規則で合計ページ数 <= 20と指定された場合は、20ページのジョブはConnector1を通って送られます。
  3. 条件付きの処理がプロパティーの値を指定するときに、プロパティー値を持たないジョブを考慮に入れてください。
    例えば、あるステップに2つのコネクターがあるとします。それぞれのコネクターの規則の条件で、ジョブ優先順位プロパティー値を指定します。
    • 最初の規則の条件は、ジョブ優先順位 > 1です。
    • 2番目の規則の条件は、ジョブ優先順位 = 1です。
    ジョブ優先順位プロパティーの値がないジョブがこのようなコネクターを持つステップに到達すると、一致するコネクターなし状態でそのステップに留まります。これらのジョブを処理するには、この条件を新しい規則または次のいずれかの既存の規則に追加します。ジョブ優先順位 Not Like%
  4. 条件付きの処理のすべてのパスを検査して、パスのそれぞれのステップが互いに競合しないことを確認します。
    例えば、ある条件付きのワークフローの分岐の1つのコネクターが、受信フェーズにあるとします。そのコネクターには、次の1つの条件の規則があります。入力データストリーム = PDF 同じ分岐の後半で、[準備]フェーズのステップに次の2つのコネクターがあります。
    • コネクター1には、次の1つの条件の規則があります。入力データストリーム = Postscript
    • コネクター2には、次の1つの条件の規則があります。入力データストリーム = 不明
    このステップが受け取るすべてのジョブは、PDFです。それらは、「入力データストリーム = PDF」と指定した規則のコネクターを通ってこのステップに送られます。どちらのコネクターもPDFジョブを処理しないため、すべてのジョブが一致するコネクターなし状態でそのステップに留まります。この例を修正するには、ワークフローが入力データストリームをどのように処理するかを検討します。
  5. 問題を修正するには、ワークフローを使用不可にして編集します。
    そのワークフローで複数のジョブが処理されている場合、そのワークフローのコピーを作成してそのコピーを編集します。
  6. ワークフローを使用可能にして、テストします。
    条件付きのワークフローには複数の問題があることがあります。
      注意:
    • 複雑なワークフローの場合、複数のステップに分岐するそれぞれのステップをそれぞれのFailWithMessageステップと接続することをお勧めします。それぞれのコネクターに条件のない規則を設定します。それぞれの FailWithMessageステップで、 失敗メッセージプロパティーに条件付きの処理を特定する値を設定します。ジョブが FailWithMessage ステップに到達すると、RICOH ProcessDirector はそのメッセージをジョブログに書き込みます。そのメッセージによって、条件付きの処理の問題が特定されます。
  7. 再処理アクションを使用して、一致するコネクターなし状態のジョブを新しいワークフローに切り替えます。

1.2.9.1.1.5.8 条件付きのワークフローでジョブが正しく処理されない

条件付きの処理があるワークフローでジョブが適切に処理されない場合は、条件を指定するコネクターが正しくセットアップされていないか、ジョブの値が正しく割り当てられていない可能性があります。RICOH ProcessDirectorは、ワークフローを保存するときに条件付きの処理を検証しません。
正しく処理されないジョブのワークフローを修正するには、次の手順に従います。
  1. あるステップから他のステップへのすべてのコネクターを検査します。あるステップに含まれるコネクターが、他のコネクターから送られるものを除くすべてのジョブを処理する場合は、そのステップから出るコネクターの中でそのコネクターの実行順の値を最大にする必要があります。
      注意:
    • コネクターの規則名プロパティーに値を入力した場合、 実行順の値がコネクターのラベル( 規則名値の前)に表示されます。
    例えば、あるステップに次の2つのコネクターがあるとします。
    • 1つのコネクターはelseという名前で、条件がない規則があります。
    • 1つのコネクターは< 20という名前で、次の1つの条件の規則があります。合計ページ < 20
    RICOH ProcessDirectorは、各コネクターの 実行順プロパティーで指定されている値に基づいて、ステップのコネクターからジョブの送信を試みます。elseコネクターの 実行順の値が1に設定されている場合、RICOH ProcessDirectorはすべてのジョブをelseコネクターから送信します。< 20コネクターを使用するジョブはありません。ただし、< 20コネクターの 実行順の値が1に設定されている場合、RICOH ProcessDirectorはすべてのジョブをまず< 20コネクターから送信することを試みます。< 20コネクターの規則セットにより、20ページ以上のジョブがコネクターに送られないようになります。次に、RICOH ProcessDirectorは残りのすべてのジョブをelseコネクターから送信します。 ワークフローのすべてのジョブがelseコネクターから送信される場合は、そのステップから出るすべてのコネクターの中でそのコネクターの 実行順の値が最大になっていることを確認してください。
      重要:
    • RICOH ProcessDirectorサンプルワークフローのように、既存のワークフローを変更して条件付きのワークフローを作成する場合、そのワークフローのコネクターの 実行順は元のワークフローから引き継がれます。既存のコネクターを条件付きの処理の一部にして、他の条件付きコネクターも追加する場合、RICOH ProcessDirectorは最初に既存のコネクターを通してすべてのジョブを送ろうとします。あるジョブが、コネクターに設定された規則の条件に合わない場合、RICOH ProcessDirectorは新しく追加されたコネクターを通してそのジョブを送ろうとします。条件付きの処理をステップに追加する場合は、そのステップから出る各コネクターの 実行順プロパティーの値を確認し、評価したい順序がテストに反映されることを点検してください。 elseコネクターがある場合は、そのステップから出るコネクターの中で 実行順の値が最大になっていることを確認してください。
  2. ワークフローの分岐で、ジョブの値がどのように設定されて、ステップおよびコネクターに渡されるかを検査します。
    例えば、ある条件付きのワークフローに2つの分岐があり、その1つにはステープルを要求するステップがあり、もう1つにはステープルを要求しないステップがあります。ステープルを要求するステップの分岐にジョブを送るコネクターには、次の1つの条件の規則があります。ステープル = 左上カスタマーAのジョブはステープルされますが、カスタマーAのジョブにはステープルに関するジョブ値がないため、それらのジョブはステープルを要求しないステップがある分岐に送られます。ジョブ値を割り当てる方法の1つは、 AssignJobValuesステップテンプレートに基づくステップを使用するものです。カスタマーAのジョブは、 ステープルプロパティーの値を 左上に設定する AssignJobValuesステップを通して送信されます。
  3. 問題を修正するには、ワークフローを使用不可にして編集します。
    そのワークフローで複数のジョブが処理されている場合、そのワークフローのコピーを作成してそのコピーを編集します。
  4. ワークフローを使用可能にして、テストします。
    条件付きのワークフローには複数の問題があることがあります。
      注意:
    • 複雑なワークフローで問題を見つけるために、条件付きの処理規則があるそれぞれのコネクターの後にManualStepWithAutoStartステップテンプレートに基づくステップを追加してみてください。それぞれの ManualStepWithAutoStartステップでジョブをチェックして、ジョブが条件付きワークフローの正しい分岐を通って移動していることを確認してください。

1.2.9.1.1.5.9 待ちステップが誤った時間に完了する

ワークフローにWaitステップが含まれ、ジョブが予想より早いか、予想より遅く完了する場合は、 Waitステップのセットアップが正しくない可能性があります。
  • Waitステップ後の誤った時間にジョブが処理を再び開始する場合は、ワークフローで次を確認します。
    • 待ち終了時刻プロパティー

      待ち終了時刻プロパティーに正しい時間が設定されていることを確認します。お住まいの国が12時間の時刻形式を使用している場合、AMまたはPMが正しく選択されていることを確認します。このプロパティーは、一日の決まった時刻までジョブを一時停止している場合にのみ使用します。

    • 時間帯プロパティー

      待ちステップで選択した時間帯が、1次サーバーが使用する時間帯と一致していることを確認します。このプロパティーは、 待ち終了時刻プロパティーで値を指定している場合にのみ使用します。

    • 待ち時間プロパティー

      待ち時間プロパティーに入力した時間の長さが正しいことと、選択した時間の単位と一致していることを確認します。このプロパティーは、ある期間についてジョブを一時停止している場合にのみ使用します。

    • この後にステップを終了プロパティー

      この後にステップを終了に選択した値が正しいことを確認します。

      たとえば、ワークフローには次の設定を使用する待ちステップが含まれます。

      • 待機時刻:12:00 PM
      • 時間帯:東部標準時間(EST)
      • 待機時間:3時間

      10:00 AM EST にジョブがそのステップに到達します。ステップでは次の 2 つの終了時間を判断します。

      • 待機時刻:12:00 PM(EST)
      • 待機時間:3時間(1:00 PM EST)

      この後にステップを終了初回発生時に設定すると、ジョブは 12:00 EST に次のステップに移動します。 この後にステップを終了最終発生時,に設定すると、ジョブは 1:00 PM EST に次のステップに移動します。

    • RICOH ProcessDirectorサーバーの時間。

      RICOH ProcessDirectorサーバーの時間と時間帯が正しく設定されていることを確認します。 Waitステップは、RICOH ProcessDirectorサーバーから時間を取得します。システム時間または時間帯が正しくないと、 Waitステップが正しい時間に完了しない場合があります。

        注意:
      • 時間はRICOH ProcessDirectorサーバーの電源がオフになるとカウントされます。例えば、ジョブが Waitステップに到達し、1時間待つと仮定します。ジョブは30分待ち、サーバーへの電源が中断されます。電源が復旧しRICOH ProcessDirectorが処理を再開するまでに45分かかります。この時点で待ち時間は終了しているため、ジョブは処理を再開します。

1.2.9.1.1.6 ジョブを変換する

これらのトピックでは、変換中のジョブの問題について説明します。

1.2.9.1.1.6.1 Transform機能が一部のディレクトリーのリソースを検索できない

Transform 機能は、全角文字などの国際文字がパス名に含まれているディレクトリーに保存されたリソースには、アクセスできません。
正しいリソースを使用してジョブを変換するには、パスに国際文字を含まないディレクトリーにリソースを移動するか、すべての国際文字を削除するように既存のディレクトリーの名前を変更します。

1.2.9.1.1.6.2 ジョブは変換サーバー上で処理を継続

Ricoh Transformを呼び出すステップで処理中のジョブに対して停止機能を使用したときに、ジョブの状態は停止に変化しますが、Transformによるジョブの処理は継続します。

ジョブを変換するステップで設定されたプロパティーの値を修正してから、再処理アクションを使用して変換処理を再開します。

1.2.9.1.1.6.3 変換後のハーフトーンイメージの品質が低い

GIF、JPEG、PDF、PS、または TIFF データを AFP に変換して InfoPrint 4100-TS または InfoPrint 4100-TD プリンターで PQI トナーを使用して印刷するときに、正しいハーフトーンが簡単には決定できないこともあります。

結果が予期したとおりでない場合は、TransformJobIntoAFP ステップテンプレート内の 変換ハーフトーンプロパティーの値の決定方法を InfoPrint Transform Featureのインフォメーションセンターで確認してください。

Transform Featureを使用してファイルを変換した場合、機能に渡されたパラメーターを確認するには、次のように Transform Featureログを表示します。

  1. Web ブラウザーで、http://server_name:16080/itm にナビゲートします。
  2. Transform Feature ユーザーインターフェースにログインします。デフォルトのパスワードはnopasswordです。
  3. トレースのエクスポートボタンの隣の メイン ページで、アクション ログの表示を選択します。ジョブのログ情報が表示されます。
  4. [メッセージ]列のジョブパラメーターを調べます。-thresh パラメーターの値は、ジョブを変換するために使用されたハーフトーンです。

1.2.9.1.1.6.4 TransformWithAdvancedFeatureステップでジョブが失敗しました

TransformWithAdvancedFeatureステップの使用時にAFPジョブが失敗した場合、オブジェクトコンテナーには画像またはその他のデータタイプが含まれる可能性があります。

画像またはその他のタイプのファイル(PDF など)を保持するAFPオブジェクトコンテナーを使用してジョブを送信する場合は、 InputAFP変換に加えて、そのデータタイプの入力変換をインストールする必要があります。互換性のある変換がインストールされていない場合は、ジョブは正しく変換されず、ジョブは失敗します。

InputImageInputPDF変換などのジョブを送信する前に、適切な変換をインストールします。

1.2.9.1.1.6.5 変換後にビューアーから PDF ファイル構造エラーが報告される

RICOH AFPからPDF Transform Featureを使用して大きな AFP ファイルを PDF に変換してから、ジョブを表示しようとしたときに PDF エラーを意味する FTD0002E メッセージが表示された場合は、afp2pdf 構成ファイル内の Max_Objects パラメーターを設定する必要があります。

このパラメーターは、PDF の相互参照テーブル (XREF) にリストできる最大オブジェクト数を指定します。afp2pdf 構成ファイル内の Max_Objects パラメーターがコメント化されていると、オブジェクト数の上限は 500000 となります。このファイルのMax_Objectsエントリーからコメント文字(#)を削除してください。

afp2pdf 構成ファイルの値を変更した後で、この変更を有効にするには、Transform Features ユーザーインターフェースにあるリソースディストリビューターを実行する必要があります。変更された構成ファイルは、RICOH AFPからPDF 変換の[構成ファイル]リソースタイプとして配布されます。

さらに、構成ファイルの中の max-proc-time 設定の値を大きくしてください。構成ファイルは、/opt/infoprint/itm/hn/cfg/tapp.cfg (Linux) または ITM_INSTALL_PATH\itm\hn\cfg\tapp.cfg (Windows) にあります。ITM_INSTALL_PATH はインストール時に Transform Features GUI で選択されたパスです (デフォルトは、C:\Program Files (x86)\InfoPrint\InfoPrint Transform Features)。デフォルト値は 240 です。ここで指定された時間 (秒) が経過したときに、ジョブが何も出力を生成していなければ、ジョブは自動的に終了します。入力ファイルのサイズがきわめて大きく、処理に長時間かかる場合は、この値を2400(40分)または24000(400分)、あるいはさらに大きな値に設定します。この値を変更した後に、Transform Featureを再始動する必要があります。再始動するには、ユーザーインターフェースの Transform Feature のリセットを押すか、スクリプト /opt/infoprint/itm/restart.sh (Linux) を実行するか、ITMServer Windows サービス (Windows) を再始動します。

1.2.9.1.1.6.6 エラー100の変換失敗

TransformJobIntoAFPステップテンプレートに基づいたステップでRICOHTransform Featureを使用し、ステップがエラーで失敗する場合、問題はオペレーティングシステムのダウンレベルライブラリーに関連している可能性があります。

問題を解決するには、以下のようにします。

  1. 1次コンピューターにログインしてコマンドラインを開きます。
  2. rpm -qa glibcと入力します。
    結果の中で、glibcライブラリーのレベルを確認します。もし2.27より低ければ、このライブラリーがエラーの原因です。
  3. エラーを解決するには、次のオプションのいずれかを選択します。
    1. glibcバージョン2.27以上にアップデートします。
    2. TransformJobIntoAFPステップでAPPEの代わりにCPSI変換プログラムを使用するように変換ステップを再構成します。このステップを使用するワークフローを開き、外部制御ファイルテンプレートプロパティーの値のファイル名を、prepare_transform_APPE.cfgではなく、prepare_transform.cfgに変更します。

1.2.9.1.1.7 ジョブを印刷する

これらのトピックでは、印刷中のジョブの問題について説明します。

1.2.9.1.1.7.1 PDFバナーページでキリル語または日本語の文字を印刷するとエラーになる

ヘッダーページ構成ファイルおよび トレーラーページ構成ファイルプロパティーのデフォルト値を使用しているワークフローで、キリル語または日本語の文字を PDF バナーページで使用しようとすると、文字が正しく出力されません。
文字を正しく印刷するには、使用するワークフローのプロパティーを次の値で更新します。
  • キリル語の場合:
    ヘッダーページ構成ファイル:
    aiw/aiw1/control_files/banner_pages/header_ru.jrxml
    トレーラーページ構成ファイル:
    aiw/aiw1/control_files/banner_pages/trailer_ru.jrxml
  • 日本語の場合:
    ヘッダーページ構成ファイル:
    aiw/aiw1/control_files/banner_pages/header_ja.jrxml
    トレーラーページ構成ファイル:
    aiw/aiw1/control_files/banner_pages/trailer_ja.jrxml

1.2.9.1.1.7.2 Ricoh PDFプリンターでジョブが印刷されない

Ricoh PDFプリンターデバイスを使用してカットシートプリンターにジョブを送信するためのRICOH ProcessDirector の設定は、難しい場合があります。Ricoh PDFプリンターを設定してもジョブが印刷されない場合、以下の手順で最も一般的な設定の問題を確認してください。
設定の問題は、プリンター、コントロールユニット(デジタルフロントエンド)、接続されたネットワーク、またはRICOH ProcessDirector プリンター定義で発生する可能性があります。

Ricoh PDFプリンターで印刷の問題を解決しようとする場合、以下の操作を行います。

  1. この問題が初めての場合:
    1. RICOH ProcessDirector で、Ricoh PDFプリンターデバイスを無効にします。
    2. メーカーの指示に従い、コントロールユニット、プリンターエンジン、全ての前処理および後処理装置を停止します。システムの全ての要素を正しい順序でシャットダウンしていることを確認します。
    3. コントロールユニット、プリンターエンジン、全ての前処理・後処理装置を再度起動します。メーカーの指示に従い、正しい順番で各項目を起動します。
    4. 手順3の全てが再起動されオンラインになった後、RICOH ProcessDirectorでRicoh PDFプリンターデバイスを有効にします。
    5. もう一度印刷ジョブを送信してみてください。
      問題が再発する場合は、以下の手順を続けます。
  2. 使用するプリンターモデルが、使用しているRICOH ProcessDirectorバージョンでRicoh PDFプリンターとして使用できることを確認します。
    1. RICOH ProcessDirectorで、 プリンターポートレットのプリンターを検索します。
    2. プリンターを選択し、その他のアクション プリンターWebページを表示をクリックします。
      • プリンターWebページが開かない場合は、ネットワークの問題で接続が遮断されている可能性があります。ネットワークチームと連携し、ネットワークの問題を解決してください。想定される問題としては、ファイアウォール、プロキシサーバー、ウイルス対策ソフト、その他のセキュリティー対策ソフトなどがあります。
      • ネットワークを変更するたびに、正常にページを開くことができるようになるまで、プリンターWebページを開いてみてください。
    3. プリンターWebページで、プリンターモデルを検索します。
    4. RICOH ProcessDirectorがこのプリンターモデルをRicoh PDFプリンターとして定義することをサポートしていることを確認します。RICOH ProcessDirectorで、Ricoh PDF プリンターデバイスを検索し、プロパティーを開きます。 プリンタータイププロパティーから、使用しているプリンターモデルを検索します。使用しているモデルがリストにない場合、RICOH ProcessDirectorの現在のレベルでは、Ricoh PDFプリンターとして定義できません。Ricoh PDFプリンター機能を、プリンターモデルに対応したレベルに更新できる場合もあります。

      Ricoh PDFプリンター機能を1年以上バージョンアップしていない場合は、サポートチケットを発行し、最新バージョンを要求してください。新しいバージョンをインストールして、再度印刷をお試しください。問題が解決されない場合は、この手順に戻ります。

    5. Ricoh PDFプリンター機能の最新バージョンをお持ちの場合、または新しいバージョンをインストールしても、使用しているモデルがリストに表示されない場合は、別のタイプのプリンターデバイスを選択してください。
      たとえば、パススループリンターを作成したり、リコーのソフトウェア販売担当者にカスタムプリンター定義を要求したりできます。
  3. Ricoh PDFプリンターが、RICOH ProcessDirector、コントロールユニットの設定で、これらのプロパティーに正しい値を使用していることを確認してください。
    次の値は、プリンターWebページで確認できます。
    • プリンターポート
    • プリンターTCP/IPアドレスまたはホスト名
  4. プリンター側とRICOH ProcessDirectorでのSNMP設定が同じであることを確認します。
    1. 同じSNMPコミュニティー名を使用し、両方でSNMPが有効になっていることを確認します。
    2. RICOH ProcessDirectorは、SNMP v1またはv3のみをサポートしています。プリンターがSNMP v2を使用している場合、SNMP接続は機能しません。SNMP v1またはv3を使用するようにプリンターを変更します。
    3. SNMPは、UDPポート161番で要求を受信します。UDPポート161番が開いていることを確認してください。
    4. RICOH ProcessDirectorサーバーとプリンター間のSNMPトラフィックが、設置されているファイアウォールを通過できることを確認します。ファイアウォールルールがタイムアウトせず、SNMPトラフィックが常に両方向(サーバーからプリンターへ、プリンターからサーバーへ)に流れることを確認してください。
  5. プリンターがRICOH ProcessDirectorからジョブを受信するように正しく設定されていることを確認します。
    プリンターに接続されているコントロールユニットによっては、ホットフォルダー、仮想プリンター、RICOH ProcessDirectorのプリントキューをコントロールユニットに定義する必要があります。対応するジョブ実行依頼方および装置の設定方法については、使用しているコントロールユニットのマニュアルを参照してください。

    この設定、構成および確認は、リコーのプリンターサービス担当者とともに行います。

  6. PDF/JDF印刷ジョブ(JDFジョブチケットを添付したPDFファイル)を送信しようとしている場合、プリンターがJDFを受信するように設定されていることを確認してください。
    JDFは、デフォルトでは全てのプリンターで有効ではありません。
  7. プリンターがRicoh内部コントローラー(RICOH TotalFlow Print Serverまたは EFI Fiery コントローラーではない)を使用し、PostScriptジョブを送信する場合は、プリンターに該当装置の正しいPostScriptオプションがインストールされ、有効になっていることを確認してください。
    Adobe PostScript 3カードオプションを使用するか、使用しているプリンターモデルで使用できる場合は、IRIPS Postscript 3として知られるオンボードPostScriptエミュレーションソフトウェアを使用する必要があります。
  8. 全ての設定が正しい場合は、Ricoh PDFプリンターオブジェクトの送信するデータストリームプロパティーの値を、別のデータストリームに変更してみてください。たとえば、PDF/JDFのジョブが失敗する場合、 送信するデータストリームPostScriptに送信するように変更し、再度そのジョブを実行依頼してください。
  9. アプリケーション間でリソースの競合が発生していないかどうか、大局的に評価してください。
    プリンターによっては、異なるプロトコルで実行依頼されたジョブをより優先的に処理する場合があります。他のアプリケーションがRICOH ProcessDirectorより優先され、それらのアプリケーションが定期的にジョブを送信する場合、RICOH ProcessDirectorからのジョブがブロックされることがあります。

    このプリンターにジョブを送信しているアプリケーションの数を調べることができます。このプリンターを使用するアプリケーションが1つでもある場合、RICOH ProcessDirectorを使用してジョブを送信しようとすると、そのアプリケーションが邪魔になる可能性があります。

    このような可能性をテストするため、このプリンターを使用する他のアプリケーションをシャットダウンし、RICOH ProcessDirectorからジョブを実行依頼してください。印刷に成功した場合は、他のアプリケーションを1つずつ有効にして、問題が発生しているアプリケーションを特定してください。

  10. システム全体を再起動し、全てを正常な状態に戻します。
    1. RICOH ProcessDirectorを含め、プリンターにジョブを送信する全てのアプリケーションをシャットダウンします。
    2. コントロールユニット、プリンターエンジン、および全ての前処理・後処理装置をシャットダウンします。
        注意:
      • メーカーの指示に従い、正しい順序で完全に機器をシャットダウンします。
    3. コントロールユニット、プリンターエンジン、全ての前処理・後処理装置を正しい順序で起動します。
        注意:
      • メーカーの指示に従い、正しい順序で機器を起動します。続行する前に、全てのコンポーネントが準備完了状態であることを確認します。
    4. RICOH ProcessDirectorを起動し、Ricoh PDFプリンターオブジェクトを有効にします。
    5. RICOH ProcessDirectorからジョブを実行依頼し、正しく処理されるかどうかを確認します。
    6. プリンターにジョブを送信する他のアプリケーションを起動します。
  11. これらの提案で解決しない場合は、リコーソフトウェアサポートに連絡する準備をしてください。以下の手順で、ソフトウェアサポートが問題の評価を開始するために必要なデータを収集してください。
    1. RICOH ProcessDirectorで、管理 診断 システムトレース を開きます。
    2. Ricoh PDFプリンターからジョブデータをキャプチャーの値を はいに変更します。
        重要:
      • この設定が利用できない場合は、ソフトウェアサポートに連絡し、RICOH ProcessDirectorに追加するための更新を要求してください。
      • この設定をオンにすると、再びオフにするまで、全てRicoh PDFプリンターに送信されるジョブデータがキャプチャーされます。提出されたジョブが機密データ(個人識別情報(PII)または電子個人医療情報(ePHI)など)を含む場合、そのデータを保護するために適切な予防措置を講じてください。

        データの種類と範囲については、データをアップロードする前に、リコーソフトウェアサポートの担当者に相談してください。リコーもそのデータを保護するために必要な対応を取ることができます。

      • ジョブデータのキャプチャーには、大量のディスク容量が必要です。したがって、このキャプチャープロパティーはデバッグおよびトレース目的でのみオンにし、できるだけ早くオフにすることをお勧めします。この場合、1つのジョブを実行依頼してRicoh PDFプリンターで印刷に失敗した後、このキャプチャープロパティをオフにしてください。
    3. 保存をクリックします。
    4. トラブルシューティングを行うRicoh PDFプリンターにジョブを送信します。
      ジョブデータは、次のキャプチャーファイルに保存されます。
      • Linuxの場合:/aiw/aiw1/pc/ws/webapps/printing/WEB-INF/tmp/printing/
      • Windowsの場合:C:\aiw\aiw1\pc\ws\webapps\printing\WEB-INF\tmp\printing\
    5. Ricoh PDFプリンターからジョブデータをキャプチャープロパティーをオフにします。
    6. 管理 診断 データキャプチャーを開き、 キャプチャーをクリックします。
    7. 次のデータを収集し、ソフトウェアサポートに提供できるようにします。
      • 印刷するPDFファイル。
      • 失敗したジョブのログ。
      • キャプチャーアクションで生成したキャプチャーファイル。
      • 次のディレクトリーを含むZIPファイル:
        • ジョブのスプールディレクトリー
        • Ricoh PDFプリンターの親サーバーがWindowsアプリケーションサーバーの場合
          • C:\aiw\aiw1\pc\ws\webapps\printing\WEB-INF\tmp\printing
          • C:\aiw\aiw1\pc\ws\webapps\printing\WEB-INF\logs
          • C:\aiw\aiw1\pc\version
        • Ricoh PDFプリンターの親サーバーが Linux サーバーの場合
          • /aiw/aiw1/pc/ws/webapps/printing/WEB-INF/tmp/printing
          • /aiw/aiw1/pc/ws/webapps/printing/WEB-INF/logs
          • /aiw/aiw1/pc/version
          注意:
        • これらのディレクトリーはデフォルト値です。別のドライブや別のディレクトリ構成にインストールした場合は、必要に応じてパスを調整してください。
        重要:
      • キャプチャーアクションを実行したときにePHIジョブが印刷中だった場合は、ファイルを送信しないでください。ソフトウェアサポートに連絡する際、レッドゾーンの設定が必要なこと、レッドゾーンへのジョブのアップロードに関する情報が必要であることを伝えてください。
    8. リコーソフトウェアサポートに電話し、問題を説明してください。ファイルの中にePHIが含まれているかどうかを含め、どのような情報を収集したかを知らせてください。

1.2.9.1.1.7.3 正しくないページにジャンプ

RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースで ジャンプコントロールをクリックし、プリンターが再開するページがビューアーに表示されたページではない場合は、不正確なページカウントの原因となる可能性のある機能について確認してください。例えば、カットシートエミュレーション、N_UP 印刷、および 両面書式定義ジョブプロパティーなどがあります。
これらの機能について調べ、原因を明らかにするには、次の手順に従います。
  • プリンターコンソールで、プリンターがカットシートエミュレーションに設定されているかどうかを確認します。

    カットシートエミュレーションは、2 ページの横並びデータを、後で 2 つに切り離される 1 枚の用紙に印刷するために使用されます。

  • 書式定義が N_UP 印刷に定義されているかどうかを確認します。

    N_UP 印刷は、ジョブの印刷に使用される書式定義で指定される機能です。これにより、ジョブでは、用紙の片面に複数のページを印刷することが可能になります。用紙の片面当たりに 4 ページ、両面印刷を合わせると、用紙当たり 8 ページを印刷できます。RICOH ProcessDirectorN_UP 印刷を認識しますが、N_UP 印刷はジョブでのオン/オフが可能なため、エラーが発生することがあります。このようなケースでは、正しいページが得られるまで、 ジャンプコントロールを再度使用してください。

  • プリンタープロパティーで割り込みメッセージページがはいに設定されていることを確認してください。

    [割り込みメッセージページ]プロパティーは、ジャンプアクションが使用されたときに情報ページを印刷します。これはページカウントに余分なシートを追加します。この問題を回避するには、[割り込みメッセージページ]プロパティーを いいえに設定するか、 印刷を再開するページ制御を 後送り制御または 前送り制御の代わりに使用します。

これらの機能のいずれを使用した場合も、1 枚の用紙に複数のページが印刷される点に注意してください。1 枚の用紙に複数のページがある場合は常に、その用紙からどのページを選択しても用紙全体が再印刷されます。例:

  • 2 ページ片面印刷ジョブでは、47 ページが用紙の左側にあり、48 ページが右側にあります。48 ページを選択すると、47 ページと 48 ページの両方が再印刷されます。
  • 両面印刷ジョブでは、ページ 51 が用紙の表にあり、52 ページが裏にあります。52ページを選択すると、51ページと52ページの両方が再印刷されます。

カットシートエミュレーションまたは N_UP 印刷を使用していない場合は、ソフトウェアサポートにお問い合わせください。

1.2.9.1.1.7.4 ホットフォルダーにコピーされたジョブが印刷されない

ホットフォルダーにコピーしたジョブが印刷されない場合、物理プリンターがジョブを受け付けることができない可能性があります。AFP プリンターが同一の物理プリンターを表しているか、確認します。
その場合、AFP 物理プリンターの次の設定を確認します。
  1. 共用プリンター接続プロパティーが Yes に設定されていることを確認します。
    値が No (デフォルト) の場合、RICOH ProcessDirector のプリンタードライバーコンポーネントは、プリンターの制御をホットフォルダーにリリースしません。
  2. IPDS プリンター接続タイマープロパティーが 非アクティブタイマープロパティーより小さいことを確認します。 IPDS プリンター接続タイマープロパティーが 非アクティブタイマープロパティーより大きい場合、RICOH ProcessDirector は、プリンターを共有する前に接続を除去します。

1.2.9.1.1.7.5 ジョブが間違ったプリンターに印刷される

Download for z/OS または AFP Download Plus から受信したジョブが予想外のプリンターに印刷される場合、プリンターのプロパティーを変更するか、構成ファイルを変更して、RICOH ProcessDirector がプリンターを選択するためにジョブ中の JCL の DEST パラメーター値を使用するようにする必要がある場合があります。

DEST JCL パラメーターは、z/OS システムのプリンターを指定するのによく使用されます。ジョブがダウンロードされたとき、サンプルの receive_jcl_overrides.cfg ファイルは DEST をジョブの 宛先プロパティーにマップします。すると、 宛先プロパティーがジョブの 宛先プロパティーに一致するプリンターにジョブがスケジュールされます。

RICOH ProcessDirector は、 RequestedPrinter プロパティーを使用して、名前が RequestedPrinter プロパティーの値に一致するプリンターにジョブをスケジュールすることもできます。

DEST JCL パラメーターを使用してジョブをプリンターに割り当てるには、次のいずれかを行う必要があります。

  • プリンターの宛先プロパティーを設定して、DEST JCL パラメーターの値を一致させる。
  • プリンターの名前を DEST 値と同じにする。次に、receive_jcl_jobtype.cfg ファイルを編集し、DEST パラメーターを 要求されたプリンタープロパティーにマップさせる。
    例:
     DEFINE ${Job.RequestedPrinter} AS "${DEST}

1.2.9.1.1.7.6 印刷の停止に時間がかかるジョブ

印刷中のジョブに停止アクションを使用したにもかかわらず、印刷を停止するためのジョブに長い時間がかかる場合、プリンターコンソールで一部の設定を変更しなければならない場合があります。
RICOH ProcessDirector は、SNMP (Simple Network Management Protocol) を使用してプリンターに停止要求を送信します。ただし、プリンターが SNMP 通信を許可するように設定されていない場合、または高速停止要求をサポートしていない場合、RICOH ProcessDirector は、停止要求を送信するのに SNMP より速度の遅い方法を使用します。停止アクションに対するプリンターの応答速度を上げる方法は、以下のとおりです。
  • InfoPrint 2000 for AFP
  • InfoPrint 3000
  • InfoPrint 4000
  • InfoPrint 4100
  • InfoPrint 5000
  • InfoPrint Pro C900AFP
プリンターコンソールを使用して SNMP エージェントを使用可能にし、SNMP がプリンターを構成できるようにします。

1.2.9.1.1.7.7 メッセージ AIWI0017I、戻りコード 310 を持つエラー状況に移行するジョブ

ジョブがエラー状況に移行し、メッセージ AIWI0017I および戻りコード 310 が表示された場合は、ファイルを RICOH ProcessDirector に実行依頼中に問題が発生した可能性があります。

メッセージ AIWI0017I には、RICOH ProcessDirector のコンポーネントによって発行されたメッセージのコピーが含まれています。この場合は、メッセージテキストは次のようになります。

AIWI0017I 0425-422 AN ERROR OCCURRED WHILE ATTEMPTING TO READ "spool_file_name"
RETURN CODE 310

戻りコード 310 のメッセージ 0425-422 は、ファイル形式が無効であることを意味します。これは、ホットフォルダー入力装置により、完全には送信されなかったファイルからジョブが作成される場合に発生します。

例えば、ホットフォルダー入力装置の完了方法サイズの場合は、ホットフォルダー入力装置により、定期的な間隔でそのコンテンツが検査され、各ファイルのサイズが記録され、さらに以前のチェックポイントでのそのファイルのサイズと比較されます。ファイルのサイズが変更されていない場合は、ホットフォルダー入力装置はファイルが完全に受信されたとみなして、ジョブを作成します。ただし、ネットワークトラフィックのためにファイルの中間で送信が一時停止して、次のチェックポイントの前でファイルサイズが増加していない場合は、ホットフォルダー入力装置により一部のファイルが実行依頼されます。

ファイルが完全ではないことを確認するには、ホットフォルダー入力装置が常駐するサーバーで次のコマンドを入力します。

afpdmp spool_file_name | tail

このメッセージが表示される場合は、ファイルは切り捨てられた可能性があります。

入力ファイルが短すぎます
入力が無効な AFPDS です

ジョブを削除して、再度送信してください。

この問題を防止するには、次のメソッドを 1 つ以上試してください。

  • ホットフォルダー入力装置のポーリング間隔を増加させます。
  • ホットフォルダー入力装置の完了方法を変更します。
  • ネットワークを調整して、データ伝送中の一時停止を防止します。

1.2.9.1.1.7.8 メッセージ AIWI6416E でジョブがエラー状態になる

ジョブがエラー状態になり、メッセージ AIWI6416E が表示される場合は、AFP ファイルに問題があるか、RICOH ProcessDirector がプリンターに接続しようとしたときにエラーが発生した可能性があります。
  1. 最初に、再印刷機能を使用して再度ジョブの印刷を試みてください。プリンターの接続で問題が発生した場合、ジョブは正しく印刷される可能性があります。
  2. AFP データストリームでエラーが発生したために RICOH ProcessDirector プリンタードライバーコンポーネントがジョブを印刷できなかった場合、RICOH ProcessDirector は後続のエラーメッセージページを印刷できない可能性があります。/var/psf/printernameaiw1/error.log (Linux) または C:\Program Files (x86)\InfoPrint\PSF\var\psf\printernameaiw1\error.log (Windows) (printername はプリンターの名前) の内容を参照すると、問題に関する詳細情報があるかどうかを確認できます。RICOH ProcessDirector は、エラーメッセージページを印刷できなくても、このエラーログにメッセージを書き込むことはできます
    注意: /var/psf/printernameaiw1/error.log (Linux) または C:\Program Files (x86)\InfoPrint\PSF\var\psf\printernameaiw1\error.log (Windows) およびプリンターログ ([プリンター]ポートレットで表示可能) にはいくつかの同じメッセージが記録されます。さらに、それぞれのログには、もう一方のログには記録されないメッセージも記録されます。
    • /var/psf/printernameaiw1/error.log (Linux) または C:\Program Files (x86)\InfoPrint\PSF\var\psf\printernameaiw1\error.log (Windows) には、RICOH ProcessDirector のプリンタードライバーコンポーネントが特定のプリンターについて発行するすべてのメッセージが記録されます。この場合、このコンポーネントが RICOH ProcessDirector サーバーに返すメッセージも返さないメッセージも記録されます。このログには、RICOH ProcessDirector サーバーが発行するメッセージは記録されません。
    • プリンターログには、プリンターに関して RICOH ProcessDirector サーバーが発行するすべてのメッセージと、RICOH ProcessDirector のプリンタードライバーコンポーネントがサーバーに返すすべてのメッセージが記録されます。このログには、プリンタードライバーコンポーネントがサーバーに返さないメッセージは記録されません。
  3. psfmsg コマンドを使用して、特定のエラーに関してさらに詳しい情報を参照できます。コマンドの構文は次のとおりです。
    psfmsg prefix-number

    例:

    psfmsg 0420-885

    RICOH ProcessDirector プリンタードライバーコンポーネントが発行するメッセージの接頭部の範囲は、0420 から 0424 までです。それ以外の接頭部を持つメッセージに関するメッセージ情報は、psfmsg コマンドでは提供されません。

エラーログでは、ジョブはスプール ID 番号で識別されます。特定のジョブのスプール ID を判別するには、そのジョブのプロパティーノートブックの一般タブを参照してください。スプール ID の例としては次のようなものがあります。

743750000

注意: スプール ID 番号とジョブ ID 番号との間に関係がありません。

1.2.9.1.1.7.9 メッセージを出さずにジョブがエラー状態になる

ジョブが PrintJobs ステップ中にエラー状況に移行し、エラーメッセージがエラーメッセージページにもプリンターログにも出力されない場合、/var/psf/printernameaiw1/error.log (Linux) または C:\Program Files (x86)\InfoPrint\PSF\var\psf\printernameaiw1\error.log (Windows) に詳細が出力されている場合があります。printername はプリンターの名称です。

/var/psf/printernameaiw1/error.log (Linux) または C:\Program Files (x86)\InfoPrint\PSF\var\psf\printernameaiw1\error.log (Windows) およびプリンターログ ([プリンター]ポートレットで表示可能) にはいくつかの同じメッセージが記録されます。さらに、それぞれのログには、もう一方のログには記録されないメッセージも記録されます。

  • /var/psf/printernameaiw1/error.log (Linux) または C:\Program Files (x86)\InfoPrint\PSF\var\psf\printernameaiw1\error.log (Windows) には、RICOH ProcessDirector のプリンタードライバーコンポーネントが特定のプリンターについて発行するすべてのメッセージが記録されます。この場合、このコンポーネントが RICOH ProcessDirector サーバーに返すメッセージも返さないメッセージも記録されます。このログには、RICOH ProcessDirector サーバーが発行するメッセージは記録されません。
  • プリンターログには、プリンターに関して RICOH ProcessDirector サーバーが発行するすべてのメッセージと、RICOH ProcessDirector のプリンタードライバーコンポーネントがサーバーに返すすべてのメッセージが記録されます。このログには、プリンタードライバーコンポーネントがサーバーに返さないメッセージは記録されません。

  1. テキストエディターを使って /var/psf/printername/error.log (Linux) または C:\Program Files (x86)\InfoPrint\PSF\var\psf\printernameaiw1\error.log (Windows) の内容を確認し、この問題の詳細が出力されていないかチェックします。
  2. psfmsg コマンドを使用して、特定のエラーに関してさらに詳しい情報を参照できます。コマンドの構文は次のとおりです。
    psfmsg prefix-number

    例:

    psfmsg 0420-885

    RICOH ProcessDirector プリンタードライバーコンポーネントが発行するメッセージの接頭部の範囲は、0420 から 0424 までです。それ以外の接頭部を持つメッセージに関するメッセージ情報は、psfmsg コマンドでは提供されません。

エラーログでは、ジョブはスプール ID 番号で識別されます。特定のジョブのスプール ID を判別するには、そのジョブのプロパティーノートブックの一般タブを参照してください。スプール ID の例としては次のようなものがあります。

743750000

注意: スプール ID 番号とジョブ ID 番号との間に関係がありません。

1.2.9.1.1.7.10 AFP ジョブが誤ったカラーで印刷される

AFP ジョブに複数の AFP 印刷文書が含まれており、さまざまなカラー管理リソース (CMR) が使用されている場合に、ジョブが誤ったカラーで印刷されることがあります。
    注意:
  • AFPプレゼンテーション文書は、RICOH ProcessDirector 文書とは異なります。文書開始 (BDT) 構造化フィールドと文書終了 (EDT) 構造化フィールドは、AFP 印刷文書を定義します。名前付きグループ開始 (BNG) および名前付きグループ終了 (ENG) 構造化フィールドは、RICOH ProcessDirector 文書を定義します。AFP ジョブには、RICOH ProcessDirector 文書が含まれているかどうかにかかわらず、AFP 印刷文書を含めることができます。例えば、複数の AFP ファイルを 1 つの AFP ジョブに統合するアプリケーションは、元の AFP ファイルのそれぞれから AFP 印刷文書を作成できます。

EnableRepositioning ステップは、AFP 変換と Indexing Facility (ACIF) を実行します。ACIF が複数の印刷文書を含むジョブを処理すると、次のようになります。

  • すべての BDT および EDT 構造化フィールドが削除されます。
  • 出力全体に対して BDT および EDT 構造化フィールドのセットが 1 つ生成されます。
印刷文書に複数の CMR が使用されている場合は、CMR が 1 つを残してすべて削除され、ジョブは誤ったカラーで印刷されます。

CMR が削除されたために AFP ジョブが誤って印刷される問題を修正するには、次の手順に従います。
  • ワークフローからEnableRepositioningステップを削除します。
    EnableRepositioningステップを含まずに ジャンプ機能および 再印刷機能を使用した場合は、シート番号または索引付けのタグを使用してビューアーでページを選択できません。

    インサーター機能を使用しており、ワークフローにCreateInserterReprintsステップが含まれている場合は、 EnableRepositioningステップを削除しないでください。挿入中に損傷した文書を再印刷する必要があります。

  • ACIF がすべての BDT および EDT 構造化フィールドを出力データストリームに渡せるように修正する場合は、リコーのサポート担当者にお問い合わせください。

1.2.9.1.1.7.11 複数の AFP ファイルが含まれるジョブが印刷されない

アプリケーションは AFP アーキテクチャーによって単一のファイルに複数の文書を入れることができます。文書境界は Begin Document (BDT) および End Document (EDT) 構造化フィールドのマークが付いています。アプリケーションは、ステープル、製本などの フィニッシング操作が各文書で個別に機能するよう指示するためにこの機能を使用する可能性があります。ただし、RICOH ProcessDirector 付属のワークフローの多くに用意されているステップの一部は、複数の文書が含まれるファイルを処理できません。

EnableRepositioning ステップおよび CreatePageRanges ステップは、「ジャンプ」機能および「再印刷」機能がジョブ内で正しいページを特定できるように、ページをシートにマップします。また、CreateInserterReprints ステップは挿入時に損傷した文書を再印刷できます。これらのステップのいずれかで複数の文書を含むジョブを処理すると、エラーが発生してジョブを印刷できません。

これらのステップをジョブを処理するために使用されているワークフローから削除するとジョブを印刷できますが、「ジャンプ」機能および「再印刷」機能を使用しているときに、シート番号または索引付けのタグを使用してビューアーでページを選択できません。ワークフローに CreateInserterReprints ステップが含まれている場合、EnableRepositioning ステップおよび CreatePageRanges ステップは挿入時に損傷した文書を再印刷するために必要なので、削除しないでください。

1.2.9.1.1.7.12 プリンターの紙詰まりからのリカバリー

通常、プリンターの紙詰まりを解決した場合、RICOH ProcessDirector は最後にスタックされたページから印刷を再開できます。ただし、AFP プリンター (特に連続用紙プリンター) を使用しており、正常にスタックされたページの一部を再印刷する必要がある場合、下記のステップに従います。例えば、ポストプロセッサーのためにジョブを完了したと確認する必要がある場合です。
プリンターの紙詰まりからリカバリーするには、次の手順に従います。
  1. [プリンター]ポートレットで、プリンターを選択して停止をクリックします。
  2. [プリンターの停止]ダイアログですぐにを選択します。
  3. OKをクリックします。
  4. [ジョブ]テーブルで、プリンターでアクティブであったジョブを選択し、停止をクリックします。
  5. [ジョブの停止]ダイアログですぐに停止し、印刷された最終ページを記憶を選択します。
  6. OKをクリックします。
  7. 紙詰まりを解決して、プリンターを印刷可能な状態にします。
  8. [プリンター]ポートレットで、プリンターを選択して始動をクリックします。
  9. OKをクリックします。
  10. [ジョブ]テーブルで、ジョブを選択して続行をクリックします。
  11. [ジョブの続行]ダイアログで、ジョブですでに印刷された最後のページの次のページからを選択します。
  12. OKをクリックします。

1.2.9.1.1.7.13 メッセージ RPDF008Eでジョブがエラー状態になる

ジョブがエラー状況に移行し、RPDF008Eメッセージが表示された場合は、Ricoh PDFプリンターの構成方法を確認してください。

  • プリンターのモデルプロパティーで、適切な値が選択されていることを確認します。
  • 送信するデータストリームプロパティーを確認します。JDF/PDFに設定されている場合、プリンターにはサポートされるEFI FieryコントロールユニットまたはRICOH TotalFlow Print Serverが取り付けられている必要があります。このデータストリームをサポートするコントロールユニットのリストについては、Ricoh PDFプリンターのREADMEを参照してください。Linux 1次/2次サーバーでは、READMEファイルは/aiw/aiw1/pcディレクトリーにあります。アプリケーションサーバーでは、READMEファイルはC:\Program Files (x86)\Ricoh\ProcessDirector\pcディレクトリーにあります。

    プリンターとコントロールユニットの組み合わせにより JDF/PDF データストリームがサポートされていない場合、送信するデータストリームプロパティーで PostScript を選択します。

1.2.9.1.1.7.14 ジョブがAFPプリンターを使用して正しくないメディアに印刷される

AFPサポートがインストールされており、ジョブがAFPプリンターに送信されて誤った用紙(例えば、青い用紙ではなく緑色の用紙)に印刷された場合、場合によっては一部のジョブプロパティーまたはプリンタープロパティーを更新する必要があります。
AFPジョブは、次の2つの方法で使用するメディアを指定できます。 書式定義リソースと、ワークフローで設定される[メディア]プロパティーです。書式定義リソースは、ジョブのそれぞれのページを印刷するために使用するビン番号を指定します。ジョブの[メディア]プロパティーに値を設定すると、書式定義リソースが指定変更され、ジョブに設定された[メディア]値を使用してすべてのページが印刷されまます。ジョブの[メディア]プロパティーで指定されたメディアがプリンターのトレイに入れられ、そのトレイが使用可能になっている場合、RICOH ProcessDirectorはそのトレイに定義されたビン番号をプリンタードライバーコンポーネントに送信し、トレイに入れられた用紙から使用してジョブの全てのページが印刷されます。ジョブの[メディア]プロパティーの値を指定する場合、それがプリンターでサポートされている[メディア]の値と一致しないと、RICOH ProcessDirectorがそのジョブをプリンターにスケジュールできません。
適切なプロパティーを表示して更新するには、次の手順に従います。
  1. ジョブを右クリックして、プロパティーを選択します。
    1. [スケジューリング]タブの[メディア]プロパティーで、正しいメディア名がリストされていることを確認します。
    2. メディアの値が空白の場合は、[AFP]タブの[書式定義]プロパティーを確認します。その値が空白の場合、書式定義は印刷ジョブに含まれています。書式定義が指定されている場合、AFPデータ分析ツールを使用して、書式定義が用紙を取り出すビンを指定しているかどうか確認し、指定している場合はジョブに指定されているビン番号を知る必要があります。
  2. ジョブの[メディア]値が指定されていた場合は、ジョブの[メディア]プロパティーの値が実行依頼された後に変更されたことを示すものがジョブログにあるかどうか検索します。
    1. ジョブを右クリックして、ログの表示を選択します。
    2. [プロパティー]の変更を表示するようにログを設定して、[メディア]を検索します。
    3. ジョブを実行依頼した後に誰かがメディアの修正アクションを使用して、ジョブの[メディア]値を変更したことを示すものを検索します。
  3. バナーページまたはジョブログで、ジョブを印刷したプリンター名を確認します。ジョブログを見る場合は、[発行元]列で並べ替えてプリンターの名前を見つけます。
  4. メインページの[プリンター]ポートレットで、ジョブを印刷したプリンターを選択して、[プロパティー]をクリックします。メディアタブで、プリンターでサポートされているメディアのリストを確認します。
    • サポートされるメディアの値が 作動可能なメディアオブジェクトの場合、選択したプリンターで トレイの表示アクションを使用してそれぞれのトレイにどのメディアがセットされているか確認します。表示される値は、ジョブの印刷後に変更されていることがあります。ジョブで名前を指定したメディアがトレイにセットされていると表示される場合、そのトレイに関連付けられたビン番号に注意してください。
    • サポートされているメディアの値が カスタムの場合は、要求されたメディアの名前を一覧で探します。次に、システムメディアが正しいプリンターメディアにマップされているかどうかを確認します。管理 メディア メディアマッピングをクリックします。一覧からプリンターを選択し、表でシステムメディアを探します。

      システムメディアが正しくマッピングされていない場合は、削除して新しいマッピングを追加します。

  5. プリンターまたはプリンターコントローラーコンソールで、ビンマッピングの情報を確認します。[トレイ情報]ページにリストされているその番号のビンに正しい用紙が入れられているか、また通常そのビンに入っているメディアについて何か注記があるか、確認します。オペレーターが、そのトレイに正しいメディアを入れなかったという可能性もあります。
  6. そのジョブの[メディアが必要]プロパティーの値と、ジョブを印刷するために使用されるプリンターでサポートされているメディアに設定された値がすべて一致する場合、オペレーターが、ジョブの印刷前に必要なメディアと一致するように、プリンターに入れたメディアを更新することを忘れているということもあります。

1.2.9.1.1.7.15 パススループリンターを使用して正しくないメディアに印刷するジョブ

ジョブがパススループリンターに送信されて誤った用紙(例えば、青い用紙ではなく緑色の用紙)に印刷した場合、場合によっては一部のジョブプロパティーまたはプリンタープロパティーを更新する必要があります。

RICOH ProcessDirectorがジョブをパススループリンターに送信するとき、メディア情報を一緒に送信されません。その結果、ジョブのために使用されるメディアに対して、オペレーターが完全に責任を持ちます。オペレーターは、[メディアが必要]プロパティーでジョブがどのメディアを要求しているかを知り、正しいメディアがプリンターに入れられていることを確認する必要があります。次に、オペレーターはプリンターの[トレイの表示]オプションを使用して、正しいメディアがリストされていることを確認します。設定が正しいときは、RICOH ProcessDirectorはメディアプロパティーを使用して、ジョブをプリンターにスケジュールできます。

スケジューリングエラーがあると思う場合は、そのジョブのメディアプロパティー、いずれかのページ例外によって要求されたメディア、またはプリンターでサポートされているメディアのリストを更新する必要があります。

適切なプロパティーを表示して更新するには、次の手順に従います。
  1. ジョブを右クリックして、プロパティーを選択します。
    1. [スケジューリング]タブでメディアが必要プロパティーを見つけて、正しいメディア名がリストされていることを確認します。
    2. 正しく設定されていない場合は、ジョブといずれかのページ例外によって要求されているメディアのメディアプロパティーを確認します。必要に応じて、更新します。
  2. ジョブのメディアプロパティーの値が実行依頼された後に変更されたことを示すものがジョブログにあるかどうかチェックします。
    1. ジョブを右クリックして、ログの表示を選択します。
    2. [プロパティー]の変更を表示するようにログを設定して、[メディア]を検索します。
    3. ジョブを実行依頼した後に誰かがメディアの修正アクションを使用して、ジョブの[メディア]値を変更したことを示すものを検索します。
  3. バナーページまたはジョブログで、ジョブを印刷したプリンター名を確認します。ジョブログを見る場合は、[発行元]列で並べ替えてプリンターの名前を見つけます。
  4. メインページの[プリンター]ポートレットで、ジョブを印刷したプリンターを選択して、[プロパティー]をクリックします。[スケジューリング]タブで、プリンターでサポートされているメディアのリストを確認します。
    サポートされるメディアの値が作動可能なメディアオブジェクトの場合、選択したプリンターでトレイの表示アクションを使用してそれぞれのトレイにどのメディアがセットされているか確認します。表示される値は、ジョブの印刷後に変更されていることがあります。プリンタートレイのメディアを変更するときにオペレーターが常にトレイの表示アクション使用する場合、プリンターのサポートされるメディアに対して作動可能なメディアオブジェクトを使用すると、スケジューリングエラーを防ぐことができます。
  5. そのジョブのメディアが必要プロパティーの値と、ジョブを印刷するために使用されるプリンターで サポートされるメディアプロパティーに設定された値がすべて一致する場合は、オペレーターが、ジョブの印刷前に必要なメディアと一致するように、プリンターに入れたメディアを更新することを忘れているということもあります。

1.2.9.1.1.7.16 Ricoh PDF、カスタムPDF、またはRicoh TotalFlowプリンターを使用して正しくないメディアに印刷するジョブ

ジョブがRicoh PDF、カスタムPDF、またはRicoh TotalFlowプリンターに送信されて、誤った用紙(例えば、青い用紙ではなく緑色の用紙)に印刷された場合は、一部のジョブまたはプリンタープロパティーを更新する必要があることがあります。
適切なプロパティーを表示して更新するには、次の手順に従います。
  1. ジョブを右クリックして、プロパティーを選択します。
    1. [スケジューリング]タブのメディアが必要プロパティーで、正しいメディア名がリストされていることを確認します。
    2. 正しく設定されていない場合は、ジョブといずれかのページ例外によって要求されているメディアのメディアプロパティーを確認します。必要に応じて、更新します。
    3. メディア交換防止プロパティーを探します。
      値がはいまたは 設定なしの場合、システムとプリンターメディア間のメディアマッピングは無視されます。値が いいえの場合、メディアマッピングが使用されます。
  2. ジョブを実行依頼する方法と、メディアプロパティーを指定するためのオプションを確認することが必要になります。メディアプロパティーは、ジョブチケットで正しく実行依頼されないことがあります。
  3. ジョブの[メディア]値が指定されていた場合は、ジョブの[メディア]プロパティーの値が実行依頼された後に変更されたことを示すものがジョブログにあるかどうか検索します。
    1. ジョブを右クリックして、ログの表示を選択します。
    2. [プロパティー]の変更を表示するようにログを設定して、[メディア]を検索します。
    3. ジョブを実行依頼した後に誰かが[メディアの修正]アクションを使用して、ジョブの[メディア]値を変更したことを示すものを検索します。
  4. バナーページまたはジョブログで、ジョブを印刷したプリンター名を取得します。ジョブログを見る場合は、発行元列で並べ替えてプリンターの名前を見つけます。
  5. メインページの[プリンター]ポートレットで、ジョブを印刷したプリンターを選択して、 プロパティーをクリックします。メディアタブで次の操作を実行します。
    • 使用するメディアプロパティーが正しく設定されていることを確認します。

      プリンターに設定されている場合は、ジョブで要求されたシステムメディアが、正しいプリンターメディアにマップされていることを確認します。

    • サポートされるメディアの値が 作動可能なメディアオブジェクトの場合、選択したプリンターで トレイの表示アクションを使用してそれぞれのトレイにどのメディアがセットされているか確認します。表示される値は、ジョブの印刷後に変更されていることがあります。プリンタートレイのメディアを変更するときにオペレーターが常にメディアの更新アクション使用する場合、プリンターの サポートされるメディアに対して 作動可能なメディアオブジェクトを使用すると、スケジューリングエラーを防ぐことができます。
    • サポートされているメディアの値が カスタムの場合は、要求されたメディアの名前を一覧で探します。次に、システムメディアが正しいプリンターメディアにマップされているかどうかを確認します。管理 メディア メディアマッピングをクリックします。一覧からプリンターを選択し、表でシステムメディアを探します。

      システムメディアが正しくマッピングされていない場合は、削除して新しいマッピングを追加します。

  6. メディアの設定ページでメディアマッチングが以下で選択したプロパティーを使用するに設定されている場合、選択したすべてのプロパティーに対する値がプリンターから返されると、メディアオブジェクトが自動的に作成されます。このように作成されたメディアをジョブが要求した場合は、そのメディアオブジェクトが編集されるか、またはその名前が変更されたために、RICOH ProcessDirectorが一致すると認識できないことがあります。管理者は、プリンターの[サポートされるメディア]プロパティーを変更するか、用紙を入れてジョブをスケジュールするオペレーターの手順を変更してメディア名が適切にセットアップされていることを確認する必要があります。
  7. そのジョブのメディアが必要プロパティーの値と、ジョブを印刷するために使用されるプリンターでサポートされているメディアに設定された値がすべて一致する場合、オペレーターが、ジョブの印刷前に必要なメディアと一致するように、プリンターに入れたメディアを更新することを忘れているということもあります。
  8. カスタムPDFプリンターがある場合は、リコーのサポート担当者に連絡して、そのカスタムプリンター定義ファイルが正しいことを確認してください。

1.2.9.1.1.7.17 ジョブが電子フォームと一緒に印刷されない

さまざまな問題によって、ジョブが電子フォームと一緒に印刷されなくなることがあります。
問題を解決するには、以下のようにします。
  1. ジョブの印刷時に必要なメディアを確認します。
    1. [メイン]ページの[ジョブ]テーブル内でジョブを右クリックし、プロパティーを選択します。
    2. [スケジューリング]タブで、メディアが必要フィールドに表示されているメディアがあれば書き留めます。

      ジョブがCombinePDFWithFormステップまたは CombineAFPWithFormステップを進む場合、ジョブがワークフローに入るときにジョブに必要になるメディアを変更できます。変更の説明については、この手順のステップ4を参照してください。

  2. ジョブがワークフローのCombinePDFWithFormステップまたは CombineAFPWithFormステップに入る前に、ジョブで必要になるメディアに対して電子フォームが定義されていることを確認します。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインで、メディア システムメディアをクリックします。
    3. 確認するメディアオブジェクトを右クリックして、プロパティーを選択します。
    4. 電子フォームがおもて面に対して定義されていることを確認するには、フォームの表プロパティーのフォルダーボタンの横にあるフィールドを確認します。

      フィールドに青色のフォームの表リンクがあることを確認します。フィールドにリンクがない場合、メディアオブジェクトのおもて面に対してフォームを定義する必要があります。インフォメーションセンターの指示に従ってください。

    5. 電子フォームがうら面に対して定義されていることを確認するには、フォームの裏プロパティーのフォルダーボタンの横にあるフィールドを確認します。

      フィールドに青色のフォームの裏リンクがあることを確認します。フィールドにリンクがない場合、メディアオブジェクトのうら面に対してフォームを定義する必要があります。

  3. それぞれの青色のリンクをクリックすることによって、電子フォームを表示することができるか確認します。

    定義したフォームが表示されない場合は、現在のフォームを削除して、メディアオブジェクトに対して新しいフォームを定義する必要があります。

    1. フォームを削除するには、青色のリンクの右側のxをクリックします。
    2. 新しいフォームを定義するには、インフォメーションセンターの指示に従ってください。
  4. 印刷用のメディア名プロパティーの設定を確認します。

    この設定は、ジョブが電子フォームと一緒に印刷されるかどうかを制御するのではなく、ジョブが印刷されるときに必要になるメディア名を制御します。ジョブが印刷されると想定しているメディアと、ジョブの印刷に使用されるメディアを比較することで、問題を診断しやすくなります。

    この設定によって、ジョブがCombinePDFWithFormステップまたは CombineAFPWithFormステップを進むときに、ジョブに必要なメディアが変更されるかどうかが決まります。

    例えば、ワークフローに入るときにジョブがForm100メディアを要求するとします。

    • 印刷用のメディア名現在の名前に設定されている場合、ジョブが印刷されるときに必要になるメディアは Form100になります。
    • 印刷用のメディア名なしに設定されている場合、ジョブが印刷されるときに特定のメディアは必要になりません。ジョブは、プリンターのデフォルトメディアに印刷されます。
    • 印刷用のメディア名選択に設定されていて、リストボックス内の値が Letter Blueの場合、ジョブが印刷されるときに必要になるメディアは Letter Blueになります。

    ジョブにページ例外が含まれている場合、そのジョブには、ジョブ用の電子フォームを定義する複数のメディアオブジェクトを持たせることができます。

  5. ワークフローにCombinePDFWithFormステップまたは CombineAFPWithFormステップがあること、およびそのステップがジョブを処理することを確認します。

    ジョブが電子フォームに印刷されるのは、ジョブがCombinePDFWithFormステップまたは CombineAFPWithFormステップを進む場合に限られます。

    1. ワークフロータブをクリックします。
    2. ジョブを処理するワークフローを開いて、そのワークフローにCombinePDFWithFormステップまたは CombineAFPWithFormステップがあることを確認します。

      ワークフローにこれらのステップのいずれかが存在しない場合は、適切なステップを追加する必要があります。

    3. ステップを進むジョブとステップをバイパスするジョブが混在している場合は、電子フォームに印刷されるジョブがステップを進んでいることを確認します。電子フォームで印刷されなかったジョブがステップを通過したかどうかを確認するには、そのジョブを右クリックし、ワークフローでジョブを表示を選択します。

      電子フォームに印刷されるジョブの中にステップをバイパスしているジョブがあれば、ステップを進む分岐に関する条件を制御する規則を調整します。

  6. AFPジョブの場合:
    • ジョブが印刷されるAFPプリンターが、AFPデータでPDFオブジェクトコンテナーをサポートしていることを確認します。
    • 電子フォームに印刷されるページに不透明オーバーレイが含まれていないことを確認します。

      不透明オーバーレイが含まれている場合は、オーバーレイを透明にします。1つまたは複数の不透明オーバーレイを含むページによって電子フォームのオーバーレイが隠れてしまうことがあります。

    • シートのどちらの面にも、8つのメディアオーバーレイがないことを確認します。
    • CombineAFPWithFormステップが UseInlineFormDefinitionステップの後(存在する場合)、および EnableRepositioningステップの前にあることを確認します。

      ワークフローのRunExternalProgramステップテンプレートに基づくステップにafpnormコマンドが含まれる場合は、 CombineAFPWithFormステップが RunExternalProgramステップの後にあることを確認します。

見直したすべての設定に間違いがなかった場合、メディアオブジェクトを電子フォームに関連付けていない設定が問題の原因になっている可能性があります。ジョブが正しくないメディアに印刷される一般的な問題のトラブルシューティングについては、関連参照トピックを参照してください。

1.2.9.1.1.7.18 電子フォームにデータが正しく印刷されない

電子フォームにデータが正しく印刷されない場合は、電子フォームと、ジョブデータが含まれているページのサイズおよび位置合わせを確認してください。
問題を解決するには、以下のようにします。
  1. フォームのサイズと、データが含まれているページのサイズが同じであることを確認します。

    フォームが同じサイズではない場合は、新しいフォームに置換します。

  2. フォームと、データが含まれているページが同じサイズの場合は、フォームとデータの位置が合っていることを確認します。

    フォームの位置がデータと合っていない場合は、次の方法で問題を解決できます。

    • 現在のフォームを新しいフォームに置換します。
    • データの位置がフォームと合うように、印刷ファイル内のデータの書式を変更します。
    • AFPジョブの場合、XオフセットYオフセットジョブプロパティーの値を設定して、ページ起点をメディア起点に対して調整できます。
    • AFPジョブの場合、ページ位置構造化フィールドを修正し、ページをメディアに対してシフトさせることによって、メディアマップを調整できます。

1.2.9.1.1.7.19 ページデータが正しくない電子フォームと結合される

ページデータが正しくない電子フォームと結合される場合、メディアオブジェクトに対して正しいフォームが定義されていることを確認します。また、CombinePDFWithFormステップまたは CombineAFPWithFormステップがワークフロー内に正しく配置されていることも確認します。
問題を解決するには、以下のようにします。
  1. ジョブに必要になるメディアに対して正しい電子フォームが定義されていることを確認します。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインでオブジェクト メディアをクリックします。
    3. 確認するメディアオブジェクトを右クリックして、プロパティーを選択します。
    4. メディアのおもて面にフォームがある場合は、フォームの表プロパティーのフォルダーボタンの横にあるフィールド内にある青いリンクをクリックします。

      正しくないフォームが表示されている場合、青色のリンクの右にあるxをクリックして、現在のフォームを削除します。電子フォームをメディアオブジェクトに追加する関連タスクの手順にしたがって、新しいフォームを定義します。

    5. メディアのうら面にフォームがある場合は、フォームの裏プロパティーのフォルダーボタンの横にあるフィールド内にある青いリンクをクリックします。

      正しくないフォームが表示されている場合、青色のリンクの右にあるxをクリックして、現在のフォームを削除します。新しいフォームを定義します。

  2. ワークフローのCombinePDFWithFormステップまたは CombineAFPWithFormステップの配置を確認します。
    • 文書を含むPDFジョブの場合、CombinePDFWithFormステップが BuildPDFFromDocumentsステップの後にあることを確認します。
    • 文書を含むAFPジョブの場合、CombineAFPWithFormステップが BuildAFPFromDocumentsステップの後、および EnableRepositioningステップの前にあることを確認します。

1.2.9.1.1.7.20 電子フォームを設定したジョブが正しくない用紙に印刷される

電子フォームがページデータと正しく結合されていても、何らかの問題が発生して、ジョブがフォームとページデータを正しくない用紙に印刷することがあります。
問題を解決するには、以下のようにします。
  1. ジョブの印刷時に必要なメディアを確認します。
    1. [メイン]ページの[ジョブ]テーブル内でジョブを右クリックし、プロパティーを選択します。
    2. [スケジューリング]タブで、メディアが必要フィールドに表示されているメディアがあれば書き留めます。

      ジョブがCombinePDFWithFormステップまたは CombineAFPWithFormステップを進む場合、ジョブがワークフローに入るときにジョブに必要になるメディアを変更できます。変更の説明については、この手順のステップ4を参照してください。

  2. 正しい用紙がプリンターに入れられていることを確認します。
  3. AFPジョブの場合:
    • AFPメディアマップ内のメディア名をRICOH ProcessDirectorメディア名と照合している場合、大文字と小文字を区別して照合していることを確認します。

      たとえば、メディアマップで指定するメディア名がすべて大文字(LETTER BLUEなど)の場合、RICOH ProcessDirectorには LETTER BLUEという名前のメディアが必要です。 Letter Blueは一致しません。

    • AFPメディアマップ内のトレイをRICOH ProcessDirectorメディア名にマッピングしている場合、トレイマッピングファイルが正しいことを確認します。

      AFPメディアマップのRICOH ProcessDirectorメディア名へのマッピングについては、インフォメーションセンターを参照してください。

  4. 印刷用のメディア名プロパティーの設定を確認します。

    このプロパティーが正しくない値に設定されていると、ジョブは正しくない用紙に印刷されます。

    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインでオブジェクト メディアをクリックします。
    3. メディアオブジェクトを右クリックし、プロパティーを選択します。
    4. 印刷用のメディア名プロパティーの値が正しくない場合は、値を変更します。
    5. OKをクリックします。

    このプロパティーは、ジョブ内のページで必要とされる電子フォームを持つ各メディアオブジェクトについて、ページを印刷するためにRICOH ProcessDirectorが使用するメディアを指定します。

    このプロパティーの設定によって、ジョブがCombinePDFWithFormステップまたは CombineAFPWithFormステップを進むときに、ジョブに必要なメディアが変更されるかどうかが決まります。

    例えば、ワークフローに入るときにジョブがForm100メディアを要求するとします。

    • 印刷用のメディア名現在の名前に設定されている場合、ジョブが印刷されるときに必要になるメディアは Form100になります。
    • 印刷用のメディア名なしに設定されている場合、ジョブに対して特定のメディアは必要になりません。そのジョブは、プリンターのデフォルトの用紙に印刷されます。
    • 印刷用のメディア名選択に設定されていて、リストボックス内の値が Letter Blueの場合、ジョブが印刷されるときに必要になるメディアは Letter Blueになります。

    何らかの問題が発生して、ワークフローに入るときにForm100メディアを必要とするジョブが、正しくない用紙に印刷されることがあります。例:

    • ジョブをForm100メディア用の用紙に印刷しようとしているのに、プリンターのデフォルトの用紙にジョブが印刷されることがあります。この場合、 印刷用のメディア名プロパティーが 現在の名前に設定されていることを確認します。このプロパティーが なしに設定されていると、ジョブはプリンターのデフォルトの用紙に印刷されます。
    • ジョブを青色のレター用紙に印刷しようとしているのに、プリンターに対してジョブをスケジュールできないことがあります。これは、そのプリンターでForm100メディアが定義されていないことが原因です。 印刷用のメディア名プロパティーが( 現在の名前ではなく) 選択に設定されており、リストボックス内の値が Letter Blueであることを確認します。

見直したすべての設定に間違いがなかった場合、メディアオブジェクトを電子フォームに関連付けていない設定が問題の原因になっている可能性があります。ジョブが正しくないメディアに印刷される一般的な問題のトラブルシューティングについては、関連参照トピックを参照してください。

1.2.9.1.1.7.21 選択されたページではなくジョブ全体が再印刷される

ジョブの再印刷時にページ範囲を選択したにもかかわらず、ジョブ全体が再印刷される場合は、必須のステップがワークフローに含まれていないか、再印刷を開始するステップが誤っている可能性があります。
10ステップ

ジョブ内のページを再印刷するには、ワークフローにCountPagesCreatePageRangesの両方のステップが含まれている必要があります。 CountPages は、 CreatePageRanges および PrintJobs の前に実行される必要があります。AFP サポート機能がインストールされている場合は、 CountPagesステップを EnableRepositioningステップに置き換えることができます。 EnableRepositioningでは、ページカウントの計算に加えて、索引タグを含むAFPデータに再印刷機能またはジャンプ機能を使用できます。ただし、 EnableRepositioningは処理時間が長いため、追加の機能が必要ない場合は CountPagesを使用する方が効率的です。

入手先

ステッププロパティーステップ再開タイプは、RICOH ProcessDirector がそのステップから処理を再開できるかを示します。値が 印刷の場合は、 再印刷アクションをそのステップから再始動できます。ワークフローの中に、 ステップ再開タイプ印刷に設定されているステップが複数ある場合、RICOH ProcessDirector では、そのうちの最初のステップから印刷が再開されます。

RICOH ProcessDirector 付属のサンプルワークフローでは、 ステップ再開タイプの値が 印刷に設定されている最初のステップは CreatePageRangesです。 CreatePageRangesでは、 表示機能の ページフィールドで指定された値を使用して、再印刷対象のジョブのサブセットが作成されます。

CreatePageRangesステップよりも前の別のステップから印刷が再始動された場合は、 ページフィールドの値が再印刷処理に使用されない可能性があります。この値がない場合は、ジョブ全体が再印刷されます。

1.2.9.1.1.7.22 [一致する装置なし]状態のジョブ

ジョブが一致する装置なし状態で停止した場合は、 要求されたプリンタープロパティーを調べて、ジョブのスケジューリングプロパティーが、要求されたプリンターの対応するプロパティーと一致することを確認します。

RICOH ProcessDirectorでは、プリンターに対するジョブのスケジューリングに、手動と自動の両方が用意されています。ジョブがRICOH ProcessDirectorへ実行依頼されると、 要求されたプリンタープロパティーには以下の値のいずれかが入ります。

  • 特定のプリンター:RICOH ProcessDirectorにより、ジョブは、可用性と、一致するスケジューリングプロパティー( カスタマー名ジョブサイズ位置メディア出力ビン製本折りパンチステープル)に基づいて定義された特定のプリンターに割り当てられます。AFPサポート機能は、 クラス宛先フォームを追加します。スケジューリングプロパティーの構成ファイルを編集することで、このリストからスケジューリングプロパティーを追加または削除できます。
  • 任意のプリンターRICOH ProcessDirectorは、一致するスケジューリングプロパティーに基づいて、使用可能な最初のプリンターにジョブ割り当てます。
  • 設定なし:スケジュール機能でジョブ用のプリンターを選択するまで、RICOH ProcessDirectorによってジョブはプリンターに割り当てられません。

問題を解決してジョブを印刷するには、次の手順に従います。

  1. [ジョブ]テーブルでジョブを選択し、スケジュールをクリックします。
  2. [ジョブのスケジュール]ページで、[プリンター]テーブルのプリンターを選択します。
    ジョブがそのプリンターにスケジュールされない原因となっているプロパティーが、[プリンター]テーブルと[ジョブ]テーブルの両方でマークされます。
  3. 次のいずれかを行ってください。
    • プリンターのプロパティーに一致するようにジョブのプロパティーを変更するには、ジョブを選択したプリンターに合わせるをクリックします。
        注意:
      • RICOH ProcessDirector では、[メディア]スケジューリングプロパティーの値は更新されません。[メディア]スケジューリングプロパティーの競合を解決するには、ジョブで指定されたメディアを変更するか、メディアをサポートしているプリンターにジョブをルーティングする必要があります。
    • ジョブのプロパティーに一致するようにプリンターのプロパティーを変更するには、[プリンター]テーブルのプロパティーの編集をクリックします。
  4. OKをクリックします。

1.2.9.1.1.7.23 [一致するメディアなし]に移動するジョブ

ジョブが停止して[現行ジョブの状態の詳細]列の値が一致するメディアなしの場合は、そのジョブのJDFジョブチケットまたは指定変更ファイルのメディア名またはメディアプロパティーが、既存のメディアオブジェクトと一致していません。
そのジョブでメディアの修正アクションを使用すると、適切なメディアを選択できます。 メディアの修正機能は、そのメディアがジョブ全体に対して要求されているか一連のページに対する要求かにかかわらず、メディアの交換によってエラーになっているメディアに対するすべての要求を変更します。

ジョブによって要求されたメディアを修正するには、次の手順に従います。

  1. [ジョブ]テーブルで、一致するメディアなし状態を右クリックし、 メディアの修正を選択します。
    [メディアの修正]ウインドウが開いて、2つの列が表示されます。これらは、ジョブに要求されていて定義済みのメディアオブジェクトとは一致しないメディアのリストと、使用可能なメディアオブジェクトのリストです。
  2. 使用可能なメディアオブジェクトのリストから、値を選択します。
      注意:
    • 設定なしを選択した場合、そのメディアはジョブのメディアプロパティー、すべてのページ例外のメディア、ジョブチケットから削除されます。
  3. OKをクリックします。

1.2.9.1.1.7.24 ジョブが[装置使用不可]状態になる

ジョブが停止して、現行ジョブの状態の詳細列の値が装置使用不可となっているときは、ジョブのスケジューリングプロパティーに一致し使用可能で接続されたプリンターはありません。

問題を解決してジョブを印刷するには、次の手順に従います。
  1. ジョブをダブルクリックして[プロパティー]ノートブックを開き、[スケジューリング]タブのプロパティーを確認します。
  2. ジョブのスケジューリングプロパティーに一致するプロパティーを持つプリンターを使用可能にします。
  3. プリンターが接続されていない場合、プリンターのプロパティーを確認し、その親サーバーを調べてください。その後、startaiw コマンドを使用して、親サーバーを始動してください

1.2.9.1.1.7.25 [ステータスがプリンターで変更された]状態のジョブ

ジョブがステータスがプリンターで変更された状態になっている場合、このジョブはプリンターコンソール側で操作されています。これ以降、ステータスは報告されなくなります。

[ジョブ]テーブルの現行ジョブの状態の詳細列に ステータスがプリンターで変更されたと表示された場合は、ジョブが アクティブ状態から 非アクティブ状態(保留)に変更されたか、ジョブがプリンターコンソールで削除されています。ワークフローでジョブを続行できるかどうか、異なるアクションが必要であるかどうかを確認するには、プリンターコンソールを確認してください。RICOH ProcessDirectorでは、 次のステップに進むアクションを使用して、ジョブをワークフロー内の次のステップに進めます。プリンターに再びジョブを送信するには、 再び印刷または ステップ再始動アクションを使用します。

この状態は、Ricoh TotalFlowプリンターに割り当てられたジョブにのみ適用されます。

1.2.9.1.1.7.26 大きなPDFファイルの印刷時にメモリー不足のメッセージが表示されたり処理が遅くなったりする

大きなPDFファイルの印刷時に、メモリー不足のメッセージが表示された場合、または処理が遅くなった場合、バナーページをPDF印刷ファイルにマージプロパティーを いいえに設定したり、Java Virtual Machine(JVM)のメモリーを増やしたりできます。バナーページを大きなPDF印刷ファイルにマージする場合、バナーページを個別のファイルとして印刷する場合よりも多くのメモリーとシステムリソースが必要になります。バナーページをマージする必要がある場合は、JVMメモリーの容量を増やしてください。
大きなPDFファイルの印刷時にシステムパフォーマンスを改善するには、次の手順に従います。
  1. バナーページをPDF印刷ファイルにマージプロパティーの設定を確認します。
    1. [プリンター]ポートレットで、プリンターを右クリックしてプロパティーを選択します。
    2. バナーページタブをクリックします。
    3. バナーページをPDF印刷ファイルにマージプロパティーが はいに設定されている場合は、 いいえに変更します。
  2. JVMメモリーの容量を増やすには、次の手順に従います。
    1. テキストエディターで/aiw/aiw1/config/jvmsettings.cfgファイルを開きます。
    2. 指定された値を変更して、メモリーの容量を増やします。
    3. 変更を保存して、RICOH ProcessDirector を再始動します。

1.2.9.1.1.7.27 WPM Web のジョブのエラー

WPM Web へのジョブの送信エラーは、ステップ、ワークフロー、またはプリンターの構成を更新すると解消されます。

ジョブを WPM Web に送信する際の一般的な問題とそれらの解決方法は次のとおりです。

  • WPM 内のジョブの設定が正しくありません。

    プリンターオブジェクトが作成し、WPM Web に送信するユーザー情報ページ (UIP) に含まれている値によって正しくない設定になった可能性があります。ジョブを処理したワークフローを開いて、SetWPMProperties ステップテンプレートを基にしたステップのジョブデフォルトプロパティー値を確認します。必要に応じて値を調整して、再度ジョブを処理します。

  • WPM がジョブを処理できません。

    プリンターオブジェクトがジョブととともに UIP を WPM Web に送信しない場合、WPM Web はジョブを処理できません。プリンターオブジェクトは、ユーザー情報ページの作成プロパティーが はいに設定されている場合のみジョブとともに UIP を送信します。ジョブを WPM に送信するプリンターのプロパティーノートブックを開いて、 ユーザー情報ページの作成プロパティーの値を確認します。

  • ジョブはエラー状態になります。

    ワークフローに SetWPMProperties ステップテンプレートを基にしたステップが含まれていないとジョブがエラー状態になります。そのステップが含まれていないと、プリンターオブジェクトは UIP を作成できず、ジョブがエラーになります。 SetWPMProperties を基にしたステップが含まれるように、WPM Web のジョブを処理するワークフローを更新します。

  • WPM で UIP が判読不可能

    WPM インターフェースを使用して UIP を表示しようとした場合に、テキストが読めないときには、コード化フォントマッピングを更新する必要があります。SetWPMProperties ステップテンプレートを基にしたステップの ユーザー情報ページ DBCS コード化フォントおよび ユーザー情報ページ SBCS コード化フォントプロパティーに、有効な値が入力されていることを確認してください。

    次に、バナーページファイルのコードページマッピングファイルをチェックして、正しいマッピングが含まれていることを確認してください。ファイルは次の場所に保管されています: /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/

    行を追加して、SBCS および DBCS コード化フォントを IBM-930 または IBM-939 コードページにマップします。たとえば、以下のような行を追加します。

    X0H16N=IBM930
    X0G32F=IBM930
    X0H16U=IBM939
    X0M32F=IBM939

    また、コード化フォントが、RICOH ProcessDirector がリソースを検索するディレクトリーに保管されていることも確認してください。たとえば、プリンターオブジェクトの AFP リソースパスプロパティーにディレクトリーを追加できます。

1.2.9.1.1.7.28 PDFファイルの文書プロパティーで不適な文字

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用してPDFファイルから抽出される文書プロパティー値に問題がある場合、PDFファイルに含まれるフォントが不完全であるか、予想と異なるUNICODEマッピングが含まれている可能性があります。

PDFページのフォントを使用してコンテンツを表示または印刷する処理では、さまざまなエンコードを使用できます。PDFページからテキストを抽出する処理では、エンコードされたページ文字からUnicodeコードポイントへのUNICODEマッピングが必要です。

PDFからUNICODEにコンテンツを抽出するには、フォントには、各PDF文字を同等のUNICODEにマップするテーブルが含まれます。一部のフォントには、外観が似ている文字が複数含まれています。例えば、フォントには、ダッシュ、マイナス記号、ハイフンを含んでいる場合があります。このような文字は外観が非常に似ていますが、それぞれ異なる文字であり、その外観の差はわずかです。それぞれに異なるUNICODEコードポイントがあります。マッピングテーブルは、使用するUNICODE文字を決定します。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatで作成された制御ファイルを使用してPDFファイルから文書プロパティー値をRICOH ProcessDirectorが抽出すると、UNICODEの値が読み込まれます。次に、値が文書プロパティーファイル(DPF)に記録され、このファイルは、データをUTF-8形式でエンコードする必要があります。UTF-8形式では、マルチバイト文字シーケンスを使用して、ASCIIエンコード範囲外のUNICODEコードポイントを表します。その結果、値はDPFファイルに追加されると、UNICODEの対応する文字に変換されます。

DPFの値をPDFファイルに書き戻すと、問題が発生する可能性があります。UNICODE文字に相当するPDFフォントがない場合、不敵な文字が挿入されます。これらの問題は、サブセットおよびIdentity-Hフォントで最も頻繁に発生します。明示的な文字を検索するときに、DPFのUNICODEコードポイントが予期された文字ではない場合は、別の問題が発生することがあります。

理想的な解決策は、サブセットではなく完全なフォントを含むように入力PDFファイルを更新することです。また、DPFプロパティーを修正するステップをワークフローに追加することもできます。native2asciiユーティリティーを使用すると、DPFファイルをASCII文字エンコーディングに正規化できます。UTF-8としてエンコードされたUNICODEコードポイントは、\u####形式に正規化されます。エディターまたはフィルタースクリプトを使用して、問題の文字をUNICODE \u#### から必要な実際のASCII文字に変更できます。DPFのASCIIバージョンが更新されると、native2asciiユーティリティーを使用してDPFを必要なUTF-8エンコーディングに変換し直します。

native2ascii ユーティリティーはテキストを Unicode Latin-1 に変換します。これは、RICOH ProcessDirector とともに出荷されます。

  • Linuxの場合、native2asciiユーティリティーは /opt/infoprint/ippd/jre/bin に保存されています。
  • Windows の場合、native2ascii.exeユーティリティーは C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\jre\bin に保存されています。

このユーティリティーはJava開発キットにも付属しています。このキットは、このサイトからダウンロードできます。http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads

ユーティリティーの使用方法(Java 6の場合)は次のとおりです。 http://download.oracle.com/javase/6/docs/technotes/tools/#intl

1.2.9.1.1.8 ジョブリソースを使用する

以下のトピックでは、ジョブの印刷に使用される AFP リソースの問題について説明します。

1.2.9.1.1.8.1 「フォントが見つからない」エラー

印刷を試行して、ジョブログに「フォントが見つからない」エラーが表示された場合は、プリンターコンソールで IPDS 解像度設定および RICOH ProcessDirector プリンターの フォント欠落プロパティーを確認してください。
    注意:
  • Windows システムでは、マッピングされたネットワークドライブにデータまたはリソースを保管する場合、それらのデータやリソースを検索および使用できるようにシステムを構成する方法については、ソフトウェアサポートにお問い合わせください。C:\aiw\aiw1\trace\mountDrives.log ファイルで、mountDrives.bat からのメッセージを確認します。Windows コンピューターでのネットワークドライブのマッピングについては、RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターを参照してください。

「フォントが見つからない」エラーは、ジョブが別のプリンターで正常に印刷されていても、印刷時に発生する場合があります。RICOH ProcessDirector ジョブが参照しているフォント解像度とは別のフォント解像度がプリンターに設定されている場合、および RICOH ProcessDirectorフォント欠落プリンタープロパティーが 印刷の停止に設定されている場合は、ジョブおよびジョブログにエラーが書き込まれます。

このエラーを修正するには、以下のようにします。

  • エラーが発生したプリンターのコンソールで、IPDS 解像度の設定を 自動に変更します。
  • RICOH ProcessDirector プリンターの フォント欠落プロパティーを 印刷の続行に変更します。

これで、IPDS 解像度設定により、RICOH ProcessDirector ジョブのフォント解像度が自動的に検出されるようになります。この解像度のフォントが検出されない場合、プリンターによって、使用可能フォントに置換されます。

1.2.9.1.1.8.2 リソースが見つからない

ConvertLineDataJobIntoAFP または PrintJobs ステップから、あるいは AFP ファイルビューアーから、AFP リソースが見つからないことを示すエラーメッセージを受け取った場合は、いくつか変更しなければならないことがあります。
  1. ジョブ、ワークフロー、およびプリンターのAFPリソースパスプロパティーの値を調べます。AFP リソースを保持するすべてのディレクトリーがその値に含まれていることを確認し、ディレクトリーが複数ある場合はディレクトリー間がコロンで区切られていることを確認します。
  2. そのすべてのディレクトリーを RICOH ProcessDirector が使用できるようになっていることを確認します。Linux システムでは、そのディレクトリーが別のシステム上に常駐している場合は、リソースを共用できるようにプリンターの親サーバーに NFS マウントする必要があります。
      注意:
    • Windows システムでは、マッピングされたネットワークドライブにデータまたはリソースを保管する場合、それらのデータやリソースを検索および使用できるようにシステムを構成する方法については、ソフトウェアサポートにお問い合わせください。C:\aiw\aiw1\trace\mountDrives.log ファイルで、mountDrives.bat からのメッセージを確認します。Windows コンピューターでのネットワークドライブのマッピングについては、RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターを参照してください。
  3. 不足しているリソースがカラー管理リソース (CMR) の場合は、AFP Resource Installer を使用して CMR をインストールしたかを確認します。AFP Resource Installer を使用しなかった場合は、リソースライブラリーにリソースアクセステーブル (RAT) が含まれていないか、RAT に CMR の項目がないかのいずれかになります。このため、RICOH ProcessDirector が CMR を見つけることができません。
  4. ジョブおよびワークフローのリソースタイププロパティーの値を調べます。値のリストに、不足しているリソースのタイプが含まれていることを確認します。
  5. Linux システムでは、ジョブが使用を試みているリソースが Windows ファイルシステム上にある場合は、ファイル名の大/小文字が原因で問題が発生している可能性があります。Windows の印刷ドライバー ( InfoPrint Manager for Windows など) は、ファイル名の大/小文字に関係なく、リソースファイルを見つけ出すことができます。Linux システムでは、大文字と小文字が区別されます。RICOH ProcessDirectormyoverlay という名前のファイルを検索する場合、そのファイルが Windows で MyOverlay という名前で保管されていると、RICOH ProcessDirector はそのファイルを検出できません。入力ファイル内の参照を訂正するか、または大/小文字が一致するようにリソースのファイル名を訂正する必要があります。
  6. Linux システムでは、メッセージが AFP ファイルビューアーから出力されたものなら、RICOH ProcessDirector システムユーザー (aw1 がデフォルト) および RICOH ProcessDirector グループ (aiwgrp1 がデフォルト) がリソースとそのリソースが配置されているディレクトリーに対する読み取り許可を持っていることを確認してください。
    注意:
  • ビューアーコンポーネントは、全角文字などの国際文字がパス名に含まれているディレクトリーに保存されたリソースには、アクセスできません。パスにアクセント付き文字などの国際文字が含まれているディレクトリーにリソースを保存すると、ビューアーはそれらの文字を他の文字に置き換えて表示します。正しく表示されていなくても、ジョブは適切に印刷される場合があります。
  • 正しいリソースを使用してジョブを表示するには、パスに国際文字を含まないディレクトリーにリソースを移動するか、すべての国際文字を削除するように既存のディレクトリーの名前を変更します。

1.2.9.1.1.8.3 ジョブプロパティーが含まれるバーコードでエラーが発生する

AFP Editor を使用して、プロパティー値が含まれているバーコードなどを作成できます。ただし、AFP Editor のリストに表示されている一部のプロパティーは、EditAFP ステップの実行時に値が指定されていない可能性があります。EditAFP ステップの実行時にプロパティーの値が指定されていない場合、その値を持たないバーコードが作成されます。スペースまたはブランクは空の値の代わりに指定できません。そのプロパティー値がバーコードの唯一の要素であり、その値が空である場合、バーコードは作成されません。

1.2.9.1.1.9 プリンターが停止しない

Linuxシステムでは、RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースからプリンターを停止できない場合は、/etcディレクトリーおよびその中のファイルの許可を確認してください。

RICOH ProcessDirector システムユーザー (aiw1 がデフォルト) には、/etc ディレクトリーに対する実行許可と、ネットワーク制御ファイル (具体的には /etc/protocols) に対する読み取り許可が必要です。デフォルトでは、/etc/protocols ファイルがインストールされるときに許可は 644 に設定されます。他のユーザーの読み取り許可が削除されると、RICOH ProcessDirector によってプリンターを停止することができなくなります。

1.2.9.1.1.10 ジョブの仕上げを行う

これらのトピックでは、フィニッシングオプションとジョブ出力の問題について説明します。

1.2.9.1.1.10.1 ジョブが正しくパンチまたはステープルされない

ジョブの仕上げにオプションを指定した場合、指定通りにジョブが出力されないことがあります。考えられる理由としては次のものがあります。
  • 使用可能なパンチやステープルのオプションは、プリンターによって異なります。RICOH ProcessDirector プリンターがパンチまたはステープルを実行できるように構成できますが、それらのパンチやステープルに対するフィニッシングパターンを構成することはできません。そのため、RICOH ProcessDirector が、要求されたパンチやステープルのパターンをサポートしないプリンターにジョブをスケジュールすることがあります。この場合プリンターは、指定したパターンに最も近いパターンのパンチまたはステープルを適用します。
  • インライン書式定義が、パンチおよび ステープルのジョブプロパティーを指定変更してしまう。AFPジョブにインライン書式定義を使用する場合は、仕上げオプションを指定する必要があります。
  • ページ例外の[ステープル]の値は、ジョブに対するステープルの指示を置換します。
  • ページ例外の[ステープル]の値は、Ricoh PDFプリンターまたはJDFを読み取ることができるパススループリンターに送信された、JDFジョブチケットを伴うPDFジョブによってのみ適用されます。
  • カスタムPDFプリンターの場合は、カスタムプリンター定義ファイルでプリンタープロパティーの値を設定します。リコーのサポート担当者に連絡して、そのファイルが正しいことを確認してください。

適切なプロパティーを表示して更新するには、次の手順に従います。

  1. ジョブを右クリックして、プロパティーを選択します。
    1. [スケジューリング]タブのパンチプロパティーが正しく設定されていることを確認します。
    2. [スケジューリング]タブのステープルが必要プロパティーが正しく設定されていることを確認します。

      正しく設定されていない場合は、ジョブといずれかのページ例外によって要求されているステープルのステープルプロパティーを確認します。必要に応じて、更新します。

  2. ジョブを実行依頼する方法と、仕上げプロパティーを指定するためのオプションを確認することが必要になります。仕上げプロパティーは、ジョブチケットで正しく実行依頼されないことがあります。
  3. ジョブにパンチまたは ステープルの値がある場合、そのジョブログをチェックして、実行依頼した後にその値が変更されていないか確認します。
    1. ジョブを右クリックして、ログの表示を選択します。
    2. [プロパティー]の変更を表示するようにログを設定して、パンチまたはステープルを検索します。
  4. バナーページまたはジョブログで、ジョブを印刷したプリンター名を取得します。
  5. メインページの[プリンター]ポートレットで、ジョブを印刷したプリンターを選択して、 プロパティーをクリックします。[スケジューリング]タブで、プリンターがパンチまたはステープルに対応するかどうか確認します。
  6. ページ例外の場合、プリンターがページ例外のステープルをサポートすることを確認します。ジョブのステープルをサポートするプリンターがすべて、ページ例外のステープルをサポートするわけではありません。プリンターの使用説明書を参照してください。
    注意: Ricoh PDFプリンターがページ例外のステープルをサポートしない場合、[バナーページ]タブの バナーページをPDF印刷ファイルにマージプロパティーが いいえに設定されているときだけ、ジョブのステープルを要求するジョブをステープルします。このプロパティーが はいに設定されている場合、プリンターはジョブをステープルしません。

1.2.9.1.1.10.2 ジョブが回転しない

ジョブよりも幅が広いメディアでジョブを印刷するには、ジョブに使用する書式定義で回転を指定する必要があります。

回転したジョブのフィニッシングオプションの指定も、書式定義で指定する必要があります。パンチおよびステープルの各ジョブプロパティーは使用しないでください。

  • 書式定義が外部の場合、パンチおよびステープルの各ジョブプロパティーによって新しい書式定義が作成されます。この新しい書式定義が既存の外部書式定義を無効にするため、既存の書式定義による回転は無視されてしまいます。
  • 書式定義がインラインの場合は、書式定義がパンチおよびステープルの各ジョブプロパティーを無効にします。

1.2.9.1.1.10.3 外部書式定義が無視される

ジョブでフィニッシングオプションを指定すると、外部書式定義は無視されます。

フィニッシングオプションのパンチおよび ステープルを指定するジョブプロパティーを処理するために、RICOH ProcessDirector は新しい外部書式定義を作成します。この新しい外部書式定義は、既存のすべての書式定義に完全に置き換わります。この書式定義のオプションとフィニッシングオプションを組み合わせるには、次のうちのいずれかを行う必要があります。

  • 書式定義のオプションと同じジョブプロパティーを設定する。
  • フィニッシングオプションを書式定義に追加し、パンチおよび ステープルの各プロパティーを「設定なし」に設定する。

1.2.9.1.1.11 ジョブを表示する

これらのトピックでは、表示中のジョブの問題について説明します。

1.2.9.1.1.11.1 AFP ジョブを表示しているときのフォントエラー

ビューアーでファイルを開いたときに、コードページ、文字セット、またはコード化フォントが定義されていないことを示すメッセージが表示される場合、インストール済み環境で使用されるカスタムフォントを識別するためにビューアーが使用するフォント構成ファイルを更新してください。

AFP ファイルを RICOH ProcessDirector で表示する場合は、表示するファイルをファイルビューアーが変換します。この処理で、ファイルで使用されるAFPフォントが次の場所で検索されます。

  1. ジョブとともにインライン
  2. [AFPリソースパス]ジョブプロパティーに指定されているディレクトリー(AFPサポート機能がインストールされている場合)
  3. /aiw/aiw1/resources において
  4. /usr/lpp/psf/reslib において
フォントが見つからない場合、表示可能フォントにマップされます。デフォルトのフォント構成ファイルにはIBMフォント用のマッピングが用意されていますが、表示できないフォント、またはこの構成ファイルにリストされていないカスタムフォントがジョブに含まれている場合は、エラーが発生します。構成ファイルにフォントが見つからない場合、ファイルビューアーは2つのフォント構成ファイル(cpderedhat7_6_vers_shortf.fnt および csdef.fnt)のDEFAULTセクションで指定されているフォントおよびコードページを代わりに使用します。これらのファイルのインストール時、DEFAULTセクションにリストされているフォントは8ポイントのTimes New Romanで、コードページはEBCDIC 500です。 ただし、これらは変更することができます。AFPファイルの内容は変わりませんが、表示されるバージョンと印刷されるバージョンが異なって見える場合があります。コードページまたはフォントが構成ファイルで定義されておらず、EBCDICコードページでない場合、ファイルビューアーには読めないテキストが表示されます。

正しいフォントでジョブを表示するためには、カスタムフォント情報をフォント構成ファイルに追加します。エラーメッセージによって報告された、欠落している文字セット、コードページ、およびコード化フォントを書き留めておき、ファイルを編集するときにそれらを参照してください。

    注意:
  • ビューアーコンポーネントは、全角文字などの国際文字がパス名に含まれているディレクトリーに保存されたリソースには、アクセスできません。パスにアクセント付き文字などの国際文字が含まれているディレクトリーにリソースを保存すると、ビューアーはそれらの文字を他の文字に置き換えて表示します。正しく表示されていなくても、ジョブは適切に印刷される場合があります。
  • 正しいリソースを使用してジョブを表示するには、パスに国際文字を含まないディレクトリーにリソースを移動するか、すべての国際文字を削除するように既存のディレクトリーの名前を変更します。

1.2.9.1.1.11.2 AFP Viewer にバーコードが表示されない

バーコードのある AFP ファイルを表示してもバーコードが示されない場合は、バーコードの作成方法に問題がある可能性があります。

Presentation Text Data (PTX) 構造化フィールドをマップするためにバーコードフォントを指定してバーコードを作成する場合、バーコードフォントをマップするタイプ 1 フォントがないため、AFP ビューアーはバーコードを表示できません。表示可能なバーコードを作成するには、Bar Code Object Content Architecture (BCOCA) でデータを作成してください。

1.2.9.1.1.11.3 ビューアーに間違ったページが表示される

ジョブの実行時にページの表示順序を変更するステップを実行すると、ビューアーに予期しない順序でページが表示されることがあります。

ReverseOutputOrder または ReversePDFPageOrder ステップでジョブを処理した場合、ジョブの最後のページは、最初のページとして表示されます。

1 つ以上の文書処理機能がインストールされている場合、IdentifyDocumentsIdentifyPDFDocumentsBuildAFPFromDocuments、および BuildPDFFromDocuments ステップがジョブを処理するときに、文書プロパティーがページにマッピングされます。これらのステップの実行後に、ジョブ内のページの表示順序が変わった場合、文書プロパティーは依然として、元のジョブのページ番号にマッピングされています。文書プロパティーを使用して検索すると、元のジョブ内のページが返されますが、これらは予期していたページとは異なることがあります。この問題を解決するには、PDF ファイルを変更するすべてのステップを IdentifyPDFDocumentsステップの前に配置します。AFP ファイルを変更するすべてのステップを IdentifyDocumentsステップの前に配置します。

1.2.9.1.1.11.4 AFPビューアーで、メディアマップに指定された変更が表示されない

メディアマップは、物理メディア上にページを表示したり、物理メディアのコピーを生成するための印刷制御パラメーターを含む、印刷制御リソースオブジェクトです。例えば、メディアマップでは、メディアのオーバーレイ、フィニッシング、レンダリングインテント、およびページ変更を指定します。メディアマップを含むAFPファイルを表示しても、メディアマップに指定した変更が確認できなかった場合は、AFPファイルが作成または変更される過程で問題が発生した可能性があります。

afpreorderユーティリティーを使用してAFPファイルを作成または変更する場合は、メディアマップがページの間に挿入されることがあります。AFPビューアーには、これらのメディアマップは適用されません。

Preprinted Forms Replacement機能がある場合、メディアオブジェクトにうら面の電子フォームが含まれていて、メディアマップで片面印刷が指定されていると、 CombineAFPWithFormステップは固定うら面フラグをオンにします。これらの固定裏面は、ビューアーには表示されません。

1.2.9.1.1.11.5 非表示テキストがAFPビューアーで非表示にならず表示される

ビューアーでファイルを開いたときに、非表示であるべきテキストが表示されている場合、ビューアーコンポーネントの構成ファイルを編集し、GOCA_PASS1 パラメーターの値を 2 に変更する必要があります。

GOCA_PASS1 パラメーターは、非表示領域やカバーブロックなどのグラフィックスをテキストに置き換えるかどうかを指定します。GOCA_PASS1 のデフォルト値は 2 です。

GOCA_PASS1 を変更するには、以下のようにします。

  1. /opt/infoprint/ippd/afpviewer/ ディレクトリーにナビゲートします。
  2. a2pxopts.cfg ファイルを開きます。
  3. ファイルの下部にある GOCA_PASS1 の値を変更します。

GOCA_PASS1 = 1
非表示領域などのグラフィックスがテキストに置き換わります。Whitespace Manager によって追加されたテキストがある場合は、GOCA_PASS1 を 1 に設定します。
GOCA_PASS1 = 2
テキストが非表示領域などのグラフィックスに置き換わります。非表示のテキストがある場合は、GOCA_PASS1 を 2 に設定します。

1.2.9.1.1.11.6 検索結果でAFPジョブのテキストが強調表示されない

ビューアーでの検索結果でAFPジョブの語句が強調表示されていない場合は、AFPファイルと必要なすべてのリソースに対して次のいずれかを実行します。
  • すべてのAFPコードページのコードページ制御(CPC)構造化フィールド、およびコードページインデックス(CPI)構造化フィールドで、Unicodeスカラー値を設定します。
  • 使用するすべてのAFPコードページのCPC構造化フィールドおよびCPI構造化フィールドで、図形文字グローバルIDを設定します。 図形文字グローバルIDは、図形文字のグローバル識別子に関するIBMの命名規則に従って設定する必要があります。

1.2.9.1.1.11.7 空白領域のテキストが AFP ビューアーで表示されない

ビューアーでファイルを開いても、Whitespace Manager のテキストが表示されない場合は、ビューアーコンポーネントの構成ファイルを編集して、GOCA_PASS1 パラメーターの値を 1 に変更する必要がある場合があります。

GOCA_PASS1 パラメーターは、非表示領域やカバーブロックなどのグラフィックスをテキストに置き換えるかどうかを指定します。GOCA_PASS1 のデフォルト値は 2 です。

GOCA_PASS1 を変更するには、以下のようにします。

  1. /opt/infoprint/ippd/afpviewer/ ディレクトリーにナビゲートします。
  2. a2pxopts.cfg ファイルを開きます。
  3. ファイルの下部にある GOCA_PASS1 の値を変更します。

GOCA_PASS1 = 1
非表示領域などのグラフィックスがテキストに置き換わります。Whitespace Manager によって追加されたテキストがある場合は、GOCA_PASS1 を 1 に設定します。
GOCA_PASS1 = 2
テキストが非表示領域などのグラフィックスに置き換わります。非表示のテキストがある場合は、GOCA_PASS1 を 2 に設定します。

1.2.9.1.1.11.8 空白領域のイメージがAFPビューアーで表示されない

AFPビューアーでファイルを開いたときに、Whitespace Managerのイメージが表示されない場合、イメージが所定の要件を満たしていることを確認します。
Whitespace Managerは、イメージの形式としてGIF、JPEGページセグメントのみをサポートしています。TIFF、PNGなど、その他のイメージタイプはサポートされません。

また、イメージはRGBカラースペースを使用している必要があります。イメージがCMYKカラースペースを使用している場合は、RGBに変換します。

1.2.9.1.1.11.9 ビューアーで読めない項目を修正する

ファイルビューアーに表示されている索引グループとタグのテキストが、意味のない @@--@@ のような項目で表されている場合は、そのファイル内の索引付けが、RICOH ProcessDirector ではなく、ホストシステムで作成された可能性があります。

索引付けをホストシステムで行うと、索引タグ内のテキストが EBCDIC で作成されます。ビューアーは、そのテキストを ASCII テキストとして表示しようとします。

この問題を修正するには、次の手順に従います。

  1. ジョブのプロパティーノートブックを開き、AFPタブをクリックします。
  2. コードページグローバル ID500 に設定します。
  3. OKをクリックします。
  4. メイン ページにある「ジョブ」テーブルでジョブを選択します。
  5. 再処理をクリックし、 ConvertLineDataJobIntoAFP または EnableRepositioning ステップ (ワークフローで先頭に位置するステップ) でジョブを再開します。
  6. そのステップでジョブの処理が完了したら、ファイルビューアーを開き、タグを選択します。判読不能な項目はなくなります。

1.2.9.1.1.12 DB2データベースのエラー

ジョブログのエラーは、DB2のタイムアウトまたはデッドロックを参照できます。

この種類のエラーが表示された場合は、再処理アクションを使用して 再処理ダイアログで表示される最後のステップからジョブを再開します。

1.2.9.1.1.13 パフォーマンスが遅い

ユーザーインターフェースで印刷、ファイルの転送、またはアクションを実行する際に必要以上に時間がかかる場合、これらの変更によってパフォーマンスが向上する可能性があります。
  • イーサネットアダプターで、全二重をセットアップし、オートネゴシエーションをオフにします。RICOH ProcessDirector for Linux: プランニング/インストールする G550-1042は、YaSTを使用してこれらの設定を変更する方法について説明します。
  • スループットを向上させるために、複数のファイルシステム間で入出力アクティビティーを分散します。

1.2.9.1.1.14 ウイルス対策ソフトウェアに起因する問題

ウイルス対策製品などのファイルをスキャンしてロックするプログラムは、インストールやパフォーマンスの問題をよく引き起こします。
一部の状況では、ウイルス対策ソフトウェアがRICOH ProcessDirectorに以下の問題を引き起こします。
  • インストールの失敗。
  • ステップの実行中にエラーが発生。
  • パフォーマンスの低下。
  • 一部のポートのネットワークトラフィックをブロック。

これらの結果を回避するために、スキャンから一部のディレクトリーを除外する必要がある場合があります。

除外するディレクトリーは以下の通りです。
  • /aiw/aiw1/
  • /home/aiwinst/sqllib
  • /opt/infoprint/ippd/db
  • /var/lib/docker
ウイルス対策ソフトウェアがインストールされたサーバーでRICOH ProcessDirectorを実行中にこれらの症状が発生した場合は、リコーサポート担当者にお問い合わせください。

1.2.9.1.1.15 ファイルサイズを小さくする

ファイルシステムがいっぱいになってしまった場合、ワークフローに保存されているいくつかのステップの情報を圧縮して、スペースを空けることができます。

ワークフローの各ステップには、そのステップの処理の再始動に再処理アクションを使用できるかを指定する、 ステップ再始動タイププロパティーがあります。 ステップ再始動タイプなし削除、または 再フォーマット以外の値に設定されている場合は、ステップが実行される前に、入力ファイルのコピーがジョブのチェックポイントディレクトリーに保存されます。ほとのどのステップの ステップ再始動タイプのデフォルト値は 一般で、入力ファイルのコピーがコピーされます。

ステップの入力ファイルが保存されないようにするには、以下のようにします。

  1. ワークフローのステップに移動します。
  2. ステップ再始動タイプの値を なしに変更します。

ステップのステップ再始動タイプの値を なしに変更した場合は、そのステップで再始動するために 再処理アクションは使用できなくなります。この場合は、この前に実行されるステップを選択して、ジョブを再始動できるようにする必要があります。

1.2.9.1.1.16 ネットワークと接続

これらのトピックでは、ネットワークと接続の問題について説明します。

1.2.9.1.1.16.1 ホスト名とIPアドレスが一致しない

/aiw/aiw1/config/servers.cfgのホスト名とシステムのIPアドレスが一致しませんで始まるメッセージが表示されたら、1次コンピューターのホスト名またはIPアドレスが変更されています。変更を認識させるために、RICOH ProcessDirectorを更新する必要あります。

RICOH ProcessDirector を更新するには、次の手順に従います。

  1. 1 次コンピューターに root としてログインします。
  2. changeHostname.plコマンドを例のように実行します。/opt/infoprint/ippd/bin/changeHostname.ploldhostname

1.2.9.1.1.16.2 ネットワーク接続が切れる

1次コンピューターとアプリケーション/2次コンピューター間のネットワーク接続がネットワーク問題のために切断された場合、サーバーは自動で接続が可能になるまで、またはサーバーが停止するまで、30秒ごとに1次サーバーとの再接続を試みます。

1.2.9.1.1.16.3 プリンターとのSNMP接続を確立できない

SNMPを使用してRICOH ProcessDirectorをプリンターに接続できない場合は、次の設定を確認してください。
  • プリンターのコミュニティー名プロパティーは、物理プリンターで設定されたSNMPコミュニティー名と一致する必要があります。
  • パススループリンターまたはPCLOutプリンターの場合は、プリンターのTCP/IP アドレスまたはホスト名プロパティーを設定する必要があります。

1.2.9.1.1.16.4 アプリケーションサーバーが接続されない

接続されることがなく、1次サーバーでは切断されているものとして示されるアプリケーションサーバーがある場合は、その1次サーバーとWindowsシステムの両方で特定の構成ファイルを調べてください。

アプリケーションサーバーが接続されない理由を判別するには、次の手順に従います。

  1. 1次コンピューターで次の手順を実行します。
    1. 1 次コンピューターに RICOH ProcessDirector システムユーザーとしてログインします (aiw1がデフォルトです)。
    2. /aiw/aiw1/configに移動します。
    3. communications.cfgファイルのhost=値を確認します。ネットワークがショートネームを受け入れるかどうか分からない場合は、1次コンピューターの完全修飾ホスト名を使用してください。例えば、host=myhost.boulder.co.comのように指定します。必要に応じて、viなどのテキストエディターで項目を更新してください。
  2. RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースでアプリケーションサーバーの設定を確認します。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインでオブジェクト サーバーをクリックします。
    3. アプリケーションサーバーのコンピューターのIPアドレスまたはホスト名列に、正しいIPまたはホスト名がリストされていることを確認します。
  3. 1次コンピューターとアプリケーションサーバーのNFS接続を確認します。
    1. アプリケーションサーバーを実行しているユーザーIDで、Windowsシステムにログインします。
    2. コマンド行を開き、次のコマンドを入力します。
      net use
      結果として、コンピューターの共有ドライブが表示されます。アプリケーションサーバーのインストール時に選択したドライブ名、1次コンピューター(リモートシステムとしてリストされる)、接続状態が確認できます。

      ドライブ文字が表示されない場合や、状態が使用不可とリストされている場合は、手順5にスキップし、接続の復元を試みてください。

    3. コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。primary_serverには、1次コンピューターのホスト名かIPアドレスを指定します。
      showmount -e primary_server
      通常は結果として、アプリケーションサーバーが1次コンピューターにマウントされていることが示されます。マウントされていない場合は、NFSの設定手順を繰り返してください。
  4. マッピングされたドライブが 1 次コンピューター上にあり、マウントされているが、RICOH ProcessDirector に接続されていない場合は、マウントされているディレクトリーの読み取り/書き込み許可がユーザー ID に与えられていることを確認します。
    1. コマンドプロンプトで、アプリケーションサーバーが使用するドライブのドライブ名を入力します。
      たとえば、次のように入力します。Z:
    2. 次のコメントを入力して、そのディレクトリーのファイルを作成または削除します。
      cd /aiw1
      echo. > file
      del file
      これらのコマンドが失敗した場合は、ディレクトリーに対する適切な許可がユーザーに与えられていません。適切な許可で接続の復元を試みてください。
  5. アプリケーションサーバーを停止し、Windowsコンピューターをリブートします。次に、アプリケーションサーバーを始動します。
  6. アプリケーションサーバーが始動したら、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースを使用してサーバーテーブルにアクセスします。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインでオブジェクト サーバーをクリックします。
    3. サーバーの接続状況列の値が 接続になっていることを確認します。
  7. 値が接続済みになっていない場合は、1次サーバーを停止して再始動し、前のステップをもう一度実行してアプリケーションサーバーの状況を確認してください。

1.2.9.1.1.16.5 レポートデータベースの接続の問題

RICOH ProcessDirectorまたはビジネスインテリジェンスツールがレポートデータベースに接続できない場合は、以下のトラブルシューティングについてのアドバイスを検討してみてください。

  • データ収集が有効になっていることを確認してください。
  • データベース設定ページで値を変更した場合、レポートデータベースの値が一致するように更新されていることを確認してください。RICOH ProcessDirectorは、その変更内容をデータベースに送信しません。RICOH ProcessDirector以外のPostgreSQLツールを使用して設定を更新する必要があります。
  • レポートデータベースの設定を更新した場合、データベース設定ページの値がそれに応じて更新されていることを確認してください。
  • pg_hba.confファイルとpostgresql.confファイルが正しく設定されていることを確認してください。
  • ビジネスインテリジェンスツールが動的に割り当てられたIPアドレスを持つコンピューター上にある場合、IPアドレスが変更されたときに接続が停止する可能性があります。

    一時的なトラブルシューティングのために、IPV4ローカル接続を設定してアドレス0.0.0.0/0を許可します。この設定により、すべてのIPアドレスが接続できます。ビジネスインテリジェンスツールがその設定で接続できる場合は、pg_hba.confの許可リストに追加する必要がある特定のIPアドレスを確認できます。

  • レポートデータベースが指定されたポートでリッスンしていることを確認します。デフォルトでは、データベースは5432番ポートを使用しますが、データベース設定で変更されている可能性があります。

    データベースがポートでリッスンしているかどうかを確認するには、以下の操作を⾏います。

    1. コマンドラインを開き、netstat -anと入力します。

      開いているポートのリストが表示されます。

    2. データベース設定ページで指定したポートのリストを確認します。

    データベースがポートでリッスンしていない場合は、PostgreSQLデータベースを停止して再起動します。以下のサンプルコマンドでは、ユーザー名、パスワード、ポート番号にデータベース設定のデフォルト値を使用します。これらの値を変更した場合は、コマンドでその値を使用します。

    1. データベースを停止します。
      • Windowsサーバー

        • \aiw\aiw1\bin\postgresql\Windows\pgsql\bin\pg_ctl stop -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D \aiw\aiw1\data -l \aiw\aiw1\trace\postgres.trace

          または

        • <RPDインストールディレクトリー>\PostgreSQL\bin\pg_ctl stop -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D \aiw\aiw1\data -l \aiw\aiw1\trace\postgres.trace

      • Linuxサーバー

        • /aiw/aiw1/bin/postgresql/Linux/pgsql/bin/pg_ctl stop -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D /aiw/aiw1/data/ -l /aiw/aiw1/trace/postrgres.trace

          または

        • /usr/pgsql-14/bin/pg_ctl stop -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D /aiw/aiw1/data/ -l /aiw/aiw1/trace/postrgres.trace

    2. データベースを起動します。
      • Windowsサーバー

        • \aiw\aiw1\bin\postgresql\Windows\pgsql\bin\pg_ctl start -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D \aiw\aiw1\data -l \aiw\aiw1\trace\postgres.trace

          または

        • <RPDインストールディレクトリー>\PostgreSQL\bin\pg_ctl start -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D \aiw\aiw1\data -l \aiw\aiw1\trace\postgres.trace

          注意:
        • Windowsの場合、データベースコマンドの信頼できる実行ができなくなる可能性があります。データベースが起動したかどうかを確認するには、RICOH ProcessDirector にログインし、 管理タブをクリックします。レポート データベース設定を開きます。

          このページでデータベースが接続されていることが報告されれば、コマンドは正しく実行されたことになります。このページでデータベースが接続されていないと報告された場合は、スイッチをクリックしてデータ収集を有効にします。RICOH ProcessDirectorがデータベースを起動します。

      • Linuxサーバー
        • /aiw/aiw1/bin/postgresql/Linux/pgsql/bin/pg_ctl start -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D /aiw/aiw1/data/ -l /aiw/aiw1/trace/postrgres.trace

          または

        • /usr/pgsql-14/bin/pg_ctl start -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D /aiw/aiw1/data/ -l /aiw/aiw1/trace/postrgres.trace

  • データベースがポート上でリッスンしているが、ビジネスインテリジェンスツールが接続していない場合:
    • ファイアウォールまたはその他のネットワークの問題を確認します。
    • 他のネットワークの問題が存在しない場合は、データベースを保持しているサーバーを再起動します。

1.2.9.1.1.17 Eメールが送信または受信されない

E メールプロバイダーがメッセージをブロックした場合、宛先の E メールアドレスが正しくない場合、または SMTP 設定が正しくない場合、E メールがシステムから送受信されない可能性があります。
  • まず、E メールの管理者にシステムが正常に実行していることを確認します。最近、設定が変更されていないか確認します。そして、RICOH ProcessDirector の SMTP の設定を確認します。
    ステップで使用する SMTP サーバーの SMTP 設定を確認します。
    • SMTP サーバーまたは 代替 SMTP サーバーフィールドに正しいサーバーアドレスがリストされていることを確認します。
    • SMTP ポートまたは 代替 SMTP ポートフィールドに正しいポート番号がリストされていることと、ネットワーク管理者にこのポートがファイアウォールでブロックされていないことを確認します。
    • SMTP ユーザー名または 代替 SMTP ユーザー名および SMTP パスワードまたは 代替 SMTP パスワードフィールドに正しい SMTP ユーザー名とパスワードの組み合わせが含まれていることを確認します。
    • デフォルトまたは代替 SMTP サーバーでネットワークセキュリティーを使用している場合、デフォルトまたは代替 SMTP サーバー設定でサーバーが SSL プロトコルまたは TLS プロトコルを使用していることを確認します。いずれのプロトコルも使用していない場合は、対応するE メールの SSL ポート/代替 E メール TLS ポートまたは E メールの TLS ポート/代替 E メール TLS ポートが使用されていることを確認します。いずれの機能も使用していない場合は、これらのフィールドを使用しません。
  • 宛先に送信するファイルのサイズを確認します。ファイルが大きすぎると、E メールプロバイダーまたは宛先の E メールプロバイダーによってメッセージがブロックされる可能性があります。ファイルが大きすぎる場合、ファイルをセグメントに分割するか、リムーバブルメディアを使って送信しなければならない可能性があります。
      注意:
    • E メールの一般的な最大サイズは 25Mb に限定されますが、この値は各プロバイダーによって異なる可能性があります。
  • E メールを送信するステップにジョブが到達したことを確認します。ジョブは次のような状態である場合があります。
    • E メールを送信するステップに到達する前にエラー状態になります。
    • 条件付きワークフローで誤ったパスを追跡すると、E メールを送信するはずのステップに到達しません。この場合、誤った分岐を通じてジョブが送信されるロジックを訂正します。

1.2.9.1.1.18 暗号化されたPDFファイルを開くことができない

EncryptPDFステップで生成された暗号化PDFファイルを開くことができない場合は、パスワードが間違っている可能性があります。

受信者に確認し、使用したパスワードが、EncryptPDFステップで入力したパスワードと一致することを確認してください。パスワードが一致しない場合は、受信者に正しいパスワードを提供します。

ファイルを開くためにパスワードを使用するのではなく、追加のタスクを実行するためにパスワードが必要な場合は、所有者パスワードを提供します。

1.2.9.1.1.19 暗号化されたPDFファイルを編集できない

ファイルを開くことはできるが、フィールドに入力したり、ファイルを変更したりすることができないと受信者が提示している場合は、ファイルの正しいパスワードを提供します。

ファイルを開くためにお客様が使用したパスワードを確認します。ユーザーパスワードを使用した場合は、ファイルに対する読み取り専用のアクセス権が与えられます。フォームの入力を含む、ファイルの編集を許可するには、 所有者パスワードを提供する必要があります。

ファイルを開くためにパスワードを使用するのではなく、追加のタスクを実行するためにパスワードが必要な場合は、所有者パスワードを提供します。

1.2.9.1.1.20 インストール成功後、Acrobatプラグインにアクセスできない

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのインストールが成功しても、Adobe Acrobatを開くと、 Ricohメニューが表示されないことがあります。この動作は、インストールされているAcrobatのバージョンと、一部の設定のデフォルト値に関連している可能性があります。
この問題を解決するには、Adobe Acrobatを開き、以下の手順を試してください。
  1. 新しいAdobe Acrobatエクスペリエンス(2023年5月導入)をお使いの場合、画面上部のRicohメニューがなくなります。 Ricohメニューを見つけるには、メニュー プラグインをクリックします。
    サブメニューとしてRicohが表示されます。表示されない場合は、次のステップに進みます。
  2. 設定ダイアログを開きます。
    • 従来のビューで、編集 設定をクリックします。
    • 新しいAdobe Acrobatエクスペリエンスで、メニュー 設定を選択します。
  3. 全般カテゴリーを選択します。
  4. アプリケーションの起動セクションで、 認証済みプラグインのみを使用が選択されていないことを確認します。
  5. セキュリティー(拡張)カテゴリーを選択します。
  6. サンドボックスの保護セクションに、 起動時に保護モードを有効にするというオプションが表示される場合があります。このオプションが選択されていないことを確認してください。
  7. OKをクリックします。
  8. Ricohメニューを表示するには、Adobe Acrobatを再起動する必要があるかもしれません。
問題が解決しない場合は、リコーのサポート担当者にお問い合わせください。

1.2.9.1.1.21 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatカットオフ値のフィールド

解像度が非常に高いモニターや特定の表示設定では、情報の表示方法に問題が生じることがあります。
RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatでの入力フィールドの表示方法を変更するには、以下の手順に従います。
  1. デスクトップを右クリックし、表示設定を選択します。
  2. スケールとレイアウトテキストやアプリなどのサイズの変更の値を 100%に変更します。
  3. 変更を有効にするには、コンピューターを再起動します。
      注意:
    • この変更によりフィールドが小さくなりすぎて使いにくい場合は、解像度の値を変更してみてください。

1.2.9.1.1.22 待ちステップが誤った時間に完了する

ワークフローにWaitステップが含まれ、ジョブが予想より早いか、予想より遅く完了する場合は、 Waitステップのセットアップが正しくない可能性があります。
  • Waitステップ後の誤った時間にジョブが処理を再び開始する場合は、ワークフローで次を確認します。
    • 待ち終了時刻プロパティー

      待ち終了時刻プロパティーに正しい時間が設定されていることを確認します。お住まいの国が12時間の時刻形式を使用している場合、AMまたはPMが正しく選択されていることを確認します。このプロパティーは、一日の決まった時刻までジョブを一時停止している場合にのみ使用します。

    • 時間帯プロパティー

      待ちステップで選択した時間帯が、1次サーバーが使用する時間帯と一致していることを確認します。このプロパティーは、 待ち終了時刻プロパティーで値を指定している場合にのみ使用します。

    • 待ち時間プロパティー

      待ち時間プロパティーに入力した時間の長さが正しいことと、選択した時間の単位と一致していることを確認します。このプロパティーは、ある期間についてジョブを一時停止している場合にのみ使用します。

    • この後にステップを終了プロパティー

      この後にステップを終了に選択した値が正しいことを確認します。

      たとえば、ワークフローには次の設定を使用する待ちステップが含まれます。

      • 待機時刻:12:00 PM
      • 時間帯:東部標準時間(EST)
      • 待機時間:3時間

      10:00 AM EST にジョブがそのステップに到達します。ステップでは次の 2 つの終了時間を判断します。

      • 待機時刻:12:00 PM(EST)
      • 待機時間:3時間(1:00 PM EST)

      この後にステップを終了初回発生時に設定すると、ジョブは 12:00 EST に次のステップに移動します。 この後にステップを終了最終発生時,に設定すると、ジョブは 1:00 PM EST に次のステップに移動します。

    • RICOH ProcessDirectorサーバーの時間。

      RICOH ProcessDirectorサーバーの時間と時間帯が正しく設定されていることを確認します。 Waitステップは、RICOH ProcessDirectorサーバーから時間を取得します。システム時間または時間帯が正しくないと、 Waitステップが正しい時間に完了しない場合があります。

        注意:
      • 時間はRICOH ProcessDirectorサーバーの電源がオフになるとカウントされます。例えば、ジョブが Waitステップに到達し、1時間待つと仮定します。ジョブは30分待ち、サーバーへの電源が中断されます。電源が復旧しRICOH ProcessDirectorが処理を再開するまでに45分かかります。この時点で待ち時間は終了しているため、ジョブは処理を再開します。

1.2.9.1.1.23 SSL または TLS によるセキュリティーが非アクティブ

SSL または TLS を使用するように以前に RICOH ProcessDirector を構成したにもかかわらず、現在アクティブになっていないことがわかった場合は、再度アクティブにする必要があります。

最近インストールを更新した場合は、SSL または TLS がその影響を受けた可能性があります。Web サーバーコンポーネントの SSL および TLS のセキュリティー設定は、サービス更新または RICOH ProcessDirector の新しいバージョンをインストールするとクリアされてしまいます。この状態を修正するには、SSL または TLS を有効化する手順に従います。

1.2.9.1.1.24 通知が届かない場合

管理者が通知を作成したあとに、指定した 1 人または複数の受信者にメールが届かない場合は、

両方の領域を確認して、通知メールが届かない原因を探してください。

1.2.9.1.1.24.1 通知メール構成に関する問題

通知メールは、次のような理由で送信されない場合があります。
  • ユーザーのユーザー情報にメールアドレスが指定されていない、または間違ったメールアドレスが指定されている。
  • 受信者のメールプロバイダーが通知メールをスパムとしてマークした。
  • 受信者のメールプロバイダーが zip 形式の添付ファイルをブロックした。
  • 添付ファイルの合計サイズが、受信者のメールプロバイダーによるサイズ制限を超えていた。
  • RICOH ProcessDirector からメールが送信されるようにメールサーバーが構成されていない。
  • システム設定ページメール/SMTPセクションの値が間違っているために、RICOH ProcessDirectorメールサーバーにログインできない。

メールを受け取っていないユーザーがいないか、指定したメールアドレスを確認してください。

メールプロバイダーによって通知メールがスパムとして認識された場合は、メールを受信するユーザーに連絡して、そのメールを安全なメールまたはスパムではないメールとしてマークするか、送信元のアドレスを承認済みアドレスのリストに追加するように依頼してくだい。

デフォルトのSMTPサーバーが正しく動作していることを確認します。RICOH ProcessDirectorは、代替SMTPサーバではなく、デフォルトのSMTPサーバーを使用して通知を送信します。使用しているSMTPサーバーのシステム設定が、 システム設定ページの メール/SMTPセクションにあるRICOH ProcessDirectorのデフォルトSMTPサーバーの値と一致していることを確認してください。

    注意:
  • 代替 SMTP サーバーから通知を送信することはできません。代替 SMTP サーバーは、デフォルトの SMTP サーバーのバックアップではありません。

メールを送信するように構成されている通知オブジェクトが有効になっていることを確認してください。

1.2.9.1.1.24.2 通知オブジェクトの構成に関する問題

通知オブジェクトに正しいメールアドレスが含まれていない、条件がが満たされていない、 通知の制限に達した、通知オブジェクトが無効になっているなどが原因で、通知メールが送信されないことがあります。
  • 通知オブジェクトの通知の制限を確認してください。通知の制限に達したためにメッセージが送信されなかった場合は、メッセージは通知オブジェクトのログに記録されています。
  • 一部のプロパティーでは、比較値のセブセットのみを使用できます。例えば、条件のプロパティーとして 現在の日付を選択する場合は、 =(等しい)または !=(等しくない)比較演算子を使用する必要があります。プロパティーとして 現在の時刻を選択する場合は、 <(より小)>(より大)<=(より小か等しい)、または >=(より大か等しい)比較演算子を使用する必要があります。
  • プロパティーとその値の組み合わせの中には、プロパティーの性質や設定されるタイミングが原因で、条件の定義に使用できないものがあります。例えば、現在のステップPrintJobsステップテンプレートに基づいたステップでない場合は、そのステップしかその状態を設定できないため、ジョブのステータスを 印刷中に変更することは不可能です。
  • ジョブの指定時にジョブにプロパティーの値が含まれるように、ワークフローのどのステップで、条件に使用するプロパティーを設定するかを考慮してください。例えば、条件に現行フェーズまたは 現行ステップを使用する場合は、そのジョブが条件で指定したフェーズまたはステップにあるときに、イベントに指定したジョブプロパティーに値が含まれるようにしてください。

既存の通知オブジェクトを編集するには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト 通知をクリックします。
  3. 編集する通知オブジェクトの名前をクリックします。
  4. 一般タブで、 宛先アドレスCCアドレスおよび BCCアドレスフィールドのメールアドレスが正しいことを確認します。
  5. イベントタブで、イベントが正しく定義されていることを確認します。
  6. 条件タブで、条件が正しく定義されており、イベント通知の送信が妨げられるような組み合わせになっていないことを確認します。
    各条件の比較および は、有効になっている必要があります。
  7. 編集が終わったら、OKをクリックします。
  8. メール送信の準備ができたら、通知オブジェクトを有効にします。

1.2.9.1.1.25 添付文書のある E メールが送信または受信されない

E メールプロバイダーがメッセージをブロックした場合、宛先の E メールアドレスがない場合、添付ファイルが大きすぎる場合、あるいは、SMTP の設定が正しくない場合は、添付文書のある E メールはシステムから送信されず、または宛先で受信されません。

  • 問題のジョブで、何通の E メールが送信されなかったのか確認します。E メールが 1 通も送信されなかった場合は、E メールサーバーに問題がある可能性があります。まず、E メールの管理者にシステムが正常に実行していることを確認します。最近、設定が変更されていないか確認します。そして、RICOH ProcessDirector の SMTP の設定を確認します。

  • 毎日のように数千通の E メールを顧客に送信している場合は、差出人か宛先の E メールプロバイダーが、E メールをスパムとして認定しているか、E メールをまとめてブロックしている可能性があります。この行動を防ぐには、大量のメールの送信に適した第三者の E メール業者の利用を検討します。送信者とドメインの評価が高い E メール業者を選択してください。

    .

    自社の E メールの認証を検討することもできます。E メールサービスが認証されると、配信を保証する E メールのホワイトリストに追加されます。

  • 送信される文書に、関連する E メールアドレスがあることを確認します。RICOH ProcessDirectorでジョブログを見て、何通の E メールが送信されたのか確認し、その数をジョブの文書数と比較します。そして、ジョブのスプールディレクトリーに配置された文書プロパティーファイルを調べて、行方不明の E メールアドレスがないか確認します。

  • 文書プロパティーファイルで、ジョブの文書から E メールアドレスを抽出するのに使用している文書プロパティーを確認します。例えば、Doc.EmailAddress 文書プロパティーを使用している場合は、E メールアドレスが追加されていることを確認します。プロパティーに E メールアドレスが含まれていない場合は、次の点を確認します。

    • ジョブの文書からアドレス情報を正しくマップしたこと。

    • EmailDocuments で、文書プロパティーを 宛先アドレスプロパティーの値として指定していること。例えば、${Doc.EmailAddress} などの値です。

  • 宛先に送信された文書のサイズを確認します。文書が大き過ぎると、差出人または宛先の E メールプロバイダーがそのメッセージをブロックすることがあります。文書が大きすぎる場合は、分割するか、その文書の物理コピーを郵送する必要があるかもしれません。

    注意: E メールの一般的な最大サイズは 25Mb に限定されますが、この値は各プロバイダーによって異なる可能性があります。

1.2.9.1.1.26 Webサービスを使用する

これらの項目では、Webサービスの入力装置、通知およびステップを使用するときに発生する可能性のある問題について説明します。

1.2.9.1.1.26.1 Webサービスの入力装置が想定どおりの注文を取得しない

RESTまたはSOAP Webサービスの入力装置が想定どおりの注文を取得しない場合は、データ交換を制御する時刻設定をチェックしてください。RICOH ProcessDirector サーバーとWebサービスをホスティングするアプリケーションの時刻設定の差異を調整する必要があります。 タイムゾーンオフセットプロパティーの値で調整されるRICOH ProcessDirector サーバー時刻は、Webサービスをホスティングするアプリケーションによって使用される時刻と等しい必要があります。

時刻設定を確認するには、次の手順に従います。

  1. RICOH ProcessDirector 1 次サーバーのシステムクロックおよびタイムゾーンが正しく設定されていることを確認します。

    RICOH ProcessDirector サーバーは、協定世界時(UTC)を使用します。UTCは、オペレーティングシステムの日付、時刻およびタイムゾーンの設定に基づいて計算されます。これらのいずれかの値が正しくないと、RICOH ProcessDirector サーバーはUTCを正しく計算できません。例えば、オペレーティングシステムは4:00 AM MST(山岳部標準時)に設定されているのに、実際の時刻は3:00 AM MSTであるとします。Webサービスの入力装置はWebサービスを呼び出して、想定よりも1時間早い注文を取得します。

    注意: オペレーティングシステムの日付、時刻およびタイムゾーンの設定は、UTCに対して正しい限り、物理的な場所と一致する必要はありません。

  2. 入力装置の[要求]タブのタイムゾーンオフセットプロパティーの値が正しいことを確認します。

    このプロパティーは、UTCと、入力装置によって呼び出されるWebサービスをホスティングするアプリケーションが使用するタイムゾーンとの間のオフセット時間数を指定します。アプリケーションがUTCを使用している(および RICOH ProcessDirector サーバーとアプリケーションの両方の時刻設定が正しい)場合、オフセット値は必要ありません。アプリケーションが別のタイムゾーンを使用している場合は、値がUTCからの正しいオフセットに設定されていることを確認します。例えば、MSTはUTCから7時間遅れです。アプリケーションがMSTを使用する場合、プロパティーが-7に設定されていることを確認します。

  3. Webサービスをホスティングするアプリケーションが使用するシステムクロックとタイムゾーンが正しく設定されていることを確認します。

    正しく設定されていないシステムクロックまたはタイムゾーンを変更できない場合は、不一致を補正するようにタイムゾーンオフセットプロパティーの値を調整します。

    注意: アプリケーションがローカル時刻を使用していて、冬時間と夏時間とを切り替える場合は、変更の発生時にタイムゾーンオフセットプロパティーの値を調整してください。変更しないと、夏時間と冬時間の1時間の差に発生した注文を失う可能性があります。アプリケーションがローカル時刻を使用していて、冬時間と夏時間を切り替えない場合、調整は必要ありません。

1.2.9.1.1.27 RICOH ProcessDirectorのデータはRICOH Supervisorに表示されません。

RICOH SupervisorRICOH ProcessDirectorシステムから情報やデータを受信していない場合は、接続設定、ファイアウォール設定、認証情報、またはデータ転送設定を確認します。
RICOH Supervisor設定を確認するには、次の手順に従います。
  1. プロキシ設定が正しいことを確認します。設定が正しくない場合、 RICOH ProcessDirectorRICOH Supervisorと通信できません。
    1. 管理 設定 RICOH Supervisorに移動します。
    2. RICOH Supervisor通信がプロキシサーバーを使用するように構成されているかどうかを確認します。
    3. プロキシサーバーを使用する場合は、管理 設定 システムに移動し、選択したプロキシサーバーが正しく構成されていることを確認します。
  2. ご使用のネットワークで使用されているファイアウォールまたはプロキシ設定で、RICOH ProcessDirectorRICOH Supervisor間の通信が許可されていることを確認してください。
  3. Reports機能がデータを収集するように正しく設定されていることを確認します。
    1. 管理 レポート データベース設定に移動します。
    2. スイッチをクリックして、データのキャプチャーを有効にします。
    3. 保存をクリックします。
  4. データコレクターがデータを収集するように正しく設定されていることを確認します。
    1. 管理 レポート データコレクターに移動します。
    2. データを収集するデータコレクターを選択します。
    3. スイッチをクリックして、データのキャプチャーを有効にします。
    4. OKをクリックします。
  5. Ricohクラウド認証情報の有効期限が切れていないことを確認します。
    1. 管理 設定 RICOH Supervisorに移動します。
    2. 認証情報セクションに警告があるかどうかを確認します。
      証明書の有効期限が切れている場合は、新しいワンタイムコードを取得して新しい証明書を生成します。
  6. RICOH Supervisorデータトランスミッターが有効になっていることを確認します。
    1. 管理 レポート データトランスミッターに移動します。
    2. データトランスミッターのテーブルを参照して、RICOH Supervisorデータトランスミッターが有効になっているかどうかを確認します。
  7. RICOH Supervisorデータトランスミッターのスケジュールを確認します。データは、スケジュールで設定された日時に送信されます。
  8. 最近のデータがダッシュボードに表示されるまでの時間を確保します。最後に転送されたデータは、データ量などの要因に基づいてダッシュボードに表示されるまでに時間がかかります。20分ほどかかることがあります。

1.2.9.1.1.28 RICOH Supervisorに表示されるRICOH ProcessDirectorデータの時間帯が間違っている

RICOH ProcessDirector で送信されRICOH Supervisorに表示されるデータは、異なる時間帯にあります。
RICOH ProcessDirectorがデータを収集し、1次サーバーの時間帯を使用してRICOH Supervisorに送信します。RICOH ProcessDirector1次サーバーと異なる時間帯にいる場合、RICOH Supervisorに送信されるデータを現在の時間帯で表示させたいことがあります。

RICOH Supervisorで受信する時間帯を選択する場合は、以下の操作を行います。

  1. 管理 設定 RICOH Supervisorに移動します。
  2. 時間を時間帯に変換に移動し、現在の時間帯を選択します。
    RICOH Supervisorに送信されるデータは、現在選択されている時間帯で表示されます。
  3. 設定を保存をクリックします。

1.2.9.1.1.29 Archive の問題

ここでは、Archive 機能を使用しているときに発生する問題のいくつかについて説明します。

1.2.9.1.1.29.1 検索パフォーマンスを改善する

検索パフォーマンスが遅すぎる場合には、より速く正確な結果を得られるように、検索または検索構成を最適化できます。検索値、パラメーター、構成ファイルを調整することによって、検索結果が返される時間を短縮できます。

リポジトリーを検索する場合には、できるだけ多くの検索基準値を指定します。複数の値を指定すると、検索されるデータ量が減り、検索を完了するのに必要な時間も短縮されます。さらに、リポジトリー構成を最適化して、より速く結果を表示できるようにサーバーの仕様を変更できます。

検索パフォーマンスを改善するには、次の手順に従います。

  • データが含まれている可能性があるリポジトリーを把握している場合には、すべてのリポジトリーを検索するのではなく、そのリポジトリーを選択します。
  • 検索は結果数に達すると停止するため、必要を満たす可能性のある最小限の結果数を返すように結果数を小さくします。この数値に達すると検索が停止するため、リポジトリー全体の検索を待つよりも早くいくつかの結果を得られます。
  • サーバーセットアップに基づく検索とストレージパフォーマンスのために、リポジトリー構成ファイル、repository.cfg を調整します。

1.2.9.1.1.29.2 リポジトリー内の項目が見つからない

リポジトリー内に見つかるはずのデータ項目が見つからない場合は、次のようないくつかの解決方法があります。
  • 定義したリポジトリーが複数ある場合には、検索に正しいリポジトリーを選択したことを確認します。
  • 結果数の値を確認します。検索機能は、指定された結果数に達すると検索を停止します。検索範囲を広げるために、より高い値を設定することもできます。 結果数の最大値は 999 であるため、検索オプションに 1000 件以上の項目が一致した場合には、999 件の結果のみが返されます。検索範囲を絞り込みます。
  • 特にカスタムオプションを使用した場合には、適切な論理の組み合わせの検索オプション (Any は OR を、All は AND を意味します) を確認します。
  • 比較フィールドで Like および Unlike を使用する場合は、ワイルドカード文字が正しく使用されていることを確認します。また、ワイルドカードは数値フィールドと一緒に使えず、文字列とのみ使用できます。
  • 数字を検索する場合には、数値を含むプロパティーの一部は文字列として保存されることに注意してください。結果として、比較は予想どおりに動作しない場合があります。例えば、数式に含まれる 999 は 98765 未満ですが、文字列としての 999 は 98765 よりも大きいことになります。
  • が数値、日付またはタイムスタンプの場合は、 比較未満または より大きいであることを確認します。
  • リポジトリーの保存期間を確認します。ジョブまたは文書を含むジョブが保存期間よりも古い場合は、リポジトリーから削除されています。
  • 正しいジョブまたは文書プロパティーを検索していることを確認します。特定の文書を検索するには、少なくとも 1 つの文書プロパティーを使用する必要があります。
  • リポジトリーにジョブを書き込むために使用したワークフロー内の StoreInRepository ステップのプロパティーを確認して、そのジョブと一緒に保存されたジョブまたは文書プロパティーを検索していることを確認します。
  • ジョブまたは検索している文書を含むジョブの状況を確認します。StoreInRepository ステップに達する前にジョブが停止した場合は、リポジトリー内の文書はまだ使用できません。
  • ジョブを処理するために使用されるワークフローを確認して、StoreInRepository ステップが含まれていることを確認します。さらに、ジョブを処理するために使用されるワークフローに分岐がある場合は、 StoreInRepository ステップが欠落している分岐にジョブが流れ込んでいないかどうかを確認します。

1.2.9.1.1.29.3 リポジトリー内の履歴情報が見つからない

リポジトリー内に見つかるはずの履歴情報が見つからない場合は、次のようないくつかの解決方法があります。
  • 履歴記録通知オブジェクトが正しくセットアップされていることを確認します。
  • 履歴記録通知が使用可能になっていることを確認します。
  • 条件が正しく定義されていることを確認します。

    例えば、現行ステッププロパティーを使用して、履歴記録の書き込みの原因となるステップを制限できます。RICOH ProcessDirector は、 現行ステップ条件に入力された値を ステップ ID の値と比較します。 ステップ名と比較するわけではありません。これら 2 つのプロパティーの値はしばしば同じになりますが、ステップ ID がステップ名の最後に番号を追加したものになる場合もあります。

    そのため、現行ステッププロパティにはワイルドカード値を使用することをお勧めします。例えば、 待機ステップの間にイベントが発生するたびに履歴記録を書き込むには、次のような条件を使用します。

    現行ステップ like待機*
  • StoreInRepository ステップの 履歴記録の保存プロパティーに はいが設定されていることを確認します。

履歴記録が見つかっても、想定する特定の履歴記録でない場合は、[アーカイブ]タブの[結果]ポートレットから正しい結果を選択していることを確認します。ジョブを処理するそれぞれの StoreInRepository ステップは、リポジトリーに別々のエントリを生成するため、検索すると複数の結果が返る場合があります。履歴情報は累積するものですが、ワークフローの初めの StoreInRepository ステップから結果を選択すると、ワークフローの後の方で発生したステップに関する履歴情報は含まれません。 StoreInRepository ステップの エントリのタイプのアーカイブプロパティーを使用して、同じジョブまたは文書のリポジトリーに書き込まれた異なるエントリを検索する方法を使用するとよいでしょう。

すべてが正しくセットアップされている場合は、リポジトリーで見つからない項目の一般的な理由を確認します。

1.2.9.1.1.30 Avanti Slingshot Connect の問題

これらのトピックでは、Avanti Slingshot Connect 機能を使用しているときに発生する問題のいくつかについて説明します。

1.2.9.1.1.30.1 システムがAvanti Slingshotから情報を受信していない

RICOH ProcessDirectorが情報またはデータをAvanti Slingshotから受信していない場合は、システムのセットアップ、ファイアウォールの設定、またはジョブの設定を確認してください。
Avanti Slingshotの設定を確認するには、次の手順に従います。
    注意:
  • Slingshotの一般的な実装の場合は、これらの手順にしたがって、RICOH ProcessDirectorと情報を交換します。Slingshotの実装によっては、別の手順になることがあります。
  1. AvantiのURLが正しいことを確認します。URLが正しくない場合、RICOH ProcessDirectorはAvanti Slingshotと通信できません。
    1. RICOH ProcessDirector にログインします。
    2. 管理 設定 Avanti Slingshotを選択します。
    3. AvantiのURLを紙に書きとめます。
    4. Avanti Slingshotにログインします。
    5. システムのセットアップ 一般を選択して、 JDFタイプをダブルクリックします。
    6. 接続オプションタブを選択します。
    7. RICOH ProcessDirectorAvantiのURLとAvanti Slingshotの JMF戻り先HTTP URLが同じであることを確認します。同じでない場合は、 JMF戻り先HTTP URLに一致するように[AvantiのURL]を更新します。
        重要:
      • Avanti Slingshotクライアントのパスワードを変更する場合、JMF戻り先HTTP URLを新しいパスワードに更新して、 JMF戻り先HTTP URLをコピーして、RICOH ProcessDirectorAvanti URLフィールドに貼り付ける必要があります。例えば、パスワードをMyPasswordに更新しており、現在のURLがhttp://AvantiServer:8081/servoy-service/rest_ws/avanti_jdf/jmf_inbound_processing/params?Username=UserName&Password=passwordであった場合、URLの末尾のPassword=passwordPassword=MyPasswordに変更します。
  2. ご使用のネットワークで使用されているファイアウォールで、RICOH ProcessDirectorとAvanti Slingshot間の通信が許可されていることを確認してください。
  3. [JDFタイプ]が正しく設定されていることを確認します。次の設定が正しくない場合は、Avanti Slingshotが要求された情報をRICOH ProcessDirectorに送信しようとしたときに問題が発生することがあります。
    • [JDFタイプ]に対して、結合JDF形式を使用するを選択する必要があります。
    • すべてのJMFメッセージオプションを選択する必要があります。
    • Slingshotが販売注文とともにPDFファイルを送信すると、1つ以上のPDFファイルが[JDFタイプ]に添付されます。

      SlingshotがPDFファイルへのリンクをJDFジョブチケットに設定する場合は、そのリンクが正しいことを確認します。ファイルが指定したディレクトリーにあり、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーがそのファイルを読み取る権限があることを確認します。デフォルトシステムユーザーは aiw1 です。

    • Slingshot販売注文の各単位品目に対して、一致するホットフォルダー入力装置がRICOH ProcessDirectorにあることを確認します。そのホットフォルダーに対する バッチ方式プロパティーが JDFに設定されていることを確認します。入力装置が使用可能になっており、接続されていることを確認します。

1.2.9.1.1.30.2 システムがAvanti Slingshotから受信したジョブに対してデータファイルを見つけることができない

Avanti Slingshotからエクスポートされたジョブがエラー状況に移行し、メッセージAIWI6126Eが表示された場合は、RICOH ProcessDirectorはSlingshotから有効なPDFファイルとJDFジョブチケットを受信しませんでした。

この問題を特定して修正するには、次の手順に従います。

  1. Slingshotの場合:
    1. 販売注文で、単位品目が正しく作成されていることを確認します。

      • Slingshotが販売注文に伴うPDFファイルを送信する場合は、少なくとも1つのPDFファイルを各単位品目の文書タブに添付していることを確認します。
      • SlingshotがPDFファイルへのリンクをJDFジョブチケットに設定する場合は、そのリンクが正しいことを確認します。ファイルが指定したディレクトリーにあり、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーがそのファイルを読み取る権限があることを確認します。デフォルトシステムユーザーは aiw1 です。

    2. ジョブで、セクションタブの 説明に、Slingshotからジョブを受信するRICOH ProcessDirectorホットフォルダーの名前が指定されていることを確認します。
    3. 販売注文またはジョブで問題が見つかった場合は、新しい販売注文を作成します。処理のために注文をリリースして、RICOH ProcessDirectorにジョブをエクスポートします。
  2. RICOH ProcessDirectorの場合:
    1. Slingshot販売注文の単位品目と同じ名前でホットフォルダーをセットアップしたことを確認します。
    2. ホットフォルダーに同じ名前が付いていない場合、新しいホットフォルダーをセットアップします。

1.2.9.1.1.30.3 Avanti Slingshotが RICOH ProcessDirector 上にジョブの注文を作成しない

Avanti Slingshotが RICOH ProcessDirector 上にジョブの注文を作成しない場合は、 CreateOrderInSlingshotステップ、プロキシサーバー(ある場合)、または Slingshotシステムが正しくセットアップされていません。
この問題を修正するには、次の手順に従います。
  • CreateOrderInSlingshotステップのジョブが エラー状況の場合は、ジョブログのメッセージをチェックしてください。
    • メッセージに一般エラーが発生したことが示され、ご使用の環境でプロキシサーバーを使用してSlingshotと通信する必要がある場合は、次の手順に従います。

      1. [システム設定]ページのプロキシサーバータブのプロキシサーバープロパティーの値を指定します。

      2. このステップのプロキシを使用プロパティーの値をチェックします。

    • プロキシサーバーの設定が正しいか、ご使用の環境でプロキシサーバーを使用していない場合は、このステップの要求URLプロパティーの値を確認します。

      Avantiのサポート担当者に、値が正しいことを確認してください。

    • メッセージにSlingshot Webサービスから500エラーが返されたことが示されている場合は、要求パラメータープロパティーの値の SenderIDUsernamePasswordのパラメーターを確認します。

      Avantiのサポート担当者に、パラメーターの値が正しいことを確認してください。

      その他の問題でも、Webサービスが500エラーを戻すことがあります。

    • メッセージにSlingshot Webサービスから400エラーが戻されたことが示されている場合は、次の手順に従います。

      • Slingshot統合ログで、RICOH ProcessDirectorからの要求をSlingshotが処理しない理由を説明しているメッセージを確認します。

      • RICOH ProcessDirectorがSlingshotに送信したXML注文情報が含まれるファイルを確認します。

        Avantiのサポート担当者とともに、要求の値とXML形式がSlingshot Webサービスの要件と一致していることを確認します。RICOH ProcessDirectorサポート担当者とともに、XMLがRICOH ProcessDirectorと連携していることを確認します。

      • 要求ペイロードプロパティーに、XML注文情報が含まれるディレクトリーへの完全パスとファイルの名前が指定されていることを確認します。

      その他の問題でも、Webサービスが400エラーを戻すことがあります。

  • CreateOrderInSlingshotステップがエラーにならずにジョブを処理するがSlingshotが注文を作成しない場合は、リコーのサポート担当者に問い合わせて、Slingshotシステム構成をチェックしてください。

1.2.9.1.1.30.4 Avanti Slingshot は RICOH ProcessDirector からジョブ情報を受信していない

Avanti Slingshot が RICOH ProcessDirector からジョブ情報またはデータを受信していない場合、 RICOH ProcessDirectorと Avanti Slingshot の間でシステムのセットアップを確認する必要があります。
システムの設定を確認するには、次の手順に従います。
  • Avanti Slingshotの構成ファイル(avanti.cfg)が正しいことを確認します。
    • Avanti Slingshotの構成ファイルをテキストエディターで開いて、ファイルの内容が正しい指定形式になっていることを確認します。構成ファイル内では、各コストセンターを個別の行に指定する必要があります。
    • .cfgファイル内のコストセンターがAvanti Slingshot内の[外部装置ID]と一致していることを確認します。コストセンターの値では、大文字と小文字が区別されます。
  • Avanti Slingshot にジョブ情報が送信されるステップが RICOH ProcessDirector ワークフローで正しく定義されていることを確認します。
    • 各ステップで、Slingshotコストセンタープロパティーに対して正しいコストセンターが選択されていることを確認します。

    • Slingshotマイルストーン状況プロパティーが正しく定義されていることを確認します。情報をAvantiに送信する最後のステップでは、マイルストーン状況が 完了になる必要があります。同じコストセンターに対して複数のステップがある場合、最初のステップでは、マイルストーン状況が 実行中になっている必要があります。
    • マイルストーン状況が完了になっているステップには、マイルストーン状況が 実行中になっているステップと同じコストセンターが定義されていることを確認してください。
  • RICOH ProcessDirector プリンターから Slingshot にジョブ情報を送信している場合、プリンターには Slingshot コストセンタープロパティー用に選択された適切なコストセンターがあることを確認します。

1.2.9.1.1.30.5 Slingshot コストが正しくない

RICOH ProcessDirector から受信した情報に基づいて計算された Slingshot のコストとマイルストーンが正しくない場合、 Slingshot コストセンターSlingshot マイルストーン状況プロパティーが正しくセットアップされていない可能性があります。

以下の項目を確認してください。

  • ワークフローでは、Slingshot コストセンターSlingshot マイルストーン状況プロパティーがステップで正しく設定されていることを確認します。

    • 正しいコストセンターがSlingshot コストセンタープロパティーと関連付けられていることを確認します。

    • ジョブが 1 つのステップを完了するたびに、Slingshot マイルストーン状況プロパティー値が 完了になることを、情報を報告する Slingshot コストセンターごとに確認してください。

    • 情報を Slingshot コストセンターに報告する最初のステップでは、Slingshot マイルストーン状況プロパティー値が 実行中になっている必要があります。情報をコストセンターに報告する最後のステップでは、値が 完了になっている必要があります。1 つのステップのみが情報をコストセンターに報告する場合、このステップでは値が 完了になっている必要があります。

  • コストセンターが Avanti Slingshot 構成ファイル (avanti.cfg) で正しく定義されていることを確認します。構成ファイル内のコストセンターは、Avanti Slingshot 内のコストセンター用に定義された[外部装置 ID]と一致している必要があります。コストセンターの値では、大文字と小文字が区別されます。
  • RICOH ProcessDirector プリンターから Slingshot にジョブ情報を送信している場合、プリンターには Slingshot コストセンタープロパティー用に選択された適切なコストセンターがあることを確認します。

1.2.9.1.1.31 締め切りと推定時間を設定する

これらのトピックでは、ジョブの締め切りと推定時間の設定に関する問題について説明します。

1.2.9.1.1.31.1 ジョブテーブルに正しい予想される結果が表示されない

ジョブテーブルまたはジョブプロパティーノートブックの予想される結果プロパティーに、スケジュールどおりのジョブがスケジュール遅れのジョブとして表示され、スケジュール遅れのジョブがスケジュールどおりとして表示される場合、推定時間に問題がある可能性があります。ワークフロー内の1つ以上のステップの推定時間が正確ではないか、含める必要があるステップを見積もりに含めなかった可能性があります。
ワークフロー内のステップの推定時間を調整するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 変更するワークフローの名前をクリックします。
  3. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  4. ワークフローエディターを右クリックし、推定時間を選択します。
  5. 各ステップの推定時間を確認します。
  6. 推定時間が正確でない場合は、変更します。
  7. 推定時間に含まれないステップの推定時間を含める場合は、推定時間に含まれるプロパティーを はいに設定します。推定時間と、推定時間の計算に使用されるジョブまたはページの数の両方を指定します。
  8. ワークフロー内のすべてのステップの推定時間の計算を停止する場合は、次の手順に従います。
    1. すべてのステップを選択します。
    2. 複数編集領域で、 推定時間に含まれるを選択し、 いいえを選択します。
    3. 選択に適用をクリックします。
  9. 完了したら、OKをクリックします。
  10. ワークフローを保存します。
ワークフロー内のステップの推定時間の変更は、その後にワークフローに実行依頼されるジョブの予想される結果に影響します。この変更は、既に処理されているジョブの予想される結果には影響しません。

1.2.9.1.1.32 バーコードの読み取り

これらのトピックでは、バーコードの読み取りの問題について説明します。

1.2.9.1.1.32.1 ジョブの[バーコードの読み取り中]状態の終了が早すぎる

すべての文書が読み取られる前にジョブが[バーコードの読み取り中]状態を終了する場合、一部の構成設定の調整が必要になることがあります。
ジョブプロパティーノートブックで、次のプロパティーを参照します。
  • 確認タブ: 結果ファイル非アクティブタイマー

    このプロパティーに値が設定されている場合、ステップは、バーコードリーダー結果ファイルの更新を監視します。このプロパティーで設定された時間の間結果ファイルが変更されないままの場合、ジョブのすべてのバーコードが検証されていない場合でもジョブは次のステップに移動します。ジョブが今後移動しないようにする場合は、ジョブで使用されるワークフローのReadBarcodeDataステップの 結果ファイル非アクティブタイマーの値を大きい値にします。

    単純に結果ファイル非アクティブタイマーに値を指定しないことで、ジョブが[バーコードの読み取り中]状態から自動的に移行しないようにすることもできます。

  • 調整タブ: 自動調整

    ジョブプロパティーノートブックの[調整]タブでこのプロパティーが[はい]に設定されている場合、ジョブは、一時停止せずに[調整]ストップを通過します。

1.2.9.1.1.32.2 ジョブが[バーコードの読み取り中]状態のままになる

ジョブが予想より長く[バーコードの読み取り中]状態のままになっている原因としていくつかの問題が考えられます。
すべての文書が読み取られたと予想されてもジョブが[バーコードの読み取り中]状態のままになっている場合は、次のアクションを試します。
  1. バーコードステップ完了アクションを使用して、スキャナーによって読み取られた文書の割合とまだ読み取られていない文書の数を表示します。ダイアログを閉じ、アクションをもう一度実行します。バーコードリーダーが引き続きジョブのバーコードを読み取っている場合は、まだ読み取られていない文書の数が減少します。数が減少しない場合は、ジョブに使用されているバーコードリーダーをメモします。

    バーコードリーダーポートレットを参照し、バーコードリーダーが接続されていることを確認します。バーコードリーダーが切断されている場合は、バーコードリーダーポートレットでログの表示を選択し、切断メッセージのタイムスタンプを参照します。一部のバーコードが読み取られたときにバーコードリーダーが切断された場合は、文書をもう一度スキャンしてください。

  2. バーコードリーダーのバーコード形式を確認します。データが予想される形式になっていない場合は、バーコードから読み取られた情報が/aiw/aiw1/barcodereaderディレクトリー(Linux)またはC:\aiw\aiw1\barcodereaderディレクトリー(Windows)内のファイルに書き込まれます。このファイルは、BarcodeReaderName.unmatchedという名前で、BarcodeReaderNameは、予期しないデータを受信したバーコードリーダーオブジェクトの名前です。そのファイルの内容と、バーコードを読み取るために使用されたバーコード形式を比較します。バーコード形式またはバーコードを作成するために使用した方法を修正します。
  3. ジョブプロパティーノートブックの[確認]タブでプロパティーを確認します。すべてのバーコードが読み取られたときにステップを完了するプロパティーが[いいえ]に設定されている場合、 バーコードステップ完了アクションを使用してステップを完了するまでジョブの[バーコードの読み取り中]状態は終了しません。

1.2.9.1.1.32.3 調整が必要な自動調整ジョブ

それでも(自動調整プロパティーが はいに設定されている場合でも)、一部のジョブではオペレーターの調整が必要です。

文書のバーコードが2回スキャンされた場合、それが含まれているジョブはReadBarcodeDataステップで 重複検出状態になります。このステップの完了後、そのジョブは Reconcileステップに入りますが、調整を実行する前に重複スキャンを解決する必要があるため、 調整待ち状態になります。

重複スキャンを調整するには、次の手順に従います。
  1. メインページでジョブポートレットを右クリックし、 調整を選択します。
  2. 文書テーブルで、複数回スキャンが含まれる文書は、 スキャン回数列の値が 1およびブランク以外になっているか、ジョブに指定された文書の状況の列に 重複という値があります。
  3. アクションを選択します。
    オプション 説明
    OK 状況OKに変更します。このオプションは、重複スキャンの理由を特定し、会社のポリシーに従ってすべての重複を廃棄してから使用します。
    プル このオプションは、ジョブから文書のすべてのコピーを除去する場合に使用します。
    再印刷 子ジョブが作成されて、文書はもう一度印刷されます。このオプションは、文書をもう一度印刷する場合に使用します。その文書をもう一度印刷すると別のバーコードが含まれるため、再印刷とマークした文書が複製されたようには見えません。
  4. 重複状況としてマークされたすべての文書に対するアクションを指定したら、 OKをクリックします。

1.2.9.1.1.33 郵便有効化に関連する問題

こられのトピックでは、Postal Enablement 機能を使用しているときに発生する問題について説明します。

1.2.9.1.1.33.1 郵便ソフトウェア返す文書プロパティーの値が正しくない

郵便ソフトウェアが返した文書プロパティーの値が正しくない場合、PDF または AFP ファイルに定義した文書プロパティーと、BuildExternalDocPropsFileステップテンプレートまたは MapExternalResultsFileToDocPropsステップテンプレートに基づくステップで選択した文書プロパティーが同一ではない可能性があります。
指定した文書プロパティーが正しいことを確認するには、次の手順に従います。
  1. ジョブの文書プロパティーファイル (ジョブのスプールディレクトリー内の jobID.document.dpf) を開き、値が意図通りであることを確認します。文書プロパティーファイルの見出しレコードを確認して、その値のデータベースプロパティー名を特定します。例えば、 Doc.Custom.ZipCode という名前の列と Doc.Address.PostalCode という名前の列があり、意図した値が Doc.Address.PostalCode 列にあったとします。どちらのプロパティーも、 BuildExternalDocPropsFile または MapExternalResultsFiletoDocProps ステップの使用可能なプロパティーリストでは、ユーザーインターフェース名が[Zip コード]である可能性があります。どちらのエントリを 選択済みプロパティーのリストに含めるかを決定する必要があります。
  2. 印刷ジョブが PDF の場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat プラグインの IdentifyPDFDocuments ステップで指定された PDF ファイルと制御ファイルを開きます。使用する予定のプロパティーのデータベース名がジョブの文書プロパティー内の名前と一致していることを確認します。ステップに設定されたプロパティーのユーザーインターフェース名が正しく対応していることを確認するには、インフォメーションセンターの文書プロパティーを検索します。インフォメーションセンターでは、データベース名とユーザーインターフェース名の両方を調べられます。インフォメーションセンターでプロパティーが見つからない場合は、次のステップで示すように[選択済み]リストで試行錯誤して別のプロパティーを選択します。
    RICOH ProcessDirector を使用しており、印刷ジョブが AFP の場合、RICOH Visual Workbench の AFP ファイルと Visual Workbench 制御ファイルを開き、Document Property Designer で使用する値に対してどのようなユーザーインターフェース名が使用されているかを確認します。
  3. [選択済み]リストでプロパティーを修正します。
    1. ワークフローを使用不可にします。
    2. BuildExternalDocPropsFileステップテンプレートまたは MapExternalResultsFileToDocPropsステップテンプレートに基づくステップのプロパティーを表示します。
    3. 必要に応じて、選択した文書プロパティーのリストを変更します。
    4. ワークフローを使用可能にします。
  4. ジョブを選択し、再処理アクションを使用して、適切なステップを再実行します。

1.2.9.1.1.33.2 条件によって設定されるプロパティーの値が正しくない

条件によって設定されるプロパティーの値が正しくない場合、SetJobPropsFromConditions ステップテンプレートに基づくステップで指定された .csv ファイルのロジックが正しくない可能性があります。
プロパティーの値が正しくない問題を修正するには、次の手順に従います。
  1. テキストエディターで .csv ファイルを開きます。
    重要: .csv を Microsoft Excel のようなスプレッドシートプログラムで編集しないでください。スプレッドシートプログラムはファイル内の式を数式として解釈する可能性があります。
  2. .csv ファイル内のロジックを調査します。
    例えば、ファイルには次のようなロジックが含まれます。

    郵便ソフトウェアの住所修正戻りコード = 200、かつ住所クリア戻りコード =100 の場合、処理カテゴリジョブプロパティーを 適格に設定します。

    郵便ソフトウェアの住所修正戻りコード = 300、かつ住所クリア戻りコード =100 の場合、処理カテゴリジョブプロパティーを 不適格に設定します。

    郵便ソフトウェアが住所修正戻りコードとして 200 でも 300 でもない値を返した場合、または 100 以外の住所クリア戻りコードを返した場合、処理カテゴリジョブプロパティーに値は設定されません。

  3. 特定した各ロジック問題を修正します。次に再処理アクションを使用して、この CSV ファイルを使用する SetDocPropsFromConditions ステップを再実行します。

1.2.9.1.1.33.3 列見出しにダブルバイト文字が含まれる場合に Postal Enablement ワークフローでジョブがエラーになる

列見出しにダブルバイト文字が含まれる Postal Enablement ワークフロー内のすべてのジョブが エラー状態になった場合、Postal Enablement ステップの列出しフィールドにダブルバイトのコンマが含まれている可能性があります。この問題を修正するには、すべてのダブルバイトのコンマをシングルバイトのコンマに変更します。
すべてのダブルバイトのコンマをシングルバイトのコンマに変更するには、以下の手順に従います。
  1. ワークフローを使用不可にします。
  2. BuildExternalDocPropsFile ステップテンプレートに基づくステップのプロパティーノートブックを表示します。
  3. 列見出しフィールドで、ダブルバイトのコンマをすべてシングルバイトのコンマに置き換えます。
  4. MapExternalResultsFileToDocProps ステップテンプレートに基づくステップのプロパティーノートブックを表示します。
  5. 維持する列フィールドで、ダブルバイトのコンマをすべてシングルバイトのコンマに置き換えます。
  6. ワークフローを使用可能にします。

1.2.9.1.1.34 MarcomCentral Connect の問題

ここでは、MarcomCentral Connect 機能を使用しているときに発生する問題のいくつかについて説明します。

1.2.9.1.1.35 Preference Management の問題

ここでは、Preference Management 機能を使用しているときに発生する問題のいくつかについて説明します。

1.2.9.1.1.35.1 文書プロパティーがプリファレンスファイルの値で更新されない

文書プロパティーが、プリファレンスファイルの値で更新されない場合、プロパティーマッピングオブジェクトが間違っているか、プリファレンスファイルが変更されているか、ApplyPreferencesステップの設定が間違っている可能性があります。

各項目について、次の一般的な問題がないことを確認します。

  • プロパティーマッピングオブジェクト

    ジョブを処理するプロパティーマッピングオブジェクトのプロパティー値を確認します。

    • [全般]セクションで、ファイルタイプに正しい値が選択されていることを確認します。CSV を選択し、ファイルがタブ区切り形式の場合、ファイルは正しく読み取られません。
    • [プロパティーマッピング]セクションで、プリファレンスファイル内の見出しが適切な文書プロパティーと使用法にマップされていることを確認します。また、すべてのマッピングが表示されることと、見出しが、プリファレンスファイル内の見出しと完全に一致していることも確認します。見出しは、大/小文字が区別されます。
  • プリファレンスファイル

    ジョブの処理に使用したプリファレンスファイルを開きます。次の点を確認します。

    • ファイルで使用している区切り文字に変更がない。
    • すべての行に区切り文字がある。
    • プロパティーマッピングオブジェクトで使用している見出しがまだ存在し、同じ表記になっている。
    • 各列に必要な値が含まれる。

      ワークフローで、これらの値を条件付き処理に使用している場合、値に変更があると、予期しない結果が生じます。

    • 意図せずにファイルの書式を変更するプログラムで編集したことが原因でファイルが破損していない。

  • ApplyPreferences ステップ
    • 適切なプロパティーマッピングオブジェクトが指定されていることを確認します。
    • プリファレンスファイルを固定の場所に保存している場合は、RICOH ProcessDirectorが処理中に適切な権限でその場所にアクセスできることを確認します。
      • Linuxの場合は、aiw1 ユーザーと aiwgrp1 グループに読み取り権限があることを確認します。
      • Windows の場合は、Windows Administrators グループに読み取り権限があることを確認します。
    • プリファレンスファイルをジョブとともに実行依頼する場合は、ファイル名のシンボル表記が正しいことを確認します。ファイル使用法の値を確認するには、ホットフォルダー入力装置で定義されているファイルパターンを確認する必要がある場合があります。
    • ワークフローに複数のApplyPreferencesステップがある場合は、各値が正しく設定されていて、ジョブがワークフローで適切な経路を進むことを確認します。

1.2.9.1.1.36 ライセンスキー

これらのトピックでは、ライセンスキーの問題について説明します。

1.2.9.1.1.36.1 ライセンスキーが見つからないか、有効期限が切れているため、機能を使用できない

機能が使用できず、ライセンスキーが見つからないか、有効期限が切れているというメッセージが表示される場合、機能に有効なライセンスキーがありません。

機能を試用モードで実行した場合、試用期間が終了するとこのメッセージが表示されます。機能の使用を続けるには、購入してライセンスキーをインストールする必要があります。

1.2.9.1.1.36.2 ライセンスキーが見つからないか、有効期限が切れているため、ジョブがエラーになる

ジョブがエラー状態になり、ライセンスキーが見つからないか、有効期限が切れているというメッセージが表示される場合、ある機能を必要とするジョブステップがジョブに含まれているが、その機能に有効なライセンスキーがありません。

これは、機能を試用モードで実行した場合、および試用期間が終了するときに発生する可能性があります。ジョブを実行するには、ワークフローからステップを削除するか、機能を購入して、そのジョブのライセンスキーをインストールする必要があります。

1.2.9.1.1.37 文書処理の問題

こられのトピックでは、文書の処理中にに発生する問題について説明します。

1.2.9.1.1.37.1 ファイルが存在するときに「ファイルが見つかりません」というエラーが発生する

このセクションは、Windows には適用されません。ジョブがエラー状態になって、実際にはファイルが存在するにも関わらず「ファイルが見つかりません」というエラーが表示される場合は、オープンファイルの最大数に関するシステム設定を増やさなければならない可能性があります。

開いているファイルの最大数に関するシステム設定は、制御されないプロセスによってシステムが支配されるのを防ぎますが、多くの文書を使用するジョブを実行する場合は、AFP Support 機能と PDF Document Support 機能の上限値を増やさなければならないことがあります。オープンファイルの上限値を変更すれば、さらに多くのシステムリソースを AFP Support 機能および PDF Document Support 機能で使用できるようになります。

オープンファイルの上限値を変更するには、以下のようにします。

  1. root ユーザーとしてシステムにログインします。
  2. Linux オペレーティングシステムでは、/etc/security/limits.conf ファイルを開きます。
  3. そのファイルで、オープンファイルの上限値を設定している行を見つけます。例えば、Linux システムでは、以下のように表示されています: aiw1 - nofile 4096
    この行がない場合は、次のステップで追加します。
  4. 行を編集するか、必要に応じて新しい行を追加して、より高い上限値を設定します。上記の例では、Linux の上限を 15,000 に設定します: aiw1 - nofile 15000
    システム管理者に確認して、オープンファイル数の妥当な上限値を決定してください。
  5. 変更を有効にするために、root ユーザーとしてログアウトしてからログインします。

1.2.9.1.1.37.2 文書プロパティー値が見つからない

ユーザーインターフェースに文書プロパティー値を表示しようとして表示されない場合は、ワークフローがデータベースにプロパティー値を書き込んでいないか、プロパティーが制限プロパティーとして定義されている可能性があります。

ユーザーインターフェース (例えば、プロパティーノートブックページや文書テーブル) には、データベースの現在の値にしたがって、文書プロパティーの値が表示されます。WriteDocumentsToDatabase ステップテンプレートに基づくステップがワークフローで実行されるまで、ユーザーインターフェースに文書プロパティー値を表示することはできません。

ワークフローで WriteDocumentsToDatabase ステップテンプレートに基づくステップが処理されていて、文書テーブルに文書プロパティーの値が表示されない場合は、文書プロパティーが制限プロパティーとして構成されていて、データベースに保管されていない可能性があります。データベースプロパティーの値のみが、ユーザーインターフェースに表示されます。プロパティーが、文書プロパティー構成ファイル aiw/aiw1/config/docCustomDefinitions.xml (Linux) C:\aiw\aiw1\config\docCustomDefinitions.xml (Windows) にデータベースプロパティーとして定義されていることを確認します。

文書プロパティーが制限プロパティーの場合、次の手順を実行します。

  1. Ricoh サポート担当者に問い合わせ、制限プロパティー定義を削除し、プロパティーをデータベースプロパティーとして定義します。
  2. docCustom ユーティリティーを実行し、 カスタム文書プロパティー機能をインストールまたはアップグレードします。

    注意:
  • 1 つの文書プロパティーをデータベースプロパティーと制限プロパティーの両方として定義しないでください。予期しない動作が発生する可能性があります。

ワークフローに SetDocPropsFromList ステップが含まれていると、そのステップは、プロパティー値を正しく更新できない可能性があります。 設定する文書プロパティー一致する文書の値その他の文書の値プロパティーの値が正しいことを確認するために、ステップによって処理されるリストファイルの内容と、ステップの設定を比較してください。

1.2.9.1.1.37.3 文書プロパティー値が最新の値でない

ユーザーインターフェースに表示されるデータベースプロパティー値が最新の値でない場合、それらの値が文書プロパティーファイルの値を使用してデータベースを更新していない可能性があります。

ユーザーインターフェースには、データベースの現在の値にしたがって、文書プロパティーの値が表示されます。SortDocuments などのステップによって文書が処理されていて、文書プロパティーファイルで更新された値がデータベースに書き込まれていない場合 ( UpdateDocumentsInDatabase ステップが発生していない)、ユーザーインターフェースには前の値が表示されます。

ワークフローに文書プロパティーファイルの値を更新するステップが組み込まれている場合、必ず更新された値をデータベースに書き込むステップをその後に使用してください。

ワークフローに SetDocPropsFromList ステップが含まれていると、そのステップは、プロパティー値を正しく更新できない可能性があります。 設定する文書プロパティー一致する文書の値その他の文書の値プロパティーの値が正しいことを確認するために、ステップによって処理されるリストファイルの内容と、ステップの設定を比較してください。

1.2.9.1.1.37.4 Eメールに正しくない文書が添付される

EmailDocumentsステップで、Eメールに正しくない文書が添付される場合は、問題の原因を突き止めるために確認できる項目がいくつかあります。Eメールアドレスと添付ファイルの一致が確認されていません。

文書プロパティーは、IdentifyPDFDocumentsステップまたは BuildPDFFromDocumentsステップがジョブを処理する際に、ジョブのページにマップされます。これらのステップの実行後にジョブ内のページの順序が変わった場合でも、文書プロパティーは依然として、オリジナルジョブのページ番号にマップされています。

例えば、ジョブがIdentifyPDFDocumentsステップまたは BuildPDFFromDocumentsステップの後と、 EmailDocumentsステップの前の間にある PreparePDFOutputForFinishingステップまたは ReversePDFPageOrderステップによって処理されると、ページ番号が文書境界と一致しないため、添付ファイルに各Eメールアドレスに対応する正しいページが含まれません。

この問題は、次の方法のいずれかで修正できます。

  • ワークフローを変更し、EmailDocumentsステップの前にある文書を並べ替えるステップをすべて除外してから、ジョブを再び処理します。
  • ジョブの順序を変更するステップの前にSnapshotJobFileを追加してから、 EmailDocumentsステップの 添付のソースファイルプロパティーでスナップショットファイルを指定します。ワークフローに、これらのステップを次の順序で組み込むのがよいでしょう。
    • IdentifyPDFDocuments
    • SnapshotJobFilejobID.original.pdfのような名前の付いたPDFのバージョンを保存します)
    • PreparePDFOutputForFinishing(または ReversePDFPageOrder
    • EmailDocuments(さらに、 添付のソースファイルプロパティーに${getFileName(original,pdf,read)}を設定します)
    注意:
  • 2番目のIdentifyPDFDocumentsステップや BuildPDFFromDocumentsステップを組み込んでも、問題は修正できません。

1.2.9.1.1.37.5 送信されたEメールに添付文書がない

送信された E メールに添付文書がない場合は、添付ファイルが PDF 形式でない、EmailDocuments ステップの構成に誤りがある、または PDF に宛先に向けた情報が含まれていない可能性があります。

EmailDocuments ステップを使用すると、RICOH ProcessDirector ワークフロー内で文書を添付し、E メールで送信できます。

RICOH ProcessDirector によって送信された E メールに添付ファイルがない場合、次の点を確認してください。

  • 添付ファイルのタイプ

    RICOH ProcessDirector が添付して E メールで送信できるのは、PDF 文書のみです。ソースディレクトリーを確認して、ファイルが PDF であることを確かめてください。

  • 添付のソースファイルプロパティー

    EmailDocuments ステップに、添付の正しいソースファイルがリストされていることを確認します。 EmailDocumentsのデフォルト値は、 ${getFileName(print,pdf,read)}です。この値は、現在の PDF ファイルをスプールディレクトリーから取得します。

  • 文書の添付プロパティー

    ワークフローで、EmailDocuments ステップの 文書の添付プロパティーに はいが設定されていることを確認します。

  • E メールサービスプロバイダーの添付ファイルについてのポリシー

    E メールプロバイダーが、そのシステムを通じて添付ファイルのある文書の送信を許可していることを確認します。ステップのすべての設定が正しくても、依然として送信された E メールに添付ファイルがない場合は、E メールサービスが添付ファイルのある E メールをブロックしている可能性があります。添付ファイルが許可されている場合は、添付ファイルの名前が E メールプロバイダーのスパムフィルターの対象になっていないことを確認します。添付ファイルの名前がスパムフィルターの対象になっていると、E メールから削除される可能性があります。

1.2.9.1.1.37.6 リストファイルの問題

印刷またはその他の処理の前にジョブから文書をプルするワークフローを設定したが、ジョブに正しくない文書が残ったり、ジョブから正しくない文書がプルされたりする問題が発生する場合は、設定の更新が必要になることがあります。.

次の項目を確認してください。

  • ワークフロー

    ワークフローに SetDocPropsFromList ステップがあること。このステップはリストファイルを処理します。必須です。

  • リストファイルの列プロパティー

    ジョブでプルされる文書の識別に使用されるプロパティーが正しく指定されているか、SetDocPropsFromList ステップを確認します。例えば、当座預金と普通預金のアカウント番号が同じである顧客がいる銀行があるとします。アカウントの種別は、 タイプという独自の文書プロパティーで指定します。ジョブには、普通預金と当座預金の組み合わせが含まれます。

    ジョブからすべての普通預金の文書をプルするために、普通預金という言葉のみを含むリストファイルを提供し、リストファイルの列 プロパティーに タイプを設定できます。リストファイルにアカウントの番号とタイプの両方が含まれ、その両方が一致する文書をプルする場合は、 リストファイルの列プロパティーに アカウント番号タイプを設定します。同じリストファイルで、アカウントのタイプに関係なくアカウント番号のセットに対応するすべての文書をプルする場合は、 リストファイルの列プロパティーに アカウント番号を設定します。

    リストファイルの列プロパティーで、プルする文書のみを識別するためのプロパティーは、増やしたり減らしたりできます。 リストの列ファイルプロパティーのプロパティーの順序が、リストファイルの列の順序と一致していることを確認します。

  • 区切り文字プロパティー

    リストファイルの各エントリは、別々の行になっている必要があります。1 つのエントリに複数のプロパティー値 (アカウントの番号とタイプなど) が含まれる場合、プロパティーの値は区切り文字で分かれている必要があります。

    正しいタイプの区切り文字が選ばれていることを確認します。リストファイルの 1 行に 1 つの値しかない場合は、改行を使用します。リストファイルの 1 行に複数の値がある場合は、値の間に使用する区切り文字のタイプを選択します。

  • リストファイルディレクトリープロパティーで指定されているディレクトリーのリストファイル

    RICOH ProcessDirector では、 [リストファイルディレクトリー]プロパティーで名前が付けられているディレクトリーにあるすべてのファイルを処理します。前日の処理で残ったファイルがある場合は、当日のリストファイルと合わせて適用されます。

    リストファイルの列プロパティーの値が、リストファイルにある順序の正しい文書プロパティーに対応する値であることを確認します。

    リストファイルが正しいディレクトリーに配置されていることを確認します。リストファイルは、指定されたディレクトリーに配置されていないと、RICOH ProcessDirector で検出できません。

  • リストファイルがリストファイルディレクトリーに配置されたタイミング

    リストファイルを受信する前に、SetDocPropsFromList ステップでジョブを処理する場合、そのリストファイルを使用するにはRICOH ProcessDirectorます。 SetDocPropsFromList ステップの前のワークフローに 待機ステップを追加できます。そうすれば、指定したリストファイルの到着時間までジョブが待機します。あるいは、 SetDocPropsFromList ステップの前に手動のステップを追加して、リストファイルが正しく配置されてからオペレーターが手動のステップを完了する必要があるように設定することもできます。

1.2.9.1.1.37.7 異なる内容の同じインラインリソース名をオリジナルジョブが使用している場合にAFPファイルのバッチ化が失敗する

複数のAFPファイルをバッチ化 (異なるオリジナルジョブを基にする複数の文書からジョブを作成) しようとして、それぞれのオリジナルジョブが同じ名前でコンテンツが異なるインラインリソースを使用している場合は、エラーが発生して、AFP ファイルをビルドしようとしたステップが失敗します。

例えば、2 つのオリジナルジョブの両方にコードページ名 T1EX0000 が含まれ、2 つのコードページのコンテンツが異なる場合、印刷ジョブをビルドしようとするステップは失敗します。

文書構成ソフトウェアは、ときどき、これらのインラインリソースをビルドするときに自由に名前を付け、作成する各 AFP ファイルに対して、あるリソースに同じ名前を再利用しますが、この方式のために問題が発生します。例えば、ある構成アプリケーションが、各 AFP に対するコードページをビルドして、それをインラインに組み込みます。そのコードページに常に T1CODEPG という名前を付けますが、それぞれのファイルで使用されるコードポイントだけが含まれています。そのため、そのようにビルドされた最初のファイルはインラインコードページ T1CODEPG という名前で 100 のコードポイントがあり、このアプリケーションによって 2 番目にビルドされたファイルもインラインコードページ T1CODEPG という名前ですが 150 のコードポイントがあります。CreateAFPJobsFromDocuments ステップ、BuildAFPFromDocuments ステップまたは BuildAFPFromZip ステップが、これら 2 つのファイルを基にした文書を含む 1 つのジョブをビルドしようとすると、同じ名前の 2 つのリソースのコンテンツが異なるために、エラーが発生します。

可能な場合は、構成アプリケーションの設定を変更して、インラインリソースに一意の名前を付けて生成するようにします。または、異なる入力ファイルが同じ外部リソースをポイントするように指定する方法を見つけます。

この問題は、書式定義以外のすべての AFP リソースタイプで発生する可能性があります。しかし、1 つのジョブにバッチ化するすべての文書に対して指定されるメディアマップが、両面に対して同じ設定を持ち、固定裏面パラメーターに同じ値が含まれる必要があります。

1.2.9.1.1.37.8 オーバーレイの欠落、または誤った両面印刷の出力

AFPデータストリームでは、書式定義リソースを使用して、データへのオーバーレイの追加、印刷を用紙の片面と両面のどちらに印刷するか、その面にオーバーレイのみを含めて、印刷データを含めないか(コンスタントバックとも呼ばれる)など印刷出力の複数の側面を指定できます。

各 AFP 印刷ジョブに 1 つの書式定義が必要ですが、書式定義には複数のメディアマップを含めることができ、印刷ファイルが別のプロパティーのセットへの切り替えを要求するまで、各メディアマップでページのセットのプロパティーを設定します。例えば、保険アプリケーションの最初の 5 ページには、表と裏に 1 セットのオーバーレイ、6 ページ以降には、州固有の情報を処理する別のオーバーレイのセットが必要だとします。オーバーレイの各セットは、独自のメディアマップで指定されます。1 つのメディアマップから別のメディアマップに切り替えるには、AFP データに呼び出しメディアマップ (IMM) 構造化フィールドが含まれている必要があります。

AFP サポート機能を使用すると、IdentifyDocumentsステップを使用して AFPジョブを個別文書に分割するときに、RICOH ProcessDirectorで各文書に必要とされるメディアマップ情報を追跡管理する必要があります。新しい AFP ファイル (CreateAFPJobsFromDocuments および BuildAFPFromDocuments) を作成するステップテンプレートは、作成するジョブ用に新しい書式定義をビルドします。そのため、すべての文書に必要とされるすべてのメディアマップが新しい AFP ファイルによってビルドされる書式定義に含まれていることを確認するために、メディアマップ情報が利用できる必要があります。この情報が利用できない場合、ステップはシステムからジョブを受信した場合にメディアマップ内のオーバーレイを参照しない、または正しい両面印刷仕様を含まない AFP ファイルをビルドする可能性があります。

これらのステップによってビルドされた AFP ファイルに正しいメディアマップ情報へのアクセスがあることを確認するには、以下のいずれかを行います。

  • ファイルの各名前付きグループ内に IMM 構造化フィールドを持つ AFP をビルドする。メディアマップが各文書でこのように定義されている場合、RICOH ProcessDirector内で受信したときに、これらの元の文書からビルドされた新しいAFPファイルは問題のないファイルであるはずです。標準 AFP の要件について詳しくは、関連付けられている関連トピックを参照してください。
  • AFP が必要とされる標準書式でない場合、AFP サポート機能を提供するプログラムを呼び出して、AFP ファイルが文書に分割される前にメディアマップ情報を追加するステップをワークフローに追加できます。これを行うためには、非準拠 AFP でのメディアマップへの参照の処理に関する関連トピックを参照してください。

1.2.9.1.2 RICOH ProcessDirector のメッセージ

さまざまな RICOH ProcessDirector 装置およびコンポーネントによって出されるメッセージ、また RICOH ProcessDirector が処理する外部プログラムによって出されるメッセージは、処理中に発生した問題を解決するために役立つことがあります。

さまざまな RICOH ProcessDirector コンポーネントからのメッセージは同じログに書き込まれる場合があるため、メッセージを調べるときの最初のステップは、それらを生成したコンポーネントを判別することです。メッセージを出したコンポーネントを判別するには、以下の規則を参考にしてください。

AIW で始まるメッセージ
これらのメッセージの多くは、RICOH ProcessDirector サーバーまたはユーザーインターフェースによって生成されたものです。RICOH ProcessDirector ログのいずれかにあるメッセージを調べている場合、そのメッセージをクリックすると、フルテキストおよび推奨アクションを見ることができます。

そうではない場合、AIW で始まるメッセージは、他のコンポーネントからのメッセージです。外部プログラム(またはAFP変換/インデックス機能(ACIF)のような、外部プログラムのように動作するコンポーネント)がメッセージを1次サーバーに送信すると、そのメッセージはサーバーメッセージとして記録されます。メッセージのテキストには、そのメッセージを出したコンポーネントのメッセージ ID が入っています。

たとえば、次のようなメッセージがログに見つかる場合があります。

AIWI0017I 0425-440 PK17935 の ACIF は、戻りコード 0 で正常に完了しました。
この場合、サーバーによって出されたメッセージが AIWI0017I です。メッセージのテキストには、メッセージ番号 0425-440 が示されています。 下で説明しますが、この番号は、このメッセージが ACIF コンポーネントによって生成されたものであることを示しています。

番号 0420 から 0424 で始まるメッセージ
これらのメッセージは、RICOH ProcessDirector の印刷ドライバー Print Services Facility (PSF) によって生成されたものです。これらのメッセージは、 InfoPrint Manager: PSFおよびサーバーメッセージ、変換メッセージ、G550-1053に記載されています。このマニュアルで説明されている操作は、InfoPrint Managerに固有のものですが、RICOH ProcessDirector環境でも適用できます。

RICOH ProcessDirector サーバーが存在する Linux のシステムでは、psfmsg コマンドを使用してこれらのメッセージに関する情報を表示できます。次のコマンドを入力します。

/usr/lpp/psf/bin/psfmsg 042n-nnn
042n-nnnはメッセージ番号です。

番号 0425 で始まるメッセージ
これらのメッセージは、ACIF によって生成されたものです。これらのメッセージを解決する方法について詳しくは、AFP Conversion and Indexing Facility ユーザーズガイド(G550-1342) を参照してください。zSeriesシステムのLookAtツールに精通している場合は、メッセージ番号の0425APKで置き換え、LookAtを使用して説明を見つけることができます。

RICOH ProcessDirector サーバーが存在する Linux のシステムでは、psfmsg コマンドを使用してこれらのメッセージに関する情報を表示できます。次のコマンドを入力します。

/usr/lpp/psf/bin/psfmsg 0425-nnn
0425-nnnはメッセージ番号です。

FTD で始まるメッセージ
これらのメッセージは、AFP ビューアーコンポーネントによって生成されたものです。これらのメッセージの多くは、エラーを解決するための処置について説明しています。
SQL に関するメッセージ
これらのメッセージは内部データベースによって生成されたもので、通常はソフトウェアサポートへの報告が必要になります。

ここにリストされていない文字で始まるメッセージは、RICOH ProcessDirectorが呼び出したコンポーネント(RICOH Transform Featureなど)によって生成されたものです。メッセージのテキストを読んで、そのメッセージを出したプログラムまたはコンポーネントを調べてください。

1.2.9.1.2.1 メッセージの言語

RICOH ProcessDirector は大部分のメッセージをユーザーインターフェースの言語で出力しますが、この言語はブラウザーの言語設定によって決まります。メッセージによっては別の言語で出力されることもあります。
  • プリンタードライバーコンポーネントは、RICOH ProcessDirector 基本製品の言語でメッセージを出力します。この言語は製品のインストール時に設定します。
  • SNMP は、物理プリンターに設定されている言語でメッセージを出力します。
  • Linux システムでは、Download 入力装置は、装置言語プロパティーで設定されている言語で、Download デーモンからメッセージを受信します。

1.2.9.1.2.2 オブジェクトログを表示する

オブジェクトのログを表示して、プロパティーや状態変更などの動作に関するメッセージを確認できます。オブジェクトには、サーバー、通知、メディア、入力装置やプリンターなどの装置が含まれます。機能によっては、他の種類のオブジェクトも追加されます。
オブジェクトログには、最新の 3 日間に出されたメッセージが入っています。3日後に、ログ情報は/aiw/aiw1/監査/オブジェクトタイプディレクトリーの監査ファイルに移動します。ただし、ジョブログは、ジョブが存在する間はシステムに存在します。ジョブが削除されると、ログ情報が監査ファイルに移動されます。

監査ファイルはシステム上に 28 日間残されてから、自動的に削除されます。ログのサイズ制限はありません。

ログエントリーは、[時刻]列で新しいエントリーから古いエントリーの順にソートされます。

エクスポートされたログのタイムスタンプはグリニッジ標準時 (GMT) で表示され、続いて、正符号 (+) または負符号 (−)、および発行システムの現地時間が GMT より進んでいる (+) または遅れている (-) 時間数を表すオフセットが表示されます。ただし、RICOH ProcessDirectorで表示されているオブジェクトログのタイムスタンプは、使用しているブラウザーの時間帯で表示されます。

オブジェクトのログを表示するには、以下のようにします。

  1. 次のいずれかを行ってください。
    • メインページからの場合
      1. ポータルまたはテーブルでオブジェクトを検索します。
      2. オブジェクトを右クリックして、ログの表示を選択します。
    • 管理ページで、次の操作を実行します。
      1. 左のペインでオブジェクトタイプをクリックします。
      2. テーブルのオブジェクトを右クリックして、ログの表示を選択します。
  2. 発行されたメッセージが表示されます。メッセージ時刻はすべて、使用しているブラウザーの時間帯で表示されます。メッセージのテキストが切り捨てられている場合は、そのメッセージ項目をクリックします。ウインドウの一番下にメッセージの全文が表示されます。
  3. メッセージをメッセージタイプまたは他の列でソートするには、列見出しをクリックします。
    1 回クリックすると昇順でソートされ、もう一度クリックすると降順でソートされます。
  4. ログの表示内容を変更するには、タイププロパティーと 範囲プロパティーの値を変更します。
    タイプ
    デフォルトでは、すべてのタイプのメッセージが表示されます。表示するメッセージのタイプを指定するには、リストから値を選択します。
    範囲
    すべてを選択すると、ログのすべてのメッセージが、 タイプの設定でフィルターされて表示されます。 カスタムを選択すると、メッセージの数を指定した日数または時間数に制限できます。日数や時間数は、 この期間に出されたメッセージプロパティーで指定します。

1.2.9.1.2.3 オブジェクトログをエクスポートする

ログをローカルにの保存できるよう、1つ以上のオブジェクトのログをエクスポートできます。エクスポートされたログは、1つの圧縮フォルダーにコンマ区切り値(CSV)ファイルとして保存されます。オブジェクトの例として、入力装置やプリンターがあります。

[ログの表示]ページで行うソートまたはフィルターは、エクスポートログには保存されません。エクスポートログは時間をキーにした昇順(古いログから新しいログへ)になっており、過去3日以内に発行されたすべてのタイプのメッセージが入っています。ジョブログは例外です。これには、ジョブがシステムに入力されてから記録されてきた、ジョブに関するすべての情報が入っています。

エクスポートされたログのタイムスタンプは、グリニッジ標準時(GMT)で記録された後、正符号(+)または負符号(−)と、発行システムの現地時間がGMTより進んでいる(+)または遅れている(-)時間数を表すオフセットが記録されます。ただし、RICOH ProcessDirectorで表示されているオブジェクトログのタイムスタンプは、使用しているブラウザーの時間帯で表示されます。

オブジェクトのログをエクスポートするには、次の手順に従います。

  1. エクスポートファイルはポップアップウィンドウで開くため、ご使用のブラウザーでポップアップブロック機能をすべて無効にします。
    ポップアップブロック機能が有効になっていると、エクスポートファイルを保存することはできません。
  2. 次のいずれかを行ってください。
    • メインページからの場合
      1. ポータルまたは表で1つ以上のオブジェクトを選択します。
      2. その他のアクション ログのエクスポートをクリックします。
    • 管理ページで、次の操作を実行します。
      1. 左のペインでオブジェクトタイプを選択します。
      2. 表で、1つ以上のオブジェクトを選択し、その他のアクション ログのエクスポートをクリックします。
    • ログの表示ページで、 エクスポートをクリックします。
  3. ファイルダウンロードウィンドウで 保存をクリックします。
    圧縮ファイルがダウンロードされます。ファイルを保存する場所を選択できるようにブラウザーが設定されている場合は、ファイルを保存する場所を選択して、別の名前を付けることができます。このフォルダーのデフォルト名は、object typetimestamp.zipです。
  4. 保存をクリックします。

1.2.9.1.2.4 システムログをエクスポートする

診断のために複数のログをシステムログページからエクスポートできます。エクスポートされたログは、1つの圧縮フォルダーにコンマ区切り値(CSV)ファイルとして保存されます。

エクスポートされたログのタイムスタンプはグリニッジ標準時(GMT)で記録され、続いて、正符号(+)または負符号(−)と、発行システムの現地時間がGMTより進んでいる(+)または遅れている(-)時間数を表すオフセットが記録されます。ただし、RICOH ProcessDirectorで表示されているログのタイムスタンプは、使用しているブラウザーの時間帯で表示されます。

診断ログのセットをエクスポートするには、次の手順に従います。

  1. エクスポートファイルはポップアップウィンドウで開くため、ご使用のブラウザーでポップアップブロック機能をすべて無効にします。
    ポップアップブロック機能が有効になっていると、エクスポートファイルを保存することはできません。
  2. システムの要約ポートレットの右上で、 設定)をクリックし、 ログの表示を選択します。
  3. すべてエクスポートをクリックします。
    圧縮ファイルがダウンロードされます。ファイルを保存する場所を選択できるようにブラウザーが設定されている場合は、ファイルを保存する場所を選択して、別の名前を付けることができます。このフォルダーのデフォルト名はInstance–timestamp.zipです。
  4. 保存をクリックします。

1.2.9.1.2.5 監査およびメッセージファイルの除去

印刷ジョブがRICOH ProcessDirectorシステムから離れると、ジョブに関するデータを記録するための監査ファイルが作成されます。また、すべてのメッセージログは3日ごとにファイルにエクスポートされます。これらのファイルは便利ですが、システム上の領域も使用します。定期的に削除されない場合、システムのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

RICOH ProcessDirectorをインストールすると、これらのファイルを削除するスクリプトがインストールされます。デフォルトでは、このスクリプトは毎日深夜12時に実行され、28日を超えるジョブ監査ファイルとメッセージログファイルを削除します。

1.2.9.2 サポート

いくつかの問題は、サービスをサポートWebサイトからダウンロードし、それをシステムに適用することによって解決できます。ただし、リコーのサポート担当者に解決を依頼しなければならない問題もあります。

1.2.9.2.1 RICOH ProcessDirectorデータをバックアップおよび復元する

システムエラーによるデータ損失の防止やデータをリカバリーするには(たとえば、すべての設定とオブジェクトがリストアされて以前にインストールしたレベルにシステムを戻す場合)、RICOH ProcessDirectorのバックアップ/リストアプログラムを使用します。

バックアッププログラムは、以下のデータを保存します。

  • データベースに保存したワークフロー、ステップテンプレート、ユーザー、入力装置、およびプリンターなどのシステムデータ
  • ヘッダーシートに使用されるような制御ファイル
  • スプールディレクトリーのジョブファイルなどのユーザーデータ
その後、RICOH ProcessDirectorを再インストールする必要がある場合、リストアプログラムを実行してデータをリカバリーできます。システムデータと制御ファイルは常にバックアップおよびリストアします。オプションとして、ユーザーデータをバックアップ/リストアできます。

注意: 2台のコンピューターが同じホスト名で、同じRICOH ProcessDirectorサービスレベルでなければ、同じバックアップ/リストアプログラムを使用してRICOH ProcessDirectorをあるコンピューターから別のコンピューターへコピーまたは移動できません。1台目のコンピューターからオブジェクトをエクスポートして、2台目のコンピューターへインポートすることにより、異なるホスト名またはサービスレベルあっても、オブジェクトをあるコンピューターから別のコンピューターへコピーできます。

1.2.9.2.1.1 データをバックアップする

バックアップスクリプトを使用して、RICOH ProcessDirector システム構成のコピーをアーカイブできます。
RICOH ProcessDirector データをバックアップするには、次の手順に従います。
  1. すべてのアプリケーションおよび 2 次サーバーを停止します。バックアップ処理によって、1 次サーバーが自動的に停止されます。
  2. 1 次コンピューターに root ユーザーとしてログインします。
  3. 次のいずれかのオプションを指定して、/opt/infoprint/ippd/bin/aiwbackup.pl を入力します。
    オプション 説明
    -f filename データをデフォルト以外のディレクトリーおよびファイル名にバックアップします。デフォルトは、/tmp/aiw_backup_data.[timestamp].tar.gz です。
    -m DB2 データベースのバックアップイメージを作成しません。このオプションは、異なるコンピューター上に DB2 データベースがある場合に使用します。
    -r デフォルトで、入力ファイルおよびジョブファイル (スプールディレクトリーにある、ジョブ情報が入ったファイルで、入力ファイルのコピーを含む) が保存されます。-r オプションを指定したバックアップでは、入力ファイルまたはジョブファイルは保存されませんが、ジョブは保存されます。システムデータおよび制御ファイルは常に保存されます。
      重要:
    • -r オプションは、aiwbackup コマンドと aiwrestore とで若干異なります。
      • aiwbackup コマンドでは、-r オプションを指定すると、保存されるシステムから入力ファイルおよびジョブファイルだけが削除されます。ジョブはシステムから削除されません。
      • aiwrestore コマンドでは、-r オプションを指定すると、リストアされるシステムからジョブ、入力ファイル、およびジョブファイルが削除されます。
      RICOH ProcessDirector をバックアップするときに -r オプションを使用した場合は、システムをリストアするときにもこのオプションを指定する必要があります。これは、保存されていないファイルを持つジョブをリストアすることを回避するためです。
    -h または -? aiwbackup コマンドのヘルプを表示します。
    例えば、このコマンドは、データを mybackup.tar.gz というファイルに保存します。このとき、ジョブは含まれますが、入力ファイルまたはジョブファイルは含まれません。
    • /opt/infoprint/ippd/bin/aiwbackup.pl -f mybackup.tar.gz -r
    すべてのサーバーが停止すること、ジョブと入力ファイルがバックアップされるかどうか、およびバックアップされたファイルの位置を示すメッセージが表示されます。
  4. Y を入力してバックアップを続行します。
    バックアップが完了すると、バックアップが正常に行われたことを示すメッセージが表示されます。

1.2.9.2.1.2 データを復元する

RICOH ProcessDirector 復元スクリプトを使用して、バックアップアーカイブに保管した構成にシステムを戻すことができます。
サービス更新を含め、RICOH ProcessDirector を前のレベルに復元するには、RICOH ProcessDirector の更新をインストールする前に、データのバックアップを行う必要があります。
RICOH ProcessDirector レベルを復元する際は、次の事項に留意してください。
  • 現在の RICOH ProcessDirector レベルに既存するジョブおよび入力ファイルはすべて、前のレベルに復元するときに除去されます。
  • バックアップは、バックアップを実行したシステムとホスト名が同じで、同一の RICOH ProcessDirector 機能がインストールされているシステムにのみ復元ができます。
  • 新しいレベルの RICOH ProcessDirector を使用していて前のレベルに復元した場合、またはバックアップファイルを復元する前に、前のレベルをインストールして使用していた場合、システムデータ、制御ファイル、またはユーザーデータに対して行った変更はすべて失われます。このため、バックアップファイルを復元する必要がある場合は、データ脱落量を少なくするために、可能な限り早めに復元を行ってください。

RICOH ProcessDirector データを復元するには、次の手順に従います。

  1. 基本製品、アプリケーションサーバー、および 2 次サーバーをすべて停止します。。
  2. 以前に作成したバックアップと同じレベルのRICOH ProcessDirectorをすべてのコンピューターにインストールします。。
  3. 管理者として、1次コンピューターにログインします。
  4. 管理者としてコマンドプロンプトを始動します。管理者としてシステムにログオンしている場合であっても、右クリックメニューから管理者として実行を選択して、コマンドプロンプトを始動する必要があります。
  5. 次のいずれかのオプションを指定して、/opt/infoprint/ippd/bin/aiwrestore.pl と入力します。
    -f filename
    デフォルト以外のディレクトリーおよびファイル名からデータをリストアします。デフォルトは、WindowsではC:\tmp\aiw_backup_data.[timestamp].tar.gz、Linuxでは/tmp/aiw_backup_data.[timestamp].tar.gzです。
    -m
    DB2 データベースをリストアしません。DB2データベースが基本製品とは異なるコンピューター上にある場合、次のオプションを使用します。
    -r
    ジョブ、入力ファイル、およびジョブファイル (入力ファイルのコピーを含む、スプールディレクトリー内のジョブ情報を含むファイル) がデフォルトでリストアされます。-r オプションを指定してバックアップを実行すると、ジョブ、入力ファイル、ジョブファイルはリストアされません。システムデータおよび制御ファイルは常にリストアされます。
    重要: -r オプションは、aiwbackup コマンドと aiwrestore とで若干異なります。
    • aiwbackup コマンドでは、-r オプションを指定すると、保存されるシステムから入力ファイルおよびジョブファイルだけが削除されます。ジョブはシステムから削除されません
    • aiwrestore コマンドでは、-r オプションを指定すると、リストアされるシステムからジョブ、入力ファイル、およびジョブファイルが削除されます。
    RICOH ProcessDirector をバックアップしたときに -r オプションを使用した場合は、システムを復元するときにもこのオプションを使用する必要があります。これは、ファイルが保存されていないジョブが復元されないようにするためです。
    -h または -?
    aiwrestore コマンドのヘルプを表示します。
    たとえば、次のコマンドは、ジョブ、入力ファイル、またはジョブファイルを含まないmybackup.tar.gzというファイルからデータをリストアします。/opt/infoprint/ippd/bin/aiwrestore.pl -f mybackup.tar.gz -r
    すべてのサーバーが停止すること、およびファイル復元元の位置を示すメッセージが表示されます。
  6. Y を入力して復元を続行します。
    復元が完了すると、復元が正常に行われたことを示すメッセージが表示されます。
  7. 基本製品およびアプリケーション/2次サーバーを起動して、リストアされたレベルのRICOH ProcessDirectorを使用します。

1.2.9.2.2 RICOH ProcessDirector バージョンを調べる

RICOH ProcessDirector システムに関してサービスコールを行う必要がある場合は、現在インストールされている RICOH ProcessDirector のバージョン番号をお知らせいただく必要があります。
RICOH ProcessDirectorバージョンを確認するには、以下の手順に従います。
  1. ユーザーインターフェースのいずれかのページで、右上隅にある [情報]アイコン ボタンをクリックします。
  2. 製品情報を選択します。
  3. バージョンとサービスレベルを書き留めます。
  4. 閉じるをクリックします。
インストールされている機能のバージョンを確認するには、以下の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで、ユーティリティー 機能をクリックします。
  3. インストールされているバージョン列で、対象の機能を探します。

1.2.9.2.3 異なるコンピューター上の DB2 サーバーにサービスを適用する

RICOH ProcessDirectorで異なるコンピューター上のDB2サーバーを使用している場合は、RICOH ProcessDirectorの稼働中にリモートデータベースにサービスを適用すると問題が発生することがあります。
異なるコンピューター上の DB2 サーバーにサービスを適用するには、次を行います。
  1. RICOH ProcessDirector をシャットダウンします。
  2. DB2 がインストールされているコンピューター上で、DB2 にサービスを適用します。
  3. RICOH ProcessDirector を再始動します。

1.2.9.2.4 システム診断

ソフトウェアサポートが問題を理解して解決できるように、システムから情報を収集し、分析のために送信する必要がある場合があります。

1.2.9.2.4.1 トレースオプションを設定する

トレースを実行すると、システムの機能の情報が生成されます。トレースオプションを変更すると、問題の診断に役立つ記録情報の量を調整できますが、使用されるシステムリソースも多くなります。ソフトウェアサポートから、必要なデータを収集するためにトレースオプションの変更をお願いする場合があります。
トレースオプションは、ソフトウェアサポートの指示があった場合にのみ変更してください。
トレースオプションを設定するには、次の手順に従います。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで、診断 システムのトレースをクリックします。
  3. システムのトレースページで、ソフトウェアサポートの指示にしたがって、オプションを設定します。
    データの収集が完了した後に元に戻せるように、変更前の設定内容を書き留めておいてください。
  4. SAVEをクリックします。
必要な情報をソフトウェアサポートに送信したら、同じ手順を繰り返して、オプションを元の値にリセットします。

1.2.9.2.4.2 データキャプチャーファイルを作成する

データのキャプチャー機能を使用して、問題の診断に必要な全ての情報を収集し、ZIPファイルにパッケージングしてソフトウェアサポートに送信できます。
ソフトウェアサポートは、キャプチャーファイルが必要かどうかや、どのデータが含まれるかについてお知らせできます。
    注意:
  • 簡易キャプチャーボタンを使用して、初期のトレース情報やシステム情報を収集し、サポートチームに提供できます。 簡易キャプチャー機能は、ブラウザーのダウンロード機能を使用して診断情報のZIPファイルをワークステーションに転送します。これにより、ソフトウェアサポートにファイルを簡単に提供できます。デバッグのためにソフトウェアサポートが情報の提供を求めてきた場合は、後で データキャプチャーの取得ボタンの使用が必要になることがあります。
  • 最後のデータキャプチャーファイルプロパティで、ファイル名をクリックすると、正常に作成された最後のデータキャプチャーファイルがダウンロードされます。

キャプチャーファイルを作成するには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左側にある診断 データのキャプチャーをクリックします。
    右下で、キャプチャープロセスがすでに実行されていないことを確認します。
  3. データのキャプチャーページで、ソフトウェアサポートの指示にしたがって、オプションを設定します。
    アプリケーションサーバーから情報を取得する必要がある場合:
    1. サービスが実行されているユーザーでアプリケーションサーバーにログインします。
    2. スタート インターネットオプション セキュリティ ローカルイントラネットを選択します。
    3. サイトをクリックします。
    4. このWebサイトをゾーンに追加するの下に、アプリケーションサーバーとRICOH ProcessDirectorプライマリーサーバーの接続をマッピングするために使用したドライブ文字を入力します。ドライブ文字の後にはコロンを入れます。たとえば、このアプリケーションサーバーではドライブR: がプライマリーサーバーにマッピングされているので、R: と入力します。
    5. 追加をクリックします。
    6. 閉じるをクリックします。
    7. インターネットのプロパティダイアログで OKをクリックします。
  4. データキャプチャーの取得をクリックして、情報を収集します。
    キャプチャー処理はバックグラウンドで実行されるので、キャプチャーの作成中でも RICOH ProcessDirector の使用を継続できます。1度に作成できるキャプチャーファイルは1つだけです。
  5. キャプチャー処理でキャプチャーファイルの作成が完了したかどうかを確認するには、データのキャプチャーページを開き、右下を確認します。
    ステータスメッセージは、キャプチャーがまだ進行中であること、失敗したこと、または完了したことを報告します。最後に完了したデータキャプチャープロパティーは、キャプチャーが最後に完了した日時を示します。
  6. データ収集が終了すると、キャプチャー完了のステータスが表示されます。ダウンロードアイコンをクリックすると、ファイルがダウンロードされます。

後でファイルをダウンロードするには、最後のデータキャプチャーファイルプロパティーでファイル名をクリックするか、 キャプチャーファイルの保存先プロパティーで指定した場所でキャプチャーファイルを検索します。

1.2.10 参照情報

参照情報には、RICOH ProcessDirectorが提供するサンプルファイル、RICOH ProcessDirectorが使用するファイルの説明、およびそれらのファイルおよびその他のプロパティーで使用される構文の説明が含まれます。

1.2.10.1 ディレクトリー構造

RICOH ProcessDirector は、システム上の特定のディレクトリーおよびサブディレクトリーを使用してファイルを保管します。ある時点で、ディレクトリーへのアクセス、またはサブディレクトリー内の特定ファイルの検索が必要になることがあります。
    注意:
  • 更新によって/aiw/aiw1/samplesディレクトリー内のファイルが上書きされることがありますが、/aiw/aiw1/control_filesディレクトリー内のファイルは上書きされません。サンプルファイルを/aiw/aiw1/control_filesディレクトリーにコピーして、コピーされたファイルですべての変更を行うことをお勧めします。
RICOH ProcessDirector ディレクトリー構造
ディレクトリー名 目次
/aiw/aiw1/audit/InputDevice 入力装置の完了済み監査ファイル
/aiw/aiw1/audit/Instance サーバーの完了済み監査ファイル
/aiw/aiw1/audit/Job 個々のジョブの完了済み監査ファイル
/aiw/aiw1/audit/JobType ワークフローの完了済み監査ファイル
/aiw/aiw1/audit/Printer ほとんどのタイプのプリンターの完了済み監査ファイル
/aiw/aiw1/audit/PrinterInternalAFP AFP プリンターの完了済み監査ファイル
/aiw/aiw1/audit/JdfOutputPrinter Ricoh PDF プリンターの完了済み監査ファイル
/aiw/aiw1/audit/StepTemplate ステップテンプレートの完了済み監査ファイル
/aiw/aiw1/audit/User ユーザーの完了済み監査ファイル
/aiw/aiw1/config/ 各種構成ファイル
/aiw/aiw1/control_files/audit/ ジョブの監査情報を収集するための制御ファイル
注意: 入力装置などの一部のオブジェクトでは、メッセージが監査情報として記録されるだけで、RICOH ProcessDirector によって保存される監査情報のタイプを制御するための制御ファイルはありません。
/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ バナーページの構成ファイル
/aiw/aiw1/control_files/external_programs/ 外部プログラムで使用するための制御ファイル
/aiw/aiw1/control_files/passthru/ パススループリンターで使用するための制御ファイル
/aiw/aiw1/control_files/rules/ ワークフローの割り当ておよびジョブプロパティーの設定のための規則ファイル
/aiw/aiw1/samples/audit/ ジョブの監査情報を収集するための制御ファイルテンプレート

サンプルディレクトリー内のファイルは、制御ファイルをカスタマイズするためのテンプレートとしてのみ使用されます。RICOH ProcessDirectorは実行時にそれらを使用しません。

注意: 入力装置などの一部のオブジェクトでは、メッセージが監査情報として記録されるだけで、RICOH ProcessDirector によって保存される監査情報のタイプを制御するための制御ファイルはありません。
/aiw/aiw1/samples/banner_pages/ バナーページの構成テンプレート

サンプルディレクトリー内のファイルは、制御ファイルをカスタマイズするためのテンプレートとしてのみ使用されます。RICOH ProcessDirectorは実行時にそれらを使用しません。

/aiw/aiw1/samples/external_programs/ 外部プログラムで使用するための制御ファイルテンプレート

サンプルディレクトリー内のファイルは、制御ファイルをカスタマイズするためのテンプレートとしてのみ使用されます。RICOH ProcessDirectorは実行時にそれらを使用しません。

/aiw/aiw1/samples/passthru/ パススループリンターで使用するための制御ファイルテンプレート

サンプルディレクトリー内のファイルは、制御ファイルをカスタマイズするためのテンプレートとしてのみ使用されます。RICOH ProcessDirectorは実行時にそれらを使用しません。

/aiw/aiw1/samples/rules/ ワークフローの割り当ておよびジョブプロパティーの設定のための規則テンプレート

サンプルディレクトリー内のファイルは、制御ファイルをカスタマイズするためのテンプレートとしてのみ使用されます。RICOH ProcessDirectorは実行時にそれらを使用しません。

/aiw/aiw1/exits コンパイル済みユーザー出口プログラム
/aiw/aiw1/resources ジョブリソース
/aiw/aiw1/spool/default
または
/aiw/aiw1/spool/SpoolName
ジョブデータ
/aiw/aiw1/System 入力装置フォルダー
/aiw/aiw1/testfiles サンプル印刷ファイル
/aiw/aiw1/trace システムトレースファイル
/opt/infoprint/ippd/afpviewer/font ファイルビューアー用のフォント構成ファイル
/usr/lpp/psf/exits サンプルプリンタードライバーユーザー出口プログラム

AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用できます。

/usr/lpp/psf/reslib AFPフォントおよび書式定義ファイル

AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用できます。

1.2.10.2 用意されているステップテンプレート

RICOH ProcessDirector には、一連のステップテンプレートが用意されています。これらは RICOH ProcessDirector とともにインストールされています。用意されているワークフローには、これらのステップテンプレートから作成されたステップが入っています。これらのテンプレートをコピーして、ワークフローを作成するときに使用できるカスタマイズ済みステップを作成できます。

ステップ・テンプレートから作成したステップをワークフローのどのフェーズにでも追加できます。フェーズは、ステップを論理的にグループ化したものです。一部のステップは、論理上、単一のフェーズに配置されます。例えば、PrintJobs ステップにとって論理的な選択先は印刷フェーズです。それ以外のステップは、論理上、複数のフェーズに配置されます。例えば、RICOH ProcessDirector が印刷ファイルを別のデータストリームに変換するために変換プログラムに送信する前に、その印刷ファイルのコピーを保存するには、 CopyToFolderステップを準備フェーズに追加します。さらに、印刷された後でファイルのコピーを保存するには、別の CopyToFolderステップを完了フェーズに追加します。また、ジョブの印刷前に正しい用紙が入っていることを確認するには、 ManualStepWithAutoStartステップを準備フェーズに追加します。その場合、ジョブの印刷後に印刷品質検査を実施するには、別の ManualStepWithAutoStart ステップを印刷フェーズの PrintJobs ステップの後に追加します。

1.2.10.2.1 AddPageExceptionsToAFP

このステップテンプレートに基づくステップでは、ExtractPageExceptionsステップで生成されたページ例外ファイルを使用して、メディア設定を適切なメディアマップを持つインラインフォーム定義に変換します。このステップでは、IMM(Invoke Medium Map)の構造化フィールドも出力AFPファイルに挿入されるため、ページ例外が正しいページで有効になります。
ジョブデフォルト

  • ページ例外ファイル:${getFileName(pletotab,del,read)}

1.2.10.2.2 ApplyPreferences

このステップテンプレートに基づくステップは、プロパティーマッピングオブジェクトを使用してプリファレンスファイルを解釈します。プリファレンスファイル内の情報を使用して、文書プロパティーファイル (DPF) 内の 1 つまたは複数の文書プロパティーの値を追加または更新します。

ステップが実行されると、プロパティーマッピングオブジェクトの設定を使用して、次の情報を確認します。

  • プリファレンスファイル内の各列が対応しているプロパティー。
  • プリファレンスファイルと DPF の両方で、各文書を一意的に識別するために使用するプロパティー。これらのプロパティーの使用法の値は、プロパティーマッピングセクションで文書の識別に設定されています。
  • プリファレンスファイル内の情報で更新する必要があるプロパティーの値。これらのプロパティーの使用法の値は、プロパティーマッピングセクションでプロパティーの更新に設定されています。

このステップは、その後、文書の識別プロパティーを使用して、プリファレンスファイル内の各エントリーをDPF内の文書と照合します。行が一致した場合は、テーブルにリストされている他のプロパティーの値が更新されます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • プリファレンスファイル:
  • プロパティーマッピング: 設定なし
使用上の注意
  • このステップは、IdentifyDocumentsまたは IdentifyPDFDocumentsのいずれかのステップテンプレートに基づくステップの後で実行する必要があります。
  • プリファレンスファイル内に、文書プロパティーにマップしていない列があってもかまいません。マップしていない列は無視されます。
  • DPF内の複数の文書が文書の識別に一致する場合は、文書プロパティーの変更が、DPF内で一致するすべての文書に適用されます。
  • プリファレンスファイル内の各エントリーでは、文書の識別プロパティーに固有の値の組み合わせが指定されている必要があります。値の組み合わせが複数の行で同じであった場合、ジョブは エラー状態に移行し、ジョブログにメッセージを記録します。ステップは、このエラーが発生すると、プリファレンスファイルの読み取りを中止します。
  • プリファレンスファイル内のエントリーが、DPF 内の文書と一致しなかった場合は、そのエントリーをスキップします。 ログにメッセージは記録しません。
  • DPF 内の文書と対応するエントリーがプリファレンスファイルになかった場合、ApplyPreferencesステップが追加するプロパティーが、これらのドキュメントにも値がヌルで追加されます。
  • ステップがジョブの DPF を変更しない場合は、ジョブログに警告メッセージを記録します。
  • このステップの機能は、SetDocPropsFromListステップテンプレートに似ています。 ApplyPreferencesステップは複数の文書プロパティーを設定できますが、 SetDocPropsFromListステップは 1 つだけ設定できます。

1.2.10.2.3 ApplyXSLTransform

このステップテンプレートに基づくステップは、Extensible Stylesheet Language Transformations (XSLT) スタイルシートを使用して、ファイルを 1 つの形式から別の形式に変換します。例えば、このステップでは、XML 形式を別の XML 形式 (JDF ジョブチケットまたはCreateJobsFromXMLステップの入力として使用できる形式) に変換できます。また、このステップでは、XML を RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーまたは文書プロパティーを含むテキストファイルにも変換できます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 入力ファイル
  • XSLT スタイルシートファイル:
  • 出力ファイル:
使用上の注意
  • このステップは、XSLT バージョン 1.1 に対応しています。
  • XSLT スタイルシートの作成には XSLT エディターを使用します。
  • このステップでは、XML 以外の形式の入力ファイルも処理できます。例えば、XSLT スタイルシートに unparsed-text 関数が含まれている場合は、テキストファイルを入力として使用できます。
  • ジョブのスプールディレクトリーにあるファイルを入力ファイルとして使用するには、次の値を指定します。${getCurrentFile(extension)}

    ここで、extension はファイル拡張子です。

    例えば、スプールディレクトリーにある XML ファイルを使用するには、${getCurrentFile(xml)}と指定します。

  • ジョブのスプールディレクトリーの指定変更ファイルとしてテキスト形式の出力ファイルを使用するには、次の値を指定します。 ${getFIleName(overrides,txt,write)}
  • ApplyXSLTransformステップテンプレートに基づくステップには、定位置プロパティーがあります。ワークフローには定位置プロパティーを持つステップを複数回配置できます。対応するジョブプロパティーは、使用されるステップごとに異なる値を持つことができます。フェーズとステップの名前は、セクション内に示されたステップのプロパティーとともにセクション名として表示されます。
  • この例は、次のことを示しています。
    • 入力ファイルは単純で、順序のタイプ、部数、用紙、ファイル、および業界に対する XML 要素を含みます。
    • XSLTスタイルシートは、5つのXMLエレメントを次の5つの対応するRICOH ProcessDirectorジョブプロパティーに変換します。Job.Info.Attr1Job.CopiesJob.MediaJob.Info.Attr2、およびJob.Info.Attr3
    • 出力ファイルには、これら 5 つのジョブプロパティーに対するテキストが含まれます。
    入力ファイルに含まれる XML
    <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
    <Order Type="Statement">
        <Copies>4</Copies>
        <Paper>Letter Plain</Paper>
        <File>http://localhost:15080/pd/Demo.pdfFile>http://localhost:15080/pd/Demo.pdf</File>
        <Industry>Hotel</Industry>
    </Order>
    XSLT スタイルシート
    <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
    <xsl:stylesheet version="1.0">
        <xsl:output method="text" encoding="UTF-8"/>
        <xsl:template match="/">
            <xsl:variable name="var1_initial" select="."/>
            <xsl:for-each select="Order">
                <xsl:variable name="var2_current" select="."/>
                <xsl:value-of select="concat('Job.Info.Attr1=', @Type, '
    ', 
    		'Job.Copies=', floor(Copies), '
    ', 'Job.Media=', Paper, '
    ', 
    		'Job.Info.Attr2=', File, '
    ', 'Job.Info.Attr3=', Industry)"/>
            <xsl:for-each>
        </xsl:template>
    </xsl:stylesheet>
    出力ファイルに含まれるテキスト
    Job.Info.Attr1=Statement
    Job.Copies=4
    Job.Media=Letter Plain
    Job.Info.Attr2=http://localhost:15080/pd/Demo.pdf
    Job.Info.Attr3=Hotel

1.2.10.2.4 AssignJobValues

このステップをワークフローに追加すると、そのワークフローのこのステップに続くすべてのステップで使用されるジョブプロパティーを設定できます。AssignJobValues ステップは、ワークフロー内のステップ間のコネクターに関する規則と組み合わせて使用すると、特に役に立ちます。

例えば、ジョブのページ数をテストする 1 つのステップから 2 つのコネクターが分岐しているとします。ページ数が一定の値を超えた場合、1 つの AssignJobValues ステップが[要求されたプリンター]に高速プリンターを設定するか、ステープルなしを指定します。このステップのもう一方の分岐の別の AssignJobValues ステップでは、中速プリンターを設定して[ステープル]の値を選択します。

ジョブプロパティーデフォルト
  • ジョブ値ファイル
  • 設定する値
使用上の注意
  • 構成ファイルとプロパティー値のリストの両方を使用して、ジョブで使用する値を変更できます。あるプロパティーが構成ファイルとリストの両方に含まれている場合は、リストの値が使用されます。
  • ジョブ値ファイルは、ジョブプロパティーと値のペアが含まれるテキストファイルです。ジョブが AssignJobValues ステップに入ると、このファイル内の値により、すでに設定されている値が指定変更されます。

    プロパティーには RICOH ProcessDirector データベース名を使用します。各プロパティーと値は、データベース.プロパティー.名前=の形式でそれぞれ別の行にリストします。等号 (=) の前後には空白を入れません。例:

    Job.RequestedPrinter=RicohProVC60000Job.Duplex=Yes

  • 定位置ジョブプロパティーに値を割り当てるには、プロパティー名に続けて、フェーズとステップ名を大括弧で囲んで指定します。

    この例では、ワークフローの準備フェーズで RunExternalProgram ステップの外部コマンドジョブプロパティーの値として、コピーコマンドを指定しています。

    Job.External.Command[Prepare][RunExternalProgram]=cp ${getControlFileName()} /aiw/aiw1/samples/${Job.ID}.info.csv

  • プロパティー値のリストでは、定位置プロパティーを設定できません。

1.2.10.2.5 BuildAFPFromDocuments

BuildAFPFromDocumentsステップテンプレートに基づくステップは、現行ジョブについての単一のAFPファイルを作成し、文書プロパティーファイルで指定されたシーケンスで文書を追加します。このステップで生成された AFP ファイルは、ワークフローの後続ステップ用の AFP ファイルになります。

一部の文書ワークフローでは、子 AFP ジョブを作成する必要はありません。代わりに、既存のジョブの AFP ファイルで文書の作成または再配列のみ必要になります。

BuildAFPFromDocuments ステップテンプレートは、すべての文書が子ジョブの AFP ファイルにではなく既存のジョブの AFP ファイルに書き込まれる点を除き、CreateAFPJobsFromDocuments ステップテンプレートに似ています。BuildAFPFromDocumentsステップについては、文書は子ジョブIDの順序と 子ジョブID内の 子ジョブ内シーケンスの順序で追加されます。

拡張 AFP 制御ファイル内でこれらの変更を定義し、ステップ内で拡張 AFP 制御ファイルプロパティーを指定した場合は、このステップは、バーコード、カバーブロック、およびテキストも適用します。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 拡張 AFP 制御ファイル: 未設定
使用上の注意
  • BuildAFPFromDocuments は、処理の一部としてインライン書式定義を作成します。
  • BuildAFPFromDocuments は、IdentifyDocuments ステップで確認したように、AFP ファイルを生成するために、元の文書および元の文書プロパティーを使用します。IdentifyDocuments の実行後に AFP ファイルが変更された場合、それらの変更は BuildAFPFromDocuments では使用されません。

1.2.10.2.6 BuildAFPFromZIP

このステップテンプレートを基にしたステップは、.zip ファイルの内容から 1 つの AFP ファイルを作成します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • バナーページ書式定義:
  • ヘッダーページ構成ファイル:
  • ヘッダーページを含める:はい
  • トレーラーページを含める:いいえ
  • トレーラーページ構成ファイル:
  • 外部コマンド:

使用上の注意
  • このステップテンプレートを基にしたステップは、ZIP ファイルにパッケージされた AFP ファイルに対してのみ使用できます。
  • ZIP ファイル内に含まれない AFP ジョブはステップにより処理することもできます。
  • 元の AFP ファイルは、AFP ファイルが ZIP ファイルに追加された順序またはリストファイルで AFP ファイルが現れる順序に基づいて、最終的な AFP ファイルに追加されます。例えば、自分が作成した ZIP ファイルを実行依頼する場合、最終的な AFP ファイルの順序は AFP ファイルを ZIP ファイルに追加した順序に基づきます。リストバッチ方式を使用していて ZIP ファイルの作成プロパティーが はいに設定されている場合、最終的な AFP ファイルの順序は AFP ファイルがリストファイル内にリストされている順序を反映します。使用しているバッチ方式が リスト以外で ZIP ファイルの作成プロパティーが はいの場合、最終的な AFP ファイルの順序は、ZIP ファイル内の個々の AFP ファイルのタイムスタンプに基づきます。
  • ヘッダーページおよびトレーラーページのプロパティーは、大きな AFP ファイルが印刷される場合に個々の AFP ファイルの間にこれらのページを挿入します。バナーページのサポートは、RICOH ProcessDirector for Windowsでは使用できません。
  • 外部コマンドプロパティーでは、指定するプログラムには最後の引数として必ず AFP ファイルが必要です。例えば、myscript というプログラムにジョブ番号を渡すには、 外部コマンドプロパティーに /aiw/aiw1/bin/myscript ${Job.ID} と入力します。ジョブ 10000045 のステップが実行されると、コマンドは /aiw/aiw1/bin/myscript10000045/aiw/aiw1/spool/default/10000045/eachAFPfileinthezip.afp に解決されます。

1.2.10.2.7 BuildExternalDocPropsFile

このステップテンプレートに基づくステップでは、文書プロパティーファイルから文書データを抽出して、外部プログラムに送信する必要のある文書データと見出しを含むファイルを作成できます。作成したファイルは、外部文書プロパティーファイルと呼ばれます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 外部文書プロパティーファイル:${getFileName(data,csv,write)}

  • ファイルタイプ:CSV

  • 列見出し:

  • 選択された文書プロパティー:文書番号

使用上の注意
  • このステップには入力として文書プロパティーファイルが必要です。文書プロパティーファイルを作成するには、ワークフロー内で IdentifyPDFDocuments または IdentifyDocuments (RICOH ProcessDirectorの場合のみ) ステップテンプレートに基づくステップを、BuildExternalDocPropsFile ステップテンプレートに基づくステップの前に実行している必要があります。

  • 出力ファイルは、外部文書プロパティーファイルプロパティーで指定された場所に作成されます。

  • ファイルタイププロパティーは、外部文書プロパティーファイルがタブ区切りかコンマ区切り (CSV) かを決定します。

1.2.10.2.8 BuildFileFromProperties

このステップテンプレートに基づくステップは、ジョブの RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーと文書プロパティーの値を含む出力ファイルを作成します。このファイルは、XML、JSON、CSV など任意の形式で作成できます。

出力ファイルを作成するために、このステップは最初にファイルヘッダープロパティーの値を出力ファイルに書き込みます。次に、文書プロパティーファイル内の文書ごとに 1 回ずつ、 ファイル本文プロパティーの値をファイルに書き込みます。最後に、 ファイルフッタープロパティーをファイルに書き込みます。

これら3つのプロパティー値すべてで、RICOH ProcessDirector シンボル表記を使用できます。シンボルは、ファイルの作成時にファイルに含めるジョブおよび文書の値のプレースホルダーとなります。

ジョブプロパティーでは、ファイルヘッダープロパティーと ファイルフッタープロパティーの値にシンボルを使用できますが、文書プロパティーでは使用できません。

ジョブプロパティーと文書プロパティーの両方で、ファイル本文プロパティーの値にシンボルを使用できます。出力ファイルでは、ジョブ値 は各文書で同じです。

このステップは、ジョブのスプールディレクトリーの文書プロパティーを入力として使用します。ファイル名の形式は jobid.document.dpf で、jobid はジョブ番号です。例:10000009.document.dpf。ファイルの最初の行には、それぞれの文書プロパティーのデータベース名が含まれています。それぞれの追加行には、1 つの文書の各プロパティーの値が含まれています。

この例では、ステップがどのように 14 ページに渡るBank Statements 02032017という名前のジョブの 3 つの文書に対応する XML 出力ファイルを作成するのかを示します。

この例では、次の 2 つのジョブプロパティーの値を含む XML 要素を作成します。

  • ジョブ名 ( Job.Name)
  • 合計ページ数 ( Job.TotalPages)

括弧内はプロパティーのデータベース名です。

この例では、次の 4 つの文書プロパティーの値を含む XML 要素を作成します。

  • 文書番号 ( Doc.ID)
  • 現在のページ ( Doc.CurrentPages)
  • カスタマー名 ( Doc.Custom.CustomerName)
  • カスタマーアカウント番号 ( Doc.Custom.AccountNumber)

ファイルヘッダープロパティーの値は、次のとおりです。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<InputFile>
  <PDF>${Job.Name}</PDF>
  <TotalPages>${Job.TotalPages}</TotalPages>

ファイル本文プロパティーの値は、次のとおりです。

<Document>
  <DocNumber>${Doc.ID}</DocNumber>
  <PageCount>${Doc.CurrentPages}</PageCount>
  <Customer Custname="${Doc.Custom.CustomerName}" CustAccount="${Doc.Custom.AccountNumber}" />
</Document>

ファイルkフッタープロパティーの値は、次のとおりです。

</InputFile>

ジョブのスプールディレクトリーにある文書プロパティーファイルは、次のとおりです。

Doc.ID,Doc.CurrentPages,Doc.Custom.CustomerName,Doc.Custom.AccountNumber
1,4,Jane Smith,SA349088
2,4,Chris Lopez,SA347202
3,6,John Gray,SA340655

XML 出力ファイル:

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<InputFile>
  <PDF>Bank Statements 02032017</PDF>
  <TotalPages>14</TotalPages>
  <Document>
    <DocNumber>1</DocNumber>
    <PageCount>4</PageCount>
    <Customer Custname="Jane Smith" CustAccount="SA349088" />
  </Document>
  <Document>
    <DocNumber>2</DocNumber>
    <PageCount>4</PageCount>
    <Customer Custname="Chris Lopez" CustAccount="SA347202" />
  </Document>
  <Document>
    <DocNumber>3</DocNumber>
    <PageCount>6</PageCount>
    <Customer Custname="John Gray" CustAccount="SA340655" />
  </Document>
</InputFile>

ジョブプロパティーデフォルト
  • ファイルヘッダー:

  • ファイル本文:

  • ファイルフッター:

  • 出力ファイル:

使用上の注意:

  • ジョブプロパティーの値を含むが文書プロパティーの値を含まない出力ファイルを作成する場合は、ファイル本文プロパティーの値を空白のままにします。
  • ステップは、次の条件がどちらも適用される場合にのみ、ファイル本文プロパティーの値を出力ファイルに書き込みます。
    • ファイル本文プロパティーに値 (一般的には 1 つ以上の有効な文書プロパティー) が指定されている。
    • ジョブのスプールディレクトリーに文書プロパティーファイルが含まれている。
  • XML または JSON の出力を作成したら、CheckFileStructure ステップテンプレートに基づくステップを使用して、検証できます。
  • ファイルヘッダーファイル本文、および ファイルフッターの各プロパティーに値が指定されていない場合は、空白のファイルが作成されます。

1.2.10.2.9 BuildPDFFromDocuments

BuildPDFFromDocumentsステップテンプレートを基にしたステップは、現行ジョブについての単一のPDFファイルを作成します。このステップは、文書プロパティーファイルで指定されたシーケンスで文書を追加します。PDF ファイルを作成したら、ステップはこのファイルを最適化します。また、このステップは、メディアと仕上げのオプションを含む JDF ジョブチケットも作成します。
ワークフローの後続のステップは、このステップによって生成された PDF および JDF ファイルを使用します。

このステップを 1 つまたは複数の RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルに定義した場合は、このステップによりマークアップが適用されます。これらの制御ファイルの名前と場所を、このステップ用の ビルドPDF制御ファイルプロパティーに指定します。

このステップは、オリジナルのRICOH ProcessDirectorJDFジョブチケットの情報と、 PDF制御ファイルの作成に指定されているオプション(片面または両面、部数、メディア、仕上げ)を組み合わせます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 両面:はい
  • PDF制御ファイル 1 の作成:設定なし
  • PDF制御ファイル 2 の作成:設定なし
  • PDF制御ファイル 3 の作成:設定なし
  • PDF制御ファイル 4 の作成:設定なし
  • メモリーの最大文書:200
  • 面のページ例外:ジョブ値で置換
使用上の注意
  • このステップは、IdentifyPDFDocuments ステップに指定されている文書と文書プロパティーを使用して PDF ファイルを生成します。 IdentifyPDFDocuments の実行後に PDF ファイルが変更された場合、 BuildPDFFromDocuments ステップはそれらの変更を使用しません。
  • IdentifyPDFDocuments ステップの実行後に JDF ファイルが変更された場合、 BuildPDFFromDocuments ステップは、1 つの例外を除いて (ジョブのメディアと仕上げのオプション) これらの変更を使用しません。それらの変更は、 BuildPDFFromDocuments が実行されるまで設定されません。
  • あらゆるビルド PDF 制御ファイルプロパティーに複数の制御ファイルを追加できます。複数追加する場合は、各制御ファイルをセミコロンで区切ります。
  • このステップは、オリジナルの RICOH ProcessDirector JDF ジョブチケットに指定されているメディアと仕上げのオプションのあらゆるページ例外を破棄します。面のページ例外プロパティーが[ジョブ値に置き換え]に設定されている場合、ステップでは面のページ例外も破棄されます。ジョブのメディアと仕上げのオプションを維持します。例えば、制御ファイルが片面印刷ジョブの文書 5 の 1 ページ目に青い用紙を指定し、RICOH ProcessDirector JDF ジョブチケットがジョブに白い用紙を、7 ページ目に緑の用紙を指定します。 BuildPDFFromDocuments ステップは緑の用紙のRICOH ProcessDirector ページ例外を破棄します。 BuildPDFFromDocuments ステップによって生成された JDF ジョブチケットは、文書 5 の 1 ページ目に青い用紙、ジョブのその他のページに白い用紙を指定します。
  • PDFジョブに、片面印刷と両面印刷のページの組み合わせを指定するJDFジョブチケットがある場合、面のページ例外プロパティーを使用して、ステップでジョブの両面印刷値をJDF面の設定と組み合わせる方法を設定します。ステップで面のページ例外が作成された場合、ワークフローでBuildPDFFromDocumentsステップの後にOptimizeJDFステップを追加して、処理速度を向上させます。
  • メモリー内の最大文書数プロパティーの値によって、このステップが文書をPDFファイルに追加するときにメモリーに入っている文書の最大数が決定します。このステップがジョブを処理しているときに、他の IdentifyPDFDocumentsステップや BuildPDFFromDocumentsステップが実行されていないにも関わらずメモリーの問題が発生する場合は、このプロパティーの値を小さくしてください。
  • ステップが PDF ファイルを最適化するため、BuildPDFFromDocumentsステップの後に、 OptimizePDFステップを追加する必要はありません。
  • BuildPDFFromDocumentsステップに基づいたステップでのPDF 2.0ファイルの処理で予期しない結果になった場合は、以下のいずれかを実行します。
    • 制御ファイルを最新バージョンにアップグレードします。
    • OptimizePDFステップテンプレートに基づいたステップを、ワークフロー内の BuildPDFFromDocumentsステップの前に置きます。
  • 制御ファイルを更新するには、RICOH ProcessDirectorバージョン 3.6以上の RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのバージョンを使用します。RICOH ProcessDirectorが制御ファイルを使用できるように、正しい場所に制御ファイルをコピーしてください。

1.2.10.2.10 BuildPDFFromSets

このステップテンプレートに基づくステップは、セット数セット内のページ数時刻によるセットのいずれかのバッチ方式を使用するホットフォルダー入力装置で受信された PDF ファイルを 1 つの PDF ファイルに連結します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 空白ページの追加:はい
使用上の注意
  • このステップテンプレートに基づくステップは、暗号化された PDF ファイルを処理できません。
  • 完全セットの PDF ファイルのみが最終的な PDF ファイルに追加されます。ファイルは、ホットフォルダー入力装置に追加された順序で追加されます。

1.2.10.2.11 BuildPDFFromZIP

このステップテンプレートを基にしたステップは、.zip ファイルの内容から 1 つの PDF ファイルを作成します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 空白ページの追加:はい
使用上の注意
  • このステップテンプレートを基にしたステップは、.zip ファイルとしてパッケージされた PDF ファイルに対してのみ使用できます。
  • .zip パッケージ内に含まれない PDF ジョブはステップにより処理することもできます。
  • このステップテンプレートを基にしたステップは、暗号化された PDF ファイルを含む .zip ファイルの処理には使用できません。
  • 元の PDF ファイルは、.zip ファイルまたはリストファイルの中の PDF ファイルの順序に基づいて、最終的な PDF ファイルに追加されます。たとえば、自分が作成した .zip ファイルを実行依頼する場合、最終的な PDF ファイルの順序は .zip ファイルの順序に基づきます。 リストバッチ方式を使用していて zip ファイルの作成プロパティーが はいに設定されている場合、最終的な PDF ファイルの順序はリストファイルの順序を反映します。使用しているバッチ方式が リスト以外で .zip ファイルの作成プロパティーが はいの場合、最終的な PDF ファイルの順序は、.zip ファイル内の個々の PDF ファイルのタイムスタンプに基づきます。

1.2.10.2.12 CallRESTService

このステップテンプレートに基づくステップでは、RESTベースのWebサービスを呼び出してアプリケーションと通信できます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 要求URL:

  • 要求メソッド:GET

  • 要求ペイロードタイプ:TEXT

  • 要求ペイロード:

  • 要求ヘッダー:

  • 要求パラメーター:

  • プロキシの使用:設定なし

  • 応答ファイル:${getFileName(print,json,write)}

  • パスワード:

使用上の注意:このステップテンプレートは、複数回ジョブに追加できます。

1.2.10.2.13 CallSOAPService

このステップテンプレートに基づくステップでは、SOAPベースのWebサービスを呼び出してアプリケーションと通信できます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 要求URL:

  • 要求ペイロードタイプ:TEXT

  • 要求ペイロード:

  • プロキシの使用:設定なし

  • 応答ファイル:${getFileName(print,xml,write)}

  • SOAP 要求: 設定なし
  • パスワード:

使用上の注意:このステップテンプレートは、複数回ジョブに追加できます。

1.2.10.2.14 ChangeHeader

このステップテンプレートに基づくステップでは、印刷ジョブ前に印刷されるバナーページの内容が変更されます。このステップテンプレートをプレビュー印刷機能で使用して、特定のサンプルジョブに使用されるプロパティーを識別します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 外部プログラム言語: 設定なし
  • 外部コマンド:header.pl Job.Print.HeaderConfig /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/header_pp.cfg ${getFileName(overrides,text,write)}
  • 外部制御ファイルテンプレート:
  • 有効な戻りコード: 0
使用上の注意
  • PDF ジョブを処理するために使用するワークフローにこのステップテンプレートを基にしたステップを追加して、それをパススループリンターに送信する場合、外部コマンドプロパティーのファイル名が適切な .jrxml ファイルを示すように変更されていることを確認してください。

1.2.10.2.15 ChangeJobType

ChangeJobType ステップテンプレートを基にしたステップでは、新規ワークフロプロパティーで指定されたワークフローに制御が移動します。ChangeJobType を使用すれば、繰り返しを回避するために別のワークフローからの一部の情報を再利用できます。

ChangeJobType により制御が移動される前に、現行ワークフロー内のジョブプロパティーの値が含まれた指定変更ファイルが作成されます。新規ワークフロー内の SetJobPropsFromTextFile ステップテンプレートを使用して、ジョブプロパティーの値を指定変更ファイル内の値に設定します。新規ワークフローのステップからのジョブプロパティーの値は、ChangeJobType ステップによって作成された指定変更ファイルにそれらのジョブプロパティーの値が含まれていない場合にのみ使用されます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 新規ワークフロー: 未設定

1.2.10.2.16 CheckFileStructure

このステップテンプレートに基づくステップは、JSONまたはXMLファイルの構文が有効であることをチェックします。構文が有効でない場合、ジョブはエラー状態になります。

ジョブプロパティーデフォルト
  • チェックするファイル:

  • ファイルフォーマット:設定なし

使用上の注意:

  • ステップがチェックするファイルの名前には、RICOH ProcessDirectorシンボル表記を使用できます。シンボル表記とその使用法については、ヘルプシステムを参照してください。

1.2.10.2.17 CombineAFPWithForm

このテンプレートに基づくステップは、電子フォームと AFP ファイルのデータを結合することで、事前印刷フォームを置き換えます。

ステップでは、PDF ページをメディアオーバーレイとして RICOH ProcessDirector メディア名を指定するメディアマップに追加します。メディアマップでトレイ番号を指定する場合は、 トレイマッピングファイルプロパティーで設定したファイルを使用してトレイ番号をメディア名に置換します。

ジョブのメディアマップでメディアが指定されている場合、ステップは、メディアおよび PLEメディアジョブプロパティーに設定されている値を無視します。

ジョブのメディアマップでメディアが指定されていない場合、ステップは、メディアプロパティーに設定されている値を使用します。電子フォームを含む RICOH ProcessDirector メディアオブジェクトの名前をプロパティーに設定すると、ステップはその電子フォームとジョブデータを結合します。ステップは、 PLEメディアプロパティーに設定されている値を使用しません。

メディアオブジェクト用の電子フォームを定義するには、メディアオブジェクトの電子フォームセクションのプロパティー

  • フォームの表および フォームの裏を使用します。

    これらのプロパティーは、メディアの表面および裏面で使用する電子 PDF フォームを指定します。ステップがこれらのプロパティーの値を持つメディアを要求するジョブを処理する場合、そのステップはフォームとデータを結合します。

  • 印刷用のメディア名

    電子フォームは事前印刷フォームが含まれるメディアを置換するため、このプロパティーは電子フォームが含まれるメディアの名前を削除または変更する方法を指定します。

    • プロパティーがなしに設定されている場合は、メディアマップから現在のトレイ番号またはメディア名が削除されます。
    • プロパティーが選択に設定されている場合は、メディアマップ内の現在のトレイ番号またはメディア名が選択したメディア名で置換されます。
    • プロパティーが現在の名前に設定されている場合は、メディアマップ内の現在のトレイ番号またはメディア名は変更されません。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 結合 AFP ファイル: ${getFileName(print,afp,write)}

  • トレイマッピングファイル:

使用上の注意

  • このステップテンプレートは、Preprinted Forms Replacement 機能と AFP Support 機能がインストールされている場合に使用可能になります。
  • このステップの出力は、AFPデータでPDFオブジェクトコンテナーをサポートするAFPプリンターにのみ印刷できます。
  • メディア名の一致では、大文字と小文字が区別されます。メディアマップで指定するメディア名がすべて大文字(LETTER BLUE など)の場合、RICOH ProcessDirector には LETTER BLUE という名前のメディアが必要です。 Letter Blueは一致しません。
  • CombineAFPWithForm ステップは、インライン書式定義または外部書式定義を使用する AFP ジョブを処理できます。このステップは、インラインフォーム定義を使用する結合 AFP ファイルを作成します。AFP ジョブが外部書式定義を使用する場合、このステップは変更後の書式定義と新しいメディアマップを結合 AFP ファイルにインラインで埋め込みます。
  • メディアオブジェクトに裏面の電子フォームが含まれていて、メディアマップで片面印刷を指定している場合は、多くの処理が必要になります。このステップは、既存のメディアマップを次のように変更します。
    • 片面から両面に変換します。
    • 固定裏面フラグをオンにします。
    • 要求された電子フォーム用の PDF ファイルをオーバーレイにラップし、そのオーバーレイをメディアの裏に割り当てます。

    メディアマップは同じ名前のままになります。既存のメディアマップ呼び出し (IMM) 構造化フィールドで、新しい両面メディアマップをポイントできるようになります。

  • ジョブのメディアマップでメディアが指定されていない場合、PrintJobsステップに、または AssignJobValuesステップでメディアを設定できます。 AssignJobValuesステップは、ワークフロー内の CombineAFPWithFormステップの前に配置します。
  • ワークフローの RunExternalProgram ステップテンプレートに基づくステップに afpnorm コマンドが含まれる場合は、 RunExternalProgram ステップの後ろに CombineAFPWithForm ステップを配置します。

    afpnorm コマンドを使用して、AFP ファイルの各文書の最初のページの前に IMM 構造化フィールドを挿入します。

  • シート片面にメディアオーバーレイが 8 つある場合は、その片面に電子フォームを追加できません。
  • 1つまたは複数の不透明オーバーレイを持つジョブに電子フォームを追加すると、その不透明オーバーレイによって電子フォームのオーバーレイが隠れてしまうことがあります。この問題を防ぐためには、電子フォームのオーバーレイに重なるすべての既存オーバーレイを透明にしてください。

1.2.10.2.18 CombinePDFWithForm

このテンプレートに基づくステップは、電子フォームとPDFファイルのデータを結合することで、事前印刷フォームを置き換えます。

メディアオブジェクト用の電子フォームを定義するには、メディアオブジェクトの電子フォームセクションのプロパティー

  • フォームの表および フォームの裏を使用します。

    これらのプロパティーは、メディアのおもて面およびうら面で使用する電子フォームを指定します。ステップがこれらのプロパティーの一方または両方の値を持つジョブレベルメディアやページ例外メディアを要求するジョブを処理する場合、そのステップではフォームとデータを結合します。

  • 印刷用のメディア名

    電子フォームは事前印刷フォームが含まれるメディアを置換するため、このプロパティーは電子フォームが含まれるメディアの名前を削除または変更する方法を指定します。

    • プロパティーがなしに設定されている場合、現在のメディア名が削除されます。
    • プロパティーが選択に設定されている場合、現在のメディア名が選択したメディアの名前で置換されます。
    • プロパティーが現在の名前に設定されている場合、現在のメディア名は変更されません。

    このステップは、ジョブのプロパティーノートブックおよびJDFファイル内のメディア名は削除または変更しません。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 結合 PDF ファイル: ${getFileName(print,pdf,write)}

  • 出力 JDF ファイル: ${getFileName(overrides,jdf,write)}

使用上の注意: メディアオブジェクトにメディアのうら面用のフォームが含まれる場合、このステップはこのメディアを必要とする片面ジョブを両面に変更します。

例えば、片面ジョブに4ページあるとします。PLEメディアプロパティーはページ3の Form12を指定しています。 Form12メディアオブジェクトは、メディアの裏用の電子フォームを指定します。

このステップがジョブを処理する際に、次のことが行われます。

  • ジョブを両面に変換します。
  • 空白ページを3つ(ページ1、2および4の後ろに)追加します。
  • Form12用のデータが含まれるページをページ3の後ろに追加します。

メディアオブジェクトにメディアのうら面用のフォームが含まれ、ジョブに関連付けられているJDFジョブチケットがジョブの片面を指定していても、いくつかの両面ページのページ例外が含まれている場合、CombinePDFWithFormステップは、メディアを必要とする片面ジョブを両面に変更します。例えば、片面ジョブに4ページあるとします。 PLEメディアプロパティーはページ2および3のForm99を指定しています。Form99メディアオブジェクトは、メディアの裏用の電子フォームを指定します。

このステップがジョブを処理する際に、次のことが行われます。

片面印刷シートの処理プロパティーが空白のうらページを挿入するように設定されている場合、ステップは次の処理を実行します。

  1. ジョブを両面に変換します。
  2. ページ1の後に空白ページを1つ追加します。
  3. ページ2および3のうら面に、Form99のデータを含むページを追加します。

    ページ3のうら面には、ページ4のデータとForm99のデータがあります。

片面印刷シートの処理プロパティーがJDFに面ページ例外を追加するように設定されている場合、ステップは次の処理を実行します。

  1. ジョブの両面プロパティーを片面から変更しません。
  2. JDFでページ2の新しい両面ページ例外を追加します。
  3. ページ2および3のうら面に、Form99のデータを含むページを追加します。

1.2.10.2.19 CompleteDocuments

CompleteDocuments ステップテンプレートに基づくステップでは、ジョブ内の文書が完了状態に移行します。実動ジョブに使用されるワークフローでは、CompleteDocuments ステップを指定して、オリジナルジョブのワークフローにその WaitForDocumentCompletion ステップが完了可能なことを通知できます。
使用上の注意
  • このステップテンプレートはコピーできません。
  • CompleteDocuments は、ワークフローでは必要ありません。オリジナルジョブで常に子ジョブが作成される場合は、RICOH ProcessDirector では、子ジョブが削除されるまでは親ジョブがシステムに保持されます。したがって、CompleteDocuments は使用されていないので、WaitForDocumentCompletion ステップテンプレートに基づくステップは必要ありません。

1.2.10.2.20 ComposeAFP

このステップテンプレートに基づくステップは、Quadient Inspire Designerを使用して、WFDファイルとRAWデータファイルから新しいAFPファイルを生成します。このステップは、新しいファイルが返されるまで待機します。

このAFPステップテンプレートは、Quadient Inspire接続機能とAFP Support機能がインストールされている場合に使用可能になります。

ジョブプロパティーデフォルト
  • データファイル: ${getFileName(origoverrides, text, read)}
  • データモジュール:
  • 固定データファイル:
  • 固定データモジュール:
  • Quadient JOBファイル:
  • 外部コマンド: PNetTC ${Job.GMC.WFDFileLocation} ${Job.GMC.SetupDataFiles} -o MyOutput1 -e AFP -f ${getFileName(print, afp, write)}
  • 外部プログラム言語: 設定なし
  • 外部プログラムコードページ: UTF8
  • 有効な戻りコード: 0,2
  • WFD ファイル: ${getFileName(print, unknown, read)}
使用上の注意
  • Quadient Inspire DesignerがシステムのPATH環境変数にリストされていない場合は(Linuxではaiw1がデフォルトRICOH ProcessDirectorシステムユーザー)、外部コマンドプロパティーのPNetTCをプログラムへのフルパスに置き換えてください。
  • 外部コマンドで使用される Job.GMC.SetupDataFiles プロパティーは、値を入力できないため、ユーザーインターフェースに表示されません。RICOH ProcessDirectorデータファイルデータモジュール固定データファイル、および固定データモジュールのプロパティー値を正しい順序で連結し、Job.GMC.SetupDataFiles プロパティーとして保管します。複数のこれらの値を必要とするコマンドおよびシンボル式で、このプロパティーを使用できます。
  • Quadient JOBファイルの値をリスト表示する場合は、次のテキストを外部コマンドプロパティーの値にも追加する必要があります。-c ${Job.GMC.JobFile}

1.2.10.2.21 ComposePDF

このステップテンプレートに基づくステップは、Quadient Inspire Designerを使用して、WFDファイルと1つ以上のRAWデータファイルから新しいPDFファイルを作成します。このステップは、新しいファイルが返されるまで待機します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • データファイル: ${getFileName(overrides, text, read)}
  • データモジュール:
  • 固定データファイル:
  • 固定データモジュール:
  • Quadient JOBファイル:
  • 外部コマンド: PNetTC ${Job.GMC.WFDFileLocation} ${Job.GMC.SetupDataFiles} -o MyOutput1 -e PDF -f ${getFileName(print, pdf, write)}
  • 外部プログラム言語: 設定なし
  • 外部プログラムコードページ: UTF8
  • 有効な戻りコード: 0,2
  • WFD ファイル: ${getFileName(print, unknown, read)}
使用上の注意
  • WFDファイルとともにPDFファイルをQuadient Inspire Designerに送信して再フォーマットする場合は、 WFDファイル${getFileName(origoverrides, text, read)}に変更します。

  • Quadient Inspire DesignerがシステムのPATH環境変数にリストされていない場合は(Linuxではaiw1がデフォルトRICOH ProcessDirectorシステムユーザー)、外部コマンドプロパティーのPNetTCをプログラムへのフルパスに置き換えてください。
  • 外部コマンドで使用される Job.GMC.SetupDataFiles プロパティーは、値を入力できないため、ユーザーインターフェースに表示されません。RICOH ProcessDirectorデータファイルデータモジュール固定データファイル、および 固定データモジュールのプロパティー値を正しい順序で連結し、 Job.GMC.SetupDataFiles プロパティーとして保管します。複数のこれらの値を必要とするコマンドおよびシンボル式で、このプロパティーを使用できます。
  • Quadient JOBファイルの値をリスト表示する場合は、次のテキストを外部コマンドプロパティーの値にも追加する必要があります。-c ${Job.GMC.JobFile}

1.2.10.2.22 CompressFiles

このステップテンプレートに基づくステップでは、圧縮ファイルパターンジョブプロパティーの値と一致するジョブファイルが圧縮されます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 圧縮ファイルパターン
使用上の注意
  • 圧縮ファイルパターンの値では、次の正規表現構文が使用されます。
    • ピリオド(.)は任意の1文字(文字または数字)に一致します。
    • アスタリスク(*)は、ゼロ個または任意の数の先行する文字(ファイル名の最大長まで)に一致します。
    • 円記号(\)はエスケープ文字で、次の文字がリテラルとして解釈されることを示します。
    • ドル記号($)は、一致するのが表現(ファイル名)の末尾部分であることを示します。
  • 値の文字には大/小文字の区別があります。例えば.*PDF$,.*AFP$は、.*pdf$,.*afp$とは異なるパターンを表します。
  • 複数のパターンはコンマで区切ります。 スペースを入れてはいけません。

1.2.10.2.23 ContinueToNextStep

このステップテンプレートを基にしたステップでは、何も処理されずに次のステップに進みます。このステップを使用すると、ジョブを再処理するときに、ステップ再始動タイププロパティーを使用してスタートポイントを確立できます。

ContinueToNextStep をジョブのリスタートポイントとして使用する場合 (つまりステップ再始動タイププロパティーに[なし]以外の値が存在する場合)、次のステップを開始する前に、入力ファイルを元の状態に復元できます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • なし

1.2.10.2.24 ConvertJSONtoXML

このステップテンプレートに基づくステップは、JSON ファイルを XML ファイルに変換します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • JSON 入力ファイル: ${getFileName(print,json,read)}
  • XML 出力ファイル: ${getFileName(print,xml,write)}

1.2.10.2.25 ConvertLineDataJobIntoAFP

このステップテンプレートを基にしたステップは、RICOH ProcessDirectorline2afp データストリーム変換コンポーネントを外部プログラムとして呼び出すことによって、行データジョブを Advanced Function Presentation (AFP) フォーマットに変換します。このステップは、変換プロセスを制御するさまざまなジョブプロパティーも設定します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • AFP リソースパス:
  • 紙送り制御あり: あり
  • 紙送り制御タイプ: Z
  • CHARS:
  • コードページグローバル ID:
  • 両面: 設定なし
  • 拡張オプション:
  • 外部コマンド: line2afp parmdd=${getControlFileName()}
  • 外部制御ファイルテンプレート: /aiw/aiw1/control_files/external_programs/prepare_line2afp.cfg (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\external_programs\prepare_line2afp.cfg (Windows)
  • 外部プログラム言語: 設定なし
  • 外部プログラムコードページ: 設定なし
  • 書式定義: F1A10111
  • イメージ出力フォーマット : IOCA
  • 入力データストリーム: 不明
  • 行データファイルフォーマット: STREAM
  • Map Coded Font Format 2 方式: CF
  • ページ定義:
  • 処理モード:
  • リソースタイプ: Inline, Formdef
  • テーブル参照文字: なし
  • 有効な戻りコード: 0
使用上の注意
  • 以下のキーワードが、印刷ジョブとともに実行依頼されるパラメーターファイルで使用される場合、そのキーワードの値を ASCII テキストで指定する必要があります。
    • COMSETUP
    • CHARS
    • FIELD
    • FORMDEF
    • INDEX
    • PAGEDEF
    • TRIGGER
    • USERMASK
  • デフォルトでは、このステップテンプレートを基にしたステップからのメッセージは、RICOH ProcessDirector 基本製品がインストールされたときの言語で表示されます。メッセージの言語を変更するには、ステップの 外部プログラム言語プロパティーの値を設定してください。

1.2.10.2.26 CopyToFolder

このステップテンプレートに基づくステップは、RICOH ProcessDirector印刷ファイルをジョブのスプールディレクトリーから別のディレクトリー位置にコピーします。ステップテンプレートをワークフローのステップとして使用する前に、ステップテンプレートの外部コマンドの /aiwdir ディレクトリーを既存のディレクトリーに置き換えます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 外部コマンド:cp ${getAbsoluteFileName(print,unknown,read)} /aiwdir
  • 外部プログラム言語: 設定なし
  • 外部プログラムコードページ: 設定なし
  • 有効な戻りコード: 0
使用上の注意
  • デフォルトのコマンドでは、コピーされるファイルが不明な形式であると想定されています。ファイルを PDF 形式でコピーするには、次のコマンドを使用します。cp ${getAbsoluteFileName(print, pdf, read)} /directory/${Job.InputFile} 。ここで、directory はファイルをコピーするディレクトリーを示します。
  • 外部プログラム言語プロパティーは、外部プログラムが使用できる LANG 環境変数の値を設定します。有効にするには、外部プログラムがこの値を使用するように設定する必要があります。
  • このステップでは、外部プログラムからの標準出力 (stdout) の最初の 50 行をジョブログに書き込みます。
  • stdout が大きなデータファイルの場合、外部コマンドプロパティーの値として外部プログラムを呼び出す script を使用してください。コマンドからstdoutをファイルにリダイレクトするようにscript を記述します。

1.2.10.2.27 CountPages

このステップテンプレートを基にしたステップは、ジョブのページ数とシート数を計算し、ビューアーコンポーネントで使用するためにジョブの各ページの先頭を検出します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 両面: 設定なし
使用上の注意
  • ジョブ内のページを再印刷するには、ワークフローにCountPagesCreatePageRangesの両方のステップが含まれている必要があります。 CountPages は、 CreatePageRanges および PrintJobs の前に実行される必要があります。AFP サポート機能がインストールされている場合は、 CountPagesステップを EnableRepositioningステップに置き換えることができます。 EnableRepositioningでは、ページカウントの計算に加えて、索引タグを含むAFPデータに再印刷機能またはジャンプ機能を使用できます。ただし、 EnableRepositioningは処理時間が長いため、追加の機能が必要ない場合は CountPagesを使用する方が効率的です。
  • ワークフロー内の先行ステップが、有効なデータストリームフォーマットでの印刷ファイルの作成に失敗すると、CountPagesステップは警告メッセージを発行して、ジョブを次のステップに送ります。印刷ファイルが予想される場合は、後のステップでジョブが失敗する場合があります。
  • CountPages は、どのページがどのシートに印刷されるかを計算するため、[両面]プロパティー値の影響を受けます。 CountPages ステップが実行された後で、ジョブの[両面]プロパティーが[設定なし]以外の値に変更されると、計算される 合計シートプロパティーの値が、実際にプリンターでスタックされているジョブシートの総数に一致しないことがあります。 再印刷機能に提供されるページ情報の正確性も、影響を受ける可能性があります。 再処理アクションを使用して CountPagesステップを再実行することで、ページとシートのカウント情報と[両面]プロパティーの新しい値を同期できます。
  • 両面と片面ページの混在を示すJDFジョブチケットが含まれたPDFジョブをCountPagesステップで処理した場合、片面シートの空白面はページ数に含められません。
  • 大きな PDF ファイルを操作するとき、RICOH ProcessDirector が正しく機能するためには、適切な量のメモリーを割り当てる必要があります。メモリー不足のメッセージが表示された場合は、\aiw\aiw1\config\jvmsettings.cfg (Linux) または /aiw/aiw1/config/jvmsettings.cfg (Windows) ファイルを開き、指定された値を変更してメモリーの量を増やします。変更を保存して、RICOH ProcessDirector を再始動します。

1.2.10.2.28 CreateAFPJobsFromDocuments

CreateAFPJobsFromDocuments ステップテンプレートに基づくステップは、1 つ以上の子 AFP ジョブを生成します。

このステップは、適切なメディアマップを挿入して、AFP リソースを解決し、オリジナルジョブ設定を保守します。拡張 AFP 制御ファイルを作成してステップ内でそのファイルを指定することによって変更が定義されている場合、このステップは、バーコード、カバーブロック、およびテキストも適用します。

ステップは、ジョブのスプールディレクトリーの children サブディレクトリーの個々のサブディレクトリー、例えば、/aiw/aiw1/spool/default/JobNumber/children/1 (Linux) または C:\aiw\aiw1\spool\default\JobNumber\children/1 (Windows) に子 AFP ファイルを作成します。ステップが正常に完了すると、RICOH ProcessDirector は、各サブディレクトリーに AFP ファイルから子ジョブを作成します。[子ワークフロー]プロパティーの値を指定することにより、CreateAFPJobsFromDocuments が作成するすべての子ジョブに対してワークフローを割り当てることができます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 拡張 AFP 制御ファイル: 未設定
  • 子ワークフロー: 未設定
使用上の注意
  • このステップテンプレートは削除できません。
  • 子ワークフロープロパティーは必須です。
  • CreateAFPJobsFromDocuments で子ジョブを作成する場合、ジョブプロパティー値を子ジョブに移動するためには、子ジョブ内の最初のステップで SetJobPropsFromTextFile ステップテンプレートに基づくステップを使用する必要があります。
  • RunExternalProgram ステップテンプレートに基づくステップは、最初の行にジョブプロパティー名を使用する文書プロパティーファイルに列を追加することによって、子ジョブの (ワークフローに加えて) ジョブプロパティーも指定できます。CreateAFPJobsFromDocuments ステップは、子ワークフローを指定するために使用する指定変更ファイルにこれらのプロパティーを追加します。同じ子ジョブの複数の文書でこれらのジョブプロパティーに異なる値が指定されている場合、ステップはジョブをエラー状態にします。
  • このステップテンプレートを SubmitChildFiles ステップテンプレートと混同しないでください。SubmitChildFiles をワークフローに追加することはできません。このステップテンプレートは、必要な AFP ファイルの処理を行いません。

1.2.10.2.29 CreateJobFromFiles

このステップテンプレートを基にしたステップでは、1 つ以上のソース (入力) ファイルから子ジョブが作成されます。1 つ以上のソースファイルを指定した場合、それらのファイルは自動的に連結されます。このステップは、単一ファイルで動作する新しいジョブを作成するときに使用できます。例えば、メインの印刷ファイルに付随するジョブによって生成される 1 つ以上のテキストまたは PostScript ファイルがある場合、このステップテンプレートを基にしたステップを使用して、これらのファイルを印刷する別のジョブを作成できます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 子ワークフロー:
  • 宛先ファイルの使用:
  • 宛先ファイルのタイプ:
  • 子ジョブの名前:
  • 最初のソースファイル:
  • 2 番目のソースファイル:
  • 3 番目のソースファイル:
  • 4 番目のソースファイル:
  • 5 番目のソースファイル:
  • 6 番目のソースファイル:
  • 7 番目のソースファイル:
  • 8 番目のソースファイル:
使用上の注意
  • 1 つ以上のソースファイルを使用する場合、連結時にそれらのファイルの内容に互換性がある必要があります。
  • 子ジョブの指定変更ファイルを使用する場合は、そのファイルに設定されている指定変更が、CreateJobFromFiles によって作成された指定変更に追加されます。後でプロパティーが優先されるので、指定変更ファイルのワークフロー値によって、ここで割り当てられたワークフローは指定変更されます。
  • ソースファイルの名前とパスを指定するときは、RICOH ProcessDirectorシンボルを使用できます。
  • ソースファイル名は、フルパスまたは相対パスで指定できます。相対パスを使用した場合、ジョブのスプールフォルダーについて解決されます。例えば、ジョブ番号が 10001025 で、スプールフォルダーが /aiw/aiw1/spool/default/10001025 で、最初のソースファイルが 3600R.ps の場合、パスは /aiw/aiw1/spool/default/10001025/10001025.3600R.ps になります。

1.2.10.2.30 CreateInserterReprints

CreateInserterReprints ステップテンプレートを基にしたステップは、再印刷のみを含む印刷ファイルを作成することによって、挿入後に再印刷される文書を処理します。指定されたワークフローおよびインサーターコントローラーに指定された再印刷方法を使用して、文書が処理されます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 再印刷ワークフロー: 未設定
使用上の注意
  • CreateInserterReprints ステップは、 Reconcile ステップテンプレートを基にしたステップの後で実行する必要があります。
  • インサーターコントローラーの[再印刷方式]プロパティーが [閉じたループ]であれば、 CreateInserterReprints ステップは、同じジョブの文書を再印刷します。もう一度ジョブのすべての文書が再印刷、挿入、および調整された後、ジョブがワークフローの次のステップに移動します。
  • インサーターコントローラーの[再印刷方式]プロパティーが [開いたループ]であれば、 CreateInserterReprints ステップは、文書を再印刷する子ジョブを作成します。子ジョブは、 CreateInserterReprints ステップを含むワークフローの最初のステップに移動します。オリジナルジョブは、ワークフローの次のステップに移動します。
  • このステップは 1 次サーバーで実行する必要があります。

1.2.10.2.31 CreateJobsFromDocuments

このステップテンプレートに基づくステップは、オリジナルジョブの文書プロパティーファイル内の項目に基づいて、1 つ以上のジョブを生成します。デフォルトでは、子ジョブが作成されます。

CreateJobsFromDocuments は、文書プロパティーファイル内の子ジョブ ID に基づいて、子ジョブごとに文書プロパティーファイルを作成します。

また、ステップは子ジョブごとに指定変更ファイルも作成して、子ワークフローとすべての子ジョブプロパティーを指定します。例えば、合計シートプロパティーと 合計ページプロパティーの値が子ワークフローごとに設定されます。

CreateJobsFromDocumentsは、子ジョブのファイルは作成しません。子ワークフローには、さらなる処理のためにファイルを作成する BuildAFPFromDocumentsステップまたは BuildPDFFromDocumentsステップを組み込む必要があります。

子ワークフロープロパティーの値を指定することにより、 CreateJobsFromDocuments が作成するすべての子ジョブに対してワークフローを割り当てることができます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 子ワークフロー: 未設定
使用上の注意

このステップテンプレートは削除できません。

1.2.10.2.32 CreateJobsFromRepositorySearch

このステップテンプレートに基づくステップは、リポジトリーを検索し、取得したデータに基づいて1つ以上のジョブを作成します。ステップは、ファイルまたは文字列で指定された基準に基づいて検索を処理します。ステップが完了すると、選択したワークフローと検索から取得されたデータを使用して新しいジョブが作成されます。

検索の結果は、1つ以上のZIPファイルで返されます。ZIPファイルにはジョブまたは文書のデータファイルが含まれます。また、指定変更ファイルと文書指定変更ファイルがリポジトリーに含まれる場合は、それらのファイルもZIPファイルに含まれます。このステップは、検索基準のセットごとに複数のジョブまたは文書を返し、それらをZIPファイルに含めることができます。個々のZIPファイルは別個のジョブとして実行依頼されます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • リポジトリー: 設定なし
  • 新規ジョブ用のワークフロー:
  • 検索基準:
  • 結果が見つからない場合に停止する:はい
  • 子ジョブとして作成: はい
  • 指定変更プロパティーファイルへのパス:
使用上の注意
  • このステップを使用するには、少なくとも1つの定義されたリポジトリーが必要です。
  • 検索基準には、複数のアーカイブ検索のエントリーを含めることができます。各エントリーがキャリッジリターンで区切られた別々の行になるようにしてください。使用する検索基準が含まれているファイルへの完全パスを指定することもできます。

    検索基準フィールドでは、ジョブプロパティーのシンボル表記を使用できます。検索基準をファイルに入れると、ジョブと文書の両方のプロパティーのシンボル表記を使用できます。例:${Doc.Custom.AccountNumber}=20035564 シンボル表記とその使用法については、ヘルプシステムを参照してください。

  • 正しい形式で検索基準を生成するには、[アーカイブ]タブの 検索機能を使用します。このステップで使用する検索オプションを入力し、 検索をクリックします。 検索基準リストの下部で、 検索基準を確認できます。

    かっこで囲まれた数値の後のテキストをすべてコピーし、[検索基準]フィールドまたは検索基準ファイルに貼り付けます。

  • 検索結果に大量のデータが含まれる場合、データを処理するのに十分なディスクスペースがデフォルトのスプールディレクトリーにあることを確認します。ステップは、検索によって返されるすべてのデータの一時コピーを次のディレクトリーに作成します。
    • /aiw/aiw1/spool/default(Linux)
    • C:\aiw\aiw1\spool\default(Windows)

    例えば、検索でそれぞれが4 GBあるPDFファイルを5つ返す場合、デフォルトのスプールディレクトリーには20 GBのディスクスペースが必要です。

    ステップが完了すると、データの一時コピーが削除されます。

  • 子ジョブを作成するときは、CreateJobsFromRepositorySearchステップによって処理されるジョブが、そのステップによって作成されるジョブの親ジョブになります。親ジョブのワークフローに WaitForRelatedJobsステップを追加すると、すべての子ジョブが完了するまで、親ジョブはシステム内に留まります。同じワークフローを使用して子ジョブを処理する場合、別の分岐を使って子ジョブを送信するコネクターに規則を割り当てることができます。
  • 指定変更プロパティーファイルを作成しない限り、メディア要求されたジョブコピーなどのプロパティー値は、 CreateJobsFromRepositorySearchステップ内のジョブからステップで作成されたジョブには渡されません。指定変更プロパティーファイルにジョブプロパティーのデータベース名が指定されていると、RICOH ProcessDirector がプロパティーの値を使って指定変更ファイルを作成します。この指定変更ファイルは、ステップで作成されたすべてのジョブに渡されます。

    例えば、書籍用の印刷ジョブを受信するとします。CreateJobsFromRepositorySearchステップ内のジョブの カスタム1プロパティーの値は、印刷する書籍のタイトルであるGhost Storyです。指定変更プロパティーファイルで Job.Info.Attr1カスタム1プロパティーのデータベース名)を指定します。RICOH ProcessDirectorは、Job.Info.Attr1=Ghost Storyとして指定変更ファイルを作成し、ステップによって作成されるすべてのジョブに渡します。指定変更ファイルについては、インフォメーションセンターを参照してください。

  • CreateJobsFromRepositorySearchステップテンプレートに基づくステップは、定位置プロパティーを持ちます。ワークフローには定位置プロパティーを持つステップを複数回配置できます。対応するジョブプロパティーは、使用されるステップごとに異なる値を持つことができます。ジョブプロパティーノートブックでは、フェーズとステップの名前がセクション名として表示され、そのステップのプロパティーがセクション内に表示されます。

1.2.10.2.33 CreateJobsFromXML

このステップテンプレートに基づくステップでは、XML 入力ファイルのコンテンツから 1 つ以上の XML ジョブを作成できます。このステップは、ユーザーが指定したワークフローにジョブを実行依頼します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • XML入力ファイル:${getCurrentFile(xml)}
  • ジョブ作成用の XPath 式:
  • 子ジョブとして作成: はい
  • 新規ジョブ用のワークフロー:
  • 一致するエレメントがない場合に停止:いいえ
使用上の注意
  • このステップでは、XPath 式に一致する XML 入力ファイル内のエレメントから XML ジョブを作成できます。
  • すべての有効な XPath 表現を使用できます。例:
    • 発行する会社は、次の XPath 式を使用して、100 ページを超えるすべての書籍に対してジョブを作成します。

      /bookstore/book[pages>100]/pages

    • 印刷所は、次の XPath 式を使用して、XML 入力ファイル内のポスターおよび名刺エレメントごとにジョブを作成します。

      //order/poster | //order/businesscards

  • ワークフローは、同じ XML 入力ファイルで複数のCreateJobsFromXMLステップを実行できます。また各ステップは、 ジョブ作成用の XPath 式プロパティーで異なる値を使用できます。

    例えば、ワークフローは、印刷可能な項目とインベントリー項目 (コーヒーマグ、ベースボールキャップなど) の両方の注文を含む XML 入力ファイルを受信します。ワークフローの片方の分岐は印刷可能な項目を処理し、もう一方の分岐はインベントリー項目を処理します。CreateJobsFromXMLステップは、最初の分岐で XPath 式を使用して、印刷可能な項目を含むすべてのエレメントを注文内で見つけます。 CreateJobsFromXMLステップは、第 2 の分岐で XPath 式を使用して、インベントリー項目を含むすべてのエレメントを見つけます。

  • XML 入力ファイルは、スプールディレクトリーのジョブファイルであることも、システムの他の場所に格納されたファイルであることもあります。
    • ジョブファイルの場合は、XML 入力ファイルプロパティーのデフォルト値を変更しないでください。

    • 別の場所にある場合は、XML 入力ファイルプロパティーの値としてフルパスとファイル名を指定します。

      XML 入力ファイルが他の場所に格納されている場合、そのファイルはCreateJobsFromXMLステップが処理するジョブの一部にはなりません。このステップはファイルの情報を読み取り、その情報を使用して XML ファイルを作成し、それらの XML ファイルをジョブとして実行依頼します。

  • ジョブ作成用の XPath 式プロパティーおよび 新規ジョブ用のワークフロープロパティーの値は、ステッププロパティーの指定時にはオプションですが、 CreateJobsFromXMLステップの実行時には必須になります。

    これらの値は、ワークフロー内のCreateJobsFromXMLステップに先立って、ステップへの入力として設定できます。例えば、 CreateJobsFromXMLステップの前に AssignJobValuesステップを配置できます。これらのプロパティーの値を設定する構成ファイルを作成します。 AssignJobValuesステップでは、構成ファイルを ジョブ値ファイルプロパティーの値として指定します。 ジョブ作成用の XPath 式プロパティーおよび 新規ジョブ用のワークフロープロパティーは定位置ジョブプロパティーであるため、 AssignJobValuesステップで 設定する値プロパティーを使用して、これらの値を設定することはできません。

  • 子ジョブとして作成プロパティーの値は、そのステップで子ジョブを作成するか、独立したジョブを作成するかを決定します。

1.2.10.2.34 CreateOrderInSlingshot

このステップテンプレートに基づくステップでは、RICOH ProcessDirectorから受信したジョブの注文を作成するAvanti Slingshot Webサービスを呼び出します。

Slingshotによってジョブの注文が作成されたら、Avanti Slingshot Connect機能の関数を使用して、ジョブの処理情報をSlingshotに報告できます。

RICOH ProcessDirectorから受信したジョブの注文を作成するようにSlingshotを構成する場合は、Avantiのサポート担当者にお問い合わせください。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 要求URL: http://avantidev:8080/servoy-service/rest_ws/avanti_api/api_web_service

  • 要求メソッド: POST

  • 要求ペイロードタイプ: FILE

  • 要求ペイロード: /aiw/aiw1/testfiles/avanti/createOrder.xml

  • 要求ヘッダー:

  • 要求パラメーター:

    SenderID:RPD_INRequestType:NewOrderUsername:RICOH\JDFPassword:jdf

  • プロキシの使用:設定なし

  • 応答ファイル:${getFileName(print,xml,write)}

  • パスワード:

使用上の注意:

  • このステップはジョブで1回だけ実行します。Slingshotが同じジョブ番号を複数回受信すると、ステータスコード500のエラーを戻します。次に、RICOH ProcessDirectorはジョブをエラー状態にします。

  • Slingshotがその注文を作成した後でジョブを再開するときは、CreateJobInSlingshotステップがそのジョブを処理しないことを確認します。

  • このステップは、1つのワークフローに複数回設定できます。同じジョブで複数のステップが実行されないように、それぞれのステップが別の分岐に含まれていることを確認します。

  • このステップは、親ジョブまたは子ジョブで実行できます。親ジョブまたは子ジョブのSlingshotで作成された注文では、親子の関係は保持されません。

  • 要求URLプロパティーの値は、RICOH ProcessDirectorから受信したそれぞれのジョブに対する注文を作成するSlingshot Webサービスの呼び出しです。URLについては、Avantiのサポート担当者に問い合わせてください。

  • 要求ペイロードプロパティーの値は、RICOH ProcessDirectorがSlingshotに送信したXML注文情報が含まれるディレクトリーへの完全パスとファイルの名前です。このファイルの作成は、Avantiのサポート担当者に依頼してください。

    サンプルファイルは、/aiw/aiw1/testfiles/avanti/createOrder.xml(Linux)またはC:\aiw\aiw1\testfiles\avanti\createOrder.xml(Windows)です。サンプルファイルは、シンボルを使用してジョブ番号および要求された部数をSlingshotに送信します。

  • 要求パレメータープロパティーの値は、4つのパラメーターのセットです。

    Avantiのサポート担当者に問い合わせて、SenderIDUsernamePasswordの各パラメーターに値を入力します。 RequestTypeパラメーターの値は、変更しません。

1.2.10.2.35 CreatePageRanges

このステップテンプレートに基づくステップは、部分的なジョブが再印刷されるときに正確な位置変更のために必要なページ情報を再構築します。ジョブのすべてのページを印刷する場合、この手順では何も実行されません。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 両面: 設定なし
使用上の注意
  • この手順をワークフローに含める場合は、CountPagesステップまたは EnableRepositioningステップもワークフローに含める必要があります。 CreatePageRangesステップは、 CountPagesまたは EnableRepositioningステップの後に来る必要があります。
  • このステップがワークフローに含まれている場合は、PrintJobsステップの前に配置する必要があります。
  • このステップテンプレートからのメッセージは、RICOH ProcessDirector 基本製品がインストールされたときの言語で表示されます。
  • 大きな PDF ファイルを操作するとき、RICOH ProcessDirector が正しく機能するためには、適切な量のメモリーを割り当てる必要があります。メモリー不足のメッセージが表示された場合は、 /aiw/aiw1/config/jvmsettings.cfgファイルを開き、指定された値を変更してメモリーの量を増やします。変更を保存して、RICOH ProcessDirector を再始動します。

1.2.10.2.36 CreateReprints

CreateReprints ステップテンプレートに基づくステップは、再印刷のみを含む印刷ファイルを作成することによって、調整後に再印刷される文書を処理します。文書は指定したワークフローを使用して処理されます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 再印刷ワークフロー: 未設定
使用上の注意
  • CreateReprints ステップは、Reconcile ステップテンプレートに基づくステップの後に実行することをお勧めします。
  • CreateReprintsステップは、文書を再印刷するための子ジョブを作成します。子ジョブは、再印刷ワークフローの最初のステップに移動します。オリジナルジョブはワークフローの次のステップに移動します。
  • このステップは 1 次サーバーで実行する必要があります。

1.2.10.2.37 DecryptPDF

このステップテンプレートに基づくステップは、PDFファイルを復号化してパスワード保護を解除します。

ジョブプロパティーデフォルト

  • 所有者パスワード (必須):

  • 復号化されたPDFファイル:${getFileName(print,pdf,write)}

使用上の注意:デフォルトでは、復号化されたPDFファイルは、ジョブのスプールディレクトリー内のファイルになります。

1.2.10.2.38 DetectInputDatastream

このステップテンプレートを基にしたステップでは、入力データストリームタイプが不明の場合に、入力ファイルの最初のバイトが分析されます。入力データストリームのタイプが判別可能な場合、このステップでは、そのタイプに応じて 入力データストリームプロパティーの値が設定されます。
ジョブプロパティーデフォルト
なし
使用上の注意
  • 入力データストリームプロパティーは、以下の値を検出します:GIF、JPEG、TIFF、AFP、ZIP、PDF、PCL、XML、PS、およびJSON。これらの値がいずれも検出されない場合、RICOH ProcessDirectorは、 入力データストリームのプロパティー値を 不明に設定します。

1.2.10.2.39 DownloadFile

このステップテンプレートに基づくステップは、外部ソースからRICOH ProcessDirectorサーバーがアクセスできる場所へファイルをダウンロードします。
ジョブプロパティーデフォルト
  • ダウンロードしたファイルへのパス:
  • ダウンロードファイルのURL:
  • プロキシサーバーを使用:いいえ
使用上の注意
  • ファイルのURLでそのファイルをダウンロードする前にセキュリティーの証明書が表示される場合、RICOH ProcessDirectorでは自動的にその証明書を受け入れます。
  • このURLでは、HTTPS、SFTPなど、直接ダウンロードに対応する任意のプロトコルを使用できます。
  • ファイルがある Web サイトにアクセスするときに資格情報が必要とされる場合、この資格情報は、ダウンロードファイルの URLプロパティー値に含まれている必要があります。

    たとえば、ftp://username:password@host/path/fileなどです。

1.2.10.2.40 EditAFP

このステップテンプレートを基にしたステップでは、AFP ファイル内にバーコード、テキスト、および非表示領域を作成します。バーコード、テキスト、非表示領域は、RICOH Visual Workbench および AFP Editor を使用して作成する制御ファイル内で定義されます。ステップの構成時、バーコード、テキスト、および非表示領域を作成する前に、同じ制御ファイルで定義されているページグループと索引タグを作成することを選択できます。AFP Indexer を使用して、ページグループと索引タグを作成します。
ジョブプロパティーデフォルト

  • 先に索引付けを行う:はい
  • Visual Workbench 制御ファイル:

使用上の注意

  • 先に索引付けを行うプロパティーが はいに設定されている場合、 先に索引付けを行うオプションと IndexAFP ステップで提供される機能は同じであるため、IndexAFP ステップを実行しないでください。 先に索引付けを行うオプションを選択する方が効率的です。
  • IndexAFP ステップと EditAFP ステップを異なるフェーズで行う必要がある場合は、先に索引付けを行うを選択しないでください。例えば、バーコードに文書シーケンスが含まれ、ワークフローの別のステップで文書を異なる順序でソートする場合は、IndexAFP ステップを準備フェーズに置き、EditAFP ステップをアセンブルフェーズの作成ステップの後に置くような場合があります。
  • 次のようなステップがある場合は、その説明に従ってステップを配置してください。
    • 線データをAFPフォーマットに変換するステップの後(例えばConvertLineDataJobIntoAFPステップの後など)
    • XeroxデータをAFP形式に変換するステップの後
    • AFPファイルを別の形式に変換するステップの前(例えばTransformJobIntoPDFステップの前など)
    • ページグループと索引タグを作成するように EditAFP ステップを構成する場合は、EnableRepositioning ステップの前
    • PrintJobsステップの前
    • IndexAFP ステップテンプレートに基づくステップの後 ([先に索引付けを行う]を使用する場合を除く)
    • バーコードのプロパティー値を変更するステップの後
  • IndexAFPステップテンプレートで固定長ページグループを作成した場合、EditAFPステップテンプレートを使用して、RICOH ProcessDirectorTransform機能が作成するAFPファイルを拡張できます。

1.2.10.2.41 EmailDocuments

このステップテンプレートに基づくステップでは、ジョブの各 PDF 文書を添付ファイルとして個別の E メールアドレスに送信します。

RICOH ProcessDirector は、SMTP サーバーを通じて E メールを直接送信したり、または E メールサービスプロバイダーを通じて間接的に送信したりできます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 文書の添付: あり
  • BCC アドレス:
  • CC アドレス:
  • メッセージ:
  • 宛先アドレス:
  • セキュア接続:なし
  • 送信者アドレス:
  • SMTPサーバータイプ: 代替
  • 添付するソースファイル: ${getFileName(print,pdf,read)}
  • 件名:
  • 添付ファイルの名前: ${Job.Name}
使用上の注意
  • E メールの設定をテストするには、少数の文書があるテストジョブを作成します。宛先アドレスプロパティーに、自分の E メールアドレスを入力し、ジョブをワークフローに実行依頼します。ジョブの各文書に関する E メールを受信するか確認します。
    重要: 宛先アドレスプロパティーに自分の E メールアドレスを設定している間は、多数の文書のあるジョブを送信しないでください。もしすると、自分自身にスパムを送信してしまうことになります。
  • ジョブの各文書に対応する[Doc.EmailAddress]プロパティーに値を設定できる場合は、${Doc.EmailAddress} シンボルを 宛先アドレスプロパティーの値として入力し、各文書を関連する E メールアドレスに送信できます。
  • SMTP サーバーの設定が、使用するサーバーに対して正しいことを確認します。
    • SMTP サーバーでユーザー名とパスワードが必要な場合は、次のように正しいシステムプロパティーに更新していることを確認します。
      • デフォルトの SMTP サーバーには、SMTP ユーザー名プロパティーと SMTP パスワードプロパティーを使用します。
      • 代替 SMTP サーバーには、 代替 SMTP ユーザー名プロパティーと 代替 SMTP パスワードプロパティーを使用します。
    • このステップは、証明書認証のない SSL または TLS 接続をサポートします。SSL または TLS 接続を使用する場合は、使用するポートを指定する必要があります。
      • デフォルトの SMTP サーバーには、E メールの SSL ポートプロパティーまたは E メールの TLS ポートプロパティーを使用します。
      • 代替 SMTP サーバーには、 代替 SMTP の SSL ポートプロパティーまたは 代替 SMTP の TLS ポートプロパティーを使用します。

      このステップで使用する SMTP サーバーが、SSL または TLS セキュリティーを使用するように構成されていても、正しくないポートが構成されていると、ジョブはエラー状態になります。

  • このステップでは、ジョブがステップに到達した場合のみ E メールを送信します。次のようなジョブでは、E メールは送信されません。
    • ステップに到達する前に処理を停止する。

    • ステップを迂回する (条件付きワークフローの) 分岐を移動する。

  • このステップでは、SMTP サーバーに送信される各文書に、文書プロパティーファイルの E メールの作成プロパティーの値に はいを設定します。SMTP サーバーに送信されない各文書には、 E メールの作成プロパティーの値に いいえを設定します。
  • 2 つ以上の EmailDocuments ステップが 1 つのジョブを処理すると、各文書の E メールの作成プロパティーに、ジョブを最後に処理した EmailDocuments ステップの状況が示されます。
  • E メールが送信されない場合は、ジョブはエラー状態に入ります。

  • このステップはワークフローに 2 回以上追加できます。

1.2.10.2.42 EnableRepositioning

このステップテンプレートを基にしたステップは、RICOH ProcessDirectorビューアーコンポーネントで使用するAFPまたはPDFジョブの各ページの先頭を検出します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • AFP リソースパス:
  • コードページグローバル ID:
  • 両面: 設定なし
  • 拡張オプション:
  • 書式定義: F1A10111
  • 画像出力形式:そのまま
  • 有効な戻りコード: 0
使用上の注意
  • このステップテンプレートをコピーまたは削除することはできません。
  • EnableRepositioningステップは、Include Saved Page構造化フィールドを含むAFPファイルを処理できません。
  • ジョブ内のページを再印刷するには、ワークフローにこのステップと CreatePageRanges ステップが含まれている必要があります。
  • このステップは CreatePageRanges ステップと PrintJobs ステップの前に実行する必要があります。
  • フィニッシングオプションを有効にするには、ジョブがAFPプリンターで印刷される前にこのステップを実行する必要があります。
  • RICOH ProcessDirector は、フィニッシングオプションを設定したジョブについてこのステップが実行されていることを確認しません。
  • 特定の書式定義を必要とするAFPジョブでは、ジョブプロパティーではなく書式定義でフィニッシングオプションを指定する必要があります。
  • このステップテンプレートからのメッセージは、RICOH ProcessDirector 基本製品がインストールされたときの言語で表示されます。
  • RunExternalProgram などの前のステップが、サポートされるデータストリームフォーマットで印刷ファイルを作成できない場合、 EnableRepositioning ステップは警告メッセージを発行して続行します。印刷ファイルが予想される場合は、後のステップでジョブが失敗する場合があります。
  • EnableRepositioning ステップテンプレートは、多くのデフォルトワークフローにステップとして組み込まれています。 EnableRepositioningにより提供される追加の機能が必要ない場合、 CountPagesを基にしたステップを代わりに使用できます。内部では、 EnableRepositioningはAFP変換とIndexing Facility(ACIF)プロセスを実行します。この結果、位置変更情報が提供され、AFPファイルの特定の局面を変更できるようになりますが、処理時間が長くなります。
  • EnableRepositioning ステップテンプレートは、どのページがどのシートに印刷されるかを計算するため、 両面および 書式定義プロパティー値の設定の影響を受けます。 EnableRepositioning ステップが実行された後で、ジョブの 両面プロパティーが 設定なし以外の値に変更されると、計算される 合計シートプロパティーの値が、実際にプリンターでスタックされているジョブシートの総数に一致しないことがあります。 再印刷および ジャンプ機能に提供されるページ情報の正確性も、影響を受ける可能性があります。ページおよびシートカウント情報が 両面プロパティーの新しい値と同期するようにするため、 再処理アクションを使用して EnableRepositioning ステップを再実行できます。
  • EnableRepositioningステップは、固定うら面ページとしてメディアマップに定義されているページをカウントしません。Preprinted Forms Replacement機能がある場合、メディアオブジェクトにうら面の電子フォームが含まれていて、メディアマップで片面印刷が指定されていると、 CombineAFPWithFormステップは固定うら面フラグをオンにします。このような固定うら面ページは、ジョブの 合計ページ数プロパティーには含まれず、ビューアーに表示もされません。

1.2.10.2.43 EncryptPDF

このステップテンプレートに基づくステップは、PDFファイルを暗号化してパスワード保護します。

ジョブプロパティーデフォルト

  • 所有者パスワード (必須):

  • パスワードで保護されたアクション:Edit, Fill, Read

  • ユーザーパスワード:

  • 暗号化されたPDFファイル:${getFileName(print,pdf,write)}

使用上の注意:
  • PDF を暗号化すると、パスワードによって保護されるアクションを選択できます。

    編集、入力、読み取り
    所有者パスワードは、PDF ファイルの読み取り、任意のフィールドへの入力、または編集に必要になります。 ユーザーパスワードは、ファイルを開くために使用され、この値を設定するときには指定する必要があります。
    編集、入力
    所有者パスワードは、PDF ファイルの編集または任意のフィールドへの入力に必要になります。ファイルの読み取りには、パスワードは必要ありません。
    編集
    所有者パスワードは、PDF ファイルを編集するために必要になります。PDF ファイルの読み取りまたは任意のフィールドへの入力には、パスワードは必要ありません。
  • ユーザーパスワードは、ダウンストリーム受信者またはアプリケーションが PDF ファイルを読み取る必要がある時にのみ使用されます。PDF ファイルを内部のフォームで編集または入力する場合は、 所有者パスワードが必要になります。

1.2.10.2.44 EnhancePDF

EnhancePDF ステップテンプレートに基づくステップは、PDF ファイルの操作または評価を行います。ファイルを操作または評価するアクションには、ページの回転、ページの削除、スタンプ注釈の追加、ファイルが PDF の仕様に適合しているかどうかの検証などがあります。ステップは、PDF ジョブごとに PDF ファイルと JDF ジョブチケットの両方を入力として受信します。

ワークフローの後続のステップは、このステップによって生成された PDF および JDF ファイルを使用します。

ジョブプロパティーデフォルト
  • アクションリスト:
使用上の注意
  • アクションリストテキスト領域で、各アクション、そのパラメーター、およびパラメーター値をそれぞれ別の行に入力します。

    この例には、RemovePages、AddStamps、RotatePagesの3つのアクションがあります。

    RemovePages -pages 3-4,9,12-n

    AddStamps -stampsCSV /aiw/aiw1/control_files/actions/stamp1.csv

    RotatePages -rotate 270 -pagetype landscape

    この例では、CheckPDFのアクションを使用します。

    CheckPDF -outputResultsFile /aiw/aiw1/checkPDF/checkPDFresults.txt

  • このステップを実行すると、jobID.print.pdf ファイルと jobID.overrides.jdf ファイルが変更されます。

基本製品でのアクション
AddStamps
機能
このアクションは、ページ番号またはメディア名に基づいて、スタンプ注釈を PDF ファイルの選択されたページに追加します。RICOH ProcessDirector ビューアーまたは別の PDF ビューアーでは、これらのスタンプ注釈を表示できます。スタンプ注釈は印刷されません。

Adobe Acrobat などのプログラムでは、スタンプ注釈や印刷設定を変更できません。

パラメーター
-stampsCSV
この必須パラメーターは、CSV ファイルの完全パスまたはシンボル名を指定します。
CSV ファイル (aiw/aiw1/control_files/actions/stamp1.csv ) の情報を使用して、スタンプ注釈を PDF ファイル内の選択されたページに追加するには、次のように入力します。

AddStamps -stampsCSV /aiw/aiw1/control_files/actions/stamp1.csv

使用上の注意
  • この CSV ファイルには、見出し行と 1 行以上の本文があり、スタンプ注釈の値が入力されています。

    見出し行の内容は、次のようになります。

    Page,Media,Image,Author,Content,Subject,XPosition,YPosition,Name

    CSV ファイルでは、本文の行ごとに 9 個の値がコンマで区切られて保存されます。

    ページ
    スタンプ注釈を取得するページ。
      注意:
    • PageまたはMediaの値は必須です。ページメディアの両方の値を指定すると、RICOH ProcessDirector はどちらかの値に一致したページにスタンプ注釈を追加します。
    メディア
    RICOH ProcessDirector メディアの名前。RICOH ProcessDirector は、スタンプ注釈をこのメディア名が指定されたすべてのページに追加します。
    画像
    必須スタンプ注釈が保存されたイメージファイルの完全ディレクトリーパスとファイル名。 RICOH ProcessDirector は JPEG および PNG イメージをサポートします。
    作成者
    オプションスタンプ注釈に添付されるコメントの作成者。
    コンテンツ
    オプションスタンプ注釈に添付されるコメントのテキスト。
    題名
    オプションスタンプ注釈の題名。
    X 座標
    必須ページの左上隅からスタンプ注釈の左上隅までの水平の距離をポイントで指定します。
    Y 座標
    必須ページの左上隅からスタンプ注釈の左上隅までの垂直の距離をポイントで指定します。
    名前
    オプションスタンプ注釈の内部名。この名前は、スタンプ注釈または Adobe Acrobat では表示されません。

  • この CSV ファイルは 3 つのスタンプ注釈を PDF ファイルに追加します。

    Page,Media,Image,Author,Content,Subject,XPosition,YPosition,Name
    3,,/aiw/aiw1/stamps/Parts_Pg_3.png,RICOH ProcessDirector,Content Page 3,Subject Page 3,72,72,Name Page 3
    ,A4 Color,/aiw/aiw1/stamps/Parts_Pg_2.png,RICOH ProcessDirector,Content A4 Color,Subject A4 Color,72,72,Name A4 Color
    4,A4 Plain,/aiw/aiw1/stamps/Parts_Pg_1.png,RICOH ProcessDirector,Content A4 Plain,Subject A4 Plain,144,144,Name A4 Plain

    本文の最初の行は、PDF ファイルの 3 ページにイメージ「Parts_Pg_3.png」を追加します。作成者はRICOH ProcessDirectorです。内容はContent Page 3です。題名は「題名 3 ページ」です。イメージの左上隅は、ページの左上隅から 72 ポイント右、72 ポイント下です。名前は名前 3 ページです。

    本文の2行目は、RICOH ProcessDirectorA4 Colorメディアを指定するPDFファイルの全ページにイメージParts_Pg_2.pngを追加します。

    本文の3行目は、4ページ目およびRICOH ProcessDirectorA4 Plainメディアを指定するPDFファイルの全ページにイメージParts_Pg_1.pngを追加します。

  • 複数のスタンプ注釈がページの同じ位置に指定されている場合、RICOH ProcessDirector はこれらをすべて追加します。
  • ディレクトリーパスとファイル名の位置にシンボル式を使用できます。

    例えば、AddStamps アクションのために異なる CSV ファイルを必要とする入力ファイルに対して、EnhancePDFステップがあるワークフローを使用します。CSV ファイルの値を、入力ファイル名に CSV 拡張子を付けた名前に設定するには、${Job.InputFile}.csvを使用します。

    AddStamps -stampsCSV ${Job.InputFile}.csv

CheckOrientation
機能
このアクションは、EnhancePDFステップで使用し、PDFファイルの最初のページを読み取り、文書を縦向きまたは横向きに印刷するかどうかを決定する値を検索します。このアクションは、Ricoh TotalFlowプリンターでも使用され、プリンターに送信されるJDFの正しい向きの値を設定します。
パラメーター
-RPDproperty
このパラメーターは、EnhancePDFステップのアクションリストで使用され、PDFファイルの最初のページにある向きの値で更新するジョブプロパティーを指定します。Job.PDFを指定します。ジョブプロパティーノートブックの PDF向きプロパティーの値を表示する向き。このパラメーターは、プリンタープロパティーノートブックの アクションリストに指定しないでください。
-ControlUnitJDF
このパラメータは、Ricoh TotalFlowプリンターアクションリストで使用され、 PDF向きジョブプロパティーの値に基づいて正しいJDFを作成します。TotalFlowを指定します。
PDF向きジョブプロパティーをPDFファイルの最初のページで指定した値に設定するには、ワークフローのEnhancePDFステップの アクションリストに次のように入力します。

CheckOrientation -RPDproperty Job.PDF.Orientation

Ricoh TotalFlowプリンターの適切なJDFを作成しジョブの向きを PDF向きジョブプロパティーで指定した向きに回転させるには、Ricoh TotalFlowプリンターアクションリストに次のように入力します。

CheckOrientation -ControlUnitJDF TotalFlow

使用上の注意
  • PDF向きジョブプロパティーの値は、 アクションリストプロパティーで指定するCheckOrientationアクションがあるRicoh TotalFlowプリンターが使用し、正しいJDFを作成して正しい向きでジョブを印刷します。
CheckPDF
機能
このアクションは、PDF ファイルのコンテンツが PDF 仕様に適合しているかどうかをチェックします。RICOH ProcessDirector では、PDF 仕様に適合していないコンテンツがあっても、多くの PDF ファイルを表示および印刷できます。ただし、このようなコンテンツでは、印刷時にパフォーマンスの問題が生じる可能性があります。
パラメーター
-outputResultsFile
必須出力結果ファイルの完全パスまたはシンボル名を指定します。 このファイルは、TXT形式のログファイルです。出力結果ファイルには、チェックの結果に関するメッセージが保存されています。アクションは、PDF 仕様に適合するファイルを含めて、すべての PDF ファイルを対象として、全般的な情報を含むメッセージを出力結果ファイルに書き込みます。アクションは、PDF 仕様に適合しないコンテンツを見つけると、エラーメッセージを出力結果ファイルに書き込みます。可能な場合、メッセージではエラーがあったページの件数が報告されます。

進行状況を報告するために、アクションは以下のように 100 ページをチェックした後、ジョブログにメッセージを書き込みます。例:

Checked 100 pages.
Checked 200 pages.
Checked 300 pages.

-RPDproperty
オプションRICOH ProcessDirector ジョブプロパティーのデータベース名を指定します。Job.PDFCheckResult プロパティーの使用をお勧めします。別のプロパティーを指定する場合は、データタイプが文字列であることを確認してください。

CheckPDF アクションは、PDF ファイルをチェックした後、ジョブプロパティー値を設定します。

  • コンテンツが PDF 仕様に適合している場合、アクションは値を Pass に設定します。
  • コンテンツが PDF 仕様に適合していない場合、アクションは値を Fail に設定します。
  • コンテンツが暗号化されている場合、アクションは値を Security に設定します。

ジョブプロパティーの値に応じて、さまざまな方法でジョブを処理できます。例:

  • 値がPassである場合、PDFファイルを印刷するワークフローの分岐にジョブを直接送信できます。
  • 値がFailである場合、標準に従っていないコンテンツを削除してファイルを最適化するステップがある分岐にジョブを送信できます。

    アクションが最初のエラーを検出したら、すぐに特殊な処理にジョブを送信する場合、-fastFail パラメーターを指定します。

  • 値が Security である場合、暗号化ファイルを処理する分岐にジョブを送信できます。例えば、分岐内のステップは、同一ファイルの暗号化されていないバージョンを要求するメールを送信できます。

ジョブプロパティーノートブックでは、[拡張 PDF]タブでJob.PDFCheckResultプロパティーの値を表示できます。

-pages
オプションPDF ファイルでチェックする個々のページを指定します。
  • ページ範囲を指定する場合は、ハイフンを使用して最初のページと最後のページを区切ります。
  • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
  • コロンの後に数字(n)を使用して、ページ範囲内のnページごとに変更を加えます。例えば、:3を使用して、範囲内の3ページごとに変更します。
  • 最後のページを指定する場合は、n を使用します。

このパラメーターを指定しない場合、アクションは PDF ファイル内の全ページをチェックします。大きいファイルの全ページをチェックする場合、EnhancePDFステップの処理に時間がかかることがあります。大きいファイルを高速で処理するには、例えば、1 ~ 10 など、個々のページを指定します。

-fastFail
オプション最初のエラーを検出すると PDF ファイルのチェックを停止するアクションかを指定します。
値:
TRUE
アクションは、最初のエラーを検出すると PDF ファイルのチェックを停止します。
FALSE
アクションは、PDF ファイル内の全ページを処理します。アクションは、最初のエラーを検出してもファイルのチェックを停止しません。
以下の CheckPDF アクションは、1 ページ、5 ~ 10 ページ、15 ページからPDF ファイルの最後までの全ページをチェックします。

CheckPDF -outputResultsFile /aiw/aiw1/checkPDF/checkPDFresults.txt -RPDproperty Job.PDFCheckResult -pages 1,5-10,15-n

以下の CheckPDF アクションは、ジョブ内の偶数ページをすべてチェックします。

CheckPDF -outputResultsFile /aiw/aiw1/checkPDF/checkPDFresults.txt -RPDproperty Job.PDFCheckResult -pages 2-n:2

以下の CheckPDF アクションは、最初のエラーを検出すると PDF ファイルのチェックを停止します。

CheckPDF -outputResultsFile /aiw/aiw1/checkPDF/checkPDFresults.txt -RPDproperty Job.PDFCheckResult -fastFail true

これらの3つのアクションはすべて、PDFファイルの内容に関するメッセージを /aiw/aiw1/checkPDF/checkPDFresults.txt ファイルに投稿します。このアクションは、Job.PDFCheckResult ジョブプロパティーの値を PassFail、または Security に設定します。

RemovePages
機能
このアクションは、PDF ファイル内の選択したページを削除します。
パラメーター
-pages
必須PDF ファイル内の個々のページを指定します。
  • ページ範囲を指定する場合は、ハイフンを使用して最初のページと最後のページを区切ります。
  • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
  • コロンの後に数字(n)を使用して、ページ範囲内のnページごとに変更を加えます。例えば、:3を使用して、範囲内の3ページごとに変更します。
  • 最後のページを指定する場合は、n を使用します。
3、4、9 ページ、および 12 ページから PDF ファイルの最後までの全ページを削除するには、次のように入力します。

RemovePages -pages 3-4,9,12-n

奇数ページをすべて削除するには、次のように入力します。

RemovePages -pages 1-n:2

使用上の注意
  • アクションは、変更された PDF ファイルと一致するように、JDF ファイル内のメディア情報を調整します。

    例えば、JDF ファイルは 7 ~ 8 ページに対して青いメディアを指定します。アクションは、PDF ファイルから 3 ~ 4 ページを削除し、JDF ファイルを調整して 5 ~ 6 ページに対して青いメディアを指定します。

  • PDF Document Support 機能を使用している場合、このアクションを実行する EnhancePDFステップをワークフロー内で IdentifyPDFDocumentsステップの前に配置します。
RotatePages
機能
このアクションは、90 度、180 度、または 270 度でジョブ内のページを回転します。ジョブ内の縦長ページ、横長ページ、全ページのどれを回転するかを指定できます。

RICOH ProcessDirector はページを回転した状態で PDF ファイルを印刷します。

パラメーター
-rotate
必須ページに適用される回転量を指定します。
値:
first
RICOH ProcessDirector は、指定されたページタイプの全ページを、PDF ファイル内の最初のページと一致させます。
  • 最初のページが縦長であり、ページタイプがallまたはlandscapeである場合、RICOH ProcessDirector は横長のすべてのページを最初のページと一致するように回転します。
  • 最初のページが横長であり、ページタイプがallまたはportraitである場合、RICOH ProcessDirector は縦長のすべてのページを最初のページと一致するように回転します。
-rotate パラメーターを first に設定する場合、-pagetype パラメーターを all に設定することをお勧めします。
90
RICOH ProcessDirector は、指定されたページタイプの全ページを 90 度時計回りに回転します。
180
RICOH ProcessDirector は、指定されたページタイプの全ページを 180 度回転します。
270
RICOH ProcessDirector は、指定されたページタイプの全ページを 270 度時計回りに回転します。
-pagetype
必須全横長ページ、全縦長ページ、その両方のどれを回転するかを指定します。
値:
all
RICOH ProcessDirector は PDF ファイル内のすべてのページを回転します。
landscape
RICOH ProcessDirector は PDF ファイル内のすべての横長ページを回転します。
portrait
RICOH ProcessDirector は PDF ファイル内のすべての縦長ページを回転します。
PDF ファイルの最初のページは縦長です。最初のページに合わせて PDF ファイル内のすべての横長ページを回転するには、次のように入力します。

RotatePages -rotate first -pagetype all

PDF ファイル内のすべての縦長ページを 90 度時計回りに回転するには、次のように入力します。

RotatePages -rotate 90 -pagetype portrait

使用上の注意
  • このアクションは、ジョブチケットではなく、PDF ファイル内のページを回転します。
  • このアクションは、ページとコンテンツをまとめて回転します。これはページと別にコンテンツを回転することはありません。
  • RotatePages アクションの出力を表示するには、PDF ファイルを印刷します。PDF ビューアーが最適な表示のためにページを回転する場合、印刷したページの回転は表示されたページと異なることがあります。
  • 縦長と横長のページが混在しているジョブを修正している場合、特にページが両面である場合は、用紙のどちら側がバインドされるかを考えてください。

1.2.10.2.45 ExportFromRepository

このステップテンプレートに基づくステップでは、ファイルまたはストリングで指定された検索条件を使用して、エントリからプロパティーをエクスポートします。このステップでは、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースの[アーカイブ]タブの 検索タブと同じ方法で、 検索基準のエントリを使用して、アーカイブされた結果を取得します。
このステップでは、[アーカイブ]タブの結果領域 の エクスポートアクションと同じ方法で見つかるすべての結果から、保存されたプロパティーをエクスポートします。
ジョブプロパティーデフォルト
  • リポジトリー: 設定なし
  • 検索基準:
  • 結果ファイルの記述子:
  • 基準タイプ:テキスト
  • エクスポート結果ファイル:
使用上の注意
  • 基準タイプにテキストを指定する場合は、 検索基準を入力フィールドに直接正しい形式で入力する必要があります。

    正しい形式で検索基準を生成するには、[アーカイブ]タブの 検索機能を使用します。このステップで使用する検索オプションを入力し、[検索]をクリックします。 検索基準リストの下部で、検索基準を確認できます。

    かっこで囲まれた数値の後のテキストをすべてコピーし、[検索基準]フィールドに貼り付けます。

  • 基準タイプにファイルを指定する場合は、 検索基準プロパティーに検索基準ファイルの完全なファイルパスを入力する必要があります。

    検索基準ファイルの行の形式は、テキストに使用されるのと同じ形式であり、[アーカイブ]タブの領域に表示される検索クエリと同じです。ファイルを使用する場合は、複数の検索クエリーを指定できます。それぞれのクエリーは、別の行で指定する必要があります。

  • 結果領域のユーザーインターフェースの エクスポート機能とは違い、プロパティーのみがエクスポート結果ファイルにエクスポートされます。履歴記録はエクスポート結果ファイルには含まれません。

1.2.10.2.46 ExtractPageExceptions

このステップテンプレートに基づくステップは、JDFファイルまたはユーザーインターフェースで作成されたジョブのページ例外を読み取り、タブ区切りファイルに書き込みます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • ページ例外ファイル:${getFileName(pletotab,del,write)}
使用上の注意
  • このステップで作成されたファイルは、AddPageExceptionToAFPステップへの入力として使用できます。
  • ページ例外ファイルには、メディアおよびステープルページの例外のみが含まれます。

1.2.10.2.47 FailWithMessage

このステップをワークフローに追加すると、ジョブがエラーになり、RICOH ProcessDirectorがカスタマイズ可能なメッセージをジョブログに書き込みます。 FailWithMessageステップは、ワークフロー内の条件付き処理によって予期しない結果が生じるため、ジョブがステップで停止する場合に特に便利です。たとえば、ステップからの最後の条件分岐として FailWithMessageステップを追加します。RICOH ProcessDirectorがステップの他の分岐を介してジョブを送信できない場合、 FailWithMessageステップにジョブを送信し、ジョブログに失敗メッセージを書き込みます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 失敗メッセージ

1.2.10.2.48 FillWhiteSpace

このステップテンプレートに基づくステップでは、イメージやテキストなどのコンテンツを AFP ファイルの空白領域に埋め込みます。空白は、RICOH Visual WorkbenchWhitespace Manager 機能を使用して作成する制御ファイルで定義されます。このステップを構成すると、空白領域を埋める前に、同じ制御ファイル内で定義されるページグループ、索引タグ、バーコード、非表示領域、およびテキストを作成できます。AFP Indexer を使用してページグループと索引タグを作成し、AFP Editor を使用して、バーコード、非表示領域、およびテキストを作成します。
ジョブプロパティーデフォルト

  • 先に索引付けを行う:はい
  • 先に編集する:はい
  • Visual Workbench 制御ファイル:

使用上の注意

  • 先に索引付けを行うプロパティーが はいに設定されている場合、 先に索引付けを行うオプションと IndexAFP ステップで提供される機能は同じであるため、IndexAFP ステップを実行しないでください。 先に索引付けを行うオプションを選択する方が効率的です。
  • 先に編集するプロパティーが はいに設定されている場合、 先に編集するオプションと EditAFP ステップで提供される機能は同じであるため、EditAFP ステップを実行しないでください。 先に編集するオプションを選択する方が効率的です。
  • IndexAFP ステップと FillWhiteSpace ステップを異なるフェーズで行う必要がある場合は、先に索引付けを行うを選択しないでください。例えば、IndexAFP ステップを準備フェーズに配置し、FillWhiteSpace ステップを EditAFP ステップの後のアセンブルフェーズに配置 (または[先に編集する]を選択) しなければならない場合があります。
  • 次のようなステップがある場合は、その説明に従ってステップを配置してください。
    • 線データをAFPフォーマットに変換するステップの後(例えばConvertLineDataJobIntoAFPステップの後など)
    • XeroxデータをAFP形式に変換するステップの後
    • AFPファイルを別の形式に変換するステップの前(例えばTransformJobIntoPDFステップの前など)
    • ページグループと索引タグまたはテキストを作成するように FillWhiteSpace ステップを構成する場合は、EnableRepositioning ステップの前
    • PrintJobsステップの前
  • IndexAFPステップテンプレートを使用して、固定長のページグループを作成した場合は、FillWhiteSpaceステップテンプレートを使用して、RICOH Transform 機能が作成するAFPファイルの空白領域にコンテンツを埋め込むことができます。

1.2.10.2.49 GetTransformPageExceptions

このステップテンプレートに基づくステップでは、Advanced Transform Featureを使用して AFP 入力を PDF または PostScript 出力に変換するときに、ページ例外を含めることができます。このステップは、AFP 書式定義のトレイ情報を PDF または PostScript 出力のジョブチケットのメディアオブジェクトに変換します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 変換ステップ名:TransformWithAdvancedFeature
  • 出力JDFファイル:${getFileName(overrides,jdf,write)}
使用上の注意
  • このステップでは、Advanced Transform Feature用に次の入力変換と出力変換が必要です。
    • InputAFP
    • OutputPDF、OutputPS、または両方
  • このステップをワークフローに追加する前に、AFP 書式定義のトレイと同じ名前で RICOH ProcessDirector メディアオブジェクトを定義します。

    例えば、AFP 書式定義に、Tray1Tray2、および Tray3 というトレイが含まれているとします。Tray1Tray2、および Tray3 という名前のメディアオブジェクトを定義します。

    [メディア設定]ページで、メディアオブジェクトをトレイの記述名で置き換えることができます。例:

    • Tray1A4、プレーンメディアで置き換えます。
    • Tray2レター、カラーメディアで置き換えます。
    • Tray3レター、事前印刷メディアで置き換えます。

  • このステップでは、面ページ例外を含むジョブを処理できません。入力が片面か両面かを確認します。
  • このステップに AFP 入力を提供するTransformWithAdvancedFeatureステップの後に、このステップを配置します。
  • このステップは、1 つのワークフローに複数回追加できます。
  • GetTransformPageExceptionsステップテンプレートに基づくステップがワークフローに複数ある場合は、 変換ステップ名プロパティーの値がそれぞれ異なるように指定します。これを行うには、次のいずれかの方法を使用します。
    • TransformWithAdvancedFeatureステップテンプレートに基づく複数のステップに、それぞれ別の名前を指定する。
    • それぞれのTransformWithAdvancedFeatureステップのステップ名の代わりに、 ステップ IDプロパティーの値を使用する。
  • このステップを実行すると、ジョブのページ例外を表示することによって結果を確認できます。

1.2.10.2.50 GroupDocuments

GroupDocumentsステップテンプレートに基づくステップでは、最大6つの文書プロパティーを基にして文書のグループを識別できるように、文書プロパティーファイルが更新されます。文書のグループ化後、 CreateJobsFromDocumentsステップテンプレートに基づくステップを使って、各グループに対して個別の子ジョブを作成できます。
例えば、インサータービンコンテンツの共通セットで文書をグループ化できます。CreateJobsFromDocumentsなど、子ジョブを作成するためのステップが使用しているワークフローに含まれていない場合、 GroupDocumentsは、 SortDocumentsステップでソートされる前の文書をグループ化するのに役立ちます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 1次グループ:設定なし
  • 2次グループ:設定なし
  • 3次グループ:設定なし
  • 4次グループ:設定なし
  • 5次グループ:設定なし
  • 6次グループ:設定なし
  • ソートでグループを優先:設定なし
使用上の注意
  • このステップは 1 次サーバーで実行する必要があります。
  • このステップテンプレートは削除できません。
  • グループ化プロパティーは、文書プロパティーファイルに指定されるカスタマー名、州、国などの任意のプロパティーにできます。
  • ステップ処理によって得られたグループを順序付けする場合、行われる比較のタイプは、プロパティーに関連付けられたデータタイプによって異なります。ストリング値を格納するプロパティーは、文字比較を使用します (値が番号の場合も同様です)。値のリストを受け入れるプロパティーは、文字比較ではなく、リストに定義された照合シーケンスに従ってソートされます。数値データタイプは、数値ソートに基づいてソートされます。
  • いずれかのグループプロパティーに値が指定されていない場合は、残りのプロパティーに従ってグループ化が行われます。
  • [ソートでグループを優先][はい]の場合、このステップでは、文書プロパティーファイル内の子ジョブ ID フィールドを更新することでグループが作成されます。子ジョブIDに既存の値(たとえば、前の GroupDocumentsステップまたは SplitDocumentsステップからの子ジョブIDの値)がある場合、こうしたジョブIDは、グループ化の第一基準であるとみなされ、新規のグループ化は既存のグループ内で行われます。文書に関連付けられたジョブ ID は変更されないままになるか、ジョブがより小さいジョブに分割されます。
  • [ソートでグループを優先][いいえ]の場合、このステップでは既存のグループは再分割されません。代わりに、文書プロパティーファイル全体が 1 つのグループとみなされます。
  • SortDocumentsステップテンプレートに基づくステップがこのステップの前に行われた場合、生成されたグループがソートされ、グループ化前のグループ内の文書の相対的な順序付けを保持します。 GroupDocuments処理が行われる前の配列の例を次に示します。
    DocID ChildJob SeqInChild GroupProp
    1       1.1        1          B
    2       1.1        2          B
    3       1.1        3          A
    4       1.1        4          B
    5       1.1        5          A

    次のように、GroupDocuments処理の後、グループAの文書はグループBの文書と同様にそれらのグループ内で同じ順序のままになります。

    DocID ChildJob SeqInChild GroupProp
    1       1.2        1          B
    2       1.2        2          B
    3       1.1        1          A
    4       1.2        3          B
    5       1.1        2          A

1.2.10.2.51 IdentifyDocuments

IdentifyDocuments ステップテンプレートに基づくステップでは、ページカウントとシートカウントが決定され、また、AFP ファイルの文書ごとにプロパティーの値が設定され、プロパティーが文書プロパティーファイルに書き込まれます。文書プロパティーを索引タグにリンクする Visual Workbench 制御ファイル を指定する場合は、このステップで索引タグ (TLE) の値と等しい文書プロパティーの値が設定されます。このステップを実行する前に、AFP ファイルでページグループ (BNG) を定義する必要があります。
また、このステップでは、オリジナルジョブ内の文書に関連するプロパティーの値が設定されます。
  • オリジナルジョブ内シーケンス
  • オリジナルページ
  • オリジナルシート
  • オリジナル先頭ページ
  • オリジナルの書式定義
  • データオフセット
  • データ長
  • メディアマップ
    注意:
  • [オリジナル先頭ページ]、[オリジナルの書式定義]、[データオフセット]、[データ長]、および[メディアマップ]の各プロパティーはユーザーインターフェースには表示されませんが、その他のステップでは、これらのプロパティーが使用されます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 両面: 設定なし
  • 文書が見つからない場合に停止する:はい
  • Visual Workbench 制御ファイル:
使用上の注意
  • ネストされたページグループが AFP ファイルに存在する場合、外側のペアのみが文書境界として使用されます。
  • 無効な AFP または AFP ファイルの無効な索引付けにより、予期しない結果が生じる場合があります。
  • [両面]プロパティーの値を変更すると、RICOH ProcessDirector で計算される [合計シート]プロパティーが、実際にプリンターでスタックされているジョブシートの総数に一致しないことがあります。
  • Visual Workbench 制御ファイル はオプションです。制御ファイルを指定しない場合、このステップでは、既存のページグループが文書境界として使用され、いずれの文書プロパティーの値も索引タグの値に設定されません。
  • IndexAFP ステップテンプレートに基づくステップをそのワークフローで使用する場合、このステップは、IdentifyDocuments ステップテンプレートに基づくステップより先に実行されなければなりません。
  • このステップテンプレートに基づくステップでは、索引タグ (TLE) にしたがって、AFP ビューアーにジョブ内のページを検出させるページマップを作成しません。この処理を実行するには、EnableRepositioning ステップテンプレートに基づくステップをワークフロー内のこのステップの前に組み込みます。

1.2.10.2.52 IdentifyPDFDocuments

IdentifyPDFDocumentsステップテンプレートに基づくステップは、1 つ以上の PDF ファイル内の文書を識別します。ステップはこれらの文書ごとに、ページ数とシート数、文書プロパティーの値を確認します。ステップはプロパティーとその値を文書プロパティーファイルに書き込みます。
ステップの入力として、以下のファイルを使用できます。
  • 1 個の PDF ファイル。
  • ZIP ファイルとしてパッケージ化された複数の PDF ファイル。
  • ファイルの 1 つ以上の完全セット。各セットには、PDF ファイルとその他のサポートファイルが含まれます。

    セットとは、データファイル、ジョブチケット (JDF ファイル)、指定変更ファイルなど、まとめて処理する必要があるファイルグループのことです。

ステップが入力として複数の PDF ファイルを受信すると、ステップはこれらのファイルを 1 つの PDF ファイルとして結合します。

ステップが入力として複数の PDF ファイルと JDF ファイルのセットを受信すると、ステップはこれらのファイルを 1 つの PDF ファイルおよび 1 つの JDF ファイルとして結合します。そのステップは、JDF入力ファイルに含まれるメディア、片面、ステープルのページ例外を結合されたJDFファイルに追加します。

    注意:
  • ジョブのすべての文書に対して、ワークフローは出力ビンと仕上げオプション (パンチ、製本、および折り) を設定します。
  • ステップが結合 JDF ファイルを作成すると、それには RICOH ProcessDirector がサポートする値のみが含まれます。サポートされない値は、破棄されます。

ステップで制御ファイルを指定する必要があります。デフォルトの制御ファイルは、各 PDF ファイルを 1 つの文書として処理します。PDFファイルに複数の文書が含まれる場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatで作成した制御ファイルを提供する必要があります。制御ファイルには、ページグループ定義を含める必要があります。文書プロパティーの値を抽出するステップが必要な場合、制御ファイルでは、文書内のデータを文書プロパティーにマップする必要もあります。

また、IdentifyPDFDocumentsでは、オリジナルジョブ内の文書に関連するプロパティーの値が設定されます。

  • 子ジョブ内シーケンス
  • オリジナルページ
  • オリジナルシート
  • 文書のオリジナルの入力ファイル
  • オリジナル先頭ページ
    注意:
  • ステップへの入力が 1 個の PDF ファイルである場合、文書のオリジナルの入力ファイルは設定されません。
  • Original first pageはユーザーインターフェースには表示されませんが、その他のステップでこのプロパティーが使用されます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 両面:はい
  • PDF制御ファイルを指定:/aiw/aiw1/testfiles/Default.ctl(Linux)または C:\aiw\aiw1\testfiles\Default.ctl(Windows)
  • 補助入力ファイルの拡張子:
  • ヘッダーファイル:
  • 面のページ例外:ジョブ値で置換
使用上の注意
  • このステップテンプレートに基づくステップは、暗号化された PDF ファイルの処理には使用できません。
  • 複数の PDF ファイルを ZIP ファイルとしてパッケージ化してIdentifyPDFDocumentsステップでワークフローに実行依頼する場合は、この ZIP ファイルには PDF ファイルのみを含める必要があります。他のファイルが含まれている場合、ステップはエラー状態になります。
  • ZIP ファイルとしてパッケージ化した PDF ファイルを処理する場合、ステップはタイムスタンプの順序に基づいて PDF ファイルを出力 PDF ファイルに追加します。例:
    • ZIP ファイルを入力装置に実行依頼します。出力 PDF ファイル内での PDF ファイルの順序は、PDF ファイルが ZIP ファイルに入れられた順序と一致します。
    • 入力装置でリストバッチ方式を指定して、 .zip ファイルの作成プロパティーを はいに設定します。出力 PDF ファイル内での PDF ファイルの順序は、リストファイル内での PDF ファイル名の順序と一致します。
    • 入力装置でリスト以外のバッチ方式を指定して、 .zip ファイルの作成プロパティーを はいに設定します。出力 PDF ファイル内での PDF ファイルの順序は、ZIP ファイルに含まれる各 PDF ファイルのタイムスタンプに基づいています。
  • ファイルの1個以上の完全セット(各セットには、PDF ファイルとその他のサポートファイルが含まれます)をIdentifyPDFDocumentsステップでワークフローに実行依頼するには、入力装置で次のいずれかのバッチ方式を指定します。 セット数セット内のページ数、または 時間によるセット
  • IdentifyPDFDocumentsステップで結合 JDF ファイルが生成される場合は、 OptimizeJDFステップテンプレートに基づくステップを実行してページ例外を結合することをお勧めします。このステップは、 BuildPDFFromDocumentsステップの後に配置します。
  • 両面プロパティーの値を変更すると、 <ph conref="aiw00symbols.dita#symbols/darts"></ph> で計算されるRICOH ProcessDirectorプロパティーが、実際にプリンターでスタックされているジョブシートの総数に一致しないことがあります。
  • PDFジョブに、片面印刷と両面印刷のページの組み合わせを指定するJDFジョブチケットがある場合、面のページ例外プロパティーを使用して、ステップでジョブの両面印刷値をJDF面の設定と組み合わせる方法を設定します。
  • PDF ファイル内の特定の文書を見つけるために RICOH ProcessDirector ビューアーを使用して文書プロパティーを検索する予定の場合は、ワークフローに IdentifyPDFDocumentsステップを含める必要があります。
  • PDF ファイルを変更するワークフローのすべてのステップの後に、IdentifyPDFDocumentsステップを配置します。PDF ファイルを変更するステップの前にこのステップを配置すると、予期しない結果が発生します。
  • IdentifyPDFDocumentsステップと BuildPDFFromDocumentsステップの間では、JDF ファイルを変更しないでください。その 2 つのステップの間で変更すると、JDF ファイルに誤った値が含まれることがあります。

    PDFジョブは、IdentifyPDFDocumentsステップまたは IdentifyPDFDocumentsFromZipステップのいずれかで処理します。両方では処理しません。 IdentifyPDFDocumentsステップの使用をお勧めします。

  • IdentifyPDFDocumentsステップに基づいたステップでのPDF 2.0ファイルの処理で予期しない結果になった場合は、以下のいずれかを実行します。
    • 制御ファイルを最新バージョンにアップグレードします。
    • OptimizePDFステップテンプレートに基づいたステップを、ワークフロー内の IdentifyPDFDocumentsステップの前に置きます。
  • 制御ファイルを更新するには、RICOH ProcessDirectorバージョン 3.6以上の RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのバージョンを使用します。RICOH ProcessDirectorが制御ファイルを使用できるように、正しい場所に制御ファイルをコピーしてください。

1.2.10.2.53 IdentifyPDFDocumentsFromZip

IdentifyPDFDocumentsFromZip ステップテンプレートに基づくステップでは、ページカウントとシートカウントが決定されます。また、PDF ファイルの文書ごとにプロパティーの値が決定され、プロパティーが文書プロパティーファイルに書き込まれ、ZIP ファイルの内容から単一の PDF ファイルが構築されます。

PDF ファイルのマージ中に、個別の PDF をメモリーに保持するか、ジョブのスプールディレクトリーに書き込むかを選択できます。制御ファイルはオプションです。ZIP ファイル内の PDF のそれぞれに、追加の文書プロパティーを抽出する必要がある文書が複数含まれる場合のみに必要です。

また、IdentifyPDFDocumentsFromZip では、オリジナルジョブ内の文書に関連するプロパティーの値が設定されます。

  • 子ジョブ内シーケンス
  • オリジナルページ
  • オリジナルシート
  • 文書のオリジナルの入力ファイル
  • オリジナル先頭ページ
注意: オリジナルの先頭ページはユーザーインターフェースには表示されませんが、その他のステップでこのプロパティーが使用されます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 両面:はい
  • PDF制御ファイルの識別:設定なし
  • 空白ページの追加:はい
  • ZIPファイルから直接PDFをマージ:はい
使用上の注意
  • RICOH ProcessDirector ジョブは、 IdentifyPDFDocuments ステップか IdentifyPDFDocumentsFromZip ステップのいずれかによってのみ処理されるものです。2 つのステップによって処理されるものではありません。 IdentifyPDFDocumentsステップの使用をお勧めします。

  • このステップで制御ファイルを指定する場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して作成したページグループ定義を含める必要があります。
  • 両面プロパティーの値を変更すると、 <ph conref="aiw00symbols.dita#symbols/darts"></ph> で計算されるRICOH ProcessDirectorプロパティーが、実際にプリンターでスタックされているジョブシートの総数に一致しないことがあります。
  • PDF 内の特定の文書を見つけるために RICOH ProcessDirector ビューアーを使用して文書プロパティーを検索する予定の場合、ワークフローに IdentifyPDFDocuments ステップか IdentifyPDFDocumentsFromZip ステップを含める必要があります。
  • このステップテンプレートを基にしたステップは、ZIP ファイルとしてパッケージされた PDF ファイルに対してのみ使用できます。
  • このステップテンプレートを基にしたステップは、暗号化された PDF ファイルを含む ZIP ファイルの処理には使用できません。
  • このステップでは、StoreおよびDeflate圧縮方法を使用しているZIPファイルのみを処理できます。
  • 元の PDF ファイルは、ZIP ファイルまたはリストファイルの中の PDF ファイルの順序に基づいて、最終的な PDF ファイルに追加されます。例えば、自分が作成した ZIP ファイルを実行依頼する場合、最終的な PDF ファイルの順序は ZIP ファイルの順序に基づきます。リストバッチ方式を使用していて zip ファイルの作成プロパティーが はいに設定されている場合、最終的な PDF ファイルの順序はリストファイルの順序を反映します。使用しているバッチ方式が リスト以外で .zip ファイルの作成プロパティーが はいの場合、最終的な PDF ファイルの順序は、ZIP ファイル内の個々の PDF ファイルのタイムスタンプに基づきます。

1.2.10.2.54 IndexAFP

このステップテンプレートを基にしたステップは、AFPファイル内にページグループと索引タグを作成します。ページグループと索引タグは、RICOH Visual Workbench および AFP Indexer を使用して作成する制御ファイル内で定義されます。
ジョブプロパティーデフォルト

Visual Workbench 制御ファイル:

使用上の注意

  • 先に索引付けを行うプロパティーを含む別のステップ(たとえば、EditAFPテンプレートに基づくステップ)をワークフローで実行する場合は、パフォーマンスを向上させるために、 先に索引付けを行うはいに設定してください。また、IndexAFPステップは実行しないでください。 先に索引付けを行うオプションと IndexAFP ステップは同じ機能を提供します。
  • 再印刷アクションを使用してページグループを再印刷できるように、EnableRepositioning ステップの前にこのステップを実行します。また、このステップは、EditAFP または FillWhiteSpace ステップ (ある場合) よりも前に実行してください。
  • RICOH Transform 機能が作成するAFPファイルを拡張するために、IndexAFPステップテンプレートを使用できます。

1.2.10.2.55 InsertCMR

このステップテンプレートに基づくステップは、仕様を満たすカラー管理リソースをジョブに挿入します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 監査カラーCMR:
  • 監査グレースケールCMR:
  • カラーモード: カラー
  • 外部コマンド: insrtcmr -riall ${Job.CMR.RenderingIntent} -i -m ${Job.CMR.Mode} -o ${getFileName(print,afp,write)} ${getAbsoluteFileName(print,afp,read)}
  • インクタイプ: 顔料インク
  • 指示カラーCMR:
  • 指示グレースケールCMR:
  • 処理モード: 監査
  • プリンタータイプ: InfoPrint 5000 - 32/64 m/min
  • レンダリングインテント: 未設定
  • 有効な戻りコード: 0
使用上の注意
  • 監査カラー CMR監査グレースケール CMR指示カラー CMR、および 指示グレースケール CMRの各プロパティーに指定可能な値は、 プリンタータイププロパティーに選択した値に基づいて変わります。
  • このステップでは、ジョブに CMR を 1 つだけ挿入できます。ジョブに監査 CMR と指示 CMR の両方を挿入するには、このステップの 2 つのインスタンスをワークフローに追加してください。

1.2.10.2.56 InsertJobs

InsertJobs ステップテンプレートを基にしたステップは、挿入のためのジョブを処理します。また、インサーター結果ファイルをインサーターコントローラーから受け取って、そのファイルを解釈することもできます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • インサーターコントローラー: 未設定
  • インサータージョブ名: ${Job.ID}
  • インサーター名: 未設定
  • ロードプラン: 未設定
  • ロードプランコメント: 未設定
使用上の注意
  • ワークフローに、Reconcile ステップテンプレートを基にしたステップが組み込まれている場合、そのステップの直前に InsertJobs ステップを実行する必要があります。
  • インサーターコントローラーの[完了方法]プロパティーが[自動]であれば、RICOH ProcessDirector は、結果ファイルをインサーターコントローラーから受信した後でステップを完了します。ジョブは次のステップに移動します。
  • インサーターコントローラーの[完了方法]プロパティーが[手動]であれば、オペレーターは、[挿入の完了]アクションを選択することによって、InsertJobs ステップを手動で完了する必要があります。
  • このステップは 1 次サーバーで実行する必要があります。

1.2.10.2.57 ManualStepWithAutoStart

このステップテンプレートに基づくステップは、手動操作を行うことができるように、ワークフロー内のジョブを停止します。

このステップテンプレートを基にしたステップに入ると、ジョブは自動的に手動、作動状態になります。ジョブをワークフローの次のステップに移動するには、ジョブに対して 手動完了アクションを実行し、ステップが正常に完了したか、エラーが発生したかを選択する必要があります。

ジョブプロパティーデフォルト
なし

1.2.10.2.58 ManualStepWithManualStart

このステップテンプレートを基にしたステップでは、手動操作 (たとえば、1 ロールの出力を後処理エリアに移す) を開始することができます。

このステップテンプレートを基にしたステップに入ると、ジョブは手動、待ち状態になります。ジョブを 手動、作動状態にするには、そのジョブに対して 手動開始アクションを実行する必要があります。操作が完了したら、ジョブに対して 手動完了アクションを実行し、そのジョブをワークフローの次のステップに移動します。

ジョブプロパティーデフォルト
なし

1.2.10.2.59 MapExternalResultsFiletoDocProps

このステップテンプレートに基づくステップは、外部結果ファイルから選択した文書プロパティーを変更済み結果ファイルに含まれる文書プロパティーにマッピングします。外部結果ファイルは、外部プログラムによって作成されます。変更済み結果ファイルは、外部結果ファイルの文書プロパティーのうち、文書プロパティーファイルに配置する必要のある文書プロパティーを含むようにフォーマットされます。変更済み結果ファイルは、UpdateDocPropsFromExternalResultsFileステップテンプレートに基づくステップの入力になります。このステップによって文書プロパティーファイルに変更が適用されます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 外部結果ファイル: ${getFileName(data,csv,read)}
  • ファイルタイプ: CSV
  • 変更済み結果ファイル: ${getFileName(data,opf,write)}
  • 外部結果に列見出しを含める: はい
  • 維持する列:
  • 選択された文書プロパティー:文書番号
使用上の注意
  • 維持する列プロパティー内の列見出しの順序が 選択した文書プロパティーリスト内の文書プロパティーの順序と一致し、各リストの文書プロパティーの数が一致している必要があります。文書プロパティーの順序が一致しない場合、ジョブの処理が予期しない結果に終わることがあります。文書プロパティーの数が一致しない場合、ジョブはエラー状態になります。
  • 外部結果ファイルに列見出しが含まれない場合、不要な列を手動で削除する必要があります。

1.2.10.2.60 OptimizeJDF

OptimizeJDFステップテンプレートに基づいたステップは、メディア、仕上げ、および面オプションのページ例外を組み合わて、JDFジョブの複雑さを緩和します。

例えば、このステップはページ 3~4 に青いメディアを指定するページ例外とページ 5~6 に青いメディアを指定するページ例外を組み合わせてページ 3~6 に青いメディアを指定する 1 つのページ例外にします。

一部のJDFジョブチケットでは、ジョブ全体で1枚の用紙だけが片面であっても、全てのページに面設定があります。ステップでこれらのJDFファイルが処理されると、同じ面値を持つ一連のページのグループが作成されます。次に、最も多くのグループを持つ面設定がカウントされ、ジョブレベルで面値が設定されて、異なる面値を持つページのページ例外のみが挿入されます。ページ例外が少ないJDFジョブチケットほど、RICOH ProcessDirectorのステップで高速に処理されます。

このステップで生成された JDF ジョブチケットは、元のジョブチケットと機能的に等価です。ワークフロー内の後続ステップは、このステップで生成された JDF ファイルを使用します。

ジョブプロパティーデフォルト
  • なし
使用上の注意
  • このステップは、RICOH ProcessDirector 外のソースからの JDF ジョブチケットが最適化されていない場合に役立ちます。
  • PDF Document Support機能がインストールされている場合、 BuildPDFFromDocumentsステップでメディア、仕上げ、およびサイドのオプションにページ例外を追加するときにこのステップが役立ちます。このステップは、 BuildPDFFromDocuments ステップの後に実行します。
  • RICOH ProcessDirector がジョブを Ricoh PDF プリンターまたはカスタム PDF プリンターに送信すると、そのプリンターオブジェクトには OptimizeJDFステップと同じ機能が提供されます。しかし、RICOH ProcessDirector を使用しても、プリンターオブジェクトによる JDF ジョブチケットに対する変更は表示できません。

1.2.10.2.61 OptimizePDF

OptimizePDF ステップテンプレートに基づくステップは、PDF ファイルのサイズを縮小して不要なエレメントを削除します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • なし
使用上の注意
  • このステップは、PDF ワークフローの先頭付近に追加して、ワークフローの早い段階で PDF ファイルを最適化することをお勧めします。たとえば、DetectInputDataStreamステップの後に、このステップを追加できます。
  • このステップは、PDF ファイルを変更する任意のステップの後に追加することをお勧めします。例えば、Ultimate Impostrip® 接続機能がインストールされています。ワークフローに RunImpostripOnJobステップが含まれます。このステップは、面付けのためにUltimate Impostrip®にPDF印刷ジョブを送信します。 RunImpostripOnJobステップの後には OptimizePDFステップを追加します。
      注意:
    • BuildPDFFromDocumentsステップは、現在のジョブ用にPDFファイルを1つ作成してから、このファイルを最適化します。 OptimizePDFステップを BuildPDFFromDocumentsステップの後に追加する必要はありません。 BuildPDFFromDocumentsステップは、PDF文書サポート機能によりインストールされます。
  • このステップでは、PDF 2.0ファイルを処理して、PDF 1.7形式に変換します。ワークフローでIdentifyPDFDocumentsBuildPDFFromDocumentsなどのPDFファイルを更新するステップの前に、 OptimizePDFステップテンプレートに基づいたステップを配置することをお勧めします。
  • 制御ファイルを更新するには、RICOH ProcessDirectorバージョン 3.6以上の RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのバージョンを使用します。RICOH ProcessDirectorが制御ファイルを使用できるように、正しい場所に制御ファイルをコピーしてください。

1.2.10.2.62 PrepareJobFromRepositorySearch

このステップテンプレートに基づくステップは、CreateJobsFromRepositorySearchステップテンプレートに基づくステップの出力からジョブを作成します。

CreateJobsFromRepositorySearchステップテンプレートに基づくステップから作成されたZIPファイルには、ジョブ用のデータファイル、またはリポジトリーの検索によって返された文書が含まれます。また、指定変更ファイルと文書指定変更ファイルがリポジトリーの検索から返された場合は、それらのファイルもZIPファイルに含まれます。 PrepareJobFromRepositorySearchステップテンプレートは、個別の印刷、ジョブ指定変更、および文書指定変更ファイルをマージし、それぞれのタイプのインスタンスを1つ作成します。このステップは、print.zipoverrides.txt、およびdocument.overridesファイルをジョブのスプールディレクトリーに書き込みます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 入力ファイル: ${getFileName(archive,zip,read)}
使用上の注意
  • 入力ZIPファイルに複数のジョブ指定変更ファイルが含まれていて、同じジョブプロパティーに対してファイル内の値が異なる場合、ジョブはエラー状態になります。

    例えば、あるジョブ指定変更ファイルでDuplexプロパティーがYesに設定されているとします。また2つ目のジョブ指定変更ファイルでは、DuplexプロパティーがTumbleに設定されているとします。この場合、ステップがジョブをエラー状態にします。

    ジョブ指定変更ファイルの1つでDuplexプロパティーがYesに設定されていて、2つ目のファイルではそのプロパティーが設定されていない場合は、結果として生じる指定変更ファイルにDuplexが追加され、値がYesに設定されます。

  • 入力ZIPファイルに複数の文書指定変更ファイルが含まれていて、同じ文書プロパティーに対してファイル内の値が異なる場合、その文書プロパティーが、ステップによって作成される文書指定変更ファイルに追加されます。文書指定変更ファイルにプロパティーが含まれていない文書は、値がNULL(“)で追加されます。
  • ZIPファイルを入力として使用するステップは、このステップから作成されたZIPファイルを処理できます。例えば、IdentifyPDFDocumentsBuildAFPFromZip、または BuildPDFromZipステップテンプレートに基づくステップを使用して、このステップの出力を処理できます。 CopyToFolderステップテンプレートに基づくステップを使用することで、ZIPファイルをホットフォルダーに実行依頼できます。ZIPファイルを処理するようにホットフォルダーがセットアップされている場合、ZIPファイルは新しいジョブとして実行依頼されます。

1.2.10.2.63 PreparePDFOutputForFinishing

PreparePDFOutputForFinishingステップテンプレートに基づいたステップでは、仕上げなどのポストプロセッシングの準備として、ジョブのページレイアウトオプションを選択します。たとえば、ロール上の連続用紙をプリンターから排出しながら印刷するジョブでこのステップを使用して、印刷の向きとページの順序を変更し、正しい向きで用紙が仕上げ装置に送られるようにできます。また、1 アップ印刷または 2 アップ印刷のときに、プリンターの出力をカッターやフォルダーなどのフィニッシング装置の必要に応じて準備できます。

次に、いくつかの設定の例とその結果を示します。図では、大きい数は用紙前面のページ番号、小さい数は用紙背面のページ番号を表します。

表 1 のプロパティー値の例

  • 両面:はい
  • フィニッシャーに入るジョブの向き:印刷ジョブの最後
  • Nアップ:1
  • フィニッシャーの順序:設定なし
  • 追加のページ回転:0
1 アップ出力でフィニッシャーにはジョブの最後から入る
オリジナル 結果
ロールツーロール・オプションを使用する前の両面印刷ジョブ ロールツーロール・オプションを使用した後の両面印刷ジョブ

表2のプロパティー値の例:

  • 両面:はい
  • フィニッシャーに入るジョブの向き:印刷ジョブの最初
  • Nアップ:2
  • フィニッシャーの順序:左から右
  • 追加のページ回転:0
左右 2 列の出力フィニッシャーにはジョブの最初から入る
オリジナル 結果
2 アップの左右オプションを使用する前の両面印刷ジョブ

表3のプロパティー値の例:

  • 両面:はい
  • フィニッシャーに入るジョブの向き:印刷ジョブの最後
  • Nアップ:2
  • フィニッシャーの順序:右から左
  • 追加のページ回転:0
右左 2 列の出力でフィニッシャーにはジョブの最初から入る
オリジナル 結果
2 アップの右左オプションを使用する前の両面印刷ジョブ

表4のプロパティー値の例:

  • 両面:はい
  • フィニッシャーに入るジョブの向き:印刷ジョブの最後
  • Nアップ:2
  • フィニッシャーの順序:右から左
  • 追加のページ回転:90
2 列の出力でフィニッシャーにはジョブの最後から入り、回転が追加される
オリジナル 結果
2 アップの右左オプションを使用する前の両面印刷ジョブ 2 アップの右左オプションと 90 度の回転を使用した後の両面印刷ジョブ

ジョブプロパティーデフォルト
  • 両面:はい
  • フィニッシャーに入るジョブの向き:印刷ジョブの最後
  • Nアップ:2
  • フィニッシャーの順序:左から右
  • 追加のページ回転:0
使用上の注意
  • ワークフローでPreparePDFOutputForFinishingステップテンプレートに基づいたステップを使用する場合、同じワークフローでは ReversePDFPageOrderに基づいたステップを使用する必要はありません。 PreparePDFOutputForFinishingは、選択したオプションによって、必要に応じてページの順序を逆転します。
  • 連続用紙プリンターで印刷するジョブでPreparePDFOutputForFinishingに基づいたステップを使用する場合は、左から右へと印刷される2アップで、ページの回転がないようにプリンターが設定されていることが期待されます。このプリンターで別の設定を使用すると、ジョブのページレイアウトが正しくなくなります。テストとしてそのジョブを数ページ印刷して、プリンターが正しく設定されているか確認することをお勧めします。
  • PreparePDFOutputForFinishingステップに基づくステップを使用してPDF 2.0ファイルを処理するときに、予期しない結果が生じる場合、次のいずれかを実行します。
    • 制御ファイルを最新バージョンにアップグレードします。
    • OptimizePDFステップテンプレートを基にしたステップを、 PreparePDFOutputForFinishingステップの前のワークフローに配置します。
  • 制御ファイルを更新するには、RICOH ProcessDirectorバージョン 3.6以上の RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのバージョンを使用します。RICOH ProcessDirectorが制御ファイルを使用できるように、正しい場所に制御ファイルをコピーしてください。

1.2.10.2.64 PreviewPrint

このステップテンプレートに基づくステップは、選択したページを印刷するためにジョブからプリンターに送信します。出力に基づいて、ジョブプロパティーが正しく設定されているかどうかを判断できます。正しく設定されていない場合は、ジョブ全体を印刷する前に変更できます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • プレビュー印刷を自動的に承認する: なし
  • 両面: 設定なし
  • ヘッダーページ設定ファイル: /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/header.jrxml

    AFPサポート機能がインストールされている場合、デフォルト値が/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/header.cfgに変わります。

  • ヘッダーコピー:1
  • 要求されたジョブコピー:1
  • プレビュー印刷のページ範囲:1–4
  • プレビュー印刷用に要求されたプリンター:設定なし
  • トレーラーページ設定ファイル:/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/trailer.jrxml

    AFPサポート機能がインストールされている場合、デフォルト値が/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/trailer.cfgに変わります。

  • トレーラーコピー:1
AFP Support機能によって追加されたジョブプロパティーとデフォルト
  • AFP リソースパス:
  • カラーマッピングテーブル:
  • データチェックエラー:すべてのエラーをブロック
  • フォント欠落:印刷の続行
  • フォント解像度:設定なし
  • 代替フォントメッセージ:なし
  • 書式定義: F1A10111
  • ジョブクラス:
  • ジョブ宛先:
  • ジョブ用紙:
  • 出力コピーの用紙揃え:なし
  • 印刷するメッセージの数:
  • ジョブを停止するメッセージの数:
  • オーバーレイ:
  • セグメントサイズ (KB):5000
  • セパレーターページ構成ファイル: /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/separator.cfg
  • セパレーターコピー:1
  • X オフセット (インチ):
  • Y オフセット (インチ):
使用上の注意
  • このステップテンプレートに基づく複数のステップを 1 つのワークフローに含めることができます。
  • ジョブが PreviewPrint ステップに到達した後にプレビュー印刷に要求されたページ範囲プロパティーの値を変更した場合、再度 PreviewPrint ステップをとおしてジョブを処理する必要があります。
  • アプリケーションサーバー上のRicoh PDFプリンターまたはカスタムPDFプリンターにPDFジョブを送信するワークフローにこのステップを追加する場合、ヘッダーページ構成ファイルトレーラーページ構成ファイルのプロパティー値を変更する必要があります。これらのプロパティーでは、プリンターを実行しているアプリケーションサーバーのドライブ名と、ヘッダーおよびトレーラー構成ファイルへのファイルパスを指定する必要があります。例えば、アプリケーションサーバーはZ:を使用して、1次コンピューターの/aiwディレクトリーに接続します。1次コンピューターの構成ファイルへのファイルパスは、/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/header.jrxml/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/trailer.jrxmlです。それらの値を Z:\aiw1\control_files\banner_pages\header.jrxml および Z:\aiw1\control_files\banner_pages\trailer.jrxml に変更します。
  • AFP Support機能をインストールすると、ステップテンプレート内で ヘッダーページ構成ファイルプロパティーと トレーラーページ構成ファイルプロパティーのデフォルト値が変わります。AFP Support機能のインストール後、アプリケーションサーバー上のRicoh PDFプリンターまたはカスタムPDFプリンターにジョブを送信するワークフローにこのステップを追加する場合、 ヘッダーページ構成ファイルトレーラーページ構成ファイルのプロパティー値を変更する必要があります。 バナーページを生成するために、これらのプロパティーはJRXMLファイルを指している必要があります。これらの値は、AFP Support機能のインストール前にワークフローに追加されたステップでは更新されません。

1.2.10.2.65 PrintJobs

このステップテンプレートを基にしたステップは、プリンターおよびジョブスケジュールプロパティーを使用して、プリンターにジョブを割り当てます。
  • ジョブが PDF 形式で、システムに PDF プリンターが定義されている場合、PrintJobsステップはそのジョブを PDF プリンターに送信できます。
  • ジョブがAFPフォーマットであり、AFPサポート機能がインストールされている場合は、PrintJobsステップでジョブが印刷のために RICOH ProcessDirectorプリンタードライバーコンポーネントに渡されます。プリンタードライバーコンポーネントは、ジョブを AFP プリンターに送信するか、ジョブを PCL フォーマットに変換して PCLOut プリンターに送信できます。
  • ジョブが別のフォーマットの場合は、ジョブをパススループリンターに割り当てるようにワークフローを構成し、PrintJobs ステップが、パススループリンターの[プリンターコマンド]プロパティーに定義されているコマンドを実行できるようにします。

ジョブプロパティーデフォルト

  • 製本:設定なし
  • 丁合い:設定なし
  • 両面: 設定なし
  • 折りオプション:設定なし
  • ヘッダーページ設定ファイル: /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/header.jrxml

    AFPサポート機能がインストールされている場合、デフォルト値が/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/header.cfgに変わります。

  • ヘッダーコピー:1
  • 要求されたジョブコピー:1
  • メディア:設定なし
  • メディアが必要:
  • パンチ:設定なし
  • 要求されたプリンター:任意のプリンター
  • 要求された位置:設定なし
  • ステープル:設定なし
  • ステープルが必要:
  • トレーラーページ設定ファイル:/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/trailer.jrxml

    AFPサポート機能がインストールされている場合、デフォルト値が/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/trailer.cfgに変わります。

  • トレーラーコピー:1

AFP サポート機能で追加されるその他のジョブプロパティーのデフォルト値
  • アドレス行 1:
  • アドレス行 2:
  • アドレス行 3:
  • アドレス行 4:
  • AFP リソースパス:
  • ビルディング情報:
  • カラーマッピングテーブル:
  • データチェックエラー:すべてのエラーをブロック
  • 部門情報:
  • フォント欠落:印刷の続行
  • フォント解像度:設定なし
  • 代替フォントメッセージ:なし
  • 書式定義: F1A10111
  • ホスト装置:
  • ホストグループ名:
  • ホストユーザー ID:
  • ホストライター名:
  • JES ジョブ ID:
  • ジョブクラス:
  • ジョブ宛先:
  • ジョブ用紙:
  • 出力コピーの用紙揃え:なし
  • ノード ID:
  • 印刷するメッセージの数:
  • ジョブを停止するメッセージの数:
  • 出力ビン:設定なし
  • オーバーレイ:
  • メディア交換防止:いいえ
  • プログラマー情報:
  • ルーム情報:
  • セグメントサイズ (KB):5000
  • セパレーターページ構成ファイル: /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/separator.cfg
  • セパレーターコピー:1
  • タイトル情報:
  • X オフセット (インチ):
  • Y オフセット (インチ):
使用上の注意
  • このステップテンプレートをコピーまたは削除することはできません。
  • PDF ジョブを処理するために使用するワークフローにこのステップテンプレートを基にしたステップを追加して、それを Ricoh PDF プリンターまたはカスタム PDF プリンターに送信する場合は、プリンターを実行しているアプリケーションサーバーのドライブ名と、ヘッダーおよびトレーラーの構成ファイルへのパスを指定していることを確認します。例えば、アプリケーションサーバーは Z: を使用して、1 次コンピューターの /aiw ディレクトリーに接続します。1 次コンピューターの構成ファイルへのファイルパスは、/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/header.jrxml および /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/trailer.jrxml です。それらの値を Z:\aiw1\control_files\banner_pages\header.jrxml および Z:\aiw1\control_files\banner_pages\trailer.jrxml に変更します。
  • [ワークフロー]タブでこのステップテンプレートのプロパティーを開くと、メディアおよび 出力ビンプロパティーに定義されているすべてのメディアオブジェクトと出力ビンが含まれます。このステップテンプレートのプロパティーを[管理]ページで開くと、サポートされるか使用可能なメディアおよび出力ビンだけが含まれるように、リストの値を制限できます。
  • [ワークフロー]タブでこのステップテンプレートのプロパティーを開くと、X オフセットおよび Y オフセットプロパティーの値がインチで表示されます。このステップテンプレートのプロパティーを[管理]ページで開くと、これらはインチまたはミリメートルで表示されます。
  • AFP サポート機能をインストールすると、ステップテンプレート内でヘッダーページ構成ファイルプロパティーと トレーラーページ構成ファイルプロパティーのデフォルト値が変わります。AFP サポート機能のインストール後、ジョブを Ricoh PDF プリンターまたはカスタム PDF プリンターに送信するワークフローにこのステップテンプレートを追加する場合は、JRXML ファイルを示すようにこれらのプロパティー値を変更し、バナーページを生成できるようにします。これらの値は、AFP サポート機能のインストール前にワークフローに追加されたステップでは更新されません。

1.2.10.2.66 PullFromSFTP

このステップテンプレートに基づいたステップは、SFTPを介してリモートサーバーからファイルを取得します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 証明書:
  • ソースファイルの削除:番号
  • SFTP RSAキーのエントリ:
  • SFTPサーバー:
  • SFTPソースディレクトリー:
  • SFTPソースファイルパターン:
  • SFTPターゲットディレクトリー:
  • SFTPターゲットファイルパターン:

1.2.10.2.67 PushToSFTP

このステップテンプレートに基づいたステップは、SFTPを介してリモートサーバーにファイルを送信します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 証明書:
  • ソースファイルの削除:番号
  • SFTP RSAキーのエントリ:
  • SFTPサーバー:
  • SFTPソースディレクトリー:
  • SFTPソースファイルパターン:
  • SFTPターゲットディレクトリー:
  • SFTPターゲットファイルパターン:

1.2.10.2.68 ReadBarcodeData

このステップテンプレートに基づくステップは、ジョブ内のすべての文書のバーコードが読み取られたかどうかを判別します。そのために、このステップでは、1 つ以上のバーコードリーダーが更新した結果ファイルを確認します。

ジョブを処理するステップは、次のいずれかのように構成できます。

  • すべてのバーコードが読み取られた後で、その次のステップにジョブを送信する。
  • すべてのバーコードが読み取られた後で、オペレーターがバーコードステップ完了アクションを実行するまで待機する。
  • 指定された時間、結果ファイルが更新されるのを待機する。この場合、一部の文書が検出されていない場合でもジョブは次のステップに送信されます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • バーコードリーダー: サンプルリーダー
  • すべてのバーコードが読み取られたときにステップを完了する: はい
  • 文書のスキャン時刻プロパティー: スキャンされた文書 1
  • 文書状況プロパティー: 文書状況 1
  • 結果ファイル非アクティブタイマー(分):
使用上の注意
  • ワークフローは、ReadBarcodeData ステップテンプレートに基づく複数のステップを含むことができます。1つのジョブを2つ以上のReadBarCodeDataステップが処理する場合、それぞれのステップで 文書状況プロパティー文書のスキャン時刻プロパティーに異なる値を設定することをお勧めします。 文書状況プロパティーに異なる値を使用することで、特定のバーコードの検出に失敗したカメラまたはバーコードスキャナーを識別できます。 文書のスキャン時刻プロパティーに異なる値を使用することで、それぞれのカメラまたはバーコードスキャナーがバーコードを読み取った日時の記録を入手できます。
  • 結果ファイル非アクティブタイマーの値は、 すべてのバーコードが読み取られたときにステップを完了するプロパティーの動作に影響します。この対話の例をいくつか示します。
    結果ファイル非アクティブタイマーの値 すべてのバーコードが読み取られたときにステップを完了するの値 アクション
    値なし はい すべてのバーコードが読み取られたときに、ジョブは次のステップに移動します。
    値なし いいえ オペレーターがバーコードステップ完了アクションを実行するまで、ジョブはReadBarcodeDataステップに残ります。
    10 分 はい 次のいずれかの場合、ジョブは次のステップに移動します。
    • すべてのバーコードが読み取られたとき
    • 一部のバーコードが読み取られていない場合でも、結果ファイルが 10 分間更新されなかったとき
    10 分 いいえ 一部のバーコードが読み取られていない場合でも、結果ファイルが 10 分間更新されなかったときには、ジョブは次のステップに移動します。

1.2.10.2.69 ReadDocumentsFromDatabase

ReadDocumentsFromDatabaseステップテンプレートを基にしたステップでは、ジョブに関連付けられたすべての文書の文書プロパティー値が、文書データベースまたは文書のオリジナルジョブから実動ジョブの文書プロパティーファイルにコピーされます。

このステップでは、文書プロパティーテンプレートファイル内のプロパティーのリストが使用され、文書プロパティーファイルに組み込むプロパティーが決定されます。文書プロパティーテンプレートを指定しないと、文書プロパティーファイルには、システム内にあるすべての文書プロパティーの項目が含まれます。

オリジナルジョブの文書プロパティーファイル内にある文書プロパティーは、実動ジョブの文書プロパティーファイルにコピーされます。文書プロパティーテンプレートファイルがジョブプロパティーを要求した場合、オリジナルジョブからのジョブプロパティーの値が各文書の文書プロパティーファイルに追加されます。

管理者は、文書プロパティーテンプレートファイル内のこのファイルに書き込む文書プロパティーセットを指定できます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 文書プロパティーテンプレート: 未設定
使用上の注意

このステップテンプレートは削除できません。

1.2.10.2.70 Reconcile

Reconcile ステップテンプレートを基にしたステップは、ジョブ内の各文書の状態に基づいて、それらの文書に対して実行するアクションを決定します。このステップで自動的にジョブを調整できますが、オペレーターが手動で調整することもできます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 自動調整: いいえ
  • 再印刷する最大文書数:
  • 調整ユーザー:
  • 要求された再印刷プリンター: 要求されたプリンターと同じ
インサーター機能で追加されるジョブプロパティーのデフォルト値

Automated Verification機能には、これらのジョブプロパティーが含まれません。

  • 調整の更新プロパティー 1:
  • 調整の更新プロパティー 2:
  • 調整の更新プロパティー 3:
  • 調整の更新プロパティー 4:
  • 調整の更新プロパティー 5:
  • 調整の更新プロパティー 6:
  • 要介入文書の再印刷: いいえ
使用上の注意
  • このステップは 1 次サーバーで実行する必要があります。
  • インサーターでは、InsertJobs ステップテンプレートに基づくステップの後、 CreateInserterReprints ステップテンプレートに基づくステップの前に、 Reconcile ステップを実行することをお勧めします。
  • インサーターについては、インサーターのインターフェースを使用してジョブを調整する場合は、ジョブの[自動調整]プロパティーを [はい]に設定できます。RICOH ProcessDirector のインターフェースを使用してジョブを調整するには、 [自動調整]プロパティーを [いいえ]に設定します。
  • Automated Verification では、 ReadBarcodeData ステップテンプレートに基づくステップの後、 CreateReprints ステップテンプレートに基づくステップの前に、 Reconcile ステップを実行することをお勧めします。
  • インサーターと Automated Verification の場合、ジョブの [自動調整]プロパティーが [はい]に設定されている場合、処理の完了後、ジョブは次のステップに移動します。

    Automated Verification の場合、重複するスキャンが検出され、ジョブの状態が [重複の検出]に変更された場合には、 調整ステップを手動で完了する必要があります。

  • ジョブの自動調整プロパティーが いいえに設定されている場合、処理の完了後、ジョブは 調整待ちの状態になります。ジョブの文書に対して実行されるアクションを確認するには、 調整アクションを使用します。 OK再印刷、または プルに設定された 要求されたアクションが各文書に割り当てられるまで、ジョブは次のステップに進めません。
  • PDF Document Support または AFP Support 機能(インサーターや Automated Verification ではない)だけある場合、ジョブ内の各文書の アクションの値は 設定なしになります。手動調整プロセスを完了するには、オペレーターは各文書に 要求されたアクションの値( OK再印刷、または プル)を割り当てる必要があります。

    何千もの文書が含まれているジョブでは、オペレーターは問題なく印刷された各文書の要求されたアクションOKに設定する必要があります。オペレーターにとって、ジョブを調整する最も簡単な方法は、すべての文書の 要求されたアクションOKに設定することです。その後で、特定の文書の 要求されたアクション再印刷または プルに設定し直します。 SetDocPropsFromConditionsステップを使用して アクションの値を自動的に OKに設定すると、すべての文書の 要求されたアクションOKに設定する時間を省くことができます。その後で、特定の文書の 要求されたアクション再印刷または プルにすぐに設定できます。

    SetDocPropsFromConditionsステップ用の次のプロパティー条件ファイルは、ジョブ内のすべての文書の アクションプロパティーの値を OKに設定します。

    • Doc.OriginalSequence,Doc.Insert.Disposition>=1,OK

1.2.10.2.71 RemoveDataFromRepository

このステップテンプレートに基づくステップは、リポジトリーを検索し、1つ以上の検索条件に一致するデータをリポジトリーから削除します。検索が完了すると、検索結果で返されたデータはリポジトリーから削除されます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • リポジトリー: 設定なし
  • 検索基準:
使用上の注意
  • このステップテンプレートに基づくステップは、単一のリポジトリーから返されたデータのみを削除します。複数のリポジトリーからデータを削除する必要がある場合は、このステップテンプレートに基づく複数のステップをワークフローに含めます。
  • 検索基準プロパティーの値には、複数のアーカイブ検索のエントリーを含めることができます。各エントリーがキャリッジリターンで区切られた別々の行になるようにしてください。
  • 検索基準は検索基準プロパティーに直接入力することも、ファイルに格納することもできます。検索基準をファイルに格納する場合は、ファイルの完全パスを入力します。
  • 正しい形式で検索基準プロパティーの値を生成するには、[アーカイブ]タブの検索機能を使用します。このステップで使用する検索オプションを入力し、[ 検索]をクリックします。 検索基準リストの下部で、検索基準を確認できます。

    かっこで囲まれた数値の後のテキストをすべてコピーし、検索基準プロパティーフィールドまたは検索基準ファイルに貼り付けます。

1.2.10.2.72 RemoveJobs

このステップテンプレートに基づくステップは、監査情報をエクスポートし、ジョブをシステムから削除します。ステップでジョブファイルをすぐに削除するか、システムがジョブの処理負荷が少なくなるまで待機するかを選択できます。

削除されるジョブがシステムで別のジョブの親ジョブの場合、親ジョブは、ステップがすべての子ジョブを削除するまでRemoveJobsステップで待機します。すべての子ジョブが削除されると、ステップは親ジョブを削除します。

ジョブプロパティーデフォルト

なし

使用上の注意
  • このステップはワークフロー内で最後のステップにする必要があり、そうでなければジョブはユーザーが手動で削除するまで残ります。
  • ジョブがステップに入るとすぐに削除するか、またはシステムがそれほどビジーでないときにジョブを削除するかを制御するには、クリーンアップのタイミングシステムプロパティーをインストールに適した設定に変更します。
  • このステップテンプレートをコピーまたは削除することはできません。
  • このステップのエラーを無視するプロパティーの値の変更は推奨しません。

1.2.10.2.73 RetainCompletedJobs

このステップテンプレートに基づくステップは、ジョブの保持期間単位)プロパティーが値を持つ場合、ジョブを保持します。すべてのファイルの圧縮プロパティーがはいの場合、 ジョブのすべてのスプールファイルとチェックポイントファイルを圧縮します。

保持ジョブがアクティブな子ジョブを持つ親ジョブで親ジョブの保持期間が経過した場合、親ジョブはRemoveJobsステップに移動し、すべての子ジョブが完了するまで待機します。すべての子ジョブが削除されると、ステップは親ジョブを削除します。

ジョブプロパティーデフォルト
  • すべてのファイルの圧縮:いいえ
  • 保持期間(単位):3
使用上の注意

このステップテンプレートをコピーまたは削除することはできません。

1.2.10.2.74 ReverseOutputOrder

このステップテンプレートに基づくステップを使用すると、ページが逆の順序で印刷されます。ジョブの最後のページが最初に印刷されます。ReverseOutputOrder は、サポートされているどのページレイアウトでも使用できます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • なし
使用上の注意

  • AFP ビューアーが正しく機能するには、ワークフローの ReverseOutputOrder ステップの後に EnableRepositioning ステップテンプレートに基づくステップを含める必要があります。次の順序を推奨します。ReverseOutputOrder、EnableRepositioning、CreatePageRanges、PrintJobs
  • ReverseOutputOrder に基づくステップの実行後に AFP ビューアーを使用してジョブのコンテンツを表示する場合、ビューアーには逆の順序でジョブが表示されます。場合によっては、ジョブのドキュメントのページが予想とは異なる順序で表示されることがあります。例えば、AFP ジョブに索引が付いていてページグループが含まれており、タグコントロールを使用してジョブ内のページグループ (複数ページドキュメントなど) を見つける場合、ドキュメントの最初のページの代わりに最後のページがビューアーに表示されます。
  • 片面印刷ジョブで ReverseOutputOrder を使用すると、ドキュメントのページ数が奇数の場合は、ドキュメントの最初に空白のページが追加されます。
  • 場合によっては、ReverseOutputOrder により処理されたジョブを印刷するため、異なるフォーム定義を選択する必要があります。ReverseOutputOrder ではジョブのページの順序が逆になりますが、ジョブのレイアウトは変更されません。このため、ジョブのページが、シートにおいて予想とは別の位置に表示されることがあります。例えば、フォーム定義で表ページが一定量オフセットされていて、裏ページはオフセットされていない 2 ページのジョブで、ReverseOutputOrder に基づくステップを実行するとします。ReverseOutputOrder が実行されると、最初に出力されるページとなった 2 ページ目が、シートの裏となった 1 ページ目の代わりにオフセットされます。これを修正するには、フォーム定義と他の属性 (オーバーレイなど) を変更し、出力シートにおけるページの配置を修正します。

1.2.10.2.75 ReversePDFPageOrder

このステップテンプレートに基づくステップを使用すると、ページが逆の順序で印刷されます。ジョブの最後のページが最初に印刷されます。ReversePDFPageOrderは、サポートされているどのページレイアウトでも使用できます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • なし
使用上の注意
  • そのジョブで、フィニッシング装置への挿入準備など、より高度な処理が必要な場合は、ワークフローで、ReversePDFPageOrderの代わりに PreparePDFOutputForFinishingに基づいたステップを使用することをお勧めします。
  • ビューアーが正しく機能するには、ワークフローの ReversePDFPageOrder ステップの後に CountPages または EnableRepositioning に基づいたステップが含まれている必要があります。次の順序を推奨します。 ReversePDFPageOrderCountPagesまたは EnableRepositioningCreatePageRangesPrintJobs
  • ReversePDFPageOrderに基づくステップの実行後に、ビューアーを使用してジョブのコンテンツを表示すると、ビューアーには逆の順序でジョブが表示されます。場合によっては、ジョブのドキュメントのページが予想とは異なる順序で表示されることがあります。例えば、PDF 内の特定のドキュメントを見つけるために文書プロパティーを検索する場合、ビューアーにはドキュメントの最初のページではなく最後のページが表示されます。
  • 片面印刷ジョブで ReversePDFPageOrder を使用すると、ドキュメントのページ数が奇数の場合でも、ドキュメントの最初に空白のページが追加されません。
  • ReversePDFPageOrderステップに基づくステップを使用してPDF 2.0ファイルを処理するときに、予期しない結果が生じる場合、次のいずれかを実行します。
    • 制御ファイルを最新バージョンにアップグレードします。
    • OptimizePDFステップテンプレートを基にしたステップを、 ReversePDFPageOrderステップの前のワークフローに配置します。
  • 制御ファイルを更新するには、RICOH ProcessDirectorバージョン 3.6以上の RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのバージョンを使用します。RICOH ProcessDirectorが制御ファイルを使用できるように、正しい場所に制御ファイルをコピーしてください。

1.2.10.2.76 RunExternalProgram

このステップテンプレートを基にしたステップは、RICOH ProcessDirector ジョブの処理を外部プログラムに実行依頼します。処理は RICOH ProcessDirector の外部で行われるため、このステップテンプレートから作成されたステップは外部ステップと呼ばれます。 このステップテンプレートを使用すると、合成プログラムを 1 次コンピューター、2 次コンピューター、またはアプリケーションサーバーで実行できます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 外部プログラム言語: 設定なし
  • 外部プログラムコードページ: 設定なし
  • 外部コマンド:
  • 外部制御ファイルテンプレート:
  • 有効な戻りコード: 0
使用上の注意
  • PDFワークフローのRunExternalProgramステップには、サンプルの外部コマンドと外部制御ファイルテンプレートが含まれています。
  • このステップテンプレートを基にしたステップを、SetJobPropsFromTextFile ステップテンプレートを基にしたステップが組み込まれているワークフローに追加する場合、 RunExternalProgram ステップがジョブのスプールファイルの名前を取得するために RICOH ProcessDirector でメソッドを使用していれば、 getFileName メソッドの代わりに getAbsoluteFileName メソッドを使用してください。 SetJobPropsFromTextFileステップは、入力装置がジョブを作成した後、すぐに getFileNameメソッドが提示するファイル名を解決しようと試みます。処理において、この時点ですべてのスプールファイルを使用できるわけではありません。この時点で getAbsoluteFileNameメソッドが提示するファイルを解決しようとは試みません。

    この使用上の注意は、getControlFileNameメソッドには適用されません。

  • 外部プログラム言語プロパティーは、外部プログラムが使用できる LANG 環境変数の値を設定します。有効にするには、外部プログラムがこの値を使用するように設定する必要があります。
  • このステップでは、外部プログラムからの標準出力 (stdout) の最初の 50 行をジョブログに書き込みます。
  • stdout が大きなデータファイルの場合、外部コマンドプロパティーの値として外部プログラムを呼び出す script を使用してください。コマンドからstdoutをファイルにリダイレクトするようにscript を記述します。
  • このステップでジョブプロパティーを設定するには、[外部コマンド]の値で指定される出力ファイル名の後にproperty=valueを追加します。

    例えば、次に示すコマンドは、PDFファイルをソートすると共に、[ジョブ名]をmyjobに設定し、[ 要求されたジョブコピー]を5に設定します。

    • sort ${getFileName(print,pdf,read)} -o ${getFileName(print,output,write)},Job.Name=myjob,Job.Copies=5

1.2.10.2.77 RunHotFolderApplication

このステップテンプレートを基にしたステップは、RICOH ProcessDirectorジョブをホットフォルダーに入れ、それを外部プログラムに実行依頼します。外部プログラムがジョブの処理を終了すると、このステップではその外部プログラムの出力用のホットフォルダーからジョブを取得します。

処理は RICOH ProcessDirector の外部で行われるため、このステップテンプレートから作成されたステップは外部ステップと呼ばれます。 このステップテンプレートを使用すると、合成プログラムを 1 次コンピューター、2 次コンピューター、またはアプリケーションサーバーで実行できます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • アプリケーションログファイル:
  • 検索フォルダーのクリーンアップ:はい
  • 送信するファイル:${getAbsoluteFileName(print.pdf,read)}
  • ファイルサイズ検査カウント:2
  • ポーリング間隔(秒):30
  • 検索フォルダー:
  • 検索パターン:${Job.Id}.*
  • 検索済みファイル:${getFileName(print.pdf,write)}
  • 送信フォルダー:
  • タイムアウト間隔(分):
使用上の注意
  • RICOH ProcessDirector 管理者または外部プログラムの管理者は、検索フォルダーを定期的に検査して、エラー状態で残っているファイルをクリーンアップする必要があります。
  • RunHotFolderApplication ステップは複数のファイルを他のアプリケーションに書き込めますが、取得できるファイルは 1 つだけです。したがって、このステップはバッチジョブには使用しないでください。バッチジョブには、RunExternalProgram ステップを使用してください。
  • 検索フォルダーのクリーンアッププロパティーを いいえに設定すると、ステップが取得するファイルは、ジョブがステップに入るときに検索フォルダーに入れることができます。このステップでは、ファイルを取得してから、 送信するファイルプロパティーで指定されたファイルを送信フォルダーに入れます。このステップでは、ジョブと取得したファイルを、ワークフローの次のステップに送信します。このステップでは、新しいファイルが検索フォルダーに入るまでは待機しません。

1.2.10.2.78 RunImpostripOnJob

このステップテンプレートに基づいたステップでは、面付けが実行できるように、Ultimate Impostrip®にPDF印刷ジョブが送信されます。このステップでは、Ultimate Impostrip®が更新されたジョブを返すのを待ってから、次のステップによる処理に進みます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 送信フォルダー:
  • ポーリング間隔(秒):30
  • タイムアウト間隔(時間):2
  • Ultimate Impostrip®ジョブ名
  • アプリケーションログファイル:
  • ファイルサイズ検査カウント:2
  • Ultimate Impostrip®入力ホットフォルダー
使用上の注意
  • Ultimate Impostrip®は、アプリケーションサーバー、またはアプリケーションサーバーとして定義されていない別のWindowsシステムにインストールできます。このステップテンプレートを構成に合わせて正しく調整します。
    • Ultimate Impostrip®がアプリケーションサーバーにインストールされている場合は、アプリケーションサーバーで実行するようにステップを調整します。
    • Ultimate Impostrip®が別のWindowsシステムにインストールされている場合は、1次サーバーで実行するようにステップを調整します。

1.2.10.2.79 RunPitStopOnJob

このステップテンプレートに基づいたステップでは、プリフライト処理が実行できるように、PitStop Server に PDF 印刷ジョブが送信されます。このステップでは、PitStop Server が更新されたジョブを返すのを待ってから、次のステップによる処理に進みます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • External command: "C:\Program Files (x86)\Enfocus\Enfocus PitStop Server 10\PitStopServerCLI.exe" -config ${AIWDATA}\control_files\external_programs\pitstop.cfg -input ${getAbsoluteFileName( print, pdf, read)} -output ${getAbsoluteFileName( print, pdf, write)} -mutator "${Job.Pitstop.ActionListOrProfile}" -taskReport ${getAbsoluteFileName( pitstop_rpt, xml, write)}
  • PitStopアクションリストまたはPDFプロファイル:${AIWDATA}\pitstopIP 5000 Global Changes.eal
  • 有効な戻りコード: 0
使用上の注意
  • 1 次サーバーが UNIX-based オペレーティングシステムで実行している場合、アプリケーションサーバーで実行されるように、このステップテンプレートに基づいたステップを調整する必要があります。
  • 外部コマンドプロパティーの値は、そのコマンド行インターフェースを使用して PitStop Server を実行するのに使用するコマンドになります。コマンドの構文については、Command Line Interface (PitStop Server 付属のドキュメント) を参照してください。

    コマンドでは、RICOH ProcessDirector シンボル表記を使用できます。シンボルは、RICOH ProcessDirector が PitStop Server にコマンドを送信する前に解決されます。

  • 外部コマンドプロパティーのデフォルト値には、PitStop Server プログラムファイルのデフォルトパスが含まれます。システム上の PitStop Server のインストールパスを反映するように、パスを更新する必要があります。
  • PitStop アクションリストまたは PDF プロファイルプロパティーのデフォルト値は、RICOH ProcessDirector で用意されている PitStop アクションリストのパスになります。このアクションリストは、InfoPrint 5000 プリンターに送信されるジョブの印刷品質を最適化し、無駄を最小限にできるように設計されています。
  • Pitstopレポートを生成するには、次のフラグを外部コマンドプロパティーに加えます:-reportPDF ${getFileName(pitstop-rpt,pdf,write)}

1.2.10.2.80 SendEmail

このステップテンプレートに基づいたステップでは、ファイルが添付または添付されていない E メールを SMTP サーバーに送信します。添付できるファイルは、完全な印刷ファイル、一部が印刷されたファイル、またはその他のファイルです。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 添付:
  • ZIPファイルを添付: いいえ
  • BCC アドレス:
  • CC アドレス:
  • メッセージ:
  • ページ範囲データストリーム:現在のストリームを使用
  • 送信するページ範囲:
  • 宛先アドレス:
  • セキュア接続:なし
  • 送信者アドレス:
  • SMTPサーバーのタイプ:システム
  • 件名:
使用上の注意
  • ステップを実行するには、ステップが E メールサーバーと対話できるよう、E メールサーバーがインストールおよび構成されている必要があります。SMTP サーバータイププロパティーは、ステップで システム代替SMTP サーバーのどちらを使用するかを指定します。選択した SMTP サーバータイプの SMTP サーバーシステムプロパティーが空白または誤った値が設定されていると、ジョブはエラー状態になります。
  • このステップではSystemSMTP サーバーに SMTP ユーザー名SMTP パスワードシステムプロパティを使用するか、 代替SMTP サーバーに 代替 SMTP ユーザー名代替 SMTP パスワードシステムプロパティを使用して、ユーザー名とパスワードを必要とする SMTP サーバーをサポートします。
  • このステップは、証明書認証のない SSL または TLS 接続をサポートします。SSL または TLS 接続を使用する場合は、対応するプロパティーに正しいポート番号を指定する必要があります。システムプロパティーが空白または誤った値が設定されていると、ジョブはエラー状態になります。
  • ステップでは、ジョブがステップに到達した場合のみ E メールを送信します。エラーが発生したためにジョブが途中で処理を停止した場合は、通知が送信されます。
  • このステップは、PDF ジョブでページ範囲をサポートします。AFP サポート機能がインストールされている場合は、AFP ジョブでもページ範囲をサポートします。このステップでは、データストリーム間でジョブを変換することはできません。データストリームが AFP または PDF 以外の場合、ジョブはエラー状態になります。
  • AFPファイルのページ範囲を指定すると、ワークフローのSendEmailステップの前に EnableRepositioningステップテンプレートに基づいたステップが含まれます。 EnableRepositioning ステップでは、書式定義および 両面ジョブプロパティーで指定された情報に基づいて正しいページが選択されます。
  • ファイルのページ範囲を指定すると、ワークフローのSendEmailステップの前に CountPagesステップテンプレートに基づいたステップが含まれます。 CountPages ステップでは、ページカウントと 両面ジョブプロパティーに基づいて正しいページが選択されます。
  • このステップはワークフローに 2 回以上追加できます。

1.2.10.2.81 SendInserterControlFile

SendInserterControlFile ステップテンプレートを基にしたステップは、インサーター制御ファイルを インサーターコントローラーに転送するスクリプトを実行します。
ジョブプロパティーデフォルト

なし

使用上の注意
  • インサーターが制御ファイルを必要としている場合、SendInserterControlFile ステップテンプレートを基にしたステップをワークフローに組み込む必要があります。インサーターが制御ファイルを必要としていない場合は、このステップをワークフローから除去できます。
  • このステップは、WriteInserterControlFile ステップテンプレートを基にしたステップの後で実行する必要があります。
  • ジョブが印刷する前にインサーター制御ファイルをインサーターに送る必要がある場合は、このステップを PrintJobs ステップの前に移動してください。
  • RICOH ProcessDirector には、ジョブのインサーター制御ファイルをインサーターコントローラーに送信するために使用できるスクリプトが用意されています。スクリプトには、copy_file.shmove_file.sh (Windows の場合は copy_file.pl および move_file.pl)、ftp_file.shsftp_file.sh、および scp_file.sh が含まれます。スクリプトは、インサーターコントローラーの[送信コマンド]プロパティーに指定します。
  • このステップは 1 次サーバーで実行する必要があります。

1.2.10.2.82 SetDeadline

このステップテンプレートに基づいたステップは、ジョブで締め切りの結果達成になるために 締め切りステップを完了する必要がある期限の日付と時刻を設定します。ジョブが締め切りの前に 締め切りステップを完了しない場合は、そのジョブの 締め切りの結果未達成に設定されます。 締め切りの結果達成または 未達成に設定されるのは、締め切りの時間が経過した後です。

ジョブが締め切りに間に合わない場合、RICOH ProcessDirectorによってジョブテーブルのそのジョブの 締め切り ポートレットおよび スケジュールリスク列に赤色のドットが追加されます。 スケジュールリスク列の見出しは空白です。列の名前を表示するには、見出し領域にポインターを置きます。

締め切りの日付締め切りの時刻、および 前後プロパティーの組み合わせを使用して締め切りの時刻を設定します。

ワークフローには複数のSetDeadlineステップを配置できます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 締め切りステップ:設定なし
  • 締め切り日:今日
  • 締め切り時刻:午前12:00
  • 前後(日数):0
  • 親ジョブから締め切りを継承する:いいえ
  • 既存の締め切りを指定変更する:はい
使用上の注意
  • SetDeadline ステップテンプレートの 締め切りステップを選択することはできません。ステップのリストは、ステップテンプレートがワークフローに追加された後にのみ使用できます。
  • ジョブのワークフロー内で複数の締め切りステップを定義できますが、一度にアクティブになるのは 1 つの 締め切りステップのみです。例えば、条件付きワークフロー内の異なる分岐で異なる 締め切りステップを定義できます。ジョブはワークフロー内で 1 つの分岐のみを通ることができるため、その分岐の 締め切りステップ締め切りの結果を決定します。ジョブがワークフロー内を移動するときには、締め切りに関連する値の変更を確認できます。
  • ジョブが複数の SetDeadline ステップを通過する場合、 既存の締め切りを指定変更するプロパティーの値によって、ステップが実行されるときにこのプロパティーを変更する必要があるかどうかが決まります。
  • SetDeadline ステップの前に 締め切りステップとして実行されるワークフロー内のステップを選択した場合、 SetDeadline ステップで 締め切りの結果が常に 未達成に変更されないように、 前後の値を慎重に指定してください。
  • 非サービス期間は、予想完了時間を計算するときは含められません。

1.2.10.2.83 SetDocPropsFromConditions

SetDocPropsFromConditionsステップテンプレートに基づくステップでは、他の文書プロパティー値とジョブプロパティー値に基づいて、ジョブの文書プロパティーファイルが更新されます。プロパティー条件ファイルを使用して、プロパティーの値を割り当てます。

例えば、特定の郵便番号範囲に基づいて文書をグループ化し、郵便番号グループに対して別個の子ジョブを作成するとします。さらに、各子ジョブを異なる場所で印刷するとします。

それぞれの文書には、郵便番号グループの値ではなく 1 つの郵便番号が保持されています。この場合、SetDocPropsFromConditionsステップテンプレートを基にしたワークフローにステップを追加して、Doc.Custom.Regionプロパティーの値を郵便番号範囲に基づいて設定できます。(この例を実装するために、文書プロパティー構成ファイル内にすでにカスタムプロパティーの Doc.Custom.Zip と Doc.Custom.Region を定義し、docCustom ユーティリティーを実行して、 カスタム文書プロパティー機能をインストールまたはアップグレードしているかもしれません)。

00000 ~ 50000 の郵便番号が 1 つのグループに入り、50001 ~ 99999 の郵便番号は別のグループに入ります。次のように、Doc.Custom.Region プロパティーの値をプロパティー条件ファイルで定義できます。

Doc.Custom.Zip,Doc.Custom.Region
<=50000,EAST
>50000,WEST

Job.Destination プロパティーが定義済みの場合、Doc.Custom.Region プロパティーの値に基づいた Job.Destination の値を割り当てることができます。Doc.Custom.Region = WEST の場合は Job.Destination=PHOENIX になり、Doc.Custom.Region = EAST の場合は Job.Destination=OHIO になります。

Doc.Custom.Region,Job.Destination
=EAST,OHIO
=WEST,PHOENIX

ジョブプロパティーデフォルト
  • プロパティー条件ファイル:設定なし
使用上の注意
  • このステップは 1 次サーバーで実行する必要があります。
  • 条件ファイルを使用して、文書プロパティー値に基づくジョブプロパティー値を設定した場合、複数の文書が定義された条件に一致する場合でも、ジョブプロパティーの値は最初に一致した文書に基づいて割り当てられます。
  • プロパティー条件ファイルには、追加機能があります。これには、条件を指定せずにプロパティーを設定する、シンボル表記を使用する、「Property = value」形式を使用して、複数のプロパティーを設定するインクルードファイルを使用するなどの機能が含まれます。詳しくは、プロパティー条件ファイルについての関連トピックを参照してください。

1.2.10.2.84 SetDocPropsFromList

このステップに基づくテンプレートでは、ディレクトリーにある 1 つ以上のリストファイルを読み込み、ジョブの文書プロパティーファイル (DPF) にある各文書に指定した文書プロパティーの値を設定します。

このステップでは、ジョブの文書に一致するリストファイルの列リストの文書プロパティーを使用します。リストファイルのプロパティーの値が DPF のプロパティーの値と一致する場合、ステップで 設定する文書プロパティープロパティーに 1 つの値を設定し、その同じプロパティーに、一致しない文書用の異なる値を設定します。このステップを使用すると、ジョブの文書の「プルリスト」を提供して、印刷を抑制したり、挿入から迂回したり、これらのアクションを制御する文書プロパティーに値を設定したりできます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • リストファイルの列:
  • 区切り文字: 改行
  • 設定する文書プロパティー:
  • リストファイルディレクトリー:
  • 列が多い場合に停止: はい
  • 一致する文書の値:
  • その他の文書の値:
使用上の注意
  • ステップの実行時に設定する文書プロパティーフィールドの文書プロパティが DPF に含まれている場合は、リストファイルの値によって指定されている文書の値が、 一致する文書の値プロパティーで指定されている値に変更されます。

    ステップの実行時に文書プロパティーが DPF に含まれていない場合は、プロパティーが DPF に追加され、リストファイルの値によって指定されている文書の値が、一致する文書の値プロパティーで指定されている値に設定されます。その他の文書の値は、 その他の文書の値プロパティーで指定されている値に設定されます。

  • 余分な列で停止プロパティーの値が はいに設定され、リストファイルの列数が リストファイルの列プロパティーの 選択済みリストのプロパティーの数よりも多い場合は、ステップがジョブを エラー状態に置きます。
  • ステップは、リストファイル内の列プロパティーで選択されているプロパティーと、リストファイル内の列が、同じ順序になっているとみなします。例えば、 選択中リストの一番上にあるプロパティーは、リストファイルの最初の列に対応し、 選択中リストの 2 番目のプロパティーは、リストファイルの 2 番目の列に対応します。
  • 余分な列で停止の値を いいえに設定すると、ステップで、 選択済みリストのプロパティーにマップされていない列は無視されます。例えば、リストファイルに 25 列が含まれ、 選択中リストに 5 つのプロパティーが含まれる場合、ステップは、最初の 5 列の情報を読み取り、残りの 20 列を無視します。

DPF にこの情報が次のように含まれます (... は、他にもプロパティーがあるが、この例にとっては重要でないことを意味します)。

Doc.Custom.AccountNumber   Doc.Custom.AccountType   ...
1234   生命   ...
1234   火災   ...
4567   生命   ...
4567   火災   ...

保険会社では火災保険のポリシーを印刷しないことを決定しましたが、印刷ジョブを作成するアプリケーションの変更は望んでいません。

火災保険のポリシーの印刷を抑制するために、管理者はこのリストファイルを構築して、リストファイルディレクトリーに配置します。

#Doc.Custom.AccountType
火災
リストファイルでは列見出しがサポートされていないため、最初の行は # コメント文字で示されるコメントになります。

ワークフローの SetDocPropsFromList ステップで、管理者は次のように指定します。

  • リストファイル内の列: Doc.Custom.AccountType
  • 設定する文書プロパティー: Doc.Custom.Suppress
  • 一致する文書の値: はい
  • その他の文書の値: いいえ

ステップが実行されると、DPF にこの情報が次のように含まれます。

Doc.Custom.AccountNumber  Doc.Custom.AccountType  ... Doc.Custom.Suppress
1234   生命   ...  いいえ
1234   火災   ...  はい
4567   生命   ...  いいえ
4567   火災   ...  はい

1.2.10.2.85 SetInsertProperties

SetInsertProperties ステップテンプレートを基にしたステップは、挿入に必要な文書プロパティーを設定します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • インサーターコントローラー: 未設定
  • インサータージョブ名: ${Job.ID}
  • インサーター名:
  • 挿入反復:1
使用上の注意
  • このステップは、挿入シーケンス文書プロパティーを、ジョブ内の文書の数値的な位置に設定します。
  • SetInsertProperties ステップテンプレートを基にしたステップは、WriteDocumentsToDatabase ステップテンプレートを基にしたステップの後で、またジョブ内の文書の位置を変更するステップの後で実行する必要があります。
  • SetInsertProperties ステップテンプレートを基にしたステップは、 挿入シーケンス文書プロパティーの値に依存するステップ (BuildAFPFromDocumentsBuildAFPFromDocuments、および WriteInserterControlFile ステップテンプレートを基にしたステップなど) の前に実行する必要があります。
  • このステップは 1 次サーバーで実行する必要があります。

1.2.10.2.86 SetJobPropsFromOriginal

SetJobPropsFromOriginalステップテンプレートに基づくステップでは、子ジョブが処理されるときに、親ジョブから子ジョブに一部のジョブプロパティーの値がコピーされます。

このステップでは、子ジョブのプロパティーに値がない場合に、[ジョブ]テーブルの列であるプロパティーの値がコピーされます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • なし
使用上の注意
  • 子ジョブを処理するワークフローでは、SetJobPropsFromTextFileステップテンプレートに基づくステップが SetJobPropsFromOriginalステップより前にある必要があります。

1.2.10.2.87 SetJobPropsFromTextFile

このステップテンプレートに基づくステップは、入力ファイルに付随するテキストファイルを使用して、ジョブプロパティーを設定します。テキストファイルには、設定するプロパティーが指定されています。
ジョブプロパティーデフォルト
  • カスタム 1:
  • カスタム 2:
  • カスタム 3:
  • カスタム 4:
  • カスタム 5:
  • カスタム 6:
  • カスタム 7:
  • カスタム 8:
  • カスタム 9:
  • カスタム 10:
  • カスタマー名:
  • 入力データストリーム: 不明
  • ジョブの説明:
  • ジョブの場所:設定なし
  • ジョブ名:
  • ジョブ優先順位:
  • フェーズに入るときに停止:設定なし
  • テストジョブ:設定なし
使用上の注意
  • 入力ファイルに付随するテキストファイルには、property=valueのフォーマットで、行ごとに1つ、プロパティーと値のペアが含まれています。
  • テキストファイルに指定されているプロパティー値は、ワークフローのステップによって設定されているプロパティーの値を指定変更します。
  • このステップは、まず jobID.overrides.text ファイルの検出を試行します。このファイルが検出された場合、リストされたプロパティーの値を設定します。次に、ステップはジョブ定義形式 (JDF) のジョブチケットファイル jobID.overrides.jdf を探索し、そのファイルを使用して、さらにジョブのプロパティーを設定します。どちらのファイルもオプションです。
  • このステップのタイプをワークフローで使用する場合、受信する入力ファイルにそのワークフローを割り当てる入力装置が、正しく構成されている必要があります。次の入力装置プロパティーの値を、指示に従って設定してください。
    指定変更パターン
    テキストファイルの名前をデフォルトの拡張子を付けて入力するか、RICOH ProcessDirector がプロパティーが含まれるテキストファイルを識別できるパターンマッチングストリングを作成します。
    JDFパターン
    JDF ファイルの名前をデフォルトの拡張子を付けて入力するか、RICOH ProcessDirector がプロパティーが含まれる JDF テキストファイルを識別できるパターンマッチングストリングを作成します。
    バッチ方式
    このプロパティーを次の値に設定します。
    • バッチ: 入力装置の ファイルの表示アクションによって表示されるファイルのリストからの入力ファイルおよびテキストファイルを手動でグループ化する場合。
    • JDF: さらにプロパティーを指定するために、ジョブ定義形式 (JDF) のジョブチケットを使用する場合。
    • リスト: 入力ファイルに付随するテキストファイルがリストファイル内で指定される場合。
    • なし: 1 つ 1 つの入力ファイルを別々の印刷ジョブとして実行依頼する場合。
    • 番号: 指定された数のファイルをまとめてグループ化する場合。
    • セット数: 指定された数のセットをまとめてグループ化する場合。
    • ページ数: 指定された PDF ページ数になるように PDF ファイルをジョブにグループ化する場合。
    • セット内のページ数: 指定された PDF ページ数になるようにセットをジョブにグループ化する場合。
    • 時刻: ホットフォルダー入力装置に到着した時刻に基づいてファイルをグループ化する場合。
    • 時刻によるセット: ホットフォルダー入力装置に到着した時刻に基づいてファイルのセットをグループ化する場合。
      注意:
    • デフォルトでは、バッチ方式を使用した場合、入力装置は親子構造を持ったグループとしてジョブを作成します。親ジョブにはデータは含まれず、他のジョブ同士の関係を維持するコンテナになります。それらは、子ジョブです。バッチ方式によってグループに含まれる各入力ファイルは、子ジョブになります。

      入力装置の.zip ファイルの作成プロパティーを はいに設定してある場合、その入力装置は親子構造のジョブのグループを作成しません。代わりに、入力装置はすべての入力ファイルを 1 つのグループに集めて、ZIP ファイルに格納します。このZIPファイルが、単一のジョブとして実行依頼されます。

    実行依頼ステップ
    このプロパティーを SubmitInputFiles に設定します。
  • 構成した入力装置にジョブを実行依頼する場合は、テキストファイルやジョブチケット、入力ファイル、またはリストファイルなどの全ての必要なファイルが含まれていることを確認します。
  • SetJobPropsFromTextFile ステップは、ワークフローの受信フェーズで最初のステップでなければなりません。
  • ジョブ名を定義する制御ファイルを持つ Download 入力装置や LPD 入力装置にジョブを実行依頼する場合は、このステップのジョブ名プロパティーから ${Job.InputFile} を削除します。
  • このステップテンプレートをコピーまたは削除することはできません。

1.2.10.2.88 SetJobTypeFromFileName

ステップテンプレートに基づくステップは、パターンマッチングストリングを使用して、入力ファイル名の一部からワークフローを設定します。このステップはまた、ジョブとともに実行依頼されたオプションの指定変更ファイルを、SetJobPropsFromTextFileステップがジョブプロパティーを設定するために使用する、RICOH ProcessDirectorproperty name=value フォーマットのファイルに変換できます。このタイプのステップをワークフローに追加することはできません。入力装置の ワークフロー初期化ステップ子ワークフロー初期化ステップ、または両方のプロパティーの値として設定されます。
関連するプロパティー
  • ワークフロー初期化ステップ
  • 子ワークフロー初期化ステップ
ジョブプロパティーデフォルト

なし

使用上の注意
  • このステップをワークフローに設定するには、親ワークフローパターンプロパティーまたは子ワークフローパターンプロパティーをパターンマッチングストリングに設定します。パターンマッチングストリングは、(JOB_TYPE)トークンと組み合わせできる正規表現です。RICOH ProcessDirectorでは、パターンマッチングストリングとワークフローが一致するかどうかを2回調べます。最初はパターンマッチングストリングの末尾にドル記号$を付けて、次は記号を付けずに行います。$はファイル名の末尾に一致するものを探します。 例:
    • 入力ファイルの拡張機能を使用するには、次のパターンマッチングストリングを使用します。
      *.(JOB_TYPE)
      アスタリスク*は、ゼロ個または任意の数の文字を表します。ピリオド.はリテラルピリオドです。(JOB_TYPE) トークンは、RICOH ProcessDirector がリテラルピリオドに続く文字をワークフローとして使用することを意味します。

      myfile.PDFという名前で入力ファイルを実行依頼するとき、RICOH ProcessDirectorはファイル名の末尾にPDFの文字を検索します。 PDFと呼ばれるワークフローがある場合、入力装置はワークフローとして PDFを割り当てます。

    • 4文字の英数字のファイル名を使用して、次の正規表現を使用します。
      [A-Za-z0-9]{4}
      大括弧で囲んだ[A-Za-z0-9]のパターンは、範囲A–Z、a–z、または0–9の任意の文字に一致します。中括弧で囲まれた数字{4}は、使用する文字数を示します。パターン全体がワークフローであるため、このストリングには (JOB_TYPE) トークンがありません。

      pdf3file.pdfという名前で入力ファイルを実行依頼すると、RICOH ProcessDirectorは最初の4文字の英数字のファイル名に一致するワークフローを検索しようとします。 pdf3と呼ばれるワークフローがある場合、入力装置はワークフローとして pdf3を割り当てます。そのようなワークフローがない場合、RICOH ProcessDirectorはエラーをログに記録します。

  • パターンマッチングストリングを使用してワークフローを設定するには、ワークフローが処理する入力ファイルの拡張子(または使用するファイル名の一部)と同じ名前のワークフローを作成して有効になっていることを確認します。
  • ワークフロー名とファイル名では大/小文字を区別します。ファイル拡張子がPDFで、 PDFという名前でRICOH ProcessDirectorに用意されているワークフローが一致しない場合、RICOH ProcessDirectorはエラーメッセージを発行します。
  • このステップを使用してジョブで実行依頼されたオプションの指定変更ファイルを、ジョブプロパティーを設定するためのRICOH ProcessDirectorproperty name=value形式のファイルに変換するには、親ワークフロー構文解析規則プロパティーを制御ファイル名に設定します。
  • ジョブとともに実行依頼される指定変更ファイルを RICOH ProcessDirectorproperty name=value フォーマットのジョブプロパティーファイルに変換するために制御ファイルが必要である場合は、このタイプのステップを使用するホットフォルダー入力装置の 変換指定変更プロパティーを はいに設定します。
  • このステップテンプレートをコピーまたは削除することはできません。

1.2.10.2.89 SetJobTypeFromRules

このステップテンプレートは、入力ファイルに付随するパラメーターの値からワークフローを設定するために入力装置が使用します。このステップはまた、ジョブとともに実行依頼されたオプションの指定変更ファイルを、SetJobPropsFromTextFileステップがジョブプロパティーを設定するために使用する、RICOH ProcessDirectorproperty name=value フォーマットのファイルに変換できます。このタイプのステップをワークフローに追加することはできません。入力装置の ワークフロー初期化ステップまたは 子ワークフロー初期化ステップの値として設定されます。
関連するプロパティー
  • ワークフロー初期化ステップ
  • 子ワークフロー初期化ステップ
ジョブプロパティーデフォルト
  • なし
使用上の注意
  • 入力装置の初期化ステッププロパティーまたは子ワークフロー初期化ステッププロパティーが SetJobTypeFromRules に設定されている場合は、親ワークフロー構文解析規則プロパティーまたは子ワークフロー構文解析規則プロパティーを、使用する制御ファイルの名前に設定します。RICOH ProcessDirectorには、サンプル制御ファイルが用意されており、/aiw/aiw1/samples/rules/ディレクトリーにインストールされています。管理者はこれらのファイルを /aiw/aiw1/control_files/rules/ ディレクトリーにコピーして、環境の要件に応じて編集できます。
    ファイル名 ワークフローの判別元
    receive_lpd_pdf_jobtype.cfg PDF ジョブの LPD 制御ファイルパラメーター
    receive_text_jobtype.cfg jobID.overrides.text ファイルまたは jobID.overrides.jdf ファイル
    receive_jcl_jobtype.cfg JCL パラメーター

    このファイルは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。

    receive_lpd_jobtype.cfg AFP ジョブの LPD 制御ファイルパラメーター

    このファイルは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。

  • SetJobTypeFromRules は、オプションのジョブ定義フォーマット (JDF) のジョブチケットファイル jobID.overrides.jdf を、ワークフロー設定用の jobID.overrides.text ファイルで使用できる一時テキストベースの指定変更ファイルに変換できます。
  • ジョブとともに実行依頼される指定変更ファイルを RICOH ProcessDirectorproperty name=value フォーマットのジョブプロパティーファイルに変換するために制御ファイルが必要である場合は、このタイプのステップを使用するホットフォルダー入力装置の 変換指定変更プロパティーを はいに設定します。
  • 制御ファイルに指定されている値は、ワークフローのステップによって設定されている同じプロパティーの値を指定変更します。
  • このステップテンプレートをコピーまたは削除することはできません。

1.2.10.2.90 SetPostalJobProps

このステップテンプレートに基づくステップを使用すると、郵便ソフトウェアが、外部文書プロパティーファイル内に含まれる郵便物情報を処理する方法を決定するのに必要なジョブプロパティーを設定できます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • コンテナサイズ

  • 郵便物の厚さ (同一):

  • 郵便物の重量 (同一):

  • 郵便物クラス:

  • 郵便の高さ:

  • 郵便の長さ:

  • 郵便料金タイプ:

  • 郵便タイプ:

  • メーラー ID:

  • コンテナの最大重量:

  • パレットの最大重量:

  • コンテナの最小重量:

  • パレットの最小重量:

  • パレットサイズ:

  • 郵便ステートメント日:

  • 事前分類処理:

  • 処理カテゴリ

  • 変数の測定値を使用:設定なし

1.2.10.2.91 SetPropertiesForReconcile

SetPropertiesForReconcileステップテンプレートに基づくステップは、手動調整または自動確認に必要なジョブプロパティーおよび文書プロパティーを設定します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 挿入反復:1
使用上の注意
  • このステップは、挿入シーケンス文書プロパティーを、ジョブ内の各文書の数値的な位置に設定します。
  • SetPropertiesForReconcileステップテンプレートを基にしたステップは、 WriteDocumentsToDatabaseステップテンプレートを基にしたステップの後で、またジョブ内の文書の位置を変更するステップの後で実行する必要があります。
  • SetPropertiesForReconcileステップテンプレートに基づくステップは、 挿入シーケンス文書プロパティーの値に依存するステップの前に実行する必要があります。例えば、 BuildAFPFromDocumentsステップテンプレートや BuildPDFFromDocumentsステップテンプレートに基づくステップがあります。
  • SetPropertiesForReconcileステップを 調整ステップの前に実行する場合、次の3つの方法のいずれかに従うことで、調整ダイアログで文書を検索できます。
    • プロパティーを使用を選択すると、 挿入シーケンスプロパティーを選択して、検索する値の集合を入力できます。
    • バーコードスキャンでを選択すると、検索したい文書のバーコードをスキャンできます。 挿入シーケンスプロパティーは、バーコード形式と、文書に印刷されるバーコードの両方に含まれている必要があります。
    • 範囲を使用を選択すると、含める 挿入シーケンスの最初と最後の値を指定することによって、値の範囲を定義できます。
  • このステップは 1 次サーバーで実行する必要があります。

1.2.10.2.92 SetWPMProperties

このステップテンプレートは、RICOH ProcessDirector が作成して WPM AFP エミュレーターに送信するユーザー情報ページ (UIP) に含める値を指定します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • ACRISID:
  • CELL_DEF_FILE:
  • DBCS_FONTHEIGHT_RATIO:
  • DELDATE:
  • FORMDATE:
  • FORMID:
  • FORMNAME:
  • FORMNO:
  • FORMSIZE:
  • FORMTYPE:
  • MOVE_DATE:
  • MOVE_DIR:
  • OUTPUT_DIR:
  • SBCS_FONTHEIGHT_RATIO:
  • SECCLASS:
  • SENDDATE:
  • SHIFT_CHARS_RATIO:
  • SYSTEM_FLAG:
  • TITLE:
  • ユーザー情報ページ DBCS コード化フォント:
  • ユーザー情報ページ SBCS コード化フォント:
使用上の注意
  • UIP は、ジョブが PrintJobs ステップテンプレートを基にしたステップに到着するまで作成されません。ジョブが割り当てられているプリンターが、 ユーザー情報ページの作成プロパティーが はいに設定されている AFP プリンターの場合、RICOH ProcessDirector は UIP を作成して、それをジョブとともに WPM AFP エミュレーターに送信します。
  • すべての日付を次の形式で入力する必要があります: YYYYMMDD たとえば、2011 年 5 月 27 日の場合は、次のように入力します: 20110527
  • ユーザー情報ページ DBCS コード化フォントおよび ユーザー情報ページ SBCS コード化フォントプロパティーの値として入力したコード化フォントを、バナーページのコードページマッピングファイルに追加する必要があります。バナーページのコードページマッピングファイルは、次の場所に保管されています: /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/

    行を追加して、SBCS および DBCS コード化フォントを IBM-930 または IBM-939 コードページにマップします。たとえば、以下のような行を追加します。

    X0H16N=IBM930
    X0G32F=IBM930
    X0H16U=IBM939
    X0M32F=IBM939

    また、コード化フォントが、RICOH ProcessDirector がリソースを検索するディレクトリーに保管されていることも確認してください。たとえば、プリンターオブジェクトの AFP リソースパスプロパティーにディレクトリーを追加できます。

  • RICOH ProcessDirector シンボルは、すべてのジョブプロパティーの値で使用できます。
  • TITLE プロパティーの値にスペースを含めた場合、ジョブが WPM に送信されたときにスペースは下線 (_) に変換されます。

1.2.10.2.93 SnapshotJobFile

このステップテンプレートに基づくステップはワークフローのこの時点での印刷ジョブのコピーを作成し、RICOH ProcessDirectorが後でアクセスできるように保存します。このステップテンプレートをプレビュー印刷機能で使用して、各プレビュー印刷に加えた変更が同じ印刷ジョブファイルに適用されるようにします。
ジョブプロパティーデフォルト
  • スナップショットファイルタイプ:print.pdf
  • スナップショットファイルの記述子:original

1.2.10.2.94 SplitDocuments

SplitDocumentsステップテンプレートに基づくステップでは、グループ内の子ジョブを定義できるように、文書プロパティーファイルが更新されます。

たとえば、グループには、100,000個の文書が含まれる場合がありますが、インサーターが一度に保持できる文書の数は、45,000個までです。SplitDocumentsステップでは、100,000個の文書を3つの小さな印刷ジョブに分割できます。単一の文書が最大文書しきい値を超えた場合、その文書は自動的にジョブに追加されます。

文書またはシートの最大数を超えた場合は、SplitDocumentsでは、子ジョブをより小さい規模の子ジョブに分割されます。文書の順序付けは子ジョブで保持されますが、ジョブが分割される場合は、ジョブ内の最初の文書のシーケンスが常に 1 になり、それに続く文書に対してシーケンスが 1 ずつ増えるように、値が調整されます。文書がグループに分割されると、シーケンスプロパティーの値が変更されますが、文書プロパティーファイル内の実際の文書の順序付けは変更されません。文書またはシートの最大数を超えなかった場合は、 SplitDocumentsでは、ジョブは分割されず、実動ジョブIDも変更されません。

分割境界プロパティーと境界に達するまで最大分割を超過プロパティーを使用してジョブを分割するポイントを変更できます。これらのプロパティーを使用するには、同じジョブ内にグループ化した状態で維持したい文書のグループを識別するプロパティーをあらかじめ定義しておく必要があります。

オプションで、[分割バランス]プロパティーを使用して、結果として生成される子ジョブのサイズのバランスをとることができます。バランスをとらないと、子ジョブが最大サイズ、またはそれに近いサイズになります。ただし、最後の子ジョブは他のジョブよりかなり小さくなることがあります。[分割バランス]を使用すると、バランスをとらないで分割したときと同じ数の子ジョブが作成されますが、どのジョブもほぼ同じサイズになります。各子ジョブのサイズが同じになり、オリジナルジョブの合計サイズを子ジョブの数で除算したサイズ (すべての子のサイズの平均値) になるのが理想的です。しかし、子ジョブの実際のサイズは、文書のサイズがさまざまで、[分割境界]オプションを使用しているため異なることがあります。バランスは、最も大きい文書サイズ (または、[分割境界]を使用した場合はグループ) が最大サイズと比較して小さめである場合に最もよくとることができます。例えば、最大ドキュメントまたはグループが最大サイズの 10% である場合、子ジョブサイズの違いは大きくても 20% になります。

例えば、各トレイの文書がすべて同じジョブに含められるように、子ジョブが郵便物間で分割されるようにできます。まず、[トレイ ID]というカスタム文書プロパティーを定義して、個々の文書にそれらの値があることを必ず確認します。分割境界を使用しないと、SplitDocumentsステップによりジョブがトレイの中央で分割されることがあります。ただし、分割境界プロパティーの値としてトレイIDを入力した場合、 SplitDocumentsは、隣り合った文書のトレイIDが異なっている、子ジョブの分割ポイントのみ考慮に入れます。[境界に達するまで最大分割を超過][はい]の場合、子ジョブサイズが最大ジョブサイズ以上になるように、ステップにより分割ポイントがトレイの最後まで移動されます。[境界に達するまで最大分割を超過][いいえ]の場合、ステップによりトレイが子ジョブに追加されません。そのトレイを追加すると、子ジョブサイズが最大ジョブサイズを超えます。分割バランスオプションを選択した場合、各子ジョブの郵便物数がより均等に分散されるように SplitDocumentsステップにより分割ポイントが選択されます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 子ジョブ1つあたりの最大文書数:設定なし
  • 子ジョブ1つあたりの最大シート数:設定なし
  • 境界を分割:設定なし
  • 境界に達するまで最大分割を超過:はい
  • 分割バランス:なし
使用上の注意
  • 最大文書数と最大シート数はそれぞれ 45,000 に設定します。これは、多くの印刷所における標準的な一巻の紙とそのキャパシティーに対応します。インサーターの入力キャパシティー、用紙の厚さ、ビジネスプロセスなど、さまざまな要因が最適値に影響する可能性があります。
      注意:
    • シートは物理的な紙片を表し、ページは印刷された1ページを表します。両面印刷ジョブを印刷する場合、各シートにはおもて面とうら面の2つのページがあります。
    • マルチアップジョブを印刷する場合、1枚のシート中に複数のページが入ることがあります。たとえば、4アップの両面印刷ジョブでは、実際には1シートあたり8ページ印刷されます。
  • SortDocumentsステップテンプレートに基づくステップがこのステップの前に実行された場合、文書の順序は保持されます。
  • [子ジョブ当たりの最大文書数]プロパティーと[子ジョブ当たりの最大シート数]プロパティーの両方に値を入力できます。どちらかの制限に達すると、ジョブは分割されます。
  • SplitDocumentsは、データベースではなく文書プロパティーファイルの値を更新します。文書プロパティーのデータベース値を更新するには、使用しているワークフローの UpdateDocumentsInDatabaseに基づくステップを SplitDocumentsの後に追加します。
  • [分割バランス]アルゴリズムは、常に最適なジョブバランスを生成するわけではありません。このオプションを選択した場合と選択しない場合の両方でステップを実行して、どちらの結果がニーズに合っているかを調べることができます。
  • ステップが[分割バランス]オプションを使用してジョブのバランスをとるときは、文書の順序が保持されます。例えば、ステップが文書を最初の子ジョブから 3 番目の子ジョブに移動することはありません。
  • [分割バランス]オプションを選択した場合でも、通常の処理より多くの子ジョブが作成されるとステップが判断した場合、ステップは[分割バランス]オプションを無視します。

1.2.10.2.95 SortDocuments

SortDocuments ステップテンプレートに基づくステップでは、グループ内の文書をソートプロパティーのそれらの値に従って再配列するように、文書プロパティーファイルが更新されます。例えば、ジョブ内の文書を顧客番号の昇順で表示されるようにソートできます。また、文書をソートするために使用するフィールドを6個まで文書プロパティーファイルから選択できます。
このステップでは、最初に、第 1 ソートプロパティーおよび方向に従って (子ジョブ内シーケンスプロパティーを使用して) 文書シーケンスが定義されます。次に、第 1 ソートプロパティーの値がすべて同じ文書のセットごとに文書シーケンスが詳細化されます。第 2 ソートプロパティーおよび方向により、各セットの値が詳細化されます。残りのソートプロパティーについても、このプロセスが繰り返されます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 第 1 ソート: 未設定
  • 第 1 ソート方向: 未設定
  • 第 2 ソート: 未設定
  • 第 2 ソート方向: 未設定
  • 第 3 ソート: 未設定
  • 第 3 ソート方向: 未設定
  • 第 4 ソート: 未設定
  • 第 4 ソート方向: 未設定
  • 第 5 ソート: 未設定
  • 第 5 ソート方向: 未設定
  • 第 6 ソート: 未設定
  • 第 6 ソート方向: 未設定
使用上の注意
  • このステップテンプレートをコピーまたは削除することはできません。
  • ソートは UTF-8 順のユニコード値に基づいています。
  • ソートは、GroupDocuments または SplitDocuments で設定された既存の文書グループ内で行われます。
  • SortDocuments に基づくステップの実行時に、ドロップダウンリストでの選択内容が、ワークフロー内において有効であることを確認してください。例えば、Document ID プロパティー値でソートする場合、WriteDocumentsToDatabase に基づくステップが SortDocuments の前にある必要があります。これは、WriteDocumentsToDatabase の実行時に文書 ID 値が定義されるためです。
  • SortDocuments は、データベースではなく文書プロパティーファイルの値を更新します。文書プロパティーのデータベース値を更新するには、ワークフローで SortDocuments の後に UpdateDocumentsInDatabase に基づくステップを追加します。
  • 行われる比較のタイプは、プロパティーに関連付けられたデータタイプによって異なります。ストリング値を格納するプロパティーは、文字比較を使用します (値が番号の場合も同様です)。値のリストを持つプロパティーは、文字比較ではなく、リストに定義された照合シーケンスに従ってソートされます。数値データタイプは、数値ソートに基づいてソートされます。
  • ソートプロパティーが指定されていても、対応するソート方向フィールドが空の場合、このステップでは結果が昇順で順序付けされます。
  • いずれかのソートプロパティーに値が指定されていない場合は、残りのプロパティーに従ってソートが行われます。値を持つプロパティーがない場合、ソートは行われません。
  • 子ジョブ ID プロパティーが文書プロパティーファイルで設定されている場合は、各子ジョブ ID 内でソートが行われます。
  • 子ジョブ内シーケンスプロパティーには、子ジョブ内のこの文書の番号順が表示されます。文書をソートすると、この属性の値が変更されることがありますが、文書プロパティーファイル内の文書の実際の順序付けは変更されません。

1.2.10.2.96 StandardizeAFP

このステップテンプレートに基づくステップでは、文書を処理する際にAFPプリントファイルを調整して、正しいメディアマップを参照するようにします。メディアマップは、デュプレックスオプションやオーバーレイなどの書式設定オプションを指定します。正確な文書処理では、AFPファイルにはRICOH ProcessDirectorが使用するメディアマップを認識できるように、文書 (ページグループ) ごとにメディアマップ呼び出し(IMM)構造化フィールドが含まれる必要があります。このステップでは、IMM構造化フィールドがまだ存在しない場合、ジョブ内の各文書にIMM構造化フィールドを追加します。両面ジョブの場合、このステップでは、各ページグループに均等なページ数が含まれていることを確認します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 両面: 設定なし
  • 書式定義: F1A10111
  • AFP リソースパス

使用上の注意:

  • 1 次サーバーのみで実行するようにステップを調節します。
  • 新しいステップをワークフローに追加します。次の場所に挿入します。
    • IndexAFP の後 (該当する場合)
    • IdentifyDocuments の前
  • Duplexプロパティーに、はい、または反転を指定した場合、ジョブのページ数を調整するために、このステップの後にEnableRepositioningステップを追加する必要があります。

1.2.10.2.97 StoreInRepository

このステップテンプレートに基づくステップは、保存するファイルプロパティーで選択されたファイルのコピーまたはジョブに関する履歴情報、あるいはファイルと履歴情報の両方を、設定された期間中、リポジトリーに保存します。ジョブまたは履歴情報とともに保存するジョブと文書プロパティーの値を指定する必要があります。これらの値は、ジョブ、ジョブ内の文書、またはジョブヒストリーを取得するために、後で使用できます。
次のジョブプロパティーおよび文書プロパティーはデフォルトで保存されていて、ステップテンプレートでは選択できません。
  • AFP リソースパス (Job.Print.ResourcePath) (AFP サポートがインストールされている場合)
  • 現在の最初のページ (Doc.CurrentFirstPage)
  • 現在のページ (Doc.CurrentPages)
  • 現在のシート (Doc.CurrentSheets)
  • データタイプ (Job.Repository.DataType)
  • 書式定義 (Job.Line2AFP.FORMDEF) (AFP サポートがインストールされている場合)
  • オリジナル先頭ページ (Doc.OriginalFirstPage)
  • オリジナルページ (Doc.OriginalPages)
  • リポジトリー ID (Job.Repository.Identifier)
  • 子ジョブ内シーケンス (Doc.SequenceInChild)
  • オリジナルジョブ内シーケンス (Doc.OriginalSequence)
  • 合計ページ数 (Job.TotalPages)
ジョブプロパティーデフォルト
  • 関連プロパティーファイル:
  • 文書プロパティーファイル: ${getFileName(document,dpf,read)}
  • 保存する文書プロパティー:
  • 保存するファイル: ${getCurrentFile(${Job.InputDatastream})}
  • 保存するジョブプロパティー:
  • 指定変更プロパティーファイルへのパス:
  • リポジトリー: 設定なし
  • 履歴記録の保存: いいえ
使用上の注意
  • このステップを使用するには、少なくとも1つの定義されたリポジトリーが必要です。
  • デフォルトで保存されるプロパティーの他に、ファイルまたは履歴記録とともに保存するジョブプロパティーまたは文書プロパティーを最低 1 つ選択する必要があります。
  • ジョブの履歴記録を保存するには、履歴記録通知オブジェクトを定義および使用可能にしてください。
  • プリンタープロパティーなど、ジョブによって使用されるオブジェクトに設定されるジョブの関連プロパティーを保存するには、関連プロパティーファイルプロパティーを使用します。
  • ジョブファイルを保存しないでジョブに関する履歴情報を保存する場合は、保存するファイルプロパティーが空白にしてください。
  • 保存するファイルプロパティーにファイルを指定していない場合に、ステップの実行時に履歴記録が存在しないと、プロパティー値のみが保存されます。
  • ジョブで指定変更プロパティーを保存するには、ジョブプロパティーのデータベース名をそれぞれ別の行に指定したテキストファイルを定義する必要があります。例えば、このファイルは次の 3 つのジョブプロパティー (カスタマー名メディアが必要、および 両面) を指定しています。
    Job.CustomerNameJob.MediaRequiredJob.Duplex

    コメントをファイルに追加するには、ポンド記号 (#) を先頭に指定して、それぞれ別の行に各コメントを入力します。

1.2.10.2.98 SubmitChildFiles

このステップテンプレートを基にしたステップは、SubmitInputFiles ステップから子ジョブを作成するために内部で使用されます。このステップをワークフローに追加したり、入力装置のプロパティーとして設定したりすることはできません。このステップは、必要に応じて自動的に呼び出されます。
ジョブプロパティーデフォルト
なし
使用上の注意
このステップテンプレートをコピーまたは削除することはできません。

1.2.10.2.99 SubmitInputFiles

このステップテンプレートに基づくステップは、指定されているバッチ方式に従って入力ファイルのグループを実行依頼します。このステップのタイプをワークフローに追加することはできません。入力装置の実行依頼ステッププロパティーの値として設定されています。

入力装置の.zip ファイルの作成プロパティーが いいえに設定されている場合、ステップは親ジョブと一緒に子ジョブのセットを実行依頼します。入力ファイルが 1 つだけの場合は、親ジョブのない、子ワークフローで処理される単一ジョブとして実行依頼されします。親ジョブおよび子ジョブのセットがあるときに、親ジョブと子ジョブの関係は、システム上でのジョブの保存期間が経過するまで RICOH ProcessDirector によって維持されます。Download 入力装置の データセットのマージプロパティーが [いいえ]に設定されている場合、入力装置は複数のデータセットジョブを子ジョブのセットと一緒に親ジョブとして実行依頼します。

ホットフォルダーの入力装置の[.zip ファイルの作成]プロパティーが [はい]の場合、ステップは [データパターン]プロパティーの値と一致するすべてのファイルを集めて、.zip ファイルを作成します。 .zipファイルは、そのワークフローで処理される単一のジョブとして実行依頼されます。

関連するプロパティー
  • 実行依頼ステップ
ジョブプロパティーデフォルト
なし
使用上の注意
  • 入力装置で[子ワークフロー]プロパティーまたは [子ワークフロー初期化ステップ]プロパティーを設定して、ワークフローをジョブに割り当てます。
  • このステップのタイプを使用する入力装置のバッチ方式プロパティーは、 [なし]以外の値に設定してください。
  • ジョブ定義形式 (JDF) ジョブチケットに複数ファイルへの参照が含まれる場合、このステップは子ジョブごとのファイルのみを参照するようにジョブチケットを再作成します。
  • このステップテンプレートをコピーまたは削除することはできません。

1.2.10.2.100 TransformJobIntoAFP

このステップテンプレートに基づくステップは、ジョブをAFPに変換するために、RICOH ProcessDirector Transformを呼び出します。

ジョブがこのステップに到達すると、ステップはスプールディレクトリーを検査し、AFPファイルが含まれているかどうかを確認します。

  • 含まれている場合、ジョブは次のステップに渡されます。
  • 含まれていない場合、ステップは入力データストリームプロパティーの値を調べ、RICOH ProcessDirector TransformでAFPに変換できるかどうかを判別します。
    • 変換できる場合、ステップはファイルをTransformプログラムに送り、そこでファイルが変換され、AFPファイルがRICOH ProcessDirectorに返されます。
    • 変換できない場合、ステップはジョブをエラー状態に置きます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • IS/3 準拠 AFP の作成: 設定なし
  • 外部コマンド: itm_driver -C ${getControlFileName()}
  • 外部制御ファイルテンプレート:/aiw/aiw1/control_files/external_programs/prepare_transform.cfg
  • 外部プログラム言語: 設定なし
  • 外部プログラムコードページ: 設定なし
  • 入力データストリーム: 不明
  • 変換イメージ出力フォーマット:設定なし
  • ハーフトーンの変換設定なし
  • 変換ページの幅(インチ):8.5
  • 変換ページの長さ(インチ):11.0
  • 変換解像度 (dpi)600
  • プリンターの変換 RIP設定なし
  • 有効な戻りコード: 0
使用上の注意
  • このステップテンプレートは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用します。RICOH ProcessDirectorTransform機能のうち1つをインストールする必要があります。
  • SAPからAFPへの変換機能を使用してABAPファイルを変換する場合は、SAPからAFPへの変換機能を1次サーバーにインストールする必要があります。
  • このステップテンプレートに基づくステップをワークフローに追加する場合は、そのワークフローに DetectInputDatastream ステップテンプレートに基づくステップも組み込むことができます。ただし、そのワークフローを通して 1 つの入力データストリームのみを処理する場合は、 DetectInputDatastreamステップを省略して、代わりに 入力データストリームの値を設定できます。
  • PQIトナーを使用して、InfoPrint 4100-TSまたはInfoPrint 4100-TDプリンターで印刷するためにGIF、JPEG、PDF、PS、TIFFデータをAFPに変換する場合は、リコーのサポート担当者に問い合わせて、ハーフトーンの変換プロパティーの値を確認してください。
  • InfoPrint Pro C900AFPプリンターは1200 dpiの解像度をサポートしていますが、変換解像度プロパティーで指定できる最大値は999です。1200 dpi で印刷するには、 外部制御ファイルテンプレートプロパティーで指定されるファイルを変更して 1200 の解像度を指定します。
      重要:
    • RICOH PCLからAFP 変換では、解像度 1200 はサポートされません。
  • このステップテンプレートは、Advanced Transform 機能に関連付けられた変換にジョブを送信しません。Advanced Transform 機能を含む TransformWithAdvancedFeature ステップテンプレートを使用してください。
  • [ワークフロー]タブでこのステップテンプレートのプロパティーを開くと、変換ページ幅および 変換ページの長さプロパティーの値がインチで表示されます。このステップテンプレートのプロパティーを[管理]ページで開くと、これらはインチまたはミリメートルで表示されます。
  • PDF データを AFP に変換する場合、Adobe PDF Print Engine (APPE) または Configurable PostScript Interpreter (CPSI) 変換プログラムを使用できます。次の理由で、APPE の使用をお勧めします。
    • AFP への PDF データの直接変換

      CPSI は最初に PDF データを PostScript に変換してから、PostScript データを AFP に変換します。

    • 透明やドロップシャドウといったモダンな PDF 機能のサポート
    • カラージョブのパフォーマンス向上

    PDF データを APPE で変換するには、外部制御ファイルテンプレートプロパティーの値に含まれるファイル名をprepare_transform_APPE.cfgに変更します。ディレクトリーパスは同じままにします。PDFデータをCPSIで変換するには、ファイル名のデフォルト値prepare_transform.cfgのままにします。どちらの制御ファイルも PostScript、PCL、および SAP データを AFP に変換します。

      注意:
    • 1 次サーバーが Red Hat 6.x または SLES 11 を実行している場合は、CPSI を使用して PDF データを変換します。APPE は、これらのオペレーティングシステムでサポートされていません。

1.2.10.2.101 TransformJobIntoPDF

このステップテンプレートに基づくステップは、 RICOH ProcessDirectorTransformを呼び出してファイルを PDF に変換します。

ジョブがこのステップに到達すると、そのステップはスプールディレクトリーを調べ、PDF ファイルが含まれているかどうかを確認します。

  • 含まれている場合、ジョブは次のステップに渡されます。
  • 含まれていない場合、ステップは入力データストリームプロパティーの値を調べて、RICOH ProcessDirector TransformでPDFに変換できるかどうかを判別します。
    • 変換できる場合、ステップはファイルを Transform プログラムに送り、そこでファイルが変換され、PDF ファイルが RICOH ProcessDirector に返されます。
    • 変換できない場合、ステップはジョブをエラー状態に置きます。
  • このステップテンプレートは、Advanced Transform 機能に関連付けられた変換にジョブを送信しません。Advanced Transform 機能を含む TransformWithAdvancedFeature ステップテンプレートを使用してください。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 外部コマンド: itm_driver -C ${getControlFileName()}
  • 外部制御ファイルテンプレート:/aiw/aiw1/control_files/external_programs/pdf_transform.cfg
  • 外部プログラム言語: 設定なし
  • 外部プログラムコードページ: 設定なし
  • 書式定義: F1A10111
  • 入力データストリーム: 不明
  • 有効な戻りコード: 0
使用上の注意
このステップテンプレートに基づくステップをワークフローに追加する場合は、そのワークフローに DetectInputDatastream ステップテンプレートに基づくステップも組み込むことができます。ただし、そのワークフローを通して 1 つの入力データストリームのみを処理する場合は、 DetectInputDatastreamステップを省略して、代わりに 入力データストリームの値を設定できます。

1.2.10.2.102 TransformToPDFWithMediaInfo

このステップテンプレートを基にしたステップは、Advanced Transform機能を呼び出して、AFPまたはPostScript入力をPDF出力に変換します。このステップでは、ジョブのPDFファイルとともに、ページ例外を含む、メディア情報を持つJDFジョブチケットも作成されます。
基本的なジョブプロパティーのデフォルト
  • 両面: 設定なし
  • 変換するページ範囲:
  • ICC プロファイルのパス:
  • カスタムプロファイルのパス:${AIWDATA}/cpt/profiles
  • PDF ページのスケーリング係数:
  • 変換入力ストリーム: 現在のストリームを使用
  • 変換ページの長さ:
  • 変換ページ幅:
  • 変換解像度 (dpi)
高度なジョブプロパティーのデフォルト
  • 外部コマンド:perl ${AIWDATA}/bin/callxform.pl -C ${getControlFileName()} -i ${getCurrentFile(${Job.Transform.InputStream})} -o ${getAbsoluteFileName( print, pdf, write)} -msg.remove AFP2014
  • 外部制御ファイルテンプレート:/aiw/aiw1/control_files/external_programs/xform.cfg
  • 外部プログラムコードページ: 設定なし
  • 外部プログラム言語: 設定なし
  • フォント欠落許容しない
  • PDF TOC の生成: 設定なし
  • 出力にフォントを含める: 設定なし
  • メディア情報コマンド:perl ${AIWDATA}/bin/callxform.pl -C ${getControlFileName()} -i ${getCurrentFile(${Job.Transform.InputStream})} -type xif -loglevel I -logdate -logtime -logdir ${Job.SpoolFileStem}tmp -logfile ${Job.ID}.xif.log -verbose -relaxed -msg.add PSI3002 -remove abcefhilnoprst01234
  • メディアマッピングファイルのパス:
  • システムフォントのパス:
  • TrueType フォントのパス:
  • レンダリングの出力形式:テキスト
  • 有効な戻りコード: 0
使用上の注意
  • このステップには、Advanced Transform機能用に次の入力変換が1つまたは複数必要です。
    • InputAFP
    • InputPS

    このステップにはOutputPDF出力変換も必要です。

  • AFPデータストリームからメディア情報を取得している場合は、メディア情報コマンドプロパティーの値を編集する必要があります。入力引数-iと型引数-typeの間に-enablefdpの引数を追加します。編集したコマンドの例を次に示します。

    perl ${AIWDATA}/bin/callxform.pl -C ${getControlFileName()} -i ${getCurrentFile(${Job.Transform.InputStream})} -enablefdp -type xif -loglevel I -logdate -logtime -logdir ${Job.SpoolFileStem}tmp -logfile ${Job.ID}.xif.log -verbose -relaxed -msg.add PSI3002 -remove abcefhilnoprst01234

    PostScriptデータストリームからメディア情報を取得している場合は、編集を行わなくてもコマンドは機能します。

  • 入力PostScriptまたはAFPジョブが、単純なページと両面印刷ページの組み合わせを指定した場合、ステップによって生成されたJDFジョブチケットには、ジョブ内のすべてのページの面ページ例外が含まれています。処理を高速化するには、ワークフローでTransformToPDFWithMediaInfoステップの後に OptimizeJDFステップを追加します。
  • Job.ID.overrides.jdfという名前のJDFファイル(例:10000001.overrides.jdf)がステップによってスプールディレクトリーに作成されます。
  • ステップは、JDFジョブチケットを生成するときに、AFPまたはPostScript入力内のメディア名(TRAY1など)を使用します。このJDFジョブチケット内のメディア名は、RICOH ProcessDirector メディアオブジェクトの名前と一致している必要があります。メディア名は、次のいずれかの方法で一致させることができます。
    • AFPまたはPostScript入力内のメディア名を変更する。
    • AFPまたはPostScript入力内のメディア名と同じ名前を持つ RICOH ProcessDirector メディアオブジェクトを作成する。
    • AFPまたはPostScript入力内のメディア名を RICOH ProcessDirector メディアオブジェクトの名前にマッピングするメディアマッピングファイルを作成する。

      次の例では、4つのAFPまたはPostScriptメディア名(A4、レター、TRAY1およびTRAY2)を4つのRICOH ProcessDirectorメディア名にマッピングしています。

      # AFPorPSmedia=RPDmedia
      A4=A4 Plain
      Letter=Letter Color
      TRAY1=Letter Preprinted
      TRAY2=A3 Plain

      AFPまたはPostScript入力内のメディア名のRICOH ProcessDirectorメディア名へのマッピングについては、インフォメーションセンターを参照してください。

  • JDFジョブチケット内に、RICOH ProcessDirectorのメディアオブジェクトとして定義されていないメディア名があれば、ジョブはエラー状態になります。 待ち状況の理由の値は 一致するメディアなしです。
  • このステップを実行すると、ジョブのページ例外を表示することによって結果を確認できます。

  • TransformToPDFWithMediaInfoステップテンプレートに基づくステップには、定位置プロパティーがあります。ワークフローには定位置プロパティーを持つステップを複数回配置できます。対応するジョブプロパティーは、使用されるステップごとに異なる値を持つことができます。ジョブプロパティーノートブックでは、フェーズとステップの名前がセクション名として表示され、そのステップのプロパティーがセクション内に表示されます。

1.2.10.2.103 TransformWithAdvancedFeature

このステップテンプレートを基にしたステップは、ジョブをあるデータストリームから別のデータストリームに変換するために、Advanced Transform Featureを呼び出します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • インラインフォーム定義の作成:設定なし
  • PostScriptのデフォルト用紙サイズ:レター
  • 両面: 設定なし
  • 外部コマンド:perl ${AIWDATA}/bin/callxform.pl -C ${getControlFileName()} -i ${getAbsoluteFileName( print, ${Job.Transform.OutputStream}, write)} -o ${getAbsoluteFileName( print, ${Job.Transform.OutputStream}, write)}
  • 外部制御ファイルテンプレート:/aiw/aiw1/control_files/external_programs/xform.cfg(UNIXベースのオペレーティングシステム)C:\AIW\AIW1\control_files\external_programs\xform.cfg(Windows)
  • 外部プログラムコードページ: 設定なし
  • 外部プログラム言語: 設定なし
  • PDF TOC の生成: 設定なし
  • 出力にフォントを含める: 設定なし
  • 変換するページ範囲:
  • ICC プロファイルのパス:
  • システムフォントのパス:
  • TrueType フォントのパス:
  • PDF ページのスケーリング係数:
  • リソースをインラインに配置:はい
  • 出力でカラーを維持:はい
  • 変換入力ストリーム:
  • 変換出力ストリーム:
  • 変換ページ幅:
  • 変換ページの長さ:
  • 変換解像度 (dpi)
  • アウトラインフォントを使用:いいえ
  • PCL出力の印刷可能域全体を使用:設定なし
  • 有効な戻りコード: 0
使用上の注意
  • [変換入力ストリーム][変換出力ストリーム]に使用可能なデータストリームのリストは、インストールした変換によって決まります。それらのリストが空の場合、入力および出力のデータストリーム変換のライセンスキーがインストールされていません。これらの変換の試用版または購入版のライセンスキーをインストールしてください。
  • 他のデータストリームタイプのオブジェクトコンテナーを含むAFPファイルを変換する場合は、エラーを回避するために適切な入力変換をインストールする必要があります。たとえば、AFPファイルのオブジェクトコンテナーにTIFFイメージが含まれている場合は、InputImage変換をインストールする必要があります。AFPファイルのオブジェクトコンテナーにPDFページが含まれている場合は、 InputPDF変換をインストールする必要があります。
  • 一部のプロパティーには、適用されない入力および出力データストリームがあります。選択したデータストリームにプロパティーが適用されない場合、値が無視され、それらのフィールドはプロパティーノートブックでグレー表示されます。
  • このステップは、1 つのワークフローに複数回追加できます。

1.2.10.2.104 UpdateDocPropsFromExtResultsFile

このステップテンプレートに基づくステップは、変更済み結果ファイル内のプロパティーをジョブの文書プロパティーファイルにマージします。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 変更済み結果ファイル:

1.2.10.2.105 UpdateDocumentsInDatabase

UpdateDocumentsInDatabaseステップテンプレートに基づくステップは、文書プロパティーファイルの値を使用して、データベースの文書プロパティーを更新します。たとえば、カスタム文書プロパティーの値を計算するために、外部プログラムを呼び出すステップを使用しているワークフローに組み込むとします。 UpdateDocumentsInDatabaseステップテンプレートに基づくステップを使用すれば、その結果を文書データベースに入れることができます。文書プロパティーファイルの値は変更されません。
ジョブプロパティーデフォルト
  • なし
使用上の注意
  • このステップテンプレートをコピーまたは削除することはできません。
  • 文書プロパティーファイル内の文書 ID は、ジョブに関連付けられた文書の文書 ID と一致する必要があります。
  • 一部の文書がプルされているか、使用可能にされている (そのため、その文書は、このステップを含むジョブに現在関連付けられていない) 場合、そのような文書の更新は無視され、メッセージがジョブログに追加されます。プロパティーファイル内の文書 ID がデータベースに存在しない場合は、このステップからエラーが報告され、ジョブがエラー状態になります。
  • このステップでは、文書プロパティーファイルに指定されているすべてのプロパティーを更新しようとします。ただし、これらの文書プロパティーは読み取り専用であり、このステップで処理されても更新されません。
    • Doc.CurrentFirstPage
    • Doc.CurrentPages
    • Doc.ID
    • Doc.Jobs
    • Doc.OriginalFirstPage
    • Doc.OriginalJobID
    • Doc.OriginalPages
    • Doc.OriginalSequence
    • Doc.OriginalSheets
    • Doc.State
    • Doc.CombinedDocument
    • Doc.CombinedOriginalJobID
    • Doc.CombinedSequence
    • Doc.CombinedDocID
    • Doc.MadeAvailableByJobId
    • Doc.SequenceInChild
    • Doc.Associated
    • Doc.DataLen
    • Doc.DataOffset
    • Doc.CurrentJobID
    • Doc.CurrentSequence
    • Doc.CurrentSheets

      注意:
    • これらのプロパティーの中には、お使いのシステムで利用できないものがあるかもしれません。

1.2.10.2.106 UseInlineFormDefinition

このステップテンプレートを基にしたステップでは、インライン書式定義 (FORMDEF) のジョブが検索されます。インライン書式定義を見つけると、このステップは、書式定義ジョブプロパティーに設定されている値を除去します。 書式定」の値がヌルであれば、RICOH ProcessDirector はインライン書式定義を使用します。
ジョブプロパティーデフォルト
なし
使用上の注意
  • ジョブに複数のインライン書式定義が含まれている場合、RICOH ProcessDirector は、ステップが見つけた最初の書式定義を使用します。
  • ワークフローに、このステップテンプレートを基にしたステップが組み込まれている場合、以下のステップが存在すれば、これらのステップすべての前に実行する必要があります。
    • ConvertLineDataJobIntoAFP
    • CreatePageRanges
    • EnableRepositioning
    • PrintJobs

1.2.10.2.107 VerifyPrintedSheetCount

このステップテンプレートに基づくステップは、AFP ジョブが正常に印刷を終了した後で、正しい数のシートがスタックされているかどうかを確認します。このステップはワークフローに明示的に追加する必要があります。RICOH ProcessDirector で提供されるどのワークフローにも、このステップは含まれていません。
ジョブプロパティーデフォルト
なし
使用上の注意
  • このステップは、AFP プリンターに送信されるジョブでのみ使用できます。
  • このステップがジョブの処理を開始すると、RICOH ProcessDirector は、ジョブを最後に印刷したプリンターでヘッダー、セパレーター、およびトレーラーページが使用可能になっているかどうかを判別します。次に、これらのタイプのバナーページの部数を加算して、次の計算を行います。
    • バナーページの総数をジョブサイズ (シート数)ジョブプロパティーの値に追加します。各バナーページは独自のシートに印刷されるため、それぞれのバナーページは 1 つのシートと同等です。
    • ジョブサイズ (シート数)プロパティーの更新済みの値をスタックシートジョブプロパティーの値と比較します。
    • 値が適合しない場合、 RICOH ProcessDirectorVerifyPrintedSheetCount ステップの完了時にジョブをエラー状態にします。RICOH ProcessDirector は、ユーザーがジョブの保存位置から ジャンプ または 続行 のアクションを行った場合も、ジョブをエラー状態にします。
  • このステップをワークフローに追加する場合は、このステップが PrintJobs ステップの後にあることを確認してください。このステップでは、エラー指定変更を許可オプションをはいに設定するようお勧めします。これで、ページカウントが一致しなくても印刷を続行できます。

1.2.10.2.108 VerifyReceivedSheetCount

このステップテンプレートを基にしたステップは、RICOH ProcessDirectorAFP Download Plus から受信したページおよびシートカウントの値を、EnableRepositioning ステップで計算された値と比較します。
ジョブプロパティーデフォルト

なし

使用上の注意
  • ページカウントとシートカウントが一致しない場合、RICOH ProcessDirector はエラーメッセージをジョブログに書き込み、ジョブをエラー状態にします。
  • このステップテンプレートを基にしたステップが含まれているワークフローは、EnableRepositioning ステップテンプレートを基にしたステップも含んでいる必要があります。このステップの位置は、EnableRepositioning ステップの後でなければなりません。
  • このステップでは、「エラー指定変更を許可」プロパティーを「はい」に設定するようお勧めします。これで、ページ・カウントが一致しなくても印刷を続行できます。

1.2.10.2.109 Wait

このステップテンプレートに基づくステップは、一定の期間、ジョブを待ち状態に移動します。ステップは特定の時間の長さまたは一日の決まった時刻まで待機します。

待ち終了時刻待ち時間の両方に値を設定すると、ステップで各オプションの終了時間が計算されます。ジョブが次のステップに移動するタイミングを、最初の終了時間と最後の終了時間のどちらかから選択できます。

たとえば、ワークフローには次の設定を使用する待ちステップが含まれます。

  • 待機時刻:12:00 PM
  • 時間帯:東部標準時間(EST)
  • 待機時間:3時間

10:00 AM EST にジョブがそのステップに到達します。ステップでは次の 2 つの終了時間を判断します。

  • 待機時刻:12:00 PM(EST)
  • 待機時間:3時間(1:00 PM EST)

この後にステップを終了初回発生時に設定すると、ジョブは 12:00 EST に次のステップに移動します。 この後にステップを終了最終発生時,に設定すると、ジョブは 1:00 PM EST に次のステップに移動します。

ジョブの待ち時間が終了するまでの計算時間は、ジョブプロパティーノートブックの[待ち]タブにあるステップが終了するまで待機プロパティーで確認できます。

ジョブプロパティーデフォルト
  • 待ち終了時刻:
  • 時間帯:
  • 待ち時間:
  • ステップの完了: 初回発生時
使用上の注意
  • 待ちステップの開始時に、 待ち終了時刻プロパティー値が現在の時間よりも後の場合、翌日の指定時間になるまでジョブは 待ち状態に置かれます。
  • 待ち時間または 待ち終了時刻プロパティー値のいずれかを指定すると、 この後にステップを終了プロパティーは無視されます。
  • 次のステップに進むアクションを使用して、待ち時間を終了できます。
  • ステップの実行時に待ち時間または 待ち終了時刻プロパティーのどちらにも値が設定されていない場合、ジョブは待機せずにワークフローの次のステップに移動します。
  • サーバーがダウンしている間に待ち時間が終了した場合、サーバーが復帰したときにジョブは待ちステップを完了します。サーバーがダウンしている間に待ち時間が終了しない場合、待ち時間の終了時間は変更されません。

1.2.10.2.110 WaitForDocumentCompletion

WaitForDocumentCompletionステップテンプレートに基づくステップでは、 ジョブに関連付けられたすべての文書が完了状態になるまで、 そのジョブは待機します。文書がジョブに関連付けられていない場合、ジョブは待機せず、このステップを即時に完了します。このステップテンプレートは、WaitForRelatedJobs ステップテンプレートとよく似ています。ただし、WaitForDocumentCompletion の場合、文書として扱われるように処理されているジョブとともに使用することを目的としています。
使用上の注意

  • このステップテンプレートはコピーできません。
  • WaitForDocumentCompletion は、文書を処理するワークフローでは必要ありません。オリジナルジョブで常に印刷用の子ジョブが作成される場合は、RICOH ProcessDirector では、子ジョブが削除されるまでは親ジョブがシステムに保持されます。したがって、WaitForDocumentCompletion が使用されていないため、CompleteDocuments ステップテンプレートに基づくステップは必要ありません。

1.2.10.2.111 WaitForGroup

このステップテンプレートに基づくステップは、同じグループ ID のジョブすべてがこのステップに達するまで待ってから、それらを次のステップに移動します。このステップは PrintJobs ステップの前に実行する必要があります。
ジョブプロパティーデフォルト
なし

1.2.10.2.112 WaitForRelatedJobs

このステップテンプレートに基づくステップは、親ジョブおよび関連するすべての子ジョブが次のステップを開始する準備ができるまで、ジョブがワークフローの次のステップに移動するのを待機します。このステップは親ワークフローと子ワークフローで同じフェーズで発生する必要があります。
ジョブプロパティーデフォルト
なし

1.2.10.2.113 WriteDocumentsToDatabase

WriteDocumentsToDatabase ステップテンプレートを基にしたステップは、ジョブの文書プロパティーファイルを読み取り、各文書のプロパティーの値をデータベースに挿入します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • なし
使用上の注意
  • ワークフローに WriteDocumentsToDatabase ステップを 1 つのみ含めることができます。最初に、WriteDocumentsToDatabase を使用して、文書プロパティーの値をデータベースに追加した後で、その後のデータベース更新に UpdateDocumentsInDatabase を使用します。
  • このステップテンプレートをコピーまたは削除することはできません。
  • WriteDocumentsToDatabase ステップテンプレートを基にしたステップが文書プロパティーファイルで誤りのある値を検出すると、このステップは、その文書プロパティーに対する最初のエラーに関するメッセージをジョブのメッセージログに追加します。ステップは、誤りのある値の代わりに NULL (' ') の値をデータベースに挿入します。ジョブはエラー状態になりません。

1.2.10.2.114 WriteInserterControlFile

WriteInserterControlFileステップテンプレートを基にしたステップは、ジョブのインサーター制御ファイルを作成します。インサーター制御ファイルは、どのようにジョブの各文書を処理するかをインサーターに指示します。
ジョブプロパティーデフォルト
  • インサーターコントローラー: 未設定
  • インサータージョブ名: ${Job.ID}
  • ロードプラン: 未設定
  • ロードプランコメント:
使用上の注意
  • インサータージョブ名プロパティーのデフォルトは、ジョブ番号(Job.IDプロパティー)です。インサータージョブ名プロパティーの値を、インサーター制御ファイルの名前に組み込むことができます。制御ファイルの名前は、インサーターコントローラーの送信コマンドプロパティーに指定します。
  • ジョブのコピーを複数印刷する場合、RICOH ProcessDirectorはそれらのコピーの制御ファイルを作成しません。
  • インサーターが制御ファイルを必要としている場合、このステップテンプレートを基にしたステップをワークフローに組み込む必要があります。インサーターが制御ファイルを必要としていない場合は、このステップをワークフローから除去できます。
  • このステップは、SendInserterControlFileステップテンプレートを基にしたステップの前に実行する必要があります。
  • ジョブを印刷する前にインサーター制御ファイルをインサーターに送る必要がある場合は、このステップをPrintJobsステップの前に移動できます。
  • このステップは 1 次サーバーで実行する必要があります。

1.2.10.2.115 WriteJobLog

このステップテンプレートを基にするステップは、RICOH ProcessDirector ジョブの情報を監査ファイルに書き込みます。
ジョブプロパティーデフォルト
  • 外部プログラム言語: 設定なし
  • 外部プログラムコードページ: 設定なし
  • 外部コマンド:cp ${getControlFileName()} /aiwdir
  • 外部制御ファイルテンプレート:/aiw/aiw1/control_files/audit/print_properties.cfg
  • 有効な戻りコード: 0
使用上の注意
  • このステップが実行されるたびに、1 つの監査ファイルが出力されます。このステップを同じワークフローに何度も、そのつど異なる制御ファイルを指定して追加すると、複数の監査ファイルが出力されます。
  • このステップでは、監査ファイルの出力先のディレクトリーが自動的に作成されることはありません。ディレクトリーが存在していることと、そのディレクトリーに対する書き込みアクセス権がaiwユーザーIDに付与されていることが必要です。

1.2.10.2.116 WritePropsToReportsDatabase

このステップテンプレートを基にしたステップでは、ステップ実行時にレポートデータベースに保存するジョブおよび文書のプロパティーを選択することができます。このステップテンプレートの複数のコピーをワークフローに挿入して、異なるプロパティーをジョブ処理中に異なるタイミングで保存できます。
これらのジョブプロパティーは常に保存されます。
  • 現行フェーズ(Job.Phase)
  • 現在の状態(Job.State)
  • 現行ステップ(Job.Step)
  • 現在の時刻(Job.CurrentTime)
  • 現在のワークフロー(Job.Process)
  • イベントタイプ(Job.Reports.EventType)
  • ジョブ番号(Job.ID)
これらの文書プロパティーは常に保存されます。
  • 関連するジョブ番号(Doc.CurrentJobID)
  • 元のジョブ番号(Doc.OriginalJobID)
ジョブプロパティーデフォルト
  • 文書プロパティーファイル:${getFileName(document,dpf,read)}
  • 文書プロパティーテーブル:doc_workflow_props
  • 書き込む文書プロパティー:
  • イベントタイプ:
  • ジョブプロパティーテーブル:job_workflow_props
  • 書き込むジョブプロパティー:
使用上の注意
  • このステップは 1 次サーバーで実行する必要があります。
  • ステップの実行時に、文書プロパティーテーブルまたは ジョブプロパティーテーブルで指定されたテーブルがレポートデータベースに存在しない場合は、テーブルが作成されます。
  • ジョブプロパティーまたは文書プロパティーがデータベーステーブルに追加されるたびに、新しい列が作成されます。列の名前は、ジョブプロパティーまたは文書プロパティーのデータベース名になります。ただし、すべてのピリオド(.)はアンダースコア(_)に置き換えられます。例えば、Document.TotalPagesのテーブル列はDocument_TotalPagesです。
  • テーブル名が、いずれかのデータコレクターで指定されたデータベーステーブルの名前と同じでないことを確認してください。
  • デフォルトで保存されるプロパティーに加えて、保存するジョブプロパティーまたは文書プロパティーを少なくとも1つ選択する必要があります。
  • ステップを実行し、後で書き込むためのプロパティーのリストから項目を削除すると、これらのプロパティーは次のステップ実行時に記録されません。ただし、その列はテーブルから削除されません。
  • データベース設定ページからデータ収集を有効にする必要があります。データ収集を有効にしない場合は、ジョブはこのステップで失敗します。
  • ワークフロー中に WritePropsToReportsDatabase ステップによって保存されたデータの削除を選択できます。 データコレクターセクションから ワークフローステップコレクターを使用して保持時間を構成します。 ワークフローステップコレクターはデフォルトで使用可能です。

1.2.10.2.117 ZIPFiles

このステップテンプレートに基づくステップは、コンマ区切りのファイルリストからZIPファイルを作成します。

ジョブプロパティーデフォルト
  • ファイルをZIPで圧縮:

  • 出力ファイル:

使用上の注意:

  • 異なるドライブ上のファイルを含め、RICOH ProcessDirectorZIPFilesステップへの入力としてアクセスできるファイルを指定できます。
  • ディレクトリーを入力として指定することはできません。ディレクトリーのすべてのファイルを指定するには、次の値を使用します。directory_path/*
  • ファイルのコンマ区切りのリストと出力ファイルの名前には、RICOH ProcessDirectorシンボル表記を使用できます。シンボル表記とその使用法については、ヘルプシステムを参照してください。
  • ZIPFilesステップは、ZIPアーカイブの最上位ディレクトリーのすべてのファイルをアーカイブします。このステップでは、ディレクトリー構造は作成されません。

1.2.10.2.118 サポート終了

こちらは、削除された、または使用しても出力を生成しないステップテンプレートのリストです。

以下のステップテンプレートは使用することはできません。

  • ArchiveInserterData
  • ArchiveDocumentData
  • WriteJobReport
  • ReadDocumentsFromParent

    初期バージョンのRICOH ProcessDirectorでは、ReadDocumentsFromParentステップテンプレートに基づくステップが、親ジョブの文書プロパティーファイルから行を抽出することで、ジョブの新規文書プロパティーファイルを作成していました。このステップテンプレートが提供する機能を使用する必要がある場合は、代わりにReadDocumentsFromDatabaseステップテンプレートを使用してください。

1.2.10.3 用意されているワークフロー

RICOH ProcessDirector には、独自のワークフローを作成するときにサンプルとして使用できるワークフローが用意されています。

1.2.10.3.1 AFP

このワークフローは、ホットフォルダー入力装置に対して実行依頼されるか、LPDプロトコルを使用するAFP入力ファイルに使用します。このワークフローは、ワークフローの各ステップに設定されている値と、ジョブプロパティーファイルを使用して、ジョブプロパティーの値を設定します。
入力装置は、ジョブの LPD 制御ファイルパラメーターを、このワークフローの最初のステップで読み取られる RICOH ProcessDirectorproperty name=value 形式のジョブプロパティーファイルに変換するように、制御ファイル receive_lpd_jobtype.cfg を指定します。

このワークフローを LPD プロトコルとともに使用する場合は、SetJobPropsFromTextFile ステップの ジョブ名プロパティーから ${Job.InputFile} を削除します。

    注意:
  • このワークフローに含まれる EnableRepositioning ステップと CreatePageRanges ステップでは、RICOH ProcessDirector 基本製品がインストールされている言語でメッセージが返されます。
フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.2 AssemblePDF

AssemblePDFワークフローは、プラグイン制限ファイルに指定されたマークアップに基づいて、新しいPDFファイルをアセンブルします。例えば、PDFジョブを複数の子ジョブに分割する場合、子ジョブをビルドして印刷するワークフローとして AssemblePDFを使用します。

実装するマークアップで子ジョブの作成が必要とされない場合は、このタイプではなく、EnhancePDFDocumentsを使用します。

フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.3 ComposeAFPDataRetrieved

このワークフローを使用して、WFD ファイルおよびネットワーク上の他の場所に保管されている 1 つ以上のデータファイルを含むジョブを処理します。このワークフローはデータファイルを見つけてWFDファイルとともにQuadient Inspire Designerに送信し、AFP印刷ジョブを生成します。その後、ジョブを取り出して印刷します。

このAFPワークフローは、Quadient Inspire接続機能とAFP Support機能がインストールされている場合に使用可能になります。

    注意:
  • このワークフローに含まれる ComposeAFP ステップの、 データファイルおよび データモジュールプロパティーのデフォルト値はブランクのままです。ブランクの値を持つワークフローは、WFD ファイルを含むジョブディレクトリーで指定変更ファイルを検索する必要があります。指定変更ファイルには、 データファイルおよび データモジュールプロパティーの値が含まれています。このワークフローは、指定変更ファイルの内容に基づいて値を設定します。
  • 複数のデータファイルを使用するジョブの場合は、このワークフローを使用する必要があります。WFD ファイルを含むジョブでは、複数のデータファイルの実行依頼はできません。
フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.4 ComposeAFPDataSubmitted

このワークフローを使用して、WFD ファイルおよび 1 つのデータファイルを処理します。このワークフローは、Quadient Inspire Designerにファイルを送信してAFP印刷ジョブを生成し、そのジョブをRICOH ProcessDirectorに返して印刷します。

このAFPワークフローは、Quadient Inspire接続機能とAFP Support機能がインストールされている場合に使用可能になります。

    注意:
  • このワークフローを正しく完了させるには、ComposeAFPステップの データモジュールプロパティーに正確な値を入力する必要があります。

    入力および出力モジュールすべての名前を検索するには、Quadient Inspire Designerがインストールされているコンピューターでコマンドプロンプトを開き、次のように入力します。

    PNetTC -? sample.wfd

  • このワークフローは、データファイルを 1 つ含むジョブのみ処理できます。複数のデータファイルを含むジョブには、ComposeAFPDataRetrieved ワークフローを使用します。
フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.5 DownloadAFP

このワークフローは、Download for z/OSまたはAFP Download Plus、あるいはホットフォルダー入力装置に実行依頼された複数の印刷ファイルのリスト経由で実行依頼されるAFPデータセットに使用します。このワークフローは、ワークフローの各ステップに設定されている値と、ジョブプロパティーファイルを使用して、ジョブプロパティーの値を設定します。
入力装置は、ジョブの JCL パラメーターを、このワークフローの最初のステップで読み取られる RICOH ProcessDirector property name=value フォーマットのジョブプロパティーファイルに変換するように、制御ファイル receive_jcl_jobtype.cfg を指定します。JCLパラメーターは、個別のファイルでz/OSホストから送信されます。
    注意:
  • RICOH ProcessDirector メッセージでは、この特定のタイプの制御ファイルは指定変更ファイルと表されている場合があります。
  • このワークフローに含まれる EnableRepositioning ステップと CreatePageRanges ステップでは、RICOH ProcessDirector 基本製品がインストールされている言語でメッセージが返されます。
フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.6 DownloadLineData

Download for z/OSまたはAFP Download Plusによって実行依頼された行データまたは混合モードのデータセットには、このワークフローを使用します。このワークフローは、ワークフローの各ステップに設定されている値と、ジョブプロパティーファイルを使用して、ジョブプロパティーの値を設定します。

入力装置は、ジョブの JCL パラメーターを、このワークフローの最初のステップで読み取られる RICOH ProcessDirector property name=value フォーマットのジョブプロパティーファイルに変換するように、制御ファイル receive_jcl_jobtype.cfg を指定します。JCLパラメーターは、個別のファイルでz/OSホストから送信されます。

    注意:
  • RICOH ProcessDirector メッセージでは、この特定のタイプの制御ファイルは 指定変更ファイルと表されている場合があります。
  • このワークフローに含まれる ConvertLineDataJobIntoAFP ステップでは、 外部プログラム言語プロパティーで指定された言語でメッセージが返されます。
  • このワークフローに含まれる EnableRepositioning ステップと CreatePageRanges ステップでは、RICOH ProcessDirector 基本製品がインストールされている言語でメッセージが返されます。
フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.7 ElectronicFormDocSample

このワークフローは、ページ例外がある文書を含むジョブのために、電子フォームと PDF ファイルのデータを組み合わせる方法を示します。

このサンプルワークフローでは、電子フォームをデータと結合して一部のジョブを印刷し、事前印刷用紙を使用してその他のジョブを印刷します。

  • ワークフローの[1] Electronic分岐は、PDF ファイルの名前に Electronicが含まれるジョブを、電子フォームをデータと結合する CombinePDFWithForm ステップ経由で送信します。その後、ジョブは CountPages ステップに進みます。
  • [2] Preprinted分岐は、PDF ファイルの名前に Electronicが含まれないジョブを CountPages ステップに直接送信します。これらのジョブは CombinePDFWithFormステップをバイパスし、事前印刷用紙に印刷されます。

Preprinted Forms Replacement 機能には、 ElectronicFormDocSample ワークフローで使用できる ElectronicFormDocFolder サンプルホットフォルダー、2 つのサンプルジョブ、および 1 つの制御ファイルが用意されています。ElectronicDoc.pdf サンプルジョブは [1] Electronic分岐を通過し、PreprintedDoc.pdf サンプルジョブは [2] Preprinted分岐を通過します。ジョブが PrintJobs または RetainCompletedJobs ステップに到達すると、ジョブを表示して電子フォームとデータの結合結果を確認できます。

IdentifyPDFDocuments および BuildPDFFromDocuments ステップで使用される ElectronicForm.ctl 制御ファイルは、ワークフローを通過するジョブのページ例外メディアを指定します。電子フォームは、ページ例外メディア用にすでに定義されています。

フェーズおよびステップ

この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.8 ElectronicFormJobSample

このワークフローは、ジョブに使用するために電子フォームと PDF ファイルのデータを組み合わせる方法を示します。

このサンプルワークフローでは、電子フォームをデータと結合して一部のジョブを印刷し、事前印刷用紙を使用してその他のジョブを印刷します。

  • ワークフローの[1] Electronic分岐は、PDF ファイルの名前に Electronicが含まれるジョブを、電子フォームをデータと結合する CombinePDFWithForm ステップ経由で送信します。その後、ジョブは CountPages ステップに進みます。
  • [2] Preprinted分岐は、PDF ファイルの名前に Electronicが含まれないジョブを CountPages ステップに直接送信します。これらのジョブは CombinePDFWithFormステップをバイパスし、事前印刷用紙に印刷されます。

Preprinted Forms Replacement 機能には、 ElectronicFormJobSample ワークフローで使用できる ElectronicFormJobFolder サンプルホットフォルダーおよび 2 つのサンプルジョブが用意されています。ElectronicJob.pdf サンプルジョブは [1] Electronic分岐を通過し、PreprintedJob.pdf サンプルジョブは [2] Preprinted分岐を通過します。ジョブが PrintJobs または RetainCompletedJobs ステップに到達すると、ジョブを表示して電子フォームとデータの結合結果を確認できます。

フェーズおよびステップ

この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.9 ElectronicPresentmentSample

このワークフローは、Electronic Presentment の動作を説明するために使用します。

サンプルワークフローでは、カスタマー名Custom 1のジョブプロパティーを設定し、5つの文書プロパティー( メンバー番号PURLアドレスブロック行1ステートメント日、および メンバーレベル)の値を抽出します。

PrintJobsステップがジョブを印刷すると、 ToMailroomはジョブを 2 分間保留にし、 StoreInRepositoryステップにリリースします。 ToMailroomステップは、 Waitステップテンプレートに基づいています。

StoreInRepositoryステップは、 ElecPresRepositoryリポジトリーに保管する 5 つのジョブプロパティーと 5 つの文書プロパティーを指定します。ジョブプロパティーは、 顧客名カスタム 1ジョブ名ワークフロープリンターへの割り当てです。文書プロパティーは、ワークフローが値を抽出する文書プロパティーです。

StoreInRepositoryステップは、 EPSampleHistory通知オブジェクトによって収集されたヒストリー情報も保存します。

フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信準備、および アセンブル

印刷おび完了

1.2.10.3.10 EnhancePDFDocuments

EnhancePDFDocuments ワークフローは文書を識別して、 制御ファイルで定義されたマークアップを適用します。このRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルは、 BuildPDFFromDocuments ステップに基づくステップに含まれています。
フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.11 ErrorMessage

AFP Download Plus を使用して複数データセットジョブを実行依頼したときに生成される行データまたは混合モードのエラーメッセージファイルを処理するには、このワークフローを使用します。このワークフローは、ワークフローの各ステップに設定されている値と、ジョブプロパティーファイルを使用して、ジョブプロパティーの値を設定します。
入力装置は、ジョブの JCL パラメーターを、このワークフローの最初のステップで読み取られる RICOH ProcessDirector property name=value フォーマットのジョブプロパティーファイルに変換するように、制御ファイル receive_jcl_jobtype.cfg を指定します。
    注意:
  • このワークフローでは手動ステップが組み込まれているため、メッセージを見て、ジョブに問題があればそのジョブを取り消すことができます。
  • ErrorMessage が子ワークフローとして含まれている親ワークフローには、 ManualStepWithManualStart ステップの後に WaitForGroup ステップテンプレートに基づくステップがなければなりません。そのステップでは、ジョブは、次のフェーズに受け渡される前に、メッセージを検査する手動ステップが完了するまで待機します。
  • Download for z/OS からのメッセージファイルは、行データ形式で送信されます。その結果、 ErrorMessage ワークフローに ConvertLineDataJobIntoAFP ステップが組み込まれます。このステップでは、メッセージファイルはAFPに変換されるため、それらのファイルを表示および印刷することができます。AFP Download Plus からのメッセージファイルは AFP 形式で送信されるため、変換の必要はありません。
  • Linuxシステムでは、このワークフローに含まれるConvertLineDataJobIntoAFPステップでは、 外部プログラム言語プロパティーで指定された言語でメッセージが返されます。
フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.12 GroupDocsForPostalProcess

このワークフローを使用して、郵便ソフトウェアに送信する文書データを収集し、郵便ソフトウェアの出力で文書データを更新し、郵便ソフトウェアが識別した郵便物のタイプごとに子ジョブを生成します。

このサンプルワークフローグループでは、文書が 3 つの異なる子ジョブにグループ化されます。1 つ目は追加郵便処理に適格となった郵便物、2 つ目は追加郵便処理に不適格となった郵便物、3 つ目はエラーを含むまたは国際配信などの非標準処理を必要とするために、郵便ソフトウェアから返される郵便物です。

このサンプルワークフローは、RunHotFolderApplication ステップを使用して、郵便ソフトウェアが入力として使用するファイルをディレクトリーに書き込み、郵便ソフトウェアがファイルを返す別のディレクトリーを監視します。郵便ソフトウェアとの間でファイルを手動でやり取りする場合は、 RunHotFolderApplication ステップを、 ManualStepwithAutoStart ステップテンプレートに基づくステップで置き換えます。

フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信準備

完了

1.2.10.3.13 LineData

このワークフローは、ホットフォルダー入力装置に対して実行依頼されるか、LPD プロトコルを使用する ASCII の行データまたは混合モードの入力ファイルに使用します。このワークフローは、ワークフローの各ステップに設定されている値と、ジョブプロパティーファイルを使用して、ジョブプロパティーの値を設定します。

入力装置は、ジョブの LPD 制御ファイルパラメーターを、このワークフローの最初のステップで読み取られる RICOH ProcessDirectorproperty name=value 形式のジョブプロパティーファイルに変換するように、制御ファイル receive_lpd_jobtype.cfg を指定します。

このワークフローを LPD プロトコルとともに使用する場合は、SetJobPropsFromTextFile ステップの ジョブ名プロパティーから ${Job.InputFile} を削除します。

    注意:
  • このワークフローに含まれる ConvertLineDataJobIntoAFP ステップでは、 外部プログラム言語プロパティーで指定された言語でメッセージが返されます。
  • このワークフローに含まれる EnableRepositioning ステップと CreatePageRanges ステップでは、RICOH ProcessDirector 基本製品がインストールされている言語でメッセージが返されます。
フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.14 MarcomProcessOrders

このワークフローとMarcomProcessJobTicketワークフローは、SOAP Web サービスを使用して MarcomCentral Web サイトとデータを交換する方法をデモします。このデモには、SOAP Web サービスの入力装置と SOAP Web サービスの通知が含まれます。

このMarcomReceiveOrdersSOAP Web サービスの入力装置は、MarcomCentral Web サービスへの呼び出しをシミュレートします。この入力装置は、MarcomCentral Web サイトのサンプルストアから XML 注文を取得し、XML ジョブを MarcomProcessOrdersワークフローに送信します。

SetJobPropsFromTextFileステップは、 ジョブ名プロパティーにMarcom Sample Orderを設定します。

DetectInputDataStreamステップは、このデータストリームを XML に設定します。

ApplyXSLTransformステップは、orderToOverrides.xslt XSLTスタイルシートを使用して、8個のXMLエレメントを指定変更ファイル内の5個の RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーに変換します。

次の表に、この注文のジョブプロパティーをまとめます。これらは、XSLTスタイルシートで指定され、指定変更ファイルに表示されます。

XMLエレメント ジョブプロパティーのデータベース名 ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名
OrderNumber Job.Marcom.OrderNumber MarcomCentral 注文番号
ID Job.Marcom.OrderId MarcomCentral 注文 ID
ShippingAddress/Address1ShippingAddress/CityShippingAddress/StateShippingAddress/Zip Job.Info.Attr1 Custom 1
ユーザー/メール Job.CustomerName カスタマー名
count(OrderDetails/OrderDetail) Job.Info.Attr2 Custom 2

CallSOAPServiceステップは、MarcomCentral Web サービスの呼び出しをシミュレートし、この XML 注文のために 2 つのジョブチケットを取得します。パスワードフィールドの値は、Web サービスを呼び出すのではなくシミュレーションを実行するよう RICOH ProcessDirector に命じます。

ApplyXSLTransform2ステップは、jobTicketsReceived.xslt XSLT スタイルシートを使用して、取得済みジョブチケットの数を数え、 Custom 3プロパティーの値を計算します。このステップは、値を指定変更ファイルに入力して変更し、ジョブのスプールディレクトリーにある指定変更ファイルを、変更した新しい指定変更ファイルで上書きします。

CheckTicketCountステップは、RICOH ProcessDirector Web サービスを呼び出します。このWebサービスは、注文のジョブチケットがすべて取得されたかどうかを確認します。このステップは、 Custom 2の値(ジョブチケットの総数)と Custom 3の値(取得済みジョブチケット)を比較します。これらの値が一致した場合は、 Custom 4の値(比較の結果)に EQUALを設定します。このステップは、値を指定変更ファイルに入力して変更し、スプールディレクトリーにある指定変更ファイルを、変更した新しい指定変更ファイルで上書きします。

[1]すべてのチケットを発見コネクターの規則は、 Custom 4ジョブプロパティー(比較結果)の値が EQUALになっているかどうかを確認します。

  • [EQUAL]の場合は、取得済みジョブチケットの数が、予定されたジョブチケットの総数と等しくなっています。ワークフローは、このジョブを直接、CreateJobsFromXMLステップに送信します。
  • [EQUAL]でない場合は、取得済みジョブチケットの数が、予定されたジョブチケットの総数よりも少なくなっています。[2]チケットの確認コネクターの規則は、 Custom count 1ジョブプロパティーの値が10未満かどうかを確認します。 CheckTicketCountステップに初めてジョブが到達したときの Custom count 1プロパティーの値は0です。
    • この値が0から9までの場合、ワークフローはこのジョブを Waitステップに送り、そこで1分間待機させます。その後、ワークフローはこのジョブを RunExternalProgramステップに送信します。

      RunExternalProgramステップは、 Custom count 1プロパティーの値を1増やすJavaユーティリティーを実行します。その後、ワークフローはこのジョブを CallSOAPServiceステップに送り返します。このステップは、注文のジョブチケットを返すMarcomCentral Webサービスの呼び出しを繰り返します。取得済みジョブチケットの数が予定よりも少ない場合、ワークフローは CallSOAPServiceステップを通じて、このジョブを最大9回送信できます。

    • 値が10の場合、ジョブは CallSOAPServiceステップに既に10回送信されています。10分後に、取得済みジョブチケットの数が、予定数と等しくなっていません。このジョブは、 [2]チケットの確認コネクターの規則を満たしません。ワークフローは [3]タイムアウトコネクターを経由して、このジョブを FailWithMesssageステップに送信し、ジョブのログにエラーメッセージを書き込みます。メッセージ内容:一部のジョブが、制限時間内に見つかりませんでした

        注意:
      • このメッセージはジョブプロパティーの1つなので、このワークフローを通過するすべてのジョブの[ジョブプロパティー]ノートブックの[情報]タブに表示されます。このメッセージは、ワークフローがこのジョブを、[3]タイムアウトコネクター経由で FailWithMesssageステップへ送信した場合にのみ、ジョブのログに記録されます。

CreateJobsFromXMLステップは、//JobTicketXPath表現を使用して、XMLジョブチケット情報を解析します。このステップは、2個のジョブチケットを検出し、2個の子ジョブを作成します。

このステップは、MarcomProcessJobTicketワークフローに、これら2個の子ジョブを送信します。

元の注文ジョブは、WaitForRelatedJobsステップに送信されます。

注文の子ジョブがすべて、MarcomProcessJobTicketワークフローの WaitForRelatedJobsステップに到達したら、RICOH ProcessDirector はこの注文ジョブを RetainCompletedJobsステップに送信します。注文ジョブの状態が、 保存に変わります。

このイベントが発生すると、MarcomCloseoutOrderWeb サービスの通知は、MarcomCentral Web サービスへの呼び出しをシミュレートします。この Web サービスは、サンプルストアの XML 注文のステータスを変更します。

通知がシミュレーションを実行する代わりに、Web サービスを呼び出した場合、この変更はサンプルストアで行われます。注文マネージャー品目別に表示ダイアログでは、注文の各品目にある 注文のステータス列の値が、 処理中から 出荷済みに変わります。

フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.15 MarcomProcessJobTicket

このワークフローとMarcomProcessOrdersワークフローは、SOAP Web サービスを使用して MarcomCentral Web サイトとデータを交換する方法をデモします。このデモには、SOAP Web サービスの入力装置と SOAP Web サービスの通知が含まれます。

MarcomProcessJobTicketワークフローは、 MarcomProcessOrdersワークフローの CreateJobsFromXMLステップから子ジョブを受信します。

SetJobPropsFromTextFileステップは子ジョブを、データストリームを XML に設定する DetectInputDataStreamステップに送信します。

ApplyXSLTransformステップは、jobticketToOverrides.xslt XSLTスタイルシートを使用して、10個のXMLエレメントを指定変更ファイル内の10個の RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーに変換します。

次の表に、この注文のジョブプロパティーをまとめます。これらは、XSLTスタイルシートで指定され、指定変更ファイルに表示されます。

XMLエレメント ジョブプロパティーのデータベース名 ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名
OrderDetails/OrderDetail/OrderID Job.Marcom.OrderId MarcomCentral 注文 ID
OrderDetails/OrderDetail/SKUDescription Job.Info.Attr1 Custom 1
OrderDetails/OrderDetail/SKU/ID Job.Info.Attr4 Custom 4
OrderDetails/OrderDetail/ProductType Job.Marcom.ProductType MarcomCentral 製品タイプ
FinalOutputFileURL/URL Job.Info.Attr3 Custom 3
floor(OrderDetails/OrderDetail/Quantity) Job.Copies 要求されたジョブコピー
floor($var2_current/OrderDetails/OrderDetail/ID) Job.Marcom.JobTicketId MarcomCentralジョブチケットID
OrderDetails/OrderDetail/ProductName Job.Name ジョブ名
OrderDetails/OrderDetail/ProductDescription Job.Description ジョブ概要
OrderDetails/OrderDetail/Shipping/Method Job.Info.Attr2 Custom 2

[1] SKU詳細なしコネクターの規則は、ジョブにストックキーピングユニット(SKU)があるかどうかをチェックします。

  • Custom 4(SKU ID)プロパティーの値がSKU13933967またはSKU15302443でない場合、ワークフローはジョブを直接、 ContinueToNextStepステップに送信します。
      注意:
    • これら 2 つの SKU ID は、サンプルワークフローに付属するサンプル SKU ファイルと一致します。MarcomCentralと通信するように RICOH ProcessDirectorをセットアップするときに、注文品目に関する情報の格納方法を決定します。
  • この値がSKU13933967またはSKU15302443の場合、ワークフローはこのジョブを ApplyXSLTransform2ステップに送信して、SKU情報を処理します。

    ApplyXSLTransform2ステップは、skuToOverrides.xslt XSLTスタイルシートを使用して、3個のXMLエレメントを3個の RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーに変換します。

    次の表に、この注文のジョブプロパティーをまとめます。これらは、XSLTスタイルシートで指定され、指定変更ファイルに表示されます。

    XMLエレメント ジョブプロパティーのデータベース名 ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名
    メディア Job.Media メディア
    両面 Job.Duplex 両面
    パッケージ Job.Info.Attr5 Custom 5

    このステップは、値を指定変更ファイルに入力して変更し、ジョブのスプールディレクトリーにある指定変更ファイルを、変更した新しい指定変更ファイルで上書きします。

ジョブがContinueToNextStepステップに到達すると、 [1]ウェアハウスコネクターの規則が MarcomCentral製品タイププロパティーの値をチェックします。 VersionedVariableおよび JobDirectは、印刷物の製品タイプです。

  • 品目の製品タイプが印刷物ではない場合、ワークフローはウェアハウス分岐を通じて、ジョブを送信します。
  • 品目の製品タイプが印刷物の場合、ワークフローは印刷所分岐を通じて、ジョブを送信します。

印刷物の子ジョブは、ワークフローの印刷所分岐で、次のステップとコネクターを通過します。

  • ジョブが2つめのContinueToNextStepステップに到達すると、 [1]ファイル準備完了コネクターの規則は、 Custom 3(ダウンロードファイルのURL)プロパティーに値が設定されているかどうかを確認します。
    • 設定されていれば、印刷ファイルをダウンロードできます。ワークフローは、このジョブを直接、DownloadFileステップに送信します。
    • 設定されていない場合、[2]ファイルの確認コネクターの規則は、 Custom count 1ジョブプロパティーの値が10未満かどうかを確認します。2つめの CheckTicketCountステップに初めてジョブが到達したときの Custom count 1プロパティーの値は0です。
      • この値が0から9までの場合、ワークフローはこのジョブを Waitステップに送り、そこで30秒間待機させます。その後、ワークフローはこのジョブを CallSOAPServiceステップに送信します。

        CallSOAPServiceステップは、MarcomCentral Web サービスの呼び出しをシミュレートし、印刷物のジョブチケットを取得します。

        ApplyXSLTransform2ステップは、downloadOverrides.xsltXSLT スタイルシートを使用して、ダウンロードファイルの URL の XML エレメントを、 Custom 3ジョブプロパティーに変換します。このステップは、値を指定変更ファイルに入力して変更し、ジョブのスプールディレクトリーにある指定変更ファイルを、変更した新しい指定変更ファイルで上書きします。

        RunExternalProgramステップは、 Custom count 1プロパティーの値を1増やすJavaユーティリティーを実行します。その後、このワークフローは、ジョブを2つめの ContinueToNextStepステップに送り返します。このステップは、 Waitステップを経由して、 CallSOAPServiceステップにジョブを送信します。 CallSOAPServiceステップは、印刷物のジョブチケットを取得するMarcomCentral Webサービスの呼び出しを繰り返します。 Custom 3プロパティーにまだURLの値が入っていない場合、ワークフローは CallSOAPServiceステップを経由して、最大9回、このジョブを送信します。

      • 値が10の場合、ジョブは CallSOAPServiceステップに既に10回送信されています。5分経っても、 Custom 3プロパティーには、ダウンロードするファイルの値が入っていません。ジョブは、 [2]ファイルの確認コネクターの規則を満たしていません。ワークフローは [3]タイムアウトコネクターを経由して、このジョブを FailWithMesssageステップに送信し、ジョブのログにエラーメッセージを書き込みます。メッセージ内容:制限時間内にダウンロードするファイルが見つかりませんでした

          注意:
        • このメッセージはジョブプロパティーの1つなので、このワークフローを通過するすべてのジョブの[ジョブプロパティー]ノートブックの[情報]タブに表示されます。このメッセージは、ワークフローがこのジョブを、[3]タイムアウトコネクター経由で FailWithMesssageステップへ送信した場合にのみ、ジョブのログに記録されます。

  • DownloadFileステップは、印刷物の子ジョブの PDF ファイルをダウンロードします。
  • OptimizePDFCountPagesCreatePageRangesおよび PrintJobsステップは、 サンプルプリンターでジョブを処理して印刷します。

非印刷物の子ジョブは、ワークフローのウェアハウス分岐で、次のステップを通過します。

  • ManualStepWithAutoStartステップは、ウェアハウススタッフからのジョブの出荷準備完了の知らせを待機します。

WaitForRelatedJobsステップは、すべての子ジョブがこのステップに到達するまで、親ジョブと子ジョブを保留します。

注文の子ジョブすべてがWaitForRelatedJobsステップに到達したら、ワークフローは親ジョブと子ジョブを RetainCompletedJobsステップに送信します。

フェーズおよびステップ

次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信準備

印刷および 完了

1.2.10.3.16 OutputAFP

ファイルをいずれかのデータストリームからAFPに変換するため、Advanced Transform Featureを呼び出すには、このワークフローを使用します。

このワークフローには、DetectInputDatastream および TransformWithAdvancedFeature ステップテンプレートに基づくステップが含まれています。

  • DetectInputDatastream は、ジョブの 入力データストリームプロパティーの値を決定します。
  • TransformWithAdvancedFeature は、 入力ストリームの変換プロパティーを使用して、使用する入力変換を決定します。

    入力データストリームプロパティーの値を変換入力ストリームとして使用するには、 変換入力ストリームプロパティーを 現在のストリームを使用に設定します。

このワークフローでは、ステップの変換入力ストリームプロパティーの値が 現在のストリームを使用に設定されます。この結果、このワークフローはすべての入力データストリームを受け入れ、 [変換出力ストリーム]プロパティーで指定されたデータストリームに変換します。この場合、その値は AFPになります。

インストールしたAdvanced Transformによっては、さまざまな入力データストリームを受け入れて、さまざまな出力データストリームを作成するようにTransformWithAdvancedFeatureステップテンプレートを構成できます。ジョブを別のデータストリームに変換する場合、ワークフローをコピーして、 出力データストリームプロパティーの値を変更できます。たとえば、すべての入力データストリームを受け入れてPostScriptに変換する場合、コピーされたワークフローの名前を OutputPSにし、 変換出力ストリームプロパティーの値を PSに変更できます。

フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.17 OutputPDF

RICOH ProcessDirector から PDF を出力するには、このワークフローを使用します。例えば、このジョブタイプを使用して、ご使用のプリンターに関連付けられたホットフォルダーに PDF ファイルをコピーできます。
ワークフローの各ステップで、値のセットを使用してジョブプロパティーの値を設定します。
    注意:
  • このワークフローは、印刷ジョブを RICOH ProcessDirector プリンターに送信するために PrintJobs ステップテンプレートを使用しません。そのため、これらのジョブで ジャンプアクションや 再印刷アクションを使用することはできません。
  • TransformJobIntoPDF ステップは、印刷ジョブのデータストリームを調べて、このデータストリームがすでに PDF に変換されているかどうかを確認します。
    • PDF になっている場合、ステップはジョブを次のステップに移動します。
    • PDF ではない場合、ステップは、RICOH ProcessDirector Transform または InfoPrint Transform Manager がこのデータストリームを PDF に変換できるかを調べます。変換できる場合、ステップはジョブを Transform プログラムに受け渡します。

InfoPrint Transform Manager は、個別に注文可能な製品です。

フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.18 ParentNoPrint

データが入っていない、およびデータが入っている 1 つ以上の関連する子ファイルを持つ親入力ファイルまたはデータセットには、このワークフローを使用します。
フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.19 PDF

このワークフローは、ホットフォルダー入力装置に対して実行依頼されるか、LPD プロトコルを使用する PDF 入力ファイルに使用します。

このワークフローは、ワークフローの各ステップに設定されている値と、ジョブプロパティーファイルを使用して、ジョブプロパティーの値を設定します。

SetJobPropsFromTextFile ステップと PrintJobs ステップで、プリンターにジョブをスケジュールするプロパティーの値に、使用する値を設定したことを確認してください。ジョブをスケジュールするプロパティーが、プリンターの対応する値と一致しない限り、印刷されません。例:

  • SetJobPropsFromTextFile ステップで、[カスタマー名]プロパティーの値を RicohSample から使用する値に変更します。
  • PrintJobs ステップで、[要求されたプリンター]プロパティーの値を使用する値に変更します。

このワークフローを LPD プロトコルとともに使用する場合は、SetJobPropsFromTextFile ステップのジョブ名プロパティーから ${Job.InputFile} を削除します。

サンプルの外部制御ファイルテンプレートを使用して RunExternalProgram ステップはサンプルの外部コマンドを実行し、9 個のジョブプロパティーを持つ CSV ファイルを生成します。このワークフローを使用するときは、使用する外部コマンドを実行するために、RunExternalProgram ステップを削除するか修正します。

フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.20 PDFProduction

このワークフローは、条件付きの処理の例として PDF 入力ファイルに使用します。他のワークフローでも、ジョブを処理するためのさらに多くのサンプルステップを提供します。

このワークフローは、条件付きの処理を使用して、20 ページ未満の小さいジョブを大きいジョブと区別して処理します。ワークフローの各ステップで、値のセットを使用してジョブプロパティーの値を設定します。

ワークフローは、ページのカウントステップから、ジョブの合計ページ数に基づいて AssignJobValues ステップまたは AssignJobValues2 ステップにそのジョブを送信します。 ページのカウントから AssignJobValuesへのコネクターにある規則名は< 20pgで、次の条件に従います。Job.TotalPages < ‘20’ AssignJobValues2 へのコネクターにある規則名は else で、条件はありません。 AssignJobValuesCustom 1ジョブプロパティーに Small job と設定します。 AssignJobValues2Custom 1ジョブプロパティーに Large job と設定します。このワークフローを使用するときは、条件付きの処理規則を自分のワークフローにあわせて調整します。

SetJobPropsFromTextFile ステップと PrintJobs ステップで、プリンターにジョブをスケジュールするプロパティーの値に、使用する値を設定したことを確認してください。ジョブをスケジュールするプロパティーが、プリンターの対応する値と一致しない限り、印刷されません。例:

  • SetJobPropsFromTextFileステップで、 カスタマー名プロパティーの値を RicohSample から使用する値に変更します。
  • PrintJobsステップで、 要求されたプリンタープロパティーの値を使用する値に変更します。条件付きの処理規則があるコネクターを使用して、どのプリンターがジョブを取得するかを設定する場合は、 AssignJobValues ステップと AssignJobValues2 ステップで 要求されたプリンタープロパティー値を設定します。 AssignJobValues ステップテンプレートに基づくステップで設定される値は、 PrintJobs ステップの値を指定変更します。
      注意:
    • 同じワークフローに 2 つの PrintJobs ステップがある場合、一方のステップで設定したすべてのプロパティー値が他のステップでも共用されます。

このワークフローを LPD プロトコルとともに使用する場合は、SetJobPropsFromTextFile ステップの ジョブ名プロパティーから ${Job.InputFile} を削除します。

サンプルの外部制御ファイルテンプレートを使用して RunExternalProgram ステップはサンプルの外部コマンドを実行し、10 個のジョブプロパティーの値を持つ CSV ファイルを生成します。このワークフローを使用するときは、使用する外部コマンドを実行するために、 RunExternalProgram ステップを削除するか修正します。

フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.21 PreferencesSample

このワークフローは、プリファレンスファイルを使用して文書プロパティーの値を更新してから、これらの値に基づいて文書を異なる方法で処理する方法を示します。

このサンプルワークフローは、ApplyPreferencesステップを使用してプリファレンスファイルの値を文書プロパティーにマップし、その後、必要に応じて文書プロパティーファイルを更新します。プリファレンスファイルには、値を設定する文書を識別する値と、各文書プロパティーに設定する値の両方が含まれます。 出力タイプメールアドレスの 2 つのプロパティーを設定します。 出力タイププロパティーの値は、 印刷メール、または 抑止のいずれかです。

ワークフローはその後、出力タイププロパティーに従って文書を 3 つの子ジョブに分類します。これらの子ジョブは、親ワークフローに実行依頼され、適切なステップを含む別個の分岐に沿って処理されます。子ジョブの1つでは、印刷出力タイプが指定された文書のみが処理され、別のジョブではEメールとしてマークされた文書のみが処理されます。最後のジョブには、印刷もEメール送信もされていない文書のみが含まれています。

フェーズおよびステップ

次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。最初の図の末尾にある番号は、次の図の同じ番号につながっています。

受信準備

アセンブル印刷完了

1.2.10.3.22 PreviewPrintWithColorManagement

さまざまな AFP カラー管理リソース (CMR) を使用して InfoPrint 5000 でジョブのサンプルを 2 つ印刷した後、選択した CMR を使用してジョブ全体を印刷するには、このワークフローを使用します。

このワークフローには、ChangeHeaderInsertCMR、および PreviewPrint の各ステップテンプレートのインスタンスが複数含まれており、それぞれ異なる名前が付いています。

印刷フェーズでは、このワークフローにより印刷ジョブのスナップショットが作成された後、2 つの CMR が挿入され、バナーページが変更されて現在のプロパティーが反映され、サンプルジョブが印刷されます。そのプレビュー印刷は自動的に承認されるため、ジョブは処理を続行できます。

InsertAuditCMR_Test2 ステップによりその外部コマンドが実行されると、ジョブのスナップショットが入力ファイルとして使用され、CMR がファイルに追加されて、その出力がスプールディレクトリに書き込まれます。次のステップでは、別の CMR がジョブに追加され、バナーページのコンテンツが変更されて、2 番目のサンプルジョブが印刷されます。そのプレビュー印刷は自動的に承認されないため、オペレーターがサンプルを比較して使用するオプションを選択するまで、ジョブは PreviewPrint_Test2 ステップで待機します。

ジョブの処理を続行するには、オペレーターがジョブのプレビュー印刷を承認する必要があります。選択肢は以下の 2 つです。

  • Test2 のオプションを使用してジョブを印刷する場合、ジョブのスプールファイルで現在それらのオプションが使用されているため、オペレーターはジョブを承認し、同じワークフローで処理を続行できます。
  • Test1 のオプションを使用してジョブを印刷する場合、オペレーターはジョブを承認し、Test1 サンプルで使用された CMR のみ挿入するように構成されたワークフローで処理を続行してジョブを印刷できます。処理と印刷を続けるため、ジョブはそのワークフローに移動します。
      注意:
    • このワークフローを作成するときは、最初の InsertCMR ステップの 外部コマンドプロパティーが、現在スプールディレクトリで使用されているジョブファイルではなく、ジョブファイルのスナップショットを入力ファイルとして取得することを確認してください。スプールディレクトリのジョブファイルには、2 番目のテストから挿入された CMR がすでにあります。

フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信準備、および アセンブル

印刷おび完了

1.2.10.3.23 PrintAndMailJob

このワークフローを使用して、郵便ソフトウェアに送信する文書データを収集し、郵便ソフトウェアの出力で文書データを更新し、郵送用にジョブを印刷します。

このサンプルワークフローは、RunHotFolderApplication ステップを使用して、郵便ソフトウェアが入力として使用するファイルをディレクトリーに書き込み、郵便ソフトウェアがファイルを返す別のディレクトリーを監視します。郵便ソフトウェアとの間でファイルを手動でやり取りする場合は、 RunHotFolderApplication ステップを、 ManualStepwithAutoStart ステップテンプレートに基づくステップで置き換えます。

フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信準備

アセンブル印刷完了

1.2.10.3.24 PrintForPostalProcess

このワークフローを GroupDocsForPostalProcess ワークフローとともに使用して、[適格]、[不適格]、および[その他]のタイプの郵便物を印刷し、郵便物のタイプ別に各ジョブ内の文書の順番が正しいことを確認します。
フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信準備、および アセンブル

印刷おび完了

1.2.10.3.25 PrintInsert_I

このワークフローを使用して、別のワークフローが受け取った AFP ジョブを印刷、挿入、および調整します。ジョブのインサーターコントローラーに制御ファイルを送信しない場合は、このワークフローを使用します。
    注意:
  • このAFPワークフローは、フルインサーター機能とAFP Support機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信アセンブル印刷

挿入および 完了

1.2.10.3.26 PrintInsert_II

このワークフローを使用して、別のワークフローが受け取った AFP ジョブを印刷、挿入、および調整します。挿入フェーズには、制御ファイルを作成し、ジョブのインサーターコントローラーに送信するステップが組み込まれています。
    注意:
  • このAFPワークフローは、フルインサーター機能とAFP Support機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信アセンブル印刷

挿入および 完了

1.2.10.3.27 PrintPDFInsert_I

このワークフローを使用して、別のワークフローが受け取った PDF ジョブを印刷、挿入、および調整します。ジョブのインサーターコントローラーに制御ファイルを送信しない場合は、このワークフローを使用します。
    注意:
  • このPDFワークフローは、フルインサーター機能とPDF Document Support機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.28 PrintPDFInsert_II

このワークフローを使用して、別のワークフローが受け取った PDF ジョブを印刷、挿入、および調整します。挿入フェーズには、制御ファイルを作成し、ジョブのインサーターコントローラーに送信するステップが組み込まれています。
    注意:
  • このPDFワークフローは、フルインサーター機能とPDF Document Support機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信アセンブル印刷

挿入および 完了

1.2.10.3.29 PrintDocuments

文書テーブルの文書から作成したジョブを印刷するには、PrintDocuments ワークフローを使用します。
RICOH ProcessDirector は印刷完了後にジョブを即時に削除します。ジョブを再印刷する必要が生じると考えられる場合は、(例えば、ジョブを除去する前に) PrintJobs ステップの後で手動ステップを追加して、品質が十分であるかどうかを確認できます。
フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.30 ProcessQualifiedDocuments

ジョブ内の文書が追加郵便処理に適格となった場合に、GroupDocsForPostalProcess ワークフローによって作成された子ジョブの処理に使用されます。

このワークフローには、子ジョブの文書データを収集し、郵便ソフトウェアに送信して、郵便ソフトウェアの出力で文書データを更新し、ジョブを印刷に最適化されたサイズに分割するステップが含まれています。これらのジョブは、別のワークフロー、PrintForPostalProcess に移動します。

フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信準備

完了

1.2.10.3.31 PullPDFSample

このワークフローを使用して、サンプル PDF ファイルからプルする文書のリストを識別するファイルがどのように実行依頼されるか、印刷前にテストします。

このサンプルワークフローには、待機ステップと SetDocPropsFromList ステップが含まれます。 待機ステップでは、説明のためにジョブを 60 秒間停止します。実働環境では、 待機ステップは、ジョブを一定期間または特定の時刻まで停止するために設定されます。 SetDocPropsFromList ステップでは、サンプルプルリストファイルからの情報を使用して、ジョブが正しい文書の印刷を抑制するために適切に分割されていることを確認します。このジョブには、2 つのパスも含まれています。1 つは親ジョブ用で、1 つは親ジョブが作成する子ジョブ用です。

親ジョブがワークフローに入り、ジョブの各文書に関連付けられている文書境界とプロパティーに関する情報を収集するステップを進みます。そして、ジョブが待機ステップに入ると、60 秒間停止します。処理が再開すると、 SetDocPropsFromList ステップで、1 つ以上のプルリストファイルに対応する /aiw/aiw1/testfiles/pull ディレクトリーを確認します。サンプルプルリストには、2 つのアカウント番号が含まれています。 SetDocPropsFromList では、プルリストの値に一致する文書に関する 文書のプルプロパティーに[はい]を設定します。

GroupDocuments ステップでは、 文書のプルプロパティーに基づいて、プルされる文書のグループと印刷されるグループを識別します。グループ化に基づき、 CreateJobsFromDocuments ステップで子ジョブが生成されます。子ジョブはオリジナルのワークフローに再送信され、 SetJobPropsFromTextFile ステップからの子ジョブの分岐に従います。 SetDocPropsFromOriginal ステップで、親ジョブから子ジョブにジョブプロパティーをコピーするので、プロパティーは失われません。 SetDocPropsFromConditions ステップでは、サンプルプロパティー条件ファイルを使用して、子ジョブを印刷とプルの分岐に送信するルールによって使用される カスタム 1 ジョブプロパティーに値を割り当てます。

それから、子ジョブは印刷とプルの分岐に移動します。この時点で、親ジョブは WaitForRelatedJobs ステップに移譲し、印刷の子ジョブは印刷後の WaitForRelatedJobs ステップに進みます。プルの子ジョブには、 ManualStepWithAutoStart ステップがあります。プルの子ジョブをワークフローの次のステップに移動するには、 ジョブテーブルで子ジョブを右クリックして、 次のステップに進むを選択します。この子ジョブの処理は続き、すべてのジョブ、親ジョブと両方の子ジョブが RetainCompletedJobs ステップに入ります。

PullPDFSample ワークフローを以下に示します。親ジョブは、子ジョブが作成される CreateJobsFromDocuments ステップに到達するまでに、 待機ステップと SetDocPropsFromList ステップを通り、 オリジナルジョブのラベルが付いたパスに沿って移動します。それから、親ジョブは RetainCompletedJobs ステップに異動する前に、子ジョブの処理が終了するのを待つ WaitForRelatedJobs ステップに進みます。

子ジョブがオリジナルのワークフローに再実行依頼され、子ジョブのラベルが付いたパスに沿って移動します。 CountPagesChild ステップで、印刷とプルの子ジョブがそれぞれの分岐に分かれます。印刷の子ジョブは、 WaitForRelatedJobs ステップに進み、プルの子ジョブが処理を終了するのを待ちます。

プルの子ジョブは、ManualStepWithAutoStart ステップに処理を進めます。 次のステップへ進むアクションを適用すると、プルの子ジョブ は WaitForRelatedJobs ステップに移動してから、 RetainCompletedJobs ステップに進み、終了します。

フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信準備

アセンブル印刷完了

1.2.10.3.32 PullAFPSample

このワークフローを使用して、サンプル AFP ファイルからプルする文書のリストを識別するファイルがどのように送信されるか、印刷前にテストします。

このサンプルワークフローには、待機ステップと SetDocPropsFromList ステップが含まれます。 待機ステップでは、説明のためにジョブを 60 秒間停止します。実働環境では、 待機ステップは、ジョブを一定期間または特定の時刻まで停止するために設定されます。 SetDocPropsFromList ステップでは、サンプルプルリストファイルからの情報を使用して、ジョブが正しい文書の印刷を抑制するために適切に分割されていることを確認します。このジョブには、2 つのパスも含まれています。1 つは親ジョブ用で、1 つは親ジョブが作成する子ジョブ用です。

親ジョブがワークフローに入り、ジョブの各文書に関連付けられている文書境界とプロパティーに関する情報を収集するステップを進みます。そして、ジョブが待機ステップに入ると、60 秒間停止します。それから、 SetDocPropsFromList ステップで 1 つ以上のプルリストファイルに対応する /aiw/aiw1/testfiles/pull ディレクトリーを確認します。サンプルプルリストには、2 つのアカウント番号が含まれています。 SetDocPropsFromList では、プルリストの値に一致する文書に関する 文書のプルプロパティーに[はい]を設定します。

GroupDocuments ステップでは、 文書のプルプロパティーに基づいて、プルされる文書のグループと印刷されるグループを識別します。グループ化に基づき、 CreateJobsFromDocuments ステップで子ジョブが生成されます。子ジョブはオリジナルのワークフローに再送信され、 SetJobPropsFromTextFile ステップからの子ジョブの分岐に従います。 SetDocPropsFromOriginal ステップで、親ジョブから子ジョブにジョブプロパティーをコピーするので、プロパティーは失われません。 SetDocPropsFromConditions ステップでは、サンプルプロパティー条件ファイルを使用して、子ジョブを印刷とプルの分岐に送信するルールによって使用される カスタム 1 ジョブプロパティーに値を割り当てます。

それから、子ジョブは印刷とプルの分岐に移動します。この時点で、親ジョブは WaitForRelatedJobs ステップに移譲し、印刷の子ジョブは印刷後の WaitForRelatedJobs ステップに進みます。プルの子ジョブには、 ManualStepWithAutoStart ステップがあります。プルの子ジョブをワークフローの次のステップに移動するには、 ジョブテーブルで子ジョブを右クリックして、 次のステップに進むを選択します。この子ジョブの処理は続き、すべてのジョブ、親ジョブと両方の子ジョブが RetainCompletedJobs ステップに入ります。

PullAFPSample ワークフローを以下に示します。親ジョブは、子ジョブが作成される CreateJobsFromDocuments ステップに到達するまでに、 待機ステップと SetDocPropsFromList ステップを通り、 オリジナルジョブのラベルが付いたパスに沿って移動します。それから、親ジョブは RetainCompletedJobs ステップに異動する前に、子ジョブの処理が終了するのを待つ WaitForRelatedJobs ステップに進みます。

子ジョブがオリジナルのワークフローに再実行依頼され、子ジョブのラベルが付いたパスに沿って移動します。 CountPagesChild ステップで、印刷とプルの子ジョブがそれぞれの分岐に分かれます。印刷の子ジョブは、 WaitForRelatedJobs ステップに進み、プルの子ジョブが処理を終了するのを待ちます。

プルの子ジョブは、ManualStepWithAutoStart ステップに処理を進めます。 次のステップへ進むアクションを適用すると、プルの子ジョブ は WaitForRelatedJobs ステップに移動してから、 RetainCompletedJobs ステップに進み、終了します。

フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信準備

アセンブル印刷完了

1.2.10.3.33 QuadientInserter

このワークフローは、Quadient Inserter Express機能で提供されているサンプルワークフローを実行する際に使用します。

このワークフローは、事前に実行依頼されたサンプルファイルを受信して処理し、QuadientInserterSimulatorワークフローに送信します。このワークフローは、仮想Quadientインサーターコントローラーとして機能し、ジョブを処理し、必要な再印刷を処理するためにこのワークフローに再実行依頼します。

    注意:
  • このワークフローは、フルインサーター機能とQuadient Inserter Express機能を備えています。
フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信準備

アセンブル挿入

1.2.10.3.34 QuadientInserterSimulator

このワークフローは、仮想Quadientインサーターコントローラーとして機能します。Quadient Inserter Express機能で提供されているサンプルワークフローを実行する際に使用します。

このワークフローは、QuadientInserterワークフローから制御ファイルを受信し、インサーターコントローラーが行うように処理します。その後、結果ファイルを元のワークフローに送り返すので、サンプルワークフローを継続して実行できます。

    注意:
  • このワークフローは、フルインサーター機能とQuadient Inserter Express機能を備えています。
フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信準備アセンブルおよび 挿入

1.2.10.3.35 ReceiveInsert_I

このワークフローを使用して、AFP ジョブをシステムで受け取り、それらのジョブの挿入を準備します。このワークフローは、インサーターコントローラーに制御ファイルを送信しないワークフロー PrintInsert_I にジョブを渡します。
    注意:
  • このAFPワークフローは、フルインサーター機能とAFP Support機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信準備

組み立て完了

1.2.10.3.36 ReceiveInsert_II

このワークフローを使用して、AFP ジョブをシステムで受け取り、それらのジョブの挿入を準備します。このワークフローは、ジョブをワークフロー PrintPDFInsert_II に受け渡します。
    注意:
  • このAFPワークフローは、フルインサーター機能とAFP Support機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信準備

組み立て完了

1.2.10.3.37 ReceivePDFInsert_I

このワークフローを使用して、PDF ジョブをシステムで受け取り、それらのジョブの挿入を準備します。このワークフローは、インサーターコントローラーに制御ファイルを送信しないPrintPDFInsert_Iにジョブを渡します。
    注意:
  • このPDFワークフローは、フルインサーター機能とPDF Document Support機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信準備

組み立て完了

1.2.10.3.38 ReceivePDFInsert_II

このワークフローを使用して、PDF ジョブをシステムで受け取り、それらのジョブの挿入を準備します。このワークフローは、インサーターコントローラーに制御ファイルを送信するワークフロー PrintPDFInsert_II にジョブを渡します。
    注意:
  • このPDFワークフローは、フルインサーター機能とPDF Document Support機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信準備

組み立て完了

1.2.10.3.39 ReformatAFP

Quadient Inspire Designerに送信して変更したい既存のAFPファイルがある場合に、このワークフローを使用します。

このAFPワークフローは、Quadient Inspire接続機能とAFP Support機能がインストールされている場合に使用可能になります。

フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.40 RepositorySample

このワークフローを使用して、同じリポジトリー内にあるサンプル PDF ファイルから文書を保存および取得する方法をテストします。

サンプルワークフローでは、カスタマー名および カスタム 1 ジョブプロパティーを設定し、新しい文書プロパティー値、 メンバー番号を抽出します。 StoreInRepository ステップは、これらのジョブプロパティおよび文書プロパティーを指定して、同じファイル内の文書を取得できるようにします。 SampleHistoryRecord 通知オブジェクトによって収集された履歴情報も保存します。

フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.41 RestfulWebServiceWF

REST Web サービスの入力装置、CallRESTServiceステップ、および REST Web サービスの通知が REST Web サービスを使用してデータを交換する方法は、このワークフローを使用して確認します。

RestfulWebServiceSampleREST Web サービスの入力装置は、書籍注文 Web サイトをシミュレートする RICOH ProcessDirector Web サービスから JSON ジョブを取得します。入力装置は、ジョブを RestfulWebServiceWFワークフローに送信します。

JSON ジョブがワークフローの分岐に入ったときに、 SetJobPropsFromTextFileステップは、 カスタマー名および Custom 1プロパティーの値を設定します。

ConvertJSONToXMLステップは、ジョブを XML に変換します。

ApplyXSLTransformステップは、orderToOverrides.xslt XSLT スタイルシートを使用して、指定変更ファイル内で 2 つの XML エレメントを 2 つの RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーに変換します。このステップでは、ジョブのスプールディレクトリーに指定変更ファイルが配置されます。RICOH ProcessDirectorは、指定変更ファイルの値を使用して、そのジョブのプロパティーの値を設定します。

XMLエレメント ジョブプロパティー
orderId Job.Info.Attr3
customername Job.CustomerName

AssignJobValuesステップは、 ジョブ名プロパティーの値を設定します。

CallRESTServiceステップは、書籍注文 Web サイトをシミュレートした、サンプル Web サービスの 1 つに対して GET 呼び出しを作成します。Web サービスは、注文の JSON ジョブチケット情報を RICOH ProcessDirector に返します。

ConvertJSONToXMLステップは、JSON ジョブチケット情報を XML に変換します。

CreateJobsFromXMLステップは、//JobTicketXPath表現を使用して、XMLジョブチケット情報を解析します。このステップは、2個のジョブチケットを検出し、2個の子ジョブを作成します。このステップは、2 つの子ジョブを RestfulWebServiceWFワークフローに送信します。

[2] 子コネクターの規則でジョブ番号の小数点が確認され、ジョブが子ジョブであるかどうかが判断されます。コネクターは、ワークフローの 分岐を経由して子ジョブを送信します。

元の JSON ジョブは、引き続き分岐を経由して RunHotFolderApplicationステップに送信されます。このステップは、JSON ジョブをホットフォルダーに配置します。

サンプル Web サービスの 1 つが、ホットフォルダーをポーリングしてジョブを探します。この Web サービスは、RestfulWebServiceSampleNotify通知から要求を受信すると、各 JSON ジョブを処理します。

ApplyXSLTransform2ステップは、jobticketToOverrides.xslt XSLT スタイルシートを使用して、各子ジョブの 6 つの XML エレメントを指定変更ファイル内の RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーに変換します。

XMLエレメント ジョブプロパティー
file Job.Info.Attr2
itemnumber Job.Info.Attr1
type Job.Info.Attr4
title Job.Info.Attr5
copies Job.Copies
media Job.Media

DownloadFileステップは、Brochure.pdf および Cover.pdf ファイルをダウンロードします。

AssignJobValues2ステップは、 要求されたプリンターを含めて、3 つのジョブプロパティーの値を設定します。

OptimizePDFCountPagesCreatePageRanges、および PrintJobsステップは、子ジョブを処理して印刷します。

それぞれの子印刷ジョブがRetainCompletedJobsステップに到達すると、 RestfulWebServiceSampleNotify Web サービスの通知は、サンプル Web サービスの 1 つに対して POST 呼び出しを作成します。元の JSON ジョブの子ジョブがすべて 保存ジョブ状態になるまで、Web サービスは待機します。次に Web サービスは、以下のように注文内の各ジョブチケットのジョブ番号と品目番号を含む PDF ファイルを作成します。

品目番号278955095の10000001.2 が処理されました品目番号913895452の10000001.1が処理されました

Web サービスは、RunHotFolderApplicationステップの取得ホットフォルダーに PDF ファイルを配置します。

RunHotFolderApplicationステップは、ホットフォルダーをポーリングして PDF ファイルを検出し、ジョブを次のステップに送信します。

AssignJobValuesステップは、 入力データストリームプロパティーの値を PDF に設定して、PDFジョブを RetainCompletedJobsステップに送信します。

ジョブテーブルで PDF ジョブを選択して表示し、2 つの子ジョブが処理されたことを確認できます。

サンプルデータを含む例については、RestfulWebServiceWFワークフローを実行するための関連タスクを参照してください。

フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.42 Transform

入力ファイルを AFP フォーマットに変換するため、RICOH ProcessDirector Transform または InfoPrint Transform Manager を呼び出すには、このワークフローを使用します。
InfoPrint Transform Manager は、個別に注文可能な製品です。Advanced Transform フィーチャーではこのワークフローを使用しないでください。 OutputAFP ワークフローを使用してください。
    注意:
  • このワークフローに含まれる EnableRepositioning ステップと CreatePageRanges ステップでは、RICOH ProcessDirector 基本製品がインストールされている言語でメッセージが返されます。
フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.43 SortAFP

SortAFPワークフローは、索引付けされた単一のAFPファイル内の文書を識別して、指定の順序で印刷するためにソートします。入力AFPが索引付けされていない場合は、 IdentifyDocumentsステップの前に、 IndexAFPステップテンプレートに基づくステップを組み込むことができます。
SortAFPワークフローには WriteDocumentsToDatabaseステップが組み込まれていないため、文書のシート数は[文書]テーブルに表示されません。 EnableRepositioning ステップは、ワークフロー内で 2 回組み込まれます。最初に、 IdentifyDocuments ステップで実行時に各文書の開始シート位置にアクセスするために組み込まれる必要があります。次に、 BuildAFPFromDocumentsステップでAFPファイル内のページをソート基準に基づいて並べ替えているため、BuildAFPFromDocumentsステップの後に必要です。
フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.44 SortPDF

SortPDFワークフローは、単一のPDFファイル内の文書を識別して、指定の順序で印刷するためにソートします。
フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.45 SortSplitAFP

SortSplitAFPワークフローは、索引付けされた単一のAFPファイル内の文書を識別してから、グループ化された文書をソート、グループ化、および分割して、いくつかの印刷ジョブを作成します。 CreateAFPJobsFromDocuments ステップではジョブの印刷指示が含まれたワークフローを持つ子ジョブが作成されるため、ステップテンプレートは印刷フェーズには組み込まれません。
フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信準備、および アセンブル

完了

1.2.10.3.46 SortSplitPDF

SortSplitPDF ワークフローは、単一の PDF ファイル内の文書を識別してから、グループ化された文書をソート、グループ化、および分割して、いくつかの印刷ジョブを作成します。 CreateJobsFromDocuments ステップではジョブの印刷指示が含まれたワークフローを持つ子ジョブが作成されるため、ステップテンプレートは印刷フェーズには組み込まれません。
フェーズおよびステップ
この図は、サンプルワークフローの各フェーズにおけるステップを示しています。

1.2.10.3.47 VerifySample

このワークフローを使用して、PDF または AFP 入力ファイルをシステムで受信し、それらの自動確認プロセスに移動します。
このワークフローでは、ユーザーがバーコード読み取りの結果を調整して、すべての文書が正しく処理されていることを確認する必要があります。ワークフローのReconcileステップで1つ以上の文書の印刷が選択された場合、 SetJobPropsFromTextFileステップで同じワークフローに入る子ジョブが作成されます。再印刷されるジョブは、 準備フェーズをバイパスし、 アセンブルフェーズの適切なステップ( BuildPDFFromDocumentsまたは BuildAFPFromDocuments)に直接移動します。
フェーズおよびステップ
次の各図は、このサンプルワークフローを一連のフェーズとして表しています。

受信準備、および アセンブル

印刷おび完了

1.2.10.4 用意されている書式定義

RICOH ProcessDirector には、使用可能な AFP 書式定義 (FORMDEFs とも呼ばれます) が用意されています。これらは、/usr/lpp/psf/reslib(Linux)またはC:\Program Files (x86)\Ricoh\PSF\reslib(Windows)ディレクトリーにインストールされています。

ジョブを処理するためにリソースが必要になると、プリンタードライバーコンポーネント、line2afp データストリーム変換コンポーネント、および RICOH ProcessDirector のファイルビューアーコンポーネントがこのディレクトリーを検索します。

RICOH ProcessDirector に用意されている多くのワークフローで、 F1A10111 がデフォルト書式定義として設定されています。

1.2.10.4.1 汎用書式定義

書式定義 ビン 面数(D) 表示モード 印刷方向 ページ位置 (インチ単位: ページの左上隅から)
F1A10110 (注 1 を参照) 1 1 タテ 0.165, 0.165
F1A10111 (注 1 を参照) 1 2 タテ 0.165, 0.165
F1A10112 (注 1 を参照) 1 反転 タテ 0.165, 0.165
F1A10120 (注 1 を参照) 2 1 タテ 0.165, 0.165
F1A10121 (注 1 を参照) 2 2 タテ 0.165, 0.165
F1A10122 (注 1 を参照) 2 反転 タテ 0.165, 0.165
F1A10130 3 1 タテ 0.165, 0.165
F1A10131 3 2 タテ 0.165, 0.165
F1A10132 3 反転 タテ 0.165, 0.165
F1A10140 4 1 タテ 0.165, 0.165
F1A10141 4 2 タテ 0.165, 0.165
F1A10142 4 反転 タテ 0.165, 0.165
F1A10150 5 1 タテ 0.165, 0.165
F1A10151 5 2 タテ 0.165, 0.165
F1A10152 5 反転 タテ 0.165, 0.165
F1ACIF(注 1 を参照) 1 2 タテ 0.165, 0.165
F1H50110(注 2 を参照) 1 1 タテ 0.165, 0.165
F1H50111(注 2 を参照) 1 2 タテ 0.165, 0.165
F1H50120(注 2 を参照) 2 1 タテ 0.165, 0.165
F1H50121(注 2 を参照) 2 2 タテ 0.165, 0.165
F1HP0110(注 3 を参照) 1 1 タテ 0.165, 0.2
F1HP0111(注 3 を参照) 1 2 タテ 0.165, 0.2
F1HP0120(注 3 を参照) 2 1 タテ 0.165, 0.2
F1HP0121 2 2 タテ 0.165, 0.2
F1MG0110(注 4 を参照) 1 1 タテ 0.33, 0.33
F1MG0111(注 4 を参照) 1 2 タテ 0.33, 0.33
F1MG0120(注 4 を参照) 2 1 タテ 0.33, 0.33
F1MG0121(注 4 を参照) 2 2 タテ 0.33, 0.33
F1MGIMP (注 4, 6 を参照) 1 1 タテ 0.33, 0.33
F1PP0110(注 5 を参照) 1 1 タテ 0.25, 0.165
F1PP0111(注 5 を参照) 1 2 タテ 0.25, 0.165
F1PP0120(注 5 を参照) 2 1 タテ 0.25, 0.165
F1PP0121(注 5 を参照) 2 2 タテ 0.25, 0.165
F1SAPS(注 1 を参照) 1 1 タテ 0.16525, 0.16525
F1SAP(注 1 を参照) 1 2 タテ 0.16525, 0.16525
    注意:
  • IBM 3820、3827、および 3835 プリンターで使用するためのものです。
  • PCL5 および PCL5C データストリームをサポートするプリンターの場合、これらの書式定義をお勧めします。データが印刷不能域に配置されないよう、データのページを配置します。
  • PCL4 および PCL5 データストリームをサポートするプリンターの場合、これらの書式定義をお勧めします。データが印刷不能域に配置されないよう、データのページを配置します。
  • InfoPrint Manager でサポートされるプリンターでメッセージページを印刷する場合、これらの書式定義をお勧めします。
  • PPDS データストリームをサポートするプリンターの場合、これらの書式定義をお勧めします。データが印刷不能域に配置されないよう、データのページを配置します。
  • F1MGIMP 書式定義は、オフセットスタッキングを指定します。

1.2.10.4.2 封筒の書式定義

書式定義 ビン 面数(D) 表示モード 印刷方向 ページ位置 (インチ単位: ページの左上隅から)
F1A000E0 封筒 1 ヨコ 0, 0
F1A000M0 手動 1 ヨコ 0, 0
F1A101E0 封筒 1 ヨコ 0.165, 0.165
F1A101M0 手動 1 ヨコ 0.165, 0.165

1.2.10.4.3 バナーページの書式定義

書式定義 ビン 面数(D) 表示モード 印刷方向 ページ位置 (インチ単位: ページの左上隅から)
F1AIWHDR 1 1 タテ 0,0
F1AIWSEP 1 1 タテ 0,0
F1AIWTRL 1 1 タテ 0,0

1.2.10.4.4 11 x 17 インチ用紙の書式定義

書式定義 ビン 面数(D) 表示モード 印刷方向 ページ位置 (インチ単位: ページの左上隅から)
F100LS 1、2、3、4、5 1 ヨコ 0, 0
F100LD 1、2、3、4、5 2 ヨコ 0, 0
F100LT 1、2、3、4、5 反転 ヨコ 0, 0
F100LAND(注を参照) 1、2、3、4、5 2 ヨコ 0, 0
注意: N_UP 1 に使用されます。

1.2.10.4.5 0, 0 オフセットを指定する書式定義

書式定義 ビン 面数(D) 表示モード 印刷方向 ページ位置 (インチ単位: ページの左上隅から)
F100S 1、2、3、4、5 1 タテ 0, 0
F100D 1、2、3、4、5 2 タテ 0, 0
F100T 1、2、3、4、5 反転 タテ 0, 0
F1A00010 1 1 タテ 0, 0
F1A00011 1 2 タテ 0, 0
F1A00012 1 反転 タテ 0, 0
F1A00020 2 1 タテ 0, 0
F1A00021 2 2 タテ 0, 0
F1A00022 2 反転 タテ 0, 0
F1A00030 3 1 タテ 0, 0
F1A00031 3 2 タテ 0, 0
F1A00032 3 反転 タテ 0, 0
F1A00040 4 1 タテ 0, 0
F1A00041 4 2 タテ 0, 0
F1A00042 4 反転 タテ 0, 0
F1A00050 5 1 タテ 0, 0
F1A00051 5 2 タテ 0, 0
F1A00052 5 反転 タテ 0, 0

1.2.10.4.6 N アップページの配置を指定する書式定義

書式定義 ビン 面数(D) N アップ ページ配置(G) 表示モード 印刷方向 ページ位置 (インチ単位: ページの左上隅から)
F1BOOK(注 2 を参照) 1 2 2
ページ 1 (1 表)
ページ 2 (2 表)
ページ 3 (2 裏)
ページ 4 (1 裏)
タテ 0, 0
F1N2SST1(注 2 を参照) 1、2、3、4、5 反転 2
ページ 1 (1 表)
ページ 2 (1 裏)
ページ 3 (2 表)
ページ 4 (2 裏)
タテ 0, 0
F1N2SS11(注 2 を参照) 1、2、3、4、5 2 2
ページ 1 (1 表)
ページ 2 (1 裏)
ページ 3 (2 表)
ページ 4 (2 裏)
タテ 0, 0
F1N2SS12(注 1 を参照) 1、2、3、4、5 2 2
ページ 1 (1 表)
ページ 2 (2 表)
ページ 3 (1 裏)
ページ 4 (2 裏)
タテ 0, 0
F1N2SS13 (注 2 を参照) 1、2、3、4、5 2 3
ページ 1 (1 表)
ページ 2 (2 表)
ページ 3 (3 表)
ページ 4 (1 裏)
ページ 5 (2 裏)
ページ 6 (3 裏)
タテ 0, 0
F1N20010 1 1 2 デフォルト タテ 0, 0
F1N20011 1 2 2 デフォルト タテ 0, 0
F1N20012 1 反転 2 デフォルト タテ 0, 0
F1N20110 1 1 2 デフォルト タテ 0.165, 0.165
F1N20111 1 2 2 デフォルト タテ 0.165, 0.165
F1N20112 1 反転 2 デフォルト タテ 0.165, 0.165
F1N20120 2 1 2 デフォルト タテ 0.165, 0.165
F1N20121 2 2 2 デフォルト タテ 0.165, 0.165
F1N20122 2 反転 2 デフォルト タテ 0.165, 0.165
F1N20130 3 1 2 デフォルト タテ 0.165, 0.165
F1N20131 3 2 2 デフォルト タテ 0.165, 0.165
F1N20132 3 反転 2 デフォルト タテ 0.165, 0.165
F1N20140 4 1 2 デフォルト タテ 0.165, 0.165
F1N20141 4 2 2 デフォルト タテ 0.165, 0.165
F1N20142 4 反転 2 デフォルト タテ 0.165, 0.165
F1N20150 5 1 2 デフォルト タテ 0.165, 0.165
F1N20151 5 2 2 デフォルト タテ 0.165, 0.165
F1N20152 5 反転 2 デフォルト タテ 0.165, 0.165
F1N201LA 1 1 2 デフォルト タテ 0.0, 0.5
F1N201LD 1 1 2 デフォルト タテ 0.0, 0.5
F1N201PA 1 1 2 デフォルト タテ 0.0, 0.5
F1N201PD 1 1 2 デフォルト タテ 0.0, 0.5
    注意:
  • ページの左上隅からインチ単位で指定されます。
  • 拡張 N アップ値をサポートするプリンターで使用されます。

1.2.10.4.7 穴あき用紙で印刷するときの書式定義

書式定義 ビン 面数(D) 表示モード 印刷方向 ページ位置 (インチ単位: ページの左上隅から)
F1H10110 1 1 タテ 1.000, 0.165
F1H10111 1 2 タテ 1.000、0.165、0.165、0.165
F1H10112 1 反転 タテ 1.000, 0.165, 1.000, 0.165
F1H10120 2 1 タテ 1.000, 0.165
F1H10121 2 2 タテ 1.000、0.165、0.165、0.165
F1H10122 2 反転 タテ 1.000, 0.165, 1.000, 0.165
F1H10130 3 1 タテ 1.000, 0.165
F1H10131 3 2 タテ 1.000、0.165、0.165、0.165
F1H10132 3 反転 タテ 1.000, 0.165, 1.000, 0.165
F1H10140 4 1 タテ 1.000, 0.165
F1H10141 4 2 タテ 1.000、0.165、0.165、0.165
F1H10142 4 反転 タテ 1.000, 0.165, 1.000, 0.165
F1H10150 5 1 タテ 1.000, 0.165
F1H10151 5 2 タテ 1.000、0.165、0.165、0.165
F1H10152 5 反転 タテ 1.000, 0.165, 1.000, 0.165

1.2.10.4.8 特定モデルの IBM プリンターの書式定義

書式定義 プリンタータイプの互換性 ビン 面数(D) 表示モード 印刷方向 ページ位置 (インチ単位: ページの左上隅から)(注 1 を参照)
F1OG(注 2 を参照) 3800 1 1 ヨコ 0.0, 0.0
F10101LA 3800 広幅用紙 1 1 ヨコ 0.00, 0.50
F10101LD 3800 狭幅用紙 1 1 ヨコ 下(W) 0.00, 0.50
F10101PA 3800 狭幅用紙 1 1 タテ 0.00, 0.50
F10101PD 3800 広幅用紙 1 1 タテ 下(W) 0.00, 0.50
F1C10110(注 3 を参照) カットシート 1 1 ヨコ 下(W) 0.165, 0.165
F1C1011(注 4 を参照) カットシート 1 2 ヨコ 下(W) 0.165, 0.165
F1C10112(注 4 を参照) カットシート 1 反転 ヨコ 下(W) 0.165, 0.165
    注意:
  • 用紙の端からインチ単位で指定されます。
  • オーバーレイ生成言語 (OGL) で作成されます。サンプルオーバーレイを配置します。
  • IBM 3835 プリンターで使用するためのものです。
  • 拡張機能プリンターで使用するためのものです。カットシートプリンター用にフォーマット設定されたデータを印刷するとき、これらの書式定義を指定します。

1.2.10.4.9 IBM 3935 および 3160 プリンターの書式定義

書式定義 ビン 面数(D) 表示モード 印刷方向 ページ位置 (インチ単位: ページの左上隅から)
F1A1BIN2 12 1 タテ 0.165, 0.165
F1A1BIN3 3 1 タテ 0.165, 0.165
F1A1BIN4 4 1 タテ 0.165, 0.165
F1A1BIN5 5 1 タテ 0.165, 0.165

1.2.10.5 用意されているページ定義

RICOH ProcessDirector には、line2afp 変換を使用して行データおよび混合モードデータを AFP に変換する際に使用できる、AFP ページ定義 (PAGEDEFs とも呼ばれます) が用意されています。これらは、/usr/lpp/psf/reslib(Linux)またはC:\Program Files (x86)\Ricoh\PSF\reslib(Windows)ディレクトリーにインストールされています。

ジョブを処理するためにリソースが必要になると、RICOH ProcessDirectorline2afp データストリーム変換コンポーネントがこのディレクトリーを検索します。

1.2.10.5.1 レターサイズ用紙のページ定義

ページ定義 印刷可能域 (幅 x 高さ、インチ単位) 印刷行/ページ 印刷位置: 縦または横 推奨されるラスターフォント 推奨されるアウトラインフォント 印刷方向 ページの向き
P1A06462(注 1, 2 を参照) 8.17 x 10.67 64 (6.0 LPI) 30/0 GT10   タテ
P1A08682(注 3 を参照) 8.17 x 10.67 86 (8.2 LPI) 24/0 GT12   タテ
    注意:
  • このページ定義は、9.5 x 11.0 インチの連続用紙にも有効です。
  • IBM 3812、3816、3820、3825、3827、3835、3900、4028、4224、および 4234 プリンターで使用するためのものです。
  • IBM 3820、3827、および 3835 プリンターで使用するためのものです。

1.2.10.5.2 A4 サイズ用紙のページ定義

ページ定義 印刷可能域 (幅 x 高さ、インチ単位) 印刷行/ページ 印刷位置: 縦または横 推奨されるラスターフォント 推奨されるアウトラインフォント 印刷方向 ページの向き
P1C09182(注 1 を参照) 7.94 x 11.36 91 (8.2 lpi) 25/0 GT12 タテ
P1CYR182(注 1, 5 を参照) 7.94 x 11.36 91 (8.2 lpi) 25/0 タテ
P1CYR683 (注 1, 2, 3, 5 を参照) 10.67 x 7.94 66 (8.5 LPI) 24/224     下(W) ヨコ
P1V0436B(注 2 を参照) 10.67 x 7.11 43 (6.1 LPI) 30/0 GT10   ヨコ
P1V04863(注 1, 2 を参照) 10.67 x 7.94 48 (6.1 LPI) 30/0 GT10   下(W) ヨコ
P1V0588B(注 2 を参照) 10.67 x 7.11 58 (8.2 LPI) 24/0 GT12   ヨコ
P1V0598B(注 2 を参照) 10.67 x 7.11 59 (8.2 LPI) 24/0 GT12   ヨコ
P1V0608B(注 2, 3 を参照) 10.67 x 7.11 60 (8.5 LPI) 24/224 GT15   ヨコ
P1V0618B(注 2, 3 を参照) 10.67 x 7.11 61 (8.5 LPI) 24/224 GT15   ヨコ
P1V06483(注 1, 2 を参照) 10.67 x 7.94 64 (8.2 LPI) 24/0 GT12   下(W) ヨコ
P1V06683 (注 1, 2, 3 を参照) 10.67 x 7.94 66 (8.5 LPI) 24/224 GT15   下(W) ヨコ
P1X04763 (注 2, 4 を参照) 10.60 x 7.77 47 (6.1 LPI) 30/0 GT10   下(W) ヨコ
    注意:
  • 3820、3827、および 3835 プリンターで使用するためのものです。
  • レターサイズおよび A4 サイズの用紙で使用するためのものです。
  • 印刷位置: 縦または横列が 224 論理単位オフセットになっているため、印刷可能領域は 9.74 x 7.94 インチです。
  • HPCL および PPDS データストリームで使用するためのものです。
  • キリル文字サポートのためのものです。このページ定義は直接、文字セット CZ4203 (Courier Normal) および CZ4403 (Courier Bold) のコードページ T1001172 (Cyrillic Multilingual with Box Draw) を呼び出します。

1.2.10.5.3 マルチアップ値 2 および 4 をサポートする、レターサイズおよび A4 用紙のページ定義

ページ定義 印刷可能域 (幅 x 高さ、インチ単位) 印刷行/ページ 印刷位置: 縦または横 推奨されるラスターフォント 推奨されるアウトラインフォント 印刷方向 ページの向き
P1W1168B 10.67 x 7.11 58 (8.2 LPI)
ページ1 24/0
ページ2 24/1281
GT15   ヨコ
P1W1188B 10.67 x 7.11 59 (8.2 LPI)
ページ1 24/0
ページ2 24/1281
GT15   ヨコ
P1W120C2 (注を参照) 7.94 x 10.67 60 (12.0 LPI)
ページ1 16/160
ページ2 1344/160
GT20   タテ
P1W216FB 10.67 x 7.11 54 (15.2 LPI)
ページ1 16/48
ページ2 890/48
ページ3 16/1322
ページ4 890/1322
GT24   ヨコ
P1W220FB 10.67 x 7.11 55 (15.2 LPI)
ページ1 16/48
ページ2 890/48
ページ3 16/1322
ページ4 890/1322
GT24   ヨコ
P1W240F3(注を参照) 10.67 x 7.94 60 (15.2 LPI)
ページ1 16/48
ページ2 968/48
ページ3 16/1322
ページ4 968/1322
GT24   下(W) ヨコ
注意: IBM 3820、3827、および3835プリンターで使用するためのものです。

1.2.10.5.4 リーガルサイズ用紙のページ定義

ページ定義 印刷可能域 (幅 x 高さ、インチ単位) 印刷行/ページ 印刷位置: 縦または横 推奨されるラスターフォント 推奨されるアウトラインフォント 印刷方向 ページの向き
P1B0446B 13.67 x 7.34 44 (6.0 LPI) 30/0 GT10   ヨコ
P1B04963(注 1 を参照) 13.67 x 8.17 49 (6.0 LPI) 30/0 GT10   下(W) ヨコ
P1B0608B 13.67 x 7.34 60 (8.2 LPI) 24/0 GT12   ヨコ
P1B06683(注 1 を参照) 13.67 x 8.17 66 (8.2 LPI) 24/0 GT12   下(W) ヨコ
P1B08262(注 2 を参照) 8.17 x 13.67 82 (6.0 LPI) 30/0 GT10   タテ
P1B11082(注 1 を参照) 8.17 x 13.67 110 (8.2 LPI) 24/0 GT12   タテ
P1R04763(注 3 を参照) 13.6 x 8.0 47 (6.0 LPI) 30/0 GT10   下(W) ヨコ
    注意:
  • IBM 3820、3827、および 3835 プリンターで使用するためのものです。
  • IBM 3812、3816、3820、3825、3827、3828、3835、3900、4028、および 4224 プリンターで使用するためのものです。
  • HPCL および PPDS データストリームで使用するためのものです。

1.2.10.5.5 B4 サイズ用紙のページ定義

ページ定義 印刷可能域 (幅 x 高さ、インチ単位) 印刷行/ページ 印刷位置: 縦または横 推奨されるラスターフォント 推奨されるアウトラインフォント 印刷方向 ページの向き
P1D0556B 14.0 x 8.96 55 (6.1 LPI) 30/0 GT10   ヨコ
P1D06063(注を参照) 14.0 x 9.79 60 (6.1 LPI) 30/0 GT10   下(W) ヨコ
P1D0748B 14.0 x 8.96 74 (8.2 LPI) 24/0 GT12   ヨコ
P1D08083(注を参照) 14.0 x 9.79 80 (8.2 LPI) 24/0 GT12   下(W) ヨコ
P1D08462(注を参照) 9.79 x 14.0 84 (6.0 LPI) 30/0 GT10   タテ
P1D11382(注を参照) 9.79 x 14.0 113 (8.2 LPI) 24/0 GT12   タテ
注意: IBM 3820、3827、および 3835 プリンターで使用するためのものです。

1.2.10.6 AFP ビューアーが使用する標準フォント

使用可能なタイプ 1 フォントまたはタイプ 0 フォントに TrueType フォントおよび OpenType フォントをマップできますが、AFP ビューアーは標準セットを認識します。これらのフォントのいずれかにマップすれば、タイプ 1 およびタイプ 0 のフォントマップを更新する必要がなくなります。

AFP ファイルビューアーは、次の標準のタイプ 1 フォントを使用します。

PostScript 名 ファミリー名 スタイル サイズ イタリック
AvantGarde-Book AvantGarde SWISS MED 0
AvantGarde-BookOblique AvantGarde SWISS MED 1
AvantGarde-Demi AvantGarde SWISS BOLD 0
AvantGarde-DemiOblique AvantGarde SWISS BOLD 1
Bookman-Demi Bookman ROMAN BOLD 0
Bookman-DemiItalic Bookman ROMAN BOLD 1
Bookman-Light Bookman ROMAN LIGHT 0
Bookman-LightItalic Bookman ROMAN LIGHT 1
Courier Courier MODERN MED 0
Courier-Bold Courier MODERN BOLD 0
Courier-Oblique Courier MODERN MED 1
Courier-BoldOblique Courier MODERN BOLD 1
Helvetica Helvetica SWISS MED 0
Helvetica-Bold Helvetica SWISS BOLD 0
Helvetica-Oblique Helvetica SWISS MED 1
Helvetica-BoldOblique Helvetica SWISS BOLD 1
Helvetica-Condensed Helvetica-Condensed SWISS MED 0
Helvetica-Condensed-Bold Helvetica-Condensed SWISS BOLD 0
Helvetica-Condensed-Oblique Helvetica-Condensed SWISS MED 1
Helvetica-Condensed-BoldOblique Helvetica-Condensed SWISS BOLD 1
Helvetica-Narrow Helvetica-Narrow SWISS MED 0
Helvetica-Narrow-Bold Helvetica-Narrow SWISS BOLD 0
Helvetica-Narrow-Oblique Helvetica-Narrow SWISS MED 1
Helvetica-Narrow-BoldOblique Helvetica-Narrow SWISS BOLD 1
NewCenturySchlbk-Roman NewCenturySchlbk ROMAN MED 0
NewCenturySchlbk-Bold NewCenturySchlbk ROMAN BOLD 0
NewCenturySchlbk-Italic NewCenturySchlbk ROMAN MED 1
NewCenturySchlbk-BoldItalic NewCenturySchlbk ROMAN BOLD 1
Palatino-Roman Palatino ROMAN MED 0
Palatino-Bold Palatino ROMAN BOLD 0
Palatino-Italic Palatino ROMAN MED 1
Palatino-BoldItalic Palatino ROMAN BOLD 1
Times-Roman TimesNewRomanTimes ROMAN MED 0
Times-Bold TimesNewRomanTimes ROMAN BOLD 0
Times-Italic TimesNewRomanTimes ROMAN MED 1
Times-BoldItalic TimesNewRomanTimes ROMAN BOLD 1
シンボル シンボル DISPLAY MED 0
ZapfChancery-MediumItalic ZapfChancery SCRIPT MED 1
ZapfDingbats ZapfDingbats DISPLAY MED 0

AFP ファイルビューアーは、次の標準のタイプ 0 フォントを使用します。

PostScript 名 ファミリー名 スタイル サイズ イタリック
STSongStd-Light ChsSys ROMAN LIGHT 0
AdobeSongStd-Light ChsSys2 ROMAN LIGHT 0
AdobeMingStd-Light ChtSys ROMAN LIGHT 0
MSungStd-Light ChtSys2 ROMAN LIGHT 0
KozGoPro-Medium JpnSys SWISS MED 0
KozMinPro-Regular JpnSys2 ROMAN MED 0
AdobeMyungjoStd-Medium KorSys ROMAN MED 0
HYSMyeongJoStd-Medium KorSys2 ROMAN MED 0

1.2.10.7 用意されているフォント

RICOH ProcessDirectorメディアパッケージには5つのフォントのセットが含まれています。RICOH ProcessDirectorをダウンロードした場合はフォントはダウンロードできません。RICOH ProcessDirectorの注文時には、RICOH ProcessDirectorメディアパッケージをお求めいただけます。

RICOH ProcessDirector メディアパッケージには次のフォントが用意されています。

AFPアウトラインフォント(LCD4-5683)
これらのフォントは、LinuxおよびWindowsで使用できます。このセットには、日本語、韓国語、中国語 (簡体字)、および中国語 (繁体字) のフォントが含まれています。
AFP クラシック OpenType フォント (LCD2-20029)
これらのフォントには4種類のスタイル(標準、太字、イタリック、イタリック太字)があります。
AFP アジアクラシック OpenType フォント (LCD2-20055)
これらのフォントは、以前の AFP アジアシングルバイト文字セット (SBCS) フォントの後継フォントとして使用できます。
WorldType フォント (LCD4-5684)
これらは、Microsoftユニコード形式のOpenTypeおよびTrueTypeのフォントです。
AFP ラスターフォント (LCD4-5700)
これらのフォントは、文字セットとコード化フォントの名前が 6 文字ではなく 8 文字になっているため、AFP アウトラインフォントとは区別されます。

RICOH ProcessDirector で使用するためにこれらのフォントをインストールするには、提供されたメディアからすべてのフォントを 1 次コンピューターの /usr/lpp/ipfonts ディレクトリーにコピーします。必ず、すべてのフォントファイルをメディアサブディレクトリーから /usr/lpp/ipfonts にコピーしてください。ソースディレクトリーのサブディレクトリー構造を維持する必要はありませんが、大文字のファイル名は変更しないでください。

ジョブを処理するためのリソースが必要になると、AFPプリンタードライバーコンポーネントおよびRICOH ProcessDirectorline2afpデータストリーム変換コンポーネントがこのディレクトリーを検索します。

また、AFP サポート機能には、240 ピクセルと 300 ピクセルのフォント (互換フォント) の基本セットが用意されています。これらのフォントには、等間隔および混合ピッチの両方のタイプのフォントファミリーが含まれます。これらのフォントファミリーには以下のようなものがあります。

  • APL
  • Boldface
  • Courier
  • Document
  • Essay
  • Format
  • Gothic
  • Letter Gothic
  • Orator
  • Prestige
  • Roman
  • Script
  • Serif
  • Symbols
  • Text

1.2.10.8 用意されている入力装置

RICOH ProcessDirectorにはインストールで使用できる複数の入力装置があります。

1.2.10.8.1 Download入力装置

Download 入力装置は Download for z/OS または AFP Download Plus からジョブを受け取ります。この装置は制御ファイルを指定して、ジョブの JCL パラメーターを、ワークフローが使用する RICOH ProcessDirectorproperty name=value フォーマットのジョブプロパティーファイルに変更します。
注意: Linux システムでは、Download 入力装置を作成する場合に、RICOH ProcessDirector サーバーのインストール時に選択した言語とは異なる言語で Download デーモンからメッセージを受け取るには、入力装置の 装置言語プロパティーを適切な言語に設定してください。

1.2.10.8.1.1 DownloadAFP

プロパティー
入力装置の説明 Download for z/OSまたはAFP Download Plusによって実行依頼されたAFPデータセットに使用します。
ポート番号 6100
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー AFP
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/dl/AFP(Linux) または C:\aiw\aiw1\System\dl\AFP (Windows)
最大エラー数 10
ホストコードページ ibm-500
関連付けられた予定作業 設定なし
親サーバー システム
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ SetJobTypeFromRules
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/dl/AFP/Staged(Linux) または C:\aiw\aiw1\System\dl\AFP\Staged (Windows)
装置言語 設定なし
入力装置の位置 設定なし
接続状況 切断
待ち入力ファイル 0
使用可能状況 いいえ
予定作業の状況 設定なし
トリガーパターン .*.trg$
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 /aiw/aiw1/control_files/rules/receive_jcl_jobtype.cfg(Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\rules\receive_jcl_jobtype.cfg (Windows)
戻りコードをホストに送信 いいえ
完了方法 なし
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
エラーの報告 いいえ
データセットのマージ いいえ
宛先制御ファイル なし

1.2.10.8.1.2 DownloadLineData

プロパティー
入力装置の説明 Download for z/OS または AFP Download Plus によって実行依頼された行データまたは混合モードのデータセットに使用します。
ポート番号 6102
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー DownloadLineData
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/dl/LineData(Linux) または C:\aiw\aiw1\System\dl\LineData (Windows)
最大エラー数 10
装置コードページ 設定なし
親サーバー システム
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ 設定なし
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/dl/LineData/Staged(Linux) または C:\aiw\aiw1\System\dl\LineData\Staged (Windows)
接続状況 切断
待ち入力ファイル 0
使用可能状況 いいえ
予定作業の状況 設定なし
バッチ方式 なし
バッチ対象のファイル数 設定なし
バッチ対象のページ数 設定なし
バッチ開始日 設定なし
バッチ間隔
データパターン .*$
リストパターン .*\.lst$
ファイルパターン 設定なし
スプールファイル使用法 設定なし
必須ファイルパターン いいえ
.zipファイルの作成 いいえ
セットの一致するパターン (.+?)\.[^.]*$|$
バッチ対象のページ数を超える いいえ
バッチ開始時刻 設定なし
頻度(分) 毎分
指定変更パターン .*oth$
JDFパターン 設定なし
スプールファイルタイプ 設定なし
ファイルパターンシーケンス 設定なし
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 /aiw/aiw1/control_files/rules/receive_jcl_jobtype.cfg(Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\rules\receive_jcl_jobtype.cfg (Windows)
完了方法 Size
変換指定変更 設定なし
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
トリガーパターン .*.trg$
宛先制御ファイル なし

1.2.10.8.2 ホットフォルダー入力装置

ホットフォルダー入力装置は、システムがモニターするディレクトリーです。印刷ジョブがホットフォルダーにコピーまたは送信されると、システムはこれを検知し、処理を開始します。

1.2.10.8.2.1 HotFolderAFP

プロパティー
入力装置の説明 行データフォーマット、混合モードフォーマット、および AFP フォーマットの入力ファイルを受け入れます。パターンマッチングストリング *.(JOB_TYPE) を使用して、入力ファイル名の一部からワークフローを設定します。例えば、""print.abc"" という名前の入力ファイルの場合、ワークフローは ""abc"" に設定されます。
ポーリング間隔(秒) 30
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー 行データ (LineData)
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/FileName
最大エラー数 5
装置コードページ 設定なし
親サーバー システム
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ SetJobTypeFromFileName
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/hf/FileName/Staged
入力装置の位置 設定なし
関連付けられた予定作業 設定なし
接続状況 切断
待ち入力ファイル 0
使用可能状況 いいえ
予定作業の状況 設定なし
バッチ方式 なし
バッチ対象のファイル数 設定なし
バッチ対象のページ数 設定なし
バッチ開始日 設定なし
バッチ間隔
データパターン .*$
リストパターン .*\.lst$
ファイルパターン 設定なし
スプールファイル使用法 設定なし
必須ファイルパターン いいえ
.zipファイルの作成 いいえ
セットの一致するパターン (.+?)\.[^.]*$|$
バッチ対象のページ数を超える いいえ
バッチ開始時刻 設定なし
頻度(分) 毎分
指定変更パターン .*oth$
JDFパターン 設定なし
スプールファイルタイプ 設定なし
ファイルパターンシーケンス 設定なし
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 /aiw/aiw1/control_files/rules/設定なし
完了方法 Size
変換指定変更 設定なし
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン *.(JOB_TYPE)
トリガーパターン .*.trg$

1.2.10.8.2.2 HotFolderFileName

プロパティー
入力装置の説明 行データフォーマット、混合モードフォーマット、および AFP フォーマットの入力ファイルを受け入れます。パターンマッチングストリング *.(JOB_TYPE) を使用して、入力ファイル名の一部からワークフローを設定します。例えば、""print.abc"" という名前の入力ファイルの場合、ワークフローは ""abc"" に設定されます。
ポーリング間隔(秒) 30
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー 行データ (LineData)
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/FileName
最大エラー数 5
装置コードページ 設定なし
親サーバー システム
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ SetJobTypeFromFilename
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/hf/FileName/Staged
入力装置の位置 設定なし
関連付けられた予定作業 設定なし
接続状況 切断
待ち入力ファイル 0
使用可能状況 いいえ
予定作業の状況 設定なし
バッチ方式 なし
バッチ対象のファイル数 設定なし
バッチ対象のページ数 設定なし
バッチ開始日 設定なし
バッチ間隔
データパターン .*$
リストパターン .*lst$
ファイルパターン 設定なし
スプールファイル使用法 設定なし
必須ファイルパターン いいえ
.zipファイルの作成 いいえ
セットの一致するパターン (.+?)\.[^.]*$|$
バッチ対象のページ数を超える いいえ
バッチ開始時刻 設定なし
頻度(分) 毎分
指定変更パターン .*oth$
JDFパターン 設定なし
スプールファイルタイプ 設定なし
ファイルパターンシーケンス 設定なし
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 /aiw/aiw1/control_files/rules/設定なし
完了方法 Size
変換指定変更 設定なし
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン *.(JOB_TYPE)
トリガーパターン .*.trg$

1.2.10.8.2.3 HotFolderLineData

プロパティー
入力装置の説明 行データフォーマットまたは混合モードフォーマットの入力ファイルを受け入れます。子ワークフロープロパティーを使用してワークフローを LineData に設定します。この結果、ワークフローの各ステップで設定された値を使用し、オプションのテキストベースの指定変更ファイルを使用して、ジョブプロパティーの値が設定されます。
ポーリング間隔(秒) 30
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー 行データ (LineData)
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/LineData
最大エラー数 5
装置コードページ 設定なし
親サーバー システム
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ 設定なし
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/hf/LineData/Staged
入力装置の位置 設定なし
関連付けられた予定作業 設定なし
接続状況 切断
待ち入力ファイル 0
使用可能状況 いいえ
予定作業の状況 設定なし
バッチ方式 なし
バッチ対象のファイル数 設定なし
バッチ対象のページ数 設定なし
バッチ開始日 設定なし
バッチ間隔
データパターン .*$
リストパターン .*lst$
ファイルパターン 設定なし
スプールファイル使用法 設定なし
必須ファイルパターン いいえ
.zipファイルの作成 いいえ
セットの一致するパターン (.+?)\.[^.]*$|$
バッチ対象のページ数を超える いいえ
バッチ開始時刻 設定なし
頻度(分) 毎分
指定変更パターン .*oth$
JDFパターン 設定なし
スプールファイルタイプ 設定なし
ファイルパターンシーケンス 設定なし
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 /aiw/aiw1/control_files/rules/設定なし
完了方法 Size
変換指定変更 設定なし
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
トリガーパターン .*.trg$

1.2.10.8.2.4 HotFolderTransform

プロパティー
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー 変換
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ 設定なし
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/Transform (Linux) または C:\aiw\aiw1\System\hf\Transform (Windows)
ホストコードページ 設定なし
ポーリング間隔 30 秒
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/hf/Transform/Staged (Linux) または C:\aiw\aiw1\System\hf\Transform\Staged (Windows)
バッチ方式 なし
入力装置の位置 設定なし
最大エラー数 5
データパターン .*ps$,.*PS$,.*pcl$,.*PCL$,.*pdf$,.*PDF$,.*tiff$,.*TIFF$,.*tif$,.*TIF$,.*jpeg$,.*JPEG$,.*jpg$,.*JPG$,.*gif$,.*GIF$,.*sap$,.*SAP$,.*abap$,.*ABAP$,.*sapgof$,.*SAPGOF$,.*gof$,.*GOF$,.*otf$,.*OTF$
JDFパターン 設定なし
リストパターン .*lst$
指定変更パターン .*oth$
トリガーパターン .*.trg$
完了方法 Size
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 設定なし
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
変換指定変更 いいえ

1.2.10.8.2.5 HotFolderJDF

プロパティー
入力装置の説明 入力ファイル (通常、PCL、PostScript、および PDF フォーマット) と、対応する Job Definition Format (JDF) ジョブチケットを受信したら、[子ワークフロー]プロパティーを使用してワークフローを Transform に設定します。
ポーリング間隔(秒) 30
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー PDF
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/JDF
最大エラー数 5
装置コードページ UTF-8
親サーバー システム
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ SetJobTypeFromRules
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/hf/JDF/Staged
入力装置の位置 設定なし
関連付けられた予定作業 設定なし
接続状況 切断
待ち入力ファイル 0
使用可能状況 いいえ
予定作業の状況 設定なし
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/JDF
バッチ方式 JDF
バッチ対象のファイル数 設定なし
バッチ対象のページ数 設定なし
バッチ開始日 設定なし
バッチ間隔
データパターン .*$
リストパターン .*\.lst$
ファイルパターン 設定なし
スプールファイル使用法 設定なし
必須ファイルパターン いいえ
.zipファイルの作成 いいえ
セットの一致するパターン (.+?)\.[^.]*$|$
バッチ対象のページ数を超える いいえ
バッチ開始時刻 設定なし
頻度(分) 毎分
指定変更パターン .*\.oth$
JDFパターン .*\.jdf$
スプールファイルタイプ 設定なし
ファイルパターンシーケンス 設定なし
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 /aiw/aiw1/control_files/rules/receive_text_jobtype.cfg
完了方法 Size
変換指定変更 いいえ
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
トリガーパターン .*.trg$

1.2.10.8.2.6 HotFolderPDF

HotFolderPDF 入力装置には、次のプロパティーとデフォルト値があります。
プロパティー
入力装置の説明 PDF フォーマットの入力ファイルを受け入れます。[子ワークフロー]プロパティーを使用してワークフローを PDF に設定します。このワークフローでは、ワークフロー内の各ステップの設定値、およびオプションのテキストベースの指定変更ファイルを使用して、ジョブプロパティーの値を設定します。
ポーリング間隔(秒) 5
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー PDF
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/defaultPDF
最大エラー数 5
装置コードページ 設定なし
親サーバー システム
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ 設定なし
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/hf/defaultPDF/Staged
入力装置の位置 設定なし
関連付けられた予定作業 設定なし
接続状況 接続
待ち入力ファイル 0
使用可能状況 はい
予定作業の状況 設定なし
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/JDF
バッチ方式 なし
バッチ対象のファイル数 設定なし
バッチ対象のページ数 設定なし
バッチ開始日 設定なし
バッチ間隔 設定なし
データパターン .*$
リストパターン .*\.lst$
ファイルパターン 設定なし
スプールファイル使用法 設定なし
必須ファイルパターン いいえ
.zipファイルの作成 いいえ
セットの一致するパターン (.+?)\.[^.]*$|$
バッチ対象のページ数を超える いいえ
バッチ開始時刻 設定なし
頻度(分) 設定なし
指定変更パターン 設定なし
JDFパターン 設定なし
スプールファイルタイプ 設定なし
ファイルパターンシーケンス 設定なし
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 /aiw/aiw1/control_files/rules/設定なし
完了方法 Size
変換指定変更 設定なし
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
トリガーパターン .*.trg$

1.2.10.8.2.7 HotFolderReformatAFP

このAFPホットフォルダーは、Quadient Inspire接続機能とAFP Support機能がインストールされている場合に使用可能になります。

プロパティー
入力装置の説明 Quadient Inspire DesignerがAFP印刷ジョブの再フォーマットに使用可能なWFDファイルが付属するAFPファイルを受け入れます。
ポーリング間隔(秒) 30
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー ReformatAFP
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/HotFolderReformatAFP (Linux) または C:\aiw\aiw1\System\hf\HotFolderReformatAFP (Windows)
最大エラー数 5
装置コードページ 設定なし
親サーバー システム
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ SetJobTypeFromRules
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/hf/HotFolderReformatAFP/Staged (Linux) または C:\aiw\aiw1\System\hf\HotFolderReformatAFP\Staged (Windows)
入力装置の位置 設定なし
関連付けられた予定作業 設定なし
接続状況 切断
待ち入力ファイル 0
使用可能状況 いいえ
予定作業の状況 設定なし
バッチ方式 リスト
バッチ対象のファイル数 設定なし
バッチ対象のページ数 設定なし
バッチ開始日 設定なし
バッチ間隔
データパターン .*$
リストパターン .*lst$
ファイルパターン 設定なし
スプールファイル使用法 設定なし
必須ファイルパターン いいえ
.zipファイルの作成 いいえ
セットの一致するパターン (.+?)\.[^.]*$|$
バッチ対象のページ数を超える いいえ
バッチ開始時刻 設定なし
頻度(分) 毎分
指定変更パターン .*wfd$
JDFパターン 設定なし
スプールファイルタイプ 設定なし
ファイルパターンシーケンス 設定なし
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 設定なし
完了方法 Size
変換指定変更 はい
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
トリガーパターン .*.trg$

1.2.10.8.2.8 HotFolderComposeAFPDataSubmitted

このAFPホットフォルダーは、Quadient Inspire接続機能とAFP Support機能がインストールされている場合に使用可能になります。

プロパティー
入力装置の説明 Quadient Inspire DesignerがAFP印刷ジョブの作成に使用可能なWFDファイルが付属するデータファイルを受け入れます
ポーリング間隔(秒) 30
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー ComposeAFPDataSubmitted
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/HotFolderComposeAFPDataSubmitted (Linux) または C:\aiw\aiw1\System\hf\HotFolderComposeAFPDataSubmitted (Windows)
最大エラー数 5
装置コードページ 設定なし
親サーバー システム
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ SetJobTypeFromRules
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/hf/HotFolderComposeAFPDataSubmitted/Staged (Linux) または C:\aiw\aiw1\System\hf\HotFolderComposeAFPDataSubmitted\Staged (Windows)
入力装置の位置 設定なし
関連付けられた予定作業 設定なし
接続状況 切断
待ち入力ファイル 0
使用可能状況 いいえ
予定作業の状況 設定なし
バッチ方式 リスト
バッチ対象のファイル数 設定なし
バッチ対象のページ数 設定なし
バッチ開始日 設定なし
バッチ間隔
データパターン .*wfd$
リストパターン .*lst$
ファイルパターン 設定なし
スプールファイル使用法 設定なし
必須ファイルパターン いいえ
.zipファイルの作成 いいえ
セットの一致するパターン (.+?)\.[^.]*$|$
バッチ対象のページ数を超える いいえ
バッチ開始時刻 設定なし
頻度(分) 毎分
指定変更パターン .*csv$、.*xml$、.*dbf$、.*sap$
JDFパターン 設定なし
スプールファイルタイプ 設定なし
ファイルパターンシーケンス 設定なし
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 設定なし
完了方法 Size
変換指定変更 はい
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
トリガーパターン .*.trg$

1.2.10.8.2.9 HotFolderComposeAFPDataRetrieved

このAFPホットフォルダーは、Quadient Inspire接続機能とAFP Support機能がインストールされている場合に使用可能になります。

プロパティー
入力装置の説明 WFDファイルを入力ファイルとして受け入れ、実行依頼して処理します
ポーリング間隔(秒) 30
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー ComposeAFPDataRetrieved
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/HotFolderComposeAFPDataRetrieved (Linux) または C:\aiw\aiw1\System\hf\HotFolderComposeAFPDataRetrieved (Windows)
最大エラー数 5
装置コードページ 設定なし
親サーバー システム
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ 設定なし
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/hf/HotFolderComposeAFPDataRetrieved/Staged (Linux) または C:\aiw\aiw1\System\hf\HotFolderComposeAFPDataRetrieved\Staged (Windows)
入力装置の位置 設定なし
関連付けられた予定作業 設定なし
接続状況 切断
待ち入力ファイル 0
使用可能状況 いいえ
予定作業の状況 設定なし
バッチ方式 リスト
バッチ対象のファイル数 設定なし
バッチ対象のページ数 設定なし
バッチ開始日 設定なし
バッチ間隔
データパターン .*wfd$
リストパターン .*lst$
ファイルパターン 設定なし
スプールファイル使用法 設定なし
必須ファイルパターン いいえ
.zipファイルの作成 いいえ
セットの一致するパターン (.+?)\.[^.]*$|$
バッチ対象のページ数を超える いいえ
バッチ開始時刻 設定なし
頻度(分) 毎分
指定変更パターン .*oth$
JDFパターン 設定なし
スプールファイルタイプ 設定なし
ファイルパターンシーケンス 設定なし
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 設定なし
完了方法 Size
変換指定変更 設定なし
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
トリガーパターン .*.trg$

1.2.10.8.2.10 ElectronicFormJobFolder

このサンプルを使用して、 Preprinted Forms Replacement機能に用意されている ElectronicFormJobSample ワークフローにジョブを実行依頼します。

この入力装置を初めて使用可能にして接続すると、2つのサンプルジョブ(PreprintedJob.pdfElectronicJob.pdf)がシステム上の ElectronicFormJobSampleワークフローに実行依頼されます。

プロパティー
入力装置の説明 2つのサンプルジョブをElectronicFormJobSampleワークフローに送信します。このワークフローは電子フォームをいずれかのジョブと結合します。
ポーリング間隔(秒) 5
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー ElectronicFormJobSample
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/ElectronicFormJobFolder(Linux)またはC:\aiw\aiw1\System\hf\ElectronicFormJobFolder(Windows)
最大エラー数 5
装置コードページ 設定なし
親サーバー システム
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ 設定なし
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/hf/ElectronicFormJobFolder/Staged(Linux)またはC:\aiw\aiw1\System\hf\ElectronicFormJobFolder\Staged(Windows)
入力装置の位置 設定なし
関連付けられた予定作業 設定なし
接続状況 切断
待ち入力ファイル 0
使用可能状況 いいえ
予定作業の状況 設定なし
バッチ方式 なし
バッチ対象のファイル数 設定なし
バッチ対象のページ数 設定なし
バッチ開始日 設定なし
バッチ間隔 設定なし
データパターン .*$
リストパターン .*lst$
ファイルパターン 設定なし
スプールファイル使用法 設定なし
必須ファイルパターン 設定なし
.zipファイルの作成 いいえ
セットの一致するパターン (.+?)\.[^.]*$|$
バッチ対象のページ数を超える いいえ
バッチ開始時刻 設定なし
頻度(分) 設定なし
指定変更パターン .*oth$
JDF パターン 設定なし
スプールファイルタイプ 設定なし
ファイルパターンシーケンス 設定なし
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 設定なし
完了方法 Size
変換指定変更 設定なし
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
トリガーパターン .*.trg$

1.2.10.8.2.11 ElectronicFormDocFolder

このサンプルを使用して、Preprinted Forms Replacement機能に用意されている ElectronicFormDocSampleワークフローにジョブを実行依頼します。

この入力装置を初めて使用可能にして接続すると、2つのサンプルジョブ(PreprintedDoc.pdfElectronicDoc.pdf)がシステム上の ElectronicFormDocSampleワークフローに実行依頼されます。

プロパティー
入力装置の説明 2つのサンプルジョブをElectronicFormDocSampleワークフローに送信します。このワークフローは電子フォームをいずれかのジョブと結合します。
ポーリング間隔(秒) 5
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー ElectronicFormDocSample
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/ElectronicFormDocFolder(Linux)またはC:\aiw\aiw1\System\hf\ElectronicFormDocFolder(Windows)
最大エラー数 5
装置コードページ 設定なし
親サーバー システム
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ 設定なし
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/hf/ElectronicFormDocFolder/Staged(Linux)またはC:\aiw\aiw1\System\hf\ElectronicFormDocFolder\Staged(Windows)
入力装置の位置 設定なし
関連付けられた予定作業 設定なし
接続状況 切断
待ち入力ファイル 0
使用可能状況 いいえ
予定作業の状況 設定なし
バッチ方式 なし
バッチ対象のファイル数 設定なし
バッチ対象のページ数 設定なし
バッチ開始日 設定なし
バッチ間隔 設定なし
データパターン .*$
リストパターン .*lst$
ファイルパターン 設定なし
スプールファイル使用法 設定なし
必須ファイルパターン 設定なし
.zipファイルの作成 いいえ
セットの一致するパターン (.+?)\.[^.]*$|$
バッチ対象のページ数を超える いいえ
バッチ開始時刻 設定なし
頻度(分) 設定なし
指定変更パターン .*oth$
JDF パターン 設定なし
スプールファイルタイプ 設定なし
ファイルパターンシーケンス 設定なし
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 設定なし
完了方法 Size
変換指定変更 設定なし
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
トリガーパターン .*.trg$

1.2.10.8.2.12 ElecPresFolder

このサンプルを使用して、Electronic Presentment機能に用意されているサンプルワークフローにジョブを実行依頼します。

この入力装置を初めて使用可能にして接続すると、サンプル PDF ジョブがシステム上の ElectronicPresentmentSample ワークフローに実行依頼されます。

プロパティー
入力装置の説明 Electronic Presentment の HotFolder
ポーリング間隔(秒) 5
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー ElectronicPresentmentSample
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/ElecPres
最大エラー数 5
装置コードページ 設定なし
バッチ対象のファイル数 設定なし
バッチ対象のページ数 設定なし
親サーバー システム
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ 設定なし
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/hf/ElecPres/Staged
バッチ方式 なし
入力装置の位置 設定なし
.zipファイルの作成 いいえ
バッチ対象のページ数を超える いいえ
ファイルパターン 設定なし
スプールファイルタイプ 設定なし
ファイルパターンシーケンス 設定なし
スプールファイル使用法 設定なし
必須ファイルパターン いいえ
データパターン .*$
指定変更パターン .*oth$
JDFパターン 設定なし
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 設定なし
変換指定変更 設定なし
バッチ開始日 設定なし
バッチ間隔
リストパターン .*lst$
トリガーパターン .*.trg$
完了方法 Size
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
バッチ開始時刻 設定なし
頻度(分) 設定なし

1.2.10.8.2.13 PostalFolder

このサンプルの入力装置を使用して、郵便有効化機能に用意されているサンプルワークフローにジョブを実行依頼します。この入力装置を初めて有効にして接続すると、サンプルPDFジョブがシステム上のPrintAndMailJobワークフローに実行依頼されます。

PostalFolder 入力装置には、次のプロパティーとデフォルト値があります。

プロパティー
入力装置の説明 あらゆる形式の入力ファイルを受け入れます。[子ワークフロー]プロパティーを使用して、郵便処理のために文書を作成するGroupDocsForPostalProcessに対してワークフローを設定します。
ポーリング間隔 5 秒
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー GroupDocsForPostalProcess
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/Postal(UNIXベースのオペレーティングシステム)またはC:\aiw\aiw1\System\hf\Postal(Windows)
最大エラー数 5
装置コードページ 設定なし
親サーバー システム
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ 設定なし
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/hf/Postal/Staged(UNIXベースのオペレーティングシステム)またはC:\aiw\aiw1\System\hf\Postal\Staged(Windows)
入力装置の位置 設定なし
関連付けられた予定作業 設定なし
接続状況 切断
待ち入力ファイル 0
使用可能状況 いいえ
予定作業の状況 設定なし
バッチ方式 なし
バッチ対象のファイル数 設定なし
バッチ対象のページ数 設定なし
バッチ開始日 設定なし
バッチ間隔
データパターン .*$
リストパターン .*lst$
ファイルパターン 設定なし
スプールファイル使用法 設定なし
必須ファイルパターン 設定なし
.zipファイルの作成 いいえ
セットの一致するパターン (.+?)\.[^.]*$|$
バッチ対象のページ数を超える いいえ
バッチ開始時刻 設定なし
頻度(分) 毎分
指定変更パターン .*oth$
JDFパターン 設定なし
スプールファイルタイプ 設定なし
ファイルパターンシーケンス 設定なし
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 設定なし
完了方法 Size
変換指定変更 設定なし
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
トリガーパターン .*.trg$

1.2.10.8.2.14 PreferencesFolder

このサンプルを使用して、プリファレンス管理機能に用意されているサンプルワークフローにジョブを実行依頼します。

この入力装置を初めて使用可能にして接続すると、サンプルジョブがシステム上の PreferencesSample ワークフローに実行依頼されます。

プロパティー
入力装置の説明 サンプルジョブをPreferencesSampleワークフローに送信すると、このワークフローが、プリファレンスファイルに基づいて文書プロパティーの値を更新し、これらの値に基づいて文書の処理を変更します。
ポーリング間隔(秒) 5
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー PreferencesSample
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/pref
最大エラー数 5
装置コードページ 設定なし
親サーバー システム
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ 設定なし
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/hf/pref/Staged
入力装置の位置 設定なし
関連付けられた予定作業 設定なし
接続状況 切断
待ち入力ファイル 0
使用可能状況 いいえ
予定作業の状況 設定なし
バッチ方式 なし
バッチ対象のファイル数 設定なし
バッチ対象のページ数 設定なし
バッチ開始日 設定なし
バッチ間隔 設定なし
データパターン .*$
リストパターン .*lst$
ファイルパターン 設定なし
スプールファイル使用法 設定なし
必須ファイルパターン 設定なし
.zipファイルの作成 いいえ
セットの一致するパターン (.+?)\.[^.]*$|$
バッチ対象のページ数を超える いいえ
バッチ開始時刻 設定なし
頻度(分) 設定なし
指定変更パターン .*oth$
JDFパターン 設定なし
スプールファイルタイプ 設定なし
ファイルパターンシーケンス 設定なし
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 設定なし
完了方法 Size
変換指定変更 設定なし
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
トリガーパターン .*.trg$

1.2.10.8.2.15 QuadientInserterSimulator

Quadient Inserter Simulatorの入力装置は、以下のプロパティーとデフォルト値があります。
プロパティー
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー QuadientInserterSimulator
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ 設定なし
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/icf/quadient_in
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/icf/quadient_in/stage
バッチ方式 なし
入力装置の位置 設定なし
最大エラー数 5
トリガーパターン .*.trg$
完了方法 Size
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 設定なし
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし

1.2.10.8.2.16 QuadientInserterFolder

Quadient Inserter Folder入力装置は、以下のプロパティーとデフォルト値があります。
プロパティー
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー QuadientInserterSample
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ 設定なし
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/quadient
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/hf/quadient/Staged
バッチ方式 なし
入力装置の位置 設定なし
装置コードページ 設定なし
最大エラー数 5
トリガーパターン .*.trg$
完了方法 Size
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 設定なし
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし

1.2.10.8.2.17 RepositoryFolder

このサンプルを使用して、Archive機能に用意されているサンプルワークフローにジョブを実行依頼します。

この入力装置を初めて使用可能にして接続すると、サンプル PDF ジョブがシステム上の RepositorySample ワークフローに実行依頼されます。

プロパティー
入力装置の説明 PDF 形式の入力ファイルを受け入れます。子ワークフロープロパティーを使って、ワークフローを、同じリポジトリーにジョブと文書を保存する RepositorySample に設定します。
ポーリング間隔(秒) 5
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー RepositorySample
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/Repository
最大エラー数 5
装置コードページ 設定なし
親サーバー システム
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ 設定なし
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/hf/Repository/Staged
入力装置の位置 設定なし
関連付けられた予定作業 設定なし
接続状況 切断
待ち入力ファイル 0
使用可能状況 いいえ
予定作業の状況 設定なし
バッチ方式 なし
バッチ対象のファイル数 設定なし
バッチ対象のページ数 設定なし
バッチ開始日 設定なし
バッチ間隔
データパターン .*$
リストパターン .*lst$
ファイルパターン 設定なし
スプールファイル使用法 設定なし
必須ファイルパターン いいえ
.zipファイルの作成 いいえ
セットの一致するパターン (.+?)\.[^.]*$|$
バッチ対象のページ数を超える いいえ
バッチ開始時刻 設定なし
頻度(分) 設定なし
指定変更パターン .*oth$
JDFパターン 設定なし
スプールファイルタイプ 設定なし
ファイルパターンシーケンス 設定なし
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 設定なし
完了方法 Size
変換指定変更 設定なし
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
トリガーパターン .*.trg$

1.2.10.8.2.18 VerificationFolder

このサンプルを使用して、自動確認機能に用意されているサンプルワークフローにジョブを実行依頼します。この入力装置を初めて使用可能にして接続すると、サンプル PDF ジョブがシステム上の VerifySample ワークフローに実行依頼されます。

VerificationFolder 入力装置には、次のプロパティーとデフォルト値があります。

プロパティー
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー VerifySample
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ 設定なし
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/hf/Verify(UNIXベースのオペレーティングシステム)またはC:\aiw\aiw1\System\hf\Verify(Windows)
装置コードページ 設定なし
ポーリング間隔 5 秒
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/hf/Verify/Staged(UNIXベースのオペレーティングシステム)またはC:\aiw\aiw1\System\hf\Verify\Staged(Windows)
バッチ方式 なし
入力装置の位置 設定なし
最大エラー数 5
データパターン .*$
JDFパターン 設定なし
リストパターン .*lst$
指定変更パターン .*oth$
トリガーパターン .*.trg$
完了方法 Size
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 設定なし
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
変換指定変更 設定なし

1.2.10.8.3 LPD入力装置

ラインプリンターデーモン (LPD) 入力装置は、LPD プロトコルを使用して実行依頼されるジョブを受信します。この装置は制御ファイルを指定して、ジョブのLPD制御ファイルパラメーターを、ワークフローが使用するRICOH ProcessDirector property name=valueフォーマットのジョブプロパティーファイルに変更します。

LPD 入力装置の名前は、印刷コマンドのプリンターオプションの値になります。receive_lpd_jobtype.cfgまたはreceive_lpd_pdf_jobtype.cfgファイルが構成されている場合、印刷コマンドのジョブオプションの値はRICOH ProcessDirectorジョブプロパティーに変換されます。

LPD 入力装置にジョブを実行依頼できるホストを指定してください。

1.2.10.8.3.1 LPDAFP

プロパティー
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー AFP
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ SetJobTypeFromRules
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/lpd/LPDAFP (Linux) または C:\aiw\aiw1\System\lpd\LPDAFP (Windows)
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/lpd/LPDAFP/Staged (Linux) または C:\aiw\aiw1\System\lpd\LPDAFP\Staged (Windows)
バッチ方式 リスト
入力装置の位置 設定なし
最大エラー数 10
データパターン .*\.prt$
リストパターン .*list\.lst$
指定変更パターン .*other\.oth$
トリガーパターン .*.trg$
完了方法 トリガー
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 /aiw/aiw1/control_files/rules/receive_lpd_jobtype.cfg (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\rules\receive_lpd_jobtype.cfg (Windows)
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
装置コードページ 設定なし

1.2.10.8.3.2 LPDLineData

プロパティー
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー 行データ (LineData)
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ SetJobTypeFromRules
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/lpd/LPDLineData (Linux) または C:\aiw\aiw1\System\lpd\LPDLineData (Windows)
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/lpd/LPDLineData/Staged (Linux) または C:\aiw\aiw1\System\lpd\LPDLineData\Staged (Windows)
バッチ方式 リスト
入力装置の位置 設定なし
最大エラー数 10
データパターン .*\.prt$
リストパターン .*list\.lst$
指定変更パターン .*other\.oth$
トリガーパターン .*.trg$
完了方法 トリガー
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 /aiw/aiw1/control_files/rules/receive_lpd_jobtype.cfg (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\rules\receive_lpd_jobtype.cfg (Windows)
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし
装置コードページ 設定なし

1.2.10.8.3.3 LPDPDF

LPDPDF 入力装置には、次のプロパティーとデフォルト値があります。
プロパティー
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー PDF
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー初期化ステップ 設定なし
子ワークフロー初期化ステップ SetJobTypeFromRules
フォルダー位置 /aiw/aiw1/System/lpd/LPDPDF(UNIXベースのオペレーティングシステム)またはC:\aiw\aiw1\System\lpd\LPDPDF(Windows)
ステージング位置 /aiw/aiw1/System/lpd/LPDPDF/Staged(UNIXベースのオペレーティングシステム)またはC:\aiw\aiw1\System\lpd\LPDPDF\Staged(Windows)
バッチ方式 リスト
入力装置の位置 設定なし
最大エラー数 10
データパターン .*\.prt$
リストパターン .*list\.lst$
指定変更パターン .*other\.oth$
トリガーパターン .*.trg$
完了方法 トリガー
親ワークフロー構文解析規則 設定なし
子ワークフロー構文解析規則 /aiw/aiw1/control_files/rules/receive_lpd_pdf_jobtype.cfg
親ワークフローパターン 設定なし
子ワークフローパターン 設定なし

1.2.10.8.4 Web サービスの入力装置

REST および SOAP で独自の Web サービスの入力装置を作成する場合に、これらの付属の入力装置をテンプレートとして使用します。

1.2.10.8.4.1 MarcomReceiveOrders

提供されたこのSOAP Webサービスの入力装置は、MarcomCentral Webサービスへの呼び出しをシミュレートし、XML注文を取得します。入力装置は、この注文をジョブとして、MarcomCentral Connect機能で提供される MarcomProcessOrdersワークフローに送信します。

静的な資格情報フィールドの値は、Web サービスを呼び出すのではなくシミュレーションを実行するよう RICOH ProcessDirector に伝えます。

この入力装置を使用可能にして接続するたびに、RICOH ProcessDirector は 30 秒ごとに MarcomProcessOrdersワークフローにサンプルジョブを送信します。ジョブの送信を停止するには、入力装置を使用不可にして切断します。

一般

プロパティー
入力装置の説明 Marcom Ricohサンプルストアから注文を受信します。
親サーバー システム
ポーリング間隔(秒) 30
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー MarcomProcessOrders
最大エラー数 10
入力装置の位置 設定なし
装置コードページ 設定なし

要求

プロパティー
要求 URL https://services.printable.com/Trans/1.0/Order.asmx
要求ペイロード
<soapenv:Envelope xmlns:soapenv="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/" 
xmlns:ord="http://services.printable.com/1.0/order" 
xmlns:sso="http://www.printable.com/sso">
 <soapenv:Header/>
 <soapenv:Body>
  <ord:GetOrdersByDate>
   <sso:OrderRequestByDate version="?">
   <PartnerCredentials>
     <Token>${WebService.StaticCredential}</Token>
    </PartnerCredentials>
    <DateRange>
     <Start>${WebService.LastSuccessRequestTime}</Start>
     <End>${WebService.CurrentRequestTime}</End>
    </DateRange>
    <RequestIdentifier>?</RequestIdentifier>
   </sso:OrderRequestByDate>
  </ord:GetOrdersByDate>
 </soapenv:Body>
 </soapenv:Envelope>
SOAP 要求 Marcom-GetOrdersByDate
プロキシサーバー プロキシサーバー1
応答からジョブを作成 応答パターンが一致する場合のみ
一致する応答パターン //Order
子ジョブを作成 いいえ
タイムゾーンオフセット -7

認証

プロパティー
静的な資格情報 マスク値
認証要求ペイロード  
認証要求 URL  
認証 SOAP 要求 設定なし
認証応答属性  
認証要求パスワード  

拡張

プロパティー
子ワークフロー構文解析規則  
子ワークフローパターン  

1.2.10.8.4.2 RestfulWebServiceSample

この付属の REST Web サービスの入力装置は、サンプル Web サービスに対して GET 呼び出しを作成し、JSON ジョブを取得します。この入力装置は、Web Services Enablement 機能で提供される RestfulWebServiceWF ワークフローにジョブを送信します。

この入力装置を使用可能にして接続するたびに、30 秒ごとにサンプルジョブがRestfulWebServiceWFワークフローに送信されます。ジョブの送信を停止するには、入力装置を使用不可にして切断します。

一般

プロパティー
入力装置の説明 サンプル REST Web サービスを呼び出し、サンプル JSON ジョブを 30 秒ごとに取得して、RestfulWebServiceWF サンプルワークフローに送信します。
親サーバー システム
ポーリング間隔(秒) 30
実行依頼ステップ SubmitInputFiles
ワークフロー ParentNoPrint
子ワークフロー RestfulWebServiceWF
最大エラー数 10
入力装置の位置 設定なし
装置コードページ 設定なし

要求

プロパティー
要求 URL http://localhost:15080/restapi/1.0/sample/order
要求メソッド GET
要求コンテンツタイプ JSON
要求ペイロード  
要求ヘッダー fakename:RPDsample
要求パラメーター  
プロキシサーバーを使用 いいえ
応答からジョブを作成 常時
一致する応答パターン  
子ジョブを作成 いいえ

認証

プロパティー
静的な資格情報  
認証応答属性  
認証要求 URL  
認証要求メソッド GET
認証要求パスワード  
認証応答コンテンツタイプ JSON
認証要求ペイロード  
認証要求ヘッダー  
認証要求パラメーター  

拡張

プロパティー
子ワークフロー構文解析規則  
子ワークフローパターン  

1.2.10.9 提供データコレクター

RICOH ProcessDirectorは、PostgreSQLデータベースに保存するキャプチャーとデータの設定に使用できる定義済みデータコレクターオブジェクトを提供します。

1.2.10.9.1 ジョブステップ期間

このデータコレクターを使用して、ワークフローでジョブを処理する際のステップの所要時間に関する情報を取得します。

一般

プロパティー デフォルト値
データベーステーブル名 job_step_durations
エラーログディレクトリー /aiw/aiw1/stepdurationdump
期限切れエントリーを削除 オフ
保存期間  

キャプチャーするプロパティー

プロパティー デフォルト値
キャプチャーするジョブプロパティー
  • カスタム 1 (Job.Info.Attr1)
  • カスタム 2 (Job.Info.Attr2)
  • カスタム 3 (Job.Info.Attr3)
  • カスタム 4 (Job.Info.Attr4)
  • カスタム 5 (Job.Info.Attr5)
  • お客様名 (Job.CustomerName)
  • 両面 (Job.Duplex)
  • 入力データストリーム (Job.InputDatastream)
  • 入力ファイル名 (Job.InputFile)
  • ジョブ到着時刻 (Job.FileReceiptTime)
  • ジョブクラス (Job.Class)
  • 要求されたジョブコピー (Job.Copies)
  • ジョブ宛先 (Job.Destination)
  • ジョブフォーム (Job.Form)
  • ジョブ名 (Job.Name)
  • ジョブ優先度 (Job.Priority)
  • ジョブサイズ(シート)(Job.JobSize)
  • 親サーバー (Job.Instance)
  • 永続ジョブID (Job.PersistenceID)
  • 前のプリンター (Job.PreviousPrinter)
  • プロモート済 (Job.Promote)
  • プロモーション時刻 (Job.PromoteTime)
  • 調整ユーザー(Job.Insert.ReconcileUser.ID)
  • 要求された場所(Job.Locations)
  • 要求されたプリンター (Job.RequestedPrinter)
  • 最印刷カウント (Job.ReprintCount)
  • 保存期間 (Job.RetainDuration)
  • スケジュール設定者(Job.ScheduleUserId)
  • ソース入力装置 (Job.SourceInputDeviceName)
  • 実行依頼時刻 (Job.SubmitTime)
  • 合計ページ数 (Job.TotalPages)
  • 合計シート (Job.TotalSheets)
  • 親設定を使用(Job.ParentJob)
  • ワークフロー (Job.JobType)

使用上の注意:デフォルトで選択されたジョブプロパティーに加え、 ジョブステップ期間データコレクターは常に以下のデータをキャプチャーします。

ジョブ番号
システムでジョブを識別する固有の番号。
PostgreSQLデータベーステーブルの列名:id
作成時間
イベントが保存されたローカル時間。
PostgreSQLデータベーステーブルの列名:created_at
作成UTC時間
イベントが保存されたUTC時間。
PostgreSQLデータベーステーブルの列名:created_at_utc
現在のワークフロー
ジョブが現在使用しているワークフロー。
PostgreSQLデータベーステーブルの列名:job_workflow
現行フェーズ(Job.Phase)
現在ジョブを処理しているワークフローフェーズの名前。
PostgreSQLデータベーステーブルの列名:job_phase
現行ステップ(Job.Step)
現行フェーズ内でジョブを処理しているステップ名。
PostgreSQLデータベーステーブルの列名:job_step
レコード
自動生成されるシーケンス番号。
PostgreSQLデータベーステーブルの列名: record
ステップキュー時間
ジョブが実行される前にキューに入れられた時間の合計。
PostgreSQLデータベーステーブルの列名:step_queued_duration
ステップ処理時間
ジョブが処理状態である時間の合計。
PostgreSQLデータベーステーブルの列名:step_processing_duration
ステップ処理終了
ステップの処理を終了する時刻。
PostgreSQLデータベーステーブルの列名:step_processing_end
ステップ処理開始
ステップの処理を開始する時刻。
PostgreSQLデータベーステーブルの列名:step_processing_start
ステップ実行時間
ステップがキュー状態および処理状態にあった時間の合計。
PostgreSQLデータベーステーブルの列名:step_run_duration
ステップテンプレート
ステップの定義に使用したステップテンプレートの名前。
PostgreSQLデータベーステーブルの列名:step_template
ステップ待機時間
ステップが待機状態であった時間の合計。
PostgreSQLデータベーステーブルの列名:step_wait_duration
ステップ時間の合計
ステップがキュー状態、処理状態、待機状態であった時間の合計。
PostgreSQLデータベーステーブルの列名:total_step_duration

1.2.10.9.2 ジョブステップの進行状況

このデータコレクターを使用して、ワークフローの各ステップの開始時と完了時にキャプチャーされるジョブプロパティーを選択します。

一般

プロパティー デフォルト値
データベーステーブル名 job_history
エラー時に継続 はい
エラーログディレクトリー /aiw/aiw1/jobhistorydump
期限切れエントリーを削除 オフ
保存期間  

キャプチャーするプロパティー

プロパティー デフォルト値
キャプチャーするジョブプロパティー
  • カスタム 1 (Job.Info.Attr1)
  • カスタム 2 (Job.Info.Attr2)
  • カスタム 3 (Job.Info.Attr3)
  • カスタム 4 (Job.Info.Attr4)
  • カスタム 5 (Job.Info.Attr5)
  • お客様名 (Job.CustomerName)
  • 両面 (Job.Duplex)
  • 入力データストリーム (Job.InputDatastream)
  • 入力ファイル名 (Job.InputFile)
  • ジョブ到着時刻 (Job.FileReceiptTime)
  • ジョブクラス (Job.Class)
  • 要求されたジョブコピー (Job.Copies)
  • ジョブ宛先 (Job.Destination)
  • ジョブフォーム (Job.Form)
  • ジョブ名 (Job.Name)
  • ジョブサイズ(シート)(Job.JobSize)
  • 親サーバー (Job.Instance)
  • 永続ジョブID (Job.PersistenceID)
  • 前のプリンター (Job.PreviousPrinter)
  • プロモート済 (Job.Promote)
  • プロモーション時刻 (Job.PromoteTime)
  • 調整ユーザー(Job.Insert.ReconcileUser.ID)
  • 要求されたプリンター (Job.RequestedPrinter)
  • 最印刷カウント (Job.ReprintCount)
  • 保存期間 (Job.RetainDuration)
  • スケジュール設定者(Job.ScheduleUserId)
  • ソース入力装置 (Job.SourceInputDeviceName)
  • 実行依頼時刻 (Job.SubmitTime)
  • 合計シート (Job.TotalSheets)
  • 合計ページ数 (Job.TotalPages)
  • ワークフロー (Job.JobType)

1.2.10.9.3 ジョブ印刷の進行状況

このデータコレクターを使用して、ジョブが印刷を開始したとき、ジョブが印刷を正常に終了したとき、 およびエラーのためにジョブが印刷を停止したときにキャプチャーされるジョブとプリンターのプロパ ティーを選択します。

一般

プロパティー デフォルト値
データベーステーブル名 job_printing
エラーログディレクトリー /aiw/aiw1/jobprintingdump
期限切れエントリーを削除 オフ
保存期間  
キャプチャーするプロパティー
プロパティー デフォルト値
キャプチャーするジョブプロパティー
  • 割り当てられたプリンター (Job.CurrentPrinter)
  • プリンタへの割り当て (Job.Print.AssignPrintTime)
  • 黒インク使用 (Job.Ink.Black)
  • カスタム 1 (Job.Info.Attr1)
  • カスタム 2 (Job.Info.Attr2)
  • お客様名 (Job.CustomerName)
  • 現行フェーズ(Job.Phase)
  • 現行ワークフロー (Job.Process)
  • 現行ステップ(Job.Step)
  • 現行ジョブの状態 (Job.State)
  • シアンインク使用 (Job.Ink.Cyan)
  • 両面 (Job.Duplex)
  • 入力データストリーム (Job.InputDatastream)
  • ジョブクラス (Job.Class)
  • スタック済みジョブコピー (Job.CopiesStacked)
  • 要求されたジョブコピー (Job.Copies)
  • ジョブ宛先 (Job.Destination)
  • ジョブフォーム (Job.Form)
  • ジョブ名 (Job.Name)
  • ジョブ番号(Job.ID)
  • ジョブ優先度 (Job.Priority)
  • ジョブサイズ (Job.JobSize)
  • マゼンタインク使用 (Job.Ink.Magenta)
  • メディア (ジョブメディア)
  • 出力ビン (Job.OutputBin)
  • 出力形式 (Job.OutputFormat)
  • スタック済みページ (Job.PagesStacked)
  • 親サーバー (Job.Instance)
  • 永続ジョブID (Job.PersistenceID)
  • パンチ (Job.Punch)
  • 前のプリンター (Job.PreviousPrinter)
  • 印刷完了時間 (Job.Print.EndPrintTime)
  • 調整ユーザー(Job.Insert.ReconcileUser.ID)
  • 要求位置 (Job.Locations)
  • 最印刷カウント (Job.ReprintCount)
  • スケジュール設定者(Job.ScheduleUserId)
  • スタック済みシート (Job.SheetsStacked)
  • システム (Job.SystemName)
  • ステープル (Job.Staple)
  • 合計ページ数 (Job.TotalPages)
  • 合計シート (Job.TotalSheets)
  • イエローインク使用 (Job.Ink.Yellow)
  • ワークフロー (Job.JobType)
キャプチャーするプリンタープロパティー
  • お客様名 (Printer.CustomerName)
  • プリンターの説明 (Printer.Description)
  • プリンター出力先 (Printer.Destination)
  • プリンターの位置 (Printer.Locations)
  • プリンターモデル (Printer.Model.Specific)
  • プリンター名 (Printer.ID)
  • プリンター用紙タイプ (Printer.Model)
  • プリンターサーバー (Printer.Instance)
  • 出力形式 (Printer.OutputFormat)
  • シリアル番号 (Printer.SerialNumber)
  • バージョン (Printer.Version)

1.2.10.9.4 プリンター状況

このデータコレクターを使用して、使用可能状況または プリンター状況が変更されるたびにキャプチャーされるプリンタープロパティーを選択します。

一般

プロパティー デフォルト値
データベーステーブル名 printer_status
エラーログディレクトリー /aiw/aiw1/printerstatusdump
期限切れエントリーを削除 オフ
保存期間  

キャプチャーするプロパティー

プロパティー デフォルト値
キャプチャーするプリンタープロパティー
  • お客様名 (Printer.CustomerName)
  • 出力形式 (Printer.OutputFormat)
  • プリンターの説明 (Printer.Description)
  • プリンター出力先 (Printer.Destination)
  • プリンターの位置 (Printer.Locations)
  • プリンターモデル (Printer.Model.Specific)
  • プリンター名 (Printer.ID)
  • プリンター用紙タイプ (Printer.Model)
  • プリンターサーバー (Printer.Instance)
  • プリンター状況 (Printer.Status)
  • シリアル番号 (Printer.SerialNumber)
  • バージョン (Printer.Version)

1.2.10.9.5 バーコードリーダーのユーザーアクション

このデータコレクターを使用して、ユーザがバーコードリーダでアクションを実行したときにキャプチャーされるバーコードリーダーとユーザーのプロパティーを選択します。

一般

プロパティー デフォルト値
データベーステーブル名 barcode_reader_actions
エラーログディレクトリー /aiw/aiw1/userhistorydump/barcode_reader_actions/
期限切れエントリーを削除 オフ
保存期間  

キャプチャーするプロパティー

プロパティー デフォルト値
キャプチャーするバーコードリーダープロパティー
  • バーコードリーダーの位置 (BarcodeReader.Location)
  • 説明 (BarcodeReader.Description)
  • 名前 (BarcodeReader.ID)
キャプチャーするユーザープロパティー
  • 許可された位置 (User.Location)
  • グループメンバーシップ (User.Groups)
  • ユーザーの説明 (User.Description)
  • ユーザー名 (User.ID)

1.2.10.9.6 入力装置のユーザーアクション

このデータコレクターを使用して、ユーザーが入力装置でアクションを実行したときにキャプチャーされる入力装置とユーザーのプロパティーを選択します。

一般

プロパティー デフォルト値
データベーステーブル名 input_device_actions
エラーログディレクトリー /aiw/aiw1/userhistorydump/input_device_actions/
期限切れエントリーを削除 オフ
保存期間  

キャプチャーするプロパティー

プロパティー デフォルト値
キャプチャーする入力装置プロパティー
  • デバイスタイプ (InputDevice.Type)
  • 入力装置の説明 (InputDevice.Description)
  • 入力装置の位置 (InputDevice.Locations)
  • 入力装置名 (InputDevice.ID)
キャプチャーするユーザープロパティー
  • 許可された位置 (User.Location)
  • グループメンバーシップ (User.Groups)
  • ユーザーの説明 (User.Description)
  • ユーザー名 (User.ID)

1.2.10.9.7 インサーターのユーザーアクション

このデータコレクターを使用して、ユーザーがインサーターでアクションを実行したときにキャプチャーされるインサーターとユーザーのプロパティーを選択します。

一般

プロパティー デフォルト値
データベーステーブル名 inserter_actions
エラーログディレクトリー /aiw/aiw1/userhistorydump/inserter_actions/
期限切れエントリーを削除 オフ
保存期間  

キャプチャーするプロパティー

プロパティー デフォルト値
キャプチャーするインサータープロパティー
  • インサーターコントローラーの説明 (InserterSystem.Description)
  • インサーターコントローラー名 (InserterController.ID)
  • 位置 (InserterSystem.Location)
キャプチャーするユーザープロパティー
  • 許可された位置 (User.Location)
  • グループメンバーシップ (User.Groups)
  • ユーザー名 (User.ID)
  • ユーザーの説明 (User.Description)

1.2.10.9.8 ジョブのユーザーアクション

このデータコレクターを使用して、ユーザーがジョブでアクションを実行したときにキャプチャーされるジョブとユーザーのプロパティーを選択します。

一般

プロパティー デフォルト値
データベーステーブル名 job_actions
エラーログディレクトリー /aiw/aiw1/userhistorydump/job_actions/
期限切れエントリーを削除 オフ
保存期間  

キャプチャーするプロパティー

プロパティー デフォルト値
キャプチャーするジョブプロパティー
  • カスタム 1 (Job.Info.Attr1)
  • カスタム 2 (Job.Info.Attr2)
  • カスタム 3 (Job.Info.Attr3)
  • カスタム 4 (Job.Info.Attr4)
  • カスタム 5 (Job.Info.Attr5)
  • ジョブ名 (Job.Name)
  • ジョブ番号 (Job.ID)
  • ワークフロー (Job.JobType)
キャプチャーするユーザープロパティー
  • 許可された位置 (User.Location)
  • グループメンバーシップ (User.Groups)
  • ユーザーの説明 (User.Description)
  • ユーザー名 (User.ID)

1.2.10.9.9 プリンターのユーザーアクション

このデータコレクターを使用して、ユーザーがプリンターでアクションを実行したときにキャプチャーされる プリンターとユーザーのプロパティーを選択します。

一般

プロパティー デフォルト値
データベーステーブル名 printer_actions
エラーログディレクトリー /aiw/aiw1/userhistorydump/printer_actions/
期限切れエントリーを削除 オフ
保存期間  

キャプチャーするプロパティー

プロパティー デフォルト値
キャプチャーするプリンタープロパティー
  • プリンターの説明 (Printer.Description)
  • プリンター出力先 (Printer.Destination)
  • プリンターの位置 (Printer.Locations)
  • プリンターモデル (Printer.Model.Specific)
  • プリンター名 (Printer.ID)
  • シリアル番号 (Printer.SerialNumber)
  • プリンター用紙タイプ (Printer.Model)
  • プリンターサーバー (Printer.Instance)
  • プリンターTCP/IPアドレスまたはホスト名 (Printer.TCPIP.Address)
  • タイプ (Printer.Type)
  • バージョン (Printer.Version)
キャプチャーするユーザープロパティー
  • 許可された位置 (User.Location)
  • グループメンバーシップ (User.Groups)
  • ユーザーの説明 (User.Description)
  • ユーザー名 (User.ID)

1.2.10.9.10 ユーザーに対するユーザーアクション

このデータコレクターを使用して、ユーザーが対象ユーザーに対してアクションを実行したときにキャプチャーされる対象ユーザーとユーザーのプロパティーを選択します。

一般

プロパティー デフォルト値
データベーステーブル名 user_actions
エラーログディレクトリー /aiw/aiw1/userhistorydump/user_actions/
期限切れエントリーを削除 オフ
保存期間  

キャプチャーするプロパティー

プロパティー デフォルト値
キャプチャーする対象ユーザープロパティー
  • 許可された位置 (User.Location)
  • グループメンバーシップ (User.Groups)
  • ユーザーの説明 (User.Description)
  • ユーザー名 (User.ID)
キャプチャーするユーザープロパティー
  • 許可された位置 (User.Location)
  • グループメンバーシップ (User.Groups)
  • ユーザーの説明 (User.Description)
  • ユーザー名 (User.ID)

1.2.10.9.11 ワークフローステップコレクター

このデータコレクターを使用して、WritePropsToReportDatabase ステップによって保存されたデータを管理します。

一般

プロパティー デフォルト値
対象データベーステーブル  
期限切れエントリーを削除 オフ
保存期間  

1.2.10.10 付属のTableauワークブック

レポート機能には、付属のTableauワークブックが含まれています。

Tableauワークブックを含むファイルのフルパスおよび名前は次のとおりです。

  • /aiw/aiw1/samples/reports/Sample.twb(Linux)
  • C:\aiw\aiw1\samples\reports\Sample.twb(Windows)

このワークブックを使用するには、次の手順に従います。

  • レポート機能をインストールします。
  • Reportを構成します。RICOH ProcessDirectorがデータをキャプチャーすると、指定したPostgreSQLデータベースにそのデータを格納します。
  • Tableauビジネスインテリジェンスツールをインストールします。Tableauビジネスインテリジェンスツールは、Report機能には含まれていません。詳細と購入オプションについては、https://www.tableau.com/を参照してください。
  • Tableauでワークブックを開き、データベース設定ページで定義したPostgreSQLデータベースに接続します。

ワークブックには、印刷されたページおよびお客様ごとのジョブに関するワークシートが含まれています。

1.2.10.11 便利なPostgreSQLコマンド

PostgreSQLのコマンドを使って、レポートデータベースの状態や内容を確認できます。多くのコマンドが存在していて、このトピックでは、一部を示します。
    注意:
  • 以下のコマンド例では、データベース設定ページのプロパティーのデフォルト値を使用した場合を想定しています。ポート番号などの値を変更した場合、PostgreSQLコマンドで追加の引数を使用する必要があるかもしれません。

    詳しくは、psqlコマンドプロンプトでヘルプと入力してください。

  • これらのコマンドはレポートデータベースでのみ使用してください。リコーのサポート担当者の指示がない限り、メインRICOH ProcessDirectorデータベースでコマンドを実行しないでください。
レポートデータベースがインストールされているサーバー上のコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
PostgreSQLが稼働しているかどうかの確認

Linux:

ps -ef | grep postgres

PostgresSQLが実行されている場合、複数行の出力が表示されます。実行されていなければ何も見えません。

Windows:

Windowsのタスクマネージャーを開きます。サーバー上で実行されているPostgreSQLプロセスを探します。

1次サーバーのレポートデータベースへのアクセス

Linux:

  • /aiw/aiw1/bin/postgresql/Linux/pgsql/bin/psql databasePostgreSQL_user_name

    または

  • /usr/pgsql-14/bin/psql database PostgreSQL_user_name

たとえば、データベース設定ページの データベースユーザー名のデフォルト値を使用する場合は、次のように入力します。

  • /aiw/aiw1/bin/postgresql/Linux/pgsql/bin/psql history rpdreports

    または

  • /usr/pgsql-14/bin/psql history rpdreports

Windows:

  • C:\aiw\aiw1\bin\postgresql\Windows\pgsql\bin\psql databasePostgreSQL_user_name

    または

  • <RPDインストールディレクトリ>\PostgreSQL\bin\pg_psql database PostgreSQL_user_name

たとえば、データベース設定ページの データベースユーザー名のデフォルト値を使用する場合は、次のように入力します。

  • C:\aiw\aiw1\bin\postgresql\Windows\pgsql\bin\psql history rpdreports

    または

  • <RPDインストールディレクトリ>\PostgreSQL\bin\pg_psql history rpdreports

期待される出力:

psql.bin (9.6.4) ヘルプは"help"と入力してください。
レポートデータベースにアクセスした後

これらのコマンドを使用して、データベース、データベーステーブル、およびコンテンツに関する情報を取得します。

\d
システム上に存在するデータベーステーブルを一覧表示します。
\dt rpt.*
rptスキーマにあるシステム上のデータベースをリストアップします。古いバージョンのレポート機能のデータ保存用DB2データベースから移行したデータベースは、すべてこのスキーマに含まれています。
\d+database_table_name
指定したテーブルのフォーマットを表示します。たとえば、\d+ job_historyは、job_historyデータベーステーブルのそのフォーマットを示しています。
select * from database_table_name;
指定したテーブルの全データを一覧表示します。
selectcolumn_name[,column_name2,column_name3,...]from job_history.
要求されたテーブルの指定された列のデータを一覧表示します。
COPY database_table_name TO 'directory_path_and_filename' DELIMITER ',' CSV HEADER;
データベースに保存されたデータを CSV ファイルに書き込みます。

database_table_name には、データコレクターで データベーステーブル名プロパティーの値として定義したPostgreSQLデータベーステーブルの名前を入力します。

directory_path_and_filenameには、データのキャプチャー先とするCSVのフルディレクトリーパスおよび名前を入力します。

次の例では、job_historyテーブル内のデータがキャプチャーされ、/aiw/aiw1ディレクトリーのtest.csvファイルにCSV形式でエクスポートされます。

COPY job_history TO '/aiw/aiw1/test.csv' DELIMITER ',' CSV HEADER;

\q
PostgreSQLを終了します。

レポートデータベースの停止

コマンド行を開き、次のコマンドを入力します。

Windowsサーバー
  • \aiw\aiw1\bin\postgresql\Windows\pgsql\bin\pg_ctl stop -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D \aiw\aiw1\data -l \aiw\aiw1\trace\postgres.trace

    または

  • <RPDインストールディレクトリー>\PostgreSQL\bin\pg_ctl stop -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D \aiw\aiw1\data -l \aiw\aiw1\trace\postgres.trace
Linuxサーバー
  • /aiw/aiw1/bin/postgresql/Linux/pgsql/bin/pg_ctl stop -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D /aiw/aiw1/data/ -l /aiw/aiw1/trace/postrgres.trace

    または

  • /usr/pgsql-14/bin/pg_ctl stop -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D /aiw/aiw1/data/ -l /aiw/aiw1/trace/postrgres.trace

レポートデータベースの起動

Windowsサーバー
  • \aiw\aiw1\bin\postgresql\Windows\pgsql\bin\pg_ctl start -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D \aiw\aiw1\data -l \aiw\aiw1\trace\postgres.trace

    または

  • <RPDインストールディレクトリー>\PostgreSQL\bin\pg_ctl start -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D \aiw\aiw1\data -l \aiw\aiw1\trace\postgres.trace
Linuxサーバー
  • /aiw/aiw1/bin/postgresql/Linux/pgsql/bin/pg_ctl start -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D /aiw/aiw1/data/ -l /aiw/aiw1/trace/postrgres.trace

    または

  • /usr/pgsql-14/bin/pg_ctl start -o "-p 5432" -U rpdreports -P testpassword -D /aiw/aiw1/data/ -l /aiw/aiw1/trace/postrgres.trace

1.2.10.12 用意されたサービスポリシー

インストール済み環境で、次のサンプルのサービスポリシーを使用できます。

1.2.10.12.1 24 時間

システムに到着後 24 時間以内に印刷しなければならないジョブには、24 時間サービスポリシーを使用します。
プロパティー 説明
非サービス期間の調整 いいえ 計画チェックポイント時刻は、RICOH ProcessDirector によって、非サービス期間を飛び越えるように調整されません。
調整方法 なし デフォルトのチェックポイント開始時刻は、RICOH ProcessDirector によって調整されません。デフォルトのチェックポイント開始時刻は、ジョブがシステムに到着した時刻です。
締め切り計算方法 経過時間 RICOH ProcessDirector がこのサービスポリシーを使用するジョブの SLA 締め切りの計算に使用する方法です。
間隔 [受信]   チェックポイントは、受信フェーズについては定義されません。
間隔 [準備] 8 時間 ジョブは、チェックポイント開始時刻から 8 時間以内に[準備]フェーズを完了するよう見込まれています。
間隔 [印刷] 1 日 ジョブは、チェックポイント開始時刻から 1 日 (24 時間) 以内に印刷フェーズを完了するよう見込まれています。
間隔 [完了]   チェックポイントは、完了フェーズについては定義されません。
日数   締め切り計算方法が特定の時間の場合、チェックポイント開始時間からジョブの SLA 締め切りまでの日数を指定します。
再処理時にリセット はい 再印刷または 再処理アクションを選択すると、新しい実チェックポイント時刻が RICOH ProcessDirector によって記録されます。
サービスポリシーの説明 ジョブ到着時から 24 時間以内に印刷します。 パフォーマンスコミットメントについて説明します。
SLA 継続時間   締め切り計算方法が経過時間の場合、ジョブのチェックポイント開始時間から SLA 締め切りまでに許容される時間の長さを分、時間、または日単位で指定します。
SLA 目標時刻   締め切り計算方法が特定の時間の場合、SLA締め切りの時刻を指定します。
開始時刻   開始時刻は指定されません。
時間帯 (GMT+00:00) GMT 時間帯。
注意: フェーズ名を、そのフェーズで適切に実行できる機能に合った名前に変更できます。

1.2.10.12.2 3 日のカットオフ

ジョブが開始時刻までにシステムに到着した場合に、開始時刻後 3 日以内に印刷する必要のあるジョブには、3 日のカットオフサービスポリシーを使用します。開始時刻後に到着した場合、それらのジョブは 4 日以内に印刷しなければなりません。
プロパティー 説明
非サービス期間の調整 いいえ 計画チェックポイント時刻は、RICOH ProcessDirector によって、非サービス期間をスキップするように調整されません。
調整方法 カットオフ チェックポイント開始時刻は、ジョブの到着が、サービスポリシーで指定された開始時刻より前か後かで異なります。ジョブの到着に応じて、チェックポイント開始時刻は次のようになります。
  • 開始時刻の前に到着した場合、チェックポイント開始時刻はジョブ到着日の開始時刻です。
  • 開始時刻の後に到着した場合、チェックポイント開始時刻は翌日になります。
締め切り計算方法 特定の時間 RICOH ProcessDirector がこのサービスポリシーを使用するジョブの SLA 締め切りの計算に使用する方法です。
間隔 [受信]   チェックポイントは、受信フェーズについては定義されません。
間隔 [準備] 1 日 ジョブは、チェックポイント開始時刻から 1 日以内に準備フェーズを完了するよう見込まれています。
間隔 [印刷] 3 日間 ジョブは、チェックポイント開始時刻から 3 日 以内に印刷フェーズを完了するよう見込まれています。
間隔 [完了]   チェックポイントは、完了フェーズについては定義されません。
日数   締め切り計算方法が特定の時間の場合、チェックポイント開始時間からジョブの SLA 締め切りまでの日数を指定します。
再処理時にリセット いいえ 再印刷または 再処理アクションを選択しても、RICOH ProcessDirector では、新しい実チェックポイント時刻が記録されません。
サービスポリシーの説明 ジョブが開始時刻までに到着した場合は開始時刻から 3 日以内に印刷します。そうでない場合は 4 日以内に印刷します。 パフォーマンスコミットメントについて説明します。
SLA 継続時間   締め切り計算方法が経過時間の場合、ジョブのチェックポイント開始時間から SLA 締め切りまでに許容される時間の長さを分、時間、または日単位で指定します。
SLA 目標時刻   締め切り計算方法が特定の時間の場合、SLA締め切りの時刻を指定します。
開始時刻 9:00 開始時刻。
時間帯 (GMT+00:00) GMT 時間帯。
注意: フェーズ名を、そのフェーズで適切に実行できる機能に合った名前に変更できます。

1.2.10.13 用意された非サービス期間

インストール済み環境で、次のサンプルの非サービス期間を使用できます。

1.2.10.13.1 元旦

インストール済み環境で元日にはサービスを提供していない場合に、元日非サービス期間を使用します。ただし、最初に プロパティーを変更してください。
プロパティー 説明
1 非サービス期間は月の最初の日にあります。
終了時刻(HH:MM)   非サービス期間は 1 日の終わりに終了します。
1月 非サービス期間は 1 月にあります。
非サービス期間の説明 2006 年元日、全日 非サービス期間を説明します。
開始時刻(HH:MM)   非サービス期間は 1 日の始まりに開始します。
2006 非サービス期間は 2006 年にあります。

1.2.10.13.2 毎週土曜日

インストール済み環境で土曜日にはサービスを提供していない場合に、毎週土曜日非サービス期間を使用します。ただし、最初に プロパティーを変更してください。
プロパティー 説明
土曜日 非サービス期間は毎週土曜日にあります。
終了時刻(HH:MM)   非サービス期間は 1 日の終わりに終了します。
設定なし 非サービス期間は毎月発生します。
非サービス期間の説明 2006 年の土曜日、全日 非サービス期間を説明します。
開始時刻(HH:MM)   非サービス期間は 1 日の始まりに開始します。
2006 非サービス期間は 2006 年にあります。

1.2.10.13.3 毎週日曜日

インストール済み環境で日曜日にはサービスを提供していない場合に、毎週日曜日非サービス期間を使用します。ただし、最初に プロパティーを変更してください。
プロパティー 説明
日曜日 非サービス期間は毎週日曜日にあります。
終了時刻(HH:MM)   非サービス期間は 1 日の終わりに終了します。
設定なし 非サービス期間は毎月発生します。
非サービス期間の説明 2006 年の日曜日、全日 非サービス期間を説明します。
開始時刻(HH:MM)   非サービス期間は 1 日の始まりに開始します。
2006 非サービス期間は 2006 年にあります。

1.2.10.14 用意されたパススループリンター

RICOH ProcessDirectorの新規インストールでは、インストールを確認するために使用できるパススループリンターのサンプルが提供されます。
ジョブがサンプルプリンターに送信されると、RICOH ProcessDirectorはジョブが印刷したメッセージをジョブログに追加します。ジョブは、実際のプリンターで印刷されません。

インストールを確認してシステムを構成した後に、サンプルパススループリンターを削除することをを推奨します。

1.2.10.15 提供されているメディアオブジェクト

RICOH ProcessDirector は、定義済みのメディアオブジェクトを提供しており、これを使用してジョブをカットシートプリンターにスケジュールできます。
デフォルトで提供されているメディアオブジェクト
提供されているメディアオブジェクト 単位 Width Height タイプ カラー サイズ 再生紙 事前印刷 プリパンチ コーティング 印刷面 用紙 不透過度 テクスチャー
A4、プレーン ミリメートル 210 297 用紙(A) - - - - - - - - - -
A4、カラー ミリメートル 210 297 - - - - - - - - - -
A4、プリパンチ ミリメートル 210 297 - - - - - はい - - - - -
A4、事前印刷 ミリメートル 210 297 - - - - はい - - - - - -
レター、プレーン インチ 8.5 14 用紙(A) - - - - - - - - - -
レター、カラー インチ 8.5 11 - - - - - - - - - -
レター、プリパンチ インチ 8.5 11 - - - - - はい - - - - -
レター、事前印刷 インチ 8.5 11 - - - - はい - - - - - -

1.2.10.15.1 Preprinted Forms Replacementの用意されているメディアオブジェクト

独自のメディアオブジェクトを作成するときに、用意されているこれらのメディアオブジェクトと電子フォームをテンプレートとして使用します。

1.2.10.15.1.1 DetailsDuplex

このサンプルメディアは、両面に取引明細書の詳細が記載されるシート用の電子フォームを指定します。CombinePDFWithFormステップが、このメディアを使用するジョブを処理する場合、ステップはおもて面のフォームとおもて面ページのデータを結合します。このステップは、裏フォームを裏ページのデータと結合します。

このメディアは、両面ジョブで使用するように作られています。

Preprinted Forms Replacement 機能には、このメディアを使用する 2 つのジョブが用意されています。 ElectronicFormDocFolder入力装置を使用可能にして接続すると、ジョブが ElectronicFormDocSampleワークフローに実行依頼されます。

ElectronicJob.pdfジョブは CombinePDFWithFormステップを通過します。このステップは、電子フォームとジョブデータを結合します。このステップは、 DetailsDuplexメディア名への参照を変更または削除しません。

PreprintedJob.pdfジョブはこのステップを通過しません。ジョブは、 PrintJobsステップに到達してからも、引き続き事前印刷用紙(メディア名が DetailsDuplexの事前印刷用紙を含む)に印刷されます。

プロパティー
メディアの説明 両面に取引明細書の詳細が記載されるシート用のサンプル電子フォームを定義します。ElectronicFormDocSampleワークフローのサンプルジョブは、このメディアを使用します。
製品 ID  
ジョブチケットでメディア名を送信 いいえ
最終変更日時  
メディア単位 インチ
メディアの幅 8.5
メディアの高さ 11
メディアの坪量(gsm)  
フォームの表 フォームとして選択されている、1ページから成るPDFファイルのフルパスと名前は次のとおりです。
  • /aiw/aiw1/testfiles/Details.pdf(Linux)
  • C:\aiw\aiw1\testfiles\Details.pdf(Windows)
ページの使用 1
フォームの裏 フォームとして選択されている、1ページから成るPDFファイルのフルパスと名前は次のとおりです。
  • /aiw/aiw1/testfiles/Details.pdf(Linux)
  • C:\aiw\aiw1\testfiles\Details.pdf(Windows)
ページの使用 1
印刷用のメディア名 現在の名前
メディアタイプの詳細 用紙(A)
メディアのカラー 設定なし
メディアは再生される 設定なし
リサイクルコンテンツ(%)  
メディアは事前印刷される いいえ
メディアはプリパンチされる いいえ
コーティング(おもて面) 設定なし
印刷面 どちらの
用紙 設定なし
不透過度 設定なし
テクスチャー なし

1.2.10.15.1.2 DetailsAndOffers

このサンプルメディアは、おもて面に詳細、うら面に特典が記載される取引明細書の末尾シート用の電子フォームを指定します。CombinePDFWithFormステップが、このメディアを使用するジョブを処理する場合、ステップはおもて面のフォームとおもて面ページのデータを結合します。このステップは、裏フォームを裏ページのデータと結合します。

このメディアは、両面ジョブで使用するように作られています。

Preprinted Forms Replacement 機能には、このメディアを使用する 2 つのジョブが用意されています。 ElectronicFormDocFolder入力装置を使用可能にして接続すると、ジョブが ElectronicFormDocSampleワークフローに実行依頼されます。

ElectronicJob.pdfジョブは CombinePDFWithFormステップを通過します。このステップは、電子フォームとジョブデータを結合します。また、このステップは、 DetailsAndOffersメディア名への参照を Letter Plainメディア名への参照に置換します。その後、ジョブは Letter Plainメディアで印刷できるようになります。

PreprintedJob.pdfジョブはこのステップを通過しません。ジョブは、 PrintJobsステップに到達してからも、引き続き事前印刷用紙(メディア名が DetailsAndOffersの事前印刷用紙を含む)に印刷されます。

プロパティー
メディアの説明 おもて面に詳細、うら面に特典が記載される取引明細書の末尾シート用のサンプル電子フォームを定義します。ElectronicFormDocSampleワークフローのサンプルジョブは、このメディアを使用します。
製品 ID  
ジョブチケットでメディア名を送信 いいえ
最終変更日時  
メディア単位 インチ
メディアの幅 8.5
メディアの高さ 11
メディアの坪量(gsm)  
フォームの表 フォームとして選択されている、1ページから成るPDFファイルのフルパスと名前は次のとおりです。
  • /aiw/aiw1/testfiles/Details.pdf(Linux)
  • C:\aiw\aiw1\testfiles\Details.pdf(Windows)
ページの使用 1
フォームの裏 フォームとして選択されている、1ページから成るPDFファイルのフルパスと名前は次のとおりです。
  • /aiw/aiw1/testfiles/Offers.pdf(Linux)
  • C:\aiw\aiw1\testfiles\Offers.pdf(Windows)
ページの使用 1
印刷用のメディア名 選択済み: レター、プレーン
メディアタイプの詳細 用紙(A)
メディアのカラー 設定なし
メディアは再生される 設定なし
リサイクルコンテンツ(%)  
メディアは事前印刷される いいえ
メディアはプリパンチされる いいえ
コーティング(おもて面) 設定なし
印刷面 どちらの
用紙 設定なし
不透過度 設定なし
テクスチャー なし

1.2.10.15.1.3 ElectronicFrontAndBack

このサンプルメディアは、表面と裏面の電子フォームを指定します。CombinePDFWithFormステップが、このメディアを使用するジョブを処理する場合、ステップはおもて面のフォームとおもて面ページのデータを結合します。このステップは、裏フォームを裏ページのデータと結合します。

メディアではうら面の電子フォームを指定するため、このステップはそのメディアを使用する片面ジョブを両面に変換します。

Preprinted Forms Replacement 機能には、このメディアが必要な2つのジョブが用意されています。 ElectronicFormJobFolder 入力装置を使用可能にして接続すると、ジョブが ElectronicFormJobSample ワークフローに実行依頼されます。

ElectronicJob.pdfジョブは CombinePDFWithFormステップを通過します。このステップは、電子フォームとジョブデータを結合します。さらに、 ElectronicFrontAndBack メディア名への参照を削除します。その後、ジョブはプリンターのデフォルトとして指定されたメディア上の電子フォームを印刷します。

PreprintedJob.pdfジョブはこのステップを通過しません。ジョブは、 PrintJobsステップに到達してからも、引き続き事前印刷用紙(メディア名が ElectronicFrontAndBack)に印刷されます。

プロパティー
メディアの説明 表と裏のサンプル電子フォームを定義します。ElectronicFormJobSample ワークフローのサンプルジョブは、このメディアを使用します。
製品 ID  
ジョブチケットでメディア名を送信 いいえ
最終変更日時  
メディア単位 インチ
メディアの幅 8.5
メディアの高さ 11
メディアの坪量(gsm)  
フォームの表 フォームとして選択されている、1ページから成るPDFファイルのフルパスと名前は次のとおりです。
  • /aiw/aiw1/testfiles/ConstantFrontJob.pdf(Linux)
  • C:\aiw\aiw1\testfiles\ConstantFrontJob.pdf(Windows)
ページの使用 1
フォームの裏 フォームとして選択されている、1ページから成るPDFファイルのフルパスと名前は次のとおりです。
  • /aiw/aiw1/testfiles/ConstantBackJob.pdf(Linux)
  • C:\aiw\aiw1\testfiles\ConstantBackJob.pdf(Windows)
ページの使用 1
印刷用のメディア名 なし
メディアタイプの詳細 用紙(A)
メディアのカラー 設定なし
メディアは再生される 設定なし
リサイクルコンテンツ(%)  
メディアは事前印刷される いいえ
メディアはプリパンチされる いいえ
コーティング(おもて面) 設定なし
印刷面 どちらの
用紙 設定なし
不透過度 設定なし
テクスチャー なし

1.2.10.15.1.4 SummaryAndDetails

このサンプルメディアは、おもて面に要約、うら面に詳細が記載される取引明細書の先頭シート用の電子フォームを指定します。CombinePDFWithFormステップが、このメディアを使用するジョブを処理する場合、ステップはおもて面のフォームとおもて面ページのデータを結合します。このステップは、裏フォームを裏ページのデータと結合します。

このメディアは、両面ジョブで使用するように作られています。

Preprinted Forms Replacement 機能には、このメディアを使用する 2 つのジョブが用意されています。 ElectronicFormDocFolder入力装置を使用可能にして接続すると、ジョブが ElectronicFormDocSampleワークフローに実行依頼されます。

ElectronicJob.pdfジョブは CombinePDFWithFormステップを通過します。このステップは、電子フォームとジョブデータを結合します。このステップは、 SummaryAndDetailsメディア名を変更または削除しません。

PreprintedJob.pdfジョブはこのステップを通過しません。ジョブは、 PrintJobsステップに到達してからも、引き続き事前印刷用紙(メディア名が SummaryAndDetailsの事前印刷用紙を含む)に印刷されます。

プロパティー
メディアの説明 おもて面に要約、うら面に詳細が記載される取引明細書の先頭シート用のサンプル電子フォームを定義します。ElectronicFormDocSampleワークフローのサンプルジョブは、このメディアを使用します。
製品 ID  
ジョブチケットでメディア名を送信 いいえ
最終変更日時  
メディア単位 インチ
メディアの幅 8.5
メディアの高さ 11
メディアの坪量(gsm)  
フォームの表 フォームとして選択されている、1ページから成るPDFファイルのフルパスと名前は次のとおりです。
  • /aiw/aiw1/testfiles/Summary.pdf(Linux)
  • C:\aiw\aiw1\testfiles\Summary.pdf(Windows)
ページの使用 1
フォームの裏 フォームとして選択されている、1ページから成るPDFファイルのフルパスと名前は次のとおりです。
  • /aiw/aiw1/testfiles/Details.pdf(Linux)
  • C:\aiw\aiw1\testfiles\Details.pdf(Windows)
ページの使用 1
印刷用のメディア名 現在の名前
メディアタイプの詳細 用紙(A)
メディアのカラー 設定なし
メディアは再生される 設定なし
リサイクルコンテンツ(%)  
メディアは事前印刷される いいえ
メディアはプリパンチされる いいえ
コーティング(おもて面) 設定なし
印刷面 どちらの
用紙 設定なし
不透過度 設定なし
テクスチャー なし

1.2.10.16 付属リポジトリー

Archive およびその他の機能には、独自のリポジトリーを作成するときにサンプルとして使用できるリポジトリーが用意されています。

1.2.10.16.1 SampleRepository

Archive 機能には、 SampleRepository と呼ばれる付属リポジトリーが含まれています。このリポジトリーを使用して、サンプル PDF ファイルから文書を保存および取得する方法をテストします。
プロパティー
説明 サンプリリポジトリー
保存期間 3 か月
フォルダー位置 /aiw/aiw1/archive/sample
レポジトリーの位置 設定なし

1.2.10.16.2 ElecPresRepository

Electronic Presentment 機能には、ElecPresRepository と呼ばれる付属リポジトリーが含まれています。このリポジトリーは、Electronic Presentment の動作を説明するために使用します。
プロパティー
説明 Electronic Presentment の Repository
保存期間 3 か月
フォルダー位置 /aiw/aiw1/archive/epsample
レポジトリーの位置 設定なし

1.2.10.17 付属の履歴記録通知

Archive およびその他の機能には、独自の通知の作成例として使用できる履歴記録通知が用意されています。

1.2.10.17.1 SampleHistoryRecord

RepositorySample ワークフローを通過するジョブの履歴情報をキャプチャーします。
アーカイブ機能が付属するサンプルジョブが RepositorySample ワークフローに実行依頼されたときに、この通知オブジェクトが使用可能な場合は、アーカイブからジョブまたは文書を取得する際に、ワークフローのすべてのステップの各ジョブの状態の変化のタイムスタンプを表示できます。[アーカイブ]タブの検索結果の履歴を表示するには、結果を選択してから 詳細を表示アクションを選択します。[プロパティー]ノートブックの[履歴]タブに、ジョブ状態の変化が表示されます。プロパティー値と履歴情報は、[結果]テーブルの CSV のエクスポート 機能を使用して、CSV ファイルにエクスポートすることもできます。

一般

プロパティー
通知の説明 RepositorySample ワークフローで[現行ジョブの状態]が変化すると、ジョブ情報がキャプチャーされます。
通知方法 履歴記録

イベント

プロパティー
プロパティー 現行ジョブの状態
アクション 変更後
完了
要約 (Job.State が完了に変わります)

条件

プロパティー
次の条件のいずれかまたはすべてを適用する すべて
プロパティー ワークフロー
比較 =
RepositorySample
要約 Job.JobType = 'RepositorySample'

1.2.10.17.2 EPSampleHistory

付属の通知は、ElectronicPresentmentSampleワークフローを通過するジョブのヒストリー情報をキャプチャーします。

Electronic Presentment 機能に用意されたサンプルジョブをElectronicPresentmentSampleワークフローに実行依頼したときにこの通知オブジェクトが有効な場合、RICOH ProcessDirector はこれらのジョブの実動ヒストリーを ElecPresRepositoryリポジトリーに保管します。リポジトリーからジョブまたは文書を取得すると、 PrintJobsステップまたは ToMailroomステップのジョブ状態が Completeに変わった回数を表示できます。

挿入をサポートする機能を追加した場合、この通知は挿入ステップ (InsertJobsCreateInserterReprintsなど) のジョブ状態が Completeに変わった回数も記録します。

一般

プロパティー
通知の説明 Electronic Presentment のヒストリー
通知方法 履歴記録

イベント

プロパティー
プロパティー 現行ジョブの状態
アクション 変更後
完了
要約 (Job.State が完了に変わります)

条件

プロパティー
次の条件のいずれかまたはすべてを適用する カスタム: 1 と (2、3、4 のいずれか)
プロパティー 1 ワークフロー
比較 1 =
値 1 ElectronicPresentmentSample
プロパティー 2 現行ステップ
比較 2 Like *(演算子)
値 2 *印刷*
プロパティー 3 現行ステップ
比較 3 Like *(演算子)
値 3 *挿入*
プロパティー 4 現行ステップ
比較 4 Like *(演算子)
値 4 *メール*
要約 Job.JobType = 'ElectronicPresentmentSample' AND ( Job.Step like '*Print*' OR Job.Step like '*Insert*' OR Job.Step like '*Mail*' )

1.2.10.18 付属の Web サービスの通知

Web Services Enablement とその他の機能には、サンプルとして使用できる Web サービスの通知が用意されています。これらを例にして、REST および SOAP で独自の Web サービスの通知を作成できます。

1.2.10.18.1 MarcomCloseoutOrder

この SOAP Web サービスの通知は、MarcomCentral Web サービスへの呼び出しをシミュレートします。この通知は、MarcomProcessOrdersワークフローの注文ジョブの状態が 保存に変わったときに、Web サービスを呼び出します。

サンプルワークフローでは、順序内のすべての項目の子ジョブがWaitForRelatedJobsステップに到達するまで、その順序は、 待ち状態のままです。その後、RICOH ProcessDirectorは、注文ジョブと各子ジョブを RetainedCompletedJobsステップに送信し、通知によってWebサービスを呼び出します。

通知がシミュレーションを実行する代わりに、Webサービスを呼び出した場合、この変更は、MarcomCentral Webサイトにあるサンプルストアで行われます。注文マネージャー品目別に表示ダイアログでは、注文サンプルの各品目にある 注文のステータス列の値が、 処理中から 出荷済みに変わります。

静的な資格情報フィールドの値は、Web サービスを呼び出すのではなくシミュレーションを実行するよう RICOH ProcessDirector に伝えます。

一般

プロパティー
通知の説明 注文の完了を受信した。
通知方法 SOAP Web サービスの通知

要求

プロパティー
要求 URL https://services.printable.com/Trans/1.0/Closeout.asmx
SOAP 要求 MarcomCloseoutByOrder
要求ペイロード
<x:Envelope xmlns:x="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/" 
xmlns:clos="http://www.printable.com/WebService/Closeout" 
xmlns:pti="http://www.printable.com/pti">
 <x:Header/>
 <x:Body>
  <clos:CloseoutByOrder>
   <clos:pOrderRequest>
    <PartnerCredentials>
     <Token>${WSNotification.WebService.Credential}</Token>
    </PartnerCredentials>

    <CloseoutRequest>
     <OrderID>
      <ID type="Printable">${Job.Marcom.OrderId}</ID>
     </OrderID>
    </CloseoutRequest>
   </clos:pOrderRequest>
  </clos:CloseoutByOrder>
 </x:Body>
 </x:Envelope>
プロキシサーバー プロキシサーバー1

認証

プロパティー
静的な資格情報 マスク値
認証応答属性  
認証要求 URL  
認証要求パスワード  
認証 SOAP 要求 設定なし
認証要求ペイロード  

イベント

プロパティー
イベントタイプ ジョブ
プロパティー 現行ジョブの状態
アクション 変更後
保存
要約 (Job.State が[保存]に変わります)

条件

プロパティー
次の条件のいずれかまたはすべてを適用する すべて
プロパティー 1 ワークフロー
比較 1 =
値 1 MarcomProcessOrders
要約 Job.JobType = 'MarcomProcessOrders'

1.2.10.18.2 RestfulWebServiceSampleNotify

この付属の REST Web サービスの通知は、サンプル Web サービスに対する POST 呼び出しを作成し、2 つのパラメーターを渡します。jobTicket および jobId RestfulWebServiceWFで子ジョブの状態が 保存に変わると、通知が呼び出しを作成します。

元のジョブの子ジョブがすべて保存ジョブ状態になるまで、サンプル Web サービスは待機します。次に Web サービスは、注文内の各ジョブチケットのジョブ番号と品目番号で PDF ファイルを作成します。Web サービスは、 RunHotFolderApplicationステップが処理するホットフォルダーにファイルを配置します。

一般

プロパティー
通知の説明 ジョブの状態が[保存]に変わったときに、サンプル REST Web サービスを呼び出し、Web サービスの 2 つのパラメーター jobTicket および jobId を渡します。
通知方法 REST Web サービスの通知

要求

プロパティー
要求 URL http://localhost:15080/restapi/1.0/sample/completeJobTicket
要求メソッド POST
要求ペイロード  
要求ヘッダー  
要求パラメーター jobTicket:${Job.Info.Attr1}jobId:${Job.ID}
プロキシサーバーを使用 いいえ

認証

プロパティー
静的な資格情報  
認証応答属性  
認証要求 URL  
認証要求メソッド GET
認証応答コンテンツタイプ JSON
認証要求ペイロード  
認証要求ヘッダー  
認証要求パラメーター  

イベント

プロパティー
イベントタイプ ジョブ
プロパティー 現行ジョブの状態
アクション 変更後
保存
要約 (Job.State が[保存]に変わります)

条件

プロパティー
次の条件のいずれかまたはすべてを適用する すべて
プロパティー 1 ワークフロー
比較 1 =
値 1 RestfulWebServiceWF
プロパティー 2 ジョブ番号
比較 2 Like *(演算子)
値 2 *.*
要約 Job.JobType = 'RestfulWebServiceWF' AND Job.ID like '*.*'

1.2.10.19 付属のインサーターコントローラーオブジェクト

複数のインサーター製造元に対するサンプルインサーターコントローラーオブジェクトが用意されています。インストール済み環境のインサーターのタイプに対応するサンプルインサーターコントローラーオブジェクトをコピーし、そのオブジェクトを必要に応じて変更します。

1.2.10.19.1 BoweSample

Windows の場合は、copy_file.sh の代わりに copy_file.pl を使用します。
プロパティー
完了方法 自動
デフォルトの挿入状況 設定なし
再印刷方法 開いたループ
制御ファイル:規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/BOWE.icf.halFile.dsc
制御ファイル:ヘッダー はい
制御ファイル:ヘッダー規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/BOWE.icf.halFile.header.dsc
制御ファイル:形式 固定長レコード (FLR)
制御ファイル:送信コマンド copy_file.sh -d /aiw/aiw1/System/icf/BOWE_in/${Job.Inserter.JobID}.icf
2番目の制御ファイル:規則ファイル  
2番目の制御ファイル:ヘッダー いいえ
2番目の制御ファイル:ヘッダー規則ファイル  
2番目の制御ファイル:フォーマット Extensible Markup Language (XML)
2番目の制御ファイル:送信コマンド  
結果ファイル:規則ファイルの解析 /aiw/aiw1/config/fbi/BOWE.icf_results.mslFile.dsc
結果ファイル:形式 固定長レコード (FLR)
結果ファイル:受信コマンド copy_file.sh -s /aiw/aiw1/System/icf/BOWE_out/${Job.Inserter.JobID}.icf
結果ファイル:ジョブプロパティー規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/BOWE.icf_results.process.job.dsc
結果ファイル:文書プロパティー規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/BOWE.icf_results.process.doc.dsc
結果ファイル:ポーリング間隔 (秒) 30
結果ファイル:ポーリングコマンド  

1.2.10.19.2 BoweBellHowellSample

Windows の場合は、copy_file.sh の代わりに copy_file.pl を使用します。
プロパティー
完了方法 自動
デフォルトの挿入状況 設定なし
再印刷方法 開いたループ
制御ファイル:規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/BBH.icf.idFile.dsc
制御ファイル:ヘッダー いいえ
制御ファイル:ヘッダー規則ファイル  
制御ファイル:形式 固定長レコード (FLR)
制御ファイル:送信コマンド copy_file.sh -d /aiw/aiw1/System/icf/BBH_in/${Job.Inserter.JobID}.icf
2番目の制御ファイル:規則ファイル  
2番目の制御ファイル:ヘッダー いいえ
2番目の制御ファイル:ヘッダー規則ファイル  
2番目の制御ファイル:フォーマット Extensible Markup Language (XML)
2番目の制御ファイル:送信コマンド  
結果ファイル:規則ファイルの解析 /aiw/aiw1/config/fbi/BBH.icf_results.idFile.dsc
結果ファイル:形式 固定長レコード (FLR)
結果ファイル:受信コマンド copy_file.sh -s /aiw/aiw1/System/icf/BBH_out/${Job.Inserter.JobID}.icf
結果ファイル:ジョブプロパティー規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/BBH.icf_results.process.job.dsc
結果ファイル:文書プロパティー規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/BBH.icf_results.process.doc.dsc
結果ファイル:ポーリング間隔 (秒) 30
結果ファイル:ポーリングコマンド  

1.2.10.19.3 GuntherSample

Windows の場合は、copy_file.sh の代わりに copy_file.pl を使用します。
プロパティー
完了方法 手動
デフォルトの挿入状況 設定なし
再印刷方法 開いたループ
制御ファイル:規則ファイル  
制御ファイル:ヘッダー いいえ
制御ファイル:ヘッダー規則ファイル  
制御ファイル:形式 固定長レコード (FLR)
制御ファイル:送信コマンド  
2番目の制御ファイル:規則ファイル  
2番目の制御ファイル:ヘッダー いいえ
2番目の制御ファイル:ヘッダー規則ファイル  
2番目の制御ファイル:フォーマット 固定長レコード (FLR)
2番目の制御ファイル:送信コマンド  
結果ファイル:規則ファイルの解析 /aiw/aiw1/config/fbi/GUN.icf_results.logFile.dsc
結果ファイル:形式 固定長レコード (FLR)
結果ファイル:受信コマンド  
結果ファイル:ジョブプロパティー規則ファイル  
結果ファイル:文書プロパティー規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/GUN.icf_results.process.doc.dsc
結果ファイル:ポーリング間隔 (秒) 30
結果ファイル:ポーリングコマンド copy_file.sh -s "/aiw/aiw1/System/icf/GUN_out/*"

1.2.10.19.4 IronsidesSample

Windows の場合は、copy_file.sh の代わりに copy_file.pl を使用します。
プロパティー
完了方法 自動
デフォルトの挿入状況 設定なし
再印刷方法 開いたループ
制御ファイル:規則ファイル

/aiw/aiw1/config/fbi/IRON.icf.kicFile.dsc

/aiw/aiw1/config/fbi/IRON.icf.jdfFile.dsc

制御ファイル:ヘッダー いいえ
制御ファイル:ヘッダー規則ファイル  
制御ファイル:形式 固定長レコード (FLR)
制御ファイル:送信コマンド copy_file.sh -d /aiw/aiw1/System/icf/IRON_in/${Job.Inserter.JobID}.icf
2番目の制御ファイル:規則ファイル  
2番目の制御ファイル:ヘッダー いいえ
2番目の制御ファイル:ヘッダー規則ファイル  
2番目の制御ファイル:フォーマット Extensible Markup Language (XML)
2番目の制御ファイル:送信コマンド  
結果ファイル:規則ファイルの解析 /aiw/aiw1/config/fbi/IRON.icf_results.dsc
結果ファイル:形式 固定長レコード (FLR)
結果ファイル:受信コマンド copy_file.sh -s /aiw/aiw1/System/icf/IRON_out/${Job.Inserter.JobID}.icf
結果ファイル:ジョブプロパティー規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/IRON.icf_results.process.job.dsc
結果ファイル:文書プロパティー規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/IRON.icf_results.process.doc.dsc
結果ファイル:ポーリング間隔 (秒) 30
結果ファイル:ポーリングコマンド  
IRON.icf.jdfFile.dsc サンプルファイルのの内容と出力

/aiw/aiw1/samples/icf/IRON.icf.jdfFile.dsc にあるサンプルの規則ファイルの内容 (コメントを除く) を次に示します。

[XmlRecordTag=JobTicket]
[expr=recnum()==1]
JobId,character,8,[expr=Job.Inserter.JobID]
JobType,character,10,[expr="KIC"]
AccountId,character,20,[expr=if(defined(Job.Name),Job.Name,"")]
StartSequence,integer,8,[expr=fmt("%08i",1)]
EndSequence,integer,8,[expr=fmt("%08i",Job.Doc.DocumentCount)]

ステートメントによって生成される XML 出力を次に示します。

<JobTicket>
	<JobID>[value of Job.Inserter.ID]</JobID>
	<JobType>KIC</JobType>
	<AccountID>[value of Job.Name or empty string]</AccountID>
	<StartSequence>00000001</StartSequence>
	<EndSequence>[value of Job.Doc.DocumentCount, formatted to eight digits]</EndSequence>
</JobTicket>

1.2.10.19.5 JetVisionSample

Windows の場合は、copy_file.sh の代わりに copy_file.pl を使用します。
プロパティー
完了方法 自動
デフォルトの挿入状況 設定なし
再印刷方法 開いたループ
制御ファイル:規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/JET.icf.dsc
制御ファイル:ヘッダー いいえ
制御ファイル:ヘッダー規則ファイル  
制御ファイル:形式 固定長レコード (FLR)
制御ファイル:送信コマンド copy_file.sh -d /aiw/aiw1/System/icf/JET_in/${Job.Inserter.JobID}.icf
2番目の制御ファイル:規則ファイル  
2番目の制御ファイル:ヘッダー いいえ
2番目の制御ファイル:ヘッダー規則ファイル  
2番目の制御ファイル:フォーマット Extensible Markup Language (XML)
2番目の制御ファイル:送信コマンド  
結果ファイル:規則ファイルの解析 /aiw/aiw1/config/fbi/JET.icf_results.flatFile.dsc
結果ファイル:形式 固定長レコード (FLR)
結果ファイル:受信コマンド copy_file.sh -s /aiw/aiw1/System/icf/JET_out/${Job.Inserter.JobID}.icf
結果ファイル:ジョブプロパティー規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/JET.icf_results.process.job.dsc
結果ファイル:文書プロパティー規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/JET.icf_results.process.doc.dsc
結果ファイル:ポーリング間隔 (秒) 30
結果ファイル:ポーリングコマンド  

1.2.10.19.6 KernSample

Windows の場合は、copy_file.sh の代わりに copy_file.pl を使用します。
プロパティー
完了方法 自動
デフォルトの挿入状況 設定なし
再印刷方法 開いたループ
制御ファイル:規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/KERN.icf.kicFile.dsc
制御ファイル:ヘッダー いいえ
制御ファイル:ヘッダー規則ファイル  
制御ファイル:形式 固定長レコード (FLR)
制御ファイル:送信コマンド copy_file.sh -d /aiw/aiw1/System/icf/KERN_in/${Job.Inserter.JobID}.icf
2番目の制御ファイル:規則ファイル  
2番目の制御ファイル:ヘッダー いいえ
2番目の制御ファイル:ヘッダー規則ファイル  
2番目の制御ファイル:フォーマット Extensible Markup Language (XML)
2番目の制御ファイル:送信コマンド  
結果ファイル:規則ファイルの解析 /aiw/aiw1/config/fbi/KERN.icf_results.outputFile.dsc
結果ファイル:形式 固定長レコード (FLR)
結果ファイル:受信コマンド copy_file.sh -s /aiw/aiw1/System/icf/KERN_out/${Job.Inserter.JobID}.icf
結果ファイル:ジョブプロパティー規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/KERN.icf_results.process.job.dsc
結果ファイル:文書プロパティー規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/KERN.icf_results.process.doc.dsc
結果ファイル:ポーリング間隔 (秒) 30
結果ファイル:ポーリングコマンド  

1.2.10.19.7 PitneySample

Windows の場合は、copy_file.sh の代わりに copy_file.pl を使用します。
プロパティー
完了方法 自動
デフォルトの挿入状況 設定なし
再印刷方法 閉じたループ
制御ファイル:規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/PB.icf.inputFile.dsc
制御ファイル:ヘッダー はい
制御ファイル:ヘッダー規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/PB.icf.inputFile.header.dsc
制御ファイル:形式 固定長レコード (FLR)
制御ファイル:送信コマンド copy_file.sh -d /aiw/aiw1/System/icf/PB_in/${Job.Inserter.JobID}.icf
2番目の制御ファイル:規則ファイル  
2番目の制御ファイル:ヘッダー いいえ
2番目の制御ファイル:ヘッダー規則ファイル  
2番目の制御ファイル:フォーマット 固定長レコード (FLR)
2番目の制御ファイル:送信コマンド  
結果ファイル:規則ファイルの解析 /aiw/aiw1/config/fbi/PB.icf_results.outputFile.dsc
結果ファイル:形式 固定長レコード (FLR)
結果ファイル:受信コマンド copy_file.pl -s /aiw/aiw1/System/icf/PB_out/${Job.Inserter.JobID}.icf
結果ファイル:ジョブプロパティー規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/PB.icf_results.process.job.dsc
結果ファイル:文書プロパティー規則ファイル /aiw/aiw1/config/fbi/PB.icf_results.process.doc.dsc
結果ファイル:ポーリング間隔 (秒) 30
結果ファイル:ポーリングコマンド  

1.2.10.19.8 QuadientSample

Quadientインサーターは、Quadient機能に含まれる唯一の付属インサーターコントローラーオブジェクトです。フルインサーター機能も含まれています。
Windows の場合は、copy_file.sh の代わりに copy_file.pl を使用します。
プロパティー
完了方法 自動
デフォルトの挿入状況 設定なし
再印刷方法 開いたループ
制御ファイル:規則ファイル /aiw/aiw1/control_files/inserter/quadient.jaf.inputfile.dsc
制御ファイル:ヘッダー はい
制御ファイル:ヘッダー規則ファイル /aiw/aiw1/control_files/inserter/quadient.jaf.inputfile.header.dsc
制御ファイル:形式 固定長レコード (FLR)
制御ファイル:送信コマンド copy_file.pl -p 644 -d /aiw/aiw1/System/icf/quadient_in/${Job.Inserter.JobID}.JAF
2番目の制御ファイル:規則ファイル  
2番目の制御ファイル:ヘッダー 設定なし
2番目の制御ファイル:ヘッダー規則ファイル  
2番目の制御ファイル:フォーマット 設定なし
2番目の制御ファイル:送信コマンド  
結果検索:結果ハンドラーコマンド /aiw/aiw1/bin/getInserterJobId.pl
結果検索: 結果ディレクトリー /aiw/aiw1/System/icf/quadient_out
結果検索:結果ファイルパターン *.j?f
結果検索: ポーリング間隔(秒) 5
結果検索:ポーリングコマンド  
結果検索:受信コマンド  
結果検索:削除間隔(日)  
結果処理:構文解析規則ファイル /aiw/aiw1/control_files/inserter/quadient.jrf_results.outputfile.dsc
結果処理:フォーマット 固定長レコード (FLR)
結果処理:ジョブプロパティー規則ファイル /aiw/aiw1/control_files/inserter/quadient.jrf_results.process.job.dsc
結果処理:文書プロパティー規則ファイル /aiw/aiw1/control_files/inserter/quadient.jrf_results.process.doc.dsc

1.2.10.20 提供されているバーコード形式

自動確認機能では、ジョブ番号子ジョブ内シーケンスという 2 つのプロパティーが含まれる SampleFormat というバーコード形式が提供されています。ジョブ番号は、バイト 1 から始まり 15 バイトの長さです。子ジョブ内シーケンスはバイト 16 から始まり、4 バイトの長さです。
プロパティー 開始 長さ 比較タイプ
ジョブ番号 1 15 等しい
子ジョブ内シーケンス 16 4 等しい

1.2.10.21 提供されているバーコードリーダー

自動確認機能では、SampleReader というバーコードリーダーが提供されています。
プロパティー
名前 SampleReader
説明 サンプル BarcodeReader
IP アドレス localhost
ポート 20516
接続状況 切断
バーコードリーダーの状態 OK
バーコードリーダーの位置 設定なし
バーコード形式 [SampleFormat]
最終変更日時  

1.2.10.22 付属のプロパティーマッピングオブジェクト

Preference Management 機能には、DelimitedSample というプロパティーマッピングオブジェクトが付属します。このサンプルオブジェクトは、PreferencesSample ワークフローで参照されるサンプルプリファレンスファイルに対応しています。

このマッピングオブジェクトは、サンプルワークフローのApplyPreferencesステップで、サンプルプリファレンスファイル (preferences.csv) の値を文書プロパティーファイルにマップするために参照されています。これらの値は、ワークフローで、ジョブ内の各文書の出力処理タイプを判断するために使用されます。このマッピングオブジェクトでは、マッピング機能に加えて、文書プロパティーファイルで設定する文書プロパティー、またジョブ内の文書の識別に使用するプロパティーも定義されています。

このオブジェクトには、以下のプロパティーとデフォルト値があります。

  • 名前:DelimitedSample
  • ファイルタイプ:CSV
プロパティーマッピング値
見出し 文書プロパティー 使用法
顧客番号 メンバー 文書の識別
メールアドレス メールアドレス プロパティーの更新
出力タイプ 出力タイプ プロパティーの更新

1.2.10.23 LPDプロトコルを使用した印刷コマンド

LPD プロトコルにより、lpr と呼ばれる印刷コマンドが定義されます。lpr コマンドまたは LPD プロトコルを使用する別のコマンドを使用して、 LPD 入力装置にジョブを実行依頼します。z/OSなどの他のシステムから、LPDプロトコルを使用してジョブを送信することもできます。LPD入力装置の親サーバーには、1次サーバーか、Linuxの2次サーバーを使用できます。

構文および使用可能なオプションは、ある印刷コマンドと他のコマンドとの間、さらにあるバージョンの lpr と別のバージョンとの間で異なります。そのため、システムに適合した印刷コマンドの例を採用する必要があります。

さらに、送信システムを構成して、印刷コマンドが提供していないオプションを補正する必要があります。例えば、印刷コマンドにプリントサーバーを指定するオプションがない場合は、LPD 入力装置と同じ名前の送信システム上でリモート印刷キューを作成する必要があります。

ここでは、いくつかの共通の LPD 印刷コマンドが示されています。これらのコマンドの詳細情報については、オペレーティングシステムまたは製品の資料を参照してください。

Linux印刷コマンド
コマンド名 入手先 プリンターオプション サーバーオプション ジョブプロパティーオプション
lpr ネイティブ -P なし 変更
注意: LPR クライアントには、-o コマンドでジョブオプションを送信できるものもあります。これを実行できるか判別するには、ご使用の LPR クライアントの資料を参照してください。
lprafp Ricoh Production PrintWebサイトからダウンロードする(InfoPrint Manager for Windowsのダウンロード) -p -s -o
注意: lprafp オプションを使用してジョブを実行依頼し、-o フラグでオプションをインクルードする場合、オプションには半角文字のみを使用する必要があります。オプションに全角文字を使用すると、RICOH ProcessDirectorでは文字を読み取ることができず、lprafp要求は拒否されます。
AIX印刷コマンド
コマンド名 入手先 プリンターオプション サーバーオプション ジョブプロパティーオプション
lpr ネイティブ -P なし なし
enq ネイティブ -P なし -o
lp ネイティブ -d なし -o
lprafp InfoPrint Manager for AIXの場合は、Ricoh Production PrintWebサイトから最新バージョンをダウンロードします(InfoPrint Manager for Windowsのダウンロード)。 -p -s -o
注意: lprafp オプションを使用してジョブを実行依頼し、-o フラグでオプションをインクルードする場合、オプションには半角文字のみを使用する必要があります。オプションに全角文字を使用すると、RICOH ProcessDirectorでは文字を読み取ることができず、lprafp要求は拒否されます。
qprt ネイティブ -P なし なし
qprt InfoPrint Manager for AIX -P なし -o
Windows印刷コマンド
コマンド名 入手先 プリンターオプション サーバーオプション ジョブプロパティーオプション
lpr ネイティブ -P -S なし
注意: Windows lprコマンドには-oオプションがありますが、これはジョブプロパティーではなく、ファイルタイプを示します。
lprafp Ricoh Production PrintWebサイトからダウンロードする(InfoPrint Manager for Windowsのダウンロード) -p -s -o
注意: lprafp オプションを使用してジョブを実行依頼し、-o フラグでオプションをインクルードする場合、オプションには半角文字のみを使用する必要があります。オプションに全角文字を使用すると、RICOH ProcessDirectorでは文字を読み取ることができず、lprafp要求は拒否されます。

このコマンドはreport.pdfと呼ばれるファイルを、Windowsシステムからmorrisと呼ばれるサーバー上で定義されているLPDAFPというLPD入力装置に実行依頼して、次の2つのコピーを実行依頼します。

lpr -S morris -P LPDPDF -# 2 report.pdf

いずれのコマンドでも、AIXシステムからのreport.afpファイルが、morrisサーバー上で定義されているLPDAFPと呼ばれるLPD入力装置に実行依頼されます。AIX lprコマンドを使用するには、ジョブの送信元AIXシステムで、最初にLPDAFPのリモート印刷キューを定義する必要があります。

lpr -P LPDAFP -C A report.afp
lprafp -smorris -pLPDAFP -oclass=A report.afp

1.2.10.24 RICOH ProcessDirector メソッドの使用

RICOH ProcessDirector は、ジョブの作成時に、スプールディレクトリーも作成します。スプールディレクトリーには入力ファイルと、ジョブに関する情報を提供するその他のファイルのコピーが入ります。ステップとコマンドは、処理中にスプールディレクトリー内のさまざまなファイルにアクセスし、これらを使用できます。また、外部プログラムは、既存のスプールファイルを更新し、新しいファイルをディレクトリーに書き込むことができます。

RICOH ProcessDirector は、ジョブのスプールディレクトリーでファイルの読み取りや書き込みを実行するために、以下のメソッドを提供しています。

  • getFileName
  • getAbsoluteFileName
  • getCurrentFile
  • getCurrentAFPFile
  • getControlFileName
  • getChildFileName
  • getChildFileStem

1.2.10.24.1 スプールディレクトリー名

RICOH ProcessDirectorがジョブ用に作成するデフォルトのスプールディレクトリーは/aiw/aiw1/spool/default/JobNumberです。

例:

  • /aiw/aiw1/spool/default/10000006

子ジョブ用に作成されるデフォルトのスプールディレクトリーは/aiw/aiw1/spool/default/JobNumber.Numberです。例:

  • /aiw/aiw1/spool/default/10000006.4

RICOH ProcessDirectorメッセージおよびジョブのプロパティーノートブックは、スプールディレクトリーをルートファイルパスとして参照します。

RICOH ProcessDirectorは、常にデフォルトのスプールディレクトリーの名前にこれらの命名規則を使用します。承認されたユーザーは、デフォルトの命名規則を変更できません。

追加のスプールディレクトリーを作成できます。追加のスプールディレクトリー名の形式は、/aiw/aiw1/spool/SpoolName/JobNumber/aiw/aiw1/spool/SpoolName/JobNumber.Numberです。SpoolNameは、許可ユーザーが定義したサブディレクトリー名です。

1.2.10.24.2 スプールファイル名

RICOH ProcessDirector はジョブを処理するとき、そのジョブ用のスプールファイルを生成します。RICOH ProcessDirector スプールファイル名のフォーマットは次のとおりです。

構文 1、親ジョブまたはスタンドアロンジョブ:

JobNumber.Usagetype.Datatype

構文 2、子ジョブ:

JobNumber.Usagetype.Datatype.ChildGroupID

ここで、

Usagetype
ジョブ中のスプールファイルの目的または役割を記述します。使用タイプキーワードには大/小文字の区別があります。RICOH ProcessDirector には、ここにリストされているキーワード以外の使用タイプキーワードもありますが、外部プログラムによる読み取りまたは書き込みの対象となるスプールファイルの使用タイプキーワードは次のとおりです。
aiwlist
ジョブの入力ファイルとその実行依頼タイプごとに 1 つの項目が入っています。ジョブによって異なりますが、RICOH ProcessDirector は 1 つ以上の入力ファイルを生成しているか、または初期ジョブデータが入っている入力ファイルを伴っている場合があります。aiwlist ファイルは問題判別に役立ちます。

次の例は、RICOH ProcessDirector が 1 つ以上の入力ファイルを生成するときのファイルの内容を示しています。最初の列の情報は実行依頼タイプです。

Data;/aiw/aiw1/System/hf/PDF/Staged/
sample.PRD.AIW_TS.2006-04-27-08.57.31.476
Other;/aiw/aiw1/System/hf/PDF/Staged/
sample.JCL.AIW_TS.2006-04-27-08.57.31.593
List;/aiw/aiw1/System/hf/PDF/Staged/
sample.lst.AIW_TS.2006-04-27-08.57.31.534
AIWList;/aiw/aiw1/System/hf/PDF/Staged/
AIWList.AIW_TS.2006-04-27-08.57.31.794
制御
RICOH ProcessDirector が生成する特殊な制御ファイルです。これには、ジョブの入力ファイルに付随する制御ファイルテンプレートで指定された処理パラメーターが含まれます。RICOH ProcessDirectorは、ジョブの 外部制御ファイルテンプレートプロパティーで指定されたファイルから制御ファイルを生成します。制御ファイルを作成するとき、RICOH ProcessDirector 固有の項目を制御ファイルテンプレートから解決します。例えば、PDF ワークフローは準備フェーズで RunExternalProgram ステップを実行します。RunExternalProgram ステップは、この 外部コマンドプロパティーを指定します。

/aiw/aiw1/bin/copy_files.pl ${getControlFileName()} /aiw/aiw1/samples/${Job.ID}.info.csv

RunExternalProgram ステップは、この外部制御ファイルテンプレートプロパティーを指定します。

/aiw/aiw1/control_files/external_programs/job_info.cfg

job_info.cfg 制御ファイルテンプレートには、次の情報が入っています。

Job.ID,Job.Name,Job.JobType,Job.SubmitTime,Job.RequestedPrinter,
Job.InputFile.Size,Job.JobSize,Job.TotalPages,Job.TotalSheets

${Job.ID},${Job.Name},${Job.JobType},${Job.SubmitTime},
${Job.RequestedPrinter},${Job.InputFile.Size},${Job.JobSize},
${Job.TotalPages},${Job.TotalSheets}

RICOH ProcessDirector がこのテンプレートから制御ファイルを作成するときに、${Job.ID}${Job.Name}${Job.JobType}${Job.SubmitTime}${Job.RequestedPrinter}${Job.InputFile.Size}${Job.JobSize}${Job.TotalPages}、および ${Job.TotalSheets} の各シンボルの値を実際の RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーに解決します。例:
${Job.ID}=10000001
${Job.Name}=Demo.pdf
${Job.JobType}=PDF
${Job.SubmitTime}=10:02.35
${Job.RequestedPrinter}=Sample
${Job.InputFile.Size}=2608549
${Job.JobSize}=26
${Job.TotalPages}=26
${Job.TotalSheets}=26
    注意:
  • RICOH ProcessDirector によって作成されるすべてのジョブに、そのスプールディレクトリー内の制御ファイルが関連付けられているわけではありません。
overrides
ジョブの入力ファイルに付随するジョブ固有のパラメーターのコピーが含まれます。RICOH ProcessDirectorは、制御ファイルとともにこれらのパラメーターを使用して、ジョブのジョブプロパティーを設定できます。

たとえば、AFPサポート機能がインストールされている場合、RICOH ProcessDirectorが Download for z/OS またはAFP Download Plusから受信するジョブには、Downloadデーモンが生成するdatasetname.JCLファイルが含まれています。これらのファイルには、JCL パラメーターに指定された値を表す情報があります。次の例は、パラメーターの JCL 値が入っている指定変更ファイルの内容を示しています。

"-odatat=line -ofileformat=record -occ=yes -occtype=a -ochars=GF10 
-opagedef=P1A 06462 -of=F1A10110 -ocop=001 -odatac=block -ojobn=PAYROLL 
-ous=ADMIN1 -ono=BLD PDEVL -opr=KÿSMITH -opa=forms=STD,class=C,
destination=CHI3,jobid=JOB 02357,OUTGRP=NEXT"

制御ファイル (RICOH ProcessDirector が提供する /aiw/aiw1/samples/rules/receive_jcl_jobtype.cfg など) は指定変更ファイルを処理できます。

    注意:
  • RICOH ProcessDirector によって作成されるすべてのジョブに、そのスプールディレクトリー内の指定変更ファイルが関連付けられているわけではありません。
印刷する
ジョブのデータが入っている印刷ファイル。このデータは、RICOH ProcessDirector が受信した入力ファイルのフォーマットと一致する場合もあれば、異なるフォーマットである場合もあります。フォーマットは、ジョブに対して実行された処理によって異なります。たとえば、入力ファイルは処理中にPostScriptに変換される場合があります。

RICOH ProcessDirector で使用される使用タイプキーワードに加えて、許可ユーザーは、RICOH ProcessDirector メソッドを使用してスプールディレクトリー内のファイルを操作するとき、独自の使用タイプキーワードを指定できます。ただし、外部プログラムによってスプールディレクトリーに書き込まれたファイルが RICOH ProcessDirector でさらに処理される場合は、ユーザー定義キーワードを RICOH ProcessDirector キーワードの変形にすることはできません。例えば、PRINT または Print という使用タイプを使用しないでください。RICOH ProcessDirectorprint のみ認識します。

Datatype
スプールファイルの内容またはデータストリームタイプを記述します。特定のジョブのスプールディレクトリーに特定のデータタイプのスプールファイルが入るかどうかは、ジョブに対して実行された処理によって異なります。データタイプキーワードでは大/小文字が区別されます。RICOH ProcessDirector には、次のキーワードが用意されています。
afp
AFP (Advanced Function Presentation)フォーマット。スプールファイルにはジョブ印刷データが入っています。
gif
グラフィック交換形式 (GIF) スプールファイルにはイメージデータが入っています。
jdf
ジョブ定義フォーマット (JDF)。スプールファイルには、ジョブチケットからのジョブ固有パラメーターが入っています。
jpeg
Joint Photographic Experts Group (JPEG) フォーマット。スプールファイルにはイメージデータが入っています。
json
JavaScript Object Notation (JSON) 形式。
linedata
行データフォーマットまたは混合モードフォーマット。スプールファイルにはジョブ入力データが入っています。
mjm
Portable Document Format (PDF)、Job Definition Format (JDF)、Job Messaging Format (JMF) 形式のデータを使用する Multipurpose Internet Mail Extensions (MIME) パッケージ。スプールファイルには、ジョブチケットからのジョブ入力データとジョブ固有パラメーターが入っています。
pcl
Printer control language (PCL) フォーマット。スプールファイルにはジョブ入力データが入っています。
pdf
Portable Document Format (PDF)。スプールファイルにはジョブ入力データが入っています。
ps
PostScriptフォーマット。スプールファイルにはジョブ入力データが入っています。
テキスト
データストリームはプレーンテキストファイルです。スプールファイルには、処理パラメーターや外部プログラムによって作成された情報など、非ジョブデータを入れることができます。
tiff
Tagged Image File Format (TIFF)。スプールファイルにはイメージデータが入っています。
xml
Extended Markup Language (XML) 形式。スプールファイルには、詳細に構造化された XML が入っています。
zip
1 つ以上のファイルのデータ圧縮およびアーカイブフォーマットです。スプールファイルには、zip ファイル内のファイルの形式に応じて、ジョブ入力データ、イメージデータ、または非ジョブデータを入れることができます。
不明
データストリームのフォーマットは不明です。これは、ジョブのオリジナル入力ファイルのコピーであるスプールファイルに、RICOH ProcessDirector が最初から設定しているデータタイプキーワードです。詳しくは、 [入力データストリーム]ジョブプロパティーの説明を参照してください。データタイプキーワードが unknown であるファイルは、RICOH ProcessDirector によってジョブが作成された後、少しの間だけスプールディレクトリーに残っている場合があります。

RICOH ProcessDirector で使用されるデータタイプキーワードに加えて、許可ユーザーは、RICOH ProcessDirector メソッドを使用して、外部プログラムでスプールディレクトリーにファイルを書き込むとき、独自のデータタイプキーワードを指定できます。ただし、外部プログラムによってスプールディレクトリーに書き込まれたファイルが RICOH ProcessDirector でさらに処理される場合は、データタイプのユーザー定義キーワードを RICOH ProcessDirector キーワードの変形にすることはできません。例えば、PDF または Pdf というデータタイプは使用しないでください。RICOH ProcessDirectorpdf のみ認識します。

ChildGroupID
外部プログラムによって作成された子ジョブに関連するすべてのファイルを識別してグループ化するために、RICOH ProcessDirector が使用する固有の数値。子グループ ID キーワードは、データタイプキーワードに追加されます。親ジョブまたは単一のジョブには、子グループ ID キーワードはありません。

1.2.10.24.3 getFileNameおよびgetAbsoluteFileNameの構文

getFileName および getAbsoluteFileName メソッドを使用して、スプールディレクトリーにある特定のファイルの名前を返すことができます。RICOH ProcessDirectorはジョブごとに固有のジョブ番号を割り当て、ファイル名にそのジョブ番号を使用するため、役に立ちます。2 つのメソッドの主な違いは、明確に要求したファイルが存在しない場合に getAbsoluteFileName は失敗すること、getFileName は代替スプールファイルの名前を返すことができることです。

RICOH ProcessDirectorgetFileNameメソッドまたはgetAbsoluteFileNameメソッドを使用するには、シンボル表記を使用して、RICOH ProcessDirectorシンボル式としてこれらのメソッドを参照してください。次のいずれかの構文を使用します。

構文 1、単一検索:

${getFileName(UsageKeyword, DatatypeKeyword, FileaccessKeyword)}

${getAbsoluteFileName(UsageKeyword, DatatypeKeyword, FileaccessKeyword)}

構文 2、反復検索:

${getFileName(UsageKeyword, (DatatypeKeyword1, DatatypeKeyword2...), 
FileaccessKeyword)}

${getAbsoluteFileName(UsageKeyword, (DatatypeKeyword1, 
DatatypeKeyword2...), FileaccessKeyword)}

ここで、

UsageKeyword
スプールファイルの使用タイプを識別する、大/小文字の区別があるキーワード。許可ユーザーが指定できる値は、スプールファイル名の使用タイプ部分に指定できる値と同じです。たとえば、aiwlistcontroloverridesprintなどのRICOH ProcessDirector提供のキーワードを指定できます。また、独自のユーザー定義キーワードを指定することもできます。
DatatypeKeyword または (DatatypeKeyword1, DatatypeKeyword2...)
スプールファイルのデータタイプを指定する、大/小文字の区別があるキーワード。許可ユーザーが指定できる値は、スプールファイルのデータタイプ部分に指定できる値と同じです。たとえば、 RICOH ProcessDirector提供のキーワード(jdfpdf、またはgif)を指定できます。また、独自のユーザー定義キーワードを指定することもできます。

最初のタイプのスプールファイルが見つからなくても、 RICOH ProcessDirectorに別のスプールファイルの検索を続行させたい場合は、複数のデータタイプキーワードを指定できます。キーワードは、コンマで区切り、括弧で囲んでください。例:

${getFileName(UsageKeyword, (print, pdf), FileaccessKeyword)}

この例では、まず getFileName メソッドは、データタイプ print のスプールファイルを探します。一致するファイル名が見つからない場合、データタイプ pdf のスプールファイルを探します。一致するスプールファイル名が見つからない場合は、データタイプが[不明]のスプールファイルを探します。このスプールファイルが存在しない場合、 RICOH ProcessDirectorはエラーメッセージを出します。

注意: 処理において、ファイルの名前をRICOH ProcessDirectorが解決しようと試みる時点で、メソッドがファイルを検索するかどうかが決定されます。ワークフローで SetJobPropsFromTextFile ステップが組み込まれている場合、getFileName メソッドの代わりに getAbsoluteFileName メソッドを使用してください。SetJobPropsFromTextFileステップは、入力装置がジョブを作成した後、すぐにgetFileNameメソッドが提示するファイル名を解決しようと試みます。処理において、この時点ですべてのスプールファイルを使用できるわけではありません。RICOH ProcessDirectorは、ジョブを作成した後、すぐにgetAbsoluteFileNameメソッドが提示するファイル名を解決しようとしません

また、複数のデータタイプ値を getAbsoluteFileName メソッドで指定することもできます。例:

${getAbsoluteFileName(UsageKeyword, (pdf, postscript, text), 
FileaccessKeyword)}

getAbsoluteFileName メソッドは getFileName メソッドと同じ方法でスプールファイルを探しますが、1 つだけ例外があります。指定されているどのデータタイプのスプールファイルも存在しない場合、デフォルトでは、getAbsoluteFileName メソッドはデータタイプ unknown のスプールファイルを探しません。

FileaccessKeyword
読み込みまたは書き込みのいずれかのファイルアクセス権のキーワードにより、外部プログラムがファイルをスプールディレクトリーから読み込むかどうか、またはファイルをスプールディレクトリーに書き込むかどうかを指定します。RICOH ProcessDirectorは、外部プログラムがファイルを読み込みまたは書き込みするかどうかに応じて、スプールディレクトリーのサブディレクトリーにファイルを作成します。
/checkpoints サブディレクトリー
外部プログラムが書き込み操作によってファイルを変更した場合、RICOH ProcessDirectorはファイルのオリジナルバージョンをこのサブディレクトリーに移動します。その後で許可ユーザーから再処理アクションが要求された場合、RICOH ProcessDirector/checkpointsサブディレクトリーからオリジナルのスプールファイルを復元できます。これで、外部プログラムは、最初にファイルを処理したときと同じ入力を書き込み操作で使用できます。
/tmp サブディレクトリー
外部プログラムが新しいファイルを作成した場合、RICOH ProcessDirectorは外部プログラムを呼び出した外部ステップが終了するまで、そのファイルをこのサブディレクトリーに保管します。ステップが完了すると、RICOH ProcessDirectorは、その新しいファイルをスプールディレクトリーに移動します。
注意: 子ジョブを作成する外部プログラムは、それらをジョブのスプールディレクトリーの/childrenサブディレクトリーに書き込む必要があります。外部プログラムが作成する子ジョブのファイル名は、次の形式である必要があります。
JobNumber.Usagetype.Datatype,ChildGroupID,Job.JobType=JobType
ChildGroupIDは、単一の子ジョブに関連付けられているすべてのファイルで同じである必要があります。外部プログラムが複数の子ジョブを生成する場合は、新しい子ジョブに関連付けられたファイルセットごとに ChildGroupID を増やす必要があります。

外部プログラムはファイル名に ,Job.JobType= を追加します。これは、ワークフロープロパティーのデータベース名です。JobType 値は、子ジョブが必要とするワークフローの名前です。このワークフローは、存在していて使用可能になっていなければなりません。

getFileName および getAbsoluteFileName の読み取りの例

これらの例はすべて、スプールディレクトリーを使用しています。

  • /aiw/aiw1/spool/default/10000006 (Linux)

スプールディレクトリーには、次のスプールファイルが含まれます。

10000006.banner_attributes.text
10000006.control.text
10000006.overrides.text
10000006.print.pdf
10000006.print.unknown
10000006.resources.pdf
10000006.resources.log
10000006.resources.outlines

これらの例は、[入力データストリーム]ジョブプロパティーの値が、どのような方法でも (例えば、ワークフローのジョブデフォルトまたは検出ステップによって) 設定されなかったことが前提となっています。そのため、データタイプ unknown のスプールファイルがスプールディレクトリーに存在しています。

  • 外部プログラムがファイルに対して読み取り操作を実行できるよう、ジョブの制御ファイルのパスと名前/aiw/aiw1/spool/default/10000006/10000006.control.text を返すには、次のようにします。
    ${getFileName(control, text, read)}
    
    ${getAbsoluteFileName(control, text, read)}
  • 外部プログラムがファイルに対して読み取り操作を実行できるよう、ジョブの入力ファイルのパスと名前/aiw/aiw1/spool/10000006/10000006.print.unknown を返すには、次のようにします。
    ${getFileName(print, unknown, read)}
    
    ${getAbsoluteFileName(print, unknown, read)}

この例では、スプールディレクトリーを使用します。

  • /aiw/aiw1/spool/default/10000009

スプールディレクトリーには、次のスプールファイルが含まれます。

10000009.banner_attributes.text
10000009.control.text
10000009.overrides.text
10000009.print.ps
10000009.resources.pdf
10000009.resources.log
10000009.resources.outlines

この例では、入力データストリームのタイプが検出され、10000009.print.ps はオリジナルの入力ファイルのコピーです。サポートされているいずれかの PostScript 形式の入力ファイルを検索するには、次のようにします。

${getFileName(print, (pdf, ps), read)}

${getAbsoluteFileName(print, (pdf, ps), read)}

どちらのメソッドも、まず名前 10000009.print.pdf のスプールファイルを探します。ただし、このファイルは存在しないため、メソッドは引き続き名前 10000009.print.ps のスプールファイルを探します。

getFileName および getAbsoluteFileName の書き込みの例

これらの例はすべて、スプールディレクトリーを使用しています。

  • /aiw/aiw1/spool/default/10000006
  • 新しい統計レコードファイルをスプールディレクトリーに書き込む、外部プログラムによる書き込み操作をセットアップするには、次のようにします。
    ${getFileName(statistics, record, write)}
    
    ${getAbsoluteFileName(statistics, record, write)}

    RICOH ProcessDirectorには、パスおよびファイル名/aiw/aiw1/spool/default/10000006/10000006.statistics.record の外部プログラムが用意されています。

  • スプールディレクトリー内の AFP 印刷ファイルを更新する、外部プログラムによる書き込み操作をセットアップするには、次のようにします。
    ${getFileName(print, pdf, write)}
    
    ${getAbsoluteFileName(print, pdf, write)}

    RICOH ProcessDirector は、ジョブのスプールディレクトリーの checkpoint サブディレクトリーに、10000006.print.pdf という名前のファイル (存在する場合) をチェックポイント指定します。

    また、RICOH ProcessDirectorには、パスおよびファイル名/aiw/aiw1/spool/default/10000006/tmp/10000006.print.pdf の外部プログラムが用意されています。

    • プログラムが失敗した場合、外部プログラムがRICOH ProcessDirector/tmpサブディレクトリーに移動したファイルに書き込んだため、ジョブのスプールディレクトリーは変更されません。RICOH ProcessDirectorは、外部プログラムを呼び出す外部ステップが正常に完了した場合にのみ、ファイルをスプールディレクトリーに移動します。
    • プログラムが成功した場合、RICOH ProcessDirectorは、ファイルを/tmpサブディレクトリーからスプールディレクトリーに移動します。その名前のファイルがスプールディレクトリー内にすでに存在する場合、RICOH ProcessDirectorはそのファイルをチェックポイントサブディレクトリーに移動してから、新たに作成したファイルを/tmpからジョブのスプールディレクトリーに移動します。

1.2.10.24.4 getCurrentFileの構文

getCurrentAFPFile メソッドは、印刷ファイルの名前を返します。このファイルはジョブのスプールディレクトリーにあります。元の印刷ファイルから選択されたページ範囲が含まれているファイルが存在する場合は、そのファイルの名前を返します。それ以外の場合は、元の印刷ファイルの名前を返します。再印刷ではしばしばあることなので、ジョブ全体でもジョブのサブセットでと同様に同じコマンドが動作できるようにすると、便利です。

許可ユーザーは常に、このメソッドを次のフォーマットで指定できます

${getCurrentFile(datatype)}

ここで、

datatype
印刷ファイルのデータストリームです。AFP を指定できます。その場合、このメソッドは getCurrentAFPFile メソッドと同じになります。このパラメーターには、${Job.InputDataStream} のようなシンボル表記も使用できます。

getCurrentFile の例

UNIX ベースのシステムで lpr を使用してパススループリンターにジョブを実行依頼するには、次のように、 [プリンターコマンド]プロパティーの値としてこのコマンドを使用できます。

lpr -Pmyprinter ${getCurrentFile(${Job.InputDataStream})}

最初にジョブがプリンターに送信されると、ジョブ全体が印刷されます。再度、サブセットのページを印刷するためにそのジョブが処理されると、サブセットだけが印刷されます。

1.2.10.24.5 getCurrentAFPFileの構文

getCurrentAFPFileメソッドは、AFP印刷ファイルの名前を返します。このファイルはジョブのスプールディレクトリーにあります。元の印刷ファイルから選択されたページ範囲が含まれているファイルが存在する場合は、そのファイルの名前を返します。それ以外の場合は、元の印刷ファイルの名前を返します。これは、元のジョブのサブセットが含まれている可能性のある、再印刷ジョブの処理を行うときに便利です。

このメソッドはパラメーターを使用しません。許可ユーザーは常に、このメソッドを次のフォーマットで指定する必要があります。

${getCurrentAFPFile()}
getCurrentAFPFile の例

あるワークフローに、印刷フェーズの外部ステップが含まれています。このステップは、PrintJobs ステップの前です。指定されるプロパティーと値は次のとおりです。

外部コマンド [Prepare][RunExternalProgram]
値:itm_driver -C ${getControlFileName()} -F"-itm_in_files ${getCurrentAFPFile()} -itm_out_files ${getFileName(print,pdf,write)}"

このタイプのジョブを初めて印刷するときは、RICOH ProcessDirector は印刷ファイルを tmp サブディレクトリーに 10000004.print.afp としてコピーします。外部コマンドによって、AFPファイルは印刷用PDFに変換されます。

ジョブを再印刷すると、オペレーターは元の印刷ファイルからページ範囲を選択します。RICOH ProcessDirectorは、選択したページのみを10000004.print_range.afpとしてtmpサブディレクトリーにコピーします。外部コマンドによって 10000004.print_range.afp が PDF フォーマットに変換されます。

1.2.10.24.6 getControlFileNameの構文

getControlFileName メソッドは、ジョブの解決済み制御ファイルの名前を返します。

このメソッドはパラメーターを使用しません。このメソッドを次のフォーマットで指定してください。

${getControlFileName()}
getControlFileName の例

この例では、次のスプールディレクトリーを使用します。

  • /aiw/aiw1/spool/default/10000003
getControlFileNameメソッドを使用したときにRICOH ProcessDirectorがファイルを作成し、値を生成する方法について説明します。

ワークフローには、これらのプロパティーと値を指定する外部ステップが準備フェーズにあります。

外部制御ファイルテンプレート [Prepare][ConvertLineDataIntoAFP]
値:
  • /aiw/aiw1/control_files/external_programs/job_info.cfg
外部コマンド [Prepare][RunExternalProgram]
値:
  • cp ${getControlFileName()} /aiw/aiw1/samples/${Job.ID}.info.csv

RICOH ProcessDirectorは、外部ステップを実行する直前に、外部制御ファイルテンプレートをスプールディレクトリーの/tmpサブディレクトリーにコピーし、制御ファイルテンプレートに含まれるすべてのシンボルを解決します。これは、RICOH ProcessDirectorが結果である制御ファイルを作成するために使用する手順です。たとえば、次のファイルを生成します。

/aiw/aiw1/spool/default/10000003/tmp/job_info.control.text

RICOH ProcessDirectorがワークフローを使用して初期プロパティー値を設定するジョブを作成する際に、getControlFileNameメソッドによって返された値を使用して外部コマンドを次のように解決します。コマンドは以下の通りです。

cp /aiw/aiw1/spool/default/10000003/tmp/job_info.control.text /aiw/aiw1/samples/10000003.info.csv

1.2.10.24.7 getChildFileNameの構文

外部プログラムが子ジョブと関連ファイルを1つだけ作成する場合、getChildFileNameメソッドを使用できます。このメソッドは子ジョブのファイル名を返します。外部プログラムが子ジョブのデータの書き込みを開始する時、getChildFileNameメソッドが返す名前でデータをファイルに書き込みます。

RICOH ProcessDirectorgetChildFileStemメソッドを使用するには、シンボル表記を使用して、RICOH ProcessDirectorシンボル式としてこのメソッドを参照します。次の構文を使用します。

${getChildFileName(UsageKeyword, DatatypeKeyword, ChildGroupID)}

ここで、

UsageKeyword
スプールファイルの使用タイプを識別する、大/小文字の区別があるキーワード。getChildFileNameメソッドでの UsageKeywordの使用法は、このトピックでスプールファイル、getFileNameメソッド、および getAbsoluteFileNameメソッドについて前述した使用法と同じです。
DatatypeKeyword
スプールファイルのデータタイプを識別する、大/小文字の区別があるキーワード。getChildFileNameメソッドでの DatatypeKeywordの使用法は、このトピックでスプールファイル、getFileNameメソッド、および getAbsoluteFileNameメソッドについて前述した使用法と同じです。
ChildGroupID
RICOH ProcessDirectorが同じ子ジョブに属するファイルを特定するために使用する固有の数値通常、外部プログラムが単一の子ジョブを生成するには、値は1に設定されます。

1.2.10.24.8 getChildFileStemの構文

外部プログラムが複数の子ジョブを作成する場合、または外部プログラムが生成する子ジョブの数が分からない場合は、getChildFileStem メソッドを使用できます。このメソッドは、外部プログラムが、必要な数の子ジョブファイル名を生成するために使用できる、ルート子ジョブファイル名を生成します。

RICOH ProcessDirectorgetChildFileStem メソッドを使用するには、シンボル表記を使用して、RICOH ProcessDirector シンボル式としてこのメソッドを参照します。次の構文を使用します。

${getChildFileStem(UsageKeyword, DatatypeKeyword)}

ここで、

UsageKeyword
スプールファイルの使用タイプを識別する、大/小文字の区別があるキーワード。getChildFileStem メソッドでの UsageKeyword の使用法は、このトピックでスプールファイル、getFileName メソッド、および getAbsoluteFileName メソッドについて前述した使用法と同じです。
DatatypeKeyword
スプールファイルのデータタイプを識別する、大/小文字の区別があるキーワード。getChildFileStemメソッドでの DatatypeKeywordの使用法は、このトピックでスプールファイル、getFileNameメソッド、および getAbsoluteFileNameメソッドについて前述した使用法と同じです。

1.2.10.25 RICOH ProcessDirectorシンボル表記

式でRICOH ProcessDirectorシンボルの表記を使用して、RICOH ProcessDirectorがジョブプロパティーの値を設定するために評価する情報源を記述することができます。
シンボルの構文

RICOH ProcessDirectorでは、これはシンボル式で使用できるシンボルの基本構文です。

${Name}

NameRICOH ProcessDirectorのデータベースプロパティー名またはジョブで渡されるパラメーターです。 RICOH ProcessDirectorは、JCLのパラメーターおよび値を解析する規則ファイルなどの制御ファイルを使用して、ジョブで渡されるパラメーターを評価します。また、NameRICOH ProcessDirectorメソッド( getFileNamegetAbsoluteFileNamegetControlFileNamegetChildFileNameなど)にすることもできます。Name の値には大/小文字の区別があります。

${Get*Method}
このシンボルにより、RICOH ProcessDirectorは内部メソッドを呼び出し、評価された値を返します。どのようにRICOH ProcessDirectorがこのタイプのシンボルを使用するかを調べるには、PDFワークフローの準備フェーズ内の RunExternalProgramステップを参照してください。 RunExternalProgram ステップは、この 外部コマンドプロパティーを指定します。
  • Linux: cp ${getControlFileName()} /aiw/aiw1/samples/${Job.ID}.info.csv

${getControlFileName()}シンボルは、外部制御ファイルテンプレートをspoolディレクトリのtmpサブディレクトリーにコピーし、制御ファイルに含まれるすべてのシンボルを解決するようにRICOH ProcessDirectorに命令します。

PDF ワークフローの準備フェーズ内の RunExternalProgram ステップは、この 外部制御ファイルテンプレー」プロパティーを指定します。

  • Linux: /aiw/aiw1/control_files/external_programs/job_info.cfg

RICOH ProcessDirectorがワークフローを使用して初期プロパティー値を設定するジョブを作成する際に、 getControlFileNameメソッドによって返された値を使用して外部コマンドを次のように解決します。

  • Linux: cp /aiw/aiw1/spool/default/10000003/tmp/job_info.control.text /aiw/aiw1/samples/10000003.info.csv

${Job.PropertyName}
このシンボルにより、RICOH ProcessDirectorは特定のRICOH ProcessDirectorジョブプロパティーの値についてDB2データベースを照会します。

どのようにRICOH ProcessDirectorがこのタイプのシンボルを使用できるかを調べるには、 job_info.cfg制御ファイルテンプレートの内容を参照してください。この制御ファイルテンプレートは、/aiw/aiw1/control_files/external_programs にあります。

RICOH ProcessDirectorがこのテンプレートから制御ファイルを作成すると、${Job.ID}${Job.Name}${Job.JobType}${Job.SubmitTime}${Job.RequestedPrinter}${Job.InputFile.Size}${Job.JobSize}${Job.TotalPages}、および${Job.TotalSheets} の各シンボルの値を実際のRICOH ProcessDirectorジョブプロパティーに解決します。例:

${Job.ID}=10000001
${Job.Name}=Demo.pdf
${Job.JobType}=PDF
${Job.SubmitTime}=10:02.35
${Job.RequestedPrinter}=Sample
${Job.InputFile.Size}=2608549
${Job.JobSize}=26
${Job.TotalPages}=26
${Job.TotalSheets}=26

    注意:
  • また、RICOH ProcessDirectorが評価するシンボル式で、任意のシステムプロパティーを使用することもできます。たとえば、 ${WorkflowSystem.Transform.Server.Address} などです。
${Math}
このシンボルがある場合、RICOH ProcessDirectorは、2つの値(ジョブプロパティーまたは数字)の加算、減算、乗算、または係数の計算を実行できます。また、指定された範囲で乱数を生成することもできます。
このシンボル式の構文は、次のとおりです。

${Math(value1,operator,value2)}

  • value1およびvalue2は、シンボル表記に含まれるジョブプロパティー(${Job.CurrentTime}、など)、または数字です。そのシンボル式を使用するプロパティーが浮動小数点値をサポートする場合は、数字に2.45などの小数も含めることができます。
  • operatorは、+、-、*、またはmodです(それぞれ加算、減算、乗算、係数を表します)。

たとえば、現在の時刻に 5 分を追加し、それをJob.Info.Attr2プロパティーに保存するには、${Math(${Job.CurrentTime}, +, 5)}を使用します。

この式のvalueフィールドには、整数、数値、またはタイムスタンプ値を使用するプロパティーのみ使用できます。シンボル式をサポートするプロパティーのみ、この式を使用して設定できます。
どちらか一方のvalueがタイムスタンプ値のプロパティーの場合、サポートされる演算子は+と-のみで、もう一方の値は整数である必要があります。整数値の単位は、分です。
一部のプロパティーにタイムスタンプ値が設定されているように見える場合がありますが(Job.TimeSubmittedなど)、それらは文字列として定義されているため、Mathシンボルの式で値として使用することはできません。Mathシンボルは、ワークフロービルダー内でステップテンプレート(AssignJobValuesステップテンプレートなど)のフィールド、およびジョブプロパティーのノートブックのフィールドに入力できます。
係数の場合、value1は0以上の整数にする必要があり、value2は1以上の整数にする必要があります。
乱数生成の場合、このシンボルの構文は次のようになります。
  • ${Math(rand, value1, value2)}
たとえば、1から10までの乱数を生成するには、${Math(rand, 1, 10)}を使用します。
    注意:
  • value1およびvalue2は、シンボル表記でのジョブプロパティー(${Job.Copies}など)、または数字です。
  • value1value2はゼロ以上の整数である必要があります。
  • 返される結果はvalue1value2の間の整数(指定値も含む)です。
  • 生成される乱数は、暗号論的な乱数ではありません。
${RulesFileParameter}
このシンボルはRICOH ProcessDirectorに、入力ファイルに付随するパラメーターファイルを照会させます。別のプログラムや製品に固有のパラメーター値を照会します。

たとえば、LPDPDF 入力装置は、入力ファイルを受け取ったとき、receive_lpd_pdf_jobtype.cfg 制御ファイルを使用して、入力ファイルに付随するパラメーターを解析します。

receive_lpd_pdf_jobtype.cfg 制御ファイルは、次のディレクトリーにあります。

  • Linux: /aiw/aiw1/control_files/rules

receive_lpd_pdf_jobtype.cfg 制御ファイルには、以下の情報を入れることができます。

orighost=mywindowshost
origuser=annsmith
origname=TestPDF.pdf

これらのパラメーター値のシンボルは、以下のとおりです。

${ORIGHOST}
${ORIGUSER}
${ORIGNAME}

どのようにRICOH ProcessDirectorがこのタイプのシンボルを使用できるかを調べるには、このディレクトリーのreceive_lpd_pdf_jobtype.cfgファイルを参照してください。

  • Linux: /aiw/aiw1/samples/rules

シンボル式の使用上の注意

RICOH ProcessDirectorシンボル式を使用するとき、次の使用上の制限事項が適用されます。

サポートされるオブジェクト
RICOH ProcessDirectorは、ジョブプロパティーの値を設定するシンボル式の使用のみをサポートしています。入力装置やプリンターなどの他のオブジェクトタイプのプロパティー値を設定するシンボル式を使用することはできません。値を設定するためRICOH ProcessDirectorが評価するシンボル式には、${Job.InputFile}${Printer.Model}、および${getControlFileName()}などの、別のジョブプロパティー、1次サーバープロパティー、またはメソッド呼び出しにできます。ただし、特定のシンボル式には、ジョブプロパティーとシステムプロパティーまたはメソッド呼び出しの両方を同時に組み込むことはできません。
    注意:
  • システムプロパティーの値を変更すると、ジョブプロパティーの多くのシンボル式が影響を受ける可能性があります。RICOH ProcessDirectorはすべてのシンボル式を同時に更新するため、操作が完了するまで長い時間がかかる場合があります。
除外されるプロパティー
RICOH ProcessDirectorは、シンボル式による Job.Classプロパティーの値の設定をサポートしていません。
RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースの外観
RICOH ProcessDirectorインターフェースの[管理]ページで、ワークフローおよびステップテンプレートにシンボル式を指定できます。

これらのオブジェクトのプロパティーノートブックを表示する場合、シンボル式は常に、${Job.InputFile} などの公式のフォーマットでジョブ名プロパティーの値として表示されます。シンボル式を指定するステップとともにワークフローを使用するジョブのプロパティーノートブックでは、影響を受けるジョブプロパティーに、公式から評価された値が表示されます。たとえば、 ジョブ名プロパティーの値は、reports.pdf などの入力ファイルの実際の名前です。

複数レベルの公式
公式の評価は、関連する公式のグループに拡張することができます。例:
  • Job.Name=${Job.Description}
  • Job.Description=${Job.CustomerName}
  • Job.CustomerName=${Job.Locations}
この場合、 Job.Locationsジョブプロパティーに値があると、RICOH ProcessDirectorJob.CustomerNameプロパティーの値を設定します。これにより、 RICOH ProcessDirectorJob.Descriptionプロパティーの値を設定してから、 Job.Nameプロパティーの値を設定できます。
循環式
循環式は、プロパティーがシンボル式から値を受け取る公式で、別の関連プロパティーの値を提供するために使用されます。例:
  • Job.Name=${Job.Description}
  • Job.Description=${Job.CustomerName}
  • Job.CustomerName=${Job.Name}

RICOH ProcessDirectorはこの使用をサポートしていないため、エラーメッセージを出します。

複数レベルの公式の最大の深さ
循環式の例では、公式の深さは 3 でした。 RICOH ProcessDirectorは、99までの深さの関連する式をサポートしています。99 を超える深さの公式が検出されると、エラーメッセージが出されます。
シンボル式で定位置プロパティーを使用し、非定位置ジョブプロパティーの値を設定
定位置プロパティーとは、複数のフェーズおよびステップで使用でき、それぞれの位置で異なる値をとりうるプロパティーです。例えば、管理者は、RunExternalProgramステップの 有効な戻りコードジョブプロパティーをワークフロー内の複数のフェーズおよびステップに置き、それぞれが異なる値になるよう、ワークフローを構成することができます。フェーズおよびステップの名前はジョブプロパティーノートブックのセクションの名前で、各インスタンスに対する個別のプロパティーの名前と値がそれ自体のセクションに表示されます。RICOH ProcessDirectorでは、非定位置プロパティーの値を設定するシンボル式で定位置プロパティーを使用することはできません。これは、定位置プロパティーのどのオカレンスを使用するかを指定するメカニズムがないためです。
シンボル式で定位置プロパティーを使用し、他の定位置ジョブプロパティーの値を設定
定位置プロパティーは他の定位置プロパティーを指定するシンボル式を使用できます。RICOH ProcessDirectorは、要求側の定位置プロパティーが指定している同じフェーズおよびステップで、シンボル式で評価する定位置プロパティーの値を探します。
シンボル式によって設定されるプロパティー値の優先順位
同じプロパティーの値を指定するメソッドが複数存在する場合、RICOH ProcessDirectorは常に、シンボル式が指定する値を使用します。プロパティー値のシンボル式が存在する場合、RICOH ProcessDirectorは以下を行います。
  • 制御ファイルに指定されている値をすべて廃棄します。

    例えば、ワークフローがジョブ名プロパティーの値として${Job.InputFile}を指定していると仮定した場合、/aiw/aiw1/control_files/rules/receive_lpd_pdf_jobtype.cfgなどの制御ファイルはDEFINE ${Job.Name} AS "${ORIGHOST}"を指定します。

    RICOH ProcessDirectorは、ジョブ名プロパティーの値をジョブのORIGHOSTパラメーターが指定する値ではなく、ジョブの入力ファイルの名前に設定します。

  • ワークフローがシンボル式でデフォルト設定する、ジョブプロパティーのジョブプロパティーノートブックで明示的に指定された値をすべて廃棄します。シンボル式をワークフローから削除し、明示的に指定された値を使用するよう、ジョブを再処理する必要があります。
シンボル式の検査
RICOH ProcessDirectorはシンボル式の構文および内容を検証し、エラー条件に関するメッセージを出します。たとえば、Job.Description=${Job.CustomerNameおよびJob.Description=${Job.XYZ}はどちらもエラーになります。前者は閉じ括弧がないための構文エラーで、後者はジョブプロパティー名が不明です。

1.2.10.26 RICOH ProcessDirector制御ファイルの構文

さまざまなプロパティー値を設定して渡すために、RICOH ProcessDirectorのさまざまな部分で、制御ファイルまたは制御ファイルテンプレートの情報が使用されます。RICOH ProcessDirectorに用意されている制御ファイルおよび制御ファイルテンプレートをコピーし、インストール済み環境の要件に合わせて変更できます。

1.2.10.26.1 規則用のサンプル制御ファイル

RICOH ProcessDirectorには、JCLパラメーター、LPD制御ファイルパラメーター、またはJDF値を解析して、ワークフローの設定およびジョブプロパティー値の設定を行う、規則用のサンプル制御ファイルが用意されています。

規則用のサンプル制御ファイル (receive_jcl_jobtype.cfgreceive_lpd_jobtype.cfgreceive_lpd_pdf_jobtype.cfg、および receive_text_jobtype.cfg) は/aiw/aiw1/samples/rules/ディレクトリーにインストールされています。

ユーザー固有の制御ファイルを作成するには、サンプルファイルのうちの 1 つを /aiw/aiw1/control_files/rules/ ディレクトリーにコピーして名前を変更し、必要に応じて編集します。

    注意:
  • 更新によって/aiw/aiw1/samplesディレクトリー内のファイルが上書きされることがありますが、/aiw/aiw1/control_filesディレクトリー内のファイルは上書きされません。サンプルファイルを/aiw/aiw1/control_filesディレクトリーにコピーして、コピーされたファイルですべての変更を行うことをお勧めします。

1.2.10.26.1.1 receive_jcl_jobtype.cfg

サンプル receive_jcl_jobtype.cfg ファイルは、Download for z/OS および AFP Download Plus から受信したジョブに対して、ワークフローおよびジョブプロパティーを設定します。

RICOH ProcessDirector はこの制御ファイルを使用して、RICOH ProcessDirector が Download 入力装置から受信した、PRD データセットを持つ JCL ファイルを解釈できます。たとえば、JCL ファイルには以下の情報を入れることができます。

"-odatat=af -oburst=no -occ=yes -occtype=m -ocop=1 -odatac=unblock 
-ofileformat=stream -of=F1HPSTP1 -ojobn=HPUNCH05 -ono=BLDPDEV9 
-opr=HPUNCH -ous=WAITE 
-opa=class=B,dest=LOCAL,forms=STD,jobid=JOB00105"

制御ファイルを使用するには、入力装置の[子ワークフロー初期化ステップ]プロパティーの値を SetJobTypeFromRules または SetJobTypeFromFileName に設定し、[子ワークフロー構文解析規則]プロパティーの値を制御ファイルのパスとファイル名に設定します。SetJobTypeFromRulesステップでは、制御ファイルを使用して、ジョブのワークフローの設定およびジョブと共に実行依頼されたオプションの指定変更ファイルをRICOH ProcessDirectorプロパティー名=値形式のジョブプロパティー設定用ファイルへの変換のどちらか一方またはその両方を行います。SetJobTypeFromFileNameステップでは、制御ファイルを使用してジョブプロパティーを設定します。制御ファイル内の情報はすべて大/小文字が区別されます。

注意: ジョブプロパティーノートブックで、制御ファイルを使用して読み取り専用のジョブプロパティーを設定することはできません。

制御ファイルには、次のセクションが含まれます。

CONFIGURATION セクション
これはグローバル設定セクションで、RICOH ProcessDirector が JCL ファイルをどのように解釈するかを定義する、以下のキーワードから構成されています。
FILE_MODE
このキーワードは、RICOH ProcessDirector による JCL ファイルの処理方法を制御します。値 "FILE" は、ファイル内のすべての情報を 1 つのレコードとして扱うように RICOH ProcessDirector に指示します。このモードでは、RICOH ProcessDirector は検索および置換アクションを実行できます。JCL ファイルを処理する制御ファイルの場合は、必ず "FILE" 値を使用してください。値の二重引用符は必須です。
ATTRIBUTE_PATTERN
このキーワードは、RICOH ProcessDirectorがプロパティーの名前をどのように認識するかを定義する正規表現を指定します。RICOH ProcessDirectorで用意されている値は "\$\\{Job.*\\}"です。式を区切るために二重引用符が使用され、式の中の特殊文字の前にエスケープ文字として円記号()が使用されます。

「"\$\\{Job.*\\}」 値は、ジョブで始まる文字列としてプロパティ名を認識するように指示します。その後に0個以上の文字が続きます。RICOH ProcessDirector .RICOH ProcessDirectorジョブのプロパティ名は、この規則に一致します (Job.DuplexJob.Print.CumulativeSheetsStackedなど。)

KEYWORD_CASE
このキーワードは、JCL ファイルパラメーター名の中の文字が大文字か小文字か定義します。送信システムでの設定によっては、パラメーターがすべて大文字、またはすべて小文字で受け渡されることがあります。インストール済み環境の要件に応じて、値 "UPPER" または "LOWER" を使用してください。
NORMALIZER_PROGRAM
このキーワードは、JCL ファイルを変更するプログラムの名前を指定して、このファイルで定義されるすべてのロパティーの形式が"keyword=value"になるようにします。RICOH ProcessDirectorには、さまざまなスタイルのJCLパラメーターを"keyword=value"形式に変更するためのnormalize_jcl.plプログラムが用意されています。

たとえば、このJCL文字列

"-odatat=af -oburst=no -opa=class=B,dest=LOCAL,forms=STD,jobid=JOB00105"
を考えてみると、 RICOH ProcessDirector が制御ファイルで指定されたnormalize_jcl.plプログラムを使用すると、JCL文字列が次の値に置き換えられます。
datat=af,burst=no,class=B,dest=LOCAL,forms=STD,jobid=JOB00105,

CONFIGURATION セクションの開始と終了の区切りには、CONFIGURATION および ENDCONFIGURATION を指定します。

REPLACE セクション
このセクションでは、sed コマンドを使用して、JCL ファイルのストリングを置換します。NORMALIZER_PROGRAM キーワードで定義されているプログラムが JCL ファイルを変換するため、サンプルファイルではコメント化されています。

たとえば、次のステートメントは、-opa= (先頭のスペースに注意) をすべてコンマで置換します。

#s! -opa=!,!

REPLACE セクションの開始と終了の区切りには、REPLACE および ENDREPLACE を指定します。

PATTERN KEY_VALUEセクション
このセクションは、RICOH ProcessDirectorがキーワードおよび値をどのように検出し、これらを正規表現グループを使用してどのようにトークンに変換するかを記述します。RICOH ProcessDirectorで用意されているこのセクションは、次のとおりです。
PATTERN KEY_VALUE
"(.*?)=(.*?),"
ENDPATTERN
パターンは二重引用符で区切られ、等号の左側のパターンがキーワードを表します。右側のパターンは値を表します。このパターンは、キーワードと値のペアのコンマ区切りリストを作成します。
DEFINE ステートメントセクション
このセクションでは、シンボル式を使用して、ジョブと一緒に渡された JCL ファイルのパラメーターの値から、RICOH ProcessDirector ワークフローおよびジョブプロパティーを設定します。このセクションに組み込むことができるDEFINEステートメントのタイプの例は次のようになります。
DEFINE ${Job.JobType} AS "BILLS" WHEN (${DEST} == "LOCAL")
DEFINE ${Job.Class} AS "${CLASS}"
DEFINE ${Job.InputDatastream} AS "AFP" WHEN (${DATAT} == "af")
DEFINE ${Job.Destination} AS "${DEST}"
DEFINE ${Job.RequestedPrinter} AS "${DEST}"
DEFINE ${Job.Customer} AS "XYZ" WHEN (${CLASS} == "Z") FINALLY QUIT

最初の DEFINE ステートメントは条件ステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirector は、Job.JobType プロパティーの値を BILLS に設定します。これは、JCL ファイルからの DEST パラメーターの値が LOCAL の場合に当てはまります。DEST パラメーターが別の値の場合、RICOH ProcessDirector は制御ファイルからワークフローを設定しません。この場合、Download 入力装置に割り当てられたワークフローを使用するなど、別の方法を使用してワークフローが設定されます。

2 番目の DEFINE ステートメントは条件のないステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirectorJob.Class ジョブプロパティーの値を、ジョブと一緒に渡された CLASS パラメーターの値に設定します。このため、RICOH ProcessDirector が受け取ったオリジナルの JCL ストリングが -opa=class=B を含む場合、RICOH ProcessDirectorJob.Class プロパティーの値を B に設定します。

3 番目の DEFINE ステートメントは条件ステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirector は、Job.InputDataStream プロパティーの値を AFP に設定します。これは、JCL からの DATAT パラメーターの値が af の場合に当てはまります。DATAT パラメーターの値がこれ以外である場合、RICOH ProcessDirectorJob.InputDataStream プロパティーの値を設定しません。

4 番目と 5 番目の DEFINE ステートメントは、条件のないステートメントで、2 つの異なるジョブプロパティーの値を、同じパラメーターの値に設定します。

最後の DEFINE ステートメントは条件ステートメントです。このステートメントは、RICOH ProcessDirector に制御ファイルからの DEFINE ステートメントの読み取りを停止させることができます。ステートメントに定義された条件が真である場合、RICOH ProcessDirector は制御ファイルの読み取りを停止します。条件がfalseの場合、RICOH ProcessDirectorFINALLY QUITステートメント以降のすべてのDEFINEステートメントの評価を続行します。

1.2.10.26.1.1.1 JCL および LPD の jobtype ファイルで -ooutbin パラメーターを使用する

RICOH ProcessDirector 付属の制御ファイル receive_jcl_jobtype.cfgreceive_lpd_jobtype.cfg、および receive_lpd_pdf_jobtype.cfg によって、-ooutbin パラメーターの値が Job.OutputBin プロパティーにマッピングされます。

JCL および LPD の jobtype ファイルで -ooutbin パラメーターを使用するには、次の手順に従います。

  1. 下記の表に、実際に使用するアプリケーション、プリンター、およびビンの情報を記入してください。1 つの行が 1 つのビンの情報を表します。
    列 1: -ooutbin パラメーターで使用する値 (プロパティー値) 列 2: プロパティー・ノートブックでのビン名 (オブジェクト名、outputBin 名) 列 3: プリンターのモデル (printerModel 名) 列 4: プリンター のビン名 (binNumber)
    例: 9 例: Stacker9 例: InfoPrint 2085 例: 9
           
           
           
  2. 次のテキストを空のテキストファイルにコピーします。
    <IPPD_UpdateData version="1.0" xmlns"xsi="http://www.w3.org/2001/
    XMLSchema-instance">
         <object name="Stacker9" type="OutputBin">
              <property name="OutputBin.BinNumber" value="9"/>
         </object>
         <printerModel name="InfoPrint 2085">
              <outputBin name="Stacker9" binNumber="9"/>
         </printerModel>
    </IPPD_UpdateData>
  3. 表に記入した値を使用して、このテキストファイルを編集します。
    1. <object>と <printerModel> タグのセットは、表の 1 つの行につき 1 セット必要です。必要なだけこれらのタグのセットをコピーしてください。
    2. 列 1 の値を property タグの value 属性に使用します。
    3. 列 2 の値を object タグおよび outputBin タグの name 属性に使用します。
    4. 列 3 の値を printerModel タグの name 属性に使用します。
    5. 列 4 の値を outputBin タグの binNumber 属性に使用します。
  4. ファイルを保管します。
  5. 管理タブをクリックします。
  6. 左のペインで、ユーティリティー オブジェクトをインポートをクリックします。
  7. をクリックして、先ほど作成したXMLファイルに移動します。 開くをクリックします。
  8. インポートをクリックします。

1.2.10.26.1.2 receive_lpd_jobtype.cfg

サンプル receive_lpd_jobtype.cfg ファイルは、LPD プロトコルで受信した AFP ジョブに対して、ワークフローおよびジョブプロパティーを設定します。

AFP Support 機能には receive_lpd_jobtype.cfg ファイルがあります。

RICOH ProcessDirector はこの制御ファイルを使用して、LPD 印刷プロトコルから受信した AFP 印刷ジョブを持つ LPD 制御ファイルを解釈します。LPD 制御ファイルのフォーマットは、送信ホストのオペレーティングシステムによって異なります。たとえば、Windowsから受信したLPD制御ファイルに、次の情報が含まれていることがあります。

orighost=mywindowshost
origuser=annsmith
origname=TestPDF.pdf

制御ファイルを使用するには、入力装置の[子ワークフロー初期化ステップ]プロパティーの値を SetJobTypeFromRules または SetJobTypeFromFileName に設定し、 [子ワークフロー構文解析規則]プロパティーの値を制御ファイルのパスとファイル名に設定します。 SetJobTypeFromRulesステップでは、制御ファイルを使用して、ジョブのワークフローの設定およびジョブと共に実行依頼されたオプションの指定変更ファイルをRICOH ProcessDirectorプロパティー名=値形式のジョブプロパティー設定用ファイルへの変換のどちらか一方またはその両方を行います。 SetJobTypeFromFileNameステップでは、制御ファイルを使用してジョブプロパティーを設定します。制御ファイル内の情報はすべて大/小文字が区別されます。

注意: ジョブプロパティーノートブックで、制御ファイルを使用して読み取り専用のジョブプロパティーを設定することはできません。

制御ファイルには、次のセクションが含まれます。

CONFIGURATION セクション
これはグローバル設定セクションで、RICOH ProcessDirector が LPD 制御ファイルパラメーターをどのように解釈するかを定義する、次のキーワードから構成されています。
FILE_MODE
このキーワードは、RICOH ProcessDirector による LPD 制御ファイルの処理方法を制御します。値 "FILE" は、ファイル内のすべての情報を 1 つのレコードとして扱うように RICOH ProcessDirector に指示します。このモードでは、RICOH ProcessDirector は検索および置換アクションを実行できます。値の二重引用符は必須です。

ファイルモードの値が "RECORD" であれば、RICOH ProcessDirector はファイル内の情報をレコード単位で読み取ります。値の二重引用符は必須です。

ATTRIBUTE_PATTERN
このキーワードは、RICOH ProcessDirectorがプロパティーの名前をどのように認識するかを定義する正規表現を指定します。RICOH ProcessDirectorで用意されている値は "\$\\{Job.*\\}"です。式を区切るために二重引用符が使用され、式の中の特殊文字の前にエスケープ文字として円記号()が使用されます。

「"\$\\{Job.*\\}」 値は、ジョブで始まる文字列としてプロパティ名を認識するように指示します。その後に0個以上の文字が続きます。RICOH ProcessDirector .RICOH ProcessDirectorジョブのプロパティ名は、この規則に一致します (Job.DuplexJob.Print.CumulativeSheetsStackedなど。)

KEYWORD_CASE
このキーワードは、LPD 制御ファイルパラメーター名の中の文字が大文字か小文字か定義します。送信システムでの設定によっては、パラメーターがすべて大文字、またはすべて小文字で受け渡されることがあります。インストール済み環境の要件に応じて、値 "UPPER" または "LOWER" を使用してください。

CONFIGURATION セクションの開始と終了の区切りには、CONFIGURATION および ENDCONFIGURATION を指定します。

REPLACE セクション
このセクションでは sed コマンドを使用して、LPD 制御ファイル内のストリングを置換します。これはサンプルファイルではコメント化されています。おそらくこれを使用する必要はありません。

REPLACE セクションの開始と終了の区切りには、REPLACE および ENDREPLACE を指定します。

PATTERN KEY_VALUEセクション
このセクションは、RICOH ProcessDirectorがキーワードおよび値をどのように検出し、これらを正規表現グループを使用してどのようにトークンに変換するかを記述します。RICOH ProcessDirectorで用意されているこのセクションは、次のとおりです。
PATTERN KEY_VALUE
"(.*?)=(.*?),"
ENDPATTERN
パターンは二重引用符で区切られ、等号の左側のパターンがキーワードを表します。右側のパターンは値を表します。このパターンは、キーワードと値のペアのコンマ区切りリストを作成します。
DEFINE ステートメントセクション
このセクションでは、シンボル式を使用して、ジョブと一緒に渡された LPD 制御ファイルの値から RICOH ProcessDirector ワークフローおよびジョブプロパティーを設定します。このセクションに組み込むことができる DEFINE ステートメントのタイプの例:

Linux の場合の例:

DEFINE ${Job.JobType} AS "PDF" WHEN (${ORIGHOST} == "mywindowshost")
DEFINE ${Job.Name} AS "${ORIGNAME}"
DEFINE ${Job.Host.UserID} AS "${ORIGUSER}"
DEFINE ${Job.InputDatastream} AS "PDF" WHEN 
(${ORIGHOST} == "mywindowshost")
DEFINE ${Job.Customer} AS "XYZ" WHEN 
(${ORIGUSER} == "xyzadmin") FINALLY QUIT

DEFINE ${Job.JobType} ステートメントは条件ステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirector は、 Job.JobType プロパティーの値を PDF に設定します。これは、LPD 制御ファイルからの ORIGHOST パラメーターの値が mywindowshost の場合に当てはまります。 ORIGHOST パラメーターが別の値の場合、RICOH ProcessDirector は制御ファイルからワークフローを設定しません。この場合、LPD 入力装置に割り当てられたワークフローを使用するなど、別の方法を使用してワークフローが設定されます。

DEFINE ${Job.Name} ステートメントによって、 Job.Name プロパティーの値が元の入力ファイルの名前に設定されます。

DEFINE ${Job.Host.UserID} ステートメントは条件のないステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirector は、 Job.Host.UserID ジョブプロパティーの値を、LPD 制御ファイルの ORIGUSER パラメーターの値に設定します。このため、RICOH ProcessDirector が受け取ったオリジナルの LPD 制御ファイルが origuser=annsmith を含む場合、RICOH ProcessDirector は、 Job.Host.UserID プロパティーの値を annsmith に設定します。

DEFINE ${Job.InputDatastream} ステートメントは条件ステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirector は、 Job.InputDataStream ジョブプロパティーの値を PDF に設定します。これは、LPD 制御ファイルからの ORIGHOST パラメーターの値が mywindowshost の場合に当てはまります。 ORIGHOST パラメーターの値がこれ以外である場合、RICOH ProcessDirectorJob.InputDataStream プロパティーの値を設定しません。

DEFINE ${Job.Customer} ステートメントは条件ステートメントです。このステートメントは、RICOH ProcessDirector に制御ファイルからの DEFINE ステートメントの読み取りを停止させることができます。ステートメントに定義された条件が真である場合、RICOH ProcessDirector は制御ファイルの読み取りを停止します。条件がfalseの場合、RICOH ProcessDirectorFINALLY QUITステートメント以降のすべての DEFINEステートメントの評価を続行します。

1.2.10.26.1.2.1 JCL および LPD の jobtype ファイルで -ooutbin パラメーターを使用する

RICOH ProcessDirector 付属の制御ファイル receive_jcl_jobtype.cfgreceive_lpd_jobtype.cfg、および receive_lpd_pdf_jobtype.cfg によって、-ooutbin パラメーターの値が Job.OutputBin プロパティーにマッピングされます。

JCL および LPD の jobtype ファイルで -ooutbin パラメーターを使用するには、次の手順に従います。

  1. 下記の表に、実際に使用するアプリケーション、プリンター、およびビンの情報を記入してください。1 つの行が 1 つのビンの情報を表します。
    列 1: -ooutbin パラメーターで使用する値 (プロパティー値) 列 2: プロパティー・ノートブックでのビン名 (オブジェクト名、outputBin 名) 列 3: プリンターのモデル (printerModel 名) 列 4: プリンター のビン名 (binNumber)
    例: 9 例: Stacker9 例: InfoPrint 2085 例: 9
           
           
           
  2. 次のテキストを空のテキストファイルにコピーします。
    <IPPD_UpdateData version="1.0" xmlns"xsi="http://www.w3.org/2001/
    XMLSchema-instance">
         <object name="Stacker9" type="OutputBin">
              <property name="OutputBin.BinNumber" value="9"/>
         </object>
         <printerModel name="InfoPrint 2085">
              <outputBin name="Stacker9" binNumber="9"/>
         </printerModel>
    </IPPD_UpdateData>
  3. 表に記入した値を使用して、このテキストファイルを編集します。
    1. <object>と <printerModel> タグのセットは、表の 1 つの行につき 1 セット必要です。必要なだけこれらのタグのセットをコピーしてください。
    2. 列 1 の値を property タグの value 属性に使用します。
    3. 列 2 の値を object タグおよび outputBin タグの name 属性に使用します。
    4. 列 3 の値を printerModel タグの name 属性に使用します。
    5. 列 4 の値を outputBin タグの binNumber 属性に使用します。
  4. ファイルを保管します。
  5. 管理タブをクリックします。
  6. 左のペインで、ユーティリティー オブジェクトをインポートをクリックします。
  7. をクリックして、先ほど作成したXMLファイルに移動します。 開くをクリックします。
  8. インポートをクリックします。

1.2.10.26.1.2.2 サポートされる pdpr フラグ、x オプション、およびマッピング

pdpr コマンドを使用してジョブを実行依頼すると、指定したオプションは、lprafp コマンドで渡すことができるオプションにマッピングされ、その後 RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーにマッピングされます。すべての pdpr オプションが RICOH ProcessDirector でサポートされるわけではありません。
フラグ
以下のフラグは、RICOH ProcessDirectorpdpr コマンドでサポートされます。
-d destination name
ジョブの実行依頼先を設定します。InfoPrint Manager では、これは論理的な宛先です。RICOH ProcessDirector では、これは入力装置です。値が指定されていない場合、pdpr は実行依頼元コンピューターの PDPRINTER 環境変数を使用して宛先を決定します。

InfoPrint Manager から RICOH ProcessDirector に移行する場合、すでに存在する論理的な宛先ごとに入力装置を作成し、pdpr.cfg ファイルの規則を使用して、特定の論理的な宛先向けに作成されたファイルを、代わりに対応する入力装置に送信できます。

-f FileName
ジョブに含める追加のファイルを指定します。このフラグは、pdpr コマンドを使用して複数のファイルを実行依頼し、かつファイルごとに異なるオプションを指定するときに使用します。
    注意:
  • InfoPrint Manager では、-f を使用して追加のファイルを実行依頼すると、印刷ジョブが 1 つ生成されます。RICOH ProcessDirector では、各ファイルは別個のジョブとして実行依頼されます。-f を使用して、複数のファイルを RICOH ProcessDirector の 1 つのジョブに結合することはできません。
-i [ipm|ippd]
pdpr スクリプトが RICOH ProcessDirector または InfoPrint Manager のいずれかにジョブを送信するように強制します。このフラグは、構成をテストして、必要な場合はクライアントが両方のシステムにジョブを送信できることを確認するときに使用します。このフラグが pdpr コマンドで指定された場合、pdpr.cfg ファイルはバイパスされ、フラグで指定されたシステムにジョブが送信されます。
-t JobName
RICOH ProcessDirectorジョブ名プロパティーを使用して、ジョブの名前を設定します。
-n CopyCount
RICOH ProcessDirector要求されたジョブコピープロパティーを使用して、印刷するジョブのコピー数を設定します。
-x options
さまざまな処理オプションを InfoPrint Manager または RICOH ProcessDirector に渡すことができます。例えば、ジョブが使用するフォーム定義を指定するには、次のコマンドを使用してジョブを実行依頼できます。
pdpr -d myprinter -x "form-definition=F12UP" myprintfile.afp
-x フラグで渡すことができるオプション
以下の 1 つ目の表は、pdpr コマンドの -x フラグで渡すことができるオプションと、lprafp コマンドのオプションおよびそれらがマップされる RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーを示しています。

マッピングのほとんどはすでにサンプル receive_lpd_jobtype.cfg ファイルまたは receive_lpd_pdf_jobtype.cfg ファイルに含まれているため、入力装置の子ワークフロー構文解析規則プロパティーにそのファイルを使用して、編集しないで pdpr コマンドのオプションを RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーに渡すことができます。サンプルファイルは、/aiw/aiw1/samples/rules/ (Linux) または C:\aiw\aiw1\samples\rules\ (Windows) にインストールされています。

    注意:
  • 更新によって、/aiw/aiw1/samples/ディレクトリー(Linux)またはC:\aiw\aiw1\samples\ディレクトリー(Windows)内のファイルが上書きされることがありますが、/aiw/aiw1/control_files/ディレクトリー(Linux)またはC:\aiw\aiw1\control_files\ディレクトリー(Windows)内のファイルは上書きされません。サンプルファイルを /aiw/aiw1/control_files/ディレクトリー(Linux)またはC:\aiw\aiw1\control_files\ディレクトリー(Windows)にコピーして、コピーファイルですべての更新を行うことをお勧めします。

2 つ目の表は、サンプル receive_lpd_jobtype.cfg ファイルまたは receive_lpd_pdf_jobtype.cfg ファイルに含まれていないが、使用する場合は追加できるオプションを示しています。3 つ目の表は、RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーへの直接マッピングがないオプションを示しています。

サンプル receive_lpd_jobtype.cfg ファイルでマップされているオプション
pdpr のオプションおよび情報 lprafp コマンドのオプション RICOH ProcessDirector のプロパティーおよび情報
address1-text
address2-text
address3-text
address4-text

オプションごとに 1 ~ 4095 文字

address1
address2
address3
address4

オプションごとに 1 ~ 90 文字

Job.Info.Address1
Job.Info.Address2
Job.Info.Address3
Job.Info.Address4

プロパティーごとに 1 ~ 128 文字 (バイト)

auxiliary-sheet-selection

値:

  • end
  • none
  • sep
  • sep-end
  • start
  • start-end
  • start-sep
  • start-sep-end

header= yes | no
trailer= yes | no
separator= yes | no

マッピング:

  • end
    header=no 
    trailer=yes 
    separator=no
  • none
    header=no 
    trailer=no 
    separator=no
  • sep
    header=no 
    trailer=no
    separator=yes
  • sep-end
    header=no
    trailer=yes
    separator=yes
  • start
    header=yes
    trailer=no
    separator=no
  • start-end
    header=yes
    trailer=yes
    separator=no
  • start-sep
    header=yes
    trailer=no
    separator=yes
  • start-sep-end
    header=yes
    trailer=yes
    separator=yes

Job.Print.HeaderCopies= 0 | 1
Job.Print.SeparatorCopies= 0 | 1
Job.Print.TrailerCopies= 0 | 1

マッピング:

  • end
    Job.Print.HeaderCopies=0
    Job.Print.SeparatorCopies=0
    Job.Print.TrailerCopies=1
  • none
    Job.Print.HeaderCopies=0
    Job.Print.SeparatorCopies=0
    Job.Print.TrailerCopies=0
  • sep
    Job.Print.HeaderCopies=0
    Job.Print.SeparatorCopies=1
    Job.Print.TrailerCopies=0
  • sep-end
    Job.Print.HeaderCopies=0
    Job.Print.SeparatorCopies=1
    Job.Print.TrailerCopies=1
  • start
    Job.Print.HeaderCopies=1
    Job.Print.SeparatorCopies=0
    Job.Print.TrailerCopies=0
  • start-end
    Job.Print.HeaderCopies=1
    Job.Print.SeparatorCopies=0
    Job.Print.TrailerCopies=1
  • start-sep
    Job.Print.HeaderCopies=1
    Job.Print.SeparatorCopies=1
    Job.Print.TrailerCopies=0
  • start-sep-end
    Job.Print.HeaderCopies=1
    Job.Print.SeparatorCopies=1
    Job.Print.TrailerCopies=1

building-text

1 ~ 4095 文字

building

1 ~ 90 文字

Job.Info.Building

1~128文字(バイト)

chars chars Job.Line2AFP.CHARS
class
mvs-class
class Job.Class
copy-count copies Job.Copies
data-fidelity-problem-reported

値:

  • all
  • character
  • print-positioning
  • none

datack

値:

  • block
  • blkchar
  • blkpos
  • unblock

Job.Print.DataCheck

値:

  • Block*
  • BlkChar
  • BlkPos
  • Unblock

department-text

1 ~ 4095 文字

department

1 ~ 90 文字

Job.Info.Department

1~128文字(バイト)

document-format

値:

  • ascii
  • dbcs-ascii
  • ditroff
  • gif
  • jpeg
  • line-data
  • modca-p
  • pcl
  • pdf
  • postscript
  • ppml
  • sap
  • tiff

datatype

値:

  • ascii(as)
  • afpds(af)
  • dbcsascii(db)
  • ditroff(d)
  • gif
  • jpeg
  • line(l)
  • modcap(mo)
  • pcl(pc)
  • pdf
  • postscript(ps)
  • ppml
  • sap
  • tiff

Job.InputDatastream

値:

  • afp
  • gif
  • jdf
  • jpeg
  • lcds
  • linedata
  • メタコード
  • pcl
  • pdf
  • ps
  • テキスト
  • tiff
  • 不明

form-definition

1 ~ 8 文字

formdef

1 ~ 8 文字

Job.Line2AFP.Formdef

1 ~ 8 文字 (バイト)

image-out-format

値:

  • ioca-uncompressed
  • im1
  • io1
  • io1-g4
  • io1-mmr
  • as-is

imageout

値:

  • ioca
  • as-is

Job.Line2AFP.IMAGEOUT

値:

  • IOCA
  • ASIS

    注意:
  • 他のオプションはすべて破棄されます。
job-name

1 ~ 4095 文字

jobname

1~255文字

Job.Name

1~128文字(バイト)

mvs-destination

1 ~ 8 文字

destination

1 ~ 8 文字

Job.Destination

1 ~ 32 文字 (バイト)

new-line-options

値:

  • counted-4-octetaligned
  • record,n
  • lf
  • cr-and-lf

fileformat

値:

  • record
  • record,n
  • stream,lf
  • stream,crlf

Job.Line2AFP.FILEFORMAT
node-id-text

1 ~ 4095 文字

no/nodeid

1 ~ 20 文字

Job.Info.NodeID

1~128文字(バイト)

output-bin outbin Job.OutputBin
オーバーレイ

1 ~ 8 文字

オーバーレイ

1 ~ 8 文字

Job.Print.Overlay

1 ~ 8 文字 (バイト)

page-definition

1 ~ 8 文字

pagedef

1 ~ 8 文字

Job.Line2AFP.PAGEDEF
programmer-text

1 ~ 4095 文字

programmer

1 ~ 90 文字

Job.Info.Programmer
room-text

1 ~ 4095 文字

room

1 ~ 90 文字

Job.Info.Room

1~128文字(バイト)

shift-out-shift-in

値:

  • 1
  • 2
  • aaaaaaaa

prmode

値:

  • SOSI1
  • SOSI2
  • aaaaaaaa

Job.Line2AFP.PRMODE
table-reference-characters

値:

  • yes
  • いいえ
  • fixed value

trc

値:

  • yes
  • いいえ
  • fixed value

Job.Line2AFP.TRC
title-text

1 ~ 4095 文字

title

1 ~ 90 文字

Job.Info.Title

1~128文字(バイト)

user-id-text

1 ~ 4095 文字

us

1 ~ 90 文字

Job.Info.User
x-image-shift

この値はミリメートルです。

xoffset

値:

  • float

Job.Print.Xoffset

この値はインチです。pdpr スクリプトは、ミリメートルからインチに値を変換します。

y-image-shift

この値はミリメートルです。

yoffset

値:

  • float

Job.Print.Yoffset

この値はインチです。pdpr スクリプトは、ミリメートルからインチに値を変換します。

サンプル receive_lpd_jobtype.cfg ファイルでマップされていないが、追加できるオプション
pdpr のオプションおよび情報 lprafp コマンドのオプション RICOH ProcessDirector のプロパティーおよび情報
carriage-control-type

値:

  • ansi-ascii
  • ansi-ebcdic
  • machine
  • none

cctype

値:

  • z
  • a
  • m

Job.Line2AFP.CC_TYPE
maximum-messages-printed

0 ~ 9999 文字

msgcount

0 ~ 9999 文字

Job.Print.MessageCount

0 ~ 9999 文字

resource-context
resource-context-user
resource-context-font

1~255文字

respath Job.Print.ResourcePath

最大 4096 文字 (バイト)

次の表のオプションには、RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーへの直接マッピングがありません。ただし、一部のオプションは、現在使用していない既存のジョブプロパティーにマップできます。例えば、Job.CustomerName を使用して他の情報を保持していない場合は、account-textpdpr および lprafp オプションを Job.CustomerName ジョブプロパティーにマップできます。特定の値を含み、印刷オプションの設定に使用されるオプション (default-character-mapping など) は、効率的にマップできません。

RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーへの直接マッピングがないオプション
pdpr のオプションおよび情報 lprafp コマンドのオプション
account-text

1 ~ 4095 文字

account

1 ~ 90 文字

default-input-tray bin
default-character-mapping

値:

  • ibm-437
  • ibm-860
  • ibm-863
  • ibm-865

codepage

値:

  • 437
  • 860
  • 863
  • 865

document-file-name

1 ~ 4095 文字

docname

1~255文字

mvs-segment-id

1 ~ 10 文字

segmentid

1 ~ 10 文字

name-text

1 ~ 4095 文字

名前

1 ~ 90 文字

new-line-option-data-encoding

値:

  • utf-8
  • utf-16
  • ebcdic
  • ascii

newlineencoding

値:

  • utf8
  • utf16
  • ebcdic
  • ascii

1.2.10.26.1.3 receive_text_jobtype.cfg

サンプル receive_text_jobtype.cfg ファイルは、テキスト指定変更ファイルから ワークフローを設定します。

RICOH ProcessDirectorで提供されるSetJobTypeFromRulesステップは、 receive_text_jobtype.cfg制御ファイルを使用して、jobID.overrides.textファイルからワークフローを設定できます。このステップはまた、この制御ファイルを使用して、オプションのジョブ定義フォーマット (JDF) ジョブチケットファイル、jobID.overrides.jdf を、ワークフローを設定するための jobID.overrides.text ファイルで使用できる一時テキストベース指定変更ファイルに変換できます。

制御ファイル内の情報はすべて大/小文字が区別されます。

制御ファイルには、次のセクションが含まれます。

CONFIGURATION セクション
これはグローバル設定セクションで、RICOH ProcessDirectorがジョブチケットパラメーターをどのように解釈するかを定義する、以下のキーワードから構成されています。
FILE_MODE
このキーワードは、RICOH ProcessDirectorによるジョブチケットの処理方法を制御します。値 "FILE" は、ファイル内のすべての情報を 1 つのレコードとして扱うように RICOH ProcessDirector に指示します。このモードでは、RICOH ProcessDirector は検索および置換アクションを実行できます。値の二重引用符は必須です。

ファイルモードの値が "RECORD" であれば、RICOH ProcessDirector はファイル内の情報をレコード単位で読み取ります。値の二重引用符は必須です。

ATTRIBUTE_PATTERN
このキーワードは、RICOH ProcessDirectorがプロパティーの名前をどのように認識するかを定義する正規表現を指定します。RICOH ProcessDirectorで用意されている値は "\$\\{Job.*\\}"です。式を区切るために二重引用符が使用され、式の中の特殊文字の前にエスケープ文字として円記号()が使用されます。

「"\$\\{Job.*\\}」 値は、ジョブで始まる文字列としてプロパティ名を認識するように指示します。その後に0個以上の文字が続きます。RICOH ProcessDirector .RICOH ProcessDirectorジョブのプロパティ名は、この規則に一致します (Job.DuplexJob.Print.CumulativeSheetsStackedなど。)

KEYWORD_CASE
このキーワードは、ジョブチケットパラメーター名の中の文字が大文字か小文字か定義します。送信システムでの設定によっては、パラメーターがすべて大文字、またはすべて小文字で受け渡されることがあります。インストール済み環境の要件に応じて、値 "UPPER" または "LOWER" を使用してください。

CONFIGURATION セクションの開始と終了の区切りには、CONFIGURATION および ENDCONFIGURATION を指定します。

REPLACE セクション
このセクションでは sed コマンドを使用して、ジョブチケット内のストリングを置換します。これはサンプルファイルではコメント化されています。おそらくこれを使用する必要はありません。

REPLACE セクションの開始と終了の区切りには、REPLACE および ENDREPLACE を指定します。

PATTERN KEY_VALUEセクション
このセクションは、RICOH ProcessDirectorがキーワードおよび値をどのように検出し、これらを正規表現グループを使用してどのようにトークンに変換するかを記述します。RICOH ProcessDirectorで用意されているこのセクションは、次のとおりです。
PATTERN KEY_VALUE
"(.*?)=(.*?),"
ENDPATTERN
パターンは二重引用符で区切られ、等号の左側のパターンがキーワードを表します。右側のパターンは値を表します。このパターンは、キーワードと値のペアのコンマ区切りリストを作成します。
DEFINE ステートメントセクション
このセクションでは、シンボル式を使用して、ジョブと一緒に渡されたジョブチケットの値からRICOH ProcessDirectorワークフローを設定します。RICOH ProcessDirectorは、ワークフローの設定に一般的に次のようなタイプのDEFINEステートメントを使用します。
DEFINE ${Job.JobType} AS "Transform"
DEFINE ${Job.JobType} AS "PDF" WHEN (${Job.InputDatastream} == "pdf")

最初の DEFINE ステートメントは、デフォルトワークフローを設定します。2 番目の DEFINE ステートメントは条件付きです。この例では、RICOH ProcessDirectorJob.JobTypeプロパティーの値をPDFに設定します。これは、テキスト指定変更ファイルのJob.InputDatastreamパラメーターの値がpdfの場合に当てはまります。Job.InputDatastream パラメーターが他の値の場合、RICOH ProcessDirector はデフォルトワークフローを使用します。

1.2.10.26.1.4 receive_lpd_pdf_jobtype.cfg

サンプル receive_lpd_pdf_jobtype.cfg ファイルは、LPD プロトコルで受信した PDF ジョブに対して、ワークフローおよびジョブプロパティーを設定します。

RICOH ProcessDirectorはこの制御ファイルを使用して、LPD印刷プロトコルから受信したPDF印刷ジョブを持つLPD制御ファイルを解釈します。LPD 制御ファイルのフォーマットは、送信ホストのオペレーティングシステムによって異なります。たとえば、Windowsから受信したLPD制御ファイルに、次の情報が含まれていることがあります。

orighost=mywindowshost
origuser=annsmith
origname=TestPDF.pdf

制御ファイルを使用するには、入力装置の[子ワークフロー初期化ステップ]プロパティーの値を SetJobTypeFromRules または SetJobTypeFromFileName に設定し、[子ワークフロー構文解析規則]プロパティーの値を制御ファイルのパスとファイル名に設定します。SetJobTypeFromRulesステップでは、制御ファイルを使用して、ジョブのワークフローの設定およびジョブと共に実行依頼されたオプションの指定変更ファイルをRICOH ProcessDirectorプロパティー名=値形式のジョブプロパティー設定用ファイルへの変換のどちらか一方またはその両方を行います。SetJobTypeFromFileNameステップでは、制御ファイルを使用してジョブプロパティーを設定します。制御ファイル内の情報はすべて大/小文字が区別されます。

    注意:
  • ジョブプロパティーノートブックで、制御ファイルを使用して読み取り専用のジョブプロパティーを設定することはできません。

制御ファイルには、次のセクションが含まれます。

CONFIGURATION セクション
これはグローバル設定セクションで、RICOH ProcessDirector が LPD 制御ファイルパラメーターをどのように解釈するかを定義する、次のキーワードから構成されています。
FILE_MODE
このキーワードは、RICOH ProcessDirector による LPD 制御ファイルの処理方法を制御します。値 "FILE" は、ファイル内のすべての情報を 1 つのレコードとして扱うように RICOH ProcessDirector に指示します。このモードでは、RICOH ProcessDirector は検索および置換アクションを実行できます。値の二重引用符は必須です。

ファイルモードの値が "RECORD" であれば、RICOH ProcessDirector はファイル内の情報をレコード単位で読み取ります。値の二重引用符は必須です。

ATTRIBUTE_PATTERN
このキーワードは、RICOH ProcessDirectorがプロパティーの名前をどのように認識するかを定義する正規表現を指定します。RICOH ProcessDirectorで用意されている値は "\$\\{Job.*\\}"です。式を区切るために二重引用符が使用され、式の中の特殊文字の前にエスケープ文字として円記号()が使用されます。

「"\$\\{Job.*\\}」 値は、ジョブで始まる文字列としてプロパティ名を認識するように指示します。その後に0個以上の文字が続きます。RICOH ProcessDirector .RICOH ProcessDirectorジョブのプロパティ名は、この規則に一致します (Job.DuplexJob.Print.CumulativeSheetsStackedなど。)

KEYWORD_CASE
このキーワードは、LPD 制御ファイルパラメーター名の中の文字が大文字か小文字か定義します。送信システムでの設定によっては、パラメーターがすべて大文字、またはすべて小文字で受け渡されることがあります。インストール済み環境の要件に応じて、値 "UPPER" または "LOWER" を使用してください。

CONFIGURATION セクションの開始と終了の区切りには、CONFIGURATION および ENDCONFIGURATION を指定します。

REPLACE セクション
このセクションでは sed コマンドを使用して、LPD 制御ファイル内のストリングを置換します。これはサンプルファイルではコメント化されています。おそらくこれを使用する必要はありません。

REPLACE セクションの開始と終了の区切りには、REPLACE および ENDREPLACE を指定します。

PATTERN KEY_VALUEセクション
このセクションは、RICOH ProcessDirectorがキーワードおよび値をどのように検出し、これらを正規表現グループを使用してどのようにトークンに変換するかを記述します。RICOH ProcessDirectorで用意されているこのセクションは、次のとおりです。
PATTERN KEY_VALUE
"(.*?)=(.*?),"
ENDPATTERN
パターンは二重引用符で区切られ、等号の左側のパターンがキーワードを表します。右側のパターンは値を表します。このパターンは、キーワードと値のペアのコンマ区切りリストを作成します。
DEFINE ステートメントセクション
このセクションでは、シンボル式を使用して、ジョブと一緒に渡された LPD 制御ファイルの値から RICOH ProcessDirector ワークフローおよびジョブプロパティーを設定します。このセクションに組み込むことができるDEFINEステートメントのタイプの例は次のようになります。
DEFINE ${Job.JobType} AS "PDF" WHEN (${ORIGHOST} == "mywindowshost")
DEFINE ${Job.Name} AS "${ORIGNAME}"
DEFINE ${Job.Host.UserID} AS "${ORIGUSER}"
DEFINE ${Job.InputDatastream} AS "PDF" WHEN 
(${ORIGHOST} == "mywindowshost")
DEFINE ${Job.Customer} AS "XYZ" WHEN 
(${ORIGUSER} == "xyzadmin") FINALLY QUIT

DEFINE ${Job.JobType} ステートメントは条件ステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirector は、Job.JobType プロパティーの値を PDF に設定します。これは、LPD 制御ファイルからの ORIGHOST パラメーターの値が mywindowshost の場合に当てはまります。ORIGHOST パラメーターが別の値の場合、RICOH ProcessDirector は制御ファイルからワークフローを設定しません。この場合、LPD 入力装置に割り当てられたワークフローを使用するなど、別の方法を使用してワークフローが設定されます。

DEFINE ${Job.Name} ステートメントによって、Job.Name プロパティーの値が元の入力ファイルの名前に設定されます。

DEFINE ${Job.Host.UserID} ステートメントは条件のないステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirector は、Job.Host.UserID ジョブプロパティーの値を、LPD 制御ファイルの ORIGUSER パラメーターの値に設定します。このため、RICOH ProcessDirector が受け取ったオリジナルの LPD 制御ファイルが origuser=annsmith を含む場合、RICOH ProcessDirector は、Job.Host.UserID プロパティーの値を annsmith に設定します。

DEFINE ${Job.InputDatastream} ステートメントは条件ステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirector は、Job.InputDataStream ジョブプロパティーの値を PDF に設定します。これは、LPD 制御ファイルからの ORIGHOST パラメーターの値が mywindowshost の場合に当てはまります。ORIGHOST パラメーターの値がこれ以外である場合、RICOH ProcessDirectorJob.InputDataStream プロパティーの値を設定しません。

DEFINE ${Job.Customer} ステートメントは条件ステートメントです。このステートメントは、RICOH ProcessDirector に制御ファイルからの DEFINE ステートメントの読み取りを停止させることができます。ステートメントに定義された条件が真である場合、RICOH ProcessDirector は制御ファイルの読み取りを停止します。条件がfalseの場合、RICOH ProcessDirectorFINALLY QUITステートメント以降のすべてのDEFINEステートメントの評価を続行します。

1.2.10.26.2 正規表現構文

RICOH ProcessDirectorでは、制御ファイル、CompressFiles や SetJobTypeFromFileName などのステップテンプレート、入力装置プロパティー、RICOH ProcessDirectorの機能と拡張機能など、いくつかの場所で正規表現構文を使用します。このセクションには、正規表現構文の要約といくつかの例が含まれています。

正規表現構文について詳しくは、Open Group Base Specifications Issue 6, Chapter 9http://pubs.opengroup.org/onlinepubs/007904875/basedefs/xbd_chap09.htmlを参照してください。実際のワークフローで使用する前に正規表現の一致結果をテストする場合は、Web 上で入手可能な無料のユーティリティーが数多くあります。たとえば、これは無料のブラウザーベースのテストツールです。http://gskinner.com/RegExr/

構文の要約
  • ピリオド(.)は任意の1文字(文字または数字)に一致します。
  • アスタリスク(*)は、ゼロ個または任意の数の先行する文字(ファイル名の最大長まで)に一致します。
  • 円記号(\)はエスケープ文字で、次の文字がリテラルとして解釈されることを示します。
  • ドル記号($)は、一致するのが表現(ファイル名)の末尾部分であることを示します。
  • 疑問符(?)は、その前のトークンが任意であることを示します。例えば、colou?rcolorまたはcolourに一致します。
  • 正符号 (+) は、その前のトークンが 1 回または 2 回以上繰り返したときに一致します。

値の文字には大/小文字の区別があります。例えば.*PDF$,.*AFP$は、.*pdf$,.*afp$とは異なるパターンを表します。

複数のパターンはコンマで区切ります。 スペースを入れてはいけません。

一般的に *. が一致文字列として使用されますが (たとえば、Windows システムでファイルを検索するとき)、この文字列は正規表現構文では無効です。

次は、ファイル名の先頭から 4 文字の英数字を使用する正規表現の例です。

[A-Za-z0-9]{4}

大括弧で囲まれたパターン [A-Za-z0-9] は、A ~ Z、a ~ z、または 0 ~ 9 の範囲内の任意の文字に一致することを示します。中括弧で囲まれた数字{4}は、使用する文字数を示します。

1.2.10.26.3 Content Expression Language (CEL)

RICOH ProcessDirectorContent Expression Language (CEL)を使用すると、AFPファイル内の文書に拡張機能(バーコード、テキスト、および非表示領域)のコンテンツと配置を指定する表現を定義できます。インサーター機能がインストールされている場合、CEL を使用すると、インサーター制御ファイルを作成するインサーター規則ファイルの表現を定義し、インサーター結果ファイルを分析および解釈できます。
演算子

下の表は、演算子優先順位が高いものから低いものへの順序を示しています。

オペレーター名 説明
( ) 関数仮パラメーター区切り文字
( ) グループ化
+、- 単項
*、/、% 乗算、除算、モジュロ
+、- 加算、減算
==、!=、>、>=、<、<= 関係
(暗黙) 連結

例:f(3+x)*5は、f(3+x)5を掛けたものです。

言語
パターン テンプレートの例 実際の例 結果
連結 'string1' 'string2' 'a' func 'b' func='VAR' であれば aVARb
関係式 func1 [relational_operator] func2 func1 > func2 func1=5 および func2=1 であれば真
or 条件 or(expr1,expr2,....) or(a>100,a==0,b==1) 式のいずれかが真と評価される場合、真
and 条件 and(expr1,expr2,...) and(a>3,a<10) 式のすべてが真と評価される場合、真
not 条件 not(expr1) not(a==b) 式のすべてが偽と評価される場合、真
決定 if(relational_expression,trueexpr,falseexpr) if(a>v,1,0) 関係式が真である場合、値は trueexpr に設定されます。関係式が false である場合、値は falseexpr に設定されます。
決定 if(value,trueexpr,falseexpr) if(func2,'true','false') func2 が 0 に等しくない数値か、ストリング値が空ストリングに等しくない場合は、ストリングリテラルが真で、そうではない場合は偽
等価ステートメント
ベース 等価 コメント
a a() 変数は () のない関数です。
'*' a '*'a() 連結では、入力の間にスペースが必要ありません。関数 a は、いずれかの方法で表すことができます。
EBNF 言語定義

この Extended Backus-Naur Form (EBNF) では、CEL 表現が expr によって表されます。関係および数値演算は、それらが C 言語で対応する演算として動作します。連続式はつなぎ合わさって 1 つの結果を導きます。

expr = "(", expr, ")" | catenation | numexpr | relexpr | ("+" | "-"), expr | function call | string | number;catenation = expr, expr;numexpr = expr, ("+" | "-" | "*" | "/" | "%"), expr;relexpr = expr, ("==" | "!=" | "<" | ">" | "<=" | ">="), expr;function call = identifier, [ "(", parameters, ")" ];parameters = expr, { ",", expr };identifier = (alpha | "_"), { (alpha | "_" | digit ) };string = "'", (* sequence of characters, with standard \\ escapes *), "'";number = (digit { digit }) | ({ digit } . {digit});

注意: 単なる関数呼び出しです。パラメーター指定のない関数呼び出しは、変数のように見え、また変数のように動作します。

組み込みコンテキスト関数
関数名 構文 説明
substr substr(f,start [,length]) startは、文字列の末尾からの位置です。startは、0から始まります。startは、負の値にできます。
trim trim(string [, charsToTrim]) ストリングの左右から空白 (または charsToTrim に指定されている文字のリスト) を切り取ります。
rtrim rtrim(string [, charsToTrim]) ストリングの右から空白 (または charsToTrim に指定されている文字のリスト) を切り取ります。
ltrim ltrim(string [, charsToTrim]) ストリングの左から空白 (または charsToTrim に指定されている文字のリスト) を切り取ります。
indexof indexof(string, substr [, start ]) ストリング内のサブストリングの開始指標位置を返します。substr が見つからない場合、-1 が返されます。
fmt fmt(formatString [,values]... ) formatString を使用して値を形式設定します。
tr tr(string, fromChars [, toChars]) ストリングで fromChars に一致する文字を、対応する toChars に変換します。fromChars 文字に、対応する文字が toChars (位置の一致) にない場合、fromChar は入力ストリングから削除されます。toChars が省略されると、戻り値では、fromChars にリストされている文字すべてが削除されます。
bin bin(string [, trueChar ]) trueChar をストリングのオンビットとして使用し、入力ストリングを数値に変換します。trueChar が省略されると、"1" がオンビットになります。
fmtbase fmtbase(value, numChars [, baseString ]) baseStringを省略すると、「0123456789ABCDEF」とみなされ、baseStringで表される基数に値を変換した後、右端のnumCharsを返します。baseStringは、どのような文字のリストでも構いませんが、左端の文字がゼロを表し、右端の文字が変換先の基数システムの最大値を表していると想定されます。
exists exists(value) 値が真と評価される場合、真と評価されます。(この関数は defined 関数と同等です)。
defined defined(value) 値が真と評価される場合、真と評価されます。値が RICOH ProcessDirector プロパティー名の場合、プロパティーがデータベースで定義されていると、この関数は真を返します。プロパティーがデータベースで定義されている場合は、他の CEL 関数でそのプロパティーを参照できます。
len len(string) 入力ストリングの文字数を返します。
nil nil CEL 関数でヌル値を表すために使用できる値を返します。
aggr [aggr=sum] [aggr=max] [aggr=min] ジョブ内のすべての文書に対して評価した式 (expr) の合計値、最大値、または最小値を返します。インサーター機能がインストールされている場合は、インサーター制御ファイルのヘッダーレコードの規則ファイルでこの関数を使用できます。
レコードコンテキスト関数
関数名 構文 説明
field_name field_name または field_name() コンテキスト内の現行レコードのフィールドの値。
recnum recnum または recnum() コンテキストで使用されている現行レコードのレコード番号。
レコードキャッシングコンテキスト関数
関数名 構文 説明
field_name field_name または field_name(offset) offset が 0 か欠落している場合は、コンテキスト内の現行レコードのフィールドの値。offset が正数であれば、offset より先のレコードのフィールドの値。offset が負の数値であれば、offset より前のレコードのフィールドの値。後方に現在キャッシュされているレコードの最大数は 10 です。前方に現在キャッシュされているレコードの数はどのような値でもかまいませんが、処理中に動的に決定されます。
recnum recnum または recnum() コンテキストで使用されている現行レコードのレコード番号。
説明
if(or(a>100,a==0),1,0) a の値が 100 よりも大きいか 0 に等しい場合、この式は 1 と評価されます。それ以外の場合は、0 と評価されます。
if(and(a>3,a<10),1,0) a の値が 3 よりも大きく、10 よりも小さい場合、この式は 1 と評価されます。そうではない場合は、0 と評価されます。
if(fld,fld,'') 欠落している値を空ストリングとして扱います。そうではない場合は、(空白値とは異なる) 未定義のものとして扱います。
fmtbase(if(output_bin=='2',1,0) + if(output_bin=='3',2,0) + if(meter == '1', 4,0) , 1) 16 進数を返します。ここで、低位ビット (右から) は output_bin が 2 に設定されているかどうかを示し、2 番目のビットは output_bin が 3 に設定されているかどうかを示し、3 番目のビットは meter が 1 に設定されたかどうかを示します。
fmtbase(if(meter=='2',1,0) + if(substr(mch_isrt_bins,0,1)=='Y',2,0) + if(substr(mch_isrt_bins,1,1)=='Y',4,0) , 1 ) 16 進数を返します。ここで、低位ビット (右から) は meter が 2 に設定されているかどうかを示し、2 番目のビットは mch_isrt_bins の最初の文字が 'Y' に設定されているかどうかを示し、3 番目のビットは mch_isrt_bins の 2 番目の文字が 'Y' に設定されたかどうかを示します。
fmtbase(63,2,"0123456789ABCDFGHJKLMNPQRSTVWXYZ") 63 を "1Z" に変換します。どのようなストリングでもベースとして使用できます。
tr('abc', 'b') 'b' 文字をすべて削除します。
tr('00101', '01', 'NY') '0' を 'N' に、'1' を 'Y' に変換します。結果は 'NNYNY' になります。
tr('00101', '0123456789Y', 'YYYYYYYYYYN') == 'YYYYY' 「00101」のすべての文字が数字である場合、trueと評価されます。「00101」は、5文字の関数値に置き換えることができます。
len(tr('00101','0')) 2 と評価されます。すべての '0' を入力ストリングから削除し、残った文字の長さを返します。入力ストリングの '1' の数を効果的にカウントすることになります。
[expr=Doc.TotalSheets] [aggr=sum] ジョブ内の全文書の Doc.TotalSheets プロパティーのすべての値の合計を返します。
[expr=Doc.TotalSheets] [aggr=max] ジョブ内の全文書の Doc.TotalSheets プロパティーの最大値を返します。
[expr=Doc.TotalSheets] [aggr=min] ジョブ内の全文書の Doc.TotalSheets プロパティーの最小値を返します。
[expr=recnum>1] ファイルの最初の行は無視します(1 より大きいレコード番号のみを読み取ります)。

1.2.10.26.3.1 提供されたCELサンプルの対象 AFP Enhancer

RICOH Visual Workbench モードの AFP Enhancer のために、Content Expression Language (CEL) のサンプルが 8 つ提供されています。これらのサンプルでは、バーコードおよびテキストのコンテンツが定義されます。

文書のアカウント番号、文書の現行ページ

fmt("%08d", Doc.AccountNbr) fmt("%02d", cur_page_in_mp)

このサンプルでは、10 桁のバーコードまたは 10 桁のテキストを作成します。

  • 最初の 8 桁の数字はDoc.AccountNbr文書プロパティーの値を示します。
  • 最後の 2 桁は、そのバーコードまたはテキストが配置される文書のページを示します。

値の桁数が少ない場合は、RICOH Visual Workbench によって先行ゼロが追加されます。

事前定義されたキーワードcur_page_in_mpは、文書 (郵便物) の現行ページを示します。

文書の現行シート、文書内の合計シート数

fmt("%02d",cur_sheet_in_mp) fmt("%02d",total_sheets_in_mp)

この例では、4桁のバーコードまたは4桁のテキストを作成します。

  • 最初の 2 桁は、そのバーコードまたはテキストが配置される文書のシートを示します。
  • 最後の 2 桁は、文書内の合計シート数を示します。

値の桁数が少ない場合は、RICOH Visual Workbench によって先行ゼロが追加されます。

事前定義されたキーワードcur_sheet_in_mpおよび total_sheets_in_mpは、文書 (郵便物) の現行シートと文書内の合計シート数を示します。

テキスト

'自分のテキスト'

この例では、My literal textというテキスト行を作成します。

ジョブ番号、ジョブ内の現行文書

fmt("%06d", print_job_id) fmt("%06d", cur_mp_in_pj)

この例では、12桁のバーコードまたは12桁のテキストを作成します。

  • 最初の 6 桁は、ジョブ番号を示します。
  • 最後の6桁は、ジョブ内の、バーコードまたはテキストが配置される文書を示します。

この例を使用すると、Automated Verification 機能のバーコードを作成できます。

値の桁数が少ない場合は、RICOH Visual Workbench によって先行ゼロが追加されます。

事前定義されたキーワードprint_job_idおよび cur_mp_in_pjは、ジョブ番号とジョブ内の現行文書(郵便物)を示します。

    注意:
  • ジョブ番号 (Job.ID) ジョブプロパティーと 子ジョブ内シーケンス (Doc.SequenceInChild) 文書プロパティーを使用している場合は、次のように指定しても同じ結果になります。

    fmt("%06d", Job.ID) fmt("%06d", Doc.SequenceInChild)

ジョブ番号、文書番号、挿入シーケンス、文書の現行シートの番号、文書内の合計シート数、および文書挿入物

fmt("%08d",Job.ID) fmt("%08d",Doc.ID) fmt("%03d",Doc.Insert.Sequence%1000) fmt("%02d",cur_sheet_in_mp) fmt("%02d",total_sheets_in_mp) fmt("%01d",Doc.Custom.Inserts)

この例では、24桁のバーコードまたは24桁のテキストを作成します。

  • 最初の 8 桁の数字はジョブ番号 (Job.ID) ジョブプロパティーの値を示します。
  • 次の 8 桁の数字は文書番号 (Doc.ID) 文書プロパティーの値を示します。
  • その次の 3 桁の数字は挿入シーケンス (Doc.Insert.Sequence) 文書プロパティーの値を示します。
  • その次の 2 桁の数字は、そのバーコードまたはテキストが配置される文書のシートを示します。
  • その次の 2 桁の数字は、文書内の合計シート数を示します。
  • 最後の数字は、文書挿入物 (Doc.Custom.Inserts) 文書プロパティーの値を示します。

この例を使用すると、インサーター機能のバーコードを作成できます。

値の桁数が少ない場合は、RICOH Visual Workbench によって先行ゼロが追加されます。

事前定義されたキーワードcur_sheet_in_mpおよび total_sheets_in_mpは、文書 (郵便物) の現行シートと文書内の合計シート数を示します。

ジョブ番号、子ジョブ内シーケンス

substr('000000000000000' Job.ID, -15) fmt("%04d", cur_mp_in_pj)

このサンプルでは、19 文字のバーコードまたは 19 文字のテキストを作成します。

  • 最初の 15 文字はジョブ番号 (Job.ID) ジョブプロパティーの値を示します。パラメーター –15 は、ジョブ番号が 15 番目の文字で終了することを示します。ジョブ番号が 15 文字より少ない場合は、先行ゼロが追加されます。たとえば、11文字のジョブ番号10000001.12には3つの先行ゼロが追加されて次のようになります。000100000001.12
  • 最後の4桁は、ジョブ内の、バーコードまたはテキストが配置される文書を示します。

この例を使用すると、Automated Verification 機能のバーコードを作成できます。

値の桁数が少ない場合は、RICOH Visual Workbench によって先行ゼロが追加されます。

事前定義されたキーワードcur_mp_in_pjは、ジョブ内の現行文書(郵便物)を示します。 cur_mp_in_pjキーワードの値は、 子ジョブ内シーケンス (Doc.SequenceInChild) 文書プロパティーの値と同じです。

    注意:
  • 次のように子ジョブ内シーケンス (Doc.SequenceInChild) 文書プロパティーを使用した場合でも、同じ結果になります。

    substr('000000000000000' Job.ID, -15) fmt("%04d", Doc.SequenceInChild)

子ジョブ内シーケンス、ジョブ番号

fmt("%04d", cur_mp_in_pj) substr('000000000000000' Job.ID, -15)

このサンプルでは、19 文字のバーコードまたは 19 文字のテキストを作成します。このサンプルでも、前のサンプルと同じ値ですが、値の順序が逆になります。

桁数、メーラー ID、郵便番号、桁数拡張

'04260' Job.Postal.MailerID fmt("%05d",Doc.Address.ZipCode) '00'

このサンプルでは、18 桁または 21 桁のバーコードまたはテキストを作成します。

  • 最初の 5 桁は、04260 です。
  • 次の 6 桁または 9 桁は、メーラー ID (Job.Postal.MailerID) 文書プロパティーの値を示します。
  • その次の 5 桁は、郵便番号 (Doc.Address.ZipCode) 文書プロパティーの値を示します。
  • 最後の 2 桁は、00 です。
このサンプルを使用して、Intelligent Mail バーコードを作成できます。04260 の部分に、自分の 2 桁の[バーコード Id]と 3 桁の[サービスタイプ ID]を指定します。

値の桁数が少ない場合は、RICOH Visual Workbench によって先行ゼロが追加されます。

1.2.10.26.4 ジョブ監査情報用制御ファイルの例

WriteJobLogステップテンプレートに基づくステップが実行された時、またはシステムからジョブが削除された時に、 RICOH ProcessDirectorは監査情報を記録します。RICOH ProcessDirectorは、保存期間が経過したジョブや、処理を完了した保存期間がないジョブを削除します。また、許可ユーザーから具体的な要求があったときにも、ジョブを削除します。ジョブの監査ファイルはコンマ区切り値 (CSV) フォーマットで、RICOH ProcessDirector シンボル表記を使用して特定のジョブプロパティーを表します。

制御ファイルは監査ファイルの内容を定義します。

  • WriteJobLog ステップでは、 外部制御ファイルテンプレートジョブプロパティーで指定された制御ファイルに基づいて監査ファイルが 1 つだけ出力されます。出力先は、 外部制御ファイルテンプレートジョブプロパティーで指定されたディレクトリーです。
  • このステップでジョブが削除されるとき、RICOH ProcessDirector は、/aiw/aiw1/control_files/audit/ ディレクトリーの各制御ファイルに基づく監査ファイルを /aiw/aiw1/audit/Job ディレクトリーに書き込みます。

注意: 必ず、サンプルファイルではなく、自分の制御ファイルのコピーを変更してください。サンプルファイルはサービス更新によって上書きされる可能性があります。制御ファイルのコピーがどのファイルの内容を定義するかは、コピーの名前によって決まります。例えば、job_properties.cfgmy_job_properties.cfg としてコピーした場合は、RICOH ProcessDirector によってジョブが削除されるときに、jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.job_properties.cfg.csvjobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.my_job_properties.cfg.csv の両方が作成されます。

RICOH ProcessDirector は、ジョブ監査情報の制御ファイルテンプレートを /aiw/aiw1/samples/audit/ ディレクトリーにインストールします。制御ファイルをカスタマイズするには、そのファイルを/aiw/aiw1/control_files/audit/ディレクトリーにコピーして編集します。

    注意:
  • 更新によって/aiw/aiw1/samplesディレクトリー内のファイルが上書きされることがありますが、/aiw/aiw1/control_filesディレクトリー内のファイルは上書きされません。サンプルファイルを/aiw/aiw1/control_filesディレクトリーにコピーして、コピーされたファイルですべての変更を行うことをお勧めします。

RICOH ProcessDirector には、ジョブ監査情報用に次の制御ファイルが用意されています。

job_properties.cfg
この制御ファイルは、/aiw/aiw1/audit/Job ディレクトリー内の jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.job_properties.cfg.csv 監査ファイルの内容を定義します。RICOH ProcessDirector は、この制御ファイルにしたがって、入力ファイルの名前とサイズ、およびジョブに含まれるページとシートの合計数など、ジョブに関する基本的な情報を記録します。
job_info_properties.cfg
この制御ファイルは jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.job_info_properties.cfg.csv監査ファイルの内容を定義します。RICOH ProcessDirectorは、ADDRESS、BUILDING など、特定のJCLパラメーターの値を記録します。ホットフォルダーから実行依頼されたジョブの場合、RICOH ProcessDirector はジョブのジョブ番号のみを監査ファイルに記録します。AFP サポート機能がインストールされている場合、RICOH ProcessDirector は、この制御ファイルにしたがって、Download for z/OS または AFP Download Plus を通じて受信したジョブの情報を記録します。
print_properties.cfg
jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.print_properties.cfg.csv 監査ファイルの内容を定義します。RICOH ProcessDirector は、この制御ファイルにしたがって、ジョブの印刷ステップの情報を記録します。ジョブの両面モードやジョブを印刷したプリンターの名前など、プリンター関連のプロパティーの値が記録されます。ジョブのワークフローで印刷ステップが指定されていない場合、RICOH ProcessDirector はジョブのジョブ番号のみを監査ファイルに記録します。

AFP サポート機能には、ジョブ監査情報用に次の制御ファイルが用意されています。

line2afp_properties.cfg
jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.line2afp_properties.cfg.csv 監査ファイルの内容を定義します。RICOH ProcessDirectorは、この制御ファイルにしたがって、AFP形式に変換した行データジョブ固有の情報を記録します。RICOH ProcessDirectorは、CHARS、IMAGEOUT など、line2afpコマンドパラメーターの値を記録します。ジョブの処理に line2afp コマンドを使用しない場合、RICOH ProcessDirector はジョブのジョブ番号のみを監査ファイルに記録します。
transform_properties.cfg
jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.transform_properties.cfg 監査ファイルの内容を定義します。RICOH ProcessDirector は、この制御ファイルにしたがって、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースを介して RICOH ProcessDirector Transform 機能または InfoPrint Transform Manager によって実行される処理に固有の情報を記録します。ページ幅およびページ長の指定など、変換に関連するプロパティーの値が記録されます。ジョブのワークフローで変換のための外部ステップが指定されていない場合、RICOH ProcessDirector はジョブのジョブ番号のみを監査ファイルに記録します。

注意: RICOH ProcessDirector は、他のタイプのオブジェクト (入力装置など) に関する監査情報も書き込みます。情報は、/aiw/aiw1/audit の別のサブディレクトリーにあるファイルに書き込まれます。監査情報は、オブジェクトに関連するメッセージから構成されます。たとえば、メッセージにはプロパティー値の変更が記録されます。RICOH ProcessDirectorには、ジョブ以外のオブジェクトタイプについて、監査ファイルの内容を制御するための制御ファイルは用意されていません。

1.2.10.26.5 バナーページ用制御ファイルの例

ジョブのバナーページを印刷するように RICOH ProcessDirector を構成できます。バナーページには、ジョブの最初のデータページの前に印刷されるヘッダーページとジョブの最後のデータページの後に印刷されるトレーラーページがあります。複数コピーの AFP ジョブでは、バナーページにコピー間に印刷されるセパレーターページがあります。

RICOH ProcessDirector には、バナーページの制御ファイルが /aiw/aiw1/samples/banner_pages/ および /aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ に用意されています。バナーページ制御ファイルは、バナーページの情報フィールドに印刷するフィールド名とプロパティー値を定義します。制御ファイルで、バーコードをバナーページに印刷するように RICOH ProcessDirector に指示できます。

注意: 更新によって/aiw/aiw1/samples/banner_pages/ディレクトリー内のファイルが上書きされることがありますが、/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ディレクトリー内のファイルは上書きされません。サンプルファイルを/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ディレクトリーにコピーして、コピーされたファイルですべての変更を行うことをお勧めします。

RICOH ProcessDirector には、PDF バナーページに対する次のような構成ファイルがあります。

  • header.jrxml
  • trailer.jrxml

RICOH ProcessDirector には、AFP サポート機能とともに、AFP バナーページ用に以下の構成ファイルが用意されています。

  • header.cfg
  • header.impact.cfg
  • header.narrow.cfg
  • header.wide.cfg
  • separator.cfg
  • separator.impact.cfg
  • separator.narrow.cfg
  • separator.wide.cfg
  • trailer.cfg
  • trailer.impact.cfg
  • trailer.narrow.cfg
  • trailer.wide.cfg

1.2.10.26.5.1 バナーページフィールド

ジョブがシステム内に入った後で、個々の AFP ジョブのバナーページ制御ファイルを変更できます。

バナーページ制御ファイルの項目の例を次に示します。

Field301 Class;JobTicketField;[Job.Class.NameAndValue];X0CR5M;XZE26F;5.390625;3.34375;0
Field302 Form;JobTicketField;[Job.Form];X0CR5M;XZE26F;5.390625;3.640625;0
Field303 Destination;JobTicketField;[Job.Destination];X0PCLR12;;5.390625;3.9375;0
Field304 Customer;JobTicketField;[Job.CustomerName.Value];X0PCLR12;;5.390625;4.234375;0
Field305 Duplex;JobTicketField;[Job.Duplex.NameAndValue];X0CR5M;XZE26F;5.390625;4.546875;0
Field306 PlannedTime;JobTicketField;[Job.SLA.PlannedTime.Complete.Default.NameAndValue];X0PCLR12;;1.000;5.75;0

下の表に、バナーページ制御ファイルにある行のフィールド (バーコードの印刷にのみ使用されるフィールドを除く) の説明があります。ファイル ID に続く行のフィールドはすべて、セミコロン (;) で区切ります。

バナーフィールド名と説明
フィールド名 説明
FieldX 各行の入力は FieldX で始める必要があります。X は 1 ~ 1000 の固有番号です。行で次のフィールドと区切る場合は、FieldX の後ろにスペースを入力します。
FieldName 行を識別するための、ユーザーが選択した名前。この名前は、制御ファイル内で固有でなければなりません。32 文字まで指定できます。
FieldType フィールドタイプ値は次のとおりです。
JobTicketField
RICOH ProcessDirector は、値、または次のフィールドが指定する解決済みの名前と値を、バナーページに印刷します。このフィールドタイプの場合、次のフィールドは変更したデータベースプロパティー名です。
ExitData
RICOH ProcessDirector は、次のフィールドが指定する解決済みの値を印刷します。このフィールドタイプの場合、次のフィールドは、RICOH ProcessDirector が使用するプリンタードライバーコンポーネントの終了キーです。
Literal
RICOH ProcessDirector は、次のフィールドが指定するリテラルテキストをバナーページに印刷します。
TicketKey チケットキー値は次のとおりです。
DataBasePropertyName.Value]
RICOH ProcessDirector は、指定されたプロパティーの値のみをバナーページに印刷します。プロパティー名ストリングは大括弧 ([]) で区切ります。例えば、このフィールドの値が [Job.Copies.Value] で、ジョブの 1 つのコピーのみが要求された場合、RICOH ProcessDirector1 をバナーページに印刷します。先行する FieldType 値は JobTicketField でなければなりません。指定するデータベースプロパティー名は/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/banner_page_property_values.cfg (Linux) またはC:\aiw\aiw1\control_files\banner_pages\banner_page_property_values.cfg (Windows) になければなりません。
DataBasePropertyName.NameAndValue]
RICOH ProcessDirector は、[プロパティー]ノートブックに表示するプロパティーの名前に続いて、プロパティーの値を印刷します。プロパティー名ストリングは大括弧 ([]) で区切ります。例えば、このフィールドの値が[Job.Copies.NameAndValue]で、ジョブの 1 つのコピーのみが要求された場合、RICOH ProcessDirector要求されたジョブコピー: 1 をバナーページに印刷します。先行する FieldType 値は JobTicketField でなければなりません。指定するデータベースプロパティー名は/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/banner_page_property_values.cfg (Linux) またはC:\aiw\aiw1\control_files\banner_pages\banner_page_property_values.cfg (Windows) になければなりません。
Text String
スペースを含めることができるユーザー定義のテキストストリング。先行する FieldType 値は Literal でなければなりません。行で指定されるコード化フォントは、テキストストリングの長さを制御します。最大長は、ページの縦方向の印刷可能域に収めることができる文字数です。コード化フォントのポイントサイズが大きいと、テキストストリングに使用できる文字は少なくなります。
PSFExitKey
RICOH ProcessDirector で使用されるプリンタードライバーコンポーネントのキーワード。先行する FieldType 値は ExitData でなければなりません。有効な値:
コピー
プリンタードライバーは、次に印刷されるページのコピー番号を返します。この値は、セパレーターバナーページの制御ファイルでのみ使用してください。
ExtDate
プリンタードライバーは、プリンターハードウェアへのジョブの送信を開始した日付を返します。
時刻
プリンタードライバーは、プリンターハードウェアへのジョブの送信を開始した時刻を返します。
ExtendedSpoolID
プリンタードライバーは、ジョブを認識するためのスプール ID 番号を返します。この値は、RICOH ProcessDirectorJob.Print.SpoolID ジョブプロパティーの値と同じです。
CodedFontForSingleByteChars 1 バイトコード化フォントの名前。値は英数字です。最大 8 文字使用できます。
CodedFontForDoubleByteChars 2 バイト文字セット (DBCS) コード化フォントの名前。値は英数字です。最大 8 文字使用できます。このフィールドを指定する必要があるのは、DBCS 文字を実際にバナーページに印刷する場合だけです。このフィールドは省略してもかまいません。ただし、その位置にセミコロンの区切り文字を入れておくことは必要です。
InchesFromLeft この行が定義する情報の印刷が RICOH ProcessDirector によって開始される、バナーページの左端からの距離 (インチ) を指定する数値。この値には、小数位を指定できます。
InchesFromTop 情報の印刷が RICOH ProcessDirector によって開始される、バナーページの上端からの距離 (インチ) を指定する数値。この値には、小数位を指定できます。
回転 RICOH ProcessDirector が印刷する情報を回転する際の、右回りでの回転の度合いを指定する数値。有効な値は 090180、および 270 です。

1.2.10.26.5.2 バナーページの AFP ジョブのバーコード用のフィールド

AFP ジョブでバーコードの印刷に使用されるバナーページ制御ファイル内のフィールドは、他の情報の印刷に使用されるフィールドとは少し異なります。

下の表に、バーコードフィールドの説明があります。ファイル ID に続く行のフィールドはすべて、セミコロン (;) で区切ります。

バーコードバナーページフィールド
フィールド名 説明
FieldX 各行の入力は FieldX で始める必要があります。X は 1 ~ 1000 の固有番号です。行で次のフィールドと区切る場合は、FieldX の後ろにスペースを入力します。
FieldName 行を識別するための、ユーザーが選択した名前。この名前は、制御ファイル内で固有でなければなりません。32 文字まで指定できます。
FieldType フィールドタイプ値は次のとおりです。
JobTicketField
RICOH ProcessDirector は、次のフィールドで指定するプロパティーの数値を表すバーコードを印刷します。次のフィールドは、変更されたデータベースプロパティー名です。
ExitData
RICOH ProcessDirector は、次のフィールドで指定するプロパティーの数値を表すバーコードを印刷します。次のフィールドは、RICOH ProcessDirector で使用されるプリンタードライバーコンポーネントの出口キーです。出口キーには数値が必要です。
Literal
RICOH ProcessDirector は、次のフィールドの数値または数字値を表すバーコードを印刷します。次のフィールドの値は、ユーザーが指定する値です。
注意: 英数字の値を指定できるのは、特定タイプのバーコードだけです。
Key キー値は次のとおりです。
DataBasePropertyName.Value]
RICOH ProcessDirector は、指定されたプロパティーについてのみ、バーコードをバナーページに印刷します。プロパティー名ストリングは、[Job.ID.Value] のように大括弧 ([ ]) で区切ります。先行する FieldType 値は JobTicketField でなければなりません。
DataBasePropertyName.NameAndValue]
RICOH ProcessDirector は、プロパティーノートブックに表示するプロパティーの名前と、それに続いてプロパティーの値を表すバーコードを印刷します。プロパティー名ストリングは、[Job.ID.NameAndValue] のように大括弧 ([ ]) で区切ります。先行する FieldType 値は JobTicketField でなければなりません。
NumericOrAlphaNumericString
ユーザー定義の数値またはユーザー定義の英数字ストリング。値は区切らないでください。先行する FieldType 値は Literal でなければなりません。
PSFExitKey
RICOH ProcessDirector で使用されるプリンタードライバーコンポーネントのキーワード。先行する FieldType 値は ExitData でなければなりません。有効な値:
コピー
プリンタードライバーは、次に印刷されるページのコピー番号を返します。この値は、セパレーターバナーページの制御ファイルでのみ使用してください。
ExtDate
プリンタードライバーは、プリンターハードウェアへのジョブの送信を開始した日付を返します。
時刻
プリンタードライバーは、プリンターハードウェアへのジョブの送信を開始した時刻を返します。
ExtendedSpoolID
プリンタードライバーは、ジョブを認識するためのスプール ID 番号を返します。この値は、RICOH ProcessDirectorJob.Print.SpoolID ジョブプロパティーの値と同じです。
;;; キーフィールドと次のフィールドとを分けるために、3 つのセミコロンを入力します。バーコード項目では、1 バイトコード化フォントフィールドと 2 バイトコード化フォントフィールドは使用されません。
InchesFromLeft RICOH ProcessDirector によってバーコードの印刷が開始される、バナーページの左端からの距離 (インチ) を指定する数値。この値には、小数位を指定できます。
InchesFromTop RICOH ProcessDirector がバーコードの印刷を開始する、バナーページの上端からの距離 (インチ) を指定する数値。この値には、小数位を指定できます。
回転 RICOH ProcessDirector がバーコードを回転する際の、右回りでの回転の度合いを指定する数値。有効な値は 090180、および 270 です。
BarCodeType 有効なバーコードタイプは次のとおりです。
3of9
Code 39 バーコード。産業アプリケーションで一般的です。
MSI
Modified Plessey バーコード。小売アプリケーションで一般的です。
UPC-A
Universal Product Code タイプ A バーコード。最も一般的なタイプのバーコードです。
UPC-E
Universal Product Code タイプ E バーコード。UPC-A バーコードをよりコンパクトにしたバージョンです。
UPC-2DIGIT
初期バーコードに加え、より小さい 2 桁のバーコードを含む UPC バーコード。
UPC-5DIGIT
初期バーコードに加え、より小さい 5 桁のバーコードを含む UPC バーコード。
EAN -8
UPC-E バーコードの幅広バージョン。
EAN -13
UPC-A バーコードのバリエーション。
Industrial2of5
Industrial 2 of 5 バーコード。ウェアハウスアプリケーションで一般的です。
Matrix2of 5
Matrix 2 of 5 バーコード。
Interleaved2of5
Interleaved 2 of 5 バーコード。ウェアハウスアプリケーションで一般的です。
Codabar
Codabar バーコード。ライブラリーアプリケーションで一般的です。
Code128
Code 128 バーコード。英数字データを含むことができます。
EAN-2DIGIT
UPC/EAN Extension 2 バーコード。出版アプリケーションで一般的です。
EAN-5DIGIT
UPC/EAN Extension 5 バーコード。出版アプリケーションで一般的です。
POSTNET
POSTNET バーコード。郵便アプリケーションで一般的です。
RM4SCC
Royal Mail 4-State Customer Codes バーコード。郵便アプリケーションで一般的です。
JapanPostal
Japan Postal バーコード。郵便アプリケーションで一般的です。
DataMatrix
DataMatrix バーコード。二次元バーコードです。
Height バーコードの縦の長さ (インチ) を指定する数値。この値には、小数位を指定できます。Height 値は、HRI フィールドで指定されているような、バーコード内の人間が読める情報には適用されません。
注意: DataMatrix 二次元バーコードの縦の長さを指定するには、Height フィールドではなく NumberOfRows フィールドを使用します。
変更者 Bar Code Object Content Architecture (BCOCA) 修飾値を指定します。これはバーコードのタイプによって異なります。詳細については、Bar Code Object Content Architecture Referenceを参照してください。
Asterisk Asterisk を制御する有効な値は次のとおりです。
yes
RICOH ProcessDirector は、バーコードの前後に、先頭と末尾のアスタリスクを印刷します。
いいえ
RICOH ProcessDirector は、バーコードの前後に、先頭と末尾のアスタリスクを印刷しません。
HRI 人間の読める情報を含むバーコードの有効な値は次のとおりです。
none
RICOH ProcessDirector は、人間の読める情報を印刷しません。
above
RICOH ProcessDirector は、バーコードの上に人間の読める情報を印刷します。
below
RICOH ProcessDirector は、バーコードの下に人間の読める情報を印刷します。
詳細については、Bar Code Object Content Architecture Referenceを参照してください。
ModuleWidth バーコード内の細いバーの幅 (インチ) を指定する数値。この値には、小数位を指定できます。このフィールドは省略してもかまいません。ただし、その位置にセミコロンの区切り文字を入れておくことは必要です。
注意: DataMatrix 二次元バーコードの幅を指定するには、ModuleWidth フィールドではなく RowSize フィールドを使用します。
WideNarrowRatio バーコード内の太いバーと細いバーの比率を指定する数値。一般的な値は 2.03.0 です。詳細については、Bar Code Object Content Architecture Referenceを参照してください。このフィールドは省略してもかまいません。ただし、その位置にセミコロンの区切り文字を入れておくことは必要です。
RowSize DataMatrix 二次元バーコードの各行にあるモジュールの数を指定する数値。このフィールドは省略してもかまいません。ただし、その位置にセミコロンの区切り文字を入れておくことは必要です。
注意: DataMatrix 二次元バーコードの幅を指定するには、ModuleWidth フィールドではなく RowSize フィールドを使用します。
NumberOfRows DataMatrix 二次元バーコード内の行数を指定する数値。このフィールドは省略してもかまいません。ただし、その位置にセミコロンの区切り文字を入れておくことは必要です。
注意: DataMatrix 二次元バーコードの縦の長さを指定するには、Height フィールドではなく NumberOfRows フィールドを使用します。

1.2.10.26.5.3 PDF バナーページの.jrxml ファイルのサンプル

サンプルの header.jrxml ファイルと trailer.jrxml ファイルは、/aiw/aiw1/control_files/banner_pages/ にあります。

提供された header.jrxml ファイルまたは trailer.jrxml ファイルを使用する場合、印刷されるバナーページには次のジョブプロパティーとその値が含まれます。

  • システム ID

    システム IDシステムプロパティーの値を設定した場合、システム ID が含まれます。

  • ジョブ ID

    ジョブ ID は、人間が読める形とバーコードの両方で印刷されます。

  • ジョブ名
  • 要求されたジョブコピー
  • ページ範囲
  • 現在の合計シート
  • 現在の合計ページ
  • ジョブ優先順位
  • ジョブクラス
  • ジョブ用紙
  • ジョブ宛先
  • カスタマー名
  • 両面
  • ワークフロー
  • ジョブ概要
  • 実行依頼時刻
  • プリンターへの割り当て
  • 割り当てられたプリンター

ヘッダーページまたはトレーラーページにこれら以外の情報を含める場合は、Jaspersoft Studioを使用してカスタマイズされたJRXMLファイルを作成します。

    注意:
  • JRXMLファイルで特定のフォントを使用する場合は、そのフォントがサーバーで使用可能であることを確認してください。

    特定のフォントが使用できない場合は、互換性のあるフォントを見つけて、代わりにそれを使用するようにJRXMLを更新します。たとえば、DejaVuフォントをインストールしていて、Lucida Sansと互換性のあるフォントが必要な場合は、コマンドプロンプトを開き、次のように入力します。

    fc-match "Lucida Sans"

    JRXMLを互換性のあるフォントで更新します。

1.2.10.26.6 外部プログラム用制御ファイルテンプレートの例

RICOH ProcessDirector には、外部プログラムで使用するサンプル制御ファイルテンプレートが /aiw/aiw1/samples/external_programs/ ディレクトリーに用意されています。

RICOH ProcessDirector が制御ファイルテンプレートから生成する外部プログラム用の制御ファイルは、RICOH ProcessDirector と外部プログラムの間で情報を受け渡します。許可ユーザーは、RICOH ProcessDirector で用意されている制御ファイルテンプレートのサンプルをコピーして変更できます。その後で、カスタマイズした制御ファイルテンプレートを、RICOH ProcessDirector からアクセス可能な任意のディレクトリーに配置します。 外部制御ファイルテンプレートジョブプロパティーを使用して、制御ファイルテンプレートの名前と場所を指定します。

    注意:
  • 更新によって/aiw/aiw1/samplesディレクトリー内のファイルが上書きされることがありますが、/aiw/aiw1/control_filesディレクトリー内のファイルは上書きされません。サンプルファイルを/aiw/aiw1/control_filesディレクトリーにコピーして、コピーされたファイルですべての変更を行うことをお勧めします。

RICOH ProcessDirector には、外部プログラム用に 1 つの制御ファイルテンプレートが用意されています。

job_info.cfg
この制御ファイルは、サンプル PDF ワークフローで使用されています。制御ファイルは、9 個のジョブプロパティーに対するシンボルをリストします。RICOH ProcessDirector がこのテンプレートから制御ファイルを作成するときに、${Job.ID}、${Job.Name}、${Job.JobType}、${Job.SubmitTime}、${Job.RequestedPrinter}、${Job.InputFile.Size}、${Job.JobSize}、${Job.TotalPages}、および ${Job.TotalSheets} の各シンボルの値を実際の RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーに解決します。

AFP サポート機能には、外部プログラム用に次の追加の制御ファイルテンプレートが用意されています。

prepare_line2afp.cfg
この制御ファイルテンプレートは、RICOH ProcessDirectorシンボル式を使用してline2afpコマンドのパラメーター値を設定します。RICOH ProcessDirectorは、このコマンドを使用して、ラインデータジョブをAFP形式に変換します。制御ファイルテンプレート内の項目の例を以下に示します。
DUPLEX=${Job.Duplex}
FILEFORMAT=${Job.Line2AFP.FILEFORMAT}
FORMDEF=${Job.Line2AFP.FORMDEF}
MCF2REF=${Job.Line2AFP.MCF2REF}
PAGEDEF=${Job.Line2AFP.PAGEDEF}

等号の左側のキーワードはIBM AFP Conversion and Indexing Facility(ACIF)のパラメーターです。右側の値は、RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーのシンボル式です。FILEFORMAT=${Job.Line2AFP.FILEFORMAT}を例にとると、RICOH ProcessDirectorは、line2afpコマンドで使用するFILEFORMATパラメーターの値を ラインデータファイルフォーマットジョブプロパティーの値に設定します。

また、この制御ファイルテンプレートはRICOH ProcessDirectorgetFileNameメソッドを使用して、データ変換プログラムがジョブのスプールディレクトリーで読み取りと書き込みを行う必要があるファイルの名前を返します。ジョブのスプールディレクトリーは /aiw/aiw1/spool/default/JobNumber です。JobNumber は、RICOH ProcessDirector がジョブに割り当てる実際のスプール ID です。許可ユーザーは、追加のスプールディレクトリーを作成することもできます。追加のスプールディレクトリー名は、/aiw/aiw1/spool/SpoolName/JobNumberの形式です。制御ファイルテンプレートのこれらの項目は、以下のメソッドを使用します。

INPUTDD=${getFileName(print, (linedata, afp), read)}
ジョブのデータファイルの名前がデータ変換プログラムに提供されます。メソッドは、行データスプールファイル (JobNumber.print.linedata) があれば、その名前を返します。このファイルがない場合、メソッドは、AFPスプールファイル(JobNumber.print.afp)があればその名前を返します。どちらもない場合、メソッドは JobNumber.print.unknown を返します。データ変換プログラムはこのファイルを読み取り、初期入力として使用します。
OUTPUTDD=${getFileName(print, afp, write)}
データ変換プログラムがスプールディレクトリーに書き込む必要のある変換済みファイルの名前が提供されます。このファイル名の形式は JobNumber.print.afp です。このファイルにはデータ変換プログラムからの出力が入っています。
RESOBJDD=${getFileName(resources, afp, write)}
データ変換プログラムがスプールディレクトリーに書き込む必要のあるリソースファイルの名前が提供されます。このファイル名は JobNumber.resources.afp の形式です。このファイルにはデータ変換プログラムからのオプション出力が入っています。
prepare_line2afp_ascii.cfg
この制御ファイルテンプレートは prepare_line2afp.cfg 制御ファイルテンプレートと同じ機能を実行しますが、違いが 1 つあります。この制御ファイルテンプレートは、ジョブを ASCII フォーマットから EBCDIC フォーマットに変換する入力出口 apka2e を呼び出します。INPEXITパラメーターについて詳しくは、AFP Conversion and Indexing Facility User's Guide(G550-1342)を参照してください。
prepare_transform.cfg と prepare_transform_APPE.cfg
これらの制御ファイルテンプレートはRICOH ProcessDirectorと、RICOH ProcessDirectorTransform FeatureまたはInfoPrint Transform Managerとの間で情報を受け渡します。シンボル式を使用して変換フラグの値を設定し、メソッド呼び出しによりスプールディレクトリー内のファイルの読み取り/書き込みを行います。prepare_transform.cfgおよびprepare_transform_APPE.cfg制御ファイルの項目の例を以下に示します。
# Input file to transform
-itm_in_files = ${getITMInputFileName()}
# Output file to create
-itm_out_files = ${getFileName(print, ${Job.Transform.Datastream}, write)}
# Page size
-w = ${truncate(3, ${Job.PageWidth})}i
-l = ${truncate(3, ${Job.PageLength})}i
# Halftone
-gcorr = ${get.HalftoneFileNameTf()}
-thresh = ${get.HalftoneFileNameTa()}

変換フラグについて詳しくは、RICOH ProcessDirectorTransform FeatureインフォメーションセンターまたはInfoPrint Transform Manager for Linux、およびWindows:導入と計画, G550-20160を参照してください。

1.2.10.26.7 パススループリンター用制御ファイルテンプレートの例

RICOH ProcessDirectorにより、パススループリンター用の制御ファイルテンプレートの例が示されます。このテンプレートは、passthru.cfg と呼ばれ、/aiw/aiw1/samples/passthru/にインストールされます。

パススループリンターで指定するプリンターコマンドにより制御ファイルが使用される場合は、RICOH ProcessDirectorが制御ファイルテンプレートから生成する制御ファイルにより、プリンターコマンドのオプションが指定されます。許可ユーザーは、RICOH ProcessDirectorで用意されている制御ファイルテンプレートのサンプルをコピーして変更できます。その後で、カスタマイズした制御ファイルテンプレートを、RICOH ProcessDirector からアクセス可能な任意のディレクトリーに配置します。制御ファイルテンプレートプリンタープロパティーを使用して、制御ファイルテンプレートの名前と場所を指定します。

    注意:
  • 更新によって/aiw/aiw1/samplesディレクトリー内のファイルが上書きされることがありますが、/aiw/aiw1/control_filesディレクトリー内のファイルは上書きされません。サンプルファイルを/aiw/aiw1/control_filesディレクトリーにコピーして、コピーされたファイルですべての変更を行うことをお勧めします。

passthru.cfg 制御ファイルテンプレートはRICOH ProcessDirectorシンボル式を使用して、プリンターコマンドのパラメーター値を設定します。制御ファイル・テンプレート内の項目の例を以下に示します。

JobID=${Job.ID}

JobCopies=${Job.Copies}

PrinterId=${Printer.ID}

CustomerName=${Printer.CustomerName}
等号の左側のキーワードは、サンプル・パラメーターです。

注意: すべてのプリンターコマンドが、制御ファイルを使用できるわけではありません。使用できる場合は、異なるパラメーター名を使用している可能性があります。

右側の値は、RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーのシンボル式です。JobCopies=${Job.Copies}の例の場合は、RICOH ProcessDirectorにより、JobCopiesパラメーターの値がJob.Copies ジョブプロパティーの値に設定されます。たとえば、ジョブがプリンターに送信されたときに保存されたオリジナルの入力ファイル名が必要な場合は、JobID パラメーターの制御ファイルテンプレート項目で、${Job.ID} の代わりに ${Job.Inputfile} を使用できます。

1.2.10.26.8 期限トラッカーに関連するジョブ監査情報用のサンプル制御ファイル

期限トラッカー機能には、チェックポイント追跡機能に固有のジョブ情報を、/aiw/aiw1/audit/Job(Unixベースのオペレーティングシステム)またはC:\aiw\aiw1\audit\Job(Windows)ディレクトリーにある監査ファイルに書き込む制御ファイルが用意されています。ジョブの監査ファイルは、コンマ区切り値 (CSV) フォーマットです。
policy_properties.cfg

この制御ファイルは、/aiw/aiw1/audit/Job(UNIXベースのオペレーティングシステム)またはC:\aiw\aiw1\audit\Job(Windows)ディレクトリーにあるjobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.policy_properties.cfg.csv監査ファイルの内容を定義します。制御ファイルを使用すると、ジョブチェックポイントの計算に使用するサービスポリシーの名前や、ジョブの最終チェックポイント状況などの情報が RICOH ProcessDirector によって記録されます。

RICOH ProcessDirector では、ジョブの計画チェックポイントと実チェックポイントに関する情報が自動的に jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.positional_attributes.csv 監査ファイルに記録されます。jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.positional_attributes.csv 監査ファイルには、制御ファイルは不要です。

1.2.10.26.9 インサーター規則ファイルの構文

インサーター規則ファイルの情報を使用して、インサーター制御ファイルが作成され、インサーター結果ファイルが構文解析および解釈されます。用意されているサンプル規則ファイルをコピーし、それらのファイルをインストール済み環境に合わせて変更できます。

1.2.10.26.9.1 インサーター制御ファイル用の規則ファイル

規則ファイルは、インサーター制御ファイルの各レコード (ヘッダーレコードを除く) のフィールドを定義し、レコードの各フィールドに入れる値を指定します。このファイルは必須です。RICOH ProcessDirectorは、規則ファイルを使用して、インサーター制御ファイルのレコードを作成します。RICOH ProcessDirectorは、文書プロパティーファイル内の文書ごとに1つのレコードを作成します。このレコードは、ヘッダーレコード (存在する場合) の後に続きます。通常、このプロセスはジョブ内の文書ごとに 1 つのレコードを作成します。
目的

RICOH ProcessDirector は、規則ファイルを使用して、インサーター制御ファイルのレコードを作成します。作成されるレコードは、ジョブ内の文書ごとに 1 つです。

RICOH ProcessDirector では、inserter ディレクトリー内に以下のサンプル規則ファイルが用意されています。

  • /aiw/aiw1/samples/control_files/inserter (Linux)

  • C:\aiw\aiw1\samples\control_files\inserter (Windows)

インサーター製造元 規則ファイル
Bowe BOWE.icf.halFile.dsc
Bowe (JetVision カメラシステムあり) JET.icf.dsc
Bowe Bell & Howell BBH.icf.idFile.dsc
Gunther なし (制御ファイルは使用しない)
インサーター (Ironsides カメラシステムあり)
IRON.icf.kicFile.dsc
IRON.icf.jdfFile.dsc
Kern KERN.icf.kicFile.dsc
Pitney Bowes PB.icf.inputFile.dsc
Quadient quadient.jaf.inputfile.dsc

RICOH ProcessDirector は、各フィールドに固定値 (空白、ゼロなど) または以下の RICOH ProcessDirector プロパティーのいずれかの値を設定できます。

  • ジョブプロパティーインサータージョブ名 (Job.Inserter.JobID)、 ジョブ名 (Job.Name)、および ロードプランコメント (Job.Insert.LoadPlan.Comment)
  • いずれかの文書プロパティー (Doc で始まる文書プロパティー)
    注意:
  • 別のジョブプロパティーの値をインサーター制御ファイルに設定しなければならない場合、そのジョブプロパティーの行をファイル /aiw/aiw1/config/fbi/icf_job_del_properties.cfg に追加する必要があります。

規則ファイル用の RICOH ProcessDirector プロパティー に、インサーター制御ファイルに設定できるプロパティーをいくつかリストします。プロパティーは、そのデータベースプロパティー名で指定します。

規則ファイル用の RICOH ProcessDirector プロパティー
プロパティー (フィールド名) プロパティー (データベース名) 説明 タイプ 長さ (文字数)
インサータージョブ名 Job.Inserter.JobID インサーターがジョブに使用するジョブ名。デフォルト値は ジョブ番号 (Job.ID) プロパティーです。 character 255
ジョブ名 Job.Name ジョブ名。 character 128
ロードプランコメント Job.Insert.LoadPlan.Comment オペレーターが各インサータービンにロードする素材 (または挿入物) の名前。 character 128
文書番号 Doc.ID システム内の文書を識別する固有の番号です。RICOH ProcessDirectorは、この番号を割り当てます。 bigint 16
挿入シーケンス Doc.Insert.Sequence ジョブ内の文書の位置を示す番号です。RICOH ProcessDirectorはこの番号を割り当てます。 integer 8
オリジナルシート Doc.OriginalSheets 文書のシート数です。RICOH ProcessDirectorはこの番号を割り当てます。 integer 4
ビントリガー Doc.Insert.BinTriggers 文書用の挿入物を供給するインサータービン。ビン位置が Y または 1 の場合、そのビンは挿入物を供給します。ビン位置が N または 0 の場合、そのビンは挿入物を供給しません。このプロパティーを使用するには、Document Property Designer を使用して、このプロパティーを、 挿入物を供給するビンを識別する文書内の索引タグにリンクする必要があります。 character 64

書式
コメント行の先頭はポンド記号 (#) にします。

規則ファイルの各行は、制御ファイルの本文に含まれるレコードのフィールドを定義します。各行の形式は、次のようになります。

field_name,field_type,field_length,[expr=content_language_expression]
field_name
フィールドの記述名を指定します。この名前には空白文字を使用できません。このフィールドには、任意の名前を指定できます。この名前を、インサーターで指定されているフィールド名に一致させる必要はありません。
field_type
フィールドのデータ型を指定します。指定できる値: character、varchar、integer、bigint、smallint、timestamp、time、date、double、float、real。
field_length
フィールドの長さ (文字数) を指定します。このフィールドは、固定長レコードの制御ファイルの場合に必要です。コンマ区切りレコードの制御ファイル、および XML 形式ファイルの場合、このフィールドはオプションです。
[expr=content_language_expression]
RICOH ProcessDirectorコンテンツ表現言語(CEL)で式を指定します。RICOH ProcessDirectorは、CEL式を評価して、フィールドに設定する値を決定します。この式では、固定値 (空白やゼロなど) または RICOH ProcessDirector プロパティーの値を指定できます。CEL 関数を使用することもできます。CEL 言語および関数については、関連参照トピックを参照してください。

このパラメーターはオプションです。省略すると、制御ファイルのフィールドは、そのフィールドのデータ型に応じてゼロまたは空白になります。

次の例は、各レコードに含まれる先頭の 2 つのフィールドを定義する例です。
#The first 8 characters contain the value of the Job.Inserter.JobID property.JobID,character,8,[expr=Job.Inserter.JobID]#The next 6 characters contain the value of the Doc.Insert.Sequence property.PieceID,integer,6,[expr=Doc.Insert.Sequence]
Job.Inserter.JobID プロパティーの値は 10000034 であり、ジョブには 5 つの文書が含まれていると想定します。インサーター制御ファイルの形式が固定長レコードの場合、最初の 5 つのレコードは次のようになります。
1000003400000110000034000002100000340000031000003400000410000034000005

1.2.10.26.9.2 インサーター制御ファイル用のヘッダー規則ファイル

ヘッダー規則ファイルは、ヘッダーレコードのフィールドを定義し、レコードの各フィールドに入れる値を指定します。RICOH ProcessDirectorは、ヘッダー規則ファイルを使用して、インサーター制御ファイルの先頭にヘッダーレコードを作成します。通常、RICOH ProcessDirector はインサーター制御ファイルに 1 つのヘッダーレコードを作成します。一部のインサーターはヘッダー内に複数の XML エレメントを生成しますが、これらのエレメントは XML 出力ファイル内で 1 回しか出現しません。このファイルは、インサーター制御ファイル形式にヘッダーレコードが指定されている場合のみ必要です。

すべてのインサーター制御ファイルがヘッダーレコードを必要とするわけではありません。この場合、ヘッダー規則ファイルは必要ありません。

目的

RICOH ProcessDirector は、ヘッダー規則ファイルを使用して、インサーター制御ファイルのヘッダーレコードを作成します。

RICOH ProcessDirector では、inserter ディレクトリー内に以下のサンプルヘッダー規則ファイルが用意されています。

  • /aiw/aiw1/samples/control_files/inserter (Linux)

  • C:\aiw\aiw1\samples\control_files\inserter (Windows)

インサーター製造元 ヘッダー規則ファイル
Bowe BOWE.icf.halFile.header.dsc
Bowe (JetVision カメラシステムあり) なし (ヘッダーレコードなし)
Bowe Bell & Howell なし (ヘッダーレコードなし)
Gunther なし (制御ファイルは使用しない)
インサーター (Ironsides カメラシステムあり) なし (ヘッダーレコードなし)
Kern なし (ヘッダーレコードなし)
Pitney Bowes PB.icf.inputFile.header.dsc
Quadient quadient.jaf.inputfile.dsc

RICOH ProcessDirector は、各フィールドに固定値 (文字、空白、ゼロなど) または以下の RICOH ProcessDirector プロパティーのいずれかの値を設定できます。

  • ジョブプロパティーインサータージョブ名 (Job.Inserter.JobID)、 ジョブ名 (Job.Name)、および ロードプランコメント (Job.Insert.LoadPlan.Comment)

      注意:
    • 別のジョブプロパティーの値をインサーター制御ファイルに設定しなければならない場合、そのジョブプロパティーの行をファイル /aiw/aiw1/config/fbi/icf_job_del_properties.cfg に追加する必要があります。

  • いずれかの文書プロパティー (Doc で始まる文書プロパティー)

    例えば、CEL aggr 関数に Doc.CurrentSheetsおよび Doc.Insert.BinTriggersプロパティー値を指定して、ジョブ内のすべての文書にシート数と挿入データを追加します。この関数は、ヘッダーレコードのPlannedSheetCountフィールドに合計値を入力します。サンプルは、PB.icf.inputFile.header.dsc サンプルヘッダー規則ファイルに含まれています。

ヘッダー規則ファイル用の RICOH ProcessDirector プロパティー に、インサーター制御ファイルのヘッダーレコードに設定できるプロパティーをいくつかリストします。プロパティーは、そのデータベースプロパティー名で指定します。

ヘッダー規則ファイル用の RICOH ProcessDirector プロパティー
プロパティー (フィールド名) プロパティー (データベース名) 説明 タイプ 長さ (文字数)
インサータージョブ名 Job.Inserter.JobID インサーターがジョブに使用するジョブ名。デフォルト値は ジョブ番号 (Job.ID) プロパティーです。 character 255
ジョブ名 Job.Name ジョブ名。 character 128
ロードプランコメント Job.Insert.LoadPlan.Comment オペレーターが各インサータービンにロードする素材 (または挿入物) の名前。 character 128

書式
コメント行の先頭はポンド記号 (#) にします。

規則ファイルの各行は、ヘッダーレコードのフィールドを定義します。各行の形式は、次のようになります。

field_name,data_type,length,[expr=content_language_expression]
field_name
ヘッダーレコードのフィールドの記述名を指定します。この名前には空白文字を使用できません。
data_type
フィールドのデータ型を指定します。指定できる値: character、varchar、integer、bigint、smallint、timestamp、time、date、double、float、real。
長さ
フィールドの長さ (文字数) を指定します。このフィールドは、固定長レコードのインサーター制御ファイルの場合に必要です。コンマ区切りレコードの制御ファイル、および XML 形式ファイルの場合、このフィールドはオプションです。
[expr=content_language_expression]
RICOH ProcessDirectorコンテンツ表現言語(CEL)で式を指定します。RICOH ProcessDirectorは、CEL式を評価して、フィールドに設定する値を決定します。この式では、固定値 (空白やゼロなど) または RICOH ProcessDirector プロパティーの値を指定できます。CEL 関数を使用することもできます。CEL 言語および関数については、関連参照トピックを参照してください。

このパラメーターはオプションです。省略すると、制御ファイルのフィールドは、そのフィールドのデータ型に応じてゼロまたは空白になります。

次の例は、インサーター制御ファイルのヘッダーレコードに含まれる先頭の 2 つのフィールドを定義する例です。
JobID,character,8,[expr=Job.Inserter.JobID]RunID,character,15,[expr="           TEST"]
Job.Inserter.JobID プロパティーの値は 10000034 であると想定します。インサーター制御ファイルの形式が固定長レコードの場合、ヘッダーレコードは次のようになります。
10000034          TEST

1.2.10.26.9.3 インサーター結果ファイル用の構文解析規則ファイル

構文解析規則ファイルは、インサーター結果ファイルの各レコード内のフィールドを定義します。
目的

RICOH ProcessDirector は、構文解析規則ファイルを使用して、インサーター結果ファイルを構文解析 (分析) します。構文解析規則ファイルは、ジョブの挿入完了後に RICOH ProcessDirector の文書プロパティーとジョブプロパティーを設定するために、文書プロパティー規則ファイルおよびジョブプロパティー規則ファイルとともに使用されます。

RICOH ProcessDirector では、次の構文解析規則ファイルがディレクトリー /installation_path/extensions/fbi-basic/samples/icf_results に用意されています。

インサーター製造元 構文解析規則ファイル
Bowe BOWE.icf_results.mslFile.dsc
Bowe Bell & Howell BBH.icf_results.idFile.dsc
Bowe Bell & Howell (JetVision カメラシステムあり) JET.icf_results.flatFile.dsc
Gunther GUN.icf_results.logFile.dsc
インサーター (Ironsides カメラシステムあり) IRON.icf_results.dsc
Kern KERN.icf_results.outputFile.dsc
Pitney Bowes PB.icf_results.outputFile.dsc
Quadient quadient.jrf_results.outputfile.dsc

書式
コメント行の先頭はポンド記号 (#) にします。

規則ファイルの各行は、結果ファイルのレコード内のフィールドを定義します。各行の形式は、次のようになります。

field_name,field_type,field_length
field_name
ジョブプロパティー規則ファイルおよび文書プロパティー規則ファイルから参照できるフィールドの記述名を指定します。この名前には空白文字を使用できません。また、大文字小文字が区別されます。文書プロパティー規則ファイルおよびジョブプロパティー規則ファイルは、フィールドの値を文書プロパティーまたはジョブプロパティーにマップするために、このフィールド名を指定する必要があります。
field_type
フィールドのデータ型を指定します。指定できる値: character、varchar、integer、bigint、smallint、timestamp、time、date、double、float、real。
field_length
フィールドの長さ (文字数) を指定します。このフィールドは、固定長レコードの結果ファイルの場合に必要です。コンマ区切りレコードの結果ファイル、および XML 形式ファイルの場合、このフィールドはオプションです。

次の例は、結果ファイルの各レコードに含まれる先頭の 2 つのフィールドを定義する例です。
JobID,character,8
PieceID,integer,6
...

1.2.10.26.9.4 インサーター結果ファイル用の文書プロパティー規則ファイル

文書プロパティー規則ファイルは、インサーター結果ファイル内の値を RICOH ProcessDirector 文書プロパティー値にマップする方法を指定します。
目的

RICOH ProcessDirector は、文書プロパティー規則ファイルを使用して、RICOH ProcessDirector 文書プロパティーの値を設定します。文書プロパティー規則ファイルは、結果ファイルの各フィールドを定義する構文解析規則ファイルとともに使用されます。

RICOH ProcessDirector では、inserter ディレクトリー内にサンプル文書プロパティー規則ファイルが用意されています。
  • /aiw/aiw1/samples/control_files/inserter (Linux)

  • C:\aiw\aiw1\samples\control_files\inserter (Windows)

インサーター製造元 文書プロパティー規則
Bowe BOWE.icf_results.process.doc.dsc
Bowe Bell & Howell BBH.icf_results.process.doc.dsc
Bowe Bell & Howell (JetVision カメラシステムあり) JET.icf_results.process.doc.dsc
Gunther GUN.icf_results.process.doc.dsc
インサーター (Ironsides カメラシステムあり) IRON.icf_results.process.doc.dsc
Kern KERN.icf_results.process.doc.dsc
Pitney Bowes PB.icf_results.process.doc.dsc
Quadient quadient.jrf_results.outputfile.dsc

規則ファイルで設定される RICOH ProcessDirector 文書プロパティー に、文書プロパティー規則ファイルに設定できる文書プロパティーをいくつかリストします。規則ファイルは、必須とマークされている文書プロパティーの値を設定するものでなければなりません。

規則ファイルで設定される RICOH ProcessDirector 文書プロパティー
プロパティー (フィールド名) プロパティー (データベース名) 必須 説明 タイプ 長さ (文字数)
挿入シーケンス Doc.Insert.Sequence ジョブ特定の結果ファイルには、以下のいずれかが必要です。
  • Doc.Insert.Sequence
  • Doc.ID
ジョブ内の文書の位置を示す数値。この値は、RICOH ProcessDirector が文書に割り当てた値に一致している必要があります。 integer 8
文書番号 Doc.ID インサーター結果ファイルがジョブ特定のものではない (Gunther 結果ファイルなど) 場合に必要 文書番号。この値は、RICOH ProcessDirector が文書に割り当てた値に一致している必要があります。 bigint 16
状況 Doc.Insert.Status はい 文書の挿入状態。指定できる値は次のとおりです。
  • 要介入
  • 損傷
  • OK
  • プル済み
注意: このプロパティーの値が規則ファイルに設定されていない場合、RICOH ProcessDirector は、その値をインサーターコントローラーの デフォルト挿入状態プロパティーの値に設定します。
character 16
アクション Doc.Insert.Disposition インサーター結果ファイルがジョブ特定のものではない (Gunther 結果ファイルなど) 場合に必要 自動調整時に RICOH ProcessDirector が実行するアクション、および手動調整のためのデフォルトアクション。指定できる値は次のとおりです。
  • ヌル値
  • OK
  • プル
  • 再印刷
注意: インサーター結果ファイルがジョブ特定のものである場合、RICOH ProcessDirector でこのプロパティーが設定されるため、値を設定しないでください。
character 16
状態コード Doc.Inserter.StatusCode いいえ 文書の状態コード。 character 16
拡張状態コード Doc.Inserter.StatusCodeExtended いいえ 文書の拡張状態コード。 character 128
挿入日時 Doc.Insert.TimeStamp いいえ インサーターが文書を処理した日時。 character 15
インサーター名 Doc.Insert.InserterID いいえ 文書を処理したインサーターの名前。 character 64
ビン結果 Doc.Insert.BinResults いいえ 文書用の挿入物を供給したインサータービン。ビン位置が Y または 1 の場合、そのビンは挿入物を供給したことになります。N または 0 は、そのビンが挿入データを供給しなかったことを意味している可能性があります。 character 64
オペレーター名 Doc.Insert.OperatorID いいえ 文書の処理時にインサーターにログインしていたオペレーターの名前またはユーザー ID。 character 64
書式

コメント行の先頭はポンド記号 (#) にします。

コメント以外の先頭行はオプションです。コメント以外の先頭行は、情報が含まれる結果ファイル内のレコードを識別します。先頭行の形式は、次のようになります。

[expr=content_language_expression]

例えば、結果ファイルの最初の行がヘッダーの場合、無視するようにするには、次の式を使用します。

[expr=recnum>1]

情報が結果ファイル内のすべてのレコードに含まれる場合は、この行を省いてください。

規則ファイル内の後続の各行は、文書プロパティーを設定します。各行の形式は、次のようになります。

property_name,property_type,property_length,[expr=content_language_expression]
property_name
RICOH ProcessDirector 文書プロパティーのデータベース名を指定します。
property_type
プロパティー値のデータ型を指定します。指定できる値: character、varchar、integer、bigint。
property_length
プロパティー値に使用できる文字数を指定します。
[expr=content_language_expression]
RICOH ProcessDirector Content Expression Language (CEL) で式を指定します。この式が評価され、結果が文書プロパティーの値になります。この式では、固定値、または結果ファイルのフィールドの値を指定できます。構文解析規則ファイルは、結果ファイルのフィールドを定義します。CEL 関数を使用することもできます。CEL 言語および関数については、関連参照トピックを参照してください。

次の例は、文書情報を入れる結果ファイル内のレコードが RecordType=5 と SubRecordType=0 であるように指定する例です。RecordType フィールドと SubRecordType フィールドは構文解析規則ファイルで定義する必要があります。
[expr=and(RecordType=="5",SubRecordType=="0")]
次の例は、Doc.Insert.Sequence プロパティー値を結果ファイルの PieceID フィールドの値と同じに設定する例です。構文解析規則ファイルで PieceID フィールドが定義されていなければなりません。
Doc.Insert.Sequence,integer,8,[expr=PieceID]
次の例は、Doc.Insert.Status プロパティーの値をインサーター結果ファイルの Disposition フィールドの値に基づいて設定する例です。構文解析規則ファイルで Disposition フィールドが定義されていなければなりません。
  • Disposition が 0、1、または 6 の場合、Doc.Insert.Status はヌルです。
  • Disposition が 2、3、4、または 7 の場合、Doc.InsertStatus は Damaged です。
  • Disposition が 5 または 8 の場合、Doc.Insert.Status は OK です。
  • Disposition が 9 の場合、Doc.InsertStatus は Pulled です。
  • Disposition が別の値の場合、Doc.Insert.Status は Damaged です。
Doc.Insert.Status,character,16,[expr=if(or(Disposition==0,Disposition==1,Disposition==6),"",if(or(Disposition==2,Disposition==3,Disposition==4,Disposition==7),"Damaged",if(or(Disposition==5,Disposition==8),"OK",if(Disposition==9,"Pulled","Damaged"))))]

1.2.10.26.9.5 インサーター結果ファイル用のジョブプロパティー規則ファイル

ジョブプロパティー規則ファイルは、インサーター結果ファイルの値を RICOH ProcessDirector ジョブプロパティー値にマップする方法を指定します。
目的

RICOH ProcessDirector は、ジョブプロパティー規則ファイルを使用して、RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーの値を設定します。ジョブプロパティー規則ファイルは、結果ファイルのフィールドを定義する構文解析規則ファイルとともに使用されます。

RICOH ProcessDirector では、次のサンプルジョブプロパティー規則ファイルがディレクトリー /installation_path/extensions/fbi-basic/samples/icf_results に用意されています。

インサーター製造元 ジョブプロパティー規則
Bowe BOWE.icf_results.process.job.dsc
Bowe (JetVision カメラシステムあり) JET.icf_results.process.job.dsc
Bowe Bell & Howell なし (サポートされていません)
Gunther GUN.icf_results.process.job.dsc
インサーター (Ironsides カメラシステムあり) IRON.icf_results.process.job.dsc
Kern KERN.icf_results.process.job.dsc
Pitney Bowes PB.icf_results.process.job.dsc
Quadient quadient.jrf_results.outputfile.dsc

規則ファイルに設定されている RICOH ProcessDirector ジョブプロパティー に、規則ファイルに設定できるジョブプロパティーがリストされています。

    注意:
  • 別のジョブプロパティーの値を設定しなければならない場合、許可ユーザーは、そのジョブプロパティーの行をファイル /aiw/aiw1/config/fbi/icf_job_del_properties.cfg に追加する必要があります。

規則ファイルに設定されている RICOH ProcessDirector ジョブプロパティー
プロパティー (フィールド名) プロパティー (データベース名) 必須 説明 タイプ 長さ (文字数)
インサーター名 Job.Inserter.ID いいえ ジョブを処理したインサーターの名前。 varchar 255
ジョブ名 Job.Name いいえ ジョブ名。 character 128
書式

コメント行の先頭はポンド記号 (#) にします。

コメント以外の先頭行はオプションです。コメント以外の先頭行は、情報が含まれる結果ファイル内のレコードを識別します。先頭行の形式は、次のようになります。

[expr=content_language_expression]

例えば、結果ファイルの最初の行がヘッダーの場合、無視するようにするには、次の式を使用します。

[expr=recnum>1]

情報が結果ファイル内のすべてのレコードに含まれる場合は、この行を省いてください。

規則ファイル内の後続の各行は、RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーの値を設定します。各行の形式は、次のようになります。

property_name,property_type,property_length,[expr=content_language_expression]
property_name
RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーのデータベース名を指定します。
property_type
プロパティー値のデータ型を指定します。指定できる値: character、varchar、integer、bigint。
property_length
プロパティー値に使用できる文字の最大数を指定します。
[expr=content_language_expression]
RICOH ProcessDirector Content Expression Language (CEL) で式を指定します。この式が評価され、結果がジョブプロパティーの値になります。この式では、固定値、または結果ファイルのフィールドの値を指定できます。構文解析規則ファイルは、結果ファイルのフィールドを定義します。CEL を使用することもできます。CEL 言語および関数については、関連参照トピックを参照してください。

次の例は、Job.Inserter.ID プロパティー値を結果ファイルの MachineID フィールドの値と同じに設定する例です。MachineID フィールドは、構文解析規則ファイルで定義されているフィールド名に一致しなければなりません。
Job.Inserter.ID,varchar,255,[expr=MachineID]

1.2.10.26.10 フォントマッピングファイル

RICOH Visual Workbench では、カスタム AFPフォントを Javaフォントにマップするように、フォントマッピングファイルをカスタマイズインストールできます。フォントマッピングファイルでは、AFP フォントが Java フォントにマップされていない場合に使用するデフォルトの Java フォントを指定することもできます。

RICOH Visual Workbenchには、編集できるサンプルのインストールフォントマッピングファイルが、/aiw/aiw1/lib/AVE/resources (UNIX ベースオペレーティングシステム) ディレクトリーまたはC:\aiw\aiw1\lib\AVE\resources (Windows)ディレクトリーに用意されています。

1.2.10.26.10.1 CharacterSets.properties ファイル

CharacterSets.properties ファイルは、AFP 文字セットを対応するフォント属性にマッピングしたり、AFP FGID(フォントグローバル)を対応する Java フォント名/スタイルにマッピングしたりします。このファイルにカスタム AFP 文字セットを追加できます。

編集できるサンプルファイルは、/aiw/aiw1/lib/AVE/resources/CharacterSets.properties (Linux) または C:\aiw\aiw1\lib\AVE\resources\CharacterSets.properties (Windows) です。

目的
CharacterSets.properties ファイルを使用すると、カスタム AFP フォント文字に使用するフォント属性、またはJavaフォントに使用する FGID を指定できます。
書式

このファイル内の各行の形式は、次のいずれかです。

  • characterset=fgid,height,width,strikeover,underline
    例:
    C?H200A0=2304,110,73,0,0
  • fgid=name,style
    例:
    2304=Lucinda Sans Regular,PLAIN
characterset
AFP 文字セットの 8 文字の ID。標準の AFP 文字セット名の 2 文字目は、文字回転を示します。文字セット名の 2 文字目には、疑問符 (?) をワイルドカード文字として使用できます。? は、その ID がすべての回転に適用されることを示しています。
注意: AFP文字セットがJavaフォントにマップされていない場合に使用するJavaフォントを変更するには、DEFAULTをAFP文字セットの ID に指定します。ファイル内の複数の項目に対して DEFAULT が指定された場合は、最後の項目が使用されます。
fgid
3840 ~ 4095 または 65260 ~ 65534 の範囲の、AFP フォントグローバル ID の固有の値で、タイプファミリー、字体、場合によっては文字セットのポイントサイズを識別します。
height
文字の垂直方向のサイズ。1 ポイントの 10 倍で表されます。例えば、9 ポイントフォントの高さは 90 です。有効な値は 1 ~ 990 の整数です。
name
対応するJavaフォント名は、たとえばLucida BrightLucida Sans Regular、またはLucida Sans Typewriterです。
strikeover
文字のベースラインと平行な線を文字の中央に引かれたすべての文字に対するフォントを示します。値は 0 = No、1 = Yes です。
style
Javaフォントのスタイル。有効な値は、BOLDBOLD|ITALICITALIC、およびPLAINです。
underline
文字のベースラインと平行な線を文字の下に引かれたすべての文字に対するフォントを示します。値は 0 = No、1 = Yes です。
width
文字の水平方向のサイズの平均で、1 インチの 1440 分の 1 で表されます。有効な値は 1 ~ 99 の整数ですが、現在のところこの値は無視されます。

構文規則
  • 各行は 1 桁目から始まります。
  • 1 桁目のポンド記号 (#) は、行がコメントであることを示しています。
  • 値はすべて、大/小文字が区別されます。
  • パラメーターはすべて定位置パラメーターです。
  • フォント名にブランクが含まれている (例えば、Lucida Bright) 場合を除き、ブランクは使用できません。

1.2.10.26.10.2 CodedFonts.properties ファイル

CodedFonts.properties ファイルは、AFPコード化フォントをAFP文字セットとAFPコードページにマップします。

このフィールドを編集できるのは、コードページまたは文字セットを作成または変更し、それをコード化フォントにリンクした場合、またはコード化フォントにリンクしたものとは別のコードページと文字セットのペアがある場合です。コピーして編集できるサンプルファイルは、/aiw/aiw1/lib/AVE/resources/CodedFonts.properties(Linux)またはC:\aiw\aiw1\lib\AVE\resources\CodedFonts.properties (Windows) です。

目的
CodedFonts.properties ファイルでは、カスタム AFP コードページと文字セットの AFP コード化フォントを指定できます。
書式
このファイル内の各行の形式は次のとおりです。
codedfont=characterset,codepage
例:
X?H210AC=C?H200A0,T1V10500
codedfont
文字セットとコードページを結合する、AFP コード化フォントの ID。標準の AFP コード化フォント名の 2 文字目は、文字回転を示します。コード化フォント名の 2 文字目には、疑問符 (?) をワイルドカード文字として使用できます。? は、その ID がすべての回転に適用されることを示しています。
注意: AFP コード化フォントが AFP 文字セットとコードページにマップされていない場合に使用する AFP 文字セットとコードページを変更するには、DEFAULT を AFP コード化フォントの ID に指定します。ファイル内の複数の項目に対して DEFAULT が指定された場合は、最後の項目が使用されます。
characterset
AFP 文字セットの 8 文字の ID。標準の AFP 文字セット名の 2 文字目は、文字回転を示します。文字セット名の 2 文字目には、疑問符 (?) をワイルドカード文字として使用できます。? は、その ID がすべての回転に適用されることを示しています。
codepage
AFPコードページ名。
構文規則
  • 各行は 1 桁目から始まります。
  • 1 桁目のポンド記号 (#) は、行がコメントであることを示しています。
  • 値はすべて、大/小文字が区別されます。
  • パラメーターはすべて定位置パラメーターです。
  • ブランクは使用できません。

1.2.10.26.10.3 CodePages.properties ファイル

CodePages.properties ファイルは、AFP コードページまたは Java 文字セットエンコードを、AFP コードページグローバル ID (CPGID) にマップします。このファイルにカスタムコードページを追加できます。編集できるサンプルファイルは、/aiw/aiw1/lib/AVE/resources/CodePages.properties(Linux)またはC:\aiw\aiw1\lib\AVE\resources\CodePages.properties(Windows) です。
目的
CodePages.propertiesファイルでは、カスタム AFP コードページまたは Java 文字セットに使用する AFP コードページグローバル ID (CPGID) を指定できます。
書式
このファイル内の各行の形式は次のとおりです。
name=cpgid,[DBCS|SBCS]
例:
T1000259=259,SBCS
または
IBM500=259,DBCS
cpgid
AFPコードページまたはJava文字セットのコードページグローバルID(CPGID)。
DBCS|SBCS
2 バイト文字セット (DBCS) または 1 バイト文字セット (SBCS) のオプションインディケーター。デフォルトは SBCS です。
名前
AFPコードページ名またはJava文字セット名。
構文規則
  • 各行は 1 桁目から始まります。
  • 1 桁目のポンド記号 (#) は、行がコメントであることを示しています。
  • 値はすべて、大/小文字が区別されます。
  • パラメーターはすべて定位置パラメーターです。
  • ブランクは使用できません。

1.2.10.26.10.4 SampleCodePointMap.cp ファイル

SampleCodePointMap.cpファイルは、カスタムAFPコードページ内のコードポイントをユニコードコードポイントにマッピングします。このファイルを使用すると、標準のユニコードコードポイントを使用しない AFP コードページごとに、コードポイントマップファイルを作成できます。

ファイルの名前には、コードページの名前を含める必要があります。例えば、コードページ名が T1000259 の場合は、このファイルに T1000259.cp という名前を付けます。編集して名前変更できるサンプルファイルは、/aiw/aiw1/lib/AVE/resources/SampleCodePointMap.cp(Linux)またはC:\aiw\aiw1\lib\AVE\resources\SampleCodePointMap.cp(Windows) です。

目的
SampleCodePointMap.cpファイルを使用すると、RICOH Visual Workbenchでテキストを正しく表示できるように、カスタムAFPコードページ内のコードポイントをユニコードコードポイントにマップできます。たとえば、スペースのユニコードコードポイントは、16進数の 0020です。AFPコードページがスペースに16進数の0040などのコードポイントを使用している場合、コードポイント0040をコードポイント0020にマッピングします。

ユニコードコードポイントを示す図表については、http://unicode.org/charts/ を参照してください。

書式
このファイル内の各行の形式は次のとおりです。
AFPcodepoint=Unicodecodepoint
例:
 0040 0020
AFPcodepoint
カスタム AFP フォント内の 16 進のコードポイント。
Unicodecodepoint
対応する 16 進のユニコードコードポイント。
構文規則
  • 各行は 1 桁目から始まります。
  • 1 桁目のポンド記号 (#) は、行がコメントであることを示しています。
  • ブランクを使用できます。

1.2.10.26.11 Web サーバーを再始動するための制御ファイル

RICOH ProcessDirectorには、コピーや編集をして、Webサーバーの自動再始動設定を変更できる制御ファイルが用意されています。
注意: 必ず、サンプルファイルではなく、自分の制御ファイルのコピーを変更してください。サンプルファイルはサービス更新によって上書きされる可能性があります。

RICOH ProcessDirectorには、失敗した場合にWebサーバーを自動的に再始動するスクリプトが用意されています。制御ファイル WebserverChecker.cfg を使用すると、自動再始動のオプションを設定できます。WebserverChecker.cfgファイルは、/aiw/aiw1/config/ディレクトリーにインストールされています。

stopchecker コマンドを使用して自動再始動を非活動化できます。例えば、Web サーバーに関連する問題を診断する必要がある場合に、スクリプトを非活動化したいことがあります。自動再始動を非活動化する場合、またはサーバーが自動再始動の最大値に達した場合、 startaiw コマンドを入力することで、スクリプトを活動化できます。

以下の例は、WebserverChecker.cfg ファイルのデフォルトのエントリーを示します。

# Indicate whether the WebServer should be restarted automatically 
# if it fails (Yes or No)
autorestart=Yes

# Set the maximum number of times the WebServer can be automatically 
# restarted in any 24 hour period (1-1440)
number_of_restarts_per_day=3

# Set the maximum number of times to retry restarting the WebServer 
# if the first attempt fails (0-3)
number_of_consecutive_restart_attempts=1

# Set the full path and file name of where trace information should be written
# Note: aiw1 must have write permission to this folder
copy_tracing_to=/aiw/aiw1/trace/webserverchecker.trace

1.2.10.26.12 AFP サポート機能の制御ファイル

すべての文書処理機能の制御ファイルの他に、AFP サポート機能は AFP 文書を処理するために制御ファイルを使用します。

1.2.10.26.12.1 拡張 AFP 制御ファイル

BuildAFPFromDocumentsおよび CreateAFPJobsFromDocuments ステップテンプレートを基にしたステップでは、拡張 AFP 制御ファイルを使用して AFP ファイルの内容を変更します。サポート担当者と協力して、変更の規則が記載された制御ファイルを作成します。

拡張 AFP を使用するための資料および例は、製品 CD の /samples ディレクトリーにあります。インストール後は、/path/extensions/doc/samples/ ディレクトリーで見つけることができます。Linuxでは、パスは、/opt/infoprint/ippdです。Windows の場合、パスC:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector です。

以下に拡張 AFP を使用して行える変更の例を示します。

  • 新しいバーコードまたはテキストを挿入する。
  • バーコード、テキスト、または OMR マークなどの古くなった内容を除去する。
  • 新しい内容を生成するための基礎として使用する、可変のテキストまたはバーコードの内容を検索する。
  • 索引タグ (TLE) を挿入、検索、または除去する。

拡張 AFP に関連するメッセージと一部の指示では、この機能を adf_extract と呼びます。

AFP Enhancer プラグインを使用して拡張を行うと、それらは Visual Workbench 制御ファイルに保存されます。

文書の最新バージョンについては、RICOHソフトウェアインフォメーションセンター (https://help.ricohsoftware.com/swinfocenter/)をご覧ください。

1.2.10.26.12.2 拡張 AFP 制御ファイルを作成する

拡張 AFP 制御ファイルを作成すれば、AFP データを配置するページ上の場所を定義できます。例えば、バーコードを適用したり、非表示領域 (カバーブロック) を作成してテキストをマスクしたり、テキストを追加したりできます。

BuildAFPFromDocuments、CreateAFPJobsFromDocuments、およびBuildEnhanceAFPFile(高度な文書プール拡張機能のみ)のステップテンプレートでは、AFPファイルの機能強化を行うことができます。ステップテンプレートに基づいてステップをセットアップするときは、AFPデータを操作するためにステップが使用する拡張AFP制御ファイルの場所を入力してください。

インストール後は、/path/extensions/doc/samples/ディレクトリーのenhanceAfp.cfgファイルで、拡張AFPの使用例を見つけることができます。 例えば、Linuxの場合、パス/opt/infoprint/ippdです。Windowsの場合、パスC:\Program Files\Ricoh\ProcessDirectorです。

  1. RICOH ProcessDirector システムユーザー (aiw1 がデフォルト) としてログインします。
  2. 拡張 AFP 制御ファイルを保管するディレクトリーを作成します。
    /aiw/aiw1/control_files/enhanceafp ディレクトリーをお勧めします。このディレクトリーにあるファイルは、aiwbackup プロセスが実行されるとバックアップされるためです。このディレクトリーは、control_files ディレクトリーと同じ許可 (775) を持つRICOH ProcessDirectorシステムユーザーまたはRICOH ProcessDirectorグループ (aiwgrp1 がデフォルト) のメンバーが所有する必要があります。
  3. RICOH Visual Workbench を開いて、[AFP Enhancer]モードを選択します。
  4. AFP Enhancer を使用して、セットアップ属性および更新要求を定義する制御ファイルを作成します。
  5. RICOH Visual Workbench 制御ファイルを保存します。
  6. EnhanceAFP 制御ファイルのエクスポートを選択して、そのファイルをステップ2で作成したディレクトリーに保存します。

このファイルへのパスを AFP ファイルを作成するワークフロー内のステップの拡張 AFP 制御ファイルプロパティーに指定します。

1.2.10.26.12.3 AFP データの基準および要件

AFP 文書処理機能の AFP データ基準は、AFP 印刷データの一般的な特性を定義します。

  • AFP ファイル内の各文書は、名前付きグループ開始 (BNG) 構造化フィールドおよび名前付きグループ終了 (ENG) 構造化フィールドによって境界が指定される必要があります。
  • AFP ファイル内の各文書は、1 つ以上のタグ付き論理エレメント (TLE) 構造化フィールドを使用して文書およびそのプロパティーを識別する必要があります。これらは索引タグと呼ばれることがよくあります。
  • AFP ファイルは、テキスト、バーコード、およびカバーブロックの機能拡張を文書に追加できるように、特定のフォーマット規則に準拠する必要があります。
  • フォント、書式定義、ページセグメント、オーバーレイなどの AFP リソースは、インラインリソースグループまたはリソースパス内に外部ファイルとして組み込まれる必要があります。外部リソースグループはサポートされていません。

1.2.10.26.12.3.1 AFP データストリームの準備

AFP データストリームが RICOH ProcessDirector に到達する前に、基準に準拠するようにデータストリームを準備できます。あるいは、RICOH ProcessDirector でデータを準備することもできます。文書レベルの処理が必要ない場合は、データを準備する必要はありません。RICOH ProcessDirector でデータを準備するには、AFP Indexer および他のユーティリティープログラムを使用します。

AFP ファイルが RICOH ProcessDirector にジョブとして実行依頼される前に行う準備の度合いによって、RICOH ProcessDirector でどれだけの処理を行う必要があるかが決まります。RICOH ProcessDirector で行う処理の量に応じて、異なるステップをワークフローに追加します。

1.2.10.26.12.3.2 標準化された AFP の要件

標準化された AFP は、文書のトラッキングと操作に必要な入力です。このトピックでは、文書の区切り、文書の索引付け、および文書の操作の要件について説明します。

文書の区切り

名前付きグループ開始 (BNG) および名前付きグループ終了 (ENG) 構造化フィールドは、AFP ファイル内の各文書を囲みます。

グループ区切り文字に囲まれた各ページがグループに含まれます。したがって、封筒に挿入されないバナーページまたはセパレーターページは、グループに含まれないようにする必要があります。ファイルの始めまたは終わりにある、あるいはファイルのグループ間にあるグループの外側のページは、印刷の前に破棄されます。これは、各文書が、印刷ファイルの他の文書とともに残す必要がない固有のエンティティーになるからです。

この基準は、文書が物理的に印刷または郵送されるかどうかにかかわらず、各文書に適用されます。

文書の索引付け

各文書には 1 つ以上のタグ付き論理エレメント (TLE) 構造化フィールドが含まれています。これによりオペレーターは文書を識別できます。データの索引タグの値を含む追加の文書プロパティーを指定できます。

ソートまたはグループ化される文書には、グループ化およびソートの基準を定義した TLE が必要です。一部の基準は、個々の文書 TLE ではなくジョブプロパティーで定義できます。

標準AFP構造の例を次に示します。

BDT (Begin Document)
		BPG (Begin Page – Header page (s)
		EPG (End Page)
	BNG (Begin Named Group – Document)
		IMM
		TLE (Tagged Logical Element) – CustomerAcctNo
		TLE (Tagged Logical Element) – CustomerAddr<1-6>
		TLE (Tagged Logical Element) – MailRecipient
		TLE (Tagged Logical Element) – CustomerZIP
		TLE (Tagged Logical Element) - CustomerInsertBins
		BPG (Begin Page)
			Page data
		EPG (End Page)
		BPG (Begin Page)
			Page data
		EPG (End Page)
	ENG (End Named Group)
EDT (End Document)

文書の操作

AFP ファイルは、テキスト、バーコード、またはカバーブロックを追加できるように、ここに示すフォーマット規則に従っている必要があります。これらの追加は、CreateAFPJobsFromDocuments および BuildAFPFromDocuments ステップテンプレートに指定されている拡張 AFP 制御ファイルを使用して行うことができます。これらの規則は文書の索引付け規則に追加されるものであり、ファイル全体で一貫した文書のセットを定義します。

要件と例
有効な AFP AFPデータはData Stream and Object Architecture: MO:DCA参照に準拠する必要があります。
BDT/EDT AFP データには、文書開始 (BDT) 構造化フィールドと文書終了 (EDT) 構造化フィールドのペアを複数含めることができますが、ネストすることはできません。
Example:
BDT
 ...
EDT
BDT
 ...
EDT
名前付きグループ - BNG/ENG 文書境界用の名前付きページグループが存在する必要があります。ネストされたページグループがある場合は、外側のレベルのみが文書境界の定義に使用されます。
Example: 2 mailpieces
BNG (1st mailpiece)
BNG/../ENG (nesting allowed)
BNG/../ENG\
ENG
BNG (2nd mailpiece)
ENG
ページ - BPG/EPG 名前付きグループの外側のページは無視されます。これらのページは索引付けも印刷もされません。
Example: 2 banner pages
BDT
	BPG/EPG (discarded)
	BPG/EPG (discarded)
	BNG
	BPG/EPG (1st document)
	ENG
EDT
索引タグ – TLE 既存の名前付きページグループ境界の外側に索引タグを置くことはできません。必要な各索引タグの 1 つのインスタンスが、名前付きグループの境界にあります。これらの索引タグは、ネストされた名前付きグループまたはページとできます。

同じ名前のTLEがいくつ指定されているかに関係なく、必要な各索引タグには値が1つだけあります。したがって、グループの CustomerName など、複数の同一索引タグはサポートされません。

Example: valid TLEs
BDT
	BNG
		TLE 1
		BPG
			TLE 2
		EPG
		TLE 3
	ENG
呼び出しメディアマップ - IMM 呼び出しメディアマップ構造化フィールドを含める位置は、各文書の始まりを示すBNG構造化フィールドの後であり、かつ、文書の先頭ページの始まりを示す最初のBPG構造化フィールドの前であることが必要です。
Example:
BDT
	BNG/IMM/../ENG
	BNG/IMM/../ENG
	BNG/IMM/../ENG
	...
EDT
単位 文書の表示テキスト記述子 (PTD) 構造化フィールドの計測単位は、ページ記述子 (PD) 構造化フィールドで設定された単位に一致する必要があります。
拡張 N-アップ印刷 AFP データに使用される書式定義では、拡張 N アップ機能を使用できますが、パーティション間のページ編集は指定できません。
Web ページ 書式定義の固定ページ機能を使用する場合は、すべての裏面、すべての表面、各文書の最初の裏面など、一貫したパターンに収まる固定ページのみを指定する必要があります。
混合プレックス AFPデータに使用する書式定義では、片面と両面を交互に変更することはできません。
書式定義機能 フォーム定義には、以下の構造化されたフィールドを含まれていてはいけません。PFC(プレゼンテーション仕上げ制御)、MSU(マップ抑制)、およびMFC(中仕上げ制御)。

1.2.10.26.12.3.3 索引付け可能な AFP の要件

索引付け可能な APF の基本要件は、AFP Indexer を使用して文書境界を確立し、索引タグを追加して標準化された AFP を作成できることです。AFP Indexer は、文書の区切りと文書の索引付けのみを行います。各文書内部のインラインメディアマップなど、標準化された AFP の文書操作要件に準拠するように AFP データを変更することはありません。

入力 AFP データ内にすでに存在する名前付きグループ開始 (BNG) および名前付きグループ終了 (ENG) 構造化フィールドは、AFP Indexer で認識され保持されるようにすることも、新規文書トリガーを定義するために AFP Indexer を使用して削除および置換することもできます。

既存の名前付きページグループを保持する場合は、保持するネストのレベルを構成時に選択できます。システムは最も外側にある名前付きページグループに基づいて文書を判別します。

名前付きページグループを保持する場合、既存の索引タグ (TLE) も保持できます。

このセクションでは、AFP Indexer に入力される AFP データの要件を説明します。

要件と例
有効な AFP AFPデータはData Stream and Object Architecture: MO:DCA参照に準拠する必要があります。
BDT/EDT AFP データには、文書開始 (BDT) 構造化フィールドと文書終了 (EDT) 構造化フィールドのペアを複数含めることができますが、ネストすることはできません。
Example:
BDT
...
EDT
BDT
...
EDT
ページ - BPG/EPG 名前付きグループが開始する前のページは索引付けされません。
Example: 2 banner pages discarded
BDT
	BPG/EPG
	BPG/EPG 
	BNG
	BPG/EPG (1st document)
	ENG
	...
EDT
既存の名前付きページグループ - BNG/ENG 文書境界用の名前付きページグループが存在する必要があります。既存の名前付きページグループを保持するように選択した場合は、ネストレベルを指定します。

名前付きページグループを削除し、新規文書トリガーを設定して境界を再定義できます。

文書トリガーが再定義されると既存の TLE は削除されます。

Example: 2 documents
BNG (1st document)
	BNG/../ENG (nesting allowed)
	BNG/../ENG\
ENG
BNG (2nd document)
ENG
既存の索引 – TLE 名前付きページグループを保持する場合、既存の索引タグを保持できます。既存の名前付きページグループ境界の外側に索引タグを置くことはできません。
文書トリガー 文書を区切るための名前付きページグループを追加するには、文書トリガーを定義する必要があります。

AFP テキストフィールドは一定の物理的な (印刷) 場所になければならず、その場所に複数のフィールドがある場合は同じ順序でなければなりません。

解析が必要な場合、ファイル内のすべての文書の文書トリガーテキストに対し、一貫した解析規則を適用する必要があります。

AFP ページ内では表示テキストオブジェクトコンテンツアーキテクチャー (PTOCA) のみがサポートされます。AFP のイメージ、描画罫線、バーコードオブジェクトコンテンツアーキテクチャー (BCOCA) オブジェクト、または PTOCA は、ページセグメントまたはオーバーレイでは文書トリガーとしてサポートされません。

Sample document trigger: 
BPG
	PTX
		TRN (full trigger text)
EPG
索引タグ 索引タグは、AFP データの AFP テキストまたはノーオペレーション (NOP) レコードのいずれかから作成できます。

NOP レコードを使用すると、アクションを実行しなくてもアプリケーションは処理のための次の指示に進みます。ページグループ NOP は、論理 AFP ページ外にあります。現在のページではなく、ページグループの構造化フィールドに含まれています。AFP ファイルの NOP レコードは表示または印刷できませんが、RICOH Visual Workbenchを使用すると、これらに含まれるデータから索引タグを作成できます。

AFP テキストから索引タグを作成するには、AFP テキストは一定の物理的な (印刷) 場所または領域になければならず、その場所に複数のテキストブロックがある場合は同じ順序でなければなりません。解析が必要な場合、ファイル内のすべての文書の索引データに対して、一貫した解析規則を適用する必要があります。

表示テキストデータは、索引タグとして使用できる AFP ページ内の唯一のデータタイプです。AFP のイメージ、描画罫線、BCOCA オブジェクト、または PTOCA は、ページセグメントまたはオーバーレイでは索引タグデータとしてサポートされません。

サンプルの索引タグ:

BPG
	PTX
		TRN (index text here)
BPG

1.2.10.26.13 文書処理機能の制御ファイル

文書処理機能は、さまざまな制御ファイルとプロパティーファイルを使用して文書処理を管理します。

1.2.10.26.13.1 docCustomDefinitions.xml ファイル

文書プロパティー構成ファイル (docCustomDefinitions.xml) は、文書を管理するために使用されるプロパティーを定義します。インストールのプロセスによって、サンプルファイルが /aiw/aiw1/samples/config (UNIX ベースのオペレーティングシステム) および C:\aiw\aiw1\samples\config (Windows) に配置されます。

    注意:
  • 高度な文書プールAFP SupportまたはPDF Document Supportのインストール後に docCustomDefinitions.xmlファイルを変更した場合:
    • docCustom ユーティリティーを実行し、 カスタム文書プロパティー機能をインストールまたはアップグレードします。
    • PDF Document Support 機能に関しては、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat に文書プロパティーを読み込みます。
    • AFP Support 機能に関しては、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースから RICOH Visual Workbench にアクセスします。新しい文書プロパティーは、RICOH Visual Workbenchをワークステーションで開くと、読み込まれます。

データベースプロパティーと制限プロパティー

文書プロパティーは 2 つのタイプを定義できます。

  • データベースプロパティー
  • プリンタープロパティー

文書プロパティーファイルでは、両方のタイプのプロパティーを保存および操作できますが、データベースに保存されるのはデータベースプロパティーのみです。

両方のタイプのプロパティーを使用すると、次のような作業ができます。

  • ワークフローのステップ (例えば、SortDocuments ステップテンプレート) で文書をグループ化またはソートするために使用できます。
  • RICOH Visual Workbench Document Property Designer を使用して、プロパティーを AFP 索引タブにリンクできます。
  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して、PDF ジョブの文書データをプロパティーにマップできます。
  • Archive 機能がインストールされている場合は、リポジトリーにプロパティーを保存できます。保存したプロパティーは、リポジトリーの検索やジョブ、文書、履歴情報の取得に使用できます。プロパティーの値は、[結果]テーブルの 詳細を表示をクリックすると、[プロパティー]タブに表示されます。
  • Preference Management 機能がインストールされている場合は、外部の参照ファイルを使用して、プロパティーの値を設定できます。

制限プロパティーではできませんが、データベースプロパティーを使用すれば次のような作業ができます。

  • ユーザーインターフェースのメインページの文書ポートレットで、データベースプロパティーを使用して文書を検索できます。
  • 文書ポートレットの文書を選択すると、データベースプロパティーの値が表示されます。
  • データベースプロパティーを使用して、ビューアーに表示される文書を検索できます。
  • あるジョブでデータベースプロパティーの値を決定し、別のジョブでそのプロパティーの値を更新してから、更新した値をオリジナルジョブで使用できます。
  • Automated Verification またはインサーター機能がインストールされている場合は、データベースプロパティーを使用して、調整または再印刷する文書を検索できます。
  • 高度な文書プール 拡張機能がインストールされている場合は、セレクターを使用して、プロパティー値に基づいて文書を操作できます。

制限プロパティーには次のようなメリットがあります。

  • 社会保障番号や小切手の金額など、機密性の高いプロパティー値をユーザーインターフェースに表示しないようにできます。
  • システムのパフォーマンスを最大化します。多数の文書を処理する場合には、データベースプロパティーの操作によってパフォーマンスが低下する可能性があります。

サポート担当者と協力して、データベースプロパティーと制限プロパティーの必要性を決定してください。

サンプルファイルのセクション

サンプルの docCustomDefinitions.xml ファイルには複数のセクションが含まれています。次のテーブルに、セクションをまとめて示します。

docCustomDefinitions.xml ファイルのセクション
セクション 目的
Schema schema セクションは、カスタム文書プロパティーのスキーマおよび固有の文字ストリングを識別します。サポート担当者でない限り、このセクションを編集しないでください。
データベースプロパティー このセクションは、データベース文書プロパティーを定義します。
プリンタープロパティー このセクションは、制限文書プロパティーを定義します。
User authorization properties この手順は任意です。ユーザー認証プロパティーは、データベースプロパティーへのアクセスのためのカスタム権限グループを指定します。

タイセクション

Schema セクションには、1 つの docCustomDefinitions エレメントと 1 つの schema エレメントが含まれています。サポート担当者でない限り、schema セクションを編集しないでください。

Database properties セクション

Database properties セクションには docProperty エレメントが含まれています。

    注意:
  • 1 つのプロパティーをデータベースプロパティーと制限プロパティーの両方として定義しないでください。予期しない動作が発生する可能性があります。
  • 同じ名前を持つ文書プロパティーを、RICOH ProcessDirector が自動的に定義するプロパティーとして定義しないでください。リストについては、 自動的に定義される文書プロパティーを参照してください。
<docProperty>
データベースに入っている文書プロパティーを定義します。
docProperty エレメントの属性
docProperty 属性 必須
名前 はい プロパティーのデータベース名 (内部名)。プロパティーを読み込みまたは書き込みするプログラムは、この名前を使用します。カスタムプロパティー名がシステム全体で固有になるように、カスタムプロパティー名に一貫性のある命名規則を使用することをお勧めします。例えば、サンプルの docCustomDefinitions.xml ファイルは、接頭部 Doc.Custom を使用して、基本製品でそのプロパティーを固有にします。

プロパティー名には、特殊文字 (@、#、$、%、- (ダッシュ) など) やスペースを使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。

プロパティーデータベース名のピリオド (.) の直後には数字を使用しないでください。例えば、プロパティー Doc.3rdLineAddress は無効です。

access いいえ プロパティーのユーザーアクセスレベル。製品にすでに定義されているアクセスレベルを使用するか、既存のアクセスレベルがニーズに合わない場合はカスタムアクセスレベルを作成できます。詳しくは、Access セクションを参照してください。
datatype はい プロパティーに使用するデータタイプ。次の表を参照してください。
dbType いいえ データのタイプを指定する、データベースパラメーター。
    注意:
  • dbTypeプロパティーは使用不可になり、使用されなくなりました。代わりに datatypeプロパティーを使用してください。
caption はい プロパティーのユーザーインターフェース名 (デフォルトのキャプション)。1 つの言語のみでキャプションをセットアップする場合は、このファイルで定義します。複数の言語でユーザーインターフェース名を設定する場合は、他の言語用に追加の文書プロパティー名ファイル (docCustomDefinitions_language.properties) を作成します。
shortCaption はい 表の列見出しなど、必要な箇所でこのプロパティーについて表示されるデフォルトの短いキャプション。1 つの言語のみで短いキャプションをセットアップする場合は、このファイルで定義します。複数の言語で短いキャプションをセットアップする場合は、他の言語用に追加の文書プロパティー名ファイル (docCustomDefinitions_language.properties) を作成します。
説明 はい 文書プロパティーのデフォルトの説明。ユーザーインターフェースにヘルプテキストとして表示されます。1 つの言語のみで説明をセットアップする場合は、このファイルで定義します。複数の言語で説明をセットアップする場合は、他の言語用に追加の文書プロパティー名ファイル (docCustomDefinitions_language.properties) を作成します。

プロパティー定義では以下のデータタイプとデータベースタイプを使用することをお勧めします。この表に示す妥当性検査規則に加え、データベース定義により、保管できる値がさらに制限される場合があることに注意してください。例えば、SMALLINTは0から32,767までの整数を保管できます。データベースタイプ値では、大/小文字は区別されません。

プロパティー定義で推奨されるデータタイプとデータベースタイプ
データタイプ データベースタイプ (SQL で使用) データタイプの妥当性検査
ストリング VARCHAR(128) VARCHAR:可変長、1~128文字
IntegerNonNeg SMALLINTBIGINTINTEGER SMALLINT:2バイトBIGINT:4バイトINTEGER:8バイト最小長=0
タイムスタンプ TIMESTAMP TIMESTAMP:日(D)、月(M)、年(Y)の値を含める必要があります。これらのコンポーネントは、次のいずれかの形式で表示されます。MM DD YYYYDD MM YYYYYYYY MM DD日と月は2桁の数字で表す必要があります。次の形式で時刻を追加できます。hh:mm:ss
XdkString10 VARCHAR(10) VARCHAR:可変長、1~10文字

    注意:
  • これらの値は、Stringデータタイプのバリエーションであり、Stringの代わりに使用することで、プロパティー値に対してデータベースで予約されるスペースの量を削減できます。

XdkString20 VARCHAR(20) VARCHAR:可変長、1~20文字

    注意:
  • これらの値は、Stringデータタイプのバリエーションであり、Stringの代わりに使用することで、プロパティー値に対してデータベースで予約されるスペースの量を削減できます。

XdkString30 VARCHAR(30) VARCHAR:可変長、1~30文字

    注意:
  • これらの値は、Stringデータタイプのバリエーションであり、Stringの代わりに使用することで、プロパティー値に対してデータベースで予約されるスペースの量を削減できます。

XdkString40 VARCHAR(40) VARCHAR:可変長、1~40文字

    注意:
  • これらの値は、Stringデータタイプのバリエーションであり、Stringの代わりに使用することで、プロパティー値に対してデータベースで予約されるスペースの量を削減できます。

XdkString50 VARCHAR(50) VARCHAR:可変長、1~50文字

    注意:
  • これらの値は、Stringデータタイプのバリエーションであり、Stringの代わりに使用することで、プロパティー値に対してデータベースで予約されるスペースの量を削減できます。

XdkString128 VARCHAR(128) VARCHAR:可変長、1~128文字

    注意:
  • これらの値は、Stringデータタイプのバリエーションであり、Stringの代わりに使用することで、プロパティー値に対してデータベースで予約されるスペースの量を削減できます。

Limited properties セクション

Limited properties セクションには、1 つ以上の docProperty エレメントが含まれています。

    注意:
  • 1 つのプロパティーをデータベースプロパティーと制限プロパティーの両方として定義しないでください。予期しない動作が発生する可能性があります。
  • 同じ名前を持つ文書プロパティーを、RICOH ProcessDirector が自動的に定義するプロパティーとして定義しないでください。リストについては、 自動的に定義される文書プロパティーを参照してください。
<docProperty>
文書プロパティーファイルにはあるが、データベースにはない文書プロパティーまたはジョブプロパティーを識別します。
docProperty エレメントの属性
docProperty 属性 必須
名前 はい InfoPrint では、カスタムプロパティー名がシステム全体で固有になるように、カスタムプロパティー名に一貫性のある命名規則を使用することをお勧めします。例えば、サンプルの docCustomDefinitions.xml ファイルは、接頭部 Doc.Custom を使用して、基本製品でそのプロパティーを固有にします。

プロパティー名には、特殊文字 (@、#、$、%、- (ダッシュ) など) やスペースを使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。

プロパティーデータベース名のピリオド (.) の直後には数字を使用しないでください。例えば、プロパティー Doc.3rdLineAddress は無効です。

datatype いいえ 次の表を参照してください。
caption いいえ このプロパティーについてユーザーインターフェースのリストに表示されるキャプション。1 つの言語のみでキャプションをセットアップする場合は、このファイルで定義します。複数の言語でキャプションをセットアップする場合は、他の言語用に文書プロパティー名ファイル (docCustomDefinitions_language.properties) を作成します。詳しくは、関連するインフォメーションセンターのトピックを参照してください。

これらのデータタイプを docProperty 定義に使用できます。

docProperty エレメントの属性
データタイプ データタイプの妥当性検査
ストリング
なし
IntegerNonNeg
0 から 2147483647 までの整数
タイムスタンプ TIMESTAMP:日(D)、月(M)、年(Y)の値を含める必要があります。これらのコンポーネントは、次のいずれかの形式で表示されます。MM DD YYYYDD MM YYYYYYYY MM DD日と月は2桁の数字で表す必要があります。次の形式で時刻を追加できます。hh:mm:ss

User authorization properties セクション

User authorization properties セクションはオプションです。ユーザー認証プロパティーは、データベースプロパティーへのアクセスのためのカスタム権限グループを指定します。このセクションには、1 つ以上の access エレメントが含まれます。

<access>
カスタムプロパティーを読み取ったり編集したりする能力を定義するために使用されます。docProperty エレメントではこれらのアクセスレベルを使用します。RICOH ProcessDirector に用意されているデフォルトのセキュリティーグループの一つを使用することも、独自に定義することもできます。以下に属性を示します。
access エレメントの属性
access 属性
名前 アクセスレベルの名前。
groupAttributeAccess 属性を読み取ったり編集したりするためのユーザーグループの能力。
RICOH ProcessDirector に用意されているデフォルトのアクセスレベルと許可を以下に示します。
デフォルトのアクセスレベルと許可
アクセス名 グループ名 アクセスレベル
汎用 AnyAuthenticated 属性アクセス: 読み取り
演算子 属性アクセス: 読み取り
スーパーバイザー 属性アクセス: 読み取り
管理者 属性アクセス: 書き込み
attrWriteAdmin 演算子 属性アクセス: 読み取り
スーパーバイザー 属性アクセス: 読み取り
管理者 属性アクセス: 書き込み
全員 属性アクセス: 読み取り
モニター 属性アクセス: 読み取り
attrWriteAdminSuper 演算子 属性アクセス: 読み取り
スーパーバイザー 属性アクセス: 書き込み
管理者 属性アクセス: 書き込み
全員 属性アクセス: 読み取り
モニター 属性アクセス: 読み取り
attrWriteAdminSuperOper 演算子 属性アクセス: 書き込み
スーパーバイザー 属性アクセス: 書き込み
管理者 属性アクセス: 書き込み
全員 属性アクセス: 読み取り
モニター 属性アクセス: 読み取り
actionAdmin 演算子 アクションアクセス: false
スーパーバイザー アクションアクセス: false
管理者 アクションアクセス: true
全員 アクションアクセス: false
モニター アクションアクセス: false
actionAdminSuper 演算子 アクションアクセス: false
スーパーバイザー アクションアクセス: true
管理者 アクションアクセス: true
全員 アクションアクセス: false
モニター アクションアクセス: false
actionAdminSuperOper 演算子 アクションアクセス: true
スーパーバイザー アクションアクセス: true
管理者 アクションアクセス: true
全員 アクションアクセス: false
モニター アクションアクセス: false
自動的に定義される文書プロパティー

このテーブルには、インストール中に RICOH ProcessDirector が自動的に定義する文書プロパティーがリストされます。これらのプロパティーを docCustomDefinitions.xml ファイルで定義しないでください。

自動的に定義される文書プロパティー
プロパティーデータベース名 パッケージ対象
Doc.Address.1 Postal Enablement 文書内のアドレスブロックの最初の行を指定します。
Doc.Address.Company Postal Enablement 文書内の会社名を指定します。
Doc.Address.PostalCode Postal Enablement 文書内の郵便番号を指定します。
Doc.Address.ZipCode Postal Enablement 文書内の郵便番号を指定します。
Doc.AV.ScanCount Automated Verification 文書上のバーコードがスキャンされた回数を表示します。
Doc.ChildJobID すべての文書処理機能 子ジョブのグループ ID。この値は最初に IdentifyDocuments または IdentifyPDFDocuments で定義されますが、SplitDocuments または CreateJobsFromDocuments などの文書プロパティーファイルを変更するすべてのステップで更新できます。
Doc.CurrentFirstPage すべての文書処理機能 現在の印刷ファイルの文書の最初のページのページ番号です。
Doc.CurrentJobID すべての文書処理機能 関連付けされたジョブ番号。
Doc.CurrentPages すべての文書処理機能 現在のジョブ内の文書のページ数です。
Doc.CurrentSequence すべての文書処理機能 現在のジョブ内の文書の順序。
Doc.CurrentSheets すべての文書処理機能 現在のジョブ内の文書のシート数です。
Doc.Custom.MemberLevel Electronic Presentment 明細書の作成時点の顧客のメンバーシップレベル。
Doc.Custom.PURL Electronic Presentment 顧客が明細書を取得可能な場所にリンクする個人用 URL。
Doc.Custom.StatementDate Electronic Presentment 明細書が最初に発行された日付。
Doc.DataLen すべての文書処理機能 印刷ファイル内の文書の長さ (バイト単位)です。
Doc.DataOffset すべての文書処理機能 オリジナルジョブの印刷ファイル内の文書のバイトオフセットです。この値は、オリジナルジョブから抽出うる AFP を見つけるために BuildAFPFromDocuments および CreateAFPJobsFromDocuments で使用されます。
Doc.DocSize.PieceThickness Postal Enablement ジョブに含まれる郵便物の厚さが異なる場合に郵便物の厚さを指定します。
Doc.DocSize.PieceWeight Postal Enablement ジョブに含まれる郵便物の重量が異なる場合に郵便物の重量を指定します。
Doc.Email.Sent すべての文書処理機能 ワークフローの EmailDocuments ステップで、文書が添付された E メールが作成されて、SMTP サーバーに配信されるかどうかを指定します。
Doc.EmailAddress すべての文書処理機能 文書に関連付けられている E メールアドレス。
Doc.ID すべての文書処理機能 文書の固有 IDです。
Doc.Insert.BinTriggers インサーター 文書用の挿入物を供給する必要があるインサータービンです。
Doc.Insert.DivertBin インサーター 挿入後の文書の方向転換先となるインサーター出力ビンの番号。
Doc.Insert.OriginalBarCode インサーター 文書の挿入を制御するオリジナルのバーコードのデータです。
Doc.Insert.RecipientName インサーター この文書のメール転送先の人物の名前です。
Doc.Insert.ReprintJobId インサーター インサーター再印刷ジョブの場合の、ジョブを作成した親ジョブ IDです。
Doc.Member.Number アーカイブ 文書でメンバー番号を指定します。RepositorySample が用意されているワークフローが、このプロパティーを使用します。
Doc.OriginalFirstPage すべての文書処理機能 文書の最初のページのページ番号です。
Doc.OriginalJobID すべての文書処理機能 オリジナルジョブのジョブ IDです。
Doc.OriginalPages すべての文書処理機能 文書のページ数です。
Doc.OriginalSequence すべての文書処理機能 オリジナルジョブ内の文書の順序です。このシステムによって、最初の文書にシーケンス値 1 が与えられ、次の文書にシーケンス値 2 が与えられ、以下同様です。
Doc.OriginalSheets すべての文書処理機能 文書を印刷する必要なシート数です。
Doc.Postal.AddressProcessingRC Postal Enablement 郵便ソフトウェアから返される値で、文書の住所変更が使用可能かどうかを示します。
Doc.Postal.Category Postal Enablement 文書のパレット仕分けマークを示します。
Doc.Postal.ChangeAddressRC Postal Enablement 文書のパレット番号を指定します。
Doc.Postal.ContainerBreakMark Postal Enablement 文書のコンテナ仕分けマークを指定します。
Doc.Postal.ContainerNumber Postal Enablement 文書のコンテナ番号を指定します。
Doc.Postal.HandlingUnitBreakMark Postal Enablement 文書のパッケージ仕分けマークを指定します。
Doc.Postal.HandlingUnitNumber Postal Enablement 文書のパッケージ番号を指定します。
Doc.Postal.PackageBreakMark Postal Enablement 文書の郵便料金を指定します。
Doc.Postal.PackageNumber Postal Enablement 文書の郵便料金コードを指定します。
Doc.Postal.PostageRate Postal Enablement 文書のソート前のシーケンス番号を指定します。
Doc.Postal.PostageRateCode Postal Enablement 郵便ソートソフトウェアから返される値で、処理の結果を示します。
Doc.Postal.SequenceNumber Postal Enablement 子ジョブ内の文書の順序です。
Doc.Postal.SequencingProcessingRC Postal Enablement 文書の状態です。
Doc.Pref.Member Preference Management プロパティーマッピングオブジェクトとともに使用して、ジョブ内の文書を識別できます。DelimitedSample が用意されているプロパティーマッピングオブジェクトと PreferencesSample が用意されているワークフローが、このプロパティーを使用します。
Doc.Pref.Output Preference Management プロパティーマッピングオブジェクトとともに使用して 、文書の出力タイプ (E メール、印刷、抑制など) を示すことができます。DelimitedSample が用意されているプロパティーマッピングオブジェクトと PreferencesSample が用意されているワークフローが、このプロパティーを使用します。
Doc.Pull すべての文書処理機能 SetDocPropsFromList ステップテンプレートとともに使用して、ジョブから削除しなければならない文書であることを示すことができます。PullPDFSample と PullAFPSample が用意されているワークフローが、このプロパティーを使用します。
Doc.PullProp すべての文書処理機能 SetDocPropsFromList ステップテンプレートとともに使用して、ジョブから削除される文書を決定する文書プロパティーを識別できます。PullPDFSample と PullAFPSample が用意されているワークフローが、このプロパティーを使用します。
Doc.SequenceInChild すべての文書処理機能 子ジョブ内の文書の順序です。この値は最初に IdentifyDocuments で定義されますが、SortDocuments または CreateJobsFromDocuments などの文書プロパティーファイルを変更するすべてのステップで更新できます。
Doc.SourceFileName すべての文書処理機能 文書を含んでいた入力ファイルの名前。
Doc.State すべての文書処理機能 文書の現行状態です。
Doc.TT.BarcodeStatus1 Automated Verification 文書上のバーコードが、ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって正しく読み取られたかどうかを示します。
Doc.TT.BarcodeStatus2 Automated Verification 文書上のバーコードが、ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって正しく読み取られたかどうかを示します。
Doc.TT.BarcodeStatus3 Automated Verification 文書上のバーコードが、ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって正しく読み取られたかどうかを示します。
Doc.TT.BarcodeStatus4 Automated Verification 文書上のバーコードが、ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって正しく読み取られたかどうかを示します。
Doc.TT.BarcodeStatus5 Automated Verification 文書上のバーコードが、ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって正しく読み取られたかどうかを示します。
Doc.Verification.Recipient Automated Verification 文書を識別するための情報 (アカウント名など) を指定します。

1.2.10.26.13.2 docCustomDefinitions.プロパティーファイル

文書プロパティー名ファイル (docCustomDefinitions.properties) では、カスタム文書プロパティーのユーザーインターフェースの情報が定義されます。docCustomDefinitions.properties ファイルの項目は、docCustomDefinitions.xml ファイルの docProperty エレメントに対応します。
    注意:
  • この機能をインストールした後に、docCustomDefinitions.properties ファイルまたは docCustomDefinitions_language.properties ファイルを変更した場合は、
    • docCustom ユーティリティーを実行し、 カスタム文書プロパティー機能をインストールまたはアップグレードします。
    • PDF 文書処理機能に関しては、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat に文書プロパティーを読み込みます。詳しくは、RICOH ProcessDirector:文書処理機能のインストールを参照してください。
    • AFP 文書処理機能に関しては、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースから RICOH Visual Workbench にアクセスします。新しい文書プロパティーは、RICOH Visual Workbenchをワークステーションで開くと、読み込まれます。

docCustomDefinitions.propertiesファイル内のエントリーは、リストからカスタム文書プロパティーを選択するとき、またはカスタム文書プロパティーのフィールドヘルプを表示するときに、RICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースで使用されます。サンプルファイルは機能 CD の /samples ディレクトリーにあります。インストール処理では、/aiw/aiw1/samples/config (Linux) と C:\aiw\aiw1\samples\config (Windows) にサンプルファイルが配置されます。

各ファイル名の言語 ID を使用して、サポートする追加言語ごとに個別の docCustomDefinitions_language.properties ファイルを作成します。例:

  • docCustomDefinitions_de.properties (ドイツ語)
  • docCustomDefinitions_en.properties (英語)
  • docCustomDefinitions_es.properties (スペイン語)
  • docCustomDefinitions_fr.properties (フランス語)
  • docCustomDefinitions_it.properties (イタリア語)
  • docCustomDefinitions_ja.properties (日本語)
  • docCustomDefinitions_pt.properties (ブラジルポルトガル語)

文書プロパティーごとに、キャプションおよび説明の値のスタンザを作成します。

[property]
完全なプロパティー名。
MIB の説明
プロパティーの説明を調べてください。HTML タグは、テキストをフォーマットする場合に使用します。このコンテンツは、ユーザーが?ボタンをクリックしたときにヘルプフィールドに表示されます。

例:

Doc.Custom.Zip=ZIP code
Doc.Custom.Zip.Description=The ZIP code of an address

    注意:
  • デフォルトの docCustomDefinitions.properties ファイルの名前を変更しないでください。構成ディレクトリー (/aiw/aiw1/config) にこの名前のファイルが存在している必要があります。必要に応じてファイルをコピーし、コピーしたファイルに適切な言語 ID を使用した名前を付けます。
  • docCustomDefinitions.properties ファイルと docCustomDefinitions_language.properties ファイル では、ISO-8859-1 文字エンコード (コードページ) が使用されている必要があります。別のフォーマット (Shift JIS、UTF-8 など) で docCustomDefinitions.properties ファイルを作成する場合は、/aiw/aiw1/config ディレクトリーに配置するときに、ISO-8859-1 にファイルを変換する必要があります。

1.2.10.26.13.3 文書プロパティーテンプレートファイル

文書プロパティーテンプレートファイルは、存在する場合は各ジョブの文書プロパティーファイルに追加するプロパティーを決定します。テンプレートファイルを使用すると、使用する文書プロパティーの数、および文書プロパティーファイルでの列の順序を制御できます。文書プロパティーのサブセットのみ割り当ててパフォーマンスを最大限に高める必要がある場合、ワークフローステップに必要なすべてのプロパティーが文書プロパティーテンプレートファイルにリストされるようにしてください。

サンプル文書プロパティーテンプレートファイルは製品 CD の /samples ディレクトリーにあります。インストール後は、/path/extensions/doc/samples/ディレクトリーで見つけることができます。 例えば、Linuxの場合、パス/opt/infoprint/ippdです。Windowsの場合、パスC:\Program Files\Ricoh\ProcessDirectorです。

文書プロパティーテンプレートファイルには、文書プロパティーのデータベース名が表示されます。各プロパティーをスペースまたはタブ文字で区切ってすべての項目を 1 行で指定することも、各項目を別々の行に指定することもできます。ReadDocumentsFromDatabase ステップテンプレートに基づくステップは、文書プロパティーファイルを作成するときに、テンプレートファイルの 1 行目をコピーします。次にステップは、ジョブに関連するそれぞれの文書に対して別々の行を作成します。それぞれの文書記述行は、プロパティー値を、1 行目に表示された順序と同じ順序でタブまたはスペース文字で区切ってリストします。値が設定されていない場合、ファイルには空ストリング ('') が置かれます。

文書プロパティーテンプレートファイルの使用はオプションですが、パフォーマンスを最大限に高める必要がある場合は使用することをお勧めします。使用しない場合、すべての文書プロパティーは生成された文書プロパティーファイルに組み込まれます。

文書プロパティーテンプレートファイルには、文書プロパティーファイルを処理するステップに必要なすべてのプロパティーを組み込む必要があります。また、文書プロパティーテンプレートファイルには、テンプレートファイルを使用しているステップによっては特定のプロパティーも組み込む必要があります。以下のプロパティーは、BuildPDFFromDocumentsCreateAFPJobsFromDocuments、および BuildAFPFromDocuments で必要になります。

  • Doc.ChildJobID
  • Doc.OriginalJobID
  • Doc.OriginalSequence
  • Doc.SequenceInChild
  • Doc.OriginalSheets
  • Doc.DataOffset (AFP ジョブの場合)
  • Doc.DataLen (AFP ジョブの場合)

アスタリスク (*) の付いた文書プロパティーは、Doc.ID プロパティーとともに、テンプレートに定義されているかどうかにかかわらず、自動的に文書プロパティーファイルに組み込まれます。

1.2.10.26.13.4 文書プロパティーファイル

RICOH ProcessDirectorは、以下のプロセスで文書プロパティーファイルの情報を使用します。

  • 文書のソート、グループ化、および分割を行うステップ。例えば、郵便番号で文書をソートするステップを使用する場合は、Doc.Custom.ZipCode のようなプロパティーが文書プロパティーファイルに存在している必要があります。
  • 文書プロパティーを処理する外部プログラム。
  • 郵便ソフトウェアで使用する文書プロパティーファイルを処理するステップ。Postal Enablement機能により、 BuildExternalDocPropsFle, MapExternalResultsFileToDocProps, and UpdateDocPropsFromExtResultsFileの各ステップが用意されます。これらのステップを正常に実行するには、Doc.ID または Doc.SequenceInChild プロパティーが文書プロパティーファイルに含まれている必要があります。
  • 外部ファイルからの値を使用して文書プロパティーファイルを処理するステップ。すべての文書処理機能に、SetDocPropsFromList ステップと EmailDocuments ステップがあります。Preference Management機能には、 ApplyPreferencesステップがあります。
  • CreateAFPJobsFromDocuments ステップテンプレートおよび BuildAFPFromDocuments ステップテンプレートを基にしたステップなど、AFP 文書を処理するステップ。 CreateAFPJobsFromDocuments ステップまたは BuildAFPFromDocuments ステップのいずれかを正常に実行するには、以下のプロパティーが文書プロパティーファイルに含まれている必要があります。
    • Doc.OriginalJobID
    • Doc.ChildJobId
    • Doc.SequenceInChild
    • Doc.OriginalSequence
    • Doc.OriginalSheets
    • Doc.DataOffset
    • Doc.DataLen
  • BuildPDFFromDocuments ステップテンプレートを基にしたステップなど、PDF 文書を処理するステップ。 BuildPDFFromDocuments ステップを正常に実行するには、以下のプロパティーが文書プロパティーファイルに含まれている必要があります。
    • Doc.OriginalJobID
    • Doc.ChildJobId
    • Doc.SequenceInChild
    • Doc.OriginalSequence
    • Doc.OriginalSheets

文書プロパティーファイルの最初の行には、文書プロパティーテンプレートファイルからの情報が含まれています。それぞれの追加行には、1 つの文書の各プロパティーの値が含まれています。

これらのステップによって、文書プロパティーファイルが次のように自動作成されます。

  • IdentifyDocumentsステップテンプレートを基にしたステップは、Visual Workbench 制御ファイルをガイドとして使用して文書プロパティーファイルを作成します。
  • IdentifyPDFDocumentsステップテンプレートを基にしたステップは、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルをガイドとして使用して文書プロパティーファイルを作成します。
  • ReadDocumentsFromDatabase ステップテンプレートを基にしたステップを使用する場合、そのステップは文書プロパティーテンプレートファイルをガイドとして使用して文書プロパティーファイルを作成します。
  • CreateJobsFromDocuments ステップテンプレートまたは IdentifyPDFDocuments ステップテンプレートを基にしたステップを使用する場合、そのステップはオリジナル (親) ジョブの文書プロパティーファイルをガイドとして使用して、現在 (子) の文書プロパティーファイルを作成します。

以下のステップは、文書プロパティーファイルを操作できます。

  • GroupDocuments
  • SortDocuments
  • SplitDocuments
  • SetDocPropsFromList
  • ApplyPreferencesPreference Managementのみ)
  • UpdateDocPropsFromExtResultsFilePostal Enablementのみ)
また、文書プロパティーファイルは、外部プログラム、またはユーザーが作成するカスタムステップによって使用されることもあります。

文書プロパティーファイルには、プロパティーの Doc.ChildJobId と Doc.SequenceInChild が必ず含まれています。文書グループを作成するステップ (GroupDocuments など) を実行すると、文書プロパティーファイルには Doc.ChildJobId の値が複数含まれます。

RICOH ProcessDirector には、getFileName や getAbsoluteFileName などのメソッドがあり、これらのメソッドを使用すると、ユーザーは、外部プログラムがジョブのスプールディレクトリー内のスプールファイルの読み取りおよび書き込みを行うためのアクセス権限を与えることができます。詳細については、getFileName などの RICOH ProcessDirector メソッドを使用するを参照してください。

文書プロパティファイルは、ジョブのスプールディレクトリーに保存されます。IdentifyDocumentsまたはIdentifyPDFDocumentsステップでファイルを作成した場合、そのファイル名は、jobid.original.dpfの形式になります。(例:10000009.original.dpf)WriteDocumentsToDatabase ステップが実行されると、ファイルがコピーされ、Doc.ID を含むその他のプロパティーが追加されます。新しいファイルは、jobid.document.dpfの形式のファイル名で保存されます。(例:10000009.document.dpf)値は UTF-8 形式で、タブで区切られています。

文書プロパティーファイル内の一部の情報はデータベースに保管されず、ステップの処理中にのみ使用されます。この情報は、例えば、文書プロパティーファイル内にはありますが、データベースにはありません。

Doc.DataOffset
オリジナルジョブの AFP 印刷ファイル内にある文書の印刷データのオフセット。
Doc.DataLen
オリジナルジョブの AFP 印刷ファイル内にある文書の印刷データの長さ。

1.2.10.26.13.5 プロパティー条件ファイル

SetDocPropsFromConditions ステップテンプレートを基にしたステップは、このプロパティー条件ファイルで検出された条件に基づいて、現行ジョブで文書プロパティーを設定します。このファイルに定義される条件では、コンマ区切り値 (CSV) フォーマットが使用されます。サンプルのプロパティー条件ファイルは/aiw/aiw1/samples/doc/DocPropConditions.csvにあります。Postal Enablement機能がある場合は、/aiw/aiw1/samples/control_files/postalにサンプルファイルが追加されています。
    重要:
  • プロパティー条件ファイルを編集するには、テキストエディターで開きます。Microsoft Excel でファイルを編集しないでください。

プロパティー条件ファイルを使用して、条件付きまたは条件なしのプロパティーの値を設定できます。また、別個のインクルードファイルを使用して、「property = value」フォーマットを使用してプロパティーを定義することもできます。

条件を使用した値の設定

プロパティー条件ファイルの先頭行は、文書プロパティーまたはジョブプロパティーのデータベース名をコンマで区切ってリストにしたヘッダー行です。通常はヘッダー行の左端の部分に、1 つ以上の条件をテストするプロパティーを指定しますが、必ずしもこの順序でなくてもかまいません。

ヘッダー行の後に、1 行以上の条件行で、条件およびその行のすべての条件が真の場合に設定されるプロパティー値を定義します。各条件行は if-then ステートメントを表すと考えることができます。1 行に指定したすべての条件は論理的に AND 演算され、すべて真である必要があります。いずれかの条件が true ではない場合は、指定された値はいずれも設定されません。条件行では値をコンマで区切ります。

条件に基づいてプロパティー値を設定するプロパティー条件ファイルの内容の例を次に示します。

Doc.Custom.MailCategory,Job.Name,Doc.Run.PAVE
=USPS,,Yes
=USPS,~XYZ*,No
=NonUSPS,,No
=Exception,,No

最初のif-then条件では、郵便物カテゴリーがUSPSの場合、RICOH ProcessDirectorDoc.Run.PAVEプロパティーを Yesに設定すると記述しています。ジョブ名がXYZから始まる場合は、2行目によって Doc.Run.PAVEの値が Noに設定されます。

条件の一部であるプロパティーはすべて、値を受け取るプロパティーの左側に配置することをお勧めします。

条件の一部であるプロパティーは、以下の設定からの条件文字を使用します。

条件ファイルの条件文字
条件文字 条件 例/注記
=[value] 等しい =Fir
<>[value] 等しくない <>Fir
<[value] より小 4900000より小さい
>[value] より大 61000 より大きい
<=[value] より小か等しい 61207 以下
>=[value] より大か等しい 61207 以上
~[value] Like *(演算子) ~INSURE*.PDF
!~[value] Not Like *(演算子) !~*.PDF
"([val1],[val2],...)" In *(演算子) (先頭と終わりに括弧を付けて引用符で囲む必要があります) "(PRTA, PRTB)"
"!([val1],[val2],...)" Not In *(演算子) (先頭と終わりに括弧を付けて引用符で囲む必要があります) "!(PRTA, PRTB)"
(ブランク) ワイルドカード (*) 条件がブランクの場合は、常に true と見なされます。

    注意:
  • ポンド記号 (#) を使用してコメントを追加できます。完全な行のみをコメントにできます。また、行の先頭に # 文字を使用する必要があります。
  • スペースを使用して、キーワード文字と条件値を区切ることができます。
  • 位置プロパティーを設定する場合、プロパティー名[プロセス名][フェーズ名][ステップ名]または[フェーズ名][ステップ名]の2つの形式のうちのいずれかを選択できます。定位置プロパティーを使用して、他のプロパティーを設定することはできません。
  • 文字の ? と * は、Like 条件および Not Like 条件とともに使用されるワイルドカード文字です。疑問符 (?) は単一文字と一致し、アスタリスクは任意の数の文字と一致します。
  • 条件ファイル内で RICOH ProcessDirector のシンボル表記を使用して、特定の文書プロパティーまたはジョブプロパティーの現在値に基づいて条件を設定するか、値を割り当てることができます。シンボル表記構文の詳細については、インフォメーションセンターのRICOH ProcessDirector シンボル表記のトピックを参照してください。シンボル表記は、リテラル文字列値と併せて使用することもできます。詳しくは、以下を参照してください。
  • 条件フィールドに値のない等号 (=) がある場合は、ジョブのプロパティー値が NULL であれば条件は true です。フィールドに空の値がある場合は、その行のプロパティーは無視されます。これは、条件の一部ではなく、その値は変更されません。この規則のため、ステップはジョブプロパティーを NULL に設定できません。プロパティーを手動でnullに設定するには、式${null}を使用します。
  • 各行は別個に評価されます。
  • ジョブまたは文書のプロパティーに一致する条件があるすべての行が適用されます。各行は、それらの行がファイル内で出現する順序で適用されます。各行の中では、プロパティー値は左から右に適用されます。
  • 先行ブランクと末尾ブランクは、比較または設定操作が行われる前にフィールド値から除去されます。値内の (先行でも末尾でもない) ブランクは保存されます。
シンボル表記およびサブ文字列指定子によるプロパティー値の一部分の使用

条件でプロパティーの一部分のみ使用する場合 (プロパティー値の最初の 5 文字のみ使用するなど)、サブ文字列指定子を使用して、プロパティーの使用する部分を指定できます。

構文は次のとおりです。

  • ${property_name;substr;start;length}
ここで、
  • property_name は、プロパティーの名前 ( Job.Name) です。
  • start は、文字列内の開始位置です。
  • length は、条件で使用する文字数です。プロパティーの文字数を超える長さを入力した場合、プロパティーの残りの部分が使用されます。

    注意:
  • 文字列は、0基準の索引となります。例えば、先頭の文字は位置0で、5番目の文字は位置4です。

次の表にいくつかの例を示します。

サブ文字列値の例
プロパティー条件ファイル プロパティー値 結果
${Job.Name;substr;0;4} Job.Name = USPS-FullService USPS
${Job.Name;substr;5;8} Job.Name = USPS-OversizeFlat Oversize

シンボル表記による連結値の作成

シンボル表記を使用して、特定のプロパティーの現在値に基づいて条件を設定したり、値を割り当てるのに加えて、シンボルを組み合わせて連結された 1 つの値を作成したり、それらをリテラル文字列と共に使用できます。

次の表にいくつかの例を示します。

プロパティー値の連結の例
プロパティー条件ファイル 実際のプロパティー値 結果
Job.Custom.A,Job.Custom.Z

${Job.Custom.D}${Job.Custom.E},4

Job.Custom.D=5 および Job.Custom.E=9 Job.Custom.A=59

Job.Custom.Z=4

Doc.Custom.MailCategory,Job.Name,Doc.Run.PAVE

=USPS,${Job.Custom.D} Flat,No

Doc.Custom.MailCategory=USPSおよびJob.Custom.D=Oversize

Job.Name=Oversize Flat

Doc.Run.PAVE=No

条件を定義せずに値を設定する

条件ファイルのフォーマットは同じです。ヘッダー行にプロパティーデータベース名を、2 行目にプロパティー値をリストします。ただし、条件ファイルには行が 2 行しか含まれていません。複数行のプロパティー値を指定した場合、最後の行に指定した値のみが保存されます。

条件を使用せずにプロパティー値を設定するプロパティー条件ファイルの内容の例を次に示します。

Doc.Custom.MailCategory,Job.Name,Doc.Run.PAVE
USPS,PostalDiscount,Yes

別個のインクルードファイルを使用した値の設定

複数のワークフローで同一のプロパティーの集合を使用する場合は、これらのプロパティーを別個のインクルードファイルに定義し、プロパティー条件ファイルでそのインクルードファイルを参照できます。

別個のインクルードファイルを参照するには、プロパティー条件ファイルのヘッダー行に @include を記述し、プロパティー条件ファイルの 2 行目にインクルードファイルの相対パスまたは絶対パスを指定します。

    重要:
  • Windowsシステム上のインクルードファイルの絶対ディレクトリーパスを指定するには、Linuxの区切り文字(/)を使用します。例えば、Windowsシステム上のインクルードファイルがC:\Projects\data.txtにある場合、/Projects/data.txtを指定します。

@includeと別個のインクルードファイルへのパスを含むプロパティー条件ファイルの内容の例を次に示します。

Doc.Custom.MailCategory,Job.Name,@include
USPS,Priority,../prop-assignments/usps-properties.txt

この例では、[メールカテゴリー]プロパティーに USPS の値を割り当て、[ジョブ名]プロパティーに「優先順位」の値を割り当てます。そして、インクルードファイル usps-properties.txt への相対パスを指定しています。

インクルードファイルでは、「Property name = Value」のフォーマットを使用してプロパティー値を定義します。インクルードファイルのフォーマットを次の例に示します。

Doc.Insert.RecipientName=George Rogers
Job.CustomerName=CerbCo

条件ファイルは左から右に、かつ上から下に処理されます。次の表に、すでに設定されているプロパティーをプロパティー条件ファイルおよびインクルードファイルで指定変更する例を示します。(以下の例は説明を目的としたものであり、条件ファイルの実際の使用例を示すものではありません。)

条件ファイルおよびインクルードファイルの処理順序の例
プロパティー条件ファイル インクルードファイルでの指定 結果
Job.Name,@include

=,../prop-assignments/usps-properties.txt

Job.ID ジョブ名がまだ定義されていない場合は、インクルードファイルによって FlatFold と定義されます。
Doc.Custom.Zip, Doc.Custom.Location, Doc.Custom.Location, @include

<50000, EAST, NEW HAMPSHIRE, /Projects/data.txt

Job.CityPopulation = 42400 Zipが50000より小さい場合、条件ファイルによりLocation = EASTが設定され、次に条件ファイルによりLocation = NEW HAMPSHIREが設定されます。その後、インクルードファイル/Projects/data.txtによりCityPopulation = 42400が設定されます。

Doc.Custom.Location = NEW HAMPSHIRE

Job.CityPopulation = 42400

Doc.Custom.Zip, Doc.Custom.Location, @include, Doc.Custom.Location

<50000, EAST, /Projects/data.txt, NEW HAMPSHIRE

Doc.Custom.Location = CONCORD

Job.CityPopulation = 42400

Zipが50000より小さい場合、条件ファイルによりLocation = EASTが設定され、次にインクルードファイル/Projects/data.txtによりLocation = CONCORDおよびCityPopulation = 42400が設定されます。その後、条件ファイルによりLocation = NEW HAMPSHIREが設定されます。

Doc.Custom.Location = NEW HAMPSHIRE

Job.CityPopulation = 42400

Doc.Custom.Zip, Doc.Custom.Location, @include, @include

<50000, EAST, /Projects/data.txt, /Projects/data2.txt

/Projects/data.txt

Doc.Custom.Location = CONCORD

Job.CityPopulation = 42400

/Projects/data2.txt

Doc.Custom.Location = US ROUTE 202

Job.CityPopulation = 52400

Zipが50000より小さい場合、条件ファイルによりLocation = EASTが設定され、次にインクルードファイル/Projects/data.txtによりLocation = CONCORDおよびPopulation = 42400が設定されます。その後、インクルードファイル/Projects/data2.txtによりLocation = US ROUTE 202およびCityPopulation = 52400が設定されます。

Doc.Custom.Location = US ROUTE 202

Job.CityPopulation = 52400

    注意:
  • インクルードファイル名の一部として RICOH ProcessDirector のシンボル表記を使用できます。例えば、${Job.RequestedPrinter}.equipmentprops.txt というインクルードファイル名を使用した場合、システムは要求された各プリンター (Job.RequestedPrinter の各値) について、定義する正しいプロパティーのセットを選択できます。シンボル表記の構文については、関連する参照情報のトピックを参照してください。

1.2.10.26.14 ジョブチケットのファイルシステムマッピングファイル

/aiw/aiw1/samples/config/にある、サンプルのsystem_map.cfgは、JDFジョブチケットのファイルパスを、マウントされているファイルシステムのファイルパスに変換します。必要に応じて、このファイルを/aiw/aiw1/control_files/config/ディレクトリーにコピーして編集できます。

ファイルシステムマッピングファイルの各行は、次のフォーマットです。

client_file_path;host_file_path
client_file_path
クライアントファイルパスは、ジョブチケットに表示されるファイルパスです。ファイルパスには、円記号 (¥) またはスラッシュ文字 (/) が最低 1 個含まれます。ドライブ名を示すワイルドカードとして、アスタリスク (*) を含めることができます。
host_file_path
ホストファイルパスは、RICOH ProcessDirectorサーバーが入力ファイルを探せるファイルパスです。ファイルパスには、円記号 (¥) またはスラッシュ文字 (/) が最低 1 個含まれます。ワイルドカードは使用できません。

この行は、Windowsのファイルパスを、Linuxのファイルパスに変換します。

*:\;/

ファイルシステムマッピングファイルに次の行が含まれているとします。

C:\production\siteA;/BankFiles/prod
*:\production\siteA\test;/BankFiles/test
*:\;/

ジョブチケットは、C:\production\siteA\test\justAtest.pdfというファイルを参照します。RICOH ProcessDirectorは、上の次のディレクトリーでjustAtest.pdfを検索します。

  1. /BankFiles/prod/test/
  2. /BankFiles/test/
  3. /production/siteA/test
  4. ホットフォルダー入力装置のステージング位置

1.2.10.27 用意されたユーティリティー

一部の機能には、RICOH ProcessDirectorやトラブルシューティングジョブの設定に役立つユーティリティーが用意されています。

機能で提供されるユーティリティーは、ここにリストされています。

1.2.10.27.1 cmtユーティリティー:カラーマッピングテーブルソースおよびオブジェクトファイルを構築する

カラーマッピングテーブルユーティリティー (cmt) によりソースファイルおよびオブジェクトファイルが生成されます。入力ファイルがオブジェクトカラーマッピングテーブルの場合、cmt によりソースファイルが生成されます。入力ファイルがソースファイルの場合、cmt によりオブジェクトファイルが生成されます。オブジェクトカラーマッピングテーブルはオブジェクトコンテンツ体系 (OCA) カラーおよびプリンター固有のカラーへの埋め込みをマップする場合に使用します。
構文
cmt
-i入力ファイル
-o出力ファイル
-ninternal CMT name
-t
cmt -i input file [-o output file] [-n internal CMT name] [-t]
フラグ

cmt ユーティリティーでは次のフラグを使用します。

-iinput file
入力ファイルのファイル名。入力ファイルはソースファイルまたはオブジェクトファイルです。cmt ユーティリティーを使用する場合、次のフラグを指定する必要があります。
-ooutput file
出力ファイルのファイル名。このフラグを指定しない場合は、標準出力 (stdout) が使用されます。このフラグは省略可能です。
-ninternal CMT name
MO:DCA 開始オブジェクトコンテナー (BOC) 構造化フィールドに表示される名前。このフラグは省略可能です。
-t
このフラグを使用してトレースをオンにします。このフラグは省略可能です。
カラーマッピングテーブルソースファイル

このソースファイルは、カラーマッピングテーブルオブジェクトファイルの内容を説明しています。

1 つのソースカラーまたはターゲットカラーへの埋め込みのマッピング定義はそれぞれ、キーワード BeginMappingDef: および EndMappingDef: で囲まれます。cmt ユーティリティーでは、ソースターゲットマッピングごとにマッピング定義が 1 つ必要です。

マッピング定義にある各ソース定義は、キーワード BeginSourceDef: および EndSourceDef: で囲まれます。cmt ユーティリティーでは、マッピング定義ごとにソース定義が 1 つ必要です。有効なキーワードおよびソース定義の値は次のとおりです。

ColorSpace
OCA高輝度、または GOCA を指定します。
ColorValue
ColorSpace の値によって異なる値を指定します。
  • ColorSpace=OCA の場合、ColorValue のコンポーネントは 1 つです。例えば、このリストにある値の 1 つは ColorValue: Red です。
    • ブルー
    • 茶色
    • シアン
    • 紺青色
    • 暗緑色
    • 深群青色
    • Default
    • グレー
    • マゼンタ
    • メディア
    • からし色
    • オレンジ
    • ピンク
    • 群青
      注意:
    • cmt ユーティリティーでは、すべての OCA カラーはバイナリーで表現できます。
    • 2 ワードのカラーを指定する場合、例えば Dark_Blue のように 2 ワードの間に下線を指定します。
  • ColorSpace=高輝度 の場合、ColorValue のコンポーネントは 1 です。0 ~ 3 の整数で、例えば、次のようになります: ColorValue: 2
  • ColorSpace=GOCA の場合、ColorValue のコンポーネントは 1 つです。0 ~ 16 または 0 ~ 64 の整数で、例えば、次のようになります: ColorValue: 13

マッピング定義のターゲット定義はそれぞれ、キーワード BeginTargetDef: および EndTargetDef: で囲まれます。cmt ユーティリティーでは、マッピング定義ごとにターゲット定義が 1 つ必要です。有効なキーワードおよびターゲット定義の値は次のとおりです。

ColorSpace
RGBCMYK高輝度、または CIELAB を指定します。
ColorValue
ColorSpace の値によって異なる値を指定します。
  • ColorSpace=RGB の場合、ColorValue のコンポーネントは 3 つです。コンポーネントはそれぞれ 0 ~ 255 の整数で、例えば ColorValue: 33 167 247 です。
  • ColorSpace=CMYK の場合、ColorValue のコンポーネントは 4 つです。コンポーネントはそれぞれ 0 ~ 255 の整数で、例えば ColorValue: 135 26 37 255 です。
  • ColorSpace=CIELAB の場合、ColorValue のコンポーネントは 3 つです。最初のコンポーネントは 0 ~ 100 の整数で、2 番目のコンポーネントおよび 3 番目のコンポーネントは -127 ~ 127 の整数で、例えば ColorValue: 65 -120 111 です。
PercentShading
有効な値は 0 ~ 100 の整数です。この値はオプションです。デフォルト値は 100 です。
PercentCoverage
有効な値は 0 ~ 100 の整数です。この値はオプションです。デフォルト値は 100 です。

1.2.10.27.2 itm_driver コマンド構文

itm_driver は、プロパティーを持つジョブをRicoh 変換サーバーに送信するために使用できるコマンドラインアプリケーションです。
構文
itm_driver-Sserver_address-Pport_number-F "-itm_in_filesfilename1 [,filename2,...]-itm_out_filesfilename3 [,filename4,...]" -stransform_ID [-tfilename] [-rnumber] [-Llocale] [-Eencoding] [-Cfilename]
フラグ

-S server_address
Ricoh変換サーバーのIPアドレスまたはホスト名。
-P port_number
Ricoh変換サーバーのポート番号。
-F “-itm_in_files filename -itm_out_files filename
変換用の入出力ファイル。各ファイルへの完全パスを含めます。フラグの後の値は、二重引用符で囲みます。引用符の中に他のオプションも含めることができます。これらのオプションは、使用する変換によって異なります。
-s [transform_ID]
送信された入力ファイルのタイプに基づいて、使用する変換の ID。有効な値:
8000
JPEG、GIF、および TIFF 画像ファイルを AFP に変換します。
8009
DSC 準拠 PostScript を AFP に変換します。
8010
Encapsulated PostScript を AFP に変換します。
8011
PostScript を AFP に変換します。
8012
CPSI 変換を使用して PDF を AFP に変換します。
8013
Monza 変換を使用して PDF を AFP に変換します。
8033
PCL を AFP に変換します。
8040
AFP を PDF に変換します。
8050
SAP 出力を AFP に変換します。
9000
Transform 機能は、送信された入力ファイルのタイプを検出し、正しい変換を選択します。
-t filename
Ricoh Transformドライバーのトレースを有効にします。filename の値は、ドライバーがトレース情報を書き込むログファイルへのパスです。パスは、絶対パスにすることも相対パスにすることもできます。このフラグはオプションです。
-r n
Ricoh Transformで、指定したページ数を変換した後に状況をレポートするように指示します。n の値は変換されたページ数です。指定したページ数が変換された後、メッセージが stdout に書き込まれます。このフラグはオプションです。
-L locale
Transform 機能からのメッセージの言語。このフラグはオプションです。locale の有効値:
de_DE
ドイツ語
en_US
英語
es_ES
スペイン語
fr_FR
フランス語
it_IT
イタリア語
ja_JP
日本語
pt_BR
ブラジルポルトガル語
-E encoding
Transform 機能からのメッセージのエンコード。このフラグはオプションです。encoding の有効な値は utf8 のみです。
-C filename
このコマンドのオプションを指定する制御ファイルへのパス。この制御ファイルは、コマンドフラグの代わりに使用できます。制御ファイルを指定した場合、制御ファイルの値は、コマンドで指定した対応する値を無視します。このフラグはオプションです。

このコマンドは、ポート6986のローカル変換サーバー(localhost)にジョブを送信します。D:\afp\chateau.afpは入力ファイルで、D:\out.pdfは出力ファイルです。変換ID 9000は、入力ファイルの種類に基づいて正しい変換を選択するようにTransformプログラムに指示します。

itm_driver-S localhost-P 6986-F "-itm_in_files D:\afp\chateau.afp -itm_out_files D:\out.pdf" -s 9000

制御ファイルの構文

制御ファイルで[変換の保存]オプションを選択し、-Cフラグを使用する場合は、制御ファイルでこれらの属性と値のペアを使用します。

それぞれの項目を個別の行に入力します。

server = server_address
Ricoh変換サーバーのIPアドレスまたはホスト名。-S フラグに対応しています。
port = port_number
Ricoh変換サーバーのポート番号。-P フラグに対応しています。
trans_flags
入出力ファイルのリストです。-F フラグに対応しています。値は、次の形式で記述する必要があります。
trans_flags = {
	-itm_in_files = filename1
	-itm_out_files = filename2
	...
}
transform_id = transform_ID
変換ID-s フラグに対応しています。有効な値については、前のリストを参照してください。
trace = filename
Ricoh Transformドライバープログラムのトレースを有効にします。–t フラグに対応しています。この項目はオプションです。
page_report = n
Ricoh Transformで、指定したページ数を変換した後に状況をレポートするように指示します。n の値は変換されたページ数です。指定したページ数が変換された後、メッセージが stdout に書き込まれます。このフラグはオプションです。
cat_dir = path
メッセージカタログのパスを指定します。この項目はオプションです。

このコマンドは、制御ファイルを使用して前の例と同じアクションを完了します。このコマンドは、制御ファイルを使用して、ポート6986のローカル変換サーバー(localhost)にジョブを送信します。D:\afp\chateau.afpは入力ファイルで、D:\out.pdfは出力ファイルです。変換ID 9000は、入力ファイルの種類に基づいて正しい変換を選択するようにTransformドライバープログラムに指示します。

itm_driver -C D:\cfile.ctl

cfile.ctlの内容は次のとおりです。

server = localhost
port = 6986
transform_id = 9000
trans_flags = {
-itm_in_files = D:\afp\chateau.afp
-itm_out_files = D:\out.pdf
}

1.2.10.28 XMLファイルでの処理順序の例

このトピックには、XML 入力ファイル、XPath 表現、XSLT スタイルシート、および XSLT スタイルシートによって生成される RICOH ProcessDirector 指定変更ファイルの例が含まれています。これらの例では、XML ファイルの注文を処理する使用シナリオを扱います。
XML 入力ファイル

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<seller id="000364">
  <order number="00060310">
      <customername>Metropolis Real Estate</customername>
      <shipto>
           <address1>100 Main St</address1>
           <address2>></address2>
           <city>Metropolis</city>
           <state>OH</state>
           <zip_code>45416</zip_code>
      </shipto>
      <item number="001">
            <printfile>http://www.metropolishomeexperts.com/brochures/br096.pdf</printfile>
            <quantity>10</quantity>
      </item>
      <item number="002">
            <printfile>http://www.metropolishomeexperts.com/posters/po014.pdf</printfile>
            <quantity>5</quantity>
      </item>
      <item number="003">
            <stock number="mug036"></stock>
            <quantity>5</quantity>
      </item>
  </order>
  <order number="00060311">
      <customername>Town Point Realty</customername>
      <shipto>
           <address1>450 Broadway</address1>
           <address2>Suite 12</address2>
           <city>Parkview</city>
           <state>IL</state>
           <zip_code>60404</zip_code>
      </shipto>
      <item number="001">
           <printfile>http://http://www.townpointrealty.com/print/0196.pdf</printfile>
           <quantity>20</quantity>
      </item>
      <item number="002">
            <stock number="cap0342"></stock>
            <quantity>10</quantity>
      </item>
  </order>
</seller>

注意: DownloadFileステップでサンプル XML 入力ファイルによるエラーが発生しないようにするため、サンプル内の URL は実際の Web サイトに存在する印刷ファイルの URL で置き換えます。

最初の Xpath 表現

/seller/order

ジョブに対して作成された XML ファイル
命令番号 00060310
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<order number="00060310">
      <customername>Metropolis Real Estate</customername>
      <shipto>
           <address1>100 Main St</address1>
           <address2>></address2>
           <city>Metropolis</city>
           <state>OH</state>
           <zip_code>45416</zip_code>
      </shipto>
      <item number="001">
            <printfile>http://www.metropolishomeexperts.com/brochures/br096.pdf</printfile>
            <quantity>10</quantity>
      </item>
      <item number="002">
            <printfile>http://www.metropolishomeexperts.com/posters/po014.pdf</printfile>
            <quantity>5</quantity>
      </item>
      <item number="003">
            <stock number="mug036"/>
            <quantity>5</quantity>
      </item>
  </order>
注文番号 00060311
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<order number="00060311">
      <customername>Town Point Realty</customername>
      <shipto>
           <address1>450 Broadway</address1>
           <address2>Suite 12</address2>
           <city>Parkview</city>
           <state>IL</state>
           <zip_code>60404</zip_code>
      </shipto>
      <item number="001">
           <printfile>http://www.impactonthenet.com/buildsales.pdf</printfile>
           <quantity>20</quantity>
      </item>
      <item number="002">
            <stock number="cap0342"/>
            <quantity>10</quantity>
      </item>
  </order>
最初の ApplyXSLTransform ステップ用の XSLT スタイルシート

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xsl:stylesheet version="1.0">
    <xsl:output method="text" encoding="UTF-8"/>
    <xsl:template match="/">
        <xsl:variable name="var1_initial" select="."/>
        <xsl:for-each select="order">
            <xsl:variable name="var2_current" select="."/>
            <xsl:value-of select="concat('Job.Info.Attr1=', @number, '
', 'Job.CustomerName=', customername)"/>
        </xsl:for-each>
    </xsl:template>
</xsl:stylesheet>

最初の ApplyXSLTransform ステップによって作成された指定変更ファイル

命令番号 00060310
Job.Info.Attr1=00060310Job.CustomerName=Metropolis Real Estate
注文番号 00060311
Job.Info.Attr1=00060311Job.CustomerName=Town Point Realty

2 番目の XPath 表現

/order/item/printfile/ancestor::item

印刷項目ジョブに対して作成された XML ファイル

XML 入力ファイルに注文番号 00060310 が含まれている場合、RICOH ProcessDirector はこれらの XML ファイルを作成します。

項目 001
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<item number="001">
     <printfile>http://www.metropolishomeexperts.com/brochures/br096.pdf</printfile>
     <quantity>10</quantity>
</item>
項目 002
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<item number="002">
     <printfile>http://www.metropolishomeexperts.com/posters/po014.pdf</printfile>
     <quantity>5</quantity>
</item>

3 番目の XPath 表現

/order/item/stock/ancestor::item

プロモーション項目ジョブに対して作成された XML ファイル

XML 入力ファイルに命令番号 00060310 が含まれている場合、RICOH ProcessDirector はこの XML ファイルを作成します。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<item number="003">
     <stock number="mug036"/>
     <quantity>5</quantity>
</item>

2 番目の ApplyXSLTransform ステップ (印刷項目) 用の XSLT スタイルシート

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xsl:stylesheet version="1.0">
    <xsl:output method="text" encoding="UTF-8"/>
    <xsl:template match="/">
        <xsl:variable name="var1_initial" select="."/>
        <xsl:for-each select="item">
            <xsl:variable name="var2_current" select="."/>
            <xsl:value-of select="concat('Job.DownloadFile=', printfile, '
', 'Job.Copies=', quantity)"/>
        </xsl:for-each>
    </xsl:template>
</xsl:stylesheet>

2 番目の ApplyXSLTransform ステップによって作成された指定変更ファイル

項目 001
Job.DownloadFile=http://www.metropolishomeexperts.com/brochures/br096.pdfJob.Copies=10
項目 002
Job.DownloadFile=http://www.metropolishomeexperts.com/posters/po014.pdfJob.Copies=5

3 番目の ApplyXSLTransform ステップ (プロモーション項目) 用の XSLT スタイルシート

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xsl:stylesheet version="1.0">
    <xsl:output method="text" encoding="UTF-8"/>
    <xsl:template match="/">
        <xsl:variable name="var1_initial" select="."/>
        <xsl:for-each select="item">
            <xsl:variable name="var2_current" select="."/>
            <xsl:value-of select="concat('Job.Info.Attr2=', stock/@number, '
', 'Job.Copies=', quantity)"/>
        </xsl:for-each>
    </xsl:template>
</xsl:stylesheet>

3 番目の ApplyXSLTransform ステップによって作成された指定変更ファイル

Job.Info.Attr2=mug036Job.Copies=5

1.2.10.29 レポートデータベースのデフォルトテーブル

デフォルトでは、これらのデータベーステーブルを含むデータベースが1つReport機能に付属のデータコレクターによって定義されています。
データベーステーブル 目的 デフォルトのプロパティー
job_history ジョブステップ進行状況コレクターで指定されたジョブプロパティーの値を保持します。値は、ワークフローの各ステップで処理の開始時と終了時に保存されます。
  • Job.Instance
  • Job.TotalSheets
  • Job.TotalPages
  • Job.SubmitTime
  • Job.JobType
  • Job.PersistenceID
  • Job.InputDatastream
  • Job.InputFile
  • Job.CustomerName
  • Job.RetainDuration
  • Job.Promote
  • Job.PromoteTime
  • Job.ParentJob
  • Job.FileReceiptTime
  • Job.SourceInputDeviceName
  • Job.JobSize
  • Job.RequestedPrinter
  • Job.Destination
  • Job.Form
  • Job.Class
  • Job.Duplex
  • Job.Copies
  • Job.Name
  • Job.PreviousPrinter
  • Job.ReprintCount
  • Job.Info.Attr1
  • Job.Info.Attr2
  • Job.Info.Attr3
  • Job.Info.Attr4
  • Job.Info.Attr5
job_printing ジョブ印刷進行状況コレクターで指定されたジョブとプリンターのプロパティー値を保持します。ジョブが印刷を開始したとき、およびジョブが印刷を正常に終了したときに値を格納します。
  • Job.ID
  • Job.PersistenceID
  • Job.Phase
  • Job.Process
  • Job.Step
  • Job.State
  • Job.Instance
  • Job.JobType
  • Job.TotalSheets
  • Job.TotalPages
  • Job.Priority
  • Job.InputDatastream
  • Job.CustomerName
  • Job.Locations
  • Job.SystemName
  • Job.JobSize
  • Job.Media
  • Job.Staple
  • Job.Punch
  • Job.OutputBin
  • Job.RealPageRange
  • Job.Print.EndPrintTime
  • Job.Info.Attr1
  • Job.Info.Attr2
  • Job.OutputFormat
  • Job.Ink.Cyan
  • Job.Ink.Magenta
  • Job.Ink.Yellow
  • Job.Ink.Black
  • Job.SheetsStacked
  • Job.PagesStacked
  • Job.CopiesStacked
  • Job.CurrentPrinter
  • Job.Destination
  • Job.Form
  • Job.Class
  • Job.Duplex
  • Job.Copies
  • Job.Name
  • Job.Print.AssignPrintTime
  • Job.ReprintCount
  • Job.PreviousPrinter
  • Printer.ID
  • Printer.CustomerName
  • Printer.Description
  • Printer.Destination
  • Printer.DeviceModelSNMP
  • Printer.Instance
  • Printer.Locations
  • Printer.Model
  • Printer.Model.Specific
  • Printer.OutputFormat
  • Printer.SerialNumber
  • Printer.SystemName
  • Printer.Version
job_step_durations ジョブステップ期間コレクターで指定されたジョブプロパティーの値を保持します。ワークフローの各ステップの完了時に、値を保存します。
  • Job.Class
  • Job.Copies
  • Job.CustomerName
  • Job.Destination
  • Job.Duplex
  • Job.FileReceiptTime
  • Job.Form
  • Job.JobSize
  • Job.JobType
  • Job.Info.Attr1
  • Job.Info.Attr2
  • Job.Info.Attr3
  • Job.Info.Attr4
  • Job.Info.Attr5
  • Job.InputDatastream
  • Job.InputFile
  • Job.Insert.ReconcileUser.ID
  • Job.Instance
  • Job.Locations
  • Job.Name
  • Job.ParentJob
  • Job.PersistenceID
  • Job.PreviousPrinter
  • Job.Priority
  • Job.Promote
  • Job.PromoteTime
  • Job.RequestedPrinter
  • Job.ReprintCount
  • Job.RetainDuration
  • Job.ScheduleUserId
  • Job.SourceInputDeviceName
  • Job.SubmitTime
  • Job.TotalPages
  • Job.TotalSheets
printer_status プリンターステータスコレクターで指定されたプリンタープロパティーの値を保持します。値は、使用可能状況またはプリンター状況が変化するたびに保存されます。
  • Printer.Status
  • Printer.ID
  • Printer.CustomerName
  • Printer.Description
  • Printer.Destination
  • Printer.DeviceModelSNMP
  • Printer.Instance
  • Printer.Locations
  • Printer.Model
  • Printer.Model.Specific
  • Printer.OutputFormat
  • Printer.SerialNumber
  • Printer.SystemName
  • Printer.Version
barcode_reader_actions バーコードリーダーのユーザーアクションコレクターで指定されたバーコードリーダーとユーザーのプロパティー値を保持します。
  • BarcodeReader.ID
  • BarcodeReader.Description
  • BarcodeReader.Location
  • User.ID
  • User.Description
  • User.Groups
  • User.Location
input_device_actions 入力装置のユーザーアクションコレクターで指定された入力装置とユーザーのプロパティー値を保持します。
  • InputDevice.ID
  • InputDevice.Type
  • InputDevice.Locations
  • InputDevice.Description
  • User.ID
  • User.Description
  • User.Groups
  • User.Location
inserter_actions インサーターのユーザーアクションコレクターで指定されたインサーターコントローラとユーザーのプロパティー値を保持します。
  • InserterController.ID
  • InserterSystem.Location
  • InserterSystem.Description
  • User.ID
  • User.Description
  • User.Groups
  • User.Location
job_actions ジョブのユーザーアクションコレクターで指定されたジョブとユーザーのプロパティー値を保持します。
  • Job.ID
  • Job.Name
  • Job.JobType
  • Job.ParentJob
  • Job.Info.Attr1
  • Job.Info.Attr2
  • Job.Info.Attr3
  • Job.Info.Attr4
  • Job.Info.Attr5
  • User.ID
  • User.Description
  • User.Groups
  • User.Location
printer_actions プリンターのユーザーアクションコレクターで指定されたプリンターとユーザーのプロパティー値を保持します。
  • Printer.ID
  • Printer.TCPIP.Address
  • Printer.Type
  • Printer.Description
  • Printer.Destination
  • Printer.DeviceModelSNMP
  • Printer.Instance
  • Printer.Locations
  • Printer.Model
  • Printer.Model.Specific
  • Printer.SerialNumber
  • Printer.Version
  • User.ID
  • User.Description
  • User.Groups
  • User.Location
user_actions ユーザーに対するユーザーアクションコレクターで指定されたユーザーと対象ユーザーのプロパティー値を保持します。
  • User.ID
  • User.Description
  • User.Groups
  • User.Location
追加のデータベーステーブル
WritePropsToReportsDatabaseステップでは、データベーステーブルにプロパティー値も保存されます。このステップでは、 ジョブプロパティーテーブルおよび 文書プロパティーテーブルプロパティーに指定したデータベーステーブルに、これらのジョブプロパティー値が常に保存されます。
  • Job.ID
  • Job.Phase
  • Job.Process
  • Job.Reports.EventType
  • Job.State
  • Job.Step
ワークフローにステップを追加するときに、これらのテーブルの名前を選択します。デフォルトのテーブル名は次のとおりです。
  • job_workflow_props

    上記のプロパティーに加えて、ステップは、書き込むジョブプロパティーフィールドで選択したジョブプロパティーのプロパティー値を保存します。

  • doc_workflow_props

    上記のプロパティーに加えて、ステップは、書き込む文書プロパティーフィールドで選択した文書プロパティーの文書プロパティー値を保存します。

プロパティー値は、ステップが実行されるたびに保存されます。

    注意:
  • 一部のプロパティーでは、ジョブがワークフロー内の特定のポイントを通過するまで、値が空白になっています。WritePropsToReportsDatabaseステップがプロパティーに値が設定される前に実行される場合、プロパティー名はデータベーステーブルの列として含まれていますが、値は記録されません。

1.2.10.30 データベースプロパティー名

RICOH ProcessDirector メッセージでは、プロパティーノートブックに表示されているフィールド名ではなく、データベース名でプロパティーが表されている場合があります。データベースプロパティー名の多くは、プロパティーノートブックでの名前に似ていますが、異なるフォーマットで表現されています。

RICOH ProcessDirector 機能をインストールする場合は、別のデータベースプロパティーを追加します。これらのデータベースプロパティー名のリストは、RICOH ProcessDirector のインフォメーションセンターを参照してください。

1.2.10.30.1 バーコードフォーマットのデータベースプロパティー名

バーコードフォーマットに関するメッセージでは、データベース名でプロパティーを参照する場合があります。データベースプロパティー名をシンボル式で、また制御ファイルで使用できます。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

バーコードフォーマットプロパティー
データベース名 タブ名: フィールド名 説明 編集可能
BarcodeFormat.ID 一般:バーコードフォーマット名 バーコードフォーマットの名前を指定します。 はい
BarcodeFormat.Description 一般: バーコードフォーマットの説明 バーコードフォーマットについて説明します。 はい

1.2.10.30.2 ジョブのデータベースプロパティー名

セキュリティーグループに関するメッセージでは、Groupで始まるデータベース名でプロパティーが表されている場合があります。

編集可能列:

  • はい: ユーザーは、グループが作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: ユーザーは、値を変更できません。

グループプロパティー
データベース名 フィールド名 説明 編集可能
Group.Actions 許可されたアクション このグループのユーザーに実行が許可されているアクションのリストです。 はい
Group.Attributes 許可された属性 このグループのユーザーに編集が許可されているオブジェクトのリストです。 はい
Group.Description グループの説明 グループを説明するテキストが入っています。 はい
Group.ID ページタイトルに表示 ユーザーグループの名前。 いいえ
グループソース ID グループソース ID このグループのコピー元のグループの名前です。 いいえ

1.2.10.30.3 入力装置のデータベースプロパティー名

入力装置に関するメッセージでは、データベース名でプロパティーが表されている場合があります。HotFolder で始まるデータベースプロパティー名は、ホットフォルダー入力装置に固有のものです。zOSDownload で始まるデータベースプロパティー名は、Download 入力装置に固有のものです。名前が InputDevice で始まるプロパティーは、すべてのタイプの入力装置が対象です。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは、入力装置が作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

入力装置プロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 内部値 編集可能
HotFolder.CodePage 一般: 装置コードページ 入力装置が、印刷ファイルに付随するファイル (トリガーファイルやリストファイルなど) の内容を読み取るときに使用するコードページです。
  • EUC_JP
  • ISO8859_1
  • iso8859_15
  • utf8
はい
HotFolder.SetPattern バッチ: セットの一致するパターン セットの作成時に入力装置が使用するファイル名パターンを指定します。このパターンは正規表現であり、セット内で一致する必要がある、入力ファイル名の一部を示します。セットを構成する入力ファイルは、データパターンJDF パターン指定変更パターンファイルパターンの各プロパティーの値によって決まります。   はい
InputDevice.BatchingMethod バッチ: バッチ方式 入力装置が複数の入力ファイルまたはファイルのセットをグループ化する方法、それらを 1 つのジョブまたは親子のジョブとして実行依頼する方法を指定します。ホットフォルダー入力装置であればこの値を変更することができますが、Download 入力装置または LPD 入力装置の場合は変更できません。
  • AutoBatch
  • JDF
  • ListFile
  • MVSOutGrp
  • なし
  • PatternBased
  • NumberOfFiles
  • NumberOfPages
  • NumberOfSets
  • PagesInSets
  • SetsByTime
  • 時刻
はい (ホットフォルダー)、いいえ (Download、LPD)
InputDevice.Child.InitJobTypeStep 一般: 子ワークフロー初期化ステップ 単一のジョブまたは子ジョブのワークフローを初期化したり、ジョブと一緒に実行依頼されるオプションの指定変更ファイルをジョブプロパティー設定用の property name=value 形式のテキストファイルに変換したりするために、入力装置で使用されるステップの名前を指定します。   はい
InputDevice.Child.JobType 一般: 子ワークフロー 1 つのファイルのみを含むジョブ、または親ジョブの子であるジョブに、入力装置が割り当てるワークフローの名前を指定します。   はい
InputDevice.Child. JobType ParsingRules 拡張: 子ワークフロー構文解析規則 制御ファイルのパスおよびファイル名が入っています。   はい
InputDevice.Child. JobTypeFilename Pattern 拡張: 子ワークフローパターン ファイル名のどの部分が単一ジョブおよび子ジョブのワークフローに使用される必要があるかを示すパターンマッチングストリングが入っています。   はい
InputDevice. IDConvertOverrides 拡張: 変換指定変更 制御ファイルが、ジョブと一緒に実行依頼される指定変更ファイルをRICOH ProcessDirectorproperty name=valueフォーマットのジョブプロパティーファイルに変換する必要があるかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい (ホットフォルダー)、いいえ (Download、LPD)
InputDevice.CreateZip バッチ:.zipファイルの作成 入力装置がデータファイルを個別のジョブとして実行依頼するか、それらを.zip ファイルにまとめて単一のジョブとして実行依頼するかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
InputDevice.Description 一般: 入力装置の説明 入力装置を説明するテキストが入っています。   はい
InputDevice.Enabled 状況: 使用可能状況 この入力装置が、対応するRICOH ProcessDirectorジョブを作成するために受信する入力ファイルを実行依頼できるかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
いいえ
InputDevice.FileCompletion 拡張: 完了方法 入力ファイルの送信が完了したことを入力装置がどのようにして判断するかを指定します。
  • CheckOpen
  • CheckSize
  • なし
  • トリガー
はい (ホットフォルダー)、いいえ (Download、LPD)
InputDevice.FileDataPatterns バッチ: データパターン 入力装置が単一のジョブとして処理するために受け入れる必要がある入力ファイルをRICOH ProcessDirectorが識別するために使用する、パターンマッチングストリングが入っています。   はい (ホットフォルダー)、いいえ (Download、LPD)
InputDevice.FileJDFPatterns バッチ: JDFパターン RICOH ProcessDirectorがJDF(ジョブ定義フォーマット)ジョブチケットを識別するために使用するパターンマッチングストリングが入っています。   はい (ホットフォルダー)、いいえ (Download、LPD)
InputDevice.FileListPatterns バッチ: リストパターン RICOH ProcessDirectorがリストファイルを識別するために使用するパターンマッチングストリングが入っています。   はい (ホットフォルダー)、いいえ (Download、LPD)
InputDevice.FileOtherPatterns バッチ: 指定変更パターン RICOH ProcessDirectorが、リストファイルおよびそのリストファイルが指定する入力ファイル、または別の単一の入力ファイルとともに処理する必要があるファイルを識別するために使用するパターンマッチングストリングが入っています。   はい (ホットフォルダー)、いいえ (Download、LPD)
InputDevice. IDFileTrigger Patterns 拡張: トリガーパターン RICOH ProcessDirectorがトリガーファイルを識別するために使用する、ユーザー定義のパターンマッチングストリングが入っています。   はい (ホットフォルダー)、いいえ (Download、LPD)
InputDevice.FolderLocation 一般: フォルダー位置 入力装置が着信ジョブについてモニターするディレクトリーの名前が入っています。   はい
InputDevice.Frequency バッチ: バッチ間隔 入力ファイルのバッチを実行依頼する時間間隔を示します。   はい
InputDevice.ID プロパティーノートブックのタイトルに表示 入力装置の名前が入っています。   いいえ
InputDevice.InitJobTypeStep 一般: ワークフロー初期化ステップ 入力装置が受信した入力ファイルの親ワークフローを初期化したり、ジョブと一緒に実行依頼されるオプションの指定変更ファイルをジョブプロパティー設定用の RICOH ProcessDirectorproperty name=value 形式のテキストファイルに変換したりするために、入力装置で使用されるステップの名前を指定します。   はい
InputDevice.Instance 全般:親サーバー この入力装置のメッセージを受信して記録する RICOH ProcessDirector サーバーの名前を指定します。   はい
InputDevice.JobType 一般: ワークフロー この入力装置がジョブに割り当てるワークフローの名前を指定します。   はい
InputDevice. IDJobTypeFilename Pattern 拡張: 親ワークフローパターン ファイル名のどの部分が親ジョブのワークフローに使用される必要があるかを示すパターンマッチングストリングが入っています。   はい
InputDevice. IDJobTypeParsing Rules 拡張: 親ワークフロー構文解析規則 制御ファイルのパスおよびファイル名が入っています。   はい
InputDevice.LastModified 一般: 最終変更日時 入力装置が最後に変更された日時。   いいえ
InputDevice.Locations 一般: 入力装置の位置 この入力装置に関連付けられている位置です。   はい
InputDevice.MaxErrors 一般: 最大エラー数 RICOH ProcessDirectorが入力装置を使用不可にする前に発生する可能性がある入力装置の通信エラーの数が入っています。   はい
InputDevice.ModifiedBy 一般: 変更ユーザー この入力装置を最後に変更したユーザーのユーザー名を指定します。   いいえ
InputDevice.NumberOfFiles バッチ: バッチ対象のファイル数 [一般]タブで番号バッチ方式を選択したときに、単一の実行依頼にまとめられるファイル数を指定します。   はい
InputDevice.NumberOfPages バッチ: バッチ対象のページ数 [一般]タブでページ数バッチ方式を選択したときに、単一の実行依頼にまとめられる PDF ページ数の最大値を指定します。   はい
InputDevice.PageThreshold バッチ: バッチ対象のページ数を超える ホットフォルダーが PDF ファイルのコレクションを実行依頼するとき、そこに含まれるファイルのページ数がバッチ対象のページ数プロパティーの値を超えるときにそのファイルを含めるかどうかを指定します。   はい
InputDevice.PollInterval 一般: 一般: ポーリング間隔 (単位 ) ホットフォルダー入力装置のフォルダー位置プロパティーが指定したディレクトリー内で RICOH ProcessDirector がファイルをチェックする時間間隔を指定します。   はい
InputDevice.ScheduleDaily バッチ: 頻度 (日) 入力装置が入力ファイルのバッチを実行依頼する頻度を指定します。   はい
InputDevice.ScheduleHourly バッチ: 頻度 (時間) 入力装置が入力ファイルのバッチを実行依頼する頻度を指定します。   はい
InputDevice.ScheduleMinute バッチ: 頻度 (分) 入力装置が入力ファイルのバッチを実行依頼する頻度を指定します。   はい
InputDevice.ScheduleMonthly バッチ: 頻度 (月) 入力装置が入力ファイルのバッチを実行依頼する頻度を指定します。   はい
InputDevice.ScheduleWeekly バッチ: 頻度 (週) 入力装置が入力ファイルのバッチを実行依頼する頻度を指定します。   はい
InputDevice.StagingLocation 一般: ステージング位置 入力装置が入力ファイルをジョブとして実行依頼する前に、その入力ファイルを移動するディレクトリーの名前が入っています。   はい
InputDevice.StartDate バッチ: バッチ開始日 入力装置に対して時刻バッチ方式が有効になる日付を指定します。   はい
InputDevice.StartDateAndTime バッチ: バッチ開始日時 入力装置で時刻または 時刻によるセットのバッチ方式を有効にする日時を指定します。   はい
InputDevice.Status 状況: 接続状態 入力装置の現在の状況 (接続、切断、または接続不可) をリストします。
  • 接続
  • 切断
  • UnableToConnect
いいえ
InputDevice.SubmitStep 一般: 実行依頼ステップ 入力装置がジョブ処理のために入力ファイルを送信する実行依頼ステップの名前が入っています。   はい
InputDevice.WaitingFileCount 状況: 待ち入力ファイル 入力装置が受信しても、対応するRICOH ProcessDirectorジョブを作成するためにまだ実行依頼していない入力ファイルの数が入っています。   いいえ
InputFilePattern.FilePattern バッチ: ファイルパターン 1 つ以上のファイルのパターンマッチングストリングを指定します。   はい
InputFilePattern.Required バッチ: 必須ファイルパターン ジョブを実行依頼する前に入力ファイルのパターンと一致するファイルがホットフォルダーに存在する必要があるかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
InputFilePattern.Sequence バッチ: ファイルパターンシーケンス ファイルパターンの優先順位を指定します。パターンは、この順序でチェックされます。   はい
InputFilePattern.SpoolFileType バッチ: スプールファイルタイプ ファイルの内容またはデータストリームタイプを指定します。   はい
InputFilePattern.SpoolFileUsage バッチ: スプールファイル使用法 ジョブ中のファイルの目的または役割を指定します。   はい
LPD.Codepage 一般: 装置コードページ 制御ファイルやリストファイルなど、印刷ファイルを伴うファイルの内容を読み取るために LPD 入力装置が使用するコードページです。
  • EUC_JP
  • ISO8859_1
  • iso8859_15
  • utf8
はい

1.2.10.30.3.1 Web サービスの入力装置のデータベースプロパティー名

Web サービスの入力装置に関するシステムとメッセージの一部は、データベース名でプロパティーを参照しています。プロパティーが REST Web サービスの入力装置に固有の値になっている場合、データベースプロパティー名は REST で始まります。名前が WebService で始まるプロパティーは、REST と SOAP の両方の Web サービスの入力装置に適用されます。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。指定変更ファイルまたは外部プログラムのプロパティーに値を設定する場合は、内部値を使用します。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はいを選択すると、入力装置が作成された後で値を変更できます。
  • いいえを選択すると値を変更できません。

Web サービスの入力装置のプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 内部値 編集可能
RESTWebService.AuthRequestHeader 認証: 認証要求ヘッダー Web サービスの入力装置が別のアプリケーションでの認証に使用する、HTTP ヘッダーフィールドを指定します。   はい
RESTWebService.AuthRequestParams 認証: 認証要求パラメーター Web サービスの入力装置が外部アプリケーションに送信して認証を受けるためのパラメーターを指定します。これらのパラメーターの例として、ユーザー ID とパスワードがあります。   はい
RESTWebService.AuthResponseContentType 認証: 認証応答コンテンツタイプ Web サービスの入力装置が受信する、認証応答の形式を指定します。
  • JSON
  • XML
はい
RESTWebService.RequestHeader 要求: 要求ヘッダー Web サービスの入力装置が別のアプリケーションへのデータ要求に使用する、HTTP ヘッダーフィールドを指定します。   はい
RESTWebService.RequestParams 要求: 要求パラメーター Web サービスの入力装置が外部アプリケーションに送信するパラメーターを指定します。   はい
RESTWebService.ResponseContentType 要求: 応答コンテンツタイプ Web サービスの入力装置がデータを受信する際の応答形式を指定します。
  • JSON
  • XML
はい
WebService.AuthRequestMethod 認証: 認証要求メソッド Web サービスの入力装置が認証のために呼び出すメソッドのタイプを指定します。
  • DELETE
  • GET
  • PATCH
  • POST
  • PUT
はい
WebService.AuthRequestPayload 認証: 認証要求ペイロード 指定の Web サービスに渡すペイロードを指定します。   はい
WebService.AuthRequestPwd 認証: 認証要求パスワード セッション用に 1 回のみ使用できる資格情報の取得に使用するパスワード。認証要求ペイロードプロパティーで、シンボルとしてパスワードを参照します。認証に成功すると、Web サイトからトークンが返されます。   はい
WebService.AuthRequestURL 認証: 認証要求URL Web サイトまたはアプリケーションでの認証で RICOH ProcessDirector が使用する URL を指定します。   はい
WebService.AuthResponseAttribute 認証: 認証応答属性 セッションの資格情報を含む認証要求への応答で、エレメントに XPath または JSONPath を指定します。この値は、セッションの静的な資格情報として保存されます。   はい
WebService.LastSuccessRequestTime 状況: 成功した最終要求時刻 Web サービスの入力装置が外部アプリケーションの Web サービスへの応答要求に成功した最後の日時を示します。   いいえ
WebService.RequestMethod 要求: 要求メソッド Web サービスの入力装置が処理のために呼び出すメソッドのタイプを指定します。
  • DELETE
  • GET
  • PATCH
  • POST
  • PUT
はい
WebService.RequestPayload 要求: 要求ペイロード Web サービスが外部アプリケーションに渡すペイロードを指定します。   はい
WebService.RequestURL 要求: 要求 URL Web サービスの入力装置が通信する Web サービスの URL を指定します。   はい
WebService.StaticCredential 認証: 静的な資格情報 複数回使用できる認証が必要な外部アプリケーションに対して、RICOH ProcessDirector が接続に使用する認証コード。   はい
WebService.UseProxy 要求: プロキシを使用 Web サービスの入力装置がプロキシサーバー経由で通信するかどうかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい

1.2.10.30.3.1.1 ユーザーインターフェースに表示されない Web サービスの入力装置のデータベースプロパティー名

Web サービスの入力装置の一部のプロパティーは、ユーザーインターフェースに表示されません。そのようなプロパティーは、RICOH ProcessDirector シンボル内で使用したり、外部プログラムを作成するために使用したりできます。

内部値列は、プロパティー値の制限事項を説明します。プロパティーが特定の内部値を持つ場合は、指定変更ファイルまたは外部プログラムでプロパティー値を設定するときにそのいずれかの値を使用します。

編集可能列:

  • はいを選択すると値を変更できます。
  • いいえを選択すると値を変更できません。

ユーザーインターフェースに表示されない Web サービスの入力装置のプロパティー
データベース名 説明 内部値 編集可能
WebService.Credential RICOH ProcessDirector とデータを交換する Web サービスに、Web サービスの入力装置が呼び出しで転送する静的な資格情報またはトークン。

要求ペイロードプロパティーに資格情報またはトークンを指定するには、 WebService.Credentialプロパティーのシンボルを使用します。この例では次の XML を使用します。

<Token>${WebService.Credential}</Token>

  いいえ
WebService.CurrentRequestTime Web サービスの入力装置が、外部アプリケーションの Web サービスに応答を要求した最後の日時。

RICOH ProcessDirector は、 ポーリング間隔プロパティーに指定された間隔の開始時に、このプロパティーの値を設定します。

  いいえ

1.2.10.30.4 入力ファイルのデータベースプロパティー名

入力ファイルに関するメッセージでは、InputFileで始まるデータベース名でプロパティーが表されている場合があります。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はい は、許可ユーザーが、入力ファイルが作成された後で値を変更できることを意味します。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

入力ファイルプロパティー
データベース名 列見出し:入力ファイルテーブル 説明 内部値 編集可能
InputFile.JobType ワークフロー 入力ファイルをジョブ処理のために実行依頼するとき、入力装置がそのファイルに割り当てるワークフローの名前が入っています。   いいえ
InputFile.Location 入力ファイル 入力ファイルのパスと名前を指定します。   いいえ
InputFile.Status 状況 入力ファイルの現在の状況が入っています。
  • エラー
  • 処理中
  • キュー
  • 待ち
いいえ
InputFile.SubmitGroup グループ リストファイルからグループとして実行依頼された入力ファイルセットのメンバーを識別します。   いいえ
InputFile.SubmitType 実行依頼タイプ 入力ファイルの実行依頼タイプが入っています。
  • aiwlist
  • データ
  • リスト
  • その他
  • トリガー
 
InputFile.Timestamp 受信 入力ファイルが入力装置に到着した日時が入っています。 日付と時刻は、UTC(協定世界時)の値として、 yyyy-mm-dd hh:mm:ss.fffffffffというタイムスタンプ形式で格納されます。
  • yyyyは4桁の年です。
  • mmは2桁の月です。
  • ddは2桁の日です。
  • hhは2桁の時です。
  • mmは2桁の分です。
  • ssは2桁の秒です。
  • fffffffffは秒の小数点以下の9桁で、省略可能です。
いいえ

1.2.10.30.5 ジョブのデータベースプロパティー名

ジョブに関する一部のメッセージでは、Jobで始まるデータベース名でジョブプロパティーが参照されます。RICOH ProcessDirector 外部プログラムに指定するシンボル式で、ジョブプロパティーのデータベースプロパティー名を使用することができます。また、RICOH ProcessDirector 制御ファイルでジョブプロパティーのシンボル式を指定することもできます。

ユーザーインターフェースのリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirectorの内部で使用される値とは異なるものがあります。Webサービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はいを選択すると、ジョブが実行依頼された後で値を変更できます。
  • いいえを選択すると値を変更できません。

[ジョブチケット]列:

  • はい: ジョブの実行依頼に使用されるジョブチケットにある 1 つ以上の値からプロパティーを設定できます。
  • いいえ: ジョブチケットにある値からプロパティーを設定できません。

ジョブプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 内部値 編集可能 ジョブチケット
Job.Add.BlankPage 空白ページの追加 ZIP ファイルに含まれている PDF ファイルを結合するとき、ページ数が奇数の各 PDF ファイルの最後に空白ページを追加します。
  • いいえ
  • はい
はい いいえ
Job.Collate 印刷:丁合い ジョブの複数のコピーを印刷するときに、プリンターが使用する丁合いのタイプを指定します。
  • 設定なし
  • オフ
  • 照合
はい いいえ
Job.Binding 製本 印刷するジョブに対する製本設定を設定します。
  • なし
  • 完全
  • リング
  • リングとパンチ
はい はい
Job.Cjfx.FailOnMissingXpath XML:一致するエレメントがない場合に停止 XPath式に一致するエレメントがないときに、CreateJobsFromXMLステップテンプレートに基づくステップが、ジョブをエラー状態にするかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい いいえ
Job.Cjfx.FileToSplit XML:XML入力ファイル CreateJobsFromXMLステップテンプレートに基づくステップが、ジョブ作成のために入力として使用するXMLファイルの名前を指定します。   はい いいえ
Job.Cjfx.TypeOfJob XML:子ジョブとして作成 CreateJobsFromXMLステップテンプレートに基づくステップが、子ジョブと元のジョブから独立したジョブのどちらを作成するかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい いいえ
Job.Cjfx.Workflow XML:新規ジョブ用のワークフロー CreateJobsFromXMLステップテンプレートに基づくステップが、新規XMLジョブを実行依頼するワークフローを指定します。   はい いいえ
Job.Cjfx.Xpath XML:ジョブ作成用のXPath式 エレメントを識別するXPath式を指定します。CreateJobsFromXMLステップテンプレートに基づくステップは、XML 入力ファイル内で一致するエレメントを検出するたびに、XML ファイルを作成してジョブとして実行依頼します。   はい いいえ
Job.CompressAllFiles RetainCompletedJobsステップテンプレートのプロパティーノートブックのジョブデフォルトタブ:すべてのファイルを圧縮 ジョブが保存されるときに、ジョブのすべてのスプールファイルおよびチェックポイントファイルを圧縮するかどうかを指定します。   はい いいえ
Job.CompressFilePatterns CompressFilesステップテンプレートのプロパティーノートブックのジョブデフォルトタブ:ファイルパターンを圧縮 ステップで圧縮されるジョブファイルを指定します。   はい いいえ
Job.Copies 全般およびステータス:要求されたジョブコピー 要求されたジョブコピーの数が入っています。   はい はい
Job.CopiesStacked ステータス:スタック済みジョブコピー 印刷が完了し、プリンターの出力スタッカーに達した現在のジョブコピー数が入っています。   いいえ いいえ
Job.CreateJobFromFiles.JobType ジョブの作成:ワークフロー 子ジョブに使用するワークフローを指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.JobName ジョブの作成:ジョブ名 子ジョブの名前を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.DestUsage ジョブの作成:グループID 宛先ファイルの役割を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.DestType ジョブの作成:グループサイズ 宛先ファイルの種類を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.Source1 ジョブの作成:最初のソースファイル ジョブの作成に使用する入力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.Source2 ジョブの作成:2番目のソースファイル ジョブの作成に使用する入力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.Source3 ジョブの作成:3番目のソースファイル ジョブの作成に使用する入力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.Source4 ジョブの作成:4番目のソースファイル ジョブの作成に使用する入力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.Source5 ジョブの作成:5番目のソースファイル ジョブの作成に使用する入力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.Source6 ジョブの作成:6番目のソースファイル ジョブの作成に使用する入力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.Source7 ジョブの作成:7番目のソースファイル ジョブの作成に使用する入力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.Source8 ジョブの作成:8番目のソースファイル ジョブの作成に使用する入力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.CurrentPrinter ステータス:割り当てられたプリンター RICOH ProcessDirectorがこのジョブを印刷するよう割り当てたプリンターの名前が入っています。   いいえ いいえ
Job.CustomerName スケジューリング:カスタマー名 このジョブに関連付けられたカスタマーを識別します。   はい はい
Job.Description 全般:ジョブの説明 ジョブを説明するテキストが入っています。   はい はい
Job.DownloadFile ダウンロードファイルのURL ダウンロードするファイルのURLを指定します。   はい いいえ
Job.DownloadFileToCreate ダウンロードしたファイルへのパス ファイル名とRICOH ProcessDirectorがファイルを保存する場所を指定します。   はい いいえ
Job.Duplex 全般:両面印刷 ジョブで両面印刷がアクティブになっているかどうかと、アクティブになっている場合は両面印刷のタイプを示します。
  • いいえ
  • 反転
  • はい
はい はい
Job.EJB.SMTPserver SMTP サーバータイプ このステップでシステムのデフォルトのメールサーバーと代替のメールサーバーのどちらを使用するかを指定します。
  • システム
  • 代替
はい いいえ
Job.EmailAddressBCC BCCアドレス E メールの BCC の送信先となる 1 つまたは複数のアドレスです。   はい いいえ
Job.EmailAddressCC CCアドレス E メールの CC の送信先となる 1 つまたは複数のアドレス。   はい いいえ
Job.EmailAddressTo 宛先アドレス ジョブの送信先となる 1 つまたは複数 E メールアドレス。   はい いいえ
Job.EmailMessage メッセージ E メールの本文に含めるテキストを指定します。   はい いいえ
Job.Email.PageRange 送信するページ範囲 印刷ファイルのどのページが抽出され、別のファイルに挿入され、E メールに添付されるかを示す数値が表示されます。   はい いいえ
Job.Email.RangeData Stream ページ範囲のデータストリーム 送信するページ範囲プロパティーで指定されているページ範囲が含まれたファイルの作成に使用する印刷ファイルのデータストリームを指定します。
  • 現在のストリームを使用
  • AFP
  • PDF
はい いいえ
Job.Email.Secure Connection セキュア接続 メールサーバーとの接続に SSL と TLS のどちらのセキュリティーを使用するかを指定します。
  • なし
  • SSL
  • TLS
はい いいえ
Job.EmailSendFrom 送信者アドレス この E メールアドレスは、E メールのFrom:フィールドで使用されます。   はい いいえ
Job.EmailSubject 件名 E メールの件名に挿入するテキストを指定します。   はい いいえ
Job.External.CodePage 外部:外部プログラムコードページ 制御ファイルテンプレートなどの、処理のために外部コマンドに送信されるファイルの内容を書き込むために使用するコードページを指定します。このコードページは、外部コマンドが、stderr および stdout や外部コマンドが作成した他のファイルに書き込むメッセージを読み取るためにも使用されます。
  • UTF-8
  • ISO8859_1
  • ISO8859_15
  • EUC_JPEUC_JP
はい いいえ
Job.External.Command 外部:外部コマンド 処理中にステップが実行可能なコマンドストリングを指定します。   はい いいえ
Job.External.ControlFileTemplate 外部:外部制御ファイルテンプレート 外部コマンドが使用する制御ファイルテンプレートのパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.External.Language 外部:外部プログラム言語 メッセージをRICOH ProcessDirectorに返すときに、外部コマンドが使用する言語を指定します。
  • de_DE
  • en_US
  • es_ES
  • fr_FR
  • it_IT
  • ja_JP
はい いいえ
Job.External.ValidRCs 外部:有効な戻りコード 外部コマンドが出すことができる戻りコード値をリストします。 この値は、そのコマンドが正常に実行されたことを示します。コンマで区切ることによって、複数の戻りコードの値を指定できます。例えば、0,4   はい いいえ
Job.FileToEmail 添付 E メールに添付し、宛先に送信する 1 つまたは複数のファイルの絶対パスを指定します。   はい いいえ
Job.FoldOptions 折りオプション ジョブやジョブの大きなシートの折り方、すべてのシートをまとめて折るかどうか(重ねるか照合するか)、およびシートのおもて面を折りの外側に向けるか内側に向けるか、を指定します。
  • なし
  • Z折り
  • 大きな用紙の Z 折り
  • 4 つ折り
  • 折り込み
  • レター折り込み
  • レター折りたたみ
  • サドル
  • サドルを下げる
はい はい
Job.HeaderConfig ヘッダーページ構成ファイル RICOH ProcessDirector が、ZIP ファイルに含まれる各ファイルの前に配置されるヘッダーページの内容と形式を作成するために使用する、構成ファイルのパスと名前を指定します。許可ユーザーは、RICOH ProcessDirector に用意されているヘッダーページの構成ファイルのいずれかを指定できますが、カスタマイズした構成ファイルを指定することもできます。   はい いいえ
Job.HotFolder.ApplicationLogFile ホットフォルダー:アプリケーションログファイル 外部プログラムがそのログファイルを保管するディレクトリー。このプロパティーを指定できます。   はい いいえ
Job.HotFolder.FileToSend ホットフォルダー:送信するファイル RICOH ProcessDirectorで外部プログラムに実行依頼するために送信フォルダーに置くファイルを指定します。このプロパティーは編集できます。   はい いいえ
Job.HotFolder.FileVerificationCount ホットフォルダー:ファイル検証回数 RICOH ProcessDirectorが検索フォルダーをポーリングし、検索されたファイルが完成したと判断する前に検索されたファイルのサイズが変更されていないことを検出する回数です。   はい いいえ
Job.HotFolder.PollInterval ホットフォルダー:ポーリング間隔 検索フォルダーのポーリング間隔。値の時間単位は、秒、分、または時間です。   はい いいえ
Job.HotFolder.RetrievalFolder ホットフォルダー:検索フォルダー 外部プログラム用の出力ホットフォルダーの名前です。 RICOH ProcessDirectorは、検索パターンを使用して検索フォルダーで検索ファイルを検索します。このプロパティーは編集できます。   はい いいえ
Job.HotFolder.RetrievalPattern ホットフォルダー:検索パターン 検索フォルダー内の返されたジョブの識別にRICOH ProcessDirectorが使用するパターンマッチング文字列です。   はい いいえ
Job.HotFolder.RetrievedFile ホットフォルダー:検索ファイル 検索されたファイルの名前変更に使用される名前。   はい いいえ
Job.HotFolder.SendingFolder ホットフォルダー:送信フォルダー RICOH ProcessDirectorで外部プログラムに送信するジョブファイルを置くホットフォルダーを指定します。   はい いいえ
Job.HotFolder.TimeOutInterval ホットフォルダー:タイムアウト間隔 検索対象ファイルが見つからないか、不完全である場合に、ジョブがエラー状態に移行するまでの時間(分)。   はい いいえ
Job.ID [プロパティー]ノートブックのタイトルに表示されます。 システムでジョブを識別する固有の番号が入っています。   いいえ いいえ
Job.Info.Attr1 情報:カスタム1 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr2 情報:カスタム2 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr3 情報:カスタム3 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr4 情報:カスタム4 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr5 情報:カスタム5 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr6 情報:カスタム6 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr7 情報:カスタム7 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr8 情報:カスタム8 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr9 情報:カスタム9 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr10 情報:カスタム10 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.InputDatastream 全般:入力データストリーム このジョブの入力ファイルに入っているデータの形式を指定します。
  • afp
  • gif
  • jdf
  • jpeg
  • json
  • lcds
  • linedata
  • メタコード
  • pcl
  • pdf
  • ps
  • テキスト
  • tiff
  • 不明
  • xml
いいえ はい
Job.InputFile 全般:入力ファイル名 RICOH ProcessDirectorがジョブを作成した元の入力ファイルの名前が入っています。   いいえ はい
Job.InputFile.Size 全般:入力ファイルサイズ(バイト) RICOH ProcessDirectorがジョブを作成するために使用した元の入力ファイルのサイズをバイト単位で指定します。   いいえ いいえ
Job.Instance 全般:親サーバー 入力ファイルの実行依頼ステップを所有するRICOH ProcessDirectorサーバーの名前が入っています。   いいえ いいえ
Job.JDF.JobID 全般:JDFジョブID RICOH ProcessDirectorがジョブとともに受信したJDFジョブチケットに含まれるジョブIDの値を表示します。   いいえ はい
Job.JDF.JobPartID 全般:JDFパートID RICOH ProcessDirectorがジョブとともに受信したJDFジョブチケットに含まれるジョブのパートIDの値を表示します。   いいえ はい
Job.JobSize ステータス:ジョブサイズ(シート数) ジョブをプリンターにスケジュールするときに RICOH ProcessDirector が使用する計算値が入っています。また、ワークフローが VerifyPrintedSheetCount ステップを使用して、ジョブについて印刷する実際のシート数を確認する場合にも、このプロパティーの値が使用されます。   いいえ いいえ
Job.JobType 全般:ワークフロー ジョブの処理フェーズおよびステップを定義するワークフローの名前が入っています。   いいえ いいえ
Job.JobType.History ステータス:ワークフロー履歴 ジョブが通過している処理フェーズおよびステップを定義するワークフローと、ジョブを再始動できる位置を定義するワークフローのリストが入っています。   いいえ いいえ
Job.Locations スケジューリング:要求された位置 ジョブをどの位置で印刷するかを指定します。   はい いいえ
Job.Media スケジューリング:メディア(作動可能 | サポート | すべて) ジョブに使用するメディアを指定します。   はい はい
Job.MediaRequired メディアが必要 ジョブ全体またはページ例外に対して指定されたメディアオブジェクトの名前を表示します。このプロパティーの値は変更できません。   いいえ はい
Job.Name 全般:ジョブ名 ジョブの名前が入っています。   はい はい
Job.OutputBin スケジューリング:出力ビン(要求 | 使用可能 | すべて) ジョブに使用する出力ビンを指定します。   はい はい
Job.OutputFormat スケジューリング:出力形式 ジョブの最初のページと最後のページのどちらを先に印刷するかを指定します。また、印刷前にジョブを異なるデータストリームに変換する必要があるかどうかも指定できます。
  • AtoZforAFP
  • AtoZforPDF
  • ZtoAforAFP
  • ZtoAforPDF
  • 変換
いいえ いいえ
Job.PageLength 変換:変換ページの長さ(単位 変換プログラムが生成するイメージの長さ (インチまたはミリメートル) を指定します。   はい いいえ
Job.PageRange 印刷:再印刷するページ 現在のジョブのどのページを再印刷するかを指定します。   いいえ いいえ
Job.PageWidth 変換:変換ページの幅(単位 変換プログラムが生成するイメージの幅 (インチまたはミリメートル) を指定します。   はい いいえ
Job.PagesStacked ステータス:スタック済みページ 印刷されて、プリンターの出力スタッカーに到達した論理ページ数が入っています。   いいえ いいえ
Job.PDF.ActionList 拡張PDF:アクションリスト EnhancePDFステップテンプレートに基づくステップが、PDFファイルの操作または評価に使用する1つ以上のアクションを指定します。   はい いいえ
Job.PDFCheckResult 拡張PDF:PDF結果チェック PDFファイルのコンテンツがPDF仕様に適合しているかどうかが表示されます。コンテンツを確認するには、EnhancePDFステップテンプレートを基にして、ステップをワークフローに追加します。そのステップに、CheckPDF アクションで -RPDpropertyJob.PDFCheckResult に設定して指定します。   いいえ いいえ
Job.PDF.FinisherOrderConfiguration PDF:フィニッシャーの順序 2アップ印刷で、左側に最初のページを配置して右側を2ページ目にするか、その逆にするかを指定する。
  • LeftToRight
  • RightToLeft
はい いいえ
Job.PDF.NUpConfiguration PDF:Nアップ 1枚の用紙に並べて印刷するページ数を指定する。
  • 1
  • 2
はい いいえ
Job.PDF.Orientation PDF方向 ジョブの印刷に使用する向きを指定します。
  • 設定なし (デフォルト)
  • タテ
  • ヨコ
いいえ いいえ
Job.PDF.PageRotationFromOriginal PDF:追加のページ回転 フィニッシャーに入るジョブの向きプロパティーによって指定されたページの回転を超えて、印刷するページの向きをジョブで変更するかどうかを指定する。
  • 0
  • 90
  • 180
  • 270
はい いいえ
Job.PDF.RollConfiguration PDF:フィニッシャーに入るジョブの向き フィニッシャーに入るときの印刷ジョブの向きを指定します。
  • JobEndEdgeIntoFinisher
  • JobStartEdgeIntoFinisher
はい いいえ
Job.Phase ステータス:現在のフェーズ 現在ジョブを処理しているRICOH ProcessDirectorフェーズの名前が入っています。
  • 完了
  • 準備
  • 印刷
  • 受信
いいえ いいえ
Job.PhaseProgress ステータス:現行フェーズでの進行状況 [ジョブフェーズ]プロパティーが識別するフェーズ内のジョブの進行状況が入っています。
  • エラー
  • 手動
  • ステージング
  • 実行しています
いいえ いいえ
Job.Preview.AcceptedBy プレビュー印刷:承認者 プレビュー印刷を承認したユーザーのIDを示します。   いいえ いいえ
Job.Preview.AutoAccept プレビュー印刷:プレビュー印刷を自動的に承認する RICOH ProcessDirectorがプレビュー印刷を自動的に承認して、ジョブをワークフローの次のステップに移動するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい いいえ
Job.Preview.PageRange プレビュー印刷:プレビュー印刷のページ範囲 PreviewPrintステップでサンプルとして印刷されるジョブのページを記述する数値文字列を表示します。   はい いいえ
Job.Preview.Requested Printer プレビュー印刷:プレビュー印刷を要求されたプリンター PreviewPrintステップがプレビュー印刷ジョブを送信するプリンターの名前を指定します。   はい いいえ
Job.Print.AssignPrintTime ステータス:プリンターへの割り当て プリンターがジョブを受信した日時を指定します。 日付と時刻は、UTC(ユニバーサルタイムコード)の値として、 yyyy-mm-dd hh:mm:ss.fffffff というタイムスタンプ形式で格納されます。
  • yyyyは4桁の年です。
  • mmは2桁の月です。
  • ddは2桁の日です。
  • hhは2桁の時です。
  • mmは2桁の分です。
  • ssは2桁の秒です。
  • fffffffffは秒の小数点以下の9桁で、省略可能です。
いいえ いいえ
Job.Print.CumulativePagesStacked ステータス:スタック済み累積ページ 印刷され、プリンターの出力スタッカーに達した論理ページの総数(再印刷されたページも含む)が入っています。   いいえ いいえ
Job.Print.CumulativeSheetsStacked ステータス:スタック済み累積シート RICOH ProcessDirectorシステムでのジョブの存続期間中に、印刷され、プリンターの出力スタッカーに到達した物理シートの総数が入っています。   いいえ いいえ
Job.Print.EndPrintTime ステータス:印刷完了時刻 プリンターがジョブの印刷を正常に完了した日時を示します。 日付と時刻は、UTC(ユニバーサルタイムコード)の値として、 yyyy-mm-dd hh:mm:ss.fffffff というタイムスタンプ形式で格納されます。
  • yyyyは4桁の年です。
  • mmは2桁の月です。
  • ddは2桁の日です。
  • hhは2桁の時です。
  • mmは2桁の分です。
  • ssは2桁の秒です。
  • fffffffffは秒の小数点以下の9桁で、省略可能です。
いいえ いいえ
Job.Print.HeaderConfig バナーページ:ヘッダーページ構成ファイル RICOH ProcessDirectorがジョブのヘッダーページの内容と形式を作成するために使用する、構成ファイルのパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.Print.HeaderCopies バナーページ:ヘッダーのコピー RICOH ProcessDirectorがジョブ自体の印刷を開始する前に印刷する必要がある、ジョブヘッダーページのコピー数が入っています。   はい いいえ
Job.Print.SpoolID 全般:スプールID RICOH ProcessDirectorがジョブをプリンタードライバーコンポーネントに送信する前に生成する、ジョブのスプールIDを識別します。   いいえ いいえ
Job.Print.TrailerConfig バナーページ:トレーラーページ構成ファイル RICOH ProcessDirectorがジョブのトレーラーページの内容と形式を作成するために使用する、構成ファイルのパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.Print.TrailerCopies バナーページ:トレーラーのコピー RICOH ProcessDirectorがジョブを印刷した後で印刷する必要がある、ジョブトレーラーページのコピー数が入っています。   はい いいえ
Job.Priority スケジューリング:ジョブの優先順位 ジョブの印刷の優先順位が入っています。   はい はい
Job.ProcessGroupId 全般:プロセスグループID ジョブが属している処理グループがある場合に、そのグループの番号を指定します。   いいえ いいえ
Job.ProcessGroupOrder 全般:プロセスグループ配列 ジョブグループ内にジョブがある場合、その位置を識別します。   いいえ いいえ
Job.Punch スケジューリング:パンチ 出力に穴を開けるための穴の数と位置を指定します。
  • 2_at_bottom
  • 2_at_left
  • 2_at_right
  • 2_at_top
  • 3_at_bottom
  • 3_at_left
  • 3_at_right
  • 3_at_top
  • 4_at_bottom
  • 4_at_left
  • 4_at_right
  • 4_at_top
  • Multiple_at_bottom
  • Multiple_at_left
  • Multiple_at_left
  • Multiple_at_top
はい はい
Job.ReprintCount ステータス:再印刷回数 ジョブが印刷のために再処理された回数を表示します。   いいえ いいえ
Job.RequestedPrinter スケジューリング:要求されたプリンター ジョブで要求されたプリンターの名前が入っています。   はい はい
Job.Resolution 変換:変換解像度(dpi) 標準的なTransform Featureの場合、データ変換プログラムが生成するイメージ出力のフルページの解像度を指定します。ジョブを印刷するプリンターのモデルに応じて適切な値を指定します。   はい いいえ
Job.RestartSteps [ジョブの再処理]ページで[フェーズおよびステップ]リストとして表示 許可ユーザーがジョブの再処理を開始するために選択可能なフェーズおよび関連ステップを表示します。   いいえ いいえ
Job.RetainDuration 全般:保存期間(単位 RICOH ProcessDirectorが完了フェーズのRetainCompletedJobsステップに到達した後でジョブを保存する期間の長さ(分、時、または日)を制御します。   はい はい
Job.RetainStartTime 全般:保存開始時刻 完了フェーズでジョブの保存期間が始まった時刻が入っています。 日付と時刻は、UTC(ユニバーサルタイムコード)の値として、 yyyy-mm-dd hh:mm:ss.fffffff というタイムスタンプ形式で格納されます。
  • yyyyは4桁の年です。
  • mmは2桁の月です。
  • ddは2桁の日です。
  • hhは2桁の時です。
  • mmは2桁の分です。
  • ssは2桁の秒です。
  • fffffffffは秒の小数点以下の9桁で、省略可能です。
いいえ いいえ
Job.SavedSearches 保存済みフィルター 以前ジョブテーブルに保存したフィルターから選択できます。   いいえ いいえ
Job.SetJobOverrides ジョブ値ファイル プロパティー値を設定するために使用する構成ファイルのフルパスとファイル名を指定します。   はい いいえ
Job.SetJobOverrides ジョブ値ファイル プロパティー値を設定するために使用する構成ファイルのフルパスとファイル名を指定します。   はい いいえ
Job.SheetsStacked ステータス:スタック済みシート 印刷され、プリンターの出力スタッカーに到達した物理シート数が表示されます。   いいえ いいえ
Job.SnapshotJobFile.FileToBeCopied コピーするファイルタイプ このステップがスプールディレクトリーで検索し、後で使用するためにコピーするファイルの使用タイプおよびデータタイプを指定します。   はい いいえ
Job.SnapshotJobFile.NewFileDescriptor スナップショットファイルの記述子 このステップが、ジョブファイルのスナップショットを保存するときに、ファイルのジョブ ID とデータタイプの間に挿入するテキストです。   はい いいえ
Job.SourceInputDeviceName 全般:ソース入力装置 ジョブが発信された、システムのジョブの入力装置名を表示します。   いいえ いいえ
Job.SpoolFileStem 全般:ルートファイルパス このジョブに関連する、すべてのファイルのディレクトリー位置を指定します。   いいえ いいえ
Job.Staple スケジューリング:ステープル 出力で使用するステープルの数と位置を指定します。
  • 2_at_bottom
  • 2_at_center
  • 2_at_left
  • 2_at_right
  • 2_at_top
  • Bottom_left
  • Bottom_right
  • Top_left
  • Top_left_diagonal
  • Top_left_horizontal
  • Top_left_vertical
  • Top_right
  • Top_right_diagonal
  • Top_right_horizontal
  • Top_right_vertical
はい はい
Job.StapleRequired ステープルが必要 このジョブまたはそのページ例外をステープルする必要があるかどうかを表示します。このプロパティーの値は変更できません。   いいえ はい
Job.State ステータス:現行ジョブの状態 ジョブの現行の処理状態が入っています。
  • 割り当て済み
  • 完了
  • 作成中
  • エラー
  • 手動、待ち
  • 手動、作動
  • 印刷する
  • 処理中
  • キュー
  • リリース
  • 保存
  • スプール
  • 停止
  • 未割り当て
  • 待ち
いいえ いいえ
Job.Step ステータス:現在のステップ ジョブを処理しているステップの名前が入っています。   いいえ いいえ
Job.StopAtPhase ステータス:フェーズに入るときに停止 ジョブが特定のフェーズの最初のステップに到達したとき、RICOH ProcessDirectorがそのジョブを停止するかどうかを指定します。
  • 完了
  • 準備
  • 印刷
  • 受信
はい いいえ
Job.SubmitTime スケジューリング:実行依頼時刻 入力装置が入力ファイルを実行依頼し、対応するRICOH ProcessDirectorジョブを作成した日時が入っています。 日付と時刻は、UTC(ユニバーサルタイムコード)の値として、 yyyy-mm-dd hh:mm:ss.fffffff というタイムスタンプ形式で格納されます。
  • yyyyは4桁の年です。
  • mmは2桁の月です。
  • ddは2桁の日です。
  • hhは2桁の時です。
  • mmは2桁の分です。
  • ssは2桁の秒です。
  • fffffffffは秒の小数点以下の9桁で、省略可能です。
いいえ いいえ
Job.TestJob 全般:テストジョブ ジョブがテストジョブであるか、実動ジョブであるかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい いいえ
Job.TotalPages ステータス:合計ページ数 ジョブ内の論理ページの総数が入っています。   いいえ いいえ
Job.TotalSheets ステータス:合計シート数 ジョブ内の物理シートの総数が入っています。   いいえ いいえ
Job.TrailerConfig トレーラーページ構成ファイル RICOH ProcessDirector が、ZIP ファイルに含まれる各ファイルの後に配置されるトレーラーページの内容と形式を作成するために使用する、構成ファイルのパスと名前を指定します。許可ユーザーは、RICOH ProcessDirector に用意されているトレーラーページの構成ファイルのいずれかを指定できますが、カスタマイズした構成ファイルを指定することもできます。   はい いいえ
Job.UseProxy プロキシサーバーを使用 DownloadFileステップがダウンロードファイルのURL解決にプロキシサーバーを使用するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい いいえ
Job.Validate.FileTo ファイル構造の確認:チェックするファイル ファイル構文をチェックすることによって、CheckFileStructureステップに基づくステップが検証するJSONまたはXMLファイルの完全パスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.Validate.FileType ファイル構造の確認:ファイル形式 CheckFileStructureステップテンプレートに基づくステップが検証するファイルの形式を指定します。
  • XML
  • JSON
はい いいえ
Job.Wait.Amount 待機:待機時間 次のステップに進むまでにジョブが待つ時間を指定します。   はい いいえ
Job.Wait.TimeOfDay 待機:待機時刻 ジョブが次のステップに進むまでの特定の時間を指定します。   はい いいえ
Job.Wait.TimeZone 待機:タイムゾーン 待ち終了時刻プロパティーで使用する時間帯を指定します。   はい いいえ
Job.Wait.WaitUntil 待機:待機ステップの終了 待ち期間が終了し、ジョブが次のステップに進んだときの日付と時刻を表示します。   はい いいえ
Job.Wait.WhenToMove 待機:次の後にステップを完了 待ち終了時刻待ち期間の両方のプロパティーに値が設定されている場合、プロパティーはこの2種類の時間の前後に到達した際に 待ちステップが完了するかどうかを指定します。
  • 初回発生時
  • 最終発生時
はい いいえ
Job.WaitReason ステータス:待ち状況の理由 それ以上RICOH ProcessDirectorがジョブを処理できなくなる条件を識別します。
  • DeviceUnavailable
  • NoMatchingDevice
  • ServerUnavailable
  • StepTemplateDisabled
いいえ いいえ
Job.XML.JSONInputFile XML:JSON入力ファイル XML 形式に変換する JSON ファイルを指定します。   はい いいえ
Job.XML.XMLOutputFile XML:XML出力ファイル ステップで作成される XML ファイルの場所と名前を指定します。   はい いいえ
Job.ZipFIle.FilesToZip ZIPファイル:ZIPするファイル ZIPファイルを作成するために、ZIPFilesステップテンプレートに基づくステップがコピーするファイルのコンマ区切りリストを指定します。   はい いいえ
Job.ZipFIle.ZipToSave ZIPファイル:出力ファイル ZIPFilesステップテンプレートに基づくステップで作成される出力ファイルの完全パスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.ZipFilesToEmail Eメール:ZIPファイルの添付 E メールに添付する前にファイルを ZIP ファイルにパッケージ化するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい いいえ

1.2.10.30.5.1 ユーザーインターフェースに表示されないジョブのデータベースプロパティー名

ジョブのプロパティーの中には、ユーザーインターフェースに表示されないものもあります。そのようなプロパティーは、外部プログラムを作成するのに役立つことがあります。

値の[内部値]列は、プロパティー値の制限事項を説明します。プロパティーには特定の内部値もあるため、そのプロパティーを Web サービス要求で使用する場合、または指定変更ファイルを使用して設定する場合は、次のいずれかの値を使用する必要があります。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは、ジョブが実行依頼された後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

[ジョブチケット]列:

  • はい: ジョブの実行依頼に使用されるジョブチケットにある 1 つ以上の値からプロパティーを設定できます。
  • いいえ: ジョブチケットにある値からプロパティーを設定できません。

ユーザーインターフェースに表示されないジョブプロパティー
データベース名 説明 内部値 編集可能 ジョブチケット
Job.ContinueState 割り込まれたジョブが続行するとき、どの状態に戻るかを指定します。   いいえ いいえ
Job.ConvertOverrides ジョブと一緒に実行依頼された指定変更ファイルをRICOH ProcessDirectorproperty name=value形式のジョブプロパティーファイルに変換するかどうかを指定します。
  • いいえ (デフォルト)
  • はい
LPD 入力装置の場合、デフォルトは[はい]です。
いいえ いいえ
Job.External.ControlFile 一時制御ファイルの名前に解決される公式を指定します。 1 ~ 255 文字 いいえ いいえ
Job.FileReceiptTime ジョブの最後の入力ファイルがシステムに到着したときの日時を指定します。   いいえ いいえ
Job.HoldPending 現行ステップの処理が完了した後でジョブを RICOH ProcessDirector が保留するかどうかを指定します。
  • いいえ (デフォルト)
  • はい
はい いいえ
Job.InitJob.TypePattern ファイル名のどの部分がワークフローを決定するために使用される必要があるかを示すパターンマッチングストリングを指定します。このストリングは正規表現で構成されますが、(JOB_TYPE) が含まれることもあります。入力装置の[ワークフロー初期化ステップ]プロパティーまたは[子ワークフロー初期化ステップ]プロパティーは、SetJobTypeFromFileName に設定する必要があります。 1 ~ 255 文字 (大/小文字の区別あり) いいえ いいえ
Job.NextChildJobID このジョブに対して作成される次の子ジョブに割り当てるジョブ ID を指定します。   いいえ いいえ
Job.PreviousPrinter 以前に RICOH ProcessDirector によってジョブに割り当てられた、または以前にジョブを印刷したプリンターを表示します。   いいえ いいえ
Job.PrintCommand ジョブの実行依頼に使用された印刷コマンドを表します。   いいえ いいえ
Job.Print.CurrentPage 割り当てられたプリンターで現在印刷されているページのページ番号を表示します。   いいえ いいえ
Job.Print.CurrentTotalPages ジョブの合計ページ数を表示します。   いいえ いいえ
Job.Print.CurrentTotalSheets ジョブの物理シートの総数を表示します。   いいえ いいえ
Job.Print.FormLength 用紙の長さをミリメートルで指定します。   いいえ いいえ
Job.PSFINSeglist AFPジョブを処理のために分割した結果のセグメントファイルのリストです。   いいえ いいえ
Job.Print.PSFINSegmentSize RICOH ProcessDirectorが処理のために AFP ジョブを分割するときのセグメントファイルのサイズ(KB)を指定します。   はい いいえ
Job.Process ジョブを処理している現行フェーズ内のプロセスを指定します。   いいえ いいえ
Job.Promote 許可ユーザーがジョブをプロモートしたかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
いいえ いいえ
Job.PromoteTime 許可ユーザーがジョブをプロモートした時刻を指定します。   いいえ いいえ
Job.ReleaseState 停止しているジョブがリリースされたとき、どの状態に戻るかを指定します。   いいえ いいえ
Job.ResumeKey オペレーターがジョブに割り込んだときに、RICOH ProcessDirector のプリンタードライバーコンポーネントが返すキーを指定します。オペレーターがジョブを再開すると、プリンタードライバーはこのキーを使用して、印刷が再開されるページ番号を決定します。   いいえ いいえ
Job.StateType ジョブの状態タイプを表示します。
  • キュー
  • 処理中
  • 完了
  • エラー
  • 手動
いいえ いいえ
Job.StopIssued ジョブが許可ユーザーによって停止されたかどうかを指定します。   いいえ いいえ

1.2.10.30.5.2 Quadient Inspire接続 のジョブのデータベースプロパティー名

ComposeAFP または ComposePDFステップテンプレートに基づくステップを実行する印刷ジョブについてのメッセージは、Job.GMC で始まるデータベース名でプロパティーを参照する場合があります。Quadient Inspire接続機能には、 Quadient Inspire Designerプログラムを実行する手順が記載されています。

編集可能列:

  • はい: 許可ユーザーは、ワークフローが作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

プロパティー
データベース名 ノートブックフィールド名 説明 編集可能
Job.GMC.WFDFileLocation WFD ファイル Quadient Inspire Designerを使用して印刷レイアウトを設計する場合に生成される定様式ファイル。このファイルには、Quadient Inspire Designerが印刷ジョブを生成するために使用するアプリケーションのレイアウトおよび入力データが含まれます。 はい
Job.GMC.DataFilesLocation データファイル 新規印刷ジョブに含めるためにQuadient Inspire Designerに送信される変数データを含むファイル(複数の場合もあり)。 はい
Job.GMC.DataFilesModule データモジュール 変数データファイルを処理するQuadient Inspire Designerのデータモジュール名を示します。 はい
Job.GMC.FixedDataFilesLocation 固定データファイル このステップで処理されるすべてのジョブで共通のデータが含まれるファイル。このファイルは新規 AFP印刷ジョブに含めるためにQuadient Inspire Designerに送信されます。 はい
Job.GMC.FixedDataFilesModule 固定データモジュール 固定データファイルを処理するQuadient Inspire Designerのデータモジュール名のリストを示します。 はい
Job.GMC.JobFile Quadient JOBファイル Quadient Inspire Designerが生成する実動構成ファイル。このファイルには、ジョブを正しく印刷するためのプリンターの設定情報が含まれます。 はい
Job.GMC.SetupFiles プロパティーノートブックに含まれません。 データファイル、データモジュール、固定データファイル、および固定データモジュールのプロパティー値を正しい順序で連結します。複数のこれらの値を必要とするコマンドおよびシンボル式で、このプロパティーを使用できます。 いいえ

1.2.10.30.5.3 次を使用したジョブのデータベースプロパティー RICOH Visual Workbench

ジョブに関するメッセージは、RICOH Visual Workbench に関連するジョブプロパティーに言及する場合があります。ジョブプロパティーのデータベース名はすべて、 Job で始まります。管理者は、RICOH ProcessDirector 外部プログラムに指定するシンボル式で、ジョブプロパティーのデータベースプロパティー名を使用できます。また、管理者は、RICOH ProcessDirector 制御ファイルでジョブプロパティーのシンボル式を指定することもできます。
RICOH Visual Workbenchのジョブプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明
Job.EditFirst 最初に編集 空白を作成する前に RICOH ProcessDirector が AFP Editor 機能を使用してジョブを編集するかどうかを指定します。
Job.IndexerControlFile Visual Workbench 制御ファイル Visual Workbench 制御ファイル のパスおよびファイル名を指定します。
Job.IndexerFirst 先に索引付けを行う 他の拡張を行う前に RICOH ProcessDirector が AFP Indexer を使用してジョブの索引付けを行うかどうかを指定します。

1.2.10.30.5.4 Web サービスジョブのデータベースプロパティー名

システムの一部および Web サービスジョブに関するメッセージでは、データベース名でプロパティーが参照されます。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。指定変更ファイルまたは外部プログラムのプロパティーに値を設定する場合は、内部値を使用します。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はい: 通知が作成された後で値を変更できます。
  • いいえを選択すると値を変更できません。

Web サービスジョブのプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 内部値 編集可能
Job.WebService.Header 呼び出す Web サービス: 要求ヘッダー ステップが要求をアプリケーションに送信するために Web サービス要求に含める HTTP ヘッダーフィールドを指定します。   はい
Job.WebService.Parameter 呼び出す Web サービス: 要求パラメーター ステップが外部アプリケーションへの Web サービス要求に含めるパラメーターを指定します。   はい
Job.WebService.Payload 呼び出す Web サービス: 要求ペイロード ステップがアプリケーションに実行依頼する Web サービス要求の本文を指定します。   はい
Job.WebService.PayloadType 呼び出す Web サービス: 要求ペイロードタイプ 要求ペイロードプロパティーの値がファイルのパスであるか、ストリングであるかを指定します。
  • ファイル
  • テキスト
はい
Job.WebService.PosPassword 呼び出す Web サービス: パスワード ステップが Web サービスでの認証に使用するパスワードを指定します。   はい
Job.WebService.Proxy 呼び出す Web サービス: プロキシを使用 ステップがプロキシサーバーを介して通信するかどうかと、プロキシサーバーを介して通信する場合に使用するプロキシサーバーを指定します。
  • プロキシサーバー1
  • プロキシサーバー2
はい
Job.WebService.RequestMethod 呼び出す Web サービス: 要求メソッド ステップが要求をアプリケーションに送信するために使用するメソッドを指定します。
  • DELETE
  • GET
  • PATCH
  • POST
  • PUT
はい
Job.WebService.RequestURL 呼び出す Web サービス: 要求 URL ステップが要求をアプリケーションに実行依頼するために使用する URL を指定します。   はい
Job.WebService.ResponseFile 呼び出す Web サービス: 応答ファイル RICOH ProcessDirector がアプリケーションからの応答を保存するために使用するファイルの完全パスと名前を指定します。   はい

1.2.10.30.5.4.1 ユーザーインターフェースに表示されない Web サービスジョブのデータベースプロパティー名

Web サービスジョブの一部のプロパティーはユーザーインターフェースに表示されません。そのようなプロパティーは、RICOH ProcessDirector シンボル内で使用したり、外部プログラムを作成するために使用したりできます。

内部値列は、プロパティー値の制限事項を説明します。プロパティーが特定の内部値を持つ場合は、指定変更ファイルまたは外部プログラムでプロパティー値を設定するときにそのいずれかの値を使用します。

編集可能列:

  • はいを選択すると値を変更できます。
  • いいえを選択すると値を変更できません。

ユーザーインターフェースに表示されない Web サービスジョブのプロパティー
データベース名 説明 内部値 編集可能
Job.WebService.Password RICOH ProcessDirector は、 CallRESTServiceまたは CallSOAPServiceステップテンプレートに基づいて、このプロパティーのシンボルをステップの パスワードプロパティーの値と置き換えます。
重要:
このプロパティーを他の目的に使用しないでください。他の目的に使用した場合、 CallRESTServiceまたは CallSOAPServiceステップでのパスワードプロパティーの置き換えが正しく動作しなくなります。
  いいえ

1.2.10.30.6 ジョブのデータベースプロパティー名

入力ファイルに関するメッセージでは、Locationで始まるデータベース名でプロパティーが表されている場合があります。

編集可能列:

  • はい: 許可ユーザーは、位置が作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

Location.ID
データベース名 フィールド名 説明 編集可能
Location.Description 位置の説明 位置を説明します。たとえば、プリンターの設置場所の地名や建物の名前、建物内のフロアなどです。 はい
Location.ID 位置の名前 位置の名前を指定します。 いいえ
Location.LastModified 最終変更日時 位置が最後に変更された日時。 いいえ
Location.ModifiedBy 変更ユーザー この位置を最後に変更したユーザーのユーザー名を指定します。 いいえ

1.2.10.30.7 メディアのデータベースプロパティー名

メディアに関するメッセージでは、Media で始まるデータベース名でプロパティーが表されている場合があります。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。 [内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

編集可能列:

  • はい: 許可ユーザーは、メディアが作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

ジョブチケット列:

  • はい: ジョブの メディアプロパティーを設定するために、ジョブの実行依頼に使用されるジョブチケットにある 1 つ以上の値とプロパティーが比較されます。
  • いいえ: プロパティーはジョブチケットにある値と比較されません。

メディアのプロパティー
データベース名 フィールド名 説明 内部値 編集可能 ジョブチケット
Media.Description メディアの説明 メディアについて説明するユーザー定義のテキストが入っています。   はい いいえ
Media.ID プロパティーノートブックのタイトルに表示メディア名 メディアの名前が入っています。   いいえ はい
Media.LastModified 最終変更日時 メディアが最後に変更された日時。   いいえ いいえ
Media.MappedMedia マップされたシステムメディア このプリンターメディアにマップするシステムメディアを指定します。   はい はい
Media.MappedMedia.PrinterFilter プリンター テーブル内のメディアマッピングを表示するプリンターを指定します。
  • すべて
はい はい
Media.ModifiedBy 変更ユーザー このメディアを最後に変更したユーザーのユーザー名を指定します。   いいえ いいえ
Media.Printer プリンター このプリンターメディアが関連付けられているプリンターの名前を指定します。   いいえ はい
Media.ProductId 製品 ID メディアの製品 ID を指定します。このプロパティーは、JDF/PDF送信するデータストリームの値を持つRicoh PDFプリンターに送信されたジョブでのみ使用されます。   はい はい
Media.SendName ジョブチケットでメディア名を送信 メディア名をJDFジョブチケット内のRicoh PDFプリンターに送信するかどうかを指定します。   はい いいえ
MediaSize.Height メディアの高さ メディアの高さを指定します。   はい はい
MediaSize.Units メディア単位 メディアの高さおよび幅の計測単位を指定します。
  • インチ
  • ミリメートル
  • ポイント
はい いいえ
注意: ジョブチケットのメディアの寸法は常にポイント単位です。
MediaSize.Width メディアの幅 メディアの幅を指定します。   はい はい
MediaType.Color メディアのカラー メディアのカラーを指定します。
  • バフ
  • ゴールデンロッド
  • グレー
  • アイボリー
  • なし
  • オレンジ
  • ピンク
  • パープル
  • レッド
  • ユーザー
はい はい
MediaType.Details メディアの詳細 メディアが属する一般カテゴリー (例えば、レターヘッドまたは OHP フィルム) を指定します。
  • ボンド
  • カードストック
  • 封筒
  • ラベル
  • レターヘッド
  • 用紙(A)
  • 特殊紙
  • タブストック
  • 半透明
  • 透明
はい はい
MediaType.Preprinted メディアは事前印刷される メディアが事前印刷されるかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい はい
MediaType.Punched メディアはプリパンチされる メディアがプリパンチされるかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい はい
MediaType.Recycled メディアは再生される メディアが再生されるかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい はい
MediaType.Weight メディアの坪量 (gsm) メディアの重さを 1 平方メートル当たりのグラム (gsm) で指定します。   はい はい

1.2.10.30.8 通知オブジェクトのデータベースプロパティー名

メッセージは、Notificationプロパティーを示している場合があります。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

ワークフロープロパティー
データベース名 ノートブックフィールド名 説明 編集可能
User.EmailAddress メールアドレス ユーザーのメールアドレスを指定します。 はい
Notification.AnyAllCustom 次の条件のいずれかまたはすべてを適用する 通知オブジェクトの条件をどのように組み合わせるかを指定します。 はい
Notification.BCC BCCアドレス 通知メールの BCC の送信先となる 1 つまたは複数のアドレスです。この値は、E メールのBCC:フィールドで使用されます。 はい
Notification.CC CCアドレス 通知メールの CC の送信先となる 1 つまたは複数のアドレスです。この値は、E メールのCC:フィールドで使用されます。 はい
Notification.Condition 条件 通知オブジェクトに対して 1 つまたは複数の条件を定義できます。条件は、指定したイベントに対して送信される通知を制限します。それぞれの条件は、オブジェクトプロパティー、比較演算子、および値によって構成されます。 はい
Notification.Condition.NotifyWhen Notify when 通知オブジェクトの条件をどのように組み合わせるかを指定します。 はい
Notification.Description 通知の説明 説明には、通知が送信されるタイミングなどを示すことができます。例: 「深夜以降にプリンターが無効になった場合に、2 番目のシフトのオペレーターにメールが送信されます。 」 はい
Notification.EmailMessage メッセージ 通知メールの本文に記入するメッセージを指定します。メッセージでは、プレーンテキスト、HTML、画像を使用できます。 はい
Notification.EmailSubject 件名 通知メールの件名に挿入するテキストを指定します。 はい
Notification.Enabled.Description 使用可能状況 この通知オブジェクトが通知を送信できるようにするかどうかを指定します。 いいえ
Notification.Event イベント 通知オブジェクトに対して監視する 1 つまたは複数のプロパティーを定義できます。それぞれのイベントは、オブジェクトプロパティー、アクション、およびオプションで値によって構成されます。ここに示すプロパティーを持つオブジェクトのタイプは、通知プロパティーノートブックの一般タブの イベントタイププロパティーで設定されます。 はい
Notification.EventType イベントタイプ 通知するために監視するオブジェクトのタイプを指定します。各通知オブジェクトに対して、1 つのタイプのイベントタイプのみを使用できます。 はい
Notification.ID 通知名 通知オブジェクトの名前を指定します。 いいえ
Notification.JsonCondition 条件 通知オブジェクトに対して 1 つまたは複数の条件を定義できます。条件は、指定したイベントに対して生成される通知を制限します。 いいえ
Notification.SecureConnection セキュア接続 通知メールを送信する際に、メールサーバーとの接続に SSL と TLS のどちらのセキュリティーを使用するかを指定します。この機能を有効にするには、SMTP サーバーで SSL または TLS 接続がサポートされている必要があります。 はい
Notification.SendLog ログの添付 特定の入力装置、ジョブ、またはプリンターのイベントが発生したときに、入力装置、ジョブ、またはプリンターのログを通知メールに添付し、メールの受信者に詳細情報を提供するかどうかを指定します。 はい
Notification.Threshold 通知の制限 一定期間に何通の通知を送信できるようにするかを指定できます。例えば、2時間10 通のメッセージを送信できるように指定した場合、最初の通知が送られたあとにタイマーが開始されます。次の 30 分以内に 9 通の通知が送信された場合は、タイマーが制限の 2 時間に達するまで、新しい通知は送信されません。 はい
Notification.To 宛先アドレス 通知の送信先となる 1 つまたは複数のメールアドレス。この値は、E メールのTo:フィールドで使用されます。 はい
Notification.Type 通知方法 通知方法を指定します。 はい
WorkflowSystem.EmailFrom 送信者メールアドレス すべての通知メールのFrom:フィールドで使用されるメールアドレス。 はい

1.2.10.30.8.1 Web サービスの通知のデータベースプロパティー名

Web サービスの通知に関するシステムとメッセージの一部は、データベース名でプロパティーを参照しています。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。指定変更ファイルまたは外部プログラムのプロパティーに値を設定する場合は、内部値を使用します。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はい: 通知が作成された後で値を変更できます。
  • いいえを選択すると値を変更できません。

Web サービスの通知のプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 内部値 編集可能
WSNotification.WebService.AuthContentType 認証: 認証応答コンテンツタイプ Web サービスの通知が受信する、認証応答の形式を指定します。
  • JSON
  • XML
はい
WSNotification.WebService.AuthRequestHeader 認証: 認証要求ヘッダー Web サービスの通知が別のアプリケーションでの認証に使用する、HTTP ヘッダーフィールドを指定します。   はい
WSNotification.WebService.AuthRequestMethod 認証: 認証要求メソッド Web サービスの通知が認証のために呼び出すメソッドのタイプを指定します。
  • DELETE
  • GET
  • PATCH
  • POST
  • PUT
はい
WSNotification.WebService.AuthRequestParams 認証: 認証要求パラメーター Web サービスの通知が外部アプリケーションに送信するパラメーターを指定します。これらのパラメーターの例として、ユーザー ID とパスワードがあります。   はい
WSNotification.WebService.AuthRequestPayload 認証: 認証要求ペイロード 指定の Web サービスに渡すペイロードを指定します。   はい
WSNotification.WebService.AuthRequestPwd 認証: 認証要求パスワード セッション用に 1 回のみ使用できる資格情報の取得に使用するパスワード。認証要求ペイロードプロパティーで、シンボルとしてパスワードを参照します。認証に成功すると、Web サイトからトークンが返されます。   はい
WSNotification.WebService.AuthRequestURL 認証: 認証要求URL Web サイトまたはアプリケーションでの認証で RICOH ProcessDirector が使用する URL を指定します。   はい
WSNotification.WebService.AuthResponseAttribute 認証: 認証応答属性 セッションの資格情報を含む認証要求への応答で、エレメントに XPath または JSONPath を指定します。この値は、セッションの静的な資格情報として保存されます。   はい
WSNotification.WebService.Proxy 要求: プロキシを使用 Web サービスの通知がプロキシ経由で通信するかどうかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい
WSNotification.WebService.RequestHeader 要求: 要求ヘッダー Web サービスの通知がデータ要求に使用する、HTTP ヘッダーフィールドを指定します。   はい
WSNotification.WebService.RequestMethod 要求: 要求メソッド Web サービスの通知が処理のために呼び出すメソッドのタイプを指定します。
  • DELETE
  • GET
  • PATCH
  • POST
  • PUT
はい
WSNotification.WebService.RequestParams 要求: 要求パラメーター Web サービスの通知が外部アプリケーションに送信するパラメーターを指定します。   はい
WSNotification.WebService.RequestPayload 要求: 要求ペイロード Web サービスが外部アプリケーションに渡すペイロードを指定します。   はい
WSNotification.WebService.RequestURL 要求: 要求URL Web サービスの通知が通信する Web サービスの URL を指定します。   はい
WSNotification.WebService.StaticCredential 認証: 静的な資格情報 複数回使用できる認証が必要な外部アプリケーションに対して、RICOH ProcessDirector が接続に使用する認証コード。   はい
WSNotification.WebService.Username 認証: HTTP 認証ユーザー名 外部アプリケーションへの接続で RICOH ProcessDirector が使用するユーザー名を指定します。   はい

1.2.10.30.8.1.1 ユーザーインターフェースに表示されない Web サービスの通知のデータベースプロパティー名

Web サービスの通知の一部のプロパティーは、ユーザーインターフェースに表示されません。そのようなプロパティーは、RICOH ProcessDirector シンボル内で使用したり、外部プログラムを作成するために使用したりできます。

内部値列は、プロパティー値の制限事項を説明します。プロパティーが特定の内部値を持つ場合は、指定変更ファイルまたは外部プログラムでプロパティー値を設定するときにそのいずれかの値を使用します。

編集可能列:

  • はいを選択すると値を変更できます。
  • いいえを選択すると値を変更できません。

ユーザーインターフェースに表示されない Web サービスの通知のプロパティー
データベース名 説明 内部値 編集可能
WSNotification.WebService.Credential RICOH ProcessDirector とデータを交換する Web サービスに、Web サービスの通知が呼び出しで転送する静的な資格情報またはトークン。

要求ペイロードプロパティーに資格情報またはトークンを指定するには、 WSNotification.WebService.Credentialプロパティーのシンボルを使用します。この例では次の XML を使用します。

<Token>${WSNotification.WebService.Credential}</Token>

  いいえ

1.2.10.30.9 プリンターのデータベースプロパティー名

プリンターに関するメッセージでは、データベース名でプロパティーが表されている場合があります。すべてのプロパティーがすべてのタイプのプリンターに当てはまるわけではありません。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はい:許可ユーザーは、プリンターが作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

プリンタープロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 内部値 編集可能
CustomPDFPrinter.ImportPrinter 一般: カスタムPDFプリンターサーバー カスタムPDFプリンターデバイスを定義するプリンターサーバーを選択します。   いいえ
CustomPDFPrinter.PrinterType 一般: カスタムプリンタータイプ カスタムPDFプリンターオブジェクトとして定義するプリンターのタイプを指定します。   はい
JdfDirectPrinter.VPName 一般: 仮想プリンター名 Ricoh TotalFlowプリンターオブジェクトに定義する仮想プリンター名を指定します。   はい
JdfOutputPrinter.PrinterType 一般: プリンターのタイプ プリンタータイプを指定します。 Ricoh PDFプリンターとして接続できるすべてのプリンターのリスト。 はい
JdfOutputPrinter.BannerPage.Tray バナーページバナーページ給紙トレイ ヘッダーページとトレーラーページの用紙を保持するプリンターの給紙トレイを指定します。   はい
JdfOutputPrinter.JobStatusPolling 一般: ジョブ状況のポーリング間隔 Ricoh PDFプリンターまたはカスタムPDFプリンターが、ジョブの状況の更新を要求する頻度を定義します。   はい
JdfOutputPrinter.MergeBanner バナーページバナーページをPDF印刷ファイルにマージ ヘッダーおよびトレーラーバナーファイルをPDF印刷ファイルにマージするか、別のファイルとしてプリンターに送信するかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
JdfOutputPrinter.Port 一般: プリンターポート プリンターの通信ポートを指定します。   はい
JdfOutputPrinter.URL 一般: Printer URL プリンターとの通信に使用するホスト名またはTCP/IPアドレスを指定します。   はい
PassThroughPrinter.CodePage 一般: コードページ プリンターが、プリンターコマンドを解釈するのに使用するコードページを指定します。   はい
PassThroughPrinter.Command 一般: プリンターコマンド プリンターにジョブを実行依頼するのに使用されるコマンド。   はい
PassThroughPrinter. ControlFileTemplate 一般: 制御ファイルテンプレート プリンターコマンドパラメーターにジョブプロパティーをマッピングする制御ファイルテンプレートの絶対パス名を指定します。   はい
PassThroughPrinter.MergeBanner バナーページバナーページをPDF印刷ファイルにマージ ヘッダーおよびトレーラーバナーファイルをPDF印刷ファイルにマージするか、別のファイルとしてプリンターに送信するかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
PassThroughPrinter.ValidRCs 一般: 有効な戻りコード ジョブが正常に印刷されたことを示すため、プリンターコマンドが発行することができる戻りコード値のリストが入っています。   はい
Printer.CommunityName SNMP: コミュニティー名 プリンターが属するSimple Network Management Protocol(SNMP)コミュニティーの名前を指定します。   はい
Printer.CurrentJobID 状況: 現行ジョブの番号 現在プリンターに割り当てられているジョブのジョブ番号を指定します。   いいえ
Printer.CurrentJobName 状況: 現行ジョブの名前 現在プリンターに割り当てられているジョブの名前を指定します。   いいえ
Printer.CurrentJobPagesStacked 状況: 印刷される現行ジョブページ 現在プリンターに割り当てられているジョブで印刷されたページ数を示します。   いいえ
Printer.CurrentJobProgress 状況: 印刷済みの比率 プリンターに現在割り当てられているジョブで印刷されている現行ページを、ジョブの合計ページ数に対する割合(%)で表示します。   いいえ
Printer.CurrentJobTotalPages 状況: 現行ジョブの合計ページ数 現在プリンターに割り当てられているジョブの合計ページ数を示します。   いいえ
Printer.CurrentStatus 状況: 最終ステータスメッセージ プリンター状況が[切断]または [アテンションが必要]の場合、プリンターについて受け取った最新のエラーまたは警告メッセージが入っています。それ以外の場合、プリンターについて受け取った最新の通知メッセージが入っています。   いいえ
Printer.CustomerName スケジューリング: カスタマー名 プリンターに割り当てられたカスタマー名を指定します。   はい
Printer.Description 一般: プリンターの説明 プリンターオブジェクトを説明するテキストが含まれます。   はい
Printer.Enabled 状況: 使用可能状況 RICOH ProcessDirectorがプリンターに対してジョブをスケジュールできるかどうかを指定します。   いいえ
Printer.EnhancePDFFilter 一般:アクションリスト PDFファイルおよびJDFファイルをRICOH PDFまたはRICOH TotalFlow プリンターに送信する前に、PDFファイルおよびJDFファイルに適用できるアクションを指定します。   はい
Printer.FirstSegmentSize 一般: 最初のPDFセグメントサイズ プリンターに送信される最初のPDFジョブセグメントのサイズを、ページを単位として指定します。   いいえ
Printer.FoldCapable スケジューリング: 折り対応 プリンターがジョブに割り当てられたさまざまな方法でページを折ることができるかどうかを指定します。   はい
Printer.HeaderExit バナーページヘッダーページを使用可能にする プリンターが各ジョブの開始時にヘッダーページを印刷するかどうかを制御します。
  • いいえ
  • はい
はい
Printer.ID プロパティーノートブックのタイトルに表示プリンター名 プリンターの名前が入っています。   いいえ
Printer.Instance 一般: プリンターサーバー このプリンターにジョブを送信するRICOH ProcessDirectorサーバーの名前を指定します。   はい
Printer.JobSize スケジューリング: サポートされるジョブサイズ RICOH ProcessDirectorがプリンターに対してスケジュールできるシート内のジョブサイズを指定します。   はい
Printer.Language 一般: プリンター言語 メッセージをRICOH ProcessDirectorに返すときに、プリンタードライバーコンポーネントで使用する言語を示します。   はい
Printer.LastModified 一般: 最終変更日時 プリンターが最後に変更された日時。   いいえ
Printer.Locations スケジューリング: プリンターの位置 プリンターの名前を指定します。   はい
Printer.MaxConcurrentJobs 一般: 最大並行ジョブ数 RICOH ProcessDirectorのプリンタードライバーコンポーネントが同時に制御できるジョブの最大数を指定します。   はい
Printer.Media スケジューリング: サポートされるメディア プリンターでサポートされるメディアを指定します。   はい
Printer.MediaCatalog メディア:使用するメディア プリンターに送信されるジョブのメディア情報がシステムメディアかプリンターメディアかを指定します。
  • プリンター
  • システム
はい
Printer.Model 一般: プリンター用紙タイプ プリンターのタイプ、例えば、連続用紙またはカットシートなどが入っています。   はい
Printer.Model.Specific 一般: プリンターモデル プリンターの型式番号が入っています。   はい
Printer.ModifiedBy 一般: 変更ユーザー このプリンターを最後に変更したユーザーのユーザー名を指定します。   いいえ
Printer.OutputBin スケジューリング: 使用可能出力ビン プリンターに取り付けることができる出力ビンをリストします。   はい
Printer.OutputFormat スケジューリング: 出力形式 プリンターが、ジョブの最初のページと最後のページのどちらを先に印刷するようにセットアップされているかを指定します。 通常、仕上げまたはその他の後処理の要件に応じて判断します。また、印刷前にジョブを異なるデータストリームに変換する必要があることを指定することもできます。
  • AtoZforAFP
  • AtoZforPDF
  • ZtoAforAFP
  • ZtoAforPDF
  • 変換
はい
Printer.PerfectBindingCapable スケジューリング: 完全バインド対応 プリンターが用地の端をとじて背表紙を接着できるかどうかを指定します。   はい
Printer.PunchCapable スケジューリング: パンチ対応 プリンターに接続されたフィニッシャーが出力に穴を開けることができるかどうかを指定します。   はい
Printer.Retry 接続: プリンター接続再試行カウント プリンターへの接続に失敗したときに、RICOH ProcessDirectorが接続を試みる回数を指定します。   はい
Printer.RetryInterval 接続: 再試行間隔 プリンターへの接続に失敗したときに、RICOH ProcessDirectorが接続を試みる頻度を指定します。   はい
Printer.RingBindingCapable スケジューリング: リングバインド対応 プリンターが用地の端をとじてリングを挿入できるかどうかを指定します。   はい
Printer.S2VBarcode AFP: ジョブ後に空白ページを送信する プリンターキューに入れられた最後のジョブが印刷されたと、プリンターに送信する空白ページの数を指定します。   はい
Printer.SegmentSize 一般: PDFセグメントサイズ プリンターに送信される PDF ジョブセグメントのサイズを、ページを単位として指定します。   はい
Printer.SerialNumber 状況: シリアル番号 プリンターのシリアル番号が入っています。   いいえ
Printer.SNMPStatus 状況: SNMP状況 SNMPが接続されているか、切断されているか、または使用不可になっているかを示します。   いいえ
Printer.StapleCapable スケジューリング: ステープル対応 プリンターに接続されたフィニッシャーが出力をステープルで留めることができるかどうかを指定します。   はい
Printer.Status 状況: プリンター状況 プリンターの現在の状況が入っています。   いいえ
Printer.TCPIP.Address 一般: プリンターTCP/IPアドレスまたはホスト名 プリンターハードウェアのネットワークTCP/IPアドレスまたは完全修飾ホスト名のいずれかを指定します。   はい
Printer.TrailerExit バナーページトレーラーページを使用可能にする プリンターが各ジョブの末尾にトレーラーページを印刷するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
Printer.UseSNMP SNMP: SNMPの使用 RICOH ProcessDirectorがSNMPを使用してプリンターをモニターするかどうかを指定します。   はい
Printer.UseSnmpUpdateMedia SNMP: プリンターからトレイ情報を取得 RICOH ProcessDirectorでメディアを更新するためにSimple Network Management Protocol(SNMP)を使用するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
Printer.Version 状況: バージョン SNMPによって戻されるプリンターバージョンが入っています。   いいえ

1.2.10.30.9.1 ユーザーインターフェースに表示されないプリンターのデータベースプロパティー名

プリンターのプロパティーの中には、ユーザーインターフェースに表示されないものもあります。そのようなプロパティーは、外部プログラムを作成するのに役立つことがあります。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは、ジョブが実行依頼された後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

ユーザーインターフェースに表示されないプリンタープロパティー
データベース名 説明 編集可能
Printer.InputTray プリンターの給紙トレイです。   いいえ
Printer.MediaReady プリンターにセットされているメディアを指定します。   いいえ
Printer.Type プリンターが受け入れるデータストリームを指定します。 IPDS いいえ

1.2.10.30.10 サーバーのデータベースプロパティー名

サーバーに関するメッセージでは、Instanceで始まるデータベース名でプロパティーが表されている場合があります。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは、サーバーが作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

サーバープロパティー
データベース名 ノートブックフィールド名 説明 内部値 編集可能
Instance.Description サーバーの説明 RICOH ProcessDirector サーバーを説明するユーザー定義のテキストが入っています。   はい
Instance.Enabled 使用可能状況 サーバーがタスクを実行できるかを指定します。
  • いいえ
  • はい
いいえ
Instance.ID プロパティーノートブックのタイトルに表示:サーバー名 サーバーの名前が入っています。   いいえ
Instance.IPAddress サーバー IP アドレスまたはホスト名 サーバーを実行しているコンピューターのネットワーク IP アドレスまたは完全修飾ホスト名のいずれかを指定します。   はい
Instance.InGeneralServerPool 汎用サーバープール サーバーが汎用サーバーか、または制限付き使用のサーバーかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
Instance.LastModified 最終変更日時 サーバーが最後に変更された日時。   いいえ
Instance.MaxHighUsageSteps 最大リソース集中ステップカウント サーバーが並行して実行できるリソース集中ステップの数を制御します。   はい
Instance.MaxLowUsageSteps 他のステップの最大ステップカウント サーバーが並行して実行できる非リソース集中ステップの数を制御します。   はい
Instance.ModifiedBy 変更ユーザー このサーバーを最後に変更したユーザーのユーザー名を指定します。   いいえ
Instance.Status 接続状況 サーバーの現在の状況を表示します。
  • 接続
  • 切断
いいえ

1.2.10.30.11 ステップテンプレートのデータベースプロパティー名

ステップテンプレートに関するメッセージでは、StepTemplateで始まるデータベース名でプロパティーが表されている場合があります。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは、ステップテンプレートが作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

ステップテンプレートプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 内部値 編集可能
Step.Color ステップの色 ワークフロービルダーに表示されるステップの色を指定します。
  • オレンジ
  • グレー
  • 設定なし
はい
Step.Description ステップの説明 ステップの目的を説明します。たとえば、ステップによるジョブの処理方法を説明します。   はい
Step.DisplayName 全般:ステップ名 ステップがワークフローに追加されるときに与えられる名前です。   はい
Step.ID 全般:ステップ ID このステップの内部名を指定します。この値は、ステップの名前に由来します。   いいえ
Step.Template.CreatedBy 全般:テンプレート作成元 ステップテンプレートを作成した機能または拡張機能の名前を指定します。   いいえ
StepTemplate.Color ステップの色 ワークフロービルダーに表示されるステップの色を指定します。
  • オレンジ
  • グレー
  • 設定なし
はい
StepTemplate.Description 全般:テンプレートの説明 ステップテンプレートの機能を説明するテキストが入っています。   はい
StepTemplate.Enabled 全般:使用可能状況 ステップテンプレートが使用可能であるかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
いいえ
StepTemplate.HighResourceUsage 調整プロパティーページ:同時ステップ制限 ステップテンプレートから作成された同時に実行可能なステップ数の制限が設定される場所を指定します。
  • ここで設定した制限を使用
  • サーバーで設定された制限を使用
ここで設定した制限を使用
StepTemplate.ID プロパティーノートブックのタイトルに表示:ステップテンプレート名 ステップテンプレートの名前が入っています。   いいえ
StepTemplate.LastModified 最終変更日時 ステップが最後に変更された日時。   いいえ
StepTemplate.MaximumActiveCount 調整プロパティーページ:システムでアクティブにする並行ステップの数を制限ラジオボタン 特定のタイプの RICOH ProcessDirector オブジェクトで並行して実行できるステップテンプレートおよびこのステップテンプレートから作成されるすべてのステップの発生回数を指定します。   はい
StepTemplate.MaximumActiveUnit 調整プロパティーページ:次の項目ごとにドロップダウンリスト ステップテンプレートの[最大アクティブカウント]プロパティーの値を適用する RICOH ProcessDirector オブジェクトのタイプを指定します。
  • PerInputDevice
  • PerPrinter
  • PerServer
  • PerSystem
はい
StepTemplate.ModifiedBy 変更ユーザー このステップを最後に変更したユーザーのユーザー名を指定します。   いいえ
StepTemplate.ModuleType 全般:モジュールタイプ ステップテンプレートの機能のタイプを識別します。
  • クリーンアップ
  • InitJobType
  • Java
  • 手動
  • 印刷
  • 実行依頼
  • SubmitChild
いいえ
StepTemplate.Servers 調整プロパティーページ:選択したサーバーでのみ実行ラジオボタン ステップテンプレートから作成されるすべてのステップを実行可能な、限定使用サーバーおよび汎用サーバーをすべてリストします。   はい
StepTemplate.SourceID 全般:ステップテンプレートソース ID このステップテンプレートを作成するのに使用したステップテンプレートの名前を指定します。   いいえ
StepTemplate.UseGeneralServerPool 調整プロパティーページ:使用するサーバー そのステップテンプレートによって作成されたステップを実行可能なコンピューターを指定します。
  • 特定のサーバーで実行
  • 一般的なサーバープール内のサーバーで実行
一般的なサーバープール内のサーバーで実行

1.2.10.30.12 システムプロパティーのデータベースプロパティー名

RICOH ProcessDirector システムに関するメッセージでは、 WorkflowSystemで始まるデータベース名でプロパティーが表されている場合があります。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はいを選択すると値を変更できます。
  • いいえを選択すると値を変更できません。

システムプロパティー
データベース名 フィールド名 説明 内部値 編集可能
WorkflowSystem.AdLdap.TestUserName LDAPテストユーザー名 LDAP設定をテストするために使用するLDAPユーザー名を指定します。   はい
WorkflowSystem.AltSMTPAddress 代替 SMTP サーバー ジョブステップでSMTP サーバータイププロパティー が 代替に設定されている場合に、ネットワーク IP アドレスと SMTP サーバーの完全修飾ホスト名のどちらを RICOH ProcessDirector でのメール送信に使用するのかを指定します。   はい
WorkflowSystem.AltSMTPPassword 代替 SMTP パスワード 一次サーバーで代替 SMTP サーバーへのログインに使用されるパスワードを指定します。   はい
WorkflowSystem.AltSMTPPort 代替 SMTP port 代替 SMTP サーバーで使用される TCP/IP ポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.AltSMTPSSLPort 代替 SMTP SSL ポート 代替 SMTP サーバーで SSL セキュリティーが使用されている場合は、SSL 接続で使用される TCP/IP ポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.AltSMTPTLSPort 代替 SMTP TLS ポート 代替メールサーバーで TLS セキュリティーが使用されている場合は、TLS 接続で使用される TCP/IP ポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.AltSMTPUserName 代替 SMTP ユーザー名 RICOH ProcessDirector サーバーで代替 SMTP サーバーへのログインに使用されるユーザー名を指定します。   はい
WorkflowSystem.CaptureFileName キャプチャーファイル システムデータを取り込むときに作成されたキャプチャーファイルの名前を指定します。   はい
WorkflowSystem.CaptureLevel 取り込むデータ キャプチャーファイルに含める情報の量を示します。   はい
WorkflowSystem.CaptureServer データの取り込み元サーバー キャプチャーファイルを作成するときに情報の収集元となるサーバーを示します。   はい
WorkflowSystem.Child.MaxJobID 最大子ジョブ番号 RICOH ProcessDirector が子ジョブに割り当てることができる最大ジョブ番号を指定します。   はい
WorkflowSystem.Child.MinJobID 最小子ジョブ番号 RICOH ProcessDirector が子ジョブに割り当てることができる最小のジョブ番号を指定します。   はい
WorkflowSystem.CopyTracesToTemp 取り込む前にファイルをバックアップ トレースファイルを、キャプチャーファイルに追加する前に一時ディレクトリーにコピーするかどうかを示します。   はい
WorkflowSystem.CredentialExpiration ログイン非アクティブタイマー (分) 非アクティブユーザーが自動的にログアウトするまでの分数を指定します。   はい
WorkflowSystem.Email.SSLPort E メールの SSL ポート メールサーバーで SSL セキュリティーが使用されている場合は、SSL 接続で使用される TCP/IP ポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.Email.TLSPort E メールの TLS ポート メールサーバーで TLS セキュリティーが使用されている場合は、TLS 接続で使用される TCP/IP ポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.FileSystemMapping ファイルシステムマッピングファイル ファイルパスを RICOH ProcessDirector サーバー上のマウントポイントにマップするファイルの名前を指定します。   はい
WorkflowSystem.GUILoggingLevel Web サーバーログレベル [トレースレベル]プロパティーに[カスタム]オプションが選択されている場合に、システム上でアクティブになっているトレースレベルを表示します。   はい
WorkflowSystem.JobDisplayTag 使用するジョブ識別子 プリンターポートレット、プリンターコンソール、および PSF ジョブ完了ログに、ジョブ名またはジョブ番号を表示するかどうかを指定します。
  • Job.ID
  • Job.Name
はい
WorkflowSystem.LastCaptureFilename 最後のキャプチャーファイル名 システムデータが最後にキャプチャーされたときに作成された、最後のキャプチャーファイルの名前を指定します。   いいえ
WorkflowSystem.LastCaptureTimestamp 最後のキャプチャー完了 キャプチャーが最後に完了した日付と時刻。キャプチャーが完了するたびに、RICOH ProcessDirectorでこの値が更新されます。   いいえ
WorkflowSystem.LPDHostnames LPD ジョブを実行依頼できるホスト LPD プロトコルを使用してジョブを RICOH ProcessDirector に実行依頼できるホスト名または IP アドレスを指定します。   はい
WorkflowSystem.MaxJobID 最大ジョブ番号 RICOH ProcessDirector がジョブに割り当てることができる最大のジョブ番号を指定します。   はい
WorkflowSystem.MediaTolerance.RecyclingPercentage リサイクルコンテンツ許容値 メディアオブジェクトのリサイクルコンテンツに対する受け入れ可能な相違を指定します。   はい
WorkflowSystem.MediaTolerance.Size サイズ許容値 メディアオブジェクトのサイズに対する受け入れ可能な相違を指定します。   はい
WorkflowSystem.MediaTolerance.Weight 重さ許容値 メディアオブジェクトの重さに対する受け入れ可能な相違を指定します。    
WorkflowSystem.PrinterProgress 印刷進行状況バー プリンターポートレットに印刷進行状況バーを表示するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
WorkflowSystem.MaxPasswordAge パスワードの有効期間 期限切れになるまだえにパスワードを使用できる日数を指定します。   はい
WorkflowSystem.MinJobID 最小ジョブ番号 RICOH ProcessDirector がジョブに割り当てることができる最小のジョブ番号を指定します。   はい
WorkflowSystem.Primary.MaxLowUsageSteps 他のステップの最大ステップカウント 1 次 RICOH ProcessDirector サーバーが並行して実行できる非リソース集中ステップの数を制御します。   はい
WorkflowSystem.Primary.MaxHighUsageSteps 最大リソース集中ステップカウント 1 次 RICOH ProcessDirector サーバーが並行して実行できるリソース集中ステップの数を制御します。   はい
WorkflowSystem.ProxyPassword プロキシサーバー 1 のパスワード 1 次サーバーでプロキシサーバー1へのログインに使用されるパスワードを指定します。   はい
WorkflowSystem.ProxyPassword2 プロキシサーバー2のパスワード 1 次サーバーでプロキシサーバー 2 へのログインに使用されるパスワードを指定します。   はい
WorkflowSystem.ProxyPort プロキシサーバー 1 のポート RICOH ProcessDirector がプロキシサーバー 1 との通信に使用する TCP/IP ポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.ProxyPort2 プロキシサーバー 2 のポート RICOH ProcessDirectorがプロキシサーバー2との通信に使用するTCP/IP ポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.ProxyServer プロキシサーバー1 プロキシサーバー 1のネットワークIPアドレスまたは完全修飾ホスト名のいずれかを指定します。RICOH ProcessDirectorは、プロキシサーバーを使用して外部Webサイトに接続します。   はい
WorkflowSystem.ProxyServer2 プロキシサーバー2 プロキシサーバー 2のネットワークIPアドレスまたは完全修飾ホスト名のいずれかを指定します。RICOH ProcessDirectorは、プロキシサーバーを使用して外部Webサイトに接続します。   はい
WorkflowSystem.ProxyUser プロキシサーバー 1 のユーザー プロキシサーバー 1 が外部 Web サイトに接続するときに RICOH ProcessDirector が使用するユーザー名を指定します。   はい
WorkflowSystem.ProxyUser2 プロキシサーバー 2 のユーザー プロキシサーバー2が外部のウェブサイトに接続する際に、RICOH ProcessDirectorが使用するユーザ名を指定します。   はい
WorkflowSystem.RememberPrinterStatus プリンターの使用可能状況を記憶する システムシャットダウンの後、使用可能なプリンターの状況を RICOH ProcessDirector が復元するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
WorkflowSystem.RetainPollInterval 保存ポーリング間隔 (分) RICOH ProcessDirector が、さらなるアクションが必要かどうかを判別するためにシステムで保存されるジョブをポーリングする頻度を制御します。   はい
WorkflowSystem.SMTPPassword SMTP パスワード RICOH ProcessDirector で SMTP サーバーへのログインに使用されるパスワードを指定します。   はい
WorkflowSystem.SMTPPort SMTP ポート SMTP サーバーで使用される TCP/IP ポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.SMTPServer SMTPサーバー RICOH ProcessDirector で E メールの送信に使用される SMTP サーバーのネットワーク IP アドレスまたは完全修飾ホスト名を指定します。   はい
WorkflowSystem.SMTPUsername SMTP ユーザー名 RICOH ProcessDirector で SMTP サーバーへの接続に使用されるユーザー名を指定します。   はい
WorkflowSystem.SystemIdentifier システム ID ユーザーインターフェースに表示されるシステムの代替名を指定します。   はい
WorkflowSystem.TraceCustomTraceLevel カスタムトレースレベル [トレースレベル]プロパティーに[カスタム]オプションが選択されている場合に、システム上でアクティブになっているトレースレベルを表示します。   はい
WorkflowSystem.TraceFileCount トレースファイルの最大数 システムで作成可能なトレースファイルの最大数を示します。   はい
WorkflowSystem.TraceFileSize 最大トレースファイルサイズ システムで作成されるトレースファイルの上限サイズ (KB 単位) を示します。   はい
WorkflowSystem.TraceLevel トレースレベル システムでアクティブなトレースのレベルを示します。   はい

1.2.10.30.13 ユーザーのデータベースプロパティー名

ユーザーおよびそのパスワードに関するメッセージでは、User で始まるデータベース名でプロパティーが表されている場合があります。

[編集可能]列:

  • はい: ユーザーは、ユーザーが作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: ユーザーは、値を変更できません。

ユーザープロパティー
データベース名 フィールド名 説明 編集可能
User.Description ユーザーの説明 ユーザー名を説明するテキストが入っています。 はい
User.Groups グループメンバーシップ ユーザーが属しているグループの名前が入っています。 はい
User.ID ページタイトルに表示 RICOH ProcessDirector の許可ユーザーのユーザー名が入っています。 いいえ
User.LastModified 最終変更日時 ユーザーが最後に変更された日時。 ユーザーが変更されるたびに RICOH ProcessDirector はこの値を更新します。 いいえ
User.Login.Status ログイン済み ユーザーが RICOH ProcessDirector にログインしているかどうかを指定します。 いいえ
User.LocationFilterPreference 表示する位置 現在、ユーザーインターフェースのフィルターに使用されている位置を表示します。このリストで選択した位置にあるオブジェクトのみが表示されます。 はい
User.LocationSettings 許可された位置 ジョブ、プリンター、入力装置など、一部のオブジェクトには位置プロパティーがあります。 許可された位置プロパティーでは、ユーザーがアクセスできる位置を指定できます。この設定により、ユーザーがユーザーインターフェースで表示できるオブジェクトが決まります。ユーザーは、 表示する位置プロパティーを使用して、ユーザーインターフェースのフィルターに使用する位置を選択できます。 はい
User.ModifiedBy 変更ユーザー この入力装置を最後に変更したユーザーを指定します。 RICOH ProcessDirector はこのプロパティー値を保持し、入力装置が変わるたびにこの値を更新します。 いいえ
User.Password ユーザーパスワード ユーザーのパスワードを受け入れます。 はい
User.PasswordConfirm 新規ユーザーパスワードを確認する 新規ユーザーのパスワードを指定します。新規ユーザーパスワード値と一致している必要があります。 はい
User.PasswordLastChanged パスワードの最終変更 パスワードが最後に変更された日時を指定します。 いいえ
User.PasswrodNew 新規ユーザーパスワード 新規ユーザーのパスワードを指定します。 はい
User.StartPage 開始ページ ログイン後に RICOH ProcessDirector に表示されるページを指定します。新しいユーザーが作成されると、この制御は グループメンバーシップ値が選択されるまでは使用できません。 はい

1.2.10.30.14 ワークフローのデータベースプロパティー名

ジョブに関するメッセージでは、JobTypeで始まるデータベース名でワークフロープロパティーが表されている場合があります。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは、ワークフローが作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

ワークフロープロパティー
データベース名 ノートブックフィールド名 説明 編集可能
Connector.AnyOrAllFieldHelp 次の条件のいずれかまたはすべてを適用する ジョブが、規則に指定された条件をすべて満たす必要があるか、条件の 1 つを満たす必要があるのかを指定します。 はい
Connector.ConditionPredicate 要約 要約フィールドでは、条件領域での選択内容がデータベースの照会フォーマットで表示されます。条件を変更すると、値も変化します。 はい
Connector.JsonRule 条件 規則に対して 1 つ以上の条件を定義できます。それぞれの条件は、ジョブプロパティー、比較、および値によって構成されます。 はい
Connector.Order 実行順 1つのステップに対応するコネクターが複数ある場合、RICOH ProcessDirectorは、ジョブを次のステップに進めるときに使用するコネクターを決定する必要があります。ジョブに使用するコネクターを選択する際に、RICOH ProcessDirectorは1つ目、2つ目、3つ目のように、順番にこの値を評価します。 この値によって、使用するコネクターが示されます。 はい
Job.CurrentDay 現在の日付 この値を要求する条件が評価されるときに、RICOH ProcessDirectorを実行しているサーバーでの現在の曜日を指定します。 はい
Job.CurrentTime 現在の時刻 この値を要求する条件が評価されるときに、RICOH ProcessDirectorを実行しているサーバーでの現在の時刻を指定します。 はい
JobType.ChangeId 代替 ID ワークフローの代替 ID を指定します。 はい
JobType.CreatedBy 作成元 ワークフローを作成した拡張機能の ID を指定します。 いいえ
JobType.Description 説明 ワークフローを説明するテキストが入っています。 はい
JobType.GroupName グループ名 ワークフローが属するグループの名前を指定します。 はい
JobType.LastModified 最終変更日時 ワークフローが最後に変更された日時。 いいえ
JobType.Location ワークフローの位置 ワークフローに関連付けられる位置を指定します。 はい
JobType.ModifiedBy 変更ユーザー このワークフローを最後に変更したユーザーのユーザー名を指定します。 いいえ
JobType.Owner 所有者 ワークフローの所有者を指定します。 はい
JobType.SourceID ソース ID ワークフローの ID を指定します。 いいえ
StepChain.Color カラー ワークフローに表示されるステップチェーンの色を指定します。 はい
StepChain.Description ステップチェーンの説明 ステップチェーンの機能を説明します。 はい
StepChain.ID ステップチェーン名 ステップチェーンの名前を指定します。 いいえ
StepChain.LastModified 最終変更日時 ステップチェーンが最後に変更された日時。 いいえ
StepChain.ModifiedBy 変更ユーザー このステップチェーンを最後に変更したユーザー名を指定します。 いいえ
StepChain.Owner 所有者 ステップチェーンの所有者を指定します。 はい
StepChain.Usage ステップチェーンの使用 ステップチェーン内にあるステップのグループの使用目的を指定します。 はい

1.2.10.30.15 AFP のデータベースプロパティー名

メッセージは、AFP プロパティーを示している場合があります。

編集可能列:

  • はい: 許可ユーザーは値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

AFP プロパティー
データベース名 ノートブックフィールド名 説明 内部値 編集可能
AFP2PCL.Command プリンターコマンド ジョブをプリンターに実行依頼するために使用するコマンドを指定します。   はい
AFP2PCL.OutputDataStream プリンター出力データストリーム AFP 入力データストリームが、プリンターに送信される前に変換されるデータストリームを指定します。
  • PCL4
  • PCL5
  • PCL5C
はい
AFPPrinter.AccountingExit アカウンティング出口を使用可能にする ジョブアカウンティングに使用されるデータを収集するために RICOH ProcessDirector でアカウンティング出口プログラムを呼び出すかどうかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい
AFPPrinter.AccountingExitName アカウンティング出口プログラム ジョブアカウンティングに使用されるデータを収集するためのアカウンティング出口プログラムの名前を指定します。   はい
AFPPrinter.BannerPageType バナーページタイプ ジョブで印刷するヘッダー、トレーラー、およびセパレーターシートのタイプを指定します。
  • インパクト
  • 狭い
  • 広い
はい
AFPPrinter.CSESheetEject 用紙揃えで新しい CSE シートを強制する 用紙揃えの実行時に、RICOH ProcessDirector でコピーまたはコピーグループの間にブランクシートを挿入するかどうかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい
AFPPrinter.CSESheetEjectEOJ ジョブの終了時に新しい CSE シートを強制する RICOH ProcessDirector で各ジョブの終了時に最後のシートを排出して、最後のシートの印刷後に用紙経路を経由するジョブを強制するかどうかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい
AFPPrinter.Duplex 両面 ジョブの両面印刷情報が他に受信されていない場合に、プリンターが行う両面印刷のタイプを指定します。
  • はい
  • いいえ
  • 反転
はい
AFPPrinter.FontFidelity フォント欠落 ジョブが必要とするフォントを見つけられない場合に、プリンターがジョブの印刷を続行するかどうかを指定します。
  • 続行
  • 停止
はい
AFPPrinter.FontResolution フォント解像度 プリンターが使用する AFP フォントの解像度を指定します。
  • 240
  • 300
  • アウトライン
はい
AFPPrinter.ForceMicrFontPrint MICR 設定の指定変更 磁気インク文字認識 (MICR) 印刷が使用可能でないプリンターに、MICR フォントを要求するジョブを送るかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
AFPPrinter.HeaderExitFormdef ヘッダーページ書式定義 プリンターがジョブのヘッダーページを印刷するときに使用する AFP 書式定義の名前を指定します。   はい
AFPPrinter.HeaderExitName ヘッダーページ出口プログラム ジョブのヘッダーページを生成する出口プログラムのパスと名前を指定します。 1 ~ 255 文字 (大/小文字の区別あり) はい
AFPPrinter.IMPFormdef 割り込みメッセージページ書式定義 割り込みメッセージページの書式を制御するときに使用する書式定義を識別します。   はい
AFPPrinter.InactivityTimer 非アクティブタイマー (秒) RICOH ProcessDirectorのプリンタードライバーコンポーネントがアイドルプリンターへの接続を維持する秒数を指定します。   はい
AFPPrinter.IndataExit 入力データ出口を使用可能にする RICOH ProcessDirector がジョブを印刷する前に入力データ出口プログラムを呼び出すかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
AFPPrinter.IndataExitName 入力データ出口プログラム 入力データ出口プログラムのパスと名前を指定します。   はい
AFPPrinter.InterruptMessagePage 割り込みメッセージページ プリンターがジョブの割り込み要求を受け取ったときに、割り込みメッセージページが印刷されるかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
AFPPrinter.JobCompletionExit ジョブ完了出口を使用可能にする ジョブを印刷した後で、RICOH ProcessDirector がジョブ完了出口プログラムを呼び出すかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
AFPPrinter.JobCompletionExitName ジョブ完了出口プログラム ジョブ完了出口プログラムのパスと名前を指定します。   はい
AFPPrinter.JobMessageLog メッセージをログに保存する RICOH ProcessDirector で、データストリームエラーなどのメッセージをログに保存するかどうか、またジョブでこれらを印刷するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
AFPPrinter.MaxContainers 最大表示オブジェクト数 プリンターがジョブ間のメモリーに保存する必要がある AFP 表示オブジェクトコンテナーの最大数を指定します。   はい
AFPPrinter.MaxFonts フォントの最大数 プリンターがジョブ間のメモリーに保存する必要がある AFP フォントの最大数を指定します。   はい
AFPPrinter.MaxOverlays オーバーレイの最大数 プリンターがジョブ間のメモリーに保存する必要がある AFP オーバーレイの最大数を指定します。   はい
AFPPrinter.MaxSegments ページセグメントの最大数 プリンターがジョブとジョブの間にメモリーに保存しておく AFP ページセグメントの最大数を指定します。   はい
AFPPrinter.MessageFontType メッセージページフォントタイプ プリンターがジョブのメッセージページを印刷するときに使用するフォントを指定します。
  • 圧縮
  • 標準
はい
AFPPrinter.MessageFormdef メッセージページ書式定義 プリンターがジョブのメッセージページを印刷するときに使用する書式定義を指定します。   はい
AFPPrinter.MIDReleaseTimer IPDS プリンター接続タイマー (秒) RICOH ProcessDirectorのプリンタードライバーコンポーネントが、アイドル物理プリンターの制御を保持する秒数を指定します。   はい
APFPrinter.MIDSupportEnabled プリンター接続の共用 ホットフォルダーなどの他の入力ソースからジョブを受け取れるように、プリンタードライバーが物理プリンターの制御を解放できるかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
AFPPrinter.OutDataExit 出力データ出口を使用可能にする RICOH ProcessDirector で出力データ出口プログラムを呼び出すかどうかを指定します。出力データ出口プログラムは、サーバーから AFP プリンターに転送されるデータを監視します。
  • いいえ
  • はい
はい
AFPPrinter.OutDataExitName 出力データ出口プログラム サーバーから AFP プリンターに転送される出力データを監視するプログラムの名前を指定します。   はい
AFPPrinter.Overlay デフォルトオーバーレイ プリンターに割り当てられた AFP オーバーレイを指定します。   はい
AFPPrinter.PresentationCheck 表示チェックエラー プリンターでジョブの印刷が停止する原因となる表示エラーのタイプを指定します。
  • すべて
  • バーコード
  • 画像
  • なし
はい
AFPPrinter.PSFTraceCustomizedTraceGroup カスタムトレースグループ PSF トレースグループプロパティーで カスタムオプションが選択されている場合、システムでアクティブな PSF トレースレベルが表示されます。   はい
AFPPrinter.PSFTraceGroup PSF トレースグループ システムでアクティブな PSF トレースのレベルを示します。   はい
AFPPrinter.PSFTraceTraceFileSize 最大 PSF トレースファイルサイズ PSF トレースファイルの上限サイズ (KB 単位) を示します。   はい
AFPPrinter.PSFTraceWrapping PSF トレースファイルを含める RICOH ProcessDirector が PSFAPI トレースにより収集された情報を記録する方法を示します。   はい
AFPPrinter.ResourcePath AFP リソースパス ジョブに必要な AFP リソースを RICOH ProcessDirector が検索する、1 つ以上のディレクトリーを指定します。   はい
AFPPrinter.SeparatorExitFormdef セパレーターページ書式定義 プリンターが複数コピージョブでコピー間のセパレーターページを印刷するときに使用する AFP 書式定義の名前を指定します。   はい
AFPPrinter.SeparatorExitName セパレーターページ出口プログラム ジョブのセパレーターページを生成する出口プログラムのパスと名前を指定します。 1 ~ 255 文字 (大/小文字の区別あり) はい
AFPPrinter.TrailerExitFormdef トレーラーページ書式定義 プリンターがジョブのトレーラーページを印刷するときに使用する AFP 書式定義の名前を指定します。   はい
AFPPrinter.TrailerExitName トレーラーページ出口プログラム ジョブのトレーラーページを生成する出口プログラムのパスと名前を指定します。 1 ~ 255 文字 (大/小文字の区別あり) はい
Printer.Class プリンタークラス プリンターの出力クラスを指定します。   はい
Printer.Destination プリント出力先 プリンターの宛先名を指定します。   はい
Printer.Form プリンター用紙 プリンターに割り当てられた用紙名を指定します。   はい
Printer.SeparatorExit セパレーターページを使用可能にする プリンターがジョブの各コピーの最終ページの後にセパレーターページを印刷するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
PSFPrinter.AccountingMark アカウンティングページエッジマーク ページエッジマーク (マーク用紙とも呼ばれます) をジョブのアカウンティングページに印刷するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
PSFPrinter.AckInterval 確認通知間隔 (ページ数) ページがスタックされているかどうかを確認するため、RICOH ProcessDirector が要求をプリンターに送信する頻度を指定します。   はい
PSFPrinter.AuditMark 監査ページエッジマーク ページエッジマーク (マーク用紙とも呼ばれます) をジョブの監査ページに印刷するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
PSFPrinter.CMT カラーマッピングテーブル ジョブカラーマッピングテーブルプロパティーに値がない場合にジョブの印刷に使用するカラーマッピングテーブル (CMT) を指定します。   はい
PSFPrinter.ConnectionTimeout 接続タイマー (秒) 接続を確立できないとき、RICOH ProcessDirector がプリンターとの通信の再試行を停止するまでの時間を秒数で指定します。   はい
PSFPrinter.CSE カットシートエミュレーション プリンターがカットシートエミュレーションで印刷するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
PSFPrinter.EdgeMarks ジョブエッジマーク プリンターがジョブの各シートに印刷エッジマーク (コピーマークとも呼ばれます) を印刷するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
PSFPrinter.HeaderMark ヘッダーページエッジマーク プリンターがページエッジマーク (マーク用紙とも呼ばれます) をジョブのヘッダーページに印刷するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
PSFPrinter.IMPMark 割り込みメッセージページエッジマーク ページエッジマーク (マーク用紙とも呼ばれます) をジョブの割り込みメッセージページに印刷するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
PSFPrinter.NPROTimer NPRO タイマー (秒) 現行ジョブの最終ページの印刷後に、連続用紙プリンターが次のジョブの到達を待つ秒数を指定します。   はい
PSFPrinter.SeparatorMark セパレーターページエッジマーク ページエッジマーク (マーク用紙とも呼ばれます) をジョブのセパレーターページに印刷するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
PSFPrinter.TCPIP.Port プリンター TCP/IP ポート番号 プリンターの通信ポートを指定します。   はい
PSFPrinter.TrailerMark トレーラーページエッジマーク ジョブのトレーラーページにページエッジマーク (「マーク書式」と呼ばれることもあります) を印刷するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
WorkflowSystem.ITMCapture 変換データの取り込み RICOH Transform 機能(Advanced Transformsを除く)に関する情報をキャプチャーファイルに含めるかどうかを示します。
  • いいえ
  • はい
はい
WorkflowSystem.PSFAPI PSFAPI トレース 印刷トライバーコンポーネントのトレースを有効にするかどうかを示します。
  • オフ
  • オン
はい
WorkflowSystem.PSFAPI.Wrap PSFAPI トレースラップ 印刷ドライバーコンポーネントのトレースに対してラップが使用可能かどうかを示します。
  • オフ
  • オン
はい
WorkflowSystem.PSFAPI.Wrap.Size PSFAPI トレースラップサイズ システムが作成する psfapi.log ファイルの上限サイズ (MB 単位) を表示します。   はい
WorkflowSystem.PSFCapture PSF データの取り込み 印刷ドライバーコンポーネントに関する情報をキャプチャーファイルに含めるかどうかを示します。
  • いいえ
  • はい
はい
WorkflowSystem.PSFIN PSFIN トレース 印刷トライバーコンポーネントの追加の内部トレースを有効にするかどうかを示します。
  • いいえ
  • はい
はい
WorkflowSystem.SaveSegmentFiles セグメントファイルの保存 印刷ドライバーにより作成されたセグメントドライバーをキャプチャーファイルに含めるかどうかを示します。
  • いいえ
  • はい
はい
WorkflowSystem.Transform.ServerAddress 変換サーバー IP アドレスまたはホスト名 RICOH ProcessDirector Transform機能またはInfoPrint Transform ManagerサーバーのネットワークIPアドレスまたはホスト名のいずれかを指定します。   はい
WorkflowSystem.Transform.ServerPort 変換サーバーポート番号 RICOH ProcessDirector がデータ変換プログラムと通信を行うための通信ポートを指定します。   はい
zOSDownload.EParm エラーの報告 入力装置が問題判別のために内部処理エラーを AFP Download Plus に報告するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
zOSDownload.HostCodePage ホストコードページ JCL やリストファイルなど、印刷ファイルを伴うファイルの内容を読み取るために入力装置が使用するコードページを指定します。   はい
zOSDownload.Language 装置言語 入力装置と対話するプログラムがメッセージを返すときに使用する言語を指定します。
  • de_DE
  • en_US
  • es_ES
  • fr_FR
  • it_IT
  • ja_JP
はい
zOSDownload.MDFile 宛先制御ファイル 各データセットのリソースを検索するために使用するAFPリソースパスを設定するためにDownload入力装置で読み取るファイルのフルパスと名前を指定します。   はい
zOSDownload.MergeDataset データセットのマージ 複数のデータセットジョブを Download for z/OS または AFP Download Plus から単一のジョブにマージするかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
zOSDownload.PortNumber ポート番号 Download 入力装置が新しい入力ファイルの listen に使用するポートを指定します。   はい
zOSDownload.WParm 戻りコードをホストに送信 RICOH ProcessDirector と、ジョブを AFP Download Plus でこの入力装置に実行依頼するホストシステムとの間の通信に、いくつかの規則を指定します。
  • いいえ
  • はい
はい

1.2.10.30.16 AFP ジョブのデータベースプロパティー名

メッセージは、AFP ジョブプロパティーを示している場合があります。

編集可能列:

  • はい: 許可ユーザーは値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

AFP プロパティー
データベース名 ノートブックフィールド名 説明 内部値 編集可能 ジョブチケット
Job.AfpZip.ExternalCommand Job.External.Command ZIP ファイル内の各ファイルでコマンドを起動するコマンド文字列を指定します。このコマンドは、単一の AFP ファイルに結合される前に ZIP ファイル内の AFP ファイルごとに実行されます。   はい いいえ
Job.BannerFormDef バナーページ書式定義 BuildAFPFromZip ステップがヘッダーまたはトレーラーページを作成するジョブに追加するときに使用する AFP 書式定義の名前を指定します。この書式定義は、バナーページ上のデータの配置を制御します。他の形式情報 (プリンターのビン番号など) も定義します。例えば、カットシートプリンターで、ジョブの用紙カラーとは異なるカラーの用紙にヘッダーページを印刷できます。   はい いいえ
Job.Class ジョブクラス ジョブの出力クラスが入っています。   はい いいえ
Job.CMR.ColorMode カラーモード ステップでジョブにカラー CMR を挿入するか、モノクロ CMR を挿入するかを指定します。
  • カラー
  • モノクロ
はい いいえ
Job.CMR.InkType インクタイプ ステップで正しいタイプの CMR を挿入できるように、プリンターが顔料インクと染料インクのどちらを使用するかを指定します。
  • ピグメント
  • 染料
はい いいえ
Job.CMR.InputCMYKProf 監査カラー CMR このステップでカラー印刷ジョブ用に挿入する監査 CMR を指定します。プリンターは、この CMR を使用して、ジョブを装置に固有のカラースペースに変換します。これは、ジョブのカラーエレメント (ロゴやイメージなど) を作成するために使用されたカラープロファイルまたは CMR に対応している必要があります。   はい いいえ
Job.CMR.InputGrayProf 監査グレースケール CMR このステップでグレースケール印刷ジョブ用に挿入する監査 CMR を指定します。プリンターは、この CMR を使用して、ジョブを装置に固有のカラースペースに変換します。これは、ジョブのグレースケールエレメント (チャートやイメージなど) を作成するために使用されたカラープロファイルまたは CMR に対応している必要があります。   はい いいえ
Job.CMR.Mode 処理モード ステップで監査または手順 CMR をジョブに挿入するかどうかを指定します。
  • 監査
  • 指示
はい いいえ
Job.CMR.OutputCMYKProf 指示カラー CMR このステップでカラー印刷ジョブ用に挿入する手順 CMR を指定します。プリンターは、この CMR を使用して、ジョブを装置に固有のカラースペース (プリンター用) に変換します。   はい いいえ
Job.CMR.OutputGrayProf 指示グレースケール CMR このステップでグレースケール印刷ジョブ用に挿入する手順 CMR を指定します。プリンターは、この CMR を使用して、ジョブを装置に固有のカラースペース (プリンター用) に変換します。   はい いいえ
Job.CMR.PrinterType プリンタータイプ ジョブを印刷するプリンターのタイプを指定します。
  • InfoPrint 5000 - 32/64 m/min
  • InfoPrint 5000 - 128 m/分
はい いいえ
Job.CMR.RenderingIntent レンダリングインテント このステップでジョブに関連付けるレンダリングインテントを指定します。レンダリングインテントは、色を含む印刷ジョブに、プリンターの色域外の色が存在する場合に、どのようなアクションを取るかをプリンターに指示します。
  • 知覚
  • メディア - 相対的な色域を維持
  • 彩度
  • ICC - 絶対的な色域を維持
はい いいえ
Job.Destination ジョブ宛先 ジョブ宛先名を指定します。 RICOH ProcessDirectorは、この値を使用して、その プリンター宛先プロパティーが同じ宛先の値になっているプリンターにジョブをスケジュール設定します。   はい いいえ
Job.EnableHeader ヘッダーページを含める BuildAFPFromZipステップで、ジョブに追加する各ファイルの前にヘッダーページを追加するかどうかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい いいえ
Job.EnableTrailer トレーラーページを含める BuildAFPFromZipステップで、ジョブに追加する各ファイルの後にトレーラーページを追加するかどうかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい いいえ
Job.Form ジョブ用紙 ジョブが必要とする用紙名を指定します。RICOH ProcessDirectorは、用紙の値を使用して、その プリンター用紙プロパティーが同じ用紙の値になっているプリンターにジョブをスケジュールします。   はい いいえ
Job.Host.Device ホスト装置 z/OS から入力ファイルとともに渡された装置名を指定します。ダウンロード入力装置によって受信されたデータセットのJCLファイルを読み取るとき、RICOH ProcessDirector は、このプロパティーに値を設定します。   はい いいえ
Job.Host.GroupName ホストグループ名 グループ名を指定します。ダウンロード入力装置によって受信されたデータセットのJCLファイルを読み取るとき、RICOH ProcessDirectorはこのプロパティーに値を設定します。   はい いいえ
Job.Host.JesID JES ジョブ ID z/OS でデータセットに割り当てられた JES ジョブ ID を指定します。   はい いいえ
Job.Host.UserID ホストユーザー ID z/OS システムでデータセットを実行依頼した z/OS ユーザーの名前を指定します。   はい いいえ
Job.Host.Writer ホストライター名 z/OS 外部ライターの名前を指定します。 ダウンロード入力装置によって受信されたデータセットのJCLファイルを読み取るとき、RICOH ProcessDirectorは、このプロパティーに値を設定します。   はい いいえ
Job.Info.Address1 アドレス行 1 ジョブのアドレス情報の最初の行を指定します。 ダウンロード入力装置によって受信されたデータセットのJCLファイルを読み取るとき、RICOH ProcessDirectorは、このプロパティーの値を設定します。   はい いいえ
Job.Info.Address2 アドレス行 2 ジョブのアドレス情報の2番目の行を指定します。 ダウンロード入力装置によって受信されたデータセットのJCLファイルを読み取るとき、RICOH ProcessDirectorは、このプロパティーの値を設定します。   はい いいえ
Job.Info.Address3 アドレス行 3 ジョブのアドレス情報の3番目の行を指定します。ダウンロード入力装置によって受信されたデータセットのJCLファイルを読み取るとき、RICOH ProcessDirectorは、このプロパティーの値を設定します。   はい いいえ
Job.Info.Address4 アドレス行 4 ジョブのアドレス情報の4番目の行を指定します。ダウンロード入力装置によって受信されたデータセットのJCLファイルを読み取るとき、RICOH ProcessDirectorは、このプロパティーの値を設定します。   はい いいえ
Job.Info.Building ビルディング情報 ジョブのビルディング情報を指定します。ダウンロード入力装置によって受信されたデータセットのJCLファイルを読み取るとき、RICOH ProcessDirectorは、このプロパティーの値を設定します。   はい いいえ
Job.Info.Department 部門情報 ジョブの部門情報を指定します。 ダウンロード入力装置によって受信されたデータセットのJCLファイルを読み取るとき、RICOH ProcessDirectorは、このプロパティーの値を設定します。   はい はい
Job.Info.DownloadFileType ダウンロードファイルタイプ ジョブファイルタイプを指定します。 RICOH ProcessDirectorは、AFP Download Plusから受信されたデータセットのJCLファイルで-ofiletypeパラメーターからこのプロパティーに値を設定します。
  • dshdr
  • jobhdr
  • jobtrl
  • message
  • userdata
いいえ いいえ
Job.Info.NodeID ノード ID AFP Download Plus または Download for z/OS から RICOH ProcessDirector にデータセットを実行依頼した z/OS システムの名前を指定します。   はい いいえ
Job.Info.Programmer プログラマー情報 データセットが Download 入力装置で受信されたとき、そのデータセットとともに受け渡されたプログラマーの名前を指定します。   はい いいえ
Job.Info.RecdTotalPages 受信ページ このジョブ用に AFP Download Plus が作成したページの数を表示します。   いいえ いいえ
Job.Info.RecdTotalSheets 受信シート このジョブ用に AFP Download Plus が作成したシートの数を表示します。   いいえ いいえ
Job.Info.Room ルーム情報 ジョブのルーム情報を指定します。   はい いいえ
Job.Info.Title タイトル情報 ジョブのタイトル情報を指定します。   はい いいえ
Job.Line2AFP.CC 紙送り制御あり 紙送り制御がジョブに存在するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい いいえ
Job.Line2AFP.CC_TYPE 紙送り制御タイプ ジョブに存在する紙送り制御のタイプを指定します。
  • A
  • M
  • Z
はい はい
Job.Line2AFP.CHARS CHARS 4 つまでの AFP コード化フォントのファイル名を指定します。   はい いいえ
Job.Line2AFP.CPGID コードページグローバル ID IBM 登録商標コードページの 3 文字または 4 文字の ID を指定します。   はい いいえ
Job.Line2AFP.EXTENSIONS 拡張オプション RICOH ProcessDirectorline2afpデータストリーム変換コンポーネントがジョブを AFP フォーマットに変換するときに使用する拡張オプションを指定します。
  • ALL
  • BOX
  • CELLED
  • FRACLINE
  • PASSOID
  • PRCOLOR
  • RESORDER
  • SPCMPRS
  • PASSPF

複数の値を送信するには、コンマ区切りリストを使用します。

はい いいえ
Job.Line2AFP.FILEFORMAT 行データファイル形式 ジョブのデータがレコード指向か、またはストリーム指向かを指定します。   はい いいえ
Job.Line2AFP.FORMDEF 書式定義 ジョブで使用する書式定義を指定します。   はい はい
Job.Line2AFP.IMAGEOUT イメージ出力形式 RICOH ProcessDirectorline2afpデータストリーム変換コンポーネントが入力ファイル、オーバーレイ、およびページセグメントで IM1 フォーマットのイメージを変換する方法を指定します。
  • ASIS
  • IOCA
はい いいえ
Job.Line2AFP.MCF2REF Map Coded Font Format 2 方式 Map Coded Font Format 2 (MCF-2) 構造化フィールドを作成する方法を指定します。   はい いいえ
Job.Line2AFP.PAGEDEF ページ定義 ジョブで使用する AFP ページ定義を指定します。   はい はい
Job.Line2AFP.PRMODE 処理モード 入力ファイルにあるデータのタイプを指定し、また RICOH ProcessDirectorline2afpデータストリーム変換コンポーネントがデータのオプション処理を実行するかどうかを指定します。   はい いいえ
Job.Line2AFP.RESTYPE リソースタイプ RICOH ProcessDirector がジョブの AFP リソースディレクトリーから取得する必要がある AFP リソースのタイプを指定します。
  • ALL
  • BCOCA
  • CMRALL
  • CMRGEN
  • FDEF
  • FONT
  • GOCA
  • インライン
  • INLONLY
  • IOCA
  • OBJCON
  • OVLY
  • PSEG

複数の値を送信するには、コンマ区切りリストを使用します。

はい いいえ
Job.Line2AFP.TRC テーブル参照文字 テーブル参照文字がジョブに存在するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい はい
Job.Line2AFP.ValidRCs 有効な戻りコード line2afp プログラムが出すことができる戻りコード値をリストします。この値は、そのプログラムが正常に実行されたことを示します。   はい いいえ
Job.Print.CMT カラーマッピングテーブル ジョブの印刷に使用するカラーマッピングテーブル (CMT) を指定します。   はい いいえ
Job.Print.DataCheck データチェックエラー AFP プリンターが特定のタイプのエラーをブロックするかどうかを指定します。
  • BlkChar
  • BlkPos
  • Block*
  • Unblock
はい いいえ
Job.Print.FontFidelity フォント欠落 ジョブが必要とするフォントを見つけられない場合に、AFP プリンターがジョブの印刷を続行するかどうかを指定します。
  • 続行
  • 停止
はい いいえ
Job.Print.FontMessages 代替フォントメッセージ フォントの代替が行われたときに AFP プリンタードライバープログラムがメッセージを出すかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい いいえ
Job.Print.FontResolution フォント解像度 AFP プリンターがジョブに使用するフォントの解像度を指定します。
  • 240
  • 300
  • アウトライン
はい いいえ
Job.Print.JogCopies 出力コピーの用紙揃え AFP プリンターがジョブの出力コピーを用紙揃えするかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい はい
Job.Print.MessageCount 印刷するメッセージ数 AFP プリンターが印刷するジョブのメッセージ数を指定します。   はい いいえ
Job.Print.Overlay オーバーレイ ジョブのページごとに印刷するオーバーレイの名前を指定します。   はい いいえ
Job.Print.PSFINSegmentSize AFP セグメントサイズ (KB) RICOH ProcessDirector が印刷のために AFP ジョブを分割するときのセグメントファイルのサイズを KB で指定します。   はい いいえ
Job.Print.ResourcePath AFP リソースパス ジョブに必要な AFP リソースを RICOH ProcessDirector が検索する、1 つ以上のディレクトリーを指定します。   はい いいえ
Job.Print.SeparatorConfig セパレーターページ構成ファイル RICOH ProcessDirector が、複数の AFP ジョブのコピー間に印刷するセパレーターページの内容と形式を作成するために使用する、構成ファイルのパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.Print.SeparatorCopies セパレーターコピー RICOH ProcessDirector が複数コピーの AFP ジョブのコピー間で印刷すべきセパレーターページの数を指定します。   はい いいえ
Job.Print.TerminateMessageCount ジョブを停止するメッセージの数 RICOH ProcessDirector によってジョブが終了されるまでに、AFP プリンターでジョブを印刷中に発行可能なエラーメッセージ数を指定します。   はい いいえ
Job.Print.Xoffset X オフセット 用紙の原点から論理ページの原点までの、x (水平) 方向のオフセットを指定します。   はい はい
Job.Print.Yoffset Y オフセット 用紙の原点から論理ページの原点までの、y (垂直) 方向のオフセットを指定します。   はい はい
Job.Transform.Datastream 変換出力データストリーム InfoPrint Transform Manager が RICOH ProcessDirector に返す印刷ジョブのフォーマットを指定します。
  • afp
  • pcl
  • pdf
  • ps
いいえ いいえ
Job.Transform.GenerateIS3 IS/3 準拠 AFP の作成 TransformJobIntoAFP ステップテンプレートによって生成された AFP が、AFP アーキテクチャーの IS/3 交換セットの要件を満たすかどうかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい いいえ
Job.Transform.Halftone ハーフトーンの変換 変換処理中にジョブに適用されるハーフトーンを指定します。
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  • ibm85lpi_standard
  • ibm85lpi_standard_enhtoner
はい いいえ
Job.Transform.ImageOut 変換イメージ出力フォーマット データ変換プログラムが生成する AFP イメージのタイプを指定します。
  • FS45
  • IM1
  • IO1
  • IO1_G4
  • IO1_MMR
はい いいえ
Job.Transform.RipFor プリンターの変換 RIP ジョブの変換対象であるプリンターモデルを指定します。許可ユーザーは、このプロパティーを設定できます。
  • IBM_Infoprint1120
  • IBM_Infoprint1125
  • IBM_Infoprint1130
  • IBM_Infoprint1140
  • IBM_Infoprint1145
  • IBM_Infoprint1226
  • IBM_Infoprint1332
  • IBM_Infoprint1352
  • IBM_Infoprint1372
  • IBM_Infoprint20
  • IBM_Infoprint2000
  • IBM_Infoprint2000AFP
  • IBM_Infoprint2060ES
  • IBM_Infoprint2075ES
  • IBM_Infoprint2085
  • IBM_Infoprint2090ES
  • IBM_Infoprint21
  • IBM_Infoprint2105
  • IBM_Infoprint2105ES
  • IBM_Infoprint2190
  • IBM_Infoprint2210
  • IBM_Infoprint2235
  • IBM_Infoprint3000
  • IBM_Infoprint32
  • IBM_Infoprint40
  • IBM_Infoprint4000
  • IBM_Infoprint4000_708
  • IBM_Infoprint4000_ID5_ID6
  • IBM_Infoprint4000_IR3_IR4
  • IBM_Infoprint4100_ HD1_HD2
  • IBM_Infoprint4100_ HD3_HD4
  • IBM_Infoprint4100_ HD5_HD6
  • IBM_Infoprint4100_HS1
  • IBM_Infoprint4100_HS2
  • IBM_Infoprint4100_HS3
  • IBM_Infoprint4100_ MD1_MD2
  • IBM_Infoprint4100_MS1
  • IBM_Infoprint4100_PD1_PD2
  • IBM_Infoprint4100_PD3_PD4
  • IBM_Infoprint4100_PS1
  • IBM_Infoprint4100_PS2
  • IBM_Infoprint45
  • IBM_Infoprint60
  • IBM_Infoprint70
  • IBM_InfoprintColor100AFP
  • IBM_InfoprintColor130Plus
  • InfoPrint5000_AD1_AD2
  • InfoPrint5000_AS1
  • Job.RequestedPrinter
はい いいえ

1.2.10.30.17 Advanced Transform Feature用のデータベースプロパティー名

メッセージは、Advanced Transform のプロパティーをデータベース名で参照する場合があります。管理者は、外部プログラムに指定するシンボル式で、データベースプロパティー名を使用できます。また、管理者は、制御ファイルでプロパティーのシンボル式を指定することもできます。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。内部値は、タイムスタンプとしてリストに含まれる場合は協定世界時コード (UTC) として格納されます。UTC値は、次の形式で格納されます。yyyy-mm-dd hh:mm:ss.fffffffff

  • yyyy は 4 桁の年です。
  • mm は 2 桁の月です。
  • dd は 2 桁の日です。
  • hh は 2 桁の時です。
  • mm は 2 桁の分です。
  • ss は 2 桁の秒です。
  • fffffffff は秒の小数点次の 9 桁で、省略可能です。

編集可能列:

  • はい: 許可ユーザーは値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

ジョブチケット列:

  • はい: ジョブチケットにある 1 つ以上の値からプロパティーを設定できます。
  • いいえ: ジョブチケットにある値からプロパティーを設定できません。

Advanced Transform Featureのプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 内部値 編集可能 ジョブチケット
Job.Transform.AutoFormdef 変換:インライン書式定義の作成 変換で AFP ファイルの書式定義を生成するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
適切なデータストリームの場合ははい いいえ
Job.Transform.ColorOutput 変換:出力でカラーを維持 生成される出力でカラー情報を維持するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
適切なデータストリームの場合ははい いいえ
Job.Transform.DefaultPaperSize 変換:PostScriptのデフォルト用紙サイズ 入力ファイルに用紙サイズ情報が含まれていない場合に使用する用紙サイズを指定します。
  • A3
  • A4
  • A4Tab
  • レジャー
  • リーガル
  • レター
  • letterTab
  • 手動
  • legalTab
適切なデータストリームの場合ははい いいえ
Job.Transform.Duplex 変換:両面 変換で両面出力と片面出力のどちらを作成するかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい いいえ
Job.Transform.EmbedFonts 変換:出力にフォントを含める 変換でフォントを PDF 出力ファイルに埋め込むかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
適切なデータストリームの場合ははい いいえ
Job.Transform.FontFidelity 変換:フォントの忠実度 要求されたフォントが見つからない場合に、変換で API 出力のフォントを置き換えることができるかを指定します。
  • 設定なし
  • 許容する
  • 許容しない
はい いいえ
Job.Transform.GeneratePDFTOC 変換:PDF目次を生成 変換で、入力ファイルに含まれている AFP インデックスタグに基づいて PDF の目次を生成するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
適切なデータストリームの場合ははい いいえ
Job.Transform.ICCProfile 変換:ICCプロファイルへのパス 変換で出力ファイルの生成時に使用される ICC プロファイルの完全修飾パスを指定します。   はい いいえ
Job.Transform.ImageResolution 変換:IOCA変換解像度(dpi) Advanced Transform Featureの AFP 出力用に、IOCA イメージを生成する解像度を指定します。ラスターフォントの解像度は、変換解像度プロパティーで設定します。   はい いいえ
Job.Transform.InputStream 変換:変換入力ストリーム 変換ステップへの入力のファイルフォーマットを指定します。このリストには、インストール済みの拡張変換入力に対応する入力ファイルフォーマットが含まれます。
  • afp
  • bmp
  • gif
  • jpeg
  • pcl
  • pdf
  • png
  • ps
  • tiff
はい いいえ
注意: このプロパティーの値が現在のストリームを使用に設定されている場合、RICOH ProcessDirector入力データストリームプロパティーの値を変換の入力データストリームとして使用します。入力データストリームは、ジョブチケットを使用して設定でき、変換にその値を使用できます。
Job.Transform.OutlineFonts 変換:アウトラインフォントを使用 変換で AFP 出力ファイルのアウトラインフォントを生成するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
適切なデータストリームの場合ははい いいえ
Job.Transform.OutputStream 変換:変換出力ストリーム 変換ステップで生成される出力フォーマットを指定します。このリストには、インストール済みの拡張変換出力に対応する出力ファイルフォーマットが含まれます。
  • afp
  • pcl
  • pdf
  • ps
はい いいえ
Job.Transform.PageRange 変換:変換するページ範囲 変換で抽出して出力データストリームに変換するページまたはページ範囲を指定します。   はい いいえ
Job.Transform.PCLFullPrintableArea 変換:PCL出力の印刷可能域全体を使用 PCL 出力で、PCL 標準領域の代わりにページの印刷可能域全体を使用するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
適切なデータストリームの場合ははい いいえ
Job.Transform.PDFPageScalingFactor 変換:PDFページのスケーリング係数 変換で、出力ファイルの論理ページをスケーリングするために使用される乗数を指定します。   適切なデータストリームの場合ははい いいえ
Job.Transform.ProfilePath 変換:カスタムプロファイルへのパス ジョブの変換プロファイルファイルが格納されているパス名。   はい いいえ
Job.Transform.Render 変換:次の値として出力 変換により生成される AFP 出力の形式を決定します。
  • 設定なし
  • すべてのイメージ
  • テキスト
  • テキストをイメージとして
はい いいえ
Job.Transform.SelfContained 変換:リソースをインラインに配置 変換により生成される AFP ファイルにフォーム定義、メディアマップ、オーバーレイ、コードページ、およびジョブとともにインラインで使用する文字セットリソースを含めるかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
適切なデータストリームの場合ははい いいえ
Job.Transform.SystemFontPath 変換:システムフォントへのパス システムフォントディレクトリへの完全修飾パスを指定します。   はい いいえ
Job.Transform.TrueTypePath 変換:TrueTypeフォントへのパス TrueType フォントディレクトリへの完全修飾パスを指定します。   はい いいえ

1.2.10.30.17.1 OutputPDF および OutputPS 変換オプションに対するデータベースプロパティー名

ユーザーインターフェースのメッセージ、構成ファイル、および機能がプロパティーを参照するとき、そのデータベース名を使用します。

[編集可能]列:

  • Yes は、ユーザーインターフェースで値を変更できることを示します。保存される値は、読み取り/書き込みができます。
  • No は、ユーザーインターフェースで値を変更できないことを示します。保存される値は、読み取りのみができます。

OutputPDF および OutputPS 変換オプションのプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 編集可能
Job.PER.OutputJDFFile 変換:出力JDFファイル GetTransformPageExceptionsステップテンプレートに基づくステップによって生成されたページ例外を含む JDF ファイルの名前を指定します。 はい
Job.PER.TransformStepName 変換:変換ステップ名 TransformWithAdvancedFeatureステップテンプレートに基づくステップの名前を指定します。ワークフローでは、そのステップによって、 GetTransformPageExceptionsステップテンプレートに基づくステップへの AFP 入力が提供されます。 はい

1.2.10.30.18 Archive のデータベースプロパティー名

メッセージは、Archiveプロパティーを示している場合があります。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

Archiveプロパティー
データベース名 ノートブックフィールド名 説明 編集可能
Doc.Member.Number ユーザーインターフェース名: メンバー番号(プロパティーノートブックのフィールドとして表示されない) 文書でメンバー番号を指定します。RepositorySample が用意されているワークフローが、このプロパティーを使用します。 いいえ
Job.Exportrep.ExportInput 検索基準 ExportFromRepository ステップでエクスポートするデータのリポジトリーの検索に使用するプロパティーと値を指定します。 はい
Job.Exportrep.ExportInputType 基準タイプ 検索基準プロパティーの値がファイルであるか、ストリングであるかを指定します。 はい
Job.Exportrep.ExportOutputFile エクスポート結果ファイル ステップでエクスポートされるデータを書き込むコンマ区切り (CSV) ファイルの完全パスまたはシンボル表記を指定します。 はい
Job.Exportrep.HeaderFile 結果ファイルの記述子 ExportFromRepository ステップがリポジトリーから取得してエクスポート結果ファイルに含めるプロパティー値がリストされているファイルのパスとファイル名を指定します。 はい
Job.Exportrep.Repository リポジトリー エクスポートする情報を検索するリポジトリーを指定します。 はい
Job.Repository.DocPropToArchive 保存する文書プロパティー ファイルと共に保存できる文書プロパティーです。 はい
Job.Repository.EntryType エントリのタイプのアーカイブ オリジナルジョブファイルプリフライト印刷後履歴のみなど、このステップによってリポジトリーに保存される情報にカスタムラベルを追加します。 はい
Job.Repository.FileToArchive 保存するファイル リポジトリーに保存するファイルを指定します。 はい
Job.Repository.JobPropToArchive 保存するジョブプロパティー ファイルまたは履歴情報を取得する際に使用するために保存するジョブプロパティー。 はい
Job.Repository.LastNumOfRecordsExported エクスポートされた記録の最終番号 ExportFromRepository ステップが最後に実行された時にエクスポートされた記録数を指定します。 いいえ
Job.Repository.Overrides 指定変更プロパティーファイルへのパス ジョブプロパティーのリストを保存するテキストファイルのためにパスと名前を指定します。 このテキストファイルには、ジョブまたは文書をワークフローに実行依頼するときに使用する値が保存されます。 はい
Job.Repository.RefAttributes 関連プロパティーファイル StoreInRepository ステップで、ジョブに関連付けられているが、他のオブジェクトのプロパティーである 1 つまたは複数のプロパティーの保存に使用可能なファイルの完全パスまたはシンボル表記を指定します。 はい
Job.Repository.Repository リポジトリー ファイルを保存するリポジトリーを指定します。 はい
Job.Repository.ResubmitFileName リポジトリー 再実行依頼するファイルの名前を指定します。 はい
Job.Repository.StoreHistory 履歴記録の保存 ステップで、1 つまたは複数の履歴記録通知オブジェクトによって収集された実動履歴を保存するかどうかを指定します。 はい
Job.Repository.DocFileToArchive 文書プロパティーファイル リポジトリーを保存するプロパティー値を含む、タブ区切りのファイルの名前を指定します。ファイルには、文書プロパティーの値、RICOH ProcessDirector 文書プロパティーとして定義されていないフィールド、またはその両方の組み合わせを含めることができます。 はい
Repository.Description 説明 リポジトリーを説明します。例えば、ここで保存されるデータのタイプを説明します。 はい
Repository.DiskSpace 使用されるディスクスペース (GB) リポジトリー内のファイルが使用するディスクスペースを表示します。 いいえ
Repository.FileLocation フォルダー位置 リポジトリーがデータを保存するディレクトリーを指定します。プロパティーは、フォルダー位置の変更アクションを使用して変更できます。 いいえ
Repository.FilesStored 保存するファイル リポジトリーに保存されるジョブまたは文書データを含むアーカイブエントリの合計数を表示します。履歴情報やプロパティーのみを含むアーカイブのエントリは、カウントされません。 いいえ
Repository.ID 名前 プロパティーの名前を指定します。 いいえ
Repository.LastModified 最終変更日時 リポジトリーが最後に変更された日時。 いいえ
Repository.Location 位置 リポジトリーに関連付けられる位置を指定します。 はい
Repository.NextDelete 次に有効期限が切れるファイルの削除 保存期間の有効期限が次に切れるファイルが削除される日時が表示されます。 はい
Repository.RetainDuration 保存期間 このリポジトリーにアーカイブを保存する期間を指定します。選択できる値の時間単位は日、週、月、年です。プロパティーは、保存期間の変更アクションを使用して変更できます。 いいえ

1.2.10.30.19 Automated Verificationのデータベースプロパティー名

一部のメッセージは、Automated Verificationプロパティーについて言及します。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Webサービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はいを選択すると値を変更できます。
  • いいえを選択すると値を変更できません。

Automated Verificationプロパティー
データベース名 フィールド名 説明 内部値 編集可能
BarcodeReader.BarcodeFormat バーコード形式 カメラまたはバーコードスキャナーによって返されるデータのセット内でジョブ番号文書シーケンス番号プロパティーの値が見つかる場所を特定するために使用されるバーコード形式を指定します。   はい
BarcodeReader.Description 説明 バーコードリーダーオブジェクトについて説明します。例えば、説明には、インサーターの出口やプリンターの出力ビンなど、カメラまたはバーコードスキャナーが設置されている場所の詳細が含まれることがあります。   はい
BarcodeReader.ID 名前 バーコードリーダーの名前。   はい
BarcodeReader.IpAddress IP アドレス このバーコードリーダーオブジェクトで使用するために必要なカメラまたはバーコードスキャナーに接続するために RICOH ProcessDirector で使用する IP アドレスまたはホスト名を指定します。   はい
BarcodeReader.LastModified 最終変更日時 バーコードリーダーが最後に変更された日時です。   いいえ
BarcodeReader.Location バーコードリーダーの位置 バーコードリーダーに関連付けられている位置を指定します。   はい
BarcodeReader.Port ポート このバーコードリーダーオブジェクトで使用するために必要なカメラまたはバーコードスキャナーに接続するために RICOH ProcessDirector で使用するポートを指定します。   はい
BarcodeReader.State バーコードリーダーの状態 バーコードリーダーが無効なデータを検出したかどうかを指定します。
  • OK
  • 要介入
いいえ
BarcodeReader.Status 接続状況 バーコードリーダーの状況を指定します。
  • 接続
  • 切断
いいえ
Doc.AV.ScanCount スキャン回数 文書上のバーコードがスキャンされた回数の合計を表示します。   いいえ
Doc.ChildJobID プロパティーノートブックには表示されません。 文書に追加されたジョブのジョブ ID。   いいえ
Doc.CurrentFirstPage プロパティーノートブックには表示されません。 現在の印刷ファイルの文書の最初のページのページ番号です。   いいえ
Doc.CurrentPages プロパティーノートブックには表示されません。 現在のジョブ内の文書のページ数です。   いいえ
Doc.CurrentSheets 現在のシート 現在のジョブ内の文書のシート数です。   いいえ
Doc.DataLen プロパティーノートブックには表示されません。 オリジナルファイル内の文書の長さ (バイト単位)。   いいえ
Doc.DataOffset プロパティーノートブックには表示されません。 オリジナルジョブの先頭からの文書のオフセット (バイト単位)。   いいえ
Doc.ID 文書番号 WriteDocumentsToDatabase の実行時に自動的に定義される文書データベース内の文書の固有 ID。   いいえ
Doc.Insert.Sequence 挿入シーケンス ジョブ内の文書の位置を示します。   いいえ
Doc.OriginalFirstPage オリジナル先頭ページ オリジナルジョブの最初のページのページ番号。   いいえ
Doc.OriginalJobID オリジナルジョブ番号 文書を受信してシステムに入力したジョブの番号。   いいえ
Doc.OriginalPages オリジナルページ オリジナルジョブ内の文書のページ数。   いいえ
Doc.OriginalSequence オリジナルジョブ内シーケンス オリジナルジョブにおけるこの文書の相対位置。例えば、ジョブ内の最初の文書では値 1、2 番目の文書では値 2 が表示されます。   いいえ
Doc.OriginalSheets シート オリジナルジョブ内の文書のシート数。   いいえ
Doc.SequenceInChild プロパティーノートブックには表示されません。 子ジョブ内の文書の順序です。   いいえ
Doc.State 状態 文書の状態です。   いいえ
Doc.TT.BarcodeScanTime1 文書のスキャン1 ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって、文書のバーコードが読み取られた日時を示します。   いいえ
Doc.TT.BarcodeScanTime2 文書のスキャン2 ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって、文書のバーコードが読み取られた日時を示します。   いいえ
Doc.TT.BarcodeScanTime3 文書のスキャン3 ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって、文書のバーコードが読み取られた日時を示します。   いいえ
Doc.TT.BarcodeScanTime4 文書のスキャン4 ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって、文書のバーコードが読み取られた日時を示します。   いいえ
Doc.TT.BarcodeScanTime5 文書のスキャン5 ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって、文書のバーコードが読み取られた日時を示します。   いいえ
Doc.TT.BarcodeStatus1 文書状況 1 文書上のバーコードが、ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって正しく読み取られたかどうかを示します。
  • OK
  • 要介入
  • 重複
いいえ
Doc.TT.BarcodeStatus2 文書状況 2 文書上のバーコードが、ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって正しく読み取られたかどうかを示します。
  • OK
  • 要介入
  • 重複
いいえ
Doc.TT.BarcodeStatus3 文書状況 3 文書上のバーコードが、ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって正しく読み取られたかどうかを示します。
  • OK
  • 要介入
  • 重複
いいえ
Doc.TT.BarcodeStatus4 文書状況 4 文書上のバーコードが、ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって正しく読み取られたかどうかを示します。
  • OK
  • 要介入
  • 重複
いいえ
Doc.TT.BarcodeStatus5 文書状況 5 文書上のバーコードが、ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって正しく読み取られたかどうかを示します。
  • OK
  • 要介入
  • 重複
いいえ
Doc.Verification.Recipient 確認受信者 文書を識別するための情報 (アカウント名など) を指定します。   いいえ
Job.Conditions.ChangeJobType 新規ワークフロー このジョブが転送される新規ワークフローを指定します。   はい
Job.Doc.ChildJobType 子ワークフロー 作成される子ジョブのワークフローを指定します。   はい
Job.Doc.CreatedDocumentCount 作成済みの文書カウント ジョブを処理する最初の WriteDocumentsToDatabase ステップによって作成された文書の数を指定します。この値は、オリジナルジョブに含まれる文書の数を表し、文書が再印刷される場合でもジョブがワークフロー内を移動するときに変更されません。   いいえ
Job.Doc.DocumentCount 文書カウント ジョブ内の文書の総数を指定します。このプロパティーの値は、WriteDocumentsToDatabase または UpdateDocumentsInDatabase に基づくステップが実行されてから表示されます。   いいえ
Job.Doc.DocumentPropertyTemplate 文書プロパティーテンプレート 文書プロパティーが入っているテンプレートファイルのパスおよび名前を指定します。   はい
Job.Doc.EnhanceAFPControlFile 拡張 AFP 制御ファイル ジョブ内の文書の追加の処理を定義する制御ファイルを指定します。   はい
Job.Doc.PropertyCSV プロパティー条件ファイル ジョブ文書プロパティー条件と、それらの条件がいつ true になるかを設定するプロパティー値が含まれる CSV ファイルを指定します。   はい
Job.TrackAndTrace.AutoComplete すべてのバーコードが読み取られたときにステップを完了する ジョブのすべての文書が検出されたときに、RICOH ProcessDirector でジョブを次のステップに移動するかどうかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい
Job.TrackAndTrace.BarCodeReader バーコードリーダー このステップで読み取ったバーコードを記録するために使用するバーコードリーダーを指定します。   はい
Job.TrackAndTrace.Status 文書状況プロパティー 文書のバーコードがワークフローの ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードリーダーによって読み取られたときに OK の状況に更新する文書状況プロパティーを指定します。
  • DocTTStatus1
  • ocTTStatus2
  • DocTTStatus3
  • DocTTStatus4
  • DocTTStatus5
  • DocTTStatusInsertJobs
はい
Job.TT.WaitTime 結果ファイル非アクティブタイマー ジョブの結果ファイルでバーコードが記録された後に RICOH ProcessDirector がジョブを次のステップに移動する前に待機する時間を指定します。   はい
Job.TT.DocScanned 文書のスキャン時刻プロパティー 文書のバーコードがカメラまたはバーコードスキャナーによって読み取られたときに、その日時によって更新する文書のスキャンプロパティーを指定します。ワークフローの ReadBarcodeDataステップは、カメラまたはバーコードスキャナーと、 文書のスキャンプロパティーの両方に値を設定します。
  • DocTTTime1
  • DocTTTime2
  • DocTTTime3
  • DocTTTime4
  • DocTTTime5
はい

1.2.10.30.20 Avanti Slingshot Connect のデータベースプロパティー名

メッセージで、Avanti Slingshot Connect プロパティーを参照できます。

ユーザーインターフェースのリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirectorの内部で使用される値とは異なるものがあります。Webサービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はいを選択すると値を変更できます。
  • いいえを選択すると値を変更できません。

Avanti Slingshot Connectプロパティー
データベース名 ノートブックタブまたはセクション: フィールド名 説明 内部値 編集可能
Job.Avanti.JobId 一般:Avantiのジョブ番号 Avanti Slingshotシステムで定義されているジョブの識別子を表示します。   いいえ
Job.Pages.Black 一般:ブラックページ RICOH ProcessDirectorがSlingshotに報告する、ジョブの最新印刷パスのブラックページ数です。   いいえ
Job.Pages.Color 一般:カラーページ RICOH ProcessDirectorがSlingshotに報告する、ジョブの最新印刷パスのカラーページ数です。   いいえ
Job.Pages.CumulativeBlank 一般:累積ブラックページ数 RICOH ProcessDirectorがSlingshotに報告する、ジョブのすべての印刷パスのブラックページの総数です。   いいえ
Job.Pages.CumulativeColor 一般:累積カラーページ数 RICOH ProcessDirectorがSlingshotに報告する、ジョブの最新印刷パスのカラーページ数です。   いいえ
Printer.Avanti.StackedValueToReport Avanti Slingshot:報告するためのユニットを印刷します RICOH ProcessDirectorが印刷ボリュームを Avanti Slingshotにページ数で報告するかシート数で報告するかを指定します。
  • ページ数
  • シート数
はい
Printer.AvantiCostCenter Avanti Slingshot:Slingshotコストセンター プリンターと関連付けられたAvanti Slingshotコストセンターを指定します。   はい
Printer.JobColorType Avanti Slingshot:報告するジョブの色 ジョブのすべてのページを印刷した際に、RICOH ProcessDirectorがAvanti Slingshotに対してフルカラーと黒のみのどちらで報告するのかを指定します。
  • カラー
  • ジョブから
はい
Step.AvantiCostCenter 一般:Slingshotコストセンター ステップと関連付けられたAvanti Slingshotコストセンターを表示します。   はい
Step.AvantiType 一般:Slingshotマイルストーン状況 該当のステップでジョブが処理されるときにAvanti Slingshotに提供する情報を指定します。状況は、Slingshot コストセンタープロパティーに定義されたコストセンターと関連付けられています。
  • AvantiType.InProgress
  • AvantiType.Complete
はい
StepTemplate.AvantiCostCenter 一般:Slingshotコストセンター ステップと関連付けられたAvanti Slingshotコストセンターを表示します。   はい
StepTemplate.AvantiType 一般:Slingshotマイルストーン状況 該当のステップでジョブが処理されるときにAvanti Slingshotに提供する情報を指定します。状況は、Slingshot コストセンタープロパティーに定義されたコストセンターと関連付けられています。
  • AvantiType.InProgress
  • AvantiType.Complete
はい
WorkflowSystem.AvantiCostCenters Avanti Slingshot設定ページ:コストセンター一覧 Avanti Slingshot Connect 構成ファイルに定義された Avanti Slingshot Connect コストセンターのリストを表示します。   いいえ
WorkflowSystem.AvantiURL Avanti Slingshot設定ページ:Avanti URL RICOH ProcessDirector が通信する Avanti Slingshot Connect サーバーの URL を指定します。   はい

1.2.10.30.21 期限トラッカーのデータベースプロパティー名

メッセージは期限トラッカーのプロパティーを示している場合があります。

ユーザーインターフェースのリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirectorの内部で使用される値とは異なるものがあります。Webサービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はいを選択すると値を変更できます。
  • いいえを選択すると値を変更できません。

ノートブックタブ:フィールド名列で、次のオプションを設定できます。

  • [締め切り]は、そのプロパティーがジョブノートブックプロパティーの[締め切り]タブにあることを示します。
  • [ジョブデフォルト(SetDeadline)]は、そのプロパティーが、SetDeadlineステップテンプレートの[ジョブデフォルト]タブにあることを示します。
  • [一般(すべてのステップテンプレート)]は、そのプロパティーがすべてのステップテンプレートの[一般]タブにあることを示します。

期限トラッカーのプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 内部値 編集可能
ExpectedWork.ID 予定作業名 予定作業オブジェクトの名前を指定します。   いいえ
ExpectedWork.SLA.Description 説明 予定作業オブジェクトの説明です。   はい
ExpectedWork.SLA.FilePatterns ファイルパターン ファイル名に基づいてジョブを識別するために使用できる1つ以上のパターンマッチング文字列を指定します。   はい
ExpectedWork.SLA.Frequency 予定作業の間隔 システムに到着することが予定されている作業の監視に使用される時間間隔を示します。
  • 時間
  • 暦日
はい
ExpectedWork.SLA.NumberofJobsExpected 予定ジョブ数 指定した時間内に処理することが予定されているジョブの数を示します。   はい
ExpectedWork.SLA.ScheduleCalendarData 終了日 予定作業間隔が終了する日付を指定します。   はい
ExpectedWork.SLA.ScheduleDaily 頻度(日) 予定作業オブジェクトが予定作業の状況を報告する頻度を指定します。   はい
ExpectedWork.SLA.ScheduleHourly 頻度(時間) 予定作業オブジェクトが予定作業の状況を報告する頻度を指定します。   はい
ExpectedWork.SLA.ScheduleMonthly 頻度(月) 予定作業オブジェクトが予定作業の状況を報告する頻度を指定します。   はい
ExpectedWork.SLA.ScheduleWeekly 頻度(週) 予定作業オブジェクトが予定作業の状況を報告する頻度を指定します。   はい
ExpectedWork.SLA.ScheduleYearly 頻度(年) 予定作業オブジェクトが予定作業の状況を報告する頻度を指定します。   はい
ExpectedWork.SLA.StartDateAndTime 開始日時 予定作業が有効になる日時を指定します。この日時に基づいて予想作業の状況が報告されます。   はい
InputDevice.SLA.ExpectedWork 一般: 関連付けられた予定作業 この入力装置に関連付けられた予定作業オブジェクトの名前を指定します。   はい
InputDevice.SLA.LateWork 状況: 予定作業の状況 入力装置の予定作業がすべて時間どおりに到着したかどうかを示します。
  • OK
  • 遅延
いいえ
Job.DT.CurrentDeadlineStep 締め切り: 現在の期限ステップ 現在の締め切りを満たすためにジョブが完了する必要があるステップの名前を指定します。   いいえ
Job.DT.DayOfMonth ジョブデフォルト(SetDeadline): 月の日 締め切りの日付の月の日を指定します。   はい
Job.DT.DayOfWeek ジョブデフォルト(SetDeadline): 曜日 締め切りの日付の曜日を指定します。   はい
Job.DT.DeadlineStep ジョブデフォルト(SetDeadline): 締め切りステップ 締め切りを満たすためにジョブが完了する必要があるステップの名前を指定します。   はい
Job.DT.DeadlineTime 締め切り: 締め切り ジョブが締め切りステップを完了する必要がある日時を表示します。ジョブがこのプロパティーに表示される日付の前に締め切りステップを完了しない場合、そのジョブの 締め切りの結果未達成に設定されます。   いいえ
Job.DT.InheritDeadline ジョブデフォルト(SetDeadline): 親ジョブから締め切りを継承する 子ジョブが親ジョブから締め切りを継承するかどうかを指定します。   はい
Job.DT.JobTimestampAttr ジョブデフォルト(SetDeadline): プロパティー 締め切りの日付プロパティーが プロパティー値に対して相対的に設定されている場合に、締め切りを計算するために使用されるジョブプロパティーを指定します。   はい
Job.DT.OutcomeStatus 締め切り: 締め切りの結果 ジョブの締め切りに間に合ったかどうかを示します。   いいえ
Job.DT.OverrideDeadline ジョブデフォルト(SetDeadline): 既存の締め切りを指定変更する このSetDeadlineステップで指定された締め切りが、ジョブの既存の締め切りを指定変更するかどうかを指定します。   はい
Job.DT.PercentComplete 締め切り: パーセント完了 ジョブの予想されるワークフロー内のステップで指定された推定時間の完了した割合を指定します。   いいえ
Job.DT.Period ジョブデフォルト(SetDeadline): 締め切りの日付 締め切りの日付を設定するために使用する設定を指定します。   はい
Job.DT.PlusMinus ジョブデフォルト(SetDeadline): 前後 ユーザーが締め切りの時刻および 締め切りの日付プロパティーで設定した日付または時刻に加えるか差し引く分数、時間数、または日数を指定します。   はい
Job.DT.PredictedCompletion 締め切り: 予想完了 推定時間に含まれるワークフローの最後のステップの処理をジョブが完了するとRICOH ProcessDirectorが予想する日時を指定します。   いいえ
Job.DT.PredictedOutcome 締め切り: 予想される結果 ワークフロー内のジョブの予想されるパスと、締め切りステップを介して、予想されるパス内に残っているステップの推定時間を使用して、締め切り時間までに残りのステップを実行するための十分な時間があるかどうかを判断します。   いいえ
Job.DT.PredictedStatus 締め切り: 追跡状況 ワークフロー内のジョブの進行状況が、現在のステップおよびこの時点までに実行されたすべてのステップを完了するための推定時間に対して進んでいるか、遅れているかを示します。   いいえ
Job.DT.Time ジョブデフォルト(SetDeadline): 締め切りの時刻 締め切りの時刻を指定します。   はい
Job.DTSLA.DeadlineSlaStatus [ジョブ]テーブルの列: スケジュールリスク

列の見出しは空白です。名前を表示するには、見出し領域にポインターを置きます。

供給の締め切りまたはサービスレベルアグリーメント(SLA)に間に合わない危険性があるか、すでに間に合わなくなっているジョブを表示します。
  • SLA_MISSED
  • DEADLINE_MISSED
  • PREDICTED_MAY_MISS
  • TRACKING_BEHIND
  • CHECKPOINT_LATE
  • OK
いいえ
Job.FileReceiptTime チェックポイント: ジョブ到着時刻 ジョブの最後の入力ファイルがシステムに到着したときの実際の日時が含まれます。

タイムスタンプ

いいえ
Job.SLA.ActualOutcome チェックポイント: SLA目標ステップ時刻 ジョブがSLA目標ステップを完了した日時が入っています。 タイムスタンプ いいえ
Job.SLA.ActualTime チェックポイント: 実際[フェーズ] ジョブのこの処理フェーズが完了した日時が入っています。

タイムスタンプ

いいえ
Job.SLA.AnchorStartTime チェックポイント: チェックポイント開始時刻 ジョブの計画チェックポイントを計算するための開始時刻としてRICOH ProcessDirectorで使用される日時が含まれます。

タイムスタンプ

いいえ
Job.SLA.Outcome チェックポイント: SLAの結果 ジョブがSLA締め切りより前にSLA目標ステップを完了したかどうかを示します。
  • 適合
  • 不適合
いいえ
Job.SLA.PlannedCompletionTime チェックポイント: 計画完了日 ジョブの最後のチェックポイントである処理フェーズが完了すると予想される日時が含まれます。 タイムスタンプ いいえ
Job.SLA.PlannedOutcome チェックポイント: SLA締め切り ジョブがSLA目標ステップを完了する必要がある日時が入っています。 タイムスタンプ いいえ
Job.SLA.PlannedTime チェックポイント: 計画[フェーズ] ジョブのこのフェーズが完了すると予想される日時が入っています。

タイムスタンプ

いいえ
Job.SLA.Policy チェックポイント: サービスポリシー ジョブに関連付けられたサービスポリシーの名前を指定します。   はい
Job.SLA.PrintDuration 状況: 推定印刷時間 要求された現在のプリンターがジョブの印刷に必要とする推定時間を示します。時間は、秒、分、時間、または日単位で示すことができます。   いいえ
Job.SLA.ResetOnReprocess チェックポイント: 再処理時にリセット 再印刷または 再処理アクションの選択時に、RICOH ProcessDirectorで、新しい実チェックポイント時刻を記録するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
Job.SLA.StartTime チェックポイント: 調整済み到着時刻 チェックポイント開始時刻を計算するためにRICOH ProcessDirectorが使用する日時(デフォルトではジョブ到着時刻)が含まれます。 タイムスタンプ はい
Job.SLA.Status チェックポイント: チェックポイント状況 ジョブがその計画チェックポイントに遅れて到達しているかどうかを示します。
  • 遅延
  • OK
いいえ
JobType.SLA.Measurement SLA目標ステップ SLAの実際の目標を表すステップの名前を指定します。
  • 適合
  • 不適合
いいえ
JobType.SLA.Policy サービスポリシー ワークフローに関連付けられたサービスポリシーの名前を指定します。   はい
NonProduction.ID プロパティーノートブックタイトルに表示 非サービス期間の名前を指定します。   いいえ
NonProduction.SLA.Description 非サービス期間の説明 非サービス期間を説明します。   はい
NonProduction.SLA.EndTime 終了時刻(HH:MM) 非サービス期間が終了する時刻を指定します。 この時刻は、コロン (:) で区切った 2 桁の時 (00-23)、2 桁の分 (00-59)、および 2 桁の秒 (00) で表現されます。 はい
NonProduction.SLA.LastModified 最終変更日時 非サービス期間が最後に変更された日時です。   いいえ
NonProduction.SLA.SlaDay 非サービス期間の日を指定します。
  • 1~31までの数字
  • 月曜日
  • 火曜日
  • 水曜日
  • 木曜日
  • 金曜日
  • 土曜日
  • 日曜日
  • すべて
はい
NonProduction.SLA.SlaMonth 非サービス期間の月を指定します。
  • 1月
  • 2月
  • 3月
  • 4月
  • 5月
  • 6月
  • 7月
  • 9月
  • 10月
  • 11月
  • 12月
はい
NonProduction.SLA.SlaYear 非サービス期間の年を指定します。 この値は、2000 ~ 9999 までの 4 桁の年です。 はい
NonProduction.SLA.StartTime 開始時刻(HH:MM) 非サービス期間が始まる時刻を指定します。 この時刻は、コロン (:) で区切った 2 桁の時 (00-23)、2 桁の分 (00-59)、および 2 桁の秒 (00) で表現されます。 はい
Policy.ID プロパティーノートブックタイトルに表示 サービスポリシーの名前を指定します。   いいえ
Policy.SLA.AdjMethod 一般: 調整方法 チェックポイント開始時刻を調整するためにRICOH ProcessDirectorで使用される方法を指定します。
  • カットオフ
  • なし
  • 開始
はい
Policy.SLA.AdjNonProd 一般: 非サービス期間の調整 休日などの非サービス期間をスキップするように、RICOH ProcessDirectorでチェックポイント開始時刻と計画チェックポイント時刻が調整されるかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
Policy.SLA.Description 一般: サービスポリシーの説明 サービスポリシーについて説明します。   はい
Policy.SLA.Interval チェックポイント: 間隔 [フェーズ] (単位) チェックポイント開始時刻と、フェーズの完了が予想される時刻の間の時間間隔を指定します。チェックポイント開始時刻は、すべての間隔で同じ時刻です。従って、フェーズの時間間隔には、先行するすべてのフェーズの時間間隔が含まれていなければなりません。 間隔は、分単位でデータベースに格納されます。 はい
Policy.SLA.LastModified 最終変更日時 サービスポリシーが最後に変更された日時です。   いいえ
Policy.SLA.Measurement 一般: SLA継続時間 締め切り計算方法が[経過時間]の場合、ジョブのチェックポイント開始時間からSLA締め切りまでに許容される時間の長さを指定します。   はい
Policy.SLA.MeasurementDays 一般: 日数 締め切り計算方法が[特定の時間]の場合、チェックポイント開始時間からジョブのSLA締め切りまでの日数を指定します。   いいえ
Policy.SLA.MeasurementMethod 一般: 締め切り計算方法 このサービスポリシーを使用するジョブのSLA締め切りを計算するためにRICOH ProcessDirectorが使用する方法を指定します。
  • 経過時間
  • 特定の時間
はい
Policy.SLA.MeasurementTime 一般: SLA目標時刻 締め切り計算方法が特定の時間の場合、SLA締め切りの時刻を指定します。   はい
Policy.SLA.ResetOnReprocess 一般: 再処理時にリセット 再印刷または 再処理アクションの選択時に、RICOH ProcessDirectorで、新しい実チェックポイント時刻を記録するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
Policy.SLA.StartTime 一般: 開始時刻(HH:MM) 調整方法カットオフまたは 開始の場合に、チェックポイント開始時刻を指定します。 この時刻は、コロン (:) で区切った 2 桁の時 (00-23)、2 桁の分 (00-59)、および 2 桁の秒 (00) で表現されます。 はい
Policy.SLA.TimeZone 一般: 時間帯 ジョブが印刷される場所の時間帯を指定します。 これらの内部値は、使用している Java Runtime Environment で定義された時間帯から取得されます。内部値を決定するには、このプロパティーのリストで時間帯を選択して、値の先頭と末尾からGMT参照時間を削除します。例えば、リストにある値が (GMT-05:00) America/New_York DST(GMT-04:00) の場合は、内部値が America/New_York になります。 はい
Printer.SLA.PPM 一般: 1分あたりのページ プリンターが 1 分間に印刷できるページ数を示します。   はい
StepTemplate.DT.IncludeStepTime 一般(すべてのステップテンプレート): 推定時間に含まれる ステップの推定時間および実際の処理時間が、ジョブの 追跡状況の計算に使用されるかどうかを指定します。   はい
StepTemplate.DT.Weight 一般(すべてのステップテンプレート): 推定時間 ステップでジョブの処理を完了するためにかかる推定時間を指定します。   はい

1.2.10.30.22 文書処理機能のためのデータベースプロパティー名

数種類のプロパティーが文書処理機能に付属しています。

1.2.10.30.22.1 文書処理機能に付属する文書プロパティーのデータベースプロパティー名

文書に関する一部のメッセージでは、Docで始まるデータベース名で文書プロパティーが参照されます。
文書プロパティー
データベース名 ユーザーインターフェース名 説明
Doc.Associated 関連 ジョブのステータスを現在付与しているジョブID。
Doc.ChildJobID 子ジョブ ID 文書に追加されたジョブのジョブ ID。
Doc.CurrentFirstPage 現在の最初のページ 現在の印刷ファイルの文書の最初のページのページ番号です。
Doc.CurrentJobID 関連ジョブ番号 関連付けされたジョブ番号。
Doc.CurrentPages 現在のページ 現在のジョブ内の文書のページ数です。
Doc.CurrentSequence ジョブ内シーケンス 現在のジョブ内の文書の順序。
Doc.CurrentSheets 現在のシート数 現在のジョブ内の文書のシート数です。
Doc.Custom.MemberLevel メンバーレベル 明細書の作成時点の顧客のメンバーシップレベル。
Doc.Custom.PURL PURL 顧客が明細書を取得可能な場所にリンクする個人用 URL。
Doc.Custom.StatementDate 明細書の日付 明細書が最初に発行された日付。
Doc.DataLen データ長 オリジナルファイル内の文書の長さ (バイト単位)。
Doc.DataOffset データオフセット オリジナルジョブの先頭からの文書のオフセット (バイト単位)。
Doc.Email.Sent このプロパティーは、ユーザーインターフェースに表示されません。 ワークフローの EmailDocuments ステップで、文書が添付された E メールが作成されて、SMTP サーバーに配信されるかどうかを指定します。値は、 はいまたは いいえです。 はいは、文書が SMTP サーバーに配信されたことを示します。 いいえは、文書が配信されなかったことを示します。同じ文書に対して EmailDocuments ステップが 2 回実行されると、このプロパティーの値は、実行された最後のステップの結果に設定されます。
Doc.EmailAddress メールアドレス 文書に関連付けられている E メールアドレス。
Doc.FinderSavedSearches 保存された検索 以前に保存した検索を選んで、新しい検索を開始できます。
Doc.ID 文書番号 WriteDocumentsToDatabase の実行時に自動的に定義される文書データベース内の文書の固有 ID。
Doc.Insert.Disposition アクション 調整の後で文書が処理されるときに行われるアクションを表示します。
Doc.Insert.PendingDisposition 要求されたアクション オペレーターが調整時に要求したアクションを表示します。
Doc.Insert.Sequence 挿入シーケンス ジョブ内の文書の位置を示します。
Doc.OriginalFirstPage オリジナル先頭ページ オリジナルジョブの最初のページのページ番号。
Doc.OriginalJobID オリジナルジョブ番号 文書を受信してシステムに入力したジョブの番号。
Doc.OriginalPages オリジナルページ オリジナルジョブ内の文書のページ数。
Doc.OriginalSequence オリジナルジョブ内シーケンス オリジナルジョブにおけるこの文書の相対位置。例えば、ジョブ内の最初の文書では値1、2番目の文書では値2が表示されます。
Doc.OriginalSheets シート オリジナルジョブ内の文書のシート数。
Doc.Pull 文書のプル SetDocPropsFromList ステップテンプレートとともに使用して、ジョブから削除しなければならない文書であることを示すことができます。PullPDFSample と PullAFPSample が用意されているワークフローが、このプロパティーを使用します。
Doc.PullProp プロパティーのプル SetDocPropsFromList ステップテンプレートとともに使用して、ジョブから削除される文書を決定する文書プロパティーを識別できます。PullPDFSample と PullAFPSample が用意されているワークフローが、このプロパティーを使用します。
Doc.SequenceInChild 子ジョブ内シーケンス 子ジョブ内の文書の順序です。
Doc.SourceFileName すべての文書処理機能 文書を含んでいた入力ファイルの名前。
Doc.State 状態 文書の状態です。

1.2.10.30.22.2 文書処理機能に付属するジョブプロパティーのデータベースプロパティー名

文書またはジョブに関する一部のメッセージでは、プロパティーのデータベース名で、文書処理機能が付属するジョブプロパティーが表されている場合があります。これらのプロパティーの名前は、Jobで始まります。
ジョブプロパティー
データベース名 ノートブックページ: フィールド名 (該当する場合) 説明
Job.BuildPDFControlFile1 PDF 制御ファイル 1 の作成 BuildPDFFromDocuments ステップに使用される制御ファイルのパスとファイル名を指定します。このプロパティーはPDF Document Supportでのみ使用できます。
Job.BuildPDFControlFile2 PDF制御ファイル2の作成 BuildPDFFromDocuments ステップに使用される制御ファイルのパスとファイル名を指定します。このプロパティーはPDF Document Supportでのみ使用できます。
Job.BuildPDFControlFile3 PDF制御ファイル3の作成 BuildPDFFromDocuments ステップに使用される制御ファイルのパスとファイル名を指定します。このプロパティーはPDF Document Supportでのみ使用できます。
Job.BuildPDFControlFile4 PDF制御ファイル4の作成 BuildPDFFromDocuments ステップに使用される制御ファイルのパスとファイル名を指定します。このプロパティーはPDF Document Supportでのみ使用できます。
Job.BuildPDFControlFile5 PDF制御ファイル5の作成 BuildPDFFromDocuments ステップに使用される制御ファイルのパスとファイル名を指定します。このプロパティーはPDF Document Supportでのみ使用できます。
Job.Conditions.ChangeJobType 新規ジョブタイプ このジョブが転送される新規ワークフローを指定します。
Job.Doc.AssociateDocsToChildren 文書と子ジョブの関連付け 文書を子ジョブに関連付けるかどうかを指定します (Yes/No)。
Job.Doc.ChildJobType 子ジョブタイプ 作成される子ジョブのワークフローを指定します。
Job.Doc.CreatedDocumentCount 文書:作成済み文書カウント WriteDocumentsToDatabase に基づくステップで作成された文書数を指定します。
Job.Doc.DocumentCount 文書:文書カウント ジョブ内の文書の総数を指定します。このプロパティーの値は、WriteDocumentsToDatabase または UpdateDocumentsInDatabase に基づくステップが実行されてから表示されます。
Job.Doc.DocumentPropertyTemplate 文書プロパティーテンプレート 文書プロパティーが入っているテンプレートファイルのパスおよび名前を指定します。
Job.Doc.EnhanceAFPControlFile 拡張 AFP 制御ファイル ジョブ内の文書の追加の処理を定義する制御ファイルを指定します。このプロパティーはAFP Supportでのみ使用できます。
Job.Doc.FailWhenNoDocsFound 文書が見つからない場合に停止する 文書が見つからない場合に、IdentifyDocumentsステップによりジョブがエラー状態に入るかどうかを指定します。このプロパティーはAFP Supportでのみ使用できます。
Job.Doc.GroupFirst 分割:最初のグループ化 文書の第 1 グループ化基準を指定します。6 つのグループ化プロパティーの値の明確な組み合わせごとに子ジョブが作成されます。
Job.Doc.GroupSecond 分割:2次グループ化 文書の第 2 グループ化基準を指定します。6 つのグループ化プロパティーの値の明確な組み合わせごとに子ジョブが作成されます。
Job.Doc.GroupThird 分割:3次グループ化 文書の第 3 グループ化基準を指定します。6 つのグループ化プロパティーの値の明確な組み合わせごとに子ジョブが作成されます。
Job.Doc.GroupFourth 分割:4次グループ化 文書の第 4 グループ化基準を指定します。6 つのグループ化プロパティーの値の明確な組み合わせごとに子ジョブが作成されます。
Job.Doc.GroupFifth 分割:5次グループ化 文書の第 5 グループ化基準を指定します。6 つのグループ化プロパティーの値の明確な組み合わせごとに子ジョブが作成されます。
Job.Doc.GroupSixth 分割:6次グループ化 文書の第 6 グループ化基準を指定します。6 つのグループ化プロパティーの値の明確な組み合わせごとに子ジョブが作成されます。
Job.Doc.HonorGroups 分割:ソートでグループを優先 GroupDocuments は、グループ化基準を適用する前に既存のグループをマージできます。
Job.Doc.MaxDocsPerChildJob 子ジョブ当たりの最大文書数 SplitDocuments ステップテンプレートを基にしたステップで作成される子ジョブにおける最大文書数を指定します。
Job.Doc.MaxSheetsPerChildJob 子ジョブ当たりの最大シート数 SplitDocuments ステップテンプレートを基にしたステップで作成される子ジョブにおける最大物理シート数を指定します。
Job.Doc.OriginalDocumentCount オリジナル文書カウント ジョブに関連付けられたドキュメントのオリジナルの数を指定します。
Job.Doc.OriginalFormdef オリジナルの書式定義 IdentifyDocuments ステップの実行時に実際に書式定義を指定します。このプロパティーはAFP Supportでのみ使用できます。
Job.Doc.PropertyCSV プロパティー条件ファイル ジョブ文書プロパティー条件と、それらの条件がいつ true になるかを設定するプロパティー値が含まれる CSV ファイルを指定します。
Job.Doc.SortDirectionFirst ソート:第1ソート方向 第 1 ソート方向を指定します。
Job.Doc.SortDirectionSecond ソート:第2ソート方向 第 2 ソート方向を指定します。
Job.Doc.SortDirectionThird ソート:第3ソート方向 第 3 ソート方向を指定します。
Job.Doc.SortDirectionFourth ソート:第4ソート方向 第 4 ソート方向を指定します。
Job.Doc.SortDirectionFifth ソート:第5ソート方向 第 5 ソート方向を指定します。
Job.Doc.SortDirectionSixth ソート:第6ソート方向 第 6 ソート方向を指定します。
Job.Doc.SortFirst ソート:最初のソート 第 1 ソート基準を指定します。
Job.Doc.SortSecond ソート:第2ソート 第 2 ソート基準を指定します。
Job.Doc.SortThird ソート:第3ソート 第 3 ソート基準を指定します。
Job.Doc.SortFourth ソート:第4ソート 第 4 ソート基準を指定します。
Job.Doc.SortFifth ソート:第5ソート 第 5 ソート基準を指定します。
Job.Doc.SortSixth ソート:第6ソート 第 6 ソート基準を指定します。
Job.Doc.SplitBalance 分割:分割バランス 実行するジョブサイズバランシングのタイプを指定します。バランシング分割の目的は同じサイズのジョブを作成することですが、ソースジョブの文書数、各文書のシート数、分割境界プロパティーの値によって結果が異なります。
Job.Doc.SplitBoundaryProperty 分割:分割境界 子ジョブ分割境界として使用される文書プロパティーの名前を指定します。
Job.Doc.SplitBoundaryExceedMax 分割:境界に達するまで最大分割を超過 分割境界プロパティーと 境界に達するまで最大分割を超過プロパティーを使用してジョブを分割するポイントを変更できます。
Job.DocDelimiter 文書:区切り文字 SetDocPropsFromListステップが処理するリストファイルの各行に含まれる値を区切るために使用されている区切り文字を指定します。
Job.DocPathToPullList 文書:リストファイルディレクトリー SetDocPropsFromListステップに使用する 1 つまたは複数のリストファイルが含まれるディレクトリーの完全パス名を指定します。ステップが実行されると、RICOH ProcessDirector によって、このディレクトリーのすべてのファイルが処理されます。
Job.DocPropToSet 文書:設定する文書プロパティー SetDocPropsFromListステップでジョブを処理するときにジョブの各文書に追加または設定する単一の文書プロパティーを指定します。
Job.DocPropToSetDefValue 文書:その他の文書の値 SetDocPropsFromListステップで、 設定する文書プロパティーに指定されているプロパティーに適用する値を指定します。文書プロパティーファイル内で、リストファイル内の リストファイル内の列プロパティーと一致しない文書はすべてこの値に設定されます。
Job.DocPropToSetValue 文書:一致する文書の値 SetDocPropsFromListステップで、 設定する文書プロパティーに指定されているプロパティーに適用する値を指定します。文書プロパティーファイル内で、リストファイル内の リストファイル内の列プロパティーと一致する文書はすべてこの値に設定されます。
Job.DocPropToSet.DocMatch 文書:一致する文書が見つかりました ジョブの少なくとも 1 つの文書が、処理されたリストファイルの 1 つのエントリと一致するかどうかを示します。これらのリストファイルは、ワークフローのSetDocPropsFromListステップテンプレートに基づくステップによって処理されます。
Job.DocPropToSet.FilesRead 文書:処理されたリストファイル SetDocPropsFromListステップによって処理されたリストファイルディレクトリーで見つかったファイルの名前を示します。ファイル名はセミコロン (;) で区切られています。
Job.DocPropToSet.OptFail 文書:列が多い場合に停止 リストファイル内の列数が、リストファイル内の列プロパティーの 選択されている列で指定されているプロパティー数よりも多いときに、 SetDocPropsFromListステップテンプレートに基づくステップを停止するかどうかを指定します。
Job.DocPullIdentifier 文書:リストファイル内の列 リストファイル内の列に対応する 1 つまたは複数の文書プロパティーを指定します。
Job.Document.AttachDocToEmail 文書の添付 文書を添付のソースファイルプロパティーで指定されたファイルから抽出し、 EmailDocuments ステップによって送信される個別の E メールに添付するかどうかを指定します。
Job.Document.AttachmentName 添付ファイルの名前 EmailDocumentsステップで作成され、SMTP サーバーに送信される添付ファイルの名前を指定します。この値を使用して、添付ファイルの名前をメールの受信者にわかりやすいものにします。
Job.Document.EmailAttachment 添付するソースファイル 文書を抽出する PDF ファイルの完全パス名またはシンボリック名を指定します。文書は、The documents are attached to each email sent by the EmailDocuments ステップによって送信される各 E メールに添付されます。
Job.Document.EmailBCC BCCアドレス 文書の BCC の送信先となる 1 つまたは複数のアドレス。この値は、E メールのBCC:フィールドで使用されます。
Job.Document.EmailCC CCアドレス 文書の CC の送信先となる 1 つまたは複数のアドレス。この値は、E メールのCC:フィールドで使用されます。
Job.Document.EmailMessage メッセージ E メールの本文に記入するメッセージを指定します。メッセージでは、プレーンテキスト、HTML、および画像を使用できます。
Job.Document.EmailSubject 件名 E メールの件名に挿入するテキストを指定します。
Job.Document.EmailTo 宛先アドレス 文書の送信先となる 1 つまたは複数のメールアドレス。この値は、E メールのTo:フィールドで使用されます。
Job.IdentifyPDFControlFile PDF 識別制御ファイル IdentifyPDFDocuments ステップに使用される制御ファイルのパスとファイル名を指定します。このプロパティーはPDF Document Supportでのみ使用できます。
Job.Insert.AutomaticReconcile 自動調整 挿入中またはReadBarcodeDataステップ中にRICOH ProcessDirectorが再印刷のマークが付けられた文書を自動で(オペレーターの介入なしに)調整して再印刷するかどうかを示します。
Job.Insert.AutoReconcileThreshhold 再印刷する最大文書数: 自動調整中に再印刷をスケジュールできる、1つのジョブ内の文書の最大パーセンテージを指定します。パーセンテージが最大値を超えると、ジョブが調整待ち状態になり、手動調整が必要になります。
Job.Insert.ReconcileUser.ID 調整ユーザー ジョブを調整しているユーザーのユーザー名を表示します。
Job.Insert.ReprintPrinter 要求された再印刷プリンター 挿入、ReadBarcodeDataステップ、または手動調整中に、再印刷のマークが付けられた文書を再印刷するプリンター名を指定します。
Job.PDF.BuildPDFMergeDocValue メモリー内の最大文書数 BuildPDFFromDocumentsステップが文書をPDFファイルに追加するとき、メモリー内の文書の最大数を指定します。このプロパティーはPDF Document Supportでのみ使用できます。
Job.PDFW.PickPlex 面のページ例外 ジョブのJDFファイルに含まれている面のページ例外を処理する方法を指定します。
Job.ScanBarcodeFormat 使用するバーコード形式 文書でスキャンしているバーコード内のプロパティーのレイアウトを説明するバーコード形式を指定します。

1.2.10.30.22.3 文書処理機能に付属するシステムプロパティーのデータベースプロパティー名

文書に関するメッセージでは、プロパティーのデータベース名で文書処理機能が付属するシステムプロパティーが表されている場合があります。これらのプロパティーの名前は WorkflowSystem で始まります。
システムプロパティー
データベース名 ノートブックページ: フィールド名 (該当する場合) 説明
WorkflowSystem.Docsearch.MaxDocuments システム設定:表示する最大文書数 検索用に[文書]テーブル内に表示する文書の最大数を指定します。

1.2.10.30.23 インサーターのためのデータベースプロパティー名

印刷ジョブ、文書、およびインサーターコントローラーに関するメッセージでは、そのデータベース名でプロパティーが示されている場合があります。データベースプロパティー名をシンボル式で、また制御ファイルで使用できます。

[編集可能]列:

  • はい: ユーザーは、ジョブが実行依頼された後で値を変更できます。
  • いいえ: ユーザーは、値を変更できません。

インサータープロパティ
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 編集可能
Doc.Insert.BinResults 挿入:ビン結果 この文書の挿入データを供給したインサータービンを示します。 いいえ
Doc.Insert.BinTriggers 挿入:ビントリガー この文書の挿入データを供給するインサータービンを指定します。 いいえ
Doc.Insert.Disposition 挿入:アクション 調整の後でこの文書を処理するとき、RICOH ProcessDirector が行うアクションを表示します。 いいえ
Doc.Insert.DivertBin 挿入:迂回インジケーター この文書の挿入後の迂回先インサーター出力ビンの番号を指定します。 いいえ
Doc.Insert.InserterID 挿入:インサーター名 この文書を処理したインサーターの名前を示します。 いいえ
Doc.Insert.Iteration 挿入:挿入数 RICOH ProcessDirector が文書を処理した回数を表示します。 いいえ
Doc.Insert.OperatorID 挿入:オペレーター名 この文書の処理時にインサーターにログインしたオペレーターの名前またはユーザー ID を示します。 いいえ
Doc.Insert.OriginalBarCode 挿入:オリジナルバーコードデータ 挿入を制御するオリジナルバーコードのデータを表示します。 いいえ
Doc.Insert.PendingDisposition 挿入:要求されたアクション オペレーターが調整時に要求したアクションを表示します。 はい
Doc.Insert.RecipientName 挿入:メール宛先 この文書のメール転送先の人物の名前を示します いいえ
Doc.Insert.Sequence 挿入:挿入シーケンス ジョブ内の文書の位置を示します。 いいえ
Doc.Insert.Status 挿入:状況 この文書の状態を示します。 いいえ
Doc.Insert.TimeStamp 挿入:挿入日時 この文書が挿入された日時を示します。 いいえ
Doc.Inserter.StatusCode 挿入:状況コード インサーターコントローラーが結果ファイルでこの文書について報告した状態コードを示します。 いいえ
Doc.Inserter.StatusCodeExtended 挿入:拡張状況コード インサーターコントローラーが結果ファイルでこの文書について報告した拡張状態コードを示します。 いいえ
Doc.ReconcileSavedSearches 保存された検索 以前に保存した検索を選んで、新しい検索を開始できます。 いいえ
InserterSystem.ActiveJobCount 状況:アクティブジョブ このインストーラーコントローラーに関連付けられているジョブのうち、挿入の準備ができているジョブ、挿入中のジョブ、調整を待っているジョブ、または調整中のジョブの数を表示します。 いいえ
InserterSystem.Completion.Format 結果ファイル:形式 インサーター結果ファイル内のレコードの形式を指定します。 はい
InserterSystem.Completion.ProcessDocRules 結果ファイル:文書プロパティー規則ファイル インサーター結果ファイルの情報から文書プロパティー値を設定するために RICOH ProcessDirector が使用する、規則ファイルのパスおよびファイル名を指定します。 はい
InserterSystem.Completion.ProcessJobRules 結果ファイル:ジョブプロパティー規則ファイル インサーター結果ファイルの情報からジョブプロパティー値を設定するために RICOH ProcessDirector が使用する、規則ファイルのパスおよびファイル名を指定します。 はい
InserterSystem.Completion.Rules 結果ファイル:規則ファイルの解析 インサーター結果ファイルのレコードを構文解析 (分析) するために RICOH ProcessDirector が使用する、規則ファイルのパスおよびファイル名を指定します。 はい
InserterSystem.Completion.TransferCommand 結果ファイル:受信コマンド ジョブのインサーター結果ファイルをインサーターコントローラーから受信するために RICOH ProcessDirector が使用する、コマンドまたはスクリプトを指定します。 はい
InserterSystem.Control.Format 制御ファイル:形式 インサーター制御ファイル内のレコードの形式を指定します。 はい
InserterSystem.Control.Header.Indicator 制御ファイル:ヘッダー インサーター制御ファイルにヘッダーレコードが含まれているかどうかを示します。 はい
InserterSystem.Control.Header.Rules 制御ファイル:ヘッダー規則ファイル インサーター制御ファイルのヘッダーレコードを作成するために RICOH ProcessDirector が使用する、規則ファイルのパスおよびファイル名を指定します。 はい
InserterSystem.Control.Rules 制御ファイル:規則ファイル ジョブそれぞれが挿入を開始する前に RICOH ProcessDirector がインサーターコントローラーに送信するインサーター制御ファイルを作成するために RICOH ProcessDirector が使用する、規則ファイルのパスおよびファイル名を指定します。 はい
InserterSystem.Control.TransferCommand 制御ファイル:送信コマンド インサーター制御ファイルをインサーターコントローラーに送信するために RICOH ProcessDirector が使用する、コマンドまたはスクリプトを指定します。 はい
InserterSystem.Control2.Format 2番目の制御ファイル:形式(2) 2 番目のインサーター制御ファイル内のレコードの形式を指定します。 はい
InserterSystem.Control2.Header.Indicator 2番目の制御ファイル:ヘッダー(2) 2 番目のインサーター制御ファイルにヘッダーレコードが含まれているかどうかを示します。 はい
InserterSystem.Control2.Header.Rules 2番目の制御ファイル:ヘッダー規則ファイル(2) 第 2 インサーター制御ファイルのヘッダーレコードを作成するために RICOH ProcessDirector が使用する、規則ファイルのパスおよびファイル名を指定します。 はい
InserterSystem.Control2.Rules 2番目の制御ファイル:規則ファイル(2) ジョブごとに第 2 インサーター制御ファイルを作成するために RICOH ProcessDirector が使用する、規則ファイルのパスおよびファイル名を指定します。 はい
InserterSystem.Control2.TransferCommand 2番目の制御ファイル:送信コマンド(2) 第 2 インサーター制御ファイルをインサーターコントローラーに送信するために RICOH ProcessDirector が使用する、コマンドまたはスクリプトを指定します。 はい
InserterSystem.Default.Status 一般:デフォルトの挿入状況 インサーターコントローラーが文書の状態を報告しない場合、またはインサーターコントローラーが結果ファイルを RICOH ProcessDirector に返さない場合、RICOH ProcessDirector が文書に設定する挿入状態を指定します。 はい
InserterSystem.Delete.Interval 結果ファイル:削除間隔(日数) 正常に完了した後にインサーター結果ファイルおよびログファイルが削除されるまでの日数を指定します。 はい
InserterSystem.Description 一般:インサーターコントローラーの説明 インサーターコントローラーを説明します。 はい
InserterSystem.Enabled 状況: 使用可能状況 RICOH ProcessDirector がインサーターコントローラーと通信できるかを表示します。 いいえ
InserterSystem.ID 一般:インサーターコントローラー名

プロパティーノートブックタイトルにも表示

インサーターコントローラーオブジェクトの名前を指定します。 はい
InserterSystem.InsertCompletionMethod 一般:完了方法 インサーターコントローラーがジョブの挿入を完了したと判断するときに RICOH ProcessDirector が使用する方法を指定します。 はい
InserterSystem.LastModified 一般: 最終変更日時 インサーターコントローラーが最後に変更された日時です。インサーターコントローラーが変更されるたびに RICOH ProcessDirector はこの値を更新します。このプロパティーの値は変更できません。 いいえ
InserterSystem.Location 一般:位置 インサーターコントローラーの位置を指定します。 はい
InserterSystem.Polling.Interval 結果ファイル:ポーリング間隔 インサーターコントローラーから受信した結果ファイをを RICOH ProcessDirector で検査する頻度を指定します。 はい
InserterSystem.Polling.TransferCommand 結果ファイル:ポーリングコマンド あるジョブに特定のものではないインサーター結果ファイルを受け取るために RICOH ProcessDirector が使用する、コマンドまたはスクリプトを指定します。 はい
InserterSystem.ReprintMethod 一般:再印刷方法 挿入後、RICOH ProcessDirector が文書を再印刷する方法を指定します。 はい
Job.Conditions.ChangeJobType 文書:新規ワークフロー このジョブの転送先となる新規ワークフローを指定します。 はい
Job.Doc.DocumentCount 文書:文書数 ジョブ内の文書の総数を指定します。 いいえ
Job.Doc.DocumentPropertyTemplate 文書:文書プロパティーテンプレート RICOH ProcessDirector が使用できる文書プロパティーが入っているテンプレートファイルのパスおよび名前を指定します。 はい
Job.Insert.AutomaticReconcile 挿入:自動調整 挿入中または ReadBarcodeData ステップ中に再印刷にマークされた文書を RICOH ProcessDirector が自動で (オペレーターの介入なしに) 調整して再印刷するかどうかを示します。 はい
Job.Insert.AutoReconcileThreshhold 挿入:再印刷する最大文書数 自動調整中に再印刷をスケジュールできる、1つのジョブ内の文書の最大パーセンテージを指定します。パーセンテージが最大値を超えると、ジョブが調整待ち状態になり、手動調整が必要になります。 はい
Job.Insert.LoadPlan.Comment 挿入:ロードプランコメント インサータービンの数、それに続いてコンマ、およびインサーターの各ビンにロードされた素材のコンマ区切りリストを指定します。 はい
Job.Insert.LoadPlan.ID 挿入:ロードプラン RICOH ProcessDirector がジョブに割り当てるロードプランの名前を指定します。 はい
Job.Insert.ReconcileAttentionAsDamaged 挿入:要介入文書の再印刷 自動調整の間に、挿入状態が[要介入]になっている文書を RICOH ProcessDirector が再印刷するかどうかを示します。 はい
Job.Insert.ReconcileUser.ID 挿入:調整ユーザー ジョブを調整しているユーザーのユーザー名を表示します。 はい
Job.Insert.ReprintJobID 挿入:再印刷ジョブID 再印刷ジョブの場合、このプロパティーは、ジョブを作成した親ジョブ ID を表示します。 はい
Job.Insert.ReprintJobType 挿入:再印刷ワークフロー 再印刷用に作成された子ジョブの指定されたワークフロー。 はい
Job.Insert.ReprintPrinter 挿入:要求された再印刷プリンター 挿入、ReadBarcodeDataステップ、または手動調整中に、再印刷のマークが付けられた文書を再印刷するプリンター名を指定します。 はい
Job.Inserter.ID 挿入:インサーター名 ジョブをロードするインサーターの名前、またはジョブを実際に処理したインサーターの名前を指定します。 はい
Job.Inserter.JobID 挿入:インサータージョブ名 インサーターコントローラーがジョブの識別に使用するジョブ名を指定します。 はい
Job.InserterSystem.ID 挿入:インサーターコントローラー RICOH ProcessDirector がジョブに割り当てるインサーターコントローラーオブジェクトの名前を指定します。 はい

1.2.10.30.24 Kodak PDF プリンターのデータベースプロパティー名

メッセージは、Kodak PDF プリンターのプロパティーを示している場合があります。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

Kodak PDF プリンターのプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 内部値 編集可能
Kodak.PDFPrinter.BannerPage.Tray バナーページ給紙トレイ ヘッダーページとトレーラーページの用紙を保持するプリンターの給紙トレイを指定します。   はい
Kodak.PDFPrinter.MergeBanner バナーページを PDF 印刷ファイルにマージ ヘッダーおよびトレーラーバナーファイルをPDF印刷ファイルにマージするか、別のファイルとしてプリンターに送信するかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
Kodak プリンターキュー Kodak プリンターキュー Kodak プリンターで使用する LPR 印刷キューの名前を指定します。   はい

1.2.10.30.25 MarcomCentral Connect のデータベースプロパティー名

メッセージで、MarcomCentral Connect プロパティーを参照できます。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Webサービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。 [内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はいを選択すると値を変更できます。
  • いいえを選択すると値を変更できません。

MarcomCentral Connectプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 内部値 編集可能
Job.Marcom.JobTicketId MarcomCentral:MarcomCentralジョブチケット MarcomCentral Web サイトにあるストアから取得した注文のジョブチケット ID を表します。   はい
Job.Marcom.OrderID MarcomCentral:MarcomCentral注文ID MarcomCentral Web サイトにあるストアから取得した注文の ID を表します。   はい
Job.Marcom.OrderNumber MarcomCentral:MarcomCentral注文番号 MarcomCentral Web サイトにあるストアから取得した注文の番号を表します。   はい
Job.Marcom.ProductType MarcomCentral:MarcomCentral製品タイプ MarcomCentral Web サイトにあるストアから取得した注文の製品タイプを表します。   はい

1.2.10.30.26 OutputPDF変換オプションのデータベースプロパティー名

ユーザーインターフェースのOuputPDF変換オプションに関する構成ファイル、機能、およびメッセージは、データベース名を使用してプロパティーを参照できます。

ユーザーインターフェースに表示されるプロパティー値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。指定変更ファイルまたは外部プログラムのプロパティーに値を設定する場合は、内部値を使用します。 [内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • Yes は、ユーザーインターフェースで値を変更できることを示します。
  • いいえを選択すると値を変更できません。

OutputPDF変換オプションのプロパティー
データベース名 ノートブックタブまたはセクション: フィールド名 説明 内部値 編集可能
Job.Transform.MapOfJDFToRPDMedia 変換: メディアマッピングファイルのパス TransformToPDFWithMediaInfo ステップによって作成された JDF ファイル内のメディア名を RICOH ProcessDirector メディア名にマッピングするファイルのフルパスと名前を指定します。   はい
Job.XIF.Command 変換: メディア情報コマンド TransformToPDFWithMediaInfoステップテンプレートを基にしたステップへの入力になる、AFPまたはPostScriptデータストリームからメディア情報を取得するコマンドを指定します。   はい

1.2.10.30.27 PitStop 接続のデータベースプロパティー名

メッセージでは、データベース名を使用して PitStop 接続固有のプロパティーに言及している場合があります。管理者は、外部プログラム (PitStop Server に送信されるコマンドなど) に指定するシンボル式で、データベースプロパティー名を使用できます。また、管理者は、制御ファイルでプロパティーのシンボル式を指定することもできます。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

ジョブチケット列:

  • はい: ジョブチケットにある 1 つ以上の値からプロパティーを設定できます。
  • いいえ: ジョブチケットにある値からプロパティーを設定できません。

PitStop 接続機能のプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 編集可能 ジョブチケット
Job.Pitstop.ActionListOrProfile PitStop アクションリストまたは PDF プロファイル RICOH ProcessDirector によって PitStop Server に送信される PitStop アクションリスト (.eal) または PDF プロファイル (.ppp) ファイルのフルパスとファイル名を指定します。 はい いいえ

1.2.10.30.28 Postal Enablement のデータベースプロパティー名

メッセージはさまざまなプロパティーを参照します。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。 [内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

Postal Enablement
データベース名 フィールド名 説明 内部値 編集可能
Doc.Address.1 住所ブロック行 1 文書内のアドレスブロックの最初の行を指定します。   いいえ
Doc.Address.Company 郵便会社名 文書内の会社名を指定します。   いいえ
Doc.Address.PostalCode 郵便番号 文書内の郵便番号を指定します。   いいえ
Doc.Address.ZipCode Zip コード 文書内の郵便番号を指定します。   いいえ
Doc.ChildJobID プロパティーノートブックには表示されません。 文書を含むジョブのジョブ ID。   いいえ
Doc.CurrentFirstPage プロパティーノートブックには表示されません。 現在の印刷ファイルの文書の最初のページのページ番号です。   いいえ
Doc.CurrentPages プロパティーノートブックには表示されません。 現在のジョブ内の文書のページ数です。   いいえ
Doc.CurrentSheets 現在のシート 現在のジョブ内の文書のシート数です。   いいえ
Doc.DataLen プロパティーノートブックには表示されません。 オリジナルファイル内の文書の長さ (バイト単位)。(AFP ジョブのみ)。   いいえ
Doc.DataOffset プロパティーノートブックには表示されません。 元のファイルの先頭からのバイト単位の文書のオフセット (AFP ジョブのみ)。   いいえ
Doc.DocSize.PieceThickness 郵便物の厚さ (可変) ジョブに含まれる郵便物の厚さが異なる場合に郵便物の厚さを指定します。   いいえ
Doc.DocSize.PieceWeight 郵便物の重量 (可変) ジョブに含まれる郵便物の重量が異なる場合に郵便物の重量を指定します。   いいえ
Doc.ID 文書番号 WriteDocumentsToDatabase の実行時に自動的に定義される文書データベース内の文書の固有 ID。   いいえ
Doc.OriginalFirstPage オリジナル先頭ページ オリジナルジョブの最初のページのページ番号。   いいえ
Doc.OriginalJobID オリジナルジョブ番号 文書を受信してシステムに入力したジョブの番号。   いいえ
Doc.OriginalPages オリジナルページ オリジナルジョブ内の文書のページ数。   いいえ
Doc.OriginalSequence オリジナルジョブ内シーケンス オリジナルジョブにおけるこの文書の相対位置。例えば、ジョブ内の最初の文書では値 1、2 番目の文書では値 2 が表示され、以下同様に続きます。   いいえ
Doc.OriginalSheets シート オリジナルジョブ内の文書のシート数。   いいえ
Doc.Postal.AddressProcessingRC 住所処理戻りコード 郵便ソフトウェアから返される値で、住所修正処理の結果を示します。   いいえ
Doc.Postal.Category 処理カテゴリ 文書の郵便ソフトウェアによって決定された郵便処理のグループ化を指定します。   いいえ
Doc.Postal.ChangeAddressRC 住所変更戻りコード 郵便ソフトウェアから返される値で、文書の住所変更が使用可能かどうかを示します。   いいえ
Doc.Postal.ContainerBreakMark パレット仕分けマーク 文書のパレット仕分けマークを示します。   いいえ
Doc.Postal.ContainerNumber パレット番号 文書のパレット番号を指定します。   いいえ
Doc.Postal.HandlingUnitBreakMark コンテナ仕分けマーク 文書のコンテナ仕分けマークを指定します。   いいえ
Doc.Postal.HandlingUnitNumber コンテナ番号 文書のコンテナ番号を指定します。   いいえ
Doc.Postal.PackageBreakMark パッケージ仕分けマーク 文書のパッケージ仕分けマークを指定します。   いいえ
Doc.Postal.PackageNumber パッケージ番号 文書のパッケージ番号を指定します。   いいえ
Doc.Postal.PostageRate 郵便料金 文書の郵便料金を指定します。   いいえ
Doc.Postal.PostageRateCode 郵便料金コード 文書の郵便料金コードを指定します。   いいえ
Doc.Postal.SequenceNumber 事前分類シーケンス番号 文書のソート前のシーケンス番号を指定します。   いいえ
Doc.Postal.SequencingProcessingRC 事前分類処理戻りコード 郵便ソートソフトウェアから返される値で、処理の結果を示します。   いいえ
Doc.SequenceInChild プロパティーノートブックには表示されません。 子ジョブ内の文書の順序です。   いいえ
Doc.State 状態 文書の状態です。   いいえ
Job.Conditions.ChangeJobType 新規ワークフロー このジョブの転送先となる新規ワークフローを指定します。   はい
Job.Doc.ChildJobType 子ワークフロー 作成される子ジョブのワークフローを指定します。   はい
Job.Doc.ColumnsToKeep 維持する列 外部結果ファイルの列見出しの名前のコンマ区切りのリストを指定します。   はい
Job.Doc.ContainsHeader 外部結果に列見出しを含める 外部プログラムから返される外部結果ファイルに文書プロパティー列の見出しを含めるかどうかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい
Job.Doc.CreatedDocumentCount 作成済みの文書カウント ジョブを処理する最初の WriteDocumentsToDatabase ステップによって作成された文書の数を指定します。この値は、オリジナルジョブに含まれる文書の数を表し、文書が再印刷される場合でもジョブがワークフロー内を移動するときに変更されません。   いいえ
Job.Doc.DocumentCount 文書カウント ジョブ内の文書の総数を指定します。このプロパティーの値は、WriteDocumentsToDatabase または UpdateDocumentsInDatabase に基づくステップが実行されてから表示されます。   いいえ
Job.Doc.DocumentPropertyTemplate 文書プロパティーテンプレート 文書プロパティーが入っているテンプレートファイルのパスおよび名前を指定します。   はい
Job.Doc.EnhanceAFPControlFile 拡張 AFP 制御ファイル ジョブ内の文書の追加の処理を定義する制御ファイルを指定します (AFP ジョブのみ)。   はい
Job.Doc.PropertyCSV プロパティー条件ファイル 既存のプロパティー設定に基づいて文書プロパティーを更新するために使用されるコンマ区切りのファイルを指定します。   はい
Job.Doc.DocPropForHeading 文書プロパティー MapExternalResultsFiletoDocPropsステップテンプレートに基づくステップによって生成される変更済み結果ファイルの列見出しとして追加される順番で文書プロパティーを指定します。   はい
Job.Doc.DocPropToOutput 文書プロパティー BuildExternalDocPropsFile ステップテンプレートに基づくステップに基づいて生成される外部文書プロパティーファイルに書き込まれる文書プロパティーを指定します。   はい
Job.Doc.ExternalHeadings 列見出し BuildExternalDocPropsFileステップテンプレートに基づくステップによって生成される外部文書プロパティーファイルで使用する列見出しを指定します。   はい
Job.Doc.InputFileName 外部結果ファイル 外部プログラムから返され、文書プロパティーその他の情報を含む、コンマ区切りまたはタブ区切りのファイルの名前を指定します。このファイルは、MapExternalResultsFiletoDocProps ステップテンプレートに基づくステップへの入力になります。   はい
Job.Doc.InputFileType ファイル形式 外部結果ファイルのタイプを指定します。このファイルは、MapExternalResultsFiletoDocPropsステップテンプレートを基にしたステップへの入力になります。   はい
Job.Doc.OutputFileDPFName 変更済み結果ファイル 外部結果ファイル内の文書プロパティーから選択した文書プロパティーを含むタブ区切りのファイルの名前を指定します。このファイルは、MapExternalResultsFiletoDocPropsステップテンプレートに基づくステップの出力として作成されます。   はい
Job.Doc.OutputFileName 外部文書プロパティーファイル BuildExternalDocPropsFile ステップテンプレートに基づくステップに基づいて生成される外部文書プロパティーファイルの完全修飾出力ファイル名を指定します。   はい
Job.Doc.OutputFileType ファイル形式 外部文書プロパティーファイルの出力ファイルタイプを指定します。   はい
Job.DocSize.DefaultPieceHeight 郵便の高さ 郵便物の高さを指定します。   はい
Job.DocSize.DefaultPieceLength 郵便の長さ 郵便物の長さを指定します。   はい
Job.DocSize.DefaultPieceThickness 郵便物の厚さ (同一) ジョブに含まれるすべての郵便物の厚さが同一の場合に郵便物の厚さを指定します。   はい
Job.DocSize.DefaultPieceWeight 郵便物の重量 (同一) ジョブに含まれるすべての郵便物の重量が同一の場合に郵便物の重量を指定します。   はい
Job.DocSize.VaryingWeightAndThickness 可変尺度を使用 ジョブ内の郵便物の重量と厚さがすべて同一か異なるかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい
Job.DPF.MergeFile 変更済み結果ファイル 外部結果ファイルから選択したプロパティーを含むタブ区切りのファイルの名前。このファイルは、MapExternalResultsFiletoDocProps ステップテンプレートに基づくステップによって生成されます。   はい
Job.Postal.Category 処理カテゴリ 郵便ソフトウェアによって決定可能な郵便処理のグループ化を表します。   はい
Job.Postal.Class 郵便物クラス ジョブの郵便物のクラスを指定します。例えば、米国郵政公社の郵便物のクラスには、First Class、Standard、Parcel などがあります。   はい
Job.Postal.ContainerMaxWeight パレットの最大重量 郵便用パレットの最大重量を指定します。個々の文書の重量が判明している場合は、このプロパティーを使用して、最大重量を超過しないように文書をジョブにグループ化できます。   はい
Job.Postal.ContainerMinWeight パレットの最小重量 郵便用パレットの最小重量を指定します。   はい
Job.Postal.ContainerSize パレットサイズ 個々のパレットのサイズを示します。   はい
Job.Postal.HandlingUnit コンテナサイズ コンテナのサイズを指定します。   はい
Job.Postal.HandlingUnitMaxWeight コンテナの最大重量 郵便サービスで許容されているコンテナの最大重量を指定します。   はい
Job.Postal.HandlingUnitMinWeight コンテナの最小重量 郵便サービスで許容されているコンテナの最小重量を指定します。   はい
Job.Postal.MailerID メーラー ID 郵便物を送付する会社の ID 番号を指定します。   はい
Job.Postal.MailStream 事前分類処理 郵便サービスによって設定された要件に基づき、ジョブが適格な分類のタイプを指定します。   はい
Job.Postal.PieceType 郵便タイプ ジョブ内の郵便物の形状を指定します。   はい
Job.Postal.PostageStatementDate 郵便ステートメント日 ジョブが郵便サービスに引き渡され、郵便サービスがジョブの料金を領収する日付を指定します。   はい
Job.Postal.Type 郵便料金タイプ ジョブの郵便料金のタイプを指定します。   はい

1.2.10.30.29 Preference Management のデータベースプロパティー名

メッセージは、Preference Managementプロパティーを示している場合があります。

[編集可能]列:

  • Yes は、ユーザーインターフェースで値を変更できることを示します。保存される値は、読み取り/書き込みができます。
  • No は、ユーザーインターフェースで値を変更できないことを示します。保存される値は、読み取りのみができます。
  • 文書プロパティーの値は、ワークフローのステップでのみ設定および変更されます。

Preference Managementプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 編集可能
CsvTabMapping.FileType プロパティーマッピングオブジェクト:一般:ファイルタイプ このプロパティーマッピングオブジェクトを使用して、ApplyPreferencesステップテンプレートに基づくステップによって処理されるプリファレンスファイルのファイルタイプを指定します。 はい
CsvTabMapping.PropertyMapping プロパティーマッピングオブジェクト:プロパティーマッピング システムで、プリファレンスファイル内の見出しを文書プロパティーにマップできます。 いいえ
Doc.Pref.Member ユーザーインターフェース名:メンバー(プロパティーノートブックのフィールドとして表示されない) プロパティーマッピングオブジェクトとともに使用して、ジョブ内の文書を識別できます。用意されているプロパティーマッピングオブジェクトDelimitedSamplePreferencesSampleワークフローでこのプロパティーが使用されます。 ワークフローによる
Doc.Pref.Output ユーザーインターフェース名:出力タイプ(プロパティーノートブックのフィールドとして表示されない) プロパティーマッピングオブジェクトとともに使用して 、文書の出力タイプ (E メール、印刷、抑制など) を示すことができます。用意されているプロパティーマッピングオブジェクトDelimitedSamplePreferencesSampleワークフローでこのプロパティーが使用されます。 ワークフローによる
Job.Pref.ExternalFile ジョブ:文書:プリファレンスファイル ApplyPreferencesステップが、ジョブ内の各文書の文書プロパティーファイル (DPF) で、プロパティー値の追加または変更に使用するプリファレンスファイルの完全パスまたはシンボル名を指定します。このステップは、プロパティーマッピングオブジェクトを使用して、プリファレンスファイルの内容を解釈します。 はい
Job.Pref.PropMapping ジョブ:文書:プロパティーマッピング ApplyPreferencesステップが、 プリファレンスファイルプロパティーで指定されているプリファレンスファイルの解釈に使用するプロパティーマッピングオブジェクトを指定します。 はい
PropertyMapping.Description プロパティーマッピングオブジェクト:一般:プロパティーマッピングの説明 説明には、ファイルから、ジョブプロパティーまたは文書プロパティーに適用する値に関する情報を含めることができます。 はい
PropertyMapping.ID プロパティーマッピングオブジェクト:一般:プロパティーマッピング名 プロパティーマッピングオブジェクトの名前を指定します。 いいえ
PropertyMapping.LastModified プロパティーマッピングオブジェクト:最終変更日時 プロパティーマッピングが最後に変更された日時。RICOH ProcessDirectorは、プロパティーのマッピングが変更されるたびに値を更新します。 はい

1.2.10.30.30 Preprinted Forms Replacement のデータベースプロパティー名

システムの一部および Preprinted Forms Replacement に関するメッセージでは、データベース名でプロパティーが参照されます。

ユーザーインターフェースに表示されるプロパティー値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。指定変更ファイルまたは外部プログラムのプロパティーに値を設定する場合は、内部値を使用します。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はいを選択すると、メディアオブジェクトが作成された後で値を変更できます。
  • いいえを選択すると値を変更できません。

メディアオブジェクト用の Preprinted Forms Replacement プロパティー
データベース名 ノートブックタブまたはセクション: フィールド名 説明 内部値 編集可能
Media.ElectronicFormMedia メディア 電子フォーム: 印刷用メディア名 CombinePDFWithForm または CombineAFPWithForm ステップがジョブを処理した後でこのメディアを必要とするジョブを印刷するために RICOH ProcessDirector が使用するメディアの名前を指定します。
  • CURRENT_MEDIA
  • REMOVE_MEDIA
  • SELECTED
はい
Media.TemplateBack メディア 電子フォーム: フォームうら面 CombinePDFWithFormステップまたは CombineAFPWithFormステップでメディアのうら面に使用する電子フォームを指定します。   はい
Media.TemplateBackPage メディア 電子フォーム: ページの使用 フォームの裏面を作成するために使用する、選択したファイル内のページを指定します。   はい
Media.TemplateFront メディア 電子フォーム: フォームおもて面 CombinePDFWithFormステップまたは CombineAFPWithFormステップでメディアのおもて面に使用する電子フォームを指定します。   はい
Media.TemplateFrontPage メディア 電子フォーム: ページの使用 フォームの表面を作成するために使用する、選択したファイル内のページを指定します。   はい
Job.AFPPreForm.OutputAFP ジョブ AFP: 結合 AFP ファイル CombineAFPWithFormステップテンプレートに基づくステップで作成される出力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい
Job.AFPPreForm.TrayToMedia ジョブ AFP: トレイマッピングファイル AFP メディアマップのトレイを RICOH ProcessDirector メディア名にマッピングするファイルのフルパスと名前を指定します。メディアマップは、AFPフォーム定義で指定されます。   はい
Job.PDFLayer.MixPlex ジョブ PDF: 片面印刷シートの処理 片面印刷するようにセットアップされたいくつかのシートがいくつかのうら面で電子フォームを指定するメディアを使用するようになったジョブをステップで処理する方法を指定します。
  • 空白のうらページを挿入する
  • JDFにページ例外を追加する
はい
Job.PDFLayer.OutputJDFFile ジョブ PDF: JDF 出力ファイル CombinePDFWithForm ステップテンプレートに基づくステップで作成される JDF 出力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい
Job.PDFLayer.OutputPDFFile ジョブ PDF: 結合 PDF ファイル CombinePDFWithForm ステップテンプレートに基づくステップで作成される PDF 出力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい

1.2.10.30.31 レポートのデータベースプロパティー名

データコレクターと印刷ジョブについてのメッセージでは、レポート機能によって追加されたプロパティーをデータベース名で言及している場合があります。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

[ジョブチケット]列:

  • はい: ジョブの実行依頼に使用されるジョブチケットにある 1 つ以上の値からプロパティーを設定できます。
  • いいえ: ジョブチケットにある値からプロパティーを設定できません。

データベース名 フィールド名または列の見出し 説明 内部値 編集可能 ジョブチケット
BarcodeReaderActionsCollector.UserProps キャプチャーするユーザープロパティー ユーザーがバーコードリーダーでアクションを実行したときに、このデータコレクターがそのユーザーについてキャプチャーするプロパティーを指定します。   はい  
BarcodeReaderActionsCollector.BarcodeReaderProps キャプチャーするバーコードリーダープロパティー ユーザーがバーコードリーダーでアクションを実行したときに、このデータコレクターがそのバーコードリーダーについてキャプチャーするプロパティーを指定します。   はい  
Collector.Cleanup 期限切れエントリーを削除 データコレクターが指定した保存期間後にデータベースエントリーを削除するかどうかを指定します。
  • オン
  • オフ
はい  
Collector.Description 説明 データコレクターが収集したデータタイプについて説明します。   いいえ  
Collector.Enabled 使用可能状況 データコレクターがPostgreSQLデータベーステーブルにデータを書き込むかどうかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい  
Collector.FailureDirectory エラーログディレクトリー プロパティー値をデータベーステーブルに入れられない場合に、RICOH ProcessDirector がファイルを書き込むディレクトリーのフルパスと名前を指定します。   はい  
Collector.ID 名前 データコレクターの名前を指定します。   いいえ  
Collector.LastModified 最終変更日時 データコレクターが最後に変更された日時を指定します。   いいえ  
Collector.ModifiedBy 変更ユーザー データコレクターを最後に変更した人の名前を指定します。   いいえ  
Collector.Retention 保存期間 データコレクターが使用するデータベーステーブルのエントリーを保持する期間を指定します。   はい  
Collector.Table データベーステーブル名 データコレクターが情報を書き込むデータベーステーブルの名前を指定します。   はい  
InputDeviceActionsCollector.UserProps キャプチャーするユーザープロパティー ユーザーが入力装置でアクションを実行したときに、このデータコレクターがそのユーザーについてキャプチャーするプロパティーを指定します。   はい  
InputDeviceActionsCollector.InputDeviceProps キャプチャーする入力装置プロパティー ユーザーが入力装置でアクションを実行したときに、このデータコレクターがその入力装置についてキャプチャーするプロパティーを指定します。   はい  
InserterActionsCollector.UserProps キャプチャーするユーザープロパティー ユーザーがインサーターコントローラーでアクションを実行したときに、このデータコレクターがそのユーザーについてキャプチャーするプロパティーを指定します。   はい  
InserterActionsCollector.InserterProps キャプチャーするインサータープロパティー ユーザーがインサーターコントローラーでアクションを実行したときに、このデータコレクターがそのインサーターコントローラーについてキャプチャーするプロパティーを指定します。   はい  
JobActionsCollector.UserProps キャプチャーするユーザープロパティー ユーザーがジョブにアクションを実行したときに、このデータコレクターがそのユーザーについてキャプチャーするプロパティーを指定します。   はい  
JobActionsCollector.JobProps キャプチャーするジョブプロパティー ユーザーがジョブにアクションを実行したときに、このデータコレクターがそのジョブについてキャプチャーするプロパティーを指定します。   はい  
JobPrintCollector.JobProps キャプチャーするジョブプロパティー ジョブが印刷を開始するとき、およびジョブが印刷を停止するときに、ジョブ印刷の進行状況データコレクターがキャプチャーするジョブのプロパティーを指定します。   はい  
JobPrintCollector.PrinterProps キャプチャーするプリンタープロパティー ジョブが印刷を開始するとき、およびジョブが印刷を停止するときに、ジョブ印刷の進行状況データコレクターがキャプチャーするプリンターのプロパティーを指定します。   はい  
Job.Reports.DocFileToStore 文書プロパティーファイル データベースに書き込むプロパティー値を含むタブ区切りのファイルの名前を指定します。   はい いいえ
Job.Reports.DocPropToStore 書き込む文書プロパティー データベースに書き込む文書プロパティーを指定します。   はい いいえ
Job.Reports.DocumentTableName 文書プロパティーテーブル 選択した文書プロパティーがデータベース内で保存されているテーブルの名前を指定します。   はい いいえ
Job.Reports.EventType イベントタイプ ステップがデータベースに保存する情報にカスタムラベルを追加します。   はい いいえ
Job.Reports.JobPropToStore 書き込むジョブプロパティー データベースに書き込むジョブプロパティーを指定します。   はい いいえ
Job.Reports.JobTableName ジョブプロパティーテーブル 選択したジョブプロパティーがデータベース内で保存されているテーブルの名前を指定します。   はい いいえ
JobStepCollector.ContinueOnFailure エラー時に継続 ジョブステップ進行状況データコレクターが情報のキャプチャーに失敗した場合に、ジョブがワークフローで処理を継続するかどうかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい  
JobStepCollector.JobProps キャプチャーするジョブプロパティー 各ワークフローステップの開始時と終了時にジョブステップの進行状況データコレクターがキャプチャーするジョブプロパティーを指定します。   はい  
PrinterActionsCollector.UserProps キャプチャーするユーザープロパティー ユーザーがプリンターでアクションを実行したときに、このデータコレクターがそのユーザーについてキャプチャーするプロパティーを指定します。   はい  
PrinterActionsCollector.PrinterProps キャプチャーするプリンタープロパティー ユーザーがプリンターでアクションを実行したときに、このデータコレクターがそのプリンターについてキャプチャーするプロパティーを指定します。   はい  
PrinterStatusCollector.PrinterProps キャプチャーするプリンタープロパティー プリンターの使用可能状況またはプリンター状況のプロパティーが変更されたときに、プリンター状況データコレクターがキャプチャーするプリンタープロパティーを指定します。   はい  
StepCollector.DatabaseTables 対象データベーステーブル WritePropsToReportsDatabase ステップテンプレートに基づくステップがデータを書き込むデータベーステーブルの名前を指定します。 レポートデータベースに存在する、 WritePropsToReportsDatabase ステップのために定義されたすべてのテーブルがあるリストで、これらのテーブルにデータが含まれているかどうかは問いません。 いいえ  
StepDurationCollector.JobProps キャプチャーするジョブプロパティー 各ワークフローステップ中にジョブステップ期間データコレクターがキャプチャーするジョブプロパティーを指定します。   はい  
UserActionsCollector.UserProps キャプチャーするユーザープロパティー ユーザーが対象ユーザーにでアクションを実行したときに、このデータコレクターがそのユーザーについてキャプチャーするプロパティーを指定します。   はい  
UserActionsCollector.TargetUserProps キャプチャーする対象ユーザープロパティー ユーザーが対象ユーザーにアクションを実行したときに、このデータコレクターがその対象ユーザーについてキャプチャーするプロパティーを指定します。   はい  
WorkflowSystem.Capture.Database データベース 報告用に収集した情報を格納するために使用するPostgreSQLデータベースの名前を指定します。   はい  
WorkflowSystem.Capture.Hostname PostgreSQLサーバーのIPアドレスまたはホスト名 ジョブデータおよびプリンターデータを格納するPostgreSQLデータベースが格納されているコンピューターのネットワークIPアドレスまたはホスト名を指定します。   はい  
WorkflowSystem.Capture.Password パスワード PostgreSQLレポートデータベースにログインするためにRICOH ProcessDirectorで使用するパスワードを指定します。   はい  
WorkflowSystem.Capture.Port PostgreSQLサーバーのポート PostgreSQLレポートデータベースとの通信に使用するポート番号を指定します。   はい  
WorkflowSystem.Capture.Username ユーザー名 PostgreSQLレポートデータベースにログインするためにRICOH ProcessDirectorに使用させるユーザー名を指定します。   はい  

1.2.10.30.32 セキュリティーのデータベースプロパティー名

メッセージは、セキュリティープロパティーを示している場合があります。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

セキュリティープロパティー
データベース名 ノートブックタブ:フィールド名 説明 内部値 編集可能
User.AccountStatus セキュリティー ユーザー:アカウントステータス ユーザーアカウントの現在の状況を表示します。
  • 活動中
  • ロック済み非アクティブ
  • ロック済みパスワード失敗
はい
User.LastLogin セキュリティー ユーザー:最終ログイン ユーザーが最後にログインした日時を指定します。   いいえ
WorkflowSystem.AdLdap.EmailAddress 設定 LDAP:Eメール属性 RICOH ProcessDirector がユーザーのメールアドレスを取得する LDAP 属性を指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.GroupMap 設定 LDAP:LDAPグループ RICOH ProcessDirector のグループから LDAP グループへのマッピングを指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchBase 設定 LDAP:グループ検索ベース RICOH ProcessDirector が、LDAP のグループを含む組織単位 (OU) を識別するために検索する、LDAP の外部ディレクトリーツリーの分岐を指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchFilter 設定 LDAP:グループ検索フィルター 特定の名前のグループが LDAP グループの検索ベースにあるかどうかを判断するために RICOH ProcessDirector が使用するフィルターを指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchMember 設定 LDAP:グループ検索メンバー RICOH ProcessDirector が、LDAP グループメンバーの識別名を取得するために使用する LDAP 属性を指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.ManagerDN 設定 LDAP:マネージャー識別名 ユーザー検索のために LDAP サーバーにバインドするユーザーの完全な識別名 (DN) を指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.ManagerPassword 設定 LDAP:マネージャーパスワード マネージャー識別名プロパティーに指定されているユーザーのパスワードを指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.rootDN 設定 LDAP:ルート識別名 データベースの管理制限やアクセス制御の制約を受けない識別名 (DN) を指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.Server 設定 LDAP:LDAPサーバー システムが認証に使用する 1 つまたは複数の LDAP サーバーのネットワーク IP アドレスまたは完全修飾ホスト名のいずれかおよびポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.SyncLdapGrp 設定 LDAP:LDAPグループと同期 RICOH ProcessDirector が、ユーザーのログイン時に、 製品から LDAP グループのマッピングプロパティーの値に基づいて、ユーザーの製品セキュリティーグループを更新するかどうかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい
WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchBase 設定 LDAP:ユーザー検索ベース 外部ディレクトリーツリーの中で検索する部分を、LDAP の URL 内のベース識別名 (DN) から相対的に指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchFilter 設定 LDAP:ユーザー検索フィルター ユーザーの識別名 (DN) が LDAP にあるかどうかを判断するために RICOH ProcessDirector が使用するフィルターを指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.YesNo 設定 LDAP:LDAPで認証 ユーザーが、既存の Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) サーバーで定義されているユーザー ID で RICOH ProcessDirector にログインできるかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい
WorkflowSystem.ComplexRules 設定 セキュリティー:パスワード複雑性規則の適用 すべてのユーザーに複雑なパスワードを使用させるかどうかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい
WorkflowSystem.InactiveLength 設定 セキュリティー:アカウントの非活動期間 RICOH ProcessDirector で非アクティブになっているユーザーアカウントがシステムからロックアウトされるまでの日数を指定します。   はい
WorkflowSystem.LockOutLength 設定 セキュリティー:ロックアウト期間 ユーザーがアカウントログインのしきい値を超えた場合に RICOH ProcessDirector でユーザーがシステムからロックアウトされる期間を指定します。この値の時間単位は分、時間、または日にできます。値の時間単位を選択するには、プロパティー名の右にあるトグルコントロールを使用します。   はい
WorkflowSystem.MaxLoginAttempts 設定 セキュリティー:アカウントロックアウトのしきい値 ユーザーがロックアウトされるまでに許可されるログイン失敗およびパスワード変更の試行回数を指定します。   はい
WorkflowSystem.MinPasswordLength 設定 セキュリティー:パスワードの最小長 パスワードに必要な最小文字数を指定します。   はい
WorkflowSystem.PasswordReuseCount 設定 セキュリティー:パスワードの再利用回数 ユーザーが、固有のパスワードを何回入力すれば、以前のパスワードを再利用できるかを指定します。   はい

1.2.10.30.33 Ultimate Impostrip®接続のデータベースプロパティー名

メッセージでは、Ultimate Impostrip®接続固有のプロパティーに言及している場合があります。データベースプロパティー名は、外部プログラムおよび制御ファイルのプロパティーに対してシンボル式で使用できます。

編集可能列:

  • はい: 許可ユーザーは値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

ジョブチケット列:

  • はい: ジョブチケットにある 1 つ以上の値からプロパティーを設定できます。
  • いいえ: ジョブチケットにある値からプロパティーを設定できません。

Ultimate Impostrip®接続機能のプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 編集可能 ジョブチケット
Job.ULT.ImpostripQueue Ultimate Impostrip®Ultimate Impostrip®入力ホットフォルダー ジョブを正しく面付けするように構成されたUltimate Impostrip®ホットフォルダーの名前を指定します。 はい いいえ
Job.ULT.JobName Ultimate Impostrip®Ultimate Impostrip®ジョブ名 ジョブをUltimate Impostrip®サーバーに送信するときにRICOH ProcessDirectorがジョブに割り当てる名前を指定します。 はい いいえ
WorkflowSystem.ULT.ConfigSource Ultimate Impostrip®設定:Ultimate Impostrip®構成 印刷ジョブを受け取ることができるUltimate Impostrip®ホットフォルダーのリストの取得するために、RICOH ProcessDirectorが使用するメソッドを指定します。 はい いいえ
WorkflowSystem.ULT.INIFileLocation Ultimate Impostrip®設定:Ultimate Impostrip®構成、 .iniファイルを使用するオプション 印刷ジョブを受け取ることができるUltimate Impostrip®ホットフォルダーのリストの取得にRICOH ProcessDirectorが使用する初期化ファイルの絶対パスを指定します。 はい いいえ
WorkflowSystem.ULT.Remote Ultimate Impostrip®設定:Ultimate Impostrip®ホストシステム RICOH ProcessDirectorサーバーも実行しているWindowsコンピューターにUltimate Impostrip®をインストールするかどうかを指定します。 はい いいえ
WorkflowSystem.ULT.RpdSpoolMount Ultimate Impostrip®設定:Ultimate Impostrip® マッピング印刷スプールディレクトリー RICOH ProcessDirector印刷スプールをUltimate Impostrip®サーバー上のディレクトリーにマウントします。 はい いいえ
WorkflowSystem.ULT.URL Ultimate Impostrip®設定:Ultimate Impostrip®構成、 URLを使用するオプション 印刷ジョブを受け取ることができるUltimate Impostrip®ホットフォルダーのリストの取得するために、RICOH ProcessDirectorが接続するUltimate Impostrip®サーバーのURLを指定します。 はい いいえ
WorkflowSystem.ULT.XmlRedirectMount Ultimate Impostrip®設定:Ultimate Impostrip® マッピングXMLチケット入力フォルダー Ultimate Impostrip®XMLチケット入力フォルダーとして指定されたディレクトリーを、 RICOH ProcessDirector1次サーバーのディレクトリーにマウントします。 はい いいえ

1.2.10.30.34 WPM Connect のデータベースプロパティー名

メッセージは、WPM プロパティーを示している場合があります。管理者は、RICOH ProcessDirector 外部プログラムに指定するシンボル式で、データベースプロパティー名を使用できます。また、管理者は、RICOH ProcessDirector 制御ファイルでプロパティーのシンボル式を指定することもできます。

編集可能列:

  • はい: 許可ユーザーは値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

ジョブチケット列:

  • はい: ジョブチケットにある 1 つ以上の値からプロパティーを設定できます。
  • いいえ: ジョブチケットにある値からプロパティーを設定できません。

WPM 機能のプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 編集可能 ジョブチケット
Job.WPM.AcrisId ACRISID e-フォームドキュメントの ACRIS キーと宛先コード。 はい いいえ
Job.WPM.CellDefFile CELL_DEF_FILE セル定義ファイルの名前を指定します。 はい いいえ
Job.WPM.DbcsFontheightRatio DBCS_FONTHEIGHT_RATIO DBCS フォントの高さ調整率をパーセントで指定します。 はい いいえ
Job.WPM.DelDate DELDATE e-フォームドキュメントの有効期限。 はい いいえ
Job.WPM.DoubleByteCodedFont ユーザー情報ページ DBCS コード化フォント WPM UIP を生成するのに使用するダブルバイトのコード化フォント。 はい いいえ
Job.WPM.FormDate FORMDATE ドキュメントに関連付ける日付を YYYYMMDD 形式で指定します。通常は、ドキュメントが生成された日付です。 いいえ いいえ
Job.WPM.FormId FORMID WPM がジョブに使用するフォームの ID。 はい いいえ
Job.WPM.FormName FORMNAME WPM がジョブに使用するフォームの名前。 はい いいえ
Job.WPM.FormNo FORMNO WPM がジョブに使用するフォームの番号。 はい いいえ
Job.WPM.FormSize FORMSIZE 使用するフォームサイズの名前を指定します。 はい いいえ
Job.WPM.FormType FORMTYPE WPM がジョブに使用するフォームのタイプ。 はい いいえ
Job.WPM.MoveDate MOVE_DATE e-フォームドキュメントが別の場所に移動される日付。 はい いいえ
Job.WPM.MoveDir MOVE_DIR e-フォームドキュメントの移動先ディレクトリーを指定します。 はい いいえ
Job.WPM.OutputDir OUTPUT_DIR WPM が e-フォームドキュメントを作成および保管するディレクトリーを指定します。 はい いいえ
Job.WPM.SbcsFontheightRatio SBCS_FONTHEIGHT_RATIO SBCS フォントの高さ調整率をパーセントで指定します。 はい いいえ
Job.WPM.SecClass SECCLASS e-フォームドキュメントへのアクセスを制御するのに使用するセキュリティークラス。 はい いいえ
Job.WPM.SendDate SENDDATE e-フォームドキュメントが WPM に送信される日付。 いいえ いいえ
Job.WPM.ShiftCharsRatio SHIFT_CHARS_RATIO テキスト文字の位置調整率を文字の幅の割合 (パーセント) で指定します。 はい いいえ
Job.WPM.SingleByteCodedFont ユーザー情報ページ SBCS コード化フォント WPM UIP を生成するのに使用するシングルバイトのコード化フォント。 はい いいえ
Job.WPM.SystemFlag SYSTEM_FLAG WPM のシステム動作を制御するフラグを指定します。 はい いいえ
Job.WPM.Title TITLE e-フォームドキュメントのタイトルを指定します。 はい いいえ
Printer.WPM.SendToWPM ユーザー情報ページの作成 このプリンターオブジェクトがこのジョブのユーザー情報ページ (UIP) を作成して、それをジョブとともにプリンターに送信するかどうかを指定します。 はい いいえ

1.2.10.30.35 Xerox PDF プリンターのデータベースプロパティー名

メッセージは、Xerox PDF プリンターのプロパティーを示している場合があります。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

Xerox PDF プリンターのプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 内部値 編集可能
Xerox.PDFPrinter.BannerPage.Tray バナーページバナーページ給紙トレイ ヘッダーページとトレーラーページの用紙を保持するプリンターの給紙トレイを指定します。   はい
XeroxPDFPrinter.MergeBanner バナーページバナーページをPDF印刷ファイルにマージ ヘッダーおよびトレーラーバナーファイルをPDF印刷ファイルにマージするか、別のファイルとしてプリンターに送信するかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
XeroxPDFPrinter.PrinterDriver 一般:Xeroxプリンタードライバー Xerox PDF プリンターを作成するために使用できる Xerox プリンタードライバーとそのバージョンを指定します。   はい
XeroxPDFPrinter.PrinterType 一般:Xeroxプリンタータイプ Xerox PDF プリンターを作成するために使用できる Xerox プリンタータイプを指定します。   はい
XeroxPrinter.PrinterQueue 一般:Xeroxプリンターキュー Xerox プリンターで使用する LPR 印刷キューの名前を指定します。   はい

1.2.10.31 ジョブチケットで設定可能なジョブプロパティー

ジョブをジョブチケットを使用して実行依頼すると、RICOH ProcessDirectorはジョブチケットの値から、いくつかのジョブプロパティーを設定します。

ジョブプロパティーはジョブチケット内の属性にマッピングされます。ほとんどの場合、RICOH ProcessDirectorは、ジョブチケットの属性列の属性値に対応する値にジョブプロパティーを設定します。(値は必ずしも同じとは限りません)。列では、このプロセスでの変形について説明します。

ジョブチケットが複数の印刷ファイルを参照する場合、RICOH ProcessDirector は各ファイルの子ジョブを作成します。[ジョブ当たりまたはチケット当たり]列:

  • ジョブは、プロパティーが個々の印刷ファイルに適用されるジョブチケットの属性にマッピングされ、それにより子ジョブごとに別々の値を持つことができることを意味します。
  • チケットは、プロパティーがジョブチケット全体に適用される属性にマッピングされ、それによりジョブチケットについて作成されたすべてのジョブに同じ値がなければならないことを意味します。
  • ジョブまたはチケットは、プロパティーが両方のタイプの属性にマッピングされ、それによりジョブチケットの属性に応じて同じ値または別の値を持つことができることを意味します。

ジョブチケットで設定可能なジョブプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 ジョブ当たりまたはチケット当たり JDF 属性名
Job.Binding 製本 印刷するジョブに対する製本設定を設定します。 ジョブまたはチケット job-binding  
Job.Copies 全般およびステータス:要求されたジョブコピー 要求されたジョブコピーの数が入っています。 ジョブまたはチケット job-copies  
Job.CustomerName スケジューリング:カスタマー名 このジョブに関連付けられたカスタマーを識別します。 ジョブまたはチケット job-contact-info  
Job.Description 全般:ジョブの説明 ジョブを説明するテキストが入っています。 ジョブまたはチケット jt-comment  
Job.Duplex 全般:両面印刷 ジョブで両面印刷がアクティブになっているかどうかと、アクティブになっている場合は両面印刷のタイプを示します。 ジョブまたはチケット job-sides  
Job.FoldOptions 折りオプション ジョブやジョブの大きなシートの折り方、すべてのシートをまとめて折るかどうか (重ねるかソートか)、およびシートの表面を折りの外側に向けるか内側に向けるか、を指定します。 ジョブまたはチケット job-folding  
Job.Info.Department 情報:部門情報 ジョブの部門の説明が入っています。 ジョブまたはチケット job-contact-info  
Job.InputDatastream 全般:入力データストリーム このジョブの入力ファイルに入っているデータの形式を指定します。 ジョブ document-format  
Job.Line- 2AFP. CC_TYPE AFP:紙送り制御タイプ ジョブに存在する紙送り制御のタイプを示します。 チケット job-carriage-control-characters このプロパティーは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
Job.Line-2AFP. FORMDEF AFPと印刷:書式定義 ジョブで使用する書式定義を識別します。 チケット job-form-definition このプロパティーは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
Job.Line-2AFP. PAGEDEF AFP:ページ定義 ジョブで使用するAFPページ定義を識別します。 チケット job-page-definition このプロパティーは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
Job.Line-2AFP.TRC AFP:テーブル参照文字 テーブル参照文字がジョブに存在するかどうかを示します。 チケット job-table-reference-characters このプロパティーは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
Job.Media スケジューリング:メディア(作動可能 | サポート | すべて) ジョブに使用するメディアを指定します。 ジョブまたはチケット ジョブのメディアデータベース名が JDF のいくつかの job-media および document-media 属性にマッピングされます。 RICOH ProcessDirector はメディア検出の設定を使用して、この値の設定方法を判別します。

ジョブチケットにページレベルのメディア値とジョブレベルのメディア値を両方とも指定されている場合、このプロパティーには複数の値が設定されます。しかし、ユーザーがメディアプロパティーの値を更新しても、ジョブチケットにその値が書き込まれることはありません。そのメディアに対して使用されるページ範囲を指定できないためです。ジョブチケット内のメディア値は、変更されません。

Job.Name 全般:ジョブ名 ジョブの名前が入っています。 ジョブまたはチケット job-name  
Job.OutputBin スケジューリング:出力ビン(要求 | 使用可能 | すべて) ジョブに使用する出力ビンを指定します。 ジョブまたはチケット document-output-bin-name、job-output-bin-name  
Job.Print.JogCopies 印刷:出力コピーの用紙揃え プリンターがジョブの出力コピーを用紙揃えするかどうかを制御します。 チケット job-jog-offset  
Job.Print.Xoffset 印刷:X オフセット (単位) 用紙の原点から論理ページの原点までの、x 方向 (水平方向) のオフセット (インチまたはミリメートル) を識別します。 ジョブまたはチケット image-shift-front-x この値は、ページの表と裏の両方に適用されます。

このプロパティーは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。

Job.Print.Yoffset 印刷:Y オフセット (単位) 用紙の原点から論理ページの原点までの、y 方向 (垂直方向) のオフセット (インチまたはミリメートル) を識別します。 ジョブまたはチケット image-shift-front-y この値は、ページの表と裏の両方に適用されます。

このプロパティーは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。

Job.Priority スケジューリング:ジョブの優先順位 ジョブの印刷の優先順位が入っています。 ジョブまたはチケット job-priority  
Job.Punch スケジューリング:パンチ 出力に穴を開けるための穴の数と位置を指定します。 ジョブまたはチケット document-hole-making、job-hole-making  
Job.RequestedPrinter スケジューリング:要求されたプリンター ジョブで要求されたプリンターの名前が入っています。 ジョブまたはチケット job-logical-destination-name  
Job.RetainDuration 全般:保存期間(単位 RICOH ProcessDirectorRetainCompletedJobs ステップに到達した後でジョブを保存する期間の長さ (分、時、または日) を制御します。 ジョブまたはチケット job-retain  
Job.Staple スケジューリング:ステープル 出力で使用するステープルの数と位置を指定します。 ジョブまたはチケット job-stitching、document-stitching  

1.2.10.32 対応しているKodakプリンター

Kodak プリンターは、次のプリンターに対応しています。
Digimaster EX 110
Digimaster EX 125
Digimaster EX 138
Digimaster EX 150
Digimaster EX 300

1.2.10.33 対応しているRICOHプリンター

これらのプリンターはRICOH ProcessDirectorRicoh PDFプリンターとして定義できます。プリンターを定義するときに使用するデータストリームとポート値を決定するために、以下のプリンターとコントローラ/DFEを検索します。
    注意:
  • プリンターによっては、複数のコントローラーをサポートしています。そのため、プリンターの機種が複数のテーブルに記載されている場合があります。
リコー標準内蔵コントローラー搭載プリンター

これらのプリンターにはPostScriptオプションがインストールされている必要があります。これらのプリンターでは、送信するデータストリームの値をPostScriptに、 ポートの値を9100に設定します。

  • Gestetner DSm7110
  • Gestetner DSm7135
  • Gestetner DSm790
  • Gestetner P7675
  • IM C6500
  • IM C8000
  • Infoprint 2190
  • Infoprint 2210
  • Infoprint 2235
  • Lanier LD1100
  • Lanier LD1135
  • Lanier LD190
  • Lanier LD260c
  • Lanier LD275c
  • Lanier LD365C
  • Lanier LD375C
  • Lanier LP275
  • Lanier SP 9100
  • MP 1100
  • MP 1350
  • MP 9000
  • MP C6000
  • MP C6501SP
  • MP C7500
  • MP C7501SP
  • Pro 1106EX
  • Pro 1107
  • Pro 1107EX
  • Pro 1107EXP
  • Pro 1356EX
  • Pro 1357
  • Pro 1357EX
  • Pro 1357EXP
  • Pro C5100S
  • Pro C7100SX
  • Pro C5110S
  • Pro C5200S
  • Pro C5210S
  • Pro C5300S
  • Pro C5300SL
  • Pro C5310S
  • Pro 6100
  • Pro 6100HE
  • Pro 6100HT
  • Pro C7100
  • Pro C7100S
  • Pro C7100X
  • Pro C7110
  • Pro C7110S
  • Pro C7110SX
  • Pro C7110X
  • Pro C7200
  • Pro C7200e
  • Pro C7200S
  • Pro C7200SL
  • Pro C7200SX
  • Pro C7200X
  • Pro C7210
  • Pro C7210S
  • Pro C7210SX
  • Pro C7210X
  • Pro 8100EX
  • Pro 8100S
  • プロ8100Se
  • Pro 8110
  • プロ8110e
  • Pro 8110S
  • プロ8110Se
  • プロ8120e
  • Pro 8120S
  • プロ8120Se
  • Pro 8200S
  • Pro 8210
  • Pro 8210S
  • Pro 8220
  • Pro 8220S
  • Pro 8300S
  • Pro 8310
  • Pro 8310S
  • Pro 8320
  • Pro 8320S
  • Pro 906EX
  • Pro 907
  • Pro 907EX
  • Pro 907EXP
  • Savin C6055
  • Savin C7570
  • SAVIN 8090
  • SAVIN 8110
  • SAVIN 8135
  • Savin C9065
  • Savin C9075
  • Savin MLP175n
  • SP 9100DN
RICOH TotalFlow プリントサーバー搭載プリンター

これらのプリンターでは、送信するデータストリームの値をJDF/PDFに設定します。 ポート設定はデフォルト値を使用します。

  • Pro C7100
  • Pro C7100S
  • Pro C7100SX
  • Pro C7100X
  • Pro C7110
  • Pro C7110S
  • Pro C7110SX
  • Pro C7110X
  • Pro C7200
  • Pro C7200e
  • Pro C7200S
  • Pro C7200SX
  • Pro C7200X
  • Pro C7210
  • Pro C7210S
  • Pro C7210SX
  • Pro C7210X
  • Pro C9100
  • Pro C9110
  • Pro C9200
  • Pro C9210
NシリーズEFI Fieryコントローラー搭載プリンター

これらのプリンターでは、送信するデータストリームの値をRicoh API for Fieryに設定します。 ポート設定はデフォルト値を使用します。

Pro C7500 Pro C9500
Pro C7500H Pro C9500H
Pro C7500HT(日本のみ)  
EシリーズおよびEBシリーズEFI Fieryコントローラー搭載プリンター

これらのプリンターでは、送信するデータストリームの値をJDF/PDFに設定します。 ポートの値は、印刷キューにジョブを送信する場合は9102、保留キューにジョブを送信する場合は9103に設定します。

注意: RICOH ProcessDirectorは、リストされたコントローラーでこれらのプリンターのみをサポートします。プリンターが別のコントローラーを使用している場合、Ricoh PDFプリンターとして定義することはできません。

プリンターモデル コントローラー   プリンターモデル コントローラー
  • Gestetner DSm7110
  • Gestetner DSm7135
  • Gestetner DSm790
  • EB-135
 
  • Pro C550EX
  • Pro C700EX
  • E-8100
  • Lanier LD1100
  • Lanier LD1135
  • Lanier LD190
  • EB-135
 
  • Pro C5300SL
  • E-27B
  • Lanier LD260c
  • Lanier LD275c
  • E-7100(Fiery V1.1以降搭載)
 
  • Savin C6055
  • Savin C7570
  • E-7100(Fiery V1.1以降搭載)
  • Lanier LD365C
  • Lanier LD375C
  • E-7200
 
  • Pro C651EX
  • Pro C751
  • Pro C751EX
  • E-41A
  • MP 1100
  • MP 1350
  • MP 9000
  • EB-135
 
  • Pro C7100
  • Pro C7100S
  • Pro C7100SX
  • Pro C7100X
  • Pro C7110
  • Pro C7110S
  • Pro C7110SX
  • Pro C7110X
  • E-43A/E-83
  • MP C6000
  • MP C7500
  • E-7100(Fiery V1.1以降搭載)
  • E-8100(Fiery V1.1以降搭載)
 
  • Pro C720
  • Pro C720S
  • E-40
  • MP C6501SP
  • MP C7501SP
  • E-7200
 
  • Pro C7200
  • Pro C7200e
  • Pro C7200S
  • Pro C7200SX
  • Pro C7200X
  • Pro C7210
  • Pro C7210S
  • Pro C7210SX
  • Pro C7210X
  • E-45A/E-85A
  • E-46A/E-86A
  • Pro 1106EX
  • Pro 1356EX
  • Pro 906EX
  • EB-135
 
  • Pro C7200SL
  • E-35A
  • E-36A
  • Pro 1107EX
  • Pro 1357EX
  • Pro 907EX
  • EB-1357(Fiery V1.1以降搭載)
 
  • Pro C900
  • Pro C900S
  • E-40/E-80(Fiery V4.0以降搭載)
  • Pro 8100EX
  • Pro 8100S
  • プロ8100Se
  • Pro 8110
  • プロ8110e
  • Pro 8110S
  • プロ8110Se
  • Pro 8120
  • プロ8120e
  • Pro 8120S
  • プロ8120Se
  • EB-32
 
  • Pro C901
  • Pro C901S
  • E-41/E-81
  • E-42/E82
  • Pro 8200S
  • Pro 8210
  • Pro 8210S
  • Pro 8220
  • Pro 8220S
  • EB-34
 
  • Pro C9100
  • Pro C9110
  • E-43/E-83
  • Pro 8300S
  • Pro 8310
  • Pro 8310S
  • Pro 8320
  • Pro 8320S
  • EB-35
 
  • Pro C9200
  • Pro C9210
  • E-45/E-85
  • E-46/E-86
  • Pro C5100S
  • Pro C5110S
  • E-22B/E-42B
 
  • SAVIN 8135
  • SAVIN 8110
  • SAVIN 8090
  • EB-135
  • Pro C5200S
  • Pro C5210S
  • E-24B/E-44B
 
  • Savin C9065
  • Savin C9075
  • E-7200
  • Pro C5300S
  • Pro C5310S
  • E-27B/E-47B
     

1.2.10.34 対応しているXeroxプリンター

Xerox プリンターは、DocuSP V1.0、V3.8、V4.2、または V5.0 ドライバーを使用する次のプリンターに対応しています。
DocuTech 6100
DocuTech 6115
DocuTech 6135
DocuTech 6155
DocuTech 6180
DocuTech 75
DocuTech 90
DocuTech 350
DocuTech 425
DocuTech 500
DocuTech 700
DocuTech 850
DocuTech 1000
DocuTech 128HLV
DocuTech 155HLC
DocuTech 180HLC
DocuPrint 100EPS
DocuPrint 115EPS
DocuPrint 135EPS
DocuPrint 155EPS
DocuPrint 180EPS
DocuColor 250
DocuColor 2045
DocuColor 2060
DocuColor 6060
DocuColor 7000
DocuColor 8000
DocuColor 250
iGen3
Nuvera 100DCP
Nuvera 120DCP
Nuvera 100DPS
Nuvera 120DPS
XDP 4110
XDP 4590

                           

1.2.10.35 アクセシビリティー

リコーは、年齢や能力に関係なく、誰もが使用できる製品を提供することを目指しています。

アクセシビリティーに対するリコーのこれまでの取り組みについては、リコーWebサイトのアクセシビリティーに関するページを参照してください。

アクセシビリティー機能

アクセシビリティー機能は、運動障害または視覚障害などの障害を持つユーザーが情報技術製品を快適に使用できるようにサポートします。

この製品のアクセシビリティー機能は、主に次のことを目標としています。

  • スクリーンリーダーや画面拡大機能などの支援技術を使用できるようにする。
  • マウスの代わりにキーボードを使用できるようにする。
  • 音量、色、コントラスト、フォントサイズなどの属性を変更できるようにする。

さらに、製品のインフォメーションセンターおよび使用説明書は、アクセシビリティー対応の形式で作られています。

インストーラーで支援機能サポートを使用可能にするには、setupコマンドの末尾にconsoleオプションを指定します。例えば、Linux のコンピューターで支援技術を使用可能にするには、次のように入力します。

./setup -console

キーボードナビゲーション

本製品は、Microsoft Windows標準のナビゲーションキーを使用しています。

    重要:
  • [ワークフロー]タブ、RICOH Visual WorkbenchのAFP Indexerモード(AFP Support機能の一部)、AFPエディター機能、またはWhitespace Manager機能は、キーボードだけで使用できません。これらはマウスを必要とします。
RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースのショートカットキー

メインページの[ジョブ]テーブル、または[管理]ページのテーブルにフォーカスがある場合、次のショートカットキーを使用できます。

ユーザーインターフェースのショートカットキー
説明 Ctrlキーと同時に押すキー
テーブル内の全てのオブジェクトを選択する。 a
現在選択されているプロパティーのフィールドヘルプを開きます。 F1

ワークフローにジョブが表示されているとき、次のショートカットキーを使用できます。

ワークフローショートカットキーでジョブを表示する
説明 Ctrlキーと同時に押すキー
ズームインする。 +
ズームアウトする。 -
デフォルトのズームレベルに戻す。 0
RICOH ProcessDirectorワークフローショートカットキー

ワークフローエディターでは、以下のショートカットキーを使用できます。

ワークフローショートカットキー
説明 Ctrlキーと同時に押すキー
ワークフローを保存します。 Ctrl + s
ステップやコネクタープロパティーノートブックへの変更など、前回のアクションを元に戻す。 Ctrl + z
ステップやコネクタープロパティーノートブックへの変更など、元に戻されたアクションをやり直す。 Ctrl + y または Ctrl + Shift + z
ステップテンプレートウィンドウを表示または非表示にする。 Ctrl + e
マップを表示または非表示にする。 Ctrl + m
ズームインする。 Ctrl + +
ズームアウトする。 Ctrl + -
ズームをデフォルト値にリセットします。 Ctrl + 0
マップウィンドウのデフォルトサイズと位置をリセットします。 Ctrl + d
ステップをコピーします。ステップは最初に選択する必要があります。 Ctrl + c
ステップを削除します。ステップは最初に選択する必要があります。 Delete

1.2.10.36 商標

RICOH ProcessDirectorおよびRICOH InfoPrint Managerは、株式会社Ricohの米国およびその他の国における商標です。

Adobe®、Reader®、および PostScript® は、Adobe Systems Inc の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

Amazon® は、Amazon.com LLCの登録商標です。

EFI®、Fiery®、およびFieryのロゴは、Electronics For Imaging, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

Firefox®は、Mozilla Foundationの登録商標です。

Google Chromeは、Google, Inc.の商標です。

IBM®、AIX、DB2®、MVS、POWER、Print Services Facility、およびz/OS®は、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

Impostrip®は、Ultimate TechnoGraphics Inc.の登録商標です。

Kodak®は、Eastman Kodak Companyの登録商標です。

Linux®は、Linus Torvalds氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。

MarcomCentral®は、Ricoh CompanyのMarcomCentralの登録商標です。

Microsoft、Windows、Windows Server、およびMicrosoft Edgeは、Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

Oracle®、Java ®OpenJDK™は、Oracle およびその関連会社の商標または登録商標です。

PostgreSQL®は、PostgreSQL Community Association of Canadaの登録商標です。

Quadient®は、Quadient Group AGの登録商標です。

Tableau Software®およびTableau®は、Tableau Softwareの登録商標です。

UNIX®は、The Open Groupの登録商標です。

VMware®は、VMware社の登録商標です。

Xerox®は、Xerox Corporationの登録商標です。

Thales Groupコード:このライセンスアプリケーションのライセンス管理部分は、以下の 1 つ以上の著作権に基づきます。

Sentinel RMS
Copyright 1989-2024 Thales Group 
All rights reserved.

Sentinel Caffe (TM)
Copyright 2008-2024 Thales Group 
All rights reserved.

Sentinel EMS
Copyright 2008-2024 Thales Group 
All rights reserved.

Windows オペレーティングシステムの正式名称は次のとおりです。

  • Windows XP:
    • Microsoft Windows XP Professional
    • Microsoft Windows XP Enterprise
  • Windows 7:
    • Microsoft Windows 7 Professional
    • Microsoft Windows 7 Ultimate
    • Microsoft Windows 7 Enterprise
  • Windows 10:
    • Microsoft Windows 10 Pro
    • Microsoft Windows 10 Enterprise
  • Windows 11:
    • Microsoft Windows 11 Pro
  • Windows Server 2008:
    • Microsoft Windows Server 2008 Standard
    • Microsoft Windows Server 2008 Enterprise
  • Windows Server 2016:
    • Microsoft Windows Server 2016 Standard
  • Windows Server 2019:
    • Microsoft Windows Server 2019 Standard
  • Windows Server 2022:
    • Microsoft Windows Server 2022 Standard

本書に記載されているその他の製品名は、識別のためにのみ使用されており、各社の商標の可能性があります。当社では、このような商標に関する一切の権利を否認します。

1.2.11 関連資料

RICOH ProcessDirector のさらなる詳細については、各固有のテクノロジーに関連する資料を参照してください。

1.2.11.1 関連資料およびインフォメーションセンター

RICOH ProcessDirector では、さまざまなテクノロジーが使用されています。上級者であれば、これらのテクノロジーに固有の資料およびインフォメーションセンターを調べ、役立てることができます。ここにリストされている資料は、特定の製品の資料ライブラリー全体を表すものではありません。

インフォメーションセンターの他に、以下の資料も参照してください。

  • RICOH ProcessDirector for Linux: Planning and Installing G550-1042
  • RICOH ProcessDirector: 他のアプリケーションと統合する(S550-1069)
  • InfoPrint Manager:PSFメッセージとサーバーメッセージ、および変換メッセージ、G550-1053
  • Advanced Function Presentation: Programming Guide and Line Data Reference(S544-3884)
  • AFP Conversion and Indexing Facility User's Guide、(G550-1342)
  • Data Stream & Object Architectures: MO:DCA Reference、(SC31-6802)
  • IBM Print Services Facility for z/OS: AFP Download Plus、S550-0433
  • IBM Print Services Facility for z/OS: Customization」S550-0427
  • IBM Print Services Facility for z/OS: Download for z/OS、S550-0429
  • IBM Print Services Facility for z/OS: User's Guide、S550-0435

これらのマニュアルは、RICOHソフトウェアインフォメーションセンターhttps://help.ricohsoftware.com/swinfocenter/)からダウンロードできます。

1.3 他のアプリケーションと統合する

1.3.1 はじめに

1.3.1.1 おことわり

適用される法律で許容される最大限の範囲内で、いかなる場合でも、本製品の故障、書類またはデータの紛失、本製品およびそれに付属の取扱説明書の使用または使用不能から生じるいかなる損害についても、製造者は責任を負いません。

重要な文書やデータのコピーやバックアップを常に取っておいてください。操作上の誤りやソフトウェアの誤動作により、文書やデータが消去されることがあります。また、コンピューターウイルス、ワーム、およびその他の有害なソフトウェアに対する保護対策を講ずる責任があります。

いかなる場合でも、製造者は、本製品を使用してお客様が作成した文書またはお客様が実行したデータの結果について責任を負いません。

1.3.1.2 本書についてのご注意

  • 製品の改良または変更により、このガイドのイラストまたは説明に、使用している製品との差異が生じる場合があります。
  • この文書の内容は、予告なしに変更されることがあります。
  • この文書のいかなる部分も、提供者の事前の許可なく重複、複製、あらゆる形のコピー、変更、または引用することを禁じます。
  • 本書では、ディレクトリーパスの参照は、デフォルトパスのみを示しています。RICOH ProcessDirectorやその一部のコンポーネントを別の場所(別のドライブなど)にインストールする場合は、パスを適宜調整する必要があります。

    たとえば、Windowsオペレーティングシステムを実行しているコンピューターのD: ドライブにRICOH ProcessDirectorをインストールした場合、ディレクトリーパスのC:D:に置き換えます。

1.3.1.3 使用説明書とヘルプの紹介

RICOH ProcessDirector の資料 CD には RICOH ProcessDirector の資料が収められています。
使用説明書

ご利用いただける使用説明書は次のとおりです。

  • RICOH ProcessDirector: 他のアプリケーションと統合する(本書)

    この使用説明書には、他のアプリケーションとデータを交換するようにRICOH ProcessDirectorを構成する方法に関する技術的な情報が記載されています。

  • Linux、Windows用RICOH ProcessDirector:プランニング/インストールする

    この使用説明書では、使用しているオペレーティングシステムでのRICOH ProcessDirectorについての計画とインストール手順について説明します。パブリケーションCDには、使用しているオペレーティングシステム(Linux、Windows)用の本取扱説明書が収録されています。

  • RICOH ProcessDirector: 文書処理機能のインストール

    この使用説明書は、ジョブとジョブ内の個々の文書の両方を制御および追跡するRICOH ProcessDirector機能のインストール方法について説明しています。

  • RICOH ProcessDirector: RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用する

    この使用説明書は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatの使用方法について説明しています。Adobe Acrobat プラグインを使用して、PDF ファイルでテキスト、バーコード、イメージ、およびその他の拡張を定義できます。拡張機能を制御ファイルに保存すると、RICOH ProcessDirectorワークフローでは、制御ファイルを使用してPDFファイルを同様に拡張できます。

  • Font Summary

    この使用説明書は、InfoPrint Font Collectionのフォントの概念とさまざまな種類のフォントについて説明します。Font Summaryは英語版のみです。

  • ホワイトペーパー - 拡張 AFP 機能を使用する

    この使用説明書は、拡張AFP制御ファイルを設定および使用する方法について説明します。この使用説明書は英語版のみです。

  • RICOH ProcessDirectorのreadmeファイル(readme.html)

    このファイルには、他の使用説明書へのアクセス方法が示されています。READMEファイルは英語版のみです。

  • RICOH ProcessDirectorリリースノート

    このリリースノートには、新しい機能やアップデート、既知の制限事項、問題、回避策、コード変更要求を含むRICOH ProcessDirectorのリリースに関する情報が記載されています。リリースノートは英語版のみです。

また、説明書はRICOHソフトウェアインフォメーションセンター (https://help.ricohsoftware.com/swinfocenter/)からダウンロードできます。

RICOH ProcessDirector インフォメーションセンター

インフォメーションセンターには、管理者、スーパーバイザー、オペレーターがRICOH ProcessDirectorについて詳しく知るために役立つトピックがあります。インフォメーションセンターは、ユーザーインターフェースから使用でき、クイックナビゲーションと検索機能を提供します。

ヘルプ

フィールドヘルプは、特定のタスクや設定に関する情報を提供するために、多くの画面で利用できます。

1.3.1.4 使用説明書とヘルプの読み方

1.3.1.4.1 RICOH ProcessDirectorを使用する前に

本書には、他のアプリケーションとデータを交換するようにRICOH ProcessDirectorを構成するための指示および注意事項が記載されています。RICOH ProcessDirectorを使用して他のアプリケーションとデータを交換する前に、本書を最後までよくお読みください。このマニュアルはいつでも参照できるようお手元に置いておいてください。

1.3.1.4.2 使用説明書とヘルプの利用方法

使用説明書は、ニーズに合わせて使用してください。
RICOH ProcessDirectorの計画、インストール、開始方法を知りたいとき
Linux、Windows用RICOH ProcessDirector:プランニング/インストールするを参照してください。パブリケーションCDには、使用しているオペレーティングシステム(Linux、Windows)用の本取扱説明書が収録されています。
RICOH ProcessDirectorの操作、インストールされている機能を知りたいとき
RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターを参照してください。
ユーザーインターフェースでプロパティー値の設定方法を知りたいとき
フィールドヘルプをご覧ください。
他のアプリケーションとデータを交換できるようにRICOH ProcessDirectorを構成する方法は、次を参照してください。
RICOH ProcessDirector: 他のアプリケーションと統合するを参照してください。
文書処理機能のインストール方法:
RICOH ProcessDirector: 文書処理機能をインストールするを参照してください。
の機能と基本操作について知りたいとき を参照してください。 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat
RICOH ProcessDirector: RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat の使用を参照してください。
資料を表示する

RICOH ProcessDirectorの使用説明書は、資料CDに収録されているため、アプリケーションをインストールする前にアクセスできます。

    注意:
  • 資料を表示するには、Adobe Acrobat Reader などの PDF ビューアーが必要です。

Windows で RICOH ProcessDirector 資料 CD にアクセスするには、次の手順に従います。

  1. CD を CD ドライブに挿入します。

    Windows システムが CD を自動実行するように構成されている場合は、Windows Explorer が自動的に開き、CD の内容が表示されます。

  2. Windows Explorer が自動的に起動しない場合は、手動で開いてから CD ドライブの内容を表示します。
  3. readme.htmlを開き、CDの内容についての情報を参照します。

これらの資料の一部は、RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースからも入手可能です。

    注意:
  • 資料を閲覧するには、RICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースにログインする必要があります。

RICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースのバナーで情報ボタンをクリックし、以下の資料の中から1つを選択してダウンロードしてください。

  • RICOH ProcessDirector: 他のアプリケーションと統合する
  • RICOH ProcessDirector: 文書処理機能をインストールする
  • RICOH ProcessDirector:Adobe Acrobat 用 RICOH ProcessDirector プラグインを使用する
  • RICOH ProcessDirector:リリースノート

インフォメーションセンターを表示する

RICOH ProcessDirectorインフォメーションセンターは、ユーザーインターフェースから利用できます。

インフォメーションセンターを表示するには、次の手順に従います。

  • RICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースのバナーで、情報ボタンをクリックして ヘルプを選択します。

また、ブラウザーでインフォメーションセンターの位置にブックマークを付け、RICOH ProcessDirector 外部からいつでも開くこともできます。

各機能の使用と操作に関する情報は、機能がシステムにインストールされている場合にのみ使用できます。

1.3.1.5 関連製品情報

当社製品の詳細:

関連製品については、次の情報を参照してください。

  • InfoPrint ManagerAIX用:スタートガイドG550-1061
  • InfoPrint ManagerAIX用: プランニングガイド、G550-1060
  • InfoPrint ManagerLinux用: スタートガイド, G550-20263
  • InfoPrint ManagerLinux用: プランニングガイド、G550-20262
  • InfoPrint ManagerWindows用:スタートガイド、G550-1072
  • InfoPrint ManagerWindows用:プランニングガイド、G550-1071
  • InfoPrint Manager: PSF and Server Messages、G550-1053
  • RICOH InfoPrint XT for Linux:インストールおよびユーザーズガイド、G550-20375
  • RICOH InfoPrint XT for Windows:インストールおよびユーザーズガイド、GLD0-0025
  • AFP Conversion and Indexing Facility User's Guide、G550-1342
  • IBM Print Services Facility for z/OS: AFP Download Plus、S550-0433
  • IBM Print Services Facility for z/OS: Download for z/OS、S550-0429

1.3.1.6 マークについて

このマニュアルでは、内容を迅速に識別するために、次のシンボルが使用されています。

    重要:
  • 製品を使用する際に注意する点を示しています。次の説明を必ずお読みください。

    注意:
  • タスクを完了するために直接関係のない有益な補足情報を示します。

太字
太字は、ダイアログ、メニュー、メニュー項目、設定、フィールドラベル、ボタンキーの名前を示します。
イタリック
イタリック体は、独自の情報で置き換える必要があるマニュアルと変数のタイトルを示します。
モノスペース
モノスペース体は、コンピューターの入出力を示します。

1.3.1.7 省略語

AFP
Advanced Function Presentation
API
Application Programming Interface
CSV
Comma-Separated Values
DNS
Domain Name System
HTTP
Hyper Text Transfer Protocol
IP
Internet Protocol
JDF
Job Definition Format
LPD
Line printer daemon
PDF
Portable Document Format
PSF
Print Services Facility
REST
Representational State Transfer
SMIT
System Management Interface Tool
SOAP
Simple Object Access Protocol
SSL
Secure Sockets Layer
YaST
Yet Another Setup Tool

1.3.1.8 商標

RICOH ProcessDirectorおよびRICOH InfoPrint Managerは、株式会社Ricohの米国およびその他の国における商標です。

Adobe、Reader、および PostScript は、Adobe Systems Inc の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

IBM、AIX、MVS、Print Services Facility、およびz/OSは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

Impostrip®は、Ultimate TechnoGraphics Inc.の登録商標です。

Kodakは、Eastman Kodak Companyの登録商標です。

Linuxは、Linus Torvalds氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。

MarcomCentralは、Ricoh CompanyのMarcomCentralの登録商標です。

Microsoft、Windows、Windows Server、および Internet Explorer は、Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

Oracle および Java は、Oracle およびその関連会社の登録商標です。

UNIX は、The Open Group の登録商標です。

Xeroxは、Xerox Corporationの登録商標です。

Thales Groupコード:このライセンスアプリケーションのライセンス管理部分は、以下の 1 つ以上の著作権に基づきます。

Sentinel RMS
Copyright 1989-2024 Thales Group 
All rights reserved.

Sentinel Caffe (TM)
Copyright 2008-2024 Thales Group 
All rights reserved.

Sentinel EMS
Copyright 2008-2024 Thales Group 
All rights reserved.

Windows オペレーティングシステムの正式名称は次のとおりです。

  • Windows 10:
    • Microsoft Windows 10 Pro
    • Microsoft Windows 10 Enterprise
  • Windows 11の製品名は次のとおりです。
    • Microsoft Windows 11 Pro
  • Windows Server 2012 R2:
    • Microsoft Windows Server 2012 R2 Standard
    • Microsoft Windows Server 2012 R2 Enterprise
  • Windows Server 2016:
    • Microsoft Windows Server 2016 Standard
    • Microsoft Windows Server 2016 Datacenter
  • Windows Server 2019:
    • Microsoft Windows Server 2019 Standard
  • Windows Server 2022の製品名は次のとおりです。
    • Microsoft Windows Server 2022 Standard

本書に記載されているその他の製品名は、識別のためにのみ使用されており、各社の商標の可能性があります。当社では、このような商標に関する一切の権利を否認します。

1.3.2 概要

RICOH ProcessDirector は、いくつかのメカニズムで他のアプリケーションと対話します。使用するメカニズムは、目標とアプリケーションの機能に依存します。

RICOH ProcessDirector と他のアプリケーションを使用するときに達成したいであろう一般的な目標は、次のとおりです。

  1. ジョブを処理と印刷のために実行依頼します。

    アプリケーションは、印刷ファイルをホットフォルダー入力装置にコピーできます。これはRICOH ProcessDirectorが 構成可能な間隔で監視するディレクトリーです。RICOH ProcessDirectorは、印刷ファイルを受け入れ、印刷ジョブに変換します。

    さまざまな方法を使用してホットフォルダーにジョブを送ることができます。ジョブ定義形式 (JDF) ジョブチケットと共に印刷ファイルを実行依頼した場合、ホットフォルダー入力装置はそのジョブチケットを使用してジョブプロパティーを設定できます。JDF ジョブチケットは、処理中のジョブと共に保持されます。多くのジョブプロパティーとジョブチケットの値は、ジョブチケットが必要とされるときにいつでも同期します。また JDF バッチ方式では、1 つの MIME パッケージで PDF、JDF、JMF 情報とともにジョブをホットフォルダーに送信できます。JMF は、DeviceID としてホットフォルダーの名前を参照する必要があります。

    アプリケーションが line print (LPR) 機能を使用してファイルを送信する場合、ラインプリンターデーモン (LPD) 入力装置に送信できます。LPD 入力装置はホットフォルダー入力装置に似ていますが、これは LPR を使用して送信されたファイルを受信するだけです。

  2. RICOH ProcessDirector で使用できない処理機能を印刷ワークフローに追加します。

    アプリケーションが提供する処理が印刷ワークフローに組み込み可能な場合 (アドレスのクリア、データストリーム変換、組み付けなど)、RICOH ProcessDirector からアプリケーションに印刷ジョブを送り、有効な戻りコードを待機し、RICOH ProcessDirector で処理を続行するためのステップを作成できます。

    ご使用のアプリケーションがホットフォルダーを監視している場合、作成するステップは印刷ジョブをそれらのホットフォルダーの間でコピーできます。ご使用のアプリケーションにコマンド行がある場合、ステップは適切なコマンドを実行して、結果のファイルが戻るのを待機します。

    JDF ジョブチケットとともにジョブを実行依頼する場合、アプリケーションはジョブチケットの値 (RICOH ProcessDirector がサポートしない場合でも) を使用できます。アプリケーションがジョブチケットの値を更新する場合、新しい値は RICOH ProcessDirector に反映されます。

    RICOH ProcessDirector は、他のプログラムをワークフローに組み込みやすくする機能を提供します。

    RICOH ProcessDirector 機能 関連プログラム
    Avanti Slingshot Connect Avanti Slingshot
    Quadient Inspire接続 Quadient Inspire Designer
    Marcom Central Connect MarcomCentral
    PitStop Connect Enfocus PitStopサーバー10以上
    Ultimate Impostrip® Connect Ultimate Impostrip®

    RICOH ProcessDirector は、Postal Enablement 機能も提供します。Postal Enablement 機能によって、選択した外部郵便ソフトウェアに接続できます。郵便ソフトウェアの例として、TEC Mailing Solutions MailPreparer や Bell and Howell BCC Mail Manager が挙げられます。

  3. REST APIによりRICOH ProcessDirectorへアクセスします。

    RICOH ProcessDirector で提供されている REST API を使用して、アプリケーション用の Web サービスと統合できます。この REST API では、Web サービスを使用して、要求の作成やコマンドの発行を実行できます。

    Web サービスによる要求の作成の例として、システム内のオブジェクトの状況、プロパティー値、およびログファイルの検索が挙げられます。例えば、システム内の多様なジョブに関して同じ情報を収集してレポート内で使用したり別のユーザーインターフェースで表示したりする場合、Web サービス要求を作成してその情報を取得できます。

    Web サービスによるコマンドの発行の例として、入力装置の接続と切断、オブジェクトの使用可能化と使用不可化、およびオブジェクトプロパティーの設定が挙げられます。たとえば、入力装置を使用可能にして接続する場合、適切なコマンドを発行する Web サービス要求を作成できます。

それぞれの目標とそれを達成する方法については、後半の章で説明します。それらの章を読む前に、この章で説明している RICOH ProcessDirector の基本情報を理解したことを確認してください。

1.3.2.1 システムオブジェクト

RICOH ProcessDirector システムには、ハードウェア、ソフトウェア、ファイル、用紙、およびプロセスなどを表すオブジェクトが含まれています。そのオブジェクトのプロパティーを要件に合うように構成できます。

基本製品には、次のように多くのシステムオブジェクトがあります。

  • 1次サーバー

    RICOH ProcessDirector がインストールされているシステム。このシステムには、内部データベース、Web サーバー、印刷ドライバー、ヘルプシステム、メッセージログなど多くの製品コンポーネントが保持されます。

  • 2次サーバー

    1次サーバーと接続できるその他のLinuxシステム。2 次サーバーは、リソース集中プロセスのステップの負荷を分散して処理速度を改善するために使用できます。

    また、2 次サーバーを使用して、別のコンピューターで実行しているアプリケーションにアクセスできます。

    2 次サーバーは、RICOH ProcessDirector for Linux とのみ同時に使用できます。

  • アプリケーションサーバー

    アプリケーションサーバーは、1 次サーバーが使用するデータベースを共有し、ジョブを効率的に処理するために 1 次サーバーと連携します。アプリケーションサーバーは、Windows コンピューターにインストールされます。Windows 上のアプリケーションを必要とするステップを実行し、入力装置、Ricoh PDF プリンター、カスタム PDF プリンター、RICOH TotalFlow プリンター、Kodak プリンター、Xerox プリンター、およびパススループリンターの親サーバーとしても使用されます。その他のステップ(PrintJobsなど)は実行できず、他の種類のプリンターの親サーバーとしても使用できません。

    アプリケーションサーバーは、RICOH ProcessDirector for Linuxとだけ使用できます。

  • ステップテンプレート

    ステップテンプレートとは、RICOH ProcessDirector システムにおける処理の基本構成要素です。それぞれのステップテンプレートには、特定のアクションを実行するコードが含まれます。 ジョブプロパティーの設定、データストリーム間の変換、指定期間のジョブの保存、などです。

    ステップテンプレートは、ワークフローに追加されると 1 つのステップとしてインスタンス化されます。

  • ワークフロー

    ワークフローはステップの集合で、印刷プロバイダーの要件に合わせて配置および構成されています。印刷ジョブは、エラーにならずにワークフローを完了するか、処理パスの終了に到達するまで、ワークフローのステップからステップに移動します。1 つのジョブが複数のワークフローで処理されることもあります。ワークフローは、線形または条件付きになります。線形ワークフローでは、それぞれのステップが 1 つのステップからジョブを受け取り、1 つのステップに送ります。条件付きワークフローでは、それぞれのステップが 1 つ以上のステップからジョブを受け取り、1 つ以上のステップに送ります。1 つのステップが複数のステップにジョブを送るとき、そのステップの間のコネクターがジョブを送るステップを制御する条件を指定します。

      重要:
    • ワークフローエディターを使用して、以前のバージョンの RICOH ProcessDirector で作成したジョブタイプを編集すると、そのジョブタイプはワークフローになります。そうすると、 管理ページでワークフロー ジョブタイプをクリックしても開けなくなります。
  • 入力装置

    入力装置は入力ファイルを受け取り、それらのファイルから印刷ジョブを作成し、印刷ジョブをワークフローに割り当て、ジョブの処理を実行依頼します。入力装置にはいくつかの種類があります。ジョブが実行依頼される方法に基づいて、入力装置の種類を選択します。

  • プリンター

    プリンターとは、システムに接続されて RICOH ProcessDirector からジョブを受け取ることができるプリンターハードウェアです。

オプション機能や拡張機能によって、システムに他の種類のオブジェクトを追加できます。

RICOH ProcessDirector が他のアプリケーションと対話する場合の重要なオブジェクトは、2 次サーバー、アプリケーションサーバー、入力装置、およびステップテンプレートです。

使用可能なシステムオブジェクトのリストに対しては、RICOH ProcessDirector REST API ドキュメントの utility セクションにある objecttypes API を使用できます。詳しくは、 RICOH ProcessDirector Rest APIドキュメントを使用するを参照してください。

1.3.2.1.1 2次サーバー

2次サーバーで処理を分散させることで、RICOH ProcessDirectorシステムをより効率的に稼働させることができます。

2次サーバーを使用することで、処理が集中するステップの一部をさまざまなワークフローで実行でき、1次サーバーが過負荷になるのを防ぐことができます。1 次サーバーは 2 次サーバーと連動し、システム全体のすべてのジョブの移動を調整します。2次サーバーには、システム情報を保管するための独自の組み込みデータベースはありません。すべてのサーバーは、1次コンピューターにインストールされたデータベースを使用します。

2次サーバーは、入力装置、ステップ、プリンターなど、すべてのタイプのRICOH ProcessDirectorオブジェクトを管理できます。また、外部ステップによってRICOH ProcessDirectorがアクセスする外部プログラムを実行することもできます。外部プログラムは、追加の処理や特殊なタイプの処理を行うことができます。

多くのプリンターが設置され、大量のジョブが処理されるインストール環境では、2次サーバーをシステムに追加することで、ジョブのスループットを向上させることができます。スループットが向上するのは、各サーバーが監視および制御するプリンターやジョブの数が少なくなるためです。

1.3.2.1.2 アプリケーションサーバー

アプリケーションサーバーは、RICOH ProcessDirector と通信するように構成されたWindowsシステムです。ワークフローでWindows上で実行されるアプリケーションによる処理が必要な場合は、RICOH ProcessDirectorアプリケーションサーバーコードをWindowsコンピューターにインストールすることでそれらのアプリケーションにアクセスできます。

アプリケーションサーバーは、Linux を実行している 1 次コンピューターで動作します。Windows を実行している 1 次コンピューターでは動作しません。

アプリケーションサーバーは、1 次サーバーが使用するデータベースを共有し、ジョブを効率的に処理するために 1 次サーバーと連携します。アプリケーションサーバーは Windows コンピューターにのみインストールできるため、Windows のアプリケーションを必要とするステップのみを実行できます。それ以外のステップ (PrintJobsなど) は実行できません。

アプリケーションサーバーは、RICOH PDF プリンター、カスタム PDF プリンター、およびパススループリンターの親サーバーになることができます。それ以外のプリンターの親サーバーになることはできません。

これらのオペレーティングシステムには、アプリケーションサーバーをインストールすることができます。

  • Windows 10 ProまたはEnterprise 64-bit
  • Windows 11 Pro
  • Windows Server 2019 64 ビット
  • Windows Server 2022 64 ビット

1.3.2.1.3 入力装置

入力装置は入力ファイルを受け取り、ジョブを作成し、そのジョブを処理するためにワークフローに割り当てます。

RICOH ProcessDirectorには、次の入力装置のタイプがあります。

  • ホットフォルダー入力装置は、システムがモニターするディレクトリーです。印刷ジョブがホットフォルダーにコピーまたは送信されると、システムはこれを検知し、処理を開始します。
  • ラインプリンターデーモン(LPD)入力装置は、LPDプロトコルを使用して実行依頼されるジョブを受信します。LPD入力装置は、制御ファイル、receive_lpd_jobtype.cfgまたはreceive_lpd_pdf_jobtype.cfgを指定し、そのジョブのLPD制御ファイルパラメーターをテキストベースのジョブプロパティーファイルに変換します。
  • REST Webサービスの入力装置は、REST(Representational State Transfer) Webサービスを呼び出して、サードパーティーアプリケーションからXMLまたはJSONファイルを取得します。入力装置は、XMLまたはJSONファイル全体を含むジョブを作成したり、XPathまたはJSONPath式を使用してファイルをチェックしたりできます。入力装置が式に指定されたXMLエレメントまたはJSONオブジェクトを検索する場合、この装置はファイル全体を含む1つのジョブを作成できます。また、別の方法として、それぞれファイルの一部を含めて1つ以上のジョブを作成できます。この装置タイプは、Web Services Enablement機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
  • SOAP Webサービスの入力装置は、SOAP(Simple Object Access Protocol) Webサービスを呼び出して、サードパーティーアプリケーションからXMLファイルを取得します。入力装置は、XMLファイル全体を含むジョブを作成したり、XPath式を使用してファイルをチェックしたりできます。入力装置が式に指定されたXMLエレメントを検索する場合、この装置はファイル全体を含む1つのジョブを作成できます。また、別の方法として、それぞれファイルの一部を含めて1つ以上のジョブを作成できます。この装置タイプは、Web Services Enablement機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。

AFP Support機能は、Download入力装置を提供します。これらの入力装置はDownload for z/OSまたはAFP Download Plusからデータセットを受け取ります。ジョブの実行依頼については、Print Services Facility for z/OS: Download for z/OS (S550-0429)またはPrint Services Facility for z/OS: AFP Download Plus (S550-0433)を参照してください。

1.3.2.1.3.1 ホットフォルダー入力装置

ホットフォルダー入力装置は、1次または2次サーバー上のディレクトリーであり、システムが入力ファイルを監視している場所です。

入力ファイルをホットフォルダーに移動するには、コピーコマンド、ファイル転送プロトコル(FTP)、セキュアコピープロトコル(SCP)など、指定した場所にファイルを転送する任意の方法を使用できます。

RICOH ProcessDirectorでは、いくつかのホットフォルダー入力装置が事前定義され、ご使用の環境に合わせてコピーおよび変更できます。

1.3.2.1.3.2 LPD入力装置

LPD入力装置は、LPRコマンドを使用して実行依頼されたジョブを受信します。LPD入力装置は、制御ファイル、receive_lpd_jobtype.cfgまたはreceive_lpd_pdf_jobtype.cfgを指定し、そのジョブのLPD制御ファイルパラメーターをテキストベースのジョブプロパティーファイルに変換します。

RICOH ProcessDirectorには、使用可能ないくつかの定義済みLPD入力装置が用意されています。

1.3.2.1.3.3 Download入力装置

Download入力装置はDownload for z/OS®またはAFP Download Plusからジョブを受け取ります。Download入力装置は制御ファイルを指定して、ジョブのJCLパラメーターを、ワークフローが使用するRICOH ProcessDirector property name=valueフォーマットのジョブプロパティーファイルに変更します。

AFP Support機能には、使用可能ないくつかの定義済みDownload入力装置が用意されています。

1.3.2.1.4 ステップテンプレート

ステップテンプレートは、処理コードの独立したまとまりです。入力ファイルに対して実行する必要がある処理に基づいて、ワークフローに組み込むことができます。

RICOH ProcessDirectorには多くのステップテンプレートがあり、ワークフローに組み込むことができます。また、オプション機能も追加できます。そのようなステップテンプレートをそのまま使用することも、コピーして環境に合わせて動作するように変更することもできます。

注意: 一部のステップテンプレートはコピーできませんが、そのプロパティーを編集することはできます。
独自のステップテンプレートを作成してワークフローに組み込むことは、できません。しかし、スクリプトや他のプログラムを作成してコマンド行から呼び出せるようにした場合は、RunExternalProgramステップテンプレートを使用してそれにアクセスできます。

他のアプリケーションと対話するために、次のステップテンプレートは特に重要です。

  • SetJobTypeステップテンプレート

    入力装置はSetJobTypeステップを使用して、印刷ジョブを処理するためにどのワークフローを使用するかを判断します。SetJobTypeステップテンプレートは、次のとおりです。

    • SetJobTypeFromFileName

      パターンマッチング文字列を使用して、入力ファイル名の一部(ファイル拡張子など)からワークフローを設定します。例えば、ファイル拡張子が.AFPのすべてのジョブをワークフローAFPに送ったり、ファイル拡張子が.pdfのすべてのジョブをワークフローpdfに送ることができます。このステップはまた、ジョブと一緒に実行依頼されたオプションの指定変更ファイルを、SetJobPropsFromTextFileステップがジョブプロパティーを設定するために使用するテキストベースの jobID.overrides.textファイルに変換できます。

    • SetJobTypeFromRules

      制御ファイルを使用して、入力ファイルに付随する指定変更ファイルのパラメーターの値に基づいてワークフローを選択します。このステップはまた、ジョブと一緒に実行依頼されたオプションの指定変更ファイルを、SetJobPropsFromTextFileステップがジョブプロパティーを設定するために使用するテキストベースに変換できます。

    印刷システム管理者は、印刷実行依頼アプリケーションの出力とこれらのステップの値を調整することがあります。

  • SubmitInputFilesステップテンプレート

    入力装置はSubmitInputFilesステップを使用して、印刷ジョブをワークフローの最初のステップに送ります。指定されたバッチ方式にしたがって、親ジョブと子ジョブとして、入力ファイルのグループを実行依頼します。入力ファイルが1つだけの場合は、親ジョブのない、子ワークフローの単一ジョブとして実行依頼します。

  • SetJobPropsFromTextFileステップテンプレート

    SetJobPropsFromTextFileステップは、通常はワークフローの最初のステップです。入力ファイルに付随するテキストファイルを使用してジョブプロパティーを設定します。テキストファイルには、設定するプロパティーが指定されています。テキストファイルの値は、それ以前に設定された値を指定変更します。オプションのjobID.overrides.textファイルを処理した後、ステップはオプションのJDF(Job Definition Format)のジョブチケットファイル、jobID.overrides.jdfを探索し、そのファイルを使用して、さらにジョブのプロパティーを設定します。

  • 外部ステップ

    外部ステップは、データストリーム変換、アドレスのクリア、組み付けなどの処理のために印刷ジョブをRICOH ProcessDirector外部のアプリケーションに送ります。外部ステップテンプレートは、次のとおりです。

    • RunExternalProgram

      コマンド行インターフェースを使用して印刷ジョブを外部プログラムに実行依頼します。

    • RunHotFolderApplication

      他のアプリケーションが監視しているホットフォルダーに印刷ジョブを配置します。そのアプリケーションは、印刷ジョブを取得し、その構成設定に従って処理し、出力フォルダーに配置します。RICOH ProcessDirectorは、出力フォルダーを監視し、準備ができたらジョブを取得します。

1.3.2.2 RICOH ProcessDirector の Web サービス

RICOH ProcessDirector は、REST (Representational State Transfer) ソフトウェアアーキテクチャー原理を使用する Web サービスを提供するので、他のアプリケーションからその機能を使用できます。

RESTful な Web サービスは、要求の送信と結果の受信に HTTP (Hypertext Transfer Protocol) を使用します。各 Web サービスには、それぞれに関連付けられた URI (Universal Resource Indicator) があります。要求を作成する際、URIを変更して、対象のオブジェクトまたは行うアクションに関する具体的な情報を持たせます。URI の変更は、プリンターオブジェクトの名称をURIに挿入するなどの簡単な場合もあれば、Extensible markup language (xml) を使用して、オブジェクトを検索する際の基準と返ってきたときのソート法を記述するなどの非常に複雑な場合もあります。XML エレメントをコーディングして要求に含める場合、URI に追加する前に URL (Universal Resource Locator) でエンコードする必要があります。

RICOH ProcessDirector を使用すれば、Web サービスを使用して印刷ジョブやシステムの他のオブジェクトについての情報を要求できます。また、Web サービスを使用してプロパティーを設定し、オブジェクトの使用可能化と使用不可化、プロパティーの変更、プリンターの開始と停止などのアクションを実行することもできます。

1.3.2.2.1 使用上の注意

RICOH ProcessDirector で用意されている Web サービスは、特定の規則に従います。Web サービスをアプリケーションに組み込むときには、以下の使用上の注意を参照し、インプリメンテーションが正しく機能することを確認します。

  • 他の Web サービスを使用できるようにするには、POST /users/login/ Web サービスを使用して接続を確立し、証明書トークンを RICOH ProcessDirector サーバーから受け取る必要があります。他のすべての Web サービスでは、URI の要求ヘッダーに証明書トークンを含める必要があります。含めない場合、即時に 401 Unauthorized HTTP エラーを受け取ります。
  • アクションと URI は固定の文字列であるため、他の言語に変換することはできません。例えば、"token:" はすべての言語で同じです。
  • 取り出されたレコードセットは、サービスの呼び出し間で異なる場合があります (特にソートまたはフィルター機能を使用する場合)。同一要求があとに続いても同じレコードになるとは限りません。
  • SSL (Secure Sockets Layer) または TLS (Transport Layer Security) のサポートをアクティブにすると、RICOH ProcessDirector は、Web サービスなどのすべての HTTP 通信に SSL プロトコルを使用します。SSL または TLS のサポートがアクティブな場合、SSL または TLS をサポートする Web サービスクライアントを使用して Web サービスを起動する必要があります。
  • RICOH ProcessDirector Web サービスが返すのは、JavaScript Object Notation (JSON) データのみです。XML はサポートされていません。

1.3.3 他のアプリケーションからジョブを実行依頼する

ご使用のアプリケーションが文書構成またはジョブ実行依頼のツールの場合、ホットフォルダーまたはLPD入力装置を使用して印刷ジョブをRICOH ProcessDirectorに取得して、処理および印刷できます。

アプリケーションでREST Webサービスを使用できる場合は、submitFileユーティリティを使用して、ファイルをワークフローまたはホットフォルダーに実行依頼できます。このインプリメンテーションについて詳しくは、Webサービスを使用してジョブの実行依頼を準備するを参照してください。

入力測地の主要な機能は、次のとおりです。

  • システムにジョブを受け入れる。
  • ジョブをワークフローに割り当てる。
  • ジョブをワークフローの最初のステップに送って処理を開始する。

ホットフォルダー入力装置は、JDF ジョブチケットとともに実行依頼されたものなど、さまざまな印刷ジョブを受け取ります。LPD 入力装置は、ラインプリンター (LPR) コマンドを使用して実行依頼された印刷ジョブを受け取ります。

注意: どちらのタイプの入力装置も、印刷ジョブを受け取ったときには実行依頼したアプリケーションに情報を返しません。例えば、ホットフォルダー入力装置に印刷ジョブを送った場合、そのホットフォルダーは、実行依頼したアプリケーションにジョブの進行を監視できるようにジョブ番号を送り返しません。

1.3.3.1 ホットフォルダー入力装置

ホットフォルダー入力装置は、単一ファイルを含む印刷ジョブ、複数ファイルのジョブJDFジョブチケットを含むジョブを受けいれます。

ホットフォルダーを構成するときは、それによって処理されることになるジョブのタイプを判断する必要があります。次に、ジョブが正しいホットフォルダーに実行依頼されて正しく処理されることを確認する必要があります。そうしないと、印刷ジョブは、ワークフローによる処理が開始されないうちにエラーになります。

入力ファイルは、個別に、またはグループとして処理されます。入力ファイルをグループとして処理するために、バッチを作成できます。バッチ方式によっては、入力ファイルとともに追加のサポートファイルが実行依頼される必要があります。

ホットフォルダー入力装置の処理に、ホットフォルダー入力装置がジョブを処理する方法を示します。入力装置は、バッチ方式の値に基づいてジョブに作用し、そのジョブを実行依頼ステップに渡します。

ホットフォルダー入力装置の処理
この図は、ホットフォルダー入力装置がジョブを処理する方法を示します。入力装置は、テキストで説明されているように、バッチ方式の値に基づいてジョブに作用します。
許可

ホットフォルダーにジョブを実行依頼するユーザーはすべて(ジョブを実行依頼するアプリケーションを実行しているユーザーIDも含む)、そのフォルダーに対する適切な権限を持つ必要があります。ユーザーが正しい権限を持っていることを確認する簡単な方法は、RICOH ProcessDirectorのインストール時に作成されるRICOH ProcessDirectorグループ(デフォルトはaiwgrp1に、すべての実行依頼者を追加することです。

1.3.3.1.1 バッチ方式

ホットフォルダーおよびSFTP入力装置がジョブを実行依頼する方式は、入力装置のバッチ方式プロパティーによって決まります。

デフォルトでは、なし以外のバッチ方式を使用した場合、入力装置は親子構造を持ったグループとしてジョブを作成します。親ジョブにはデータは含まれず、他のジョブ同士の関係を維持するコンテナになります。それらは、子ジョブです。バッチ方式によってグループに含まれる各入力ファイルは、子ジョブになります。

なしJDFリスト以外の全てのバッチ方式の場合、RICOH ProcessDirector for Windowsは、ファイルの最終修正日時の順序で子ジョブを処理します。Windowsの [更新日]の値は、 [実行依頼時刻]ジョブプロパティーの値として表示されます。入力装置がファイルを受信したときには 更新日の値は変更されないため、2010年に作成され2011年に実行依頼されたファイルの 実行依頼時刻は2010と表示されます。

    注意:
  • 入力装置の.zip ファイルの作成プロパティーを はいに設定してある場合、その入力装置は親子構造のジョブのグループを作成しません。代わりに、入力装置はすべての入力ファイルを 1 つのグループに集めて、ZIP ファイルに格納します。このZIPファイルが、単一のジョブとして実行依頼されます。別のステップでZIPファイル形式のファイルを処理する場合を除いて、このワークフローには、ファイルを解凍するステップを組み込む必要があります。
  • バッチ方式JDFまたは パターン以外の場合は、入力装置の 全てのバッチ処理アクションで、入力装置にある全ての入力ファイルを実行依頼できます。 全てバッチ処理アクションは、 ポーリング間隔に到達するのを待たずにジョブを作成します。

1.3.3.1.1.1 バッチ

バッチ方式がバッチの場合、入力装置は(オペレーターの選択に基づいて)ファイルをグループとして実行依頼します。

[バッチ]バッチ方式では、入力装置はジョブを即時に実行依頼することができません。入力装置はファイルを受信しますが、オペレーターがデータファイルを選択して バッチの作成をクリックするまで、何もしません。入力装置は全てのデータファイルの名前を含むリストファイルを作成して、ジョブを実行依頼します。

バッチバッチ方式を使用する場合、次のように入力装置プロパティーを設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブのデータファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれるZIPファイルが生成され、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が [いいえ]の場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。
  • データパターン:印刷ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。ホットフォルダーおよびSFTP入力装置の場合、デフォルト値は.*$の正規表現です。このパターンは、すべてのファイル名と一致します。

1.3.3.1.1.2 JDF

バッチ方式がJDFの場合、ホットフォルダー入力装置またはSFTP入力装置は(ジョブチケットの内容に基づいて)1つまたは複数のファイルをグループとして実行依頼します。

ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、そのジョブを構成するすべてのファイルのリストが含まれているジョブチケットを検索します。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置がジョブチケットを見つけたときは、そのチケットを読み取って全てのファイルを検索し、全てのファイルを見つけるとすぐにそれを単一のジョブとして実行依頼します。ジョブチケットで指定された順序にしたがって、各ファイルが印刷します。

ジョブチケットのファイル名は、JDF パターンプロパティーで指定されたパターンと一致する必要があります。デフォルトのパターンは、拡張子が .jdf のファイルと一致します。

ジョブチケットのファイルのリストは、たとえば次のようになります。

myfile1.pdf
myfile2.pdf
myfile3.pdf
another.pdf

また、ジョブチケットにはジョブのプロパティーを設定するための情報が含まれることがあります。

[JDF]バッチ方式を使用する場合、次のように入力装置プロパティーを設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれるZIPファイルが生成され、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が [いいえ]の場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。ジョブチケットが異なる入力ファイルに対して別々の設定を指定していて、 .zip ファイルの作成プロパティーが はいの場合、ジョブチケットの最初の入力ファイル名に対する設定がすべての入力ファイルに使用されます。
  • JDFパターン:ジョブチケットのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。

    HotFolderJDF 以外のすべての入力装置に対して、デフォルト値はヌルです。HotFolderJDF の場合、この値は正規表現 .*\jdf$ になります。

  • データパターン:印刷ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の場合、デフォルト値は.*$の正規表現です。このパターンは、すべてのファイル名と一致します。

1.3.3.1.1.3 リスト

バッチ処理方式がListの場合、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、(入力装置が受信したリストファイルの内容に基づいて)1つまたは複数のファイルをグループとして実行依頼します。

ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、そのジョブを構成するすべてのファイルのリストが含まれているテキストベースのリストファイルを検索します。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置がリストファイルを見つけたときは、そのリストを読み取ってすべてのファイルを検索し、すべてのファイルを見つけるとすぐにそれを単一のジョブとして実行依頼します。リストファイルで指定された順序にしたがって、各ファイルが印刷します。

リストファイルは以下の基準を満たしている必要があります。

  • ファイル名は、リストパターンプロパティーで指定されたパターンと一致する必要があります。デフォルトのパターンは、拡張子が.lstのファイルと一致します。
  • 印刷ジョブのそれぞれのファイルは、リストファイルの別の行で指定する必要があります。
  • リストファイルのリストに含まれるファイル名は、パス情報を含まないファイル名だけで、すべてのファイルが同じディレクトリーにある必要があります。
リスト・ファイルの内容は次のようになります。
afpinput1.afp
afpinput2.afp
afpinput3.afp
inputfile.afp

[リスト]バッチ方式を使用する場合、次のように入力装置プロパティーを設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれるZIPファイルが生成され、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が [いいえ]の場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。
  • リストパターン:リストファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。

    デフォルトでは、この値は正規表現 .*lst$ になります。

  • データパターン:印刷ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の場合、デフォルト値は.*$の正規表現です。このパターンは、すべてのファイル名と一致します。

    ある印刷ファイルがリストファイルに含まれていて、そのファイル名が[データパターン]の値と一致しない場合、入力装置はそのファイルを印刷ファイルとは識別しません。リストに含まれる印刷ファイルが不足していると判断されるため、入力装置は不足ファイルを待機して、ジョブを作成しません。

  • 指定変更パターン:指定変更ファイルを使用する場合、指定変更ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。

1.3.3.1.1.4 なし

バッチ方式がなしの場合、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、各ファイルを別々の印刷ジョブとして実行依頼します。

1.3.3.1.1.5 番号

バッチ方式が番号の場合、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は指定された個数のファイルをグループとして実行依頼します。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の データパターンプロパティーと一致するファイルだけが対象として数えられ、実行依頼されます。

ホットフォルダーまたはSFTP入力装置はファイル名を解析し、データパターンプロパティーの値と一致するかどうか判別します。名前がパターンと一致する場合、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置はそのファイルを数えます。それらのファイルの数が バッチ対象のファイル数プロパティーに設定された値になると、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置はそれらのファイルを単一のグループとして実行依頼します。

    注意:
  • RICOH ProcessDirector for Windowsはファイルの最終修正日時の順序で子ジョブを処理します。Windows の 更新日の値は、 実行依頼時刻ジョブプロパティーの値として表示されます。ファイルが入力装置に配置されたときには更新日の値は変更されないため、2010年に作成され2011年に実行依頼されたファイルの 実行依頼時刻は2010と表示されます。

[番号]バッチ方式を使用する場合、次のように入力装置プロパティーを設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれるZIPファイルが生成され、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が [いいえ]の場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。
  • バッチ対象のファイル数:このファイル数になるまで待機して、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置はそれらを単一のグループとして実行依頼します。
  • データパターン:印刷ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の場合、デフォルト値は.*$の正規表現です。このパターンは、すべてのファイル名と一致します。

1.3.3.1.1.6 セット数

バッチ方式がセット数の場合、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、ファイルの特定セット数を受信した後にジョブを実行依頼します。完全なファイルセットのみがカウントされ、実行依頼されます。

次のすべての条件を満たすセットが完全と判断されます。

  • データパターンプロパティー値に一致するファイルが存在する。
  • 指定変更パターンプロパティーまたは JDF パターンプロパティーに値が入力されている場合、これらの値の一方または両方に一致するファイルが存在する。
  • ファイルパターンとして指定された項目がある場合、それぞれの値に一致するファイルが存在する。

完全セットの数がバッチ対象のファイル数プロパティーに設定された値に達すると、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は1セットを1個の子ジョブとするセットのグループを実行依頼します。 .zip ファイルの作成プロパティーが はいの場合、全セットの全ファイルを含む 1 個のジョブが ZIP ファイル形式で実行依頼されます。

セット数バッチ方式を使用する場合、入力装置プロパティーを次のように設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、すべてのファイルがZIPファイルとしてまとめられ、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が いいえの場合、各セットは子ジョブとして実行依頼されます。
  • バッチ対象のファイル数:このファイル数になるまで待機して、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置はそれらを単一のグループとして実行依頼します。
  • データパターン:印刷ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の場合、デフォルト値は.*$の正規表現です。このパターンは、すべてのファイル名と一致します。
  • ファイルパターン:セットに含める必要があるファイルを定義するパターンコレクションです。
  • JDFパターン:ジョブ定義フォーマット(JDF)ジョブチケットを識別するために使用する、1つ以上のパターンマッチングストリングです。このプロパティーに値が指定されている場合、セットが完全になるには、JDF ジョブチケットが必要になります。
  • 指定変更パターン:ジョブプロパティー値を含むファイルを識別するために使用する、1つ以上のパターンマッチングストリングです。

1.3.3.1.1.7 ページ数

バッチ処理方法がPagesの場合、ホットフォルダーまたは SFTP 入力装置は(入力装置がに受信したファイルのページ数に基づいて)PDF ファイルをグループとして実行依頼します。この方式は、PDF ファイルに対してのみ有効です。

ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、PDFファイルが到着するとそれを確認し、含まれているページ数を判断します。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、現在そこに含まれているPDFページ数の合計を維持します。そのPDFページ数の合計がバッチ対象のページ数プロパティーに設定された値以上になると、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置はそれらのファイルのグループを実行依頼します。

    注意:
  • RICOH ProcessDirector for Windowsはファイルの最終修正日時の順序で子ジョブを処理します。Windows の 更新日の値は、 実行依頼時刻ジョブプロパティーの値として表示されます。ファイルが入力装置に配置されたときには更新日の値は変更されないため、2010年に作成され2011年に実行依頼されたファイルの 実行依頼時刻は2010と表示されます。

ページ数の合計が[バッチ対象のページ数]プロパティーに設定された値を超えた場合、その超過した PDF ファイルは、 [バッチ対象のページ数を超える]プロパティーが [はい]に設定されている場合にのみグループに含まれます。 バッチ対象のページ数を超えるプロパティーが いいえの場合、このPDFはホットフォルダーまたはSTFP入力装置に残り、次のバッチの最初のページになります。

単一のファイルのページ数が[バッチ対象のページ数]プロパティーより大きく、 [バッチ対象のページ数を超える]プロパティーが [はい]の場合、そのファイルは、既に待機していた他の PDF ファイルも含まれたバッチとして、またはそのファイル 1 つだけが含まれたバッチとして、印刷のために実行依頼されます。しかし、 [バッチ対象のページ数を超える]プロパティーが [いいえ]の場合は、そのファイルは実行依頼されません。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の処理は停止します。その入力ファイルを削除するか、 バッチ対象のページ数プロパティーをそのファイルのページ数以上に増やすか、 バッチ対象のページ数を超えるプロパティーを はいに変更すると、そのファイルを実行依頼できるようになります。

    注意:
  • ページ数バッチ方式では、暗号化またはパスワード保護された PDF ファイルをサポートしていません。暗号化またはパスワード保護された PDFファイルを ページ数バッチ方式を使用するホットフォルダーまたはSFTP入力装置に送信すると、ファイルを開いてページ数をカウントできないため、RICOH ProcessDirectorからエラーメッセージが表示されます。

[ページ数]バッチ方式を使用する場合、次のように入力装置プロパティーを設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれるZIPファイルが生成され、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が [いいえ]の場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。
  • バッチ対象のページ数:このページ数になるまで待機して、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置はそれらを単一のグループとして実行依頼します。
  • バッチ対象のページ数を超える:このプロパティーが はいの場合、あるPDFファイルに含まれるページ数によってホットフォルダーまたはSFTP入力装置内の合計ページ数が バッチ対象のページ数プロパティーの値を超えると、そのPDFファイルは他のファイルとともに実行依頼されます。このプロパティーが いいえの場合、このファイルは次のバッチの最初のページとしてホットフォルダーまたはSFTP入力装置に保持されます。
  • データパターン: PDF ファイル名と一致するパターンで、.*pdf$.*PDF$ などです。

1.3.3.1.1.8 セット内のページ数

バッチ処理方法がセット内のページ数の場合、指定されたページ数がある PDF ファイルのセットが入力装置によって受信されると、ホットフォルダーまたは SFTP入力装置はジョブを実行依頼します。この方式は、PDF ファイルに対してのみ有効です。

次のすべての条件を満たすセットが完全と判断されます。

  • データパターンプロパティー値に一致するファイルが存在する。
  • 指定変更パターンプロパティーまたは JDF パターンプロパティーに値が入力されている場合、これらの値の一方または両方に一致するファイルが存在する。
  • ファイルパターンとして指定された項目がある場合、それぞれの値に一致するファイルが存在する。

ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、PDFファイルが到着するとそれを確認し、含まれているページ数を判断します。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、現在そこに含まれている完全セット内のPDFページ数の合計を維持します。完全セット内のPDFページ数の合計がバッチ対象のページ数プロパティーに設定されている値以上になると、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は1セットを1個の子ジョブとするセットのグループを実行依頼します。 .zip ファイルの作成プロパティーが はいの場合、全セットの全ファイルを含む 1 個のジョブが ZIP ファイル形式で実行依頼されます。

ページ数の合計がバッチ対象のページ数プロパティーに設定されている値を超える PDF ファイルを含むセットは、 バッチ対象のページ数を超えるプロパティーが はいに設定されている場合にのみグループに含まれます。 バッチ対象のページ数を超えるプロパティーが いいえの場合、このセットはホットフォルダーまたはSFTP入力装置に残り、次のバッチの最初のセットになります。

単一のセットのページ数がバッチ対象のページ数プロパティーより大きく、 バッチ対象のページ数を超えるプロパティーが はいの場合、そのセットは、すでに待機していた他のセットも含まれるバッチとして、またはデータファイル 1 つだけを含むバッチとして、印刷が実行依頼されます。 バッチ対象のページ数を超えるプロパティーが いいえの場合、そのセットは実行依頼できません。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の処理は停止します。その入力ファイルを削除するか、 バッチ対象のページ数プロパティーをそのセットのページ数以上に増やすか、 バッチ対象のページ数を超えるプロパティーを はいに変更すると、そのセットを実行依頼できるようになります。

    注意:
  • セット内のページ数バッチ方式では、暗号化またはパスワード保護された PDF ファイルがあるセットをサポートしていません。暗号化またはパスワード保護された PDFファイルがあるセットを セット内のページ数バッチ方式を使用するホットフォルダーまたはSFTP入力装置に送信すると、ファイルを開いてページ数をカウントできないため、RICOH ProcessDirectorからエラーメッセージが表示されます。

セット内のページ数バッチ方式を使用する場合、入力装置プロパティーを次のように設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、すべてのファイルがZIPファイルとしてまとめられ、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が いいえの場合、各セットは子ジョブとして実行依頼されます。
  • バッチ対象のページ数:このページ数になるまで待機して、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置はそれらを単一のグループとして実行依頼します。
  • バッチ対象のページ数を超える:このプロパティーが はいの場合、あるPDFファイルに含まれるページ数によってホットフォルダーまたはSFTP入力装置内の合計ページ数が バッチ対象のページ数プロパティーの値を超えると、そのPDFファイルは他のファイルとともに実行依頼されます。このプロパティーが いいえの場合、このファイルは次のバッチの最初のページとしてホットフォルダーまたはSFTP入力装置に保持されます。
  • データパターン:PDFファイル名と一致するパターンで、.*pdf$.*PDF$などです。
  • ファイルパターン:セットに含める必要があるファイルを定義するパターンコレクションです。
  • JDFパターン:ジョブ定義フォーマット(JDF)ジョブチケットを識別するために使用する、1つ以上のパターンマッチングストリングです。このプロパティーに値が指定されている場合、セットが完全になるには、JDF ジョブチケットが必要になります。
  • 指定変更パターン:ジョブプロパティー値を含むファイルを識別するために使用する、1つ以上のパターンマッチングストリングです。

1.3.3.1.1.9 パターン

バッチ方式がパターンの場合、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、必要な1つの印刷ファイルとそれに関連するすべてのファイルがそろうとすぐに、それらをそのジョブのスプールファイルディレクトリーにコピーします。そのすべてのファイルは、 [データパターン]プロパティー、および入力装置のプロパティーノートブックの[ バッチ]タブの各プロパティーに設定されている値と一致する必要があります。

[パターン]バッチ方式を使用する場合、次のように入力装置プロパティーを設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:No

例えば、JDF ジョブチケットとともに 1 つのジョブの指定変更ファイルとデータファイルを送信することがあります。ジョブチケットの入力ファイル名の末尾が.jdf、スプールファイルの使用状況が「指定変更」、スプールファイルのタイプが「jdf」の場合、これら3つのパターンを相互に関連付けることができます。RICOH ProcessDirectorの正規表現構文を使用すると、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置が認識して、新しいジョブを作成するときにそれに含める入力ファイル名のパターンを定義します。この表には、パターンマッチングを使用してまとめて処理できるファイルの簡単な例を示します。

データパターン ファイルパターン ファイルの使用状況 ファイル形式 スプールファイルタイプ 一致するファイル名の例 スプールファイル名の例
.*$ .*jdf$ overrides その他 jdf abc000317.jdf /aiw/aiw1/spool/default/10000143/10000143.overrides.jdf JDF ジョブチケット
.*$ .*oth$ overrides その他 txt abc00317.oth /aiw/aiw1/spool/default/10000143/10000143.overrides.txt 指定変更ファイル
.*$ .*pdf$ 印刷する データ pdf abc00317.pdf /aiw/aiw1/spool/default/10000143/1000143.print.pdf PDF ファイル

データパターンプロパティーと ファイルパターンプロパティーを使用して、ファイル名とファイルタイプを正確に一致させることができます。 データパターンフィールドの一部をファイルパターンの一部として使用する場合は、 データパターンの表現の利用部分を括弧で囲み、 ファイルパターンフィールド内ではバックスラッシュと1つの数字で後方参照を表現します。次の表では、後方参照を使用したパターンマッチングの結果を示します。

タブ フィールド 説明
バッチ データパターン (.*)\.pdf 式 (.*) は、拡張子を除いたデータファイル名への後方参照を定義します。データファイル名がこのパターンと一致すると、(.*) と一致するすべての文字が後方参照 \1 に代入されます。
バッチ ファイルパターン \1\.jdf データファイル名は一致しますが、拡張子は .jdf です。Job1.pdf と Job1.jdf が一致すると見なされてジョブに含まれますが、Job2.jdf は一致しません。

もっと複雑な例では、次のようになります。

タブ フィールド 説明
バッチ データパターン (abc)(def)\.pdf,.*-(12)-.*\.pdf

データファイルは、カンマで区切られた 2 つのパターンの 1 つと一致する必要があります。

データパターン1:\1 = abc and \2 = def

表現(abc)と(def)は、データファイル名への後方参照を定義します。拡張子は.pdfにする必要があります。

パターン 1 と一致するデータファイルは、abcdef.pdf です。

データパターン 2: \1 = 12

表現(12)は、12月に対するデータファイルを要求する後方参照です(データファイルの日付形式がyear-month-dayと想定します)。拡張子は.pdfにする必要があります。

パターン 2 と一致するデータファイルは、2011-12-02.pdf です。

バッチ 指定変更パターン \1\.oth

パターン 1 と一致するには、指定変更ファイルで名前が abc.oth である必要があります。

バッチ ファイルパターン 2011-(\1)\.jdf

ファイル 2011-12.jdf が、データパターン 2 と一致します。

ファイルの使用状況 overrides
ファイル形式 jdf
必須 はい
シーケンス 1
バッチ ファイルパターン \2\1\.jdf

ファイル defabc.jdf が、データパターン 1 と一致します。

ファイルの使用状況 overrides
ファイル形式 jdf
必須 はい
シーケンス 2
バッチ ファイルパターン \1\.txt

ファイル 12.txt が、データパターン 2 と一致します。

ファイルの使用状況 ファイル
ファイル形式 txt
必須 いいえ
シーケンス 3

[バッチ]タブを編集するには、次の手順に従います。

  • ファイルパターンを追加するには、[バッチ]タブのフィールドに値を入力し、 追加をクリックします。フィールドに値を入力して 保存をクリックします。
  • ファイルパターンを削除するには、そのファイルパターンのチェックボックスを選択して除去をクリックします。
  • ファイルパターンを編集するには、そのファイルパターンのチェックボックスを選択して編集をクリックします。ファイルパターンの入力フィールドに値が表示されるので、必要に応じて変更し、 保存をクリックします。
  • 同じファイルパターンを 2 つ作成した場合、またはあるパターンのファイルのタイプと使用状況が別のパターンのファイルのタイプと使用状況と一致する場合は、警告メッセージが表示されますが、そのパターンを追加することはできます。シーケンスプロパティーの値に基づいた最初のファイルパターンが処理されます。
  • 変更をキャンセルするには、キャンセルをクリックします。システムは、保存されていない最後の変更をキャンセルします。

[バッチ]タブでパターンをセットアップするときは、これらの情報を忘れないでください。

  • パターンのセットアップでは、指定したパターンにはファイルが 1 つだけ一致するように、特に必須フィールドを慎重に定義することをお勧めします。1つのパターンに複数のファイルが一致するように指定することはできません。必要な1つのファイルがパターンと一致するとすぐに、システムは要件が満たされたと考えるため、それぞれの定義されたパターンの要求に対して少なくとも1つのファイルがホットフォルダーまたはSFTP入力装置にそろった時点でジョブの処理を開始します。
  • そのページから移動する前に、忘れずにOKをクリックして変更を保存してください。変更を保存しないでそのページから移動すると、その変更は破棄されます。
  • その表で指定した規則は、順番に (上から下に) 処理されます。表の中に矛盾する行がある場合、順番が先にあるパターンが使用されます。
  • [パターン]バッチ方式を使用するとき、[拡張]タブのフィールドには次のガイドラインを使用してください。
    • [バッチ]タブではなく[拡張]タブの[指定変更パターン]フィールドを使用します。
    • [拡張]タブの[JDF パターン]フィールドは使用しません。それらのパターンは[バッチ]タブで定義します。

1.3.3.1.1.10 時刻によるセット

バッチ方式が時刻によるセットの場合、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、指定された期間内に到着したファイルの完全セットを含むジョブを実行依頼します。この期間は、 バッチ開始日バッチ開始時刻バッチ間隔、および バッチ日または 頻度の各プロパティーの設定値によって決まります。

次のすべての条件を満たすセットが完全と判断されます。

  • データパターンプロパティー値に一致するファイルが存在する。
  • 指定変更パターンプロパティーまたは JDF パターンプロパティーに値が入力されている場合、これらの値の一方または両方に一致するファイルが存在する。
  • ファイルパターンとして指定された項目がある場合、それぞれの値に一致するファイルが存在する。

ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、バッチ開始日プロパティーと バッチ開始時刻プロパティーで指定された日時になるまで待機します。その後、指定の時刻または間隔で、1つまたは複数の完全セットの入力ファイルを実行依頼します。時刻または間隔は、 バッチ間隔プロパティーと、 バッチ日プロパティーまたは 頻度プロパティーで設定します。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、1セットを1個の子ジョブとするセットのグループを実行依頼します。 .zip ファイルの作成プロパティーが はいの場合、全セットの全ファイルを含む 1 個のジョブが ZIP ファイル形式で実行依頼されます。ファイルは、 最終変更日時のタイムスタンプが示す順序で印刷されます。

    注意:
  • バッチ開始日プロパティーと バッチ開始時刻プロパティーに設定された最初の日時より前にホットフォルダーまたはSFTP入力装置にファイルの完全セットが存在した場合、それらのセットも入力装置から実行依頼される最初のバッチに含まれます。
  • [バッチ開始時刻]プロパティーでは、ブラウザーの時間帯を使用します。その値は、ユーザーインターフェースにアクセスするために使用するコンピュータの時間帯に基づいて表示されますが、汎用形式で保存されます。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は親サーバーの時間帯に基づいて汎用の時刻形式を解釈し、指定された時刻にバッチを作成します。

時刻によるセットバッチ方式を使用する場合、入力装置プロパティーを次のように設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、すべてのファイルがZIPファイルとしてまとめられ、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が いいえの場合、各セットは子ジョブとして実行依頼されます。
  • バッチ開始日:入力装置が 時刻によるセットバッチ方式の使用を開始する日付です。
  • バッチ開始時刻:入力装置が 時刻によるセットバッチ方式の使用を開始する時刻です。
  • バッチ間隔:ファイルのグループを実行依頼する日時と頻度を判断するための時間間隔です。
  • バッチ日または 頻度バッチ間隔プロパティーとともに使用され、ファイルのグループを実行依頼する日時と頻度の正確な値を指定します。
  • データパターン:印刷ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の場合、デフォルト値は.*$の正規表現です。このパターンは、すべてのファイル名と一致します。
  • ファイルパターン:セットに含める必要があるファイルを定義するパターンコレクションです。
  • JDFパターン:ジョブ定義フォーマット(JDF)ジョブチケットを識別するために使用する、1つ以上のパターンマッチングストリングです。このプロパティーに値が指定されている場合、セットが完全になるには、JDF ジョブチケットが必要になります。
  • 指定変更パターン:ジョブプロパティー値を含むファイルを識別するために使用する、1つ以上のパターンマッチングストリングです。

1.3.3.1.1.11 時刻

バッチ方式が時刻の場合、ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、1つまたは複数のファイルをグループとして実行依頼します。 [データパターン]プロパティーと一致して、 [バッチ開始日][バッチ開始時刻][バッチ間隔]、および [バッチ日]または [頻度]の各プロパティーに設定された値で判別される期間内に到着したファイルだけが、実行依頼されます。

ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、バッチ開始日プロパティーと バッチ開始時刻プロパティーで指定された日時になるまで待機します。その後、指定の時刻または間隔で、1つまたは複数のグループの入力ファイルを実行依頼します。時刻または間隔は、 バッチ間隔プロパティーと、 バッチ日プロパティーまたは 頻度プロパティーで設定します。ファイルは、 最終変更日時のタイムスタンプが示す順序で印刷されます。

    注意:
  • RICOH ProcessDirector for Windowsはファイルの最終修正日時の順序で子ジョブを処理します。Windows の 更新日の値は、 実行依頼時刻ジョブプロパティーの値として表示されます。ファイルが入力装置に配置されたときには更新日の値は変更されないため、2010年に作成され2011年に実行依頼されたファイルの 実行依頼時刻は2010と表示されます。

    注意:
  • バッチ開始日プロパティーと バッチ開始時刻プロパティーに設定された最初の日時より前にホットフォルダーまたはSFTP入力装置にファイルが存在する場合、それらのファイルも入力装置が実行依頼する最初のバッチに含まれます。
  • [バッチ開始時刻]プロパティーでは、ブラウザーの時間帯を使用します。その値は、ユーザーインターフェースにアクセスするために使用するコンピュータの時間帯に基づいて表示されますが、汎用形式で保存されます。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は親サーバーの時間帯に基づいて汎用の時刻形式を解釈し、指定された時刻にバッチを作成します。

[時刻]バッチ方式を使用する場合、次のように入力装置プロパティーを設定します。

  • ワークフロー:ParentNoPrint
  • 子ワークフロー:ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
  • 実行依頼ステップ:SubmitInputFiles
  • .zipファイルの作成:このプロパティーが はいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれるZIPファイルが生成され、1つのジョブとして実行依頼されます。この値が [いいえ]の場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。
  • バッチ開始日:入力装置が 時刻バッチ方式の使用を開始する日付です。
  • バッチ開始時刻:入力装置が 時刻バッチ方式の使用を開始する時刻です。
  • バッチ間隔:ファイルのグループを実行依頼する日時と頻度を判断するための時間間隔です。
  • バッチ日または 頻度バッチ間隔プロパティーとともに使用され、ファイルのグループを実行依頼する日時と頻度の正確な値を指定します。
  • データパターン:印刷ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の場合、デフォルト値は.*$の正規表現です。このパターンは、すべてのファイル名と一致します。

1.3.3.1.2 バッチジョブ用のファイル

ホットフォルダー入力装置は、各ファイルを別々の印刷ジョブとして実行依頼することも、ファイルをまとめてグループ化してバッチジョブという大きなジョブを作成することもできます。最も単純なバッチジョブには、印刷ファイルのみが含まれます。より複雑なバッチジョブには、印刷ファイルの場所を示すファイルと、ジョブプロパティーを設定するファイルが含まれます。

1.3.3.1.2.1 指定変更ファイル

ワークフローを作成するとき、多くのジョブプロパティーにデフォルト値を設定できます。しかし、そのようなデフォルト値がすべてのジョブに適しているわけではありません。印刷ジョブとともに異なる値を送信する場合、指定変更ファイルを使用できます。

指定変更ファイルは、ジョブプロパティーのプロパティー名と値のペアを含むテキストファイルで、印刷ファイルとともに実行依頼されます。ワークフローにジョブが送信されると、 SetJobPropsFromTextFile ステップは指定変更ファイルの情報を使用してデフォルト値を置換します。

指定変更ファイルは以下の基準を満たしている必要があります。

  • 指定変更ファイルは印刷ファイルの後でホットフォルダーまたはSFTP入力装置に到着する必要があります。
  • ジョブ内の印刷ファイルごとに別々の指定変更ファイルを作成する必要があります。
  • ファイル名は、指定変更パターンプロパティーで指定されたパターンと一致する必要があります。デフォルトのパターンは、拡張子が .oth のファイルと一致します。
  • それぞれのプロパティーと値のペアは、別の行で指定する必要があります。
  • ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の場合、各ペアは データベースプロパティー名値の形式で表現する必要があります。等号(=)の前後には空白を入れません。
    注意: Download 入力装置に使用する指定変更ファイルはフォーマットが異なり、また AFP サポート機能がインストールされている必要があります。

指定変更ファイルは、次のいずれかのフォーマットで指定します。

  • プロパティーに RICOH ProcessDirector のデータベース名を使用し、プロパティーと値をそれぞれ別の行にリストします。例:
    Job.Duplex=Yes
    Job.CustomerName=BankName
    Job.Location=Boulder
  • AFP サポート機能がインストールされており、指定変更が Download 入力装置から JCL フォーマットで到着する場合、receive_jcl_jobtype.cfg ファイルが、JCL フォーマットを解釈するように構成されます。メインフレームプログラムは、指定変更ファイルを JCL フォーマットで作成します。

1 つまたは複数の印刷ファイルとそれに伴う指定変更ファイルを同じジョブで実行依頼するには、リストバッチ方式を使用してジョブとともにリストファイルを実行依頼する必要があります。そのリストファイルには、各印刷ファイルと指定変更ファイルの名前が含まれ、印刷ファイルは関連する指定変更ファイルの前にリストされる必要があります。そのリストファイルは次のようになります。

input1.pdf
values.oth
input2.pdf
morevalues.oth
input3.pdf
values3.oth
inputfile.pdf
inputfile.oth

プロパティーに RICOH ProcessDirector のデータベース名を使用し、プロパティーと値をそれぞれ別の行にリストします。例:

Job.Duplex=Yes
Job.CustomerName=BankName

1.3.3.1.2.2 JDFジョブチケット

JDFジョブチケットを使用してジョブを実行依頼すると、ホットフォルダー入力装置がそのジョブチケットを読み取り、その内容を使用してが印刷ファイルを見つけてジョブのプロパティーを設定します。ジョブは、全ての印刷ファイルが見つかった後で作成されます。

JDFジョブチケットによるホットフォルダー入力装置の処理に、ホットフォルダー入力装置が、JDFジョブチケットで実行依頼されたジョブを処理する方法を示します。入力装置はジョブファイルを受け入れ、そのバッチ方式に基づいて処理し、それを SubmitInputFiles ステップに送ります。

JDF ジョブチケットによるホットフォルダー入力装置の処理
この図は、ホットフォルダー入力装置が JDF ジョブチケットとともに実行依頼されたジョブを処理する方法を示します。入力装置はジョブチケットを含むジョブファイルを受け入れ、ジョブチケットを指定変更ファイルとして処理し、テキストで説明されたとおりに処理します。

1.3.3.1.2.2.1 JDFジョブチケットからジョブプロパティーを設定する

RICOH ProcessDirectorは、JDFジョブチケット内でサポートする値を使用してジョブプロパティーを設定します。

RICOH ProcessDirectorは、そのシステムが要求するJDF Specificationで定義されている機能(JDF IDP ICS(Integrated Digital Printing Interoperability Conformance Specification:統合化デジタル印刷の相互運用と適合の仕様)と関連するアプリケーションノートのサブセットなど)をサポートします。IDP ICSは、統合デジタルプリンターのためのJDFの複合デジタル印刷処理に基づいています。

RICOH ProcessDirectorは、JDFジョブチケットで使用可能な全ての値をサポートしているわけではありません。RICOH ProcessDirectorが値を使用してジョブプロパティーを設定できない場合は、サポートされていない値をジョブチケットから削除します。

    注意:
  • IdentifyPDFDocumentsステップは複数セットのPDFファイルとジョブチケットを受信できます。このステップは、これらを1つのPDFファイルと1つのジョブチケットに結合します。ステップが結合されたジョブチケットを作成する場合、ステップはRICOH ProcessDirectorがサポートする値のみを含めます。ステップは、結合されたジョブチケットにはサポートされない値を含めません。 IdentifyPDFDOcumentsステップは、PDF文書サポート機能により提供されます。

JDF ジョブチケットの値によって更新可能なジョブプロパティーのリストについては、ジョブチケットで設定可能なジョブプロパティーを参照してください。

このプロパティー値が設定されると、RICOH ProcessDirectorはジョブチケットをジョブファイルとともに格納します。あるステップでジョブチケットが要求された場合、RICOH ProcessDirectorはそのデータベース内の最新のジョブプロパティー値でジョブチケットを更新し、ジョブチケットをそのステップで呼び出されたアプリケーションに送ります。アプリケーションがJDFジョブチケットを返すと、RICOH ProcessDirectorでサポートされるジョブプロパティー値が変更されている場合に、これを更新します。 これらはRICOH ProcessDirectorのジョブプロパティーノートブックで確認できます。

次のように、メディアプロパティーの値は メディアマッチングの設定に依存するため、特殊なケースです。

  • メディアマッチングメディア製品 ID またはメディア名を使用するに設定されている場合、RICOH ProcessDirectorでは、ジョブの メディアプロパティーの値として、次のいずれかのメディア名が使用されます。
    • ジョブチケットで指定された製品 ID と一致するメディアオブジェクトの名前。
    • ジョブチケットで指定されたメディアの名前。

    RICOH ProcessDirector は最初に、ジョブチケットがメディア製品 ID を指定しているかどうかをチェックします。存在する場合、RICOH ProcessDirectorは、同じ製品 ID を持つシステムメディアオブジェクトを検索します。RICOH ProcessDirector が一致するものを見つけた場合、一致するメディアオブジェクトの名前をジョブの メディアプロパティーに保存します。RICOH ProcessDirector が一致するものを見つけられなかった場合、JDF ジョブチケットで指定されたメディア名を持つメディアオブジェクトを検索します。RICOH ProcessDirector が一致するものを見つけた場合、一致するメディアオブジェクトの名前をジョブの メディアプロパティーに保存します。

  • メディアマッチング以下で選択したプロパティーを使用するに設定されている場合、RICOH ProcessDirectorでは、ジョブチケットにリストされているメディアプロパティー(サイズなど)を使用して、既存のシステムメディアオブジェクトを検索し、一致するオブジェクトを検索します。適切なメディアオブジェクトを見つけると、そのオブジェクトの名前がジョブの メディアプロパティーの値として設定されます。

    ご使用のインストールの要件に基づいて、メディアマッチングに使用されるプロパティーを選択できます。

    複数のメディアオブジェクトが一致する場合、RICOH ProcessDirectorは、ジョブチケットの他のメディアプロパティー(メディアの名前など)に基づいて、最も一致するものを決定します。システムが最適なものを判断できないか、一致するメディアオブジェクトがない場合、そのジョブはエラー状態になります。そのジョブで メディアの修正アクションを使用してメディアを選択すると、ジョブをエラー状態から脱出させられます。

ジョブチケットがメディアとステープルの値を指定している場合、ジョブプロパティーノートブックでそれらの値を表示して変更できます。[スケジューリング]タブのメディアが必要プロパティーに、そのジョブまたはすべてのページ例外のメディア値がリストされます。 ステープルが必要プロパティーに、ステープルが必要かどうかが表示されます。 スケジューリングタブの メディアステープルに、ジョブの値を設定できます。ページ例外アクションを使用して、 ページ例外タブのページ値を変更できます。

ジョブチケットで面例外の値を指定した場合は、ジョブでページ例外アクションを使用して値を表示できます。 面ページ例外は変更できません。

使用可能なパンチやステープルのオプションは、プリンターによって異なります。RICOH ProcessDirector プリンターがパンチまたはステープルを実行できるように構成できますが、それらのパンチやステープルに対するフィニッシングパターンを構成することはできません。そのため、RICOH ProcessDirector が、要求されたパンチやステープルのパターンをサポートしないプリンターにジョブをスケジュールすることがあります。この場合プリンターは、指定したパターンに最も近いパターンのパンチまたはステープルを適用します。

1.3.3.1.2.2.2 JDFジョブチケットを表示する

JDFジョブチケットの一部の値はRICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースでは表示されませんが、ワークフローはこれらの値を使用するアプリケーションを呼び出す可能性があります。そのため、JDFジョブチケットを表示する必要があるかもしれません。

JDFジョブチケットを表示するには、以下の操作を⾏います。

  1. ジョブのスプールファイルディレクトリーにあるJDFジョブチケットを検索します。
    スプールファイルディレクトリー名は/aiw/aiw1/spool/default/JobNumber(Linux)またはC:\aiw\aiw1\spool\default\JobNumber(Windows)です。JDFジョブチケットの名前はJobNumber.filename.jdfです。

    JDFジョブチケットが指定変更ファイルまたはアプリケーションによって変更されている場合、別のファイル名でJDFジョブチケットを検索する可能性があります。最後に変更された日でどのJDFジョブチケットが一番最新かがわかります。

  2. テキストエディターまたはWebブラウザーを使用してJDFジョブチケットを表示します。
    JDFジョブチケットはXML形式です。
    注意: RICOH ProcessDirectorはユーザーインターフェースおよびJDFジョブチケットを常に同期化し続けるわけではありませんが、ジョブチケットの要求を受け取ったときのみ、ジョブチケットの値を更新します。ジョブチケットを見ると、リスト化された一部の値がRICOH ProcessDirectorジョブプロパティーの値に一致しない場合があります。

1.3.3.1.2.2.3 ファイルを検索する

JDFジョブチケットによってジョブを実行依頼するアプリケーションは、そのジョブチケットとともにファイルを送信することも、それらのファイルをネットワーク上の別の場所に置いたままにすることもできます。ジョブチケットは、そのジョブに含まれるファイルをリストするためには、必要ありません。しかし、ジョブチケットがファイルをリストする場合は、相対パス名と絶対パス名のどちらかを使用します。

RICOH ProcessDirectorがどのようにファイルを検索するかにかかわらず、ファイルをホットフォルダー入力装置のフォルダー位置プロパティーで指定された場所にコピーし(それ以前にコピーされていない場合)、ジョブの処理を開始します。RICOH ProcessDirectorでは、JDFジョブチケットで送信されるジョブで使用されているすべてのファイルが自動的に削除されるわけではありません。[フォルダー位置]のファイルを削除するだけです。[フォルダー位置]のサブフォルダー、または別のファイルシステムのフォルダーにあるファイルを削除しません。システム保守の一部として、これらの場所に残されたファイルを計画的に削除する必要があります。

JDFではファイルをリストしない

ジョブチケットでファイルがリストされない場合、RICOH ProcessDirectorはジョブチケットと、ホットフォルダー入力装置のフォルダー位置プロパティーで指定された場所のすべての印刷ファイルを受信することを想定します。いずれかのファイルが不足している場合、RICOH ProcessDirectorは待機し続けます。

この場合、[リスト]バッチ方式を使用して、そのジョブに伴うリストファイルを実行依頼します。

相対パス名を使用したファイルのリスト

ジョブチケットが相対ファイル名を使用してファイルをリストする場合、RICOH ProcessDirectorはすべての印刷ファイルがフォルダー位置のサブフォルダーにあると想定します。並列するフォルダーや別のファイルシステムにある場合は処理できません。例えば、ジョブチケットにファイルパスprintfiles/test.pdfが含まれる場合、次の場所にファイルがあるとホットフォルダーは想定します。[フォルダー位置]/printfiles/test.pdf

  • 相対パス名は、次の形式で指定します。
    dir/filename
    filename
  • 次の形式はサポートされていますが、推奨しません。
    file://dir/filename
    file://dir\filename
    dir\filename
    file://./dir/filename
    file://.\dir\filename
    ./dir/filename
    .\dir\filename

絶対パス名を使用したファイルのリスト

ジョブチケットが絶対パス名を使用してファイルをリストする場合、RICOH ProcessDirector1次サーバーからアクセス可能なネットワーク上の任意の場所にファイルを保存できます。RICOH ProcessDirectorは、絶対パス文とマッピングファイルを組み合わせてファイルを検索します。マッピングファイルは、ジョブチケット内のファイルパスとマウントされたファイルシステムのファイルパスを照合するファイルです。このマッピングファイルは、1次サーバーに保管されます。マッピングファイルには、必要とされるだけのファイルパスのリストが含まれるため、1次サーバーにはマッピングファイルが1つしか必要ありません。

RICOH ProcessDirectorが絶対パスを使用してジョブチケットにリストされたファイルを検索する場合は、すべてが見つかるまで、マッピングファイルにリストされたそれぞれの場所が検索されます。If ファイルが見つからないままでマッピングファイルの最後の場所まで検索し終えた場合は、[フォルダー位置]で受信したファイルを検索します。それでも見つからないファイルがある場合は、次のポーリング間隔まで待機して再度検索します。

  • 絶対パス名は、次の形式で指定します。

    Linux の場合:

    file://hostname/drive:/dir/filename

    Windows の場合:

    file:///drive:/dir/filename
    ドライブ名を使用しないシステム上のファイルの場合、drive:を省略してください。
  • 次の形式はサポートされていますが、推奨しません。
    file:///drive:\dir\filename
    file://drive:/dir/filename
    file://drive:\dir\filename
    drive:\dir\filename
    drive:/dir/filename

  • 次の形式は、サポートされていません。
    file://IP_address/drive:/dir/filename
    file://localhost/drive:/dir/filename
    
    注意:
  • ファイルパスに同一のディレクトリー名で形式の異なるものが含まれる場合、ファイルシステムのマッピングファイルが必要です。例えば、ジョブチケットの指定がfile:\\\C:\myfiles\testfiles\test1.pdfで、実際のファイルパスが/myfiles/testfiles/test1.pdfの場合は、ファイルシステムのマッピングファイルを作成し、そのファイルパスをWindowsからLinuxフォーマットに変換する必要があります。
  • ファイルパスに同一のディレクトリー名でドライブの異なるものが含まれる場合、ファイルシステムのマッピングファイルが必要です。例えば、ジョブチケットの指定がfile:\\\D:\myfiles\testfiles\test1.pdfで、実際のファイルパスがfile:\\\C:\myfiles\testfiles\test1.pdfの場合、ファイルパスをDドライブからCドライブに変更するには、ファイルシステムのマッピングファイルを作成する必要があります。マッピングは次のとおりです。
    D:\;C:\

1.3.3.1.2.2.4 マッピングファイルを使用して入力ファイルを検索する

JDF(Job Definition Format)のジョブチケットを使用してホットフォルダー装置にジョブを実行依頼する場合は、すべての入力ファイルをホットフォルダーにコピーする必要はありません。ジョブチケットがホットフォルダーに配置されると、RICOH ProcessDirectorはそれを読み取って、リストに含まれる入力ファイルを検索します。

ジョブチケットのファイルパスが、マウントされているファイルシステムのディレクトリー名と一致しない場合、RICOH ProcessDirectorは、ファイルシステムマッピングファイルを使用して入力ファイルを検索します。

RICOH ProcessDirectorには、サンプルのファイルシステムマッピングファイルsystem_map.cfg/aiw/aiw1/samples/config/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\samples\config\(Windows)に用意されています。必要に応じて、このファイルをコピー、編集できます。このファイルは、/aiw/aiw1/control_files/config/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\control_files\config\(Windows)ディレクトリーにコピーした後でカスタマイズします。サンプルファイルのコメントには、ファイル形式が説明されています。

ファイルシステムマッピングファイルを指定するには、次の手順に従います。

  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左側にある設定 システムをクリックします。
  3. ファイルシステムマッピングファイルフィールドに、マッピングファイルのファイルパスを入力します。
  4. SAVEをクリックします。

システムを再始動する必要はありません。

1.3.3.1.2.3 リストファイル

リストファイルを使用すると、JDFジョブチケットを使用して、または使用しないで、複数のファイルを処理したり、ファイルとともに指定変更ファイルを処理したりできます。

リストファイルをジョブチケットとともに使用するには、下記の制限事項が適用されます。

  • ファイルはジョブチケットとともに実行依頼される必要があります。印刷ファイルを別のシステム上に置いてマッピングファイルによってアクセスすることはできません。
  • すべてのファイルは[フォルダー位置]の直下に (サブフォルダーではなく) 実行依頼される必要があります。

リストファイルを使用する場合は、リストバッチ方式を使用する必要があります。

リストファイルの使用方法は、以下のとおりです。

  • ジョブチケットにすべての入力ファイルの名前が含まれていない場合、リストファイルにジョブチケットファイルの名前とともに入力ファイル名を含めることができます。すべてのファイルが存在する場合、そのジョブは実行依頼されます。
  • 汎用のジョブチケットを作成し、実際のファイル名の代わりのプレースホルダーを使用すると、さまざまなジョブにそのチケットを再利用できます。そのジョブで使用するファイルを特定する名前をリストファイルに含めます。リストファイル内のファイル名の順序は、ジョブチケットのプレースホルダーのファイル名と一致する必要があります。リストファイルの最初のファイルは、ジョブチケットのリストの最初のプレースホルダーファイル名と一致する必要があります。

    たとえば、それぞれ 4 つのファイル (表紙、見返し、本文、裏表紙) を含むさまざまなブックレットを印刷するアプリケーションがある場合、次の順序で 4 つのファイルを印刷するジョブ・チケットを作成できます。

    frontcover.pdf
    flyleaf.pdf
    bookletbody.pdf
    backcover.pdf
    注意: この場合、ジョブチケットに含まれるのはファイル名だけで、パス情報は含まれません。.

    それぞれのブックレットに対して、ファイルを特定するリストファイルを作成し、以下のように各ファイルを同じ順序で指定します。

    • ブックレット 1 のリスト・ファイルの内容は、以下のようになります。
      booklet1fc.pdf
      booklet1fl.pdf
      booklet1body.pdf
      booklet1bc.pdf
    • ブックレット2のリストファイルの内容は、以下のようになります。
      booklet2fc.pdf
      booklet2fl.pdf
      booklet2body.pdf
      booklet2bc.pdf

  • 入力ファイルおよびそれに関連付けられている指定変更ファイルの名前が含まれているリストファイルを作成します。この指定変更ファイルの名前は、リスト内で関連付けられている入力ファイルの直後に配置する必要があります。入力ファイルおよび指定変更ファイルの名前には大/小文字の区別があり、ファイル名はそれぞれ別の行で指定する必要があります。ファイル名にディレクトリー情報を入れないでください。たとえば、リスト・ファイルには以下の情報を入れることができます。
    input1.pdf
    prop1.oth
    input2.pdf
    prop.oth
    input3.pdf
    duplex.oth
    input4.pdf
    inputfiles.oth

1.3.3.1.3 ワークフローを割り当てる

入力ファイルが RICOH ProcessDirector システムに送られたときに入力装置が行う最初のアクションの 1 つは、ワークフローをジョブに割り当てることです。入力装置がワークフローを割り当てると、ジョブは処理ステップ内の移動を開始できます。入力装置がワークフローを割り当てる方法はいくつかあります。インストール済み環境の要件に適合する方法を構成する必要があります。

ワークフローを割り当てるには、次のいずれかの方法を使用します。

  • ワークフローをジョブに割り当てる最も簡単な方法は、入力装置の子ワークフロープロパティーを使用することです。入力装置で 子ワークフローを設定すると、その入力装置が処理するすべてのジョブにそのワークフローが割り当てられます。RICOH ProcessDirector に用意された入力装置はすべて、この方法を使用して、受信するデータセットまたは入力ファイルのワークフローを割り当てます。
      注意:
    • 複数の入力ファイルから構成されているジョブは、それらをグループ化している親ジョブの子ジョブとして処理されます。親ジョブは入力装置のワークフロープロパティーによって設定されたワークフローを使用し、子ジョブは入力装置の 子ワークフロープロパティーによって設定されたワークフローを使用します。
  • 入力装置の子ワークフロー初期化ステップを使用して、ジョブのワークフローを設定できます。この方法を選択すると、入力装置に到着したすべてのジョブが、指定された初期化ステップを通過します。この初期化ステップによってワークフローが割り当てられます。ジョブに複数の入力ファイルがある場合は、 ワークフロー初期化ステッププロパティーも設定してください。親ジョブは、その初期化ステップを通過して、ワークフローを割り当てます。RICOH ProcessDirectorには、ワークフロー初期化ステップに使用できる次のステップテンプレートが用意されています。
    • SetJobTypeFromRules ステップテンプレートは、入力装置がワークフローの決定に使用できる制御ファイルを指示します。この制御ファイルには、ジョブが実行依頼されるときにジョブに付随するジョブパラメーター (LPR 制御ファイルパラメーターなど) と、それぞれに対応する RICOH ProcessDirector プロパティーがリストされています。たとえば、制御ファイルを編集して、コピー LPR パラメーターの値を 子ワークフロープロパティーの値にマッピングすることができます。入力装置の 子ワークフロー構文解析規則プロパティーで入力装置が使用する制御ファイルを指定します。
    • SetJobTypeFromFileName ステップテンプレートは、入力ファイルのファイル名を構文解析して、割り当てるワークフローを決定します。このステップを使用するには、特定のタイプの入力ファイル名に常に現れるテキストを指定し、ワークフローにマッピングします。ワークフローに使用するストリングを定義するには、 子ワークフローパターンプロパティーを使用します。

      指定した拡張子に対応する名前のワークフローを作成して使用可能にしたことを確認してください。これらのストリングでは、大文字と小文字が区別されます。

  • 入力装置には、子ワークフロー子ワークフロー初期化ステップの両方のプロパティーを設定できます。 子ワークフロー初期化ステッププロパティーが設定されると、ステップはこの方法を使用してワークフローを設定しようと試みます。初期化ステップでワークフローを設定できない場合、入力装置は、 子ワークフロープロパティーが指定するワークフローを割り当てます。プロパティーに値がない場合、RICOH ProcessDirector はエラーメッセージを表示します。また、入力装置には、 ワークフローワークフロー初期化ステップの両方のプロパティーを設定して、親ジョブのワークフローを割り当てることができます。RICOH ProcessDirectorには、同じ割り当て階層を使用します。

1.3.3.1.3.1 プリンターホットフォルダーにファイルをコピーするワークフローを定義する

PDFやPostScriptの形式、またはJDFジョブチケットで印刷ジョブを受け入れるワークフローを定義し、プリンターに関連付けられたホットフォルダーにコピーすることができます。
プリンターホットフォルダーにファイルをコピーするワークフローを定義するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. PDFワークフローを右クリックして、 コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. PrintJobsステップを右クリックして、 削除を選択します。
  5. このワークフローにPostScriptジョブを送信する予定の場合は、CountPagesステップと CreatePageRangesステップを削除します。
  6. CopyToFolderステップを 印刷フェーズに追加します。
  7. CopyToFolderステップを RetainCompletedJobsステップに接続します。
    1. CopyToFolderステップの端にポインターを置きます。強調表示されたセクション()をクリックしたままにして、コネクターを表示します。
    2. コネクターをRetainCompletedJobsステップにドラッグします。
  8. CopyToFolderステップを左側のステップ(PDFワークフローの場合は CreatePageRanges、PostScriptの場合は RunExternalProgram)に接続します。
  9. CopyToFolderステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
  10. 外部をクリックします。
  11. 外部コマンドプロパティーのコンテンツを削除し、次のいずれかのコマンドに置き換えます。

    印刷ファイルをコピーするには、以下の操作を行います。

    • Linux:cp ${getCurrentFile(${Job.InputDatastream})} destinationHotFolder/${Job.ID}
    • Windows:copy ${getCurrentFile(${Job.InputDatastream})} destinationHotFolder\${Job.ID}

    JDFジョブチケットをコピーするには、以下の操作を行います。

    • Linux:cp ${getFileName(overrides,jdf,read)} destinationHotFolder/${Job.ID}
    • Windows:copy ${getFileName(overrides,jdf,read)} destinationHotFolder\${Job.ID}

    このテキストで、destinationHotFolderを、プリンターがホットフォルダーとして使用するディレクトリー名に置き換えます。
  12. OKをクリックします。
  13. ワークフローを保存します。
同一の物理プリンターを表すためにAFPプリンター装置も定義する場合は、AFPプリンター装置に次のプロパティーを設定します。
  • 共用プリンター接続プロパティーを [はい]に設定します。
  • IPDSプリンター接続タイマープロパティーの値を 非アクティブタイマープロパティーより小さく設定します。 IPDSプリンター接続タイマープロパティーが 非アクティブタイマープロパティーより大きい場合、RICOH ProcessDirectorは、ホットフォルダーとプリンターを共有する前にプリンター接続を解除します。

1.3.3.1.3.2 パススループリンターに印刷するワークフローを定義する

ワークフローを定義し、そのワークフローで、PDFまたはPostScript形式の印刷ジョブを受け入れて、その印刷ジョブをパススループリンターに送信することができます。
パススループリンターに印刷するワークフローを定義するには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. PDFワークフローを右クリックして、 コピーを選択します。
  3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
  4. 新しいワークフローでPDFジョブを処理しない場合は、CreatePageRangesステップを右クリックして 削除を選択します。
    新しいワークフローでPDFジョブを処理する場合は、このステップを削除しないでください。このステップは、PDFジョブ内の特定の範囲のページを再印刷するのに必要です。
  5. RunExternalProgramステップを PrintJobsステップに接続します。
  6. PrintJobsステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
  7. スケジューリングタブで、印刷するパススループリンターのスケジューリングプロパティーに適合するように、 製本折りオプション要求された位置メディア出力ビンパンチ ステープルの各プロパティーの値を変更します。AFPサポート機能がインストールされている場合は、 ジョブクラスジョブ用紙ジョブ宛先の各プロパティーの値も同様に変更します。その他のスケジューリングプロパティーは、構成ファイルで定義できます。
  8. ワークフローがPDFファイルを処理し、このワークフローにジョブを割り当てるホットフォルダーの.zipファイルの作成プロパティーが はいに設定されている場合は、ワークフロー内でPDF入力を待つ最初のステップ( CreatePageRangesPrintJobsなど)の前に、 BuildPDFFromZIPステップテンプレートに基づくステップを追加します。
  9. OKをクリックします。
  10. ワークフローを保存します。

1.3.3.1.4 バッチジョブを処理するようにホットフォルダー入力装置を設定する

バッチジョブを処理するようにホットフォルダーの入力装置をセットアップするには、適切なバッチ方式を使用して入力ファイルを認識するように構成する必要があります。
    注意:
  • たとえば、いくつかのファイルを受信した、指定された時間になった、予想されるファイルのリストが到着したなどの条件が考えられます。場合によっては、その条件を満たす前、および現在のポーリング間隔が終了する前に、入力ファイルの実行依頼が必要になることがあります。

    たとえば、シフトの終了まで1時間あるときに、3857の入力ファイルが待機しているとします。入力装置は、番号バッチ方式を使用していて、待機している入力ファイルの数が5000に達しているときに、ジョブを実行依頼します。入力装置の 全てバッチ処理アクションを使用すれば、さらにファイルが追加されるのを待たずに、これらの3857ファイルをすぐに実行依頼できます。

    全てバッチ処理アクションは、 JDFまたは パターンバッチ方式では使用できません。

バッチジョブを処理するようにホットフォルダー入力装置をセットアップするには、次の手順に従います。

  1. JDF ジョブチケット、リストファイル、指定変更ファイルなど、処理に必要なファイルを作成して保存するか、これらのファイルが処理で必要に応じて生成されることを確認します。
  2. RICOH ProcessDirector にログインします。
  3. 入力装置ポートレットで、バッチジョブの処理に使用する入力装置を検索します。
  4. 入力装置を右クリックして、プロパティーを選択します。
  5. 左側にあるすべてのタブを表示をクリックして、ノートブックを完全に開きます。
  6. どのバッチ方式の場合でも、次のように入力装置プロパティーを設定する必要があります。
    ワークフロー
    ParentNoPrint
    子ワークフロー
    ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
      注意:
    • [リスト]バッチ方式を使用する場合、ジョブが正しい順序で印刷されるようにするには、 WaitForGroup ステップテンプレートに基づくステップが PrintJobs ステップの前にあるワークフローを選択してください。
    • 指定変更ファイルを使用する場合、SetJobPropsFromTextFile ステップテンプレートに基づくステップを含むワークフローを選択してください。
    データパターン
    データファイルのどの文字列と入力装置に到着する他のファイルの名前と照合するかを定義するパターンマッチングストリングです。複数のデータパターンを指定した場合、いずれかのパターンと一致したときにそのファイルが一致したと見なされます。データパターンは正規表現です。
    実行依頼ステップ
    SubmitInputFiles
  7. 使用するバッチ方式に従って、次の入力装置プロパティーを設定します。
    JDF
    JDF パターン
    ジョブチケットの名前と部分的にでも一致するパターンです。HotFolderJDF 以外のすべての入力装置に対して、デフォルト値はヌルです。HotFolderJDF の場合、この値は正規表現 .*\jdf$ になります。
    リスト
    リストパターン
    リストファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。デフォルトでは、この値は正規表現 .*lst$ になります。
    指定変更パターン (オプション)
    指定変更ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。
    .zipファイルの作成
    このプロパティーがはいの場合、 データパターンプロパティーの設定値と一致し、なおかつ、リストファイルに含まれているすべての入力ファイルから .zip ファイルが生成され、1 つのジョブとして実行依頼されます。このプロパティーが いいえの場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。
    ファイル数とセット数
    バッチ対象のファイル数
    入力装置は、このファイル数または完全セット数になるまで待機して、それらを単一のグループとして実行依頼します。
    .zipファイルの作成
    このプロパティーがはいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれる .zip ファイルが生成され、1 つのジョブとして実行依頼されます。このプロパティーが いいえの場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。このプロパティーは、 セット数バッチ方式では使用できません。
    ページ数とセット内のページ数
    バッチ対象のページ数を超える
    • はいの場合: 1つのPDFファイル、またはPDFファイルの完全セットに含まれるページ数によって入力装置内の合計ページ数が バッチ対象のページ数の値を超えると、そのファイルまたはセットは他のファイルとともに実行依頼されます。
    • いいえの場合: このファイルまたはセットは入力装置に残り、次のバッチの最初のページになります。
    バッチ対象のページ数
    入力装置は、このページ数になるまで待機して、ファイルまたは完全セットを単一のグループとして実行依頼します。
    .zipファイルの作成
    このプロパティーがはいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれる .zip ファイルが生成され、1 つのジョブとして実行依頼されます。このプロパティーが いいえの場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。このプロパティーは、 セット内のページ数バッチ方式では使用できません。
    時刻と時刻によるセット
    バッチ開始日
    入力装置でこのバッチ方式の使用を開始する日付です。
    バッチ開始時刻
    入力装置でこのバッチ方式の使用を開始する時刻です。
    バッチ間隔
    入力装置がジョブを実行依頼する日時または頻度を判断するための時間間隔です。
    バッチ日または頻度
    バッチ間隔プロパティーとともに使用して、ジョブを実行依頼する日時または頻度の正確な値を指定します。
    .zipファイルの作成
    このプロパティーがはいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれる .zip ファイルが生成され、1 つのジョブとして実行依頼されます。このプロパティーが いいえの場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。このプロパティーは、 時刻によるセットバッチ方式では使用できません。
    パターン
    データパターン
    データファイルのどの文字列と入力装置に到着する他のファイルの名前と照合するかを定義するパターンマッチングストリングです。複数のデータパターンを指定した場合、いずれかのパターンと一致したときにそのファイルが一致したと見なされます。データパターンは正規表現です。
    ファイルパターン (入力ファイルのタイプごとに 1 つの値)
    特定のタイプの入力ファイルを定義するパターンマッチングストリングです。例えば、ジョブチケットの場合は .*jdf$ です。
    スプールファイル使用法 (入力ファイルのタイプごとに 1 つの値)
    入力ファイルの使用目的を識別する値です (ジョブチケットの場合は ticket、印刷ファイルの場合は print、など)。
    スプールファイルタイプ (入力ファイルのタイプごとに 1 つの値)
    入力ファイルのファイル拡張子。
    必須ファイルパターン (入力ファイルのタイプごとに 1 つの値)
    そのジョブにこのタイプの入力ファイルが含まれるかどうかを示します。

    必要なすべてのファイルがそろうと、ジョブは処理を開始します。入力装置に必要なファイルがそろう前にオプションのファイルが全て存在していることを確認してください。 そうしないと、オプションのファイルがジョブに含まれなくなります。

    ファイルパターンシーケンス (入力ファイルのタイプごとに 1 つの値)
    2 つ以上のファイルパターンの値が同じ場合、または 2 つ以上の ファイルパターンプロパティーが同じ スプールファイル使用法および スプールファイルタイプの値と関連付けられている場合、値のセットが適用される順序です。
  8. OKをクリックします。
    入力装置が使用可能で接続されている場合は、確認ウインドウに、その入力装置を使用不可にして切断するかどうかを確認するメッセージが表示されます。変更を保存するには、入力装置を使用不可にして切断する必要があります。
  9. 入力装置を使用するには、その装置を選択して使用可能にして接続をクリックします。
特定のバッチ方式を使用するように入力装置を構成したら、実行依頼する入力ファイルが、選択したバッチ方式に適切であることを確認します。識別されない入力ファイルは、入力装置のステージング位置に残り、その状態は待ちのままです。

1.3.3.1.5 JDFジョブチケットを使用するように構成する

JDFチケットによってジョブを実行依頼する前に、ジョブを受け取る入力装置を構成する必要があります。また、ジョブが割り当てられるワークフローも構成する必要があります。Ricoh PDF プリンターとして定義されたプリンターは、パススループリンターまたはカスタム PDF プリンターとして定義されたプリンターよりも適切に JDF チケットで PDF ジョブを管理できます。

PDF を受け入れる Kodak プリンターの場合は、一部の JDF 情報を製造元が推奨する KDK データストリームでプリンターに送信できます。これには、Kodak のカットシートサポート機能が必要です。

PDF を受け入れる Xerox プリンターの場合は、一部の JDF 情報を製造元が推奨する XPIF または XRX データストリームで送信できます。これには、Xerox のカットシートサポート機能が必要です。

この手順を開始する前に、提供されるワークフローのいずれかに、必要とするステップの一部またはすべてが含まれているかどうか確認してください。適切なワークフローが見つかった場合は、それをコピーして、要件に合うように修正します。このワークフローには、SetJobPropsFromTextFile ステップテンプレートに基づくステップが組み込まれている必要があります。

    注意:
  • このステップテンプレートは、オプションの jobID.overrides.jdf ファイルを使用して、ジョブに追加プロパティーを設定できます。

さらに RICOH ProcessDirector が提供するホットフォルダー入力装置を使用できるかどうか、またはインストールにカスタマイズされた入力装置が必要であるかどうかを判断します。 RICOH ProcessDirector は複数のホットフォルダー入力装置を提供しており、小さな変更のみでそのまま使用したり、コピーしてカスタマイズされたホットフォルダー入力装置を作成したりすることができます。

最後に、使用するバッチ方式を決定します。JDFリスト、および パターンバッチ方式は、すべてJDF ジョブチケットを使用するジョブに適しています。

JDF ジョブチケットを使用するように構成するには、次の手順に従います。
  1. JDF ジョブチケットを使用して実行依頼されるジョブで実行する処理ステップを含むワークフローをコピーして、次のように変更します。
    1. ワークフロータブをクリックします。
    2. コピーするワークフローを右クリックして、コピーを選択します。
    3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
    4. 各ステップを右クリックして、プロパティーを選択します。必要に応じて、プロパティーを変更します。
    5. [有効/無効]スイッチ()をオンの位置に変更し、ワークフローを保存して有効にします。
    6. 追加のワークフローを作成する場合は、上記のステップを繰り返します。
  2. RICOH ProcessDirector システムで、JDF ジョブチケットに対する正しいワークフローを割り当てるように入力装置を構成します。提供されている HotFolderJDF 入力装置をコピーしてその名前を変更し、以下のステップで説明されている設定を確認または更新します。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
    3. HotFolderJDF 入力装置を右クリックして、コピーを選択します。
    4. 左のペインで、すべてを表示をクリックして、この入力装置のプロパティーを全て表示します。
    5. 次のプロパティーの値を確認または更新します。
      ワークフロー
      ParentNoPrint
      子ワークフロー
      ジョブのデータファイルに適したワークフローです。
        注意:
      • [リスト]バッチ方式を使用する場合は、 WaitForGroupステップテンプレートに基づくステップが PrintJobsステップの前にあるワークフローを選択してください。これらのステップによって、ジョブが正しい順序で印刷されます。
      • 指定変更ファイルを使用する場合、SetJobPropsFromTextFile ステップテンプレートに基づくステップを含むワークフローを選択してください。
      データパターン
      1 つ以上のパターンマッチングストリングです。ホットフォルダーに到着する他のファイルの名前と照合する、データファイルの名前の文字列を定義します。複数のデータパターンを指定した場合、いずれかのパターンと一致したときにそのファイルが一致したと見なされます。データパターンは正規表現です。

      .zip ファイルの作成プロパティーが はいの場合、データパターンと一致するファイルだけが .zip ファイルに含まれます。

      実行依頼ステップ
      SubmitInputFiles
    6. 使用するバッチ方式に従って、次のプロパティーの値を確認または更新します。
      プロパティー バッチ方式が[JDF]の場合の値 バッチ方式が[リスト]の場合の値 バッチ方式が[パターン]の場合の値
      JDF パターン ジョブチケットの名前と部分的にでも一致するパターンです。HotFolderJDF の場合、デフォルト値は正規表現 .*\jdf$ です。    
      リストパターン   リストファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。デフォルトでは、この値は正規表現 .*lst$ になります。  
      指定変更パターン 指定変更ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。一部の提供されたホットフォルダー入力装置の場合、この値は正規表現 .*oth$ です。 指定変更ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。一部の提供されたホットフォルダー入力装置の場合、この値は正規表現 .*oth$ です。  
      .zipファイルの作成
      • はい: データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれた .zip ファイルが生成され、1 つのジョブとして実行依頼されます。ジョブチケットが異なる入力ファイルに対して別々の設定を指定していて、 .zip ファイルの作成プロパティーが はいの場合、ジョブチケットの最初の入力ファイル名に対する設定がすべての入力ファイルに使用されます。
      • いいえ: すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。
      • はい: データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれた .zip ファイルが生成され、1 つのジョブとして実行依頼されます。ジョブチケットが異なる入力ファイルに対して別々の設定を指定していて、 .zip ファイルの作成プロパティーが はいの場合、ジョブチケットの最初の入力ファイル名に対する設定がすべての入力ファイルに使用されます。
      • いいえ: すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。
      いいえ
      ファイルパターン (入力ファイルのそれぞれのタイプに対して 1 つの値)     特定のタイプの入力ファイルを定義するパターンマッチングストリングです (ジョブチケットの場合は .*jdf$、印刷ファイルの場合は .*pdf$、など)。
      スプールファイル使用法 (入力ファイルのそれぞれのタイプに対して 1 つの値)     入力ファイルの使用目的を識別する値です (ジョブチケットの場合は ticket、印刷ファイルの場合は print、など)。
      スプールファイルタイプ (入力ファイルのそれぞれのタイプに対して 1 つの値)     入力ファイルのファイル拡張子。
      必須ファイルパターン (入力ファイルのそれぞれのタイプに対して 1 つの値)     そのジョブにこのタイプの入力ファイルが含まれるかどうかを示します。
      ファイルパターンシーケンス (入力ファイルのそれぞれのタイプに対して 1 つの値)     2 つ以上のファイルパターンの値が同じ場合、または 2 つ以上の ファイルパターンプロパティーが同じ スプールファイル使用法および スプールファイルタイプの値と関連付けられている場合、値のセットが適用される順序です。
  3. 新しい入力装置が接続され、使用可能になっていることを確認します。
  4. 新しい入力装置にジョブを実行依頼します。エラーが発生した場合、RICOH ProcessDirector またはそれから呼び出されるすべてのアプリケーションのメッセージに示されるエラーを訂正してください。

1.3.3.2 LPD入力装置

ご使用のアプリケーションがジョブを実行依頼するためにlprクライアント、またはLPDプロトコルを使用する別のコマンドを使用する場合、そのジョブはLPD入力装置に送られる必要があります。コマンドではターゲットプリンターの名前として、その入力装置の名前を使用します。
注意: 一部のlprコマンドではプリンター名が切り捨てられるため、LPD入力装置の名前を8文字以内にすることをお勧めします。

一般的に、LPDプロトコルで提供される機能は、他のジョブ実行依頼の方法より制限されます。しかし、一部のlprクライアントには他の方法より多くのオプションがあります。アプリケーションが使用するlprクライアントの機能についてよく理解したうえで、入力装置の構成を始めてください。

LPD入力装置の処理 に、LPデーモンとLPD入力装置が印刷ジョブを処理する方法を示します。入力ファイルは、LPDプロトコルを使用して実行依頼されます。LPデーモンはそれらのファイルを受信して、指定変更ファイル、リストファイルトリガーファイルを1つずつ作成します。デーモンはすべてのファイルをLPD入力装置に送信し、それらのファイルはそこで実行依頼ステップに渡されます。

LPD入力装置の処理
この図は、LPデーモンとLPD入力装置が印刷ジョブを処理する方法を示します。入力ファイルは、LPDプロトコルを使用して実行依頼されます。LPデーモンはそれらのファイルを受信して、指定変更ファイル、リストファイルトリガーファイルを1つずつ作成します。すべてのファイルはLPD入力装置に送信され、そこで実行依頼ステップに渡されて、ワークフローの最初のステップに入ります。
注意: Linux 1次サーバーと2次サーバーでは、RICOH ProcessDirectorが固有のLPDをインストールして使用します。

そのため、他のLPDがインストールされている場合はすべてシャットダウンして、RICOH ProcessDirectorLPDだけが実行するようにする必要があります。RICOH ProcessDirectorLPDはポート515を使用してジョブを受信します。それ以外のプロセスは、そのポートを使用できません。

許可

ホスト名またはIPアドレスによって、LPD入力装置にジョブを実行依頼する許可を持つシステムに、制限できます。ご使用のRICOH ProcessDirectorシステムにLinux 1次または2次サーバーが組み込まれている場合は、許可ユーザーとしてRICOH ProcessDirectorにログインして LPDジョブを実行依頼できるホストシステムプロパティーを更新することで、リストを設定します。

LPDのオプション

一般的には、指定可能なパラメーターの数はlprクライアントのほうが少ないです。しかし、ご使用のクライアントが-oオプションを受け入れる場合、RICOH ProcessDirectorプロパティーにマップされる値を実行依頼できます。

LinuxのLPD入力装置は、-oオプションで実行依頼されたステートメントを読み取り、それらを指定変更ファイルに直接コピーします。ワークフローの後で、制御ファイルのマッピングに基づいて、1つのステップが指定変更ファイルを解釈します。/aiw/aiw1/samples/rules/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\samples\rules\(Windows)には、RICOH ProcessDirectorのサンプル制御ファイルreceive_lpd_overrides.cfgが用意されています。必要な場合はファイルをコピーして、異なる値を割り当てるように更新できます。ファイルを変更するには、/aiw/aiw1/control_files/rules/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\control_files\rules\(Windows)にファイルをコピーして、そのディレクトリーで変更します。

    注意:
  • 更新によって/aiw/aiw1/samples/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\samples\(Windows)ディレクトリー内のファイルが上書きされることがありますが、/aiw/aiw1/control_files(Linux)またはC:\aiw\aiw1\control_files(Windows)ディレクトリー内のファイルは上書きされません。サンプルファイルを/aiw/aiw1/control_files(Linux)またはC:\aiw\aiw1\control_files(Windows)ディレクトリーにコピーして、コピーされたファイルですべての変更を行うことをお勧めします。

例えば、LinuxサーバーのLPD入力装置にジョブを実行依頼する場合は、次のコマンドを使用できます。

lpr -S morris -P LPDPDF -O outbin=3 /aiw/aiw1/testfiles/Demo.pdf
LPD入力装置は次のような指定変更ファイルを作成しますが、必要な値のいくつかはコマンドによって、他はデフォルト値によって設定します。
orighost=prtroom2.ricoh.com 
origuser=root 
bannername=/aiw/aiw1/testfiles/Demo.pdf 
bannerclass=9.17.160.63 
printbanner=Yes 
origname=/aiw/aiw1/testfiles/Demo.pdf 
outbin=3
デフォルトの制御ファイル(receive_lpd_pdf_jobtype.cfg)を使用する入力装置にジョブを実行依頼する場合、値は次のようにプロパティーにマップされます。
  • Job.Info.NodeID=prtroom2.ricoh.com
  • Job.Host.UserID=root
  • Job.Name=/aiw/aiw1/testfiles/Demo.pdf
  • Job.OutputBin=3
bannerclassprintbannerの値は、デフォルトの制御ファイルに含まれないため、マップされません。

処理の流れ

LPD入力装置には常に次の設定があって、変更できません。

  • バッチ方式:リスト
  • 完了方法:トリガー
  • データパターン: .*\.prt$

    lpデーモンは、受信したすべての印刷ファイルに接尾部.prtを追加するため、このパターンは常に一致します。ご使用の印刷ファイルにこれらの文字が含まれる必要はありません。

  • リストパターン:*list\.lst$
  • 指定変更パターン:.*other\.oth$
  • トリガーパターン:.*\.trg$

ジョブがLPD入力装置に実行依頼されると、LPDはその印刷ファイルとコマンドに設定されたすべてのオプション(フラグ)を受信します。LPDはジョブに対する指定変更ファイルを作成、後のステップで解釈されるような形式でオプションを書き込みます。lprコマンドが-oオプションをサポートして追加のジョブプロパティーが組み込まれる場合、それらのプロパティーも指定変更ファイルに書き込まれます。そのファイルは、拡張子.othが追加されて保存されます。

LPDは、ジョブのリストファイルも作成します。リストファイルには印刷ファイル(複数のファイルが実行依頼された場合はそのすべて)と指定変更ファイルの名前が含まれ、拡張子は.lstです。印刷ファイルの名前は受信した順序でリストファイルに追加されます。一部のlprクライアントはコマンドにリストされている順序でファイルを送信しますが、すべてのクライアントがそうするわけではありません。ファイルが順不同で到着することもあります。

LPDが指定変更ファイルとリストファイルの作成を終了すると、トリガーファイルを作成します。トリガーファイルにはデータは含まれず、存在することで、入力ファイルの処理準備ができていることを入力装置に示します。入力装置の[完了方法][トリガー]に設定されている場合、その入力装置に設定されている[トリガーパターン]の1つと一致するファイルを検出するまで待機します。

入力装置がトリガーファイルを検出すると、ジョブを処理するためにワークフローの最初のステップに実行依頼します。そのステップは、SetJobPropsFromTextFileステップテンプレートに基づきます。このステップは、入力ファイルが子ワークフロー構文解析規則プロパティーで指定した制御ファイルを使用して、指定変更ファイルを解釈してジョブプロパティーに値を割り当てます。デフォルトの制御ファイルは、receive_lpd_jobtype.cfgまたはreceive_lpd_pdf_jobtype.cfgです。

1.3.3.2.1 LPDプロトコルを使用するよう構成する

ユーザーがラインプリンターデーモン (LPD) プロトコルを使用してRICOH ProcessDirectorシステムにジョブを実行依頼できるようにするには、管理者がRICOH ProcessDirectorシステムで構成タスクを実行し、ジョブを受け取る入力装置を構成して、ジョブが割り当てられるワークフローを構成し、LPDプロトコルでジョブをRICOH ProcessDirectorに実行依頼できるホストを定義しておく必要があります。また管理者は、これらのホストに対していくつかの構成タスクを実行する必要がある場合もあります。
この手順を開始する前に、提供されているワークフローを検討してください。ワークフローに組み込みたいステップの一部またはすべてが含まれているワークフローが見つかった場合は、そのワークフローをコピーして、要件に合うように変更することができます。

さらに、RICOH ProcessDirectorで提供されるLPD入力装置のいずれかを使用できるかどうか、そのインストールにカスタマイズされた入力装置が必要かどうかを判断します。RICOH ProcessDirectorでは、LPD入力装置を提供しており、これにわずかな変更を加えてそのまま使用したり、これをコピーしてカスタマイズされたLPD入力装置を作成したりできます。

では、LPD入力装置が提供されています。
  1. RICOH ProcessDirectorに属していないLPDデーモンまたは処理(例えば、Common UNIX印刷システム[CUPS] LPD デーモン)が入力装置の親サーバーと同じシステムで実行されている場合は、それらを停止します。
    • SUSE Linuxでは、YaSTを開始し、システム ネットワークサービスをクリックしてLPDサービスを検索します。
    • Red Hat 6.7から最新の6.Xまででは、システム 管理 サービスを選択してLPDサービスを検索します。
    • Red Hat 7.1から最新の7.Xまででは、アプリケーション ユーティリティー ターミナルを選択し、次のコマンドを使用します。 systemctl list-units --type service --all

      LPDサービスを停止するには、次のコマンドを使用します。 systemctl stop <LPDサービス>

    • Windowsの場合にLPDサービスまたはTCP/IPプリントサーバーを停止するには、コントロールパネルに移動して、サービスをダブルクリックします。サービスを選択し、 停止をクリックします。他のLPDプロセスを停止するには、ご使用のLPD製品の使用説明書を参照してください。
      重要:
    • CUPSをアンインストールしないでください。
  2. 入力装置の親サーバーがLinuxコンピューターまたはWindows 1次コンピューターで定義されている場合は、システム設定を更新し、LPDプロトコルを使用してジョブを実行依頼できるホストを指定します。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左側にある設定 システムをクリックします。
    3. LPDジョブを実行依頼できるホストフィールドで、許可されているホスト名またはIPアドレスを入力します。
      ホスト名とIPアドレスはセミコロンで区切ってください。
        注意:
      • ホスト名およびIPアドレスではワイルドカードを使用できます(例えば、*.acmeproducts.com192.*)。*という値は、すべてのホストがジョブの実行依頼を許可されていることを意味します。数字、小数点ワイルドカードしか含まれていない値は、IPアドレスと比較されます。ワイルドカードと少なくとも1つの英字が含まれている値はホスト名と比較されます。値が空の場合は、ホストはジョブの実行依頼を許可されていないことを意味します。
      • デフォルト値は*です。
      • 基本製品がLinuxにインストールされている場合は、1次コンピューターからLPD入力装置にジョブを実行依頼することはできません。
      • 待機時間が長い場合やジョブが見つからない場合、LPDホストエントリーをIPアドレスまたは完全修飾ホスト名(*.acmeproducts.comの代わりにhostserver.co.acmeproducts.comなど)に設定します。
    4. 保存をクリックします。
  3. LPDジョブの実行依頼を許可した各システムで、印刷コマンドでサーバー名を指定できるかどうかを判別します。指定できない場合、次のいずれかのステップを実行して、入力装置にジョブを送信する印刷キューをシステムに作成します。
      注意:
    • Windowsの一部のバージョンの基本オペレーティングシステムに付属し、その他のバージョンではオプション機能として使用可能なLPRクライアントでは、サーバー名を指定できます。このLPRクライアントまたは同等のクライアントを使用するのであれば、Windowsに印刷キューを作成する必要はありません。
  4. SLES 12.0で印刷キューを作成するには、次の手順に従います。
    1. root ユーザーとしてログインします。
    2. YaSTを開始します。
    3. ハードウェア プリンターをクリックします。 プリンター構成が強調表示された状態で、 追加をクリックします。 接続ウィザードをクリックし、 ラインプリンターデーモン(LPD)プロトコルを選択します。
    4. IPアドレスまたはホスト名フィールドに、LPD入力装置が定義されているシステムのホスト名またはIPアドレスを入力します。
    5. キュー名フィールドにLPD入力装置の名前を入力し、 OKをクリックします。
    6. 任意の名前の設定フィールドにLPD入力装置の名前を入力します。この名前は、このLinuxシステム上で固有でなければなりません。LPD入力装置名は大文字と小文字が区別されますが、Linuxでは、大文字と小文字の違いを除けば同じ名前となるLPD入力装置名を複数定義することはできません。例えば、あるLPD入力装置にHotFolderLPDという名前を付けた場合は、別のプリンターにはhotfolderlpdという名前を付けることはできません。
    7. OKをクリックします。
  5. Red Hat 6.7から最新の6.Xまでで印刷キューを作成するには、次の手順に従います。
    1. rootユーザーとしてオペレーティングシステムにログインします。
    2. Gnomeデスクトップから、アプリケーション システムツール ターミナルをクリックします。
    3. ターミナルウィンドウで、system-config-printerと入力します。
    4. 新規ドロップダウンメニューの プリンターを選択します。
    5. ネットワークプリンターをクリックし、 LPD/LPRホストまたはプリンターを選択します。
    6. ホスト名フィールドに、LPD入力装置が定義されているシステムのホスト名またはIPアドレスを入力します。
    7. キューフィールドにLPD入力装置の名前を入力し、 進むをクリックします。
    8. 新規プリンターウィンドウで 進むをクリックします。
    9. 進むをもう一度クリックします。
    10. プリンター名フィールドにLPD入力装置の名前を入力します。
    11. 適用をクリックします。
  6. Red Hat 7.1から最新の7.Xまでで印刷キューを作成するには、次の手順に従います。
    1. rootユーザーとしてオペレーティングシステムにログインします。
    2. Gnomeデスクトップから、アプリケーション ユーティリティ ターミナルをクリックします。
    3. ターミナルウィンドウで、system-config-printerと入力します。
    4. 追加ドロップダウンメニューの プリンターを選択します。
    5. ネットワークプリンターをクリックし、 LPD/LPRホストまたはプリンターを選択します。
    6. ホスト名フィールドに、LPD入力装置が定義されているシステムのホスト名またはIPアドレスを入力します。
    7. キューフィールドにLPD入力装置の名前を入力し、 進むをクリックします。
    8. 新規プリンターウィンドウで 進むをクリックします。
    9. 進むをもう一度クリックします。
    10. プリンター名フィールドにLPD入力装置の名前を入力します。
    11. 適用をクリックします。
  7. LPDプロトコルを介して実行依頼されるジョブに実行する処理ステップを含むワークフローを、RICOH ProcessDirectorシステムでコピーして変更します。

    1つ以上のワークフローをコピーして変更するには、次の手順に従います。

    1. ワークフロータブをクリックします。
    2. コピーするワークフローを右クリックして、コピーをクリックします。
    3. ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、続行をクリックします。
    4. 各ステップを右クリックして、プロパティーを選択します。必要に応じて、プロパティーを変更します。
      SetJobPropsFromTextFileステップの ジョブ名プロパティーから${Job.InputFile}を削除します。
    5. AFPサポート機能がインストールされており、このワークフローを使用して処理されるジョブに必要なAFPリソース(フォント、オーバーレイ、ページセグメントなど)を入力ファイルとともにインラインで送信しない場合は、そのリソースがRICOH ProcessDirectorシステムで使用できることを確認します。/aiw/aiw1/resources(Linux)またはC:\aiw\aiw1\resources(Windows)のすべてのコンポーネントで使用できるように、これらのリソースを/usr/lpp/psf/reslib(Linux)またはC:\Program Files (x86)\Ricoh\PSF\reslib(Windows)またはRICOH ProcessDirectorに移動しておくことをお勧めします。上記のディレクトリーを使用できない場合は、ワークフローのいずれかのステップで、リソースを保持するディレクトリーを指すように AFPリソースパスプロパティーを設定できます。
        注意:
      • AFPリソースパスは、 EnableRepositioningPrintJobsConvertLineDataJobIntoAFPなど、さまざまなステップテンプレートでデフォルトジョブプロパティーとして設定できます。値はステップの1つで設定すれば十分です。 残りのステップはその値を継承します。
    6. ワークフローを使用するには、保存して[有効/無効]スイッチ()をオンの位置に変更します。
    7. 追加のワークフローを作成する場合は、上記の手順を繰り返します。
  8. 受信する入力ファイルに正しいワークフローが割り当てられるように、RICOH ProcessDirectorシステムで入力装置を構成します。提供されているLPD入力装置の1つをコピーしてその名前を変更し、下の説明にある設定値を確認または更新することをお勧めします。
    1. 管理タブをクリックします。
    2. 左のペインで装置 入力装置をクリックします。
    3. コピーする入力装置を右クリックして、コピーを選択します。
        注意:
      • 新しい入力装置のタイプは、コピー元の入力装置と同じになります。例えば、ホットフォルダーをコピーして新しいLPD入力装置を作成することはできません。
    4. 左側にあるすべてのタブを表示をクリックして、この入力装置のプロパティーをすべて表示します。
    5. 次のプロパティーの値を確認または更新します。
      入力装置名
      入力装置の名前にはスペースを含めないでください。LPRクライアントは、スペースが含まれている名前を処理できません。

      入力装置の名前の文字数を8文字に制限することをお勧めします。使用する印刷コマンドによっては、入力装置と同じ名前で送信システム上の印刷キューを作成する必要がある場合があります。一部のシステムでは、印刷キュー名は8文字に切り捨てられます。

      フォルダー位置
      許可されているホストからジョブを受け取る1次コンピューター上のディレクトリー。ここでリストするディレクトリーのサイズが、ファイルシステムを埋め尽くすことなく、LPRクライアントが送信するデータの量を処理できるだけの大きさになるように、ファイルシステムがセットアップされていることを確認してください。
      ステージング位置
      入力ファイルがジョブとして実行依頼される前に、RICOH ProcessDirectorが入力ファイルを移動するディレクトリー。ここでリストするディレクトリーのサイズが、ファイルシステムを埋め尽くすことなく、LPRクライアントが送信するデータの量を処理できるだけの大きさになるように、ファイルシステムがセットアップされていることを確認してください。入力ファイルの2つのコピーが常にシステムに存在している場合があります。 1つは フォルダー位置ディレクトリーにあり、もう1つは ステージング位置ディレクトリーにあります。
      親サーバー
      ファイルを受信する RICOH ProcessDirector サーバー。 例えば、実行依頼者は lprコマンドまたは lprafpコマンドでこのサーバー名を指定します。ここで指定されたサーバーはLPDプロトコルを介してジョブを受け入れるよう構成する必要があります。
    6. 1つ以上の入力ファイルと一緒にワークフローをジョブに割り当てるには、次の手順に従います。
        注意:
      • 親サーバーがLinuxの入力装置では、複数の子を持つ親ジョブは作成できません。この場合、入力ファイルごとに、1つの親ジョブと1つの子ジョブが作成されます。
      1. 実行依頼ステッププロパティーを SubmitInputFilesに設定し、 ワークフロープロパティーを ParentNoPrintに設定します。
      2. どのようにして入力装置で単一ジョブまたは子ジョブごとにワークフローを割り当てるかを決定します。次のいずれかを選択できます。
        • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを SetJobTypeFromRulesに設定し、 子ワークフロー構文解析規則プロパティーを使用して、印刷コマンドのオプションの値からワークフローを設定できる制御ファイルの名前を指定します。

          RICOH ProcessDirectorには、ワークフローを設定するために使用される2つのサンプル制御ファイルが用意されています。receive_lpd_jobtype.cfgおよびreceive_lpd_pdf_jobtype.cfgというサンプル制御ファイルが/aiw/aiw1/samples/rules/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\samples\rules\(Windows)ディレクトリーにインストールされています。いずれかのファイルを/aiw/aiw1/control_files/rules/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\control_files\rules\(Windows)ディレクトリーにコピーして要件に合わせて変更できます。 その後に、目的のファイルを指すように 子ワークフロー構文解析規則プロパティーの値を更新できます。

        • 子ワークフロー初期化ステッププロパティーを SetJobTypeFromFileNameに設定し、 子ワークフローパターンプロパティーを使用して、RICOH ProcessDirectorが入力ファイル名の中で検索し、ワークフロー名として使用する必要がある文字列を指定します。この方法を使用する場合、対応する名前を持つワークフローが存在することを確認してください。
  9. 前のステップで作成した制御ファイルで、印刷コマンドのオプション値に基づいてメディアジョブサイズなどのジョブスケジューリングプロパティーが設定されている場合は、対応するスケジューリングプロパティーがRICOH ProcessDirectorのターゲットプリンターに設定されていることを確認します。これらのスケジューリングプロパティーが一致しない場合、ターゲットプリンターにジョブをスケジュールすることはできません。
  10. LPD入力装置が接続され、使用可能になっていることを確認します。
      注意:
    • LPD入力装置の場合、lpqコマンドに対する応答において、状況情報は返されません。
  11. 許可したホストシステムから、いくつかのテストジョブを実行依頼します。エラーが発生した場合は、ホストシステムまたはRICOH ProcessDirectorからのメッセージに示されているエラーを修正します。

1.3.3.2.2 LPDプロトコルを使用した印刷コマンド

LPD プロトコルにより、lpr と呼ばれる印刷コマンドが定義されます。lpr コマンドまたは LPD プロトコルを使用する別のコマンドを使用して、 LPD 入力装置にジョブを実行依頼します。

構文および使用可能なオプションは、ある印刷コマンドと他のコマンドとの間、さらにあるバージョンの lpr と別のバージョンとの間で異なります。そのため、システムに適合した印刷コマンドの例を採用する必要があります。

さらに、送信システムを構成して、印刷コマンドが提供していないオプションを補正する必要があります。例えば、印刷コマンドにプリントサーバーを指定するオプションがない場合は、LPD 入力装置と同じ名前の送信システム上でリモート印刷キューを作成する必要があります。

ここでは、いくつかの共通の LPD 印刷コマンドが示されています。これらのコマンドの詳細情報については、オペレーティングシステムまたは製品の資料を参照してください。

Linux印刷コマンド
コマンド名 入手先 プリンターオプション サーバーオプション ジョブプロパティーオプション
lpr ネイティブ -P なし 変更
注意: LPR クライアントには、-o コマンドでジョブオプションを送信できるものもあります。これを実行できるか判別するには、ご使用の LPR クライアントの資料を参照してください。
lprafp Ricoh Production PrintWebサイトからダウンロードする(InfoPrint Manager for Windowsのダウンロード) -p -s -o
注意: lprafp オプションを使用してジョブを実行依頼し、-o フラグでオプションをインクルードする場合、オプションには半角文字のみを使用する必要があります。オプションに全角文字を使用すると、RICOH ProcessDirectorでは文字を読み取ることができず、lprafp要求は拒否されます。
AIX印刷コマンド
コマンド名 入手先 プリンターオプション サーバーオプション ジョブプロパティーオプション
lpr ネイティブ -P なし なし
enq ネイティブ -P なし -o
lp ネイティブ -d なし -o
lprafp InfoPrint Manager for AIXの場合は、Ricoh Production PrintWebサイトから最新バージョンをダウンロードします(InfoPrint Manager for Windowsのダウンロード)。 -p -s -o
注意: lprafp オプションを使用してジョブを実行依頼し、-o フラグでオプションをインクルードする場合、オプションには半角文字のみを使用する必要があります。オプションに全角文字を使用すると、RICOH ProcessDirectorでは文字を読み取ることができず、lprafp要求は拒否されます。
qprt ネイティブ -P なし なし
qprt InfoPrint Manager for AIX -P なし -o
Windows印刷コマンド
コマンド名 入手先 プリンターオプション サーバーオプション ジョブプロパティーオプション
lpr ネイティブ -P -S なし
注意: Windows lprコマンドには-oオプションがありますが、これはジョブプロパティーではなく、ファイルタイプを示します。
lprafp Ricoh Production PrintWebサイトからダウンロードする(InfoPrint Manager for Windowsのダウンロード) -p -s -o
注意: lprafp オプションを使用してジョブを実行依頼し、-o フラグでオプションをインクルードする場合、オプションには半角文字のみを使用する必要があります。オプションに全角文字を使用すると、RICOH ProcessDirectorでは文字を読み取ることができず、lprafp要求は拒否されます。

このコマンドはreport.pdfと呼ばれるファイルを、Windowsシステムからmorrisと呼ばれるサーバー上で定義されているLPDAFPというLPD入力装置に実行依頼して、次の2つのコピーを実行依頼します。

lpr -S morris -P LPDPDF -# 2 report.pdf

いずれのコマンドでも、AIXシステムからのreport.afpファイルが、morrisサーバー上で定義されているLPDAFPと呼ばれるLPD入力装置に実行依頼されます。AIX lprコマンドを使用するには、ジョブの送信元AIXシステムで、最初にLPDAFPのリモート印刷キューを定義する必要があります。

lpr -P LPDAFP -C A report.afp
lprafp -smorris -pLPDAFP -oclass=A report.afp

1.3.3.2.3 LPDプロトコルによるジョブの実行依頼を制限する

同じ親サーバーを持つすべての入力装置にLPDプロトコルでジョブを実行依頼できるホストを制限できます。デフォルトでは、すべてのシステムからの入力が許可されます。
LPDプロトコルの使用を制限するには
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインで、設定 システムをクリックします。
  3. LPDジョブを実行依頼できるホストフィールドに、許可されているホスト名またはIPアドレスのリストをセミコロンで区切って入力します。

    ゼロ個以上の文字を表すには、アスタリスク(*)を使用できます。数字(0~9)、小数点(.)、アスタリスク(*)のみを含む値は、着信接続のIPアドレスと比較されます。1つ以上の英字(A-Z、a-z)が含まれている値は、着信接続のホスト名であると判断されます。

    リストの値*は、すべてのホストがジョブの実行依頼を許可されていることを意味します。リストの値が空であれば、ジョブの実行依頼を許可されているホストはありません。

  4. 保存をクリックします。

1.3.4 ワークフローに機能を追加する

RICOH ProcessDirectorワークフローを構成して、印刷ジョブを他のアプリケーションに送って追加処理し、それをシステムに送り返すようにできます。他のアプリケーションは、1次サーバーと同じサーバー上、2次サーバー上、またはアプリケーションサーバー上で実行できます。

アプリケーションが提供する処理が印刷ワークフローに組み込み可能な場合(アドレスのクリアや組み付けなど)、RICOH ProcessDirectorからアプリケーションに印刷ジョブを送り、アプリケーションの完了を待機し、RICOH ProcessDirectorで処理を続行するためのステップを作成できます。RICOH ProcessDirectorの使用説明書では、これらのステップを外部ステップと呼びます。

条件付きワークフローでは、外部ステップは複数のステップから入力を受け取り、その入力に基づいて異なるプログラムを実行します。PDFProductionサンプルワークフローでは、外部ステップはジョブのページ数に基づいて異なるプロパティーを受け取ります。外部ステップは、複数の場所に結果を書き込み、複数のステップに出力を送ることができます。例えば、外部ステップは、外部プログラムによって計算された値に基づいて、3つの異なるステップにジョブを送ることができます。外部ステップは条件付きワークフローの分岐を終了できます。

RICOH ProcessDirectorには、外部ステップに対するさまざまなステップテンプレートが含まれています。

  • RunExternalProgram

    コマンド行インターフェースを使用して印刷ジョブを外部プログラムに実行依頼します。

  • RunHotFolderApplication

    他のアプリケーションが監視しているホットフォルダーに印刷ジョブを配置します。そのアプリケーションは、印刷ジョブを取得し、その構成設定に従って処理し、出力フォルダーに配置します。RICOH ProcessDirectorは、出力フォルダーを監視し、準備ができたらジョブを取得します。

どのステップテンプレートを使用するかの選択は、第1に外部アプリケーションがジョブを受け入れる方法に依存します。アプリケーションがコマンド行インターフェースの場合、ワークフローはRunExternalProgramを組み込めます。アプリケーションが入力のホットフォルダーを監視している場合は、ワークフローはRunHotFolderApplicationを組み込めます。アプリケーションに両方のインターフェースがある場合は、使用するステップを自分で決めることができます。

RICOH ProcessDirectorは、外部プログラムと統合されるオプション機能を提供します。これらの機能には、ユーザーが使用できる追加のステップテンプレートが含まれています。

  • Quadient Inspire接続

    • ComposePDF

      Quadient Inspire Designerを使用して、WFDファイルと1つ以上のRAWデータファイルから新しいPDFファイルを作成します。このステップは、新しいファイルが返されるまで待機します。

    • ComposeAFP

      Quadient Inspire Designerを使用して、WFDファイルと1つ以上のRAWデータファイルから新しいAFPファイルを作成します。このステップは、新しいファイルが返されるまで待機します。ComposeAFPは、Quadient Inspire接続機能およびAFP Support機能がインストールされている場合に使用可能になります。

  • MarcomCentral Connect

    • ApplyXSLTransform

      MarcomCentral形式の情報をRICOH ProcessDirectorジョブプロパティーに変換します。

    • CallSOAPService

      MarcomCentralジョブチケットWebサービスを呼び出して、各注文のジョブチケットを取得します。

    • CreateJobsFromXML

      MarcomCentral Webサービスによって返された情報を使用して、各ジョブチケットのジョブを作成します。このステップは、MarcomProcessJobTicketワークフローにジョブを実行依頼します。

  • Pitstop接続
    • RunPitStopOnJob

      アクションリストまたはPDFプロファイルとともにPDF印刷ジョブをPitStop Serverに実行依頼します。RICOH ProcessDirectorは、PitStop Serverがジョブを処理し、返すのを待ってから、ワークフローの次のステップに進みます。

  • Postal Enablement

    • SetPostalJobProps

      郵便ソフトウェアで必要なジョブプロパティーを設定し、外部文書プロパティーファイルに含まれる郵便物情報をどのように処理するかを決定できます。

    • BuildExternalDocPropsFile

      文書プロパティーファイルから文書データを抽出して、外部プログラムに送信する必要のある文書データと見出しを含むファイルを作成できます。作成したファイルは、外部文書プロパティーファイルと呼ばれます。

    • MapExternalResultsFiletoDocProps

      外部結果ファイルから選択した文書プロパティーを変更済み結果ファイルに含まれる文書プロパティーにマッピングします。外部結果ファイルは、外部プログラムによって作成されます。

    • UpdateDocPropsFromExternalResultsFile

      変更済み結果ファイル内のプロパティーは、ジョブの文書プロパティーファイルにマージされます。

  • Ultimate Impostrip® Connect
    • RunImpostripOnJob

      正しく構成されている場合、ジョブで適切な面付け機能を実行するように設定されたUltimate Impostrip®入力ホットフォルダーに、PDF印刷ジョブを実行依頼します。RICOH ProcessDirectorは、Ultimate Impostrip®サーバーが更新されたジョブを返すのを待ってから、ワークフローの次のステップによる処理に進みます。

使用するステップを決めるときには、次のことを考慮します。

  • RunExternalProgram
    • コマンドを記述して必要なオプションをすべて指定する必要があります。アプリケーションを実行するためのコマンド記述に慣れていない場合や、コマンドの構文がわからない場合、このステップを利用すると構成が困難になります。
      注意: 外部プログラムがstdoutまたはstderrorに書き込んだすべての出力は、RICOH ProcessDirectorジョブログに表示されます。stdoutにすべての出力を書き込むプログラムやシステムコマンドを実行するコマンドを使用する場合、出力を別の場所にリダイレクトできるように、外部プログラムを呼び出すスクリプトを使用することをお勧めします。
    • 他のアプリケーションに送られるコードページと言語を指定できます。
    • 印刷ジョブをエラーにすることなくプログラムが提供できる戻りコードを指定できます。
    • 外部アプリケーションが使用できる処理パラメーター(プログラムが受け入れる場合)が含まれる、制御ファイルを使用できます。
  • RunHotFolderApplication
    • 他のアプリケーションに1つ以上のファイルを送信できます。
    • 送信フォルダーおよび検索フォルダーを正しく構成する必要があります。送信するファイルのファイル名が検索パターンに一致しない限り、送信フォルダーと検索フォルダーを同じにできます。検索パターンは、返されたジョブを特定するためのパターンマッチング文字列です。

      例えば、外部アプリケーションがファイルをPostScriptからPDFに変換する場合は、検索パターンで拡張子.PDFのファイルが検索されます。ステップはprintfile.psをディレクトリーにコピーしますが、検索パターンはprintfile.PDFを検索するため、コピーされたファイルが変換済みファイルと混同されることはありません。

      しかし、プリフライトアプリケーションにPDFファイルを送信するためにホットフォルダーを使用すると、そのアプリケーションは別のPDFファイルを送り返すため、同じ名前になる可能性があります。その場合は、送信フォルダーと検索フォルダーを別の場所にする必要があります。

    • 有効な戻りコードを指定するためのオプションは、ありません。

      外部アプリケーションが予期されたファイルを返した場合、ステップはファイルを取得して、エラーをチェックしないで次のステップに処理を移動します。その結果、エラーがあるファイルを出力ディレクトリーにコピーしないように、他のアプリケーションを構成する必要があります。ホットフォルダーがタイムアウトするように設定されている場合、ジョブは最終的にはエラー状態になって問題を解決することがます。ホットフォルダーが無期限に待機するように構成されている場合、ジョブはオペレーターが介入するまで待機し続けます。

一部の環境では、ステップが連携するように構成できます。例えば、FTPまたはSCPを使用して入力ファイルを他のプログラムに転送する場合、RunExternalProgramに基づくステップを作成してファイルを転送できます。次に、RunHotFolderApplicationに基づくステップを追加して、[送信フォルダー]プロパティーを空白のままにします。ステップは、外部送信用ホットフォルダーにはファイルを送信しませんが、結果ファイルを検索するために検索フォルダーをポーリングします。

処理フロー:RunExternalProgram

RunExternalProgramステップテンプレートに基づくステップは、ジョブのスプールディレクトリーのファイルにアクセスできます。入力装置が入力ファイルからジョブを作成するとき、ジョブのために固有のスプールディレクトリーも作成します。スプールディレクトリーには入力ファイルと、ジョブに関する情報を提供するその他のファイルのコピーが入ります。外部ステップは、スプールディレクトリーにある既存のファイルを更新したり、新しいファイルをディレクトリーに書き込んだりするプログラムを呼び出すことができます。

RunExternalProgramステップテンプレートに基づくステップを作成するときは、次のプロパティーに対する値を含めることができます。

  • Job.External.Command
  • 外部制御ファイルテンプレート
  • 外部プログラムコードページ
  • 外部プログラム言語
  • 有効な戻りコード

次の図に、RunExternalProgramStepステップがジョブを処理する方法を示します。このステップはコマンドのメソッドとシンボルを解決し、必要な場合は制御ファイルを作成し、コマンドを実行し、他のプログラムが処理を完了したときに戻りコードを受け取り、そのプログラムが指定変更ファイルを送り返した場合はジョブプロパティーを更新します。次に、ジョブは次のステップに移動します。

RunExternalStepステップテンプレートの処理
この図は、RunExternalProgramStepステップがジョブを処理する方法を示します。このステップはコマンドのメソッドとシンボルを解決し、必要な場合は制御ファイルを作成し、コマンドを実行し、他のプログラムが処理を完了したときに戻りコードを受け取り、そのプログラムが指定変更ファイルを送り返した場合はジョブプロパティーを更新します。次に、ジョブは次のステップに移動します。

ジョブがRunExternalProgramステップに入ると、そのステップは[外部コマンド]プロパティーで提供されたコマンドを実行しようとします。コマンドにRICOH ProcessDirectorシンボル表記で記述された部分が含まれている場合、このステップはそのコマンドを発行する前にすべての参照を解決します。

  • コマンドには、次の2つのファイル名が含まれます。入力ファイル名(他のプログラムが取得するファイル)と出力ファイル名(他のプログラムがRICOH ProcessDirectorに返すファイル)です。ステップは、RICOH ProcessDirectorのメソッドgetFileName()を使用してこれらの名前を生成する必要があります。コマンド内で実際のファイル名を使用する代わりに、このメソッドはファイル名のシンボルとして使用されます。

    たとえば、入力ファイル名は${getFileName(print,pdf,read)}という記号で表され、出力ファイル名は${getFileName(print,pdf,write)}という記号で表されます。このメソッドを使用すると、アプリケーションは正しいファイルを検索して返すことができるようになります。

  • コマンドにはRICOH ProcessDirectorプロパティーに対するシンボルを含めることができます。その場合、それらのプロパティー値がコマンドに取り込まれます。

    たとえば、他のアプリケーションがジョブ名を確認する必要がある場合、シンボル${Job.Name}を含むことができます。ステップは [ジョブ名]プロパティーの値を見つけて、それをコマンドに取り込みます。

  • アプリケーションは、パラメーターまたは制御ファイルのプロパティー値を受け入れます。

    その場合、制御ファイルの名前を作成するgetControlFileName()メソッドがコマンドに含まれます。ステップは [外部制御ファイルテンプレート]プロパティーにリストされた制御ファイルテンプレートを使用して、制御ファイルの内容をビルドし、ファイル名をコマンドに挿入します。

  • アプリケーションは、JDFジョブチケットの値を受け入れることもあります。

    その場合は、JDFジョブチケットの名前を生成するgetFileName()メソッドがコマンドに含まれます。この構文の例は、${getFileName(overrides,jdf,read)}のようになります。

すべてのシンボルが解決された後で、コマンドが実行します。

外部アプリケーションはそれ自体の処理を実行し、出力ファイルを正しい場所にコピーし、戻りコードを返します。出力ファイルには、次のようなものが含まれます。

  • 変更された印刷ファイルで、コマンドに含まれたgetFileName()シンボルの値に基づいて名前が付けられたもの
  • プロパティー値をRICOH ProcessDirectorに戻すためのファイル

    RICOH ProcessDirectorは、次のような方法で外部プログラムからプロパティー値を受け入れます。

    • RICOH ProcessDirectorの属性と値のペアのリストを含むjobid.overrides.txtまたは.textというファイルによる
    • ファイル名に属性と値のペアを含む空のファイルによる(コマンドの出力パラメーターのプロパティー値のペアがファイルに含まれる場合はスプールファイルの場所に作成される)

このステップは、そのステップの[有効な戻りコード]プロパティーにリストされた値と戻りコードを比較します。リストされたコードの1つと一致する場合、処理は続行します。一致しない場合は、ジョブはエラー状態になります。

このステップは、プロパティー値を保有するファイルを検索します。ファイルを検出した場合は、そのファイル(またはファイル名)を読み取って、プロパティー値を更新します。その後、ステップは処理を完了します。ジョブを他のステップに渡すか、ワークフローの分岐を終了します。

処理フロー:RunHotFolderApplication

このステップを作成するとき、次のプロパティーに対する値を含めることができます。

  • ファイルサイズ検査カウント
  • 送信するファイル
  • ポーリング間隔
  • 検索フォルダー
  • 検索パターン
  • 検索済みファイル
  • 送信フォルダー
  • タイムアウト間隔

次の図に、RunHotFolderApplicationステップがジョブを処理する方法を示します。このステップは、送信するファイルの名前のメソッドおよびシンボルを解決し、送信場所にファイルをコピーし、外部プログラムがファイルを処理するのを待機します。このステップは、検索場所でファイルを監視して、その場所に完全にコピーされたときにファイルを取得します。次に、ジョブは次のステップに移動します。

このステップは、1つ以上のファイルを持つジョブを処理します。

RunHotFolderApplicationステップテンプレートの処理
この図は、RunHotFolderApplicationステップがジョブを処理する方法を示します。送信するファイルの名前のメソッドおよびシンボルを解決し、送信場所にファイルをコピーし、外部プログラムがファイルを処理するのを待機します。このステップは、検索場所でファイルを監視して、その場所に完全にコピーされたときにファイルを取得します。次に、ジョブは次のステップに移動します。

ジョブがこのステップに入ると、[送信するファイル]プロパティーの値を解決して、そのファイルをスプールディレクトリー内で検索します。このステップは、 [送信フォルダー]プロパティーで指定された場所に印刷ファイルをコピーします。他のアプリケーションがこの場所からファイルを取得することを期待します。

ファイルがコピーされると、[検索フォルダー]プロパティーのリストにあるディレクトリーの監視を開始します。このステップは、そのフォルダーで [検索パターン]に指定されたパターンを一致する名前のファイルを検索します。その基準と一致するファイルが存在しない場合、ステップは [ポーリング間隔]プロパティーに指定された時間待機して、再度チェックします。

指定された時間が経過するまで、ファイルのチェックを継続します。この時間の長さは、[タイムアウト間隔]プロパティーの値で決定されます。タイムアウト間隔は、印刷ファイルが [送信フォルダー]にコピーされてからの時間で計算されます。変更されたファイルがタイムアウト間隔が経過するまでに [検索フォルダー]に存在しない場合、ジョブはエラー状態になります。

ステップがそのディレクトリーで予期したファイルを初めて検出したときは、ファイルのサイズを記録しますが、それ以外は何もしません。ステップは、処理を続行する前に、ファイル全体が他のアプリケーションから転送されたことを確認する必要があります。ポーリング間隔が経過すると、ステップは再度チェックし、ファイルを見つけ、ファイルのサイズを前回のチェックと比較します。

  • ファイルが前回より大きくなっている場合、ステップは待機を続けて、再度ポーリング間隔が経過したときに再度サイズをチェックします。
  • ファイルのサイズが前回と同じ場合、ファイルサイズが変化していないと注記され、「2回にわたってサイズは同じでした」のように表示されます。

    ステップは、[ファイルサイズ検査カウント]の値を確認します。ファイルサイズが同じになった回数がこの値に達すると、ファイルが完全にコピーされたとステップがみなすようになります。ファイルサイズが同じだった回数がファイルサイズ検査カウントと等しくなった場合、そのステップはファイルが完了したとみなします。

ファイルが完了すると、ステップは[検索済みファイル]プロパティーの値に基づいてそのファイルの名前を変更し、ジョブのスプールディレクトリーにコピーします。その後、ステップは処理を完了します。ジョブを他のステップに渡すか、ワークフローの分岐を終了します。

注意: RICOH ProcessDirectorは、特定の外部プログラムとのインターフェースとして機能する、個別に販売されている機能を提供します。具体例としては、Avanti Slingshot接続、Quadient Inspire接続、PitStop接続、Ultimate Impostrip®接続が挙げられます。Postal Enablementは、複数の外部プログラムと連携します。
  • Avanti Slingshot Connectは、Avanti Slingshot Management Information Systemとのインターフェースとして機能します。
  • PitStop Connectは、Enfocus PitStop Server 10以上とのインターフェースとして機能します。
  • Postal Enablementは、Bell and Howell BCC Mail ManagerやTEC Mailing Solutions MailPreparerなど、郵便最適化ソフトウェアとのインターフェースとして機能します。
  • Quadient Inspire接続は、Quadient Inspire Designerバージョン8以上とのインターフェースとして機能します。
  • Ultimate Impostrip®接続は、Windows上のUltimate Impostrip®自動化またはスケーラブルとのインターフェースを提供します。

RICOH ProcessDirectorは、これらの機能とともに外部プログラムソフトウェアを提供するわけではありません。

1.3.4.1 外部プログラムを設定する

外部ステップ用の構成タスクを開始する前に、外部ステップが呼び出す外部プログラムをセットアップする必要があります。
外部プログラム、さらに可能な場合は、アプリケーション/2次サーバーソフトウェアをインストールしてから、この手順を開始してください。

基本製品またはアプリケーション/2 次サーバーおよび他アプリケーションをインストールするときは、以下の点に留意してください。

  • RICOH ProcessDirectorソフトウェアをLinuxシステムにインストールする際に、インストールプログラムはRICOH ProcessDirectorシステムユーザー(aiw1がデフォルト)を作成します。Linuxシステムで実行される外部プログラムの動作を検証する場合は、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーを使用して検証テストを実行してください。
  • RICOH ProcessDirectorは、Windowsアプリケーションサーバー上ではRICOH ProcessDirectorのシステムユーザーアカウントを自動的に作成しません。インストールプログラムは、RICOH ProcessDirectorユーザーとして使用するユーザーアカウント名の入力を求めるプロンプトを出します。Windowsアプリケーションサーバーでは、RICOH ProcessDirectorユーザーのユーザーアカウントから、外部プログラムの動作を検証してください。
  • RICOH ProcessDirector1次コンピューターがLinuxシステムの場合、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーおよび他アプリケーションで使用されるユーザーに、使用するディレクトリーおよびファイルシステムに対する適切な権限が与えられていることを確認してください。
  • RICOH ProcessDirector1次コンピューターがWindowsシステムで、マッピングされたネットワークドライブに他のアプリケーションが存在する場合、RICOH ProcessDirectorが始動したら必ずmountDrives.batファイルを編集してネットワークドライブをマッピングします。ファイルは c:\aiw\aiw1\bin\ ディレクトリーにあります。
  • Linux 1次コンピューター上のRICOH ProcessDirectorシステムユーザーまたはWindows 1次コンピューター上のRICOH ProcessDirectorが他のアプリケーションを実行できることを確認してください。次のいずれかの方法を使用します。
    • 作成するコマンドに、アプリケーションへの絶対パスを含めます。
    • Windows 1次コンピューターのPATH環境変数にアプリケーションを追加するか、Linux 1次コンピューターでRICOH ProcessDirectorシステムユーザーを追加します。

      この方法が最も効果を発揮するのは、他アプリケーションが 1 次サーバーと同じシステムで実行される場合です。アプリケーションがアプリケーション/2 次サーバーで実行される場合は、この方法を使用するには他アプリケーションがインストールされているディレクトリーをマウントする必要があります。

    • Linux 1次コンピューターで、他アプリケーションへのシンボリックリンクを作成して、そのリンクを/aiw/aiw1/binに保存します。

      そのディレクトリーにシンボルリンクを保存することには、いくつかの重要な利点があります。RICOH ProcessDirectorは、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーを作成する際に、そのディレクトリーをPATH環境変数に付加するため、PATHを別途編集することなくアプリケーションが認識できるようになります。このディレクトリーは、サービス適用時に削除されることはありません。ただし、このディレクトリー内のファイルが更新される可能性はあります。リンクファイルに影響が及ぶことはありません。

      さらに、このディレクトリーにはアプリケーションおよび 2 次サーバーからアクセスできます。したがって、/aiw ファイルシステム内にある場合、シンボリックリンクを使用して外部アプリケーションを検出できます。外部アプリケーションは、Linux 1次コンピューターとWindowsアプリケーションサーバーのどちらでも、実行することができません。

外部プログラムをセットアップするには、次の手順に従います。

  1. 外部プログラムがスタンドアロンプログラムとして正常に実行されることを、プログラムの資料を参照しながら検証します。
  2. RunExternalProgram を使用する予定の場合は、次の手順に従います。
    1. アプリケーションがLinuxコンピューターで実行される場合、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーとしてログインします。Windowsコンピューターで実行される場合、管理者としてログインします。
    2. プログラムをコマンドラインから呼び出して入力ファイルを渡すためのコマンドを作成します。
      ステップテンプレートを構成するときにモデルとして使用できるように、正常に動作するコマンドを記録してください。
    3. ステップで使用する制御ファイルテンプレートを作成します。

      外部プログラムに必要なプロパティー値を、印刷ファイルに付随するパラメーターファイルから読み取らせる場合は、このファイルを RunExternalProgram ステップで作成できます。このステップでのファイル生成には、制御ファイルテンプレートが使用されます。制御ファイルテンプレートを作成するには、次の手順に従います。

      1. アプリケーションで使用可能なパラメーターファイルのコピーを作成します。
      2. ファイル内のすべてのプロパティー値を、プロパティーの RICOH ProcessDirector シンボル表記で置き換えます。プロパティー値がジョブ内のファイルの名前の場合は、ファイル名を決定するための適切なRICOH ProcessDirectorメソッド呼び出しで置き換えてください。

        このステップが実際に処理されるときに、テンプレートのすべての参照が解決され、現在のジョブの値が代入されてパラメーターファイルが作成されます。

      3. 制御ファイルテンプレートを /aiw/aiw1/ (Linux) または C:\aiw\aiw1\ (Windows) 共有ファイルシステム (RICOH ProcessDirector) 内のディレクトリーにコピーします。

        外部プログラム用のサンプル制御ファイルテンプレートは、/aiw/aiw1/samples/external_programs/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\samples\external_programs\(Windows) にインストールされています。これらのファイルを /aiw/aiw1/control_files/external_programs/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\control_files\external_programs\(Windows) ディレクトリーにコピーしてカスタマイズしたり、独自の制御ファイルを /aiw/aiw1/control_files/external_programs/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\control_files\external_programs\(Windows) ディレクトリーに追加したりできます。制御ファイルテンプレートのディレクトリー位置を書き留めておきます。

      4. Linuxシステムでは、制御ファイルテンプレートのファイル許可で、他のクラスのシステムユーザーによるアクセスが許可されていることを確認します。例えば、制御ファイルテンプレートの許可を 666 に設定してください。
      5. 外部コマンドが、予期されているとおりのパラメーターで制御ファイルを渡すことを確認します (例えば、追加のジョブ・プロパティーを組み込むための -o オプション)。

    4. Linuxシステムでは、アプリケーションへのシンボリックリンクを1次コンピューター上で作成します。
      1. RICOH ProcessDirector基本製品が稼働しているシステムに、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーとしてログインします。
      2. stopaiw コマンドを使用して、1 次サーバーを停止します。
      3. 次のコマンドを使用してシンボリックリンクを作成します。
        ln -s application_file /aiw/aiw1/bin/link_file
        application_file をアプリケーションの実行可能ファイルへの絶対パスで置き換え、link_file は、作成するシンボリックリンクファイルの名前で置き換えてください。実行可能ファイルは、/aiw ファイルシステム内に存在する必要があります。
      4. startaiw コマンドを使用して 1 次サーバーを始動します。
  3. RunHotFolderApplication を使用する予定の場合は、次の手順に従います。
    1. 1 次コンピューターにログオンします。Linuxシステムで、RICOH ProcessDirectorシステムユーザーとしてログインします。
    2. サンプルの印刷ファイルを、アプリケーションの入力フォルダーにコピーまたは転送します。
    3. 他アプリケーションによってこのファイルの処理が開始されたことを確認します。
    4. 作成されるファイルの出力フォルダーを監視します。出力ファイルが作成されたら、別のディレクトリーにコピーするか転送してから、ファイルが正しいことを検証します。
    5. 他アプリケーションのログファイルが保管されているディレクトリーにナビゲートし、ログファイルを開いて表示できることを確認します。

1.3.4.2 外部ステップ

1.3.4.2.1 外部コマンド

RunExternalProgramステップテンプレートを使用する場合、ステップテンプレートの作成を始める前に、使用するコマンドについて理解してください。RICOH ProcessDirectorシンボル表記を使用する外部コマンドの例を次に示します。

新しい印刷ファイルを宛先にコピーする

次の例では、Linux cpコマンドが、ソースファイルが宛先ファイルよりも新しい場合にのみ、ジョブのスプールディレクトリーからJobNumber.print.pdfファイルをコピーします。
cp -u ${getAbsoluteFileName(print, pdf, read)} /tmp/jobarchives

${getAbsoluteFileName(print, pdf, read)}は、スプールディレクトリーにあるPDF印刷ファイルの名前を返すRICOH ProcessDirectorシンボル式です。PDF印刷ファイルがスプールディレクトリーにない場合は、外部プログラムの実行時にエラーが発生します。

印刷ファイルを更新してそれをスプールディレクトリーに書き込む

次の例では、外部プログラムmyprogramがスプールディレクトリーからJobNumber.print.pdfファイルを読み取り、リダイレクトを使用してファイルの更新バージョンをスプールディレクトリーに書き込みます。
myprogram -i ${getFileName(print, pdf, read)} > 
${getFileName(print, pdf, write)}

${getFileName(print, pdf, read)}は、スプールディレクトリーにあるPDF印刷ファイルの名前を返すRICOH ProcessDirectorシンボル式です。外部プログラムの実行時にスプールディレクトリーにPDF印刷ファイルがない場合、RICOH ProcessDirectorはジョブの入力ファイル名JobNumber.print.unknownを返します。そのファイルがスプールディレクトリー内にない場合、エラーが発生します。

印刷ジョブの指定変更ファイルを読み取って統計ファイルをスプールディレクトリーに書き込む

次の例では、外部プログラムauditstatisticsがスプールディレクトリーからJobNumber.overrides.textファイルを読み取り、新しい統計ファイルJobNumber.statistics.textをスプールディレクトリーに書き込みます。
auditstatistics inputfile=${getFileName(overrides, text, read)} 
outputfile=${getFileName(statistics, text, write)}

個別のファイルを使用してプロパティー値を印刷ファイルとともに外部プログラムに渡す

この例では、Linux cpコマンドが、既存のRICOH ProcessDirector制御ファイルに対応するCSVファイルを生成します。制御ファイルは、9個のRICOH ProcessDirectorジョブプロパティーに対するシンボルをリストします。
cp ${getControlFileName()} /aiw/aiw1/samples/${Job.ID}.info.csv

${getControlFileName()}は、RICOH ProcessDirector解決された制御ファイルの名前を返すシンボル式です。RICOH ProcessDirectorは、指定した制御ファイルテンプレートから制御ファイルを生成します。

制御ファイルはgetChildFileNameメソッドを使用して 子ファイルの名前を返すことにより、外部プログラムがファイルをスプールディレクトリーのchildrenサブディレクトリーに書き込むことができるようにします。外部プログラムは子ジョブファイルのファイル名を、次の形式で書き込む必要があります。

JobNumber.UsageType.DataType.n,Job.JobType=JobTypeName
JobTypeNameは、子ジョブが必要とするワークフローの名前です。ワークフローは、存在していて使用可能になっている必要があります。

RunExternalProgramステップテンプレートに基づくステップを[ジョブタイプ]プロパティーノートブックを使用するワークフローに追加すると、ジョブのデフォルト設定で[受信]と表示されているプロパティーが、ステップの追加先である実際のフェーズを反映するように変わります。

完全パス名を使用してコマンドを呼び出す

この例では、完全パス名を使用してユーザーに提供された外部プログラムmytransformを呼び出してファイルをPDF形式に変換します。mytransformは入力ファイルと出力ファイルの名前を制御ファイルから読み取ります。
/opt/myprograms/bin/mytransform -c ${getControlFileName()}

印刷ファイルをWindowsシステムにアーカイブする

次の例では、外部プログラムがWindows copyコマンドを使用して、スプールディレクトリーからのJobNumber.print.pdfファイルのコピーをWindowsシステム上のアーカイブディレクトリーに書き込みます。
copy ${getAbsoluteFileName(print,pdf,read)} d:\archive\pdf
    注意:
  • WindowsシステムディレクトリーにRICOH ProcessDirectorがインストールされ、Windowsアプリケーションサーバーが1次サーバーと接続されている必要があります。
  • Windowsディレクトリーは、ディレクトリー名のネイティブWindows形式を使用して指定します。
  • 必要に応じて、Windows Services for UNIX(SFU)コマンドの代わりにネイティブWindowsコマンドを使用します。例えば、cpコマンドの代わりにcopyコマンドを使用してください。すべてのSFUコマンドがWindowsシステムで使用できるわけではありません。
  • コマンドによっては、Windowsシステム上のディレクトリーがなくてもよい場合があります。このコマンドにより、Windowsシステム上にディレクトリーが作成されます。
  • ステップテンプレートがWindowsアプリケーションサーバー上でのみ実行されるように調整されていることを確認します。Linuxではディレクトリー名の形式が異なるため、このステップテンプレートに基づくステップをRICOH ProcessDirectorがWindows以外のシステムで実行しようとすると失敗します。

1.3.4.2.2 RICOH ProcessDirector メソッドの使用

RICOH ProcessDirector は、ジョブの作成時に、スプールディレクトリーも作成します。スプールディレクトリーには入力ファイルと、ジョブに関する情報を提供するその他のファイルのコピーが入ります。ステップとコマンドは、処理中にスプールディレクトリー内のさまざまなファイルにアクセスし、これらを使用できます。また、外部プログラムは、既存のスプールファイルを更新し、新しいファイルをディレクトリーに書き込むことができます。

RICOH ProcessDirector は、ジョブのスプールディレクトリーでファイルの読み取りや書き込みを実行するために、以下のメソッドを提供しています。

  • getFileName
  • getAbsoluteFileName
  • getCurrentFile
  • getCurrentAFPFile
  • getControlFileName
  • getChildFileName
  • getChildFileStem

1.3.4.2.2.1 スプールディレクトリー名

RICOH ProcessDirectorがジョブ用に作成するデフォルトのスプールディレクトリーは/aiw/aiw1/spool/default/JobNumber(Linux)またはC:\aiw\aiw1\spool\default\JobNumber(Windows)です。

例:

  • /aiw/aiw1/spool/default/10000006 (Linux)
  • C:\aiw\aiw1\spool\default\10000006(Windows)

子ジョブ用に作成されるデフォルトのスプールディレクトリーは/aiw/aiw1/spool/default/JobNumber.Number (Linux) またはC:\aiw\aiw1\spool\default\JobNumber.Number (Windows)です。例:

  • /aiw/aiw1/spool/default/10000006.4 (Linux)
  • C:\aiw\aiw1\spool\default\10000006.4 (Windows)

RICOH ProcessDirectorメッセージおよびジョブのプロパティーノートブックは、スプールディレクトリーをルートファイルパスとして参照します。

RICOH ProcessDirectorは、常にデフォルトのスプールディレクトリーの名前にこれらの命名規則を使用します。承認されたユーザーは、デフォルトの命名規則を変更できません。

追加のスプールディレクトリーを作成できます。追加のスプールディレクトリー名の形式は、/aiw/aiw1/spool/SpoolName/JobNumber(Linux)またはC:\aiw\aiw1\spool\SpoolName\JobNumber(Windows)/aiw/aiw1/spool/SpoolName/JobNumber.Number (Linux) またはC:\aiw\aiw1\spool\SpoolName\JobNumber.Number (Windows)です。SpoolNameは、許可ユーザーが定義したサブディレクトリー名です。

1.3.4.2.2.2 スプールファイル名

RICOH ProcessDirector はジョブを処理するとき、そのジョブ用のスプールファイルを生成します。RICOH ProcessDirector スプールファイル名のフォーマットは次のとおりです。

構文 1、親ジョブまたはスタンドアロンジョブ:

JobNumber.Usagetype.Datatype

構文 2、子ジョブ:

JobNumber.Usagetype.Datatype.ChildGroupID

ここで、

Usagetype
ジョブ中のスプールファイルの目的または役割を記述します。使用タイプキーワードには大/小文字の区別があります。RICOH ProcessDirector には、ここにリストされているキーワード以外の使用タイプキーワードもありますが、外部プログラムによる読み取りまたは書き込みの対象となるスプールファイルの使用タイプキーワードは次のとおりです。
aiwlist
ジョブの入力ファイルとその実行依頼タイプごとに 1 つの項目が入っています。ジョブによって異なりますが、RICOH ProcessDirector は 1 つ以上の入力ファイルを生成しているか、または初期ジョブデータが入っている入力ファイルを伴っている場合があります。aiwlist ファイルは問題判別に役立ちます。

次の例は、RICOH ProcessDirector が 1 つ以上の入力ファイルを生成するときのファイルの内容を示しています。最初の列の情報は実行依頼タイプです。

Linux:

Data;/aiw/aiw1/System/hf/PDF/Staged/
sample.PRD.AIW_TS.2006-04-27-08.57.31.476
Other;/aiw/aiw1/System/hf/PDF/Staged/
sample.JCL.AIW_TS.2006-04-27-08.57.31.593
List;/aiw/aiw1/System/hf/PDF/Staged/
sample.lst.AIW_TS.2006-04-27-08.57.31.534
AIWList;/aiw/aiw1/System/hf/PDF/Staged/
AIWList.AIW_TS.2006-04-27-08.57.31.794

Windows:

Data;C:\aiw\aiw1\System\hf\PDF\Staged\
sample.PRD.AIW_TS.2006-04-27-08.57.31.476
Other;C:\aiw\aiw1\System\hf\PDF\Staged\
sample.JCL.AIW_TS.2006-04-27-08.57.31.593
List;C:\aiw\aiw1\System\hf\PDF\Staged\
sample.lst.AIW_TS.2006-04-27-08.57.31.534
AIWList;C:\aiw\aiw1\System\hf\PDF\Staged\
AIWList.AIW_TS.2006-04-27-08.57.31.794
制御
RICOH ProcessDirector が生成する特殊な制御ファイルです。これには、ジョブの入力ファイルに付随する制御ファイルテンプレートで指定された処理パラメーターが含まれます。RICOH ProcessDirectorは、ジョブの 外部制御ファイルテンプレートプロパティーで指定されたファイルから制御ファイルを生成します。制御ファイルを作成するとき、RICOH ProcessDirector 固有の項目を制御ファイルテンプレートから解決します。例えば、PDF ワークフローは準備フェーズで RunExternalProgram ステップを実行します。RunExternalProgram ステップは、この 外部コマンドプロパティーを指定します。

/aiw/aiw1/bin/copy_files.pl ${getControlFileName()} /aiw/aiw1/samples/${Job.ID}.info.csv

RunExternalProgram ステップは、この外部制御ファイルテンプレートプロパティーを指定します。

/aiw/aiw1/control_files/external_programs/job_info.cfg (Linux)

C:\aiw\aiw1\control_files\external_programs\job_info.cfg (Windows)

job_info.cfg 制御ファイルテンプレートには、次の情報が入っています。

Job.ID,Job.Name,Job.JobType,Job.SubmitTime,Job.RequestedPrinter,
Job.InputFile.Size,Job.JobSize,Job.TotalPages,Job.TotalSheets

${Job.ID},${Job.Name},${Job.JobType},${Job.SubmitTime},
${Job.RequestedPrinter},${Job.InputFile.Size},${Job.JobSize},
${Job.TotalPages},${Job.TotalSheets}

RICOH ProcessDirector がこのテンプレートから制御ファイルを作成するときに、${Job.ID}${Job.Name}${Job.JobType}${Job.SubmitTime}${Job.RequestedPrinter}${Job.InputFile.Size}${Job.JobSize}${Job.TotalPages}、および ${Job.TotalSheets} の各シンボルの値を実際の RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーに解決します。例:
${Job.ID}=10000001
${Job.Name}=Demo.pdf
${Job.JobType}=PDF
${Job.SubmitTime}=10:02.35
${Job.RequestedPrinter}=Sample
${Job.InputFile.Size}=2608549
${Job.JobSize}=26
${Job.TotalPages}=26
${Job.TotalSheets}=26
    注意:
  • RICOH ProcessDirector によって作成されるすべてのジョブに、そのスプールディレクトリー内の制御ファイルが関連付けられているわけではありません。
overrides
ジョブの入力ファイルに付随するジョブ固有のパラメーターのコピーが含まれます。RICOH ProcessDirectorは、制御ファイルとともにこれらのパラメーターを使用して、ジョブのジョブプロパティーを設定できます。

たとえば、AFPサポート機能がインストールされている場合、RICOH ProcessDirectorが Download for z/OS またはAFP Download Plusから受信するジョブには、Downloadデーモンが生成するdatasetname.JCLファイルが含まれています。これらのファイルには、JCL パラメーターに指定された値を表す情報があります。次の例は、パラメーターの JCL 値が入っている指定変更ファイルの内容を示しています。

"-odatat=line -ofileformat=record -occ=yes -occtype=a -ochars=GF10 
-opagedef=P1A 06462 -of=F1A10110 -ocop=001 -odatac=block -ojobn=PAYROLL 
-ous=ADMIN1 -ono=BLD PDEVL -opr=KÿSMITH -opa=forms=STD,class=C,
destination=CHI3,jobid=JOB 02357,OUTGRP=NEXT"

制御ファイル (RICOH ProcessDirector が提供する /aiw/aiw1/samples/rules/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\samples\rules\(Windows)receive_jcl_jobtype.cfg など) は指定変更ファイルを処理できます。

    注意:
  • RICOH ProcessDirector によって作成されるすべてのジョブに、そのスプールディレクトリー内の指定変更ファイルが関連付けられているわけではありません。
印刷する
ジョブのデータが入っている印刷ファイル。このデータは、RICOH ProcessDirector が受信した入力ファイルのフォーマットと一致する場合もあれば、異なるフォーマットである場合もあります。フォーマットは、ジョブに対して実行された処理によって異なります。たとえば、入力ファイルは処理中にPostScriptに変換される場合があります。

RICOH ProcessDirector で使用される使用タイプキーワードに加えて、許可ユーザーは、RICOH ProcessDirector メソッドを使用してスプールディレクトリー内のファイルを操作するとき、独自の使用タイプキーワードを指定できます。ただし、外部プログラムによってスプールディレクトリーに書き込まれたファイルが RICOH ProcessDirector でさらに処理される場合は、ユーザー定義キーワードを RICOH ProcessDirector キーワードの変形にすることはできません。例えば、PRINT または Print という使用タイプを使用しないでください。RICOH ProcessDirectorprint のみ認識します。

Datatype
スプールファイルの内容またはデータストリームタイプを記述します。特定のジョブのスプールディレクトリーに特定のデータタイプのスプールファイルが入るかどうかは、ジョブに対して実行された処理によって異なります。データタイプキーワードでは大/小文字が区別されます。RICOH ProcessDirector には、次のキーワードが用意されています。
afp
AFP (Advanced Function Presentation)フォーマット。スプールファイルにはジョブ印刷データが入っています。
gif
グラフィック交換形式 (GIF) スプールファイルにはイメージデータが入っています。
jdf
ジョブ定義フォーマット (JDF)。スプールファイルには、ジョブチケットからのジョブ固有パラメーターが入っています。
jpeg
Joint Photographic Experts Group (JPEG) フォーマット。スプールファイルにはイメージデータが入っています。
json
JavaScript Object Notation (JSON) 形式。
linedata
行データフォーマットまたは混合モードフォーマット。スプールファイルにはジョブ入力データが入っています。
mjm
Portable Document Format (PDF)、Job Definition Format (JDF)、Job Messaging Format (JMF) 形式のデータを使用する Multipurpose Internet Mail Extensions (MIME) パッケージ。スプールファイルには、ジョブチケットからのジョブ入力データとジョブ固有パラメーターが入っています。
pcl
Printer control language (PCL) フォーマット。スプールファイルにはジョブ入力データが入っています。
pdf
Portable Document Format (PDF)。スプールファイルにはジョブ入力データが入っています。
ps
PostScriptフォーマット。スプールファイルにはジョブ入力データが入っています。
テキスト
データストリームはプレーンテキストファイルです。スプールファイルには、処理パラメーターや外部プログラムによって作成された情報など、非ジョブデータを入れることができます。
tiff
Tagged Image File Format (TIFF)。スプールファイルにはイメージデータが入っています。
xml
Extended Markup Language (XML) 形式。スプールファイルには、詳細に構造化された XML が入っています。
zip
1 つ以上のファイルのデータ圧縮およびアーカイブフォーマットです。スプールファイルには、zip ファイル内のファイルの形式に応じて、ジョブ入力データ、イメージデータ、または非ジョブデータを入れることができます。
不明
データストリームのフォーマットは不明です。これは、ジョブのオリジナル入力ファイルのコピーであるスプールファイルに、RICOH ProcessDirector が最初から設定しているデータタイプキーワードです。詳しくは、 [入力データストリーム]ジョブプロパティーの説明を参照してください。データタイプキーワードが unknown であるファイルは、RICOH ProcessDirector によってジョブが作成された後、少しの間だけスプールディレクトリーに残っている場合があります。

RICOH ProcessDirector で使用されるデータタイプキーワードに加えて、許可ユーザーは、RICOH ProcessDirector メソッドを使用して、外部プログラムでスプールディレクトリーにファイルを書き込むとき、独自のデータタイプキーワードを指定できます。ただし、外部プログラムによってスプールディレクトリーに書き込まれたファイルが RICOH ProcessDirector でさらに処理される場合は、データタイプのユーザー定義キーワードを RICOH ProcessDirector キーワードの変形にすることはできません。例えば、PDF または Pdf というデータタイプは使用しないでください。RICOH ProcessDirectorpdf のみ認識します。

ChildGroupID
外部プログラムによって作成された子ジョブに関連するすべてのファイルを識別してグループ化するために、RICOH ProcessDirector が使用する固有の数値。子グループ ID キーワードは、データタイプキーワードに追加されます。親ジョブまたは単一のジョブには、子グループ ID キーワードはありません。

1.3.4.2.2.3 getFileNameおよびgetAbsoluteFileNameの構文

getFileName および getAbsoluteFileName メソッドを使用して、スプールディレクトリーにある特定のファイルの名前を返すことができます。RICOH ProcessDirectorはジョブごとに固有のジョブ番号を割り当て、ファイル名にそのジョブ番号を使用するため、役に立ちます。2 つのメソッドの主な違いは、明確に要求したファイルが存在しない場合に getAbsoluteFileName は失敗すること、getFileName は代替スプールファイルの名前を返すことができることです。

RICOH ProcessDirectorgetFileNameメソッドまたはgetAbsoluteFileNameメソッドを使用するには、シンボル表記を使用して、RICOH ProcessDirectorシンボル式としてこれらのメソッドを参照してください。次のいずれかの構文を使用します。

構文 1、単一検索:

${getFileName(UsageKeyword, DatatypeKeyword, FileaccessKeyword)}

${getAbsoluteFileName(UsageKeyword, DatatypeKeyword, FileaccessKeyword)}

構文 2、反復検索:

${getFileName(UsageKeyword, (DatatypeKeyword1, DatatypeKeyword2...), 
FileaccessKeyword)}

${getAbsoluteFileName(UsageKeyword, (DatatypeKeyword1, 
DatatypeKeyword2...), FileaccessKeyword)}

ここで、

UsageKeyword
スプールファイルの使用タイプを識別する、大/小文字の区別があるキーワード。許可ユーザーが指定できる値は、スプールファイル名の使用タイプ部分に指定できる値と同じです。たとえば、aiwlistcontroloverridesprintなどのRICOH ProcessDirector提供のキーワードを指定できます。また、独自のユーザー定義キーワードを指定することもできます。
DatatypeKeyword または (DatatypeKeyword1, DatatypeKeyword2...)
スプールファイルのデータタイプを指定する、大/小文字の区別があるキーワード。許可ユーザーが指定できる値は、スプールファイルのデータタイプ部分に指定できる値と同じです。たとえば、 RICOH ProcessDirector提供のキーワード(jdfpdf、またはgif)を指定できます。また、独自のユーザー定義キーワードを指定することもできます。

最初のタイプのスプールファイルが見つからなくても、 RICOH ProcessDirectorに別のスプールファイルの検索を続行させたい場合は、複数のデータタイプキーワードを指定できます。キーワードは、コンマで区切り、括弧で囲んでください。例:

${getFileName(UsageKeyword, (print, pdf), FileaccessKeyword)}

この例では、まず getFileName メソッドは、データタイプ print のスプールファイルを探します。一致するファイル名が見つからない場合、データタイプ pdf のスプールファイルを探します。一致するスプールファイル名が見つからない場合は、データタイプが[不明]のスプールファイルを探します。このスプールファイルが存在しない場合、 RICOH ProcessDirectorはエラーメッセージを出します。

注意: 処理において、ファイルの名前をRICOH ProcessDirectorが解決しようと試みる時点で、メソッドがファイルを検索するかどうかが決定されます。ワークフローで SetJobPropsFromTextFile ステップが組み込まれている場合、getFileName メソッドの代わりに getAbsoluteFileName メソッドを使用してください。SetJobPropsFromTextFileステップは、入力装置がジョブを作成した後、すぐにgetFileNameメソッドが提示するファイル名を解決しようと試みます。処理において、この時点ですべてのスプールファイルを使用できるわけではありません。RICOH ProcessDirectorは、ジョブを作成した後、すぐにgetAbsoluteFileNameメソッドが提示するファイル名を解決しようとしません

また、複数のデータタイプ値を getAbsoluteFileName メソッドで指定することもできます。例:

${getAbsoluteFileName(UsageKeyword, (pdf, postscript, text), 
FileaccessKeyword)}

getAbsoluteFileName メソッドは getFileName メソッドと同じ方法でスプールファイルを探しますが、1 つだけ例外があります。指定されているどのデータタイプのスプールファイルも存在しない場合、デフォルトでは、getAbsoluteFileName メソッドはデータタイプ unknown のスプールファイルを探しません。

FileaccessKeyword
読み込みまたは書き込みのいずれかのファイルアクセス権のキーワードにより、外部プログラムがファイルをスプールディレクトリーから読み込むかどうか、またはファイルをスプールディレクトリーに書き込むかどうかを指定します。RICOH ProcessDirectorは、外部プログラムがファイルを読み込みまたは書き込みするかどうかに応じて、スプールディレクトリーのサブディレクトリーにファイルを作成します。
checkpoints サブディレクトリー
外部プログラムが書き込み操作によってファイルを変更した場合、RICOH ProcessDirectorはファイルのオリジナルバージョンをこのサブディレクトリーに移動します。その後で許可ユーザーから再処理アクションが要求された場合、RICOH ProcessDirectorcheckpointsサブディレクトリーからオリジナルのスプールファイルを復元できます。これで、外部プログラムは、最初にファイルを処理したときと同じ入力を書き込み操作で使用できます。
tmp サブディレクトリー
外部プログラムが新しいファイルを作成した場合、RICOH ProcessDirectorは外部プログラムを呼び出した外部ステップが終了するまで、そのファイルをこのサブディレクトリーに保管します。ステップが完了すると、RICOH ProcessDirectorは、その新しいファイルをスプールディレクトリーに移動します。
注意: 子ジョブを作成する外部プログラムは、それらをジョブのスプールディレクトリーのchildrenサブディレクトリーに書き込む必要があります。外部プログラムが作成する子ジョブのファイル名は、次の形式である必要があります。
JobNumber.Usagetype.Datatype,ChildGroupID,Job.JobType=JobType
ChildGroupIDは、単一の子ジョブに関連付けられているすべてのファイルで同じである必要があります。外部プログラムが複数の子ジョブを生成する場合は、新しい子ジョブに関連付けられたファイルセットごとに ChildGroupID を増やす必要があります。

外部プログラムはファイル名に ,Job.JobType= を追加します。これは、ワークフロープロパティーのデータベース名です。JobType 値は、子ジョブが必要とするワークフローの名前です。このワークフローは、存在していて使用可能になっていなければなりません。

getFileName および getAbsoluteFileName の読み取りの例

これらの例はすべて、スプールディレクトリーを使用しています。

  • /aiw/aiw1/spool/default/10000006 (Linux)
  • C:\aiw\aiw1\spool\default\10000006(Windows)

スプールディレクトリーには、次のスプールファイルが含まれます。

10000006.banner_attributes.text
10000006.control.text
10000006.overrides.text
10000006.print.pdf
10000006.print.unknown
10000006.resources.pdf
10000006.resources.log
10000006.resources.outlines

これらの例は、[入力データストリーム]ジョブプロパティーの値が、どのような方法でも (例えば、ワークフローのジョブデフォルトまたは検出ステップによって) 設定されなかったことが前提となっています。そのため、データタイプ unknown のスプールファイルがスプールディレクトリーに存在しています。

  • 外部プログラムがファイルに対して読み取り操作を実行できるよう、ジョブの制御ファイルのパスと名前/aiw/aiw1/spool/default/10000006/10000006.control.text(Linux)またはC:\aiw\aiw1\spool\default\10000006\10000006.control.text (Windows)を返すには、次のようにします。
    ${getFileName(control, text, read)}
    
    ${getAbsoluteFileName(control, text, read)}
  • 外部プログラムがファイルに対して読み取り操作を実行できるよう、ジョブの入力ファイルのパスと名前/aiw/aiw1/spool/10000006/10000006.print.unknown(Linux)または C:\aiw\aiw1\spool\10000006\10000006.print.unknown (Windows)を返すには、次のようにします。
    ${getFileName(print, unknown, read)}
    
    ${getAbsoluteFileName(print, unknown, read)}

この例では、スプールディレクトリーを使用します。

  • /aiw/aiw1/spool/default/10000009 (Linux)
  • C:\aiw\aiw1\spool\default\10000009(Windows)

スプールディレクトリーには、次のスプールファイルが含まれます。

10000009.banner_attributes.text
10000009.control.text
10000009.overrides.text
10000009.print.ps
10000009.resources.pdf
10000009.resources.log
10000009.resources.outlines

この例では、入力データストリームのタイプが検出され、10000009.print.ps はオリジナルの入力ファイルのコピーです。サポートされているいずれかの PostScript 形式の入力ファイルを検索するには、次のようにします。

${getFileName(print, (pdf, ps), read)}

${getAbsoluteFileName(print, (pdf, ps), read)}

どちらのメソッドも、まず名前 10000009.print.pdf のスプールファイルを探します。ただし、このファイルは存在しないため、メソッドは引き続き名前 10000009.print.ps のスプールファイルを探します。

getFileName および getAbsoluteFileName の書き込みの例

これらの例はすべて、スプールディレクトリーを使用しています。

  • /aiw/aiw1/spool/default/10000006 (Linux)
  • C:\aiw\aiw1\spool\default\10000006(Windows)
  • 新しい統計レコードファイルをスプールディレクトリーに書き込む、外部プログラムによる書き込み操作をセットアップするには、次のようにします。
    ${getFileName(statistics, record, write)}
    
    ${getAbsoluteFileName(statistics, record, write)}

    RICOH ProcessDirectorには、パスおよびファイル名/aiw/aiw1/spool/default/10000006/10000006.statistics.record(Linux)およびC:\aiw\aiw1\spool\default\10000006\10000006.statistics.record(Windows)の外部プログラムが用意されています。

  • スプールディレクトリー内の AFP 印刷ファイルを更新する、外部プログラムによる書き込み操作をセットアップするには、次のようにします。
    ${getFileName(print, pdf, write)}
    
    ${getAbsoluteFileName(print, pdf, write)}

    RICOH ProcessDirector は、ジョブのスプールディレクトリーの checkpoint サブディレクトリーに、10000006.print.pdf という名前のファイル (存在する場合) をチェックポイント指定します。

    また、RICOH ProcessDirectorには、パスおよびファイル名/aiw/aiw1/spool/default/10000006/tmp/10000006.print.pdf (Linux)およびC:\aiw\aiw1\spool\default\10000006\tmp\10000006.print.pdf (Windows) の外部プログラムが用意されています。

    • プログラムが失敗した場合、外部プログラムがRICOH ProcessDirectortmpサブディレクトリーに移動したファイルに書き込んだため、ジョブのスプールディレクトリーは変更されません。RICOH ProcessDirectorは、外部プログラムを呼び出す外部ステップが正常に完了した場合にのみ、ファイルをスプールディレクトリーに移動します。
    • プログラムが成功した場合、RICOH ProcessDirectorは、ファイルをtmpサブディレクトリーからスプールディレクトリーに移動します。その名前のファイルがスプールディレクトリー内にすでに存在する場合、RICOH ProcessDirectorはそのファイルをチェックポイントサブディレクトリーに移動してから、新たに作成したファイルをtmpからジョブのスプールディレクトリーに移動します。

1.3.4.2.2.4 getCurrentFileの構文

getCurrentAFPFile メソッドは、印刷ファイルの名前を返します。このファイルはジョブのスプールディレクトリーにあります。元の印刷ファイルから選択されたページ範囲が含まれているファイルが存在する場合は、そのファイルの名前を返します。それ以外の場合は、元の印刷ファイルの名前を返します。再印刷ではしばしばあることなので、ジョブ全体でもジョブのサブセットでと同様に同じコマンドが動作できるようにすると、便利です。

許可ユーザーは常に、このメソッドを次のフォーマットで指定できます

${getCurrentFile(datatype)}

ここで、

datatype
印刷ファイルのデータストリームです。AFP を指定できます。その場合、このメソッドは getCurrentAFPFile メソッドと同じになります。このパラメーターには、${Job.InputDataStream} のようなシンボル表記も使用できます。

getCurrentFile の例

UNIX ベースのシステムで lpr を使用してパススループリンターにジョブを実行依頼するには、次のように、 [プリンターコマンド]プロパティーの値としてこのコマンドを使用できます。

lpr -Pmyprinter ${getCurrentFile(${Job.InputDataStream})}

最初にジョブがプリンターに送信されると、ジョブ全体が印刷されます。再度、サブセットのページを印刷するためにそのジョブが処理されると、サブセットだけが印刷されます。

1.3.4.2.2.5 getCurrentAFPFileの構文

getCurrentAFPFileメソッドは、AFP印刷ファイルの名前を返します。このファイルはジョブのスプールディレクトリーにあります。元の印刷ファイルから選択されたページ範囲が含まれているファイルが存在する場合は、そのファイルの名前を返します。それ以外の場合は、元の印刷ファイルの名前を返します。これは、元のジョブのサブセットが含まれている可能性のある、再印刷ジョブの処理を行うときに便利です。

このメソッドはパラメーターを使用しません。許可ユーザーは常に、このメソッドを次のフォーマットで指定する必要があります。

${getCurrentAFPFile()}
getCurrentAFPFile の例

あるワークフローに、印刷フェーズの外部ステップが含まれています。このステップは、PrintJobs ステップの前です。指定されるプロパティーと値は次のとおりです。

外部コマンド [Prepare][RunExternalProgram]
値:itm_driver -C ${getControlFileName()} -F"-itm_in_files ${getCurrentAFPFile()} -itm_out_files ${getFileName(print,pdf,write)}"

このタイプのジョブを初めて印刷するときは、RICOH ProcessDirector は印刷ファイルを tmp サブディレクトリーに 10000004.print.afp としてコピーします。外部コマンドによって、AFPファイルは印刷用PDFに変換されます。

ジョブを再印刷すると、オペレーターは元の印刷ファイルからページ範囲を選択します。RICOH ProcessDirectorは、選択したページのみを10000004.print_range.afpとしてtmpサブディレクトリーにコピーします。外部コマンドによって 10000004.print_range.afp が PDF フォーマットに変換されます。

1.3.4.2.2.6 getControlFileNameの構文

getControlFileName メソッドは、ジョブの解決済み制御ファイルの名前を返します。

このメソッドはパラメーターを使用しません。このメソッドを次のフォーマットで指定してください。

${getControlFileName()}
getControlFileName の例

この例では、次のスプールディレクトリーを使用します。

  • /aiw/aiw1/spool/default/10000003(Linux)
  • C:\aiw\aiw1\spool\default\10000003(Windows)
getControlFileNameメソッドを使用したときにRICOH ProcessDirectorがファイルを作成し、値を生成する方法について説明します。

ワークフローには、これらのプロパティーと値を指定する外部ステップが準備フェーズにあります。

外部制御ファイルテンプレート [Prepare][ConvertLineDataIntoAFP]
値:
  • /aiw/aiw1/control_files/external_programs/job_info.cfg(Linux)
  • C:\aiw\aiw1\control_files\external_programs\job_info.cfg(Windows)
外部コマンド [Prepare][RunExternalProgram]
値:
  • cp ${getControlFileName()} /aiw/aiw1/samples/${Job.ID}.info.csv(Linux)
  • copy ${getControlFileName()} C:\aiw\aiw1\samples\${Job.ID}.info.csv(Windows)

RICOH ProcessDirectorは、外部ステップを実行する直前に、外部制御ファイルテンプレートをスプールディレクトリーのtmpサブディレクトリーにコピーし、制御ファイルテンプレートに含まれるすべてのシンボルを解決します。これは、RICOH ProcessDirectorが結果である制御ファイルを作成するために使用する手順です。たとえば、次のファイルを生成します。たとえば、Linuxでこのファイルを生成します。

/aiw/aiw1/spool/default/10000003/tmp/job_info.control.text
Windows の場合は次のファイルが生成されます。
C:\aiw\aiw1\spool\default\10000003\tmp\job_info.control.text

RICOH ProcessDirectorがワークフローを使用して初期プロパティー値を設定するジョブを作成する際に、getControlFileNameメソッドによって返された値を使用して外部コマンドを次のように解決します。コマンドは以下の通りです。

cp /aiw/aiw1/spool/default/10000003/tmp/job_info.control.text /aiw/aiw1/samples/10000003.info.csv

または、Windows の場合は次のように解決します。

copy C:\aiw\aiw1\spool\default\10000003\tmp\job_info.control.text C:\aiw\aiw1\samples\10000003.info.csv

1.3.4.2.2.7 getChildFileNameの構文

外部プログラムが子ジョブと関連ファイルを1つだけ作成する場合、getChildFileNameメソッドを使用できます。このメソッドは子ジョブのファイル名を返します。外部プログラムが子ジョブのデータの書き込みを開始する時、getChildFileNameメソッドが返す名前でデータをファイルに書き込みます。

RICOH ProcessDirectorgetChildFileStemメソッドを使用するには、シンボル表記を使用して、RICOH ProcessDirectorシンボル式としてこのメソッドを参照します。次の構文を使用します。

${getChildFileName(UsageKeyword, DatatypeKeyword, ChildGroupID)}

ここで、

UsageKeyword
スプールファイルの使用タイプを識別する、大/小文字の区別があるキーワード。getChildFileNameメソッドでの UsageKeywordの使用法は、このトピックでスプールファイル、getFileNameメソッド、および getAbsoluteFileNameメソッドについて前述した使用法と同じです。
DatatypeKeyword
スプールファイルのデータタイプを識別する、大/小文字の区別があるキーワード。getChildFileNameメソッドでの DatatypeKeywordの使用法は、このトピックでスプールファイル、getFileNameメソッド、および getAbsoluteFileNameメソッドについて前述した使用法と同じです。
ChildGroupID
RICOH ProcessDirectorが同じ子ジョブに属するファイルを特定するために使用する固有の数値通常、外部プログラムが単一の子ジョブを生成するには、値は1に設定されます。

1.3.4.2.2.8 getChildFileStemの構文

外部プログラムが複数の子ジョブを作成する場合、または外部プログラムが生成する子ジョブの数が分からない場合は、getChildFileStem メソッドを使用できます。このメソッドは、外部プログラムが、必要な数の子ジョブファイル名を生成するために使用できる、ルート子ジョブファイル名を生成します。

RICOH ProcessDirectorgetChildFileStem メソッドを使用するには、シンボル表記を使用して、RICOH ProcessDirector シンボル式としてこのメソッドを参照します。次の構文を使用します。

${getChildFileStem(UsageKeyword, DatatypeKeyword)}

ここで、

UsageKeyword
スプールファイルの使用タイプを識別する、大/小文字の区別があるキーワード。getChildFileStem メソッドでの UsageKeyword の使用法は、このトピックでスプールファイル、getFileName メソッド、および getAbsoluteFileName メソッドについて前述した使用法と同じです。
DatatypeKeyword
スプールファイルのデータタイプを識別する、大/小文字の区別があるキーワード。getChildFileStemメソッドでの DatatypeKeywordの使用法は、このトピックでスプールファイル、getFileNameメソッド、および getAbsoluteFileNameメソッドについて前述した使用法と同じです。

1.3.4.3 外部ステップ用にステップテンプレートを設定する

外部プログラムを呼び出すコマンドを含むステップテンプレートを作成できます。次に、外部プログラムがインストールされているLinuxまたはWindowsシステムで実行されるように、ステップテンプレートを調整します。

1.3.4.3.1 コマンド行または制御ファイルを使用する外部ステップ用にステップテンプレートをセットアップする

このプロセスは、RICOH ProcessDirectorと外部プログラムの間で、コマンド行または制御ファイルを使用してパラメーターをやり取りする外部ステップのステップテンプレートをセットアップする場合に使用します。
    注意:
  • ジョブごとに外部プログラムの要件が異なる場合、ステップテンプレートを設定する必要はありません。RunExternalProgram ステップ・テンプレートを使用してステップをワークフローに追加し、そのステップの 「外部コマンド」「有効な戻りコード」、および 「外部プログラム言語」プロパティーを更新しますが、これについては後で説明します。
ステップテンプレートを外部ステップ用にセットアップするには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 左ペインで、ステップテンプレートをクリックします。
  3. RunExternalProgramステップテンプレート横のチェックボックスを選択します。
  4. コピーをクリックします。
  5. 新しいステップテンプレートの名前と説明を指定します。
  6. 外部タブをクリックします。
  7. 外部コマンドプロパティーを更新します。
    この値は、外部プログラムを実行するためにRICOH ProcessDirectorが発行する、実際のコマンドとコマンド行パラメーターです。コマンド文字列にはRICOH ProcessDirectorシンボル表記を使用できます。
  8. 外部プログラムで使用するための制御ファイルテンプレートを作成した場合は、外部制御ファイルテンプレートプロパティーを更新します。制御ファイルテンプレートのディレクトリー位置と名前の値を設定してください。外部プログラムがそのパラメーターをコマンド行引数でのみ受け取る場合は、このプロパティーの値をすべて削除してください。
  9. 有効な戻りコードプロパティーを更新します。
    有効な戻りコードは、ユーザー処置を必要としない外部プログラムからの戻りコードを意味します。複数の戻りコード番号をコンマで区切ります。 外部プログラムがこの値に含まれていない値を戻す場合、RICOH ProcessDirector はジョブをエラー状態にします。また、メッセージをジョブのログに書き込み、外部プログラムが報告した問題について警告します。

    たとえば、[有効な戻りコード]プロパティーの値が0,4の場合、外部プログラムが戻りコード16で終了すると、RICOH ProcessDirectorから次のようなメッセージが表示されます。

    AIWI6073E External step cp /aiw/aiw1/spool/default/10000016/10000016.print.unknown /archive/directory が戻りコード 16 で終了しましたが、このコードはエラーとして定義されています。

  10. インストール済み環境に特定の言語要件がある場合は、外部プログラムに対して、サポートしている言語でメッセージを返すように指示することもできます。外部プログラム言語プロパティーのドロップダウンリストには、RICOH ProcessDirectorがサポートしている言語がリストされます。
  11. OKをクリックします。
  12. 新しいステップテンプレートを選択し、使用可能をクリックします。

1.3.4.3.2 ホットフォルダーを使用する外部ステップ用にステップテンプレートをセットアップする

ホットフォルダーを使用して、入出力をRICOH ProcessDirectorと外部プログラムの間で受け渡す外部ステップ用のステップテンプレートをセットアップする場合に、このプロセスを使用します。
ステップテンプレートを外部ステップ用にセットアップするには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 左のペインで、ステップテンプレートをクリックします。
  3. RunHotFolderApplicationステップテンプレートを右クリックして、 コピーを選択します。
  4. 新しいステップテンプレートの名前と説明を指定します。
  5. ホットフォルダーをクリックします。
  6. [送信フォルダー]プロパティーを更新します。
    このプロパティーの値は、外部プログラム用の入力ホットフォルダーの名前です。RICOH ProcessDirectorは、外部プログラムに実行依頼するために、ジョブをこのフォルダーに入れます。
      注意:
    • 値は存在するフォルダーの名前でなければなりません。RICOH ProcessDirectorは、フォルダーを作成しません。
    • このフォルダーは、RICOH ProcessDirectorと外部プログラムの両方からアクセスできる必要があります。次の場所に置くことができます。
      • RICOH ProcessDirectorファイル共用システム、/aiw/aiw1/ (Linux) または C:\aiw\aiw1\ (Windows)内の、1次サーバーがインストールされているコンピューター上。
      • ファイル共用ソフトウェア(Sambaなど)を使用して共用されるファイルシステム内。
    • フォルダーがWindowsシステム上にある場合でも、パスはLinuxの形式で指定します。例えば、フォルダーがC:Sendingにある場合、/Sendingと入力します。
    • この値がヌルの場合、ファイルはコピーされず、ステップは待機します。
  7. [送信するファイル]プロパティーを更新します。
    このプロパティーの値は、RICOH ProcessDirectorが外部プログラムに送信するファイルの名前に解決するシンボル式です。
      注意:
    • デフォルト値はgetAbsoluteFileName(print, pdf, read)です。 これは、スプールディレクトリーにあるAFP印刷ファイルの名前を返します。PDF印刷ファイルがスプールディレクトリーにない場合は、外部プログラムの実行時にエラーが発生します。
  8. [検索フォルダー]プロパティーを更新します。
    このプロパティーの値は、外部プログラム用の出力ホットフォルダーの名前です。外部プログラムがジョブを処理した後で、RICOH ProcessDirectorは、このフォルダーからジョブを取得します。
      注意:
    • 値はすでに存在するフォルダーの名前でなければなりません。RICOH ProcessDirectorは、フォルダーを作成しません。
    • このフォルダーは、RICOH ProcessDirectorと外部プログラムの両方からアクセスできる必要があります。次の場所に置くことができます。
      • RICOH ProcessDirectorファイル共用システム、/aiw/aiw1/ (Linux) または C:\aiw\aiw1\ (Windows)内の、1次サーバーがインストールされているコンピューター上。
      • ファイル共用ソフトウェア(Sambaなど)を使用して共用されるファイルシステム内。
    • フォルダーがWindowsシステム上にある場合でも、パスはLinuxの形式で指定します。例えば、フォルダーがC:Retrievalにある場合、/Retrievalと入力します。
    • 検索フォルダーのクリーンアッププロパティーを いいえに設定すると、ステップが取得するファイルは、ジョブがステップに到達したときに検索フォルダーに入れることができます。このステップでは、ファイルを取得してから、 送信するファイルプロパティーで指定されたファイルを送信フォルダーに入れます。このステップでは、ジョブと取得したファイルを、ワークフローの次のステップに送信します。このステップでは、新しいファイルが検索フォルダーに入るまでは待機しません。
  9. [検索パターン]プロパティーを更新します。

    このプロパティーの値は、RICOH ProcessDirectorが外部プログラムの出力ホットフォルダーから取得する出力ファイルを特定するために使用するパターンマッチング文字列です。

    例えば、値${Job.ID}.*は、ファイル名がジョブIDと同じであるファイルに、ファイル拡張子が付いたすべてのファイルと一致します。

  10. [検索済みファイル]プロパティーを更新します。
    このプロパティーの値は、RICOH ProcessDirectorが検索済みファイルの名前変更に使用する名前に解決するシンボル式です。
  11. 検索フォルダーのクリーンアッププロパティーを更新します。

    ジョブがこのステップに入ると、この値は、ファイル名が検索パターンと一致する検索フォルダー内のファイルを削除するかどうかをRICOH ProcessDirectorに指示します。

  12. [アプリケーションログファイル]プロパティーを更新します。
    このプロパティーの値は、外部プログラムがログファイルを書き込むフォルダーです。この値は空白にすることができます。
  13. [ポーリング間隔]プロパティーを更新します。
    このプロパティーの値は、RICOH ProcessDirectorが出力ホットフォルダーを調べて完了したジョブを検査する間隔(秒単位)です。
  14. [ファイルサイズ検査カウント]プロパティーを更新します。
    このプロパティーの値は、RICOH ProcessDirectorが出力ホットフォルダーをポーリングし、ファイルのサイズが変更されていないことを検出する回数です。 RICOH ProcessDirectorはファイルが完成したと判断します。
  15. [タイムアウト間隔]プロパティーを更新します。
    このプロパティーの値は、外部プログラムの出力ホットフォルダーからジョブを取得するための時間制限(分単位)です。ジョブが受信されていないか、時間制限に達したときに完了していない場合、ジョブはエラーになります。
      注意:
    • タイムアウト間隔は、ポーリング間隔とファイル検査カウントを掛けたものよりも長くします。
    • タイムアウト間隔が0の場合、RICOH ProcessDirectorは永久に待機します。
  16. OKをクリックします。
  17. 調整タブで設定を更新し、外部プログラムがインストールされているコンピューターでステップを実行します。
    手順については、ステップテンプレートを調整するを参照してください。
  18. 新しいステップテンプレートを選択し、使用可能をクリックします。

1.3.4.3.3 ステップテンプレートを調整する

ステップテンプレートを調整すると、ステップの処理に必要となるシステムリソースの量を指定できます。またそのステップテンプレートから作成されたステップを実行可能なコンピューターを指定することもできます。

RICOH ProcessDirectorから他のコンピューター上のアプリケーションにアクセスするためのステップテンプレートは、それらのアプリケーションがインストールされているサーバー上で実行されるように調整する必要があります。

RunExternalProgramおよび RunHotFolderApplicationステップテンプレート(およびそれらのコピー)は、1次サーバー、アプリケーションサーバー、または2次サーバーで実行されるように調整できます。

RICOH ProcessDirector 1次コンピューターがLinuxシステムの場合、一部の機能でインストールされたステップテンプレートは、アプリケーションサーバー上で実行されるように調整する必要があります。次のステップテンプレート(およびそれらのコピー)は、アプリケーションサーバー上で実行されるように調整する必要があります。

  • RunPitStopOnJob

文書処理機能を含む機能によってインストールされたステップテンプレートは、1次サーバーでのみ実行できます。環境にRICOH ProcessDirectorアプリケーションサーバーまたは2次サーバーがある場合は、1次サーバーでのみ実行されるように、これらのステップテンプレートを調節してください。

  • CreateInserterReprints
  • CreateJobsFromDocuments
  • CreateReprints
  • GroupDocuments
  • InsertJobs
  • ReadBarcodeData
  • ReadDocumentsFromDatabase
  • ReadDocumentsFromParent
  • SendInserterControlFile
  • SetDocPropsFromConditions
  • SetInsertProperties
  • SetJobPropsFromOriginal
  • UpdateDocumentsInDatabase
  • WaitForDocumentCompletion
  • WriteDocumentsToDatabase
  • WriteInserterControlFile
  • WritePropsToReportsDatabase

ステップテンプレートを調整するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 左ペインで、ステップテンプレートをクリックします。
  3. 調整するステップテンプレートの名前をクリックします。
  4. 調整タブをクリックします。
  5. 同時ステップ制限セクションで、ステップテンプレートから作成された同時実行可能なステップ数の制限を設定する場所を指定します。
  6. OKをクリックします。

1.3.4.4 外部ステップ用にワークフローをセットアップする

外部プログラムを呼び出すためのステップテンプレートを作成し、その外部プログラムがインストールされているサーバーで実行するようにステップテンプレートを調整した後で、そのステップテンプレートに基づいたステップをワークフローに追加します。次にワークフローを入力装置に割り当てるか、または別のメソッドを使用してワークフローを特定のジョブに割り当てます。
ワークフローを外部ステップ用にセットアップするには、次の手順に従います。
  1. ワークフロータブをクリックします。
  2. 既存のワークフローのコピーを使用できるか、または新しいワークフローが必要かを判別します。次のいずれかを行ってください。
    • いずれかのワークフローを右クリックして、コピーを選択します。ワークフローのコピーに名前を付け、必要なその他の値を入力または編集して、 続行をクリックします。
    • 追加をクリックし、新しいワークフローの名前と説明を指定します。
  3. 外部ステップを追加するには、次の手順に従います。
    1. ワークフローエディターで、ウィンドウの右上隅にあるステップテンプレートをクリックします。
    2. 外部ステップをクリックして、ワークフローエディターにドラッグします。必要な場所にそのステップを配置します。
    3. ステップの名前を変更する場合は、ステップを右クリックします。プロパティーを選択し、 一般をクリックします。 ステップ名プロパティーに、新しいステップの名前を入力し、 OKをクリックします。
  4. 必要に応じて処理動作のプロパティーを編集します。
  5. ステップを他のステップに接続します。
    外部ステップは条件付きの処理を使用して、ジョブを複数のステップから受け取り、複数のステップに送ることができます。条件を伴う規則をコネクターに設定し、AssignJobValuesステップテンプレートに基づいたステップを追加することでワークフローのさまざまな分岐に対してジョブプロパティーを設定できます。
  6. 必要に応じて、ワークフローの他のステップを追加または更新します。ワークフローには、外部プログラムを呼び出す複数のステップを入れることができます。
  7. ワークフローを保存し、使用可能にします。
  8. 外部プログラムをテストします。

1.3.5 Webサービスを使用する

アプリケーションがRICOH ProcessDirectorシステムに関する情報を表示するためのインターフェースが異なる場合や追加処理のためにRICOH ProcessDirectorから情報を抽出する必要がある場合は、Webサービスを使用してさまざまな種類の情報を要求し、システムオブジェクトを管理できます。
Webサービス要求を受信するためにRICOH ProcessDirectorを準備する

Webサービス要求を実行依頼する前に、使用するWebサービスのRICOH ProcessDirectorユーザーとパスワードを作成する必要があります。Webサービスで指定される操作を行うために、RICOH ProcessDirectorでのユーザーIDの権限レベルが適切であることを確認してください。この章の例に対しては、オペレーター権限で十分です。認証のためにライトウェイトディレクトリーアクセスプロトコル(LDAP)を使用している場合は、Webサービスで使用するためにLDAP内にユーザーを作成します。LDAP ユーザーは、RICOH ProcessDirector で適切な権限レベルが与えられているグループに属している必要があります。

すべてのユーザーは最初にログインしたときにパスワードを変更する必要があるため、作成したユーザーIDでRICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースにログインして、パスワードを変更します。指定した期間が過ぎるとパスワードが期限切れになるように設定した場合、必要に応じてログインしてこのパスワードを変更する必要があります。

Webサービス要求を準備する

要求を作成するときは、次の点に注意してください。

  • Webサービスユーザーは、アクションを実行する前にログインする必要があります。

    Webサービス要求を実行依頼するには、最初にGET /users/loginWebサービスを使用してWebサービスユーザーとしてRICOH ProcessDirectorにログインして、証明書トークンを受け取る必要があります。それ以降、 POST /users/logout/{name} Webサービスを実行依頼するまでのすべてのWebサービス要求のヘッダーに、そのトークンを組み込む必要があります。

  • プロパティー名は、ユーザーインターフェース形式ではなく、データベース形式で記述する必要があります。

    要求にプロパティー名を組み込むときは、データベースプロパティー名を使用する必要があります。例えば、GET /objects/{objectType}を使用してジョブのクラスの値を検索する場合、要求に attribute値としてJob.Classを組み込みます。データベースプロパティー名は、各プロパティーのフィールドヘルプ、製品のヘルプシステム、一部のWebサービスから受信した結果、データベースプロパティー名で使用可能です。

  • プロパティー値は、ユーザーインターフェース形式ではなく、データベース形式で記述する必要があります。

    照会に値を組み込むときは、それが有効な値であることを確認する必要があります。通常、数値フィールドには数値が必要で、テキストフィールドにはテキスト値が必要になります。しかし、一部のプロパティーには制限された値のリストがあります。

    ドロップダウンリストが提供されるプロパティーでは、その決まった値だけを受け入れます。さらに、そのようなリストに表示される値は、データベースに保存されている値と常に同じではありません。例えば、ユーザーインターフェースで、ステープルプロパティーの値は次のとおりです。

    • 2、左
    • 2、右
    • 左上
    • 左上垂直
    • 左下
    しかし、データベースの値は次のようになります。
    • 2_at_left
    • 2_at_right
    • Top_left
    • Top_left_vertical
    • Bottom_left

    Webサービス要求では、データベースの値を使用する必要があります。プロパティーのデータベース値は、製品のヘルプシステムとデータベースプロパティー名で使用可能です。

  • 定位置ジョブのプロパティーには、プロパティー名の後に、フェーズ、ステップワークフローの名前をこの順序で含める必要があります。3つの名前のそれぞれを大括弧で囲みます。

    このJSON文字列の例では、Linuxシステム上の制御ファイルを、PDF制御ファイルの識別のジョブプロパティー(データベース名 Job.IdentifyPDFControlFile)の値として指定しています。

    "Job.IdentifyPDFControlFile[Prepare][IdentifyPDFDocuments][PullPDFSample]":"/aiw/aiw1/testfiles/PullPDF.ctl"

    ジョブプロパティーは、PullPDFSampleワークフローの 準備フェーズの IdentifyPDFDocumentsステップにあります。

1.3.5.1 RICOH ProcessDirector Rest APIドキュメントを使用する

RICOH ProcessDirector は Web サービス統合用に REST API を提供するこれらの API には対話式のドキュメントが用意されており、使用可能な各 API のライブテスト機能や情報を提供します。

REST API ドキュメントには、アプリケーションで RICOH ProcessDirector への組み込みに使用できるさまざまな API が含まれています。REST API ドキュメントとテスト用インターフェースを使用して、パラメーター設定をテストできます。このインターフェースを使用して Web サービスをテストするときには、RICOH ProcessDirector 1 次サーバーにアクセスします。オブジェクトの作成、削除、および使用可能化などのアクションは 1 次サーバー上で実行されて、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースに反映されます。このため、テスト専用のオブジェクトを作成することをお勧めします。

これらのステップは、REST API によってオブジェクトのログファイルを要求する方法を示します。これらのステップでは、RICOH ProcessDirector にログインし、サンプルプリンターのログファイルを要求して、ログアウトします。

  1. Web ブラウザーを開いて、RICOH ProcessDirector のホスト名または IP アドレスをアドレスバーに入力します。REST API ドキュメントにアクセスするには、ホスト名または IP アドレスの末尾に/restapi/を追加します。例: http://hostname:15080/restapi/
  2. usersセクションで POST /users/loginを見つけます。
  3. Try it Outをクリックします。
  4. RICOH ProcessDirector 資格情報を入力して RICOH ProcessDirector にログインします。
    • 名前 パラメーターには、RICOH ProcessDirector ユーザー名を入力します。
    • pwdパラメーターには、RICOH ProcessDirector ユーザー名と関連付けられているパスワードを入力します。
  5. 実行をクリックします。
    REST API ドキュメントはユーザー入力値を使用して、build a Curl コマンドと要求 URL を構築します。さらに、要求を要求 URL に実行依頼して、ユーザーのログインを実行します。

    RICOH ProcessDirector は、ログインに成功したかどうかを示す応答を送信します。この応答には、トークンや、このユーザー ID に許可されているアクションなどの追加情報が含まれます。

  6. Response Bodyボックスで、トークン値を見つけてコピーします。

  7. objectsセクションで POST /objects/log/{objectType}/{name}を見つけるまでスクロールダウンします。
  8. Try it Outをクリックします。
  9. 次のパラメーターを入力して、サンプルプリンターのログメッセージを取得します。
    1. tokenパラメーターには、上の手順でコピーしたトークンを貼り付けます。
    2. objectTypeパラメーターには、Printerと入力します。
      objectType の値は大/小文字の区別があります。Web サービスPOST /util/objecttypesを使用して、システムで使用可能なオブジェクトタイプのリストを取得します。Web サービス POST /util/objecttypesは、 utilセクションにあります。
    3. nameパラメーターには、Sampleと入力します。
  10. 実行をクリックします。
    サンプルプリンターのログエントリーは、[Response Body]ボックスに返されます。

    Curl および要求 URL の値も返されます。

  11. usersセクションで POST /users/logout/{name}を見つけます。
  12. Try it Outをクリックします。
  13. RICOH ProcessDirector からログアウトします。
    • tokenパラメーターには、上の手順でコピーしたトークンを貼り付けます。
    • 名前 パラメーターには、RICOH ProcessDirector ユーザー名を入力します。
  14. 実行をクリックします。
    RICOH ProcessDirector からログアウトしました。
  15. 値の例は、特定の API に含まれています。値の例を使用すると、サンプルコードを更新して、テスト用に変更できます。

    これらのステップは、REST API を使用してホットフォルダーを接続する方法を、値の例を用いて示します。これらのステップでは、RICOH ProcessDirector にログインし、 HotFolderPDF からのファイルを受け入れるように入力装置を設定して、ログアウトします。

  16. 上記のようにREST APIインターフェースを開きます。
  17. usersセクションで POST /users/loginを見つけます。
  18. Try it Outをクリックします。
  19. RICOH ProcessDirector 資格情報を入力して RICOH ProcessDirector にログインします。
    • 名前パラメーターには、ユーザー名を入力します。
    • pwdパラメーターには、ユーザー名と関連付けられているパスワードを入力します。
  20. 実行をクリックします。
  21. Response Bodyボックスで、トークン値を見つけてコピーします。
  22. objectsセクションで POST /objects/{objectType}/connectを見つけるまでスクロールダウンします。
  23. Try it Outをクリックします。
  24. これらのパラメーターを入力して、HotFolderPDFを接続します。
    1. tokenパラメーターには、上の手順でコピーしたトークンを貼り付けます。
    2. objectTypeパラメーターには、InputDeviceと入力します。
      objectType の値は大/小文字の区別があります。Web サービスPOST /util/objecttypesを使用して、システムで使用可能なオブジェクトタイプのリストを取得します。Web サービス POST /util/objecttypesは、 utilセクションにあります。
    3. bodyパラメーターには、Edit Valueをクリックします。例文がコードボックスに表示されます。"string"という単語を"HotFolderPDF"で置き換えます。オブジェクトの名前は二重引用符で囲んでください。
  25. 実行をクリックします。
    HotFolderPDF のプロパティーおよび設定は、[Response Body]ボックスに返されます。[Response Code]および[Response Headers]も返されます。
  26. usersセクションで POST /users/logout/{name}を見つけます。
  27. Try it Outをクリックします。
  28. RICOH ProcessDirector からログアウトします。
    • tokenパラメーターには、上の手順でコピーしたトークンを貼り付けます。
    • 名前 パラメーターには、RICOH ProcessDirector ユーザー名を入力します。
  29. 実行をクリックします。
    RICOH ProcessDirector からログアウトしました。

1.3.5.2 Webサービスを使用してジョブの実行依頼を準備する

RICOH ProcessDirectorは、ジョブの実行依頼に使用できるREST Webサービスユーティリティーを提供します。REST Webサービスを使用するようにアプリケーションを設定できる場合、 submitFileユーティリティを使用して、ワークフローまたはホットフォルダーにファイルを実行依頼できます。
Webサービスを呼び出す場合、Webサービスアプリケーションの要件に応じてCurlコマンドまたは 要求URLが必要です。正しい構文を判別するには、RICOH ProcessDirector REST APIドキュメントを参照してください。

Webサービスを使用してジョブの実行依頼を準備するには、次の手順に従います。

  1. 処理するファイルのRICOH ProcessDirectorでの受信方法を決定します。
    ホットフォルダー入力装置を使用してファイルをRICOH ProcessDirectorに実行依頼することも、ワークフローに直接実行依頼することもできます。
    • ジョブごとに1つの入力ファイルしかない場合、またはRICOH ProcessDirectorでバッチ機能を使用する必要がない場合は、ワークフローに直接ファイルを実行依頼してください。
    • RICOH ProcessDirectorでバッチ機能を使用する場合は、ホットフォルダーにファイルを実行依頼してください。Webサービスでは、一度に1つのファイルのみを実行依頼できます。ジョブにジョブチケット、リストファイル、またはその他のリソースを含む複数の入力ファイルがある場合は、ファイルごとにWebサービスを呼び出す必要があります。

      ワークフローまたはホットフォルダーの名前をメモします。

  2. Webサービスアプリケーションを評価し、アプリケーションがRICOH ProcessDirectorにファイルを実行依頼するために必要な情報を確認します。
    RICOH ProcessDirectorREST APIドキュメントは、 Curlコマンドと 要求URLの両方を提供しています。Webサービスアプリケーションの要件に応じて、どちらかを使用できます。
  3. submitFileユーティリティーのためにRICOH ProcessDirectorREST APIドキュメントを使用し、Webサービスの呼び出しを作成して、ファイルを実行依頼します。
    Webブラウザーを開いて、RICOH ProcessDirectorのホスト名または IPアドレスをアドレスバーに入力します。REST API ドキュメントにアクセスするには、ホスト名または IP アドレスの末尾に/restapi/を追加します。例:http://hostname:15080/restapi/

    utilセクションを開き、 POST /util/ submitFile/{objectType}/{name}を見つけます。

  4. 前のステップで作成したコマンドまたはURLを使用してWebサービスアプリケーションを更新します。アプリケーションを使用してファイルをRICOH ProcessDirectorに実行依頼します。
  5. ファイルを正しくRICOH ProcessDirectorに実行依頼するようにWebサービスアプリケーションが設定されていることを確認します。
    • ホットフォルダーに実行依頼する場合は、ファイルがホットフォルダー内のフォルダー位置にあることを確認します。実際にジョブを実行依頼することなく、ファイルが正しいディレクトリーで受信されることを確認する場合は、ホットフォルダーを接続して無効にします。入力装置でジョブを実行依頼する場合は、アプリケーションがファイルを実行依頼するときに両方とも有効になっており、接続されていることを確認します。
    • ワークフローに実行依頼する場合は、実行依頼したファイルでジョブが作成されることを確認します。ファイルを実行依頼するときにワークフローが有効になっていることを確認します。

1.3.6 RICOH ProcessDirectorシンボル表記

式でRICOH ProcessDirectorシンボルの表記を使用して、RICOH ProcessDirectorがジョブプロパティーの値を設定するために評価する情報源を記述することができます。
シンボルの構文

RICOH ProcessDirectorでは、これはシンボル式で使用できるシンボルの基本構文です。

${Name}

NameRICOH ProcessDirectorのデータベースプロパティー名またはジョブで渡されるパラメーターです。 RICOH ProcessDirectorは、JCLのパラメーターおよび値を解析する規則ファイルなどの制御ファイルを使用して、ジョブで渡されるパラメーターを評価します。また、NameRICOH ProcessDirectorメソッド( getFileNamegetAbsoluteFileNamegetControlFileNamegetChildFileNameなど)にすることもできます。Name の値には大/小文字の区別があります。

${Get*Method}
このシンボルにより、RICOH ProcessDirectorは内部メソッドを呼び出し、評価された値を返します。どのようにRICOH ProcessDirectorがこのタイプのシンボルを使用するかを調べるには、PDFワークフローの準備フェーズ内の RunExternalProgramステップを参照してください。 RunExternalProgram ステップは、この 外部コマンドプロパティーを指定します。
  • Linux: cp ${getControlFileName()} /aiw/aiw1/samples/${Job.ID}.info.csv
  • Windows: copy ${getControlFileName()} C:\aiw\aiw1\samples\${Job.ID}.info.csv

${getControlFileName()}シンボルは、外部制御ファイルテンプレートをspoolディレクトリのtmpサブディレクトリーにコピーし、制御ファイルに含まれるすべてのシンボルを解決するようにRICOH ProcessDirectorに命令します。

PDF ワークフローの準備フェーズ内の RunExternalProgram ステップは、この 外部制御ファイルテンプレー」プロパティーを指定します。

  • Linux: /aiw/aiw1/control_files/external_programs/job_info.cfg
  • Windows: C:\aiw\aiw1\control_files\external_programs\job_info.cfg

RICOH ProcessDirectorがワークフローを使用して初期プロパティー値を設定するジョブを作成する際に、 getControlFileNameメソッドによって返された値を使用して外部コマンドを次のように解決します。

  • Linux: cp /aiw/aiw1/spool/default/10000003/tmp/job_info.control.text /aiw/aiw1/samples/10000003.info.csv
  • Windows: copy C:\aiw\aiw1\spool\default\10000003\tmp\job_info.control.text C:\aiw\aiw1\samples\10000003.info.csv

${Job.PropertyName}
このシンボルにより、RICOH ProcessDirectorは特定のRICOH ProcessDirectorジョブプロパティーの値についてDB2データベースを照会します。

どのようにRICOH ProcessDirectorがこのタイプのシンボルを使用できるかを調べるには、 job_info.cfg制御ファイルテンプレートの内容を参照してください。この制御ファイルテンプレートは、/aiw/aiw1/control_files/external_programs (Linux) または C:\aiw\aiw1\control_files\external_programs (Windows) にあります。

RICOH ProcessDirectorがこのテンプレートから制御ファイルを作成すると、${Job.ID}${Job.Name}${Job.JobType}${Job.SubmitTime}${Job.RequestedPrinter}${Job.InputFile.Size}${Job.JobSize}${Job.TotalPages}、および${Job.TotalSheets} の各シンボルの値を実際のRICOH ProcessDirectorジョブプロパティーに解決します。例:

${Job.ID}=10000001
${Job.Name}=Demo.pdf
${Job.JobType}=PDF
${Job.SubmitTime}=10:02.35
${Job.RequestedPrinter}=Sample
${Job.InputFile.Size}=2608549
${Job.JobSize}=26
${Job.TotalPages}=26
${Job.TotalSheets}=26

    注意:
  • また、RICOH ProcessDirectorが評価するシンボル式で、任意のシステムプロパティーを使用することもできます。たとえば、 ${WorkflowSystem.Transform.Server.Address} などです。
${Math}
このシンボルがある場合、RICOH ProcessDirectorは、2つの値(ジョブプロパティーまたは数字)の加算、減算、乗算、または係数の計算を実行できます。また、指定された範囲で乱数を生成することもできます。
このシンボル式の構文は、次のとおりです。

${Math(value1,operator,value2)}

  • value1およびvalue2は、シンボル表記に含まれるジョブプロパティー(${Job.CurrentTime}、など)、または数字です。そのシンボル式を使用するプロパティーが浮動小数点値をサポートする場合は、数字に2.45などの小数も含めることができます。
  • operatorは、+、-、*、またはmodです(それぞれ加算、減算、乗算、係数を表します)。

たとえば、現在の時刻に 5 分を追加し、それをJob.Info.Attr2プロパティーに保存するには、${Math(${Job.CurrentTime}, +, 5)}を使用します。

この式のvalueフィールドには、整数、数値、またはタイムスタンプ値を使用するプロパティーのみ使用できます。シンボル式をサポートするプロパティーのみ、この式を使用して設定できます。
どちらか一方のvalueがタイムスタンプ値のプロパティーの場合、サポートされる演算子は+と-のみで、もう一方の値は整数である必要があります。整数値の単位は、分です。
一部のプロパティーにタイムスタンプ値が設定されているように見える場合がありますが(Job.TimeSubmittedなど)、それらは文字列として定義されているため、Mathシンボルの式で値として使用することはできません。Mathシンボルは、ワークフロービルダー内でステップテンプレート(AssignJobValuesステップテンプレートなど)のフィールド、およびジョブプロパティーのノートブックのフィールドに入力できます。
係数の場合、value1は0以上の整数にする必要があり、value2は1以上の整数にする必要があります。
乱数生成の場合、このシンボルの構文は次のようになります。
  • ${Math(rand, value1, value2)}
たとえば、1から10までの乱数を生成するには、${Math(rand, 1, 10)}を使用します。
    注意:
  • value1およびvalue2は、シンボル表記でのジョブプロパティー(${Job.Copies}など)、または数字です。
  • value1value2はゼロ以上の整数である必要があります。
  • 返される結果はvalue1value2の間の整数(指定値も含む)です。
  • 生成される乱数は、暗号論的な乱数ではありません。
${RulesFileParameter}
このシンボルはRICOH ProcessDirectorに、入力ファイルに付随するパラメーターファイルを照会させます。別のプログラムや製品に固有のパラメーター値を照会します。

たとえば、LPDPDF 入力装置は、入力ファイルを受け取ったとき、receive_lpd_pdf_jobtype.cfg 制御ファイルを使用して、入力ファイルに付随するパラメーターを解析します。

receive_lpd_pdf_jobtype.cfg 制御ファイルは、次のディレクトリーにあります。

  • Linux: /aiw/aiw1/control_files/rules
  • Windows: C:\aiw\aiw1\control_files\rules

(Linux)

(Windows)

receive_lpd_pdf_jobtype.cfg 制御ファイルには、以下の情報を入れることができます。

orighost=mywindowshost
origuser=annsmith
origname=TestPDF.pdf

これらのパラメーター値のシンボルは、以下のとおりです。

${ORIGHOST}
${ORIGUSER}
${ORIGNAME}

どのようにRICOH ProcessDirectorがこのタイプのシンボルを使用できるかを調べるには、このディレクトリーのreceive_lpd_pdf_jobtype.cfgファイルを参照してください。

  • Linux: /aiw/aiw1/samples/rules
  • Windows: C:\AIW\AIW1\samples\rules

シンボル式の使用上の注意

RICOH ProcessDirectorシンボル式を使用するとき、次の使用上の制限事項が適用されます。

サポートされるオブジェクト
RICOH ProcessDirectorは、ジョブプロパティーの値を設定するシンボル式の使用のみをサポートしています。入力装置やプリンターなどの他のオブジェクトタイプのプロパティー値を設定するシンボル式を使用することはできません。値を設定するためRICOH ProcessDirectorが評価するシンボル式には、${Job.InputFile}${Printer.Model}、および${getControlFileName()}などの、別のジョブプロパティー、1次サーバープロパティー、またはメソッド呼び出しにできます。ただし、特定のシンボル式には、ジョブプロパティーとシステムプロパティーまたはメソッド呼び出しの両方を同時に組み込むことはできません。
    注意:
  • システムプロパティーの値を変更すると、ジョブプロパティーの多くのシンボル式が影響を受ける可能性があります。RICOH ProcessDirectorはすべてのシンボル式を同時に更新するため、操作が完了するまで長い時間がかかる場合があります。
除外されるプロパティー
RICOH ProcessDirectorは、シンボル式による Job.Classプロパティーの値の設定をサポートしていません。
RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースの外観
RICOH ProcessDirectorインターフェースの[管理]ページで、ワークフローおよびステップテンプレートにシンボル式を指定できます。

これらのオブジェクトのプロパティーノートブックを表示する場合、シンボル式は常に、${Job.InputFile} などの公式のフォーマットでジョブ名プロパティーの値として表示されます。シンボル式を指定するステップとともにワークフローを使用するジョブのプロパティーノートブックでは、影響を受けるジョブプロパティーに、公式から評価された値が表示されます。たとえば、 ジョブ名プロパティーの値は、reports.pdf などの入力ファイルの実際の名前です。

複数レベルの公式
公式の評価は、関連する公式のグループに拡張することができます。例:
  • Job.Name=${Job.Description}
  • Job.Description=${Job.CustomerName}
  • Job.CustomerName=${Job.Locations}
この場合、 Job.Locationsジョブプロパティーに値があると、RICOH ProcessDirectorJob.CustomerNameプロパティーの値を設定します。これにより、 RICOH ProcessDirectorJob.Descriptionプロパティーの値を設定してから、 Job.Nameプロパティーの値を設定できます。
循環式
循環式は、プロパティーがシンボル式から値を受け取る公式で、別の関連プロパティーの値を提供するために使用されます。例:
  • Job.Name=${Job.Description}
  • Job.Description=${Job.CustomerName}
  • Job.CustomerName=${Job.Name}

RICOH ProcessDirectorはこの使用をサポートしていないため、エラーメッセージを出します。

複数レベルの公式の最大の深さ
循環式の例では、公式の深さは 3 でした。 RICOH ProcessDirectorは、99までの深さの関連する式をサポートしています。99 を超える深さの公式が検出されると、エラーメッセージが出されます。
シンボル式で定位置プロパティーを使用し、非定位置ジョブプロパティーの値を設定
定位置プロパティーとは、複数のフェーズおよびステップで使用でき、それぞれの位置で異なる値をとりうるプロパティーです。例えば、管理者は、RunExternalProgramステップの 有効な戻りコードジョブプロパティーをワークフロー内の複数のフェーズおよびステップに置き、それぞれが異なる値になるよう、ワークフローを構成することができます。フェーズおよびステップの名前はジョブプロパティーノートブックのセクションの名前で、各インスタンスに対する個別のプロパティーの名前と値がそれ自体のセクションに表示されます。RICOH ProcessDirectorでは、非定位置プロパティーの値を設定するシンボル式で定位置プロパティーを使用することはできません。これは、定位置プロパティーのどのオカレンスを使用するかを指定するメカニズムがないためです。
シンボル式で定位置プロパティーを使用し、他の定位置ジョブプロパティーの値を設定
定位置プロパティーは他の定位置プロパティーを指定するシンボル式を使用できます。RICOH ProcessDirectorは、要求側の定位置プロパティーが指定している同じフェーズおよびステップで、シンボル式で評価する定位置プロパティーの値を探します。
シンボル式によって設定されるプロパティー値の優先順位
同じプロパティーの値を指定するメソッドが複数存在する場合、RICOH ProcessDirectorは常に、シンボル式が指定する値を使用します。プロパティー値のシンボル式が存在する場合、RICOH ProcessDirectorは以下を行います。
  • 制御ファイルに指定されている値をすべて廃棄します。

    例えば、ワークフローがジョブ名プロパティーの値として${Job.InputFile}を指定していると仮定した場合、/aiw/aiw1/control_files/rules/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\control_files\rules\(Windows)receive_lpd_pdf_jobtype.cfgなどの制御ファイルはDEFINE ${Job.Name} AS "${ORIGHOST}"を指定します。

    RICOH ProcessDirectorは、ジョブ名プロパティーの値をジョブのORIGHOSTパラメーターが指定する値ではなく、ジョブの入力ファイルの名前に設定します。

  • ワークフローがシンボル式でデフォルト設定する、ジョブプロパティーのジョブプロパティーノートブックで明示的に指定された値をすべて廃棄します。シンボル式をワークフローから削除し、明示的に指定された値を使用するよう、ジョブを再処理する必要があります。
シンボル式の検査
RICOH ProcessDirectorはシンボル式の構文および内容を検証し、エラー条件に関するメッセージを出します。たとえば、Job.Description=${Job.CustomerNameおよびJob.Description=${Job.XYZ}はどちらもエラーになります。前者は閉じ括弧がないための構文エラーで、後者はジョブプロパティー名が不明です。

1.3.7 ジョブチケットのファイルシステムマッピングファイル

/aiw/aiw1/samples/config/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\samples\config\(Windows)にある、サンプルのsystem_map.cfgは、JDFジョブチケットのファイルパスを、マウントされているファイルシステムのファイルパスに変換します。必要に応じて、このファイルを/aiw/aiw1/control_files/config/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\control_files\config\(Windows)ディレクトリーにコピーして編集できます。

ファイルシステムマッピングファイルの各行は、次のフォーマットです。

client_file_path;host_file_path
client_file_path
クライアントファイルパスは、ジョブチケットに表示されるファイルパスです。ファイルパスには、円記号 (¥) またはスラッシュ文字 (/) が最低 1 個含まれます。ドライブ名を示すワイルドカードとして、アスタリスク (*) を含めることができます。
host_file_path
ホストファイルパスは、RICOH ProcessDirectorサーバーが入力ファイルを探せるファイルパスです。ファイルパスには、円記号 (¥) またはスラッシュ文字 (/) が最低 1 個含まれます。ワイルドカードは使用できません。

Linuxの場合、この行は、WindowsのファイルパスをLinuxのファイルパスに変換します。

*:\;/

ファイルシステムマッピングファイルに次の行が含まれているとします。

C:\production\siteA;/BankFiles/prod
*:\production\siteA\test;/BankFiles/test

ジョブチケットは、C:\production\siteA\test\justAtest.pdfというファイルを参照します。RICOH ProcessDirectorは、Linux上の次のディレクトリーでjustAtest.pdfを検索します。

  1. /BankFiles/prod/test/
  2. /BankFiles/test/
  3. /production/siteA/test
  4. ホットフォルダー入力装置のステージング位置

Windows の場合、次のディレクトリーで検索します。

  1. D:\BankFiles\prod\test\
  2. D:\BankFiles\test
  3. ホットフォルダー入力装置のステージング位置

1.3.8 RICOH ProcessDirector制御ファイルの構文

さまざまなプロパティー値を設定して渡すために、RICOH ProcessDirectorのさまざまな部分で、制御ファイルまたは制御ファイルテンプレートの情報が使用されます。RICOH ProcessDirectorに用意されている制御ファイルおよび制御ファイルテンプレートをコピーし、インストール済み環境の要件に合わせて変更できます。

1.3.8.1 規則用のサンプル制御ファイル

RICOH ProcessDirectorには、JCLパラメーター、LPD制御ファイルパラメーター、またはJDF値を解析して、ワークフローの設定およびジョブプロパティー値の設定を行う、規則用のサンプル制御ファイルが用意されています。

規則用のサンプル制御ファイル (receive_jcl_jobtype.cfgreceive_lpd_jobtype.cfgreceive_lpd_pdf_jobtype.cfg、および receive_text_jobtype.cfg) は/aiw/aiw1/samples/rules/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\samples\rules\(Windows)ディレクトリーにインストールされています。

ユーザー固有の制御ファイルを作成するには、サンプルファイルのうちの 1 つを /aiw/aiw1/control_files/rules/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\control_files\rules\(Windows) ディレクトリーにコピーして名前を変更し、必要に応じて編集します。

    注意:
  • 更新によって/aiw/aiw1/samples/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\samples\(Windows)ディレクトリー内のファイルが上書きされることがありますが、/aiw/aiw1/control_files(Linux)またはC:\aiw\aiw1\control_files(Windows)ディレクトリー内のファイルは上書きされません。サンプルファイルを/aiw/aiw1/control_files(Linux)またはC:\aiw\aiw1\control_files(Windows)ディレクトリーにコピーして、コピーされたファイルですべての変更を行うことをお勧めします。

1.3.8.1.1 receive_jcl_jobtype.cfg

サンプル receive_jcl_jobtype.cfg ファイルは、Download for z/OS および AFP Download Plus から受信したジョブに対して、ワークフローおよびジョブプロパティーを設定します。

AFP Support 機能には receive_jcl_jobtype.cfg ファイルがあります。

RICOH ProcessDirector はこの制御ファイルを使用して、RICOH ProcessDirector が Download 入力装置から受信した、PRD データセットを持つ JCL ファイルを解釈できます。たとえば、JCL ファイルには以下の情報を入れることができます。

"-odatat=af -oburst=no -occ=yes -occtype=m -ocop=1 -odatac=unblock 
-ofileformat=stream -of=F1HPSTP1 -ojobn=HPUNCH05 -ono=BLDPDEV9 
-opr=HPUNCH -ous=WAITE 
-opa=class=B,dest=LOCAL,forms=STD,jobid=JOB00105"

制御ファイルを使用するには、入力装置の[子ワークフロー初期化ステップ]プロパティーの値を SetJobTypeFromRules または SetJobTypeFromFileName に設定し、[子ワークフロー構文解析規則]プロパティーの値を制御ファイルのパスとファイル名に設定します。SetJobTypeFromRulesステップでは、制御ファイルを使用して、ジョブのワークフローの設定およびジョブと共に実行依頼されたオプションの指定変更ファイルをRICOH ProcessDirectorプロパティー名=値形式のジョブプロパティー設定用ファイルへの変換のどちらか一方またはその両方を行います。SetJobTypeFromFileNameステップでは、制御ファイルを使用してジョブプロパティーを設定します。制御ファイル内の情報はすべて大/小文字が区別されます。

注意: ジョブプロパティーノートブックで、制御ファイルを使用して読み取り専用のジョブプロパティーを設定することはできません。

制御ファイルには、次のセクションが含まれます。

CONFIGURATION セクション
これはグローバル設定セクションで、RICOH ProcessDirector が JCL ファイルをどのように解釈するかを定義する、以下のキーワードから構成されています。
FILE_MODE
このキーワードは、RICOH ProcessDirector による JCL ファイルの処理方法を制御します。値 "FILE" は、ファイル内のすべての情報を 1 つのレコードとして扱うように RICOH ProcessDirector に指示します。このモードでは、RICOH ProcessDirector は検索および置換アクションを実行できます。JCL ファイルを処理する制御ファイルの場合は、必ず "FILE" 値を使用してください。値の二重引用符は必須です。
ATTRIBUTE_PATTERN
このキーワードは、RICOH ProcessDirectorがプロパティーの名前をどのように認識するかを定義する正規表現を指定します。RICOH ProcessDirectorで用意されている値は "\$\\{Job.*\\}"です。式を区切るために二重引用符が使用され、式の中の特殊文字の前にエスケープ文字として円記号()が使用されます。

「"\$\\{Job.*\\}」 値は、ジョブで始まる文字列としてプロパティ名を認識するように指示します。その後に0個以上の文字が続きます。RICOH ProcessDirector .RICOH ProcessDirectorジョブのプロパティ名は、この規則に一致します (Job.DuplexJob.Print.CumulativeSheetsStackedなど。)

KEYWORD_CASE
このキーワードは、JCL ファイルパラメーター名の中の文字が大文字か小文字か定義します。送信システムでの設定によっては、パラメーターがすべて大文字、またはすべて小文字で受け渡されることがあります。インストール済み環境の要件に応じて、値 "UPPER" または "LOWER" を使用してください。
NORMALIZER_PROGRAM
このキーワードは、JCL ファイルを変更するプログラムの名前を指定して、このファイルで定義されるすべてのロパティーの形式が"keyword=value"になるようにします。RICOH ProcessDirectorには、さまざまなスタイルのJCLパラメーターを"keyword=value"形式に変更するためのnormalize_jcl.plプログラムが用意されています。

たとえば、このJCL文字列

"-odatat=af -oburst=no -opa=class=B,dest=LOCAL,forms=STD,jobid=JOB00105"
を考えてみると、 RICOH ProcessDirector が制御ファイルで指定されたnormalize_jcl.plプログラムを使用すると、JCL文字列が次の値に置き換えられます。
datat=af,burst=no,class=B,dest=LOCAL,forms=STD,jobid=JOB00105,

CONFIGURATION セクションの開始と終了の区切りには、CONFIGURATION および ENDCONFIGURATION を指定します。

REPLACE セクション
このセクションでは、sed コマンドを使用して、JCL ファイルのストリングを置換します。NORMALIZER_PROGRAM キーワードで定義されているプログラムが JCL ファイルを変換するため、サンプルファイルではコメント化されています。

たとえば、次のステートメントは、-opa= (先頭のスペースに注意) をすべてコンマで置換します。

#s! -opa=!,!

REPLACE セクションの開始と終了の区切りには、REPLACE および ENDREPLACE を指定します。

PATTERN KEY_VALUEセクション
このセクションは、RICOH ProcessDirectorがキーワードおよび値をどのように検出し、これらを正規表現グループを使用してどのようにトークンに変換するかを記述します。RICOH ProcessDirectorで用意されているこのセクションは、次のとおりです。
PATTERN KEY_VALUE
"(.*?)=(.*?),"
ENDPATTERN
パターンは二重引用符で区切られ、等号の左側のパターンがキーワードを表します。右側のパターンは値を表します。このパターンは、キーワードと値のペアのコンマ区切りリストを作成します。
DEFINE ステートメントセクション
このセクションでは、シンボル式を使用して、ジョブと一緒に渡された JCL ファイルのパラメーターの値から、RICOH ProcessDirector ワークフローおよびジョブプロパティーを設定します。このセクションに組み込むことができるDEFINEステートメントのタイプの例は次のようになります。
DEFINE ${Job.JobType} AS "BILLS" WHEN (${DEST} == "LOCAL")
DEFINE ${Job.Class} AS "${CLASS}"
DEFINE ${Job.InputDatastream} AS "AFP" WHEN (${DATAT} == "af")
DEFINE ${Job.Destination} AS "${DEST}"
DEFINE ${Job.RequestedPrinter} AS "${DEST}"
DEFINE ${Job.Customer} AS "XYZ" WHEN (${CLASS} == "Z") FINALLY QUIT

最初の DEFINE ステートメントは条件ステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirector は、Job.JobType プロパティーの値を BILLS に設定します。これは、JCL ファイルからの DEST パラメーターの値が LOCAL の場合に当てはまります。DEST パラメーターが別の値の場合、RICOH ProcessDirector は制御ファイルからワークフローを設定しません。この場合、Download 入力装置に割り当てられたワークフローを使用するなど、別の方法を使用してワークフローが設定されます。

2 番目の DEFINE ステートメントは条件のないステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirectorJob.Class ジョブプロパティーの値を、ジョブと一緒に渡された CLASS パラメーターの値に設定します。このため、RICOH ProcessDirector が受け取ったオリジナルの JCL ストリングが -opa=class=B を含む場合、RICOH ProcessDirectorJob.Class プロパティーの値を B に設定します。

3 番目の DEFINE ステートメントは条件ステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirector は、Job.InputDataStream プロパティーの値を AFP に設定します。これは、JCL からの DATAT パラメーターの値が af の場合に当てはまります。DATAT パラメーターの値がこれ以外である場合、RICOH ProcessDirectorJob.InputDataStream プロパティーの値を設定しません。

4 番目と 5 番目の DEFINE ステートメントは、条件のないステートメントで、2 つの異なるジョブプロパティーの値を、同じパラメーターの値に設定します。

最後の DEFINE ステートメントは条件ステートメントです。このステートメントは、RICOH ProcessDirector に制御ファイルからの DEFINE ステートメントの読み取りを停止させることができます。ステートメントに定義された条件が真である場合、RICOH ProcessDirector は制御ファイルの読み取りを停止します。条件がfalseの場合、RICOH ProcessDirectorFINALLY QUITステートメント以降のすべてのDEFINEステートメントの評価を続行します。

1.3.8.1.2 receive_lpd_jobtype.cfg

サンプル receive_lpd_jobtype.cfg ファイルは、LPD プロトコルで受信した AFP ジョブに対して、ワークフローおよびジョブプロパティーを設定します。

AFP Support 機能には receive_lpd_jobtype.cfg ファイルがあります。

RICOH ProcessDirector はこの制御ファイルを使用して、LPD 印刷プロトコルから受信した AFP 印刷ジョブを持つ LPD 制御ファイルを解釈します。LPD 制御ファイルのフォーマットは、送信ホストのオペレーティングシステムによって異なります。たとえば、Windowsから受信したLPD制御ファイルに、次の情報が含まれていることがあります。

orighost=mywindowshost
origuser=annsmith
origname=TestPDF.pdf

制御ファイルを使用するには、入力装置の[子ワークフロー初期化ステップ]プロパティーの値を SetJobTypeFromRules または SetJobTypeFromFileName に設定し、 [子ワークフロー構文解析規則]プロパティーの値を制御ファイルのパスとファイル名に設定します。 SetJobTypeFromRulesステップでは、制御ファイルを使用して、ジョブのワークフローの設定およびジョブと共に実行依頼されたオプションの指定変更ファイルをRICOH ProcessDirectorプロパティー名=値形式のジョブプロパティー設定用ファイルへの変換のどちらか一方またはその両方を行います。 SetJobTypeFromFileNameステップでは、制御ファイルを使用してジョブプロパティーを設定します。制御ファイル内の情報はすべて大/小文字が区別されます。

注意: ジョブプロパティーノートブックで、制御ファイルを使用して読み取り専用のジョブプロパティーを設定することはできません。

制御ファイルには、次のセクションが含まれます。

CONFIGURATION セクション
これはグローバル設定セクションで、RICOH ProcessDirector が LPD 制御ファイルパラメーターをどのように解釈するかを定義する、次のキーワードから構成されています。
FILE_MODE
このキーワードは、RICOH ProcessDirector による LPD 制御ファイルの処理方法を制御します。値 "FILE" は、ファイル内のすべての情報を 1 つのレコードとして扱うように RICOH ProcessDirector に指示します。このモードでは、RICOH ProcessDirector は検索および置換アクションを実行できます。値の二重引用符は必須です。

ファイルモードの値が "RECORD" であれば、RICOH ProcessDirector はファイル内の情報をレコード単位で読み取ります。値の二重引用符は必須です。

ATTRIBUTE_PATTERN
このキーワードは、RICOH ProcessDirectorがプロパティーの名前をどのように認識するかを定義する正規表現を指定します。RICOH ProcessDirectorで用意されている値は "\$\\{Job.*\\}"です。式を区切るために二重引用符が使用され、式の中の特殊文字の前にエスケープ文字として円記号()が使用されます。

「"\$\\{Job.*\\}」 値は、ジョブで始まる文字列としてプロパティ名を認識するように指示します。その後に0個以上の文字が続きます。RICOH ProcessDirector .RICOH ProcessDirectorジョブのプロパティ名は、この規則に一致します (Job.DuplexJob.Print.CumulativeSheetsStackedなど。)

KEYWORD_CASE
このキーワードは、LPD 制御ファイルパラメーター名の中の文字が大文字か小文字か定義します。送信システムでの設定によっては、パラメーターがすべて大文字、またはすべて小文字で受け渡されることがあります。インストール済み環境の要件に応じて、値 "UPPER" または "LOWER" を使用してください。

CONFIGURATION セクションの開始と終了の区切りには、CONFIGURATION および ENDCONFIGURATION を指定します。

REPLACE セクション
このセクションでは sed コマンドを使用して、LPD 制御ファイル内のストリングを置換します。これはサンプルファイルではコメント化されています。おそらくこれを使用する必要はありません。

REPLACE セクションの開始と終了の区切りには、REPLACE および ENDREPLACE を指定します。

PATTERN KEY_VALUEセクション
このセクションは、RICOH ProcessDirectorがキーワードおよび値をどのように検出し、これらを正規表現グループを使用してどのようにトークンに変換するかを記述します。RICOH ProcessDirectorで用意されているこのセクションは、次のとおりです。
PATTERN KEY_VALUE
"(.*?)=(.*?),"
ENDPATTERN
パターンは二重引用符で区切られ、等号の左側のパターンがキーワードを表します。右側のパターンは値を表します。このパターンは、キーワードと値のペアのコンマ区切りリストを作成します。
DEFINE ステートメントセクション
このセクションでは、シンボル式を使用して、ジョブと一緒に渡された LPD 制御ファイルの値から RICOH ProcessDirector ワークフローおよびジョブプロパティーを設定します。このセクションに組み込むことができる DEFINE ステートメントのタイプの例:

Linux の場合の例:

DEFINE ${Job.JobType} AS "PDF" WHEN (${ORIGHOST} == "mywindowshost")
DEFINE ${Job.Name} AS "${ORIGNAME}"
DEFINE ${Job.Host.UserID} AS "${ORIGUSER}"
DEFINE ${Job.InputDatastream} AS "PDF" WHEN 
(${ORIGHOST} == "mywindowshost")
DEFINE ${Job.Customer} AS "XYZ" WHEN 
(${ORIGUSER} == "xyzadmin") FINALLY QUIT

DEFINE ${Job.JobType} ステートメントは条件ステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirector は、 Job.JobType プロパティーの値を PDF に設定します。これは、LPD 制御ファイルからの ORIGHOST パラメーターの値が mywindowshost の場合に当てはまります。 ORIGHOST パラメーターが別の値の場合、RICOH ProcessDirector は制御ファイルからワークフローを設定しません。この場合、LPD 入力装置に割り当てられたワークフローを使用するなど、別の方法を使用してワークフローが設定されます。

DEFINE ${Job.Name} ステートメントによって、 Job.Name プロパティーの値が元の入力ファイルの名前に設定されます。

DEFINE ${Job.Host.UserID} ステートメントは条件のないステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirector は、 Job.Host.UserID ジョブプロパティーの値を、LPD 制御ファイルの ORIGUSER パラメーターの値に設定します。このため、RICOH ProcessDirector が受け取ったオリジナルの LPD 制御ファイルが origuser=annsmith を含む場合、RICOH ProcessDirector は、 Job.Host.UserID プロパティーの値を annsmith に設定します。

DEFINE ${Job.InputDatastream} ステートメントは条件ステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirector は、 Job.InputDataStream ジョブプロパティーの値を PDF に設定します。これは、LPD 制御ファイルからの ORIGHOST パラメーターの値が mywindowshost の場合に当てはまります。 ORIGHOST パラメーターの値がこれ以外である場合、RICOH ProcessDirectorJob.InputDataStream プロパティーの値を設定しません。

DEFINE ${Job.Customer} ステートメントは条件ステートメントです。このステートメントは、RICOH ProcessDirector に制御ファイルからの DEFINE ステートメントの読み取りを停止させることができます。ステートメントに定義された条件が真である場合、RICOH ProcessDirector は制御ファイルの読み取りを停止します。条件がfalseの場合、RICOH ProcessDirectorFINALLY QUITステートメント以降のすべての DEFINEステートメントの評価を続行します。

1.3.8.1.3 receive_lpd_pdf_jobtype.cfg

サンプル receive_lpd_pdf_jobtype.cfg ファイルは、LPD プロトコルで受信した PDF ジョブに対して、ワークフローおよびジョブプロパティーを設定します。

RICOH ProcessDirectorはこの制御ファイルを使用して、LPD印刷プロトコルから受信したPDF印刷ジョブを持つLPD制御ファイルを解釈します。LPD 制御ファイルのフォーマットは、送信ホストのオペレーティングシステムによって異なります。たとえば、Windowsから受信したLPD制御ファイルに、次の情報が含まれていることがあります。

orighost=mywindowshost
origuser=annsmith
origname=TestPDF.pdf

制御ファイルを使用するには、入力装置の[子ワークフロー初期化ステップ]プロパティーの値を SetJobTypeFromRules または SetJobTypeFromFileName に設定し、[子ワークフロー構文解析規則]プロパティーの値を制御ファイルのパスとファイル名に設定します。SetJobTypeFromRulesステップでは、制御ファイルを使用して、ジョブのワークフローの設定およびジョブと共に実行依頼されたオプションの指定変更ファイルをRICOH ProcessDirectorプロパティー名=値形式のジョブプロパティー設定用ファイルへの変換のどちらか一方またはその両方を行います。SetJobTypeFromFileNameステップでは、制御ファイルを使用してジョブプロパティーを設定します。制御ファイル内の情報はすべて大/小文字が区別されます。

    注意:
  • ジョブプロパティーノートブックで、制御ファイルを使用して読み取り専用のジョブプロパティーを設定することはできません。

制御ファイルには、次のセクションが含まれます。

CONFIGURATION セクション
これはグローバル設定セクションで、RICOH ProcessDirector が LPD 制御ファイルパラメーターをどのように解釈するかを定義する、次のキーワードから構成されています。
FILE_MODE
このキーワードは、RICOH ProcessDirector による LPD 制御ファイルの処理方法を制御します。値 "FILE" は、ファイル内のすべての情報を 1 つのレコードとして扱うように RICOH ProcessDirector に指示します。このモードでは、RICOH ProcessDirector は検索および置換アクションを実行できます。値の二重引用符は必須です。

ファイルモードの値が "RECORD" であれば、RICOH ProcessDirector はファイル内の情報をレコード単位で読み取ります。値の二重引用符は必須です。

ATTRIBUTE_PATTERN
このキーワードは、RICOH ProcessDirectorがプロパティーの名前をどのように認識するかを定義する正規表現を指定します。RICOH ProcessDirectorで用意されている値は "\$\\{Job.*\\}"です。式を区切るために二重引用符が使用され、式の中の特殊文字の前にエスケープ文字として円記号()が使用されます。

「"\$\\{Job.*\\}」 値は、ジョブで始まる文字列としてプロパティ名を認識するように指示します。その後に0個以上の文字が続きます。RICOH ProcessDirector .RICOH ProcessDirectorジョブのプロパティ名は、この規則に一致します (Job.DuplexJob.Print.CumulativeSheetsStackedなど。)

KEYWORD_CASE
このキーワードは、LPD 制御ファイルパラメーター名の中の文字が大文字か小文字か定義します。送信システムでの設定によっては、パラメーターがすべて大文字、またはすべて小文字で受け渡されることがあります。インストール済み環境の要件に応じて、値 "UPPER" または "LOWER" を使用してください。

CONFIGURATION セクションの開始と終了の区切りには、CONFIGURATION および ENDCONFIGURATION を指定します。

REPLACE セクション
このセクションでは sed コマンドを使用して、LPD 制御ファイル内のストリングを置換します。これはサンプルファイルではコメント化されています。おそらくこれを使用する必要はありません。

REPLACE セクションの開始と終了の区切りには、REPLACE および ENDREPLACE を指定します。

PATTERN KEY_VALUEセクション
このセクションは、RICOH ProcessDirectorがキーワードおよび値をどのように検出し、これらを正規表現グループを使用してどのようにトークンに変換するかを記述します。RICOH ProcessDirectorで用意されているこのセクションは、次のとおりです。
PATTERN KEY_VALUE
"(.*?)=(.*?),"
ENDPATTERN
パターンは二重引用符で区切られ、等号の左側のパターンがキーワードを表します。右側のパターンは値を表します。このパターンは、キーワードと値のペアのコンマ区切りリストを作成します。
DEFINE ステートメントセクション
このセクションでは、シンボル式を使用して、ジョブと一緒に渡された LPD 制御ファイルの値から RICOH ProcessDirector ワークフローおよびジョブプロパティーを設定します。このセクションに組み込むことができるDEFINEステートメントのタイプの例は次のようになります。
DEFINE ${Job.JobType} AS "PDF" WHEN (${ORIGHOST} == "mywindowshost")
DEFINE ${Job.Name} AS "${ORIGNAME}"
DEFINE ${Job.Host.UserID} AS "${ORIGUSER}"
DEFINE ${Job.InputDatastream} AS "PDF" WHEN 
(${ORIGHOST} == "mywindowshost")
DEFINE ${Job.Customer} AS "XYZ" WHEN 
(${ORIGUSER} == "xyzadmin") FINALLY QUIT

DEFINE ${Job.JobType} ステートメントは条件ステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirector は、Job.JobType プロパティーの値を PDF に設定します。これは、LPD 制御ファイルからの ORIGHOST パラメーターの値が mywindowshost の場合に当てはまります。ORIGHOST パラメーターが別の値の場合、RICOH ProcessDirector は制御ファイルからワークフローを設定しません。この場合、LPD 入力装置に割り当てられたワークフローを使用するなど、別の方法を使用してワークフローが設定されます。

DEFINE ${Job.Name} ステートメントによって、Job.Name プロパティーの値が元の入力ファイルの名前に設定されます。

DEFINE ${Job.Host.UserID} ステートメントは条件のないステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirector は、Job.Host.UserID ジョブプロパティーの値を、LPD 制御ファイルの ORIGUSER パラメーターの値に設定します。このため、RICOH ProcessDirector が受け取ったオリジナルの LPD 制御ファイルが origuser=annsmith を含む場合、RICOH ProcessDirector は、Job.Host.UserID プロパティーの値を annsmith に設定します。

DEFINE ${Job.InputDatastream} ステートメントは条件ステートメントです。この例で、RICOH ProcessDirector は、Job.InputDataStream ジョブプロパティーの値を PDF に設定します。これは、LPD 制御ファイルからの ORIGHOST パラメーターの値が mywindowshost の場合に当てはまります。ORIGHOST パラメーターの値がこれ以外である場合、RICOH ProcessDirectorJob.InputDataStream プロパティーの値を設定しません。

DEFINE ${Job.Customer} ステートメントは条件ステートメントです。このステートメントは、RICOH ProcessDirector に制御ファイルからの DEFINE ステートメントの読み取りを停止させることができます。ステートメントに定義された条件が真である場合、RICOH ProcessDirector は制御ファイルの読み取りを停止します。条件がfalseの場合、RICOH ProcessDirectorFINALLY QUITステートメント以降のすべてのDEFINEステートメントの評価を続行します。

1.3.8.1.4 receive_text_jobtype.cfg

サンプル receive_text_jobtype.cfg ファイルは、テキスト指定変更ファイルから ワークフローを設定します。

RICOH ProcessDirectorで提供されるSetJobTypeFromRulesステップは、 receive_text_jobtype.cfg制御ファイルを使用して、jobID.overrides.textファイルからワークフローを設定できます。このステップはまた、この制御ファイルを使用して、オプションのジョブ定義フォーマット (JDF) ジョブチケットファイル、jobID.overrides.jdf を、ワークフローを設定するための jobID.overrides.text ファイルで使用できる一時テキストベース指定変更ファイルに変換できます。

制御ファイル内の情報はすべて大/小文字が区別されます。

制御ファイルには、次のセクションが含まれます。

CONFIGURATION セクション
これはグローバル設定セクションで、RICOH ProcessDirectorがジョブチケットパラメーターをどのように解釈するかを定義する、以下のキーワードから構成されています。
FILE_MODE
このキーワードは、RICOH ProcessDirectorによるジョブチケットの処理方法を制御します。値 "FILE" は、ファイル内のすべての情報を 1 つのレコードとして扱うように RICOH ProcessDirector に指示します。このモードでは、RICOH ProcessDirector は検索および置換アクションを実行できます。値の二重引用符は必須です。

ファイルモードの値が "RECORD" であれば、RICOH ProcessDirector はファイル内の情報をレコード単位で読み取ります。値の二重引用符は必須です。

ATTRIBUTE_PATTERN
このキーワードは、RICOH ProcessDirectorがプロパティーの名前をどのように認識するかを定義する正規表現を指定します。RICOH ProcessDirectorで用意されている値は "\$\\{Job.*\\}"です。式を区切るために二重引用符が使用され、式の中の特殊文字の前にエスケープ文字として円記号()が使用されます。

「"\$\\{Job.*\\}」 値は、ジョブで始まる文字列としてプロパティ名を認識するように指示します。その後に0個以上の文字が続きます。RICOH ProcessDirector .RICOH ProcessDirectorジョブのプロパティ名は、この規則に一致します (Job.DuplexJob.Print.CumulativeSheetsStackedなど。)

KEYWORD_CASE
このキーワードは、ジョブチケットパラメーター名の中の文字が大文字か小文字か定義します。送信システムでの設定によっては、パラメーターがすべて大文字、またはすべて小文字で受け渡されることがあります。インストール済み環境の要件に応じて、値 "UPPER" または "LOWER" を使用してください。

CONFIGURATION セクションの開始と終了の区切りには、CONFIGURATION および ENDCONFIGURATION を指定します。

REPLACE セクション
このセクションでは sed コマンドを使用して、ジョブチケット内のストリングを置換します。これはサンプルファイルではコメント化されています。おそらくこれを使用する必要はありません。

REPLACE セクションの開始と終了の区切りには、REPLACE および ENDREPLACE を指定します。

PATTERN KEY_VALUEセクション
このセクションは、RICOH ProcessDirectorがキーワードおよび値をどのように検出し、これらを正規表現グループを使用してどのようにトークンに変換するかを記述します。RICOH ProcessDirectorで用意されているこのセクションは、次のとおりです。
PATTERN KEY_VALUE
"(.*?)=(.*?),"
ENDPATTERN
パターンは二重引用符で区切られ、等号の左側のパターンがキーワードを表します。右側のパターンは値を表します。このパターンは、キーワードと値のペアのコンマ区切りリストを作成します。
DEFINE ステートメントセクション
このセクションでは、シンボル式を使用して、ジョブと一緒に渡されたジョブチケットの値からRICOH ProcessDirectorワークフローを設定します。RICOH ProcessDirectorは、ワークフローの設定に一般的に次のようなタイプのDEFINEステートメントを使用します。
DEFINE ${Job.JobType} AS "Transform"
DEFINE ${Job.JobType} AS "PDF" WHEN (${Job.InputDatastream} == "pdf")

最初の DEFINE ステートメントは、デフォルトワークフローを設定します。2 番目の DEFINE ステートメントは条件付きです。この例では、RICOH ProcessDirectorJob.JobTypeプロパティーの値をPDFに設定します。これは、テキスト指定変更ファイルのJob.InputDatastreamパラメーターの値がpdfの場合に当てはまります。Job.InputDatastream パラメーターが他の値の場合、RICOH ProcessDirector はデフォルトワークフローを使用します。

1.3.8.1.5 JCL および LPD の jobtype ファイルで -ooutbin パラメーターを使用する

RICOH ProcessDirector 付属の制御ファイル receive_jcl_jobtype.cfgreceive_lpd_jobtype.cfg、および receive_lpd_pdf_jobtype.cfg によって、-ooutbin パラメーターの値が Job.OutputBin プロパティーにマッピングされます。

JCL および LPD の jobtype ファイルで -ooutbin パラメーターを使用するには、次の手順に従います。

  1. 下記の表に、実際に使用するアプリケーション、プリンター、およびビンの情報を記入してください。1 つの行が 1 つのビンの情報を表します。
    列 1: -ooutbin パラメーターで使用する値 (プロパティー値) 列 2: プロパティー・ノートブックでのビン名 (オブジェクト名、outputBin 名) 列 3: プリンターのモデル (printerModel 名) 列 4: プリンター のビン名 (binNumber)
    例: 9 例: Stacker9 例: InfoPrint 2085 例: 9
           
           
           
  2. 次のテキストを空のテキストファイルにコピーします。
    <IPPD_UpdateData version="1.0" xmlns"xsi="http://www.w3.org/2001/
    XMLSchema-instance">
         <object name="Stacker9" type="OutputBin">
              <property name="OutputBin.BinNumber" value="9"/>
         </object>
         <printerModel name="InfoPrint 2085">
              <outputBin name="Stacker9" binNumber="9"/>
         </printerModel>
    </IPPD_UpdateData>
  3. 表に記入した値を使用して、このテキストファイルを編集します。
    1. <object>と <printerModel> タグのセットは、表の 1 つの行につき 1 セット必要です。必要なだけこれらのタグのセットをコピーしてください。
    2. 列 1 の値を property タグの value 属性に使用します。
    3. 列 2 の値を object タグおよび outputBin タグの name 属性に使用します。
    4. 列 3 の値を printerModel タグの name 属性に使用します。
    5. 列 4 の値を outputBin タグの binNumber 属性に使用します。
  4. ファイルを保管します。
  5. 管理タブをクリックします。
  6. 左のペインで、ユーティリティー オブジェクトをインポートをクリックします。
  7. をクリックして、先ほど作成したXMLファイルに移動します。 開くをクリックします。
  8. インポートをクリックします。

1.3.8.2 パススループリンター用制御ファイルテンプレートの例

RICOH ProcessDirectorにより、パススループリンター用の制御ファイルテンプレートの例が示されます。このテンプレートは、passthru.cfg と呼ばれ、/aiw/aiw1/samples/passthru/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\samples\passthru\(Windows)にインストールされます。

パススループリンターで指定するプリンターコマンドにより制御ファイルが使用される場合は、RICOH ProcessDirectorが制御ファイルテンプレートから生成する制御ファイルにより、プリンターコマンドのオプションが指定されます。許可ユーザーは、RICOH ProcessDirectorで用意されている制御ファイルテンプレートのサンプルをコピーして変更できます。その後で、カスタマイズした制御ファイルテンプレートを、RICOH ProcessDirector からアクセス可能な任意のディレクトリーに配置します。制御ファイルテンプレートプリンタープロパティーを使用して、制御ファイルテンプレートの名前と場所を指定します。

    注意:
  • 更新によって/aiw/aiw1/samples/(Linux)またはC:\aiw\aiw1\samples\(Windows)ディレクトリー内のファイルが上書きされることがありますが、/aiw/aiw1/control_files(Linux)またはC:\aiw\aiw1\control_files(Windows)ディレクトリー内のファイルは上書きされません。サンプルファイルを/aiw/aiw1/control_files(Linux)またはC:\aiw\aiw1\control_files(Windows)ディレクトリーにコピーして、コピーされたファイルですべての変更を行うことをお勧めします。

passthru.cfg 制御ファイルテンプレートはRICOH ProcessDirectorシンボル式を使用して、プリンターコマンドのパラメーター値を設定します。制御ファイル・テンプレート内の項目の例を以下に示します。

JobID=${Job.ID}

JobCopies=${Job.Copies}

PrinterId=${Printer.ID}

CustomerName=${Printer.CustomerName}
等号の左側のキーワードは、サンプル・パラメーターです。

注意: すべてのプリンターコマンドが、制御ファイルを使用できるわけではありません。使用できる場合は、異なるパラメーター名を使用している可能性があります。

右側の値は、RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーのシンボル式です。JobCopies=${Job.Copies}の例の場合は、RICOH ProcessDirectorにより、JobCopiesパラメーターの値がJob.Copies ジョブプロパティーの値に設定されます。たとえば、ジョブがプリンターに送信されたときに保存されたオリジナルの入力ファイル名が必要な場合は、JobID パラメーターの制御ファイルテンプレート項目で、${Job.ID} の代わりに ${Job.Inputfile} を使用できます。

1.3.8.3 アーカイブ機能の制御ファイル

RICOH ProcessDirectorアーカイブ機能では、StoreInRepositoryステップの入力として、関連プロパティーファイルと文書プロパティーファイルを使用できます。関連プロパティーファイルは、リポジトリーに保存する必要がある特定のプロパティーを定義します。このプロパティーは、ジョブに関連付けられている(他のオブジェクトの)プロパティーです。文書プロパティーファイルは、リポジトリーに保存するプロパティー値が含まれている、タブ区切りのファイルです。アーカイブ処理にはどちらのファイルも必要ありませんが、会社が必要とするワークフロージョブの実働履歴の取得に役立ちます。
アーカイブ機能を使用すると、ジョブまたは文書がリポジトリーに書き込まれたときに保存された、ジョブまたは文書のプロパティーが含まれているファイルも生成できます。このファイルは、ExportFromRepositoryステップテンプレートによって生成され、エクスポート結果ファイルと呼ばれます。

1.3.8.3.1 関連プロパティーファイルを作成する

関連プロパティーファイルを作成して、ジョブに関連付けられているが、他のオブジェクトのプロパティーである 1 つ以上のプロパティーを指定できます。StoreInRepository ステップテンプレートに基づくステップが実行されると、値がジョブと文書データともにリポジトリーに保存されます。例えば、ジョブに要求されたプリンターのモデルや、ジョブの印刷に指定されたカラーを保存できます。

    注意:
  • 関連プロパティーファイルで定位置ジョブプロパティーを指定し、リポジトリーに値を保存することもできます。定位置ジョブプロパティーを、StoreInRepository ステップの 保存するジョブプロパティープロパティーの値として選択することはできません。ワークフローで、定位置プロパティーの値が、同じステップテンプレートに基づく別のステップとは異なる場合があります。

定位置ジョブプロパティー

定位置ジョブプロパティーを保存するには、プロパティー、ステップがあるフェーズ、プロパティーのあるステップの内部名、プロパティーのラベルを指定します。構文は次のとおりです。

Job_property[Phase][Step_identifier]:Property_label

この例では、Automated Verification機能があり、挿入フェーズの ReadBarcodeDataステップが、インサーターを通じてジョブの文書を追跡するのに使用するバーコードリーダーの名前を保存します。

関連プロパティーファイルを作成する際に、次の行をテキストエディターに入力します。

Job.TrackAndTrace.BarcodeReader[Insert][ReadBarcodeData]:Property_label

プロパティーのラベルは Job.BarcodeReader などになります。

StoreInRepository ステップが実行されると、RICOH ProcessDirector が次を実行します。

  1. 挿入フェーズの ReadBarcodeData ステップの バーコードリーダージョブプロパティー (データベース名 Job.TrackAndTrace.BarcodeReader) の値を取得します。

    この値は BarcodeReader1 などになります。

  2. ジョブの他の情報とその文書とともに バーコードリーダープロパティーの値をリポジトリーに保存します。

ステップテンプレートのプロパティーが定位置にあるかどうかを確認するには、[?]アイコンをクリックし、ヘルプの使用上の注意を確認します。

ジョブに関連付けられたプロパティー

もう 1 つのオブジェクトのプロパティーの値を保存するためには、そのプロパティーに関係の連鎖を作成できるようになる必要があります。連鎖は、オブジェクトを値として指定するジョブプロパティーで始めます。連鎖の次のプロパティーは、ジョブプロパティーで指定されているオブジェクトのプロパティーになります。連鎖は、保存する値のプロパティーで終わります。

連鎖は、オブジェクトを値として指定する任意のプロパティーで始めることができますが、これらのジョブプロパティーでほとんどのニーズを満たします。

オブジェクト ジョブプロパティーのユーザーインターフェース名 ジョブプロパティーのデータベース名 基本製品または機能
バーコードリーダー バーコードリーダー Job.TrackAndTrace.BarcodeReader 自動確認
入力装置 なし Job.SourceInputDeviceName 基本製品
インサーター インサーターコントローラー Job.InserterSystem.ID インサーター
メディア メディア Job.Media 基本製品
プリンター 要求されたプリンター Job.RequestedPrinter 基本製品

次の行で、関連プロパティーを指定する構文の簡単なバージョンを示します。

Property_to_store@Job_property:Property_label
    注意:
  • PrintJobs ステップで いずれかのプリンターを選択しても、Job.RequestedPrinter データベース名は使用できません。名前を Job.PreviousPrinter に置き換えます。

コロンで始まり、右から左へプロパティーが読み込まれます。連鎖のプロパティーの数は、様々です。@ シンボルで、プロパティーを区切ります。コロンの右側がプロパティーのラベルです。プロパティーのラベルは必須です。

以下の例では、プロパティーのユーザーインターフェイス名を ( ) で囲んだデータベース名とともに示します。関連プロパティーファイルを作成する際に、データベース名を使用します。

  • プリンターのモデルプリンタープロパティー (データベース名 Printer.Model.Specific) の値を保存するとします。 要求されたプリンタージョブプロパティー (データベース名 Job.RequestedPrinter) をプリンタープロパティーに直接つなげます。

    関連プロパティーファイルを作成する際に、次の行をテキストエディターに入力します。

    Printer.Model.Specific@Job.RequestedPrinter:Property_label

    プロパティーのラベルは Job.PrinterModel などになります。

    StoreInRepository ステップが実行されると、RICOH ProcessDirector が次を実行します。

    1. 要求されたプリンタープロパティーの値を取得します。

      この値はPrinter4などになります。

    2. Printer.Model.Specific プロパティーの Printer. 部分を使用して、連鎖の次のオブジェクトであるプリンターオブジェクトを識別します。
    3. Printer4プリンターのモデルの値を取得します。

      この値は Ricoh Pro C901 などになります。

    4. プリンターのモデルプロパティーの値を、ジョブの他の情報とその文書とともにリポジトリーに保存します。
        重要:
      • ジョブプロパティーと、次のプロパティーのオブジェクト部分の間のリンクは重要です。要求されたプリンタージョブプロパティーをプリンタープロパティーとリンクする必要があります。プリンタープロパティーのデータベース名は、 Printer で始まります。このトピックの最後で挙げる例で、中間プロパティーを使用して、ジョブプロパティーともう 1 つのプロパティーをリンクする方法を示します。

  • この例では、Automated Verification機能があり、 バーコード形式プロパティー (データベース名 BarcodeReader.BarcodeFormat) の値を保存します。 バーコードリーダージョブプロパティー (データベース名 Job.TrackAndTrace.BarcodeReader) を Barcode Format プロパティーに直接つなげることができます。 バーコードリーダープロパティーは定位置プロパティーなので、フェーズおよびステップ ID を指定する必要があります。

    2 つの異なるステップがバーコードを読み込みますが、その 2 つのステップのバーコードリーダーは異なるバーコード形式を使用します。挿入フェーズで ReadBarcodeData ステップが使用するバーコードリーダーが必要です。

    関連プロパティーファイルを作成する際に、次の行をテキストエディターに入力します。

    BarcodeReader.BarcodeFormat@Job.TrackAndTrace.BarcodeReader[Insert][ReadBarcodeData]:Property_label

    プロパティーのラベルは Job.BarcodeFormat などになります。

    StoreInRepository ステップが実行されると、RICOH ProcessDirector が次を実行します。

    1. 挿入フェーズの ReadBarcodeData ステップの バーコードリーダーの値を取得します。

      この値は BarcodeReader2などになります。

    2. BarcodeReader.BarcodeFormat プロパティーの BarcodeReader. 部分を使用して、連鎖の次のオブジェクトであるバーコードリーダーオブジェクトを識別します。
    3. BarcodeReader2バーコード形式の値を取得します。

      この値はBarcodeFormat2などになります。

    4. ジョブの他の情報とその文書とともにバーコード形式プロパティーの値をリポジトリーに保存します。

関連プロパティーファイルを作成するには、次の手順を実行します。
  1. テキストエディターで新しいファイルを作成します。
  2. 保存する値の最初のプロパティーに関する行を入力します。

    次の構文を使用します。

    Property_to_store@Intermediate_property@Job_property[Phase][Step_identifier]:Property_label

    ここで、

    • Property_to_store は、保存するプロパティーのデータベース名です。
    • Intermediate_property は中間プロパティーのデータベース名です。必要な場合は、これでメディアなどの中間オブジェクト指定することで、ジョブプロパティーを保存するプロパティーにリンクします。中間プロパティーを 2 つ指定する必要がある場合は、@ シンボルで区切ります。

      Intermediate_property を使用しなくても、多くのジョブプロパティーを直接プロパティーにリンクできます。

    • Job_property[Phase][Step_identifier] が、その部分です。
      • Job_property は、プリンターなどのオブジェクトを識別するジョブプロパティーのデータベース名です。

        定位置ジョブプロパティーは、StoreInRepository ステップで 保存するジョブプロパティーの値として使用できません。これをを保存する場合は、Job_property が定位置ジョブプロパティーのデータベース名です。追加のプロパティーを指定する必要はありません。

      • プロパティーが定位置プロパティーの場合、Phase がステップのあるフェーズの名前です。Step_identifier はプロパティーがあるステップの内部名です。

        プロパティーが定位置プロパティーでない場合は、「Phase」または「Step_identifier」を入力しないでください。

    • Property_labelは、[アーカイブ]タブの[結果]テーブルの 詳細を表示をクリックすると、[プロパティー]タブに表示される名前です。Job形式をお勧めします。MyProperty. 関連プロパティーファイルの各プロパティーのプロパティーラベルは一意である必要があります。

    例えば、次のように入力します。

    Job.TrackAndTrace.BarcodeReader[Insert][ReadBarcodeData]:Job.BarcodeReader

  3. 2 番目のプロパティーに値を保存する場合は、改行を入力してから、2 番目のプロパティー用に以前のステップを繰り返します。

    例えば、次のように入力します。

    Printer.Model.Specific@Job.RequestedPrinter:Job.PrinterModel

  4. テキストファイルを保存します。
    この例では、ファイルに associatedproperties.txt という名前を付けます。
  5. RICOH ProcessDirectorサーバーのRICOH ProcessDirectorシステムユーザーがアクセスできるディレクトリー内に関連プロパティーファイルを送信します。

これで、ワークフローの StoreInRepository ステップの 関連プロパティーファイルプロパティーの値として、このファイルを使用できます。

StoreInRepository ステップが実行されると、RICOH ProcessDirector が、関連プロパティーファイルで指定されているそれぞれの保存済みプロパティーの値を (各文書とジョブとともに) 保存します。

  • 関連プロパティーファイルの行に保存されているプロパティー値がヌルの場合、RICOH ProcessDirector は、そのプロパティーのヌル値を保存します。
  • プロパティーで複数の選択が許可されている場合は、RICOH ProcessDirector は、複数の選択を縦線 (|) で区切って保存します。例えば、保存されるプロパティーの値は BarcodeReader1|BarcodeReader2 などになります。
  • 複数の値がジョブプロパティーと関連オブジェクトプロパティーの両方に選択されている場合、RICOH ProcessDirectorは、下線とジョブプロパティーの名前をプロパティーのラベルに追加します。RICOH ProcessDirector はジョブプロパティー値を個別に保存します。例:
    Job.BarcodeFormat_BarcodeReader1    Job.BarcodeFormat_BarcodeReader2
    BarcodeFormat1|BarcodeFormat2          BarcodeFormat3

ユーザーは、これらのプロパティーのリポジトリーを検索できません。ジョブプロパティーまたは文書プロパティーを[アーカイブ]タブで検索した後に、[結果]テーブルの詳細を表示をクリックすると、RICOH ProcessDirectorが[プロパティー]タブに関連プロパティーの値を表示します。

ジョブの印刷に要求されるプリンターのモデルを保存する
  • ファイルの内容:
    Printer.Model.Specific@Job.RequestedPrinter:Job.PrinterModel
  • プリンターのモデルプロパティーの値:
    Ricoh Pro C901
  • 特定のジョブとそのジョブの各文書用にリポジトリーに保存される情報:
    Job.PrinterModelRicoh Pro C901
  • 検索結果の[プロパティー]ノートブックに表示される情報:

    Job.PrinterModel: Ricoh Pro C901

      注意:
    • 関連プロパティーファイルの処理中は、RICOH ProcessDirectorJob_property_identifying_object プロパティーの値や Property_identifying_intermediate_object プロパティーを保存または表示しません。
    • PrintJobs ステップで いずれかのプリンターを選択しても、Job.RequestedPrinter データベース名は使用できません。名前を Job.PreviousPrinter に置き換えます。

バーコードリーダーで使用されるバーコード形式を保存する
  • ファイルの内容:
    BarcodeReader.BarcodeFormat@Job.TrackAndTrace.BarcodeReader[Insert][ReadBarcodeData]:Job.BarcodeFormat
  • ReadBarcodeData ステップで選択されているバーコードリーダー:
    • BarcodeReader1
    • BarcodeReader2
  • BarcodeReader1 で選択されているバーコード形式:
    • BarcodeFormat1
    • BarcodeFormat2
  • BarcodeReader2で選択されているバーコード形式: BarcodeFormat3
  • 特定のジョブとそのジョブの各文書用にリポジトリーに保存される情報:
    Job.BarcodeFormat_BarcodeReader1    Job.BarcodeFormat_BarcodeReader2
    BarcodeFormat1|BarcodeFormat2          BarcodeFormat3
  • 検索結果の[プロパティー]ノートブックに表示される情報:

    Job.BarcodeFormat_BarcodeReader1: BarcodeFormat1|BarcodeFormat2

    Job.BarcodeFormat_BarcodeReader2: BarcodeFormat3

インサーターで使用される再印刷方式を保存する
  • ファイルの内容:
    InserterSystem.ReprintMethod@Job.InserterSystem.ID:Job.InserterReprintMethod
  • 再印刷方式プロパティー値 (データベース名 InserterSystem.ReprintMethod):
    Open loop
  • 特定のジョブとそのジョブの各文書用にリポジトリーに保存される情報:
    Job.InserterReprintMethod
    Open loop
  • 検索結果の[プロパティー]ノートブックに表示される情報:

    Job.InserterReprintMethod: Open loop

ジョブを受信した入力装置のフォルダー位置を保存する
  • ファイルの内容:
    InputDevice.FolderLocation@Job.SourceInputDeviceName:Job.InputDeviceFolder
  • フォルダー位置プロパティー値 (データベース名 InputDevice.FolderLocation):
    /aiw/aiw1/System/hf/defaultPDF
  • 特定のジョブとそのジョブの各文書用にリポジトリーに保存される情報:
    Job.InputDeviceFolder
    /aiw/aiw1/System/hf/defaultPDF
  • 検索結果の[プロパティー]ノートブックに表示される情報:

    Job.InputDeviceFolder: /aiw/aiw1/System/hf/defaultPDF

ジョブの印刷に要求されるメディアのカラーを保存する
  • ファイルの内容:
    MediaType.Color@Media.MediaTypeID@Job.Media:Job.MediaColor
  • メディアのカラー プロパティー値 (データベース名 MediaType.Color):
    Ricoh Pro C901
  • 特定のジョブとそのジョブの各文書用にリポジトリーに保存される情報:
    Job.MediaColor
    Blue
  • 検索結果の[プロパティー]ノートブックに表示される情報:

    Job.MediaColor:青

    注意:
  • メディアのカラープロパティーは、 メディアの重量 (データベース名 MediaType.Weight) や メディアの詳細 (データベース名 MediaType.Details) など、他のメディアタイププロパティーに置き換えることができます。

    メディアの重量(データベース名 MediaSize.Height)などのメディアサイズプロパティーの値を保存するには、次の行を使用します。MediaSize.Height@Media.MediaSizeID@Job.Media:Job.MediaHeight

1.3.8.3.2 文書プロパティーファイル

文書プロパティーファイルには、文書プロパティーの値以外に、リポジトリーに保存する必要があるプロパティー(RICOH ProcessDirectorに定義されていないもの)の値が含まれています。このファイルには、ワークフローの一部としてリポジトリーに保存する、どちらか一方または両方のプロパティータイプを含めることができます。プロパティーがRICOH ProcessDirectorプロパティーとして定義されていない場合は、そのプロパティーを使用してアーカイブからジョブまたは文書を取得することはできませんが、ジョブまたは文書が保存されたときに指定されていたプロパティーの値は表示できます。

保存する全てのプロパティー値が保存する文書プロパティーリストに選択されている場合は、通常の文書プロパティーファイルが使用されます。RICOH ProcessDirectorで認識されていない追加のフィールドが使用されている場合は、固有の文書プロパティーファイルを作成する必要があります。固有の文書プロパティーファイルは、 StoreInRepositoryステップの 文書プロパティーファイルプロパティーで指定されている必要があります。また、追加のフィールドの値が文書プロパティーファイルに確実に保存するには、 保存する文書プロパティーリストで[すべて]を選択する必要があります。

このファイルには、通常の文書プロパティーファイルと同様に、ヘッダー行と、それに続くタブ区切り形式の値の行が必要です。ファイル内のデータは次のように見えているかもしれません。(わかりやすいようにエントリー間のスペースが変更されています)

Doc.Email.Address   Doc.Custom1.AwardLevel   Member since   Anvrsry date
John_Doe@mail.com   Gold                     3_1999         03_15
Jane_Doe@mail.com   Silver                   7_2009         07_23
Bob_Smith@mail.com  Tin                      9_2013         09_14

1.3.8.3.3 エクスポート結果ファイル

エクスポート結果ファイルには、リポジトリーからコンマ区切り値 (CSV) ファイルとしてエクスポートするように選択した、文書プロパティーの値が含まれています。このファイルは、ExportFromRepositoryステップによって作成されます。

エクスポートするプロパティーは、ExportFromRepositoryプロパティーノートブックで指定されているクエリによって選択されます。クエリは、ファイルから、または 検索基準プロパティーの直接入力から取得できます。クエリのソースを指定するには、 基準タイププロパティーで ファイルまたは テキストを選択する必要があります。クエリは、[アーカイブ]タブの 結果ポートレットの検索基準と同じ形式にする必要があります。

ワークフローで複数のExportFromRepositoryステップが使用されている場合は、後続の ExportFromRepositoryステップの エクスポート結果ファイルプロパティーで異なる結果ファイルを指定しない限り、追加の結果で以前の ExportFromRepositoryステップからの結果が上書きされます。

エクスポート結果ファイルには、ヘッダー行と、それに続くコンマ区切り形式の値の行が含まれています。ヘッダーと値は、全て二重引用符で囲まれています。Null値の戻りは、二重引用符で囲まれたハイフン ("-") で示されます。ファイルのデータは次のようになります。

"Doc.OriginalSequence","Doc.OriginalFirstPage","Job.TotalPages"
"1","1","4186"
"2","5","4186"
"4","13","4186"

1.3.9 データベースプロパティー名

RICOH ProcessDirector メッセージでは、プロパティーノートブックに表示されているフィールド名ではなく、データベース名でプロパティーが表されている場合があります。データベースプロパティー名の多くは、プロパティーノートブックでの名前に似ていますが、異なるフォーマットで表現されています。

RICOH ProcessDirector 機能をインストールする場合は、別のデータベースプロパティーを追加します。これらのデータベースプロパティー名のリストは、RICOH ProcessDirector のインフォメーションセンターを参照してください。

1.3.9.1 ジョブのデータベースプロパティー名

ジョブに関する一部のメッセージでは、Jobで始まるデータベース名でジョブプロパティーが参照されます。RICOH ProcessDirector 外部プログラムに指定するシンボル式で、ジョブプロパティーのデータベースプロパティー名を使用することができます。また、RICOH ProcessDirector 制御ファイルでジョブプロパティーのシンボル式を指定することもできます。

ユーザーインターフェースのリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirectorの内部で使用される値とは異なるものがあります。Webサービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はいを選択すると、ジョブが実行依頼された後で値を変更できます。
  • いいえを選択すると値を変更できません。

[ジョブチケット]列:

  • はい: ジョブの実行依頼に使用されるジョブチケットにある 1 つ以上の値からプロパティーを設定できます。
  • いいえ: ジョブチケットにある値からプロパティーを設定できません。

ジョブプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 内部値 編集可能 ジョブチケット
Job.Add.BlankPage 空白ページの追加 ZIP ファイルに含まれている PDF ファイルを結合するとき、ページ数が奇数の各 PDF ファイルの最後に空白ページを追加します。
  • いいえ
  • はい
はい いいえ
Job.Collate 印刷:丁合い ジョブの複数のコピーを印刷するときに、プリンターが使用する丁合いのタイプを指定します。
  • 設定なし
  • オフ
  • 照合
はい いいえ
Job.Binding 製本 印刷するジョブに対する製本設定を設定します。
  • なし
  • 完全
  • リング
  • リングとパンチ
はい はい
Job.Cjfx.FailOnMissingXpath XML:一致するエレメントがない場合に停止 XPath式に一致するエレメントがないときに、CreateJobsFromXMLステップテンプレートに基づくステップが、ジョブをエラー状態にするかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい いいえ
Job.Cjfx.FileToSplit XML:XML入力ファイル CreateJobsFromXMLステップテンプレートに基づくステップが、ジョブ作成のために入力として使用するXMLファイルの名前を指定します。   はい いいえ
Job.Cjfx.TypeOfJob XML:子ジョブとして作成 CreateJobsFromXMLステップテンプレートに基づくステップが、子ジョブと元のジョブから独立したジョブのどちらを作成するかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい いいえ
Job.Cjfx.Workflow XML:新規ジョブ用のワークフロー CreateJobsFromXMLステップテンプレートに基づくステップが、新規XMLジョブを実行依頼するワークフローを指定します。   はい いいえ
Job.Cjfx.Xpath XML:ジョブ作成用のXPath式 エレメントを識別するXPath式を指定します。CreateJobsFromXMLステップテンプレートに基づくステップは、XML 入力ファイル内で一致するエレメントを検出するたびに、XML ファイルを作成してジョブとして実行依頼します。   はい いいえ
Job.CompressAllFiles RetainCompletedJobsステップテンプレートのプロパティーノートブックのジョブデフォルトタブ:すべてのファイルを圧縮 ジョブが保存されるときに、ジョブのすべてのスプールファイルおよびチェックポイントファイルを圧縮するかどうかを指定します。   はい いいえ
Job.CompressFilePatterns CompressFilesステップテンプレートのプロパティーノートブックのジョブデフォルトタブ:ファイルパターンを圧縮 ステップで圧縮されるジョブファイルを指定します。   はい いいえ
Job.Copies 全般およびステータス:要求されたジョブコピー 要求されたジョブコピーの数が入っています。   はい はい
Job.CopiesStacked ステータス:スタック済みジョブコピー 印刷が完了し、プリンターの出力スタッカーに達した現在のジョブコピー数が入っています。   いいえ いいえ
Job.CreateJobFromFiles.JobType ジョブの作成:ワークフロー 子ジョブに使用するワークフローを指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.JobName ジョブの作成:ジョブ名 子ジョブの名前を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.DestUsage ジョブの作成:グループID 宛先ファイルの役割を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.DestType ジョブの作成:グループサイズ 宛先ファイルの種類を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.Source1 ジョブの作成:最初のソースファイル ジョブの作成に使用する入力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.Source2 ジョブの作成:2番目のソースファイル ジョブの作成に使用する入力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.Source3 ジョブの作成:3番目のソースファイル ジョブの作成に使用する入力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.Source4 ジョブの作成:4番目のソースファイル ジョブの作成に使用する入力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.Source5 ジョブの作成:5番目のソースファイル ジョブの作成に使用する入力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.Source6 ジョブの作成:6番目のソースファイル ジョブの作成に使用する入力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.Source7 ジョブの作成:7番目のソースファイル ジョブの作成に使用する入力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.CreateJobFromFiles.Source8 ジョブの作成:8番目のソースファイル ジョブの作成に使用する入力ファイルのフルパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.CurrentPrinter ステータス:割り当てられたプリンター RICOH ProcessDirectorがこのジョブを印刷するよう割り当てたプリンターの名前が入っています。   いいえ いいえ
Job.CustomerName スケジューリング:カスタマー名 このジョブに関連付けられたカスタマーを識別します。   はい はい
Job.Description 全般:ジョブの説明 ジョブを説明するテキストが入っています。   はい はい
Job.DownloadFile ダウンロードファイルのURL ダウンロードするファイルのURLを指定します。   はい いいえ
Job.DownloadFileToCreate ダウンロードしたファイルへのパス ファイル名とRICOH ProcessDirectorがファイルを保存する場所を指定します。   はい いいえ
Job.Duplex 全般:両面印刷 ジョブで両面印刷がアクティブになっているかどうかと、アクティブになっている場合は両面印刷のタイプを示します。
  • いいえ
  • 反転
  • はい
はい はい
Job.EJB.SMTPserver SMTP サーバータイプ このステップでシステムのデフォルトのメールサーバーと代替のメールサーバーのどちらを使用するかを指定します。
  • システム
  • 代替
はい いいえ
Job.EmailAddressBCC BCCアドレス E メールの BCC の送信先となる 1 つまたは複数のアドレスです。   はい いいえ
Job.EmailAddressCC CCアドレス E メールの CC の送信先となる 1 つまたは複数のアドレス。   はい いいえ
Job.EmailAddressTo 宛先アドレス ジョブの送信先となる 1 つまたは複数 E メールアドレス。   はい いいえ
Job.EmailMessage メッセージ E メールの本文に含めるテキストを指定します。   はい いいえ
Job.Email.PageRange 送信するページ範囲 印刷ファイルのどのページが抽出され、別のファイルに挿入され、E メールに添付されるかを示す数値が表示されます。   はい いいえ
Job.Email.RangeData Stream ページ範囲のデータストリーム 送信するページ範囲プロパティーで指定されているページ範囲が含まれたファイルの作成に使用する印刷ファイルのデータストリームを指定します。
  • 現在のストリームを使用
  • AFP
  • PDF
はい いいえ
Job.Email.Secure Connection セキュア接続 メールサーバーとの接続に SSL と TLS のどちらのセキュリティーを使用するかを指定します。
  • なし
  • SSL
  • TLS
はい いいえ
Job.EmailSendFrom 送信者アドレス この E メールアドレスは、E メールのFrom:フィールドで使用されます。   はい いいえ
Job.EmailSubject 件名 E メールの件名に挿入するテキストを指定します。   はい いいえ
Job.External.CodePage 外部:外部プログラムコードページ 制御ファイルテンプレートなどの、処理のために外部コマンドに送信されるファイルの内容を書き込むために使用するコードページを指定します。このコードページは、外部コマンドが、stderr および stdout や外部コマンドが作成した他のファイルに書き込むメッセージを読み取るためにも使用されます。
  • UTF-8
  • ISO8859_1
  • ISO8859_15
  • EUC_JPEUC_JP
はい いいえ
Job.External.Command 外部:外部コマンド 処理中にステップが実行可能なコマンドストリングを指定します。   はい いいえ
Job.External.ControlFileTemplate 外部:外部制御ファイルテンプレート 外部コマンドが使用する制御ファイルテンプレートのパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.External.Language 外部:外部プログラム言語 メッセージをRICOH ProcessDirectorに返すときに、外部コマンドが使用する言語を指定します。
  • de_DE
  • en_US
  • es_ES
  • fr_FR
  • it_IT
  • ja_JP
はい いいえ
Job.External.ValidRCs 外部:有効な戻りコード 外部コマンドが出すことができる戻りコード値をリストします。 この値は、そのコマンドが正常に実行されたことを示します。コンマで区切ることによって、複数の戻りコードの値を指定できます。例えば、0,4   はい いいえ
Job.FileToEmail 添付 E メールに添付し、宛先に送信する 1 つまたは複数のファイルの絶対パスを指定します。   はい いいえ
Job.FoldOptions 折りオプション ジョブやジョブの大きなシートの折り方、すべてのシートをまとめて折るかどうか(重ねるか照合するか)、およびシートのおもて面を折りの外側に向けるか内側に向けるか、を指定します。
  • なし
  • Z折り
  • 大きな用紙の Z 折り
  • 4 つ折り
  • 折り込み
  • レター折り込み
  • レター折りたたみ
  • サドル
  • サドルを下げる
はい はい
Job.HeaderConfig ヘッダーページ構成ファイル RICOH ProcessDirector が、ZIP ファイルに含まれる各ファイルの前に配置されるヘッダーページの内容と形式を作成するために使用する、構成ファイルのパスと名前を指定します。許可ユーザーは、RICOH ProcessDirector に用意されているヘッダーページの構成ファイルのいずれかを指定できますが、カスタマイズした構成ファイルを指定することもできます。   はい いいえ
Job.HotFolder.ApplicationLogFile ホットフォルダー:アプリケーションログファイル 外部プログラムがそのログファイルを保管するディレクトリー。このプロパティーを指定できます。   はい いいえ
Job.HotFolder.FileToSend ホットフォルダー:送信するファイル RICOH ProcessDirectorで外部プログラムに実行依頼するために送信フォルダーに置くファイルを指定します。このプロパティーは編集できます。   はい いいえ
Job.HotFolder.FileVerificationCount ホットフォルダー:ファイル検証回数 RICOH ProcessDirectorが検索フォルダーをポーリングし、検索されたファイルが完成したと判断する前に検索されたファイルのサイズが変更されていないことを検出する回数です。   はい いいえ
Job.HotFolder.PollInterval ホットフォルダー:ポーリング間隔 検索フォルダーのポーリング間隔。値の時間単位は、秒、分、または時間です。   はい いいえ
Job.HotFolder.RetrievalFolder ホットフォルダー:検索フォルダー 外部プログラム用の出力ホットフォルダーの名前です。 RICOH ProcessDirectorは、検索パターンを使用して検索フォルダーで検索ファイルを検索します。このプロパティーは編集できます。   はい いいえ
Job.HotFolder.RetrievalPattern ホットフォルダー:検索パターン 検索フォルダー内の返されたジョブの識別にRICOH ProcessDirectorが使用するパターンマッチング文字列です。   はい いいえ
Job.HotFolder.RetrievedFile ホットフォルダー:検索ファイル 検索されたファイルの名前変更に使用される名前。   はい いいえ
Job.HotFolder.SendingFolder ホットフォルダー:送信フォルダー RICOH ProcessDirectorで外部プログラムに送信するジョブファイルを置くホットフォルダーを指定します。   はい いいえ
Job.HotFolder.TimeOutInterval ホットフォルダー:タイムアウト間隔 検索対象ファイルが見つからないか、不完全である場合に、ジョブがエラー状態に移行するまでの時間(分)。   はい いいえ
Job.ID [プロパティー]ノートブックのタイトルに表示されます。 システムでジョブを識別する固有の番号が入っています。   いいえ いいえ
Job.Info.Attr1 情報:カスタム1 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr2 情報:カスタム2 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr3 情報:カスタム3 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr4 情報:カスタム4 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr5 情報:カスタム5 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr6 情報:カスタム6 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr7 情報:カスタム7 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr8 情報:カスタム8 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr9 情報:カスタム9 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.Info.Attr10 情報:カスタム10 ジョブに関する情報の内、会社やプロセスに固有であるために他のプロパティーに含まれていないものが含まれている。   はい いいえ
Job.InputDatastream 全般:入力データストリーム このジョブの入力ファイルに入っているデータの形式を指定します。
  • afp
  • gif
  • jdf
  • jpeg
  • json
  • lcds
  • linedata
  • メタコード
  • pcl
  • pdf
  • ps
  • テキスト
  • tiff
  • 不明
  • xml
いいえ はい
Job.InputFile 全般:入力ファイル名 RICOH ProcessDirectorがジョブを作成した元の入力ファイルの名前が入っています。   いいえ はい
Job.InputFile.Size 全般:入力ファイルサイズ(バイト) RICOH ProcessDirectorがジョブを作成するために使用した元の入力ファイルのサイズをバイト単位で指定します。   いいえ いいえ
Job.Instance 全般:親サーバー 入力ファイルの実行依頼ステップを所有するRICOH ProcessDirectorサーバーの名前が入っています。   いいえ いいえ
Job.JDF.JobID 全般:JDFジョブID RICOH ProcessDirectorがジョブとともに受信したJDFジョブチケットに含まれるジョブIDの値を表示します。   いいえ はい
Job.JDF.JobPartID 全般:JDFパートID RICOH ProcessDirectorがジョブとともに受信したJDFジョブチケットに含まれるジョブのパートIDの値を表示します。   いいえ はい
Job.JobSize ステータス:ジョブサイズ(シート数) ジョブをプリンターにスケジュールするときに RICOH ProcessDirector が使用する計算値が入っています。また、ワークフローが VerifyPrintedSheetCount ステップを使用して、ジョブについて印刷する実際のシート数を確認する場合にも、このプロパティーの値が使用されます。   いいえ いいえ
Job.JobType 全般:ワークフロー ジョブの処理フェーズおよびステップを定義するワークフローの名前が入っています。   いいえ いいえ
Job.JobType.History ステータス:ワークフロー履歴 ジョブが通過している処理フェーズおよびステップを定義するワークフローと、ジョブを再始動できる位置を定義するワークフローのリストが入っています。   いいえ いいえ
Job.Locations スケジューリング:要求された位置 ジョブをどの位置で印刷するかを指定します。   はい いいえ
Job.Media スケジューリング:メディア(作動可能 | サポート | すべて) ジョブに使用するメディアを指定します。   はい はい
Job.MediaRequired メディアが必要 ジョブ全体またはページ例外に対して指定されたメディアオブジェクトの名前を表示します。このプロパティーの値は変更できません。   いいえ はい
Job.Name 全般:ジョブ名 ジョブの名前が入っています。   はい はい
Job.OutputBin スケジューリング:出力ビン(要求 | 使用可能 | すべて) ジョブに使用する出力ビンを指定します。   はい はい
Job.OutputFormat スケジューリング:出力形式 ジョブの最初のページと最後のページのどちらを先に印刷するかを指定します。また、印刷前にジョブを異なるデータストリームに変換する必要があるかどうかも指定できます。
  • AtoZforAFP
  • AtoZforPDF
  • ZtoAforAFP
  • ZtoAforPDF
  • 変換
いいえ いいえ
Job.PageLength 変換:変換ページの長さ(単位 変換プログラムが生成するイメージの長さ (インチまたはミリメートル) を指定します。   はい いいえ
Job.PageRange 印刷:再印刷するページ 現在のジョブのどのページを再印刷するかを指定します。   いいえ いいえ
Job.PageWidth 変換:変換ページの幅(単位 変換プログラムが生成するイメージの幅 (インチまたはミリメートル) を指定します。   はい いいえ
Job.PagesStacked ステータス:スタック済みページ 印刷されて、プリンターの出力スタッカーに到達した論理ページ数が入っています。   いいえ いいえ
Job.PDF.ActionList 拡張PDF:アクションリスト EnhancePDFステップテンプレートに基づくステップが、PDFファイルの操作または評価に使用する1つ以上のアクションを指定します。   はい いいえ
Job.PDFCheckResult 拡張PDF:PDF結果チェック PDFファイルのコンテンツがPDF仕様に適合しているかどうかが表示されます。コンテンツを確認するには、EnhancePDFステップテンプレートを基にして、ステップをワークフローに追加します。そのステップに、CheckPDF アクションで -RPDpropertyJob.PDFCheckResult に設定して指定します。   いいえ いいえ
Job.PDF.FinisherOrderConfiguration PDF:フィニッシャーの順序 2アップ印刷で、左側に最初のページを配置して右側を2ページ目にするか、その逆にするかを指定する。
  • LeftToRight
  • RightToLeft
はい いいえ
Job.PDF.NUpConfiguration PDF:Nアップ 1枚の用紙に並べて印刷するページ数を指定する。
  • 1
  • 2
はい いいえ
Job.PDF.Orientation PDF方向 ジョブの印刷に使用する向きを指定します。
  • 設定なし (デフォルト)
  • タテ
  • ヨコ
いいえ いいえ
Job.PDF.PageRotationFromOriginal PDF:追加のページ回転 フィニッシャーに入るジョブの向きプロパティーによって指定されたページの回転を超えて、印刷するページの向きをジョブで変更するかどうかを指定する。
  • 0
  • 90
  • 180
  • 270
はい いいえ
Job.PDF.RollConfiguration PDF:フィニッシャーに入るジョブの向き フィニッシャーに入るときの印刷ジョブの向きを指定します。
  • JobEndEdgeIntoFinisher
  • JobStartEdgeIntoFinisher
はい いいえ
Job.Phase ステータス:現在のフェーズ 現在ジョブを処理しているRICOH ProcessDirectorフェーズの名前が入っています。
  • 完了
  • 準備
  • 印刷
  • 受信
いいえ いいえ
Job.PhaseProgress ステータス:現行フェーズでの進行状況 [ジョブフェーズ]プロパティーが識別するフェーズ内のジョブの進行状況が入っています。
  • エラー
  • 手動
  • ステージング
  • 実行しています
いいえ いいえ
Job.Preview.AcceptedBy プレビュー印刷:承認者 プレビュー印刷を承認したユーザーのIDを示します。   いいえ いいえ
Job.Preview.AutoAccept プレビュー印刷:プレビュー印刷を自動的に承認する RICOH ProcessDirectorがプレビュー印刷を自動的に承認して、ジョブをワークフローの次のステップに移動するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい いいえ
Job.Preview.PageRange プレビュー印刷:プレビュー印刷のページ範囲 PreviewPrintステップでサンプルとして印刷されるジョブのページを記述する数値文字列を表示します。   はい いいえ
Job.Preview.Requested Printer プレビュー印刷:プレビュー印刷を要求されたプリンター PreviewPrintステップがプレビュー印刷ジョブを送信するプリンターの名前を指定します。   はい いいえ
Job.Print.AssignPrintTime ステータス:プリンターへの割り当て プリンターがジョブを受信した日時を指定します。 日付と時刻は、UTC(ユニバーサルタイムコード)の値として、 yyyy-mm-dd hh:mm:ss.fffffff というタイムスタンプ形式で格納されます。
  • yyyyは4桁の年です。
  • mmは2桁の月です。
  • ddは2桁の日です。
  • hhは2桁の時です。
  • mmは2桁の分です。
  • ssは2桁の秒です。
  • fffffffffは秒の小数点以下の9桁で、省略可能です。
いいえ いいえ
Job.Print.CumulativePagesStacked ステータス:スタック済み累積ページ 印刷され、プリンターの出力スタッカーに達した論理ページの総数(再印刷されたページも含む)が入っています。   いいえ いいえ
Job.Print.CumulativeSheetsStacked ステータス:スタック済み累積シート RICOH ProcessDirectorシステムでのジョブの存続期間中に、印刷され、プリンターの出力スタッカーに到達した物理シートの総数が入っています。   いいえ いいえ
Job.Print.EndPrintTime ステータス:印刷完了時刻 プリンターがジョブの印刷を正常に完了した日時を示します。 日付と時刻は、UTC(ユニバーサルタイムコード)の値として、 yyyy-mm-dd hh:mm:ss.fffffff というタイムスタンプ形式で格納されます。
  • yyyyは4桁の年です。
  • mmは2桁の月です。
  • ddは2桁の日です。
  • hhは2桁の時です。
  • mmは2桁の分です。
  • ssは2桁の秒です。
  • fffffffffは秒の小数点以下の9桁で、省略可能です。
いいえ いいえ
Job.Print.HeaderConfig バナーページ:ヘッダーページ構成ファイル RICOH ProcessDirectorがジョブのヘッダーページの内容と形式を作成するために使用する、構成ファイルのパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.Print.HeaderCopies バナーページ:ヘッダーのコピー RICOH ProcessDirectorがジョブ自体の印刷を開始する前に印刷する必要がある、ジョブヘッダーページのコピー数が入っています。   はい いいえ
Job.Print.SpoolID 全般:スプールID RICOH ProcessDirectorがジョブをプリンタードライバーコンポーネントに送信する前に生成する、ジョブのスプールIDを識別します。   いいえ いいえ
Job.Print.TrailerConfig バナーページ:トレーラーページ構成ファイル RICOH ProcessDirectorがジョブのトレーラーページの内容と形式を作成するために使用する、構成ファイルのパスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.Print.TrailerCopies バナーページ:トレーラーのコピー RICOH ProcessDirectorがジョブを印刷した後で印刷する必要がある、ジョブトレーラーページのコピー数が入っています。   はい いいえ
Job.Priority スケジューリング:ジョブの優先順位 ジョブの印刷の優先順位が入っています。   はい はい
Job.ProcessGroupId 全般:プロセスグループID ジョブが属している処理グループがある場合に、そのグループの番号を指定します。   いいえ いいえ
Job.ProcessGroupOrder 全般:プロセスグループ配列 ジョブグループ内にジョブがある場合、その位置を識別します。   いいえ いいえ
Job.Punch スケジューリング:パンチ 出力に穴を開けるための穴の数と位置を指定します。
  • 2_at_bottom
  • 2_at_left
  • 2_at_right
  • 2_at_top
  • 3_at_bottom
  • 3_at_left
  • 3_at_right
  • 3_at_top
  • 4_at_bottom
  • 4_at_left
  • 4_at_right
  • 4_at_top
  • Multiple_at_bottom
  • Multiple_at_left
  • Multiple_at_left
  • Multiple_at_top
はい はい
Job.ReprintCount ステータス:再印刷回数 ジョブが印刷のために再処理された回数を表示します。   いいえ いいえ
Job.RequestedPrinter スケジューリング:要求されたプリンター ジョブで要求されたプリンターの名前が入っています。   はい はい
Job.Resolution 変換:変換解像度(dpi) 標準的なTransform Featureの場合、データ変換プログラムが生成するイメージ出力のフルページの解像度を指定します。ジョブを印刷するプリンターのモデルに応じて適切な値を指定します。   はい いいえ
Job.RestartSteps [ジョブの再処理]ページで[フェーズおよびステップ]リストとして表示 許可ユーザーがジョブの再処理を開始するために選択可能なフェーズおよび関連ステップを表示します。   いいえ いいえ
Job.RetainDuration 全般:保存期間(単位 RICOH ProcessDirectorが完了フェーズのRetainCompletedJobsステップに到達した後でジョブを保存する期間の長さ(分、時、または日)を制御します。   はい はい
Job.RetainStartTime 全般:保存開始時刻 完了フェーズでジョブの保存期間が始まった時刻が入っています。 日付と時刻は、UTC(ユニバーサルタイムコード)の値として、 yyyy-mm-dd hh:mm:ss.fffffff というタイムスタンプ形式で格納されます。
  • yyyyは4桁の年です。
  • mmは2桁の月です。
  • ddは2桁の日です。
  • hhは2桁の時です。
  • mmは2桁の分です。
  • ssは2桁の秒です。
  • fffffffffは秒の小数点以下の9桁で、省略可能です。
いいえ いいえ
Job.SavedSearches 保存済みフィルター 以前ジョブテーブルに保存したフィルターから選択できます。   いいえ いいえ
Job.SetJobOverrides ジョブ値ファイル プロパティー値を設定するために使用する構成ファイルのフルパスとファイル名を指定します。   はい いいえ
Job.SetJobOverrides ジョブ値ファイル プロパティー値を設定するために使用する構成ファイルのフルパスとファイル名を指定します。   はい いいえ
Job.SheetsStacked ステータス:スタック済みシート 印刷され、プリンターの出力スタッカーに到達した物理シート数が表示されます。   いいえ いいえ
Job.SnapshotJobFile.FileToBeCopied コピーするファイルタイプ このステップがスプールディレクトリーで検索し、後で使用するためにコピーするファイルの使用タイプおよびデータタイプを指定します。   はい いいえ
Job.SnapshotJobFile.NewFileDescriptor スナップショットファイルの記述子 このステップが、ジョブファイルのスナップショットを保存するときに、ファイルのジョブ ID とデータタイプの間に挿入するテキストです。   はい いいえ
Job.SourceInputDeviceName 全般:ソース入力装置 ジョブが発信された、システムのジョブの入力装置名を表示します。   いいえ いいえ
Job.SpoolFileStem 全般:ルートファイルパス このジョブに関連する、すべてのファイルのディレクトリー位置を指定します。   いいえ いいえ
Job.Staple スケジューリング:ステープル 出力で使用するステープルの数と位置を指定します。
  • 2_at_bottom
  • 2_at_center
  • 2_at_left
  • 2_at_right
  • 2_at_top
  • Bottom_left
  • Bottom_right
  • Top_left
  • Top_left_diagonal
  • Top_left_horizontal
  • Top_left_vertical
  • Top_right
  • Top_right_diagonal
  • Top_right_horizontal
  • Top_right_vertical
はい はい
Job.StapleRequired ステープルが必要 このジョブまたはそのページ例外をステープルする必要があるかどうかを表示します。このプロパティーの値は変更できません。   いいえ はい
Job.State ステータス:現行ジョブの状態 ジョブの現行の処理状態が入っています。
  • 割り当て済み
  • 完了
  • 作成中
  • エラー
  • 手動、待ち
  • 手動、作動
  • 印刷する
  • 処理中
  • キュー
  • リリース
  • 保存
  • スプール
  • 停止
  • 未割り当て
  • 待ち
いいえ いいえ
Job.Step ステータス:現在のステップ ジョブを処理しているステップの名前が入っています。   いいえ いいえ
Job.StopAtPhase ステータス:フェーズに入るときに停止 ジョブが特定のフェーズの最初のステップに到達したとき、RICOH ProcessDirectorがそのジョブを停止するかどうかを指定します。
  • 完了
  • 準備
  • 印刷
  • 受信
はい いいえ
Job.SubmitTime スケジューリング:実行依頼時刻 入力装置が入力ファイルを実行依頼し、対応するRICOH ProcessDirectorジョブを作成した日時が入っています。 日付と時刻は、UTC(ユニバーサルタイムコード)の値として、 yyyy-mm-dd hh:mm:ss.fffffff というタイムスタンプ形式で格納されます。
  • yyyyは4桁の年です。
  • mmは2桁の月です。
  • ddは2桁の日です。
  • hhは2桁の時です。
  • mmは2桁の分です。
  • ssは2桁の秒です。
  • fffffffffは秒の小数点以下の9桁で、省略可能です。
いいえ いいえ
Job.TestJob 全般:テストジョブ ジョブがテストジョブであるか、実動ジョブであるかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい いいえ
Job.TotalPages ステータス:合計ページ数 ジョブ内の論理ページの総数が入っています。   いいえ いいえ
Job.TotalSheets ステータス:合計シート数 ジョブ内の物理シートの総数が入っています。   いいえ いいえ
Job.TrailerConfig トレーラーページ構成ファイル RICOH ProcessDirector が、ZIP ファイルに含まれる各ファイルの後に配置されるトレーラーページの内容と形式を作成するために使用する、構成ファイルのパスと名前を指定します。許可ユーザーは、RICOH ProcessDirector に用意されているトレーラーページの構成ファイルのいずれかを指定できますが、カスタマイズした構成ファイルを指定することもできます。   はい いいえ
Job.UseProxy プロキシサーバーを使用 DownloadFileステップがダウンロードファイルのURL解決にプロキシサーバーを使用するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい いいえ
Job.Validate.FileTo ファイル構造の確認:チェックするファイル ファイル構文をチェックすることによって、CheckFileStructureステップに基づくステップが検証するJSONまたはXMLファイルの完全パスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.Validate.FileType ファイル構造の確認:ファイル形式 CheckFileStructureステップテンプレートに基づくステップが検証するファイルの形式を指定します。
  • XML
  • JSON
はい いいえ
Job.Wait.Amount 待機:待機時間 次のステップに進むまでにジョブが待つ時間を指定します。   はい いいえ
Job.Wait.TimeOfDay 待機:待機時刻 ジョブが次のステップに進むまでの特定の時間を指定します。   はい いいえ
Job.Wait.TimeZone 待機:タイムゾーン 待ち終了時刻プロパティーで使用する時間帯を指定します。   はい いいえ
Job.Wait.WaitUntil 待機:待機ステップの終了 待ち期間が終了し、ジョブが次のステップに進んだときの日付と時刻を表示します。   はい いいえ
Job.Wait.WhenToMove 待機:次の後にステップを完了 待ち終了時刻待ち期間の両方のプロパティーに値が設定されている場合、プロパティーはこの2種類の時間の前後に到達した際に 待ちステップが完了するかどうかを指定します。
  • 初回発生時
  • 最終発生時
はい いいえ
Job.WaitReason ステータス:待ち状況の理由 それ以上RICOH ProcessDirectorがジョブを処理できなくなる条件を識別します。
  • DeviceUnavailable
  • NoMatchingDevice
  • ServerUnavailable
  • StepTemplateDisabled
いいえ いいえ
Job.XML.JSONInputFile XML:JSON入力ファイル XML 形式に変換する JSON ファイルを指定します。   はい いいえ
Job.XML.XMLOutputFile XML:XML出力ファイル ステップで作成される XML ファイルの場所と名前を指定します。   はい いいえ
Job.ZipFIle.FilesToZip ZIPファイル:ZIPするファイル ZIPファイルを作成するために、ZIPFilesステップテンプレートに基づくステップがコピーするファイルのコンマ区切りリストを指定します。   はい いいえ
Job.ZipFIle.ZipToSave ZIPファイル:出力ファイル ZIPFilesステップテンプレートに基づくステップで作成される出力ファイルの完全パスと名前を指定します。   はい いいえ
Job.ZipFilesToEmail Eメール:ZIPファイルの添付 E メールに添付する前にファイルを ZIP ファイルにパッケージ化するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい いいえ

1.3.9.2 ワークフローのデータベースプロパティー名

ジョブに関するメッセージでは、JobTypeで始まるデータベース名でワークフロープロパティーが表されている場合があります。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは、ワークフローが作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

ワークフロープロパティー
データベース名 ノートブックフィールド名 説明 編集可能
Connector.AnyOrAllFieldHelp 次の条件のいずれかまたはすべてを適用する ジョブが、規則に指定された条件をすべて満たす必要があるか、条件の 1 つを満たす必要があるのかを指定します。 はい
Connector.ConditionPredicate 要約 要約フィールドでは、条件領域での選択内容がデータベースの照会フォーマットで表示されます。条件を変更すると、値も変化します。 はい
Connector.JsonRule 条件 規則に対して 1 つ以上の条件を定義できます。それぞれの条件は、ジョブプロパティー、比較、および値によって構成されます。 はい
Connector.Order 実行順 1つのステップに対応するコネクターが複数ある場合、RICOH ProcessDirectorは、ジョブを次のステップに進めるときに使用するコネクターを決定する必要があります。ジョブに使用するコネクターを選択する際に、RICOH ProcessDirectorは1つ目、2つ目、3つ目のように、順番にこの値を評価します。 この値によって、使用するコネクターが示されます。 はい
Job.CurrentDay 現在の日付 この値を要求する条件が評価されるときに、RICOH ProcessDirectorを実行しているサーバーでの現在の曜日を指定します。 はい
Job.CurrentTime 現在の時刻 この値を要求する条件が評価されるときに、RICOH ProcessDirectorを実行しているサーバーでの現在の時刻を指定します。 はい
JobType.ChangeId 代替 ID ワークフローの代替 ID を指定します。 はい
JobType.CreatedBy 作成元 ワークフローを作成した拡張機能の ID を指定します。 いいえ
JobType.Description 説明 ワークフローを説明するテキストが入っています。 はい
JobType.GroupName グループ名 ワークフローが属するグループの名前を指定します。 はい
JobType.LastModified 最終変更日時 ワークフローが最後に変更された日時。 いいえ
JobType.Location ワークフローの位置 ワークフローに関連付けられる位置を指定します。 はい
JobType.ModifiedBy 変更ユーザー このワークフローを最後に変更したユーザーのユーザー名を指定します。 いいえ
JobType.Owner 所有者 ワークフローの所有者を指定します。 はい
JobType.SourceID ソース ID ワークフローの ID を指定します。 いいえ
StepChain.Color カラー ワークフローに表示されるステップチェーンの色を指定します。 はい
StepChain.Description ステップチェーンの説明 ステップチェーンの機能を説明します。 はい
StepChain.ID ステップチェーン名 ステップチェーンの名前を指定します。 いいえ
StepChain.LastModified 最終変更日時 ステップチェーンが最後に変更された日時。 いいえ
StepChain.ModifiedBy 変更ユーザー このステップチェーンを最後に変更したユーザー名を指定します。 いいえ
StepChain.Owner 所有者 ステップチェーンの所有者を指定します。 はい
StepChain.Usage ステップチェーンの使用 ステップチェーン内にあるステップのグループの使用目的を指定します。 はい

1.3.9.3 プリンターのデータベースプロパティー名

プリンターに関するメッセージでは、データベース名でプロパティーが表されている場合があります。すべてのプロパティーがすべてのタイプのプリンターに当てはまるわけではありません。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はい:許可ユーザーは、プリンターが作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

プリンタープロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 内部値 編集可能
CustomPDFPrinter.ImportPrinter 一般: カスタムPDFプリンターサーバー カスタムPDFプリンターデバイスを定義するプリンターサーバーを選択します。   いいえ
CustomPDFPrinter.PrinterType 一般: カスタムプリンタータイプ カスタムPDFプリンターオブジェクトとして定義するプリンターのタイプを指定します。   はい
JdfDirectPrinter.VPName 一般: 仮想プリンター名 Ricoh TotalFlowプリンターオブジェクトに定義する仮想プリンター名を指定します。   はい
JdfOutputPrinter.PrinterType 一般: プリンターのタイプ プリンタータイプを指定します。 Ricoh PDFプリンターとして接続できるすべてのプリンターのリスト。 はい
JdfOutputPrinter.BannerPage.Tray バナーページバナーページ給紙トレイ ヘッダーページとトレーラーページの用紙を保持するプリンターの給紙トレイを指定します。   はい
JdfOutputPrinter.JobStatusPolling 一般: ジョブ状況のポーリング間隔 Ricoh PDFプリンターまたはカスタムPDFプリンターが、ジョブの状況の更新を要求する頻度を定義します。   はい
JdfOutputPrinter.MergeBanner バナーページバナーページをPDF印刷ファイルにマージ ヘッダーおよびトレーラーバナーファイルをPDF印刷ファイルにマージするか、別のファイルとしてプリンターに送信するかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
JdfOutputPrinter.Port 一般: プリンターポート プリンターの通信ポートを指定します。   はい
JdfOutputPrinter.URL 一般: Printer URL プリンターとの通信に使用するホスト名またはTCP/IPアドレスを指定します。   はい
PassThroughPrinter.CodePage 一般: コードページ プリンターが、プリンターコマンドを解釈するのに使用するコードページを指定します。   はい
PassThroughPrinter.Command 一般: プリンターコマンド プリンターにジョブを実行依頼するのに使用されるコマンド。   はい
PassThroughPrinter. ControlFileTemplate 一般: 制御ファイルテンプレート プリンターコマンドパラメーターにジョブプロパティーをマッピングする制御ファイルテンプレートの絶対パス名を指定します。   はい
PassThroughPrinter.MergeBanner バナーページバナーページをPDF印刷ファイルにマージ ヘッダーおよびトレーラーバナーファイルをPDF印刷ファイルにマージするか、別のファイルとしてプリンターに送信するかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
PassThroughPrinter.ValidRCs 一般: 有効な戻りコード ジョブが正常に印刷されたことを示すため、プリンターコマンドが発行することができる戻りコード値のリストが入っています。   はい
Printer.CommunityName SNMP: コミュニティー名 プリンターが属するSimple Network Management Protocol(SNMP)コミュニティーの名前を指定します。   はい
Printer.CurrentJobID 状況: 現行ジョブの番号 現在プリンターに割り当てられているジョブのジョブ番号を指定します。   いいえ
Printer.CurrentJobName 状況: 現行ジョブの名前 現在プリンターに割り当てられているジョブの名前を指定します。   いいえ
Printer.CurrentJobPagesStacked 状況: 印刷される現行ジョブページ 現在プリンターに割り当てられているジョブで印刷されたページ数を示します。   いいえ
Printer.CurrentJobProgress 状況: 印刷済みの比率 プリンターに現在割り当てられているジョブで印刷されている現行ページを、ジョブの合計ページ数に対する割合(%)で表示します。   いいえ
Printer.CurrentJobTotalPages 状況: 現行ジョブの合計ページ数 現在プリンターに割り当てられているジョブの合計ページ数を示します。   いいえ
Printer.CurrentStatus 状況: 最終ステータスメッセージ プリンター状況が[切断]または [アテンションが必要]の場合、プリンターについて受け取った最新のエラーまたは警告メッセージが入っています。それ以外の場合、プリンターについて受け取った最新の通知メッセージが入っています。   いいえ
Printer.CustomerName スケジューリング: カスタマー名 プリンターに割り当てられたカスタマー名を指定します。   はい
Printer.Description 一般: プリンターの説明 プリンターオブジェクトを説明するテキストが含まれます。   はい
Printer.Enabled 状況: 使用可能状況 RICOH ProcessDirectorがプリンターに対してジョブをスケジュールできるかどうかを指定します。   いいえ
Printer.EnhancePDFFilter 一般:アクションリスト PDFファイルおよびJDFファイルをRICOH PDFまたはRICOH TotalFlow プリンターに送信する前に、PDFファイルおよびJDFファイルに適用できるアクションを指定します。   はい
Printer.FirstSegmentSize 一般: 最初のPDFセグメントサイズ プリンターに送信される最初のPDFジョブセグメントのサイズを、ページを単位として指定します。   いいえ
Printer.FoldCapable スケジューリング: 折り対応 プリンターがジョブに割り当てられたさまざまな方法でページを折ることができるかどうかを指定します。   はい
Printer.HeaderExit バナーページヘッダーページを使用可能にする プリンターが各ジョブの開始時にヘッダーページを印刷するかどうかを制御します。
  • いいえ
  • はい
はい
Printer.ID プロパティーノートブックのタイトルに表示プリンター名 プリンターの名前が入っています。   いいえ
Printer.Instance 一般: プリンターサーバー このプリンターにジョブを送信するRICOH ProcessDirectorサーバーの名前を指定します。   はい
Printer.JobSize スケジューリング: サポートされるジョブサイズ RICOH ProcessDirectorがプリンターに対してスケジュールできるシート内のジョブサイズを指定します。   はい
Printer.Language 一般: プリンター言語 メッセージをRICOH ProcessDirectorに返すときに、プリンタードライバーコンポーネントで使用する言語を示します。   はい
Printer.LastModified 一般: 最終変更日時 プリンターが最後に変更された日時。   いいえ
Printer.Locations スケジューリング: プリンターの位置 プリンターの名前を指定します。   はい
Printer.MaxConcurrentJobs 一般: 最大並行ジョブ数 RICOH ProcessDirectorのプリンタードライバーコンポーネントが同時に制御できるジョブの最大数を指定します。   はい
Printer.Media スケジューリング: サポートされるメディア プリンターでサポートされるメディアを指定します。   はい
Printer.MediaCatalog メディア:使用するメディア プリンターに送信されるジョブのメディア情報がシステムメディアかプリンターメディアかを指定します。
  • プリンター
  • システム
はい
Printer.Model 一般: プリンター用紙タイプ プリンターのタイプ、例えば、連続用紙またはカットシートなどが入っています。   はい
Printer.Model.Specific 一般: プリンターモデル プリンターの型式番号が入っています。   はい
Printer.ModifiedBy 一般: 変更ユーザー このプリンターを最後に変更したユーザーのユーザー名を指定します。   いいえ
Printer.OutputBin スケジューリング: 使用可能出力ビン プリンターに取り付けることができる出力ビンをリストします。   はい
Printer.OutputFormat スケジューリング: 出力形式 プリンターが、ジョブの最初のページと最後のページのどちらを先に印刷するようにセットアップされているかを指定します。 通常、仕上げまたはその他の後処理の要件に応じて判断します。また、印刷前にジョブを異なるデータストリームに変換する必要があることを指定することもできます。
  • AtoZforAFP
  • AtoZforPDF
  • ZtoAforAFP
  • ZtoAforPDF
  • 変換
はい
Printer.PerfectBindingCapable スケジューリング: 完全バインド対応 プリンターが用地の端をとじて背表紙を接着できるかどうかを指定します。   はい
Printer.PunchCapable スケジューリング: パンチ対応 プリンターに接続されたフィニッシャーが出力に穴を開けることができるかどうかを指定します。   はい
Printer.Retry 接続: プリンター接続再試行カウント プリンターへの接続に失敗したときに、RICOH ProcessDirectorが接続を試みる回数を指定します。   はい
Printer.RetryInterval 接続: 再試行間隔 プリンターへの接続に失敗したときに、RICOH ProcessDirectorが接続を試みる頻度を指定します。   はい
Printer.RingBindingCapable スケジューリング: リングバインド対応 プリンターが用地の端をとじてリングを挿入できるかどうかを指定します。   はい
Printer.S2VBarcode AFP: ジョブ後に空白ページを送信する プリンターキューに入れられた最後のジョブが印刷されたと、プリンターに送信する空白ページの数を指定します。   はい
Printer.SegmentSize 一般: PDFセグメントサイズ プリンターに送信される PDF ジョブセグメントのサイズを、ページを単位として指定します。   はい
Printer.SerialNumber 状況: シリアル番号 プリンターのシリアル番号が入っています。   いいえ
Printer.SNMPStatus 状況: SNMP状況 SNMPが接続されているか、切断されているか、または使用不可になっているかを示します。   いいえ
Printer.StapleCapable スケジューリング: ステープル対応 プリンターに接続されたフィニッシャーが出力をステープルで留めることができるかどうかを指定します。   はい
Printer.Status 状況: プリンター状況 プリンターの現在の状況が入っています。   いいえ
Printer.TCPIP.Address 一般: プリンターTCP/IPアドレスまたはホスト名 プリンターハードウェアのネットワークTCP/IPアドレスまたは完全修飾ホスト名のいずれかを指定します。   はい
Printer.TrailerExit バナーページトレーラーページを使用可能にする プリンターが各ジョブの末尾にトレーラーページを印刷するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
Printer.UseSNMP SNMP: SNMPの使用 RICOH ProcessDirectorがSNMPを使用してプリンターをモニターするかどうかを指定します。   はい
Printer.UseSnmpUpdateMedia SNMP: プリンターからトレイ情報を取得 RICOH ProcessDirectorでメディアを更新するためにSimple Network Management Protocol(SNMP)を使用するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
Printer.Version 状況: バージョン SNMPによって戻されるプリンターバージョンが入っています。   いいえ

1.3.9.4 メディアのデータベースプロパティー名

メディアに関するメッセージでは、Media で始まるデータベース名でプロパティーが表されている場合があります。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。 [内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

編集可能列:

  • はい: 許可ユーザーは、メディアが作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

ジョブチケット列:

  • はい: ジョブの メディアプロパティーを設定するために、ジョブの実行依頼に使用されるジョブチケットにある 1 つ以上の値とプロパティーが比較されます。
  • いいえ: プロパティーはジョブチケットにある値と比較されません。

メディアのプロパティー
データベース名 フィールド名 説明 内部値 編集可能 ジョブチケット
Media.Description メディアの説明 メディアについて説明するユーザー定義のテキストが入っています。   はい いいえ
Media.ID プロパティーノートブックのタイトルに表示メディア名 メディアの名前が入っています。   いいえ はい
Media.LastModified 最終変更日時 メディアが最後に変更された日時。   いいえ いいえ
Media.MappedMedia マップされたシステムメディア このプリンターメディアにマップするシステムメディアを指定します。   はい はい
Media.MappedMedia.PrinterFilter プリンター テーブル内のメディアマッピングを表示するプリンターを指定します。
  • すべて
はい はい
Media.ModifiedBy 変更ユーザー このメディアを最後に変更したユーザーのユーザー名を指定します。   いいえ いいえ
Media.Printer プリンター このプリンターメディアが関連付けられているプリンターの名前を指定します。   いいえ はい
Media.ProductId 製品 ID メディアの製品 ID を指定します。このプロパティーは、JDF/PDF送信するデータストリームの値を持つRicoh PDFプリンターに送信されたジョブでのみ使用されます。   はい はい
Media.SendName ジョブチケットでメディア名を送信 メディア名をJDFジョブチケット内のRicoh PDFプリンターに送信するかどうかを指定します。   はい いいえ
MediaSize.Height メディアの高さ メディアの高さを指定します。   はい はい
MediaSize.Units メディア単位 メディアの高さおよび幅の計測単位を指定します。
  • インチ
  • ミリメートル
  • ポイント
はい いいえ
注意: ジョブチケットのメディアの寸法は常にポイント単位です。
MediaSize.Width メディアの幅 メディアの幅を指定します。   はい はい
MediaType.Color メディアのカラー メディアのカラーを指定します。
  • バフ
  • ゴールデンロッド
  • グレー
  • アイボリー
  • なし
  • オレンジ
  • ピンク
  • パープル
  • レッド
  • ユーザー
はい はい
MediaType.Details メディアの詳細 メディアが属する一般カテゴリー (例えば、レターヘッドまたは OHP フィルム) を指定します。
  • ボンド
  • カードストック
  • 封筒
  • ラベル
  • レターヘッド
  • 用紙(A)
  • 特殊紙
  • タブストック
  • 半透明
  • 透明
はい はい
MediaType.Preprinted メディアは事前印刷される メディアが事前印刷されるかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい はい
MediaType.Punched メディアはプリパンチされる メディアがプリパンチされるかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい はい
MediaType.Recycled メディアは再生される メディアが再生されるかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい はい
MediaType.Weight メディアの坪量 (gsm) メディアの重さを 1 平方メートル当たりのグラム (gsm) で指定します。   はい はい

1.3.9.5 入力装置のデータベースプロパティー名

入力装置に関するメッセージでは、データベース名でプロパティーが表されている場合があります。HotFolder で始まるデータベースプロパティー名は、ホットフォルダー入力装置に固有のものです。zOSDownload で始まるデータベースプロパティー名は、Download 入力装置に固有のものです。名前が InputDevice で始まるプロパティーは、すべてのタイプの入力装置が対象です。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは、入力装置が作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

入力装置プロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 内部値 編集可能
HotFolder.CodePage 一般: 装置コードページ 入力装置が、印刷ファイルに付随するファイル (トリガーファイルやリストファイルなど) の内容を読み取るときに使用するコードページです。
  • EUC_JP
  • ISO8859_1
  • iso8859_15
  • utf8
はい
HotFolder.SetPattern バッチ: セットの一致するパターン セットの作成時に入力装置が使用するファイル名パターンを指定します。このパターンは正規表現であり、セット内で一致する必要がある、入力ファイル名の一部を示します。セットを構成する入力ファイルは、データパターンJDF パターン指定変更パターンファイルパターンの各プロパティーの値によって決まります。   はい
InputDevice.BatchingMethod バッチ: バッチ方式 入力装置が複数の入力ファイルまたはファイルのセットをグループ化する方法、それらを 1 つのジョブまたは親子のジョブとして実行依頼する方法を指定します。ホットフォルダー入力装置であればこの値を変更することができますが、Download 入力装置または LPD 入力装置の場合は変更できません。
  • AutoBatch
  • JDF
  • ListFile
  • MVSOutGrp
  • なし
  • PatternBased
  • NumberOfFiles
  • NumberOfPages
  • NumberOfSets
  • PagesInSets
  • SetsByTime
  • 時刻
はい (ホットフォルダー)、いいえ (Download、LPD)
InputDevice.Child.InitJobTypeStep 一般: 子ワークフロー初期化ステップ 単一のジョブまたは子ジョブのワークフローを初期化したり、ジョブと一緒に実行依頼されるオプションの指定変更ファイルをジョブプロパティー設定用の property name=value 形式のテキストファイルに変換したりするために、入力装置で使用されるステップの名前を指定します。   はい
InputDevice.Child.JobType 一般: 子ワークフロー 1 つのファイルのみを含むジョブ、または親ジョブの子であるジョブに、入力装置が割り当てるワークフローの名前を指定します。   はい
InputDevice.Child. JobType ParsingRules 拡張: 子ワークフロー構文解析規則 制御ファイルのパスおよびファイル名が入っています。   はい
InputDevice.Child. JobTypeFilename Pattern 拡張: 子ワークフローパターン ファイル名のどの部分が単一ジョブおよび子ジョブのワークフローに使用される必要があるかを示すパターンマッチングストリングが入っています。   はい
InputDevice. IDConvertOverrides 拡張: 変換指定変更 制御ファイルが、ジョブと一緒に実行依頼される指定変更ファイルをRICOH ProcessDirectorproperty name=valueフォーマットのジョブプロパティーファイルに変換する必要があるかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい (ホットフォルダー)、いいえ (Download、LPD)
InputDevice.CreateZip バッチ:.zipファイルの作成 入力装置がデータファイルを個別のジョブとして実行依頼するか、それらを.zip ファイルにまとめて単一のジョブとして実行依頼するかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
InputDevice.Description 一般: 入力装置の説明 入力装置を説明するテキストが入っています。   はい
InputDevice.Enabled 状況: 使用可能状況 この入力装置が、対応するRICOH ProcessDirectorジョブを作成するために受信する入力ファイルを実行依頼できるかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
いいえ
InputDevice.FileCompletion 拡張: 完了方法 入力ファイルの送信が完了したことを入力装置がどのようにして判断するかを指定します。
  • CheckOpen
  • CheckSize
  • なし
  • トリガー
はい (ホットフォルダー)、いいえ (Download、LPD)
InputDevice.FileDataPatterns バッチ: データパターン 入力装置が単一のジョブとして処理するために受け入れる必要がある入力ファイルをRICOH ProcessDirectorが識別するために使用する、パターンマッチングストリングが入っています。   はい (ホットフォルダー)、いいえ (Download、LPD)
InputDevice.FileJDFPatterns バッチ: JDFパターン RICOH ProcessDirectorがJDF(ジョブ定義フォーマット)ジョブチケットを識別するために使用するパターンマッチングストリングが入っています。   はい (ホットフォルダー)、いいえ (Download、LPD)
InputDevice.FileListPatterns バッチ: リストパターン RICOH ProcessDirectorがリストファイルを識別するために使用するパターンマッチングストリングが入っています。   はい (ホットフォルダー)、いいえ (Download、LPD)
InputDevice.FileOtherPatterns バッチ: 指定変更パターン RICOH ProcessDirectorが、リストファイルおよびそのリストファイルが指定する入力ファイル、または別の単一の入力ファイルとともに処理する必要があるファイルを識別するために使用するパターンマッチングストリングが入っています。   はい (ホットフォルダー)、いいえ (Download、LPD)
InputDevice. IDFileTrigger Patterns 拡張: トリガーパターン RICOH ProcessDirectorがトリガーファイルを識別するために使用する、ユーザー定義のパターンマッチングストリングが入っています。   はい (ホットフォルダー)、いいえ (Download、LPD)
InputDevice.FolderLocation 一般: フォルダー位置 入力装置が着信ジョブについてモニターするディレクトリーの名前が入っています。   はい
InputDevice.Frequency バッチ: バッチ間隔 入力ファイルのバッチを実行依頼する時間間隔を示します。   はい
InputDevice.ID プロパティーノートブックのタイトルに表示 入力装置の名前が入っています。   いいえ
InputDevice.InitJobTypeStep 一般: ワークフロー初期化ステップ 入力装置が受信した入力ファイルの親ワークフローを初期化したり、ジョブと一緒に実行依頼されるオプションの指定変更ファイルをジョブプロパティー設定用の RICOH ProcessDirectorproperty name=value 形式のテキストファイルに変換したりするために、入力装置で使用されるステップの名前を指定します。   はい
InputDevice.Instance 全般:親サーバー この入力装置のメッセージを受信して記録する RICOH ProcessDirector サーバーの名前を指定します。   はい
InputDevice.JobType 一般: ワークフロー この入力装置がジョブに割り当てるワークフローの名前を指定します。   はい
InputDevice. IDJobTypeFilename Pattern 拡張: 親ワークフローパターン ファイル名のどの部分が親ジョブのワークフローに使用される必要があるかを示すパターンマッチングストリングが入っています。   はい
InputDevice. IDJobTypeParsing Rules 拡張: 親ワークフロー構文解析規則 制御ファイルのパスおよびファイル名が入っています。   はい
InputDevice.LastModified 一般: 最終変更日時 入力装置が最後に変更された日時。   いいえ
InputDevice.Locations 一般: 入力装置の位置 この入力装置に関連付けられている位置です。   はい
InputDevice.MaxErrors 一般: 最大エラー数 RICOH ProcessDirectorが入力装置を使用不可にする前に発生する可能性がある入力装置の通信エラーの数が入っています。   はい
InputDevice.ModifiedBy 一般: 変更ユーザー この入力装置を最後に変更したユーザーのユーザー名を指定します。   いいえ
InputDevice.NumberOfFiles バッチ: バッチ対象のファイル数 [一般]タブで番号バッチ方式を選択したときに、単一の実行依頼にまとめられるファイル数を指定します。   はい
InputDevice.NumberOfPages バッチ: バッチ対象のページ数 [一般]タブでページ数バッチ方式を選択したときに、単一の実行依頼にまとめられる PDF ページ数の最大値を指定します。   はい
InputDevice.PageThreshold バッチ: バッチ対象のページ数を超える ホットフォルダーが PDF ファイルのコレクションを実行依頼するとき、そこに含まれるファイルのページ数がバッチ対象のページ数プロパティーの値を超えるときにそのファイルを含めるかどうかを指定します。   はい
InputDevice.PollInterval 一般: 一般: ポーリング間隔 (単位 ) ホットフォルダー入力装置のフォルダー位置プロパティーが指定したディレクトリー内で RICOH ProcessDirector がファイルをチェックする時間間隔を指定します。   はい
InputDevice.ScheduleDaily バッチ: 頻度 (日) 入力装置が入力ファイルのバッチを実行依頼する頻度を指定します。   はい
InputDevice.ScheduleHourly バッチ: 頻度 (時間) 入力装置が入力ファイルのバッチを実行依頼する頻度を指定します。   はい
InputDevice.ScheduleMinute バッチ: 頻度 (分) 入力装置が入力ファイルのバッチを実行依頼する頻度を指定します。   はい
InputDevice.ScheduleMonthly バッチ: 頻度 (月) 入力装置が入力ファイルのバッチを実行依頼する頻度を指定します。   はい
InputDevice.ScheduleWeekly バッチ: 頻度 (週) 入力装置が入力ファイルのバッチを実行依頼する頻度を指定します。   はい
InputDevice.StagingLocation 一般: ステージング位置 入力装置が入力ファイルをジョブとして実行依頼する前に、その入力ファイルを移動するディレクトリーの名前が入っています。   はい
InputDevice.StartDate バッチ: バッチ開始日 入力装置に対して時刻バッチ方式が有効になる日付を指定します。   はい
InputDevice.StartDateAndTime バッチ: バッチ開始日時 入力装置で時刻または 時刻によるセットのバッチ方式を有効にする日時を指定します。   はい
InputDevice.Status 状況: 接続状態 入力装置の現在の状況 (接続、切断、または接続不可) をリストします。
  • 接続
  • 切断
  • UnableToConnect
いいえ
InputDevice.SubmitStep 一般: 実行依頼ステップ 入力装置がジョブ処理のために入力ファイルを送信する実行依頼ステップの名前が入っています。   はい
InputDevice.WaitingFileCount 状況: 待ち入力ファイル 入力装置が受信しても、対応するRICOH ProcessDirectorジョブを作成するためにまだ実行依頼していない入力ファイルの数が入っています。   いいえ
InputFilePattern.FilePattern バッチ: ファイルパターン 1 つ以上のファイルのパターンマッチングストリングを指定します。   はい
InputFilePattern.Required バッチ: 必須ファイルパターン ジョブを実行依頼する前に入力ファイルのパターンと一致するファイルがホットフォルダーに存在する必要があるかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
InputFilePattern.Sequence バッチ: ファイルパターンシーケンス ファイルパターンの優先順位を指定します。パターンは、この順序でチェックされます。   はい
InputFilePattern.SpoolFileType バッチ: スプールファイルタイプ ファイルの内容またはデータストリームタイプを指定します。   はい
InputFilePattern.SpoolFileUsage バッチ: スプールファイル使用法 ジョブ中のファイルの目的または役割を指定します。   はい
LPD.Codepage 一般: 装置コードページ 制御ファイルやリストファイルなど、印刷ファイルを伴うファイルの内容を読み取るために LPD 入力装置が使用するコードページです。
  • EUC_JP
  • ISO8859_1
  • iso8859_15
  • utf8
はい

1.3.9.6 入力ファイルのデータベースプロパティー名

入力ファイルに関するメッセージでは、InputFileで始まるデータベース名でプロパティーが表されている場合があります。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はい は、許可ユーザーが、入力ファイルが作成された後で値を変更できることを意味します。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

入力ファイルプロパティー
データベース名 列見出し:入力ファイルテーブル 説明 内部値 編集可能
InputFile.JobType ワークフロー 入力ファイルをジョブ処理のために実行依頼するとき、入力装置がそのファイルに割り当てるワークフローの名前が入っています。   いいえ
InputFile.Location 入力ファイル 入力ファイルのパスと名前を指定します。   いいえ
InputFile.Status 状況 入力ファイルの現在の状況が入っています。
  • エラー
  • 処理中
  • キュー
  • 待ち
いいえ
InputFile.SubmitGroup グループ リストファイルからグループとして実行依頼された入力ファイルセットのメンバーを識別します。   いいえ
InputFile.SubmitType 実行依頼タイプ 入力ファイルの実行依頼タイプが入っています。
  • aiwlist
  • データ
  • リスト
  • その他
  • トリガー
 
InputFile.Timestamp 受信 入力ファイルが入力装置に到着した日時が入っています。 日付と時刻は、UTC(協定世界時)の値として、 yyyy-mm-dd hh:mm:ss.fffffffffというタイムスタンプ形式で格納されます。
  • yyyyは4桁の年です。
  • mmは2桁の月です。
  • ddは2桁の日です。
  • hhは2桁の時です。
  • mmは2桁の分です。
  • ssは2桁の秒です。
  • fffffffffは秒の小数点以下の9桁で、省略可能です。
いいえ

1.3.9.7 通知オブジェクトのデータベースプロパティー名

メッセージは、Notificationプロパティーを示している場合があります。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

ワークフロープロパティー
データベース名 ノートブックフィールド名 説明 編集可能
User.EmailAddress メールアドレス ユーザーのメールアドレスを指定します。 はい
Notification.AnyAllCustom 次の条件のいずれかまたはすべてを適用する 通知オブジェクトの条件をどのように組み合わせるかを指定します。 はい
Notification.BCC BCCアドレス 通知メールの BCC の送信先となる 1 つまたは複数のアドレスです。この値は、E メールのBCC:フィールドで使用されます。 はい
Notification.CC CCアドレス 通知メールの CC の送信先となる 1 つまたは複数のアドレスです。この値は、E メールのCC:フィールドで使用されます。 はい
Notification.Condition 条件 通知オブジェクトに対して 1 つまたは複数の条件を定義できます。条件は、指定したイベントに対して送信される通知を制限します。それぞれの条件は、オブジェクトプロパティー、比較演算子、および値によって構成されます。 はい
Notification.Condition.NotifyWhen Notify when 通知オブジェクトの条件をどのように組み合わせるかを指定します。 はい
Notification.Description 通知の説明 説明には、通知が送信されるタイミングなどを示すことができます。例: 「深夜以降にプリンターが無効になった場合に、2 番目のシフトのオペレーターにメールが送信されます。 」 はい
Notification.EmailMessage メッセージ 通知メールの本文に記入するメッセージを指定します。メッセージでは、プレーンテキスト、HTML、画像を使用できます。 はい
Notification.EmailSubject 件名 通知メールの件名に挿入するテキストを指定します。 はい
Notification.Enabled.Description 使用可能状況 この通知オブジェクトが通知を送信できるようにするかどうかを指定します。 いいえ
Notification.Event イベント 通知オブジェクトに対して監視する 1 つまたは複数のプロパティーを定義できます。それぞれのイベントは、オブジェクトプロパティー、アクション、およびオプションで値によって構成されます。ここに示すプロパティーを持つオブジェクトのタイプは、通知プロパティーノートブックの一般タブの イベントタイププロパティーで設定されます。 はい
Notification.EventType イベントタイプ 通知するために監視するオブジェクトのタイプを指定します。各通知オブジェクトに対して、1 つのタイプのイベントタイプのみを使用できます。 はい
Notification.ID 通知名 通知オブジェクトの名前を指定します。 いいえ
Notification.JsonCondition 条件 通知オブジェクトに対して 1 つまたは複数の条件を定義できます。条件は、指定したイベントに対して生成される通知を制限します。 いいえ
Notification.SecureConnection セキュア接続 通知メールを送信する際に、メールサーバーとの接続に SSL と TLS のどちらのセキュリティーを使用するかを指定します。この機能を有効にするには、SMTP サーバーで SSL または TLS 接続がサポートされている必要があります。 はい
Notification.SendLog ログの添付 特定の入力装置、ジョブ、またはプリンターのイベントが発生したときに、入力装置、ジョブ、またはプリンターのログを通知メールに添付し、メールの受信者に詳細情報を提供するかどうかを指定します。 はい
Notification.Threshold 通知の制限 一定期間に何通の通知を送信できるようにするかを指定できます。例えば、2時間10 通のメッセージを送信できるように指定した場合、最初の通知が送られたあとにタイマーが開始されます。次の 30 分以内に 9 通の通知が送信された場合は、タイマーが制限の 2 時間に達するまで、新しい通知は送信されません。 はい
Notification.To 宛先アドレス 通知の送信先となる 1 つまたは複数のメールアドレス。この値は、E メールのTo:フィールドで使用されます。 はい
Notification.Type 通知方法 通知方法を指定します。 はい
WorkflowSystem.EmailFrom 送信者メールアドレス すべての通知メールのFrom:フィールドで使用されるメールアドレス。 はい

1.3.9.8 サーバーのデータベースプロパティー名

サーバーに関するメッセージでは、Instanceで始まるデータベース名でプロパティーが表されている場合があります。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは、サーバーが作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

サーバープロパティー
データベース名 ノートブックフィールド名 説明 内部値 編集可能
Instance.Description サーバーの説明 RICOH ProcessDirector サーバーを説明するユーザー定義のテキストが入っています。   はい
Instance.Enabled 使用可能状況 サーバーがタスクを実行できるかを指定します。
  • いいえ
  • はい
いいえ
Instance.ID プロパティーノートブックのタイトルに表示:サーバー名 サーバーの名前が入っています。   いいえ
Instance.IPAddress サーバー IP アドレスまたはホスト名 サーバーを実行しているコンピューターのネットワーク IP アドレスまたは完全修飾ホスト名のいずれかを指定します。   はい
Instance.InGeneralServerPool 汎用サーバープール サーバーが汎用サーバーか、または制限付き使用のサーバーかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
Instance.LastModified 最終変更日時 サーバーが最後に変更された日時。   いいえ
Instance.MaxHighUsageSteps 最大リソース集中ステップカウント サーバーが並行して実行できるリソース集中ステップの数を制御します。   はい
Instance.MaxLowUsageSteps 他のステップの最大ステップカウント サーバーが並行して実行できる非リソース集中ステップの数を制御します。   はい
Instance.ModifiedBy 変更ユーザー このサーバーを最後に変更したユーザーのユーザー名を指定します。   いいえ
Instance.Status 接続状況 サーバーの現在の状況を表示します。
  • 接続
  • 切断
いいえ

1.3.9.9 ステップテンプレートのデータベースプロパティー名

ステップテンプレートに関するメッセージでは、StepTemplateで始まるデータベース名でプロパティーが表されている場合があります。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はい: 許可ユーザーは、ステップテンプレートが作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

ステップテンプレートプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 内部値 編集可能
Step.Color ステップの色 ワークフロービルダーに表示されるステップの色を指定します。
  • オレンジ
  • グレー
  • 設定なし
はい
Step.Description ステップの説明 ステップの目的を説明します。たとえば、ステップによるジョブの処理方法を説明します。   はい
Step.DisplayName 全般:ステップ名 ステップがワークフローに追加されるときに与えられる名前です。   はい
Step.ID 全般:ステップ ID このステップの内部名を指定します。この値は、ステップの名前に由来します。   いいえ
Step.Template.CreatedBy 全般:テンプレート作成元 ステップテンプレートを作成した機能または拡張機能の名前を指定します。   いいえ
StepTemplate.Color ステップの色 ワークフロービルダーに表示されるステップの色を指定します。
  • オレンジ
  • グレー
  • 設定なし
はい
StepTemplate.Description 全般:テンプレートの説明 ステップテンプレートの機能を説明するテキストが入っています。   はい
StepTemplate.Enabled 全般:使用可能状況 ステップテンプレートが使用可能であるかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
いいえ
StepTemplate.HighResourceUsage 調整プロパティーページ:同時ステップ制限 ステップテンプレートから作成された同時に実行可能なステップ数の制限が設定される場所を指定します。
  • ここで設定した制限を使用
  • サーバーで設定された制限を使用
ここで設定した制限を使用
StepTemplate.ID プロパティーノートブックのタイトルに表示:ステップテンプレート名 ステップテンプレートの名前が入っています。   いいえ
StepTemplate.LastModified 最終変更日時 ステップが最後に変更された日時。   いいえ
StepTemplate.MaximumActiveCount 調整プロパティーページ:システムでアクティブにする並行ステップの数を制限ラジオボタン 特定のタイプの RICOH ProcessDirector オブジェクトで並行して実行できるステップテンプレートおよびこのステップテンプレートから作成されるすべてのステップの発生回数を指定します。   はい
StepTemplate.MaximumActiveUnit 調整プロパティーページ:次の項目ごとにドロップダウンリスト ステップテンプレートの[最大アクティブカウント]プロパティーの値を適用する RICOH ProcessDirector オブジェクトのタイプを指定します。
  • PerInputDevice
  • PerPrinter
  • PerServer
  • PerSystem
はい
StepTemplate.ModifiedBy 変更ユーザー このステップを最後に変更したユーザーのユーザー名を指定します。   いいえ
StepTemplate.ModuleType 全般:モジュールタイプ ステップテンプレートの機能のタイプを識別します。
  • クリーンアップ
  • InitJobType
  • Java
  • 手動
  • 印刷
  • 実行依頼
  • SubmitChild
いいえ
StepTemplate.Servers 調整プロパティーページ:選択したサーバーでのみ実行ラジオボタン ステップテンプレートから作成されるすべてのステップを実行可能な、限定使用サーバーおよび汎用サーバーをすべてリストします。   はい
StepTemplate.SourceID 全般:ステップテンプレートソース ID このステップテンプレートを作成するのに使用したステップテンプレートの名前を指定します。   いいえ
StepTemplate.UseGeneralServerPool 調整プロパティーページ:使用するサーバー そのステップテンプレートによって作成されたステップを実行可能なコンピューターを指定します。
  • 特定のサーバーで実行
  • 一般的なサーバープール内のサーバーで実行
一般的なサーバープール内のサーバーで実行

1.3.9.10 システムプロパティーのデータベースプロパティー名

RICOH ProcessDirector システムに関するメッセージでは、 WorkflowSystemで始まるデータベース名でプロパティーが表されている場合があります。

ユーザーインターフェースのドロップダウンリストに表示される値の中には、RICOH ProcessDirector の内部で使用される値とは異なるものがあります。Web サービスを使用して要求を行うときや、指定変更ファイルを使用して値を設定するときは、内部値を使用する必要があります。[内部値]列に、このようなプロパティーの内部値を示します。

[編集可能]列:

  • はいを選択すると値を変更できます。
  • いいえを選択すると値を変更できません。

システムプロパティー
データベース名 フィールド名 説明 内部値 編集可能
WorkflowSystem.AdLdap.TestUserName LDAPテストユーザー名 LDAP設定をテストするために使用するLDAPユーザー名を指定します。   はい
WorkflowSystem.AltSMTPAddress 代替 SMTP サーバー ジョブステップでSMTP サーバータイププロパティー が 代替に設定されている場合に、ネットワーク IP アドレスと SMTP サーバーの完全修飾ホスト名のどちらを RICOH ProcessDirector でのメール送信に使用するのかを指定します。   はい
WorkflowSystem.AltSMTPPassword 代替 SMTP パスワード 一次サーバーで代替 SMTP サーバーへのログインに使用されるパスワードを指定します。   はい
WorkflowSystem.AltSMTPPort 代替 SMTP port 代替 SMTP サーバーで使用される TCP/IP ポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.AltSMTPSSLPort 代替 SMTP SSL ポート 代替 SMTP サーバーで SSL セキュリティーが使用されている場合は、SSL 接続で使用される TCP/IP ポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.AltSMTPTLSPort 代替 SMTP TLS ポート 代替メールサーバーで TLS セキュリティーが使用されている場合は、TLS 接続で使用される TCP/IP ポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.AltSMTPUserName 代替 SMTP ユーザー名 RICOH ProcessDirector サーバーで代替 SMTP サーバーへのログインに使用されるユーザー名を指定します。   はい
WorkflowSystem.CaptureFileName キャプチャーファイル システムデータを取り込むときに作成されたキャプチャーファイルの名前を指定します。   はい
WorkflowSystem.CaptureLevel 取り込むデータ キャプチャーファイルに含める情報の量を示します。   はい
WorkflowSystem.CaptureServer データの取り込み元サーバー キャプチャーファイルを作成するときに情報の収集元となるサーバーを示します。   はい
WorkflowSystem.Child.MaxJobID 最大子ジョブ番号 RICOH ProcessDirector が子ジョブに割り当てることができる最大ジョブ番号を指定します。   はい
WorkflowSystem.Child.MinJobID 最小子ジョブ番号 RICOH ProcessDirector が子ジョブに割り当てることができる最小のジョブ番号を指定します。   はい
WorkflowSystem.CopyTracesToTemp 取り込む前にファイルをバックアップ トレースファイルを、キャプチャーファイルに追加する前に一時ディレクトリーにコピーするかどうかを示します。   はい
WorkflowSystem.CredentialExpiration ログイン非アクティブタイマー (分) 非アクティブユーザーが自動的にログアウトするまでの分数を指定します。   はい
WorkflowSystem.Email.SSLPort E メールの SSL ポート メールサーバーで SSL セキュリティーが使用されている場合は、SSL 接続で使用される TCP/IP ポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.Email.TLSPort E メールの TLS ポート メールサーバーで TLS セキュリティーが使用されている場合は、TLS 接続で使用される TCP/IP ポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.FileSystemMapping ファイルシステムマッピングファイル ファイルパスを RICOH ProcessDirector サーバー上のマウントポイントにマップするファイルの名前を指定します。   はい
WorkflowSystem.GUILoggingLevel Web サーバーログレベル [トレースレベル]プロパティーに[カスタム]オプションが選択されている場合に、システム上でアクティブになっているトレースレベルを表示します。   はい
WorkflowSystem.JobDisplayTag 使用するジョブ識別子 プリンターポートレット、プリンターコンソール、および PSF ジョブ完了ログに、ジョブ名またはジョブ番号を表示するかどうかを指定します。
  • Job.ID
  • Job.Name
はい
WorkflowSystem.LastCaptureFilename 最後のキャプチャーファイル名 システムデータが最後にキャプチャーされたときに作成された、最後のキャプチャーファイルの名前を指定します。   いいえ
WorkflowSystem.LastCaptureTimestamp 最後のキャプチャー完了 キャプチャーが最後に完了した日付と時刻。キャプチャーが完了するたびに、RICOH ProcessDirectorでこの値が更新されます。   いいえ
WorkflowSystem.LPDHostnames LPD ジョブを実行依頼できるホスト LPD プロトコルを使用してジョブを RICOH ProcessDirector に実行依頼できるホスト名または IP アドレスを指定します。   はい
WorkflowSystem.MaxJobID 最大ジョブ番号 RICOH ProcessDirector がジョブに割り当てることができる最大のジョブ番号を指定します。   はい
WorkflowSystem.MediaTolerance.RecyclingPercentage リサイクルコンテンツ許容値 メディアオブジェクトのリサイクルコンテンツに対する受け入れ可能な相違を指定します。   はい
WorkflowSystem.MediaTolerance.Size サイズ許容値 メディアオブジェクトのサイズに対する受け入れ可能な相違を指定します。   はい
WorkflowSystem.MediaTolerance.Weight 重さ許容値 メディアオブジェクトの重さに対する受け入れ可能な相違を指定します。    
WorkflowSystem.PrinterProgress 印刷進行状況バー プリンターポートレットに印刷進行状況バーを表示するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
WorkflowSystem.MaxPasswordAge パスワードの有効期間 期限切れになるまだえにパスワードを使用できる日数を指定します。   はい
WorkflowSystem.MinJobID 最小ジョブ番号 RICOH ProcessDirector がジョブに割り当てることができる最小のジョブ番号を指定します。   はい
WorkflowSystem.Primary.MaxLowUsageSteps 他のステップの最大ステップカウント 1 次 RICOH ProcessDirector サーバーが並行して実行できる非リソース集中ステップの数を制御します。   はい
WorkflowSystem.Primary.MaxHighUsageSteps 最大リソース集中ステップカウント 1 次 RICOH ProcessDirector サーバーが並行して実行できるリソース集中ステップの数を制御します。   はい
WorkflowSystem.ProxyPassword プロキシサーバー 1 のパスワード 1 次サーバーでプロキシサーバー1へのログインに使用されるパスワードを指定します。   はい
WorkflowSystem.ProxyPassword2 プロキシサーバー2のパスワード 1 次サーバーでプロキシサーバー 2 へのログインに使用されるパスワードを指定します。   はい
WorkflowSystem.ProxyPort プロキシサーバー 1 のポート RICOH ProcessDirector がプロキシサーバー 1 との通信に使用する TCP/IP ポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.ProxyPort2 プロキシサーバー 2 のポート RICOH ProcessDirectorがプロキシサーバー2との通信に使用するTCP/IP ポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.ProxyServer プロキシサーバー1 プロキシサーバー 1のネットワークIPアドレスまたは完全修飾ホスト名のいずれかを指定します。RICOH ProcessDirectorは、プロキシサーバーを使用して外部Webサイトに接続します。   はい
WorkflowSystem.ProxyServer2 プロキシサーバー2 プロキシサーバー 2のネットワークIPアドレスまたは完全修飾ホスト名のいずれかを指定します。RICOH ProcessDirectorは、プロキシサーバーを使用して外部Webサイトに接続します。   はい
WorkflowSystem.ProxyUser プロキシサーバー 1 のユーザー プロキシサーバー 1 が外部 Web サイトに接続するときに RICOH ProcessDirector が使用するユーザー名を指定します。   はい
WorkflowSystem.ProxyUser2 プロキシサーバー 2 のユーザー プロキシサーバー2が外部のウェブサイトに接続する際に、RICOH ProcessDirectorが使用するユーザ名を指定します。   はい
WorkflowSystem.RememberPrinterStatus プリンターの使用可能状況を記憶する システムシャットダウンの後、使用可能なプリンターの状況を RICOH ProcessDirector が復元するかどうかを指定します。
  • いいえ
  • はい
はい
WorkflowSystem.RetainPollInterval 保存ポーリング間隔 (分) RICOH ProcessDirector が、さらなるアクションが必要かどうかを判別するためにシステムで保存されるジョブをポーリングする頻度を制御します。   はい
WorkflowSystem.SMTPPassword SMTP パスワード RICOH ProcessDirector で SMTP サーバーへのログインに使用されるパスワードを指定します。   はい
WorkflowSystem.SMTPPort SMTP ポート SMTP サーバーで使用される TCP/IP ポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.SMTPServer SMTPサーバー RICOH ProcessDirector で E メールの送信に使用される SMTP サーバーのネットワーク IP アドレスまたは完全修飾ホスト名を指定します。   はい
WorkflowSystem.SMTPUsername SMTP ユーザー名 RICOH ProcessDirector で SMTP サーバーへの接続に使用されるユーザー名を指定します。   はい
WorkflowSystem.SystemIdentifier システム ID ユーザーインターフェースに表示されるシステムの代替名を指定します。   はい
WorkflowSystem.TraceCustomTraceLevel カスタムトレースレベル [トレースレベル]プロパティーに[カスタム]オプションが選択されている場合に、システム上でアクティブになっているトレースレベルを表示します。   はい
WorkflowSystem.TraceFileCount トレースファイルの最大数 システムで作成可能なトレースファイルの最大数を示します。   はい
WorkflowSystem.TraceFileSize 最大トレースファイルサイズ システムで作成されるトレースファイルの上限サイズ (KB 単位) を示します。   はい
WorkflowSystem.TraceLevel トレースレベル システムでアクティブなトレースのレベルを示します。   はい

1.3.9.11 ユーザーのデータベースプロパティー名

ユーザーおよびそのパスワードに関するメッセージでは、User で始まるデータベース名でプロパティーが表されている場合があります。

[編集可能]列:

  • はい: ユーザーは、ユーザーが作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: ユーザーは、値を変更できません。

ユーザープロパティー
データベース名 フィールド名 説明 編集可能
User.Description ユーザーの説明 ユーザー名を説明するテキストが入っています。 はい
User.Groups グループメンバーシップ ユーザーが属しているグループの名前が入っています。 はい
User.ID ページタイトルに表示 RICOH ProcessDirector の許可ユーザーのユーザー名が入っています。 いいえ
User.LastModified 最終変更日時 ユーザーが最後に変更された日時。 ユーザーが変更されるたびに RICOH ProcessDirector はこの値を更新します。 いいえ
User.Login.Status ログイン済み ユーザーが RICOH ProcessDirector にログインしているかどうかを指定します。 いいえ
User.LocationFilterPreference 表示する位置 現在、ユーザーインターフェースのフィルターに使用されている位置を表示します。このリストで選択した位置にあるオブジェクトのみが表示されます。 はい
User.LocationSettings 許可された位置 ジョブ、プリンター、入力装置など、一部のオブジェクトには位置プロパティーがあります。 許可された位置プロパティーでは、ユーザーがアクセスできる位置を指定できます。この設定により、ユーザーがユーザーインターフェースで表示できるオブジェクトが決まります。ユーザーは、 表示する位置プロパティーを使用して、ユーザーインターフェースのフィルターに使用する位置を選択できます。 はい
User.ModifiedBy 変更ユーザー この入力装置を最後に変更したユーザーを指定します。 RICOH ProcessDirector はこのプロパティー値を保持し、入力装置が変わるたびにこの値を更新します。 いいえ
User.Password ユーザーパスワード ユーザーのパスワードを受け入れます。 はい
User.PasswordConfirm 新規ユーザーパスワードを確認する 新規ユーザーのパスワードを指定します。新規ユーザーパスワード値と一致している必要があります。 はい
User.PasswordLastChanged パスワードの最終変更 パスワードが最後に変更された日時を指定します。 いいえ
User.PasswrodNew 新規ユーザーパスワード 新規ユーザーのパスワードを指定します。 はい
User.StartPage 開始ページ ログイン後に RICOH ProcessDirector に表示されるページを指定します。新しいユーザーが作成されると、この制御は グループメンバーシップ値が選択されるまでは使用できません。 はい

1.3.9.12 ジョブのデータベースプロパティー名

セキュリティーグループに関するメッセージでは、Groupで始まるデータベース名でプロパティーが表されている場合があります。

編集可能列:

  • はい: ユーザーは、グループが作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: ユーザーは、値を変更できません。

グループプロパティー
データベース名 フィールド名 説明 編集可能
Group.Actions 許可されたアクション このグループのユーザーに実行が許可されているアクションのリストです。 はい
Group.Attributes 許可された属性 このグループのユーザーに編集が許可されているオブジェクトのリストです。 はい
Group.Description グループの説明 グループを説明するテキストが入っています。 はい
Group.ID ページタイトルに表示 ユーザーグループの名前。 いいえ
グループソース ID グループソース ID このグループのコピー元のグループの名前です。 いいえ

1.3.9.13 ジョブのデータベースプロパティー名

入力ファイルに関するメッセージでは、Locationで始まるデータベース名でプロパティーが表されている場合があります。

編集可能列:

  • はい: 許可ユーザーは、位置が作成された後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

Location.ID
データベース名 フィールド名 説明 編集可能
Location.Description 位置の説明 位置を説明します。たとえば、プリンターの設置場所の地名や建物の名前、建物内のフロアなどです。 はい
Location.ID 位置の名前 位置の名前を指定します。 いいえ
Location.LastModified 最終変更日時 位置が最後に変更された日時。 いいえ
Location.ModifiedBy 変更ユーザー この位置を最後に変更したユーザーのユーザー名を指定します。 いいえ

1.3.9.14 セキュリティーのデータベースプロパティー名

セキュリティーに関するメッセージでは、プロパティーがデータベース名で表されることがあり、そのほとんどがWorkflowSystemで始まります。セキュリティーのデータベースプロパティー名には、LDAP(ライトウェイトディレクトリーアクセスプロトコル)のデータベースプロパティー名が含まれています。

[編集可能]列:

  • はい:許可ユーザーは、初期セキュリティーセットアップの後で値を変更できます。
  • いいえ: 許可ユーザーは、値を変更できません。

セキュリティープロパティー
データベース名 ノートブックタブ:フィールド名 説明 内部値 編集可能
User.AccountStatus セキュリティー ユーザー:アカウントステータス ユーザーアカウントの現在の状況を表示します。
  • 活動中
  • ロック済み非アクティブ
  • ロック済みパスワード失敗
はい
WorkflowSystem.AdLdap.EmailAddress セキュリティー 設定 LDAP:Eメール属性 RICOH ProcessDirector がユーザーのメールアドレスを取得する LDAP 属性を指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.GroupMap セキュリティー 設定 LDAP:製品をLDAPグループにマップする RICOH ProcessDirector のグループから LDAP グループへのマッピングを指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchBase セキュリティー 設定 LDAP:グループ検索ベース RICOH ProcessDirector が、LDAP のグループを含む組織単位 (OU) を識別するために検索する、LDAP の外部ディレクトリーツリーの分岐を指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchFilter セキュリティー 設定 LDAP:グループ検索フィルター 特定の名前のグループが LDAP グループの検索ベースにあるかどうかを判断するために RICOH ProcessDirector が使用するフィルターを指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.GroupSearchMember セキュリティー 設定 LDAP:グループ検索メンバー RICOH ProcessDirector が、LDAP グループメンバーの識別名を取得するために使用する LDAP 属性を指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.ManagerDN セキュリティー 設定 LDAP:マネージャー識別名 ユーザー検索のために LDAP サーバーにバインドするユーザーの完全な識別名 (DN) を指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.ManagerPassword セキュリティー 設定 LDAP:マネージャー識別名のパスワード マネージャー識別名プロパティーに指定されているユーザーのパスワードを指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.rootDN セキュリティー 設定 LDAP:ルート識別名 データベースの管理制限やアクセス制御の制約を受けない識別名 (DN) を指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.Server セキュリティー 設定 LDAP:LDAPサーバー システムが認証に使用する 1 つまたは複数の LDAP サーバーのネットワーク IP アドレスまたは完全修飾ホスト名のいずれかおよびポートを指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.SyncLdapGrp セキュリティー 設定 LDAP:LDAPグループと同期 RICOH ProcessDirector が、ユーザーのログイン時に、 製品から LDAP グループのマッピングプロパティーの値に基づいて、ユーザーの製品セキュリティーグループを更新するかどうかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい
WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchBase セキュリティー 設定 LDAP:ユーザー検索ベース 外部ディレクトリーツリーの中で検索する部分を、LDAP の URL 内のベース識別名 (DN) から相対的に指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.UserSearchFilter セキュリティー 設定 LDAP:ユーザー検索フィルター ユーザーの識別名 (DN) が LDAP にあるかどうかを判断するために RICOH ProcessDirector が使用するフィルターを指定します。   はい
WorkflowSystem.AdLdap.YesNo セキュリティー 設定 LDAP:LDAPで認証 ユーザーが、既存の Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) サーバーで定義されているユーザー ID で RICOH ProcessDirector にログインできるかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい
WorkflowSystem.ComplexRules セキュリティー 設定 LDAP:パスワード複雑性規則の適用 すべてのユーザーに複雑なパスワードを使用させるかどうかを指定します。
  • はい
  • いいえ
はい
WorkflowSystem.InactiveLength セキュリティー 設定 全般:アカウントの非活動期間 RICOH ProcessDirector で非アクティブになっているユーザーアカウントがシステムからロックアウトされるまでの日数を指定します。   はい
WorkflowSystem.LockOutLength セキュリティー 設定 全般:ロックアウト期間 ユーザーがアカウントログインのしきい値を超えた場合に RICOH ProcessDirector でユーザーがシステムからロックアウトされる期間を指定します。この値の時間単位は分、時間、または日にできます。値の時間単位を選択するには、プロパティー名の右にあるトグルコントロールを使用します。   はい
WorkflowSystem.MaxLoginAttempts セキュリティー 設定 全般:アカウントロックアウトのしきい値 ユーザーがロックアウトされるまでに許可されるログイン失敗およびパスワード変更の試行回数を指定します。   はい
WorkflowSystem.MinPasswordLength セキュリティー 設定 全般:パスワードの最小長 パスワードに必要な最小文字数を指定します。   はい
WorkflowSystem.PasswordReuseCount セキュリティー 設定 全般:パスワードの再利用回数 ユーザーが、固有のパスワードを何回入力すれば、以前のパスワードを再利用できるかを指定します。   はい

1.3.10 ジョブチケットで設定可能なジョブプロパティー

ジョブをジョブチケットを使用して実行依頼すると、RICOH ProcessDirectorはジョブチケットの値から、いくつかのジョブプロパティーを設定します。

ジョブプロパティーはジョブチケット内の属性にマッピングされます。ほとんどの場合、RICOH ProcessDirectorは、ジョブチケットの属性列の属性値に対応する値にジョブプロパティーを設定します。(値は必ずしも同じとは限りません)。列では、このプロセスでの変形について説明します。

ジョブチケットが複数の印刷ファイルを参照する場合、RICOH ProcessDirector は各ファイルの子ジョブを作成します。[ジョブ当たりまたはチケット当たり]列:

  • ジョブは、プロパティーが個々の印刷ファイルに適用されるジョブチケットの属性にマッピングされ、それにより子ジョブごとに別々の値を持つことができることを意味します。
  • チケットは、プロパティーがジョブチケット全体に適用される属性にマッピングされ、それによりジョブチケットについて作成されたすべてのジョブに同じ値がなければならないことを意味します。
  • ジョブまたはチケットは、プロパティーが両方のタイプの属性にマッピングされ、それによりジョブチケットの属性に応じて同じ値または別の値を持つことができることを意味します。

ジョブチケットで設定可能なジョブプロパティー
データベース名 ノートブックタブ: フィールド名 説明 ジョブ当たりまたはチケット当たり JDF 属性名
Job.Binding 製本 印刷するジョブに対する製本設定を設定します。 ジョブまたはチケット job-binding  
Job.Copies 全般およびステータス:要求されたジョブコピー 要求されたジョブコピーの数が入っています。 ジョブまたはチケット job-copies  
Job.CustomerName スケジューリング:カスタマー名 このジョブに関連付けられたカスタマーを識別します。 ジョブまたはチケット job-contact-info  
Job.Description 全般:ジョブの説明 ジョブを説明するテキストが入っています。 ジョブまたはチケット jt-comment  
Job.Duplex 全般:両面印刷 ジョブで両面印刷がアクティブになっているかどうかと、アクティブになっている場合は両面印刷のタイプを示します。 ジョブまたはチケット job-sides  
Job.FoldOptions 折りオプション ジョブやジョブの大きなシートの折り方、すべてのシートをまとめて折るかどうか (重ねるかソートか)、およびシートの表面を折りの外側に向けるか内側に向けるか、を指定します。 ジョブまたはチケット job-folding  
Job.Info.Department 情報:部門情報 ジョブの部門の説明が入っています。 ジョブまたはチケット job-contact-info  
Job.InputDatastream 全般:入力データストリーム このジョブの入力ファイルに入っているデータの形式を指定します。 ジョブ document-format  
Job.Line- 2AFP. CC_TYPE AFP:紙送り制御タイプ ジョブに存在する紙送り制御のタイプを示します。 チケット job-carriage-control-characters このプロパティーは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
Job.Line-2AFP. FORMDEF AFPと印刷:書式定義 ジョブで使用する書式定義を識別します。 チケット job-form-definition このプロパティーは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
Job.Line-2AFP. PAGEDEF AFP:ページ定義 ジョブで使用するAFPページ定義を識別します。 チケット job-page-definition このプロパティーは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
Job.Line-2AFP.TRC AFP:テーブル参照文字 テーブル参照文字がジョブに存在するかどうかを示します。 チケット job-table-reference-characters このプロパティーは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
Job.Media スケジューリング:メディア(作動可能 | サポート | すべて) ジョブに使用するメディアを指定します。 ジョブまたはチケット ジョブのメディアデータベース名が JDF のいくつかの job-media および document-media 属性にマッピングされます。 RICOH ProcessDirector はメディア検出の設定を使用して、この値の設定方法を判別します。

ジョブチケットにページレベルのメディア値とジョブレベルのメディア値を両方とも指定されている場合、このプロパティーには複数の値が設定されます。しかし、ユーザーがメディアプロパティーの値を更新しても、ジョブチケットにその値が書き込まれることはありません。そのメディアに対して使用されるページ範囲を指定できないためです。ジョブチケット内のメディア値は、変更されません。

Job.Name 全般:ジョブ名 ジョブの名前が入っています。 ジョブまたはチケット job-name  
Job.OutputBin スケジューリング:出力ビン(要求 | 使用可能 | すべて) ジョブに使用する出力ビンを指定します。 ジョブまたはチケット document-output-bin-name、job-output-bin-name  
Job.Print.JogCopies 印刷:出力コピーの用紙揃え プリンターがジョブの出力コピーを用紙揃えするかどうかを制御します。 チケット job-jog-offset  
Job.Print.Xoffset 印刷:X オフセット (単位) 用紙の原点から論理ページの原点までの、x 方向 (水平方向) のオフセット (インチまたはミリメートル) を識別します。 ジョブまたはチケット image-shift-front-x この値は、ページの表と裏の両方に適用されます。

このプロパティーは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。

Job.Print.Yoffset 印刷:Y オフセット (単位) 用紙の原点から論理ページの原点までの、y 方向 (垂直方向) のオフセット (インチまたはミリメートル) を識別します。 ジョブまたはチケット image-shift-front-y この値は、ページの表と裏の両方に適用されます。

このプロパティーは、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。

Job.Priority スケジューリング:ジョブの優先順位 ジョブの印刷の優先順位が入っています。 ジョブまたはチケット job-priority  
Job.Punch スケジューリング:パンチ 出力に穴を開けるための穴の数と位置を指定します。 ジョブまたはチケット document-hole-making、job-hole-making  
Job.RequestedPrinter スケジューリング:要求されたプリンター ジョブで要求されたプリンターの名前が入っています。 ジョブまたはチケット job-logical-destination-name  
Job.RetainDuration 全般:保存期間(単位 RICOH ProcessDirectorRetainCompletedJobs ステップに到達した後でジョブを保存する期間の長さ (分、時、または日) を制御します。 ジョブまたはチケット job-retain  
Job.Staple スケジューリング:ステープル 出力で使用するステープルの数と位置を指定します。 ジョブまたはチケット job-stitching、document-stitching  

1.4 文書処理機能をインストールする

1.4.1 はじめに

1.4.1.1 おことわり

適用される法律で許容される最大限の範囲内で、いかなる場合でも、本製品の故障、書類またはデータの紛失、本製品およびそれに付属の取扱説明書の使用または使用不能から生じるいかなる損害についても、製造者は責任を負いません。

重要な文書やデータのコピーやバックアップを常に取っておいてください。操作上の誤りやソフトウェアの誤動作により、文書やデータが消去されることがあります。また、コンピューターウイルス、ワーム、およびその他の有害なソフトウェアに対する保護対策を講ずる責任があります。

いかなる場合でも、製造者は、本製品を使用してお客様が作成した文書またはお客様が実行したデータの結果について責任を負いません。

1.4.1.2 本書についてのご注意

  • このガイドの指示または説明には、製品が改良または変更されたためにお持ちの製品に対するものとは異なる説明が含まれている可能性があります。
  • この文書の内容は、予告なしに変更されることがあります。
  • この文書のいかなる部分も、提供者の事前の許可なく重複、複製、あらゆる形のコピー、変更、または引用することを禁じます。
  • 本書では、ディレクトリーパスの参照は、デフォルトパスのみを示しています。異なるドライブも含め、RICOH ProcessDirector または RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を別の場所にインストールする場合は、パスを適宜調整する必要があります。

    たとえば、Windowsオペレーティングシステムを実行しているコンピューターのD: ドライブにRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをインストールした場合、ディレクトリーパスのC:D:に置き換えます。

1.4.1.3 使用説明書とヘルプの紹介

RICOH ProcessDirector 文書処理機能には、次の資料が用意されています。
使用説明書

ご利用いただける使用説明書は次のとおりです。

  • RICOH ProcessDirector: 他のアプリケーションと統合する

    この使用説明書には、他のアプリケーションとデータを交換するようにRICOH ProcessDirectorを構成する方法に関する技術的な情報が記載されています。

  • Linux、Windows用RICOH ProcessDirector:プランニング/インストールする

    この使用説明書では、使用しているオペレーティングシステムでのRICOH ProcessDirectorについての計画とインストール手順について説明します。パブリケーションCDには、使用しているオペレーティングシステム(Linux、Windows)用の本取扱説明書が収録されています。

  • RICOH ProcessDirector:文書処理機能をインストールする(本資料)

    この使用説明書は、ジョブとジョブ内の個々の文書の両方を制御および追跡するRICOH ProcessDirector機能のインストール方法について説明しています。

  • RICOH ProcessDirector: RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用する

    この使用説明書は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatの使用方法について説明しています。Adobe Acrobat プラグインを使用して、PDF ファイルでテキスト、バーコード、イメージ、およびその他の拡張を定義できます。拡張機能を制御ファイルに保存すると、RICOH ProcessDirectorワークフローでは、制御ファイルを使用してPDFファイルを同様に拡張できます。

  • Font Summary

    この使用説明書は、InfoPrint Font Collectionのフォントの概念とさまざまな種類のフォントについて説明します。Font Summaryは英語版のみです。

  • ホワイトペーパー - 拡張 AFP 機能を使用する

    この使用説明書は、拡張AFP制御ファイルを設定および使用する方法について説明します。この使用説明書は英語版のみです。

  • RICOH ProcessDirectorのreadmeファイル(readme.html)

    このファイルには、他の使用説明書へのアクセス方法が示されています。READMEファイルは英語版のみです。

  • RICOH ProcessDirectorリリースノート

    このリリースノートには、新しい機能やアップデート、既知の制限事項、問題、回避策、コード変更要求を含むRICOH ProcessDirectorのリリースに関する情報が記載されています。リリースノートは英語版のみです。

RICOHソフトウェアインフォメーションセンターからPDF形式の英語版の説明書をダウンロードできます(https://help.ricohsoftware.com/swinfocenter/

RICOH ProcessDirector インフォメーションセンター

RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターには、管理者、スーパーバイザー、オペレーターがRICOH ProcessDirector文書機能について学び、使用する際に役立つトピックがあります。インフォメーションセンターは、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースから使用でき、クイックナビゲーションと検索機能を提供します。

RICOH ProcessDirectorヘルプ

フィールドヘルプは、特定のタスクおよび設定に関する情報を提供するRICOH ProcessDirector文書処理機能の多くの画面で使用できます。

1.4.1.4 使用説明書とヘルプの読み方

1.4.1.4.1 文書処理機能をインストールする前に

このマニュアルでは、文書処理機能を正しく使用するための手順と注意事項を説明します。文書処理機能をインストールする前に、全体をよくお読みください。このマニュアルはいつでも参照できるようお手元に置いておいてください。

1.4.1.4.2 使用説明書とヘルプの利用方法

使用説明書は、ニーズに合わせて使用してください。
文書処理機能のインストール方法:
RICOH ProcessDirector: 文書処理機能をインストールするを参照してください。
文書処理機能と操作の使用方法:
RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターを参照してください。
RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat の機能と操作の使用方法:
RICOH ProcessDirector: RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用するを参照してください。この情報は、Acrobat プラグインヘルプシステムおよび RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターでも使用できます。
資料を表示する

RICOH ProcessDirector: 文書処理機能をインストーするルとその他の資料はRICOH ProcessDirector 資料 CD に含まれているため、アプリケーションをインストールする前にアクセスできます。

    注意:
  • 資料を表示するには、Adobe Acrobat Reader などの PDF ビューアーが必要です。

Windows で RICOH ProcessDirector 資料 CD にアクセスするには、次の手順に従います。

  1. CD を CD ドライブに挿入します。

    Windows システムが CD を自動実行するように構成されている場合は、Windows Explorer が自動的に開き、CD の内容が表示されます。

  2. Windows Explorer が自動的に起動しない場合は、手動で開いてから CD ドライブの内容を表示します。
  3. RICOH ProcessDirectorインフォメーションセンターを起動する方法などのCDの内容情報については、readme.txtファイルを開いてお読みください。

これらの資料の一部は、RICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースからも入手可能です。

    注意:
  • 資料を閲覧するには、RICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースにログインする必要があります。

RICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースのトップメニューバーで情報ボタンをクリックし、以下の資料の中から1つを選択してダウンロードしてください。

  • RICOH ProcessDirector: 他のアプリケーションと統合する
  • RICOH ProcessDirector: 文書処理機能をインストールする
  • RICOH ProcessDirector:Adobe Acrobat 用 RICOH ProcessDirector プラグインを使用する
  • RICOH ProcessDirector:リリースノート

RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターを表示する

RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターは、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースから使用できます。

  • インフォメーションセンターを表示するには、次の手順に従います。
    • RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースの上部メニューバーで、情報 ボタンをクリックして ヘルプを選択します。
    • RICOH ProcessDirector にログインしていない場合は、ブラウザーのアドレスバーに次の URL を入力します。
      • http://hostname:15080/pdhelp/index.jsp

      URL の hostname は、RICOH ProcessDirector がインストールされているコンピューターのホスト名または IP アドレスです。

また、ブラウザーでインフォメーションセンターの位置にブックマークを付け、RICOH ProcessDirector 外部からいつでも開くこともできます。

各機能の使用と操作に関する情報は、機能がシステムにインストールされている場合にのみ使用できます。

1.4.1.6 マークについて

このマニュアルでは、内容を迅速に識別するために、次のシンボルが使用されています。

    重要:
  • 製品を使用する際に注意する点を示しています。次の説明を必ずお読みください。

    注意:
  • タスクを完了するために直接関係のない有益な補足情報を示します。

太字
太字は、ダイアログ、メニュー、メニュー項目、設定、フィールドラベル、ボタンキーの名前を示します。
イタリック
イタリック体は、独自の情報で置き換える必要があるマニュアルと変数のタイトルを示します。
モノスペース
モノスペース体は、コンピューターの入出力を示します。

1.4.1.7 省略語

AFP
Advanced Function Presentation
CSV
Comma-Separated Values
HTTP
Hyper Text Transfer Protocol
IP
Internet Protocol
PDF
Portable Document Format

1.4.1.8 商標

RICOH ProcessDirectorは、株式会社リコーの米国およびその他の国における商標です。

Adobe、Reader、および PostScript は、Adobe Systems Inc の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

IBMおよびAIXは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。

Microsoft、Windows、Windows Server、および Internet Explorer は、Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

Oracle および Java は、Oracle およびその関連会社の登録商標です。

UNIX は、The Open Group の登録商標です。

Thales Groupコード:このライセンスアプリケーションのライセンス管理部分は、以下の 1 つ以上の著作権に基づきます。

Sentinel RMS
Copyright 1989-2024 Thales Group 
All rights reserved.

Sentinel Caffe (TM)
Copyright 2008-2024 Thales Group 
All rights reserved.

Sentinel EMS
Copyright 2008-2024 Thales Group 
All rights reserved.

Windows オペレーティングシステムの正式名称は次のとおりです。

  • Windows 7 の製品名は次のとおりです。
    • Microsoft Windows 7 Professional
    • Microsoft Windows 7 Ultimate
    • Microsoft Windows 7 Enterprise
  • Windows 10 の製品名は次のとおりです。
    • Microsoft Windows 10 Pro
    • Microsoft Windows 10 Enterprise
  • Windows 11の製品名は次のとおりです。
    • Microsoft Windows 11 Pro
  • Windows Server 2016 の製品名は次のとおりです。
    • Microsoft Windows Server 2016 Standard
  • Windows Server 2019:
    • Microsoft Windows Server 2019 Standard
  • Windows Server 2022の製品名は次のとおりです。
    • Microsoft Windows Server 2022 Standard

本書に記載されているその他の製品名は、識別のためにのみ使用されており、各社の商標の可能性があります。当社では、このような商標に関する一切の権利を否認します。

1.4.2 概要

文書処理機能では、印刷ジョブの制御および追跡の概念が拡張され、印刷ジョブ内の個別文書の制御および追跡までが含まれます。これらの機能をインストールするには、追加のインストールタスクが必要です。

2 つの機能が、文書を処理するための基本的な機能とオブジェクトを追加します。これらの機能のいずれかをインストールすることは、他の文書処理機能をインストールするための前提条件です。

  • PDF Document Support は、PDF ジョブ内の文書を処理するための機能とオブジェクトを追加します。この無料の機能は、基本製品で提供されていますが、デフォルトではインストールされません。

  • AFP Support は、AFP ジョブ内の文書を処理するための機能とオブジェクトを追加します。

その他の文書処理機能は、文書情報をリポジトリーにアーカイブする、文書を封筒に挿入するなど、特殊なニーズのための機能とオブジェクトを追加します。これらの機能をインストールする前に、PDF Document SupportAFP Support、またはその両方をインストールします。PDF Document Support をインストールした場合、他の文書処理機能が PDF ファイルを処理します。AFP Support をインストールした場合、それらの機能が AFP ファイルを処理します。両方をインストールすると、これらの機能をどちらのファイルでも使用できるようになります。文書処理機能の例を以下に示します。

  • Archive
  • Automated Verification
  • Electronic Presentment

  • インサーター
  • Postal Enablement
  • Preference Management

文書処理機能のインストールには、次の処理が含まれます。

  • インストールの準備
  • 機能のインストール
  • カスタム文書プロパティーを定義する
  • カスタム文書プロパティーの更新

PDF Document Support 機能をインストールするには、次の操作も必要です。

  • PDF 文書処理のための RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのインストール
  • RICOH ProcessDirector 文書プロパティーのロード
  • PDF 文書処理のための RICOH ProcessDirector メディアオブジェクトのロード

重要: 例、ステップテンプレートのリスト、プロパティーのリストは、特定の文書処理機能のオブジェクトを参照することがあります。これらの機能をインストールしていない場合、オブジェクトはシステムに存在しません。

1.4.2.1 資料

文書とは、ワークフローで追跡することができる最小の単位のことです。例えば、文書は、1 つの請求書、1 つの明細書、または 1 つの郵便物で構成されるページセットであることがあります。

印刷ファイルには、何千もの文書が含まれていることがあります。印刷ファイルがAFPフォーマットの場合、それぞれの文書は[開始ページグループ]および[終了ページグループ]AFP構造化フィールドにより結合されています。

1.4.2.2 文書プロパティーファイル

この文書プロパティーファイル (DPF) は、ジョブにある文書のプロパティーを含むことができます。ファイルは、ジョブのスプールディレクトリーに保存されます。

文書プロパティーファイルは、ステップテンプレートの IdentifyPDFDocumentsIdentifyDocumentsReadDocumentsFromDatabaseCreateJobsFromDocuments、および CreateAFPJobsFromDocuments によって自動的に作成されます。ファイルは表のような構造になり、最初の行はファイル内のプロパティーを識別し、それぞれの追加行には各文書のプロパティー値が入っています。RICOH ProcessDirectorは、文書プロパティーファイル内の情報を使用して、各ジョブに関連付けられた文書を把握します。

1.4.2.3 文書データベース

文書データベースとは、システム内の個別文書のプロパティーの保管および管理を行う内部的に管理されているデータベースのことです。アクションは、文書データベース上で直接実行するのではなく、それに含まれる文書上で実行します。

構成プロセスの実行中に、リコーサポート担当者と協力して、文書プロパティーをデータベースプロパティーとして定義するか、制限付きプロパティーとして定義するかを決定できます。

1.4.3 インストールの準備

RICOH ProcessDirector文書処理機能をインストールする場合は、RICOH ProcessDirectorコンポーネントを1次サーバーにインストールします。PDF Document Support機能をインストールする場合は、WindowsオペレーティングシステムとAdobe Acrobat Professionalを搭載したコンピューターにRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat機能もインストールされます。

1.4.3.1 文書処理機能のインストールを計画する

すべての文書処理機能に、既存の RICOH ProcessDirector サーバーにインストールした RICOH ProcessDirector コンポーネントが含まれています。機能をインストールする前に、システムが次の要件を満たしていることを確認してください。

1.4.3.1.1 ソフトウェア要件

文書処理機能のインストール前に必須ソフトウェアをシステムにインストールしておいてください。このセクションで説明する必須ソフトウェアのほかに、必要な XML 構成ファイルの編集には XML エディターの使用をお勧めします。インストーラーは、XML ファイルに対してスキーマベースの妥当性検査を行いますが、一部の構文については妥当性検査を行いません。

1.4.3.1.2 文書要件を収集する

作成するワークフローに関連のある文書プロパティーを判別します。
ジョブ内の文書をソートまたはグループ化するために使用するプロパティーについて考えてみてください。

文書要件を収集するには、以下の操作を行います。

  1. 次の事項について検討します。
    • 文書の区別には、どの文書プロパティーを使用するか(文書同士の違いを決定するものは何か)。
    • PDF ファイルにある文書プロパティーに定義されるデータを利用するには、どの文書プロパティーを識別する必要があるか。
    • Advanced Function Presentation (AFP) ファイルにある索引タグ (タグ付き論理エレメント (TLE) とも呼ばれる) に定義されたデータを利用するには、どの文書プロパティーを識別する必要があるか。
    • 文書の追跡基準として、どのプロパティーを使用する必要があるか。たとえば、アカウント番号というプロパティーを定義すると、アカウント番号に基づいて文書を追跡できます。
    • InsertJobs ステップテンプレートを含む機能がインストールされている場合は、インサーターバーコードまたはインサーター制御ファイルにどのような情報を含めるか。たとえば、文書の郵便番号をインサーター制御ファイルに組み込むには、郵便番号という文書プロパティーを定義します。
    • 郵便に使用される機能がインストールされている場合は、各文書について郵便ソフトウェアで必要な情報は何か。
    • バーコードを追加する機能がインストールされている場合は、どの文書プロパティーをバーコードデータに追加する必要があるか。
    • Archive 機能がインストールされている場合は、格納しているリポジトリーから文書を取得するためにどの文書プロパティーを使用するか。
    • Preference Management 機能がインストールされている場合は、RICOH ProcessDirector の参照情報を処理するためにどの文書プロパティーを定義する必要があるか。
  2. 自分で導き出した答えから、定義するプロパティーを決定します。定義することになると考えられるいくつかのプロパティーを次に示します。
    • アカウント番号
    • 住所
    • 郵便キーライン
    • 各文書に固有のバーコードに含めるデータ
    • 郵便番号
    • 発送タイプ (速達郵便や普通郵便など)
    • 同封タイプ (折りたたむかどうかなど)

1.4.3.1.3 文書処理機能のパフォーマンスと容量に関する考慮事項

Archive、Postal Enablement、 Inserter support、高度な文書プール拡張機能などの文書処理機能を構成して使用する場合は、これらのパフォーマンスとシステム容量に留意してください。

1.4.3.1.3.1 文書プロパティーと文書管理

これらの文書管理に関するヒントを使用して、システムパフォーマンスを最適化するのに役立ててください。

文書プロパティーを定義する前に、文書管理のニーズを慎重に評価します。プロパティー数を制御する必要があるだけではなく、サイズも考慮する必要があります。1024文字のプロパティーは、32文字のプロパティーより多くのストレージスペースを使用します。

制限された文書プロパティーはデータベース表スペースを必要としませんが、プロパティーを含む各文書プロパティーファイル内の文書ごとにスペースを占めます。

データベース文書プロパティーを使用すると、(どのジョブに各文書が含まれているかを知ることなく)ユーザーインターフェースに文書情報を表示して、グローバルに文書を処理できますが、文書情報をデータベースに入れるとパフォーマンスが低下します。データベース内の文書プロパティーは、データベース表のスペースを使用します。プロパティーを更新するとログアクティビティーが増加して、データベース競合が発生する可能性があります。情報はデータベースのメモリーキャッシュに保存されます。プロパティーの数が少なくサイズが小さいと、データベースのメモリーキャッシュに保存できるレコード数が多くなり、システムパフォーマンスが向上します。

複数のステップとアクションにより、データベース内の文書が処理されます。処理中は、データベースシステムによってデータベースの行がロックされます。文書処理が多く発生するほど、システムリソースへの影響が大きくなります。ステップテンプレートを調節して、データベース内の文書を処理する同時ステップの数を制限することもできます。

これらのステップとアクションにより、以下のようにデータベースが更新されます。

  • WriteDocumentsToDatabaseは、各文書へのエントリーをデータベースに追加して、文書IDを割り当てます。
  • ReadDocumentsFromDatabaseは、データベースから文書情報を取り出して、文書プロパティーファイルに保管します。データベースは更新されません。
  • CompleteDocumentsは、ジョブ内のすべての文書の状態を[完了]に変更します。
  • CreateJobsFromDocumentsCreateAFPJobsFromDocumentsは、文書と作成した子ジョブの間に新しい関連を作成します。
  • RemoveJobsは、ジョブが削除されるときにRICOH ProcessDirectorに通知します。データベース内に文書があるジョブがRICOH ProcessDirectorによって削除されると、データベースから文書が削除されます。
  • UpdateDocumentsInDatabaseは、文書プロパティーファイルの値を使用して、データベースの文書プロパティーを更新します。
  • 再処理アクションを実行するには、文書処理機能による承認が必要です。ジョブの文書が他のジョブにも関連付けられている場合は、RICOH ProcessDirectorでオリジナルジョブを再処理することは文書処理機能で許可されません。
  • 文書ポートレットから文書プロパティーノートブックを開くと、データベースから文書プロパティー値が取得されます。データベースに格納されているプロパティーだけがプロパティーノートブックに表示されます。

このリストには、データベースリソースの使用量に基づいてステップとアクションが順に表示されます。最もリソースを大量に使用する項目が最上段に表示されます。

  1. RemoveJobs
  2. CompleteDocuments
  3. WriteDocumentsToDatabase
  4. CreateJobsFromDocumentsまたはCreateAFPJobsFromDocuments
  5. ユーザーインターフェースに[文書]テーブルを表示
  6. ReadDocumentsFromDatabase
  7. 再処理
  8. [文書]テーブルから文書プロパティーノートブックを開く

1.4.3.1.3.2 メモリー使用率

文書処理機能を構成および使用する場合は、メモリー使用量に関する考慮事項に留意してください。
    注意:
  • お使いのインストールには、このセクションで説明されているすべてのステップテンプレートが含まれていない場合があります。

一部のステップは、ジョブを処理するために多くのメモリーを必要とすることがあります。

例えば、CreateJobsFromDocuments、CreateAFPJobsFromDocuments、BuildPDFFromDocuments、BuildAFPFromDocuments、IdentifyPDFDocuments、および IdentifyDocuments ステップテンプレートに基づくステップは、情報をメモリーに読み込んで処理を実行します。システムは、メモリー内に各文書の記録を保存します。

GroupDocuments、SortDocuments、および SplitDocuments ステップテンプレートに基づくステップも、情報をメモリーに読み込んで、処理を実行します。システムは、メモリー内に各文書の記録を保存します。GroupDocuments と SortDocuments に必要なメモリーの量は、グループ化とソートに使用するプロパティーによって変わります。これらのプロパティーのデータが多くなると、システムが使用するメモリーは増加します。

    注意:
  • これらのステップテンプレートのいずれかを使用してジョブを処理する場合は、Java Virtual Machine(JVM)がRICOH ProcessDirectorステップに使用できるメモリー容量を8 GB 以上のメモリーに増やします。
    • BuildAFPFromDocuments
    • BuildPDFFromDocuments
    • BuildPDFFromZip
    • CreateAFPJobsFromDocuments
    • CreateJobsFromDocuments
    • GroupDocuments
    • IdentifyDocuments
    • IdentifyPDFDocuments
    • SortDocuments
    • SplitDocuments
    • ReadDocumentsFromDatabase
    • RemoveDocumentsFromDatabase
    • UpdateDocumentsInDatabase
    • WriteDocumentsToDatabase

    詳細については、JVM メモリープール割り当てを定義する を参照してください。

デフォルトでは、ステップは 1 次コンピューターで実行するように調整されていて、実行時に最大 2000 MB のメモリーを使用します。1 次コンピューターは、メモリーをシステム管理、ユーザーインターフェースと Web サービスの要求、プリンター管理、入力装置の管理、およびステップの実行に使用します。多数のプロパティーを使用してソートまたはグループ化を行う多数の文書を含むジョブは、かなりの量のメモリーを使用する可能性があります。

次の方法でステップの調整を最適化し、メモリ使用量を最小化できます。

  1. 1 次サーバーで 1 つ以上の RICOH ProcessDirector 2 次サーバーを定義します。2 次サーバーを汎用サーバープールに配置してはいけません。サーバーでは、1 度に 1 ステップしか許可してはいけません。
  2. 次のステップテンプレートの調整を変更し、2 次サーバーでのみ実行するようにします。
    • BuildAFPFromDocuments
    • BuildPDFFromDocuments
    • CreateAFPJobsFromDocuments
    • CreateJobsFromDocuments
    • GroupDocuments
    • IdentifyDocuments
    • IdentifyPDFDocuments
    • SortDocuments
    • SplitDocuments

1.4.3.1.3.3 最大オープンファイル数の設定 (オプション)

このセクションは、Windows には適用されません。最大オープンファイル数のシステム設定は、制御されていないプロセスによってシステムが支配されるのを防ぎますが、多くの文書を持つジョブを処理している場合は、上限値を増やさなければならないことがあります。開いているファイルの上限数を変更すると、 文書処理機能で使用できるシステムリソースが多くなります。このタスクはオプションですが、ジョブ処理中にジョブログで「ファイルが見つかりません」エラーが頻繁に発生する場合は、このタスクを実行してください。

オープンファイルの上限値を設定するには、以下のようにします。

  1. root ユーザーとしてシステムにログインするか、sudo または su コマンドを使用して root ユーザーになります。
  2. Linux では、/etc/security/limits.conf ファイルを開きます。
  3. そのファイルで、オープンファイルの上限値を設定している行を見つけます。例えば、Linux システムでは、以下のように表示されています: aiw1 - nofile 4096
    この行がない場合は、次のステップで追加します。
  4. 行を編集するか、必要に応じて新しい行を追加して、RICOH ProcessDirector システムユーザー (aiw1 がデフォルト) に対して、より高い上限値を設定します 。

    上記の例では、Linuxの上限を15,000に設定します:aiw1 - nofile 15000

    システム管理者に確認して、オープンファイル数の妥当な上限値を決定してください。

  5. 変更を有効にするために、root ユーザーとしてログアウトしてからログインします。

1.4.3.1.3.4 JVM メモリープール割り当てを定義する

実動ファイルのサイズによっては、メモリーへの負荷が大きい複数の処理が、ワークフローの処理に含まれることがあります。RICOH ProcessDirector でこれらのプロセスに十分なメモリーを割り当てないと、処理エラーや処理速度の低下が発生する可能性があります。
/aiw/aiw1/config/jvmsettings.cfg (UNIX ベースのオペレーティングシステム) または C:\aiw\aiw1\config\jvmsettings.cfg (Windows) ファイルを編集することで、Java 仮想マシンのメモリープール割り当てを構成できます。この構成ファイルで設定を変更した場合は、stopaiw および startaiw コマンドを使用してシステムをリセットして、変更を反映する必要があります。

1 次設定は、JVM プロセスに割り当てるメモリーの最大サイズを定義します。メモリー使用量の必要性に応じて、この設定を変更できます。デフォルトは 2 GB ですが、最低 6 GB を割り当てることをお勧めします。jvmsettings.cfg ファイルを開きます。

primary=-Xmx2048m

この行を次のように変更します。

primary=-Xmx6144m
    注意:
  • Adobe Acrobat のメニューバーからRicoh 環境設定をクリックして、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat JVM メモリー割り当てを変更します。

1.4.3.2 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのハードウェアの要件とソフトウェアの要件

このセクションでは、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールするコンピューターのハードウェアおよびソフトウェアの要件について説明します。PDF Document Support 機能には、プラグインが含まれています。
ハードウェア要件

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatがインストールされているコンピューターのシステムハードウェア要件は次のとおりです。

  • 1024 x 768 ピクセル以上のモニター解像度
  • 最小 2 GB の RAM

処理する文書の数に応じた、追加のハードドライブ空き容量およびメモリーが必要になります。

オペレーティングシステムおよびソフトウェアの要件

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatには次のいずれかのオペレーティングシステムが必要です。

  • Windows 10
  • Windows 11 Pro
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2022

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatには次のソフトウェアが必要です。

  • JRE (Java Runtime Environment) 1.8 (Javaバージョン8)
    • JDK (Java開発キット) ではなく、JREをインストールする必要があります。
    • 選択したJREの64ビットバージョンを使用することを強くお勧めします。
    • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、Oracle JavaとOpenJDK (Hotspot) の両方のJREをバージョン8でサポートしています。
      注意: RICOH ProcessDirector もプラグインも、お使いのシステムにJavaをインストールしません。プラグインを使用するには、サポートされているJavaバージョンをインストールする必要があります。

      OpenJDK JRE (Hotspot) をインストールする場合は、デフォルトのセットアップではなく、カスタムセットアップでインストールするオプションを選択する必要があります。インストールする機能のリストで、JavaSoft (Oracle) のレジストリキーを見つけ、その機能をローカルのハードドライブにインストールするオプションを選択します。

  • Adobe Acrobat Pro 2020またはPro DC
      注意:
    • Acrobat は、英語以外の Unicode 文字が含まれているディレクトリーパスにはインストールできません。

1.4.3.3 Adobe Acrobat Professional バージョン X または XI からバージョン DC に移行する

Adobe Acrobat X または XI Professional に RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールしている場合は、次の手順に従って Adobe Acrobat DC Professional に RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールします。
Adobe Acrobat DC Professional に移行するには:
  1. RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を Adobe Acrobat X または XI Professional からアンインストールします。
  2. Adobe Acrobat DC Professional に RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールします。
    Adobe Acrobat Professional バージョン X または XI のプラグイン設定は、バージョン DC で維持されます。

1.4.4 機能をインストールする

文書処理機能をインストールするには、ワークフローおよびステップテンプレートを含む RICOH ProcessDirectorコンポーネントをインストールします。PDF Document Support機能がインストールされている場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatもインストールします。

1.4.4.1 RICOH ProcessDirector 1 次コンピューターに機能をインストールする

RICOH ProcessDirector の基本製品が既にインストールされているサーバーに文書処理機能をインストールします。

1.4.4.1.1 Feature Manager を使用して文書処理機能をインストールする

RICOH ProcessDirector Feature Manager を使用して文書処理機能をインストールするには、次の手順に従います。
    注意:
  • 機能は、試用モードでインストールされます。試用モードで機能をインストールした後、RICOH ProcessDirector: プランニング/インストールするガイドの説明を参照して、それらの機能のライセンスキーをダウンロードしてインストールできます。
  • 機能が試用モードで実行しているかどうかを確認するには、管理 ライセンスを選択し、 ライセンス状態列を確認します。試用モードの各機能の残り日数を確認するには、RICOH ProcessDirector システムの[要約]ポートレットで ログの表示を選択してシステムログを開きます。

1 つ以上の文書処理機能をインストールするには、次の手順に従います。

  1. Linux用RICOH ProcessDirectorを使用していて、2次サーバーを定義して開始している場合、すべての2次サーバーを停止してください。
  2. Feature Manager を使用する権限を持つユーザーとして RICOH ProcessDirector にログインします。
  3. 管理タブをクリックします。
  4. 左のペインでユーティリティー 機能を選択します。
    エラーメッセージが表示された場合は、Feature Managerを手動で起動する必要があります。
    1. 1次コンピューターにログインします。Linux の場合、RICOH ProcessDirectorのシステムユーザー(aiw1がデフォルト)としてログインします。Windowsの場合、管理者としてログインします。
    2. Linuxの場合、コマンドプロンプトを開き、次のように入力します: startaiw -f
    3. Windowsでは、Windowsのスタートボタンをクリックし、サービスと入力して、サービスアプリを検索し、サービスアプリをクリックします。次に、Feature Managerサービスを右クリックし、 再起動を選択します。
    4. Feature Manger Web ページを再度ロードします。
  5. インストールする機能がリストされない場合は、インポートする必要があります。機能パッケージのインポートの詳細は、RICOH ProcessDirectorインフォメーションセンターのインポートパッケージを使用した機能の追加またはアップグレードを参照してください。
  6. インストールする機能がリストに含まれている場合は、横にあるチェックボックスを選択します。
  7. 各機能の使用可能なバージョン列で、インストールする機能のバージョンを選択します。
  8. インストールをクリックします。
  9. 確認ウィンドウの情報を確認し、OKをクリックして続行します。
    機能がインストールされ、インストール処理を完了するためにRICOH ProcessDirectorが再起動されます。
  10. 却下をクリックして、Feature Managerブラウザータブを閉じます。
  11. 処理を完了するには、ブラウザーのキャッシュをクリアしてください。
    ブラウザーのキャッシュに保存されている情報は、新しいレベルを使おうとするとエラーになることがあります。キャッシュをクリアすることで、このようなエラーを防止できます。
  12. 再びログインします。
  13. ステップ1で停止したセカンダリサーバーを再起動します。
機能がインストールされ、インストール処理を完了するために RICOH ProcessDirector が再始動されます。
    注意:
  • インストール処理中にエラーメッセージが表示された場合は、/path/extensions/doc1 (Linux) または \path\extensions\doc1 (Windows) にあるログを確認します。例えば、Linuxの場合、パス/opt/infoprint/ippdです。Windows の場合、パスC:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector です。

1.4.4.1.2 カスタム文書プロパティーを定義する

カスタム文書プロパティーを使用して、ジョブ内の各文書からデータを抽出できます。まず、RICOH ProcessDirector でカスタム文書プロパティーを定義し、次に文書内のデータを文書プロパティーにマッピングします。ジョブがワークフローを進むとき、 IdentifyPDFDocumentsステップ (PDF ファイル) または IdentifyDocumentsステップ (AFP ファイル) によってデータが抽出されます。

文書から抽出するデータを識別します。RICOH ProcessDirector により適切な文書プロパティーが用意されている場合、カスタム文書プロパティーを定義する代わりにその文書プロパティーを使用します。

例えば、ジョブ内の各文書から、アカウント番号、カスタマー名、メールアドレス、および明細書の日付を抽出するとします。 メールアドレスを抽出するため、RICOH ProcessDirector により メールアドレス文書プロパティーが用意されます。カスタム文書プロパティーでは、アカウント番号、カスタマー名、明細書の日付を定義します。

    注意:
  • バージョン3.11.2以降、カスタム文書プロパティーを使用する場合は、管理タブでオブジェクト カスタムプロパティーを使用して作成できます。

    データベース名と、プロパティーノートブックと列見出しに表示されるラベルを選択できます。また、docCustomDefinitions.xmlファイルに追加することなしに、プロパティーに格納されるデータの種類と、異なるユーザーグループがプロパティーに対して持つデフォルトのアクセスも選択できます。

    詳しくは、カスタムジョブプロパティーと文書プロパティーおよびカスタムプロパティーを作成/アクティベートする の関連トピックを参照してください。

  • docCustomDefinitions.xmlファイルで定義されているカスタム文書プロパティーがある場合は、そのプロパティーを継続して使用することができます。 管理タブから再作成しないでください。このタブは、新しいジョブまたはドキュメントのプロパティーを作成する場合にのみ使用します。
  • バージョン3.11.2のRICOH ProcessDirectorで利用可能になった新機能を使用してカスタムプロパティーを作成するには、以下の操作を⾏います。
カスタム文書プロパティーを定義するには、次の手順に従います。
  1. カスタム文書プロパティーのタイプを選択します。
    • データベースプロパティー
    • 制限プロパティー

    docCustomDefinitions.xml ファイルの詳細については、docCustomDefinitions.xml ファイルを参照してください。

  2. カスタム文書プロパティーのデータベース (内部) 名を選択します。

    例えば、データベース名がDoc.Custom.AccountNumberのカスタム文書プロパティーを定義するとします。

      注意:
    • カスタム文書プロパティーのデータベース名は先頭にDoc.Customを付加することをお勧めします。この命名規則を使用しない場合は、RICOH ProcessDirector によって用意された文書プロパティーと同じデータベース名がカスタム文書プロパティーにないことを確認してください。

    • データベース名のピリオド (.) の直後には数字を使用しないでください。例えば、データベース名Doc.3rdLineAddressは無効です。
    • docCustomDefinitions.xml ファイルに追加したカスタム文書プロパティーは、削除しないでください。

    • カスタム文書プロパティーの name (データベース名)、dataType、または dbType は変更しないでください。システムでは、caption (ユーザーインターフェース名)、shortCaptiondescriptionaccess を変更することができます。

  3. カスタム文書プロパティーのユーザーインターフェース名 (キャプション) を選択します。

    例えば、ユーザーインターフェース名がAccount numberのカスタム文書プロパティーを定義するとします。

      注意:
    • RICOH ProcessDirector によって用意された文書プロパティーと同じユーザーインターフェース名を持つカスタム文書プロパティーを定義しないことをお勧めします。
  4. カスタム文書プロパティーのデータタイプ(dataType)を選択します。

    例えば、StringIntegerIntegerNonNegTimestamp などです。

  5. データベースプロパティーの場合:
    1. データベースタイプ (dbType) を選択します。

      Stringデータタイプの場合、データベースタイプはcharvarcharlong varcharです。

      Integerデータイプの場合、データベースタイプはsmallintbigintintegerです。

      Timestampデータタイプの場合、データベースタイプはTimestampです。

    2. カスタム文書プロパティーに対するユーザーのアクセスレベルを選択します。

      • attrWriteAdmin

        管理者セキュリティーグループのメンバーには、書き込みアクセス権限があります。モニター、オペレーター、スーパーバイザーセキュリティーグループのメンバーには、読み取りアクセス権限があります。

      • attrWriteAdminSuper

        スーパーバイザーと管理者には、書き込みアクセス権限があります。モニターとオペレーターには、読み取りアクセス権限があります。

      • attrWriteAdminSuperOper

        オペレーター、スーパーバイザー、管理者には、書き込みアクセス権限があります。モニターには、読み取りアクセス権限があります。

      アクセスレベルを指定しない場合、管理者には書き込みアクセス権限があります。モニター、オペレーター、スーパーバイザーには、読み取りアクセス権限があります。

        注意:
      • 独自のセキュリティーグループを作成した場合、カスタム文書プロパティーへのアクセス権限は、グループを作成するためにコピーした RICOH ProcessDirector セキュリティーグループと同じになります。

    3. 短いキャプションを選択します。

      短いキャプションは、テーブル列見出しに表示されます。

      例えば、短いキャプションAcct Nmbrを含むカスタム文書プロパティーを定義するとします。

    4. 説明を選択します。

      ユーザーインターフェースに、カスタム文書プロパティーのヘルプとして説明が表示されます。

      例えば、説明Customer account numberを含むカスタム文書プロパティーを定義するとします。

  6. 文書プロパティー構成ファイルを編集します。
    • 初めてカスタム文書プロパティーを定義するときは、用意されたサンプルファイルのコピーを作成します。次のディレクトリーに移動します。
      • /aiw/aiw1/samples/config (Linux)

      • C:\AIW\AIW1\samples\rules (Windows)

    • 追加の文書プロパティーを定義するときは、アクティブファイルのコピーを作成します。次のディレクトリーに移動します。
      • /aiw/aiw1/config (Linux)

      • C:\aiw\aiw1\config (Windows)

  7. docCustomDefinitions.xml ファイルを作業ディレクトリーにコピーし、ファイルを編集します。

    リカバリーのために、編集したファイルのバックアップコピーを保存しておいてください。

    たとえば、これらの行は、データベース名がDoc.Custom.AccountNumberDoc.Custom.StatementDateの2つのデータベース文書プロパティーをファイルに追加します。

    <docProperty name="Doc.Custom.AccountNumber"
       datatype="String"
       dbType="varchar (32)"
       access="attrWriteAdmin"
       shortCaption="Acount number"
       caption="Account number"
       description="Customer account number"/>
    
    <docProperty name="Doc.Custom.StatementDate"
       datatype="Timestamp"
       dbType="Timestamp"
       access="attrWriteAdmin"
       shortCaption="Statement date"
       caption="Statement date"
       description="The date the statement was created"/>
      注意:
    • name 行はデータベース名を定義しています。caption 行はユーザーインターフェース名を定義しています。

    以下の行は、内部名がDoc.Custom.SSNumberおよび Doc.Custom.CheckAmtの 2 つの制限文書プロパティーをファイルに追加します。

    <limitedProperties>
    
       <docProperty name="Doc.Custom.SSNumber"
          datatype="String"
          caption="Social Security number"/>
    
       <docProperty name="Doc.Custom.CheckAmt"
          datatype="String"
          caption="Check total"/>
    
    </limitedProperties>
  8. 構文の妥当性検査には XML エディターを使用してください。
  9. 編集したファイルを以下にコピーします。
    • /aiw/aiw1/config/docCustomDefinitions.xml (Linux)
    • C:\aiw\aiw1\config\docCustomDefinitions.xml(Windows)
  10. 新しい文書プロパティーをユーザーインターフェースに正しく表示するには、docCustomDefinitions.propertiesファイルを各言語に編集します。このファイルの新しいプロパティーのラベルを定義しない場合、ユーザーインターフェースにはプロパティーのデータベース名のみが表示されます。ファイルを編集する手順は、複数の言語でのカスタム文書プロパティーに名前をつけるを参照してください。
  11. 定義したカスタム文書プロパティーを RICOH ProcessDirector から使用できるようにします。
    1. docCustom ユーティリティーを実行します。
      docCustom ユーティリティーを初めて実行するときは、カスタム文書プロパティー機能が作成され、Feature Manager に追加されます。ユーティリティーを次に実行するときは、カスタム文書プロパティー機能が Feature Manager に追加されます。
    2. Feature Manager を使用して、カスタム文書プロパティー機能をインストールまたは更新します。
  12. RICOH ProcessDirector の更新されたカスタム文書プロパティーを、文書プロパティーの構成に使用するツールに読み込みます。
    • PDF Document Support 機能がインストールされている場合は、RICOH ProcessDirectorRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 文書プロパティーを読み込みます。

      インフォメーションセンターで関連情報を参照してください。

    • AFP Support 機能がインストールされている場合、次の 3 つのうちいずれかの方法を使用して RICOH Visual Workbench を起動します。
      • RICOH Visual WorkbenchRICOH ProcessDirector サーバーから起動します。

      • RICOH Visual Workbench アプリケーションをデスクトップに戻します。

        • VisualWorkbench.zip ファイルと、ZIP 圧縮されていないすべてのファイルを削除します。

        • VisualWorkbench.zip ファイルを RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェイスからダウンロードします。

        • ファイルを解凍し、新しい RICOH Visual Workbench デスクトップアプリケーションを起動します。

      文書プロパティーが自動的に読み込まれます。

1.4.4.1.3 複数の言語でのカスタム文書プロパティーに名前をつける

ユーザーインターフェース名と、カスタム文書プロパティーの説明情報を複数の言語で定義する場合、言語ごとに docCustomDefinitions.properties ファイルの言語固有のバージョンを編集してください。カスタム文書プロパティーを更新すると、RICOH ProcessDirector にカスタム文書プロパティーのユーザーインターフェース名と説明情報が各言語で表示されます。

単一言語環境では、カスタム文書プロパティーのユーザーインターフェーステキストを定義する方法として、docCustomDefinitions.xml ファイルで docProperty 要素のキャプションおよび記述属性を使用する方法が推奨されます。単一言語を使用していて、すべてのカスタム文書プロパティーの記述テキストが docCustomDefinitions.xml で定義されている場合、docCustomDefinitions.properties ファイルを編集しないでください。

docCustomDefinitions.properties ファイルのフォーマットについて詳しくは、docCustomDefinitions.プロパティーファイルを参照してください。

複数の言語でカスタム文書プロパティーに名前を付けるには、次の手順に従います。

  1. docCustomDefinitions.properties ファイルの作業用コピーを言語ごとに作成します。
    • 初めて複数の言語でカスタム文書プロパティーに名前を付けるときは、デフォルトの言語を除く言語ごとにサンプル docCustomDefinitions.properties ファイルのコピーを 1 つ作成してください。次のディレクトリーに移動します。

      • /aiw/aiw1/samples/config (Linux)

      • C:\AIW\AIW1\samples\rules (Windows)

      docCustomDefinitions.properties ファイルを作業ディレクトリーにコピーします。

      各ファイルに docCustomDefinitions_language.properties という名前を付けます。例:

      • docCustomDefinitions_de.properties (ドイツ語)

      • docCustomDefinitions_en.properties (英語)

      • docCustomDefinitions_es.properties (スペイン語)

      • docCustomDefinitions_fr.properties (フランス語)

      • docCustomDefinitions_it.properties (イタリア語)

      • docCustomDefinitions_ja.properties (日本語)

      • docCustomDefinitions_pt.properties (ブラジルポルトガル語)

        重要:
      • デフォルトの言語には、docCustomDefinitions_language.properties ファイルを作成しないでください。

      • 各ファイルが RICOH ProcessDirector システムユーザーおよびグループ (デフォルトでは aiw1aiwgrp1) により所有されていることを確認します。

    • 追加の文書プロパティーに複数の言語で名前を付けたら、次のディレクトリーに移動します。

      • /aiw/aiw1/config (Linux)

      • C:\aiw\aiw1\config (Windows)

      docCustomDefinitions_language.properties ファイルを作業ディレクトリーにコピーします。

  2. 各ファイルを編集し、新しいカスタム文書プロパティーを追加します。

    各カスタム文書プロパティーの項目には、次の 3 行があります。

    • 短いキャプション

    • ユーザーインターフェース名

    • 説明

    これらの行は、データベース名がDoc.Custom.AccountNumberおよび Doc.Custom.StatementDateの 2 つのカスタム文書プロパティーを docCustomDefinitions_es.properties ファイルに追加します。

    Doc.Custom.AccountNumber.Short=Número de cuentaDoc.Custom.AccountNumber=Número de cuentaDoc.Custom.AccountNumber.Description=Número de cuenta del clienteDoc.Custom.StatementDate.Short=Fecha de extractoDoc.Custom.StatementDate=Fecha de extractoDoc.Custom.StatementDate.Description=Fecha en que se creó el extracto

    リカバリーのために、編集した各ファイルのバックアップコピーを保存しておいてください。

  3. ファイルを Latin-1 または Unicode 形式で作成しなかった場合、native2ascii ユーティリティを実行してファイルを Unicode Latin-1 形式に変換します。

    • Linux では、native2ascii ユーティリティーは /opt/infoprint/ippd/jre/bin にあります。

    • Windows の場合、native2ascii.exe ユーティリティーは C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\jre\bin にあります。

    詳しくは、複数言語のシステムに関する考慮事項を参照してください。

  4. docCustomDefinitions_language.properties ファイルで ISO-8859-1 文字エンコード形式 (コードページ) が使用されていることを確認します。
    ファイルで異なる形式が使用されている場合 (Shift JIS や UTF-8 など)、構成ディレクトリーに置く前に ISO-8859-1 形式に変換する必要があります。
  5. 編集した各ファイルを構成ディレクトリーにコピーします。
    • /aiw/aiw1/config (Linux)
    • C:\aiw\aiw1\config (Windows)
      重要:
    • docCustomDefinitions.properties ファイルを削除しないでください。システムの構成ディレクトリーには、その名前のファイルが必要です。
  6. 複数の言語で名前を付けたカスタム文書プロパティーを RICOH ProcessDirector から使用できるようにします。
    1. docCustom ユーティリティーを実行します。
      docCustom ユーティリティーを初めて実行するときは、カスタム文書プロパティー機能が作成され、Feature Manager に追加されます。ユーティリティーを次に実行するときは、カスタム文書プロパティー機能が Feature Manager に追加されます。
    2. Feature Manager を使用して、カスタム文書プロパティー機能をインストールまたは更新します。
  7. RICOH ProcessDirector の更新されたカスタム文書プロパティーを、文書プロパティーの構成に使用するツールに読み込みます。
    • PDF Document Support 機能がインストールされている場合は、RICOH ProcessDirectorRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 文書プロパティーを読み込みます。

      インフォメーションセンターで関連情報を参照してください。

    • AFP Support 機能がインストールされている場合、次の 3 つのうちいずれかの方法を使用して RICOH Visual Workbench を起動します。
      • RICOH Visual WorkbenchRICOH ProcessDirector サーバーから起動します。

      • RICOH Visual Workbench アプリケーションをデスクトップに戻します。

        • VisualWorkbench.zip ファイルと、ZIP 圧縮されていないすべてのファイルを削除します。

        • VisualWorkbench.zip ファイルを RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェイスからダウンロードします。

        • ファイルを解凍し、新しい RICOH Visual Workbench デスクトップアプリケーションを起動します。

      文書プロパティーが自動的に読み込まれます。

1.4.4.1.3.1 複数言語のシステムに関する考慮事項

システムで英語以外の言語を使用している場合、または複数言語のカスタム文書プロパティーのユーザーインターフェーステキストをユーザーに表示する場合、状況によっては以下のタスクを行う必要があります。
docCustomDefinitions.xml でコードページを識別する

docCustomDefinitions.xml ファイルの一番上で、構成ファイルを更新するときにファイルが正しく処理されるように、必ずコードページを正しく識別してください。有効なコードページ宣言の例を以下に示します。

  • <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> (サンプルファイルで指定)
  • <?xml version="1.0" encoding="iso-8859-1"?> (Latin-1)
  • <?xml version="1.0" encoding="shift_jis"?> (日本語)

文書プロパティー名が ISO-8859-1 形式であることを確認する

docCustomDefinitions.properties ファイルと docCustomDefinitions_language.properties ファイルに含まれている文字は、Latin-1 または Unicode でエンコードされた (\udddd 表記) 文字のみにする必要があります。docCustomDefinitions.properties ファイルと docCustomDefinitions_language.properties ファイルを異なる形式 (Shift JIS や UTF-8 など) で作成した場合は、各ファイルを /aiw/aiw1/config ディレクトリー (UNIX ベースのオペレーティングシステム) または C:\aiw\aiw1\config (Windows) ディレクトリーに置く前に ISO-8859-1 に変換する必要があります。どの方法を選択してもファイルを変換できますが、このセクションでは使用可能な 1 つの方法として native2ascii ユーティリティーの使用方法について説明します。

native2ascii ユーティリティーはテキストを Unicode Latin-1 に変換します。これは、RICOH ProcessDirector とともに出荷されます。

  • Linux では、native2ascii ユーティリティーは /opt/infoprint/ippd/jre/bin にあります。
  • Windows の場合、native2ascii.exe ユーティリティーは C:\Program Files\Ricoh\ProcessDirector\jre\bin にあります。

このユーティリティーは、Java 開発キットに付属しており、次のサイトからダウンロードできます。

http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads

このユーティリティー (Java 6 用) の使用方法は、次の場所にあります。

http://download.oracle.com/javase/6/docs/technotes/tools/#intl

例えば、docCustomDefinitions-UTF8.properties という UTF-8 ファイルを変換するには、次のコマンドを使用できます。

native2ascii -encoding UTF-8 docCustomDefinitions-UTF8.properties > docCustomDefinitions.properties

1.4.4.1.4 カスタム文書プロパティーを更新する

新しいカスタム文書プロパティーを定義したり、複数の言語でカスタム文書プロパティーに名前を付ける場合は必ず、カスタム文書プロパティーを更新し、変更内容をRICOH ProcessDirectorが使用できるようにしてください。
    注意:
  • docCustomDefinitions.xmlファイルで定義されているカスタム文書プロパティーに対してのみ、この手順を用います。管理タブを使ってカスタムプロパティーを作成した場合、この手順は必要ありません。
この作業を行う前に、docCustomDefinitions.xml ファイル内の構文が正しいことを確認してください。
カスタム文書プロパティーを更新するには、次の手順に従います。
  1. 1次サーバーにRICOH ProcessDirectorシステムユーザーとしてログインします。
    • Linuxの場合、aiw1がデフォルトです。
    • Windows の場合、Administrator アカウントでログインします。
  2. コマンド行を開きます。
  3. ディレクトリーを変更します。
    • Linuxの場合は、cd /aiw/aiw1/binを使用します。
    • Windowsの場合は、cd C:\aiw\aiw1\binを使用します。
  4. 次のコマンドを入力してユーティリティーを実行します。
    docCustom
    カスタム文書プロパティー機能EPKファイルが作成され、Feature Managerで使用できます。
  5. コマンド行を終了します。
  6. RICOH ProcessDirector にログインします。
  7. 管理タブをクリックします。
  8. 左のペインで、ユーティリティー 機能をクリックします。
  9. カスタム文書プロパティー機能のチェックボックスをオンにします。
  10. 各機能の使用可能なバージョン列で、インストールする機能のバージョンを選択します。
  11. インストールをクリックします。
  12. 確認ウィンドウの情報を確認し、OKをクリックして続行します。
    機能がインストールされ、インストール処理を完了するためにRICOH ProcessDirectorが再起動されます。
  13. 却下をクリックして、Feature Managerブラウザータブを閉じます。
  14. 次の手順で、新しい文書プロパティーがシステムで定義されていることを確認します。
    1. RICOH ProcessDirector にログインします。
    2. メインページの[文書]ポートレットで、 プロパティーを使用をクリックします。
    3. 編集)ボタンをクリックします。
    4. プロパティーリストをスクロールして、新しいプロパティーが含まれているかどうかを確認します。

PDF Document Support機能がインストールされており、RICOH ProcessDirectorで文書プロパティー名を変更した場合は、新しい文書プロパティーリストをRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatにロードします。詳しくは、 RICOH ProcessDirector 文書プロパティーのロードを参照してください。

AFP Support機能がインストールされており、RICOH ProcessDirectorで文書プロパティー名を変更した場合は、RICOH Visual WorkbenchユーザーインターフェースからRICOH ProcessDirectorにアクセスしてください。新しい文書プロパティーは、RICOH Visual Workbenchをワークステーションで開くと、読み込まれます。

1.4.4.2 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをインストールする

このセクションでは、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールおよびアンインストールする方法について説明します。プラグインは、PDF Document Support機能に組み込まれています。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat のインストール先であるシステムが、ハードウェアとソフトウェアの要件に適合していることを確認します。 詳しくは、インストールの準備 を参照してください。システムに、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat の以前のバージョンがインストールされている場合は、アンインストールします。

1.4.4.2.1 インストールプログラムを実行する

PDF Document Support機能のインストール時に1次コンピューターにコピーされたプラグインインストーラーファイルを使用してRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをインストールする場合、以下の手順に従います。

PDF Document Support機能に含まれているインストーラーファイルは、以下の場所にあります。

  • Windowsの場合:C:\aiw\aiw1\share\Ricoh-ProcessDirector-Plug-in-for-AdobeAcrobat-Setup.exe
  • Linuxの場合:/aiw/aiw1/share/Ricoh-ProcessDirector-Plug-in-for-AdobeAcrobat-Setup.exe

インストールプログラムを実行するには、以下の操作を行います。

  1. RICOH ProcessDirector 画面を使用して、Adobe Acrobat がインストールされている Windows コンピューターに、1次コンピューターからインストーラファイルをダウンロードします。
    1. クライアントWindowsコンピューターで、管理者としてログインします。
    1. 管理者グループのメンバーとしてRICOH ProcessDirectorにログインします。
    2. 管理タブをクリックします。
    3. 左のペインで、ユーティリティー Adobe Acrobat用プラグインを選択します。
    4. RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをクリックします。
      ブラウザーのデフォルトのファイルダウンロードプロセスを使用してファイルを転送します。ファイルを保存する場所を選ぶ必要があるかもしれません。
    5. RICOH ProcessDirectorからログアウトします。
  2. Adobe Acrobat、Distiller、または Reader を使用している可能性がある実行中のアプリケーションをすべて終了します。多くの Web ブラウザーでは、Adobe Acrobat Reader が使用されているため、すべての Web ブラウザーを終了したことを確認してください。
  3. インストーラーファイルをダウンロードしたディレクトリーを見つけ、ファイルをダブルクリックします。
    インストーラーが始動します。
  4. オプション: ハードウェアおよびソフトウェアの要件を含むセットアップ情報については、セットアップガイドをクリックします。
    インストール処理中は、Adobe Acrobat を終了させておく必要があります。インストール中に説明を参照する場合は、これらを印刷してください。
  5. プロンプトの指示に従って、インストールを完了します。
  6. 現在の構成によっては、一部のMicrosoftライブラリーを更新するように指示されることがあります。
  7. Adobe Acrobat を起動して、PDF ファイルを開くことで、インストールの成功を確認します。
    • Adobe Acrobatの従来の表示では、メニューバーを確認します。Ricohメニューが表示されます。
    • 新しいAdobe Acrobatエクスペリエンス(2023年5月導入)で、メニュー プラグインを選択します。 Ricohのサブメニューが表示されます。
  8. Ricohメニューやサブメニューが表示されない場合は、Adobeの設定のデフォルト値を確認してください。
    1. 設定ダイアログを開きます。
      • 従来のビューで、編集 設定をクリックします。
      • 新しいAdobe Acrobatエクスペリエンスで、メニュー 設定を選択します。
    2. 全般カテゴリーを選択します。
    3. アプリケーションの起動セクションで、 認証済みプラグインのみを使用が選択されていないことを確認します。
    4. セキュリティー(拡張)カテゴリーを選択します。
    5. サンドボックスの保護セクションに、 起動時に保護モードを有効にするというオプションが表示される場合があります。このオプションが選択されていないことを確認してください。

プラグインを使用してPDFファイルを拡張する前に、Adobe Acrobatを起動して、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのヘルプを確認してください。ヘルプを開くには、以下の操作を⾏います。

  • 従来のビューで、Ricoh ヘルプをクリックします。
  • 新しいAdobe Acrobatエクスペリエンスで、メニュー プラグイン Ricoh ヘルプを選択します。

プリファレンス、文書プロパティーの読み込み、Acrobatのクイック起動バーへのプラグインアイコンの追加に関するトピックを参照してください。これらのトピックでは、環境に合わせてプラグインをカスタマイズする方法について説明しています。

1.4.4.2.2 RICOH ProcessDirector 文書プロパティーのロード

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して、PDF ファイル内のテキストを RICOH ProcessDirector 文書プロパティーとして定義するには、RICOH ProcessDirector 文書プロパティーのリストをインポートする必要があります。
次のタイミングでこのタスクを実行する必要があります。
  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールした後。
  • プロパティー定義ファイルが変更され、docCustom ユーティリティーを実行し、および カスタム文書プロパティー機能をインストールまたはアップグレードした後
  1. Adobe Acrobat Professional を閉じます。
  2. PDF ファイルを処理する RICOH ProcessDirector サーバーの次のディレクトリーから、definitions.zip を取得します。
    • Unix ベースのシステムの場合: /aiw/aiw1/share
    • Windows の場合: C:\aiw\aiw1\share
    このファイルは、1 つ以上の文書処理機能をインストールすると生成され、docCustom ユーティリティーを実行し、 カスタム文書プロパティー機能をインストールまたはアップグレードすると更新されます。
    definitions.zipファイルは、 管理タブからプラグインインストーラーをダウンロードするときにダウンロードされます。カスタム文書プロパティーに変更を加えたら、definitions.zipファイルを手動でダウンロードする必要があります。
  3. RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールしたシステムで、<user_home_directory\AppData>\Roaming\InfoPrint\InfoPrintPlugin\ ディレクトリーに definitions.zip ファイルを配置します。

    <user_home_directory\AppData>は、ホームディレクトリー名を現在のユーザーのアプリケーションデータディレクトリーの名前に置き換えます。

      注意:
    • Windowsの実行コマンドラインに %appdata%と入力して OKをクリックすることで、現在のユーザーに対して、アプリケーションデータディレクトリーの場所を表示できます。

  4. Adobe Acrobat Professional を再起動して、Ricoh 選択 をクリックし、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をアクティブにします。definitions.zip ファイルに含まれているRICOH ProcessDirector 文書プロパティーのリストは、文書プロパティーを使用するプラグインの領域に自動的にインポートされます。
definitions.zip ファイルには、文書プロパティーと制限された文書プロパティーが含まれています。制限された文書プロパティーは、データベースには保存されませんが、そのプロパティーを含む文書プロパティーファイルには保存されます。両方のタイプのプロパティーについて詳しくは、インフォメーションセンターにある文書プロパティー関連のトピックを参照してください。例えば、サンプル文書プロパティーテンプレートの編集に関するトピックを参照してください。

1.4.4.2.3 メディアオブジェクトを読み込む

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをインストールしたら、RICOH ProcessDirectorメディアオブジェクトを読み込みます。読み込み後に、それらを使用して PDF ファイルの特定のページのメディアと仕上げのオプションを定義できるようになります。

RICOH ProcessDirectorメディアオブジェクトを変更した場合は、次の手順に従ってそれらを RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatに読み込みます。

メディアオブジェクトを読み込むには、次の手順に従います。

  1. Adobe Acrobat Professional を閉じます。
  2. RICOH ProcessDirector1次サーバーで次のディレクトリーに移動します。

    • Linux上の/aiw/aiw1/share
    • Windows上のC:\aiw\aiw1\share

  3. media.zipファイルを、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをインストールしたシステムの<user_home_directory\AppData>\Roaming\InfoPrint\InfoPrintPlugin\ディレクトリーにコピーします。

    <user_home_directory\AppData>は、ホームディレクトリー名を現在のユーザーのアプリケーションデータディレクトリーの名前に置き換えます。

      注意:
    • Windowsの実行コマンドラインに %appdata%と入力して OKをクリックすることで、現在のユーザーに対して、アプリケーションデータディレクトリーの場所を表示できます。
    • ディレクトリーにmedia.zipファイルおよびmedia.xmlファイルが含まれる場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatmedia.zipファイルを使用してメディアオブジェクトを読み込みます。
    • 管理タブからプラグインインストーラをダウンロードしても、メディアファイルはダウンロードされません。

  4. Adobe Acrobat Professionalを再起動して、Ricoh 選択をクリックします。

これで、メディアオブジェクトは RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatでメディアと仕上げのオプションを定義するために使用できるようになります。

RICOH ProcessDirectorシステムに Preprinted Forms Replacement機能が含まれる場合は、メディアオブジェクトに定義された電子フォームも使用できます。

1.4.4.2.4 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをアンインストールする

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をアンインストールする必要がある場合、お使いのシステムのプログラム削除機能を使用します。
RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をアンインストールするには、次の手順に従います。
  1. Adobe Acrobat の全インスタンスを閉じます。
  2. 管理者として Windows システムにログインします。
  3. インストール済みプログラムのリストで RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を見つけます。
  4. 対象を選択して削除します。

1.4.5 参照情報

このセクションには、構成ファイルのフォーマット情報とサンプルが記載されています。

1.4.5.1 インストールおよび構成のチェックリスト

このチェックリストは、インストールと構成のプロセスを計画する場合に役立つことがあります。
  タスク
  処理するすべてのアプリケーションに使用する文書プロパティーを決定します。
 
 
 
  文書プロパティー構成ファイル (docCustomDefinitions.xml) にカスタム文書プロパティーを定義します。
 
 
 
  オプション:複数の言語でカスタム文書プロパティーにー名前を付けるには、関連する docCustomDefinitions.propertiesファイルを編集します。
 
 
 
  オプション:サンプル文書プロパティーテンプレートファイルを編集します。
 
 
 
  docCustomユーティリティを実行し、 カスタム文書プロパティー機能をインストールまたは更新します。
 
 
 
  PDF Document Support 機能がインストールされている場合は、RICOH ProcessDirectorRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 文書プロパティーを読み込みます。
 
 
 
  PDF Document Support 機能がインストールされている場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して文書プロパティーを定義し、文書データにマップします。

AFP Support 機能がインストールされている場合は、RICOH Visual WorkbenchAFP Indexer モードを使用して AFP ファイルに索引タグを作成します。Document Property Designer モードを使用して、カスタム文書プロパティーを索引タグにリンクしてください。

 
 
 
  必要に応じてステップテンプレートとワークフローを作成または編集します。
 
 
 
  オプション:AFP Support機能をお持ちの場合は、Enhance AFP制御ファイルを作成します。
 
 
 

1.4.5.2 docCustomDefinitions.xml ファイル

文書プロパティー構成ファイル (docCustomDefinitions.xml) は、文書を管理するために使用されるプロパティーを定義します。インストールのプロセスによって、サンプルファイルが /aiw/aiw1/samples/config (UNIX ベースのオペレーティングシステム) および C:\aiw\aiw1\samples\config (Windows) に配置されます。

    注意:
  • 高度な文書プールAFP SupportまたはPDF Document Supportのインストール後に docCustomDefinitions.xmlファイルを変更した場合:
    • docCustom ユーティリティーを実行し、 カスタム文書プロパティー機能をインストールまたはアップグレードします。
    • PDF Document Support 機能に関しては、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat に文書プロパティーを読み込みます。
    • AFP Support 機能に関しては、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースから RICOH Visual Workbench にアクセスします。新しい文書プロパティーは、RICOH Visual Workbenchをワークステーションで開くと、読み込まれます。

データベースプロパティーと制限プロパティー

文書プロパティーは 2 つのタイプを定義できます。

  • データベースプロパティー
  • プリンタープロパティー

文書プロパティーファイルでは、両方のタイプのプロパティーを保存および操作できますが、データベースに保存されるのはデータベースプロパティーのみです。

両方のタイプのプロパティーを使用すると、次のような作業ができます。

  • ワークフローのステップ (例えば、SortDocuments ステップテンプレート) で文書をグループ化またはソートするために使用できます。
  • RICOH Visual Workbench Document Property Designer を使用して、プロパティーを AFP 索引タブにリンクできます。
  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して、PDF ジョブの文書データをプロパティーにマップできます。
  • Archive 機能がインストールされている場合は、リポジトリーにプロパティーを保存できます。保存したプロパティーは、リポジトリーの検索やジョブ、文書、履歴情報の取得に使用できます。プロパティーの値は、[結果]テーブルの 詳細を表示をクリックすると、[プロパティー]タブに表示されます。
  • Preference Management 機能がインストールされている場合は、外部の参照ファイルを使用して、プロパティーの値を設定できます。

制限プロパティーではできませんが、データベースプロパティーを使用すれば次のような作業ができます。

  • ユーザーインターフェースのメインページの文書ポートレットで、データベースプロパティーを使用して文書を検索できます。
  • 文書ポートレットの文書を選択すると、データベースプロパティーの値が表示されます。
  • データベースプロパティーを使用して、ビューアーに表示される文書を検索できます。
  • あるジョブでデータベースプロパティーの値を決定し、別のジョブでそのプロパティーの値を更新してから、更新した値をオリジナルジョブで使用できます。
  • Automated Verification またはインサーター機能がインストールされている場合は、データベースプロパティーを使用して、調整または再印刷する文書を検索できます。
  • 高度な文書プール 拡張機能がインストールされている場合は、セレクターを使用して、プロパティー値に基づいて文書を操作できます。

制限プロパティーには次のようなメリットがあります。

  • 社会保障番号や小切手の金額など、機密性の高いプロパティー値をユーザーインターフェースに表示しないようにできます。
  • システムのパフォーマンスを最大化します。多数の文書を処理する場合には、データベースプロパティーの操作によってパフォーマンスが低下する可能性があります。

サポート担当者と協力して、データベースプロパティーと制限プロパティーの必要性を決定してください。

サンプルファイルのセクション

サンプルの docCustomDefinitions.xml ファイルには複数のセクションが含まれています。次のテーブルに、セクションをまとめて示します。

docCustomDefinitions.xml ファイルのセクション
セクション 目的
Schema schema セクションは、カスタム文書プロパティーのスキーマおよび固有の文字ストリングを識別します。サポート担当者でない限り、このセクションを編集しないでください。
データベースプロパティー このセクションは、データベース文書プロパティーを定義します。
プリンタープロパティー このセクションは、制限文書プロパティーを定義します。
User authorization properties この手順は任意です。ユーザー認証プロパティーは、データベースプロパティーへのアクセスのためのカスタム権限グループを指定します。

タイセクション

Schema セクションには、1 つの docCustomDefinitions エレメントと 1 つの schema エレメントが含まれています。サポート担当者でない限り、schema セクションを編集しないでください。

Database properties セクション

Database properties セクションには docProperty エレメントが含まれています。

    注意:
  • 1 つのプロパティーをデータベースプロパティーと制限プロパティーの両方として定義しないでください。予期しない動作が発生する可能性があります。
  • 同じ名前を持つ文書プロパティーを、RICOH ProcessDirector が自動的に定義するプロパティーとして定義しないでください。リストについては、 自動的に定義される文書プロパティーを参照してください。
<docProperty>
データベースに入っている文書プロパティーを定義します。
docProperty エレメントの属性
docProperty 属性 必須
名前 はい プロパティーのデータベース名 (内部名)。プロパティーを読み込みまたは書き込みするプログラムは、この名前を使用します。カスタムプロパティー名がシステム全体で固有になるように、カスタムプロパティー名に一貫性のある命名規則を使用することをお勧めします。例えば、サンプルの docCustomDefinitions.xml ファイルは、接頭部 Doc.Custom を使用して、基本製品でそのプロパティーを固有にします。

プロパティー名には、特殊文字 (@、#、$、%、- (ダッシュ) など) やスペースを使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。

プロパティーデータベース名のピリオド (.) の直後には数字を使用しないでください。例えば、プロパティー Doc.3rdLineAddress は無効です。

access いいえ プロパティーのユーザーアクセスレベル。製品にすでに定義されているアクセスレベルを使用するか、既存のアクセスレベルがニーズに合わない場合はカスタムアクセスレベルを作成できます。詳しくは、Access セクションを参照してください。
datatype はい プロパティーに使用するデータタイプ。次の表を参照してください。
dbType いいえ データのタイプを指定する、データベースパラメーター。
    注意:
  • dbTypeプロパティーは使用不可になり、使用されなくなりました。代わりに datatypeプロパティーを使用してください。
caption はい プロパティーのユーザーインターフェース名 (デフォルトのキャプション)。1 つの言語のみでキャプションをセットアップする場合は、このファイルで定義します。複数の言語でユーザーインターフェース名を設定する場合は、他の言語用に追加の文書プロパティー名ファイル (docCustomDefinitions_language.properties) を作成します。詳しくは、docCustomDefinitions.プロパティーファイルを参照してください。
shortCaption はい 表の列見出しなど、必要な箇所でこのプロパティーについて表示されるデフォルトの短いキャプション。1 つの言語のみで短いキャプションをセットアップする場合は、このファイルで定義します。複数の言語で短いキャプションをセットアップする場合は、他の言語用に追加の文書プロパティー名ファイル (docCustomDefinitions_language.properties) を作成します。詳しくは、docCustomDefinitions.プロパティーファイルを参照してください。
説明 はい 文書プロパティーのデフォルトの説明。ユーザーインターフェースにヘルプテキストとして表示されます。1 つの言語のみで説明をセットアップする場合は、このファイルで定義します。複数の言語で説明をセットアップする場合は、他の言語用に追加の文書プロパティー名ファイル (docCustomDefinitions_language.properties) を作成します。詳しくは、docCustomDefinitions.プロパティーファイルを参照してください。

プロパティー定義では以下のデータタイプとデータベースタイプを使用することをお勧めします。この表に示す妥当性検査規則に加え、データベース定義により、保管できる値がさらに制限される場合があることに注意してください。例えば、SMALLINTは0から32,767までの整数を保管できます。データベースタイプ値では、大/小文字は区別されません。

プロパティー定義で推奨されるデータタイプとデータベースタイプ
データタイプ データベースタイプ (SQL で使用) データタイプの妥当性検査
ストリング VARCHAR(128) VARCHAR:可変長、1~128文字
IntegerNonNeg SMALLINTBIGINTINTEGER SMALLINT:2バイトBIGINT:4バイトINTEGER:8バイト最小長=0
タイムスタンプ TIMESTAMP TIMESTAMP:日(D)、月(M)、年(Y)の値を含める必要があります。これらのコンポーネントは、次のいずれかの形式で表示されます。MM DD YYYYDD MM YYYYYYYY MM DD日と月は2桁の数字で表す必要があります。次の形式で時刻を追加できます。hh:mm:ss
XdkString10 VARCHAR(10) VARCHAR:可変長、1~10文字

    注意:
  • これらの値は、Stringデータタイプのバリエーションであり、Stringの代わりに使用することで、プロパティー値に対してデータベースで予約されるスペースの量を削減できます。

XdkString20 VARCHAR(20) VARCHAR:可変長、1~20文字

    注意:
  • これらの値は、Stringデータタイプのバリエーションであり、Stringの代わりに使用することで、プロパティー値に対してデータベースで予約されるスペースの量を削減できます。

XdkString30 VARCHAR(30) VARCHAR:可変長、1~30文字

    注意:
  • これらの値は、Stringデータタイプのバリエーションであり、Stringの代わりに使用することで、プロパティー値に対してデータベースで予約されるスペースの量を削減できます。

XdkString40 VARCHAR(40) VARCHAR:可変長、1~40文字

    注意:
  • これらの値は、Stringデータタイプのバリエーションであり、Stringの代わりに使用することで、プロパティー値に対してデータベースで予約されるスペースの量を削減できます。

XdkString50 VARCHAR(50) VARCHAR:可変長、1~50文字

    注意:
  • これらの値は、Stringデータタイプのバリエーションであり、Stringの代わりに使用することで、プロパティー値に対してデータベースで予約されるスペースの量を削減できます。

XdkString128 VARCHAR(128) VARCHAR:可変長、1~128文字

    注意:
  • これらの値は、Stringデータタイプのバリエーションであり、Stringの代わりに使用することで、プロパティー値に対してデータベースで予約されるスペースの量を削減できます。

Limited properties セクション

Limited properties セクションには、1 つ以上の docProperty エレメントが含まれています。

    注意:
  • 1 つのプロパティーをデータベースプロパティーと制限プロパティーの両方として定義しないでください。予期しない動作が発生する可能性があります。
  • 同じ名前を持つ文書プロパティーを、RICOH ProcessDirector が自動的に定義するプロパティーとして定義しないでください。リストについては、 自動的に定義される文書プロパティーを参照してください。
<docProperty>
文書プロパティーファイルにはあるが、データベースにはない文書プロパティーまたはジョブプロパティーを識別します。
docProperty エレメントの属性
docProperty 属性 必須
名前 はい InfoPrint では、カスタムプロパティー名がシステム全体で固有になるように、カスタムプロパティー名に一貫性のある命名規則を使用することをお勧めします。例えば、サンプルの docCustomDefinitions.xml ファイルは、接頭部 Doc.Custom を使用して、基本製品でそのプロパティーを固有にします。

プロパティー名には、特殊文字 (@、#、$、%、- (ダッシュ) など) やスペースを使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。

プロパティーデータベース名のピリオド (.) の直後には数字を使用しないでください。例えば、プロパティー Doc.3rdLineAddress は無効です。

datatype いいえ 次の表を参照してください。
caption いいえ このプロパティーについてユーザーインターフェースのリストに表示されるキャプション。1 つの言語のみでキャプションをセットアップする場合は、このファイルで定義します。複数の言語でキャプションをセットアップする場合は、他の言語用に文書プロパティー名ファイル (docCustomDefinitions_language.properties) を作成します。詳しくは、関連するインフォメーションセンターのトピックを参照してください。

これらのデータタイプを docProperty 定義に使用できます。

docProperty エレメントの属性
データタイプ データタイプの妥当性検査
ストリング
なし
IntegerNonNeg
0 から 2147483647 までの整数
タイムスタンプ TIMESTAMP:日(D)、月(M)、年(Y)の値を含める必要があります。これらのコンポーネントは、次のいずれかの形式で表示されます。MM DD YYYYDD MM YYYYYYYY MM DD日と月は2桁の数字で表す必要があります。次の形式で時刻を追加できます。hh:mm:ss

User authorization properties セクション

User authorization properties セクションはオプションです。ユーザー認証プロパティーは、データベースプロパティーへのアクセスのためのカスタム権限グループを指定します。このセクションには、1 つ以上の access エレメントが含まれます。

<access>
カスタムプロパティーを読み取ったり編集したりする能力を定義するために使用されます。docProperty エレメントではこれらのアクセスレベルを使用します。RICOH ProcessDirector に用意されているデフォルトのセキュリティーグループの一つを使用することも、独自に定義することもできます。以下に属性を示します。
access エレメントの属性
access 属性
名前 アクセスレベルの名前。
groupAttributeAccess 属性を読み取ったり編集したりするためのユーザーグループの能力。
RICOH ProcessDirector に用意されているデフォルトのアクセスレベルと許可を以下に示します。
デフォルトのアクセスレベルと許可
アクセス名 グループ名 アクセスレベル
汎用 AnyAuthenticated 属性アクセス: 読み取り
演算子 属性アクセス: 読み取り
スーパーバイザー 属性アクセス: 読み取り
管理者 属性アクセス: 書き込み
attrWriteAdmin 演算子 属性アクセス: 読み取り
スーパーバイザー 属性アクセス: 読み取り
管理者 属性アクセス: 書き込み
全員 属性アクセス: 読み取り
モニター 属性アクセス: 読み取り
attrWriteAdminSuper 演算子 属性アクセス: 読み取り
スーパーバイザー 属性アクセス: 書き込み
管理者 属性アクセス: 書き込み
全員 属性アクセス: 読み取り
モニター 属性アクセス: 読み取り
attrWriteAdminSuperOper 演算子 属性アクセス: 書き込み
スーパーバイザー 属性アクセス: 書き込み
管理者 属性アクセス: 書き込み
全員 属性アクセス: 読み取り
モニター 属性アクセス: 読み取り
actionAdmin 演算子 アクションアクセス: false
スーパーバイザー アクションアクセス: false
管理者 アクションアクセス: true
全員 アクションアクセス: false
モニター アクションアクセス: false
actionAdminSuper 演算子 アクションアクセス: false
スーパーバイザー アクションアクセス: true
管理者 アクションアクセス: true
全員 アクションアクセス: false
モニター アクションアクセス: false
actionAdminSuperOper 演算子 アクションアクセス: true
スーパーバイザー アクションアクセス: true
管理者 アクションアクセス: true
全員 アクションアクセス: false
モニター アクションアクセス: false
自動的に定義される文書プロパティー

このテーブルには、インストール中に RICOH ProcessDirector が自動的に定義する文書プロパティーがリストされます。これらのプロパティーを docCustomDefinitions.xml ファイルで定義しないでください。

自動的に定義される文書プロパティー
プロパティーデータベース名 パッケージ対象
Doc.Address.1 Postal Enablement 文書内のアドレスブロックの最初の行を指定します。
Doc.Address.Company Postal Enablement 文書内の会社名を指定します。
Doc.Address.PostalCode Postal Enablement 文書内の郵便番号を指定します。
Doc.Address.ZipCode Postal Enablement 文書内の郵便番号を指定します。
Doc.AV.ScanCount Automated Verification 文書上のバーコードがスキャンされた回数を表示します。
Doc.ChildJobID すべての文書処理機能 子ジョブのグループ ID。この値は最初に IdentifyDocuments または IdentifyPDFDocuments で定義されますが、SplitDocuments または CreateJobsFromDocuments などの文書プロパティーファイルを変更するすべてのステップで更新できます。
Doc.CurrentFirstPage すべての文書処理機能 現在の印刷ファイルの文書の最初のページのページ番号です。
Doc.CurrentJobID すべての文書処理機能 関連付けされたジョブ番号。
Doc.CurrentPages すべての文書処理機能 現在のジョブ内の文書のページ数です。
Doc.CurrentSequence すべての文書処理機能 現在のジョブ内の文書の順序。
Doc.CurrentSheets すべての文書処理機能 現在のジョブ内の文書のシート数です。
Doc.Custom.MemberLevel Electronic Presentment 明細書の作成時点の顧客のメンバーシップレベル。
Doc.Custom.PURL Electronic Presentment 顧客が明細書を取得可能な場所にリンクする個人用 URL。
Doc.Custom.StatementDate Electronic Presentment 明細書が最初に発行された日付。
Doc.DataLen すべての文書処理機能 印刷ファイル内の文書の長さ (バイト単位)です。
Doc.DataOffset すべての文書処理機能 オリジナルジョブの印刷ファイル内の文書のバイトオフセットです。この値は、オリジナルジョブから抽出うる AFP を見つけるために BuildAFPFromDocuments および CreateAFPJobsFromDocuments で使用されます。
Doc.DocSize.PieceThickness Postal Enablement ジョブに含まれる郵便物の厚さが異なる場合に郵便物の厚さを指定します。
Doc.DocSize.PieceWeight Postal Enablement ジョブに含まれる郵便物の重量が異なる場合に郵便物の重量を指定します。
Doc.Email.Sent すべての文書処理機能 ワークフローの EmailDocuments ステップで、文書が添付された E メールが作成されて、SMTP サーバーに配信されるかどうかを指定します。
Doc.EmailAddress すべての文書処理機能 文書に関連付けられている E メールアドレス。
Doc.ID すべての文書処理機能 文書の固有 IDです。
Doc.Insert.BinTriggers インサーター 文書用の挿入物を供給する必要があるインサータービンです。
Doc.Insert.DivertBin インサーター 挿入後の文書の方向転換先となるインサーター出力ビンの番号。
Doc.Insert.OriginalBarCode インサーター 文書の挿入を制御するオリジナルのバーコードのデータです。
Doc.Insert.RecipientName インサーター この文書のメール転送先の人物の名前です。
Doc.Insert.ReprintJobId インサーター インサーター再印刷ジョブの場合の、ジョブを作成した親ジョブ IDです。
Doc.Member.Number アーカイブ 文書でメンバー番号を指定します。RepositorySample が用意されているワークフローが、このプロパティーを使用します。
Doc.OriginalFirstPage すべての文書処理機能 文書の最初のページのページ番号です。
Doc.OriginalJobID すべての文書処理機能 オリジナルジョブのジョブ IDです。
Doc.OriginalPages すべての文書処理機能 文書のページ数です。
Doc.OriginalSequence すべての文書処理機能 オリジナルジョブ内の文書の順序です。このシステムによって、最初の文書にシーケンス値 1 が与えられ、次の文書にシーケンス値 2 が与えられ、以下同様です。
Doc.OriginalSheets すべての文書処理機能 文書を印刷する必要なシート数です。
Doc.Postal.AddressProcessingRC Postal Enablement 郵便ソフトウェアから返される値で、文書の住所変更が使用可能かどうかを示します。
Doc.Postal.Category Postal Enablement 文書のパレット仕分けマークを示します。
Doc.Postal.ChangeAddressRC Postal Enablement 文書のパレット番号を指定します。
Doc.Postal.ContainerBreakMark Postal Enablement 文書のコンテナ仕分けマークを指定します。
Doc.Postal.ContainerNumber Postal Enablement 文書のコンテナ番号を指定します。
Doc.Postal.HandlingUnitBreakMark Postal Enablement 文書のパッケージ仕分けマークを指定します。
Doc.Postal.HandlingUnitNumber Postal Enablement 文書のパッケージ番号を指定します。
Doc.Postal.PackageBreakMark Postal Enablement 文書の郵便料金を指定します。
Doc.Postal.PackageNumber Postal Enablement 文書の郵便料金コードを指定します。
Doc.Postal.PostageRate Postal Enablement 文書のソート前のシーケンス番号を指定します。
Doc.Postal.PostageRateCode Postal Enablement 郵便ソートソフトウェアから返される値で、処理の結果を示します。
Doc.Postal.SequenceNumber Postal Enablement 子ジョブ内の文書の順序です。
Doc.Postal.SequencingProcessingRC Postal Enablement 文書の状態です。
Doc.Pref.Member Preference Management プロパティーマッピングオブジェクトとともに使用して、ジョブ内の文書を識別できます。DelimitedSample が用意されているプロパティーマッピングオブジェクトと PreferencesSample が用意されているワークフローが、このプロパティーを使用します。
Doc.Pref.Output Preference Management プロパティーマッピングオブジェクトとともに使用して 、文書の出力タイプ (E メール、印刷、抑制など) を示すことができます。DelimitedSample が用意されているプロパティーマッピングオブジェクトと PreferencesSample が用意されているワークフローが、このプロパティーを使用します。
Doc.Pull すべての文書処理機能 SetDocPropsFromList ステップテンプレートとともに使用して、ジョブから削除しなければならない文書であることを示すことができます。PullPDFSample と PullAFPSample が用意されているワークフローが、このプロパティーを使用します。
Doc.PullProp すべての文書処理機能 SetDocPropsFromList ステップテンプレートとともに使用して、ジョブから削除される文書を決定する文書プロパティーを識別できます。PullPDFSample と PullAFPSample が用意されているワークフローが、このプロパティーを使用します。
Doc.SequenceInChild すべての文書処理機能 子ジョブ内の文書の順序です。この値は最初に IdentifyDocuments で定義されますが、SortDocuments または CreateJobsFromDocuments などの文書プロパティーファイルを変更するすべてのステップで更新できます。
Doc.SourceFileName すべての文書処理機能 文書を含んでいた入力ファイルの名前。
Doc.State すべての文書処理機能 文書の現行状態です。
Doc.TT.BarcodeStatus1 Automated Verification 文書上のバーコードが、ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって正しく読み取られたかどうかを示します。
Doc.TT.BarcodeStatus2 Automated Verification 文書上のバーコードが、ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって正しく読み取られたかどうかを示します。
Doc.TT.BarcodeStatus3 Automated Verification 文書上のバーコードが、ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって正しく読み取られたかどうかを示します。
Doc.TT.BarcodeStatus4 Automated Verification 文書上のバーコードが、ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって正しく読み取られたかどうかを示します。
Doc.TT.BarcodeStatus5 Automated Verification 文書上のバーコードが、ReadBarcodeData ステップに関連付けられているカメラまたはバーコードスキャナーによって正しく読み取られたかどうかを示します。
Doc.Verification.Recipient Automated Verification 文書を識別するための情報 (アカウント名など) を指定します。

1.4.5.3 docCustomDefinitions.プロパティーファイル

文書プロパティー名ファイル (docCustomDefinitions.properties) では、カスタム文書プロパティーのユーザーインターフェースの情報が定義されます。docCustomDefinitions.properties ファイルの項目は、docCustomDefinitions.xml ファイルの docProperty エレメントに対応します。
    注意:
  • この機能をインストールした後に、docCustomDefinitions.properties ファイルまたは docCustomDefinitions_language.properties ファイルを変更した場合は、
    • docCustom ユーティリティーを実行し、 カスタム文書プロパティー機能をインストールまたはアップグレードします。
    • PDF 文書処理機能に関しては、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat に文書プロパティーを読み込みます。詳しくは、RICOH ProcessDirector:文書処理機能のインストールを参照してください。
    • AFP 文書処理機能に関しては、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースから RICOH Visual Workbench にアクセスします。新しい文書プロパティーは、RICOH Visual Workbenchをワークステーションで開くと、読み込まれます。

docCustomDefinitions.propertiesファイル内のエントリーは、リストからカスタム文書プロパティーを選択するとき、またはカスタム文書プロパティーのフィールドヘルプを表示するときに、RICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースで使用されます。サンプルファイルは機能 CD の /samples ディレクトリーにあります。インストール処理では、/aiw/aiw1/samples/config (Linux) と C:\aiw\aiw1\samples\config (Windows) にサンプルファイルが配置されます。

各ファイル名の言語 ID を使用して、サポートする追加言語ごとに個別の docCustomDefinitions_language.properties ファイルを作成します。例:

  • docCustomDefinitions_de.properties (ドイツ語)
  • docCustomDefinitions_en.properties (英語)
  • docCustomDefinitions_es.properties (スペイン語)
  • docCustomDefinitions_fr.properties (フランス語)
  • docCustomDefinitions_it.properties (イタリア語)
  • docCustomDefinitions_ja.properties (日本語)
  • docCustomDefinitions_pt.properties (ブラジルポルトガル語)

文書プロパティーごとに、キャプションおよび説明の値のスタンザを作成します。

[property]
完全なプロパティー名。
MIB の説明
プロパティーの説明を調べてください。HTML タグは、テキストをフォーマットする場合に使用します。このコンテンツは、ユーザーが?ボタンをクリックしたときにヘルプフィールドに表示されます。

例:

Doc.Custom.Zip=ZIP code
Doc.Custom.Zip.Description=The ZIP code of an address

    注意:
  • デフォルトの docCustomDefinitions.properties ファイルの名前を変更しないでください。構成ディレクトリー (/aiw/aiw1/config) にこの名前のファイルが存在している必要があります。必要に応じてファイルをコピーし、コピーしたファイルに適切な言語 ID を使用した名前を付けます。
  • docCustomDefinitions.properties ファイルと docCustomDefinitions_language.properties ファイル では、ISO-8859-1 文字エンコード (コードページ) が使用されている必要があります。別のフォーマット (Shift JIS、UTF-8 など) で docCustomDefinitions.properties ファイルを作成する場合は、/aiw/aiw1/config ディレクトリーに配置するときに、ISO-8859-1 にファイルを変換する必要があります。

1.4.5.4 文書プロパティーテンプレートファイル

文書プロパティーテンプレートファイルは、存在する場合は各ジョブの文書プロパティーファイルに追加するプロパティーを決定します。テンプレートファイルを使用すると、使用する文書プロパティーの数、および文書プロパティーファイルでの列の順序を制御できます。文書プロパティーのサブセットのみ割り当ててパフォーマンスを最大限に高める必要がある場合、ワークフローステップに必要なすべてのプロパティーが文書プロパティーテンプレートファイルにリストされるようにしてください。

サンプル文書プロパティーテンプレートファイルは製品 CD の /samples ディレクトリーにあります。インストール後は、/path/extensions/doc/samples/ディレクトリーで見つけることができます。 例えば、Linuxの場合、パス/opt/infoprint/ippdです。Windowsの場合、パスC:\Program Files\Ricoh\ProcessDirectorです。

文書プロパティーテンプレートファイルには、文書プロパティーのデータベース名が表示されます。各プロパティーをスペースまたはタブ文字で区切ってすべての項目を 1 行で指定することも、各項目を別々の行に指定することもできます。ReadDocumentsFromDatabase ステップテンプレートに基づくステップは、文書プロパティーファイルを作成するときに、テンプレートファイルの 1 行目をコピーします。次にステップは、ジョブに関連するそれぞれの文書に対して別々の行を作成します。それぞれの文書記述行は、プロパティー値を、1 行目に表示された順序と同じ順序でタブまたはスペース文字で区切ってリストします。値が設定されていない場合、ファイルには空ストリング ('') が置かれます。

文書プロパティーテンプレートファイルの使用はオプションですが、パフォーマンスを最大限に高める必要がある場合は使用することをお勧めします。使用しない場合、すべての文書プロパティーは生成された文書プロパティーファイルに組み込まれます。

文書プロパティーテンプレートファイルには、文書プロパティーファイルを処理するステップに必要なすべてのプロパティーを組み込む必要があります。また、文書プロパティーテンプレートファイルには、テンプレートファイルを使用しているステップによっては特定のプロパティーも組み込む必要があります。以下のプロパティーは、BuildPDFFromDocumentsCreateAFPJobsFromDocuments、および BuildAFPFromDocuments で必要になります。

  • Doc.ChildJobID
  • Doc.OriginalJobID
  • Doc.OriginalSequence
  • Doc.SequenceInChild
  • Doc.OriginalSheets
  • Doc.DataOffset (AFP ジョブの場合)
  • Doc.DataLen (AFP ジョブの場合)

アスタリスク (*) の付いた文書プロパティーは、Doc.ID プロパティーとともに、テンプレートに定義されているかどうかにかかわらず、自動的に文書プロパティーファイルに組み込まれます。

1.4.5.5 文書プロパティーファイル

RICOH ProcessDirectorは、以下のプロセスで文書プロパティーファイルの情報を使用します。

  • 文書のソート、グループ化、および分割を行うステップ。例えば、郵便番号で文書をソートするステップを使用する場合は、Doc.Custom.ZipCode のようなプロパティーが文書プロパティーファイルに存在している必要があります。
  • 文書プロパティーを処理する外部プログラム。
  • 郵便ソフトウェアで使用する文書プロパティーファイルを処理するステップ。Postal Enablement機能により、 BuildExternalDocPropsFle, MapExternalResultsFileToDocProps, and UpdateDocPropsFromExtResultsFileの各ステップが用意されます。これらのステップを正常に実行するには、Doc.ID または Doc.SequenceInChild プロパティーが文書プロパティーファイルに含まれている必要があります。
  • 外部ファイルからの値を使用して文書プロパティーファイルを処理するステップ。すべての文書処理機能に、SetDocPropsFromList ステップと EmailDocuments ステップがあります。Preference Management機能には、 ApplyPreferencesステップがあります。
  • CreateAFPJobsFromDocuments ステップテンプレートおよび BuildAFPFromDocuments ステップテンプレートを基にしたステップなど、AFP 文書を処理するステップ。 CreateAFPJobsFromDocuments ステップまたは BuildAFPFromDocuments ステップのいずれかを正常に実行するには、以下のプロパティーが文書プロパティーファイルに含まれている必要があります。
    • Doc.OriginalJobID
    • Doc.ChildJobId
    • Doc.SequenceInChild
    • Doc.OriginalSequence
    • Doc.OriginalSheets
    • Doc.DataOffset
    • Doc.DataLen
  • BuildPDFFromDocuments ステップテンプレートを基にしたステップなど、PDF 文書を処理するステップ。 BuildPDFFromDocuments ステップを正常に実行するには、以下のプロパティーが文書プロパティーファイルに含まれている必要があります。
    • Doc.OriginalJobID
    • Doc.ChildJobId
    • Doc.SequenceInChild
    • Doc.OriginalSequence
    • Doc.OriginalSheets

文書プロパティーファイルの最初の行には、文書プロパティーテンプレートファイルからの情報が含まれています。それぞれの追加行には、1 つの文書の各プロパティーの値が含まれています。

これらのステップによって、文書プロパティーファイルが次のように自動作成されます。

  • IdentifyDocumentsステップテンプレートを基にしたステップは、Visual Workbench 制御ファイルをガイドとして使用して文書プロパティーファイルを作成します。
  • IdentifyPDFDocumentsステップテンプレートを基にしたステップは、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルをガイドとして使用して文書プロパティーファイルを作成します。
  • ReadDocumentsFromDatabase ステップテンプレートを基にしたステップを使用する場合、そのステップは文書プロパティーテンプレートファイルをガイドとして使用して文書プロパティーファイルを作成します。
  • CreateJobsFromDocuments ステップテンプレートまたは IdentifyPDFDocuments ステップテンプレートを基にしたステップを使用する場合、そのステップはオリジナル (親) ジョブの文書プロパティーファイルをガイドとして使用して、現在 (子) の文書プロパティーファイルを作成します。

以下のステップは、文書プロパティーファイルを操作できます。

  • GroupDocuments
  • SortDocuments
  • SplitDocuments
  • SetDocPropsFromList
  • ApplyPreferencesPreference Managementのみ)
  • UpdateDocPropsFromExtResultsFilePostal Enablementのみ)
また、文書プロパティーファイルは、外部プログラム、またはユーザーが作成するカスタムステップによって使用されることもあります。

文書プロパティーファイルには、プロパティーの Doc.ChildJobId と Doc.SequenceInChild が必ず含まれています。文書グループを作成するステップ (GroupDocuments など) を実行すると、文書プロパティーファイルには Doc.ChildJobId の値が複数含まれます。

RICOH ProcessDirector には、getFileName や getAbsoluteFileName などのメソッドがあり、これらのメソッドを使用すると、ユーザーは、外部プログラムがジョブのスプールディレクトリー内のスプールファイルの読み取りおよび書き込みを行うためのアクセス権限を与えることができます。詳細については、getFileName などの RICOH ProcessDirector メソッドを使用するを参照してください。

文書プロパティファイルは、ジョブのスプールディレクトリーに保存されます。IdentifyDocumentsまたはIdentifyPDFDocumentsステップでファイルを作成した場合、そのファイル名は、jobid.original.dpfの形式になります。(例:10000009.original.dpf)WriteDocumentsToDatabase ステップが実行されると、ファイルがコピーされ、Doc.ID を含むその他のプロパティーが追加されます。新しいファイルは、jobid.document.dpfの形式のファイル名で保存されます。(例:10000009.document.dpf)値は UTF-8 形式で、タブで区切られています。

文書プロパティーファイル内の一部の情報はデータベースに保管されず、ステップの処理中にのみ使用されます。この情報は、例えば、文書プロパティーファイル内にはありますが、データベースにはありません。

Doc.DataOffset
オリジナルジョブの AFP 印刷ファイル内にある文書の印刷データのオフセット。
Doc.DataLen
オリジナルジョブの AFP 印刷ファイル内にある文書の印刷データの長さ。

1.4.5.6 プロパティー条件ファイル

SetDocPropsFromConditions ステップテンプレートを基にしたステップは、このプロパティー条件ファイルで検出された条件に基づいて、現行ジョブで文書プロパティーを設定します。このファイルに定義される条件では、コンマ区切り値 (CSV) フォーマットが使用されます。サンプルのプロパティー条件ファイルは/aiw/aiw1/samples/doc/DocPropConditions.csvにあります。Postal Enablement機能がある場合は、/aiw/aiw1/samples/control_files/postalにサンプルファイルが追加されています。
    重要:
  • プロパティー条件ファイルを編集するには、テキストエディターで開きます。Microsoft Excel でファイルを編集しないでください。

プロパティー条件ファイルを使用して、条件付きまたは条件なしのプロパティーの値を設定できます。また、別個のインクルードファイルを使用して、「property = value」フォーマットを使用してプロパティーを定義することもできます。

条件を使用した値の設定

プロパティー条件ファイルの先頭行は、文書プロパティーまたはジョブプロパティーのデータベース名をコンマで区切ってリストにしたヘッダー行です。通常はヘッダー行の左端の部分に、1 つ以上の条件をテストするプロパティーを指定しますが、必ずしもこの順序でなくてもかまいません。

ヘッダー行の後に、1 行以上の条件行で、条件およびその行のすべての条件が真の場合に設定されるプロパティー値を定義します。各条件行は if-then ステートメントを表すと考えることができます。1 行に指定したすべての条件は論理的に AND 演算され、すべて真である必要があります。いずれかの条件が true ではない場合は、指定された値はいずれも設定されません。条件行では値をコンマで区切ります。

条件に基づいてプロパティー値を設定するプロパティー条件ファイルの内容の例を次に示します。

Doc.Custom.MailCategory,Job.Name,Doc.Run.PAVE
=USPS,,Yes
=USPS,~XYZ*,No
=NonUSPS,,No
=Exception,,No

最初のif-then条件では、郵便物カテゴリーがUSPSの場合、RICOH ProcessDirectorDoc.Run.PAVEプロパティーを Yesに設定すると記述しています。ジョブ名がXYZから始まる場合は、2行目によって Doc.Run.PAVEの値が Noに設定されます。

条件の一部であるプロパティーはすべて、値を受け取るプロパティーの左側に配置することをお勧めします。

条件の一部であるプロパティーは、以下の設定からの条件文字を使用します。

条件ファイルの条件文字
条件文字 条件 例/注記
=[value] 等しい =Fir
<>[value] 等しくない <>Fir
<[value] より小 4900000より小さい
>[value] より大 61000 より大きい
<=[value] より小か等しい 61207 以下
>=[value] より大か等しい 61207 以上
~[value] Like *(演算子) ~INSURE*.PDF
!~[value] Not Like *(演算子) !~*.PDF
"([val1],[val2],...)" In *(演算子) (先頭と終わりに括弧を付けて引用符で囲む必要があります) "(PRTA, PRTB)"
"!([val1],[val2],...)" Not In *(演算子) (先頭と終わりに括弧を付けて引用符で囲む必要があります) "!(PRTA, PRTB)"
(ブランク) ワイルドカード (*) 条件がブランクの場合は、常に true と見なされます。

    注意:
  • ポンド記号 (#) を使用してコメントを追加できます。完全な行のみをコメントにできます。また、行の先頭に # 文字を使用する必要があります。
  • スペースを使用して、キーワード文字と条件値を区切ることができます。
  • 位置プロパティーを設定する場合、プロパティー名[プロセス名][フェーズ名][ステップ名]または[フェーズ名][ステップ名]の2つの形式のうちのいずれかを選択できます。定位置プロパティーを使用して、他のプロパティーを設定することはできません。
  • 文字の ? と * は、Like 条件および Not Like 条件とともに使用されるワイルドカード文字です。疑問符 (?) は単一文字と一致し、アスタリスクは任意の数の文字と一致します。
  • 条件ファイル内で RICOH ProcessDirector のシンボル表記を使用して、特定の文書プロパティーまたはジョブプロパティーの現在値に基づいて条件を設定するか、値を割り当てることができます。シンボル表記構文の詳細については、インフォメーションセンターのRICOH ProcessDirector シンボル表記のトピックを参照してください。シンボル表記は、リテラル文字列値と併せて使用することもできます。詳しくは、以下を参照してください。
  • 条件フィールドに値のない等号 (=) がある場合は、ジョブのプロパティー値が NULL であれば条件は true です。フィールドに空の値がある場合は、その行のプロパティーは無視されます。これは、条件の一部ではなく、その値は変更されません。この規則のため、ステップはジョブプロパティーを NULL に設定できません。プロパティーを手動でnullに設定するには、式${null}を使用します。
  • 各行は別個に評価されます。
  • ジョブまたは文書のプロパティーに一致する条件があるすべての行が適用されます。各行は、それらの行がファイル内で出現する順序で適用されます。各行の中では、プロパティー値は左から右に適用されます。
  • 先行ブランクと末尾ブランクは、比較または設定操作が行われる前にフィールド値から除去されます。値内の (先行でも末尾でもない) ブランクは保存されます。
シンボル表記およびサブ文字列指定子によるプロパティー値の一部分の使用

条件でプロパティーの一部分のみ使用する場合 (プロパティー値の最初の 5 文字のみ使用するなど)、サブ文字列指定子を使用して、プロパティーの使用する部分を指定できます。

構文は次のとおりです。

  • ${property_name;substr;start;length}
ここで、
  • property_name は、プロパティーの名前 ( Job.Name) です。
  • start は、文字列内の開始位置です。
  • length は、条件で使用する文字数です。プロパティーの文字数を超える長さを入力した場合、プロパティーの残りの部分が使用されます。

    注意:
  • 文字列は、0基準の索引となります。例えば、先頭の文字は位置0で、5番目の文字は位置4です。

次の表にいくつかの例を示します。

サブ文字列値の例
プロパティー条件ファイル プロパティー値 結果
${Job.Name;substr;0;4} Job.Name = USPS-FullService USPS
${Job.Name;substr;5;8} Job.Name = USPS-OversizeFlat Oversize

シンボル表記による連結値の作成

シンボル表記を使用して、特定のプロパティーの現在値に基づいて条件を設定したり、値を割り当てるのに加えて、シンボルを組み合わせて連結された 1 つの値を作成したり、それらをリテラル文字列と共に使用できます。

次の表にいくつかの例を示します。

プロパティー値の連結の例
プロパティー条件ファイル 実際のプロパティー値 結果
Job.Custom.A,Job.Custom.Z

${Job.Custom.D}${Job.Custom.E},4

Job.Custom.D=5 および Job.Custom.E=9 Job.Custom.A=59

Job.Custom.Z=4

Doc.Custom.MailCategory,Job.Name,Doc.Run.PAVE

=USPS,${Job.Custom.D} Flat,No

Doc.Custom.MailCategory=USPSおよびJob.Custom.D=Oversize

Job.Name=Oversize Flat

Doc.Run.PAVE=No

条件を定義せずに値を設定する

条件ファイルのフォーマットは同じです。ヘッダー行にプロパティーデータベース名を、2 行目にプロパティー値をリストします。ただし、条件ファイルには行が 2 行しか含まれていません。複数行のプロパティー値を指定した場合、最後の行に指定した値のみが保存されます。

条件を使用せずにプロパティー値を設定するプロパティー条件ファイルの内容の例を次に示します。

Doc.Custom.MailCategory,Job.Name,Doc.Run.PAVE
USPS,PostalDiscount,Yes

別個のインクルードファイルを使用した値の設定

複数のワークフローで同一のプロパティーの集合を使用する場合は、これらのプロパティーを別個のインクルードファイルに定義し、プロパティー条件ファイルでそのインクルードファイルを参照できます。

別個のインクルードファイルを参照するには、プロパティー条件ファイルのヘッダー行に @include を記述し、プロパティー条件ファイルの 2 行目にインクルードファイルの相対パスまたは絶対パスを指定します。

    重要:
  • Windowsシステム上のインクルードファイルの絶対ディレクトリーパスを指定するには、Linuxの区切り文字(/)を使用します。例えば、Windowsシステム上のインクルードファイルがC:\Projects\data.txtにある場合、/Projects/data.txtを指定します。

@includeと別個のインクルードファイルへのパスを含むプロパティー条件ファイルの内容の例を次に示します。

Doc.Custom.MailCategory,Job.Name,@include
USPS,Priority,../prop-assignments/usps-properties.txt

この例では、[メールカテゴリー]プロパティーに USPS の値を割り当て、[ジョブ名]プロパティーに「優先順位」の値を割り当てます。そして、インクルードファイル usps-properties.txt への相対パスを指定しています。

インクルードファイルでは、「Property name = Value」のフォーマットを使用してプロパティー値を定義します。インクルードファイルのフォーマットを次の例に示します。

Doc.Insert.RecipientName=George Rogers
Job.CustomerName=CerbCo

条件ファイルは左から右に、かつ上から下に処理されます。次の表に、すでに設定されているプロパティーをプロパティー条件ファイルおよびインクルードファイルで指定変更する例を示します。(以下の例は説明を目的としたものであり、条件ファイルの実際の使用例を示すものではありません。)

条件ファイルおよびインクルードファイルの処理順序の例
プロパティー条件ファイル インクルードファイルでの指定 結果
Job.Name,@include

=,../prop-assignments/usps-properties.txt

Job.ID ジョブ名がまだ定義されていない場合は、インクルードファイルによって FlatFold と定義されます。
Doc.Custom.Zip, Doc.Custom.Location, Doc.Custom.Location, @include

<50000, EAST, NEW HAMPSHIRE, /Projects/data.txt

Job.CityPopulation = 42400 Zipが50000より小さい場合、条件ファイルによりLocation = EASTが設定され、次に条件ファイルによりLocation = NEW HAMPSHIREが設定されます。その後、インクルードファイル/Projects/data.txtによりCityPopulation = 42400が設定されます。

Doc.Custom.Location = NEW HAMPSHIRE

Job.CityPopulation = 42400

Doc.Custom.Zip, Doc.Custom.Location, @include, Doc.Custom.Location

<50000, EAST, /Projects/data.txt, NEW HAMPSHIRE

Doc.Custom.Location = CONCORD

Job.CityPopulation = 42400

Zipが50000より小さい場合、条件ファイルによりLocation = EASTが設定され、次にインクルードファイル/Projects/data.txtによりLocation = CONCORDおよびCityPopulation = 42400が設定されます。その後、条件ファイルによりLocation = NEW HAMPSHIREが設定されます。

Doc.Custom.Location = NEW HAMPSHIRE

Job.CityPopulation = 42400

Doc.Custom.Zip, Doc.Custom.Location, @include, @include

<50000, EAST, /Projects/data.txt, /Projects/data2.txt

/Projects/data.txt

Doc.Custom.Location = CONCORD

Job.CityPopulation = 42400

/Projects/data2.txt

Doc.Custom.Location = US ROUTE 202

Job.CityPopulation = 52400

Zipが50000より小さい場合、条件ファイルによりLocation = EASTが設定され、次にインクルードファイル/Projects/data.txtによりLocation = CONCORDおよびPopulation = 42400が設定されます。その後、インクルードファイル/Projects/data2.txtによりLocation = US ROUTE 202およびCityPopulation = 52400が設定されます。

Doc.Custom.Location = US ROUTE 202

Job.CityPopulation = 52400

    注意:
  • インクルードファイル名の一部として RICOH ProcessDirector のシンボル表記を使用できます。例えば、${Job.RequestedPrinter}.equipmentprops.txt というインクルードファイル名を使用した場合、システムは要求された各プリンター (Job.RequestedPrinter の各値) について、定義する正しいプロパティーのセットを選択できます。シンボル表記の構文については、関連する参照情報のトピックを参照してください。

1.4.6 アクセシビリティー

リコーは、年齢や能力に関係なく、誰もが使用できる製品を提供することを目指しています。

アクセシビリティーに対するリコーのこれまでの取り組みについて詳しくは、本社Web サイトのアクセシビリティーに関するページを参照してください。

アクセシビリティー機能

アクセシビリティー機能は、運動障害または視覚障害などの障害を持つユーザーが情報技術製品を快適に使用できるようにサポートします。

この製品のアクセシビリティー機能は、主に次のことを目標としています。

  • スクリーンリーダーや画面拡大機能などの支援技術を使用できるようにする。
  • マウスの代わりにキーボードを使用できるようにする。
  • 音量、色、コントラスト、フォントサイズなどの属性を変更する。
  • キーを押さずに触覚で識別する。
  • 特殊なポインティングデバイスや点字ディスプレイなどの代替入出力装置を接続する。

さらに、製品のインフォメーションセンターおよび使用説明書は、アクセシビリティー対応の形式で作られています。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat マークアップナビゲーターのショートカットキー

マークアップナビゲーターで、定義したマークアップオブジェクトにフォーカスが当たっている場合、次のショートカットキーを使用することができます。

マークアップナビゲーターのショートカットキー
説明 キー
編集ダイアログが開きます。 Enter
マークアップオブジェクトを削除します。 Delete
キーボードナビゲーション

本製品は、Microsoft Windows標準のナビゲーションキーを使用しています。

1.5 Adobe Acrobat用RICOH ProcessDirector Plug-inを使用する

1.5.1 はじめに

1.5.1.1 おことわり

適用される法律で許容される最大限の範囲内で、いかなる場合でも、本製品の故障、書類またはデータの紛失、本製品およびそれに付属の取扱説明書の使用または使用不能から生じるいかなる損害についても、製造者は責任を負いません。

重要な文書やデータのコピーやバックアップを常に取っておいてください。操作上の誤りやソフトウェアの誤動作により、文書やデータが消去されることがあります。また、コンピューターウイルス、ワーム、およびその他の有害なソフトウェアに対する保護対策を講ずる責任があります。

いかなる場合でも、製造者は、本製品を使用してお客様が作成した文書またはお客様が実行したデータの結果について責任を負いません。

1.5.1.2 本書についてのご注意

  • このガイドの指示または説明には、製品が改良または変更されたためにお持ちの製品に対するものとは異なる説明が含まれている可能性があります。
  • この文書の内容は、予告なしに変更されることがあります。
  • この文書のいかなる部分も、提供者の事前の許可なく重複、複製、あらゆる形のコピー、変更、または引用することを禁じます。
  • 本書では、ディレクトリーパスの参照は、デフォルトパスのみを示しています。異なるドライブも含め、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を別の場所にインストールする場合は、パスを適宜調整する必要があります。

    たとえば、Windowsオペレーティングシステムを実行しているコンピューターのD: ドライブにRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをインストールした場合、ディレクトリーパスのC:D:に置き換えます。

1.5.1.3 使用説明書とヘルプの紹介

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat には、以下の使用説明書とヘルプが用意されています。
使用説明書

ご利用いただける使用説明書は次のとおりです。

  • RICOH ProcessDirector: 他のアプリケーションと統合する

    この使用説明書には、他のアプリケーションとデータを交換するようにRICOH ProcessDirectorを構成する方法に関する技術的な情報が記載されています。

  • Linux、Windows用RICOH ProcessDirector:プランニング/インストールする

    この使用説明書では、使用しているオペレーティングシステムでのRICOH ProcessDirectorについての計画とインストール手順について説明します。パブリケーションCDには、使用しているオペレーティングシステム(Linux、Windows)用の本取扱説明書が収録されています。

  • RICOH ProcessDirector: 文書処理機能のインストール

    この使用説明書は、ジョブとジョブ内の個々の文書の両方を制御および追跡するRICOH ProcessDirector機能のインストール方法について説明しています。

  • RICOH ProcessDirectorRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用する(本資料)

    この使用説明書は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatの使用方法について説明しています。Adobe Acrobat プラグインを使用して、PDF ファイルでテキスト、バーコード、イメージ、およびその他の拡張を定義できます。拡張機能を制御ファイルに保存すると、RICOH ProcessDirectorワークフローでは、制御ファイルを使用してPDFファイルを同様に拡張できます。

  • Font Summary

    この使用説明書は、InfoPrint Font Collectionのフォントの概念とさまざまな種類のフォントについて説明します。Font Summaryは英語版のみです。

  • ホワイトペーパー - 拡張 AFP 機能を使用する

    この使用説明書は、拡張AFP制御ファイルを設定および使用する方法について説明します。この使用説明書は英語版のみです。

  • RICOH ProcessDirectorのreadmeファイル(readme.html)

    このファイルには、他の使用説明書へのアクセス方法が示されています。READMEファイルは英語版のみです。

  • RICOH ProcessDirectorリリースノート

    このリリースノートには、新しい機能やアップデート、既知の制限事項、問題、回避策、コード変更要求を含むRICOH ProcessDirectorのリリースに関する情報が記載されています。リリースノートは英語版のみです。

RICOHソフトウェアインフォメーションセンターhttps://help.ricohsoftware.com/swinfocenter/)からPDF形式の英語版の説明書をダウンロードできます。

RICOH ProcessDirector インフォメーションセンター

RICOH ProcessDirector インフォメーションセンターには、管理者、スーパーバイザー、オペレーターがRICOH ProcessDirector文書機能について学び、使用する際に役立つトピックがあります。インフォメーションセンターは、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースから使用でき、クイックナビゲーションと検索機能を提供します。

RICOH ProcessDirectorヘルプ

フィールドヘルプは、特定のタスクおよび設定に関する情報を提供するRICOH ProcessDirector文書処理機能の多くの画面で使用できます。

1.5.1.4 使用説明書とヘルプの読み方

1.5.1.4.1 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用する前に

このマニュアルでは、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを正しく使用するための手順と注意事項を説明します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用する前に、全体をよくお読みください。このマニュアルはいつでも参照できるようお手元に置いておいてください。

1.5.1.4.2 使用説明書とヘルプの利用方法

取扱説明書は、ニーズに合わせて使用してください。
RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのインストール方法は、以下のとおりです。
RICOH ProcessDirector: 文書処理機能をインストールするを参照してください。
RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat の機能と操作の使用方法:
RICOH ProcessDirector: RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用するを参照してください。この情報は、プラグインヘルプシステムおよびRICOH ProcessDirectorインフォメーションセンターでも入手できます。
資料を表示する
RICOH ProcessDirector文書処理機能をインストールするは、インストールプログラムの実行時、つまりアプリケーションのインストール時にアクセスできます。

RICOH ProcessDirector:文書処理機能をインストールする、およびRICOH ProcessDirectorRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用するは、RICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースからもアクセスできます。

RICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースのトップメニューバーにある情報ボタンをクリックして、ダウンロードする資料を選択してください。

    注意:
  • 資料を表示するには、Adobe Acrobat Reader などの PDF ビューアーが必要です。
  • 資料を閲覧するには、RICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースにログインする必要があります。
ヘルプシステムを表示する

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのヘルプシステムはアプリからアクセスできます。ダイアログの ヘルプをクリックします。

1.5.1.6 マークについて

このマニュアルでは、内容を迅速に識別するために、次のシンボルが使用されています。

    重要:
  • 製品を使用する際に注意する点を示しています。次の説明を必ずお読みください。

    注意:
  • タスクを完了するために直接関係のない有益な補足情報を示します。

太字
太字は、ダイアログ、メニュー、メニュー項目、設定、フィールドラベル、ボタンキーの名前を示します。
イタリック
イタリック体は、独自の情報で置き換える必要があるマニュアルと変数のタイトルを示します。
モノスペース
モノスペース体は、コンピューターの入出力を示します。

1.5.1.7 省略語

このマニュアルで使用されている略語。
HTTP
Hyper Text Transfer Protocol
IP
Internet Protocol
OMR
Optical Mark Recognition (光学式マーク認識)
PDF
Portable Document Format

1.5.1.8 商標

RICOH ProcessDirectorは、株式会社リコーの米国およびその他の国における商標です。

Adobe、Reader、および PostScript は、Adobe Systems Inc の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

Microsoft、Windows、Windows Server、および Internet Explorer は、Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

Oracle および Java は、Oracle およびその関連会社の登録商標です。

UNIX は、The Open Group の登録商標です。

Thales Groupコード:このライセンスアプリケーションのライセンス管理部分は、以下の 1 つ以上の著作権に基づきます。

Sentinel RMS
Copyright 1989-2024 Thales Group 
All rights reserved.

Sentinel Caffe (TM)
Copyright 2008-2024 Thales Group 
All rights reserved.

Sentinel EMS
Copyright 2008-2024 Thales Group 
All rights reserved.

Windows オペレーティングシステムの正式名称は次のとおりです。

  • Windows 7 の製品名は次のとおりです。
    • Microsoft Windows 7 Professional
    • Microsoft Windows 7 Ultimate
    • Microsoft Windows 7 Enterprise
  • Windows 10 の製品名は次のとおりです。
    • Microsoft Windows 10 Pro
    • Microsoft Windows 10 Enterprise
  • Windows 11の製品名は次のとおりです。
    • Microsoft Windows 11 Pro
  • Windows Server 2016 の製品名は次のとおりです。
    • Microsoft Windows Server 2016 Standard
  • Windows Server 2019の製品名は次のとおりです。
    • Microsoft Windows Server 2019 Standard
  • Windows Server 2022の製品名は次のとおりです。
    • Microsoft Windows Server 2022 Standard

本書に記載されているその他の製品名は、識別のためにのみ使用されており、各社の商標の可能性があります。当社では、このような商標に関する一切の権利を否認します。

1.5.2 概要

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、ワークフロー内のステップにより処理される PDF ファイルに対応して、PDF ファイル内で拡張を定義および表示するために使用する Adobe Acrobat Professional プラグインです。

この拡張には、バーコード、OMR マーク、イメージ、非表示領域、テキストなどが含まれます。PDFファイルで定義した拡張機能は、PDFファイルに保存されるのではなく、RICOH ProcessDirectorが使用するサーバーで利用できる制御ファイルに保存されます。RICOH ProcessDirectorは、制御ファイルを使用して、印刷処理する実動PDFファイルに同じ拡張機能を適用します。

マークアップ機能を拡張できるように、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、ページグループ、文書プロパティー、および条件付き処理も提供しています。

1.5.2.1 ページグループ

ページグループは、PDF ファイル内の 1 つの文書 (郵便物、顧客取引明細書など) を構成する一連のページです。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat では、1 つの文書は 1 つのページグループです。1 つの PDF ファイルに複数の文書を含めることができます。1 つの PDF ファイル全体が単一のページグループとして扱われる場合は、PDF ファイルは 1 つの文書を表します。

ページグループは、マークアップを追加する前に定義する必要があります。ページグループの定義後、各文書内の特定のページにマークアップを適用できます。例えば、各文書の最初のページにバーコードを追加したり、表面のすべてのページにイメージを追加したり、裏面の最初のページにテキストを追加できます。

次の方法でページグループを定義できます。

  • PDF ファイル全体として。

  • 固定のページ数として。

  • 各ページグループの最初のページと同じ場所にある、選択されたテキストに基づきます。

    RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、各ページグループの最初のページを判断するのに繰り返しテキストを使用します。例えば、1 つの PDF ファイルに 100,000 通の顧客取引明細書が含まれていて、各取引明細書が 3 ページ以上であるとします。ページグループを定義するには、各取引明細書の最初のページ上の同じ位置にある[1 /]を選択します。

    注意: サンプル PDF ファイルを使用してページグループを定義する場合は、選択するテキストの内容と位置が、実動 PDF ファイル間で一致していることを確認してください。

  • テキストの特定の領域内にある文書の最初のページに表示される特定のキーワードまたは語句に基づきます。周囲のテキストは変わる場合がありますが、キーワードおよび語句は変わりません。

  • 各ページグループの最初のページにある指定されたテキストに基づきます。テキストを入力する際に、ワイルドカード文字を使用できます。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、ワイルドカード文字を任意の文字として解釈します。

  • 各ページグループの最初のページでテキストを指定するために定義する Java の正規表現に基づきます。

    例えば、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が英語のテキスト Page 1 of またはスペイン語のテキスト Página 1 de を検出するたびに、新しいページグループが開始されるように、Java の正規表現を定義します。

  • 選択された領域内のテキストが変更された場合。

    例えば、PDF ファイル内のステートメント上でアカウント名の周りにボックスを描画します。ボックス内のテキストが変更されるたびに、そのページは新しいページグループの最初のページになります。各ページのボックスの場所は、評価するテキストまたは空白領域 (テキストを含まない) のみを含む必要があります。

各ページグループのページのリストを表示するには、ページグループナビゲーターを使用します。ページグループが正しいことを確認したら、新しいページグループ定義を含む制御ファイルを保存します。定義した文書プロパティーは、同じ制御ファイルに保存します。次に、制御ファイルの名前と場所を、IdentifyPDFDocuments ステップテンプレートを基にした RICOH ProcessDirector ステップに追加します。

1.5.2.2 文書プロパティー

文書プロパティーは、文書のページ上の特定の位置から抽出したカスタマー名または郵便番号などのデータです。文書プロパティーを使用して、さまざまな情報に基づいてマークアップを追加できます。例えば、異なる地域に送信する文書にそれぞれ異なるイメージを追加できます。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat には、高度なアドレスブロック構文解析ツールがあり、これを使用して一定ではない複雑な行の住所から、市区町村、都道府県、郵便番号、およびその他の文書プロパティーを抽出できます。ジョブ内の文書の再印刷が必要な場合は、RICOH ProcessDirectorを使用して文書プロパティー値を検索すれば、再印刷が必要な特定の文書を見つけることができます。

独自の文書プロパティーを定義するか、ドロップダウンリストから RICOH ProcessDirector 文書プロパティーを選択します。RICOH ProcessDirector 文書プロパティーとともに RICOH ProcessDirector 文書処理機能によって提供される機能を使用できます。

注意: RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して文書プロパティーを定義する場合、RICOH ProcessDirector の文書プロパティーリストから選択します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールした後、または RICOH ProcessDirector 文書プロパティーを変更する際には、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat に文書プロパティーを読み込む必要があります。詳しくは、RICOH ProcessDirector:文書処理機能をインストールするを参照してください。

Ricoh 文書プロパティー値の表示をクリックして、文書プロパティーの値が正しく抽出されたことを確認します。

外部プログラムを含む文書プロパティー値を使用したい場合には、値をタブ区切りテキストファイルに保存できます。

1.5.2.3 条件付き処理

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用して、PDFファイルにマークアップを追加する際には、条件付きの処理規則を作成して特定のページにマークアップを配置できます。また、条件付きの処理規則を使用して、メディアと仕上げオプションを適用したり、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatRICOH ProcessDirectorが文書プロパティー値を抽出するページを指定したりすることもできます。

規則は、[すべてのフロントページ]など、文書内のページに基づいて条件を指定できるとともに、ジョブプロパティー、文書プロパティー、統計、および条件付きトリガー (条件が満たされたかどうかを判断するテキスト) に基づいて条件を指定できます。

例えば、取引明細書の最初のページの上部にある請求書という語句で、バーコード配置がトリガーされるようにする場合は、次の手順に従います。まず、請求書という語句を選択して、条件付きトリガーとして定義します。次に、条件付きトリガーを指定する規則を定義します。バーコードを PDF ファイルに追加する場合、この規則を指定してバーコードの配置を制御します。バーコードは、条件付きトリガーによって指定された位置に請求書という語句が表示されるページにのみ印刷されます。

RICOH ProcessDirector ワークフローには、RICOH ProcessDirector 処理の実行中にジョブプロパティー値を設定するステップを含めることができます。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用してジョブプロパティーで規則を定義する場合、RICOH ProcessDirector でジョブプロパティー値を設定することで、規則の適用方法を動的に作成したり、変更できます。たとえば、 Job.CustomerNameジョブプロパティーの値が BANKである場合に限り、そのジョブプロパティーを使用して、バーコードを印刷できます。RICOH ProcessDirectorは、文書内の現在のページなどのジョブ処理統計も追跡します。PDF ジョブで各文書の 3 ページ目にバーコードを適用する場合は、 Stat.CurrentPageInDocument = 3 を規則の適用条件にします。

1.5.2.4 マークアップ

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、バーコード、OMR マーク、イメージ、テキスト、および非表示領域の 5 つのタイプのマークアップに対応しています。

マークアップの各タイプに、マークアップの内容を表す名前を割り当てます。そして、位置、配置、およびその他のプロパティーの値を割り当てます。PDFファイル内の文書ごとに異なるデータを使用して、マークアップの文書プロパティーと条件付き処理を定義できます。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatがPDFファイルを表示すると、マークアップは名前のついたボックスの集合として表示されます。PDFファイルには手が加えられていません。 マークアップナビゲーターを使用して、他のマークアップの下に隠れているマークアップを見つけて編集できます。

特定のページ上のマークアップの内容および配置を表示および確認するには、PDF ファイルをプレビューします。詳しくは、マークアップをプレビューするを参照してください。

1.5.2.5 制御ファイル

制御ファイルは、ページグループ定義、文書プロパティー、条件付きトリガー、およびマークアップを PDF ソースファイルとは独立して保存します。制御ファイルは、処理する PDF ファイルに同じ変更を適用するのに RICOH ProcessDirector が使用するテンプレートです。
    注意:
  • ファイル 保存またはファイル 別名保存をクリックしてPDFソースファイルを保存しても、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatページグループ、文書プロパティー、またはマークアップは保存されません。

RICOH ProcessDirector IdentifyPDFDocumentsステップをPDFワークフローで使用するには、そのステップのページグループまたは文書プロパティーを定義するRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルを追加する必要があります。すべてのマークアップ定義は、RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocumentsステップで使用する制御ファイルに保存する必要があります。

ページグループ、文書プロパティー、およびマークアップ定義に対して、個別に制御ファイルを作成する必要はありません。制御ファイルが IdentifyPDFDocumentsBuildPDFFromDocuments ステップの両方に追加される場合は、すべての定義を 1 つの制御ファイルに保存できます。ただし、1 つ以上の制御ファイルを異なる PDF ワークフローに適用できる場合、複数の制御ファイルの作成を選択できます。例えば、各ワークフローで独自の文書プロパティーが必要とされる一方で、一部のワークフローでは、同じ非表示領域で OMR マークに対応する必要がある場合などです。このような場合は、各ワークフローで文書プロパティーを定義した個別の制御ファイルを保存して、OMR マークを非表示にする制御ファイルは 1 つだけ保存します。各ワークフローでは、文書プロパティーを定義するワークフロー特有の制御ファイルを指定します。 BuildPDFFromDocuments ステップテンプレートに基づく各ワークフロー内のステップでは、非表示領域の定義を含む同じ制御ファイルを指定します。

    注意:
  • IdentifyPDFDocuments ステップでは、1 つの制御ファイルを使用して、ページグループが作成され、文書プロパティーが抽出されます。 BuildPDFFromDocumentsステップでは、オプションで制御ファイルを使用して、マークアップを適用し、PDFファイルを再構築します。( BuildPDFFromDocumentsでは、制御ファイルは不要です。)マークアップをプレビューするには、ページグループ、およびマークアップコンテンツで使用する値を持つ文書プロパティー定義を定義する必要があります。 BuildPDFFromDocumentsステップに追加する制御ファイルにページグループまたはプロパティー定義を保存する場合、RICOH ProcessDirectorは、これらの定義を無視します。 BuildPDFFromDocuments ステップは、 IdentifyPDFDocuments ステップを含むワークフローから、ページグループと文書プロパティー定義を受け取ります。

複数の制御ファイルの使い方と、マークアップを印刷する場所の確認方法については、制御ファイルを操作するおよびマークアップをプレビューするを参照してください。

1.5.2.6 サンプル PDF ファイル

実動 PDF ファイルが大きい場合 (例えば、1000 ページを超える長さのものなど)、RICOH ProcessDirector で処理する PDF ファイルを表す小さいサンプル PDF ファイルをマークアップする必要があります。

1 つのサンプル PDF ファイルでマークアップを行い、すべての変更を制御ファイルに保存したら、RICOH ProcessDirector を使用して、サンプル PDF ファイルに一致するすべての実動 PDF ファイルに、これらの変更を適用するだけです。RICOH ProcessDirector を使用して異なる形式または異なる文書プロパティーの PDF ファイルを複数処理する場合、RICOH ProcessDirector を使用して印刷するファイルのタイプごとに、サンプル PDF ファイルをマークアップする必要があります。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を操作する場合、実動 PDF ファイルを表しているが、実動ファイルよりもサイズが小さい PDF ファイルにマークアップを行うことをお勧めします。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat で 1,000 ページ未満の PDF ファイルをマークアップすることで、マークアップの追加、プレビューの使用、抽出された文書プロパティーの確認などを高速で実行できます。

サンプル PDF ファイルと RICOH ProcessDirector により処理される PDF ファイルの両方に、PDF ファイル自体に含まれているすべてのフォントとイメージが含まれている必要があります。ページサイズが異なる PDF ファイルがある場合、マークアップが予想どおり表示されないことがあります。すべてのマークアップ、文書プロパティー、およびページグループ定義の配置基準位置は、各ページの左上隅です。

1.5.3 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用する

このソフトウェアは、バーコードなどのマークアップを追加したり、PDF ファイルのデータを使用して文書プロパティーを定義して PDF ファイルを拡張するのに使用します。

RICOH ProcessDirector IdentifyPDFDocuments ステップと BuildPDFFromDocuments ステップで、マークアップと文書プロパティー定義が含まれる RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルを指定すると、RICOH ProcessDirector で処理する PDF ファイルに同じ拡張を適用できます。

1.5.3.1 Acrobat のクイック起動バーにプラグインアイコンを追加する

PDF ファイルをマークアップするには、Adobe Acrobat プラグインをアクティブなツールにする必要があります。メニューバーでRicoh 選択をクリックする代わりに、プラグインアイコンのクリックすることもできます。Adobe Acrobat のクイック起動バーに RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat アイコンを固定できます。
次の手順に従います。
  1. Adobe Acrobat Professional を開きます。
  2. 右端にあるツールメニューをクリックします。
  3. 高度な編集をクリックします。
  4. RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatアイコン (プラグインツールアイコン) を右クリックし、 クイックツールに追加を選択します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat アイコンは、Acrobat メインメニューの下にあるクイック起動バーに固定されます。
プラグインがアクティブなツールになると、アイコンが強調表示されます。

1.5.3.2 設定

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatの環境設定を、PDFファイルを処理する方法に合わせてカスタマイズできます。
設定を変更するには、Ricoh 設定をクリックします。
フォントタブ
フォントタブでは、フォントとサイズを選択します。このフォントは、PDF ファイルに描画するマークアップボックスの名前に適用されます。このオプションは、希望言語の文字のフォントを変更する場合に使用します。
    注意:
  • 選択したスクリプトのスタイル、効果、色、タイプは、マークアップボックスの名前には適用されません。
プレビュータブ

プレビュータブでは、次のプロパティーの値を設定します。

処理するページ数
この値によって、マークアップのプレビュー時、文書プロパティーのエクスポートと表示の時、およびページグループナビゲーターの使用時に処理するページの最大枚数が決定します。ページ数の値を大きくするほど、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat ではマークアップのプレビューおよび文書プロパティーの表示に時間がかかるようになります。
実動インテント
この値は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が PDF ファイルを解釈する方法を定義します。例えば、 実動インテント片面の場合、 2 番目のフロントページのみページ配置により、各ページグループの 2 番目のページにマークアップが配置されます。 実動インテント両面の場合、 2 番目のフロントページのみページ配置により、各ページグループの 3 番目のページにマークアップが配置されます。
Show electronic forms
この値によって、ファイルが使用するメディア用に定義された電子フォームとデータが組み合わせられたときのサンプルファイルの外観を、プレビューに表示するかどうかが決定します。

アドレスタブ

アドレスタブを使用して、 デフォルトのアドレスブロック形式プロパティーの値を設定します。デフォルト値は、 アドレスブロックの定義機能を使用するときに表示されます。

ロギングタブ
RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat にはテキスト形式のログファイルがあり、さまざまなレベルで履歴情報を提供するようにカスタマイズできます。 ログタブでは、次のプロパティーを定義します。
ロギングレベル
ログファイルに保存されるメッセージのタイプです。トレースでは、6 種類のメッセージがすべて保存されます。 情報では、情報、警告、エラー、および致命的メッセージの 4 種類のメッセージが保存されます。 致命的では、致命的メッセージのみが保存されます。 オフでは、ログがオフになります。
ログ出力フォルダー
作成されるプラグインログファイルと Java ログファイルのディレクトリーパスです。最初のログファイルが作成されるときに、ディレクトリーパスが存在している必要があります。ファイルが存在していない場合は、システムによってそれが作成されます。
プラグインログファイル
作成されるプラグインログファイルのファイル名です。
Java ログファイル
作成される Java ログファイルのファイル名です。
最大ファイルサイズ(MB)
ログの上限サイズです。ファイルの最小サイズは 1 MB で、最大サイズは 10 GB です。ファイルのサイズが上限に達すると、システムによってファイルが閉じられ、名前の最後に番号が付加されたファイル名に変更されます。その後、保持するログファイル数プロパティーの値に達するまでファイルは保持されます。例えば、ログファイル名がLog.txtの場合、ファイル名はLog.n.txtになります。ここで、nは1から 保持するログファイル数プロパティーの値までの数字になります。最新のログは、Log.txtのままになります。
保持するログファイル数
現在のログファイルのほかに、保持されるログファイルの数です。この制限に達すると、システムはログファイルを作成した後に、最も古いログファイルを削除します。例えば、3 を選択した場合、現在のログファイルと、最近の 3 個のログファイルが保持されます。
[詳細]タブ
詳細タブでは、次のプロパティーの値を設定します。
ポート
RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat とバックグラウンドの Java プロセス間の通信用の内部ポート番号です。この値を有効にするには、Adobe Acrobatを再起動します。デフォルトのポートを使用するソフトウェアがある場合は、このフィールドを編集します。
ヒープサイズ (MB)
Java 仮想マシンの割り当てプールでの希望する最小メモリー容量 (メガバイト単位) です。この値を有効にするには、Adobe Acrobatを再起動します。この値をテストして、マークアップするPDFファイルのサイズと複雑さに合わせて微調整します。プレビュー、テキストの選択、ページグループナビゲーターの使用、文書プロパティーの抽出およびエクスポートで遅延が生じる場合は、メガバイト数を増やしてパフォーマンスを向上させることができます。ヒープサイズを、使用可能にしたメモリーより大きな値に設定した場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用できないことがあります。その場合は、ヒープサイズの値を小さくし、Adobe Acrobat を再起動してプラグインを再度アクティブ化してください。
その他の JVM オプション
最小ヒープサイズの設定に加えて、他の JVM メモリー設定を微調整できます。このフィールドは、サポート担当者のアドバイスがあった場合のみ編集してください。

1.5.3.3 測定単位

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、Adobe Acrobat の環境設定で設定した ページとルーラーの単位の測定単位を使用します。

この設定を参照または変更するには、編集 設定 単位とガイドをクリックします。

注意: マークアップを定義するときは、OMR マークの測定単位など、特定の測定単位を定義します。

1.5.3.4 ユーザーインターフェース

プラグインユーザーインターフェースは、Adobe Acrobatに追加されるRicohメニュー、マウスの右クリックポップアップメニュー、マウスの左クリックポップアップメニュー、およびRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat機能を実行するために使用するウィンドウで構成されます。
Ricohメニューとマウスの右クリックポップアップメニュー

Ricoh と右クリックメニューオプションに、Adobe Acrobat Proメニューバーに追加された Ricohメニューから選択可能なオプションと、PDFファイルを右クリックしたときに選択可能なオプションを示します。

Ricohと右クリックメニューオプション
メニューオプション 説明
選択 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatがアクティブなAdobe Acrobatツールになります。プラグインをアクティブにしたら、マウスの左クリックを使用して、特定のテキストを選択したり、マークアップを追加する PDF の領域にボックスを描画します。
マークアップの追加 オプションが左クリックメニューに表示されます。
マークアップナビゲーターの表示 アクティブな PDF ファイルに追加したマークアップ、文書プロパティー、およびページグループ定義のリストが表示されます。このビューを使用して、マークアップを編集したり、他のマークアップの下に隠れているマークアップを見つけることができます。リスト内の名前の横にあるチェックボックスをオンにして、そのマークアップのボックスを表示します。マークアップボックスを非表示にするには、チェックマークを外します。マークアップタイプの前にあるチェックボックスをオフにした場合、そのタイプのすべてのマークアップのボックスが非表示になります。
ページグループナビゲーターの表示 各ページグループに属しているページが表示されます。ページグループを展開するには + 記号をクリックし、ページグループを折りたたむには 記号をクリックします。このビューを使用すると、PDF ファイル内の特定のページにナビゲートすることもできます。ページグループ内のいずれかのページをクリックし、Adobe Acrobat でアクティブなページにします。

ページグループ定義に基づいて予期したページグループが表示されない場合、定義を編集して正しいページグループを取得する必要があります。このビューで正しいページグループが表示されない場合、RICOH ProcessDirectorで正しい印刷結果を得ることができません。

プレビュー ジョブにマークアップ、メディア、および仕上げが適用されたときに、ファイルが予期したとおりに印刷されるかどうかを確認できます。PDF ファイルのプレビューレンダリングをテストしたら、PDF ファイルの右上隅の X をクリックし、レンダリングされた PDF ファイルを閉じて元の PDF ファイルに戻ります。
プレビューの設定 プレビューのプリファレンスを設定または変更します。処理する最大ページ数、レンダリングインテント、およびその他の設定を定義できます。
文書プロパティー値の表示 読み込まれた制御ファイルに定義されている文書プロパティーの値を表示します。値は、タブ区切りテキストファイルに保存できます。
規則の管理 条件付き処理規則を表示します。新しい規則を定義したり、既存の規則を編集または削除できます。
挿入データの管理 別の PDF ファイルからのページを配置条件と一致する各文書の前、配置条件と一致する各文書の後、または両方の場所に挿入します。挿入されたページによって各文書のページ数が増加します。 また、そこにもマークアップを適用できます。
メディアと仕上げ PDFファイル内の一連のページまたは文書に対して、メディアと仕上げのオプションを定義します。
制御ファイルの読み込み 既存の制御ファイルを読み込みます。 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、すべてのページグループ、文書プロパティー、およびマークアップ定義を制御ファイルに保存します。制御ファイルを読み込んだ場合、その制御ファイル内のすべての定義が読み込まれます。一度に読み込むことができる制御ファイルは1つだけです。
制御ファイルの保存 マークアップ、文書プロパティーページグループの定義を制御ファイルに保存します。[制御ファイルの保存]ウィンドウには、保存する制御ファイルの名前と場所が表示されます。制御ファイルに新しい名前を入力するか、既存の名前を保持して、以前に読み込んだか保存した制御ファイルを上書きできます。RICOH ProcessDirector により使用される制御ファイルを保存するときは必ず、RICOH ProcessDirector の BuildPDFFromDocuments ステップまたは IdentifyPDFDocuments ステップの制御ファイルプロパティーで定義した場所に制御ファイルをコピーする必要があります。
マークアップの削除 アクティブな PDF ファイルから、すべてのマークアップ、文書プロパティー、およびページグループの定義を削除します。このオプションは、最初からやり直したり、以前の制御ファイルのマークアップが 1 つも含まれていない新しい制御ファイルを作成する場合に使用します。このオプションの使用後にマークアップや他の定義を PDF ファイルに追加した場合、制御ファイルの保存オプションを使用し、定義を新しい制御ファイル名で保存します。
設定 PDFファイルに追加したマークアップのラベルに使用するデフォルトフォント、処理する最大ページ数、レンダリングインテント、ログオプション、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat用に予約するメモリーの最大量(ヒープスペース)などのプリファレンスを設定または変更します。
ヘルプ 資料RICOH ProcessDirectorRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用するを開きます。
バージョン情報 インストールされているRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのバージョン情報が表示されます。
左クリックメニュー

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat のマウスの左クリックメニューに、左クリックを使用してPDFファイル内にボックスを描画したときに表示されるRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatメニューから選択可能なオプションを示します。左クリックを使用するには、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatをAdobe Acrobatのアクティブなツールにする必要があります。 そのためには、プラグインアイコンをクリックするか、Ricoh 選択をクリックします。テキストを選択するか、マークアップを配置する領域を定義するときは、PDF でボックスを描画します。ボックスを描画するには、マウスで左クリックし、目的のテキストが選択されるか、目的のサイズのボックスが描画されるまで、マウスボタンを離さずにカーソルを下および右にドラッグします。マウスボタンを離すと、メニューがポップアップ表示されて次のオプションが表示されます。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのマウスの左クリックメニュー
メニューオプション 説明
ページグループの定義 PDF ファイルを取引明細書や請求書などの郵便物に分割するページグループトリガーを定義します。マークアップを追加したり、文書プロパティーを定義する前に、ページグループを定義する必要があります。
条件付きトリガーの定義 PDF 内のテキストから条件付きトリガーを定義します。マークアップが印刷または文書プロパティーが抽出されるページを定義する条件付き配置規則で、条件付きトリガーを使用します。例えば、取引明細書の 1 ページ目または 2 ページ目のどちらかの左上付近に請求書という語句があるページにのみ QR バーコードを追加するとします。まず、請求書という語句を条件付きトリガーとして定義します。次に、QR バーコードを定義するときに、そのトリガーを QR バーコードの条件付き配置規則として選択し、選択した場所に請求書という語句があるページにのみ印刷されるようにします。
文書プロパティーの定義 サンプルPDFファイル内の既存のデータを文書プロパティーとして定義し、RICOH ProcessDirectorがさまざまなステップ(バーコードの追加など)でそのデータを使用できるようにします。文書プロパティーを定義すると、後で RICOH ProcessDirector ビューアーでそれらを検索して、再印刷または他のアクションを実行できます。

PDF ファイルから抽出するテキストまたは DataMatrix バーコードに文書プロパティーを定義することもできます。その場合、標準の RICOH ProcessDirector 文書プロパティーは選択せず、代わりにプロパティーの独自の名前を指定します。

複数プロパティーの定義 テキストのブロックまたは複数セクションから文書プロパティーを定義します。
アドレスブロックの定義 アドレスブロックの文書プロパティーを定義します。
領域の非表示 PDF ファイルのコンテンツを非表示にするカバーブロックを作成します。非表示コンテンツは印刷されず、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat プレビューや RICOH ProcessDirector の PDF ビューアーには表示されません。領域を非表示にして、その非表示領域の上に他のマークアップを配置できます。
バーコードの追加 バーコードを追加および設定します。まず、バーコードを配置する場所を選択します。次に、バーコードタイプを選択し、コンテンツを追加します。郵便物の下流プロセス用にバーコードを追加するときは、装置が必要とする正確な光学式マークについて理解し、サプライヤーが指定した構成にする必要があります。
OMR の追加 PDF ファイルで郵便物のダウンストリーム処理を管理できるように、光学式マークを追加および構成します。OMR を追加するときは、装置が必要とする正確な光学式マークについて理解し、サプライヤーが指定した構成にする必要があります。
イメージの追加 RGB JPEG 形式のイメージを追加して、新しいコンテンツを作成したり、既存のコンテンツを覆います。
テキストの追加 PDF ファイル内の任意の位置にテキストを追加します。テキストを印刷する領域を指定し、テキストの入力など、オプションの組み合わせからコンテンツを選択します。

1.5.3.5 制御ファイルを操作する

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用して、PDFファイルをマークアップする場合、PDFファイル自体にマークアップを保存するのではなく、制御ファイルにマークアップを保存します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、制御ファイルを使用してデータを抽出し、RICOH ProcessDirectorは、PDFファイルの印刷準備のさまざまな段階で制御ファイルを使用します。

Ricoh メニューオプションの 制御ファイルの読み込み制御ファイルの保存を使用して、制御ファイルを管理します。一度に読み込むことができる制御ファイルは1つだけです。PDF ファイルのマークアップが終わったら、RICOH ProcessDirector がアクセスするディレクトリーに制御ファイルを保存します。RICOH ProcessDirector ワークフローは、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルを使用する 1 つ以上のステップテンプレートを使用して構成します。

    重要:
  • リコーのサポート担当者のサポートを受けずに、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルを手作業で編集しないでください。
  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatバージョン3.6には、改良されたPDF処理ライブラリーが含まれています。ほとんどのPDFファイルでは、新しいライブラリーによってパフォーマンスが向上し、処理時間が短縮され、メモリー使用量が減少します。

    以前のリリースで作成された制御ファイルを開くと、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、次のようなプロンプトを表示します。制御ファイルを更新して改良されたPDF処理ライブラリーを使用しますか?

    いいえをクリックすると、制御ファイルを次回開くときにこのメッセージが表示されます。

    はいをクリックすると、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、制御ファイルを更新します。メッセージは再び表示されません。

    制御ファイルを更新する場合は、同じ結果が得られることを確認してください。ライブラリー間でわずかな違いがあると、テキスト選択ボックスにわずかな違いが生じる可能性があります。ボックスが小さいと選択したいテキストが除外される可能性があり、ボックスが大きいと不要なテキストが含まれる可能性があります。改善されたライブラリーを使用すると、マークアップの位置が若干変更される可能性もあります。

    RICOH ProcessDirectorサーバーでは、改良されたPDFライブラリーを使用する上で必要となる変更は他にありません。

  • PDF 1.7ファイル用に構築された制御ファイルをPDF 2.0ファイルとともに使用するには、制御ファイルを更新して新しいライブラリーを使用する必要があります。

ページグループ定義と文書プロパティーのすべてのページは単一の制御ファイルに保存する必要があります。その単一の制御ファイルにマークアップ、メディア、および仕上げ定義を追加したり、さまざまな制御ファイルに定義を分割できます。ページグループと文書プロパティーを定義する制御ファイルを、IdentifyPDFDocumentsステップテンプレートに基づくステップで指定します。マークアップ、メディア、および仕上げを定義する制御ファイルは、 BuildPDFFromDocumentsステップに基づくステップで指定する必要があります。1 つ以上の制御ファイルを作成するかどうかを決定する場合には、変更の複雑さ、マークアップを区別する方法、最も頻繁に変化する PDF ファイル拡張などの印刷環境を考慮します。

PDF ワークフローが頻繁に変更されない反復的印刷環境では、制御ファイルを 1 つだけ作成できます。PDF ファイルをプレビューしてマークアップが印刷される場所を確認したり、メディアと仕上げのオプションが指定されているページを確認するときには、すべてのマークアップ、メディア、および仕上げを 1 つのビューに表示できます。1 つの制御ファイルを、RICOH ProcessDirector がアクセスするディレクトリーに移動します。 IdentifyPDFDocumentsステップと BuildPDFFromDocumentsステップの両方で制御ファイルの名前と場所を定義します。

PDF ファイルをプレビューしてすべてのマークアップ、メディア、および仕上げが正しく適用されることを確認する必要がある場合も、1 つの制御ファイルを使用します。ファイルをプレビューすると、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、アクティブな PDF ファイルに定義されているマークアップをレンダリングし、メディアと仕上げのオプションを適用します。プレビューを使用して、読み込まれていない制御ファイル内のマークアップ、メディア、および仕上げの定義を確認することはできません。

頻繁に変更される環境または予期せずに変更される環境には、複数の制御ファイルを使用することをお勧めします。さまざまなタイプの制御ファイルを使用して、変更のリスクを減らしたり、変更にすばやく対応できます。例:

  • ページグループ定義が、PDF ファイル内の他の定義よりも変更される可能性が低い場合、IdentifyPDFDocumentsステップに追加する制御ファイルにページグループ定義と文書プロパティー定義を入れることができます。
  • インサーター機能をインストールしていて、インサーター同士を切り替える場合は、そのたびに、ワークフローを編集する必要はありません。その代わりに、各インサーターのバーコードマークアップを、インサーターを識別する名前の付いた個別の制御ファイルに保存します。BuildPDFFromDocumentsステップで、ジョブプロパティーの値と一致するシンボル表記を使用して、1つの制御ファイルの名前と場所を指定します。印刷処理時は、そのジョブプロパティーの値を、ジョブに使用するインサーターと一致する制御ファイルのファイル名に設定します。

シンボル表記でも、異なる RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルを必要とする入力ファイルに同じワークフローを使用できます。例えば、File1.pdfFile2.pdf の 2 つの入力ファイル、および対応する File1.ctlFile2.ctl 制御ファイルがあり、両方のファイルに同じワークフローを使用する場合、${Job.InputFile}.ctlを BuildPDFFromDocumentsステップで指定した制御ファイル名として使用できます。${Job.InputFile}.ctlを指定すると、RICOH ProcessDirectorは、.ctl拡張子を加えて、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat制御ファイルプロパティーの値を入力ファイル名として設定します。

1.5.3.6 マークアップをプレビューする

サンプル PDF ファイルにマークアップを追加した後に、マークアップの配置をプレビューできます。プレビューを行うことで、RICOH ProcessDirectorが制御ファイルに保存したマークアップを適用するときに、PDFファイルが予定通りに印刷されるかを確認できます。プレビューでは、メディアと仕上げのオプションが目的のページに適用されることも確認できます。

複数の制御ファイルがある場合のプレビューの使用

マークアップ、メディア、および仕上げ定義の複数の制御ファイルを保存した場合、プレビューでは、読み込まれた制御ファイルに含まれている定義のみがレンダリングされます。例えば、バーコード定義を barcodes.ctl、イメージ定義を images.ctl という名前の制御ファイルに保存した場合、barcodes.ctl または images.ctlRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat に読み込むことができます。barcodes.ctl が読み込まれている場合、バーコードの配置とコンテンツをプレビューできますが、images.ctl は読み込まれていないためイメージはプレビューできません。

ページグループトリガーと文書プロパティー定義は任意の制御ファイルに含めることができます。読み込まれていない制御ファイルにページグループが定義されている場合、ページグループに基づいた条件付き配置規則が適用された状態でマークアップ、メディア、および仕上げをプレビューすることはできません。読み込まれていない制御ファイルに文書プロパティーが定義されている場合、これらの文書プロパティーをマークアップのコンテンツとして選択することはできません。複数の制御ファイルを使用しているときに、可能な限り多くのマークアップをプレビューするには、まずページグループと文書プロパティーを制御ファイル (例: pagegrouping.ctl) に保存します。マークアップを定義する準備が整ったら、pagegrouping.ctl を読み込んで、マークアップを追加し、結果を新しい制御ファイル (例: barcodes.ctl) に保存します。追加のマークアップを定義して、それを個別の制御ファイルに保存するには、まずpagegrouping.ctlを読み込みます。マークアップ (イメージなど) を追加し、結果を新しい制御ファイル (例: images.ctl) に保存します。ページグループおよび文書プロパティーが含まれている制御ファイルを使用してマークアップの定義を行う場合は、条件付き配置規則および文書プロパティーを使用するマークアップ、メディア、および仕上げをプレビューできます。

すべての拡張を 1 つの制御ファイルに保存すれば、マークアップ、メディア、および仕上げのすべてを 1 度にプレビューできます。

    注意:
  • プレビューファイルを編集、印刷、または保存することはできません。
  • マークアップをプレビューするには、まずページグループを定義する必要があります。詳しくは、ページグループを定義するを参照してください。
  • 処理するページ数設定は、 プレビューで処理する最大ページ数を指定します。 処理するページ数の値を大きくするほど、PDF ファイルに追加したマークアップのプレビューに RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が掛ける時間が大きくなります。詳しくは、設定を参照してください。
  • 実動インテント環境設定は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatによるPDFファイルの解釈方法を決定します。詳しくは、設定を参照してください。
  • Show electronic forms設定によって、ファイルが使用するメディア用に定義された電子フォームとデータが結合されたときのサンプルファイルの外観を、プレビューに表示するかどうかが決定します。
  • PDF ファイルでマークアップを定義する場合、ジョブプロパティーおよび文書プロパティーの値をマークアップのコンテンツとして使用したり、条件付き配置規則で使用できます。プレビューは、PDF ファイルから抽出された値を使用します。そのファイルで定義されていないジョブプロパティーまたは文書プロパティーを使用するマークアップがある場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は各ジョブプロパティーまたは文書プロパティーの固有の静的な値を使用します。条件付き配置規則が、ファイルに定義されていないプロパティーを使用する場合、通常、プレビューではそれらの規則に基づいたマークアップが常に適用される、または一切適用されないようになります。
  • プラグインが見つけることができないイメージ (ローカルマシンに存在しないイメージなど) がマークアップで使用されている場合、プレビューでそのイメージはレンダリングされません。その代わりに、指定されたイメージの位置に、見つからないイメージの名前を示すメッセージが表示されます。
  • Stat.CurrentMedia を評価する RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 規則を使用して配置したマークアップは、プレビューできません。
マークアップをプレビューするには、次の手順に従います。
  1. Ricoh プレビューをクリックします。

    RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat により新しい一時的な PDF ファイルが生成され、それが表示されます。サンプルPDFファイルが開いたままです。

    サンプルPDFファイルのどのページを編集しているかにかかわらず、一時的なPDFファイルは、1ページ目が表示された状態で開きます。

  2. ページにメディアと仕上げのオプションがある場合は、右上隅に印刷操作という注釈が表示されます。メディア名および仕上げオプションを表示するには、 印刷操作のうえにマウスポインターを置きます。

    または、Adobe Acrobat ツールバーの注釈をクリックします。 注釈ペインに、各ページの注釈とメディアと仕上げのオプションが表示されます。

  3. サンプルファイルが使用するメディア用に電子フォームが定義されている場合、そのフォームとデータが結合されたときのファイルの外観を表示できます。

    電子フォームを表示するには、次の手順に従います。

    • RICOH ProcessDirectormedia.zipファイルをエクスポートし、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatをインストールしたシステム上の正しいディレクトリーに読み込まれていることを確認してください。プラグインへのメディアオブジェクトの読み込み方法については、ヘルプシステム、またはRicoh ProcessDirector:文書処理機能をインストールするを参照してください。
    • サンプルPDFファイル内のページについて、電子フォームを定義しているメディアを選択します。または、電子フォームを定義しているメディアを選択した後で、保存した制御ファイルを読み込みます。
    • Show electronic forms設定が Yesに設定されていることを確認します。

      プレビューでは、データとフォームが結合された状態でファイルがどのように見えるかを確認できますが、データとフォームは別々のままです。RICOH ProcessDirectorは、 CombinePDFWithFormステップがファイルを処理するときに、フォームと実動PDFファイルのデータを結合します。

  4. PDF ファイルのプレビュー完了後は、この一時的な PDF ファイルを閉じることも、そのまま開いておくこともできます。
    Ricoh プレビューをクリックして、一時的な PDF ファイルを更新できます。

1.5.3.7 マークアップ定義を変更する

PDFファイルにマークアップを追加した後、マークアップを削除したり、新しい場所に移動したり、そのプロパティーを変更したりする必要があるかもしれません。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatでは、マークアップ、文書プロパティー、ページグループ定義を編集したり削除したりするための方法をいくつか提供しています。

マークアップを編集する最も一般的な方法は、描画したボックスをダブルクリックしてマークアップ定義ウィンドウを表示する方法や、ボックスをクリックして新しい場所に移動する方法です。ただし、RICOH ProcessDirector の条件付き処理に基づいてバーコードを 1 つだけ印刷するため同じ領域に複数のバーコードがあるなど、他のマークアップの下にマークアップが層になっていることがあります。イメージの上に非表示の領域を配置し、非表示の領域の上に小さいイメージを配置することもできます。他のマークアップの下に層になっているマークアップを編集するには、マークアップナビゲーターを使用して、編集する必要があるマークアップを選択できます。

ヒント: ヒント:アクティブなPDFファイルに加えたマークアップへの変更は、以前にマークアップ定義を保存した制御ファイルに保存する必要があることを留意してください。例えば、PDF ファイルにバーコードを追加してその定義を制御ファイルに保存した場合で、有効な PDF ファイルからバーコードを削除した場合、その変更を既存の制御ファイルに保存する必要があります。マークアップの変更内容を制御ファイルに保存したら、それらの変更を実動 PDF ファイルに適用するには、制御ファイルの新しいバージョンに RICOH ProcessDirector サーバーがアクセスできるようにする必要があります。

次のいずれかの方法を使用して、マークアップを編集できます。

マークアップを変更する方法
方法 説明
マークアップボックスをダブルクリックする マークアップボックスのプロパティー定義ウィンドウを表示します。
マークアップボックスを右クリックする マークアップボックスの定義を編集または削除するためのオプションが含まれたポップアップメニューを表示します。
クリックおよびドラッグして、ボックスをサイズ変更または移動する 任意のボックスをクリックして、マークアップ、文書プロパティー、またはページグループの定義を行います。ボックスの隅にサイズ変更ハンドルが表示されます。ボックスの隅をクリックおよびドラッグして、ボックスをサイズ変更します。

ボックスの中央をクリックおよびドラッグして、別の位置へボックスを移動します。

    注意:
  • マークアップが他のマークアップの下にある場合は、Ricoh マークアップナビゲーターの表示をクリックしてサイズ変更するマークアップを分離します。編集するマークアップへのアクセスをブロックしているマークアップの前にあるボックスのチェックマークを外します。
  • マークアップ定義ウィンドウで水平および垂直座標、幅、および高さを指定して、マークアップボックスの位置とサイズを変更することもできます。
  • ページグループ定義または条件付きトリガーをクリック、サイズ変更、または移動する場合、その定義やトリガーが、探しているデータを含むページ上にあることを確認してください。これらの 3 つのアクションを行うと、ページグループ定義または条件付きトリガーのデータのサンプリングがやり直されます。いずれかのアクションを誤ったページで行った場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat によって変更の確認メッセージが表示されます。 OKをクリックすると、データが不正確な値に変更されます。
マークアップナビゲーターで左クリックする マークアップボックスを強調表示するには、次の手順に従います。
  1. Ricoh マークアップナビゲーターの表示をクリックします。
  2. 強調表示するマークアップをクリックします。
ヒント: ヒント:マークアップを追加、変更、削除するときに、マークアップナビゲーターウィンドウを開いたままにできます。ウィンドウが自動的に更新されて変更が適用されます。
マークアップナビゲーターでダブルクリックする マークアップ、文書プロパティー、またはページグループの定義を編集するには、次の手順に従います。
  1. Ricoh マークアップナビゲーターの表示をクリックします。
  2. 編集するマークアップをダブルクリックします。
マークアップナビゲーターを使用してマークアップを非表示にする マークアップ、文書プロパティー、またはページグループ定義を非表示にして、他のマークアップにアクセスできるようにするには、次の手順に従います。
  1. Ricoh マークアップナビゲーターの表示をクリックします。
  2. チェックボックスのオンとオフを切り替えて、次の項目を表示および非表示にします。
    • マークアップ、文書プロパティー、またはページグループトリガー用に描画したボックス。
    • マークアップのグループ。例えば、すべてのイメージマークアップボックスを非表示にするには、イメージチェックマークを外します。
注意: マークアップナビゲーターを使用してマークアップを非表示にすると、アクティブな PDF ファイルのビューでのみ非表示になります。非表示のマークアップが含まれている制御ファイルがある場合に制御ファイルを保存した場合、非表示のマークアップは制御ファイルに保存され、その中の定義がすべてRICOH ProcessDirector によって処理されます。

1.5.3.8 ページグループを定義する

ページグループは、PDF ファイル内の各文書のページ範囲を定義します。RICOH ProcessDirector IdentifyPDFDocuments ステップで指定する制御ファイルに、1 つのページグループ定義を保存します。マークアップを追加する前にページグループを定義することをお勧めします。
注意: PDF ファイルあたり複数の制御ファイルを定義できますが、IdentifyPDFDocuments ステップテンプレートに基づくステップのPDF 制御ファイルの識別プロパティーに指定した制御ファイルのみがページグループを作成します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat のプレビューモードを使用して、その他のマークアップの正しい配置を確認する場合、状態によっては、それらのマークアップの生成に使用する制御ファイル内で、ページグループを定義する必要があります。例えば、BuildPDFFromDocuments ステップには、ページグループ定義を含む制御ファイルを追加できます。ただし、BuildPDFFromDocuments ステップは以前の IdentifyPDFDocuments ステップからページグループ情報を受信するため、BuildPDFFromDocuments ステップは、制御ファイル内のページグループ定義を無視します。ベストプラクティスについては、マークアップをプレビューするを参照してください。
ページグループを定義するには、次の手順に従います。
  1. PDF ファイルを Adobe Acrobat Professional で開いて、Ricoh 選択をクリックして、プラグインをアクティブなツールにします。
  2. テキストベースのページグループを定義するには、対象テキストを囲むボックスを描画します。それ以外の場合には、任意の場所でボックスを描画します。
  3. ページグループの定義をクリックします。
  4. デフォルトのページグループ名を受け入れるか、変更します。ページグループの境界が定義されている場所が、その PDF ファイルで作業を行う他の全ユーザーにも簡単にわかるため、デフォルトの名前を使用することをお勧めします。名前を変更する場合は、スペースや特殊文字 (@、#、$、% など) を使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
  5. テキストベースのページグループの場合、水平および 垂直座標、 高さの値を入力して、テキストを囲むボックスの位置とサイズを変更できます。ボックスの位置とサイズは OKをクリックした後に調整されます。
  6. ページグループリストで、次のいずれかを選択します。
    • PDF全体を1つのページグループとして処理:処理されたすべてのページを含む1つのページグループを作成します。
    • 固定長のページグループの作成ページグループ長プロパティーの値に基づいて特定の長さのページグループを作成します。ページのグループ化は、PDF ファイルの 1 ページ目から開始します。

      例えば、18 ページの PDF ファイルで 1 ~ 5、6 ~ 10、11 ~ 15、15 ~ 18 ページのページグループを作成する場合は 5 を選択します。

    • 選択したテキストが見つかったときにページ グループを開始:選択したテキストに基づいてページ グループを作成します。描画したボックス内の選択したテキストがある任意のページが、新しいページグループの最初のページになります。

      例えば、[Page 1 of]を選択して、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は描画したボックス内に毎回[Page 1 of] のテキストを検出するように、[Page 1 of]を選択して、毎回新しいページグループを作成します。

      注意: PDF ファイル内の文字は、空白で囲まれています。選択されたテキスト フィールドに、不要な文字が含まれていないことを確認してください。不要な文字が含まれている場合は、ページグループ定義をキャンセルして、テキストを囲むボックスを再描画してください。

    • 指定したテキストが見つかったときにページグループを開始:指定したテキストに基づいてページグループを作成します。指定したテキストがボックス内にあるあらゆるページが、新しいページグループの最初のページになります。テキストは、描画したボックスと同じページにある必要はありません。

      照合方法リストで、次のいずれかを選択します。

      • テキストの完全一致:指定したテキストと完全に一致します。

      • テキストの部分一致:描画したボックス内のテキストと指定したテキストが部分的に一致します。指定したテキストは、各ページの同じ位置にある必要はありません。

        例えば、このオプションを使って、描画したボックス内の任意の場所にRICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatPage 1 of を検出するようにします。ボックスには、その他のテキストも含められます。ボックス内で検出される Page 1 of 4This is Page 1 of 4 が指定したテキストである Page 1 of を一致します。

      • ワイルドカードを使ったテキストの一致 [* or ?]:ワイルドカード文字を任意の文字として解釈することにより、そのワイルドカード文字を含む、指定されたテキストと一致します。アスタリスク (*) は、ゼロ個以上の文字と一致します。疑問符 (?) は、単一の文字として一致します。

        例えば、それぞれの郵便物の最初のページには、7 桁の数字が続く A で始まるアカウント番号が含まれています。アカウント番号の位置は、それぞれのステートメントによって異なります。各明細書にアカウント番号を含めるのに十分な大きさのボックスを描き、 照合するテキストの指定プロパティーの値としてA???????と入力します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、各ページでA1265581A6428229などのアカウント番号で新しいページグループを開始します。

        注意: 照合するテキストの指定プロパティーの値としてA??????*を入力した場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、6桁以上のアカウント番号を検出すると、新しいページグループを開始します。

      • Javaの正規表現を使ってテキスト一致:指定したJava正規表現を使用してテキストを一致させます。

        たとえば、それぞれの郵便物は、英語かスペイン語の2つの言語のいずれかで表示されるとします。照合するテキストの指定プロパティーの値として(Page 1 of).*|(Página 1 de).*と入力します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、Page 1 ofの後に任意の数の文字が続くテキスト、またはPágina 1 deの後に任意の数の文字が続くテキストを検出すると、新しいページグループを開始します。例:Page 1 ofPage 1 of 6Página 1 de 2、または Página 1 de 10

        注意: 詳しくは、java.util.regex.Pattern クラスの Java の資料を参照してください。

    • 選択した領域でテキストが変更されたときにページグループを開始:描画したボックス内のテキストが変化したときにページグループを作成します。変更になったテキストを含むページが、新しいページグループの最初のページになります。

      たとえば、アカウント番号を囲むようにボックスを描画します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、描画したボックス内に新しいアカウント名が表示されるたびにページグループを作成します。

      重要: この種類のページグループにボックスを描画する場合には、すべてのページ上のボックスの位置に評価するテキストまたは空白 (テキストなし) のみがふくまれていることを確認します。その他のテキストがボックス内に表示された場合には、不要なページグループが識別されます。ボックスの場所に空白を含むページは、新しいページグループを開始しません。

    • テキストまたは描画されたオブジェクトが検出されたときにページグループを開始:描画したボックスにグラフィックオブジェクトまたはテキストのいずれかが囲まれているときにページグループを作成します。描画したボックスにテキストやグラフィック全体が含まれていない場合、そのページは新しいページグループの先頭になりません。
      注意: すべてのマークがグラフィックであるわけではありません。一部のマークがイメージデータです。
  7. OKをクリックします。
  8. Ricoh ページグループナビゲーターの表示をクリックして、ページグループが正しいページ上で開始していることを確認します。
    テキストベースのページが正しいページ上で開始しない場合は、描画したボックスが選択または指定したテキストに対して正しいサイズになっていない可能性があります。問題を見つけるために、ページグループを確認します。その後、ボックスの再描画またはテキストの変更、あるいはその両方を行います。
  9. ページグループ定義を編集するには、ページグループを表しているボックスをダブルクリックするか、Ricoh ページグループナビゲーターの表示をクリックして、ページグループ名をダブルクリックします。
  10. 新しいページグループの定義を含むすべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。

1.5.3.9 文書プロパティーを操作する

PDF ファイル内のデータから文書プロパティーを定義して、後の印刷処理に使用できます。文書プロパティー定義を使用して RICOH ProcessDirector により PDF ファイルを処理する場合、PDF ファイル内の各ページグループから値が抽出されます (データマイニング)。たとえば、文書プロパティーを作成して、PDFファイル内の各ページグループのデータを抽出し、そのデータを同じページグループの特定のページに印刷するバーコードのコンテンツとして定義できます。

文書プロパティーを定義する場合、PDF ファイル内にデータを指定します。条件付きの処理規則を適用して、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat および RICOH ProcessDirector にデータを抽出する場所とタイミングを通知できます。例えば、アカウントが期限切れになったときに、各ページグループの最初のページからアカウント番号を抽出する条件付き処理規則を適用できます。まず、アカウントが期限切れになったことを示すテキストに条件付きトリガーを作成します。次に 2 つの条件のある規則を定義します。1 つの条件は「期限切れ」というテキストが存在することを指定し、もう 1 つの条件は事前定義された規則 先頭のフロントページのみを指定します。そして、すべての条件が満たされたときに新しい規則が適用されるようにします。最後に、アカウント番号を文書プロパティーとして定義し、配置条件セクションで新しい規則を選択します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatRICOH ProcessDirectorは、[延滞]のテキストがある場合に、各ページグループの最初のフロントページからアカウント番号を抽出します。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatで文書プロパティーを定義する際には、RICOH ProcessDirector 文書プロパティーをリストから選択するか、独自の文書プロパティー名を定義します。RICOH ProcessDirector の文書プロパティーを選択する代わりに、独自の文書プロパティー名を定義する場合、この文書プロパティーは、データベースにプロパティーを保存する RICOH ProcessDirector 機能に統合できません。RICOH ProcessDirector の文書処理機能、またはバーコードやテキスト内のマークアップコンテンツに対して、この文書プロパティーを使用することはできません。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat で独自の文書プロパティーを作成するのは、文書プロパティーをファイルに抽出する場合や、PDF ファイルの処理時に文書プロパティーが RICOH ProcessDirector に存在するとわかっている場合に限定する必要があります。RICOH ProcessDirectorで文書プロパティーを使用する必要がある場合は、RICOH ProcessDirectorで文書プロパティーを作成し、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのリストから文書プロパティーを選択します。

    注意:
  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのリストと RICOH ProcessDirectorの文書プロパティーリストには、文書プロパティーのデータベース名またはシステム名が表示されます。それらのリストには、カスタムまたは変換済み文書プロパティー名が表示されません。

文書プロパティー値を保存する

文書プロパティー値を製品の外部で使用する必要がある場合、文書プロパティー値の表示中に保存をクリックします。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatはタブ区切りのテキストファイルに値を保存します。

RICOH ProcessDirectorで文書プロパティーを使用する

異なる RICOH ProcessDirector 印刷処理ステップ内で文書プロパティーを使用する方法を定義します。例えば、バーコード作成機能で RICOH ProcessDirector が文書プロパティーを使用する方法を定義します。また特定の顧客の郵便物を再印刷する必要がある場合、文書プロパティー値を使用して、PDF 印刷ジョブから特定の顧客アカウントを検索できます。

RICOH ProcessDirectorで新しい文書プロパティーを使用する

文書処理機能をインストールした後、docCustomDefinitions.xml ファイル内で、必要なすべてのカスタム文書プロパティーを定義します。構成ファイルを更新するために docCustom ユーティリティーを実行すると、それらのプロパティーがデータベースに追加されます。追加のカスタム文書プロパティーを作成する必要がある場合は、docCustomDefinitions.xml ファイルを編集して、 docCustom ユーティリティーを再び実行します。

    注意:
  • バージョン3.11.2以降、カスタム文書プロパティーを使用する場合は、管理タブでオブジェクト カスタムプロパティーを使用して作成できます。

    データベース名と、プロパティーノートブックと列見出しに表示されるラベルを選択できます。また、docCustomDefinitions.xmlファイルに追加することなしに、プロパティーに格納されるデータの種類と、異なるユーザーグループがプロパティーに対して持つデフォルトのアクセスも選択できます。

  • docCustomDefinitions.xmlファイルで定義されているカスタム文書プロパティーがある場合は、そのプロパティーを継続して使用することができます。 管理タブから再作成しないでください。このタブは、新しいジョブまたはドキュメントのプロパティーを作成する場合にのみ使用します。

新しい文書プロパティー値をロードした場合、それ以降、プラグイン内では、文書プロパティーを定義するあらゆる場所で、これらの値を利用できるようになります。docCustomDefinitions.xmlファイルの編集と docCustomユーティリティの実行の詳細は、RICOH ProcessDirector文書処理機能をインストールするを参照してください。

    注意:
  • 文書プロパティーを定義するとき、文書プロパティーは、制限された文書プロパティーとして定義できます。制限された文書プロパティーはデータベース表スペースを必要としませんが、プロパティーを含む各文書プロパティーファイル内の文書ごとにスペースを占めます。

1.5.3.9.1 文書プロパティーを定義する

RICOH ProcessDirector機能は、 RICOH ProcessDirectorデータベースに文書プロパティーの値を保存できます。この機能は、RICOH ProcessDirector内のPDFファイルの遅れたダウンストリーム処理を実行するために文書プロパティーに依存します。
    注意:
  • RICOH ProcessDirector 機能を最大限に活用できるように、文書プロパティーの概要セクションを参照して、文書プロパティーを RICOH ProcessDirector で使用する方法を確認してください。
文書プロパティーを定義するには、次の手順に従います。
  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、ページグループ定義を含む制御ファイルを読み込むか、ページグループを定義します。
  2. キャプチャーするデータの左上隅の少し上の部分を左クリックします。マウスをドラッグしてデータを囲むボックスを描画します。
    後で抽出された値を表示して、選択を確認できます。
      注意:
    • キャプチャーするデータは、テキスト、または画像としてエンコードされたDataMatrixバーコードです。
    • ボックスは、PDF ファイル内の最も長いデータをキャプチャーすることが可能な十分な大きさにしてください。PDF ファイル内の一部の文字には、文字の間隔を空けるために、他の文字よりも空白領域を大きく使用するものもあります。例えば、大文字のアルファベットを取り込む場合、その大文字の左側に、最大 10 分の 1 インチの空白領域を確保する必要があります。
  3. ポップアップメニューから文書プロパティーの定義を選択します。
  4. リストからRICOH ProcessDirector文書プロパティーを選択するか、文書プロパティー名をフィールドに入力します。特殊文字 (@、#、$、% 、- (ハイフン) など) やスペースは使用しないでください。RICOH ProcessDirector IdentifyPDFDocumentsステップが失敗する可能性があります。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
      注意:
    • 文書プロパティーを定義する場合、文書プロパティーは何度でも定義できます。例えば、PDF ファイルのテキストは変更される可能性があり、さらに 2 つの異なる場所から郵便番号を抽出する必要があると仮定します。プロパティーを抽出するページを指定する条件付き配置規則を、それぞれ異なる規則として定義する限り、郵便番号の文書プロパティーを 2 回定義できます。文書内で 2 つの方法で同じ文書プロパティーを定義して、両者の条件が満たされた場合、最後に抽出された値が使用されます。
  5. 値を抽出するデータの種類を定義します。
    • テキストのみを含む領域を選択した場合は、選択元から テキストを選択します。
    • バーコードのみを含む領域を選択した場合は、選択元から バーコードイメージを選択します。
    • テキストとバーコードの両方を含む領域を選択した場合は、テキストおよび バーコードイメージの両方を選択します。

      テキストデータは抽出された文字列内のバーコードデータの前に配置され、テキストデータの終了位置およびバーコードデータの開始位置が示されません。

        注意:
      • 黒いバーコードを使用することをお勧めします。色付きのバーコードを使用すると、想定外の結果が生じることがあります。

  6. 文書プロパティーデータを抽出する各文書内のページを指定します。次のいずれかを行ってください。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、ドロップダウンリストから規則を選択します。デフォルトの規則は、 先頭のフロントページのみです。次のことを行うこともできます。
      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。 詳しくは、規則を定義する を参照してください。
      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。
        重要:
      • 最後のバックページのみ最後のフロントページのみ、および 最後のページのみ規則は、文書プロパティーデータの抽出では使用できません。
    • 特定のページ数を選択し、必要な各文書内のページを入力します。

      複数のページを指定した場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat によって、各文書内の最後に指定したページから文書プロパティーデータが抽出されます。例:

      • ページ2–4を指定します。文書に4つ以上のページがある場合は、4ページ目から文書プロパティーデータが抽出されます。文書に3つのページがある場合、文書プロパティーデータは3ページ目から抽出されます。文書に2つのページがある場合は、2ページ目から文書プロパティーデータが抽出されます。
      • ページ2,4を指定します。文書に4つ以上のページがある場合は、4ページ目から文書プロパティーデータが抽出されます。文書に2 ~ 3ページがある場合は、2ページ目から文書プロパティーデータが抽出されます。
      • ページ2–nを指定します。nは最後のページを表すので、文書が 2 ページ以上の場合は、最後のページから文書プロパティーデータが抽出されます。
          重要:
        • nページ のみを指定した場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、文書のどのページからも文書プロパティーデータを抽出しません。

  7. オプション: [テキストの変更]ウィンドウを表示するには、編集アイコン (行編集アイコン) を選択します。このウィンドウでは、必要とされる正確な文書プロパティーを抽出するために、1 つ以上の変更子抽出規則を定義します。
    1. 次の変更子のいずれかを選択します。

      コンテンツ変更子
      変更者 アクション
      文字の削除 値から削除する 1 文字またはブランク文字 (ブランク文字を入力するときはスペースバーを使用します) を入力します。大文字と小文字は区別されます。次に、次のいずれかのボタンを選択します。
      • 文字のすべてのインスタンスの削除

        指定の文字が値のすべての位置から削除されます。

        例えば、顧客番号が324-1443255-11だとします。「-」を入力した場合、値からすべての「-」文字が削除され、324144325511 となります。

      • 先行文字の削除

        指定の文字が値の先頭から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭から削除されます。

      • 末尾文字の削除

        指定の文字が値の末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の末尾から削除されます。

      • 先行文字と末尾の文字を削除

        指定の文字が値の先頭と末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭と末尾から削除されます。

      位置によるサブ文字列 開始位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。テキスト値の最初の文字の位置を示すために、 最初の位置に数値を指定します。保持する文字数を示すために、 保持する数に数値を指定します。
      区切り文字によるサブ文字列 テキスト値が別々の文字列セグメントに分割される位置を示すために、区切り文字フィールドに文字またはブランク文字を入力します。文字とテキスト文字列では、大文字と小文字が区別されます。

      開始位置ドロップダウンメニューから 行の先頭または 行の末尾を選択します。

      テキスト文字列内での区切り文字の位置を定義するために、最初の位置に数値を指定します。

      保持するテキスト文字列セグメントの数を定義するために、保持する数に数値を指定します。

      これらの例では、区切り文字を指定することによってテキストセグメントを選択する方法を示しています。

      • アカウント番号 324-1443255-11 の場合、- を区切り文字として使用して、値を 3 つのテキストの324、1443255、11に分割できます。 行の先頭をクリックします。2 番目と 3 番目のテキスト文字列 (1443255、11) を選択する場合、 最初の位置保持する数の両方で 2を選択します。

      • 郵送先住所 Eldorado Springs CO 80025 の場合、ブランク文字を区切り文字として使用して値を 4 つのテキストのEldorado、Springs、CO、80025に分割できます。 行の末尾を選択します。

        • 郵便番号を選択するには、最初の位置保持する数の両方で 1 を選択します。

        • 状態を選択するには、最初の位置2 を選択し、 保持する数1 を選択します。

        • 都市を選択するには、最初の位置3 を選択し、 保持する数10 を選択します。 保持する数10 を指定することによって、10 個の単語までの都市名を選択できます。

      文字を埋め込む パディング位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。 埋め込む文字フィールドに埋め込み文字として特定の文字またはブランク文字を入力します。

      テキストの最小長を定義するために、最小埋め込みテキスト長フィールドに数値を入力します。テキスト文字列の文字数がこの最小長より短い場合、テキスト文字列の長さが最小長と等しくなるまで埋め込み文字が追加されます。

      変更子を使用してテキスト抽出規則を定義すると、[テキストの変更]ウィンドウの一番上にある変更するテキストフィールドには、選択した行と、その行に適用される編集内容が表示されます。変更子の右側にある 変更された値フィールドには、上位にある変更子から受信したテキスト、または 変更するテキストフィールド (最初の変更子を定義している場合) から受信したテキストに変更子が適用された場合の処理結果が表示されます。

    2. 選択した行から求めている値が抽出されるまで、引き続き変更子を適用していきます。新変更子を追加するには、アイコンの追加アイコンをクリックします。変更子リストの下にある 最終テキストフィールドには、すべての変更子抽出規則が適用された後、最終的に変更された値が表示されます。
      ウィンドウの一番下にある変更対象のイニシャル文字フィールドには、選択した変更子に対して、変更子が適用される前の値が表示されます。 変更されたテキストフィールドには、変更子が適用された後の値が表示されます。
    3. ウィンドウの上部にある変更子管理アイコンを使用して、変更子抽出規則を削除したり、適用の順番を変更したりします。選択した変更子抽出器を削除するには、ごみ箱アイコンを使用します。規則の順序を変更するには、上下の矢印アイコンを使用します。規則は上から下に順番に行に適用されます。
    4. 行の抽出規則を保存するには、OKボタンをクリックします。
  8. OKをクリックして、文書プロパティーを作成します。
  9. Ricoh 文書プロパティー値の表示をクリックし、PDF ファイル内でいくつかの文書をスクロールして、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が各文書の正しい文書プロパティー値を抽出していることを確認します。
  10. 新しい文書プロパティー定義を含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  11. RICOH ProcessDirector IdentifyPDFDocumentsステップで、文書プロパティー定義を含む制御ファイルの名前と場所を指定します。

1.5.3.9.2 複数の文書プロパティーを定義する

PDF ファイル内のデータのブロックで複数の文書プロパティーを定義できます。データのブロックは、テキスト、画像としてエンコードされたDataMatrixバーコード、またはその両方です。
    注意:
  • RICOH ProcessDirector 機能を最大限に活用できるように、文書プロパティーの概要セクションを参照して、文書プロパティーを RICOH ProcessDirector で使用する方法を確認してください。
複数の文書プロパティーを定義するには、次の手順に従います。
  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、ページグループ定義を含む制御ファイルを読み込むか、ページグループを定義します。
  2. キャプチャーするデータのブロックの左上隅の少し上の部分をクリックします。マウスをドラッグしてデータのブロックを囲むボックスを描画します。後で抽出された値を表示して、選択を確認できます。
      注意:
    • ボックスは、PDF ファイル内のほとんどのデータ行のうち、最も長い行をキャプチャーすることが可能な十分な大きさにしてください。PDF ファイル内の一部の文字には、文字の間隔を空けるために、他の文字よりも空白領域を大きく使用するものもあります。例えば、大文字のアルファベットまたはその行を取り込む場合、その大文字の左側に、最大 10 分の 1 インチの空白領域を確保する必要があります。
  3. ポップアップメニューから複数プロパティーの定義を選択します。
  4. 複数の文書プロパティーのブロックの名前を入力します。名前には、スペースや特殊文字 (@、#、$、%、- (ハイフン) など) を使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
  5. 値を抽出するデータの種類を定義します。
    • テキストのみを含む領域を選択した場合は、選択元から テキストを選択します。
    • バーコードのみを含む領域を選択した場合は、選択元から バーコードイメージを選択します。
    • テキストとバーコードの両方を含む領域を選択した場合は、テキストおよび バーコードイメージの両方を選択します。

      テキストデータは抽出された文字列内のバーコードデータの前に配置され、テキストデータの終了位置およびバーコードデータの開始位置が示されません。

  6. 文書プロパティーデータを抽出する各文書内のページを指定します。次のいずれかの手順を実行します。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、リストから規則を選択します。デフォルトの規則は、 先頭のフロントページのみです。次のことを行うこともできます。
      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。 詳しくは、規則を定義する を参照してください。
      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。
        重要:
      • 最後のバックページのみ最後のフロントページのみ、および 最後のページのみ規則は、文書プロパティーデータの抽出では使用できません。
    • 特定のページ数を選択し、必要な各文書内のページを入力します。

      複数のページを指定した場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat によって、各文書内の最後に指定したページから文書プロパティーデータが抽出されます。例:

      • ページ2–4を指定します。文書に4つ以上のページがある場合は、4ページ目から文書プロパティーデータが抽出されます。文書に3つのページがある場合、文書プロパティーデータは3ページ目から抽出されます。文書に2つのページがある場合は、2ページ目から文書プロパティーデータが抽出されます。
      • ページ2,4を指定します。文書に4つ以上のページがある場合は、4ページ目から文書プロパティーデータが抽出されます。文書に2 ~ 3ページがある場合は、2ページ目から文書プロパティーデータが抽出されます。
      • ページ2–nを指定します。nは最後のページを表すので、文書が 2 ページ以上の場合は、最後のページから文書プロパティーデータが抽出されます。
          重要:
        • nページ のみを指定した場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、文書のどのページからも文書プロパティーデータを抽出しません。

  7. 定義ウィンドウの[文書プロパティー]セクションを使用して、文書プロパティーを選択し、プロパティー抽出規則を定義します。このセクションには、選択したテキストの第 1 行の完全なテキストデータが含まれます。既存のテキストブロックの編集を選択すると、このセクションには、テキストブロックに対して定義したすべての文書プロパティーが含まれます。新しい文書プロパティーとそれに関連する変更子抽出規則を定義するには、次の手順に従います。
    1. 追加アイコン (文書プロパティーの追加アイコン) をクリックして新しい文書プロパティー定義行を追加します。
    2. プロパティーリストからRICOH ProcessDirector文書プロパティーを選択します。文書プロパティー名を入力して、独自の文書プロパティーを定義できますが、その文書プロパティーは RICOH ProcessDirector では使用できません。独自の文書プロパティーを定義するのは、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatを使用して文書プロパティー値をテキストファイルにエクスポートする場合に限定してください。
    3. 選択した文書プロパティーの抽出元として、テキストブロックの特定の行をで選択します。トップダウンまたはボトムアップの参照を使用して、行を選択できます。トップダウンの参照を使用して行を選択するには、 1nを選択します ( n は正の整数です)。ボトムアップの参照を選択するには、 最終または最終 - x(x は最終行よりも何行前かを示します) を選択します。リストから行の値を選択する代わりに、行番号を直接 フィールドに入力できます。
    4. テキストの変更ウィンドウを表示するには、編集アイコン(行編集アイコン)を選択します。このウィンドウでは、必要とされる正確な文書プロパティーを抽出するために、1 つ以上の変更子抽出規則を定義します。
    5. 次の変更子のいずれかを選択します。

      コンテンツ変更子
      変更者 アクション
      文字の削除 値から削除する 1 文字またはブランク文字 (ブランク文字を入力するときはスペースバーを使用します) を入力します。大文字と小文字は区別されます。次に、次のいずれかのボタンを選択します。
      • 文字のすべてのインスタンスの削除

        指定の文字が値のすべての位置から削除されます。

        例えば、顧客番号が324-1443255-11だとします。「-」を入力した場合、値からすべての「-」文字が削除され、324144325511 となります。

      • 先行文字の削除

        指定の文字が値の先頭から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭から削除されます。

      • 末尾文字の削除

        指定の文字が値の末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の末尾から削除されます。

      • 先行文字と末尾の文字を削除

        指定の文字が値の先頭と末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭と末尾から削除されます。

      位置によるサブ文字列 開始位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。テキスト値の最初の文字の位置を示すために、 最初の位置に数値を指定します。保持する文字数を示すために、 保持する数に数値を指定します。
      区切り文字によるサブ文字列 テキスト値が別々の文字列セグメントに分割される位置を示すために、区切り文字フィールドに文字またはブランク文字を入力します。文字とテキスト文字列では、大文字と小文字が区別されます。

      開始位置ドロップダウンメニューから 行の先頭または 行の末尾を選択します。

      テキスト文字列内での区切り文字の位置を定義するために、最初の位置に数値を指定します。

      保持するテキスト文字列セグメントの数を定義するために、保持する数に数値を指定します。

      これらの例では、区切り文字を指定することによってテキストセグメントを選択する方法を示しています。

      • アカウント番号 324-1443255-11 の場合、- を区切り文字として使用して、値を 3 つのテキストの324、1443255、11に分割できます。 行の先頭をクリックします。2 番目と 3 番目のテキスト文字列 (1443255、11) を選択する場合、 最初の位置保持する数の両方で 2を選択します。

      • 郵送先住所 Eldorado Springs CO 80025 の場合、ブランク文字を区切り文字として使用して値を 4 つのテキストのEldorado、Springs、CO、80025に分割できます。 行の末尾を選択します。

        • 郵便番号を選択するには、最初の位置保持する数の両方で 1 を選択します。

        • 状態を選択するには、最初の位置2 を選択し、 保持する数1 を選択します。

        • 都市を選択するには、最初の位置3 を選択し、 保持する数10 を選択します。 保持する数10 を指定することによって、10 個の単語までの都市名を選択できます。

      文字を埋め込む パディング位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。 埋め込む文字フィールドに埋め込み文字として特定の文字またはブランク文字を入力します。

      テキストの最小長を定義するために、最小埋め込みテキスト長フィールドに数値を入力します。テキスト文字列の文字数がこの最小長より短い場合、テキスト文字列の長さが最小長と等しくなるまで埋め込み文字が追加されます。

      変更子を使用してテキスト抽出規則を定義すると、[テキストの変更]ウィンドウの一番上にある変更するテキストフィールドには、選択した行と、その行に適用される編集内容が表示されます。変更子の右側にある 変更された値フィールドには、上位にある変更子から受信したテキスト、または 変更するテキストフィールド (最初の変更子を定義している場合) から受信したテキストに変更子が適用された場合の処理結果が表示されます。

    6. 選択した行から求めている値が抽出されるまで、引き続き変更子を適用していきます。新変更子を追加するには、アイコンの追加アイコンをクリックします。変更子リストの下にある 最終テキストフィールドには、すべての変更子抽出規則が適用された後、最終的に変更された値が表示されます。
      ウィンドウの一番下にある変更対象のイニシャル文字フィールドには、選択した変更子に対して、変更子が適用される前の値が表示されます。 変更されたテキストフィールドには、変更子が適用された後の値が表示されます。
    7. ウィンドウの上部にある変更子管理アイコンを使用して、変更子抽出規則を削除したり、適用の順番を変更したりします。選択した変更子抽出器を削除するには、ごみ箱アイコンを使用します。規則の順序を変更するには、上下の矢印アイコンを使用します。規則は上から下に順番に行に適用されます。
    8. 行の抽出規則を保存するには、OKボタンをクリックします。
  8. 引き続き、ブロック内の行から抽出する必要があるその他の文書プロパティーを定義します。別の文書プロパティーで使用している同じ行を選択できます。文書プロパティーを削除する必要がある場合、または文書プロパティーの順序を変更する場合は、文書プロパティーの前にあるチェックボックスをオンにして、ごみ箱アイコンアイコンと上下矢印アイコンを使用します。
  9. 文書プロパティーの定義が完了したら、OKをクリックします。
  10. Ricoh 文書プロパティー値の表示をクリックして、プロパティーに目的のコンテンツが含まれていることを確認します。
  11. オプション: ボックスをダブルクリックするか、ボックスを右クリックして編集を選択して、テキストブロックの定義を編集できます。
  12. 新しい文書プロパティー定義を含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存 をクリックします。
  13. 制御ファイルをRICOH ProcessDirectorサーバーが使用しているディレクトリーに移動して、RICOH ProcessDirector IdentifyPDFDocumentsステップに、この制御ファイルの名前と場所を含めます。この制御ファイルには、このステップで処理される PDF ファイル内の文書を定義するページグループ定義も含める必要があります。

1.5.3.9.3 アドレスブロックを定義する

PDF ファイル内の各文書のアドレスブロックで文書プロパティーを定義できます。文書プロパティーを定義した後に、それらを抽出して表示したり、テキストファイルに保存することができます。

注意: 次の場合は、複数のプロパティーの定義機能を使用して、アドレスの文書プロパティーを定義します。
  • アドレスコンポーネントがブロックの形式になっていない。

  • 文書プロパティーに独自の名前を付ける必要がある。

  • アドレスブロックの定義機能によってアドレステキストの 1 つ以上のコンポーネントが誤った文書プロパティーに割り当てられている。

アドレスブロックを定義するには、次の手順に従います。

  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、ページグループ定義を含む制御ファイルを読み込むか、ページグループを定義します。
    ヒント: ヒント:アドレスブロックを選択する前に、サンプルPDFファイルをスキャンして、処理しようとしているPDFファイルの中で最も複雑で最も長いアドレスを探します。例えば、PDF ファイル内の最初の文書にわずか 3 行のアドレスが含まれており、80 ページに 5 行のアドレスがあった場合、最も複雑なアドレスに対応できるように、5 行のアドレスを囲むボックスを描画します。文書プロパティーの値を表示したときに、短いアドレスブロック内の各文書プロパティーにプロパティー値が指定されていることを確認できます。
  2. アドレスの全行を取り込むには、アドレス領域の左上隅を左クリックして、マウスをドラッグします。
  3. ポップアップメニューからアドレスブロックの定義を選択します。
  4. [アドレスブロックの定義]ウィンドウで選択したアドレスセクションを確認します。アドレスブロックのすべての行を取り込んでいない場合は、 キャンセルをクリックし、アドレスを囲むボックスをもう一度描画します。必要なアドレスが 選択したアドレステーブルの行に表示されるまで、このステップを繰り返します。
  5. アドレスブロックの名前を入力します。
  6. 抽出条件セクションを使用して、各文書内のアドレスブロックデータの抽出元のページを指定します。次のいずれかを行ってください。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、ドロップダウンリストから規則を選択します。デフォルトの規則は、 先頭のフロントページのみです。次のことを行うこともできます。
      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。 詳しくは、規則を定義する を参照してください。
      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。
      重要: 最後のバックページ最後のフロントページ、および 最後のページ規則は、アドレスブロックの抽出では使用できません。
    • 特定のページ数を選択し、必要な各文書内のページを入力します。

      複数のページを指定した場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat によって、各文書内の最後に指定したページからアドレスブロックが抽出されます。例:

      • ページ2–4を指定します。文書が 4 ページ以上の場合は、ページ 4 からアドレスブロックが抽出されます。文書が 3 ページで構成される場合は、ページ 3 からアドレスブロックが抽出されます。文書が 2 ページで構成される場合は、ページ 2 からアドレスブロックが抽出されます。
      • ページ2,4を指定します。文書が 4 ページ以上の場合は、ページ 4 からアドレスブロックが抽出されます。文書が 2 ~ 3 ページで構成される場合は、ページ 2 からアドレスブロックが抽出されます。
      • ページ2–nを指定します。n は最後のページを表すので、文書が 2 ページ以上の場合は、最後のページからアドレスブロックが抽出されます。
        重要: ページnのみを指定した場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、文書のどのページからもアドレスブロックを抽出しません。

  7. アドレスのタイプを選択します。
    • アドレス行 1 ~ 7

      このオプションは、アドレスブロックの最初の 7 行を基にして 7 個の文書プロパティー (Doc.Address.1Doc.Address.7) を定義します。後続の行は無視されます。

    • 米国アドレス

      このオプションは次の 8 個の文書プロパティーを定義します。

      • Doc.Address.FullName

      • Doc.Address.Primary

      • Doc.Address.Secondary

      • Doc.Address.Other

      • Doc.Address.City

      • Doc.Address.State

      • Doc.Address.ZipCode

      • Doc.Address.CityStateZip

    選択したアドレスのアドレステキストの各コンポーネントが、 アドレス文書プロパティー領域の文書プロパティーの値になります。
  8. 各文書プロパティーに値が設定されていることを確認します。
  9. OKをクリックして、アドレスブロックの文書プロパティーを作成します。
  10. Ricoh 文書プロパティー値の表示をクリックして、プロパティーに目的のコンテンツが含まれていることを確認します。
  11. オプション:ボックスをダブルクリックするか、ボックスを右クリックして編集を選択すると、アドレスブロックの定義を編集できます。
  12. アドレスブロックの新しい文書プロパティー定義を含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  13. RICOH ProcessDirector サーバーから制御ファイルにアクセスできるようにして、IdentifyPDFDocuments ステップに制御ファイルの名前と場所を含めます。この制御ファイルには、このステップで処理される PDF ファイル内の文書を定義するページグループ定義も含める必要があります。

1.5.3.9.4 文書プロパティー値を表示する

サンプルPDFファイルで文書プロパティーを作成後、そのプロパティーのデータ値を表示できます。文書プロパティー値を表示して、プロパティーに対して正しい場所が選択されており、正しい条件付き抽出規則が定義されていることを確認します。文書プロパティー値をクリックして、値が含まれているページグループの最初のページを表示できます。
抽出された文書プロパティー値のテーブルを表示するには、次の手順に従います。
  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、表示したい文書プロパティーを含む制御ファイルを読み込みます。
  2. Ricoh 文書プロパティー値の表示をクリックします。
    [文書プロパティーの表示]ウィンドウでは、処理するページ数環境設定で定義したページ数に応じて、文書プロパティー値が表示されます
  3. 表示する文書プロパティー値の数を変更するには、処理するページ数の値を変更して、 更新テーブルをクリックします。
    ページ数の値を大きくするほど、文書プロパティー値の表示に RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が掛ける時間が大きくなります。
  4. オプション:文書プロパティーテーブルの任意の行をクリックして、文書プロパティー値が含まれているページグループの最初のページを表示します。
    ヒント: ヒント:文書プロパティーを定義する場合は、テーブル内の値の更新時にプロパティーを正しく選択したことを確認できるように、このウィンドウを開いた状態にしておきます。

1.5.3.9.5 文書プロパティー値を保存する

サンプル PDF ファイル内で文書プロパティーを作成した後、これらのプロパティーのデータ値を保存できます。例えば、監査のために印刷する予定の PDF ファイル内、または過去に監査のために印刷した PDF ファイル内のアカウント番号を保存できます。
文書プロパティー値を保存するには、次の手順に従います。
  1. 文書プロパティー値を表示しているときに、保存をクリックします。
  2. ファイルの場所を選択して名前を入力するか、PDFファイルの名前と場所をそのまま使用して、ファイル拡張子を.txtにします。
  3. 保存をクリックします。
    RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、値が含まれているタブ区切りのテキストファイルを生成します。

1.5.3.10 規則を操作する

規則は、1 つ以上の条件で構成されています。規則に指定されている条件を適用して、マークアップを配置したり、データを抽出したり、メディアと仕上げのオプションを指定できます。また、ある規則を、別の規則内に条件として含めることもできます。

例えば、規則を使用して次のことを行うことができます。

  • PDF ファイル内の各文書の最初のページにバーコードを配置する
  • 郵送先住所に含まれている都市名が「New York」の場合にお客様の名前を抽出する
  • Gold Club メンバー向けの各文書の最初のページにゴールドメディアを指定する

規則内の各条件は、2 つの値を比較します。最初の値には、定義済みの規則RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatによって定義された規則で、文書内のページを指定します)、 カスタム規則(ユーザーが定義した規則)、条件付きトリガー、ジョブプロパティー、文書プロパティー、または統計を選択できます。2 番目の値には、最初の値に応じた値を選択します。

複数の条件が含まれた規則を作成する場合、すべての条件を満たす必要がある、または一部の条件を満たす必要があるように規則を指定できます。

規則は、静的な値と動的な値を評価できます。例えば、規則は、ジョブ内の文書の合計数が 10 を超えているかどうかを評価できます。また、規則は、Doc.Begin.Balance 文書プロパティーが Doc.End.Balance 文書プロパティーの値と等しいかどうかも評価できます。

次の図に、タイプが異なる 5 つの条件が含まれた規則を示します。

複数の条件が含まれた規則
複数の条件が含まれた規則が表示された[規則ビルダー]ダイアログ

1.5.3.10.1 定義済みの規則

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat には、PDF ファイルの各文書内の特定のページにマークアップを適用したり、それらのページのメディアと仕上げのオプションを設定したり、それらのページからデータを抽出する 11 個の事前定義された規則があります。例えば、事前定義された規則を使用して、各文書のすべての表面ページにイメージを配置できます。

次の表に、定義済みの各規則の説明を示します。

定義済みの規則
規則 定義
すべてのフロントページ 各ページループ内のすべてのおもて面ページです。この規則を使用して文書プロパティーを定義した場合、ページグループ内の最後のおもて面ページから値が抽出されます。
すべてのバックページ 各ページグループ内のすべてのうら面ページです。この規則は片面ジョブには適用されません。この規則を使用して両面印刷ジョブの文書プロパティーを定義した場合、ページグループ内の最後のおもて面ページから値が抽出されます。
すべてのページ マークアップは、各ページグループ内のすべてのページに印刷されます。文書プロパティーの値は、ページグループ内の最後のページ (おもて面またはうら面) から抽出されます。規則に条件がない場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat はこの事前定義された規則を使って規則をすべてのページに適用します。
先頭のフロントページのみ 各ページグループ内の最初のページです。
先頭のバックページのみ 各ページグループ内の先頭のバックページです。このルールは片面ジョブには適用されません。
2 番目のフロントページのみ 各ページグループ内のおもて面の 2 番目のページです。
2 番目のバックページのみ 各ページグループ内のうら面の 2 番目のページです。このルールは片面ジョブや、うら面の 2 番目のページがないジョブには適用されません。
最後のフロントページのみ 各ページグループ内のおもて面の最後のページです。
最後のバックページのみ 各ページグループ内のうら面の最後のページです。このルールは片面ジョブには適用されません。
最後のページのみ 各ページグループの最後のページ (おもて面かうら面かは関係ありません)。
ページなし ページはありません。規則が適用されないようにするには、No Pages = True の条件を追加します。

1.5.3.10.2 条件付きトリガー

条件付きトリガーは、条件が満たされたかどうかを判断するテキストです。

ページの上部に請求書という語句が表示されるページにバーコードを配置するには、請求書という語句の条件付きトリガーを定義して、トリガーを条件として規則を定義し、規則を使用してバーコードを適用します。

ページの下部に期限切れという語句が表示される場合に特別なメディアを使用するには、期限切れという語句の条件付きトリガーを定義して、トリガーを条件として規則を定義し、規則を使用してメディアをセットします。

ページの右側にアカウントの概要という語句が表示されるときに、文書プロパティーの値を抽出するには、アカウントの概要という語句の条件付きトリガーを定義して、トリガーを条件として規則を定義し、文書プロパティーを定義するときに規則を使用します。

ヒント: ヒント:条件付きトリガーとして定義する語句が、すべてのページグループで特定のページに表示されることがわかっている場合は、条件付きトリガーの代わりに Stat.CurrentPageInDocument統計を使用できます。

1.5.3.10.3 規則でジョブプロパティーまたは文書プロパティーを使用する

ジョブプロパティーや文書プロパティーを、数値や単語などの静的な値と比較したり、ジョブプロパティー、文書プロパティー、統計などの動的な値と比較したりできます。

例えば、インサーターが 2 つあり、ジョブごとにインサーターを選択する場合、ワークフローで SetDocPropsFromConditions ステップを使用して、Doc.Insert.InserterID などの特定のジョブプロパティーの値を設定できます。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatでは、規則の Doc.Insert.InserterIDジョブプロパティーを使用できます。RICOH ProcessDirectorは、 BuildPDFFromDocumentsステップに追加した(RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatで定義した条件付きの処理規則を含む)制御ファイルに基づいて特定のバーコードまたはイメージを適用できます。

注意: 規則で文書プロパティー値またはジョブプロパティー値を使用する場合は、RICOH ProcessDirector が PDF ファイル内のページグループを処理するときのプロパティーの値と一致するように値を定義してください。例えば、RICOH ProcessDirectorDoc.Insert.InserterID ジョブプロパティーの値は 0102 です。 Doc.Insert.InserterID ジョブプロパティーが含まれた規則を条件として定義する場合は、これらの値を使用してください。 1 または 2 を使用しないでください。

1.5.3.10.4 規則で統計を使用する

統計を数値や単語などの静的な値と比較したり、ジョブプロパティー、文書プロパティー、統計などの動的な値と比較できます。

例えば、すべての文書の 3 番目のページにバーコードを作成する場合、Stat.CurrentPageInDocument の統計を選択し、 数学記号の =を選択し、 テキストフィールドに 3と入力します。図 複数の条件が含まれた規則 の 5 番目の条件は、統計を指定します。

次の表に、使用可能な統計を示します。

規則の統計オプション
キーワード レベル 定義
Stat.TotalDocumentsInJob 印刷ジョブ 現在の印刷ジョブ内の文書の総数です。
Stat.TotalSheetsInJob 印刷ジョブ 現在の印刷ジョブ内のシートの総数です。
Stat.TotalPagesInDocument 文書 現在の文書内のページの総数です。
Stat.TotalSheetsInDocument 文書 現在の文書内のシートの総数です。
Stat.CurrentDocumentInJob 文書 印刷ジョブでの現行文書の番号です。1 から始まります。例えば、3 番目の文書の Stat.CurrentDocumentInJob の値は 3です。
Stat.CurrentPageInDocument ページ 文書での現行ページの番号です。1 から始まります。例えば、文書の 2 ページ目の Stat.CurrentDocumentInJob の値は 2 になります。
Stat.CurrentSheetInDocument ページ 文書に含まれている現行シートの番号です。1 から始まります。
Stat.CurrentPageInJob ページ 印刷ファイルでの現行ページの番号です。1 から始まり、常にジョブの開始ページから始まります。例えば、印刷ファイルの 10 ページ目の Stat.CurrentPageInJob は 10 になります。
Stat.CurrentSheetInJob ページ 印刷ファイルでの現行シートの番号です。1 から始まり、常にジョブの開始ページから始まります。
Stat.CurrentMedia ページ ステップが実行されたときに、印刷ジョブの現在のページに指定されたメディアです。ページ対してメディアが指定されていない場合、Stat.CurrentMedia はジョブに対して指定されたメディアになります。ページまたはジョブに対してメディアが指定されていない場合は、Stat.CurrentMedia には値がありません。例えば、ある文書の最初のページに対する Stat.CurrentMedia の値は、[レターヘッド]です。
    注意:
  • Stat_CurrentMedia が RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用してメディアを指定することはありません。
  • Stat.CurrentMedia を評価する RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 規則を使用して配置したマークアップは、プレビューできません。
注意: ジョブレベルの値を記述する統計もありますが、RICOH ProcessDirectorは、マークアップを適用するか、文書プロパティーの値を抽出するかを決定する際に、文書内の各ページを評価します。

1.5.3.10.5 規則を定義する

マークアップの条件を指定する規則を定義できます。また、メディアや仕上げのオプションを設定するための規則、およびデータを抽出するための規則を定義することもできます。
規則を定義する前に、規則内で条件として使用する、各カスタム規則、文書プロパティー、および条件付きトリガーを定義したことを確認してください。
規則を定義するには、次の手順に従います。
  1. Ricoh 規則の管理をクリックします。
  2. コンテンツアイコンの追加アイコンをクリックします。
    規則名は、アルファベット順で表示されます。
    ヒント: ヒント:マークアップダイアログでは、コンテンツアイコンの追加アイコンをクリックして規則を定義したり、規則マネージャーアイコンアイコンをクリックして規則を編集したりできます。
  3. 規則の名前を入力します。英数字、ピリオド、アンダースコア、スペース、および特殊文字 (@、#、$、% など) を使用できます。
  4. オプション:説明を入力します。
  5. 一部の条件が満たされた場合、またはすべての条件が満たされた場合のどちらの場合に RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が規則を適用するかどうかを指定します。
  6. 最初の条件を指定します。
    1. 設定なしドロップダウンリストの下矢印をクリックします。
    2. 定義済みの規則カスタム規則トリガージョブプロパティー文書プロパティー、または 統計の隣にある +アイコンをクリックして、条件の最初の部分とする項目を選択します。

      選択肢 (カスタム規則、条件付きトリガー、文書プロパティーなど) に項目が含まれていない場合、選択肢はグレー表示されます。

      注意: 特定の語句が名前に含まれているすべての項目を表示するには、語句を入力して、キーボードの下矢印を押します。語句を入力して、ドロップダウンリストの下矢印をクリックすることでも項目を表示できます。
    3. 条件の 2 つの部分を比較するには、数学記号 = (等しい) または (等しくない) を選択します。
    4. 条件の 2 番目の部分を指定します。
      • 規則の場合は、Trueまたは Falseを選択します。
      • 条件付きトリガーの場合は、条件に目的の値が指定されていることを確認します。目的の値が指定されていない場合は、新しい条件付きトリガーを選択します。
      • ジョブプロパティー、文書プロパティー、または統計の場合は、値を入力します。また、任意のジョブプロパティー、文書プロパティー、または統計を選択することもできます。
  7. 複数の条件を持つ規則の場合は、コンテンツアイコンの追加アイコンをクリックして、次の条件を指定します。
    規則内のすべての条件を定義するまで、このステップを繰り返します。
  8. OKをクリックして、規則を作成し、それを 規則マネージャーに追加します。
条件が 1 つの規則: 定義済みの規則
各文書の最初の表紙ページにマークアップを配置するには、定義済みの規則が唯一の条件として含まる規則を定義します。First Front Only = True
それぞれに 1 つの条件が含まれた 3 つの規則: 文書プロパティー
ジョブには、営業成績に応じてブロンズ、シルバー、ゴールドの3つのレベルに分かれた、会員向けのセールスステートメントが含まれています。各メンバーシップレベルを識別するとします。
  • RICOH ProcessDirectorで、文書プロパティーを定義します: doc.member.level.doc.member.level.doc.member.level
  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatで、次の 3 つの規則を定義します。
    • ゴールドレベル

      doc.member.level = GOLD

    • シルバーレベル

      doc.member.level = SILVER

    • ブロンズレベル

      doc.member.level = BRONZE

複数の条件が含まれた規則
ジョブには、営業成績に応じてブロンズ、シルバー、ゴールドの3つのレベルに分かれた、会員向けのセールスステートメントが含まれています。ゴールドおよびシルバーのメンバー用の各報告書の最初のページに報奨クーポンを印刷するとします。この例では、前の例で定義した次の 3 つの規則を使用します。
  • 先頭のフロントページのみ
  • ゴールドレベル
  • シルバーレベル

まず、2 つの条件が含まれたトップセールス規則を定義します。これは、いずれかの条件が満たされたときに適用します。

  • ゴールドレベル = True
  • シルバーレベル = True

次に、2 つの条件が含まれたトップセールス - 表面の最初のページ規則を定義します。これは、すべての条件が満たされたときに適用します。

  • 先頭のフロントページのみ = True
  • トップセールス = True

最後に、イメージの追加オプションを選択します。 条件に基づいたページ/文書をクリックし、 トップセールス - 表面の最初のページ規則を選択して、設定を適用します。イメージへのパスを指定します。

条件が 1 つの規則: ジョブプロパティー
無効:郵送しないをテストジョブの各ページに印刷するには、以下の手順に従います。
  • 次のジョブプロパティーが唯一の条件として含まれるテストジョブ規則を定義します。Job.TestJob = Yes
  • テキストの追加オプションを選択します。 条件に基づいたページ/文書をクリックし、 テストジョブ規則を選択して、設定を適用します。 コンテンツタイプとして テキストを選択し、その値として無効;郵送しないと入力します。
動的データを使用する条件が含まれた規則
明細書の請求先住所と出荷先住所が異なっている場合に、明細書に注文は出荷先住所に送付済みと印刷するとします。
  • 次の2つの文書プロパティーを定義します:doc.shipping.addressdoc.billing.address
  • 次の条件で出荷先住所に送付済み規則を定義します:doc.shipping.address ≠ doc.billing.address
  • テキストの追加オプションを選択します。 条件に基づいたページ/文書をクリックし、 出荷先住所に送付済み規則を選択して、設定を適用します。 コンテンツタイプとして テキストを選択し、値に注文は出荷先住所に出荷済みと入力します。

1.5.3.10.6 条件付きトリガーを定義する

RICOH ProcessDirector によって PDF ファイルを処理するときに、マークアップをページに適用するかどうかを制御するために、PDF ファイル内のテキストをトリガーとして定義できます。テキストでは、メディアオプションと仕上げオプションをページに適用するかどうか、文書プロパティーをページから抽出するかどうかを制御することもできます。
注意: 条件付きトリガーとして使用するテキストを決定するのにプレビューモードを使用する場合、条件付きトリガーを制御ファイルに保存する必要はありません。プレビューモードの場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は一時的な制御ファイルを生成します。
条件付きトリガーを定義するには、次の手順に従います。
  1. PDF ファイルを Adobe Acrobat Professional で開いて、ページグループ定義を含む制御ファイルをロードします。
  2. 条件付きトリガーとして使用するテキストの左上隅の少し上の部分を左クリックします。マウスをドラッグしてテキストを囲むボックスを描画します。
      注意:
    • テキストが存在しない領域でボックスを描画すると、条件付きトリガーは領域にテキストが存在しないときに条件が満たされたと判断します。領域にイメージまたは他のマークアップは存在するが、テキストが存在しない場合も条件が満たされたと判断されます。
  3. 条件付きトリガーの定義を選択します。
  4. トリガーボックスに、選択したテキストが含まれていることを確認します。一部が欠けている場合、 キャンセルをクリックしてもう一度テキストを選択します。
  5. トリガーの名前を入力します。名前には、スペースや特殊文字 (@、#、$、% など) を使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
  6. OKをクリックして、トリガーを作成します。
    条件付きトリガーがドロップダウンリストに表示され、規則を定義するときに条件を指定するのに使用できるようになります。

ページグループごとに顧客番号を抽出するとします。PDF ファイル内の各請求書には、すべての文書の最初のページと 2 番目のページの左上付近にアカウントという語句があり、その語句の右側に各顧客アカウント番号が印刷されます。長い請求書には、3 番目のページにも顧客番号があります。拡張する PDF ファイルの最初の アカウントの周りにボックスを描画し、トリガーにacct_trgという名前を付けます。

次に、トリガー指定条件付きの規則を作成します:acct_trg = Account

そして、規則を適用する文書プロパティーを定義します。

1.5.3.10.7 規則を管理する

規則マネージャーダイアログには、規則に関する情報が表示されます。新しい規則を定義したり、既存の規則を編集または削除できます。

ダイアログには、各規則の規則名と説明が表示されます。規則は、名前のアルファベット順でリストに表示されます。

新しい規則を定義するには、追加アイコンアイコンをクリックします。

規則を変更する場合は、その規則を選択します。編集アイコンアイコンをクリックして規則を変更するか、ゴミ箱のアイコンアイコンをクリックしてオプションを削除します。

1.5.3.11 PDF ファイルにマークアップを追加する

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して実動 PDF ファイルに対応する PDF ファイルにマークアップを追加します。既存のコンテンツの周囲にボックスを描画するか、ボックスを描画して新しいマークアップを追加することで、PDF ファイルをマークアップします。マークアップを追加するとき、PDF ファイルをプレビューして、特定のページのコンテンツと配置を確認できます。サンプルPDFファイルの拡張が完了したら、変更内容を制御ファイルに保存し、RICOH ProcessDirectorサーバーからアクセスできるようにして、実動PDFファイルに制御ファイルを適用できるようにします。

PDF ファイルにマークアップを追加する前に、PDF ファイル内の文書に対して、ページのグループ化を定義する必要があります。詳しくは、ページグループを定義するを参照してください。マークアップのページ配置をプレビューする際、RICOH ProcessDirectorRICOH ProcessDirectorワークフローを処理する際にマークアップに適用する配置やコンテンツが表示されない場合があります。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、ページ配置規則とマークアップコンテンツ(テキストやバーコードなど)の両方を定義するために使用するすべてのプロパティーにアクセスできない場合があります。詳しくは、マークアップをプレビューするを参照してください。

RICOH ProcessDirector が BuildPDFFromDocuments ステップで指定された制御ファイルで定義されたマークアップを適用するとき、RICOH ProcessDirector は指定された順序でマークアップを適用します。

  • 非表示領域
  • イメージ
  • テキスト
  • OMR マーク
  • バーコード

1.5.3.11.1 PDF ファイルにバーコードを追加する

バーコードを PDF ファイルに追加するには、バーコードを配置する領域を選択し、バーコードタイプを指定し、コンテンツを追加します。規則を指定するかページ番号を入力して、各ページグループ内の特定のページにのみバーコードが配置されるようにすることができます。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は次のバーコードタイプをサポートしています。

  • 2of5 (インターリーブド 2 of 5)
  • Code128
  • Code39
  • Datamatrix
  • IMB (Intelligent Mail バーコード)
  • QR コード (Quick Response Code)
  • RM4SCC (Royal Mail 4-State Customer Code)
  • RMM (Royal Mail Mailmark)
    注意:
  • 子ジョブを作成する場合は、バーコードタイプがピリオドをサポートしていることを確認してください。子ジョブはジョブ番号にピリオドを持つ(たとえば、10000001.1)。Automated Verificationワークフローは、オープンループ再印刷用の子ジョブを作成する。Postal Enablement GroupDocsForPostalProcessワークフローは、ジョブ内の文書が郵便処理にさらに使用できる場合に子ジョブを作成します。

PDF ファイル内でコンテンツからバーコードを作成できます。例えば、印刷する全郵便物のカスタマーアカウント番号を抽出している場合、アカウント番号からバーコードを作成できます。最初に、アカウント番号に対する文書プロパティーを作成します。次にバーコードのコンテンツを定義するときに、この文書プロパティーを選択できます。

PDF ファイル内のテキストを使用して、ページグループ内の特定のページ上のバーコード配置をトリガーする場合、まずそのテキストに対して条件付きトリガーを作成し、トリガーを条件とした規則を定義します。次にバーコードを定義するときに、この規則を選択できます。

バーコードを追加するには、次の手順に従います。

  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、ページグループ定義を含む制御ファイルを読み込むか、ページグループを定義します。
  2. 左マウスボタンを使用して、バーコードの印刷先であるボックスを描画します。バーコードとまったく同じサイズになるようにボックスを描画する必要はありません。
    バーコードはボックスの大きさに合わせてサイズ変更されません。バーコードのおおよそのサイズになるようにボックスを描画すると、PDF ファイルに追加するすべてのマークアップに対するバーコードの位置が表示されます。
  3. バーコードの追加をクリックします。
  4. バーコードの名前を入力します。名前には、スペースや特殊文字 (@、#、$、% など) を使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
  5. オプション: 定義ウィンドウの[位置]セクションの水平および 垂直座標に新しい値を入力して、バーコードの配置を変更します。これらの座標は、ページが回転される前の、ページの左上隅とバーコードの左上隅の距離を指定します。製造装置にバーコードの位置の仕様がある場合は、これらの座標を使用して正確な位置を設定します。
      注意:
    • 高さは、マークアップボックスのサイズに影響を与えますが、バーコードの位置とサイズには影響を与えません。
  6. 時計回りで回転(角度)を選択します。バーコードの回転の基準点は左上隅です。
  7. [配置条件]セクションを使用して、バーコードを配置するページを指定します。次のいずれかの手順を実行します。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、リストから規則を選択します。デフォルトの規則は すべてのページです。次のことを行うこともできます。
      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。 詳しくは、規則を定義する を参照してください。
      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。
    • 特定のページ数を選択して、各ページグループ内の目的のページを入力します。次のことが可能です。
      • ページ範囲を指定する場合は、ハイフンを使用して最初のページと最後のページを区切ります。
      • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
      • 最後のページを指定する場合は、nと入力します。

        例: PDF ファイルに 2 つのページグループがあります。最初のページグループは 4 ページ、2 番目のページグループは 7 ページであるとします。この場合、3-nページを指定すると、最初のページグループの 3 ~ 4 ページ、2 番目のページグループの 3 ~ 7 にマークアップが配置されます。

        .
  8. [バーコード構成]セクションを使用して、装置属性とバーコードタイプを定義します。
    1. バーコードタイプリストを使用して、次のいずれかのバーコードを選択します: 2of5Code128Code39DatamatrixIMBQR コードRM4SCC、または RMM
    2. 設定ボタンをクリックして、バーコードの装置属性を設定します。
      バーコードの装置属性 に、各バーコードタイプの設定を示します。
      バーコードの装置属性
      バーコードタイプ 属性と説明
      2of5 および Code39 これらのバーコードタイプの数値属性では、計測単位はミリメートルです。
      barHeight この属性は、各バーの垂直方向の高さを決定します。
      checksumMode この属性は、チェックサムの動作を決定します。
      • メッセージにチェックサムを追加するには、addを入力します
      • バーコードのレンダリング時にチェックサムをチェックするには、checkを入力します
      • チェックサム処理を無効にするには、ignoreを入力します
      • デフォルトのバーコード動作を有効にするには、autoを入力します
      moduleWidth この属性は狭いエレメントの幅です。
      widthFactor この属性は広いエレメントの倍数です。つまり、狭いエレメントの何倍広いかを表します。
      Code128 このバーコードタイプの数値属性では、計測単位はミリメートルです。
      barHeight この属性は、各バーの垂直方向の高さを決定します。
      checksumMode この属性は、チェックサムの動作を決定します。
      • メッセージにチェックサムを追加するには、addを入力します
      • バーコードのレンダリング時にチェックサムをチェックするには、checkを入力します
      • チェックサム処理を無効にするには、ignoreを入力します
      • デフォルトのバーコード動作を有効にするには、autoを入力します
      moduleWidth この属性は狭いエレメントの幅です。
      Datamatrix このバーコードタイプの数値属性では、計測単位はミリメートルです。
      maxSize この属性は、X 方向と Y 方向の両方でモジュールの最大値を決定します。
      minSize この属性は、X 方向と Y 方向の両方でモジュールの最小値を決定します。
      moduleWidth この属性は、各ピクセルエレメントのサイズを決定します。
      shape FORCE_SQUARE 値は平方記号の使用を強制します。その他の値はサポートされません。
      IMB および RM4SCC これらのバーコードタイプの数値属性では、計測単位はミリメートルです。
      ascenderHeight この属性は、長いバーのアセンダーおよびディセンダーセクションの両方の高さを定義します。
      intercharGapWidth この属性は、各ギャップの幅を定義します。入力する値は 0.38 ~ 0.63 にする必要があり、 moduleWidth値と同じにする必要があります。
      moduleWidth: この属性は、各バーの幅を定義しており、0.38 ~ 0.63 にする必要があります。
      trackHeight: この属性は、各ショートトラックまたはセンターバーの高さを定義しており、1.02 ~ 1.52 の値にする必要があります。
      QR コード このバーコードタイプ (moduleWidth) の数値属性では、計測単位はインチです。
      encoding この属性は、QR バーコードのエンコーディングタイプを定義します。
      • UTF-8エンコーディングを指定するには、Autoを入力します
      • Unicodeデータをその形式で出力するように指定するには、Shift_JIS、または sjisx-sjisなどの他のサポートされているShift JISコードポイントタイプを入力してください。
        注意:
      • バーコードに対する入力データは、常に Unicode 文字ポイントにする必要があります。入力データにShift_JISなど Unicode 以外のコードを使用しないでください。
      errorcorrection この属性は、ダメージを受けた QR バーコードのデータを復元する機能を定義します。
      • コードの7%を復元できると指定するには、Lと入力します
      • コードの15%を復元できると指定するには、Mと入力します
      • コードの25%を復元できると指定するには、Qと入力します
      • コードの30%を復元できると指定するには、Hと入力します
      moduleWidth この属性は、各ピクセルエレメントのサイズを決定します。
      version この属性は変更しないでください。将来使用するために予約されています。
      RMM shape: この属性は、バーコードのタイプを決定します。
      • 2D Type 9バーコードを指定するには、squareと入力します
      • 2D タイプ 29 バーコードを指定するには、rectangleと入力します。

      属性の値では、大文字と小文字は区別されません。

  9. コンテンツタイプリストから、次のいずれかを選択します。
      注意:
    • RICOH ProcessDirectorは、印刷用のPDFファイルを準備する際に、バーコードコンテンツを生成するため、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、バーコードにとって有効なコンテンツを常に判断することはできません。例えば、一部のバーコードは、テキストまたは改行に対応できません。無効なバーコードコンテンツが含まれていると、RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocumentsステップでPDFファイルジョブが失敗することがあります。
    ジョブプロパティー バーコードに含める値があるジョブプロパティーを選択します。
    文書プロパティー バーコードに含める値がある文書プロパティーを選択します。
    統計 バーコードに含める値がある統計を選択します。
    テキスト バーコードに含めるテキストを入力します。
    改行 改行を強制する場合にこのコンテンツタイプを選択します。前にあるバーコードコンテンツの最終文字の後で、改行が実行されます。
    Script ソフトウェアのサポート担当者の助言があった場合にのみ、このオプションを選択します。
    1. コンテンツタイプとして、文書プロパティー、ジョブプロパティー、または統計を選択した場合、プロパティーまたは統計の値にテキスト変更子の規則を適用できます。アイコンの編集アイコンをクリックして、テキストの修正ウィンドウを表示します。このウィンドウでは、必要とされる正確な値を抽出するために、変更子抽出規則を定義します。
    2. 変更するテキストフィールドにテキストを入力します。RICOH ProcessDirectorは、実動PDFファイル内の各ページグループを処理する際に、統計とプロパティーを生成または抽出します。これらの値は RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat では使用できないため、RICOH ProcessDirector が処理する値を表すテキスト値をユーザー自身が入力する必要があります。変更子の規則は、選択したコンテンツタイプの全値に適用されるテンプレートです。例えば、カスタマーアカウント番号の最後の 8 桁目のみを印刷する必要があり、文書プロパティーには番号全体が格納されていると仮定します。 コンテンツタイプとして 文書プロパティーを選択し、 コンテンツの値としてアカウント文書プロパティーを選択します。番号の形式を統一するために、 文字の削除テキスト変更子規則を 2 つ定義して、番号からダッシュとスペースを削除します。次に、 位置によるサブ文字列規則を定義して、最後の 8 桁目のみを保持します。変更子の規則を作成する場合は、文書プロパティーの値を知っている必要はありません。ただし、PDF ファイル内での形式は、知っている必要があります。
    3. 次の変更子のいずれかを選択します。

      コンテンツ変更子
      変更者 アクション
      文字の削除 値から削除する 1 文字またはブランク文字 (ブランク文字を入力するときはスペースバーを使用します) を入力します。大文字と小文字は区別されます。次に、次のいずれかのボタンを選択します。
      • 文字のすべてのインスタンスの削除

        指定の文字が値のすべての位置から削除されます。

        例えば、顧客番号が324-1443255-11だとします。「-」を入力した場合、値からすべての「-」文字が削除され、324144325511 となります。

      • 先行文字の削除

        指定の文字が値の先頭から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭から削除されます。

      • 末尾文字の削除

        指定の文字が値の末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の末尾から削除されます。

      • 先行文字と末尾の文字を削除

        指定の文字が値の先頭と末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭と末尾から削除されます。

      位置によるサブ文字列 開始位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。テキスト値の最初の文字の位置を示すために、 最初の位置に数値を指定します。保持する文字数を示すために、 保持する数に数値を指定します。
      区切り文字によるサブ文字列 テキスト値が別々の文字列セグメントに分割される位置を示すために、区切り文字フィールドに文字またはブランク文字を入力します。文字とテキスト文字列では、大文字と小文字が区別されます。

      開始位置ドロップダウンメニューから 行の先頭または 行の末尾を選択します。

      テキスト文字列内での区切り文字の位置を定義するために、最初の位置に数値を指定します。

      保持するテキスト文字列セグメントの数を定義するために、保持する数に数値を指定します。

      これらの例では、区切り文字を指定することによってテキストセグメントを選択する方法を示しています。

      • アカウント番号 324-1443255-11 の場合、- を区切り文字として使用して、値を 3 つのテキストの324、1443255、11に分割できます。 行の先頭をクリックします。2 番目と 3 番目のテキスト文字列 (1443255、11) を選択する場合、 最初の位置保持する数の両方で 2を選択します。

      • 郵送先住所 Eldorado Springs CO 80025 の場合、ブランク文字を区切り文字として使用して値を 4 つのテキストのEldorado、Springs、CO、80025に分割できます。 行の末尾を選択します。

        • 郵便番号を選択するには、最初の位置保持する数の両方で 1 を選択します。

        • 状態を選択するには、最初の位置2 を選択し、 保持する数1 を選択します。

        • 都市を選択するには、最初の位置3 を選択し、 保持する数10 を選択します。 保持する数10 を指定することによって、10 個の単語までの都市名を選択できます。

      文字を埋め込む パディング位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。 埋め込む文字フィールドに埋め込み文字として特定の文字またはブランク文字を入力します。

      テキストの最小長を定義するために、最小埋め込みテキスト長フィールドに数値を入力します。テキスト文字列の文字数がこの最小長より短い場合、テキスト文字列の長さが最小長と等しくなるまで埋め込み文字が追加されます。

  10. 新しいコンテンツ定義行を追加するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。すべてのコンテンツタイプと変更子規則をバーコードに追加した後、特定のコンテンツタイプの横にあるチェックボックスをオンにすると、上下の矢印を使用して、コンテンツの順番を変更できます。ゴミ箱のアイコンアイコンを使用して、選択したコンテンツを削除します。
  11. 複数のテキストの行を定義しており、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatでスペースのみが含まれる行を削除する場合、 空白行を削除チェックボックスをクリックして選択します。
  12. バーコード構成を作成するには、OKをクリックします。
  13. バーコードに目的のコンテンツが含まれ、ページの配置が適切になっていることを確認するには、Ricoh プレビューをクリックします。
  14. オプション: バーコードのボックスをダブルクリックするか、ボックスを右クリックして編集をクリックして、バーコードの定義を編集できます。
  15. 新しいバーコード定義を含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  16. RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocumentsステップで、バーコード定義を含む制御ファイルの名前と場所を指定します。

1.5.3.11.2 PDF ファイルに OMR マークを追加する

高さ、幅、およびピッチが異なるさまざまな OMR マークを PDF ファイルに追加できます。規則を指定するかページ番号を入力して、各ページグループの特定のページ数にのみ OMR マークが配置されるようにできます。
    注意:
  • インサーターまたはその他の機械装置のブランドによっては、固有の OMR マークが必要とされる場合があります。その場合は、サプライヤーが指定する仕様を使用する必要があります。
OMR マークを追加するには、次の手順に従います。
  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、ページグループ定義を含む制御ファイルを読み込むか、ページグループを定義します。
  2. 左マウスボタンを使用して、OMR マークを印刷する場所にボックスを描画します。OMR マークとまったく同じサイズになるようにボックスを描画する必要はありません。
    OMR マークはボックスの大きさに合わせてサイズ変更されません。OMR マークのおおよそのサイズになるようにボックスを描画すると、PDF ファイルに追加するすべてのマークアップに対する OMR マークの位置が表示されます。
  3. OMR の追加を選択します。
  4. OMR マークの名前を入力します。スペースや特殊文字 (@、#、$、% など) は使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
  5. オプション:定義ウィンドウの位置セクションの水平および 垂直座標に新しい値を入力して、OMRマークの配置を変更します。これらの座標は、ページの左上隅と OMR マークの左上隅の距離を指定します。製造装置に OMR マークの位置の仕様がある場合は、これらの座標を使用して正確な位置を設定します。
    注意: 高さは、マークアップボックスのサイズに影響を与えますが、OMR マークの位置とサイズには影響を与えません。
  6. [配置条件]セクションを使用して、OMR マークを配置するページを指定します。次のいずれかを行ってください。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、ドロップダウンリストから規則を選択します。デフォルトの規則は すべてのページです。次のことを行うこともできます。
      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。 詳しくは、規則を定義する を参照してください。
      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。
    • 特定のページ数を選択して、各ページグループ内の目的のページを入力します。次のことが可能です。
      • ページ範囲を指定する場合は、ハイフンを使用して最初のページと最後のページを区切ります。
      • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
      • 最後のページを指定する場合は、nと入力します。

        例: PDF ファイルに 2 つのページグループがあります。最初のページグループは 4 ページ、2 番目のページグループは 7 ページであるとします。この場合、3-nページを指定すると、最初のページグループの 3 ~ 4 ページ、2 番目のページグループの 3 ~ 7 にマークアップが配置されます。

        .
  7. [物理構成]セクションを使用して、OMR コンテンツとフォームを定義します。OMR コンテンツドロップダウンリストに必要な構成の名前が含まれている場合、リストから構成を選択します。OMR 構成ファイルは、拡張子の .omr が付けられて、デフォルトで RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat アプリケーションデータディレクトリーに保存されます。選択した構成とは異なる構成が必要な場合は、 コンテンツの管理ボタンをクリックします。
    ヒント:
    • Windows のファイル名を指定して実行コマンドラインに「%appdata%」と入力して OKをクリックすることで、現在のユーザーに対して、アプリケーションデータディレクトリーの場所を表示できます。
    1. 選択した OMR 構成ファイルを変更しない場合は、新規または コピーをクリックします。
    2. 追加および 削除ボタンを使用して、 選択されたマークボックスで OMR コンテンツを管理します。 上に移動下に移動、および 逆転ボタンを使用して、マークを印刷する順序を指定します。
      利用可能な OMR マーク に、OMR 定義に追加可能なマークを示します。
      利用可能な OMR マーク
      OMR マーク名 説明
      ブランク OMR のピッチの値と OMR の高さの値に相当する領域を空白にします。
      照合 封入する必要がある現在のページグループを示します。このマークは、通常、ページグループの最初または最後の 1 枚にのみ出力されます。
      フィーダー フィーダーステーションマークの位置を定義します。このマークは複数の場所に出力される場合があります。
      ゲート OMR セットの開始をマークするために状況により使用します。要求された場合、このマークは常に出力されます。
      パリティー 偶数でも奇数でも、要求されたパリティーまでバーの合計数を引き上げるために使用します。
      セーフティ OMR セットの終了をマークするために状況により使用します。要求された場合、このマークは常に出力されます。
      シーケンス 1 ~ 3 本のバー、または 1 ~ 4 本のバーを使用してシーケンスを表示します。
      無効 OMR のピッチの値に相当する領域を空白にします。
    3. [OMR の追加]ウインドウの[OMR 構成]セクションで、最初に計測の単位を選択します。各 OMR マークの高さと幅を定義するために、 高さおよび 長さフィールドに数値を入力します。各 OMR マーク間の距離を定義するには、 ピッチフィールドに数値を入力します。
    4. [パリティー]セクションでは、インサーターで奇数偶数のどちらのパリティーチェックを使用するかを選択します。
    5. 先頭ページまたは 最後のページのみの丁合いを選択します。
    6. シーケンスバータイプを選択した場合は、[シーケンス範囲]セクションを使用して、1 ~ 7 (3 本のバー) または 1 ~ 15 (4 本のバー) を指定します。
    7. シーケンスバータイプを選択した場合、[シーケンス]セクションを使用して、シーケンスバーのビット順を定義します。1、2、4 の順序 (3 本のバー) または 1、2、4、8 の順序 (4 本のバー) でバーを印刷する場合は昇順を選択します。4、2、1 の順序または 8、4、2、1 の順序でバーを印刷する場合は 降順を選択します。
      シーケンスが昇順の場合、1 番目の位置にあるバーは 1、2 番目の位置にあるバーは 2、1 番目と 2 番目の位置にあるバーは 3、4 番目の位置にあるバーは 4 を表し、1 番目と 4 番目の位置にあるバーは 5 を表し、以下同様に続きます。
    8. OMR コンテンツと構造の定義を定義したら、保存をクリックし、次に キャンセルをクリックして、メインの OMR 構成ウインドウに戻ります。
  8. 挿入データフィールドを使用して、ジョブ全体に対して挿入データの固定セットを選択します。ジョブ内の全文書にプル (取得) する挿入データをインサーターに指示するために、 0または 1を入力します。例えば、6 台のステーションインサーターがあり、1 ~ 6 までの番号がステーションに付いていて、ステーション 2 と 4 から挿入データを追加する場合は、 挿入データフィールドに 010100と入力します。
  9. Ricoh プレビュー をクリックして、OMR が意図した構造とページ配置になっていることを確認します。
  10. オプション:OMRのボックスをダブルクリックするか、ボックスを右クリックし編集を選択して、OMRの定義を編集できます。
  11. 新しい OMR マーク定義を含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
    ヒント:
    • OMR 構成を保存するとき、OMR 定義は、アプリケーションデータディレクトリー内の InfoPrint ディレクトリーにある OMR 構成ファイルに保存されます。PDF ファイルをマークアップして OMR マークを追加し、制御ファイルを保存するときにも、OMR 構成は制御ファイルに保存されます。この制御ファイルを BuildPDFFromDocuments ステップに指定します。RICOH ProcessDirector がアクセスできるディレクトリーに OMR 構成ファイルを移動する必要はありませんが、構成を他のユーザーと共有する場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が使用する別のコンピューターに OMR 構成ファイルを移動できます。
  12. RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocuments ステップで、OMR マーク定義を含む制御ファイルの名前と場所を指定します。

1.5.3.11.3 PDF ファイルにイメージを追加する

ロゴや広告などの JPEG イメージを PDF ファイルに追加できます。規則を指定したり、ページ番号を入力したりすることで、各ページグループ内の特定のページへのイメージの配置を制限できます。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、RGB形式のJPEGファイルのみ処理できます。CMYK形式はサポートしていません。

イメージを追加するには、次の手順に従います。

  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、ページグループを含む制御ファイルを読み込むか、ページグループを定義します。
  2. 左マウスボタンを使用して、イメージを印刷する場所にボックスを描画します。また非表示領域のマークアップボックスの上にイメージを配置することもできます。
    注意: イメージはボックスの大きさに合わせてサイズ変更されません。イメージのおおよそのサイズになるようにボックスを描画すると、PDF ファイルに追加するすべてのマークアップに対するイメージの位置が表示されます。
  3. イメージの追加をクリックします。
  4. 定義ウィンドウの[位置]セクションの水平および 垂直座標に新しい値を入力して、イメージの配置を変更します。これらの座標は、ページの左上隅とイメージの左上隅の距離を指定します。
    注意: 高さは、マークアップボックスのサイズに影響を与えますが、イメージの位置とサイズには影響を与えません。
  5. イメージの名前を入力します。スペースや特殊文字 (@、#、$、% など) は使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
  6. [配置条件]セクションを使用して、イメージを配置するページを指定します。次のいずれかを行ってください。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、ドロップダウンリストから規則を選択します。デフォルトの規則は すべてのページです。次のことを行うこともできます。
      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。 詳しくは、規則を定義する を参照してください。
      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。
    • 特定のページ数を選択して、各ページグループ内の目的のページを入力します。次のことが可能です。
      • ページ範囲を指定する場合は、ハイフンを使用して最初のページと最後のページを区切ります。
      • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
      • 最後のページを指定する場合は、nと入力します。

        例: PDF ファイルに 2 つのページグループがあります。最初のページグループは 4 ページ、2 番目のページグループは 7 ページであるとします。この場合、3-nページを指定すると、最初のページグループの 3 ~ 4 ページ、2 番目のページグループの 3 ~ 7 にマークアップが配置されます。

        .
  7. 定義しているイメージがアクセスできるファイルパスに存在している場合、参照を選択して、PDF ファイルに追加する JPEG イメージファイルをクリックし、 開くをクリックします。このイメージ定義を制御ファイルに保存すると、イメージファイルが制御ファイルに組み込まれます。RICOH ProcessDirectorサーバーがアクセスできるディレクトリーにイメージをコピーする必要はありません。

    制御ファイルにイメージファイルを埋め込む代わりに、BuildPDFFromDocuments ステップが PDF ファイルを処理するときに、RICOH ProcessDirector がアクセスできるイメージファイルの名前と場所を入力できます。イメージファイルの名前と場所を指定して、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が見つけられなかった場合、イメージが見つからなかったと通知する確認メッセージが表示されます。RICOH ProcessDirector サーバーに対してそのイメージファイルの名前とパスをそのまま使用する場合は、 はい、使用しない場合は いいえを選択します。

    RICOH ProcessDirector がアクセスできるディレクトリーの場所を指定するには、完全なディレクトリーパスとファイル名 (例: /aiw/aiw1/images/myimage.jpg) を入力します。PDF ファイルを処理するときに、RICOH ProcessDirector がイメージファイルを見つけられない場合、ジョブは BuildPDFFromDocuments ステップで失敗します。

  8. OKをクリックして、イメージの構成を作成します。
  9. オプション:Ricoh プレビューをクリックして、イメージが意図したページ配置になっていることを確認してください。
  10. オプション:イメージボックスをダブルクリックするか、ボックスを右クリックして編集を選択することで、イメージの定義を編集できます。
  11. 新しいイメージ定義を含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  12. RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocuments ステップで、イメージ定義を含む制御ファイルの名前と場所を指定します。

1.5.3.11.4 PDF ファイルで領域を非表示にする

RICOH ProcessDirectorで実動PDFファイルを処理する際に、カバーブロックを定義してPDFファイルの特定の領域を非表示にして、ページの特定の領域が表示または印刷されないようにできます。規則を指定するかページ番号を入力して、各ページグループ内の特定のページ数にのみ非表示領域が配置されるようにすることができます。
通常、PDF ファイルでは、不要になったイメージ、テキスト、バーコード、またはその他のタイプの光学式マークを含む領域を非表示にします。例えば、既存の光学式マークを、さらに小さい Datamatrix バーコードに置き換える場合、古いマークを非表示にするために、そのマークを含む領域を覆うようにボックスを描画します。非表示領域の上に新しい Datamatrix バーコードを配置します。RICOH ProcessDirector で非表示領域がある PDF ファイルを処理する場合、この非表示領域には何もインクが印刷されません。したがって、非表示領域は、印刷メディアと同じ色になります。RICOH ProcessDirector がマークアップを PDF ファイルに適用する場合、BuildPDFFromDocuments ステップは、他のマークアップを適用する前にすべての非表示領域を適用します。

領域を非表示にするには、次の手順に従います。

  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、ページグループを含む制御ファイルを読み込むか、ページグループを定義します。
  2. 左マウスボタンを使用して、PDF ファイル上で、非表示にする領域を囲むボックスを描画します。
  3. 領域の非表示をクリックします。
  4. オプション:定義ウィンドウの位置セクションを使用して、非表示領域の位置とサイズを変更します。水平および 垂直座標は、ページの左上隅と非表示領域の左上隅の距離を指定します。 高さは、非表示領域のサイズを指定します。
  5. 非表示領域の名前を入力します。スペースや特殊文字 (@、#、$、% など) は使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
  6. [配置条件]セクションを使用して、非表示領域を配置するページを指定します。次のいずれかを行ってください。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、ドロップダウンリストから規則を選択します。デフォルトの規則は すべてのページです。次のことを行うこともできます。
      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。 詳しくは、規則を定義する を参照してください。
      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。
    • 特定のページ数を選択して、各ページグループ内の目的のページを入力します。次のことが可能です。
      • ページ範囲を指定する場合は、ハイフンを使用して最初のページと最後のページを区切ります。
      • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
      • 最後のページを指定する場合は、nと入力します。

        例: PDF ファイルに 2 つのページグループがあります。最初のページグループは 4 ページ、2 番目のページグループは 7 ページであるとします。この場合、3-nページを指定すると、最初のページグループの 3 ~ 4 ページ、2 番目のページグループの 3 ~ 7 にマークアップが配置されます。

        .
  7. OKをクリックして、非表示領域の定義を作成します。
  8. Ricoh プレビューをクリックして、非表示領域がページ上で意図した配置になっていることを確認します。
  9. オプション:非表示領域のボックスをダブルクリックするか、ボックスを右クリックし編集を選択して、非表示領域の定義を編集できます。
  10. 新しい非表示領域定義を含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  11. RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocuments ステップで、非表示領域定義を含む制御ファイルの名前と場所を指定します。

1.5.3.11.5 PDF ファイルにテキストを追加する

固定のテキストまたは可変のテキストを PDF ファイルに追加できます。1 つのテキストボックスで固定のテキストと可変のテキストを組み合わせることもできます。固定のテキストは入力するテキストです。可変のテキストは、文書プロパティー、ジョブプロパティー、または統計のデータです。
テキストを追加するには、次の手順に従います。
  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、ページグループを含む制御ファイルを読み込むか、ページグループを定義します。
  2. 左マウスボタンを使用して、テキストを追加する領域にボックスを描画します。
    RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、テキストボックスの左上隅を基準にテキストを配置します。指定したすべてのテキストは、テキストがボックスに収まらない場合でも、指定したサイズで印刷されます。
  3. テキストの追加をクリックします。
  4. オプション:定義ウィンドウの位置セクションの水平座標および 垂直座標に新しい値を入力して、テキストの配置を変更します。これらの座標は、ページの左上隅とテキストボックスの左上隅の距離を指定します。
    注意: 高さは、マークアップボックスのサイズに影響を与えますが、テキストの位置とサイズには影響を与えません。
  5. テキストボックスの名前を入力します。名前には、スペースや特殊文字 (@、#、$、% など) を使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
  6. 囲まれたテキストに整列ドロップダウンリストから値を選択します。
    • 追加するテキストを、描画したボックスで囲まれた既存のテキストが最初に現れる箇所に位置合わせする場合は、最初の出現を選択します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、追加するテキストを毎回同じ箇所に位置合わせします。
    • 追加するテキストを、描画したボックスで囲まれた既存の各テキストに位置合わせする場合は、出現ごとを選択します。
    • テキストを位置合わせしない場合は、デフォルト値の使用不可を使用します。
    新しいテキストを囲まれたテキストに位置合わせする方法は、既存のテキストを置き換える方法としては最も正確です。
      注意:
    • 囲まれたテキストに整列機能は、新しいテキストと既存のテキストに同じフォントが使用されている場合に最も効果を発揮します。フォントが異なる場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat によって、フォントのベースラインが位置合わせされます。

    • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は常に、新しいテキストの最初の行と既存のテキストの最初の行を位置合わせします。

    • 囲まれたテキストが左揃えになっていない場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、新しいテキストを既存のテキストの一番左の行に位置合わせします。

  7. 時計回りで回転 (角度)を選択します。テキストボックスの回転の基準点は左上隅です。
  8. [配置条件]セクションを使用して、テキストを配置するページを指定します。次のいずれかを行ってください。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、ドロップダウンリストから規則を選択します。デフォルトの規則は すべてのページです。次のことを行うこともできます。
      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。 詳しくは、規則を定義する を参照してください。
      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。
    • 特定のページ数を選択して、各ページグループ内の目的のページを入力します。次のことが可能です。
      • ページ範囲を指定する場合は、ハイフンを使用して最初のページと最後のページを区切ります。
      • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
      • 最後のページを指定する場合は、nと入力します。

        例: PDF ファイルに 2 つのページグループがあります。最初のページグループは 4 ページ、2 番目のページグループは 7 ページであるとします。この場合、3-nページを指定すると、最初のページグループの 3 ~ 4 ページ、2 番目のページグループの 3 ~ 7 にマークアップが配置されます。

  9. [フォント]セクションを使用して、フォント、サイズ、および色を選択します。
    フォントのドロップダウンリストには、PDF ファイルに埋め込むことが許可されていないフォントを除く、Adobe Acrobat で利用可能なすべてのフォントが含まれます。
      注意:
    • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat がファイルを使用できるようにするには、フォントを Windows Fonts フォルダーにインストールします。
    • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、リガチャ、スワッシュ、および単語内での位置によって変化する字形などの代替字形をサポートしていません。ヘブライ語やアラビア語などの右横書き言語は正しくレンダリングされません。ただし、フォントのドロップダウンリストには、Windows Fonts フォルダーにインストールされているすべてのフォントが表示されます。これには、右横書き言語のフォントおよびサポートされていない代替字形のフォントも含まれます。
    • フォントを制御ファイルに追加した場合、制御ファイルを使用して PDF 文書を処理するすべてのマシンにフォントがライセンスされていることの確認は、お客様の責任で行ってください。
  10. 次の手順に従って、追加するテキストのコンテンツを定義します。
    1. ドロップダウンリストから最初のコンテンツタイプを選択します。必要に応じて次のタイプをいくつでも選択して、テキストコンテンツを定義できます:
      テキストマークアップコンテンツタイプ
      コンテンツタイプ 説明
      テキスト 印刷するテキストを入力します。
      文書プロパティー 印刷する値がある文書プロパティーを選択します。
      ジョブプロパティー 印刷する値があるジョブプロパティーを選択します。
      改行 改行を強制するコンテンツタイプを選択します。前にあるテキストコンテンツの最終文字の後で、改行が実行されます。
      統計 印刷する値がある統計を選択します。
      スクリプト ソフトウェアのサポート担当者の助言があった場合にのみ、このオプションを選択します。
    2. コンテンツの値を選択します。ドロップダウンリストには、選択した コンテンツタイプで利用可能な値が含まれています。
    3. オプション:文書プロパティー、ジョブプロパティー、またはジョブ統計コンテンツタイプの各値にテキスト変更子規則を適用できます。編集アイコンアイコンをクリックして、必要な厳密値を抽出するためにテキスト変更子規則を定義します。
    4. 変更するテキストフィールドにテキストを入力します。RICOH ProcessDirectorは、PDFファイル内の各ページグループを処理する際に、統計とプロパティーを生成または抽出します。これらの値は RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat では使用できないため、RICOH ProcessDirector が処理する値に対応するテキスト値をユーザー自身が入力する必要があります。変更子の規則は、選択したコンテンツタイプの全値に適用されるテンプレートです。例えば、クレジットカード番号の最後の 4 桁目のみを印刷する必要があり、文書プロパティーには番号全体が格納されていると仮定します。 コンテンツタイプとして 文書プロパティーを選択し、 コンテンツの値としてクレジットカード文書プロパティーを選択します。番号の形式を統一するために、 文字の削除テキスト変更子規則を 2 つ定義して、番号からダッシュとスペースを削除します。次に 位置によるサブ文字列規則を定義して、最後の 4 桁目のみを保持します。変更子の規則を作成する場合、文書プロパティーの値を知っている必要はなく、むしろ、PDF ファイル内での形式を知っている必要があります。
    5. 次の変更子のいずれかを選択します。

      コンテンツ変更子
      変更者 アクション
      文字の削除 値から削除する 1 文字またはブランク文字 (ブランク文字を入力するときはスペースバーを使用します) を入力します。大文字と小文字は区別されます。次に、次のいずれかのボタンを選択します。
      • 文字のすべてのインスタンスの削除

        指定の文字が値のすべての位置から削除されます。

        例えば、顧客番号が324-1443255-11だとします。「-」を入力した場合、値からすべての「-」文字が削除され、324144325511 となります。

      • 先行文字の削除

        指定の文字が値の先頭から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭から削除されます。

      • 末尾文字の削除

        指定の文字が値の末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の末尾から削除されます。

      • 先行文字と末尾の文字を削除

        指定の文字が値の先頭と末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭と末尾から削除されます。

      位置によるサブ文字列 開始位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。テキスト値の最初の文字の位置を示すために、 最初の位置に数値を指定します。保持する文字数を示すために、 保持する数に数値を指定します。
      区切り文字によるサブ文字列 テキスト値が別々の文字列セグメントに分割される位置を示すために、区切り文字フィールドに文字またはブランク文字を入力します。文字とテキスト文字列では、大文字と小文字が区別されます。

      開始位置ドロップダウンメニューから 行の先頭または 行の末尾を選択します。

      テキスト文字列内での区切り文字の位置を定義するために、最初の位置に数値を指定します。

      保持するテキスト文字列セグメントの数を定義するために、保持する数に数値を指定します。

      これらの例では、区切り文字を指定することによってテキストセグメントを選択する方法を示しています。

      • アカウント番号 324-1443255-11 の場合、- を区切り文字として使用して、値を 3 つのテキストの324、1443255、11に分割できます。 行の先頭をクリックします。2 番目と 3 番目のテキスト文字列 (1443255、11) を選択する場合、 最初の位置保持する数の両方で 2を選択します。

      • 郵送先住所 Eldorado Springs CO 80025 の場合、ブランク文字を区切り文字として使用して値を 4 つのテキストのEldorado、Springs、CO、80025に分割できます。 行の末尾を選択します。

        • 郵便番号を選択するには、最初の位置保持する数の両方で 1 を選択します。

        • 状態を選択するには、最初の位置2 を選択し、 保持する数1 を選択します。

        • 都市を選択するには、最初の位置3 を選択し、 保持する数10 を選択します。 保持する数10 を指定することによって、10 個の単語までの都市名を選択できます。

      文字を埋め込む パディング位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。 埋め込む文字フィールドに埋め込み文字として特定の文字またはブランク文字を入力します。

      テキストの最小長を定義するために、最小埋め込みテキスト長フィールドに数値を入力します。テキスト文字列の文字数がこの最小長より短い場合、テキスト文字列の長さが最小長と等しくなるまで埋め込み文字が追加されます。

  11. 文書プロパティーアイコンの追加をクリックして、新しいコンテンツ定義行を追加します。PDF ファイルに追加するテキストに、すべてのコンテンツタイプと変更子規則を追加した後、特定のコンテンツタイプの横にあるチェックボックスをオンにすると、上下のアイコンを使用して、コンテンツの順番を変更できます。ゴミ箱のアイコンアイコンを使用して、選択したコンテンツを削除します。
  12. 複数のテキストの行を定義しており、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatでスペースのみが含まれる行を削除する場合、 空白行を削除チェックボックスをクリックして選択します。
  13. OKをクリックして、テキストの構成を保存します。
  14. Ricoh プレビューをクリックして、テキストに目的のコンテンツが含まれ、ページの配置が適切になっていることを確認します。
  15. オプション:ボックスをダブルクリックするか、ボックスを右クリックして編集を選択することで、テキスト定義を編集できます。
  16. 新しいテキスト定義を含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  17. 制御ファイルを、RICOH ProcessDirector がアクセスすることが可能なディレクトリーの場所に移動します。
  18. RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocuments ステップで、テキスト定義を含む制御ファイルの名前と場所を指定します。

1.5.3.12 ページ挿入を操作する

Insert Managerダイアログには、他の PDF ファイルからのページ挿入に関する情報が表示されます。ページ挿入を追加、編集、および削除できます。 BuildPDFFromDocumentsステップの実行時に RICOH ProcessDirector がジョブの文書に挿入を追加する順序を設定できます。

Insert Managerダイアログには、それぞれのページ挿入に関する次のような情報が表示されます。

  • PDFファイル列には、RICOH ProcessDirector1次サーバー上のPDFファイルへのディレクトリーパスが表示されます。

  • 挿入場所列には、ページが挿入される場所が文書のページの前か後かが表示されます。

  • ページ列には、それぞれの PDF ファイルのどのページが挿入されるかが表示されます。

  • 規則列には、 BuildPDFFromDocumentsステップの実行時に挿入を受信するジョブ内の文書を判別するために、RICOH ProcessDirector が使用する規則の名前が表示されます。

  • 面数列には、挿入が片面、両面、反転のどれなのか、または設定がジョブから継承されるのかどうかが表示されます。

ページ挿入を追加するには、アイコンの追加アイコンをクリックします。

ページ挿入を操作する場合は、そのページ挿入を選択します。編集アイコンアイコンをクリックしてページ挿入を変更したり、ゴミ箱のアイコンアイコンをクリックして削除したりします。

RICOH ProcessDirectorは、 Insert Managerリストに上から下に表示される順番で挿入物をジョブ内の文書に追加します。

文書に挿入を追加する順序を逆にするには、挿入を選択します。上向き矢印アイコンアイコン、または下向き矢印アイコンアイコンをクリックして、リスト内の挿入物を上下に移動できます。

1.5.3.12.1 他の PDF ファイルからページを挿入する

PDF ファイルでは、他の PDF ファイルからのページを配置条件と一致する各文書の前、配置条件と一致する各文書の後、または両方の場所に挿入できます。挿入されたページによって各文書のページ数が増加します。 また、そこにもマークアップを適用できます。

他の PDF ファイルからページを挿入するには、次の手順に従います。

  1. Open a PDF file in Adobe Acrobat Professional and either load a control file that contains page groups or define page groups.
  2. Ricoh 挿入データの管理をクリックします。
  3. コンテンツアイコンの追加アイコンをクリックします。
  4. 挿入するページが含まれた最初の PDF ファイルを指定します。
    • そのファイルにアクセスできる場合は、挿入するファイルセクションで 参照をクリックします。目的のファイルに移動します。そのファイルを選択して、 開くをクリックします。
    • そのファイルにアクセスできない場合は、RICOH ProcessDirector 1 次サーバーのそのファイルへの完全なディレクトリーパスを入力します。

      例えば、UNIX ベースのシステムでは、/aiw/aiw1/insertpages/insert1.pdf、または Windows では C:\aiw\aiw1\insertpages\insert1.pdf を入力します。

      BuildPDFFromDocumentsステップの実行時に RICOH ProcessDirector がそのファイルにアクセスできることを確認します。

  5. ファイルのすべてのページを挿入する場合は、すべてのページラジオボタンをクリックします。

    挿入するページを指定するには、特定のページラジオボタンをクリックして、選択したページを入力します。

    • ページ範囲を指定する場合は、ハイフンを使用して最初のページと最後のページを区切ります。
    • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
    • 最後のページを指定する場合は、nと入力します。

      例えば、8 ページから挿入ファイルの終わりまで挿入するには、8-n,5,2 を入力して、ページ 5 とページ 2 が続きます。

  6. 挿入場所セクションで、指定された配置条件と一致する文書の前に挿入するか後に挿入するかを選択します。
  7. 配置条件セクションで、挿入したページを受け取る文書を指定します。
    • 開いている PDF ファイルのそれぞれの文書の前または後にページを挿入するには、すべての文書ラジオボタンをクリックします。
    • 一部の文書の前または後にのみ挿入して他の文書には挿入しない場合は、規則に基づく文書ラジオボタンをクリックします。

      リストから、配置条件を定義する規則を選択します。

      または次のアクションを実行できます。

      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。 詳しくは、規則を定義する を参照してください。

      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。

      重要:

      • ページ挿入のカスタム規則には、ジョブプロパティー、文書プロパティー、および文書の統計 (Stat.TotalPagesInDocumentStat.TotalSheetsInDocumentなど) の値に基づいた条件があります。

      • 条件トリガーまたはページ統計 (Stat.CurrentPageInJobStat.CurrentSheetInJobなど) の値に基づいた条件は、ページ挿入のカスタム規則では動作しません。RICOH ProcessDirectorは、文書の個別のページの情報を評価する前に、ページ挿入の規則が文書に適用されるかどうかを評価します。

      • 定義済みの規則(すべての表面ページ最後のバックページのみ) は、すべての文書にページを挿入するか、またはどの文書にも挿入しないかです。そのような規則では特定の文書に限定してページ挿入を行うことがないため、ページ挿入には使用しないでください。

  8. Sidesセクションで、挿入を片面印刷するか両面印刷するかを指定します。
    Simplex
    挿入は用紙の方面に印刷されます。
    Duplex
    挿入は用紙の両面に印刷され、用紙の長辺にとじ位置があります。
    Tumble
    挿入は用紙の両面に印刷され、用紙の短辺にとじ位置があります。シートの表面の下部が、シートの裏面の上部になります。
    From print job
    挿入は印刷ジョブで指定されている面に印刷されます。
  9. OKをクリックします。
  10. 他の PDF ファイルを選択してページの挿入方法を指定するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。最初の PDF ファイルに対して実行したステップを繰り返します。

    RICOH ProcessDirector が PDF ファイルのページを挿入するときは、それらのファイルが Inserts Managerリストに表示されている順序 (上から下に) で挿入します。

    例えば、Inserts Managerのリストに 4 つの行があるとします。それぞれの PDF ファイルからは、次のように挿入するように指定されています。

    • 最初の PDF ファイルのページ 1 が、開いている PDF ファイルのそれぞれの文書の前に挿入される。

    • 2 番目の PDF ファイルのページ 4–6 が、それぞれの文書の前に挿入される。

    • 3 番目の PDF ファイルのページ 2–4 が、それぞれの文書の後に挿入される。

    • 4 番目の PDF ファイルのページ 3 が、それぞれの文書の後に挿入される。

    開いている PDF ファイルの最初の文書は、6 ページです。RICOH ProcessDirectorが挿入を追加すると、最初の文書は 14 ページで、次のような順序になります。
    • 最初の PDF ファイルのページ 1

    • 2 番目の PDF ファイルのページ 4–6

    • 元の文書のページ 1–6

    • 3 番目の PDF ファイルのページ 2–4

    • 4 番目の PDF ファイルのページ 3

  11. 文書にページを挿入するために RICOH ProcessDirector が使用する順序を変更するには、 Inserts Managerリストの行を選択します。リストの行を上または下に移動するには、上向き矢印アイコンアイコン、または下向き矢印アイコンアイコンをクリックします。
  12. リストにすべての PDF ファイルを追加したら、OKをクリックします。
  13. 意図したとおりにページが挿入されていることを確認するには、Ricoh プレビューをクリックします。

    挿入するページが含まれた PDF ファイルをプレビューすると、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat では、その PDF ファイルが Inserts Managerリストで指定したディレクトリーパスにあるかどうかが確認されます。

    • ある場合には、そのディレクトリーパスにある PDF ファイルからページが挿入されます。

    • ない場合には、制御ファイルに組み込まれている PDF ページからページが挿入されます。

    If RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が組み込まれた PDF ファイルを検出できない場合には、プレビュー機能が警告メッセージを表示し、ページを挿入せずに続行します。

  14. 新しい挿入ページを含む、すべての拡張を開いている PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。

    制御ファイルには、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat はアクセス可能な PDF ファイルを組み込みます。

    PDF ファイルが組み込まれている場合は、RICOH ProcessDirector サーバーからアクセスできるディレクトリーにそのファイルをコピーする必要はありません。

    制御ファイルを保存するたびに、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は組み込まれたそれぞれの PDF ファイルを Inserts Managerリストで指定されたディレクトリーパスのファイルで置換しようとします。

  15. RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocuments ステップで、挿入ページを含む制御ファイルの名前と場所を指定します。

    他の PDF ファイルからの挿入を含むジョブがBuildPDFFromDocumentsステップに入ると、RICOH ProcessDirector は、すべての PDF ファイルが指定されたディレクトリーパスにあるかどうかを確認します。

    • ある場合には、そのディレクトリーパスにある PDF ファイルからページが挿入されます。

    • ない場合には、制御ファイルに組み込まれている PDF ページからページが挿入されます。

    RICOH ProcessDirector が組み込まれた PDF ファイルを検出できない場合には、ジョブはエラー状態になります。RICOH ProcessDirector が挿入するページを含むすべての PDF ファイルにアクセスするか、制御ファイルからページ挿入の指示を削除するまで、ジョブは BuildPDFFromDocumentsステップを完了できません。

PDF ファイルのそれぞれの文書のページ数は、1 ページから 3 ページです。文書が 2 ページの場合、その最後にページ A を挿入します。文書が 1 ページの場合、その最後にページ A とページ B を挿入します。

  1. 次の 1 つの条件を持つ規則TotalPagesLessThan3を定義します。

    Stat.TotalPagesInDocument < 3

  2. ページ A のページ挿入と、ページ B のページ挿入を別々に定義します。

  3. それぞれのページ挿入で、次の操作を実行します。

    • 文書後ラジオボタンをクリックします。

    • 規則に基づいた文書数ラジオボタンをクリックして、TotalPagesLessThan3を選択します。

  4. Insert Managerリストで、ページ A の挿入がページ B の挿入より上にあることを確認します。

文書が 1 ページまたは 2 ページの場合、RICOH ProcessDirector はページ A を追加します。それで文書が 2 ページになった場合、RICOH ProcessDirector はページ A の後にページ B を追加します。

1.5.3.13 メディアと仕上げ

サンプル PDF ファイルのメディアと仕上げのオプションを指定して、 RICOH ProcessDirector ジョブに指定したジョブレベルのメディアと仕上げのオプションに対するページ例外として適用できます。

メディアと仕上げのオプションを PDF ファイル内の一連のページまたは文書 (ページグループ) に適用できます。メディアと仕上げのオプションを文書に適用する場合は、定義済みの規則またはカスタム規則を使用できます。例えば、定義済みの規則を使用して、各文書の最初のページを青い用紙に印刷できます。また、カスタム規則を定義して、右上隅にプレミアメンバーという語句が含まれた各ページをコールドの用紙に印刷することもできます。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat で指定するメディアと仕上げのオプションは、ジョブ用に RICOH ProcessDirector が指定するオプションよりも優先されます。

    注意:
  • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、RICOH ProcessDirector 電子フォームが含まれるメディアをサポートします。 Show electronic forms設定によって、ファイルが使用するメディア用に定義された電子フォームとデータが結合されたときのサンプルファイルの外観を、プレビューに表示するかどうかが決定します。

メディアと仕上げのオプションを追加する際に PDF ファイルをプレビューして、それらが目的のページに適用されたことを確認できます。

メディアおよび仕上げの定義は RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルに保存されています。RICOH ProcessDirector はこの制御ファイルを使用して、定義を印刷ジョブに自動で適用します。

1.5.3.13.1 メディアと仕上げのオプションを管理する

メディアと仕上げダイアログには、PDF ファイルのメディアと仕上げのオプションに関する情報が表示されます。オプションを編集、削除したり、新しいメディアと仕上げのオプションを選択したり、RICOH ProcessDirectorがPDFファイルにオプションを適用する順序を設定したりできます。

それぞれのページレベルのメディアと仕上げのオプションでは、範囲列に、選択されたページ、または RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が PDF ファイル内の文書にオプションを適用するのに使用する規則名が表示されます。 代替用紙列にはメディアのオプションが表示され、 サブセット仕上げ列には仕上げのオプションが表示されます。

新しいページレベルのメディアまたは仕上げオプションを指定するには アイコンを追加アイコンをクリックします。

ページレベルのメディアまたは仕上げのオプションを操作するには、それを選択します。編集アイコンアイコンをクリックしてオプションを変更するか、ゴミ箱のアイコンアイコンをクリックしてオプションを削除します。

ページレベルのメディアと仕上げのオプションが PDF ファイルに適用される順序を変更するには、オプションを選択します。次に、上矢印または下矢印をクリックして移動します。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、リストに表示される順序 (上から下) でページレベルのオプションを PDF ファイルに適用します。2 つのページレベルのオプションが同じページに対して矛盾した選択を指定している場合 (例えば、2 つの別のタイプのメディア)、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat はリストの下のほうにあるオプションを適用します。

例えば、最初のオプションでは PDF ファイルの各文書の最初のページのメディアに[レター、ブルー]メディアが指定されていて、2 番目のオプションでは、Gold Club メンバー向けの各文書の最初のページに[レター、ゴールド]メディアが指定されているとします。この場合に PDF ファイルを印刷すると、Gold Club メンバー向けのすべての文書の最初のページは[レター、ゴールド]メディアに印刷されます。その他のすべての文書の最初のページは[レター、ブルー]メディアに印刷されます。[レター、ブルー]メディアのオプションが[レター、ゴールド]メディアのオプションよりも下に表示されている場合は、すべての文書の最初のページが[レター、ブルー]メディアに印刷され、最初のページが[レター、ゴールド]メディアに印刷されることはありません。

注意: メディアオプションの順序は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat が仕上げオプションを適用する方法に影響を与えません。また、仕上げオプションの適用方法がメディアオプションの順序に影響を与えることもありません。

1.5.3.13.2 メディアと仕上げのオプションを選択する

規則を指定するかページ番号を入力して、各ページグループの特定のページのメディアと仕上げのオプションを選択できます。例えば、各ページグループの 1 ~ 4 ページがステープルされるように指定できます。また、各ページグループの最初のページがコールドのページに印刷されるように指定することもできます。
メディアと仕上げのオプションを選択するには、次の手順に従います。
  1. Ricoh メディアと仕上げアイコンの追加アイコンの順にクリックします。
  2. 代替用紙リストで用紙オプションを選択するか、 サブセット仕上げリストでステープルオプションを選択します。
      注意:
    • メディアオプションは、media.zipファイル(またはRICOH ProcessDirectorの古いバージョンのmedia.xmlファイル)で指定されたRICOH ProcessDirectorメディアオブジェクトの名前です。詳しくは、ヘルプシステムへのメディアオブジェクトの読み込みに関するトピック、またはRICOH ProcessDirector: 文書処理機能をインストールするを参照してください。
  3. [配置条件]セクションを使用して、メディアまたはフィニッシングオプションを配置するページを指定します。次のいずれかの手順を実行します。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、リストから規則を選択します。デフォルトの規則は すべてのページです。次のことを行うこともできます。
      • コンテンツアイコンの追加アイコンをクリックして新しい規則を定義します。 詳しくは、規則を定義する を参照してください。
      • 規則マネージャーアイコンアイコンをクリックして規則マネージャーに移動します。
    • 特定のページ数を選択して、目的のページを入力します。メディアと仕上げのオプションは、各ページグループ内のこれらのページに適用されます。次のことが可能です。
      • ページ範囲を指定する場合は、ハイフンを使用して最初のページと最後のページを区切ります。
      • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
      • 各ページグループ内の最後のページを指定する場合は、nと入力します。

        例えば、PDF ファイルに 2 つのページグループがあり、最初のページグループは 4 ページ、2 番目のページグループは 7 ページであるとします。この場合、3-nページを指定すると、最初のページグループの 3 ~ 4 ページ、2 番目のページグループの 3 ~ 7 にマークアップが配置されます。

  4. OKをクリックします。
    指定したオプションが、メディアと仕上げのリストに表示されます。
  5. 代替用紙またはサブセット仕上げのオプションが複数ある場合は、新しいオプションを選択します。上下の矢印を使用して、選択したオプションを順序リストの適切な位置に移動します。

    RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、リストに表示される順序 (上から下) でページレベルのオプションを PDF ファイルに適用します。2 つのページレベルのオプションが同じページに対して矛盾した選択を指定している場合 (例えば、2 つの別のタイプのメディア)、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat はリストの下のほうにあるオプションを適用します。

  6. RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat がメディアと仕上げのオプションを目的のページに適用したかどうかを確認するには、次の手順に従います。
    1. Ricoh プレビューをクリックします。
      ページにメディアと仕上げのオプションがある場合は、右上隅に印刷操作という注釈が表示されます。
    2. メディア名および仕上げオプションを表示するには、印刷操作のうえにマウスポインターを置きます。

      例:

      [メディア] = [青、レター][ステープル] = [左上](#1)

      (#1) は、仕上げオプションでのページのシーケンスを示します。5 ~ 8 ページのステープルを指定した場合、5 ページは #1 で 8 ページは #4 です。

      または、Adobe Acrobat ツールバーの注釈をクリックします。 注釈ペインに、各ページの注釈とメディアと仕上げのオプションが表示されます。
        注意:
      • Show electronic forms設定によって、ファイルが使用するメディア用に定義された電子フォームとデータが結合されたときのサンプルファイルの外観を、プレビューに表示するかどうかが決定します。 Yesに設定すると、フォームと結合されたデータが表示されます。
  7. 新しいメディアと仕上げのオプションを含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  8. RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocuments ステップで、メディアおよび仕上げ定義を含む制御ファイルの名前と場所を指定します。

1.5.4 トラブルシューティング

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat の操作中に問題が生じた場合は、次のトピックを参照すると、問題の解決に役立つ場合があります。

1.5.4.1 プラグインのバージョンを確認する

バージョン情報には、現在インストールしている RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat のバージョン番号が表示されます。
バージョンを判別するには、以下のようにします。
  1. Adobe Acrobat Professional を起動して、Ricoh バージョン情報をクリックします。
  2. 情報を確認したら、閉じるをクリックします。

1.5.4.2 ページグループが正しく表示されない

繰り返しテキストに基づいたページグループがページグループナビゲーターに正常に表示されない場合、ページグループのテキストを正しく選択または指定していません。

場合によっては、描画したボックスの幅を調整または指定したテキストを変更する必要があります。

選択したテキストが見つかったときにページグループを開始オプションを選択した場合、PDF ファイルの一部の文字に、描画したボックス内で囲む必要のある空白が含まれることがあります。

1.5.4.3 プレビューでマークアップが正しいページに表示されない

プレビューには、プレビューの設定実動インテントプロパティーに基づいたマークアップが表示されます。
たとえば、実動インテントプロパティー値が 片面で、ページ配置が おもて面の2番目のページのみの場合、プレビューには各ページグループの2ページ目にマークアップが表示されます。 実動インテントプロパティー値が 両面で、ページ配置が 表面の 2 番目のページのみの場合、プレビューには各ページグループの 3 ページ目にマークアップが表示されます。
プレビューの正しいページにマークアップが表示されない場合は、次の手順に従います。
  1. Ricoh プレビューの設定をクリックします。
  2. 実動インテントプロパティー値の設定を確認します。

1.5.4.4 テキストを選択するとテキストではなく小さいボックスが表示される

PDF ファイルでテキストを選択し (ページグループまたは文書プロパティーのテキストを選択した場合など)、選択したテキストが小さいボックスとして表示された場合、PDF ファイルの形式が不正な可能性があります。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して、不正な形式の PDF ファイルを拡張することはできません。

PDF ファイルの形式が不正かどうかは、次の 2 つの方法で調べることができます。

  • Acrobat 検索ツールを使用して、PDF ファイルに表示されているテキストを探します。たとえば、PDF ファイルの最初のページに「Account Number」という語が表示されているとします。Acrobat の検索ツールにそれらの語を入力して、検索を実行します。Acrobat でそれらの語が見つからない場合、PDF ファイルの形式が不正な可能性があります。
  • PDF ファイルからテキストをコピーし、Acrobat 検索フィールドにテキストを貼り付けます。検索フィールドに貼り付けたテキストが、コピーしたテキストを異なる場合、PDF ファイルの形式が不正な可能性があります。

1.5.4.5 フォント、イメージ、またはその他のリソースが表示されない

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatRICOH ProcessDirectorの両方のPDFファイルには、フォントやイメージなどのすべてのリソースを埋め込む必要があります。

1.5.4.6 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatカットオフ値のフィールド

解像度が非常に高いモニターや特定の表示設定では、情報の表示方法に問題が生じることがあります。
RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatでの入力フィールドの表示方法を変更するには、以下の手順に従います。
  1. デスクトップを右クリックし、表示設定を選択します。
  2. スケールとレイアウトテキストやアプリなどのサイズの変更の値を 100%に変更します。
  3. 変更を有効にするには、コンピューターを再起動します。
      注意:
    • この変更によりフィールドが小さくなりすぎて使いにくい場合は、解像度の値を変更してみてください。

1.5.4.7 文書プロパティーが表示されない

RICOH ProcessDirector ビューアーの 移動先リストに 文書プロパティーオプションが表示されない場合は、ワークフローに IdentifyPDFDocuments ステップテンプレートに基づくステップが含まれていることを確認します。そのステップは、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat から生成した制御ファイルを使用して PDF ファイルから文書プロパティーを抽出します。

特定の文書プロパティーが表示されない場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使用して、IdentifyPDFDocuments ステップで指定した制御ファイルを読み込んで、特定の文書プロパティーを定義したことを確認します。最新の RICOH ProcessDirector 文書プロパティーが読み込まれていない可能性もあります。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat のドロップダウン文書プロパティーリストに文書プロパティーが 1 つも表示されない場合は、文書プロパティーをロードする必要があります。RICOH ProcessDirector 文書プロパティーリストの読み込みに関するヘルプトピックの手順に従います。

詳しくは、RICOH ProcessDirector:文書処理機能のインストールを参照してください。

1.5.4.8 メディアオプションが表示されない

メディアオプションを定義しているときに、代替用紙リストに RICOH ProcessDirector メディアオブジェクトが表示されない場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe AcrobatRICOH ProcessDirector メディアオブジェクトの最新リストを取得していません。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat はメディアオブジェクトをmedia.zipファイル(または RICOH ProcessDirector の古いバージョンで生成されたmedia.xmlファイル)から取得します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat をインストールした場合、および RICOH ProcessDirector でメディアオブジェクトを更新した場合は、 RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat にメディアオブジェクトを読み込む必要があります。 詳しくは、RICOH ProcessDirector:文書処理機能のインストールを参照してください。

1.5.4.9 PDFファイルにテキストを追加したときに、リストにフォントが表示されない

PDFファイルにテキストを追加した場合、フォントのリストには、PDFファイルに埋め込むことが許可されていないフォントを除く、Adobe Acrobatで利用可能なすべてのフォントが含まれます。
必要なフォントがフォントのリストに含まれていない場合は、以下の手順に従います。
  1. フォントが Windows Fonts フォルダー、または Adobe のインストール先の Resource\Font フォルダーにインストールされていることを確認します。
  2. フォントがインストールされている場合は、次の手順に従ってログレベルを警告メッセージに設定します。
    1. Ricoh 設定をクリックします。
    2. ロギングタブの ロギングレベルセクションの 警告をクリックします。
    PDF ファイルにテキストを追加したときに、インストールされている特定のフォントがフォントのリストに含まれていない場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は警告メッセージとその理由を表示します。メッセージがログファイルに保存されます。

1.5.4.10 代替字形のフォントが正しく表示されない

このバージョンの RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、リガチャ、スワッシュ、および単語内での位置によって変化する字形などの代替字形をサポートしていません。ヘブライ語やアラビア語などの右横書き言語は正しくレンダリングされません。

PDF ファイルにテキストを追加すると、Windows Fonts フォルダーにあるすべてのフォントがフォントのドロップダウンリストに表示されます。右横書き言語のフォントおよび対応していない代替字形のフォントがリストに含まれていることもあります。

1.5.4.11 QR バーコードに日本語データが印刷されない

QR バーコード内のデータを Shift JIS (SJIS) でエンコードする必要がある場合は、次の手順に従います。
  1. QR バーコードを定義するのに描画したボックスをダブルクリックします。
  2. 設定をクリックし、 encodingフィールドに Shift_JISと入力します。
    入力データは常に Unicode ですが、この設定により QR バーコードの内容としては Unicode 文字が Shift JIS エンコード方式に変換されます。
「encoding」フィールドを「Shift_JIS」または「SJIS」に設定すると、Shift JIS でエンコードされた UTF-8 が生成されます。このエンコード方式は、日本で普及している DoCoMo i モードでは正確に解釈されません。DoCoMo i モードは、次のエンコード方式の設定とは互換性があります。sjis、x-sjis、windows-31J、MS_Kanji、csShiftJIS、csWindows31J、windows-932、cp943c、ibm-943。これらのエンコード方式ではコードポイントが競合するため、異なる QR バーコードが生成されることがあります

1.5.4.12 メモリー設定の確認を求めるエラーメッセージが表示される

サイズの大きい PDF ソースファイルを操作しているときに、メモリー設定の確認を求めるエラーメッセージが表示された場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat のメモリー割り当てを増やす必要があります。
メモリー割り当てを増やすには、以下の操作を行います。
  1. Ricoh 設定 詳細をクリックします。
  2. ヒープサイズ (MB)の値を増やします。
  3. Adobe Acrobat を再起動します。

1.5.5 アクセシビリティー

リコーは、年齢や能力に関係なく、誰もが使用できる製品を提供することを目指しています。

アクセシビリティーに対するリコーのこれまでの取り組みについて詳しくは、本社Web サイトのアクセシビリティーに関するページを参照してください。

アクセシビリティー機能

アクセシビリティー機能は、運動障害または視覚障害などの障害を持つユーザーが情報技術製品を快適に使用できるようにサポートします。

この製品のアクセシビリティー機能は、主に次のことを目標としています。

  • スクリーンリーダーや画面拡大機能などの支援技術を使用できるようにする。
  • マウスの代わりにキーボードを使用できるようにする。
  • 音量、色、コントラスト、フォントサイズなどの属性を変更する。
  • キーを押さずに触覚で識別する。
  • 特殊なポインティングデバイスや点字ディスプレイなどの代替入出力装置を接続する。

さらに、製品のインフォメーションセンターおよび使用説明書は、アクセシビリティー対応の形式で作られています。

RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat マークアップナビゲーターのショートカットキー

マークアップナビゲーターで、定義したマークアップオブジェクトにフォーカスが当たっている場合、次のショートカットキーを使用することができます。

マークアップナビゲーターのショートカットキー
説明 キー
編集ダイアログが開きます。 Enter
マークアップオブジェクトを削除します。 Delete
キーボードナビゲーション

本製品は、Microsoft Windows標準のナビゲーションキーを使用しています。