このリリースの新機能

これらの新しい機能と更新機能は、RICOH ProcessDirectorバージョン3.13に含まれています。

バージョン3.13の新機能および更新機能

  • 注文管理機能

    ついにRICOH ProcessDirectorに注文サポートが登場しました!注文管理機能は、MISまたは注文処理システムから送信された注文を作成および追跡する機能、または ジョブの実行依頼ポートレットで手動で注文を作成する機能を追加します。注文ファイルをXML形式で送信すると、RICOH ProcessDirectorはファイルを解釈し、仕様に合わせて注文とジョブを作成します。

    注文管理機能は、基本製品に無料機能として含まれていますが、デフォルトではインストールされません。

  • MarcomCentral Connectの改善

    注文管理機能が追加されたことで、MarcomCentralとの連携がこれまで以上に簡単になりました。MacomCentral Connect機能で提供されるサンプルワークフローは、注文管理で導入されたオブジェクトを使用するように更新され、Marcomストアフロントとの連携がより迅速になりました。

  • ライセンスキーインストールの改善

    ライセンスのインストールプロセスを再設計し、操作性を向上させました。プロセスが高速化され、メッセージとフィードバックが改善されたため、どの機能ライセンスがアクティブ化されているかがわかります。

  • RICOH Pro 8400シリーズプリンターに対応

    RICOH ProcessDirectorでは、Fiery EB-36デジタルフロントエンドを使用した以下のプリンターへのジョブ送信がサポートされるようになりました。

    • Pro 8400S
    • Pro 8410
    • Pro 8410S
    • Pro 8420
    • Pro 8420S
    • Pro 8420Y(日本のみ)

  • ユーザビリティーの改善
    • ワークフローエディターにおいて、ステップテンプレートとステップチェーンがフローティングウィンドウに表示されるのではなく、固定されたサイドパネルに移動しました。パネルでは、ステップテンプレートもステップチェーンもカテゴリーに分類され、必要なアイテムを見つけやすくなっています。
    • 移行アシスタントで、進行中の移行をキャンセルしたり、元に戻したりできるようになりました。移行されたオブジェクトやファイルは、移行前のバージョンに戻されます。
  • オペレーティングシステムのサポートの変更
    • このリリースでは、Red Hat 9.2から最新の9.XまでRocky Linux 9.0から最新の9.Xまでの2つのLinuxオペレーティングシステムレベルのサポートを追加しています。
    • さらに、RICOH ProcessDirectorが提供するPostgreSQLデータベースを、サポートされているすべてのバージョンのLinux上でPodmanコンテナー内にインストールできるようになりました。RICOH ProcessDirectorをインストールする前に、Podman 5.2.3以降をインストールしておく必要があります。
    • Red Hat 7およびCentOS 7のサポートを終了します。この変更により、CentOSはサポート対象のオペレーティングシステムではなくなりました。

バージョン3.12.2の新機能および更新機能

  • FusionProを使った文書の組版をワークフローに組み込む

    このリリースでは、RICOH ProcessDirectorから FusionPro Serverにジョブを送信し、組版や面付けを行うことができるFusionPro Connect機能が導入されました。

  • 自社のPostgreSQLデータベースでRICOH ProcessDirectorを実行する

    製品と共にインストールされたバージョンを使用したり、IBM DB2を使用したりする代わりに、インストールしたPostgreSQLデータベースを使用するようにRICOH ProcessDirectorを設定できるようになりました。データベースは、1 次コンピューター、または1 次サーバーがアクセスできるネットワーク内の任意の場所にインストールできます。

  • 移行アシスタントの強化

    移行アシスタントは、以下の2つの大きな改善により、あるシステムから別のシステムへの移行をより簡単にします。

    • 構成ファイルの移行

      /aiw/aiw1ディレクトリーに保存されている構成ファイルを、手動で操作することなくターゲットシステムに移行できるようになりました。

    • Reportsデータベース構成と移行

      移行アシスタントは、ターゲットシステムでReportsデータベースをセットアップするのに役立ちます。ソースシステムが現在使用しているのと同じReportsデータベースに接続するようにターゲットシステムをセットアップする場合でも、新しいデータベースを作成して既存のデータをそこに移動する場合でも、移行アシスタントを使用するとプロセスが簡単になります。

    さらに、進行中の移行を一時停止/再開したり、キャンセルしたりできるようになりました。

  • fapolicydサポートによるセキュリティーの向上

    会社でファイルアクセスポリシーデーモン (fapolicyd) を使用してコンピューティング環境を保護している場合、RICOH ProcessDirectorは、使用する標準ディレクトリーのリストと、RICOH ProcessDirectorの実行を許可する規則のリストを生成するスクリプトが提供されるようになりました。

  • ジョブと一緒のプリンタープリセット要求をサポート

    AFPジョブを印刷する場合、ジョブと一緒にプリンタープリセット要求を送信できるようになりました。プリンターがこの機能をサポートしている場合、ジョブを印刷する前に自動的にそのプリセットを使用するように設定を変更します。

  • 組み込みTomcatのバージョンが更新

    セキュリティーと機能に関する問題に対処するため、RICOH ProcessDirectorに含まれるTomcatのバージョンがバージョン9に更新されました。

バージョン3.12.1の新機能および更新機能

  • 対応言語の更新

    バージョン3.12の製品インターフェースとヘルプシステムの内容は、以下の言語に翻訳されています。

    • ブラジルポルトガル語
    • フランス語
    • ドイツ語
    • イタリア語
    • 日本語
    • スペイン語

    翻訳されたユーザーインターフェースとヘルプコンテンツを見るには、お使いの言語の言語パックをダウンロードし、インストールしてください。

  • 同じシステム上でPostgreSQLへのアップグレードと移行を行う

    RICOH ProcessDirectorバージョン3.12では、RICOH ProcessDirectorを支えるメインデータベースとしてPostgreSQLのサポートを導入しました。PostgreSQLに移行するには、別のサーバーにバージョン3.12をインストールし、移行アシスタントを使用してデータを移行する必要がありました。バージョン3.12.1では、同じシステムでアップグレードとデータ移行を行うことができます。RICOH ProcessDirectorをインストールし、PostgreSQLデータベース構成を選択します。インストールが完了したら、指示に従ってデータを移行し、IBM DB2 を1 次コンピュータから削除します。

  • PostgreSQL構成で手動フェイルオーバーをサポート

    システム冗長化のための手動フェイルオーバー構成が、DB2に加えてPostgreSQLを搭載したRICOH ProcessDirectorでもサポートされるようになりました。

  • XML-RPC呼び出しのサポート終了

    RICOH ProcessDirectorにリモート接続し、スクリプトでXML-RPC呼び出しを使用することができたConnect拡張機能は、廃止され、サポートが終了しました。代わりにRICOH ProcessDirector WebサービスAPIを使用することを推奨します。

  • その他のアップデートは以下のとおりです。
    • ワークフロー内のジョブの表示画像を保存する機能
    • ステップチェーンの使用方法を説明するためにStepChainDemoワークフローを追加
    • 印刷済み紙の置換機能の前提条件が更新され、AFP Support機能を使用しているお客様はPDF Document Supportをインストールしなくても印刷済み紙の置換をインストールできるようになりました。
    • 移行アシスタントのユーザビリティーを更新

バージョン3.12の新機能および更新機能

  • 1 次データベースのオプションが使用可能

    長年1つのデータベースしかサポートしていませんでしたが、RICOH ProcessDirectorがPostgreSQLを1 次データベースとして実行できるようになりました。IBM DB2はこれまでと同じ構成でサポートされていますが、PostgreSQLがデフォルトのデータベース構成となります。既存の顧客は、バージョン3.12にアップグレードしてDB2を中断することなく使い続けることも、データをPostgreSQLデータベースに移行することも可能です。

    注意: DB2からPostgreSQLにデータを移行するには、RICOH ProcessDirectorバージョン3.12を別のコンピューターにインストールする必要があります。既存のDB2構成と同じシステムにPostgreSQL構成をインストールすることはできません。

    PostgreSQLデータベースはDockerコンテナーにインストールされるため、Docker Engineが1 次コンピューターにインストールされている必要があります。

  • 移行の簡略化

    アプリケーションの新バージョンへの移行で最も困難な側面のひとつは、すべてがまだ機能していることを確認することです。特に、アップグレードで新しいシステムに移行する必要がある場合、必要なものをすべてコピーしたかどうかを確認するのは困難です。RICOH ProcessDirector移行アシスタントは、そのプロセスをより簡単にしました。

    新しいシステムに基本製品をインストールし、ログインして移行アシスタントを開始します。アシスタントを使用して既存のインストールに接続し、新しいインストールに移行するオブジェクトと設定を選択したら、作業はアシスタントに任せます。移行アシスタントは、既存のDB2データベースからPostgreSQLへのデータ移行を扱うことができ、オペレーティングシステムをまたいで作業することもできます。

  • RICOH ProcessDirector for AIX replacement

    バージョン3.12で、RICOH ProcessDirector for AIXは廃止されました。AIXで稼動させているお客様は、サポート終了日までアプリケーションの使用を継続することができます。あるいは、LinuxまたはWindows上でバージョン3.12に移行し、移行アシスタントを使用してデータを新しいシステムに移植することもできます。

  • 新規対応プリンター

    RICOH ProcessDirectorは、Fieryとリコーの技術に基づく新しいFiery®Nシリーズコントローラーデジタルフロントエンドを搭載したプリンターモデルをサポートするようになりました。以下の新しいプリンターモデルをRicoh PDFプリンターとして定義することができます。

    • RICOH Pro C7500
    • RICOH Pro C9500

  • オペレーティングシステムのサポート更新

    以下のオペレーティングシステムのバージョンにRICOH ProcessDirectorをインストールできるようになりました。

    • Rocky Linux 8.4から最新の8.Xまで
    • Rocky Linux 9.0から最新の9.Xまで
    注意: PostgreSQLの設定をインストールできるのは、これらのオペレーティングシステムのみです。IBM DB2はRocky Linuxではサポートされていません。

バージョン3.11.2の新機能と更新機能

  • カスタムジョブプロパティーの新規サポート

    このリリースでは、ジョブのカスタムプロパティーを作成できます。従来、RICOH ProcessDirectorには、カスタム情報を保存するために使用できる20のジョブプロパティーが用意されていました。しかし、フィールド名を変更したり、フィールドに関して変更を行ったりすることはできませんでした。この新機能により、独自のジョブプロパティーを作成することができます。独自のフィールド名やデータベースプロパティー名を自由に割り当てることが可能です。

    カスタムジョブプロパティーを定義するには、管理タブの カスタムプロパティーページを使用します。プロパティーノートブックに記入し、プロパティーをアクティベートすれば、ワークフローで使い始めることができます!

  • カスタム文書プロパティーを簡単に定義する方法

    カスタムジョブプロパティーを定義するために使用される同じカスタムプロパティーページを、文書プロパティーの定義にも使用できます!この新機能は、カスタム文書プロパティーの作成に伴うオーバーヘッドを大幅に削減します。docCustomProperties.xmlファイルを更新したり、DocCustomユーティリティーを実行したり、新しいプロパティーをインストールしたりする必要はもうありません。カスタムプロパティーノートブックのフィールドに記入し、アクティベートするだけです。文書プロパティーが使用できるようになりました!

  • Adobe Acrobatプラグインの更新

    RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatが更新され、Oracle® Javaに加え、OpenJDK™Java® JREバージョン1.8がサポートされました。プラグインをインストールする前に、適切なJREがシステムにインストールされている必要があります。このアップデートでは、64ビット版のJREをインストールすることを強く推奨します。

    また、Adobe Acrobat Proの64ビット版にプラグインをインストールできるようになりました。

  • 翻訳資料の更新

    バージョン3.11.1でリリースされた機能の翻訳情報を含むブックとヘルプシステムが利用可能になりました。ヘルプメニューから翻訳されたヘルプコンテンツや更新された使用説明書を見るには、お使いの言語の言語パックをダウンロードし、インストールしてください。PDF版の使用説明書はRICOH Software Information Center (https://help.ricohsoftware.com/swinfocenter/) でもご覧いただけます。

バージョン3.11.1の新機能および更新機能

  • 対応言語の更新

    バージョン3.11の製品インターフェースとヘルプシステムの内容は、以下の言語に翻訳されています。

    • ブラジルポルトガル語
    • フランス語
    • ドイツ語
    • イタリア語
    • 日本語
    • スペイン語

    翻訳されたユーザーインターフェースとヘルプコンテンツを見るには、お使いの言語の言語パックをダウンロードし、インストールしてください。

  • メディア設定を使用してバナーページの用紙を選択する

    PDFジョブを印刷する場合、用紙トレイを指定するのではなく、メディアでバナーページを印刷する用紙を指定できるようになりました。バナーページは、用紙がどこにセットされていても、正しい用紙に印刷されます。この機能は、リコーPDF、Kodak PDF、Xerox PDFプリンターで利用できます。

  • ユーザーインターフェースの更新

    ブラウザーのウィンドウ内に収まるようにポートレットのサイズを調整できるように、ユーザーインターフェースが強化されました。ブラウザーのサイズを変更したり、別の画面に移動したりしてウィンドウのサイズを変更すると、ポートレットは使用可能なスペースに合わせて縮小または拡大されます。

  • データキャプチャーの改善

    今回のアップデートにより、データキャプチャーファイルは、データキャプチャーページから直接システムにダウンロードできるようになり、ファイルを取得するためにプライマリーサーバーにアクセスする必要がなくなりました。また、すでに実行中のキャプチャーを停止することもできます。

  • オペレーティングシステムのサポートの変更

    今回のリリースでは、RICOH ProcessDirectorのインストールに必要なCentOSの最小レベルをバージョン7.9に引き上げました。

バージョン3.11の新機能および更新機能

  • RICOH ProcessDirectorの以前のインストールにリストアする機能

    このバージョンのRICOH ProcessDirector では、Feature Manager を使用して以前のインストールをリストアできます。この新機能では、新しい機能をインストールした後、ニーズに合わないと判断した場合には、効果的に機能をリストアできます。また、更新機能を適用して、インストール処理中に問題が発生した場合は、更新前のインストールをリストアして、安定した状態に戻してから、再度更新を試みることができます。

  • 処理時間に関する情報を収集する新しいデータコレクター

    ジョブステップ期間データコレクターを使用して、各ステップがキュー状態および処理状態にあった時間や、ワークフローの各ステップが処理を完了するまでの総時間などの情報をキャプチャーできます。また、各ステップの終了時に取り込むジョブプロパティーを選択できます。

  • オペレーティングシステムのサポートの変更

    本リリースでは、Windows Server 2016 へのRICOH ProcessDirectorアプリケーションサーバーのインストールサポートを廃止しました。

  • AFP印刷ジョブにプリセット名を含める

    TotalFlow Print Serverを使用するプリンターにAFP印刷ジョブを送信する場合、ジョブのプロパティーとして、そのジョブに使用するプリンタープリセットの名前を含めることができるようになりました。

  • セキュリティーの脆弱性への対処

    リコーは、脆弱性スキャン結果に全力で対応し、今後提供する各リリースにも修正を加えていきます。今回のリリースでは、これらの脆弱性に対応するため、以下のようなさまざまなコンポーネントの更新が行われました。

    • AFP Support
    • Avanti Slingshot Connect
    • レポート
    • Printer Connector
    • Ricoh PDF Printer
    • DB2
    • Product Update

RICOH ProcessDirectorの旧バージョンのリリースノートは、RICOH Software Information Centerから入手できます(リリースノート:RICOH ProcessDirector)。