2次サーバー機能をインストールする

RICOH ProcessDirectorの2次サーバー機能を、ご使用のネットワークのLinuxシステムにインストールできます。
    重要:
  • 2次サーバーの機能は、基本製品と同じレベルのコードである必要はありません。ですが、1次サーバーがアップグレードされるたびに、2次サーバーをチェックし、アップグレードすることをお勧めします。各コンピューターにインストールされているコードのレベルを判別するには、次のコマンドを入力します。
    • echo $AIW_VERSION
  • この手順を開始する前に、1 次コンピューターを準備するのステップに従っていることを確認してください。

Linuxシステムに2次サーバー機能をインストールするには、次の手順に従います。

  1. root ユーザーとしてログインします。
      重要:
    • UID 0でユーザーとしてログインする必要があります。別のユーザーとしてログインする必要がある場合は、sudo su -またはsu - を使用してrootユーザーになることができます。ただし、rootユーザーになるために、sudoまたはsuコマンドを他の方法で使用しないでください。
  2. このコンピューターの/etc/hostsにそのIPアドレスの項目および完全修飾ホスト名があることを確認します。
  3. システム上で動作しているウイルス対策ソフトウェアを無効にします。

    インストールプロセスで、さまざまなアーカイブファイル(ZIP、JAR、EPKファイル)がサーバーにコピーされます。その後、コンテンツが抽出され、システム上の正しいディレクトリーに移動されます。ウイルス対策ツールは通常、アーカイブから抽出されたファイルをロックし、スキャンします。

    ロックとスキャンのプロセスは一般的に高速ですが、インストールプログラムはより高速に実行されます。スキャンが完了する前にインストーラーがファイルを解凍したり移動しようとすると、インストールエラーが発生し、復旧が困難になることがあります。インストールプロセス中にウイルス対策ソフトを無効にすることで、このようなエラーを防ぐことができます。

  4. ウイルス対策ソフトで例外を設定します。

    ウイルス対策ソフトを完全に無効にできない場合、一部のディレクトリーをスキャンから除外することで、インストールエラーの可能性を減らすことができます。また、ほとんどのウイルス対策ソフトウェアはデータベースの機能に影響を与えます。ソフトウェアが、データベースが使用するファイルを隔離し、操作エラーを引き起こすことがあります。これらの除外を設定することで、RICOH ProcessDirectorのインストール後にこれらのエラーが発生するのを防ぐことができます。

    以下のパスに例外を設定します。

    • /aiw/aiw1
    • /opt/infoprint/ippd
    • /var/psf
  5. コマンド行を開き、このコマンドを入力してルートディレクトリーにいることを確認します。
    • cd /
  6. RICOH ProcessDirectorの2次サーバー機能DVDを挿入します。
  7. マウントポイント名を判別するには、次のコマンドを入力します。
    • ls /media
    システムによっては、マウントポイント名がDVDの名前と同じになる場合があります。
      注意:
    • Red Hat Linux システムを使用している場合、ドライブが自動的にマウントされる場合があります。しかし、それらのシステムに自動的にマウントされているドライブは、メディアからプログラムを実行できないようセットアップされています。ドライブをアンマウントし、exec オプションを指定して再度マウントしてから続けることができます。次のコマンドを使用することができます。
      • mount -t iso9660 -o remount, exec <mount_point>
      挿入するすべてのDVDでドライブをマウントし直す必要があります。
  8. 必要に応じてドライブをマウントします。次のように入力します。
    • mount /media/mount_point
  9. DVD の内容が表示できるようにディレクトリーを変更します。次のコマンドを入力します。
    • cd /media/mount_point
    • ls
    setup というスクリプトを含む複数のスクリプトとディレクトリーが表示されます。
  10. インストーラーを起動するには、./setup IPPDsと入力します。

    インストーラーが起動して、最初の画面が表示されます。使用するインストーラーに適切な言語を選択し、OKをクリックします。

      注意:
    • コンピューターのオペレーティングシステムがRed Hat由来の対応済みオペレーティングシステムで、言語が日本語、または中国語(簡体字、または繁体字)の場合は、言語のドロップダウンメニューから英語を選択します。RICOH ProcessDirectorでのRed Hatのインストール中、日本語、または中国語(簡体字、または繁体字)の文字は正しく表示されません。
  11. インストーラーの指示に従ってください。

    インストーラーにより、システムの多数の前提条件が検証されます。問題が見つかったら、一覧表示されます。それらの問題を修正するまで次に進むことはできません。問題を修正したら、前提条件を確認するウインドウに戻り、再度前提条件を検証します。インストーラーの 前へをクリックするか、コンソールモードでbackと入力し、インストーラーを続行してください。

      重要:
    • すべての前提条件を確認したら、キャンセルをクリックして以前のエントリーを変更し、インストールプロセスを再開します。 前に戻るボタンをクリックすると、問題が発生することがあります。

  12. 使用許諾契約書と保守契約を確認し、同意します。
  13. 1 次コンピューターのホスト名または完全修飾 IP アドレスを入力して確認します。
  14. 1 次コンピューターで使用した RICOH ProcessDirector のシステムユーザーの名前を入力します。 デフォルトシステムユーザーは aiw1 です。
      注意:
    • すべてのLinux オペレーティングシステムユーザーIDおよびグループ名は、DB2の制限事項に従い、1~8文字でなければなりません。国際文字 (á、É、î、ñ、ô、ß、など) や2 バイト文字が含まれるユーザー ID を作成することはできません。この制限は、データベースとしてDB2を使用する場合にのみ適用されます。

    インストーラーによってシステム上にユーザーがすでに存在することが検出された場合は、そのユーザーを使用するかどうかが確認されます。新しいユーザーを作成しない場合は、いいえを選択し、別の名前を入力します。インストーラーによってシステム上でユーザーが検出されない場合は、新しいユーザーが作成されます。

    別のコンピューターのシステム更新ファイルを使用するチェックボックスは選択しないでください。

  15. 1 次コンピューターで使用した次の値を入力します。
    • システムユーザーの1次グループとして使用するセキュリティーグループ
    • ユーザーのUID番号
    • グループのGID番号
    • システムユーザーのホームディレクトリー

    インストーラーにはデフォルト値が表示されます。

    インストーラーを開始する前にユーザーおよびグループを作成してあった場合、これらの値の入力は求められません。

  16. 1 次コンピューターのシステムユーザーに使用したパスワードと同じパスワードを 2 回入力します。このパスワードは忘れないでください。 後でシステムユーザーとしてログインしなければならない場合に必要になります。インストーラーを開始する前にユーザーを作成してあった場合、パスワードの入力は求められません。
  17. システムユーザーが使用する言語を選択します。ブラウザーのユーザーインターフェースを別の言語に設定しても、この言語により、いくつかのメッセージに使用する言語が決まります。
  18. プリインストール要約を確認し、インストールをクリックして、インストールを開始します。
    最終ウィンドウには、ユーザーインターフェースにアクセスするためのURLが次の形式で表示されます。 hostnameは1次コンピューターのホスト名を表します。
    • http://hostname:15080/pd
  19. 完了をクリックしてインストールを完了します。
    2次サーバーが自動的に開始します。
  20. コマンド行で、次のコマンドを入力してルートディレクトリーに戻ります。
    • cd /
  21. DVD からインストールした場合、そのディスクを取り出します。
  22. システムをリブートしてください。
      注意:
    • システム障害時の自動リカバリーメカニズムが有効な場合は、リブートする前に無効にしてください。
  23. 2 次サーバーが稼働していることを確認するには、コマンドラインに次のコマンドを入力します。
    • ps -ef | grep Instance
    次のようなインスタンスステートメントが表示されるはずです。
    • java com.ibm.aiw.instance.SecondaryInstance hostname

    ソフトウェアが稼働していない場合は、/opt/infoprint/ippd/logsディレクトリーにあるインストールログを確認します。この方法で問題が解決しないときは、お客様サポートに連絡してください。

  24. 2次サーバーが1次サーバーに接続されていることを確認するには、RICOH ProcessDirectorユーザーインターフェースにログインし、管理 オブジェクト サーバーをクリックし、 接続状況列が 接続済みになっていることを確認します。
2次サーバーが稼働した後、このサーバーの使用方法を決定し、使用方法に従って一部のオブジェクトのプロパティーを変更する必要があります。例:
  • 2次サーバーにどのプリンターおよび入力装置を管理させるか。

    この 2 次サーバーが親サーバーとしてリストに表示されるように、それらの装置を作成または変更します。

  • この2次サーバーでどのステップテンプレートを実行できるか。

    この2次サーバー上で実行できるように、それらのステップテンプレートを調整します。

  • 外部ステップを使用して、この2次コンピューター上のどの外部プログラムにアクセスできるか。

    外部プログラムをセットアップし、そのプログラムを使用するようにRunExternalProgramステップテンプレートに基づくステップを構成します。