データを復元する

RICOH ProcessDirector 復元スクリプトを使用して、バックアップアーカイブに保管した構成にシステムを戻すことができます。
サービス更新を含め、RICOH ProcessDirector を前のレベルに復元するには、RICOH ProcessDirector の更新をインストールする前に、データのバックアップを行う必要があります。
RICOH ProcessDirector レベルを復元する際は、次の事項に留意してください。
  • 現在の RICOH ProcessDirector レベルに既存するジョブおよび入力ファイルはすべて、前のレベルに復元するときに除去されます。
  • バックアップは、バックアップを実行したシステムとホスト名が同じで、同一の RICOH ProcessDirector 機能がインストールされているシステムにのみ復元ができます。
  • 新しいレベルの RICOH ProcessDirector を使用していて前のレベルに復元した場合、またはバックアップファイルを復元する前に、前のレベルをインストールして使用していた場合、システムデータ、制御ファイル、またはユーザーデータに対して行った変更はすべて失われます。このため、バックアップファイルを復元する必要がある場合は、データ脱落量を少なくするために、可能な限り早めに復元を行ってください。

RICOH ProcessDirector データをリストアするには、次の手順に従います。

  1. 基本製品、アプリケーションサーバー、および 2 次サーバーをすべて停止します。
  2. 以前に作成したバックアップと同じレベルのRICOH ProcessDirectorをすべてのコンピューターにインストールします。。
  3. 1 次コンピューターに root ユーザーとしてログインします。
  4. 次のいずれかのオプションを指定して、/opt/infoprint/ippd/bin/aiwrestore.plを入力します。
    -f filename
    デフォルトの/tmp/aiw_backup_data.[timestamp].tar.gz以外のディレクトリーおよびファイル名からデータをリストアします
    -m
    データベースをリストアしません。データベースが基本製品とは異なるコンピューター上にある場合、次のオプションを使用します。
    -r
    ジョブ、入力ファイル、およびジョブファイル (入力ファイルのコピーを含む、スプールディレクトリー内のジョブ情報を含むファイル) がデフォルトでリストアされます。-r オプションを指定してバックアップを実行すると、ジョブ、入力ファイル、ジョブファイルはリストアされません。システムデータおよび制御ファイルは常にリストアされます。
    重要: -r オプションは、aiwbackup コマンドと aiwrestore とで若干異なります。
    • aiwbackupでは、-rオプションは入力ファイルやジョブファイルを含めずにシステムをバックアップします。ジョブはシステムから削除されません
    • aiwrestoreでは、-rオプションを指定すると、ジョブ、入力ファイル、およびジョブファイルをリストアせずにシステムがリストアされます。
    RICOH ProcessDirector をバックアップしたときに -r オプションを使用した場合は、システムを復元するときにもこのオプションを使用する必要があります。これは、ファイルが保存されていないジョブが復元されないようにするためです。
    -h または -?
    aiwrestore コマンドのヘルプを表示します。
    例えば、以下のコマンドを使用すると、mybackup.tar.gzというファイルから、ジョブを含まないデータ、入力ファイル、またはジョブファイルがリストアされます。

    /opt/infoprint/ippd/bin/aiwrestore.pl -f mybackup.tar.gz -r

    すべてのサーバーが停止すること、およびファイルリストア先の位置を示すメッセージが表示されます。
  5. Y を入力して復元を続行します。
    復元が完了すると、復元が正常に行われたことを示すメッセージが表示されます。
  6. 基本製品およびアプリケーション/2次サーバーを起動して、リストアされたレベルのRICOH ProcessDirectorを使用します。