注文プロパティーマッピング
注文プロパティーマッピングを作成するとき、RICOH ProcessDirectorがサンプルファイル内のXMLエレメントをどのように解釈するかを定義します。RICOH ProcessDirectorは次の2つの方法でXMLエレメントを使用できます。
注文とジョブの識別子
注文識別子は、注文システムからのファイルに含まれる各注文のXMLブロックの開始を示すXMLエレメントです。
システムでは、注文の特性に応じて、各注文の先頭に同じエレメントを使用する場合と、異なるエレメントを使用する場合があります。
ジョブ識別子は、注文内の各ジョブのXMLブロックの開始を示すXMLエレメントです。ジョブ識別子は、注文識別子の子孫である必要があります。この関係は、どのジョブが各注文の一部であるかをRICOH ProcessDirectorに示します。
少なくとも2つのXMLエレメントを含める必要があります。1つは注文を識別するためのもので、もう1つはその注文のタイプ内のジョブを識別するためのものです。
プロパティーマッピング
プロパティーマッピングは、XMLエレメントからRICOH ProcessDirectorプロパティーを設定するために使用されます。プロパティーマッピングを定義するとき、XMLエレメントと、それがRICOH ProcessDirectorのどの注文またはジョブプロパティーに対応するかを識別します。
XMLファイルに同じXMLエレメントが含まれる場合は、複数のワークフローで同じ注文マッピングオブジェクトを使用できます。XMLエレメントの順序は、構成ファイルごとに違ってもかまいません。
例
この画像は、Order Management機能に含まれるサンプルOrder.xmlファイルの内容を示しています。このXMLを画面の画像と比較して、XMLエレメント(XPath式)列の値を視覚化します。
下の画像のセクション2で、注文とジョブの識別子として定義されたXMLエレメントを見ることができます。CreateOrdersFromFileステップが実行されると、RICOH ProcessDirectorはファイルを読み込み、これらの識別子の出現箇所をそれぞれ検出します。それは、見つけた注文識別子ごとに注文を作成し、注文内のジョブ識別子ごとにジョブを作成します。
下の画像のセクション3では、サンプルファイルのXMLエレメントが注文とジョブのプロパティーにマッピングされています。例えば、XMLエレメント(XPath式)/Order/Order/IDは、注文オブジェクトに関連付けられた 注文名プロパティーにマッピングされます。 CreateOrdersFromFileステップが実行されると、XMLファイルが読み込まれ、 /Order/Order/IDの出現箇所がそれぞれ検出されます。そして、その値を、作成された各注文の 注文名プロパティーにコピーします。
同様に、XMLエレメント/Orders/Order/OrderDetails/OrderDetail/IDは ジョブ名プロパティーにマッピングされます。 CreateOrdersFromFileステップが実行されると、XMLファイルが読み込まれ、作成されたすべてのジョブのジョブ名プロパティーに値がコピーされます。