システムを構成する
RICOH ProcessDirectorの構成作業には、オブジェクト(入力装置など)のプロパティーの追加および設定、さらに外部プログラムのセットアップといった、より高度な作業も含まれます。
In this section:
- システムプロパティーを設定するシステムプロパティーは、RICOH ProcessDirector環境全体に適用されます。一部のプロパティーは、RICOH ProcessDirector が作成するすべてのジョブに適用されます。
- ジョブ実行依頼を準備するさまざまな手段(LPDプロトコル、FTP、SCP、ファイルのコピー、メインページの[ジョブの実行依頼]ポートレットなど)を使用して、ジョブをRICOH ProcessDirectorに実行依頼できます。使用する実行依頼の方法に関係なく、いくつかの準備が必要です。AFPサポート機能がインストールされている場合は、Download for z/OSまたはAFP Download Plusを使用して、ジョブを実行依頼できます。
- WSDL ファイルをインポートするWeb Service Description Language (WSDL) ファイルには、受信するパラメーター、返すデータ構造を含めて、SOAP Web サービスを呼び出す方法が記述されています。アプリケーションと通信するために呼び出すすべてのSOAP WebサービスのWSDLファイルをインポートします。RICOH ProcessDirectorは、各WSDLファイルのSOAP操作からSOAP要求オブジェクトを作成します。
- REST Webサービス入力の取得を準備するアプリケーションの REST Web サービスから入力を取得するには、REST Web サービスの呼び出しに使用するパラメーターを識別します。RICOH ProcessDirectorとアプリケーションの間でのデータ交換をテストします。REST Web サービスの入力装置を定義して構成します。
- SOAP Webサービス入力の取得を準備するアプリケーションの SOAP Web サービスから入力を取得するには、SOAP Web サービスの呼び出しに使用するパラメーターを識別します。RICOH ProcessDirectorとアプリケーションの間でのデータ交換をテストします。SOAP Web サービスの入力装置を定義して構成します。
- 入力装置を定義する入力装置は、RICOH ProcessDirectorがジョブを受信するRICOH ProcessDirectorオブジェクトです。
- プリンターオブジェクトを定義するプリンターオブジェクトとは、印刷ジョブをRICOH ProcessDirectorから受け取る、ご使用の環境におけるプリンターを意味します。
- バーコード形式を作成する異なるフォーマットのバーコードごとに、バーコードフォーマットオブジェクトを作成できます。バーコード形式では、バーコードに含まれるジョブプロパティーと文書プロパティーが識別されています。
- インサーターを使用するようにシステムを構成するインサーターとは、印刷文書と追加の挿入物 (マーケティング資料など) を封筒に挿入する装置です。文書の挿入を自動化するときに役立つワークフローを作成できます。このシステムでは、各ジョブのインサーター制御ファイルを作成してインサーターコントローラーに送信し、各ジョブのインサーター結果ファイルを読み取り、挿入時に損傷した文書があれば、それらを自動的に (またはオペレーター制御で) 再印刷できます。
- メディアを構成するRICOH ProcessDirectorには、プリンター間でメディア名を標準化するのに役立ついくつかのメディア設定があります。Ricoh PDFプリンターの場合、製品IDを使用してメディアマッチングするようにRICOH ProcessDirectorを構成することもできます。メディアを構成すると、ジョブから要求されるメディアと、そのジョブを印刷するために選択されたプリンターで使用可能なメディアを確実にマッチングさせることができます。
- 位置を定義する位置は、プリンターが設置されている場所を表します。
- ワークフローの使用を準備するワークフローは、システムを通してジョブが従う一連のステップを定義します。ワークフローを定義するときは、フェーズを指定し、それらのフェーズ内でジョブが処理中に通過するステップを指定します。
- 他のシステムからオブジェクトをコピーする
- カスタムプロパティーを作成/アクティベートする既存のジョブプロパティーまたは文書プロパティーが特定のニーズを満たさない場合、仕様に合わせたカスタムプロパティーを定義することができます。これらのプロパティーをアクティベートすると、他のジョブプロパティーまたは文書プロパティーと同様に使用することができます。
- カスタム値を適用するリコーのサポート担当者がシステムのカスタマイズ用に提供する値(カスタムハーフトーン名、プリンターモデルなど)は、簡単に適用できます。
- RICOH ProcessDirector の AFP リソースAdvanced Function Presentation (AFP) ファイルを表示または印刷するとき、あるいは行データジョブを AFP に変換するときに、RICOH ProcessDirector ではオーバーレイ、ページセグメント、およびフォントなどの AFP リソースへの参照が頻繁に行われます。リソースがジョブとともにインラインで送信された場合は、RICOH ProcessDirector で、そのインラインリソースが使用されます。これらのリソースがジョブとともにインラインで送信されない場合、RICOH ProcessDirector は、ジョブを正しく表示、印刷、または変換できるように、これらのリソースを検出するシステム上の場所を認識している必要があります。
- ユーザー出口プログラムをセットアップするRICOH ProcessDirector は、印刷前または印刷後にジョブの AFP 印刷ファイルを変更できるユーザー出口プログラムを呼び出すことができます。許可ユーザーは、RICOH ProcessDirector に用意されているサンプル出口プログラムを変更してコンパイルするか、または独自のプログラムを作成できます。RICOH ProcessDirector は、
/usr/lpp/psf/exits
(Linux) またはC:\Program Files (x86)\Ricoh\PSF\exits
(Windows) ディレクトリーにサンプルの終了プログラムを用意しています。 - バナーページバナーページは、ジョブ同士を容易に区別できるようにジョブの最初と最後に印刷されます。AFP サポート機能がインストールされている場合、AFP 印刷ジョブでは、複数部を印刷するジョブで 1 部ごとにバナーページを印刷することもできます。バナーページには、通常はジョブを識別する情報 (ジョブ ID、ファイル名、ジョブが実行依頼された時刻など) が含まれます。
- Eメールおよび進行状況の最新情報SendEmailステップまたは通知オブジェクトを使用して、ジョブの処理中に E メールを送信できます。
- プロキシサーバーを使用するようにシステムを設定するネットワーク外部のアプリケーションとの通信を目的として、1 台または 2 台のプロキシサーバーに接続するように RICOH ProcessDirector を構成できます。
- 通知これらのタイプの通知を構成し、コピー関数を使用して、追加の通知を作成できます。
- Web サービスの通知REST および SOAP Web サービスの通知を構成できます。
- ジョブ監査情報用制御ファイルを構成するRICOH ProcessDirector は、システムから特定のジョブを削除するときに、そのジョブに関する情報を示す監査ファイルを作成します。RICOH ProcessDirector シンボル表記を使用する制御ファイルによって、RICOH ProcessDirector がジョブの監査ファイルに書き込む値が決まります。
- ネットワークドライブをマッピングするプログラム、データ、またはリソースを RICOH ProcessDirector がインストールされているコンピューター以外に格納する場合は、ネットワークドライブとしてそのコンピューターのディレクトリーをマッピングして、RICOH ProcessDirector からアクセスできるようにする必要があります。
- Ultimate Impostrip®へのジョブの送信を構成するジョブをUltimate Impostrip®に送信するには、Ultimate Impostrip®プログラム、1次コンピューター、および一部のシステム設定を構成し、RunImpostripOnJobステップテンプレートをワークフローに追加する必要があります。
- データストリーム変換をセットアップするRICOH ProcessDirectorを構成して、プリンターが印刷できるような形式に入力データファイルを変換できます。
- Deadline TrackerをセットアップするDeadline Trackerの概要のトピックを読んだ後で、このセクションで説明されている構成タスクを実行してDeadline Trackerをセットアップします。
- Report を使用できるように構成するレポートの概説と使用シナリオを読み終えたら、このセクションで説明されているタスクを実行して、Reportを使用できるように構成します。
- RICOH Supervisorにデータを送信するためにセットアップするRICOH Supervisor設定により、RICOH Supervisorデータを送信するようにシステムを設定できます。
- 情報を交換するようにRICOH ProcessDirectorとAvanti SlingshotをセットアップするAvanti Slingshot Connectの概要のトピックを読んだ後、注文、ジョブ、ジョブ処理に関する情報を交換するようにRICOH ProcessDirectorとSlingshotをセットアップできます。このセクションの説明にしたがって、構成タスクを実行します。
- Quadient Inspire接続 機能をセットアップするQuadient Inspire接続 の概要のトピックを読んだ後で、このセクションで説明されている構成タスクを実行して Quadient Inspire接続 をセットアップできます。
- 電子フォームを使用するようにセットアップするPreprinted Forms Replacementの概要のトピックを読んだ後で、このセクションで説明されている構成タスクを実行して電子フォームを使用するようにセットアップします。
- 文書処理機能を構成する文書処理機能を構成するには、必要なカスタム文書プロパティーを定義した後、それらを更新してシステムから使用できるようにします。PDF ファイルの場合は RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat、AFP ファイルの場合は RICOH Visual Workbench を使用して、PDF ジョブまたは AFP ジョブで文書を使用するように設定します。PDF ワークフローまたは AFP ワークフローを構成し、文書を処理します。最後に、調整を加えて、システムでの文書処理パフォーマンスを最大限に高めます。
- ジョブから文書をプルするように設定するこのセクションで説明される構成タスクを実行すると、ジョブから文書をプルする、あるいは印刷から文書を抑制する設定ができます。
- ジョブを手動で調整できるように設定するジョブ内の文書は手動で調整でき、問題なく処理されたすべての文書を考慮に入れて、損傷しているすべての文書を再印刷することができます。また、ジョブからプル(除去)されたすべての文書を考慮に入れることもできます。
- Web サービスとのデータ交換をセットアップするサンプルワークフローを実行して、Web サービスとのデータ交換をセットアップできます。サンプルワークフローのセットアップ方法を確認したら、Web サービスの入力装置と通知のセットアップ方法を説明している関連トピックを参照してください。また、ステップテンプレートの関連トピックも確認できます。
- MarcomCentral からの注文の処理をセットアップするMarcomCentral Connect の概要のトピックを読んだ後で、MarcomCentral から取得した注文を処理するサンプルワークフローを実行します。サンプル SOAP Web サービスの入力装置、サンプルワークフロー、およびサンプル SOAP Web サービスの通知の仕組みを理解してから、構成タスクを開始します。
- Archive 機能をセットアップするArchive の概要のトピックを読んだ後で、このセクションで説明されている構成タスクを実行して Archive をセットアップできます。
- Postal Enablement 機能のセットアップPostal Enablement 関連の概要トピックを復習してから、サンプルワークフローを実行し、提供されたステップテンプレートとワークフローがどのように連携して動作するかを確認します。概念を把握した後、ジョブを郵便処理ソフトウェアに送信するワークフローをいくつか定義し、テストして正しく機能することを確認します。
- Automated Verification 機能をセットアップするAutomated Verification の概要のトピックを読んだら、VerifySample ワークフローを実行します。その後、このセクションで説明する構成タスクを実行することで、Automated Verification をセットアップできます。
- Preference Management 機能をセットアップするPreference Management の概要のトピックを読んだ後で、このセクションで説明されている構成タスクを実行して Preference Management をセットアップできます。
- セキュリティーをセットアップするRICOH ProcessDirector システムへのアクセスを、ユーザー名とセキュリティーグループで制御できます。Web サーバーコンポーネントで SSL (Secure Sockets Layer) または TLS (Transport Layer Security) を使用可能化することで、印刷システム内のデータのセキュリティーを強化することもできます。Web サービスとデータを交換している場合は、その Web サービスのセキュリティー証明書をインストールできます。
- RICOH ProcessDirector のログインについて新しいユーザーに説明するユーザー名とグループをセットアップしたら (または、LDAP を使用した認証をセットアップ)、RICOH ProcessDirector システムへのログイン方法をユーザーに説明してください。
- ユーザーインターフェースをカスタマイズするRICOH ProcessDirectorのユーザーインターフェースでは、ポートレットのサイズ、場所、内容を変更できます。カスタムポートレットを作成して、操作にとって意味のある構造でプロパティーの組み合わせを表示することもできます。また、情報の更新頻度を変更することもできます。RICOH ProcessDirectorページの背景色を変更すると、システムを一目で識別できます。
- 選択したジョブの合計を表示ジョブテーブルの合計フッターの表示機能を使用すると、RICOH ProcessDirectorシステム内で選択したジョブの数値ジョブプロパティーの合計を表示できます。デフォルトでは、合計ページと合計シートが表示されます。フッターに表示するプロパティーを変更できます。選択するプロパティーは、ジョブテーブルの列として含まれていることを確認します。
- プリンターポートレットとプリンター操作画面に表示されているジョブ情報を変更するデフォルトでは、ユーザーインターフェースのプリンターポートレットに、印刷しているジョブの番号が表示されます。RICOH ProcessDirectorを使用すると、ジョブ番号の代わりにジョブ名を表示できます。
上位層のトピック: RICOH ProcessDirectorを使用する