サーバーを準備する
InfoPrintインストーラーを使用する前に、AIXサーバーでこのプログラムを使用できるように準備してください。ワークステーションにX Serverがインストールされていることを確認します。 InfoPrintインストーラーを実行するには、X Windowのディスプレイが対応している必要があります。AIXサーバーに初めてInfoPrint Manager for AIXをインストールする場合は、以下の手順に従います。
- AIX システムに
root
としてログインします。 - ページング領域のサイズが適切かどうか確認します。1 GB以上のページング領域を推奨します。これを確認するには、コマンド
lsps -a
を使用します。ページング領域が1 GB(AIXでは1024 MB
と表示)未満の場合は、AIXの使用説明書でページング領域のサイズを増やす方法を参照してください。ページング領域が少ない場合でもInfoPrint Managerは機能しますが、性能に影響します。 - 最新のサービスDVDをDVD-ROMドライブに挿入します。
重要: InfoPrint Managerソフトウェアは、最新バージョンのInfoPrintインストーラーを使用してインストールしてください。更新されたInfoPrintインストーラーを使用すると、最新のInfoPrint Manager機能をインストールして構成できます。更新されたInfoPrintインストーラーは、最新のサービスDVD-ROMに含まれています。
- ターミナルウインドウを開きます。
CDE (Common Desktop Environment)を使用している場合は、タスクバー(画面の下部に表示)にあるターミナルアイコンをクリックし、ターミナルウィンドウを開くことができます。デフォルトでは、ターミナルアイコンはタスクバーに表示されるテキストエディターアイコンの上のポップアップメニューにあります。
- インストーラーを初めて実行する場合は、次の手順に従います。
- AIXコマンド行で、以下を入力します。
smit cdrfs
- 表示された選択項目のリストから
Add a CDROM File System
を選択します。 List
ボタンをクリックし、DVD-ROMのデバイス名(cd0など)を選択します。MOUNT POINT
フィールドに、次を入力します。/cdrom
OK
をクリックします。SMITインターフェースの右上の走っている人のアイコンが腕を上げると、成功したことを示します。人の形のアイコンが転んでcrfs: 0506-909 /cdrom file system already exists
というメッセージが表示された場合でも、これはエラーのメッセージではありません。既存の/cdrom
ファイルシステムがすでにマウントされ、使用可能であることを意味します。- SMIT を終了するには、
F12
キーを押します。
- AIXコマンド行で、以下を入力します。
- コマンド行で次のように入力します。
mount /cdrom
さまざまなインストールオプションを示すヘルプを表示する場合は、以下のコマンドを入力します。
/cdrom/setup -h
- 使用しているウイルス対策ソフトウェアを無効にします。ウイルス対策ソフトウェアを実行しているシステムにInfoPrint Managerをインストールすることは推奨しません。
IT部門からウイルス対策ソフトウェアを無効にする許可が出ない場合は、ウイルス対策ソフトウェア内に次のパスに対する例外をセットアップします。
- /usr/lpp/pd
- /var/pd
- /var/psf
AIX論理ボリュームマネージャー
AIXは、論理ボリュームマネージャー(LVM)を使用し、AIXシステム内で作成されたすべてのファイルシステムとディレクトリーを論理レベルで管理します。LVMは、従来のUNIX区分化方式とは大きく異なるディスク管理メカニズムです。データはLVMによって論理ストレージと物理ストレージの間でマッピングされるので、不連続にしたり、複数ディスクに分散させたり、フレキシブルかつ動的に拡張させることが可能になります。特長の1つとしては、ディスクを再ビルドすることなく、ファイルシステムに追加の領域を割り振る機能があります。LVMでは、使用可能ストレージ領域の簡易化された論理ビューを提供することで、物理的なディスクリソースを制御します。
最も一般的な論理的ストレージ構造は、ボリュームグループ(VG)と呼ばれています。AIXでは、ストレージの割り振りはボリュームグループレベルで行われます。データをボリュームグループ間に分散させることはできません。AIXオペレーティングシステムが最初にインストールされるときに、rootvg
と呼ぶボリュームグループが作成されます。rootvg
には、AIXの基本オペレーティングシステムファイルが含まれています。
論理ボリュームマネージャー編成
ボリュームグループ論理構造の詳細
すべての論理ボリュームで、データの保存にJFSが使用されます。このファイルシステムでは、その構造的一貫性を維持するために、データベースジャーナリング技法を使用しています。この技法を使用することで、システム異常停止時のファイルシステムの損傷を防いでいます。AIXにはこの他に、JFS2、NFS (Network File System)、AFS (Andrew File System)などのファイルシステムがあります。また、ファイルシステムという用語は、ファイルとディレクトリーの階層構造 (ファイルツリー) を表すのにも使用されます。
新しいボリュームグループを作成できます。詳しくは、AIX Commands Referenceを参照してください。また、allocatefs
コマンドを使用して、InfoPrint ディレクトリー構造をボリュームグループ内に手動で作成することもできます。allocatefs
コマンドについては、RICOH InfoPrint Manager for AIX:スタートガイドガイドを参照してください。