ラージファイルシステムを使用可能にする
/var/pd
と/var/psf
の両方のファイルシステムに適用されます。ラージファイルサポートに対応するようにシステムを正しく構成するには、少なくとも7 GBのハードディスク容量が必要です。- InfoPrintサーバーに
root
としてログインします。 - 端末ウインドウを開きます。
- 次のコマンドを使用してInfoPrintの関連プロセスをすべて停止します。
/usr/lpp/InfoPrint/install/bin/killprocs.ksh
注意: InfoPrintの先頭の文字は大文字です。 - 以下のコマンドを使用し、
/var/psf/segments
、/var/pd
、/var/psf
の各ファイルシステムをアンマウントします。umount <file system name>
<file system name>
は/var/psf/segments
、/var/psf
または/var/pd
です。注意:/var/psf
をアンマウントするには、/var/psf/segments
をアンマウントする必要があります。ただし、セグメントファイルのデフォルトサイズは約5 MBに制限されているため、/var/psf/segments
をラージファイル使用可能にする必要はありません。 - 次の3つの情報を収集します。
- ファイルシステムサイズ
- ボリュームグループ名
- ファイルシステムが現在、ラージファイルをサポートしているかどうか
- 以下のコマンドを発行します。
lsfs -q <file system name>
<file system name>
は/var/pd
または/var/psfです。
両方のファイルシステムをチェックしてください。応答テキストにbf: false
と示されている場合、ファイルシステムはラージファイル対応ではありません。応答テキストにbf: true
と示される場合は、ファイルシステムはすでにラージファイル対応になっています。ただし、次の手順を続行し、ファイルシステムがラージファイル処理のサポートに十分な大きさであることも確認してください。 - ボリュームグループ名を検索します。
- ファイルシステムの[論理ボリューム名]のウインドウの左端にある
[名前]
列を調べます。 -
lslv <logical volume name>
<logical volume name>
は、前のステップの名前
列に表示される名前です。例:lslv lvpsfs
ボリュームグループ名は、最初の行にリストされます。例:VOLUME GROUP: rootvg
- ボリュームグループ名を書き留めておきます。
- ファイルシステムの[論理ボリューム名]のウインドウの左端にある
- ファイルシステムのサイズを検索します。ファイルシステムのサイズは、
fs size: 1.445678
のように表示されます。これは、ファイルシステムが占有するブロック数を示します。ファイルシステムのメガバイト数を判断する必要があります。この数字を見つけるには、ブロック数を2,048
で除算します。例:fs size: 2097152 2,097,152/2,048 = 1,024
ファイルシステムには1,024 MBつまり1 GBの容量があります。 - ファイルシステムのメガバイト数を書き留めておきます。
サイズが2.14 GBを超えるファイルをサポートするには、
/var/psf
と/var/pd
ファイルシステムのサイズを2.14 GBよりも大きくしてください。この例では、ファイルシステムは 1 ギガバイトしかないため、サイズを増やす必要があります。ファイルシステムがすでにラージファイルに対応している場合(bf: true
)でも、確実にラージファイルを使用できるように、ファイルシステムのサイズは2.14 GBよりも大きくしてください。 - 次の手順で、ファイルシステムでのラージファイルサポートを使用可能にします。
- 以下の一時ディレクトリーを作成します。
mkdir /tmp/psf mkdir /tmp/pd
注意: 作成する一時ディレクトリーに、コピーするファイルシステム用の十分な領域があることを確認してください。このプロセスで使用する十分な領域が/tmp
ファイルシステムにない場合があります。/var/psf
と/var/pd
の内容を保存できる十分な領域がある場所を選択してください。/var/psf
および/var/pd
のラージファイルサポートも、1 つずつ使用可能にできます。 - ファイルシステムのコンテンツを別の場所に一時的にコピーします。
cp -hfr <fsname> <temporary location>
例:cp -hfr /var/psf /tmp/psf
- 以下のコマンドを発行し、ファイルシステムを削除します。
rmfs <fsname>
例:rmfs /var/psf
- ラージファイルを使用できる適切なサイズのファイルシステムとして、ファイルシステムを再作成します。
/usr/lpp/InfoPrint/install/bin/allocfs.ksh -n <fsname> -g <vgname> -s <mb> -l
<fsname>
はファイルシステム名、<vgname>
はボリュームグループ名、<mb>
は新しいファイルシステムのサイズ(メガバイト数)を示します。例:
/usr/lpp/InfoPrint/install/bin/allocfs.ksh -n /var/psf -g rootvg -s 3072 -l
[A file or directory in the path name does not exist]
などのメッセージは無視してください。これらは正常なメッセージであり、関連のある失敗を示すものではありません。- 重要:
- ファイルシステムサイズは2,140 MBより大きくしてください。
/var/psf
と/var/pd
の両方のファイルシステムで最小サイズの3,072 MBが必要です。 - ファイルシステムがすでにラージファイル対応である場合、
-l
フラグを省略できます。
- ファイルシステムサイズは2,140 MBより大きくしてください。
- ファイルシステムのコンテンツを別の場所に一時的にコピーします。
mv <temporary location>/* <fsname>
例:mv /tmp/* /var/psf
- 次の2つのコマンドを使用し、新しいファイルシステムで実際にラージファイルが使用可能になっていることを確認します。
lmktemp 1GB 1073741824
cat 1GB 1GB 1GB > /var/psf/3GB
- オペレーティングシステムがラージファイルをサポートするために、
/etc/security
ディレクトリーのlimits
ファイルを VI で編集します。- コマンド行から
vi /etc/security/limits
と入力します。VI の使用については、コマンド行からman vi
と入力してください。 - ファイルサイズの制限、つまり
fsize
を必要に応じたサイズに変更します。ファイルサイズの制限を-1
に設定すると、ファイルサイズは無制限に設定されます。例:fsize = -1
- 変更を保管します。
- コマンド行から
- サーバーを再起動します。
startsrv <servername>
<servername>
は、InfoPrint Managerサーバープロセス(pdserver
)の名前です。
- 以下の一時ディレクトリーを作成します。