指示処理モード

指示処理モードの CMR は、ある特定の用紙を使用する特定のプリンター、または別の装置用のリソースを準備するために行われた処理を参照します。一般に、指示CMRは出力データを参照し、ICC出力プロファイルに類似しています。

指示処理モードはカラー変換、トーン転送カーブ、ハーフトーンCMRで使用されます。指示処理モードでは、これらの CMR は、リソースをターゲットプリンターで正しく印刷するため、システムがそのリソースをどのように変換するかを指示します。ご使用のプリンターのメーカーが ICC プロファイルを、または使用可能な各種 CMR を用意しています。これらの ICC プロファイルおよび CMR は通常、プリンターコントローラーにインストールされているか、プリンターに同梱の CD に入っているか、またはメーカーの Web サイトからダウンロードできます。

カラー AFP 印刷ジョブを AFP カラー管理をサポートしているプリンターに送信する場合は、指示処理モードのカラー変換およびトーン転送カーブ CMR をそのジョブに関連付けることができます。印刷ジョブを処理するとき、プリンターは次の順序で CMR を適用します。

  1. 監査処理モードのカラー変換 CMR で、リソースを ICC プロファイル接続スペース (PCS) に変換する。
  2. 指示処理モードのカラー変換およびトーン転送カーブ CMR で、リソースをプリンターのカラースペースに変換する。
  3. 指示処理モードのハーフトーン CMR で、ジョブページをそのデジタルフォーマットから、プリンターで表現できるドットのパターンに変換する。

場合によっては、一般に指示 CMR として使用される CMR を監査 CMR として使用できます。たとえば、非常に大きな印刷ジョブを高速プリンターに送信すると、その印刷ジョブで使用されているイメージは、指示処理モードのカラー変換 CMR を使用して、そのプリンターのカラースペースに変換されます。ただし、異なるプリンターでジョブの一部を再印刷しなければならない場合、システムが、印刷ジョブを 2 番目のプリンターのカラースペースに変換する必要があります。この場合、最初のプリンターのカラー変換 CMR が監査処理モードで使用され、イメージが PCS に移動します。次に、2 番目のプリンターのカラー変換 CMR が指示モードで使用され、イメージがそのカラースペースに変換されます。