バッチ方式
セットとは、データファイル、ジョブチケット、指定変更ファイルなど、まとめて処理する必要があるファイルグループのことです。セットを作成するには、必要に応じてパターン一致プロパティーに値を指定します。パターン一致プロパティーには、データパターン、 JDFパターン、 上書きパターン、 ファイルパターンなどがあります。 セット数、 セット内のページ数、または 時刻によるセットのバッチ方式のみがファイルのセットを処理できます。
値:
- なし
- 入力装置は、入力ファイルをグループ化しません。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の場合、デフォルトはなしです。
- バッチ
-
入力装置は、ユーザーが 2 つ以上のファイルを選択し、入力装置の入力ファイルページでバッチの作成をクリックしたときに入力ファイルをグループ化します。入力装置は、このバッチ方式が有効であるとき、入力ファイルを処理のために自動的に実行依頼しません。
- JCL
- 入力装置では、特定の入力ファイルセットが、その z/OS OUTGRP JCL パラメーターの値を使用して自動的にグループ化されます。入力装置は、OUTGRP 値
FIRST、NEXT、および LAST を持つ入力ファイルをグループ化します。OUTGRP 値 ONLY を持つ入力ファイル、または OUTGRP パラメーターを使用しない入力ファイルはグループ化しません。
JCLは、Download 入力装置にのみ有効です。Download 入力装置は、AFP サポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。
- JDF
- 入力装置は、Job Definition Format (JDF) タイプとして指定されているすべての入力ファイルを自動的にグループ化します。入力装置は、ジョブチケット入力ファイルを読み取り、入力ファイルテーブルまたはローカルディレクトリーで
PDF ファイル名を確認します。JDFパターンプロパティーは、入力デバイスがどのようにJDFファイルを識別するかを制御します。
ワークフロープロパティーと 子ワークフロープロパティーの両方に値を指定する必要があります。入力装置は、JDFファイルで指定されたデータファイルを子入力ファイルとして処理します。入力装置の ワークフロープロパティーを ParentNoPrint に、 子ワークフロープロパティーを JDF ファイルで指定されるファイルのタイプに適したワークフローに設定します。JDF ジョブチケットで複数のファイルを参照している場合、ファイルには JDF ファイルに表示される順に子ジョブ ID が割り当てられます。
- リスト
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入力装置は、個別のリストファイルで指定されたすべての入力ファイルを自動的にグループ化します。リストパターンプロパティーは、リストファイルの識別方法を制御します。
リストファイルにはパス情報のない入力ファイル名が含まれています。入力ファイル項目はそれぞれ個別の行にあることが必要です。ファイルのバッチを実行依頼するには、リストファイル、およびリストファイルに指定されている入力ファイルすべてを、入力装置のフォルダー位置プロパティーに指定されているディレクトリーにコピーしてください。
データファイルが 1 つしか指定されていない場合は、1 つのジョブが作成されます。ジョブには、リストファイル、AiwList ファイル、データファイル、その他の(データ以外の)ファイルが含まれます。ジョブは子ジョブとして取り扱われます。これは、ジョブ ID に子ジョブ ID が割り当てられていない(1000001.1 でなく 1000001 と表示される)場合も同じです。
複数のファイルが指定されており、.zip ファイルの作成プロパティーが いいえの場合、リストファイルと AiwList ファイルに対して親ジョブが作成され、各データファイル (およびそれに関連する他のファイル) に対して子ジョブが作成されます。たとえば、1000002 という親ジョブにはリストと AiwList ファイルが含まれ、1000002.1 と 1000002.2 という子ジョブにはデータファイル(およびそれに関連するデータ以外のファイル)が含まれます。リストファイルに表示されている順序で、ファイルに子ジョブ ID が割り当てられます。
LPD入力装置では、リストが唯一の有効な値です。この値はホットフォルダーまたはSFTP入力装置に使用することもできます。
- パターン
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ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、DataパターンとFileパターンプロパティーを使用して、入力装置が受信したすべての入力ファイルのファイル情報を比較します。特定のパターンに一致するファイルは、データファイルを使用する単一のジョブを作成するために使用されます。印刷データを含むことができるのは、1 つの一致するファイルだけです。
パターンのバッチ方式を使用する場合は、 データパターンフィールドと ファイルパターンフィールドを使用することにより、より正確な一致基準を定義できます。たとえば、 データパターン値 (.*).data$ を使用すると、末尾が .data であるすべてのファイル名が一致します。 ファイルパターン値 \1.oth$ を使用すると、Job1.data と Job1.oth は一致と見なされてジョブに組み込まれますが、Job2.oth は一致しません。パターンマッチングの構文について詳しくは、インフォメーションセンターを参照してください。
- 番号
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ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、入力装置内のファイル数がバッチ対象のファイル数プロパティーの値に一致するまで待機します。2 つの値が一致すると、入力装置からファイルのグループが送信されます。
- セット数
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ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、入力装置内のファイルセット数がバッチ対象のファイル数プロパティーの値に一致するまで待機します。2 つの値が一致すると、入力装置からセットが実行依頼されます。
- ページ数
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ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、入力装置が受信するPDFファイルの合計ページ数がバッチ対象のページ数プロパティーの値以上になるまで待機してから、ファイルのグループを送信します。
ページのバッチ方式は、PDF ファイルにのみ使用可能です。
- セット内のページ数
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ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、入力装置が受信する完全セット内のPDF合計ページ数がバッチ対象のページ数プロパティーの値以上になるまで待機してから、セットをグループとして実行依頼します。
セット内のページ数バッチ方式は、PDF ファイルにのみ使用可能です。
- 時刻によるセット
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ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、バッチ間隔プロパティーと、 バッチ日プロパティーまたは 頻度プロパティーに設定されている指定の時刻または時間間隔で、入力ファイルの1つ以上の完全セットを実行依頼します。ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、1セットを1個の子ジョブとするセットのグループを実行依頼します。
- 時刻
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ホットフォルダーまたはSFTP入力装置は、データパターンプロパティーで設定された値に一致し、[バッチ]タブの バッチ開始日、 バッチ開始時刻、 バッチ間隔、 バッチ日または 頻度の各プロパティーの値で指定された期間内に受信されたすべてのファイルのグループを実行依頼します。
- データベース名
- InputDevice.BatchingMethod
使用上の注意:
- セット数、 セット内のページ数、または 時刻によるセットを選択すると、 .zip ファイルの作成プロパティーは使用不可になります。ファイルのセットを実行依頼すると、常に 1 つのジョブが構成されます。
- .zip ファイルの作成プロパティーが使用可能であり、 はいに設定されている場合、全ファイルを含む 1 つのジョブが ZIP ファイルフォーマットで実行依頼されます。入力装置の ワークフロープロパティーは、データファイルに適したワークフローに設定します。
- バッチ、 JDF、または パターンのバッチ方式を使用するか、 .zip ファイルの作成プロパティーを いいえに設定すると、バッチ内の各データファイルが子ジョブとして実行依頼されます。このため、入力装置の ワークフロープロパティーは ParentNoPrintに、 子ワークフロープロパティーはデータファイルに適切なワークフローに設定する必要があります。
- WaitForGroup ステップがワークフローに組み込まれていないかぎり、子ジョブは処理中に 1 つにまとめられます。
- 完了方法プロパティーに トリガーを選択した場合、 バッチ方式値は使用されません。