DPFでリソースを管理する

DPFを使用して印刷ジョブを送信すると、ジョブファイルと必要なIPDSリソースの両方が、InfoPrint Manager システムに送信されます。ただし、DPFホストレシーバーのリソースの保存機能を使用することで、ネットワーク上のトラフィックを軽減することができます。

注意: リソースの保存機能は、PSF for VSE、MVS、およびz/OSシステムでのみ動作します。DPFを使用してVMまたはi5/OSシステムから印刷する場合、リソースの保存を使用することはできません。

ジョブとともにダウンロードされたすべてのDPFリソースは、DPFリソースデータベースに格納されます。ただし、再利用のためにデータベースに残るリソースもあれば、不要になった時点で削除されるリソースもあります。リソースがどうなるかは、ホストシステムでリソースをどのように設定したのかと、DPFホストレシーバーでリソースの保存オプションをどのように設定したのかによって異なります。

ホストシステムでは、PSFリソースマーキングユーティリティ(MVSではAPSRMARK、VSEではAPTRMARK)を使用して、リソースをプライベートまたはパブリックに設定することができます。プライベートリソースは、ジョブとともにDPFリソースデータベースにダウンロードされ、そのジョブで使用されます。ホストレシーバーがInfoPrint Managerから切断され、リソースを使用するジョブが印刷キューから消去されると、リソースはデータベースから削除されます。パブリックリソースは、ジョブとともにDPFリソースデータベースにダウンロードされ、そのジョブで使用された後、後から再利用できるようにデータベースに保存されます。リソースを設定しない場合は、プライベートリソースと同様に扱われます。

DPFホストレシーバーの作成時に、リソースの保存を選択するか、未選択のままにしておきます。

  • リソースの保存が選択された場合は、DPFホストレシーバーはリソースでパブリック/プライベート設定を確認します。パブリックリソースはダウンロードしてデータベースに保存され、後で再利用できます。プライベートリソースはダウンロードされ、1回のジョブでだけ使用され、その後削除されます。設定されていないリソースはプライベートリソースとして処理されます。
  • リソースの保存を選択しない場合、すべてのDPFリソース(フォント、オーバーレイ、ページセグメント)は、ホストでパブリックに設定されていても、プライベートリソースとして扱われます。

ジョブがダウンロードを開始すると、DPFホストレシーバーは、内部IDとパブリック/プライベートの指定(いずれもホスト側で設定)を確認しながら、要求するリソースを確認します。

  • 内部IDのないリソースはダウンロードされ、プライベートリソースとして扱われます。
  • リソースに内部 ID がある場合、レシーバーはその ID がパブリックプライベートかどうかを確認します。
    • リソースがプライベートに設定されている場合は、ダウンロードされ、ジョブで使用された後、削除されます。
    • パブリックに指定されている場合、ホストレシーバーはそのリソースが既にデータベースに保存されているかどうかを確認します。保存されている場合は、InfoPrint Managerはジョブを処理するときにそこから使用します。保存されていない場合は、ホストレシーバーからホストに対してダウンロードするように指示されます。リソースはデータベースに保存され、現在のジョブに使用された後、将来使用するためにデータベースに残ります。