DSSによるアカウンティング情報の使用上の考慮事項
このセクションでは、DSSによるサーバーのアカウンティング情報について詳しく説明します。また、InfoPrint Managerでアカウンティング情報を使用するときの、さまざまなDSSを使用するための提案についても説明します。
- BSD DSS
- BSD DSS を使って、宛先に対してアカウンティングログに記録されたページカウントは、次の基準に基づいています。
- ユーザーが印刷ジョブでjob-page-countジョブ属性またはpage-count文書属性を指定している場合は、InfoPrint Managerはアカウンティングログにその数値を記録します。
- ユーザーがjob-page-countまたはpage-countを指定せずに、印刷されているデータがPCL、PDF、またはPostScriptの場合は、InfoPrint Managerはページカウントを計算し、アカウンティングログに記録を試みます。
- TCP/IP 接続タイプを持った PSF DSS
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- 正常終了したジョブに関して、アカウンティングログに示されるページカウントは、プリンターにスタックされた AFP ページ数で、スタートページ、セパレーターページ、およびエンドページがあります。
注意: n アップドキュメントでは、n ページまでが印刷する用紙面ごとにカウントされます。
- 制限:
- すべてのドキュメントが ASCII の複数ドキュメントジョブを印刷する場合、アカウンティングログは、最後に印刷されたドキュメントのページだけを表示します。
- ジョブが一時停止またはキャンセルされた場合は、アカウンティングログに示されるページカウントが不正確になることがあります。
- 一時停止ジョブに関しては、オクテットカウントは必ずゼロ (0) になります。
- 印刷された Intelligent Printer Data Stream (IPDS) ページの数は、データの中の begin-page と end-page という構造化フィールドのペアの数に基づいています。したがって、両面印刷された 2 アップドキュメントでは、1 枚の用紙ごとに 4 というページカウントをカウントします。
- 正常終了したジョブに関して、アカウンティングログに示されるページカウントは、プリンターにスタックされた AFP ページ数で、スタートページ、セパレーターページ、およびエンドページがあります。
- コマンド接続タイプを持った PSF DSS
- コマンドを使用し、宛先用のアカウンティングログに記録されたページカウントは、PSFが生成し、プリンターに送信したページ数です。これは、プリンターで受信または印刷されたページ数には基づきません。ページカウントには、スタートページ、セパレーターページ、エンドページは含まれません。
- 他のドライバー接続タイプを持つPSF DSS
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- InfoPrint TCP/IPネットワークポートモニターを使用中にジョブが正常に終了した場合は、アカウンティングログに記録されたページカウントはプリンターにスタックされたページ数です。たとえば、3ページの片面印刷文書は、アカウンティングログには3ページと記録され、3ページがスタックされます。4ページの片面印刷または両面印刷文書は、2シートがスタックされても、アカウンティングログには4ページと記録されます。
アカウンティングに記録されるページカウントには、補助シートが含まれます。
ヘッダーシート付きの両面印刷の4ページジョブは、ページカウントは4です。これは、補助シートはカウントに含まれず、各ページの両方の面がカウントされるからです。
- InfoPrint TCP/IPネットワークポートモニターを使用していない場合は、ページカウントはプリンターにスタックされたページ数には基づきません。その代わりに、アカウンティングログに記録されたページカウントは、PSF がプリンタードライバーに送ったと報告しているページ数で、スタートページ、セパレーターページ、およびエンドページが含まれます。
- document-formats-ripped-at-destination 実宛先属性を、その他のドライバー接続タイプ付き PSF DSS 実宛先に設定している場合は、アカウンティングは、パススルー DSS 実宛先に実行依頼された場合と同じように処理されます。
- 制限:キャンセルジョブと一時停止ジョブに、アカウンティングログに報告されるページカウントやオクテットカウントは正確ではありません。
- InfoPrint TCP/IPネットワークポートモニターを使用中にジョブが正常に終了した場合は、アカウンティングログに記録されたページカウントはプリンターにスタックされたページ数です。たとえば、3ページの片面印刷文書は、アカウンティングログには3ページと記録され、3ページがスタックされます。4ページの片面印刷または両面印刷文書は、2シートがスタックされても、アカウンティングログには4ページと記録されます。
- Internet Printing Protocol (IPP) DSS
- IPP DSSを使用し、宛先にアカウンティングログに記録されたページカウントは、次の基準に基づきます。
- IPPプリンターの機能によって異なりますが、プリンターが、完了したページ数情報をInternet Printing Protocolを使用してレポートし、ジョブが正常に完了した場合は、その情報が使用されます。補助シートはカウントに加えられません。
- ユーザーが印刷ジョブでjob-page-countジョブ属性またはpage-count文書属性を指定している場合は、InfoPrint Managerはアカウンティングログにその数値を記録します。補助シートはカウントに加えられません。
- ユーザーがjob-page-countまたはpage-countを指定せずに印刷されているデータがPCL、PDF、またはPostScriptの場合は、InfoPrint Managerは、プリンターからページカウントを再取得します(プリンターでその機能をサポートしている場合)。補助シートはカウントに含まれません。
- 制限:すべての情報はInternet Printer Protocol経由で入手するため、pages-completedに必要な属性が特定のプリンターモデルで対応していない場合があります。
注意: この DSS を使用して正確な結果を得るためには、プリンターに設定する sides のデフォルト (片面
または両面
) を、必ず、実宛先の sides 属性値に一致するように設定してください。 - パススルーDSS
- Windows DSSを使用して宛先用のアカウンティングログに記録されたページカウントは、次の基準に基づきます。
- InfoPrint TCP/IPネットワークポートモニターを使用中にジョブが正常に終了した場合は、アカウンティングログに記録されたページカウントはプリンターにスタックされたページ数です。たとえば、3ページの片面印刷文書は、アカウンティングログには3ページと記録され、3ページがスタックされます。両面印刷された4ページ文書は、2シートがスタックされても、アカウンティングログには4ページと記録されます。補助シートはカウントに含まれません。InfoPrint TCP/IP ネットワークポートモニターを使用して Send and Save または Print-and-Hold 機能によってジョブを実行依頼する場合、アカウンティングログに示されるページカウントはゼロです。
- ユーザーがInfoPrint TCP/IPネットワークポートモニターを使用中にジョブが正常に完了しない場合や、InfoPrint TCP/IPネットワークポートモニターを使用しないでユーザーが印刷ジョブでjob-page-countジョブ属性またはpage-count文書属性を指定する場合は、InfoPrint Managerはアカウンティングログにその数値を記録します。
ヘッダーシート付きの両面印刷の 4 ページジョブは、ページカウントは 4 です。これは、補助シートも各ページの裏面もカウントに含まれないからです。
- ユーザーがjob-page-countまたはpage-countを指定せずに、印刷されているデータがPCL、PDF、またはPostScriptの場合は、InfoPrint Managerはページカウントを計算し、アカウンティングログに記録を試みます。補助シートはカウントに含まれません。
注意: この DSS を使用して正確な結果を得るためには、プリンターに設定する sides のデフォルト (片面
または両面
) を、必ず、実宛先の sides 属性値に一致するように設定してください。 - DFE DSS
- wait-for-job-completion属性がTrueに設定されていて、ジョブが正常終了するか、キャンセルされた場合は、アカウンティングログに記録されたページカウントはプリンターにスタックされたページ数です。たとえば、3ページの片面印刷文書は、アカウンティングログには3ページと記録され、3ページがスタックされます。両面印刷された4ページ文書は、2シートがスタックされても、アカウンティングログには4ページと記録されます。
- wait-for-job-completion属性がFalseに設定されている場合、ページカウントはプリンター上にスタックされたページ数には基づきません。この場合は、InfoPrint Managerは次の方法を使用し、ページカウントを計算します。
- アカウンティングログに記録されるページカウントは、document-formats-ripped-at-destination実宛先属性が設定されている場合を除き、PSFがプリンタードライバーに送信したことを報告するページ数です。
- document-formats-ripped-at-destination実宛先属性を入力データストリームに設定し、ジョブがPCL、PDF、またはPostScriptの場合は、InfoPrint Managerはページカウントを計算し、アカウンティングログに記録を試みます。唯一の例外は、ユーザーがjob-page-count属性を指定し、InfoPrint Managerが、ユーザーが指定したその属性の値を記録する場合です。
- 制限:キャンセルされたジョブのアカウンティングログで報告されるページカウントおよびオクテットカウントは正確ではありません。