行データ変換をカスタマイズする
InfoPrint Managerでは、行データ変換をカスタマイズする場合に利用できるいくつかのサンプルのプログラミング出口が提供されています。プログラミング出口の使用はオプションです。出口プログラムの名前を指定するには、inpexit、outexit、resexitのキーワードを使用します。各キーワードについては、RICOH InfoPrint Manager:Referenceで説明しています。
InfoPrint Managerには、以下のサンプル出口が用意されています。
- 入力レコード出口
-
install_path\exits\acif\apkinp.c
- 出力レコード出口
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install_path\exits\acif\apkout.c
- リソース出口
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install_path\exits\acif\apkres.c
また、InfoPrint Managerでは、次のユーザー入力レコード出口で、行データのデータストリームを変換します。
install_path\exits\acif\apka2e.c
ASCII ストリームデータを EBCDIC ストリームデータに変換します。デフォルトの変換は、コードページ850からコードページ037です。inpccsid および outccsid パラメーターを指定して、デフォルトを指定変更できます。
install_path\exits\acif\asciinp.c
復帰文字と用紙送り文字が入っている不定様式 ASCII データを ANSI 紙送り制御文字が入っているレコードフォーマットに変換します。この出口は、ANSI 紙送り制御文字をレコードごとにバイト 0 でエンコードします。
install_path\exits\acif\asciinpe.c
不定様式の ASCII データを asciinp.c が行うようなレコードフォーマットに変換し、その ASCII ストリームデータを EBCDIC ストリームデータに変換します。デフォルトの変換は、コードページ850からコードページ037です。inpccsid および outccsid パラメーターを指定して、デフォルトを指定変更できます。
install_path\exits\acif\dbblank
以下の場合に、ブランクを入力レコードの末尾に追加することで、z/OS スプールからダウンロードされた EBCDIC 2 バイト行データを処理します。
- レコードの最後のバイトがブランク(EBCIDICのx'40')である。
- 最後から 2 番目のバイトがブランクではない。
- 入力レコードは、構造化フィールドではなく、行データです。
- 注意:
- この出口は、ブランクが切り捨てられた2バイトデータまたは1バイトと2バイトの混合データでスプールファイルが構成されている場合だけ使用することを目的としています。別のタイプのデータファイルにブランクを追加すると、ページ定義のコード化方法によって、フォーマットエラーが発生することがあります。
- この出口は、単一の末尾ブランクのみを検査します。そのため、それ以外の数の奇数ブランクがデータに入っている場合、正しいフォントでデータがフォーマットされていることを確認するのは、ユーザーの作業となります。
すべての行データ変換出口プログラム用のC言語ヘッダーファイルはinstall_path¥exits¥acif¥apkexits.h
ディレクトリーにあり、行データ変換ユーザー出口のビルド規則はinstall_path¥exits¥acif¥exit_program
に常駐します。
サンプル出口のソースコードは install_path\exits\acif
にあります。このソースファイルを変更することも、独自のファイルを作成することもできます。ユーザー出口プログラムをコンパイルしてビルドするには、Microsoft
Visual Studio 2017をInfoPrint Windowsサーバーにインストールしておきます。また、最新のサービスも必ず適用してください。各出口プログラムのMicrosoft
Visualのサンプルプロジェクトファイルも、同じディレクトリーにインストールされています。
ユーザー出口プログラムをコンパイルする方法は、カスタムステップ(変換)を構成するを参照してください。