サンプルDCFの拡張情報を変更する

MVS出口15を使用する場合は、 MVS キーワードの内部変換を使用して事前定義されたmvs_keywordsが内部的に変換されることを理解してください。DCF に行を追加するには、これらの内部マッピングについて、また行にどのような追加情報を入れる必要があるかについて知っておくことが必要になります。

たとえば、サンプルDCFには次の行が含まれています。

DATACK=BLKPOS     :: data-fidelity-problem-reported=character
ただし、 MVS キーワードの内部変換では、DATACK-odatacにマッピングされるため、次の行でも同じ結果が得られます
-odatac=blkpos    :: data-fidelity-problem-reported=character
MVSホストが実際に-odatac=blkposを送信する場合、このマッピングステートメントが使用されます。MVSホストが送信する実際のキーワードについては、Print Services Facility for z/OS: MVS Download(S544-5624)を参照してください。この資料は、RicohのWebサイト(https://www-01.ibm.com/servers/resourcelink/svc00100.nsf/pages/zOSV2R4G5500430/$file/apsa000_v4r7.pdf)からダウンロードできます。
注意: mvs_definition (制御の左側のすべての情報) はケースセンシティブで、さらに、マッピングが行われるためには、ホストシステムから来る情報に完全に一致していなければなりません。

一部のパラメーター情報はMVSホストから-oキーワードとして受け取りますが、他の情報は-opaキーワードのサブキーワードとして受け取られます。たとえば、CLASS情報は-opa=class=xxxとして受け取ります。

MVS DownloadレシーバーでDCFが処理されるときは、レシーバーは各mvs_keywordを確認し、MVSからキーワードとして受け取られるか、-opaキーワードのサブキーワードとして受け取られるかを判別します。レシーバーは、指定されたmvs_keywordを MVS キーワードの内部変換に従って変換しようとします。レシーバーが、指定されたmvs_keywordへのマッピング変換を見つけることができない場合は、mvs_keywordは未変更のままになります。変換の結果が-oで始まる場合は、レシーバーは、mvs_keywordはキーワードとして受け取られると想定します。変換の結果が-oで始まらない場合は、レシーバーは、mvs_keywordが-opaキーワードのサブキーワードとして受け取られると想定します。

たとえば、mvs_keyword SYSOUTは、内部で( MVS キーワードの内部変換に従って)classに変換されます。class-oで開始しないので、レシーバーは、class-opaキーワードのサブキーワードであると想定します。

MVSキーワードの内部変換

mvs_keyword MVS InfoPrintに渡す値
ACCOUNT -AC
ADDRESS1 -oaddress1
ADDRESS2 -oaddress2
ADDRESS3 -oaddress3
ADDRESS4 -oaddress4
BUILDING -obu
CC -occ
CCTYPE -occtype
CHARS -ochars
CLASS class
COPIES -ocop
DATACK -odatac
DATATYPE -odatat
DEPT -ode
DEST destination
DUPLEX -odu
FCB -opagedef
FILEFORMAT -ofileformat
FILETYPE -ofiletype
FORMDEF -of
FORMLEN -oformlength
FORMS forms
INTRAY -oin
IPADDR -oipdest
JOBID jobid
JOBNAME -ojobn
NAME -ona
NODEID -ono
OFFSETXB -ooffxb
OFFSETXF -ooffxf
OFFSETYB -ooffyb
OFFSETYF -ooffyf
OUTBIN -ooutbin
OVERLAYB -oovlyb
OVERLAYF -oovlyf
PAGECNT -opagecount
PAGEDEF -opagedef
PRMODE -oprmode
PROGRAMMER -opr
PRTQUEUE -oprtqueue
RESFMT -ore
ROOM -oro
SEGMENTID segmentid
SHEETCNT -osheetcount
SYSOUT class
TITLE -oti
TRC -otrc
UCS -ochars
USERID -ous

MVS出口15を使用すると、ユーザーは-opaキーワードだけにサブキーワードを追加できます。DCF で使用される mvs_keyword は、サブキーワード (ケースセンシティブ) だけになります。たとえば、MVS出口15で追加されたOUTGRP=n(ここで、nは、ジョブの中のデータセットの番号)をprinter-pass-through=-opa=segmentidパラメーター(提供されたマッピングの代わりに)にマッピングする場合は、

SEGMENTID    :: -opa:segmentid
の既存のDCFマッピングステートメントを
OUTGRP       :: -opa:segmentid
で置き換えます。

複数のサブキーワードを MVS 出口 15 を使用して —opa キーワードに追加するには、キーワードとパラメーターの各ペアがコンマで区切られていなければなりません。生成されたサブキーワードとパラメーターの間に入れるコンマまたは "=" 記号の前後には、ブランクスペースまたはタブを使用しないようにお勧めします。

詳細については、 https://www-01.ibm.com/servers/resourcelink/svc00100.nsf/pages/zOSV2R3S5500433/$file/apsp000_v4r6.pdfでダウンロードできる、Print Services Facility for z/OS: MVS DownloadまたはPrint Services Facility for z/OS: AFP Download Plusをご覧ください。