例
DEST=NTPRT1
が指定されたすべてのジョブがMVS Download FSAにスケジュールされるようにJESが構成されていると仮定します。FSAは次にInfoPrint ManagerシステムのデフォルトのDCFと出口プログラムを使用するInfoPrint Managerシステムにジョブをダウンロードし、IPDSプリンターntprt1にジョブを実行依頼します。MVS DownloadFSAは、次のステートメントを含む経路制御データセットを使用します。
DEST=NTPRT1 IPADDR=dept01.myststem PORTNUM=5002 RETRYNUM=3 RETRYINTV=60構成は以下となります。
- 既存のMVS Downloadレシーバー(Windowsシステムにある)はままにしておきます。
- AFPリソースを処理するための新しいレシーバーを作成しますが、既存のMVS Download FSAは使用し続けます。
- AFPリソース名だけ渡します。 リソース名が保管されるディレクトリーパスは渡しません。
- ルーティング制御ステートメントがFORMSを使用してファイルをさまざまなレシーバーに送信できるので、
FORMS
キーワードを使用し、ジョブをAFPリソースとして指定します。 NAME JCL
キーワードを使用してAFPリソース名を指定します。
変更されたAFPリソースをスプールに入れるためのJCLジョブには、次のOUTPUTステートメントがあります。
OUTPUT DEST=NTPRT1,FORMS=AFPRES,NAME='C0MYFNT.300',....MVS DownloadFSAはすでに
DEST=NTPRT1
のジョブを受信しているため、JES inishデックを変更する必要はありません。
このジョブを別のレシーバーに送り、これらのリソースの先頭には長さフィールドを付けないように、ルーティング制御ファイルを以下のように変更します。FORMS=AFPRES
が指定されていないジョブは、引き続き、既存レシーバーに送信されます。
DEST=NTPRT1 FORMS=AFPRES IPADDR=dept01.mysystem PORTNUM=5003 SEND_REC_LENGTH=NO RETRYNUM=3 RETRYINTV=60 DEST=NTPRT1 IPADDR=dept01.myststem PORTNUM=5002 RETRYNUM=3 RETRYINTV=60ここで、
dept01.mysystem
マシンに新しいレシーバーを定義する必要があります。新しいレシーバーは、ポート番号5003(ルーティング制御ステートメントに指定されているように)、変更されたDCF、ユーザー作成の出口プログラムを使用します。
提供されているDCFのコピーを作成し、MVSにあるNAME
キーワードのマッピングを変更します。既存のステートメント:
NAME :: name-textは次のように変更されます。
NAME :: target-destination-nameまた、DESTをtarget-destination-nameにマッピングする既存のステートメントは、次のようにコメントアウトされます。
* DEST :: target-destination-nameDCFのこの変更により、出口は3番目に渡されたパラメーターとしてAFPリソース名を受け取ります。
次に、提供されている出口のコピーを作成します。pdpr
を使用して受け取ったファイルを実行依頼する代わりにコピーするように、出口プログラムを変更します。出口プログラムでは、DCFのマップ方法に準拠するため、1番目に渡されたパラメーターをリソースファイルの名前として使用し、3番目に渡されたパラメーターを使用してターゲットのリソースファイル名を引き出します。必要なリソースディレクトリー名をJCLに渡していないので、出口プログラムは、ドライブとディレクトリーを判別し、それをターゲットリソースファイル名の前に付ける必要があります。出口プログラムは、AFPリソースを受け取るレシーバーだけで使用するので、AFPリソースとしてファイルを識別し、リソースのコピーと印刷されるInfoPrint Managerへの非リソースの実行依頼は不要です。また、出口プログラムは、エラー状態を検出して適切に対応するようにコーディングできます。
最後に、マネージメントコンソールを使用し、作成した DCF と 出口プログラムを使用するレシーバーを作成します。この例では、レシーバーを作成したときに指定したターゲット宛先は意味を持たず、リソースを実行依頼した JCL で NAME
を指定しない場合は、出口プログラムに渡すだけです。