相互運用処理環境を理解する

InfoPrint Managerサーバーをインストールするときは、インストールプロセスで、そのサーバー用のネームスペースが作成されます。ネームスペースはディレクトリー構造で、ここで、InfoPrint Managerは、サーバー自体、キューと宛先、InfoPrint Managerセキュリティーで使用されるアクセス制御リスト(ACL)を含む、すべてのInfoPrintオブジェクトのロケーション情報を保管します。Windowsシステムの場合は、ネームスペースは、デフォルトでは、<install path>¥var¥pddirにあります(<install path>は、ユーザーがInfoPrint Managerをインストールしたディレクトリーです)。

ネットワークの別のシステムに2番目のInfoPrint Managerサーバーをインストールした場合は、専用ネームスペースが作成され、2つのサーバーが互いに独立して稼働します。しかし、2 つのサーバーが協働して作動することが必要な場合もあります。複数のInfoPrint Managerサーバーを協働して動かすには、2台以上のInfoPrint Managerサーバーが同じネームスペースを共用する相互運用処理環境をセットアップします。ネームスペースはいずれかのサーバー上にあり、そのサーバーのディレクトリーを使用できるように、他のサーバーには許可が付与されます。

InfoPrint Manager for Windowsでは、2つまたは3つのサーバーだけ(4つ以上ではなく)が相互運用処理をするようにセットアップしてください。これらのサーバーはすべてWindowsで対応するバージョンにインストールできます。また、InfoPrint Manager for AIXがある場合は、3個の相互運用処理サーバーのいずれかになります。

相互協調処理が行えるように、InfoPrint Managerサーバーを構成するときは、必ず以下の規則に従ってください。

  • 各InfoPrint Managerサーバーが、同じIPアドレスを使用するその他のInfoPrint Managerサーバーからアクセスできること。

    たとえば、Server1がホスト名server.localのInfoPrint Managerサーバーである場合、他のすべてのInfoPrint Managerサーバーはserver.localを使用して、Server1にアクセスしてください。