1次Windowsサーバーと2次Windowsサーバーを構成する
InfoPrint Managerをインストールするときは、インストールプロセスで、そのサーバー用のネームスペースが作成されます。ネームスペースはディレクトリー構造で、ここで、InfoPrint Managerは、サーバー自体、キューと宛先、InfoPrintセキュリティーで使用されるアクセス制御リスト(ACL)を含む、すべてのInfoPrint Managerオブジェクトのロケーション情報を保管します。Windowsシステムの場合は、ネームスペースは、デフォルトでは<install path>¥var¥pddir
にあります(<install path>
はInfoPrint Managerのインストールディレクトリーです)。
ネットワークの別のシステムに2番目のInfoPrint Managerサーバーをインストールした場合は、専用ネームスペースが作成され、2つのサーバーが互いに独立して稼働します。しかし、2 つのサーバーが協働して作動することが必要な場合もあります。複数の InfoPrint Manager サーバーを協働して動かすには、2 台以上の InfoPrint Manager サーバーが同じネームスペースを共用する相互協調処理環境をセットアップします。ネームスペースはいずれかのサーバー(ネームスペースサーバー)上にあり、その他のサーバー(非ネームスペースサーバー)にはネームスペースサーバーのディレクトリーを使用する許可が付与されます。
InfoPrint Manager for Windowsでは、2つまたは3つのサーバーだけ(4つ以上ではなく)が相互運用処理をするようにセットアップしてください。これらの2つまたは3つのサーバーはすべてWindowsシステムまたはWindowsシステムを組み合わせたものにインストールできます。また、InfoPrint Manager for AIXがある場合は、3個の相互運用処理サーバーのいずれかになります。
- 注意:
- 指定されたWindowsコンピューターまたはサーバーには、InfoPrint Managerサーバーを1つだけインストールできます。
- 複数のInfoPrint Managerサーバーが協働作業するには、すべてが同じドメインで動作してください。
- ユーザーが実宛先にジョブを直接実行依頼する場合は、実宛先および関連したキューと論理宛先は同じサーバーになければなりません。
- マルチサーバーシステムが実行中のときに、非ネームスペースサーバーサーバーのいずれかがインストールされているシステムがシャットダウンまたは再始動する場合は、マネージメントコンソールでそのオプションが選択されていてもシステムが再始動したときにInfoPrint Managerサーバーは自動的に再始動されません。そのサーバーのマネージメントコンソールをオープンして、手動で開始する必要があります。
- ご使用の InfoPrint Manager サーバーのそれぞれは、その他のすべての InfoPrint Manager サーバーが同じ IP アドレスを使用してご使用のサーバーにアクセスできるようにセットアップしなければなりません。たとえば、Ipserv1 は、接続しようとするマシンに応じて、IP アドレス 9.99.155.122 を使用する場合も、9.89.214.162 を使用する場合もあります。Ipserv2とIpserv3は、同じアドレスを使用してIpserv1にアクセス可能にしてください。 Ipserv2が9.99.155.122を使用してIpserv1にアクセスする場合は、Ipserv3でも同様に9.99.155.122を使用してください。
- InfoPrint Managerを実行するシステムにのネットワークアダプターカードが複数ある場合は、その他のInfoPrint Managerシステムは、最初の(またはプライマリー)ネットワークカードに対応するIPアドレス経由でシステムにアクセス可能にしてください。