相互運用処理環境での検討課題
相互運用処理環境をセットアップする前に、以下の問題を検討してください。
- ネームスペースを入れるシステム
- ネームスペースには大量のデータがなく(従って、ディスクスペースを多く持つシステムに置く必要はない)、ネットワーク間で大量のデータが移動しません。ただし、その他のサーバーがネームスペースサーバーに依存するため、使用可能で信頼性が高い必要があります。従って、ネームスペースは、最も使用可能度が高く(常に実行中)、最も信頼性が高い(リブートの必要が低い)システムに置きます。
- サーバー間でネームスペースを共有する方法
- 1次サーバーのネームスペースを共有するには、2つの方法があります。これは、2次サーバーのオペレーティングシステムによって異なります。2次サーバーがAIXまたはLinuxオペレーティングシステムにあるときはNetwork
File Sharing(NFS)、2次システムがWindowsオペレーティングシステムにある場合はSambaを使用してネームスペースを共有できます。NFSを使用したときは、1次システムによってエクスポートされたネームスペースファイルシステムは、2次サーバーでホスト名を使用してマウントされます。Samba
は、1 次 AIX または Linux サーバーから Windows 2 次サーバーにネームスペースをエクスポートするために使用されます。また、Submit Expressジョブプリフライトに必要な追加の
/ipdata
共有にも使用されます。 -
1次サーバーと2次サーバープラットフォーム ネームスペース共有方法 ネームスペース共有ユーザー /ipdata共有方法 /ipdata共有ユーザー AIX(1次)- AIX(2次) NFS ipm1(UIDを一致させてください) NFS ipm1(UIDを一致させてください) AIX(1次)- Linux(2次) NFS ipm1(UIDを一致させてください) NFS ipm1 (UID が一致する必要があります) Linux(1次)- AIX(2次) NFS ipm1(UIDを一致させてください) NFS ipm1(UIDを一致させてください) Linux(1次)- Linux(2次) NFS ipm1(UIDを一致させてください) NFS ipm1(UIDを一致させてください) AIX(1次)- Windows(2次) Samba ipm1 Samba ipm1 Linux(1次)- Windows(2次) Samba ipm1 Samba ipm1 Windows(1次)- Windows(2次) Windows 共有 Windowsドメインユーザー Windows共有 ipm1 -
重要: 複数のInfoPrint Manager Windowsサーバーの相互運用処理は、Windowsドメイン管理環境で実行する場合だけ対応しています。
- InfoPrint Managerセキュリティー
- 印刷システムを保護するためにInfoPrint Managerセキュリティーが使用するすべての情報(グループおよびアクセス制御リスト(ACL))は、ネームスペースに保存されます。ネームスペースを共有するときは、ネームスペースサーバーで設定したグループとACLがすべてのサーバーに適用され、共通ネームスペースに追加される前に別のサーバーで設定したグループとACLは削除されます。従って、相互運用環境を設定してから、システムのセキュリティーを設定してください。
注意: ネームスペースを共有しているサーバーにプル印刷機能がインストールされている場合は、この機能で使用するグループとACLを再作成してください。
- プリンタードライバー
- オペレーティングシステムのバージョンが混在している環境で相互運用処理環境をセットアップする場合は、選択するプリンタードライバーがすべてのWindowsバージョンで正しく動作することを確認してください。