InfoPrint Manager環境のサイジング
InfoPrint Managerサーバーの必要数は、多くの要因によって異なります。このセクションでは、サーバーの購入計画に影響を与える可能性のある、最も重要なパフォーマンス問題の概要のみを説明します。そもそも、各サーバーシステム(InfoPrint Manager)の特徴や構成は非常に重要です。印刷システムの性能に影響を与える重要なサーバー要因には、以下のようなものがあります。
- プロセッサー速度
- プロセッサー数
- 空きRAM容量
- 空きハードディスク領域
- ハードディスク速度
- ハードディスクドライブ数
- 空きディスクドライブ全体でのInfoPrint Managerデータセットのバランス
- ハードディスクドライバーのチューニング仕様
- ページングスペースの割り当て(ドライブの位置とサイズ)
- データパス数(シングルまたはデュアル)
InfoPrint Managerが実行する出力機器も重要です。
- プリンターなどの出力機器の速度と解像度
- 出力機器の同時動作台数
- 実際の出力先ごとの出力機器数
最後に、各InfoPrint Managerサーバーにどのように印刷ジョブを送信するかが重要です。
- ジョブを送信したクライアントシステムの数
- クライアントシステムからのジョブの送信頻度
- ネットワークデータ転送速度
- 印刷するジョブのサイズ(密度)
- 印刷するジョブの複雑さ
- 入力データストリームの数および種類
- 全体的なネットワークトラフィック
InfoPrint Manager 環境のサイジングは、複雑な作業です。印刷ニーズに十分対応できるAIX、Linux、Windowsシステムの規模を事前に正確に判断することは不可能な場合もあります。
最小推奨ハードウェア要件(ハードウェア構成の詳細については、ハードウェア前提条件を確認するを参照)を満たす専用のInfoPrint Manager for Windows システムでは、単純なテキストデータで定格速度(1002 ページ/分)の InfoPrint 4000 ID3/ID4 プリンターを 1 台実行できます。これは非常に具体的なベンチマークです。サーバーに機器を接続するたびに、ネットワークの負荷とプロセッサーの負荷が大きくなります。
お客様の印刷ニーズに対応するために十分な物理的印刷機器があるかどうかは、リコーの営業担当者が判断できます。基本的には、何ページ分が何時間で印刷される必要があるかという問題です。印刷出力量の見積もりと印刷機器の定格速度の組み合わせは、プリンター購入の指針となる情報です。
ただし、印刷機器を動かすために必要なサーバーの数を決めるには、実験と忍耐が必要です。リコー営業担当者と相談して、まずは妥当な数値を合意してください。サーバーとプリンターを1台ずつセットアップしていくことをお勧めします。(宛先構成モデルの詳細のような図を描きますが、これらの図は変更される可能性があります。)各プリンターをサーバーに追加した後に、ストレステストを行います。ピーク時に予想されるジョブの種類と数で、プリンターを定格速度で実行してみます。また、ジョブを処理している間に、サーバーシステムに必要な他のすべての活動を実行させます。要するに、ストレステストはできるだけ現実的な内容にしてください。サーバーシステムで問題なく負荷を処理できる場合は、プリンターの増設を検討します。プリンターの追加によりパフォーマンスが許容できないレベルまで低下した場合、このプリンターを実行するためにネットワークにサーバーを追加します。また、システムやネットワークのハードウェアのアップグレードも検討する必要があります。
最後に、印刷環境のパフォーマンスを定期的に監視し、実際の使用状況やビジネスニーズの変化に対するシステムの反応を確認することが重要です。InfoPrint Managerは、このような監視を簡単に行うための便利なツールを提供しています。標準的なアカウンティングログと監査ログを使用して、環境内のどの印刷機器でも処理されたジョブの統計データを収集することができます。また、これらのログ活動は、お客様のビジネスのニーズに合わせてカスタマイズすることも可能です。これらのログは、ワークロードバランスに関する貴重な情報が出力されます。また、これらのログは、課金方法を決定するため、または単にインストールでリソースがどのように使用されているかを確認するために使用することができます。