宛先サポートシステム(DSS)について
実宛先が出力装置にジョブを送信するのに使用するソフトウェアは、宛先サポートシステム(DSS)と呼ばれます。InfoPrint Manager for Windowsは次のDSSをサポートします。
- PSF DSS
- PSF DSSでは、InfoPrint ManagerはPrint Services Facility (PSF)印刷サブシステムを使用できます。PSF DSSを使用すると、インテリジェントプリンターデータストリーム(IPDS)またはPCLデータストリームを受け入れる出力装置に印刷ジョブを実行依頼できます。PSF
DSSは、さまざまなデータストリームの印刷ジョブを受け入れ、それらをIPDSまたはPCLに変換してから、出力装置に送信します。PSF DSSは最も柔軟なDSSです。これは、印刷ジョブの単一の制御点とトラッキングを提供します。
InfoPrint Managerが出力装置と通信を行う方法は、実宛先のタイプによって異なります。また PSF DSS の実宛先も接続タイプによって異なります。(PSF実宛先の接続タイプについてを参照してください。)
- パススルー DSS
- パススルー DSSはInfoPrint Manager for Windowsを許可してWindows印刷スプーリングサブシステムを使用します。このDSSは、標準Windowsポートとポートモニターを使用し、IPDS以外(PostScriptまたはPCLなど)のプリンターをサポートします。
InfoPrint Managerパススループリンター(パススルー実宛先とも呼ばれます)を作成する前に、以下のタスクを実行してください。
- プリンターの使用説明書の指示どおりにプリンターを接続する
- InfoPrint Manager マネージメントコンソールを使用し、プリンターと通信するためのWindowsポートを作成する(詳しくは、パススループリンターを参照してください)
- Windows CDからWindows Generic/Text Onlyドライバーをインストールする
- BSD DSS
- BSD DSSによって、InfoPrint Managerはリモートプリンターまたは印刷サブシステムを使用できます。InfoPrint Managerは、個別の印刷要求としてリモート印刷キューにBSD物理プリンターに実行依頼されたジョブを送信します。
一般に、InfoPrint Managerはlprコマンドを使用し、ジョブをプリンター装置または別のシステムに送信します。その対象は、lpdプロトコルをサポートし、TCP/IPを使用してネットワークに接続する任意の装置またはシステムになることができます。
リモートキューをセットアップする方法についての詳細は、リモートの装置またはシステムのプリンター構成の説明書を参照してください。
- IPP DSS
- InfoPrint Managerは、IPP DSSを使用し、Internet Print Protocol (IPP)が使用可能になっているプリンターと通信します。InfoPrint Managerは、URI (Uniform Resource Indicator)ストリングを使用してプリンターにアクセスできます。
注意: InfoPrint Managerは、IPP DSSを使用したSSL/TLS暗号化をサポートしていません。
- Anyplace DSS
- InfoPrint Managerは、Anyplace DSSを使用してプリンターから安全にプリントジョブをプルします。プリンターの操作画面で要求された場合、印刷ジョブはAnyplace DSSで処理されてから、Streamline NXに渡されます。処理の論理宛先に実宛先を設定し、ジョブフローを制御する必要があります。Anyplace DSS印刷ジョブは、処理の論理宛先からではなくAnyplace論理宛先から属性を取得します。Anyplace実宛先の全てに同じ構成を設定しますが、特にデータストリームに反映される属性は同じである必要があります。
- InfoPrint Managerは、Anyplace宛先に送信されたジョブを、Streamline NXに送信する前にPCLに変換します。
- Anyplace DSSを使用すると、Anyplace実宛先でジョブを印刷するAnyplaceキューに割り当てられているInfoPrint Managerの論理宛先にジョブを送信できます。
- DFE DSS
- DFE DSSは、InfoPrint ManagerがDFE (Digital Front End) プリントサーバーを通してRicohのカラーエンジンにジョブを送信できるようにし、その追加されたパフォーマンスと高度なワークフローツールを使用できます。
プリンターにインテリジェントプリンターデーターストリーム(IPDS)を送信する場合は、PSFプリンターを作成してください。どの接続タイプを作成するかを調べるには、「PSF実宛先用の接続タイプを選択する」をチェックしてください。プリンターにインテリジェントプリンターデーターストリームを送信しない場合は、作成する宛先のタイプは、主に印刷ジョブがどこから来るかに依存します。該当するDSSは、次のジョブ実行依頼者ごとに異なります。
- PCベースのアプリケーション
- PCベースのアプリケーションとホストシステムの両方(DPFまたはMVS Download経由)