CUPS DSSプリンター

CUPSキューで駆動されているプリンターと同様に、CUPSバックエンド(プリンタードライバー)を使用して変換されていないデータストリームを受信するプリンターを表すためにInfoPrint実宛先を作成します。実宛先は、プリンターコマンド上で定義されたバックエンドプログラムを使用し、CUPS印刷システム経由でプリンターにジョブを実行依頼します。

CUPS DSSプリンターを作成する前に、次のワークシートに記入してください。

CUPSプリンターワークシート

ウィザードプロンプト 説明
名前 実宛先オブジェクトの名前です。  
サーバー この実宛先を制御するInfoPrintサーバーです。  
モデル

この単一値の属性は、CUPS実宛先が意味するプリンターのメーカーとモデルを示します。

predef ディレクトリーからの例:

  • Lexmark_W850.ppd
  • pxlcolor.ppd
  • Ricoh-Imagio_MP_5000_PS.ppd
  • Ricoh-Pro_907EX_PS.ppd
  • textonly.ppd

InfoPrint Manager アドミニストレーション GUI のドロップダウンリストからプリンターモデルを選択するか、値を入力します。

ドロップダウンリストからの例: Ricoh Imagio Pro 907EX

事前定義されたプリンターモデルを使用しない場合、PPD ファイルと一致する値を初めて入力したときに、InfoPrint Manager によって PPD ファイルからプリンターモデルが動的に取得され、dynamic-destination-models サーバー属性に追加されます。dynamic-destination-modelsは、今後もそのサーバーで使用できるように、CUPS DSS実宛先作成ウィザードのドロップダウンリストにも追加されます。同じシステム上で使用可能なすべてのサーバーのGUIドロップダウンリストに新しいプリンターモデルを表示するには、同じPPDファイルを使用してサーバーごとに1つのCUPS実宛先を作成するか、各サーバーを再起動します。

InfoPrint Manager で動的にサポートされるその他のプリンターモデルを調べるには、dynamic-destination-models サーバー属性を参照してください。

指定する値は、/usr/share/cups/model ディレクトリー内のファイルに一致する必要があります。このディレクトリーがデフォルトの場所です。たとえば、Ricoh Imagio MP 5000プリンター用のファイルの1つはRicoh-Imagio_MP_5000_PS.ppdとなります。従って指定する値はRicoh-Imagio_MP_5000_PS.ppdです。

注意: PPD ファイルがデフォルトの場所にない場合は、PPD ファイルの絶対パスを指定することもできます。たとえば Ricoh Aficio Pro 907EX の場合、指定する値は /printing/drivers/Ricoh-Aficio_Pro_907EX_PS.ppd です。
SNMP TCP/IP アドレス このプリンターへのアクセスに使用されるIPアドレス。この値は、SNMP プリンターにのみ使用されます。  
プリンターコマンド

プリンターに印刷データを実行依頼するCUPSバックエンドのdevice-uriです。

これは、使用しているデバイス用にCUPSプリンターを作成していれば、プリンターのデバイスURIまたはバックエンド接続として表示されるコマンドです。

代替として、Ricohプリンター用のInfoPrint提供のpioinfo CUPSバックエンドまたはInfoPrint提供のpiorpdm CUPSバックエンドを使用し、正しいポート番号を渡し、正確なジョブの完了とアカウンティング情報も入手できます。

3
論理宛先 ジョブをこの実宛先に送信する論理宛先です。

デフォルトの論理宛先を受け入れるか、別の既存の論理宛先を使用するか、このプリンター用に新しい論理宛先を作成できます。

  • __デフォルト
  • __ 既存: ________
  • __ 作成: ________
論理宛先のサーバー 論理宛先を含むInfoPrintサーバーです。  
キュー この実宛先に宛てられるジョブを保留するキュー。 新しい論理宛先を選択した場合、以下の3つのオプションがあります。
  • __デフォルト
  • __ 既存: ________
  • __ 新規: ________
    注意:
  1. 値を入力するか、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIドロップダウンリストからモデルを選択するかにかかわらず、プリンタードライバー (PPDファイルを含む) は、CUPSシステムにインストールしてください。
  2. InfoPrint Managerには、pioinfopiorpdmという2つのCUPSプリンターバックエンドプログラムがあり、正確なジョブの完了情報と正確な印刷ページ数を取得できます。
  3. プリンターのタイプに応じて、さまざまなプリンターコマンドを指定できます。
    • InfoPrintとほとんどのプリンター: pioinfo://address:9100 port。ポートの使用はオプションです。
    • Ricoh: piorpdm://address:9100. ポートの使用はオプションです。
    • Hewlett Packard JetDirect: socket://address:9100
    • Lexmark MarkNet: lpd://address/ps
    • EPSONマルチプロトコルイーサネットインターフェースボード: socket://address

このプリンターのタイプを作成するには、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIプリンターの作成ウィザードを使用します。(メニューバーで、プリンター→作成→CUPSをクリックします。 )

CUPSプリンターワークシートには、ウィザードのプロンプトで要求される情報が示されています。詳しくは、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIオンラインヘルプを参照してください。

注意: CUPSプリンターの作成オプションがプリンターメニューに表示されない場合は、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIのカスタマイズオプションを使用してこのオプションを追加できます。オプションメニューからカスタマイズオプションを選択してカスタマイズダイアログを開きます。プリンタータブをクリックし、CUPSプリンター用のメニューにチェックを付けます。[OK]をクリックして、変更を適用しダイアログを閉じます。CUPSプリンターの作成オプションがプリンターメニューに表示されます。

プリンターの作成ウィザードでプリンターを使用可能にしなかった場合は、InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIでプリンターを使用可能にします。