可変長ファイル
可変長ファイルは、長さの接頭部を使用する、つまり、そのファイルにあるレコードの長さを識別する接頭部を持つことができます。レコードごとに、レコードの長さを示す2バイトフィールドがあります。レコードに長さ情報を入れる場合、その長さ情報は各レコードの接頭部になり、2 バイトの長さ接頭部を含む 16 ビットの 2 進数でなければなりません。長さの情報が入っている接頭部の付いたファイルを識別するには、fileformat=recordというキーワードと値を使用します。
可変長ファイルは、長さ情報が入った接頭部を使用せずに、レコードの終わりを示す区切り記号または区切り文字を使用している場合もあります。区切り文字までのすべてのバイト (区切り文字は含まない) がレコードの部分と見なされます。デフォルトの区切り文字はX'0A'です。ファイルがEBCDICエンコード方式を使用している場合は、デフォルトの改行文字はX'25'です。レコード境界を示すのに改行を使用しているファイルを指定するには、fileformat=streamというキーワードと値を使用します。
InfoPrintが使用する明示的な改行文字を指定すると、レコードを区切ることができます。これは、fileformatキーワードのサブパラメーターとして指定されます。たとえば、fileformat=stream,(newline=CRLF,ASCII)のように指定します。詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referenceにあるline2afpコマンドの説明を参照してください。
明示的に改行文字を指定しない場合は、InfoPrintは最初の6バイトを読み取り、ASCII文字(X'00'からX'7F'までのコードポイント)についてテストし、ファイルにASCIIまたはEBCDICのエンコーディングを決定します。非ASCII文字が何も見つからなかった場合は、行データ変換プログラムはファイルがASCIIの改行文字X'0A'を使用していると見なします。それ以外は、変換は、ファイルがEBCDIC改行文字X'25'を使用していると見なします。入力ファイルによって行データ変換が間違った方向へ導かれる可能性があるため、file formatキーワードにnewlineを指定し、正しい文字をInfoPrintが確実に使用するようにしてください。