サーバーソフトウェア前提条件

InfoPrint Manager for Linuxでは、64ビット版Linux(x86_64)オペレーティングシステムが、これらのディストリビューションのいずれかにインストールされている必要があります。

  • AlmaLinux 8 x86_64(バージョン8.6それ以降)
  • AlmaLinux 9 x86_64
  • Red Hat Enterprise Linux 8 x86_64
  • Red Hat Enterprise Linux 9 x86_64
  • SUSE Linux Enterprise Server 15 x86_64
    重要:
  • RHELでチューニングされたデーモンが動作している場合、カーネルパラメーターkernel.sched_min_granularity_nsを変更できないようにする必要があります。
  • InfoPrint Managerをrootとして実行する場合は、etc/sysconfig/languageファイルからのROOT_USES_LANG変数をyesに設定する必要があります。
  • 正規のユーザは、pingコマンドを実行できる必要があります。このコマンドを提供するパッケージはiputilsです。セキュリティーの理由でpingコマンドが特定のグループに制限されている場合、正規のユーザーはその特定のグループのメンバーである必要があります。

  • InfoPrint ManagerをRHELまたはSLES 15で実行する場合、インストールを実行する前に、/etc/cups/cups-files.conf CUPSファイルのSystemGroup指令にInfoPrint Managerユーザーのグループが含まれていない場合、それを追加する必要があります。
  • ユーザーが存在せず、インストールするユーザー(つまりipm1)が指定したグループもない場合、sysグループが存在するかどうかを確認し、存在しない場合は作成します。sysグループを作成するときに、-r(システムグループ)を指定します。ユーザーが存在せず、グループ(ipm1:ipm1group)が指定されている場合、ipm1groupグループが存在するかどうかを確認し、存在しない場合はシステムグループを指定せずに作成します。次に、ipm1groupグループを使用してユーザーを作成します。
  • InfoPrint Managerは、/var/pd/var/pddir/var/psf/var/psm/tmp、および/var/tmpがバイナリの実行を許可するパーティション上にあることが必要です。これらのパーティションのいずれかがnoexecマウントオプションでマウントされている場合、InfoPrint Managerをインストールまたは実行することはできません。

    柔軟性を高めるため、InfoPrint Managerインストーラー/var/pd/var/psf/var/psf/segmentsのファイルシステムを作成しなくなりました。上記の場所にファイルシステムが見つかれば、そのまま使用されます。そうでない場合は、上記の場所ごとにディレクトリーが作成されます。上記の各場所にファイルシステムを作成するには、インストールメディアのルートディレクトリーからallocfs.shスクリプトを使用します。

    allocfs.shの構文は次のとおりです。

    allocfs.sh -c <lv-name> -s <lv-size> -v <vg-name>
    • vg-nameは論理ボリュームが存在するボリュームグループです。
    • lv-nameは以下の論理ボリューム名のいずれかです。
      マウントポイント 論理ボリューム 最小サイズ
      /var/pd lvpd 10240 MiB
      /var/psf lvpsf 5120 MiB
      /var/psf/segmnets lvpsfs 10240 MiB
      /ipdata lvipd 5120 MiB
    • lv-sizeは論理ボリュームに割り当てられたサイズです。前表の最小サイズを下回ることはできません。

    利用可能なボリュームグループは、以下のコマンドで一覧表示できます。

    allocfs.sh -l
    。特定のボリュームグループの論理ボリュームのリストは、次のように一覧表示できます。
    allocfs.sh -l -v <vg-name>