カスタムステップ(変換)を作成する

InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースを通して変換シーケンスを作成することができます。

注意: 用語の変更により、InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースでの構成可能変換に相当する用語はカスタムステップです。カスタムステップについては、InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースヘルプシステムを参照してください。

変換を作成するには、InfoPrint Manager システム管理者は次の手順を使用する必要があります。

  1. InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースを使用し、InfoPrint Manager サーバーに接続します。
  2. 左側のオブジェクトパネルで、サーバータブをクリックします。
  3. メニューアイコン()をクリックし、カスタムステップ(変換)... を選択します。
  4. 右上の新規ボタンをクリックします。
  5. 新規カスタムステップの作成(変換)ダイアログで、以下の値を入力します。
    名前
    分かりやすい変換の名前を入力します。

    InfoPrint Managerは、実宛先に関連付けられた変換シーケンス内の変換名を参照します。

    サーバー
    入力済みではない場合は、変換を作成するInfoPrint Managerサーバーを入力、または選択します。

    変換は、同じサーバー内の実宛先だけに関連付けることができます。InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェースが1つのサーバーだけ監視している場合、このフィールドにはそのサーバー名が入ります。

    出力ファイル形式
    この変換で作成された出力ファイルのフォーマットを選択します。
    説明
    InfoPrint Manager Web アドミニストレーションインターフェース経由でこの変換を表示するたびに表示される、この変換の説明を入力します。
    変換オプション
    InfoPrint Manager置換変数を含む、コマンド行変換とそのオプションを入力します。
    最後のステップ
    変換ステップが最後のステップであるかどうかを指定します。
    条件付き終了戻りコード
    変換が正常に終了しても、その変換がInfoPrint Managerによる今後の処理のためにデータを戻さないことを示す戻りコードを指定します。
    許可される文書形式
    変換される1つまたは複数の入力ファイルの形式を追加します。
    注意: 1つまたは複数の文書形式を指定できます。入力ファイルのフォーマットは、この変換がこの実宛先に送信されたジョブに呼び出されるかどうかを決定します。
    サーバーロケールの使用
    変換オプションフィールドの%%置換変数で定義された情報の入力と出力用に、サーバーのロケール言語(オン-デフォルト)または英語(オフ)のどちらを使用するかを指定します。

以下の変換の例では、変換置換変数テーブルに示されている置換値を使用して、変換オブジェクトの一般的な使用方法を説明しています。例の一部は、アプリケーションプログラマーが、変換オプションフィールドの開始時に指定された名前を使用してプログラムを作成していると仮定しています。

    注意:
  1. job nameなど、渡された値にブランクスペースが含まれる置換値を指定する場合は、正しく渡されるように置換値を引用符で囲んでください。これは、単一の% 置換変数にのみ適用されます。%% 置換変数は引用符で囲まないでください。
  2. 以下の例では、変換オプションフィールドに完全修飾パス名の指定が不要になるように、PATH環境変数が適切なパスに設定されています。

変換置換変数

変換オプション置換変数 意味
%i 変換する入力ファイルの名前。
%o 変換の出力を保管するファイルの名前。
注意: 無限の変換の場合、%o という名前のファイルにデータを保管する必要があります。
%e 変換情報またはエラーメッセージを保存するファイルの名前。このファイルに何か書き込まれると、InfoPrint Manager サーバーログに記録されます。
    注意:
  1. 変換が、0 または条件付き終了戻りコードフィールドで設定された値の終了コードで終了した場合は、変換からのエラーメッセージがデバッグ重大度としてログに記録されます。
  2. 変換がゼロ以外の戻りコードでも、条件付き終了戻りコードフィールド変換属性で設定された値以外で終了した場合、変換からのエラーメッセージはエラー重大度としてログに記録されます。
  3. InfoPrint Managerは、変換エラーメッセージをこの置換変数によって指定されたファイルか、または標準エラー (stderr) のどちらかに書き込みます。%e および stderr への出力を EXIT プログラムの 1 つの実行で混在させてはなりません。特定の実行において、どちらか一方を使用する必要があります。
%u pages-completed および job-page-count ジョブ属性を更新するためのファイルの名前。
注意: このファイルは、transform_update ユーティリティーからのみアクセスする必要があります。
%j 元の印刷ファイルの名前から (document-file-name 属性からの) パスを除いたもの。
注意: これは、一時ファイルなど、別の名前を構成する場合にのみ使用します。
%n 元の印刷ファイルの名前から (document-file-name 属性からの) パスと拡張子を除いたもの。
注意: これは、一時ファイルなど、別の名前を構成する場合にのみ使用します。
%d 入力ファイルの文書フォーマットを表す文字列。この値は、次のようになります。
  • ASCII。ASCII 行データの場合。
  • AFPDS。Advanced Function Presentation データ用。
  • PCL。プリンター制御言語データ用。
  • PS。PostScript データ用。
注意: %%Ddocument-format 置換変数によって文書フォーマットを獲得することもできます。
%p 文書のdestination-pass-through 属性の値。
注意: この値は、後続のすべての変換と実宛先に渡されます。
%q ジョブを処理する実宛先。
%s 文書の document-sequence-number
%t 文書の other-transform-options 属性の値。
注意: ある変換を作成するが、実宛先またはジョブごとに異なる方法で使用する場合は、このパラメーターで変換に値を渡すことができます。
%g ジョブのグローバルジョブ ID。
%# ジョブ ID (最大 10 桁)。
%%Aad_attribute%% 指定されたInfoPrint Manager実宛先属性の値。たとえば %%Aresource-context%% の場合、InfoPrint Managerは、実宛先の resource-context 属性値を渡します。
注意: この置換変数を使用する前に、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの変換用other-transform-options属性に関する「使用ガイドライン」の下にある「%%Nattributename置換制御シーケンスを使用する場合の考慮事項」トピックを参照してください。
%%Ddoc_attribute%% 指定されたInfoPrint Manager文書属性の値。たとえば、%%Ddepartment-text%% を使用すると、InfoPrint Managerは、文書の department-text 属性値を渡します。
注意: この置換変数を使用する前に、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの変換用other-transform-options属性に関する「使用ガイドライン」の下にある「%%Nattributename置換制御シーケンスを使用する場合の考慮事項」トピックを参照してください。
%%Jjob_属性%% 指定されたInfoPrint Managerジョブ属性の値。たとえば %%Jjob-owner%% を使用すると、InfoPrint Managerは、変換中の文書を所有するジョブの job-owner 属性値を渡します
注意: この置換変数を使用する前に、RICOH InfoPrint Manager:Referenceの変換用other-transform-options属性に関する「使用ガイドライン」の下にある「%%Nattributename置換制御シーケンスを使用する場合の考慮事項」トピックを参照してください。