アカウンティング/印刷後アカウンティング/監査ユーザー出口プログラム

InfoPrint Managerのアカウンティングユーザー出口プログラムと監査ユーザー出口プログラムは、同じ入力値を必要とし、同じ出力値を生成するので、プログラムの説明が同じになります。印刷後アカウンティングユーザー出口プログラムの方が、多くの入力を必要とし、多くの出力を生成します。

使用可能なサンプルユーザー出口プログラムページに示したサンプルのユーザー出口プログラムのソースコード(C言語で作成されたもの)は、/usr/lpp/psf/exitsディレクトリーにあります。サンプルプログラムがデータを保管するファイルには、次の実行可能レポート作成ユーティリティーを使用してアクセスできます。

ainurpt1
宛先IDに基づいて定義された実宛先についてのアカウンティングデータを提供します。
ainurpt2
ユーザーIDに基づいて定義された実宛先についてのアカウンティングデータを提供します。
ainurpt3
提供された特定のユーザーIDに基づいて定義された宛先についての詳細アカウンティングデータを提供します。
ainurpt4
宛先IDに基づいて定義された実宛先についての監査データを提供します。
ainurpt5
ユーザーIDに基づいて定義された実宛先についての監査データを提供します。
ainurpt6
提供された特定のユーザーIDに基づいて定義された実宛先についての詳しい監査データを提供します。
ainurpt7
jobcompletion.logに保管され、実宛先別にソートされた印刷後アカウンティングデータを提供します。
ainurpt8
jobcompletion.logに保管され、ジョブの実行依頼者別にソートされた印刷後要約アカウンティングデータを提供します。
ainurpt9
特定のジョブの実行依頼者用に印刷された回数とページの詳細項目をjobcompletion.logに提供します。

報告ユーティリティーのソースコードも、/usr/lpp/psf/exitsディレクトリーにあります。

実行可能報告ユーティリティーは、/usr/lpp/psf/binディレクトリーにあります。Linuxコマンド行から実行可能レポート作成ユーティリティーを指定することで、宛先ID別またはユーザーID別にデータを表示できます。たとえば、アカウンティングユーザー出口がアクティブになっている実宛先に、特定のユーザーが実行依頼した印刷要求の報告を得るには、ainurpt3を指定してから、このプログラムにユーザーIDを入力します。

注意: 出口をアクティブに設定し、報告プログラムが使用するログファイルを生成してください。これらの出口のアクティブ化についての詳細は、 ユーザー出口プログラムをアクティブにするを参照してください。

アカウンティング、監査、印刷後ユーザー出口プログラムのデータ構造は、/usr/lpp/psf/exits/ainuexit.hファイルと/usr/lpp/psf/exits/ainurpt.hファイルのソースコードに含まれます。これらの構造のコードは、ユーザー出口プログラム構造に示してあります。

出口の宣言は次のとおりです。

void ACCOUNTING (ACCOUNTING_EXITDATA *exitdata)
void AUDIT (AUDIT_EXITDATA *exitdata)
void JOBCOMPLETION (JOBCOMPLETION_EXITDATA *exitdata)

ユーザー出口プログラムを作成した後で、Linuxmakeコマンドを使用してコードをコンパイルしてください(ユーザー出口プログラムをコンパイル/インストールするを参照)。

このユーザー出口の各種コンポーネントの機能と構造の説明については、一般的な入出力フィールドainuexit.hファイルを参照してください。

ACCOUNTING_EXITDATAAUDIT_EXITDATAJOBCOMPLETION_EXITDATAの各入出力パラメーターには、InfoPrint Managerとユーザー出口プログラムとの間の通信に必要な入出力データのすべてがあります。

アカウンティング、監査、印刷後アカウンティングユーザー出口プログラムには、以下のフィールドもあります。

Pages Printed(アカウンティングおよび監査ユーザー出口のみ)
このジョブのための処理された総ページ数の合計数を示します。
Bin One Sheets Processed(アカウンティングおよび監査ユーザー出口のみ)
1次ビンから選択された処理済みシートの合計数を示します。
Bin Two Sheets Processed(アカウンティングおよび監査ユーザー出口のみ)
1次ビン以外のビンから選択された処理済み用紙の合計数を示します。
User Pages Stacked by Bin(印刷後アカウンティングユーザー出口のみ)
ユーザー印刷ファイルにスタックされたページの合計数を示します。これは、ヘッダーページなどのシステムページをカウントに含めません。
User Sheets Stacked by Bin(印刷後アカウンティングユーザー出口のみ)
ユーザー印刷ファイルにスタックされた用紙の合計数を示します。これは、ヘッダーページなどのシステムページをカウントに含めません。
Pages Stacked by Bin(印刷後アカウンティングユーザー出口のみ)
このジョブについてスタックされたページの合計数をビン別に示します。
Sheets Stacked by Bin(印刷後アカウンティングユーザー出口のみ)
このジョブについてスタックされた用紙の合計数をビン別に示します。
Data Object Resources(オブジェクトリソース)
Data Object Resources の合計数を表示します。これにはこのジョブで使用される、PDF ページ、IOCA イメージ、および Encapsulated PostScript (EPS) ファイルがあります。Data Object Resourcesは、presentation-objectコンテナーとしても知られています(詳しくは、RICOH InfoPrint Manager:Referencepresentation-object-container属性を参照してください)。
注意: カウンターの計数には、入力ファイルに入っているリソースはありません。カウンターが計数対象にするのは、アカウンティングユーザー出口または監査ユーザー出口が呼び出される前に使用されたリソースだけです。従って、エラーメッセージとトレーラーページの印刷に必要なリソースは、リソース合計には含まれません。
Job Copies Requested (印刷後アカウンティングユーザー出口のみ)
ジョブで要求されたresults-profileジョブコピーの合計数を示します。
Fonts used
このジョブで使用されたフォントの合計数を示します。
注意: カウンターの計数には、入力ファイルに入っているリソースはありません。カウンターが計数対象にするのは、アカウンティングユーザー出口または監査ユーザー出口が呼び出される前に使用されたリソースだけです。従って、エラーメッセージとトレーラーページの印刷に必要なリソースは、リソース合計には含まれません。
Overlays used
このジョブで使用されたオーバーレイの合計数を示します。
注意: カウンターの計数には、入力ファイルに入っているリソースはありません。カウンターが計数対象にするのは、アカウンティングユーザー出口または監査ユーザー出口が呼び出される前に使用されたリソースだけです。従って、エラーメッセージとトレーラーページの印刷に必要なリソースは、リソース合計には含まれません。
Segments used
このジョブで使用されたページセグメントの合計数を示します。
注意: カウンターの計数には、入力ファイルに入っているリソースはありません。カウンターが計数対象にするのは、アカウンティングユーザー出口または監査ユーザー出口が呼び出される前に使用されたリソースだけです。従って、エラーメッセージとトレーラーページの印刷に必要なリソースは、リソース合計には含まれません。
ExtStart Date
ジョブが処理を開始した日付を識別します。
Start Date
ジョブが処理を開始した日付。
開始時刻
ジョブが処理を開始した時刻。
ExtStop Date
ジョブが処理を完了した日付。
Stop Date
ジョブが処理を完了した日付。
Stop Time
ジョブが処理を完了した時刻。
Completion Date(印刷後アカウンティングユーザー出口のみ)
印刷され、スタックされたジョブ内のすべてのページの日付。
注意: エラーまたはオペレーターコマンドがジョブに影響して一部のページがプリンターに送信されない場合、このフィールドは、これらのページが印刷され、スタックされた時刻を示します。
Completion Time(印刷後アカウンティングユーザー出口のみ)
印刷され、スタックされたジョブ内のすべてのページの時刻。
注意: エラーまたはオペレーターコマンドがジョブに影響して一部のページがプリンターに送信されない場合、このフィールドは、これらのページが印刷され、スタックされた時刻を示します。
DORU
出口によって使用されるデータオブジェクトリソース(DORU: Data Object Resources Used)。
DOFU
出口によって使用されるデータオブジェクトフォント (DOFU: Data Object Fonts Used)。