Windows Terminal Server (WTS)とCitrix環境でInfoPrint Selectを使用する
InfoPrint SelectはWindows Terminal ServerとCitrix環境で使用できますが、一部の機能を管理者が使用不可にする必要があります。
デフォルトでは、InfoPrint Selectをインストールすると、InfoPrint Select通知プログラムがすべてのユーザーのスタートアップ
ディレクトリーに追加されます。InfoPrint Select通知のデフォルトインストールは、WTSとCitrixクライアントでは機能しません。InfoPrint Select通知オプションを無効にするか、Select.iniファイル内の各ユーザーのSelect.ini
構成ファイルでInfoPrint Select通知ポートを構成して管理し、InfoPrint Select通知の使用を許可するかを選択できます。各ユーザーにInfoPrint Select通知オプションの使用を許可する場合は、WTSまたはCitrixサーバーで固有のTCP/IPポートを各ユーザーに割り当てる必要があります。管理者は、固有のポートが各ユーザーに割り当てられていることを確認してください。同じポートが2人のユーザーに割り当てられている場合は、一方のユーザーが両方のユーザーの通知メッセージをすべて取得することになります。もう一方のユーザーは通知メッセージを1通も受け取りません。
拡張版InfoPrint SelectとInfoPrint Selectのエラーメッセージ
管理者は、コンソール、Microsoft RDP、またはCitrix ICAを使用して同時に接続することをユーザーに許可しないでください。印刷スプーラーサービスはWindowsサーバーに存在し、ユーザーの環境とは別に実行されます。このため、InfoPrint Selectは、ジョブの印刷を要求したユーザーまたはプロセスに関連付けられた正しいセッションの決定時に競合状態となり、拡張版InfoPrint SelectとInfoPrint Selectエラーメッセージウィンドウを表示するときに問題が発生する可能性があります。
SelectはユーザーIDごとに.iniファイルを作成し、そのユーザーの設定を保存します。このファイルは、それぞれのユーザーが初めて Select を起動したときに、まだ存在していなければ生成されます。このファイルは、%APPDATA%
環境変数によって指定されたユーザーアプリケーションデータフォルダー内の¥RICOH¥InfoPrint Select¥Select.iniに保存されます。WTS および Citrix 管理者は、すべてのユーザーに対してファイルを作成したり既存のファイルを修正したりする必要があります。このファイルの内容は以下のようになります。
[User Preferences] Notification Port=5157 Use default .att file=0 Default .att file= [Submission Window] Suppress=1 [Job Recovery] Pause jobs if submission fails=0 Suppress submission errors=1主な設定は、以下のとおりです。
- Notification Port=5157 -通知を使用する場合は、この値を固有のポート番号に設定してください。InfoPrint Selectを使用していない場合は、変更する必要はありません。
- Suppress=1 -ジョブ設定ダイアログを表示しません。
- Suppress submission errors=1 -実行依頼中に検出されたエラーメッセージを表示しません。
- Pause jobs if submission fails=0 -オプションで、失敗したジョブをWTS Windowsスプールに保持しておき管理者が再実行依頼できるようにするには、この値を1に設定します。