InfoPrintサーバーのアカウンティングログの内容を管理する方法
log-accounting-data=true
をInfoPrintサーバーまたは実宛先で指定すると、アカウンティングログは無制限に増加します。アカウンティングログは、注意して管理し、パフォーマンス上の問題を起こさないようにしてください。ログファイルは、定期的に、削除するか、別のディレクトリーに移動してください。いずれかのタスクを実行しない場合は、サーバーでディスクドライブの容量不足になり、ジョブの印刷ができなくなります。この問題を回避するには、システム保守の一部としてアカウンティングログと監査ログを削除または移動します。
アカウンティングログはサーバーディレクトリーのサブディレクトリーにあります。次に、デフォルトの許可とともに、ファイルの名前と場所を記述します。
$PDBASE/ servername/accounting.logs。servername は、InfoPrintサーバーの名前を示します。InfoPrint には、各宛先に次の2つのアカウンティングログがあります。
- actual_destination_nameaccounting.log.v1で、正常に完了したジョブのアカウンティング情報を保存します。
- actual_destination_name.accounting.log.errorで、エラーが発生したジョブのアカウンティング情報を保存します。
InfoPrintは、accounting.log ディレクトリーで root とシステムグループへの許可を rwx
(読み取り、書き込み、実行)に設定することで、ログへの直接アクセスを制限します。ログそれ自身は、読み取りおよび書き込みアクセス権のある root と読み取りアクセス権のあるシステムグループにより作成されます。
InfoPrintサーバーのアカウンティングデータのレコードを保存しておくには、既存のログファイルを新しいディレクトリーに移動してください。以下の場合に、この手順を使用します。
- ログファイルが置いてあるディレクトリーに移動し、次を指定します。
cd $PDBASE/server1/accounting.logs
- 次のように指定することで、prt1.accounting.log.* ファイルを 1qrt2000 という名前のディレクトリーに移動します。
mv prt1.accounting.log.* /1qrt2000
このコマンドは既存のファイルを新しいディレクトリーに移動し、ファイルを $PDBASE/server1/accounting.logs ディレクトリーから削除します。prt1で次のジョブが処理されたときは、InfoPrintは新しいアカウンティングログファイルを作成します。
データはなるべく別のファイルシステムに移動するようにして、システムから削除することは避けるようお勧めします。この方法で、アカウンティングデータを保管して参照が不要になったときにシステムから削除できます。データを別のディレクトリーに保管せずにファイルを削除するには、次のようにします。
- 次を指定します。
cd $PDBASE/server1/accounting.logs
このコマンドで目的のパスに移動します。 - 次を入力します。
rm prt1.accounting.log.*
コマンドラインプロンプトが戻されたときは、システムからファイルが削除されています。 -
ls
このコマンドでディレクトリーの内容が表示され、ファイルが削除されたことを確認できます。印刷用に次のジョブを実行依頼したときは、InfoPrintは、新しいアカウンティングログファイルを作成し、そのファイルにデータを書き込みます。
pdaccountコマンドは元のファイルの情報を見つけて処理することだけ行います。ファイルを移動したり名前変更すると、pdaccountコマンドを使用してデータは要約できません。pdaccountコマンドを使用し、元のファイルの情報を見つけて処理する場合は、別の場所に要約データを保管してからログを削除します。
たとえば、1月間の全アカウンティングレコードを検索するには、次のような4つのpdaccountコマンドを発行します。
pdaccount -t all -s '00:00:00 AM 03/01/00' -e '00:00:00 AM 03/08/00' Server A >March1.accting.data
pdaccount -t all -s '00:00:00 AM 03/08/00' -e '00:00:00 AM 03/15/00' Server A >March2.accting.data
pdaccount -t all -s '00:00:00 AM 03/15/00' -e '00:00:00 AM 03/22/00' Server A >March3.accting.data
pdaccount -t all -s '00:00:00 AM 03/22/00' -e '00:00:00 AM 03/31/00' Server A >March4.accting.data