PDFパラレルRIPクライアントをインストールする
pdfprsコンポーネントは、以下で構成されます。
- /usr/lpp/psf/binディレクトリー内のpdfprs実行可能ファイル
- /usr/lpp/psf/ps2afpディレクトリー内のpdf2afp構成ファイル
パラレルPDF RIPクライアントはサーバー(単数または複数)上で使用するのが最適で、4~16台のプロセッサーを接続できます。パラレルPDF RIPクライアントの使用に必要なプロセッサーに示されているシステムメモリー使用量に対応できるように構成をセットアップしてください。
パラレルPDF RIPクライアントの使用に必要なプロセッサー
割り振られたプロセッサー | 実行される機能 |
1 | ネットワークトラフィック、入出力プロセス、一般的なシステムオーバーヘッド。 |
1 | pdfprsクライアント用サンプル構成ファイルに定義されているpdfprsクライアント。 |
1 |
この最初のRIPは、PDFをPostScriptデータに変換します。 各RIPは、プロセッサー全体を使用し、PDFファイルをRIP処理します。 |
1からn | RIPデーモン構成ファイルに定義されている追加の各デーモンRIPについて。 |
最も基本的な構成(pdfprsクライアントと2つの追加RIP)には、4つ以上のプロセッサーが必要です。この機能をインストールし、InfoPrint Managerのpdpr印刷コマンドでジョブを実行依頼する前に、機能に対応できるように設定します。
最初のRIPがPDF入力データをPostScriptデータに変換するよう作成してから、RIPが少なくとも2つある構成をInfoPrint Managerサーバー上で使用してPDFをAFPデータに変換してください。この例では、最初のRIPがPDF入力データPostScriptデータに変換する3つのRIP構成を作成し、RIPを追加してサポートを拡張する方法を示します。RIPでは、標準PDF変換と同様、PostScriptデーモン(ps2afpd)を使用します。
InfoPrint Managerウインドウで、以下の手順を完了します。
- PDFパラレルRIPクライアントが標準PDFデータストリーム変換と区別できるようにディレクトリーを作成します。
mkdir /var/psf/pdf2afp;chmod 777 /var/psf/pdf2afp
- 新しい各PDF RIPSについて、以下の作業ディレクトリーを作成します。
mkdir /var/psf/pdf2afp/1;chmod 777 /var/psf/pdf2afp/1
mkdir /var/psf/pdf2afp/2;chmod 777 /var/psf/pdf2afp/2
mkdir /var/psf/pdf2afp/3;chmod 777 /var/psf/pdf2afp/3
mkdir /var/psf/pdf2afp/4;chmod 777 /var/psf/pdf2afp/4
- これらの RIP それぞれについて、以下の新しい構成ファイルをインストールします。
- /var/psf/pdf2afp/8261.cfg
- /var/psf/pdf2afp/8262.cfg
- /var/psf/pdf2afp/8263.cfg
- /var/psf/pdf2afp/8264.cfg
新しい各構成ファイルについて、port、work_directory、および log_file 値を変更する必要があることに注意してください。3つのパラメーターは、カラー用サンプルPDF並列変換(8264.cfg)構成ファイルで強調表示されているため、この構成に推奨されるディレクトリー構造が確認できます。
- コマンド行または ps2afpd.cfg ファイルのいずれから、各構成ファイルについてデーモンを開始します。
ps2afpd -C /var/psf/pdf2afp/8261.cfg
ps2afpd -C /var/psf/pdf2afp/8262.cfg
ps2afpd -C /var/psf/pdf2afp/8263.cfg
ps2afpd -C /var/psf/pdf2afp/8264.cfg
注意: 作業ディレクトリーが存在するパスで、以下の例と同様のstartcfgスクリプトを作成すると、このタスクを実行できます。#!/bin/sh cd /var/psf/ps2afp if [$# -gt 0 ] then for i in $* do /usr/lpp/psf/bin/ps2afpd -C 826$i.cfg done else for i in 1 2 3 4 do /usr/lpp/psf/bin/ps2afpd -C 826$i.cfg done fi
- pdfprsコマンドをpdf2afpコマンドにリンク付けするには、以下のコマンドを入力してください。 次を指定して正しいディレクトリーにアクセスします。
- 次を指定して正しいディレクトリーにアクセスします。
cd /usr/lpp/psf/bin
- 必要な論理リンクを作成して次を指定し、PDFパラレルRIPにジョブを実行依頼します。
ln -sf pdfprs pdf2afp
注意: 古いpdf2afpクライアントを復元する場合は、コマンドラインからln -sf ps2afp pdf2afp
を指定できます。 - 次を指定して正しいディレクトリーにアクセスします。
-
pdf2afp構成ファイルを使用するには、
/usr/lpp/psf/config/transform.cfg
でPDFマッピングを編集してください。map pdf ps to map pdf pdf
注意: 標準ps2afp構成を復元する場合は、マッピングをpsに変更します。map pdf ps
この構成は、4 つの RIP を自動的に呼び出し、通常、標準 PDF 変換よりも高速で実行します。