必要な情報を収集する

InfoPrint ManagerアプリケーションからWindows宛先に印刷する前に、InfoPrint SelectプリンターをWindows環境に追加してください。開始する前に、以下の情報を収集します。

  • InfoPrint Managerサーバーのホスト名またはIPアドレス。
  • InfoPrint Managerサーバーがクライアントシステムとの通信に使用するポート番号。デフォルトは6874です。
  • 使用する宛先の名前。
  • 各宛先に関連付けるドライバーの名前。
  • ドライバーファイルの場所(DVD-ROM、ネットワークサーバー、またはローカルシステム)。
  • 実宛先または論理宛先があるサーバーの名前(この値はオプションです)。

正しいPPDを選択する
InfoPrint SelectジョブをCUPS DSS (PostScriptのみ)、BSD DSS、またはPassthrough DSS (InfoPrint Manager for Linuxのみ)プリンターへの出力にInfoPrint Manager for Windowsを使用する場合は、デスクトップにInfoPrint Selectプリンターを作成するときに、必ずプリンターに付属のPostScriptプリンタードライバーを使用してください。これらのドライバーには、プリンターに固有のPostScript Printer Definition(PPD)が入っています。CUPS、BSD、またはPassthrough DSSプリンターのいずれかにジョブを実行依頼する場合は、InfoPrint Selectに付属のプリンタードライバーやPPDを使用しないでください。PSF DSSプリンターにのみ適用される特定の属性が含まれています。
ドライバーとフィニッシング
AFPジョブをIPDSプリンターに実行依頼する場合は、AFPドライバーをインストールして構成するで説明されているAFPドライバーを使用できます。

PSFプリンターが使用する自動データストリーム変換は、フィニッシング(ステープル)を常にサポートしているわけではありません。ただし、一部のPostScriptドライバーでは、フィニッシングオプションをサポートします。MO:DCA(Mixed Object Document Content Architecture)の角とじと同様に、中とじと平とじを含むサポートされているフィニッシングオプションは、タテモードとヨコモードの両方を使用しています。

PCLまたはPostScriptジョブをPSFプリンター(宛先)へ実行依頼するためにInfoPrint Selectを使用している場合は、使用しているプリンタードライバーがそれらのオプションをサポートしていても、ジョブを実行依頼するときにフィニッシングオプションを指定できない場合があります。それらの印刷ジョブを実行依頼するのに別の方法を使用するか、データストリームを変換しないInfoPrintプリンター(InfoPrint Manager for Windows上のパススループリンターやInfoPrint Manager for Linux上のCUPSプリンターなど)に実行依頼することを推奨します。

別の実行依頼方法を使用できない、またはジョブを別のタイプのInfoPrintプリンターに実行依頼できない場合に、PSF宛先に実行依頼されるPCLやPostScriptジョブでフィニッシングオプションを要求する唯一の方法は、フィニッシング属性をジョブに指定することです。それには複数のオプションがあります。

  • ジョブのフィニッシング属性が入っているSelect用の属性ファイルを作成できます。ジョブを実行依頼するときに、フィニッシング属性が入っているファイルを属性ファイルとして指定します。(詳しくは、InfoPrint属性を指定する を参照してください。)
  • また、Selectのジョブ設定ダイアログのその他タブで属性エントリーを使用してフィニッシングオプションを個別に指定することもできます。(詳しくは、InfoPrint属性を指定する を参照してください。)
  • デフォルトジョブを使用できます。

    デフォルトジョブとは、特定の論理宛先が受信する各ジョブに適用される属性のリストです。InfoPrint Manager アドミニストレーション GUIを使用すると、InfoPrint Selectがジョブを送信する論理宛先のデフォルトジョブを変更し、該当するフィニッシングオプションを要求できます。ただし、この方法は、以下の2つの理由から推奨しません。

    1. その論理宛先に送信される各ジョブは、同じようにフィニッシングが行われることになります。たとえば、デフォルトのジョブのフィニッシングオプション属性をstaple-top-leftに設定した場合は、そのプリンターに実行依頼されるすべてのジョブでステープルが行われます。
    2. 論理宛先は1つのデフォルトジョブのみを持ち、デフォルトジョブは1つのフィニッシングオプション設定のみを持つことができます。異なるフィニッシングオプションを使用する場合は、デフォルトジョブにそれぞれ異なるオプション設定を持つ複数の論理宛先を作成してください。次に、各論理宛先にジョブを実行依頼するために、デスクトップ上に別のプリンターを作成してください。
    注意: 実宛先にはデフォルトジョブはありません。