ワークフローの使用を準備する
ワークフローは、システムを通してジョブが従う一連のステップを定義します。ワークフローを定義するときは、フェーズを指定し、それらのフェーズ内でジョブが処理中に通過するステップを指定します。
In this section:
- ワークフローを作成するRICOH ProcessDirectorには、いくつかのサンプルワークフローが用意されています。これらのワークフローの1つに修正を加えてワークフローを作成したり、既存のワークフローをコピーし、編集して、それに似たワークフローを作成することができます。また、コネクターで接続したSetJobPropsFromTextFileとRemoveJobsという2つのステップのみを持つワークフローを新規に作成できます。
- 条件付きの処理をワークフローに追加するステップ間のコネクターに規則を指定すると、ワークフローに条件付きの処理を追加できます。例えば、規則で20ページ未満のジョブを指定します。その規則を設定したコネクターは、カットシートプリンターを要求するステップにジョブを送ります。他方のコネクターは、連続用紙プリンターを要求するステップに、それ以外のすべてのジョブを送ります。
- ワークフローのステップ名を変更する必要に応じて、ワークフローのステップ名を変更できます。
- ステップチェーンを作成する接続されたステップの同じセットを数多くのワーフローで使用する場合、それらのステップを含むステップチェーンを作成して使用できます。
- ステップテンプレートをコピーするRICOH ProcessDirectorには、カスタムステップテンプレートを作成するために使用できる、ステップテンプレートが用意されています。カスタムステップテンプレートを使用すると、ワークフローに追加できるステップを定義できます。
- ワークフローでのジョブのデフォルトを設定するRICOH ProcessDirectorがワークフローをジョブに割り当てると、 SetJobPropsFromTextFIleステップはワークフロー内のすべてのステップを処理し、それらのステップによって設定されたジョブプロパティーに値を割り当てます。 AssignJobValuesステップ、または SetDocPropsFromConditionsなど、ファイルからジョブプロパティーを設定できるステップによって変更されない限り、これらの値はワークフロー全体で使用されます。
- ステップテンプレートを調整するステップテンプレートを調整すると、ステップの処理に必要となるシステムリソースの量を指定できます。またそのステップテンプレートから作成されたステップを実行可能なコンピューターを指定することもできます。
- ステップリソースを作成するステップリソースは、処理のためにワークフローステップで使用されるファイルを識別します。一部のステップテンプレートでは、ジョブの処理時に使用するステップのファイルを指定できます。これらのファイルの中には、ワークステーションで作成されるが、ジョブの処理時にワークフローで使用可能であることが必要なファイルもあります。ステップリソースオブジェクトを編集して、ファイルの表示、取得、置換ができます。
- ステップテンプレートを使用するためのヒントこれらのステップテンプレートを使用するためのヒントは、ワークフローに配置するステップの選択、正しいステップの順序への並べ替え、条件付きの処理機能の利用に役立ちます。ワークフローエディターでは、ワークフローのステップの順序が正しいかや、条件付きの処理規則が適切かは検証されません。
- ジョブを待機させるステップを追加するWaitステップテンプレートに基づくステップをワークフローに追加し、ある一定の時間または指定した時間までジョブが処理を続行するのを待機させることができます。
- ワークフローを割り当てる入力ファイルが RICOH ProcessDirector システムに送られたときに入力装置が行う最初のアクションの 1 つは、ワークフローをジョブに割り当てることです。入力装置がワークフローを割り当てると、ジョブは処理ステップ内の移動を開始できます。入力装置がワークフローを割り当てる方法はいくつかあります。インストール済み環境の要件に適合する方法を構成する必要があります。
- サービスポリシーをワークフローに関連付けるサービスポリシーを、1つ以上のワークフローに関連付けることができます。サービスポリシーは、そのワークフローを使用するすべてのジョブの計画チェックポイントとSLA締め切りを計算します。ワークフローには、それぞれ1つのサービスポリシーを関連付けることができます。SLAデッドラインを使用したジョブのパフォーマンスを計測するには、ワークフローのSLAターゲットステップも特定する必要があります。
- 制御ファイルをサンプルファイルに置き換える
- 印刷用のワークフローワークフローを定義し、そのワークフローで、PDFデータが入ったジョブをシステム全体で追跡できるようにします。
- ジョブを保留するユーザーが介入しない限りワークフローを通してジョブを移動しない場合は、ワークフローを構成して所定の位置でジョブを保留します。後で、ジョブを保留解除するアクションを行うよう、オペレーターに依頼できます。
- 外部ステップRICOH ProcessDirectorでは、RICOH ProcessDirectorの外部でプログラムを実行するステップを追加できます。外部プログラムは、特殊なジョブ処理タスクを行うことができ、RICOH ProcessDirector基本製品がインストールされているコンピューターと同じコンピューターで実行できます。RICOH ProcessDirector2次サーバー機能がインストールされたLinuxまたはAIXシステム、またはアプリケーションサーバーがインストールされたWindowsシステムでも実行できます。
- プレビュー印刷でワークフローを定義するジョブからサンプルページを印刷して、ジョブ全体を印刷する前に出力を確認する場合、PreviewPrintステップテンプレートに基づく1つ以上のステップが含まれるワークフローを定義する必要があります。
- [再フォーマット]ステップ再開タイプを使用するワークフローをセットアップするジョブを特定のプリンターから別のプリンターに移動するとき、ジョブの再フォーマットが必要になる場合があります。例えば、連続用紙プリンターで2アップで印刷するようにフォーマットされているジョブを、データが1アップにフォーマットされている必要があるカットシートプリンターに移動する必要がある場合です。該当プリンターに対してジョブをスケジュールするだけでは十分ではありません。ジョブ内のデータをプリンターで正しく印刷するには、再フォーマットを行う必要があります。該当プリンター向けにジョブを再フォーマットするワークフローをセットアップする必要があります。
- 削除済みジョブを処理するステップを追加する削除済みジョブをシステムから削除する前に、そのジョブを処理するステップをワークフローに追加できます。
- PDFファイルを暗号化するステップを追加するPDFファイルにパスワード保護を追加し、PDFファイルに対して実行できるアクションを制限するワークフローにステップを追加できます。
- PDFファイルを復号化するためのステップを追加するRICOH ProcessDirectorで暗号化されたPDFファイルを受信する場合は、ファイルを処理する前にそのファイルを復号化する必要があります。
- XMLを処理するワークフローを定義するXMLジョブを処理するには、XMLを操作するワークフローを1つ以上定義します。
- ワークフローでエラーパスを定義するジョブがエラー状態になった場合に、そのままエラー状態で放置するのではなく、ジョブがワークフロー内の別のパスで処理を続行するように、ワークフロー内で分岐を追加できます。ワークフロー内の任意のステップから分岐を定義できます。
- ワークフローからREST Webサービスを呼び出すREST Webサービスを呼び出すには、REST Webサービスの呼び出しに使用するパラメーターを識別します。RICOH ProcessDirectorとアプリケーションの間でのデータ交換をテストします。次に CallRESTServiceステップテンプレートを基にしたステップをワークフローに追加します。
- ワークフローからSOAP Webサービスを呼び出すSOAP Webサービスを呼び出すには、SOAP Webサービスの呼び出しに使用するパラメーターを識別します。RICOH ProcessDirectorとアプリケーションの間でのデータ交換をテストします。次に CallSOAPServiceステップテンプレートを基にしたステップをワークフローに追加します。
- 変換するジョブを送信するワークフローを定義する別のデータストリームに変換するために、印刷ジョブをRICOH ProcessDirector TransformsまたはAdvanced Transformsに送信するには、データストリーム変換ステップが含まれるワークフローを定義する必要があります。
- カラーマッピングテーブルを使用するワークフローまたはプリンターを定義するジョブレベルまたはプリンターレベルでジョブを印刷する場合に使用するカラーマッピングテーブルを指定できます。
- AFP データを PCL プリンターに印刷するワークフローを定義するワークフローを定義し、そのワークフローで、AFP 形式の印刷ジョブを受け入れて、その印刷ジョブを PCLOut プリンターに送信できます。PCL データを PCLOut プリンターに送信することはできません。PCL 印刷ジョブをパススループリンターに送信する必要があります。
- 文書テーブルで作成されたジョブを印刷するためのワークフロー文書テーブルの文書から作成したジョブを印刷するには、文書からジョブを作成して印刷し、その他のすべての必要なステップを実行するためのステップを含むワークフローを定義します。ジョブの作成アクションを使用するときに、[ジョブの作成]ページの ワークフローフィールドでワークフローを選択します。
- XML エレメントを文書プロパティーに変換するステップを追加するワークフローにApplyXSLTransformステップテンプレートに基づくステップを追加して、XMLエレメントとその属性をRICOH ProcessDirector文書プロパティーに変換できます。
- 子ジョブをグループ化するホットフォルダー入力装置は、バッチ方式を使用するよう構成されている場合、子ジョブを生成できます。LPD 入力装置は、印刷コマンドで複数の入力ファイルを受け取ることができます。LPD入力装置の親サーバーがAIXシステムの場合は、1つの親ジョブと複数の子ジョブが作成されます。 AFP サポート機能がインストールされている場合、Download 入力装置は、Download for z/OS および AFP Download Plus から受け取る複数データセットのジョブから子ジョブを作成するか、ジョブを単一のジョブにマージできます。
- AFP ファイル内の文書を識別するステップを構成するサンプル AFP ファイル内の索引タグに文書またはジョブプロパティーをリンクしたら、実動 AFP ファイル内の文書またはジョブプロパティーの値を決定するステップを構成する必要があります。このステップでは、プロパティーが索引タグにどのようにリンクされているのかについて情報が含まれている Visual Workbench 制御ファイル が指定されます。
- AFPファイルに索引付けするステップを追加するRICOH Visual Workbenchを使用してサンプルAFPファイル内にページグループと索引タグを作成した後、1つ以上のワークフローにステップを追加して、そのワークフローを使用する実動AFPファイル内にページグループと索引タグを作成する必要があります。このステップでは、ページグループと索引タグの定義が含まれているVisual Workbench 制御ファイルを指定します。
- AFP ファイルを編集するステップの追加RICOH Visual Workbenchを使用してサンプルAFPファイル内にバーコード、テキスト、または非表示領域を作成した後に、ワークフローにステップを追加して、そのワークフローを使用する実動AFPファイル内にバーコード、テキスト、または非表示領域を作成する必要があります。このステップでは、バーコード、テキスト、非表示領域の定義が含まれている Visual Workbench 制御ファイルに名前を付けます。
- AFP ファイルの空白を埋めるステップを追加するRICOH Visual Workbenchを使用して、サンプルAFPファイルの空白領域を定義したら、ワークフローにステップを追加して、そのワークフローを使用する実動AFPファイルの空白領域にコンテンツを埋め込む必要があります。このステップでは、空白の定義を含む Visual Workbench 制御ファイル を指定します。
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上位層のトピック: システムを構成する