手動フェイルオーバー環境をアップグレードする
2 台の 1 次コンピューターが手動フェイルオーバー環境にインストールされている場合は、両方のシステムをアップグレードする必要があります。
手動フェイルオーバー設定のアップグレード手順は、以前のバージョンで使用したデータベース構成と新しいバージョンで使用するデータベース構成によって異なり、さらに他の要素も影響します。
- 重要:
- 手動フェイルオーバー環境でアップグレードを実行する前に、稼働サーバーとフェイルオーバーサーバーが更新をインストールするための前提条件を満たしていることを確認する必要があります。そのため、まず、稼働サーバーで前提条件チェッカーを実行し、次にフェイルオーバーサーバーで実行する必要があります。前提条件チェッカーを実行する を参照してください 。
- 手動でフェイルオーバー環境をアップグレードする前に、稼働サーバーからフェイルオーバーサーバーに切り替え、稼働サーバーに戻すことで、フェイルオーバー処理が正しく設定され、正常に実行されていることを確認してください。
手動フェイルオーバー環境でアップグレード処理を開始するには、次の手順に従います。
- 稼働サーバーで、次の手順を実行します。
- 稼働サーバーを現在のバージョンにアップグレードします。現在のバージョンにアップグレードするを参照してください。
- インストールを検証し、インストールが正常に完了したことを確認します。
- 稼働サーバーのライセンスキーをインストールします。ライセンスキーをダウンロードおよびインストールするを参照してください 。
- 稼働サーバーにシステムユーザーとしてログインします (デフォルトは aiw1)。
- コマンドラインを開き、stopaiwと入力して、本番サーバーのRICOH ProcessDirector をシャットダウンします。
- フェイルオーバーサーバーで、次の手順を実行します。
- root ユーザーとしてログインします。
- コマンド行を開いてインストールメディアがあるディレクトリーに移動し、scripts/failover-setup-rpd-node.shと入力して Enterを押し、スクリプトを実行します。このスクリプトは
/etc/services
にエントリーを追加して、必要に応じて PSF をインストールし、フェイルオーバーサーバーで rpm データベースを更新します。 - アクティブなノードをフェイルオーバーサーバーに切り替えるには、/opt/infoprint/ippd/bin/changeHostname.pl server_hostnameと入力します。server_hostnameは稼働サーバーのサーバー名です。
- フェイルオーバーサーバーへのインストールを確認します。
- フェイルオーバーサーバーのライセンスキーをインストールします。
- フェイルオーバーサーバーにシステムユーザーとしてログインします (デフォルトは aiw1)。
- コマンドラインを開き、stopaiwと入力して、フェイルオーバーサーバーのRICOH ProcessDirectorをシャットダウンします。
- 稼働サーバーではrootユーザーでログインしてください。
- アクティブなノードを稼働サーバーに切り替えるには、/opt/infoprint/ippd/bin/changeHostname.pl server_hostnameと入力します。server_hostnameはフェイルオーバーサーバーの名前です。