DB2 データベースをアップグレードする
RICOH ProcessDirectorをアップグレードする際、RICOH ProcessDirectorに埋め込まれているDB2データベースのバージョンをアップグレードできます。インストール処理の一部としてRICOH ProcessDirectorインストールプログラムを開始する前、またはインストールプログラムの完了後に、DB2データベースをアップグレードできます。
- 現在のDB2データベースとRICOH ProcessDirectorシステムがバックアップされます。
- DB2データベースのホームディレクトリー(
/home/aiwinst
がデフォルト)には2.5 GBのフリースペースがあります。 - ディレクトリー
/tmp
には 2 GB のフリースペースがあります。
- 注意:
- アップグレードスクリプトは、RICOH ProcessDirectorとともにインストールされているDB2のバージョンにのみ使用できます。RICOH ProcessDirectorを操作するために DB2の独自のバージョンをインストールした場合は、IBMが提供する標準のアップグレードプロセスを使用する必要があります。
RICOH ProcessDirectorをアップグレードする前に DB2データベースを手動でアップグレードする場合は、新しいバージョンにアップグレードするまでRICOH ProcessDirectorを起動しないでください。RICOH ProcessDirectorの古いバージョンのいくつかは、新しいバージョンのDB2データベースでは動作しません。
DVD または ISO イメージを使用してインストールする場合は、1 次サーバーからインストールメディアにアクセスできることを確認します。必要に応じて、次の手順が完了していることを確認してください。
RICOH ProcessDirectorのインストールプロセスの一環としてDB2データベースをアップグレードする際には、インストーラーの指示に従ってください。インストーラーの データベース構成タブが表示されたら、 DB2 のアップグレードを確認するを選択します。コマンドラインインストーラーを使用している場合は、 DB2 のアップグレードセクションが表示されたら、 1- DB2 のアップグレードを選択します。
DB2 データベースを手動でアップグレードするには、次の手順に従います。
- システムが上記の要件を満たしていることを確認します。
- 1次コンピューターにシステムユーザーとしてログインします(aiw1がデフォルトです)。
- コマンド行を開き、次のコマンドを入力します。 stopaiw
- su - rootと入力し、 Enterキーを押してください。プロンプトが表示されたら、rootユーザーのパスワードを入力してEnterを押します。
- インストールメディアがあるディレクトリーに移動し、scripts/upgradeDB2.shを見つけます。
- スクリプトを実行するには、scripts/upgradeDB2.sh と入力して Enter を押します。
- 注意:
- スクリプトが完了するまでに数分かかることがあります。
スクリプトが終了すると、コマンドプロンプトがDB2のアップグレードに成功しましたと返します。
- スクリプトが完了するまでに数分かかることがあります。
- インストールログでエラーがないか確認します。
/opt/infoprint/ippd/logs/installer/
に移動し、upgradeDB2.logを開きます。 - システム上の DB2 データベースレベルを確認します。/usr/local/bin/db2lsと入力し、 Enter を押します。
このコマンドにより、インストールパスとインストール日とともに現在の DB2 データベースレベルが表示されます。インストールが成功した場合は、DB2データベースレベルは11.5.8になります。
- RICOH ProcessDirectorをアップグレードする前にDB2データベースをアップグレードした場合は、RICOH ProcessDirectorのインストールを続けます。詳しくは、インストールするを参照してください。
- RICOH ProcessDirectorをアップグレード後にDB2データベースをアップグレードする場合、RICOH ProcessDirectorを起動してログオンし、アップグレードが成功したことを確認してください。