2次サーバー
2次サーバーを使用することで、処理が集中するステップの一部をさまざまなワークフローで実行でき、1次サーバーが過負荷になるのを防ぐことができます。1 次サーバーは 2 次サーバーと連動し、システム全体のすべてのジョブの移動を調整します。2次サーバーには、システム情報を保管するための独自の組み込みデータベースはありません。すべてのサーバーは、1次コンピューターにインストールされたデータベースを使用します。
RICOH ProcessDirectorは、さまざまなタイプの2次サーバーをサポートしています。
- ローカル2次サーバー
- 1次コンピューター上で直接作成されます。最小限の構成が必要です。
- リモート2次サーバー
- 1次コンピューターとは別のLinuxコンピューター、またはAIXコンピューター上で作成されます。リモートコンピューターに2次サーバー機能をインストールし、また2次サーバーと1次サーバー間に通信を確立する必要があります。
- コンテナー2次サーバー
- Linuxの1次コンピューター、または1次コンピューターとは別のLinuxコンピューター上で作成されます。コンテナー2次サーバーをホストするコンピューターにDocker
Engine 19.03以上をインストールする必要があります。リモートコンピューターでは、2次サーバーと1次サーバー間に通信も確立する必要があります。また、2次サーバー機能のインストールが必要になる場合があります。
次に、RICOH ProcessDirectorでコンテナー2次サーバーを作成します。サーバーを作成することで、コンピューター上のDockerコンテナーにイメージをロードします。このイメージには、LinuxオペレーティングシステムとRICOH ProcessDirector2次サーバーを実行するために必要なすべてのものが含まれています。
2次サーバーは、入力装置、ステップ、プリンターなど、すべてのタイプのRICOH ProcessDirectorオブジェクトを管理できます。また、外部ステップによってRICOH ProcessDirectorがアクセスする外部プログラムを実行することもできます。外部プログラムは、追加の処理や特殊なタイプの処理を行うことができます。
多くのプリンターが設置され、大量のジョブが処理されるインストール環境では、2次サーバーをシステムに追加することで、ジョブのスループットを向上させることができます。スループットが向上するのは、各サーバーが監視および制御するプリンターやジョブの数が少なくなるためです。
AFPプリンターの場合、リモートサーバーに作業をステージングするように2次サーバーを設定できます。RICOH ProcessDirectorによりプリンターへのパイプラインが一杯のままになり、プリンターがデータを待機する可能性が低くなります。この構成は、物理プリンターから遠く離れた仮想環境やクラウド環境など、外部でホストされているネットワークまたは分散ネットワークにRICOH ProcessDirectorをインストールしている場合、特に便利です。AFPプリンターオブジェクトのプロパティーを使用すると、印刷ファイルを受信する2次サーバー上のディレクトリーを指定できます。次に、2次サーバーは、プリンターが作業を必要とするときに、AFPプリンターへのジョブの解放を管理します。
1 次コンピューターに 2 次サーバーを作成したり、以下のシステムに 2 次サーバー機能をインストールしたりできます。
- AIXバージョン7.2、テクノロジーレベル03 SP3以降
- Red Hat 7.6から最新の7.Xまで
- Red Hat 8.1から最新の8.Xまで
- x86_64のService Pack 4以降を搭載したSUSE Linux Enterprise Server(SLES)12.0
- 注意:
- コンテナーの2次サーバーは、Linuxシステム上でのみ作成できます。