AFPジョブで電子フォームを使用するようにワークフローを変更する
ステップでは、PDF ページをメディアオーバーレイとしてメディアマップに追加し、そのメディアマップが含まれるインライン書式定義を作成します。
- 注意:
- CombineAFPWithFormステップテンプレートは、Preprinted Forms Replacement機能、PDF Document Support機能、およびAFP Support機能がインストールされている場合に使用できます。
- このステップは、メディアと PLE メディアジョブプロパティーに設定された値を無視します。
- シート片面にメディアオーバーレイが 8 つある場合は、その片面に電子フォームを追加できません。
ステップをワークフローに追加する前に、次の手順に従います。
- ワークフローが処理するジョブを印刷するために使用するプリンターを確認します。ステップの出力は、AFPデータでPDFオブジェクトコンテナーをサポートするAFPプリンターでのみ印刷できます。
- ワークフローが処理するジョブを印刷するために使用する事前印刷フォームを確認します。普通紙に印刷する事前印刷フォーム用に電子フォームをメディアオブジェクトに追加します。ワークフローによって使用されるすべての事前印刷フォーム用に電子フォームを定義する必要はありません。置換する事前印刷フォーム用の電子フォームのみ定義できます。
- ワークフローが処理するジョブを印刷するために使用するメディアマップを確認します。メディアマップでトレイ番号を指定する場合は、トレイ番号をメディア名に置換するトレイマッピングファイルを定義します。
このファイルを作成するには、UTF-8形式でテキストを保存できるエディターを使用します。
- 各トレイを RICOH ProcessDirector メディア名に (別々の行で) マッピングします。
- 各行の形式はtraytomedia、空白、トレイ番号、コロン (:) となり、
- コロンに続いて RICOH ProcessDirector メディア名を引用符で囲んで指定します。
コロンの両側には空白を置くこともできます。
この例では、2 つのトレイを RICOH ProcessDirector メディア名にマッピングします。
traytomedia 1 : "Letter Preprinted" traytomedia 2 : "A3"
RICOH ProcessDirectorメディア名の大文字/小文字がメディアマップ内のメディア名の大文字/小文字に一致することを確認します。Letter BlueとLETTER BLUEは一致しません。
RICOH ProcessDirector メディアオブジェクトではないメディア名を指定すると、ステップはそのメディア名を無視します。トレイ番号がメディアマップに指定されたままになります。
- マッピングを UTF-8 形式のテキストファイルで保存します。
例えば、このファイルに CFG 拡張子を付け、
/aiw/aiw1/control_files
ディレクトリー (AIX または Linux) またはC:\aiw\aiw1\control_files
ディレクトリー (Windows) のサブディレクトリーに保存します。
- ワークフロータブをクリックします。
- 変更するワークフローの名前をクリックします。
- オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。 編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
- ワークフロー内のステップを確認し、CombineAFPWithForm ステップを追加する位置を決定します。
ワークフローの RunExternalProgram ステップテンプレートに基づくステップに
afpnorm
コマンドが含まれる場合は、 RunExternalProgram ステップの後ろに CombineAFPWithForm ステップを配置します。afpnorm
コマンドを使用して、AFP ファイルの各文書の最初のページの前に IMM 構造化フィールドを挿入します。AFP ジョブを処理するシンプルなワークフローを変更する場合は、CombineAFPWithForm ステップを UseInlineFormDefinition ステップから EnableRepositioning ステップの間に配置できます。
文書が含まれている AFP ジョブを処理するワークフローを変更する場合は、CombineAFPWithForm ステップを BuildAFPFromDocuments ステップから EnableRepositioning ステップの間に追加できます。
- ワークフローの適切な位置に CombineAFPWithForm ステップを追加します。
- このステップのプロパティーを設定します。
- 特殊な処理要件がある場合を除き、結合 AFP ファイルプロパティーのデフォルト値を使用します。
別の値を指定する場合は、結合された AFP ファイルがその後のステップで使用される現在の印刷ファイルになりません。
- トレイマッピングファイルを定義した場合は、トレイマッピングファイルプロパティーの値をファイルの完全パスと名前に設定します。
このファイルの名前に、RICOH ProcessDirectorシンボル表記を使用できます。この手順の最後に提示される例を参照してください。
- 特殊な処理要件がある場合を除き、結合 AFP ファイルプロパティーのデフォルト値を使用します。
- オプション: 電子フォームの使用に未対応のジョブを処理する場合は、CombineAFPWithForm ステップをバイパスする分岐を追加します。その分岐を経由すると、ジョブは事前印刷フォームに印刷します。分岐を追加すると、電子フォームの使用に対応したジョブと未対応のジョブを同じワークフローで処理できます。
電子フォームを使用するかどうかに基づいて異なる分岐にジョブを送信するには、分岐の 1 つにルールを設定します。例えばカスタマー名がAcmeまたはPinnacleであるジョブで電子フォームを使用するには、 CombineAFPWithForm ステップの分岐で次のルールを設定します。
- Job.CustomerName = 'Acme' OR Job.CustomerName = 'Pinnacle'
カスタマー名がBank10またはStandardであるジョブは、 CombineAFPWithForm ステップをバイパスして、事前印刷フォームでの印刷に進みます。
- ワークフローを保存します。
- ワークフローを有効にしてテストし、適切に動作することを確認します。
CombineAFPWithForm ステップが処理するジョブをチェックして、メディアオブジェクトの 印刷用のメディア名プロパティーで指定されたメディアで印刷することを確認します。
CombineAFPWithForm ステップは、インライン書式定義または外部書式定義を使用する AFP ジョブを処理できます。このステップは、インラインフォーム定義を使用する結合 AFP ファイルを作成します。AFP ジョブが外部書式定義を使用する場合、このステップは変更後の書式定義と新しいメディアマップを結合 AFP ファイルにインラインで埋め込みます。
メディアオブジェクトに裏面の電子フォームが含まれていて、メディアマップが片面印刷を指定している場合、CombineAFPWithForm ステップはメディアマップを変更します。
- 片面から両面に変換します。
- 固定裏面フラグをオンにします。
- 要求された電子フォーム用の PDF ファイルをオーバーレイにラップし、そのオーバーレイをメディアの裏に割り当てます。
プリンターごとに異なるトレイマッピングファイルを使用する
この例では、AFP ジョブ向けに要求できるプリンターごとに異なるトレイマッピングファイルを使用できます。
各ファイルの名前は要求されたプリンタープロパティー (データベース名 Job.RequestedPrinter) と CFG 拡張子にします。
ファイルを control_files
ディレクトリーの tray_mapping
サブディレクトリーに格納します。
トレイマッピングファイルプロパティーに次の値を設定します。
/aiw/aiw1/control_files/tray_mapping/${Job.RequestedPrinter}.cfg
(AIX または Linux の場合)C:\aiw\aiw1\control_files\tray_mapping\${Job.RequestedPrinter}.cfg
(Windows の場合)