InfoPrint Manager から RICOH ProcessDirector に移行する

InfoPrint Manager 印刷環境に精通している場合、RICOH ProcessDirector に移行するには、多少の調整が必要となる場合があります。各システムで実行できるオブジェクトとタスクは、名前は異なりますが、その機能の多くはよく似ています。このトピックの情報は、InfoPrint Manager オブジェクトおよびタスクの一部を、RICOH ProcessDirector 内の同様の概念にマップしたものです。

ユーザーインターフェース

最初に気付くことは、RICOH ProcessDirector で使用する個々の操作インターフェースや管理インターフェースとは異なり、InfoPrint Manager へのアクセスに使用されるユーザーインターフェースが 1 つしかないことです。ただし、ユーザーインターフェースに表示される情報や機能は、使用するユーザー名が属するセキュリティーグループによって変わります。管理者グループに属するユーザー名を使用してログインした場合は、ユーザーインターフェースの[管理]ページにアクセスし、使用可能なすべてのアクションを実行することができます。スーパーバイザーグループのメンバーであるユーザー名を使用してログインした場合は、[管理]ページにアクセスできますが、実行できるのはアクションのサブセットのみです。オペレーターモニターグループのメンバーとしてログインした場合は、インターフェースに[管理]ページは表示されません。

オブジェクト

RICOH ProcessDirector および InfoPrint Manager のオブジェクト間に正確なマッピングは存在しませんが、InfoPrint Manager 内のオブジェクトに機能が類似したオブジェクトが RICOH ProcessDirector システムに多く存在します。

InfoPrint Manager オブジェクトとそれに類似する RICOH ProcessDirector オブジェクト

InfoPrint Manager オブジェクト RICOH ProcessDirector オブジェクト
論理宛先(初期値ジョブ(IVJ)の有無に関係なし) 入力装置
Download for OS/390(MVS)レシーバー Download入力装置

このタイプの入力装置は、AFPサポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。

実宛先 プリンター
ジョブ ジョブ
論理宛先のホットフォルダー属性 ホットフォルダー入力装置
補助シート バナーページ
変換オブジェクト RunExternalStepステップテンプレートから作成されるステップ
ResourceContextオブジェクト ステップ、ステップテンプレート、またはプリンターでのAFPリソースパスプロパティーの値。

このプロパティーは、AFPサポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。

タスク

RICOH ProcessDirectorで、InfoPrint Managerを使用して実行できるのと同じタスクの多くを実行できます。

InfoPrint Manager タスクとそれに類似する RICOH ProcessDirector タスク

InfoPrint Manager タスク RICOH ProcessDirector タスク
ジョブおよび文書のデフォルトを作成する。 ワークフローに追加するステップごとにジョブデフォルトプロパティーを設定します。
pdprコマンドを使用してジョブを実行依頼します。 クライアントシステム上の pdpr スクリプトのインストールと RICOH ProcessDirector の構成の説明にしたがって、ジョブを受け受信するようにします。通常どおり、ジョブを実行依頼します。
    注意:
  • RICOH ProcessDirector 内の pdpr スクリプトは、InfoPrint Manager 内の pdpr コマンドが受け入れるすべてのオプションを受け入れるわけではありません。詳しくは、サポートされているpdprオプションの情報を参照してください。
複数のデータセットジョブを単一の RICOH ProcessDirector ジョブとして受け取ります。 Download入力装置のプロパティーノートブックを開きます。拡張タブをクリックします。 データセットのマージプロパティーを はいに設定します。

この機能は、AFPサポート機能がインストールされている場合にのみ使用可能になります。

ジョブ状況を確認する。 [ジョブ]テーブルを使用して、ジョブを検索します。ジョブ番号をクリックすると、そのジョブのプロパティーノートブックが開きます。状況タブをクリックします。
メディア、部数、優先順位、その他の多くのジョブプロパティーを表示または変更する。 [ジョブ]テーブルを使用して、ジョブを検索します。ジョブ番号をクリックすると、そのジョブのプロパティーノートブックが開きます。
ジョブを一時停止して再開する。 [ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして、停止および 続行をクリックします。
ジョブを中断する。 [ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして、停止をクリックします。次に、ジョブが現在印刷されている場合は、オプション すぐに停止し、印刷された最終ページを記憶を選択します。
ジョブを保留および保留解除する。 オペレーターがジョブの印刷を続行するためのアクションを実行するまで、ワークフロー内の特定の位置でジョブの処理を停止するように、ワークフローを構成します。
印刷するページ範囲を変更する。 [ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして、再印刷をクリックしてから、再印刷するページを選択します。
ジョブを別の宛先へ移動する。 [ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして、スケジュールをクリックします。
ジョブを先頭にする。 [ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして、プロモートをクリックします。
ジョブを保存する。 同じ時間の同じワークフローを使用して処理されるすべてのジョブを保存するには、RetainCompletedJobsステップテンプレートを基にしたステップを作成し、 保存期間プロパティーを設定します。特定のジョブを長時間または短時間保存するには、そのジョブの 保存期間プロパティーの値を変更します。
保存されたジョブを表示する。 [システムの要約]ポートレットで、完了をクリックします。
保存されたジョブを再実行依頼する。 [ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして、再印刷または 再処理をクリックします。
ジョブの保存時間を変更する。 [ジョブ]テーブルを使用して、ジョブを検索します。ジョブ番号をクリックすると、そのジョブのプロパティーノートブックが開きます。一般タブをクリックします。そのジョブの 保存期間プロパティーの値を変更します。
ジョブを取り消す。 [ジョブ]テーブルで1つ以上のジョブを右クリックして、削除をクリックします。

ジョブが現在印刷されている場合は、[ジョブ]テーブルでジョブを選択し、停止をクリックしてから すぐに停止し、ジョブの残りの部分を廃棄オプションを選択します。

ジョブを削除する。 [ジョブ]テーブルで1つ以上のジョブを右クリックして、削除をクリックします。
ジョブログを表示する。 [ジョブ]テーブルでジョブを右クリックして、ログの表示をクリックします。
ジョブを終了させる、エラーメッセージの数を設定する。 この数のエラーメッセージが出力された後に、同じワークフローを使用して処理されるすべてのジョブを終了するには、PrintJobsステップテンプレートを基にしたステップを作成し、 ジョブを停止するメッセージの数プロパティーを設定します。この数より多いか少ないエラーメッセージが出力された後に特定のジョブを停止するには、そのジョブの ジョブを停止するメッセージの数プロパティーの値を変更します。

この機能は、AFPサポート機能がインストールされている場合にのみ、AFPプリンターで使用可能になります。

プリンターを作成する。

管理ページで、左のペインにある装置 プリンターをクリックし、 追加をクリックします。

プリンターのプロパティーを表示または変更する。 メインページのプリンターポートレットで、プリンター名をクリックします。
プリンター状況を確認する。 [プリンター]ポートレットを参照します。[プリンター]アイコンが明るい青である場合、プリンターは作動可能です。アイコンが赤の場合、プリンターにはアテンションが必要です。矢印が青である場合、プリンターは使用可能です。黄色の場合、プリンターは使用できません。追加の状況については、プリンターの名前をクリックしてそのプリンターのプロパティーノートブックを開きます。状況タブをクリックします。
プリンターを一時停止する。 [プリンター]ポートレットでプリンターを右クリックして、停止をクリックします。
プリンターを前送りまたは後送りする。 プリンターで印刷中のジョブに対してジャンプアクションを使用します。

この機能は、AFPサポート機能がインストールされている場合にのみ、AFPプリンターで使用可能になります。

プリンターをシャットダウンする。 メインページのプリンターポートレットで、プリンターを右クリックして シャットダウンを選択します。
プリンターログを表示する。 メインページのプリンターポートレットで、プリンターを右クリックして ログの表示を選択します。
ホットフォルダーとして使用するディレクトリーを作成する。 RICOH ProcessDirector グループ (デフォルトは aiwgrp1) の RICOH ProcessDirector システムユーザー (デフォルトは aiw1) が、ホットフォルダー入力装置の フォルダー位置および ステージング位置として指定するディレクトリーの所有者である必要があります。ホットフォルダー入力装置を作成するときに指定したディレクトリーが存在しない場合は、RICOH ProcessDirector によってそのディレクトリーが作成され、適切な所有権が設定されます。
ユーザーインターフェースに表示される情報をフィルターに掛ける。

システムサマリーポートレットまたはプリンターポートレットのリンクを使用するか、ジョブテーブルの上部にあるフィルターフィールドフィルターアイコンイメージに入力します。

ユーザー出口を使用してアカウンティング情報を生成する。 ainurpt7ainurpt8、および ainurpt9 の各出口は RICOH ProcessDirector に組み込まれており、ユーザー出口プログラムとして実行されるようにセットアップできます。
ユーザー出口を使用してジョブの完了情報をログに記録する。 ainuxjobcompletion 出口は RICOH ProcessDirector に組み込まれており、InfoPrint Manager と同じログに情報を書き込みます。どのプログラムが項目を出力したのかはプリンター名で識別できます。これは、ログの項目では、RICOH ProcessDirectoraiw1 を、RICOH ProcessDirector のユーザーインターフェースに表示されるプリンター名に追加するためです。
オンライン使用説明書を開く。

ページの右上隅にある(情報アイコン)ボタンをクリックし、 ヘルプを選択します。