SplitDocuments
たとえば、グループには、100,000個の文書が含まれる場合がありますが、インサーターが一度に保持できる文書の数は、45,000個までです。SplitDocumentsステップでは、100,000個の文書を3つの小さな印刷ジョブに分割できます。単一の文書が最大文書しきい値を超えた場合、その文書は自動的にジョブに追加されます。
文書またはシートの最大数を超えた場合は、SplitDocumentsでは、子ジョブをより小さい規模の子ジョブに分割されます。文書の順序付けは子ジョブで保持されますが、ジョブが分割される場合は、ジョブ内の最初の文書のシーケンスが常に 1 になり、それに続く文書に対してシーケンスが 1 ずつ増えるように、値が調整されます。文書がグループに分割されると、シーケンスプロパティーの値が変更されますが、文書プロパティーファイル内の実際の文書の順序付けは変更されません。文書またはシートの最大数を超えなかった場合は、 SplitDocumentsでは、ジョブは分割されず、実動ジョブIDも変更されません。
分割境界プロパティーと境界に達するまで最大分割を超過プロパティーを使用してジョブを分割するポイントを変更できます。これらのプロパティーを使用するには、同じジョブ内にグループ化した状態で維持したい文書のグループを識別するプロパティーをあらかじめ定義しておく必要があります。
オプションで、[分割バランス]プロパティーを使用して、結果として生成される子ジョブのサイズのバランスをとることができます。バランスをとらないと、子ジョブが最大サイズ、またはそれに近いサイズになります。ただし、最後の子ジョブは他のジョブよりかなり小さくなることがあります。[分割バランス]を使用すると、バランスをとらないで分割したときと同じ数の子ジョブが作成されますが、どのジョブもほぼ同じサイズになります。各子ジョブのサイズが同じになり、オリジナルジョブの合計サイズを子ジョブの数で除算したサイズ (すべての子のサイズの平均値) になるのが理想的です。 しかし、子ジョブの実際のサイズは、文書のサイズがさまざまで、[分割境界]オプションを使用しているため異なることがあります。バランスは、最も大きい文書サイズ (または、[分割境界]を使用した場合はグループ) が最大サイズと比較して小さめである場合に最もよくとることができます。例えば、最大ドキュメントまたはグループが最大サイズの 10% である場合、子ジョブサイズの違いは大きくても 20% になります。
例えば、各トレイの文書がすべて同じジョブに含められるように、子ジョブが郵便物間で分割されるようにできます。まず、[トレイ ID]というカスタム文書プロパティーを定義して、個々の文書にそれらの値があることを必ず確認します。分割境界を使用しないと、SplitDocumentsステップによりジョブがトレイの中央で分割されることがあります。ただし、分割境界プロパティーの値としてトレイIDを入力した場合、 SplitDocumentsは、隣り合った文書のトレイIDが異なっている、子ジョブの分割ポイントのみ考慮に入れます。[境界に達するまで最大分割を超過]が[はい]の場合、子ジョブサイズが最大ジョブサイズ以上になるように、ステップにより分割ポイントがトレイの最後まで移動されます。[境界に達するまで最大分割を超過]が[いいえ]の場合、ステップによりトレイが子ジョブに追加されません。そのトレイを追加すると、子ジョブサイズが最大ジョブサイズを超えます。分割バランスオプションを選択した場合、各子ジョブの郵便物数がより均等に分散されるように SplitDocumentsステップにより分割ポイントが選択されます。
ジョブプロパティーデフォルト
- 子ジョブ1つあたりの最大文書数:設定なし
- 子ジョブ1つあたりの最大シート数:設定なし
- 境界を分割:設定なし
- 境界に達するまで最大分割を超過:はい
- 分割バランス:なし
使用上の注意
- 最大文書数と最大シート数はそれぞれ 45,000 に設定します。これは、多くの印刷所における標準的な一巻の紙とそのキャパシティーに対応します。インサーターの入力キャパシティー、用紙の厚さ、ビジネスプロセスなど、さまざまな要因が最適値に影響する可能性があります。
- SortDocumentsステップテンプレートに基づくステップがこのステップの前に実行された場合、文書の順序は保持されます。
- [子ジョブ当たりの最大文書数]プロパティーと[子ジョブ当たりの最大シート数]プロパティーの両方に値を入力できます。どちらかの制限に達すると、ジョブは分割されます。
- SplitDocumentsは、データベースではなく文書プロパティーファイルの値を更新します。文書プロパティーのデータベース値を更新するには、使用しているワークフローの UpdateDocumentsInDatabaseに基づくステップを SplitDocumentsの後に追加します。
- [分割バランス]アルゴリズムは、常に最適なジョブバランスを生成するわけではありません。このオプションを選択した場合と選択しない場合の両方でステップを実行して、どちらの結果がニーズに合っているかを調べることができます。
- ステップが[分割バランス]オプションを使用してジョブのバランスをとるときは、文書の順序が保持されます。例えば、ステップが文書を最初の子ジョブから 3 番目の子ジョブに移動することはありません。
- [分割バランス]オプションを選択した場合でも、通常の処理より多くの子ジョブが作成されるとステップが判断した場合、ステップは[分割バランス]オプションを無視します。