Document Property Designer

Document Property Designer を使用して、AFP ファイルの文書とジョブプロパティーをカスタマイズできます。これらのプロパティーは、さまざまな方法でワークフローで使用できます。

RICOH ProcessDirectorサポート担当者と協力して、カスタムプロパティーをインストール環境に合わせて定義できます。これらの文書プロパティーは、次のように定義できます。

  • 文書を郵便番号に従ってソートする場合、郵便番号というカスタム文書プロパティーを定義できます。
  • 文書を顧客番号に従ってグループ化する場合、顧客番号というカスタム文書プロパティーを定義できます。

カスタマイズしたプロパティーには、AFP 文書内のいずれの索引タグ値も含めることができます。索引タグは、AFP アーキテクチャーではタグ付き論理エレメント (TLE) と呼ばれます。

Document Property Designer を使用すれば、実動 AFP ファイルの代わりをするサンプル AFP ファイルで定義されている索引タグにプロパティーをリンクできます。Document Property Designer では、プロパティーを索引タグにリンクする方法についての情報を使用して Visual Workbench 制御ファイル を作成します。次に、プロパティーの値を計算する RICOH ProcessDirector ステップを構成します。このステップでは、この制御ファイルによって、文書またはジョブプロパティーが索引タグにどのようにリンクされるのかが決定されます。

例えば、文書プロパティー郵便番号を定義していて、サンプル AFP ファイル内の各文書に郵便番号が含まれた索引タグ mail codeがある場合は、Document Property Designer を使用して 郵便番号文書プロパティーを mail code索引タグにリンクできます。文書プロパティーが索引タグにリンクされると、RICOH ProcessDirector が索引タグの値を、サンプル AFP サンプルファイルと同じ索引タグを含む実動 AFP ジョブ内の文書プロパティーに割り当てます。

同じプロパティーを異なるサンプル AFP ファイル内の別々の索引タグにリンクできます。例えば、あるサンプル AFP ファイルに索引タグ mail code があり、別のサンプル AFP ファイルに索引タグ route code がある場合、同じ文書プロパティーを最初のサンプル AFP ファイルの索引タグ mail code と 2 番目のサンプル AFP ファイルの索引タグ route code にリンクできます。1 つ以上のプロパティーを異なるサンプル AFP ファイル内の別々の索引タグにリンクする場合は、サンプル AFP ファイルごとに個別の Visual Workbench 制御ファイル を作成する必要があります。これにより、プロパティーの値を計算する RICOH ProcessDirector ステップを構成して、ワークフローを使用する実動 AFP ジョブに適用される制御ファイルが各ステップで使用されるようなります。

複数の索引タグを同じプロパティーにリンクすることもできます。例えば、「routing code」という索引タグと 「postal code」という索引タグがある場合、両方の索引タグを 「mail code」というプロパティーにマッピングできます。同じプロパティーに異なる索引タグ名を使用している複数のジョブで、同じ Visual Workbench 制御ファイル を使用できますが、システムでは特定の文書でこれらの索引タグのうちの 1 つしか認識されません。文書で複数の索引タグに遭遇すると、システムは最初に遭遇した索引タグでプロパティー値を割り当てます。

プロパティーを索引タグにリンクする際に Document Property Designer を使用すれば、以下の操作も実行できます。

  • 索引タグ値を編集して、プロパティーに索引タグ値の一部のみが含まれるようにする。例えば、顧客番号を編集して、プロパティーに顧客番号の一部のみが含まれるようにできます。
  • プロパティーのリンクオプションを定義する。例えば、索引タグが文書内に見つからなかった場合の文書プロパティーのデフォルト値を指定できます。