再印刷要求を実行するために文書を保存する使用シナリオ

このシナリオでは、印刷業者が月 1 回銀行のアカウント明細書を印刷の上、郵送します。顧客が銀行取引明細書の再印刷を要求した場合、銀行は印刷業者に明細書の印刷後最長 4 年間これらの要求を満たすことを望んでいます。この銀行は、保存されるジョブに関する実動履歴を保存することも希望しています。そうすれば、オリジナルジョブが処理された際に印刷された明細書を確認できます。

現在この印刷業者は 1 日あたり 500 件のジョブを実行し、ワークフローの RetainCompletedJobs ステップを使用して、3 日間ジョブを保存しています。ジョブを3日間を超えて保持した場合、 ジョブテーブルでジョブが検索しにくくなり、印刷実動システムでパフォーマンス上の問題が発生する場合があります。例えば、印刷業者が 3 か月間ジョブを保持した場合、 ジョブテーブルには 45,000 件のジョブが保存されます。

印刷業者の管理者は保存期間が 4 年間のリポジトリーを作成します。そして、管理者が現行ジョブの状態 プロパティーが 完了に変わるたびに、ジョブの状態情報を記録する履歴記録通知オブジェクトを定義します。それから、記録される通知の数を最小限にするために、管理者は、 現行ステップPrintJobs と等しい場合のみに履歴記録が保存されるように条件を設定します。

管理者は StoreInRepository ステップテンプレートに基づくステップを、PDF 印刷ワークフローの PrintJobs ステップの後と、 RetainCompletedJobs ステップの前の間に追加します。管理者は、 StoreInRepository ステップでジョブプロパティーと文書プロパティの両方を指定します。ジョブプロパティーは、 カスタマー名カスタム 2 (サイクル日付を保存)、 実行依頼時刻、および ワークフローです。文書プロパティーは、 確認受信者アカウント番号、そして 郵便番号です。また、管理者は、 履歴記録の保存プロパティーに はいを設定します。印刷業者のスタッフは、任意のジョブプロパティーと文書プロパティーを組み合わせて、文書と履歴の処理に関する情報を検索して取得できます。

プリプレス部門は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat を使って PDF ファイル内の文書を識別し、文書プロパティーを定義します。スタッフは、それから PDF 印刷ワークフローにジョブを実行依頼します。

ジョブが StoreInRepository ステップを完了すると、ジョブとその印刷完了時のタイムスタンプがリポジトリーに保存されます。ジョブを実行してから 3 日後に、ジョブが[ジョブ]テーブルから削除されます。

ジョブを実行してから8か月後の2014年8月に、印刷業者は銀行から、アカウント番号1122345687の文書を再印刷する要求を受信します。印刷部門のスーパーバイザーはリポジトリーで、 カスタム 2 ジョブプロパティーの値が DEC2013 かつ アカウント番号文書プロパティーの値が 112234568 である文書を検索します。 結果テーブルには、これらのプロパティー値に一致する文書がリストされます。

スーパーバイザーは、文書に関する詳細情報を表示します。[履歴]タブで、見つかった文書が正しいことを確認します。それから、スーパーバイザーは印刷に関連するステップのみがある再印刷ワークフローに明細書を実行依頼します。