コンポーネント
RICOH ProcessDirector 基本製品は、次のコンポーネントで構成されています。
- RICOH ProcessDirector 1 次サーバー
- RICOH ProcessDirector 1 次サーバーは、ジョブを作成する入力装置やジョブを印刷するプリンターなど、すべてのジョブの活動を管理します。さらにサーバーはワークフロー (他のプログラムが組み込まれている場合もあります)
によってジョブを処理します。このサーバーは、ジョブのフローと、システム情報を保管するデータベース表を制御します。
RICOH ProcessDirector 1次サーバーは、以下のオペレーティングシステムを実行している64ビットx86コンピューターにインストールします。
- x86_64向けCentOS Linux 7.9から最新の7.Xまで
- Red Hat 7.6から最新の7.Xまで
- Red Hat 8.1から最新の8.Xまで
- Rocky Linux 8.4から最新の8.Xまで
- Rocky Linux 9.0から最新の9.Xまで
- x86_64のService Pack 4以降を搭載したSUSE Linux Enterprise Server(SLES)12.0
- x86_64のService Pack 1以降を搭載した SUSE Linux Enterprise Server(SLES)15.0
さらに、バックアップ(またはフェールオーバー)コンピューターとして使用するスタンバイコンピューターをインストールするように設定することもできます。RICOH ProcessDirectorは、アクティブなコンピューターとバックアップコンピューターの両方にインストールされますが、一度に1台のコンピュータでしか実行できません。両方のコンピューターから同じ NFS ファイルサーバーにアクセスできることが必要です。アクティブコンピューターが動作できなくなった場合は、RICOH ProcessDirector 付属のスクリプトを管理者が実行すると、オブジェクトや印刷ジョブを失うことなく処理をバックアップコンピューターに移動できます。
- 注意:
- アクティブコンピューターとバックアップコンピューターの両方のライセンスキーを購入する必要があります。
既存のお客様は、IBM DB2を使い続けることも、データをPostgreSQLに移行することもできます。詳細は第3章のアップグレードを参照してください。
PostgreSQLデータベースはDockerコンテナーにインストールされます。RICOH ProcessDirector をインストールする前に、1 次コンピューターにDocker Engineをインストールする必要があります。
RICOH ProcessDirector のメインデータベースとして DB2 を使用する場合、以下のことが可能です。
- RICOH ProcessDirector のインストール中に DB2 をインストールする。このオプションを選択した場合は、この DB2 インストールを他の目的で使用することはできません。
- 自身で用意した DB2 を、RICOH ProcessDirector 1 次サーバーで使用するコンピューターにインストールする。
- 自身で用意した DB2 サーバーを別のコンピューターに、DB2 クライアントを 1 次コンピューターにインストールする。
2 次サーバー機能をインストールするコンピューターに、データベースまたはデータベース関連ソフトウェアをインストールする必要はありません。 2 次サーバーは、1 次コンピューターにインストールされるデータベースを共有します。
- RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェース
- RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースは、印刷処理を管理できるようにする Web ブラウザーベースのインターフェースです。RICOH ProcessDirector ユーザー ID を持つユーザーは、Windows または Linux ワークステーションで、サポート対象の Web ブラウザーを使用してユーザーインターフェースにアクセスできます。ワークステーションには、次の
Web ブラウザーの最新バージョンのいずれかがインストールされている必要があります。
- Mozilla Firefox
- Google Chrome
- Microsoft Edge
ユーザーインターフェースには、再印刷するページを選択できるように、Adobe Acrobat Reader(または類似のPDFビューアープラグイン)を使用してAFPファイルまたはPDFファイルを表示する、Webベースのファイルビューアーも用意されています。
- ユーザーインターフェースにアクセスするには、次の URL を Web ブラウザーのアドレスバーに入力します。hostname は、1 次サーバーが稼働しているコンピューターのホスト名または IP アドレスに置き換えてください。http://hostname:15080/pd
認証が済んだら、更新されたユーザーインターフェースを操作できます。ユーザーインターフェースの主な機能は次のとおりです。
- メインページには、システムの正常性、ジョブの状況、装置の状況を色分けやグラフを使用してグラフィカルに表示するポートレットが含まれます。ユーザーは、システムの全体的な状況を一目で把握でき、必要に応じて詳細を簡単にドリルダウンできます。
- メイン ページ上でポートレットを移動するには、タイトルバーをクリックしてポートレットを別の位置にドラッグし、マウスのボタンを放してポートレットをドロップできます。ポートレットを最大化して、ブラウザーのウィンドウ全体に表示できるようにもなりました。 ポートレットをウィンドウに合わせるアクションによって、すべてのポートレットをウィンドウの表示可能なサイズに合わせて一度にサイズ変更できます。
- 設定()メニューの 列の管理アクションを使用して、すべてのポートレットおよびオブジェクトテーブルで利用可能な列をカスタマイズできます。テーブルがメインページと 管理ページのどちらにも表示される場合は、ページごとに異なる列を保存できます。
- メインページと 管理ページは、どちらも自動的に更新され、プロパティーや状況の変化が表示されます。最新の情報を表示するために、ブラウザーの表示を手動で更新する必要はありません。
- 注意:
- ジョブテーブル内のジョブが 1500 個を超える場合は、ジョブのプロパティーや状況の変化は自動的に更新されません。その他のポートレットは、引き続き自動的に更新されます。
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メイン ページだけでなく、 管理 ページでも、すべてのタイプの装置を追加、コピー、削除できます。両方のページで、 その他のアクションメニューに コピーおよび 削除コマンドが用意されています。 管理ページでは、 追加アクションは右側のテーブルの一番上に用意されています。メインページでは、 追加アクションは 設定()メニューに用意されています。
- ジョブテーブルには、改ページコントロールを使用せずに、最大 1500 個のジョブが表示されます。ページ単位に表示を送る代わりに、同じテーブル内でジョブのリスト全体をスクロールできます。
- ほとんどのポートレットおよびテーブルに、フィルターが含まれています。 このフィルターを使用して、項目を簡単に見つけることができます。フィルターアイコン()をクリックして、ボックスに入力します。ポートレットまたはテーブルには、ユーザーが入力したテキストを含む行のみが表示されます。
- ジョブポートレットには、 詳細なフィルターが含まれます。 詳細なフィルタータイトルの左側にある矢印をクリックしてフィルターを展開し、 ジョブテーブルのフィルターに使用する条件を指定します。
- 位置プロパティーに基づいて、メインページと 管理ページのどちらでも、オブジェクトへのアクセスを管理できます。プリンター、入力装置、ジョブなどのオブジェクトを特定の位置に割り当てた場合は、各ユーザーの 許可された位置プロパティーを使用して、ユーザーインターフェース内で表示可能な位置を定義できます。
表示する位置プロパティーによって、ユーザーは、ユーザーインターフェース内で表示が許可される位置を選択できます。許可された位置のサブセットを表示するようにユーザーが選択した場合は、位置アイコン () がバナー領域に表示されます。
- をクリックすると開くヘルプウィンドウは、別の位置に移動することも、表示する情報量に応じてサイズを変更することもできます。ウィンドウ内のテキストをハイライトして、コピーすることもできます。
- ユーザーインターフェースは次の言語で使用できます。
- ブラジルポルトガル語 (pt_BR)
- 英語(en_US)
- フランス語(fr_FR)
- ドイツ語(de_DE)
- イタリア語(it_IT)
- 日本語(ja_JP)
- スペイン語 (es_ES)
- RICOH ProcessDirector インフォメーションセンター
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このインフォメーションセンターには、RICOH ProcessDirector についての学習および使用に役立つトピックがあります。
インフォメーションセンターを開くには、画面のバナーでRICOH ProcessDirector 外部から開くこともできます。
をクリックします。また、ブラウザーでインフォメーションセンターの位置にブックマークを付け、