[再フォーマット]ステップ再開タイプを使用するワークフローをセットアップする

ジョブを特定のプリンターから別のプリンターに移動するとき、ジョブの再フォーマットが必要になる場合があります。例えば、連続用紙プリンターで2アップで印刷するようにフォーマットされているジョブを、データが1アップにフォーマットされている必要があるカットシートプリンターに移動する必要がある場合です。該当プリンターに対してジョブをスケジュールするだけでは十分ではありません。ジョブ内のデータをプリンターで正しく印刷するには、再フォーマットを行う必要があります。該当プリンター向けにジョブを再フォーマットするワークフローをセットアップする必要があります。
ワークフローのセットアップ後、オペレーターは出力形式スケジューリングプロパティーを使用して、ジョブをプリンターに合わせることができます。オペレーターが ジョブをスケジュールページを使用してジョブの 出力形式を変更すると、ジョブはステップ再開タイプが 再フォーマットになっているステップに送られます。ジョブはこのステップから、選択された 出力形式に対して正しいステップを実行するワークフローパスを通って送られます。

ワークフローをセットアップする前に、必要な再フォーマットを識別します。ワークフローには、プリンターで使用される出力形式値ごとに、条件付き処理のパスが必要です。

出力形式スケジューリングプロパティーには5つの値があります。これらの値は、プリンターにジョブをスケジュールするだけなので、任意のジョブフォーマットプロセスに割り当てることができます。ここでは、それぞれの値のお勧めの使い方を示します。

  • PDF で A から Z まで

    PDFでAからZまで値は、ロールツーフォールドPDFプリンターや、PDFプリンター向けにフォーマットするジョブに割り当てることができます。

  • PDF で Z から A まで

    PDFでZからAまで値は、ロールツーロールPDFプリンターや、PDFプリンター向けにフォーマットするジョブに割り当てることができます。

  • AFP で A から Z まで

    AFPでAからZまで値は、ロールツーフォールドAFPプリンターや、AFPプリンター向けにフォーマットするジョブに割り当てることができます。

  • AFP で Z から A まで

    AFPでZからAまで値は、ロールツーロールAFPプリンターや、AFPプリンター向けにフォーマットするジョブに割り当てることができます。

  • 変換

    変換値は、PostScriptプリンターや、これらのプリンター向けにフォーマットする任意のデータストリーム内のジョブに割り当てることができます。

再フォーマットステップ再開タイプを使用するワークフローをセットアップするには、次の手順に従います。

  1. 出力形式値をプリンターに割り当てます。
    1. [プリンター]ポートレットで、プリンターを右クリックしてプロパティーを選択します。
    2. [スケジューリング]タブで、 出力形式プロパティーの値を設定します。
  2. ワークフロータブをクリックします。
  3. 変更するワークフローの名前をクリックします。
  4. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  5. ワークフロー内のジョブに出力形式値を設定します。
    例:
    • 指定変更ファイルで出力形式の値を設定します。
    • AssignJobValuesステップで、 設定する値プロパティーの値として 出力形式を選択してから、 出力形式の値を選択します。
    • PrintJobsステップで、 出力形式の値を設定します。
  6. コネクターを通じて、出力形式値が異なるプリンター向けにジョブを再フォーマットする分岐にジョブを送るステップで、 ステップ再開タイプ再フォーマットに設定します。
    この目的のためにワークフローにステップを追加する必要がある場合、ContinueToNextStepステップテンプレートを使用できます。
      重要:
    • ステップ再開タイプが再フォーマットのステップは、ワークフロー内で1ステップのみにする必要があります。このステップ再開タイプを複数のステップに指定すると、オペレーターがジョブの 出力形式値をプリンターの 出力形式値に一致させるときに、ジョブがエラー状態になります。
  7. 条件付き処理をワークフローに追加して、再フォーマットを実行します。
    条件付き処理は、必要に応じて、簡単な処理にも複雑な処理にもできます。

    ReversePDFPageOrderPreparePDFOutputForFinishing、または ReverseOutputOrder(AFPジョブ向け)などのステップを使用して、ジョブ内のページ順序を変更できます。ジョブを再フォーマットするステップは、 再フォーマット再開タイプのステップの後に配置し、再フォーマットするジョブタイプごとに条件付き処理を追加します。

    ジョブの出力形式変換であり、適切なTransform Featureがインストールされている場合は、 TransformJobIntoPDFTransformJobIntoAFPTransformWIthAdvancedFeatureなどのステップを使用して、ジョブをプリンターに適切なデータストリームに変換できます。

    この手順の最後に挙げる例では、簡単なPDFワークフローを変更してジョブを再フォーマットする方法を示します。

  8. ワークフローを保存し、使用可能にします。
  9. ワークフローをテストして、各出力形式値のジョブがワークフローの適切なパスを通り、要求されたプリンター向けに再フォーマットされることを確認します。

例:ロールツーフォールドPDFプリンターにジョブを送信する簡単なワークフローを変更する

このワークフローには、次のステップがあります。

  • SetJobPropsFromTextFile
  • DetectInputDataStream
  • CountPages
  • CreatePageRanges
  • PrintJobs
  • RetainCompletedJobs
  • RemoveJobs

ロールツーロールPDFプリンター向けにPDFジョブを再フォーマットするには、次の手順に従います。

  1. ロールツーフォールドプリンターの出力形式PDFでAからZまで値を割り当てます。
  2. ロールツーロールプリンターの出力形式PDFでZからAまで値を割り当てます。
  3. ワークフロー内のジョブの出力形式値を PDFでAからZまでに設定します。
  4. CountPagesステップと CreatePageRangesステップの間に、 ContinueToNextStepステップテンプレートに基づく Continueステップを追加します。
  5. Continueステップで、 ステップ再開タイプ再フォーマットに設定します。
  6. Continueステップと CreatePageRangesステップを結ぶコネクターに次の条件の規則を追加します。 出力形式 = PDFでAからZまでです。規則に ロールツーフォールドの場合という名前を付けます。
  7. ロールツーフォールドの場合コネクターの下に、 ReversePDFPageOrderステップに基づく、切断されたステップを追加します。この新しいステップを Continueステップと CreatePageRangesステップに接続します。
  8. Continueステップと ReversePDFPageOrderステップを結ぶコネクターに次の条件の規則を追加します。 出力形式 = PDFでZからAまでです。規則に ロールツーロールの場合という名前を付けます。
  9. PrintJobsステップで、 要求されたプリンター設定なしに設定します。

    この設定は、RICOH ProcessDirectorが特定のプリンターに自動的にジョブを送信しないようにします。

  10. ワークフローを保存し、使用可能にします。
  11. ワークフローに従ってジョブを実行します。
    1. ワークフローを使用可能にします。
    2. ワークフローにジョブを送信する入力装置を有効にし、接続します。
    3. ロールツーフォールドプリンター向けにフォーマットされたジョブをワークフローに実行依頼します。

      ジョブは、ロールツーフォールドプリンターで印刷されます。

    4. ロールツーフォールドプリンターを使用不可にします。
    5. ロールツーフォールドプリンター向けにフォーマットされた別のジョブをワークフローに実行依頼します。

      ジョブはPrintJobsステップに到達すると停止します。

    6. [ジョブ]テーブルでジョブを選択し、スケジュールをクリックします。
    7. ロールツーロールプリンターを選択して、ジョブをプリンターに合わせるをクリックします。
    8. OKをクリックします。

      ジョブはContinueステップに戻り、 ロールツーロールの場合分岐を通って、ロールツーロールプリンターで印刷されます。