インサーター結果ファイル
例えば、RICOH ProcessDirector は文書それぞれの挿入状態を示す[状態]文書プロパティーを設定します。
インサーター結果ファイルの形式および内容はインサーターにより異なるため、RICOH ProcessDirectorは、これらのタイプのインサーター結果ファイルを以下のように処理します。
- ジョブ特定の結果ファイル: 各結果ファイルには 1 つのジョブのみの結果が入っています
- ジョブ特定ではない結果ファイル: 各結果ファイルには複数のジョブの結果が入っています (Gunther 結果ファイルなど)。
結果ファイルには、挿入後の文書の状態を示す状態コードとともに、文書ごとに 1 つのレコードが入っている場合があります。そうではない場合は、結果ファイルには、再印刷が必要な各文書のみのレコードが入っています。
RICOH ProcessDirector は、以下の出力形式の結果ファイルを読み取ることができます。
- 固定長レコード(FLR):各レコードのフィールドは固定長になっていて、各フィールドの間に区切り文字はありません。
- コンマ区切り(DEL):各レコードのフィールドはコンマで区切られています。
インサーター結果ファイルの形式および内容は異なるため、以下の規則ファイルを作成する必要があります。
- 構文解析規則ファイル:インサーター結果ファイルの各レコード内のフィールドを定義します。
- ジョブプロパティー規則ファイル:RICOH ProcessDirectorジョブプロパティーの値を設定する方法を指定します。このファイルは、ジョブ特定の結果ファイルにのみ使用されます。
- 文書プロパティー規則ファイル:RICOH ProcessDirector文書プロパティーの値を設定する方法を指定します。
要件:インサーター結果ファイルは、次の要件を満たしている必要があります。結果ファイルがジョブ特定のものであるかどうかに応じて、要件は異なります (ジョブごとに 1 つの結果ファイルがあります)。
- ジョブ固有の結果ファイル:各結果ファイルのファイル名は、インサーターコントローラーに関連付けられたシステム内の各ジョブに対して一意でなければなりません。結果ファイルの名前には、 ジョブ番号または インサータージョブ名プロパティーなど、システム内でジョブごとに固有なジョブプロパティーの値を組み込むようお勧めします(デフォルトでは、インサータージョブ名はジョブ番号ですが、 インサータージョブ名プロパティーで別の値を設定できます。)インサーターコントローラーオブジェクトの 受信コマンドプロパティーで結果ファイルのファイル名を指定します。
例:ジョブ番号が10001023の場合、結果ファイルの名前は
10001023
またはKern10001023
とできます。ファイル内の各レコードには、レコードを適用する文書を識別するために、以下の文書プロパティーのいずれかの値が入っていなければなりません。
- 文書番号
- 挿入シーケンス
- 注意:
- Quadient Inserter Express機能は、ジョブ固有の結果ファイルのみをサポートしています。
- 非ジョブ固有の結果ファイル:ファイル内の各レコードには、レコードが適用される文書を識別するために、この文書プロパティーの値が含まれている必要があります。
- 文書番号
インサーターコントローラーオブジェクトの受信コマンドプロパティーでは、RICOH ProcessDirector が実行するコマンドまたはスクリプトを指定して、ジョブのインサーター結果ファイルを受信します。また、インサーター結果ファイルがジョブに固有なファイルではない場合は、インサーター結果ファイルをすべて受信します。
RICOH ProcessDirector には、インサーターコントローラーがインサーター結果ファイルを書き込むシステムからファイルを受け取るために使用できる、複数のスクリプトが用意されています。また、用意されているスクリプトと同じパラメーターを受け入れる、別のスクリプトを使用することもできます。